双恋でハァハァするパロディスレその3

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1名無しさん@ピンキー
前スレ
双恋でハァハァするパロディスレその2
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1108566717

公式ページ
ttp://www.mediaworks.co.jp/users_s/gs/futakoi/index2.html

<保管庫>
2chエロパロ板SS保管庫
http://sslibrary.gozaru.jp/
2Shimcs:2005/12/25(日) 02:11:13 ID:PYtYBppa
容量オーバーの為、続きをこちらに載せます。
前スレで、リンク貼り忘れたので…というより貼れなかったので、
ここが見つかるかどうか不安ですが…。
3Merry X'mas:2005/12/25(日) 02:12:32 ID:PYtYBppa
そして、ここ…千草動物病院では…
「恋ちゃん、準備できた?」
「うん…大丈夫…。」
二人は時計を確認する…約束の時間まで40分ある。
待ち合わせの中央広場までは10分とかからずに行けるのだが、自分たちの歩行速度、相手の性格等を考慮するとこのくらいで丁度良い。
「それじゃあ、パパ…行って来ます…。」
「おお、しっかりな!」
「しっかりな…だなんて///」
二人がドアを開け、家を出ようとすると門を開け誰かが入ってきた。腕に何かを抱えている。
「すみません、こんな時間に…うちの犬が急に…苦しみだして…!」
よほど大切な犬なのだろうか、飼い主は急いできた様子で、しかも取り乱していた。
抱えられていた犬はぐったりとしている…それが初と恋を迷わせた。
「こ…恋ちゃん…。」
「ど…どうしようか…。」
一時間半後…
「こんな時間に…なっちゃった…」
父親には大丈夫だと言われたがどうにもほっとけなくて結局手伝ってしまった。
そのせいで、約束の時間をかなりすぎてしまった。
「まだ…待ってるのかな…?」
「分からない…もう…帰っちゃってるかも…。」
理由を話せば少しは許してくれるかもしれない…しかしそれは、まだ待っていたらの話だ。
それに、いかなる理由があろうと待たせたという事実は変わらない。
こうなる前に連絡を入れておけば良かったのだが、犬のことで頭がいっぱいになりそこまで回らなかった…。
それだけが悔やまれる。
「とにかく…急がなきゃ…。」
「うん…急がなきゃ…!」
普通の人ならきっと帰ってしまっている…あの人がそうだとしても…それは自分たちのせいで文句は言えない…。
けれど、待っていてほしい…それは、自分たちの我侭に過ぎないけれど…それでも…。
4Merry X'mas:2005/12/25(日) 02:23:09 ID:PYtYBppa
「ねぇねぇ、おにいちゃん!」
夕食の後片付けをしている一馬にるるが話し掛けてきた。
「中央広場のツリーを見に行こうよ!」
「うん、行こう、行こう!」
「そう言えば、そんなのあったな…。」
それほど興味は持ってなかったが、何かで見た記憶がある。
「良いよね?ママ?」
「そうね…あんまり遅くならなければ構わないわよ。」
「「やったー!」」
「と、言う事で、お願いできるかしら?」
「仕方ないな…そのかわり、片付けてからな?」
「は〜い!」
「準備してくる〜!」
るるとららは、嬉しそうに階段を駆け上がっていった。
「とりあえず、食器だけでいいですか?また、後で手伝いますので…。」
一馬が片付けを終える頃、るるとららが降りてきた。
「終わった?」
「今、丁度。それじゃみやびさん…」
「はい。気をつけてね?」
一馬は、一旦部屋に上がって、上着と二人へのプレゼントを取った。
「じゃ、行くか。」
「「わ〜い!」」
外に出ると、ぼんやりと中央広場のほうから光が見えた。
「あそこかな〜?」
「早く早く!!」
るるとららが両側から手を引っ張る、それだけ楽しみにしていたのだろう…。
「(なんか、渡すタイミング逃しそうだな…。ま、明日でもいいんだけど…)」
渡すつもりで持ってきたのだが、どうもそのタイミングがつかめない…。
送り主不明で、枕元に置いておくのも良いかもしれない…。
そう思った一馬は、自分も少し小走りで二人についていくことにした。
5Merry X'mas:2005/12/25(日) 02:24:20 ID:PYtYBppa
「ふぅ…すっかり冬だな…。」
「そうだね…。」
冬は他の季節よりも星が綺麗に見える。
しかし、今日だけは地上の光に負けてしまっているような気がする。
「紅君の家は、飾り付けしてないんだね。」
「まぁね…。住んでるの男だけだし。キラちゃんの家は飾り付けしてるの?」
「うん!たっくさんのライトをつけて…ツリーも大きなもみの木を持ってきて…。」
「…そ…そう…。」
中央広場よりもそっちの方がずっと綺麗なんじゃないだろうかと思ったが合えて口には出さないでおいた。
「あ…蒼君…さっきはごめんね?」
「さっき…ああ、料理の事ですか?」
ドアの鍵を閉めている蒼の横で、ユラは申し訳なさそうな様子で立っていた。
「あの位のミスなら誰にでもありますよ。だから、気にしないで下さい。それに、上達してましたよ?」
「ほ…ホント?あのね…少しでも上手になりたかったから、家のコックさんに頼んで手伝わせてもらってたの!」
嬉しそうに話すユラの表情を見て蒼はホッとする…この瞬間が自分は一番好きだ…。
「何話してるんだ〜?遅くなると人増えて大変だぞ。」
「そんなに急がなくても大丈夫ですよ…。」
蒼とユラは紅とキラの背中を追う…。その時…
「良いかな…?」
「…ふふ、良いですよ…。」
ユラの右手が蒼の手を握っていた…そっと…けれどしっかり…。
「ねぇ…ユラちゃ…あ〜!」
見事なタイミングでキラが振り向き、ばっちり見られてしまった。
「ユラちゃんだけずる〜い!!私も〜!」
キラはととと、と走ってくると、ユラが握っている方と反対側の手を握り…
「ほら、紅君も…」
前を歩く紅に向かって空いている手を差し伸べる。
「良いの?」
「四人一緒…でしょ?」
紅はふっと笑ってキラの手を握る。こういう風に手を繋いでいるとなんだか子供みたいだ。
少しだけ恥ずかしさがあるが、キラはそんなの気にならないのだろうか…。
「むぅ…」
向こうのお姫様は少し複雑な気持ちなのだろうか…何時の間にか両手を蒼に添え、寄り添うように歩いている。
けれど、ここでキラが手を離しても…複雑な表情をするのだろう…きっと。
6Merry X'mas:2005/12/25(日) 02:26:24 ID:PYtYBppa
中央広場では話題のツリーが鮮やかなライトで飾られ輝いていた。
ライトの色の数も一つや二つではなく七色…虹の色だ…。
ツリーのてっぺんには金色の星が周りの光を反射して輝いている。
ツリーだけでなく周りの店も、何時も以上に飾られていて、人で溢れている。
中には外で物を売っている店もあり、何だかお祭りのようだ。
そして、ツリーを中心にしてたくさんの人がいる…。
クリスマス・イヴなのでカップルの数がかなり多い。
二人で手を繋いで歩いている恋人たち…
待ち合わせに遅れたのか必死に彼女のご機嫌を取ろうとしている男…
相手が来ないのか、時計を気にしながら立っている者…。
当然ながら、双子もいるようです…
7Merry X'mas:2005/12/25(日) 02:29:24 ID:PYtYBppa
「きれ〜い。」
「本当、この街もよくやるぅ!」
「電気代どのくらいかかるんだろうね。」
「…ダーリン…冗談なんだろうけど…」
「微妙にリアルで…夢がない。」
「…そうかな…?」
顔を合わせて笑う。このくらいのバランスが丁度いいのではないかと思う。
二人が夢の世界に行きそうなところを少し引き戻す…意味があるかどうかは分からない。
「ところで、さっきの店…運が良かったよね。」
「うん、一ヶ所だけ空いてて、私たちが座った後から人が多くなったし。」
「俺のおかげかな?あそこで考えてたら座れなくなってたしね。」
「あははwなにそれ〜?」
「そう言われれば、そんな気もするけど…。」
実際のところ運が良かっただけだろうが…。偶然の一致と言うやつか…
「そうだ…薫子ちゃん、菫子ちゃん、ちょっと良いかな?」
上着のポケットからある物を取り出し、二人のそれぞれの左手…薬指にはめる。
「「…!!」」
二人は驚いた顔をした。取り出してから二人に見えないように、そして素早くはめたので気付くと何時の間にか…というやつだ…。その手際を見るとそうとう練習したらしい…
「これ…。」
「ペアリング。三人だからそう呼ぶのか知らないけど。」
「いいの…?」
「もちろん。」
そう言って、残っていた三つ目の指輪を自分の左手薬指にはめて見せる。
「メリー・クリスマ…?」
見ると、薫子も菫子も目に涙を浮かべている…。
「…えっと……。…うわっ」
どうすべきかと考えていると、いきなり二人が抱きついてきた。
「ありがとう…ダーリン!」
「すっごく…すっごく嬉しいよ!」
どうやらこの二人の涙腺…嬉しい事に弱い(?)らしい。
二人の背中を優しく叩く…正直この場所でこの状況はかなり恥ずかしい。
「…かっこ良すぎるよ…。」
「…私たちの願い…何でもかなえちゃうんだから…。」
願い…どうせならもう一つかなえてあげても良い…。二人は…きっとこう願っている…
8Merry X'mas:2005/12/25(日) 02:30:28 ID:PYtYBppa
「うっわ〜!」
「すっご〜い!」
「結構凄いな…。」
「でも…」
「あんまり見えないね…」
るるとららはぴょんぴょんと跳ねる。
「…おにいちゃん…。」
「何だ、るる?」
「肩車して?」
一馬は苦笑いを浮かべ固まる…果たして自分にできるだろうか…。
「…あ〜…やるだけやってみるど期待しないように…。」
身を屈めるとるるかららか…どちらかが乗ってきた。
気合を入れて下半身に力をこめる…。
「きゃはは!高〜い、すごーい!」
「(何とかなったけど…重い…)」
「おにいちゃん、あとでるぅにもやってね?」
「…頑張ってみるよ…。」
「よく見える〜。きれー…!」
暫くららを肩車して、るるに変わった…やはり辛い。
「さっきより良く見える〜!」
無邪気に喜ぶ姿を見れば…いや、実際には見えないのだが、この苦労も多少は報われる。
「ねぇねぇ、ららちゃんお願いしようよ!」
「うん!しようしよう!!」
「ツリーにするなんて聞いた事無いぞ〜?」
「いいの!おにいちゃんも一緒にするの!」
「ええ〜…」
とりあえず、るるを下に下ろす。本当にするつもりだろうか。
「ほら、一緒に言うんだよ?」
「言うの?俺も?」
「「言うの!」」
と言われても何を願えばいいか分からない。
「「せーの…」」
…多分これだろう…
9Merry X'mas:2005/12/25(日) 02:32:42 ID:PYtYBppa
「虹みたいだよ、沙羅ちゃん。」
「本当だな…見に来てよかった…。」
沙羅、尊、双樹と三人並んでツリーを見上げていた。
「結構大きいよね…どのくらい生きてるんだろ…。」
「オマエ、花屋のバイトしてるのに分からないのか?」
「いや、花の種類とかは分かるけど…木の樹齢まではちょっと…。」
「ふ〜ん、そうなのか?」
「沙羅ちゃん…そろそろ。」
「あ…そうだな、ちょっといいか?」
沙羅と双樹は尊から手を離し、バッグの中から何かを取り出す。
「「メリー・クリスマス!」」
「ありがとう、沙羅ちゃん、双樹ちゃん。」
「沙羅ちゃんと一緒に頑張って編んでみたんです。」
サイズ的にはおそらくマフラーだろう…だが…
「一緒に?」
「ああ。半分は双樹、半分は私が編んだんだ…たぶん、どっちが何処を編んだか分からないはずだ。」
分かっても、黙ってようと尊は決めた。
「その時の沙羅ちゃん…面白かったんですよ?」
「そ…双樹!」
「へぇ…何かあったの?」
「編みながらぶつぶつと、『あ、間違えた』とか『何でこんなに…』とか…。」
「そ、双樹だって結構言ってたぞ!」
「え〜そんな事ないよ〜?」
「いいや、そうだった。」
「まあまあ、何にしてもありがとう。嬉しいよ。じゃあ、お返し…。二人とも目を瞑ってくれるかな…。」
尊は二人の首の後ろに手を回し何かをつける。
「いいよ、二人とも。」
「ネックレス…?」
「ホントだ…雪…。」
先には、金属でかたどられた雪の結晶がついていた。
「雪の結晶…スノーフレークって言うよね?実は同じ名前の花があって…花言葉は…美。二人にぴったりかなって…。」
「美…素敵ですね…w」
「おまえ…言ってて恥ずかしくないか…。」
尊は言葉ではなく、笑顔で答える…。
二人はもらったネックレスを見つめる…願い事でもしてみようか…
10Merry X'mas:2005/12/25(日) 02:33:47 ID:PYtYBppa
「おっそいなぁ…」
中央広場の入り口当たりで橙花は待ち惚けを食らっていた…時間はとっくに過ぎている…と…。
「「ごめんなさい!!」」
初と恋が走ってきた、よほど急いでいたのか暫く下を向いて呼吸を整えようとする。
「ほんとうに…本当に…ごめんな…さい…。」
「こんなに…遅くなって…しまって…。」
二時間近く遅れてしまった…怖くて相手の顔が見られない…嫌われても仕方ない…。
そう覚悟した二人だったが…。
「…犬か猫か知らないけど…無事だったの?」
その人の言葉はあまりに以外だった…。
「…え…?」
「どうして…知ってるんですか?」
「やっぱりね…時間過ぎても全然来る気配がないから…。もしかしたら、急患でも入ったかなって…。その通りだったんだ…。」
「…怒って…ます…よね?」
「いーや。そんなの、怒ってもしょうがないしね。なに?怒っててほしいの?」
「…許して…くれるんですか…?」
「ま、そのお陰で…クリスマス・イヴに破局するカップル見れたしね。それはそうと…いつまでも下向いてないで…行くよ?」
橙花は自然に二人の手を引いた…そこで初めて…初と恋の目にあのツリーが写った。
「「わぁ…」」
「俺はさっきから見てたから、あんまり感動ないけど…ってあれ…?」
なんだか、二人に違和感を覚える……
「…眼鏡と…髪は?」
そう言えば…眼鏡も掛けておらず…髪も縛ってない…
「あの…これは…。」
「治療の時…眼鏡を外してそのまま…髪もちゃんと直す時間がなくて…。」
「ふうん…なら丁度いいかな…はいこれ、プレゼント。開けてみて…。」
二人の前に小さな袋が差し出され、中には緑色のガラスのついたイヤリングが入っていた。
「あんまり着けてるの見た事ないけど、なんか似合いそうだったし。今なら尚更ね。」
こういうものは…あんまり着けた事ないのか…戸惑いながらも二人は着けた…
「…うん。俺の目に狂いはないね…よく似合ってる。」
「…本当ですか…?」
「何だか…恥ずかしいです…。」
少し照れくさそうに…とっても嬉しそうに二人は笑った…。
…今はもらってばっかり…、けれど、いつか…自分たちもこの人に何かをあげられるようになりたい…
「メリー・クリスマス」
「「…メリー・クリスマス」」
二人は願う…この幸せがずっと続くように…そして…
11Merry X'mas:2005/12/25(日) 02:36:29 ID:PYtYBppa
「へぇ…結構豪華だな…。」
「張り込みましたねぇ…。」
「家のより…小さいかなぁ…。」
「でも、色はこっちの方が多いみたい。」
日本…いや世界でも有数の大富豪の家と比べてはさすがに酷だろう。
「それにしても…何だか縁日みたいだよな…。」
「流石に出店はありませんけど…まあ、祭り好きな民族ですから…。」
蒼は周りを見る…見た目は縁日と明らかに違うが、感じ取れる雰囲気は何となく似ている。
「毎年、家でパーティだったけど…こういうのも…楽しいね…v」
「うん…何だかたくさんの幸せがここに集まってるみたい…。」
中には、恨み辛みが混ざっているかもしれないが、間違ってはいないだろう…。
「でも、クリスマス当日よりも前日の方が盛り上がるのって何でだろうね?」
「ん〜…当日だと次の日が普通の日だから?」
「…(週末のサラリーマンみたいですね…)…っと…。」
蒼はユラが何か言いたげにこちらを見ているのに気付いた。
「あの…蒼君…あのね…?」
「どうしました…?遠慮なくどうぞ。」
「今夜ね…その…蒼君たちの家に…泊っちゃダメかな…?」
ユラは恥ずかしそうに顔を赤くしながら聞いた。
「俺たちは構いませんけど…?」
「ホント?あのね…イヴの夜に…大好きな人とずっと過ごしてみるの…夢だったから…。」
ユラは嬉しそうにふふっと笑った。
「ねぇねぇ、ユラちゃん、ツリーにお願いしてみない?」
「お願いって…普通ツリーにお願いはしないよ?」
「でも何だか叶いそうじゃない…?したらダメって決まりもないし。」
「はははっ…確かにそんな気はするね。」
紅は軽く笑いながら言ったそして、自分もツリーを見上げる。
「四人一緒なら…もっと良いかもしれませんね。」
蒼はユラとキラを見てニコッと笑う。
ユラとキラは目を閉じて両手を目の前で握る…
蒼と紅は何か話し掛けるようにツリーを見上げる…
そして…四人一緒に願う…


― 聖なる夜に ―
― 恋人たちは願う ―
― ずっと一緒にいられるように… ―
12Shimcs:2005/12/25(日) 02:44:43 ID:PYtYBppa
え〜まず謝罪。
投下してたら容量オーバーで、次スレアドレスも貼れぬまま移行・・・。
本当に、ごめんなさい…次から気をつけます。

クリスマスネタです…。
一組だけでなく、桜月、一条、白鐘、雛菊、千草、この五組を書いてみました。
雛菊はここが初出ですが、その他の双子は別のやつで書いてますね。
〜編と言う形で書けば分かりやすかったのですが、かなりの量になり、ネタも尽きそうだったのでこの形に。
場面が次々に変わっていくので少し読みづらいかもしれません。
それと、地の文の人称統一の為、相手の男の子二人命名。因みに一条姉妹の彼氏はいまだ不明。
あとは、誤字脱字がない事を祈るばかりです。

それと…桃衣姉妹がいませんね。
…ネタが浮かびませんでした。
桃衣姉妹は別に書こうと思ってるのでその時にでも…。

現在、オルタの方を書いてます。エロあります。
13名無しさん@ピンキー:2005/12/25(日) 03:24:13 ID:PYtYBppa
容量オーバーキタwwwww(^ω^)wwwwwコレ!!!!

>>12
GJ
さて、クリスマスはあと20時間37分ある。この乗りでもう一作(ry
14695:2005/12/25(日) 12:49:31 ID:kRA68t4e
素晴らしい!!正にCJ!!
何よりの最高のクリスマスプレゼントです!!
しかも5組分楽しめるとはいやもう幸せな気分でおなか一杯です
ずっとご無沙汰だった片桐×桜月が見れたのが何より嬉しかったりしますw

あと暫らくは常時age進行のほうがいいかもしれませんね
15名無しさん@ピンキー:2005/12/26(月) 04:20:31 ID:7U7brav9
GJage
16名無しさん@ピンキー:2005/12/27(火) 08:41:47 ID:Us9H2xjL
GJ!!!
17名無しさん@ピンキー:2005/12/27(火) 22:19:06 ID:wusoHFpi
久々に完結した大作キタコレ
18名無しさん@ピンキー:2005/12/28(水) 15:23:24 ID:wJJDK5n0
GJ!
まさかアフターストーリーが見れるなんて・・・
19名無しさん@ピンキー:2005/12/30(金) 00:14:53 ID:ljKKKG8A
age
20名無しさん@ピンキー:2006/01/01(日) 18:59:56 ID:6qJOiTaR
新年あけましておめでとう
今年も更なる職人様たちのご活躍を祈って

あと前スレ落ちたので報告age
21名無し:2006/01/03(火) 21:03:26 ID:PiUVXurF
あげ
22名無しさん@ピンキー:2006/01/05(木) 05:45:06 ID:4HXKpEVy
唐突ですが、こちらのスレッドを御覧の皆様にお願い申し上げます。

「フタコイコミックス版」も含め、
あらきかなお氏の作品購入を考えておられる方が居られましたら、
それを取りやめていただきたいのです。

そして、もしよろしければ周りのオタクの方々にも
この旨をお伝えいただけませんでしょうか。

あらきかなお氏の立場を鑑みるとオタクに自作品を購入されるのは、
氏にとって不快なのではないかと判断し、上記のお願いをさせていただきました。

それでは、失礼致します。
23名無しさん@ピンキー:2006/01/05(木) 07:15:24 ID:tRMaGgNB
唐突杉
24名無しさん@ピンキー:2006/01/05(木) 22:26:54 ID:3h0QR4N9
ヒント「釣り」
25名無しさん@ピンキー:2006/01/09(月) 05:18:26 ID:LI3O7UJq
age
26名無し:2006/01/10(火) 22:40:59 ID:uWWY1t20
あげ
27名無しさん@ピンキー:2006/01/11(水) 23:51:33 ID:6OlZ3OXW
俺はオタクじゃないやい!
28名無しさん@ピンキー:2006/01/14(土) 00:31:08 ID:dwvjpMuZ
保守
29名無しさん@ピンキー:2006/01/16(月) 01:18:49 ID:nIQdY4oO
職人は何処行った
30名無しさん@ピンキー:2006/01/18(水) 01:41:41 ID:jiWwe011
すいません、もし良かったら私、書きたいのですが、と言っても普通のでは無く
以前、職人さんが残してくれた前スレ883氏の作品の続きを私が書きたいので
すが、本当は本人に了承を得るのが一番良いのですが、名乗り出る雰囲気が伝わ
って来ないので私が書いても良いでしょうか? 皆様、御意見の方をお願いします。
31名無しさん@ピンキー:2006/01/18(水) 01:46:29 ID:pZIzoSbt
とりあえず待機
32名無しさん@ピンキー:2006/01/18(水) 01:55:47 ID:QUvew1qe
>>30
あの程度の進捗状況なら、最初から自分で書いても大した差は無いのでは?
33833:2006/01/18(水) 02:39:47 ID:aEHzvATd
OKっす って言うか非常に興味深いし是非読んでみたいので書いてください
自分の作品の続きを他の方が書いてくれる
自分が書き始めた作品でありながらどういう結末をたどるか解からない
そんな経験滅多に出来るものではないしね
34名無しさん@ピンキー:2006/01/18(水) 22:11:49 ID:J1I/YwHr
>>30
この板のSSはオープンソースだしね
35名無しさん@ピンキー:2006/01/20(金) 01:21:24 ID:T/6+D2NC
お待たせしました。物が出来上がったので投下をします。21禁は始めてなので
期待に応えられる物が出来上がったか不安ですがどうぞ。

高村に告白をし、授業を終えた沙羅と双樹が向かった先は優が通っている高校であった。
校門で待っていると優は此方に向かって来た。
「ああ、お〜い優〜」
「優ちゃ〜ん」
校門で元気に手を振る2人に気付くと優は歩く速度を速めて、2人の待っている校門まで
向かった。到着をすると2人に連れられて近くのオープンカフェに入った。
「ハイ、優ちゃん、これバレンタインのチョコ」
「私と双樹の二人で作った物だ心して食べろよ」
「わぁ! ありがとう、沙羅ちゃん! 双樹ちゃん!」
優は2人のチョコを受け取ると心底、喜び、その場で包みを丁寧に取り始め包み紙も鞄に
入れ中のチョコレートを取り出し齧り付いた。まるで幼子の様な反応に双樹は口を手で抑
えて笑っていたが沙羅はそれを違う双樹とは目線で見ていた。
(やっぱ、優は優しいな…)
自分達のプレゼントを心から喜び、包み紙まで大事に取ってくれる優に沙羅は高村には感
じなかった暖かい気持ちを感じていた。高村も自分達のチョコを無下には扱わなかった、
寧ろ大事に貰ってくれたとは思う、しかし沙羅にはそれがどうしても事務的な行為に見え
てしまい好感が持つ事が出来なかった。双樹は心底、喜んでいたのでその事に付いては敢
えて触れなかったが、目の前にいる優から、そんな事は感じられなかった。優に対して穏
やかな視線を送っていると突如、双樹が身を乗り出し、自分のハンカチで優の口元を拭った。
「ほっぺにチョコ付いていたよ」
「全く…誰も取らないのだから、もう少し落ち着いて食べろよ…」
「ハハハ、ゴメンね」
こう言った調子で3人は自然と笑い合い楽しい時間を過ごして行った。それはかけがえの無い
大切な物であった。
高村と3人で付き合う事を承諾してから2ヶ月の時が流れた。その間に沙羅と双樹は高校2年
生となり、高村は最上級生となった。だが周りは目まぐるしく変化をしたが1つだけ変わらな
い物があった。沙羅の気持ちである。双樹は高村と会う度に好意を強めて行き今では親しみと
愛情を込めて『お兄さん』と呼ぶ程である。だが沙羅は変わらず高村に対しては嫌悪感にも似
た感情しか持つ事が出来なかった。確かに高村は自分達に対して誠実な対応をしてくれるし二
人平等に接していると言う事も分かっている。話の内容も様々な物があり飽きさせず、色々な
所にデートにも連れて行ってもらった。普通ならば間違い無く好意的な感情を持つであろうが
沙羅だけは違っていた。初対面の時にも感じていたが時折、高村が見せる視線が沙羅は何より
も嫌いであった。まるでゴキブリにも出くわしたかの様な気持ちを覚えている。
36名無しさん@ピンキー:2006/01/20(金) 01:23:49 ID:T/6+D2NC
「うわぁ! 凄い!」
「ハハハ、ね、凄いでしょ」
「本当にそうです! ねぇ沙羅ちゃんもそう思うでしょ!」
「あ、うん」
完全に盛り上がっている双樹とは対称的に沙羅の表情は沈んだままであった。この日、
2人はこの辺りで最近出来た巨大水族館に連れて行ってもらいメインであるイルカシ
ョーを見ていたのだが、本来ならば身を乗り出して喜び筈のイルカ達も今の沙羅には
目に入っていなかった隣に高村が居ると言うだけでこんなにも気分と言う物は悪くな
るとは思わなかった、今、2人は高村の両隣に座っており高村は沙羅と双樹、夫々の
肩に自分の手を置いていた双樹は安堵感に満ちていたが沙羅は自分の肩に置かれたこ
の手から逃れたいと思っていた。そんな調子で双樹は最後まで楽しみ高村も双樹に付
き合う様に相槌を打ち続けた。沙羅だけが楽しめられなかった。一番の理由は高村の
存在である。
(こんな時、優なら一緒になって盛り上がってくれるのに…)
ショーが終わり3人はお土産コーナーにいた。高村が2人の為にお土産を見繕ってくれ
ていた。会計を済ませ高村が二人に手渡したのは小さなイルカのストラップだった。
「ハイ、2人とも」
「わぁ! ありがとうございます! お兄さん!」
双樹は心底、喜びストラップを受け取ったが沙羅は無言で高村の手に触れない様ストラ
ップを取った。3人は水族館を出てバス停でバスを待っていた。雲行きは先程までとは
違い怪しくなって来て今にも振り出しそうな状態になっていた。傘を持って来なかった
事を後悔しながら沙羅は一秒でも早くバスが到着するのを待った。その時であった激し
い雷の音が3人に聞こえた、双樹は反射的に高村へと抱き付き高村は逃げ様とする沙羅
を強引に自分の法に持っていくと双樹と同じ様に抱き止めた。逃れ様と動いたがサッカ
ーにより鍛え上げられた高村の力は強く沙羅の抵抗は空しい物であった。沙羅は高村を
睨み付け様と上を向いたがその瞬間、沙羅は今までに無い恐怖を感じた。
「沙羅ちゃん…」
高村は静かにそう言うと整った顔を沙羅の顔に近付けて来た。双樹は2人を祝福したが
沙羅は違っていた。少しづつ近付かれる高村の顔、抵抗出来ずに震えるしかない自分。
様々な感情が沙羅の中に入り混じった。
「嫌!」
唇が触れそうになる直前、沙羅は強引に高村の腕から逃れた。双樹は心配そうに2人を
見つめていた、その時、高村が一瞬、見せた冷たい表情を沙羅は見逃さなかった。双樹
のフォローに入り双樹を安心させようとする高村、その後姿に沙羅は嫌悪感を通り越し
恐怖さえ感じていた。
「嫌―!」
沙羅はこの場に居るのが恐ろしくなり、バスも待たずにその場から走って逃げ出した。
37名無しさん@ピンキー:2006/01/20(金) 01:25:59 ID:T/6+D2NC
「沙羅ちゃん!」
当然、双樹は追い掛けようとするが高村に肩を掴まれ止められた。
「お、お兄さん?」
「気持ちは分かるけど、今はそっとしておいてあげよう」
「でも…」
「ここから双樹ちゃんの家まではバスでなら楽に行けるけど、歩いても行ける距離だから
今は沙羅ちゃん、1人の時間を持たせてあげよう、ゴメンね俺のせいで…」
双樹は若干、釈然としなかったが、高村の意見を尊重してこの場はバスを待った。その後
かなり強い雨が振り出したが高村は傘を持っており、相合傘で双樹は家まで送ってもらった。
(一体、一体、私は何がしたいのだ!)
沙羅は自分の気持ちが整理出来ずに泣きながら宛ても無く走り続けていた。強く降り頻る雨
は涙を誤魔化してくれるので初めは良いと思っていたが、服が重く感じ始めるとそれも思わ
なくなり、着替えたいと思い辺りを見回した、だが今、家には帰りたくない、大好きな姉で
ある双樹と気まずい時間など過ごしたくない、そう言う思いが頭を過り続け、何も考えず歩
き辿り着いた先は優の自宅であった。何時の間にか、こんな所まで歩いていた。自分に呆れ
つつも沙羅は吸い込まれる様にインターホンを押した。
インターホンの音に気付くと優は読んでいた雑誌を一旦、閉じてドアを開けた。見た客人に
優は驚愕をした。
「どうしたの、沙羅ちゃん! 一体?」
「ヒック、ヒッ…優…」
始めは雨で濡れていたので分からなかったが沙羅が泣いている事に気付くと優は理由を聞く
のを止め風呂場からバスタオルを持ち出し、沙羅に手渡すと、急いで自分の部屋に行き、自
分の服を持って来て、それを沙羅に手渡した。
「お風呂、分かるよね、風邪になったら大変だからすぐに入って」
沙羅は優の言葉に従い、洗面所に行き濡れた自分の服を全て脱ぎ、風呂場へ入りシャワーを
浴び始めた。少し熱めに設定したシャワーは沙羅の体を瞬く間に暖めて行き心をも落ち着か
せた。優の優しさに感謝しながら沙羅はシャワーを浴び体を暖める事に専念した。
その後、手渡されたバスタオルで体を丹念に拭き、手渡された服に袖を通した。渡されたの
は緑色のパーカーにジーンズであった。それは沙羅の体にピッタリと合い、着心地が大変に
良い物であった。髪を拭きながら風呂場を出て優が待っているリビングへと行くと沙羅が来
るのと同時に優から沙羅の手に程好い温かさのコーヒーが手渡された。
「ありがとう…優…」
沙羅は顔を赤らめながら優にお礼を言った。優は沙羅がお礼を言うと同時に張り詰めた緊張
の糸が解けた様に力無く椅子に腰掛けた。
「な、何だよ! 一体?」
思い当たる節の無い謎の行動に沙羅は戸惑い優に何が起こったのか尋ねた。
38名無しさん@ピンキー:2006/01/20(金) 01:27:52 ID:T/6+D2NC
「いや、やっと何時もの沙羅ちゃんに戻ったと思ったら気が抜けて」
「そ、そう…ゴメン…心配掛けさせて…」
「いいの、でも何があったの沙羅ちゃん?」
こうなった詳しい経緯を優に聞かれて沙羅は思わず押し黙ってしまった。優はそんな沙羅
を問い詰め様とはせずに話してくれるまでじっと待った。時折、沙羅が顔を上げると優は
穏やかに微笑み沙羅を安心させようとした。そんな優の優しさに耐え切れず沙羅は今まで
溜まっていた物を全て優にぶつけた。
「ウワァァァァァァ! 優―!」
沙羅は泣きながら優に抱き付いた。優はそんな沙羅を自分の胸で優しく抱き止め沙羅が泣
き止むまで静かに頭を撫でながら背中を軽く叩いて行き、沙羅の気持ちを落ち着かせた。
一頻り泣き終えると沙羅は静かに今までの事を話し始めた。優は沙羅の話を親身になって
聞いた。そして全てを話し終え沙羅は優に意見を求めた。
「なぁ優? 私は一体、どうしたらいい?」
「話だけを聞いた限りだと、その高村と言う人は普通に良い人だけど沙羅ちゃんはどうし
ても受け付けられないのだね?」
「うん…」
「じゃあ、これは僕の個人的な意見だけど参考程度に聞く?」
「うん…」
「無理はする事なんて無いよ、そんなに嫌なら沙羅ちゃんは離れた方が良いよ」
「でも、それだと双樹が!」
「何も四六時中、監視していなくても、双樹ちゃんだってもう分別の付く年齢だから自分
の事ぐらい決められると僕は思うよ」
「それは、そうかも知れないけど…なぁ優? やっぱ私、へそ曲がりなのかな?」
「何で、そう思うの?」
「もしかしたら、私が持っているイメージは全部、私一人の被害妄想なのかもしれないの
に、双樹は気に入っているのに私はこんなだし、おかしいような優…双子なのにこんなさ…」
様々な事があり沙羅はすっかり弱きになり俯いてしまった。優はそんな沙羅の元まで近付い
て行くと沙羅の顔をそっと自分の両手で包み目をしっかりと見た状態で話し始めた。
「ダメだよ、そんな事言ったら、沙羅ちゃんは沙羅ちゃん、双樹ちゃんは双樹ちゃんでしょ!」
「そう、思ってくれるの? 私が間違っていないと言ってくれるの?」
「そんなの当たり前だよ、人間、合う人、合わない人はいて当然だから、双子だからって全て
を同じにする必要はないよ」
優の言葉を聞くと自然と沙羅の目からは涙が零れ出した。
「さ、沙羅ちゃん?」
「大丈夫、この涙は嬉し涙だから、ありがと、決めたこれから双樹と話し合って決める」
「それが良いよ、じゃあ僕、双樹ちゃんに連絡するね心配しているだろうから」
39名無しさん@ピンキー:2006/01/20(金) 01:29:52 ID:T/6+D2NC
そう言い、優は双樹に電話をし詳細を話して沙羅に大きな紙袋を手渡し、それに自分の服を
入れたら良いと言った。話している内に脱水が終わった状態の服を取り出し、一旦、渡され
た袋に入れた。雨脚が弱ったのを見ると優は大き目の傘を広げ、相合傘で沙羅を家まで送り
届けた。優は事情を説明し、その場を丸く収め、2人はその夜、各々の思いを話し合い結果
沙羅は高村とは別れると言う形を取った。とてもではないが電話やメールで済む話ではない
ので今度の日曜日に話すと言う事で纏まりその日は就寝した。
(ありがとう、優…大好き…)
夢の中で沙羅は優に感じていた気持ちが確かに変化をするのを感じ久し振りに気持ち良く朝
を迎えていた。
翌日の月曜日、学校が終わり双樹はそのまま家に帰り、沙羅は紙袋を手に優の家に向かって
いた。昨日、貸してもらった服を洗濯して綺麗に畳んで返す為である、双樹を無事に家まで
送り届けると沙羅は精一杯、走って優の家まで向かった。優の家に到着をするとインターホ
ンを鳴らした。中では既に制服から私服に着替えた優が何時も通りの笑顔で出迎えてくれた
沙羅はお礼を言い紙袋を返すと、優にこれからの予定を聞いた。
「これから、どうするの?」
「晩御飯の材料を買出し」
そう言い、優は必要分しか入っていない財布を持ち、家を出ようとした。それに沙羅も付い
て行った。
「私も付いて行く」
「良いの、付き合わせて?」
「良いの! それと今日、ご飯食べさせてもらっても良い?」
沙羅のおねだりを優は頷く事で了承した。沙羅は満面の笑みで優の隣を付いて行き近所のス
ーパーに向かった。優の家は夫婦が離婚をしており父親、一人、父親は科学者で1月に2、
3度しか帰らないハードスケジュールなので必然的に優は家の事を全て出来る様になった。
事実、優の作る料理は双樹にも負けず劣らずの腕前で沙羅も食べるのは好きであった。だが
今日、感じているトキメキは料理だけではなかった。沙羅は一つの決意を固め、優と一緒に
買出しを続けていた。
双樹には2人で連絡をして了承を得て、優はこの日の夕食を作りテーブルに並べた。この日
はビーフシチューでありその美味しさに沙羅は舌鼓を打った。
「又、お前、腕上げたな」
「まぁ、何時も作っているし、自分でも美味しい物、食べたいしね」
40名無しさん@ピンキー:2006/01/20(金) 01:31:53 ID:T/6+D2NC
2人は話しながら盛り上がり楽しく食事を終わらせた。先に優が歯を磨いた後、後で
沙羅がスーパーで買った真新しい歯ブラシで歯を磨きその間に優は洗い物を始めた。
全てを洗い終えると優は沙羅を双樹の所まで送る為、双樹を探したが洗面所にもリビン
グにも沙羅の姿は無かった。
「沙羅ちゃん? 何処、行ったの?」
当然、優は沙羅を探して2階に上がった始めに自分の部屋を開けると沙羅はベッドに座
っていた。
「ああ、こんな所にいたの沙羅ちゃん、そろそろ帰らないと双樹ちゃん心配するよ」
そう言い、優は沙羅に手を伸ばした沙羅はその手を取り少し強めに自分と手を繋げさせる
とゆっくりと自分の心中を話し始めた。
「なぁ、昨日、話しただろ…」
「うん、それであれからどうしたの?」
「私、あの男とは別れる事にした」
「そう…」
「何であんなに嫌だったか、漸く分かったよ」
「何?」
「他に大切な人がいたからなんだよ…」
「え? それ…」
優が全てを言い終える前に沙羅は目を瞑り、少し強引に優とキスをした。数秒のキスを終え
唇を離すと沙羅は再び話し始めた。
「今、私と初めてのキスをした人…もしかして優は嫌だった? それとも…」
「嫌ではないよ! 僕は沙羅ちゃんが僕をそう言う風に見てくれているのは凄く嬉しい、僕
彼女なんていないし…でも本当に僕で良いの?」
優の返答を沙羅は抱き付きベッドに押し倒す事で返答をした。何時もは見せない沙羅の大人
びた表情に若干、優は圧倒をされた。
「そんな悲しい事言うなよ優…私、優ではないと嫌だよ…優に私の全てを分かって欲しい…」
そう言い、自分の胸に優の手を押し当て胸の膨らみを触らせた。優は自分の手から伝わる女性
特有の感触にドギマギしながらも必死に返答をした。
「もう、ここまで行くと僕も止まらないよ…良い?」
41名無しさん@ピンキー:2006/01/20(金) 01:34:06 ID:T/6+D2NC
沙羅は小さく頷く事で返答をした。体の上下を入れ替え、今度は優が上になって沙羅とキス
をした。その時、優は自分の口に何かが入ってくる違和感を感じた。それは沙羅の舌であっ
た。沙羅の舌は優の口内を縦横無尽に暴れ回り、優の唇を隅々まで味わった。優もそれに負
けない様に沙羅の口内に入って行き、舌を絡ませた。鼻での呼吸も苦しくなった頃、2人は
唇を放して、優は沙羅の制服に手を掛けた。
「脱がせるよ…」
優の言葉に沙羅は小さく頷き、優も覚悟を決めて制服のタイを外してブラウスを上げると真
っ白なブラジャーが目に入り、見とれそうになるのを必死に堪えブラウスを脱がせた。続い
て下のスカートを脱がして行くと上と同じ真っ白なショーツが目に飛び込んで来た。靴下も
脱がせ、下着のみになった沙羅の姿を見て思わず優は生唾を飲み込んだ、その姿は子供の頃
一緒にお風呂へと入った物とは完全に変化をしており、優に対してセックスアピールをして
いる妖艶な姿であった。その下を見たいと思い優は手を伸ばした。
「ま、待って…」
震える沙羅の声を聞き優は慌てて手を止めた。緊張した面持ちで沙羅の言葉を待った。
「優も脱いで…」
沙羅の言葉に優は素直に従い自分の服に手を掛けた。手早く上着とズボンを脱ぎ捨てト
ランクス一枚になり、既に中の物が限界まで膨れ上がっており解放し様とトランクスを
脱ごうとした時、沙羅の手がそれを止めた。
「これは私が全部脱いでから…」
言われた通り優は自分の手をトランクスから沙羅のブラジャーに移してホックを多少、
手間取りながらも外した。ブラジャーが外れると中から現れたのは小ぶりであるが形
も良く適度に膨らみを帯びた発展途上中の胸であった。綺麗に立ったピンク色の頂きに
目を奪われながらも優は時間を置いて沙羅が怯えない様、最後の一枚であるショーツに
手を伸ばし、汗で少し滑りながらもショーツを足から抜いた。沙羅の恥部は毛が薄くも
っとも大事な部分が見え隠れしており、男にとって最高に興奮する物であった。約束は
守ったので優は自分のトランクスを下ろした。そこで見た優の物に沙羅は絶句をした。
優のは特別、巨大と言う訳では無く、大きさは通常のレベルであるが初めて見た沙羅に
は刺激が強すぎたのか目を丸々として見つめていた。
「僕も全部、脱いだよ…」
「そうだね、じゃあ…」
42名無しさん@ピンキー:2006/01/20(金) 01:36:14 ID:T/6+D2NC
沙羅が全てを言い終える前に生まれたままの姿になった2人は深くキスをしてお互いを激
しく求め始めた。キスをしながら優は沙羅の胸を手で弄り始めた。優の手が触れ、自分の
胸に刺激が行く度に沙羅は全身に電流が走る様な感覚に襲われ、思わず口から甘い吐息が
零れた。
「ん…んあ…ん、ん…」
沙羅の反応に気を良くした優は空いていた左の胸も攻め出した。両方の胸を弄っていると
掌に何か固い物が当たった、それは沙羅の乳首であった。それに興味を持った優は手を一
旦、止めて右の乳首に吸い付いた。
「やん! おっぱい吸っちゃ…あ!」
沙羅は手とは違った反応を見せ、行為が不快では無いと言うこが分かり、優は手と舌で同
時に胸を攻め続けた。存分に胸を味わうと優の興味は下半身へと移り、体を下に持って行
き、胸への愛撫で既に軽く湿り気を帯びていた恥部を試しに指でなぞった。
「ヒャッ!」
甲高い声を聞き、この行為も間違いではないと確信をして、続いて優は指を1本突き立て
て、そのまま入り口に宛がい入れ始めた。
「ん! 止めて! それ、痛い!」
泣きそうな沙羅の声を聞き優は慌てて指を引き抜いた。顔を上げて沙羅の表情を見ると目に
涙を溜めて軽く優を睨んでいた。完全に失敗したと思い若干、優は落ち着きを無くしたが、
ここで止める訳にも行かないので少ない知識を精一杯、活用して出した結果、優は沙羅の恥
部に顔を埋め舌で恥部を愛撫しようとした。
「嫌! ダメ! そんな所! きたな…ア! アッ!」
否定をする前に沙羅は恥部から伝わって来る言い様の無い感覚が襲い、只、それに身悶える
しかなかった。反応でこれは正解だと感じた優は調子に乗って舌を更に奥の方まで突っ込み
中を掻き回した。
「ん! 嫌! ダメ、優! そんなにされたら…」
口の中に沙羅の味が広がって行き更に欲する事を望んだ優はより強く舌を捻じ込み掻き回し
た。沙羅の恥部は完全に優の舌で埋め尽くされた。
「あ、あ、優…アッアアア!」
沙羅は大きな喘ぎ声を上げるとグッタリとした表情で天井を見上げていた。絶頂に達したの
だと理解をして優は顔を沙羅の顔にまで持って行き沙羅の様子を見た。
「大丈夫? 沙羅ちゃん?」
「平気…ちょっとボゥッとしているだけだから…」
「そう…」
「私ばかりずるいよ…私にも優の体、味合わせて…」
43名無しさん@ピンキー:2006/01/20(金) 01:37:57 ID:T/6+D2NC
優が言葉を理解する前に沙羅はうつ伏せになり優の股間に顔を近付け、物を両手で包み込む
様に触れた。
「ヒゥ!」
「ああ、ゴメン! 痛かった?」
「違うよ、気持ち良くてつい…」
触られる事が快楽に結びつく物だと理解した沙羅はそのまま両手でやんわりと優の物を上
下に擦り出した。優の反応を見ようと視線を上げると優は目を閉じ襲って来る快楽に身悶
えていた。
(優…気持ち良さそう…)
もっと自分で感じてもらいたいと思った沙羅は手の速度を上げて優の物に快楽を与え続けた
自分の掌で脈ずくそれが今、沙羅は最高に愛しかった。
「ダメ! 沙羅ちゃん、止めて!」
泣きそうな優の声を聞き沙羅は慌てて手を止め体を起き上がらせ優の状態を確認しようとした。
「ゴメン、途中で痛くなったの?」
「違うよ、凄く気持ち良いよ、けど…」
「けど?」
「このままだと僕一人がイクから…」
優の言葉に全てを理解した沙羅は寝転がり、優の行為を待った。
「ちょっと、ゴメン…」
だが優はすぐに沙羅の上に乗ろうとはせず立ち上がって机の引出しからある物を探し始めた。
待たされている沙羅は不安で仕方が無かった。
「何、優?」
「ゴメン、これ…」
そう言い優が手に持っていたものは避妊具であった。良からぬ物を使われるのではないかと一
瞬でも沙羅は感じてしまい優の気遣いに一安心して安堵の表情を浮かべた。優は避妊具を一つ
取り出し、自分の物に宛がい装着を始めた。
「なぁ、良い?」
「何、沙羅ちゃん?」
「お前、何でそんなの持っているの?」
「これは友達がくれたの『お前も良い年だから、これで練習でもしておけ』って」
「どんな友達と付き合ってるのだよ! お前!」
沙羅は優の注意が削がれない程度の力で優の頬を軽く抓った。多少、痛みに苦しみながら
も優は避妊具を自身に装着をさせた。完全に準備が出来たので沙羅は再び寝転がり優を待
った。優も覚悟を決めて沙羅の足を開き間に自分の体を割り込ませ自身を迎え入れる準備
が出来た沙羅の恥部へと宛がった。
「じゃあ、行くよ沙羅ちゃん…」
「優…キスして…」
44名無しさん@ピンキー:2006/01/20(金) 01:40:19 ID:T/6+D2NC
沙羅のおねだりに優は従い、舌を絡めるキスをしながら自身を少しづつ沙羅の中に入れて
いった。
「ン!」
沙羅は痛みに顔を歪ませ優とのキスも一旦、中断させた。
「こ、このまま行って良いの?」
「良いから、構わないから…」
どう考えても痛いのは分かっているが今更、止める事も出来ず、優は自身を更に奥へと
入れて行った。その度に沙羅の表情は苦痛の色を強めて行ったが抱き締められた細い腕
が強く優を抱き止め、止める事を拒否した。沙羅の期待に応える為、自身を沙羅の最奥
まで挿入をした。全てを入れ終えても沙羅の表情は苦痛に耐え忍ぶままであった。
「どうする、沙羅ちゃん、この後…」
「私の事は気にしないで…優との初めてを中途半端な形で終わらせないで、お願い…」
沙羅の思いを読み取り優は行為を続ける事にした。出来る限り沙羅に苦痛を与えない様
始めはゆっくりと動かし、空いている手や口で胸を弄ったり、深いキスをする事で少し
でも快楽に変え様と努力をしたが下半身に伝わって来るむず痒い快楽に何度も理性を失
い掛かっていた。沙羅も始め程の苦痛は無かったがそれでも快楽とは言えない状態であ
り、腕を力強く優の背中に回す事しか出来なかった。何とか快楽を味わって貰いたいと
思っていた優だが限界が近付いて来た。
「ゴメン! 沙羅ちゃん、もう…」
切羽詰った優の声に終焉が近い事を感じた沙羅は覚悟を決めた。
「良いよ…私で…最高に気持ち良くなって…アアアア…」
沙羅の了解を得て優は乱暴なぐらいに腰を動かし、只管に自身の快楽だけを求めた。優の
意識は下半身の一点のみに集中し臨界点を突破した。
「沙羅ちゃん、もう…」
「良いよ、優! イッて! 来て!」
沙羅の言葉と共に優は爆発をした。2人は抱き合い荒い息遣いで余韻に浸っていたが、沙羅
の恥部から流れている血に目が行くと優しいは自身を沙羅から引き抜き避妊具を自身から取
り外した。
(凄い…今までで一番出たかも…)
自身の放った精液に驚きながらも手早くティッシュと一緒に包んでゴミ箱に捨て、優は荒い
息遣いで寝転んでいる沙羅の横に寝転び顔を合わせながら話した。
「大丈夫?」
「平気…痛かったけど私を受け入れてもらえて凄く嬉しかった…」
「そう?」
「うん…服、着よ」
45名無しさん@ピンキー:2006/01/20(金) 01:42:24 ID:T/6+D2NC
沙羅に促され優と沙羅は夫々、自分の服を手に取り着衣を始めた。途中、着ている姿にも
見惚れてしまい、優は服を着るスピードが遅れたが、沙羅に気付かれてはいけないと思い
慌てて自分の服に意識を集中させた。全てを着終えると沙羅は覚束無い足取りで部屋を出
ようとした。
「じゃあ、私、双樹が心配するといけないから帰るね…」
俯き顔を赤らめながら沙羅は出て行こうとしたが、優はすぐに沙羅の隣に付き沙羅の手を
取りゆっくりとエスコートを始めた。
「優?」
「無理したらダメだよ、僕、送って行くから…」
「うん、ありがとう優…」
沙羅は素直に優の行為を受け二人はそのままゆっくりとした足取りで双樹が待つ家まで帰
った。着いた時、双樹に帰りが遅い事を少し非難されたが2人で謝った為、あまり怒られ
ないですんだ。その日、沙羅は優との甘い時間を胸に秘めながら幸せそうに眠りに付いた。
次週の日曜日、高村は双樹からのメールで公園の前に呼び出された重要な話があるから時
間を空けておいて欲しいと言う要求を高村は呑み公園で待った。高村が待って5分程経っ
た時、双樹が現れ高村は双樹に詳細を訪ねた。
「それで話って何?」
「ハイ、実は…」
「そこから先は私が話すよ…」
後ろから沙羅が現れた。沙羅は今まで高村に対して見せていた嫌悪感のみの表情とは違い凛
とした力強い物で確りと話し始めた。
「今まで色々と先輩には良くしてもらいましたが、もう先輩と付き合う事は出来ません、す
いませんでした」
沙羅は深く頭を下げきっぱりと高村に別れの宣告をした突如、思ってもいなかった事を言われ
た高村は理由を尋ねた。
「ちょっと、待ってよ、俺、沙羅ちゃんの気に入らない事何かした? それなら治すから」
「いえ、先輩自身には何の非もありません、私の方がダメなだけです。それに…」
「それに?」
「好きな人に気付きました。これからはずっとその人と一緒にいたいから…」
「誰だよ、ソイツは!」
「お、お兄さん?」
46名無しさん@ピンキー:2006/01/20(金) 01:44:45 ID:T/6+D2NC
何時も優しく接していた高村の怒声に双樹は驚き肩を震わせていたが、沙羅は凛とした表情
を崩さず話し続けた。
「呼んでいます、来て…」
沙羅に手招きされ奥から優が現れた。優の出現に双樹は軽く驚いたが、高村は目を丸め、沙
羅が選んだ男に驚いた。
「紹介します。私の恋人の早坂 優です」
「はじめまして高村さん、早坂です」
沙羅は自分と優の仲を証明する様に自分から優の腕に自身の腕を絡ませた。優は高村にお辞
儀をして高村の目を真っ直ぐと見ていた。高村は一瞬、呆けていたが、すぐに何時もの爽や
かな調子を取り戻すと優に話し掛けた。
「分かったよ、沙羅ちゃんがそう決めたのなら仕方が無いよ、早坂君だっけ? 沙羅ちゃん
の事をお願いね」
「勿論、そのつもりです」
「では色々と今まですいませんでした。これは返します」
そう言い沙羅は高村の掌にイルカのストラップを渡して、そのまま優と一緒に消えて行った。
双樹は申し訳無い表情で高村を見ていたが、高村は不安げに見上げる双樹の頭を軽く撫でる
と爽やかに話し始めた。
「双樹ちゃんは何も気にしなくて良いよ、この場合、一番、大事なのは沙羅ちゃんの気持ち
だし…」
「ハイ、本当にすいませんでした」
「だから双樹ちゃんは気にしなくて良いって」
「ハイ、私も今日は帰ります、また誘って下さいね」
双樹は笑顔で手を振る高村をバックに静かな足取りで自分の家へと帰って行った。双樹の姿が
見えなくなると高村の笑顔は冷淡な表情へと豹変し、ストラップを強く握り締めていた。
「クソが…」
ストラップは高村の握力に耐え切れず罅が入った。
                                    続く

本日はここまでです。ストーリーはまだ終わっていません。御意見の方をお願いします。
47名無しさん@ピンキー:2006/01/20(金) 02:59:28 ID:Z5PsZZWC
>>46
次からは改行しよう。
読みづらい・・・。
48833:2006/01/20(金) 03:47:57 ID:epe7YF4Q
先ずはお礼を述べさせてください
ありがとうございます
とてもステキな作品で続けてくださって
特に優と沙羅をくっ付けてくださってありがとうございました
そして現時点で各キャラのイメージ通りだったのが驚きであり、そして嬉しかったです
では続き楽しみにしてます
49名無しさん@ピンキー:2006/01/20(金) 22:25:47 ID:4GnLbR2r
ktkrage
50名無しさん@ピンキー:2006/01/22(日) 18:43:27 ID:9m0nfg/7
唐揚げ
51名無しさん@ピンキー:2006/01/24(火) 04:58:35 ID:+xTskyze
桃衣姉妹の誕生日と言う事でチョット書いてみた
http://game9.2ch.net/test/read.cgi/gal/1096252507/421-423
52名無しさん@ピンキー:2006/01/24(火) 15:38:34 ID:KMGZ6IIf
GJ
53名無しさん@ピンキー:2006/01/25(水) 01:42:47 ID:Gn6Rz4mI
意見をありがとうございます。833氏、喜んで頂けて何よりです。
では続きを投下します。若干オルタが入っています。
本当に若干ですが楽しめて頂ければ幸いです。では、どうぞ。

そのまま沙羅は優を引き連れてデートを楽しんでいた。
今までも買い物に付き合わせた事は何度も合ったが、
こうして恋人同士として行くのは今回が始めてである為、
沙羅は今までに無い胸のトキメキを感じていた。
あまりお金を持っていなかった為、この日はウインドゥショッピングで2人は時間を過ごしていた。
途中、沙羅が喉を乾かせた為、近くにあるコンビニに優を待たせて向かった。
自分にはレモンティー優にはコーヒーを買い沙羅は優が待っている元に向かったが、
途中、優が柄の悪そうな男性に絡んでいるのを見付け、沙羅は我を忘れ走って向かって行った。
「オイ、お前! 優に何をしようとしている!」
いきなりの怒声に男性は驚き、優も沙羅の剣幕に驚いた。
「誰だよ、優? この跳ね返っりは?」
「ああ、沙羅ちゃん聞いて、この人は…」
優は興奮している沙羅を宥めて、男性の詳細を話し始めた。
男性は優の友達で双羽愛理(ふたはねあいり)180を超える長身に眩しく染められた黄色い髪、
だらしないファッションから優と一緒に入れば沙羅の様な勘違いも少なくは無かった。
「そ、そうなんだ…ゴメン…」
「いや、いいよ、それより優よ本当に誰だよ?」
「えっと…」
「彼女は白鐘沙羅ちゃん、僕の一番、大切な人だよ、愛理君」
沙羅がマゴマゴしていると優は恥ずかしがる事無く堂々と愛理に宣言をした。
あまりに堂々とした優の態度に沙羅は顔を真っ赤にして恥ずかしがり、
愛理はニヤケた表情で優の肩を強めに叩いた。
「そうか、そうか! だったら俺は邪魔者だな! まぁ楽しんでくれ!」
豪快に笑い飛ばしながら愛理はその場から消えて行った。
愛理の行動に沙羅は圧倒されたが完全にいなくなると沙羅は優に話し掛け出した。
「なぁ優…あんな…」
「何? 沙羅ちゃん、僕、何か嘘言った?」
「言っていないけど…」
「なら、良いでしょ」
優は笑顔を見せると沙羅が買ってくれたコーヒーを取り歩き出した。
それに置いていかれ無い様に沙羅も歩き出した。
意外な優の交遊録に沙羅は驚かせながらも、一つの仮定が沙羅の中で出された。
「もしかして…お前、あの人が…」
赤面しながら話す沙羅に優は少し顔を赤らめながらも小さく頷いた。
結果的に自分達の仲を手助けしてくれたとは言え、
沙羅は気恥ずかしい気持ちで一杯になり優を軽くゲンコツで小突く事で解消させた。
54名無しさん@ピンキー:2006/01/25(水) 01:45:43 ID:Gn6Rz4mI
沙羅が高村と別れてから1月の時が流れた。
沙羅は優と幸せな時間を過ごしており、双樹も高村と2人だけの付き合いに慣れ始め満足をしていた。
だが隣に沙羅がいない事から双樹の中でも気持ちに変化が出始めたのである。
あれから高村は自分に対して変わらず優しく接してくれている、高村の事は好きである。
それは間違い無いのだが、それでも以前の様に盲目的に高村を見る事が出来なくなっていたのだ。
何処かモヤモヤした気持ちのまま、この日のデートも終わりを迎え様としており、
駅まで送ってもらった双樹はそのまま自分の家に帰ろうとした。
「じゃあ、楽しかったです。ありがとうございました、お兄さん」
高村に対して背を向けて帰ろうとした時、双樹は高村に腕を掴まれて振り向かされた。
見ると高村の目は真剣な物であり目を瞑り自分に対して顔を近付けて来た。
それを双樹は素直に呑み込み、自分も頬を赤らめて目を瞑り行為を受け入れ様とした。
だが目を瞑った瞬間、
何故か双樹の脳裏に沙羅と優の姿が映り自分の行動が間違っている物だと言う感覚に囚われ始めた。
「嫌ッ!」
唇が触れる直前になって双樹は高村を自分の体から放した。
自分でも何故、この様な行為に及んだのかは分からないが、
その場にいるのが辛くなった双樹は頭を深く下げると逃げる様に高村の元から去って行った。
一人取り残された高村の表情は凶悪な物へと変貌しポケットから携帯を取り出すと連絡を始めた。
「オウ、俺だ、もう良いよ、俺の負けで良いからさ…」
翌日、双樹は自分の行為を疑問に感じながらもどうして良いか分からず、その日の授業を終えた。
帰ろうとすると校門の前には高村が何時も通りの笑顔でいて双樹を出迎えた。
「あ! お兄さん、昨日は…」
「良いよ、そんなの、それより今からデートしない?」
「でもサッカー部の練習は?」
「今日は休んだ、気にしないで行こう」
双樹は多少、違和感を感じたが高村に腕を掴まれ、結局、そのまま付いて行く事になった。
その様子を後方から見ていた沙羅は双樹の身に危険を感じたのか携帯を開き優に連絡を取った。
高村に手を引かれて連れて行かれた場所は人気の無い倉庫であった。
明かに違和感を感じた双樹はその場から離れようとしたが高村の握力に勝つ事が出来ずになすがままの状態であった。
倉庫の中に乱暴へ放り投げると中には既に2人おり双樹は言い様の無い恐怖を感じた。
55名無しさん@ピンキー:2006/01/25(水) 01:48:01 ID:Gn6Rz4mI
「これは一体…」
「もう、いいだろ」
それは今まで双樹が聞いた事無い冷たい声であった。
表情も無表情で恐怖を感じる物であり、そのまま高村は話を続けた。
「付き合い始めて俺等、結構な時間経つよね、それなのに、こんな…やっぱ、
こういうのはギブアンドテイクでないといけないと思わない?」
「そんな…」
「嫌だね…何を被害者ぶっているの? 好きと言ったのは其方が最初だよ、
ならこう言う事に行き付くのを喜んでもらいたいぐらいだよ」
「酷いです! こんなの! 冗談だって言って下さい!」
目に涙を溜め必死に懇願を双樹はしたが高村の冷淡な表情は変わらず話を続けた。
「それは無いよ…まぁ始める前に言っておくけど…こういうのは双樹ちゃんが始めてでは無い、
何度か思い切りが無いのをやったけど、正直な話、こっちの方が興奮するのが多い、
まぁ後始末が何かと大変だけどね」
ニヤケ笑いを浮かべながら、高村とその仲間達はジリジリと双樹に詰め寄って行った。
逃げ場が無く、双樹は只、後退りをするしかなかった。
「そうやって…」
震える声で双樹は高村に対して話し始め、感情が爆発した様に捲くし立てる様に喋り始めた。
「そうやって好きでもない女の子と付き合って傷付けて来たのですか?
高村先輩はそれでなんとも思わないのですか?」
高村に対しての呼び名がお兄さんから先輩に変わった時点で双樹は高村に対して幻滅をしていた。
だが高村は双樹の呼び掛けにもわずわらしそうに対応をした。
「ウルセェな…こんなのゲームだよ、ゲーム…本当に女ってのはバカな生き物だよ、
ちょっと見た目が良くて優しくしてやれば簡単に股、開いてよ…いいじゃねーか、
俺と付き合っていた時、お前楽しかったろ…」
高村の言動に対して、双樹は今まで高村に対して抱いていたイメージが崩れ落ちた。
溜まっていた涙を流しながら双樹は憎しみが篭った表情と声で高村に対して言い放った。
「貴方は最低です!」
「あっそ…じゃあ、その最低な男に犯されろ」
そのまま高村はゆっくりと双樹に詰め寄った。
双樹は当然、後退りをして逃げるが逃げ場が無くなるのは目に見えて明らかである。一向はまるで、それを楽しんでいるかの様にゆったりとした調子で詰め寄った。
「にしたって今回は残念だったね、本当に高村」
「そうだよ、美人双子の姉妹丼なんて中々、出来る経験ではないでしょ」
「ああ、本当に残念だ、まぁその鬱憤はこれにぶつければ良いだけだから…」
56名無しさん@ピンキー:2006/01/25(水) 01:50:31 ID:Gn6Rz4mI
下品な笑いを浮かべながら高村達は双樹を追い詰めた。
双樹の背中に壁がぶつかり逃げる事を遮ると高村は双樹を見下しながら手を伸ばし始めた。
(助けて! 沙羅ちゃん! 優ちゃん!)
恐怖のあまり叫び声も出ない状態ながら双樹は助けを求めた。その時であった。
けたたましい音が入り口の方から聞こえて来て何事かと思い振り返ると
そこには荒い呼吸で高村に対して憎しみの表情を浮かべていた優がいた。
「優ちゃん…」
双樹は思ってもいなかった優の登場に呆けていたが、
高村達は良い所を邪魔された優がおもしろくなかった。
本性を剥き出しの状態で優の周りを取り囲んだ。
「テメェ何しに来た?」
「その人は僕にとって大切な幼馴染です。傷付ける様な真似は…」
全てを言い終える前に優の腹部には高村の強烈な膝が入り、優を苦しめた。
呼吸が出来ない優を高村は見下しながら話した。
「お前には関係無いだろ! さっさと消えて、あのツンケン女とでもいちゃついていろ!」
「許さない…」
「ハァ? 何がだよ?」
「沙羅ちゃんと双樹ちゃんを傷付ける人は絶対に許さない!」
優は今まで双樹が見た事も無い剣幕で高村に襲い掛かったが普段、
運動が苦手で喧嘩何てした事も無い優の攻撃が当たる筈も無く難無く交わされ即座に攻撃を与えられ続けた。
「舐めた事、抜かすな! このクソガキ!」
他の2人も交えて優は成す統べなく殴られ蹴られ続けた。
双樹はその様子を只、震えながら見る事しか出来ず、自分の取った行動に今更ながら悔いていた。
(どうしよう…皆…双樹のせいだ…)
あの時、自分が沙羅の言葉を素直に聞いていれば、
大切な幼馴染がこんな事になる事も無かったのに後悔の念に押し潰されそうにされ
双樹はその場で蹲りさめざめと泣き始めた。その間も優は殴られ続け、あっという間に
満身創痍の状態にされた。
「なぁ高村、もう良いだろ…」
仲間の声で高村は冷静さを取り戻し自分の足元で転がっている優に唾を掛けると、
標的を双樹に移して再び向かおうとしたが、
自分の足元に絡み付く何かに気付き振り向いてみると優がしがみ付いていた。
「絶対に…ゆ…る…」
「ウゼーんだよ!」
声が途切れ途切れの優に対しても高村は容赦が無くサッカーで鍛えた脚力で思い切り振り払うと
優は勢い良く後方に投げ飛ばされた。
「嫌―!」
57名無しさん@ピンキー:2006/01/25(水) 01:53:09 ID:Gn6Rz4mI
双樹の悲痛な叫び声が倉庫に木霊したがそれさえも興奮する素材と受け入れて高村達は双樹の元へ行こうとした。
「お前等! 何をやっている!」
優以外の声に気付き振り返るとそこには自転車に乗った中年警官がいた。
一同は舌打ちをするとその場から我先に逃げ出した。
当然、警官は一同を追って行き、倉庫の中は不気味な静寂だけが残った。
「優ちゃん…」
双樹は恐る恐る倒れたまま動かない優の元へ向かって行った。
双樹が近付くと優は震える声で一言、言った。
「もう、大丈夫…さ、らちゃん…」
「うん…」
「沙羅ちゃん?」
双樹は物陰に隠れていた沙羅の登場に驚いたが、
沙羅は説明をする事も無く優の元へ行き状態を確認した。
「何で沙羅ちゃん…」
「何処から説明したら良いかな…まず私が優に連絡をして、
そこであの男にばれない様に追跡をして、そしたらあんな事になって、
私は止め様としたけど優に止められて警察に連絡をしてと言われて、
で言われた通りにしたら、こんな…」
全てを説明し終える前に沙羅の目からは大粒の涙が零れ落ち下にいる優の顔に流れ落ちた。
沙羅の説明で全てを理解した双樹は改めて自分が取った行動を後悔した。
「全部、双樹のせいだ…双樹が…あんな…」
「そうだよ! 皆、双樹のせいだ!」
泣きながら話す双樹は沙羅の思ってもいなかった言葉に驚愕をした。
沙羅は普段、絶対に双樹へ見せない憎しみの表情を浮かべて双樹を責め出した。
「何であんな見掛けだけの奴を好きになったのだよ! あんなのに良い奴なんている訳無いだろ!」
「ヒック…ウウ…」
「犯されそうになる寸前まで気付かないなんて…本当に双樹はバカだよ!
大バカだよ!」
「ヒック、ごめんなさい、ごめんなさい…」
「私達の事をな…一番に考えてくれるのはな、見栄えが格好良くなくて…
運動音痴で…子供みたいに純粋でお人好しな性格で…掃除や洗濯が得意で…
料理が大好きで…何時も優しく笑っている優なんだよ!
何でそれに気付かないのだよ、バカー!」
「ごめんなさい! ごめんなさい!」
沙羅と双樹は大声で泣きじゃくり続けた。その時であった。
沙羅の目から流れ続ける涙を震える手で拭った。
58名無しさん@ピンキー:2006/01/25(水) 01:55:31 ID:Gn6Rz4mI
「泣かないで、後、喧嘩しないで沙羅ちゃん、双樹ちゃん、
そんなになったら僕も悲しいよ…」
「優?」
「優ちゃん?」
沙羅と双樹は震える声で自分達を慰める優に泣く事も忘れ、優に詰め寄った。
沙羅は優の頭を自分の膝に乗せ、優が話しやすい状態にした。
多少、話すのが楽になると優は話し始めた。
「沙羅ちゃん、ダメだよお姉ちゃんを虐めたら…」
「だって!」
「だってではない! 人を好きになる事は素晴らしい事だよ、偶々、
今回はこんな結果になったけどそれを責めるなんて沙羅ちゃん酷いよ!
ちゃんと双樹ちゃんに謝って!」
「優ちゃん、沙羅ちゃんを責めないで悪いのは皆、双樹なの!」
「双樹ちゃんもダメ! そんな事を言ったら…もう恋愛なんて出来ないよ…
次に騙されなければ良いだけだからさ…」
「でも、双樹のせいで!」
「このケガは皆、不甲斐無くて、弱い僕のせい…1人くらい倒せば格好だってついたのにさ…
本当に僕ってダメだよね…」
「そんな事言わないで優ちゃん!」
双樹は必死で優を庇った。優はヨロヨロと立ち上がり、自分の家に帰ろうとした。
気付くと、時刻は5時を過ぎていた。
「じゃあ、本当にゴメンね…僕が弱いから、こんな…」
「お前のせいではないだろ! 勿論、双樹も悪くない! 悪いのは皆、あの男だ!」
自分に腹が立っている沙羅はつい優に対して乱暴な物言いをしてしまった。
「ゴメンね…」
優は覚束無い足取りで自宅まで向かった。
優の姿が見えなくなると沙羅は泣きながら双樹の胸に顔を埋め、
そこから堰を切った様に泣き始めた。
「ワァァァァァァ! 双樹、ごめんなさい! 私、又、優に八つ当たりした!」
「双樹もごめんなさい、双樹のせいで、双樹のせいで…」
「ウワアアアアアアアアアアアアア!」
2人は自分達の行為を心底悔やんで、その場で涙が枯れ果てるまで泣き続けた。
やがて涙も出なくなり、泣き疲れると2人は気まずい空気の状態で自分達も家へと帰って行った。
それから沙羅と双樹はずっと無気力な状態で何もする気になれずにいた。
3日程、学校を休んでいたが、何時までもそれではいけないと思い4日目で登校をした。
するとおかしな事が起こっているのである。高村が学校に来ていないのである。
話によると酷いケガをした為、暫くは学校を休むと言う、何よりも高村と鉢合わせるのが嫌であった。
2人はこれに安心をし、それからはちゃんと学校に普段通り通っていた。
59名無しさん@ピンキー:2006/01/25(水) 01:58:28 ID:Gn6Rz4mI
「オイ! 向こうにあの野郎! 逃げたぞ!」
優が酷い顔で学校に現れた翌日。愛理は優にケガの事を尋ねたが、
優は答えてくれず、仕方が無いので愛理は自身の情報網を使いすぐに犯人を割り出し、
そこから猛攻を始めて行った。仲間の二人は既に制裁を与えられて満身創痍であり、
高村だけは逃げ続けていたが現在、白い特攻服の集団に取り囲まれ身動きが取れずにいた。
集団の中から同じ特攻服に身を包んだ愛理が邪悪な笑みを浮かべ高村の前に現れた。
「よう…話は全て聞いた。何て言うか…バレずにコソコソやっていれば俺も文句は言わないけどよ、
やった相手が不味かったな、俺の親友とその女に手を出したからな…」
ジリジリと詰め寄られ高村は逃げ場を失っていた。恐怖で気が錯乱した高村は思いもよらない事を口走った。
「何者だ…」
「この特服、見て分からない? 俺達は関東最大規模の暴走族『異化腑阿亥弥阿逗』
(イカファイヤーズ)だ! まぁ死なない程度には加減するけど、
もうあのお嬢ちゃん達の前からは消えろ!」
愛理が手を上げると同時に何人かの兵隊が高村を相手に襲い掛かった。
「ギャアアアアアアアアアア!」
そして高村は病院に搬送されケガが治る頃には2人の学校から転校の手続きをし消えて行った。
日曜日にもなると優のケガも良くなって来て、少し要所が腫れている程度で済んだ。
(どうしよう…沙羅ちゃんからも双樹ちゃんからも何の連絡も無いし…)
ケガは治っているのに優の心は晴れやかで無かった。あれから沙羅は何の連絡も無かった。
心配させてはいけないと思いケガが大分、治った頃2人に写メールで自分の顔を写し一言、
『元気です』と送ったが何の反応も無かった。
不安に思い携帯を弄りながら悶々とした時間を過ごしていたが、
突如メールの着信音が響くと慌てて携帯を開き内容を確認した。来たメールは双樹からであった。
『優ちゃん。かくれんぼしよう、ヒントは私達の思い出、5時までそこにいるから探し出してね』
突然、来たメールに優は困惑をしたが時計を見ると3時を指しておりもう既にかくれんぼは
始まっている事を知り、慌てて自転車に乗り思い当たる場所へと向かった。
その頃、沙羅と双樹は昔3人で良く遊んだ花畑にいた。
昔は病院であったが潰れて現在はこの様な状態である。
自然が作り上げた広大な花畑で3人は日が暮れるまで遊んだ物である。
沙羅と双樹は中央で腰を下ろしながら優の到着を待った。
「ねぇ沙羅ちゃん、優ちゃん来てくれるかな…」
「来てくれるさ、絶対に! だって優だぞ、きっと来てくれるよ…」
唯一の出入口から2人は優の到着を待った。
メールを打ってそんなに時間は経っていないので見てはいたが気を抜いた状態であった。
60名無しさん@ピンキー:2006/01/25(水) 02:00:24 ID:Gn6Rz4mI
「ちょっと! 沙羅ちゃん、あれって…」
「え? 嘘だろ…」
2人は入り口に現れた存在に目を丸くして驚いた。
優は自転車を乱暴に乗り捨てて2人の元へ走って行った。
「まだ大丈夫だよね? 2人共…」
「え、何で…」
「そうだよ、あれだけのヒントで何で…」
「真っ先に浮かんだのがここ、2人を待たしたらダメだと思って…」
優は肩で息をしながら2人を迎えに来た。
「それで次は何して遊ぶ?」
突然のメールにも関わらず、優は笑顔で2人に問い掛けた。
2人は優の優しさに感謝をしつつ双樹が前に出て来て話を進めた。
「あのね、優ちゃん、もう良いの、でもゴメンね急に呼び立てたりして」
「ううん、全然、平気、それよりも僕の方こそゴメンね返信しないで…」
「良いの、それで今日は優ちゃんに話したい事があるの」
「何?」
全てを聞き終える前に突然、双樹は優に唇を押し付けた。
突然の出来事に優は目を大きく見開いて驚き沙羅の方を見つめた。
双樹は唇を放すと顔を赤らめながらゆっくりと話し始めた。
「ゴメンなさい、突然、こんな事をして、でもね私も優ちゃんの気持ちに気付いたの…」
「でも、僕には沙羅ちゃんが…」
「これまでの関係が幼馴染から恋人に変わるだけだ、私の方は何の問題も無いぞ」
普通に言った沙羅に優は困惑をしたが2人は構わず話を続けた。
「今までゴメンなさい、でも双樹も優ちゃんの事が好き、大好き」
「だから何だ…お前、優しいから良いだろ?」
「私達の恋人になって下さい」
そう言い2人は優に抱き付き、そのまま後ろに倒れた。
暫く優は柔らかな感覚を楽しんでいたが、2人を一旦、放すと返答をした。
「本当に驚いたよ、僕は沙羅ちゃんも双樹ちゃんも同じ位、大切な存在だけど、
まさかこんな形になるなんて思わなかった…良いよ、僕で良かったら2人の恋人にさせて」
そのまま後ろを向いて歩き出そうとした時、双樹は優の手を取り恥ずかしそうに俯きながら話始めた。
「な、何?」
「ありがとう、じゃあ双樹したい事があるの…」
「何?」
「沙羅ちゃんにしたのと同じ事、双樹にもして」
61名無しさん@ピンキー:2006/01/25(水) 02:03:06 ID:Gn6Rz4mI
双樹の大胆過ぎる発言に優は思わず沙羅の方を見てしまった。
「ゴメン、優…あれから問い詰められて…」
「ねぇ双樹とするのは嫌?」
潤んだ目で上目遣いに見上げられ、優は沙羅に無い魅力にドギマギしながらも慌てて返答をした。
「僕は良いけど…良いの本当に?」
「双樹、優ちゃんではないと嫌だよ…」
そう言い、双樹は自分の胸に優の手を持って行き胸の膨らみを触らせた。
デジャブを感じながらも優は双樹の思いに応える為、小さく頷いて返答をした。
3人は優の家へと向かって行った。
優の家に到着をすると3人は真っ先に優の部屋に入った。
優は双樹の思いに応える為、今度は自分からキスをして舌を入れ双樹の味を楽しんだ。
だが途中で沙羅の熱心に見つめる視線に気付き、一旦、中断させ、沙羅に話し掛けた。
「あ、あの、沙羅ちゃん?」
「何? 早く双樹の思いを適えてやれ」
「でも沙羅ちゃんは…」
「私は付き添いだ、気にせず双樹を抱いてやれ」
「良いの? 双樹ちゃん?」
「うん、双樹も1人だと不安だから、続けて」
一般的では無い状況に優は多少、困惑をしながらも双樹と深いキスを続けた。
口の中を存分に味わうと、優は双樹の制服に手を掛け脱がそうとした。
「あ、待って…」
双樹はブラウスを脱がせようとする優の手をやんわりと外すと自分で手を掛けて脱ぎ出した。
「自分で脱ぐから優ちゃんも脱いで…」
言われるがままに優も自分の服に手を掛けて脱ぎ出した。
双樹は風呂にでも入る様な調子で手際良く脱いで行った。
ブラウスを脱ぎ、桃色のブラジャーが優の目に入り、
続いてスカートを緩めて脱ぐとブラジャーと色を合わせたショーツが目に入り優を興奮させた。
優は脱ぎ捨てる勢いで自分の服を脱いで行きあっという間に全裸となり双樹に見せた。
双樹は靴下を脱ぎ、下着のみの状態で優に近付いて行き、
既に準備が完了した優の物を見て頬を赤らめた。
「何か凄いね、優ちゃんのそれ…」
「う、うん…」
「えっと…どうかな、この下着、今日の為に選んだけど…」
「す、凄くかわいいよ…」
「本当、嬉しい…じゃあ、脱ぐね…」
そう言うと双樹はブラジャーに手を掛けてホックを外し自分の体からブラジャーを抜き取った。
双樹の膨らみが露となって優は只、それに見惚れる事しか出来なかった。
手はショーツの両端に移動をしてそのまま下にずらして行きショーツを足から抜いた。
恥部は沙羅と変わらず毛の薄い状態であった。
全てを脱ぎ終えお互いを見つめあうと双樹の方からゆっくりと優に近付いて行き優の物を両手で包んだ。
62名無しさん@ピンキー:2006/01/25(水) 02:05:05 ID:Gn6Rz4mI
「ウッ!」
「大丈夫、痛くない優ちゃん?」
「平気、双樹ちゃん…」
「凄い、さっきより大っきくなっているね、それに先っぽから何か出ているし…」
双樹は優の先走り汁に興味を持ち、それを指先で取り、
匂いを確かめたり指先で弄んだりして感触を確かめた。一頻り確かめ終えると、
双樹はベッドに寝転び優を待ち、優も双樹に乗り愛し合い始めた。
深くキスをしながら、双樹の胸を弄った。
甘い呼吸が漏れると沙羅にしたのと同じ様に口を顔から胸に移し立った乳首を口に含みながら胸を味わった。
「フフフ、優ちゃん、赤ちゃんみたいでかわいい…」
優の頭を撫でながら双樹は慈愛に満ちた表情で優を見ていた。
だが優は赤ちゃん呼ばわりされた事が面白く無いのか珍しく口を尖らせ反論を始めた。
「僕は赤ちゃんではないよ、双樹ちゃん!」
「あ、怒った? だったらゴメンね優ちゃ…あ…」
優は反論の代わりに行動で証明をして双樹の胸を手と口で責め立て、
双樹を気持ち良くさせていった。
撫でていた手はそのまま頭を抱き締める形となって双樹は快楽に身を任せた。
「ん! 優ちゃん…それ気持ち良い…あ!」
「僕も気持ち良いよ、双樹ちゃんの胸、美味しい…」
「嬉しい…優ちゃん…でも、そろそろこっちも…」
快楽に身悶えながら双樹は自分の恥部を優の内腿に擦り付けて快楽を得ていた。
胸への愛撫でそこは既に湿り気を帯びており、伝わる熱と感触が優を興奮させた。
双樹の言葉通り優は体を下ろして恥部に顔を埋めるとそのまま既に熱くなっている
恥部へ顔を埋めて舌で愛撫して行った。
「んあ! 優ちゃん、それ気持ち良いよ…もっと舐めて…あ!」
双樹の言葉通り、優は舌で縦横無尽に責め立て続けた。
舌で奥を攻撃する度に愛液が溢れ出して行った。
もっと気持ち良くさせたいと言う思いが優を突き動かし、
更に奥へと舌を入れて行った。
「ん! 嫌! 止めて!」
泣きそうな双樹の声に気付き優は慌てて舌での愛撫を止めて、顔を上げ双樹に話し掛けた。
「ゴメン、痛かった?」
「ううん、痛くないよ、気持ち良い…只…」
「只、何?」
「双樹も優ちゃんのおちんちん気持ち良くしてあげたい」
そう言うと双樹は置き上がり優の股間に顔を埋め目の前にある物に舌を這わせた。
63名無しさん@ピンキー:2006/01/25(水) 02:08:01 ID:Gn6Rz4mI
「あ! 双樹ちゃん、そんな…」
思いも寄らなかった双樹の行動に優は完全に準備が出来ておらず、
そのまま双樹が与えてくれるに溺れて行った。
「どう、気持ち良い?」
「う、うん…」
「良かった、双樹も気持ち良いよ、だから…双樹のもして」
そう言い双樹は自分の恥部を優の顔に移して互いに恥部を見せ合い愛撫出来る状態にさせた。
双樹の大胆な行為の数々に優は圧倒されたが吸い込まれる様に恥部を舌で愛撫して行き、
双樹も優の物を舐めるだけではなく時折、口に含んで口全体で愛撫をして優に快楽を与えた。
2人の様子を見守っていた沙羅は2人の行為に完全に見惚れてしまい、
心臓を早鐘の様にしながらマジマジと光景を見ていた。
(凄い…私の時と全く違う…)
只、されるがままであった自分の時とは違い、双樹は積極的に参加をして行き、
優に快楽を与え続けた。その様子が沙羅には衝撃的であり、
股をモジモジと動かしながら様子を見続けていた。
2人の状態は共に絶頂の一歩手前まで来ており双樹は優の物を舌で愛撫しながら話した。
「ねぇ、もう良いでしょ、これ欲しいの…して優ちゃん…」
舌で愛撫をしながら双樹は懇願をした。
双樹の願いを適えるべく優は体勢を入れ替え双樹を押し倒すと枕元に置いてあった避妊具を装着し、
そして双樹の髪を結んでいたリボンを両方外して本当の意味で生まれたままの状態にし宛がい押し込もうとした。
「い、入れる時は一気にお願い…」
「分かったよ…」
双樹の言う通り、優は一気に自身を双樹に挿入した。
壮絶な痛みが一気に襲って来て双樹は痛みに悶え背中に回した腕を強く締め付けた。
優は双樹の事を考え、双樹の許しが出るまで動かずむず痒い状態に耐えていたが、
涙を流しながらも双樹が微笑むのを確認すると優はゆっくりと腰を動かし始めた。
「んあ! ん! 優ちゃ…あ!」
胸や唇の愛撫で双樹は確かに快楽を感じており、自分からも腰を動かし激しく優を求めた。
優もそれに応える様に愛撫を繰り返し、双樹に快楽を与えた。
そして沙羅の時よりもペースが速かったので絶頂に達するのも早く優は切羽詰った声で双樹に話し掛けた。
「双樹ちゃん、もう…」
「良いよ、来て! 双樹ももう…」
リボンを外した為殆ど自分と変わらない人間が快楽に身悶えているのを見て沙羅は完全に目を丸くして
2人の行為に見惚れていた。沙羅の熱い視線も気にせず優は絶頂に達して双樹の中で爆発をし、
双樹も体中から汗を出し荒い息遣いで絶頂の余韻に浸っていた。
優は自身を双樹から抜き避妊具を外して捨てると双樹にふとんを掛けて横に眠り頭を軽く撫でてあげた。
64名無しさん@ピンキー:2006/01/25(水) 02:10:04 ID:Gn6Rz4mI
「大丈夫、辛くない?」
「平気…気持ち良かったよ…また、しようね…」
「うん…」
「それより双樹、眠いから、このまま寝るね…」
「うん、おやすみ双樹ちゃん」
優は双樹の唇に優しく触れるだけのキスをし、それで満足をした双樹は微笑み眠りに付いた。
自分もふとんに潜り眠ろうとした時、沙羅が頬を赤らめながら物欲しそうな表情で優の元まで歩いて来た。
「なぁ優…」
「ん? 大丈夫だよ、沙羅ちゃん、お父さん次、帰るの来週辺りだって言っていたから」
「そうではないよ…えっと…」
「何?」
「私にもして欲しいの…」
「え!」
沙羅の思いも寄らなかった告白に優は思わず素っ頓狂な声を上げてしまった。
すぐに今の大声で双樹が起きなかったを確認したが双樹は未だに夢の世界であり、
2人は一安心をして話を続けた。
「いや、ダメだよ…そんな双樹ちゃんが起きるよ」
「何で! 優、言ったよね? 私達、2人の恋人になってくれるって!
あれ嘘だったの? それにあれから一度も抱いてくれないし…」
「いや、だから、それは…沙羅ちゃん!」
優が全てを言い終える前に沙羅は制服のスカートを脱ぎ、優の元へ行き、
まだ行為が可能な状態の半立ちの物を口に含み始めた。それはぎこちなく時折、
歯による痛みも感じたが一生懸命さが嬉しく快楽に結び付いた。
「ねぇ良いでしょ優…あんなの見せられて我慢なんて出来ないよ…」
目に涙を浮かべながら自分の物を愛撫する沙羅に優は強い愛情を感じ、
股間の疼きも手伝いそれを了承した。
「分かったよ、でもここでは双樹ちゃん、起きるから場所、変えるよ…」
優の申し出に沙羅は素直に頷き、2人は双樹を起こさない様にゆっくりと部屋から出た。
優の誘導で2人が付いたのは父親の部屋であった。
とは言え父親は殆ど帰って来ないので優のオーディオルームとなっている。
父親の私物は本棚に多数ある難しい内容の本とベッドに変形するソファーだけである。
優はソファーをベッドに変えるとそこに沙羅を手招きし呼んだ。
全ての準備を終えると沙羅はすぐに優の隣に座って深いキスをして事を始め様としていた。
「フフフ、でも何か凄い事しているよね私達…」
「何で?」
「だってさ優が作られた所でエッチするのでしょ? 凄い事しているなって…」
「それは違うよ、沙羅ちゃん、これ買ったの去年の暮れだよ」
優に指摘をされて沙羅は顔を赤らめ誤魔化す様に優とのキスに没頭をした。
「ゴメン、今の忘れて、それよりも…」
65名無しさん@ピンキー:2006/01/25(水) 02:16:59 ID:Gn6Rz4mI
沙羅はショーツ越しに自分の恥部を優に触らせた。そこは既に掌全体を濡れさせる程、
湿っておりすぐにでも行為が可能な状態であった。
「双樹との見ていたらこんなになったの…何とかして優…」
そう言い沙羅は自分でショーツを下ろして恥部を露にして更に奥深く優の手を持って行き、
指を自分の奥深くに導きそのまま腰を自分で動かし快楽を得た。
「はぁ…はぁ…優も指、動かして…」
「大丈夫なの? 痛くないの?」
「今は平気、気持ち良い…だからお願い…」
妖艶な笑みを浮かべる沙羅に影響されたのか優は指を動かし続け、沙羅に快楽を与えた。
その間も深いキスをして二人はお互いのボルテージを最高潮の物まで上げさせた。
完全に沙羅の方は受け入れる準備が出来、優は沙羅を寝転がせ避妊具を付け入れ様とした
が沙羅に止められて一旦、離れた。
「な、何?」
「待って…上も脱ぐ…着ていたままだと擦れて痛いし…」
そう言い沙羅は自分のブラウスに手を掛け脱ぎ捨て、ブラジャーも取り膨らみが露になると
沙羅は優に抱き付いて優を押し倒し沙羅が馬乗りになる形となった。
「今度は私が上になる…」
「うん、分かった…」
優の了承を得ると沙羅は自分で恥部を開き、優の物に腰を下ろして行き、
完全に優の物を受け入れるとそのまま動き出し快楽に溺れた。
「はぁ…優…気持ち良いよ…」
「僕の沙羅ちゃんに食べられているみたい…」
「うん…優の美味しいよ…ああ!」
乱暴なまでに腰を動かし沙羅は快楽を求めた。途中、優を起こしてキスをしたり、
優の手を自分の胸へと導き揉ませる事で更なる快楽を味わった。
「はぁ良いよ、気持ち良いよ…優…ああ!」
沙羅は上に乗ったまま絶頂に達して、荒い呼吸で満足げに優を見て、物を抜こうとしたが
優は起き上がり繋がったまま強引に体制を変えると沙羅は優に臀部を向けた状態で貫かれる状態となった。
「止めて…優…私、イったばかり…」
「ゴメン、沙羅ちゃん、僕、まだイっていないから…」
「それにしたって、少し休ませて…」
「ゴメン、もう止まらない」
まだ余韻が残る状態で沙羅は優に貫かれ続け、沙羅は快楽に悶えた。初めての体位ではあるが、
それは確かに快楽へと繋がっており、沙羅は2度目の絶頂を迎え様としていた。
「はぁ…はぁ…優の凄い…ダメ…もう…」
「僕もイきそうだよ沙羅ちゃん…」
「良いよ…一杯出して、来て!」
「イクよ沙羅ちゃん!」
「ああ来て! 優! ああああああ!」
沙羅は獣の様に貫かれた状態で優の思いを感じ取り満足そうに2度目の絶頂を迎えた。
優が物を引き抜き、避妊具を外しティッシュに包むと沙羅の方を見つめ軽く謝った。
「ゴメンね強引な真似して…」
「良いよ気持ち良かったし…でも次からはちゃんと言ってからにしてね…」
「うん…」
「双樹の所に戻ろう…私も疲れたから寝たい…」
沙羅の申し出に優は手を差し出し腰が抜けた状態の沙羅をおぶると自分の部屋に向かった。
ティッシュを捨て沙羅を寝かせると自分は真ん中に横へなって2人を両隣に置く形で優も眠ろうとしていた。
「じゃあ、おやすみ沙羅ちゃん…」
双樹と同じ様に沙羅にも触れるだけのキスをすると沙羅は満足そうに微笑み眠りに付こうとした。
「うん、一緒に良い夢見ようね」
それを最後に沙羅は眠りに付き、優もそれに続いて眠り始めた。様々な事があったが今、
3人の間に流れる空気は昔、子供の頃遊んだ時と変わらない穏やかな物であり、それは
これからも続けて行きたいと優は願い3人は幸せそうに眠っていた。

取り敢えず高村編はこれで終結です。その後の番外編が一つ構想であるので出来次第投下したいと思います。
66名無しさん@ピンキー:2006/01/25(水) 07:56:54 ID:Rd3zDmsW
キター
67名無しさん@ピンキー:2006/01/28(土) 09:19:08 ID:hPwFURJJ
キテター
GJ
68833:2006/01/28(土) 09:43:00 ID:PYR5Ofas
GJそして乙です
前半部がほぼ自分の予想通りだったのに対し今回は意表をつく展開があり
それも含めて楽しませて頂きました

番外編もあるとのことですのでそちらも楽しみにさせて頂きます
頑張って下さい
69名無しさん@ピンキー:2006/01/30(月) 02:22:01 ID:MVTYtTPS
出来上がりましたので投下します。ところで私の作品は保管庫に残る場合どうなるのでしょうか?
やはり833氏の引継ぎと言う形で掲載されるのか全く別な作品としてなるのか、少し疑問です。
では脱線しましたが行きます。どうぞ。

3人の関係が幼馴染から恋人に変わっても3人は変わらず仲良く過ごしていた。
変わった所と言えば、帰りにキスをする事と時折、行われる性行為くらいである。
沙羅も双樹もそれには満足していた。しかし長く付き合っているとどうしても
刺激を求めてしまう物である。
そこで2人は優を引き連れて1泊2日の小旅行へいく事を計画し、優を誘った。
優はすぐに計画へと乗っかり父親は多少、渋ったがOKを出した。
沙羅と双樹の両親は長期海外出張の為、相当な事がなければ連絡は取らない事にしている為、
3人は旅行に向けて準備をし始めた。
「うわぁ! 噂通り…凄いね沙羅ちゃん!」
「そうだな遠出をした甲斐があったな、なぁ優!」
「うん、そうだね…」
双樹と沙羅は盛り上がり、優は人の多さに若干、圧倒されていた。
3人が訪れたのは人気の遊園地内にある。夏季限定の屋外プールであった。
遊具施設も充実している為、
人気があるのも分かるが優はどうしても理解が出来ない点があった。
(でも、何で泊まりなの…)
確かにここは人気のある所ではあるが泊り掛けで行く程では無い、
泊まる所はお互いの経済事情を考慮してかビジネスホテルである。
日帰りの方が安上がりで済むのは明かであるのに態々、
泊まりにする理由が優には分からなかった。
「ほら! 優! ボヤボヤしていないでサッサと着替えて遊ぶよ!」
「そうだよ、優ちゃん、早く遊ぼう!」
悩んでいたが二人に手を引かれて優は考える事を止めて2人に合わせる事にした。
夫々、更衣室に入り、優から先に出て来て2人を待った。
優の水着はラフなトランクスタイプの物であり、浮き輪を持って2人を待った。
「お待たせ〜」
2人の声に気付き、優が振り返ると目に入った光景に優は心を奪われそうになった。
双樹の水着は白いビキニであり結び目の部分が紐で出来た肌を覆う部分が少ない物であった。
沙羅の水着は芸術的なデザインの物であり緑を基調とした同じくビキニタイプの物であるが、
双樹と比べると肌を覆う部分は多いがそれでも露出は多く思わず優は魅入った。
「何だよ! あんまりジロジロ、見るなよ、このスケベ!」
沙羅のビーチボールによる光景を受けて優は漸く正気に返り慌ててフォローに入った。
「ご、ゴメンね、あんまり綺麗だったから…」
「それは良いけど少しは周りを気にしろよ…」
「ゴメンね…」
「ほら、もう良いから行こう2人共…」
双樹に手を引かれて2人はプールに入り楽しみ出した。初めは流れるプールで楽しみ始めた。
優は大き目の浮き輪に乗っかりプカプカと浮かびながらまったりと楽しんでいた。
沙羅と双樹もお気に入りのイルカ浮き輪に乗って優に並ぶ形で行った。
70名無しさん@ピンキー:2006/01/30(月) 02:24:18 ID:MVTYtTPS
(それにしても本当に綺麗だよな…)
優は気付かれない様に横目で2人の水着姿を見ていた。2人の姿は魅力的であり、
道行く男性はその姿に振り向いた。だが、自分はそれよりも魅力ある2人を知っている。
優は思わず最近の情事を思い出した。
(最後にしたのは確か2週間前だっけ…あの時は気持ち良かったな…)
自分しか知らない2人の乱れた姿に優の股間は反応をし始めた。
(ヤバイ!)
大きくなりかけた物に気付かれない様に優は慌てて屈もうとしたが、
ここがプールである事を忘れていたので、浮き輪から外れて溺れてしまった。
優が溺れたのに気付くと沙羅はすぐにイルカから離れ溺れる優と浮き輪を取った。
「何やってるのだよ…全く…」
「ゴメンね沙羅ちゃん…」
「ほら、私達のイルカにお前も乗れ」
沙羅は下にいる優を強引にイルカへと乗せた。
双樹は新たに来た客人を快く出迎えた。
「いらっしゃいませ、優ちゃん」
双樹は自分の腰に優の手を回した。
振れる素肌の感触に優は反射的に後ろに下がろうとしたが後ろから沙羅が詰めて来た為、
それが出来ずいた。
「ほら、もっと詰めろよ…」
沙羅に促されて双樹に密着する形へと優はなった。
背中には沙羅の感触が伝わり前面には双樹の感触が伝わって、
優はしどろもどろの状態となった。
「ちょっと、狭いけど楽しいね」
「このまま一周しような」
「う、うん…」
楽しげな2人に対して優は一杯一杯であり、
2人の話など耳に入らない状態であり体を熱くさせて流れるプールを終えた。
次に3人が向かったのは名物である、巨大ウォータースライダーであった。
20分待って、漸く3人の番が来た。爽やかなインストラクターが3人を後押しした。
「優、一緒に行こう」
そう言い沙羅は優の手を取って先に行こうとした。
沙羅が前に出る形となり自分の腹部に優の手を持って行き抱え込ませる形で行こうとした。
「沙羅ちゃんだけ、ズルイ! 双樹も!」
これに対して面白く無い双樹は優の後ろに回って首に抱き付いて向かおうとした。
双方から柔らかな感触を受け入れざるを得ない状態に優はパニックを起こした。
「ちょ、ちょっと待ってよ、いいのですか、こんな3人纏めてなんて…」
「ええ、構いませんよ」
インストラクターは双樹の背中を押してそのままスタートさせた。
評判の物だけあってスリルは最高で沙羅も双樹も楽しんだが優だけは勢いに
付いて行けずにパニックになっていた。途中、2人の胸が押し付けられるのを感じたが、
その事に気付く余裕も無くゴールに辿り着き、プールに飛び込んだ頃、
漸く優は落ち着きを取り戻し、ずぶ濡れの2人を見てお互いに笑い合った。
71名無しさん@ピンキー:2006/01/30(月) 02:26:08 ID:MVTYtTPS
「楽しかったね優ちゃん」
「そうだな、来て良かった」
「うん、でも本当に泊まるの?」
その後も様々な施設で楽しんで3人は満足してホテルに向かおうとしたが、
優だけは泊まる事に乗り気ではなかった。
「何だよ、今更…泊まると言っただろ」
「でも、十分楽しんだし…」
「ここはね、でも、もう一つ、ここへ来たのは目的があるの」
「何、それ?」
「内緒!」
訳が分からず疑問を抱いたままの優を2人は含み笑いで返して、
そのままビジネスホテルに向かった。
夕食は近くのファミレスで済ませ、3人は部屋へと向かおうとしたが、
優だけが止められた。
「優ちゃん、悪いけど30分だけ待ってくれる、30分経ったら双樹達の部屋に来て欲しいの」
「絶対に途中で入ってくるなよ!」
「別に良いけどさ…本当に何なの?」
「内緒!」
強引に止められて優は時間を近くのコンビニで潰しながら約束通り30分後、
部屋へと向かった。鍵は開いていたのでそのまま入ったが2人の姿は何処にも無かった。
何事かと思い狭い部屋を探したが携帯にメールを受け付けた音を聞き、
携帯を開いた。来たメールは沙羅と双樹の物であった。
『今から、もう一泳ぎしよう、水着着て、ここまで来て』
『絶対に来いよ! 必ずだぞ!』
双樹のメールには場所も映し出されており、
近くにある駐車場から察してこのホテルの裏側にある海岸だと言う事が分かった。
しかし、この近くの海岸は岩が多く泳ぐには不向きな場所であった。
気にはなったが真相を確かめるには行くのが一番良いと思い、
優は水着の入った鞄を持って目的地へ向かった。
近くの岩陰で着替え、優は2人を探し始めた。
自分に手を振る存在に優はすぐに気付き水着姿の2人へと向かった。
2人は頬を赤らめ何処か恥ずかしそうにしていた。
理由が分からず優は真相を2人に尋ねた。
72名無しさん@ピンキー:2006/01/30(月) 02:28:53 ID:MVTYtTPS
「何、ここは泳ぐには危な過ぎるよ」
「そんなのは分かっているよ…」
「だったら、戻ろうよ…」
「あのね違うの優ちゃん、泳ぐのではないの…」
「それじゃあ、何をするのこんな所で花火なんて無いし…」
「周り見て…」
赤くなりながら俯く2人を多少、気にしたが優は言われるがままに周りを見た。
すると、そこには岩陰に隠れて幾多ものカップルが激しく愛し合っていた。
すぐに優は2人の元に視線を戻して震える声で2人に話し掛けた。
「何、これ?」
「エッチ」
「そう言う事、聞いているのではないよ、沙羅ちゃん、早く戻ろう…」
「優ちゃん…私達もしよう…」
「何言っているの…双樹…」
全てを言い終える前に優は2人に押し倒されて砂浜に身を任せる形となった。
2人の感触が伝わって来て優は素直な反応をした。
優の反応に気付くと2人はニヤけた笑いを見せて、
そのまま優の水着に手を掛けて下ろそうとした。
「ダメだよ沙羅ちゃん、こんなの…」
「ダ〜メ、するの!」
「それなら部屋で…」
「嫌よ! それだったら、この計画、意味無い物!」
悪戯っぽく笑う沙羅に膨れながら話す双樹、全てを理解した優は一旦、
2人を引き離すと詳細を2人に尋ねた。
「じゃあ、何? 今回の旅行はこれが目的なの?」
「うん、色々と調べて…ここが一番、そう言うのに適しているって…」
「エッチなら普通に家でも出来るのに何で…」
「だって私達が求める以外で優ちゃん、一度もエッチな事してくれないから…」
「だから刺激を与えれば変化出るかなと思って…」
沙羅と双樹は顔を真っ赤にしながら答えた。全てを理解した時、優は後悔をした。
本当は何時も2人の事は欲しい状態である。しかし、
それをすれば嫌われると思った優は極力、そう言う事を避けて2人と接していたがその結果、
2人を苦しめていた事に優は反省をした。2人の気持ちを理解すると優は自分の胸中を話し出した。
「本当にゴメンね2人とも…」
「良いよ、優の事だから、どうせそんな所だろうと思っていたけど…」
「我侭言うとこれからキスは毎日してほしいな…」
「後、エッチはダメな時以外は週に1回はしたい…」
「うん…」
「ゴメンね、我侭ばっかり言って…」
「良いよ、そんなのそれよりも…折角だから…しようか…」
「うん…」
73名無しさん@ピンキー:2006/01/30(月) 02:31:26 ID:MVTYtTPS
3人は全員、顔を赤らめて、これからする事に胸をときめかせた。
2人同時にキスをして事を始めようとしたが、
いざするとなると何から手を付けて良いか分からず、3人は困惑をした。
「えっと、まずは…」
「どうする水着、優ちゃんが脱がせる、それとも双樹が脱いだ方が良い…」
「えっと…」
慣れない野外での行為に3人は戸惑い、悩んだ。
話題に困った沙羅は優に水着の事で話題を振った。
「あのさ、昼は恥ずかしくて聞く事が出来なかったけど、この水着、かわいい?」
「うん」
「そうだよね、だっておちんちん、大っきくしていたし…本当は流れるプールの時、
気付いていたのだよ私達…」
沙羅の大胆な告白に優は顔を真っ赤にして恥ずかしがった。
「ゴ、ゴメンね、そう言う目で見て…」
「良いよ、でも外では止めてね…」
「う、うん…」
「その時、優…凄く辛そうだったから先に優ね」
膠着する状態に突破口を見出したのは沙羅であった。
沙羅は優の水着を下ろして半立ち状態の物を露にさせた。
優は沙羅に身を任せてコンクリートの壁に身を預けた。
水着を近くにおいて2人は物を手や舌で刺激を始めた。
「ウッ!」
優の喘ぎ声と同時に物は反応をして瞬く間に立派な状態となり2人を興奮させた。
2人同時のフェラチオはこれが初めてではないが屋外と言う状況が興奮を早め限界が
通常よりも早く近い状態となった。
「ダメだよ、出る…」
「え、でもまだダメだよ」
双樹の制止で沙羅も行為を止めて立ち上がった。2人はじっくりと優の体を見つめた。
華奢ではあるがある一点は攻撃的に男を証明しており2人を興奮させた。
月明かりに光る優の裸身に2人は見惚れて一つになる事を望んだ。
「優ちゃん、綺麗…」
「ありがとう…」
「優〜脱がせて…」
顔を赤らめながら沙羅は優に抱き付いて体を密着させ猫の様に甘えた。
こう言う時の沙羅は非常に甘えん坊でそして甘えるのが上手であった。
優は沙羅の願いを適える為、背中のホックに手を伸ばして外した。
それを胸から抜くと柔らかそうな沙羅の膨らみが露となり優を興奮させた。
沙羅はそれだけでは満足せず、股間を擦り付け下も脱がせる様、強要させた。
すぐに優は下を脱がして沙羅を自分と同じ状態にさせた。
その状態に満足をすると沙羅は優に体を密着させセックスアピールを繰り返し
優を興奮させた。
74名無しさん@ピンキー:2006/01/30(月) 02:35:50 ID:MVTYtTPS
「む〜! さっきから沙羅ちゃんばっかり!」
「ゴ、ゴメンね双樹ちゃん…」
「良いもん! そこでちゃんと見ていて、双樹の全部!」
膨れっ面をしながら双樹は自分のブラに手を掛けて首と胸に掛かっている紐を外し始めた。
こう言う時、沙羅とは対称的に双樹は挑発的で攻めの姿勢が強く沙羅とは違った方向で
優を興奮させた。表情が何時もの穏やかな物に戻る頃には双樹の胸からブラは取れ、
沙羅と左程、変化の無いふくらみが露となった。
「ねぇ、胸、又、大きくなったみたいなの…」
「そうなの?」
「そう、優ちゃんも大っきい方が好きなのでしょ?」
「う、うん…嫌いではないけど、適度に大きいのが一番で…」
「だったら、私達のおっぱい揉んで大きくしてね」
「そうだ! しろ優…」
そう言い沙羅は自分の胸に優の手を持って行かせ触らせた、
反射的に優は手の中にある胸を揉み始めて沙羅に快楽を与えた。
「もう〜ズルイ! 沙羅ちゃんばっかり! 双樹も混ぜなさい!」
怒った双樹は残っていたショーツの紐も解いて下に落とし2人と同じ状態となって2人の元に来た。
双樹は全員の水着を一箇所に纏めると自分も優に抱き付いて体を擦り始めた。
「フフフ、優ちゃんの凄い元気…」
「早く入れて〜」
「でも…」
「平気よ、何回でも出来る様にちゃんと持ってきたから」
双樹は鞄の中から避妊具の箱を取り出し優に差し出した。封を開けて、
その内の一つを自分の物に装着し始めたが、手に入れる経路に頭が回って、
優は改めて申し訳無い気持ちになった。
「ゴメンね、女の子に買わせて…」
「そう思うのなら次からはちゃんと優ちゃんが買ってね…」
「うん、ゴメン」
「じゃあ双樹からお願い…」
75名無しさん@ピンキー:2006/01/30(月) 02:40:33 ID:MVTYtTPS
そう言い双樹は横になろうとしたが優の手で起き上がらされ壁に背中を預けた形にされた。
「砂、入るから、この体位で行くよ…」
「うん…あ…!」
コアラの様に抱え上げられた状態で双樹は挿入されて行き快楽に酔いしれた。
「双樹ちゃんの中…温かくて気持ち良い…」
「優ちゃん…動いて…掻き回して…」
双樹の要望を適える為、優は腰を動かし双樹を貫いて行った。
物が自分の中を行き来する度に双樹は快楽に酔いしれ甘い声を上げた。
一方、何も出来ない沙羅は1人、
その様子を見て自分で恥部を弄び熱くなった体を制御していた。来るべき時、
自分の番の為に、そうしている内にお互いに限界が近付いて来た。
「双樹ちゃん、もう…」
「良いよ、来て…あ!」
双樹の中で優は弾けた、物を引き抜き付けていた避妊具を引き抜くと自分を慰めている
沙羅の元へ行き抱き締め愛撫を始めた。
「待たして、ゴメンね…」
「うん、して…一杯して…」
沙羅は股間を擦り合わせて胸を押し当て優の物を刺激した。沙羅の色香に優の物は即座に反応を示した。
物が出来る状態に変わると沙羅は壁に手を置き優に対して臀部を向ける形を取って優を挑発した。
「優、来て…」
返事の変わりに避妊具を装着した物で貫く事で優は返答し、沙羅は優が与えてくれる快楽に身悶えた。
「ああ…良い! 優…もっとして…」
沙羅の言葉通り空いている胸に自分の手を持って行き揉み解し更なる快楽を与えた一回出している
にも関わらず優の物は爆発寸前となり一気に沙羅を貫いた。
「ゴメン、もう僕…」
「良いよ、来て…あ!」
後ろから沙羅は絶頂に達し、荒い息遣いで快楽の余韻を味わっていた。
優も物を引き抜き自然な状態に戻すとドッと疲れたのか星空を見上げ余韻に浸った。
「ねぇ、優ちゃん…」
「何?」
夜風の寒さも手伝って3人は一旦、水着を装着しなおして気だるい時間を過ごしていた。
優は両脇に2人を抱き抱える形で話した。
「もうホテルに戻ろう…」
「うん…」
「そこでシャワー浴びて、もう一回するぞ…」
「え?」
沙羅の意見に優は素っ頓狂な声を出して驚いた。
「え、もう終わりでは…」
「何よ! 優ちゃん! 双樹達とするのは嫌なの?」
「嫌ではないけど…」
「だったら付き合え! 時間もあるのだし! 大体、お前1人にだけ集中し過ぎだよ!」
「そうよ! 待たされている間、こっちはどれだけ寂しいか優ちゃん、分かるの?」
「ゴメン…」
「まだまだ夜は長いのだし…」
「今日はトコトン付き合ってもらうからね」
「今夜は寝かさないから!」
(僕の体…持つかな…)
2人は一気に捲くし立て、優にホテルでの行為を了承させた。優は贅沢な悩みに頭を悩ませながらも、
顔を何処か綻ばせてホテルへと向かった。ホテルの中で2人にレクチャーされ続け朝を迎える頃には
優はすっかり2人同時に責め立てる事に慣れ、その後、夜の情事も満足させて行ったが、
それは又、別の話である。

以上で取り敢えずは完結です。思い付いたら、又、投下をするかもしれません。
まだ構想のみの段階ですが、次は一条姉妹物を書きたいと思っています。
原作者に伺います。私の作品は満足出来る内容の物でしたか? 感想を願います。
76名無しさん@ピンキー:2006/01/30(月) 07:11:06 ID:/Aj8wbug
キタ━━(゜∀゜)━━!!
77名無しさん@ピンキー:2006/01/30(月) 17:49:35 ID:KL8kBMvU
VGJ
78833:2006/01/31(火) 01:10:36 ID:IS1quR+0
完結お疲れ様でした エロスもボリュームあり濃密で最後まで楽しく読ませて頂きました
特に憂に関しては全体を通してイメージ通りで良かったです。
高村との破局も自分の想定内でした。自分のイメージより要領よくて裏表激しい外道なキャラなキャラに仕上がってましたが、でもお陰で物語に奥行きが出てよかったです

他にも構想があるとのことですので楽しみにしてます

今だから言えますが、実は大分前に書いたものの行き詰まって放置状態だったものを、スレが停滞気味だったので活性剤になればと思って投下
大筋の粗筋は決まってたものの、中々思うように筆が進まずorzな状態でした
ですので続きを書きたいと名乗り出てくださってありがたかったです
あと、優じゃなくて正しくは憂だったんですよね…もう今更ですが
補完庫では…どうなんでしょ? リレーとかバトンとかって形になるんでしょうか?
79名無しさん@ピンキー:2006/01/31(火) 16:36:38 ID:5uQXMym+
|´・ω・)遅れたけどGJだよー
80名無しさん@ピンキー:2006/02/05(日) 01:55:06 ID:AjaGlrVT
一条姉妹物を書こうと思いましたが、どうしても1つ書きたい物があったので投下をします。

「う〜…」
平日の昼下がり、本来ならば学校に行くのであるが、沙羅は自宅のベッドで突っ伏していた。
風邪を惹いたのである。最近、若干、
体調が芳しくなかったがここに来て悪化させてしまい現在の状態に至った。
(双樹、平気かな…)
沙羅はこの様な状態においても自分の事よりも双樹の身を心配していた。
高村の事もあってか、
やはり双樹は自分の目が届く範囲に置いておきたいと言うのが沙羅の本心である。
(まぁ大丈夫か…優もいるし…)
以前はこういった時、気が気ではなかったが今は自分と同じ位、
時には自分以上に頼りとなる存在を沙羅は知っている為、落ち着きを取り戻した。
時間を見ると午後の1時を過ぎており、
体を回復させ一刻も早く双樹を安心させようと思い沙羅は眠りに付く事にした。
沙羅が目を覚ましたのはそれから大体2時間後の午後3時過ぎであった。
眠り汗を掻いたお陰で多少、体は楽になったが、まだ熱っぽい感覚は残っており、
体にも多少の気だるさが残っていた。
時計に目をやると双樹が帰っても良い時間帯なので沙羅は体に付着した汗をタオルで拭い出した。
汗を全て拭い取ると心地良い感覚に囚われ呆けていたが下でドアが開く音に気付くと双樹を
心配させ無い様に再びベッドへと横になった。
ドアを叩くノックに簡素な返事をすると中に入ってきたのは双樹だけではなかった。
「大丈夫? 沙羅ちゃん?」
「優…」
自分の恋人に余り見られたくない状態を見られた沙羅は会えて嬉しい気持ちもあるが
気恥ずかしさが上回り、ベッドに潜り込んだ。
「ゴメン、迷惑だった?」
「そ、そんな事は無い! 只、もう治り掛けだから、大丈夫だから…」
「ダメだよ沙羅ちゃん、そう言うのは今が一番、安静にしないといけない時期だよ」
「ゴ、ゴメン…」
2人に捲くし立てられ静かだった部屋は一気に賑やかな状態へ変わり、
沙羅は拭ったばかりの汗を再び掻き出した。見ると優は制服のまま来ており、
すぐに自分の元へ駆け寄ってくれた事が分かった。
嬉しくもあるが恥ずかしく沙羅はどうして良いか分からずに只、敷布団を被ったままでいた。
「じゃあ、優ちゃん、沙羅ちゃんをお願い出来る?」
「別に良いけど双樹ちゃん、何処に行くの?」
「お買い物、そろそろ食材が心許無い状態だから」
「うん、分かった任せて…」
双樹は沙羅を優に任せて出て行こうとした。
「待って…」
「もう! 沙羅ちゃん! 大人しくしていなさい!」
「ハイ…」
81名無しさん@ピンキー:2006/02/05(日) 01:57:30 ID:AjaGlrVT
2人っきりになる事を余り良くは思っていない沙羅は双樹を止め様としたが双樹に一喝され
素直に言う事を聞くしか出来なかった。双樹は沙羅が大人しくなったのを見ると部屋を出て、
そのまま財布を持って家を後にした。残された2人はと言うと優は沙羅を気遣い、
一時も目を離さないでいたが、沙羅は今の状態を余り見られたくはないと思い、
優に背を向けて眠る事しか出来なかった。
帰るまでこのままやり過ごそうと思ったが自分の体に現れた新たな異変に気付くと沙羅は驚愕をした。
(嘘、何でこうなるの?)
最愛の人と同じ空気を吸っていた為か、沙羅の恥部は湿り気を帯びており、
ショーツ越しでも分かる程になっていた。
こうなってくると熱のせいもあってか沙羅の頭を過るのは数々の優との情事の数々であった。
(どうしよう…優がいるのに止まらない…)
微熱は沙羅の頭を更に淫らな思想へと持って行った。
体全体が焼けるよ様な感覚に囚われながら沙羅はどうにかしようと敷布団を
どかして優に仕事を任せた。
「優…」
「何?」
「下に行って麦茶入れて来て、後、このタオル洗濯機に入れて来て…」
「分かったよ」
優は手渡されたタオルを持って下に降りて行った。1人になる時間を持った沙羅はすぐに
火照った恥部へと自分の手を持って行き自分を慰め始めた。
「はぁ…ああ…優…優…」
指は容易く受け入れ自身に快楽を与えて行った。何とか優が戻ってくるまでに終わらせたい
沙羅は通常の時よりも強めに指を動かして行き体を落ち着かせようとした、
だが、どれだけ動かしても、只、
快楽に身悶えるだけであり一向に絶頂に達する雰囲気は伝わって来なかった。
やがて階段を上がる音が聞こえて来て、沙羅は慌てて恥部から指を引き抜き、
行き場の無いエネルギーを持て余していた。優が部屋に入り麦茶を手渡し、
再び座った。沙羅は手渡された麦茶を一気に飲み干し、敷布団に潜ったが、
それでも体の疼きは消える事無く目の前にいる最愛の人が加わってから更に酷い物になった。
(ああ! もう何だって良い!)
我慢の限界を超えた時、沙羅の中で何かが壊れた。
沙羅は敷布団から体を出して徐に着ていたパジャマに手を掛け脱ぎ始めた。
「沙! 沙羅ちゃん? ゴ、ゴメン! 僕、すぐ出て行く!」
「何だよ! 行くなよ! 双樹との約束、破るつもり?」
優は慌てて出て行こうとしたが、沙羅は引き止めた。優は戸惑いながらもその場に居たが、
沙羅は優にとんでもない要求をし始めた。
「何、ボーっとしている! 優も脱いで!」
「え、え、え?」
「脱げ!」
82名無しさん@ピンキー:2006/02/05(日) 01:59:41 ID:AjaGlrVT
沙羅に凄い剣幕で言われて優は戸惑いながらも自分の制服に手を掛けて脱ぎ始めた。
そうしている間に沙羅は上着を脱いで黄色いブラジャーを露にさせた。
優の方を見ると余り早くないペースでブレザーとネクタイ、ズボンを脱ぎ終え、
今ワイシャツに手を掛けていた。
「言っておくけど、身に付けている物、全部だぞパンツも靴下も!」
沙羅はズボンを脱ぎながら優に念を押した。
下から出て来たのは上と合わせた鮮やかな黄色いショーツであった。
優は妖艶な姿に興奮を覚えたが自制心が行動を律した。トランクス1枚になった時、
優は下着を脱ごうとしている沙羅を止めた。
「そのままではダメ?」
「ダメだ! このままでやったら痛いだろ!」
「でも沙羅ちゃん、風邪惹いているのに…激しい事させたら悪化させるよ…」
「もう!」
煮え切らない優に沙羅は怒って下着姿のまま優の元までやって来た。
「何、言っているのだよ! ここ、爆発させそうな状態にまでしておきながら!」
そう言い沙羅はトランクスの上から優の物を撫で上げた。それだけで優の物は反応をし、
先端を濡らした。
「でも…」
「じゃあ、こうしよう、優、私の風邪、早く治したいだろ?」
「それは勿論」
「だから…優が私を暖めて…」
沙羅は優の返答も聞かずにブラジャーに手を掛けて取った。
ブラジャーの中から現れた膨らみに優の自制心は無いにしとしい状態であり
反射的に自分のトランクスを下ろして怒張を露にさせた。
それと同時に沙羅も残っていた最後の1枚を足から抜き取り、
2人は裸のままベッドへと入り沙羅は優に抱き付き体を摺り寄せた。
「ううん、フフ、優、温かくて気持ち良い…」
「沙羅ちゃん、平気、凄い汗だけど…」
「大丈夫、治って来ている証拠だから…」
優は沙羅に遠慮をした状態でなるべく物や手が肌に触れない様にしていた。
沙羅は優の優しさを感じながらも、もどかしくも感じており、本来の目的に行こうとした。
「優…無理しないで…私、良いよ…」
「沙羅ちゃん、それは…」
優が否定をしようとする前に沙羅は行動を起こして体を移動させて優の股間に顔を埋めて
慣れた調子で物を口に含んで快楽を与えて行った。
「ねぇエッチしよう、優…嫌だって言っても私、勝手に入れるから…」
自分の物を含みながら妖艶な表情を見せる沙羅の前に優の自制心は完全に消えてなくなり
優は体勢を入れ替えて沙羅を下にする形で前戯を始めようとした。
「ちょっと、待って…要らないから…早くおちんちん、入れて…」
「じゃあ、待って…」
優は一旦、敷布団から出て自分の財布から避妊具を1つ取り出し、
慣れた調子ですぐに装着をして沙羅の元へ戻った。
沙羅は目に涙を溜め込んでおり限界が近い事を悟った優は強引に挿入して行った。
だが結果として良い感じであり沙羅は優をすんなりと受け入れて、
優はそのまま始めからハイペースで動かした。
「はぁはぁ…沙羅ちゃんのグチョグチョで気持ち良い…もうイきそう…」
「優…欲しかったよ、これ…気持ち良いよ〜もっと動いて…」
沙羅の申し出に順じて優は胸を同時に攻め立て腰は円を描く様に動かし、
沙羅を絶頂へと導いた。
「ああ! おっぱいチューチューされるの凄く良い…もっとして…して…」
沙羅は素直な感想を述べて優に更なる行為を求めた。自身も限界は近い為、
優は乱暴なくらいに腰を動かし、強く沙羅を抱き止めた。
83名無しさん@ピンキー:2006/02/05(日) 02:02:11 ID:AjaGlrVT
「はぁ…僕、もう限界…」
「良いよ来て! 私もイクからイってー!」
沙羅の喘ぎ声と同時に優は爆発をして沙羅の中で荒い息遣いを繰り返していた。
「ああ…気持ち良かった…幸せ…」
「僕もだよ…」
全てが終わると沙羅は満足した笑顔を見せて優も自身を引き抜き避妊具をゴミ箱に捨てると
再び沙羅を抱き止め暖め始めた。
「平気、沙羅ちゃん?」
「大丈夫、それより、もう1回したい…」
「ダメだよ…双樹ちゃんに見付かったら大変だからパジャマ着よ…」
出てパジャマを取ろうとする優の腕を沙羅は両手で掴んで止めた。
「やだ…あんな汗だらけの服、着たく無い冷たいし…」
「でも…」
「このまま優が暖めて…」
「けど、双樹ちゃんが…」
「私の方は問題無いわよ、優ちゃん」
声に気付き不図、見ると双樹がそこにはいた。
「双樹ちゃん! ゴメン、ゴメン…」
「謝らないでよ優ちゃん、優ちゃんは沙羅ちゃんの我侭に付き合ったのでしょ?」
「え、いや、その…」
「でも、ちょっと妬けるな…」
双樹の静かな口調に優はしどろもどろで怯えていた。
そんな優にも構わず双樹はゆっくりとベッドの方に近付いて行った。
「だから…双樹も混ぜて!」
双樹は今まで俯き、何処か暗げだった表情を一変し、明るい表情で服を脱ぎ始めて、
下着のみの状態となった。双樹の下着は鮮やかな青であり優を興奮させた。
双樹は優を手招きして呼び、優は素直に応じた。
「私が欲しかったら、これは自分で取って」
双樹は妖艶な表情を浮かべて優を挑発した。優は見惚れながらも素直に従い、
ブラジャーのホックを外してブラジャーを下に落とした。
双樹の膨らみに目を奪われながらも優はショーツに手を掛けて下ろして行き、
双樹を自分と同じ状態とすると、
双樹は優に抱き付きそのまま沙羅のいるベッドに流れ込んだ。
沙羅も2人を笑顔で受け入れ、双樹と優は沙羅を抱き止めた。
「2人とも滑々で気持ち良い…それに暖かい…」
「どう沙羅ちゃん、気持ち良い?」
そう言い双樹は悪戯っぽく先程まで優の物が入っていた恥部を弄り始めた。
「き! 気持ち良いよ…」
「ほら! 優ちゃんは双樹を気持ち良くして!」
双樹に促されて優は双樹の胸に手と口を持って行き掌、指、舌で胸を攻め続けた。
「ひぅ…良いよ、そこだけではなくて下も弄って…」
双樹は空いていた優の手を自分の恥部へ持って行き、
既に濡れている恥部に更なる快楽を与えて行った。
「良い…良いよ! もう入れて!」
絶頂寸前の双樹は優の元気になった物を掴んで何時の間にか持っていた避妊具を手早く付け
て自分の恥部へと持って行った。
84名無しさん@ピンキー:2006/02/05(日) 02:05:22 ID:AjaGlrVT
「じゃあ、双樹ちゃん、上になって…」
優の申し出に双樹は素直に従い、優を仰向けに寝かせると、
そのまま準備が完了した物に自分から恥部を開いて腰を下ろして行き快楽に溺れて行った。
「沙羅ちゃんは僕の口で…」
沙羅に寂しい思いをさせない為、優は沙羅を自分の顔に導いた。
沙羅は嬉々として優の顔に恥部を押し付け双樹と向かい合う形を取り互いに抱き締め合った。
それを見ると優は沙羅に舌を捻じ込んで行き、
貪欲に求める双樹を自らも腰を激しく振って快楽を与えて行った。
「あああ! 良いよ! 優…もっと舐めて! 舌で虐めて!」
「ああ、良いよ…双樹もうイっちゃうよ…」
2人の声がか細くなっていくと優は双樹を貫き、沙羅の味を舌で感じ取り続けた。
2人は快楽に優が与えてくれる溺れた。
「ま、又、イク…」
「双樹も、双樹も…ああ!」
2人はほぼ同時に絶頂へ達して、その場で呼吸を荒くして一旦、離れた。
しかし2人はまだ終わらせる様子は無く優の元へ四つん這いで歩み寄った。
「優…」
「優ちゃん…」
「もっと愛して…」
そのまま3人は何度も溶け合う快楽に身悶え、終わる頃には沙羅の風邪はすっかり治っており、
翌日には元気で登校していた。
「何か、お前、最近逞しくなって来ていないか?」
愛理は優を見て一言、そう言った。確かに最近の優は以前の様な頼りなさが感じられず、
目に見えない頼り甲斐と言う物を感じていた。
「そうだね…」
「何か習い始めたのだろ! 言うなよ、言うなよ! こう言うのは当てる瞬間が1番、楽しいのだ…
手に変化は無いからボクシングや空手の様な打撃系ではないだろ…耳に変化も無いから、
レスリングや柔道の様な寝技系でもない…分かった柔術だろ! 違うか!」
「柔術とは違うよ…まぁ系統で言ったらトータルファイティング的な物で鍛えられたと言った所かな…」
盛り上がっている愛理に本当の理由を言う事も出来ず、
優は適当な言葉を選んで愛理のイメージを壊さないようにした。
「そうか総合か! まだ、それがあったか…で! どうだ! 今どれぐらいの所まで来ている?」
「まぁ今の所、まだ扱かれ続けていると言う状態かな…」
「そうか…でも、まぁ成果は出ているよ! お前、以前とはオーラが違う物!
それは戦う物だけが出す事が出来る物だからさ」
(まぁ…ある意味ではあれも激しい運動だよね…
僕、あれから風邪惹いていないし…)
格闘技談義で盛り上がっている愛理を適当に受け流しながら、
優は2人との甘い一時を思い出して、次の情事を楽しみに待っていた。

以上です。次の予定は今の所、未定です。
85名無しさん@ピンキー:2006/02/05(日) 13:58:16 ID:B+YicqlN
キテタコレ!!
86名無しさん@ピンキー:2006/02/06(月) 23:43:49 ID:FgGlUFAy
   ┃   ┏━┃              ┃┃
 ━┏┛ ┏━┃ ━━(゚∀゚)━━┛ ┃┃
 ━┏┛ ┛  ┃              ┛┛
   ┛       ┛              ┛┛
87名無しさん@ピンキー:2006/02/11(土) 02:42:27 ID:rpCJv+Nq
救援
88名無しさん@ピンキー:2006/02/11(土) 14:09:11 ID:DGCUVMby
ktkr
89名無しさん@ピンキー:2006/02/23(木) 03:55:11 ID:jtWmReyK
救援
90名無しさん@ピンキー:2006/02/25(土) 15:06:13 ID:fsxtROBv
から揚げ
91名無しさん@ピンキー:2006/03/04(土) 00:32:25 ID:0TDEmMAY
保守
92名無しさん@ピンキー:2006/03/07(火) 19:27:06 ID:279Jrj6v
かつあげ
93名無しさん@ピンキー:2006/03/08(水) 14:42:31 ID:jikb0aoy
サルベージ
94名無しさん@ピンキー:2006/03/10(金) 22:17:44 ID:jXe1LdmE
離水上昇
95名無しさん@ピンキー:2006/03/13(月) 22:08:25 ID:KW1lZdpd
ホシュ
96名無しさん@ピンキー:2006/03/16(木) 02:35:05 ID:m11Nt0Ys
保守
97名無しさん@ピンキー:2006/03/16(木) 23:59:18 ID:RDmnl3lj
そういえばあと数分で桜月姉妹の誕生日ですね。
私は、この記念すべき日にハートウォーミングなSSが、
「投下されてない」方にスーパーのぞむ君人形で勝負!
(どうかボッシュートされませんように)
98名無しさん@ピンキー:2006/03/17(金) 12:22:48 ID:H6rB+LOJ
期待保守
99名無しさん@ピンキー:2006/03/18(土) 00:23:36 ID:3u+rQW7C
99
100名無しさん@ピンキー:2006/03/18(土) 00:54:14 ID:h3qsAi6C
100ゲット
101名無しさん@ピンキー:2006/03/18(土) 01:38:16 ID:XvYmtY0y
どうも、以前、白鐘姉妹物を引き継いだ者です。
大分、遅くなりましたが一条姉妹物が完成したので投下します。
どうぞ。

「ふ…うん、ふぁ、あ…」
「ねぇダーリン私にも…」
放課後、誰も居ない音楽室にて1人の男子と同じ顔をした
2人の女子が愛を確かめ合っていた。男子の名前は宮本俊哉(みやもとしゅんや)
女子の方がショートカットの方が一条菫子、ポニーテールにしている方が一条薫子。
現在の状況は俊哉が薫子に深いキスをして、
それを横で見ていた菫子がおねだりをしていると言う状態であった。
俊哉は菫子の欲求を適える為、一旦、薫子から唇を離して菫子の唇に吸い付いた。
「ふむ…うん…ふぅ…」
「ダーリン…寂しい思いさせないで…」
菫子と愛し合っている間も薫子は俊哉を求めた。
俊哉の手を自身の膨らみに当ててきたのである。
俊哉は制服の上から柔らかな膨らみを責め続けて薫子に快楽を与えた。
それを見ていた菫子も真似をして空いている手を自分の膨らみに当て揉ませ始めた。
一旦、唇が離れると2人のボルテージは最高潮にまで達し、
2人は俊哉に一線を越える様、求めた。
「だーりん…」
「私達、もう我慢出来ないよ…」
2人は妖艶な表情を浮かべて俊哉に詰め寄ったが俊哉の方は怯え気味であり、
そこから先の好意を求め様とはしなかった。
どうにかして制止する様、俊哉は話し始めた。
「ちょっと待ってよ! 2人ともこれ以上はダメだよ!」
強い口調で否定をされ、もう無駄だと言う事が分かると、
2人の表情は先程とは一変して不快感を露にした表情に変わり俊哉を責め始めた。
「もう! 俊ちゃん思い切り無さ過ぎ!」
「そうよ、この行き場の無いエネルギーどうしてくれるのよ!」
「ゴメン…」
2人は意気地の無い俊哉を責め立てた。
3人は子供の頃からの幼馴染であり子供の頃は普通に俊ちゃんと呼んでいたが、
小学校高学年辺りから格好が良いと言う理由で『ダーリン』と呼ぶ様になった。
だが怒る時は昔に戻って俊ちゃんとなる。
俊哉は2人の怒りを静め様と慌ててフォローに入った。
102名無しさん@ピンキー:2006/03/18(土) 01:40:36 ID:XvYmtY0y
「勿論、俺だってしたいよ、けどさ…」
「けど何よ?」
「2人とも今のまま流される様な感じで初体験を済ませて良いの?
俺は嫌だよ!」
「それは…」
菫子と薫子は俊哉の正論に押し黙った。
考えてみれば今回の事だって性に最も興味がある年齢ゆえに2人が強引に俊哉を
音楽室に連れ込んでの事であった。
セックスが只、快楽の為のみに存在する物ではないと言う事を俊哉に思い出され、
先程までの怒りが嘘の様に静まり返って2人は俊哉に頭を下げた。
「ごめんなさい」
「でも、これだけは分かって…私達ダーリンの事が大好きで…だから…」
「それは分かっているよ」
俊哉は小さくなっている2人を強く抱き止めて耳元で話し始めた。
「明日の放課後、俺の家に来て、そこで俺は薫子ちゃんと菫子ちゃんを抱く、
それで良い?」
「うん…」
普段は何処か頼りなさげな俊哉がたまに見せてくれる男らしさに2人は酔いしれて、
今日はその場を後にして各々の家に帰って行った。俊哉も自分の家に帰った。
俊哉の家は花屋であり、
裏口から入って自室に入り制服を脱ぎ私服に着替えてエプロンを付けると
1階の店舗に降りて父親を手伝い始めた。
「父さん、何をすれば良い?」
「取り敢えず、奥の方を整理してくれ」
店長である父親に指示を貰い俊哉はテキパキと動き始めた。
『フラワーショップみやもと』は店長の父親と俊哉、
そして数名のバイトによって構成されている花屋である。
今まで俊哉が2人との行為に及ばなかったのは日々の忙しさも手伝っている。
この日も目まぐるしく動き回り、
全てが終わって俊哉と父親は遅めの夕食を取っていた。
「なぁ父さん…」
「ん?」
「俺、明日、決めるよ…」
俊哉は父親に決意の様な物を伝えた。
おぼろげな言葉ではあるが俊哉が何を伝えたいかと言う事は理解が出来た。
「そうか…まぁ精一杯やれ」
「うん」
「お前は薫子ちゃんと菫子ちゃんに随分と今まで助けられてきたからな」
父親の言葉で俊哉は昔の事を思い出していた。
俊哉の母親は俊哉が3歳の時に病気で死別、母親が1番、
必要な時期に母親を失った俊哉の悲しみは凄まじく、ずっと家で泣き続けていた。
そんな時であった。この近辺に引っ越して来た双子の姉妹が泣いている俊哉を見付けて一言、
声を掛けてくれた。
「一体、どうしたの?」
「お嫁さんになってあげるから泣かないで」
その姉妹が言ってくれた優しい言葉が嬉しかったのか、
それを境に俊哉が母親の事で泣く事は無かった。それからと言う物、
姉妹は毎日の様に家に来て、日が暮れるまで俊哉と遊んでいた。
そして、それは小学校、中学、高校に上がっても変わる事は無く、
今でも俊哉と姉妹の関係は変わらないままであった。
「明日は俺、仕事の都合で1日、空けるからな」
「うん」
2人は短い会話を終わらせ、食事を続け、終えるとその日はそのまま就寝した。
103名無しさん@ピンキー:2006/03/18(土) 01:42:44 ID:XvYmtY0y
「何かいざとなったら緊張するね」
「そうだね」
翌日、学校を終えた3人は昨日の約束通り、俊哉の部屋に居た。
2人共ずっと望んでいた事ではあるが、
すると言うと踏ん切りが付かずに困り果てていた。
「俺、あれから色々と勉強したから、今日は俺に任せて欲しい良いかな?」
「うん…」
2人はモジモジとしながら素直に頷いた。取り敢えず2人をベッドに座らせ、
これからの予定を話した。
「まず俺から脱ぐから」
「うん」
「見せて…ダーリンの裸」
俊哉は2人の前に立って着ている制服に手を掛け始めた。
ブレザー、ネクタイ、ワイシャツを脱いで行き上半身を露にした。
男の上半身はテレビ等で見慣れた物であるがそれでも俊哉の物と言うだけで
二人の心はときめき胸が高鳴った。
ズボンのベルトに手を掛け緩め下ろし靴下を脱ぎ、
最後の1枚であるトランクスを脱ぎ捨てると俊哉が男である事を証明している部分が
2人の前に露になった。初めて見る男の象徴に2人は目を丸くして食い入るように
見つめていた。
「それがダーリンの?」
「うん」
「何か凄いね…脈ずいているし」
「まだ、こんな物ではないよ」
「嘘! もっと大きくなるの?」
「うん」
「どうすれば良いの?」
「触ってくれれば良いから」
2人は言われるがままに俊哉の元へ行き屈んで2人同時に俊哉の物を触り始めた。
それだけで俊哉の口からは快楽の吐息が漏れ始め、
その声でも2人を興奮させて行った。2人協力して様々な所を触り続けた結果。
俊哉の物は男を証明出来る立派な状態となり2人を絶句させた。
「大っきい…」
「これが私達の中に入るの?」
「そうだよ」
2人は不安と同時に言い知れない興奮を覚えた。
そして自分達が身に付けている制服が急にわずわらしい物に感じて
俊哉に次の行動を求めた。
「ねぇダーリンどうしたい? 脱がせたい? それとも私達が脱いだ方が良い?」
「私達、ダーリンの好きな方やるから早くダーリンと同じ状態にさせて…」
2人は顔を紅潮させて俊哉に指示を求めた。
俊也は少し躊躇いながらも2人に指示をし始めた。
「俺、我侭言うけど良い?」
「何?」
「片方は脱がせたいし、もう片方は脱ぐ所見ていたい、ダメかな?」
104名無しさん@ピンキー:2006/03/18(土) 01:45:07 ID:XvYmtY0y
「良いよ、それで…」
「じゃあ私、脱がせられる方…」
「ちょっと待ってよ菫子ちゃん! 脱がせられるのは私!」
「嫌よ! この流れだと後になるのは脱ぐ方だもん!」
2人はどちらが俊哉に脱がせてもらうかで軽く火花を散らせたが、
裸の俊哉にこれ以上恥を掛かせる訳には行かないと思いじゃんけんで決めた結果、
菫子が脱がせられる方で薫子が脱ぐ方となった。
薫子に多少、後ろめたさを感じたが俊哉はベッドに座り菫子の制服に手を掛け始めた。
「行くよ…」
「うん…脱がせて」
俊哉は顔を赤らめている菫子の制服に手を掛け始めた。
初めにセーターとリボンを取り始めた。それだけでも普段、
意識していない女性独特の丸みが感じ取られて俊哉を興奮させて行った。
薫子に寂しい時間を長く与えては行けないと思い俊哉は必死で行為を続けた。
ワイシャツに手を掛け1つづつ丁寧にボタンを外して行くと緑色のブラジャーをが
露となった。ワイシャツを腕から抜くと続いてスカートを脱がせ始めた。
ホックを外し下ろすと上と合わせた緑色のショーツが露となった。
靴下を脱がせると一旦、深呼吸をして改めて菫子の体を見た。
「とても綺麗だよ」
「ありがとう凄く嬉しいよ、でも…」
「分かっているよ、脱がせるよ、俺も早くこの下見たいし」
一呼吸吐いて落ち着きを取り戻すと俊哉はブラジャーに手を伸ばし始め背中のホックを
外してブラジャーを胸から抜くと確かに女性として成長している。
ふっくらと丸みを持った乳房が露となった。
見惚れない内に下半身に目を持って行き、
菫子に少し浮いた状態にしてもらいショーツを抜き取った。
抜き取り出た物は女性独特の色香を放っている性器であり俊哉の物を限界まで
大きくさせた。菫子は全てを脱がせてもらうと満足したように俊哉に顔を摺り寄せた。
菫子の準備が終わると少し寂しげな表情をしている薫子の方に2人は顔を向けた。
「待たせてゴメンね薫子ちゃん」
「本当にそうよ…もうダーリンの我侭」
「ゴメン」
「良いのダーリンだから許してあげる。じゃあ菫子ちゃんと一緒に見ていてね、
私の全て」
105名無しさん@ピンキー:2006/03/18(土) 01:47:12 ID:XvYmtY0y
そう言うと薫子は自身の制服に手を掛けて脱ぎ始めた。セーター、リボン、
靴下の時はパッパと脱いでいったが、
ワイシャツに入ると目を丸々として見ている俊哉が面白いのかわざと焦らす様に
ゆっくりとボタンを外し始め、ワイシャツを脱いで出た物は青色のブラジャーであった。
続いて一旦、後ろを向いて臀部を強調したポーズを取ると、
そのままスカートを下ろして上と色を合わせたショーツを見せ付けた。
ショーツ越しからでも分かる形の良い臀部に俊哉は激しく興奮を覚えた。
「どうダーリン、私の下着カワイイ?」
「うん、とっても」
「ありがと、それが聞きたかったの、じゃあ取るね」
望んでいた言葉を受け取ると薫子はブラジャーのホックを外し、
胸からブラジャーを抜き取り地面に落とした。
菫子と殆ど変化の無い胸が露となり限界を迎えた俊哉の物に更なる反応が
出始めようとしていた。薫子は一旦、横を向いてショーツを脱ぎ始めた。
見えそうで見えないアングルに俊哉は興奮をした。足からショーツが抜き終え、
正面を向くと菫子とは違った色香を放っている性器が俊哉の前に現れた。
全てを脱ぎ終え2人の元に薫子は行こうとした。
「待って」
「何?」
「それも取って」
脱ぐ物が無いので一瞬、
何を言っているか分からなかったが俊哉が頭を指差しているのに気付くと、
唯一、身に付けていた。
髪を纏めるゴムに気付き薫子はゴムを取って髪を下ろすとそのまま2人の元へ行った。
真ん中に俊哉、左隣に薫子、右隣に菫子と言う何時もの状態で3人はこれから
始める事に胸を高鳴らせていた。
「エヘヘ私達、全員、裸ん坊だね」
「そうだね」
「何か赤ちゃん戻った気分」
「うん」
「でも、ここだけ赤ちゃんではない」
菫子が悪戯めいた表情で指差したのは限界にまで膨れ上がった俊哉の物であった。
菫子が指で軽く突付くと物は別の生物みたいに反応を示し、
物から放たれる雄の匂いに2人は興奮を覚えた。
「じゃあ、私達ダーリンのおねだり聞いたから、今度はダーリンの番ね」
「何するの?」
「ここを一杯ペロペロして気持ち良くさせてあげたい」
薫子が言うと俊哉は2人に押し倒され2人同時の口と舌での愛撫をされ始めた。
「ん、ふぅ…にゃふい…」
「ろう、へもひいい?」
106名無しさん@ピンキー:2006/03/18(土) 01:49:54 ID:XvYmtY0y
2人は俊哉の物が愛しくてたまらないのか初めてなのにも関わらず、
積極的に先端から根元まで舌で舐め続けた。舌だけではなく途中、
口で吸い寄せられたり、片方が口の中に入れ愛撫をした為、俊哉は話す事も出来ず、
只、快楽に身悶えるしかなかった。2人掛りなので止まる事無く舌での愛撫は続き、
俊哉に限界が近付いて来始めた。
「2人とも…もう俺…」
「ん、ふぃう…いいよ、らして…」
「いっはり、ひもひよふなっれ…」
愛撫を続けたまま話している為、舌ったらずな2人の言葉が更に俊哉を興奮させて行き、
俊哉はそのまま我慢が聞かずに爆発をした。
先端から火山の噴火みたいに飛び出した白濁液に2人は興味心身だった。
「凄い、一杯出たね…」
「そんなに気持ち良かった?」
放出した直後なので俊哉は頷くだけの返事を2人に返した。
2人は自分の顔やベッドに付いた液を指先で感覚を確かめたり、少量舐めてみたりした。
初めに菫子が行い苦みばしった表情を見せ、
続いて薫子も同じ様に舐めたが変わらない表情を見せた。2人は俊哉が用意してくれた
ウエットティッシュを数枚取って、自分の顔とベッドを綺麗にすると次の行動を俊哉に求めた。
「スッキリした?」
「うん、とっても」
「じゃあ、次にああなるまで時間掛かるでしょ? その間に私達の事、
一杯愛してね」
2人はそう言いベッドに寝転がって俊哉を待った。
俊哉は目の前にある魅力的な2人の裸体を前にして再び興奮し始め、
自分の欲望を満たす為に向かって行った。
「まずは薫子ちゃんからだ」
初めに俊哉は薫子の上に乗り薫子の体を愛し始めた。
唇を重ねて舌を絡ませ口内を楽しんだ。
時折、吸い寄せる動作を見せると薫子も同じ様に吸い寄せた。
胸に当たっている膨らみに辛抱が聞かなくなり、
俊哉は体を下へ移動させて胸を掌に収めてやんわりと揉み始めた。
「あ…うふぃう…やあぁ…」
薫子の口から漏れる甘い吐息に興奮をし俊哉は舌で突起した桃色の先端を舐め始めた。
「嫌! あぁああ…そんな吸ったら…」
自分の舌で思った通りのリアクションを取ってくれる事が嬉しく
俊哉は何度も繰り返し、薫子に快楽を与えた。
「もう私、限界…あはぁぁあ!」
胸での愛撫により薫子は絶頂に達した様であり、
目は遠くを見ており焦点が合っていなかった。
薫子が一通り終わったのを見ると俊哉は菫子の方に向かい、同じ様に上に乗った。
「ゴメンね待たせて」
「うん、して、一杯して…」
待ち切れないのか菫子は自分から唇を合わせて舌を積極的に絡ませて行った。
勢いに飲まれない様に俊哉は返す様に舌を絡ませ菫子に快楽を与えて行った。
キスの攻防が終わると俊哉は同じ様に胸へと体を移し愛撫をし始めた。
107名無しさん@ピンキー:2006/03/18(土) 01:51:52 ID:XvYmtY0y
「うん! い、いいよ…けど下もして…」
初めは何の事か分からなかったが、
太腿に擦り寄る生暖かい感覚に気付くと理解が出来た。
菫子は俊哉の太腿に自身のもっとも大事な部分を摺り寄せて快楽を得ていた。
俊哉は体を更に下へと持って行き菫子の恥部に顔を埋めて舌で愛撫を始めた。
「ひゃあぁう! 良いよ! もっとして…」
菫子はか細い声で俊哉に更なる行為を求めた。
俊哉は応える様に下を奥まで捻じ込んで行き菫子を責め続けた。
愛液の量は増えて行き俊哉の舌に菫子が全体にまで染み込んできた時、
菫子に変化が現れた。
「嫌! もう私…ひゃあう!」
菫子は小さな爆発と共に絶頂に達し荒い息遣いを繰り返していた。
それを見て俊哉は顔をどけて自身が再び男を証明出来ているのを確認すると
枕元に置いてある避妊具を装着すると2人を揺さ振り始めた。
「2人とも起きて大事な話があるから」
「何?」
「もう本番?」
「そうだよ、それで順番どうする?」
「それは前から話し合って決めていたの」
「まずは薫子ちゃんに入れて上げてダーリン」
「うん、分かった」
2人の意志が確認出来ると俊哉は薫子の上に乗り自身を恥部に宛がい一気に挿入した。
「ひゃあ! あうあ! いう!」
すぐに俊哉は薫子の表情を確認した。痛みに耐えて苦痛が伝わる様な物をしていたが、
予想とは違い薫子の表情はむず痒いのに耐えていると言った感じの物であった。
「平気なの薫子ちゃん?」
「平気…知っていたダーリン? 人によってはそれ程痛くない人もいるのだって」
「そう…」
「私、平気だから動いて」
薫子は笑顔で俊哉におねだりをした。
俊哉はそれで完全にストッパーが効かない状態となって乱暴な位に
腰を動かし自身と薫子に快楽を与えた。
「ひゃは! あうああ! いい、良いよ、もっと動いて!」
薫子は自分の行動に快楽を感じている事を知ると俊哉は更に激しく打ち付け、
それだけでは満足が出来ず途中、胸に吸い付いたり、
深いキスをして別な方向から互いに快楽を得た。双方、限界が近い状態となった。
「も、もう薫子ちゃん俺…」
「良いよ来て! 私もイクから! イって!」
薫子の言葉が決め手となったのか俊哉は薫子の中で爆発をした。
荒い息遣いの中でも薫子は満足した表情を見せていた。
俊哉は自身を抜き取り避妊具を捨てると最後に薫子へ口付けをして
菫子の方に体を移した。
「ゴメンね」
「良いの2人で話し合って決めた事だからダーリンは気にしないで」
「うん」
「すぐ出来るのでしょ?」
108名無しさん@ピンキー:2006/03/18(土) 01:53:45 ID:XvYmtY0y
菫子の言葉通り俊哉の自身はまだ硬度を保っており菫子を満足させられる
状態であった。俊哉は避妊具を装着し、
そのまま菫子の上に乗ろうとしたが菫子は俊哉をベッドに寝そべらせ俊哉の上に
乗り始めた。
「こっちの初めては私が貰うからね」
悪戯めいた笑顔を見せると菫子は恥部を自身の指で開いて、
そのまま俊哉と1つになった。菫子も同じ様に多少、
違和感は感じているらしいが耐えられない程ではない様であり、
そのまま快楽を得る為に動き始めた。
「はあはぁあ…良いよダーリンも腰、動かして」
「くぅ! 菫子ちゃん!」
2人はお互いに激しく求め合い快楽に溺れて行った。
打ち付ける速度は時間が経つ事に早くなって来て、
再び俊哉が絶頂に達そうとした時、菫子も絶頂が近付いて来た。
「もう私…イきたい!」
「良いよイって俺もイクから!」
「うああん…ひゃあう…ああああ!」
菫子が絶頂に達したのとほぼ同時に俊哉も爆発をして2人は互いに荒い息遣いで
お互いを見つめていた。菫子が俊哉を引き抜くと俊哉は避妊具を外し捨てた。
それを見て菫子はそのまま俊哉の隣に倒れ込んだ。
「ねぇ…まだ起きている?」
「何?」
川の字になっている時に2人は同時に俊哉に話し掛けた。
「ダーリン、私達の夢って覚えている?」
「花屋さんでしょ、小学校の時、作文で聞いた」
「本当はね、あれ全部伝えていないの」
「どう言う事?」
「私達、本当はね言うよ菫子ちゃん」
「うん、薫子ちゃん私達、本当は」
「フラワーショップみやもとのお嫁さんになりたかったの!」
2人は顔を赤らめながら告白をした。俊哉はそれを黙って受け入れた。
「そう…じゃあ、お互いにがんばらないとね、色々な意味で」
「うん…」
「一旦、寝よ起きてからまたしたいから」
「うん」
3人は敷布団を被り一旦、眠りに付いた。
これから輝かしい未来を描く為に今は静かに眠っていた。
109名無しさん@ピンキー:2006/03/18(土) 20:43:14 ID:sToO6KYf
キタコレ!!!!
110名無しさん@ピンキー:2006/03/18(土) 21:51:15 ID:6z3M9NX1
(*´Д`)ハァハァ/lァ/lァ/ヽァ/ヽァ ノ \ア ノ \ア / \ ア / \ ア
111名無しさん@ピンキー:2006/03/19(日) 04:59:47 ID:UYpz6puP
GJ!!
112名無しさん@ピンキー:2006/03/20(月) 06:29:30 ID:prviHu9Q
一条姉妹って厨が(ry
113名無しさん@ピンキー:2006/03/22(水) 14:39:38 ID:RCBu7ewt
マナカナ陵辱小説キボン
114名無しさん@ピンキー:2006/03/26(日) 22:06:08 ID:cxCbGs6D
保守
115名無しさん@ピンキー:2006/03/27(月) 13:57:48 ID:5uWKSYQY
亀なんですけどもついさっきここを発見したのでレスさせていただきます。

>>65
833氏の物語は読んでませんが高村くんに双樹の初めてを奪われて欲しかったな、と思ってます。
「お兄さんに一目惚れした白鐘姉妹」って言うのが沙羅双樹だと思いますから。
幼馴染は一条でおなかいっぱいと言うかw
イカファイヤーズに嫌悪感を抱いたと言うか優くんがいけ好かないと言うか
根が悪人なのかもしれませんね。
高村くんのアナザーストーリーに期待してたりします。

強姦成功、不良グループとも裏でつながっていてイカファイヤー撃退etcetc

>>108
左担当が菫子で右が薫子なので「いつもの状態」ではない気がします。
花屋さんになりたいと言うプロフィールからこの流れは凄いのですが
原作主人公に名前が無いだけにやっぱり名前があると違和感が…。
恋太郎や望だったならもっと違うんでしょうけど。

これはこれでまた「オルタナティブ」ではあるんですがG´sの漢字の双恋が好きなので
そっち方面での職人さんに期待。
116名無しさん@ピンキー:2006/03/27(月) 18:22:08 ID:/EDnaRr/
よくぞいらっしゃいました
>>1の補完庫→ENTER→メディアミックスの部屋に
過去の双恋SSが多数収蔵されてます

そこには原作同様「名称未設定」な主人公や「お兄さん」と結ばれる白鐘姉妹など
キット貴方のご要望に応えてくれる作品も多数ありますので
是非脚をお運びください
気に入った作品とか合ったら感想書いてあげると職人さんも喜ぶと思いますよ
また、それが新たな作品へのモティベーションに繋がるかも
117名無しさん@ピンキー:2006/03/29(水) 01:25:31 ID:H1bRr3S3
保管庫行きました。
とりあえず833氏の未読分を。
優くんの存在も煩わしいんですけどそれいじょうに沙羅ちゃんが…。
高村を悪役に仕立てた物語なのはわかるのですが原作主人公のポジションが
この扱いは受け入れられません。
幼馴染で自分の気持ちに気付いたとはいえエッチまでの流れが速すぎるのも
違和感を感じる理由なのかもしれません。
118名無しさん@ピンキー:2006/03/29(水) 11:28:29 ID:H1bRr3S3
『鐘の音が響き、沙羅双樹は咲き誇る』
前作がどれだかわからない。
主人公は好印象。
キャラの特徴を良くつかんでると思いました。

『薫風に揺られし可憐な菫草』
幼馴染ではない…んだよね?違和感はあるがあえてスルー。
オルタナティブのるるららも親戚じゃなくなってるし。 
仲がいいのに「ちゃん付け」はおかしいんだけど
双子の呼び方は個人的には「ちゃん」付けもしくは「さん」だとよかったかな。
2人の性格は可愛く再現できてて良かったです。
境内に入ってから唐突にスイッチが入る主人公はちょっと微妙。
無理やりエッチシーンを挿入したエロゲなみに萎え。
処女ってそんなに簡単に股開かないよ。
>いつも元気で満面の笑みが似合う菫子の顔が、苦痛に歪んでいる。
この部分で興奮しましたw
一条スキーな部分も相俟って良作だと思います。

『咲き乱れる菫、薫る』
薫子と菫子の名前の間違いが見られたのですが脳内修正。
「一条はお前の担当だろ?」 はツボに入りました。
キミの担当でしょ?って言う愛先生の台詞でもよかったけれども…
教師はたくさんいるから問題はないはずだけどキャラをだしすぎると収集が難しいからかしら?
保険医も舞お姉ちゃんでよかったよね?
全双子とのハーレムエンド小説が読みたくなった。
保健室での会話は薫子ちゃんが怪我のせいなのか甘え方が菫子ちゃんとの書き分けができてなさ気。
…もしかしてこの辺から調教の成果だったりするなら作者は天才w
パラレルワールド的には調教EDは有り!

『夜空にユラめくキラ星よ』
成績優秀って部分がまずひっかかる。10人並でもよかったのでは?
「さん付けやめて」といわれてもいきなり呼び捨ては…
主人公の性格に疑問を抱く。
ただ双恋としてではなく物語としては面白い。
桜月パパはおかしな人だけど物語的には有りなのかな。
妹がユラちゃんじゃない?そこもまたオルタナティブ?
経験の無い子が安全日とかって考えるの?
なんとなくキラちゃんは流れ出言っただけともとれたけどw

『ユラリと桜 キラリと月』
ほぼ前編エチシーンなのでノーコメントw
119名無しさん@ピンキー:2006/03/29(水) 12:17:02 ID:TwPZz6nU
頑張って感想と批評(個人的な感想が先行した違和感を指摘してるだけな気もするけど)を書いたのはすごいし、
咎めるつもりもないし俺は文才ないんで偉そうなこと言えないけどsageてほしい
ただそれだけ
120名無しさん@ピンキー:2006/03/29(水) 19:16:02 ID:yy5q7ESo
まさか、全部読んで感想書くつもりなのか?頑張るな…。
まぁ、職人さんにとってはありがたいかもな。
個人的な感想とは言えそこから改良点も見つかるだろうから。

問題なのは、あそこに載ってる作品の職人が殆ど居ないことか…。

それと、sageろな?
121名無しさん@ピンキー:2006/03/32(土) 01:30:09 ID:i/kFBw9u
sage忘れすいません。
感想なんてのは個人の感覚によるものがほとんどな訳で。
審査員のツボに入ればたいした作品でなくても賞がとれるんです。
気に入った作品はとことんヨイショしますよ♪
ウザかったらスルーは基本なんですよね?

>千草姉妹SS
少年漫画のような主人公の口調が素敵。
上目遣いの初ちゃんなんかリアルに想像できてニヤニヤw

>雛菊姉妹SS
痛々しくて耐えられませんでしたorz
そう言えばはじるすも途中で投げたっけ…

『Meet Again』
名前付きでも楽しめました。
舞お姉ちゃんなら悪戯とはいえ雰囲気に流されてしちゃってもなんか納得w
愛お姉ちゃんが未通ってのも今後の物語を創造させてくれてグー。

『双樹をくらわば沙羅までよ』
開始早々双樹ちゃんの卑猥な台詞ににやり。
そしてだんだん双樹ちゃんが怖くなる。
でも大好きです。

『愛欲と性欲と独占欲と』
ゲーム続編感覚はすごくいい。
名前だけでもるるらら登場は新鮮でした。

>一条姉妹エンド
エロなしキタコレ!!!1111
ゲーム最終話と原作半分こを使用してるあたりもポイント高い。
二次創作とはいえ原作を意識してる厚生はすばらしいよね。

>桜月ストーリー
確かに良く考えれば調べられるとか恐ろしいよね。
一組の双子に一人の人間が愛されると言うコンセプトからすれば主人公2人はちょっと…
片桐ファンクラブの隊長がなんか可愛らしかった。
双恋の二次創作じゃなかったなら高い評価が出せたかも?
桜月姉妹を書きたかったというよりは片桐兄弟を書きたかったように思えます。
122名無しさん@ピンキー:2006/04/04(火) 02:24:58 ID:FxE0nGdy
どうも又、1つネタが浮かんだので投下します。どうぞ。

「じゃあな優!」
夕日が照らす中、優は愛理と別れ自分の家に向かった。
この日、優は何時もよりも軽やかな足取りで家へと向かっていた。
「ただいま」
元気な声と共に優は玄関を開けた。
声と同時に奥の方から1人の少女が優を出迎えた。
「お帰りなさい優〜」
沙羅は優の帰りを心底喜び笑顔で出迎えてくれた。
靴を脱ぎ家に上がると沙羅は優に抱き付き頬や額にキスを施した。
ある程度キスをさせた所で優は沙羅をやんわりと離して、
自分の腕に絡ませ奥のリビングへと向かった。
「双樹ちゃん、ただいま」
リビングに入るとキッチンでエプロンを付けた双樹が料理を作っていた。
優の方を少し見て双樹は穏やかに微笑んだ。
「お帰りなさい優ちゃん。ご飯出来るから座って待っていて」
双樹の言う通り、優は椅子に腰掛け双樹の料理を沙羅と共に待った。
唯一の家族である父親が殆ど帰って来ない事もあり、
沙羅と双樹は月に1度はこうして優の家に泊まり甘い時間を過ごしている。
優の隣に座っている沙羅は幸せそうに頬を染め微笑んでいた。
そうこうしている内に双樹の手により料理が並ばれた。
「これは又…凄いね」
双樹が用意してくれた料理はメインに鰻とステーキ肉を炒めた物であり、
備え付けのサラダも所々に唐辛子があり、精力が付く事は分かりきった物であった。
「優ちゃんの為に一生懸命、作ったから一杯食べてね!」
「期待しているからな」
2人の穏やかな笑顔に軽い恐怖を感じながらも、
優は箸を伸ばし料理に手を付け食べ始めた。
双樹が作ってくれた物だから味は一級品であり、
自然と箸が進み瞬く間に完食をした。
その後、3人で食事の後片付けをして、
テレビを見ながらまったりとした時間を過ごしていた。
風呂が沸く音が聞こえると同時に沙羅が行動を起こした。
「ねぇ一緒にお風呂入ろう」
沙羅は頬を赤らめながら優と双樹を誘った。
2人と恋人になってから結構な時間が経つが、そう言う事は今までしてこなかった。
優は躊躇う理由も無く即答をした。
「そうだね…入ろう」
優の返答と同時に2人は優に抱き付き、喜びを体全体で表現をした。
「始める前に綺麗にしてあげるからね」
「楽しもうね優!」
足取りも軽く3人は仲良く浴室へと向かった。
脱衣場に付くと優が先に風呂へと入って行き、
沙羅と双樹が後を追うと言う形にした。
優は風呂のお湯を洗面器で少し取り自分のタオルに石鹸を付け始めた。
ドアが開く音に振り返ると、そこにはバスタオルを巻いた沙羅と双樹が入って来た。
「背中、流して上げるね」
「ダメだよ沙羅ちゃん、バスタオル巻いたまま湯船に浸かるのはルール違反だよ」
そう言い双樹は身に付けていたバスタオルを取って優に裸身を見せ付けた。
「ああ、そうだね」
沙羅も同じ様にバスタオルを取り優に裸身を曝け出し優を興奮させた。
何度見ても2人の姿は刺激的な物であり優の一部分は素直な反応を見せた。
それと同時に2人は浴室に入って行き優の物を見て静かに微笑んだ。
123名無しさん@ピンキー:2006/04/04(火) 02:27:52 ID:FxE0nGdy
「相変わらず元気だね」
「でも今はまだダメだぞ」
2人はからかいながら優の後ろに回って、
洗面器の中にあるタオルを取って背中を洗い始めた。
「どう痛くない優ちゃん?」
「大丈夫、平気」
「何か双樹1人で済みそうだな」
「そう?」
「だから私は前を洗ってやる」
悪戯めいた笑顔を浮かべながら沙羅は優の前方に回り、
自分の手に石鹸を付け手で優の胸を洗い始めた。
「ウッ!」
「どう優? 気持ち良い?」
手で沙羅は優の乳首を弄くったり、わざとらしく指で弄んだりし優に快楽を与えた。
「気持ち…良いよ」
「もっと良くして上げるからね」
沙羅は石鹸を更に自分の手へと付けて泡だらけの両手で優の物を包み込み洗い始めた。
「ヒャウ!」
「フフフ、優の凄いね…私の手の中でビクビク脈づいてる」
沙羅の指先が与えてくれる快楽に何度も優は身悶えた。
それで沙羅は満足をしていたが双樹の方は面白くない表情を浮かべていた。
「ダメ! 沙羅ちゃん!」
洗っていた背中から離れて双樹は沙羅の手を強引に静止させた。
沙羅は面白くない表情を浮かべて優の方も絶頂寸前で止められた為、
体全体が痙攣した様な状態であり、平静とは言えない状態であった。
「何? 双樹もしたいの?」
「違うよ! お風呂は体を綺麗にする所! 優ちゃんも少しは抵抗して!」
双樹に怒られ2人は軽く小さくなって双樹に謝った。
その後、今度は真面目に夫々の体を洗い合い、
3人で湯船に入りリラックスしていた。
「もうそろそろ上がろうか」
「うん」
「待って優ちゃんは後からね」
先に沙羅と双樹が湯船から上がり、優は少しの間、
湯船に浸かりリラックスをしていたが2人の姿が頭の中で何度も交差をし、
物の疼きに耐え切れなくなり湯船から出てバスタオルで体を拭き腰に巻いて
2人が待っている自分の部屋へと足早に向かった。
部屋を開けて優が中に入るとバスタオルで体を隠した沙羅と双樹が
ベッドの上で座り込んで優を待った。
「2人とも僕…もう…」
「うん、良いよ分かっているよ」
「一杯、愛し合おうね」
3人はほぼ同時にバスタオルを取って優はベッドに飛び込み沙羅と双樹を愛し始めた。
124名無しさん@ピンキー:2006/04/04(火) 02:30:13 ID:FxE0nGdy
「んふ…優…」
初めに沙羅が唇を突き出したので優は唇に吸い付き、
舌を絡ませ愛を確かめ合った。
「優ちゃん…双樹も…」
双樹の方も疎かにはせず、一旦、
沙羅から離れ同じ様に吸い付き互いの舌を激しく絡ませ合った。
その間、空いている沙羅は優の股間に顔を埋め、
男を証明している優を手と舌で愛撫し始めた。
沙羅が自分の物に夢中だと感じた優は双樹の愛撫に全力を尽くすことにした。
キスしながら片方の手で胸を弄り空いている手を恥部に伸ばし奥の方を弄り始めた。
「ん、ふぅ! 良いよ…それ」
喜びの声が漏れ、気を良くした優は唇を離して胸に吸い付き始めた。
舌と手の愛撫で双樹は今までで最高の快楽を感じていた。
「ふぅあ…もっと、もっと舐めて」
双樹は頭を抱き止めながら優に更なる快楽を求めた。
だが下半身の疼きが優の注意を双樹から沙羅に移した。
自分の物を愛撫しながら、
自身の恥部に指を出し入れして恥部の疼きを押さえる沙羅に優は激しい興奮を覚えた。
「もう、出そうでしょ?」
「う、うん」
「でもダメだよ、イクのは私の中でね」
そう言い沙羅は愛撫を止め、仰向けに寝転がり優を待った。
優は自身と沙羅に最高の快楽を与える為、
避妊具を付け沙羅の上に乗り1つになろうとした。
「行くよ沙羅ちゃん」
「来て…一杯して」
沙羅の恥部は自分での愛撫で準備は完全に出来ており優は多少、
強引に突っ込み1つとなった。
「ヒャァウ!」
求めていた物に沙羅は素直な反応を示した。だが優はそれだけでは終わらず、
そのまま少し乱暴な位の調子で腰を動かし沙羅に快楽を与えた。
「ヒャ、嫌! ヒャウ! 優…もっと激しくして」
沙羅の申し出を優は受け入れ、乱暴に腰を打ち付けた。
何度も何度も波の様に押し寄せて来る快楽に沙羅は只、身悶える事しか出来なかった。
体の揺れに平行して上下に揺れる沙羅のなだらかな胸に興奮を覚え、
両手で掴んで手の中で揉み続けながら舌で先端を舐め上げた。
「はやぁ! 優ダメ! そんなに気持ち良くされたら私おかしくなる!」
あまりの快楽に沙羅は身の危険さえ感じたが優は構う事無く腰を打ち続けた。
そして、その結果、双方に限界が訪れた。
「沙羅ちゃん…出すよ!」
「良いよ! イって! 来て! ああああああ!」
125名無しさん@ピンキー:2006/04/04(火) 02:32:57 ID:FxE0nGdy
沙羅の許しと共に優は爆発をし沙羅も絶頂を迎え遠い目をしていた。
物を抜き、避妊具を外すとすぐに双樹の相手を始めた。
「双樹ちゃん」
「待って、もう前戯良いから」
そう言い双樹は物に顔を埋め舌と手で愛撫を始めた。
先程、中の物を全て吐き出したと思っていたが双樹の思いが物を通じて全身に伝わり、
優の物は再び男を証明し双樹を喜ばせた。
「今日はどうしたい?」
「対面座位が良い」
「うん、良いよ」
体位が決まると双樹は優の物に避妊具を付け、
座っている優に乗っかり互いに座ったまま、
物を出し入れしてお互いに快楽へと溺れた。
「アハァ! ハァ…優ちゃん、おっぱいも…」
「うん」
空いている手で胸を揉み、
沙羅にしたのと同じ様に舌で先端を愛撫して快楽を与え続けた。
それに比例して双樹の恥部は何度も優を締め上げ快楽を与えた。
「双樹ちゃん、僕…」
「良いよ! 双樹もイクから来て!」
双樹の言葉と同時に優は2度目の絶頂を迎え双樹も極みに達した。
お互いに荒い息遣いの中、名残惜しそうに物を引き抜き避妊具を外し、
自然な状態の優を寝転がって双樹は見つめており、
そこに意識を戻した沙羅も加わり2人で優の物をそのまま舌で愛撫し始めた。
「まだまだ、これからだからね」
「それにしたって…少し休ませてよ」
「ダ〜メ、優ちゃんだって気持ち良いの好きでしょ」
意見は一蹴され、優はそのまま行為が出来る状態まで戻され、
3人は再び溶け合う快楽に身悶えた。
「はぁ…気持ち良かったけど疲れた」
その後、数えるのがわずわらしく感じる程、3人は愛し合い、
時計の針が草木も眠る時間帯を示した頃、漸くそれは終わった。
優の隣では2人が満足した表情で眠っていた。
これを見て取り敢えず2人を満足する事が出来たと感じて優も横になり
眠りに付こうとしていた。
「ううん…優」
「優ちゃん」
2人の声に一瞬、
優は反応を示したが見ても眠っているのは明らかなので寝言だと分かり、
自分も眠ろうとした。
「ずっと一緒」
「何時までも3人」
夢の中でも沙羅と双樹は優と一緒であり、
寝返りを打って2人は優に抱き付く体勢になった。
「そうだね…僕達ずっと3人だよ」
穏やかな表情で言うと2人は何処か顔を綻ばせ幸せそうに寝息を立てた。
優もそれに次いで夢の世界へ行き3人は幸せそうに眠り続けていた。
これから先も変わらないと願う幸せな未来を夢見て。
126名無しさん@ピンキー:2006/04/04(火) 05:04:17 ID:B7MPKbl+
GJage
127695:2006/04/04(火) 23:21:51 ID:RHnVidvJ
実は以前投下した「ユラメク想イ…」のパラレルエンドがあったりします
纏ったところまで書きあがってたりしますので投下します

ちなみに補完庫にある本編を読まれてることを前提として書かれてます。
また、分岐ポイント最終話のは主人公の一人称から◇◆を挟んで三人称に変わる部分です
では、
128ユラメクオモイ――パラレルエンド:2006/04/04(火) 23:23:34 ID:RHnVidvJ
    ◇  ◆  ◇  ◆  ◇  ◆



「ゴメンナサイ……」
 クラスメイトの少年が出て行った喫茶店の扉を見ながらキラは呟いた。
 それは自分が傷付けた少年に向けての言葉か、或いは……。

 暫らく後、キラが喫茶店を後にし帰路に付いていると突然の夕立に見舞われた。
 キラは家の者を呼ぼうと電話を手にする。 だが……
 ふと、この雨がまるで今自分が傷つけた少年の涙雨のように思えた。
 そう思った瞬間、指の動きが止まり電話をしまう。
 そして、降りしきる雨にその身を濡らしながら家に向かった。 まるでわが身にあえて咎を受けるかのように……。



 長いようで短いような、そんな夏休みも終りを告げ2学期の始業式の日、ユラは密かに胸を躍らせていた。
 夏休みの間はどういう訳か出逢う事のなかった親しいクラスメイト。 彼に出逢える事を、無意識に楽しみにしてたのである。
 だが、学校に付いてみるとクラスメイトの姿はなかった。 不思議に思い先生に尋ねてみる。 そしてその答えにユラは思わず声を上げる。
「転校…ですか?」
「ええ、何でも夏休み中に急に引越が決まったらしく新学期に合わせて学校も移ってしまったの」
 先生からの返事を聞くとユラの顔に悲しそうな表情が浮かぶ。 だが、直後思いついたようにユラは口を開く。
「あ、あの…。 彼の引越先の住所って、分かりますか?」
「ええ、勿論よ。」
 先生が答えるとユラの表情がにわかに明るさを取り戻す。
「チョット待っててね。えっと……」
「ユラちゃん!!」
 だが先生が答えを言おうとするのを遮るように不意にユラを呼ぶキラの声が聞こえた。そして
「すみません先生。私たち用事がありますので」
 そう言うとキラはユラの手を半ば強引に引きその場を立ち去った。

「ちょ、ちょっと待ってキラちゃん。 一体……」
 突然の事にユラは困惑の声を発した。
「ユラちゃん。 引越先の住所なんて聞いてどうするの?」
 そんな困惑するユラに向かいキラは厳しい表情で語りかけた。
「どうするの、って…。 だって大切なお友達なのよ?」
「でも彼のほうはそう思ってるかしら。 だって何の連絡もくれなかったんでしょ?」
「そ、それは…。 き、きっと急なことで……」
「ユラちゃん!」
 キラは突然大きな声を発した。 その声にユラは思わず身を竦ませた。 そんなユラに向かってキラは静かに口を開く。
「あのね、ユラちゃん。 出来ればこんな事言いたくないんだけど、私たちの彼の事も考えてあげて」
「え?」
「彼だって男の子なのよ? 自分の彼女が他の男の子と必要以上に親しくしてるのを良く思えるわけないでしょ?」
 言われてユラは黙りこくってしまった。
 そんなユラの表情にキラは胸がチクリと痛む。
「ゴメンね。 何だかキツイ事言っちゃって……」
「う、ううん。  いいの…、キラちゃんの言う通り……だから」
「大丈夫よ。 彼ならきっと転校先でも上手くやっていけるわ」
 そう言ってキラはユラの肩をそっと抱いた。
129ユラメクオモイ――パラレルエンド:2006/04/04(火) 23:25:36 ID:RHnVidvJ


   ◆   ◇   ◆   ◇


「おにいさん?!」
 突然後ろからかかった声にボクが振り向くとそこには見覚えのある少女達の姿があった。
「えっ…と、確か双樹ちゃんと沙羅ちゃん……?」

 双樹ちゃんと沙羅ちゃん。 ボクがこの二人と出会ったのは梅雨の明けた直後のある晴れた日曜日だった。

 あの日ボクがいつものようにピアノを弾いてると母が再会した友人を連れて外から帰ってきた。
 その時一緒に居た母の友人の娘さん達が双樹ちゃんと沙羅ちゃんの双子の姉妹だった。

 突然の来客にピアノを切り上げ部屋に引き払おうとしたが母に引き止められた。 そしてお客さんに請われ一曲披露したのだった。
 弾き終わると御三方とも満足していただけたようで、拍手を送ってくれた。 
 その後母とおばさんは昔話に興じたいらしいので、ボクは双樹ちゃんと沙羅ちゃんの相手をするように頼まれた。 

 3人分のお茶と茶菓をお盆に載せボクは二人を部屋に案内した。
 部屋に入ると少しきつめの顔立ちの髪をストレートにした方の女の子-沙羅ちゃんは部屋のある一点に釘付けになった。
 それは壁に貼られたイルカの絵のポスターだった。食い入るように見つめる沙羅ちゃんにボクは声をかけた。
「欲しければ上げようか? そのポスター。」
「い、良いのか?」
 そう言って沙羅ちゃんは驚いた顔でこっちを振り向いた。
「うん、ポスターだったら何枚も持ってるし、たまに気分に応じて張り替えたりしてるしね。」
 ボクは画鋲を抜いてポスターを壁から剥がすと、丸めて沙羅ちゃんに渡した。
 沙羅ちゃんはちょっぴり照れながら、でもとても嬉しそうにポスターを受け取ると
「…アリガトウ」と照れくさそうにお礼を言ってくれた。

「良かったね沙羅ちゃん。」
 そう言ったのはもう一人の-コチラは穏やかな顔立ちをした髪を緩やかに二つに結んだ女の子-双樹ちゃんだった。
「そうだ、一人だけってのもなんだし君にも何か…」
 ボクはそう言って部屋を見渡し考え込もうとすると、双樹ちゃんはそれを遮るように口を開く
「あ、そんなにお気遣いいただかなくても結構ですよ。 沙羅ちゃんとは一緒の部屋で私もイルカ好きですし。」
「そう?何だか悪いね。」
「いえ、そんな事ないです。 ありがとうございます。 おにいさんって優しいんですね。」
 双樹ちゃんは真っ直ぐな笑顔でボクに向かってお礼を言ってくれた。
 何だか照れくさいが悪い気はしない。
130ユラメクオモイ――パラレルエンド:2006/04/04(火) 23:26:32 ID:RHnVidvJ

「そう言えば君達って双子?」
 ボクが問い掛けると
「ハイ。双樹が一応お姉さんで沙羅ちゃんが妹になります。」
「双子の割にあまり似てないと思ったか?」
「そうだね…。 でも双子って言ったってそんなもんだろ?」
 双子と言うとやはりユラちゃん達の事が思い浮かぶ。
「ボクの知り合いにも双子の女の子がいるけど、確かに姿はソックリだけど性格は大分違うしね。」

 そうして暫らくボク達3人はボクの部屋でお喋りに興じた。

 しばらく時が経つのも忘れ話し込んでたらおばさんが双樹ちゃん達を呼ぶ声が聞こえた。
 どうやら向こうのほうは話が終わったらしい。

「今日はとっても楽しかったです。 あの…また逢えますか?」
「そうだねぇ。 そう言えば君達の家ってどの辺なの?」
「えっとですね。 双樹たちのお家は…」
「結構遠いね。 電車で1時間ぐらいって所かな。」
「そうですね。言われてみればそれぐらいですかね…」
 そう言って双樹ちゃんはすこし顔を曇らせた。
「でも親同士も知り合いだし、その内また逢えるよ。 若しかしたらその時ボクの方から出向くかもね。」
 ボクがそう言うと双樹ちゃんは顔を綻ばせる。
「わぁ、若しそうなったらその時は歓迎しますね。 ね、沙羅ちゃん?」


 そうして初めて出会った時の事を思い返し、ボクは改めて二人を見つめた。
「そうか、ここって君たちが通ってる学校だったんだ。」
「ハイ! おにいさんどうしてココに? あ、若しかして…」
「うん、転校してきたんだ。」


 そう、夏休みも半ばも過ぎたあの日、急遽引越を告げられた。
 転校ではなく時間を掛けてもとの学校に通い続ける道もあった。
 だが転校する事に迷いは無かった。 ユラちゃんと友達としてすら会えない学校に通い続けるぐらいなら……

「わぁ! じゃぁこれからは毎日でも会えるんですね。 えへへ、何だか運命的です」
 回想に耽ってたボクは双樹ちゃんの声に引き戻された。
 見れば双樹ちゃんは嬉しそうに笑顔を輝かせてた。
「運命……か。 そんなもの本当にあるのかね……」
「? オイ、オマエ?」
 ぼそりと洩らしたボクの呟きに沙羅ちゃんは怪訝な表情を見せた
「ん? ああ、いや何でもない。コッチの話だから」

131ユラメクオモイ――パラレルエンド:2006/04/04(火) 23:27:28 ID:RHnVidvJ


 そして数日が流れ新しい学校にも慣れ始めたある日、ボクは双樹ちゃんと沙羅ちゃんに大事な話があるからと呼ばれた。
 出向いたボクに双樹ちゃんから告げられた話、それは告白だった。ボクと付き合って欲しいという。
 正直驚いた。 まさか双樹ちゃんがボクをそんな風に思っててくれてたなんて。
 そう言えば少し前に沙羅ちゃんに付き合ってるヒトがいるかと聞かれたが、そう言うことだったのかと理解した。
 そして皮肉なものだと感じた。 ユラちゃんとの恋に破れ、そして失恋の傷もいえないまま転校した先の学校でこんな出会いが待ってるなんて。

 誰かが言ってた言葉が脳裏に浮かぶ――失恋を癒す一番の特効薬は新しい恋だと。

 ボクは頬を赤らめ黙って答えを待ってる双樹ちゃんを見た。 改めて見ると其の愛らしい顔立ちも、優しげな瞳も、淡く柔らかな髪も小さく華奢な体躯を今更言うまでもないほど異性として魅力的だった。
 勿論性格だって文句なしだ。 以前出会ったときも、転校してきてからの数日間も、話してて感じてた。 優しく思いやり溢れる女の子だと言う事を。
 そう、付き合う上で非の付けようなど無い。 むしろボクなんかに不釣合いで勿体無いほどのいい娘だった。 このままOKすることこそ双樹ちゃんにとってもボクにとっても良いはずだ。
 OKだよ、と。 ありがとう、とそう言おうと思った。 だが…
「ゴメン……」
 口から出てきたのはそれとは全く正反対の言葉だった。
 ボクの言葉を耳にした双樹ちゃんの顔は悲しみの色に染まり、そして次の瞬間沙羅ちゃんは物凄い剣幕でボクの胸倉に掴みかかってきた。
「オイ!オマエ!! 双樹の何が不満なんだ!!」
 沙羅ちゃんの怒りももっともだ。 こんなイイ娘が告白してくれたのにそれを断わって悲しませてしまったのだから。
 沙羅ちゃんのもう片方の手を見れば固く握り締められていた。

(当然だよな……殴られても仕方ないよな……)
 そう思いボクは覚悟を決めた。だが次の瞬間、襟元を掴む力が緩み沙羅ちゃんの顔から怒りの色が消えた。
「殴らないの? ボクはそうされても仕方ない事を言ったんだよ?」
「わたしも始めはそうしてやろうと思ったさ。 だがそんな顔したお前を殴れるわけないだろ」
 自分では意識してなかったがどうやらボクは酷く沈んだ顔をしてたらしい。
「訳ぐらい聞かせろ……。 双樹の告白を袖にしたんだ。 私達にもそれぐらいの権利はあるはずだ」
「……好きな娘がいるんだ」
 ボクは口を開いた。
「告げたのか? そのヒトに好きだ、って」
 沙羅ちゃんの問いにボクは首を横に振りそして続ける。
「その娘には付き合ってる……ヤツがいるんだ」
 僕の言葉を聞いて沙羅ちゃんの表情が曇った。 聞いてはいけない事を聞いてしまったとでも思ったのだろうか。 そして一瞬躊躇いの表情を浮かべそして言葉を続けた。
「だ、だったら双樹と付き合ってくれたって……」
「ゴメン……、忘れられないんだ。 いや、忘れたくないんだ。 叶わない恋だと……。 破れた恋だとわかっていても……」
 そうしてボクの返事を聞いて沙羅ちゃんは黙りこくってしまった。 そしてややあって口を開く。
「済まない……。辛い事思い出させてしまって。 双樹、行こう……。って双樹?」
 立ち去ろうとする沙羅ちゃんとは反対に双樹ちゃんは一歩コチラに歩み寄りそして口を開く。
「ごめんなさい、おにいさん。 あ、あのだったらせめて友達としてで良いんです。 今まで通り……それも駄目ですか?」
 双樹ちゃんは今にも泣き出しそうな瞳でボクを見つめてた。

 ここでOKしてもそんなのは優しさでも何でもないことは解かってる。 だけど断われなかった。好きなヒトと友達ですらいられない事がどれだけ辛いかボク自身理解してたから……。

 そして月日は流れる。 セミの鳴き声が消えさるのと共に残暑も過ぎ去り、木々の葉は深緑から紅色にその色合いを変えてゆく。
 季節が移ろうようにボクの心もそれに合わせて変わってくれたのならどんなに楽だったろう。
 双樹ちゃん達はその事を理解した上でボクを慕ってくれてた。 とてもいじらしく思えた。 報いてあげたいと思う事もあった。 だが、それでも付き合う気持ちにはなれなかった。
 忘れられないから、諦めきれないから、ユラちゃんへの想いを……
 
132695:2006/04/04(火) 23:28:55 ID:RHnVidvJ
今回はココまで
続きはまた後日
133ピクシー:2006/04/08(土) 21:55:14 ID:tfZ+ief5
まだですか〜?
134名無しさん@ピンキー:2006/04/08(土) 23:40:21 ID:IBUdGCLh
キテタコレ!!
135名無しさん@ピンキー:2006/04/12(水) 03:52:53 ID:6YpO2XO/
GJ保守
136名無しさん@ピンキー:2006/04/20(木) 21:22:08 ID:RPyZxWtk
保守
137名無しさん@ピンキー:2006/04/29(土) 14:10:11 ID:brzfP75B
保守
138ユラメクオモイ――パラレルエンド:2006/04/29(土) 16:28:24 ID:uGpXUO6X
 

   ◆   ◇   ◆   ◇


「コレでよかったのよ、コレで……」
 キラは自分に言い聞かせるように呟く。
 キラは2学期に入ってからは、1学期までのように二人っきりで少年と逢うようなことはしなくなった。
 どのような事であっても必ず三人で会うことを心がけた。 ユラが都合がつかないときはキラもまた出会わないようにした。
 そして努めた。出会った当初の3人に戻れるように、と。
 その甲斐があってか少しずつ元の関係に戻りつつあるように見えた。
 少年が肩を抱くなどの行動に未だ身をこわばらせるものの、それでも自然に会話したり手を繋いだりするようになった。
 転校してしまったクラスメイトに逢えない寂しさも少しずつ紛れてるようにも思えた。
 このまま全てが良い方向に向かってる。3人で付き合う事こそ自分にとっても恋人にとっても、そして何より自分の大切な半身――双子の妹のユラにとっても良い事だと、キラは思っていた。 双子の姉である自分以上にユラのことを想い理解してるものなど居ない、と。
 だが――

「ユラちゃん!!」
 ユラが倒れた。それは突然の事だった。
 そして診察を行った主治医からキラは診断結果を聞く。
「心因性……ですか?」
「ハイ。解かりやすく言えばストレスによるものです。 何か辛い事などを溜め込んでいたり、或いは我慢なさってたり、悩んでおられたり。 キラ様、何か思い当たる節はございませんか?」
 言われてキラは押し黙ってしまった。
「なんにせよ悩みやストレスの原因を取り払って差し上げる事です。情けない話ですが、それができるのは医者である私ではなくユラ様の姉であるキラ様だけなのですから」
 主治医の先生が帰った後キラはユラの枕もとへ寄り添う。 薬のおかげだろうか、今は静かな寝息を立てている。
「ゴメンね……ユラちゃん」
 そう言ったキラの瞳には涙が滲んでいた。
139ユラメクオモイ――パラレルエンド:2006/04/29(土) 16:29:32 ID:uGpXUO6X


   ◆   ◇   ◆   ◇


「おにいさん。今帰りですか?」
 学校の玄関でボクが靴を履き替えてると双樹ちゃんが話し掛けてきた。
「うん。まぁね」
「あ、あのこの後予定ってありますか?」
「いや、特に無いけど」
「でしたらこのあと双樹達と一緒に来てもらえますか? 夕方から駅前でクリスマスツリーの点灯式があるんです」
 そう言えばもう直ぐ12月。 クリスマスまで1ヶ月を切り、季節は冬に移ろおうとしてた。 ココに転校してきてもうそんなに経つのか。
 転校してから――言い換えればユラちゃんに逢えなくなってから……。
「きっととっても綺麗ですよ。ね、だから行きましょうよおにいさん」
 感慨に耽っていたボクは双樹ちゃんの声に引き戻された。
 双樹ちゃんは真っ直ぐに僕を見つめ答えを待ってる。 其の横では沙羅ちゃんもそんな僕たちを見守るように見つめていた。
「いいよ」
 実際予定も無く断わる理由も無かったのでOKした。 返事を聞いて双樹ちゃんの顔が輝く。 只素直で真っ直ぐな笑顔。
 だがボクは本当の意味でこの笑顔に応えてはいない。
 双樹ちゃんはボクの元に駆け寄り手を伸ばしてきた。 だがボクは其の手が届くより先に自分の手を半ば無意識にポケットに突っ込んだ。 瞬間双樹ちゃんの顔が曇る。
 そしてそんなボクに向かって掴みかかってきそうな勢いの沙羅ちゃんとそれをなだめ制する双樹ちゃん。 我ながら自己嫌悪に陥る。
 付き合う事も出来ない。 かといって拒絶しきる事も出来ない。 いつまでこんな曖昧な関係が続くんだろう……。

 そんなボクらの耳にざわめきが飛び込む。 それは校門の方からだった。 見れば立派な高級乗用車が停まってる。
 其の高級乗用車には見覚えが合った。 だが、まさか、そんな訳は無い。
 そう思ったが其の推測は当たっていた。 車から降りてきたのは僕にとって見覚えのある少女だったから。
 それは出来るなら二度と出会いたくないと思ってた相手――桜月キラ。



To be continued...
140名無しさん@ピンキー:2006/05/04(木) 06:53:50 ID:YRmMmHLY
うわぁぁぁぁぁぁぁぁ

こんなエンドも好きです
141名無しさん@ピンキー:2006/05/04(木) 14:35:53 ID:fzF9g3YS
142名無しさん@ピンキー:2006/05/11(木) 17:14:02 ID:WnWDcEhE
保守
143名無しさん@ピンキー:2006/05/13(土) 14:10:38 ID:QwFygWUX
パラレルエンドも終わりじゃなくてもう少し続きも見てみたかった・・・
144ユラメクオモイ――パラレルエンド:2006/05/14(日) 13:28:45 ID:/jWchYlb

 キラちゃんは真っ直ぐボクのほうへ向かって歩いてきた。
「お久しぶりです」
 そして静かに語りかけてきた。
「何か御用ですか?」
 そうボクが答えた瞬間傍らから小さな悲鳴の様な声が聞こえた。 声を発したのは双樹ちゃんだった。
 自分では意識してなかったが、どうやらその時のボクの声も、そして表情も相当険しく厳しいものだったらしい。 そしてそのせいで双樹ちゃんを驚かせてしまったらしい。
 だが今のボクにはその事を気遣ってあげられる余裕は無かった。
 ボクは眼前のキラちゃんを見据えた。いや、睨んだと言った方が正確かもしれない。
 ここでキラちゃんに敵意を剥き出しにするなどみっともない逆恨みでしかないのは解かっている。 だがそれでもボクは感情を押さえられなかった。

 そんなボクに向かってキラちゃんは語りかけてきた。
「今でもユラちゃんの事が好きですか?」
 其の言葉を耳にした瞬間思わす頭に血が上る。
「そんな簡単に忘れられるくらいならあんなに泣いたりするかよ!! 忘れられないから……忘れられないから未だ苦しい思いを引き摺ってるんじゃないか!!」
 ボクは押さえきれず感情のまま叫んでしまった。
「スミマセン……思わず怒鳴ったりして。 でも、今は貴方と話は勿論顔も見たくないんです。 それじゃ……」
 そして一呼吸付いて続け、立ち去ろうとした。
「未だ、話は終わってません」
 だがキラちゃんはそんなボクに怯む事無く語りかけてきた。
「ボクの方からはもう話すことなんて有りません」
「ユラちゃんに逢って頂けませんか」
 其の言葉にボクは通り過ぎようとしてた歩みを止めた。
「……どう言う事です? ユラちゃんに逢うなと言ったのは貴方でしょう?」
「実は……」
「まさか、ユラちゃんの身に何かあったんですか?」
 ボクはキラちゃんに躙り寄った。
「貴方あの時言いましたよね。 ボクと逢い続ける事がユラちゃんの為にならないと。 ユラちゃんの為を思うなら身を引けと! だから身を引いたんですよ!! それなのにどう言う事なんですか?!!」
 感情的になりボクは思わずキラちゃんの肩を掴んだ。
「お、落ち着いてください。 痛いで……」
「答えてください!! 一体ユラちゃんに何があったんですか!!?」
 次の瞬間ボクの頬に乾いた音と共に痛みが走る。 だが其のおかげで血が上り感情的になってた気持も冷静さを戻せた。
「少しは頭が冷えたか」
 平手打ちを放ち制止してくれたのは沙羅ちゃんだった。

To be continued...
145名無しさん@ピンキー:2006/05/21(日) 03:25:30 ID:EJVGrmVj
保守
146名無しさん@ピンキー:2006/05/25(木) 00:29:00 ID:IJLnhCsb
このスレに触発されてゲーム買ったよ・・・・
オープニングストーリーでもう悶えていますが、このまま本編逝くべき?
147名無しさん@ピンキー:2006/05/27(土) 10:59:29 ID:AYQxPxEZ
行くのが当然
148名無しさん@ピンキー:2006/05/30(火) 00:17:34 ID:ZZle/lSM
普通は行くでしょ
149名無しさん@ピンキー:2006/05/30(火) 00:55:23 ID:K/0o01Xm
150名無しさん@ピンキー:2006/05/30(火) 21:21:28 ID:/za155T0
据え膳食わぬが男の恥
151TCTX:2006/05/31(水) 23:36:14 ID:W7tlGXDJ
今日も平和ですね〜
152名無しさん@ピンキー:2006/06/03(土) 01:13:25 ID:tH7TRoVt
保守
153名無しさん@ピンキー:2006/06/10(土) 01:34:25 ID:u6frH9pi
保守
154名無しさん@ピンキー:2006/06/10(土) 12:18:31 ID:I3IUDkvP
みくるんるん♪
155名無しさん@ピンキー:2006/06/10(土) 15:12:51 ID:HFzcvy44
156名無しさん@ピンキー:2006/06/17(土) 01:25:37 ID:qzZybcS/
保守
157名無しさん@ピンキー:2006/06/19(月) 21:27:34 ID:QIOFhmMH
なんか>>144のSSの男は「おまいのせいで俺の恋がふいになったんだ〜」みたいな
念が満載で全然男らしくないな。
もちっと「あえて身を引いたけどまだ彼女の事を思ってます」ってな気持ちを前面
に出したほーが漢の株が上がるってもんだろうに。
こんな奴には「女々しい野郎どもの歌」を送る。
158名無しさん@ピンキー:2006/06/22(木) 19:22:54 ID:lYbefZS7
保守

 気を取り直しキラちゃんを見ると先ほどボクに掴まれた肩を抑えうずくまっている。
「だ、大丈夫ですか?おねえさん」
 うずくまるキラちゃんの下に双樹ちゃんが心配して駆け寄る。
「ありがとう。大丈夫よ」
 そう言ってキラちゃんは微笑んで見せたが表情は辛そうだった。 キラちゃんの痛みの程はボクの指に残る感触がそのまま物語っていた。
「ごめんなさい……」
 居たたまれなくなりボクは頭を下げる。
「いえ、お気になさらないでください。 それより、来て頂けますね」
 キラちゃんの言葉にボクは黙って頷いた。
 そして車に向かって歩くキラちゃんの後に付いていった。 だがそんなボクの服の裾を小さな手が引いた。 双樹ちゃんだった。

「お、おにいさん。 あ、あの……」
 ボクを真っ直ぐ縋りつくように見つめる其の瞳は揺れていて今にも涙が溢れそうだった。 ココで突き放してしまえば多分双樹ちゃんは……
 双樹ちゃんは確かに大切な友達だ。 だけど今のボクにとって今一番大切なことは……
 ボクは其の手を掴むとそっと指を一本一本解く。 そして告げる。
「……ゴメン。ツリーの点灯式は一緒に見に行けなくなっちゃった。 あと……今までありがとう。 そして……サヨナラ」
 ボクは双樹ちゃんに背を向け校門で待っている車とキラちゃんに向かって歩き出した。
 背後から双樹ちゃんと、そしてそんな双樹ちゃんを引き止める沙羅ちゃんの声が聞こえる。 だが振り返らなかった……いや、振り返れなかった


   ◆   ◇   ◆   ◇


「おいいさん! 行かないでおにいさん! 離して沙羅ちゃん! おにいさんが、おにいさんが行っちゃう!」
「駄目だ!双樹。 追いかけちゃ……駄目だ」
 双樹は必死で追い縋ろうと沙羅の制止を振りほどこうとする。 が、車が発進し其の姿も見えなくなると力が抜けたように膝をついて崩れた。 そして沙羅はそんな双樹を優しく抱きとめる。
「双樹……」
 沙羅が双樹の顔を見ると瞳からは涙が溢れていた。
 そしてそのまま泣き崩れ、そして沙羅の腕に抱かれ声を上げて泣いた。


 暫らく後、涙の収まった双樹に向かい沙羅は語りかける。
「落ち着いたか? 双樹」
「うん……ごめんね沙羅ちゃん」
 双樹がそう言うと沙羅は心配させまいと微笑を浮かべ首を横に振る。
「ねぇ、沙羅ちゃん……」
 双樹は洟をすすりながら口を開く。
「ん?」
「双樹ってばおにいさんの何を見てたんだろうね…… あんな激しい想いを内に秘めてたなんて。 それなのに其の事ちっとも気付かなかったなんて」
 初めて目の当たりにした剥き出しに激昂を露わにした貌と声。 それは普段双樹達の前に見せてた優しくて穏やかな、でもどこか寂しげな憂いを含んだ笑顔からは想像もつかないほど激しいものだった。
 そして双樹は悲しみを押さえ込むように無理に笑顔を取り繕いながら言葉を続ける。
「……最初っから、双樹の入り込む余地なんか無かったんだね」
「双樹……。あいつに出逢った事、後悔してるのか?」
 沙羅の問いに双樹は首を横に振る。
「確かに双樹に振り向いてくれなかったことは悲しいし寂しいよ。 でもね、おにいさんと一緒に過ごしたこの数ヶ月間とっても幸せだったのも事実だよ。 それに……」
「それに?」
「一人のヒトをどこまでも一途に想い続けるって凄い事なんだ、って教えてもらえたから。 もしかしたら双樹、おにいさんのそんな一途な所に惹かれたのかもね」
 そう言って双樹は微笑んだ。 それは悲しみを乗り越え進んでいこうと決めた切なくも強い意志の現れた笑顔だった。
「ねぇ沙羅ちゃん……」
「ん?」
「双樹もいつかそんな風に想ってくれるヒトと出逢えるかな?」
 沙羅もそんな双樹を励ますかのように微笑んで応える。
「ああ、きっと出逢えるさ。 だって双樹はこんなにも可愛くて優しくて素敵なんだから」
「ありがとう。 沙羅ちゃん」


   ◆   ◇   ◆   ◇


「そんな……ユラちゃんが」
 車の中でキラちゃんから事の経緯を聞いたボクは呟いた。
「私……バカみたいですよね。 ユラちゃんの事を誰よりも理解して、大切に思っているつもりでした。 それなのに……結局私のした事がユラちゃんを傷つけ辛い思いをさせてしまって……」
 見ればキラちゃんの目には涙が滲んでいた。 信じられなかった。 いつも明るく気丈で、気高く凛としたキラちゃんからは想像もつかない姿だったから。
 そして改めて思った。 やっぱりこのヒトはユラちゃんの姉なんだと。
「そんな……そんな事無いですよ! だってボク、キラちゃんがユラちゃんの事をとっても大事に思ってるのわかるから。 その……ボクに身を引けって言った時も、今こうして迎えに来てくれたのもユラちゃんの事大事に思えばこそ、だって。 あと……」
 ボクは未だ手を当ててる肩に視線を移し続ける。
「あの、それとさっきはごめんなさい。 まだ、痛みます?」
「いえ、大丈夫です。 優しいんですね」
 ボクの問いにキラちゃんは微笑んで応えてくれた。 其の微笑みに不覚にも少しドキッとした。 とても優しい綺麗な笑顔。 こうして見ると改めてユラちゃんの双子のお姉さんなんだよなと感じる。
 そうするとさっきの事が罪悪感と共に込み上げてくる。 結果や経緯はどうあれユラちゃんの事を大事に思ってると言う点ではボクと同様に、いや双子の姉である分ボクなんかよりずっと思ってるのかもしれない。
 その人にボクは……。
「ごめんなさい……」
「ですからもう気にしてませんってば。 それより……」
 そう言ってキラちゃんは僕の前に手を差し伸べた。
「仲直りの握手、して頂けますか?」
 ボクはそれに応えその手を握り返した。

 やがて車は屋敷に到着し、ボクはキラちゃんに案内され屋敷の中へと進む。
 今のボクに何が出来るのか、ユラちゃんに一体どんな言葉を掛ければいいのか。 言いたい事も想いも纏らない。 だけど、それでも無性に逢いたかった。
 はやる気持を押さえながら導かれユラちゃんの部屋(正確には二人の部屋らしい)の前に到着する。
 扉を開けると目に飛び込んできたのはベッドに横たわり静かに眠るユラちゃんの姿。 静かに寝息を立てる其の姿は美しく、どこか儚げでまるで御伽噺に出てくるお姫様を思い起こさせる。
 ボクは吸い寄せられるようにベッドの側に寄りった。 近づいて改めて其の顔をよく見れば、記憶にあるユラちゃんの顔より青白くやつれて見えた。 其の姿に締め付けられるように胸が痛む。
 ユラちゃんの姿を目の当たりにすると色んな気持が込み上げてくる。 逢えなかった寂しさ。 ユラちゃんに辛い思いをさせてしまった自分に対する不甲斐無さ。
 そんな想いと一緒にボクの目からは涙が溢れ、気が付けば膝をついていた。
 そしてそんなボクの対面がわにキラちゃんは回り、ユラちゃんをそっと起こす。
 目を覚ましたユラちゃんは僕の姿を確認すると、夢でも見てるかのような信じられないと言った表情をした。 そしてキラちゃんから話を聞くとボクの胸に飛び込んできた。
 言葉が出なかった。 いや、そんなものは必要なかった。 伝わってくる温もりが、鼓動が、それだけで十分だった。
 ボクらは只、お互いを抱きしめる。 そして泣いた。 逢えなかった寂しさを埋めるように。 再会できた喜びを噛締めるように。
 そして感じた。 この時僕らの心が間違い無く一つになってるのを。
 今だけじゃない。 きっとこれから先、何時までもずっと……

 そして誓う。

 もう二度と離すまいと。

 この手を……。

 この、温もりを。



 Fin
162695 ◆tVzTTTyvm. :2006/06/25(日) 02:31:29 ID:9QYlrRlY
コレにて終幕です

最近トリップつけて他所でも書き始めました

双恋も、次はフタコイで投下するかもしれません
163名無しさん@ピンキー:2006/06/25(日) 03:07:20 ID:5DQ44epQ
ktkr
164名無しさん@ピンキー:2006/06/25(日) 22:36:44 ID:9poYVSwV
>>160
”信じていれば願いはきっと叶う、願いは信じた者の元に舞い降りる”
か・・・・・・・・・・・・。
165名無しさん@ピンキー:2006/07/05(水) 21:08:35 ID:F9ATaSlJ
救うスレを
166名無しさん@ピンキー:2006/07/10(月) 02:19:47 ID:Kux6Sqr1

167名無しさん@ピンキー:2006/07/12(水) 21:48:42 ID:bY9HkTwP
ほーーーーーーーーーー
168名無しさん@ピンキー:2006/07/14(金) 00:39:35 ID:YBfQqi4v
誰もいない・・・・か?
169名無しさん@ピンキー:2006/07/15(土) 01:47:07 ID:WSSLHl7z
俺ガイル
170名無しさん@ピンキー:2006/07/16(日) 00:17:06 ID:DM1ePMuZ
やっぱりいない・・・。
171695 ◆tVzTTTyvm. :2006/07/16(日) 11:48:02 ID:KhVbHWXh
 春、草木が芽吹き新たな一年の始まりを告げる季節
 ボクがユラちゃんと出逢ってから丁度一年。 だがあの頃と決定的に違う事が一つ。 それはボクとユラちゃんの間柄が単なる親友やクラスメイトではなく付き合ってる恋人同士だと言う事。
 一時は友達同士ですらいられないと覚悟した時もあった。 でも今はこうして晴れてお互い恋人同士になれてボクの心は幸せで満ち溢れてた。 しかも嬉しい事に今年度も同じクラスになれたのだ。

 そして教室で待ってるとユラちゃんが入ってきた。
「おはよう ユラちゃん」
 ボクはユラちゃんに向かって挨拶を送る。
「おはようございます」
 そしてユラちゃんも笑顔で挨拶を返してくれた。 だが心なしか其の笑顔に陰りが見える。 いや、陰りと言うより何か遠慮して気持を押さえようとしてるような……。
 次の瞬間その理由が解かったような気がした。 一緒に入ってきたユラちゃんの双子の姉のキラちゃんがあからさまに不機嫌なオーラを放っていた。

「ユラちゃん、キラちゃんどうかしたの?」
 ボクはユラちゃんにそっと耳打ちして尋ねる。
「うん、ホラ、キラちゃんのカレ今年別のクラスになっちゃったでしょ。 それで……」
 なるほど。 そう言うことか、とボクは事情を理解した。 其の次の瞬間背後に気配を感じ、振り返るとそこにはキラちゃんがいた。
「キ、キラちゃんん?!」
 驚きのあまりボクは椅子からずり落ちそうになった。
「なによ失礼ね。 そんなに驚かなくったって良いじゃない」
 そう言ってキラちゃんは膨れてみせる。 そうは言ってもボクは、以前キラちゃんとの間にあったあることのお陰で正直苦手だった。
「ふふっ、相変らず仲がいいのね。 あ、私のことは変に気遣わなくったっていいからね」
 そう言ってキラちゃんはユラちゃんに向かって微笑みかけた。 二人は双子の姉妹だけあってとっても仲良しだから。
 だが、僕に送られた視線には程々に自重しときなさいよ、と言わんばかりのものだった。 正直言って肝が冷えた。

「ゴメンね」
 そんなボクに向かってユラちゃんは気遣い語りかけてくれる。
「ううん。 全然気にしてないから」
 ボクはそう言って笑顔で答えて見せた。
 確かにキラちゃんの事は気の毒とは思うが、まぁそれにしたって同じ学校で校舎なんだから、ねぇ。
 だが事態はボクの知らない所でややこしい方向に動きだそうとしていた。
172695 ◆tVzTTTyvm. :2006/07/16(日) 11:49:30 ID:KhVbHWXh



  ◇   ◇   ◇   ◇   ◇   ◇  



 同時刻、キラの彼氏こと緋守 双司(ひかみ そうし)のクラス。
 双司が席に付いて待ってると先生が入ってくる。 そして転入生が来る事を告げられた。
 丁度一年前のキラたちと出会った時を思い出すな、なんて事を考えてると、先生に促され入ってきたのは二人の少女達――もとい一組の双子の少女達であった。
 双司はますます一年前にソックリだな、と思った次の瞬間記憶の底から埋もれてた記憶が蘇る。
「薫子ちゃんと菫子ちゃん!?」
「えっ? って、もしかして緋守 双司クン?!」
「やだ! 本当にダーリンなの?!」
 3人はほぼ同時に声を発した。 
「そっかー。ココってむかしダーリンが引っ越した町だったんだ」
「そうだよ。 そして今またココに君たちが引っ越してくるなんて凄い偶然だね」
「違うよー。偶然なんかじゃないよ」
「そうそう。 こういうのは運命、って言うんだよ」
「やっぱり私達は運命の赤い糸で結ばれてるんだよ」
 3人は互いに再会できた喜び沸き語り合ってると先生の注意する声が聞こえた。
「あ、いっけなーい」
「先ずは転入の挨拶しなきゃだね。じゃ、またあとでね」

 予期せぬ懐かしい幼馴染との再会に双司の胸中は驚きと喜びで満ち溢れていた。 おまけに幼い頃から可愛かった二人が成長して更に綺麗になってたのだから。
 さらに先生は三人が気心の知れた仲だと知ると気遣って席も隣同士にしてくれた。
 休み時間になると3人は待ちかねたように話し出した。 会えなかった時間の空白を埋めるようにお喋りに夢中になった。
 だが話の最中双司は背後に強烈な視線と気配を感じる。 振り向くとドアのところに視線の主は、桜月キラは立っていた。
 キラと視線が合った瞬間双司の顔から一気に血の気が引く。
 双司は薫子と菫子に断わりを入れてキラの元へ駆けていった。 そして二人は廊下に出た。

「や、やぁキラちゃん……」
「ゴキゲンヨウ双司クン」
 双司がぎこちない笑顔で語りかけるとキラもにっこりと微笑んだ。 だが其の声は刺刺しく、目は全く笑ってはいなかった。
「随分と仲良さげに話していたけれど、あの娘達だぁれ?」
「え、えっとその、幼馴染なんだ。 懐かしくって昔話に花を咲かしていたんだ。 ハハ……」
「あらそう、幼馴染。 でも私幼馴染って居ないからどういうのか良く解からないわ」
「え、えっとその。 兄弟や姉妹みたいなものだよ」
「ふーん? きょうだい、ね」
「そ、そうなんだ」
「でも私異性のきょうだいって居ないから解からないわぁ」
 一言言葉を交わすたびに周囲の気温が一度、また一度と下がっていってるような寒々しさを双司は感じていた。
 そんな背筋が凍りつく思いを抱きながらも切り出す。
「で、でね。 一つお願いがあるんだけど、僕達が付き合ってるって言うの二人には暫らく内緒にしておいてくれない……?」
 双司の其の言葉を聞いた瞬間キラのこめかみが引きつった。
「え、えっとね。 ボクに付き合ってるヒトがいるって知ったらあの二人きっと必要以上に気遣って僕と距離を置こうとしちゃうと思うんだ、きっと」
 また気温が下がったような錯覚を覚える。 最早体感温度は氷点下に達していたのだろう。
「も、勿論折りを見てちゃんと話すよ?! で、でももう暫らくは幼馴染として昔話とかに興じたいんだ。 だ、だから……」
 懇願するように双司が続けてると、キラは一つ溜息をついて微笑んだ。
「解かったわよ」
 あんまりにも必死に懇願する双司が哀れに思ったのだろうか。 キラの顔から険が取れた。
 その笑顔に双司は安堵の息を洩らす。
「あ、ありがとう。 キラちゃんならわかってくれると思ったよ。 え、えっとそれでの今日の放課後なんだけど……あの二人と一緒に帰るって約束しちゃったんだ。 だ、だからその……」
「解かったわよ。 もう、そんな遠慮がちに顔色伺わなくってもいいから。 じゃぁ私そろそろ行くわね」
173695 ◆tVzTTTyvm. :2006/07/16(日) 11:52:55 ID:KhVbHWXh
ユラメク想イの続編的なお話ですがメインはキラと一条になります
不定期ながらも続けてけたらと思います

フタコイ書こうかと思ってたけど結局双恋です
174名無しさん@ピンキー:2006/07/16(日) 13:07:48 ID:acBDumct
ktkr
175名無しさん@ピンキー:2006/07/17(月) 23:28:40 ID:hlCBxd1y
どうも、お久し振りです。3−35です。保管庫の方で
私の作品が3−122として別の作者の作品として掲載されていましたが
あれは私、3−35が書いた物です。修正が出来るならお願いします。
また、1つネタが浮かんだので投下します。「3人で初めて」編です。どうぞ。

外は大雨が降り注いでいたが、優のベッドは暖かである。
この日は沙羅と双樹が泊まりに来ており、2人は優を真ん中に置き、
優を抱き枕代わりにして幸せそうに眠っている。
優も、もうすぐ眠りに落ちる状態である。
(そう言えば……あの時もこんな雨の日だったな……)
夢と現実の間で夢の世界に旅立つ直前。
優は少し前の2人との出来事を思い起こしていた。
季節は梅雨の真っ只中、この日、台風が近付いていたと言う事もあり、
学校が終わる頃には土砂降りになっていた。沙羅も双樹も傘はあるのだが、
来る時以上の激しい降りに不安は隠せない。
「家まで持つかな……」
「心配するな双樹。私が守るからな」
不安がる双樹を沙羅は励まし、2人は慎重に帰り道へと向かった。
雨だけなら耐えられるが風も出始め、2人を苦しめた。
特に双樹は沙羅に比べると体が弱い所がある為、
その事が沙羅に取っては気掛かりである。
「大丈夫、双樹?」
「うん……何とか……」
双樹のか細い声を聞き、沙羅は限界が近いと察し、
双樹の手を取り自分の傘で双樹を覆い、家へと急いだ。
「ダメだよ! 沙羅ちゃんが濡れる!」
「私の事は良いから、このまま一気に突っ切るぞ双樹!」
「ダメだよ。無理したら」
自分達以外の誰かの声に気付き2人は辺りを見回した。
見ると後方には優が居て、2人の元へ行くと沙羅を傘で覆い、
2人の家とは違う方向へ2人を誘導した。
「ここからだと僕の家の方が近いから。そこで雨脚が弱まるまで休もう」
「あ、うん……」
「分かったよ」
双樹も沙羅も優の意見に従い3人は優の家へと向かった。
優の家に到着し、3人は安堵の表情を浮かべた。
優のお陰で2人は殆ど濡れておらず、優も沙羅と双樹の気遣いの為か、
思ったよりは濡れないで済んだ。
「すぐ、お風呂沸かすから待っていて」
176名無しさん@ピンキー:2006/07/17(月) 23:31:09 ID:hlCBxd1y
優は家に上がり、風呂場へ向かおうとするが、双樹に袖を掴まれ引き止められる。
「双樹ちゃん、何?」
「優ちゃんは優しいし、強いよね」
「何を突然?」
いきなり言われた誉め言葉に優は困惑をした。だが邪険に扱う事も出来ず、
そのまま双樹の話を聞く事にする。
「優ちゃん、子供の頃からそうだったよね、
双樹達が困っていると何時も1番に助けてくれて、
今日だって学校近くないのに、速攻で来てくれたし」
「そんな事は……」
「嘘吐いてもすぐ分かるよ、ズボン見て」
双樹の言う通り、ズボンに目をやると下の部分には泥が多々付いており、
走って向かったと言う事が理解出来た。
「だから優ちゃん好き。私達の恋人だって事、本当に誇りに思うよ」
「そんな僕何て何時も苛められて沙羅ちゃんに助けられてばかりだし……」
「それは昔の話だろ。今の優は暴力に負けない強さを持っているし、
あの時だって私は出来る事をやっただけだ。気にする事何て何も無い」
2人に暖かな言葉を言われ、優は思わず頬を赤らめる。
だが、すぐに本来の目的を思い出し、少し強い力で家に上がろうとする。
「それは分かったから。早くお風呂入らないと風邪引くよ」
「それよりも優ちゃんが暖めて」
「え?」
双樹の発言に2人は驚き、目を丸くした。
2人共、少しの間、
呆然としていたが双樹が家に上がると同時に双樹は行動を起こす。
呆然としている優の手を取り、優の部屋へと向かった。
「オイ! 双樹!」
「双樹ちゃん、そんな……」
「良いでしょ。したくなったの。
それに初めての時から優ちゃん1度もしてくれないし」
双樹に手を引かれながら、
沙羅も優も何とかして双樹を止め様としたが双樹に止まるつもりは全く感じられず、
そのまま双樹に押し切られた。
「本当にするの?」
その後、双樹の手でトランクス1枚のみにされベッドの上で優は最後の確認を
双樹に取った。双樹の方も下着のみの状態になって優を誘惑していた。
沙羅はどうして良いか分からず、その場に立ち尽くし困惑している。
「そう、するの。優ちゃん。双樹に風邪引かせる気?」
「それは無いよ!」
「だったらして。双樹の事、愛して」
「あ、う、うん」
177名無しさん@ピンキー:2006/07/17(月) 23:32:57 ID:hlCBxd1y
優の確認を取ると同時に双樹は微笑み、ブラジャーに手を掛け、
止め具を外し下へ落とした。
久し振りに見る双樹の膨らみに優の物は素直な反応を示し、
それはトランクス越しからでも分かった。双樹は続いてショーツを下ろし、
生まれたままの姿になると、優のトランクスにも手を掛け下ろし、
自分と同じ状態にした。現れた男を証明する物に双樹は喜び、
沙羅は目を丸くして魅入った。
「元気だね」
「う、うん」
「ねぇキスして」
双樹は目を軽く閉じ、優にキスを求めた。
それに応えるべく優は唇を双樹の唇に合わせ、そのまま舌を挿入して行く、
舌が双樹の口内に入って行くと双樹は待ち望んでいた様に優の舌を受け入れ、
自身の舌を激しく絡ませて行く。互いの唾液を交換して行き、
十分に混ざり合った所で名残惜しそうに唇を離す。
「沙羅ちゃんも一緒にしよう」
「え?」
突然、双樹に振られ沙羅は困惑した。
マゴマゴとしながら返答出来ずにいる沙羅を見て双樹は軽く頬を膨らませ、
再び優と向き合った。
「そう。沙羅ちゃんは優ちゃんとしたくないのね」
「そんな事は……」
「いいもん。優ちゃんは双樹が1人占めするから」
「ダメだよ! 双樹ちゃん!」
優は双樹に対して軽く怒声が篭った声で注意したが、双樹の方は1歩も引かない。
「だって沙羅ちゃん。する気無いんだもん。仕方ないでしょ」
「沙羅ちゃん。双樹ちゃんの言う事、気にしないで良いから……沙羅ちゃん!」
沙羅の事を気遣い、優は沙羅の方を向いた瞬間、
沙羅は下着のみの状態になっており、振り向いた瞬間、ブラジャーが外れ、
双樹と左程、変化は無い、だが沙羅だけの膨らみが露となった。
「私だって……優の事好きだもん。双樹に負けない位……好き何だから!」
沙羅はショーツにも手を掛け下ろし、
2人の間に割り込む様にベッドへと入って行った。
「優! 私にもキス!」
双樹とは対称的に沙羅は顔を真っ赤にさせ唇を突き出しキスを求める。
言われるがまま優は唇を沙羅の唇に合わせ舌を入れて行った。
双樹とは違い、久方振りに受け入れる優の舌に沙羅は軽く怯えており、
中々、行動を起こさずにいた。
無抵抗なのを良い事に優は沙羅の口内を縦横無尽に駆け巡り、
口の中を隅々、舐め回され、離れる頃には沙羅は恍惚の表情を浮かべていた。
「こうして3人でするのは初めてだよね」
「そうだね……」
「優は私達の2人の恋人だからな。こう言う事もこなしてもらわないとな」
「うん」
「じゃあ、私達を一杯愛して」
178名無しさん@ピンキー:2006/07/17(月) 23:34:50 ID:hlCBxd1y
頬を染め、
これから愛する人と肌を重ね合わせる喜びに双樹も沙羅も酔い痴れている。
優も覚悟を決め、2人の中に飛び込んで行った。
「はむぅ……ん……」
「もう! 沙羅ちゃん加え込むの禁止!」
「あ、ゴメン……」
初めに優は仰向けにされ、2人の口での愛撫を受けさせられている。
2人同時に愛したい事から加え込まれるのを禁止である為、
舌のみのむず痒い感覚に優は心地良い苦しみを感じていた。
「優ちゃんもして……」
「そうだ。私達の事、好きな様にしていいの優だけだから……」
舌で愛撫しながら懇願する2人に優は行動を起こした。
空いている手は夫々の胸へと伸びて行き、2人の胸を揉み比べる。
「んはぁ……優……」
「いふぃ……優ちゃんのエッチ……」
沙羅も双樹も優の愛撫に快楽を示した。揉み比べて分かったが、
似た様な感触ではあっても2人の胸は夫々、微妙に違った柔らかさを持っていた。
胸を揉んだ事で優のボルテージは一気に上昇し、舌の刺激も加わり、
発射寸前となる。
「もう、僕……出る!」
優の言葉と同時に優は勢い良く射精する。
放出された精液は二人の顔に掛かって行き、
その様子は酷く官能的な情景に優の目には写った。
「あ……ご、ゴメン!」
だが、すぐに理性を取り戻し、近くのティッシュを取り、2人に差し出した。
2人は渡されたティッシュで顔を拭い、拭い終えると再び優に詰め寄った。
「分かっているよね優?」
「一杯かわいがってね」
2人は寝転び優の愛撫を待った。初めに優は沙羅の上に乗り、
軽くキスをして顔を下へと持って行き、胸へ舌を這わせて行く。
「嫌……そんなの……」
言葉とは裏腹に沙羅の体は快楽を示しており、
それを見た優は嬉しい気持ちで一杯になり、手で胸を愛撫しつつ、
更に下へと顔を移動させて行き、湿り気を帯びている恥部へ舌を這わせて行った。
「いぅ……優の舌気持ち良い!」
体に伝わる胸以上の快楽に沙羅は率直な感想を述べた。
優は沙羅に感じてもらう為、舌で何度も何度も貫いて行き、沙羅に快楽を与えた。
舌が沙羅の恥部を通る度に優を誘惑する蜜は多く流れ出て、
限界を迎え様としている。
「もうダメ……私……ひぃぁぁぁ!」
沙羅は絶頂に達し、恥部から多くの蜜を噴射した。
初めて見る光景に優は喜びと驚きを感じていたが、
すぐに放置されている双樹に気が向き、双樹の方を向き、愛そうとする。
双樹を見ると軽く頬を膨らませて怒っており、優は手を合わせながら謝った。
179名無しさん@ピンキー:2006/07/17(月) 23:36:52 ID:hlCBxd1y
「ゴメンね待たせて」
「本当にそう。寂しかったのだから」
「うん、ゴメンね」
「じゃあして」
双樹に言われるがまま、優は沙羅と同じ様にキスをして、
離し顔を胸へと持って行き、胸に舌を這わせて行く。
「ふぃぅ……良いけど、もう出来るでしょ」
そう言い双樹が指差したのは優の物であり、優の物は再び男を証明しており、
行為が出来る状態となっている。
「でも……良いの?」
「良い。沙羅ちゃんの見ていたら双樹、濡れて……早く静めて……」
優は太腿で試しに双樹の恥部に降れると、
そこは洪水状態であり双樹の言葉が言った以上に重い物だと言う事が分かった。
「じゃあ付けるから待って……」
そう言い優は一旦、ベッドから離れ、財布を取り出し中から避妊具を取り出し、
装着して再び双樹の上に乗る。
「優ちゃん、優しいね。そう言う所に双樹も沙羅ちゃんも惹かれたの」
「これは当然のマナーだよ」
「うん。でも今日は双樹、上になりたい」
「え?」
双樹の言葉に優は素っ頓狂な声を上げたが双樹は気にする事無く、
逆に優を押し倒し、物を持って自分の恥部へと宛がい、
そのままゆっくりと中へ入れて行く。
「ふぅ……優ちゃんの……入ってく……」
「ああ……双樹ちゃん」
ゆっくりと全てを受け入れた所で双樹は自ら腰を動かし、
自身と優に快楽を与えて行った。
「はあぁ……優ちゃんの気持ち良いよ……」
「双樹ちゃん……」
双樹はすんなりと優を受け入れ、心地良い刺激を互いに与えて行った。
目の前で自分の物を受け入れる双樹の官能的な姿に出したばかりにも関わらず、
優の物は限界を迎え様としており、むず痒い感覚が物全体を襲い始める。
「双樹ちゃん……ゴメン、もう……」
「良いよ出しても! 双樹もイクから! んはぁ!」
優が双樹の中で爆発した少し、後に双樹も沙羅と同じ様に噴射をし絶頂を迎えた。
荒い息遣いで2人は少しの間、
繋がったままで居たが双樹の意識が遠い所へ行くのと同時に放っておかれた
沙羅の方へと体を動かす。沙羅の方は未だに遠い目をしており、
優は硬度を保ったままのそれを自身の手で最高潮の状態にし、避妊具を付け直し、
臀部を突き出している沙羅をそのまま貫く。
「ひゃぁ! らめ! そんなの嫌だ!」
明らかに沙羅が行為を受け入れ様としない行動を起こしていたので、
途中で止め、話を聞く事にする。
「な、何? 気持ち良くないの?」
「違う……気持ち良いよ。けど……」
「けど何?」
「正常位が良い、この間もこれだったから、今度は優の顔見てイキたい……
良いでしょ?」
「え、あ、うん……」
180名無しさん@ピンキー:2006/07/17(月) 23:39:13 ID:hlCBxd1y
沙羅が見せる大人びた官能的な表情に優はドギマギとしながら、
一旦、物を沙羅から引き抜き、沙羅の体制を変えると、
少しづつゆっくりと沙羅の中に自身を挿入して行った。
「そう……ゆっくり入って……この瞬間が1番好き……」
少しづつ自分の中に優が入っていく瞬間を沙羅は楽しんでいた。
少しづつ受け入れて行き、完全に優を受け入れると優はゆっくりと動かして行った。
「あぁ……良いよ優……」
「沙羅ちゃん……」
「ねぇ? 私、気持ち良い?」
「うん、凄く良い」
「本当? 嬉しい私も気持ち良いよ……だからもっと強く動いて……」
「うん」
「ひゃぁ! 良いよ……」
沙羅が言う様に腰を強く打ち付けると、
沙羅の口からは甘い吐息が何度も何度も漏れ、その声にも優は興奮し、
この時点で沙羅への気遣いは殆ど無くなり、
自身の快楽のみを求め強く腰を打ち付ける。
「はぁぅ! そんなの……」
「嫌なの?」
「嫌だよ! けど嫌じゃない! だからお願い!」
「うん! もう僕も限界だから!」
「出して! お願い!」
「沙羅ちゃん!」
避妊具越しでも優の熱は十分、沙羅に伝わった。
優は計3回の放出で呆けた状態でいたが、沙羅が唇を尖らせているのを見て、
慌てて要求を満たす。優の唇が触れると沙羅は貪欲に舌を挿入して行き、
自分と優に至福の一時を与える。優は物と舌を沙羅から離し、
避妊具をゴミ箱に捨てると沙羅と双樹を抱き抱えた。
「2人共、大好きだよ」
「優……」
「優ちゃん……」
「私も……」
「双樹も……」
「大好き……」
2人分の『大好き』を聞いた所で良い気分で優は目覚めた。
外は未だに強く雨が降っている。何処か寝惚けた状態ではあったが、
自分の状態を冷静に見極め、驚愕した。
「何やっているの? 2人共?」
優は完全に目覚めて自分が裸だと言う事に気付いた。
下腹部に目をやると沙羅と双樹も裸で朝立ちをしている自分の物を舌で愛撫していた。
「ん……優ちゃん。おはよう……」
「あ、おはよう双樹ちゃん……って違うよ! 何やっているの2人共?」
「優の辛そうだったから……」
「沙羅ちゃん、これは生理現象だよ」
「良いでしょ、今日休みだし」
「それに昨日の天気予報だと今日1日ずっとこんな天気だし。だから……」
「今日は一杯愛し合おうね」
2人同時に誘惑され、物の疼きも手伝い、
ここで完全に優の理性は消えて無くなる。
「沙羅ちゃん! 双樹ちゃん!」
2人同時に押し倒され、2人は幸せそうな表情を浮かべ、
3人は快楽に溺れて行った。
2人はすっかり2人同時に責める事に慣れた優の技術に翻弄され、愛されて行った。

以上です。長文失礼しました。
181名無しさん@ピンキー:2006/07/19(水) 17:47:26 ID:mN9Q0uY0
ktkr
182名無しさん@ピンキー:2006/07/23(日) 12:42:40 ID:hKrx6Y8T
wktk
183695 ◆tVzTTTyvm. :2006/07/23(日) 14:37:06 ID:2oogDSUJ
  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  


 休み時間、ボクがいつものようにユラちゃんとお喋りに興じていると、戸が開きキラちゃんが帰ってきた。
「あ、キラちゃんお帰りなさ……」
 だが明らかにいつもと違う雰囲気を放っているキラちゃんにユラちゃんは口をつぐんでしまった。
 今朝も不機嫌だったが、いまのキラちゃんはそれに輪をかけたものだった。 そしてそんなキラちゃんはそんな気持を覆い隠すかのように微笑んだ。 そのあからさまに不自然な笑顔にボクは思わず腰が抜けそうになり、ユラちゃんも其の違和感に戸惑いの色を隠せなかった。
「えっ、と確かキラちゃんはアイツの所に行ってきたんだよね……?」
「うん。 彼のクラスに遊びに行ってたはず……」
 で、帰って来たらあからさまに不機嫌で……??
 そうこうしてると授業開始のチャイムが鳴った。
「とりあえず授業が終わったらボク様子見に行ってみるよ」

 そして休み時間あボクはあいつの教室へ向かいそっと戸を開け中の様子をうかがう。
 そして探す。 居た、けど問題は話してる相手だ。
 知らない相手、しかも双子の女の子。
 それは髪形を除けば瓜二つな双子の女の子達。 キラちゃんという彼女がいながら他の女のコと仲良くお喋りしてる事に突っ込むべきか、あるいはよくよく双子の女の子と縁があるヤツだなァと突っ込むべきか、そんな事が頭をよぎる。
 そして一言声をかけ少し尋ねてみようかと思ったその時背後に視線を感じる。 振り返れば視線の主はキラちゃんだった。
 キラちゃんはにっこり微笑み視線で僕に来るように促す。 相変らず傍目には優しげな笑顔だが無言の圧力を持ってる。 こういうところもユラちゃんとは違うんだよなと思いながらすごすごと従う。

「こんな所に何の御用かしら?」
 廊下に出たボクはキラちゃんから問い詰められてるような形になる。
「えっと、その……」
 相変らず静かな圧力を放っているキラちゃんの問いに思わず口ごもる。 だが別に悪い事してるわけじゃないんだから、と思い切って口を開く。
「さ、さっきからキラちゃんが不機嫌そうにしてるからチョット気になっちゃっ……」
「貴方には関係ないでしょ」
 ボクが言い終わるよりも早くキラちゃんはスパッと切り捨てるように鋭く言葉を放った。 そしてボクは其の言葉に少しムっとした。
「そりゃ確かにそうかも知れないけどさ、そのせいでユラちゃんも困惑してるんだ。 ユラちゃんの姉である貴方に何かあるとユラちゃんにだって影響与える以上は無関係とは言えないと思いますが?」
 ボクがそう言うとキラちゃんは一瞬驚いたように眼をパチクリさせ、そして微笑んだ。 だが其の微笑には少し影や憂いが含まれた寂しげなものに見えた。
「? 何かおかしかったですか?」
「いえ、何でも。 ただ、チョット羨ましいな……って」
「羨ましい?」
「いえ、何でも有りません。 心配してくださったのに失礼な物言いしてしまって申し訳ありませんでした」
 そう言ってキラちゃんは微笑んで頭を下げた。
「い、いやそんなボクの方こそ……」
 其の丁寧な対応にボクが戸惑っているとキラちゃんは口を開く。
「コレは私自身の問題ですから心配はご無用です。 私からも言っておきますが貴方からもユラちゃんに伝えて置いてください」
「そ、そうですか? 分かりました。 貴方がそう言うのなら……」


 少し釈然としないまま、ボクは自分の教室へと戻った。 教室に戻ったボクと視線が合ったユラちゃんが駆け寄ってくる。
「ねぇ、何か解かった?」
「いや、ゴメン……」
 実際には多少は察しがつくが、だがキラちゃんから直に釘を刺れてしまってるからなぁ……。
「そう……」
 ボクが答えるとユラちゃんは寂しそうに声を洩らす。
「大丈夫だよ。 キラちゃんがシッカリしてて、多少の困難があっても跳ね返す気丈なコだってことは妹であるユラちゃんが誰より知ってるはずだろ?」
「ええ、それは勿論……」
「だからさ大丈夫だよ。 信じようよ」
「分かったわ。 貴方がそう言うのなら。 でも……」
「うん、分かってる。 若しどうしてもって時には、そのときはボクも出来る限り力になるよ。 キラちゃんはユラちゃんの大事なお姉さんなんだ。 それはボクにとっても姉――この場合義姉かな?みたいなものなんだからさ」

To be continued.....
184名無しさん@ピンキー:2006/07/24(月) 02:14:07 ID:Gft0ZR9l
ktkr wktk
185名無しさん@ピンキー:2006/07/31(月) 02:03:11 ID:9rjvirD+
hosyu
186名無しさん@ピンキー:2006/08/05(土) 01:46:44 ID:avLoz5qD
hosyu
187名無しさん@ピンキー:2006/08/11(金) 17:21:05 ID:g0RSWEyg
WKTK保守
188名無しさん@ピンキー:2006/08/13(日) 17:10:16 ID:j872XEjH
「あの子のにおいがする・・・」
189名無しさん@ピンキー:2006/08/21(月) 09:06:40 ID:+teQ860H
190名無しさん@ピンキー:2006/08/29(火) 18:45:57 ID:SGtYwCoB
双恋っていいよね
191名無しさん@ピンキー:2006/09/06(水) 00:32:56 ID:m73tRZSM
保守
192名無しさん@ピンキー:2006/09/13(水) 23:56:47 ID:VCY23Yzo
保守
193名無しさん@ピンキー:2006/09/20(水) 16:16:16 ID:TlJGd8Ur
続きはでないの?
194名無しさん@ピンキー:2006/09/20(水) 19:14:33 ID:TlJGd8Ur
誰か続き
195名無しさん@ピンキー:2006/09/20(水) 19:42:25 ID:Jx59kJSw
主語がありません
196名無しさん@ピンキー:2006/09/28(木) 22:32:56 ID:rlo6GSsC
>>180
なんで創作のH小説にまで避妊具を使うの?
普通にキモイんですけど
197名無しさん@ピンキー:2006/10/03(火) 16:08:55 ID:uTlvFatS
双恋とか懐かしいな
名前忘れたけど、あの先生が好きだった
198名無しさん@ピンキー:2006/10/05(木) 20:43:46 ID:rI7XS1na
>>197
担任が愛先生
保健のが舞先生

ついでに保守
199名無しさん@ピンキー:2006/10/09(月) 12:43:04 ID:bWKyw6HB
ほしゅ
200名無しさん@ピンキー:2006/10/10(火) 09:37:02 ID:EgCt4B0x
(*б∨б*)双恋最高(*б∨б*)
201名無しさん@ピンキー:2006/10/14(土) 03:19:57 ID:FyCRo+r3
流行り廃れはどうしようもないか…(´・ω・)
202695 ◆tVzTTTyvm. :2006/10/14(土) 08:32:11 ID:YRKuUt0j
  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  


――羨ましい。 思わずキラの口から出てしまった其の言葉。
 ユラが其の彼に対し向ける想いの強さ、そして彼の返すそれにも負けないほどの強い、強い想い。
 キラとて自分の恋人――双司を想う気持の強さに掛けては誰にも負けないつもりだった。
 例え双司から返ってくる想いがそれに見合ったもので無かろうと。
 自分は見返りが欲しくて彼を愛してる訳ではないのだと。
 そう思っていた。
 だが今日の双司を見て何だかやるせない気持がこみ上げてきてしまった。

 つい思ってしまう。 ユラ達なら例え其の間にどんな人が現れようと決して揺らがないのだろうと。
 決して其の間に何者も割り込ませたりしないだろうと。
「いけない、いけない。 そんなヒトと比べるのなんて間違ってるわね。 うん、こんな時こそ……信じなくちゃ」

 だがそれから数日間はキラにとってはあまりにもやるせないものだった。
 あれ以来双司と学校で会う機会、話す機会がめっきり減った為。
 いつも転校生の双子――薫子と菫子と一緒であったからだ。
 暫らくはキラは口を挟まなかった。 だがいい加減焦れてきた。



「双司クン」
 ある日の休み時間廊下で双司は自分を呼ぶ声に振り返る。
 確かめずとも分かるぐらい耳に馴染んだ声――キラだった。
「や、やぁキラちゃん」
 微笑んで応えるが表情がややぎこちない。
「ねぇ久しぶりにお昼一緒に食べましょ」
 にっこりと微笑みを浮かべての誘い。
 普通の男子であれば一も二も無く応じる所なのであるが双司は答えを言いあぐねてる。
 そしてややあって双司は重そうに口を開く。
「あ、ありがとう。 でも実は既に今日は先約があって……」
 其の答えにキラの笑顔が僅かに、ほんの僅かであるが引きつる。
 先約の相手が誰だか聞かずとも分るから。

「そう、残念ね。 じゃぁ明日なら良いかしら?」
 其の言葉には有無を言わさぬ圧力を双司は感じる。
「あ、明日? あ、うん大丈夫だよ」
「そう? 良かった。 じゃ、明日は双司クンのお弁当も私が準備しとくから」
「あ、うん。 楽しみにしてるよ……」
「ありがと。 期待しててね。 じゃ、私は教室に戻るわね」
 そう言ってキラは笑顔で教室へと駆けていった。
 だがそれを見送る双司の表情はどこか重たげであった。
203695 ◆tVzTTTyvm. :2006/10/14(土) 08:34:49 ID:YRKuUt0j
 その日の昼休み。 双司は薫子と菫子と共に昼食をとっていた。
 ここ数日の日課とかした光景。 だが昨年度までは其の相手は薫子と菫子ではなくキラだった。
 そして明日久しぶりにキラと共に昼食をとる。
 だが其の事を双司は中々切り出せずにいた。 そして切り出せぬまま昼食時間も終わろうとしていた。
 幾ら言い出しずらいからと言って言わないわけには行かない。
 そう決心して口を開こうとした時遮るようにそれより早く薫子と菫子が口を開く。
「ねぇ、双司クン」
「お弁当美味しかった?」
 そう、薫子と菫子と共に昼食をとってるだけでなく、其のお弁当もまた彼女達の手作りであった。
「うん、とっても美味しかったよ」
「良かった。 明日も期待しててね」
「頑張って作っちゃうんだから」
「そ、其の事なんだけど……」
 双司が重たい口を開くと二人は不思議そうな顔をする。

「あ、明日はその約束しちゃったんだ。 去年のクラスメイトと一緒にご飯食べるって。
だから気持は嬉しいんだけどゴメンね……」
「え〜そうなの?」
「残念〜。 でも約束なら仕方ないか」
 二人の答えを聞いて双司はほっと胸をなでおろす。 だがそれも束の間であった。
「あ、じゃぁさ私達も其の席に一緒させてもらえないかな」
「あ、それ良いネ。 ダーリンの友達なら私達も会いたいし」
「え?」
 その声を聞いて双司の顔が蒼ざめる。
「楽しみだね菫子ちゃん」
「うん、私達の知らないダーリンの話一杯してもらおうね」
(ああぁぁぁ……)
 もはや双司が何を言っても耳に届かないと言った風であった。

To be continued.....
204名無しさん@ピンキー:2006/10/14(土) 15:10:25 ID:Y8AaNYJh
続きキター
205名無しさん@ピンキー:2006/10/21(土) 06:10:46 ID:sW89aLdD
GJあげ
206名無しさん@ピンキー:2006/10/21(土) 19:47:09 ID:mdCqxB4O
あげ
207名無しさん@ピンキー:2006/10/22(日) 23:55:01 ID:T0hh3T08
続きwktk
208名無しさん@ピンキー:2006/10/28(土) 23:00:34 ID:OljGqC2n
保守
209名無しさん@ピンキー:2006/11/05(日) 01:14:34 ID:eHc7yXUt
ほす
210名無しさん@ピンキー:2006/11/08(水) 11:42:48 ID:MqpiJtKV
ほしゅ
211名無しさん@ピンキー:2006/11/16(木) 23:42:30 ID:z286vcVX
保守
212名無しさん@ピンキー:2006/11/17(金) 17:45:24 ID:MycgkrDj
213名無しさん@ピンキー:2006/11/21(火) 16:35:11 ID:niMKxIQp
保守
214名無しさん@ピンキー:2006/12/04(月) 01:25:21 ID:snQJcadq
ほす
215名無しさん@ピンキー:2006/12/05(火) 18:28:25 ID:nGjuVy8t
保守
216名無しさん@ピンキー:2006/12/11(月) 06:21:37 ID:J44DxV8B
ほす
217名無しさん@ピンキー:2006/12/20(水) 23:11:23 ID:9MG+uFH2
保守
218名無しさん@ピンキー:2006/12/26(火) 18:41:49 ID:if0Xy5K/
保守
219名無しさん@ピンキー:2006/12/30(土) 21:47:05 ID:oM2f8SqY
保守
220名無しさん@ピンキー:2007/01/02(火) 20:58:27 ID:kN7Wi61N
あけおめ保守
221名無しさん@ピンキー:2007/01/05(金) 08:49:24 ID:9kIhVCYR
白鐘姉妹の夏服の制服ではいてるのは黒タイツなの?オーバーニーソックスなの?
222名無しさん@ピンキー:2007/01/09(火) 00:56:47 ID:PZ/3uE4L
(´・ω・`)知らんがな
223名無しさん@ピンキー:2007/01/09(火) 22:17:43 ID:eczmP1ZB
どっちでもええがな
224名無しさん@ピンキー:2007/01/16(火) 20:12:28 ID:EYn42uWQ
ぜんぜん違うと思う
なぜならニーソなら穿かせたままヤれるから
225名無しさん@ピンキー:2007/01/16(火) 22:18:37 ID:Vh2xKAPD
結論としては年中黒ストです
226名無しさん@ピンキー:2007/01/19(金) 01:27:03 ID:wPXcm062
そこは筆者の意思で決めればいいと思うんだ
ここは違う!とか言い出すような無粋なヤツはほうっておいてw
ところで>>221>>224?だとしたら作品書いてるのかなwktk
227名無しさん@ピンキー:2007/01/19(金) 21:21:20 ID:3d0r7JT5
触手スレに双恋のSSが昔あったな
228名無しさん@ピンキー:2007/01/25(木) 19:13:44 ID:khmmhSqF
保守?
229名無しさん@ピンキー:2007/01/28(日) 11:35:13 ID:XHxAAsf4
保守
230名無しさん@ピンキー:2007/01/28(日) 13:54:34 ID:ixZ3P2bJ
停滞中だな
231名無しさん@ピンキー:2007/01/28(日) 16:12:54 ID:M2brOaBy
職人いるのか?
232名無しさん@ピンキー:2007/01/31(水) 01:17:45 ID:usD0JXe1
いないな
233名無しさん@ピンキー:2007/02/02(金) 22:03:30 ID:j1ixeGH7
保守
234名無しさん@ピンキー:2007/02/05(月) 13:37:47 ID:0qk8H3/7
保守
235名無しさん@ピンキー:2007/02/09(金) 14:46:12 ID:yf4vX1cC
 
236名無しさん@ピンキー:2007/02/14(水) 00:22:01 ID:xNF4TG2/
保守
237名無しさん@ピンキー:2007/02/18(日) 17:36:49 ID:TuZmzGMM
保守
238名無しさん@ピンキー:2007/02/21(水) 01:09:32 ID:u4fIlczS
保守
239ほしゅりん:2007/02/28(水) 02:25:21 ID:qX4FrvDc
保守
240名無しさん@ピンキー:2007/02/28(水) 23:09:38 ID:rKzcak23
age
241名無しさん@ピンキー:2007/03/02(金) 23:47:55 ID:Cn8/t5yU
保守
242名無しさん@ピンキー:2007/03/03(土) 22:42:21 ID:qii8IoWS
フタコイブーム再来のチャンスだよ。

http://game12.2ch.net/test/read.cgi/gal/1171961825/l50

このスレに

【フタコイオルタナティブ】

と書くだけで、フタコイに新規ファン獲得のチャンスがあるよ。
今日の日付変更線を越えると意味が無いのでお早めにどうぞ。
243名無しさん@ピンキー:2007/03/03(土) 23:12:37 ID:qii8IoWS
プリーズ、頼みます。
ブーム再来のチャンスですのでお願いします!

>>242のスレに

【フタコイオルタナティブ】

これをコピペするだけです。お願いします。
244名無しさん@ピンキー:2007/03/03(土) 23:46:16 ID:UlAdrTjP
めんど
245名無しさん@ピンキー:2007/03/08(木) 13:49:28 ID:amnqOZL/
最近職人来ないな〜。保守
246695 ◆tVzTTTyvm. :2007/03/09(金) 20:18:14 ID:PFZfjNjo
他所で投稿したやつココに投下してもいい?
「涙の色」(補完庫に収録された白鐘&一条の話)のビフォアストーリーがあるのだが
247名無しさん@ピンキー:2007/03/10(土) 00:18:33 ID:r045A0e2
読んでみたい
248名無しさん@ピンキー:2007/03/12(月) 11:55:38 ID:MKzkftic
>>246
ぜひ投下頼みます!
249695 ◆tVzTTTyvm. :2007/03/14(水) 23:08:29 ID:1/BcZ9e+
では投下させて頂きます
前述の通りビフォアストーリー
ですからこの話の終りがそのまま補完庫の『涙の色』に繋がるわけです

先ずはプロローグから
250涙の色 プロローグ ◆tVzTTTyvm. :2007/03/14(水) 23:10:20 ID:1/BcZ9e+
「夢……か」
 少年はそう呟いて目を覚ました。
 枕が涙で濡れてる。 懐かしくて…そして悲しい夢。
「一体何年ぶりだろ。 死んだ母さんの夢を見るなんて。
それもこの町に戻ってきたせいかな……」
 少年は窓を開け外を眺めた。

 少年の名は蔵崎 陽。
 かって幼い頃この町に住んでいた。
 そして今再び、今年の春にこの町に戻ってきたのである。

 そして数日が流れた。

 新しい学校ではかっての自分を知るものとは会えず、だが新しい友達も出来新しい生活に馴染み始めていた。
 友達だけでない。 町もすっかり幼い頃とは様相を変えていた。
 幼い頃あった駄菓子屋や雑貨屋はつぶれてしまったりコンビニに変わってしまっていた。
 よく遊んだ公園も安全基準の変更や老朽化などにより、遊具は全く別のものに置きかわってた。
 幼い頃登って遊んだ樹も無くなっていた。
 町自体も都市開発で大きくなっており、かっての懐かしい面影はすっかり無くなっていた。
 かって住んだ町と言うよりまるで始めて来る町のようであった。

 そのせいか母親の夢もあの日以来見ていない。
 だがコレでいいと思った。
 懐かしさの残る町であったなら……、懐かしさと共に寂しさと悲しさも思い出してしまいそうだったから。
251涙の色 一条side−1 ◆tVzTTTyvm. :2007/03/14(水) 23:12:58 ID:1/BcZ9e+
 ある日の昼下がり、街中で陽はふと視線を感じた。
 視線の主を探すとそれは自分と同じぐらいの年恰好の少女達だった。
 髪形以外に違いの見受けられないほど瓜二つの双子の少女達。
(?!…… )
 彼女達の顔を見た瞬間何か頭の奥底が疼く様な感覚に襲われる。
 口を開こうとするが寸前で言葉が出てこない。

 そんな陽よりも先に少女達が口を開く。
「蔵崎……」
「陽……クン?」
 陽は黙ってコクリと頷く。
「やっぱりダーリンだー!」
「すっごい久しぶりー。私たちのこと覚えてる?!」
「……もしかして、薫子ちゃんと菫子ちゃん?!」
「そうだよー!」
「やっと思い出してくれたー?」
 二人は嬉しそうに声を上げた。

「はは……まぁ、ね。 ダーリンなんて呼んでたの君達だけだったからね……」
 何もかもが変わってしまったと想ってたこの町で、昔の面影を色濃く残していた双子との再会はとても感慨深い想い抱かせた。
 懐かしさが込み上げてくる。
「エヘヘ……まぁね」
「だって、そう呼んだほうがカッコいいもん」
 陽自身は正直ダーリンと呼ばれるのは恥かしかったのだが、だがココでそう言うのも野暮であろう。
 照れくさそうに笑って返した。

「はは……。 でも本当に久しぶりだな」
「うんうん。 ところでこの街へは何かの用事で来たの?」
「それとも、若しかして引越てきたの?」
 少女たちはどこか期待に満ちたような眼差しで見つめた。
「ああ、つい先日引っ越してきたばかりなんだ」
「「やったー!! って事はこれから毎日でも会えるんだー!!」」
 二人は手に手をとって喜んだ。

「ハハ……、学校も違うんだし毎日はどうだろう……。 それより二人共相変わらず仲良しで、昔っから変わってないんだね。 この町は随分変わっちゃったけど」
「そう? でも言われてみればそうかも」
「住んでると案外実感わかないものね」
 二人は顔を見合わせて言った。 そして何かを思いついたように続ける。
「じゃぁさ、今からこの町を案内してあげよっか?」
「あ、それいいね。どう? ダーリン」
「そうだね。折角だからお願いしようかな」
「よーし」
「それじゃあ……」
 そう言うと二人は陽の手を掴み
「「しゅっぱーつ!!」」
そして三人は駆け出した。

252涙の色 一条side−1 ◆tVzTTTyvm. :2007/03/14(水) 23:13:59 ID:1/BcZ9e+

 一通り町を散策した3人はカフェテリアでお茶とケーキを楽しんでいた。
「本当は昔みたいにデパートの屋上でアイスクリームが良かったんだけどね」
「あそこのデパートすっかり変わっちゃって屋上もなくなっちゃったからね」
(屋上……か。 そう言えば昔母さんに連れて行ってもらったっけ……)

「でもココのケーキもおいしいでしょ?」
「この前なんか雑誌にも紹介されてたんだよ」
 感慨に浸りかけた陽は二人の声に引き戻された。
「ああ、そうだね。 こんなおいしい店が出来てたなんてね」
 そう言ってケーキを口に運んだ後、紅茶に口をつけた。
(今は折角薫子ちゃん菫子ちゃんと一緒なんだから母さんの事考えるのはよそう……)
 そしてその後も暫らく思い出話などで花を咲かせていた。
 気付けば日もとっぷりと暮れてあたりは暗くなっていた。

「大分暗くなってきたし今日はこの辺でお開きにしようか?」
「うん、そうだね。あ、そう言えばさ」
「ダーリンの今度引っ越してきた家ってドコ?」
「えっとね、今度引っ越してきた家はね……」
 陽はかいつまんで住所を説明した。

「あらら……残念。 結構ウチとは放れてるね〜」
「若しかしてまた昔みたいにお隣かもと期待したんだけどな〜」
「そうだね。 もしそうだったらもっと早く再会できてたかもね。 二人の家は昔と同じ?」
「うん。 昔と一緒。」
「そうだ。 今度家においでよ」
「え……?」
 陽は戸惑った。 薫子と菫子の家。
 それはかって陽が住んでた家の隣に建っており、蔵崎家と一条家が家族ぐるみで付き合っていた為思い出もまた沢山詰まっている場所。
 そう若しかしたら、いやおそらくこの変わりきってしまった町で唯一思い出を色濃く残してる場所。
 当然亡き母の思い出も……。

「どうしたの? ダーリン」
「若しかしてイヤ……?」
 陽は二人の心配そうな声にハッとした。
「い、いや。 そんな事無いよ。 久しぶりだし懐かしいし是非今度お邪魔させてもらうよ。」
(折角のお誘い断わるのも申し訳ないよな。 それに……、何時までも母さんの事でクヨクヨしてたってしょうがない……)
「よーし! けって〜い!」
「じゃあ詳しい日にち決まったらコッチから連絡するね」
「うん。 楽しみに待ってるよ。」
 そうしてその日は別れたのだった。
253695 ◆tVzTTTyvm. :2007/03/14(水) 23:24:47 ID:1/BcZ9e+
以上 プロローグと一条side−1投下しました
後日また投下します
次回は白鐘side−1です
254名無しさん@ピンキー:2007/03/14(水) 23:47:54 ID:7m5yTZCb
GJ!
主人公の過去が気になるな・・・・続きに期待!
255名無しさん@ピンキー:2007/03/18(日) 01:48:40 ID:W5tx6H0P
wktk
256涙の色 白鐘sideー1 ◆tVzTTTyvm. :2007/03/19(月) 22:07:27 ID:zXhflyzt
 ある日の昼下がり、陽は一軒の建物の前で足を止める。
「何時の間にかこんなデカい図書館が出来てたんだ」
 陽は図書館を見上げ呟き、そして時計を見た。
「まだ予定まで少し時間有るか。折角だから一寸寄って行くかな」
 そう言うと陽は図書館の中に入っていった。

 中に入ると館内は実に広々としており、陽は暫らく図書館の中を見て回った。
 そして一通り見終わった頃ある棚で足をとめた。 視線の先には一冊の本。
 かって大好きで何度も読み返した事のある本。
 思わず懐かしくなり、久しぶりの読んでみようと本を手にとりカウンターに向かおうとした。

「あっ!」
 カウンターに向かおうとする陽の耳に女の子の声が飛び込む。
 その声に陽が振り返るとそこには一人の少女が残念そうな顔をして立ってた。
 背は陽よりもふた回りほど小さく、柔らかな淡い長髪をリボンで大きく二つに分け束ねた大人しく穏やかで優しそうな感じの少女。
 少女の視線は陽の手にした本に注がれていた。 そして陽は気付いた。
 あの娘もこの本を借りるつもりだったのだろう、と。

 陽は歩み寄った。そして――。
「はい」
 微笑み語りかけ少女に向かって本を差し出した。
「え?! そ、そんな……良いんですか?」
 少女はあどけない其の顔に驚きの色をあらわにし問い返した。
「うん。 実は何度も読んだことのある本でね。 それに大好きな話を他の人も読んでくれてるって嬉しい事だし」
「そ、そうですかそれでは遠慮無く読ませて頂きますね」
 少女は本を受け取るとギュット本を抱きしめた。
 そして陽の方を向くと頬をほんのり赤らめながら
「ありがとうございます」
 そう言って笑顔を向けた。
「どういたしまして。」
 陽もまた笑顔で返した。

「お〜い、双樹〜」
「あ、沙羅ちゃん」
 その時別の女の子の声が響いたかと思うと少女――双樹はその声の方に向かって返事をした。
 陽も双樹の視線を追うように声のした方を見た。
 視線の先にいた――沙羅と呼ばれた少女は双樹と同じ制服、同じ様な背格好をしてた。
 だがコチラは髪を結ばずストレートに下ろしていた。
 顔立ちもソックリであったが、良く言えば凛とした、というかキツ目の印象である。
「探してた本は見つかったのか? ん? 誰だソイツ」
 沙羅は怪訝そうな表情で陽を見ながら双樹に小声で尋ねた。
「うん。 見つかったよ。と言うよりこのおにいさんが、自分が借りようとしてたのを双樹に譲ってくれったの」
 そう双樹が笑顔で返事をすると沙羅は少し警戒心を解いたようだ。
 沙羅は陽に向かって軽く会釈をした。
257涙の色 白鐘sideー1 ◆tVzTTTyvm. :2007/03/19(月) 22:08:49 ID:zXhflyzt
 陽も会釈で返し沙羅の方を見た。 手には写真集が抱えられていた。 どうやら海や海洋生物の写真集らしい。
「海、好きなの?」
 陽が尋ねると沙羅の代わりに双樹が答える。
「双樹もですけど、沙羅ちゃんイルカが大好きなんです。 その本もやっぱりイルカが載ってるからでしょ?」
「うん。 まあな。」
 沙羅はぶっきらぼうに答える。 だがその表情はお目当ての本が見つけられて満足してると言った感じだ。

 陽は何かを思い出し歩き始め、ある本棚の前に来ると双樹たちに手招きした。
 双樹は沙羅の手を引き陽のもとに来た。
 陽はやって来た双樹と沙羅に一冊の画集を手渡した。
 それはある人気アーティストの画集で、その作家はイルカなど海洋系のイラストを得意とし好んで描いてる作家であった。
 沙羅は表紙を見た瞬間から気に入ったのか陽の手からふんだくるように受け取り、ページを捲り始め食い入るように見つめ始めた。

「……本当にイルカ好きなんだね」
 陽は感心したような呆れたような表情で笑いながら呟いた。
「あらら、沙羅ちゃんスイッチ入っちゃったかも。 ごめんなさい沙羅ちゃんイルカの事になると夢中になって回りが見えなくなっちゃって」
 双樹は苦笑を浮かべながら申し訳無さそうに陽を見た。
「いいよ。気にしなくても。 それより気に入ってもらえたようで紹介した甲斐があって嬉しいよ」
 陽は双樹に向かって微笑んだ。
「さてと、僕はこのあと用事があるんで行くね」
「そうですか。 今日は本当に色々ありがとうございました。 あの……また会えますか? 改めて御礼もしたいので」
「お礼なんてそんな大げさに考えなくても良いよ。 そうだね、ココで会ったって言う事は同じ町に住んでるって事だよね。 じゃあまたその内何処かで逢えるんじゃないかな」
 言って陽は時計を見た。
「ゴメン、マジでそろそろ行かないとやばいんで。それじゃあ」
 そう言って陽は駆け出した。
「あ、ハイそれでは」
 そうして双樹達と陽はその場は別れた。




 その日の夜、双樹と沙羅の家の彼女たちの部屋。
「沙羅ちゃんってばまた見てる。 よっぽど気に入ったんだね」
「うん、まあな」
 そっけない返事ではあったが沙羅のその顔は美しいイラストに魅せられとても楽しそうだった。
「それなのにお兄さんにろくにお礼も言ってないんだから」
「う……」
 双樹の言葉に沙羅は言葉に詰まった。
「お、怒ってなかったか……?」
「大丈夫、でも一寸呆れてたかな?」
「え……」
 沙羅の顔が赤くなる。
「あれ? 沙羅ちゃん、もしかして照れてる?」
 双樹は悪戯っぽく笑って沙羅に話し掛けた。
「そ、双樹〜」
 沙羅は焦ったように益々其の顔を赤らめる。
 そんな沙羅に双樹は口元を綻ばせ、だが直後やや真剣な面持ちで口を開く。
「それはそうと今度会ったらちゃんとお礼言わなきゃダメだよ」
「あ、ああ。 そうだな」
 そして沙羅は気圧されるように応えた。
 そんな沙羅に双樹は再び其の顔に笑顔をともしたのだった。
258695 ◆tVzTTTyvm. :2007/03/19(月) 22:11:09 ID:zXhflyzt
今回はココまで
続きはまた後日
では
259名無しさん@ピンキー:2007/03/20(火) 02:07:58 ID:Win+RQQI
キタ━━(゚∀゚)━━!!
260名無しさん@ピンキー:2007/03/20(火) 17:30:51 ID:Kw2mrWF8
GJ!
一条姉妹も白鐘姉妹も可愛くてイイ!
続き期待してます、改めてGJ!!
261名無しさん@ピンキー:2007/03/27(火) 23:03:52 ID:mOQcK34I
保守
262名無しさん@ピンキー:2007/03/30(金) 01:44:22 ID:n7oOvTOj
保守
263名無し:2007/04/04(水) 01:51:59 ID:aSnf7I0E
GJ!!!!
続きに期待!
264名無しさん@ピンキー:2007/04/10(火) 13:29:39 ID:9PgnvC5I
保守
265名無しさん@ピンキー:2007/04/17(火) 10:41:24 ID:V+Jmgi0a
ho
266名無しさん@ピンキー:2007/04/23(月) 01:39:12 ID:UeWhwdUm
保守
267名無しさん@ピンキー:2007/04/26(木) 16:24:27 ID:yCvA87Kk
ほっしゅっしゅ
268名無しさん@ピンキー:2007/05/04(金) 23:42:34 ID:2zIS5o6C
保守
269名無し:2007/05/06(日) 21:36:14 ID:GhxIBB18
沙羅と双樹のSS読みたい
270名無しさん@ピンキー:2007/05/10(木) 00:23:49 ID:rL8aP0Ga
保守
271名無しさん@ピンキー:2007/05/14(月) 00:49:36 ID:jpHn9z9x
ふと、主人公が獣医の卵って設定で
千草姉妹とは獣医繋がり、白鐘姉妹とは彼女達が飼ってる馬繋がり
で、三角関係(五角関係?)なんてネタを思いついたが

あかん、獣医の知識も乗馬の知識も無い漏れには無理ポ……orz
272名無しさん@ピンキー:2007/05/14(月) 01:09:49 ID:UPHzWIjW
がんがれ
273名無しさん@ピンキー:2007/05/16(水) 23:28:18 ID:ZGDx+sUN BE:199214126-2BP(222)
保守
274名無しさん@ピンキー:2007/05/28(月) 03:08:32 ID:q3sZLqy9
保守
275名無しさん@ピンキー:2007/06/01(金) 13:36:30 ID:rPt5/P5u
保守
276名無しさん@ピンキー
保守