薔薇乙女(ローゼンメイデン)のエロ小説 第4話

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1名無しさん@ピンキー
薔薇乙女のエロ小説のスレです。
気に入らないものは、徹底スルーが基本です。
職人さんなどに文句を言うのはやめましょう。 ただし801は全面禁止。
次スレは>950を取った人が起てましょう。
※又はスレ容量が500KB近くになったら次スレを起てて下さい。

前スレ
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1127569837/
2名無しさん@ピンキー:2005/12/28(水) 05:14:20 ID:SuoR5elV
Rozen Maiden ローゼンメイデン SS総合 4
http://anime.2ch.net/test/read.cgi/anichara2/1135391690/

保管庫
http://rozen.s151.xrea.com/
3名無しさん@ピンキー:2005/12/28(水) 06:25:34 ID:EMdwG2W0
1乙
4名無しさん@ピンキー:2005/12/28(水) 06:36:11 ID:Tr4PNoOy
>>1
乙カレー
5http://news19.2ch.net/test/read.cgi/newsplus/1135405390/1:2005/12/28(水) 07:15:38 ID:RTrjaYjx


宇トド「アウッ!アウッ!」

6名無しさん@ピンキー:2005/12/28(水) 09:31:28 ID:6ZLmTauj
支援
7名無しさん@ピンキー:2005/12/28(水) 13:05:02 ID:5mRIB4Kv
8名無しさん@ピンキー:2005/12/28(水) 16:34:07 ID:H1qd/lSl
一乙。
9名無しさん@ピンキー:2005/12/28(水) 19:53:40 ID:qC0Gb7Vz
今続き物を投下してくださっている職人さんが何人かいらっしゃいますが、
このスレのにまた貼りなおしてもらったほうが良いですかね?
10名無しさん@ピンキー:2005/12/28(水) 20:00:20 ID:OT2/rd6o
前スレの分は保管庫に収容されてますし、いらないんじゃないでしょうか?
出来れば職人さんに面倒を掛けたくないですしね。
11名無しさん@ピンキー:2005/12/28(水) 21:10:49 ID:Pkq0aEhP
大晦日SSの挿絵にでもとAA作ろうかと思ったが……無理 orz
ヘタな絵でもAAにすれば多少は見れるだろうと思ってAAEのオートトレーサー使ってみたがダメだこりゃ
昨日から細部調整やってるけど歪すぎる
誰か優秀なトレースツール知らないか……? orz
12晒し首 ◆GJolKKvjNA :2005/12/28(水) 22:19:28 ID:Vipf4P4R
だが僕は妙なことに気が付いた。蒼星石は僕の膝の上で時折変にお尻を上下左右に動かしているのだ。
考えてみたら蒼星石はさっきから、僕の言った事を守るように、自らの乳房しか弄っていない。
「………!」

「蒼星石、足、開いてみろ。」と、普通の女ならまず従わないであろう要求に、蒼星石は何も言わずすんなりと応じる。
僕自身蒼星石の余りに素直すぎる痴態に興奮しすぎて気付かなかったが、蒼星石をのせた僕の膝、いや僕のデニムは、
既に蒼星石の愛液でぬらぬらといやらしい光沢を放っていた。

「あれ…僕…なんでこんなに…濡れてるの?」
惜し気もなく両足をM字に開いた蒼星石は、自らの身体の変化に更なる戸惑いを隠し切れない。

一方僕は初めて見るローゼンメイデンの秘所を目の当たりにし、更なる興奮が身体中をくまなく駆け巡った。
「それはな…お前が感じているからだ。ちょっとここも触ってみろよ。」

そう言って今まで胸を弄っていた蒼星石の手首を引っ張り、陰核へと誘った。
もう丸出しになってしまっていたクリトリスは、乳首以上の薔薇色であり、早く触ってと懇願するかの如く、
切なげにピンと勃っていた。
僕の手に強く導かれた蒼星石の指先が、クリトリスに軽く触れさせる。

「んぁ……」とくぐもった声を出し、目を一気にとろんとさせ、収まり気味だった快感がまた元に戻りだしたようだった。
「どうだ?もっと気持ち良いだろ?ここもさっきの胸みたいに、いっぱい触ってみな。
 あ、もちろん胸ももう片方の手で触ってて構わないからな。」

「うん…」
そしてクリトリスを弄り始めた蒼星石が息を再び…いやさらに荒くする。

「…ジュン…んぁっ…君…はぁっはぁっ…でも……僕…も…何だか お か し く  な り  そ…」
段々と手の動きを早める蒼星石は目に若干の涙をため、頬を高潮させている。
そして自分が行っている事に若干の不安があるのか、自らの秘所と僕の顔を交互にその潤んだ上目遣いの瞳で見つめ続ける。
まるで自分をおかずに蒼星石がオナニーに耽っている様に見え、なおさら雄の欲望が増していく。

「んぁ…あ…はぁ…ん…んわぁ…は…はぁっ…んんっ…」
もう心地よく、それでいて官能的な蒼星石の荒い吐息だけが、桜田家の昼下がりのリビングに木魂する。

そろそろかな…と心の中で呟くと、今まで手を出さなかった蒼星石の秘部に指を突っ込み、
蒼星石の小さな指ごと、彼女の小さな小さな快感の核を一気に押さえ込む。
13晒し首 ◆GJolKKvjNA :2005/12/28(水) 22:23:34 ID:Vipf4P4R
前レスに案内忘れました。前スレ>>893-895 >>919 >>928-930 新スレ>>12の続きです。

「ひゃぁっ!!やぁあぁあ…ん…」
あまりに突然の快感の波に、蒼星石は身体をビクビクンッと震わせ、
僕のジーンズに更なる愛液をぶちまけると同時に、ガクンと力無くうな垂れた。

これがイクって事なのか……?はぁはぁと肩を上下に揺らして、涙目の蒼星石の顔を見ながら、
僕は、指に絡みついた夢にまで見た女―といっても人形なのだが―の愛液をペロリと余さず指で舐め取った。

「!」それは想像以上にの味だった。自分の精液を間違って口に含んでしまったことや、
色々な情報から多少のツンとした酸味があると思っていたのだが…
もちろん人間のそれとは成分が異なるだろうが…蒼星石のそれはあまりに甘く、僕の喉がそれをもっと通らせることを欲する。

そして気がつけばもう僕自信がはち切れんばかりに昂っていた。

もちろん今すぐにでも、軽く意識が飛んでいる蒼星石の中にこの滾る欲望をぶちまけたい。
だが見た目からして蒼星石の中に僕自身が入れるわけが無く、もしそんな事をしてしまったなら、
彼女は間違いなく壊れてしまうだろう。

だけど……指と…舌くらいなら…いいかな…?

そう思い、まだ意識がはっきりしない蒼星石をソファの上にそっと寝かせ、僕はその秘所に貪り付きしばし愛液を、
じゅるじゅると大きな音を立てて吸い付く。甘くて美味しい。

「ぅん…んぁっ…」
そうこうしている内に意識がはっきりしてきた蒼星石は、自らの足の間に僕の顔がある事が分かると、
「ら、らめぇ…らよ…ど…して…ジュ…クそんな所…んっはぁんっ!…あん…はな…れてぇ」
と言い足を閉じようとしたが、逆に僕の頭を蒼星石の足が掴んで話さないような格好になる。
そしてその事に気付いたのかもう足にあまり力は入らない。

「どうしてそんな事言うんだ?気持ち良いんだろ?ならいいじゃないか。」
そう言って蒼星石の陰核に軽く歯を当て、ちゅうっと熱い音を立てて吸うと、さらにビクンと蒼星石の身体は波打つ。

「んひゃあぁん!!あ…ぅ…ぅん…んはぁっ…らめぇ……すわない…れぇ…」
更に紅潮する頬を両手で隠し、目をぎゅっと瞑って健気に初めての快感に耐えている蒼星石を見て、僕は一瞬顔を蒼星石の秘所から離す。
そして耳元でこう囁いてみる。

「かわいいよ…蒼星石…」
14晒し首 ◆GJolKKvjNA :2005/12/28(水) 22:24:25 ID:Vipf4P4R
その耳にかかる息で感じたのか、蒼星石は身体を出来る限りねじって僕と反対の方向を向こうとする。
「どした?」
「そんな…事…無いから…お願いだから…そんな事…言わないで。」
「ん?僕…何か言ったか?」耳元から首筋へと舌を這わせながら尋ねる。本当に覚えが無い。傷つけるような言葉は…
敏感な所を僕の舌が通過するたびにまた可愛らしい、感じた声をあげる。
そして舌は首から鎖骨、さらにその下の乳房にまで到達しようとしていた。

「あ…その……うんっ…かわ…いい何て…言わないで…お願い…」
予想外の蒼星石の言葉に僕は少々驚き、舌を蒼星石の身体から離す。
改めてみると蒼星石の身体は僕の唾液でぬらぬらといやらしい光沢を放っていて、見た目の少女らしさと相反して非常に艶かしかった。
そしてこんな姿に僕がしてやったのだと思うと更に興奮し、僕自身がさらに昂る。

…だというのに、こんな可愛いらしい姿を見せてなお、蒼星石はこんな事を言うのだ。


「だって…僕そんな事…言われた事…ないから…嘘なんかいらない…よ…」

今まで見た中で、最も瞳を震わせて、そして流し目で僕の方を見つめる。
「そんな事ないぞ!!お前は…お前は誰より…」
もう一度耳元で囁いた。今度は左手で蒼星石の今にも泣き出しそうな乳首を摘みながら。

「あっ!ふぅぅ…うんっ!!あ…ん…だって…ジュン君…んぁあ…はぁ…言ったじゃないか…
 他の…ぅん…姉妹と比べて…あっ…はぁっ…女っぽく無いって…くぅうんっ…」

「…だから…それは蒼星石が他の人形たちがやっている事をしてないからだって言っただろ。今は、
してるじゃないか…だから…お前はかわいいぞ…ほら…お前の乳首…見てみろよ…もう真っ赤で…こりこりしてる…可愛いな…
苺みたいだ…食べて…いいか?」既に両手で蒼星石の苺摘みを楽しみ勤しんでいた僕は、それを口にしようとしている…

その苺をみつめる僕の恐らく恍惚感の漂う目をみて僕が嘘をついていないという事を悟ったのか、蒼星石は「いいよ…」とだけ言った。

その苺は今まで食べたどんな苺よりも甘かった。僕は左手でまだ苺摘みを楽しみつつ、とうとう食事へと入る。
乳房を口で咥え、果実を舌で思いっきり転がす。苺の先端よりも側面へと軽くなぞるように舐め、
全体に強弱をつけてゆっくりと味わう。稚拙な動きではあるだろうが、蒼星石は過敏に反応してくれる。
そしてそれは無垢ゆえに偽りの無い反応なのだ。それが尚の事愛しい。
そして僕はついに口の力を精一杯使って苺を自らの喉へと吸い込み、それと同時にもう片方の手も苺を刈り取った。

「甘くて美味しいぞ、蒼星石…」
両手から繰り出される胸への強烈な愛撫に蒼星石が正常心でいられるはずもなく、
「ひゃぁああん!!やっやあぁ…はぁん…らめ…ジュンくん…やめて…っ」と必死にのた打ち回る。
もう既に顔を手で覆う余裕は無いらしく必死にソファにしがみ付きただただ快感に耐える。

「らめぇ…」と快感のあまり舌っ足らずになってしまった蒼星石の頼みは、是非とも聞いてやりたいが、もう僕は止められない。
蒼星石の秘所に人差し指をそっと入れ込む。そしてその瞬間に蒼星石のからだはびくりとまた反応過敏に反応する。
15晒し首 ◆GJolKKvjNA :2005/12/28(水) 22:25:53 ID:Vipf4P4R
やっと折り返し地点です。
とりあえず下書きは終わりましたので、ゆっくりと投下したいと思います。
16名無しさん@ピンキー:2005/12/28(水) 23:03:13 ID:OT2/rd6o
キタ━━━━━(゚∀゚)━━━━━ !!
激しく乙です。
17名無しさん@ピンキー:2005/12/28(水) 23:34:45 ID:k1clEClI
( ;´Д`)ハァハァ
18前スレ946:2005/12/29(木) 00:34:29 ID:t8qxFb1y
「・・・・・・・はぁっ、はぁっ、はぁっ、はぁっ、はぁっ、・・・・・・・」
 激しい息使いとともに、ジュンは巴の胸に突っ伏した。
 もう何も考えられない。
 何も考えたくない。
 数時間の間に五回の放出を強いられた肉体は、いや、そのペースを連日強制されている肉体は、もうとっくの昔に悲鳴を上げている。その悲鳴が口をついて出ないのが彼自身には不思議で堪らない。

「桜田君、大丈夫?」
 フルマラソンを走り切ったランナーのように、全身で疲労を訴えるジュンに、巴が物静かな、それでいて優しそうな、心配そうな声で尋ねる。
「・・・・・・はぁっ、はぁっ・・・・・・うん・・・・・・・」
「大丈夫よ巴ちゃん、ジュン君はこう見えても強い子なんだから」
「ああああああああ!!!!」
 可愛らしい丸眼鏡を付けた彼の姉が、ジュンの背中越しに巴に答える。同時に彼の菊門深く侵入した指の動きを再開させながら、だ。
「お姉ちゃん!お姉ちゃん!!もうやめて!もうやめ・・・・・・・・ああああああああ!!!!」
「だらしない子ねえ・・・・・・・」
 のりは後ろ手に縛られた弟の脇腹に手を伸ばし、充血した乳首に爪を立てる。
 へとへとになっているはずのジュンの身体に、再び電流のような刺激が迸る。濃厚な快感さえ含んだ高圧電流が。
「ひぃぃぃぃぃ!!」
「そんなだらしないジュン君、お姉ちゃんは嫌いよ」
 思わずのけぞる弟を、姉は乳首と肛門を支点に、巴から引き剥がした。
「あっ、桜田君!」
「今度はお姉ちゃんにも頂戴。ジュン君の熱くて硬いもの・・・・
「ひゃああ・・・・・・もう、もうゆるし・・・・・・・・ひぎゃぁぁぁ・・・・!!」
 半萎えだった彼のペニスは、姉の巧みな前立腺への刺激で、みるみる硬度を取り戻してゆく。

 ジュンは泣いていた。肉体も精神もボロボロになるまで犯し抜かれ、彼はただ泣く事でしか自分の意思を表現できなかった。
 のりも巴も、その涙をとてもとても美しいと思った。
 そして、その涙を踏みにじる行為に、ただならぬ興奮とカタルシスを覚えずにはいられなかった。
「巴ちゃん、手伝ってくれる?」
「はい・・・・・・・・」

 二匹の雌蛇は、再び彼の身体に取り付いた。
 
19前スレ946:2005/12/29(木) 01:44:50 ID:t8qxFb1y
 不登校を決め込んでいるとはいえ、桜田ジュンは14歳の健康な、どこにでもいる少年に過ぎない。
 女性への興味も人並み程度にはあったし、人形どもの目を盗んでトイレでオナニーをするくらいは平気でしていた。
 しかし・・・・・・・・。
 エクスタシーが、人間の精神と肉体にこれほどの苦痛を与えるとは、全く想像も出来なかった。 

 何でだ?
 何でこんな事になったんだ?
 以前には、想像もしていなかった現実。
 発端は、一週間前にあれを見た時、だったかなぁ・・・・・・・・。

「はぁぁぁぁぁんん!! ジュン君!そうよ!そうそう!!」
 今、彼の身体の上には、実の姉が嬌声を上げながら乗っかり、彼の股間を軸にしがみつくと、まるでロデオのように暴れ回っている。
 桜田ジュンは、ペニスを中心に絶え間なく続く快感という名の苦痛に、ほぼ心神喪失状態に陥っていた。
 不意に訪れる、優しいキスの感触。
 薄目をあけると、柏葉巴が聖母のような微笑を浮かべながら、己の股間に双頭のペニスバンドを挿入している。
「柏葉・・・・・・」
「なに?」
「それで・・・・・・・・ボクを、犯すの・・・・・・・?」
「そうよ。・・・・・・・・今から桜田君は女の子になるの」
「でもボク・・・・・・もう、壊れちゃう、よ・・・・・・・・?」
「大丈夫よ・・・・・・」
「な、んで・・・・・・・?」
「だって、壊れないように気をつけるもの。明日も、明後日も、これからもずーっと壊れないように気をつけるもの」
「柏葉ぁ・・・・・・・・」

 もうジュンには、涙で巴が見えなくなっていた。
20おにく ◆c2/jkA8fG2 :2005/12/29(木) 02:05:22 ID:qqb0TV+A
「―――翠星石のオナニー写真を撮るかしらー!」
 薔薇乙女1の頭脳派を自称する第2ドール金糸雀は、桜田家宅の庭でそう叫んだ。
その右手には、翠星石の写真をこっそりしっかり撮る為のカメラが握られている。
金糸雀は他のドール達の盗撮を過去に何回も行い、その写真をみっちゃんに提供していた。
しかし盗撮を繰り返す内に、似たような写真ばかりを撮っている事をカナは悟る。
 同じような写真ばかりではダメだ、もっと今までに撮った事のないような写真を撮り
みっちゃんを仰天させてやりたかった。今までに無かった写真は何だ、とカナは思考しながら桜田家へ向かい
桜田家の庭へ到達した瞬間にカナは閃いた。そうだ、オナニーを撮ろう、と。
 そしてカナは人目を全く気にせず叫んで意気込んだのだ。
「……そうと決まればまずは隠れてチャンスを―――」
「―――あ! 金糸雀なのー!」
 身を隠そうとしたその時、居間の窓を開けた雛苺の無邪気な声が響いた。
21前スレ946:2005/12/29(木) 02:51:41 ID:t8qxFb1y
 ジュンが解放されたのはさらにそれから一時間後、のりと巴に強烈なサンドイッチ・ファックを敢行され、文字通り失神した後だった。
 ほぼ腎虚になるまで発射し尽くした彼の精嚢は、もはや一滴のスペルマを出す事も無く、前立腺とペニスを同時に襲うその刺激は、ただ絶え間ない射精感のみを伝え、発狂せんばかりの快感の渦の中で、彼の意識のヒューズは弾けて落ちた。
 巴の言った通り、彼はあたかも強姦魔にレイプされた少女のような泣き声を上げ、その涙も声も、全て彼女たちのための供物となった。
 瞼に焼きついたのは、姉と幼なじみの魔女のような微笑。
 恐らく、ジュンが失神しなければ、この拷問は、さらに数時間続いたに違いない。

「・・・・・・・・ジュン君、ジュン君、晩御飯の時間だよ。そろそろ起きて」
 毛布を剥ぎ取られ、肩を揺すられる感覚。
 重い瞼を必死になってこじ開ける。眼前に蒼星石が心配そうに覗き込んでいるのがジュンには見えた。
「・・・・・・・・・もう、こんな時間か・・・・・・・・」
 時計を見ると、もう午後八時。
 起きようとすると身体が痛い。
「ちょっ・・・・・・・・・ジュン君!!?」
 その時初めて、ジュンは自分が全裸のままであるという事実を知った。
「あわっ!!! ちょっ・・・・・見るなっ!!」
 慌てて毛布を身体に巻きつけるジュン。
「ごっ、ごめんっ!!僕、先に行くから、早く下りてきてねっ!」
 顔を真っ赤にした蒼星石が、あわてて部屋から飛び出して行く。
「あっ、待って、蒼星石!」
「えっ・・・・・・・・?」
「先にシャワー浴びて行くって、お茶漬けノリに言っといてくれよ。寝汗でベタベタで気持ち悪いんだよ」
 その一言に他意はなかっただろう。だが、そのジュンの言い草は、いかにも言い訳がましいものに蒼星石には聞こえたのも事実だった。

「・・・・・・・・べとつくのは寝汗だけかい?」
「え・・・・・・?」
「こんな事はあまり言いたくないけど・・・・・・ジュン君、もういい加減にした方がいいんじゃないか?」
「蒼星石・・・・・・・」
「・・・・・・もう、みんなが気付くのも、時間の問題だよ・・・・・・・!」
「・・・・・・・・・・・・・」

 そういい捨てると、彼女は部屋を出て行った。
 その後姿に、ジュンは自分が、この世で最も不潔で惨めな存在に成り果ててしまった気がした。
22名無しさん@ピンキー:2005/12/29(木) 05:52:48 ID:QaembJEU
職人さんたちガンガレ
23名無しさん@ピンキー:2005/12/29(木) 07:41:35 ID:uN5YhVU3
>>21
ジュン君(´・ω・)カワイソス
24名無しさん@ピンキー:2005/12/29(木) 08:02:07 ID:J6mqFRWH
( ;´Д`)ハァハァ
25おにく ◆c2/jkA8fG2 :2005/12/29(木) 09:48:59 ID:qqb0TV+A
 おにく

 遊びに来たと勘違いされたカナは雛苺に袖を引っ張られ、桜田家の居間におじゃまする事になった。
雛苺が言うには、蒼星石はまだ来ておらず、翠星石と真紅はジュンの部屋に居るという。
よってたまたま居間に1人で居た雛苺が、庭に居るカナを発見したという。
「何して遊ぶかしらー?」
 盗撮をしにきました、等と到底言えるはずもなく、遊びに来たという事にしておいた。
「じゃあ、くんくんのビデオみるのー!」と、雛苺は元気に言うと
テーブルの上にあるDVDを取った。
「これは……ビデオじゃないかしらー?」
「しらないの〜」
 雛苺はそう言うと、小走りでDVDデッキにDVDを入れる。
普段の雛苺なら、これはビデオだと言い返すのであろうが、今はくんくんのDVD1巻を
DVDデッキに入れる事を最優先していた為いつものうるさい言い争いにはならなかった。
 そしてくんくんのOPが始まった途端、廊下で何かが転げ落ちるような音が鳴り
その直後居間のドアを蹴破って真紅が息を切らせながらやって来た。
「あなた達! くんくんを見る時は私を呼びなさいと言ったでしょう!」
 完全に平静を失った真紅は、裏返った声でそう叫ぶと、ソファーに飛び乗った。
そして真紅に遅れてジュンと翠星石も居間にやって来る。
(翠星石!)
 薔薇乙女1の頭脳派(自称)、第2ドール金糸雀の眼光は
くんくんのOPを見ていつものように発狂し始めた真紅を見て、ため息を着いている翠星石を捉えた。
 とはいえ、翠星石が自慰行為をしない事には始まらない。今のカナにできる最善の行動は機を待つ事だ。
カナは無邪気にはしゃぐ雛苺の隣に腰を掛け、テレビを見た。
26おにく ◆c2/jkA8fG2 :2005/12/29(木) 10:27:54 ID:nne+4haC
 おにく

「――ねえしんく、おなにーって何なのー?」
 唐突に雛苺が真紅の袖を引っ張り、そう尋ねた。
それを聞いた金糸雀とジュンは目を丸くさせて雛苺を見たが、翠星石はこれといった反応を見せなかった。
真紅は真紅で、くんくんが映っているテレビ画面を見ているだけで、まるで聞いちゃいねぇ。
「ど、どこでそんな言葉覚えたんだ……?」
 無垢な雛苺の口から、さらりと出た発言にジュンは恐る恐る尋ねた。
「さっき庭でかなりあが叫んでたのー!」
 カナはあの時の雄叫びを、雛苺にこっそりしっかり聞かれていた事を今更ながらに悟った。
 そして雛苺の言葉を聞き、ジュンは驚きと軽蔑に満ちた目で
お庭の中心でオナニーと叫んだ薔薇乙女1の頭脳派を自称する金糸雀を見た。
ジュンの嫌な視線を感じるが、カナはそれを無視するよう心掛けた。
「……?」オナニー、という単語の意味を知らない翠星石は首を傾げる。
 真紅に聞いても反応すら得られずに頬を膨らませてる雛苺は、次に質問相手としてジュンを指名した。
「ジュンー、おな―――」
「―――ぼ、僕トイレ行って来る!」
 ジュンは雛苺の質問から逃げるようにそう言うと、小走りで居間を出てしまった。
首を傾げる雛苺は、金糸雀に尋ねようと金糸雀の方を向いた。それを見たカナは慌てて
「カ、カナより物知りの翠星石に聞いてみるといいかしらー?」
と、質問の矛先を翠星石に向けるよう促した。そして促されるがままに
雛苺の探究心に溢れる視線は翠星石に向けられた。
27晒し首 ◆GJolKKvjNA :2005/12/29(木) 14:24:32 ID:VKRo3QoX
前スレ>>893-895 >>919 >>928-930 新スレ>>12-14の続きです。

膣は既に濡れそぼっており、指の出し入れは比較的自由に出来た。
大きさの割りにあまり狭すぎるという感触は無く、むしろ指にヒダが絡み付いてくる感触の方が強い。
そして思いのほか広がりそうだった。

まずは円形にぐるぐると指を回し、蒼星石の反応を楽しむ。身体の内部に何かが侵入するという初めての感覚に、
またもや必死に目を瞑って耐えている。
慣れてきたように見えたら指を間接で曲げ、中の蜜壷からあふれ出る蒼星石の愛液をたっぷりとかき出し、
じゅるじゅると音を立てて吸い上げる。

蒼星石は聞こえるか聞こえないか位の小さな声で「音を立てないで…」と懇願するが、それも喘ぎ声に紛れて聞こえない。

内壁の感触を十分に楽しんでから、余った親指で、クリトリスを刺激してやる。
すると、「んぁっ…やぁ!!!」という激しい喘ぎ声と共に膣が僕の指を締め付けた…というより強烈に包み込む。

膣に締め付けられるという初めての感触に、僕は酔いしれる。
だが、ここからが今までの引きこもり生活の腕の見せ所だ。ネットで手に入れた知識をふんだんに使う時だ!

僕は未だに僕の指を締め続けている蒼星石の膣に無理やり中指を挿入する。蒼星石は一瞬ビクリと身体を震わせたが、
そう辛そうではない。「いけるな…」と心の中で呟くと、2本の指を開いたり、閉じたりして段々と大きさに慣れさせる。

そしてその間にもクリトリスの先端を舌で突っ突き吸う。もう片方の手は相変わらず苺を弄っている。

もちろんさらにきゅうきゅうと、蒼星石の膣は僕の2本の指を締め付けるのだが、やはりただ単なる締め付けでは無く、纏わり付く感じである。
「こっちの苺も甘いぞ、蒼星石。」と言ってクリトリスから一旦顔を離し、蒼星石の顔を見てみる。
「うぅ…あ…はぁっ…はぁっ…あん…うぅん…ジュ…くん」
「僕…感じ…んぁあっ…過ぎちゃ…はぁ…って…なんかも…んんっ…分かんない…よぉ…」
「そう、それでいいんだよ。かわいいぞ、蒼星石。もっともっと感じれば、もっともっと女の子になれるぞ。」
もう大分限界に来ているのだろう。
身体の全身がうっすらと桜色に染まり、その姿は卑猥極まりない。元が少年の姿をしていたなんて信じられない。
「ほ…ん…と?じゃあぼく…がんば…んぅっ…るね」
今まできつく閉じていた目を懸命にうっすらと開け、そのせいか今まで瞼で止まっていた涙が2、3粒、
両の頬へと流れ落ちた。
28晒し首 ◆GJolKKvjNA :2005/12/29(木) 14:25:08 ID:VKRo3QoX
こんな姿を見て頑張らないわけにはいかない。僕は人差し指で懸命に蒼星石の中をまさぐり、ついにみつけた。
「これかな…?」こりっとした感触の部分の見つけ、そこを執拗に撫であげる。
「ん…ひゃあぁぁん!!!!」
身体を波打たせ、大量の愛液をソファにたれ流し、口から少量の泡を吹き、蒼星石は二度目の絶頂を迎える。

本当はここで止めとておく事が蒼星石にとっては幸せなことだっただろう。だが僕もやりたい盛りの健全な男子中学生だ。
ここまでの痴態を見せ付けられ、何もせずには終われない。僕自身はもう既にそそり立ちきっていた。
実際今までよく我慢したと思っている……僕は無意識のうちにジーンズを脱ぎ捨てていた。

さっきの様子だと、身体の大きさよりも、ずっと膣は広く暖かかった。詳しいメカニズムは分からないが、まぁ神秘の生きた人形だ。
気にしてはいけない……

これなら…

「ジュ…ジュン君…それは…何…だい?」意識を回復させた蒼星石の目にまず飛び込んだものは、
むき出しにされた僕の肉棒だった。
ここではっきりとそれだと言えるほど僕が枯れていれば良かったのだが…

僕が普通の状態では無いと蒼星石は感じたのか、
「ど…したの?…身体…大丈夫…?」
快感の波で打たれた身体でもなお僕の身体を気遣い、真っ直ぐに僕の肉棒を見つめたまま、
これが何か分からない無垢さゆえ、すっと手を伸ばした。
ぺちょ。柔らかな感覚が触れる。蒼星石の体温が、僕の全身の血を逆流させるかのような感覚を与える。
「うっくぅ…は、離れろ…そうせ…!!」
ドピュッ…
29晒し首 ◆GJolKKvjNA :2005/12/29(木) 14:26:07 ID:VKRo3QoX
蒼星石の痴態によって高ぶりきった僕のそれは、ちいさなちいさな指が触れるだけで、
簡単に達してしまい、大きな弧を描いたそれは蒼星石の顔目指して降りかかった。

「!!!っ」蒼星石は一瞬大きなドールアイを殊更大きく見開いたが、直ぐに心配そうな顔をして、
僕の元に駆け寄った。

「どうしたの?!ジュン君、ねぇ、大丈夫?!」
「あっ…悪い……顔に…髪にかけちゃって…汚いだろ…」僕が精液塗れになった蒼星石の頭を軽く撫でてやると、
蒼星石は軽く頭を振って、
「うぅ…ん、ジュン君の物なんだから汚くないよ…それより大丈夫なの?
 あぁあ…どうしたら良いのかな…何かの病気なのかな…?」
「ち、違うんだ…蒼星石…その…僕も感じてしまって…だから…」改めて自分で口にするのは凄く恥ずかしい。
俺は蒼星石にこんな事を言わせてたのか…
「え…?でもジュン君はオナニーしてないよね?どうして……」
「そ…そそ…それは…」

「お前が…蒼星石が…可愛くて…ただ…それだけで感じてしまって…」
「………ぼ…僕は…!!」顔を真っ赤にして精液だらけの頭を抱え込む蒼星石。

会話がループしそうになって、先ほどのやりとりを思い出す。そして…思い出すだけで、僕は再び…勃った。
30晒し首 ◆GJolKKvjNA :2005/12/29(木) 14:28:16 ID:VKRo3QoX
残りの分量から考えると、明日の夜くらいまでには投下が終了すると思います。

では今しばらくオナニーショウをご観覧ください。
31名無しさん@ピンキー:2005/12/29(木) 14:29:09 ID:iKX8RPGN
勃った!!
32おにく ◆c2/jkA8fG2 :2005/12/29(木) 14:44:54 ID:p2uWiVuE
蒼のオナニーショウ (;´Д`)…ハァハァ
普段の知的な外見、言動とのギャップがイイですなぁ (;´Д`)…ハァハァ
33名無しさん@ピンキー:2005/12/29(木) 15:09:40 ID:J6mqFRWH
( ;´Д`)ハァハァ
34名無しさん@ピンキー:2005/12/29(木) 15:34:56 ID:JzXVbBIy
( ;´Д`)ハァハァ
35名無しさん@ピンキー:2005/12/29(木) 15:48:33 ID:8Y6Gzygi
激しく( ;´Д`)ハァハァ
36晒し首 ◆GJolKKvjNA :2005/12/29(木) 21:10:06 ID:jYuXOj98
「あっ、ジュン君、また…どうしよう…どうしたらいいのかな…?」
そう言って無垢故に躊躇うでもなく再び僕自身に触れる。さすがに二回目なのですぐに触れられただけでは達しはしない…
だがずっとこのまま弄られると思うと…

突如僕の心臓の音が急に荒くなった気がした。その音はドクンドクンと僕の身体の先の先まで響き渡り、
外界の音はもはや何も、蒼星石の悲痛な叫びであったとしても聞こえない気がした。

「そ…蒼星石…お前の助けが必要なんだ…いいか?」そう言いながら、蒼星石の細くて白い両の手首を片手で掴み、
ゆっくりと、だが有無を言わさず一気に押し倒す。


僕はもう止まらない。止める事が出来ない。


「わぁっ!!…も、もちろん構わないけれど…僕は何をしたら良いの?」
こんな、普通の女なら泣いて喚く場面でも、蒼星石は僕の目じっと見て、心底僕を心配してくれている。


ごめん…本当は、こんな…こんな騙すようなやり方で奪いたくない…だけど……だけど…


「別に何も…けど…痛かったり…辛かったりしたら…」


こんな蒼星石をみていたら……
37晒し首 ◆GJolKKvjNA :2005/12/29(木) 21:11:26 ID:jYuXOj98
「何もしなくて良い…逆に難し…ひゃあっ…んぅ…!!」
蒼星石が言葉を告げ終わるのも待たずに僕は、二回の到達で未だに濡れそぼっている蒼星石の聖領域に再び手を伸ばしクリトリスを虐め、
唇で右の乳房をぱくりと掴み、その頂点を舌でつっつく。
この二点での、いきなり同時に開始された予想できない愛撫に蒼星石はただ身もだえするばかり。
両手は強い力に抑え込まれ、足は無理やり開かされている格好で、自らの身体で自由になるところは口しかない。
その今の自らの状況を、必死で喘ぎ声という形で伝えようとする。

「ジュンく…んぁっ…はぁ…ん…あっ…手…離して…左の…胸が…やん…さわっ…て…」
左胸をみて見ると暫く放置されていたその果実が切なげにピンと上を向いていた…
「あ…ごめん…」そう言って今までご無沙汰になっていた左の乳首を今まで蒼星石の腕を掴んでいた手で抓る。

「っあわぁ…!!やぁ…」
両手と手を使って、敏感な三つの果実を愛撫され、蒼星石はまた高みへと上っていこうとする。
「もぅ…らめらよぉ…ぼく…うぁ…」
もう僕の秘所を虐める手は、新たに分泌された蒼星石の愛液でぬらぬらと光っていた。
今なら…今なら……

「蒼星石……今から…痛いかもしれないけど…ちょっと…我慢してくれ…でも本当に痛かったら絶対言ってくれよ!!
 絶対止めるから!!」

「うん…分かった……僕はジュン君を信じてるから…いいよ………」
蒼星石は僕をみて、柔らかに微笑んだ。


そうして僕は僕自身を掴み、先ほどまさぐった蒼星石の中に、ゆっくりとゆっくりと自らを押し挿れ、
今まで誰も入った事の無い聖域の深部へと分け入ってく。

「ぅわ…ぁん」
狭すぎる肉と肉との摩擦に、蒼星石も苦痛に顔をゆがめたが、案外と聖域ははあっさりと僕を受け入れ、
全部とは言わなかったが、コツンと当たる所まで、僕自身を飲み込んでしまった。

「うぅ…う…」
僕は初めて本当に味わう膣の感触にうっとりした。先ほども指で嬲ったが、やはり全く違う。
こんな風にさっきのヒダヒダと絡み付いて…そして僕を掴んで離さない。
早く新たな快感を求めて動きたくて堪らなかったが、蒼星石の辛そうな顔を見ていると、
先ほど捨て去った筈の理性が再び揺り動かされそうになる。
38晒し首 ◆GJolKKvjNA :2005/12/29(木) 21:12:27 ID:jYuXOj98
「辛いか…?」


「うぅん…大丈夫…痛くないから…続けて…さぁ…」声も身体も震えて、辛くないはずが無いのに、
蒼星石は無理して笑顔を作る。

「さっき…ジュン君は…僕のわがままを聞いてくれたから…今度は僕が…返さなきゃ…
 …お願いだから…どうぞ………ジュン君の好きにして…いいよ…あ……あのねジュン君……僕…


 
…………って言われて…本当は…凄くすごく…嬉しかったんだ…なのに…ぼく…嫌な事言って……ごめんね…」
オッドアイの両脇には痛みのためうっすら涙が浮かび、そしてそれは瞳をゆっくりと閉じることによって、
両の頬へと伝って流れた。

この言葉に、伝う涙によって僕の脳髄の中の理性のダムは跡形もなく決壊した。
蒼星石の両足を曲げ、強弱やリズムを変えて、斜めから横から縦横無尽に蒼星石の膣を苛め抜く。

「ひゃあぅ…あん…やっ…うん…あぁ…」蒼星石の腕はもうソファに投げ出され、ただ快感に身を捩じらせるしかない。

蒼星石の声と僕たちがぶつかり合う肉の音と溶け出す愛液の粘着質の音が和音を作り、室内に淫靡なハーモニーを作り上げ、
僕は先ほど見つけたこりこりした部分を再び僕自身で探り当てると、そこを重点的に攻める。

「やぁっ…そ、そこはぁ…らめ…らめらからぁ…や…んひゃあん…」
忽ち蒼星石の膣はきゅうっと窄まり、ギリギリで入っていた僕の肉棒を、そのヒダヒダと入り口で更に締め上げる。
「わぁぁあああっ!!」
「な…何…?!僕また…おかしくなりそうだよっ!!………やああぁあああーっ!!」


僕は精液と蒼星石は大量の愛液とが、蒼星石の膣内でぶつかり合い押し問答をする。
僕はそのまま果ててしまい、蒼星石の胸元へ倒れこむ。
そのまま二人とも話すことができない状態が続いたが、やがて蒼星石が口を開く。

「んはぁ…んぁ…い…今のなにぃ…?はぁっ…ジュンく…ぅん…」
「ご…ごめん…僕…出しちゃった…お前の…中に…」そう言って重い身体を起こし、自らの肉棒を蒼星石の膣から引く抜く。
こぽ…という音と共に、大量の、僕らが作ったラブジュースが蒼星石の中からこぼれ出した。
39晒し首 ◆GJolKKvjNA :2005/12/29(木) 21:15:01 ID:jYuXOj98
またレス番付けるの忘れました…orz
前スレ>>893-895 >>919 >>928-930 新スレ>>12-14 >>27-29の続きです。

ちょっとちゃっちゃと投下したい気分になったので、
今晩には最後まで行きたいと思います。

余談ですが、チラ裏的な事って書いていいんですかね…
40名無しさん@ピンキー:2005/12/29(木) 21:50:06 ID:J6mqFRWH
( ;´Д`)ハァハァ
41晒し首 ◆GJolKKvjNA :2005/12/30(金) 00:05:56 ID:d5pG2vkU
前スレ>>893-895 >>919 >>928-930 新スレ>>12-14 >>27-29 >>36-38の続きです。

蒼星石が、僕のだらんと垂れた肉棒を見て、「…ジュン君が元に戻って良かった…あ…ね…ねぇ…」
「ん?」蒼星石のふわふわの猫っ毛をを指で弄りながら聞いた。

「……ねぇ…ジュン君…僕……これで…」そこで何故か蒼星石は視線をずらす…
「これで…女の子らしく…なれるのかな…胸を張って…姉妹の一員って…言えるようになるかな…?」

「あぁ…何当たり前の事言ってんだよ。お前はすっごく可愛い女の子だよ…ってくそ…こんな事言わせるな…」
最中では言えた事が、今になって言うのが恥ずかしい。あぁ、僕はヘタレなんだ…と改めて自覚して自己嫌悪に陥っていると、

「へへへ…ありがとう…そんな事言ってくれるの…ジュン君だけだよ…
 ぼ…僕身体洗ってくる…えっ……あれぇ…」

「どうした?」


「た…立てない…んだ。その…腰が痛くて…なんでだろ…?」腕を使って必死に立とうとするが、駄目らしい。
ようやく少し腰が上がりかけたが、ソファに散らばった液体によって、つるんと滑ってまう。

「…しょうがないな…」と僕は蒼星石をひょいと抱き上げ、腕の中にすっぽりと収まらせ、
シルクハットを含めた衣服全てをもう片方の手で持つ。
蒼星石は余程辛かったのか僕の二の腕に頭を寄りかかっている。
その目は潤んでいて、唇は若干乾いている。
そういえば…

「なぁ…蒼星石…キス…していいか?」

今までしてなかった。
僕がそう言うと、蒼星石はかっと目を見開いて、

「え………だだだだだだだ…駄目だよ!!ジュン君…そんなキ…キ…キスなんて恥ずかしい事…僕出来ない!!」と言って、
今までだらんと垂れ下がっていたままの腕をさっと持ち上げ、口元を隠す。

そ…そんな…今までセックスしてたのに…
僕が腕を持ちあげ、蒼星石に顔を近づけると、ますます激しく首を振る。

その仕草があんまり可愛らしいからもっと近づいてやろうかとも思ったけど、これ以上は何だか可哀想だから止めておいた。
脱衣所で蒼星石をゆっくりと降ろし、湯沸かし器を付けてやる。
すると蒼星石が申し訳無さそうにこちらを見ていた。

「その…ジュン君…ごめんね…キス…出来なくて…でも…でも……」

「また…一緒に…オナニーして…僕を…女の子にしてくれる?」
顔を真っ赤にして、もう何度目か、無意識の上目遣いで僕を見る。


へ?


僕はその後、あぁとかうんとか何か言ったのだろうけれど、よく覚えていない。
ただ浴室へと向かう蒼星石が笑顔だったから、多分肯定の返事をしたのだろう。

キスは駄目だけど、オナニーは良いのか…
だが蒼星石…二人でするオナニーは、オナニーとは呼ばないぞ…

……
…………
あっ…そう言えば、セックス教えてなかった………
42晒し首 ◆GJolKKvjNA :2005/12/30(金) 00:07:22 ID:d5pG2vkU
浴室から戻り、精液が付いていた髪も身体も清めた蒼星石は、もういつも通り少年の衣服をまとっていた。
先ほどまでの乱れた姿など微塵も感じさせないその姿に、逆にいやらしさを覚える。
「お先に頂いたよ。ジュン君も入ってきたらどう?汗をかいているだろうし…」
そう言って、先程からたたんでいた洗濯物の中から、僕の新しい下着とジーンズ、Tシャツを探し、僕に手渡す。

もう先ほど、僕にお茶を入れてくれた蒼星石と何も変わらない。
あまりにも変わらないので、僕はひょっとしたら今までの出来事は夢だったのかもしれない…などと思い出す。

「なぁ…蒼星石…さっきまでの事は、皆に内緒にしとこうな…」
「うん……僕も…他の姉妹たちに聞いて欲しくない事も言ってしまったし…黙っていてくれると助かるな…」

僕は蒼星石から差し出された着替えを手にし、何か噛み合っていない会話に違和感を覚えつつも風呂に向かった。



蒼星石は再び先ほどの洗濯物の山をたたんでいたが、そのシルクハットは上下に揺れ、微かに鼻歌も聞こえたのだった。
きっと蒼星石は、シャワーを浴びたジュンにまた温かいお茶でも用意することだろう。
43晒し首 ◆GJolKKvjNA :2005/12/30(金) 00:08:55 ID:d5pG2vkU
とりあえずこれで終わりです。
長い上に面白くも何とも無くてすみません。

ですが好き勝手書けて楽しかったです。
44名無しさん@ピンキー:2005/12/30(金) 00:20:00 ID:E/7JskKH
GJ

漏れ個人としてはこの先……『SEXから始まる恋』を二人が見てみたい気もしますが。
年末のなか、お疲れ様でした。
45名無しさん@ピンキー:2005/12/30(金) 00:25:44 ID:nMXWV3Fg
マジ乙!
46僕犯人知ってます。:2005/12/30(金) 00:33:51 ID:tRAH0IjG
はじめまして。
晒し首さんの作品を全て読ませていただきました。
とっても良かったと思います。
蒼星石の良さが良く出ていたと思います。
たぶん蒼星石はアニメ版でしょうか?
自分もまた機会(暇)があったらSSを書かせていただきます。

感想が少し上から目線だったかもしれませんが、お気を悪くしないように。
僕犯人知ってます。通称 僕犯より
47名無しさん@ピンキー:2005/12/30(金) 00:35:38 ID:X1r/K8C8
マジGJ!蒼テラモエス( ;´Д`)
>>『SEXから始まる恋』
もし良かったら俺からもキボン
48前スレ946:2005/12/30(金) 01:08:28 ID:Ca9NkTTo
 ジュンがシャワーを浴びてる音がダイニングまで聞こえて来る。

「あらジュン君、先にお風呂入っちゃったの?・・・・・・・いけない子ね。折角のシチューが冷めちゃうじゃない」
 のりが人形たちの分のシチューを器に注ぎながら、やれやれといった顔をする。
「まあ、いいじゃねーですか。薄汚いまま隣に来られても、迷惑なだけですぅ」
「あら翠星石、その心配には及ばないわ。ジュンが座るのは貴女じゃなくて私の隣だもの」
「へっ!なぁにを言ってやがる、このトウヘンボクですぅ。最近あのチビ人間が、妙に私に優しいのに気付いてないのですかぁ?」
「知らないわ」
「さすがの真紅も知らぬが仏ですぅ。あのチビ人間、絶対この私に気がアリアリですぅ」
「安心なさい翠星石、それは錯覚よ」
「ムッキィー!!そんな事ないですぅ!!」

 最近、ジュンをめぐっての姉妹たちの諍いが、徐々に表面化しつつある。
 蒼星石がチラリとのりを見上げると、いかにも幸せそうな笑みを浮かべた彼女がそこにいた。たった一人の弟が、他者にモテているという事実が嬉しくて仕方ない、という微笑。
(・・・・・・・・・いや、違う)
 これは優越感の笑顔だ。人が勝利を確信した時に浮かべる、そして敗北に未だ気付いていない敗者に送る、満面の嘲笑いだ。
 なんとなれば彼女と柏葉巴の二人は、桜田ジュンという少年を、己が望むままに犯し、嬲り、弄び、蹂躙し尽くしているからだ。
 気があるどころの話ではない。
 錯覚どころの話でもない。

 今のところ、その事実を知っているのは蒼星石だけだ
 何故なら、彼ら三人の逢瀬は、常に三人のいずれかの夢の世界で行われ、その扉を開くのが蒼星石の役目だったからだ。
 蒼星石とて、喜んで頼まれている訳ではない。
 ジュンに直接頼まれていなければ、その場で拒絶しただろう。彼女は姉妹たちの中でも、群を抜いた道徳的潔癖感の持ち主なのだから。
 それでも断り切れなかったのは、やはり蒼星石なりに、ジュンを愛していたからなのかも知れない。
49名無しさん@ピンキー:2005/12/30(金) 01:51:14 ID:6zVL3DNH
>>48
ジュン君カワイソス(´・ω・`)
50名無しさん@ピンキー:2005/12/30(金) 01:53:20 ID:X1r/K8C8
ジュンに頼まれたってことはジュンはM・・・?
51名無しさん@ピンキー:2005/12/30(金) 01:56:05 ID:44K6Y3y9
JUM…(´・ω・`)
52名無しさん@ピンキー:2005/12/30(金) 01:58:36 ID:NMxKb6xI
( ;´Д`)ハァハァ
53晒し首 ◆GJolKKvjNA :2005/12/30(金) 02:29:45 ID:d5pG2vkU
ちょっとチラ裏垂れ流し。
まず皆さんレスありがとうございます。エロは初めてだったのでとりあえず感想が頂けるだけでも嬉しいです。

とりあえず今回の最低限の目標は、恥を捨てて最後まで書ききる。という事だったので、それは果たせたかと。
まぁ大したことの無い中身に異様に長い分になってしまいましたが…
これはいつも書いている文量+細かい動作描写が加わってしまった故だと思われ…←要改善

ですが目指したジャンルが開発系和姦だったので…う〜ん…これはどうだったかは…まぁははは…と。
童貞JUMに開発をするだけの力量が無いってのが正直な所ですね、はい。

今回蒼星石を書いていて、彼女は真紅や翠星石よりも、JUMとの絡み方が難しいかな、と思いました。
JUMは蒼のマスターでは無い事と、翠星石の気持ちを一期の時点で知っているという事がその理由です。
つまり最初から、無条件で思いあう関係では無いっつー事です。

ですから書く時に、蒼い子がJUMとどういうスタンスで接しているかという事を明確にする必要があり、
色々考えた結果、「でっかい弟」になりました。
ですからそういうスタンスを感じて貰う為に、色々やってみましたが…蒼らしいという意見も頂けたので、
少しは成功したのかな?と思います。(個人的に、キャラSSで一番タブーなのは、キャラが壊れる事だと思っていますので。)

蒼を無知にした理由は、恐らく行為の意味を知らないと、JUMとはしないと思ったからです。
(蒼は無知かめちゃくちゃ知っているかのどちらかだと思うので、今回は無知な方にしました。)

ぶっちゃけ自分は蒼モノしか書く気は無いので、次もオナニーするとしたら蒼モノになると思います。
(と言いますか、復活願いの意味も込めて蒼ばかり書きまくるつもりです)
今回の続きとかも想像しながら書きましたので、続きは書けることは書けるんですけど…激しく鬱展開になりそうで怖いですねー
今回が完全JUM視点(最後の段以外)だったので、次は出来れば蒼視点で…出来たらいいですね。

あと原作蒼モノも書いてみたいですね。原作蒼のあのエロス漂う雰囲気にはとても惹かれます。


…プロット読み終わった後、倉庫に似たような話があって正直焦りました…
以上チラシの裏、どうありがとうございました。

では名無しに戻ります。
>>48
JUMにはぁはぁしそうですよ…俺は…
54名無しさん@ピンキー:2005/12/30(金) 02:54:04 ID:d/KAyg/y
ローザミスティカとられて抜け殻になった蒼で屍姦するJUMとか・・・・


ホラーじゃん
55名無しさん@ピンキー:2005/12/30(金) 03:09:55 ID:CDyT4OAA
前スレの887からの続きらしきもの投下
56名無しさん@ピンキー:2005/12/30(金) 03:10:46 ID:CDyT4OAA
「ん〜ふっふ〜♪ん〜ふっふ〜♪」
「今日もまたゴキゲンだなお前……」

今宵は除日。大晦日。街は団欒と鐘の音に包まれる。そこ、今度は一日早いとか言うな(むしろ二日に近いんだぞ)。
ここ桜田家も例に漏れず――やはり若干一名例に漏れるが――ほんわかとした空気に満たされていた。
のりは相変わらず楽しげにドールたちの相手をし、
そのドールたちは「大晦日だよくんくんスペシャル」に夢中である。
ただし、翠星石だけは「みんな子どもですぅ」と言ってまたジュンの部屋にいた。

「ちなみに除日というのは『その年を除く(終える)日』という意味だ」
「なんでチビ人間がそんなこと知ってるですか?」
「なんだ、やっぱり知らなかったのか」
「 (ムッ) コホン。ここで翠星石のトリビア講座ですぅ。
 大晦日のことは「大晦(おおつごもり)」とも呼びますですが、
 この「晦(つごもり)」とは「月隠(つきごもり)」が訛ったものです。
 この国の陰暦と呼ばれる暦では、月末になると月が見えなくなってしまうからです。
 ちなみに、「一日(ついたち)は月が見え始める「月立(つきたち)」から来てるです」
「ホントにトリビア(どうでもいい知識)だな」
「ムキィ―――!!生意気です生意気ですチビ人間生意気ですぅ〜〜〜〜〜!!」

ギャーギャー喚く翠星石を背に、内心敗北感に見舞われるジュンであった。
実は除日の意味はたった今ネット辞書で調べたのをそのまま読んだだけであり、対して翠星石の知識は自前だ。
もっとも、それでも悪態で虚勢を張り、なおかつ嘘は言わないのがジュンである。
もし翠星石が
『どーせチビ人間は知らなかったですね?』とでも訊いてくれば悔しながらも正直に認めていただろう。つんでれつんでれ。

「で、今日はなんでご機嫌なんだ。また酒でも飲んだか?」

これまたからかい半分に言う。
57名無しさん@ピンキー:2005/12/30(金) 03:11:25 ID:CDyT4OAA
クリスマスイヴにて飲酒した翠星石は、酔いが覚めて元に戻った後に自分のしたことを大いに恥じ、

「二度と飲まんです! ていうか飲ませるなですっ!!」

顔を真っ赤にしてそう喚いた。
なんでも、クリスマスパーティの際に戸棚の奥にあった酒瓶を高級果汁と勘違いして一人勝手に飲んだらしい。
要するに自業自得だ。勝手に飲ませたことにされるのりも大変である。
もっとも、それ以来――と言っても一週間しか経っていないが――偉そうな態度で甘えられる頻度が増えたジュンも別の意味で大変なのだが。

「ふーんだ。ローゼンメイデン第3ドール翠星石。同じミスは二度しないです。
 今夜はばっちしラベルも確認。まぁ名前だけ借りた紛い物に決まってるですけど、
 ネクタルの名を騙るだけあってなかなかに飲み心地がいいです」
「は? ネクタル?」

そんなものは桜田家にはない。ジュンが通販で買ったものにもそんな酒は含まれていない。
嫌な予感がして振り向く。
ベッドに鎮座まします我らがメイデン翠星石。その手にあるは一升瓶。
ラベルには『麦神純米酒・脚濫洞(ぎゃらんどぅ) お神酒にどうぞ』と、
麦か米かどっちなんだと突っ込もうとしたら銘にクロスカウンターを食らうようなことが書いてあった。
というかそんなモンお神酒に勧めるな。神様がギャランドゥに目覚めたらどうする。

「ってそれお神酒じゃないか!」
「誰ですミキって」
「酒ださけ! 神の酒!!」
「何バカなこと言ってるです。酒なんて名ばかりで、ネクタルは薬です」
「ド阿呆っ! ネクタルだって立派に酒だろバカはそっちだこのバカ人形!!」

【ネクタル】
 ・ギリシャ神話にて不老不死の妙薬とされる、神々が飲む酒。神酒。
58名無しさん@ピンキー:2005/12/30(金) 03:12:10 ID:CDyT4OAA
「まぁ〜ったく、やっぱりチビ人間はチビ人間ですぅ。
 ネクタルというのはですねぇ、古代ギリシャの神々だけが食べられる木の実でですねぇ、
 一説にはあのアダムとイヴがヘビにそそのかされて食べた木の実も
 リンゴなんかじゃなくて実はネクタルだと言われているのですよ〜?」

さっきは薬とか言ってなかったか? ていうか果実はアンブロシアの方じゃないのか?
まあ果実だとか果汁だとか説はあるし、
挙句の果てにはどっかの牛の角からも垂れ流されていたらしいのでもう何なのかさっぱりではある。
だが何にせよ翠星石が飲んでるのが酒であるのは間違いない。

「ちなみにその牛というのはかの有名なギリシャ神話の最高神ゼウスにお乳を与えたと言われる
 雌山羊アマルテイアでありましてぇ、その角は『豊穣の角』と……」
「なにが悲しくてうんちくオンパレードな大晦日を過ごさないといけないんだ!
 いいからそれよこせっ!!」

すっかり出来上がっている翠星石から一升瓶を奪い取ろうと襲い掛かる。
しかしのらりくらりと酔拳じみた動きで紙一重にかわされる。

「にゃーはーはーはーはー♪
 チビ人間になんか捕まらないですぅ〜♪」
「この、待てっ!!」

実はジュンにはかなり分が悪かった。
ジュンは気付いていないが、翠星石の動きは本気で酔拳じみており、ギリギリのタイミングで襲い来る手を避けている。
よって、大振りに腕を振り回すジュンでは動きが見え見えなため回避にさほど注意は要らず、無駄に体力を消耗するだけである。
しかし――
59名無しさん@ピンキー:2005/12/30(金) 03:13:58 ID:CDyT4OAA
「おほほほほ〜♪
 翠星石をつかまえてごらんですぅ〜♪」

酔いのせいもあって頬が赤らんでいるためか、翠星石だけで見れば『追いかけっこをしている恋人』に見える。

「この性悪人形おっ!!」

が、もう片方がコレなのでそんなムードは微塵もない。
そうして狭い中での追いかけっこの末、唐突に翠星石は反撃に出た。手に持つ如雨露を振りかざす。

「スィドリームっ!」
「いっ!?」

部屋の中だろうとおかまいなしに生える樹々。
その成長スピードは半端なく、ジュンのどてっ腹にぶつかりそのまま壁に叩きつけた。

「げぶぉっ!!」

……かなり効いた。
というか勝手に力を使って提供主にぶつけるのは詐欺だろう。
しかしそんなことは知ったこっちゃないかのようにじゃじゃ馬娘がのしかかる。

「ん〜ふっふ〜♪
 ねえジュン。知ってるですか?」
「なに、をだ……」

上機嫌の翠星石は頬を赤らめた満面の笑みを浮かべたまま息絶え絶えのジュンに顔を寄せ――
60番組の途中ですがここで挿AAです:2005/12/30(金) 03:14:46 ID:CDyT4OAA
                           //:::::::::::::::ヽ
                  /        ,ノノ:::::::::::::::/ ヽ
                 ,/ .      //::::::::::::::/    ヽ
                 ,∠ .,,,..,,,...    ノノ:::::::::::::/          
                 ヽl'   \,,.  //::::::::::::/   / /
                   /   ,   \l.i::::::::::::/´  /  /    ヽ  ヽ
                   /   /    ll:::::::::::/.    |  ,' /._-===|  ノ
                   /   /     ll:::::::::/.    | /. ///_.  | .ノ
                 /   /      ll::::::::l、     |./. ///|i.i|.=!/
              /   /       !l:::::::l 、  /、|/ /// .!J!
             /.   /      / l:::::::l \l  ノ.//  -"       ……ちゅっ
             /   /       //  l:::::::l    ヽ. //.      i
            /  /      / /   l::::::l、     ! ~      ij
              /  /   .    / / ヽ,/l::::::l ''、_  ィヘ
           /  /   .   / /.  ヽ l::::l    "  !
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61名無しさん@ピンキー:2005/12/30(金) 03:15:40 ID:CDyT4OAA
「〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!????!?!?!?!?!?!?!?!?!?」

息が完全に絶えた。
今何が起きた?
わからない。いやわかってる。けどわからない。どっちだよ。僕の知ったことか。
じゃあほっぺたのその感触は何だ。知るか。じゃあほっぺたが熱いのは何故。知るか。
脈が乱れてますよ。ほっとけ。もう動けるのに何故跳ね除けないんですか。ほっとけってば!
いい加減認めてもよろしいのでは? 何をだよ!? まったく、わかるはずでしょう? 以前、水銀燈にも同じことをされ

(あれとこれを一緒にするな……っていつの間に出てきたお前―――――ッッ!!!?)

何故か脳裏にラプラスの魔がいた。脳裏のクセに妙にくっきりと認識出来るのがまた気持ち悪い。

(ようやく認めましたね坊ちゃん。それにしても、これはまた異なことを。
 『すべて』の定義が『観測者にとってのすべて』である限り、それが属する世界は正にすべてを内包します。
 同じ世界から分有せし属性を持つ以上、貴方の『世界』に通ずる道は『在って無い』。トリビァル(つまらない)!)
(ま た う ん ち く か !!
 いやもううんちくでも何でもないだろそれ! 何しに来たんだお前!?)
(『綺麗は汚い』『汚いは綺麗』と申します)

なんだか前にも聞いた様なことを言われた。

(『完全』は『不完全』、『不変』は『変化』、『求める』は『与える』。そして――『ツン』は『デレ』)
(いやちょっと待て)
(言い換えますと、『相容れぬ』は『相容れる』。それが貴方の探しもの)
(ぐっ――……余計なお世話だ)

体感時間にして約一分。道化ウサギは潔く去った。
そのおかげか落ち着きを取り戻せたが、間違っても感謝なぞしてやらない。
62名無しさん@ピンキー:2005/12/30(金) 03:16:23 ID:CDyT4OAA
一方、電波の受信スイッチを押してくれやがった泥酔淑女は心なしか潤んだ瞳でジュンを見つめていた。
再び電波を受信しそうになる心音を全力で抑えつける。

「ぇへへ……イギリスではですねぇ、年がかわった後、誰にキスしてもいいですよ♪」

言われてふと時計を見る。確かに年と日付が変わっていた。
余談だがアメリカの方でも年が明けるとキスとハグの嵐だそうな。

「そうか……それは、知らなかったな。……というか年明け早々またうんちくか」
「そもそもうんちくのきっかけはジュンですよ」
「……うるさい。それより先に言う事あるだろ」
「?」
「あけましておめでとう、だろ。それと、その…………」



「……今年もよろしくな」
「今年もよろしくされてやるです♪」



ところで、そんな虫歯になって歯茎まで侵食されそうな空気に満たされたジュンの部屋の外では――

「ああ〜〜翠星石ぃぃぃぃぃぃ〜〜〜…………」
「のりっ! のりいいいいいっ!! 年越し蕎麦なんてどうでもいいのだわ!!! 大至急私に似合う着物を見繕って頂戴!!!!」

さらなる妹離れを遂げつつある姉の姿に目の幅涙を流しながら掴んだドアを粉砕しつつある蒼星石や
ジュンの好感度について多大な危惧を覚える真紅が覗いていたりした。
「大晦日だよくんくんスペシャル」はやはり既に終わっている。大晦日と言っても子ども向けの番組なため早めに終わるのだ。
ちなみに雛苺は鏡餅のみかんをイチゴに置き換えるのに夢中である。
なお、部屋の中ではさらなる展開になりつつあったが、それは二体のドールにより猛然と防がれた。
    ガショウインネン
(゚∀゚)<我性淫念なのはイケナイと思います!
63名無しさん@ピンキー:2005/12/30(金) 03:18:18 ID:CDyT4OAA
ちなみにその後、翠星石は地平線を埋め尽くすほどのギャランドゥな男たちに跪かれる初夢を見て大いにうなされたそうな。

「は、這い蹲らなくていいです!
 あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙っ!! 靴を舐めるなですうううううううぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅっっ!!!!!」
「……どんな夢見てるんだろうホントに…………」

……正夢にならないことを切に願う。
ラプラスの魔あたりが悪戯にそんな世界に放り込むかも知れないのであながち冗談では済まないのが恐ろしい。
でも姉の寝顔は悪夢にうなされたものでも――考えようによってはレアものだし――見ていたいので起こさないオッドアイ妹。
ところで、着物姿にシルクハットというのはある意味なかなか斬新な萌えなのではないだろうか?




あとがき
SSよりAA作る方にやたら時間かかった罠。絵描いてトレーサーにかければいいってモンじゃないんだな。
挿絵部分うざかったらNGワード登録でもしておいてくれ。
64名無しさん@ピンキー:2005/12/30(金) 03:42:33 ID:X1r/K8C8
乙です。こういうちょっとほのぼのしたのはいいなぁ。
鬱展開はこっちまで辛くなってくる・・・
65名無しさん@ピンキー:2005/12/30(金) 05:16:51 ID:iJMWx0Gj
あああもう翠星石がかわいすぎてたまらん( ;´Д`)
個人的にこういう明るい雰囲気大好き
66名無しさん@ピンキー:2005/12/30(金) 06:55:18 ID:GWK0lyHM
職人のSSみて思ったんだがフィフスが真紅で、サードが翠なら必然的にフォースが蒼(アニメで真紅を妹だと言ってる)。セブンスが薔薇スィならファーストは誰?金、銀、苺?
・・・・・・どれも初号機に思えん。もしかしたら銀はジャンクだから試作機なのか?誰か教えちくり。原作にものっとらん。年が越せん。
67名無しさん@ピンキー:2005/12/30(金) 07:08:46 ID:CDyT4OAA
ttp://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%AD%E3%83%BC%E3%82%BC%E3%83%B3%E3%83%A1%E3%82%A4%E3%83%87%E3%83%B3

ここによると水銀燈が第1ドールらしい
第1なのに未完成ってところあたり、
もしかしたらお父様とやらは文字通り「足りない部分を埋めて完璧にする」ってことで
彼女をアリスにする予定でドールズつくったのかも知れないな。未完成ゆえの完成品って感じで。

ところでIDにAAついてるのは何かの因果デスカ
68名無しさん@ピンキー:2005/12/30(金) 10:42:37 ID:vYukFz0V
ここ最近活性化していい感じだ、職人さん達乙!

>>53晒し首氏
ほんとにほんとにGJ!!
蒼い子スキーなんでマジ嬉しい。これからも期待してるよ。
69名無しさん@ピンキー:2005/12/30(金) 11:10:34 ID:NMxKb6xI
( ;´Д`)ハァハァ
70名無しさん@ピンキー:2005/12/30(金) 11:15:42 ID:vCCHbpnU
乙です。今までこの手の小説は、純粋に文字媒体だけで
構成されていた作品ばかりだったので、途中でAAを挿入
するのは、とても斬新に感じました。作品の表現を深める
手段の一つとして定着しそうな予感。ネット小説ならではの
漫画と小説の中間みたいな感じになるのではないでしょうか。
Good Job!!
71名無しさん@ピンキー:2005/12/30(金) 11:48:51 ID:qRcKS6df
書き手が増えてきて活気がついてきたな
72名無しさん@ピンキー:2005/12/30(金) 12:57:20 ID:loF1HhxP
神イッパイキテルーーー!(゚∀゚)!ーーー!!
73名無しさん@ピンキー:2005/12/30(金) 13:09:35 ID:y12+2czy
水銀燈を風呂に入れるシチュ、結構多いな。
風呂場と銀様はよほどぴったり来るのか。
74名無しさん@ピンキー:2005/12/30(金) 15:20:10 ID:GWK0lyHM
>>67氏dクス!!さいですか。まぁ確かに銀を第1にするとストーリー上納得だな。他のドールズ見下してるしアリスへの執着心No.1だしな。となると2、6は金か苺か・・・。興味ねぇ。まぁ個人的に苺が2なら笑えるが。
てかこのスレ衰えることしらんな。寸薔薇スィ。職人さんたちガンガレ!!
75名無しさん@ピンキー:2005/12/30(金) 16:07:21 ID:74e6T6zx
>>53-63
m9(^Д^)通報しますた。
76名無しさん@ピンキー:2005/12/30(金) 17:31:00 ID:dS91kNjx
実際は

第1ドール 水銀燈
第2ドール 金糸雀
第3ドール 翠星石
第4ドール 蒼星石
第5ドール 真紅
第6ドール 雛苺
第7ドール 薔薇水晶

個人的には

第1ドール 水銀燈
第2ドール 薔薇水晶
第3ドール 翠星石
第4ドール 蒼星石
第5ドール 真紅
第6ドール 金糸雀
第7ドール 雛苺

77名無しさん@ピンキー:2005/12/30(金) 18:29:17 ID:1UmDkVtc
>>74
水銀燈>金糸雀>翠星石>蒼星石>真紅>雛苺>薔薇水晶
の順番らしい
78名無しさん@ピンキー:2005/12/30(金) 18:51:23 ID:VjrKwHRP
http://www8.oekakibbs.com/bbs/rose-jardin/oekakibbs.cgi
イラストのサイズ、ちょっと大きかった・・・・
こんなカンジのイラストがたくさんのってます♪
79第二話32 ◆823J6XQFHo :2005/12/30(金) 20:47:19 ID:i/2yOIPN
>>78
ベルばら?

それはそうと3スレ目で途切れたのの続き書きますた。
80第二話32 ◆823J6XQFHo :2005/12/30(金) 20:47:56 ID:i/2yOIPN
 次の瞬間、頭の中が真っ白になるほどの快楽が股下から頭までを貫いた。
 キツくて最高に良い具合で、まるで竿を食い千切らんばかりだ。

「…………!」

 一瞬、水銀燈が怖気混じりの表情のままで凍りつく。
 しかし、すぐに僕の眼を真っ直ぐ見詰めて
「ねぇ……早く」
 と囁いた。

 僕はそれが耳に届くか届かないかの内に、再度突き上げていた。
 そこから何度も、挿し入れと抜き出しを繰り返す。

「きゃ……! ああッ……凄……凄い……ジュン!」
「う……気持ち良い!」

 余りの快感に、僕の意識は飛びそうだった。
 水銀燈もさっきからの責めの所為か、今正に絶頂を迎えようとしていた。

「だめぇぇぇ! 私もうイッちゃうぅ!! イッちゃうぅぅ――――ッ!!!」

 そう叫んで咽び泣いた時、あそこがギュっと締まる。
 僕は一番奥に入れた状態で絞め上げられ、耐え切れず息子から濁った欲望の塊を吐き出した。
 いや、搾り出されたのだ。
81第二話32 ◆823J6XQFHo :2005/12/30(金) 20:49:14 ID:i/2yOIPN
 全てを注ぎ終えると、水銀燈が弱々しく
「おゎ……お、終わったのぉ……」
 と訊ねたので、僕は優しく抱きしめて
「ああ、終わったよ」
 と言ってやった。

「ん……だったら、普通に抱っこしなさぁい」
「え? 一応抱きしめてるし」
「下を外して抱っこよぉ! その……お姫様みたいに」
「あ、ゴメン」

 僕は水銀燈の太股を掴んでぐいと持ち上げる。
 その時、僕は思うところがあり、湯船から出るほどに高く揚げてみた。

「「あ……」」

 思ったとおり。
 行為の際にお腹の中にお湯が入っていた。
 それが水銀燈の秘所からチョチョロと零れ落ちたのだ。
 目の前でおしっこを見ているような錯覚に、暫し僕は感動する……。

 しかし……

「っく……ばかぁ……」

 調子に乗りすぎた。

「……ジュンのおばかさぁん!!!」

 水銀燈は大泣きした。
 ごめん。
82第二話32 ◆823J6XQFHo :2005/12/30(金) 20:51:39 ID:i/2yOIPN
 それからッ、三十分後ッッッ――――!!!!

 僕はソファに座ったまま、ぼうっとしていた。
 腕にはバスタオルに包まった水銀燈を抱えている。
 あの後、水銀燈は怒ったり泣いたりセックスしたりで疲れたのか、僕の腕でぐっすり眠ってしまったのだ。
 こうして黙っていると、すごく可愛い。
 僕の前で乱れる姿はもっと可愛いんだけど……。

「ねえ……ジュン」
「あ……起きてたのか?」
「私、貴方を感じてた……」

 そう言って、水銀燈は小さな手でお腹に触れる。

「ついこの前まで欠けていたこの場所に……貴方が、不思議なほど満たされているわ……」

 柔らかく微笑むその顔には、安堵と充足感があった。

「水銀燈……」
「ジュン……」

 僕らはそっと口付けを重ねる。
 愛し合う、恋人のキス。
 僕も不思議なくらい、満たされている。


 ……たとえ、この光景を嫉妬に紅く燃え滾るドールズが睥睨していたとしても――。
 蔦とか枝とか薔薇とか鋏とか突風とかが間も無く炸裂しそうでも――。
 やぱこわい……。
 うわなにをす
83名無しさん@ピンキー:2005/12/30(金) 20:53:48 ID:i/2yOIPN
とりあえず完結でつ…
水銀燈=風呂 な変な思考法でスンマセン
また変なの書き始めてますけど…なるべく早く書きまつ。
84名無しさん@ピンキー:2005/12/30(金) 20:57:18 ID:uVYDT+xo
キタ━━(゚∀゚)━━!!!GJ!!!
85名無しさん@ピンキー:2005/12/30(金) 22:29:24 ID:NMxKb6xI
( ;´Д`)ハァハァ
86名無しさん@ピンキー:2005/12/30(金) 22:43:15 ID:/PE4scr/
前スレ946氏作品の続きが気になる、ワクテカして待ちます
87僕犯人知ってます。:2005/12/30(金) 23:14:09 ID:SYUYRIvU
「・・・・あいつらに媚薬ってきくのかな?」
ふと思った、そんな疑問ジュンは早速試してみることにした。

     〜ジュン君の実験ファイルその1〜

「ジュン、紅茶を淹れてきて頂戴」
願っても無いチャンスジュンはそんなことを思いながら台所にたった。
真紅は今2階で本を読んでいて、ジュンは紅茶に媚薬を混ぜることにした。
「量は・・・・適当と・・・・・」
そう言うとジュンは紅茶に媚薬を容器の4分の1程度混ぜた。
「ほらよ、淹れてきてやったぞ」
「ありがとう」
相変わらずの素っ気の無い返事。
ジュンはそんな真紅に紅茶を差し出した。
その媚薬入りの紅茶を何の疑いもなく飲んだ真紅は
「あら、少しはましな紅茶を淹れるようになったわね」
(媚薬入りの紅茶だぞ、うまいのか?)
ジュンは真紅の言葉を聞いて少し驚いた。
媚薬の容器には効果が現れるのは3分〜5分後と書かれている。

〜5分後〜

ジュンはそろそろ効いてくるころだろうと思い真紅を呼んだ。
「真紅」
「何?」
「ちょっと・・・・あの・・・・やらないか?」
ジュンはネットでの豊富な知識はあったが実際には、こういうことは初めてでどういっていいのかわからなかった。
「やるって何を?」
真紅は全く気づいていない様子で聞いた。
そんな真紅を見てジュンは(これから起こることも知らないで)と心でつぶやいた。

駄文スマソ
正直エロはあまり得意ではない、というよりもまだエロまで到達していないし・・・・OTL
長い序章をだらだらと書いてまぁ、イラついてる方もいるかもしれませんが大目に見てやってください。
一応続くつもりですw
88名無しさん@ピンキー:2005/12/30(金) 23:32:29 ID:WkJswDxc
>>87
WKTK
89名無しさん@ピンキー :2005/12/30(金) 23:35:53 ID:sV/lFLBI
うわっ、コミケが終わってようやく見れたと思ったら良作の投下が大量で
レスが追いつかない・・・

>>48
>>55
>>79
>>87

GJです!
萌えたりハァハァしながら読ませていただいとります〜!
90名無しさん@ピンキー:2005/12/30(金) 23:51:06 ID:NMxKb6xI
( ;´Д`)ハァハァ
91名無しさん@ピンキー:2005/12/30(金) 23:59:42 ID:X1r/K8C8
神多すぎ( ;´Д`)ハァハァ
92名無しさん@ピンキー:2005/12/31(土) 00:38:29 ID:EzR9iwxY
93名無しさん@ピンキー:2005/12/31(土) 03:56:38 ID:f+qr/6pL
他の職人さんの作品投下のペースが速過ぎるのに動揺 (; ´Д`)
かなり遅れを取っているなぁ (;´Д`)
94名無しさん@ピンキー:2005/12/31(土) 04:17:43 ID:4+HttOVy
動揺する必要はないんじゃないか?
別に競争じゃないんだから自分のペースで投下すればいいと思う。
95名無しさん@ピンキー:2005/12/31(土) 04:59:36 ID:f+qr/6pL
>>94
わかりますた (;´Д`)
96前スレ946:2005/12/31(土) 07:36:02 ID:MrHlTFtP
 シャワーを浴びて、湯船に飛び込んだジュンは、一週間前の事を思い出していた。彼が実の姉と幼馴染みの二人とただならぬ関係に陥った発端を。

「違うの桜田君!これは、その・・・・・・・・・待って!!」
「ジュン君!待って!待って頂戴!!」
「何故なの桜田君・・・・・・何故そんな怯えた目で私たちを見るの・・・・・?」
「・・・・・・・・許さないわ!いくらジュン君でも、お姉ちゃんをそんな目で見るなんて、絶対に許さないんだからね!」

 駅前の本屋で参考書を買って返って来たジュンは、見てしまったのだ。
 姉の部屋でともに抱き合い、口付けを交し合う二人の少女を。
 カーテンから洩れる光を背に互いの身体を愛撫しあう彼女たちは、淫靡どころか、この世ならぬ神々しさに満ちていた。
 彼の視線に気付いてからの狼狽振りとの落差が、さらに凄まじかっただけに、状況を把握し切れなかった思春期の少年の目に恐怖の光が宿っても、これは止むを得ないといえるだろう。
 そして・・・・・・・・逃げようとしたジュンは二人に捕らえられ、巴の竹刀で鳩尾に一撃を喰らい、縛り上げられたところを・・・・・・・・・・・犯された。
 繰り返し何度も何度も。
 あたかも、最初から桜田ジュン本人が標的であったかのように、執拗に、貪欲に。泣いても喚いても、のりも巴も彼を放さなかった。
 人形たちは全員、蒼清石姉妹のマスターである老夫婦に連れられてピクニックに行っていたという事もあり、数時間もの間、何の邪魔も入らずに、ジュンは二人に嬲り尽された。
 それが一週間前の出来事だった。
97前スレ946:2005/12/31(土) 08:28:16 ID:MrHlTFtP
 それからは・・・・・・・・・もう、なし崩しだった。
 ジュンは、姉たちに呼び出されるままに、人形たちの目を盗み、巴の家に出向き、その都度自由を奪われ、犯された。
 健康的な14歳の少年に性欲が無いわけが無い。受身の立場とはいえ、楽しもうと思わなかったと言えば嘘になる。
 だが、この二人の貪欲さは、少年の体力の限界を遥かに凌駕していた。
 行為に伴う快楽は、たちまちのうちに快感という名の苦痛となり、肌の温もりも体液の感触も、耐えがたい嫌悪を催す存在となった。
 にもかかわらず、彼は二人に逆らえないのは、ひとえに恐怖のためだった。

 特に、桜田のり。
 この少女に対する恐怖心は、もはや抜き差し難いものになりつつあった。
 彼女は姉なのだ。
 仮りでも義理でもない。桜田のりは正真正銘、ジュンの実の姉なのだ。
 にもかかわらず、のりには、ジュンとの行為に対する躊躇はまるで無い。
 無いどころか、非近親者であるはずの巴の数倍に及ぶ執拗さで、ジュンとの行為に執着する。まるで実の弟の子種を孕む義務でも有しているかのように。
 どんな時でも消える事無い、あの母性の象徴のような笑顔を浮かべ、ともすれば腰が引けがちになる巴を励まし、ともに手を携え、実の弟を辱め、その性感を開発してゆく。

(まるで堕天使だな・・・・・・・・)

 何よりジュンが恐れているのは、自分の身も心も、その堕天使のごとき姉の虜となってしまうことだった。
 いや、もう、兆しは在る・・・・・・・・・。
 ボクは、姉ちゃんにムチャクチャにされるのを待っている・・・・・・・。
 どんなに騙そうとしても騙し切れない自意識。

 ジュンが、蒼星石に夢の扉を開いてもらったのは、せめてもの彼の抵抗だった。
 自分たち三人の背徳の宴が、せめて現実ならぬ精神世界ならば、「これは夢なんだ」と自分に言い聞かせる事が出来るかもしれない。
 何より、姉や巴に万一の過ちがあってもならない。
 そう思ったからだ。
98名無しさん@ピンキー:2005/12/31(土) 08:56:03 ID:4+HttOVy
(;゚∀゚)=3ハァハァ
99名無しさん@ピンキー:2005/12/31(土) 09:43:18 ID:s88DN04l
( ;´Д`)ハァハァ
100一応、水銀燈派 ◆z5NNyuvtc6 :2005/12/31(土) 11:09:20 ID:toCVfvJd
前スレ>>938の続きのようなもの


……。

深く息を吸い、大きく吐く。心臓の鼓動がゆっくりになり、元に戻る。
顔を上げ、目を開き、現実を見た。
目の前に広がるのは何とも不思議な光景。

「何、呆けてるの? ちゃんと見なさい」

目線の先にいる真紅は言った。

「そうですの。しっかり見るですの」
「僕は……恥ずかしいよ。あんまり見ないで……」
「ジュンー。雛きれいー?」
「カナの方がきれいなのかしらー」
「ふっ……何言ってるのぉ。貴方達の貧弱ボディなんて私の敵じゃないわぁ」

続いて、翠星石、蒼星石、雛苺、金糸雀、水銀燈が声を上げた。

「お前ら……。その格好は何なんだ……」

真紅達が着ていたのはいつもの服ではなく、何とも艶やかなドレス。

「金糸雀のミーディアムに借りたのよ。なかなかいいドレスだわ」
「いや、そういうことじゃなくて、どうしてそんな格好してるのかが聞きたいんだけど、全員で」
「あら、説明したじゃない」
「説明?」

そう言われて、数時間前の会話が蘇る。
101一応、水銀燈派 ◆z5NNyuvtc6 :2005/12/31(土) 11:10:01 ID:toCVfvJd
「あれ?」
「そうよ」
「他の奴は?」
「私が話したのよ。皆、ジュンに苦労かけてるもの。喜んでやってくれるそうよ」
「はあ……」

若干一名、例外がいる気がするんだけど。まぁ、いいか。
とりあえず、全員を見た。

……。

やばっ。鼻血が。
何時もと違う服というだけで、ここまでとは。

「あら、興奮しているの?」

真紅は嬉しそうに笑った。

「そ、そんなわけないだろ」
「そうなの? まぁ、どちらでもいいわ」

真紅はジュンに近づく。

「ジュン。いつもありがとう。今日は楽しんで頂戴」

102一応、水銀燈派 ◆z5NNyuvtc6 :2005/12/31(土) 11:10:39 ID:toCVfvJd
真紅に思いっきり抱きつかれた。ドールといっても勢いをつけて抱きつかれると中々の衝撃がある。
そして、組み敷かれ唇を奪われた。

「……んあっ……む……」
「…………んっ」

真紅の唇はとても滑らかで柔らかかった。
真紅がドールだという事を忘れてしまいそうになる。
ただ、体の一部分が触れあっているだけなのになぜこんなに気持ちがいいのだろう。

「はぁー……気持ちいいわ」

唇を離し真紅は言った。

「ジュンはどう?」
「・・・・・・気持ちいい」
「うれしいわ」

真紅は微笑んだ。
ほんのり上気した頬がとても可愛い。

「ジュン」
「真紅」

互いに唇を求め、ゆっくりと近づいた。
103一応、水銀燈派 ◆z5NNyuvtc6 :2005/12/31(土) 11:11:31 ID:toCVfvJd
唇が触れ合う瞬間。

「お前ら、私達の事忘れてないですか?」

翠星石が口を開いた。
視線を向けると、ドールズの何とも言いがたい目が。

「真紅ばっかずるいのー」
「そうなのかしら」
「そんな貧弱ボディのどこがいいのぉ。ジュンはロリコンねぇ」

最後のは聞かなかったことにしよう。ここに居ること自体が間違いみたいな奴だし。

「不満があるなら勝手にすればいいじゃない。私は止めないわよ」

真紅が僕に頬擦りしながら言った。

「何か、すごくむかつくですぅ……」
「翠星石、落ち着いて……」
「まぁ、いいですぅ。それじゃあ好きにやらせてもらうですよ」

言って、翠星石は僕の方に近づいてきた。

「ちょっ!! 翠星石っ!!」

蒼星石を適当に流す翠星石。
本当に姉妹なのか?

「何してるですか、蒼星石。早く来るですぅ」
「翠星石……少しは僕の話も聞いてよ……」

項垂れながらも翠星石の後に続く蒼星石。
何だろう。とても哀れに感じる。

「雛も行くのー」
「かなも行くかしら」
「ねぇ、ちょっと。皆私のこと無視してない?」

こっちはどうでもいいや。
104名無しさん@ピンキー:2005/12/31(土) 11:39:15 ID:s88DN04l
( ;´Д`)ハァハァ
105名無しさん@ピンキー:2005/12/31(土) 23:24:43 ID:4+HttOVy
(;゚∀゚)=3ハァハァ
106名無しさん@ピンキー:2005/12/31(土) 23:39:49 ID:QAn8UMhO
(*´Д`)=зムハァ
107名無しさん@ピンキー:2006/01/01(日) 00:03:07 ID:6ePcrheU
おめ
108名無しさん@ピンキー:2006/01/01(日) 00:06:28 ID:vvkgRn1M
あけおめ
109名無しさん@ピンキー:2006/01/01(日) 00:10:18 ID:G/R2ZjH8
おめでとー!
110名無しさん@ピンキー:2006/01/01(日) 00:26:13 ID:v6Jrjkaa
あけおめ〜
今年も神達の作品がたくさんみられますように
111名無しさん@ピンキー:2006/01/01(日) 00:29:59 ID:sPnlXa2I
あけましておめでとうございます。
今年も多くの話題と職人様が御降臨されんことを
112名無しさん@ピンキー:2006/01/01(日) 00:41:25 ID:v75d+MgF
あけおめことよろ
113名無しさん@ピンキー:2006/01/01(日) 00:42:20 ID:d8rnfofA
あけまして水銀燈
114名無しさん@ピンキー:2006/01/01(日) 01:08:39 ID:Y3MZifWp
かなり遅れたが(^^;;
あけましておめでとう
115名無しさん@ピンキー:2006/01/01(日) 03:50:20 ID:tMGzeKtj
>>63からの続きらしきもの投下
116名無しさん@ピンキー:2006/01/01(日) 03:51:23 ID:tMGzeKtj
「ん〜ふっふ〜♪ん〜ふっふ〜♪」
「…………」

今朝は元旦。お正月。街は穏やかな喧騒に包まれる。そこ、まだ陽が昇ってないとか言うな。
ここ桜田家も例に漏れず――約一名は半ば強制的に参加させられているが――ゆったりとした空気に満たされていた。
のりは普段より2割増でドールたちの相手を楽しみ、
そのドールたちはのりに着せてもらった着物姿で「お正月だよくんくんスペシャル」に夢中である。
今日は真紅の命令ということもあってジュンと翠星石も居間にいた。

「ほらほらジュン、仏頂面してないで翠星石の晴れ姿を鹿とその目に焼き付けるですぅ」
「鹿に焼き付けてどーする。そんなことしたらマスコミがまた秋葉オタの仕業とかアッタマ悪い報道するぞ」
「じゃそのメガネに焼き付けるです!」
「無茶言うな……ってやめんかーーーーーーーっ!!」

あらかじめ言っておくと、今回翠星石は酔っていない。いや、雰囲気には酔っているかも知れないが飲酒はしていない。
何にせよ今回も上機嫌である。くんくんスペシャルよりジュンにじゃれつく方が優先順位が高いようで、
振袖をはためかせながらジュンのメガネを奪おうと飛び掛り……

ずびしっ!! ガスッ!!!!

非常に見事なタイミングで二度の衝撃がジュンを襲った。
ここでジュンの様子を説明しよう。

メガネ:片方ひび割れ
首:開いた状態の庭師の鋏が食い込む一歩手前
117名無しさん@ピンキー:2006/01/01(日) 03:52:06 ID:tMGzeKtj
「「……はい?」」

二人して硬直。
見ればつい一瞬前まで至近距離にいた翠星石が2,3メートルほど前方におり、ジュンの背中は壁に押し付けられている。
つー……と真横に視線を巡らせると、庭師の鋏の先端が壁に突き刺さっていた。背に壁がなかったら確実に逝っている。
思い出したかのようにひらひらと薔薇の花びらが刃の側面に落ちてきた。

「うるさいわよ貴方たち。今私たちはくんくんの勇姿を見ているの。邪魔しないで頂戴。ね?」
「翠星石、ジュン君。テレビを見る時は静かに、ね?」
「「……………………………………………………はい」」

何が起きたかはまあわかった。
しかし蒼星石はともかく真紅まで満面の笑顔で諭す事はないだろう。殺意というか滅意を感じる。

「えー? しんくー、今はくんくん出てないよー? 出てるのはペロリーナ男しゃ……」

こてん。

「あら雛苺、夜の時間にはまだ早いわよ」
「ゆうべははしゃいでいたからね。疲れたんだと思うよ」

何をしたのか問い詰めたかったがそれをしたら殺される。殺される。きっと間違いなく殺される。
他の誰にでもなく。他の何にでもなく。僕コイツらに―――殺される!!

――具体的にはホーリエとレンピカを全出力でぶつけられる――

半ば確信を伴った死感能力の発現を感じるジュンであった。
メガネを通してどっかの高校生の霊が憑依したような気がしたが、
それは本編にまったく関係ないのでわかる人だけわかってくれれば良い。
118名無しさん@ピンキー:2006/01/01(日) 03:53:01 ID:tMGzeKtj
「もぉ……大丈夫ですかぁ? 今メガネ直してあげるですからじっとしてるですよ、ジュン」
「あ、ああ……すまないな」

繰り返すが、現在翠星石は酔っていない。
メガネを直すために顔を近づけることとなり――外せばいいだろというツッコミは野暮ってモンだぜベイベー――、
それは年明けの時のあの行為を思い出させる。
酔いが覚めた今でも上機嫌なあたり通常時のデレ度が上がってきているようだが、やはりまだシラフでは照れを隠せないようだ。
そのためお互い微妙に目を逸らし赤面。さらにそのせいで集中力が乱れメガネ直しに余計な時間がかかる。

「あの、ちょ、ジュ、ジュン……こっち向いてくれないと、その、直せないです……」
「い、いや、えっとだな……」

そのせいでさらにさらに赤面。さらにさらにさらに時間延長。すぱいらるすぱいらる。
悪循環? 本気でそう思う奴はお子様に嫌われる大人になると心得よ。

((死食ったーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!))

余計に好感度アップな二人に紅蒼劇画タッチ。字がおかしいがあながち間違いでもなかろう。



さて、今さらではあるがドールズ晴れ姿の説明をさせて頂こう。長いから興味ないなら飛ばすことをオススメする。
人間サイズの着物の名称が人形のそれにも適用されるのかは少々疑問ではあるが、とりあえず適用することを前提にさせて頂く。
119名無しさん@ピンキー:2006/01/01(日) 03:54:12 ID:tMGzeKtj
まず雛苺。ピンク色の布地にカラフルな花模様が刺繍された、いわゆる子ども向けの着物である。
激しく動き回った際に裾を引っ掛けないようにとののりの計らいで、裾は幾分短めになっているが、
雛苺の無邪気な元気姿にはむしろその方がマッチしており、こぼれるような笑顔を浮かべる姿は見る者の心を和ませる。
今となっては絶滅危惧種となった純粋な心を持つ子ども(?)の一人である雛苺のお願いならば、
数多の身勝手な願いを押し付けられる初詣時の神様だって進んで叶えてやりたいと思うことだろう。

次に蒼星石。彼女が着ている着物は薄手であり、それもそのはず、これは夏用の種類である。
浴衣と言えなくもないが、元来のそれよりややスマートなタイプになっている。
帯には単帯と呼ばれるこれまた夏用の帯を使っており、色は着物が紺で帯が薄紫。
裾には淡い色の花模様が刺繍され、彼女の涼しげなイメージに似合っている。
ただしやはり着物であるため、加えて本人の佇まいが大人しげであることから、身軽な印象は少々薄れている。
だがその分、落ち着きというものが引き立てられており、活け花でもしていればさぞ雅な絵になるだろう。
……帽子を脱げばの話だが。

そして真紅なのだが……実は微妙な問題がある。
ジュンの気を引こうと急ごしらえの着物知識で試行錯誤した結果……いや、実は試行錯誤も何もないのだが、
「高貴」という理由だけで十二単なんぞを選んでいる。
いや、十二単が悪いわけでもないし、むしろ真紅には似合ってはいる。もしかすると最も彼女に合う着物かも知れない。
が、だ。殿方の気を引くために必要なのは目立つ事とは限らない。少なくとも、表面上の狙った目立ちは逆効果になりかねない。
無理に目立とうとするのではなく、素材に合った着こなしによって生まれる調和という美しさこそが自然に見る者を釘付けにするものだ。
そして今日の真紅の場合、素材と服は合っているのに本人が目立とうと意気込んでいるため、
それが余計なオーラを混ぜて味を濁らせてしまっている。
加えて、あくまで十二単は彼女に『似合う』ものであって、『周囲を見惚れさせる』と同義ではない。
よって、派手さで驚かせはしたものの、ジュンがそれ以上のリアクションをすることもなく、
時間が経てば経つほど不純のオーラが増強されるため、悪循環もいいところである。
ぶっちゃけ単なる目立ちたがり屋と化している。
120名無しさん@ピンキー:2006/01/01(日) 03:55:37 ID:tMGzeKtj
さて、それではこの話のメインヒロインポジションにある翠星石だが……先ほど述べたように振袖である。
が、彼女は着付けからして例外的なものだった。
というのも、着付けの仕方を知らないくせに意地を張って無理矢理自分で着たのである。
のりに着させてもらった他の姉妹と比べれば当然まともに着れていようはずもない。
だがここに、未熟であったが故の偉大な副産物が生じることとなった。
まともに着れていない状態の維持……それ即ち着崩れのデフォ化である。
彼女なりに必死に着た甲斐あってか、歪ながらも脱げることのないバランスを保持している。
つまり、脚とか肩とかうなじとか鎖骨(ここ重要)とかが、常に絶妙な露出度で覗いているわけだ。
普段元気っ娘な彼女がそんな露出をしていたところでさしたる色気は見られないはずだが、それはあくまで普段の話である。
今着ているのは着物である。どこかしら派手な西洋ドレスと違い、東洋のドレスは素材そのものを活かす。
淑やかさ、慎ましさ、落ち着いた物腰などの、静かな美しさを思わせるその服装では、僅かな露出がどことなく自然かつ上品な色気を思わせる。
そして、本人はあまり意識していなかったが、翠星石の長く美しく艶やかな茶髪はそんな和服姿に見事に似合っている。
だがそれだけではまだ足りない。しかし翠星石は偶然にも最後のパーツを兼ね備えていた。
それは約一週間前から培われたもの。その名も『恥じらい』である。ツンデレに欠かせないアレである。
冒頭では能天気に上機嫌なだけに見えたが、ジュンとのバカ話が途絶えると、途端にソレが表層に出る。
照れは淑やかさを生み、時折もじもじと頬を赤らめ顔を伏せるその仕草ときたら!
一言で言おう。
『可愛い』のだ。
『すごく』とか『とても』とかそんな飾りが無粋に感じるほどに。
各々の長所を活かした真紅たちとは反対に、何から何まで普段と違う、けれど可愛らしいその有様は、ジュンをとぎまぎさせていた。

「なんで翠星石だけそんななげーんだよ」とお思いの読者もいるだろう。
だがしかし、察しのいい読者諸君はわかるはずだ。
真紅、雛苺、蒼星石……彼女たちは素材と着物による映えはあれど、同時に、きちんと着こなしているが故に特筆すべき部分が限られてしまう。
言うなれば「得点高いこた高いけどありきたり」というわけだ。
よって、本人たちの個性以外は一般に知られる着物の美点しか残っていないため、ぶっちゃけ何も書けん。着物姿は着物姿だ。
ああそこ。「どうせ翠星石びいきだろ」だなんて野暮なこと言うなよ。真面目に考えてももう書くことなかったんだよ。
121名無しさん@ピンキー:2006/01/01(日) 03:57:06 ID:tMGzeKtj
「な、直ったですよ」
「あ、ああ……すまないな」
「……………………」
「……………………」

メガネの修復が終わったものの、どちらも先に動くのはどことなく憚られるようである。
実に初々しい光景だが、生憎とそれを微笑ましく眺めるであろう住人は今の桜田家にはのりしかいなかった。

「「終わったのなら離れたらどう?」」
「「ひぅっっ!?」」

紅蒼、目的はやや違えどそのための手段はほぼ同じ。
しかしその手段が若干ながらジュンたちの好感度を上げていることに気付いていない。
そして今回に限っては、若干どころではない結果を招いた。

ビリッ!!

咄嗟に飛びのいた翠星石が椅子の背に袖を引っ掛けそのまま破ってしまったのである。

「あぅ〜〜〜〜〜……………………」
「お、おい、大丈夫か?」
「み、見るなですぅ!この大ボケスケベ之助ぇ〜っ!!」
「いたっ、いたた! 如雨露で殴るな!
 って、ああコラ泣くなってば。わかったわかった、さっきのお返しっちゃ何だけど、今度は僕がそれ直してやるよ」

言って、翠星石を抱きかかえて自室へ向かうジュン。涙目になりつつもどこか嬉しそうな翠星石。

「ちょっ、待ちなさへぶっ!!」

十二単。
単(ひとえ)の上に袿(うちき)を重ね、さらにその上に唐衣(からぎぬ)と裳(も)をつける服装。要するにやたら重ね着な和服。
激しい運動には向いておらず、絡まると当然転ぶ。
122名無しさん@ピンキー:2006/01/01(日) 03:58:14 ID:tMGzeKtj
「真紅、その格好じゃ無理だ。僕が行ってくるから焦らないで」

蒼星石が軽装の浴衣を翻して颯爽と出て行く。

「だ、だいじょうぶなの真紅?」
「…………ねえ雛苺」
「うぃ?」
「今度、ドレスを交換してみないかしら……」
「……うにゅ? え? あれ? しっ、しんくー、泣いてるのー!?」

今回、自分の持ち味を活かして唯一成功しなかったのは一番張り切った真紅であった。



ところで、そんなすちゃらかなやり取りが行われた居間とは別の部屋では……

「う〜ん、真紅ちゃんはああ言ったけど、やっぱりもっと可愛らしいのの方がジュン君も喜ぶわよね。
 お人さん形用の振袖は翠星石ちゃんが着ちゃってるし、紅い振袖も布地もウチにはないし……
 あ、急いで布地を買ってきてジュン君に縫ってもらえば……
 あぁ〜、お正月じゃお店開いてないしジュン君が縫ったんじゃジュン君を驚かせられないわよねぇ……」

自分のお披露目のことはまったく考えていないのりの姿があった。まあ本人が楽しいのならばそれで良いのだろう。
ちなみに家の外では巴が新年の挨拶に来たところであり、この後のりと雛苺の着せ替え人形にされる運命を辿るがそれはまた別の話。
なお、ジュンの部屋の中ではさらなる展開になりつつあったが、それはオッドアイ妹により冷然と防がれた。

('A`)<時間なくてそうそう簡単にAAなんて描けねーよ・・・
123名無しさん@ピンキー:2006/01/01(日) 03:59:01 ID:tMGzeKtj
あとがき。
正直クリスマスだけの一発ネタのつもりだったのにもう三作目……
それにしてもSS総合スレなんてあったんだな。
存在知らないままこっちで書き始めちまったが、今更移行するのも中途半端なんだよな。
エロなし話でもこっちで書いてていいんだろうか?
いや、いずれ書くかも知れんけどここまで来るとむしろ無い方がいい気がしてきた。エロ書くの苦手だし。
124名無しさん@ピンキー:2006/01/01(日) 04:21:04 ID:6ePcrheU
GJです!
俺は別にいいと思いますよ。
125名無しさん@ピンキー:2006/01/01(日) 05:35:47 ID:a1qYEGqR
新年早々GJ!
投下先に関しては、職人さんの判断で決めればいいと思いますよ。
向こうにも普通にエロ投下されたりするし。
126名無しさん@ピンキー:2006/01/01(日) 08:12:18 ID:kAxWx8EU
GJ!!!!!
そして明けましておめでとうゴザイマス!

あなたのジュン翠マジでファンです!最高です!
127名無しさん@ピンキー:2006/01/01(日) 10:45:47 ID:v75d+MgF
ツンデレGJ!!
128名無しさん@ピンキー:2006/01/01(日) 11:13:14 ID:G/R2ZjH8
真紅…(´・ω・`)
129名無しさん@ピンキー:2006/01/01(日) 11:25:41 ID:c/FHgJng
( ;´Д`)ハァハァ
130一応、水銀燈派 ◆z5NNyuvtc6 :2006/01/01(日) 14:35:15 ID:GqygZdq7
>>103続き

気をとられていると、再び真紅に唇を奪われた。
しばらくして、真紅の舌が僕の唇を割ってきた。

「んっ……」
「……しん、く……んぁっ」

ただ触れ合うだけでも気持ちよかったのに、ここまでやられてしまうともう駄目だ。
少しずつ躊躇いが溶けていくのが分かった。
真紅の舌を迎えるように僕も舌を動かしていく。

「むぅっ……くちゅっ」
「あぁ、むっ……れ……る」

真紅の舌が少しずつ僕の奥まで入ってくる。
僕はそれを迎え、真紅の舌に自分の舌を絡ませた。
互いに舌を絡めあう。
粘ついた音が響き、僕の脳を弛緩させていく。
いつしか、二人で互いを求め合うことに夢中になっていた。

「あむっ……んあっ……」

僕は真紅の背中に手を回し、強く抱きしめた。

「……っ……ふぃ、たぁい……わ」

ごめん。と言おうとした瞬間、首筋に衝撃が走った。
言葉を飲み込み、視線を移した。

「んっ、れろっ……ちゅっ」

翠星石が僕の首筋を舌を這わせていた。

「……真紅ばっかに良い思いはさせないですよ」

131名無しさん@ピンキー:2006/01/01(日) 14:40:26 ID:6ePcrheU
( ;´Д`)ハァハァ
132名無しさん@ピンキー:2006/01/01(日) 18:31:09 ID:G/R2ZjH8
>>130
続きキタ━━(゚∀゚)━━!!!
133前スレ946:2006/01/01(日) 20:27:31 ID:oToZZcWf
 PM9:00
 一触即発状態のダイニングで、ジュンは真紅でも翠星石の隣でもなく、雛苺の隣で食事を終え、自室に入ると、そのまま泥のような眠りについた。
 彼は疲れ果てていた。
 いくら休んでも癒される事の無い疲労だった。
 その寝顔を見つめる人形たちの表情はまちまちだったが、やはり彼女たちは9時になると、それぞれの鞄に入り、それぞれ眠りについた。

 AM0:05
 一つの鞄の蓋が開いた。
 翠星石。
 夢の庭師の名を持ち、人が誰しも持つ「自我の樹」に養分を与える事の出来るドール。
 
 ジュンの寝顔は苦悶に満ち、息は荒く、何かから逃げようとするかのように身体をくねらせ、誰が見ても悪夢の真っ只中のようだった。
 今日に限った事ではない。ここ数日、彼は眠りの度にずっと悪夢に苛まれている。
 もっとも翠星石は、彼の夢世界で連日繰り広げられている、三人の魔宴の事までは知らない。
 しかし、ここ最近、ジュンの様子がおかしい事は、いずれの人形たちも気付いていた。
 事態は静かに、蒼星石の危惧した通りになりつつある。

 翠星石は人工精霊を召還し、ジュンの夢へと続く扉を開けると、おもむろに飛び込んだ。
 彼の変調は、その精神的なものに由来するのではないかと、夢の庭師としての勘が判断した行動だった。
134前スレ946:2006/01/01(日) 21:14:06 ID:oToZZcWf
「んむぅーー、あのチビチビ人間め、一体どこにいやがる、さっさと出て来やがれですぅ」
 独り毒づく翠星石は、その瞬間気付いた。

(・・・・・・・・くさい。何ですか、この臭いは?以前ここに来た時は、こんな厭な臭いはしなかったですぅ)

 翠星石は、懸命に嗅覚を殺しながら、徐々に悪臭の強くなる方へと進んだ。
 この、ただならぬ臭いの根源にこそ、ジュンの本体がいるという確信が彼女にはあった。 
 そして翠星石は、ついに彼、桜田ジュンを発見した。

 彼はいた。
 あるいは地平線、あるいは水平線、あるいは雲海の彼方から伸びる鎖に四肢をつながれ、その全身に8人の裸女がまとわりついていた。
 唇に巴が取り付き、
 右乳首にのりが取り付き、
 左乳首に巴が取り付き、
 首筋に巴が取り付き、
 背中にのりが取り付き、
 菊門に巴が取り付き、
 最後にペニスの両側から、巴とのりが二人同時に取り付いている。

 翠星石は不意に気付いた。
 この臭いは、汗の臭いであり、涎の臭いであり、精液の臭いであり、愛液の臭いであり、それらの臭いの混合臭を数十倍、数百倍に濃縮したものであると。
135前スレ946:2006/01/01(日) 22:05:56 ID:oToZZcWf
「ん・・・・・・・っひぃ・・・・ふひゃあ・・・・・・ぁぁぁぁぁ・・・・・・!!!」
 ジュンはもう声も出ないようだった。
 巴とのりは、普段の様子とはうって変わった乱れ様で、ジュンの身体を貪り、舐めすすっていた。
 それだけではない、さっき顔を伏せたのりが、顔を上げると巴になり、その巴が振り返るとのりになり、8人全員が巴になったかと思えば、8人全員が一体誰なのか分からない、巴とのりの中間の人格になる瞬間もあった。
 彼女たちが舐めまわす少年の身体は、少しずつだが、徐々に溶け始め、二人の少女はさらに歓喜の表情を見せ、その白い液体を夢中になって、一滴残らず飲み干そうとしている。

 翠星石は、その悪臭すら忘れて、呆然と立ち竦むしかなかった。
  
136名無しさん@ピンキー:2006/01/01(日) 22:12:25 ID:G/R2ZjH8
GJ!…でもsageましょうや。
137前スレ946:2006/01/01(日) 23:08:26 ID:oToZZcWf
「スッ、スッ、スッ、・・・・・・スイドリームッ!!!」
 その瞬間、翠星石の人工精霊が唸りを上げてジュンたちに襲い掛かった。
 普段はホタル程度の発光物質にしか見えない精霊が、まるで主の想いがそのまま乗り移ったかのように、まさに紅蓮の炎となって牙をむく。
 8人の妖女たちは、悲鳴すら上げる暇も無く、たちまちのうちに消し炭と化した。
 翠星石が嫉妬に任せて、それほどの高温で精霊を操りながら、ジュンが火傷一つ負わなかったのは、まさに奇跡としか言いようがない。
「ジュン!ジュン!!しっかりするですっ!!いま助けてやるですぅっ!!」
 返す刀で、両手両足を縛る鎖を焼き切ると、白濁液にまみれた彼の身体を翠星石は抱きとめ、ジュンに負担を掛けないようにゆっくりと地上に降下し始めた。

「・・・・・・・お・・・・・ね・・・え・・・ちゃ・・・・ん・・・・・・ど・・・こ・・・・?」
「ジュン!!チビチビ人間!!もう、もう大丈夫ですぅ!」
「・・・・・・・な・・・・・ん・・・・・で・・・・・も・・・う・・・お・・・・・・・わ・・・・・り・・・・?」
「え・・・・・・・・・・・・・・・・・・?」
「・・・・・ま・・・だ・・・・・・・・し・・・・・て・・・・よ・・・・・・も・・・・っと・・・・・も・・・・っと・・・・・・」
「・・・・・・・・・・・ジュン・・・・・・・・・・・・?」
「・・・・・か・・・・・・し・・・・・わ・・・・・ば・・・・・・も・・・・・・」
「・・・・・・ジュン・・・ジュン!・・・ジュン!!」
138第二話32 ◆823J6XQFHo :2006/01/01(日) 23:23:01 ID:pFrb72Ck
変なモン投下します
怒らないで下さい…


プロローグ

 ゐつもの昼下がり。
 此処は桜田家のリビング兼薔薇乙女の社交場である。
 今更説明も糞も無いが、皆で紅茶を楽しんだり、時には闘争したりする場だ。
 取り敢えず今は平和そのものであり、各々が楽しい時間を過ごしていた。
 が……そこへ恐慌状態の真紅が乱入した事で、事態は一変する――。
139明日も発情期、明後日も。 ◆823J6XQFHo :2006/01/01(日) 23:23:58 ID:pFrb72Ck
 ドアの音がした。
 同時に轟く、ガタリ、と言う大きな音。
 皆が一斉に其方を向くと、伏した第五ドール真紅の姿。
 場の空気が一瞬、凍り付く。
「真紅ッ!?」
 逸早く駆け寄る蒼星石。
 倒れた真紅を抱き起こし、呼びかける。
「どうしたです!? しっかりするですよ!」
 半歩遅れた翠星石が青褪めつも、揺さぶりながら叫ぶ。
「……ったわ」
「!? 何ですか? 聞こえねえです!?」
「……見てしまったのよ」
「見たって、何を見たんだい真紅!?」
 慄く双子と、その背後から心配そうに覗く雛苺と金糸雀。
 だが、真紅は場の状況とは不釣合いに、頬を朱に染めながらこう言った。
「見てしまったのよ。JUMがその……マ、マス……マス……」
140明日も発情期、明後日も。 ◆823J6XQFHo :2006/01/01(日) 23:25:44 ID:pFrb72Ck
「ゲェーッ! マジですか!? あのチビがマス掻きなんて」
「その言い方ははしたないのだわ翠星石!」
「ひぃ!? ゴメンですぅ!」
「J、JUM君が、お……オナニーを」
「蒼いのも止すのだわ! せめてマス……マス……」
「もうマス大山か増田キートンで良いのかしら! 乙女はそんな事口にしないんだからッ!」
「あああ……私は此れからJUMとどんな顔をして会えばいいの……」
 あたふた騒ぐドールズ。まさに周章狼狽。
 されど、その中に一体……場の空気を理解せぬ者が居たッ!

(うゆ……みんなの言ってるコトが良く分からないのよ)
 雛苺だッ!
(そうだ……! JUMに聞けばいいのよ!)
 首をかしげながら、リビングから廊下に出る。
「あれぇ、何処へ行くのかしら雛苺〜!?」
 一人気付いた金糸雀に声に振り返り、

「“おなにー”が何だかJUMに聞いてくるの〜」

 と言って奴は走り去ったッッ!!!

「マズイのかしるあぁぁぁ――――ッ!!?」
141明日も発情期、明後日も。 ◆823J6XQFHo :2006/01/01(日) 23:26:53 ID:pFrb72Ck

 そのころ、JUMの部屋――。
 彼は真っ白に燃え尽きていた。
 elegantlyにオナニーしてmoodilyにザーメンをブッ放したのを真紅に見られたが故である。

(終わりだ……)

 おまけに、オカズは真紅の無防備な寝顔の写真(寝てる隙にデジカメで撮った)であった。
 薔薇乙女全員の写真でローテーションしている内の一枚に過ぎないが……。

(ふ……僕のペ○ニスを見て怯えた顔でイッてしまうなんて……僕はヘンタイだ)

 JUMはつい数分前までの光景を追想し、自嘲する。
 だがこの姿さえ虚勢、空元気で、本当はこんな事を考えるほど心の余裕は無い。
 内心、他のドールに知れて、それから自分がどう見られ、扱われるかが心配で仕方ないのだ。
 そこへ雛苺がやって来た……。

「JU――――N!」
 助走を付けたジャンプでJUMの膝に乗り、にっこり笑顔を見せる。
「はは……また抱っこか? 空気読めないチビだな……」
「えへへ……あのねー、ヒナJUMに教えて欲しい事があるのよー」
「教えて欲しい事……?」
「JUM、オナニー教えてなのー」


『何イイィィィィッッッ!!!??』
142名無しさん@ピンキー:2006/01/01(日) 23:28:48 ID:pFrb72Ck
憤怒を覚えてやってしまった
反省はしているがまだ続く  orz
143名無しさん@ピンキー:2006/01/01(日) 23:33:59 ID:v75d+MgF
お前はザ・フューリーかよwwww
GJ!!
続き激しくキボンヌ
144名無しさん@ピンキー:2006/01/01(日) 23:36:48 ID:tMGzeKtj
うん、とりあえず何に対してどういう憤怒を覚えたのか、
そしてその憤怒がどう作用してこの展開に至ったのか微細繊細事細かく説明願おうか
後  学  の  た  め  に
145晒し首 ◆GJolKKvjNA :2006/01/01(日) 23:43:29 ID:lVDecxy8
はぁ…どうしよう…恥ずかしいな…
もうすぐジュン君が帰ってくる…きっとまず最初は驚くんだろうけど……

僕はいつのもように桜田家の細々とした用事をしていると、
ガチャンと鍵を開ける音が聞こえた。のりさんはまだクラブがある。
という事は……ジュン君か……

ジュン君は迷いもせず、まっすぐリビングへやってくる。
そして部屋に入ると、僕の名前を呼んでくれるんだ…

「蒼星石……どこ行ったんだ……?」
ジュン君はいつも、ソファから見えるシルクハットで僕がいるかどうかを確認する。
今はかぶっていないから…きっと…ジュン君には僕が分からない。

「おーい……今日は来てないのか…?」
僕がいなかったら二階に行って、翠星石が来ている事を知るだろう。
そうなれば…どのみちばれるか…
騙すのも気分が悪いし…


「……来てるよ…」あくまで平静を装う。



「っておい、お前…その格好……」
僕は自分の目を疑った…
「うん……少し汚してしまって…のりさんの赤ちゃんの頃の服をわざわざ出してきてくれて……
その…せっかく出してもらったのに、着なきゃ悪いと思って…その…今…だけ…すぐ…脱ぐから…何も言わないで…」
と言って蒼星石は真っ赤になって俯く。

蒼星石が今身にまとっているのは、いつもの少年服ではなく、ピンクのフリルが付いたブラウスとそれとまたお揃いのミニスカート
の…とにかくよく分からんが、可愛らしいドレスだった。僕は覚えていないが、恐らく姉ちゃんの余所行きの服だったのだろう。

当然の事だが、似合う。いつもあの格好の所為か、こういう女の子らしい格好をされると、余計にクる。
っていうか姉ちゃんグッジョブ。今度は一緒に買い物に付き合うよ。

そんな事を思いながら蒼星石の頭の先から足の爪先まで食い入るように眺めていたのに蒼星石は気が付いたらしく、

「見ないで…」と小さい震えるような声で言い横をプイと向いてしまう。

そう言われると余計に見たくなるのが男ってものなんだが…相変わらず男装している割には男心が分かっちゃいない。
ぼくは横目で蒼星石を見続けることにする。

……
………
やっぱり可愛い…僕は頬が自然と緩むのを感じた。
146晒し首 ◆GJolKKvjNA :2006/01/01(日) 23:44:59 ID:lVDecxy8
実は僕と蒼星石は、先日身体の関係を持ってしまった。そして僕は二人でやるオナニーと称して、
度々若干及び腰の蒼星石を、一応双方合意の上で犯し続けた。
まぁ…蒼星石はセックスをしているなんて意識は無いのだろうし、その意味も知らないだろうけど…
これがまた可愛く乱れてくれるのだ。

そして彼女はその時以外は全くもってクール極まりなく、そのような関係が僕らの間にあることを、
微塵も感じさせない。

一方の僕は彼女に脳髄まで蕩けてしまいそうなほどにヤラれてしまい、
気が付けばいつまたそのような状態になれるか、どうやったら彼女の可愛らしい一面を見れるのか…という事ばかり考えていたが…
まさかこのような機会が訪れるとは…あぁ、もう…姉ちゃんグッジョブ!

蒼星石はいつものように洗濯物をたたみ終えると、膝を抱えて…所謂体育すわりの格好で座り込んでしまった…
「なんでそんな格好で座るんだ?」いつもなら、きっちりと両膝を揃えて座っているのだが…

「え…?恥ずかしいし…足元がすーすーして…その…スカートに慣れないからちょっとでも温まろうかと…」そう言って、更に身体を小さくする。
まぁもっともな考えではあるのだろうが…

実は下着が見えている…本人は普段ズボンを穿いている所為で、
スカートを穿く時の注意点について全く知らないようで…その…丸見えなのである…
少し足の位置を変えただけでもくにゃくにゃと動くそこに、僕の視線は釘付けになる。

この光景は健全な青少年にとって、楽園に近いものだった。
だが本当の楽園にはまだまだ遠い。僕はゆっくりゆっくりと、蒼星石の背後に回り、そして…

「わぁっ!」
背後から胸を小さな鷲掴みにする。
「ちょっとジュン君…な…なんなのさ…?ま…またなの?」
僕は返事もせずにくにゅくにゅと蒼星石の胸の形を変え続ける。

「や…やだよぉ…昨日もしたばかりじゃないか…!!」
「昨日は昨日。今日は今日。俺は今したい気分なんだ…二人でオナニー…」そう言って耳たぶを尼噛みする。
ふわんふわんの感触が唇に心地よい。
耳が弱いのか蒼星石は。ひゃあっと可愛い声を立てる。


「だけど…もうすぐ皆…起きるよ!真紅だって上にいるんだし…もし何かの用事で降りてきたりしたら…
彼女の言によると、洗濯など以外の用件で、お父様からもらった衣服を脱いだ姿を
他のドールズに見られるのはあまり好きではないらしい…
何故かはあまり言いたがらないが、恐らく彼女自身の持つコンプレックスに関与する問題なのだろう。

「大丈夫。蒼星石…Nのフィールドへ行こう。そこなら…幾つもの世界があるのだから…他の姉妹たちには見つからない。」
「いや…でも他の姉妹たちは…誰かがNのフィールドに入った事は…分かるよ?」
「大丈夫!絶対大丈夫!!」僕は鼻息を荒くして豪語した。
どのみち蒼星石がNのフィールド行きを断った時は、ここでするつもりだった。
聡い蒼星石もそれを見抜いていたのか、せめて見つかりにくいNのフィールドでする事を、仕方無しに承諾した。
147晒し首 ◆GJolKKvjNA :2006/01/01(日) 23:47:19 ID:lVDecxy8
件の鏡を用いてNのフィールドへ入り、制服姿になった僕は、たくさんの扉があるこの不思議な空間を見渡した。
蒼星石を両腕に抱えながら。
…やわらかいなぁ…もういっそ…今ここで…

そんな邪念が頭をよぎったが、彼女の凛とした声が僕を呼び覚ます。

「ジュン君…どの扉を開けるかは…君に任せるよ…はぁ…」
僕は自分の直感のみを頼りに、ある1つのドアを目指す。
「よし、じゃあ…あの扉に行くぞ!蒼星石!!」
「…好きにしたら……?はぁ…」


そこはピンク色の照明に彩られた不思議な場所だった…
部屋にはベッドが今まで見たことの無い位大きなベッドが1つぽつんとあった…
そして部屋はどの壁を見回しても僕たちの姿が映っている。

「ここは第21459世界だね…」蒼星石がキョロキョロと辺りを見回す。
「…凄く大きなベッドがある…僕ら姉妹が全員寝ても、まだまだ足りるくらいの…」

ぽふっという音をさせて、蒼星石がベッドに腰をかけ、足をぷらぷらさせる。
「不思議な世界だね…僕こんな世界に来たことないや…1つの部屋みたいだし…」

「いや…俺も……」
っていうかここは…やっぱり…ああいう所なのかな…来た事がないから分からないけど…

僕正直者すぎだな…
そう思いながら僕は僕の学ランのボタンを一つ一つ外し始める。
ぷちん、ぷちんという音に、蒼星石が気付く。

「覚えてたんだ……?」蒼星石が残念そうに言う。
「そんなに嫌か…」僕が眉を潜ませると、途端に手を振り首を振り、
「うぅん…毎日だと…その…腰が痛いだけ…」と否定する。

「大丈夫。痛くないようにするから…」
「いつもそう言ってるよ…ジュン君…」

嫌がる仕草を見せ続ける蒼星石の腕の自由を半ば強引に奪い、そのまま一気に海のようなベッドに押し倒す。
蒼星石は最初苦い顔をしていたが、すぐに何かに気付いたかのように、目をかっと見開いた。
148晒し首 ◆GJolKKvjNA :2006/01/01(日) 23:50:41 ID:lVDecxy8
>>42
の続きのような物です。一応今までの流れは書いてるんで前の読まなくても全く構いません。

はっきり言ってこの話は繋ぎの話なので、エロ描写は皆無です。それでも良いのなら、
駄文にお目を通していただけると幸いです…

って本当にここ活性化してますね…皆さんGJです。
149名無しさん@ピンキー:2006/01/01(日) 23:54:56 ID:6ePcrheU
なんだ今日は・・・神々が降臨なされておられる・・・GJです
150名無しさん@ピンキー:2006/01/02(月) 00:13:03 ID:2Xd7J3nj
「マスター! 僕のパンツをどうしたの!」
「繕っておいたよかずき!」
「そんな!」
「マスター! 僕の帽子をどうしたの!」
「ウルトラハットにしておいたよかずき!」
「そんな!」
「マスター! 僕の鞄をどうしたの!」
「ツイン・イオン・エンジンじゃー!ドドドドド!」
「すごいのー」
151名無しさん@ピンキー:2006/01/02(月) 00:37:13 ID:ve5gqqUZ
( ;´Д`)ハァハァ
152前スレ946:2006/01/02(月) 00:38:25 ID:9mu3tG5y
 ジュンの身体を静かに地上に横たえると、翠星石は混乱する自分の頭の中を、必死になって整理し始めた。

 あの、たまらなく淫靡な巴とのりは、確かにジュンの精神が生み出したイメージだった。
 そして、そのいやらしさも彼の思春期独特の性欲の表れだとすれば、全然納得は出来る。
 しかし、それでは、この鼻を突くような異臭は?
 たかだか14歳の童貞坊やの想像力だけで、あれほどまでの悪臭が、世界を覆い尽くす事が可能だろうか?
・・・・・・・しかし、しかし、今の翠星石には、夢の庭師として当然浮かぶはずの数々の疑問が、全くどうでもいい、取るに足らないものに思えた。

 ジュンが、自分以外の女性と行為に及んでいた。
 しかも、相手は実の姉と、かつての幼馴染み。

 確かに、現在進行形のニートであるジュンからすれば、性欲の対象とするには打って付けの存在かもしれない。何故なら彼女たちは、いま彼が社会的に接触を持てる唯一の女性たちなのだから。
 でも・・・・・でも・・・・・・・翠星石からすれば、やはり納得できる事ではない。
 しかし・・・・・・・・・・・・。
 
 翠星石はむりやり考え方を捻じ曲げてみる。
 ジュンが最後に言った一言。
 自らへの責めを乞う、あのマゾヒスティックなあの発言。
 もし彼が、何らかの想いを以って、のりと巴を選んだのではなく、単なるマゾ的な性的欲求のイメージとして二人のイメージを使っただけなのだとしたら・・・・・そこには愛は存在しない。
 ならば、まだ余地があるのではないか?
 のりでも巴でもなく、真紅でも雛苺でも蒼星石でもなく、自分こそを、この翠星石こそをジュンに選ばせる余地が。
 そう思った瞬間、彼女はジュンの頬を思い切りビンタしていた。
 
153晒し首 ◆GJolKKvjNA :2006/01/02(月) 00:49:04 ID:Kv15SQ12
>>147の続きです
「て…天井にぼ…僕達が映ってるよ!」
「当たり前じゃないか、鏡張りなんだから…天井だけじゃないぞ…」
そう言うと蒼星石はくるくると左に右に顔を動かす。
「あっ…本当だ……ねぇ…人に見られてるみたい…止めない?…それかどこか別の世界で…」
「止めない」そう言うと僕は蒼星石の首筋に噛り付き、軽く吸った。彼女のからだがピクンと小さくはねる。
「やっ!!そ…そんないきなり…うぁ……」

「例え誰かに見られていても…悪いことをしている訳じゃ無いんだから…良いだろ?」

「そうだけど…うん…あ……でも…服脱がなきゃ…出来ないよ…?」
そう言って蒼星石はフリルのついたスカートの裾をつまんではたはたとする。

「…脱がなくても良いじゃないか…可愛いぞ……その格好…」
「!…だ!駄目だよ、これはのりさんの物なんだから…汚しちゃ…だ…ひゃっ」
力説する蒼星石を無視し、服の上から乳首を掴んだ。

「服の上から触られるのも、いつもと違って良いだろ?
 …そ、それに…こんな可愛い格好したお前の事…もっと見ておきたいんだよ…」


「………ジュン君は…可愛らしくて…女の子らしい子が好きなの?」
「ん?あぁ…何当たり前の事言ってんだよ…」そう言って僕は蒼星石の小さな身体をきゅっと抱きしめる。
その所為でこの時、蒼星石の顔が見えなかった…

「でも…僕…似合わないよ…だから…早く…」
「…似合ってるよ。」
「似合ってない。」
「似合ってる。」

蒼星石はけっこう意固地になる事がある…
「…はぁ……どう言えば…分かるんだ…?あのな、翠星石はいつもドレス着てて、あいつは一応似合ってるだろ?
 それじゃあ同じ顔したお前はどうなんだ?似合ってない訳無いだろ…?」
154晒し首 ◆GJolKKvjNA :2006/01/02(月) 00:50:00 ID:Kv15SQ12
……もぅ……好きにすれば…」
そう言って腕を投げ出して膨れっ面になった蒼星石は何もかも諦めた様にぷいと横を向いてしまう。
こんな仕草をしていても、蒼星石はセックスの時には、普段からは考えられないような声で可愛く鳴いてくれる。

時には目に涙を溜めてでも、痛みに耐えてくれる。稚拙な僕の愛撫にも、精一杯反応を返してくれる。
好奇心からきたこの気持ちも、今は愛しさに変わっている。

だけどきっと…蒼星石はそんな気持ちを僕には抱いていなくて…僕は蒼星石を半ば騙す事によって、手中に収めることに成功している。

そして…本当の気持ちは…今更きっと伝えられない…もし真実を知ってしまったら…


僕らの関係は…どうなってしまうのだろうか…?
蒼星石を抱くとき、嬉しさもあったが、何よりこの不安感が僕の胸にこみ上げるのだった。


「ジュン君…?」全てが終わった後、蒼星石が僕の顔を見つめる。
「何…?」
「辛そうな顔をしてる…どうかした?僕…何かした?」
「いや…別に何も……今日も…いや今日は一段と…その……可愛かったぞ…」


「…ばかぁ…いや…その……ありがとう……」そう言って、余程辛かったのか蒼星石はそのまま寝息を立て始めた。
確かにピンクの可愛らしい衣服を纏った蒼星石は、いつもと様子が違って見え、まるで花嫁のようだった…
…で、結局その姿が余りにも愛らしく、コスチュームプレイのような物を強要させてしまったが…

ここは僕達以外誰もいない世界。現実と流れの違う世界。

僕はまだ触れる事を許されない蒼星石の唇を見つめ、この甘美な世界の空気を味わい、暫しの眠りに付いた…
155晒し首 ◆GJolKKvjNA :2006/01/02(月) 00:53:55 ID:Kv15SQ12
二話目はこれで終わりです。なげっぱですみません。
ですが口を使うプレイが未だに出来ない以上、
Hシーンも前回とそう変わらない物になると思い、
省きました。脳内補完でドゾ〜

とりあえず今回はNフィラブホ化が達成できましたので満足です。
ラブホの雰囲気が古いのは、JUMのイメージの中の産物だからです…きっと…

でも蒼は最初にMかSかどっちにするか決めないと、どっちつかずになりますね…本当…
JUMと絡ませるのやっぱムズイっす…
156名無しさん@ピンキー:2006/01/02(月) 00:57:35 ID:SxizcpIu
二人でオナヌーGJ!!
157前スレ946:2006/01/02(月) 02:02:13 ID:9mu3tG5y
「とっとと起きやがれですっ!!このニート野郎のチビチビ人間っ!!」
 一発、二発、三発、まだ意識がハッキリしているようには見えない。
「スイドリームッ!!」
 翠星石は如雨露を水で満たすと、その冷水をジュンの頭からぶちまけた。
「・・・・っっ!!!! っべたぁぁぁ!!!!」
「やっと気が付きやがったか、このスットコドッコイですぅ」
「なっっ・・・・・何するんだよイキナリッ!?」
「何するもクソも無いのですぅ!この変態野郎のチビチビ人間っ!!」
「へっ、変態っ!?寝てる人間をわざわざ叩き起こして、なに訳の分からない事言ってんだよっ!!」
「お前の周りをよく見るですっ!」
「なっ!? 周り?」
 ジュンは周囲をキョロキョロ見回し、ようやくここが現実ならぬ世界である事に気付いた。
「ここは・・・・・・・・・・・・・?」
「お前の夢の中ですぅ」
「夢の中・・・・・・・・・?」
「そうですぅ。正確に言えばお前はまだ眠ったままですぅ」
「・・・・・・・・・ちょっ、ちょっと待てっ!!それじゃあ、お前まさか!!?」
 この時、ようやくジュンの意識活動が正常に作動したようだ。いまこの瞬間、この翠星石がここにいるということは・・・・・・・?

「はいです。しっかり見せてもらったです。あの、お前のいやらしい、口に出すのも憚るような、変態な夢を」
「うわあああああああああ!!!!!!!!!まてまてまてまてぇっ!!!!!お前、プライバシーの侵害だぞぉっっ!!!」
「そんなの知らないですぅ。とにかく私は現実世界に帰ったら、お前の人間関係全部に、ただひたすら言いふらしてやるだけですぅ」
「ふっ、ふざけんな、この性悪人形っ!!」
 ひたすら慌てるジュンを前に、翠星石はニタリと笑う。
「性悪人形ぅ?そんな口の利き方がまだ許されると、本気で思っているのですかぁ?」
「うっ・・・・・・・・・!」
「翠星石さま、何でも言う事聞きますから、この哀れなチビ人間をお許し下さいって言いやがれですぅ」
「ふっ、ふざけんなっ!!この性悪人形っっっ!!!!」
「ふざけてなんかないですぅっっ!!!」
 翠星石の予期せぬ逆ギレは、瞬間ジュンの毒気を抜いた。
「私は本気ですぅ。もう誰が何と言おうと、お前が生きている限り、生き恥をかかせ続けてやるですぅ。これはもう決定事項なのですぅ」
「・・・・・・・・・・・・ホントに本気なのか・・・・・・・?」
 翠星石は、わざとらしく大きな溜め息をつくと、眼前の少年に最後のカードを切った。
「・・・・・これ以上疑うんなら、もう交渉は決裂ですぅ。明日という日をせいぜい楽しみに生きやがれですぅ」
 夢の扉に向かって飛び立とうとする翠星石。
 その瞬間、ジュンの心が音を立てて折れた。
「分かったぁ!!分かったから・・・・・・・待って!待ってくれよ!翠星石!!」
158前スレ946:2006/01/02(月) 02:50:34 ID:9mu3tG5y
「すいせいせきぃ・・・・・・・・・?」
「え・・・・?」
「呼び捨てにしていいと誰が言ったですか?」
「うっ・・・・・」
「だ・れ・が・言ったですか?」

 ジュンは俯いた。もう、自分自身気付いていた。己の心がすでにして折れてしまっている事を。そして、自身の中のマゾ的な素養が、その屈辱を必死に正当化しようしているという事も。
(いまコイツには逆らえない)
 それはもう、自分自身への至上命令だった。

「・・・・・・・・・・・・さま」
「は?」
「・・・・・・・・・石さま」
「聞こえないです。もっとハッキリ言いやがれですぅ」
「・・・・・・・・星石さま」
「聞こえないですっ!!全っ然聞こえないですぅっ!!」
 予期せぬ怒号に、ジュンはさらに慌てた。その狼狽が彼に最後のプライドのひとかけらを捨てさせた。
「翠星石さまっ!!」
「はいです」
「えっ?」
 先ほどの一喝とうって変わって、普通に返事を返された事で、思わずジュンは伏せていた自分の視線をあげる。
 そこには、勝ち誇った笑顔で、言葉の続きを催促する翠星石がいた。
「呼ばれたから仕方なく答えてやったです。とっとと、その続きを言いやがれですぅ」
「・・・・・・・・・・・・翠星石さま、何でも言う事聞きますから、この哀れな・・・・・・・・チビ人間をお許しください・・・・・!」

「んっふっふっふっふっふーーー」
 翠星石は心底楽しそうな笑顔を見せると、ジュンに手を差し出した。
「仕方ね〜な、許してやるですぅ。・・・・・・・・ただし」
 その時、翠星石の笑顔はたまらなく淫靡なものに変わった。まるで姉や幼馴染みのような、あの表現しがたい笑みに。
「約束は守ってもらうですぅ・・・・・・・・!」
159名無しさん@ピンキー:2006/01/02(月) 03:10:39 ID:uR0gzxZp
ジュン・・・(´・ω・`)
160名無しさん@ピンキー:2006/01/02(月) 03:38:03 ID:BhUTJw7o
JUM……(;´д⊂)
161名無しさん@ピンキー:2006/01/02(月) 03:54:34 ID:FhvI2jAb
(`д´)立ち上がれジュン!今だ犯りまくれ!姉と巴にはMだが翠にはマルキ・ド・サドで逝きまくれぃ!!
162名無しさん@ピンキー:2006/01/02(月) 04:01:06 ID:yYBAhPgx
生意気な翠星石に逆ギレしたJUMが翠星石を虐待しまくる展開キボン
163名無しさん@ピンキー:2006/01/02(月) 08:27:51 ID:ve5gqqUZ
( ;´Д`)ハァハァ
164名無しさん@ピンキー:2006/01/02(月) 10:47:58 ID:SxizcpIu
羨ましい(;_;)
165名無しさん@ピンキー:2006/01/02(月) 11:17:51 ID:N7Bu2oNF
>>161-162
職人が書きづらくなる発言は控えるように。
166名無しさん@ピンキー:2006/01/02(月) 13:46:13 ID:eKwWk7CF
神職人だらけですな( ;´Д`)…ハァハァ
167僕犯人知ってます。:2006/01/02(月) 16:14:59 ID:12fzXK6K
>>87の続き
「何をってそりゃー・・・・なぁ」
ジュンは人形といっても一応女の真紅に面向かってそれを言う程の肝がなかった。
「・・・・・真紅・・ゴメン!!」
そう言うとジュンは紅茶をちょうど飲み終えた真紅を押し倒した。
この時ジュンには、疑問を解決するためではなく唯単に男としての欲望を果たしたいだけで、理性などほとんど残っていなかった。
「キャッ!」
ジュンは真紅の両手首を片手で掴み空いているもう片手で真紅のドレスを脱がし始めた。
「止めなさいジュン!!これは命令よ」
「・・・・・・・」
理性の残っていないジュンは真紅の言葉も耳に入らず唯息を荒げていた。
真紅は必死に抵抗をするも唯単に力だけならジュンのほうが圧倒的に上である。
「止めなさい・・・・ジュン・・・止めて」
真紅の声は段々小さくなり抵抗をしなくなっていった。
そんな真紅の目にはうっすらと涙が浮かび上がっていた。
黙々とドレスを脱がしていくジュン、少しずつ真紅の白い肌がジュンの目に広がっていった。


ハァ〜、今回はここまでと。
何か少しの間投稿しなかったらものすごい皆書き込んでるしw
ペースは遅いかもしれないけど、こつこつやっていきます。
168前スレ946:2006/01/02(月) 18:47:59 ID:9mu3tG5y
 それから翠星石は、ジュンを伴い、彼の夢世界から脱出すると、今度は自分の夢世界へとジュンを誘った。

 彼女がジュンに何を望んでいるか見当もつかなかった、と言えば、それは嘘に近い。 
 翠星石が、あの淫らな笑顔を浮かべた瞬間に、大体のところ察しはついていた。
 ジュンの胸の内に吹いていた風は、ただ一種類。新たなる責め苦へのかすかな期待と、そんな期待を浮かべる自分への絶対的な恐怖感。
 道徳的タブーと言う意味では、考えようによっては、幼馴染みや実の姉どころの比ではない。
 なにしろ相手は、人間ですらないのだから。

「何をグズグズしているです!とっととこっちに来やがれですぅ!!」
「いたいいたい!!そんなに引っ張るなよ!」
「そんな事言ってていいのですか?」
「え?何が?」
「ノロノロしてると、その分お仕置きがひどくなるですぅ。それとも変態のジュンには、そっちの方がいいのですかぁ?」
「・・・・・・・・・・・」

 やがて翠星石は、千畳敷はあろうかとも思える、雲の大絨毯へと降り立った。どうやらそこが彼女の目指す場所のようだった。
169おにく ◆c2/jkA8fG2 :2006/01/02(月) 19:49:58 ID:eKwWk7CF
 おにく>>26

(……おなにい、とは一体何なのですか……)
 翠星石は胸の内でそう呟いたが、それを口に出すような事は彼女のプライドが許さなかった。
いつも自分は物知りだと雛苺や金糸雀に自慢していたのに、このまま“分からない”と答えるのは格好悪い。
そんな可愛い気のあるプライドと雛苺による答えの分からない質問を前にして翠星石が下した返答は、
「チ、チビ苺ごときに教えてあげないのですぅ!」だった。
「えー、つまんないのー!」
 雛苺は先ほど、くんくんを見て発狂している真紅に無視された時よりも大きく頬を膨らませた。
「本当は知らないんじゃないかしらー?」
 金糸雀はニヤリと笑みを浮かべると、あざ笑うかのように翠星石を見た。
それを見た翠星石は立ち上がり、激怒して言った。
「知ってるですぅ! 翠星石は無知なチビチビ共なんかとは違うのですぅ!」
「じゃあ説明できるわねー?」
「当たり前ですぅ!」
「じゃあ、してみるかしらー?」
「…………」
 翠星石は唇を噛むと、悔しそうに押し黙った。両者は沈黙し、居間に響く物音はテレビの音と、真紅が暴走している声だけであった。
「喧嘩はやめようよー……」2人の様子を心配そうな目で見ていた雛苺が、仲裁に入った。
 雛苺に止められては、流石にこれ以上責め立てる訳にはいかない。
「……もう帰るかしらー」
 金糸雀はそう言うと、踵を返して窓から出て行ってしまった。
170 ◆c2/jkA8fG2 :2006/01/02(月) 19:50:33 ID:eKwWk7CF
 おにく

 金糸雀が帰った数分後、入れ替わるようにして遊びに来た蒼星石は、双子の姉と寄り添う形でソファーに座っている。
居間にはこの双子の姉妹の2人しか居ない。雛苺はお昼寝中で、ジュンは自室で勉強中、真紅も彼の部屋で読書をしていた。
翠星石は先ほどの言い合いでかなり機嫌を悪くしていたが、蒼星石が遊びに来た途端に一変して上機嫌になった。
 その様子を、実は帰っていなかった金糸雀が庭の茂みに隠れて見ていた。
蒼星石は懐から紙で包んであるアメ玉を2つ取り出すと、その内の1つを翠星石に手渡した。
「おじいさんからアメもらったんだ、いっしょに食べよ〜」
「あ、ありがとうですぅ……」はみかみながらも、翠星石は素直にそう呟いた。
その仕草はとても可愛いらしかった。
 その様子をじっと傍観している金糸雀は、2人がやけに機嫌が良さそうに思えた。
あの双子の姉妹は2人きりになると、いつもあんなにベタベタしているのだろうか。
「蒼星石、きゅうくつだから離れるのですぅ」
 翠星石はアメの包み紙を剥がしながら、自身とピッタリと密着している蒼星石に言った。
しかし蒼星石が離れる気配はなく、ついには翠星石と腕を組んでしまった。意地でも離れないと言わんばかりの妹を見て
翠星石は、しょうがないですね、と呟いてアメ玉を口に放った。この心地良い窮屈さをもう少し堪能していたい。
「……あ」蒼星石は呟いた。
「な、なんです……?」
「翠星石がメロン味のアメ食べちゃった……僕が食べたかったのに」
「早いモン勝ちですよ〜」
 翠星石は口の中にあるメロン味のアメを転がしながら、自慢気にそう言った。
 蒼星石はしょんぼりとうつむいて手元にあるイチゴ味のアメ玉を見つめた。
同じ色の包み紙に入っているため、包み紙を剥がさなければ中身が分からないのだ。
普段の蒼星石ならば、こんな子供のような無邪気な態度は取らないであろう。しかし翠星石と2人きりになって
安心し切った途端、互いに寄り添ったり交代で膝枕をしたりと、デレデレ状態になるのだ。それは翠星石も同様である。
 この間にも金糸雀は、普段は見れない双子の姉妹のじゃれ合う光景を、こっそりしっかりカメラに収めていた。
「翠星石〜……メロン味……くれない?」
「ダメですぅ〜、取れるモンなら取ってみるですよ〜♪」
 翠星石が満面の笑みを浮かべてそう挑発した直後、蒼星石は両手で翠星石の顔を掴んだ。
「!?」翠星石は驚き、慌てて何をするのかと言おうとしたが、その時にはもう自身の唇と双子の妹の唇が重なっていた。
 金糸雀は目の前の光景に唖然としているが、すぐにハッとしてシャッターを押した。
「んくぅ……」
 蒼星石の舌が自身の口内に割って入って来るのが分かった。翠星石はどうしていいのか分からず、されるがままに弄ばれている。
しかし、決して嫌な感触ではなかった。故に拒むようなことはしなかった。
くちゅりくちゅりと、淫らでいやらしい音が静かな居間に響いた。
 そして、濃厚なディープキスの終わりは唐突であった。
「――ぷはぁ……っ」蒼星石は翠星石の唇から舌を引き抜いた。
 心地良い感覚が唐突に終わり、翠星石は、とろん、とした目を蒼星石に向けた。
「……おいしい」
 蒼星石は満足気な笑みを浮かべて、翠星石から口移しで取ったメロン味のアメ玉を舐めていた。


171前スレ946:2006/01/02(月) 19:54:58 ID:9mu3tG5y
「それで!? ボクは一体あなたさまに何をすれば宜しいんですかい?翠星石先生さま?」
 半分ふてくされた表情で雲に座り込み、いかにも皮肉っぽい口調でジュンが喚く。
「こっ、この・・・・おバカァっ!!」
 その瞬間、ジュンの身体に落雷のような衝撃が走る。
「ひぃぃぃいいいいいい!!!!!!!!!」
 数秒間、気を失ったようだった。
 そして再び意識が覚醒した時、ジュンは自分の姿に呆然とした。

「いいですかチビチビ人間、今度そんなクソ生意気な口を利いたら、お前のここにある薄汚いものをちょん切って、口に詰め込んで縫い閉じてやるですぅ!」
「・・・・・・すいせいせき・・・・・・・・・?」
「分かったですかぁ!!分かったら『はい』と言うですぅ!!」
「はっ、はい!」
 そうなのだ。ジュンは忘れていた事があった。ここは彼女の、翠星石の夢の中なのだ。彼女の望んだ事は何でも叶う、文字通り「神」として君臨出来る空間なのだ。
 その証拠に、ジュンは自分が人形サイズ・・・・・・身長1mくらいしかないはずの翠星石と、ほぼ同じ程度のタッパしかない自分に唖然としていた。驚きのあまり、いつの間にか自分が全裸である事すら気が回らなかったほどだ。
「ふふふふ、やっと気付きやがったですか、この鈍感チビ人間め」
「もっ・・・戻してよ・・・・・・・・ボクを元に戻してよ・・・・・・・!」
「んふふふ、それはお前次第ですぅ。いい子にしてたら、ちゃ〜んと戻してやるですぅ」
 翠星石はジュンの両頬に手を添えると、潤んだ目で言った。
「だから・・・・・・もう、絶対に私に逆らっちゃダメなのですぅ・・・・・!」
 
 翠星石はもう、感動のあまり腰が砕けそうだった。
 この少年と、全身全霊で愛してやまないこの少年と、ようやく愛し合う機会を得たのだ。
 初対面の第一印象は最悪だった。しかし、しかし・・・・・・いつからこんなに好きになってしまったのか、もう彼女自身にも分からない。
 彼を、自分の夢世界に連行してきたのは、ここならばジュンの逃亡や、他のドールズたちの妨害に遭う事はまずあり得ない。仮にも夢の庭師である自分が、自分の夢で不覚を取るなど億に一つも考えられない、そう思ったからだ。
 それと・・・・・・・・。
 彼女は自分を、愛らしいドールではなく、あくまでも一人の女性として見て欲しかった。そのためには、この少年に釣り合う体格を以って、彼と愛し合いたかったのだ。あるいは人間のように。

 そして、そのための計算は・・・・・・・多少成り行き任せではあったが・・・・・・・全て上手くいった。
 後は、この少年を虜にするだけだ。
 翠星石は、もう感動のあまり腰が砕けそうだった。
172名無しさん@ピンキー:2006/01/02(月) 20:16:19 ID:IBOjp30D
続きがイパーイきたよー。(;゚∀゚)=3
173 ◆c2/jkA8fG2 :2006/01/02(月) 20:24:17 ID:eKwWk7CF
>>171
Sな翠もイイですな( ;´Д`)…ハァハァ
174僕犯人知ってます。:2006/01/02(月) 21:27:20 ID:7TfpIzGL
>>167の続き
一通り真紅の服を脱がせジュンはふと我に帰った。
「え・・・っあ、真紅!!」
我に帰ったジュンの目の前には、衣服を剥ぎ取られ身を隠すものが無くなった完璧に泣きじゃくってる真紅が居た。
この状況下ジュンの物はズボンの上から形がくっきりと浮かび上がっていた。
この時、ジュンは自分が実験をしていたことを思い出した。
そしてジュンは、真紅の胸を擦り始めた。
「・・・・ぁ・・ジュ・・ン・・・」



あー、ヤヴァイかなり短いし・・・・
まぁ、ええか。
エロ書くのはじめてでかなりわからんw
まぁ、もうちょっと研究してからまた書きます。
175前スレ946:2006/01/02(月) 22:00:41 ID:9mu3tG5y
 蔦がシュルリシュルリとジュンの腕や足に絡みつく。ともすれば、彼の自由を奪おうとするかのようだった。
「ちょっ・・・・・・・何なんだよ、コレ?」
 この蔦こそは、ジュンを逃がすまいとする翠星石の無意識の表れであり、独占欲そのものだった。
 精霊を使えば、それこそ大木のような樹さえ自由に現出させる翠星石だったが、過度の興奮が、彼女の力のコントロールを不完全なものにしているのだろう。
「もう・・・・・・いちいち喋るから・・・・・ムードが台無しなのですぅ」
 彼女はそのまま、少年の唇を奪った。

 最初は優しく。
 そして、徐々に、徐々に、その口付けは激しさを増していった。
 舌を伸ばし、絡め、唾液を送り込み、そして、ジュンの唾液をすすった。
 呼吸を求め、ともすれば逃げがちになる少年の頭を捕まえ、さらに激しく、その舌で彼の口内を愛撫する。
 そして、翠星石が彼の乳首をひねった瞬間、ジュンに限界が訪れた。
「ひゃぁぁああああ!!!!!!」
 なおも口付けをせがむ翠星石から、唇をもぎ離すようにして叫ぶ。
 そのまま雲のベッドに突っ伏して、ぜえぜえと息を荒げるジュンの身体は、もう全身真っ赤だった。
(すごい・・・・・・・これがジュンの身体なのですね?ちょっとつまんだだけで、こんなに感じてくれるなんて・・・・・・)
 もう、心臓が破裂しそうだ。翠星石の眼の光が、ますます異様な輝きを帯びる。

「ここが感じるのですかぁ?」
 翠星石は両乳首をつまみ上げ、さらに舌を這わせた。
「ひぃぃいいいいいい!!!!!」
 思わず逃げ腰になるジュンの身体に蔦が絡みつく。右足首と左手首。右手首と右大腿部。そして、頸部と股間。
「大丈夫ですジュン。もっともっと、もっともっともっともっと感じさせてあげるですぅ」
「ひっ・・・・・・らめぇ・・・・・こっ・・・・・・・これ以上は・・・・・・ふひゃあああああ!!!!」
176名無しさん@ピンキー:2006/01/02(月) 22:43:03 ID:rTS3hv4a
あーやべ〜JUMテラモエス…

JUM陵辱に目覚めそう…
177名無しさん@ピンキー:2006/01/02(月) 22:44:21 ID:IBOjp30D
JUMキュンハァハァ(;゚∀゚)=3ハァハァ
178名無しさん@ピンキー:2006/01/02(月) 23:15:14 ID:HhkGpsDZ
お、おにくって何なんだ?
179名無しさん@ピンキー:2006/01/03(火) 00:16:17 ID:NbbLBYDk
( ;´Д`)ハァハァ
180名無しさん@ピンキー:2006/01/03(火) 00:53:51 ID:R5tOWVlk
なんかもう入り乱れてて何が何やらw
181名無しさん@ピンキー:2006/01/03(火) 01:00:45 ID:6yB8kalq
(;´Д`)なぁ、ここのSS保管してるとことかない?
182名無しさん@ピンキー:2006/01/03(火) 01:03:34 ID:Yh4pY7kE
確かにw
職人がいっぱいいるのは良いことだがかなりカオスってるなw
わがままかもしれないけど、今の状況だともうちょっとまとめて投下してくれるとありがたいかも
183名無しさん@ピンキー:2006/01/03(火) 01:09:25 ID:bg2ZTs6j
>>181
お前はこんな短いテンプレも読めんのか
184名無しさん@ピンキー:2006/01/03(火) 01:11:34 ID:uqvlbnj2
あるよ(・∀・)!!
185名無しさん@ピンキー:2006/01/03(火) 01:16:18 ID:AJ+H304c
そうか?
俺はオキニ職人の投稿は一刻も早く読みたいので、コマ切れ投稿も大いに歓迎だ。
時間が経てば、まとめサイトに整理されて収納されるんだし。
186名無しさん@ピンキー:2006/01/03(火) 01:38:50 ID:Yh4pY7kE
全部読んでると話が混ざったり忘れちゃったりするんだが…俺だけか('A`)
でも細切れでも前回のところにアンカーつけてくれるのは結構ありがたい、とても推奨したい
187晒し首 ◆GJolKKvjNA :2006/01/03(火) 01:48:23 ID:w4yoec0I
>>154の続きを投下します。
翠が間接的に嫌な役をしますので、そういうのが嫌な方はご注意を。


コンコン、コンコン
今は夜の10時。もうドール達は眠りについてしまっている。
なのに、僕の部屋の窓からは、音が鳴る。

見るとそこには見慣れた鞄と…蒼星石がいた。

「どうした?もう寝る時間じゃないのか?」
「ちょっと…話がしたくて…ここじゃ何だから…君の夢の中に入っていい?」蒼星石は少し笑って、小首を傾げる。
僕はあぁ…とだけ言うと、ベッドに寝転んだ。
「何ならお前も横、来るか?」そう言って、冗談めいた手招きをする。だが蒼星石は、軽く首を振りながら微笑して、
「…遠慮するよ…さぁ行くよ……レンピカ…おいで…」蒼星石は、両手を僕の胸の前に掲げた……


ここは…夢の世界。まさしくそれ以外言いようのないほどに、そこはファンタジックな様相である。
しかし、僕の気分はあまりにもこことそぐわなかった。そしてジュン君もそれに気付いているのか、あまり良い表情は見せない。
「…で?何だ…話って…?」
蒼星石がふう…と一度大きな深呼吸をし、意を決して言った。
「……回りくどく言っても結局同じだろうから…言うね。僕は…今のジュン君との関係を…止めたいんだ…」

ジュン君は頭を掻いて、「今の関係って…?」とわざとらしく問うけれど、
「二人でオナニー…いや…セックスをする関係を止めたい。」ジュン君の目を強く見つめ、僕はきっぱりと止めを刺す。

「そうか…知っちゃったのか…セックスの意味…」
「うん…」僕は力なく頷く。
僕は先日、リビングに置いてあったのりさんの女性雑誌で、セックスに関わる記事を見てしまった。
もちろん他人の本をわざと覗き見したのではなく、
フローリングに蹴躓いた時にそのページが捲れてしまっただけなのだが…

それは僕にとって、幸運だったのか、はたまた不運だったのかどうかは分からない。
けれど、今のジュン君との関係に何らかの決着をつけるきっかけは、与えてくれた。

「僕は…今のジュン君は…他人を愛する事を勘違いしていると思うんだ。」
「なっ………!!」
「愛するという事は…抱く事じゃないよ…僕は抱く事は知らなかったけど、人を愛する事は分かる。
 君より何倍も…一応生きているからね…いいかい…ジュン君。
 肉欲と愛を同じにしてはいけない。だから…僕は…
 君の心の枝葉を切り取るつもりだ。今の僕への気持ちは、君にとって有害にしか思えない。」

きつい言葉だという事は、重々承知している。だけど……僕は言わねばならない。やらねばならない。

ジュン君を正しい道へと戻してやる為に…そして…
188晒し首 ◆GJolKKvjNA :2006/01/03(火) 01:48:57 ID:w4yoec0I
「な……何を…っ僕は……そんな事…!!」僕は蒼星石が何を口走っているのか、しばらく理解できなかった。
確かにこの展開を予想していなかったといえば嘘になる。こんな日がいつか来る…そんな気はしてた…
だけど…だけど…この気持ちが偽りだと言われるとは思わなかった。
僕はいつの間にか、じりじりと蒼星石に近づき、小さな両肩を掴み、あるのか無いのか分からない、温かいのか冷たいのか分からない、
不思議な夢の世界の地面へと蒼星石の背中を押し付ける。

「そ…蒼星石…僕は…僕はお前の事が…」肩を抑えたまま、小さな足の間に足を入れ、絡ませ、僕は蒼星石へと顔をゆっくりゆっくりと近づける。
「……くぅっ……」蒼星石が辛そうな声を上げるのにも耳を貸さず、一気にその唇へと貪り付く。

初めての接吻。だがそれは許されたものではなく、無理やり奪う形となってしまった。
最初は軽く唇だけをなぞっていたが、あまりに蒼星石が顔を背けようとするので苛立ち、蒼星石の小さな口には大きすぎる下無理やり捻じ込んでやる。
「…ん…んん…っんー!」蒼星石は口を限界まで開ける事によってしか僕の舌を受け入れることは出来ず、それはさながらフェラチオだ。
僕は蒼星石への愛情と憎悪の入り混じった形容しがたい気持ちを、その唇に、下に込めて蒼星石に注ぎ込む。
互いに下を絡めあうというよりは、僕の一方的な搾取であった。

その証拠に、蒼星石の表情は歪み、口からは少し甘い香りのする唾液がだらしなく地面に垂れ、その唾液は夢の空間を彩る香水となる。
僕は小さな小さな歯を舐り、その不思議な体液を味わいつくすのかと思うほど吸い付き、ジュルジュルと音を立てて啜る。
蒼星石は僕の舌の余りの大きさに口で息をする事も出来ないらしく香水と同じ香りのする荒い鼻息が僕の鼻先にかかる。

そのわずかに香る花のような、石鹸のような、甘い香りが堪らない。

上がりに上がった息を一旦整える為、僕は顔を離す。無論蒼星石の肩は掴み、彼女に行動の自由は無い。
口一杯に物で塞がれ息をさえぎられた蒼星石は酸欠の為か目をとろんとさせ、潤んだ目で…だがキっとこちらを睨んだまま見つめる。
初めて見る表情…まだこんなにあった…僕は先ほど自ら遮ってしまった言葉を続ける。
「お前の事が好きだ……」そういい終わったすぐ次の瞬間、蒼星石は精一杯腕を伸ばし、
「レンピカ!」と人工精霊を呼ぶと、大きな鋏を身構え、その刃先を自由にならない身体で精一杯僕に向けようとする。

「…!!や…やめて!!どうして今更そんな事言うんだい?!
 僕は君の事なんか好きでもなんでもないんだ!もしこれ以上何かするなら……

刃先が開く。
 この鋏で…君の…切るよ…」
189晒し首 ◆GJolKKvjNA :2006/01/03(火) 01:50:11 ID:w4yoec0I
流れを読まず細切れ投下。

この先があまりに難産なのと、年初めで忙しいのもあり…まぁここまで投下します。
190名無しさん@ピンキー:2006/01/03(火) 01:56:25 ID:uqvlbnj2
JUM…(つд`)
191前スレ946:2006/01/03(火) 02:01:33 ID:ZmO2MLKN
 ちゅばっ!ちゅばっ!れろっ!れろっ!ちゅばっ!
 翠星石がジュンの乳首に舌を使う音が、彼の脳髄に響き渡る。
「・・・・・・っ・・・・・ぁぁぁ・・・・・・・すいせい・・・・・・ぎぃっ!!」
「んふふふ・・・・・・ひたかったれすかぁ・・・・・・・?」
「・・・・はぁぁぁ・・・・・・・ぁぁぁ・・・・・」
「どうしたれすかぁ?さっきから涎が止まらないみたいれすよぉ?」
「・・・・ふぎぃぃっ!!・・・・・・もっ、もう・・・・噛まないれぇぇ・・・・・・」
「んふふふふ・・・・・・・・い・や・で・しゅ!」
「はあああああ、らめらぁぁぁぁ!!!!!!!」
 ドクンドクンドクンドクンっ!!!

 翠星石がジュンの眼鏡を、そっと手に取る。
 素顔になったジュンは、どことなく姉の面影がある。やはり実の姉弟なのだろう。
(・・・・・・・・可愛い)
 翠星石は、素直にそう思う。もっともっと、もっともっと可愛がってあげたい。辱めてあげたい。そう思う。
 
「まさか、本当に乳首だけでイクなんて・・・・・・・・お前は男として恥かしくないのですかぁ?」
「・・・・・・・・・・・・・」
「仕方ないですぅ。今日からお前を、この翠星石の乳首奴隷にしてやるですぅ。感謝感激しやがれこの野郎ですぅ」
「・・・・ちくび・・・・どれい・・・・・?」
「いつでもどこでも、私がいじりたい時にその乳首をいじってやるですぅ。そしてお前は、自分から乳首を差し出すようになるですぅ」
「・・・・・・いやだ・・・・・・そんなの、いやだ。いやだ!いやだ!!」
「わがままは許さないのですぅ!!これはもう決定事項なのですぅ!!」
「いやだぁぁぁああああ!!!!」
192前スレ946:2006/01/03(火) 02:09:38 ID:ZmO2MLKN
誰かアンカーの付け方教えて下さい。
193前スレ946の読者:2006/01/03(火) 02:21:35 ID:AJ+H304c
半角英数で「>>」(シフト+ピリオド×2)+レス番を書くだけで、投稿すると2chブラウザで色違い表示されるアンカーになるであります
194 ◆c2/jkA8fG2 :2006/01/03(火) 02:49:03 ID:qGJpG1jU
 おにく>>170

 これは冗談でしている事だ、そこに性的な欲求など何も無い。……相手は双子の姉なのだから。
蒼星石は双子の姉の唇と一緒に奪ったアメ玉を舌で転がしながら、胸の内でそう自分に言い聞かせた。
「…………」
これは冗談だ、とアピールするかのように蒼星石は笑顔を浮かべているが、いつまで経っても虚ろな瞳で宙を仰いでいる姉の姿を
見て、無意識にその笑顔は強張った。姉は細い両腕で自身を強く抱きしめるようにし、その呼吸は荒かった。
その姿は蒼星石の股間を疼かせたが、今はグッとこらえる。
「す、翠星石……?」流石に笑みを消し、蒼星石は気遣わしげに声を掛けた。
流石に調子に乗り過ぎたか、と蒼星石は胸の内で嘆いた。そして翠星石の虚ろな視線がゆっくりと蒼星石に向けられた。
「……へ、へんたい……」今にも泣き出しそうな表情で、ポツリと翠星石は呟いた。
「え……」
「きもちわるいですぅ……じ、実の姉にこんなことして恥ずかしくないのですか……」
 この言葉で、蒼星石は何を言われたのか分からないかのように固まり、数秒の間を置いて、ようやく自分が
何を言われているのかを理解した。頭の中が真っ白になり、そして徐々に恥ずかしさと悲しさが込み上げて来た。
「ご、ごめんなさい……」蒼星石は、顔を真っ赤に染め、うつむいて謝罪した。
しかし翠星石は呆れたように、そっぽを向いてしまった。無視されるくらいなら、いつものように怒鳴りつけられた方がまだ良い。
「え……えーと……」蒼星石はテーブルに無造作に置かれたイチゴ味のアメ玉を取ると、それを翠星石に差し出した。
「ほら! 食べる? い、イチゴもきっとおいしいよ!」懸命に明るく振る舞おうと笑顔を浮かべているが、かなり強張っている。
 泣きそうな者が無理に作り笑いを浮かべると、こんなにも哀れみを誘うのだろうか。と翠星石は思った。
しかし、その表情もまた可愛いらしい。
(ちょっといじめてやるですぅ♪)
蒼星石のあのディープキスは、心地の悪い物ではなかった。むしろあのまま自分からも唇を重ねようとしたが、それだけではつまらないと
翠星石は思い、ちょっとした悪戯を思いつき、それを実行しているのだ。
 そうとは知らずに、蒼星石は懸命に機嫌を取ろうとしている。
「そ、そうだ! 明日メロン味のアメいっぱいもらってくるよ! ふた、ふたりで一緒に……」
「…………」
「一緒に……いっしょ……」
 泣いた。
蒼星石の作り笑いという仮面が剥がれ落ちてしまい、そのまま泣き崩れた。
 翠星石は驚いた表情で双子の妹を見た。まさか泣いてしまうとは思わなかったのだ。しかし、妹を傷付けたという罪悪感の中にあるこの
快感は何だろう。
「きっ……きら、嫌いに……ならないでぇ……」泣きながら蒼星石は懇願した。
 流石にこれ以上責めるのは可哀想だ。と翠星石は思った。
この可愛い泣き顔をもっと見る為にも、もっと虐めてやりたいという好奇心を抑えて。
「それじゃあ……」翠星石はにやり、と笑みを浮かべた。「おなにー、の意味を教えてくれたら許してやるですぅ」
195名無しさん@ピンキー:2006/01/03(火) 03:04:45 ID:Yh4pY7kE
GJ!
おなにーの伏線をここでつかうとは…w
196名無しさん@ピンキー:2006/01/03(火) 03:40:53 ID:bg2ZTs6j
GJです
もう最高です( ;´Д`)ハァハァ
197名無しさん@ピンキー:2006/01/03(火) 03:44:43 ID:uqvlbnj2
GJ!!
198名無しさん@ピンキー:2006/01/03(火) 04:44:09 ID:z2NUyixq
ここの職人さん達が書く蒼が可愛くてかわいくてもう…(;´Д`)ハァハァ
199 ◆c2/jkA8fG2 :2006/01/03(火) 07:12:21 ID:qGJpG1jU
 おにく>>194

「そ、そんなぁ……」
 蒼星石は翠星石の言葉を聞き、そう情けない声を出した。
「早く説明するです! “おなにい”とは一体なんの事なのですか!」
「えっと……その……」勿論蒼星石は反応に困る。
 発音が微妙に違うとはいえ、自慰行為の名称を何の恥じらいもなく声高らかに怒鳴る様子からして、本当に知らないのだろう。
女王様気質で妹をいじめに掛かるくせに、妙にウブな所が憎めない。
「早くするですぅ!」
「えーっと……本当に知らないの?」蒼星石は疑問に思い、そう尋ねた。
翠星石は自慰行為をしない訳ではない、現に以前彼女がそれをしている真っ最中に蒼星石が偶然それを目撃してしまい、その日は
ほとんど口を利いてくれなかったのをよーく覚えている。もしかしたら、自慰行為そのものを知らないのではなく、自慰行為の名称を
知らないだけなのではないだろうか、と蒼星石は思った。
「知らない物は知らないのですぅ! どんな物かさっさと教えやがれですぅ!」
もうこうなったら言うしかない、しかし、恥ずかしくて顔から火が出そうだ。
 すう、と深呼吸をし、言おうと試みる。
「えー……そ、その……――いいこと……」
「ブツブツ言うなです! はっきりと物を言いやがれですぅ! 答えないと絶交ですよ!」翠星石は苛立ちを隠さずに怒鳴った。
このまま知らないままでは金糸雀にバカにされ続けてしまう、こんな事を聞けるのは蒼星石しか居ないのだ。
 絶交、という言葉に衝撃を受けて、蒼星石はやむを得ないと意を決した。
「き……気持ちイイ事だよッ!」半分ヤケになって蒼星石は声を張り上げた。
言い切った直後に顔が一気に紅潮するのが分かった。両手を紅潮した頬に当て、そのままうつむいてしまう。
「気持ちイイ……?」翠星石は首を傾げた。「もっと具体的に説明するですっ!」
「え……?」
 乳房や乳首、性器を愛撫したりして快感を感じる行為、だなんて恥ずかしくて言える訳がなかった。
しかし、ここで“翠星石がこの前してた事だよ”と言ってしまえば、あの時の事を蒸し返された翠星石はさらに不機嫌になって
蒼星石をいじめ続けるであろう。
「――その……なんていうか……」蒼星石は、はにかみながら先ほどより小さい声で呟き始めた。
「……あーもう! イライラするです! 説明が嫌なら今ここでやれですぅ!」
「……へ?」蒼星石はとんでもない事をさらりと言ってのけた姉の言葉を聞き、固まった。
200名無しさん@ピンキー:2006/01/03(火) 09:31:19 ID:NbbLBYDk
( ;´Д`)ハァハァ
201名無しさん@ピンキー:2006/01/03(火) 09:42:51 ID:z2NUyixq
なんてこった、また蒼のオナヌーショウフラグが





いいぞ翠もっとやれ(;´Д`)ハァハァ
202名無しさん@ピンキー:2006/01/03(火) 13:17:44 ID:uqvlbnj2
蒼い子…(;´Д`)ハァハァ
203 ◆c2/jkA8fG2 :2006/01/03(火) 15:09:43 ID:qGJpG1jU
  おにく>>199


 翠星石は自分が双子の妹にとんでもない事を言った事をまだ自覚していない。
蒼星石に突然“自分の目の前で自慰行為をしろ”と言っているのだ。しかし、翠星石はそもそも“オナニー”という
単語の意味を理解していないのだ。
「早くやりやがれですぅ!」
「…………」
 蒼星石は黙し、頬を紅潮させてうつむいているだけであった。もう口でオナニーの意味を教えるしかない。
蒼星石にとっては死ぬ程恥ずかしい事であるが、身を持って教えるのはもっと恥ずかしい。
「あ、あのね……翠星石」かろうじで聞こえるであろう声で、蒼星石は上目遣いで言った。
「オナニーっていうのは……その……む、胸を触ったり……オシッコがでるとこをね……さ、触ったりして……気持ちよくなる事……」
「……!?」
翠星石の表情が徐々に紅潮するのが分かった。オナニーとは自慰行為を示す言葉だと今更ながらに悟り、自分がさっきまで
自慰行為という下品な言葉を声高らかに怒鳴り散らしていたという事実を受け入れられずに居るようだ。
居間で金糸雀と言い争いを始めた時に、ジュンが動揺しているような反応を示した理由もやっと理解した。
翠星石は蒼星石は同じくらいに顔を真っ赤に染め、固まっていた。
 オナニーの解説を終えた蒼星石は恥ずかしさのあまりに、ソファーに顔を埋めて嗚咽を漏らしていた。
穴があったら入りたい気分だ。
「へ……変なこと言わせないでよぉ……」
「あ、え、えと……」翠星石は口ごもる。
翠星石は先ほどまでの自分を客観視して、かなりおバカでお下品な事を問い詰めていた事を改めて感じた。
いかにプライドの高い翠星石といえど、この状況で必死に弁解や言い訳をしてもますます惨めになる事くらいは分かっていた。
そうだ、“サディティックな自分はわざと恥ずかしい単語の意味を問い詰めて、蒼星石の困った反応を楽しんで居た”
という言い訳はどうだろう? これを思いついた翠星石は、我ながら冴えてると思った。現に少し楽しかった。
しかし、これほど動揺した後でこれを言っても言い訳をしていると思われるだろうし、どの道舌も上手く回らない。
「ご……ごめんなさいですぅ……」
 翠星石は蒼星石と同じように、頬を紅潮させてうつむき、そう言った。今自分にできる最善の行動は謝る事だと思ったのだ。
言い訳のような事をベラベラ述べて、惨めな思いをしたくはない。何よりそんな醜態を蒼星石に晒す事など翠星石のプライドが
許さなかった。そしてその後何を思ったのか、翠星石はそのまま立ち上がり、小走りで居間を飛び出してしまった。
恥ずかしかったのだろうか。
「…………」
 居間に1人残された蒼星石は、もう口の中で半分くらいの大きさになってるアメを舐めながら、自身の性器が
疼いているのを感じた。自分はマゾヒスティックな一面を兼ね備えているのだろうか?
だからこそ、あの言葉責めが決して心地良い物に感じたのだろう。
(早く……鎮めなくちゃ……)
 蒼星石はソファーへ寝転がり、おもむろにズボンを下ろし始めた。
204名無しさん@ピンキー:2006/01/03(火) 16:19:39 ID:Dl4YP7AR
オ・ナ・ニー!
オ・ナ・ニー!
205名無しさん@ピンキー:2006/01/03(火) 16:29:34 ID:NbbLBYDk
( ;´Д`)ハァハァ
206名無しさん@ピンキー:2006/01/03(火) 17:17:16 ID:knEymWdS
このスレのせいで蒼が大好きになってきた( ;´Д`)ハァハァ
207名無しさん@ピンキー:2006/01/03(火) 17:22:32 ID:Yh4pY7kE
これは蒼星石普及活動…
そう!「おにく」とは「おなにーをする蒼星石をにやにやしながらくるしめ隊」のことだったんだよ!!
208名無しさん@ピンキー:2006/01/03(火) 17:33:22 ID:4YAXSP/2
な(略

でも蒼星石萌えの漏れには良い流れだからもっと推奨。
209晒し首 ◆GJolKKvjNA :2006/01/03(火) 17:45:57 ID:3SzKo3Pv
個人的に蒼は受け派・M派だから、今の流れは非常にグーだ!!
210名無しさん@ピンキー:2006/01/03(火) 17:48:33 ID:3SzKo3Pv
ってトリ外すの忘れて書き込みしちまった…orz
ここ最近の職人さんたちのお陰で色々な属性に目覚めてきた…


特にJUM虐め…
211僕犯人知ってます。:2006/01/03(火) 18:43:18 ID:LpNbNF5I
ヤァーヴァーイー
このスレ神多すぎw
俺の出る幕はなさそうだ。
っていうか、エロムズイネ。
212名無しさん@ピンキー:2006/01/03(火) 19:45:50 ID:R4VG4t+A
最近蒼ばっかだなぁ。
















蒼萌えの俺にとっては
願ったり叶ったりの展開だ。( ;´Д`)ハァハァ





213名無しさん@ピンキー:2006/01/03(火) 19:51:48 ID:qGJpG1jU
蒼はなぜか知らんがとても書きやすい( ;´Д`)…ハァハァ
214名無しさん@ピンキー:2006/01/03(火) 20:23:38 ID:bg2ZTs6j
個人的には翠×蒼は最強
215名無しさん@ピンキー:2006/01/03(火) 20:26:47 ID:R4VG4t+A
何故か水×蒼が見てみたい。
216名無しさん@ピンキー:2006/01/03(火) 21:07:57 ID:4R/bbqEl
蒼はエロス属性たくさん持ってるからなぁ…

俺の中で蒼は銀ちゃんと一二を争う薔薇乙女のエロスキャラだ…

マスター×蒼見たいよ…( ;´Д`)ハァハァ
217名無しさん@ピンキー:2006/01/03(火) 21:11:16 ID:tLJb5+rQ
ちょwwwww


ヨボヨボ VS ピチピチ
218名無しさん@ピンキー:2006/01/03(火) 21:19:58 ID:uqvlbnj2
真紅×蒼で…(;´д`)ハァハァ
219名無しさん@ピンキー:2006/01/03(火) 21:26:15 ID:4R/bbqEl
>>217
いや、

ヨボヨボ VS ピチピチ

でも良いが、昔のマスターとかどうだろう?妄想広がりまくる…
220名無しさん@ピンキー:2006/01/03(火) 21:26:53 ID:mShvqXhW
>>214
禿同!!
その組み合わせは譲れない
221名無しさん@ピンキー:2006/01/03(火) 21:33:02 ID:z2NUyixq
蒼は原作からして不健康にエロいからな…(;´Д`)ハァハァ
銀蒼超見てえ


まあ職人が投下しづらくなるかもしれんし、単体萌えはほどほどにしとこうぜ
222名無しさん@ピンキー:2006/01/03(火) 22:11:50 ID:r4bcuAQD
はっはっは。期待を裏切るべく>>122までの話の番外的なもの投下。
多分番外。内容が内容だけに。まだ途中までしか考えてないけど一応続き物。
ウチの蒼はこんな感じだぜ。全体的な話は翠メインの予定だけど。
223名無しさん@ピンキー:2006/01/03(火) 22:12:48 ID:r4bcuAQD
「ん〜ふっふ〜♪ん〜ふっふ〜♪」
「〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!」

今日は平日。他愛ない日常。街は平凡と退屈に包まれる。そこ。ネタ切れ言うな。
しかし桜田ジュンにとって、人工精霊ホーリエに手紙を出したあの日から平凡はほぼ無縁なものになりつつあった。
それでも日々を重ねるうちにそれもまた日常と化していったのだが、ここに来てさらなる非日常が到来した。
あの日からの平凡とは無縁の、かつての日常に戻ったというわけではない。むしろさらにかけ離れたと言っていい。

「何頭抱えてるですかジュン」
「夢だ……これは夢に違いない……」

こいつ夢の庭師だし。

「ぇへへ……大丈夫、夢なんかじゃないですよ。翠星石はちゃんとこうしてジュンの隣にいるですよ♪」

夢は夢でも悪夢なんだが……とは言えないジュン。
胃が痛くなる思いと同時にまんざらでもない想いがあるのもまた事実である。つんでれつんでれ。
さて、何故ジュンの隣に身長150センチほどの第3ドールがいるかと言うと……話は過去に遡る。



その日、桜田家に一通の手紙が送られてきた。
ジュン宛のその手紙は、かつて通販を趣味としていた頃の名残で時たま来る、怪しげアイテムの紹介のものだった。
別に会員登録しているから来るというわけでもないので来たら捨てるのが唯一の対処法だったのだが、
今回送られてきた手紙ばかりは安易な対応は出来ないものだった。

「…………」
「何してるですか?」

ジュンの部屋にて、難しい顔をして手紙と睨み合う部屋の主に翠星石は声をかけた。

「これお前の仕業か?」
「? 何のことですか?」
「いいから見ろ」

無感情に告げ、無表情に手に持った紙を翠星石に渡すジュン。そこには次のように書かれていた。
224名無しさん@ピンキー:2006/01/03(火) 22:13:46 ID:r4bcuAQD
『  まきますか  まきませんか

  おめでとうございます桜田様!!!
  貴方は18375627人の中から厳選な抽選にて
  選ばれた幸運な日本の人です!!!

  !!! お金は一切かかりません !!!

  他では決して味わえない幸運プレゼント!!   』



「……『チェックをしたら返信用封筒に入れ貴方の机の二段目の引き出しに保管して下さい。
    人工精霊スィドリームが異次元より貴方の手紙を回収に参ります(注:決して覗かないで下さい!)』……?
 何ですかこれ」
「僕が訊いてるんだ。スィドリームってお前の精霊だろ。何の悪ふざけだ」
「知るかですぅっ! そんなこと言ってチビ人間の言いがかりってオチに違いねーです!」
「言いがかりも何も『まきますかまきませんか』は百万歩譲って偶然の一致だったとしても
 ローゼンメイデンの人工精霊の名前まで一致してるなんてどういうことだ!?」
「だーかーら翠星石は知らないです!」
「そう言って実はお前が犯人だった例がいくつあると思ってるんだ! いい加減同じ手は食わないと学習しろ!!」
「……ジュンは翠星石を信じてくれないですか」
「ゔっ…………」

卑怯だ。ここぞという時に拗ねた表情で上目遣いに涙目になるのは卑怯だ。しかもちゃんと名前で呼んでくるし。
ここ最近彼女とは色々あったため罪悪感に拍車がかかる。
というわけで結局『同じ手を食う』状態に陥るジュンだが、どうやら今回は本当に翠星石は犯人ではないらしい。
いつもの彼女なら単純に攻撃するなり悲劇のヒロインを演じるなりしてくる。
そもそも……
225名無しさん@ピンキー:2006/01/03(火) 22:15:00 ID:r4bcuAQD
「ん? そもそも……?」

そもそも、この悪戯に何の意味がある?
よく雛苺をからかう翠星石だが、それは大抵、自分が被害者を装って自身の株を上げ雛苺を悪者にするといったものや、
そうでなければ優越感を得るための子ども騙し程度のものだ。

大体既にジュンと翠星石は契約を交わしているし、こんな手紙を持ち出したところで何になる。

「いやちょっと待て……じゃあ……」
「じゃあ何です。言い訳なんて聞きたくないです。どうせ翠星石の足跡は容疑の色に染まってるです」
「不貞腐れるなっての。あのな、翠星石。お前じゃないのなら誰がこの手紙送ってきたんだ?」
「っ……!!」

至極真剣に、事を軽く見るべきではないと思い始めたジュンの問いかけに、
しかし翠星石は信じられないという驚愕を顔に浮かべ――

「へ? お、おい……?」

見る見るうちに大粒の涙をこぼし、嗚咽を漏らしながらジュンをキッと睨みつけ――

「ジュンのばかぁっ!!」

文字通りに悲しく痛々しい、悲痛な叫び。
ジュンがそれを唖然と見つめる間すらあったかどうかは定かではないが、
とにかくかつてないほどの激しい脱力感によって膝を折ったところに
天井、床、壁……四方八方から飛び出してきた樹々の奔流の直撃を受け、
何故いきなりこんなことになったのかわからないまま意識は暗転した。



なんでここまで怒られにゃならんのだ?
理由がわからないとは言え、あの泣き顔と叫び声を思い出すとひどく胸が締め付けられる。
おかげで怒りはさっぱり湧いてこず、疑問と罪悪感だけが頭の中を占めたまま漸く目を覚まし……

「お目覚めかい、ジュン君?」
226名無しさん@ピンキー:2006/01/03(火) 22:15:48 ID:r4bcuAQD
―――なんか正月の時と似たような状況になっていた。

「……蒼星石。なんで今にも僕の首を両断しそうな感じで鋏を開いて、る、ん…………」

半覚醒状態だったせいか、目の前のオッドアイ妹に冷静に疑問をぶつけるが、最後までは言えなかった。
よく見ると、それはオッドアイ妹ではなかった。

「どうしたの? 僕の顔に何かついてる?」

うん、ついてる。というか、普段ついてるものが一つなくて、別のものがくっついていた。

(なんで両目とも赤くなってんだこいつ―――――――っっっ!!!!??)

オッドアイ……もとい、マッドアイ妹の取っている行動からしても、相当に怒り心頭なのは明白だ。
怒る理由の見当はついたが、その理由の理由がわからない以上、弁解の余地というものはあってもなくても『見つからない』。
ならどうすればいい!?
考えろ! 考えろ!! 考えて!!! 答えを出せ!!!! でなきゃ死ぬ!!!!!

「さて、目を覚ましてくれたところで……何で僕がこんなことしてるかわかってる?」

……これだ!
確実ではないが、とりあえず相手に問われた事に答えていってチャンスを待つ!
そもそも状況がわかっていないんだからなぞり直して把握するくらいにはなるはずだ。
そして何より時間稼ぎに!!

「性……」
「しょう?」
「なんでもない(即答)。翠星石のこと……だよな?」

やばかった。反射神経がほんの僅かでも鈍かったらDEAD END直行だった。
だがジュンは気付いていない。事態は決して好転していないことを。
227名無しさん@ピンキー:2006/01/03(火) 22:16:55 ID:r4bcuAQD
「そう……わかってくれてるんだね」

ジャキン、と庭師の鋏から音がした。
一瞬後、マッドアイの両手にはそれぞれ一本ずつ、鋏の片割れが握られていた。

「ってなにその隠しスキル―――――――っっっっ!!!!?」

いわゆる二刀流である。
鋏というものは二枚の刃を交わらせてその形状が成り立っているわけであり、出来ておかしいことではない。
そう、決しておかしいことではない。が、この状況で実践されると恐怖感倍増である。
そもそも蒼星石はイメージ的にはパワータイプというよりスピードタイプである。
まああの大バサミでこれまで奮闘してきた姿を知る者にとってはそうでもないかも知れないが、それでも彼女は素早い。
この細身に軽装なのだ。パッと見でRPGの職に当てはめろと言うなら小剣士や双剣士、あるいは魔法使いあたりのイメージだ。
そういう方面のプレイヤーなどに大剣士と双剣士のどちらがスピードがあるかと問いかければ、ほぼ誰もが後者と答えるだろう。
つまり、今の蒼星石の姿は彼女の専門領域をフルに活かしていると見えた。
少なくともスライス目的ならばこちらの方が適している。
ついでに言うと、迫力もこちらの方が圧倒的に上だと断言出来る。シチュエーションのせいもあるが。

「ああ、こんなの些細なことだよ。
 それじゃジュン君、わかっているのなら話は早い。手間が省けるよ。始めようか」
「待った待った待った待った待った!!!
 始まりは終わりなんてどっかの詩めいた終焉は嫌だ!!」
「あはは、ねえジュン君。因果応報って知ってる?」
「知ってるけどそれ本当に『応報』って言えるほどなのか!?
 なんか割に合わない気がするんだけど!?」

――――ピクッ。

「……『割に合わない』?」

ゆっくりと、しかし流れるように両腕を交差する。
小細工なしに、ただそのまま両腕を内から外へ振り抜くだけであろう構え。
シンプルだがそれは正攻法と同義。正攻法即ち小細工抜きの力押し。
単純な身体能力差で劣る者にとって、それは死刑宣告に等しい。

「へぇ……あんなに君を慕う翠星石の心を他ならぬ君自身が傷つけてそんなこと言うんだ?
 ……レンピカ、遠慮はいらないよ。でも遠慮しない程度に手加減はしてね」

矛盾しているようで矛盾していない、かなりギリギリ――この場合は生と死の境界といったところか――な呟き。
矛盾ついでにもう一つ。蒼星石は脱力したように体に力を込めていた。
それが意味する事は一つ。
無駄な力を一切込めず、されど無駄でない力は全開という、腕力面でも技術面でも最高の状態で技を放とうとしていた。

to be continued...
228名無しさん@ピンキー:2006/01/03(火) 22:18:04 ID:r4bcuAQD
やった。やってしまった。
ドールの人間化という恐らく誰でも一度は考えるであろうベタネタをしかも長ったらしくなりそうな形で。

蒼はなんというかトロイメント第3話の真紅とのやり取り見てたら徐々に徐々に何故かこんなキャラになった。
関西だからまだ第7話までしか見れてないが、
なんか危うい展開になりそうなモンでいっそのことぶっ壊してみたが……どんなもんかね?
ちなみにオレの書く真紅はトロイメント3話より立場が危ういものになりそうな予感。

さて。まだ冒頭の展開にゃ追いついてない。
多少先まで考えてはいるけど、それだけでも何回かに分割することになりそうだ。
出だしの文もネタ切れたし、コテかトリップつけといた方がいいのかね?
229名無しさん@ピンキー:2006/01/03(火) 22:28:20 ID:4R/bbqEl
そうですねぇ…トリは独自の判断にお任せしますが、コテは付けた方が分かりやすいのではないでしょうか?
続き物を投下するのならなおさらだと思いますよ。後から検索かけるときも分かりやすいでしょうし。
230名無しさん@ピンキー:2006/01/03(火) 23:21:03 ID:Yh4pY7kE
はいはい自殺志願自殺志願






燃えた
231名無しさん@ピンキー:2006/01/03(火) 23:36:23 ID:uqvlbnj2
蒼い子(・∀・)イイ!!
232名無しさん@ピンキー:2006/01/03(火) 23:46:52 ID:4R/bbqEl
二刀流キタ!!
アニメでもこんくらいやって欲しかった…
233名無しさん@ピンキー:2006/01/04(水) 00:03:34 ID:NNo9iuYF
遂に人間化キター。
さぁ、お前ら愛と勢いでヤってしまえぇー。
234名無しさん@ピンキー:2006/01/04(水) 00:08:01 ID:Fmsq1jkk
やーたまらんですな
235晒し首 ◆GJolKKvjNA :2006/01/04(水) 00:28:58 ID:7xWtlMLn
トントントントン…一定のリズミカルな音と、遮光カーテンから漏れる光で、僕は目を覚ます。
だけど身体は言う事を聞かない。その内、ぱたぱたという靴音が部屋に向かってくる。

「マスター、起きてよ。もう起きなきゃいけない時間だよ。」
眉を釣り気味にさせた蒼星石は左手に菜箸を持ち、ちょっと古ぼけた割烹着に身を包み、まだ布団にこもる僕を見下げる。

襖からこぼれる味噌汁と焼き魚の匂い。あぁ、さっきの音は、蒼星石が朝食を作ってくれている音だったのか…

「…んー…蒼がキスしてくれなきゃ起きない…」
「え…?そ…そんな僕…ますたぁ…」さっきまで強気だった声が一気に弱気へと変わる。
「起きない。」また頑固に言い張ってみると、蒼星石は誰に見られているわけでもないのにキョロキョロと辺りを見回してから、
ゆっくりと腰をかがめ、長い横髪をかき上げながら僕の頬にちゅっと軽く唇を当てる。

「さ、マスター起きて!」
「ほっぺなんか嫌だ…口にお願い…」
「えっ…そんな…僕ますたーの言うとおりにしたのに…」蒼星石は悲しそうに俯くが、
「じゃあ今日遅刻したら蒼星石の所為だな…あ〜あ…」

僕の言葉を聞くと、蒼星石は眉をへの字にしたが、もう一度跪き、今度は僕の唇に軽くキスをする。
僕がその瞬間を見逃すはずも無く、唇が触れた瞬間蒼星石の唇を僕の何周りも大きい唇で捕らえ、思いっきり吸ってやる。

「?!んぁっ…やっ…」
歯を下でこじ開け、歯茎の上や下を摩ってついには下を無理やり絡めて、さっきより強く強く吸ってやる。

ちゅぱ…
唇と唇が離れると、唾液が糸を引いて僕達の間を結ぶ。

「蒼の味がする…」
「なっ…何馬鹿な事言ってるの?!もうお魚焦げちゃうよ…早く起きて!!」

そう言って今度は腕を強引に引っ張り立たせる。
「はいはい……今日からまた頑張ろうな〜」


(…本当は…ずっとずっと傍に居て欲しいよ、マスター)

あまりにも別に書いてる物が鬱展開だからやってやった。後悔はしてない。
とりあえず明日から仕事頑張りましょう。
236名無しさん@ピンキー:2006/01/04(水) 00:32:42 ID:8u9Cd3xs
新妻(;´Д`)ハァハァ
237名無しさん@ピンキー:2006/01/04(水) 00:36:03 ID:0k5viE/F
>>235
やはり蒼星石は新妻がよく似合うww

で、鬱ものとやらは今ここに出しているやつ?
それとも新しく書いているの?
238第二話32 ◆823J6XQFHo :2006/01/04(水) 00:39:02 ID:F+/oST82
神職人さん達がGJで、その才能に嫉妬を覚えた。
だが、書いてしまった。明日仕事なのに。
239明日も発情期、明後日も。 ◆823J6XQFHo :2006/01/04(水) 00:42:45 ID:F+/oST82
 薔薇乙女一同、廊下で盛大にズッコケる。
 JUMは椅子からずり落ちかけたが、辛うじて止まり、呟く。
「せんずり……か」
「ねーねーJUM〜早く教えて〜」
「よぅし! 一丁伝授してやるか!」
 そう答えると、雛苺のドロワースに手を掛けて脱がしてまった。
「あっ、やー」
 嫌がってスカートの上から押さえようとするも、既に下穿きはJUMの手の中だ。
「こんなのズボンみたいなの穿いてたら邪魔だろ?」
 ひらひら目の前でちらつかされるドロワース。
 雛苺は困った顔つきで取ろうと手をバタつかせる。
「ヒナのドロワース返してなの〜」
 囚われの下着に目が行っている隙に、秘所にJUMの手が触れた。
 固く閉じた割れ目にそって指で数度なぞられる。
「…………?」
 雛苺の手が止まる。
 不意に股間を撫でられた感触に目を白黒させている。
「JUM〜」
「ん……どうだった?」
「……変な感じ。でも……もっとして、なの」


(なぁッ!? マ!? マ、マス…マス……な の だ わ)
(益荒男 か し ら!)
(み、みんな落ち着くんだ! あれはオナニイじゃない!)
(キィ――ッ! 何であんなチビとなんですか!!? JUM! 前でも後ろでもくれてやるから止めるですぅ!!)


 ドアをちらりと開けた隙間から現場を覗き込み、声を殺して悶絶する乙女達。
 そんな彼女等を他所に、JUMは雛苺の手を取り、下腹部へ持っていく。
240明日も発情期、明後日も。 ◆823J6XQFHo :2006/01/04(水) 00:44:23 ID:F+/oST82
「ほら、自分でやってみな」
 JUMは誘導してやりながら、雛苺に自らの手で陰処を探らせ始める。
「ん……気持ち良いの……」
「そっか、じゃあ一緒に胸も触ってみな」
 JUMの言葉に、雛苺は自分から胸を摩り、乳首を摘んだ。
「うゆ……すごいの、頭がぼうっとなるのに体はビクッてなるのよ」
 少しずつ押し寄せる快感に羞恥も忘れ、雛苺は手淫を続ける。
 ただなぞるだけでなく、割れ目を指で抉じ開けて擦り上げたり、包皮の上から陰核に触れたりした。
 敏感な部分を弄る両手の動きがどんどん速くなり、やがて口から甘い吐息が漏れる。
 愛蜜が貝の口を湿らす頃には、指はもう秘裂に挿し込まれ、中を掻き混ぜていた。
 グチュグチュと粘液が立てる音とともに
「ひゃん……! あひっ、ひぁ……ひぃん!」
 雛苺は歓喜の悲鳴を上げる。
 感じるのは『大好き』な少年の膝の上と言うのもあるだろう。
 その大好きな男は先程から痛いほどに勃起し、一物が少女のお尻の下で苦しげに押し込められていた。
「はぅっ、はぁ……あぅ! …………!」
 目に涙を溜めながらも決して止まらない手淫に腰がうねる。
「あぁぁぁぁぁ――――ッ!!!!」
 そして遂に、指を奥深くまで埋没させたまま、雛苺は絶頂を迎えた。
 体が反り返り、くたりとJUMの腹に凭れかかった。
 酷く脱力した様に、JUMは思わず雛苺の顔を覗き込む。
「おい、大丈夫か!?」
「うゆ……気持ち良かったの」
「そ、そうか」
「うん……でも、もう自分の指じゃ満足できそうにないの……」
「ゑ? あ、じゃあ僕がやってやるか?」
 少々面喰ったJUMの言葉に雛苺は頭を振り、

「ううん……ヒナはね、こっちが欲しいの……」

 パンパンに張ったJUMの陰茎を、ズボン越しに撫でた。
241晒し首 ◆GJolKKvjNA :2006/01/04(水) 00:53:49 ID:7xWtlMLn
投下終わった…んですかね?

雛のピュアさに(;´Д`)ハァハァ です。GJ!
何かこのスレ見てたらJUMがエロのマエストロだったり虐めてちゃんだったり大変だ…

>>237
いや、今ここにちょこっと垂れ流してる奴ですよ。
まぁ鋏とか出てきてますから…楽天的には書けません…

でも個人的にはチンコカッター発言が出来て楽しかったんですけどね。
242第二話32 ◆823J6XQFHo :2006/01/04(水) 00:55:45 ID:F+/oST82
>>241

弾切れ。
怠惰でゴメン…。
243名無しさん@ピンキー:2006/01/04(水) 01:05:54 ID:Fmsq1jkk
>>(キィ――ッ! 何であんなチビとなんですか!!? JUM! 前でも後ろでもくれてやるから止めるですぅ!!)
翠星石大胆だよ翠星石(;´Д`)ハァハァ
244名無しさん@ピンキー:2006/01/04(水) 01:26:14 ID:0k5viE/F
>>241
d、ち〇こ切りネタとはまた違う鬱かと思っていた
245名無しさん@ピンキー:2006/01/04(水) 04:05:46 ID:2vq4NuMG
このスレ職人さんかなり多いなw
しかも結構ハイペースだし、俺には_だ。尊敬する
ともあれ皆さんGJです!!
246名無しさん@ピンキー :2006/01/04(水) 07:55:26 ID:O0ZQlMsR
皆さんGJです!
どれも読み応えがあって良いです〜。


なんていうか、凄いスレになってますね。
メインキャラ毎にスレを立ててもいい位の感じですw

247名無しさん@ピンキー:2006/01/04(水) 09:17:00 ID:SrF0FjXn
>>230
ちょ、何でここで双識がw
248前スレ946:2006/01/04(水) 14:34:52 ID:KhF/lCFD
>>191の続きっス。

 PM6:30
 真紅は姉妹たちを起こさないように気を付けながら鞄から這い出た。
 階下では、そろそろのりが起き出し、朝食の準備を始める時間だ。しかし、他の姉妹たちの起床時間には、まだもう少し間がある。
 その僅かな時間、真紅はジュンの寝顔を見守る。じっくりと。堪能するまで。
 彼女の一日の始まりを彩る、大切な朝の儀式。
 しかし今朝はいささか、いつも通りの朝とは様子が違っていた。
 ジュンの姿が、そのベッドに無いのだ。

 最初はトイレにでも行っているのかと思っていた。
 しかし五分たち、十分待っているうちに、真紅は自分の胸の内に湧き上がる厭な予感を拭いきれなくなっていた。
 つかつかとベッドに歩み寄ると、布団を剥ぎ取り、マットレスのシーツに手を伸ばす。
(冷たい・・・・・・・・・!!)
 その瞬間、真紅は部屋を飛び出し、ダイニングののりに聞こえるように叫んでいた。
「のり!!ジュンは!?ジュンは今そこにいるの!?」
249前スレ946:2006/01/04(水) 15:48:30 ID:KhF/lCFD
192さん、ありがとうございました。

 桜田ジュンが、その姿を消してから三日が経った。
 かつてドールズたちの賑やかな嬌声に溢れていた桜田家は、火が消えたようになっていた。
 弟がいなくなったと聞いて、文字通り半狂乱になったのりは、学校にも行かず食事すら取らず、ひたすら電話器の前で、何時かかってくるか知れないジュンからの連絡を待ちつづけた。
 ドールズたちは、交代制のシフトを決め、鞄に乗って上空からの捜索を続けた。
 しかし、杳としてジュンの行方は掴めなかった。

 のりは気が狂いそうだった。
 最初は、真っ先に警察に届けようとした。
 でも、それは出来なかった。僅かに残った理性がブレーキをかけた。
 なんとなれば、彼女には、弟が家出をする充分な心当たりがあったからだ。
 すなわち、自分と柏葉巴が強制していた、性的虐待にも等しい肉体関係。
 もし、警察等の公的機関に捜索を依頼して、何かの弾みでこの醜聞が表沙汰になったりしたら・・・・・・・。
 弟の今後の人生は、永久に、社会的に葬り去られてしまう。
 自分のためではない。弟のためにも、それだけは避けねばならない。
 そう思ったからだ。 
「大丈夫よぉ。ジュン君だって、もう子供じゃないんだから、余計な心配は要らないわよぉ」
 無理やり作った笑顔で、人形たちの食事を作り、明るく振舞おうとするのりの姿は、もはや正視できないほどに痛々しいものだった。

 午後九時前の、人形たちによる一日最後の上空捜索のシフトを終えて蒼星石は帰ってきた。
 結果はやはり、空しいものだった。
 本来ならネジが切れる寸前まで探し回りたいところだが、のりが彼女たちにこう言ったのだ。
「あなたたちにとって、眠りの時間を削る事は命にかかわるものなんでしょう?だったら、そこまでしてジュン君を捜す事は、この私が許しません」
 真紅や雛苺は、当然何かを言い返そうとしたが、のりの気迫はそれを許さなかった。
「もしジュン君が帰って来た時に、全員揃っておかえりって言えないような事になれば、ジュン君は・・・・・・悲しむわ」

「あの・・・・・・・蒼星石・・・・・・・」
「ん・・・・・なんだい翠星石?」
「あっ、あの・・・・・・・・・・・その・・・・・・・」
「・・・・?どうかしたのかい?」
「なっ、何でもないですぅ。キッチンにカレーがあるから、チンして食べろってのりが言ってたですぅ」
「・・・・・・・・・・・・・・・翠星石?」
「じゃっ、じゃあ、おやすみなのですぅ」

 そのまま翠星石はパタパタと走り去った。
 その後姿を、いぶかしげな眼で双子の妹は、いつまでも見ていた。
250前スレ946:2006/01/04(水) 18:39:20 ID:KhF/lCFD
 PM0:30分。
 蒼星石は、むくりと鞄から姿を起こすと、柴崎家の姿見からnのフィールドに入った。
「レンピカ」
 そこから夢の扉を開くと、夢の世界に飛び込んだ。
 誰の?
 勿論、自分の、である。
 蒼星石には、ある確信があった。

 夢の世界というものは、必ずその一番近しい者の夢に繋がっている。
 自分の、蒼星石の場合で言えば、双子の姉の翠星石である。
 蒼星石は自分の夢の中を進む。
 枝道を曲がり、折れ、獣道のような細道を下りて行く。 
 そして、ついに蒼星石は辿り着いた。姉の、翠星石の夢へと至る小さな入り口を。
251名無しさん@ピンキー:2006/01/04(水) 20:05:17 ID:xMaAJtE8
自殺志願とか双識とかって何のことだ?
と思って検索したら……戯言シリーズにも大鋏使うキャラいたんだな……名前しか知らないからわからんや。
戦法被ってないといいんだが……もしかして分離して二刀流になった時点で被ってたんだろうか?

>>前スレ946
余計なお世話かも知れんが、
投下するならある程度メモ帳かワードであらかじめ書き上げたものを一気にコピーして貼り付ける方がいいと思う。
時間が空きすぎててどこで一区切りついたのかわからんから、感想レスも次の投下もやりにくい。
あと>>136でも言われてるが、書き込む際に「E-mail (省略可) 」のところに「sage」と入れてから書き込む方が無難。

ともあれ、>>227の続き投下。
252名無しさん@ピンキー:2006/01/04(水) 20:05:59 ID:xMaAJtE8
……緊迫は一瞬。もとよりこちらは武器もなければ徒手空拳の心得もない。
今の一瞬はあくまで気合の入れ直しなのだろう、蒼星石の体が爆発直前の沈みを見せ……跳躍!

「うっわっ!?」

予想通りの横二文字。後ろに避けても逃げられない。ならば下!
上体をやや逸らしながら膝を曲げ、それでも倒れないように両足に力を込める。
腕を振り切ったその刹那こそが逃れる好機に他ならず、宙に舞う蒼の紅軌の下を跳ぶ―――が、

(っ!?)

視界上端に鋏の影。
今度は縦――単純な振り下ろしではなく、後ろ向きの宙返りによる、上から下ではなく前から後ろへの遠心軌道!

「ぃっが!」

前ダッシュを強制キャンセルの後バックダッシュ。足の筋肉が軽く悲鳴をあげる。それほど必死な急転換。
それでも蒼い紅は止まらない。
今の二撃目はこちらを逃がさないための牽制故に速度が足りなかったが、着地の瞬間、地を蹴り速度を取り戻す!
今度の構えは左腕を右肩に置くようにしたパワー一点の横一線。迫り着てからでは間に合わない。
いくらかの距離があるうちに、ジュンはさらに後ろに跳び――それが失策であると後悔する。
ジュンにとって余裕がなくとも、狩人には呼吸を整えてお釣りが来るほどの暇。加えて想定内の展開。
よって、左腕をやや上げたまま右腕の突きを引き絞る!
だが素人であるジュンはその僅かな動きが技を変更したと気付いていない。
間違いなく後ろに跳ぶ――ならば、その距離も考えた上で懐に飛び込んだ後に突きを繰り出すのは当然!
しかしまた、紅き蒼もここで判断を間違える。
この戦法はあくまで玄人の考えに沿ったもの。先の展開を想定し、それに従う攻略法。
故に。詰めであると確信したが故に。
相手が素人であるが故に生じるさらなる状況変化の可能性を思考内から捨て去ってしまっていた。
253名無しさん@ピンキー:2006/01/04(水) 20:06:51 ID:xMaAJtE8
「っ!!?」
「―――!」

寸前でジュンの直感が閃く! 突きが来る、と!
ならば背後には跳べない。どうする!?
突きを避けるなら当然横だ。だが向こうにはまだ左腕の斬撃――恐らくは斜め軌道の袈裟斬り――が残っている。
それら両の閃から逃れるには!?
突き。これは今も思ったように横にかわすしかない。
ならどっちへ?
残る袈裟斬りの軌道は、左腕というところからしてこちらの左肩から右腹にかけての一閃に違いない。
ならば跳ぶべきは……

「――っこっこだあ!!」

左足の力は捨てる。右足に全力を注ぎこみ、左下前方へと飛び込む!
逃げ切った!
後はとにかく脱兎の如く逃げるだけ―――

(―――!!)

再び何かが警鐘を鳴らす! 疑うことなく再び前へ!! ただし今度は振り向きざまに!!!

ブンッッ!!

一瞬前まで自分がいたところをフルスウィングされた大バサミが襲っていた。
どうやら今の突きと袈裟斬りの直後、再び二枚の刃を組み合わせて元の大振り武器へと戻したらしい。
流石は歴戦のドール。この程度の想定外など体の方では想定内。
バランスを崩した隙を狙って逃げ出すという目論みはここに来てとうとう瓦解した。
254名無しさん@ピンキー:2006/01/04(水) 20:07:49 ID:xMaAJtE8
「―――っふぅ……。
 流石と言えばいいのかな?
 水銀燈と戦った時の経験は無駄ではなかったと見えるよ。
 本当、流石は真紅と翠星石のマスターだ」

言いながら、大バサミのまま庭師の鋏を構え直す。

「ちょ、ちょっと待て蒼星石!
 なんでお前はこんなことするんだよ!?」

我ながらマヌケな質問だ。だが動揺と息切れで頭が上手く回らない以上、何か言うしかない。
そのおかげか、ぴたり、と狩人の動きが止まる。

「理由なら言ったはずだよ?」
「理由の理由は何なんだ!
 確かにその……あいつを傷つけちゃったみたいだけど…………
 なんでそうなったかをお前はわかってるのか!?」
「…………。わかったよ。そっちの言い分を聞こう」

とりあえず構えは解いてもらえた。
と言ってもこっちもそれがわからないから言い逃れが出来なかったわけで……
とりあえず、順を追って事実を話す事にした。
おかしな手紙が来たこと。
内容からして翠星石のイタズラではないのかと思ったこと。
それを本人が否定した事。
彼女の言葉は正しいのだろうと思ったこと。
それ故に、疑問を問いかけた事。
そして、それで何故か泣かせてしまった事。
結果として、今に至る事。

「な? 僕が悪い要素なんてこうして見てもどこにもないだろ?」
「…………ねえジュン君」
「?」
「その問いかけた疑問についてだけど……具体的には何て言ったんだい?」
「え? えーと、確か……」
255名無しさん@ピンキー:2006/01/04(水) 20:09:00 ID:xMaAJtE8



『いやちょっと待て……じゃあ……』
『じゃあ何です。言い訳なんて聞きたくないです。どうせ翠星石の足跡は容疑の色に染まってるです』
『不貞腐れるなっての。あのな…………』



――――――『あのな、翠星石。お前じゃないのなら誰がこの手紙送ってきたんだ?』



ジャキイイイイイィィィィィィイイイイインンンッッッッ!!!!!!

「なにごと――――――――っっ!!!!!??」

その名に反する真紅の瞳が残光を描く。
マッドアイ妹戦闘再開。
よくわからないが今の一言がすべての原因らしい。
それがわかった以上、とにもかくにも生き残って対応策を考えねば!!
両手に握るは鋏の片割れ。構えは最初とまったく同じ。ならば来るのは必殺の横二線!
いかに速いと言えど、軌道は単純。
よく見てタイミングを掴めば、先程同様少なくとも初撃は避けれるはず……が、甘かった。

カッ!!

「!?」

突如、分離した庭師の鋏が強く輝きジュンの視界を奪う!

(しまった、レンピカか!!)

だがそれでも多少は見えるし軌道も単純であることに変わりは……な…………
256名無しさん@ピンキー:2006/01/04(水) 20:10:14 ID:xMaAJtE8
「いっっ!!?」

蒼星石は横二線のはずの攻撃を、右腕をそのまま、左腕を頭上に軌道を変えた。
その間コンマゼロゼロイチ秒!
死地にあったからかジュンには本来知覚し得ないその刹那が理解出来た! だからどうしたってわけじゃないけど!!
蒼星石は人間ではないが、彼女をつくったお父様とやらも人間じゃないだろと思わされる。
こいつら一体どういう材質で出来てんだ。いやそんなことはどうでもいい!
左腕は縦一文字、右腕は横一文字! レンピカの力で光迸る両の鋏の同時攻撃!!

 クロスレイ
( 十字閃―――――――――――――ッッッッッ!!? )

マジで殺る気かこいつは!?
鋏が二つに分かれたと言っても、長さ自体は大バサミの時と変わりない。
よって、横二文字の初撃は後ろではなく下にかわすつもりだったのだが、これでは逃げ場が限られる。
そりゃ相手は自分より小さな人形なのだから人間が同じ技を使ってくるよりはかわせそうなものではあるが、
それはあくまで自分より小さな『人間レベルの能力』が相手の場合に限り、だ。
ドールズの能力値が相手ではそんな常識は通用しない。スピード戦ならなおさらに。
先程の突き・袈裟斬りの同時攻撃とは違って、今度は両方とも斬撃。
十字の軌道の隙間はあるが、自分が逃げる方向に角度を変えて埋めるだろう。
故に、逃げ場と言える逃げ場はまったくない! 正に絶体絶命必殺の一撃!!

to be continued...





今日はここまで。
うわ〜ぁ、今回単なるバトルシーンだ。生きることは闘いだ。
……まあ自己満足にゃ充分だがつまらんかったら申し訳ない。どうもウチの蒼はバトルが本領と化したらしい。

さて、コテはつけた方がよさげなようだが名前が思いつかん。
というわけで名前募集。でも伏字が必要なまで露骨に生々しいのとかはカンベンな。
257前スレ946:2006/01/04(水) 20:33:38 ID:KhF/lCFD
「ふっひぃぃぃいいいいっ!!!!・・・・・・・・・はぁっ、はぁっ、はぁっ、はぁっ・・・・・・ひゃ、ふぎいぃぃ・・・・・・!!!」
 ジュンの悲鳴が雲の絨毯の上に響き渡る。
 巨大な樹の幹に、両腕と両足を埋め込まれ、まるで十字架のイエスのような格好をした彼に、四人の翠星石が、とんでもなく淫らな表情をして取り付いている。
 一人は唇に。
 一人は股間に。
 残りの二人は、両の乳首に。

「まぁったく、もう出そうなのですかぁ?ホントにだらしない乳首奴隷なのですぅ」
「くすくす・・・・・・仕方ないですぅ。コイツをそういう身体にしたのは、あたしたちなのですぅ」
「だから、もっともっといやらしい身体にしてやるですぅ」
「・・・・・・・・・・・・・・・れふぅ」

 一心不乱にペニスにむしゃぶりついていた翠星石が、最後に言葉責めを締めくくるように、ペニスに歯を立てる。
「ひぎゃあああああっ・・・・・!!!!!」
 その瞬間、ジュンの精液は排出され、それと同時に両乳首からも夥しい白濁液が発射された。
「あああああっ、もったいないっ!!」
「ちょいと乳首奴隷、誰が出していいって言いましたかっ!?」
「勝手にイッたら許さないって言っておいたはずですぅ!」
「これは、またもや、お仕置きなのですぅ・・・・・・・・!」
「ひぃっ!ひぃぃぃ!!もう、もう許してぇぇぇ!!!」

 蒼星石は、眼前で、延々繰り広げられるその拷問を、呆然として見ていた。
 その姿は、あたかもジュンの夢の中で、初めて責められる彼を見た翠星石のようだった。
258前スレ946:2006/01/04(水) 20:41:02 ID:KhF/lCFD
251氏へ。
その、ワードで書き込んでコピーするやり方が、よく分かりません。単純に技術的に。
あと、以前も違う人から言われましたが、sageって何ですか?
259名無しさん@ピンキー:2006/01/04(水) 20:51:46 ID:rYsSu9cp
メル欄に半角で「sage」と入力してからカキコするとスレが上がらなくなる。
260名無しさん@ピンキー:2006/01/04(水) 20:55:35 ID:Fmsq1jkk
とりあえず書き込むときメアドのとこにsageって入れとけばグー
261名無しさん@ピンキー:2006/01/04(水) 20:59:48 ID:2vq4NuMG
鋏分離させるところ、狙ってやってるんじゃなかったのかorz
262名無しさん@ピンキー :2006/01/04(水) 21:00:24 ID:O0ZQlMsR
>>258
補足。
各スレッドは一覧になっており、レスがあるとそのスレが表の一番上
に「上がる」。こうなると目立つので荒らしや宣伝書き込みが増える可
能性があり、それを避ける為通常は上げずに「下げる」ようにする。

具体的には>>259

>メル欄に半角で「sage」と入力

する事でスレ一覧でそのスレの位置が変化しなくなる。
263名無しさん@ピンキー:2006/01/04(水) 21:28:49 ID:xMaAJtE8
>>258
ワードとかに書く方法はわかるよな?
書いたら、コピーしたいところの始まりの部分にカーソルを合わせて左クリック。
クリックしても指を離さずそのままマウスを動かす。
するとクリックした部分からカーソルが動いた跡までの文字が青く包まれるから、
そのままコピーしたいところの終わりまで引っ張る。
引っ張り終わったら指を離して、今度は青に包まれた部分にカーソルを当てて右クリック。
そうして出てくる項目のうち、「コピー」を左クリック。
そしたら今度は2chのスレッドの書き込み欄にカーソルを持ってきて右クリック。
項目のうち「貼り付け」を左クリック。そうすればコピーに指定した部分の文章が貼り付けられる。
あとは画面内の「書き込む」でスレに書き込む。

>>261
ごめん、元々個人的に双剣スタイル好きだったし、どっちかってーとロン・ベルク
264名無しさん@ピンキー:2006/01/04(水) 21:32:30 ID:MXSTDIt5
>>258

例えばメモ帳で文章を書いたとする
文をドラッグすると字が青くなるから、自分が一つのレスに書きたいところまで青くする
青い部分の上で右クリックをすると『コピー』の項目が出てくるからそれを押す

右クリックをすると今度は『貼り付け』の項目が出てくるからそれを押せばいい




万一これ以上分からんかったらあとは自分で調べることを薦める
265264:2006/01/04(水) 21:33:46 ID:MXSTDIt5
先に説明されてたのか
リロードし忘れてたスマソ
266名無しさん@ピンキー:2006/01/04(水) 21:45:52 ID:SrF0FjXn
>>263
大丈夫、鋏使いの変態お兄ちゃんはめったに分離させないから、戦闘スタイルはかぶってないよ。
267名無しさん@ピンキー:2006/01/04(水) 22:29:25 ID:QVIYexrB
>前スレ946
JUM陵辱の神の称号を与える。
まさかJUMにハァハァする日が来るなんて思わなかった。

>>256
戦闘シーン、イイヨ!!
良いエロには良い前フリが必要だと思うから、どんどんやっちゃって下さい。
268名無しさん@ピンキー:2006/01/04(水) 22:46:26 ID:3YEn/cFV
話はかわりますけど、今SS書いてるんですが、 下手くそなSSでも投下してよろしいでしょうか?
269名無しさん@ピンキー:2006/01/04(水) 22:47:57 ID:rYsSu9cp
遠慮しないで投下汁!
270名無しさん@ピンキー:2006/01/04(水) 22:53:20 ID:3YEn/cFV
269氏 ありがとうございます。2、3日以内に投下できるように頑張ります。
271名無しさん@ピンキー:2006/01/04(水) 23:11:53 ID:QVIYexrB
>>270
遠慮せずやるやる。今このスレ良い感じだしね。
作品も色々バラエティーに富んでいるから楽しいです。職人の皆様GJ!

もっと色々な方の作品みてみたいので是非とも頑張ってください。
でもあまり無理はしないで…
272名無しさん@ピンキー:2006/01/04(水) 23:39:27 ID:3YEn/cFV
ありがとうございますm(_ _)m
無理せず頑張ります。
273名無しさん@ピンキー:2006/01/04(水) 23:40:48 ID:rYsSu9cp
期待して待ってるよ。あとsageましょうね。
274名無しさん@ピンキー:2006/01/05(木) 00:19:03 ID:wI2RIFPS
すみません忘れてました。
275名無しさん@ピンキー:2006/01/05(木) 00:20:49 ID:wI2RIFPS
あれ?IDが変わってる。
276一応、水銀燈派 ◆z5NNyuvtc6 :2006/01/05(木) 00:33:20 ID:yXKmlZ43
>>130続き

翠星石に反応してか、真紅が舌を引き抜き、唇を離した。
必然的に僕の舌は、離れていく真紅の舌を追いかけて、目一杯伸ばされた。

「……あっ」

直ぐに舌は引っ込めたもののかなり恥ずかしい。
そんな僕を見る真紅と翠星石。

「……かわいい」
「かわいいですぅ」

ちょっと潤んだ二人の視線。

「……そんな目で見るな……」

言って見たものの何の効果もないのはわかりきっている事。
二人はますます僕を見る。

「……」
「……」

一瞬の間をおいて二人は、

「……なんだよ……」

ギュッと僕に抱きついてきた。

「なんとなくよ」
「なんとなくですぅ」

口を揃えて言う二人。
なんというか。
可愛いな。

「真紅に独り占めさせとくには勿体無さ過ぎるですぅ」
277一応、水銀燈派 ◆z5NNyuvtc6 :2006/01/05(木) 00:33:51 ID:yXKmlZ43
……。
前言撤回。もの扱いですか。

「あら、別に独り占めしてなんかいないわよ」

言って、真紅は僕の頬に手を当てる。

「ただ、ジュンが私を愛してるから、必然的に私といる時間が多くなってしまうのよ」

ゲホッ!!
人生初の愛の告白。しかも人形から。

「何言ってんだっ。お前」
「そうですぅ!! 何言ってるですか!! ジュンが愛しているのは翠星石ですぅ」

ゲホッ!! ゲホッ!!
人生二度目の愛の告白。また人形から。しかも連続。

「お前も何言ってるんだ……」
「冗談で言ってるわけではないですよ。この際だからはっきりするですぅ」

翠星石は一呼吸置いて、

「ジュンは翠星石と真紅のどちらを愛してるのですか?」

と言って、僕の目を見つめた。

「そうね。この際はっきりさせましょう。ジュン、どうなの?」

真紅も僕の目を見つめた。
とても「どっちも」とか「何言ってんだ」とかで誤魔化せそうにない。
これが修羅場というやつなのか。
二人の視線がとても痛い。

……。

「…………僕は―――」

色々なことが頭をよぎる。

「……僕は、s―――」
278一応、水銀燈派 ◆z5NNyuvtc6 :2006/01/05(木) 00:34:28 ID:yXKmlZ43
「ねぇ。じゅん!! これなーに?」

……。

「雛苺……今、大事な所なんだ。少し黙って……」

視線を雛苺に移す。
そこには、僕のイチモツ(いつのまにか全立ち)をがっちりと握る雛苺とそれを興味津々に眺める金糸雀。

「ひ、雛苺……いい子だからそれを離すんだ……」

雛苺はイチモツを握り締めたまま、ぐりぐり回したり、引っ張ったり。
それを見た真紅と翠星石は雛苺を睨み、

「雛苺!! それは、私のよ!! かってに触らないで頂戴!!」
「ちびちび苺!! それは、翠星石のですぅ!! かってに触るなですぅ!!」

叫んだ。
そして、睨みあう二人。
駄目だ。使えない。

「じゅんー。なんか、おおきくなってきたのー」
「あっ……んっ、それ、以上弄くるな……」

雛苺は「うにゅ」と言いながら、イチモツを回したり引っ張ったり。
駄目だ。
僕は最終手段として、金糸雀に頼むことにした。
声は出せないので、目で訴える。
僕の熱い視線に気がついたのか金糸雀は僕を見た。
そして、笑った。

「雛苺ー。どうして大きくなったか知りたいかしらー」
「うにゅ? どうして?」
「ジュンはね。とっても気持ちがいいのかしら」

裏切り者……。
279一応、水銀燈派 ◆z5NNyuvtc6 :2006/01/05(木) 00:35:03 ID:yXKmlZ43
「だから、ズボンを脱がして、直接触るといいのかしらー」

金糸雀は僕をちらっと見た。そしてまた笑った。

「そうするともっと気持ちよくなって、雛苺に苺大福をいっぱい買ってくれるはずかしら」
「そうなのー!?」

雛苺、頑張るの。そう言って、雛苺は僕のズボンを脱がしに入った。
やばい、こうなったら実力行使しかない。
僕は雛苺をどけようと、手を動かした。
しかし、手は動かなかった。
理由は簡単。翠星石が僕の片腕をがっちりと抱きしめていたから。
人形といえ、退けるのには時間がかかるので、咄嗟にもう片腕を動かす。
しかし、動かない。
理由は難解。いつのまにか水銀燈が僕の腕をしっかり押さえつけていた。
こいつ、いつの間に……。
胴体は真紅にマウントをとられているので勿論動かない。

「なんか、すごいのー」

そんな事をしている間に雛苺はズボンを脱がし終わり、パンツに手をかけていた。

「ほら、さっさと全部脱がすのかしら」

火に油を注ぐカナリア。
いつか、ジャンクにしてやる。
雛苺は、パンツに手をかけ、一気に引きおろした。
280一応、水銀燈派 ◆z5NNyuvtc6 :2006/01/05(木) 00:37:05 ID:yXKmlZ43
投下が多すぎでレスがつけられない……。

関係ないけど、ジュンは総受け、もしくはへたれ攻めだと思う今日この頃。

281名無しさん@ピンキー:2006/01/05(木) 00:43:33 ID:/0ni3q3+
( ;´Д`)ハァハァ
282名無しさん@ピンキー:2006/01/05(木) 00:47:45 ID:a2C6SIZ8
>>275
日付が変わるとlDも変わるの。
283名無しさん@ピンキー:2006/01/05(木) 00:54:37 ID:wI2RIFPS
そうなんですか、知りませんでした○| ̄|_
284名無しさん@ピンキー:2006/01/05(木) 02:15:54 ID:NaRpUqio
ここは神と初心者が多いスレだなw
285名無しさん@ピンキー:2006/01/05(木) 02:25:54 ID:gM6iqeL/
>>284
それだけ活気があるって事ですな。
286双剣:2006/01/05(木) 19:53:03 ID:Ep82HwHl
特に何も言われなかったからコテは昨日の会話から適当につけた。
んじゃ>>256の続き投下。

>>267
え? エロ?
………………………………………………。次、行ってみよー。
287双剣:2006/01/05(木) 19:53:42 ID:Ep82HwHl
リビングのソファーにて、翠星石はひとりへこんでいた。
なんだかんだ言っても、ジュンは大事なところでは自分のことを理解してくれていると思っていた。
なのにあんな真剣な眼で疑われるだなんて思っていなかった。
そりゃあ最近色々と親密になるきっかけに恵まれていたし、
それによって自分のことを真剣に見てくれるようになったのかも知れないが、それでも傷付くものは傷付く。乙女心は複雑だ。

「はあ……」
「どうしたの? 翠星石」

いつの間にか真紅が隣にいた。接近どころかドアの音にすら気付かないほど落ち込んでいたらしい。
そう思うとまた溜息が出る。いつもの虚勢はどこへやら。

「真紅……なんでもないです」
「そう言わずに話してごらんなさい。私で良ければ力になるわ」

最近のジュンと翠星石の関係についてはかなりの焦燥感を覚えていたはずの真紅だが、優しく微笑んで翠星石を促した。
いくら焦っていようと自分の本質までは見失わない、誇り高いローゼンメイデン第5ドール。それが真紅である。
ジュンのことには心休まらなかったが、だからと言って最愛の姉妹を助けないなど許せない。それもまた彼女のプライドであった。



「……というわけです。コンチクショーです…………」
「なるほどね。まったく……レディを傷つけるなんて、やっぱりダメな家来だわ」
「やっぱり真紅もそう思うですか!?」
「でもね、翠星石。きっとジュンはあなたの思うような気持ちでそんなことを言ったのではないと思うわ」
「え……」
「そもそもあのジュンが自分を疑わずに他人を疑うだなんて器用な真似が出来るはずないでしょう。
 きっとあなたに言った言葉は状況の確認なのだわ。
 差出人不明の人工精霊の問いかけ。しかもその人工精霊の主は既に契約済み。
 あなたが関わっていないのなら、誰か他に私たちのことを知る者によるもの。
 もしかしたら危険な存在かも知れない。
 単なる悪戯でないのなら、二重契約なんていうおかしな事態を招きかねないわ。 
 だからジュンはローゼンメイデンの視点からの心当たりを問いかけたのではないかしら?
 特にあなたを指定しているようだし、当のあなたのことを真剣に考えるのは決しておかしなことではないわ。
 むしろ、誰かに真剣に思ってもらえることは喜ばしいことでしょう?」
288双剣:2006/01/05(木) 19:54:20 ID:Ep82HwHl
ゆっくりと一言一言を聞き漏らさせないように諭す真紅に、落ち込んで性能低下していた思考回路の活力が戻ってくる。
言われてみれば確かにそういう解釈も出来る。いや、むしろその方がしっくりくる。
しかしそれを素直に受け入れられないのが翠星石であった。

「ま、まったくしょーがーねーです。
 もっとわかりやすく言わないチビ人間が悪いですが、ここは私が大人な対応をしてやるです」

そんな態度を微笑ましく見守る真紅こそ大人なのだが、それを指摘するほど野暮ではない。

「そう。
 それじゃ、許しに行ってあげなさい。
 あの家来はまだまだ子どもなのだから、あなたが折れてあげないとなかなか自分の非を認めないでしょうし」
「そうですそうですまったく世話が焼けるです!
 それじゃ行ってくるですよ。やっぱり真紅大好きです」
「ありがとう」

打って変わって上機嫌にリビングを出て行く姉妹を見送った後、真紅の表情に僅かに真剣味が差した。
恐らくジュンも翠星石も嘘はついていないだろう。それは断言出来る。
当然自分の仕業でもないし、蒼星石も論外。雛苺では動機が見当たらないし、そもそもそんな頭はないだろう(失礼)。
金糸雀がまた変な策でも考えた……というのが考えられそうなオチだが、それもまた動機が見当たらない。
金糸雀の仕業ならもう少し混乱を招こうとする情報がこちらに与えられるはずだ。というか彼女の策はさして策になってない。
彼女よりよっぽど策士らしいのが水銀燈や薔薇水晶だが、それでも今回のものは彼女たちの性には合っていない。

「けど……姉妹の誰かの悪戯でないのなら一体誰が……ジュンじゃないけど、これは少し真面目に考える必要がありそうね。
 それにしても……ふぅ」

今度はどこか脱力と余裕の入り混じった表情で、

「あの分だとジュンの理解に関してはまだまだ私に分がありそうね」

僅かながら安堵を覚える真紅であったが、この先まさかあんなことになろうとは予想出来るはずもなかった。
というか、出来たなら自分で実践していたかも知れない。
289双剣:2006/01/05(木) 19:54:59 ID:Ep82HwHl
実はこいつ単体で水銀燈倒せたんじゃないか?
そんな感想を抱くほどの蒼星石の戦闘力に、しかし諦めは浮かばない。こんなバカなことで死んでたまるか。
放たれようとしている十字斬りに、恐らく避ける術はない。
避けられないならどうするか?
避ける以外の行動を取るしかない。そんなこといくら素人でもわかる。
ではどんな行動を取ればいい?
受け止める? ドールズみたいにバリアめいた力を使えるならまだしも、自分はあくまで媒介だ。そんな力ない。
なら迎撃? 同じ事だ。あの刃に生身で挑めば一気に斬られる。
だがそれはあくまで刃に立ち向かえばの話。
どんな材質で出来ているかは知らないが、こいつらの肌自体なら取り押さえられる。となれば―――

「だああっ!!!」
「!?」

結論:渾身の掌底。
要するに、両腕が振り切られる前に腕の交差点につっかえ棒を差し込めば技は止められる。
普通に考えるとそれだけでは刃が届いてしまうが、相手は人形。自分よりずっと小柄。
その細い腕に対してなら、自分の腕の太さでも充分な妨害となる。
狙うは振り下ろされる左の肘。交差の瞬間にそこに当たれば、重なる位置に来るであろう右腕も止められる。
タイミングの問題というものもあるが、そこもまた相手に比べて太めな人間の腕故に余裕が出来る。
……が、やはり素人。肝心なところで腰が引けてしまい充分な勢いが生じなかった。
結果として



――――ぽふ。



空間が凍てついた。
290双剣:2006/01/05(木) 19:55:43 ID:Ep82HwHl
状況を説明しよう。
ジュンの放った掌は、勢いが衰えつつもとりあえず蒼星石の技の発動前に彼女の体に届いた。そしてそれにより技も止まった。
が、ジュンが想定していた形とは異なった理由で、だ。
ではどうして技が止まったのか?
ジュンの右の掌は腰が引けたことで軌道がやや左にズレ、蒼星石の左右の腕どちらにも当たらなかった。
当たったのはずばり――――

「この期に及んで君って人は……」
「え、いや、ちょ、違、うぇっ!!?」

胸タッチ 蒼星石に 胸タッチ。
肩と声を震わせる蒼星石の顔が赤いのは羞恥だけではないようだ。
バカなことで死んでたまるかと挑んだジュンであったが、こればかりはもう死ぬかなーとか思ったりした。
見れば未だ両眼とも紅に染まったマッドアイが、残った白目部分まで紅蓮に染まりつつある。
だがその獄炎を鎮める魔道冥府の氷魂の言霊が場に響く。

「なにしてるですか……」
「「へ?」」

声の主は翠の羅刹。
流石姉。妹以上に狂気に染まる両の眼はマッドアイ。そして鋭さが違う。

「人が下手に出てやろうとわざわざ来てやったのに……」

両手に握るは庭師の如雨露。
ただし握るはノズルの部分。

「そうですか……二人はそういう関係だったですか…………
 いいです。わかったです。もう契約なんか解除してやるですぅっ!!」

涙目だったがなんか涙まで赤かった。文字通り血の涙だ。
291双剣:2006/01/05(木) 19:56:32 ID:Ep82HwHl
「ちょっ、ち、違うよ翠星石!」
「そ、そうだぞ誤解だ!!」

ここに来て二人の心は一つになる。しかし奇跡は生まれない。
先ほどジュンの意識を吹っ飛ばした時より遥かに巨大な力が如雨露に集束しつつあった。
だがジュンが脱力感に襲われないところからして、どうやら翠星石の自前の力らしい。

「でもその前にオトシマエはつけさせてもらうです……
 それと蒼星石。双子の姉として、無理矢理にでも真っ当な道に連れ戻すです」

アニメ第1期の時の悲痛な覚悟を背負ったセリフがここでも使われた。感動も何もあったもんじゃないが。

「大丈夫です。せめてもの慈悲です。痛みを感じないようにしてやるです」

握った如雨露がむくむくと大きくなっていく。
その様子でどういう攻撃が来るのか予測出来てしまったのは幸なのか不幸なのか。
少なくとも確実に言えることは……

「なあ……蒼星石…………」
「うん……樹の成長を利用したものじゃないみたいだから僕の鋏じゃ切れないよ…………」

人間の腕力ですら振り回すのは困難なほどに巨大化した庭師の如雨露をノズルで握るその姿は
あたかも愛用の槌ミョルニルを構えた雷神トールの如し。

「光になれえええええええええええええええええええ!!!!!!」
「「あ゙〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!」

その日、桜田家の二階の一室が輝きに爆砕した。



「じ、地震なのぉ〜!?」
「……無様ね」

なんとなく予想していた展開に、やはりすました顔で紅茶に口をつける真紅であった。
292双剣:2006/01/05(木) 19:57:10 ID:Ep82HwHl
あとがき。
自分で書いてて何だがどこまで続くんだろうなぁコレ……
あんまり間を空けすぎるとだれそうだからなるべく手早くのっけてきたけど
そろそろペースが落ちそうだ。色々やることあるし。
293名無しさん@ピンキー:2006/01/05(木) 20:06:43 ID:nASdTFnM
支援。


で、途中なのに悪いけどちょと質問。
このスレ的に、女(ローゼン本編には登場しない)×ドールの百合は需要あるかな?
書こうかと思ってるんだけどいまいちわからなくて。
294名無しさん@ピンキー:2006/01/05(木) 20:07:45 ID:nASdTFnM
あ、もう書き終えていらっしゃいましたね。
スマソ
295名無しさん@ピンキー:2006/01/05(木) 20:19:57 ID:78WIqbHJ
>>293
大丈夫だと思うよ。何でも行ってみるべし。出してから後悔。

多分梅岡×巴でも受け入れると思うよ。
296名無しさん@ピンキー:2006/01/05(木) 20:32:02 ID:nASdTFnM
>>295
了解、ありがとう
予告になりますが、女(新しいマスター)×蒼星石設定でいきます。
女の書く文なので物足りないかもしれませんが。
297名無しさん@ピンキー:2006/01/05(木) 20:47:14 ID:IavVsfw/
さすがに梅岡は勘弁。

〉〉双剣氏
GJです!
ご自分のペースで投下して下さい。
298名無しさん@ピンキー:2006/01/05(木) 20:56:03 ID:wI2RIFPS
蒼い子多いなぁ。
個人的には嬉しいけど。
299名無しさん@ピンキー :2006/01/05(木) 21:04:17 ID:FJ3bhNtc
>>292
GJです!
いや普通に良いですよ〜。
続きも楽しみにお待ちしております。

ご無理なさらずごゆっくりどうぞ〜。
300名無しさん@ピンキー:2006/01/05(木) 21:21:09 ID:jEcdhmwX
人形の双子と3P
301名無しさん@ピンキー:2006/01/05(木) 21:21:54 ID:Rs6Sz46W
>>296
女マスター×蒼ですか…思いついたことの無い組み合わせでしたが、楽しみです。
エロ…というかセックス文化自体男女ともに楽しむべき物だと個人的に思ってるので、
女性の書き手さん・読み手さんが増えると良いな…と思います。

焦らずゆっくり頑張ってください。
302この流れなら!めぐ×銀:2006/01/05(木) 22:19:17 ID:TaK2lA/v
病室、めぐの部屋
きっと自宅の部屋より長くいる部屋だろう
「水銀燈はいいよね、いつでも空を飛べるんだもの。好きなところにいつでも行けるでしょ?」
「べつに…」
大体二人の会話はめぐが話して私はちょっと相槌を打ち偶に話すくらいだ
めぐは偶にちょっとどころじゃあない電波を放ったりするので相手にするのが大変な時もある
でも、私と似てるところもあるのかもしれないけど…認めたくない
「水銀燈…私死ぬ前にね、水銀燈としたいことが一つだけあるの…」
何やら真剣な面持ちのめぐに耳を傾ける
「なによぉ…」
「えっと…………………えー………と……ほら、…ね?」
一瞬なんだ?と思ったがめぐの顔と言いづらそうな口振りでなんとなく思い当たってしまった
これでわかってしまう自分は…はぁ…
でも断じてそんなことがしたい訳ではない
「……帰るわぁ」
「ちょ、ちょっと待ってよ水銀燈、だってこの前キスで終わっちゃったし……」
顔が熱くなった、きっと少し紅潮したと思う
この間、二人口づけを交わした。
「あ、あれは…めぐがぁ……」
言葉に詰まる、初めはめぐが一方的にしたものだった。でも最後には私も求めてた気がする。
恥ずかしいので断定はしないけど
「ねぇ、お願い」
哀願して私を見る
見るな、そんな顔で見るな
「ねーぇ、水銀燈」
あの時もこうだったっけ
あの時──────思い出す。
二人の舌が嘗め合って絡み合って嘗めあって絡み逢ってなメアって絡み逢って──────

「っ……もうその目には騙されないんだからぁ!」
変なことを思い出した。あぁ恥ずかしい、もう飛んでいってしまおう、黒い翼を羽ばたかせる
「待って!水銀燈!」
腕を掴まれる

「触れないでよぉっ!」
めぐの足が地面と離れる
僅かに遅れてベッドに叩きつける音
思わず思い切り振りほどいてしまった
そこまで力を込めたつもりはなかったのに

「……だ、大丈夫?」
めぐの反応がない。
「めぐ、起きなさいよぉ、めぐ?」
もともと虚弱な少女だ。力が入って思い切り吹き飛ばしてしまったのだとすると……
軽く揺すったり叩いたりしたが反応がない
最悪の事態を予感してしまった。だんだんと視界が歪んでいき何も見えなくなる
「ちょっとぉっ!めぐっ!ねぇ!起きなさいってばぁ!」
初めて死んで欲しくないと思った人をこんな形で…こんなことで…
「めぐぅ……起きてよぉ…めぐぅ…」
悲しかった、涙が、頬をつたった
303この流れなら!めぐ×銀:2006/01/05(木) 22:23:12 ID:TaK2lA/v
「つかまえた。結構、痛かったわ」
めぐに、掴まった
「もう逃がさないからね、水銀燈」
…………………
「…ぁ……貴女最低ぇ……」
「そう?え、す、水銀燈泣いてるの?」
「……………目がゴミだらけになっただけよぉ………」
強がってみたが余計に惨めになっただけだった
「ご、ごめんなさい……そんなに心配するとは思わなくて」
「…謝るくらいなら最初からやらないでほしいわぁ………」
言葉に力が入らない
もう怒る気力もない
「水銀燈、意外とバカだね」
「うるさいわぁ……」
するとなぜか服を脱がされ始めていた
「──っ…………はぁ…もう勝手にしてぇ…」
突然のアクシデントで忘れてたがなにやらいかがわしいことを要求されていたのだった
罪悪感もあり、断りがたかったので渋々なすがままになったが、内心かなりの勢いで不安と動揺が駆け巡った
「でもめぐぅ……その……どうするのぉ?」
私にはこの手の知識は疎かった
そういうことは勿論したことなかったし、男と女ならまだしも女同士、しかも一人はドールである
「どうしようかしら、取りあえず私も……」
と脱ぎ始める。取りあえずってなによ、と思いつつ自分の顔が赤くなっていないか心配した
大好きな少女が自分の前で一糸纏わぬ姿になる
その肢体は華奢ではあるがそこまで貧相でもなく、色白で、胸は平均より小さいぐらいなのだろうか
まるで人形みたいだと思った
秘部は産毛が生えた程度で年齢の割には、と言う感じだった
人間の秘部どうなってるのか、見たことがなかったので興味があった
………………
まじまじと見てしまった、変に思われただろうか?
めぐが私の目を見る
「めぐ、めぐには勝手に死なれちゃあ困るの、そんなことしたら許さないんだから」
「水銀燈…ありがとう。大好きよ」
これは愛なのか、そんなこと、わからない
304この流れなら!めぐ×銀:2006/01/05(木) 22:26:21 ID:TaK2lA/v


私はキスをした。自分から。めぐは勿論受け入れてくれた、あのときのように嘗め合い絡め合った
「めぐ……」
「……水銀燈…」
めぐはキスが終わると他の姉妹より少し豊かなふくらみを優しく触る
「……んっ……はぁ」そしてその頂点にあるピンクの突起に口づける
「きゃは、ちょ、ちょっとめぐ、やめ、あは、くすぐったいわよぉ」
「……水銀燈…ムードぶち壊しね……」
くすぐったいのだから仕方無い
だがだんだんとくすぐったさに混じった快感が強くなってきた
めぐの舌が上下に動きまわり快感の渦に巻き込まれていく
こんな快感、初めてだ
「ぁん、ん、うぁんめぐぅ…」
めぐの唇をもう一度奪う
そしてそのつぶらな胸を触る
「ん、水銀燈、あ…」
めぐの舌は体をだんだんと下りていき秘部に達した
「水銀燈、綺麗…」
「あんまりジロジロみないでよぉ、変態……─っあぁっ!!」
突然の刺激に思わず大きな声を出てしまった
「お互いさまでしょ」
「さっき脱いでるときに人のアソコばっかりみてたお人形さんは誰だったかしら」
やっぱりバレてたようだ、こういうところは抜け目がないというか…

「めぐ、き、綺麗だったか、らぁ」
舌は秘部の周りを這いずりまわりつづけている
「そんなことないわ」
刺激が止まる
顔を見ればまたあの顔、自分のことを話すときの顔、この顔、嫌い
「私は欠陥品なのよ、綺麗なはずないわ」
「……………」
───自分に言われているみたいだ
「…めぐ……」
───でも、それは違うはず
大嫌いなドールが言っていた、この言葉だけは信じてみようと思った

「めぐは欠陥品なんかじゃあない…………ジャンクなんてこの世のどこにも、いないのよ」
めぐだけじゃなければいいと思う
あの顔はもうしていなかった
「…………優しいのね、水銀燈」
「わ、私は貴女のさっきの顔が不細工だったから、止めさせてあげただけよぉ」
「さ、てと。続き続き」
「めぐ…その台詞、オジサン臭いわぁ…」
こんなことになったので終わりになるかと期待(失望)したが、この行為は続くようだった
305この流れなら!めぐ×銀:2006/01/05(木) 22:28:39 ID:TaK2lA/v
めぐの秘部に触れる
すでにそこは愛液が妖しく光り、滴っていた
「あぁ…水銀燈、っいぃ…」
さらに秘部にキスをしその蜜を嘗めとる
「あぅあ…あぁっ…はぁあ」
めぐもまた舌の動きを再開する
結果的に焦らされたような状態になったのでもうすでに舌が触れた瞬間に電撃を受けたような刺激が走る
「っぁあぁああ!めぐぅっ…いいぃっ!…」
めぐの指がゆっくりと入ってくる
「─っはぅん、っはいっ、はいってくるぅぅぅーーっ!」
細く長い指を途中で回したり曲げたりしながら

私を犯していく
「はぁっ…はぁ…あっん…めぐっ…」
めぐの中に指を入れる
「いいよぉっ、すいぎんとぅっ!!もっとぉ!!」
は互いに互いを犯し合う
ベッドは愛液で濡れている
「はぁあぁっん!!──すいぎんとぉ…気持ちいいよぉっ!」
「もうだめぇ…おかしくなっちゃうわっ!…ああぁうぅーっ」
めぐも私ももう秘部は赤く充血し、中に入る指に絡みついてくる
そろそろ限界も近い
「──あああぁぁっ!だめぇっ!めぐっ!なんかきちゃいそぉよぉ!!!あっ、あっ、あっ!!」
「水銀燈っ!私ももうだめぇっ──いっ、いぃーーー!!!」
めくの指は私の中を出たり入ったりを繰り返し
激しい快楽の奔流が押し寄せる
「───っああぁっ!ぅあぁ、ぁああああああああぁ!!!!!」
めぐがするのと同じように指を往復させる
「す、すいぎんとぉっ!!!!!もうっ、イ、イっちゃいそぉぉ!!」
「────あああああああああっめぐぅっ!!!!!」「すいぎんとぉっ!イ、くうぅぅぅぅぅぅっっっ!!!!!」
二人は果てた
306この流れなら!めぐ×銀:2006/01/05(木) 22:32:19 ID:TaK2lA/v
「はぁはぁ…めぐ、大丈夫なの?」
「もう、ダメかも…」
めぐが言うと若干シャレにならない、ホントにイってしまったら困る
「つかれたー」
と、言うとベッドでそのまま寝てしまった
……もしかして、服、着せるの私?
「これじゃあどっちが人形だかわからないわぁ…」
溜息をついたがめぐの寝顔を見て思わず微笑んでしまった


突然部屋の鏡が揺らめく
「nのフィールド!?」最低のタイミングだ
「水銀燈?そこにいたのね」
見れば大嫌いな第5ドールが現れた
私とめぐは布切れ一枚身につけてない。しかもベッドで。何をしてたか、一目瞭然

「……あ、あら水銀燈。お邪魔だったみたいねごめんなさい本当にごめんなさいもう帰るわさよなら」
赤面しながら恐ろしい早口で言うと紅いドールは鏡の中に逃げるように飛び込んでいった
…………
………………………
涙が出そうになった
「………………終わったわぁ……」
307一応、水銀燈派 ◆z5NNyuvtc6 :2006/01/05(木) 22:37:47 ID:C6EZmNH7
GJ!!
308302-306:2006/01/05(木) 22:37:52 ID:TaK2lA/v
ちょっと前にもめぐ×銀を書いてその時の約束通りにエロを書いてみたがムズい、エロ描写が難しい
しかもこのギャグとシリアスとエロの折衷案、まさに中途半端
こんな文でも読んで頂ければ幸いです
感想なども頂けたらもっとうれしいです
309名無しさん@ピンキー:2006/01/05(木) 22:43:09 ID:WG/asB4V
テラ萌えた、そして不意打ちのオチにやられたー!
310僕犯人知ってます。:2006/01/05(木) 22:54:13 ID:8BaQodZy
「ふぅっ」
憂鬱な溜息、その主は翠星石だった。
最近ジュンが真紅と居る時間が自分よりも多いような気がして気がめいっていた。
そんな翠星石の気持ちを知ってか知らずかジュンは今日もパソコンの通販に没頭していた。
当たり前のように真紅がジュンの部屋で本を読んでいる。
「ジュン、お茶の時間よ。早く淹れてきて頂戴」
お茶の時間、真紅には欠かせない時間。
それはジュンも百の承知だ。
「・・・・・はい、はい」
「返事は一回よ」
すっと、ジュンは椅子から立ち上がり一階に降りていった。
リビングでは一人テレビを見る翠星石が居た。
「最近お前どうした?具合でも悪いのか?」
翠星石はいつも騒がしいのだが、最近の様子の違いにジュンは疑問を抱いていた。
自分の事を気にかけてくれるのは嬉しいことだった。
しかし、その問題を作っている原因自信に心配されても普通に対応できない翠星石。
「うるさいです!お前はさっさと真紅の所にでも行きやがれです!!」
「・・・・っな!?なんだよ、ックソ!」
ジュンは翠星石のその態度にッムとし紅茶を淹れてさっさと二階に上がっていった。
ジュンが二階に上がっていった後、翠星石は自分という者に心底嫌気がさした。
「私・・・私という者はどうしていつもこうなんでしょうか?」
翠星石は肩を小刻みに震わせながら涙した。
ジュンは二階に上がってからはパソコンで通販をしていた。
しかし、ジュンはなぜ翠星石にあのようなことを言われたのかをずっと考えていた。



久々の投稿・・・・どうでしょうか?
つーか、相変わらずエロに到達できない。
これからどうしようかも考えていない・・・・
続くかな?微妙だなw
ま〜たボチボチ投稿しますw
311名無しさん@ピンキー:2006/01/05(木) 23:12:45 ID:Hnw/pcc3
GJ!!
終わっちゃった水銀灯ワロタwwwwwww


禿しく続き期待!!
312270:2006/01/05(木) 23:29:02 ID:wI2RIFPS
ある日の事……

ジュンがいつもの様にネット通販に夢中になっていた、ドールズは珍しく全員鞄の中で昼寝中だった(蒼星石は翠星石に無理矢理誘われて昼寝中)。ふとジュンは鞄に目をやって唐突に愚痴をこぼす
「呑気な奴らだ、こっちはお前らがいるせいで性欲を持て余して困っているってのに…」
実はジュンは、ドールズが来てからまともにオナニーが出来ず性欲を持て余していた。
その時ジュンは「……まだ…、起きないよな…?」
とドールズが寝ている事を確認して、素早く通販サイトからエロサイトにとんで、エロ画像や動画などをオカズにオナニーを始めた。しかしジュンはいつ真紅達が何時起きてもおかしくないので早く済ませようと思っていた。
しかし、もう起きているドールがいたのである。しかも最初から起きていたようだ。そのドールは……
つづく?

この前、投下宣言した者です。このようなかんじでどうでしょうか?一応続けるつもりです。
皆さんの感想などいただければ幸いです。
313名無しさん@ピンキー:2006/01/05(木) 23:31:54 ID:ZdQh4y7s
早口真紅ワロタ
314名無しさん@ピンキー:2006/01/05(木) 23:49:57 ID:dTGEm1IJ
真紅×水銀燈か水銀燈×真紅で何かない?読みたい
315名無しさん@ピンキー:2006/01/06(金) 00:12:30 ID:FOW476CA
何だかこのスレ凄い進化してきたな。職人もどんどん増えるし。普通に百合どんどんでてきたし。それだけローゼン好きな人が多いんだな。ローゼン、職人、そしてこのスレの住人、GJ!!!!!!
316302-306:2006/01/06(金) 00:15:05 ID:2/Xq41pD
感想ありがとうです
携帯からだったので改行のミスが…orz
オチが好評で嬉しいw

>>311
続編やったらなんだかこのままギャグ路線に流れてく気が…w
また思いついたら書いてみます

>>315
確かに数がスゴいしジャンルも様々になってきましたもんね
まとめサイトの中の人も大変だろうなぁ…
317名無しさん@ピンキー:2006/01/06(金) 00:30:40 ID:zSuY0CRr
>>314
つ「保管庫」
318一応、水銀燈派 ◆z5NNyuvtc6 :2006/01/06(金) 00:55:46 ID:TG8E4Sjq
>>279続き
瞬間、僕のイチモツが天高くそり立った。

「大きいのー」
「ふふ、さぁ雛苺。早く触って、苺大福を貰うのかしら」

雛苺がゆっくりと僕のイチモツに手を添える。
手の程よい冷たさがとても気持ちいい。

「んっ……」
「ジュン、気持ちいーの?」

雛苺がイチモツを『にぎにぎ』しながら言った。

「んぁっ……ひ、雛苺、や……めろ……」
「うにゅ?」
「雛苺、ジュンは気持ちよすぎて戸惑ってるだけかしら。気にしないでどんどん行くかしら」

またしても火に油を注ぐ金糸雀。

「先の方を触るといいのかしら」

油というよりガソリンを注ぐ金糸雀。
雛苺は金糸雀の言葉を受けて、雛苺はイチモツの先端部分に手を添える。
稚拙な指使いでイチモツを刺激する雛苺。
その中途半端な刺激に僕は。
319一応、水銀燈派 ◆z5NNyuvtc6 :2006/01/06(金) 00:56:40 ID:TG8E4Sjq
「うにゅ? ジュンお漏らししてるー」

ついに我慢汁が出てしまった。

「それは我慢汁って言って、気持ちがよくなると出るのかしら」

丁寧に解説する金糸雀。
なんで、そんなこと知ってるんだ……。

「ここまでくればあと少しかしら。先っぽを舐めたりしゃぶったりするのかしら」
「舐めたり、しゃぶったり?」
「そうすれば、苺大福への道が縮まるのかしら」

雛苺はしばらくイチモツを見つめた後、意を決したようにイチモツを舐めた。
手と正反対の熱くねっとりとして感覚に射精感が一気に強まる。

「んっ……ちゅぅ……れ、ろ……」
「そう、その調子かしら。そしたら、次は先っぽを咥えるのかしら」
「んっ、うにゅ……わかったのー」

雛苺がイチモツの先端を咥える。

「あぁっ……もう……だ、め」
「ほら、あと少しかしら。そのまま中心の窪みを舌で押して、一気に吸い込むのかしら」
「ぁっ、ず…………ぢゅぅぅぅぅーーーーっ」
「ああっ!!」
「ぢゅーーー、っく、ちゅぅっっーー」
「でっっっるっ」
320前スレ946:2006/01/06(金) 18:04:05 ID:NWTr3KO3
>>257の続きです。
263さま、有難うございました。

「何をしているんだい?翠星石」
 その声を聞き、思わず振り向いた瞬間の翠星石の顔は、こわばり、ひきつり、まるで殺人現場を警察官に見られた犯罪者のようだった。
「そっ、蒼星石・・・・・・・!?」
「まさかとは思ったけど・・・・・・・やっぱりこういう事だったんだね」
「あ・・・あの・・・・これは・・・・」
「どこを捜してもジュン君が見つからなかったわけだね。まさか翠星石、君が夢の世界に閉じ込めていたなんてね・・・・・」
 そう言いながら蒼星石は、精霊を召還すると、大鋏をぶんとふりまわした。
「いっ、一体・・・・・・いつの間に・・・・私の、夢の扉を・・・・・・?」
 翠星石が眼を白黒させるのも、或いは無理は無い。蒼星石は、全く気配すら感じさせずに彼女の夢の中に侵入してきたからだ。
 夢の庭師たるこの自分に気付かせずに扉を開き、さらに、夢の庭師たるこの自分の夢に入り込むなど、出来る事ではない。例えそれが、もう一人の夢の庭師の仕業であってもだ。

「一度nのフィールドに跳んで、そこから僕自身の扉を開いたのさ」
「自分の夢から私の夢まで、直接移動してきた・・・・・・・そういうことですか・・・・・・?」
「さすがだね姉さん。その通りだよ」
321前スレ946:2006/01/06(金) 18:20:53 ID:NWTr3KO3
 驚くべし、その一撃は、樹の幹に身体の半ばまで埋め込まれたジュンの身体には傷一つつけずに、樹の幹のみを真っ二つに唐竹割りに切り裂いた。
「なっ・・・!!」
 思わず身を逸らした翠星石の眼前で、ほぼ意識を失っているジュンの身体が、ドロリとした黄色い樹液にまみれて、巨木から解放される。
「翠星石、君はジュン君を・・・・・・・殺すつもりだったのかい?」
「いっ、いきなり何を言いやがるですかぁ!?」
「君は、ジュン君が死ぬまで、ここで彼を閉じ込め続けるつもりだったんだろう?」
「そんな事は! ・・・・・・・そんな事は・・・・・・そんな、事は・・・・・」
「 ない。・・・・・かい?」
「・・・・・・・・・・・・・・・・」
「だったら!!だったら、どういうつもりだったんだい!!?」
 その双子の妹の叫びは、さらに翠星石を追い詰める。
「答えるんだ翠星石、ここにジュン君を閉じ込めて、一体どうするつもりだったんだい? ・・・・・・・返答次第では、君といえどもただじゃ済まさないよ・・・・・・・!」

この時、翠星石はようやく気付いたのだ。
蒼星石の怒りの根源は、姉の暴走に対する倫理的正義感ではなく、夢の庭師としての職業的矜持からでもなく、さらには、ローゼンメイデンシリーズとしてのプライドですらない、ということを。
・・・・・・蒼星石の女としての、愛する男を物理的に寝取られた女としての嫉妬こそが、彼女を突き動かしているのだ、ということを。
322前スレ946:2006/01/06(金) 18:24:32 ID:NWTr3KO3
「そう・・・・せい・・・・・・・せき・・・・・」
「ジュン!」
「ジュン君!!」
「・・・・・・すいせい、せきを・・・・・」
「無理に喋っちゃダメだジュン君。大丈夫、すぐに君はうちに帰れるよ」
「・・・・・あいつを・・・・・・・せめ、ないで・・・・・・」
「なっ・・・・・・!?」
 その一言は、静かな怒りに燃える蒼星石に冷や水をぶっ掛けるには充分だった。

「・・・・・・・・・・・・・・どういう、ことだい、ジュン君?」
「ジュン・・・・・・・・!」
「・・・・・・ぼくが・・・・・・・のぞんだ・・・・・ことなんだ・・・・・。こうやって・・・・・・だれかに・・・・・・むちゃくちゃに・・・・・・されるのが・・・・」
 そう言うと、ジュンは再び静かに、その疲れきった瞼を閉じた。
「・・・・・・・待ってよ、待ってよジュン君!!」
 泥のように横たわるジュンに走りよった蒼星石は、その身体を掴んで必死に問い掛ける。あたかも肉親の死体に泣きついて加害者を問い詰めんとする幼子のように。
「やめなさい蒼星石!落ち着きなさい!!」
「うるさいっ!!君はすっこんでいろ翠星石っ!!」
 翠星石は、蒼星石のその形相に、思わず何もいえなくなった。
 この、常に冷静沈着な妹が、ここまで我を忘れて取り乱すのを、彼女は見た事が無かったからだ。
323前スレ946:2006/01/06(金) 18:28:23 ID:NWTr3KO3
「君が望んだ事なのかい?ここまでムチャクチャにされる事を、本当に君が望んだっていうのかい!?そんなに、そこまでして誰かにムチャクチャにされたかったのかい!?」
「・・・・・・・蒼星石・・・・・・・」
「だったら!だったら!!」
「ボクにも苛めさせてよ、ですか・・・?」

 その翠星石の一言に、蒼星石は鬼の形相で振り返った。
 しかし、今度は翠星石も目を逸らさなかった。妹の想いは、痛いほど彼女に理解出来たからだ。
 そして・・・・蒼星石の表情に取り付いた鬼は、やがて姿を消し、泣き顔のような苦しげな、哀しげな変化をしたかと思うと、次に顔を上げた彼女の貌には、翠星石すら見た事の無いような開き直った、淫らな、歪んだ笑みが張り付いていた。
「・・・・・・そうとも、苛めてやるさ。今日からジュン君は、僕たちだけのものだ」
「蒼星石・・・・・・」
「何が悪い!? 彼自身が認めているんだ!誰かに苛められたかったって! 僕たちは、彼の希望を忠実に満たしてあげるだけなんだ!!そうだろ!?」
「・・・・・・・・・・・・・・」
 まるで自分自身に必死に言い訳をするかのように、彼女は叫び続ける。
 その蒼星石の姿は、いまの翠星石には、とても醜いものに見えた。
324名無しさん@ピンキー:2006/01/06(金) 18:36:41 ID:/MrpDVIE
Sモード蒼キタ━━━(゚∀゚)━━━!!!
蒼はやはり極Sと極Mを兼ね備えたエロい子ですね。

JUM君は全員のおもちゃになるのだろうか…続きが気になる…GJ!
325名無しさん@ピンキー:2006/01/06(金) 18:39:45 ID:uyWx/7/0
蒼い子…(;´Д`)ハァハァ
326GJです:2006/01/06(金) 18:51:29 ID:XiZgOwjc
>>とても醜いものに見えた。
似たようなことやってたくせにw
327名無しさん@ピンキー:2006/01/06(金) 18:57:20 ID:1kEV8Zhw
蒼星石キタキタ(*´д`)ひたすら続き全裸で待ってる。
328晒し首 ◆GJolKKvjNA :2006/01/06(金) 19:20:54 ID:/MrpDVIE
>>187-188の続きです。

キラリと閃く刃先を見て、僕はごくんと固唾をのむ。間近ではじめて見る、抜き身の刃。
その恐ろしさと美しさの前では全ての真実を曝け出さない訳には、どうしてもいかなかった。
「……最初は…好奇心だった…」僕はぽろぽろ、零す様に言の葉を落とし始める。
「ローゼンメイデンの身体がどうなってるか…知りたかった……だから…相手が誰でも良かったんだ…本当に…」
言葉と一緒に、大粒の雫が蒼星石のほほに当たって落ち、蒼星石は目を細めて切なそうな顔をする。
僕はそれを見るといてもたってもいられなくなって蒼星石の頬に自らの頬を寄せた。
「……くぅっ…」
蒼星石は完全に自由にならない手を、大きく振り上げる。帽子が地面に落ちる。

シャキン…
鋏の剣先が、僅かに僕の額をかすり、僕は驚いて顔を上げる。額から何か熱い物が滲み出るのが分かったが、痛みは…こんな痛みなど気にならなかった。

鋏を振るった本人は髪の毛の何本かでも切ってやって、脅してやるつもりだったのだろう。
「あっ…あっ…あっ…」
今まで人を傷つけたことなど無かったのか、予想外の出来事に腕をぷるぷると震えさせ、口をあんぐりと開ける。

「ごめ…なさ…」目に涙を溜めて許しを請う蒼星石。
本来なら、襲われた男に出来る限りの力で抵抗するのは当たり前であり、謝る必要は全く無い。だけどそんな男にも、蒼星石は弱みを見せてしまう。

僕は蒼星石の目を見て出来る限りにっこりと微笑み、蒼星石が少しほっとしたような表情を見せたのを確認すると、
瞬時にその震える腕から大鋏を奪い取り、丁度白い首筋に影のラインが出来るように、鋏を蒼星石の首に沿わせる。

鋏の影が縄のように蒼星石の首に喰らい付き、美しい。
「……ジュン君…」鋏を奪われた蒼星石はもう抵抗する手段も無いのか、じぃっと僕の傷跡を見ている。
「………だから…最初…そんな気持ちだったから…そんな関係から始まったこの気持ちだから…
 後から…自分の気持ちに気付いても…言えなかった……」僕は鋏をそのまま地面にグっと押さえつけ、蒼星石を身動きの出来ない状態にする。
329晒し首 ◆GJolKKvjNA :2006/01/06(金) 19:22:19 ID:/MrpDVIE
最初に行為に及んだ日の事が、遠い昔のように頭の中を駆け巡る。

今まで気付かなかった蒼星石の他の姉妹へのコンプレックスの事。
驚くほど性に関して無知だった事。
そしてだからこそ僕の嘘を真に受け、素直な反応を返してくれた事。
僕も初めてだったけど、それ以上に慣れない事をされているのに、それでも僕の身を案じてくれた事。

それら全てに愛おしさを感じたけれど、それがきっかけで「好き」になったとは…言えなかった…
僕はそんなに…大人じゃない……
「本当の事を…騙している事を知られたら…嫌われてしまうんじゃないかって…
もう二度と僕に笑いかけてくれることが無くなると思うと…
怖くて…言えなかったんだ…」

蒼星石は命の綱渡りとも言えるこの状況でも諭すようにこう僕に告げる。
「ジュン君…僕は別に奪われた事に対して怒っているわけじゃあない。
 それはそういう事を一切知らなかった僕にも過失はあるから…だけど…それは言い訳じゃないか…ジュン君…」
330晒し首 ◆GJolKKvjNA :2006/01/06(金) 19:23:30 ID:/MrpDVIE
「!!」
今まで言えなくて言えなくて…やっと伝えられた言葉に対する反応として、蒼星石の言葉は僕にとって残酷すぎる真実だった。

今まで自分がやっていた事は…何だったのだろうか…?
確かに…僕は…肉欲と愛を同視していたかもしれない。抱く事によって…蒼星石を好きになったと…勘違いしていたのかもしれない…

けど…少し嫌々ながらもこんな…引きこもりの自分を受け入れてくれるのは嬉しかった……
自分が行った行動の一つ一つに、蒼星石が今まで見た事の無いような可愛い反応を返してくれるだけで胸が躍った…

嬉しかった…愛おしかった
この気持ちは紛れも無い本物だと胸を張っていえる。

だけど…蒼星石の言葉は、それを感じていたのは僕だけで…蒼星石は何とも思っていない…という…僕が必死で忘れたがっていた事を思い出させる。

今僕は、嬉しさよりも、愛しさよりも、突き放された時の絶望感に支配されて行く……

自分の思いが上手く伝えられない事に対するやり場の無い怒りを、僕は最悪な形で蒼星石にぶつけてしまう。
僕は蒼性石のコルセットに手をかけ、その紐を勢いよく毟り取り、胸を開かせた。
ブラウスの上から、今まで締め付けられていた小さな二つのふくらみが露わになる。

「ジュン君……僕をどうするの…?」蒼星石は長い睫毛を瞬かせる。
「僕を…犯すの…?」
「………」
331晒し首 ◆GJolKKvjNA :2006/01/06(金) 19:25:25 ID:/MrpDVIE
ちょっと間が空いてしまいましたが投下。

相変わらず話に動きが無い上にだらだらと長文ですが…
よろしければあと少しお付き合いください。
332名無しさん@ピンキー:2006/01/06(金) 19:27:37 ID:7XE5Aucr
( ;´Д`)…ハァハァ
333名無しさん@ピンキー:2006/01/06(金) 20:06:52 ID:DsZ7ZJri
JUM…(´・ω・`)
334名無しさん@ピンキー:2006/01/06(金) 20:47:31 ID:+PO2BSD9
…切ないのぅ。
335双剣:2006/01/06(金) 22:07:37 ID:1ouCazqU
やることあんのにこっちを優先する辺りもはや中毒者なオレ。
それにしても前回の戦闘シーン、「ダイアの花」聴きながら思いついてたオレって一体……
ともあれ>>291の続き投下
336双剣:2006/01/06(金) 22:08:23 ID:1ouCazqU
さて、
ジュンに怪しい手紙が送られてきたりジュンと翠星石がケンカしたりジュンが翠星石泣かせちゃったりジュンが蒼星石に襲われたり
ジュンが翠星石に部屋ごと爆砕されたり……まあ色々あったわけだが、真紅の介入もあってどうにかこうにか落ち着いた。
ちなみにその日は吹き飛んだ桜田家の二階の修復のためにミーディアムとして力を酷使したためジュンは泥のように眠るハメになり、
翌日である今、やっと翠星石と向かい合ってこれからのことを検討出来る状態に至っていた。
ちなみに蒼星石はジュンに襲撃をかけたことで真紅に連行され、二人きりの話があるそうだ。
笑顔を浮かべて頬にピキマークという、真紅にしては非常に珍しい表情でのお誘いだったところあたり、当分帰ってきそうにない。
雛苺は金糸雀のお誘いでまたコスプレ撮影会に行った。

「言われてみれば、確かにローゼンメイデンのことを知らない人間による偶然にしては出来すぎていたです」
「だろ? あの手紙、真紅の時とまったく同じ形式で書かれてた。
 お前たちに何か関係のあるものなんじゃないのか?」
「それはわからないですけど……だとしたら放っておくのも気味が悪いです……」
「だよな……お前とはもう契約は交わしてるんだし……ん?」
「どうしたですか?」
「いや……もしもだぞ? 僕以外の人間があの手紙に『まきますか』をチェックして机に入れたらどうなるんだ?」
「……………………」
「……………………」

仮に。
仮にだが、あの手紙が本当に翠星石との契約書だったとしよう。
ジュン以外の人間がそれを使ってイエスと答える。それ即ちひょっとすると―――

「に、人間!! 急いであの手紙の『まきますか』にチェックして机に入れるです!!」
「い、いや待て落ち着けって!! いくらローゼンメイデンに関係してたとしてもあんな得体の知れないモンにそう易々と……!!」
「虎穴に入らずんば虎児を得ずです!
 そんな雀の涙如きのリスクなんかで契約破棄なんてしたくないです!!
 それともジュンは翠星石との契約が切れてもどうでもいいって言うですか!!!」
「そんなわけないだろ!! それとこれとは話が別だっ!!!!」

何気にバカップル風味の怒鳴りあいをしていることに気付いていない二人。つんでれつんでれ。
とりあえずいつもの調子が戻ってきただけ良い傾向だろう。
337双剣:2006/01/06(金) 22:09:19 ID:1ouCazqU



「蒼星石。あなた随分と性格が変わったわね」

リビングにて、開口一番がそれだった。
真紅は紅茶、蒼星石はほうじ茶を啜りつつ視線を交わす。

「まあね。君を見習ってみたんだよ。
 ちょっと前まで、僕は自分を見失いかけていた」
「待ちなさい。私には最近のあなたもよっぽど自分を見失っているように見えるわよ」
「それは……重荷がとれただけだよ」

最近のぶっ飛んだ姿勢とは打って変わって穏やかに笑う。

「考えてみたんだ。僕が望んでいるのは何なのか。
 マスターとの一件の時、あんな形だったけど僕は翠星石の幸せを願っていた。
 それは今でも変わらない。
 なのに僕が自分から離反してしまったら、きっとまた翠星石は悲しむよ。
 もう、あの時みたいな思いはさせたくない。
 あの時君と話していなかったら、そしてその言葉の意味を噛み締めていなかったら、
 きっと僕はそのままアリスゲームに身を投じてその愚を犯していた」

表情には出さなかったが真紅は驚いていた。
金糸雀の襲撃の際に交わした会話の様子から、蒼星石は自分の決意を快くは思っていなかったと感じていたからだ。
元々行き過ぎるほどに真面目なところのあるこの姉妹がこんな心境の変化を見せたのは、
やはり姉である翠星石の存在あってこそなのか、あるいはその姉の想いを知ったが故か……

「じゃあ……あなたも戦いを降りるの?」
「そうだよ、と言いたいところだけどちょっと違う」
「?」
「僕はまだドールとしての使命を忘れたつもりはない。
 お父様の願いは今でも果たしたいと思ってる。
 けれど、お父様の願いはあくまで完璧な淑女だ。
 本当に僕らが戦う事でしかそれが果たされないのかどうか、答えを確信するまでは戦う事を保留するつもりだよ」

その言葉を聞いて、安心したように真紅は目を閉じ―――

「そう……私としてはとても喜ばしいことだわ蒼星石。けど」

閉じた瞼がギン、と開く。周囲には薔薇が舞っていた。
338双剣:2006/01/06(金) 22:10:04 ID:1ouCazqU
「それとこれとは別問題よ。
 いくらなんでも本気でジュンを襲うなんてどういう了見かしら?」
「あ……ああ、あれ? ちゃんと手加減してt「嘘を吐きなさい」いやホントに」

残像を描いて詰め寄ってくる真紅に
たり、と一筋の冷や汗を流しながら苦笑いを浮かべる蒼星石。

「そ、そもそも僕は翠星石を傷つけた事にお仕置きしようと思っただけで、別に亡き者にしようとしたわけじゃ……
 ほ、ほら。ちゃんと峰打ちにしてたよ?」
「刀背打ちというのは片刃の武器だから使える技でしょう。
 あなたの鋏、両刃とも斬れ味は抜群だったと思うのだけど?」

そもそも大バサミ状態の庭師の鋏で戦うのがデフォなのである。
それであれだけ斬れるのだから刀背(みね)なんぞないに等しいだろう。
もっとも、最後の十字斬りだけは本当に刃の方で斬りかかっていたのだが。

「いやえーっと……」
「ジュンにお灸を据えるのは異存はないのだわ。けれど度合いの違いが大問題なのよ。
 そりゃあジュンはダメな家来よ。まったく素直じゃないし言う事聞かないし
 いざという時には覇気を見せるけれど私生活ではまったくだらけてるし
 まったくあれじゃあせっかくの神業職人級の腕も宝の持ち腐れというか……
 そうよ! あの魔法の指に万が一のことでもあったらそれは大きな損失なのだわ!
 聞いているの蒼星石? あなたは一歩間違えればその魔法の指を傷つけていたのよ。
 ジュンはあれだけの素晴らしい技術を持っているのだから多少のお仕置きはともかく行き過ぎたことは…………」

なんだか話がずれたり戻ったり……。
というか愚痴ばっかだ。しかも誉めてるのか貶してるのかわからないところが真紅らしいというか……。
なんだかバカらしくなってきた。まるっきりノロケだし。

「なるほど。真紅の言葉を借りるなら、そういう『素直じゃない』ところがジュン君と共鳴したんだね」
「っ!!?」

白けた表情で反撃され、火がついたように真っ赤になる真紅。
なんだか面白くなってきた。

「心配なら素直に心配って言えばいいじゃないか」
「……っ、誰も心配なんかしていないわ。
 あんな人間に何故この真紅が心配しなくちゃならないのよ」

姉といい真紅といい、なるほど、同じ人間をマスターに選ぶだけあって似ているところは似ている。
だからなのか、自然と言葉が口を出た。

「ねえ真紅……君だって僕の姉妹だ。僕は君の幸せだって願っているんだよ」

きょとん、と。
面食らった表情をした後毒気を抜かれたように溜息をつき、真紅そのまま黙って紅茶に口をつけた。
339双剣:2006/01/06(金) 22:10:59 ID:1ouCazqU
















「ああそうそう。君もジュン君にキスしてるから、今のところは同点なのかな?」

ぶっっ!!!!














340双剣:2006/01/06(金) 22:12:02 ID:1ouCazqU
淑女にあるまじき粗相。
やっぱり真紅はギャグキャラと化していた。



「いいか? そもそもこれが本物なら、お前の精霊が送ってきたことになる。
 ついでに言うと、チェックして机に入れた場合に持っていくのもそいつってことだ」

翠星石の手の中にスィドリームがいることを確認しつつ、『まきますか』をチェックしたジュンが語る。

「なら、だ。これを机に入れて、そいつが勝手に持ってけば問題ないことになる。けどどうやらそれは違うらしい。
 別の精霊がいたとして、そいつが手紙を取りに来たらそこでふんじばって黒幕を吐かせる。それでいいな?」

神妙に頷く翠星石に背を向け、若干震える手で手紙を机の引き出しに入れ、閉じる。

……。
…………。
………………。
……………………。

「スィドリームも動かないですし、他の人工精霊の気配もないですぅ……」
「うーん……」

考えてみたら、注意書きには『決して覗かないで』とあった。
真紅の時は信じてなかったので適当に時間が経ってから覗いたが、
非常識な日常を経験して長い今のジュンには覗き見るのが恐かった。
どうせまたおかしなことが起きるなら、引き出しから「こんにちは! ぼくドラ○もんです!!」とか言って
堕落した自分――自分で言ってて悲しいが――を更正するためのロボットが出てくる方が安全なだけまだいい。メガネだし。

「……とりあえず一晩様子を見るか」

そして、夜まで翠星石が見張る間ジュンが仮眠を取り、夜になったら交代して勉強も兼ねて徹夜で見張ることとなった。
が、やはり別段何も起こらず、いつも通りの朝を迎え……

バカンッッ!!
341双剣:2006/01/06(金) 22:13:05 ID:1ouCazqU

(――来たかっっ!?)

咄嗟に物音のした背後を振り向き――――口あんぐり。

「い、いたたたた……何なんですかいきなり…………」
「……騒々しいわね、一体なにご……」

ソレの隣にあった鞄が開き、中から出てきてすました顔で抗議する真紅は……
ローザミスティカを失ったかのように時を止めた。ざ・わーるど。
同様に時を止められていたジュンは、しかし『見えていた』。
まず、ソレは長い茶髪をしていた。
次に、左右の目の色が異なっていた。
そして、球体関節ではなくなっていた。
さらに、寝床として使っている鞄に入りきらなくなっていた。
ちなみに、何故3つ目の項目が『見えていた』だけでわかったかというと……

「え? あ……ひうっ!!?」

ソレ――どう見ても人間の姿と貸した翠星石は、その巨大化に伴い普段着ている服を破ってしまった結果……

「きっ…………」




――――――――――素っ裸だったのだ。




「キャアアアアアアアアアア――――――――――――――――――――――――――――ッッッッッ!!!!!???」
「ぎゃああああああああああ――――――――――――――――――――――――――――っっっっっ!!!!!???」

かくして、この妙な事件は本格的な影響を見せ始めた。
342双剣:2006/01/06(金) 22:13:53 ID:1ouCazqU
あとがき。
はふ……やっと冒頭に近づいてきた。
ドラ○もんに関しては、ネタ考えた後、ほぼ同時期にSS総合スレでも使われてたとわかってびっくりだ。
削除するかどうか迷ったけどまあいいや。
343名無しさん@ピンキー:2006/01/06(金) 23:09:19 ID:XiZgOwjc
ウホッウホッウホッ
GJ!
344名無しさん@ピンキー:2006/01/06(金) 23:16:32 ID:2/Xq41pD
うわぁすごい長編の予感w
GJです!
345名無しさん@ピンキー:2006/01/06(金) 23:27:43 ID:DfL5qngq
( ;´Д`)ハァハァ
346名無しさん@ピンキー:2006/01/07(土) 00:04:58 ID:uHUII7Xk
キタコレ
347晒し首 ◆GJolKKvjNA :2006/01/07(土) 00:08:24 ID:Q+vosVDM
僕は躊躇いも戸惑いも無く、幾度と無く触れてきた小さな膨らみに手を添え、蒼星石の弱い部分にグッと手の力を込める。
「やっ!!…やめて…」
今までの行為で弱点を全て知られてしまっている上に、首に刃物を突きつけられている蒼星石に勝ち目など無く、
ただただ僕の愛撫に必死に抵抗しながら、息を荒げる事しか出来ない。

「はぁ…はぁ…んんっ…はぁ…」
だいぶ快感に慣れてきたのか、「やぁ…いやぁあ…だよ…ジュン君…」と蒼星石はうわ言の様に何度も繰り返すが、
僕は更にブラウスのボタンを引きちぎり、少年の衣服からは想像しにくい刺繍の付いたシュミーズ姿を露わにさせ、
その胸を覆い隠す最後の一枚とも言えるシュミーズさえも、首の辺りまでたくし上げ、蒼星石の乳房と乳首が露わになさせる。

「…蒼星石は…吸われるのと…手で弄られるの…どっちが好き…?」
「んっ…はぁっ…はぁっ…どっちも…やだ…」

「そういえば…吸われる方が好きだったかな…こっち…吸うよ…」そう言って左の乳首にそっと唇を当て、
ちゅっと熱い音を立てて口の中で乳首の側面から舌で転がし始め、左手は蒼星石の背中から尻にかけてのラインをゆっくりゆっくりと愛撫し、
右手は蒼星石の左手を力強く押さえつける。
蒼星石は弱みを知られている故の強い快感に耐えようと、必死に右手で僕の背中をぺちぺちと叩く。だが痛くは無い…

嫌がっているフリはするが、段々と僕の愛撫に答えるかのように蒼星石の左手の乳首は硬さを増していく。
「…今…お前…ケープだけ羽織っているように見えて…凄くやらしいぞ…ふふ……あれ?」
…僕はケープの下に隠れている右側の乳首の異変に気がついた。厚い素材にもかかわらず、その尖がった形ははっきりと確認できる。

「…こっちも勃ってる……触られもしてないのに…感じちゃった……?いやらしい奴だな…触って…欲しい?」
そう言えば以前もこんなやりとりがあった。前は…素直に…触ってと哀願する様子が堪らなく可愛かったが…

「んんぅっ…はぁっ…はぁっ……いらないよ…ジュン…君……」
まるで以前の二人の関係の違いを象徴するかのように、蒼星石は否定し、そして弱弱しい息ながら続ける。
「ジュン君…君が……僕に真実を告げられなかったのは…逃げていた…んっくぅっ…だけじゃない…か…
もし…本当に…ジュン君に誠実さが在ったなら…きっときっと……告げていてくれたはずだ…」

「……」
僕は寂しげな蒼星石の右の乳首に唇を沿わし思い切り音を立て、唾液を付けて吸ってやった。
「ひゃあぁ…あんっ…んん…そ…それとも…ジュンく…は…本当は…
 自分の…性欲処理の相手…んひゃ…が…欲しかった…だけな…んじゃ…ないの?」きっと強く唇を噛み上目遣いでこちらを見る。
僕は何も答えられなかった…だって……実際初めのうちは…
「……」
次に思い切り乳首を噛んでやる。歯型が残ってしまうかもしれないが、そんな事は一切気にせず強く噛んでやった。
「い…つっ!!……も、もしそうなら…もしそんなに僕の身体が良かっただけなら…翠星石でも…良かったんじゃないか…?
きっと同じ具合だよ…?双子の姉妹なんだから……ね。」
348晒し首 ◆GJolKKvjNA :2006/01/07(土) 00:11:25 ID:Q+vosVDM
あ、またアンカー忘れました…orz>>187-188 >>328-330の続きです。

その言葉を口にしたとき、僕は自分の失敗に気がついてしまう…
この言葉だけは…この言葉だけは…言うつもりは無かったのに…

翠星石は、ジュン君に好意を持ってる。でも翠星石は…なかなか素直になれないから…きっとジュン君に誤解されていて…
そのジュン君は翠星石と同じ身体を持つ僕を性具として見ている……
もしかして…ひたすらに僕は邪魔な存在なのではないか…?

初めてセックスの意味を知った時、そんな不安が僕の頭をよぎった。でもでも…今言うべきじゃなかった…

「……どうしてそこに翠星石が出てくるんだ……」ジュン君は鋏を地面から引き抜き、遠くへ放り投げる。
そして首筋にねっとりと舌を絡めさせ、ゆっくりゆっくり焦らす様に右手の人差し指と中指を、僕の足の間へと滑り込ませていく。
とても寂しそうな目をして…

どうして僕は言ってしまったんだろう…ジュン君を諭すどころか、火に油を注いでしまっただけじゃないか…!!
それに僕はもう長い間身体全体で押さえにかかられているから…身体が…自由に動かない…
嫌で嫌で堪らないのに…抵抗できない…

「うぅう…っ」
「…答えろよ。」ジュン君が耳元で囁くと同時に、僕の秘所をズボン越しに軽くなぞって…
ゆ…指の感覚がはっきり伝わって…も…もぅ…

「あんっ!…や…やぁ…んっ…そこは…らめぇ…」
「もうここから分かるほど湿ってるぞ…なのにこれじゃ足らないのか…?本当にいやらしい奴だな…」
「ジュ…はぁっ……く…」
ジュン君が僕のズボンをドロワースごとずり下げて、僕のあそこがジュン君に丸見えになってしまう。
「ほら…もうこんなにもうドロドロだ…溢れてるぞ……ほら…これで見えるだろっと…」
僕はジュン君に下半身を浮かされ、そのままギリギリまで折り曲げられ…自分の濡れてる場所がよく見えるようにされてしまう。

そこはもうどぷどぷに…所謂僕の愛液で塗れていて上下を逆さまにされた事により、お腹の辺りにまでそれが流れてきている。
…僕は…見るに耐えなくてどうしても首を背けてしまう。
「…見たくない程…認めたくない程…濡れてるだろ…ほら…今…」
349晒し首 ◆GJolKKvjNA :2006/01/07(土) 00:12:01 ID:Q+vosVDM
そう言ってジュン君は僕のそこを指でかき回す。
「うわぁ…ひゃあぁっ…あぁ……んん…や…やめぇ……」
僕の感じるポイントを、経験で確実に突いて来るジュン君は、いやに嬉しそうな薄ら笑いを浮かべて…その指を引き抜き……
僕の口に…
「どうだ…お前の味……?甘いだろ……?」
「……んな事ない…っ!!」とは言いつつ、僕は初めて味わう自分自身の味に驚いてしまう。

何…この味…?
「戸惑ってんのか……可愛いな…ははは…」
図星を言い当てられて僕は自分の顔が赤くなるのが分かる。でもそれと同時に悲しみもやって来る。

「ぼ…僕は可愛くなんか…かわいくなんか…」
ジュン君に対する痛み、翠星石に対する痛み、お父様に対する痛み…その他全ての痛みが絡まり合って…僕の胸は強く強く釘で刺され、
故意ではなく……ぽろぽろと涙と…嗚咽をを零してしまう…

「!!」
「うっ……うっ…うぅ…うぅっ……」
唯一自由になる右腕で、僕は何とか顔を隠そうとするけれど…その腕すらもジュン君に押さえ込まれる…
僕は全てに縛られる。
何一つ…自分の気持ちですら自由にする事は出来ないんだ。そんな自分にも…反吐が出る…

けれどジュン君はその時に変わった。さっきまでの狂気に満ちた顔とは違って…少しだけ穏やかになった。
何故かは…分からない…

「…全く…何でお前はいっつもいつもそういう風に…」ジュン君は今まで僕を押さえていた手で頭を優しく撫でる…
駄目だよ…そんな事したら……僕は弱くなってしまう……ほら…駄目だと分かっているのに…こんな言葉を…口走ってしまう…
「っうぅ……その……だって…ジュン君は…ひっく…可愛くて……女の子らしい子が好きって…言ってたじゃないか…」

…この間、Nのフィールドで…確かにジュン君はそう言った。

「あ…あぁ…」ジュン君も覚えているのか手から力が抜け、力無く頷く。眉毛は下がり、心配そうに僕を見つめる。
その顔に…弱いんだ僕は…

ずるいよ…ジュン君……僕は…ジュン君に何度騙されれば良いの…?
僕は…今まで本当に誰にも見せなかった僕を…見せてしまうじゃないか……

「でもね、僕はそうじゃないんだ。そうなれないんだ……お父様にそういう風に創られたから…
 でも…同じ顔をしていても、同じ身体をしていても……翠星石は女の子らしくて…可愛いから…
 …ジュン君は…僕を…翠星石の代わりとして…使っているだけなんじゃないかって…」

ジュン君は顔をしかめさせて何か言おうとするけれど僕は自由にされた腕でジュン君の唇に人差し指を押さえ、目で伝える。「だまって」と。

「僕は…翠星石の代わりとしては…絶対に扱われたくないんだ…」
350晒し首 ◆GJolKKvjNA :2006/01/07(土) 00:13:37 ID:Q+vosVDM
とりあえず本日分投下終了です。

蒼の愛液の味は…飲める媚薬入りロリータレンピカ女性物辺りを想像していただくとよいかと。

何か迷走してますね…う〜む。
351名無しさん@ピンキー:2006/01/07(土) 00:16:15 ID:G4fpQpon
はぁはぁはぁはぁはぁ(*´Д`)=з
352名無しさん@ピンキー:2006/01/07(土) 00:21:07 ID:hNeL7cM1
(;´Д`)ハァハァ(;´Д`)ハァハァ(;´Д`)ハァハァ
くそ…せつねええええええええええ
どうしようもなく萌えてしまうのに、物語としても一級品だ!どうしてくれる(*´Д`)
353名無しさん@ピンキー:2006/01/07(土) 01:29:06 ID:R986ZpTt
前スレ946氏、晒し首氏と本日は蒼の子豊作DAYですね
354晒し首 ◆GJolKKvjNA :2006/01/07(土) 01:47:58 ID:Q+vosVDM
ただ今キッズで見てます。
けどやっぱりリアル蒼見ながらは書きづらいですね…
355晒し首 ◆GJolKKvjNA :2006/01/07(土) 01:49:33 ID:Q+vosVDM
って実況ですね…orzアホな事しました…

吊ってきます…
356名無しさん@ピンキー:2006/01/07(土) 02:06:04 ID:Ocd+7d55
 おにく>>203


「……スクープショットの予感かしらー?」
 先ほどの一部始終を桜田家の庭の茂みに身を潜めて、カメラを構えながらじっと盗撮を続けている金糸雀はそう呟いた。
予定では翠星石のオナニーを盗撮するはずであったが、蒼星石のオナニーを撮れるとは思いもしなかった。
そしてカナは、蒼星石がズボンと下着を太股の辺りまで下ろし、右手で自身の性器を、左手で服の上から乳房を愛撫しているのを見て
シャッターを押した。この位置では声こそ聞こえないものの、彼女の口の動きを見れば快感に喘いでいる事など容易に理解できる。

「んあ……翠星石……っ」
 金糸雀の思った通り、蒼星石は甘く喘いでいた。そして蒼星石はおもむろに愛液が付着している指を口に入れると
翠星石から口移しで奪ったアメ玉を取った。もう食べる前の3分の1程の大きさにまで溶けている。
「翠星石の……舐めたアメ……」虚ろな瞳でアメ玉を見つめ、呟いた。
虚ろだが、愛しげな熱い視線をアメ玉に向けている。まるで眠っている翠星石を見ているような視線であった。
ただのアメ玉も“翠星石が口に含んだ”というだけでこれほど愛しい感情を抱くような物になるとは思いもしなかった。
蒼星石は何を思ったのかアメ玉をつまんで、それを自身の性器に擦りつけ始める――
 ――ガタッ、突然物音が鳴り、蒼星石は飛び起きて下着とズボンを上げながら物音がどこから聞こえたのかを探った。
物音はドアの周辺から聞こえたのだと悟る前に、ドアからひょっこりとこちらを覗いている愛しい翠星石の姿が視界に入り
蒼星石の頭は混乱し、真っ白になった。
「あ……え、えと……」
混乱している蒼星石には、もはや言い訳すら浮かばなかった。翠星石は瞬きもせずに、あたふたする蒼星石を見ている。
その瞳には、驚きと同時に探究心や好奇心が見え隠れしていた。そしてその胸には、双子の妹を弄びたいという欲求が渦巻いていた。
 翠星石は無言で小走り出すと、あたふたと混乱している蒼星石に飛びつき、そのまま胴にまたがり
双子の妹の細い両肩をソファーに押し付けた。
357前スレ946:2006/01/07(土) 02:36:33 ID:7ZyM75fZ
>>323の続きです。
 その日の昼、桜田家に報告があった。「ジュンが見つかった」と。
 定期巡回に出た翠星石と蒼星石が、ふらふら歩いているジュンを発見したのだという。
 真紅・雛苺・のり・巴の四人は、大いに喜び彼を迎えたが、やがて、彼に失踪中の記憶がほとんど無いと聞いて、真紅などは怒りすらあらわにしていた。
358名無しさん@ピンキー:2006/01/07(土) 02:37:20 ID:VCu6qFtt
これまた蒼星石キタ!
蒼大人気ですね
359前スレ946:2006/01/07(土) 02:41:31 ID:7ZyM75fZ
「まったく・・・・・・・世話の焼ける下僕だわ」
「そんなに怒っちゃだめなのよう、真紅ちゃん」
「そうだよ真紅。どういう形にせよ、ジュン君が無事だったんだから良かったじゃないか」
「そうですぅ。チビチビ人間の言う事なんて、所詮思春期特有の錯乱に決まってますぅ」
「ねえ翠星石、ししゅんきのさくらんって何なの?」
「え、あの・・・・・・・・・・・そんな事は当事者に聞けですぅ!!」
「とうじしゃって何なの?」
「ジュンですぅ!だから、ジュンの事は全部ジュンに聞けって言ってるですっ、このおバカ苺!!」
「ねえジュン〜、ジュン〜、・・・・・・・・えっと、何をきくんだったっけなの?」
「だぁぁぁぁ!!うるさいんだよ、おまえらぁぁ!!!!」
 周囲のあまりの喧騒に、泥のように眠っていたはずの本人さえ、思わず身体を起こして怒鳴り返す。

「・・・・・・でも、桜田君、本当に分からないの?自分がどこで何をしていたのか?」
「え、あ、・・・・・・・・うん」
「そう・・・・・・」
「・・・・・・・・・・・・・ごめんな」
「え?」
「その・・・・・・・・心配かけてさ」
「桜田君・・・・・・・・」

 結局ドールズたちと巴とのりは、あまりに疲労の色を隠せないジュンの顔色に遠慮して、彼の部屋を出た。
 その場にいた全員が、さっきの巴とジュンの会話に少なからず衝撃を受けていたのだ。
360前スレ946:2006/01/07(土) 02:44:44 ID:7ZyM75fZ
「・・・・・・・どうしたのかしらジュン君・・・あんな素直なジュン君、お姉ちゃん初めて見るわ」
「こうなると、いよいよ家出中に何があったのか聞き質す必要があるわね」
「真紅、ダメだよ、乱暴な真似しちゃ」
「それはジュン次第なのだわ」
「真紅、真紅、ジュンに拷問するなら、私も手伝うですぅ」
「ねえ翠星石、ごーもんって何なの?」
「とぉっても楽しい事なのですぅ」
「だったら雛もごーもんするぅ」
「・・・・・・・・・・・・・・・」

 ドールズたちの、あまりに逸脱した会話を聞きながら、巴は先程のジュンの様子に思いを巡らしていた。
 記憶が無いなんてとんでもない。あれは、彼のあの目は、全てを認識して把握している目だ。その確信が巴にはあった。
 しかし、確信はもう一つあった。
 この件は、あまり追求すると薮蛇になる。そういう確信である。
 だが、その思いは、結果的には、あまりにあっけなく破綻する事となった。

「ジュン君、巴さん、君たちに予め言っておくことがあるんだ」
 あれから数日たち、しばらくぶりに柏葉家に呼び出されたジュン。そして巴の前に現れた蒼星石。彼女は、のりを待っていた二人に言い放った。 
「今日からジュン君は、君たちの勝手にはさせない。僕たちも所有権を主張する」
361名無しさん@ピンキー:2006/01/07(土) 02:48:33 ID:nwWI+dEB
あちこちで蒼い子が大変だ。
362前スレ946:2006/01/07(土) 02:49:18 ID:7ZyM75fZ
 何を言われてるのかとっさに分からず、ぽかんとする巴。
「ジュン君、君はあの時、こう言ったはずだよね。ただ誰かにムチャクチャにされたかっただけなんだって。そうだろ?」
「そんな事、そんな事言ってないぞ!いきなり何を言い出すんだよ!?」
「覚えてないのかい?・・・・・・・・まあ、あの時の状況が状況だから、意識が朦朧としてたって言っても無理は無いけど・・・・・・・・」
「桜田君・・・・・・この子は一体何を言ってるの?」
「巴さん。彼は、ジュン君は、誰かに苛めてもらえればそれでいいんだ。君である必要も、のりさんである必要も無いんだ。そうだろ?」
「なっ、何を言い出すんだ、お前はっ!!?」
「もう照れる事は無いんだよジュン君。君の事は、何もかも分かっているんだから」
 そう言いながらも、もはや蒼星石はジュンを見ていない。その射るような視線を、柏葉巴ただ一人に送りつけ、今まで見せた事の無い、歪んだ殺気を放射し続けている。
「誰でもいいって事は、それが僕でも構わない。そういう事だよね・・・・・・・!」

「レンピカ」
 オッドアイに異様な光を輝かせながら、大鋏を取り出す蒼星石。その、刃渡り1mに及ぶ巨大な刃から放出される、禍々しい剣気。
 あまりに支離滅裂な発言を続ける蒼星石に対し、何かを言い返そうとするジュンと巴。しかし、その剣気は、二人の少年少女から言葉を奪った。
「もう、これからは我慢しない。ジュン君・・・・・・僕が君をどれだけ愛しているか、じっくり教えてあげるよ。その身体にね・・・・・・・・!」
 そう言いながら蒼星石は、ゆっくりとジュンに向かって歩を進め出した。
363名無しさん@ピンキー:2006/01/07(土) 02:54:06 ID:hDTCRbpC
ここでおずおずとジュン×真紅を期待したかったりして…
364名無しさん@ピンキー:2006/01/07(土) 02:57:43 ID:CyMWI2o7
JUM修羅場・・・
365名無しさん@ピンキー:2006/01/07(土) 03:03:45 ID:IXx3A/e7
蒼星石マジドS
刃物はまずいってw
366名無しさん@ピンキー:2006/01/07(土) 03:07:11 ID:V11cLu6E
だがそれがいい。
367名無しさん@ピンキー:2006/01/07(土) 04:00:46 ID:R986ZpTt
ハーレムなシチュエーションは、女の子の嫉妬に焦点を当てるとスゲー怖いことになってしまう、の見本…。
一人のM少年をめぐって全員が狂っていく地獄のハーレム…。
このスレだけ一日何十回もリロードしている俺がイル…。
368名無しさん@ピンキー:2006/01/07(土) 05:02:15 ID:e3hryBHI
今まで蒼の子、冬の時代が続いていた…
蒼の子はいらない子、いらない子言われ続けてきた…
だが、今は違う!!
369名無しさん@ピンキー:2006/01/07(土) 09:39:57 ID:R/keTwa7
蒼い子はどSでどMな、エロスには絶対要る子です。
370名無しさん@ピンキー:2006/01/07(土) 13:40:06 ID:rFZHYAxs
>>368
蒼星石追悼慰霊祭 〜悲しみを越えて〜
371名無しさん@ピンキー:2006/01/07(土) 14:31:36 ID:sV2WxRFE
勇者様かよ。
372名無しさん@ピンキー:2006/01/07(土) 17:37:16 ID:CVg59vOt
>>370

急いで隠せ!!
373名無しさん@ピンキー:2006/01/07(土) 20:48:41 ID:DqQhtbRZ
戦闘シーンとかマジ馬鹿みたいだし
全然エロ小説じゃないとかあれだけど
話は面白いな
374名無しさん@ピンキー:2006/01/07(土) 20:59:20 ID:TiqyEhst
>>373
エロ無しは他でやれと?
怒るよ…
375名無しさん@ピンキー:2006/01/07(土) 21:07:44 ID:hNeL7cM1
どんなにえろくなくても
おもしろければなんでもいいよ!

                 ハ_ハ  
               ('(゚∀゚∩ いいよ!
                ヽ  〈 
                 ヽヽ_)
376名無しさん@ピンキー:2006/01/07(土) 21:18:11 ID:c/CDUY+g
>>374
まあそんなに過剰に反応しないでマターリしましょうよ。
377晒し首 ◆GJolKKvjNA :2006/01/08(日) 00:34:56 ID:mQLitiOI
>>187-188 >>328-330 >>347-349の続きです。

何故だろう…どうしてこんな事が言えるんだろう…心の奥底にたまったどろどろが…堰を切って流れていくよ…浄化されるかは…分からないけど…


「…僕は…誇り高いローゼンメイデンの第四ドール、蒼星石。」出来る限り強く笑う。涙は流れているけれど…


「…そして…翠星石とは双子で…僕は双子の妹。
 ドールで…双子って…人間の双子とは違うんだ…?どこだか分かる?」
ジュン君の答えを求めずに僕は続ける。
ドールで双子というのはありえない…必ずどちらかが先に生を受け、どちらかが後に生を受ける。」

「後に生まれた僕には…いつも不安が付きまとう…僕は…
…僕は翠星石の精巧な模造品なだけで…がらくたなんじゃないかという不安が…」

その上少年のこの姿。

僕は…オリジナルでもない、少女でもない…姉妹の中で一番のがらくた……
アリスになんて…なれる筈も無い。

「だから…僕はマスター…そしてお父様以外の人を愛して…信じ切る事ができない…僕が僕を…信じることが出来ないから…
 運命で繋がれた絶対の絆しか信じる事が出来ない…だから…」

例えジュン君が僕を好きだといってくれても、僕はその気持ちを返せない…
僕は微笑み返すことが出来ない人形…

そう…そんながらくたは僕だけ…
「だから僕は…ジュン君を…ジュン君の言う好きにはなれない…ごめんね…」
378晒し首 ◆GJolKKvjNA :2006/01/08(日) 00:35:56 ID:mQLitiOI
「蒼星…石…」ジュン君は震える指で僕の頬に触れる。
「何も言わないで…言葉は魔力を持っているんだ。言ってしまったら…それは真実となってしまうよ。」
蒼星石はふふっと笑う。
「何も…言わせてくれないのか…?」
僕はゆっくり頷き、
「僕はジュン君には幸せになって欲しい…だから…僕との関係は断ち切って…そんなもの消してしまった方が良い。
 限られた…人の短い一生を…僕になんか…使っちゃいけない…」

ジュン君は…きちんと自分の過去と向き合えた人…がらくただった自分自身を…蘇らせる事ができた人…
他人の声を、聞ける人…
そんな人…僕なんかには相応しくない…

そう…出来るならば…翠星石のような…きちんと…マスターでも何でもない…他…者を好きになれる子と…幸せになって欲しい…
それが僕に出来る…ジュン君にとって翠星石にとって…そして僕にとって……一番幸せな事…
人に笑ってもらうのは、人形にとって一番幸せな事…
379晒し首 ◆GJolKKvjNA :2006/01/08(日) 00:36:41 ID:mQLitiOI


「だから…切るのか…僕の心…?…勝手に…?」どうして……もし僕が蒼星石を騙し続けていなかったなら…
蒼星石は僕を信じてくれたのだろうか…?
もし…僕が…変な照れと…少しの……の所為で…自分を偽らなかったら…

「…それしか方法が…無いんだ…許せとは言わない…憎んでも…いい…だけど…だけど僕には他にどうする事も出来ない……」

「次の朝…目を覚ましたら…お前の色々な事…今聞いた事…全て忘れてるのか?!」
「…うん……ごめんね…でも忘れた方が良い事なんだ…分かってほしい…」

「そうじゃない…今お前が抱えてる事…喋ったこと…またお前は全部一人で抱えるのか?!」
蒼星石を一人…今もこれからもずっと苦しめずに済んだのか…?

蒼星石は今まで見たどんな顔よりも柔らかく笑う。
「うん。僕は今までそうやって生きてきた。きっとこれからもそうやって生きていくと思う。
 この身体から…ローザミスティカが無くなる……その時まで…」

僕は思わず蒼星石を抱きしめる…蒼星石は特に抵抗することなく、こてんと頭をこちらにもたせ掛ける。
さっきの嫌がるあまり鋏を僕に向ける姿が嘘みたいだ…
「…ジュン君…あったかいね…」そして蒼星石は小さな手に力を込め、僕の身体に絡めさせる。
「僕がお前にしてやれる事……もう何も無いのか…?僕はお前を傷つけるだけ傷つけて…そして全て忘れるなんて…」
これほどまでに自分が不甲斐ない事を後悔した時はない。

蒼星石は少し考え込んで、さらに頭を僕の胸にすり寄せる。
「…………じゃあ……して…今…何だかすごくして欲しい…」
僕は初めて見せる蒼星石の僕を頼るような仕草に胸を奪われ、彼女の声が何かは聞き取れなかった。
僕がしてやれる事なら、何でもしてやりたい。
もし蒼星石が望むなら…これから二人永遠に夢の世界にいたっていい…そんな事望まないだろうけど…
380名無しさん@ピンキー:2006/01/08(日) 00:37:03 ID:WKX1UCP0
変な奴は放置しとけばどっかいくさ
381晒し首 ◆GJolKKvjNA :2006/01/08(日) 00:37:31 ID:mQLitiOI
「え?何…?もう一度…」
「……きす…何だか…凄くして欲しい……」語尾に向かうほど、声は小さくなる。
予想もしていない『お願い』に、僕は少しだけ驚く…もちろんしてあげたいけれど…
けどさっきの後だ…もしかしたら…

「ほっぺ?」かもしれない。すると蒼星石は顔をほんのりと赤らめ口先を少し尖らせ、
「………くち…」
とだけ言う。相変わらず頭を僕に傾けたままで。

「でもさっきみたいのは…やだよ…」
そう言われて先ほどの強引に奪ったフェラチオの様なキス…と蒼星石の口の中の感触を思い出す…
一度思い出せば、あの甘美な口付けを我慢する事など出来るはずもない。また…無理やり奪ってしまうかもしれない…

「その…さっきは…本当にごめんな…うん…いいよ…努力…してみる…」
「……ん…」僕の言葉を聴くと蒼星石は目を閉じ、少し上を向き、唇だけ軽くツンと出す。
その微妙に照れた表情、柔らかく閉じた瞼から溢れる淑やかさは何物にも変えがたく、僕を一瞬躊躇させるほどのものだった。
そして蒼星石は他の姉妹達と比べて飾り気の無い髪型だからか、それとも今までの行為でいつもより若干乱れてしまった髪の毛の所為か、
繊細で美しい顔のパーツはより強調される。

濃く長い睫毛。陶器のような白い肌。薔薇色の唇…どれもが至高が持つ物に相応しいものであった。

「早く…恥ずかしいんだから…」
「…いいのか…?」僕はそのままでは高さの足りない蒼星石の唇へ自らの唇を重ねる為に、片腕で蒼星石を持ち上げ、
もう片方の腕で蒼性石の小さな顎をくいっと上に向かせた。
382晒し首 ◆GJolKKvjNA :2006/01/08(日) 00:39:25 ID:mQLitiOI
昨晩吊ってきて本当に意味で晒し首となりました…
とりあえず本日分投下完了です。
383名無しさん@ピンキー:2006/01/08(日) 00:42:00 ID:WKX1UCP0
ありゃ・・・割り込んでしまってスマソ
激しく乙です
384名無しさん@ピンキー:2006/01/08(日) 01:07:27 ID:64bRZSVN
( ;´Д`)ハァハァ
385名無しさん@ピンキー:2006/01/08(日) 01:17:05 ID:vZzMW8ba
これマジ名作の予感
386名無しさん@ピンキー:2006/01/08(日) 01:36:23 ID:HJUYrP+V
GJ!

>>383
氏ね
387名無しさん@ピンキー:2006/01/08(日) 01:39:35 ID:rlhXNjdt
やっぱり蒼はMがいい…
388前スレ946:2006/01/08(日) 03:44:48 ID:8rfdsmdM
>>362の続きです。 

 歩み寄る蒼星石に対し、思わず竹刀を取り出し身構える巴。
 しかし、その瞬間、ボロリという音すら出そうな空気とともに、鍔元10cmあまりのところで彼女の竹刀が落ちた。
 足元に軽く響くガシャンという音。
 その光景を見た瞬間、初めて巴は、自分の竹刀が軽くなっている事実、つまり無造作に横薙ぎに振るわれた蒼星石の大鋏に、己の竹刀を斬り落とされたのだという事を知った。 
 竹を斬る音すら聞こえさせず、自分の得物を斬り折られた手応えさえ感じさせず、この人形はそれをやってのけたのだ。

「巴さん、そんなオモチャで、この僕にまともに刃向かえると本当に思っていたのかい?」
 巴の眉間に、大鋏をずいっと突きつけながら、蒼星石が嘲笑する。
「ひぃぃっ・・・・!!」
 巴は思わずへたり込む。眼前の蒼星石が放つ異様なオーラに気圧されたかのように。
「ばかだなぁ。たかだか十四・五歳の小娘が、本気を出した僕たちに敵うわけ無いじゃないか。ジュン君だってそう思うだろう?」
「蒼星・・・・・・石・・・・・」

 そうなのだ。姿こそ人形といえど、こいつらローゼンメイデンはただの人形じゃない。
 彼女たちは、この世に生まれて数百年間,人の精を糧とし,姉妹たちの間で戦い続けてきた、ある意味ヒトを超越した存在なのだ。忘れていたわけじゃない。でも・・・・。

「やめろっ!!」
 そう叫ぶと、今度はジュンが巴を庇って前に出た。
389前スレ946:2006/01/08(日) 03:49:37 ID:8rfdsmdM
「柏葉に触るな蒼星石。僕に従えというなら何でも従ってやる。だから・・・・だから、柏葉にだけは手を出すな」
 そう言って、自ら凶刃の前に身をさらすジュン。その眼には逆上も無ければ、躊躇も無い。ただ冷静に、自分の後ろにいる存在を守ろうとする決意だけが溢れていた。

「桜田君・・・・・・・・」
「ジュン君・・・・・・・・・・・」
 巴も蒼星石も、このジュンの変貌ぶりには、眼を見張らざるを得ない。以前の彼なら、自分の身体を張って他者を護ろうとするなど,考えられなかったからだ。
(・・・・・・・・・彼は,成長しているんだ。人として。男として。そうでなければ、姉妹たちが皆これほど夢中になって,彼を求めるわけが無い)

 蒼星石は、むしろうっとりして彼の姿を見つめる。これから、この少年を自分のものにできる。その思いが背骨を貫くほどの興奮を、彼女に与えている。
「服を脱ぐんだジュン君。今から君は僕のものになる。その様子を巴さんと,これからやって来るのりさんに見てもらうんだ。いいね?」
「・・・・・・・・・・・・柏葉には何もしないな?」
「うん。君はあくまでも、巴さんの安全を守るために犠牲になるんだ。・・・・・・そういう言い方をした方が燃えるんだよね?」
 その言葉に、思わずジュンはムッとしたが、蒼星石の半ば陶酔した瞳を見た瞬間、彼は何も言えなくなった。
 蒼星石の狂気に気圧されたから、というだけではない。何より、蒼星石の言うシチュエーションに興味がないと言い切れない自分が、彼の胸の内にいたからだ。
 ジュンは、無言で服を脱ぎ始めた・・・・・・・・・。
390前スレ946:2006/01/08(日) 03:54:09 ID:8rfdsmdM
「・・・・・はっ・・・・・くううっ・・・・・あああっ・・・・・・!!」
 蒼星石の小さい口が、ジュンの乳首をひたすら転がす。そして、噛む。
「ひいいいっ!!」
「・・・・・・いい感度だね。ダテに四日間も翠星石の乳首奴隷をしてたわけじゃないね」
(四日間? 乳首奴隷?)
 蒼星石は、部屋の隅でうずくまって動けなくなっている巴に、いかにも聞こえよがしな言葉責めをしている。

「巴さん、今からもっと面白いものを見せてあげるよ」
 そう言うと、蒼星石は物凄い勢いでジュンの乳首を吸い始めた。
「やっ・・・・・やめっ・・・・・わっ・・・・・・わぁぁぁああああ!!!!」
(レンピカ) 
 心のうちで呟くと、蒼星石は大鋏を文房具サイズに縮め、ジュンのもう一方の乳首を軽くつついた。
「っっっ!!!!」
 その瞬間、ジュンの両乳首から薄い白濁液が吹き出した。
「なっ!!?」
 ごくん、ごくん、ごくん、ごくん・・・・・・・ちゅばっ、ちゅばっ、ちゅばっ・・・・・。 
 夢中になって蒼星石は、その液体を吸い続ける。
 巴には信じられなかった。あれは母乳か?でも何故?ジュンは男だ。女ならホルモン異常などで、非妊娠中の女性が母乳を出す事も、稀にあるという。しかし今のは・・・・・・?!

「見間違いなんかじゃないよ。これは君が見た通りのものさ。とっても甘くてとっても美味しいんだ」
 蒼星石が、淫らな笑みを浮かべながら巴に語りかける。
「でも・・・・・・君には絶対あげないけどね・・・・・・・」
391前スレ946:2006/01/08(日) 03:57:45 ID:8rfdsmdM
「・・・・・・かしわば・・・・・・みっ・・・・ないで・・・くれ・・・・・・」
 もはやジュンの表情は、嫌がる言葉とは裏腹な快感にとろけきり、その快感とは裏腹な、哀しさに満ちた眼を隠していなかった。
 そして、そういうジュンの姿からは、名状しがたい雰囲気が発散され、蒼星石のみならず巴さえも、官能の渦の中に巻き込まれてしまいそうになる。
 現に巴は、自分さえ気付かぬままに己の股間に手を伸ばし、少しでもジュンと快楽を共有しようとしていた。
「そう・・・・・・・そうやって絶対に目を逸らしちゃダメだよ、巴さん」
 そう言うと、蒼星石はジュンの身体を引っくり返し、その口を乳首から背中へと移した。

「蒼星・・・・・・・・ああああっ・・・・・・もう!もう!!」
 背骨に沿って、その小さな舌を這わしながら、鋏で皮膚を軽く引っ掻く。
「くううう・・・・・・・!!」
 赤い血・・・・・・・・・・薄く引っ掻くだけで傷口はパックリ開き、たらたらと流れる血を、蒼星石は夢中になって舐め清める。
「美味しいよ・・・・・・・。本当にすっごく美味しいよ、ジュン君の血・・・・!」
 蒼星石が再びジュンの身体を鋏でなぞる。その傷はたちまち赤い線と化し、その小さい顔を朱に染めながら血をすする蒼星石は、まさしく吸血鬼のようだった。

「レンピカ」
 蒼星石は、その手の鋏を再び人工精霊に戻すと、背中一杯に赤いラインを描かれた少年に、今度は四つん這いの姿勢をとらせた。
「さあ、いくよジュン君・・・・・・・・・・レンピカ!」
 その瞬間、精霊はジュンの菊門に一目散に飛び込んでいた。
「うわぁぁああああああああああ!!!!!!!」
392ラプラス ◆utqnf46htc :2006/01/08(日) 06:09:59 ID:61YDTW1+
今から水銀×翠星石の百合ものを書きます
ほかの職人さんみたく上手ではありませんが、ご容赦ください
393ラプラス ◆utqnf46htc :2006/01/08(日) 06:14:05 ID:61YDTW1+
と、思ったけど流れを切ってしまいました
すみません…また今晩投下します
394名無しさん@ピンキー:2006/01/08(日) 06:35:27 ID:JRGTTs+d
ちょwwww生殺しwwwww
395名無しさん@ピンキー:2006/01/08(日) 07:08:10 ID:RMEGEbAS
しかし、946氏のSSは神掛かっている!
396名無しさん@ピンキー:2006/01/08(日) 08:16:51 ID:v5RkEyHs
蒼い子マジドS
397名無しさん@ピンキー:2006/01/08(日) 08:20:26 ID:f0QBE2bA
蒼星石ばっかりだなぁ…凄い。
真紅萌えってまさか少ない?
398名無しさん@ピンキー:2006/01/08(日) 08:24:18 ID:FaSWbrKR
>>397
まあ、蒼は本編がああいう状態だからね…(死亡など認めたくないが)追悼の意味も込めてあるかと
真紅は今のとこ掴みにくい立ち位置だし
399名無しさん@ピンキー:2006/01/08(日) 09:46:08 ID:64bRZSVN
( ;´Д`)ハァハァ
400名無しさん@ピンキー:2006/01/08(日) 11:12:45 ID:C82b0fEH
今蒼が増えてるのは…
946氏が今蒼編書いてるってのが大きい気がする…

ともあれドS蒼テラモエス…

俺も切られて血、舐められたい…
401名無しさん@ピンキー:2006/01/08(日) 11:50:34 ID:oGDnAqRB
蒼は原作がSでアニメがMだから、どちらで書いても違和感が無いんだよな
逆に、銀のようにガチSが受けに回るっつー意外性ある展開も書き難いんだろうけど
402晒し首 ◆GJolKKvjNA :2006/01/08(日) 15:51:54 ID:HlDa91kq
>>187-188 >>328-330 >>347-349 >>377-379 >>381 の続きです。

最初は唇の先だけを優しく味わうように食むだけだったが、やはり僕がそれで足りる訳が無く、唇を舌で何度もなぞり、蒼星石の口を恐る恐る開かせる。
強引ではなくあくまで優しく。
くちゅ…ちゅっ…にゅちゅ…くちゅ…いやらしい粘液の音のみが夢の空間に木霊する。

そして蒼星石の小さな口では到底全て入りきらない僕の大きな舌を先っちょだけ差し入れ、そこで止まってみる。
舐めてみて…?と誘うように。蒼星石は不安そうな目をしてこちらを上目遣いで見るが、すぐに両目を閉じて軽く僕の舌に触れてくれた。

それこそ僕が始めて味わう感触だった。小さな小さな舌が僕の舌を懸命にねぶり、歯の裏、上下の歯茎を柔らかに刺激する。
加えて先ほどのドール特有の甘やかな香りが蒼星石の鼻や口を伝って僕の中へと流れ込み、身体中に充満する。
こんな事をされたのは初めてだったから…蒼星石が上手いか下手かは分からない。けどただ1つはっきりしている事は、
他ならぬ蒼星石がしてくれた事が嬉しかったという事だ。

「んっ…はぁっ…ちゅっ…むちゅっ…はぁっ……ちゅっ……」今まで呼吸を我慢していたのか、
急に息が上がりだし、頬はますます薔薇色の染まり、目は潤みを帯びてくる。それでも尚蒼星石は止める事は無い。
気がつけば僕の服と蒼星石のケープは二人の唾液で濡れ、あたり一面に先ほどのような甘い香りが広がっている。
息を吸う為に鼻をひくつかせる度に、僕の胸は高鳴ってしまう…まるで媚薬みたいだ…

403晒し首 ◆GJolKKvjNA :2006/01/08(日) 15:52:59 ID:HlDa91kq
いてもたっても居られなくなった僕は、今まで蒼星石を怖がらせない為に深く動かさなかった舌を激しく動かし始める。
絡みつかせるように、相手の小さな舌とまるで一体化でもするかの如く僕は吸い上げ、舐め上げた。
「ひゃん…い…いきなりは…だめぇ……」いきなりの僕の行動に驚いたのか、蒼星石は慌てて顔を離す。
その時にまた甘い糸を引く媚薬がぽたぽたと零れ落ち、二人の間を結ぶ細い絆となる。

僕はその細い絆の繋がりを求めるかのようにケープ越しに蒼星石の胸の膨らみに手を伸ばす。
「……あっ…」
ケープが蒼星石の胸の形に合わせて変形し、その少女らしい身体の線を露わにする…


「なぁ…蒼星石…二人で…しないか……?セックス……」
今までの、今までの、二人の心がどこか別なところにあったオナニーとは違う、セックス。
勿論蒼星石も、今はその意味を知っている。だから…受け入れてくれるかは分からない…だけど僕はしたい…

「……うん…いいよ…二人で…したいな……」
ディープキスの快感に潤んだ目で、にこやかに微笑む蒼星石に…僕は今までと違う何かを感じた。
今までも何度も笑顔で…時々ちょっと嫌そうに受け入れてくれたけど…今は…本当の意味で僕を受け入れようとしてくれる…

これまでの幾度もの身体の触れ合いが、この短い言葉で帳消しになる。
僕達は今やっと本当の意味で触れ合うのだ…
404晒し首 ◆GJolKKvjNA :2006/01/08(日) 15:53:32 ID:HlDa91kq
また夜にでもやってきます。もう暫くよければお付き合いください。
405名無しさん@ピンキー:2006/01/08(日) 16:39:26 ID:oGDnAqRB
暫くどころか、永遠に付き合うよ
406名無しさん@ピンキー:2006/01/08(日) 17:17:59 ID:cFOu9uYW
>>392
wktk

晒し首氏もGJ
407名無しさん@ピンキー:2006/01/08(日) 17:26:49 ID:rlhXNjdt
GJ!
気付いたんだけど
蒼星石作品が多いのはきっとキャラが薄くてオリジナルを加えやすいからだと思った
408名無しさん@ピンキー:2006/01/08(日) 18:56:16 ID:N4sn7nA7
はあ…晒し首氏がすばらしすぎて軽く逝ける…
蒼の純愛は貴重!
409名無しさん@ピンキー:2006/01/08(日) 19:39:51 ID:64bRZSVN
( ;´Д`)ハァハァ
410名無しさん@ピンキー:2006/01/08(日) 20:26:04 ID:9WJiODvI
(;゚∀゚)=3ハァハァ
411名無しさん@ピンキー:2006/01/08(日) 20:51:56 ID:vZzMW8ba
夜が楽しみだぁ
412名無しさん@ピンキー:2006/01/08(日) 21:50:24 ID:I1wjD4kT
>>407
銀様や翠の作品もかなり多いぞ
413名無しさん@ピンキー:2006/01/08(日) 22:11:46 ID:FKgU/Rs8
>>407
作品倉庫に行きゃ分かるけど、蒼は今まで少なかったし、紅・銀・翠が大半占めてた。
いつか雛やカナやバラスィーも…!!

でも蒼のキャラが薄いって言っても薄いなりの苦労もあるんじゃない?
オリジナル要素加え易いといっても、そこにはかなり各職人さんなりの苦労もあるだろうし…
言葉遣い一つとっても蒼は決まった『語尾』が無いからどうすればらしくなるのか考えるのは大変だと思う。

その辺りはもちろん他のキャラも同じ。

何が言いたいかというと、全ての職人さんGJ!って事です。
これからも書きたいもの書けるときに頑張って書いてくださいな。
414名無しさん@ピンキー:2006/01/08(日) 22:32:30 ID:iXTP6qiu
アホな質問スマンが…
保存庫とはどこにあるんですか?
415名無しさん@ピンキー:2006/01/08(日) 22:34:24 ID:cFOu9uYW
>>2
416名無しさん@ピンキー:2006/01/08(日) 22:38:20 ID:iXTP6qiu
ゴメン…
俺はクズでゴミだ…首吊ってくる
417名無しさん@ピンキー:2006/01/08(日) 22:44:53 ID:84H18sWy
GJです!!!
ところで946氏の蒼の「服を脱ぐんだジュン君。今から君は僕のものになる。その様子を巴さんと,これからやって来るのりさんに見てもらうんだ。いいね?」
という台詞で思ったのだがローゼンキャラをすべてTS化したら面白いんじゃないか?
ぶっちゃけ女ジュン君が見たいだけだったりするが。
418名無しさん@ピンキー:2006/01/08(日) 22:53:22 ID:2TufULaA
薔薇乙女ならぬ薔薇執事かい?

…おもろいかも。
419名無しさん@ピンキー:2006/01/08(日) 23:14:03 ID:rlhXNjdt
今、保管庫の蒼星石を苛めるスレに置いてあるやつを読んだら
すごいレベルが高くて絶望…書いてたやつ全部消しちゃった
420名無しさん@ピンキー:2006/01/08(日) 23:14:42 ID:VKNmwvJX
>>418
薔薇紳士じゃないのか?
421名無しさん@ピンキー:2006/01/08(日) 23:24:26 ID:FKgU/Rs8
>>419
もったいない!書いてうpして何らかの感想貰わないと、
特にエロは上手くならないぞ!!

最初から高みを目指してはいけない!

うp!
422名無しさん@ピンキー:2006/01/08(日) 23:30:46 ID:cdwKeJ6s
>>420

「紳士」だとちょっと当たり前すぎる気がしたんだよ。
TSするならちょっと一ひねりもいいかな、というレベル。
423名無しさん@ピンキー:2006/01/08(日) 23:40:39 ID:9WJiODvI
>>422
http://sakura03.bbspink.com/test/r.i/eroparo/1128085762/

あとはこっちでやって下さい。
424名無しさん@ピンキー:2006/01/09(月) 00:17:07 ID:rnPmroQ9
>>187-188 >>328-330 >>347-349 >>377-379 >>381 >>402-403の続きです。

蒼星石を床にそっと寝かせつけ、僕はズボンとシャツを脱ぎ、その辺に放り投げる。
「駄目だよ…ちゃんと畳まなきゃ…」口を尖らせて文句を言う。
口うるさくて、ムードを壊す風に聞こえるかもしれないけどけれど、
蒼星石がそんな風に言ってくれるのは、ある程度心を許してくれているからだと僕は知っている。
本当に興味のない奴に、蒼星石はそんな事を言わない。放っておく。

「ここは夢の世界だろ…?なら良いじゃないか…」

「もぅ…駄目だよ…さぁ…僕も…」
そう言って蒼星石はまずケープに手をかけ始めるが、僕がその腕を掴む。
「…え?」きょとんとした目で僕を見る。
「僕が脱がすよ……そのさっきの…ごめんな…」僕はぼろぼろになった蒼星石のコルセットとブラウスを見る。
引きちぎられたボタンの跡が生々しく、僕の愚かさを物語っていた。
…僕が謝ると同時に苦い笑顔に変わっていく蒼星石の表情を見ると胸が痛くなる…

「ボタン…付け替えなきゃな…」

「ううん…気にしないで…」蒼星石はふるふると頭を振る。
「僕も…ジュン君の…ここ」そう言って僕の額に届かない手をやる。その手の先には、先ほどの鋏による切り傷があった。

「本当にごめんね……痛かったよね…?」
「ん…?あぁ…これか…?大丈夫。痛くないし…後で消毒液塗ってくれたら…許す…」
「ふふ…ありがとう…」
優しく優しく蒼星石を脱がしていく…と言ってももう殆どケープしか着ていない状況だったのでさほど時間はかかる筈も無く、
それが何だか悔しくて、わざとケープ越しに身体の色々な部分を触ってみる。
蒼星石は恥ずかしそうにしていたけれど、嫌そうではない…良かった…

425名無しさん@ピンキー:2006/01/09(月) 00:18:04 ID:rnPmroQ9
「…そろそろ…いい…?」今更ながら言ってみる。
「さっきから触ってるくせに………けど…改めて聞かないで…何だか…恥ずかしい…」同じ姿になった蒼星石が答える。
「恥ずかしがることじゃないよ…」

「そう…だけど……こんな事…初めてだから…僕…何だか……」
蒼星石にとって本当の意味での初めてのセックス。恥ずかしがるのも無理は無い。実際僕だって…今までと同じ事をするだけなのに…
今までとは違う胸の高鳴りを感じ始めている。

「どうする…触って欲しい…?」今までの愛撫で既に蒼星石の身体はある程度高まっているはずである。
けれどその高まりは僕の狂気じみた怒りが無理やり与えた高まりであり、純粋な性感ではない。
もっとちゃんと感じて欲しい…
少しでも…僕が……蒼星石にとって大きい存在であって欲しい…

「うん…ジュン君が良ければ…ちょっとだけ…あ、本当にちょっとだけ…あまり激しくはしないで…お願い…」

僕ははいはいと軽く答えると、蒼星石の小さな身体を抱きしめにかかる。
頬と頬を寄せ合い、唇と舌は耳の裏に添え、左手は蒼星石の身体が辛くならないようにクッションのように使い、
右手は可愛い乳房を軽く指で弾く。

「ひゃうっ!……」いつもの落ち着いた声よりオクターブ程上に聞こえる甘い声で喘ぎ鳴く蒼星石。
こんな姿はきっと今まで僕だけにしか見せなかっただろう…そう考えると背筋がゾクゾクする…

蒼星石はいつもはソファーか何かにしがみ付き、その快感に耐えている。が…ここには掴まる物など何も無い。

「…ね、ジュン君……」はぁはぁと荒い息の音が響く。
「ん?」
「その…ジュン君の首に…掴まっても…いい…かな?」
その言葉は、ただ単に掴まる物がないからなのか、それとも本当に僕に掴まりたかっただけなのかは分からない。
けれどそんな簡単な…いつもと違う言葉だけで僕の胸の鼓動は早くなる。

内心の嬉しくて堪らない気持ちを抑え出来るだけ優しく「ん…」とだけ言って身体全体の高さを下げてやる。
二人の距離が縮まる。

僕の首に蒼星石の僅かな重さが圧し掛かる。その重さ、同時に小ささを全身で感じる。
この小さな身体にどれだけの苦悩、どれだけの寂しさを抱えているんだろう…

かつての僕のように…怒りもせず、また自嘲もせず、泣く事もせず、ただ静かに自らの事を『がらくた』と呼ぶまでに…
どれ程の悲しみがあったのだろうか…?

いてもたってもいられなくて僕は自らの腕の動きを早める。
もっともっともっと…一緒になりたい。1つになりたい。
426晒し首 ◆GJolKKvjNA :2006/01/09(月) 00:19:05 ID:rnPmroQ9
トリ付け忘れorz……

誰かとそうなりたいなんて願ったのは生まれてこの方一度も無かった。そしてきっと今がその時なのだろう。
けれどそれは刹那の夢であり、この思いさえも夢から覚めた時に消えて無くなってしまうんだ…

「…んっ…ジュン君…はぁっ…はぁっ……泣かせちゃって…ごめんね…」蒼星石の腕は僕の頭に伸び、僕はよしよしと撫でられた。
悲しみの涙なのか、嬉しさ故の涙なのか分からないが、僕の頬にはいつの間にか熱い物が伝っていた。
「ごめんね…僕…んはぁっ…不器用で…人を傷つける事しか…はぁっ…出来ない…がらくたで…
 はぁ…んんっ…いつも…いつもそう…あの…んっ…鋏みたいなん…だ……」

僕の視線の先に、僕の血で汚れ、一人放り投げ出された鋏が見える。
「そんな事…無い…僕…お前に…蒼星石に…一杯もらった…色々なもの…」
「…はぁ…んんっ!!たとえば…?」蒼星石は少し自嘲したように笑う。

「その…気持ちとか……」とっさに思いついたものがそれだった…けれどそれはもうすぐ消えてしまう物…
蒼星石にとって、確かなものではない。
それに気付いた僕はにへらっと笑って誤魔化してしまう。
蒼星石はくすりと笑って、
「…ありがとう…はぁっ…人に何かあげられるって…良いね…初めてだよ…んんっ…そんな風に言って貰えるの…本当にありがとう…」
蒼星石の笑顔は、安らかだった…柔らかとか、穏やかではなく安らかだった。

…僕は…蒼星石に…何か…してあげられたのかな…?犯すだけ犯して、傷つけるだけ傷つけて、貰うだけ貰って…
427晒し首 ◆GJolKKvjNA :2006/01/09(月) 00:20:44 ID:rnPmroQ9
やっぱ無駄に長いな…

JUM蒼物は両方とも一人称僕なので、
両サイドの視点混ぜてると、時々ウホッな気分になりますね。
428:2006/01/09(月) 00:24:59 ID:hB/baSte
真紅ものが最近少ないので投下してみます。



全てのドールズはそろってしまった。金糸雀と薔薇水晶の目覚めはアリスゲームの始まりを意味していた。賽は投げられたのである。
残る一体まで戦い続けローザミスティカを奪い合うこの非常なゲームはドールズ達にとって避けられぬ運命だった。そのために彼女達は存在しているのだから。一切の汚れ無き少女アリスになるため、愛しき造り主に会うために・・・。

暑い日差しが照りつけるまさに真夏の日。ジュンはいつものように図書館で数式を相手にしていた。もう終わりにさしかかっていた夏休みの宿題。しかしジュンは一向にシャーペンを動かそうとはしなかった。窓をみつめてはため息を繰り返すばかりである。

「・・・もう帰ろう」

いつもならまだ帰るには早い時間だったがもうこれ以上進めることはできないと判断したジュンはいそいそと帰路についた。
ずっと頭から離れない、あの真紅の一言が。

「全てのドールズがそろってしまった。・・・アリスゲームがはじまる。」

その一言はジュンの頭にまるでもやがかかるように離れなかった。何をしていても気になって仕方なかった。あの『アリスゲーム』が。全てのドールズが自らのローザミスティカをかけて戦う。最後の一体となるまで。

(そんなひどい事ってあるかよ・・・。)

ジュンは下唇を噛み締め心の奥底で嘆いた。確かにローゼンメイデンにとってそれは運命だとも宿命とも言えるのかもしれない。だからといってあのなかむつまじい姉妹たちを(一部はそうとも言えないが)争わせる創造主の意図をジュンは理解できなかった。

(・・・・・くそ!)

ジュンは頭をかきむしると夕日にかわろうとしている太陽をみつめながら自宅へと戻った。
429:2006/01/09(月) 00:29:09 ID:hB/baSte
「ただいま。・・・・あれ?」

いつもなら雛苺や翠星石らが出迎えてくれるものだが玄関は静まり返っていた。玄関だけでなくリビングにもだれもいない。桜田家は空き家のような静寂がただよっていた。

「なんだよ、誰もいないのか。珍しいな。」

とりあえず喉の渇きを潤そうと台所までやってきたジュンは申し訳なさそうにおいてあるテーブルの上のメモを見つけた。

『ジュン君へ おねえちゃんは今日お友達の家に泊まりに行ってきます。雛ちゃんも巴ちゃんの家で泊まりますからお夕飯はシチューを作っておいたのでそれを食べてね。行ってきます。』

ジュンはメモを読み上げると冷蔵庫からだしたお茶をコップいっぱい一気に飲み干した。

「あら、おかえりなさい」
部屋に戻ると真紅がいつものようにベッドの上で本を読んでいた。

「なんだ、おまえはいたのか」
「当たり前でしょ。私が巴の家にいく理由はないのだから」

メモには雛苺とだけ書かれていたので真紅が残っていることは予想できたがジュンは真紅の姿を確認でき何故か軽い安堵を感じていた。

「なぁ」
「何?」
「あいつ大丈夫なのか?柏葉の家に泊まりになんかいって」

ジュンは椅子に座るなりそう真紅に質問した。以前にマスターを失った雛苺がまだ動けるのは真紅の力(厳密に言えばジュンの力だが)をわけ与えていたためでそれが理由で真紅から離れられないことをジュンは真紅から聞いていのだ。

「大丈夫よ。一日ぐらい自由に動ける程の力はストックさせといたから」
「おまえ勝手にそんなことを・・・。もとは僕の力なのに。・・・・まぁいいか。でもまたなんで急に雛苺は柏葉の家に泊まりになんかいったんだよ?」
430:2006/01/09(月) 00:34:36 ID:hB/baSte
本をめくっていた真紅の手が止まる。そして短い間をおきこう答えた。

「淋しく・・・なったのでしょ。それと最後のお別れに」

ジュンは目を見開いた。

「・・・最後ってなんだよ」

ジュンは少し俯き尋ねる。真紅は本を閉じ答えた。

「もうすぐ本当のアリスゲームがはじまる。だから巴のところにいったのだわ。あの子はもうアリスにはなれないから・・・」
「だからってどうして最後なるんだよ?」
「アリスになれないということはローゼンメイデンとしての存在意義がなくなる。あの子はいずれローザミスティカを誰かに捧がなければならない。・・・・だから最後なのだわ」
「そんなことって!!」

ジュンは椅子から立ち上がり叫んだ。あのローゼンメイデンいち無邪気で無垢な雛苺が消えるなんてジュンは認めたくなかった。いや、雛苺だけではない。真紅も含めた全てのローゼンメイデンが命を奪いあうなんてことジュンは想像もしたくなかった。

「しかたないのだわ。雛苺もそのことをよくわかっている。あの子は成長した。おそらく巴にも別れなど告げずに笑顔でいるはずだわ・・・・」
「そんな・・・。」

ジュンは奥歯を噛み締めた。しばしの沈黙のあと重々しくジュンは再び尋ねはじめる。

「じゃあ雛苺だけじゃなく他のやつらも消えてしまうのか」
「アリスになれなかったらそうなるわね」
「翠星石や、蒼星石もか」「そうね・・・」
「なら・・・・アリスになれなかったら・・・おまえも消えるのか」
「・・・・」

真紅は無言で頷いた。




なんだか暗いな。おもしろくなかったらやめます。個人的にベタですが真紅が好きです。晒し首氏の蒼かわいすぎて好きです。
431名無しさん@ピンキー:2006/01/09(月) 00:36:24 ID:COLUw5iE
是非このまま続けてほしい。
432270:2006/01/09(月) 01:33:50 ID:OIu3MUvt
突然ですが、皆さんに質問してもよろしいでしょうか?
433名無しさん@ピンキー:2006/01/09(月) 01:39:39 ID:rnPmroQ9
答えられることなら答えますよ。
434名無しさん@ピンキー:2006/01/09(月) 01:44:27 ID:WYm7HIum
はあ…晒し首さんの蒼まじせつねえ…
なまじCHARAとか聴いてたから年甲斐もなく泣いちまったよ
エロ小説で泣いたのなんか初めてなんだが…
435270:2006/01/09(月) 01:45:07 ID:OIu3MUvt
ありがとうございますm(_ _)m
実は371にSSを投下した者なんですが(^^;;感想が無かったので続きを投下してよいものなのか迷っています。
続きを投下してよろしいでしょうか?
436名無しさん@ピンキー:2006/01/09(月) 01:47:28 ID:+VqBc0Yp
…371にSSあったっけ?
437名無しさん@ピンキー:2006/01/09(月) 01:49:52 ID:rnPmroQ9
>>435
えー…と…レス番号間違ってませんか?
このスレの371ですよね?

371 名前:名無しさん@ピンキー 投稿日:2006/01/07(土) 14:31:36 ID:sV2WxRFE
勇者様かよ。

流石にこれだと…SSとは思わないんじゃないでしょうか?

レス番号間違いなら、引き続き投下をお勧めします。
438270:2006/01/09(月) 01:53:42 ID:OIu3MUvt
すみませんm(_ _)m
312の間違いでした(;´д⊂)
439名無しさん@ピンキー:2006/01/09(月) 02:00:22 ID:WYm7HIum
そういうのはいちいち意見仰がなくても好きなように投稿したらいいと思うが
反応なんてのは内容に追従してくるものだから、期待しちゃいけないよ
440270:2006/01/09(月) 02:11:04 ID:OIu3MUvt
わかりました。では後日続きを投下させていただきます。
441名無しさん@ピンキー:2006/01/09(月) 02:11:14 ID:+VqBc0Yp
>>438
ああ、なら分かる。単純にその後他の人の投稿が
多かったし、あの長さではよく分からないから
反応が無かったのだと思う。
442名無しさん@ピンキー:2006/01/09(月) 02:13:15 ID:qDMhQV3U
人の作品見てウザイとか思うってことはないから安心して投稿してくだされ
443一応、水銀燈派 ◆z5NNyuvtc6 :2006/01/09(月) 02:47:48 ID:tnUqUVX3
「ふふっ、久しぶりねぇ、人間」
「す、水銀燈、お前どうして……」

突如パソコンのディスプレイから出てきた水銀燈は、辺りに黒い羽を散らしながらゆっくりと降り立った。

「お父様が直してくれたのよぉ。やっぱりアリスになるのは私なのねぇ」

水銀燈はうっとりとした表情で微笑んだ。

「……何しに―――」

そこまで言ったところで、ふぃに窓から外を見た。
そこには桜田のり――――姉ちゃんの姿があった。
姉ちゃんは当然の如く家に向かって歩いてきた。
まずい。とてもまずい。このままいけば間違いなく水銀燈と鉢合わせする。

「何ぃ? 外なんか見て、面白いものでも見えるのぉ?」

外を見ている僕を疑問に思ったのか、水銀燈も外を見ようとした。
やばい。
どうするか。普段使わない脳みそがフル回転する。
しかし、何も浮かばない。

「水銀燈」

とりあえず、名前を呼んでみた。

「何よぉ、人間」

外を見る。姉ちゃんはもう玄関の近くまで来ていた。
最悪、音で気がつかれてしまう事を考えるともう時間がない。

「何ぃ? 呼んどいて、無視するわけぇ? 随分ねぇ」

言って、水銀燈は僕の近くに来た。

「どうやら真紅もいないみたいだしぃ。しばらく遊ぶぅ?」
「遊ぶ?」
「そう、遊び。可愛がってあげるわよぉ」

水銀燈は微笑む。人を見下すあからさまな表情。
その表情に僕の中の何かが熱くなっていく。

「水銀燈……」
「何よぉ。言いたいことがあるならさっさいいなさいよ」
444一応、水銀燈派 ◆z5NNyuvtc6 :2006/01/09(月) 02:48:19 ID:tnUqUVX3
一瞬、水銀燈の注意が緩んだ隙に、僕は一歩踏み出した。
そして、水銀燈の額に凸ピン。
衝撃で水銀燈が少しのけぞる。

「痛ぁい……。ちょっと、何するのよ!! 人間のくせに!!」

水銀燈は額をさすりながら言った。
僕はその隙に水銀燈の背後に回り、片手を胴体に回し、もう片手で首を押さえた。

「……何のつもり? こんな事しても無駄よ。私の力知ってるでしょ?」

たしかにこのままでは何の意味も無い。
見るだけで相手の力を吸える水銀燈を打破することはできない。

「僕にだって考えがあるんだ」

僕は少しずつ首を押さえる腕に力を入れた。

「んっ……何をしようとしてるのかしら?」
「お前が、力を吸いきる前に僕がお前をジャンクにしてやる」

一瞬の沈黙。

「できるわけないわ……人間には。直すことが出来たとしても、壊すことなんてできない」
「そうでもない。お前のせいで真紅がどれだけ危険なめにあったか……。それを考えれば、お前をジャンクにすることくらい簡単だ」

言っていて、さっき熱くなった部分が急激に冷えていくのを感じた。
445一応、水銀燈派 ◆z5NNyuvtc6 :2006/01/09(月) 02:49:12 ID:tnUqUVX3
「ふっ、そんなに真紅のことが大事なの? 真紅はただの人形よ。歩いたり喋ったりするけど、ただの人形なのよ」

水銀燈は微笑んだ。その表情はさっきとは全然違った。

「人間、貴方もしかして、真紅の事が好きなの? とんだ変態ね。さすが学校にも行かずひきこもってるだけのことはあるわ」

水銀燈は微笑んだ。その表情はいつもと同じ、人を見下すものだった。

「キモチワルイキモチワルイ。本当、キモチワルイわ」
「……」
「どうしたの? 黙っちゃって。もしかして図星だった? やったっ! 水銀燈大当たりぃ!」

水銀燈の声が脳みそに響く。
とても耳障りだ。
僕は腕に力をいれた。
水銀燈画少し顔をしかめた。

「まだやるつもりなの? 無駄よ。早く腕を離しなさい」
「ジャンクにするって言っただろ」
「無駄だって言ってるでしょ。だから離しなさい。今なら命は助けてあげるわ」
「信じられるわけ無いだろ」
「そう。なら、貴方を動けなくした後―――」

水銀燈は一呼吸置いて言った。

「下にいる人間を殺すわ」
446一応、水銀燈派 ◆z5NNyuvtc6 :2006/01/09(月) 02:49:54 ID:tnUqUVX3
途端、背中を、否、全身を何かがぞわっと走った。

「お前……」

気がついていたのか? そう言おうとしたが、口が動かなかった。

「どうする? 今ならまだ間に合うわよ」

頭が混乱する。
狂いそうになる。

そんな時、

「ジュンくーん、いるのー?」

姉ちゃんの声が聞こえた。

「お呼びよ。どうするの? 人間」

水銀燈が問いかける。

僕は―――。

「いるよ」

姉ちゃんにそう返事し、水銀燈を離した。

「もうすぐ夕ご飯だから降りてきてねー。真紅ちゃん達が帰ってきたら一緒に食べましょう」

姉ちゃんはそう言うと、少しずつ僕の部屋から離れていった。
僕は深く息を吐いた。

「まったく、人間の癖に時間をとらせて……」

水銀燈は首をさすった。

「今日のところは帰ってあげるわ。約束だしね」
「……」
「じゃあねぇ。人間。今度は真紅のローザミスティカを必ず頂くわぁ」

水銀燈が背を向け、ディスプレイに向って行く。
447一応、水銀燈派 ◆z5NNyuvtc6 :2006/01/09(月) 02:50:25 ID:tnUqUVX3

……。

水銀燈。
とても無防備な。

そんなことを考えていたら、僕の体は、無意識に動いていた。

「水銀燈……」
「何よぉ? まだな――――」

振り向こうとする水銀燈。
その首にそっと両手をかけた。

「ごめん」

その首をゆっくりと絞めていく。

「く……ぅっ……にん、げぇん……!!」

水銀燈の目が怒りに染まっていく。
しかし、もう戻れない。
最後までしないと。

「真紅のためにも、このまま……」

僕は決意を固めて、さらに力をこめて締め上げる。

「ぐっ……に、んげぇ、ん……こ、ろず……わ、よっ」
「そんなことはさせない」

僕は深く息をする。

「その前に、お前を――――」
448一応、水銀燈派 ◆z5NNyuvtc6 :2006/01/09(月) 02:51:46 ID:tnUqUVX3
カッとなって書いた。今では反省しています……。

449名無しさん@ピンキー:2006/01/09(月) 03:21:42 ID:SODAHpho
皆うまいなぁ・・・
倉庫にあるのも読んだけど俺にはあんなの書けないだろうな。
450名無しさん@ピンキー:2006/01/09(月) 03:42:42 ID:qDMhQV3U
なんか斬新な展開
451ラプラス ◆utqnf46htc :2006/01/09(月) 03:46:29 ID:ZkRMCjHc
水銀燈、以前は冷酷で残忍な性格であった彼女は柿崎メグとの出会いによって心のなかの氷が少しづつ融け始めていた…。
もはや仇敵・真紅達と戦う意志すら無くなり始めていた…。
『ねぇ…聞いてるの?水銀燈ってば』
水銀燈はメグの声で意識を取り戻した、メグは少し困惑した表情で水銀燈を見つめていた。
『ごめんなさぁい…』
水銀燈が罰が悪そうに軽く言った、どうやらメグは水銀燈に対して添い寝してくれる様に頼んでいたのだ。
『もう!!それで?一緒に寝てくれるの?』
メグが水銀燈をじっと見つめて聞いた、水銀燈は軽く首を横に振った。
『大事な用事があるから…また今度ね』
水銀燈がメグの頭を軽く撫でて言った、メグは少しプーッと膨れてみせたが機嫌を良くしたのか水銀燈に詰め寄った。
『じゃあ…おやすみのキスをして?』
メグが人差し指を軽く唇にあてて言った、水銀燈は軽くため息を付くとゆっくりとメグの唇に自分の唇を当てた。
『それじゃあ…行ってくるわ』
水銀燈が唇を離して窓から飛び立って行った、目的地はジュンの家であった……。
to be continue
452ラプラス ◆utqnf46htc :2006/01/09(月) 03:54:42 ID:ZkRMCjHc
はぁ…やっぱり他の職人さんにはかなわないや…
今度続きをうpします
453名無しさん@ピンキー:2006/01/09(月) 05:53:08 ID:8FsZLTqD
>>448
GJ!…でも>>319はもう打ち切りですか?
454名無しさん@ピンキー:2006/01/09(月) 09:31:45 ID:Z0SBjRqg
>>453
出だしはなかなかいいと思いますよ。
もうちょっと多めに書いておいて、ある程度一気に投下したほうが反応はいいかも。

あとブルーな発言はあまりしないほうがいいかと。
作者の発言というのは必要以上に記憶に残りますし。
455名無しさん@ピンキー:2006/01/09(月) 16:08:47 ID:CEXss7cd
>>452
個人的にかなり気になるので続けて欲しい
456第二話32 ◆823J6XQFHo :2006/01/09(月) 16:14:41 ID:XPA65swQ
すごい、金曜から今迄でこんなレスが…
自分も深夜までに少し続きを書きます。
457名無しさん@ピンキー:2006/01/09(月) 16:31:38 ID:YosSE+F3
>>447の続きが気になる俺は人間失格ですか?
458名無しさん@ピンキー:2006/01/09(月) 16:35:00 ID:R+XfMOPq
>>457
大丈夫、俺もだ
459名無しさん@ピンキー:2006/01/09(月) 17:53:04 ID:qDMhQV3U
まとめサイトこんなに溜めちゃって更新追いつくのだろうか
460名無しさん@ピンキー:2006/01/09(月) 18:10:54 ID:ygaPhD7J
管理人の指は旋律を(ry
大丈夫だろ
ログさえ残っていれば・・・・
461名無しさん@ピンキー:2006/01/09(月) 19:46:04 ID:ZaL6Ketb
途中で止められると如何にダメでも気になるよ・・・。
462名無しさん@ピンキー:2006/01/09(月) 19:53:29 ID:pa1vPJbm
356の続きが読みたぁぁい・・・
463名無しさん@ピンキー:2006/01/09(月) 20:39:49 ID:8FsZLTqD
あまり職人さん達にプレッシャーかけるのもどうかと思うぞ。
464461:2006/01/09(月) 20:45:53 ID:ZaL6Ketb
まぁそうだな、まったり待ちましょう、みなさん
465356:2006/01/09(月) 21:29:08 ID:0w1rYzCS
>>462
すまん、もうちょい待ってね(´・ω・`)
466双剣:2006/01/09(月) 21:49:08 ID:/tv2MHV2
じゃあ相変わらずエロなしでスマンが暇潰しにでもしてくれ
>>341の続き投下
467双剣:2006/01/09(月) 21:49:58 ID:/tv2MHV2
「ふぅ〜ん。よくわからないけど、翠星石ちゃんがおっきくなっちゃったのねえ」
「見てわかることだろそれは……」

……昔から思うが、この姉の驚く基準とはどういうものなんだ?
些細なことに大仰なリアクションを取ると思えば、こんな異常現象のさらに異常現象には妙に落ち着いて受け入れて……
いやはっきり言おう。なんかすっげー嬉しそうだ。

「だってえ、翠星石ちゃんたちお人形さんだけあって顔立ち整ってるでしょう?
 だからもう、人間サイズのお洋服を着てもらうのが可愛くて可愛くて♪」
「可愛けりゃ何でもいいんだな……」

まだ午前中なのにもう何百回溜息をついているのだろう。
一体どうしてこうなったのかさっぱりわからない。
あの手紙にチェックしたのが原因であることは明白なのだろうが、それで何故こんなことになるのだろうか?
単に巨大化するのならまだわからないでもなかったかも知れないが、人形が人間になるなんてどういうことだ。
元々人間みたいに精巧に出来てはいたが、球体関節でなくなったあの肢体を見ると尚更にそれを意識させられるというか。
特に恥ずかしがって腕で体を隠す姿が逆に興奮を……

「ってだあああああっ!! 何考えてるんだ僕はっ!!」

しかし妄想は既にオートモードだった。
涙目になって顔を真っ赤にしてうずくまる姿は興奮の他に保護欲をそそったし、
折り曲げた両脚も艶かしかったし、肌と茶髪の色と面積の割合もまた絶妙で、
むしろ手で隠したところよりも――いやそこも重要だが――髪で覆われた姿の方が美しさを感じさせるというか……

ガンッ!

「でええええりゃっ!」

ガンッ! ガンッ!!

「じゅ、ジュンー! どうしたのー!?」

ガンッ! ガンッ!! ガンッ!!! ぷしーーーーーっ
468双剣:2006/01/09(月) 21:50:47 ID:/tv2MHV2
「あ゙ー……いやなんでもない。やっと落ち着いた」

心配して駆け寄る雛苺には目もくれず、割れた額から煩悩ごとだくだく血を流すジュンであった。
テーブルは真紅のドレスよりも真紅に染まっている。
ちなみにその真紅だが……
元々ドレス以外『真紅』なところなんてなかったのに今はもうそのドレスすら巻き込んで真っ白になっている。
流石に状況処理能力が追いつかなかったらしい。

「まあ真紅はそのうち再起動するだろうからいいとして」

何気にひどい言い様である。いつものことではあるが。

「落ち着いたところで、これからどうするか考え……」

かちゃ。

「のり、着替え終わったです」
「あらぁ♪ やっぱりすごく似合ってるわぁ〜♪」
「……………………」
「あ、あの、どうですかジュン……なんだかいつもと勝手が違っててよくわからないのですが……」
「大丈夫よぉ翠星石ちゃん。すっごく可愛いわよぉ♪ ねっ、ジュンくん?」
「…………………………………………」
「翠星石キレイなのぉ〜」
「あ、あたりまえですちびちび苺っ! で、でも素直なところは誉めてやるです」
「………………………………………………………………」
「……ジュン? って、どうしたですかその頭!?」

俯き加減だった顔をばっと上げて彼女が駆け寄ってくる。
……落ち着いた意識がまた錯乱してきた。今度はひどく静かに。嵐の前の静けさとは言うが見事に言い当てていると思う。
人間大になったことで『女性』としてそれまでより強く意識するようになったのか、なんだか別人のように見える。
そう見えるのは服装のせいもあるのだろう。
うん、確かに服装に関してもいつもと違う。薄手のその服はそれでも確かに彼女に似合うとは思う。
体に負担をかけない程度の重さの材質で演出されただぶだぶ感は可愛らしさを引き立てていたし、
その服は基本的には男女問わずズボンであり、肌に余裕をもったフィット感を与える材質故、
彼女という素材の足の細さしなやかさが嫌でも目に入った。
白地に淡い色の模様がちらほら舞っているのは確かにキレイと言えなくもない。
が、それでもキレイと言うのは賛否両論に分かれるかも知れない。何故なら―――
469双剣:2006/01/09(月) 21:51:51 ID:/tv2MHV2
「……なんでパジャマなんだよお前…………」
「ぇ……似合わないですか…………?」

そんなことはない。寝間着というのは意表を突かれたが眼福なのに違いはない。
眼福すぎて目のやりどころには困ったが。

(……ん?)

やり場に困った視線を彷徨わせていると、ふと視界の端に姉を捕らえた。
ニヤニヤ笑い一歩手前のゴキゲンスマイルを浮かべている。
こうなることをわかってて(あるいは狙ってて)パジャマ着せたらしい。
……後でシメる。

「ってそれよりも早く手当てをわきゃっ!?」

当然ながら、パジャマであるため翠星石は裸足である。
それ自体は別段どうということではないのだが、ドールの時にいつもどこでも靴を履いていたせいで勝手が違ったのか、
それとも単に身体のサイズが変わったからか、段差も何もないところで足を踏み外し―――転んだ。

「うわっ!?」

慌てて抱きとめる。
パジャマごしの柔らかい肌の感触とか豊かな髪とかそもそも女の子抱きとめてるとかパニくる要素は色々あったが

「……………………」
「……………………」

そうなる前に二人してフリーズした。
顔が近い。非常に近い。ちょっと嬉しくて物凄く気恥ずかしいような既視感がした。ていうか明確に思い出してしまった。
翠星石の顔からはこちらを気遣う表情がまったく失くなった代わりに、驚きに見開いた目とピンク色に高揚した頬があった。
なんだってこう、顔立ち整った女の子の上気した肌というのは興奮を誘うのか。それにパジャマのせいで微妙に肌の露出が色気を……。
記憶を再現するかのように抱きとめていた両腕から力が抜け、それに合わせてまるで打ち合わせたかのように翠星石の両腕が背中に回されてきた。
顔の方も瞳がとろんと潤みだし、口も半開きになっていってさらに顔が近づき――

「ジュ……」
「翠せ……」

……………………ふに。

待て。今の感触は何だ。
胸のあたりに妙に柔らかな違和感がある。そして今の体位……

……―――ぷしーーーーーーーーーっ

再出血。
470双剣:2006/01/09(月) 21:53:08 ID:/tv2MHV2



貧血にふらつく足で自室に戻る。未だ真紅は真白だった。
翠星石は我に返った後顔から蒸気を噴き出して寝込んでしまったし、蒼星石も今日はまだ来ていない。
雛苺は先ほどの様子からして状況を楽しんではいるが詳細は知らないのだろう。
となると、どうしてこんなことになったのかという疑問の解決は今のところ行き詰ってしまった事になる。
どの道今の自分の状態じゃ――肉体的にも精神的にも――まともに頭が回らないだろうし、ここは休んでおくのが最善の選択か。
ベッドに身を投げしばらくの間力なく天井を見つめる。

(あいつ着やせするタイプだったんだな……ってそうじゃなくて!)

悶絶した結果貧血による眩暈がぶり返したが、なんとか煩悩を頭から追いやる。

(これもローゼンの意思なのか?
 生きた人形とか人工の精霊とか確かに神がかり的な人形師なんだろうけど
 人形を人間にするなんてことが可能なら……可能なら?)

「……なんでそんなことするんだ?」

そもそもローゼンは何を望んでローゼンメイデンシリーズをつくったんだ?
アリス? いやそれはわかってる。
けど考えてみたらアリスというのは人形なのか? 人間なのか?
……アリス・ゲームに勝ち残ったドールがなれる完全無欠の少女、としか聞いていない。
なら。
もしローゼンの望むアリスというものが完全無欠な人間の少女というならば、この事態はローゼンの意思と見ていい。

「けど、翠星石はひとつもローザミスティカを手に入れてないよな……?」

それどころか戦いを嫌がる節がある。
こういう言い方は嫌悪が走るが、今のところ翠星石はアリスに相応しくない未完成品ということになるはずだ。
逆に、姉妹の中で最もアリスに相応しくないが故に資格を失い、結果として人形の身体を剥奪されたというのは?
―――それもないだろう。それなら雛苺だって同じはずだし、真紅だって戦いは制してもローザミスティカは奪わない。
471461:2006/01/09(月) 21:53:44 ID:ZaL6Ketb
漏れももうすこし時間たったら書いてみようかな。
文章力はかなり疑問だけど。
472双剣:2006/01/09(月) 21:54:26 ID:/tv2MHV2
「じゃあローゼンは関係ないのか……?」

しかし今回の件、翠星石は何も知らないようだったし、なら誰があの手紙を送ってきたのだろうか?
スィドリームが関与していないというのなら、なおさら別の精霊かローゼン関係の者の手によるものであるはずだ。
これが『翠星石がアリスの資格と人形の身体を剥奪され、代わりに新しいドールズが生まれその精霊が送ってきた』なら
一応の筋は通りそうなものなのだが……

「いや……ちょっと待て」

眩暈も忘れて勢いよく跳ね起きる。
すっかり忘れていた。そもそもの元凶であるあの手紙。あれは一体どうなった?
机の引き出しに入れて、一晩そのままにして過ごして、夜が明けたら翠星石の人間化……
ならあの手紙はあの直前に『スィドリーム』が持って行ったのか?
そうとしか考えられない。
だがもしその通りなら、未知の存在が現実味を増してくることになる。
手紙がなくなっていればその存在への得体の知れない恐怖が身に降りかかり、
しかし万が一にもなくなっていなければ状況の説明がつかず話が進まない。

「くそっ……どっちにしたって……!!」

この事態を引き起こした何者かがいるのは明白だ。
机の引き出しに何らかの手がかりが残っていることに期待するしかない。
毒づいて、乱暴に手紙を入れた引き出しを開けて……

「……………………え?」

しかし、手紙はまだ、そこにあった。

to be continued...





あとがき。
まあなんだ……エロ描けるといいなぁ…………
473第二話32 ◆823J6XQFHo :2006/01/09(月) 22:19:29 ID:XPA65swQ
>>472
すごいGJ
474461:2006/01/09(月) 22:21:50 ID:ZaL6Ketb
>>472
同じくGJ
475晒し首 ◆GJolKKvjNA :2006/01/09(月) 22:50:08 ID:TyD8jpBG
>>187-188 >>328-330 >>347-349 >>377-379 >>381 >>402-403 >>425-426の続きです。

僕はぴた…っと手を止める。
「…?はぁ…はぁっ…どうしたの…?…んはぁ……嫌になった…?」
そんな訳ない。僕はふるふると首を横に振る。
「じゃあ…もっと…触って欲しい…な…ジュン君に…」

「うん…」そう言って僕は今まで蒼星石の身体を支えていた左手の位置を変え、もう既にしとどに濡れそぼった蜜壷に手を伸ばし、
右手は桜色の乳首に添え、顔を蒼星石の胸にそっと埋めて、唇と舌でもう片方の桜色の先端を絡めとる。

「ぁん…っ!!ひゃ…ああぁぁ……んはぁ…ん…」少しの間だけお預けを食らった所為か、
先ほどよりも感じやすくなった蒼星石は、淫らな声で鳴き、身体を弓なりに反らし始める。
乳首から腹へ、それから更に下の方へと舌を少しずつ這わせ、反応の変化を見る。僕の唾液で濡れた身体が生々しく、いやらしく光る。
蒼星石はくにゃくにゃと微妙に身体を動かしながら、自ら僕の腕の気持ち良いポイントを探っているように見える…
気持ち良いと…思ってくれてるのかな…?だと嬉しい…

僕は今まで左手で軽く弄っていたクリトリスを強くキュっと摘む。それはもう既に剥けきっていて寂しそうにそそり立ち、僕を待ち構えていた。
「ぁ…んっ!!」蒼星石の身体全体に力が入り、身体がビクビクと仰け反らせ…泉からさらに愛液がとろとろ流れ出して行く…

左手と舌を持ち替え、じゅるじゅると思い切り音を立てて吸ってやる。いや…というより自然とこんな音がするほど、
すでに蒼星石の蜜は、その水瓶から溢れ出ているのだ。
顔を離して、蒼星石の顔を見ながら、顔中にへばりついた蒼星石の愛液を舌で舐め取る。
その様子を見ると「僕…そんなに…」と泣きそうな声を出して僕から顔を背ける。。

「でも…甘いよ…」もう一度舌をねじ込んで、小さな入り口を唇で挟み込む。
「…ひゃあぁあ…ん…そんな…事…こと…」
「あるだろ…?」そう言ってもう一度チュっと音を立てて吸う。今度はわざと。
「やっ…ひゃあぁっ…う…うん…僕…さっき…びっくり…した……ふしぎな…感じ…」こちらをちらちら見ながら言う。
先ほどの強引なやりとりを思い出したのかもしれない…
「…うん……」
476晒し首 ◆GJolKKvjNA :2006/01/09(月) 22:51:07 ID:TyD8jpBG
…舌や指を蒼星石の中に入れて反応を楽しむ事は楽しい。
楽しいのだけれど……どうしても僕自身がそこに入る気がしない…
僕自身は既に昂ぶりきっているし、蒼星石に何の問題もある訳ではない…
もちろん今すぐにでも一つになりたい…

ただ…僕が果てれば…この少女は僕の記憶を消す為に、僕を置いて遠くへ行ってしまうのだ…
どうして欲望に身を任せることが出来ようか…

ようやく手に入れた夢は直ぐに霧となる。
掴んでは消えていく。
近づいては遠ざかる。

僕は…どうしたらいい…?どうしたら本当にしたい事を、僕は出来る…?

「ジュン君…?また泣いてるの…?本当に…僕は…人を泣かせてばかりだね…酷い人形だ…」
小さな手で僕の涙を拭う蒼星石。僕は必死で頭を横に振る。
僕は何をしたいんだ…?僕はそれすら分からない…

「ちが…う…違う………蒼……せい…せき…記憶……消さないで………」
本当に言いたいのは…こんな事じゃない…こんな事を言ったらまた苦しめてしまう…
でもそれが言えなくて…それが何かも分からなくて…
泣く事でしか…自己主張が出来ない


自分の幼さに反吐が出る…もっと…もっともっと僕に頼りがいがあれば…
もっと上手に蒼星石の心を守れたかもしれない…
なのに…
幼すぎる僕は…よりにもよって…
蒼星石に守ってもらう事になるんだ…それが…それが許せない…

…自分が…許せない……
477晒し首 ◆GJolKKvjNA :2006/01/09(月) 22:51:54 ID:TyD8jpBG
蒼星石はその涙をそっと自らの唇に沿わせる。少し乾いた唇が潤う。
「…僕は……出来る限り…皆が…幸せになれる方法を…採りたいんだ…勝手な願いにしか思えないだろうけれど…
 お願い…そんな辛そうな顔をしないで…そんな顔を見るのは…嫌だよ……」
「けど…」
どうして…蒼星石だけ…が…
「人を幸せにするのが人形の役目…ぼくはがらくたであるけれど、せめてそれは…それだけは果たしたい…
 それに…きっと…僕だけじゃなく…他の姉妹達もきっと同じような痛みを抱えている…
君は既に真紅、雛苺…二人のマスターなんだ……それに翠星石も…彼女達の痛みも…分かってあげて欲しい…」

「僕は…誰かに…知って貰えて…理解してもらっただけで満足…だから……」
過去形で言う蒼星石が憎らしい…そして…
誰かになんて…言うな…言うな…どうして僕にって…

言ってくれないんだ……

僕は自分自身に対する怒りを、蒼星石を激しく愛撫する事によって昇華させようとしている…
勿論もう傷つけるような事はしない…けれど…

「ひゃあぁあんっ!!…ぁうっ!はぁっ…あぁん…やぁん…」
ただ…一層甘くなっていく蒼星石の喘ぎ声を聞いて、自分を満足させているだけ…

もう快感で目も開けられないらしくオッドアイからは光は見えない。
口も開くのがやっとと言った状態だろうか…いや…そういう状態に…僕がした…
言って欲しくないただ一つの言葉を言わせないために…

だが…それでも蒼星石は僕に…

「んはぁっ…あぁ…ジュン…く……僕…もう……からだ…つらい…おなか…痛くて……疼いて……その感じすぎちゃって……
 おかしくなりそうで…ジュンくん…欲しいんだ……来て………一つに…なりたいんだ…君と…」
…うっすらと赤みすらを帯びた目をやっとの思いで開き、そう懇願する…

『君と一つになりたい』蒼星石の口から聞きたくて聞きたくて堪らなかった言葉。だけど一番聞きたくなかった言葉。
478晒し首 ◆GJolKKvjNA :2006/01/09(月) 22:52:38 ID:TyD8jpBG
「…駄目…かな?」

駄目なわけがない。
僕だって…いつだって…今すぐそうしたい…
だけどだけど…こんなに望まれていて…望んでいて…それでもしたくないのは…初めてなんだ…

でも…蒼星石が望んでる…僕は…蒼星石が望む事なら何でもしてやりたいと…さっき思ったばかりじゃないか…
くそっ……

「分かった…」
そう言って僕は恐る恐る自分自身に手を伸ばし、それを少しずつ蒼星石に近づけていく…
蒼星石は目を閉じて「ありがとう…」とだけ言った…
もしかしたらこのセックス自体も、蒼星石にとっては…僕に蒼星石の事を諦めさせる手段なのかもしれない…
……
そう思うと胸の中に黒い霧が溜まりそうになる…

初めて繋がる…だけど…嬉しくない…止めたい…
「うぅ…うぅ…」もう何回目か分からない…嗚咽が何度もこみ上げて…蒼星石が僕の頭をあやすかのように撫でる。
「いい…?痛い…と思うけど……なるべく痛くないようにするから…」

「うん…僕は…平気…ジュン君だから…痛くても…平気…」そう言って蒼星石は腕を下ろし僕の到来を待つ。

一体…何処まで本気で言っているんだろう…分からない…分からない…
けれど…蒼星石が望んでいるのなら…

僕は蒼星石の両膝を軽く曲げ、段々と広げていった…
479晒し首 ◆GJolKKvjNA :2006/01/09(月) 22:55:39 ID:TyD8jpBG
本日分投下終了です。進むペース短くてすみません。
下書きは全て終了しましたので、まったり投下していきたいと思います。

そしていつの間にか大勢の職人さんの作品が…GJ!
今から読んできます。楽しみです。
480461:2006/01/09(月) 22:59:01 ID:ZaL6Ketb
>>479
GJ!!!
481前スレ946:2006/01/09(月) 22:59:12 ID:u89QwXTK
>>391の続きです。

「・・・・・・・・あ・・・・・・・あああ・・・・・・・・・!!!」
「どうしたんだいジュン君?まさか今さら、お尻は初めてだなんて言うんじゃないだろうね?」
 その問いかけに、ただうめくだけで、答える事すらジュンには出来ない。
 菊座から侵入した精霊は、人間の指やバイヴレーターなど及びもつかない奔放な動きで、彼の前立腺周辺を刺激しまくっていたからだ。
 無論、蒼星石が嘲笑うように、ジュンにとって、アナル責めは初めてではない。それどころか、彼の『処女』を散らしたのは、実の姉と、ここにいる巴なのだ。
「・・・かっ・・・・はっぁぁ・・・・・・・!!!」
 今ジュンの脳を襲っている感覚は、それが快感なのか激痛なのか、見ているだけでは窺い知れない。彼は白目すら剥きながら、のた打ち回り、痙攣を続けている。

 その時、階下から、巴の母親から声が届いた。
「ともちゃ〜ん、のりさんがいらっしゃたわよ〜」
 巴は、思わず蒼星石を振り返る。そこには悪戯っぽい眼でこちらを見返すオッドアイがあった。
「いいよ。部屋に来てもらって」

 そう言われたからといって、はいそうですか、と答えるわけにはいかない。いまや巴には、この蒼星石が、自分たちにとって如何に危険な存在か、充分理解していたからだ。
 とん、とん、とん、のりが階段を上ってくる音がする。だめだ、もう、間に合わない・・・・・。
482461:2006/01/09(月) 23:00:46 ID:ZaL6Ketb
↑の続き
何か悲しいお話ですが表現力に脱帽しました。
引き続き頑張って欲しいです。
483前スレ946:2006/01/09(月) 23:05:39 ID:u89QwXTK
「こんにちは〜、巴ちゃん・・・・あらあら、もう始めちゃってるのぅ?」
 部屋に入ってきたのりは、何の疑問も違和感も抱かずに、部屋の中央で、全裸でもがき苦しむ少年を微笑みながら見下ろす。
「のりさん・・・・・・・・!!」
「やあ、こんにちは、のりさん」
「こんにちは蒼星石ちゃん。いつもながら済まないわねぇ」
 のりにとって、眼前のメンツに蒼星石がいる事に対する疑問は無い。ジュン、巴、そしてのりの性宴は、彼女に開いてもらう夢の世界で行われるのが常だったからだ。
「で、今日はこのまま、お部屋でしちゃうの?まぁ、たまにはそれもいいわねぇ。・・・・あれ、じゃあ、蒼星石ちゃんは今日どうして・・・・・?」
「いい眺めだと思わないかい、のりさん?」
 半ば挑戦的な態度でのりに問い掛ける蒼星石を、巴は思わず睨みつける。

 しかし、蒼星石としては、どうしてもここで彼女に、桜田のりという女性に対して、主導権を握らねばならなかった。
 だが、このジュンの実の姉には、先程の巴のように、大鋏を振り回して脅しを掛ける、という事は出来そうも無かった。
 彼女の、あの他人に対して全く疑いを持たない性格が相手では、そんな暴力的な脅迫は通じないだろう、という確信が蒼星石にはある。
 何よりこの少女の無垢な笑顔を前に、そんな非道な真似が自分に出来るとは、とうてい思えない。
 彼女の笑顔には、嫉妬や憎悪、ありとあらゆる負の情念を、たちまちにしてかき消すだけの、まさに太陽のような明るさがあったからだ。

 そういう矛盾を承知しながら、なおも蒼星石は、のりに対して絶対的なペースメーカーにならねば、恐らくジュンを独占する事は出来ない。そう思っていた。
484前スレ946:2006/01/09(月) 23:16:36 ID:u89QwXTK
「レンピカ!!」
 蒼星石が、今までに無い激しい振動を精霊に命じる。
 その、バイブレ-ターなど及びもつかない繊細な動きは、ジュンの肉体にかつて無い刺激を与えた。
「・・・・・・かはあああぁぁぁ・・・・・・・・・ぎぃっ!!」
 ドクンッ!ドクンッ!ドクンッ!ドクンッ!ドクンッ!・・・・・・・ドクンッ!
 ジュンの身体が、今までに無い激しさで大きく上下に痙攣し、まるで噴水のように精液が天に舞いつづける。宙に放たれたそれは濃厚にして大量な白い雨と化し、周辺の畳や彼自身の身体に降り注ぐ。
 彼の目は大きく見開かれ、神経どころか脳髄ごと焼き尽くされそうな快感は、明らかな物質的苦痛を伴い、彼の意識を彼岸へと刎ね飛ばした。
 早い話が、ジュンは失神した。
 白目を剥いて、絶頂の瞬間に舌でも噛んだのだろうか?だらしなく開かれた口元から、薄い血混じりの涎を大量に分泌しながら、彼のネジは切れた。

「ジュッ、ジュン君ッ!?」
「どうだい、のりさん、ジュン君をこんなに感じさせる事が貴女に出来る?」
「蒼星石ちゃん・・・・・・・?」
「つまり、ジュン君に一番相応しいのは・・・・・」
「スッゴイ!!スッゴイ!!スッゴイ!! ねえ、今の一体どうやったの!?ねえ、教えてよ蒼星石ちゃん!!教えてったら!!」
「・・・・・・・・いや、あの、ですから、つまり・・・・・・」
「ねえ、巴ちゃんも見たっ!?いまの技!ジュン君ったら、たっぷり一分間は射精してたわよぉ!!あんな気持ちよさそうなジュン君見るの、あたし初めてよぅ!!」

 優位に立とうとする蒼星石の言葉を、全く無視して、のりは一人で感動しまくっている。
 こうなっては主導権を取るどころでは無い。ひたすら彼女が黙るのを待つしかない。
「・・・・・・のりさん、そろそろボクの話を聞いてよ・・・・・・・」
485前スレ946:2006/01/09(月) 23:30:29 ID:u89QwXTK
 ちょうど、その同じ時刻。
 桜田家では翠星石が、ハラハラしながら、鏡の前で事の成り行きを窺っていた。

 桜田家の鏡と巴の部屋の姿見を、nのフィールドを介して接続し、あえて一人で出かけた蒼星石の様子を覗く。
 無論、一人でなんて行かせたくは無かった。
 しかし昔から、あの双子の妹は、一度言い出したら聞かないところがあり、今回も、たびたび自分をてこずらせた強情さが、その姉そっくりの容貌に浮かんでいた。
(これはもう、仕方ないですぅ)
・・・・・・・で、一人で行かせたわけだが、案の定、のりにペースを乱され、折角イカせたジュンも、決定的なとどめを刺せないでいる。

「ん〜〜〜何やってるですか蒼星石のおバカぽんち!もう、のりなんか相手にせずに、とっとと犯っちまえですぅ!!」
「何をやるのかしら?」
「決まってるですぅ!とっとと、ジュンの奴にロータリーかまして、アヘアへ言わせてやるですぅ!!」
「もっと分かりやすく言って頂戴、翠星石」
「だからぁ、もっとジュンの奴をグチョングチョンに犯しまくって、のりの奴に見せ付けてやるですぅ!そうしたら・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・え?」
「そうしたら、一体何がどうなるの?翠星石」
「し・・・・・・・・・しんく・・・・・・!!!」

 そこに真紅はいた。
 その顔貌容色には毛ほどの乱れも感じさせない。
 しかしその両手は、くんくん人形を引き千切らんばかりに握り締め、声も懸命に震えを押し殺しているように見えた。
「どうしたの翠星石、何がどうなるのか早く説明して頂戴・・・・・・・!!」
486名無しさん@ピンキー:2006/01/10(火) 00:07:00 ID:WNDe7pIA
ラッシュキターー!!
皆さんGJ!!
どれも最後にどうやってまとめて終わらすのだろうか結末が気になる〜


あと各職人さんがたに質問なんですが、SSって皆さん結構書いたりしてるんでしょうか?どれくらい書いてるのか教えて欲しいのです…
487461:2006/01/10(火) 00:12:34 ID:Um1GnKiP
本当凄い表現力だ・・・。
これから書こうかなと思ってる俺にとっては凄く勉強になる。
488名無しさん@ピンキー:2006/01/10(火) 00:17:38 ID:iJTQjd8f
>>475-478
うあ゛ぁあ ・゚・(´Д⊂ヽ・゚・ あ゛ぁあぁ゛ああぁぁうあ゛ぁあ゛ぁぁ
切な過ぎる…GJ!
489第二話32 ◆823J6XQFHo :2006/01/10(火) 00:32:16 ID:tkCZfXGQ
ちと行きます
490明日も発情期、明後日も。:2006/01/10(火) 00:33:01 ID:tkCZfXGQ
「こっち、ってお前なあ」
「太くて硬くて暖かくて……きっとすごく気持ち良いわ」
 少し悪戯っぽい笑みを見せて、雛苺はジッパーに手を掛ける。
 JUMは困り顔で見てはいるが、鼻息も荒く口元も緩んでいる辺り、乗り気だった。
 息子も準備万端。トランクスから顔を覗かせた途端、弾かれたように屹立する。
 先洩れを照り輝かせながら、膣道で暴れ回るのを今か今かと待っているのだ。
「だから、JUMのこれをヒナの中に入れて」
 雛苺だって目をキラキラ輝かせて、とんでもないことを口走っている。
 するなら今の内。
 理性など蚊帳の外だ。

「よし! やろう、今すぐ!」

 JUMは雛苺の腰を浮かせると、そそり立つ肉棒で狭い膣口に押し入った。
「うっ、あ……キツ」
「あうっ…うぅぅぅ……!!!」
 粘膜同士が擦れながら深みへと嵌まってゆく感触に、二人は呻く。
 JUMは初めて女を抱く悦び。
 雛苺は愛しい少年と結ばれる悦び。
 互いに今満たされようとしている実感に打ち震えながら、二人の体は繋がっていた。

「JUM」
「ああ、いくぞ」

 腰が動き出す。
491明日も発情期、明後日も。:2006/01/10(火) 00:33:38 ID:tkCZfXGQ
 動く度に、グチュグチュと音が鳴る。
 粘液が混ざる淫靡な音だ。
「う……んん……」
 音とともに空間に洩れる息。
 先ほどの自慰よりも切なげだが、どこか嬉々としている。
「ううっ、ふぅ…うぅん……んはぁ」
「ハァ……ハァ、いいぞ」
 JUMも雛苺も頬を真赤にしながら、互いを探り合うように体をくねらせ、絡ませる。
 行為前の興奮もあってか激しくはあるが、それ以上に粘着質。
 激情的で甘ったるく、ねちっこくもある交わり。


(ヒィ――――ィ!! い、入れ……)
(ああ……JUM、雛苺……)ガクリドタッ

 ……JUMと雛苺がセックスしている、という現実。

(チクショ――――ッッ! 何で、JUM……JUM……悔し〜いですぅ……!!!)
(すす翠星石!)
(も、もうJUMを殺して翠星石も死ぬです……ギギギ)
(落ち着いて! ちょ、如雨露しまって!)

 目の当たりにしたギャラリー達は、当の本人らよりもある意味乱れていた。
 気絶する真紅、泣き喚く翠星石、おろおろする他。
 しかし、各々をまるで嘲笑うかのように、愛し合う二人の営みは続く。
492明日も発情期、明後日も。:2006/01/10(火) 00:34:20 ID:tkCZfXGQ
「ああ……JUM、あはぁ…ん、…ん!」
 捲り上げられたスカートから忍び込んだJUMの左掌は雛苺の右の胸に当てられ、
 指先は紅味がかった桜色の実を転がしたり、摘み取るように弄んでいた。
「気持ち良いか?」
「うん、すっごく気持ち良いの……特に下のトコおぉッ! あぁッ!!」
「ココが良いんだろ?」
 無論、右の手が休んではいない。
「…んもぅ!! JUM、そんな…強っ! ……しないで! やぁん!!!」
 下腹部のなだらかな丸み。柔らかくすべすべした恥丘に沿って這わされている。
 さっきから、陰部に生る実の包皮を優しく剥いて、その核を抓み、捏ね回し、擦り上げていた。
 お陰で雛苺の秘部からは熱い液が溢れに溢れ、繋ぎ目から零れ落ちるどころか、JUMのトランクスも
 ズボンもビッショリと濡らしてしまう程だった。
 もう二、三度絶頂を迎えている。
 JUMも我慢の限界。
 今すぐにでも雛苺の中で果ててしまいそうだった。
「ひ、雛苺! 僕、お前の中で…!」
「うん! JUMでヒナの中をいっぱいにしてぇ!」
 蕩けそうな顔でのやり取りからほんの数秒。
 JUMが雛苺の最深部に到達した瞬間、
 二人の体が跳ね上がり、ガクリと落ちた。

 ドアの向こうで、
 ギャラリー達も崩れた。

「……やっと終わった」
493明日も発情期、明後日も。:2006/01/10(火) 00:35:17 ID:tkCZfXGQ
 事後――。

 快楽の余韻と全身の疲労感を楽しみながら、二人は抱き合っていた。
 存在を確認し合うように、離れてしまわないように、
 この時が少しでも長く続くように。

「JUM……」

 不意に雛苺が口を開く。

「ん…… !?」

 何だ? と聞こうとしたJUMの唇を、小さな唇が閉じる。

「……こら」
「えへへ……」

 してやったりと大輪の笑顔の雛苺。
 JUMは笑いながら髪をなでてやる。
 その様子は親子でも兄妹でもない。
 小さな恋人達。

「えっち、またしようね」
494明日も発情期、明後日も。:2006/01/10(火) 00:35:49 ID:tkCZfXGQ


 ドアの向こう――。

 つまり、廊下。
 真紅はようやく意識を取り戻し、状況を把握した。
 JUMと雛苺は結ばれてしまったのだ、と。

「はあ……あんなお子様にJUMを盗られてしまったのだわ」

 トボトボと廊下を去る。

 しかし、此処で気付いておくべきだった。

 他のドールが居ない訳を。
 一人、置き去りにされた理由を――。


 つづく
495第二話32 ◆823J6XQFHo :2006/01/10(火) 00:38:57 ID:tkCZfXGQ
とりあえずこんな感じです。

…最近の此処は面白いなあ。
496晒し首 ◆GJolKKvjNA :2006/01/10(火) 00:58:37 ID:RIP+7kuS
>>486
自分の場合…
小さい頃から話を作るのが割合好きな方でした。そしてその頃から作文はだらだら書いてたなぁ…もっと短く纏めろと担任に怒られていました。
小学生くらいまでは全くのオリジナルを適当に書きなぐっていましたが、
中学生くらいから…設定を一から創るのは苦手だし、時間が無いしで、妄想分を補給できるパロを書きなぐり始めます。もち自己満足で。
普通に授業のノートとかに書いてたんで、
多分これが梅岡みたいな奴に公表されたら、リアルJUMになっていたと思います。

その量は…正直よく分かりません……
それ以降は忙しくて書く量が段々減って…それからは気が向いたときに書く…という感じです。

エロは前スレに投下したものが処女作で、
普段は全く別ジャンルのエロ無し男女モノを書いています。だからヌルいんですね…orz
まーこれは修行あるのみなんで……これからも書き続けるのなら、努力するしか無いですね。

でもやっぱりパロの醍醐味は自分の好きなキャラ・世界を身近に感じられるようになって愛着が増す事だと思います。
これは書いた側にしか得られない感覚で、読み側には絶対に分からない感覚です。

やってみたらハマると思いますので、悩んでいる人はとりあえず一度書いてみる事をお勧めします。

何か偉そうですんません…

あと…感想のレスたくさんいただけて嬉しいです…本当に励みになります。もっとスパっと書いてサクっと投下出来たら良いんですが…
もうちょっとで終わると思いますので、よければもう少しお付き合いいただければ幸いです。
497第二話32 ◆823J6XQFHo :2006/01/10(火) 01:06:37 ID:tkCZfXGQ
>>486
一応私にも言わせて頂きますと、
駄文を高校からずっと書いてました。エロ、恋愛ともにゼロで。
エロとか恋とかは前々スレで初めて書きました。
つーか二次創作自体、此処でが初めてです。
498461:2006/01/10(火) 01:17:23 ID:Um1GnKiP
俺なんかは実は2chに書き込むこと自体つい最近ですが・・・(以前はROM専でしたが)。
ともあれ、これからも是非頑張ってください
499名無しさん@ピンキー:2006/01/10(火) 01:29:05 ID:WNDe7pIA
晒し首さん、第二話32さんお二方返答ありです

やっぱり文章書いたことある人なんですね

自分も書きたいけど表現が追いつかない……
ストーリー考えてるときはすごい楽しいんだけどいざ文章に落とすとなると行き詰まって安易な言葉を繋げただけの文章になってしまう…
それで全部読み返してみると自分の思ってるようにならないんだよなぁ……
皆さんの作品はホントに表現の幅が広くて展開が面白いです、続きに期待。

でも中学生から作文好きかぁ
いっつも半分くらいしか書かないで怒られてた記憶しかないですw

ともあれ皆さん無理せず頑張ってください&無駄レスゴメンナサイでした
500一応、水銀燈派 ◆z5NNyuvtc6 :2006/01/10(火) 01:31:24 ID:gNJUtRLL
>>453
>>319は、まぁ、出来る限り続けていこうと、一応思ってます。、

>>486
ちょっと前に少しだけエロパロ板で書いていました。
それで、最近この板でまた書き始めた感じです。

501461:2006/01/10(火) 01:31:38 ID:Um1GnKiP
作文・・・一度書き出すと無意味に長くなっていたな。
書き始めると結構すらすらいくなぁ・・・。
文章力はヘボヘボですが。
502一応、水銀燈派 ◆z5NNyuvtc6 :2006/01/10(火) 01:33:22 ID:gNJUtRLL
.>>447

冷や汗やなんやらで、手がすべる。
ずれないように力をいれる。

「壊す」
「ぢょっ……ぐ……げ……ほ、んぎ……」

水銀燈の顔が赤くなっていく。

「本気だ。最初からこうすれば良かったんだ。そうすれば、真紅が危険な目にあうことも無くなるんだ。」
「……はっ……が」

少しずつ顔色が変わる水銀燈を眺める。
人形でも顔色が変わるのか。不思議だな。

少しくらい力を吸われると思ったけど。
腕力とかは見かけと同じ、少女なのかな。

「なんか、あっけないな」

水銀燈の顔が、赤から紫に変わっていく。

「ひゅっぅ……」
「あれ?」

行き成り、水銀燈の体が動き出した。
がたがたと震えだす。

「痙攣してるのか」

顔を見ると、水銀燈の目は裏返り、白目を剥いていた。
四肢が、バラバラに動き出す。
もう、最後が近いのかな。

更に力を込めよう、そうしたら――――
503一応、水銀燈派 ◆z5NNyuvtc6 :2006/01/10(火) 01:34:17 ID:gNJUtRLL
何故か真紅の顔が頭を過ぎった。

真紅……。

頭を過ぎった真紅は、何故か泣いていた。

「ははっ」

そうか―――

何故か僕は笑っていた。
無意識に出た笑いはとても清々しかった。

忘れていた――――

いつの間にか、僕は水銀燈の首から手を離していた。

「ジャンクにしたら、真紅が悲しむんだ……」

足元に転がる水銀燈。
顔に酸素がまわってなかったせいか、元の端整な顔など見る影もなく、ひどく醜悪な顔をしていた。
顔を近づけると、細くはあるが、規則正しい呼吸音が聞こえた。

「良かった」

僕は安堵の溜息を吐く。

「まだ、生きてた」

水銀燈のドレスを掴み、ベットに放り投げる。
とても軽い。
どんなに精巧に作られていても、人形は人形なんだと改めて確認させられる。
僕はベットに崩れている水銀燈を仰向けにし、馬乗りになった。

「……真紅」

僕は水銀燈のドレスに手をかけた。
504名無しさん@ピンキー:2006/01/10(火) 01:37:27 ID:D8mIkT83
銀様は大切に扱いましょ
505晒し首 ◆GJolKKvjNA :2006/01/10(火) 01:43:07 ID:RIP+7kuS
>>499
初めて書いてみるんなら…いきなり動作描写を入れるのではなくて、
まず各キャラのセリフだけで話を作ってしまうのもいいかもしれません…

んで出来上がりを見ると、ここでこのキャラがこんなセリフ言うのはおかしい所や、
セリフだけで説明できない箇所も出てくると思います。『発言=思っている事』では無いわけですし。
そこに気持ちを表す動作の描写やらを入れてみるだけで、臨場感は変わるのでは無いかと思います。

>安易な言葉を繋げただけ…
やっぱりこれは悩みますね。同じ表現ばかり出てくる事というのは、読み手はさほど気にしませんが、書き手は凄く気にする所ですね…
ですがこれを逆手にとって、全く違う場所で同じ表現を使う事によって読み手にデジャビュを起こさせ関連がある事を意識させる…という事も可能ですし、
要は使いようかと。

ともあれ…寂しい大人の道楽なんですから悩まず楽しくやりましょう。やったもん勝ちです。

ってスレ違い…になってしまいそう…orz
506双剣:2006/01/10(火) 01:56:12 ID:LndeTC/P
>>486
場違いな身で言っていいのかわからないけどとりあえず。
書くだけ書いて投下しなかったのを除けば、2chに乗っけたのはここの前スレから書いてるのの他に1つしかない。
その1つがエロ系だが、そこでエロに関しては挫折したorz

オリジナルものは10年くらい前から考えてるけど設定ばかりで文章になってないし
文章自体書いた量はさほど。殴り書きをカウントするなら高校時代にノート20冊↑ほど書いたけど……。

>>499
ぶっちゃけた話
『 書 き た く な っ た ら 書 く 』
これ最高。

自分で納得のいく形にならなかったのなら、
登場人物視点か第三者視点かを切り替えてみるのもいいかも知れない。
言葉遣い変えるだけで案外変わるところは変わるみたいだし。

それにそこまで言ってれば、どこか改良した方がいいと思われるようなところはスレ住人が指摘してくれると思う。



……余裕あらばオレの悪いところの指摘もプリーズorz
507名無しさん@ピンキー:2006/01/10(火) 02:13:10 ID:Um1GnKiP
こういうのはこういうスレにそぐわないのかも知れませんが
私は考えるのは好きでしたがそれを文章にするのはとても苦手で・・・。
まぁでもダメ元で今度書いてみようかと思います。


508486:2006/01/10(火) 02:21:15 ID:WNDe7pIA
晒し首さんアドバイスありがとうごさいます!m(_ _)m
ほんと参考になります!携帯で書いてるのも悪いのかもしれないですね…
全体が見渡せなくて……
自分、実はこのスレでもう書いちゃってたりします;(テンポの悪いだらだらした駄文ですが…)

でもスレ違い臭い質問に答えてくれてありがとうです。ホントにアドバイス感謝です!

>>双剣さん
自分も前スレで落としたのが最初でまだ二つ、致命的遅筆ort
でもノート20冊…すごい
視点は結構悩みます、どうやったら切り替わって見えるのかとかすごい悩みます
自分は昔から妄想するのは得意ですが文章にしようと思ったのは初めてで…
イタイイタイ文になってなければいいのだけど
双剣さんの作品はテンポが良くて読み進めるのが楽しいです
悪いところとかはわからない…使えなくてゴメンナサイ


では邪魔になるので…
次は投下する時にこれたら幸いです
509前スレ946:2006/01/10(火) 02:28:15 ID:Tg44r33q
>>486
 ん〜、でも自分としては、どちらかと言えば、書くより読む方が専門でしたな。
 小説、エッセイ、評論、戯曲、当然マンガもっスね。
 文章を書く叩き台にしたいなら、どちらかと言えば、いきなり書くより、個人的にはまず読む方を薦めます。
 読む事に慣れれば、自分の表現したい風景が、どういう文体を使えば描写可能かが、何となく分かって来ます。
 あとは、そこを出発点にして、書く事に慣れていければ、だんだん文章による表現描写の面白さが分かって来るのではないか、と。

 あとは、あくまでも私見ですが(あくまでも、です)、文章表現の参考にしたいなら、ライトノベル系よりも、断然、時代(歴史)小説をお勧めします。
 藤沢周平の情景描写(『たそがれ清兵衛』『蝉しぐれ』等)、
 山田風太郎の奇想天外(『甲賀忍法帖』『魔界転生』等)、
 池波正太郎の心理描写(『剣客商売』『鬼平犯科帳』等)、
 司馬遼太郎の神の視点(『功名ヶ辻』『竜馬がゆく』等)。

 時代小説の作家(特にこの四人)の特長は、文章がズバ抜けて上手いということです。
 自分は学生時代に、これらの作家を文字通り、寝る間を惜しんで読み耽ったもんで、それが今では、モノを書く上で、少なからざるキャリアになってると思ってます。

 まあ、偉そうな事をほざいてますが、一応オレはこうかな、ってぐらいの意見です。あまり気にしないで下さい。
510名無しさん@ピンキー:2006/01/10(火) 02:31:50 ID:W+h7Paq2
何ですか今日の投下ラッシュは!?
皆さんGJ!
511486:2006/01/10(火) 02:50:50 ID:WNDe7pIA
最後に
>>前スレ946さん
レスどうもありですm(_ _)m
本は…小説は読みます。専らライトノベルを…ダメポort

時代小説は…先入観があって手をつけ難いのですよね…
今度本屋にいったら見てみます

皆さんホント参考にななりました。どうもでした
512名無しさん@ピンキー:2006/01/10(火) 03:28:51 ID:IJJVD8Yc
>>511
ライトノベルも結構いいよ。
キノの旅、R.O.D.、沈まぬ太陽、ドグラ・マグラあたりおすすめ。
513名無しさん@ピンキー:2006/01/10(火) 03:37:34 ID:Um1GnKiP
読書ですか。
俺はいわば「食わず嫌い」みたいなもので中々読む機会が無いんで。でも一度読み始めると止まらないので嫌いでは無かったりします。
実は今書いています、エロは今は無いですが今の自分の貧しい想像力でどれだけ出来るか挑戦したいと思います。
514513:2006/01/10(火) 04:01:26 ID:Um1GnKiP
ジュン「ふぅ」
ひとしきりネットサーフィンを終えてちょっと小さなため息をついた。
既にもう夜中過ぎ、ドール達は既に寝静まっている。

ジュン 「真紅。」

聞こえるか聞こえないか解らないような言葉を発する。
その頭の中ではその2文字では表せないほどの無数の思考が渦巻く。
真紅達ドールに出会う前はジュンは毎日家に引き篭もり、毎日ネット通販を頼んではクーリングオフを楽しんでいた、が、心のどこかでは孤独だったのかも知れない。
それが真紅達と出会って以降は毎日が騒がしくて、正直ジュン本人うるさいと感じる事も度々あったがそれも悪くないと思っていた自分が居た。
数々の思い出が昨日の事のように思い出だされる。正直最初の真紅との出会いは余り良いものではなくどちらかというと迷惑そのものだった。むしろ人形が喋るような環境はSF以外の何者でも無かった。
それが一緒に過ごすうち慣れもあるのだろうが、彼女たちドールとの生活が当たり前のようになっていった。
思い出がまるで映写機のフィルムのような感覚で頭を駆け巡る、その終わりには大きく真紅の顔が浮かび。

ジュン「真紅、僕は守ってやる事が出来るのか?」

自分で疑問を投げかけるようにつぶやく。

今日はこんな所ですかね。全然エロまで進まんし・・・。
まぁ読みたくない方は飛ばしてどうぞそしてもしも読んでくれた方々がいましたらありがとうございます。
後他の皆様の作品とかぶる場面があったら、すみません。
515名無しさん@ピンキー:2006/01/10(火) 04:24:29 ID:eMvoCWaS
>>514
自分は薔薇乙女初心者なのでノーマル(?)なジュン×真紅が大好きでかなり嬉しかったっす!
ジュン×真紅は殆ど公認だから、他のドールズにいくんでしょうか(ていうかそれもかなりいい作品揃いですが)
最近停滞気味の真紅ちゃんを応援します。ガンガッテ!!
516前スレ946:2006/01/10(火) 05:23:02 ID:Tg44r33q
>>485の続きです。
「・・・・もうっ!もうっ!いい加減にしてよぉっ!!僕の話を聞いてよぉっ!!」
 蒼星石の絶叫で、ようやく、この少女の言葉は途切れた。
 驚くべき事に、彼女はたった今まで、蒼星石の様子がいつもと違う事に気付いていなかったのだ。
「ねえ、蒼星石ちゃん、今日はどうしたの?」
 今さらながらに、そんな問いを巴に投げかけるのりを、巴はむしろ、尊敬の眼差しで見返す。

「のりさんっ!!」
「はっ、はいっ!!」
「僕は・・・・・僕は・・・・・僕は決めたんだっ!!もう我慢しないって!!もう見ているだけなんて・・・・・僕には、もう耐えられないんだっ!!!」
「蒼星石ちゃん・・・・・・・・・?」
 今日初めて、のりを正面から睨み据える蒼星石。だがその瞳は、涙で潤んでいた・・・。

「・・・・・・・僕が、貴方たちのために夢の扉を、どんな気持ちで開いていたか・・・・君に分かるかい・・・・・? どんな気持ちで貴方たちの淫らな振る舞いを見ていたか、君に・・・・・!!」
「・・・・・・・・・・・・・」
「君たちが羨ましかった・・・・・・・・。
 君たちが憎かった・・・・・・・・・・。
 君たちが妬ましかった・・・・・・・・。
 そして何より自分が・・・・・ただ見ているだけしか出来ない自分が・・・・・・殺したいくらい・・・・・・・くそっ!くそっ!くそぉっ!!」
517前スレ946:2006/01/10(火) 05:25:39 ID:Tg44r33q
 蒼星石は崩れて落ちた。
 そして、泣いた。
 まるで、赦しを乞うように俯き、跪いて、泣き顔も見せず、声も立てず、ただ身体を細かく細かく震わせて。

 その様子を、巴は呆然と見ていた。
 彼女には分からない。この男装のドールが何故泣いているのかを。
 さっきまで嫉妬に狂って凶刃を振るい、殺気どころか妖気そのもののようなオーラを発し、自分とのりの眼前で、この少年を凌辱すると宣言した、この蒼星石が。

 その時、のりが蒼星石のシルクハットを、すっ、と手に取った。
 そして、思わず泣き顔を上げる蒼星石を抱きしめると、囁いた。
「・・・・・・・辛かったんでしょう、蒼星石ちゃん。でも、もういいの。気が済むまでお泣きなさい」
「・・・・・・のり・・・・・・・さん・・・・・・?」
「そんなに苦しかったの?自分が人間じゃないという現実が。自分が人形だという現実が。・・・・・・ばかねえ。ホントに・・・・・ばかねえ・・・・」
「・・・・・・・・・・・・・・・・」
「自分にジュン君を愛する資格なんて無い・・・・・・・・・ホントにそう思ってるんだとしたら・・・・・・・・・そんなの、そんなの・・・・・哀し過ぎるわよぅ・・・・」

 蒼星石の頬に、のりの熱い涙が落ちる。一滴、二滴。
「・・・・・・ぁぁぁああああああああ!!!!!!」
 蒼星石の忍び泣きは、やがて全身を振るわせる号泣へと変化し、女子高生とアンティークドールは、まるでお互い競い合うかのように泣きじゃくった。

 それは、とてもとても不思議な眺めに、巴には見えた。
518前スレ946:2006/01/10(火) 05:29:14 ID:Tg44r33q
 思い返せば確かに、即座に納得がいく。

 僅かの期間とはいえ、雛苺とともに暮らした巴には、彼女たちドールズに対する偏見は、さほど持っていない。
 しかし、それはあくまでも、彼女がこの世界の平均的な住人『人間』であり、自らに疑いを持たない、『持てる側』の存在であるからに過ぎない。

 しかし、このローゼンメイデンたちは違う。
 活動開始とともに否応無く戦闘を強いられ、その理由を問うたところで帰ってくる答えはただ一つ、『宿命』の一言のみ。
 自らにとって一番近しい存在であるはずの契約者ですら、厳密に言えば、己に精力を強制的に供給させるエネルギー媒介、早い話がエサに過ぎない。
 彼女たちが契約者たる人間を『下僕』と見下すのは、全く当然の事なのだ。人は豚に敬意を払わない。
 つまり、ローゼンメイデンと人間とは相容れない存在なのだ。

 にもかかわらず、ドールたちは人と心を通じ合わすだけの知性と価値観を持ち、その魂には、喜怒哀楽はおろか、それ以上の感情すら持ち合わせている。
 だからこそ彼女たちは、心を通じた契約者をこう呼ぶのだ。『マスター』と。 

 そしてドールたちの知性は、この世界の成り立ちを充分理解している。自分たちは所詮、人間と相容れない『持たざる側』の超越者、異形なる者であると。
 もし、今回のドールたちの狂気の行動が、彼女たちの『異形なる者』としての劣等感に根付くものならば、蒼星石の思考をたどるのは簡単だ。

 人ならざる自分が、人たるジュンを愛する資格があるか?
『無い』と答えるならば、男と女として彼と愛し合うことは諦めねばならない。ならばどうするか?奪うしかない。一方的に、徹底的に。
519前スレ946:2006/01/10(火) 15:58:24 ID:Tg44r33q
「でもね、蒼星石ちゃん・・・・・・あなたは一つだけ間違っているわ・・・・」

 どのくらい、二人は泣き続けたのだろう。一分だったようにも感じるし、十分だったようにも思う。それ以上かもしれない。
 やがて、のりはポツリと口を開いた。

「ジュン君の心はジュン君のもの・・・・・誰が勝手にしていいものでもないの・・・」
 その一言を聞いた瞬間に、蒼星石はピクリと体を震わせた。
「あたしたちに出来るのは、ジュン君に選ばれるための最大限の努力をする事。・・・・・・それだけなのよ。だから・・・・」
「そんなの! そんなの!!」
 蒼星石が顔をしゃくり上げる。涙と鼻水でぐしょぐしょになった顔を。
「そんなの!!僕らが選ばれるわけ無いじゃないか!!僕たちは彼とは違う!全く違う存在なんだ!そんな僕たちをジュン君が・・・・」
「それは違うわ」
「違わないよ!!」
「ジュン君は、そんな理由で相手を選んだりしないわ。あの子が選ぶのはただ一つ、相手の魂の色、それだけ・・・・・・・。そんなジュン君だからこそ、あなたたちは愛してくれたのでしょう?」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・」
「蒼星石ちゃんにも、本当は分かってたんでしょう?この子は、あなたたちが大好きなんだって。真紅ちゃんも、雛ちゃんも、翠星石ちゃんも、そして、あなたも。・・・・・そうでなければ、女の子みたいに身を任せたりしないわ」
「・・・・・・・・・・・・・・・・」

 かなわない。僕は少なくとも、この女性の足元にも及ばない。
 蒼星石は、心の底からそう思った。
 恐らく、お父様の言う最高の淑女『アリス』とは、彼女のような女性を指すのではないか、とすらも。
520名無しさん@ピンキー:2006/01/10(火) 19:54:38 ID:IJJVD8Yc
         ∧_∧  この真紅は俺のおごりだ
        (`・ω・´) シュッ
     .ィ/~~~' 、 と彡 .
   、_/ /  ̄`ヽ}/    /
   》@ i(从_从))///  ./
   ||ヽ|| ゚ ヮ゚ノ|.||'   /
   || 〈つ日⊂)||   /
  ≦//\ ̄日日\/
  // ※\___\
/\\  ※  ※ ※ ヽ
   \ヽ-―――――ヽ
      ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄~
521名無しさん@ピンキー:2006/01/10(火) 22:56:53 ID:vPt4P/mn
     .ィ/~~~' 、 / .  /
   、_/ /  ̄`ヽ}/    /
   》@ i(从_从))///  ./
   ||ヽ|| ゚听ノ| ||   /
   || 〈つ日⊂)||   /
  ≦//\ ̄日日\/
  // ※\___\
/\\  ※  ※ ※ ヽ
   \ヽ-―――――ヽ
      ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄~
        
522名無しさん@ピンキー:2006/01/11(水) 03:57:56 ID:2hCGl6hm
落ちていたサーバーがやっと回復した感じだな
523名無しさん@ピンキー:2006/01/11(水) 04:22:27 ID:6VdHxoXO
だな

>>521の真紅はどこまで滑っていくんだ
524:2006/01/11(水) 05:48:03 ID:NdZRqnsn
>>430の続きです。一応投下します。下らなかったらすみません。
525:2006/01/11(水) 05:50:53 ID:NdZRqnsn
真紅が消える。もしそうなったら自分はどうなるだろう。ジュンは真紅が頷いたのをみてなぜか冷静になっていた。今は当たり前に桜田家にたたずんでいる真紅。ときどき驚くほど可憐な少女の一面にときめきを覚えたりもした。
自分は真紅のことをどう思っているだろう。雛苺や翠星石、蒼星石は今となったら素直に大切に思える。どうしようもない自分が立ち直ったのは間違いなくあの人形達のおかげなのだから。そして真紅も。ただ真紅はただ大切には思えなかった。
この気持ちはなんだろう。わからない。ただこれだけは言える。真紅は・・・・『大切』だ。

「・・・なんでだよ」
「え?」
「なんでそんなに冷静なんだよ!!!」

そしてジュンは激昂した。真紅が消えるのを是が非でも否定したかった。

「おまえはそれでいいのかよ!?アリスになれなかったらローゼンメイデンの存在意義がなくなる、だから消えるなんて、そんなこと本当に思っているのか!!」
「仕方ないのだわ。それが運命だもの・・・。」
「運命だなんてそんな簡単なことばで片付けるな!」「・・・・」

あまりのジュンの激昂に真紅はたじろいだ。必死に自分達ローゼンメイデンの運命に抗おうとしているジュンをみて真紅は胸が熱く、そして痛くなるのを感じた。が、何も言い返せない。真紅は何もいわずうつむくことしかできなかった。

「とにかく僕は・・・・絶対に、絶対に認めないからな!!!」
「ジュン!」

ジュンはできるかぎりの力で拒絶すると部屋を飛び出した。

あとに残された真紅は立ち尽くし窓の外をふと眺めた。差し込む夕日が真紅の顔を悲しく照らしていた。
526:2006/01/11(水) 05:52:29 ID:NdZRqnsn
(なんでだよ・・・)

ジュンは公園のベンチに一人たたずんでいた。もうすでに日は暮れ辺りには誰もいない。虫の鳴く声だけが静寂を破っていた。

「あ!ジュンなの〜!!」

とっさに顔を上げるジュン。前方の電灯の下の一つの人影。よくみるとそれは巴と巴に抱っこされてた雛苺だった。

「こんばんわ」
「よ、よぅ。どうしたんだよ。こんな時間に」
「雛苺が公園に行きたいって言ったのだけどさすがに昼間じゃ目立つでしょ。だから人気がなくなった今の時間って約束したから」
「そうだったのか」
「巴はやさしいの〜!大好きなの〜!!」

雛苺はそういうと巴に頬摺りする。

「くすぐったいよ雛苺」

巴もほほ笑みながら雛苺の頭を撫でた。そんな二人の光景をみてジュンはやさしくほほ笑んだ。心底微笑ましく思ったのだ。

「ジュンは何してるの?」
「え・・・」

唐突に質問されてジュンはたじろいだ。その様子をみてか雛苺は巴から下りジュンのそばへやってきた。

「あ〜!!また真紅とケンカしたのね!ケンカはメ〜なのよ!仲良くしなきゃダメなのよ!」
「う・・・」

雛苺の無垢な心はときとしていきなり相手の核心をついてくる。それも無邪気に。それが雛苺の良さだということをジュンは知っていたのだがさすがに今この状況でその無邪気さに狼狽してしまうのも仕方なかった。
「仲良くしないとメ〜なのよ。真紅はジュンのことだ〜い好きなんだからジュンはやさしくしないといけないのよ〜!」
「えっと・・・」
「ふふ・・」

雛苺のお説教に何も言い返せないジュンをやさしくみかねた巴は雛苺に尋ねた。

「雛苺も桜田君が大好きなのよね?」
「うん!!ヒナもジュンが大好き!!」
「お、おい・・・」

少し顔が赤くなったジュンに気付かず雛苺は天使のような笑顔でジュンの膝へと飛び付いてきた。そして一垢の汚れのない瞳と声でジュンに語り続ける。

「だからヒナはジュンやみんなとず〜っと一緒にいるの!!たとえヒナが動かなくなってもジュンと一緒にいるの〜!ね〜ジュン!」
「!!」
527:2006/01/11(水) 05:57:18 ID:NdZRqnsn
その時ジュンの脳裏に真紅のことばが甦った。

(雛苺もそのことをよくわかっている)

そして膝で戯れる雛苺の髪に一滴一滴雫がこぼれ落ちはじめた。

「うゆ?」

雛苺が見上げるとジュンが涙を流しながら雛苺を見つめていた。

「ジュンどこか痛いの!?お腹痛いの!?えっと・・・・痛いの痛いのとんでけーなの!痛いのとんでけーなの!・・きゃ!!」

次の瞬間ジュンは雛苺を強く抱き締めていた。体が勝手に動いた。そうせざるをえなかった。ジュンにはそれしか雛苺にできなかった。

「ジュ、ジュン?」
「・・・・どう、して・・・・・どうして!!」

ジュンの嗚咽まじりの声の意味を雛苺はわかっているのかジュンの頭をその小さい手でよしよしと撫でた。

「大丈夫なのよ。ヒナはずっとずっとジュンと一緒なのよ。さびしくないのよ」
「・・ひな・・いちご・・・・」

ジュンは雛苺を正面へと向き直す。

「だってジュンはヒナをこんなにも大切にしてくれるんだもの。ヒナはさびしくないのよ。ヒナは、幸せなのよ」

運命を受け入れている雛苺。ジュンは何もできない自分が憎くてしかたなかった。どれほど自分がこの無邪気さで明るくなれたか。そのことを言おうと思っても涙と嗚咽でしゃべれない。
雛苺はそれらすべてをわかっていたかのようにそのあとずっとジュンが鳴き止むまでジュンの頭をよしよしと撫で続けた。





あれ?雛苺がこんなおいしい役になってる・・・。えっと一応言っときますがこれはジュン×雛苺ではなくジュン×真紅です。このあとどうなるやら・・・。とりあえず頑張って駄文仕上げたいと思います。
528513:2006/01/11(水) 06:22:38 ID:/YmXJxO+
前回の続き
正直、勢いで真紅の事を守るなんて言ったジュンだったが時間が経つにつれ、自信が無くなっていく、本来、引き篭もりであるジュンが、そう思うのも無理はない。
それでも真紅に対する想いが強いのか、真紅の事を考えている内にアソコがどんどん大きくなっていく。
ジュン「誰もいないよな?」
他のドール達はは眠っているため起きないのは当然だが、こういう時はいちいち確認をしてしまう。
そしておもむろに固くなったアソコをズボンから取り出しゆっくりしごきだす。
「ああ・・・真紅ぅ・・・はぁはぁ」
座っている椅子がギシギシ音を立てる
それに合わすかのようにどんどん手の動きが早くなっていく
さて、そろそろ出そうか、と思った次の瞬間
真紅「何してるの・・・?」
とその言葉にビクッと反応したジュンがあわてて振り返るとそこに紛れも無い真紅の姿があった。
529513:2006/01/11(水) 06:26:26 ID:/YmXJxO+
あとがき
いや・・・見事にエロが殆ど無い・・・
やっぱり初心者という事を痛感。ともあれ書き始めたネタなので最後までは書こうと思います
530名無しさん@ピンキー:2006/01/11(水) 06:59:27 ID:8N41Fh5h
>>529
ガンバ!(・∀・)
531名無しさん@ピンキー :2006/01/11(水) 08:02:10 ID:o7iqwMM/
>>65
<講座改竄>は登場判定では使えない。タイミングが違うから。
532名無しさん@ピンキー :2006/01/11(水) 08:02:49 ID:o7iqwMM/
スマソ、誤爆・・・・


>>529
ガンガレ〜!
533名無しさん@ピンキー:2006/01/11(水) 08:15:28 ID:sJ+y3cIB
>>519
GJ!続きに期待してます。
>>519
ガンバレ。超ガンバレ。
534名無しさん@ピンキー:2006/01/11(水) 08:16:18 ID:sJ+y3cIB
間違った…。下のは>>529ね。
535名無しさん@ピンキー:2006/01/11(水) 16:21:15 ID:zQLvuQKg
>>529
出来れば>>524みたいに前回のアンカー書いてくれるとありがたいです。
わがままだとは思うけど色々な話が交互に投下されてるので混乱しない為に。
536名無しさん@ピンキー:2006/01/11(水) 18:17:38 ID:WFWcKqXk
あの…翠と蒼の話の続き読みたいです
537名無しさん@ピンキー:2006/01/11(水) 18:31:17 ID:sJ+y3cIB
くれくれ君はウザがられるからやめた方がいいぞ。
538晒し首 ◆GJolKKvjNA :2006/01/11(水) 23:26:42 ID:da7j92Ef
>>187-188 >>328-330 >>347-349 >>377-379 >>381 >>402-403 >>425-426 >>475-479の続きです。

少しずつ、少しずつ慣らしながら奥に進んでいく…
蒼星石は一歩一歩近づく度に顔を辛そうに美しく歪め、
僅かしか聞こえない…だけど呻きの声を上げる。こんな時まで苦しめて…ごめん…

「ジュ…君…もっと…もっとこっち…」そう言って身体に僅かに残る力で手招きする。
そうしてそのまま崩れ落ちそうになる腕を慌てて掴む。
その掴まれた腕を伝って再び僕の首に蒼星石は腕をかけ、
どこに残っているのか強い力でぎゅっと僕を抱きしめる。蒼星石の匂いが僕を包む。
「このまま……いい…?」
耳元で消え入るように囁く。
「ジュン君の…あったかさ…僕…覚えておきたい…んだ……」

やっとの事で抑えていた涙が堰を切ってあふれ出す…
「うっ…うぅっ…そう…そう…そう…」

「泣かないで…ね…僕のお願い…聞いてくれるんでしょ…?」まるで赤子をあやす様に、宥める様に甘い声で囁く。
だけど…この甘い『お願い』という言葉によって僕は最後の一歩に踏み込まなければならなくなる…
…蒼星石の言ったとおり、言葉は本当に魔法のようだ…
僕は…自らかけた魔法で…僕を苦しめる…こんな事なら…願いを聞くなんて言うんじゃなかったな…

歯を、食いしばりながら…唇を…血がにじむ程に噛み締めながら…僕は進んでいく…


もう既に知り尽くしているつもりだった蒼星石の身体。
だけど本当はそんな事は無く、腰を動かす度に…未知の感触が僕の脳髄を襲う。
その暖かさ、とろとろと蕩けるような感触、動かすたびに僕自身に食い込み僕を搾り取ろうとする膣壁…
全てが極上の夢のような感触だった…

身体の芯から温もりが伝わる…身も…心も多分…今僕達は…一つになっているんだ…
539晒し首 ◆GJolKKvjNA :2006/01/11(水) 23:28:06 ID:da7j92Ef
やがてコツ…と小さな音が蒼星石の中で鳴る…
「…やっぱり…全部……入らないね…」繋がった部分を冷静に見て…痛みで目を潤ませながら…申し訳無さそうに蒼星石は呟く。
「うん…でも…仕方ないよ…」ふわふわの猫っ毛を撫でてやるとくしゅっと音が鳴る。

「気持ち…良いの…?僕で…ジュン君はちゃんと…気持ち良くなれてる…?
 その…僕で…感じてくれてる…?」不安げなオッドアイが僕の心を貫く。
「……当たり前だろ…ちゃんと気持ち良いよ…蒼星石は…?」

「…あ…ありがとう……うん…ジュン君もあったかくて…気持ち良いよ……ちょっとだけ…痛いけど…
 …ね…動いていいよ…ううん…動いて…欲しいな…?」僕を抱きしめる手に力が入る。
「……うん………なるべくゆっくり…優しくするから…もし痛くて堪らなかったら…言って…」
僕は胸が痛くなるのを感じずにはいられなかった…

少しずつ、少しずつ…僕は蒼星石の弱い箇所を中心に強弱や方向に動きをつけて腰を動かし始める。
だけど…それでもやっぱり最初は辛いらしく、「うっ…!」と時々大きな呻き声を出し、身体をのけぞらせ、
乱れた髪に彩られた白い首筋を露わにする。

その首には傷一つ無く、赤く火照った身体とのコントラストで余計に美しく見える…

ちゅぷ…
僕は何を思ったのか首筋に強く噛み付き、歯形が付いてしまったその傷跡に吸い付いていた。
「やっ……ぃた…か…噛んじゃだめぇ…」噛んだ場所はほんのり赤くなり、僕の歯形がくっきりと残る。
その突然の痛みに蒼星石も僕の背中に爪を立ててしまう。
「あ…ごめんなさい……だけどいきなり…どうしたの…噛み付かれて…びっくりしたよ…?」

「ううん…何でもない…」

僕は謝らなかった…
どうしてそんな事をしたのかな…よく分からない…
僕の気持ちが消えてしまうのならば…何処かに…蒼星石の何処かに…僕の痕を残しておきたかったのかもしれない…

けど僕は…蒼星石の未来まで奪おうとしているんだろうか…?
勝手だな…

でも…でも…たとえ僕が忘れてしまっても…

蒼星石には……いつまでも…出来ればずっと忘れないで…いてほしい…
僕が蒼星石に持っていた気持ちを…少しでも…覚えていて欲しい…

本当に勝手だ…

段々と快感に慣れ鼓膜が蕩けそうになるほど甘い喘ぎ声を漏らし始める蒼星石。少しずつ無意識に腰を振り始め、
僕は蒼星石が僅かに揺れ動く度に「うっ…」と小さな呻き声を上げてしまう。
もうそう長く我慢できそうに無い…

終わりの時は近い……
540晒し首 ◆GJolKKvjNA :2006/01/11(水) 23:28:47 ID:da7j92Ef
僕の頭に理性が働くあと少しの時間…僕はあいつに何を伝えられるのか、何をあげられるのか…
何を伝えたいのか…何をしたいのか…

「蒼星…石……」
「ひゃぁぁあん…っ…あふぅ…はぁっ…な…なぁに……ジュ…くん?」

僕は…この気持ちを…今度こそきちんと……伝えたい…
けど…重荷になって…あいつに…蒼星石にだけに残ってしまうのなら…

伝えられない…
翠星石でもなく、雛苺でもなく、真紅でもなく、お前が一番大切だ…何て伝えられない…
姉妹との、マスターとの、お父様との運命の絆を何より大切にする蒼星石には言えない…

だから…せめてこれだけ…伝えるよ……上手く伝わってくれると…いいな…

「今までありがとう…本当に…ありがとう……」

蒼星石はうん…と肩を上下に揺らしながら…小さく頷き微笑んだ。

傷つけたと思ったら踏みとどまったり…矛盾した事ばかりして…ごめん…
いつも苦しめてばかりで…

でも…でもそれでも僕は…
本当に本当に…お前の事が……誰よりも大好きだった…
最後の最後に笑ってくれて…

…ありがとう……
541晒し首 ◆GJolKKvjNA :2006/01/11(水) 23:29:25 ID:da7j92Ef
気が付いた時、ジュン君は僕に腕枕をしたまま眠りこけていた…
一定のリズムで繰り返される寝息が、深い眠りであることを物語っていた。

…ほっと胸を撫で下ろすとゆっくりと腰を上げる…
いつもはジュン君が僕を抱っこしてくれてたのだけど…

「っ…痛つっ…」声を出してから慌てて口をふさぐ。
立てないや…でも…一人で立たなきゃ…

ふら付く足で着ていた衣服と…ばらばらになったボタン…鋏を拾う。腰を屈める度に激痛が襲った。
「……っ…」思わずその痛さで涙目になる。

「あ…そうだ…ジュン君の…」
夢の中の衣服をたたんでも仕方ないけど…僕は脱ぎ捨てられたジュン君の衣服を、まだそう遠くない夏の日の出来事に思いを馳せながらたたみ、
ジュン君の横にそっと置いておく。

「思えばこれが始まりだったね…」そう心の中で呟き、
「レンピカ……おいで…」と彼女の人工精霊を呼びそのまま名残惜しくならない間に去ろうとする。

けど……けれど最後にもう一度だけ…
僕の我侭と…全てを受け入れてくれたジュン君を…見たい…

ジュン君はやっぱり幸せそうに眠ったまま…
そうだ…僕も最後に伝えなきゃいけない事…あった…

「…こちらこそ本当にありがとう………ごめんね…」
耳元までもう一度近づき、囁く。そして…

「ばいばい…」誰にも聞こえない声で別れを告げた。

その後ジュン君の瞼から一筋の雫が流れた事を…僕は知らない……
542晒し首 ◆GJolKKvjNA :2006/01/11(水) 23:30:18 ID:da7j92Ef
僕は小さな小さな木に、慎重に慎重に鋏を入れる。
ジュン君の……僕と繋がっていた事以外の記憶を消してしまわないように…

そうして落とした葉は…一枚…たったの一枚…これに…今までの二人の思いが全て刻まれているのだ…
僕はその僅かさに涙し……
そして葉に何度か…まるで硝子細工にでもするかのように…キスをする…
「うぅっ…ジュン君…っ…うぅう…っ……ジュン君……ジュ…く…うわぁあああ……」

凍った心のまま生まれてきても、涙がにじむ事はあった。
だけど…声を上げて泣いた事は…これが初めてだった…

今まで何度も何度も人間の心に鋏を入れてきたけど、こんな気持ちになった事は初めてだった。

そして気付く…あぁ…
『…例えどれだけ不安定で信じられなくても…この絆だけは、僕は本当に無くしたくなかったんだ……』と。
その気持ちが恋愛感情なのかどうかは分からない。ただ一つ分かっている事は、

全ては僕自身の手によって終わってしまっていたという事だけだった。
あぁ……本当に本当に、僕は不器用だね…
543晒し首 ◆GJolKKvjNA :2006/01/11(水) 23:31:53 ID:da7j92Ef
昨日は皆さん鯖落ちで大変でした。
んで空気読まずに投下。

正直納得できる出来では無かったのですがもうめんどくさくなって投下します。
あとエピローグで終了です。あともう少しだけお付き合いください。
544名無しさん@ピンキー:2006/01/11(水) 23:42:07 ID:sJ+y3cIB
蒼い子…(´・ω・`)
545名無しさん@ピンキー:2006/01/12(木) 01:03:41 ID:76RwuI7D
GJです
蒼の子…。・゚・(ノд`)・゚・。
546名無しさん@ピンキー:2006/01/12(木) 01:10:56 ID:FdSiD0QM
GJです

(´;ω;`)蒼・・・
547名無しさん@ピンキー:2006/01/12(木) 01:12:20 ID:FdSiD0QM
sage忘れてた

ごめん
548名無しさん@ピンキー:2006/01/12(木) 01:26:32 ID:TJVhC6JK
銀様分が不足
549第二話32 ◆823J6XQFHo :2006/01/12(木) 01:54:57 ID:j7oYpaZT
>>543
GJ! 内容といい文章量といい、凄い!
550名無しさん@ピンキー:2006/01/12(木) 02:09:07 ID:hfthiUno
蒼い子…蒼い子…(´・ω・)
551名無しさん@ピンキー:2006/01/12(木) 02:31:31 ID:TCnfCLrO
GJです

リアルで泣いた…(´;ω;`)
552 ◆c2/jkA8fG2 :2006/01/12(木) 03:49:07 ID:hfthiUno
 おにく>>356

「アメでそんな事する変態見たことねーですよー?」
 翠星石は蒼星石の胴にまたがり、そのまま両肩を強くソファーに押し付けた。蒼星石は双子の姉の言葉に頬を紅潮させる。
「……い、痛いよ……」
「あ、ごめんですぅ」
 蒼星石は両肩の痛みを訴え、翠星石は謝罪はしたものの、自身を抑えつける力は緩みはしなかった。
そして翠星石は妹の右肩を抑えていた手をゆっくりと右腕へ、右手首へと移動させ、先ほどとは打って変わり優しく細い手首を掴んだ。
左肩を抑えていた力も緩んだが、蒼星石は姉を振り払うような事はしなかった。
「お詫びにいい物をあげるですよ……」翠星石は口を蒼星石の耳元で甘くささやいた。「蒼星石の大好物ですぅ……」
 耳を甘いささやき声と吐息でくすぐられ、蒼星石の体が僅かに震える。
 翠星石は優しく掴んだ手首を口元へやり、人差し指を舌の先でペロリと舐めると、そのまま人差し指と中指にしゃぶり付き始めた。
「……! ちょ、な……何してるの……?」
 わざとらしく音を立てながら一心に自身の指をしゃぶっている翠星石は、蒼星石の呼びかけを無視した。
2本指に翠星石の柔らかい舌がまるで蛇のように絡みついている。
「んちゅ……さあ、痛くしたお詫びですよ♪」
翠星石は舌で散々弄んだ双子の妹の指を、妹自身の顔に近づけた。蒼星石は翠星石の唾液が多く付着している自身の指を
舐め回したい衝動を懸命に押さえ、いかにも平静で冷静な表情を自分の体にまたがっている姉に向けた。
自分の本能に素直になることを、蒼星石は許さなかった。
「……いい加減にしないと、いくら僕でも怒るよ」
「……いらないのですかー?」
 翠星石は突然冷静な表情になった蒼星石を見て関心していた。身の内に疼く性欲を“平静な表情”という仮面で
これほどまでに隠している演技力に。しかし平静を保てるのは表情のみ、体は素直にしっかりと反応してくれている。
この仮面……無理矢理剥がしたらどうなるだろうか? 答えは簡単だ。
 自分を弄ぶよう懇願し、股を開き、快感に喘ぎ、自分の足にすがり付いて唾液を欲する……。
 翠星石は、にやり、と笑みを浮かべると、自分の口元から垂れている涎を人差し指で拭うと、その人差し指を
蒼星石の頬に当て、涎を塗りつける。
「……やめてくれないか? 翠星石」
 凛とした声で蒼星石は冷たく言い放った。そして、翠星石の笑みを僅かにムッとさせる事に成功した。
本当に邪魔な仮面だと翠星石は思った。そんな仮面など付けていても、快感を欲している事は分かっているのに―――

 ―――剥がしてやる。
553 ◆c2/jkA8fG2 :2006/01/12(木) 03:50:32 ID:hfthiUno
 翠星石は蒼星石の左手を優しく掴むと、それを服の上から自分の乳房へ当てた。
「……!」
「ほーれ、触っていいのですよー?」
蒼星石は尚も平静を装うが、顔は完全に紅潮しまっている。しかし抵抗は見せないものの、蒼星石は翠星石の胸を
揉みしだくような事はせず、翠星石の意表を突いた。てっきり興奮して揉んでくれると思っていたのに。
翠星石は自分の胸に当てている蒼星石の手を上下左右に揺らして、揉むよう促してみた。
ゆさゆさ、と乳房が揺れ、翠星石の呼吸が僅かに荒くなる。翠星石は蒼星石の左手の人差し指を摘むと
その指を自分の乳首に擦り付けた。
「ん……」翠星石は、ビクッ、と快感に身を震わせた。
 手から伝わる妙に生々しい感触は、確実に蒼星石を欲情させていた。
 翠星石は双子の妹の頬に口付けをすると、彼女の白い首筋に舌を這わせた。
「ひゃあ……っ!」蒼星石は思わず声を上げてしまい、慌てて声を押し殺した。
平静という名の仮面は着実に剥がれ始めているのが分かる。表情も段々と弛緩して来ているのを本人はまだ自覚していないようだ。
そろそろ、蒼星石の仮面を剥がす決定的な一打を与えてやるとしよう。
 翠星石は蒼星石の左手から手を離すと、そのまま蒼星石のズボンの中に手を突っ込んだ。
「ん……!」
 疼いている性器に突然快感が走り、蒼星石は奥歯をかみ締めて必死に声を押し殺している。
 そして翠星石はズボンに突っ込んだ手で引き続き蒼星石の性器を愛撫しつつ、蒼星石の耳元で囁いた。
「……姉にこんな事されて興奮してるですかぁ?」ふっ、と耳の中に甘い吐息を流し込む、それとほぼ同時に
蒼星石の体が震える。「蒼星石は変態さんですぅ……変態……へんたい……へ・ん・た・い……♪」
何かの呪文のように、翠星石は耳元でこの言葉を囁き続けた。
「―――て……」
「?」
 蒼星石は何かを呟いたが、翠星石は聞き取る事ができなかった。耳元で呪文を囁くのを中断し、翠星石は顔を上げた。
「……やめて……」
 そこにあった光景は、平静という名の仮面を見事に引っ剥がされた蒼星石の姿であった。
弛緩し切った顔は紅潮し、口元からだらしなく涎は、彼女のほのかな色気を引き立てていた。その虚ろな視線は
自身に圧し掛かっている姉に向けられている。
 翠星石はそんな蒼星石を見て、胸の内が“ゾクゾク”して身震いし、その瞳は支配欲への渇望で異様な狂気とも思える
物を帯びており、口元には勝ち誇ったような笑みが浮かんでいた。
「……やめてほしいですか?」蒼星石はゆっくりと頷く。「じゃあ―――」
翠星石は蒼星石の右手首を先ほどとは裏腹に乱暴に掴むと、それを蒼星石の顔の前へ出した。
翠星石自身の唾液がたっぷりと付着している2本指を……。
「―――これに蒼星石が犬のようにむしゃぶり付けば、考えてやってもいいですぅ♪」
554 ◆c2/jkA8fG2 :2006/01/12(木) 03:55:15 ID:hfthiUno
更新がだいぶ遅れてしまいました、申し訳ありません。

訂正『弛緩し切った顔は紅潮し、口元からだらしなく涎は、』
         ↓    ↓   ↓
  『弛緩し切った顔は紅潮し、口元からだらしなく垂れている涎は、』
555513:2006/01/12(木) 05:48:14 ID:rBn52cnZ
>>513 >>528 の続きです。
そしてさっきまで握っていたあそこをしまう。
ジュン「何で、そ、そんな所に居るんだよ、大体さっきまで寝てたじゃないか!」
真紅「当たり前よ、今起きたんですからね」
いつものように冷静にジュンに言葉をかける。
真紅「それより紅茶を入れてくれないかしら?、目が覚めて何か飲み物が欲しいわ」
ジュン「はぁ?ったくしょうがないなーもう」
少し不機嫌そうになりながらも習慣で台所へと向かう。
何か皆さんの文章の旨さには感心させられるばかりです、皆さん、キャラへの愛が感じられますね。

そして5分後。

ジュン いれてきたそ…」
真紅「ご苦労様、私の下僕」
紅茶をすすりながら真紅は喋る
真紅「ジュンは寂しく…ないの?ずっと引きこもったままで…」
ジュン「…」
ジュンが黙っていると真紅が語り始める「私は…寂しかったジュン、あなたに出会うまでは」
ジュン「えっ…」
正直驚いた、あんなにも冷静な真紅が寂しい、なんて言葉を言ったのだ
真紅「あなたは今まで会ったミーディアムの中では確かに頼りないわ…でも私に他の誰かにはない大切な物を貰ったわ…」
その言葉に真紅の方向を向いて恥ずかしそうに頬を赤らめる。
更に真紅が言葉を続ける。

真紅「だから自分に自信を失う必要はないわ…」
そう言ってドレスを脱いでいく
556513:2006/01/12(木) 05:52:45 ID:rBn52cnZ
ミスりました・・・。
そしてさっきまで握っていたあそこをしまう。
ジュン「何で、そ、そんな所に居るんだよ、大体さっきまで寝てたじゃないか!」
真紅「当たり前よ、今起きたんですからね」
いつものように冷静にジュンに言葉をかける。
真紅「それより紅茶を入れてくれないかしら?、目が覚めて何か飲み物が欲しいわ」
ジュン「はぁ?ったくしょうがないなーもう」
少し不機嫌そうになりながらも習慣で台所へと向かう。
何か皆さんの文章の旨さには感心させられるばかりです、皆さん、キャラへの愛が感じられますね。

そして5分後。

ジュン いれてきたそ…」
真紅「ご苦労様、私の下僕」
紅茶をすすりながら真紅は喋る
真紅「ジュンは寂しく…ないの?ずっと引きこもったままで…」
ジュン「…」
ジュンが黙っていると真紅が語り始める「私は…寂しかったジュン、あなたに出会うまでは」
ジュン「えっ…」
正直驚いた、あんなにも冷静な真紅が寂しい、なんて言葉を言ったのだ
真紅「あなたは今まで会ったミーディアムの中では確かに頼りないわ…でも私に他の誰かにはない大切な物を貰ったわ…」
その言葉に真紅の方向を向いて恥ずかしそうに頬を赤らめる。
更に真紅が言葉を続ける。

真紅「だから自分に自信を失う必要はないわ…」
そう言ってドレスを脱いでいく

上の 皆さんの文章の巧さには感心させられるばかりです、皆さん、キャラへの愛が感じられますね。

ここに修正を加えたいと思います。
557513:2006/01/12(木) 05:54:20 ID:rBn52cnZ
あ・・・消すの忘れた・・・汗・・・。
スミマセン・・・。
558513:2006/01/12(木) 05:56:21 ID:rBn52cnZ
>>513 >>528 の続きです。
そしてさっきまで握っていたあそこをしまう。
ジュン「何で、そ、そんな所に居るんだよ、大体さっきまで寝てたじゃないか!」
真紅「当たり前よ、今起きたんですからね」
いつものように冷静にジュンに言葉をかける。
真紅「それより紅茶を入れてくれないかしら?、目が覚めて何か飲み物が欲しいわ」
ジュン「はぁ?ったくしょうがないなーもう」
少し不機嫌そうになりながらも習慣で台所へと向かう。

そして5分後。

ジュン いれてきたそ…」
真紅「ご苦労様、私の下僕」
紅茶をすすりながら真紅は喋る
真紅「ジュンは寂しく…ないの?ずっと引きこもったままで…」
ジュン「…」
ジュンが黙っていると真紅が語り始める「私は…寂しかったジュン、あなたに出会うまでは」
ジュン「えっ…」
正直驚いた、あんなにも冷静な真紅が寂しい、なんて言葉を言ったのだ
真紅「あなたは今まで会ったミーディアムの中では確かに頼りないわ…でも私に他の誰かにはない大切な物を貰ったわ…」
その言葉に真紅の方向を向いて恥ずかしそうに頬を赤らめる。
更に真紅が言葉を続ける。

真紅「だから自分に自信を失う必要はないわ…」
そう言ってドレスを脱いでいく

上の 皆さんの文章の巧さには感心させられるばかりです、皆さん、キャラへの愛が感じられますね。

ここに修正を加えたいと思います。

本当にごめんなさい。
559前スレ946:2006/01/12(木) 17:23:41 ID:kt/JIqwZ
>>519の続きです。

 一方、桜田家の物置でも、その言葉を聞き続ける者たちがいた。
 真紅と翠星石。
 最初は、怒りに震えて鏡を凝視していた真紅も、また、その真紅に怯えて、鏡を見続けるしかなかった翠星石も、今は鏡の中の柏葉家の様子に眼を奪われている。
 いま、鏡の中の三人は、再び活動を開始しようとしていた。

「ごほっ、ごほっ・・・・!!!」
 巴に活を入れられて、再度蘇生したジュンが見たものは、眼前で土下座する蒼星石の姿だった。
「あの、これ、どういう・・・・・・・・?」
 状況が把握できずに、自分の背後にいる巴に聞こうとするジュンは、にっこり微笑みながら、こちらを見ている姉の姿を視界の端で捉える。
「お姉ちゃ、あ、いや、味付けのり・・・・・・・?」
「蒼星石ちゃんはお詫びがしたいんですって。ジュン君と巴ちゃんに」
「お詫び?」
「あの・・・・・・・」
 なおも、姉に何かを訊こうとするジュンに、おずおずと蒼星石は口を開いた。
「さっきは、その・・・・・・・本当にごめんなさい。特に、巴さんにはスゴク失礼な口を聞いてしまって・・・・・・・本当に、本当に、スミマセンでしたっ!!」
 ジュンはあんぐりと口を開いて、巴は半ば複雑な表情で、蒼星石を見つめる。

 先程までとはあまりに違うこの豹変振りに、ジュンはただ驚くしかなかった。
560名無しさん@ピンキー:2006/01/12(木) 17:29:31 ID:yhvkH59k
落ち着けw
一行くらいで何度も書き込み直さなくても大丈夫だw
561前スレ946:2006/01/12(木) 17:30:01 ID:kt/JIqwZ
 その後ろの巴は、さらに微妙な心境だった。
 しかし、その心理の矛先は蒼石ではなく、どちらかと言えば、のりに向けられている。

 ドールたちが、どれほど鬱屈した感情を、その小さな身体に詰め込んでいたのかは、さっきの蒼星石の言葉で、改めて知るところとなった。
 はっきり言って、哀れだとも思うし同情も出来る。
 しかし、眼前のこの、桜田のりという少女は、そういう負の情念に支配され、追い詰められた蒼星石を、あっという間に慰め、説得し、元の理知的なドールに戻してしまった。
 おそらく蒼星石が、ああいう凶刃を自分たち向ける事は、もはや二度とないだろう。
 それはいい。だが・・・・・・・ここまで人としての器量の差を見せ付けられると、やはり巴としては、心中、複雑なものを抱えざるを得ない。

「ジュン君、ぽかんとしてないで、何か言ってあげなさい」
 そう言われたジュンは姉と蒼星石を見返し、そこでようやく肩の力が抜けたらしかった。
「・・・・・・・やれやれ・・・・・」
 そんな弟を見て、姉の笑顔はますます明るくなっていく。
 ジュンがどういう顔をしているのか、彼の背後にいる巴には分からない。でも、彼ら姉弟の無言のコミュニケーションを見て、心中の複雑なものは更に大きくなっていく・・・。

「あの、ジュン君・・・・・・・」
 恐る恐る何か言おうとする蒼星石。その頭をぽんぽんと撫でると、彼は言った。
「蒼星石・・・・・・・お前も・・・・・僕の事が好きなの・・・・・?」
「・・・・・・うん」
「・・・・・・仕方ないな、もう・・・・・・・・・・この背中の傷、何とかしてくれよ」
 その声に、先程までの拒絶反応は無かった。
 蒼星石が思わず歓喜の表情を上げる。

「さ、それじゃあ、パーティの続きをしましょう。巴ちゃんもさっさと脱いじゃいなさい」
562前スレ946:2006/01/12(木) 17:33:54 ID:kt/JIqwZ
 その日、ジュンとのりが桜田家への帰途に着いたのは、日も暮れてからだった。
 いつものようにジュンは疲れた顔を隠さず、それに反してのりの笑顔は、ますますはちきれんばかりだった。
 まるで弟と一緒にいるだけで嬉しくて堪らない、そんな風にすら見える。

「ねえジュン君、今日のおかずは、W花丸ハンバーグにしましょうねぇ。きっと、みんな喜ぶわよぅ」
「・・・・・・・・いきなりどうしたんだよ洗濯のり?」
「んふふふふ・・・・・だってぇ、お姉ちゃん、すっごく嬉しいんだもん」
「嬉しいって,何が?」
「だぁって、んふふふ・・・・今日のジュン君、とっても素敵だったんだもの・・・・」
「なっ、何言ってんだよっ!!いきなりっ!」
 顔を真っ赤にしてうろたえる弟に,姉は悪戯っぽい目で囁く。
「今までのジュン君だったら、巴ちゃんにあんな事を言った蒼星石ちゃんを,絶対に許したりしないでしょう?でも,今日のジュン君は、すっごく大人に見えたわ。お姉ちゃん,ああいうジュン君を見ると,もう堪らなくなるの!」
「ちょっ・・・・声がでかいよ!!」

 もう今にも踊りだしそうなのりを、ジュンは、近所の目を気にしながら家に引っ張り込む。
「ああああああ、ジュン君の手って,とっても温かいわぁ!」
「分かったから、とっとと家に入れ!このお茶漬けのり!!」
 玄関に姉を放り込み,無理やり家のドアを閉めた二人を待っていたのは、二つの氷のような藍い瞳だった。

「真紅・・・・・・・?」
「おかえりなさい、ジュン。ちょっとあなたに話があるの・・・・・!」
563名無しさん@ピンキー:2006/01/12(木) 18:43:35 ID:yhvkH59k
割り込んでしまって申し訳ない。GJです。
JUMピンチ!
564名無しさん@ピンキー:2006/01/12(木) 18:56:12 ID:sylsFmjZ
いれてきたそ…」
ワロス
565名無しさん@ピンキー:2006/01/12(木) 21:10:00 ID:ZJ3XZT91
(;゚∀゚)=3ハァハァ
566名無しさん@ピンキー:2006/01/12(木) 23:09:37 ID:FdSiD0QM
(´・ω・)JUM・・・
567晒し首 ◆GJolKKvjNA :2006/01/12(木) 23:17:51 ID:8DK28h27
泣きはらした顔…その上ぼろぼろの服を着て…おじいちゃんとおばあちゃん…それに翠星石の待つ家に帰る訳にいかず、
結局その晩は一人柴崎時計店の屋上で、何も考えずに過ごした。


いつもの夏の日。何の変わりも無い日。昨日と同じ日。
「っ!痛ッ!!ぁ…指刺しちゃった…」
僕は桜田家のリビングである物と格闘していた。

僕は…家事なら大抵何でも…少しなら出来るけど…裁縫は僕にはあまり必要の無い事だからちょっと苦手だ…
昨日ジュン君に無理やり引きちぎられたブラウスのボタンを付けながら…僕はため息をつく…
「綺麗にならないなぁ…」僕はう〜んと唸りながらブラウスをじっと睨みつける。
「もう…」予想外に時間がかかってしまう…このままじゃあ…

「ただいまー」ジュン君が帰ってきてしまった…本当はその前に全て元通りにしてしまうつもりだったけど…
仕方が無い……
ジュン君はまっすぐリビングに向かってくる。…多分僕に会う為に…その記憶は消してない。

「おかえりなさい、ジュン君。」僕は満面の笑みを返したい衝動をぐっと堪え、前の通りの少し冷めた笑いをジュン君に向ける。
「あぁ…ってお前…何でそんな格好してるんだ…?」良かった…この記憶はちゃんと消えてた…


「………ブラウスのボタンが取れてしまって…だからのりさんの服を借りているんだ…」
「取れたってお前これ…全部引き千切られたみたいだぞ…そっちのコルセットまで…貸してみろよ…」
そう言ってひょいっと僕の手から針の付いたブラウスとコルセットを奪う…
568513:2006/01/12(木) 23:17:58 ID:rBn52cnZ
本当、ジュンモテモテですね・・・w
569晒し首 ◆GJolKKvjNA :2006/01/12(木) 23:18:36 ID:8DK28h27
「あっ…」二人の声が重なる。
「……どうしたの?ジュン君…?」
「悪い…先にちょっと消毒させて欲しいんだ…」
「え?何処かで転んだの?」
「いや…ちょっと見てくれよ…」そう言ってジュン君は前髪をかき上げて額を見せる。
「あ…………」そこには僕がつけた傷…


「朝から何か痛いな…って思ってたら…こんな傷が出来てて……」
「痛いんだ…」ぽつりと出たその言葉…

……我慢してくれていたんだ…ありがとう…

「そりゃなぁ…何かの切り傷みたいなんだけど…全く覚えが無いんだ…先に消毒していいか?」
「!!ぼ…僕…取ってくるよ…!」

そう言って薬箱を急いで取ってくる。
「そのまま座っていて…僕が消毒するよ…」僕は手早く消毒液をコットンに染み込ませながら言う。
「あ…?いいよ別に…それくらい自分で…」

「駄目だよ…おでこは自分じゃよく見えない……僕に任せて…」そう言って前髪を払う。
ジュン君は「じゃあ頼む…」とか何とか言って、ちょっとの間、石像みたいに固まった。

良かった…約束……守れたよ…これで…これで…許してくれるかな…?
「染みる…?」ぽんぽんと傷口に何回かコットンを当てる。実は指先が震えただけなんだけど…
「ん…大丈夫…サンキュー…あれ…?お前こそ…首に…何か傷…そんなのあったか?」

「えっ…うん…前からあったよ。」僕は慌てて答える。

取れたボタン。鋏の傷跡。

今は無い絆を示す確かな証。

一瞬しかめっ面をしたジュン君は、すぐに僕から取り上げた裁縫道具でボタン付けを始める。

それらが少しずつ消えて…何もかも元に戻っていく…全ては僕が望んだ事…

「ね…ジュン君…」
「何だ…?」

僕の思いと…

「………ありがとう…」
「気にすんなよ…いつも蒼星石…家の事…してくれるし…」

「うん…」
570晒し首 ◆GJolKKvjNA :2006/01/12(木) 23:19:20 ID:8DK28h27


ドールだからこそ残る…
ジュン君が僕に付けた永遠の傷跡を除いて…






僕は誇り高いローゼンメイデン第四ドール、蒼星石。

繰り返される眠りと目覚め
幾多の出会いと別れを抱いて
時を巡り人を巡り


――――咲き誇る
571晒し首 ◆GJolKKvjNA :2006/01/12(木) 23:22:50 ID:8DK28h27
やっとこさ投下終了です。最後の最後に投下の区切り間違ったよorz……

エピローグは書きすぎると流れが悪くなると思ったので、
・蒼がのりに服を借りるシーン
・蒼が昨晩帰らなかったことを翠に怒られるシーンは省きました。

あとがきちっくなチラ裏って投下OKですか?
572名無しさん@ピンキー:2006/01/12(木) 23:23:55 ID:4JITXAPk
>>571
もちろんOK
お疲れ様でした
573513:2006/01/12(木) 23:31:17 ID:rBn52cnZ
晒し首さんお疲れ!
いや・・・泣けました。

俺が投稿するのは恐れ多いなぁ・・・。
574名無しさん@ピンキー:2006/01/13(金) 00:08:29 ID:iHYMmNCP
GJ…。
あなたに色々なものをもらいました…。
ありがとう!
575晒し首 ◆GJolKKvjNA :2006/01/13(金) 00:47:36 ID:7h1RaBoj
慣れないエロと話を纏めるのにめちゃくちゃ難産でした。それととりあえず蒼のリアル葬式に間に合うように…と思い書いていました。
初めから一期と二期の間の話を想定して書いていたので、結末は既に一話書き始めたときから決定していて、
二人を幸せにするつもりはさらさらありませんでした。ひどいですね、はい。

そして実は…始めのプロットと全然違う展開に…
最初はイメージ的に聖少女領域蒼ver.のような物をイメージしていて、実際にかなり蒼とJUMが半殴り合いの、
ほぼ強姦状態になったり、もっと翠に対するどす黒い嫉妬とかも出す予定だったのですが…全然違う事になりました…

これも蒼のキャラを掴みきっていなかったのが原因なんですが…
後半書き出してから漸く蒼星石というキャラが見えてきた感じがします。
まぁぶっちゃけた話、自分がキャラを掴む為に無理やり設定をぶち込んだ話にしたんですが…

あと…蒼は…喋り方とか…属性とかあんまり無いから…個性無いように思われがちですが…
性格的な事は…個性ありますよ…一応。

反省点としては、二人の幼さ故の愚かさみたいな物を前面に出し切れなかった事。一応意識はしてみましたが…爆死したっぽい…
これをメインテーマに書いてたつもりだったんですが…orz

あと、あまりにも蒼が可哀想な子になってしまったのが個人的に嫌でした…もっと自業自得感が出せりゃ良かったんですがね…
自分は好きキャラにどうしてもリアルな人間像を求めてしまうタイプなので、いかに蒼が理想の少女の具現化だったとしても、
汚い部分も存分に出してやりたかったのですが…これもorz…

次書くとしても自分は蒼だと思います。実はJUM蒼萌でも何でもなく、
ただ単に手頃だったからJUMを相手役に選んだので、相手は変わると思います。
百合は書けないので、今度はじじぃじゃないマスター相手に書きたいです。一葉でも良いんですが、
昔のマスターに…とかも色々妄想が広がります。こうして見ると蒼は結構相手の幅広いですね。
とにかく漫画かアニメで復活するまでネタがあれば書こうと思いますので…またよろしくお願いします。

あと、実は関西組なのでまだ蒼のリアルミスティカを見ていません。
ですが4話契約を書きながら見ていたので…吹いて突っ込みました。『お前何簡単に抱っこされとるねん!!』と…


それでは見れる方…蒼のリアル葬式…しっかり見てきてください…自分は関西から念波送り込んでます。では、ほんまのチラ裏スマソ。
576名無しさん@ピンキー:2006/01/13(金) 00:50:59 ID:Ya4LK+61
関東はあと一時間程度だな
577名無しさん@ピンキー:2006/01/13(金) 01:09:18 ID:prliGlfF
>>576
そうだった。お前のおかげで見忘れずに済みそうだ、サンクス
578流れを読まずに放送中投下:2006/01/13(金) 02:00:40 ID:o0TCyFy1
>>302-306と同一世界のものです。その内繋がる予定です。今回も携帯故にミスは御容赦くださいm(_ _)m





今日は日曜、人形たちは姉ちゃんと外に遊びに行った。
なんでも人形好きな友達に見せてあげようと言うことらしい
「ったく…大丈夫なのかよ…あいつら…」
でも久しぶりに一人になれたので
通販やらこんな時でしか見れないようなサイトなどを見ていた訳だった

──ピンポーン
来客だ。
「……………居留守居留守……」
出るつもりはなかったが窓から少し覗く
柏葉だ
しかも目があった。お辞儀までされた
「…何でわかるんだよ……」
まぁどうせ雛苺はいないから帰ってもらうか…
仕方ないので玄関を開ける
「こんにちは」
「あぁ…うん。で、なにか?」
いつも柏葉が来ると飛びついてくるはずの雛苺がいなかったからか
柏葉は少し首を玄関から少し中を覗く
「あ、雛苺は……」
「今は姉ちゃんとみんな出かけたから僕一人」
「そう、じゃあ、お邪魔しちゃったわね」
「えっ…お邪魔って…べ、別に僕は何も…」
焦って否定したが、不思議そうな顔をされた。
深読みした僕が馬鹿だった
「どれくらいで帰ってくるかわかる?」
「もうすぐ帰ってくると思うけど…」

「………あの…もし、お邪魔じゃなかったら、待たせてもらっても、いい?」

そう言われて断る勇気のある僕ではなかった
柏葉を部屋に上げる
「お邪魔します」
とりあえずお茶を淹れる
しかしこんなに美味しいシチュエーションはないなと考えてしまう
柏葉はそんなことを考えて入ってきたんだろうか?まぁ多分考えてないだろう
「………はぁ…」
「どうしたの?」
「──っ、な、なんでもない!」
突然真後ろに立って声をかけるのはやめてほしいと思う
「私、やろうか?」
「いいよ!座ってて!」
「………?」
やたらと焦る僕に首を傾げた
579流れを読まずに放送中投下:2006/01/13(金) 02:02:43 ID:o0TCyFy1
お茶を持っていくと柏葉はDVDの棚を眺めていた
「なんか見る?」
お茶を差し出しながら声をかける
「えっと、じゃあこれ見ていい?」
一つのDVDを指さす
「それ真紅のやつだけど…まぁいいか」
案の定くんくんだった
あの犬の人形劇は中学生の少女も魅了するのか
まぁ「エイリアン2」を指差していたら雄叫びと共に叩き割わらなくてはならなかったので良かったとしよう
まぁ中身の詳細は言わなくても男子諸君ならわかって貰えるだろう
DVDをセットし、再生
柏葉と二人並んでDVDを見ることになるとは思わなかった
今姉ちゃんが帰ってきたら絶対「二人とも仲良しね〜子供の頃みたい。お姉ちゃん嬉しくなっちゃうわ♪」とか言われるんだろう
本編が始まった。
「私、こう言うの見るの久しぶり」
「そうなんだ…」
…………
沈黙
「父がテレビとか嫌いだからあまり見れないの」
「そうなんだ…」
…………………
沈黙
「この番組、雛苺が面白いから見てみればって言ってたから」
「……そうなんだ…」
……………………………
沈黙
自分の会話スキルのなさに落胆する、もう少し話を広げれないのか。
頑張れ僕、思い切って話を切り出してみる
「か、柏葉今日休みなのになんで制服なんだ?」「…え?…………部活が…あったから」
柏葉が疲れたように答える
────そういや、もう止めたいって言ってたんだ
地雷を踏んだと気付く
────なんか、より一層気まずく……
部屋にはくんくんの華麗な推理によって導き出された犯人『メイドの羊めーめー』が推理物お決まりの独白をしていた
「くんくん…私は……もう疲れてしまいました…」
柏葉が僕の肩に頭をのせて寄りかかる
ん?なんだこれは?なんで僕が寄りかかられてるんだ?
「めーめー…どうしてだい?君はいつもまじめですばらしい人格者だったじゃないか!どうしてこんなことを…」
「……お屋敷でご主人様に仕えて……家に帰ってもお父様やお母様に気を使って……もう疲れてしまったの……ご主人様にもう私はこの仕事辞めたいと言ったの…それなのに…」バチッ
580流れを読まずに放送中投下:2006/01/13(金) 02:04:59 ID:o0TCyFy1
テレビの電源が切れる、何故だ??柏葉がリモコンで操作したからだ
じゃあ何で柏葉は電源を切ったんだ??それはまったくもって謎だった

「……………私も……ちょっと…最近……つかれた…休憩…」
まるで眠るように僕の体に腕を回して抱きついてくる柏葉
「えっ!?な、何?きゅ、休憩!?……」
そんなことをされてはたまったもんじゃない
少し前までエロサイトを巡回してたんだぞこっちは!
「ちょ!ちょっと柏葉っ!!」
僕の下半身を見る柏葉。うわバレた。
「…あ、……桜田君…………」
目を丸くして頬を赤くする柏葉、
なんだこれ?ドッキリか?実は姉ちゃんとか翠星石辺りが仕掛けたんじゃないだろうな?
しかしカメラっぽい物はどこにもなかった
そしてなぜか柏葉は上目遣いでこっちを見る
「……あの………桜田君………その…私と……し…したい…?」
「………──っええぇッ!!?」
やっぱりオカシい!こんなことアリエないだろ!
ドッキリじゃないなら柏葉はきっとストレスによる一時的な心神喪失かなにかになったんじゃないか!?
大体ぼくはまだ朝起きて歯磨きしてないし、パンツだって姉ちゃんの買ってきた変な奴だし、そんなことしたことないからぜんぜんわかんないし、ひにんとかそういうのもわかんないしでもなんでとつぜんそんなことを─あぁっいがいにだいたんなこねっともえっ!
「あ、ご…ごめんなさい!わ、私っなに突然変なこと言って…」
「いやっ!いや僕、柏葉と、その、し…したい……」
「もっもういいの!ホントにごめんなさい!気にしないで…」
ここまできたら流石に引き下がれなかった
柏葉の肩を持ち床に倒す
「──きゃっ」
「…………柏葉と……したい」
「…うん……私も……したい」
581流れを読まずに放送中投下:2006/01/13(金) 02:07:58 ID:o0TCyFy1
唇を触れあわせる
ファーストキスだった、柏葉はもしかしたら違うかもしれないけど。
そして二度目、次は柏葉の舌が蠢き、咥内に入ってくる
「……ぁぅ」
情けない声を出してしまった
さらにキスをする
「柏葉……脱がして、いい?」
「…いいよ。じゃあ私も……」
互いの服を脱がす。と、突然思い出したように
「あっ…あの……私部活やった後だから……匂いが……やっぱり私…」
「そんなこと……ないよ…」
下着姿となった柏葉の胸に顔を埋める
柏葉の汗と、和室のような匂いが混ざりあった匂い
むしろ妖艶な感じがした
そのまま胸を愛撫する
「あっ……桜田くん…」
下着を剥ぐ、あまり大きくはないが綺麗な胸だ
胸を見るのなんて小学生の時に姉ちゃんと風呂に入ったとき以来だろう
「柏葉、…」

柏葉の体は余分な脂肪がなく、意外に細かった。
───こんなに華奢な体で、あんなにいつも頑張ってて………
「………桜田、君?」
気付けば抱きしめていた
柏葉はすごいと思った
そして無理をしてるんだろうと思った、
出来るならば守りたい、と思った
「柏葉は頑張りすぎなんだよ……」
「大丈夫………桜田君とかみんながいれば……大丈夫、私…きっと大丈夫だから…」
「………柏葉…」
幼なじみの二人、昔は僕らを絡める物はなにもなかった。
だけどもう二人は雁字搦め
でも、今だけは、今日この瞬間だけでも………

柏葉の秘部に触れる
「んっ!…ぁ……」
「…もう……こんなに…」
既にそこは蜜が溢れていた
小さな突起に軽く触れる
「─っああっ……そ…こはぁ…」
少し強く摘む
「───っいっっはあぁあ!…はぁん……」
部屋には汗と愛液の混じった匂いが充満してきていた
「ここが…イイの?」
突起を中心に全体を愛撫
「っあぁああぁ……あ…ふ…い……桜田君っ、きて…い…いよ、…もう私……」
「……うん」
自分のモノを取り出し柏葉の秘部にあてがい力を入れる
「─────っ!!」
柏葉の顔が苦悶に歪む
躊躇して、力を弱める
これ以上踏み込むのはきっと無理だ
柏葉が僕の手を握った
「お願い……大丈夫だから」
「……わかった」
一気に力を入れる
「────っあ!くぅ!」
僕のモノが柏葉に全部は入った
「……入ったよ、柏葉」柏葉から処女の血が流れる
582流れを読まずに放送中投下:2006/01/13(金) 02:09:50 ID:o0TCyFy1
「うん……桜田君………動いていいよ、ゆっくり…」
柏葉はなんとか微笑みをつくり言う
しかしもう僕の我慢は限界に達していた。
真紅たちが来てから一度もシてないのだ
「ごめんっ柏葉!」
返答を待たずに腰を激しく動かす
「─いっ─いった─いっ──だ、駄目ぇ!そ、んなに動い、たらぁ!!」
「あぁっ!柏葉の中、すごい熱いっ!」
「あぁだめ─だめぇ──あっ─あはっ!──あ、─ふ、─ふああぁっ!」
「あぁっ!僕、もう…」「あぁだめぇ!ジュン君私もう、ふぁ─おかしく、なっちゃうよぉ!!」
「もう、とめられないぃ!!巴ちゃんっ!出るっ!!」
「い、いよぉ!ジュン君のなら、中にぃあああぁあぁぁっ!あぁっ!くるぅ!きちゃうぅ!!」
「もう出るっっ!……うっあぁ…」
「あああっ!入ってくるぅ!熱いのがぁっ!ふあああああああっ!!!!」


「…………はぁはぁ……」
「あぅ…はぁ…はぁ」
「…ふぅ………状況を描写するのを忘れてた……」
柏葉が疲弊の中で不思議そうな顔をして首を傾げ、こっちを見た
「いや……こっちの話………あ!と……柏葉、大丈夫?そ、その僕……」
「……大丈夫…ちょっと吃驚したけど……」
とりあえず微笑んでくれたので良かった
男は狼とか言う言葉を思い出した
いや理性が保てなかったと言うかなんと言うか……
何だか急に気恥ずかしくなって服を着たが柏葉はまだそのまま横になっていた
柏葉の秘部から僕の精液が流れ出している
冷静になってから見るとすごい場面だ……「エイリアン2」リアルな場面は映っていなかっただろう
見ていたのに気付かれたのだろうか、少し恥ずかしそうに体を隠しながら起き上がる柏葉
「シャワー貸してもらってもいい?」
「あぁ…タオル適当に使っていいから」
ありがとうと言って風呂場に向かっていった

583流れを読まずに放送中投下:2006/01/13(金) 02:13:52 ID:o0TCyFy1
はぁ……それにしてもこんなことになるとは…
僕にもそれなりに甲斐性があったらしい
暫くの間、テレビをつける、なにやらくんくん特集のような番組がやっていた。
そして気付く、姉ちゃんは3時には帰ると言っていた。
今の時刻、2:40。
ヤバい、アイツらが帰ってきて柏葉がシャワーなんて浴びてたら絶対オカシいじゃないか
急いで脱衣場から呼ぶ
「柏葉っ!ヤバい!後20分ぐらいで姉ちゃんたち帰ってくる!」
「えっ!じゃあもう出るね」
一応脱衣場から退場しておく
まだ帰ってくる気配はなかったので多分何とかなるだろう…
脱衣場のまえで座りこむふぅ…やれやれ…
「なにがやれやれなのかしら」
となりに赤い影、薔薇の花びらが舞っている

無表情の真紅が現れた
コマンド?
土下座
開き直り
隠し通す
取り敢えず驚いてみる
「し、真紅!?な、なにしてるんだよ!?」
「今日はテレビでくんくんの特集がやってるのだわ、だから一足先に帰ってきたのよ」
「えっ!?」
そう言えばさっきそんなのがやってたような……「い、いつから帰ってた?」
「あなたたちの行為が始まったころよ」
ヤバい、完全に切れてる
「真紅……ごめん」
素直に謝ってみた
真紅の無表情が融け、頬を膨らませてぽこぽことなぐりかかってきた
「不潔不潔不潔不潔不潔なのだわっ!私のっ…私の下僕なんだからっ!勝手にそんなことしないで頂戴っ!」
「…いた、いた…悪かったよ、ごめん」
無言でなぐり続ける真紅
「……いたちょっと、いたい…やめ……」
まだなぐりつづける真紅、あれ、泣いてる?
「いたっ…ほ、ホントにごめんって、な、泣くなよ真紅」
「ぐす、うぅ…私、こんなやくばかり……ひぐ」可哀想なキャラになっていた
そして後ろでは柏葉が風呂場からでれずに裸で立往生していた
「はぁ……当分出れそうにないわね、ここ……」






このとき、ぼくらはこの後遭遇する出来事を予測していはなかった
584578-583:2006/01/13(金) 02:22:15 ID:o0TCyFy1
一遍に投下してみました
今回はあんまり確認してないので致命的なミスがあるかもしれません…;
読んで貰えれば幸いです
感想、ミスの指摘(改行ミスは許してください;)、アドバイスなどありましたらすごく参考になるのでどんどん言ってほしいです。
585前スレ946:2006/01/13(金) 02:51:44 ID:FORMLlMZ
>>562の続きです。

 いつもなら,自分たちを、飛び掛るようにして出迎えてくれる雛苺も、なんだかんだと、憎まれ口を叩きながらも甘えてくる翠星石も、ここにはいない。
 二人ともおそらく、この真紅の無言の怒りに恐れをなして、リビングか,二階の部屋で縮こまっているのだろう。
 とすれば、あとはコイツがここまで怒り狂う理由だが・・・・・・まあ、ばれたと考えるしかないだろうな。恐らくは,翠星石のバカの口から。

 そこまで考える余裕は,なぜかジュンにはあった。隣にいるのりが、怯えまくっているにもかかわらず。
 さて、となれば、どうする?どういう結果になるのが自分に、この桜田ジュンにとってベストの選択だろうか?

「その話は,大事な話か?」
「ええ、とても」
「今すぐしなきゃならない,緊急の話か?」
「今すぐというわけではないわ。でも、とてもとても重要な話だわ」
「だったら後だ」
「ジュン!!」
「そこまで重要な話なら、なおさら、風呂入ってメシ食って、頭を落ち着かせてからするべきだ。そうだろ?」
「冗談じゃないわ、ふざけないで!!」
「ふざけちゃいないよ。ただ僕は,そこまで重要な話なら、すきっ腹の苛ついた頭で聞くべきじゃないって言ってるんだ。それは,お前に対しても失礼な事だろう?」
586前スレ946:2006/01/13(金) 02:54:57 ID:FORMLlMZ
「ジュン・・・・・・・あなた、この私をはぐらかしてるつもりなの・・・・・?」
「おいおい、この僕相手に、はぐらかされるようなお前じゃないだろう?」

 そこまで言うと,ジュンはさっさと真紅の横を通り抜け,風呂の脱衣場に入ってしまった。眼前で怒り狂う真紅など,まるで意に介していないかのように。
「ジュン・・・・・・・・・!!」

「あ、あの・・・・真紅ちゃん、今日のジュン君は,とても疲れてるのよ。だから・・・その・・・・・」
「・・・・・・・・・・・・・」
「そっ、それじゃあ、あたし、晩御飯の準備しなくちゃ・・・・そう!今日のおかずは、W花丸ハンバーグなのよう!だから・・・・・・・・その・・・・・・・機嫌直して、ね?」
「・・・・・・・・・・・・・」

 のりが逃げるようにキッチンに去った後も,真紅はまんじりともせずに、脱衣場の扉を睨みつけていた。
 やがて、中からシャワーと、蛇口から大量に湯を出す音が聞こえてくる。
「・・・・いいわ、そっちがその気なら,こっちもトコトン付き合ってあげる・・・・!」
 真紅は脱衣場に入ると、自らの服を脱ぎ始めた。

 ジュンはシャワーを浴びながら,空の湯船にお湯を張っていた。あと十分もすれば,いい湯加減の風呂が出来上がるだろう。
 これで、夕食とあわせて一時間強は時間を稼げたと思うのだが,さて問題はそこからだ。
「・・・・・・・やり過ぎた、かな・・・・?」
 適当にあしらって、真紅の頭を冷やさせるどころか,逆に、怒りに油を注ぐ結果になってしまったような気がするが・・・・・・・まあ、いいだろう。あとは出たとこ勝負で、なんとかなるだろう。
「・・・・・・・まさか、殺されやしないよな」
「それはジュン,あなた次第なのだわ」
587前スレ946:2006/01/13(金) 02:58:21 ID:FORMLlMZ
「しっ・・・・・!!」
「あら、どうしたの?私がここに入ってくるのは、計算にはなかった?」
 そこにいたのは、裸形の真紅。滅多に見せない白い肌と,球体関節を惜しげも無く晒して、ジュンを下から睨みつける。
「おっ,お前,何で・・・・・・ぎああっっ!!」
 ジュンの口は封じられた。彼が何かを言おうとする前に,真紅が眼前の,彼の睾丸をわしづかみにしたのだ。

「こんなものが、こんなものが、ここについているから・・・・・・・あなたは・・・・!」
「いっ、いがい、いがい!」
 あわてて股間の細腕を振り払おうとするジュン。しかし次の瞬間,身体に走った激痛に、思わずのけぞってしまう。真紅が握り締めたその手に,更に力を込めたのだ。
「かぁはっ・・・・・!!」

 そのまま風呂場のタイルにへたり込むジュンの頬を、真紅のビンタが襲う。
「いっ・・・・・・・!!」
 確かに痛かった。しかし、気絶しそうな股間の痛みの中、むしろ気付け薬のような効果をそのビンタは持っていた。

「ジュン,今のは,ほんの手始めよ」
 真紅は,自分より更に小さく身体を縮めるジュンの顎に手をさし伸ばし,むしろうっとりした視線を,この少年に向ける。
「そう、お仕置きの本番は、むしろこれから・・・・・・!」
 そう言って真紅はジュンの乳首をひねり上げた。
「うっあああああああ!!!!」
「まだよ。もっと・・・・もっといい声で鳴かせてあげる。さあ、鳴きなさい、鳴くのよ!!」
588前スレ946:2006/01/13(金) 03:01:56 ID:FORMLlMZ
「やっ、やめっ・・・・・!!」
 乳首に伸びる真紅の指を振り払い,逃げようとするジュン。だが,その足を真紅が払った。
「うわわっ!!」
 横倒しに湯船に転がり落ちるジュン。予期せぬ沈没に、大量にお湯を飲んでしまう。
「かはあっ」
 湯船から顔を出し,心肺は本能的に排水を求める。が、その瞬間,後ろ髪をぐいっと掴まれ、引っ張られる感覚!

 ごっ!!

「ごほっ!!ごほおぉっ!!」
 呼吸困難になりそうな感覚を味わいながら,懸命にむせ返して,肺の中の湯を吐き出そうとするジュン。
 その時になって,彼は初めて自分の体勢に気が付いた。後ろ髪を真紅に掴まれ,のけぞる姿勢で、後頭部を湯船のへりに固定された自分を。
 恐らく湯船から頭を出した瞬間に、無防備な背を、シャワー側にいた真紅に晒してしまったのだろう。
 まずい!この体勢では,一切真紅に反撃できない!

「・・・・・・さあて、どう可愛がってあげようかしら・・・・・!」
 上下さかさまになった真紅が、舌なめずりしながら、ジュンを見下ろす。
 その眼は,ジュンにとって,とても見覚えのあるものだった。
 それは、だらしない子ねえ、と言って自分を犯したのりの眼であり,
 それは、桜田君は女の子になるの,と言って自分を犯した巴の眼であり,
 それは、乳首奴隷にしてやるです、と言って自分を犯した翠星石の眼であり、
 それは、今から君は僕のものになる、と言って自分を犯した蒼星石の眼だった。

「ジュン、お前が一体誰のものなのか、これからじっくり教えてあげる・・・・・!」
589名無しさん@ピンキー:2006/01/13(金) 03:37:03 ID:ZJpTLEvI
この時間帯に書き込む職人諸氏はTBS視聴不可地域にお住まいなのだろうか?
590名無しさん@ピンキー:2006/01/13(金) 04:36:32 ID:oLcnun0J
お前の中のアニメ放送時間は全て関東基準なのか
591名無しさん@ピンキー:2006/01/13(金) 05:57:26 ID:HFu+qdlw
スルーしましょうや。
592ラプラス ◆utqnf46htc :2006/01/13(金) 08:30:23 ID:sRYL0NZF
亀レスですけど、晒し首氏お疲れさまでした
最後なんて涙でディスプレイが見れませんでした…翌日泣いたせいが目が真っ赤に腫れてました……
できればまだまだ続けてほしいです、俺も頑張りますんで…
593名無しさん@ピンキー:2006/01/13(金) 09:29:39 ID:IajSeKFW
晒し首の話が良すぎて昨日の放送内容忘れた
とにかくGJJJJJJ
594名無しさん@ピンキー:2006/01/13(金) 10:03:05 ID:HFu+qdlw
>>589真紅様(´・ω・`)コワス
595名無しさん@ピンキー:2006/01/13(金) 14:01:31 ID:5qIMjyaq
GJ也!!!




















蒼星石…雛苺…。・゚・(ノд`)・゚・。
596名無しさん@ピンキー:2006/01/13(金) 18:46:57 ID:dsQCuyer
ここの真紅はチャイルドプレイのチャッキー並みに恐ろしいですね。
597名無しさん@ピンキー:2006/01/13(金) 22:54:57 ID:89JHX6da
>>584
ヘタレながらにひにんとか考えながらも頑張っちゃうJUM、GJ!w
598明日も発情期、明後日も。 ◆823J6XQFHo :2006/01/14(土) 00:01:34 ID:ufJKOrsM

 >>494の情事から早三日。
 JUMと雛苺の仲は日に日に親密になり、早くも恋人と言った様相。
 周りの視線は痛いが、昼夜を問わず二人一緒で頑張っている。
 今も、膝に乗り乗られて睦み合う最中だ。

「はぁ、はぁ、す……凄ひですぅ! ヂュグヂュグ言ってるです……」
「いいよ……良く締まって、吸い付くみたいだ」
「もっと、もっとですよJUM……翠星石を、ブッ壊して下さぁいです!」

 ――訂正。
 膝に乗っているのは翠星石であった。
 下の口でJUMの男性を咥え込み、中の肉壁で男性が狼藉を働く度、
「ぅぁあッ! あぁ――ッッ!!」
 とよがっているのは翠星石であった。
 これは如何言うことか。

(……な!? 翠星石! 何時の間にJUMを誑かしたの!?)

 如何もこうも、浮気であった。
 しかも、それをドアの隙間から真紅が見てしまったのだ。
 本来この時間、居間で正午のワイドショーを見ている筈だというに。
 気不味い出来事(オナニー見てしまた)の解決を図りに来たのが命取りになった。

(ああ……この前の事で、私はまだJUMときちんと話せないのに)

 真紅は頭がクラクラする。
599明日も発情期、明後日も。 ◆823J6XQFHo :2006/01/14(土) 00:02:28 ID:IlDFWpqZ

 そして、クラクラする頭にガーン! と一発金切り声。

「ひどおぉぉ――――いの〜おおぉぉぉ――――――ッッッ!!!」

 雛苺だ。
 真紅は慌ててその口を手で塞ぐ。
(黙りなさい! 二人に聞こえてしまうでしょう!)
(むぐッ!? ふぬぎゅーッ!!?)
(ああもう! ウルサイ!)
 一悶着。

「あぁ! イクです! イッちゃうですぅ――ッ!」
「う……! 僕も!」

 一悶着とは関係無いところで、二人は達する。
「はぅ……どうでした」
「き、気持ち良かった……ヤバイくらいに」
「チビ苺と……どっちがです?」
「え!? そ、それはさ」
「……JUM」

「……翠星石…(ボソッ)」

 JUMの漏らした言葉に、ドアの向こうの空間が凍結する。

(多分本心とはいえ、あんまりよ……JUM)
(びえぇえぇえぇえぇえぇえぇえぇえぇ!!!)
(ハァ……行くわよ)

 号泣する雛苺を引き摺り、真紅は居間へと戻る。
 まだ午後がある。
 今度こそ自分から話し掛けて、気不味さの解消を……。

 だが、嗚呼……午後!
600第二話32 ◆823J6XQFHo :2006/01/14(土) 00:04:25 ID:IlDFWpqZ
申し訳有りませんが、偉くハンパなトコで切ります。
ここから大してエロも無いんですが、
まだまだ続きます
601名無しさん@ピンキー:2006/01/14(土) 00:08:21 ID:PDgf9D9i
ジュン君マジ見境無しwww
602名無しさん@ピンキー:2006/01/14(土) 00:35:45 ID:c3W2X9zW
JUMマジ人形たらし!
603名無しさん@ピンキー:2006/01/14(土) 01:07:58 ID:k1IUhkTx
雛苺カワイソス
604名無しさん@ピンキー:2006/01/14(土) 01:31:59 ID:6oC7gwD3
ジュン君マジ絶倫でモテモテ
605Chelsea ◆WWCE.UGgAk :2006/01/14(土) 02:56:40 ID:KbbZEpwi
その光景を見てジュンがはっとした。
ジュン「やめろよ真紅!今自分で何やっているのか解ってるのか!
真紅「それをレディに聞くつもり?決まってるじゃないの」などと言いながらジュンのズボンのチャックを開ける。
ジュン「何するんだよ!」
真紅「いいから黙ってなさい。」
相も変わらず冷静に言う真紅にはかなわないな、と思った瞬間、ジュンに快感が走る。
真紅「ちゅぱっ…ジュン気持ちいいかしら……?」
ジュンの言葉が出ない。いや、出せないのだ。
更に真紅の口のスピードが上がる。
ちゅぱっ、ちゅぱっ。
部屋全体に響き渡るエッチな音が響く。そして真紅の舌が容赦なくジュンを責める。
真紅「ちゅぱっ・・・我慢しなくてもいいのよ・・・」
ジュン「真紅、真紅、いっちゃうよぉ!出ちゃうよ〜!」
ジュンの身体の力が抜けて真紅の口の中に出してしまう。さっきのオナニーで充分感度が良くなっていてかなり大量の精子が真紅の口の中にあった。
ごっくん。
一気にジュンの精液を飲み干した。
真紅「量が多かったからちょっと苦労したわ」
ジュンが落ち着きを取り戻すと
シュン「真紅…もう僕は我慢できないからな!」
そういうと強引なキスをして押し倒す。

後もう少しなので応援していただける方は幸いです。
606Chelsea ◆WWCE.UGgAk :2006/01/14(土) 02:59:11 ID:KbbZEpwi
あ、>>513 >>528 >>558の続きです。
607Chelsea ◆WWCE.UGgAk :2006/01/14(土) 03:51:25 ID:KbbZEpwi
真紅「何をするの、痛いじゃないの!」
ジュン「お前が悪いんだからな!人形のくせに、人形のくせに・・・!」
そういいながらもジュンは真紅の身体をなめまわしていく。
真紅「はぁ・・・ジュン・・・素直じゃないのね」
ジュン「うるさい、もう僕を独りにしたら許さないからな、絶対に・・・」
ジュンの本心が真紅に伝わる、その真紅の身体には、ジュンの唾液と光るものがもう1つ、ジュンの涙だった。
真紅「あなたの気持ちは良くわかったわ、だから最後に、私の体の中心であなたの全てを受け止めさせて頂戴」
そう言うと、ジュンの体の上に乗っかって上下に動き始める。
ジュンが自分の上に乗っかっている真紅を見ながら、アリスはもう真紅でかまわないんじゃないか、本心からそう思った。
膣口がジュンのペニスを締め上げる、そして上下に動くたび、愛液がにじみ出てくる。
ジュン「も、もうだめだ、真紅、うわっ!」
真紅「私ももうダメ・・・来て頂戴・・・私の中に」
ジュンのペニスがピクンって痙攣した瞬間ジュンの中に全てを放った。
二人は息をきらしてその場にぐったりした・・・。

窓の外には朝焼けの素晴らしい空がジュンと真紅を祝福するように広がっていた。

あとがき
まずは、スルーする事無く読んでくださった皆様、ありがとうございます。
本当に初めてSSというものを書きました。
正直自分の評価は50点くらいです。
エロはあってないようなものですね。

ローゼンの第一期を見て不覚にもその世界に入り込んでしまった私は日に日に深まっていく真紅とジュンの信頼関係は本当に良いものでした。
まぁ、結局王道が好きなんですね、私はw
機会があれば、また別のでお会いしましょう。
608名無しさん@ピンキー:2006/01/14(土) 04:35:06 ID:c3W2X9zW
GJ!
>>ジュンの中に全てを放った。
そっちですかw
609Chelsea ◆WWCE.UGgAk :2006/01/14(土) 05:24:56 ID:KbbZEpwi
すいません、正しくは
誤 ジュンの中に全てを放った
正 真紅の中に全てを放った
お恥ずかしい。失礼しました
しかしこうなれば原作も欲しい所ですねぇ・・・。
610名無しさん@ピンキー:2006/01/14(土) 19:33:16 ID:cMC2rHV6
このスレを覗くときちょっとワクワクしている自分がいる。
611双剣:2006/01/14(土) 19:48:26 ID:OFjp9xXj
やべぇ……風邪ひいた…………
>>472続き投下
612双剣:2006/01/14(土) 19:49:11 ID:OFjp9xXj
「……んぅ」

気だるさを感じて寝返りをうとうとする。
寝返りということは今まで寝ていたのか。まあいいや。まだ眠いし、寝よ寝よ。

「……んぅ?」

しかし寝返りがうてない。胸のあたりで何かに押さえつけられている感触をおぼろげに知覚。
ああそうだ。以前もこんなことがあった。
確かあの性悪人形が怪しく目を光らせてたんだよな……待て。

「!?」

物凄い勢いで意識が覚醒する。目を開くとそこにはやはり例のオッドアイ姉がいる。
だが。
だがしかし。
前回と今回とでは目の怪しさが全然違う。ついでに笑い方も。
しかもなんだか身体がでかい。そういや人間になったんだった。
今回は前回のようにジュンの上に立つのではなく、覆いかぶさる形で見下ろしていた。
さらに細かく説明すると、前回は布団の上に立っていたのに対し、今回は布団の中に潜り込んでいた。

「起きたですか?」

『にっこり』という表現がこの上なく似合いそうな。
頬を赤らめた満面の笑みを向けられた。裏も棘もない純粋な笑顔。ええ起きましたよ。別の意味で寝ぼけそうですけど。

「ジュン……」

そのまま身体を落としてきた。
ここで抗える奴がいたらジュンはさぞそいつに対して尊敬と軽蔑の入り混じった複雑な感情を抱いただろう。
絹ごし――そういやパジャマだった――の両脚がこちらのそれに絡みつき、
つい先ほど味わった胸の感触が再び神経を痺れさせる。快楽地獄ってのはこういうのを言うのか。
豊かな茶髪が何本か零れ落ちてきて、まるでそれに身体の自由を奪われたような錯覚に陥る。
613双剣:2006/01/14(土) 19:50:29 ID:OFjp9xXj
「ちょっ……翠星……」
「これでジュンと翠星石は一緒ですよ……」

例の笑顔を近づけられて再び感じる既視感。際限ないのか顔面の熱量はさらに上がり――
しかし、翠星石は予想とは違う行動に出た。
年明けの時は頬だった。それが違うのなら唇にされたのか? 否。
頬にされていることには変わりがない。ならば何をされているのか? 即ち。

「〜〜♪」

すりすりと。
ジュンの首に両手を巻きつけてすりすりと。
この上ない愛情を込めて頬擦りしていた。
髪が顔にかかって息苦しくなる状態だったが、どの道呼吸が止まったので関係ない。
なんというか、想定の範囲外だった。
顔と顔を近づけてやること、と言えば確かにこれもメジャーだ。なのだが……なんというか、予想していなかった。
むしろこちらの方が行為としては落ち着いているはずなのに発生熱量が桁違いに高いのは何故だろう。
人というのは心身ともに不思議なものだ。
で、その心身ともに臨界点を越えたジュンは……



がばっ、と。


「……へ?」

目を覚まして呆けていた。

「夢……」

跳ね除けた布団が腰の上に乗っかっている様を見るに、そうだったのだろう。
自分は翠星石に布団に潜り込まれてのしかかられて抱きつかれて頬擦りされて……

「〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜っっ!!!」

その、まあ何かしようという気分になって……という夢を見たのだろう。
夢オチ夢オチ。翠性の星空は遠すぎるのである。
614双剣:2006/01/14(土) 19:51:38 ID:OFjp9xXj
「まったく……」

寝る前にあんなことがあったから性欲を催したようだ。
顔を真っ赤にしながら毒づき、とりあえず寝なおす事にする。
布団を引っ張り、横向けに寝転んで……

「すぅ……」
「……………………」

真横に夢の君がいて、また脳がクラッシュした。

「んぅん……」

しかもこのタイミングで目をあけてきた。

(えーと……?)

今までのは夢だったのか? 現実だったのか?
着衣確認――――乱れなし。夢決定。

「んぅ……ジュン……」

しかし正夢になりつつあった。とろんとした目で迫ってくる翠星石。

「ちょ、ちょっと待ったやめろ! なんでお前ここに……!?」
「夢のクセにやっぱりジュンは生意気ですぅ〜……」

夢の君はお寝ボケのご様子。ていうかこちらと似たような夢を見ていたらしい。
上下か左右かで夢とは位置付けが違ったが、とにかく幸せそうな笑顔で迫ってくる。

「っておい目ぇ覚ませ翠星石! これは夢じゃな……〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!」

胸に顔を埋められた。
頬の次は胸ですか。心臓の異状音が聞こえるなら大至急どいて下さい姫君。
でないと……
615双剣:2006/01/14(土) 19:52:40 ID:OFjp9xXj



ぷつん。

「……っ、翠星石!」

がば、と。
今度こそ襲い掛か……

「――――?」
「すぅ……」

寝ていた。甘えられればそれで充分だったらしい。

「……………………」

幸か不幸か、その幸せそうな無邪気な寝顔を見て貪れるほどジュンはケダモノではなかった。
何にせよ、互いに貞操は守られた。
お預け食らってほっとしていいのか残念がればいいのかわからないジュンであった。




流石に部屋にいるのは神経が保たない。あのまま寝るのは論外だ。
というわけで部屋を出る。

「さて……」

いつの間に寝てしまっていたのか気になったが、
ゆうべは徹夜で見張っていたのだからいつの間にか眠ってしまっていても無理はない。
なので、眠る前の状況を整理する。
翠星石の人間化について原因を考えた末に、例の手紙を入れた引き出しに手がかりとなる痕跡がないかどうかを調べたら
なくなっていると思い込んでいた手紙はまだそこにあった。
手がかりを期待していたわけではない。
いや、そりゃああった方が都合がいいが、ダメ元はダメ元だった。
だというのに。手がかりがなかったどころか前提がひっくり返ってしまった。
616双剣:2006/01/14(土) 19:53:39 ID:OFjp9xXj
例の手紙にチェックをつけて引き出しに入れ、翌朝翠星石は人間へと変化した。
他に何かしていたわけでもなし、この珍現象は手紙の手順に従ったゆえのものだと判断するのは当然だ。
……が。
手順に従ってそうなったのなら、手紙は机の中から消え去っていなければならないはずなのである。
にもかかわらず手紙はまだ残っていた。
考えられる可能性は二つ。
一つは、手紙と人間化はまったく関係がなかった、あるいは手紙は人間化の犯人を隠すためのフェイクだったということ。
もう一つは、手紙が引き起こす効果はまだ完遂されていないということ。
前者の場合、これはこれで難儀なことではあるが、よくよく考えてみれば元々手がかりもなかったので事態はさして大差ない。
だが後者の場合―――

―――と、ここまで考えたところで階段を降りきった。リビングから声が聞こえる。


「ああ〜〜♪ ジュンくんたち今頃きっと
            『ピ――――――』で
                   『ピピ――――――』で
                          『ピピルピルピルピピルピ――――――』な甘美なひと時を……」


……さて。性的衝動も綺麗なまでに破壊衝動に切り替わってくれたことだし。
状況解決の究明の前に、この某宇宙人受け入れ校教師級色ボケのりの糾明といくことにしよう。




ところで、ジュンの部屋にてようやく真っ白状態から回復した真紅は……

「……ぅ、ぅぅ…………ひっく……ぇぐ、」
「し、しんくー? 泣いちゃめーなの! どうしたのー?」

回復直後にジュンのベッドで幸せそうに眠りこける翠星石の姿を直視するハメになり、
大いなる誤解を胸に――まあ事実を説明されても同じことだろうが――様子を見に来た雛苺に心配されながらシクシクと泣いていた。


to be continued...
617双剣:2006/01/14(土) 19:54:32 ID:OFjp9xXj
あとがき。
最近真紅いじめにときめきを感じつつある双剣です。
ローゼンゲーム化はいいとして、タイトーなところが非常に不安なのはオレだけデスカ。
ところでYahoo!で「ローゼンメイデンのSS」で検索したら「GIRLSブラボー」が一つ目か二つ目に出てくるのは何故だ?
618名無しさん@ピンキー:2006/01/14(土) 20:35:56 ID:k1IUhkTx
GJ!
頬擦りする翠に萌え死にそうです。
619名無しさん@ピンキー:2006/01/14(土) 20:45:59 ID:PDgf9D9i
真紅様(´・ω・`)カワイソス
620名無しさん@ピンキー:2006/01/14(土) 20:49:58 ID:lPwBd46h
最近真紅がカワイソスなやつばっかり、真紅好きとしては誰かJUM真紅でラブラブみたいなやつ書いてくれないかと期待してる
621Chelsea ◆WWCE.UGgAk :2006/01/14(土) 21:08:15 ID:KbbZEpwi
双剣さん、お疲れ様〜。
真紅大好きな私としては最後は少しかわいそうな気がしましたが、翠星石が萌えたので良かったです。
またお待ちしています。
622名無しさん@ピンキー:2006/01/14(土) 21:12:20 ID:c3W2X9zW
最高!萌え!!
623名無しさん@ピンキー:2006/01/14(土) 21:32:07 ID:D+MjXX06
翠好きには見逃せないな………
624名無しさん@ピンキー:2006/01/14(土) 21:53:54 ID:W3ga/NBp
人間化の破壊力はすげぇ・・・・甘える翠の子カワイス
625晒し首 ◆GJolKKvjNA :2006/01/14(土) 23:59:05 ID:ipS6v7bV
たくさん感想ありがとうございました。脳内妄想で感想がいただけるのは嬉しい、楽しいの一言に尽きます。

>>592
次に書くものとして第一候補にあがっているもの、一葉×蒼という最高に需要の少ない物です。
しかもどう考えてもエロ描写を出す必然性が無い上に、脳内補完が大半になってしまいそうなので、
脳内妄想はしても、ここに出すかどうかは微妙です。
でもそれよりも時間が無くて…とりあえず一月いっぱいは書けなさそうです…

ヘタレですんません…



626名無しさん@ピンキー:2006/01/15(日) 00:28:21 ID:rtCynbt8
いや、何を言ってるんだむしろ大期待だ!百合や少年には出せない大人のエロス、葛藤と駆け引きを見せてくれ!!
627第二話32 ◆823J6XQFHo :2006/01/15(日) 01:15:19 ID:3gDYkANA
>>625

あんた何言ってるんだ!
オレが書いた蒼×ジジイよりもよっぽど良さそうだぞ!
628名無しさん@ピンキー:2006/01/15(日) 01:41:30 ID:rtCynbt8
え、蒼い子がジジイ攻めるのか、あんたが描いた奴
629Chelsea ◆WWCE.UGgAk :2006/01/15(日) 02:03:50 ID:XaTyb35Q
後でもう一度晒し首さんのを読んでみました。
晒し首さんのを読んでいると、文章に引き込まれました。
ラストのシーンは何か感動物の映画を見た後の感じがしました。
褒めすぎかもしれませんがいい物を見せてもらってありがとうございました。
今回私がSSを書いてても感じたんですがとてもエネルギーがいりました。
まぁ無理しないで、また書きに来てください。
630前スレ946:2006/01/15(日) 04:29:09 ID:XRasvkSD
>>588のつづきです。
 くちゃり。真紅の小さな舌が、ジュンの歯茎を舐め、舌を吸い上げる。その、ぞろりとした感覚に思わず声を上げてしまう。
「ひはっ!!」
「あら、こんなところも感じるのかしら?全く、いやらしい身体ね」
「くうっ!」

 後頭部を、風呂のへりに固定する真紅の手。それを何とかしようとジュンは苦し紛れの手を伸ばすが、真紅にはするり、するりと巧みにかわされてしまう。
「離せ、離せ真紅っ!!」
「そんなに離して欲しいの?仕方ないわね」
 その瞬間、後ろ髪を掴んでいた小さい手が、ジュンの頭を湯船の中に叩き込む。
 またも呼吸困難になり、懸命に水上に顔を出すジュン。

 さすがに真紅の手は離れたようだが、不用意に吸い込んだ酸素が、さっき飲み込んだ大量の湯を、更に逆流させる。
「ごほっ!ごほっ!ごほっ!!ごほっ!!ごほっ!!・・・・・」

 数分間に渡る咳き込みが、彼の呼吸を正常に戻した時、もはやジュンには、真紅に逆らえる体力的余裕は無かった。
「・・・・・・・・はぁっ、はぁっ、はぁっ、はぁっ、はぁっ・・・・・」

 ごぽっ、ごぼごぼ・・・・・・。
 さっき暴れた弾みで、湯船の栓が外れたようだ。お湯がどんどん排水されていく。

「ジュン」
 ふと眼前を見ると、いつの間に入ってきたのか、真紅が湯船の中にいる。
 もう、お湯は、彼女の胸元くらいまでしか無かった。
631前スレ946:2006/01/15(日) 04:35:50 ID:XRasvkSD
「・・・・・・・真紅」
「ジュン、今から私が訊く事に正直に答えなさい。いいわね?」
「・・・・・・・うん」
 真紅は、湯船の栓をきゅっ、とはめ込む。真紅の腰の高さで排水は止まった。
「あなた、のりや巴とは、いつから関係を結んでいるの?」
「こないだぐらい・・・・・・・・・かな・・・・・・」

 もう、ジュンは真紅に逆らおうとは思わなかった。体力と一緒に、気力まで、根こそぎ奪われてしまったようだ。玄関口で、真紅をあしらった彼が、まるで別人のように、素直に『自白』を始めていた。
 いや、もはや彼自身、その告白に違和感すら抱いていない。もともと、紅茶の準備やら、移動の際のだっこやら、文句は言っても、真紅に従う事に、彼はさほど抵抗を持っていなかったからだ。

「それは、向こうから?それともあなたから、そう仕組んだの?」
「それは・・・・・・・・!!」

 その瞬間に、彼の脳裡に、両腕を縛られ泣き叫ぶ自分に、嘲笑いながら絡みつく姉と巴の姿が、フラッシュバックのように映し出された。
 屈辱に耳まで顔を真っ赤にして、俯くジュン。
「・・・・・・・・そう、やっぱりそうなのね。いくらあなたが愚かでも、実の姉に手を出すほどムチャクチャな人間のはずが無いものね」
「・・・・・・・・・・・・・・・」
「では、翠星石と蒼星石はどうなの?」
「・・・・・夢の中で・・・・・姉ちゃんと柏葉に・・・・されてるところを見られて・・・」
「やっぱり・・・・・・・そんな事だと思ったわ」
632前スレ946:2006/01/15(日) 04:41:03 ID:XRasvkSD
「・・・・・・思った?あいつから直に聞いたんじゃないのか?」
「大体予想はついてたわ、それで充分よ。あの四日間の失踪も、多分あの子の仕業なんでしょう?」
「・・・・・・・・・怒るなよ、真紅」

 その一言を聞いた瞬間、真紅の顔が、更に怒りで歪んだ。
「何故!?もともと、あなたと最初に契約を結んだのも、それに、あの子の面倒を見てきたのも、全部全部この私!この真紅なのよ!!飼い犬に手を噛まれるっていうのは、まさにこのことなのだわ!!」
「あいつは犬じゃない」
「ジュン!何で翠星石をかばうの!?」
「嬉しかったんだ」
「・・・・・・・・・・・・何ですって?」
「・・・・・・・こんな僕でも、好きだって言ってくれる奴がいる・・・・それが、それが、すごく嬉しかったんだよ・・・・・。姉ちゃんも、柏葉も、翠星石も蒼星石も、みんなみんな、僕の事を好きだって言ってくれる。だから・・・・・」

 真紅は絶句した。
 確かに、この、自分の契約者は、自身の中に鬱屈したものを持っているのは承知していた。そういう感情を持った者は、自分に向けられた感情を無視出来ない。
 だが、その発露が、ああいう、一般的常識から見ても充分変態的な行為を伴うものであっても、彼はそれを単純に嬉しいと言うのだろうか?

 彼女は、鏡を通してリアルタイムで、今日の柏葉家の出来事を見ている。だから、蒼星石の涙も葛藤も充分理解できる。
 しかし、あの時の蒼星石や、のりの言葉を信用しているわけではなかった。

・・・・・・・違うの?そうじゃないと言うの?
633前スレ946:2006/01/15(日) 04:44:32 ID:XRasvkSD
「だったら・・・・・ジュン・・・・・本当だと言うの・・・・・・?あなたは、苛められて喜ぶような・・・・・・本当に、そんな性癖の持ち主だと言うの!?」
「・・・・・・・・・・・・・軽蔑しても、いいんだぜ」
「・・・・・・・・・・・・・・・」

 もうジュンは目を逸らしてはいなかった。多少の恥じらいはあっても、真正面から真紅を見ていた。
 やぶれかぶれに開き直った眼ではない。
 ためらいも、後ろめたさも無い、他者に対する思いやりさえ含んだ、その眼。

 かつての彼であれば、そんな眼はしなかった。出来なかった、と言ってもいい。いつの間にそんな眼が出来るようになったのだろう?
 この少年の事は、誰よりも自分が見ていたはずなのに、自分以外の何者かによって、確実に、彼は変わってしまった。
 そう思った瞬間に、真紅の中に、言い様の無い悲しみが溢れ出した。

「あなたは!あなたは!あなたは私の下僕なのよ!!なのに、なのにどうして!?」
「真紅・・・・・・・・・・」
「私だけじゃ足りないの!?私だけの下僕じゃ、物足りないって言うの!?私が!」
「・・・・・・・・・・・・・・・」
「私が・・・・・・・・こんなに、あなたを愛していても・・・・・・それだけじゃ・・・・・不足だって・・・・・・・・・そう言うの・・・・・!?」

 ぽろぽろ涙を流しながら、真紅は崩れ落ちる。思わずその肩を抱こうとするジュン。
「いや!いやよ!触らないで!不潔よ!不潔なのだわ!!」
「真紅!!」
 その瞬間、ジュンは逃げようとする真紅を捕まえ、無理やり唇を奪っていた。
634名無しさん@ピンキー:2006/01/15(日) 09:55:20 ID:ue8phsZg
ここで王道ですか!
イイヨイイヨ-
635名無しさん@ピンキー:2006/01/15(日) 13:00:24 ID:JIb6AN3v
(´・ω・`)メガネ・・・紅い子・・・
636名無しさん@ピンキー:2006/01/15(日) 13:04:14 ID:tioRehcF
シリアスな展開もいいですね
引き込まれました
637名無しさん@ピンキー:2006/01/15(日) 15:02:27 ID:rtCynbt8
保管所の更新大丈夫なのだろうか
638明日も発情期、明後日も。 ◆823J6XQFHo :2006/01/15(日) 15:05:24 ID:3gDYkANA

 午後、真紅はJUMの部屋に来ていた。
 アフタヌーンティーの時間も終り、翠星石と雛苺は昼寝している。
 昼間セクロスしたり大泣きしたりと疲れた後だから、ぐっすり眠っているだろう。
 金糸雀も蒼星石も、自分のミーディアムの元へ帰った。
 やるなら今……勿論、面と向かってJUMと話す。
 手淫を見てしまって以来、この三日間ロクに話していないのだから。
 どうにかして今迄の二人の関係を取り戻すのだ……。
「JUM……いるかしら?」
 真紅は勤めて冷静に、真紅専用台を使ってドアを開けた。

「……あら?」
 入ってはみたものの、JUMの姿は無く、PCの電源も消えている。
「いないのね、JUM」
 ならば、と真紅は足早に部屋を去り、廊下を走る。
 会って話すなら早い方がいい。
 いつ雛苺や翠星石が起きたり、他のドールが来たりするか判らないからだ。
 だが、階段を駆け下りたところでその足は止まる。
 廊下で人の声がしていた。
 誰かと話す声……片方は間違い無くJUMの声だ。
 一緒に聞こえるのは呻き声。
 それに、小さくて内容は判らないが、怒号交じりの声が聞こえる。
 何やら尋常な雰囲気ではない。

(まさか……水銀燈か薔薇水晶が!?)

 物陰に身を潜め、そっと声のした方を窺う。
 視線の先には、受話器を持つ影。
(JUM……? 一体何を!?)

「フフフ……時計屋の爺さん、カズキは貰ったぞ」
639明日も発情期、明後日も。 ◆823J6XQFHo :2006/01/15(日) 15:06:32 ID:3gDYkANA
(爺さん!? カズ……!)

『な、なな、か、カズキをどうしたんじゃ!? 一樹ィ!?』
 受話器の向こうでジジイが叫ぶ。
「ハハ……今声を聞かせてやる」
「やめてよJUM君! あっ……やだ……んっ……!」
「ちょっと耳たぶ噛んだだけなのに、カズキ君は感じ易いんだな」
『感じ……感じって、か、カズキお前何を……?』

(……蒼星石! 家に帰ったんじゃなかったの!!?)

 物陰で青褪める真紅。
 姿こそ見えないが……直ぐ其処で、JUMが蒼星石といる。
 電話の向こうはジジイ――柴崎元治!

「さあ、ズボンとズロースを脱いでみようか」
「ええっ!? でも……」
「脱がなきゃ続き出来ないだろ? それとも耳と胸だけで良いか?」
「え……? あ、うん……脱ぐから」
『カズキィ〜ッッ!!!???』

 衣擦れの音がすると、ジジイが悲しげに喚く。
 JUMはそんなことを少しも意に介さず、指を露になった蒼星石の股と胸へ。
「きゃあ! や、やっぱり止めよう!? 恥ずかしいよ!」
「ふーん。嫌なのかよ、濡れてるクセに」
「だって! それはJUM君が……!」
『JUMが何だと言うんだ!? カズキ!!?』
(JUMが何だと言うの!? 蒼星石!??)
640明日も発情期、明後日も。 ◆823J6XQFHo :2006/01/15(日) 15:08:03 ID:3gDYkANA
「良いってコトだろ?」
「うぁッ! そ、そんな処! ああぁぁぁぁッッ!!!」
「これでも止めて欲しい?」
「やぁッ! 止めな…いで…して」
 JUMの指がクリトリスを抓り上げると、蒼星石は身を捩じらせて悲鳴を上げた。
 但し、初めての性への歓喜の悲鳴だ。
 叫びこそすれど緩む口元と、潤んだ瞳からは、恐怖や嫌悪など微塵も感じられない。
 寧ろ、これから享ける責めへの期待感に満ちている。
 JUMはそれを敏感に察知したかのように
「そうか。止めないで、如何して欲しい?」
 と訊ねて、耳の中にフッと息を吹きかけた。
「ちゃんと言わないとしてやらないぞ」
「え? そ、そろそろ入れて欲しいな……」
「はぁ? 聞こえんなぁ!?」
 JUMの白々しい言葉に、蒼星石は酷く困惑する。
 はしたないことを言わせたいのだ。受話器の先のジジイに聞こえるように。
 蒼星石は腹を決めるしかない。
「……JUM君のおちんちんが欲しいです、入れて下さい」
「それで、具体的には如何して欲しいんだ?」
「僕のアソコに入れて、突き上げたり擦りつけたりして僕を滅茶苦茶にして欲しい……」
『な!? か、カズキ何を! カズキィ――ッ!?』
「ジジイ〜女の心変わりは恐ろしいのお!」
『ぐおぉおぉおぉおぉおぉおぉおぉぉぉ……!!!』

 ガッハハと笑い、蒼星石の太股を抱いて持ち上げると、クレヴァスに亀頭を擦り付けた。
 先端が秘裂に割り込んだところで腕の力を緩め、自重で食い込ませていく。

『カァズキイィィィ――――――――ッッッ!!!!!』
641明日も発情期、明後日も。 ◆823J6XQFHo :2006/01/15(日) 15:10:24 ID:3gDYkANA
 ジジイの絶叫虚しく、蒼星石はJUMをズブズブと飲み込んでいく。

「うぅ、くぅ……うわぁ……」
「凄いなあ、お前のドロドロが締め付けてくる」
「え!? 僕そんな」
「凄い締め付け、翠星石とどっちがキツイかな?」
「翠星石の名前なんて出さないでよっ……はうぁッ!」
『カズキ! 如何なっとるんじゃ!? カズキはぁ!?』

「別に。ただ僕が一樹君のお初を頂いてるだけだよ」

 ジジイの怒りをサラリと増加させるJUM。
『何!? 如何なんじゃカズキは!? 具体的に!!?』
 その問いかけに直接は答えず、代わりに受話器を蒼星石の口元に持っていく。
「お願いします…うぁッ。マスタあぁ、ぅん! 電話、切ってぇ!」
『如何なっとるんじゃ!? カズキ! どんなだ!? どんな感じなんじゃあ!!?』
「あぅ……マスター?」
『カズキッ!!』 カチャカチャ。
 蒼星石は電話を切るよう懇願するも、ジジイは声を荒げるばかりだ。
 しかも、何故か向こうからはカチャカチャ音がしている。

(どういうSituationなの!? これは!!??)

 混乱する真紅。
 だが場の混沌は加速を極め、遂に予期せぬ登場者を迎える。


『あなた!? そんな格好で何をやっているんですか!!!』
642第二話32 ◆823J6XQFHo :2006/01/15(日) 15:11:58 ID:3gDYkANA
>>599の続きです

妄想が大爆発してしまったので… orz
643名無しさん@ピンキー:2006/01/15(日) 15:43:36 ID:qqRZf4vP
かずきぃぃぃぃぃッー!!!!
644名無しさん@ピンキー:2006/01/15(日) 15:50:38 ID:rtCynbt8
イイ!ジジイの反応ワロス。そして蒼い子の反応にハァハァ。JUMの鬼畜にGJ
645名無しさん@ピンキー:2006/01/15(日) 15:53:56 ID:CASHG3Rg
ジュンのキャラが壊れすぎな気がします。
646名無しさん@ピンキー:2006/01/15(日) 15:54:37 ID:1T9ANyHj
>>642
かずきぃぃ…って蒼編はそうきたのか…蒼はやっぱりJUMに従順に奉仕するよりも、無理やりのほうが…
俺的には良いからGJ!!

それにしてもじじぃ……次が凄く色々な意味で気になるよ…

647名無しさん@ピンキー:2006/01/15(日) 15:58:53 ID:rtCynbt8
いや、階段の時のジュンのスタンスに似たようなものを感じたからな、一概に壊れてるとはいえないぜ?
「ぐははは、人間様を舐めんなよ」とか言ってたし
648名無しさん@ピンキー:2006/01/15(日) 16:18:59 ID:4xkEBw99
>>『何!? 如何なんじゃカズキは!? 具体的に!!?』
ジジイお前も男だなwなんかジジイが好きになりそうだw

>>『あなた!? そんな格好で何をやっているんですか!!!』
しかも、これ、マツ?w
649名無しさん@ピンキー:2006/01/15(日) 16:26:28 ID:bD9mD5YO
神が・・・神が光臨なさった・・・w
650名無しさん@ピンキー:2006/01/15(日) 16:52:35 ID:tDw4C44X
神職人キタコレwwwドM路線まっしぐらだったJUMも、ようやくドSに・゚・(つД`)・゚・.
651名無しさん@ピンキー:2006/01/15(日) 18:21:43 ID:38NjCjNL
バロスwwww
652名無しさん@ピンキー:2006/01/15(日) 18:25:30 ID:AZVyEoMV
>>「ジジイ〜女の心変わりは恐ろしいのお!」
バロスwwwwwwww
653名無しさん@ピンキー :2006/01/15(日) 20:16:28 ID:qWvtTNle
ネ申ktkr
ワロタwwwwwwwww
654明日も発情期、明後日も。 ◆823J6XQFHo :2006/01/15(日) 21:34:42 ID:3gDYkANA
>>641

『マツ!?』
「ババア!?」
「おばあさん!!?」
(ミーディアムの嫁!?)

『ズボンなんて下ろして、みっとも無い!』
『あ、あの……いや、これは』
『電話の相手は誰!? 何処の女なの!?』
『あ、いや違うんじゃ! これはカズキが……』
『一樹……まさか!?』

 受話器の向こうで、揉み合う音がした。

『ちが……これは、その!』
『何が違うんです! 私がありながら、あんな人形なんかとッ!!』
『カズキが……カズキが、あのJUMと言う奴に手篭めに!!』
『だから如何したって言うのッッ!!!』
『助けるんじゃあ! カズキッ! カズキが汚される!!!』
『馬鹿言わないでッッ!!! 下半身を丸出しにして、よくもそんな嘘が!!!』

 ……ジジイは、電話越しの蒼星石の嬌声でオナニーしている現場をマツに押さえられていた。
 意外と、息子代わりの愛する人形をJUMに寝取られたのが快感なのかもしれない。
 その証拠に……

『くそう! 今どうなっとるんじゃ!!? どんな風になっとるんじゃあ!!!』
655明日も発情期、明後日も。 ◆823J6XQFHo :2006/01/15(日) 21:35:48 ID:3gDYkANA
「緊縛プレイ(アニメ第一期参照)好きな上に寝取られマニアか……レベルの高い爺さんだ」
「ああ、如何しよう……もう終りだよ……酷いやJUM君!」

 芝崎家の複雑なお家事情に、満足げに頷いて呟くJUM。
 対照的に、蒼星石は涙を流して彼を責める。
 だが、そんなことはお構い無しに、JUMはピンと張った乳首や核を弄り続けていた。
 無論腰も使い、ドロドロの繋ぎ目で暴れるのも忘れていない。
 鬼畜である、外道である。
 それも皆、真紅に自慰を見られてしまった為。
 見られて放心している状態で、雛苺を抱いてしまった為。
 まあ、それは翠星石や蒼星石とのセクロスには全然関係無いのだが……。
「良いじゃないか、婆さん寝てばっかりで全然ハッスルしてなかったろうし」
「ハッスル…ッてぇ!!! こ、れはぁッ! 修羅場…あッ!! だよぉ!」
「うん、そう言われてみればそうだと思う。僕も明日は我が身だし」
「そうだよぉ…おぉッ!!! こんな所、他の皆に知れたらぁあああ!!!」
「う〜ん。姉ちゃんは良いとして、真紅達が煩そうだな、ヤバイかも」
「地獄だよ……JUM君」
「なら地獄に落ちる前に天国に逝ってやる!」

(……とんでも無いことになってるのだわ)
(……とんでも無いことになってるのかしら)
(金糸雀!? いつから其処に!!?)
(忘れ物取りに来たら凄い現場で、出るに出れなかったのかしら)

 と、場の全てが混沌に支配される中、更なる展開が幕を開ける。

『蒼星石ちゃん、いるわね』
656明日も発情期、明後日も。 ◆823J6XQFHo :2006/01/15(日) 21:36:50 ID:3gDYkANA
 ババアが受話器を取った!
 交わる二人の耳に聞こえてくるのは薄曇った女性の声。
『私は、あなたがそんな女狐だとは思ってもみなかったわ』
 冷厳な中にも、凄絶な怒りと嫉妬、憎悪、狂喜が感じられる声だ。
「ち、違うんですおばあさん! 僕は」
『私はあなたのお婆さんじゃ無いわ』
「僕はJUM君と、その……誓っておじいさんとは何も」
『当たり前でしょう!!? 何を、勃たないジジィと呪い人形がすると言うの!?』
「ひッ!?」
 ババア――柴崎マツの迫力に気圧される蒼星石。
 あの水銀燈や薔薇水晶をも怖れぬ庭師、第四ドールも女の情念には勝てなかった。
 瞬時に青褪める蒼星石。
 追い討ちを掛けるが如く、ババアは捲くし立てる。

『私が寝たきりの間主人をどうも有難う。でももう良いわ、あなたは必要ないから。
 本当にもう必要無いの、翠星石ちゃんと一緒にJUM君とやらの所で暮らしてね?
 顔も見せないで頂戴汚らわしいから。良い? 二度と来たら駄目よ? その時は殺すわ。
 あなた達との暮らしも楽しかったけどね、所詮は人形よね? しかも呪いの人形。
 気色悪いわ。本当気持ち悪いの。主人がそれに欲情してたなんて恥ずかしいわ。
 でもまあ良いわこれでさよならだものね。さようなら蒼星石ちゃんさようなら。
 これで毎日JUM君の上に乗れるわね。それとも、もう上に乗ってるのかしら。
 そっちの男は若くて良いわね。淫乱双子同士翠星石ちゃんとも仲良くやるのよ? じゃあ!』

『か!? カズ…qあwせdrftgyふじこlp』
 ガチャン! と音がして電話が切れる。
「お、おば…おば……おじ、お…マス」
「うはwwwちょwwババアwwwww」
657明日も発情期、明後日も。 ◆823J6XQFHo :2006/01/15(日) 21:38:39 ID:3gDYkANA
 電話は、蒼星石への事実上の断絶宣告で幕を閉じた。
 JUMは大物を釣り上げてしまった驚きと感動に、暫し言葉を失っている。
 本来、ちょっと興奮度を高めるために行った悪意ある悪戯だったのだが。
 まさか是程、ジジイのヒートアップと修羅場は想定外だったのだ。
「ん……? おい、蒼星石――?」

 蒼星石はJUMの顔を見上げて黙っていた。
 頬に涙の跡を残し、口から涎を垂らしているもの、無邪気に見つめているのだ。
 JUMが覗き込むと、ニッコリ満面の笑みを浮かべて笑う。
 いつもの蒼星石とは違う態度。
「ねえJUM君?」
「あ、何だよ?」
「続きはしないのかい?」
「え…あ、そっか」
 しかも先程と打って変わって、行為に戸惑いがちであったのが、
「早くしよう? 僕、まだイッてないんだから」
 と、積極的に求めてくる。
「さあ早く、焦らさないで欲しいな」
「解ってるって、そう急ぐなよ」
「翠星石が君ともう寝てると言うことが……酷くジェラシーなんだよ」
「ああそうか……あいつは誘惑してきたからなあ」
 JUMは態度の急変に訝りながらも、愛撫を開始する。
 甘い息が漏れた。

「うん、気持ち良いよJUM君……フフ、すぐにイッちゃいそう……。
 でもこうして愛を交わしても、僕はドールだから子供は産めない。
 産めタら良いノニね……子ドモの名前は一樹かずきカズキカズキ…………」
658明日も発情期、明後日も。 ◆823J6XQFHo :2006/01/15(日) 21:39:54 ID:3gDYkANA
(ぐぅわぁあ! くる、くるぐる、なのだわ!)
(狂ったのかしらァァァァ――――――――――ッッッ!!!!!)バタア

 ガクガクと痙攣する真紅。
 金糸雀は泡を吹いて倒れてしまった。

「はは……蒼星石は夢見心地か? 壊れる位気持ち良いい…とか」
「ウフヒアハハハハ…カズキ、カズキ、カズキJUMクンJUMクン…セクロスセクロス……」

(て、撤収! 作戦は明日か明後日に延期よ!!)

 此処は逃げるが勝ち。
 部屋に戻って夕飯まで鞄の中で寝ているのだ。
 真紅は金糸雀の首根っこを引っ掴み、震える足で階段を登る。

「フフ…JUMクントノSEXハ楽シイネ…」

 蒼星石の笑い声を背中に受けて……。
659第二話32 ◆823J6XQFHo :2006/01/15(日) 21:41:37 ID:3gDYkANA
>>654-658

;y=ー( ゚д゚)・∵. ターン!

ごめんとか、謝るとか、そんな問題じゃないす。
660名無しさん@ピンキー:2006/01/15(日) 21:43:16 ID:CASHG3Rg
蒼が…蒼が壊れたよー!(;゜Д°)
661名無しさん@ピンキー:2006/01/15(日) 21:50:33 ID:14CoIXcv
蒼がジャンクになっちゃったー!(;゜Д°)

ってかマツテラコワス。今頃二人もばんばんしてるのだろうか…?
誰か元治×マツを書くツワモノはイネガー?
662名無しさん@ピンキー:2006/01/15(日) 21:50:50 ID:qWvtTNle
蒼蛾物故割れた・・・・・・
663名無しさん@ピンキー:2006/01/15(日) 21:57:17 ID:i2uPJgP3
バカwwwww
664名無しさん@ピンキー:2006/01/15(日) 22:06:14 ID:rtCynbt8
物故割れた蒼い子もイイ(逝
665名無しさん@ピンキー:2006/01/15(日) 22:42:44 ID:2iwJ5ou3
超エキセントリックwwww
666名無しさん@ピンキー:2006/01/15(日) 22:51:41 ID:qqRZf4vP
のうみそをすいとられた!!
667名無しさん@ピンキー:2006/01/15(日) 23:04:40 ID:9OWD1hAs
スゲェ、これが壊れという奴か!
ローゼンでは初めて見たぜ。まさかこれで終わったりしないよな?
668名無しさん@ピンキー:2006/01/15(日) 23:06:35 ID:4xkEBw99
素晴らしいwww
669名無しさん@ピンキー:2006/01/16(月) 00:10:22 ID:GRq9qMub
テラワロスwwww

これ以上何を言えと?
670Chelsea ◆WWCE.UGgAk :2006/01/16(月) 00:46:02 ID:0N2vBmLW
続々と作品が・・・。
こうしちゃおれん、私も次の作品に取り掛からなければ・・・。
671水狐:2006/01/16(月) 04:12:57 ID:4IXQLXio
ある日の桜田家。お昼すぎのジュンの部屋にはジュンとブロンドのローゼンメイデン真紅、ほかはリビングでお昼寝中。

「なぁ」
「何?」
「なんだかおかしくないか?」
「何が?」
「いや、おまえが」
「あらどうして?」
「なんで僕の膝の上で本読んでるんだよ」
「心地いいんだもの」
「あのなぁ・・・僕の意志は無視か?」
「下僕が主人の行動をとやかく言う権利などないのだわ」
(ムカッ)
「あら何かいいたげね?でも無駄よ。おとなしくしてなさい」
(こいつ・・・)

ジュンは手をそっと真紅の脇の下に滑りこませた。

「・・・・・・・。!!ちょ、ちょっとジュン!な、何をしてるの!?ひゃ!」

案の定、くすぐり作戦だ。
「何って、呪い人形でも脇の下は弱いのかなって思ってくすぐってるんだよ」
「ちょ、ちょっとやめ・・・ジュン!!い、いや!ほ、本当に、やめて!あ、あはははは!!」
「お?やっぱり弱いのか。となると真紅の弱点は猫と暗やみと孤独とラプラスの魔と水銀燈と、そして脇の下だな!」
「や、やめ、本当に、あはは!だから、いい加減に、うぅ!」
「あやまるまでやめないからな〜!この呪い人形〜!」
「あははは!だ、誰があなたみたいな、げ、下僕なんかに!!ぅはははは!」
(カッチーン)

ジュンの指がさらに激しさをます。

「この!覚悟しろー!」
「!?そ、そこは!!本当に、だめなのだわ!!やめてジュン!!」
「ここが一番弱いんだな!それー!」

つん

「あれ?」
「はあああぁぁぁぅぅぅぅ!!!!」

ドバ!

「・・・」

左膝に暖かいぬめりを感じる。それにこの匂い。

「お、おい真紅?」

かるい悪ふざけのつもりだったのだが肩で息をする真紅にジュンは少し引け目を感じた。

「だから・・・やめてっていったのに・・・・」
672名無しさん@ピンキー:2006/01/16(月) 05:50:56 ID:+LTFjS2d
真紅ちゃんドウシタ!!?
673Chelsea ◆WWCE.UGgAk :2006/01/16(月) 06:23:45 ID:0N2vBmLW
いつもの朝がやってきた・・・。
カーテンから差し込む光が眩しい。
何てすがすがしい朝なんだろう・・・
さて、おもむろに布団から出・・・
バコッ
ジュン「痛ってぇ〜何だ?何だ?」
翠星石「起きるですぅ〜チビ人間〜」
ジュン「そんな乱暴な起こし方しやがって・・・あ〜あ〜頭にたんこぶが・・・まったく、たまぁ〜に起きたらこうだよ・・・で・・・真紅達は?」
翠星石「もうリビングに居るです!」
ジュン「ああそうか、んじゃあもう一眠り・・・」
翠星石「ダメです!さっさと起きるです!」
ジュン「何だよ、僕は引きこもってるんだぞ!時間には束縛されないし僕の自由だ!」
とジュンがいつもの翠星石とお決まりのケンカ口調で言う。
翠星石「チビ人間はずっとそのままのだらしのない体たらくでいいですか・・・?」
翠星石の様子が少し違う、いつもならますますケンカになる所が今日は違う、心配そうな、少し悲しそうな目で見てくる。
ジュンはちょっと変だなと思いつついつもの調子で翠星石に言い返す。
ジュン「お前に気にしてもらう必要なんてないよ、このチビ性悪人形、真紅ならまだ少しは可愛げがあるのに・・・」
翠星石「い、言ったですね〜、もうチビ人間の事なんか知らないですぅ〜、絶交です!」
そういって部屋を出て行く。
ジュンはどうせ後で戻ってくるだろうと思いつつパソコンの電源を入れた。床に涙の跡があるのを知らずに。

その日の午後
真紅「ちょっとジュン?翠星石が見当たらないのだけれど?」
ジュンはテレビゲームに熱中していて、余り真紅の話を聞こうとしない。
ジュン「どっか散歩でもしてるんじゃねぇの・・・、今良い所なんだよ、っ、そこだっ!」
真紅「じゃああの涙の跡は何て説明するつもり?」
ゲームを一時中断し、真紅の質問に答える。
ジュン「あれ?気付かなかったな」
真紅「翠星石は、貴方の事を考えて言ってくれているのよ?、口は悪いけど、本当はジュンの事が好きなのよ」
ジュンは照れを隠せない、何故なら翠星石とのケンカはうるさいとは思いつつ楽しみにしている自分が居たからだ。
ジュン「解った、探しに行って来る!
真紅「後ついでに紅茶も買ってきて頂戴」
そう言うと翠星石を探しにドアを出て行った。

新作第2弾です。
毎度お決まりのパターンっぽいな。また応援して下さい。
674名無しさん@ピンキー:2006/01/16(月) 12:39:19 ID:X4u8AMk8
キャラの台詞の前に名前は入れないほうがいいと思うんだ。
なんつーか無いほうがエロイです
675双剣:2006/01/16(月) 18:50:47 ID:F33+5bb/
うん、まあ、何だ。
>>◆823J6XQFHo
何考えてんだコノヤロウ(びっくりするほど誉め言葉)
そのセンスオレにもくれ……
676双剣:2006/01/16(月) 18:51:30 ID:F33+5bb/
あ、>>616の続きな


「ん〜ふっふ〜♪ ん〜ふっふ〜♪」
「なんか久しぶりに聞く気がするな……」

腕にかけるは買い物かご、首に下げるはがま口財布。
今時ベタだなと突っ込みたくなるような買い物スタイルなれど、
顔立ち整った美少女がするとどことなく様になっているのが不思議である。
しかもたいそうご機嫌と来た。これで微笑ましく思わない輩がいるならそれは単なる嫉妬の権化だろう。

「ほらほらジュン、早く行くですよ。買い物は戦場だとのりも言っていたです! 短期決戦必勝です!」
「そりゃバーゲンの時だろ。毎日毎日戦場なわけじゃ……いや、タイムサービスがあったか」

だがここに。『同年代の男子が同行している』というオプションがつくことで話は変わる。
見目麗しき美少女が男付。それだけで――たとえ恋仲でなくとも――世の男どもは嫉妬の悪魔に魂を売る。
端的に言うと。
同年代の男女が共に歩くという構図は、端から見て、『デート』とされるのが世の常なのである。



「は? 買い物?」

勝手に自分のベッドに翠星石を放り込んだ姉を糾弾するも、なんだかのらりくらりとかわされて、
いつの間にやらそんな話になっていた。

「そうなのよぅ。
 ほら、翠星石ちゃんもおっきくなっちゃったことだし、人目をはばかる必要もなくなったでしょう?
 だから、早いうちに街を歩く事に慣れてもらった方がいいじゃない?」
「む……」

言われてみれば正論ではある。
戸籍があるわけではないから働くとまでいくとなると難しいが、生きていく上で活動範囲というものは重要だ。
引き篭もっていた自分が言えた義理ではないかも知れないが、確かに家の外の世界を知るのは悪くない。
677双剣:2006/01/16(月) 18:52:22 ID:F33+5bb/
「けど昨日の今日……ていうか人間になったのはついさっきだろ?
 もう少し様子を見てからにした方がいいんじゃないのか?」
「そうでもないわよぅ?
 身体が変わったばかりで勝手がつかめてないみたいじゃない?
 ほらさっきここで転んでジュンくんに抱き……」
「いやわかった。いいからその先言うな」
「あ。そうよねそうよねジュンくんも男の子だものね!
 ああいうドジっ娘属性とかドッキリ☆ハプニングとかがあった方が……」
「言うなと言っとろーが!!」

とまあそんなこんなで、それから少しして目覚めた翠星石と共にちょっと早い夕飯の買い物に出かけることになったのである。
のりのテンションに圧倒されて渋々ながら―――という顔をしていたジュンだが、
面白そうだと顔を輝かせていた翠星石を見て。
お出かけ用のセーターとロングスカートを着た姿にくらっと来て。

「まあ買い物くらいなら大丈夫か」

とまんざらでもない顔に変わった。



しかしここに来てその顔が引きつることとなる。
誰もが完全にこのことを忘れていた。
いや、のりはあるいは計算していたのかも知れないが、とにかくジュンと翠星石は忘れていた。本人ですら忘れていた。
勘のいい読者は既にお分かりかも知れない。しかし、何気に忘れられているんじゃないかとも思える事実。
さて、それが何かと言うと……

「あうあうあうあうあうあうあうあうあう……………………」
「だああああああっっ!! くっつくなってばみっともないっっ!!」
「ですけどですけどですけどですけどぉぉぉぉ………………」

……翠星石は人見知りする性格だったということである。

678双剣:2006/01/16(月) 18:53:09 ID:F33+5bb/


二人の目的は買い物。では行き先は?
A.スーパー
B.市場
C.百貨店

答え:A……ただし、どれであろうと人いっぱい。
ここがどこかの片田舎ならそういうこともないのだろうが、あいにくジュンたちの住む街は住宅多き賑やかな街である。
まだ昼を少し過ぎたところではあるが、それでもちらほら買い物客というのはいる。
街の総人口が多いのならば、大概においてそのちらほら数も多くなる。

プルプルプルプルプルプルプルプルプルプルプル………

「あらまあ最近の若い子は大胆ねえ奥様?」
「いえいえあれは初々しいというのではなくて?」
「いいですわねえ。うちの娘もそろそろいい人見つけてもいい頃なのに」
「お、挙動不審だけどあの娘かわいくね?」
「隣のメガネにゃもったいねえな。それにしてもあんな娘この辺にいたっけ?」
「あら、何? 何?? 羞恥プレイ? そんなっ、こんな大衆の目の前でそんなイケナイこと……はぁンっ!」
「先生、頼むから黙っててください……ってああこら! メロンパンなら買い置きあるだろ!!」
「しかしこのメロンパンはただのメロンパンではないのだ。『うにめろんぱん』という大層レアな……」
「おぬしらの方がよっぽど目立つと思うんだがのー」


プルプルプルプルプルプルプルプルプルプルプルプルプルプルプルプルプルプルプルプル………………


そんな中、ジュンにしがみついて震える姿が視線を集めないわけがない。
それが好奇だったり微笑ましさから来るものだったりなんだか全然関係ない会話だったりと色々あったが、
どんな種類の視線であれ会話や物音であれ、人見知りの翠星石には同じ事である。
結果、余計に周囲から注目され、悪循環が成り立っていた。
しかも先述の通り美少女なものだから、ジュンに対していくらかの嫉妬と敵意が向けられている。

(さっさと買い物終わらせよう…………)

げっそりとしながらジュンは思った。
人間になったからわかる。
僕とこいつの共通項目ってきっと「ヒキコモリの素質」だったんだな、と。
679双剣:2006/01/16(月) 18:53:59 ID:F33+5bb/

と、そんな時だった。

がらがらがっしゃーんっっ!!

「ぴきゃーーーーーーっっ!!?」
「わ゙ーーーーーーーーっっ!!?」

客がカートを倒したのか、店員が商品を積み損ねたのか、とにかくどこかで何か色々と倒れたらしい。
プレッシャーの限界の境地にあった翠星石が弾けるには十分すぎる突発音だった。
この状況において唯一信頼出来るジュンに全力で飛びつき、当のジュンは瞬時に血が顔に昇った。

「もうやですぅ……帰るですぅ……帰りたいですぅ……えぐ、うぅ〜〜…………」

……流石に。
場も省みずマジ泣きするほど恐がる翠星石を怒鳴りつける気にはなれず。

「はあ……」

溜息一つ。
以前とは違った意味でまるで小動物だなと微笑すら浮かべ、ポンポンと後ろ頭を叩いてやった。

「ほら、もう少しの辛抱だからがんばれ。そうしたら今夜は姉ちゃんがダブル花丸ハンバーグ作ってくれるぞ」

なんだかんだで面倒見がいいのがジュンある。
微かに頷き再びジュンの服の裾を握って歩き出した翠星石は、
未だ嗚咽を漏らしていたが、身体の震えが先ほどまでより落ち着いたように見えた。

(気のせい気のせいこいつは恐がり口だけデカい臆病者……)

しかし。
それが何故であるかを考えると死ぬほど恥ずかしいので決して認めようとしないのもまたジュンであった。
どうせ本人に指摘したところで、ハンバーグのためだと言い張るに決まっているのだし、期待しない方がいい。

(いや、何も期待なんてしてないぞ。うん、決して)

……こういうところこそ共通項目だろうと思う方は果たして何人いるのやら。
680双剣:2006/01/16(月) 18:54:48 ID:F33+5bb/



とまあどうあっても普通な日常を過ごさせてくれない因果律のもと買い物を済ませ、あとはただ家に帰るだけ。
……と、思っていたのだが。
途中、客の多くない和菓子屋を選んで雛苺へのお土産に苺大福を購入し。
途中、屋台のタイヤキ屋に興味を示した翠星石に付き合い。
途中、執拗に翠星石を業界(どの業界か明記されないところあたり致命的だ)にスカウトしようとする男から逃げ惑い。
時が経つのは早いものでそろそろ夕方である。用法を微妙に間違えている気がしても気にするな。
学生が帰宅する時間帯である。
そんな時間帯に連れまわすとまた同じ事になるため、さっさと帰るに限るのである。
しかし二人の――主にジュンの――因果律は仕事熱心だった。

「……あ」

声を発したのは果たして誰だったか。
視線の先には影法師。影法師の先には細身の少女。竹刀袋を肩に掛け、彼女にしては目を見開いてこちらを見ていた。

「桜田、君……?」

柏葉巴の登場である。



一方その頃桜田家では―――

真紅の苦悩を察したのりが、『丁度いい本がある』と真紅に一冊の本を差し出した
『恋のABC』みたいな今時どうかと思うような本でも出てくるのかとその本に目をやると……


――――『ツンデレ大全』


………………………………………………………………。
完全に間違っているわけでもなさそうだが今までの話とまったく関係がない。そもそもマニュアルになるのかこれは?

「しばらく借りるわ」

だがしかし。
ツンデレが何であるか知らない真紅は『最近男の子の間でトップクラスに流行な女の子の性格の一つ』という
のりの言葉を鵜呑みにしていた。
知を愛すること、それ即ち哲学である。

to be continued...
681双剣:2006/01/16(月) 18:55:43 ID:F33+5bb/
あとがき。
こんばんは。電気屋に行ったら目当ての120分テープが売り切れててちょっぴり鬱な双剣です。
前回のあとがきを訂正することにした。
オレは真紅をいじめるのが好きなんじゃなくていじめられたりして弱気になる真紅が好きなんだ。>>583とか。
けど幸せになってほしいのもまた事実である。二律背反なんて知るか。
682前スレ946:2006/01/16(月) 19:25:48 ID:CKc71+3P
>>633の続きっす。

「やめなさ・・・・・・・・ああああっ・・・・・!!!」
(真紅・・・・・・!)

 最初は、ついばむようなキスのつもりだった。
 だが、真紅の喘ぐような息遣い、潤んだ瞳を見た瞬間に、ジュンの理性は蒸発した。
 その小さな口の中に舌を捻じ込み、唇の裏側、歯の裏側、頬の裏側、舌の裏側、ありとあらゆるところを舌で刺激し、唾液を送り込み、その唾液を、真紅の唾液ごと吸い取った。
 姉や巴相手に、彼が半ば強制的に習得させられた技術の一つ。
 無論、キスだけで終わらせる気は、毛頭ない。

 手のひらで、大きく真紅の乳房を揉みしだきながら、その指で苺色の小さな乳首を摘み上げる。
「ひうっっ!!」
 耳に息を送り込み、更に、うなじ、頬、顎、顔面のいたるところにキスを繰り返す。そして、ふたたび耳だ。軽く歯を立ててみる。
「はあぁぁっ・・・・・・・・・ジュ・・・・・・・ン・・・・・!!」
「・・・・・何だよ、いやらしい身体はお互い様じゃないか?」
 耳に直接そう語りかける、甘い毒のようなささやき。真紅はもう、神経がバラバラになりそうだった。
 それでも、黙って他者のなすがままになることは、ドールの誇りが許さない。
「・・・・・ちが・・・・・私は・・・・・・・くうぅぅっ!」

 真紅は、自分の身体の中心に、これまで感じた事のない、強烈な違和感を感じた。
 しかし、決してそれは苦痛ではなく、むしろ何か温かい、とても心地いいものがボディの中枢に、直に入り込んでくるような、そんな感覚だった。
「恥かしがる事はないよ。お前の身体は、とても温かく僕を迎えてくれてるじゃないか」
683前スレ946:2006/01/16(月) 19:28:44 ID:CKc71+3P
「ジュン・・・・・・・・・!!」
「真紅。とっても、綺麗だ」
 その言葉に嘘はなかった。

 彼女は美しかった。
 その黄金の髪は乱れ、その藍い瞳は潤み、その薔薇の花びらのような唇は、中途半端に開かれていても、その姿は、真紅本来が持つ美しさを、まるで損なうものではなかった。

 ジュンは、真紅の股間に侵入させた指を、そっと動かしてみる。
「・・・・・・・・・はああっ!!!」
 まるで、麻酔無しの激痛を堪えているかのような真紅のしぐさ。しかし、少年はもう知っている。彼女が耐えているのは痛みではない、という事を。
「・・・・・ジュン、ジュン・・・・・・もう、もう・・・・・やめ・・・・」
「やめない」
 そう宣告しながら、さらに指を動かす。ゆっくりと、優しく。
「はっ!ふっ!あっ!あっ!!あっ!!!」

 真紅は何も言えずに、ただ、悲鳴と痙攣にも似た反応を繰り返す。その眼と口からは、とめどなく涙と涎がこぼれ落ち、理性の仮面は剥ぎ取られていく。
 そして、それでもなお、真紅は美しかった。

 もう、我慢出来なかった。
 ジュンは、指を抜き取ると、彼女を湯船の壁に押し付け、その濡れた、温かな空間に、己のものを挿入する。
「ジュン!ジュン!ジュン!ジュン!!」
 真紅が何か叫んでいるようだったが、もう、気にもならなかった。彼はその狭い、小さなエリアに、それこそ脳が蕩けるほどのエクスタシーを感じていたからだ。
684前スレ946:2006/01/16(月) 19:34:25 ID:CKc71+3P
「のり!!のり!!早く!早く来て!!」
 風呂場から、真紅のただならぬ絶叫がする。
「なに!?どうしたの真紅ちゃん!!?」
「いいから早く!!ジュンが、ジュンが大変なの!!」

 翠星石と二人で、ハンバーグの生地をこねていたのりは、思わず風呂場に駆けつける。
 のりだけではない。ジュンの名を聞いた瞬間に、のりより早く翠星石は、キッチンから飛び出していた。
 その後を、半泣きになった雛苺が、とてとてと追いかける。
 そこで三人が見たものは、鼻血で湯舟を真っ赤に染め、その赤い湯に負けないほどに、赤くのぼせ上がったジュンが、目を回して倒れている姿だった。

「・・・・・・・・・何ですか真紅、チビ人間のこのざまは?」
「・・・・・・・・・真紅ちゃん?」
 のりと翠星石の眼が光る。その殺気は当然、全裸でずぶぬれの真紅に向けられている。
「あの・・・・・違うのよ・・・・・・突然その・・・・ジュンが倒れて・・・・・」

「ジュン、どうして寝てるの?お風呂場で?」
 雛苺が、空気を読めない発言をする。思わず顔を見合わせる、のりと翠星石。

「それはちょっと・・・・・・違うのよ。・・・・・あ、そうだ、ちょっと雛ちゃんは、冷蔵庫で卵の数を数えてきてくれないかなあ」
「えっ?でもジュンが・・・・・・・」
「大丈夫、ジュン君はお姉ちゃんたちに任せて。ね?これは、雛ちゃんにしか頼めない、大事な仕事なの。お願いよう」
「・・・・・・・・でも・・・・・ジュンが・・・・・・・・」
「W花丸ハンバーグ、食べたいでしょう?雛ちゃん・・・・・・!!」
「はっ、はいなのっ!!」

 常ならぬのりの殺気に怯えた雛苺は、そのまま風呂場を飛び出した。
685前スレ946:2006/01/16(月) 19:40:01 ID:CKc71+3P
「真紅・・・・・・・・ジュンに一体何をしたですか・・・・・・・!?」
「翠星石・・・・・・・」

 何をしたもクソも、風呂場の中の絵を見た瞬間に、一目瞭然なのだが、それでも訊かずにはおれない翠星石だった。
 彼女のオッドアイは怒りと嫉妬に燃え、真紅がその眼に、思わずたじろいでいる。
 先程までと、少なくともジュンが帰ってくるまでと、全く逆の姿だが、お互い、そのような事にユーモアを感じる余裕などない。

「翠星石ちゃん、待ちなさい」
 そう言って前に出てきたのは、のりだった。

「真紅ちゃん、ジュン君と、したのね・・・・・・?」
「のっ、のりっ!!」
「翠星石ちゃん落ち着いて。ここは私に任せなさい」
 思わず何かを叫ぼうとする翠星石を抑え、のりは、いつもと変わらぬニコニコとした笑顔を浮かべ続ける。その笑みには、一部の曇りも見えない。
 しかし、真紅は知っている。
 地味で、天然で、居るだけで人の気持ちを和ませるこの少女が、眼前の弟に対しては、どれほど凄まじい情熱と独占欲の所有者であるか、ということを。

「別に怒ったりしないから、正直に言っちゃいなさい。ね?真紅ちゃん」
 にもかかわらず彼女は笑う。何故?何故、この子は笑っていられるの?

・・・・・・・・負けられない。この、のりにだけは、私は負けられない。

 そういう思いが、、逆に、真紅にいつもの冷静さを取り戻させる足がかりとなった。
「そうよ、したわ。そして、その途中にジュンが突然のぼせて倒れたの。だから、のり、あなたを呼んだのよ。・・・・・・さ、早く、ジュンを何とかしましょう。このままでは風邪を引くわ」
686名無しさん@ピンキー :2006/01/16(月) 19:51:54 ID:5HSqgLNm
投下中のようですがちょっとお邪魔させて貰います。

>>681
乙&GJ!
もうニヤニヤしまくりで読ませて貰いました。初々しくてよかですばい。
続きも楽しみにお待ちしとります。
687名無しさん@ピンキー:2006/01/16(月) 20:05:00 ID:z81tnCSR
>>681
エロくなくて(・∀・)イイ!!
むしろエロなんていらないし見たくない
688名無しさん@ピンキー:2006/01/16(月) 20:28:07 ID:RPWh+opJ
>>681
初々しい二人に萌え(*´Д`)ハァハァ
689名無しさん@ピンキー:2006/01/16(月) 20:49:18 ID:GyFAIVVt
>>685
おおJUMよ…のぼせてしまうとはなさけない…(´・ω・`)
690名無しさん@ピンキー:2006/01/16(月) 21:04:32 ID:yUeblH3U
>>エロなんていらないし見たくない
このスレでこんなこと言うなよ。スレタイ読める?
691名無しさん@ピンキー:2006/01/16(月) 21:04:44 ID:TKSL8P/a
真紅相手だと攻めなんだな
692名無しさん@ピンキー:2006/01/16(月) 22:20:09 ID:mUW+EJ1b
そーいや、ローゼンメイデンの材質って何だろ?
表情豊かだったりするけど、槐の作っていたのから推測すると陶器みたいだし。
まさかゴムだのセルロイドだのビニールだのというオランダ風なわけはないし。
まあ不可思議な力で人形が生きて動くわけだから、同じように謎パワーで絶妙な柔らかさを持っているに違い無いと妄想してみよう。
693名無しさん@ピンキー:2006/01/16(月) 22:27:21 ID:PIah6Ti1
>>681
誰も突っ込まないから俺が…

ちょwwwwDearSwwwwwwww
694名無しさん@ピンキー:2006/01/16(月) 22:57:56 ID:IDBl6d3i
450KB超えましたね…

職人の皆様方乙であります…
695名無しさん@ピンキー:2006/01/17(火) 00:07:47 ID:0F/9jd0Y
>>678
タケヤとレン(と淫乱女教師)がいるぅぅぅぅ・・・
原作者が同じだったっけ・・・ついこの間QMAで初めて知った。
絵が全然違うのに・・。
696名無しさん@ピンキー:2006/01/17(火) 00:51:12 ID:c5myT4QH
>>695
hint:CLAMP
697水孤:2006/01/17(火) 04:26:42 ID:X7Prwtrn
>>672の続き



「えっと、その、ごめん。悪ふざけがすぎた」
「・・・・わざとでしょ?」
「え?」
「わざと私の胸を・・・・」
「じゃああれはやっぱり」
「・・・・」

ジュンをこれでもかというほどにらむ真紅。

「ち、違うよ!わざとじゃないってば!その、ちょっと弾みでつまんじゃったみたいな・・・」
「嘘よ!あろうことか偶然のふりしてレディの乳首をつまむだなんて最低なのだわ!」
「ほ、本当だって!!」

ジュンはあわてて否定するが真紅はまったく聞く耳をもたなかった。ヒステリック気味にジュンを責め立てる。

「やっぱり人間の雄は最低なのだわ!性欲の固まりね!レディの体を弄んで快感をみたしたら知らないふりするのだわ!下劣!外道!人でなし!」

ぼろくそだ。そのうえ話が違う方向にいきかけてる。さすがに引き気味だったジュンも再び腹がたってきた。

「あのなぁ!わざとじゃないっていってるだろ!それに誰がおまえみたいな呪い人形なんかに発情するものか!!」
「な・・!?」

言ってしまった最悪の展開への言葉。それは人間と人形が決して交われないという証拠。が、そんな重いことなど考えもせず言い放ってしまったジュン。しかし一方の真紅はそれを真正面から受けとめてしまった。
そしてそのことが原因で最悪の展開へのシナリオがはじまった。結果的に最悪かどうかはわからないが。






さくっとエロを書くつもりがなんだが長引いちまったです。てか会話おおいのはト書少なめにして劇長チックにしたかったのですがはいレベル足りませんでしたねorz また出なおします。
698名無しさん@ピンキー:2006/01/17(火) 08:29:56 ID:/y9ZamH0
>>695
我等がおでこ姫ことねね子も追加で
699名無しさん@ピンキー:2006/01/17(火) 20:53:51 ID:kL2mRcs2
( ;´Д`)ハァハァ
700名無しさん@ピンキー:2006/01/17(火) 21:13:37 ID:ws1iMy4o
おにくたんまだかな
701 ◆c2/jkA8fG2 :2006/01/17(火) 22:06:59 ID:TaBFXg0e
>>700
更新遅くてスンマセン(´・ω・`)
702名無しさん@ピンキー:2006/01/17(火) 22:19:46 ID:ws1iMy4o
貴方の作品を楽しみにしてます、頑張ってください(礼
703名無しさん@ピンキー:2006/01/17(火) 23:15:12 ID:0F/9jd0Y
職人ガンガッテ〜・・・

>>698
それも気付いてた。
新谷好きなんで義妹(名前忘却)いないことに(´・ω・`)

>>696
やっぱりそうか。
つまり何ていうかアレだ。(口癖)
ピーチピットこそがローゼンメイデンだったんだな。
704名無しさん@ピンキー:2006/01/17(火) 23:23:24 ID:EEyMYSeO
>>701
楽しみに待ってますけど、どうかご無理はなさらずに〜
705 ◆c2/jkA8fG2 :2006/01/18(水) 21:18:36 ID:x0UIJEDi
 おにく>>553

「だめ……だよ……」
「……!」
 声は先程とはまるで別人のような快感に緩んだ甘い声だが、はっきりと蒼星石は翠星石の要求を拒否した。
それを見た翠星石の表情が一気に曇る。それと同時に、双子の妹のズボンから手を引き抜いた。
(……この後に及んで……まだ……!)
翠星石は内心でそう呟くと、悟られぬように奥歯を、ぎり、と噛み締めた。そしてため息を着き
蒼星石の両肩を先程よりも強くソファーに押し付けた。
「……や、やめようよ。だめだよこんな事……」
双子の妹の口から今にも泣きそうな声が漏れる。イイ声だ、今度は快感に狂う声を聞きたい。
翠星石は蒼星石の手を掴むと、唾液まみれの2本指を無理矢理蒼星石の口へ入れた。
「早く舐めろです」翠星石は笑みの消えた表情でそう言う促す。
「むぐぅ……ん……!」
 蒼星石は抵抗はしなかった。その気になれば大鋏で脅すなり、蹴り飛ばすなりしてこの行為を中断する事ができる。
その自信が蒼星石には充分あった、それでも抵抗はしない理由は簡単だ。
(……翠星石にいじめられるのがこんなに気持ちいいなんて……僕ホントに変態なのかな……)
 蒼星石は自分の指を口に含み、舌を転がしてしゃぶりついた。恥ずかしくて、翠星石の顔をまともに見る事はできない。
なるべく翠星石から顔を背けて、ぴちゃぴちゃ、と音を立てながら指に付いている翠星石の唾液を味を堪能する。
それを魅入られたように、じっと見つめている翠星石の表情はあの勝ち誇った笑みに戻っていた。
その瞳はギラギラとした異様な光を帯びており、呼吸が荒くなっている事から、かなり興奮しているのが分かる。
「み、見ないで……」
 今、自分が押し倒している蒼星石が自身の指をしゃぶりながら、虚ろな瞳を自分に向けている。
「ああ……可愛い、可愛いですぅ……」
「も、もういいでしょ……?」
 返事を待たずに、蒼星石は指をしゃぶるのをやめた。指が糸を引いているのがまた色っぽい。
「いいですよぉ……今から言う事を聞いたご褒美をあげるですぅ……」
「な、何する気……?」
 そう呟くと、翠星石は蒼星石の顔を両手で乱暴に掴んだ。
706名無しさん@ピンキー:2006/01/18(水) 21:56:47 ID:dnrHwu6r
おにく氏キタ━━━(゚∀゚)━━━!
707名無しさん@ピンキー:2006/01/18(水) 22:25:55 ID:pjFy+/JZ
双子は攻め受け両方出来ていいですねぇ。GJ。
708名無しさん@ピンキー:2006/01/18(水) 22:50:36 ID:RChHi+Lk
キィィィィ(・∀・)タァァァァー
709名無しさん@ピンキー:2006/01/18(水) 23:49:03 ID:MFdeb4L0
やっべえええええGJGJGJ
710名無しさん@ピンキー:2006/01/19(木) 00:45:29 ID:dTsqfkC8
双子(*´д`)ハァハァ
711名無しさん@ピンキー:2006/01/19(木) 16:26:03 ID:zzOoxbSP
今ローゼンの第一期の最終回見てるんだけと…涙が止まらないお
712Chelsea ◆WWCE.UGgAk :2006/01/19(木) 18:39:05 ID:yo9exVF1
久し振りです。
忙しくて最近は全然・・・orz

>>711 私もあの最終回を見てローゼンファンに・・・普段泣く事は余り無いですけどつい声を殺して泣いてしまいました。
713名無しさん@ピンキー:2006/01/19(木) 18:52:20 ID:63ceDxJV
それが果たして二期につないであるのかというと…
別の意味で涙が…
714名無しさん@ピンキー:2006/01/19(木) 19:14:05 ID:j4emnmqG
せっかく感動したのに泣けなかった俺は男の中の男
715名無しさん@ピンキー:2006/01/19(木) 20:15:34 ID:bIlk6kaF
男は背中で泣くもんだ







たとえオタアニメでも
716名無しさん@ピンキー:2006/01/19(木) 21:55:39 ID:8H/LWPkd
>>693
ディアーズ最近見たけど普通に真紅・水銀澄・くんくんが出てたりした時には
口が塞がらなかった。桃のこういうコラボ精神はイイネ!
717名無しさん@ピンキー:2006/01/20(金) 00:19:42 ID:SDAs6mty
ローゼンがアリスをレイープする話キボン
718名無しさん@ピンキー:2006/01/20(金) 03:09:28 ID:mtIzMkbQ
漏れの知るローゼンメイデンはここにしかない……。
719名無しさん@ピンキー:2006/01/20(金) 03:49:39 ID:++w/4hFH
>>718
激しく同意。今の状況、癒しとなるのはここだけだー
720名無しさん@ピンキー:2006/01/20(金) 15:56:12 ID:snSiWjKJ
蒼も雛も逝ってしまった…これで翠も逝ってしまったら俺は…俺は…自害して果てる!!死後の世界で一緒になる!!
721名無しさん@ピンキー:2006/01/20(金) 16:09:32 ID:AM0DFTMB
>>720
ならば既に手遅れだ…翠星石とやらが待つあの世に逝くがいい・゚・(ノД`)・゚・
722名無しさん@ピンキー:2006/01/20(金) 16:12:13 ID:BK59U+Ca
ドールズの半分以上が逝ってしまうとは・・・なんてこったい
723720:2006/01/20(金) 16:22:12 ID:snSiWjKJ
TBS特攻OFF会でも開くか…
男たちの大和ならぬ漏れ達のローゼンって感じで
724名無しさん@ピンキー:2006/01/20(金) 16:50:02 ID:ZQK6/Es8
そろそろスレ違いと言ってみる
725名無しさん@ピンキー:2006/01/20(金) 18:16:17 ID:jA30uQnw
まあ、アリスゲームの意味を考えればそれは仕方ないと理解

>>705
今更ながら(;´Д`)ハアハア
726名無しさん@ピンキー:2006/01/20(金) 19:10:03 ID:cgET8IYZ
薔薇水晶ネタは少ない…のか
727名無しさん@ピンキー:2006/01/20(金) 21:26:50 ID:v6u/UUHp
>>726
あの性格じゃぁスキルが高い職人じゃないと…

つか真紅が「ドールに死はない」って断言してるのにみんな死んだとか逝ったとか
言ってるのな。まぁそれしか言い方が無いからしょうがないけど。
728名無しさん@ピンキー:2006/01/20(金) 22:17:31 ID:8IrR+As0
まぁ職人も無い時間割いて書いてるんだから、
そりゃ自分の好きキャラを書くだろう。
729名無しさん@ピンキー:2006/01/20(金) 22:18:50 ID:riT8qtYp
>>716
何!?それは本当か!?
ディアーズか…漏れも見るべきか?

>>726
薔薇水晶はクールな残酷系だからなぁ…
ヤるならローゼンや店員に化けていたラプラスの魔とかじゃね?
730名無しさん@ピンキー:2006/01/20(金) 22:40:36 ID:jA30uQnw
たしかディアーズってローゼンの中の人が書いてないんだっけな

アニメに出てきたのか?

731 ◆c2/jkA8fG2 :2006/01/21(土) 00:31:40 ID:Nzf1xn5S
 おにく>>705

「口を開けるですぅ〜」
 翠星石は蒼星石の顔を両手で掴み、そう促した。蒼星石は促されるままに、口を半開きにする。
その直後、翠星石は口元から唾液を垂らし、その唾液は半開きの蒼星石の口の中へ吸い込まれるように落ちた。
「―――!」
「ご褒美ですぅ……」翠星石は、蒼星石の耳元で囁く。「ちゃ〜んと味わうですよぉ……」
 双子の姉の悪戯な声と、興奮気味の甘い吐息が蒼星石の耳をくすぐり、彼女は震えた。口の中に垂らされた
翠星石の唾液を、彼女に悟られないよう舌を転がして味わいながら。
「どうですか?」
「……ど、どうって?」
「ご褒美をもらった感想を聞いてるのですよ」
翠星石の悪戯な笑みが濃くなる。
それを見た蒼星石は顔を赤らめて、翠星石から顔を逸らした。
「知らないよ……そんなの……」
「へー……じゃあ、感想を言うまで何もしてあげないですぅ♪」
子悪魔のようにクスリと笑みを浮かべ、踊るような明るい声で翠星石はそう言った。
 そして蒼星石は頬をさらに紅潮させ、ポツリ、とこう呟く。
「……いじわる」
732名無しさん@ピンキー:2006/01/21(土) 00:47:33 ID:2wHzlgsD
なぜこうもどきどきさせてくれるのか
いやぁもぅ鼻血出過ぎて血が足りねぇよ(´∀`)
733名無しさん@ピンキー:2006/01/21(土) 00:58:13 ID:4rVQZvRr
翠星石と蒼星石の絡み(*´д`)ハァハァ
734名無しさん@ピンキー:2006/01/21(土) 01:18:55 ID:kPo9WsV2
トロイメントよりこっちの方がwktkな件
735名無しさん@ピンキー:2006/01/21(土) 01:27:07 ID:2wHzlgsD
同意
736 ◆c2/jkA8fG2 :2006/01/21(土) 03:22:24 ID:Nzf1xn5S
 おにく>>731

「早く感想言うですよぉ♪」
 翠星石は蒼星石を押し倒したままの体勢で、そう促した。
「どうしたですか? 早く言わないとこのまま放置しちゃうですよー?」
「…………」
未だに黙している蒼星石を見て、翠星石は眉を顰めた。
「10秒待ってやるです、それでも言わなかったらもう終わりにするですぅ!」
 そう言うと、彼女はカウントダウンを始める。
「―――7、6、5、4……」
「…………」
「3、2、1……0……」
十秒が経過したが、未だに蒼星石の口から発言は無かった。
 翠星石は蒼星石の上から退くと、ため息を着きながら乱れた着衣を整えた。そして―――
「―――じゃ、翠星石はおじじの家に茶を飲みに行って来るですぅ」
 何事も無かったかのような口調で、翠星石はそう言った。
“もう終わりだ”と断言したのに、これからまた理由を付けて続けるのもカッコ悪い。何とか蒼星石の方からこの行為を続ける
きっかけを振って欲しかった。何より、蒼星石が“して欲しい”と自分にすがり付くという形を取りたかったのだ。
帰ると言えば、引き止めてくれるだろう。必死に引き止める妹に“しょうがない”と偉そうに言ってみたい。
 でも、もし引き止めてくれなかったら……。
(あ、あれ……ホントにやめちゃうの……?)
 蒼星石は驚いた表情で翠星石を見た。あんな事言っても、なんだかんだ理由を付けて続けてくれると思っていたのに。
もう少し様子を見るか、蒼星石を引き止めて続けてもらうべきか……でも、感想なんて恥ずかしくてとても言えない。
ここは様子を見る、と蒼星石は判断した。翠星石だってどうせしたいんだろうし、放っておけば何だかんだ理由を付けて
再び自分を押し倒してくれるだろう。翠星石はいつもそうじゃないか、この前だって怖いテレビを見た時に“一緒に寝てやらない”と
言われたのに、なんだかんだ言って一緒に寝てくれた。それと同じような物だ。
 でも、本当に帰っちゃったら……。

 翠星石はソファーを降りて、居間の出口の方へ歩く。
しかし、一向に蒼星石が引き止める気配が、翠星石が戻ってくる気配がない。
(何やってるですか蒼星石! 素直にこの翠星石にすがり付けば済む話なのですぅ!)
(お、おかしいなぁ……もうそろそろ戻って来るはずなんだけど……)
蒼星石の表情が不安に曇り、翠星石の表情が苛立ちに曇った。
翠星石はドアの前にまで到達し、ドアノブにゆっくりと手を掛けた。もう限界だ、ここは下手な意地を捨てて、素直に行為を
続行するしかない。ここまでやって、今更中断なんてごめんだ。
 蒼星石は痺れを切らして、ソファーから飛び降りた。
 翠星石は痺れを切らして、ソファーの方へと振り返った。
「翠星石!」
「蒼星石!」
 2人の声が見事に重なる。
737名無しさん@ピンキー:2006/01/21(土) 03:52:12 ID:kPo9WsV2
仲良し双子キター
738名無しさん@ピンキー:2006/01/21(土) 06:21:45 ID:2wHzlgsD
さすがは双子息ぴったし、駆け引きが面白いね相対的で。そして高鳴る続きへの期待(´∀`)
739名無しさん@ピンキー:2006/01/21(土) 10:37:58 ID:9ygDFXwQ
>>729
ディアーズはローゼン至上主義者の方にはあまりオススメできないな。
ちなみにくんくんが出てくるのは6巻、(UFOキャッチャーのぬいぐるみ)
真紅、水銀澄は7巻。本人じゃなくて只の人形だけど。
740ナスカの土竜:2006/01/21(土) 18:07:35 ID:tPQm7PaL
初投稿。水銀燈×薔薇水晶。以外とグロい?かもしれないから注意を。
無限の世界のとある片隅。そこには誇り高き(?)薔薇乙女の長女、水銀燈と末女、薔薇水晶がいた。薔薇水晶は相変わらず何を考えているか判らないが水銀燈は心なしか苛ついている。あの人を小馬鹿にしたような喋り方も忘れてしまっている。
「・・・ここで待ちましょう・・・。」
「本当に蒼星石はくるんでしょうね?」
「・・・ええ。」
水銀燈は焦っていた。
741ナスカの土竜:2006/01/21(土) 18:11:33 ID:tPQm7PaL
早くローザミスティカを集めてメグを助けなければ!・・・目の前にいるコイツのローザミスティカを今すぐ奪おうかしら?でも、私はあのクソ生意気な真紅and雑兵ズに(偶然にも!)負けてしまっている。
742ナスカの土竜:2006/01/21(土) 18:13:49 ID:tPQm7PaL
それにローザミスティカが二つ有ったところで無理に力を使えばメグがどうなるかは考えたくもない。
−−−なら、薔薇水晶にうまいぐあいに真紅達を消耗させてやれば!
「早く来ないかしらねぇ。」
「・・・いずれ。」
「・・・。」
しかし水銀燈には一つ、どうしようもならない悩みがあった。その悩みの種は目の前にいる椅子に座った(普通は私でしょう!)この無口無表情で戦闘マニアな末っ子である。
「薔薇水晶・・・あなた自分の立場わかってる?」
「薔薇乙女第七ドール『薔薇水晶』・・・。」
743ナスカの土竜:2006/01/21(土) 18:15:01 ID:tPQm7PaL
「そうことじゃないわよっ!私は『第一』、あなたは『第二』!言いたいこと判る?普通は私がその椅子に座るでしょう?」
「・・・お姉様。」
「お、おね!?」
「椅子ならそちらにも・・・。」
「むっかー!」
確かに水銀燈の真後ろには椅子がある。
依然の水銀燈を知るものがこの会話を聞いていたとしたら口を揃えて言うだろう
『黄泉路帰りして気が触れたのか?』
と。
「なによ、なによ、末っ子のくせに水銀燈を手玉に取るなんてぇー!」
「・・・お姉様・・・。」
「なによ!」
「また、皺がふえます・・・。」
「〜〜〜〜〜〜!!」
その一言で水銀燈の何かが音を立てて崩れた。その音を表現するならば

プッツン。

だろう。
「そうねぇ、そうよねぇー。長女は辛いわよねぇ。」
水銀燈が普段の妖艶な笑いではなく『んっふっふっふ』とかなり怪しく笑いながら俯いたままゆらゆらと薔薇水晶に歩み寄る。
「・・・・・・?」
「ならぁ、不甲斐ない妹達の躾も長女である水銀燈の役目よねぇ・・・。」
瞬間。
水銀燈の黒い羽根が薔薇水晶の両手足を拘束した。とっさのことで薔薇水晶の反応が遅れる。
「ん・・・。な、なにを?」
744ナスカの土竜:2006/01/21(土) 18:16:15 ID:tPQm7PaL
「あらぁ、わからなぁい?」
薔薇水晶は必死に羽根の拘束をとこうとする。
「お・し・お・き(ハートフル)」
「・・・ん!」
薔薇水晶の周りから紫水晶の氷柱が槍のように一斉に水銀燈に襲いかかる、が。何かに取り付かれたような『お仕置きモード』な水銀燈のバリアのようなモノに弾かれた。
「きぃかなぁい。」
そう言って水銀燈は徐に右手を翳す。
「え?い、いや!」
すると羽根が強制的に薔薇水晶にM字開脚の格好をとらせた。
「あらぁ、普段はむっつりさんのくせにいい声でなくじゃない。」
拘束された右手が勝手に薔薇水晶の秘部に伸び、パンツの上から
「ん、あ・・・い、いや、やめて。」
擦り浸けられた。
「ん、くぅ。はぁあっ。」
薔薇水晶は未知の感覚を恐れ手を固く握った。
「あら、握ったままがいいのぉ?水銀燈はそこまで鬼畜じゃないわよ?・・・それとも入れたいの?握り拳ぃ?」
「あ?はぁ・・・っ?やめって!」
「だぁめー。これはお・し・お・きなんだからぁ。」
そして
「!?ひ・・・はぁっ!あっあっあっあっあっはああぁん!」
その小さな拳は完全にそのワレメの中に収まった。
745ナスカの土竜:2006/01/21(土) 18:17:02 ID:tPQm7PaL
乱暴な動作。愛撫なんてものではなく羽根は薔薇水晶の手を勢い良く上下運動させる。
「ひゃ!あぅ!や、やめ!てぇっ!んぐあっ・・・ふあん、あん、あああああ!」
しかし、薔薇水晶の身体は『初めて』にも関わらず激しく感じていた。その快感に薔薇水晶は耐えられずその喘ぎ声を惜しみもなくフィールド内に木霊させた。
「くっんふぅ。ふぁん。」
「随分と淫乱なのねぇ。でもぉ・・・」
「あん!ふぁ!あぅ・・・んふぅあ!・・・あ?んくう?」
水銀燈はその上下運動をピタリと止めた。
「ふあ?何故・・・はぁぁっ・・・ぁ。止めたのぉっ?」
「あら?感じたければ自分でやればぁ。」
「ーっ?」
「指は自由なんだからぁ。」
「あぁ。ひゃい、おねしゃま。」
すると薔薇水晶はその指を中に蠢かした。
「あぁっ・・・んふぅあ!ふぁ!あぅ!んくうあぅ・・・はぁっ!」
開いたり
「あ、あ、あ、あ、あ!」
掻いたり
「いい!いいのぉ!あぅ・・・はぁっ!ぁっはああぁ!」
摘んだり
「イイ!イイ!イイ!イイ!イイ!イイ!あああああ!もっとぅ!ぁっはあ、あん、くうあぅ・・・はぁっん!」
びちゃびちゃと薔薇水晶の秘部は淫らに音をたて余計に薔薇水晶を快楽に導いた。
746ナスカの土竜:2006/01/21(土) 18:17:45 ID:tPQm7PaL
−−−ズボン!
「んひぃっ!」
羽根に無理やり手を引き抜かれ、もうそこまで迫っていた『極み』を逃してしまった。
「だぁめ〜、言ったでしょう?お仕置きなんだって。」
「あ、らっめぇ。続けてぇ。」
恥じることも忘れあの快楽を求める。
−−−イキタイ。
その欲望が薔薇水晶を支配していた。
「ドコを、ドウしたいのぉ?水銀燈ぉわかんなぁい。」
いじらしく、そして楽しそうに笑う。
「イジワ、ルしないでぇっ!」
いつになく饒舌になる薔薇水晶。
水銀燈はじらすように羽根で薔薇水晶の秘部をくすぐる。
「はぁあん!」
「ほぅら、あなたのココもう何がどうなってるかわからないくらいにグチョグチョぉ〜。」
愛液のついた羽根を薔薇水晶の頬になすりつける。
告げる
「さあ、言いなさい?ドコをドウしたいのか。」
「・・・・っ・・イキタイのぉっ!気持ちよくなりたい!私のアソコをもっと触りたいのっ!」
「よくできましたぁ。ようできたあなたには水銀燈の翼で犯してあげる(べりーはーとふる)。」
水銀燈はその漆黒の翼を無数の蛇に変化させて薔薇水晶の全身を激しく、激しすぎるくらいに犯し始めた。
薔薇乙女の大切な物で在るはずのドレスを喰い破る。
747ナスカの土竜:2006/01/21(土) 18:18:43 ID:tPQm7PaL
そしてその小さく起った両方の乳首に喰らい突く。
「んああ、胸がぁっはぁっ!」
そして無数の蛇が薔薇水晶の秘部に入り込んでいく。
「らめぇ!多い!多すぎるぅんあはぁ!」
「ほぉら。イっちゃいなさい。気持ちいいわよぉ?」
水銀燈はあのメグとの熱い夜を思い返すようにうっとりとした表情を浮かべる。その指先は自らの胸と秘部に伸びていた。
「ぁん!ぁ!?何か来るぅ!何かキチャウよぉ!あ!あ!あ!あ!ア!ア!」
「・・・・・・堕ちる。」
「らめぇっ!出ちゃう!出るの!アア!ナニカクル!イクぅ!ア、アアア、アアアアアアア!!?」ぷしゃーーー。
飛び散る愛液と黄金水。
「・・・んふぅ。」トロリ−−−。
溢れる密。
薔薇水晶は激しく。水銀燈は静かに。それぞれの絶頂を迎えた。
水銀燈は蛇と化していた羽根を無遠慮に引き抜き自らの乱れた服を直した。
薔薇水晶は気持ちよすぎたのか口からだらしなく涎を、そして秘部からは大量の愛液と黄金水をまき散らしたまま気絶していた。
「クスクス。ちょっと甘すぎたかしらぁ?でも駄目ぇ。今日はメグと本番なんだから。」
そうして水銀燈はnのフィールドから引き上げていった。
当初の蒼星石の件はすっかり忘れて。
748ナスカの土竜:2006/01/21(土) 18:22:09 ID:tPQm7PaL
すまん。
氏んでくる。
つか、薔薇水晶はこんなんではないような。水銀燈も。
キャラの人格がすり替えられてるし。
つーわけで
y=ー(゜Д ゜)・:;ターン

遺書『エロってむずいな。学んだよ。』
749Chelsea ◆WWCE.UGgAk :2006/01/21(土) 18:25:05 ID:P5AC5pIn
皆さんの小説は凄くいいですね。
私は今度コッソリ上げますw
750名無しさん@ピンキー:2006/01/21(土) 20:03:22 ID:0au3P1Gw
>>748
ワロタ。
本編の殺伐さが吹き飛ぶ和みありがと
751名無しさん@ピンキー:2006/01/21(土) 20:56:19 ID:evmYrMhe
あんなアニメにワクテカしてたなんて人生の恥だ。
このスレで真のローゼンメイデンに出会えたことを感謝している。

…一番萌えたのは寝取られマニアのジジィだと言ってみる。
752名無しさん@ピンキー:2006/01/21(土) 20:57:09 ID:mTRPaMda
>>
753名無しさん@ピンキー:2006/01/21(土) 21:30:14 ID:VYWqC+4/
>>685の続きまだかなぁ?
754第二話32 ◆823J6XQFHo :2006/01/22(日) 01:06:27 ID:e5r5+wmP
明日までには少し続きを上げたいものだなあ
755双剣:2006/01/22(日) 06:41:30 ID:1+x+LExn
>>723
特攻かけるなら
第 3 期 以 降 要 請
2 ク ー ル 以 上 で 要 請
そ  の  ま  ま  映  画  化  も  要  請

>>680の続き投下
756双剣:2006/01/22(日) 06:42:10 ID:1+x+LExn
「桜田、君……?」

さてどうしたものか。
柏葉巴。かつての雛苺のマスターである。
ジュンとはそれなりの仲であり、ローゼンメイデンの秘密を共有する仲でもある。
しかし深い絆で結ばれているとも言い難く、困ったときに顔を合わせたら知恵を貸してもらったという程度だ。
浅い仲でもないにせよ、どういう仲かと言われると―――彼女の言葉を借りるなら『友達』。
それも間違ってはいないのだが、『普通』の友達仲でローゼンメイデンの秘密の共有というのも何かおかしい気がする。
ともあれ、そんな言葉に表現しにくいような関係の相手と出会ってしまった。
普段ならば別段問題はないのだが……

「確か……翠星石、よね?」

そう。
今、ジュンの隣にはローゼンメイデン第3ドールであるはずの少女が人間として立っている。
恐ろしく低い確率で『単なるそっくりさん』ということもあり得ないではないだろうが、彼女はそうは取るまい。
浅いものながらローゼンメイデンの知識は互いにあれど、これは完全に知識外の異常事態である。

「何かあったの?」
「えーっと、まあ……うん」

―――さてどうしたものか。
柏葉巴。数少ないジュンの『友達』である。
彼女に話すこと自体には何も問題はないはずなのだが、何故かそのことに抵抗を感じた。
具体的な理由の心当たりもないのに妙な躊躇いを感じてしまうジュンであったが、

「あ、ごめんなさい……訊いちゃまずいことだった?」
「いや、そんなことはない、けど……」

(ま、見られた以上は話した方がいいよな……)

とりあえず、近くの公園に場所を移す事にした。

757双剣:2006/01/22(日) 06:43:14 ID:1+x+LExn


「そう、なの……」

説明を受け、ベンチに腰掛けた巴は曖昧に頷いた。
まあ当たり前か。どうしてこうなったのか、というところがさっぱりわからないのである。
例の手紙。翠星石の人間化。しかし手紙は直接関係していないかも知れない。あるいは、まだ何か起きるかも知れない。
わかっているのは目の前で起きた現実のみであり、
どうして起きたか、何が起きるかがわからない以上、対策の取り様がないのである。
そんなことを話されて何か言えと言われても、今のような反応をするのが普通だろう。

「とりあえず、今日はあいつがああなった以外に特に何も起きてないんだ」

隣に座ったジュンがそう付け加え、夕陽の色に染まる翠星石を眺める。
説明なら自分だけで充分だろうし、ベンチに三人で腰掛けるというのも狭苦しいので適当に遊ばせている。
遊ぶと言っても公園の植物の様子を見て回っているだけではあるが、ああしている時の翠星石の表情は柔らかい。
雛苺とじゃれている時は子どもみたいで、ああしている時はほんの少し大人びていて、
自分と接する時は乱暴だったり皮肉屋だったりする反面、素直な一面だってちゃんと持っている。
どれが彼女の本当の姿かと言えば、きっとそれらどれもがそうなんだろう。
……改めてそう思うと、そんな風にいつでも感情のまま振舞える姿がちょっとだけ羨ましかった。
巴も似たようなことを思っていたのかしばらく翠星石を眺め、
しかしそれについては何も言わずにジュンに視線を戻す。

「ねえ、桜田君」
「うん?」
「これから先、どうするの?」

至極もっともな質問だが、それこそ何を言えばいいのか困る。

「えっと……どうするって言われても。
 この先また何か起こるとしても、どうでもいいことなのか危険なことなのかすらわかってないんだ。
 具体的にどうするかもわからないまま用心するってくらいしか……」
「そうじゃなくて」

ぴしゃり、というわけでもないが、ハッキリと迷いなく簡潔に止められた。
758双剣:2006/01/22(日) 06:44:05 ID:1+x+LExn
悪意がないのは承知の上だが、好意もまた感じられないのでどことなく虚しさを感じられずにいられない。
それなりに付き合いのある身だからこそわかるのだが、何故か今日の巴はいつもより二割ほど増しで『静か』だった。

「これからどうしないといけないか、じゃなくて……桜田君はこれから『どうしたい』の?」
「……え?」
「彼女を元に戻したいの?」
「…………」

はて?
声にこそ出さなかったが、ジュンは思い切り呆けていた。
言われてみればこの状況を打開する必要はない。
何か起こるかも知れないという不安はあるが、あくまで『現状』で見れば何も問題がない。
本人の前では死ぬほど恥ずかしいので言えないが、さっきの買い物だって悪くなかったどころかそれなりに充実したし、
むしろ今の方が無難なんじゃないのか?
誰かに家の中を覗かれても、生きた人形が歩き回っているよりは国籍不明の人間が居座っている方がリスクは低い。

(あ、そうか……)

巴に話すことを躊躇っていた理由がわかった。
考えてみればこの状況、『だから何だ』と言えなくもないのである。
今まで巴に協力してもらったことと言えば、水銀燈との戦いの際、真紅が動かなくなった時である。
真紅を放っておくわけにもいかない、という問題があったが故に解決を望んだのだ。
が、しかし。
翠星石が人間化したところで、面倒ではあっても人形に戻さないといけないという理由が出来るような危険要素は今のところない。
そんなことでわざわざ巴に気を遣わせるなんてバカみたいじゃないか。

「いや、あいつがこのままでいいって言うのなら僕だって別にそれで構わない」
「……え?」
「うん、そうだよな。何も問題ないじゃないか。
 問題的な要素はあるけど、それはあいつの性格なんだから人形だろうと人間だろうと変わらないし」
「えと、桜田君?」
「ごめんな柏葉。気を遣わせて悪かった」
「あ、あの……」
「大丈夫、今のところ柏葉に心配してもらうようなことにはなってないから気にしないでくれ」
「…………」
759双剣:2006/01/22(日) 06:44:58 ID:1+x+LExn
うむ、完璧だ。ガラにもなく爽やかな笑顔で感謝を表現してみたが上手くいった。
これだけすっきりさを表現すれば巴にも余計な心配をかけずに済むはずだ。
その証拠に、巴は心なしか肩を落として俯いている。きっと安心してくれたが故の脱力だろう。
安堵の息でもついたのだろう、前髪で表情が隠れてしまっている。巴にしては珍しくわかりやすい仕草だ。
隠し切れないほどの安堵を漏らすほど心配させてしまっていたようだが、それもとりあえず解消した。よきかなよきかな。

「よし、翠星石ー! 帰るぞー!!」
「あ、わかったですー」

心機一転元気溌剌。なんだかキャラが微妙に変わったような気もするがどうでもいい。
夕陽に照らされた爽やかな笑顔で元気娘を呼び戻す。
呼ばれた方も今日という日を満喫したからか元気な笑顔で駆け寄ってくる。
嗚呼、これもまた青春なり。

「その、ありがとな柏葉。おかげですっきり……」
「ちょ、ちょっと待って」
「? いや、心配してくれなくてもホント大丈夫だぞ?」

まあ、これから何が起こるかわからないので半分ウソではある。
しかしどうやら巴はそういうことを言っているわけではないようだった。

「そうじゃなくて――あ、そうとも言い切れないけど……少し、彼女の方に話があるの」
「彼女って……翠星石に?」
「そう。出来れば、二人だけで」

言い終わったところで到着した翠星石に、巴は真っ直ぐに、しかし曖昧な視線を向けていた。



色々と。言おうと思ったことがあった。
ジュンにではなく翠星石の方に。けれど。
不覚にも激しく動揺してしまい――いや、感情の波が凪になるような無の状態で『動』揺も何もないのだが――言いそびれた。
うん、言いそびれた。ちょっと考えればあり得たはずの返答だったのに、それに意表を突かれて機を逃した。
ということは、無意識にその返答の可能性を無いものとしたくて目を背けていたのか。
760双剣:2006/01/22(日) 06:45:50 ID:1+x+LExn
「―――――――。……………………………ぁぅ」

目を背けた理由の推測にまで至って情けない声が漏れた。もちろん、後ろにいる翠星石に聞こえない程度に抑えたが。
絶対そうだと言うまでの確信はない。
あったとしても認めるのは顔面を非常に火場にさせることになる―――などとらしくもない言葉遊びをするほど混乱していた。
ともあれ。
あんなことがあった後では、言おうと思ったことを伝えたとしてもまるで嫉妬したようではないか。
無論、はじめはそんなつもりは微塵もなかったのだが、一度意識してしまうとどうにも頭から離れない。
気恥ずかしさよりも鬱の方が大きく、しかし、

(言わないと、いけないわよね)

ベンチから随分離れたことを確認し、翠星石に振り向く。なんだか妙にびくついているが、自分はそんなに怖いのだろうか?
と、彼女が俯いたままぶつぶつ呟いている事に気付き、耳をすませてみた。

「闘魂注入です闘魂注入です闘魂注入されるですぅ〜〜…………!
 まったくなんでジュンはわからないですかホントに頭の悪い甲斐性なしニートですぅぅぅっ。
 あああぁぁぁぁぁぅぅぅぅぅ、きっとチビチビ苺の復讐に決まってるです血痕一滴です血痕一滴です
 チリが積もったら山になるんだから一滴一滴積もり積もって運河が出来上がるですぅ〜〜〜………………!」

(…………………………)

そうか。怖い理由は竹刀か。言われてみれば持ってくる必要はなかった。
錯乱しているからなのか、わかって言っているのか、そもそも言葉を間違えて覚えているのかは知らないが、
「けっこんいってき」は「けんこんいってき(乾坤一擲)」なんじゃないかと指摘すべきなんだろうか?

(乾坤一擲……運命をかけて大勝負をすること、か)

しかし言い得て妙なものだ。
確かにこれは人生が関わる話になり得る。そう思うと心身ともに引き締まった。

(……よし)

惨めな気持ちはもはやない。
未だ小刻みに震えながらぶつぶつ呟いている翠星石へと、巴は単刀直入に切り出した。

「あなた、桜田君のこと、好きなの?」

to be continued...
761名無しさん@ピンキー:2006/01/22(日) 06:46:27 ID:Z9TzSwfV
リアルタイム遭遇〜!
762双剣:2006/01/22(日) 06:46:53 ID:1+x+LExn
あとがき。
こんにちは。BSとアナログ両方でトロイメント毎話録画してるのはオレだけなのかと首を傾げる双剣です。
風邪の置き土産で扁桃腺でも腫れてるのか、単に空気が乾燥してるからなのか喉痛くて鬱な気分。
アニメでも雛苺が止まって不覚にも泣いて、しかも来週も鬱話みたいでさらに鬱な気分。
書いてる話もなんかもう鬱な話になっていく予感がしてならねえ……なんとかエロ描写勉強して補うべきなのか orz モトモトエロパロスレダケドサ・・・
763名無しさん@ピンキー:2006/01/22(日) 07:44:42 ID:14gwSlW+
いつも楽しみにしてます。
修羅場の予感にwktkです。
764名無しさん@ピンキー:2006/01/22(日) 07:56:20 ID:2W1A4Hsb
あれ、おかしいな・・・
なんかモニターが霞んでみえるよ、翠星石・・・グスン(´Д⊂ヽ・゜・


あ、ツンデレ真紅分の補充もお願いしまつ。
765名無しさん@ピンキー:2006/01/22(日) 12:26:19 ID:semAZQzd
正直今は鬱分はトロイメントで足りてるんで出来れば明るい話で・・・。
翠星石・・・orz
766名無しさん@ピンキー:2006/01/22(日) 12:56:12 ID:bC5hoDLq
767名無しさん@ピンキー:2006/01/22(日) 13:13:04 ID:semAZQzd
ボンネットって言うとどうしても車のボンネットが思い浮かぶな・・・
768名無しさん@ピンキー:2006/01/22(日) 14:22:28 ID:+pLxvIcd
修羅場が近いと聞いて飛んできましたよ
769明日も発情期、明後日も。 ◆823J6XQFHo :2006/01/22(日) 16:49:42 ID:e5r5+wmP

 >>658の次の日。
 時刻は早朝5時を回ったところ……ドールはまだ寝ている時間だ。
 しかし薄闇の中、鞄から抜け出す一体のドールの姿があった。
(この感覚……)
 第五ドールの真紅である。
 覚えのある感覚に目を覚まし、それが何かに気付いて飛び起きたのだ。
「nのフィールドが開いている……?」
 感覚の正体はnのフィールド……闘争の場の空気が伝わってくる。
 それは、アリスゲームが間近で行われている証拠に他ならない。
「起きて頂戴……JUM!?」
 ベッドの中にJUMの姿はなかった。
 シーツからはもう体温が着え、トイレに起きたのではないと判る。
 流石に、こんな時間に他のドールとのセクロスなど考えられない。
 JUMはnのフィールドの中に居る……。
「待っていなさい……JUM!」
 感覚を頼りに、真紅は単身部屋を飛び出した。
 翠星石や雛苺を起こしている暇など無い。
 部屋の隅っこで訳の分からないことを呟くだけの蒼星石も放っておく。
 JUMが危ないのだ!
 階下の一室、桜田家両親の部屋に駆け込む。
 案の定、部屋の大鏡は輝きを放ち、現とnのフィールドとの境界と化していた。

「やっぱり此処ね! 今行くわよ!!!」

 真紅は鏡に向けて跳躍する。
 そして、光の中へ――。
770明日も発情期、明後日も。 ◆823J6XQFHo :2006/01/22(日) 16:50:20 ID:e5r5+wmP
 9秒前の白。
 イメージの奔流。
 そして、扉の向こうの世界。

「……此処は」

 白塗りの壁。
 リノリウムの床。
 壁の片側に並んだガラス。
 薄暗い空間に射し込む橙色の夕日。
 過去に、一度だけ訪れたことがある。
 此処はJUMの通っていた学校の廊下。
 時は移り変わって、夕焼け美しい黄昏時。

「JUM……!」

 真紅は走り出す。
 此処はJUMに苦痛をもたらす場所なのだ。
 いつ、この扉を開いた者が攻撃を仕掛けてくるかは分からない。
 窓の外、ドアの向こう、天井、床、全てが危険を孕んでいる。
 不意の襲撃に、苦戦を強いられることは明白だ。
 だが、真紅は果敢に走り続ける。
 心を繋いだミーディアムの為。

「此処ね!?」

 指輪を媒介とした感覚。
 真紅は隅の教室で足を止める。
 そして、戸にそっと指を、掛けた。
771明日も発情期、明後日も。 ◆823J6XQFHo :2006/01/22(日) 16:50:53 ID:e5r5+wmP
「くぅ! キツぅ! し、締まる」
「うぐぁ! 私ぃ……変になっちゃうのかしらぁ!!」

 押し殺した声――。
 真紅は其の場で固まり、絶句した。

(なにぬね! JUMと……金糸雀!!?)

 真紅が驚くのも無理は無い。
 てっきり水銀燈か薔薇水晶にJUMが連れ去られたと思っていたからだ。
 しかし、当のJUMは制服姿で、机の上に寝かされた金糸雀を貫いている。
 ついでに、金糸雀はセーラー服に身を包み、眼鏡までかけている。
 服の出所は間違い無く、彼女のミーディアムだろう……。

「搾られてるみたいだ! 委員長、委員長!」
「さく……らだ、君のがぁッ!!! 擦れてっ! 擦れてぇッ! かしらァ!! あァっ!」

(……役作りまでッ!!!)

 二人はお互いを「桜田君」と「委員長」と呼び合っていた。
 早い話が『放課後の教室で男子生徒と学級委員長プレイ』である。
 真紅は緊張の糸が解け、一気に全身の力が抜けるのを感じた。
(……ふふ、侮っていたわ。流石は策士ね金糸雀。それに比べたら私は駄目ね、皆に出し抜かれているわ)
 と、自嘲的に泣き笑いしているところに、足音が一人分。
(誰……雛苺!?)


「JUM……最近ヒナを抱いてくれないのよ」
772第二話32 ◆823J6XQFHo :2006/01/22(日) 16:51:49 ID:e5r5+wmP
ここで電池切れダッ!
(近いうちに、必ず完結させます)
773名無しさん@ピンキー:2006/01/22(日) 17:04:15 ID:0cWrD1tK
>>767
人形やゴスロリに興味なけりゃ普通そっち浮かぶ。
あぁいうのをボンネットって言うなんて初めて知った。
774 ◆c2/jkA8fG2 :2006/01/22(日) 18:56:58 ID:VkLPGiLs
 おにく>>736

「な、何ですか蒼星石?」
「え……いや、その……翠星石こそどうしたの?」
 2人とも引きつった笑みを浮かべて、互いにそう尋ねた。
「えーと……な、何でもねぇです!」翠星石は頬を膨らませ、そっぽを向く。
「ぼ、僕も何でもない……」蒼星石はそう呟くと、恥ずかしそうに目を伏せた。
「……ほ、ほんとに帰るですよ?」
「帰ればいいじゃないか……」
「……止めても無駄ですよ……?」
「……うん」
「…………」
「…………」
 2人は黙し、室内がしーんと静まり返る。
(何してるですか蒼星石! 早く止めるですぅ! じゃないとホントに中断って事に……)
(な、何してるのさ翠星石、早く戻って来て続きやろうよ……)
 数秒、時が止まったかのように2人は固まり、互いに自分の期待している反応を待っている。
 翠星石はドアノブに再び手を掛け、チラチラと蒼星石の方を見ながらもドアを開け、廊下へと出てしまった。

「……ホントに止めてくれなかったですぅ……」
 廊下をトボトボ歩く翠星石は、寂しそうにそう呟いた。帰るなんて言わなければ良かった、と後悔して
深いため息を着いた。

「……ホントに帰っちゃった……」
 居間にポツンと残された蒼星石は、寂しそうにそう呟いた。やっぱりあそこは止めるべきだったのだろうか。
蒼星石は今夜、桜田家に泊まる予定である。のりやジュン、他のドールの承諾も得ている。
(今夜……思い切って誘っちゃおうかな……)
775名無しさん@ピンキー:2006/01/22(日) 19:15:26 ID:Z9TzSwfV
一人取り残される真紅
彼女に明るい明日はくるのか………ってみっちゃん何着せてんねん!



い、いじらしいというか歯がゆいというかじらされるのがなんとも
蒼、はよ誘ってしまえ
776名無しさん@ピンキー:2006/01/22(日) 19:20:05 ID:kH36zetQ
>>762
エロなんかいらないのでそのまま続けて下さい
777名無しさん@ピンキー:2006/01/22(日) 20:09:10 ID:semAZQzd
・・・
778名無しさん@ピンキー:2006/01/22(日) 20:15:42 ID:7GaTZeQ5
今更だが823J6XQFHo、おまい天才だな・・・
おっきおっきしながら爆笑するなんて稀有な初体験しちまったよ
779名無しさん@ピンキー:2006/01/22(日) 21:26:11 ID:WiYYJeRo
490KBまで行きましたね。職人の皆様GJです。そろそろ新スレ立てますか?
テンプレは…こんなもんで良いですかね?

薔薇乙女のエロ小説のスレです。
気に入らないものは、徹底スルーが基本です。
職人さんなどに文句を言うのはやめましょう。 ただし801は全面禁止。
次スレは>950を取った人が起てましょう。
※又はスレ容量が500KB近くになったら次スレを起てて下さい。

前スレ 薔薇乙女(ローゼンメイデン)のエロ小説 第4話
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1135714435/

Rozen Maiden ローゼンメイデン SS総合 4
http://anime.2ch.net/test/read.cgi/anichara2/1135391690/

保管庫
http://rozen.s151.xrea.com/
780第二話32 ◆823J6XQFHo :2006/01/22(日) 21:53:49 ID:e5r5+wmP
なんと、今夜中に上げるのですが……どうすればいいんだ?
次スレが立ってから上げればいいのですか?
781名無しさん@ピンキー:2006/01/22(日) 21:54:59 ID:WiYYJeRo
>>780
じゃあ上のテンプレで良いなら立ててきます。
782名無しさん@ピンキー:2006/01/22(日) 21:59:55 ID:WiYYJeRo
何かよく分からないがたてられませんでした。誰か頼む。
783名無しさん@ピンキー :2006/01/22(日) 22:05:55 ID:eKpMWmeG
>>762
GJ!!
784名無しさん@ピンキー:2006/01/22(日) 22:12:48 ID:semAZQzd
785名無しさん@ピンキー:2006/01/22(日) 22:15:27 ID:WiYYJeRo
>>784
乙です。
786第二話32 ◆823J6XQFHo :2006/01/22(日) 22:59:45 ID:e5r5+wmP
じゃ、新スレの方に投下させていただきます。
787名無しさん@ピンキー:2006/01/23(月) 01:18:17 ID:nRMw9DsE
だが本当にこのスレは凄くなったな…流れが速すぎて嬉しい悲鳴があがる…
788名無しさん@ピンキー:2006/01/23(月) 02:39:31 ID:PJjf1sDx
いまなら言える!

翠は俺の嫁
789名無しさん@ピンキー:2006/01/23(月) 02:51:26 ID:IQr9od49
違う…みんなは下僕だ…翠星石のな…
790名無しさん@ピンキー:2006/01/23(月) 03:50:27 ID:PJjf1sDx
すまん・・・俺が間違っていたようだ・・・
気付かせてくれてありがとう781
791名無しさん@ピンキー:2006/01/23(月) 06:38:39 ID:PJjf1sDx
ごめwwww789だったw
792名無しさん@ピンキー:2006/01/23(月) 08:36:43 ID:Q4P5+pgk
テスト
793名無しさん@ピンキー:2006/01/23(月) 08:46:56 ID:IQr9od49
しかし保管庫にはきちんとアプされるのだろうか、それがちょっと心配だ
794名無しさん@ピンキー:2006/01/23(月) 20:55:28 ID:6/NTK9Hi
エロパロだけなら既に他の保管庫にうpされている件について。
ttp://rozen.s151.xrea.com/の更新はまだかな
795名無しさん@ピンキー:2006/01/23(月) 21:25:02 ID:roYa5aBg
百済ん質問ですまんが、他の保管庫って何処?
796名無しさん@ピンキー:2006/01/23(月) 21:58:01 ID:Sa6qscjd
例えばこことか
ttp://rozen-thread.org/index.html
797名無しさん@ピンキー:2006/01/23(月) 22:22:03 ID:Z1SB6gty
>>794みたいに話ごとにまとめられたのが欲しいね。
798名無しさん@ピンキー:2006/01/23(月) 22:30:17 ID:roYa5aBg
>>796
THX。申し訳ない。
しかし俺携帯だから満足に未練。○l ̄l_
799794:2006/01/24(火) 01:35:54 ID:EnSd+igS
>>795
ここもまとまってるよ。
ローゼンメイデンだけじゃないけどな。
ttp://rinrin.saiin.net/~library/
800名無しさん@ピンキー:2006/01/24(火) 03:02:53 ID:hyroD6y/
>>799
キター
ありがとう
801名無しさん@ピンキー:2006/01/24(火) 07:58:02 ID:V+zbnYnE
うほっ、いい小説ばかり
802名無しさん@ピンキー:2006/01/24(火) 09:31:11 ID:NDpF3HdS
今書いているのが終わったら
蒼&翠×真紅 を書こうと思っているのだが、どうだろう?
803名無しさん@ピンキー:2006/01/24(火) 16:08:54 ID:hyroD6y/
実に良いと思います
804名無しさん@ピンキー:2006/01/24(火) 16:49:21 ID:NQPqWG3P
賛成です、大いに賛成
805名無しさん@ピンキー:2006/01/25(水) 17:10:35 ID:8MRYuUG8
保管庫の不良管理人です。
そろそろ更新しようかと思って作業中なのですが、
>>799がいい感じなのでそちらにお任せした方がいいのかなとも思ってます。

あと、どれがどの話か少々分かり辛い所もあってちょっと苦戦中です。
一々ここで聞くのもスレ汚しになると思いましたので、掲示板を作ってそこで聞きたいと考えました。
優しい人がいましたら、そこで応えてあげて下さい。
また、ついでですので、最大文字数や最大行数もこの板と同じ設定にして、
投稿テストなんかにも使えるようにしました。
不要になるかもしれないですけど、使いたい人がいましたら使って下さい。

http://jbbs.livedoor.jp/computer/27433/
806名無しさん@ピンキー :2006/01/25(水) 21:35:36 ID:GVlx52XA
>>805
どうも乙です!
807名無しさん@ピンキー:2006/01/25(水) 22:18:55 ID:Lk89PVb2
>>805
けれどテンプレ記載のページの方が携帯からは観覧しやすいんだ
808名無しさん@ピンキー:2006/01/26(木) 20:14:39 ID:aJnGi4wM
やっと前スレの分が更新出来ました。
今の所はPC用だけですが…。
携帯用も含めて、週末までには追い付けたらと思ってます。

>>806
どもです。

>>807
では、次スレ立てる時には>>796>>799も入れておきたいですね。
809名無しさん@ピンキー:2006/01/26(木) 20:16:26 ID:aJnGi4wM
あ、もう次スレ立ってましたね。
その次から入れて頂くという事でお願いしたいと思います。
810名無しさん@ピンキー:2006/01/26(木) 21:33:10 ID:ui57UclF
>>806
乙!
811名無しさん@ピンキー:2006/01/26(木) 21:34:06 ID:ui57UclF
間違った。806じゃなくて>>809ね。
812名無しさん@ピンキー :2006/01/26(木) 21:56:39 ID:3HnIoJH/
>>809
乙です、次次スレが立つ時まで覚えておきましょう。
813名無しさん@ピンキー:2006/01/27(金) 02:34:01 ID:VCfyyvZd
終わっちまったよ。
雛と蒼は死んだままか…
薔薇以外はそれなりに仲良くミーディアムと過ごす、てなラストを期待してたんだが…
814名無しさん@ピンキー:2006/01/27(金) 07:31:17 ID:G8yRGhYv
1月放送分ビデオに録ってあるんだけどまだ見てない。
815名無しさん@ピンキー:2006/01/28(土) 19:46:35 ID:tkva3ATh
巴&オディールが読みたい。
816名無しさん@ピンキー:2006/01/28(土) 19:48:49 ID:wyir+n8b
巴と水銀燈が戦うとこ見て見たい
817名無しさん@ピンキー:2006/01/28(土) 22:06:54 ID:ZvzffRov
「死んで」しまった薔薇乙女達。
ジュンは彼女らを復活させる術を探すべく人形師になる。
そんなジュンに惹かれていく巴。
やがて、1人前の人形師となったジュンは真紅達を修理する。
元々の素養もあり、無事息を吹き返す真紅。
「ジュン、お茶をいれて頂戴」


最終話真紅の夢のシーンを見てたら、ドラえもん最終回のSSを思い出した。
818名無しさん@ピンキー:2006/01/29(日) 03:02:22 ID:+3rOOf27
819名無しさん@ピンキー:2006/02/01(水) 08:57:52 ID:SQ6KkJ/5
820名無しさん@ピンキー:2006/02/04(土) 11:04:06 ID:8YJhbP8F
みんなでお茶して、みんなでテレビ見て……
ああ、こういうのもいいなって思えたのに……
みんな嘘だったのかしら。
所詮はみんな敵同士なのかしら。
信じた私がバカだったのかしら!
(泣きじゃくりながら)雛苺はバカよ。
あんな仲良しごっこに騙されて、あんなものに心を許して、
真紅……信じてたのに、絶対、絶対、許さないのかしら!!
821名無しさん@ピンキー:2006/02/04(土) 21:18:08 ID:XpgE9gyK
>>820
バカはお前だ…彼女らには彼女らの覚悟があるんだよ…
俺らにゃわからねぇ絆が。何にせよスレ違いだ、アンチにでもいけ。

元々が殺し合いの遊戯で誰かを恨むなんざお門違いだ

肉親を殺さなきゃいけねぇ辛さをお前は考えないからそんなこと言えるんだ



とマジにいってみる漏れもバカ
822名無しさん@ピンキー:2006/02/04(土) 23:32:54 ID:uS2KG3i7
>>821
…確か最新号でカナが真紅に言った台詞のはずだ、これ
823名無しさん@ピンキー:2006/02/05(日) 01:01:45 ID:2YdBgBrQ
雛が雪華綺晶に食われたインパクトが大きくて影に隠れてるが、
何気にあのシーンの泣きそうなカナの表情かなり良い。
824名無しさん@ピンキー:2006/02/05(日) 01:03:34 ID:2YdBgBrQ
つーかあの誤解の連鎖が良い。
下手な申し開きをしない真紅も良い(雛をアリスゲームで負かしたのは事実なのだし)。
825名無しさん@ピンキー:2006/02/05(日) 01:47:58 ID:8Ee0mKE+
薔薇乙女(ローゼンメイデン)のエロ小説 第5話
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1137935459/l50
826名無しさん@ピンキー
俺で500KBなら、次スレも絶対繁栄!!