薔薇乙女(ローゼンメイデン)のエロ小説 第4話

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443一応、水銀燈派 ◆z5NNyuvtc6
「ふふっ、久しぶりねぇ、人間」
「す、水銀燈、お前どうして……」

突如パソコンのディスプレイから出てきた水銀燈は、辺りに黒い羽を散らしながらゆっくりと降り立った。

「お父様が直してくれたのよぉ。やっぱりアリスになるのは私なのねぇ」

水銀燈はうっとりとした表情で微笑んだ。

「……何しに―――」

そこまで言ったところで、ふぃに窓から外を見た。
そこには桜田のり――――姉ちゃんの姿があった。
姉ちゃんは当然の如く家に向かって歩いてきた。
まずい。とてもまずい。このままいけば間違いなく水銀燈と鉢合わせする。

「何ぃ? 外なんか見て、面白いものでも見えるのぉ?」

外を見ている僕を疑問に思ったのか、水銀燈も外を見ようとした。
やばい。
どうするか。普段使わない脳みそがフル回転する。
しかし、何も浮かばない。

「水銀燈」

とりあえず、名前を呼んでみた。

「何よぉ、人間」

外を見る。姉ちゃんはもう玄関の近くまで来ていた。
最悪、音で気がつかれてしまう事を考えるともう時間がない。

「何ぃ? 呼んどいて、無視するわけぇ? 随分ねぇ」

言って、水銀燈は僕の近くに来た。

「どうやら真紅もいないみたいだしぃ。しばらく遊ぶぅ?」
「遊ぶ?」
「そう、遊び。可愛がってあげるわよぉ」

水銀燈は微笑む。人を見下すあからさまな表情。
その表情に僕の中の何かが熱くなっていく。

「水銀燈……」
「何よぉ。言いたいことがあるならさっさいいなさいよ」
444一応、水銀燈派 ◆z5NNyuvtc6 :2006/01/09(月) 02:48:19 ID:tnUqUVX3
一瞬、水銀燈の注意が緩んだ隙に、僕は一歩踏み出した。
そして、水銀燈の額に凸ピン。
衝撃で水銀燈が少しのけぞる。

「痛ぁい……。ちょっと、何するのよ!! 人間のくせに!!」

水銀燈は額をさすりながら言った。
僕はその隙に水銀燈の背後に回り、片手を胴体に回し、もう片手で首を押さえた。

「……何のつもり? こんな事しても無駄よ。私の力知ってるでしょ?」

たしかにこのままでは何の意味も無い。
見るだけで相手の力を吸える水銀燈を打破することはできない。

「僕にだって考えがあるんだ」

僕は少しずつ首を押さえる腕に力を入れた。

「んっ……何をしようとしてるのかしら?」
「お前が、力を吸いきる前に僕がお前をジャンクにしてやる」

一瞬の沈黙。

「できるわけないわ……人間には。直すことが出来たとしても、壊すことなんてできない」
「そうでもない。お前のせいで真紅がどれだけ危険なめにあったか……。それを考えれば、お前をジャンクにすることくらい簡単だ」

言っていて、さっき熱くなった部分が急激に冷えていくのを感じた。
445一応、水銀燈派 ◆z5NNyuvtc6 :2006/01/09(月) 02:49:12 ID:tnUqUVX3
「ふっ、そんなに真紅のことが大事なの? 真紅はただの人形よ。歩いたり喋ったりするけど、ただの人形なのよ」

水銀燈は微笑んだ。その表情はさっきとは全然違った。

「人間、貴方もしかして、真紅の事が好きなの? とんだ変態ね。さすが学校にも行かずひきこもってるだけのことはあるわ」

水銀燈は微笑んだ。その表情はいつもと同じ、人を見下すものだった。

「キモチワルイキモチワルイ。本当、キモチワルイわ」
「……」
「どうしたの? 黙っちゃって。もしかして図星だった? やったっ! 水銀燈大当たりぃ!」

水銀燈の声が脳みそに響く。
とても耳障りだ。
僕は腕に力をいれた。
水銀燈画少し顔をしかめた。

「まだやるつもりなの? 無駄よ。早く腕を離しなさい」
「ジャンクにするって言っただろ」
「無駄だって言ってるでしょ。だから離しなさい。今なら命は助けてあげるわ」
「信じられるわけ無いだろ」
「そう。なら、貴方を動けなくした後―――」

水銀燈は一呼吸置いて言った。

「下にいる人間を殺すわ」
446一応、水銀燈派 ◆z5NNyuvtc6 :2006/01/09(月) 02:49:54 ID:tnUqUVX3
途端、背中を、否、全身を何かがぞわっと走った。

「お前……」

気がついていたのか? そう言おうとしたが、口が動かなかった。

「どうする? 今ならまだ間に合うわよ」

頭が混乱する。
狂いそうになる。

そんな時、

「ジュンくーん、いるのー?」

姉ちゃんの声が聞こえた。

「お呼びよ。どうするの? 人間」

水銀燈が問いかける。

僕は―――。

「いるよ」

姉ちゃんにそう返事し、水銀燈を離した。

「もうすぐ夕ご飯だから降りてきてねー。真紅ちゃん達が帰ってきたら一緒に食べましょう」

姉ちゃんはそう言うと、少しずつ僕の部屋から離れていった。
僕は深く息を吐いた。

「まったく、人間の癖に時間をとらせて……」

水銀燈は首をさすった。

「今日のところは帰ってあげるわ。約束だしね」
「……」
「じゃあねぇ。人間。今度は真紅のローザミスティカを必ず頂くわぁ」

水銀燈が背を向け、ディスプレイに向って行く。
447一応、水銀燈派 ◆z5NNyuvtc6 :2006/01/09(月) 02:50:25 ID:tnUqUVX3

……。

水銀燈。
とても無防備な。

そんなことを考えていたら、僕の体は、無意識に動いていた。

「水銀燈……」
「何よぉ? まだな――――」

振り向こうとする水銀燈。
その首にそっと両手をかけた。

「ごめん」

その首をゆっくりと絞めていく。

「く……ぅっ……にん、げぇん……!!」

水銀燈の目が怒りに染まっていく。
しかし、もう戻れない。
最後までしないと。

「真紅のためにも、このまま……」

僕は決意を固めて、さらに力をこめて締め上げる。

「ぐっ……に、んげぇ、ん……こ、ろず……わ、よっ」
「そんなことはさせない」

僕は深く息をする。

「その前に、お前を――――」
448一応、水銀燈派 ◆z5NNyuvtc6 :2006/01/09(月) 02:51:46 ID:tnUqUVX3
カッとなって書いた。今では反省しています……。

449名無しさん@ピンキー:2006/01/09(月) 03:21:42 ID:SODAHpho
皆うまいなぁ・・・
倉庫にあるのも読んだけど俺にはあんなの書けないだろうな。
450名無しさん@ピンキー:2006/01/09(月) 03:42:42 ID:qDMhQV3U
なんか斬新な展開
451ラプラス ◆utqnf46htc :2006/01/09(月) 03:46:29 ID:ZkRMCjHc
水銀燈、以前は冷酷で残忍な性格であった彼女は柿崎メグとの出会いによって心のなかの氷が少しづつ融け始めていた…。
もはや仇敵・真紅達と戦う意志すら無くなり始めていた…。
『ねぇ…聞いてるの?水銀燈ってば』
水銀燈はメグの声で意識を取り戻した、メグは少し困惑した表情で水銀燈を見つめていた。
『ごめんなさぁい…』
水銀燈が罰が悪そうに軽く言った、どうやらメグは水銀燈に対して添い寝してくれる様に頼んでいたのだ。
『もう!!それで?一緒に寝てくれるの?』
メグが水銀燈をじっと見つめて聞いた、水銀燈は軽く首を横に振った。
『大事な用事があるから…また今度ね』
水銀燈がメグの頭を軽く撫でて言った、メグは少しプーッと膨れてみせたが機嫌を良くしたのか水銀燈に詰め寄った。
『じゃあ…おやすみのキスをして?』
メグが人差し指を軽く唇にあてて言った、水銀燈は軽くため息を付くとゆっくりとメグの唇に自分の唇を当てた。
『それじゃあ…行ってくるわ』
水銀燈が唇を離して窓から飛び立って行った、目的地はジュンの家であった……。
to be continue
452ラプラス ◆utqnf46htc :2006/01/09(月) 03:54:42 ID:ZkRMCjHc
はぁ…やっぱり他の職人さんにはかなわないや…
今度続きをうpします
453名無しさん@ピンキー:2006/01/09(月) 05:53:08 ID:8FsZLTqD
>>448
GJ!…でも>>319はもう打ち切りですか?
454名無しさん@ピンキー:2006/01/09(月) 09:31:45 ID:Z0SBjRqg
>>453
出だしはなかなかいいと思いますよ。
もうちょっと多めに書いておいて、ある程度一気に投下したほうが反応はいいかも。

あとブルーな発言はあまりしないほうがいいかと。
作者の発言というのは必要以上に記憶に残りますし。
455名無しさん@ピンキー:2006/01/09(月) 16:08:47 ID:CEXss7cd
>>452
個人的にかなり気になるので続けて欲しい
456第二話32 ◆823J6XQFHo :2006/01/09(月) 16:14:41 ID:XPA65swQ
すごい、金曜から今迄でこんなレスが…
自分も深夜までに少し続きを書きます。
457名無しさん@ピンキー:2006/01/09(月) 16:31:38 ID:YosSE+F3
>>447の続きが気になる俺は人間失格ですか?
458名無しさん@ピンキー:2006/01/09(月) 16:35:00 ID:R+XfMOPq
>>457
大丈夫、俺もだ
459名無しさん@ピンキー:2006/01/09(月) 17:53:04 ID:qDMhQV3U
まとめサイトこんなに溜めちゃって更新追いつくのだろうか
460名無しさん@ピンキー:2006/01/09(月) 18:10:54 ID:ygaPhD7J
管理人の指は旋律を(ry
大丈夫だろ
ログさえ残っていれば・・・・
461名無しさん@ピンキー:2006/01/09(月) 19:46:04 ID:ZaL6Ketb
途中で止められると如何にダメでも気になるよ・・・。
462名無しさん@ピンキー:2006/01/09(月) 19:53:29 ID:pa1vPJbm
356の続きが読みたぁぁい・・・
463名無しさん@ピンキー:2006/01/09(月) 20:39:49 ID:8FsZLTqD
あまり職人さん達にプレッシャーかけるのもどうかと思うぞ。
464461:2006/01/09(月) 20:45:53 ID:ZaL6Ketb
まぁそうだな、まったり待ちましょう、みなさん
465356:2006/01/09(月) 21:29:08 ID:0w1rYzCS
>>462
すまん、もうちょい待ってね(´・ω・`)
466双剣:2006/01/09(月) 21:49:08 ID:/tv2MHV2
じゃあ相変わらずエロなしでスマンが暇潰しにでもしてくれ
>>341の続き投下
467双剣:2006/01/09(月) 21:49:58 ID:/tv2MHV2
「ふぅ〜ん。よくわからないけど、翠星石ちゃんがおっきくなっちゃったのねえ」
「見てわかることだろそれは……」

……昔から思うが、この姉の驚く基準とはどういうものなんだ?
些細なことに大仰なリアクションを取ると思えば、こんな異常現象のさらに異常現象には妙に落ち着いて受け入れて……
いやはっきり言おう。なんかすっげー嬉しそうだ。

「だってえ、翠星石ちゃんたちお人形さんだけあって顔立ち整ってるでしょう?
 だからもう、人間サイズのお洋服を着てもらうのが可愛くて可愛くて♪」
「可愛けりゃ何でもいいんだな……」

まだ午前中なのにもう何百回溜息をついているのだろう。
一体どうしてこうなったのかさっぱりわからない。
あの手紙にチェックしたのが原因であることは明白なのだろうが、それで何故こんなことになるのだろうか?
単に巨大化するのならまだわからないでもなかったかも知れないが、人形が人間になるなんてどういうことだ。
元々人間みたいに精巧に出来てはいたが、球体関節でなくなったあの肢体を見ると尚更にそれを意識させられるというか。
特に恥ずかしがって腕で体を隠す姿が逆に興奮を……

「ってだあああああっ!! 何考えてるんだ僕はっ!!」

しかし妄想は既にオートモードだった。
涙目になって顔を真っ赤にしてうずくまる姿は興奮の他に保護欲をそそったし、
折り曲げた両脚も艶かしかったし、肌と茶髪の色と面積の割合もまた絶妙で、
むしろ手で隠したところよりも――いやそこも重要だが――髪で覆われた姿の方が美しさを感じさせるというか……

ガンッ!

「でええええりゃっ!」

ガンッ! ガンッ!!

「じゅ、ジュンー! どうしたのー!?」

ガンッ! ガンッ!! ガンッ!!! ぷしーーーーーっ
468双剣:2006/01/09(月) 21:50:47 ID:/tv2MHV2
「あ゙ー……いやなんでもない。やっと落ち着いた」

心配して駆け寄る雛苺には目もくれず、割れた額から煩悩ごとだくだく血を流すジュンであった。
テーブルは真紅のドレスよりも真紅に染まっている。
ちなみにその真紅だが……
元々ドレス以外『真紅』なところなんてなかったのに今はもうそのドレスすら巻き込んで真っ白になっている。
流石に状況処理能力が追いつかなかったらしい。

「まあ真紅はそのうち再起動するだろうからいいとして」

何気にひどい言い様である。いつものことではあるが。

「落ち着いたところで、これからどうするか考え……」

かちゃ。

「のり、着替え終わったです」
「あらぁ♪ やっぱりすごく似合ってるわぁ〜♪」
「……………………」
「あ、あの、どうですかジュン……なんだかいつもと勝手が違っててよくわからないのですが……」
「大丈夫よぉ翠星石ちゃん。すっごく可愛いわよぉ♪ ねっ、ジュンくん?」
「…………………………………………」
「翠星石キレイなのぉ〜」
「あ、あたりまえですちびちび苺っ! で、でも素直なところは誉めてやるです」
「………………………………………………………………」
「……ジュン? って、どうしたですかその頭!?」

俯き加減だった顔をばっと上げて彼女が駆け寄ってくる。
……落ち着いた意識がまた錯乱してきた。今度はひどく静かに。嵐の前の静けさとは言うが見事に言い当てていると思う。
人間大になったことで『女性』としてそれまでより強く意識するようになったのか、なんだか別人のように見える。
そう見えるのは服装のせいもあるのだろう。
うん、確かに服装に関してもいつもと違う。薄手のその服はそれでも確かに彼女に似合うとは思う。
体に負担をかけない程度の重さの材質で演出されただぶだぶ感は可愛らしさを引き立てていたし、
その服は基本的には男女問わずズボンであり、肌に余裕をもったフィット感を与える材質故、
彼女という素材の足の細さしなやかさが嫌でも目に入った。
白地に淡い色の模様がちらほら舞っているのは確かにキレイと言えなくもない。
が、それでもキレイと言うのは賛否両論に分かれるかも知れない。何故なら―――
469双剣:2006/01/09(月) 21:51:51 ID:/tv2MHV2
「……なんでパジャマなんだよお前…………」
「ぇ……似合わないですか…………?」

そんなことはない。寝間着というのは意表を突かれたが眼福なのに違いはない。
眼福すぎて目のやりどころには困ったが。

(……ん?)

やり場に困った視線を彷徨わせていると、ふと視界の端に姉を捕らえた。
ニヤニヤ笑い一歩手前のゴキゲンスマイルを浮かべている。
こうなることをわかってて(あるいは狙ってて)パジャマ着せたらしい。
……後でシメる。

「ってそれよりも早く手当てをわきゃっ!?」

当然ながら、パジャマであるため翠星石は裸足である。
それ自体は別段どうということではないのだが、ドールの時にいつもどこでも靴を履いていたせいで勝手が違ったのか、
それとも単に身体のサイズが変わったからか、段差も何もないところで足を踏み外し―――転んだ。

「うわっ!?」

慌てて抱きとめる。
パジャマごしの柔らかい肌の感触とか豊かな髪とかそもそも女の子抱きとめてるとかパニくる要素は色々あったが

「……………………」
「……………………」

そうなる前に二人してフリーズした。
顔が近い。非常に近い。ちょっと嬉しくて物凄く気恥ずかしいような既視感がした。ていうか明確に思い出してしまった。
翠星石の顔からはこちらを気遣う表情がまったく失くなった代わりに、驚きに見開いた目とピンク色に高揚した頬があった。
なんだってこう、顔立ち整った女の子の上気した肌というのは興奮を誘うのか。それにパジャマのせいで微妙に肌の露出が色気を……。
記憶を再現するかのように抱きとめていた両腕から力が抜け、それに合わせてまるで打ち合わせたかのように翠星石の両腕が背中に回されてきた。
顔の方も瞳がとろんと潤みだし、口も半開きになっていってさらに顔が近づき――

「ジュ……」
「翠せ……」

……………………ふに。

待て。今の感触は何だ。
胸のあたりに妙に柔らかな違和感がある。そして今の体位……

……―――ぷしーーーーーーーーーっ

再出血。
470双剣:2006/01/09(月) 21:53:08 ID:/tv2MHV2



貧血にふらつく足で自室に戻る。未だ真紅は真白だった。
翠星石は我に返った後顔から蒸気を噴き出して寝込んでしまったし、蒼星石も今日はまだ来ていない。
雛苺は先ほどの様子からして状況を楽しんではいるが詳細は知らないのだろう。
となると、どうしてこんなことになったのかという疑問の解決は今のところ行き詰ってしまった事になる。
どの道今の自分の状態じゃ――肉体的にも精神的にも――まともに頭が回らないだろうし、ここは休んでおくのが最善の選択か。
ベッドに身を投げしばらくの間力なく天井を見つめる。

(あいつ着やせするタイプだったんだな……ってそうじゃなくて!)

悶絶した結果貧血による眩暈がぶり返したが、なんとか煩悩を頭から追いやる。

(これもローゼンの意思なのか?
 生きた人形とか人工の精霊とか確かに神がかり的な人形師なんだろうけど
 人形を人間にするなんてことが可能なら……可能なら?)

「……なんでそんなことするんだ?」

そもそもローゼンは何を望んでローゼンメイデンシリーズをつくったんだ?
アリス? いやそれはわかってる。
けど考えてみたらアリスというのは人形なのか? 人間なのか?
……アリス・ゲームに勝ち残ったドールがなれる完全無欠の少女、としか聞いていない。
なら。
もしローゼンの望むアリスというものが完全無欠な人間の少女というならば、この事態はローゼンの意思と見ていい。

「けど、翠星石はひとつもローザミスティカを手に入れてないよな……?」

それどころか戦いを嫌がる節がある。
こういう言い方は嫌悪が走るが、今のところ翠星石はアリスに相応しくない未完成品ということになるはずだ。
逆に、姉妹の中で最もアリスに相応しくないが故に資格を失い、結果として人形の身体を剥奪されたというのは?
―――それもないだろう。それなら雛苺だって同じはずだし、真紅だって戦いは制してもローザミスティカは奪わない。
471461:2006/01/09(月) 21:53:44 ID:ZaL6Ketb
漏れももうすこし時間たったら書いてみようかな。
文章力はかなり疑問だけど。
472双剣:2006/01/09(月) 21:54:26 ID:/tv2MHV2
「じゃあローゼンは関係ないのか……?」

しかし今回の件、翠星石は何も知らないようだったし、なら誰があの手紙を送ってきたのだろうか?
スィドリームが関与していないというのなら、なおさら別の精霊かローゼン関係の者の手によるものであるはずだ。
これが『翠星石がアリスの資格と人形の身体を剥奪され、代わりに新しいドールズが生まれその精霊が送ってきた』なら
一応の筋は通りそうなものなのだが……

「いや……ちょっと待て」

眩暈も忘れて勢いよく跳ね起きる。
すっかり忘れていた。そもそもの元凶であるあの手紙。あれは一体どうなった?
机の引き出しに入れて、一晩そのままにして過ごして、夜が明けたら翠星石の人間化……
ならあの手紙はあの直前に『スィドリーム』が持って行ったのか?
そうとしか考えられない。
だがもしその通りなら、未知の存在が現実味を増してくることになる。
手紙がなくなっていればその存在への得体の知れない恐怖が身に降りかかり、
しかし万が一にもなくなっていなければ状況の説明がつかず話が進まない。

「くそっ……どっちにしたって……!!」

この事態を引き起こした何者かがいるのは明白だ。
机の引き出しに何らかの手がかりが残っていることに期待するしかない。
毒づいて、乱暴に手紙を入れた引き出しを開けて……

「……………………え?」

しかし、手紙はまだ、そこにあった。

to be continued...





あとがき。
まあなんだ……エロ描けるといいなぁ…………
473第二話32 ◆823J6XQFHo :2006/01/09(月) 22:19:29 ID:XPA65swQ
>>472
すごいGJ
474461:2006/01/09(月) 22:21:50 ID:ZaL6Ketb
>>472
同じくGJ
475晒し首 ◆GJolKKvjNA :2006/01/09(月) 22:50:08 ID:TyD8jpBG
>>187-188 >>328-330 >>347-349 >>377-379 >>381 >>402-403 >>425-426の続きです。

僕はぴた…っと手を止める。
「…?はぁ…はぁっ…どうしたの…?…んはぁ……嫌になった…?」
そんな訳ない。僕はふるふると首を横に振る。
「じゃあ…もっと…触って欲しい…な…ジュン君に…」

「うん…」そう言って僕は今まで蒼星石の身体を支えていた左手の位置を変え、もう既にしとどに濡れそぼった蜜壷に手を伸ばし、
右手は桜色の乳首に添え、顔を蒼星石の胸にそっと埋めて、唇と舌でもう片方の桜色の先端を絡めとる。

「ぁん…っ!!ひゃ…ああぁぁ……んはぁ…ん…」少しの間だけお預けを食らった所為か、
先ほどよりも感じやすくなった蒼星石は、淫らな声で鳴き、身体を弓なりに反らし始める。
乳首から腹へ、それから更に下の方へと舌を少しずつ這わせ、反応の変化を見る。僕の唾液で濡れた身体が生々しく、いやらしく光る。
蒼星石はくにゃくにゃと微妙に身体を動かしながら、自ら僕の腕の気持ち良いポイントを探っているように見える…
気持ち良いと…思ってくれてるのかな…?だと嬉しい…

僕は今まで左手で軽く弄っていたクリトリスを強くキュっと摘む。それはもう既に剥けきっていて寂しそうにそそり立ち、僕を待ち構えていた。
「ぁ…んっ!!」蒼星石の身体全体に力が入り、身体がビクビクと仰け反らせ…泉からさらに愛液がとろとろ流れ出して行く…

左手と舌を持ち替え、じゅるじゅると思い切り音を立てて吸ってやる。いや…というより自然とこんな音がするほど、
すでに蒼星石の蜜は、その水瓶から溢れ出ているのだ。
顔を離して、蒼星石の顔を見ながら、顔中にへばりついた蒼星石の愛液を舌で舐め取る。
その様子を見ると「僕…そんなに…」と泣きそうな声を出して僕から顔を背ける。。

「でも…甘いよ…」もう一度舌をねじ込んで、小さな入り口を唇で挟み込む。
「…ひゃあぁあ…ん…そんな…事…こと…」
「あるだろ…?」そう言ってもう一度チュっと音を立てて吸う。今度はわざと。
「やっ…ひゃあぁっ…う…うん…僕…さっき…びっくり…した……ふしぎな…感じ…」こちらをちらちら見ながら言う。
先ほどの強引なやりとりを思い出したのかもしれない…
「…うん……」
476晒し首 ◆GJolKKvjNA :2006/01/09(月) 22:51:07 ID:TyD8jpBG
…舌や指を蒼星石の中に入れて反応を楽しむ事は楽しい。
楽しいのだけれど……どうしても僕自身がそこに入る気がしない…
僕自身は既に昂ぶりきっているし、蒼星石に何の問題もある訳ではない…
もちろん今すぐにでも一つになりたい…

ただ…僕が果てれば…この少女は僕の記憶を消す為に、僕を置いて遠くへ行ってしまうのだ…
どうして欲望に身を任せることが出来ようか…

ようやく手に入れた夢は直ぐに霧となる。
掴んでは消えていく。
近づいては遠ざかる。

僕は…どうしたらいい…?どうしたら本当にしたい事を、僕は出来る…?

「ジュン君…?また泣いてるの…?本当に…僕は…人を泣かせてばかりだね…酷い人形だ…」
小さな手で僕の涙を拭う蒼星石。僕は必死で頭を横に振る。
僕は何をしたいんだ…?僕はそれすら分からない…

「ちが…う…違う………蒼……せい…せき…記憶……消さないで………」
本当に言いたいのは…こんな事じゃない…こんな事を言ったらまた苦しめてしまう…
でもそれが言えなくて…それが何かも分からなくて…
泣く事でしか…自己主張が出来ない


自分の幼さに反吐が出る…もっと…もっともっと僕に頼りがいがあれば…
もっと上手に蒼星石の心を守れたかもしれない…
なのに…
幼すぎる僕は…よりにもよって…
蒼星石に守ってもらう事になるんだ…それが…それが許せない…

…自分が…許せない……
477晒し首 ◆GJolKKvjNA :2006/01/09(月) 22:51:54 ID:TyD8jpBG
蒼星石はその涙をそっと自らの唇に沿わせる。少し乾いた唇が潤う。
「…僕は……出来る限り…皆が…幸せになれる方法を…採りたいんだ…勝手な願いにしか思えないだろうけれど…
 お願い…そんな辛そうな顔をしないで…そんな顔を見るのは…嫌だよ……」
「けど…」
どうして…蒼星石だけ…が…
「人を幸せにするのが人形の役目…ぼくはがらくたであるけれど、せめてそれは…それだけは果たしたい…
 それに…きっと…僕だけじゃなく…他の姉妹達もきっと同じような痛みを抱えている…
君は既に真紅、雛苺…二人のマスターなんだ……それに翠星石も…彼女達の痛みも…分かってあげて欲しい…」

「僕は…誰かに…知って貰えて…理解してもらっただけで満足…だから……」
過去形で言う蒼星石が憎らしい…そして…
誰かになんて…言うな…言うな…どうして僕にって…

言ってくれないんだ……

僕は自分自身に対する怒りを、蒼星石を激しく愛撫する事によって昇華させようとしている…
勿論もう傷つけるような事はしない…けれど…

「ひゃあぁあんっ!!…ぁうっ!はぁっ…あぁん…やぁん…」
ただ…一層甘くなっていく蒼星石の喘ぎ声を聞いて、自分を満足させているだけ…

もう快感で目も開けられないらしくオッドアイからは光は見えない。
口も開くのがやっとと言った状態だろうか…いや…そういう状態に…僕がした…
言って欲しくないただ一つの言葉を言わせないために…

だが…それでも蒼星石は僕に…

「んはぁっ…あぁ…ジュン…く……僕…もう……からだ…つらい…おなか…痛くて……疼いて……その感じすぎちゃって……
 おかしくなりそうで…ジュンくん…欲しいんだ……来て………一つに…なりたいんだ…君と…」
…うっすらと赤みすらを帯びた目をやっとの思いで開き、そう懇願する…

『君と一つになりたい』蒼星石の口から聞きたくて聞きたくて堪らなかった言葉。だけど一番聞きたくなかった言葉。
478晒し首 ◆GJolKKvjNA :2006/01/09(月) 22:52:38 ID:TyD8jpBG
「…駄目…かな?」

駄目なわけがない。
僕だって…いつだって…今すぐそうしたい…
だけどだけど…こんなに望まれていて…望んでいて…それでもしたくないのは…初めてなんだ…

でも…蒼星石が望んでる…僕は…蒼星石が望む事なら何でもしてやりたいと…さっき思ったばかりじゃないか…
くそっ……

「分かった…」
そう言って僕は恐る恐る自分自身に手を伸ばし、それを少しずつ蒼星石に近づけていく…
蒼星石は目を閉じて「ありがとう…」とだけ言った…
もしかしたらこのセックス自体も、蒼星石にとっては…僕に蒼星石の事を諦めさせる手段なのかもしれない…
……
そう思うと胸の中に黒い霧が溜まりそうになる…

初めて繋がる…だけど…嬉しくない…止めたい…
「うぅ…うぅ…」もう何回目か分からない…嗚咽が何度もこみ上げて…蒼星石が僕の頭をあやすかのように撫でる。
「いい…?痛い…と思うけど……なるべく痛くないようにするから…」

「うん…僕は…平気…ジュン君だから…痛くても…平気…」そう言って蒼星石は腕を下ろし僕の到来を待つ。

一体…何処まで本気で言っているんだろう…分からない…分からない…
けれど…蒼星石が望んでいるのなら…

僕は蒼星石の両膝を軽く曲げ、段々と広げていった…
479晒し首 ◆GJolKKvjNA :2006/01/09(月) 22:55:39 ID:TyD8jpBG
本日分投下終了です。進むペース短くてすみません。
下書きは全て終了しましたので、まったり投下していきたいと思います。

そしていつの間にか大勢の職人さんの作品が…GJ!
今から読んできます。楽しみです。
480461:2006/01/09(月) 22:59:01 ID:ZaL6Ketb
>>479
GJ!!!
481前スレ946:2006/01/09(月) 22:59:12 ID:u89QwXTK
>>391の続きです。

「・・・・・・・・あ・・・・・・・あああ・・・・・・・・・!!!」
「どうしたんだいジュン君?まさか今さら、お尻は初めてだなんて言うんじゃないだろうね?」
 その問いかけに、ただうめくだけで、答える事すらジュンには出来ない。
 菊座から侵入した精霊は、人間の指やバイヴレーターなど及びもつかない奔放な動きで、彼の前立腺周辺を刺激しまくっていたからだ。
 無論、蒼星石が嘲笑うように、ジュンにとって、アナル責めは初めてではない。それどころか、彼の『処女』を散らしたのは、実の姉と、ここにいる巴なのだ。
「・・・かっ・・・・はっぁぁ・・・・・・・!!!」
 今ジュンの脳を襲っている感覚は、それが快感なのか激痛なのか、見ているだけでは窺い知れない。彼は白目すら剥きながら、のた打ち回り、痙攣を続けている。

 その時、階下から、巴の母親から声が届いた。
「ともちゃ〜ん、のりさんがいらっしゃたわよ〜」
 巴は、思わず蒼星石を振り返る。そこには悪戯っぽい眼でこちらを見返すオッドアイがあった。
「いいよ。部屋に来てもらって」

 そう言われたからといって、はいそうですか、と答えるわけにはいかない。いまや巴には、この蒼星石が、自分たちにとって如何に危険な存在か、充分理解していたからだ。
 とん、とん、とん、のりが階段を上ってくる音がする。だめだ、もう、間に合わない・・・・・。
482461:2006/01/09(月) 23:00:46 ID:ZaL6Ketb
↑の続き
何か悲しいお話ですが表現力に脱帽しました。
引き続き頑張って欲しいです。
483前スレ946:2006/01/09(月) 23:05:39 ID:u89QwXTK
「こんにちは〜、巴ちゃん・・・・あらあら、もう始めちゃってるのぅ?」
 部屋に入ってきたのりは、何の疑問も違和感も抱かずに、部屋の中央で、全裸でもがき苦しむ少年を微笑みながら見下ろす。
「のりさん・・・・・・・・!!」
「やあ、こんにちは、のりさん」
「こんにちは蒼星石ちゃん。いつもながら済まないわねぇ」
 のりにとって、眼前のメンツに蒼星石がいる事に対する疑問は無い。ジュン、巴、そしてのりの性宴は、彼女に開いてもらう夢の世界で行われるのが常だったからだ。
「で、今日はこのまま、お部屋でしちゃうの?まぁ、たまにはそれもいいわねぇ。・・・・あれ、じゃあ、蒼星石ちゃんは今日どうして・・・・・?」
「いい眺めだと思わないかい、のりさん?」
 半ば挑戦的な態度でのりに問い掛ける蒼星石を、巴は思わず睨みつける。

 しかし、蒼星石としては、どうしてもここで彼女に、桜田のりという女性に対して、主導権を握らねばならなかった。
 だが、このジュンの実の姉には、先程の巴のように、大鋏を振り回して脅しを掛ける、という事は出来そうも無かった。
 彼女の、あの他人に対して全く疑いを持たない性格が相手では、そんな暴力的な脅迫は通じないだろう、という確信が蒼星石にはある。
 何よりこの少女の無垢な笑顔を前に、そんな非道な真似が自分に出来るとは、とうてい思えない。
 彼女の笑顔には、嫉妬や憎悪、ありとあらゆる負の情念を、たちまちにしてかき消すだけの、まさに太陽のような明るさがあったからだ。

 そういう矛盾を承知しながら、なおも蒼星石は、のりに対して絶対的なペースメーカーにならねば、恐らくジュンを独占する事は出来ない。そう思っていた。
484前スレ946:2006/01/09(月) 23:16:36 ID:u89QwXTK
「レンピカ!!」
 蒼星石が、今までに無い激しい振動を精霊に命じる。
 その、バイブレ-ターなど及びもつかない繊細な動きは、ジュンの肉体にかつて無い刺激を与えた。
「・・・・・・かはあああぁぁぁ・・・・・・・・・ぎぃっ!!」
 ドクンッ!ドクンッ!ドクンッ!ドクンッ!ドクンッ!・・・・・・・ドクンッ!
 ジュンの身体が、今までに無い激しさで大きく上下に痙攣し、まるで噴水のように精液が天に舞いつづける。宙に放たれたそれは濃厚にして大量な白い雨と化し、周辺の畳や彼自身の身体に降り注ぐ。
 彼の目は大きく見開かれ、神経どころか脳髄ごと焼き尽くされそうな快感は、明らかな物質的苦痛を伴い、彼の意識を彼岸へと刎ね飛ばした。
 早い話が、ジュンは失神した。
 白目を剥いて、絶頂の瞬間に舌でも噛んだのだろうか?だらしなく開かれた口元から、薄い血混じりの涎を大量に分泌しながら、彼のネジは切れた。

「ジュッ、ジュン君ッ!?」
「どうだい、のりさん、ジュン君をこんなに感じさせる事が貴女に出来る?」
「蒼星石ちゃん・・・・・・・?」
「つまり、ジュン君に一番相応しいのは・・・・・」
「スッゴイ!!スッゴイ!!スッゴイ!! ねえ、今の一体どうやったの!?ねえ、教えてよ蒼星石ちゃん!!教えてったら!!」
「・・・・・・・・いや、あの、ですから、つまり・・・・・・」
「ねえ、巴ちゃんも見たっ!?いまの技!ジュン君ったら、たっぷり一分間は射精してたわよぉ!!あんな気持ちよさそうなジュン君見るの、あたし初めてよぅ!!」

 優位に立とうとする蒼星石の言葉を、全く無視して、のりは一人で感動しまくっている。
 こうなっては主導権を取るどころでは無い。ひたすら彼女が黙るのを待つしかない。
「・・・・・・のりさん、そろそろボクの話を聞いてよ・・・・・・・」
485前スレ946:2006/01/09(月) 23:30:29 ID:u89QwXTK
 ちょうど、その同じ時刻。
 桜田家では翠星石が、ハラハラしながら、鏡の前で事の成り行きを窺っていた。

 桜田家の鏡と巴の部屋の姿見を、nのフィールドを介して接続し、あえて一人で出かけた蒼星石の様子を覗く。
 無論、一人でなんて行かせたくは無かった。
 しかし昔から、あの双子の妹は、一度言い出したら聞かないところがあり、今回も、たびたび自分をてこずらせた強情さが、その姉そっくりの容貌に浮かんでいた。
(これはもう、仕方ないですぅ)
・・・・・・・で、一人で行かせたわけだが、案の定、のりにペースを乱され、折角イカせたジュンも、決定的なとどめを刺せないでいる。

「ん〜〜〜何やってるですか蒼星石のおバカぽんち!もう、のりなんか相手にせずに、とっとと犯っちまえですぅ!!」
「何をやるのかしら?」
「決まってるですぅ!とっとと、ジュンの奴にロータリーかまして、アヘアへ言わせてやるですぅ!!」
「もっと分かりやすく言って頂戴、翠星石」
「だからぁ、もっとジュンの奴をグチョングチョンに犯しまくって、のりの奴に見せ付けてやるですぅ!そうしたら・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・え?」
「そうしたら、一体何がどうなるの?翠星石」
「し・・・・・・・・・しんく・・・・・・!!!」

 そこに真紅はいた。
 その顔貌容色には毛ほどの乱れも感じさせない。
 しかしその両手は、くんくん人形を引き千切らんばかりに握り締め、声も懸命に震えを押し殺しているように見えた。
「どうしたの翠星石、何がどうなるのか早く説明して頂戴・・・・・・・!!」
486名無しさん@ピンキー:2006/01/10(火) 00:07:00 ID:WNDe7pIA
ラッシュキターー!!
皆さんGJ!!
どれも最後にどうやってまとめて終わらすのだろうか結末が気になる〜


あと各職人さんがたに質問なんですが、SSって皆さん結構書いたりしてるんでしょうか?どれくらい書いてるのか教えて欲しいのです…
487461:2006/01/10(火) 00:12:34 ID:Um1GnKiP
本当凄い表現力だ・・・。
これから書こうかなと思ってる俺にとっては凄く勉強になる。
488名無しさん@ピンキー:2006/01/10(火) 00:17:38 ID:iJTQjd8f
>>475-478
うあ゛ぁあ ・゚・(´Д⊂ヽ・゚・ あ゛ぁあぁ゛ああぁぁうあ゛ぁあ゛ぁぁ
切な過ぎる…GJ!
489第二話32 ◆823J6XQFHo :2006/01/10(火) 00:32:16 ID:tkCZfXGQ
ちと行きます
490明日も発情期、明後日も。:2006/01/10(火) 00:33:01 ID:tkCZfXGQ
「こっち、ってお前なあ」
「太くて硬くて暖かくて……きっとすごく気持ち良いわ」
 少し悪戯っぽい笑みを見せて、雛苺はジッパーに手を掛ける。
 JUMは困り顔で見てはいるが、鼻息も荒く口元も緩んでいる辺り、乗り気だった。
 息子も準備万端。トランクスから顔を覗かせた途端、弾かれたように屹立する。
 先洩れを照り輝かせながら、膣道で暴れ回るのを今か今かと待っているのだ。
「だから、JUMのこれをヒナの中に入れて」
 雛苺だって目をキラキラ輝かせて、とんでもないことを口走っている。
 するなら今の内。
 理性など蚊帳の外だ。

「よし! やろう、今すぐ!」

 JUMは雛苺の腰を浮かせると、そそり立つ肉棒で狭い膣口に押し入った。
「うっ、あ……キツ」
「あうっ…うぅぅぅ……!!!」
 粘膜同士が擦れながら深みへと嵌まってゆく感触に、二人は呻く。
 JUMは初めて女を抱く悦び。
 雛苺は愛しい少年と結ばれる悦び。
 互いに今満たされようとしている実感に打ち震えながら、二人の体は繋がっていた。

「JUM」
「ああ、いくぞ」

 腰が動き出す。
491明日も発情期、明後日も。:2006/01/10(火) 00:33:38 ID:tkCZfXGQ
 動く度に、グチュグチュと音が鳴る。
 粘液が混ざる淫靡な音だ。
「う……んん……」
 音とともに空間に洩れる息。
 先ほどの自慰よりも切なげだが、どこか嬉々としている。
「ううっ、ふぅ…うぅん……んはぁ」
「ハァ……ハァ、いいぞ」
 JUMも雛苺も頬を真赤にしながら、互いを探り合うように体をくねらせ、絡ませる。
 行為前の興奮もあってか激しくはあるが、それ以上に粘着質。
 激情的で甘ったるく、ねちっこくもある交わり。


(ヒィ――――ィ!! い、入れ……)
(ああ……JUM、雛苺……)ガクリドタッ

 ……JUMと雛苺がセックスしている、という現実。

(チクショ――――ッッ! 何で、JUM……JUM……悔し〜いですぅ……!!!)
(すす翠星石!)
(も、もうJUMを殺して翠星石も死ぬです……ギギギ)
(落ち着いて! ちょ、如雨露しまって!)

 目の当たりにしたギャラリー達は、当の本人らよりもある意味乱れていた。
 気絶する真紅、泣き喚く翠星石、おろおろする他。
 しかし、各々をまるで嘲笑うかのように、愛し合う二人の営みは続く。
492明日も発情期、明後日も。:2006/01/10(火) 00:34:20 ID:tkCZfXGQ
「ああ……JUM、あはぁ…ん、…ん!」
 捲り上げられたスカートから忍び込んだJUMの左掌は雛苺の右の胸に当てられ、
 指先は紅味がかった桜色の実を転がしたり、摘み取るように弄んでいた。
「気持ち良いか?」
「うん、すっごく気持ち良いの……特に下のトコおぉッ! あぁッ!!」
「ココが良いんだろ?」
 無論、右の手が休んではいない。
「…んもぅ!! JUM、そんな…強っ! ……しないで! やぁん!!!」
 下腹部のなだらかな丸み。柔らかくすべすべした恥丘に沿って這わされている。
 さっきから、陰部に生る実の包皮を優しく剥いて、その核を抓み、捏ね回し、擦り上げていた。
 お陰で雛苺の秘部からは熱い液が溢れに溢れ、繋ぎ目から零れ落ちるどころか、JUMのトランクスも
 ズボンもビッショリと濡らしてしまう程だった。
 もう二、三度絶頂を迎えている。
 JUMも我慢の限界。
 今すぐにでも雛苺の中で果ててしまいそうだった。
「ひ、雛苺! 僕、お前の中で…!」
「うん! JUMでヒナの中をいっぱいにしてぇ!」
 蕩けそうな顔でのやり取りからほんの数秒。
 JUMが雛苺の最深部に到達した瞬間、
 二人の体が跳ね上がり、ガクリと落ちた。

 ドアの向こうで、
 ギャラリー達も崩れた。

「……やっと終わった」
493明日も発情期、明後日も。:2006/01/10(火) 00:35:17 ID:tkCZfXGQ
 事後――。

 快楽の余韻と全身の疲労感を楽しみながら、二人は抱き合っていた。
 存在を確認し合うように、離れてしまわないように、
 この時が少しでも長く続くように。

「JUM……」

 不意に雛苺が口を開く。

「ん…… !?」

 何だ? と聞こうとしたJUMの唇を、小さな唇が閉じる。

「……こら」
「えへへ……」

 してやったりと大輪の笑顔の雛苺。
 JUMは笑いながら髪をなでてやる。
 その様子は親子でも兄妹でもない。
 小さな恋人達。

「えっち、またしようね」
494明日も発情期、明後日も。:2006/01/10(火) 00:35:49 ID:tkCZfXGQ


 ドアの向こう――。

 つまり、廊下。
 真紅はようやく意識を取り戻し、状況を把握した。
 JUMと雛苺は結ばれてしまったのだ、と。

「はあ……あんなお子様にJUMを盗られてしまったのだわ」

 トボトボと廊下を去る。

 しかし、此処で気付いておくべきだった。

 他のドールが居ない訳を。
 一人、置き去りにされた理由を――。


 つづく
495第二話32 ◆823J6XQFHo :2006/01/10(火) 00:38:57 ID:tkCZfXGQ
とりあえずこんな感じです。

…最近の此処は面白いなあ。
496晒し首 ◆GJolKKvjNA :2006/01/10(火) 00:58:37 ID:RIP+7kuS
>>486
自分の場合…
小さい頃から話を作るのが割合好きな方でした。そしてその頃から作文はだらだら書いてたなぁ…もっと短く纏めろと担任に怒られていました。
小学生くらいまでは全くのオリジナルを適当に書きなぐっていましたが、
中学生くらいから…設定を一から創るのは苦手だし、時間が無いしで、妄想分を補給できるパロを書きなぐり始めます。もち自己満足で。
普通に授業のノートとかに書いてたんで、
多分これが梅岡みたいな奴に公表されたら、リアルJUMになっていたと思います。

その量は…正直よく分かりません……
それ以降は忙しくて書く量が段々減って…それからは気が向いたときに書く…という感じです。

エロは前スレに投下したものが処女作で、
普段は全く別ジャンルのエロ無し男女モノを書いています。だからヌルいんですね…orz
まーこれは修行あるのみなんで……これからも書き続けるのなら、努力するしか無いですね。

でもやっぱりパロの醍醐味は自分の好きなキャラ・世界を身近に感じられるようになって愛着が増す事だと思います。
これは書いた側にしか得られない感覚で、読み側には絶対に分からない感覚です。

やってみたらハマると思いますので、悩んでいる人はとりあえず一度書いてみる事をお勧めします。

何か偉そうですんません…

あと…感想のレスたくさんいただけて嬉しいです…本当に励みになります。もっとスパっと書いてサクっと投下出来たら良いんですが…
もうちょっとで終わると思いますので、よければもう少しお付き合いいただければ幸いです。
497第二話32 ◆823J6XQFHo :2006/01/10(火) 01:06:37 ID:tkCZfXGQ
>>486
一応私にも言わせて頂きますと、
駄文を高校からずっと書いてました。エロ、恋愛ともにゼロで。
エロとか恋とかは前々スレで初めて書きました。
つーか二次創作自体、此処でが初めてです。
498461:2006/01/10(火) 01:17:23 ID:Um1GnKiP
俺なんかは実は2chに書き込むこと自体つい最近ですが・・・(以前はROM専でしたが)。
ともあれ、これからも是非頑張ってください
499名無しさん@ピンキー:2006/01/10(火) 01:29:05 ID:WNDe7pIA
晒し首さん、第二話32さんお二方返答ありです

やっぱり文章書いたことある人なんですね

自分も書きたいけど表現が追いつかない……
ストーリー考えてるときはすごい楽しいんだけどいざ文章に落とすとなると行き詰まって安易な言葉を繋げただけの文章になってしまう…
それで全部読み返してみると自分の思ってるようにならないんだよなぁ……
皆さんの作品はホントに表現の幅が広くて展開が面白いです、続きに期待。

でも中学生から作文好きかぁ
いっつも半分くらいしか書かないで怒られてた記憶しかないですw

ともあれ皆さん無理せず頑張ってください&無駄レスゴメンナサイでした
500一応、水銀燈派 ◆z5NNyuvtc6 :2006/01/10(火) 01:31:24 ID:gNJUtRLL
>>453
>>319は、まぁ、出来る限り続けていこうと、一応思ってます。、

>>486
ちょっと前に少しだけエロパロ板で書いていました。
それで、最近この板でまた書き始めた感じです。

501461:2006/01/10(火) 01:31:38 ID:Um1GnKiP
作文・・・一度書き出すと無意味に長くなっていたな。
書き始めると結構すらすらいくなぁ・・・。
文章力はヘボヘボですが。
502一応、水銀燈派 ◆z5NNyuvtc6 :2006/01/10(火) 01:33:22 ID:gNJUtRLL
.>>447

冷や汗やなんやらで、手がすべる。
ずれないように力をいれる。

「壊す」
「ぢょっ……ぐ……げ……ほ、んぎ……」

水銀燈の顔が赤くなっていく。

「本気だ。最初からこうすれば良かったんだ。そうすれば、真紅が危険な目にあうことも無くなるんだ。」
「……はっ……が」

少しずつ顔色が変わる水銀燈を眺める。
人形でも顔色が変わるのか。不思議だな。

少しくらい力を吸われると思ったけど。
腕力とかは見かけと同じ、少女なのかな。

「なんか、あっけないな」

水銀燈の顔が、赤から紫に変わっていく。

「ひゅっぅ……」
「あれ?」

行き成り、水銀燈の体が動き出した。
がたがたと震えだす。

「痙攣してるのか」

顔を見ると、水銀燈の目は裏返り、白目を剥いていた。
四肢が、バラバラに動き出す。
もう、最後が近いのかな。

更に力を込めよう、そうしたら――――
503一応、水銀燈派 ◆z5NNyuvtc6 :2006/01/10(火) 01:34:17 ID:gNJUtRLL
何故か真紅の顔が頭を過ぎった。

真紅……。

頭を過ぎった真紅は、何故か泣いていた。

「ははっ」

そうか―――

何故か僕は笑っていた。
無意識に出た笑いはとても清々しかった。

忘れていた――――

いつの間にか、僕は水銀燈の首から手を離していた。

「ジャンクにしたら、真紅が悲しむんだ……」

足元に転がる水銀燈。
顔に酸素がまわってなかったせいか、元の端整な顔など見る影もなく、ひどく醜悪な顔をしていた。
顔を近づけると、細くはあるが、規則正しい呼吸音が聞こえた。

「良かった」

僕は安堵の溜息を吐く。

「まだ、生きてた」

水銀燈のドレスを掴み、ベットに放り投げる。
とても軽い。
どんなに精巧に作られていても、人形は人形なんだと改めて確認させられる。
僕はベットに崩れている水銀燈を仰向けにし、馬乗りになった。

「……真紅」

僕は水銀燈のドレスに手をかけた。
504名無しさん@ピンキー:2006/01/10(火) 01:37:27 ID:D8mIkT83
銀様は大切に扱いましょ
505晒し首 ◆GJolKKvjNA :2006/01/10(火) 01:43:07 ID:RIP+7kuS
>>499
初めて書いてみるんなら…いきなり動作描写を入れるのではなくて、
まず各キャラのセリフだけで話を作ってしまうのもいいかもしれません…

んで出来上がりを見ると、ここでこのキャラがこんなセリフ言うのはおかしい所や、
セリフだけで説明できない箇所も出てくると思います。『発言=思っている事』では無いわけですし。
そこに気持ちを表す動作の描写やらを入れてみるだけで、臨場感は変わるのでは無いかと思います。

>安易な言葉を繋げただけ…
やっぱりこれは悩みますね。同じ表現ばかり出てくる事というのは、読み手はさほど気にしませんが、書き手は凄く気にする所ですね…
ですがこれを逆手にとって、全く違う場所で同じ表現を使う事によって読み手にデジャビュを起こさせ関連がある事を意識させる…という事も可能ですし、
要は使いようかと。

ともあれ…寂しい大人の道楽なんですから悩まず楽しくやりましょう。やったもん勝ちです。

ってスレ違い…になってしまいそう…orz
506双剣:2006/01/10(火) 01:56:12 ID:LndeTC/P
>>486
場違いな身で言っていいのかわからないけどとりあえず。
書くだけ書いて投下しなかったのを除けば、2chに乗っけたのはここの前スレから書いてるのの他に1つしかない。
その1つがエロ系だが、そこでエロに関しては挫折したorz

オリジナルものは10年くらい前から考えてるけど設定ばかりで文章になってないし
文章自体書いた量はさほど。殴り書きをカウントするなら高校時代にノート20冊↑ほど書いたけど……。

>>499
ぶっちゃけた話
『 書 き た く な っ た ら 書 く 』
これ最高。

自分で納得のいく形にならなかったのなら、
登場人物視点か第三者視点かを切り替えてみるのもいいかも知れない。
言葉遣い変えるだけで案外変わるところは変わるみたいだし。

それにそこまで言ってれば、どこか改良した方がいいと思われるようなところはスレ住人が指摘してくれると思う。



……余裕あらばオレの悪いところの指摘もプリーズorz
507名無しさん@ピンキー:2006/01/10(火) 02:13:10 ID:Um1GnKiP
こういうのはこういうスレにそぐわないのかも知れませんが
私は考えるのは好きでしたがそれを文章にするのはとても苦手で・・・。
まぁでもダメ元で今度書いてみようかと思います。


508486:2006/01/10(火) 02:21:15 ID:WNDe7pIA
晒し首さんアドバイスありがとうごさいます!m(_ _)m
ほんと参考になります!携帯で書いてるのも悪いのかもしれないですね…
全体が見渡せなくて……
自分、実はこのスレでもう書いちゃってたりします;(テンポの悪いだらだらした駄文ですが…)

でもスレ違い臭い質問に答えてくれてありがとうです。ホントにアドバイス感謝です!

>>双剣さん
自分も前スレで落としたのが最初でまだ二つ、致命的遅筆ort
でもノート20冊…すごい
視点は結構悩みます、どうやったら切り替わって見えるのかとかすごい悩みます
自分は昔から妄想するのは得意ですが文章にしようと思ったのは初めてで…
イタイイタイ文になってなければいいのだけど
双剣さんの作品はテンポが良くて読み進めるのが楽しいです
悪いところとかはわからない…使えなくてゴメンナサイ


では邪魔になるので…
次は投下する時にこれたら幸いです
509前スレ946:2006/01/10(火) 02:28:15 ID:Tg44r33q
>>486
 ん〜、でも自分としては、どちらかと言えば、書くより読む方が専門でしたな。
 小説、エッセイ、評論、戯曲、当然マンガもっスね。
 文章を書く叩き台にしたいなら、どちらかと言えば、いきなり書くより、個人的にはまず読む方を薦めます。
 読む事に慣れれば、自分の表現したい風景が、どういう文体を使えば描写可能かが、何となく分かって来ます。
 あとは、そこを出発点にして、書く事に慣れていければ、だんだん文章による表現描写の面白さが分かって来るのではないか、と。

 あとは、あくまでも私見ですが(あくまでも、です)、文章表現の参考にしたいなら、ライトノベル系よりも、断然、時代(歴史)小説をお勧めします。
 藤沢周平の情景描写(『たそがれ清兵衛』『蝉しぐれ』等)、
 山田風太郎の奇想天外(『甲賀忍法帖』『魔界転生』等)、
 池波正太郎の心理描写(『剣客商売』『鬼平犯科帳』等)、
 司馬遼太郎の神の視点(『功名ヶ辻』『竜馬がゆく』等)。

 時代小説の作家(特にこの四人)の特長は、文章がズバ抜けて上手いということです。
 自分は学生時代に、これらの作家を文字通り、寝る間を惜しんで読み耽ったもんで、それが今では、モノを書く上で、少なからざるキャリアになってると思ってます。

 まあ、偉そうな事をほざいてますが、一応オレはこうかな、ってぐらいの意見です。あまり気にしないで下さい。
510名無しさん@ピンキー:2006/01/10(火) 02:31:50 ID:W+h7Paq2
何ですか今日の投下ラッシュは!?
皆さんGJ!
511486:2006/01/10(火) 02:50:50 ID:WNDe7pIA
最後に
>>前スレ946さん
レスどうもありですm(_ _)m
本は…小説は読みます。専らライトノベルを…ダメポort

時代小説は…先入観があって手をつけ難いのですよね…
今度本屋にいったら見てみます

皆さんホント参考にななりました。どうもでした
512名無しさん@ピンキー:2006/01/10(火) 03:28:51 ID:IJJVD8Yc
>>511
ライトノベルも結構いいよ。
キノの旅、R.O.D.、沈まぬ太陽、ドグラ・マグラあたりおすすめ。
513名無しさん@ピンキー:2006/01/10(火) 03:37:34 ID:Um1GnKiP
読書ですか。
俺はいわば「食わず嫌い」みたいなもので中々読む機会が無いんで。でも一度読み始めると止まらないので嫌いでは無かったりします。
実は今書いています、エロは今は無いですが今の自分の貧しい想像力でどれだけ出来るか挑戦したいと思います。
514513:2006/01/10(火) 04:01:26 ID:Um1GnKiP
ジュン「ふぅ」
ひとしきりネットサーフィンを終えてちょっと小さなため息をついた。
既にもう夜中過ぎ、ドール達は既に寝静まっている。

ジュン 「真紅。」

聞こえるか聞こえないか解らないような言葉を発する。
その頭の中ではその2文字では表せないほどの無数の思考が渦巻く。
真紅達ドールに出会う前はジュンは毎日家に引き篭もり、毎日ネット通販を頼んではクーリングオフを楽しんでいた、が、心のどこかでは孤独だったのかも知れない。
それが真紅達と出会って以降は毎日が騒がしくて、正直ジュン本人うるさいと感じる事も度々あったがそれも悪くないと思っていた自分が居た。
数々の思い出が昨日の事のように思い出だされる。正直最初の真紅との出会いは余り良いものではなくどちらかというと迷惑そのものだった。むしろ人形が喋るような環境はSF以外の何者でも無かった。
それが一緒に過ごすうち慣れもあるのだろうが、彼女たちドールとの生活が当たり前のようになっていった。
思い出がまるで映写機のフィルムのような感覚で頭を駆け巡る、その終わりには大きく真紅の顔が浮かび。

ジュン「真紅、僕は守ってやる事が出来るのか?」

自分で疑問を投げかけるようにつぶやく。

今日はこんな所ですかね。全然エロまで進まんし・・・。
まぁ読みたくない方は飛ばしてどうぞそしてもしも読んでくれた方々がいましたらありがとうございます。
後他の皆様の作品とかぶる場面があったら、すみません。
515名無しさん@ピンキー:2006/01/10(火) 04:24:29 ID:eMvoCWaS
>>514
自分は薔薇乙女初心者なのでノーマル(?)なジュン×真紅が大好きでかなり嬉しかったっす!
ジュン×真紅は殆ど公認だから、他のドールズにいくんでしょうか(ていうかそれもかなりいい作品揃いですが)
最近停滞気味の真紅ちゃんを応援します。ガンガッテ!!
516前スレ946:2006/01/10(火) 05:23:02 ID:Tg44r33q
>>485の続きです。
「・・・・もうっ!もうっ!いい加減にしてよぉっ!!僕の話を聞いてよぉっ!!」
 蒼星石の絶叫で、ようやく、この少女の言葉は途切れた。
 驚くべき事に、彼女はたった今まで、蒼星石の様子がいつもと違う事に気付いていなかったのだ。
「ねえ、蒼星石ちゃん、今日はどうしたの?」
 今さらながらに、そんな問いを巴に投げかけるのりを、巴はむしろ、尊敬の眼差しで見返す。

「のりさんっ!!」
「はっ、はいっ!!」
「僕は・・・・・僕は・・・・・僕は決めたんだっ!!もう我慢しないって!!もう見ているだけなんて・・・・・僕には、もう耐えられないんだっ!!!」
「蒼星石ちゃん・・・・・・・・・?」
 今日初めて、のりを正面から睨み据える蒼星石。だがその瞳は、涙で潤んでいた・・・。

「・・・・・・・僕が、貴方たちのために夢の扉を、どんな気持ちで開いていたか・・・・君に分かるかい・・・・・? どんな気持ちで貴方たちの淫らな振る舞いを見ていたか、君に・・・・・!!」
「・・・・・・・・・・・・・」
「君たちが羨ましかった・・・・・・・・。
 君たちが憎かった・・・・・・・・・・。
 君たちが妬ましかった・・・・・・・・。
 そして何より自分が・・・・・ただ見ているだけしか出来ない自分が・・・・・・殺したいくらい・・・・・・・くそっ!くそっ!くそぉっ!!」
517前スレ946:2006/01/10(火) 05:25:39 ID:Tg44r33q
 蒼星石は崩れて落ちた。
 そして、泣いた。
 まるで、赦しを乞うように俯き、跪いて、泣き顔も見せず、声も立てず、ただ身体を細かく細かく震わせて。

 その様子を、巴は呆然と見ていた。
 彼女には分からない。この男装のドールが何故泣いているのかを。
 さっきまで嫉妬に狂って凶刃を振るい、殺気どころか妖気そのもののようなオーラを発し、自分とのりの眼前で、この少年を凌辱すると宣言した、この蒼星石が。

 その時、のりが蒼星石のシルクハットを、すっ、と手に取った。
 そして、思わず泣き顔を上げる蒼星石を抱きしめると、囁いた。
「・・・・・・・辛かったんでしょう、蒼星石ちゃん。でも、もういいの。気が済むまでお泣きなさい」
「・・・・・・のり・・・・・・・さん・・・・・・?」
「そんなに苦しかったの?自分が人間じゃないという現実が。自分が人形だという現実が。・・・・・・ばかねえ。ホントに・・・・・ばかねえ・・・・」
「・・・・・・・・・・・・・・・・」
「自分にジュン君を愛する資格なんて無い・・・・・・・・・ホントにそう思ってるんだとしたら・・・・・・・・・そんなの、そんなの・・・・・哀し過ぎるわよぅ・・・・」

 蒼星石の頬に、のりの熱い涙が落ちる。一滴、二滴。
「・・・・・・ぁぁぁああああああああ!!!!!!」
 蒼星石の忍び泣きは、やがて全身を振るわせる号泣へと変化し、女子高生とアンティークドールは、まるでお互い競い合うかのように泣きじゃくった。

 それは、とてもとても不思議な眺めに、巴には見えた。
518前スレ946:2006/01/10(火) 05:29:14 ID:Tg44r33q
 思い返せば確かに、即座に納得がいく。

 僅かの期間とはいえ、雛苺とともに暮らした巴には、彼女たちドールズに対する偏見は、さほど持っていない。
 しかし、それはあくまでも、彼女がこの世界の平均的な住人『人間』であり、自らに疑いを持たない、『持てる側』の存在であるからに過ぎない。

 しかし、このローゼンメイデンたちは違う。
 活動開始とともに否応無く戦闘を強いられ、その理由を問うたところで帰ってくる答えはただ一つ、『宿命』の一言のみ。
 自らにとって一番近しい存在であるはずの契約者ですら、厳密に言えば、己に精力を強制的に供給させるエネルギー媒介、早い話がエサに過ぎない。
 彼女たちが契約者たる人間を『下僕』と見下すのは、全く当然の事なのだ。人は豚に敬意を払わない。
 つまり、ローゼンメイデンと人間とは相容れない存在なのだ。

 にもかかわらず、ドールたちは人と心を通じ合わすだけの知性と価値観を持ち、その魂には、喜怒哀楽はおろか、それ以上の感情すら持ち合わせている。
 だからこそ彼女たちは、心を通じた契約者をこう呼ぶのだ。『マスター』と。 

 そしてドールたちの知性は、この世界の成り立ちを充分理解している。自分たちは所詮、人間と相容れない『持たざる側』の超越者、異形なる者であると。
 もし、今回のドールたちの狂気の行動が、彼女たちの『異形なる者』としての劣等感に根付くものならば、蒼星石の思考をたどるのは簡単だ。

 人ならざる自分が、人たるジュンを愛する資格があるか?
『無い』と答えるならば、男と女として彼と愛し合うことは諦めねばならない。ならばどうするか?奪うしかない。一方的に、徹底的に。
519前スレ946:2006/01/10(火) 15:58:24 ID:Tg44r33q
「でもね、蒼星石ちゃん・・・・・・あなたは一つだけ間違っているわ・・・・」

 どのくらい、二人は泣き続けたのだろう。一分だったようにも感じるし、十分だったようにも思う。それ以上かもしれない。
 やがて、のりはポツリと口を開いた。

「ジュン君の心はジュン君のもの・・・・・誰が勝手にしていいものでもないの・・・」
 その一言を聞いた瞬間に、蒼星石はピクリと体を震わせた。
「あたしたちに出来るのは、ジュン君に選ばれるための最大限の努力をする事。・・・・・・それだけなのよ。だから・・・・」
「そんなの! そんなの!!」
 蒼星石が顔をしゃくり上げる。涙と鼻水でぐしょぐしょになった顔を。
「そんなの!!僕らが選ばれるわけ無いじゃないか!!僕たちは彼とは違う!全く違う存在なんだ!そんな僕たちをジュン君が・・・・」
「それは違うわ」
「違わないよ!!」
「ジュン君は、そんな理由で相手を選んだりしないわ。あの子が選ぶのはただ一つ、相手の魂の色、それだけ・・・・・・・。そんなジュン君だからこそ、あなたたちは愛してくれたのでしょう?」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・」
「蒼星石ちゃんにも、本当は分かってたんでしょう?この子は、あなたたちが大好きなんだって。真紅ちゃんも、雛ちゃんも、翠星石ちゃんも、そして、あなたも。・・・・・そうでなければ、女の子みたいに身を任せたりしないわ」
「・・・・・・・・・・・・・・・・」

 かなわない。僕は少なくとも、この女性の足元にも及ばない。
 蒼星石は、心の底からそう思った。
 恐らく、お父様の言う最高の淑女『アリス』とは、彼女のような女性を指すのではないか、とすらも。
520名無しさん@ピンキー:2006/01/10(火) 19:54:38 ID:IJJVD8Yc
         ∧_∧  この真紅は俺のおごりだ
        (`・ω・´) シュッ
     .ィ/~~~' 、 と彡 .
   、_/ /  ̄`ヽ}/    /
   》@ i(从_从))///  ./
   ||ヽ|| ゚ ヮ゚ノ|.||'   /
   || 〈つ日⊂)||   /
  ≦//\ ̄日日\/
  // ※\___\
/\\  ※  ※ ※ ヽ
   \ヽ-―――――ヽ
      ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄~
521名無しさん@ピンキー:2006/01/10(火) 22:56:53 ID:vPt4P/mn
     .ィ/~~~' 、 / .  /
   、_/ /  ̄`ヽ}/    /
   》@ i(从_从))///  ./
   ||ヽ|| ゚听ノ| ||   /
   || 〈つ日⊂)||   /
  ≦//\ ̄日日\/
  // ※\___\
/\\  ※  ※ ※ ヽ
   \ヽ-―――――ヽ
      ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄~
        
522名無しさん@ピンキー:2006/01/11(水) 03:57:56 ID:2hCGl6hm
落ちていたサーバーがやっと回復した感じだな
523名無しさん@ピンキー:2006/01/11(水) 04:22:27 ID:6VdHxoXO
だな

>>521の真紅はどこまで滑っていくんだ
524:2006/01/11(水) 05:48:03 ID:NdZRqnsn
>>430の続きです。一応投下します。下らなかったらすみません。
525:2006/01/11(水) 05:50:53 ID:NdZRqnsn
真紅が消える。もしそうなったら自分はどうなるだろう。ジュンは真紅が頷いたのをみてなぜか冷静になっていた。今は当たり前に桜田家にたたずんでいる真紅。ときどき驚くほど可憐な少女の一面にときめきを覚えたりもした。
自分は真紅のことをどう思っているだろう。雛苺や翠星石、蒼星石は今となったら素直に大切に思える。どうしようもない自分が立ち直ったのは間違いなくあの人形達のおかげなのだから。そして真紅も。ただ真紅はただ大切には思えなかった。
この気持ちはなんだろう。わからない。ただこれだけは言える。真紅は・・・・『大切』だ。

「・・・なんでだよ」
「え?」
「なんでそんなに冷静なんだよ!!!」

そしてジュンは激昂した。真紅が消えるのを是が非でも否定したかった。

「おまえはそれでいいのかよ!?アリスになれなかったらローゼンメイデンの存在意義がなくなる、だから消えるなんて、そんなこと本当に思っているのか!!」
「仕方ないのだわ。それが運命だもの・・・。」
「運命だなんてそんな簡単なことばで片付けるな!」「・・・・」

あまりのジュンの激昂に真紅はたじろいだ。必死に自分達ローゼンメイデンの運命に抗おうとしているジュンをみて真紅は胸が熱く、そして痛くなるのを感じた。が、何も言い返せない。真紅は何もいわずうつむくことしかできなかった。

「とにかく僕は・・・・絶対に、絶対に認めないからな!!!」
「ジュン!」

ジュンはできるかぎりの力で拒絶すると部屋を飛び出した。

あとに残された真紅は立ち尽くし窓の外をふと眺めた。差し込む夕日が真紅の顔を悲しく照らしていた。
526:2006/01/11(水) 05:52:29 ID:NdZRqnsn
(なんでだよ・・・)

ジュンは公園のベンチに一人たたずんでいた。もうすでに日は暮れ辺りには誰もいない。虫の鳴く声だけが静寂を破っていた。

「あ!ジュンなの〜!!」

とっさに顔を上げるジュン。前方の電灯の下の一つの人影。よくみるとそれは巴と巴に抱っこされてた雛苺だった。

「こんばんわ」
「よ、よぅ。どうしたんだよ。こんな時間に」
「雛苺が公園に行きたいって言ったのだけどさすがに昼間じゃ目立つでしょ。だから人気がなくなった今の時間って約束したから」
「そうだったのか」
「巴はやさしいの〜!大好きなの〜!!」

雛苺はそういうと巴に頬摺りする。

「くすぐったいよ雛苺」

巴もほほ笑みながら雛苺の頭を撫でた。そんな二人の光景をみてジュンはやさしくほほ笑んだ。心底微笑ましく思ったのだ。

「ジュンは何してるの?」
「え・・・」

唐突に質問されてジュンはたじろいだ。その様子をみてか雛苺は巴から下りジュンのそばへやってきた。

「あ〜!!また真紅とケンカしたのね!ケンカはメ〜なのよ!仲良くしなきゃダメなのよ!」
「う・・・」

雛苺の無垢な心はときとしていきなり相手の核心をついてくる。それも無邪気に。それが雛苺の良さだということをジュンは知っていたのだがさすがに今この状況でその無邪気さに狼狽してしまうのも仕方なかった。
「仲良くしないとメ〜なのよ。真紅はジュンのことだ〜い好きなんだからジュンはやさしくしないといけないのよ〜!」
「えっと・・・」
「ふふ・・」

雛苺のお説教に何も言い返せないジュンをやさしくみかねた巴は雛苺に尋ねた。

「雛苺も桜田君が大好きなのよね?」
「うん!!ヒナもジュンが大好き!!」
「お、おい・・・」

少し顔が赤くなったジュンに気付かず雛苺は天使のような笑顔でジュンの膝へと飛び付いてきた。そして一垢の汚れのない瞳と声でジュンに語り続ける。

「だからヒナはジュンやみんなとず〜っと一緒にいるの!!たとえヒナが動かなくなってもジュンと一緒にいるの〜!ね〜ジュン!」
「!!」
527:2006/01/11(水) 05:57:18 ID:NdZRqnsn
その時ジュンの脳裏に真紅のことばが甦った。

(雛苺もそのことをよくわかっている)

そして膝で戯れる雛苺の髪に一滴一滴雫がこぼれ落ちはじめた。

「うゆ?」

雛苺が見上げるとジュンが涙を流しながら雛苺を見つめていた。

「ジュンどこか痛いの!?お腹痛いの!?えっと・・・・痛いの痛いのとんでけーなの!痛いのとんでけーなの!・・きゃ!!」

次の瞬間ジュンは雛苺を強く抱き締めていた。体が勝手に動いた。そうせざるをえなかった。ジュンにはそれしか雛苺にできなかった。

「ジュ、ジュン?」
「・・・・どう、して・・・・・どうして!!」

ジュンの嗚咽まじりの声の意味を雛苺はわかっているのかジュンの頭をその小さい手でよしよしと撫でた。

「大丈夫なのよ。ヒナはずっとずっとジュンと一緒なのよ。さびしくないのよ」
「・・ひな・・いちご・・・・」

ジュンは雛苺を正面へと向き直す。

「だってジュンはヒナをこんなにも大切にしてくれるんだもの。ヒナはさびしくないのよ。ヒナは、幸せなのよ」

運命を受け入れている雛苺。ジュンは何もできない自分が憎くてしかたなかった。どれほど自分がこの無邪気さで明るくなれたか。そのことを言おうと思っても涙と嗚咽でしゃべれない。
雛苺はそれらすべてをわかっていたかのようにそのあとずっとジュンが鳴き止むまでジュンの頭をよしよしと撫で続けた。





あれ?雛苺がこんなおいしい役になってる・・・。えっと一応言っときますがこれはジュン×雛苺ではなくジュン×真紅です。このあとどうなるやら・・・。とりあえず頑張って駄文仕上げたいと思います。
528513:2006/01/11(水) 06:22:38 ID:/YmXJxO+
前回の続き
正直、勢いで真紅の事を守るなんて言ったジュンだったが時間が経つにつれ、自信が無くなっていく、本来、引き篭もりであるジュンが、そう思うのも無理はない。
それでも真紅に対する想いが強いのか、真紅の事を考えている内にアソコがどんどん大きくなっていく。
ジュン「誰もいないよな?」
他のドール達はは眠っているため起きないのは当然だが、こういう時はいちいち確認をしてしまう。
そしておもむろに固くなったアソコをズボンから取り出しゆっくりしごきだす。
「ああ・・・真紅ぅ・・・はぁはぁ」
座っている椅子がギシギシ音を立てる
それに合わすかのようにどんどん手の動きが早くなっていく
さて、そろそろ出そうか、と思った次の瞬間
真紅「何してるの・・・?」
とその言葉にビクッと反応したジュンがあわてて振り返るとそこに紛れも無い真紅の姿があった。
529513:2006/01/11(水) 06:26:26 ID:/YmXJxO+
あとがき
いや・・・見事にエロが殆ど無い・・・
やっぱり初心者という事を痛感。ともあれ書き始めたネタなので最後までは書こうと思います
530名無しさん@ピンキー:2006/01/11(水) 06:59:27 ID:8N41Fh5h
>>529
ガンバ!(・∀・)
531名無しさん@ピンキー :2006/01/11(水) 08:02:10 ID:o7iqwMM/
>>65
<講座改竄>は登場判定では使えない。タイミングが違うから。
532名無しさん@ピンキー :2006/01/11(水) 08:02:49 ID:o7iqwMM/
スマソ、誤爆・・・・


>>529
ガンガレ〜!
533名無しさん@ピンキー:2006/01/11(水) 08:15:28 ID:sJ+y3cIB
>>519
GJ!続きに期待してます。
>>519
ガンバレ。超ガンバレ。
534名無しさん@ピンキー:2006/01/11(水) 08:16:18 ID:sJ+y3cIB
間違った…。下のは>>529ね。
535名無しさん@ピンキー:2006/01/11(水) 16:21:15 ID:zQLvuQKg
>>529
出来れば>>524みたいに前回のアンカー書いてくれるとありがたいです。
わがままだとは思うけど色々な話が交互に投下されてるので混乱しない為に。
536名無しさん@ピンキー:2006/01/11(水) 18:17:38 ID:WFWcKqXk
あの…翠と蒼の話の続き読みたいです
537名無しさん@ピンキー:2006/01/11(水) 18:31:17 ID:sJ+y3cIB
くれくれ君はウザがられるからやめた方がいいぞ。
538晒し首 ◆GJolKKvjNA :2006/01/11(水) 23:26:42 ID:da7j92Ef
>>187-188 >>328-330 >>347-349 >>377-379 >>381 >>402-403 >>425-426 >>475-479の続きです。

少しずつ、少しずつ慣らしながら奥に進んでいく…
蒼星石は一歩一歩近づく度に顔を辛そうに美しく歪め、
僅かしか聞こえない…だけど呻きの声を上げる。こんな時まで苦しめて…ごめん…

「ジュ…君…もっと…もっとこっち…」そう言って身体に僅かに残る力で手招きする。
そうしてそのまま崩れ落ちそうになる腕を慌てて掴む。
その掴まれた腕を伝って再び僕の首に蒼星石は腕をかけ、
どこに残っているのか強い力でぎゅっと僕を抱きしめる。蒼星石の匂いが僕を包む。
「このまま……いい…?」
耳元で消え入るように囁く。
「ジュン君の…あったかさ…僕…覚えておきたい…んだ……」

やっとの事で抑えていた涙が堰を切ってあふれ出す…
「うっ…うぅっ…そう…そう…そう…」

「泣かないで…ね…僕のお願い…聞いてくれるんでしょ…?」まるで赤子をあやす様に、宥める様に甘い声で囁く。
だけど…この甘い『お願い』という言葉によって僕は最後の一歩に踏み込まなければならなくなる…
…蒼星石の言ったとおり、言葉は本当に魔法のようだ…
僕は…自らかけた魔法で…僕を苦しめる…こんな事なら…願いを聞くなんて言うんじゃなかったな…

歯を、食いしばりながら…唇を…血がにじむ程に噛み締めながら…僕は進んでいく…


もう既に知り尽くしているつもりだった蒼星石の身体。
だけど本当はそんな事は無く、腰を動かす度に…未知の感触が僕の脳髄を襲う。
その暖かさ、とろとろと蕩けるような感触、動かすたびに僕自身に食い込み僕を搾り取ろうとする膣壁…
全てが極上の夢のような感触だった…

身体の芯から温もりが伝わる…身も…心も多分…今僕達は…一つになっているんだ…
539晒し首 ◆GJolKKvjNA :2006/01/11(水) 23:28:06 ID:da7j92Ef
やがてコツ…と小さな音が蒼星石の中で鳴る…
「…やっぱり…全部……入らないね…」繋がった部分を冷静に見て…痛みで目を潤ませながら…申し訳無さそうに蒼星石は呟く。
「うん…でも…仕方ないよ…」ふわふわの猫っ毛を撫でてやるとくしゅっと音が鳴る。

「気持ち…良いの…?僕で…ジュン君はちゃんと…気持ち良くなれてる…?
 その…僕で…感じてくれてる…?」不安げなオッドアイが僕の心を貫く。
「……当たり前だろ…ちゃんと気持ち良いよ…蒼星石は…?」

「…あ…ありがとう……うん…ジュン君もあったかくて…気持ち良いよ……ちょっとだけ…痛いけど…
 …ね…動いていいよ…ううん…動いて…欲しいな…?」僕を抱きしめる手に力が入る。
「……うん………なるべくゆっくり…優しくするから…もし痛くて堪らなかったら…言って…」
僕は胸が痛くなるのを感じずにはいられなかった…

少しずつ、少しずつ…僕は蒼星石の弱い箇所を中心に強弱や方向に動きをつけて腰を動かし始める。
だけど…それでもやっぱり最初は辛いらしく、「うっ…!」と時々大きな呻き声を出し、身体をのけぞらせ、
乱れた髪に彩られた白い首筋を露わにする。

その首には傷一つ無く、赤く火照った身体とのコントラストで余計に美しく見える…

ちゅぷ…
僕は何を思ったのか首筋に強く噛み付き、歯形が付いてしまったその傷跡に吸い付いていた。
「やっ……ぃた…か…噛んじゃだめぇ…」噛んだ場所はほんのり赤くなり、僕の歯形がくっきりと残る。
その突然の痛みに蒼星石も僕の背中に爪を立ててしまう。
「あ…ごめんなさい……だけどいきなり…どうしたの…噛み付かれて…びっくりしたよ…?」

「ううん…何でもない…」

僕は謝らなかった…
どうしてそんな事をしたのかな…よく分からない…
僕の気持ちが消えてしまうのならば…何処かに…蒼星石の何処かに…僕の痕を残しておきたかったのかもしれない…

けど僕は…蒼星石の未来まで奪おうとしているんだろうか…?
勝手だな…

でも…でも…たとえ僕が忘れてしまっても…

蒼星石には……いつまでも…出来ればずっと忘れないで…いてほしい…
僕が蒼星石に持っていた気持ちを…少しでも…覚えていて欲しい…

本当に勝手だ…

段々と快感に慣れ鼓膜が蕩けそうになるほど甘い喘ぎ声を漏らし始める蒼星石。少しずつ無意識に腰を振り始め、
僕は蒼星石が僅かに揺れ動く度に「うっ…」と小さな呻き声を上げてしまう。
もうそう長く我慢できそうに無い…

終わりの時は近い……
540晒し首 ◆GJolKKvjNA :2006/01/11(水) 23:28:47 ID:da7j92Ef
僕の頭に理性が働くあと少しの時間…僕はあいつに何を伝えられるのか、何をあげられるのか…
何を伝えたいのか…何をしたいのか…

「蒼星…石……」
「ひゃぁぁあん…っ…あふぅ…はぁっ…な…なぁに……ジュ…くん?」

僕は…この気持ちを…今度こそきちんと……伝えたい…
けど…重荷になって…あいつに…蒼星石にだけに残ってしまうのなら…

伝えられない…
翠星石でもなく、雛苺でもなく、真紅でもなく、お前が一番大切だ…何て伝えられない…
姉妹との、マスターとの、お父様との運命の絆を何より大切にする蒼星石には言えない…

だから…せめてこれだけ…伝えるよ……上手く伝わってくれると…いいな…

「今までありがとう…本当に…ありがとう……」

蒼星石はうん…と肩を上下に揺らしながら…小さく頷き微笑んだ。

傷つけたと思ったら踏みとどまったり…矛盾した事ばかりして…ごめん…
いつも苦しめてばかりで…

でも…でもそれでも僕は…
本当に本当に…お前の事が……誰よりも大好きだった…
最後の最後に笑ってくれて…

…ありがとう……
541晒し首 ◆GJolKKvjNA :2006/01/11(水) 23:29:25 ID:da7j92Ef
気が付いた時、ジュン君は僕に腕枕をしたまま眠りこけていた…
一定のリズムで繰り返される寝息が、深い眠りであることを物語っていた。

…ほっと胸を撫で下ろすとゆっくりと腰を上げる…
いつもはジュン君が僕を抱っこしてくれてたのだけど…

「っ…痛つっ…」声を出してから慌てて口をふさぐ。
立てないや…でも…一人で立たなきゃ…

ふら付く足で着ていた衣服と…ばらばらになったボタン…鋏を拾う。腰を屈める度に激痛が襲った。
「……っ…」思わずその痛さで涙目になる。

「あ…そうだ…ジュン君の…」
夢の中の衣服をたたんでも仕方ないけど…僕は脱ぎ捨てられたジュン君の衣服を、まだそう遠くない夏の日の出来事に思いを馳せながらたたみ、
ジュン君の横にそっと置いておく。

「思えばこれが始まりだったね…」そう心の中で呟き、
「レンピカ……おいで…」と彼女の人工精霊を呼びそのまま名残惜しくならない間に去ろうとする。

けど……けれど最後にもう一度だけ…
僕の我侭と…全てを受け入れてくれたジュン君を…見たい…

ジュン君はやっぱり幸せそうに眠ったまま…
そうだ…僕も最後に伝えなきゃいけない事…あった…

「…こちらこそ本当にありがとう………ごめんね…」
耳元までもう一度近づき、囁く。そして…

「ばいばい…」誰にも聞こえない声で別れを告げた。

その後ジュン君の瞼から一筋の雫が流れた事を…僕は知らない……
542晒し首 ◆GJolKKvjNA :2006/01/11(水) 23:30:18 ID:da7j92Ef
僕は小さな小さな木に、慎重に慎重に鋏を入れる。
ジュン君の……僕と繋がっていた事以外の記憶を消してしまわないように…

そうして落とした葉は…一枚…たったの一枚…これに…今までの二人の思いが全て刻まれているのだ…
僕はその僅かさに涙し……
そして葉に何度か…まるで硝子細工にでもするかのように…キスをする…
「うぅっ…ジュン君…っ…うぅう…っ……ジュン君……ジュ…く…うわぁあああ……」

凍った心のまま生まれてきても、涙がにじむ事はあった。
だけど…声を上げて泣いた事は…これが初めてだった…

今まで何度も何度も人間の心に鋏を入れてきたけど、こんな気持ちになった事は初めてだった。

そして気付く…あぁ…
『…例えどれだけ不安定で信じられなくても…この絆だけは、僕は本当に無くしたくなかったんだ……』と。
その気持ちが恋愛感情なのかどうかは分からない。ただ一つ分かっている事は、

全ては僕自身の手によって終わってしまっていたという事だけだった。
あぁ……本当に本当に、僕は不器用だね…
543晒し首 ◆GJolKKvjNA :2006/01/11(水) 23:31:53 ID:da7j92Ef
昨日は皆さん鯖落ちで大変でした。
んで空気読まずに投下。

正直納得できる出来では無かったのですがもうめんどくさくなって投下します。
あとエピローグで終了です。あともう少しだけお付き合いください。
544名無しさん@ピンキー:2006/01/11(水) 23:42:07 ID:sJ+y3cIB
蒼い子…(´・ω・`)
545名無しさん@ピンキー:2006/01/12(木) 01:03:41 ID:76RwuI7D
GJです
蒼の子…。・゚・(ノд`)・゚・。
546名無しさん@ピンキー:2006/01/12(木) 01:10:56 ID:FdSiD0QM
GJです

(´;ω;`)蒼・・・
547名無しさん@ピンキー:2006/01/12(木) 01:12:20 ID:FdSiD0QM
sage忘れてた

ごめん
548名無しさん@ピンキー:2006/01/12(木) 01:26:32 ID:TJVhC6JK
銀様分が不足
549第二話32 ◆823J6XQFHo :2006/01/12(木) 01:54:57 ID:j7oYpaZT
>>543
GJ! 内容といい文章量といい、凄い!
550名無しさん@ピンキー:2006/01/12(木) 02:09:07 ID:hfthiUno
蒼い子…蒼い子…(´・ω・)
551名無しさん@ピンキー:2006/01/12(木) 02:31:31 ID:TCnfCLrO
GJです

リアルで泣いた…(´;ω;`)
552 ◆c2/jkA8fG2 :2006/01/12(木) 03:49:07 ID:hfthiUno
 おにく>>356

「アメでそんな事する変態見たことねーですよー?」
 翠星石は蒼星石の胴にまたがり、そのまま両肩を強くソファーに押し付けた。蒼星石は双子の姉の言葉に頬を紅潮させる。
「……い、痛いよ……」
「あ、ごめんですぅ」
 蒼星石は両肩の痛みを訴え、翠星石は謝罪はしたものの、自身を抑えつける力は緩みはしなかった。
そして翠星石は妹の右肩を抑えていた手をゆっくりと右腕へ、右手首へと移動させ、先ほどとは打って変わり優しく細い手首を掴んだ。
左肩を抑えていた力も緩んだが、蒼星石は姉を振り払うような事はしなかった。
「お詫びにいい物をあげるですよ……」翠星石は口を蒼星石の耳元で甘くささやいた。「蒼星石の大好物ですぅ……」
 耳を甘いささやき声と吐息でくすぐられ、蒼星石の体が僅かに震える。
 翠星石は優しく掴んだ手首を口元へやり、人差し指を舌の先でペロリと舐めると、そのまま人差し指と中指にしゃぶり付き始めた。
「……! ちょ、な……何してるの……?」
 わざとらしく音を立てながら一心に自身の指をしゃぶっている翠星石は、蒼星石の呼びかけを無視した。
2本指に翠星石の柔らかい舌がまるで蛇のように絡みついている。
「んちゅ……さあ、痛くしたお詫びですよ♪」
翠星石は舌で散々弄んだ双子の妹の指を、妹自身の顔に近づけた。蒼星石は翠星石の唾液が多く付着している自身の指を
舐め回したい衝動を懸命に押さえ、いかにも平静で冷静な表情を自分の体にまたがっている姉に向けた。
自分の本能に素直になることを、蒼星石は許さなかった。
「……いい加減にしないと、いくら僕でも怒るよ」
「……いらないのですかー?」
 翠星石は突然冷静な表情になった蒼星石を見て関心していた。身の内に疼く性欲を“平静な表情”という仮面で
これほどまでに隠している演技力に。しかし平静を保てるのは表情のみ、体は素直にしっかりと反応してくれている。
この仮面……無理矢理剥がしたらどうなるだろうか? 答えは簡単だ。
 自分を弄ぶよう懇願し、股を開き、快感に喘ぎ、自分の足にすがり付いて唾液を欲する……。
 翠星石は、にやり、と笑みを浮かべると、自分の口元から垂れている涎を人差し指で拭うと、その人差し指を
蒼星石の頬に当て、涎を塗りつける。
「……やめてくれないか? 翠星石」
 凛とした声で蒼星石は冷たく言い放った。そして、翠星石の笑みを僅かにムッとさせる事に成功した。
本当に邪魔な仮面だと翠星石は思った。そんな仮面など付けていても、快感を欲している事は分かっているのに―――

 ―――剥がしてやる。
553 ◆c2/jkA8fG2 :2006/01/12(木) 03:50:32 ID:hfthiUno
 翠星石は蒼星石の左手を優しく掴むと、それを服の上から自分の乳房へ当てた。
「……!」
「ほーれ、触っていいのですよー?」
蒼星石は尚も平静を装うが、顔は完全に紅潮しまっている。しかし抵抗は見せないものの、蒼星石は翠星石の胸を
揉みしだくような事はせず、翠星石の意表を突いた。てっきり興奮して揉んでくれると思っていたのに。
翠星石は自分の胸に当てている蒼星石の手を上下左右に揺らして、揉むよう促してみた。
ゆさゆさ、と乳房が揺れ、翠星石の呼吸が僅かに荒くなる。翠星石は蒼星石の左手の人差し指を摘むと
その指を自分の乳首に擦り付けた。
「ん……」翠星石は、ビクッ、と快感に身を震わせた。
 手から伝わる妙に生々しい感触は、確実に蒼星石を欲情させていた。
 翠星石は双子の妹の頬に口付けをすると、彼女の白い首筋に舌を這わせた。
「ひゃあ……っ!」蒼星石は思わず声を上げてしまい、慌てて声を押し殺した。
平静という名の仮面は着実に剥がれ始めているのが分かる。表情も段々と弛緩して来ているのを本人はまだ自覚していないようだ。
そろそろ、蒼星石の仮面を剥がす決定的な一打を与えてやるとしよう。
 翠星石は蒼星石の左手から手を離すと、そのまま蒼星石のズボンの中に手を突っ込んだ。
「ん……!」
 疼いている性器に突然快感が走り、蒼星石は奥歯をかみ締めて必死に声を押し殺している。
 そして翠星石はズボンに突っ込んだ手で引き続き蒼星石の性器を愛撫しつつ、蒼星石の耳元で囁いた。
「……姉にこんな事されて興奮してるですかぁ?」ふっ、と耳の中に甘い吐息を流し込む、それとほぼ同時に
蒼星石の体が震える。「蒼星石は変態さんですぅ……変態……へんたい……へ・ん・た・い……♪」
何かの呪文のように、翠星石は耳元でこの言葉を囁き続けた。
「―――て……」
「?」
 蒼星石は何かを呟いたが、翠星石は聞き取る事ができなかった。耳元で呪文を囁くのを中断し、翠星石は顔を上げた。
「……やめて……」
 そこにあった光景は、平静という名の仮面を見事に引っ剥がされた蒼星石の姿であった。
弛緩し切った顔は紅潮し、口元からだらしなく涎は、彼女のほのかな色気を引き立てていた。その虚ろな視線は
自身に圧し掛かっている姉に向けられている。
 翠星石はそんな蒼星石を見て、胸の内が“ゾクゾク”して身震いし、その瞳は支配欲への渇望で異様な狂気とも思える
物を帯びており、口元には勝ち誇ったような笑みが浮かんでいた。
「……やめてほしいですか?」蒼星石はゆっくりと頷く。「じゃあ―――」
翠星石は蒼星石の右手首を先ほどとは裏腹に乱暴に掴むと、それを蒼星石の顔の前へ出した。
翠星石自身の唾液がたっぷりと付着している2本指を……。
「―――これに蒼星石が犬のようにむしゃぶり付けば、考えてやってもいいですぅ♪」
554 ◆c2/jkA8fG2 :2006/01/12(木) 03:55:15 ID:hfthiUno
更新がだいぶ遅れてしまいました、申し訳ありません。

訂正『弛緩し切った顔は紅潮し、口元からだらしなく涎は、』
         ↓    ↓   ↓
  『弛緩し切った顔は紅潮し、口元からだらしなく垂れている涎は、』
555513:2006/01/12(木) 05:48:14 ID:rBn52cnZ
>>513 >>528 の続きです。
そしてさっきまで握っていたあそこをしまう。
ジュン「何で、そ、そんな所に居るんだよ、大体さっきまで寝てたじゃないか!」
真紅「当たり前よ、今起きたんですからね」
いつものように冷静にジュンに言葉をかける。
真紅「それより紅茶を入れてくれないかしら?、目が覚めて何か飲み物が欲しいわ」
ジュン「はぁ?ったくしょうがないなーもう」
少し不機嫌そうになりながらも習慣で台所へと向かう。
何か皆さんの文章の旨さには感心させられるばかりです、皆さん、キャラへの愛が感じられますね。

そして5分後。

ジュン いれてきたそ…」
真紅「ご苦労様、私の下僕」
紅茶をすすりながら真紅は喋る
真紅「ジュンは寂しく…ないの?ずっと引きこもったままで…」
ジュン「…」
ジュンが黙っていると真紅が語り始める「私は…寂しかったジュン、あなたに出会うまでは」
ジュン「えっ…」
正直驚いた、あんなにも冷静な真紅が寂しい、なんて言葉を言ったのだ
真紅「あなたは今まで会ったミーディアムの中では確かに頼りないわ…でも私に他の誰かにはない大切な物を貰ったわ…」
その言葉に真紅の方向を向いて恥ずかしそうに頬を赤らめる。
更に真紅が言葉を続ける。

真紅「だから自分に自信を失う必要はないわ…」
そう言ってドレスを脱いでいく
556513:2006/01/12(木) 05:52:45 ID:rBn52cnZ
ミスりました・・・。
そしてさっきまで握っていたあそこをしまう。
ジュン「何で、そ、そんな所に居るんだよ、大体さっきまで寝てたじゃないか!」
真紅「当たり前よ、今起きたんですからね」
いつものように冷静にジュンに言葉をかける。
真紅「それより紅茶を入れてくれないかしら?、目が覚めて何か飲み物が欲しいわ」
ジュン「はぁ?ったくしょうがないなーもう」
少し不機嫌そうになりながらも習慣で台所へと向かう。
何か皆さんの文章の旨さには感心させられるばかりです、皆さん、キャラへの愛が感じられますね。

そして5分後。

ジュン いれてきたそ…」
真紅「ご苦労様、私の下僕」
紅茶をすすりながら真紅は喋る
真紅「ジュンは寂しく…ないの?ずっと引きこもったままで…」
ジュン「…」
ジュンが黙っていると真紅が語り始める「私は…寂しかったジュン、あなたに出会うまでは」
ジュン「えっ…」
正直驚いた、あんなにも冷静な真紅が寂しい、なんて言葉を言ったのだ
真紅「あなたは今まで会ったミーディアムの中では確かに頼りないわ…でも私に他の誰かにはない大切な物を貰ったわ…」
その言葉に真紅の方向を向いて恥ずかしそうに頬を赤らめる。
更に真紅が言葉を続ける。

真紅「だから自分に自信を失う必要はないわ…」
そう言ってドレスを脱いでいく

上の 皆さんの文章の巧さには感心させられるばかりです、皆さん、キャラへの愛が感じられますね。

ここに修正を加えたいと思います。
557513:2006/01/12(木) 05:54:20 ID:rBn52cnZ
あ・・・消すの忘れた・・・汗・・・。
スミマセン・・・。
558513:2006/01/12(木) 05:56:21 ID:rBn52cnZ
>>513 >>528 の続きです。
そしてさっきまで握っていたあそこをしまう。
ジュン「何で、そ、そんな所に居るんだよ、大体さっきまで寝てたじゃないか!」
真紅「当たり前よ、今起きたんですからね」
いつものように冷静にジュンに言葉をかける。
真紅「それより紅茶を入れてくれないかしら?、目が覚めて何か飲み物が欲しいわ」
ジュン「はぁ?ったくしょうがないなーもう」
少し不機嫌そうになりながらも習慣で台所へと向かう。

そして5分後。

ジュン いれてきたそ…」
真紅「ご苦労様、私の下僕」
紅茶をすすりながら真紅は喋る
真紅「ジュンは寂しく…ないの?ずっと引きこもったままで…」
ジュン「…」
ジュンが黙っていると真紅が語り始める「私は…寂しかったジュン、あなたに出会うまでは」
ジュン「えっ…」
正直驚いた、あんなにも冷静な真紅が寂しい、なんて言葉を言ったのだ
真紅「あなたは今まで会ったミーディアムの中では確かに頼りないわ…でも私に他の誰かにはない大切な物を貰ったわ…」
その言葉に真紅の方向を向いて恥ずかしそうに頬を赤らめる。
更に真紅が言葉を続ける。

真紅「だから自分に自信を失う必要はないわ…」
そう言ってドレスを脱いでいく

上の 皆さんの文章の巧さには感心させられるばかりです、皆さん、キャラへの愛が感じられますね。

ここに修正を加えたいと思います。

本当にごめんなさい。
559前スレ946:2006/01/12(木) 17:23:41 ID:kt/JIqwZ
>>519の続きです。

 一方、桜田家の物置でも、その言葉を聞き続ける者たちがいた。
 真紅と翠星石。
 最初は、怒りに震えて鏡を凝視していた真紅も、また、その真紅に怯えて、鏡を見続けるしかなかった翠星石も、今は鏡の中の柏葉家の様子に眼を奪われている。
 いま、鏡の中の三人は、再び活動を開始しようとしていた。

「ごほっ、ごほっ・・・・!!!」
 巴に活を入れられて、再度蘇生したジュンが見たものは、眼前で土下座する蒼星石の姿だった。
「あの、これ、どういう・・・・・・・・?」
 状況が把握できずに、自分の背後にいる巴に聞こうとするジュンは、にっこり微笑みながら、こちらを見ている姉の姿を視界の端で捉える。
「お姉ちゃ、あ、いや、味付けのり・・・・・・・?」
「蒼星石ちゃんはお詫びがしたいんですって。ジュン君と巴ちゃんに」
「お詫び?」
「あの・・・・・・・」
 なおも、姉に何かを訊こうとするジュンに、おずおずと蒼星石は口を開いた。
「さっきは、その・・・・・・・本当にごめんなさい。特に、巴さんにはスゴク失礼な口を聞いてしまって・・・・・・・本当に、本当に、スミマセンでしたっ!!」
 ジュンはあんぐりと口を開いて、巴は半ば複雑な表情で、蒼星石を見つめる。

 先程までとはあまりに違うこの豹変振りに、ジュンはただ驚くしかなかった。
560名無しさん@ピンキー:2006/01/12(木) 17:29:31 ID:yhvkH59k
落ち着けw
一行くらいで何度も書き込み直さなくても大丈夫だw
561前スレ946:2006/01/12(木) 17:30:01 ID:kt/JIqwZ
 その後ろの巴は、さらに微妙な心境だった。
 しかし、その心理の矛先は蒼石ではなく、どちらかと言えば、のりに向けられている。

 ドールたちが、どれほど鬱屈した感情を、その小さな身体に詰め込んでいたのかは、さっきの蒼星石の言葉で、改めて知るところとなった。
 はっきり言って、哀れだとも思うし同情も出来る。
 しかし、眼前のこの、桜田のりという少女は、そういう負の情念に支配され、追い詰められた蒼星石を、あっという間に慰め、説得し、元の理知的なドールに戻してしまった。
 おそらく蒼星石が、ああいう凶刃を自分たち向ける事は、もはや二度とないだろう。
 それはいい。だが・・・・・・・ここまで人としての器量の差を見せ付けられると、やはり巴としては、心中、複雑なものを抱えざるを得ない。

「ジュン君、ぽかんとしてないで、何か言ってあげなさい」
 そう言われたジュンは姉と蒼星石を見返し、そこでようやく肩の力が抜けたらしかった。
「・・・・・・・やれやれ・・・・・」
 そんな弟を見て、姉の笑顔はますます明るくなっていく。
 ジュンがどういう顔をしているのか、彼の背後にいる巴には分からない。でも、彼ら姉弟の無言のコミュニケーションを見て、心中の複雑なものは更に大きくなっていく・・・。

「あの、ジュン君・・・・・・・」
 恐る恐る何か言おうとする蒼星石。その頭をぽんぽんと撫でると、彼は言った。
「蒼星石・・・・・・・お前も・・・・・僕の事が好きなの・・・・・?」
「・・・・・・うん」
「・・・・・・仕方ないな、もう・・・・・・・・・・この背中の傷、何とかしてくれよ」
 その声に、先程までの拒絶反応は無かった。
 蒼星石が思わず歓喜の表情を上げる。

「さ、それじゃあ、パーティの続きをしましょう。巴ちゃんもさっさと脱いじゃいなさい」
562前スレ946:2006/01/12(木) 17:33:54 ID:kt/JIqwZ
 その日、ジュンとのりが桜田家への帰途に着いたのは、日も暮れてからだった。
 いつものようにジュンは疲れた顔を隠さず、それに反してのりの笑顔は、ますますはちきれんばかりだった。
 まるで弟と一緒にいるだけで嬉しくて堪らない、そんな風にすら見える。

「ねえジュン君、今日のおかずは、W花丸ハンバーグにしましょうねぇ。きっと、みんな喜ぶわよぅ」
「・・・・・・・・いきなりどうしたんだよ洗濯のり?」
「んふふふふ・・・・・だってぇ、お姉ちゃん、すっごく嬉しいんだもん」
「嬉しいって,何が?」
「だぁって、んふふふ・・・・今日のジュン君、とっても素敵だったんだもの・・・・」
「なっ、何言ってんだよっ!!いきなりっ!」
 顔を真っ赤にしてうろたえる弟に,姉は悪戯っぽい目で囁く。
「今までのジュン君だったら、巴ちゃんにあんな事を言った蒼星石ちゃんを,絶対に許したりしないでしょう?でも,今日のジュン君は、すっごく大人に見えたわ。お姉ちゃん,ああいうジュン君を見ると,もう堪らなくなるの!」
「ちょっ・・・・声がでかいよ!!」

 もう今にも踊りだしそうなのりを、ジュンは、近所の目を気にしながら家に引っ張り込む。
「ああああああ、ジュン君の手って,とっても温かいわぁ!」
「分かったから、とっとと家に入れ!このお茶漬けのり!!」
 玄関に姉を放り込み,無理やり家のドアを閉めた二人を待っていたのは、二つの氷のような藍い瞳だった。

「真紅・・・・・・・?」
「おかえりなさい、ジュン。ちょっとあなたに話があるの・・・・・!」
563名無しさん@ピンキー:2006/01/12(木) 18:43:35 ID:yhvkH59k
割り込んでしまって申し訳ない。GJです。
JUMピンチ!
564名無しさん@ピンキー:2006/01/12(木) 18:56:12 ID:sylsFmjZ
いれてきたそ…」
ワロス
565名無しさん@ピンキー:2006/01/12(木) 21:10:00 ID:ZJ3XZT91
(;゚∀゚)=3ハァハァ
566名無しさん@ピンキー:2006/01/12(木) 23:09:37 ID:FdSiD0QM
(´・ω・)JUM・・・
567晒し首 ◆GJolKKvjNA :2006/01/12(木) 23:17:51 ID:8DK28h27
泣きはらした顔…その上ぼろぼろの服を着て…おじいちゃんとおばあちゃん…それに翠星石の待つ家に帰る訳にいかず、
結局その晩は一人柴崎時計店の屋上で、何も考えずに過ごした。


いつもの夏の日。何の変わりも無い日。昨日と同じ日。
「っ!痛ッ!!ぁ…指刺しちゃった…」
僕は桜田家のリビングである物と格闘していた。

僕は…家事なら大抵何でも…少しなら出来るけど…裁縫は僕にはあまり必要の無い事だからちょっと苦手だ…
昨日ジュン君に無理やり引きちぎられたブラウスのボタンを付けながら…僕はため息をつく…
「綺麗にならないなぁ…」僕はう〜んと唸りながらブラウスをじっと睨みつける。
「もう…」予想外に時間がかかってしまう…このままじゃあ…

「ただいまー」ジュン君が帰ってきてしまった…本当はその前に全て元通りにしてしまうつもりだったけど…
仕方が無い……
ジュン君はまっすぐリビングに向かってくる。…多分僕に会う為に…その記憶は消してない。

「おかえりなさい、ジュン君。」僕は満面の笑みを返したい衝動をぐっと堪え、前の通りの少し冷めた笑いをジュン君に向ける。
「あぁ…ってお前…何でそんな格好してるんだ…?」良かった…この記憶はちゃんと消えてた…


「………ブラウスのボタンが取れてしまって…だからのりさんの服を借りているんだ…」
「取れたってお前これ…全部引き千切られたみたいだぞ…そっちのコルセットまで…貸してみろよ…」
そう言ってひょいっと僕の手から針の付いたブラウスとコルセットを奪う…
568513:2006/01/12(木) 23:17:58 ID:rBn52cnZ
本当、ジュンモテモテですね・・・w
569晒し首 ◆GJolKKvjNA :2006/01/12(木) 23:18:36 ID:8DK28h27
「あっ…」二人の声が重なる。
「……どうしたの?ジュン君…?」
「悪い…先にちょっと消毒させて欲しいんだ…」
「え?何処かで転んだの?」
「いや…ちょっと見てくれよ…」そう言ってジュン君は前髪をかき上げて額を見せる。
「あ…………」そこには僕がつけた傷…


「朝から何か痛いな…って思ってたら…こんな傷が出来てて……」
「痛いんだ…」ぽつりと出たその言葉…

……我慢してくれていたんだ…ありがとう…

「そりゃなぁ…何かの切り傷みたいなんだけど…全く覚えが無いんだ…先に消毒していいか?」
「!!ぼ…僕…取ってくるよ…!」

そう言って薬箱を急いで取ってくる。
「そのまま座っていて…僕が消毒するよ…」僕は手早く消毒液をコットンに染み込ませながら言う。
「あ…?いいよ別に…それくらい自分で…」

「駄目だよ…おでこは自分じゃよく見えない……僕に任せて…」そう言って前髪を払う。
ジュン君は「じゃあ頼む…」とか何とか言って、ちょっとの間、石像みたいに固まった。

良かった…約束……守れたよ…これで…これで…許してくれるかな…?
「染みる…?」ぽんぽんと傷口に何回かコットンを当てる。実は指先が震えただけなんだけど…
「ん…大丈夫…サンキュー…あれ…?お前こそ…首に…何か傷…そんなのあったか?」

「えっ…うん…前からあったよ。」僕は慌てて答える。

取れたボタン。鋏の傷跡。

今は無い絆を示す確かな証。

一瞬しかめっ面をしたジュン君は、すぐに僕から取り上げた裁縫道具でボタン付けを始める。

それらが少しずつ消えて…何もかも元に戻っていく…全ては僕が望んだ事…

「ね…ジュン君…」
「何だ…?」

僕の思いと…

「………ありがとう…」
「気にすんなよ…いつも蒼星石…家の事…してくれるし…」

「うん…」
570晒し首 ◆GJolKKvjNA :2006/01/12(木) 23:19:20 ID:8DK28h27


ドールだからこそ残る…
ジュン君が僕に付けた永遠の傷跡を除いて…






僕は誇り高いローゼンメイデン第四ドール、蒼星石。

繰り返される眠りと目覚め
幾多の出会いと別れを抱いて
時を巡り人を巡り


――――咲き誇る
571晒し首 ◆GJolKKvjNA :2006/01/12(木) 23:22:50 ID:8DK28h27
やっとこさ投下終了です。最後の最後に投下の区切り間違ったよorz……

エピローグは書きすぎると流れが悪くなると思ったので、
・蒼がのりに服を借りるシーン
・蒼が昨晩帰らなかったことを翠に怒られるシーンは省きました。

あとがきちっくなチラ裏って投下OKですか?
572名無しさん@ピンキー:2006/01/12(木) 23:23:55 ID:4JITXAPk
>>571
もちろんOK
お疲れ様でした
573513:2006/01/12(木) 23:31:17 ID:rBn52cnZ
晒し首さんお疲れ!
いや・・・泣けました。

俺が投稿するのは恐れ多いなぁ・・・。
574名無しさん@ピンキー:2006/01/13(金) 00:08:29 ID:iHYMmNCP
GJ…。
あなたに色々なものをもらいました…。
ありがとう!
575晒し首 ◆GJolKKvjNA :2006/01/13(金) 00:47:36 ID:7h1RaBoj
慣れないエロと話を纏めるのにめちゃくちゃ難産でした。それととりあえず蒼のリアル葬式に間に合うように…と思い書いていました。
初めから一期と二期の間の話を想定して書いていたので、結末は既に一話書き始めたときから決定していて、
二人を幸せにするつもりはさらさらありませんでした。ひどいですね、はい。

そして実は…始めのプロットと全然違う展開に…
最初はイメージ的に聖少女領域蒼ver.のような物をイメージしていて、実際にかなり蒼とJUMが半殴り合いの、
ほぼ強姦状態になったり、もっと翠に対するどす黒い嫉妬とかも出す予定だったのですが…全然違う事になりました…

これも蒼のキャラを掴みきっていなかったのが原因なんですが…
後半書き出してから漸く蒼星石というキャラが見えてきた感じがします。
まぁぶっちゃけた話、自分がキャラを掴む為に無理やり設定をぶち込んだ話にしたんですが…

あと…蒼は…喋り方とか…属性とかあんまり無いから…個性無いように思われがちですが…
性格的な事は…個性ありますよ…一応。

反省点としては、二人の幼さ故の愚かさみたいな物を前面に出し切れなかった事。一応意識はしてみましたが…爆死したっぽい…
これをメインテーマに書いてたつもりだったんですが…orz

あと、あまりにも蒼が可哀想な子になってしまったのが個人的に嫌でした…もっと自業自得感が出せりゃ良かったんですがね…
自分は好きキャラにどうしてもリアルな人間像を求めてしまうタイプなので、いかに蒼が理想の少女の具現化だったとしても、
汚い部分も存分に出してやりたかったのですが…これもorz…

次書くとしても自分は蒼だと思います。実はJUM蒼萌でも何でもなく、
ただ単に手頃だったからJUMを相手役に選んだので、相手は変わると思います。
百合は書けないので、今度はじじぃじゃないマスター相手に書きたいです。一葉でも良いんですが、
昔のマスターに…とかも色々妄想が広がります。こうして見ると蒼は結構相手の幅広いですね。
とにかく漫画かアニメで復活するまでネタがあれば書こうと思いますので…またよろしくお願いします。

あと、実は関西組なのでまだ蒼のリアルミスティカを見ていません。
ですが4話契約を書きながら見ていたので…吹いて突っ込みました。『お前何簡単に抱っこされとるねん!!』と…


それでは見れる方…蒼のリアル葬式…しっかり見てきてください…自分は関西から念波送り込んでます。では、ほんまのチラ裏スマソ。
576名無しさん@ピンキー:2006/01/13(金) 00:50:59 ID:Ya4LK+61
関東はあと一時間程度だな
577名無しさん@ピンキー:2006/01/13(金) 01:09:18 ID:prliGlfF
>>576
そうだった。お前のおかげで見忘れずに済みそうだ、サンクス
578流れを読まずに放送中投下:2006/01/13(金) 02:00:40 ID:o0TCyFy1
>>302-306と同一世界のものです。その内繋がる予定です。今回も携帯故にミスは御容赦くださいm(_ _)m





今日は日曜、人形たちは姉ちゃんと外に遊びに行った。
なんでも人形好きな友達に見せてあげようと言うことらしい
「ったく…大丈夫なのかよ…あいつら…」
でも久しぶりに一人になれたので
通販やらこんな時でしか見れないようなサイトなどを見ていた訳だった

──ピンポーン
来客だ。
「……………居留守居留守……」
出るつもりはなかったが窓から少し覗く
柏葉だ
しかも目があった。お辞儀までされた
「…何でわかるんだよ……」
まぁどうせ雛苺はいないから帰ってもらうか…
仕方ないので玄関を開ける
「こんにちは」
「あぁ…うん。で、なにか?」
いつも柏葉が来ると飛びついてくるはずの雛苺がいなかったからか
柏葉は少し首を玄関から少し中を覗く
「あ、雛苺は……」
「今は姉ちゃんとみんな出かけたから僕一人」
「そう、じゃあ、お邪魔しちゃったわね」
「えっ…お邪魔って…べ、別に僕は何も…」
焦って否定したが、不思議そうな顔をされた。
深読みした僕が馬鹿だった
「どれくらいで帰ってくるかわかる?」
「もうすぐ帰ってくると思うけど…」

「………あの…もし、お邪魔じゃなかったら、待たせてもらっても、いい?」

そう言われて断る勇気のある僕ではなかった
柏葉を部屋に上げる
「お邪魔します」
とりあえずお茶を淹れる
しかしこんなに美味しいシチュエーションはないなと考えてしまう
柏葉はそんなことを考えて入ってきたんだろうか?まぁ多分考えてないだろう
「………はぁ…」
「どうしたの?」
「──っ、な、なんでもない!」
突然真後ろに立って声をかけるのはやめてほしいと思う
「私、やろうか?」
「いいよ!座ってて!」
「………?」
やたらと焦る僕に首を傾げた
579流れを読まずに放送中投下:2006/01/13(金) 02:02:43 ID:o0TCyFy1
お茶を持っていくと柏葉はDVDの棚を眺めていた
「なんか見る?」
お茶を差し出しながら声をかける
「えっと、じゃあこれ見ていい?」
一つのDVDを指さす
「それ真紅のやつだけど…まぁいいか」
案の定くんくんだった
あの犬の人形劇は中学生の少女も魅了するのか
まぁ「エイリアン2」を指差していたら雄叫びと共に叩き割わらなくてはならなかったので良かったとしよう
まぁ中身の詳細は言わなくても男子諸君ならわかって貰えるだろう
DVDをセットし、再生
柏葉と二人並んでDVDを見ることになるとは思わなかった
今姉ちゃんが帰ってきたら絶対「二人とも仲良しね〜子供の頃みたい。お姉ちゃん嬉しくなっちゃうわ♪」とか言われるんだろう
本編が始まった。
「私、こう言うの見るの久しぶり」
「そうなんだ…」
…………
沈黙
「父がテレビとか嫌いだからあまり見れないの」
「そうなんだ…」
…………………
沈黙
「この番組、雛苺が面白いから見てみればって言ってたから」
「……そうなんだ…」
……………………………
沈黙
自分の会話スキルのなさに落胆する、もう少し話を広げれないのか。
頑張れ僕、思い切って話を切り出してみる
「か、柏葉今日休みなのになんで制服なんだ?」「…え?…………部活が…あったから」
柏葉が疲れたように答える
────そういや、もう止めたいって言ってたんだ
地雷を踏んだと気付く
────なんか、より一層気まずく……
部屋にはくんくんの華麗な推理によって導き出された犯人『メイドの羊めーめー』が推理物お決まりの独白をしていた
「くんくん…私は……もう疲れてしまいました…」
柏葉が僕の肩に頭をのせて寄りかかる
ん?なんだこれは?なんで僕が寄りかかられてるんだ?
「めーめー…どうしてだい?君はいつもまじめですばらしい人格者だったじゃないか!どうしてこんなことを…」
「……お屋敷でご主人様に仕えて……家に帰ってもお父様やお母様に気を使って……もう疲れてしまったの……ご主人様にもう私はこの仕事辞めたいと言ったの…それなのに…」バチッ
580流れを読まずに放送中投下:2006/01/13(金) 02:04:59 ID:o0TCyFy1
テレビの電源が切れる、何故だ??柏葉がリモコンで操作したからだ
じゃあ何で柏葉は電源を切ったんだ??それはまったくもって謎だった

「……………私も……ちょっと…最近……つかれた…休憩…」
まるで眠るように僕の体に腕を回して抱きついてくる柏葉
「えっ!?な、何?きゅ、休憩!?……」
そんなことをされてはたまったもんじゃない
少し前までエロサイトを巡回してたんだぞこっちは!
「ちょ!ちょっと柏葉っ!!」
僕の下半身を見る柏葉。うわバレた。
「…あ、……桜田君…………」
目を丸くして頬を赤くする柏葉、
なんだこれ?ドッキリか?実は姉ちゃんとか翠星石辺りが仕掛けたんじゃないだろうな?
しかしカメラっぽい物はどこにもなかった
そしてなぜか柏葉は上目遣いでこっちを見る
「……あの………桜田君………その…私と……し…したい…?」
「………──っええぇッ!!?」
やっぱりオカシい!こんなことアリエないだろ!
ドッキリじゃないなら柏葉はきっとストレスによる一時的な心神喪失かなにかになったんじゃないか!?
大体ぼくはまだ朝起きて歯磨きしてないし、パンツだって姉ちゃんの買ってきた変な奴だし、そんなことしたことないからぜんぜんわかんないし、ひにんとかそういうのもわかんないしでもなんでとつぜんそんなことを─あぁっいがいにだいたんなこねっともえっ!
「あ、ご…ごめんなさい!わ、私っなに突然変なこと言って…」
「いやっ!いや僕、柏葉と、その、し…したい……」
「もっもういいの!ホントにごめんなさい!気にしないで…」
ここまできたら流石に引き下がれなかった
柏葉の肩を持ち床に倒す
「──きゃっ」
「…………柏葉と……したい」
「…うん……私も……したい」
581流れを読まずに放送中投下:2006/01/13(金) 02:07:58 ID:o0TCyFy1
唇を触れあわせる
ファーストキスだった、柏葉はもしかしたら違うかもしれないけど。
そして二度目、次は柏葉の舌が蠢き、咥内に入ってくる
「……ぁぅ」
情けない声を出してしまった
さらにキスをする
「柏葉……脱がして、いい?」
「…いいよ。じゃあ私も……」
互いの服を脱がす。と、突然思い出したように
「あっ…あの……私部活やった後だから……匂いが……やっぱり私…」
「そんなこと……ないよ…」
下着姿となった柏葉の胸に顔を埋める
柏葉の汗と、和室のような匂いが混ざりあった匂い
むしろ妖艶な感じがした
そのまま胸を愛撫する
「あっ……桜田くん…」
下着を剥ぐ、あまり大きくはないが綺麗な胸だ
胸を見るのなんて小学生の時に姉ちゃんと風呂に入ったとき以来だろう
「柏葉、…」

柏葉の体は余分な脂肪がなく、意外に細かった。
───こんなに華奢な体で、あんなにいつも頑張ってて………
「………桜田、君?」
気付けば抱きしめていた
柏葉はすごいと思った
そして無理をしてるんだろうと思った、
出来るならば守りたい、と思った
「柏葉は頑張りすぎなんだよ……」
「大丈夫………桜田君とかみんながいれば……大丈夫、私…きっと大丈夫だから…」
「………柏葉…」
幼なじみの二人、昔は僕らを絡める物はなにもなかった。
だけどもう二人は雁字搦め
でも、今だけは、今日この瞬間だけでも………

柏葉の秘部に触れる
「んっ!…ぁ……」
「…もう……こんなに…」
既にそこは蜜が溢れていた
小さな突起に軽く触れる
「─っああっ……そ…こはぁ…」
少し強く摘む
「───っいっっはあぁあ!…はぁん……」
部屋には汗と愛液の混じった匂いが充満してきていた
「ここが…イイの?」
突起を中心に全体を愛撫
「っあぁああぁ……あ…ふ…い……桜田君っ、きて…い…いよ、…もう私……」
「……うん」
自分のモノを取り出し柏葉の秘部にあてがい力を入れる
「─────っ!!」
柏葉の顔が苦悶に歪む
躊躇して、力を弱める
これ以上踏み込むのはきっと無理だ
柏葉が僕の手を握った
「お願い……大丈夫だから」
「……わかった」
一気に力を入れる
「────っあ!くぅ!」
僕のモノが柏葉に全部は入った
「……入ったよ、柏葉」柏葉から処女の血が流れる
582流れを読まずに放送中投下:2006/01/13(金) 02:09:50 ID:o0TCyFy1
「うん……桜田君………動いていいよ、ゆっくり…」
柏葉はなんとか微笑みをつくり言う
しかしもう僕の我慢は限界に達していた。
真紅たちが来てから一度もシてないのだ
「ごめんっ柏葉!」
返答を待たずに腰を激しく動かす
「─いっ─いった─いっ──だ、駄目ぇ!そ、んなに動い、たらぁ!!」
「あぁっ!柏葉の中、すごい熱いっ!」
「あぁだめ─だめぇ──あっ─あはっ!──あ、─ふ、─ふああぁっ!」
「あぁっ!僕、もう…」「あぁだめぇ!ジュン君私もう、ふぁ─おかしく、なっちゃうよぉ!!」
「もう、とめられないぃ!!巴ちゃんっ!出るっ!!」
「い、いよぉ!ジュン君のなら、中にぃあああぁあぁぁっ!あぁっ!くるぅ!きちゃうぅ!!」
「もう出るっっ!……うっあぁ…」
「あああっ!入ってくるぅ!熱いのがぁっ!ふあああああああっ!!!!」


「…………はぁはぁ……」
「あぅ…はぁ…はぁ」
「…ふぅ………状況を描写するのを忘れてた……」
柏葉が疲弊の中で不思議そうな顔をして首を傾げ、こっちを見た
「いや……こっちの話………あ!と……柏葉、大丈夫?そ、その僕……」
「……大丈夫…ちょっと吃驚したけど……」
とりあえず微笑んでくれたので良かった
男は狼とか言う言葉を思い出した
いや理性が保てなかったと言うかなんと言うか……
何だか急に気恥ずかしくなって服を着たが柏葉はまだそのまま横になっていた
柏葉の秘部から僕の精液が流れ出している
冷静になってから見るとすごい場面だ……「エイリアン2」リアルな場面は映っていなかっただろう
見ていたのに気付かれたのだろうか、少し恥ずかしそうに体を隠しながら起き上がる柏葉
「シャワー貸してもらってもいい?」
「あぁ…タオル適当に使っていいから」
ありがとうと言って風呂場に向かっていった

583流れを読まずに放送中投下:2006/01/13(金) 02:13:52 ID:o0TCyFy1
はぁ……それにしてもこんなことになるとは…
僕にもそれなりに甲斐性があったらしい
暫くの間、テレビをつける、なにやらくんくん特集のような番組がやっていた。
そして気付く、姉ちゃんは3時には帰ると言っていた。
今の時刻、2:40。
ヤバい、アイツらが帰ってきて柏葉がシャワーなんて浴びてたら絶対オカシいじゃないか
急いで脱衣場から呼ぶ
「柏葉っ!ヤバい!後20分ぐらいで姉ちゃんたち帰ってくる!」
「えっ!じゃあもう出るね」
一応脱衣場から退場しておく
まだ帰ってくる気配はなかったので多分何とかなるだろう…
脱衣場のまえで座りこむふぅ…やれやれ…
「なにがやれやれなのかしら」
となりに赤い影、薔薇の花びらが舞っている

無表情の真紅が現れた
コマンド?
土下座
開き直り
隠し通す
取り敢えず驚いてみる
「し、真紅!?な、なにしてるんだよ!?」
「今日はテレビでくんくんの特集がやってるのだわ、だから一足先に帰ってきたのよ」
「えっ!?」
そう言えばさっきそんなのがやってたような……「い、いつから帰ってた?」
「あなたたちの行為が始まったころよ」
ヤバい、完全に切れてる
「真紅……ごめん」
素直に謝ってみた
真紅の無表情が融け、頬を膨らませてぽこぽことなぐりかかってきた
「不潔不潔不潔不潔不潔なのだわっ!私のっ…私の下僕なんだからっ!勝手にそんなことしないで頂戴っ!」
「…いた、いた…悪かったよ、ごめん」
無言でなぐり続ける真紅
「……いたちょっと、いたい…やめ……」
まだなぐりつづける真紅、あれ、泣いてる?
「いたっ…ほ、ホントにごめんって、な、泣くなよ真紅」
「ぐす、うぅ…私、こんなやくばかり……ひぐ」可哀想なキャラになっていた
そして後ろでは柏葉が風呂場からでれずに裸で立往生していた
「はぁ……当分出れそうにないわね、ここ……」






このとき、ぼくらはこの後遭遇する出来事を予測していはなかった
584578-583:2006/01/13(金) 02:22:15 ID:o0TCyFy1
一遍に投下してみました
今回はあんまり確認してないので致命的なミスがあるかもしれません…;
読んで貰えれば幸いです
感想、ミスの指摘(改行ミスは許してください;)、アドバイスなどありましたらすごく参考になるのでどんどん言ってほしいです。
585前スレ946:2006/01/13(金) 02:51:44 ID:FORMLlMZ
>>562の続きです。

 いつもなら,自分たちを、飛び掛るようにして出迎えてくれる雛苺も、なんだかんだと、憎まれ口を叩きながらも甘えてくる翠星石も、ここにはいない。
 二人ともおそらく、この真紅の無言の怒りに恐れをなして、リビングか,二階の部屋で縮こまっているのだろう。
 とすれば、あとはコイツがここまで怒り狂う理由だが・・・・・・まあ、ばれたと考えるしかないだろうな。恐らくは,翠星石のバカの口から。

 そこまで考える余裕は,なぜかジュンにはあった。隣にいるのりが、怯えまくっているにもかかわらず。
 さて、となれば、どうする?どういう結果になるのが自分に、この桜田ジュンにとってベストの選択だろうか?

「その話は,大事な話か?」
「ええ、とても」
「今すぐしなきゃならない,緊急の話か?」
「今すぐというわけではないわ。でも、とてもとても重要な話だわ」
「だったら後だ」
「ジュン!!」
「そこまで重要な話なら、なおさら、風呂入ってメシ食って、頭を落ち着かせてからするべきだ。そうだろ?」
「冗談じゃないわ、ふざけないで!!」
「ふざけちゃいないよ。ただ僕は,そこまで重要な話なら、すきっ腹の苛ついた頭で聞くべきじゃないって言ってるんだ。それは,お前に対しても失礼な事だろう?」
586前スレ946:2006/01/13(金) 02:54:57 ID:FORMLlMZ
「ジュン・・・・・・・あなた、この私をはぐらかしてるつもりなの・・・・・?」
「おいおい、この僕相手に、はぐらかされるようなお前じゃないだろう?」

 そこまで言うと,ジュンはさっさと真紅の横を通り抜け,風呂の脱衣場に入ってしまった。眼前で怒り狂う真紅など,まるで意に介していないかのように。
「ジュン・・・・・・・・・!!」

「あ、あの・・・・真紅ちゃん、今日のジュン君は,とても疲れてるのよ。だから・・・その・・・・・」
「・・・・・・・・・・・・・」
「そっ、それじゃあ、あたし、晩御飯の準備しなくちゃ・・・・そう!今日のおかずは、W花丸ハンバーグなのよう!だから・・・・・・・・その・・・・・・・機嫌直して、ね?」
「・・・・・・・・・・・・・」

 のりが逃げるようにキッチンに去った後も,真紅はまんじりともせずに、脱衣場の扉を睨みつけていた。
 やがて、中からシャワーと、蛇口から大量に湯を出す音が聞こえてくる。
「・・・・いいわ、そっちがその気なら,こっちもトコトン付き合ってあげる・・・・!」
 真紅は脱衣場に入ると、自らの服を脱ぎ始めた。

 ジュンはシャワーを浴びながら,空の湯船にお湯を張っていた。あと十分もすれば,いい湯加減の風呂が出来上がるだろう。
 これで、夕食とあわせて一時間強は時間を稼げたと思うのだが,さて問題はそこからだ。
「・・・・・・・やり過ぎた、かな・・・・?」
 適当にあしらって、真紅の頭を冷やさせるどころか,逆に、怒りに油を注ぐ結果になってしまったような気がするが・・・・・・・まあ、いいだろう。あとは出たとこ勝負で、なんとかなるだろう。
「・・・・・・・まさか、殺されやしないよな」
「それはジュン,あなた次第なのだわ」
587前スレ946:2006/01/13(金) 02:58:21 ID:FORMLlMZ
「しっ・・・・・!!」
「あら、どうしたの?私がここに入ってくるのは、計算にはなかった?」
 そこにいたのは、裸形の真紅。滅多に見せない白い肌と,球体関節を惜しげも無く晒して、ジュンを下から睨みつける。
「おっ,お前,何で・・・・・・ぎああっっ!!」
 ジュンの口は封じられた。彼が何かを言おうとする前に,真紅が眼前の,彼の睾丸をわしづかみにしたのだ。

「こんなものが、こんなものが、ここについているから・・・・・・・あなたは・・・・!」
「いっ、いがい、いがい!」
 あわてて股間の細腕を振り払おうとするジュン。しかし次の瞬間,身体に走った激痛に、思わずのけぞってしまう。真紅が握り締めたその手に,更に力を込めたのだ。
「かぁはっ・・・・・!!」

 そのまま風呂場のタイルにへたり込むジュンの頬を、真紅のビンタが襲う。
「いっ・・・・・・・!!」
 確かに痛かった。しかし、気絶しそうな股間の痛みの中、むしろ気付け薬のような効果をそのビンタは持っていた。

「ジュン,今のは,ほんの手始めよ」
 真紅は,自分より更に小さく身体を縮めるジュンの顎に手をさし伸ばし,むしろうっとりした視線を,この少年に向ける。
「そう、お仕置きの本番は、むしろこれから・・・・・・!」
 そう言って真紅はジュンの乳首をひねり上げた。
「うっあああああああ!!!!」
「まだよ。もっと・・・・もっといい声で鳴かせてあげる。さあ、鳴きなさい、鳴くのよ!!」
588前スレ946:2006/01/13(金) 03:01:56 ID:FORMLlMZ
「やっ、やめっ・・・・・!!」
 乳首に伸びる真紅の指を振り払い,逃げようとするジュン。だが,その足を真紅が払った。
「うわわっ!!」
 横倒しに湯船に転がり落ちるジュン。予期せぬ沈没に、大量にお湯を飲んでしまう。
「かはあっ」
 湯船から顔を出し,心肺は本能的に排水を求める。が、その瞬間,後ろ髪をぐいっと掴まれ、引っ張られる感覚!

 ごっ!!

「ごほっ!!ごほおぉっ!!」
 呼吸困難になりそうな感覚を味わいながら,懸命にむせ返して,肺の中の湯を吐き出そうとするジュン。
 その時になって,彼は初めて自分の体勢に気が付いた。後ろ髪を真紅に掴まれ,のけぞる姿勢で、後頭部を湯船のへりに固定された自分を。
 恐らく湯船から頭を出した瞬間に、無防備な背を、シャワー側にいた真紅に晒してしまったのだろう。
 まずい!この体勢では,一切真紅に反撃できない!

「・・・・・・さあて、どう可愛がってあげようかしら・・・・・!」
 上下さかさまになった真紅が、舌なめずりしながら、ジュンを見下ろす。
 その眼は,ジュンにとって,とても見覚えのあるものだった。
 それは、だらしない子ねえ、と言って自分を犯したのりの眼であり,
 それは、桜田君は女の子になるの,と言って自分を犯した巴の眼であり,
 それは、乳首奴隷にしてやるです、と言って自分を犯した翠星石の眼であり、
 それは、今から君は僕のものになる、と言って自分を犯した蒼星石の眼だった。

「ジュン、お前が一体誰のものなのか、これからじっくり教えてあげる・・・・・!」
589名無しさん@ピンキー:2006/01/13(金) 03:37:03 ID:ZJpTLEvI
この時間帯に書き込む職人諸氏はTBS視聴不可地域にお住まいなのだろうか?
590名無しさん@ピンキー:2006/01/13(金) 04:36:32 ID:oLcnun0J
お前の中のアニメ放送時間は全て関東基準なのか
591名無しさん@ピンキー:2006/01/13(金) 05:57:26 ID:HFu+qdlw
スルーしましょうや。
592ラプラス ◆utqnf46htc :2006/01/13(金) 08:30:23 ID:sRYL0NZF
亀レスですけど、晒し首氏お疲れさまでした
最後なんて涙でディスプレイが見れませんでした…翌日泣いたせいが目が真っ赤に腫れてました……
できればまだまだ続けてほしいです、俺も頑張りますんで…
593名無しさん@ピンキー:2006/01/13(金) 09:29:39 ID:IajSeKFW
晒し首の話が良すぎて昨日の放送内容忘れた
とにかくGJJJJJJ
594名無しさん@ピンキー:2006/01/13(金) 10:03:05 ID:HFu+qdlw
>>589真紅様(´・ω・`)コワス
595名無しさん@ピンキー:2006/01/13(金) 14:01:31 ID:5qIMjyaq
GJ也!!!




















蒼星石…雛苺…。・゚・(ノд`)・゚・。
596名無しさん@ピンキー:2006/01/13(金) 18:46:57 ID:dsQCuyer
ここの真紅はチャイルドプレイのチャッキー並みに恐ろしいですね。
597名無しさん@ピンキー:2006/01/13(金) 22:54:57 ID:89JHX6da
>>584
ヘタレながらにひにんとか考えながらも頑張っちゃうJUM、GJ!w
598明日も発情期、明後日も。 ◆823J6XQFHo :2006/01/14(土) 00:01:34 ID:ufJKOrsM

 >>494の情事から早三日。
 JUMと雛苺の仲は日に日に親密になり、早くも恋人と言った様相。
 周りの視線は痛いが、昼夜を問わず二人一緒で頑張っている。
 今も、膝に乗り乗られて睦み合う最中だ。

「はぁ、はぁ、す……凄ひですぅ! ヂュグヂュグ言ってるです……」
「いいよ……良く締まって、吸い付くみたいだ」
「もっと、もっとですよJUM……翠星石を、ブッ壊して下さぁいです!」

 ――訂正。
 膝に乗っているのは翠星石であった。
 下の口でJUMの男性を咥え込み、中の肉壁で男性が狼藉を働く度、
「ぅぁあッ! あぁ――ッッ!!」
 とよがっているのは翠星石であった。
 これは如何言うことか。

(……な!? 翠星石! 何時の間にJUMを誑かしたの!?)

 如何もこうも、浮気であった。
 しかも、それをドアの隙間から真紅が見てしまったのだ。
 本来この時間、居間で正午のワイドショーを見ている筈だというに。
 気不味い出来事(オナニー見てしまた)の解決を図りに来たのが命取りになった。

(ああ……この前の事で、私はまだJUMときちんと話せないのに)

 真紅は頭がクラクラする。
599明日も発情期、明後日も。 ◆823J6XQFHo :2006/01/14(土) 00:02:28 ID:IlDFWpqZ

 そして、クラクラする頭にガーン! と一発金切り声。

「ひどおぉぉ――――いの〜おおぉぉぉ――――――ッッッ!!!」

 雛苺だ。
 真紅は慌ててその口を手で塞ぐ。
(黙りなさい! 二人に聞こえてしまうでしょう!)
(むぐッ!? ふぬぎゅーッ!!?)
(ああもう! ウルサイ!)
 一悶着。

「あぁ! イクです! イッちゃうですぅ――ッ!」
「う……! 僕も!」

 一悶着とは関係無いところで、二人は達する。
「はぅ……どうでした」
「き、気持ち良かった……ヤバイくらいに」
「チビ苺と……どっちがです?」
「え!? そ、それはさ」
「……JUM」

「……翠星石…(ボソッ)」

 JUMの漏らした言葉に、ドアの向こうの空間が凍結する。

(多分本心とはいえ、あんまりよ……JUM)
(びえぇえぇえぇえぇえぇえぇえぇえぇ!!!)
(ハァ……行くわよ)

 号泣する雛苺を引き摺り、真紅は居間へと戻る。
 まだ午後がある。
 今度こそ自分から話し掛けて、気不味さの解消を……。

 だが、嗚呼……午後!
600第二話32 ◆823J6XQFHo :2006/01/14(土) 00:04:25 ID:IlDFWpqZ
申し訳有りませんが、偉くハンパなトコで切ります。
ここから大してエロも無いんですが、
まだまだ続きます
601名無しさん@ピンキー:2006/01/14(土) 00:08:21 ID:PDgf9D9i
ジュン君マジ見境無しwww
602名無しさん@ピンキー:2006/01/14(土) 00:35:45 ID:c3W2X9zW
JUMマジ人形たらし!
603名無しさん@ピンキー:2006/01/14(土) 01:07:58 ID:k1IUhkTx
雛苺カワイソス
604名無しさん@ピンキー:2006/01/14(土) 01:31:59 ID:6oC7gwD3
ジュン君マジ絶倫でモテモテ
605Chelsea ◆WWCE.UGgAk :2006/01/14(土) 02:56:40 ID:KbbZEpwi
その光景を見てジュンがはっとした。
ジュン「やめろよ真紅!今自分で何やっているのか解ってるのか!
真紅「それをレディに聞くつもり?決まってるじゃないの」などと言いながらジュンのズボンのチャックを開ける。
ジュン「何するんだよ!」
真紅「いいから黙ってなさい。」
相も変わらず冷静に言う真紅にはかなわないな、と思った瞬間、ジュンに快感が走る。
真紅「ちゅぱっ…ジュン気持ちいいかしら……?」
ジュンの言葉が出ない。いや、出せないのだ。
更に真紅の口のスピードが上がる。
ちゅぱっ、ちゅぱっ。
部屋全体に響き渡るエッチな音が響く。そして真紅の舌が容赦なくジュンを責める。
真紅「ちゅぱっ・・・我慢しなくてもいいのよ・・・」
ジュン「真紅、真紅、いっちゃうよぉ!出ちゃうよ〜!」
ジュンの身体の力が抜けて真紅の口の中に出してしまう。さっきのオナニーで充分感度が良くなっていてかなり大量の精子が真紅の口の中にあった。
ごっくん。
一気にジュンの精液を飲み干した。
真紅「量が多かったからちょっと苦労したわ」
ジュンが落ち着きを取り戻すと
シュン「真紅…もう僕は我慢できないからな!」
そういうと強引なキスをして押し倒す。

後もう少しなので応援していただける方は幸いです。
606Chelsea ◆WWCE.UGgAk :2006/01/14(土) 02:59:11 ID:KbbZEpwi
あ、>>513 >>528 >>558の続きです。
607Chelsea ◆WWCE.UGgAk :2006/01/14(土) 03:51:25 ID:KbbZEpwi
真紅「何をするの、痛いじゃないの!」
ジュン「お前が悪いんだからな!人形のくせに、人形のくせに・・・!」
そういいながらもジュンは真紅の身体をなめまわしていく。
真紅「はぁ・・・ジュン・・・素直じゃないのね」
ジュン「うるさい、もう僕を独りにしたら許さないからな、絶対に・・・」
ジュンの本心が真紅に伝わる、その真紅の身体には、ジュンの唾液と光るものがもう1つ、ジュンの涙だった。
真紅「あなたの気持ちは良くわかったわ、だから最後に、私の体の中心であなたの全てを受け止めさせて頂戴」
そう言うと、ジュンの体の上に乗っかって上下に動き始める。
ジュンが自分の上に乗っかっている真紅を見ながら、アリスはもう真紅でかまわないんじゃないか、本心からそう思った。
膣口がジュンのペニスを締め上げる、そして上下に動くたび、愛液がにじみ出てくる。
ジュン「も、もうだめだ、真紅、うわっ!」
真紅「私ももうダメ・・・来て頂戴・・・私の中に」
ジュンのペニスがピクンって痙攣した瞬間ジュンの中に全てを放った。
二人は息をきらしてその場にぐったりした・・・。

窓の外には朝焼けの素晴らしい空がジュンと真紅を祝福するように広がっていた。

あとがき
まずは、スルーする事無く読んでくださった皆様、ありがとうございます。
本当に初めてSSというものを書きました。
正直自分の評価は50点くらいです。
エロはあってないようなものですね。

ローゼンの第一期を見て不覚にもその世界に入り込んでしまった私は日に日に深まっていく真紅とジュンの信頼関係は本当に良いものでした。
まぁ、結局王道が好きなんですね、私はw
機会があれば、また別のでお会いしましょう。
608名無しさん@ピンキー:2006/01/14(土) 04:35:06 ID:c3W2X9zW
GJ!
>>ジュンの中に全てを放った。
そっちですかw
609Chelsea ◆WWCE.UGgAk :2006/01/14(土) 05:24:56 ID:KbbZEpwi
すいません、正しくは
誤 ジュンの中に全てを放った
正 真紅の中に全てを放った
お恥ずかしい。失礼しました
しかしこうなれば原作も欲しい所ですねぇ・・・。
610名無しさん@ピンキー:2006/01/14(土) 19:33:16 ID:cMC2rHV6
このスレを覗くときちょっとワクワクしている自分がいる。
611双剣:2006/01/14(土) 19:48:26 ID:OFjp9xXj
やべぇ……風邪ひいた…………
>>472続き投下
612双剣:2006/01/14(土) 19:49:11 ID:OFjp9xXj
「……んぅ」

気だるさを感じて寝返りをうとうとする。
寝返りということは今まで寝ていたのか。まあいいや。まだ眠いし、寝よ寝よ。

「……んぅ?」

しかし寝返りがうてない。胸のあたりで何かに押さえつけられている感触をおぼろげに知覚。
ああそうだ。以前もこんなことがあった。
確かあの性悪人形が怪しく目を光らせてたんだよな……待て。

「!?」

物凄い勢いで意識が覚醒する。目を開くとそこにはやはり例のオッドアイ姉がいる。
だが。
だがしかし。
前回と今回とでは目の怪しさが全然違う。ついでに笑い方も。
しかもなんだか身体がでかい。そういや人間になったんだった。
今回は前回のようにジュンの上に立つのではなく、覆いかぶさる形で見下ろしていた。
さらに細かく説明すると、前回は布団の上に立っていたのに対し、今回は布団の中に潜り込んでいた。

「起きたですか?」

『にっこり』という表現がこの上なく似合いそうな。
頬を赤らめた満面の笑みを向けられた。裏も棘もない純粋な笑顔。ええ起きましたよ。別の意味で寝ぼけそうですけど。

「ジュン……」

そのまま身体を落としてきた。
ここで抗える奴がいたらジュンはさぞそいつに対して尊敬と軽蔑の入り混じった複雑な感情を抱いただろう。
絹ごし――そういやパジャマだった――の両脚がこちらのそれに絡みつき、
つい先ほど味わった胸の感触が再び神経を痺れさせる。快楽地獄ってのはこういうのを言うのか。
豊かな茶髪が何本か零れ落ちてきて、まるでそれに身体の自由を奪われたような錯覚に陥る。
613双剣:2006/01/14(土) 19:50:29 ID:OFjp9xXj
「ちょっ……翠星……」
「これでジュンと翠星石は一緒ですよ……」

例の笑顔を近づけられて再び感じる既視感。際限ないのか顔面の熱量はさらに上がり――
しかし、翠星石は予想とは違う行動に出た。
年明けの時は頬だった。それが違うのなら唇にされたのか? 否。
頬にされていることには変わりがない。ならば何をされているのか? 即ち。

「〜〜♪」

すりすりと。
ジュンの首に両手を巻きつけてすりすりと。
この上ない愛情を込めて頬擦りしていた。
髪が顔にかかって息苦しくなる状態だったが、どの道呼吸が止まったので関係ない。
なんというか、想定の範囲外だった。
顔と顔を近づけてやること、と言えば確かにこれもメジャーだ。なのだが……なんというか、予想していなかった。
むしろこちらの方が行為としては落ち着いているはずなのに発生熱量が桁違いに高いのは何故だろう。
人というのは心身ともに不思議なものだ。
で、その心身ともに臨界点を越えたジュンは……



がばっ、と。


「……へ?」

目を覚まして呆けていた。

「夢……」

跳ね除けた布団が腰の上に乗っかっている様を見るに、そうだったのだろう。
自分は翠星石に布団に潜り込まれてのしかかられて抱きつかれて頬擦りされて……

「〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜っっ!!!」

その、まあ何かしようという気分になって……という夢を見たのだろう。
夢オチ夢オチ。翠性の星空は遠すぎるのである。
614双剣:2006/01/14(土) 19:51:38 ID:OFjp9xXj
「まったく……」

寝る前にあんなことがあったから性欲を催したようだ。
顔を真っ赤にしながら毒づき、とりあえず寝なおす事にする。
布団を引っ張り、横向けに寝転んで……

「すぅ……」
「……………………」

真横に夢の君がいて、また脳がクラッシュした。

「んぅん……」

しかもこのタイミングで目をあけてきた。

(えーと……?)

今までのは夢だったのか? 現実だったのか?
着衣確認――――乱れなし。夢決定。

「んぅ……ジュン……」

しかし正夢になりつつあった。とろんとした目で迫ってくる翠星石。

「ちょ、ちょっと待ったやめろ! なんでお前ここに……!?」
「夢のクセにやっぱりジュンは生意気ですぅ〜……」

夢の君はお寝ボケのご様子。ていうかこちらと似たような夢を見ていたらしい。
上下か左右かで夢とは位置付けが違ったが、とにかく幸せそうな笑顔で迫ってくる。

「っておい目ぇ覚ませ翠星石! これは夢じゃな……〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!」

胸に顔を埋められた。
頬の次は胸ですか。心臓の異状音が聞こえるなら大至急どいて下さい姫君。
でないと……
615双剣:2006/01/14(土) 19:52:40 ID:OFjp9xXj



ぷつん。

「……っ、翠星石!」

がば、と。
今度こそ襲い掛か……

「――――?」
「すぅ……」

寝ていた。甘えられればそれで充分だったらしい。

「……………………」

幸か不幸か、その幸せそうな無邪気な寝顔を見て貪れるほどジュンはケダモノではなかった。
何にせよ、互いに貞操は守られた。
お預け食らってほっとしていいのか残念がればいいのかわからないジュンであった。




流石に部屋にいるのは神経が保たない。あのまま寝るのは論外だ。
というわけで部屋を出る。

「さて……」

いつの間に寝てしまっていたのか気になったが、
ゆうべは徹夜で見張っていたのだからいつの間にか眠ってしまっていても無理はない。
なので、眠る前の状況を整理する。
翠星石の人間化について原因を考えた末に、例の手紙を入れた引き出しに手がかりとなる痕跡がないかどうかを調べたら
なくなっていると思い込んでいた手紙はまだそこにあった。
手がかりを期待していたわけではない。
いや、そりゃああった方が都合がいいが、ダメ元はダメ元だった。
だというのに。手がかりがなかったどころか前提がひっくり返ってしまった。
616双剣:2006/01/14(土) 19:53:39 ID:OFjp9xXj
例の手紙にチェックをつけて引き出しに入れ、翌朝翠星石は人間へと変化した。
他に何かしていたわけでもなし、この珍現象は手紙の手順に従ったゆえのものだと判断するのは当然だ。
……が。
手順に従ってそうなったのなら、手紙は机の中から消え去っていなければならないはずなのである。
にもかかわらず手紙はまだ残っていた。
考えられる可能性は二つ。
一つは、手紙と人間化はまったく関係がなかった、あるいは手紙は人間化の犯人を隠すためのフェイクだったということ。
もう一つは、手紙が引き起こす効果はまだ完遂されていないということ。
前者の場合、これはこれで難儀なことではあるが、よくよく考えてみれば元々手がかりもなかったので事態はさして大差ない。
だが後者の場合―――

―――と、ここまで考えたところで階段を降りきった。リビングから声が聞こえる。


「ああ〜〜♪ ジュンくんたち今頃きっと
            『ピ――――――』で
                   『ピピ――――――』で
                          『ピピルピルピルピピルピ――――――』な甘美なひと時を……」


……さて。性的衝動も綺麗なまでに破壊衝動に切り替わってくれたことだし。
状況解決の究明の前に、この某宇宙人受け入れ校教師級色ボケのりの糾明といくことにしよう。




ところで、ジュンの部屋にてようやく真っ白状態から回復した真紅は……

「……ぅ、ぅぅ…………ひっく……ぇぐ、」
「し、しんくー? 泣いちゃめーなの! どうしたのー?」

回復直後にジュンのベッドで幸せそうに眠りこける翠星石の姿を直視するハメになり、
大いなる誤解を胸に――まあ事実を説明されても同じことだろうが――様子を見に来た雛苺に心配されながらシクシクと泣いていた。


to be continued...
617双剣:2006/01/14(土) 19:54:32 ID:OFjp9xXj
あとがき。
最近真紅いじめにときめきを感じつつある双剣です。
ローゼンゲーム化はいいとして、タイトーなところが非常に不安なのはオレだけデスカ。
ところでYahoo!で「ローゼンメイデンのSS」で検索したら「GIRLSブラボー」が一つ目か二つ目に出てくるのは何故だ?
618名無しさん@ピンキー:2006/01/14(土) 20:35:56 ID:k1IUhkTx
GJ!
頬擦りする翠に萌え死にそうです。
619名無しさん@ピンキー:2006/01/14(土) 20:45:59 ID:PDgf9D9i
真紅様(´・ω・`)カワイソス
620名無しさん@ピンキー:2006/01/14(土) 20:49:58 ID:lPwBd46h
最近真紅がカワイソスなやつばっかり、真紅好きとしては誰かJUM真紅でラブラブみたいなやつ書いてくれないかと期待してる
621Chelsea ◆WWCE.UGgAk :2006/01/14(土) 21:08:15 ID:KbbZEpwi
双剣さん、お疲れ様〜。
真紅大好きな私としては最後は少しかわいそうな気がしましたが、翠星石が萌えたので良かったです。
またお待ちしています。
622名無しさん@ピンキー:2006/01/14(土) 21:12:20 ID:c3W2X9zW
最高!萌え!!
623名無しさん@ピンキー:2006/01/14(土) 21:32:07 ID:D+MjXX06
翠好きには見逃せないな………
624名無しさん@ピンキー:2006/01/14(土) 21:53:54 ID:W3ga/NBp
人間化の破壊力はすげぇ・・・・甘える翠の子カワイス
625晒し首 ◆GJolKKvjNA :2006/01/14(土) 23:59:05 ID:ipS6v7bV
たくさん感想ありがとうございました。脳内妄想で感想がいただけるのは嬉しい、楽しいの一言に尽きます。

>>592
次に書くものとして第一候補にあがっているもの、一葉×蒼という最高に需要の少ない物です。
しかもどう考えてもエロ描写を出す必然性が無い上に、脳内補完が大半になってしまいそうなので、
脳内妄想はしても、ここに出すかどうかは微妙です。
でもそれよりも時間が無くて…とりあえず一月いっぱいは書けなさそうです…

ヘタレですんません…



626名無しさん@ピンキー:2006/01/15(日) 00:28:21 ID:rtCynbt8
いや、何を言ってるんだむしろ大期待だ!百合や少年には出せない大人のエロス、葛藤と駆け引きを見せてくれ!!
627第二話32 ◆823J6XQFHo :2006/01/15(日) 01:15:19 ID:3gDYkANA
>>625

あんた何言ってるんだ!
オレが書いた蒼×ジジイよりもよっぽど良さそうだぞ!
628名無しさん@ピンキー:2006/01/15(日) 01:41:30 ID:rtCynbt8
え、蒼い子がジジイ攻めるのか、あんたが描いた奴
629Chelsea ◆WWCE.UGgAk :2006/01/15(日) 02:03:50 ID:XaTyb35Q
後でもう一度晒し首さんのを読んでみました。
晒し首さんのを読んでいると、文章に引き込まれました。
ラストのシーンは何か感動物の映画を見た後の感じがしました。
褒めすぎかもしれませんがいい物を見せてもらってありがとうございました。
今回私がSSを書いてても感じたんですがとてもエネルギーがいりました。
まぁ無理しないで、また書きに来てください。
630前スレ946:2006/01/15(日) 04:29:09 ID:XRasvkSD
>>588のつづきです。
 くちゃり。真紅の小さな舌が、ジュンの歯茎を舐め、舌を吸い上げる。その、ぞろりとした感覚に思わず声を上げてしまう。
「ひはっ!!」
「あら、こんなところも感じるのかしら?全く、いやらしい身体ね」
「くうっ!」

 後頭部を、風呂のへりに固定する真紅の手。それを何とかしようとジュンは苦し紛れの手を伸ばすが、真紅にはするり、するりと巧みにかわされてしまう。
「離せ、離せ真紅っ!!」
「そんなに離して欲しいの?仕方ないわね」
 その瞬間、後ろ髪を掴んでいた小さい手が、ジュンの頭を湯船の中に叩き込む。
 またも呼吸困難になり、懸命に水上に顔を出すジュン。

 さすがに真紅の手は離れたようだが、不用意に吸い込んだ酸素が、さっき飲み込んだ大量の湯を、更に逆流させる。
「ごほっ!ごほっ!ごほっ!!ごほっ!!ごほっ!!・・・・・」

 数分間に渡る咳き込みが、彼の呼吸を正常に戻した時、もはやジュンには、真紅に逆らえる体力的余裕は無かった。
「・・・・・・・・はぁっ、はぁっ、はぁっ、はぁっ、はぁっ・・・・・」

 ごぽっ、ごぼごぼ・・・・・・。
 さっき暴れた弾みで、湯船の栓が外れたようだ。お湯がどんどん排水されていく。

「ジュン」
 ふと眼前を見ると、いつの間に入ってきたのか、真紅が湯船の中にいる。
 もう、お湯は、彼女の胸元くらいまでしか無かった。
631前スレ946:2006/01/15(日) 04:35:50 ID:XRasvkSD
「・・・・・・・真紅」
「ジュン、今から私が訊く事に正直に答えなさい。いいわね?」
「・・・・・・・うん」
 真紅は、湯船の栓をきゅっ、とはめ込む。真紅の腰の高さで排水は止まった。
「あなた、のりや巴とは、いつから関係を結んでいるの?」
「こないだぐらい・・・・・・・・・かな・・・・・・」

 もう、ジュンは真紅に逆らおうとは思わなかった。体力と一緒に、気力まで、根こそぎ奪われてしまったようだ。玄関口で、真紅をあしらった彼が、まるで別人のように、素直に『自白』を始めていた。
 いや、もはや彼自身、その告白に違和感すら抱いていない。もともと、紅茶の準備やら、移動の際のだっこやら、文句は言っても、真紅に従う事に、彼はさほど抵抗を持っていなかったからだ。

「それは、向こうから?それともあなたから、そう仕組んだの?」
「それは・・・・・・・・!!」

 その瞬間に、彼の脳裡に、両腕を縛られ泣き叫ぶ自分に、嘲笑いながら絡みつく姉と巴の姿が、フラッシュバックのように映し出された。
 屈辱に耳まで顔を真っ赤にして、俯くジュン。
「・・・・・・・・そう、やっぱりそうなのね。いくらあなたが愚かでも、実の姉に手を出すほどムチャクチャな人間のはずが無いものね」
「・・・・・・・・・・・・・・・」
「では、翠星石と蒼星石はどうなの?」
「・・・・・夢の中で・・・・・姉ちゃんと柏葉に・・・・されてるところを見られて・・・」
「やっぱり・・・・・・・そんな事だと思ったわ」
632前スレ946:2006/01/15(日) 04:41:03 ID:XRasvkSD
「・・・・・・思った?あいつから直に聞いたんじゃないのか?」
「大体予想はついてたわ、それで充分よ。あの四日間の失踪も、多分あの子の仕業なんでしょう?」
「・・・・・・・・・怒るなよ、真紅」

 その一言を聞いた瞬間、真紅の顔が、更に怒りで歪んだ。
「何故!?もともと、あなたと最初に契約を結んだのも、それに、あの子の面倒を見てきたのも、全部全部この私!この真紅なのよ!!飼い犬に手を噛まれるっていうのは、まさにこのことなのだわ!!」
「あいつは犬じゃない」
「ジュン!何で翠星石をかばうの!?」
「嬉しかったんだ」
「・・・・・・・・・・・・何ですって?」
「・・・・・・・こんな僕でも、好きだって言ってくれる奴がいる・・・・それが、それが、すごく嬉しかったんだよ・・・・・。姉ちゃんも、柏葉も、翠星石も蒼星石も、みんなみんな、僕の事を好きだって言ってくれる。だから・・・・・」

 真紅は絶句した。
 確かに、この、自分の契約者は、自身の中に鬱屈したものを持っているのは承知していた。そういう感情を持った者は、自分に向けられた感情を無視出来ない。
 だが、その発露が、ああいう、一般的常識から見ても充分変態的な行為を伴うものであっても、彼はそれを単純に嬉しいと言うのだろうか?

 彼女は、鏡を通してリアルタイムで、今日の柏葉家の出来事を見ている。だから、蒼星石の涙も葛藤も充分理解できる。
 しかし、あの時の蒼星石や、のりの言葉を信用しているわけではなかった。

・・・・・・・違うの?そうじゃないと言うの?
633前スレ946:2006/01/15(日) 04:44:32 ID:XRasvkSD
「だったら・・・・・ジュン・・・・・本当だと言うの・・・・・・?あなたは、苛められて喜ぶような・・・・・・本当に、そんな性癖の持ち主だと言うの!?」
「・・・・・・・・・・・・・軽蔑しても、いいんだぜ」
「・・・・・・・・・・・・・・・」

 もうジュンは目を逸らしてはいなかった。多少の恥じらいはあっても、真正面から真紅を見ていた。
 やぶれかぶれに開き直った眼ではない。
 ためらいも、後ろめたさも無い、他者に対する思いやりさえ含んだ、その眼。

 かつての彼であれば、そんな眼はしなかった。出来なかった、と言ってもいい。いつの間にそんな眼が出来るようになったのだろう?
 この少年の事は、誰よりも自分が見ていたはずなのに、自分以外の何者かによって、確実に、彼は変わってしまった。
 そう思った瞬間に、真紅の中に、言い様の無い悲しみが溢れ出した。

「あなたは!あなたは!あなたは私の下僕なのよ!!なのに、なのにどうして!?」
「真紅・・・・・・・・・・」
「私だけじゃ足りないの!?私だけの下僕じゃ、物足りないって言うの!?私が!」
「・・・・・・・・・・・・・・・」
「私が・・・・・・・・こんなに、あなたを愛していても・・・・・・それだけじゃ・・・・・不足だって・・・・・・・・・そう言うの・・・・・!?」

 ぽろぽろ涙を流しながら、真紅は崩れ落ちる。思わずその肩を抱こうとするジュン。
「いや!いやよ!触らないで!不潔よ!不潔なのだわ!!」
「真紅!!」
 その瞬間、ジュンは逃げようとする真紅を捕まえ、無理やり唇を奪っていた。
634名無しさん@ピンキー:2006/01/15(日) 09:55:20 ID:ue8phsZg
ここで王道ですか!
イイヨイイヨ-
635名無しさん@ピンキー:2006/01/15(日) 13:00:24 ID:JIb6AN3v
(´・ω・`)メガネ・・・紅い子・・・
636名無しさん@ピンキー:2006/01/15(日) 13:04:14 ID:tioRehcF
シリアスな展開もいいですね
引き込まれました
637名無しさん@ピンキー:2006/01/15(日) 15:02:27 ID:rtCynbt8
保管所の更新大丈夫なのだろうか
638明日も発情期、明後日も。 ◆823J6XQFHo :2006/01/15(日) 15:05:24 ID:3gDYkANA

 午後、真紅はJUMの部屋に来ていた。
 アフタヌーンティーの時間も終り、翠星石と雛苺は昼寝している。
 昼間セクロスしたり大泣きしたりと疲れた後だから、ぐっすり眠っているだろう。
 金糸雀も蒼星石も、自分のミーディアムの元へ帰った。
 やるなら今……勿論、面と向かってJUMと話す。
 手淫を見てしまって以来、この三日間ロクに話していないのだから。
 どうにかして今迄の二人の関係を取り戻すのだ……。
「JUM……いるかしら?」
 真紅は勤めて冷静に、真紅専用台を使ってドアを開けた。

「……あら?」
 入ってはみたものの、JUMの姿は無く、PCの電源も消えている。
「いないのね、JUM」
 ならば、と真紅は足早に部屋を去り、廊下を走る。
 会って話すなら早い方がいい。
 いつ雛苺や翠星石が起きたり、他のドールが来たりするか判らないからだ。
 だが、階段を駆け下りたところでその足は止まる。
 廊下で人の声がしていた。
 誰かと話す声……片方は間違い無くJUMの声だ。
 一緒に聞こえるのは呻き声。
 それに、小さくて内容は判らないが、怒号交じりの声が聞こえる。
 何やら尋常な雰囲気ではない。

(まさか……水銀燈か薔薇水晶が!?)

 物陰に身を潜め、そっと声のした方を窺う。
 視線の先には、受話器を持つ影。
(JUM……? 一体何を!?)

「フフフ……時計屋の爺さん、カズキは貰ったぞ」
639明日も発情期、明後日も。 ◆823J6XQFHo :2006/01/15(日) 15:06:32 ID:3gDYkANA
(爺さん!? カズ……!)

『な、なな、か、カズキをどうしたんじゃ!? 一樹ィ!?』
 受話器の向こうでジジイが叫ぶ。
「ハハ……今声を聞かせてやる」
「やめてよJUM君! あっ……やだ……んっ……!」
「ちょっと耳たぶ噛んだだけなのに、カズキ君は感じ易いんだな」
『感じ……感じって、か、カズキお前何を……?』

(……蒼星石! 家に帰ったんじゃなかったの!!?)

 物陰で青褪める真紅。
 姿こそ見えないが……直ぐ其処で、JUMが蒼星石といる。
 電話の向こうはジジイ――柴崎元治!

「さあ、ズボンとズロースを脱いでみようか」
「ええっ!? でも……」
「脱がなきゃ続き出来ないだろ? それとも耳と胸だけで良いか?」
「え……? あ、うん……脱ぐから」
『カズキィ〜ッッ!!!???』

 衣擦れの音がすると、ジジイが悲しげに喚く。
 JUMはそんなことを少しも意に介さず、指を露になった蒼星石の股と胸へ。
「きゃあ! や、やっぱり止めよう!? 恥ずかしいよ!」
「ふーん。嫌なのかよ、濡れてるクセに」
「だって! それはJUM君が……!」
『JUMが何だと言うんだ!? カズキ!!?』
(JUMが何だと言うの!? 蒼星石!??)
640明日も発情期、明後日も。 ◆823J6XQFHo :2006/01/15(日) 15:08:03 ID:3gDYkANA
「良いってコトだろ?」
「うぁッ! そ、そんな処! ああぁぁぁぁッッ!!!」
「これでも止めて欲しい?」
「やぁッ! 止めな…いで…して」
 JUMの指がクリトリスを抓り上げると、蒼星石は身を捩じらせて悲鳴を上げた。
 但し、初めての性への歓喜の悲鳴だ。
 叫びこそすれど緩む口元と、潤んだ瞳からは、恐怖や嫌悪など微塵も感じられない。
 寧ろ、これから享ける責めへの期待感に満ちている。
 JUMはそれを敏感に察知したかのように
「そうか。止めないで、如何して欲しい?」
 と訊ねて、耳の中にフッと息を吹きかけた。
「ちゃんと言わないとしてやらないぞ」
「え? そ、そろそろ入れて欲しいな……」
「はぁ? 聞こえんなぁ!?」
 JUMの白々しい言葉に、蒼星石は酷く困惑する。
 はしたないことを言わせたいのだ。受話器の先のジジイに聞こえるように。
 蒼星石は腹を決めるしかない。
「……JUM君のおちんちんが欲しいです、入れて下さい」
「それで、具体的には如何して欲しいんだ?」
「僕のアソコに入れて、突き上げたり擦りつけたりして僕を滅茶苦茶にして欲しい……」
『な!? か、カズキ何を! カズキィ――ッ!?』
「ジジイ〜女の心変わりは恐ろしいのお!」
『ぐおぉおぉおぉおぉおぉおぉおぉぉぉ……!!!』

 ガッハハと笑い、蒼星石の太股を抱いて持ち上げると、クレヴァスに亀頭を擦り付けた。
 先端が秘裂に割り込んだところで腕の力を緩め、自重で食い込ませていく。

『カァズキイィィィ――――――――ッッッ!!!!!』
641明日も発情期、明後日も。 ◆823J6XQFHo :2006/01/15(日) 15:10:24 ID:3gDYkANA
 ジジイの絶叫虚しく、蒼星石はJUMをズブズブと飲み込んでいく。

「うぅ、くぅ……うわぁ……」
「凄いなあ、お前のドロドロが締め付けてくる」
「え!? 僕そんな」
「凄い締め付け、翠星石とどっちがキツイかな?」
「翠星石の名前なんて出さないでよっ……はうぁッ!」
『カズキ! 如何なっとるんじゃ!? カズキはぁ!?』

「別に。ただ僕が一樹君のお初を頂いてるだけだよ」

 ジジイの怒りをサラリと増加させるJUM。
『何!? 如何なんじゃカズキは!? 具体的に!!?』
 その問いかけに直接は答えず、代わりに受話器を蒼星石の口元に持っていく。
「お願いします…うぁッ。マスタあぁ、ぅん! 電話、切ってぇ!」
『如何なっとるんじゃ!? カズキ! どんなだ!? どんな感じなんじゃあ!!?』
「あぅ……マスター?」
『カズキッ!!』 カチャカチャ。
 蒼星石は電話を切るよう懇願するも、ジジイは声を荒げるばかりだ。
 しかも、何故か向こうからはカチャカチャ音がしている。

(どういうSituationなの!? これは!!??)

 混乱する真紅。
 だが場の混沌は加速を極め、遂に予期せぬ登場者を迎える。


『あなた!? そんな格好で何をやっているんですか!!!』
642第二話32 ◆823J6XQFHo :2006/01/15(日) 15:11:58 ID:3gDYkANA
>>599の続きです

妄想が大爆発してしまったので… orz
643名無しさん@ピンキー:2006/01/15(日) 15:43:36 ID:qqRZf4vP
かずきぃぃぃぃぃッー!!!!
644名無しさん@ピンキー:2006/01/15(日) 15:50:38 ID:rtCynbt8
イイ!ジジイの反応ワロス。そして蒼い子の反応にハァハァ。JUMの鬼畜にGJ
645名無しさん@ピンキー:2006/01/15(日) 15:53:56 ID:CASHG3Rg
ジュンのキャラが壊れすぎな気がします。
646名無しさん@ピンキー:2006/01/15(日) 15:54:37 ID:1T9ANyHj
>>642
かずきぃぃ…って蒼編はそうきたのか…蒼はやっぱりJUMに従順に奉仕するよりも、無理やりのほうが…
俺的には良いからGJ!!

それにしてもじじぃ……次が凄く色々な意味で気になるよ…

647名無しさん@ピンキー:2006/01/15(日) 15:58:53 ID:rtCynbt8
いや、階段の時のジュンのスタンスに似たようなものを感じたからな、一概に壊れてるとはいえないぜ?
「ぐははは、人間様を舐めんなよ」とか言ってたし
648名無しさん@ピンキー:2006/01/15(日) 16:18:59 ID:4xkEBw99
>>『何!? 如何なんじゃカズキは!? 具体的に!!?』
ジジイお前も男だなwなんかジジイが好きになりそうだw

>>『あなた!? そんな格好で何をやっているんですか!!!』
しかも、これ、マツ?w
649名無しさん@ピンキー:2006/01/15(日) 16:26:28 ID:bD9mD5YO
神が・・・神が光臨なさった・・・w
650名無しさん@ピンキー:2006/01/15(日) 16:52:35 ID:tDw4C44X
神職人キタコレwwwドM路線まっしぐらだったJUMも、ようやくドSに・゚・(つД`)・゚・.
651名無しさん@ピンキー:2006/01/15(日) 18:21:43 ID:38NjCjNL
バロスwwww
652名無しさん@ピンキー:2006/01/15(日) 18:25:30 ID:AZVyEoMV
>>「ジジイ〜女の心変わりは恐ろしいのお!」
バロスwwwwwwww
653名無しさん@ピンキー :2006/01/15(日) 20:16:28 ID:qWvtTNle
ネ申ktkr
ワロタwwwwwwwww
654明日も発情期、明後日も。 ◆823J6XQFHo :2006/01/15(日) 21:34:42 ID:3gDYkANA
>>641

『マツ!?』
「ババア!?」
「おばあさん!!?」
(ミーディアムの嫁!?)

『ズボンなんて下ろして、みっとも無い!』
『あ、あの……いや、これは』
『電話の相手は誰!? 何処の女なの!?』
『あ、いや違うんじゃ! これはカズキが……』
『一樹……まさか!?』

 受話器の向こうで、揉み合う音がした。

『ちが……これは、その!』
『何が違うんです! 私がありながら、あんな人形なんかとッ!!』
『カズキが……カズキが、あのJUMと言う奴に手篭めに!!』
『だから如何したって言うのッッ!!!』
『助けるんじゃあ! カズキッ! カズキが汚される!!!』
『馬鹿言わないでッッ!!! 下半身を丸出しにして、よくもそんな嘘が!!!』

 ……ジジイは、電話越しの蒼星石の嬌声でオナニーしている現場をマツに押さえられていた。
 意外と、息子代わりの愛する人形をJUMに寝取られたのが快感なのかもしれない。
 その証拠に……

『くそう! 今どうなっとるんじゃ!!? どんな風になっとるんじゃあ!!!』
655明日も発情期、明後日も。 ◆823J6XQFHo :2006/01/15(日) 21:35:48 ID:3gDYkANA
「緊縛プレイ(アニメ第一期参照)好きな上に寝取られマニアか……レベルの高い爺さんだ」
「ああ、如何しよう……もう終りだよ……酷いやJUM君!」

 芝崎家の複雑なお家事情に、満足げに頷いて呟くJUM。
 対照的に、蒼星石は涙を流して彼を責める。
 だが、そんなことはお構い無しに、JUMはピンと張った乳首や核を弄り続けていた。
 無論腰も使い、ドロドロの繋ぎ目で暴れるのも忘れていない。
 鬼畜である、外道である。
 それも皆、真紅に自慰を見られてしまった為。
 見られて放心している状態で、雛苺を抱いてしまった為。
 まあ、それは翠星石や蒼星石とのセクロスには全然関係無いのだが……。
「良いじゃないか、婆さん寝てばっかりで全然ハッスルしてなかったろうし」
「ハッスル…ッてぇ!!! こ、れはぁッ! 修羅場…あッ!! だよぉ!」
「うん、そう言われてみればそうだと思う。僕も明日は我が身だし」
「そうだよぉ…おぉッ!!! こんな所、他の皆に知れたらぁあああ!!!」
「う〜ん。姉ちゃんは良いとして、真紅達が煩そうだな、ヤバイかも」
「地獄だよ……JUM君」
「なら地獄に落ちる前に天国に逝ってやる!」

(……とんでも無いことになってるのだわ)
(……とんでも無いことになってるのかしら)
(金糸雀!? いつから其処に!!?)
(忘れ物取りに来たら凄い現場で、出るに出れなかったのかしら)

 と、場の全てが混沌に支配される中、更なる展開が幕を開ける。

『蒼星石ちゃん、いるわね』
656明日も発情期、明後日も。 ◆823J6XQFHo :2006/01/15(日) 21:36:50 ID:3gDYkANA
 ババアが受話器を取った!
 交わる二人の耳に聞こえてくるのは薄曇った女性の声。
『私は、あなたがそんな女狐だとは思ってもみなかったわ』
 冷厳な中にも、凄絶な怒りと嫉妬、憎悪、狂喜が感じられる声だ。
「ち、違うんですおばあさん! 僕は」
『私はあなたのお婆さんじゃ無いわ』
「僕はJUM君と、その……誓っておじいさんとは何も」
『当たり前でしょう!!? 何を、勃たないジジィと呪い人形がすると言うの!?』
「ひッ!?」
 ババア――柴崎マツの迫力に気圧される蒼星石。
 あの水銀燈や薔薇水晶をも怖れぬ庭師、第四ドールも女の情念には勝てなかった。
 瞬時に青褪める蒼星石。
 追い討ちを掛けるが如く、ババアは捲くし立てる。

『私が寝たきりの間主人をどうも有難う。でももう良いわ、あなたは必要ないから。
 本当にもう必要無いの、翠星石ちゃんと一緒にJUM君とやらの所で暮らしてね?
 顔も見せないで頂戴汚らわしいから。良い? 二度と来たら駄目よ? その時は殺すわ。
 あなた達との暮らしも楽しかったけどね、所詮は人形よね? しかも呪いの人形。
 気色悪いわ。本当気持ち悪いの。主人がそれに欲情してたなんて恥ずかしいわ。
 でもまあ良いわこれでさよならだものね。さようなら蒼星石ちゃんさようなら。
 これで毎日JUM君の上に乗れるわね。それとも、もう上に乗ってるのかしら。
 そっちの男は若くて良いわね。淫乱双子同士翠星石ちゃんとも仲良くやるのよ? じゃあ!』

『か!? カズ…qあwせdrftgyふじこlp』
 ガチャン! と音がして電話が切れる。
「お、おば…おば……おじ、お…マス」
「うはwwwちょwwババアwwwww」
657明日も発情期、明後日も。 ◆823J6XQFHo :2006/01/15(日) 21:38:39 ID:3gDYkANA
 電話は、蒼星石への事実上の断絶宣告で幕を閉じた。
 JUMは大物を釣り上げてしまった驚きと感動に、暫し言葉を失っている。
 本来、ちょっと興奮度を高めるために行った悪意ある悪戯だったのだが。
 まさか是程、ジジイのヒートアップと修羅場は想定外だったのだ。
「ん……? おい、蒼星石――?」

 蒼星石はJUMの顔を見上げて黙っていた。
 頬に涙の跡を残し、口から涎を垂らしているもの、無邪気に見つめているのだ。
 JUMが覗き込むと、ニッコリ満面の笑みを浮かべて笑う。
 いつもの蒼星石とは違う態度。
「ねえJUM君?」
「あ、何だよ?」
「続きはしないのかい?」
「え…あ、そっか」
 しかも先程と打って変わって、行為に戸惑いがちであったのが、
「早くしよう? 僕、まだイッてないんだから」
 と、積極的に求めてくる。
「さあ早く、焦らさないで欲しいな」
「解ってるって、そう急ぐなよ」
「翠星石が君ともう寝てると言うことが……酷くジェラシーなんだよ」
「ああそうか……あいつは誘惑してきたからなあ」
 JUMは態度の急変に訝りながらも、愛撫を開始する。
 甘い息が漏れた。

「うん、気持ち良いよJUM君……フフ、すぐにイッちゃいそう……。
 でもこうして愛を交わしても、僕はドールだから子供は産めない。
 産めタら良いノニね……子ドモの名前は一樹かずきカズキカズキ…………」
658明日も発情期、明後日も。 ◆823J6XQFHo :2006/01/15(日) 21:39:54 ID:3gDYkANA
(ぐぅわぁあ! くる、くるぐる、なのだわ!)
(狂ったのかしらァァァァ――――――――――ッッッ!!!!!)バタア

 ガクガクと痙攣する真紅。
 金糸雀は泡を吹いて倒れてしまった。

「はは……蒼星石は夢見心地か? 壊れる位気持ち良いい…とか」
「ウフヒアハハハハ…カズキ、カズキ、カズキJUMクンJUMクン…セクロスセクロス……」

(て、撤収! 作戦は明日か明後日に延期よ!!)

 此処は逃げるが勝ち。
 部屋に戻って夕飯まで鞄の中で寝ているのだ。
 真紅は金糸雀の首根っこを引っ掴み、震える足で階段を登る。

「フフ…JUMクントノSEXハ楽シイネ…」

 蒼星石の笑い声を背中に受けて……。
659第二話32 ◆823J6XQFHo :2006/01/15(日) 21:41:37 ID:3gDYkANA
>>654-658

;y=ー( ゚д゚)・∵. ターン!

ごめんとか、謝るとか、そんな問題じゃないす。
660名無しさん@ピンキー:2006/01/15(日) 21:43:16 ID:CASHG3Rg
蒼が…蒼が壊れたよー!(;゜Д°)
661名無しさん@ピンキー:2006/01/15(日) 21:50:33 ID:14CoIXcv
蒼がジャンクになっちゃったー!(;゜Д°)

ってかマツテラコワス。今頃二人もばんばんしてるのだろうか…?
誰か元治×マツを書くツワモノはイネガー?
662名無しさん@ピンキー:2006/01/15(日) 21:50:50 ID:qWvtTNle
蒼蛾物故割れた・・・・・・
663名無しさん@ピンキー:2006/01/15(日) 21:57:17 ID:i2uPJgP3
バカwwwww
664名無しさん@ピンキー:2006/01/15(日) 22:06:14 ID:rtCynbt8
物故割れた蒼い子もイイ(逝
665名無しさん@ピンキー:2006/01/15(日) 22:42:44 ID:2iwJ5ou3
超エキセントリックwwww
666名無しさん@ピンキー:2006/01/15(日) 22:51:41 ID:qqRZf4vP
のうみそをすいとられた!!
667名無しさん@ピンキー:2006/01/15(日) 23:04:40 ID:9OWD1hAs
スゲェ、これが壊れという奴か!
ローゼンでは初めて見たぜ。まさかこれで終わったりしないよな?
668名無しさん@ピンキー:2006/01/15(日) 23:06:35 ID:4xkEBw99
素晴らしいwww
669名無しさん@ピンキー:2006/01/16(月) 00:10:22 ID:GRq9qMub
テラワロスwwww

これ以上何を言えと?
670Chelsea ◆WWCE.UGgAk :2006/01/16(月) 00:46:02 ID:0N2vBmLW
続々と作品が・・・。
こうしちゃおれん、私も次の作品に取り掛からなければ・・・。
671水狐:2006/01/16(月) 04:12:57 ID:4IXQLXio
ある日の桜田家。お昼すぎのジュンの部屋にはジュンとブロンドのローゼンメイデン真紅、ほかはリビングでお昼寝中。

「なぁ」
「何?」
「なんだかおかしくないか?」
「何が?」
「いや、おまえが」
「あらどうして?」
「なんで僕の膝の上で本読んでるんだよ」
「心地いいんだもの」
「あのなぁ・・・僕の意志は無視か?」
「下僕が主人の行動をとやかく言う権利などないのだわ」
(ムカッ)
「あら何かいいたげね?でも無駄よ。おとなしくしてなさい」
(こいつ・・・)

ジュンは手をそっと真紅の脇の下に滑りこませた。

「・・・・・・・。!!ちょ、ちょっとジュン!な、何をしてるの!?ひゃ!」

案の定、くすぐり作戦だ。
「何って、呪い人形でも脇の下は弱いのかなって思ってくすぐってるんだよ」
「ちょ、ちょっとやめ・・・ジュン!!い、いや!ほ、本当に、やめて!あ、あはははは!!」
「お?やっぱり弱いのか。となると真紅の弱点は猫と暗やみと孤独とラプラスの魔と水銀燈と、そして脇の下だな!」
「や、やめ、本当に、あはは!だから、いい加減に、うぅ!」
「あやまるまでやめないからな〜!この呪い人形〜!」
「あははは!だ、誰があなたみたいな、げ、下僕なんかに!!ぅはははは!」
(カッチーン)

ジュンの指がさらに激しさをます。

「この!覚悟しろー!」
「!?そ、そこは!!本当に、だめなのだわ!!やめてジュン!!」
「ここが一番弱いんだな!それー!」

つん

「あれ?」
「はあああぁぁぁぅぅぅぅ!!!!」

ドバ!

「・・・」

左膝に暖かいぬめりを感じる。それにこの匂い。

「お、おい真紅?」

かるい悪ふざけのつもりだったのだが肩で息をする真紅にジュンは少し引け目を感じた。

「だから・・・やめてっていったのに・・・・」
672名無しさん@ピンキー:2006/01/16(月) 05:50:56 ID:+LTFjS2d
真紅ちゃんドウシタ!!?
673Chelsea ◆WWCE.UGgAk :2006/01/16(月) 06:23:45 ID:0N2vBmLW
いつもの朝がやってきた・・・。
カーテンから差し込む光が眩しい。
何てすがすがしい朝なんだろう・・・
さて、おもむろに布団から出・・・
バコッ
ジュン「痛ってぇ〜何だ?何だ?」
翠星石「起きるですぅ〜チビ人間〜」
ジュン「そんな乱暴な起こし方しやがって・・・あ〜あ〜頭にたんこぶが・・・まったく、たまぁ〜に起きたらこうだよ・・・で・・・真紅達は?」
翠星石「もうリビングに居るです!」
ジュン「ああそうか、んじゃあもう一眠り・・・」
翠星石「ダメです!さっさと起きるです!」
ジュン「何だよ、僕は引きこもってるんだぞ!時間には束縛されないし僕の自由だ!」
とジュンがいつもの翠星石とお決まりのケンカ口調で言う。
翠星石「チビ人間はずっとそのままのだらしのない体たらくでいいですか・・・?」
翠星石の様子が少し違う、いつもならますますケンカになる所が今日は違う、心配そうな、少し悲しそうな目で見てくる。
ジュンはちょっと変だなと思いつついつもの調子で翠星石に言い返す。
ジュン「お前に気にしてもらう必要なんてないよ、このチビ性悪人形、真紅ならまだ少しは可愛げがあるのに・・・」
翠星石「い、言ったですね〜、もうチビ人間の事なんか知らないですぅ〜、絶交です!」
そういって部屋を出て行く。
ジュンはどうせ後で戻ってくるだろうと思いつつパソコンの電源を入れた。床に涙の跡があるのを知らずに。

その日の午後
真紅「ちょっとジュン?翠星石が見当たらないのだけれど?」
ジュンはテレビゲームに熱中していて、余り真紅の話を聞こうとしない。
ジュン「どっか散歩でもしてるんじゃねぇの・・・、今良い所なんだよ、っ、そこだっ!」
真紅「じゃああの涙の跡は何て説明するつもり?」
ゲームを一時中断し、真紅の質問に答える。
ジュン「あれ?気付かなかったな」
真紅「翠星石は、貴方の事を考えて言ってくれているのよ?、口は悪いけど、本当はジュンの事が好きなのよ」
ジュンは照れを隠せない、何故なら翠星石とのケンカはうるさいとは思いつつ楽しみにしている自分が居たからだ。
ジュン「解った、探しに行って来る!
真紅「後ついでに紅茶も買ってきて頂戴」
そう言うと翠星石を探しにドアを出て行った。

新作第2弾です。
毎度お決まりのパターンっぽいな。また応援して下さい。
674名無しさん@ピンキー:2006/01/16(月) 12:39:19 ID:X4u8AMk8
キャラの台詞の前に名前は入れないほうがいいと思うんだ。
なんつーか無いほうがエロイです
675双剣:2006/01/16(月) 18:50:47 ID:F33+5bb/
うん、まあ、何だ。
>>◆823J6XQFHo
何考えてんだコノヤロウ(びっくりするほど誉め言葉)
そのセンスオレにもくれ……
676双剣:2006/01/16(月) 18:51:30 ID:F33+5bb/
あ、>>616の続きな


「ん〜ふっふ〜♪ ん〜ふっふ〜♪」
「なんか久しぶりに聞く気がするな……」

腕にかけるは買い物かご、首に下げるはがま口財布。
今時ベタだなと突っ込みたくなるような買い物スタイルなれど、
顔立ち整った美少女がするとどことなく様になっているのが不思議である。
しかもたいそうご機嫌と来た。これで微笑ましく思わない輩がいるならそれは単なる嫉妬の権化だろう。

「ほらほらジュン、早く行くですよ。買い物は戦場だとのりも言っていたです! 短期決戦必勝です!」
「そりゃバーゲンの時だろ。毎日毎日戦場なわけじゃ……いや、タイムサービスがあったか」

だがここに。『同年代の男子が同行している』というオプションがつくことで話は変わる。
見目麗しき美少女が男付。それだけで――たとえ恋仲でなくとも――世の男どもは嫉妬の悪魔に魂を売る。
端的に言うと。
同年代の男女が共に歩くという構図は、端から見て、『デート』とされるのが世の常なのである。



「は? 買い物?」

勝手に自分のベッドに翠星石を放り込んだ姉を糾弾するも、なんだかのらりくらりとかわされて、
いつの間にやらそんな話になっていた。

「そうなのよぅ。
 ほら、翠星石ちゃんもおっきくなっちゃったことだし、人目をはばかる必要もなくなったでしょう?
 だから、早いうちに街を歩く事に慣れてもらった方がいいじゃない?」
「む……」

言われてみれば正論ではある。
戸籍があるわけではないから働くとまでいくとなると難しいが、生きていく上で活動範囲というものは重要だ。
引き篭もっていた自分が言えた義理ではないかも知れないが、確かに家の外の世界を知るのは悪くない。
677双剣:2006/01/16(月) 18:52:22 ID:F33+5bb/
「けど昨日の今日……ていうか人間になったのはついさっきだろ?
 もう少し様子を見てからにした方がいいんじゃないのか?」
「そうでもないわよぅ?
 身体が変わったばかりで勝手がつかめてないみたいじゃない?
 ほらさっきここで転んでジュンくんに抱き……」
「いやわかった。いいからその先言うな」
「あ。そうよねそうよねジュンくんも男の子だものね!
 ああいうドジっ娘属性とかドッキリ☆ハプニングとかがあった方が……」
「言うなと言っとろーが!!」

とまあそんなこんなで、それから少しして目覚めた翠星石と共にちょっと早い夕飯の買い物に出かけることになったのである。
のりのテンションに圧倒されて渋々ながら―――という顔をしていたジュンだが、
面白そうだと顔を輝かせていた翠星石を見て。
お出かけ用のセーターとロングスカートを着た姿にくらっと来て。

「まあ買い物くらいなら大丈夫か」

とまんざらでもない顔に変わった。



しかしここに来てその顔が引きつることとなる。
誰もが完全にこのことを忘れていた。
いや、のりはあるいは計算していたのかも知れないが、とにかくジュンと翠星石は忘れていた。本人ですら忘れていた。
勘のいい読者は既にお分かりかも知れない。しかし、何気に忘れられているんじゃないかとも思える事実。
さて、それが何かと言うと……

「あうあうあうあうあうあうあうあうあう……………………」
「だああああああっっ!! くっつくなってばみっともないっっ!!」
「ですけどですけどですけどですけどぉぉぉぉ………………」

……翠星石は人見知りする性格だったということである。

678双剣:2006/01/16(月) 18:53:09 ID:F33+5bb/


二人の目的は買い物。では行き先は?
A.スーパー
B.市場
C.百貨店

答え:A……ただし、どれであろうと人いっぱい。
ここがどこかの片田舎ならそういうこともないのだろうが、あいにくジュンたちの住む街は住宅多き賑やかな街である。
まだ昼を少し過ぎたところではあるが、それでもちらほら買い物客というのはいる。
街の総人口が多いのならば、大概においてそのちらほら数も多くなる。

プルプルプルプルプルプルプルプルプルプルプル………

「あらまあ最近の若い子は大胆ねえ奥様?」
「いえいえあれは初々しいというのではなくて?」
「いいですわねえ。うちの娘もそろそろいい人見つけてもいい頃なのに」
「お、挙動不審だけどあの娘かわいくね?」
「隣のメガネにゃもったいねえな。それにしてもあんな娘この辺にいたっけ?」
「あら、何? 何?? 羞恥プレイ? そんなっ、こんな大衆の目の前でそんなイケナイこと……はぁンっ!」
「先生、頼むから黙っててください……ってああこら! メロンパンなら買い置きあるだろ!!」
「しかしこのメロンパンはただのメロンパンではないのだ。『うにめろんぱん』という大層レアな……」
「おぬしらの方がよっぽど目立つと思うんだがのー」


プルプルプルプルプルプルプルプルプルプルプルプルプルプルプルプルプルプルプルプル………………


そんな中、ジュンにしがみついて震える姿が視線を集めないわけがない。
それが好奇だったり微笑ましさから来るものだったりなんだか全然関係ない会話だったりと色々あったが、
どんな種類の視線であれ会話や物音であれ、人見知りの翠星石には同じ事である。
結果、余計に周囲から注目され、悪循環が成り立っていた。
しかも先述の通り美少女なものだから、ジュンに対していくらかの嫉妬と敵意が向けられている。

(さっさと買い物終わらせよう…………)

げっそりとしながらジュンは思った。
人間になったからわかる。
僕とこいつの共通項目ってきっと「ヒキコモリの素質」だったんだな、と。
679双剣:2006/01/16(月) 18:53:59 ID:F33+5bb/

と、そんな時だった。

がらがらがっしゃーんっっ!!

「ぴきゃーーーーーーっっ!!?」
「わ゙ーーーーーーーーっっ!!?」

客がカートを倒したのか、店員が商品を積み損ねたのか、とにかくどこかで何か色々と倒れたらしい。
プレッシャーの限界の境地にあった翠星石が弾けるには十分すぎる突発音だった。
この状況において唯一信頼出来るジュンに全力で飛びつき、当のジュンは瞬時に血が顔に昇った。

「もうやですぅ……帰るですぅ……帰りたいですぅ……えぐ、うぅ〜〜…………」

……流石に。
場も省みずマジ泣きするほど恐がる翠星石を怒鳴りつける気にはなれず。

「はあ……」

溜息一つ。
以前とは違った意味でまるで小動物だなと微笑すら浮かべ、ポンポンと後ろ頭を叩いてやった。

「ほら、もう少しの辛抱だからがんばれ。そうしたら今夜は姉ちゃんがダブル花丸ハンバーグ作ってくれるぞ」

なんだかんだで面倒見がいいのがジュンある。
微かに頷き再びジュンの服の裾を握って歩き出した翠星石は、
未だ嗚咽を漏らしていたが、身体の震えが先ほどまでより落ち着いたように見えた。

(気のせい気のせいこいつは恐がり口だけデカい臆病者……)

しかし。
それが何故であるかを考えると死ぬほど恥ずかしいので決して認めようとしないのもまたジュンであった。
どうせ本人に指摘したところで、ハンバーグのためだと言い張るに決まっているのだし、期待しない方がいい。

(いや、何も期待なんてしてないぞ。うん、決して)

……こういうところこそ共通項目だろうと思う方は果たして何人いるのやら。
680双剣:2006/01/16(月) 18:54:48 ID:F33+5bb/



とまあどうあっても普通な日常を過ごさせてくれない因果律のもと買い物を済ませ、あとはただ家に帰るだけ。
……と、思っていたのだが。
途中、客の多くない和菓子屋を選んで雛苺へのお土産に苺大福を購入し。
途中、屋台のタイヤキ屋に興味を示した翠星石に付き合い。
途中、執拗に翠星石を業界(どの業界か明記されないところあたり致命的だ)にスカウトしようとする男から逃げ惑い。
時が経つのは早いものでそろそろ夕方である。用法を微妙に間違えている気がしても気にするな。
学生が帰宅する時間帯である。
そんな時間帯に連れまわすとまた同じ事になるため、さっさと帰るに限るのである。
しかし二人の――主にジュンの――因果律は仕事熱心だった。

「……あ」

声を発したのは果たして誰だったか。
視線の先には影法師。影法師の先には細身の少女。竹刀袋を肩に掛け、彼女にしては目を見開いてこちらを見ていた。

「桜田、君……?」

柏葉巴の登場である。



一方その頃桜田家では―――

真紅の苦悩を察したのりが、『丁度いい本がある』と真紅に一冊の本を差し出した
『恋のABC』みたいな今時どうかと思うような本でも出てくるのかとその本に目をやると……


――――『ツンデレ大全』


………………………………………………………………。
完全に間違っているわけでもなさそうだが今までの話とまったく関係がない。そもそもマニュアルになるのかこれは?

「しばらく借りるわ」

だがしかし。
ツンデレが何であるか知らない真紅は『最近男の子の間でトップクラスに流行な女の子の性格の一つ』という
のりの言葉を鵜呑みにしていた。
知を愛すること、それ即ち哲学である。

to be continued...
681双剣:2006/01/16(月) 18:55:43 ID:F33+5bb/
あとがき。
こんばんは。電気屋に行ったら目当ての120分テープが売り切れててちょっぴり鬱な双剣です。
前回のあとがきを訂正することにした。
オレは真紅をいじめるのが好きなんじゃなくていじめられたりして弱気になる真紅が好きなんだ。>>583とか。
けど幸せになってほしいのもまた事実である。二律背反なんて知るか。
682前スレ946:2006/01/16(月) 19:25:48 ID:CKc71+3P
>>633の続きっす。

「やめなさ・・・・・・・・ああああっ・・・・・!!!」
(真紅・・・・・・!)

 最初は、ついばむようなキスのつもりだった。
 だが、真紅の喘ぐような息遣い、潤んだ瞳を見た瞬間に、ジュンの理性は蒸発した。
 その小さな口の中に舌を捻じ込み、唇の裏側、歯の裏側、頬の裏側、舌の裏側、ありとあらゆるところを舌で刺激し、唾液を送り込み、その唾液を、真紅の唾液ごと吸い取った。
 姉や巴相手に、彼が半ば強制的に習得させられた技術の一つ。
 無論、キスだけで終わらせる気は、毛頭ない。

 手のひらで、大きく真紅の乳房を揉みしだきながら、その指で苺色の小さな乳首を摘み上げる。
「ひうっっ!!」
 耳に息を送り込み、更に、うなじ、頬、顎、顔面のいたるところにキスを繰り返す。そして、ふたたび耳だ。軽く歯を立ててみる。
「はあぁぁっ・・・・・・・・・ジュ・・・・・・・ン・・・・・!!」
「・・・・・何だよ、いやらしい身体はお互い様じゃないか?」
 耳に直接そう語りかける、甘い毒のようなささやき。真紅はもう、神経がバラバラになりそうだった。
 それでも、黙って他者のなすがままになることは、ドールの誇りが許さない。
「・・・・・ちが・・・・・私は・・・・・・・くうぅぅっ!」

 真紅は、自分の身体の中心に、これまで感じた事のない、強烈な違和感を感じた。
 しかし、決してそれは苦痛ではなく、むしろ何か温かい、とても心地いいものがボディの中枢に、直に入り込んでくるような、そんな感覚だった。
「恥かしがる事はないよ。お前の身体は、とても温かく僕を迎えてくれてるじゃないか」
683前スレ946:2006/01/16(月) 19:28:44 ID:CKc71+3P
「ジュン・・・・・・・・・!!」
「真紅。とっても、綺麗だ」
 その言葉に嘘はなかった。

 彼女は美しかった。
 その黄金の髪は乱れ、その藍い瞳は潤み、その薔薇の花びらのような唇は、中途半端に開かれていても、その姿は、真紅本来が持つ美しさを、まるで損なうものではなかった。

 ジュンは、真紅の股間に侵入させた指を、そっと動かしてみる。
「・・・・・・・・・はああっ!!!」
 まるで、麻酔無しの激痛を堪えているかのような真紅のしぐさ。しかし、少年はもう知っている。彼女が耐えているのは痛みではない、という事を。
「・・・・・ジュン、ジュン・・・・・・もう、もう・・・・・やめ・・・・」
「やめない」
 そう宣告しながら、さらに指を動かす。ゆっくりと、優しく。
「はっ!ふっ!あっ!あっ!!あっ!!!」

 真紅は何も言えずに、ただ、悲鳴と痙攣にも似た反応を繰り返す。その眼と口からは、とめどなく涙と涎がこぼれ落ち、理性の仮面は剥ぎ取られていく。
 そして、それでもなお、真紅は美しかった。

 もう、我慢出来なかった。
 ジュンは、指を抜き取ると、彼女を湯船の壁に押し付け、その濡れた、温かな空間に、己のものを挿入する。
「ジュン!ジュン!ジュン!ジュン!!」
 真紅が何か叫んでいるようだったが、もう、気にもならなかった。彼はその狭い、小さなエリアに、それこそ脳が蕩けるほどのエクスタシーを感じていたからだ。
684前スレ946:2006/01/16(月) 19:34:25 ID:CKc71+3P
「のり!!のり!!早く!早く来て!!」
 風呂場から、真紅のただならぬ絶叫がする。
「なに!?どうしたの真紅ちゃん!!?」
「いいから早く!!ジュンが、ジュンが大変なの!!」

 翠星石と二人で、ハンバーグの生地をこねていたのりは、思わず風呂場に駆けつける。
 のりだけではない。ジュンの名を聞いた瞬間に、のりより早く翠星石は、キッチンから飛び出していた。
 その後を、半泣きになった雛苺が、とてとてと追いかける。
 そこで三人が見たものは、鼻血で湯舟を真っ赤に染め、その赤い湯に負けないほどに、赤くのぼせ上がったジュンが、目を回して倒れている姿だった。

「・・・・・・・・・何ですか真紅、チビ人間のこのざまは?」
「・・・・・・・・・真紅ちゃん?」
 のりと翠星石の眼が光る。その殺気は当然、全裸でずぶぬれの真紅に向けられている。
「あの・・・・・違うのよ・・・・・・突然その・・・・ジュンが倒れて・・・・・」

「ジュン、どうして寝てるの?お風呂場で?」
 雛苺が、空気を読めない発言をする。思わず顔を見合わせる、のりと翠星石。

「それはちょっと・・・・・・違うのよ。・・・・・あ、そうだ、ちょっと雛ちゃんは、冷蔵庫で卵の数を数えてきてくれないかなあ」
「えっ?でもジュンが・・・・・・・」
「大丈夫、ジュン君はお姉ちゃんたちに任せて。ね?これは、雛ちゃんにしか頼めない、大事な仕事なの。お願いよう」
「・・・・・・・・でも・・・・・ジュンが・・・・・・・・」
「W花丸ハンバーグ、食べたいでしょう?雛ちゃん・・・・・・!!」
「はっ、はいなのっ!!」

 常ならぬのりの殺気に怯えた雛苺は、そのまま風呂場を飛び出した。
685前スレ946:2006/01/16(月) 19:40:01 ID:CKc71+3P
「真紅・・・・・・・・ジュンに一体何をしたですか・・・・・・・!?」
「翠星石・・・・・・・」

 何をしたもクソも、風呂場の中の絵を見た瞬間に、一目瞭然なのだが、それでも訊かずにはおれない翠星石だった。
 彼女のオッドアイは怒りと嫉妬に燃え、真紅がその眼に、思わずたじろいでいる。
 先程までと、少なくともジュンが帰ってくるまでと、全く逆の姿だが、お互い、そのような事にユーモアを感じる余裕などない。

「翠星石ちゃん、待ちなさい」
 そう言って前に出てきたのは、のりだった。

「真紅ちゃん、ジュン君と、したのね・・・・・・?」
「のっ、のりっ!!」
「翠星石ちゃん落ち着いて。ここは私に任せなさい」
 思わず何かを叫ぼうとする翠星石を抑え、のりは、いつもと変わらぬニコニコとした笑顔を浮かべ続ける。その笑みには、一部の曇りも見えない。
 しかし、真紅は知っている。
 地味で、天然で、居るだけで人の気持ちを和ませるこの少女が、眼前の弟に対しては、どれほど凄まじい情熱と独占欲の所有者であるか、ということを。

「別に怒ったりしないから、正直に言っちゃいなさい。ね?真紅ちゃん」
 にもかかわらず彼女は笑う。何故?何故、この子は笑っていられるの?

・・・・・・・・負けられない。この、のりにだけは、私は負けられない。

 そういう思いが、、逆に、真紅にいつもの冷静さを取り戻させる足がかりとなった。
「そうよ、したわ。そして、その途中にジュンが突然のぼせて倒れたの。だから、のり、あなたを呼んだのよ。・・・・・・さ、早く、ジュンを何とかしましょう。このままでは風邪を引くわ」
686名無しさん@ピンキー :2006/01/16(月) 19:51:54 ID:5HSqgLNm
投下中のようですがちょっとお邪魔させて貰います。

>>681
乙&GJ!
もうニヤニヤしまくりで読ませて貰いました。初々しくてよかですばい。
続きも楽しみにお待ちしとります。
687名無しさん@ピンキー:2006/01/16(月) 20:05:00 ID:z81tnCSR
>>681
エロくなくて(・∀・)イイ!!
むしろエロなんていらないし見たくない
688名無しさん@ピンキー:2006/01/16(月) 20:28:07 ID:RPWh+opJ
>>681
初々しい二人に萌え(*´Д`)ハァハァ
689名無しさん@ピンキー:2006/01/16(月) 20:49:18 ID:GyFAIVVt
>>685
おおJUMよ…のぼせてしまうとはなさけない…(´・ω・`)
690名無しさん@ピンキー:2006/01/16(月) 21:04:32 ID:yUeblH3U
>>エロなんていらないし見たくない
このスレでこんなこと言うなよ。スレタイ読める?
691名無しさん@ピンキー:2006/01/16(月) 21:04:44 ID:TKSL8P/a
真紅相手だと攻めなんだな
692名無しさん@ピンキー:2006/01/16(月) 22:20:09 ID:mUW+EJ1b
そーいや、ローゼンメイデンの材質って何だろ?
表情豊かだったりするけど、槐の作っていたのから推測すると陶器みたいだし。
まさかゴムだのセルロイドだのビニールだのというオランダ風なわけはないし。
まあ不可思議な力で人形が生きて動くわけだから、同じように謎パワーで絶妙な柔らかさを持っているに違い無いと妄想してみよう。
693名無しさん@ピンキー:2006/01/16(月) 22:27:21 ID:PIah6Ti1
>>681
誰も突っ込まないから俺が…

ちょwwwwDearSwwwwwwww
694名無しさん@ピンキー:2006/01/16(月) 22:57:56 ID:IDBl6d3i
450KB超えましたね…

職人の皆様方乙であります…
695名無しさん@ピンキー:2006/01/17(火) 00:07:47 ID:0F/9jd0Y
>>678
タケヤとレン(と淫乱女教師)がいるぅぅぅぅ・・・
原作者が同じだったっけ・・・ついこの間QMAで初めて知った。
絵が全然違うのに・・。
696名無しさん@ピンキー:2006/01/17(火) 00:51:12 ID:c5myT4QH
>>695
hint:CLAMP
697水孤:2006/01/17(火) 04:26:42 ID:X7Prwtrn
>>672の続き



「えっと、その、ごめん。悪ふざけがすぎた」
「・・・・わざとでしょ?」
「え?」
「わざと私の胸を・・・・」
「じゃああれはやっぱり」
「・・・・」

ジュンをこれでもかというほどにらむ真紅。

「ち、違うよ!わざとじゃないってば!その、ちょっと弾みでつまんじゃったみたいな・・・」
「嘘よ!あろうことか偶然のふりしてレディの乳首をつまむだなんて最低なのだわ!」
「ほ、本当だって!!」

ジュンはあわてて否定するが真紅はまったく聞く耳をもたなかった。ヒステリック気味にジュンを責め立てる。

「やっぱり人間の雄は最低なのだわ!性欲の固まりね!レディの体を弄んで快感をみたしたら知らないふりするのだわ!下劣!外道!人でなし!」

ぼろくそだ。そのうえ話が違う方向にいきかけてる。さすがに引き気味だったジュンも再び腹がたってきた。

「あのなぁ!わざとじゃないっていってるだろ!それに誰がおまえみたいな呪い人形なんかに発情するものか!!」
「な・・!?」

言ってしまった最悪の展開への言葉。それは人間と人形が決して交われないという証拠。が、そんな重いことなど考えもせず言い放ってしまったジュン。しかし一方の真紅はそれを真正面から受けとめてしまった。
そしてそのことが原因で最悪の展開へのシナリオがはじまった。結果的に最悪かどうかはわからないが。






さくっとエロを書くつもりがなんだが長引いちまったです。てか会話おおいのはト書少なめにして劇長チックにしたかったのですがはいレベル足りませんでしたねorz また出なおします。
698名無しさん@ピンキー:2006/01/17(火) 08:29:56 ID:/y9ZamH0
>>695
我等がおでこ姫ことねね子も追加で
699名無しさん@ピンキー:2006/01/17(火) 20:53:51 ID:kL2mRcs2
( ;´Д`)ハァハァ
700名無しさん@ピンキー:2006/01/17(火) 21:13:37 ID:ws1iMy4o
おにくたんまだかな
701 ◆c2/jkA8fG2 :2006/01/17(火) 22:06:59 ID:TaBFXg0e
>>700
更新遅くてスンマセン(´・ω・`)
702名無しさん@ピンキー:2006/01/17(火) 22:19:46 ID:ws1iMy4o
貴方の作品を楽しみにしてます、頑張ってください(礼
703名無しさん@ピンキー:2006/01/17(火) 23:15:12 ID:0F/9jd0Y
職人ガンガッテ〜・・・

>>698
それも気付いてた。
新谷好きなんで義妹(名前忘却)いないことに(´・ω・`)

>>696
やっぱりそうか。
つまり何ていうかアレだ。(口癖)
ピーチピットこそがローゼンメイデンだったんだな。
704名無しさん@ピンキー:2006/01/17(火) 23:23:24 ID:EEyMYSeO
>>701
楽しみに待ってますけど、どうかご無理はなさらずに〜
705 ◆c2/jkA8fG2 :2006/01/18(水) 21:18:36 ID:x0UIJEDi
 おにく>>553

「だめ……だよ……」
「……!」
 声は先程とはまるで別人のような快感に緩んだ甘い声だが、はっきりと蒼星石は翠星石の要求を拒否した。
それを見た翠星石の表情が一気に曇る。それと同時に、双子の妹のズボンから手を引き抜いた。
(……この後に及んで……まだ……!)
翠星石は内心でそう呟くと、悟られぬように奥歯を、ぎり、と噛み締めた。そしてため息を着き
蒼星石の両肩を先程よりも強くソファーに押し付けた。
「……や、やめようよ。だめだよこんな事……」
双子の妹の口から今にも泣きそうな声が漏れる。イイ声だ、今度は快感に狂う声を聞きたい。
翠星石は蒼星石の手を掴むと、唾液まみれの2本指を無理矢理蒼星石の口へ入れた。
「早く舐めろです」翠星石は笑みの消えた表情でそう言う促す。
「むぐぅ……ん……!」
 蒼星石は抵抗はしなかった。その気になれば大鋏で脅すなり、蹴り飛ばすなりしてこの行為を中断する事ができる。
その自信が蒼星石には充分あった、それでも抵抗はしない理由は簡単だ。
(……翠星石にいじめられるのがこんなに気持ちいいなんて……僕ホントに変態なのかな……)
 蒼星石は自分の指を口に含み、舌を転がしてしゃぶりついた。恥ずかしくて、翠星石の顔をまともに見る事はできない。
なるべく翠星石から顔を背けて、ぴちゃぴちゃ、と音を立てながら指に付いている翠星石の唾液を味を堪能する。
それを魅入られたように、じっと見つめている翠星石の表情はあの勝ち誇った笑みに戻っていた。
その瞳はギラギラとした異様な光を帯びており、呼吸が荒くなっている事から、かなり興奮しているのが分かる。
「み、見ないで……」
 今、自分が押し倒している蒼星石が自身の指をしゃぶりながら、虚ろな瞳を自分に向けている。
「ああ……可愛い、可愛いですぅ……」
「も、もういいでしょ……?」
 返事を待たずに、蒼星石は指をしゃぶるのをやめた。指が糸を引いているのがまた色っぽい。
「いいですよぉ……今から言う事を聞いたご褒美をあげるですぅ……」
「な、何する気……?」
 そう呟くと、翠星石は蒼星石の顔を両手で乱暴に掴んだ。
706名無しさん@ピンキー:2006/01/18(水) 21:56:47 ID:dnrHwu6r
おにく氏キタ━━━(゚∀゚)━━━!
707名無しさん@ピンキー:2006/01/18(水) 22:25:55 ID:pjFy+/JZ
双子は攻め受け両方出来ていいですねぇ。GJ。
708名無しさん@ピンキー:2006/01/18(水) 22:50:36 ID:RChHi+Lk
キィィィィ(・∀・)タァァァァー
709名無しさん@ピンキー:2006/01/18(水) 23:49:03 ID:MFdeb4L0
やっべえええええGJGJGJ
710名無しさん@ピンキー:2006/01/19(木) 00:45:29 ID:dTsqfkC8
双子(*´д`)ハァハァ
711名無しさん@ピンキー:2006/01/19(木) 16:26:03 ID:zzOoxbSP
今ローゼンの第一期の最終回見てるんだけと…涙が止まらないお
712Chelsea ◆WWCE.UGgAk :2006/01/19(木) 18:39:05 ID:yo9exVF1
久し振りです。
忙しくて最近は全然・・・orz

>>711 私もあの最終回を見てローゼンファンに・・・普段泣く事は余り無いですけどつい声を殺して泣いてしまいました。
713名無しさん@ピンキー:2006/01/19(木) 18:52:20 ID:63ceDxJV
それが果たして二期につないであるのかというと…
別の意味で涙が…
714名無しさん@ピンキー:2006/01/19(木) 19:14:05 ID:j4emnmqG
せっかく感動したのに泣けなかった俺は男の中の男
715名無しさん@ピンキー:2006/01/19(木) 20:15:34 ID:bIlk6kaF
男は背中で泣くもんだ







たとえオタアニメでも
716名無しさん@ピンキー:2006/01/19(木) 21:55:39 ID:8H/LWPkd
>>693
ディアーズ最近見たけど普通に真紅・水銀澄・くんくんが出てたりした時には
口が塞がらなかった。桃のこういうコラボ精神はイイネ!
717名無しさん@ピンキー:2006/01/20(金) 00:19:42 ID:SDAs6mty
ローゼンがアリスをレイープする話キボン
718名無しさん@ピンキー:2006/01/20(金) 03:09:28 ID:mtIzMkbQ
漏れの知るローゼンメイデンはここにしかない……。
719名無しさん@ピンキー:2006/01/20(金) 03:49:39 ID:++w/4hFH
>>718
激しく同意。今の状況、癒しとなるのはここだけだー
720名無しさん@ピンキー:2006/01/20(金) 15:56:12 ID:snSiWjKJ
蒼も雛も逝ってしまった…これで翠も逝ってしまったら俺は…俺は…自害して果てる!!死後の世界で一緒になる!!
721名無しさん@ピンキー:2006/01/20(金) 16:09:32 ID:AM0DFTMB
>>720
ならば既に手遅れだ…翠星石とやらが待つあの世に逝くがいい・゚・(ノД`)・゚・
722名無しさん@ピンキー:2006/01/20(金) 16:12:13 ID:BK59U+Ca
ドールズの半分以上が逝ってしまうとは・・・なんてこったい
723720:2006/01/20(金) 16:22:12 ID:snSiWjKJ
TBS特攻OFF会でも開くか…
男たちの大和ならぬ漏れ達のローゼンって感じで
724名無しさん@ピンキー:2006/01/20(金) 16:50:02 ID:ZQK6/Es8
そろそろスレ違いと言ってみる
725名無しさん@ピンキー:2006/01/20(金) 18:16:17 ID:jA30uQnw
まあ、アリスゲームの意味を考えればそれは仕方ないと理解

>>705
今更ながら(;´Д`)ハアハア
726名無しさん@ピンキー:2006/01/20(金) 19:10:03 ID:cgET8IYZ
薔薇水晶ネタは少ない…のか
727名無しさん@ピンキー:2006/01/20(金) 21:26:50 ID:v6u/UUHp
>>726
あの性格じゃぁスキルが高い職人じゃないと…

つか真紅が「ドールに死はない」って断言してるのにみんな死んだとか逝ったとか
言ってるのな。まぁそれしか言い方が無いからしょうがないけど。
728名無しさん@ピンキー:2006/01/20(金) 22:17:31 ID:8IrR+As0
まぁ職人も無い時間割いて書いてるんだから、
そりゃ自分の好きキャラを書くだろう。
729名無しさん@ピンキー:2006/01/20(金) 22:18:50 ID:riT8qtYp
>>716
何!?それは本当か!?
ディアーズか…漏れも見るべきか?

>>726
薔薇水晶はクールな残酷系だからなぁ…
ヤるならローゼンや店員に化けていたラプラスの魔とかじゃね?
730名無しさん@ピンキー:2006/01/20(金) 22:40:36 ID:jA30uQnw
たしかディアーズってローゼンの中の人が書いてないんだっけな

アニメに出てきたのか?

731 ◆c2/jkA8fG2 :2006/01/21(土) 00:31:40 ID:Nzf1xn5S
 おにく>>705

「口を開けるですぅ〜」
 翠星石は蒼星石の顔を両手で掴み、そう促した。蒼星石は促されるままに、口を半開きにする。
その直後、翠星石は口元から唾液を垂らし、その唾液は半開きの蒼星石の口の中へ吸い込まれるように落ちた。
「―――!」
「ご褒美ですぅ……」翠星石は、蒼星石の耳元で囁く。「ちゃ〜んと味わうですよぉ……」
 双子の姉の悪戯な声と、興奮気味の甘い吐息が蒼星石の耳をくすぐり、彼女は震えた。口の中に垂らされた
翠星石の唾液を、彼女に悟られないよう舌を転がして味わいながら。
「どうですか?」
「……ど、どうって?」
「ご褒美をもらった感想を聞いてるのですよ」
翠星石の悪戯な笑みが濃くなる。
それを見た蒼星石は顔を赤らめて、翠星石から顔を逸らした。
「知らないよ……そんなの……」
「へー……じゃあ、感想を言うまで何もしてあげないですぅ♪」
子悪魔のようにクスリと笑みを浮かべ、踊るような明るい声で翠星石はそう言った。
 そして蒼星石は頬をさらに紅潮させ、ポツリ、とこう呟く。
「……いじわる」
732名無しさん@ピンキー:2006/01/21(土) 00:47:33 ID:2wHzlgsD
なぜこうもどきどきさせてくれるのか
いやぁもぅ鼻血出過ぎて血が足りねぇよ(´∀`)
733名無しさん@ピンキー:2006/01/21(土) 00:58:13 ID:4rVQZvRr
翠星石と蒼星石の絡み(*´д`)ハァハァ
734名無しさん@ピンキー:2006/01/21(土) 01:18:55 ID:kPo9WsV2
トロイメントよりこっちの方がwktkな件
735名無しさん@ピンキー:2006/01/21(土) 01:27:07 ID:2wHzlgsD
同意
736 ◆c2/jkA8fG2 :2006/01/21(土) 03:22:24 ID:Nzf1xn5S
 おにく>>731

「早く感想言うですよぉ♪」
 翠星石は蒼星石を押し倒したままの体勢で、そう促した。
「どうしたですか? 早く言わないとこのまま放置しちゃうですよー?」
「…………」
未だに黙している蒼星石を見て、翠星石は眉を顰めた。
「10秒待ってやるです、それでも言わなかったらもう終わりにするですぅ!」
 そう言うと、彼女はカウントダウンを始める。
「―――7、6、5、4……」
「…………」
「3、2、1……0……」
十秒が経過したが、未だに蒼星石の口から発言は無かった。
 翠星石は蒼星石の上から退くと、ため息を着きながら乱れた着衣を整えた。そして―――
「―――じゃ、翠星石はおじじの家に茶を飲みに行って来るですぅ」
 何事も無かったかのような口調で、翠星石はそう言った。
“もう終わりだ”と断言したのに、これからまた理由を付けて続けるのもカッコ悪い。何とか蒼星石の方からこの行為を続ける
きっかけを振って欲しかった。何より、蒼星石が“して欲しい”と自分にすがり付くという形を取りたかったのだ。
帰ると言えば、引き止めてくれるだろう。必死に引き止める妹に“しょうがない”と偉そうに言ってみたい。
 でも、もし引き止めてくれなかったら……。
(あ、あれ……ホントにやめちゃうの……?)
 蒼星石は驚いた表情で翠星石を見た。あんな事言っても、なんだかんだ理由を付けて続けてくれると思っていたのに。
もう少し様子を見るか、蒼星石を引き止めて続けてもらうべきか……でも、感想なんて恥ずかしくてとても言えない。
ここは様子を見る、と蒼星石は判断した。翠星石だってどうせしたいんだろうし、放っておけば何だかんだ理由を付けて
再び自分を押し倒してくれるだろう。翠星石はいつもそうじゃないか、この前だって怖いテレビを見た時に“一緒に寝てやらない”と
言われたのに、なんだかんだ言って一緒に寝てくれた。それと同じような物だ。
 でも、本当に帰っちゃったら……。

 翠星石はソファーを降りて、居間の出口の方へ歩く。
しかし、一向に蒼星石が引き止める気配が、翠星石が戻ってくる気配がない。
(何やってるですか蒼星石! 素直にこの翠星石にすがり付けば済む話なのですぅ!)
(お、おかしいなぁ……もうそろそろ戻って来るはずなんだけど……)
蒼星石の表情が不安に曇り、翠星石の表情が苛立ちに曇った。
翠星石はドアの前にまで到達し、ドアノブにゆっくりと手を掛けた。もう限界だ、ここは下手な意地を捨てて、素直に行為を
続行するしかない。ここまでやって、今更中断なんてごめんだ。
 蒼星石は痺れを切らして、ソファーから飛び降りた。
 翠星石は痺れを切らして、ソファーの方へと振り返った。
「翠星石!」
「蒼星石!」
 2人の声が見事に重なる。
737名無しさん@ピンキー:2006/01/21(土) 03:52:12 ID:kPo9WsV2
仲良し双子キター
738名無しさん@ピンキー:2006/01/21(土) 06:21:45 ID:2wHzlgsD
さすがは双子息ぴったし、駆け引きが面白いね相対的で。そして高鳴る続きへの期待(´∀`)
739名無しさん@ピンキー:2006/01/21(土) 10:37:58 ID:9ygDFXwQ
>>729
ディアーズはローゼン至上主義者の方にはあまりオススメできないな。
ちなみにくんくんが出てくるのは6巻、(UFOキャッチャーのぬいぐるみ)
真紅、水銀澄は7巻。本人じゃなくて只の人形だけど。
740ナスカの土竜:2006/01/21(土) 18:07:35 ID:tPQm7PaL
初投稿。水銀燈×薔薇水晶。以外とグロい?かもしれないから注意を。
無限の世界のとある片隅。そこには誇り高き(?)薔薇乙女の長女、水銀燈と末女、薔薇水晶がいた。薔薇水晶は相変わらず何を考えているか判らないが水銀燈は心なしか苛ついている。あの人を小馬鹿にしたような喋り方も忘れてしまっている。
「・・・ここで待ちましょう・・・。」
「本当に蒼星石はくるんでしょうね?」
「・・・ええ。」
水銀燈は焦っていた。
741ナスカの土竜:2006/01/21(土) 18:11:33 ID:tPQm7PaL
早くローザミスティカを集めてメグを助けなければ!・・・目の前にいるコイツのローザミスティカを今すぐ奪おうかしら?でも、私はあのクソ生意気な真紅and雑兵ズに(偶然にも!)負けてしまっている。
742ナスカの土竜:2006/01/21(土) 18:13:49 ID:tPQm7PaL
それにローザミスティカが二つ有ったところで無理に力を使えばメグがどうなるかは考えたくもない。
−−−なら、薔薇水晶にうまいぐあいに真紅達を消耗させてやれば!
「早く来ないかしらねぇ。」
「・・・いずれ。」
「・・・。」
しかし水銀燈には一つ、どうしようもならない悩みがあった。その悩みの種は目の前にいる椅子に座った(普通は私でしょう!)この無口無表情で戦闘マニアな末っ子である。
「薔薇水晶・・・あなた自分の立場わかってる?」
「薔薇乙女第七ドール『薔薇水晶』・・・。」
743ナスカの土竜:2006/01/21(土) 18:15:01 ID:tPQm7PaL
「そうことじゃないわよっ!私は『第一』、あなたは『第二』!言いたいこと判る?普通は私がその椅子に座るでしょう?」
「・・・お姉様。」
「お、おね!?」
「椅子ならそちらにも・・・。」
「むっかー!」
確かに水銀燈の真後ろには椅子がある。
依然の水銀燈を知るものがこの会話を聞いていたとしたら口を揃えて言うだろう
『黄泉路帰りして気が触れたのか?』
と。
「なによ、なによ、末っ子のくせに水銀燈を手玉に取るなんてぇー!」
「・・・お姉様・・・。」
「なによ!」
「また、皺がふえます・・・。」
「〜〜〜〜〜〜!!」
その一言で水銀燈の何かが音を立てて崩れた。その音を表現するならば

プッツン。

だろう。
「そうねぇ、そうよねぇー。長女は辛いわよねぇ。」
水銀燈が普段の妖艶な笑いではなく『んっふっふっふ』とかなり怪しく笑いながら俯いたままゆらゆらと薔薇水晶に歩み寄る。
「・・・・・・?」
「ならぁ、不甲斐ない妹達の躾も長女である水銀燈の役目よねぇ・・・。」
瞬間。
水銀燈の黒い羽根が薔薇水晶の両手足を拘束した。とっさのことで薔薇水晶の反応が遅れる。
「ん・・・。な、なにを?」
744ナスカの土竜:2006/01/21(土) 18:16:15 ID:tPQm7PaL
「あらぁ、わからなぁい?」
薔薇水晶は必死に羽根の拘束をとこうとする。
「お・し・お・き(ハートフル)」
「・・・ん!」
薔薇水晶の周りから紫水晶の氷柱が槍のように一斉に水銀燈に襲いかかる、が。何かに取り付かれたような『お仕置きモード』な水銀燈のバリアのようなモノに弾かれた。
「きぃかなぁい。」
そう言って水銀燈は徐に右手を翳す。
「え?い、いや!」
すると羽根が強制的に薔薇水晶にM字開脚の格好をとらせた。
「あらぁ、普段はむっつりさんのくせにいい声でなくじゃない。」
拘束された右手が勝手に薔薇水晶の秘部に伸び、パンツの上から
「ん、あ・・・い、いや、やめて。」
擦り浸けられた。
「ん、くぅ。はぁあっ。」
薔薇水晶は未知の感覚を恐れ手を固く握った。
「あら、握ったままがいいのぉ?水銀燈はそこまで鬼畜じゃないわよ?・・・それとも入れたいの?握り拳ぃ?」
「あ?はぁ・・・っ?やめって!」
「だぁめー。これはお・し・お・きなんだからぁ。」
そして
「!?ひ・・・はぁっ!あっあっあっあっあっはああぁん!」
その小さな拳は完全にそのワレメの中に収まった。
745ナスカの土竜:2006/01/21(土) 18:17:02 ID:tPQm7PaL
乱暴な動作。愛撫なんてものではなく羽根は薔薇水晶の手を勢い良く上下運動させる。
「ひゃ!あぅ!や、やめ!てぇっ!んぐあっ・・・ふあん、あん、あああああ!」
しかし、薔薇水晶の身体は『初めて』にも関わらず激しく感じていた。その快感に薔薇水晶は耐えられずその喘ぎ声を惜しみもなくフィールド内に木霊させた。
「くっんふぅ。ふぁん。」
「随分と淫乱なのねぇ。でもぉ・・・」
「あん!ふぁ!あぅ・・・んふぅあ!・・・あ?んくう?」
水銀燈はその上下運動をピタリと止めた。
「ふあ?何故・・・はぁぁっ・・・ぁ。止めたのぉっ?」
「あら?感じたければ自分でやればぁ。」
「ーっ?」
「指は自由なんだからぁ。」
「あぁ。ひゃい、おねしゃま。」
すると薔薇水晶はその指を中に蠢かした。
「あぁっ・・・んふぅあ!ふぁ!あぅ!んくうあぅ・・・はぁっ!」
開いたり
「あ、あ、あ、あ、あ!」
掻いたり
「いい!いいのぉ!あぅ・・・はぁっ!ぁっはああぁ!」
摘んだり
「イイ!イイ!イイ!イイ!イイ!イイ!あああああ!もっとぅ!ぁっはあ、あん、くうあぅ・・・はぁっん!」
びちゃびちゃと薔薇水晶の秘部は淫らに音をたて余計に薔薇水晶を快楽に導いた。
746ナスカの土竜:2006/01/21(土) 18:17:45 ID:tPQm7PaL
−−−ズボン!
「んひぃっ!」
羽根に無理やり手を引き抜かれ、もうそこまで迫っていた『極み』を逃してしまった。
「だぁめ〜、言ったでしょう?お仕置きなんだって。」
「あ、らっめぇ。続けてぇ。」
恥じることも忘れあの快楽を求める。
−−−イキタイ。
その欲望が薔薇水晶を支配していた。
「ドコを、ドウしたいのぉ?水銀燈ぉわかんなぁい。」
いじらしく、そして楽しそうに笑う。
「イジワ、ルしないでぇっ!」
いつになく饒舌になる薔薇水晶。
水銀燈はじらすように羽根で薔薇水晶の秘部をくすぐる。
「はぁあん!」
「ほぅら、あなたのココもう何がどうなってるかわからないくらいにグチョグチョぉ〜。」
愛液のついた羽根を薔薇水晶の頬になすりつける。
告げる
「さあ、言いなさい?ドコをドウしたいのか。」
「・・・・っ・・イキタイのぉっ!気持ちよくなりたい!私のアソコをもっと触りたいのっ!」
「よくできましたぁ。ようできたあなたには水銀燈の翼で犯してあげる(べりーはーとふる)。」
水銀燈はその漆黒の翼を無数の蛇に変化させて薔薇水晶の全身を激しく、激しすぎるくらいに犯し始めた。
薔薇乙女の大切な物で在るはずのドレスを喰い破る。
747ナスカの土竜:2006/01/21(土) 18:18:43 ID:tPQm7PaL
そしてその小さく起った両方の乳首に喰らい突く。
「んああ、胸がぁっはぁっ!」
そして無数の蛇が薔薇水晶の秘部に入り込んでいく。
「らめぇ!多い!多すぎるぅんあはぁ!」
「ほぉら。イっちゃいなさい。気持ちいいわよぉ?」
水銀燈はあのメグとの熱い夜を思い返すようにうっとりとした表情を浮かべる。その指先は自らの胸と秘部に伸びていた。
「ぁん!ぁ!?何か来るぅ!何かキチャウよぉ!あ!あ!あ!あ!ア!ア!」
「・・・・・・堕ちる。」
「らめぇっ!出ちゃう!出るの!アア!ナニカクル!イクぅ!ア、アアア、アアアアアアア!!?」ぷしゃーーー。
飛び散る愛液と黄金水。
「・・・んふぅ。」トロリ−−−。
溢れる密。
薔薇水晶は激しく。水銀燈は静かに。それぞれの絶頂を迎えた。
水銀燈は蛇と化していた羽根を無遠慮に引き抜き自らの乱れた服を直した。
薔薇水晶は気持ちよすぎたのか口からだらしなく涎を、そして秘部からは大量の愛液と黄金水をまき散らしたまま気絶していた。
「クスクス。ちょっと甘すぎたかしらぁ?でも駄目ぇ。今日はメグと本番なんだから。」
そうして水銀燈はnのフィールドから引き上げていった。
当初の蒼星石の件はすっかり忘れて。
748ナスカの土竜:2006/01/21(土) 18:22:09 ID:tPQm7PaL
すまん。
氏んでくる。
つか、薔薇水晶はこんなんではないような。水銀燈も。
キャラの人格がすり替えられてるし。
つーわけで
y=ー(゜Д ゜)・:;ターン

遺書『エロってむずいな。学んだよ。』
749Chelsea ◆WWCE.UGgAk :2006/01/21(土) 18:25:05 ID:P5AC5pIn
皆さんの小説は凄くいいですね。
私は今度コッソリ上げますw
750名無しさん@ピンキー:2006/01/21(土) 20:03:22 ID:0au3P1Gw
>>748
ワロタ。
本編の殺伐さが吹き飛ぶ和みありがと
751名無しさん@ピンキー:2006/01/21(土) 20:56:19 ID:evmYrMhe
あんなアニメにワクテカしてたなんて人生の恥だ。
このスレで真のローゼンメイデンに出会えたことを感謝している。

…一番萌えたのは寝取られマニアのジジィだと言ってみる。
752名無しさん@ピンキー:2006/01/21(土) 20:57:09 ID:mTRPaMda
>>
753名無しさん@ピンキー:2006/01/21(土) 21:30:14 ID:VYWqC+4/
>>685の続きまだかなぁ?
754第二話32 ◆823J6XQFHo :2006/01/22(日) 01:06:27 ID:e5r5+wmP
明日までには少し続きを上げたいものだなあ
755双剣:2006/01/22(日) 06:41:30 ID:1+x+LExn
>>723
特攻かけるなら
第 3 期 以 降 要 請
2 ク ー ル 以 上 で 要 請
そ  の  ま  ま  映  画  化  も  要  請

>>680の続き投下
756双剣:2006/01/22(日) 06:42:10 ID:1+x+LExn
「桜田、君……?」

さてどうしたものか。
柏葉巴。かつての雛苺のマスターである。
ジュンとはそれなりの仲であり、ローゼンメイデンの秘密を共有する仲でもある。
しかし深い絆で結ばれているとも言い難く、困ったときに顔を合わせたら知恵を貸してもらったという程度だ。
浅い仲でもないにせよ、どういう仲かと言われると―――彼女の言葉を借りるなら『友達』。
それも間違ってはいないのだが、『普通』の友達仲でローゼンメイデンの秘密の共有というのも何かおかしい気がする。
ともあれ、そんな言葉に表現しにくいような関係の相手と出会ってしまった。
普段ならば別段問題はないのだが……

「確か……翠星石、よね?」

そう。
今、ジュンの隣にはローゼンメイデン第3ドールであるはずの少女が人間として立っている。
恐ろしく低い確率で『単なるそっくりさん』ということもあり得ないではないだろうが、彼女はそうは取るまい。
浅いものながらローゼンメイデンの知識は互いにあれど、これは完全に知識外の異常事態である。

「何かあったの?」
「えーっと、まあ……うん」

―――さてどうしたものか。
柏葉巴。数少ないジュンの『友達』である。
彼女に話すこと自体には何も問題はないはずなのだが、何故かそのことに抵抗を感じた。
具体的な理由の心当たりもないのに妙な躊躇いを感じてしまうジュンであったが、

「あ、ごめんなさい……訊いちゃまずいことだった?」
「いや、そんなことはない、けど……」

(ま、見られた以上は話した方がいいよな……)

とりあえず、近くの公園に場所を移す事にした。

757双剣:2006/01/22(日) 06:43:14 ID:1+x+LExn


「そう、なの……」

説明を受け、ベンチに腰掛けた巴は曖昧に頷いた。
まあ当たり前か。どうしてこうなったのか、というところがさっぱりわからないのである。
例の手紙。翠星石の人間化。しかし手紙は直接関係していないかも知れない。あるいは、まだ何か起きるかも知れない。
わかっているのは目の前で起きた現実のみであり、
どうして起きたか、何が起きるかがわからない以上、対策の取り様がないのである。
そんなことを話されて何か言えと言われても、今のような反応をするのが普通だろう。

「とりあえず、今日はあいつがああなった以外に特に何も起きてないんだ」

隣に座ったジュンがそう付け加え、夕陽の色に染まる翠星石を眺める。
説明なら自分だけで充分だろうし、ベンチに三人で腰掛けるというのも狭苦しいので適当に遊ばせている。
遊ぶと言っても公園の植物の様子を見て回っているだけではあるが、ああしている時の翠星石の表情は柔らかい。
雛苺とじゃれている時は子どもみたいで、ああしている時はほんの少し大人びていて、
自分と接する時は乱暴だったり皮肉屋だったりする反面、素直な一面だってちゃんと持っている。
どれが彼女の本当の姿かと言えば、きっとそれらどれもがそうなんだろう。
……改めてそう思うと、そんな風にいつでも感情のまま振舞える姿がちょっとだけ羨ましかった。
巴も似たようなことを思っていたのかしばらく翠星石を眺め、
しかしそれについては何も言わずにジュンに視線を戻す。

「ねえ、桜田君」
「うん?」
「これから先、どうするの?」

至極もっともな質問だが、それこそ何を言えばいいのか困る。

「えっと……どうするって言われても。
 この先また何か起こるとしても、どうでもいいことなのか危険なことなのかすらわかってないんだ。
 具体的にどうするかもわからないまま用心するってくらいしか……」
「そうじゃなくて」

ぴしゃり、というわけでもないが、ハッキリと迷いなく簡潔に止められた。
758双剣:2006/01/22(日) 06:44:05 ID:1+x+LExn
悪意がないのは承知の上だが、好意もまた感じられないのでどことなく虚しさを感じられずにいられない。
それなりに付き合いのある身だからこそわかるのだが、何故か今日の巴はいつもより二割ほど増しで『静か』だった。

「これからどうしないといけないか、じゃなくて……桜田君はこれから『どうしたい』の?」
「……え?」
「彼女を元に戻したいの?」
「…………」

はて?
声にこそ出さなかったが、ジュンは思い切り呆けていた。
言われてみればこの状況を打開する必要はない。
何か起こるかも知れないという不安はあるが、あくまで『現状』で見れば何も問題がない。
本人の前では死ぬほど恥ずかしいので言えないが、さっきの買い物だって悪くなかったどころかそれなりに充実したし、
むしろ今の方が無難なんじゃないのか?
誰かに家の中を覗かれても、生きた人形が歩き回っているよりは国籍不明の人間が居座っている方がリスクは低い。

(あ、そうか……)

巴に話すことを躊躇っていた理由がわかった。
考えてみればこの状況、『だから何だ』と言えなくもないのである。
今まで巴に協力してもらったことと言えば、水銀燈との戦いの際、真紅が動かなくなった時である。
真紅を放っておくわけにもいかない、という問題があったが故に解決を望んだのだ。
が、しかし。
翠星石が人間化したところで、面倒ではあっても人形に戻さないといけないという理由が出来るような危険要素は今のところない。
そんなことでわざわざ巴に気を遣わせるなんてバカみたいじゃないか。

「いや、あいつがこのままでいいって言うのなら僕だって別にそれで構わない」
「……え?」
「うん、そうだよな。何も問題ないじゃないか。
 問題的な要素はあるけど、それはあいつの性格なんだから人形だろうと人間だろうと変わらないし」
「えと、桜田君?」
「ごめんな柏葉。気を遣わせて悪かった」
「あ、あの……」
「大丈夫、今のところ柏葉に心配してもらうようなことにはなってないから気にしないでくれ」
「…………」
759双剣:2006/01/22(日) 06:44:58 ID:1+x+LExn
うむ、完璧だ。ガラにもなく爽やかな笑顔で感謝を表現してみたが上手くいった。
これだけすっきりさを表現すれば巴にも余計な心配をかけずに済むはずだ。
その証拠に、巴は心なしか肩を落として俯いている。きっと安心してくれたが故の脱力だろう。
安堵の息でもついたのだろう、前髪で表情が隠れてしまっている。巴にしては珍しくわかりやすい仕草だ。
隠し切れないほどの安堵を漏らすほど心配させてしまっていたようだが、それもとりあえず解消した。よきかなよきかな。

「よし、翠星石ー! 帰るぞー!!」
「あ、わかったですー」

心機一転元気溌剌。なんだかキャラが微妙に変わったような気もするがどうでもいい。
夕陽に照らされた爽やかな笑顔で元気娘を呼び戻す。
呼ばれた方も今日という日を満喫したからか元気な笑顔で駆け寄ってくる。
嗚呼、これもまた青春なり。

「その、ありがとな柏葉。おかげですっきり……」
「ちょ、ちょっと待って」
「? いや、心配してくれなくてもホント大丈夫だぞ?」

まあ、これから何が起こるかわからないので半分ウソではある。
しかしどうやら巴はそういうことを言っているわけではないようだった。

「そうじゃなくて――あ、そうとも言い切れないけど……少し、彼女の方に話があるの」
「彼女って……翠星石に?」
「そう。出来れば、二人だけで」

言い終わったところで到着した翠星石に、巴は真っ直ぐに、しかし曖昧な視線を向けていた。



色々と。言おうと思ったことがあった。
ジュンにではなく翠星石の方に。けれど。
不覚にも激しく動揺してしまい――いや、感情の波が凪になるような無の状態で『動』揺も何もないのだが――言いそびれた。
うん、言いそびれた。ちょっと考えればあり得たはずの返答だったのに、それに意表を突かれて機を逃した。
ということは、無意識にその返答の可能性を無いものとしたくて目を背けていたのか。
760双剣:2006/01/22(日) 06:45:50 ID:1+x+LExn
「―――――――。……………………………ぁぅ」

目を背けた理由の推測にまで至って情けない声が漏れた。もちろん、後ろにいる翠星石に聞こえない程度に抑えたが。
絶対そうだと言うまでの確信はない。
あったとしても認めるのは顔面を非常に火場にさせることになる―――などとらしくもない言葉遊びをするほど混乱していた。
ともあれ。
あんなことがあった後では、言おうと思ったことを伝えたとしてもまるで嫉妬したようではないか。
無論、はじめはそんなつもりは微塵もなかったのだが、一度意識してしまうとどうにも頭から離れない。
気恥ずかしさよりも鬱の方が大きく、しかし、

(言わないと、いけないわよね)

ベンチから随分離れたことを確認し、翠星石に振り向く。なんだか妙にびくついているが、自分はそんなに怖いのだろうか?
と、彼女が俯いたままぶつぶつ呟いている事に気付き、耳をすませてみた。

「闘魂注入です闘魂注入です闘魂注入されるですぅ〜〜…………!
 まったくなんでジュンはわからないですかホントに頭の悪い甲斐性なしニートですぅぅぅっ。
 あああぁぁぁぁぁぅぅぅぅぅ、きっとチビチビ苺の復讐に決まってるです血痕一滴です血痕一滴です
 チリが積もったら山になるんだから一滴一滴積もり積もって運河が出来上がるですぅ〜〜〜………………!」

(…………………………)

そうか。怖い理由は竹刀か。言われてみれば持ってくる必要はなかった。
錯乱しているからなのか、わかって言っているのか、そもそも言葉を間違えて覚えているのかは知らないが、
「けっこんいってき」は「けんこんいってき(乾坤一擲)」なんじゃないかと指摘すべきなんだろうか?

(乾坤一擲……運命をかけて大勝負をすること、か)

しかし言い得て妙なものだ。
確かにこれは人生が関わる話になり得る。そう思うと心身ともに引き締まった。

(……よし)

惨めな気持ちはもはやない。
未だ小刻みに震えながらぶつぶつ呟いている翠星石へと、巴は単刀直入に切り出した。

「あなた、桜田君のこと、好きなの?」

to be continued...
761名無しさん@ピンキー:2006/01/22(日) 06:46:27 ID:Z9TzSwfV
リアルタイム遭遇〜!
762双剣:2006/01/22(日) 06:46:53 ID:1+x+LExn
あとがき。
こんにちは。BSとアナログ両方でトロイメント毎話録画してるのはオレだけなのかと首を傾げる双剣です。
風邪の置き土産で扁桃腺でも腫れてるのか、単に空気が乾燥してるからなのか喉痛くて鬱な気分。
アニメでも雛苺が止まって不覚にも泣いて、しかも来週も鬱話みたいでさらに鬱な気分。
書いてる話もなんかもう鬱な話になっていく予感がしてならねえ……なんとかエロ描写勉強して補うべきなのか orz モトモトエロパロスレダケドサ・・・
763名無しさん@ピンキー:2006/01/22(日) 07:44:42 ID:14gwSlW+
いつも楽しみにしてます。
修羅場の予感にwktkです。
764名無しさん@ピンキー:2006/01/22(日) 07:56:20 ID:2W1A4Hsb
あれ、おかしいな・・・
なんかモニターが霞んでみえるよ、翠星石・・・グスン(´Д⊂ヽ・゜・


あ、ツンデレ真紅分の補充もお願いしまつ。
765名無しさん@ピンキー:2006/01/22(日) 12:26:19 ID:semAZQzd
正直今は鬱分はトロイメントで足りてるんで出来れば明るい話で・・・。
翠星石・・・orz
766名無しさん@ピンキー:2006/01/22(日) 12:56:12 ID:bC5hoDLq
767名無しさん@ピンキー:2006/01/22(日) 13:13:04 ID:semAZQzd
ボンネットって言うとどうしても車のボンネットが思い浮かぶな・・・
768名無しさん@ピンキー:2006/01/22(日) 14:22:28 ID:+pLxvIcd
修羅場が近いと聞いて飛んできましたよ
769明日も発情期、明後日も。 ◆823J6XQFHo :2006/01/22(日) 16:49:42 ID:e5r5+wmP

 >>658の次の日。
 時刻は早朝5時を回ったところ……ドールはまだ寝ている時間だ。
 しかし薄闇の中、鞄から抜け出す一体のドールの姿があった。
(この感覚……)
 第五ドールの真紅である。
 覚えのある感覚に目を覚まし、それが何かに気付いて飛び起きたのだ。
「nのフィールドが開いている……?」
 感覚の正体はnのフィールド……闘争の場の空気が伝わってくる。
 それは、アリスゲームが間近で行われている証拠に他ならない。
「起きて頂戴……JUM!?」
 ベッドの中にJUMの姿はなかった。
 シーツからはもう体温が着え、トイレに起きたのではないと判る。
 流石に、こんな時間に他のドールとのセクロスなど考えられない。
 JUMはnのフィールドの中に居る……。
「待っていなさい……JUM!」
 感覚を頼りに、真紅は単身部屋を飛び出した。
 翠星石や雛苺を起こしている暇など無い。
 部屋の隅っこで訳の分からないことを呟くだけの蒼星石も放っておく。
 JUMが危ないのだ!
 階下の一室、桜田家両親の部屋に駆け込む。
 案の定、部屋の大鏡は輝きを放ち、現とnのフィールドとの境界と化していた。

「やっぱり此処ね! 今行くわよ!!!」

 真紅は鏡に向けて跳躍する。
 そして、光の中へ――。
770明日も発情期、明後日も。 ◆823J6XQFHo :2006/01/22(日) 16:50:20 ID:e5r5+wmP
 9秒前の白。
 イメージの奔流。
 そして、扉の向こうの世界。

「……此処は」

 白塗りの壁。
 リノリウムの床。
 壁の片側に並んだガラス。
 薄暗い空間に射し込む橙色の夕日。
 過去に、一度だけ訪れたことがある。
 此処はJUMの通っていた学校の廊下。
 時は移り変わって、夕焼け美しい黄昏時。

「JUM……!」

 真紅は走り出す。
 此処はJUMに苦痛をもたらす場所なのだ。
 いつ、この扉を開いた者が攻撃を仕掛けてくるかは分からない。
 窓の外、ドアの向こう、天井、床、全てが危険を孕んでいる。
 不意の襲撃に、苦戦を強いられることは明白だ。
 だが、真紅は果敢に走り続ける。
 心を繋いだミーディアムの為。

「此処ね!?」

 指輪を媒介とした感覚。
 真紅は隅の教室で足を止める。
 そして、戸にそっと指を、掛けた。
771明日も発情期、明後日も。 ◆823J6XQFHo :2006/01/22(日) 16:50:53 ID:e5r5+wmP
「くぅ! キツぅ! し、締まる」
「うぐぁ! 私ぃ……変になっちゃうのかしらぁ!!」

 押し殺した声――。
 真紅は其の場で固まり、絶句した。

(なにぬね! JUMと……金糸雀!!?)

 真紅が驚くのも無理は無い。
 てっきり水銀燈か薔薇水晶にJUMが連れ去られたと思っていたからだ。
 しかし、当のJUMは制服姿で、机の上に寝かされた金糸雀を貫いている。
 ついでに、金糸雀はセーラー服に身を包み、眼鏡までかけている。
 服の出所は間違い無く、彼女のミーディアムだろう……。

「搾られてるみたいだ! 委員長、委員長!」
「さく……らだ、君のがぁッ!!! 擦れてっ! 擦れてぇッ! かしらァ!! あァっ!」

(……役作りまでッ!!!)

 二人はお互いを「桜田君」と「委員長」と呼び合っていた。
 早い話が『放課後の教室で男子生徒と学級委員長プレイ』である。
 真紅は緊張の糸が解け、一気に全身の力が抜けるのを感じた。
(……ふふ、侮っていたわ。流石は策士ね金糸雀。それに比べたら私は駄目ね、皆に出し抜かれているわ)
 と、自嘲的に泣き笑いしているところに、足音が一人分。
(誰……雛苺!?)


「JUM……最近ヒナを抱いてくれないのよ」
772第二話32 ◆823J6XQFHo :2006/01/22(日) 16:51:49 ID:e5r5+wmP
ここで電池切れダッ!
(近いうちに、必ず完結させます)
773名無しさん@ピンキー:2006/01/22(日) 17:04:15 ID:0cWrD1tK
>>767
人形やゴスロリに興味なけりゃ普通そっち浮かぶ。
あぁいうのをボンネットって言うなんて初めて知った。
774 ◆c2/jkA8fG2 :2006/01/22(日) 18:56:58 ID:VkLPGiLs
 おにく>>736

「な、何ですか蒼星石?」
「え……いや、その……翠星石こそどうしたの?」
 2人とも引きつった笑みを浮かべて、互いにそう尋ねた。
「えーと……な、何でもねぇです!」翠星石は頬を膨らませ、そっぽを向く。
「ぼ、僕も何でもない……」蒼星石はそう呟くと、恥ずかしそうに目を伏せた。
「……ほ、ほんとに帰るですよ?」
「帰ればいいじゃないか……」
「……止めても無駄ですよ……?」
「……うん」
「…………」
「…………」
 2人は黙し、室内がしーんと静まり返る。
(何してるですか蒼星石! 早く止めるですぅ! じゃないとホントに中断って事に……)
(な、何してるのさ翠星石、早く戻って来て続きやろうよ……)
 数秒、時が止まったかのように2人は固まり、互いに自分の期待している反応を待っている。
 翠星石はドアノブに再び手を掛け、チラチラと蒼星石の方を見ながらもドアを開け、廊下へと出てしまった。

「……ホントに止めてくれなかったですぅ……」
 廊下をトボトボ歩く翠星石は、寂しそうにそう呟いた。帰るなんて言わなければ良かった、と後悔して
深いため息を着いた。

「……ホントに帰っちゃった……」
 居間にポツンと残された蒼星石は、寂しそうにそう呟いた。やっぱりあそこは止めるべきだったのだろうか。
蒼星石は今夜、桜田家に泊まる予定である。のりやジュン、他のドールの承諾も得ている。
(今夜……思い切って誘っちゃおうかな……)
775名無しさん@ピンキー:2006/01/22(日) 19:15:26 ID:Z9TzSwfV
一人取り残される真紅
彼女に明るい明日はくるのか………ってみっちゃん何着せてんねん!



い、いじらしいというか歯がゆいというかじらされるのがなんとも
蒼、はよ誘ってしまえ
776名無しさん@ピンキー:2006/01/22(日) 19:20:05 ID:kH36zetQ
>>762
エロなんかいらないのでそのまま続けて下さい
777名無しさん@ピンキー:2006/01/22(日) 20:09:10 ID:semAZQzd
・・・
778名無しさん@ピンキー:2006/01/22(日) 20:15:42 ID:7GaTZeQ5
今更だが823J6XQFHo、おまい天才だな・・・
おっきおっきしながら爆笑するなんて稀有な初体験しちまったよ
779名無しさん@ピンキー:2006/01/22(日) 21:26:11 ID:WiYYJeRo
490KBまで行きましたね。職人の皆様GJです。そろそろ新スレ立てますか?
テンプレは…こんなもんで良いですかね?

薔薇乙女のエロ小説のスレです。
気に入らないものは、徹底スルーが基本です。
職人さんなどに文句を言うのはやめましょう。 ただし801は全面禁止。
次スレは>950を取った人が起てましょう。
※又はスレ容量が500KB近くになったら次スレを起てて下さい。

前スレ 薔薇乙女(ローゼンメイデン)のエロ小説 第4話
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1135714435/

Rozen Maiden ローゼンメイデン SS総合 4
http://anime.2ch.net/test/read.cgi/anichara2/1135391690/

保管庫
http://rozen.s151.xrea.com/
780第二話32 ◆823J6XQFHo :2006/01/22(日) 21:53:49 ID:e5r5+wmP
なんと、今夜中に上げるのですが……どうすればいいんだ?
次スレが立ってから上げればいいのですか?
781名無しさん@ピンキー:2006/01/22(日) 21:54:59 ID:WiYYJeRo
>>780
じゃあ上のテンプレで良いなら立ててきます。
782名無しさん@ピンキー:2006/01/22(日) 21:59:55 ID:WiYYJeRo
何かよく分からないがたてられませんでした。誰か頼む。
783名無しさん@ピンキー :2006/01/22(日) 22:05:55 ID:eKpMWmeG
>>762
GJ!!
784名無しさん@ピンキー:2006/01/22(日) 22:12:48 ID:semAZQzd
785名無しさん@ピンキー:2006/01/22(日) 22:15:27 ID:WiYYJeRo
>>784
乙です。
786第二話32 ◆823J6XQFHo :2006/01/22(日) 22:59:45 ID:e5r5+wmP
じゃ、新スレの方に投下させていただきます。
787名無しさん@ピンキー:2006/01/23(月) 01:18:17 ID:nRMw9DsE
だが本当にこのスレは凄くなったな…流れが速すぎて嬉しい悲鳴があがる…
788名無しさん@ピンキー:2006/01/23(月) 02:39:31 ID:PJjf1sDx
いまなら言える!

翠は俺の嫁
789名無しさん@ピンキー:2006/01/23(月) 02:51:26 ID:IQr9od49
違う…みんなは下僕だ…翠星石のな…
790名無しさん@ピンキー:2006/01/23(月) 03:50:27 ID:PJjf1sDx
すまん・・・俺が間違っていたようだ・・・
気付かせてくれてありがとう781
791名無しさん@ピンキー:2006/01/23(月) 06:38:39 ID:PJjf1sDx
ごめwwww789だったw
792名無しさん@ピンキー:2006/01/23(月) 08:36:43 ID:Q4P5+pgk
テスト
793名無しさん@ピンキー:2006/01/23(月) 08:46:56 ID:IQr9od49
しかし保管庫にはきちんとアプされるのだろうか、それがちょっと心配だ
794名無しさん@ピンキー:2006/01/23(月) 20:55:28 ID:6/NTK9Hi
エロパロだけなら既に他の保管庫にうpされている件について。
ttp://rozen.s151.xrea.com/の更新はまだかな
795名無しさん@ピンキー:2006/01/23(月) 21:25:02 ID:roYa5aBg
百済ん質問ですまんが、他の保管庫って何処?
796名無しさん@ピンキー:2006/01/23(月) 21:58:01 ID:Sa6qscjd
例えばこことか
ttp://rozen-thread.org/index.html
797名無しさん@ピンキー:2006/01/23(月) 22:22:03 ID:Z1SB6gty
>>794みたいに話ごとにまとめられたのが欲しいね。
798名無しさん@ピンキー:2006/01/23(月) 22:30:17 ID:roYa5aBg
>>796
THX。申し訳ない。
しかし俺携帯だから満足に未練。○l ̄l_
799794:2006/01/24(火) 01:35:54 ID:EnSd+igS
>>795
ここもまとまってるよ。
ローゼンメイデンだけじゃないけどな。
ttp://rinrin.saiin.net/~library/
800名無しさん@ピンキー:2006/01/24(火) 03:02:53 ID:hyroD6y/
>>799
キター
ありがとう
801名無しさん@ピンキー:2006/01/24(火) 07:58:02 ID:V+zbnYnE
うほっ、いい小説ばかり
802名無しさん@ピンキー:2006/01/24(火) 09:31:11 ID:NDpF3HdS
今書いているのが終わったら
蒼&翠×真紅 を書こうと思っているのだが、どうだろう?
803名無しさん@ピンキー:2006/01/24(火) 16:08:54 ID:hyroD6y/
実に良いと思います
804名無しさん@ピンキー:2006/01/24(火) 16:49:21 ID:NQPqWG3P
賛成です、大いに賛成
805名無しさん@ピンキー:2006/01/25(水) 17:10:35 ID:8MRYuUG8
保管庫の不良管理人です。
そろそろ更新しようかと思って作業中なのですが、
>>799がいい感じなのでそちらにお任せした方がいいのかなとも思ってます。

あと、どれがどの話か少々分かり辛い所もあってちょっと苦戦中です。
一々ここで聞くのもスレ汚しになると思いましたので、掲示板を作ってそこで聞きたいと考えました。
優しい人がいましたら、そこで応えてあげて下さい。
また、ついでですので、最大文字数や最大行数もこの板と同じ設定にして、
投稿テストなんかにも使えるようにしました。
不要になるかもしれないですけど、使いたい人がいましたら使って下さい。

http://jbbs.livedoor.jp/computer/27433/
806名無しさん@ピンキー :2006/01/25(水) 21:35:36 ID:GVlx52XA
>>805
どうも乙です!
807名無しさん@ピンキー:2006/01/25(水) 22:18:55 ID:Lk89PVb2
>>805
けれどテンプレ記載のページの方が携帯からは観覧しやすいんだ
808名無しさん@ピンキー:2006/01/26(木) 20:14:39 ID:aJnGi4wM
やっと前スレの分が更新出来ました。
今の所はPC用だけですが…。
携帯用も含めて、週末までには追い付けたらと思ってます。

>>806
どもです。

>>807
では、次スレ立てる時には>>796>>799も入れておきたいですね。
809名無しさん@ピンキー:2006/01/26(木) 20:16:26 ID:aJnGi4wM
あ、もう次スレ立ってましたね。
その次から入れて頂くという事でお願いしたいと思います。
810名無しさん@ピンキー:2006/01/26(木) 21:33:10 ID:ui57UclF
>>806
乙!
811名無しさん@ピンキー:2006/01/26(木) 21:34:06 ID:ui57UclF
間違った。806じゃなくて>>809ね。
812名無しさん@ピンキー :2006/01/26(木) 21:56:39 ID:3HnIoJH/
>>809
乙です、次次スレが立つ時まで覚えておきましょう。
813名無しさん@ピンキー:2006/01/27(金) 02:34:01 ID:VCfyyvZd
終わっちまったよ。
雛と蒼は死んだままか…
薔薇以外はそれなりに仲良くミーディアムと過ごす、てなラストを期待してたんだが…
814名無しさん@ピンキー:2006/01/27(金) 07:31:17 ID:G8yRGhYv
1月放送分ビデオに録ってあるんだけどまだ見てない。
815名無しさん@ピンキー:2006/01/28(土) 19:46:35 ID:tkva3ATh
巴&オディールが読みたい。
816名無しさん@ピンキー:2006/01/28(土) 19:48:49 ID:wyir+n8b
巴と水銀燈が戦うとこ見て見たい
817名無しさん@ピンキー:2006/01/28(土) 22:06:54 ID:ZvzffRov
「死んで」しまった薔薇乙女達。
ジュンは彼女らを復活させる術を探すべく人形師になる。
そんなジュンに惹かれていく巴。
やがて、1人前の人形師となったジュンは真紅達を修理する。
元々の素養もあり、無事息を吹き返す真紅。
「ジュン、お茶をいれて頂戴」


最終話真紅の夢のシーンを見てたら、ドラえもん最終回のSSを思い出した。
818名無しさん@ピンキー:2006/01/29(日) 03:02:22 ID:+3rOOf27
819名無しさん@ピンキー:2006/02/01(水) 08:57:52 ID:SQ6KkJ/5
820名無しさん@ピンキー:2006/02/04(土) 11:04:06 ID:8YJhbP8F
みんなでお茶して、みんなでテレビ見て……
ああ、こういうのもいいなって思えたのに……
みんな嘘だったのかしら。
所詮はみんな敵同士なのかしら。
信じた私がバカだったのかしら!
(泣きじゃくりながら)雛苺はバカよ。
あんな仲良しごっこに騙されて、あんなものに心を許して、
真紅……信じてたのに、絶対、絶対、許さないのかしら!!
821名無しさん@ピンキー:2006/02/04(土) 21:18:08 ID:XpgE9gyK
>>820
バカはお前だ…彼女らには彼女らの覚悟があるんだよ…
俺らにゃわからねぇ絆が。何にせよスレ違いだ、アンチにでもいけ。

元々が殺し合いの遊戯で誰かを恨むなんざお門違いだ

肉親を殺さなきゃいけねぇ辛さをお前は考えないからそんなこと言えるんだ



とマジにいってみる漏れもバカ
822名無しさん@ピンキー:2006/02/04(土) 23:32:54 ID:uS2KG3i7
>>821
…確か最新号でカナが真紅に言った台詞のはずだ、これ
823名無しさん@ピンキー:2006/02/05(日) 01:01:45 ID:2YdBgBrQ
雛が雪華綺晶に食われたインパクトが大きくて影に隠れてるが、
何気にあのシーンの泣きそうなカナの表情かなり良い。
824名無しさん@ピンキー:2006/02/05(日) 01:03:34 ID:2YdBgBrQ
つーかあの誤解の連鎖が良い。
下手な申し開きをしない真紅も良い(雛をアリスゲームで負かしたのは事実なのだし)。
825名無しさん@ピンキー:2006/02/05(日) 01:47:58 ID:8Ee0mKE+
薔薇乙女(ローゼンメイデン)のエロ小説 第5話
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1137935459/l50
826名無しさん@ピンキー
俺で500KBなら、次スレも絶対繁栄!!