パワプロのハァハァな小説

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1名無しさん@ピンキー
あおい&みずきキボンです。
よろしく御願いします
2名無しさん@ピンキー:2005/11/23(水) 16:07:14 ID:th/NlGYI
2
3名無しさん@ピンキー:2005/11/23(水) 16:13:10 ID:VHcyQPKH
3
4名無しさん@ピンキー:2005/11/23(水) 22:07:47 ID:r1CV3bWg
早速立ててしまったわけか…
とりあえず誰かテンプレくらい貼ってやって。
5名無しさん@ピンキー:2005/11/24(木) 22:43:54 ID:xjAcvdjg
あれ?前スレいつのまにか落ちてたのか・・・
とりあえずage
6名無しさん@ピンキー:2005/11/25(金) 13:43:27 ID:dhnUgMRd
やっぱ前スレ落ちてたのか。
黄昏が、投下された後に消えてないことをキボン
神は降臨しに戻ってきてくれるのか?
とりあえずage
7名無しさん@ピンキー:2005/11/25(金) 15:06:28 ID:VsopOpIK
矢部君暴走
8名無しさん@ピンキー:2005/11/25(金) 20:23:24 ID:RtgJJGyy
阿畑&茜もいいかも。
9名無しさん@ピンキー:2005/11/26(土) 17:16:29 ID:ICCUv7PP
捕手
10名無しさん@ピンキー:2005/11/27(日) 00:30:11 ID:vz9emPpM
捕手age
11名無しさん@ピンキー:2005/11/27(日) 08:31:48 ID:mackZA4P
ホシュ
12名無しさん@ピンキー:2005/11/28(月) 15:54:35 ID:kkMHldW3
いや、だから誰かテンプレを張れとw
ちなみに俺は無理
13名無しさん@ピンキー:2005/11/28(月) 19:58:09 ID:PvLAXrs+
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1133175373/
こっちとは別進行でお願いしますね。
14名無しさん@ピンキー:2005/11/29(火) 08:09:54 ID:i1b9ZM18
捕手
15名無しさん@ピンキー:2005/11/29(火) 12:54:11 ID:zXSIqMjC
住人が入れ替わるまで保守
16名無しさん@ピンキー:2005/11/29(火) 23:17:28 ID:DGxjb57j
捕手
17名無しさん@ピンキー:2005/12/01(木) 02:37:25 ID:wLwEmtNK
ほっしゅ
18名無しさん@ピンキー:2005/12/01(木) 22:00:50 ID:UEWQsRA/
あおいのSS執筆中。
相手はオリジナルキャラ(まぁ、サクセスの主人公ってことで)

つーわけでほっしゅ!

ついでにぬるぽ
19名無しさん@ピンキー:2005/12/01(木) 22:15:56 ID:p1f/2pRn
捕手
とがっ
20名無しさん@ピンキー:2005/12/02(金) 01:19:38 ID:7nH/J0vk
熊谷
21名無しさん@ピンキー:2005/12/02(金) 08:29:10 ID:iofgKpXf
即死回避は確か30レスだったよな?
22名無しさん@ピンキー:2005/12/02(金) 15:56:44 ID:aMGt/6xe
捕手
23名無しさん@ピンキー:2005/12/02(金) 18:06:04 ID:0nojG0WV
ほーしゅ捕手ほーしゅ!
24名無しさん@ピンキー:2005/12/02(金) 21:25:32 ID:DXBnyi+3
捕手
25名無しさん@ピンキー:2005/12/03(土) 01:09:39 ID:WBMirMWL
一塁手
26名無しさん@ピンキー:2005/12/03(土) 07:52:48 ID:040O+ckq
捕手
27名無しさん@ピンキー:2005/12/03(土) 17:29:32 ID:pAC0nXqS
キャッチャー
28名無しさん@ピンキー:2005/12/03(土) 18:46:17 ID:/CKHYjNj
SUPERほーっしゅ!
29名無しさん@ピンキー:2005/12/03(土) 19:27:48 ID:vtZYR7hw
邪飛
30名無しさん@ピンキー:2005/12/04(日) 03:43:10 ID:B2vbVVlG
即死回避ほーっしゅしゅしゅ!!
31名無しさん@ピンキー:2005/12/04(日) 06:01:36 ID:YVM6bRV6
捕手
32名無しさん@ピンキー:2005/12/04(日) 12:29:54 ID:G6MRIK3m
小説書こうと思うんだけどどう?…でもパワポケ4何て誰も知らないだろうな
33名無しさん@ピンキー:2005/12/04(日) 15:26:08 ID:vWMUx0eh
>>32
自分はみゆき先生が好みであります。

……告白までイベントが進められたことが無い、というのは内緒です。
34名無しさん@ピンキー:2005/12/04(日) 15:41:28 ID:dvo92Np8
キャッチャー、熊谷
35名無しさん@ピンキー:2005/12/04(日) 16:06:41 ID:g8hm62gB
ポケ4は天本さんが好きでした。

36名無しさん@ピンキー:2005/12/04(日) 20:20:08 ID:G6MRIK3m
>>33

守田巡査みたい(ポケ6
37名無しさん@ピンキー:2005/12/04(日) 20:24:48 ID:K4nBih+i
>>32
ワクテカして待ってます!
38名無しさん@ピンキー:2005/12/04(日) 20:58:03 ID:G6MRIK3m
完全なる初心者のオレでも良いのか?>>37
39名無しさん@ピンキー:2005/12/04(日) 22:53:13 ID:yhCLarCx
>>38
とりあえずsageようね。
40名無しさん@ピンキー:2005/12/05(月) 00:16:13 ID:okjNQqNN
もうちょい待ってて!
あと少しであおいちゃんが…………

41名無しさん@ピンキー:2005/12/05(月) 08:26:17 ID:8VqS6Xbl
捕手
42名無しさん@ピンキー:2005/12/05(月) 23:02:51 ID:ihrv8Ey2
>>40が気になる
43名無しさん@ピンキー:2005/12/06(火) 08:10:38 ID:CJ9kSm+Y
保守
44名無しさん@ピンキー:2005/12/06(火) 18:41:04 ID:rsmej2Y5
今から主人公×あおいのSS半分投下します。

主人公の名前は気にしないで下さい
45名無しさん@ピンキー:2005/12/06(火) 18:41:43 ID:rsmej2Y5
『…………』

ここ、恋恋学園には野球部がない。
なぜなら昨年まで女子校だったからだ。

そして俺、柊良樹は野球部を設立した……







人数が足りなかった……



とにかく練習あるのみ!
そういい聞かせ練習はしてきた。
特にキャプテンである俺がしっかりしなければ。
その責任感から俺は休息をほとんど取らず練習してきた。

しかし部員は増えず、今年も大会には出れなかった。
俺はいつものように練習していた。
だがいつになく俺が落ち込んでいたため、あいつが声をかけてきた。
『良樹君、落ち込むこと無いよ』
『あおいちゃん………』
早川あおい、野球部の紅一点だ。
野球部にメンバーを連れてきてくれたりもする。
実は俺、ちょっとあおいちゃんが気になる。

『来年があるじゃん!だから今は少しでも練習して実力つけようよ!』
『はは………そうだな…』
あおいちゃんは落ち込んでいる俺を励ましてくれている。
俺の事を心配してくれているようだ。

『って………大丈夫?顔色悪いよ…』
『ああ、大丈………夫…………』

バタッ

『ちょっと!良樹君!大丈夫………』

俺は過度の疲労とストレスで体を壊した。
体が重い…………


ここは………
『良樹君、気が付いた?』『俺の部屋?……なんであおいちゃんが……』
『おじさんたちが良樹君をここまで運んできたんだよ』
どうやらあのあとかなり寝ていたらしく外は暗かった。
46名無しさん@ピンキー:2005/12/06(火) 18:42:45 ID:rsmej2Y5
『あおいちゃんもそろそろかえらなきゃ、送るよ』
体を起こそうとする。
『無理しちゃダメだよ…………』
あおいちゃんは俺の顔をのぞきこむ。
ふいに髪が顔に触れた。
『あおいちゃん………』
俺はあおいちゃんに手をのばす。
『なに?良樹く……んぅっ!』
そのまま顔を近付け唇を奪った。
間近で感じるあおいちゃんは少しいい香りがした。
『んっ……ぅ……っは』
俺はようやく我にかえった。
『あ……いや……その…………』
言い訳はいくらでも出てくる。
しかし言えなかった。

あおいちゃんはこう口にしたのだ。

『ファーストキス……だったのに……』
あおいちゃんは涙を浮かべていた。
これじゃどんな言い訳も無駄だな。
だが、次の一言には驚いた。
『でも………ファーストキスが良樹君でよかった………』
え、今なんて……
言おうとした俺の口をあおいちゃんの唇がふさいだ。
『っ………あおいちゃん………』
『責任……とってよね………………』

わけがわからない。
だが、あおいちゃんは顔を赤く染め俺の顔をのぞく。
いつも男子顔負けの迫力があるあおいちゃんが、今こんなに女らしく俺の目の前にいる。
そして責任をとれ、と…………。
理性が吹っ飛びそうだ…………
『いいの?』
『うん………はじめてだから優しくして……』
俺はあおいちゃんを自分のベッドに寝かせた。
そしてあおいちゃんにキスをした。
『んっ…………』
最初は唇を重ねるだけだったが時がたつにつれ互いの舌を絡ませあった。
47名無しさん@ピンキー:2005/12/06(火) 18:43:55 ID:rsmej2Y5
口を離した後に糸がひく。
『あおいちゃん………綺麗……』
俺はそう言うとあおいちゃんの制服を丁寧に脱がし始めた。
あおいちゃんの体は野球をしているためか、しっかりした体格だった。
それでも男子に比べれば華奢で出るとこも出ている。
シャツを脱がしあおいちゃんの胸を押さえるブラがあらわになった。
『や…………はずかしいよ………』
野球に邪魔、いつかそんな風に語っていた胸はスポーツブラで押さえ付けられていた。
そのブラを上にずらす。
そこにはあおいちゃんの胸があった。
意外に胸は大きかった。
『あおいちゃん………胸のサイズ図ったことある?』
『ない………』
やっぱり……。
俺はその胸の感触を確かめるかのように揉みしだいていった。
『んぅ………んっ……』
あおいちゃんの口から甘い声が溢れる。
48名無しさん@ピンキー:2005/12/06(火) 23:57:36 ID:qgKObPUj
続きマダー
49名無しさん@ピンキー:2005/12/07(水) 00:24:04 ID:am8VWpiF
展開早すぎ。
50名無しさん@ピンキー:2005/12/07(水) 00:27:12 ID:am8VWpiF
一応ageとく
51名無しさん@ピンキー:2005/12/07(水) 15:14:28 ID:axBhG1Zq
agaっとらんがな。

とりあえず続きを待つ。
52名無しさん@ピンキー:2005/12/07(水) 17:30:19 ID:N30CaDII
主人公の名前、何だっけ?
53名無しさん@ピンキー:2005/12/08(木) 06:50:34 ID:td/wqU2v
柊(ひいらぎ)だよ。
5452:2005/12/09(金) 01:18:46 ID:mo2a+qKx
>>53
dd。
これ何かのキャラの名前かな?
55名無しさん@ピンキー:2005/12/11(日) 08:08:14 ID:BPWFdtby
しかしそれ以前の話だよな。このスレ自体が。
だいたい>>1ってのは、本当はリア厨とかそこらなんじゃないの?

だってスレ立てるとしたら普通テンプレぐらい書くはずだろ?
なのにそんな>>1はあおいみずきキボンとか、
頼んでるだけ。
そんな軽い気持ちでスレが長持ちするわけもない。
だから前スレの住民もあまりこないのではないだろうか?
もっと>>1ってのは重大な役割であるということを、
少し認識してもらわなければ困る。
それにスレが落ちててこれで何番めのスレか、
そういうのもわからず、逆に厨がいることを認識させざる終えない、
所詮ここのスレにはこの程度のやつらしかきてねーんか、
って思われても仕方がない。
すこし>>1はスレ立ての勉強をしたらどうだろうか?
56名無しさん@ピンキー:2005/12/13(火) 00:21:15 ID:BYLg+N9U
>>55よ、
今更そう言っても立てちまったもんはしょうがないからここは“大人”の俺達が何とかしてやろうよ。
57名無しさん@ピンキー:2005/12/13(火) 12:39:28 ID:RKTlQVxy
>>1は前スレも何も知らなくて、
パワプロのエロパロスレが無かったから立ててみた可能性もあるぞ。
自分が知ってることは他の人も知ってて当然だと思うのはイクナイ。

そもそも前スレの住人っつっても、前スレの終盤は荒れまくってて
書き手はほとんど沈黙してたのも忘れちゃいけない
(このスレ知っててもしばらく様子見ってこともある)。
58名無しさん@ピンキー:2005/12/13(火) 17:33:54 ID:EB6mVCRX
かくいう俺も、新参者です。よろしく。
59名無しさん@ピンキー:2005/12/15(木) 07:58:39 ID:hxlAoehF
続きキボンです。
60名無しさん@ピンキー:2005/12/16(金) 22:52:53 ID:OQB/fFyq
捕手
61名無しさん@ピンキー:2005/12/17(土) 10:33:04 ID:QDjMfAhn
前スレまでの保管庫の場所誰か知らない?
62名無しさん@ピンキー:2005/12/17(土) 21:38:12 ID:cJJfVpD7
63名無しさん@ピンキー:2005/12/19(月) 01:19:56 ID:JNjvNaj4
前スレから結構リクが多かった犬河女体化ネタを執筆中なんだが、
スレの活性化のために晒していい?
64名無しさん@ピンキー:2005/12/19(月) 01:57:49 ID:pr2VIe8R
もちろんOK
65名無しさん@ピンキー:2005/12/19(月) 07:59:09 ID:AULrTAgP
>>63 カモーンщ(゚Д゚щ)
66名無しさん@ピンキー:2005/12/19(月) 10:01:22 ID:hoRzFqDP
つまんなそうだから晒すな
67名無しさん@ピンキー:2005/12/19(月) 11:55:56 ID:Kh2hlFhX
黄昏の葵って完結したん?
68名無しさん@ピンキー:2005/12/19(月) 16:46:31 ID:2ngokHzt
>>62を見りゃわかるだろーが。
69名無しさん@ピンキー:2005/12/20(火) 10:59:22 ID:uLw9TFOE
すんません。>>66はすぐ片付けますんで!(AA略)
70名無しさん@ピンキー:2005/12/20(火) 19:45:49 ID:YdPRzPdr
>>63
>>66の言うことは間に受けなくていいですよ。
7163:2005/12/21(水) 00:15:05 ID:I8jQMu9W
第一稿投下 主×犬河女体化です。

スタァァーン!!

ボールがミットに収まり小気味いい音が響きわたる。
真夏が過ぎた9月の中頃、帝王大学の旧練習グラウンド。
ここで、犬河静音はひたすら投げ込んでいた。
入学以来守り続けていた四天王の座をこの夏失った・・。

「もう一球!!」

柔らかく身体を沈み込ませる。

ククッ!! スパーン!!

ミットに吸い込まれるように得意のシンカーが収まった。

「(いつか負けるとは思っていたけどね・・)」

新しい四天王はある4年の先輩だった。
1年前はプロなんて夢のまた夢だった"彼"は、いまではプロに注目される帝王のエースの座にあった。

シュッ!! ズバンッ!!

渾身のストレートが決まり、球を受けていた"彼"が声を上げた。

「犬河!!ナイスボール!!」

投げ返されたボールを受け取り荒い息を整えながら、ふと考えた。
そういえば、入部して最初に話し掛けてきたのも、最初に仲良くなったのも"彼"だったな・・と。
7263:2005/12/21(水) 00:32:57 ID:I8jQMu9W
・・・・

自分のデジタル腕時計は11時近くを指していた。夜空には大きな満月が出ていた。

「特別ルームの練習の後だというのに無理を聞いてもらってすいませんでした。」

「いや、犬河の投球はこっちも参考になったよ。」

頭を下げた犬河に、気にするなと笑った顔が月明かりの下にも眩しく見えた。
その表情に顔を赤くしてあたふたしている犬河を尻目に、彼はふと気付いたように、

「そういやのどが渇いたな・・ よしっ、ちょっと待ってろ。」

と犬河に言い残すと近くの自販機に飲み物を買いに行った。
犬河は徐々に闇に飲まれていくその後姿を見送り、フーと息を吐き着替えを始める事にした。
グラウンドには寂れた更衣室の他に自分たちで作ったシャワー室があった。
どこからか拾ってきた看板を張り合わせ、ホースを取り付けただけ筒抜け抜けの空間だった。
その部屋とも言えない1畳ほどの個室に入り、スルリとユニフォームを脱ぎ、きつく巻かれたさらしをほどいていく。
斜め上から降り注ぐ青白い月明かりの下に、それよりも澄んだ体が露になる。
足元の蛇口をひねりシャワーを浴び始める。

「フゥ・・・。」

緑色の髪が濡れ、水が小振りで形が良い胸からスッと締まったお尻、細い足へと伝わっていく。
冷たい水がほてった体に心地好かった。
しかし頭の中に彼の顔がちらつき、ほてりがなぜかとれない。
それどころかどんどん胸が高鳴り逆に体が熱くなってきている。
野球を愛し野球に生きる彼の顔が頭から離れなくなっていた。

「僕は何を考えているだ!!」

ドンと壁を叩き自分を戒めると、水を止めて体を拭き服を着始めた。
7363:2005/12/21(水) 00:34:01 ID:I8jQMu9W
とりあえずここまで。次あたりからエロになります。
74名無しさん@ピンキー:2005/12/21(水) 06:46:55 ID:xvDdxp52
>>71->>72
展開が展開だからまだ何とも言えないが文書力はあると思う

続きに期待しときまつage
75名無しさん@ピンキー:2005/12/21(水) 06:48:34 ID:xvDdxp52

×文書力
○文章力
76名無しさん@ピンキー:2005/12/22(木) 06:31:33 ID:MP2XawtN
どんどん続きカモーンщ(゚Д゚щ)
77名無しさん@ピンキー:2005/12/22(木) 16:43:47 ID:ozAArNMZ
>>73
いや、無理にエロ化しなくてもいいんだぞ。書いてくれるだけスゴイ。
逆にエロ化したら小説としての物語の筋がおかしくなる、という
こともありうるから、それだけ覚えてれば十分。

まぁ書き手に任せた。
78名無しさん@ピンキー:2005/12/22(木) 21:51:12 ID:hzbFCnzP
最後の犬河の台詞「ん」が抜けてないか?
個人的には猫神の方がよかったけど、書いてくれる人に文句は言わないよ。
主人公(?)とのは見た事ないし楽しみにしてるよ。
79名無しさん@ピンキー:2005/12/23(金) 02:05:46 ID:V+4id/bp
たった今、あおいちゃんに足コキされる矢部の図が浮かんだ。
単なる思いつきだけど、なかなか面白いシチュかも……
80名無しさん@ピンキー:2005/12/24(土) 09:58:24 ID:18XgWXyD
81名無しさん@ピンキー:2005/12/24(土) 10:02:12 ID:18XgWXyD
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1123129951/l50
これが前スレ
上のは全スレは前々スレの間違い
82名無しさん@ピンキー:2005/12/25(日) 15:30:10 ID:XLtdo9so
70
83名無しさん@ピンキー:2005/12/26(月) 20:00:00 ID:CpC81Ixb
捕手
8463:2005/12/27(火) 00:20:25 ID:ZLOOcTN4
着替えを終え、ベンチで月を眺めているとグラウンドの端に手を振りながら近寄ってくる人影が見えた。

「スマン遅くなった。」

ここまで走ってきたのか息を弾ませながら彼は言った。

「い、いえっ!大丈夫です!ゆっくり着替えができましたから!」

さっきまで考えていた事が頭をめぐり慌てて答える。
顔がすごく熱くなるのが分かった。

「・・・・ 犬河、お前さっきから顔が赤いぞ?風邪でもひいたか?」

「そっそんなことないです!」

ムキになって否定する、赤い顔がより赤くなった。

「・・そうか?もうすぐ秋大会なんだし無理はするなよ。お前がいないとなぁ・・・ 」

「それより!!飲み物はどうしたんですか!?」

訝しそうにする彼の言葉を遮り、話を逸らす。

「ああっと、そうだったな、ホラッ!」

思い出したように手に持った物を差し出す。
その手には500mlのスポーツドリンクが一本握られていた。

「えっ?」

「いやー、何故かどこもかしこも売り切れでさ、これ一本しかなかったんだよ。
あと、あったのがおしるこだけだったしw 犬河、お前飲んでいいぞ。」

ははと少し笑い、ボトルを差し出す。

「い、いえ、僕は少しでいいです。」

「そうか?じゃあ悪いけど半分くらい先に貰っていいか?実は喉がカラカラなんだよ。」

「はっ、はい。」

グリッと蓋を開け、ゴクゴクと中身を一気に飲む。
見る間に中身が減っていく。

「プハー!生き返るなー!!」

半分より少し多い所で彼は口を離した。

「じゃあ、俺もシャワーでも浴びるか。」

ボトルを犬河に手渡すとシャワー室の方へと歩いていき、バタンとドアが閉じた。
両手に持ったボトルを眺める。
飲みかけのスポーツ飲料がチャプンと揺れた。
8563:2005/12/27(火) 00:22:05 ID:ZLOOcTN4
「(これって、もしかして間接キス・・?)」

改めて、ボトルをジッと見つめる。

ドクン...ドクン...

胸の鼓動が高まってくる。
少しづつ、ボトルを口に近づける。

ドクン・・ドクン・・ドクン・・

ザーと水の音が僅かに聞こえる。
速くなった鼓動が痛いくらい耳にギンギン響く。

・・・ドクン!!

唇がボトルの口に触れた。
ゆっくりとディープキスの様に艶かしく唇を絡ませる。
チュバと音がし、銀色の糸を引く。
そして、ハァと息を吐き、ゆっくりとボトルを傾けると中の液体が口内に流れ込んだ。
その甘い液体ををコクンと一口飲み込む。

ゾク・・!

不意に甘い痺れが体を走った、ただのスポーツドリンクがまるで媚薬のように身も心も酔わせていく。
しかし躊躇することなくコクンコクンと喉をならし、媚薬を喉に流し込む。
トロンと目をつぶり、顔を紅潮させ、口からはぁはぁと息を漏らす。
そして口から溢れた液体が、紅潮した頬を伝い、着替えたばかりの真新しいユニフォームを濡らしていった。
そうした行為の中、モジと足を擦り合わせた。
クチュ・・と小さく音がした。

「え・・・!?」

犬河はハッと正気に戻った。
犬河はそういう知識のなかで自分がどのような状態であるかを理解した。

「濡れてる・・? ぼ、僕がそんなことある訳・・・でも・・。」

頭でこの状況を否定する。
しかし、思考とは裏腹に手はベルトを外してゆき、ゆっくりと右手をズボンに滑り込ませる。
86名無しさん@ピンキー:2005/12/27(火) 11:10:47 ID:UO00cGQK
さーきたよきたよー!
8763:2005/12/28(水) 03:33:11 ID:STvwtmSu
右手の人さし指と中指にしっとりと湿った布の感触が伝わってくる。
つっと擦る様に指を這わすと、今までの痺れとは違う痺れがピリッと走る。
布が一層、湿ってくるのが直に指に伝わる。
そして、しっとりと濡れた布をずらし指で直に触れる。

「ぃや...アァ!!」

クチャ..とねっとりとした液体が指にまとわりつく。
先程とは比べ物にならないほどの甘い痺れが体の芯から沸き起こり、戸惑いの声を出す。
しかし、その手は止まる事はなく、反対にクチュクチュと音をたて速まっていった。
そして、再びボトルを口に咥えると、目を閉じ、彼の口元を思い浮かべる。
ボトルを彼の唇にするように深く、執拗に、唇を、そして舌を絡ませる。
クチャクチャと激しく音をたて、時折流れ込んでくる液体を飲み下す。
液体を飲み込むときに感じる痺れの回数と共に、右手の動きは加速していった。

「ンン!! ハァ・・あぁ!! ア・・・ んっ! ハアァ・・」

犬河の口から小さな押さえ気味の媚声が漏れる。
既にボトルは口から落ち、地面に転がっていた。
しかし、そのような事を気にする様子も無く、右手で濡れた秘所をまさぐりながら、ユニフォームを捲り上げる。
さらしがハラリと落ち、白く透き通った胸が明るい月明かりの下に露になる。
そのピンク色の小さな先端は、明らかにツンと固く尖っているのが、影になって映った。

「あっ!? ンっ..アッ・・いやぁっ!! あアァッ!!」

目を閉じ、顔を紅潮させた犬河はさらに声を上げる。
犬河の頭の中では彼がこの可愛らしい突起を責めようとしていた。
空いていた左手が、ススっとのび、中指がクリッと固くなった先端をいじくる。

「ハァ ハァア!! あ・・ンっ!!」

さらに親指と人さし指で捻ったり、つまんだまま先端を爪でカリッと引っ掻いたりする度に声が漏れる。

「はあ! はあ! あ・・ああぁ!! ハァ! ああ!! ンっ・・はぁ ァン!!」

息を荒げ、艶っぽい媚声を吐く。
犬河に限界が近づいてきていた。
クチュクチャと秘所が出す音が、羞恥を駆り立て、頂点へと押し上げる。

「ああっ!! アッ だ、だめ! んっ! ああ!」

不意に右手の指の爪が割れ目の間にあるツンと尖った突起を引っ掻いた。
体に痺れを超えた快感が走り、いじっていた胸の突起に爪を立て思いっきり捻った。

ビクンっっ!!

「やぁ ・・ んっ! あアァァァ!!」

精一杯堪えた声を上げ、犬河は絶頂を迎えた。
8863:2005/12/28(水) 03:37:55 ID:STvwtmSu
やっとここまできた。
この後は、只今推敲中・・。
次こそ本番(・・の予定)です。
89名無しさん@ピンキー:2005/12/28(水) 07:17:31 ID:KXtTPMNV
>>88
いや、だからね?流れはムリやり変えなくていいんよ。
自然な流れにしたほうが、いい小説になるんよ。
90名無しさん@ピンキー:2005/12/28(水) 10:33:37 ID:rWPBTcDa
「少し流れが不自然だと思います。ゆっくりで良いので自然な流れを意識すると良いと思います」
ここまですることはないが、言い方に配慮をしてはどうかと

63の人へ ・・は・・・・・・に変えてみましょう
長いと感じるかもしれませんが、句点との違いを明確にする為に
91名無しさん@ピンキー:2006/01/01(日) 02:20:24 ID:nAJJRBR/
捕手
92名無しさん@ピンキー:2006/01/01(日) 15:42:13 ID:uud8Pnua
今年最初のネ申は誰なのか?
93名無しさん@ピンキー:2006/01/02(月) 01:48:29 ID:+wNX0xxJ
>>92
お前がなるんだ!
94名無しさん@ピンキー:2006/01/02(月) 20:14:31 ID:tKRZuN1k
綾乃の足コキSSを書きたいと思ったんだが、
みんな受け(男)はMの方が萌える?
それともSな男に無理矢理やらされる方が良いかな?
95名無しさん@ピンキー:2006/01/02(月) 20:37:30 ID:0VWG4Yg1
綾乃って9のお嬢様?
恥じらいながらも段々と積極的になっていく展開をキボン
96名無しさん@ピンキー:2006/01/03(火) 01:38:13 ID:rbPa9fPh
凜ちゃんに萌え
97名無しさん@ピンキー:2006/01/03(火) 18:51:02 ID:1/8rzIla
足コキは俺的には微妙…だけど気にしないで頑張ってくれ
98名無しさん@ピンキー:2006/01/04(水) 08:11:17 ID:d1Agu566
寿命の尽きた立花が種の保存本能のままにヒロインを次々と陵辱するSSマダー?
99名無しさん@ピンキー:2006/01/05(木) 22:46:34 ID:HlO9yNkR
捕手
100名無しさん@ピンキー:2006/01/05(木) 22:46:42 ID:HlO9yNkR
100
101名無しさん@ピンキー:2006/01/05(木) 23:05:55 ID:6af14b6F
「やきゅつく」並のCGI野球育成ゲーム↓


ttp://www100.sakura.ne.jp/~matsuju/dreambaseball/gekipawa.cgi
102名無しさん@ピンキー:2006/01/07(土) 11:29:36 ID:Kdn/3Xjb
捕手
103名無しさん@ピンキー:2006/01/07(土) 21:29:50 ID:w1XcLfOR
佐藤君に成りすましていたカレンの正体をばらそうとした矢部君がカレンに引きずり込まれたのは、
物陰で犯されたと解釈していいのだろうか。
「ギニャーでやんす!!」
その後、やたら顔がテカテカした矢部君が帰ってきて
「佐藤君は間違いなく男でやんす!」
104名無しさん@ピンキー:2006/01/08(日) 01:17:37 ID:3m3uhcwT
∀・?
105名無しさん@ピンキー:2006/01/08(日) 10:30:36 ID:8OcDdpfL
名無しさん@ピンキー:2006/01/01(日) 19:12:21 ID:MWQ6cTgn
      ,へ                      \     |    /     ,ハ百
         \ \                   \   |  /      ム.只
         /へ/)                    ./ ̄\
    ∧_∧∩  )(            ‐ ‐ ‐−──( ゚ ∀ ゚ )──−‐‐ =夫=_
    .(*・∀・)7   (  !      ______ノ'""ゝ. \_/       フi三iヽ
   ゚ .冂つム゚_」   Y       (_   ____)    ':;  |  \      '─'
  ゜ ム_」」」」ゝ   人    ___) (__∠__   \|    \
   (,_,,ノ `ー´   (  ';   (__________)   ~':;,,.     \
   ,' . / .'     ヽ (_        ,,;::'~            ~':::;;,,,_
  / / '        \ヽ.  __,,,,-‐''"~     ∧_∧   ( ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄)
   '0      __,,..l⊂Z_).⊃!         ( ´∀` )    ̄ ̄ ̄ ̄) (二二二二二......  0
  0Π0- ‐‐'''""   |;;:.:. ヮ . .:::;|        ,べヽy〃へ  ( ̄ ̄ ̄             0Π0
  HΠH       ∩.∧_∧∩    ∧∧/  :| 'ツ' |  ヽ  ̄λ_λ ̄ ̄ ̄ ̄ ∧∧ ̄ HΠH
 EEE      匸(´∀`;)フ   (,゚Д゚,). o |=宗=! o |  ( `ー´) ヮ    (゚ー゚*) EEE
  |l|lil|ili|        瓜ゞッ=Lく   ,くリ=ッ=[ゝ.__」「「「「L_.」  厂〉=ッ冂づ ヌ Oヮ⊂[]ヨ  |l|lil|ili|
,,.<卅卅ゝ.__.,.,.,___.__.,.,.,(__)ヾZ)'_.,.,_じ(ノルハ)Jつ」」」」」⊂ソ.,_.,_.(入ム]つつ.__,L!__. (_」つ.,<卅卅ゝ,,.,,

〜ラッキーレス〜
2006年新年あけましておめでとうございます!
さて、このレスを見た人は、コピペでも良いので26分以内に3つ以上のスレに貼り付けてください
そうすれば今年中に、体の悪いところは全て治るわ好きな人に告白されるわ出世するわで大変なことです!!
106名無しさん@ピンキー:2006/01/09(月) 17:44:08 ID:wreQU6nc
一塁手
107名無しさん@ピンキー:2006/01/11(水) 07:45:44 ID:uvF0hDtL
犬河女体化の続きキボン
108名無しさん@ピンキー:2006/01/12(木) 17:09:49 ID:19M2lPJ/
同じくキボン
109名無しさん@ピンキー:2006/01/12(木) 19:41:48 ID:HnRl4I+R
「あっ!なめくじでやんす!」
「うおー!喰いものだー!!!」
110名無しさん@ピンキー:2006/01/13(金) 00:04:35 ID:wBCpoq5f
蛞蝓安芸
111名無しさん@ピンキー:2006/01/14(土) 15:27:18 ID:QzVSMBDL
ネ申はいないのか?
112名無しさん@ピンキー:2006/01/15(日) 11:47:57 ID:vHZ00vpt
誰か!10のあおみずきでレズらせてくれ!
113名無しさん@ピンキー:2006/01/15(日) 20:42:49 ID:qNEFb5mj
「レズらせる」なら勝手にどうぞ
書いてくれは極力言わないのがマナー

ただレズはドロドロになり易い
話の構成が上手くないとひどいぞ
114名無しさん@ピンキー:2006/01/16(月) 21:29:43 ID:cC5vHHJM
(;´Д`)あおいセンセもいいかな、と思っています
115名無しさん@ピンキー:2006/01/16(月) 22:14:39 ID:iR0vnYx6
なんかこのスレ、ちょこちょこと偉そうな発言が目立つな。
人に忠告してる暇があるなら、短編の一つでも投下してもらいたいもんだ。
116名無しさん@ピンキー:2006/01/17(火) 21:34:20 ID:o0+ICeyK
>>115
わかったよ矢部君
117名無しさん@ピンキー:2006/01/18(水) 14:28:12 ID:y2gSZ2NU
もう駄目だ、禁断症状が…
エロじゃなくてもいいからパワプロの小説が読みたいよ
誰か良作情報キボン
118名無しさん@ピンキー:2006/01/18(水) 16:11:33 ID:+/ZcDGCN
>>117
恋恋高校秋でググってみ。なかなかの神作品がヒットするから。
119名無しさん@ピンキー:2006/01/19(木) 01:54:53 ID:XtiePsa0
パワプロ小説はどうしても主人公が半オリキャラになるから書きにくい…
120名無しさん@ピンキー:2006/01/19(木) 09:45:41 ID:7ZDQMNk5
別にあおい・みずきを主人公にしてもいいのでは?
矢部はやめとけ。奴が主人公でまともな作品を見たことがないw
121名無しさん@ピンキー:2006/01/19(木) 17:23:15 ID:wYJ6z4N0
そうか?多少はあったような希ガス。
122名無しさん@ピンキー:2006/01/20(金) 00:55:35 ID:CKgvUFPH
>>118
サイトが死んでるぽ
123名無しさん@ピンキー:2006/01/21(土) 10:18:05 ID:Tzl6I+8v
夜、寝たら見る夢。それはさまざまであり、個人個人いろいろな夢を見る。
もしかしたら現実に起きることかもしれない。
あるいは、夢でしかありえないようなものもあるかもしれない。


恋恋高校、3学期のことだ。
1学期、2学期とずっと野球をやっている少女が、そこにはいた。
彼女の名前は『早川あおい』
だが、そんなあおいにも、悩み事があった。
その、野球をやっていることに問題があったのだ。
1学期と2学期は、よくみんなから、
「あおい野球なんてやってるの?」とか
「あおいちゃんがんばってね!」とか、そういう言葉をよく耳にした。
でも3学期から、何かクラスの様子がおかしかったのだ。
3学期になってからなぜか友達の視線や言葉が冷たい。
――何故だろう?、ボク何かした?
そんなある日に廊下を歩いていたら、
「女のくせに野球なんかしてんじゃねぇよこのクズ!」と友達に言われたり、
やってもないことをやったと濡れ衣をきせられたり…
何で?何でこんなことにならなきゃいけないの?
悲しかったし辛かった。それはやはり今まで友達だったみんなが突然血相を変えて
牙をむいてきたのだから。
124名無しさん@ピンキー:2006/01/21(土) 10:41:21 ID:Tzl6I+8v
そんな事もあって、勉強に身が入らないし、好きな野球も続けられない。
でも親に相談すれば心配をかけてしまう。
あおいは複雑だった。
でもいつもと変わらず、学校には行った。
その日からだった、本格的に始まったのは。
学校に行って少ししかいない生徒達をよそに、いつものとおり自分の机の中に
教科書などを入れようとしたら、何かファイルみたいなものがある。
――何だろう?
その中には写真が入っていた。
!?
自分の写真、誰が撮ったのかわからない。
誰かに見られているようで怖かった、教室にいる生徒がみんな笑ってるようにみえた。
ゴミ箱にいれようとしたら、一枚のメモが入ってた。
――

今日、ちょっと用があるから、
お前の家まで帰るところにある公園の女子トイレに来い。
こなければ、お前には死があると思え。

――
行きたくない、行きたくない、行きたくない…
「行きたくない!!!」
思わず声を出して叫んでしまった。
生徒がみんなこちらを見て睨む。
まずい、どうしよう?
この場が悪い状況をどうにかしようと、トイレへ逃げた。
125名無しさん@ピンキー:2006/01/21(土) 10:41:54 ID:Tzl6I+8v
「ふぅ、危なかった。ボクもまいっちゃうなぁ」
と言ったそのときだった
「ふーん、危なかった?」
「誰?」
「高木、といえばわかるか?」
「バレー部の?」
「ああ。そうだ。」
「なんで、高木さんなんかがボクに話かけるんですか。」
「いいことを教えてあげよう。」
「・・・?」
「お前は今いじめられてるのは、」
言い切る前に言った
「知ってる。」
「なら話が早い、誰がこういうふうにしたか知ってるか?」
「誰なの?教えて…」
「それはねぇ・・・」
そのとき、思いっきりおなかにパンチをくらった。
女子とは思えないパワーだった。
「この私なんだよ!バカじゃねーのお前?」
ボクはその場に倒れこんだ。痛い、もうこの体がどうなろうと、どうでもいい。
さらに腹を蹴られる。
その後胸をつかまれた。
「この貧乳ブスのクズが、一生寝てろ!!」
「ダメっ!」
ボクの声は無常にも聞こえてないようだった。
あそこに蹴りをいれられ、トイレの床が少しづつ、赤くなっていくのを見た。
「あぁ・・・どうしよう。」
「トイレ汚れてるし、だれだよこんな血を流してるバカは。」
高木さんにはそんなひどい言葉を言われて、トイレから出て行ってしまった。
いまだに何か熱いようなものが出てる。
赤い。
だめだ、意識が朦朧としてきた。
・・・



ボク、どうなっちゃうのかな・・・?死んじゃうのかな?
「あれ、誰か倒れてる。」
「あおいちゃんじゃない!」
「あおい!あおい!しっかりしなさい!!」
その声は多分、加藤理香先生だっただろう。
126名無しさん@ピンキー:2006/01/21(土) 11:58:31 ID:CrVdu5p6
何やら鬱展開キタ(・∀・)キター!
さぁこれからどうなる!?

一応指摘しとくと高木さんはソフト部ですぜ。
127名無しさん@ピンキー:2006/01/21(土) 14:11:27 ID:Mxq4xn9l
色々とつっこみ所はあるが、ともかく乙
おかしい点は脳内変換して楽しむことにするよ
とにかく途中で投げ出すのだけは勘弁な
128名無しさん@ピンキー:2006/01/21(土) 23:43:03 ID:NSKFRosM
>>87野続きカモーンщ(゚Д゚щ)
129名無しさん@ピンキー:2006/01/22(日) 11:01:41 ID:gNvNqYlK
同じく続き希望
130名無しさん@ピンキー:2006/01/22(日) 22:34:46 ID:+t5NwSR1
>>118
前にチラッと見て、もう一度見たいと思い探していたんだが・・・
サイトにもう掲載してなくないか?
131名無しさん@ピンキー:2006/01/23(月) 01:46:25 ID:IBSxCwyK
秋の木枯らしが吹く、そんな日。私は本ゲートの前で彼を待っていた。
「あと一分・・。」
4年前に買ったガラスが傷で曇りかけたデジタル時計。それでも正確に時計を刻むことを考えると、クオーツの偉大さがよく分かるというもの。
右手には缶コーヒー、胸元にも同じ缶コーヒー。その見た目はどこも変わらない。ただひとつ、小さな穴をのぞいて。
ではその穴はどこから来たか?それは左の裏ポケットに忍ばせた注射器が作ったものだ。
中にはパルピゾール酸塩。分かりやすくいえば睡眠薬。

胸元のコーヒーはカイロみたいで温かいけれども、そんな物よりも胸のドキドキで体が熱く感じる。
でも、体からは湯気は出ていない。Ok、気づかれない。
132名無しさん@ピンキー:2006/01/23(月) 01:47:38 ID:IBSxCwyK
「カントクー。何ですかこんなところに呼び出して。」
ターゲット登場。落ち着いて・・。落ち着いて・・。

「ごめん、ごめん、部室の窓が壊れてね。寒かったでしょ、これでも飲みなよ。」
受け取れ・・。受け取れ・・。
「あ、どうも、カントク気が利きますね。」
心の中で小さなガッツポーズ。後は話を10分もすれば・・。
初野クンは私の手に落ちる。


「でね、今後の練習方針なんだけど・・。」
だんだん、初野クンの意識が朦朧としているのが分かる。でも、懸命にこらえて人には決して言わない。
そこがまた、かわいい。
そして、とうとう限界がきたのか、ゆっくりとひざから体が滑り落ちていく。
私はゆっくりと肩を支え、軽自動車の助手席に乗せ、静かに車を発進させた。
誰も、見ている人はいない。
寝顔がかわいくて、きゅんとして、抱きしめたくなる。顔が真っ赤なのが自分でも分かる。
指で頬を押してみる。弾力のある肌が押し戻ってくる。
他に何があるというだろう?
133名無しさん@ピンキー:2006/01/23(月) 01:48:53 ID:IBSxCwyK
僕?何も無いですよ。でもね、呼ばれたときちょっとドキドキしていたんです。いや、もちろん何も起きないと思ってたんですよ。でも、何かを期待する。男の性という奴かどうかは分かりませんが。
僕はこの女っぽい外見もあってなんかいろいろコンプレックスとかを潜在的に抱いていたのかもしれないです。なんかそれを抱いてくれる包容力というものがあるかも知れないと思ったんでしょうね。
単なる憶測、妄想ですけどね。まあ、かしこまったこと言ってすいませんでした。
え?恋してたのかって?さあ、僕は自分にも他人にも鈍感ですから。ひとりの先輩の心さえ読めなかったんですからね。
134名無しさん@ピンキー:2006/01/23(月) 01:49:43 ID:IBSxCwyK
僕の意識は突如はっきりとした形で現れた。今まで深いところにあったものが、急にスコップで掘り出されたかのような感覚だった。そして、僕が状況を把握するのに30秒はかからなかった。
まず場所、ここは僕のアパートでは無い。何よりかなりこぎれいに家具をまとめてある。
僕もまあ男の割にはきれいにまとめてある方だけど、これはありえない。何より広い。

そして嗅覚、明らかにうちとは違う匂いだ。どちらかというと甘ったるい系統の香りが鼻をくすぐる。これで違う場所であるということはほぼ明確だ。

そして・・。記憶。最後に会った人は明確に思い出せる。早川監督。確かこの寒い中、中央門に呼び出され、そしてコーヒーを渡され、ミーティングをしたはず。確かその後・・。
やはりここは早川監督の部屋なのか?ならばひとまずここから動かないといけない。

でも、出来ない。何故なら手を縄で縛られている。
つまり、脱走は出来ないのだ。
部屋は暗い。でも、あっちからかすかな音楽とはっきりとした光があちらから見える。そのため、部屋は薄暗い程度。時計は7時34分。
135名無しさん@ピンキー:2006/01/23(月) 01:50:22 ID:IBSxCwyK
ここまで来たんだ、今まではほぼ成功。そしてこれからも成功させる。失敗は許されない。
引き返せない。



別にここは自分の家だ。そんなに忍び寄るように歩かなくてもいい。でも、何故かこのドキドキでは堂々と歩いてはいけないような気がした。
「カントクー!何てことやるんですか!」
そこには、まさにプクーという表現が正しい、頬を膨らませた初野クンがいた。
「ごめんね、でもね。こうするしかなかったんだ。」
「私の気持ちを分かってくれるには。」
私は慣習上、バレンタインデーに、部員に義理チョコを送っている。別にたいした意味も無いことだ。ただ、続いているだけのもの。
「でも、君は毎回毎回義理堅く返してきた。別にお返しはいいといってたのにね。」
「・・。」
「私だって昔は男と対等になろうとして肩肘張ってたけど、さすがに今じゃ女ということを自覚してる。だからかな。最近なんか、別種の勘がむくむくと出てきたんだよね。」
「いったい・・。何を言いたいんですか?」
「あなたが少なくとも私に好意を持ってるということ。もしかしたら私を好きだということ。」
「でもね、そんな君に惹かれたのかどうかは分からないけど・・。私もね、君が好きなんだ。」
そういうと、私は彼に一気に抱きつき、唇を合わせた。
136名無しさん@ピンキー:2006/01/23(月) 01:51:29 ID:IBSxCwyK
「うぐぅぅぅ!・・んっん・・。」
「プハッ。」
唇を離しても初野くんを抱く手は緩めない。半ば呆然としたような顔は、汚したくなる顔。

「なんで・・。何でいきなり?」
「分からない?私は少なくとも昔からそれなりのポーズはとってたよ。」
「それに気づかないんだから。だから・・・直接的にってね。」
「・・・」
「ねぇ、ところでこの私に当たってるもの・・何?」
私は少しの笑いを漏らす。初野くんは顔を真っ赤にさせる。
「か、カントク!み、見ないでください!」
私は声を聞き入れない。一気にズボンをパンツごとずり下ろす。
私は初野くんの股間に顔をうずめ、口の中におちんちんを含む。少ししょっぱく、スパシシーな香りがするように感じる。
「ぅあ、カントク・・。いや、本当に・・。」
わたしはかまわず口を深く上下させる、喉の奥に亀頭が触れるような感触とリズム感が私を支配する。
137名無しさん@ピンキー:2006/01/23(月) 01:52:47 ID:IBSxCwyK
興奮と恥じらいで顔が真っ赤になっている初野くんはもう声も出ず、天井を向きかすかに息をリズムよく吐いている。
初野くんのおちんちんをずっと含んでいると、私の脳の中が初野くんで一杯になったかのようになっていく。独特の空気がこの部屋には充満している。熱気と薄い黄色のにおい。
私はさらに口を激しく動かしていく、私の下の部分がじわっと液でにじんでいく。

それは急に訪れた。
初野くんの「あっ」という声と共に、私の鼻腔にきゅっと来るにおいが押し寄せる。喉の奥にあの粘っこい液体がどろりと絡みつき、奥に落ちていく。
おちんちんを吸うと、尿道の中に残っている精液が、口の中であの独特な味をくりひろげる。口の中があの白い液体の中で一杯になったころ、ようやく放出がやんだ。
口から離すと糸がツーと引く。下唇を上げ気味にしないと精液があふれ出そうになる。
そこにある音は私と初野くんの吐く息だけ。空気の中に広がる湿気。
私はそのとき、完全に放心状態だった。
だから、気づかなかったのだ。初野くんを縛っていた縄がほどけていたこ
138名無しさん@ピンキー:2006/01/23(月) 01:53:54 ID:IBSxCwyK
「カントク・・僕がこんな目に合わされたんだから・・。カントクにもそれ相応のめに合ってもらいますよ。」
そういい終わるか終わらないかのうちに、初野くんが私に覆いかぶさってきた。私は抵抗しない、やられるがままに受け止める。

初野くんのおちんちんは既にもう硬くなっていた。私のすっかり濡れていた中心を、乱暴に貫いていく。
「うっ、あぃ!」
初野くんのおちんちんが動くごとに、私の膣壁をこすり上げ、突き上げていく。体の中心から湧き上がってくる赤い快感が波のように押し寄せ、引いていき、動くとまた押し寄せる。
粘液が膣内からあふれ出し、肌をつたってしみを作る。室内に響くジュポジュポという音が私の脳細胞を妙に刺激し、さらに粘液が増えていく。
「あっあっあぅああぁ!」
私のおっぱいの乳首もきゅうきゅうに張り、初野くんの手が私のおっぱいを刺激する。お世辞にも大きいとはいえないけど、感覚だけはどんどん肥大し、なでるように触られても体に反響する。
初野くんのおちんちんが少しずつ大きくなっていき、私の膣壁を押し広げる。私の体が自分のものでないような気がしてきた。
「カントク!な、中に出ちゃいます!」
139名無しさん@ピンキー:2006/01/23(月) 01:54:55 ID:IBSxCwyK
ドピュ!ピュッピュッピュ・・

「あっあっああああああぁ!!」
頭の中が空っぽになったかのように、真っ白になった。内側から押し寄せる快感の波が私を押さえつけ、動かそうとしない。
初野くんが私の口に強引に舌をねじ込む。私はなるがままにまかせ、すべてを受け入れた。
唇と唇が吸い付き、私たちはひとつになった。

おちんちんを引き離すと精液が堰を切ったようにあふれ出し、私の愛液と混じりあい、どろどろとした小さな水溜りを作った。
少し狼狽した、でも心から幸せそうな初野くんを見ると私も幸せになった。
初野くんが私に覆いかぶさってきた。眠気が私を襲い、自然とまぶたを閉じた。
140名無しさん@ピンキー:2006/01/23(月) 01:56:40 ID:IBSxCwyK
目が覚めるともう朝だった。粘液は乾きバリバリにこびりつき、少しエッチなにおいがした。
ひとまず・・。大学に今日の野球部が休みだということを伝えなくちゃ。
キャプテンは・・大丈夫、ここにいる。
「ふぁーん、もう朝ですか・・。」
初野くんが起きた。後で2人でシャワーに入ろう。
子供出来てたらどうしよう・・。まあ、出来てたらそのときか。
何故か、太陽が白っぽく見えた。



私が得たものってなんだったんだろう。ひとつの愛、それが本当に得られたのだろうか。
いや、得られたはずだ、なぜなら今私のそばにはとっておきの笑顔の彼がいるんだから・・。
それだけで私には十分だ。
141名無しさん@ピンキー:2006/01/23(月) 01:58:56 ID:IBSxCwyK
大人になってエロくなったあおいを書いてみたかった。今でも反省してしていない。
一応舞台はパワプロ11。

タイトルは「私の計画」
142名無しさん@ピンキー:2006/01/23(月) 02:04:19 ID:w/0g1qYf
えー……どこがパワプロ小説なの?
143名無しさん@ピンキー:2006/01/23(月) 13:43:02 ID:DJY8rMRc
乙。
文章力は悪くないし、少なくともけなされるほどの出来じゃないとは思う。
ただ、キャラクターにまったく「らしさ」がないのはいただけない。
あおいカントクらしさ、初野っぽさがちゃんと描写されていれば、
その時は惜し気もなくGJと称えたいな。
144名無しさん@ピンキー:2006/01/23(月) 17:13:27 ID:kQ6lfeOZ
加藤姉妹が頭を過ぎって結局最後まで離れなかったよ
冒頭の薬品のせいか、自分がしばらくパワプロの新作についていってないせいか
145名無しさん@ピンキー:2006/01/23(月) 17:40:36 ID:Bx5DmIfz
あおいの一人称は「僕」じゃなかったっけ?ともかくGJ
146タロー:2006/01/23(月) 18:11:31 ID:6Ue43suD
主人公とあおいとみずきはダメですか?
現在執筆中なのですが…。
147名無しさん@ピンキー:2006/01/23(月) 19:48:38 ID:Bx5DmIfz
もちろんOKですよ。
148タロー:2006/01/23(月) 22:07:53 ID:6Ue43suD
じゃあ、頑張ります!
ですが携帯なので2月頃になるかと…
149131:2006/01/23(月) 23:38:35 ID:IBSxCwyK
ようやく批評を直視出来るようになった。
>>143
批評thx。
う〜ん・・。そういうところはやっぱり個人の意識の問題かもね。俺はこれでも雰囲気でたかなあって思ったし。
まあ同人系列は原作のキャラを前面に押し出さないといけないと思うから、独りよがりな作品にならないように気をつけるよ。
>>145
7,8,9は僕だったが、10からは私じゃなかったか?まあ半年近くパワプロやってないので知らないが。
まあ初野との区別という意味合いもある。
150名無しさん@ピンキー:2006/01/24(火) 00:07:18 ID:oOki6NaK
>>149
次に期待してるよ!
151名無しさん@ピンキー:2006/01/24(火) 00:22:48 ID:9Lmss9+E
>>148
俺の一番好きな組み合わせだからワクテカしながら待ってるぜ
152名無しさん@ピンキー:2006/01/24(火) 00:42:47 ID:WFmTNYuz
自分のSSを客観視できないようなモノカキを賞賛する気はナイ。
153名無しさん@ピンキー:2006/01/24(火) 12:42:23 ID:F73w1vD6
>152
先生、ぜひお手本を見せてやってください!
154名無しさん@ピンキー:2006/01/24(火) 14:23:23 ID:RyOtqjYF
批判だけお上手なおこちゃままで付いてきたんだじゃ
スレを復活させた意味無いじゃん。

書く人はノイズに惑わされずにがんばれ。超がんばれ。
155名無しさん@ピンキー:2006/01/24(火) 20:56:16 ID:9Lmss9+E
みんなで>>152の客観性あふれる作品をwktk待ちしようぜ
156名無しさん@ピンキー:2006/01/24(火) 23:56:49 ID:oOki6NaK
お前ら釣られ過ぎだってw
157名無しさん@ピンキー:2006/01/25(水) 01:18:20 ID:c6BkHo4k
俺達にはもう>>152が神作品を書いてくれるのを待つしかないんだ
158131:2006/01/26(木) 22:18:32 ID:dTrQUvr4
現在風邪を引いてるにもかかわらずみずき×主人公を書いているわけだが。
主人公の名前何がいいかな?おまえらの意見キボン
159名無しさん@ピンキー:2006/01/27(金) 00:33:51 ID:I/ChF+HA
別にあんたの名前でもいいんじゃないか?というか先に風邪治せ
160名無しさん@ピンキー:2006/01/27(金) 01:00:50 ID:tO3nYjDu
作中において名前で呼ばせるか、苗字で呼ばせるかによるけれど、
ありきたりでなく大仰でもない姓名、というのが無難。
名前の付け方でストーリー展開が変わるのが小説家の常なので、合わないなと思ったら考え直すべし。
一人称主観あるいは代名詞を使いまくって一切名前を登場させないという手法があるけれど、
えらく神経使うので慣れないうちは普通に名前使ったほうがいい。
いろいろ欲張りすぎて達成できないのより、とにかく一作書き上げて経験積んだほうが、作家としてだけでなく人生においてよほどためになる。

>>159
頭痛とか腹痛の場合はアレだが、
風邪みたいにただ少し体調悪いってだけのときは、どうせすることがないという安心感のせいか、かえって筆が進む。
161131:2006/01/28(土) 01:06:13 ID:/Zvd43+S
お前ら意見thx。とりあえず思いついたのでいくわ。
・・やべえ、みずきがどんどん違うキャラに。orz
162名無しさん@ピンキー:2006/01/28(土) 03:57:08 ID:keqZkYLe
参考程度にコナミ→小波 サクセス→さく
163名無しさん@ピンキー:2006/01/28(土) 09:43:44 ID:4hkc/Drs
みんなで小説かかないかでやんす。
164名無しさん@ピンキー:2006/01/28(土) 14:57:49 ID:7fra+vQ/
>>149登場した全作通して一人称は「ボク」

よって、>>145はあってる。
165名無しさん@ピンキー:2006/01/28(土) 22:59:26 ID:0SnzLTJu
実際、一人称が「僕(ボク)」の女の子って大人になったら直すのだろうか
男の「僕」は成長すると「俺」になるが、
女の「僕」は成長して「あたし」「私」に変化するものかな?

場違いな発言は置いといて、sage進行を心掛けてくれ
厨房と荒らし対策として、多少の効果はある
166名無しさん@ピンキー:2006/01/29(日) 01:17:14 ID:VmL5QstH
マジでボクとか言ってる女なんて、腐女子くらいしかいねーだろw
二次元に脳みそ侵され過ぎだってw
167名無しさん@ピンキー:2006/01/29(日) 01:45:29 ID:zCh0s1Xc
いや、悪いが現実にいるよ、昔のクラスメイトにそういう子いた・・・
そいつは美人だし普通に友達も彼氏もいたみたい、美人でさえあれば世間的にも大丈夫なものなのかもしれない
そういえば大学時代は俺女もいたなあ

スレ違いスマソ
168名無しさん@ピンキー:2006/01/29(日) 01:47:47 ID:ye0eaE9v
俺女は、漏れの実家の周囲にたくさんいるぞ!
まあ農村の婆さんたちなんだけど……。
169主あお エロ薄:2006/01/29(日) 09:44:46 ID:P6oKzDV4
 カーテンから朝日が漏れる。若干遅く起きたが、今日は完全オフなので問題ない。
 今朝はやたらと体が重い。当たり前かもしれない。何故なら昨日、あれだけ激しく
動いたのだから。

 監督に呼びかけられたのは、丁度ランニングを終えて休憩しようというところだった。
「あおいちゃんを口説く?!」
「そうだ。今からここにあおいクンを呼んできたまえ。甘い言葉で」
 強化指定選手に選ばれたのは良かったが、初めての練習があおいちゃんを
グラウンドへ誘うこと。しかも口説いて。
 難しいのか簡単なのかはっきりしない。監督は本気なのだろうか。
「じゃあ……行ってきます、世渡監督」
「おう。上手くやれよ、小波」
 納得しないまま、俺は室内へ向かった。
 しかし、いきなり連れて来ると言われても、早々に本人が見つかるわけではない。
あてもなく探したところで何時見つかるかは分からない。
 あおいちゃんなら今、何処にいるだろう。彼女は野球に対しては非常に熱心だ。
これは普段見ていても、女性でありながらプロでいるという事実からも明確だ。
 室内練習場かもしれない。恐らく投げ込んでいるのだろう。俺は室内練習場への道を歩く。
 扉を空けると、予想通りあおいちゃんの姿があった。
170主あお エロ薄:2006/01/29(日) 09:45:20 ID:P6oKzDV4
 凛とした表情で投げる彼女のしなやかなフォームは、一言で言えば美しく、もう一つ加える
ならば、しなやかだ。
 変則的な下手投げから放たれる白球。鳥の飛翔に似た軌道は、プロでは珍しい。
 あおいちゃん、真剣なはずなのに可愛い。率直な感想だった。一生懸命な彼女を見ていると、
胸からじわりと不思議な感情が浮かんでくる。
 しかし、今は彼女に見惚れている場合ではない。早くあおいちゃんに声を掛けてグラウンドに
来てもらおう。
 今からここにあおいクンを呼んできたまえ。甘い言葉で。
 監督の言葉が過ぎる。
 口説くって、どうすれば良いのだろう。
「あおいちゃん。ちょっとこっちに来てくれるかな」
「ん?なーに?」
 やっぱり可愛い。単なる返事がとても愛くるしい。
「え、えーと、ちょっとお茶しない?」
「は?どうしたの急に」
 あおいちゃんは困惑してこちらを見ている。俺が言いたいのはこんなことではない
はずだ。
「あおいちゃん。君って良く見ると可愛いね」
 ごめん。良く見なくても可愛いよ。
「え、え、どういう……意味……」
 彼女の頬が、薄く紅潮した。視線が反らされた。口説くというより、まるで告白だ。
「いつも思うんだ。頑張ってるあおいちゃんって素敵だなって。練習が終わって話したり
すると、すごく楽しいなって」
 あおいちゃんは何も言わない。瞳が潤んでいる様にも見える。
 そして、自分が信じられなかった。口が自然と動く。当初の目的を忘れかけていた。
このまま、自分の想いを全て伝えたい。
「えっと、場所、変えようか」
「うん……」
171主あお エロ薄:2006/01/29(日) 09:45:51 ID:P6oKzDV4
 俺はあおいちゃんをグラウンドへは連れて行かなかった。
 ここは、ロッカールーム。殺風景だが、この時間なら誰も入ってこないだろう。俺達は練習を
抜け出してここにいる。
 空気が重苦しい。窒息しそうだ。時計の音がする。他にこの場を賑わすものはなく、気が狂いそうな
沈黙が続いた。
「さっきの続き、言うよ」
 あおいちゃんは小さく頷き、俺を真っ直ぐに見た。視線が交錯する。自分の呼吸、心臓の鼓動が
異常な程聞こえる。
「俺はやっと一軍になれて、最近先発に使われるようになった。でも、あおいちゃんはもっと前から
一軍にいて、中継ぎ固定も早く決まっよね」
「それは、僕にスタミナがないから……」
「今は中継ぎでちゃんと投げてるじゃないか。押しも押されもせぬ人気選手だし。俺は悔しかったよ。
でも、すごいと思った。毎日残って練習するのも見てた。いつからか分からないけど、意識してた。
だから頑張った。頑張れた」
 あまり上手くは伝えられない。立派な台詞なんて言えない。だから、思ったことは確実に口にしたい。
本当はこんな前置き、飛ばしてしまいたい。
「負けられないっていう気持ちより、一緒の立場になりたいって強く思ったんだ。二軍のままじゃ
格好が付かないから」
 彼女は黙って聞いてくれた。何も言えないのかもしれない。自分でも急だと感じた。我慢出来なかった。
 あおいちゃん。彼女の存在は、俺にとって掛け替えのないもの。それを言葉にすればいい。
「本当はもっと活躍してから言いたかったんだけど、ちょっと焦ったかな」
「そんなことないよ。今すぐにでも聞きたいよ、小波君の気持ち。多分、僕も同じ気持ちだから」
 汗が滲む。唇が乾く。初登板の緊張などとは全く違う。口が震えている。
 一つ深呼吸する。そして微かに息を吸った。

「好きだよ、あおいちゃん」

 体から力が抜けた。この足でしっかりと立っていることが不思議だった。
 あおいちゃんの瞳に、確かな潤いがある。少しの衝撃で溢れてしまいそうだ。
「僕も好き。小波君が大好き」
 一粒の雫が見えた。あおいちゃんが、気の強い彼女がこんなにも脆いことを、今知った。
 好きで堪らなかった。愛しくて仕方が無かった。怒りっぽくて、優しくて、勝気で、元気で。
悩むととにかく悩む。だから、可愛い。
 堪えきれずに、抱き締めた。汗を打ち消す甘い香りがする。細くて、簡単に壊れてしまいそうだ。
壊して……しまいたい。
「これ以上は、練習が終わってからにして。そしたら……ね」
 俺の理性は、あっさりと抑えこまれた。抑えこまれたものは、放たれたときの勢いが激しいのに。
「どうなっても知らないよ」
172名無しさん@ピンキー:2006/01/29(日) 09:50:59 ID:P6oKzDV4
性描写無しです
話が無理矢理だとは思ったが、スレ活性化に貢献したかった

前身スレの職人たちは復活してくれないのだろうか
それと、新たな小説書きが現れるのも推奨します
173名無しさん@ピンキー:2006/01/29(日) 11:38:55 ID:VmL5QstH
その心意気や良しっ!!
GJですよ、SSの内容もお前さんの健気さも!
174快楽の虜:2006/01/29(日) 20:19:28 ID:gYW7EXkU
覚えてる人おひさ。新スレ立ってるの今頃気付いたよ。
また何か投下するかもしれないから、その時はまた感想よろしくお願いつかまつる?m(_ _)m
175172:2006/01/29(日) 20:36:05 ID:P6oKzDV4
本当に来た……驚愕した
虜氏の作品は大好きですよ
人物の息遣いが生々しく感じられるし、なにより女の子が可愛く描写されていて
ただのエロではなく、心理表現を大事にした、繊細な小説ですしね

どんな作品が来るか、楽しみにしてます
176名無しさん@ピンキー:2006/01/30(月) 01:14:10 ID:ECsQPBlp
うおおおお虜氏キターーー
>>172氏もGJです。エロなしですがあおいたん萌えますな

177名無しさん@ピンキー:2006/01/31(火) 07:42:32 ID:nvipDyaT
虜さんお帰り〜。
どんなネ申作品を書いて頂けるかワクテカして待つています。
178名無しさん@ピンキー:2006/01/31(火) 17:55:14 ID:FdMPrPBW
長すぎるオフシーズンの退屈しのぎの続編が読みたい〜
179快楽の虜:2006/01/31(火) 21:24:41 ID:tpYfC4sI
一応決まったのでご報告をば。

今回は『純愛チックな学園ラブコメで長編小説』をスローガンに書くよ。
メインのカップリングはもうこのスレじゃ王道の主あおで。
ハーレムになるかならないか際どい、っていうか、ラブ○なみたいになっちまいそうで怖いけど。

1話はもう書けたんだけど、2話書けたらそれと一緒に投下することにするよ。
少し執筆速度が遅いので、他の職人さんも頑張ってください。
180名無しさん@ピンキー:2006/02/01(水) 16:02:35 ID:vQIk8cLv
明日2月2日(バスガールの日。交番設置記念日)誕生日はこの方!
1882年 J・ジョイス(愛実験的小説家)
1901年 И・Р・ハイフェッツ(露超ヴァイオリニスト)
1905年 アイン・ランド(米最強の思想女流作家)
1929年 斎藤耕一(日本映画監督)
1938年 山崎晴哉(超アニメ脚本家)
1940年 T・M・ディッシュ(米ニューウェーブ作家)
1940年 斎藤隆夫反軍演説(衆院除名。漫画家ではない)
1942年 堀絢子(超マルチ声優。ジェリー)
1947年 F・フォーセット(CAジル)
1949年 おぼん(おぼんこぼん長身ボケ担当。アニメ声優)
1950年 天龍源一郎(力士プロレスラー。DDT)
1952年 水野龍司(マルチ声優)
1961年 大森望(森のぞみ、亀井甲介)(新潮SF評論家)
1961年 西村朋紘(超マルチ声優。OMO)
1963年 寺尾常史(錣山親方)(突っ張りイケメン力士)
1963年 内藤時浩(ゲームクリエイター。ハイドライド)
1964年 樋口了一(テキトー自作自演歌手)
1966年 鶴巻和哉(ガイナアニメーター。原画担当)
1966年 田口惠美子(テレ東アナ。WBS)
1971年 豊田清(元西武ジェノサイダー)
1972年 HISASHI(GLAYギタリスト。ガノタ)
1972年 横井庄一伍長帰還(恥ずかしながら)
1973年 サエキトモ(ヤンキー声優。病気療養中)
1976年 井上聡(イケメンアキバ系天然芸人)
1977年 劇団ひとり(2ちゃんねら芸人。帰国子女ヤンキー)
1977年 USA(EXILEダンサー)
1981年 北川弘美(CanCamモデル女優)
1981年 カール・ハインツ・シュナイダー(独逸サッカー皇帝)
1982年 堀越のり(料理下手ホリプロタレント)
1984年 宮地真緒(モデル女優。まんてん)
1984年 高坂真琴(イケメンゲーヲタ。岡ひろみではない)
1985年 小川流果(ロリAV女優)
1985年 橘みずき(女性プロ野球選手2号。シスコン小悪魔ツンデレ非ヒロイン)
1989年 長谷川千雨(ちう)(良識派コスプレネットアイドル)
1990年 ももくん(岡山県警マスコット)
1997年 ネフェルタリ・ビビ(アラバスタ王女)
2338年 データ(完全人間型猫好きアンドロイド)
181名無しさん@ピンキー:2006/02/01(水) 18:37:43 ID:52GrK8F/
前スレの海野さん小説補完してる方いませんか?
まとめサイトの方にも載っていなかったので
182名無しさん@ピンキー:2006/02/06(月) 00:01:39 ID:2VvNG8nf
職人さんに期待しつつ保守
183名無しさん@ピンキー:2006/02/06(月) 20:33:27 ID:tJAU/e3P
女性選手だけでオーダー組める?
組めるなら脱衣野球書こうと思うんだが。
184名無しさん@ピンキー:2006/02/06(月) 21:08:29 ID:tDwaLNzJ
>>183
それはみてみたいがそんなに女性キャラいるか?
とりあえずあげてみるけど
早川あおい(投)
橘みずき(投)
海野幸子(捕、外)

こんなもんか?
これ以外はみんなマネージャーだし………
185名無しさん@ピンキー:2006/02/06(月) 21:11:43 ID:aJAOVzqI
マネージャーも参戦させれば良いだろうw
186名無しさん@ピンキー:2006/02/06(月) 21:25:14 ID:tJAU/e3P
あとはポケのアンヌがいる。
イメージ的にエリリンとエミーに四条妹は多少できそうな気がするがそれでも7人か…





カレンとヨネ婆さんは女とは認めん。
187名無しさん@ピンキー:2006/02/06(月) 21:35:09 ID:Oh3+eGmJ
ポケのタマちゃんはちょっと強引かな……
188名無しさん@ピンキー:2006/02/06(月) 22:06:10 ID:tDwaLNzJ
マネージャーはありでいいのかな?
職人様はどうなんだろうか?
みんなどれぐらいマネージャーしってるの?
俺はパワプロ9と12しかしらないのだが………
189名無しさん@ピンキー:2006/02/06(月) 22:48:03 ID:tJAU/e3P
一応3〜12までやってるけどここ数年はマイライフ中心だから再現できるかと聞かれると微妙かも。
190名無しさん@ピンキー:2006/02/07(火) 00:25:58 ID:lNgO30am
いっそ犬河とか久遠辺りを女体化しちまえばよくね?
191名無しさん@ピンキー:2006/02/07(火) 05:06:35 ID:tO7/BCfN
女体化するとしてもポジションはどうすんだ?
192名無しさん@ピンキー:2006/02/09(木) 00:25:52 ID:qE0HfSoA
そりゃあ犬河受け久遠攻めに決まってる。
193名無しさん@ピンキー:2006/02/09(木) 22:11:48 ID:EXHEKgUC
>>190
イイな、それ
194名無しさん@ピンキー:2006/02/09(木) 22:18:04 ID:XBxtTtey
女体化きもい801板池。
195名無しさん@ピンキー:2006/02/09(木) 23:15:14 ID:mz78LsU4
女体化は801とは方向性はまったく違うんだけどなあ
萌野連もほとんどの絵師は野郎だし
・・というわけでそういうのもどんどん希望したい
196名無しさん@ピンキー:2006/02/09(木) 23:25:03 ID:XBxtTtey
漏れもそう思っていたのだが世間は違うらしい。
いや、世間に理解してもらうのが大変というところか。
控え室に行ってみ。
197名無しさん@ピンキー:2006/02/09(木) 23:42:59 ID:FYG6UQfT
女人化でも職人さんには気にせず投下してもらいたい
嫌な人はあぼーんしとけばいいんだし
198名無しさん@ピンキー:2006/02/10(金) 01:33:00 ID:rG5Bkg3b
まー女体化ばっかりになるのはいかんがちゃんと他のもあるんだしな
199名無しさん@ピンキー:2006/02/11(土) 12:53:21 ID:uz0NyZjj
主みずが王道だというのは俺だけか?
200名無しさん@ピンキー:2006/02/11(土) 17:02:39 ID:54UfTU1x
やはり王道と言えば主人公×あおいでしょうよ。
普段は強気なくせに、たまに女々しくなるところなんかがもう(*´д`*)ハァハァ
みずきも悪くないんだが、設定にもう一捻り欲しい感じ。
201名無しさん@ピンキー:2006/02/11(土) 19:30:20 ID:4c+ggHNK
みずきにツンデレがあれば赤飯3杯は軽い
202名無しさん@ピンキー:2006/02/14(火) 22:37:32 ID:v5BJ2Ulz
つまり友沢+みずきが最強な訳だ
203名無しさん@ピンキー:2006/02/14(火) 22:59:42 ID:TbtVYwKb
友たんは守たんとくっ付けば最強と思ってる。
まあ思いっきり801ネタだが。
204名無しさん@ピンキー:2006/02/18(土) 14:16:27 ID:aihECP4j
あるなそれは

猪狩兄弟もなかなか・・・いやなんでもない
205199:2006/02/19(日) 03:14:18 ID:W8c/94vr
やはり俺だけか・・
LEVEL9999も放置気味になってきたし、もう期待することは無理か・・
206名無しさん@ピンキー:2006/02/19(日) 21:27:03 ID:dGRDIk/l
最近12決定版買ったわけだが、あおい先生がエロいの何のってw
こんな健康エロスが先生だったら、前のめり必至だなw
207名無しさん@ピンキー:2006/02/24(金) 02:12:50 ID:aIhSIG5K
職人さんに期待な捕手
208名無しさん@ピンキー:2006/02/28(火) 01:08:01 ID:5dut+rvR
スレは止まってるけど期待して待ってますよ、と
209名無しさん@ピンキー:2006/03/03(金) 21:22:27 ID:mZU8nZto
保守。
頼む、誰か書いてくれ。
210名無しさん@ピンキー:2006/03/03(金) 22:59:08 ID:bcZggg15
おう、書いちゃる。と言うか、今書いちょる。
一週間後くらいを目標に仕上げてみるよ。
211名無しさん@ピンキー:2006/03/03(金) 23:21:07 ID:e1+bQj5C
乙wwwwwがんばれwwwww
212名無しさん@ピンキー:2006/03/04(土) 00:26:16 ID:PYWH85+P
昨日ってあおいの誕生日だったんだね。日付変わってから思い出した
213名無しさん@ピンキー:2006/03/04(土) 10:45:54 ID:/JgFVIgV
そうだったなぁ……全く気付かなかった
ずっと両津勘吉の誕生日としか考えていなかった
214名無しさん@ピンキー:2006/03/04(土) 18:30:19 ID:Ffpc/J41
あんたらは…
そんなだから過疎るんだョ
215名無しさん@ピンキー:2006/03/04(土) 18:37:24 ID:piin3gaI
作品投下の頻度を考えると
ことあるごとに荒れてた昔よりは今のほうが理想かと
ROMは比較的多そうだしいいんでない?
216名無しさん@ピンキー:2006/03/05(日) 16:27:18 ID:UJ9Arewt
>>215
そういう意味じゃない
217131:2006/03/06(月) 03:58:27 ID:wf19MAWq
2月1日、ふわりと空気が暖かい南国にまた俺はやってきた。もはや見慣れたロッカー群の周りにはチームメイト達がたむろし、他愛も無い話をしている。あさもやがかかるグラウンドに白球が飛び交うのはそう遠くは無いだろう。もっとも報道陣は一人もいやしないだろうけど。
そんな中俺はいすに座りぼやっと空を見つめている。今でもあいつの声が耳の中に突き刺さるように残っていて、それがガラス片のように心に突き刺さっている。
俺は昨日、あいつの携帯の番号を乱暴にプッシュした。コール音が数回鳴り響き、耳にあの声が届いた。
218131:2006/03/06(月) 03:59:53 ID:wf19MAWq
「もしもし、早川ですけど。」
「俺だ、泉だけど・・。」
「・・・・・・・なんで?」
「へ?」
「何で思い出させるの?そもそもボクに話しかける資格があるとでも思ってるの?」
「お、おい・・。」
ガチャッ ツーツーツー・・


語尾が涙声になり、電話は突然切れた。
理不尽。でも、怒りなんかより、悲しみが心の中に進入してくる。
時が問題を解決するなんて誰が言ったのだろう。2人の中にある問題は氷山のように根深く、ちっとも溶けやしない。俺は受話器を置くとそのままベッドに突っ伏した。
219131:2006/03/06(月) 04:00:36 ID:wf19MAWq
結局話もせずに1ヶ月は過ぎていった。俺とあいつ・・昔使っていた呼称で言えばあおいとの亀裂は埋まらない。
心はやさぐれ、それをかき消すため練習に打ち込んだのは帰って幸いだったかもしれない。


ボクの心の中には二つの心が押し合いへしあいしている。高校時代のあいつへの思いが、恨みが、忘れかけていたことが、あの電話でぶり返した。
体を動かしボールを追いかけることは確かに楽しい。でも、あれ以来なかなか身が入らない。
3年間かかって忘れたことを、あいつ・・泉くんはずっと思っていたのだろうか?


マジックで俺は今日のカレンダーのところをぎゅっと赤マジックで印を付ける。その下には勢いよく「一軍昇格」と書く。何かあったとき、カレンダーに印を付けるのは俺の習慣だ。
でも、素直に喜べない。あおいと、直に顔を合わせるのは精神的にきつい。あれ以来、いまだに俺の喉にはあいつの声の破片が突き刺さっている。
俺は、余っているスペースに「呑まれるな」と書き、寮を後にした。
220131:2006/03/06(月) 04:01:30 ID:wf19MAWq
ただ、泣きたい。ボクはいつもこうなんだ。いつだって客寄せパンダだ。周りからは白い目で見られるし、2軍に下げてももらえない。どうしようもない悲しみがリフレインして、涙があふれそうで。
もうすっかり暗くなった球場はしんと静まって音がありもしない。
そこに入ってきた足音にボクは・・。


それは偶然だ。ロッカールームでタオルを無くしてしまい、探すのに結局30分以上もかかってしまった。守衛さんに挨拶もそこそこに急いでそこを出たわけだ。

だから、それを見たとき、俺の心は完全に動転していた。
精一杯落ち着けた声であおいにたずねる。

「何やってるんだ?風邪引くぞ。」限りなく間抜けな質問。
「また・・。ボクの気持ちが分かりもしないくせに!」
「・・ああ、そうだよ。俺にお前の気持ちなんてわかんないだろう。でもな。聞くことぐらいは出来るだろ?」
あおいは限界までこらえられた涙をわっと吐き出し、顔を下に向けた。
そのおさげがやけにスローモーションに見えた。
そして俺は無力だ。
221131:2006/03/06(月) 04:02:13 ID:wf19MAWq
何故ボクはこんなことを話しているんだろう。3時間前は会いたくもナイトおもていたはずの相手とこうして話している。しかも自分の弱みをさらけ出して。
そして自分の心の変化に内心心ぐるしくて。


「なあ・・俺のこと今どう思っている?」
「・・うん、嫌いじゃない。あの時と違って。」
「そう・・・。」

222131:2006/03/06(月) 04:02:50 ID:wf19MAWq
腰にそっと手を回され、唇がゆっくりと合わさりあう。とめどなく溢れる温かさが、体の中心から広がっていく。舌が絡み合い、どんどん深みへ引きずりこまれるような錯覚が体を襲う。体の境目から染み出る汗と、下のほうからしっとり湧き出る愛液。
もう体の全身から力は抜け、どこかなすがままにされている。
下のデニムを脱がされ、じっとりとしたパンツその割れ目に沿ってなでられる。頬が恥ずかしさからと興奮で真っ赤なのが自分でも分かる。溢れる愛液が太ももを伝ってベンチの下に滴り落ちていく。
陽核から放射状に広がる快感が、なでられる事に、突っ込まれるごとに増幅していって、急に上がってくる何かを感じた。
「ああぅあっ。ちょ、ちょっと・・。」
ピュッピュッ、チロチロ・・。
私の中から小さい噴水のように温液が噴き出す。それと同時に快感が駆け巡り、頭に綿が詰まったような感じになる。
下半身が裸なのに温かく、ベンチに倒れこむ。波のように快感が体を支配する。
223131:2006/03/06(月) 04:03:32 ID:wf19MAWq
「入れるよ,いい?」
ボクが何とかうなずくと、下に熱い何かが入ってくる。それと共に処女膜が裂ける感触と、痛みが走る。
「・・俺がいない間も?」
「うん、あの時以来、何も無かった。待ってたのかもしれない。」
「大丈夫・・。躊躇しなくていいから。」


腰が動くと肉壁に当たる感触で腰が跳ね上がる。先のほうが痛いけれど、奥の方で擦れあう度に意識が剥ぎ取られる。
どんどん湧き出る愛液が潤滑剤となり、痛みは薄れていって気持ちよさが増えていく。空気が入り白濁した愛液がところどころでプチュプチュと音を立てる。その音の恥ずかしさで顔がどんどん熱くなっていく。
さらに激しく動いていく腰に振られて、私たち二人はひとつになったかのように夢中で唇でふれあい、一番近いところ触れ合った。

「あ、あああぁ!!」
私の奥へ、精液が飛び込んでいく。
二人のシンクロした声がその空間に響いて、消える。
二人ともぼんやりした感じでしばらくの間そのままとどまっていた。
結合部から溢れる二人の体液が、街頭の明かりでなまめかしく光っていた。


ボク達はまた、付き合い始めた。2人の関係を知っている人はまだいない。
あの日、私の中の氷は最後の泡を出して消えた。
最後に残った水にボクは何をすればいいんだろう?
224131:2006/03/06(月) 04:05:50 ID:wf19MAWq
設定
主人公×あおい
二人は高校時代同じ高校(恋恋)
高校時代付き合っていたが何らかのトラブルがあった。
後は公式と同じ。

正直言って構成めちゃくちゃです。前のよりひどい。ゴメンナサイ。
みずきものはいつか書きます。
つーかとりあえず寝ます。
225名無しさん@ピンキー:2006/03/06(月) 05:10:01 ID:62Q6pGbx
この無茶苦茶さ……ひょっとして携帯か?
頼むから三回くらいは推敲してから書き込んでくれ。
226名無しさん@ピンキー:2006/03/06(月) 08:56:12 ID:MOw25eN5
>>224
GJです、久投稿で楽しめました
みずきも期待してます

一言言うなれば、改行だけはちゃんとしたほうがいいですよ
227名無しさん@ピンキー:2006/03/06(月) 12:07:21 ID:W0ozoMfH
とりあえず乙っす。
過疎スレを見捨てなかっただけでもアンタは素晴らしい。
これで改行したりとか一人称を統一したりしてしてくれれば、なお素晴らしい。
228名無しさん@ピンキー:2006/03/06(月) 22:19:22 ID:GOXyJB+p
久しぶりのSS感謝です
やはり行を整理してくれると読みやすくなると思います
短編で一人称の視点を変えるのであれば、最初から三人称でもよいのでは
表現力があって気持ちが良いですし次も期待してます
229131:2006/03/06(月) 23:48:54 ID:wf19MAWq
すまん、半分寝ぼけていて投稿したからorz
スレ汚しスマソ。
230名無しさん@ピンキー:2006/03/10(金) 17:31:23 ID:LnMsIrKH
保守
231210:2006/03/11(土) 15:23:29 ID:8LM8XiHG
仕上がったんで投下してみます。
舞台は一応9の恋恋。足コキ注意w
232210:2006/03/11(土) 15:24:35 ID:8LM8XiHG
「ふふふ、あおいちゃん、どうしたでやんすか?今日はさっぱり球が走ってないでやんすよ〜?」
頭の上でバットをくるくる回しながら、矢部がにやにやと笑う。
その小憎たらしい笑顔がいつもの三倍増しだ。
「だまれ、メガネのくせにっ!さっさと三振しろっ!」
「だったらストライクゾーンに放って欲しいでやんすね〜。
 このままじゃまたまたフォアボールでやんすよ〜?」
「あー、もうっ、ぐだぐだねちねちうっさいなっ!自分だってノーヒットのくせにっ!」

肩で息をしつつ、あおいも悪態をつき返す。
ただでさえ機嫌が悪いのに、眼鏡小僧にいいように言われては我慢ならないが、
上手い皮肉を返せないくらいに今日のあおいは追い詰められていた。
「オイラはこれから鮮やかに打つでやんすよ。この軟弱球をでやんす!」
「ふん!無様に空振りさせてやるんだからっ!」
ロージンバッグをマウンドに叩き付け、あおいはボールを握り込んだ。

カウント0―3。この日、あおいの調子は最悪だった。
自慢のシンカーは指がかからず、生命線のコントロールも今ひとつ定まらない。
普段なら滅多に出さない四球でランナーもたまっていて、
状況的にも精神的にもピンチと言わざるを得ない展開だ。

しかし、この眼鏡にだけは打たれるわけにはいかなかった。
好き放題こき下ろされてはたまったものではないし、何よりあおいのプライドが許さないのだ。
この際走者には構っていられない。走られても致し方なしだ。
あおいはセットを諦め、大きく振りかぶる。
狙いは思わずのけぞるような胸元を抉り取るストレート。
凡フライを打ち上げて悔しがる矢部の無様なさまを思い浮かべながら、
あおいは頭の天辺から足の爪先まで、ありったけの力を指先に込めた。

これがいけなかった。頭に血が上るあまり、あおいは完全に我を失っていた。
ろくに制御できないのに、全力でインハイなど突くべきではなかったのだ。何故なら――
ゴーンッと嫌な音がグラウンドに響き渡る。
あおいが危ないと口走ったのは、硬球がヘルメットを直撃するのと同時だった。
ボールに弾かれ、マネキンのようにバタリと地面に突っ伏す矢部。
それまで和やかだったムードが、一瞬にして凍りついた。

「やっ、矢部クンっ!大丈夫っ!?」
グラブを投げ捨ててあおいはうずくまる矢部へと駆け寄る。
声をかけられても、矢部は頭を押さえたまま身動き一つ取らない。
「こ、これは結構ヤバいんじゃ……!こういう時どうすんだっけ!?」
「救急車だよ!救急車っ!」
「いや、まずは監督に知らせないとだろっ!」
「そっか!保健医だもんな!オレ、呼んでくるっ!」
矢部とあおいを囲い、練習を共にしていた部員たちが口々に騒ぎ立てる。
けれども、その声はあおいの耳にはまったく届いていなかった。
233210:2006/03/11(土) 15:25:37 ID:8LM8XiHG
「う〜ん……やんす?」
「や、矢部クンっ!?気がついたの!?」
「何がでや……んすっ!?」
ようやくの目覚めに反射的に飛び付くあおい。
起き抜けにいきなりしがみつかれて、矢部は目を白黒させる。

「あ、あおいちゃん!寝込みを襲うなんてちょっと積極的過ぎやしないでやんすか!?
 もっともそれならそれでオイラはバッチコーイでやんすがっ!」
「ぐすっ、矢部クンが意味のわかんないこと言ってる……。良かった、無事だったんだぁ……」
ずずっと鼻をすすりながら、あおいは袖で顔ををぐしぐしと擦る。
目の周りは赤く腫れていたが、それは今擦ったことによるものではない。

「そりゃどういう意味でやんすか!?それはそうと、なんでオイラはこんなところにいるでやんす?」
部活が部活だけに何度もお世話になっていたので、ここが保健室なのは矢部にもわかった。
しかし、外が真っ暗なのも変なら、ユニフォーム姿でベッドに寝ているのもおかしいし、
あおいが制服姿に戻っているのもこれまた得心がいかない。
矢部は頭部へのショックで断片的に記憶が飛んでいたのだ。

「……矢部クンもしかして何も覚えてないの?」
「いまいちはっきりしないでやんす」
「ボクの投げたボールで矢部クンが失神しちゃったから、
 みんなで保健室まで運んで来て……今までずっと寝てたんだよ?」
「ふーむ、覚えてるような覚えてないような……。そのみんなはどうしたでやんす?」

「矢部クンならゴキブリ並みの生命力だからって先に帰っちゃった。
 監督も、意識失ってるだけだからその内起きるでしょうって何処か行っちゃったし」
「は、薄情にも程があるでやんす!オイラだって死ぬ時は死ぬでやんすよっ!?」
「死ぬとか言わないでよっ!人の気も知らないで……!」
仲間たちの心ない仕打ちに矢部はぷりぷりと憤る。
しかし、あおいの怒りはそれよりもずっと大きいものだった。

「どうしたでやんすか?もしかして泣いてるでやんすか〜?」
「う、うるさいな!口に出して言わないでよっ!」
思い出したように首を背けるあおいを見て、矢部はにやりと口角を上げた。
いつもしてやられているだけに、女々しいあおいがおかしくてしょうがないのだ。
「鬼の目にも涙とはまさにこのことでやんすね。意外や意外でやんす」

「バカっ!人がどれだけ心配したと思ってるのっ!
 ボクのせいで矢部クンが還らぬ人になったらどうしようってずっと……」
「ぶ、物騒な物言いはよして欲しいでやんす」
「ホントにバカなんだから!バカメガネっ!後頭部に硬球喰らって死んじゃえっ!」
鼻声で罵るだけ罵って、あおいはシーツに突っ伏した。
いつもは元気よく跳ねているお下げが、今日に限っては力なく垂れ下がっている。
軽くからかうだけのつもりだったのが、予想外にあおいの口調が真剣で、
逆に矢部の方が困ってしまった。これではどちらが被害者か分かったものではない。

しかし、震えるあおいの背中を見ているうちに、矢部の中でいけない欲望が首をもたげ始めていた。
よくよく考えればまたとない好機。口実もある上、言い訳も可能なはず。
野球をやっていて失神するとはとんだ災難ではあったが、人生は禍福は糾える縄の如し。
ピンチの後には必ずチャンスが訪れるものだ。
矢部は密かに決心する。人間と言えど所詮は雄。煩悩には逆らえないのだと自らを弁護しつつ。
234210:2006/03/11(土) 15:27:33 ID:8LM8XiHG
「あおいちゃん!折り入って話があるでやんす!」
「……何よぉ、メガネのくせにっ」
矢部の呼び掛けにあおいは頭を持ち上げる。涙で顔がぐずぐずになって、
髪の毛が化粧っ気のない赤い頬に張り付いているが、それもまた矢部の下賎な劣情を煽り立てる。
矢部はあおいの両肩に手を置いて力強く言った。

「今回、オイラはあおいちゃんのせいで死にかけたかも知れないでやんす!」
「それは……本当にごめんなさい……」
「けれど、オイラも鬼じゃないでやんす」
「……許してくれるの?」
「やんす!もし、あおいちゃんが誠意を見せてくれるなら、
 その綺麗な涙に免じて全てを水に流そうと思うでやんす!」
「……誠意?」

ごほんと一つ咳払いを挟み、矢部はずばり言い切った。
「あおいちゃん!一発ヤらせて欲しいでやんすっ!!」
「……はぁ?」
呆然とした表情で硬直するあおい。だが、これくらいは矢部の想定内だ。
「もちろん中出しなんかしないでやんすよ!あおいちゃんが望むならゴムだってつけるでやんす!」
「や、矢部クン……やっぱり打ち所が悪かったんじゃ……」
「そうでやんす!今のオイラは正気じゃないから何を言っても許されるはずでやんすっ!」
「け、軽蔑するよ……」

あおいの顔がみるみるシラけていく。
「本番がダメなら口だけでもオーケーでやんすが!?」
「……不潔」
「こ、この際、手コキでもいいでやんす!これでもまだ嫌でやんすか!?」
「イヤぁ……矢部クンがこんな変態だったなんて……」
「わ、分かったでやんす!ならばせめて足でお願いしますでやんす!この通りでやんす!」
ベッドから跳ね起き、矢部は額を擦り付けて土下座した。
もはや矢部に恥も外聞もない。あるのは抑えきれない哀れな性欲だけだ。
235210:2006/03/11(土) 15:28:41 ID:8LM8XiHG
「一生のお願いでやんす!どうか!どうかこの仮性包茎に慈悲の手をでやんす!」
「もうやめてよっ!そんなセクハラして楽しいのっ!?
 大体何なの、足って……。そんな変態じみたこと……」
矢部はあおいのこの発言を聞き逃さなかった。一縷の望みにかけて、
そして男としての誇りにかけて、矢部は全身全霊で口説き落としにかかる。

「説明しようでやんす!足コキとは、カワゆい女の子がペニスを踏んだり蹴ったり挟んだりして、
 男を絶頂へと導く、時代の最先端をいく斬新な性戯のことでやんす!
 SM界ではあまねく知られている恥辱プレイであり、
 ことM男たちの間では絶対的な権威と人気を誇っている、
 ファンには垂涎ものの究極超絶テクニックでやんすよっ!!」
「よ、よくわかんないけど、やっぱり変態じゃない……」

矢部の意味不明な勢いにあおいの語気がわずかに弱まる。ここぞとばかりに畳み掛ける矢部。
「元はと言えば、あおいちゃんが悪いでやんすよ!?あおいちゃんには罪悪感はないでやんすか!?」
「うぅっ、それを言われると弱いけど……」
「これはあおいちゃんの人間性が試されるでやんす!さあ、どうするでやんすか!?」
「……あう〜」
普段は男勝りなあおいも、強烈な押しには弱いことを矢部は経験的に知っていた。
手段の汚さに頓着などしていられない。目的さえ果たせれば、それはすなわち勝ちなのだ。

「……ふ、踏むだけでいいんだよね?他に変なことは……しないよね?」
「もちろんでやんす!あおいちゃんには指一本触れないでやんすよ!」
自分の足を眺めたり矢部の下半身を盗んだりと、あおいは所在なく目線を泳がせる。
しばらく頭を抱え込んで逡巡していたが、ようやく決心がついたようだった。

「……わ、分かったよ!踏めばいいんでしょ、踏めばっ!」
「あ、あおいちゃん!流石でやんす!」
「そ、その代わり、今回でこの件は終わりだからね!後腐れなしだからねっ!」
「やんす!この逸物にかけて誓うでやんすっ!」
眼鏡を輝かせながら矢部は股間を突き出した。
一方のあおいは、半ば観念したかのようにがっくりとうなだれている。
矢部のなりふり構わない粘りが、ついに勝利をもたらした瞬間だった。
236210:2006/03/11(土) 15:29:40 ID:8LM8XiHG
「そうと決まれば話は早いでやんす!早速準備に取り掛かるでやんすよ!」
「ちょ、ちょっと待って!今からなんて聞いてないよ!?」
張り切って掛け布団をめくり返す矢部をあおいは咎める。
「監督がいつ帰ってくるかもわからないし、大体こんなところでその……するなんて……」
「それがいいんでやんす!誰かに見つかるかもという緊張感!
 学校で禁断の行為を行なうという背徳感!これらがより気持ちを高ぶらせるでやんすよ!」

唾を飛び散らしてまくし立てる矢部に、あおいは身を縮こめる。
「そ、そんな無茶苦茶なぁ……それにボクにだって心の準備というものが……」
「そういうことなら、このオイラにお任せでやんすよ!
 あおいちゃん、靴下を脱いでベッドに腰掛けて欲しいでやんす」
「……え?だって……」
「さあ!でやんす!」
「……わかったから近寄らないでよね」

鼻息を吹きかけられるのを嫌って、あおいは言われるままに腰を下ろした。
くるぶしソックスを手早く脱ぎ去り、素足をぽんと矢部の前に投げ出す。
「では僭越ながら、早速失礼するでやんす」
「え?……って、こらっ!」
矢部は床に膝まづき、何気なくあおいの爪先を一舐めした。
瞬ぐ間もなく、素早く繰り出されたトーキックが矢部の鼻っぱしらにクリーンヒットする。

「な、何いきなり人の足舐めてるのっ?この変態メガネっ!」
「ち、違うでやんすよ!これは神聖なる儀式でやんす!」
とすかさず矢部。痛む鼻を撫でながらまことしやかにしゃべくる。
「今から裸足でナニを踏んでもらうわけでやんすが、何しろナニはデリケートでやんすからね。
 ばい菌や雑菌が入ってかぶれでもしたらそれこそ一大事でやんす。
 だから、まず前段階として足先を綺麗に舐め取っておく必要があるでやんすよ!」
「だったら水道で流せばいいじゃないっ」
あおいは唾液に濡れた親指をいまいましげに見下ろしている。

「そ、それはマナー違反でやんす!こういったスキンシップにもちゃんと意味があるでやんすよ!
 とにかく今は素直に従って欲しいでやんす!緊張をほぐす効果もあるでやんすから!」
「あーっ、もうめんどくさいな!だったら早く終わらせてよねっ!」
無駄に長引かせて監督に見つかるのだけは避けなければならない。
いい加減相手をするのもうっとうしくなって、あおいは裸足をぬっと突き出した。
237210:2006/03/11(土) 15:30:26 ID:8LM8XiHG
「ガッテンでやんすっ!」
威勢のいい掛け声と共に、矢部は仄かに薫るあおいの指先にかぶりついた。
生暖かい粘着質の舌が、ねっとりと絡み付くように爪の中を這いずる。
「いやぁ……何これぇ、死ぬほど気持ち悪いよぉ……」
まるでナメクジが足元を這いつくばっているかのようなおぞましい感覚に、
あおいは全身が総気立つのを感じずにはいられない。

確かな意志を持って、ぐりゅりぐにゅりと不規則に動き回る醜悪な物体。
その有り得ない嫌悪感と言ったら、
素手でナメクジを捻り潰した方がまだましではないかとさえ思われた。
足元にむしゃぶりつく憎々しい眼鏡を踏み砕きたい衝動を抑えるため、
あおいは目に涙を貯めながら手の中のシーツをぐっと握りしめる。
生まれて初めての屈辱と羞恥に耐えるのでいっぱいいっぱいだ。

「うほっ!この汗臭さ!このしょっぱさ!紛れもなくあおいちゃんでやんす!」
「バカっ!こ、こんな下らないことで喜ばないでよっ!」
「うほほっ、こりゃ失敬でやんした!むっちゅう〜」
あおいの罵声に興奮を高ぶらせつつ、矢部は親指から小指まで順番に、
舌の届く範囲全てを余すところなく浚っていく。
途中、小さなゴミや靴下の毛玉がついていようと何のその。
気にするどころか逆に鼻息を荒くし、指と指とのスペースにうねる舌を差し入れて、
ぴちゃりぴちゃりとかき混ぜる。五指が終われば今度は足の裏へと移動し、
べろんとひん剥いた舌でもって踵から爪先へと一気に舐め上げた。

「ひぁっ!く、くすぐったいからそれやめてよ……」
「ほほう、さてはあおいちゃん、感じてい……ふぐぉっ!?」
「だ・れ・が、感じるかーっ!」
軽口を叩こうとした矢部の口の中に、あおいの爪先がぐいっと突っ込まれた。
気道を封じられて、じたばたともがく矢部。ものの見事にぴったりフィットしている。

「ほごごご……あほいひゃん!くふひいへやんふっ!」
「ふんっ!次バカなこと言ったら窒息させるからねっ!」
「げほっげほっ……ここまでアドリブがきくなら、十分女王様の素質があると思……」
「もっかい食べたい?」
「……うわけないじゃないでやんすか!いやでやんすねぇ!」
唾液に光る足先をあおいは矢部の喉もとに散らつかせた。
ここまでべたべたにされたなら、今更躊躇うことなどない。
先程の弱々しさから一転、開き直りを見せるあおいである。
238210:2006/03/11(土) 15:31:23 ID:8LM8XiHG
一通りおどけて気を取り直してから矢部は言った。
「さて、舌……じゃなくて下準備はこれくらいにして、そろそろ本番に移ろうと思うでやんす」
「……う、うん」
いよいよ目前まで迫ってきた未知との遭遇に、あおいはごくりと唾を呑んだ。
わざと強気に振る舞ったのも、実を言えばこの時の不安を紛らわすためだ。
もちろん、煩い口に蓋をしたかったというのもあったが。

「つかぬことをお伺いするでやんすが、あおいちゃんはこういった経験は初めてでやんすか?」
「そ、そんなの当たり前じゃない!こんな変態なことするわけないでしょっ!」
「では、男のナニを見るのも初めてでやんすね?」
「……うっさいな」
「ほほう、それはそれは……」
不気味にうすら笑いながら、矢部はこくこくと相槌を打った。
小馬鹿にされているようなその笑みに、あおいは不快感を露にする。

「……も、文句あるっ!?」
「いえいえ、これはむしろ喜ばしいことでやんすよ。
 汚れなき乙女の聖なる御々足で欲望を遂げる……こんな幸福が他にあろうかでやんす。
 オイラは幸せ者でやんすね。なんせ、あおいちゃんの純潔を奪えるわけでやんすから」
「みょ、妙な言い方しないでよっ!気持ち悪いなっ!」
「きっちり照れてくれるのも高ポイントでやんすね〜」

矢部はズボンのジッパーに手を当てがい、尊大に言い放った。
「さあ、とくと見るがいいでやんす!この醜悪なる悪魔の化身をっ!」
チャックの中をまさぐると、赤黒い物体がぴょこんと飛び出す。
長さにして十センチ足らず。先に進むにつれてその太さはすぼまり、
先端に到っては包皮にくるまれている。
びくんびくんと呼吸に合わせて脈打つさまは確かにグロテスクではあったが、
同時に情けなさやふがいなさを合わせ持った、そこはかとなく滑稽なブツでもある。

初見のあおいでも、これが大物でないことは何となく察しがついてしまった。
驚きよりも違和感の方が先に立つのだ。
「何て言うか……変」
「へ、変とは何事でやんすか!?もっとキャーとかイヤーンとか、
そういう初々しい反応はないでやんすか!?」
「だって変なんだもん。何か違うと思う」
「ち、違わないでやんすよ!これは立派な兵器でやんす!」
反論する矢部の必死さが痛々しい。冷や汗をたらたらと流し、声が裏返っている。

思ったことをそのまま口にしてしまうのがあおいのよくないところだ。
到って真顔なまま、決して言ってはならないその一言を突き刺してしまった。
「やっぱり変だよ。もしかして、普通の人と違うんじゃないの?」
「ち、ちがが、ちがわわいでやすんよ?ごくごくのーまるでやすん。」
矢部の動きが急速にぎこちなくなっていく。呂律が上手く回っていないが、
根が鈍感なあおいが気付くべくもない。

「ふーん、そうなんだ。でも安心しちゃった。
 てっきり、もっとすんごいのが出てくるのかなって思ってたからさー。
 案外男の子のってカワいいんだね」
「おほ、おふぉめいただきこーえーでやすん。」
苦しそうにそう吐き出して、矢部はペタンと仰向けに寝そべってしまった。
天を突くべき一本柱は、へにゃりと小首を傾げている。
239210:2006/03/11(土) 15:32:14 ID:8LM8XiHG
「えーと、これを踏めばいいんだよね?もう時間がないからさっさと済ませちゃうからね」
あおいは返事を待たずして、生気のない矢部の息子に足を乗せた。
そのまま恐る恐る体重をかけてみる。
「おほっ、おほほぅっ!」
「うわっ、なんか気持ち悪っ!ぐにゃぐにゃしてて別の生き物みたい」
それなりの硬度はあるが中に芯があるわけでもなく、まさに肉の棒といった感想。
頭の部分と幹の部分とでは感触が異なることに感心しながら、
あおいは力の加減を計りながら貧弱な塊を踏み慣らしていく。

「ここをこうかな?えいっ、えいっ、どうだっ」
口には出さなかったが、あおいは自分の中で徐々に火がつき始めるのを感じていた。
ぷるぷる震えたり、かと思えば次は力んだりして、ころころと変わるその反応が面白い。
気がついてみれば、足から直に伝わってくる脈拍がすごく暖かった。
この時点であおい自身は自覚していなかったが、長いこと内に秘められていた嗜虐性が、
男の象徴とも言える器官を蹂躙することによって、少しずつ花開き始めていたのだ。

「はぅあっ!あ、あおいちゃん、意外にアグレッシブでやんすっ!」
「か、勘違いしないでよね!ボクは早く終わらせようとしてるだけなんだからっ!」
矢部の指摘はきちんと否定しても、攻撃の手を、この場合は足を休めたりはしない。
頬に朱がさしていたのは、もはや矢部だけに限ったことではなかった。

「……あれ?何か変なのが出てきた」
しばらく無言で行為を続けるあおいだったが、ここでとある異変を感じ取った。
「そ、それはカウパーでやんす……くぉっ!」
「それ、なぁに?」
「男の興奮度を示す……あひょっ……一種のバロメーターみたいなもんでやふん!」
「ふーん」
赤く充血した先っぽの裂け目部分から、無色透明な液体が染み出している。
あおいは足の指の腹でそれを掬い取ってみた。

「いひゃっほぅ!そ、それは刺激的過ぎるでやんすっ!」
「な、何?痛かった?」
「イタ気持ち良いでやんす!すなわちこれ最強でやんす!」
「へー、じゃあもっとやってみよっか」
あおいは指の間にねとねととまとわりつく粘液をもてあそぶと、
今度は爪を立てて軽く先端をひっかいてみた。

「んのうっ!……ぬふぉふぉふぉっ……!」
情けないあえぎを放って、芋虫のように身をくねらせる矢部。
しかし苦しそうに悶えこそしても、そのへんぺいな顔は快楽に歪んでいる。
分かりやすい反応にあおいは気を良くし、さらに鋭角に爪を剛直に突き立てて、
肉をえぐらんばかりにぎりぎりと深く食い込ませてみた。

「にょがぁっ!?それはヤバいでやんすって!血が出るでやんすぅっ!」
「えー、でもこんなにぎんぎんにしちゃって、すっごく嬉しそうにしてるけど?
 変質者な矢部クンのことだから、がりがりやられるのが好きなんじゃないの?」
「さ、サイコーでやんす!けど、出来ればもう少しお手柔らかにしてほぎょわーっ!」
意地悪く微笑みながら、あおいは先走りでぐちょぐちょになった尿道に爪を潜らせた。
鈴口が切れてしまいそうな激痛に矢部は悲鳴を上げるが、
あおいはアリをなぶり殺す幼児のように、何の容赦もなく痛めつけ続ける。
240210:2006/03/11(土) 15:32:53 ID:8LM8XiHG
「女の子に大事なとこ足蹴にされて興奮してるんなんて、救いようのないド変態だね。
 こんなにぬるぬる出ししちゃって……この犯罪者予備群っ」
「うひょほっ……あの無垢なあおいちゃんがついに言葉責めまで……!
 オイラ、快感と感動を抑え切れないでやんすぅ……にゅはぅ!」
「変態のクセにいちいちしゃべらないでよね。あへあへうるさいからお仕置きっ」
空いていたもう一方の足の踵で矢部の玉袋を踏みつけると、
逃げ場のない二つの睾丸がぐりゅっと中を移動する感触があおいに直に伝わった。
「いゃひぃっ!たま、玉責めまで使いこなすとはぁっ!」

ぐりぐりと陰嚢を踏みにじりながら、あおいはふと尋ねた。
「ねぇ、ここを潰されるとどんな感じになるの?」
「ふご……お腹の底から痛みが湧き上がって来るような……とにかくヤバいでやんすっ」
ぜいぜいと息を切らして矢部は質問に答える。
「ふーん。でもボクは女の子だからよくわかんないや。
 そうだ。例えばこうやったりしたらどうなるのかな?」
そう言ったが早いか、あおいは腰を浮かせて矢部の急所にのしかかった。
一点に集約された体重が鍛えようのない急所に襲いかかる。

「ぎにゃーっ!つ、潰れるでやんすーっ!!」
「うわー、そんなに痛いもんなんだ。男の子って大変だよね〜。
 そう言えば、股間にボールが当たった時とかもみんな辛そうにしてるし、
 そういうところは女の子の方が得なのかな〜」
「くゎ、感心してないでどいて欲しいでやんす!
このままじゃオイラ、男性機能を失ってしまうでやんすーっ!にょごぁーっ!」
「あーっ、ゴメンゴメン」
ぺろりと舌を出して謝るあおい。もちろん反省の色は微塵もない。

「なんかボク、面白くなってきちゃったな。醜い豚を虐めるのって楽しいね!」
「ほひょ……ヤバいでやんす……。あおいちゃんが修羅の道に目覚めてしまったでやんす……」
目に妖しい光を灯すあおいに対し、防戦一方の矢部はすでに疲労困憊だった。
下半身の一点を除いては完全にグロッキー状態。
顔面からは鼻水と涎とがだだ漏れ、腫れ上がった男根からは我慢汁が垂れ流しと、
上の穴も下の穴も、もはや収拾のつかないことになっている。

このままでは廃人になってしまう。本能でそれを悟った矢部は、
残り少ない体力と崩壊寸前の理性を振り絞って、最後の願望を乞うた。
「は、はひぃ、あおいひゃん……オイラ、もう限界でやんひゅ……
 どうか、どうかそのゴッドフットでもって一息に葬って欲しいでやんひゅ……」
「どーしよっかな〜。どうせなら、このまま生殺しにしちゃった方が面白いんじゃな〜い?」
「そんにゃ……このままじゃオイラ、成仏しきれないでやんひゃよ……」
ぴくぴく痙攣しながら白眼をむく矢部を見かねて、あおいはふっと嘲る。
残酷なその笑みは、一人の奴隷を調教することへの耽楽に支配されていた。

241210:2006/03/11(土) 15:33:36 ID:8LM8XiHG
「ふふ、しょうがないなぁ、まったく。
 こんなにぐちゃぐちゃにしちゃって、ホントだらしないんだから。
 いい?ボクがしてあげるんだから、ありがたくよがりなさいよね」
そそり勃つモノをピンと弾き、あおいは再びベッドに座り込む。
自由になった両足をがばっと広げると、矢部の分身を足の裏で左右から挟みつけた。
「ちょわぉっ!?そ、その体勢はもしや奥義中の奥義……おひょおぉっ!!」

いくつものマメの出来たざらざらな足の裏は滑り止めを役目を担い、
日頃の鍛錬によって造り上げられた健康的な太股は万力の役割を果たす。
あおいはその強靭で清艶な下肢で、血管も裂けよとばかりにペニスを締め上げたまま、
怒張した矢部のそれをしゅこしゅこと上下にしごき始めた。
強引に血流をせき止められた肉の固まりはみるみるうちに膨張していき、
針で刺せば破裂してしまいそうなほどに緊張し尽くす。

「ほーら、どう!?これくらいしてあげたら満足っ!?」
「はぎゃぁー!!はっ、はっ、ぐぇやっ!あ、あぉい……ひょわんっ!」
「どうしたの!?返事も出来ないくらい気持ちいいのっ!?」
「んのぅ……っほーっ!!あ、あしこきぃっ!さいくうぉーっ!!」
「うりゃ、うりゃっ!早くイっちゃいなさいよ!このっ、これでもかっ!」

ショーツが丸見えになっているのも忘れて、陰部の摩擦に専心するあおい。
体をくの字に折り、ありったけの力でとどめのラッシュをかけた。
張りつめた亀頭からは、カウパー液のみならず白濁までもが漏れ出し、
まるで石鹸を泡立てているかのように白く泡立つ始める。
無臭だった体液は塩素臭を放ち、臨海点が近いことを告げていた。

しかしそれを察知するには、あおいはあまりに無知過ぎた。またあまりに熱中し過ぎていた。
男が絶頂を迎えた時に起こす生理反応への注意が、すっぽりと抜け落ちていたのだ。
「ふごっ……!ふごごごごご……!!」
ひと際大きな奇声と共に矢部は頭でブリッジする。
その体勢でほんの一瞬間停止したかと思うと、直後に貯まり貯まった欲望を爆発させた。
「ほわぁぁあっ!あっあっあっ……やんしゅぅうぅ――っ!!!」

天井めがけて発射されるおびただしい量の精液。
辛苦から解放された矢部の遺伝子たちが、無警戒のあおいに惜し気もなく降り注がれた。
あおいは髪の毛から鼻先、さらには唇まで真っ白に染め上げられる。
眉間にはべったりと生暖かいスペルマが張り付き、アゴからは粘っこい滴がぷらぷらとぶら下がった。
熱っていたあおいの顔が血を抜いたように蒼白になっていく。

「……イヤ……何これ……」
「ほひょ〜、極楽でやんした〜。いやー、こんなに出るとはオイラも驚きでやんすよ!」
「イヤ……イヤイヤイヤ……」
「しかし、あおいちゃんも好きでやんすね〜。自分から顔に浴びてくれるそのサービス精神!
 オイラ、感動で涙がちょちょぎれ……」
「イヤ――っ!!!」
次の瞬間、絶妙の角度とタイミングで繰り出されたフットスタンプが、
弛み切っていた矢部の金的に突き刺さった。

翌日。
「あれ、あおいちゃん、今日は矢部クン来てないの?」
「う、うん。あの後病院行ったらしいんだけど、調子が良くないみたいで……」
「え、それってもしかして昨日のアレが……!?」
「えーと、そっちは大丈夫なんだけど……あー…タマの方が潰れちゃったとか……」
「あ、頭が潰れたっ!?そんなに酷い怪我だったの!?」
「なのかなぁ?あはは……はは……はぁ……」


ちゃんちゃん♪

242210:2006/03/11(土) 15:36:05 ID:8LM8XiHG
というわけで投下終了。
遊びのつもりだったのが、予想外に長くなってしまいました。
アホ展開でごめんなさい。前から頭悪いの書いてみたかったんだw
243名無しさん@ピンキー:2006/03/11(土) 16:21:13 ID:hjokdw2c
かなりにパワプロ的。文章うまい。会話とびきりうまい。キャラめちゃうまい。
神登場!と叫びたいところだが、なんでフェチに走っちゃうんだ……。
そのケの人には大好評なんでしょうが…………ああもったいない。

現在、片手に掴んだ三枚のティッシュのやり場に困っている。
244名無しさん@ピンキー:2006/03/11(土) 21:56:47 ID:LSeBIGJu
GJ!
キャラがパワプロっぽいw

>>243
ワロスw
245名無しさん@ピンキー:2006/03/11(土) 23:37:08 ID:fbtwT0tK
>>242
テラワロスw
それでいてちゃんとエロス
本当にGJです

嗜好があった自分は勝ち組
246名無しさん@ピンキー:2006/03/12(日) 08:31:21 ID:9aOc1QQN
>>242
上手い。確かにキャラがパワプロっぽい!違和感ナカタヨ。

ところで12の設定を使うなら、神童Xあおいとかもありかもしれんな。
247名無しさん@ピンキー:2006/03/12(日) 12:30:00 ID:Z4DPEDd1
皆が言ってるとおり、台詞に全く違和感がないね。
やっぱあおいは高校編が(・∀・)イイ!
すごく面白かったです。もしまた書けたら投下お願いします>>242
248210:2006/03/12(日) 14:05:33 ID:43f4DtzG
正直、矢部うぜえとか言われるかと心配してたんだけど、
受け入れられたみたいで良かった良かった。
これくらい壊れてる方が矢部っぽいってことなんだなw
機会があったらまた書かせてもらいますんで、その時はヨロシク。
249名無しさん@ピンキー:2006/03/13(月) 13:57:42 ID:8hZAbzmw
珍しくみんな肯定的だな
矢部の壊し方が上手くて、台詞に息遣いが感じられて良い
欲を言えば、あおいの恥じらいがあっさりしすぎているのが残念
丁寧に描写に注意すれば、一気に頭角を表すかもしれない
250名無しさん@ピンキー:2006/03/14(火) 00:51:53 ID:kfbZddPr
頭角てw
251名無しさん@ピンキー:2006/03/16(木) 00:32:56 ID:jgTJdMXt
サクセスやってたらダンプにひかれたので恨みage
252名無しさん@ピンキー:2006/03/16(木) 21:19:27 ID:ePJql8rn
ポケ8の茜キボン
253名無しさん@ピンキー:2006/03/20(月) 14:49:51 ID:lrQ+2fkU
捕手
254名無しさん@ピンキー:2006/03/23(木) 13:29:19 ID:xVbPHYCw
盛り上がらんのでコピペ爆弾投下

ある日俺は真央ちゃんとスキーにいって、あろうことか遭難してしまう。
しかし近くの岩穴に入ると鍋や食料が。どうやら彼女の策略だったようだ。
鍋に鰹節の塊が削らずに入っていたりと、相変わらず疑問が残る女の子だけど、
それはそれでよしとして俺は鍋をつついた。そしてその後・・・

「・・・・・・・じゃあ、そろそろ寝ようか。」
腕時計を見ると23時を指していた。・・明日はどんな顔して帰ろう・・・。
「はい、これ・・・・・・。」
そういって彼女は背後の荷物から寝袋を取り出した。
「あ、ありがとう。・・・あれ?一つしかないの?」
どうやらそうらしい。まさか一緒にくるまって・・・つい妄想がはしる。
しかしそれで俺が顔を赤らめているところ、彼女は、
「うん。私には必要ないから・・・・。」
とそっけなく言ってその場にごろんと寝転んでしまった。
しかし火を焚いてある洞窟だからといって、直に寝られるほど暖かくはない。
気になりつつも、彼女に常識が通用しないのはわかっていたので、やめた。

それから数時間後、俺はふと目を覚ました。火は既に消えてしまっている。
ふと真央ちゃんの方を見ると、小さくガタガタ震えていた。案の定だ。
寝袋を使っている俺でさえ寒いのに、彼女が寒くないわけがない。
「真央ちゃん・・・寒いのかい?」
心配そうにつぶやくと、彼女は
「・・・・・・うん。ちょっと・・・思ってたより寒い・・・・。」
「思っていたよりもって・・・。」
俺は呆れたように返した。まるでいつも直に寝ているかのような物言いだ。
しょうがないので、俺は彼女を自分の寝袋に引き入れることにした。
255名無しさん@ピンキー:2006/03/23(木) 13:31:46 ID:xVbPHYCw
「まったく・・・。じゃあこっちにおいで。」
「・・・・・気は遣わなくていいよ。・・・・え!?あ、いいってば!!」
俺は力ずくで彼女を引き入れ、抱きしめた。彼女の体は冷たかった。
「・・・・・・・・。」
途端に無言になる真央ちゃん。人とくっつくのは苦手なようだ。
でも嬉しかったのか、彼女は体をぴったりとくっつけてきた。
俺も妙に安心して、彼女をしっかりと抱きしめていた・・・。

同年代の女の子を抱きしめるなど、俺は無論初めてだった。自ずと
彼女の体に興味がわく。胸のあたりを探って、ちょっとだけ触ってみた。
外見では判別できなかったが、ちゃんと二つの突起がある。思わずそれを
つまんだり、引っ張ったりしてしまったが、彼女は特に何も反応も示さな
かった。性知識はないのだろうか。それならと調子に乗って、今度は
胸全体を揉む。かなり小さいが、柔らかかった。
「ん・・・・・・・・。」
ここで初めて反応を示した。日ごろの無口な彼女からは想像できない
エロい声に、俺の性欲はいっそうそそられてしまった。
「ん?どうしたんだい?」
「あ・・・・・・・何か、変な感じがして・・・・・。」
胸をさわったことについては怒りもしない。性知識はなさそうだった。
でもそれが、俺の性欲に歯止めをかけられなくしてしまったようだった。
256名無しさん@ピンキー:2006/03/23(木) 13:32:52 ID:xVbPHYCw
俺は突然、彼女にこっちを向かせて、その唇を奪った。
「むぐっ!!?」
咄嗟の出来事に、彼女は目を白黒させている。それにかまいもせずに、
体で体を押さえつけ、抵抗できないようにした。そして俺は彼女の口を
こじ開け、彼女の舌と俺の舌とを絡める。
「・・・・・・。」
暫し無言の時間が流れた。ただ舌を絡める音だけが響く。彼女は抵抗も
何もしなかった。いや、こんな時どうすればいいのかわからないようだ。
俺はここぞとばかりに、背中にある彼女のボディースーツのチャックを
下ろし始めた。
「!!・・・・・んあ、やめて!!」
不意に彼女が俺の頭を振り切って叫んだ。尋常じゃない嫌がりっぷりだ。
「これがなくなったら・・・・防御力が・・・・・!!」
理由が何かおかしい気もするが、俺はかまわずに続行し、彼女のスーツ
を脱がせきった。・・・・彼女は下に何も着けていなかった。

寝袋の上で、俺は素っ裸の真央ちゃんの手足を押さえ、制していた。
胸はわずかに膨らみがあるもののほとんどない。下半身に目をやると、
陰毛もほとんど生えていないようだ。トラックに轢かれたりしながら、
体には傷一つなく、肌はまるで生まれたてのようにきめ細かい。
「・・・・・・・・・・・・何をするの。」
黙っていた彼女が口を開く。いつもの平坦な口調ではなく、かなり怯えた
口調になっている。恥じらいに関しては全く感じられない・・・。
「・・・Hなこと。決して暴力は振るわないから、力を抜いててもいいよ。」
「Hなこと・・・・・・。」
無論単語を理解していないようで、疑わしい目つきでこちらを見ている。
それでも自分の知らないことに対しては驚くほど素直な彼女は、言われた
通りに力を抜いた。彼女の腕から手を離し、まずは胸から手をつける。
257名無しさん@ピンキー:2006/03/23(木) 13:33:23 ID:xVbPHYCw
彼女の胸を直接揉む。ないに等しいながらも、その胸は柔らかく、弾力が
あった。揉むだけでは飽き足らず、乳頭を舌で転がしたり、噛んだりもした。
「あ・・・・・・。んあ・・・・・・・。」
小さな喘ぎ声は、少しずつ大きくなり、息も荒くなっていく。
「なんで・・・・・この変な感じ・・・・」
彼女自身は理解できずとも、体はしっかりと俺を受け入れていた。彼女の
股間はぐっしょりと濡れて、きらきらと光っている。そして俺のもかなり
我慢が出来なくなってきている。
「真央ちゃん・・・。ここがぐっしょりと濡れてるのは何でかなあ?」
「・・・・・・。」
答えられる筈のない質問に、彼女は視線を逸らした。
「答えられないのならこうしちやおうかな。」
俺はニヤニヤしながら、真央ちゃんのなかに指を挿れ、前後に動かし始めた。
「うあっ!?あ、あ、くうっ・・・・・・・!!」
声が今までとは段違いだ。必死に堪えているようだが、声は抑えきれない。
俺も興奮して、少しずつ動作を早くしていった。
「真央ちゃん、気持ちいいだろ。それが快感っていうものだよ。」
「快感・・・・・・。」
はぁはぁいいながら、彼女は繰り替えす。意識もはっきりせず、もはや逝く
のに時間はかかりそうにない。俺は服を脱ぎ捨て、
「真央ちゃん・・・俺も限界だ!一緒に逝こう!!」
彼女に覆い被さった。少し前までは氷のように冷たかった彼女の体は、
熱いとも思えるくらいに熱を帯びていた。
(省略されました・・全てを読むにはここを押してください)
258名無しさん@ピンキー:2006/03/23(木) 13:33:59 ID:xVbPHYCw
高校三年生のクリスマスがやってきた。俺はドラフト上位で指名され、来年から
はプロ選手だ。そしてヒーローとの戦い以降、真央ちゃんにも会っていない。
去年は変な装置をもらったよなあ。と懐かしみながら、俺は家の玄関を開けた。
「ただいま〜。あー寒い寒い。」
「こらあんた、ちゃんと外で雪落としてから入りなさいよ!」
母さんはプロ入りが決まったあとも相変わらずこの調子だ。
「夕飯は?」
「あんたが帰ってくるの待ってたのよ。手を洗ってさっさと来なさい。」
「へいへい・・・。」
いつもは勝手に食べてるくせに、今日は待っていたという。何かうれしいことでも
あったのかなと思いながら、俺は居間の襖を開いた。
「・・・・・・・おかえり。」
・・・真央ちゃんがいた。あれ以来音沙汰も無かった彼女が、今ここにいた。
「あれ・・・・今までどこにいたんだ?」
「こらこら、せっかく彼女が来てくれたっていうのに、その言葉はないでしょ!」
母さんが口をはさむ。こっちは彼女を心配して言っているというのに。
「ところでさあ、この部屋やけに寒くない?」
部屋が非常に寒かったので、俺は返答がてらに聞いた
「ああ、灯油切らしちゃったの忘れててね。今日はずっとこのままだよ。」
「はぁ〜!?ふざけんなよ!!家に帰ってまで寒い思いしろってか?」
言い争いが始まる。まあそれで言い負かされるのが常なんだが。
「・・・・・・寒いの?」
今度は真央ちゃんが口をはさむ。そうだというと、彼女はとんでもないことを
言ってしまった。
「じゃあ・・・・Hな事でもする?」
一瞬で居間が凍りついた。もちろん彼女に悪気はないのだが、それがタブーだと
いう事を知らなかった。本当に無知とは恐ろしいものだ。

その後の夕食は、クリスマスの豪華な食事だったが。俺には苦く感じた。

〜完〜
259名無しさん@ピンキー:2006/03/23(木) 14:39:14 ID:mLIi3eVG
これはパワポケネタ?
にしてもこのマオちゃんは頭弱すぎやしないかい?w
260名無しさん@ピンキー:2006/03/23(木) 15:44:57 ID:VQGkyjx0
コピペなんだね、これが。
萌えスレ2夜目なんだね。
261名無しさん@ピンキー:2006/03/24(金) 18:15:07 ID:8vQhXaZn
これはいいものだ。
262名無しさん@ピンキー:2006/03/24(金) 18:55:52 ID:dTG14XrR
恋々高校秋誰か再うpして・・・
263名無しさん@ピンキー:2006/03/24(金) 19:13:36 ID:zh6Yep8t
同じくキボンっす。
俺がSS書き始めたのは、何を隠そうあの作品に感化されたからなんだよね。
お陰様であおいタソをエロい目でしか見られなくなりました(*´∀`)>
264名無しさん@ピンキー:2006/03/24(金) 22:07:05 ID:lZwpBdWw
ichiの29147に揚げた
春厨除けのために、ロダやパス聞いたりしてきたら消す
265名無しさん@ピンキー:2006/03/24(金) 23:18:32 ID:dTG14XrR
キター
9の内容すっかり忘れてググること10分

進君ハァハァ
266名無しさん@ピンキー:2006/03/25(土) 00:44:06 ID:WrutZq+s
エロいな
267名無しさん@ピンキー:2006/03/25(土) 13:38:26 ID:yb3Hf7pr
新参させてもらおうと書いてるんだけど、みずきを1つ下の後輩にしても良いかな。
9持ってないから殆どオリジナル要素ばっかりになるかも知れないけど。
268名無しさん@ピンキー:2006/03/25(土) 13:52:04 ID:G+R9VFpW
>>264
トンクス!思い出の品に巡り合えて嬉かった。
にしても、意外にダウンロード数が伸びてたな。
お前ら、もっと何か書き込め!というかSS投下せいw

>>267
とかぼやこうかと思ってたらさっそくかw
10のプロ野球編だとみずきが後輩になってるから問題ないかと。
269名無しさん@ピンキー:2006/03/25(土) 17:14:30 ID:yb3Hf7pr
>>268
d
11からやり始めたから10の事情とかも分からないけど頑張って書きますね。
270名無しさん@ピンキー:2006/03/25(土) 21:02:03 ID:GZxxYQuC
おかしいな
恋々のお嬢様ってこの人しかいないはずなんだけど・・・
どんなパターンでも合わない。普通にミスってるだけ?
271名無しさん@ピンキー:2006/03/25(土) 21:48:12 ID:NfTqMz+L
あおいみずきの年齢差はシリーズにより若干違うから大丈夫だよ
期待して待たせていただきまつ
272名無しさん@ピンキー:2006/03/26(日) 00:07:56 ID:gq57+31/
270は誰かと勘違いしてるor入力に使う言語が違ってる
273名無しさん@ピンキー:2006/03/26(日) 00:25:21 ID:VBxCRiOo
もちろんひらがなも漢字も試したんだけど・・・
ファイルが壊れてるのか?字はゲームを起動して確かめたし合ってるはずだ・・・
274名無しさん@ピンキー:2006/03/26(日) 01:24:49 ID:3bixbKn8
このロダって、ノートン切らなきゃ使えないんだっけ?
275名無しさん@ピンキー:2006/03/26(日) 04:39:00 ID:pv71JFjE
>>273
パスあってても解凍ツールによってはうまくいかないことがあるよ
winrarなら確実
てかこの話題はこの辺で切っておこうさ
276名無しさん@ピンキー:2006/03/26(日) 15:59:52 ID:mZFZZfPs
恋恋にはお嬢様が二人いることを忘れてるのでは?
277名無しさん@ピンキー:2006/03/26(日) 17:09:00 ID:NVO1HyUk
【SKY EMERALD】

 - 序章 -

 家の空気には温度が無い。オレが出てしまえば、この家は無人になる。
 オレは『十強』と書かれた家のドアの手前で立ち止まると、床に置いてあるスパイクにつま先を突っ込んだ。
使い始めてからもうそろそろ2年になる。
 踵まで足を収め、靴箱の上に乗せておいた鞄を手に取り、もう一度、視線を無人の住居へと視線を戻す。
 親父と母さんは『全国秘湯巡りの旅』なんていう懸賞に当たってしまったらしく、恐らく2週間か、長く見積もれ
ば1ヶ月は家に戻らない。
 幼い頃から活発的で大人びていたせいか、2人とも特に気にすることもなく、オレ1人を留守番させた。
 人の温もりのない部屋の寒さが身にしみるような、そんなセンチな感情は持っていない。
 せいぜい、1人で掃除するのにはちょっと広いかな…、と思うぐらいだった。

 そんな事を考えながら、オレはポケットから鍵を取り出し、家のドアをくぐる。その瞬間木枯らしが吹きぬけ、
その冷たさに思わず首をすくめた。
「……さむ…」
 この時期、つまり冬は特に公式戦は無い。春の大会は、先日行われた予選で負けてしまって、そのせいか、
普段の練習でもいまいちモチベーションを保つことができずにいる。
 そういえば練習中も寒いのに耐えられなくなってきてるな…。
 そう思いながらオレはドアに鍵をかけ、首をすくめたまま通学路へと向かった。

 本名『十強小波(じっきょう こなみ)』
 恋恋高校に通う、やや優秀な部類に入るだろうけど、普通の学生。野球以外のスポーツはまあそこそこ、容
姿はバレンタインにチョコレート貰えるか貰えないくらいの微妙なところ。
 一応、野球部のキャプテンをしてはいるけど、それほどリーダーっぽい感じはしないし、自分がバリバリリー
ダーシップを発揮できるような人間だとも思っていない。どこにでもいるごく普通の高校生。
 他人から見ても、オレのプロフィールは大体こんな感じなんだろう。
 でもそんなオレは所詮ただの表向きの顔に過ぎない。
 オレ自身は気付いている。
278名無しさん@ピンキー:2006/03/26(日) 17:09:39 ID:NVO1HyUk
 誰だって自分の心に宿る闇の部分。
 自分の持つそれは、他人のものより深く、広いであろうという事を。


 別に今の生活に不満があるわけではない。
 ただ、飽いていた。ごく普通の、この学生生活を。
 野球以外の…そう、例えて言うなら、授業とかプライベートとか、或いは友人関係。また、恋愛のことなど。
 起伏の無い日常をただ流されるままに過ごすということを。

 最近、そんな無気力な思考のせいか、自分の心の闇を押さえられなくなってきたような気がする。時折、衝動
的な行動にかられることもある。もちろん寸前で押し込めるのだけど。
 そういう時はよく練習でエラーを連発したり、機械の安定した直球ですら空振りの連発。酷い時は部員の名
前を間違えてしまったり、外野へのノックが柵越えになったり。自分でも重症だと思っている。
 だから、と一概には言えないが、そういう訳で今は保健室の常連だ。


 オレは鞄を持ち直すと、学校へと向かい歩き始める。通学時間は片道徒歩で約20分といったところ。朝練の
ある日は走っていくが、今日は祝日登校ってことで朝練がない。
 いつもと変わらない風景をぼんやり見つめながら、ゆっくりと歩を進めていく。
 この道は学校へ通う生徒が多く使う道だ。ただ、オレ以外に今この道を歩いている学生はいない。走って行
かないというだけで、家を出た時間は朝練のある日と変わらないからだ。

 普通の学生なら、あと10分、あと5分、あと1分などと言って寝ていたい。もちろんオレだってそうできるならそ
うしたいけど、そうすればきっと、クラスのやつらなんかと朝から接することになる。
 他人から見たオレは所詮、野球部のキャプテン。
 勉強しない人よりは頭が良く、運動神経もそれなりに良い、中の上くらいの優等生。
 表向きの顔。
 表向きの仮面。
 この仮面をつけている間は、オレはオレとしてオレでなくなる。
 できればこの仮面をつけている時間は短い方が良い。自分の心の闇を無理に覆い隠すから、また衝動的に
279名無しさん@ピンキー:2006/03/26(日) 17:10:24 ID:NVO1HyUk
なってしまう。自分を偽れば偽るほど、心は蝕まれていくものだから。
 だからこそ、人との交流を避けられる時はなるべく避ける。1人という時間を作ることが大切なのだ。

 そんな"偽りの仮面"をつけることの無い今の状態で、オレは思う。
 何かオレの心を満たすことはないか……。
 オレの心にある闇を満足させる事はないのか……。
 例えそれが野球を代償にする事になっても、この身と引き換えになっても構わない。

 ―――何か、オレの心の底から喜びが湧き上がるような、何かが――…

 なんて思っても、そんな事が都合よく起きる事はない。そんなことはとうに理解している。
 なにぶん、自分自身がこんな感じだ。
 特に自分から何かを起こすわけでもなく、ただ、だらだらと日常を当たり障りないように過ごしていく。
 そんなヤツに降って湧いたように面白い事なんか起こるわけがない。
 そこまで、世の中は甘くない。
「……はん…」
 オレは思わず自分の考えに苦笑いしてしまった。

 だけど――
 もし、そうなったら。
 もしある時、自分が思いがけない"力"を手に入れたら、どうする。
 プロ野球で活躍する?それもまあ良いかもしれない。
 でももっと。
 もっとオレに喜びを与え、かつ、飽きることのないファンタジー。
 オレの心の闇を満たすことのできる世界観。
 それらがもし手に入ったのなら。オレはきっと…?

「…馬鹿馬鹿し」
 朝っぱらから何を考えているんだろう。そんなファンタジーは、人間の妄想の範囲でしかない。
 そんなこと、もう解かりきっているはずなのに。自分の甚だしさに呆れた。
280名無しさん@ピンキー:2006/03/26(日) 17:11:09 ID:NVO1HyUk
「どうかしてるな」
 そう思った時、前方に怪しげな人影があるのに気付いた。
 朝日に対して逆光という表現はあまり使わないが、それでも黒いその人影は朝日の逆光を浴びて、オレの視
界に、まるでそこだけが世界に存在するものかのように。
 オレは直感的に危険を察知し、道を変えようとして左を向いた瞬間――

 ゴツッと鈍い音が頭の中を駆け巡った後、オレの意識はそこで一気にバーストした。
「フーゥ、逃ガシマセンヨ……ゲドー君、連レテ行キマショウカ」
「ギョー」

 ………
 ……………
 …………………

 なんだ…?
 全身がこれ以上ないほど重い。単に体重の問題だとか、身体の上に何か重い物を乗せられているとか、そ
んな感じではない。まるでギブスを取った時のような…そう、運動不足だと感じるような、そんな重さ。
 分かっていることといえば、自分は仰向けになって寝ている、ということ。

 痛っ…。
 チクチクとした何かが頬を刺激した。手の平の感覚には、ひんやりと冷たくザラザラしているが、軟らかく手で
握れる程度の……これは…恐らく土だ。ということはここは外か。
 それにしても身体が重い。オレは身体を動かすことより先に目を開けた。
 案の定、オレが寝ている所は土の上だ。頬のチクチクとした感覚は、湿った土に生えていた雑草。
「何でオレ…」
 記憶がない。覚えている事といえば、今日は祝日登校で、倒れる直前まで、オレは通学路にいたという事。
途中、不審者のような人影に危険を感じて道を変えようとして…。
 そこでオレの記憶は途切れている。

 重い身体を引きずるように起き上がらせその場に座りこんだ。
281名無しさん@ピンキー:2006/03/26(日) 17:11:57 ID:NVO1HyUk
 どうやら公園の人目に付かないような場所らしい。
「何でこんなところで寝てるんだよ」
 くらっとめまいがした。それと共に甦る、倒れる直前に見た怪しい影。
 オレは頭を押さえながら膝に手をついた。ちらっと公園に設置されている時計を見てみる。オレが家を出た
時間が6時半。時計は長針と短針が丁度同じ方向を向いていた。
 …てことは5時間半…か?
「………しまった、学校」
 今日は祝日登校で午前中に学校が終わってしまう。今から走れば間に合うだろうか。
 別に欠席の1つや2つ気にするような器ではないが、何故か学校に行かなければならないような気がした。そ
れは午後の練習に出なければいけない、というようなものも含めていたかもしれない。
 オレはフラフラと満足にまっすぐ歩けない状態ながらも、学校へ向かって歩き出した。

 §

 帰りのホームルームに間に合ったオレは、担任に正確な事情は伝えず、ただ寝坊したと伝えた。そのせいで
遅刻が付けられてしまったが、今、そんなことは本当にどうでもいい。
 頭痛がする。それも、尋常ならざる程の激しい頭痛。
 オレはそんな頭を押さえつつ周りを見たが、クラスのガヤガヤとした中で行われるホームルームという時間
がこれ以上なく苦痛に感じ、頭の痛みに耐えかね、机にうつぶした。
 両腕で頭を挟むようにして耳を塞げば、少しは頭痛もまぎれるような気がした。

 そして考える。あの影……あの不審者らしい人影は一体何だったんだろうと。
 もし気絶させられたというならば金目当てか物取りかと思ったが、財布も、ポケットに入っていた家の鍵も、カ
バンの中の野球用品やらプレーヤー機器などなど、何1つ失せ物はない。
 だとしたら身体に何かされたのかを考えたが、特に傷も何もなく、いたって正常…。

 ズキンと頭が痛む。思考が上手くまとまらない。
 これ以上あまり物事を考えるのは止そう。
 そんな時――
「小波くん遅刻でやんす、どうしたでやんす?今日はいつになくシリアスでやんすね」
282名無しさん@ピンキー:2006/03/26(日) 17:12:46 ID:NVO1HyUk
 呑気な声と共に、オレの背中をパタパタと叩くヤツがいた。
 オレはのそりと顔だけその方向を向け、そいつを見上げた。
「…矢部君」
 そこには度数の高そうなビール瓶の底のようなメガネをかけ、語尾に"やんす"を付ける特徴的な話し言葉、
人を小ばかにするような笑顔を浮かべる1人の男が立っていた。
 こいつはオレの隣に席を構える同級生『矢部明雄』、一見すると陰系に見えるが実はその通りで、高校生に
なってまだアニメだフィギュアだとそっち系の世界に強い執着を持つくせに、野球部員。
 屈託のない人柄で、こんな状態であるオレにも呑気に話しかけてくる、変わったヤツ。

 野球部に誘ったのはオレなのだが、最初の友達作りなんて、まずはあまり口数の多くない人から、と、そう
思っていただけだった。こんなによく話すヤツだったなんて。
「……見たくないもの見て余計頭痛くなったよ」
 オレはそう言って、再びもそもそと顔を伏せ、机にうつぶせた。
「折角親友が心配してくれてるでやんす、それは無いでやんすよ」
 矢部はそう言いながらオレの肩を揺さぶってくる。
 親友なのは表向きのオレだろう。
 普段なら適当に話を合わせてやるくらいはするのだが、さすがに今そんな気分ではなかった。

 ――ズキン

 ……何なんだよ、この頭痛は。
 オレは少しでもその痛みを紛らわそうと、こめかみを押さえる。
「ど、どうやら本当に調子悪いみたいでやんすね?」
 さすがの矢部も、オレの状態が普通じゃないということを悟ったのか、オレの身体を揺する手から力が抜け
ていった。そんな気遣いですら煩わしい。

 ――ズキン

 頭から全身を貫くような痛みが走る。
 しかもそんな時、オレに追い討ちをかけるように、クラスの騒めきすら静かに聞こえる程、攻撃的ともいえる
283名無しさん@ピンキー:2006/03/26(日) 17:13:30 ID:NVO1HyUk
馬鹿笑いがオレの鼓膜をつんざいた。
「あははーっ、それでね、みずきったら…」
「きゃー!言わないで先輩ー!」
 矢部の席の方向とは逆、オレの左斜め前の席に座る女子生徒。そこに集まったその女子生徒の友人が2
人、オレの頭にガンガンと鳴り響く声で騒いでいた。
 正直、この憂鬱な状態で、一番身近にいてほしくない存在。

 長い髪を三つ編みにした女子生徒が『早川あおい』、同じく長い髪をそのまま垂らしている女子生徒が『七瀬
はるか』、1つ年下の後輩で肩までの髪にサイドテールを揺らす『橘みずき』。
 実はこの3人、野球部員とそのマネージャーだ。
 七瀬は自分の席に座っておとなしくしているも、早川と橘の方は立ったまま殆どオレの方を向いており、かな
りはっきりとその声がオレの方に飛んでくる。
 ……うるさい…。

 ――ズキン

 女子生徒の会話は更にヒートアップする。
 ――――黙れ
 オレの頭痛は止まらない。
「バッティングセンターでみずきったらホームランコース13発!13発だよ!」
「いや〜っ」
「ふふふ、頑張ったんですね、橘さんっ」
 矢部の耳にもその声が届いたのか、ニヤニヤしながらポンポンとオレの肩を叩く。
「バカ力っていうのはああいうのを言うでやんす」
 くふふと笑っている矢部。

 ―ズキン
 ――ズキン
 ―――ズキン
284名無しさん@ピンキー:2006/03/26(日) 17:14:13 ID:NVO1HyUk
 そんな矢部の声はオレの耳には入らない。
 止まらない頭痛。目の奥が、まるでフラッシュでもたいたようにチカチカとしてくる。すると、急激にオレの神経
が研ぎ澄まされてきた。オレの意識はただ1つ。3人の中でも特に五月蝿い、早川のいる1点。
 キンキンキンという金属音のような音がオレの頭でこだました。そしてその音は、オレの頭痛をも忘れさせる
くらいの大きな音になっていく。刹那、何か、頭の中でスイッチが切り替わった。
 目の奥が燃えるように熱くなったあと、オレの視界は一瞬白く染まり、また元に戻る。
 そして驚愕した。

 時間が止まっている。
 いや、時間が…遅れている。この目から見える全てのものが、まるでスロー再生しているかのように、ゆっく
りと流れている。この教室にいる全ての人間の、1秒の間に行っていることが全て見えるほど。
 野球関連の話で聞いたことがある。
 昔、有名な選手の命台詞にこんなものがある。
『ボールが止まって見える』
 今、まさにその状態なのか。でも、それとは違う何か、神秘的な…。
 矢部が何か言っている。だが、何を喋っているのかが分からない。間延びしたような…。恐らくオレの名前を
呼ぼうとしているんだろうが、『こ』という発音が長過ぎて『お――――――』と聞こえる。

 そんなことを思っていた時、オレはあることに気付いた。
 早川の右目。瞳孔の部分。ただ1点、早川の右目眼球の中心、瞳の1点だけが、まるで太陽の光を反射して
いるかのように、キラッとオレの視界に届いた。
 そこか―――
 何故だか分からないが、どうすれば良いか考えずともオレは知っていた。オレはその光の1点に集中する。
 すると突然、オレの意識が早川の目に吸い込まれていく。
 …いや違った。
 意識の欠片だけが吸い込まれていったのだ。
 オレの意識は視神経を通り、やがて脳へと到達する。そこは真っ暗な世界ではあるが、間違いなく"人間の
脳"という世界に違いはない。
 そして気付いた。
 この意識の断片は、今、早川の脳からも絶え間なく出続けている『電気信号』と同じ性質を持っている。それ
285名無しさん@ピンキー:2006/03/26(日) 17:14:57 ID:NVO1HyUk
は早川の脳から流れ出てくる無数の光。それらが1つ1つ命令を持っているということだった。

 オレは意識を自分の肉体の方へと集中させる。
 するとまた視界が一瞬だけ真っ白になり、急にまたガヤガヤと五月蝿い教室へと戻ってきた。
「――なみくん、どうしたでやんす?」
 矢部が心配そうにオレに手を伸ばしてきたが、オレはそれを払い除け、早川を見た。相変わらず橘達と楽し
そうに会話する早川。笑い声が頭に響く。
 オレは思いっきり心の中で叫んだ。

『―――黙れ!!』

「!!」
 刹那、早川は金縛りにでもあったかのようにビクンと身体を強張らせた。驚きを隠せない表情のまま自分の
周りをキョロキョロと見回している。一瞬、オレと目が合ったが、オレが叫んでいるように見えなかったらしい。
 挙動不審な早川を見て首を傾げる橘と七瀬。
「ど、どうしたの、あおい?」
「先輩?」
 2人が早川の顔を不思議そうに覗き込んだ。
「え、どうしたってっ、はるかもみずきも、聞こえたでしょっ、今の声!」
「え?」
「声って言われても、そこら中声だらけですよ」
 そのやりとりを見てオレはニヤリと笑う。
「何言ってるの!?聞こえたじゃない、今もの凄く大きな声で『黙れ』って!!」
 オレには解かっていた。もしそれが本当に正しければ――

『―――黙れって言ってるのが分からねえのか!!』

「ひぁッ…!」
 またも身体を強張らせた早川。
「ほら、き…聞こえたよね…??」
286名無しさん@ピンキー:2006/03/26(日) 17:15:42 ID:NVO1HyUk
 橘と七瀬にしてみれば、早川の問いは意味不明なのだ。もちろん、オレ以外の人間全てだが。
 これはさすがに2人も心配になったらしく、早川に語りかけた。
「ねえ、どうしたの、あおい…」
「聞こえたじゃない!!男の人の声でボク達に黙れって言ってるのが!!」
「男の人の声…?黙れ、って…」
 橘と七瀬が顔を見合した。
 クラスの人間も早川の異変に気付いたらしく、教室中が共通のことでざわめきだした。
「あおい、私達には…そんな声聞こえなかったよ…?」
「そ、そんなっ!」

 ははは…。
 ははっ、はははははっ!
 思った通りだ。
 間違いない。オレの言ったことがそのまま早川に伝わった。
「な、何なんでやんしょ…?」
 矢部がぽかんとした表情で早川達の方を見て呟いた。オレはその様子に目をやることなく机にうつぶす。
 そして不思議なことに、全身に疲労感はあるものの、あの酷い頭痛や、頭の中で聞こえた金属音などは一切
無くなっていた。オレはまた意識を自分の腕の1点に集中させる。
 また視界が一瞬だけ真っ白になった後、時間がスロー再生になる。
 今度はさっきより集中していないせいか、先ほどよりもかなり人に動きがある。
 そんな光景を見ながらオレは考えた。

 何があったかは知らない、解からないが、間違いなく、オレの身体に異変が起きている、ということだ。
 今ので解かった事がある。
 意識を早川1点に集中させたら時間が止まって見えた。そして、早川の目にたった1点だけ太陽光を反射させ
たような光を見つけた。その光の1点に向けてまた集中すると、今度はオレの意識がそこに吸い込まれていく。
吸い込まれた意識は電気信号となって、早川の身体中に信号を遅れるということ。
 叫んだ声が早川に届いたのは、その意識の電気信号そのものが早川の聴覚を通じて脳に『黙れという声を
聞いた』という信号を送ったからだ。
287名無しさん@ピンキー:2006/03/26(日) 17:16:25 ID:NVO1HyUk
 でも、だから何だろう?これはそれしかできないのか?
 オレはそう思った。
 少なくともオレの声が伝わったのは、疑うべきことの無い事実だ。しかし…そう、例えば、逆に早川の心の声
がオレに流れてくるような事は、一切無かった。
 もし、これによって、自分の思っていることが他人に伝わるだけでなく、相手側の考えていることを読むような
ことができるとしたら、それを使って他人を落とし入れるような行為の材料にでもなるのだが…。
 事の大層さから、もっと凄いものかと思ったのだが…。
 …まあ、適当に使い道でも見つけることができれば、ストレス発散の道具にでもするまでさ。
 我ながら冷静だ。
 普通こんな力を手に入れれば、あれやこれやと色々試したくなるんだろうが。
 オレは何故にこんなことができるようになったか解からない上、これがもし体を蝕んでいるとしたら、を考える
と、平静を保つに事欠かない。

 ま、色々考えているうちに答えが見つかるさ。
 オレはそう思って、また机にうつぶし、意識を集中させた。
 視界が真っ白になる。
 そしてまた、ザワザワと五月蝿い教室に戻ってきた。
288名無しさん@ピンキー:2006/03/26(日) 17:19:56 ID:NVO1HyUk
序章終わりです。パワプロらしさ無視ですね、ごめんなさい。
変なファンタジー要素を組み込みすぎました。
とりあえず序章では主人公が『う○きの法則』みたいな能力を持った
っていうのを書きたかったんです。
エロは1話でちゃんとやります。
289名無しさん@ピンキー:2006/03/26(日) 17:30:55 ID:GewIusRT
パワプロの舞台設定でファンタジーやらかすつもりか……。
290名無しさん@ピンキー:2006/03/26(日) 17:49:22 ID:mZFZZfPs
まぁ、何と言うか……感想は保留ということで
291名無しさん@ピンキー:2006/03/26(日) 18:35:02 ID:pv71JFjE
これからどう流れるか分からないけど期待
292名無しさん@ピンキー:2006/03/27(月) 07:42:59 ID:z88hzsHq
個人的には期待sage
だが一歩間違うとものすごく叩かれる予感・・・
293名無しさん@ピンキー:2006/03/27(月) 20:05:14 ID:VOR1W7+P
【SKY EMERALD】

 - 1話 -

 その日の練習。フリーバッティングの事だった。
 気持ち良過ぎるくらいの金属音がグランドの隅々にまで響き渡る。まさに圧巻というべきそのバッターは、機
械から繰り出される140キロ台のスピードボールを、いとも簡単に、しかも殆どの打球を柵越えにしていた。
 そこにいた部員達全員を釘付けにするのは、野球部キャプテン、十強小波その人だ。

「う…っそ〜…」
 遅れてきた早川のキャッチボール相手をしていた橘が、一旦手を止め、十強の方へ魅入ってしまった。早川
も橘に近づくと、自分と同年代の彼のバッティングに、すっかり魅入ってしまう。
 確かに入学当時から十強のバッティングセンスは、高校生ではズバ抜けていた。ただ、ここまでホームランを
量産したことは初めてだ。世界のホームラン王『王貞治』ですら、こんな芸当は不可能だろう。
「ど、どうしちゃったんでしょうね、小波先輩…」
「う、うん、凄いね…」
 その場にいた誰もが同じ気持ちだった。

 十強にとっては凄くも何ともない。むしろ、こんな力があることの方が凄かった。
 彼の得た力とは、言わば『千里眼』といったところ。もちろん、通常考えられる千里眼のような、遠隔の地の
出来事を直覚的に感知する能力とは全く異なっているが。
 彼は今、手に握るバットの真芯の1点に集中することでスロー再生の世界を作り出し、そこからバットの中に
意識を吸い込ませるのではなく、そのスロー再生の世界のまま、バッターボックスに立っているだけである。
 機械から繰り出される140キロのスピードボールは、彼にとって"水平方向に移動する風船"と同じだった。


 遅過ぎる――
 一振り。快音。柵越え。何だか詰まらん。
 力を試すのに丁度良いと始めたことだが、力を使うことに特に何の疲労感もない。今はただ、同じ事を繰り
返しているだけに過ぎなかった。もちろん、バットを振った分の体力は無くなっているが、高が知れている。
294名無しさん@ピンキー:2006/03/27(月) 20:06:02 ID:VOR1W7+P
 オレは意識を通常に戻す。何となくコツが分かってきていた。
 これはスイッチを切り替えるというより、ライターで着火、消火するような感じだ。
「もういいや、機械止めて」
 慌てたようにそこにいた円谷が機械の電源を切った。
 手袋を外して、被っていたヘルメットの中に無造作に放り込んだ。帽子を一旦きっちり被り直すと、足元に置
いていたグローブを掴んで脇に挟む。バットとヘルメットを抱えてベンチへ戻った。

「す、凄いですっ、小波さんっ、あっ、こ、これっ、タオルですっ」
「ん、ああ、はるかちゃん…ありがとう」
 真っ先に駆け寄ってきた七瀬がタオルを渡してくる。抱えていたもの全部ベンチ横に置いた。帽子を脱いで
そのタオルを受け取り、汗を拭う。
 まあ、特に汗などかいていないが。
「矢部君に悪いことしたかな」
 外野の守備を任せていた矢部は、柵越えしたほぼ全てのボールをいそいそと拾いに行っていた。
「それより凄いです!あんなにいっぱいホームランなんてっ」
「まあ…たまたま調子が良かったんだよ、ボールが止まって見えるくらいに、ね…」
 実際止まって見えていたのだが。
「小波くんっ」
「小波先輩っ」
 早川と橘が揃って声をかけてきた。
 その表情はどこか驚きを隠せないのと、期待に満ち溢れたような、そんな笑顔だ。
「どうしちゃったの、あんないきなり!」
「そうそう、見てて何か目が離せないっていうか何ていうか」
「たまたまだよ」
 どうせ次は無い。オレ自身はやってて糞詰まらないものだったのだから。止まっている物をバットでぶん殴る
くらい、小学生にだってできる。それを真芯で捕らえられるかは別だが。
 汗を拭い終わったタオルをベンチに置く。

「ああ、そうだ、あおいちゃん」
「うん?何?」
295名無しさん@ピンキー:2006/03/27(月) 20:06:51 ID:VOR1W7+P
 早川の中にはまだオレの意識が残ったままだった。
 実はさっきから感じていたのだが、この"他人に意識を入れる"という行為。その意識がオレの意識として、
はっきりとオレにイメージを与えているということだった。
 例えの話をすれば、パソコンがオレ、ブラウザーを意識に例えたならば、ブラウザーが2個も3個も開いている
状態と同じだ。パソコンのオレはその処理分だけのメモリーを消費する。
 要するに、それだけオレの頭に入ってくるデータ量の数が、人1人分増えたということだ。
 これは意外と疲れるもので、早川が今見ているもの、聞いているもの、感じているものの情報が、オレの意
思に関係なく流れ込んでくる。早川の中のオレの意識を自分のところに戻せないか、と、ずっと考えていた。
「あとで話したいことがあるから残ってくれないかな」
「え…う、うん、良いけど」
「もしかして……愛の告白ですか!!?」
 橘が期待100%といったようなキラキラした目でオレの顔を覗き込む。
 愛の告白ねえ。ま、それも良いかもしれないが。
「違うって…ただ少し、ホームルームの時のことが気になってさ」
「あっ…」
 そう、オレが最初に早川に意識を入れた時のこと。オレの意識は早川の脳で電気信号となった。早川に声と
いう信号を送ることによって『黙れ』と伝えたわけだ。
 あれから何度か試してみた。本人は少し怖がっていたようだが、それを橘や七瀬に伝えることはなかった。
 自分だけが聞こえている声だということを自覚したんだろう。
「あれは別に…多分、ボクの勘違いだからっ…その…」
「オレも聞こえたよ」
「え!?」
「オレも聞こえた、だからあおいちゃんと2人きりで少し話したいことがあるんだ」
「…うん、分かった」
 実際『オレも聞こえた』というよりは『オレが言った』という方が正しい。ただ、今ここでそのことを言うとそれは
それで問題だろう。2人きりにならなければいけない。それに、この言い方の方が早川を釣りやすい。
 色々、実験したいこともあるしな。
「じゃあ…悪いけどはるかちゃんは先に帰ってもらって良いかな…、長くなるから」
 いつも一緒に登下校してくる七瀬は、先に帰らせておかないと不信に思うだろう。もしオレが今考えているこ
とが上手くいったとして、それを彼女に見られでもすれば、少しまずいことになる。
296名無しさん@ピンキー:2006/03/27(月) 20:07:36 ID:VOR1W7+P
「あ、はい、全然構わないです」
「あたしも残りたいっ」
 はーいと手を上げる橘。正直こいつも一緒にいられては困る。
「駄目」
「ちぇ〜」
 意外と簡単に諦めた辺りが怪しいが、まあ大丈夫だろう。
 先輩のケチ…とぼやいているが、オレはそれを無視して、また早川に向き直る。
「誰も聞かれたくないことだから…そうだな、旧体育倉庫なら誰も来ないし、あそこに来て」
「うん」
「大事な話だから」
「わかった」
 そう、大事な大事な実験だからな。

 §

 練習ももうあと10分程度で終了だろうという頃、オレは旧体育倉庫の跳び箱の上で1人考えていた。今からす
る事はもう大体決まっている。ある程度実験してみて、使えそうな事から順に使っていく。
 それはまあいいとしよう。問題は何故オレがこうなったか、だ。

 オレは後頭部にできていたヒリヒリと痛む部分を撫でた。
 ヘルメットを被っていた時から違和感があった。こんなもの、朝起きて家を出るまでは無かった。これは明ら
かに、何か硬いもので殴られた痕だ。だとすれば誰に?
 …いや、その疑問は間違いだ。恐らく、オレを気絶させたのは気絶する直前に見た、あの怪しい人影。
 だが――
 明らかにおかしいのだ。
 その不審者とオレの間には約50メートルの距離があったはずだった。だがよく思い出してみろ。オレはその
影を見て瞬時に危険を察知し、すぐに道を変えようとしたんだぜ?
 道を変えようと左を向いた刹那にオレは殴られて気絶した。
 だからおかしいのだ。
 オレの50メートル走のタイムが7秒ジャスト。円谷や矢部の50メートル走のタイムに至っては6秒台。世界記録
297名無しさん@ピンキー:2006/03/27(月) 20:08:22 ID:VOR1W7+P
でも5秒台と、オレが左を向いた瞬間50メートルを走ってきて殴る、っていうのは不可能だろう。
 あの時は考え事をしていたから、もしかしたら後ろに共犯者がいたのかもしれない。
 或いは、前方の不審者は全くの無関係で、元々オレを付け狙うヤツが後方にいたか。
 可能性が無いことはない。


 じゃあ、オレがこんな力を手にしたのは?
 宇宙人の仕業か?それとも地下組織の人体実験か?それとも元々持っていた力が後頭部を殴打されたこと
で覚醒した?でなければ、これはオレのリアルな夢なのか?
「………」
 馬鹿馬鹿しい…が…。
 オレはどうしてもそんな非現実的な方向へと思考がいってしまう。そんなファンタジーの世界が本当に存在し
えることのないものであることぐらい、理解していたはずだった。
 そんなものは人間の妄想でしかないと、そう考えていたはずだった。
「…これは一体何なんだ」
「何が『これは一体何なんだ』なの?」
「は、はやか――…ったね、練習はもう終わったのか」
「うん、もう解散したよ」
「そ、そっか」
 少し考え込みすぎたか。ドアが開いたのにも全く気付かなかった。
「で、小波くん、早速あの声の事なんだけど…」
「ん?あ、ああ」
 そういえば声の事で呼び出したんだったか。
 オレは早川に向かい側にあった椅子に座るよう言う。コクンと頷くと、早川は野球鞄をマットの上に置いて、
学生鞄は抱えたまま椅子に座った。

「実はね、あの後も何度か聞こえたの…」
「へえ…」
「小波くんも、聞こえたんだよね?」
 早川の表情はまるで、自分だけがこんな怖い思いをしている訳ではないんだ、とか、自分の言っていることを
298名無しさん@ピンキー:2006/03/27(月) 20:09:17 ID:VOR1W7+P
理解してくれる人がいて良かった、というような、安心に似た表情をしていた。
 オレは早川の質問に対して1つ頷く。
「はぁぁ…良かった…、ボクね、だんだん怖くなってきて…はるか達に言っても『聞こえない』って言うし…」
 そう言って安堵のため息をついた。

 オレは意識を集中させる。途端にスロー再生の世界になる。
 早川あおい。成績はオレとほぼ同位。女子の中では、他クラスの『高木幸子』とタメ張るくらいのスポーツ万
能で、容姿もそれなりに良い。髪を解いた姿は同性さえ惹き付けられるほどだ。
 事実、親友の七瀬が言っていた。
『髪を解いてるあおいもすっごく可愛いんですっ』
 確かに否定しない。早川は顔立ちも良く、その性格を直せば一般男子からかなりモテるだろう。
 スタイルも良い。胸にコンプレックスはあるようだが、野球をやっている割に筋肉質という訳でもないし、かと
いって体重を気にして無理ダイエットしているようにも見えない。
 また健康な肌も持っている。女としての魅力は充分揃っている、と言って良いだろう。
 オレはこの女を手に入れたかった。
 矢部がよく早川と話す際にヤラシイ顔になるのがよく解かる。

 ――はは、悪いな矢部…早川を手に入れるのはこのオレになりそうだぜ。

 オレはさっきから光っている早川の瞳に意識を集中させる。
 …?
 どういうことだ、これは。オレの意識が、入り込んでいかない。
 オレはもう一度早川の瞳に意識を集中させる。
 ……くっ、だめだ。
 いくら集中しても、オレの意識は早川の中へ入り込むことができない。

 …まてよ。
 じゃあ何か、もうすでにオレの意識が入っているものには、加えて意識を重ね入れる、といった行為はできな
いって事か。だったらどうやって早川の中の意識を自分に戻せば良い。
 …仕方ない、か…。
299名無しさん@ピンキー:2006/03/27(月) 20:09:56 ID:VOR1W7+P
 可能性が消えたわけじゃないだろう。まあそのうち見つかるさ。
 オレは一旦通常の世界に戻る。
「あおいちゃん、1つ聞いても良いかい?」
「あ、うん」
「声が聞こえる原因として、自分の中に誰かいると感じたことない?」
 つまりオレの意識が自分の中にあることを自覚しているか、という意味でだ。
 その質問に対し、早川はオレをじいっと見つめた後、目を瞑り腕を組んで「うーん」と唸った。
「そう、だね…そうかも…声もね、今考えてみると『耳で聞いた』っていうより『頭の中で響いた』って感じだった」
「そっか」
 今の返答を聞く限り、確かに声が聞こえる原因としてはそう自覚しているものの、自分の中にオレという存在
が居る、という事までは自覚できてはいない。
 なるほど…だったらこんなのはどうだ?
 オレは早川の意識の中の意識に集中する。

『――それって空耳とは違うもの?』
「違うよ!そんなんじゃないの、ちゃんと聞こえ――………あ、あれ…?」

 …やはりそうだ。
 今オレは早川の中にあるオレの意識で喋りかけた。というより、脳にそう言った信号を与えた。
 するとどうだ。早川はまるで現実のオレと喋っているかのように返答したのだ。『頭の中で響いた』と感じたの
は間違いではない。だが、オレという意識が自分の中にあることは全く気付いていなかったのだ。
 もっとも、質問が質問だけに本人は違和感を感じただろうが。
 オレは意識を通常に戻す。
「どうかした?」
「え、えと…今、ね…気のせいだと思うんだけど、小波くんの声…が…」
「ん、ああ、悪いね、最近ちょっと風邪気味なんだ」
「え…あ、ああ、そ、そっかっ」
 はは、可愛い女だよ、早川。

 とりあえずここまでがオレの知っているこの力の使い方だ。
300名無しさん@ピンキー:2006/03/27(月) 20:10:44 ID:VOR1W7+P
 だがこれでは実際何の役にも立たない。これじゃただの片道糸電話だ。そんなものならまだ携帯電話の方
がよっぽど役に立つ。相手の顔を見ずに相手とやりとりができるのだから。
 これは、この力はそんな範囲で留まるもんじゃないはずだ。

 もし、オレの考えている事が正しければ、こんなこともできるはず…。
「…?……ぁ…っ」
「どうかした?あおいちゃん」
「う、ううん…何でも…な、ぃ、ぁ…」
 今、早川に行った事。早川の中のオレの意識、それが脳から出る電気信号と同じものだとすれば、答えは大
体想像できるだろう。そう、オレはその電気信号に『股間がむず痒い』という信号を乗せて、性感帯に通ずる神
経系全てを通して、脳に信号を送らせた。
 結果、早川は今、股間のむず痒さ、つまり、微弱ではあるが性的な快感を強制的に与えられているのだ。
「ん、んぅ…」
 抱えた学生鞄で隠しながら股を擦り合わせている。オレに気付かれないようにと努力しているんだろう。
 ほんと、可愛いな。
 だがこれで解かった。
 つまりこの力は、相手の意識に入り込むことで、脳からの電気信号を通じてその身体を意のままにできる、と
いうものだのだ。いや、その身体、ではない、その『脳』を意のままにコントロールすることができる能力。
 そう、言わば『精神操作』とでも言うのか。
 しかもそれはかなりの強制力を持っている。

 そうと解かればあとは簡単だ。
 オレは早川の脳に再び、今度は2つの命令を送る。
 その命令の1つは『今から早川あおいはこの倉庫から出てられない』というものだ。もちろん、早川が永遠に
この倉庫から出られないようにするわけじゃない。あとでちゃんと解除してやるつもりだ。
 もう1つは『十強小波に物理的、社会的な制裁ができない』というもの。これもそのままの意味で、口より先に
手が出るほど気の強い早川のことだ。オレから身を守る術として物理的な攻撃、事が済んだ後の社会的制
裁、つまり警察への通報なんかされても面倒だろう。
 これはそれらを封じる手段だ。
301名無しさん@ピンキー:2006/03/27(月) 20:11:31 ID:VOR1W7+P
「う…」
 早川が一瞬うなだれる。命令が強制的に割り込んだからだ。
「さて…あおいちゃん、お楽しみの時間にしようじゃねえの」
「え…?」
「今あおいちゃん、気持ち良いと感じてなかったか?」
 オレは皮肉たっぷりにそう言い放った。
「な!?そ、そんなわけないよ!!」
「そうか?だったらこれでどうだよ」
 オレはまた命令を送る。
『――オナニーしている時の感覚を思い出せ』
 早川にだって自慰経験の1つや2つあるだろう。オレはその記憶を引きずり出した。
 そして、そのまま記憶を固定すれば、今こうして椅子に座っているだけにも関わらず、オナニーしている最中
と全く変わらない状況を作り出してやったのだ。
「は、ぁ…っ、な、あ…何で…、あ、ああっ、そんな…っ」
 身じろぐ早川。
 ため息にも似たような喘ぎ声と混ざって、自分の身に起きていることを心底驚くような声を漏らした。
「気持ち良いか?」
「あ、く…な、何を、したのっ!ぁ、あっ、だ、だめぇっ…っ」
「ははは、可愛いよ、あおいちゃん」
 オレは立ち上がる。
 すぐに危険を察知した早川も立ち上がり、よろよろと倉庫のドアまで歩き、ノブに手をかけた。
 …が。
 そう、早川はオレが送り込んだ『この倉庫から出られない』という命令のせいで、ドアノブを捻ることができな
いのだ。ドアノブを回そうとしても無駄だ。もちろん、この倉庫外へ出られる全ての手段もな。
「ノブが回せないんだろ」
「あぅ…、ど、どうして…んぅ…何で…」

 オレは早川に近づいて手を伸ばす。
「いや!こないで!」
 気付いた早川は咄嗟に右手を上げた。が、右手は上がったまま、天井でストップした。その拳はいつもの
302名無しさん@ピンキー:2006/03/27(月) 20:12:23 ID:VOR1W7+P
グーが握られている。オレを殴りつけようとしたんだろう。
 もちろんそれも不可能だ。
「無駄だって」
「だ、だったら…!」
 早川はオレを振り切って自分の鞄を手に取り、中から携帯電話を取り出した。だがそれも無駄だ。番号を押
そうとする指がピタッと止まる。押せないのだ。
 警察に限らず、オレに制裁を加えるような相手を呼ぶこと、つまり、助けを求める、といったような行為は全て
『十強小波に物理的、社会的な制裁ができない』という命令がそれを封じてしまう。

「ど、どうし…てっ…」
「これでもうこの体育倉庫はオレとあおいちゃんの2人きりだな」
「ボクに…く、ぅ…、ボクに何をする気…?」
 疼く股間を押さえて早川はその場に膝を付いた。オレを上目遣いでキッと睨む。そんな姿でさえ可愛いもの
だ、とオレは思う。それは気の強い早川だからこそ、だ。
 今は、自分が助かるであろう全ての手段を封じられた、袋のねずみ状態。可愛いものだ。
「オレは何もしないさ、オレはただ見てるだけ」
 再び命令を送る。
『――絶頂に達する一歩手前の記憶を思い出せ』
「な、何を言って…あ!ひ、あっっ!」
 ついに早川はその場に蹲った。自分の股間を押さえ、強制的に与えられるその感覚に必死に抵抗しようとす
るが、別に外部からその刺激を与えているわけではない。
 いくら早川が抵抗しても、脳という人間の中枢部分から発せられる身体への命令には逆らえない。
「あっ、だ、めえ!こんなのっ!ん、んんんっ、こんなのだめぇ!」
 そして命令の内容、それは、絶頂に達する一歩手前でその記憶を固定しているということ。
 そうすることによって"イクにイケない"状態が延々と続くのだ。
「だめぇっ…こんなの…っ、だめなの!だめっ!んっ、ぁ!あ、ああっ」
 何が駄目なんだかさっぱりだ。オレは心の中で笑った。
「気持ち良いだろ?」
「ん、んぅ…っ、そ、そんなわけっ…ないでしょうっ!ぃあぁぅぅっっ!」
 そうか、だったら…。
303名無しさん@ピンキー:2006/03/27(月) 20:13:13 ID:VOR1W7+P
 オレは早川の中の意識に集中する。意識を早川の脳の記憶の中枢部、よく海馬なんて言い方をする部分へ
と信号を探る。早川の記憶という無数の信号の中から、自慰行為をしている時の信号だけを表に出してくる。
 そしてそれを今の状態の早川に固定させる。
「あ、ああああっ、だめ、やめ、てぇ!こな、み、くっ!ん!ぁ、はぁっ…!!」
 結果、早川の記憶を、より繊細に、より明確に思い出させることができる。
「そうだな、オレもあおいちゃんにこんな酷いことしたくないしなあ」
 止めてやるつもりなんて更々ないが。
「んぁっ…だ、ったら…ひぁぅっ!だったら…っ、も、う、こんなことやめてぇっ!」
「…だがな、ただやめちまうとオレがフェアじゃないな」
 もちろん、これは言葉のフェイクってやつだ。実際はオレが勝手にやって勝手に快感を与えているだけだ。
 だが今の早川にはそこまで深く考えることなんてできない。
「今の感想を素直に述べることができれば…そうすればオレも気が変わるかもな」
「そんっ…なっ…!く、ぅ…」
 早川は蹲って目線をオレに向けたまま、今にも泣き出しそうな顔で『もうやめて』と訴えかけてくる。オレには
そんなこと知ったこっちゃない。こちらの要求に応えられないヤツの要求を応えてやることなんてしない。
 オレは片膝を付いて早川の前髪に触れる。
 目が少し潤んでいる。ほんと、泣きそうな女ってのはゾクゾクするな。
「素直になった方が良いぜ、その方がオレも要求に応えられるだろ」
 優しい口調で誘う。
「んんっ…!…い、言えば…っ、んぅ…やめて、くれる、の…?」
「あおいちゃんの要求にはちゃんと応えてやるさ、等価交換、ってやつだよ」

 しばらく早川はその場でまた蹲る。
 快楽をよっぽど必死に堪えているのか、小さな喘ぎ声と共にその身体が小刻みに震えている。両手を自分
の股の間にがっちりと挟みこんでいるが、その行為も無駄に等しい。
 時折大きな快感の波が早川の身体に迸った時、ビクンッとその華奢な身体が跳ねる。
 ユニフォームなんて身体のラインがはっきりしているものを着ていれば、それは一目瞭然だ。
「気持ち良いか気持ち良くないかくらい、わかるだろ?」
「ぁ…ん…っ、んぅ…、本当に…ひぁ…っ、やめ、て…くれる…?」
「何度も言わせるな」
304名無しさん@ピンキー:2006/03/27(月) 20:14:01 ID:VOR1W7+P
 今度は少し冷たい口調で突き放す。だがそれは肯定の意味で早川は受け取るだろう。
「…………ぃ…」
「聞こえないな…言ったろ、等価交換だ、オレの要求とあおいちゃんの要求が対にならないと意味ないな」
「気持ち…良い……」
「もっとはっきりと」
「気持ち良いっ」
「…はんっ…もっと何か期待したけど、まあ、合格だよ」
 そう言うと早川は顔を上げて安堵の表情を浮かべた。
 考えが甘い。
 オレは早川の脇に腕を回して背中で両手をロックし、そのまま抱き寄せる。
「え!や、やだ!あ、いやぁ!何す…っ!」
 身体を揺さぶって抵抗しようとする。
 そうやって快感に対する抵抗をそっちのけにすれば――
「ひあああぅぅっっ!あっ、んぅぅっ…っ、だ、めぇ…っっ」
 オレの腕の中で早川が仰け反った。当たり前だ。意識ってのは、オレみたいなこんな力でもない限り、2つも3
つもあちこち同時に向けることなんてできやしない。
 抱き寄せられることへの抵抗をすれば、快感を我慢しているその抵抗に意識を向けることは難しく、結果、抵
抗の意識が薄くなった意思と身体は快感をモロに受けることになる。
 早川もそれを直感的に理解したらしい。
 抱き寄せられたことへの抵抗はすぐにやめ、オレの腕の中で必死に快楽を堪える早川。

 女を抱いたことなんて初めてだが、まさかこんなに興奮するとはな。
 腕の中で喘ぎ声を上げている早川は、間違いなく女の喜びを知った少女に変わりない。
「は、はやっく…こ、れ…やめっ…てぇ…っ!」
「何言ってる」
「な、何…って!」
 早川が震えながらオレを見上げた。我慢の限界に近いのか、目からは涙が零れ始めている。我慢、といって
も、気を抜けばイってしまう、ということは固定した命令により一切ない。
 要するに、イクにイケないことに対しての苦痛、それに対する我慢だ。
 あまり我慢させすぎるのも良くないだろう。下手すれば早川が壊れる。そうなれば楽しみは半減する。
305名無しさん@ピンキー:2006/03/27(月) 20:14:47 ID:VOR1W7+P
「オレは要求に応えてやる、と言った…やめてやる気なんて更々ねえよ」
「だ、だま、した…のっ…!?」
「違うな、あおいちゃんが勘違いしたんだろ」
「なん、で…!く、ぅ…っっ」
 オレはだんだんと口数のなくなってきた早川を見た。
 ふん…もう限界か。
「さっき自分で言ったろ『気持ち良い』って…だからオレはその要求に応えてやるだけさ」
「な、によ…っ、それっ!」
「気持ち良いってことはつまり"その快感に浸りたい"と感じたから出る言葉だろ?あおいちゃんが"もうやめて
欲しい"と感じたのはその"快感に浸りたい"ことに対してじゃなく、"イキたくてもイケないことへの苦痛"に対し
てじゃないか…だからオレはその要求に対してちゃんと応えてやろうって言ってるんだ」
「そ、そん、な…!…ぁ、く…、ボク、は…っ」

 分かっているさ。早川の考えていた事はあくまで『行為そのものを止めて欲しい』という事なんだろう。だがそ
れに対して早川が反論する権利はない。
 なぜならオレは間違いなく『やめる』とは一言も言っていない。しかも『素直に感想を述べる』ことで『要求に応
える』と断言している。そしてその素直な感想とは、早川が自分で言った『気持ち良い』ということであり『気持ち
良い=快感に浸りたい』という方程式をそこに代入してやる。
 そうすることで結果としてオレは早川の『快感に浸りたい』という要求に応えることになる。

「解かったか?オレはちゃんと約束は守ってるぜ?」
「ん、んん…っ…、そん、な、の…屁理屈っ…じゃないっ…!」
「屁理屈も理屈さ、事実に基づく根拠だってちゃんとあるだろ?」
「……く、ぅ…」
 早川が俯いた。オレはそんな早川を抱き寄せる手に力が入る。
 抵抗しないのは恐らく、事を理解した上での諦めも入っているのだろう。それでも認めたくない。何故自分が
こんな目に、なんて事くらいは思ってるんだろうが。
「応えてやるよ、その要求に」
「いや…お願、い…、やめて…」
 オレは意識を集中させる。
306名無しさん@ピンキー:2006/03/27(月) 20:15:28 ID:VOR1W7+P
 早川に命令するのはこれだ――


『――イった瞬間の快感を思い出せ』


「ぅあっあああぁあっ…、だめ…だめええぇえ…っ」
 早川の身体が一気に大きく仰け反り天上を仰いだ。両腕がオレの首の後ろでロックされる。自由になってい
た足はピンと伸びていた。
 そしてそのままの状態で、早川は全身が痙攣したように小刻みに震えた。

 今命令したことも単純だ。
 イった瞬間の快感だけを思い出させ、記憶をそのまま固定する。これでオーガズムを継続的に感じさせるこ
とができたということ。それがどれほどの快楽を与えているかは、早川にしか分からないのだが。
 オレは早川を抱き締める。
「あ…っ、あ…ああっ…あっ…、こな、み…く…っ」
 ビクンビクンと波打つ早川の身体は、それだけで官能的だ。
 さっきまで『イクにイケない』状態を続けられた疲労で、早川にはフラストレーションが溜まっている。今、その
爆発的に高まった性欲が、一気に外へ弾けだしたのだ。
「だめ…なの…っ、変、に…なっちゃ!ぅあぁ…っ」
「どうだよ、欲求通り、快感に浸らせてもらえた感想は」
「変に…っ、なる…!変に、なっちゃうぅうっ!」
 溜まらず、といった様子で早川がオレにしがみ付いた。抱き付くといっても間違いでない。それだけ今早川が
感じている快楽は、今までに感じたことのない完全無二のものだということだ。

「パンツびしょ濡れになるな」
「う、あ…いやぁ…っ、言わないでぇ…っ、あ、ああぁあぁ……」
 …あまり続けすぎても辛いだけだ。
 高まった性欲を爆発させるのはいくらでも快楽を得られる。だが、無くなった性欲を吐き出し続けても、身体
に毒なだけだ。何の興奮もしてない状態で自慰行為を行った時に、通常より達するのが遅く、達した時の疲労
307名無しさん@ピンキー:2006/03/27(月) 20:16:20 ID:VOR1W7+P
が大きいのもそれが理由だと考えても良い。

 命令を送る。
『――性欲に関する命令を取り消す』
 オレが命令した瞬間痙攣が止み、ガクンと力無くうなだれる早川。その身体が倒れないように支えてやる。
「うっ……は、ぁ…、はぁ…………、はあ…はあ…っ」
 肩で息をする姿も、かなり官能的だろう。
 これでユニフォーム姿じゃなく、普通に制服とか下着とか裸ならもっと良かったんだがな。
「疲れたか?」
「はあ…は、ぁ………、はあ……ボク、何で…こんな、こと……され…、なきゃ…」
「この力を使った最初の相手がたまたまあおいちゃんだったからさ」
「……まだ、何か………する、の…?」
 何か、か。
 オレは見てるだけで何もしてないんだが。
 ただ、さっき早川に『何もしない、ただ見てるだけ』みたいな事言っちまったしな…。
「そうだな…少しあおいちゃんの思考に手を加えた後、今日はもう開放してあげるよ」
「じゃあ………、また、こういうこと……するの…?」
308名無しさん@ピンキー:2006/03/27(月) 20:17:22 ID:VOR1W7+P
「嫌か」
「当たり前…じゃない…」
 そりゃそうだと、オレ自身もそう思う。同時に、本当にそうか?とも思う。
「オレに身体を預けた状態でよく言えるよ、自分で『気持ち良い』とまで言ったくせに」
 皮肉を交えて言う。
「小波くんが…こんな人だなんて……、思わなかったっ…信じてたのに……悔しい…」
 途切れ途切れの涙声で早川はオレに言った。当のオレは全く罪悪感など無い。
 実際オレは性的な行為を行った訳だが、性的な行動、早川をレイプしたという訳ではない。事実、ユニフォー
ムは着せたままだし、抱きかかえはしたが身体の部分に触った訳でもない。
 オレを恨むならオレにこんな力を与えたヤツを恨んでくれよ。

「さて、もう体力も回復したろ、これが今日最後の精神操作だ」
「何をする気なの…」
「1つはここから出られないっていうのを解除する、もう1つはあおいちゃんのお母さんに、ね」
「――えっ」

1話完
309名無しさん@ピンキー:2006/03/27(月) 20:23:21 ID:VOR1W7+P
長ったらしい文をつらつらすみません。書きたいこと書きまくってたら止まらない止まらない…。
気付いたら23KBになってました…。
純愛にしようと決めてたんですが、何だか主人公がダークに染まる染まる。
あおいちゃんが何か可愛そうな感じしてました。

あと全然パワプロっぽくないです。>>289さんの言ってることが身に沁みました(><;)
>>210さんみたいには書けないものですね…課題は『パワプロっぽく』かな…?
あと読み飛ばし、じゃんじゃんしちゃってください。肝心な部分だけ押さえてもらえれば(^^;)
310名無しさん@ピンキー:2006/03/27(月) 21:48:59 ID:Pxu5x3bH
普通に読めばGJと言えるけど、パワプロの話としてはね……
あと、主人公視点からのあおいが「早川」ってのに違和感を感じた(しかも実際のセリフになるとあおいちゃんに戻る)
もうしばらくサクセスはやってないけど、最近のはそう呼ぶのかな。
311名無しさん@ピンキー:2006/03/27(月) 21:55:56 ID:x4Q3M5eH
>>309
細かいところには違和感を感じるけど
自分は好きなんで続きにも期待
312名無しさん@ピンキー:2006/03/27(月) 22:08:39 ID:FFJaW3pc
>>264のはパワプロっぽくないんだけどパワプロっぽいんだよな
313名無しさん@ピンキー:2006/03/28(火) 01:40:46 ID:VaXLpe12
>>309
文章も手慣れた感があるし、小説としてはすごく上手だと思う。
けど、やっぱ引っ掛かるのがパワプロらしさ、なんだろうね。
はっきり言って、今のままじゃ舞台がパワプロである必要は一切ないっぽい。
そこら辺を読者にどう納得させるかが腕の見せ所かな。頑張れ!

>>312
それは多分視点がパワプロキャラだったからだと思う。
主人公がオリジナルだと、どうしても取っ付きにくくなりがち。
314名無しさん@ピンキー:2006/03/28(火) 11:58:13 ID:iAr05iAS
倉庫にある◆K0waNa111氏のSSって全部じゃないよな?
315名無しさん@ピンキー:2006/03/28(火) 12:45:07 ID:eVCAMYwg
>>309
確かに文章はかなり上手い。それだけ見ればこのスレじゃ間違いなくトップクラス。
ただどっちかっていうとこういうのはオリジナル板の方に投下してもらいたいな。
キャラがパワプロだけにかなり不自然。
個人的には、その上手な表現力を活かして別なものを書いて欲しい。

>>314
完結まで投下しなかったから、だったような。途中こなかったから知らないけど。
HPの方からも秋削除してらっしゃるみたいだし。
316名無しさん@ピンキー:2006/03/28(火) 12:50:49 ID:iAr05iAS
>>315
そうみたいだね。
とりあえず>>264のファイル落としたけどパスが合わない。
お嬢様はわかるけど。
317名無しさん@ピンキー:2006/03/28(火) 12:58:34 ID:eVCAMYwg
>>316
コピペ
318名無しさん@ピンキー:2006/03/28(火) 13:04:53 ID:nAhapwBQ
up主だけど、もうこの質問でスレ流されたくないから書くが、倉橋お嬢の本名を漢字4文字でだ
これ以上は頼むから質問しないでくれ…、これで駄目なら解凍ツールが悪い

>>309
GJ、どう続いていくのか課題部分も含めて期待してるよ
319名無しさん@ピンキー:2006/03/28(火) 13:13:26 ID:iAr05iAS
解凍ツールはwinrar
間違ってないのにorz
320名無しさん@ピンキー:2006/03/28(火) 13:30:28 ID:nAhapwBQ
>>319
漢字間違ってるし
321名無しさん@ピンキー:2006/03/28(火) 13:41:15 ID:iAr05iAS
  _, - ,ヘ←やったできた!念願の(ry
  TL |_ )
   `レ>〈 
  ⊂イノ)    
    ゝ、ノニ7   
    _〉{  
      ̄  
ゲーム起動してちゃんと確かめればヨカッタorz
>>320
正直スマンカッタorz
322名無しさん@ピンキー:2006/03/28(火) 14:55:42 ID:qCDHC3se
まぁ、◆K0waNa111氏のも完璧ってわけじゃないしな。
なんかとりあえず終わらせましたって感じで、腑に落ちないとこも結構あるし。
>>309も最後まで頑張れ。くれぐれも途中で投げ出さないように。
323名無しさん@ピンキー:2006/03/29(水) 22:15:27 ID:Z4yut1p+
猪狩パパ×猪狩ママは需要あるか?
324名無しさん@ピンキー:2006/03/29(水) 22:41:10 ID:5AFikVUw
なんてマイナーなw
それこそもはやパワプロじゃなくていいじゃんって気もしなくもないが、
とりあえず期待しとくw
325名無しさん@ピンキー:2006/03/30(木) 01:25:22 ID:KDJojypU
>>323
それなら、猪狩ママХ進がいい
326名無しさん@ピンキー:2006/03/30(木) 01:46:46 ID:a/m3NqHp
>>324>>325
スマソ。先にあおい×ドイツの禿が完成しそう
327名無しさん@ピンキー:2006/03/30(木) 02:24:17 ID:FLwBOmGR
ちょwwwwwwwおまwwwwwwフェイクですかwwwwwwwww
328名無しさん@ピンキー:2006/03/30(木) 14:04:25 ID:KhEBoXzw
>>326
あおい攻めかよ (攻)×(受)なので禿受けになる
329名無しさん@ピンキー:2006/03/30(木) 14:47:54 ID:lmk4Calr
個人的に9のキャラが好きだ。
というわけで9の設定のSS希望。
330名無しさん@ピンキー:2006/03/30(木) 15:27:07 ID:MbSYNm0f
つーかお前らもう少しsageろよ。
9がエロいことには異論はないw
331名無しさん@ピンキー:2006/03/30(木) 15:42:10 ID:FiqcowYu
むしろ9はエロ杉る
とくにあかつきのウェイトレスが(ry
332名無しさん@ピンキー:2006/03/30(木) 16:22:53 ID:eF9EuDCp
あおいが改造手術と称してエッチなことされちゃうのいいな。
333名無しさん@ピンキー:2006/03/30(木) 18:00:07 ID:1/xK1IUC
猪狩ウェイトレスが逆レイプはもうお約束
334名無しさん@ピンキー:2006/03/30(木) 20:04:18 ID:FiqcowYu
>>333
ねーy・・・あるあるwwwwwwwwwww
335名無しさん@ピンキー:2006/04/02(日) 00:35:01 ID:Wn1PW6nA
そういえば9は自称が色々あったけどエロパロでは普通どれ?
やっぱり「俺」か?
336名無しさん@ピンキー:2006/04/02(日) 00:36:13 ID:Wn1PW6nA
すまん、sage入れ忘れた。
337名無しさん@ピンキー:2006/04/02(日) 01:15:07 ID:Q4b1hCT+
「おいどん」とか「まろ」とか言われてもアレだしなw
338名無しさん@ピンキー:2006/04/02(日) 01:51:02 ID:Wn1PW6nA
「僕」は許容範囲か?
たしかに「拙者」とかは・・・な・・・w
339名無しさん@ピンキー:2006/04/02(日) 05:31:44 ID:mr/wjM4U
自分の名前はアウトだろうなぁ・・・w
340名無しさん@ピンキー:2006/04/03(月) 00:19:39 ID:C7UZN+A1
なんの前触れもなく投下。
オリジナルXあおい・9の設定
矛盾点とか色々あるけど気にしない方向で。
341名無しさん@ピンキー:2006/04/03(月) 00:21:17 ID:C7UZN+A1

俺の名前は小波。
恋々高校2年・野球部部長。

まぁ、野球部ってのも中途半端なもので、去年俺が作った歴史の浅い部だ。
その上、一年目は人数が足りなく、試合に出れなかったという最悪のスタートだった。
そして、二年目になり、頭数が揃ったと思えば、試合に女性を出したという理由で高野連から出場停止命令、と。

そして、今問題なのがその女性選手、早川あおい。
彼女は、今回のことにショックを受けたらしく、先週から部活に来ない。

まぁ、そんな状況から、この話は始まるワケで。

ーグラウンドー

「へぎャアッ!・・・でやんす・・・」
矢部の声だ。しかしいつもと違う。
なにがあったか分からないが、いつもなら何かあればかなりのオーバーリアクションで反応していた。
・・・が、今はどうだろう。
やはりあおいちゃんがいなくなったことが原因らしい。
「・・・ハァ・・・あおいちゃん・・・でやんす・・・」
・・・今ので確定。
しかし何事もあまり気にしない矢部がここまでなのだから、チーム全体がこれ以上の影響を受けているのは明白だ。

(・・・慰めに行ってみる・・・か・・・)


342名無しさん@ピンキー:2006/04/03(月) 00:22:04 ID:C7UZN+A1

もちろん、その程度で彼女が立ち直れるほど、彼女の心の傷は浅くない。
そんなことは分かっている。
しかし、一人の友人として、そうしたい、と、思った。

ー早川宅前ー

もう暗くなった住宅街に、インターホンの音が妙に響く。
彼女の家まで来たものの、彼女はいっこうに出てこない。
二階の部屋には明かりがついているので、いるはずなのだが、出てこない。
(直接会うのは無理・・・か・・・)

俺はひとまず彼女の家から離れることにした。

ー神社ー

俺はひとまず木で作られた階段に腰をおろし、バックから携帯を取り出した。
液晶画面の右上にある数字は今が11時であることをしらせていた。
(まだ起きているだろう)
電話帳機能を開き、あおいちゃんの名前の欄を選ぶ。
通話ボタンを押す。
電子音が鳴る。
(携帯なら出るって考えは甘かったか?)
そんな不安が頭をよぎりつつも俺は彼女が出てくれるのを待つ。

「・・・小波くん・・・?」

声が少しかすれている。
どうやら、泣いていたらしい。

「・・・あおいちゃん?」

   「・・・何・・・?」

「いや・・・その・・・大丈夫?」

   「・・・ごめん・・・」


343名無しさん@ピンキー:2006/04/03(月) 00:46:24 ID:C7UZN+A1

「・・・え・・・?」

   「・・・ごめん・・・ボクのせいで・・・」

「そ・・・そんなことないって・・・ちゃんとルール調べてなかった俺にも責任が・・・」
   「・・・そうじゃないよ・・・小波くんに責任はないよ・・・ボクが・・・女の    くせに野球なんて・・・してた・・・から・・・」

電話越しでもあおいちゃんが泣いているのが分かった。

「・・・・・切るよ・・・・・?」

   「・・・・・うん・・・」


ー小波宅、小波の部屋ー


俺は先ほどあったことを頭の中で整理していた。

(あんなあおいちゃん・・・見たことねぇよ・・・)

正確には、見たわけではないのだが、雰囲気で、大体のことは伝わってきた。

おそらく、彼女は今までも女というだけで様々な差別を受けてきたのだろう。
そして、今回のことがあって、その感情が爆発した。

(これは・・・俺一人でどうにかできるようなことじゃないな・・・明日・・・はるかちゃんにでも相談するか・・・)


          続く
344名無しさん@ピンキー:2006/04/03(月) 11:21:14 ID:UQYWn0VC
新しい書き手が増えてきたみたいですな
>>340
弱気なあおいちゃんが可愛いです
個人的には……が多い印象を受けます
泣きのシーンなのでやむを得ないかもしれませんが、句点を基本に組み立てを
345名無しさん@ピンキー:2006/04/03(月) 12:45:19 ID:sBaRKF31
なかなかGJ
続きに期待。
346名無しさん@ピンキー:2006/04/03(月) 14:10:18 ID:5Wh9WBS3
そういやあおいの母親ってプロ入り前に亡くなってんだよな?
しかもプロ入り決意の原因が母の死だから
少なくとも逝去は中学生以前と
家庭環境とかも複雑そう

このへんが公式で掘り下げられることは二度とないだろうが
347名無しさん@ピンキー:2006/04/03(月) 15:45:05 ID:nMkKJuSL
>>346
え?そうだったの?7とかはちょこっとしかやってないから知らなかった。
ただ7と9以降じゃ(8は知らない)あおいのキャラ自体が違ってきてるし、
その件はなかったことにされてるっぽいな。

ツンツンしてるあおいタソもそれはそれで(*´д`*)ハァハァ
348名無しさん@ピンキー:2006/04/03(月) 17:58:30 ID:TzWZg016
>>347
あおいタソは7の頃からツンデレでしたが
349名無しさん@ピンキー:2006/04/03(月) 18:06:33 ID:BdSdMfFt
>>340
イイヨイイヨー
ここからどうなるか期待しちゃいます
350名無しさん@ピンキー:2006/04/03(月) 22:11:17 ID:ssjljllf
最近のパワプロはしらんが、登場当初から
ツンツン(非ツンデレ)があおいタンだったと
思うんだが
351名無しさん@ピンキー:2006/04/04(火) 00:05:01 ID:KXDkbhJX
進キュンは昔からいいコだけど、守とかはかなりウザいキャラだったしなw
守もあおいタソもすっかり丸くなったもんだ。大人になったのかしら?
352340:2006/04/04(火) 00:12:47 ID:7eH4Cm2I

ー翌日ー

授業がろくに頭に入らない。
朝、はるかちゃんに昨日のことを話した。
どうやら、あおいちゃんは学校自体に来ていないらしい。
何故それを教えてくれなかったのかと聞こうとしたが、止めた。
あの部の雰囲気では、知っていても、言えなかっただろう。

もうすぐ夏休みだ。
夏休みにはほぼ毎日、一日中練習をする予定だ。
その時期にチームがこの雰囲気というのは良いことではない。
そしてこの雰囲気を改善するにはあおいちゃんの復帰が不可欠だ。

それはわかっている。

しかし、現に俺もこんなだ。
この件に関しては俺もかなりのショックを受けた。
解決しようにも、感情が入りすぎている。

どうすればいいか・・・分からない。
353340:2006/04/04(火) 00:13:37 ID:7eH4Cm2I

ー放課後・グラウンドー

「小波くんっ!聞いたでやんすよッ!」
矢部君だ。いつもの矢部君だ。
テンションが何故か回復している。
「昨日あおいちゃんの家に行ったそうでやんすね!?」
なるほど、だから元気なのか。
「そうだけど、何で知ってる?」
「メガネは情報通と相場が決まってるでやんすよ。」
「で、どうかしたの?」
「どうしたもこうしたも無いでやんすっ!年頃の男女が一つの屋根の下二人っきりですることといえばっ!一つしか無いでやんすっ!!」
(矢部君、興奮するのはいいけどズボンの股間部分が膨らんでいるぞ?)
「何をしたんでやんすかっ?白状するでやんすっ!」
矢部君はそこまで言うと俺にじりじりと迫ってきた。
「さぁっ!洗いざらいはくでやんす!」
「ッたく・・・矢部君の考えてるようなことはしてないって・・・」
「嘘はよくないでやんすよ・・・?」
「本当だって、第一、俺はあおいちゃんの家に入ってすらいないから。」
「詳しく話すでやんす!」
そんな感じでとりあえず俺は

矢部君に一通りのことを話した。
354340:2006/04/04(火) 00:14:18 ID:7eH4Cm2I

「・・・わかったでやんす。」
「え?」
「オイラが行くでやんす!」
「ちょっと、矢部君!?」
そう行った時にはもう遅く、矢部君は走り去っていた。


ー数十分後ー

矢部君は部室でうなだれていた。
手塚から聞いた話しによればあおいちゃんの家に行ってインターホン越しに話をすることができたらしい。
しかし、矢部君曰く「必殺の口説き文句」を使ったらしい。
手塚の言ったことが本当ならインターホン越しにラフメーカーの歌詞を言ったそうだ。



ー帰り道ー

「状況は悪化・・・か」
一人でつぶやいてみる。
(あおいちゃんは・・・どうすれば立ち直れる?)
そんなことを考えながら俺は歩いていた。

自然と、自分の家ではなく、あおいちゃんの家に、向かっていた。
355名無しさん@ピンキー:2006/04/04(火) 01:42:44 ID:omatgloK
ん、今日はここまでかな?
お疲れ様、続きを楽しみにしてますよ。
356340:2006/04/05(水) 01:10:52 ID:o6YI6Z8v

ー早川宅前ー

(何で来たんだろうか)
俺はインターホンを押す勇気が無く、玄関の前で立ち尽くしていた。
(矢部君のことで悪化してるよなぁ、多分。)
俺は大きくため息をついた。
昨日一度携帯越しに話したとはいえ、気が重い。
(また携帯で話すか?いや、一応会いに来たわけだし・・・あれ、俺はそもそも何できたんだ?)

自問自答。
とりあえず、来たからには直接会いたいという結論にたどり着いた。

(頑張れ・・・俺!)

俺は勇気を振り絞って、インターホンのボタンを押した。


『・・・どちら様ですか・・・?』

数十秒間の沈黙の後、インターホンのスピーカーからあおいちゃんの声が聞こえた。


357340:2006/04/05(水) 01:11:42 ID:o6YI6Z8v

「あおいちゃん?小波だけど。」
   『・・・小波君?』
「・・・うん、小波。野球部の。」

少しの沈黙の後、ドアが開いた。

「上がって」

そういうとあおいちゃんはすぐに玄関から離れて行ってしまった。

少ししか見ていないが、あおいちゃんは、少しやつれたような感じがした。

ひとまず家の中に入る。
ドアを閉める音が、静かな家の中に妙に響く。

「僕の部屋、二階だから。ついてきて。」

あおいちゃんは、俺の方に顔を向けようとしてくれない。
とりあえず俺は、黙ってついていくことにした。

「此処。座る所無いから、ベッドにでも座って。」

あおいちゃんの後に続いて、俺も部屋の中に入る。

広くはないが、きれいに片づけられている、部屋。

以外に、女の子らしい部屋。

ひとまず、言われた通りベッドに腰を降ろす。

あおいちゃんは、丁度ベッドの向かい側あたりにある机のイスに座った。

358340:2006/04/05(水) 01:12:38 ID:o6YI6Z8v

改めて向き合うといつもと違う点が目立って感じる。
普段は三つ編みにされている髪はおろされ、乱れている。
いつものユニフォーム姿からは想像できない、弱々しい印象を受けるくたびれたパジャマ。
そして、その暗い表情。

いざ、あおいちゃんのそんな、いつもと違う姿を見ていると、話しずらい。

「・・・ごめんね・・・?」

前にも聞いた台詞・・・

「・・・うん。」

前と変わらない返答。

「僕が・・・女だから・・・」

前と変わっていない。
むしろ余計思い詰めてしまっている。

「あおいちゃん・・・あんまり、思い詰めないで。」

これ以上思い詰めさせてしまうのは良くない。

とりあえずその日は、それで帰ろうと、俺はベッドから立ち上がり、部屋から出ようと、一歩足を踏み出した。

359名無しさん@ピンキー:2006/04/05(水) 01:42:28 ID:QmSZvJtL
おお、GJ。続きも期待してます
感想はきりのいいとこまで完結したら書きますね
360340:2006/04/05(水) 23:58:33 ID:oqRsWit3

「・・・待って。」

   「・・・何?」

俺は背を向けたまま答えた。

あおいちゃんの顔を見るのが、辛かったからだと思う。

「最後に・・・一つ聞かせて。」

   「・・・うん。」

「僕が・・・女の僕が野球部にいたら・・・迷惑?」

   「・・・・・」


答えるのが辛いことだった。

客観的に言えば、迷惑なことだと言えるだろう。

しかし、俺は、物事を客観的に見れるほど冷静沈着な人間じゃない。

かといって、この場面で、あおいちゃんを言葉で慰められるほど、器用な人間でもない。

「・・・答えてよ・・・。」

泣いているのが、背中越しでも分かる。

来るべきじゃなかった。

今になって、今日着たことを後悔した。

おそらく、あおいちゃんは、今回のことで自分は、野球部にとって迷惑な存在になった。
そう考えているのだろう。

しかし、それが分かっていても、俺には何もできない。

彼女の質問に、答えることも、彼女に慰めの言葉をかけることも。
361340:2006/04/05(水) 23:59:09 ID:oqRsWit3

「・・・小波くん・・・僕は・・・迷惑?」

あおいちゃんは泣いていた。

思い切り泣いていた。

俺は、どうすればいいか分からなかった。

慰める言葉すらも浮かばなかった。

「あおいちゃん・・・泣かないで。」

俺はそれだけ言い、部屋から出ようとした。


「小波くんッ・・・!」


あおいちゃんは、俺を引き留めた。

あおいちゃんは、俺の背中に抱きついて、俺を引き留めた。

泣きながら、俺を引き留めた。

「小波くん・・・僕のこと・・・嫌いになった・・・?」

  「・・・仲間だろ・・・」
「そうゆう意味じゃなくてっ・・・!」


一瞬、意味が分からなかったが、次の一言で、分かった。




「僕は好きだよ・・・?小波くんのこと・・・男の子として・・・。」




362名無しさん@ピンキー:2006/04/06(木) 00:34:52 ID:bg4ibCFX
(・∀・)キタコレ
363名無しさん@ピンキー:2006/04/06(木) 20:27:15 ID:+9VRFgL5
wktk
364340:2006/04/07(金) 00:47:24 ID:fy6sv1v1

俺はその時、パニックに陥った。

あおいちゃんが泣いている。
そのことだけでも、俺は冷静になれずにいるのに、告白?俺に?

冷静になれるはずがない。

女の子に後ろから抱きつかれて、冷静でいられる訳がない。

思春期の男なら、なおさらだ。

「・・・小波くん・・・。」

その一言が俺の思考を中断させた。

正直、助かった。

今の一言で、我に帰った。

「何・・・?あおいちゃん。」

冷静とまではいかなくとも、自分の気持ちを落ち着かせる。

「・・・僕じゃ・・・ダメ?」

あおいちゃんの腕に力が入る。

「・・・何が・・・?」

「・・・一晩だけで・・・いいから」


あおいちゃんの一連の言葉の意味が、ようやく分かった。


「・・・あおいちゃんらしくないよ・・・。」

「・・・これも僕だよ・・・。」





何かが、俺の中で音をたてて、切れた。




365340:2006/04/07(金) 00:48:08 ID:fy6sv1v1

俺はあおいちゃんを押し倒していた。

「・・・ゴメン。」

「・・・うん・・・。」

そう言うとあおいちゃんは、俺の腕の中で花のように分かった。

言葉はそれだけで十分だった。

俺はあおいちゃんにキスをした。

初めて知った唇は柔らかく、甘かった。

俺の口にあおいちゃんの舌が入ってきた。

俺はそれに自分の舌を絡めた。

舌のざらざらとした感触、お互いの唾液の混じり合う感覚、口の中をかき回される感覚。

それら全てが、心地よく感じた。

唇を離すと、お互いの唾液が混ざり合った液体が糸を引いた。

俺は、あおいちゃんのパジャマのボタンに手をかける。

上から順に、ひとつひとつ、ゆっくりと。

細く、白い、少し筋肉質な体。

そして、その白い肌に、さらに白い下着が、年の割には少し小さな胸を覆っている。

俺はあおいちゃんの背中に手を回し、戸惑いながらもなんとか、ホックを外し、それをベッドの脇に放った。

あおいちゃんの頬に赤みが増した。

露わにされた胸の先端は、既に尖っていた。

俺はその突起を、中指の背でさすった。

「んっ・・・」

あおいちゃんの口から、喘ぎ声が漏れた。

366340:2006/04/07(金) 00:48:46 ID:fy6sv1v1

「・・・ゴメン、嫌だった・・・?」

俺は、手を止めた。

「・・・止めないで・・・もっと・・・お願い。」

そう言われ、俺は、またそれに触れた。

あおいちゃんの体がこわばったのがわかった。

俺は手で触れたのと反対側のソレを舌でつついた。

「んぁっ・・・」

また、喘ぎ声が漏れた。

俺は舌でソレをなめあげた。

「んっ・・・」

少しだが分かってきた。

俺は片方を左手、片方を舌で刺激しながら、右手であおいちゃんの腹部に触れた。

そしてその手を少しずつ下げてゆく。

ズボンの所まで手が下がると、ズボンだけを下ろしていく。




367名無しさん@ピンキー:2006/04/07(金) 01:49:11 ID:Q4aoTMlg
神キター、いつも投下が突然だな
368340:2006/04/08(土) 00:02:45 ID:gsc5W1Rl

あおいちゃんの体が、下着、太股と、少しずつ露わになってゆく。

膝の下まで降ろすと、あおいちゃんは自ら足を動かし、ベッドの脇にそれを落とした。

俺は一旦胸から顔を離し、二回目のキスをした。

今度はどちらからというわけではなく、お互いに舌を絡め合った。

そうしながら俺は、片手で体を支えながら、片手で自分の服を脱ぎ捨てた。

放り投げられた学校指定のYシャツは、先ほどベッドの脇に放られたあおいちゃんのパジャマの上に落ちた。

お互いに息が続かなくなり、唇を離す。

お互いに、呼吸が乱れている。


「・・・いい?」

俺はあおいちゃんの下着に手をのばしながら聞いた。


「・・・今更・・・きかないでよ・・・。」

あおいちゃんは、目線をそらしてそう言った。

俺は、あおいちゃんのソコを、布越しに触れた。

そこは、湿っていた。

あおいちゃんの口からは喘ぎ声が漏れた。

俺は、ソレを少しづつ下げていった。

初めて見る、本物の女のソレ。

周りに生えた薄い毛が、湿って肌に張り付いていた。

俺も男だ。そんなものを間近に見て落ち着いていられるはずがない。



369340:2006/04/08(土) 00:03:18 ID:i2muAtP4

俺は、踝の辺りまで下がっていたあおいちゃんの下着を完全に脱がせ、俺が最後に着けていた安物のトランクスを脱ぎ捨てた。


「・・・あおいちゃん・・・」

「・・・うん・・・。」


「ーーーッ〜〜〜!」

「・・・ゴメンッ・・・!」

何かが裂けたような感じがした。

おそらく処女膜というやつだろう。

あおいちゃんの腕が俺の背中に回る。

腕に力が入り、爪が俺の背中に食い込む。

話には聞いたことがあったが、本当に凄い痛みなのだろうと、改めて思った。

しかし、俺が受ける快感も、とてつもないものだった。

今、腰を動かしてしまったら、あおいちゃんは更なる痛みを受けるかもしれない。

しかし、初めて知る女の体の快感は、理性で抑えきれるものではない。

実際、今その欲求を抑えることに必死だ。

「・・・小波・・・くんっ・・・」

「・・・あおいちゃんッ・・・動かすよっ・・・!」

「ーーーッあぁ!!」


俺は夢中で、体を動かし続けた。

あおいちゃんは、俺がその名前を呼ぶ度、俺の名前を呼んだ。

俺も、名前を呼ばれる度、その声に答えた。




やがて、俺達はほぼ同時に果てた。
370340:2006/04/09(日) 02:16:57 ID:s5nT6U9I

ー朝ー

俺は起きた瞬間、昨日のことが夢では無いことを理解した。

俺はあおいちゃんのベッドで寝ていた。

あおいちゃんと一緒に、だ。

起きた瞬間、目の前にあおいちゃんの顔があった。

俺は慌てて飛び起き、自分がどんな状態だったかを確認した。


どうやら俺は、イッた後、すぐに寝てしまったようだ。

ヤッた体制のまま折り重なるようにして寝ていたらしい。

ひとまず俺はベッドから降り、トランクスをはく。

とりあえず深呼吸。

少し落ち着いた所で改めてベッドに目を向ける。

俺はだいぶ派手にやったらしい。

布団はベッドから落ち、シーツは皺だらけになっている。

その上、その一部には・・・おそらくは俺の催したものによる染みがあった。

そして、あおいちゃんがすやすやと寝息をたて・・・


そこまで見た時、俺は、無性に恥ずかしくなり、別の方向に目をやった。

当然なのだが、あおいちゃんは裸で・・・

それを見た俺は・・・逃げた。

急いで服を着て、部屋から出て・・・あおいちゃんの家から、逃げ去った。



その日、俺は家にも帰らず、学校にも行かず、商店街をぶらぶらと歩いた。


371340:2006/04/09(日) 02:18:14 ID:s5nT6U9I

ー翌日・学校、昼休みの屋上ー


矢部の話しによると昨日は、俺が休んだせいで部活がグダグダだったらしい。

‘あおいちゃんどころか、小波くんまでいなかったおかげで、オイラは大変だった出やんす’
と、朝からクレームを言ってきた。


あおいちゃんは昨日も来なかったらしい。

当たり前か。

俺はあんなことをしてしまった。

恋人でも、彼女でもない、ただの友達だったはずの、あおいちゃんに。

俺は・・・どうすればいい?

俺はこれからどうすればいい?

俺は何をすればいい?

俺は・・・・・

俺は・・・



そんなことを考えていると、昼休みの終わるチャイムが鳴った。




372340:2006/04/09(日) 02:54:16 ID:s5nT6U9I

ー放課後・グラウンドー


「小波君?」

「何?矢部君。」

お決まりになったこの会話。

何故か少しにやけている。

「今年の合宿はどうするでやんすか?」

「どうって、行くに決まってるだろ。」

「そうじゃなくて、あおいちゃんのことでやんすよ。」

何故そこでにやける?

俺は疑問を抱きながらも、俺の内心の同様を隠しながら答えた。

「・・・本人の意志が分からない限り決められないだろ・・・。」


「僕は行くよ?」




373340:2006/04/09(日) 02:55:46 ID:s5nT6U9I

俺は一瞬、我が耳を疑った。

それはあおいちゃんの声だった。

俺が振り向くと、そこにはあおいちゃんがいた。

「本人の意志は確認できたでやんすよ?」

矢部が更ににやける。

「分かった、矢部君、旅館の予約。」

「了解したでやんす!」

矢部は一目散に校舎へと駆けていった。



「一昨日は・・・ゴメン。」

先に口を開いたのは俺だった。

「・・・あんまり、思い詰めないで・・・。」

「・・・へ?」

「僕さ・・・小波くんに抱かれてる時・・・自分は女だって、改めて思った。」

「・・・エロいこと平然と言うなって・・・」

俺のツッコミを気にせず、あおいちゃんは話しを続ける。

「僕さ・・・これからも野球やっていこうと思うよ・・・でも、これからは、女として。」

「・・・辛くない?」

「・・・うん、でも、実感したんだ。僕は女だって。それは変えられない。なら、いっそのこと堂々と女として、やっていこうと思う。」

「・・・茨の道ってやつか・・・。」

「道は道だよ。」

「・・・あおいちゃんらしい。」

「うん、僕らしい。」

あおいちゃんはそう言うと、グローブをつかんでグラウンドに駆けていった。

374340:2006/04/09(日) 02:56:24 ID:s5nT6U9I

以上です。

エロ無くてすみませんでした。

なお、これを読んで気分を害された、キャラクターのイメージが壊れた等の苦情は受付ません(笑)
375名無しさん@ピンキー:2006/04/09(日) 09:27:35 ID:cxUAH37l
キモス
376名無しさん@ピンキー:2006/04/09(日) 10:19:34 ID:BxD66og2
>>374
とりあえず完結乙。…にしても半端なとこで区切ったな。
今更だが、無駄な改行とこまぎれ投下はよした方がいいと思った。
377名無しさん@ピンキー:2006/04/09(日) 12:15:39 ID:zFNCRN24
>>374
俺はなかなかいいと思ったね。
また書いてくれると嬉しいね
378名無しさん@ピンキー:2006/04/09(日) 14:41:58 ID:Mvxaj9nn
俺的には話が淡々と語られている感じは中々良かった思う。
またの次回作に期待したい。
379名無しさん@ピンキー:2006/04/09(日) 15:31:10 ID:F1lvf0fU
>>374
完結GJ
もう少しストーリーに独自性を持たせると良いかもね
このままだとどこにでもある主あおだしね
380名無しさん@ピンキー:2006/04/09(日) 15:34:28 ID:F1lvf0fU
sageよう
また上の方にきちまった
381名無しさん@ピンキー:2006/04/10(月) 02:29:13 ID:Z7h6Lhp9
GJ
382名無しさん@ピンキー:2006/04/11(火) 02:55:39 ID:yUbOOX6i
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1144385424/
パワポケスレ立ったようなので、ポケは以降こちらで
383名無しさん@ピンキー:2006/04/11(火) 08:02:47 ID:sqtK3G1Q
>>382
死に掛けじゃん
384名無しさん@ピンキー:2006/04/12(水) 15:27:34 ID:MBTRlhC9
芙喜子ハァハァ
385名無しさん@ピンキー:2006/04/12(水) 15:33:21 ID:S1ppB2RT
マイライフで瞳と(*´д`*)ハァハァしたいのに全く進展しやがらねー!
勿体ぶってないで教えろや、奥居!
386名無しさん@ピンキー:2006/04/15(土) 17:21:55 ID:5y8vPFpF
あおいタソはひんぬーだけどおしりはおっきいと思います
387名無しさん@ピンキー:2006/04/16(日) 00:01:37 ID:ql1nKWQ/
それはアンヌの主張か?
388名無しさん@ピンキー:2006/04/19(水) 16:49:04 ID:p0SR4x3O
捕手
389名無しさん@ピンキー:2006/04/23(日) 13:13:46 ID:gVB5I2qt
一塁手
390名無しさん@ピンキー:2006/04/24(月) 14:19:15 ID:z6E4Omaf
2塁手
391名無しさん@ピンキー:2006/04/26(水) 22:58:56 ID:hJ2jyc3C
今回は、キミのスタミナを
チェックして評価するよ!

ハァハァ
392名無しさん@ピンキー:2006/04/26(水) 23:10:19 ID:Pi4XFQML
もう終わり?はぁ……、こんなんじゃだめだね……



体力が下がった
やる気が下がった
弾道が下がった
393名無しさん@ピンキー:2006/04/26(水) 23:36:32 ID:UNmMbnLo
>>392
なにげにリアルだから困る
394名無しさん@ピンキー:2006/04/26(水) 23:56:56 ID:w0yWNuNr
18禁パワプロ
395名無しさん@ピンキー:2006/04/26(水) 23:58:05 ID:+BNACnVE
このスレのことじゃねえか
396名無しさん@ピンキー:2006/04/27(木) 01:23:45 ID:nZJyVmMe
・10であおいみずきの百合的絡みでハァハァ
・11であおい監督のいけない指導でハァハァ
・12であおい先生のいけない授業でハァハァ

どれでもいい。誰かあおいタソ分を補給させてくれぃ…
397名無しさん@ピンキー:2006/04/27(木) 15:51:13 ID:xQNgpptN
だんだんとあおいせんせえは女性の包容力というか柔らかさとかそういうのが増してるな
善哉善哉

まぁ、むかしのツンツンも好きでしたよモチロン
398340:2006/04/27(木) 19:34:05 ID:Y3KFMz7j
今続き書いてマス。
399名無しさん@ピンキー:2006/04/30(日) 10:54:00 ID:Pd3/byZm
捕手
400名無しさん@ピンキー:2006/05/02(火) 20:33:43 ID:pKJ3tt8g
べつにエロじゃなくてもパワプロの小説ならのせてもいいんですか?
401名無しさん@ピンキー:2006/05/02(火) 21:16:17 ID:p8+2gRU0
もちろん構わないけど、多分ハードル上がるぞ?
てかその前にsageてくれ
402名無しさん@ピンキー:2006/05/03(水) 02:33:55 ID:0YRU5Z0Y
このスレって過疎ってる割にやたらめったらハードル高いよな
手放しに称賛されたのなんて、足コキのヤツくらいだし
おまいらもっとマターリヌクヌクいこうぜ
403名無しさん@ピンキー:2006/05/03(水) 08:35:35 ID:MVsVA3h8
描いてない癖に文句ばかり言うプギャが多いスレだな
404名無しさん@ピンキー:2006/05/03(水) 09:10:03 ID:9xHxNOlK
厨が多いからだろ
405名無しさん@ピンキー:2006/05/04(木) 14:15:34 ID:XMd3UsEq
かくかくいっといてかかねえやつもそうだが、
てめぇらも人のこといえるか、むだなもんく登校して
すれを無駄遣いしてんじゃねえ、小説、小説の希望
小説読んでの感想だけのせりゃ十分なんだよ。
406名無しさん@ピンキー:2006/05/04(木) 15:30:34 ID:j2jzkVgE
今のおれらに出来るのは、萌え談義に花を咲かせて間を持たせるってことだな

あおいタソのお下げを巻き付けてシコシコしたい(*´ д `)
407名無しさん@ピンキー:2006/05/04(木) 23:37:45 ID:WsD4KpYG
408名無しさん@ピンキー:2006/05/04(木) 23:46:28 ID:VVjzgVQn
このスレがこういう流れになるのはいつものことだから別に気にしなくて良い
年に3,4回ほどこうなる、まあ定期的な季節の風物詩みたいなもんさw

職人さん来るまでのんびり待つべ
409名無しさん@ピンキー:2006/05/10(水) 00:22:11 ID:q4QnyMYw
とりあえずほす
410名無しさん@ピンキー:2006/05/10(水) 07:48:18 ID:1OJy4H7M
小悪魔なみずきタンに甘えられたい(*´д`)
411名無しさん@ピンキー:2006/05/11(木) 12:44:08 ID:uRTGv3b9
黄昏の葵好きだったのに
スレ住人の糞っぷりのせいで見限られたのだと思うと
まじで原辰則
412名無しさん@ピンキー:2006/05/12(金) 12:44:20 ID:eTGLe0ex
黄昏にアンチらしいアンチはいなかったし
それは関係ないと思うがな。
413名無しさん@ピンキー:2006/05/12(金) 14:45:54 ID:MP5PXoKg
何はともあれ、スレの雰囲気を悪くしないことが肝要だな。
おまいら精進汁!
414名無しさん@ピンキー:2006/05/13(土) 22:09:46 ID:y/IPDRg5
作品ごとのアンチはいなくても、投下直後にエロパロスレでするべきじゃない話題始めたり
煽りに反応する奴の方が多かったりするのは自分が書き手じゃなくても見ててイライラした

中の人云々とか別のSSサイトの宣伝も酷かった…
415名無しさん@ピンキー:2006/05/15(月) 07:39:41 ID:5d+mjflx
モロ出し保守
416名無しさん@ピンキー:2006/05/18(木) 21:32:46 ID:pe6mKVai
ほs
417名無しさん@ピンキー:2006/05/20(土) 19:15:52 ID:OLrgbiE1
 盛り下がってるので投下。




「あおいせんぱい!!」
 小波の横の女の子が、あおいちゃんに向かって話し掛けた。

「なあに? みずき?」
 みずきちゃんに向かってあおいちゃんが返す。

 彼女たちはキャットハンズの選手控え室で仄々と野球の話をし続けた。矢部君と俺はひそかに耳をすました。
キャットハンズ紅ニ点の彼女たちの話は、男達は誰もが気にするものである。

「あの二人、本当に仲がいいでやんすね・・・」
 遠い目で矢部が言ってくる
「そうだよな。」 と小波が言う。


 その後に矢部君は何かを考え始めた。小波も思わず沈黙になる。が、
時間になり、キャットハンズ一同はグラウンドに向かう。矢部君は下を向いて歩き始めた

 その日の試合まで、矢部君はなにかを考えているように見えた。聞いても
 「なんでもないでやんす」 としか答えてくれない。
あたりを確認して、俺だけにしかいえないことなのか。と深く考え俺もずっと黙っていた。


 試合が終わった後に、俺はトイレに行った。股を開き、ファスナーを下げる。と、その時 後ろになにやらの気配を感じた
鏡越しに矢部君の姿、俺は腰を振り、ファスナーをあげ、振り向いた。
矢部君はどうやらトイレをしに来たようではないらしい。その時俺は今日の矢部君をふと想い出した。

「そういえば矢部君、今日はなんだかブルーだったね。」と問い掛ける。
 矢部は辺りに誰もいないのを確認し、
矢部は、「オイラ前から・・・」 と何かを話し始めた。

 俺はどうせつまらない話だと思い、特に耳をかたむけなかった。が、 
俺に対して矢部君はこう言った。


 「小波君は・・・  どちらがタイプでやんすか・・・?」
418名無しさん@ピンキー:2006/05/20(土) 19:31:01 ID:f0ggBY5K
続きキボン
419名無しさん@ピンキー:2006/05/21(日) 19:37:28 ID:WhQC/Uby
期待あげ
420名無しさん@ピンキー:2006/05/23(火) 13:02:31 ID:R8c4LV3I
支援
421名無しさん@ピンキー:2006/05/27(土) 10:18:12 ID:k5IAatR2
age
422名無しさん@ピンキー:2006/05/27(土) 10:19:16 ID:k5IAatR2
age
423名無しさん@ピンキー:2006/05/28(日) 11:53:46 ID:PShf/x5d
メジャーリーグ版発売です
424名無しさん@ピンキー:2006/05/29(月) 02:19:37 ID:IWLNfZt2
パワメジャにはエロいオニャニョコおりまするか?
425名無しさん@ピンキー:2006/05/29(月) 08:36:58 ID:/QA2huj3
サクセスは糞だが彼女候補はみんなやたら可愛い。
426名無しさん@ピンキー:2006/05/29(月) 18:32:21 ID:ECTVgLLv
ケイトの私服はやばい。かわいすぎ。
427名無しさん@ピンキー:2006/05/31(水) 23:31:50 ID:RVA7Y/WV
パワメジャ持ってない俺ってorz
428名無しさん@ピンキー:2006/06/01(木) 00:53:43 ID:LFt0XWlg
どうでもいいけどみずきネタって少ないよな
みずきに魅力ないのかあおいタンがエロカワいすぎるのか、、、
429名無しさん@ピンキー:2006/06/01(木) 16:39:43 ID:ynS/1SCU
パワメジャにエミーが出てこないだって?
だが一番はみずきな俺。
10に出てきたエミー好きだった。
430名無しさん@ピンキー:2006/06/03(土) 07:55:36 ID:oRCrBfZm
みずきネタが読みたいな・・・
431名無しさん@ピンキー:2006/06/03(土) 10:59:26 ID:Ld4MDKD8
みずき×あおいキボン
後輩に犯されるあおいタソハァハァ
432名無しさん@ピンキー:2006/06/04(日) 00:40:56 ID:lrl6HD8R
>>431
まとめサイトに似たようなシチュのSSがあったな
433名無しさん@ピンキー:2006/06/07(水) 00:08:41 ID:/teo0IWc
まとめサイトの一番最初の話の完全版ってどこに収録されてる?
434名無しさん@ピンキー:2006/06/07(水) 00:46:27 ID:UCAcjkpO
恋恋高校秋?この間うpされてたからみんな持ってんじゃない?
435名無しさん@ピンキー:2006/06/07(水) 19:34:44 ID:0yf4ZNxR
mjk
前に恋愛高校秋の載ってたサイトがあってそっちばっか見てたからなぁ。
今はそのサイトにはゲームの体験版やFLASHや別のSSはあるのに恋々高校秋がないし。
436快楽の部屋:2006/06/07(水) 21:26:56 ID:Lt9W1pd5
普通の小説書いてたけど偶にはハァハァ系の小説も書いてみようと思った。
一週間前後で投下できると思うから期待せずに待ってて
437名無しさん@ピンキー:2006/06/07(水) 22:14:12 ID:j3E+V5Mz
投下予告があると必ずと言っていいほどその予告は実現しないなんてジンクスは気にせず
正座して待ってる
438名無しさん@ピンキー:2006/06/07(水) 22:53:47 ID:7AxQkcsJ
あおい×みずきとか百合読みてー
439名無しさん@ピンキー:2006/06/07(水) 23:11:41 ID:UCAcjkpO
>>438に同意しつつ期待保守
440快楽の部屋:2006/06/08(木) 23:06:44 ID:AWg1snDC
カキーン!という金属音が聞こえるグランドから少し離れた場所に野球部のグランドがある。その部室はそれなりに広く、野球の道具全てを置いても
 まだまだスペースがあり、人が4人程雑魚寝できる。今その部室の中には2人の男がいる。一方のルックスは然程良くなく、もう一方は誰が見ても
 美男子と言える程のルックスである。

 「ほんとにこの計画を実行するでヤンスか?」

 「うん。矢部君もあおいちゃんとヤッてみたいと思ってたんだろ?」

 「まぁ、そりゃあ・・・でヤンス」

 「じゃあ決まりだ。今日の練習が終わったら計画通りにやるぞ」

 「んす」

  ルックスが然程良くない矢部と言われる青年が返事と同時に敬礼のポーズをとった。





 「お疲れ〜。疲れたしサッサと帰ろうか」

 「帰りにどっか寄らない?」

 「いや、オレは今日用事あるから矢部君と帰るよ」

 「オッケー。じゃあね〜」

 「よし。矢部君、作戦実行だ」

  部員がいなくなった後に二人のシルエットが部室の方に傾き始めた。
441快楽の部屋:2006/06/08(木) 23:08:36 ID:AWg1snDC
ガチャ!という音と共に髪の毛の色が緑の少女がこちらを振り向いた。

 「え!?なんなの?柳原君たち帰ったんじゃなかったの?」

  少女は吃驚したように質問する。

 「いや〜、今日はあおいちゃんの誕生日だったろ?だからプレゼントを用意してたんだけど忘れててさ。ね、矢部君」

 「そうでヤンス。プレゼントでヤンス」

 「あ、そうなの?ならボクもうちょっとで着替え終わるから外で待ってて」

 「それがそうはいかないんだよな〜」

  柳原と言われる青年がそう言い終わったすぐ後に後ろのドアが閉められた。

 「オレらのプレゼントって今しか渡せないしね」

  言葉と同時に柳原が少女を押し倒す。少女は体を地面に叩きつけられ声も出なくなっている。

 「矢部君、今だ!ズボンを脱がせ!」

  そう言うと、素晴らしいスピードで矢部の手がズボンに手を掛けた。

 「イヤ〜!ヤメテよ、こんなことしてタダで済むと思ってんの!?」

 「ああ、思ってるよ。一応今の所は全て計画通りだもん」

  喋ってる間にズボンを全部脱がされ、綺麗な白い脚と三角形の布が露になった。

 「よし。矢部君、写真」

 「ガッテンでヤンス」

  カシャッ!という音がして、同時に三角形の布が剥ぎ取られる。

 そこには一つの裂け目だけがあった。

 「ヌオー、オイラはもう昇天でヤンス〜」

  矢部には刺激が強すぎたのか、その場で倒れこんでしまった。

 柳
442快楽の部屋:2006/06/08(木) 23:11:27 ID:AWg1snDC
柳原はその光景を見て、やれやれといった感じで首を振り、少女の方へと向きなおした。
 「矢部君はほっとくとして・・・。ていうかあおいちゃんてパイパンだったんだ〜」

  あおいと呼ばれた少女は声にならない声で叫び、涙を流した。
 「さて、じゃあチョット早いけどイれちゃおうか」

  あおいの目がカッと見開かれ、首を横に振った。どうやら自分の大事な部分を見られたショックで声が出ないらしい。
 「濡れてないけど入るかな・・・」

  柳原が自分のモノを出して、あおいの割れ目に擦り付ける。
「やっぱり大分力入れないと入んないな。ちょっと痛いけどガマンしてね」

  あおいは相変わらず首を横に振り続けている。そして柳原が腰に力を入れ、思い切り腰を前に突き出した。
 「いや〜〜〜〜〜〜」

  あおいの悲鳴が聞こえ、柳原のモノがあおいの裂け目に沈む。それと同時にあおいの裂け目から鮮血が迸る。
 「うわ〜、締まるな〜。まぁ、濡れてもなかったし初めてみたいだから当たり前か」

  柳原の薄ら笑いとは対照的にあおいの表情は初めて体験する痛さの為か、涙でいっぱいになっている。
柳原が腰を動かし始め、あおいの表情が更に苦痛に歪む。
 「あおいちゃんのあそこが初めてのちんこを一生懸命咥え込んでるよ。やらしいマンコだな〜、濡れてもないのに」

 「お、おねがい・・・。やめて・・・、何でもするから・・・。うっうっう・・・」

 「何でもしていいんだったらアナルに入れちゃうよ?それでもいいの?」

  あおいは黙ってしまい、横を向いた。
 「何でそんな無口になっちゃったの?もう何してもいいってこと?なら遠慮なくいくよ」

  柳原は腰の運動を更に加速させた。あおいの顔はもう涙でグシャグシャである。
 「おっ!あおいちゃん、マンコが濡れ始めてきたよ。こんな状況でしっかり感じてるんだ。あおいちゃんてこんな淫乱な女だったんだ〜」

  あおいの表情が悲しみから憎しみのへと変わり、柳原を睨みつけた。
 「おいおい、そんな怖い顔で睨み付けんなよ。あおいちゃんのマンコは濡れてんだぜ?感じちゃってるんだぜ?大体下半身丸出しで

  そんな睨みつけられても怖くないし」

  あおいの表情から憎しみが少しずつ消えていった。今のあおいは虚しさだけが前面にでている。
 「そろそろイキそうだよ。外に出したいけどこんな締め付けられちゃ抜けないな。中だししてあげるよ。しっかり受け取ってね」

  その瞬間、ビュク!ビュク!と柳原の欲望があおいへと注ぎ込まれた。
  あおいの裂け目から白い液体が流れ出てきた。

 「さて、後は写真を撮って・・・」

  柳原は写真を何枚か撮って部室から出ようとしてあおいの方を振り返った。
  「明日も部室で待ってるよ。まぁ、この写真がばらまかれてもいいんだったら来なくていいけどね」

  そう言い終わると柳原は矢部を引きずって部室を出た。
443快楽の部屋:2006/06/08(木) 23:14:32 ID:AWg1snDC
まぁ、とりあえず書き終わった。突っ込みどころはいろいろあるけど・・・。
感想は大募集中。

それとLEVEL9999て閉鎖したの?それとも移転?新しいところ知ってる人は
貼り付けといてほしい。
444名無しさん@ピンキー:2006/06/08(木) 23:19:33 ID:rZLoOfGZ
GJ!
鬼畜路線ハアハア

LEVEL9999は・・・多分閉鎖したっぽい
ただ本人は夏から再会する気っぽかったんで
もしかすると、うっかりドメインの更新し忘れたせいかも分からんけど
445名無しさん@ピンキー:2006/06/08(木) 23:19:46 ID:gcDpAcE/
神降臨!

もちろん邪神だけど。
446名無しさん@ピンキー:2006/06/09(金) 01:06:34 ID:zOsGB4Ii
>>443
乙。
ところでそのHNは快楽の虜氏とは関係あんの?
447快楽の部屋:2006/06/09(金) 01:16:30 ID:t4Q+Cree
HNの由来は某歌手の歌。虜氏とは全然関係ない。

ちなみに虜氏とは偶にチャットしてたぐらいかな。
448名無しさん@ピンキー:2006/06/09(金) 05:30:57 ID:7NdOmi3r
羞恥心をロッカーに預けて興奮の坩堝にジャンプするあの歌か。
449快楽の部屋:2006/06/09(金) 10:09:53 ID:t4Q+Cree
そう。乱れたヘアをそのまま踊らせるあの歌
450名無しさん@ピンキー:2006/06/09(金) 12:58:48 ID:8A0ze/+5
誰かsageを教えてやってくれないか?
451名無しさん@ピンキー:2006/06/09(金) 13:15:32 ID:P8g4fjtj
チープな妄想の垂れ流し。
童貞臭MAXのエロ。
Bzにハマるお年頃。




どう見てもリア厨です。ほんとうにうへぇ
452名無しさん@ピンキー:2006/06/09(金) 13:40:58 ID:7UD5pbHh
>>449
↑みたいな人が発生しやすくなるんで
次回書き込みからは、メル欄にsageと入れといてくださいな
たのんます
453名無しさん@ピンキー:2006/06/09(金) 18:58:27 ID:oSRRETCD
sageない奴って大抵アレなコテ付けてるよな
何でだろ?
454浜谷太一 ◆yl1SBmcic. :2006/06/10(土) 00:09:10 ID:siWJyHCU
ここに目をつけられていますよ

ネット上の駄目なエロSS 第五章
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1122722360/
455名無しさん@ピンキー:2006/06/10(土) 00:39:31 ID:ngK2wDZ9
おまえそりゃ気づいてても言わないのが人情ってモンだろうよ
456名無しさん@ピンキー:2006/06/10(土) 01:18:04 ID:a/52DDx4
おまえらこれ以上このスレを過疎化させたくないなら少しは口を慎め
ただでさえ書き手が少ないのに自分たちで間口狭めてどうすんだ
457名無しさん@ピンキー:2006/06/10(土) 02:43:40 ID:arcygSwx
IN THE LIFE乙
458340改め行者講:2006/06/11(日) 01:07:35 ID:K0+C3beE
とりあえず9、パワ高設定で大方の構想(妄想)ができた(っていうか正直、今までサボってた)ので、書き始めようと思う。
多分(真面目にやれば)1、2週間後くらいに投下できると思うからヨロシク。
459名無しさん@ピンキー:2006/06/11(日) 01:32:27 ID:sJWe+JEb
期待してるよ、無理せずマイペースでがんがってくらはいな
460名無しさん@ピンキー:2006/06/11(日) 13:22:59 ID:x0xg4Qv+
あかつき  0 0 1 0 0 0 0 0 1 | 2 7 1
身砕流北 0 0 0 0 0 0 4 1 × | 5 8 0

勝 正金 負 猪狩守 本塁打 七井(正金) かたう(猪狩守) 
461名無しさん@ピンキー:2006/06/15(木) 18:30:23 ID:fS1IaOrS
〜みずき凌辱〜
9回裏1―0ツーアウト満塁
『ピッチャー交代!みずき!』
1打サヨナラの場面でマウンドに立ったみずき。
得意のコーナーをつく投球で簡単にツーストライクにまでおいこんだが…
「これで終わりよ!えぃっ!」
シュ〜ズバン!
「ボール」
さすがに緊張しているのか制球が少しさだまらない。
「くっ」
一呼吸おいてキャッチャーミットを睨みつける。
「え〜ぃ!」
シュ〜ククッ ガン!
「やった打ち取った!」
バットの根元にあたったボールはフラフラとセンターの定位置へと飛んでいった。
「オーライオーライでやんす」
462名無しさん@ピンキー:2006/06/15(木) 18:31:00 ID:fS1IaOrS
チームの誰もが勝利を確信した。
・・・が、ポロ
矢部のまさかのエラー。
チームはサヨナラ負けをしてしまった。
〜試合終了後選手控え室〜
矢部のエラーをさんざんに罵るみずき。
「なんであんな簡単なフライをおとすのよ!アニメオタクなんか野球やってないでずっと家のなかにいればいいのよ!!」
矢部はただただ謝るばかりだった。
さすがに矢部をかわいそうに思ったのかチームメイトがみずきをなだめとりあえずはことはおさまったようにみえたが・・・
(許さないでヤンス…あそこまで言うことないでヤンス…)
矢部の中で黒い炎がメラメラと燃えあがっていた…

463名無しさん@ピンキー:2006/06/15(木) 18:31:42 ID:fS1IaOrS
〜帰り道〜
「は〜ぁ、ったくなんなのよあのメガネは…ホント最悪……ブツブツ」
みずきの怒りはまだおさまっているわけもなく閉店間際でにぎわう商店街を一人ブツブツ文句をいいながら歩いていた。
その時・・・
『ストラ〜イク!バッターアウト!!やりました早川投手これで今季10勝目となりました』
みずきの憧れで女性初のプロ野球選手である早川あおい選手の姿がブラウン管を通してみずきの目に飛び込んできた。
『それではヒーローインタビューです。今日のヒーローはもちろんこの人プロ10勝目早川あおい選手です』
立ち台に上がった緑髪の女性選手にみずきはさっきまでの怒りも忘れ商店街のテレビにかぶりついていた。
・・・しかし・・・
「えっ?!」
みずきは自分の耳にはいってきた言葉を信じることができなかった。いや、みずきだけではないだろう。今ヒーローインタビューを聞いているすべての人が自分の耳を疑っただろう。
『ボ…ぃゃ私早川おおいは本日を持ちましてプロ野球会を引退します』
確かにお立ち台の女性はこう発言した。
『今まで応援してくれていたファンの方にこのことを隠していて本当に申し訳ないとは思っています。でも前々から決めていたことなんです。これからは…』
もうみずきの耳にはなにも聞こえていなかった
頭の中が真っ白になったみずきは重い足取りで家へと帰っていった。
ガチャ
「…ただいま」
玄関で靴を脱ぐと奥から姉の声が響いてきた。
「あっ、みずきおかえり〜。お風呂わいてるからはいっちゃいなさぁい」
「…はぁい」
気の抜けた返事をするみずき。姉はみずきの声のトーンから今日の試合は駄目だったんだなと思い試合のことを口にはしなかった。
しかしその時みずきの頭の中を支配しているのは早川選手の引退だということに大リーグの試合を見ていたみずきの姉は気付かなかった。
464名無しさん@ピンキー:2006/06/15(木) 18:32:44 ID:fS1IaOrS
「は〜ぁ…」
まだ放心状態のみずきは事務的な動きで衣服を脱いでいった。
ユニフォームを脱ぎ終え淡いグリーンのブラをはずすと形のいい胸がこぼれおちた。ブラとお揃いのパンティも脱ぎ生まれたままの姿になる。
大きいとは言えないかもしれないが形のいい乳房。その先端はきれいなピンク色をしている。引き締まったウェスト。その下はうっすらと柔らかそうな茂みができていた。
ガラガラガラ
扉を開けるとみずきの好きなシトラスの香りが蒸気にのってやってきた。
それでほんの少しほんとに少しだけだがみずきの心はおちついた。
体を入念にあらったあと、湯船につかる。
みずきはまださっきの早川選手の言葉がショックだったらしくぼ〜っとしたままだった。
ピチョン
なにかが水面に波紋をつくった。その音が耳にはいるまでみずきは気づいていなかった。涙が自分の頬をつたっていたことに…。
お風呂を上がったみずきの目は赤くはれていた。
姉に一言『おやすみ』と告げると今日一日いろいろなことがありすぎたせいだろう。すぐに眠りについてしまった。しかし閉じた瞼からも涙がこぼれおち枕を濡らしていた。

465名無しさん@ピンキー:2006/06/15(木) 18:33:19 ID:fS1IaOrS
〜一方その頃〜
「あの女は絶対許さないでヤンス。必ずみんなの前で恥をかかせてやるでヤンス」
黒い炎を心の中で激しく燃やしながら矢部はアニメビデオ(18禁)に夢中になっていた。
「おっ!この娘みずきちゃんに似てるでヤンス!オイラもこんな風に……」
妄想をふくらましなが自分のモノをいじる。
―ぽわわ〜ん―
『や、やめて!私が悪かったから…もう、ゆるして』
手足をしばられたみずきは、ユニフォームをズタズタに切り裂かれほとんど下着だけの姿だ。
『許さないでヤンス。もうその邪魔な布も取るでヤンス。』
矢部の手がみずきのブラに伸びる。
『いやぁぁぁぁぁ!』
しかし矢部は容赦なくみずきの体からブラを奪いとった。
プルルン。
拘束から開放されたみずきの胸が揺れる。
『みずきちゃんのオッパイ大きいでヤンス。乳首も綺麗な色をしてるでヤンス。』
『いや!見ないで!』
顔を真っ赤にして拒絶するみずき
『駄目でヤンス!よ〜く見させてもらうでヤンス。』
矢部の手がみずきの胸に伸びる。
プニュモミモミ
『すごくやらかいでヤンス!』
『ぅぅ…ほんとにもうやめてよぉ……あっ!』
矢部の指が乳首をはじく。そのあまりの衝撃にみずきは声をもらしてしまった。
『感じてるでヤンスか?』ニヤリッ
『そんなわけ…な…アァ!駄目…許して』
パクッ チュー チュパチュパ
クリッ コリコリ
『乳首ふぁふぁくわってきてるでヤンス(かたくなってきてるでヤンス)』
右の胸にしゃぶりつき舌を使い乳首を転がし、左の乳首を親指と人指し指でこねくりまわす。
『ちょっと、ほんとにもう…ダ…メ…ヒァッ!なんかおかしい…よアァ…ァ』
『縛られて、こんな風にオッパイをいじられてイクんでヤンスか?みずきちゃん淫乱でヤンスねぇ。』
『私は…淫乱なんかじゃ…アァ!ダメ!なにか来る!パンティ汚れちゃうよぉ!!』
『ほらほら遠慮なくイクでヤンス!』
矢部は乳首への攻めを強める。
『アッ!アァ!アァァアァ!』
『ほらほらほら〜』
〜ブチッ〜
「あ゛〜〜、ビデオがきれたでヤンス!なんでこんないいところできれるんでヤンスか?!もうちょっとだったのにぃ…」
矢部の分身は今にも発射しそうなほど腫れあがっていた…がさらに矢部にとって衝撃の自体が訪れた。
『こんばんは。パワフルスポーツの時間です。本日女性初のプロ野球選手である早川あおい投手が引退を表明しました。』
「υλ〒∀☆∈○△▼※?!」
ドピュッ!ドピュッ!
衝撃の事実に矢部の分身は暴発した。
『なお、早川投手は…』
バタッ
そして矢部自身はそのまま気を失った。
466名無しさん@ピンキー:2006/06/15(木) 18:33:57 ID:fS1IaOrS
〜翌日〜
ガヤガヤ
『聞いたか?』
『あおい選手のことだろ?』
『ほんとにショックだよなぁ…』
『俺もぉ』
練習前の部室は昨日の早川投手の引退話でもちきりだった。
ガチャ
「…おはようでヤンス」
負のオーラを背負った矢部が部室にはいってきた。
「お、おぅおはよう」
「矢部さんおはようございます!」
「ちぃ〜ッス」
とりあえず挨拶をかわす野球部員。
着替えをすましグラウンドに集合した時そこにみずきの姿はなかった。
「コーチ!みず…ぃゃ橘さんは?」
「橘さんは今日は体調不良のためお休みです」
コーチからみずきが休みだと言うことをつげられた。
試合あけと言うことで今日の練習は軽く流したあと入念にストレッチをおこなうだけで終わった。
「集合!今日はもぅこれできりあげるが昨日の敗けを忘れてはいかんぞ!あっ、あと明日からこのチームに新監督が来られる。今日休んでるものにも連絡をいれておいてくれ。それでは解散!!」
〜練習終了後部室〜
『おぃ新監督だってよ』
『マジかよぉキツイ人だったらやだなぁ…』
『……どんな人だろ』
「美人がいいでヤンス」
みんなの頭の中はすぐにスイッチが切り替えられていた
「あっ、そぅいえば今日みずきちゃん休んでたけど連絡どうする?」
「誰か家に行く?家知ってる?」
「あっ、オイラ知ってるでヤンス!」
矢部の目が妖しく光る。
「ってか、電話でよくねぇ?」
「それもそぅでヤンスね。じゃ円谷かけるでヤンス(ちっ、余計なこと言うなでヤンス)」
トゥルルルル…トゥルルルル……
「あれ、繋がらないです。留守電にもならないし…」
「やっぱ誰かが行った方がいぃか…矢部君じゃあ一緒に行こっか?」
「(オイラ一人で行きたいでヤンスが…今日のところは)そうでヤンスね。」
こうして矢部とパワプロ君(仮)はみずきの家へむかうことになった。
467名無しさん@ピンキー:2006/06/15(木) 18:34:44 ID:fS1IaOrS
〜みずきの家へ向かう途中〜

「なぁ矢部君。みずきちゃんやっぱ昨日の試合のことがショックだったのかなぁ?」
「そんなのわからないでヤンス。」
矢部のそっけない返事。
「(オイラのことあれだけ罵って休むなんて…)」
「えっ?なんかいった?」
「いやいや、なにもないでヤンス。パワプロ君の空耳でヤンスよ。」
商店街を歩いていると本屋の新刊コーナーに《グラビアアイドル物語2005》が並べられていた。それを見つけたパワプロ君は…
「あっ、ちょっとだけ本屋によってこうよ」
「別にいいでヤンスよ。(これは、チャンスでヤンス。本に夢中になったパワプロ君をおいて一人でみずきちゃん家に行くでヤンス。)」
予想通りパワプロ君は《グラビアアイドル物語2005》に夢中になっている。矢部は気付かれないように、そ〜っとその場を立ち去った。
商店街を抜けると矢部は自慢の足を使ってみずきの家へと駆け出した。
「やったでヤンス!これでオイラ一人でヤンス!」
矢部は全速力で走った。
「ハァ、ハァ、つ、着いたでヤンス。とりあえず息をととのえるでヤンス。」
ス〜っ、ハ〜。
(よしっ!!)
ピンポ〜ンピンポ〜ン
呼び鈴を鳴らすが応答がない。
(あれ?いないでヤンスか?)
矢部はもう一度呼び鈴を鳴らした。
ピンポ〜ンピンポ〜ン
しかし応答はなかった。
「おかしいでヤンス…はいないでヤンス。」
矢部はドアノブに手をかた…
ガチャ
(あ、開いてるでヤンス。あっ、オイラトイレに行きたくなってきたでヤンス。ちょっと借りるでヤンス)
ギ〜、パタン
静かに家の中へ入って行く矢部。
玄関には靴が一足きれいにならべられていた。
(みずきちゃんいるでヤンス。)ニヤリッ
(それよりトイレでヤンス!トイレはどこでヤンスかぁ?!あっ、たぶんここでヤンス。)
矢部は扉を開けた。
すると…
『えっ?!キャアアァァァ!!なんでいるの?!早く閉めてぇぇ!』
中でみずきが用を足していた。
あまりの出来事にパニックに陥る矢部とみずき。
チョロチョロチョロ…(はっ、これはチャンスでヤンス!)
みずきの一点を凝視する矢部。
468名無しさん@ピンキー:2006/06/15(木) 18:35:17 ID:fS1IaOrS
「早く出てってよ!」
大事な部分を手で隠すみずき。
「隠しちゃだめでヤンス!もっと見せるでヤンス!!」
矢部がすぐにその手をどかしにかかる。
…が、
ドゴ〜ン!!
みずきの右ストレートが矢部の頬をとらえた。開いたままの扉から壁にたたきつけられた矢部。
みずきは用を足すとすぐさま拭き取り下着とパジャマのズボンをはいた。
矢部はついにもらしてしまった。
「キャアァァァ!なにやってんのよアンタ?!」
みずきは大急ぎで雑巾を持ってきて矢部に投げつけた。
「はやく、これでふいて!!」
矢部は泣きながら床掃除をおこなった。
(…うぅ、でもみずきちゃんの少しだけどバッチリ見たでヤンス。)
床掃除を終えた矢部はグショグショになったパンツとズボンを脱ぎ予備のズボンをはいた。
〜みずきの部屋〜
「で、アンタはなにしにきたの?(怒)」
みずきの声はあきらかに怒っていた。
「(弱味を握りに来たなんていったら殺されるでヤンス)明日から新監督が来るから休まないようにって電話つながらなかったから言いに来たでヤンス。そしたら急にオシッコがしたくなって…そしたらみずきちゃんが…」
ボッ!
みずきは顔を真っ赤にしてうつむいた。
「…見たの?」
さっきまでのみずきからは想像もつかないか細い声が聞こえた。
「しっかり見たでヤンス!」
矢部はここぞとばかりに声を張り上げた。
「お願い!今日のことは忘れて!誰にも言わないで!!」
みずきは涙ながらに懇願した。
「オイラのお願いを聞いてくれたら別にいいでヤンスよ。」
矢部は舐めるようにみずきの体を見た。
「えっ?お願い??」
「みずきちゃんの裸が見たいでヤンス!」
矢部が目を輝せて言った。
「え〜、そんなの無理よ!(なによ、こいつ!そんなの無理に決まってるじゃない!)」
「無理なら今日のことをみんなに話すでヤンス。」
「(くっ、こうなったらしょうがない)…わかった。」
みずきは顔を真っ赤にして矢部の無茶なお願いを承諾した。
「やったでヤンス!(こっそりカメラにとってやるでヤンス)」
その時…
469名無しさん@ピンキー:2006/06/15(木) 18:35:58 ID:fS1IaOrS
ピンポ〜ン。
チャイムが家中に響きわたる。
「パワプロですけど、矢部君来てませんか?」
(パワプロ君?くっそ〜もぅ来たでヤンスかぁ)
(よかった、これで助かった)
矢部とみずきの思いが交差する。
「は〜…んぐっ」
玄関へ向かうみずきの口を矢部がおさえた。
「今行くとどうなるかわかってるでヤンスか?」
矢部の言葉にみずきの顔は一気に青ざめる。(そ、そんな…)
矢部はなにかおもいついたようにみずきにはなしかけた。
「オイラもぅ帰るでヤンス。裸はいいでヤンス。その代わり明日の練習下着なしで来るでヤンス。」
「えっ?そんな無理だよ…」
「無理なら無理でオイラは別に構わないでヤンス。じゃまた明日でヤンス。」
そそくさと玄関へ向かう矢部。
ガチャ
「あっ、矢部君!やっぱいたんだ。なにもほってくことないのにぃ…」
「ごめんでヤンス。あまりにもパワプロ君が夢中になってたものだから…」
矢部は適当な言い訳をする。
「あっ、みずきちゃん大丈夫?明日は休んじゃだめだよ。」
顔色の悪いみずきを見て心配そうに声をかけた。
「…うん。わかってる。じゃ。」
かなり疲れた様子のみずき。
「バイバ〜イ」
パワプロは元気よくみずきに別れをつげた。パワプロの後ろで矢部はみずきのことをずっとにらみつけていた。
470名無しさん@ピンキー:2006/06/15(木) 18:36:45 ID:fS1IaOrS
〜その日の夜矢部宅〜
「はぁ〜それにしてもまさか今日はあんなものが見れるなんて……これで少しはおとなしくなるでヤンスかねぇ」
矢部は今日のことを思いだしながら一人遊びにふけっていた。
「パワプロ君がこなければ今頃…」
妄想と股間をふくらましていく矢部。
―ぽわわ〜ん―
「さぁ、裸を見せるでヤンス!」
「わ、わかってるわよ!」
みずきの声は震えている。
「いつものみずきちゃんからは想像できない声でヤンス。」
「くっ…」
みずきは顔を真っ赤にしてぎこちない手付きでボタンを1つずつはずしていく。
(く〜なんで私がこんな奴に…)
「遅いでヤンス!早くしろでヤンス!!」
ボタンがすべてはずされた。
「さぁ早く脱ぐでヤンス!」
「わ、わかってるわよ…そんな大声ださないでよ…」
みずきの声は涙まじりの声だった。上着を脱ごうとするがみずきの手はなかなか動かない。
(ヤバい!どうしよう…今ブラつけてない…)
みずきの気持ちなど露知らず矢部が言葉をぶつける。
「はやくしろでヤンス!…脱がないなら脱がないで別に構わないでヤンスが…」ニヤリッ
矢部の目が妖しく光る。
「……ぬ、脱ぎ…ます」
顔を真っ赤にしたみずきの発言。しかし、脱ぐと言ったもののやはりみずきの手はなかなか動かない。
するっ
ついにみずきの肩があらわになる。
(…ん〜…もぅ、無理だよぉ…でも脱がなきゃ…)
シュルルルル…パサッ
みずきはついに上着を脱いだ。
「みずきちゃん、ノーブラでヤンスか…へぇ〜」
舐めるよう矢部の視線にみずきはうつむいてしまう。胸を見られないように必死に前屈みになる。…が冷酷な矢部の言葉。
「胸を隠すなでヤンス!立てでヤンス!」
(・・・・うぅ、そんな…)
みずきは両腕で胸を隠しながらその場に立ち上がった。
「両手を使って早く下も脱ぐでヤンス!できなりならオイラ帰るでヤンス!」
観念したみずきは一気にズボンをパンツ脱いだ。
プルルン
胸が揺れる。
ササッ…
すぐに手で隠すみずき
「こ…これで今日のこと…誰にも話さないでよ…」
消え入りそうなみずきの涙声。
「手が邪魔でヤンス!頭の後ろにやるでヤンス!」
「…うぅ、……はい」矢部の言う通りに頭の後ろに手を回す。
矢部の目の前に産まれたままの姿のみずきが立っている。
「これがみずきちゃんの裸でヤンスかぁ…毛もはえてるしみずきちゃん大人でヤンス。」
「…ま、まだ?も…もぅ…いいでしょ?」
「駄目でヤンス!次は触らしてもらうでヤンス!」
「えっ?!そんな約束が…ちが…あっ!!」
ドサッ!
みずきをベッドに押し倒す矢部。もぅみずきにはほとんど抵抗する力は残っていなかった。
471名無しさん@ピンキー:2006/06/15(木) 18:38:14 ID:fS1IaOrS
モミモミ…
「みずきちゃんのオッパイやらかくて気持ちいいでヤンス。」
「…うぅ、やめてよぉ…」
みずきの胸を必要以上に揉みしだく矢部。
「あっ、乳首勃ってきたでヤンス」
ツンと固くとがりだした先端を口に含みすいだした。
チューチュー
「甘いでヤンス。」
もぅわけのわからなくなってきたみずきはうわ言のように許しを乞うばかり。
「…許して…許してぇ」
しかし矢部の行動はおさまるどころかさらにエスカレートしていく。胸を揉んでいた右手を少しずつ下へとずらしていき…
「フカフカでヤンス。さて、この奥は…」

茂みをもてあそびながらみずきの秘所に指をあてる。これにはさすがのみずきも反応する。

「いやぁぁぁ!駄目!!そこは許して!」
みずきの叫びに矢部はまったく聞く耳を持たない。
にちゃ
「あぁっ!!」
「みずきちゃん濡れてるでヤンス」
そう言うと矢部はみずきの中に指を出し入れした。
ぬちゅ、にちゃ…
「…んっ……アァッ!」
「さぁ〜てこっちもよく見たいでヤンス。」
矢部はみずきの秘所を見るために場所を移動する。
「へぇ〜こうなってるでヤンスかぁ。なんかヌラヌラ光ってていやらしいでヤンス。」
ペロッ
矢部がみずきの秘所を舐める。
「ヒァッ!」
「酸っぱくて、なんか変な味でヤンス…」
ペロペロ…チュー
「アァッ!ンッ!ヒァッ!」
みずきの声が1オクターブあがった。
ジュプ…ジュプ…
チュパ…チュパ…
指と舌で責められてみずきは少しずつのぼりつめていく。
「アァッ!…ダメっ!アァ…アッ!……ックゥゥゥ!」
プシャーッ
みずきの体から透明な液体が矢部の顔めがけて飛び出した。
「うわっ!なんでヤンスか?!」
みずきは息をきらしグッタリしている。
「はぁ…はぁ…」
「なに、自分だけ満足してるでヤンス!オイラも満足させるでヤンス!!」
そう言うと矢部はズボンを脱ぎはちきれそうな自分の分身をみずきの口の中に詰め込んだ。
「…んぐ?!」
いきなりのことに驚くみずき。すぐに吐き出そうと顔を背けようとするが…
ガシッ
矢部に頭を掴まれどうすることもできない。
472名無しさん@ピンキー:2006/06/15(木) 18:38:49 ID:fS1IaOrS
「歯をたてるなでヤンス!しっかり舐めるんでヤンス!!」
「……んんっ!!」
みずきの頭を前後に動かす。
(…あぅぅ、熱いよぉ…)
「そろそろイクでヤンス!!!!」
ドピュッ!

「はぁ〜気持ちよかったでヤンス。」
一人遊びを終えた矢部は布団の中にもぐりこんだ。電気を消し眠りにつく
「…明日が楽しみでヤンス。」

〜翌朝みずき宅〜
「……はぁ〜…」
みずきは憂鬱な朝をむかえた。
「今日ほんとにどうしよう。下着つけないとか変態だよぉ…そんなのできるわけないじゃん…でもそうしないとあのメガネなにするかわかんないし…」
悩むみずき。
「…ばれなかったらいいんだよね…よし!」
気持ちをかためようとするのだが…
「う〜、でも・・・よしっ!決めた!!」
さんざん悩んだあげくみずきは決断をくだし練習へと向かった。
〜練習前部室〜
『新監督どんな人だろ?』
『くぁ〜すっげぇ楽しみぃぃ』
『かぁ〜ほんまはよ見たいわぁ』
「ほんと楽しみでヤンス」
もちろん矢部も新監督のことは楽しみにしているがそれ以上に楽しみなのはみずきのことである。
ガチャ
「みんな、おはよ!」扉が開いてみずきの元気なあいさつ。
「おはよ、みずきちゃん」
『おはようございます!橘先輩』
『もぅ体調は治ったんすか?』
「うん。昨日は心配かけてごめんね」
みんなにあやまるみずき。矢部の頭を疑惑がかすめる。
(…おかしいでヤンス。下着をつけてないのになんでこんな風に振る舞えるでヤンスか?………さ、さては?!)
473名無しさん@ピンキー:2006/06/15(木) 18:39:29 ID:fS1IaOrS
練習前のにぎやかな時間。
『あっ、そろそろ時間だ』
『ほんまやぁ、よっこらせっと。』
ゾロゾロと部室から出ていく。みずきもその列に続いてでようとしたが…
「あっ、帽子を忘れたでヤンス。みずきちゃん予備持ってないでヤンスか?」
矢部に呼びとめられてしまった。部室にはみずきと矢部しかいない。矢部がみずきに問いかける。
「…みずきちゃん約束守ってるでヤンスか?」「(ビクッ)ま、守ってるわよ。」
「じゃあ、証拠を見せるでヤンス。」
「…証拠って?」
答えのわかりきった質問をするみずき。
「脱げでヤンス。今ここでなにもつけてないってオイラに見せるでヤンス。」
「そ、そんなの嫌よ!私は今日はユニフォーム上下・アンダーシャツ・靴下・スパイク・帽子しか身につけてないの!!」
顔を赤くして声を張り上げるみずきだが…
「いつもよりズボンがダボダボで怪しいでヤンス。ちからずくでもみしてもらうでヤンス…」
矢部がジリジリと歩み寄る。
…その時
『なにやってるんですか?!早く集合ですよ!!』
円谷が部室に入ってきた。
「わかってるでヤンス。今から行くでヤンス。(ん〜、あまり信じれないでヤンスが今のところはまだ行動にでない方がいいでヤンス。)」
「うん。わかった。(・・・)」
三人はみんなが集合している場所へ走った。
『よし!全員そろったな!それでは新監督どうぞ!』
新監督がみんなの前に姿をあらわした。
『えっ?』
『嘘だろ?』
『なんで?本人?』
「あわゎゎゎでヤンス」
「えっ、あおい選手ですか?(////)」

「どうもみなさん。はじめまして早川あおいです。今日からこのチームの新監督をさせていただくことになりました。よろしくね☆」
みんな新監督早川あおいに驚きを隠せないでいた。
「え〜っと、静かに。今日はみんなのことを知りたいからストレッチとアップをしたらチーム戦をしたいと思います。」
みずきはもぅなにがなんだかわからなくなっていた。
(そんな、あおい選手が…キャ〜どぅしよう。すごいよ、これ!)
「はい。じゃあ長いあいさつはなし。みんなストレッチ始めて。」
各々でペアを組みストレッチをはじめる。
「矢部君さっきからみずきちゃんの方ばかりみてるけどどうかした?」
矢部の背中をおしながらパワプロがたずねる。
「な、な、なんでもないでヤンス。それよりそろそろ交代するでヤンス。」
あきらかに怪しい矢部だったが…
「うん、そうだね。じゃ矢部君頼むよ。」
パワプロはなにも気にする様子はなかった。
474名無しさん@ピンキー:2006/06/15(木) 18:40:10 ID:fS1IaOrS
(パワプロ君が鈍感でよかったでヤンス。それにしても気になるでヤンス。ほんとになにもつけてないでヤンスか…)
「イタッ!イタタタタ…矢部君痛い!痛いよ!!」
「あっ!!パワプロ君ごめんでヤンス!大丈夫でヤンスか?」
「うん…大丈夫だけど。矢部君今日なんか変だよ」
矢部は必死になって平常心を装おう。
「全然変じゃないでヤンス!パワプロ君は心配症でヤンス。」
「そっかなぁ…それならいっか…アハハハハ」
「アハハハハハでヤンス」
とりあえず意味なく笑いあう二人だった。
「はい。ストレッチ終了。みんなアップにうつって。その間に僕はチームわけするから」
グラウンドにちらばりそれぞれが練習をはじめる。
守備練習・打撃練習・投球練習・・・
〜30分後〜
「みんなぁ体はあったまった?チーム発表するから集合して〜。」ゾロゾロと集まってくるチームメイト。
「それじゃ発表します。先攻Aチーム1番センター矢部君……」
「ハイでヤンス!」
「…………4番サードパワプロ君…」
「えっ?!はい!!」「………。じゃあ次は、後攻Bチーム……2番セカンド円谷君…」
「は、はい。」
「…………9番ピッチャー橘さん」
「はぁ〜い!」
「じゃ、このチームに決めたからみんなノビノビと試合するんだよ。あっ審判もおたがいでね。」

数分後グラウンドに響き渡る声
《プレイボール!》
マウンドに登ったみずき。バッターボックスに立っている矢部を睨みつける。
「いくわよ!」
シュ――…ズバーン!
『ットライク!』
みずき渾身のストレートがキャッチャーミットに突き刺さる。
「うん、いい感じ」
マウンドで軽くガッツポーズをとるみずき。「ナイピッチ!」
キャッチャーが声をかけながら返球する。
続く二球目…
シュ――…ブン!ズバーン!!
矢部はバットを振るがむなしく空をきりみずきの手を離れたボールはまたもやキャッチャーミットに突き刺さった。
「くっそ〜!打てない球じゃないでヤンス!…次こそは…」ググッ
バットを握る手に力がこもる。
第三球目…
シュ――…ククッ!
「よしっ!狙いどぉ・・・アレッ?!」
ブォン!スパン!!
「ットライクスリー!バッターアウト!!」
みずきのウイニングショット“クレッセントムーン”の予想以上のキレに矢部はあえなく三球三振をしてしまった。
「くっそ〜でヤンス!次は絶対に打ってやるでヤンス!!」
本気で悔しがる矢部。そして続く二人はみずきの変化球を打ち急いでしまい、一回表の攻撃は三者凡代に終わった。
続く一回裏Bチームの攻撃も三者凡代に終わったのだった。
475名無しさん@ピンキー:2006/06/15(木) 18:40:50 ID:fS1IaOrS
二回表バッターボックスに立つパワプロ。
「勝負だ!みずきちゃん!」
「パワプロ君もすぐアウトにしてあげる…え〜ぃ!」
シュ――…ククッ!!
「よし狙い通り!」
カキーン!
「そ、そんな?!」
打球はセカンドの頭上をこえてライト前へ。
Aチームのベンチから歓声がおきる。
《ナイバッチー!あ〜とに続けぇ☆》
「まかせろ!!」
いさぎんで打席にたつが…
シュ―…ブン!ズバン!
シュ―…ククッ…ブン!!スパン
フワッ……ブォン!!パスッ。
あえなく三振。
続く二人も三振して結局この回はランナー残塁で終わってしまった。
回は進んで七回表、いまだ0-0。ノーアウトランナーなしでバッターボックスには矢部。
「はぁ…はぁ…」
マウンドの上のみずきは肩で息をしている。「ん〜、橘さんはこの回が限界かなぁ…それよりも雲行が怪しくなってきたなぁ…」
試合開始のときには雲のきれまから顔をだしていた太陽もいつのまにか広がった雨雲に隠れて見えなくなってしまっていた。
「さぁ来いでヤンス!」
いまだノーヒットの矢部がみずきを睨みつける。
「アンタには絶対打たせないわよ!はぁ、はぁ…クッ!!」
シュルルルル…ブン!ズバーン!!
「ットライク!」
初回と比べればあきらかに球威は落ちているがコーナーをつく投球で空振りを誘う。
「はぁ…はぁ…」
ポッ…ポツ…ポツ…
「あぁ、降ってきちゃった…しょうがない。みんなぁ!この回で終るよぉ!!」
ベンチからあおいが叫ぶ。
「…んっ、えぃ!!」
シュルルルル…ククッ!ブン!スパン
「ットライク!ツー」矢部のバットがまた空をきる。
「くっそ〜でヤンス!絶対に打つでヤンス!!」
第三球目。
「はぁ、はぁ…ふぅ。」
息を整えようとするみずき。
「…これで終わりよ!」
するっ…
「あっ!!」
雨で手がすべった。
力のない球がフワフワとキャッチャーミットめがけてとんでいく。
キラーン☆矢部の目が光った。
「好球必打でヤンス!」
カキーン!ドシュー…
「あぁ…」
ドカン!
打球はフェンスにダイレクトであたる。レフトがすぐさま捕球してセカンドへ投げたが…「セーフ!」
矢部はゆうゆうとベースの上に立っていた。
(くっ、でもあと三人ぐらいならなんとかなる…)ゾクッ!
みずきは背筋が凍るような悪寒を感じた。
(やったでヤンス。ここからならみずきちゃんのオシリがよく見えるでヤンス。いくらダボダボのズボンをはいていても投げるときにはピタっと肌とくっつくでヤンス。)
なにかわからないが嫌な感じのするみずきは勝負を急ぐ
476名無しさん@ピンキー:2006/06/15(木) 18:41:21 ID:fS1IaOrS
矢部は全神経を研ぎ澄ましみずきのオシリを凝視する。
セットポジションから投げるみずき。
(くそぉ、なかなか見えないでヤンス…)
シュルルルル…ククッ…ブン!!スパン!!
「ットライクスリー!バッターアウッ!!」
「ハァ…ハァ…あ、あとひとり…。」
2番・3番バッターを三振にしとめたみずき。打席にたつパワプロに意識を集中させる。「ふぅ〜…」
一呼吸おいて…セットポジションから・・・
(あっ!見えたでヤンス!!)
ユニフォームがピッタリとはりついたオシリにうっすらと下着のラインが浮かびあがったのを矢部は見逃さなかった。
(あっ!やっぱりはいてたでヤンス!!…でも、これも予想の範囲でヤンス…)ニヤリッ
みずきが下着をつけていることを確信した矢部は怒るどころか笑みを浮かべていた。
シュルルルル…ククッ!スパン。
「ットライク!!」
「くそ〜…」
「はぁ…はぁ…」
みずきセットポジションから第二球目を投げる。そのとき矢部が信じられない行動に出た。
《えっ?!》
矢部の単独スチール。最終回ツーアウトの場面で三盗など通常では考えられない。
だが、矢部は走った。
ズバーン!!
キャッチャーはすぐさま三塁へ投げる。
矢部よりも送球の方が先にベースにたどり着いた。
急いで二塁へと戻る矢部。
サードが矢部を追いかける。そして、二塁へ送球。すぐさまベースカバーにはいるみずき
キラーン☆矢部の目が光る。
矢部はふたたび足を切り替えて三塁を目指す。
円谷は急いでみずきへとボールを送る。
頭から滑り込む矢部。
ぱすっ。ドシャー!!
「アウト!」
みずきは矢部のヘッドスライディングで体勢を崩して倒れてしまったがタッチしたあと掴んだボールを離さなかった。
(やった!これでチェンジ!)
意気揚々とするみずき。だが次の瞬間…
477名無しさん@ピンキー:2006/06/15(木) 18:42:03 ID:fS1IaOrS
矢部がみずきに耳打ちをする。
「…約束。あとで話があるでヤンス。」
みずきの顔から一瞬にして血の気がひいた。
(バ、バレタ?!嘘っ!そんな…)
結局裏の攻撃も走者はでたものの点にはつながらずあおい初就任の練習試合は0―0雨天中止で幕を閉じた。
「うん。みんなお疲れ。えっと、明日は僕もコーチも用があってこれないけどしっかり練習するようにね。じゃ風邪ひかないように…あっ!ちゃんと整理体操するんだよ!それじゃ解散。」
《ありがとうございました!》
荷物を取り家へと帰っていくチームメイト達。
「矢部く〜ん。ぼくらも帰ろっか。」
「パワプロ君悪いけど今日は先に帰って欲しいでヤンス。」
「そっかぁ、うん。わかった。じゃあまた明日!」
「バイバイでヤンス。」
部室に一人残った矢部。数分後…
ガチャ…ギィ〜バタン。
扉が開きみずきがはいってきた。
うつむいたまま一言もしゃべらないみずき。重い沈黙が続く。
「みずきちゃん…」
矢部が沈黙をやぶった。
(ビクッ!)
みずきの肩が揺れる。「…実はオイラ…」
矢部は鞄の中から携帯電話をとりだした。
「…あのときみずきちゃんのアソコこっそり撮ってたでヤンス。」
矢部はそう言いながら携帯の画面をみずきに見せた。
確かにそこには驚いたみずきの顔と用をたす姿がバッチリ写されていた。
(えっ?!うそっ…)
呆然とするみずき…。矢部は言葉を続ける。
「みずきちゃんは約束を破ったでヤンス。だから…この画像をみんなに送るでヤンス。」
みずきの顔が絶望の色に染まる。
「…それだけは…ゆる…」
言葉の途中で矢部が服の上からみずきの胸を掴んだ。
「っ!!さ、触んないで!」
すぐさま手を払いのけるみずき。
「あれ〜?そんなこと言っていいでヤンスかぁ??」
みずきの目の前で携帯をちらつかせる。みずきは矢部をにらみつけて
「…ひ、卑怯者。」
そぅ言うのが精一杯だった。
ふたたび膨らみに手をのばす矢部。
「…そぅそぅおとなしくしてるでヤンス。(ここでオイラが好きにするだけなら意味がないでヤンス。みんなの前で恥をかかすでヤンス。)」
そう思いながらも…
モミモミ…
矢部の手はみずきの胸を揉み続ける。
プチップチッ…
あいているもう片方の手でボタンをはずしていく。
「……っ!!」
みずきはただ黙ってうつむき唇をかみしめていた。矢部が全てのボタンをはずした。アンダーシャツの下から手を突っ込みブラの上からみずきの胸を揉みはじめる。
(……なにもできないなんて…くやしいよ…)
「…思ってたよりちっちゃいでヤンス。でもやらかくて気持ちいいでヤンス。」
そして、いきなり…
ズボッ!
ブラの中に手をつっこんできた。
これにはみずきも…
「っ!?やっ!!」
矢部を突き飛ばす。
ドガラガシャーン!
派手に倒れる矢部だが…
478名無しさん@ピンキー:2006/06/15(木) 18:43:15 ID:fS1IaOrS
「はぁ…みずきちゃんはまだ自分の置かれてる立場がわからないでヤンスか?」
そぅ言いながら起き上がる。…が、
みずきの手には矢部の携帯がにぎられていた。
ピッポッパッ…
みずきは急いで自分の画像を消した。
「これで、もぅアンタの言うことなんかきかないよ!」
いつもの強気なみずきに戻った。…のも束の間
「アハッ、アハハハハハ…」
矢部が笑いだした。
「な、なにがおかしいのよ?!」
「…ふぅ。みずきちゃんの画像はもうオイラの家にあるパソコンに保存してるでヤンス。」
「えっ?!」
ふたたび一気にどん底につきおとされてしまった。
「だから、そんな画像消しても無駄でヤンス。」
「そ…そんな…」
がっくりとうなだれるみずき。そこへ…ゆっくり矢部が歩み寄る。
「・・・でもオイラも鬼じゃないでヤンス。しょうがないなか、もぅ一度だけチャンスをあげるでヤンス。」
「えっ?」
「もし明日の練習…」無遠慮な手をふたたびアンダーシャツの中に突っ込み強引にブラめくりあげた。
「…!」
モミモミ…
「……っ!!」
「下着なしで来たらみずきちゃんの画像は全部消すでヤンス。…」
「ほ…ほんと?ッ!」
左手でオシリを包み込むようになで…
「…オイラ嘘は言わないでヤンス。…」
右手で生乳の感触を楽しむ。
「明日、もし約束を破ったら…」
「で、でも………ヒアッ!」
みずきの先端をつねりあげ右手をシャツから引っこ抜く。
「…オイラはもぅしらないでヤンスから…」
ガチャ キーバタン
そう言い残して部室をあとにした。
一人残されたみずきは床にへたりこんで泣きだした。
「…うぅ、ぅ…な…なんで私がこ…っく、こんな目にあうのよぉ…」
誰にも触られたことのない胸を揉みしだかれ、無理な要求をつきつけられ…みずきは逃げ場をうしなってしまった。
〜帰り道・矢部〜
(それにしてもみずきちゃんの胸。想像よりちっちゃかったけどすごくやらかかったでヤンス…)
さっきのことを思い出しながら歩いている。
「最後までやってもよかってでヤンスが…それだけじゃオイラの気はおさまらないでヤンスからね…」ブツブツ
思っていることを口にだしていた。
「あっ!明日は少し早めに来てもらわなきゃでヤンス!」
携帯をとりだしみずきに電話をかける…
トゥルルルル…トゥルルルル…
「…でないでヤンス。」
〜部室・みずき〜
乱れた服装をなおしみずきが帰ろうとしたその時…
チャラララ〜チャチャチャラララ〜
ビクッ!!
みずきの携帯がなった。
着信 矢部
「・・・・・・」
少し考えこんでみずきは電源ボタンを押した。
479名無しさん@ピンキー:2006/06/15(木) 18:43:50 ID:fS1IaOrS
〜矢部〜
『ただいま電話にでることができませんピーと言う発信音の後にメッセージをどうぞ……ピー』
「オイラでヤンス。明日はいつもより早く来るでヤンス。来なかったら…」ピピッ
(ふぅ、これでバッチリでヤンス。今日は早く寝て明日に備えるでヤンス。)
留守電にメッセージを残した後一目散に矢部は家へと帰っていった。
〜その夜みずき宅〜
『ピー……オイラでヤンス。明日はいつもより早く来るでヤンス。来なかったら……ピピッ』
「・・・・・。」
逃げ場のないみずきは布団にくるまり泣きながら眠りについた。

〜翌日〜
言われた通りみずきはいつもより早く部室へ行った。
みんなの集まるより1時間近くはやい。
ガチャ
扉を開けるとすでに矢部が待っていた。
「ちゃんとつけてないでヤンスか?」
いきなり矢部がとう。
「……うん」
みずきは顔を赤くして聞こえるか聞こえないかわからない声で返事をした。
「ふぅん…でも昨日のことがあるから信じれないでヤンス……脱げでヤンス」
「えっ?そ、そんなの…む…」
矢部がみずきの言葉を遮るようにいった。
「脱・げ。」
「……うぅ…」
観念したみずきは上着を一気に脱いだ。ブラをしていないためにピッチリと張り付いたアンダーシャツにはうっすらと乳首がうきあがっていた。
「ちゃんとブラはしてないようでヤンスね…じゃあ次は下でヤンス。」
「……………ハィ。」
カチャカチャ。…すとん
ベルトをはずし、ズボンを床に落とす。手で前を隠すのだが…
「手をどけろでヤンス!」
当然のように手をどかす矢部。そして…
「次はそのアンダーも脱げでヤンス。」
「えっ?!そんな…もぅわかったでしょ…」
みずきが震えた声ではなす。その時…
カシャッ!
部屋の中にシャッター音が鳴り響いた。
「この写真どうして欲しいでヤンスか?」
みずきに残された道はひとつしかなかった。「くっ!!…ぬ、脱ぎます…」
バサッ…プルルン。
小ぶりな胸が揺れる。
妄想ではなく現実世界で今、矢部の前にみずきが生まれたままの姿でたっている。
「きれいでヤンス…」
みずきはうつむいている。
(……うぅ…)
「今日はみずきちゃんにはこれを来て練習してもらうでヤンス。」そういって矢部は袋をなげた。中には薄手でみずきにはダボダボのユニフォームがはいっていた。
「もちろん、アンダーシャツとベルトはさせないでヤンス。」
「えぇ!そんなぁ…これじゃ汗かいたら透けちゃよぉ…それにこんなダボダボじゃ脱げちゃうよぉ」
「くちごたえは許さないでヤンス!」
「………うぅ…ハィ」
みずきが渡されたユニフォームを着ようとしたとき…
「待つでヤンス!」
480名無しさん@ピンキー:2006/06/15(木) 18:44:38 ID:fS1IaOrS
「まだみんなが来るまで時間があるでヤンス。…みずきちゃんの体触りたいでヤンス!」
「え?え〜〜〜?!」
矢部はとんでもないことを言い出した。
「そ、そんなの嫌!」
当然ことわるみずき。・・・だが
カシャ!!…カシャ!!
またシャッター音が響きわたった。
「みずきちゃんに拒否権はないでヤンス。」
「くっ…………」
ゆっくりとみずきににじみよる矢部。そして…
ムニュッ ムニュムニュ…
「昨日は見れなかったからよ〜く見させてもらうでヤンス。ん?みずきちゃん、このさきっぽのピンク色のはなんでヤンスか?」
「……………」
矢部の質問にみずきは口を開かない。
「聞こえてるでヤンスか?このオッパイのさきっぽのピンク色のはなんでヤンスか?」
矢部は胸を揉む力を強くして聞いた。矢部の手の中でみずきの胸がいろいろと形を変えていく。
「い!いたい!そ…そこは…ち、乳首…デス」
少しずつ消えていくようなみずきの声。
「ここを触られるとどうなるでヤンスか?」
「えっ?わか…ヒャア!!」
みずきが答える前に矢部の指が乳首を弾いた。
クリクリ、モミモミ…
刺激をうけた乳首は段々と固くなっていく。
「…固くなってきてるけどどうしてでヤンスか?」
「そ…そんなこと…」
コリックニュ…
「ヒァッ!」
固くなった先端を弾いたり、こねくりまわしてやるとみずきの体がびくついた。
「…どうしてでヤンスか?」
「……き、気持ちいいからです…」
みずきの足はガクガクと震えもう自分の力では立っていられないらしく矢部にしがみついている。
矢部はみずきの肩つかみ頭の位置をさげるとピンピンに勃起した乳首に吸い付いた。
「アァッ!!」
みずきの体に電流がはしる。
チューチュパチュパ…
美味しそうに乳首を吸う。口の中に含んだソレを矢部は軽くかんだ。
…カリッ
「あぁっ!」
またもやみずきの体に電流がはしる。
「も、もぅ…ダメ…」
その場に崩れ落ちるみずき。だが矢部のせめはとまらない。
足をつかみ左右に開かせようとする矢部。みずきは懸命に力をいれそれを拒む。
…が、
ガバッ!
男の力にかなうはずもなく女の子の大事な所が矢部の目前にさらけだされた。
「…うぅ…みないで…」
恥ずかしさのあまり両手で顔を覆うみずき。もう足に抵抗する力は感じられない。
「どこを見ないでほしいでヤンスか?」
「ソ…ソコ…。」
「ソコじゃわからないでヤンス。はっきり言うでヤンス。」
開きかけの割れ目を指で撫でるとみずきの体が小刻みに揺れる。
「…アァ!…お………こ…見ないで。」
「よく聞こえないでヤンス。はっきり言うでヤンス!」
矢部の愛撫に少しずつソコが開いていく…
481名無しさん@ピンキー:2006/06/15(木) 18:46:08 ID:fS1IaOrS
「お…おま○こ見ないでぇ…!」
みずきの悲痛の叫び。だが…
「みずきちゃん、見られたくないのにどうしてこんなに濡れてるでヤンスか?」
みずきのソコは言葉とは裏腹にパックリと口をあけよだれをたらしていた。
「みずきちゃんのおま○こ、よ〜く見てあげるでヤンス。」
(うぅ…は、恥ずかしいぃよぉ…アッ!!)
…ヌプッ…
割れ目を撫でていた指がいきなりみずきの中へ侵入してきた。そしてそのままソコをかきまわす。
ヌチャ、クチュ…
「あったかくてグニョグニョしててなんか変な感じでヤンス。」
ジュポッ!ジュポッ!
「ヒァッ!アァ!ンッ!…だ…め…アァッ!」
みずきの意識が薄れていく…
しかし、
ピタッ
矢部は指の動きを止めた。
(えっ?どぉして?)
「ふぅ、もうすぐみんなが来る時間でヤンス。早くさっき渡したユニフォームに着替えるでヤンス。」
「はぁ…はぁ…」
イキきれていないみずきは少し物足りない様子だ。
「どぉしたでヤンスか?最後までイキたかったでヤンスか?」
「そ、そんなわけないじゃない!」
手早く渡されていた服を着る。やはりかなり大きめのサイズらしく、意識しないとすぐにズボンがずり落ちてしまいそうだ。
(これをはいて…)
みずきの顔が少しあおくなる。
「これで画像は消してくれるのよね…?」
「オイラは約束を破らないでヤンス。」

そして…練習が始まった。
「今日の練習どうする〜?」
「ん〜、コーチも監督もいないしなぁ…」
練習内容をどうするか試行錯誤するチームメイト。
「昨日の続きをするってのはどうでヤンスか?昨日途中で終わったから決着をつけるでヤンス!」
矢部の発言に…
『おっ、いいねぇそれ!そぅしょうぜ』
一同賛成のようだ。
『みずきちゃんもOK?』
「………。えっ?………うん。」
「どうしたのボ〜っとして」
「いや、なんでもないの。大丈夫だから」
少しぎこちないみずきを心配するチームメイトたち。
「それじゃストレッチをするでヤンス。みずきちゃん一緒にやるでヤンス。」
みずきを誘う矢部。
(えっ?矢部君と!?でも他の人にバレたら…)
「うんわかった☆」
他のチームメイトに自分のことが気づかれないように無理に笑顔を作り明るく振る舞う。
〜ストレッチ開始〜
「じゃあいくでヤンス。」
矢部の手がみずきの肩に触れた瞬間…
ピクッ
「ッ!」
みずきの体が少し震える。
(みずきちゃんの体…まだほてってるでヤンス…だったら)
スッ…
矢部の手がそっとユニフォームの中にはいっていき小さな膨らみの感触を楽しみだした。
(えっ?嘘…こんなとこで?)
いきなりのことにみずきの頭の中が白くなる。
「や…矢部君…やめて…みんなに…ばれちゃう…」
小声で矢部に懇願するみずきだが…
「大丈夫でヤンス。ちゃんとみんなからは見えないようにしてるでヤンス」
482名無しさん@ピンキー:2006/06/15(木) 18:47:04 ID:fS1IaOrS
聞く耳をもたなかった。
ポヨンポヨン…モミモミ…
(はぁ〜ほんとやらかくて気持ちいいでヤンス…)
クリクリ…ムニュムニュ…
背中を押しながらみずきの胸の感触を楽しむ。
「………。」
みずきはただただ声をおしころして耐えている。
(うぅ…恥ずかしい…もぅオッパイがジンジンしておかしくなっちゃいそう…)
「…乳首がすごくかたいでヤンス…」
「…そ、そんなこと言わないでぇ」
…その時
《ピー、ストレッチ終了!》
(ほっ…助かった…)
みずきの乳首はピンピンに勃っているが…ダボダボのユニフォームのおかげでわからない。しかしズボンには少し染みができていた。
(くっくっく…お楽しみはこれからでヤンス…)
ゾロゾロと集まるメンバー達。
「なぁアップどぅする?」
「え〜もぅしなくていんじゃね?」
「せやなぁ、もう試合やろうや☆」
多数決によりアップなしで試合が始まることになった。
ベンチとグラウンドに散ってゆく選手達。
マウンドにあがったみずきは不安をかくしきれていない。
しかしそんなみずきの想いとは裏腹に試合が始まった。



回は進み5回の表9‐0で直もノーアウト満塁のピンチ。バッターボックスには一番矢部がバットを構えている。
(うぅ…こんなんじゃ気になってピッチングに集中できないよ…)
みずきはズボンがずりおちないように細心の注意をはらいながら投球していた。
そのため下半身をあまり使えず投げる球は必然的にボウ球になってしまい連打と失点を浴びてしまっていた。
「はぁ…はぁ…くっ」
みずきが素早くセットポジションから投げようとしたその時…
ズルッ
「えっ?わゎゎゎゎ…」
ズテ〜ン!
足がからまりすなぼこりをあげながら豪快にみずきはこけてしまった。
そして…
(えっあれって…)
(おぃおぃ…嘘だろ…)
ズボンのずり落ちてしまったみずきはランナーとキャッチャー以外の味方に見られてしまうこととなった。
(えっ?嘘?みんなに…見られてる?…そんな…)
「あれ?なんかアソコ光ってるけど…」
「うそ?ひょっとして濡れてんじゃねぇの…?」
ボソボソとした声がみずきの耳にはいる。
(いや…お願い…みんな、見ないで!)
みずきの恐れていたことが現実となる。さらに矢部の追い打ちをかける一言。
「みずきちゃん!早く立ち上がって続けるでヤンス!…あれ?まさかみずきちゃんなにもはいてないでヤンスか?」
一気にグラウンドがざわつきだす
「おぃおぃとんだ変態だなぁ」
「なんか真面目に守んのやになるよ…」
味方のやじ。
「ち、違うの…」
必死に弁解しようとするみずきだが…
「なにが違うんだよ!」
「その光ってるのってマン汁じゃねぇのぉ?」
さらに矢部の一言…
483名無しさん@ピンキー:2006/06/15(木) 18:47:36 ID:fS1IaOrS
「みずきちゃんひょっとして上もそのユニフォームだけでヤンスか?いつもアンダーシャツ来てるのに今日は来てないでヤンスけど…」
(あんたがそぅさせたんじゃない!)
「マジかよ?!」
「ちょっと確認してみよぅぜ!」
ショートが近寄って来てこけているみずきを引き起こした。
もちろんズボンは脱げたままの状態で…そのためみずきの下半身がみんなの前にさらけだされることになる。
《ぅお〜〜〜〜!》
狂喜の声をあげる男たち。もぅすでにほとんどの男が理性を失っていた。
「どぉよ?」
外野から声が聞こえてくる。
一番上のボタンをはずし中をのぞきこむ。
そして…
「こいつノーブラだ。しかも乳首たってやがる」
「マジで?淫乱じゃん!」
「違う!私は淫乱なんかじゃない!」
「違わねぇよ!こんなブカブカのユニフォームでノーパンノーブラ。あげくの果てに乳首ピンピンにしてマン汁垂らしてんだからよぉ!」
(うぅ…)
みずきはなにも言えなくなってしまっていた。
「さぁ〜て…じゃあもぅこんなもん脱いじゃおうねぇ…」
そう言ってユニフォームのボタンを一つずつはずしていく。
「…うぅ……やめて…」
助けを求めパワプロと円谷の方に目をやるみずきだが…
「みずきちゃんがこんな娘だったなんて…」
「橘先輩にはガッカリッス…」
もぅ誰も助けにはきてくれなかった。
「さぁ〜て最後の一個をはずしまぁす」
プチっ
484名無しさん@ピンキー:2006/06/15(木) 18:48:23 ID:fS1IaOrS
ついにすべてのボタンがはずされた。
「さぁ〜て本邦初公開これが橘みずきちゃんの産まれた時の姿でぇ〜す☆」
冗談っぽく言いながらみずきのユニフォームをはごうとする。
「いやぁぁぁ、ほんとにもぅやめて!」
スルっ…
みずきの叫びもむなしく簡単に脱がされてしまった。
プルルン
《ぅ、うおぉぉぉぉ!》
男たちの狂喜の叫び。みんなの弾道が4になった。
「…いやっ!」
体を丸めるようにその場にしゃがみこもうとするが…
「はぁい、だめだめ♪ちゃんとみんなに見てもらわなきゃ☆」
そぅ言ってみずきを後ろから抱えこむようにしてみんなに見えるようにマウンドの上でまわりだした。
「うわぁすげぇ…」
「あれが憧れのみずきちゃんの裸かぁ…」
「あんま生えてねぇなぁ…」
「ぅわ、乳首ほんとに勃ってらぁ…」
さまざまな声がみずきの耳に入る。
(いや…みんな…見ないで…)
顔を真っ赤にしたみずきの願いが届いたのか矢部が言葉をはなった。
「みんな、落ち着くでヤンス!」
「…矢部…くん?(うそっ?!助けてくれるの?)」
だがみずきの期待は無惨にも崩されてしまうこととなる。
「はやく、試合を再開しようでヤンス!」
「えっ、でもやる気でねぇよぉ。」
「ほんとほんと。こんな淫乱のバックとか…」
守備をする選手たちが次々に口を開く。
そして矢部が…
「みずきちゃんにはもぅそのままやってもらえばいいでヤンス」
(えっ?なにいってんの?)
矢部の発言に戸惑うみずきだが…
「おぉそれでいいじゃん!」
「どぅせみずきちゃんもその方がいいんじゃねぇのぉ?」
好き勝手言うチームメイト。
「そんなの嫌よ!」
震える声で必死に抗議するみずきだが…
さわっ…
「………っ!?」
みずきをおさえてた男の手がみずきの胸を包み込むように揉んでいく。
「わかってねぇなぁ…みずきちゃんには選ぶ余地なんかなぁいの!☆」
「あっ!お前どこ触ってんだよ!」
「えっ?おっぱいに決まってんじゃん☆すっげぇやらけぇよ“笑」
485名無しさん@ピンキー:2006/06/15(木) 18:49:35 ID:fS1IaOrS
「やぁ…やめて…あっ!」
指の間からはみでていた乳首をはさむ。
コリッコリッ
「う〜ゎ、すげぇかたいじゃん!」
そぅいって乳首を重点的にせめる。
「いゃ…んっ!…だ…ぁっ…」
必死に逃れようと腰をくねらせるがその仕草がなんとも色っぽい。「ねぇみずきちゃん?どうする?」
「はぁ…はぁ…やります。」
それ以外に道がないことを悟ったみずきはこのままの状態で試合を続けることを宣言した。
「じゃあちゃんとみんなにお願いしなきゃ。Hなみずきだけどがんばるからみんなちゃんと守ってね☆って」
「そ、そんなこと言えない…」
「は〜、みずきちゃんは強情だなぁ…」
そぅいうと胸を触っていた手が下へと降りていった。
サワサワ…
みずきの茂みをなでだした。
「…ッ!……さい」
「聞こえないなぁ…ちゃんとみんなに聞こえるように言わなきゃ☆」
少しずつ指が茂みの奥へと侵入していく…
「ッ!…Hなみずきですががんばるからみんな守ってください!(…うぅ…)」
「はぁい、よく言えましたぁ☆じゃあこれはベンチに置いてくるね☆」
そぅ言ってみずきの脱げかけのズボンを脱がしユニフォームの上下をベンチにほり投げると自分の守備位置へと戻っていった。
マウンドには全裸の少女。
(くっくっく…いぃ気味でヤンス。けど、まだまだこれからでヤンスけどね…)
仕切り直しということだろうか…再びグラウンドに響きわたる声。
《プレイボール!》
青空の下繰り広げられた公開凌辱。
みずきは全裸で投球を続ける。
色々な言葉が聞こえる。どれもみずきをヤジる言葉ばかりで味方はどこにもいないような雰囲気だった…
「もっとケツつきだせよ!」
「ちっちぇえけど揺れんだなぁ!」
「マンコ見えるようにしろやぁ!!」
投げては打たれやじられ、みずきはとっくに限界を越えていたが降りることの許されぬマウンドで投げ続けた。
どれほどの球を投げただろうか…。
「はぁ、はぁ…」
急にみずきの目の前が真っ白になり…
ドサッ
みずきはマウンドの上に倒れこんでしまった。
486名無しさん@ピンキー:2006/06/15(木) 18:50:09 ID:fS1IaOrS
!!
驚き駆け寄るチームメイトたち。
だが汗で濡れ艶やかに光る少女を見て理性を保てるものなど一人もいなかった。
「そ〜っと、部室に運ぶでヤンス!」
矢部が声を張り上げるがみんな自分が運ぶと主張する。
しょうがなくジャンケンで決めみずきを運びだす。
ジャンケンの結果パワプロと円谷が運ぶこととなった。
「くっそ〜!」
「じゃあ早く運ぶでヤンス。」
みずきを一度仰向けの状態にする。うつ伏せに倒れこんだため汗で濡れた体に砂がはりついていた。
「うひょ〜!丸見え!!」
誰かが歓喜の叫びをあげる。
「……………。」
汗と埃のにおいがみずきの鼻孔をくすぐる。
「………ん…」
少しずつ目が醒めていく…
(どこ?ここ?)
見慣れた景色…記憶が段々とよみがえる…
(私…たしか…)
そして…
「キャアァァァァ!!!!」
自分のおかれている状況に気づき悲鳴をあげた。

「やっとお目覚めでヤンスか?」
矢部が声をかける。
「ちょ、な、なによ!これ!」
みずきは気が動転してうまく話せない。
みずきは椅子に座らされ、手を後ろ手に縛られて自分の足と椅子の足とをくくりつけられて足を閉じることもできない状態にされていた。
いつの間にかチームメイトたちの主導権を得た矢部はみんなを外に出し、みずきと二人っきりになっていた。
「どぉして!どぉしてこんなことするの!」みずきの叫びに…
「まだわからないでヤンスか?あの日オイラはものすごい屈辱を受けたでヤンス…だからオイラは復讐を誓ったんでヤンスよ!」
そぅいってみずきの乳首を摘む。
ビクッ
「…ッ!でも、あれは、…ンンッ!!」
少し固くなった乳首を弾くとみずきの声が途切れる。
「騒いでも無駄でヤンス。今からみずきちゃんはオイラ達に犯されるでヤンス。」
矢部の言葉にみずきの顔が絶望の色に染まった。
487名無しさん@ピンキー:2006/06/15(木) 18:50:59 ID:fS1IaOrS
矢部が腰に手をあて一気にズボンとトランクスを脱ぐ。すると待ってましたと言わんばかりに勢いよく矢部のムスコが飛び出した。
「ヒッ!」
初めて見る男のモノにみずきは恐怖すら覚えた。
「や…やめて…わた…私…したことないの…」
涙ながらに訴えるが…
「オイラがみずきちゃんの初めての男になるでヤンスか?!」
矢部は喜喜として近づいてくる…
ピト
矢部は自分のモノをみずきの股間にあてる。
「う、うそ…冗談でしょ…?」
みずきの視界が涙でにじむ。
「いくでヤンス」
そして…
ズボッ!ビリ!
「…………ッ!!」
なにかの裂ける音。それはみずきにしか聞こえなかっただろう。
矢部がみずきの中に深くさしこまれた。
みずきは驚くほどあっけなく処女を失ったのだった…
「…あ……あ……」
あまりの痛みに言葉が声にならない。
「き、キツイでヤンス…」
矢部が苦しそうに声をあげる。
矢部も初めてのためどうしていいかわからず腰をみずきに押し付けたままかたまっていた
「あっ!そうでヤンス!」
ぬちゃ
思い出したかのように矢部が腰をひく。
そして…
パン!!
もう一度みずきにうちつける。
「……いっ…!」
痛みにみずきの顔がゆがむ。
だが…
ぬちゃ…パン!
にちゃ…パン!
ぎこちない動きで矢部はピストン運動を繰り返す。
「ハァハァどぉでヤンスか?みずきちゃん…」
「あぅ…い……あ…」
矢部の言葉にもみずきはただ口をパクパクとさせるだけだった。
ジュポ…ジュプ…
性器を守るためかみずきの中は潤いストロークを滑らかにさせる。
肌の打ち合う音が部室内に鳴り響く…
まどろっこしく思った矢部が後ろ手にくくった縄と椅子にくくりつけたみずきの縄をほどき、みずきと椅子とをひき離した。
その時…
(……い、痛い…でも…)
ドンッ!
みずきが矢部を突き飛ばす。
「………?!」
…ニュルン…
まさかの反撃に驚く矢部。
だが…
「…はぁ…はぁ…」
あまりの痛みのためみずきは立ち上がることもできずよつん這いで逃げようとする。
みずきのアソコからは血が流れでていた。
「どぉしたでヤンスか?そんな風にオイラにオマンコ見せて後ろからがよかったんでヤンスか?」
ガシッ!
すぐに捕まってしまった…
488名無しさん@ピンキー:2006/06/15(木) 18:51:32 ID:fS1IaOrS
「…いゃ……も……!!」
いまにも爆発しそうな矢部のモノが再びみずきの中に差し込まれた。
「おっ!さっきより楽に入ったでヤンス」
愛液と血により潤ったみずきのソコは矢部のモノを簡単にくわえこんだ。
パン!パン!パン!
乾いた音が響きわたる
腰をおさえていた手を移動させ、みずきの胸を包みこむようにして揉み始める。
ムニ、モニュ…
「この方がやらかくて揉みやすいでヤンス。」
腰の動きは衰えることなく、重力に逆らえずにいる乳房を堪能する矢部。
「………ヒッ!」
ふくらみを楽しんでいた手がその先端を摘みあげる。そして搾乳のような動きで上下に扱きだした。
胸からの快感がほんの少しみずきの痛みをやわらげる…
クリ…モニュ…
ジュポ…ジュポ…
「くっ!さらにきつくなったでヤンス。おっぱいいじられて感じてるでヤンス…」
「…や…そんな……ンッ!…こ…と……ァン!」
みずきの中で痛みと快感が交差する。
「うっ!も…もぅ限界でヤンス!」
「や!!ダメ!!抜いて!!」
矢部の言葉に痛みも忘れ叫びをあげる。処女だったとはいえ矢部の言葉の意味がわかった。
…だが…
ドピュッ!ドピュッ!
「熱っ!う……そ……そんな…」
矢部はみずきの中で果てた。
ニュルン…トロ〜
矢部がみずきの中から引き抜くと血がまじってピンク色した液体が中から溢れてきた。

「…うぅ…う…」
泣きじゃくるみずきをよそに矢部が外にいるチームメイトに声をかける。
「交代でヤンス!」
そしてそっとみずきの肩に手をあて…
「まだ始まったばかりでヤンス…」
と耳打ちした。
489名無しさん@ピンキー:2006/06/15(木) 18:53:07 ID:fS1IaOrS
その日みずきは数人の男のモノをくわえこんだ。
みずきにはもうなにがなんだかわからず口をぱくつかせ部室の天井を虚ろな瞳で眺めてるだけだった。
みんなが満足気に帰ったあとみずきも帰り支度をすませ家へと帰った。
家では姉に心配をかけぬよういつも通りふるまったが姉はみずきの異変に気づいていた。
だが、姉はなにかショックなことがあったんだなぐらいであえて何も聞かずそっとしておいた。
まさか妹がレイプされたなど思いもしなかっただろう…
シャー
浴場からシャワーの音が聞こえる。
「……くっ…ん……」
必死になって自分の中に入ったモノをかきだそうとする。
490名無しさん@ピンキー:2006/06/15(木) 18:54:19 ID:fS1IaOrS
一応書いて見た。これかなり長くなると思う。あと>>458じゃないから。
491名無しさん@ピンキー:2006/06/15(木) 18:56:52 ID:MrdnKpNC
一応聞いておくが、おまい21歳以上なんだよな?
492名無しさん@ピンキー:2006/06/15(木) 19:28:24 ID:xswSvnCL
これはひどい
493名無しさん@ピンキー:2006/06/15(木) 20:55:04 ID:lKZGdNK7
キャラ名変えたらレイプSSスレにも投稿できないk(ry
494名無しさん@ピンキー:2006/06/16(金) 01:00:56 ID:52yewUu4
荒れる原因になるんで、合わないと思ったら
評論とかはしないでスルーすべし
495名無しさん@ピンキー:2006/06/16(金) 01:07:12 ID:4EZQtIuB
そうそう
496名無しさん@ピンキー:2006/06/16(金) 01:14:03 ID:4EZQtIuB
そうそう
497名無しさん@ピンキー:2006/06/16(金) 01:21:29 ID:wJdM5+pe
そうそう
498名無しさん@ピンキー:2006/06/16(金) 01:28:04 ID:lhAc06A6
こうして僕は連打○を覚えたんです。
499浜谷太一 ◆yl1SBmcic. :2006/06/16(金) 23:17:27 ID:Vx7TVpO0
>>454のこともあるんで自粛してください
500名無しさん@ピンキー:2006/06/16(金) 23:21:54 ID:52yewUu4
職人さんでもないのにコテで書き込むのも止めてもらいたい物だな
しかもsageてないし
501名無しさん@ピンキー:2006/06/18(日) 12:04:50 ID:0JN11JQL
>>499は来るな
502名無しさん@ピンキー:2006/06/19(月) 15:10:59 ID:3U9ogoLu
圧縮回避age
503名無しさん@ピンキー:2006/06/19(月) 22:17:32 ID:apyYHSNG
これパクりでしょ?
504名無しさん@ピンキー:2006/06/20(火) 16:21:31 ID:I6ksmyji
>>499
大学のパソコンで荒らすなよ(;´Д`)
505名無しさん@ピンキー.:2006/06/20(火) 18:13:44 ID:3MiPaz1a
浜谷太一 ◆yl1SBmcic. は本当にウザイ。まほらばスレにくんな。
506名無しさん@ピンキー:2006/06/20(火) 22:42:05 ID:7y9H4oya
>>504
マジでか?

案外小学校じゃないのか?
507名無しさん@ピンキー:2006/06/21(水) 07:43:15 ID:iIhpxafF
続きまだ(・・?)
508名無しさん@ピンキー:2006/06/21(水) 23:52:44 ID:K8yb4jCC
あおみずレズマダー?
509名無しさん@ピンキー:2006/06/21(水) 23:53:04 ID:iH3k1Tco
アゲて悪いんだけど、コレ【タ○コミ】ってとこに書かれてるよ。未完だけど…
510名無しさん@ピンキー:2006/06/22(木) 00:02:48 ID:9BVfukKa
転載ものなうえにこの有様か
どうしようもないな
511名無しさん@ピンキー:2006/06/26(月) 21:35:08 ID:bRk5CSlf
マニアックに加藤姉妹丼ものキボン
512名無しさん@ピンキー:2006/06/27(火) 08:16:21 ID:uPlLb3vV
アーッ!
513名無しさん@ピンキー:2006/06/28(水) 20:12:33 ID:8UkxMiKW
初挑戦、守×みずき
お仕置きもの
514名無しさん@ピンキー:2006/06/28(水) 20:13:24 ID:8UkxMiKW
 白球が青空に映える。放物線を描きながら、それはスタンドに吸いこまれた。
 一塁走者がホームベースを踏んだ。サヨナラの本塁打。続いて描写する特徴もない男も帰還する。
 一点差で迎えた九回裏、五番をショートゴロ、六番を三振に抑えて、残るは俊足だが打率は低い矢部。みずきは勝利を確信していた。
 油断だった。全ては自らの油断が招いた結果だった。
 淡々と二つのストライクを奪い追いこみ、一球外して、次のクレッセントムーンで打ち取ろうと投げた。しかしワンバウンドした球を捕手が後逸、振り逃げで出塁を許した。
 油断が動揺に変わる。
 相手は八番であることを確認する。恐れる必要ない。この打者を抑えるのは容易だ。矢部以上に打撃に難のある選手である。動揺が薄れていった。
「ツーアウト、ツーアウト!」
 キャッチャーが両手を上げ、士気を高める。野手が応答して空気が張り詰めた。
 たかがクラス対抗の練習試合ではあるが、担任の猪狩守の怒声は聞きたくなかった。誰もが敗北を恐れていた。
 独特なモーションで放たれるボール。左腕がしなる。
 先ほどの失投で慎重になっていたのが裏目に出た。絶好球。
 しまった。みずきがそう思うより早く、快音を残して大飛球が全員の視線を集めた。

 その後ロッカールームで反省会が行われた。守の怒鳴りが幾度もドアを揺らした。
 拙攻と残塁で好機を棒に振ったこと、序盤のスクイズに警戒していなかったこと、そしてみずきの相次いだ失投。それが今回の課題だと告げ、解散が許可された。
「橘」
 右肩に守の手が触れた。みずきは体を強張らせた。
「三十分後、またここに来い。ユニフォームを着てだ」
「……はい」
 覚悟はできていた。守ほどの選手なら自分の精神状態を見抜いていたはずだ。終了後に横目で見たあおいも気づいていたに違いない。失望しただろうかと考えて、止めた。守もあおいも、そこまで心が狭くない。態度は違えど弱点は修正しようとしてくれる。
 いかにして短所の修正を施すのかは、それこそ指導者の方針次第だ。荒療治で早急に直す者もいれば、徐々にだが確実に直す者もいる。
 みずきは恐怖と罪悪で、しばらく立ち往生していた。
 守の指摘に間違いがあった例はない。常に核心をつくからこそ聞きたくなかった。アカデミーの生徒全員が同じ気持ちだろう。
 最高の実力を持つ投手だからこそ妥協は許さない。
515名無しさん@ピンキー:2006/06/28(水) 20:14:16 ID:8UkxMiKW
遅刻厳禁、時間厳守。特に守はうるさく明言していた。
 予定より十分も早くみずきはロッカールームにいた。間もなく守もやってきた。
 いつもよりも鋭い視線がみずきに突き刺さり、胸に針が刺さったかのようで、二つの瞳はみずきを見据えていた。
「橘。キミは相手を侮っただろう。わかっている。敵を過小評価した結果、集中力が切れて暴投した。さらにその暴投で慎重になり過ぎて、甘く入ったストレートをスタンドまで運ばれた。違うか?」
 何一つ誤解がなく、はいと頷くしかなかった。
 決して感情的に怒っているのではない。冷静に判断をして叱咤している。
「打たれ弱さと集中力の切れやすい性格。これがキミの弱点だ」
「はい……」
 これで終わるような雰囲気ではない。まだ空気が重いのだ。
 真摯な眼差しだからこそそれを受けるのは苦しい。
「グラウンドに出ろ」
「え?」
「試験を行う。いつもの抜き打ち試験と内容を変える。そして不合格だった場合、罰則があるぞ」
 みずきは首を傾げた。
「罰則……ですか?」
「ああ。それも最も屈辱的だろうね、キミにとって」
 屈辱的な罰とは何だろうか。推測しようと試みたが、そんなことをしても無意味だと、とにかく試験に合格することだけに集中した。万が一不合格ならばという恐怖に、言いようのない重圧を感じた。
「キミの精神的な弱さを改善するためには、少し荒療治でもためらってはいけないんだ」
 グラブを右手に、スパイクを履いてグラウンドに向かった。

 自主練習をする者もおらず、夕方のグラウンドは妙な静寂に包まれていた。
 神童裕二郎の私財で建てられた球場で、そこらの市民球場よりも上等な施設が揃っている。アカデミー対抗のトーナメントの期間は、プロの二軍の試合が行われたこともある。
「よし、始めよう」
 守が持ってきたのは、制球練習に使う的だった。テレビのコーナーでもお馴染みの、九分割されたものである。
「簡単だ。指示された番号を抜けばいい」
 簡単だと守は言ったが、彼もみずきもこれの難易度は知っていた。ストライクゾーンを九つに分けて狙うのは、プロでも至難の業である。内角外角と高低の制球ならみずきの不可能ではなかった。丁寧な投球が持ち味である。
516名無しさん@ピンキー:2006/06/28(水) 20:15:21 ID:8UkxMiKW
「持ち球は九つ。ミスする度に一枚服を脱いでもらう」
「……え、ふ、服を……脱ぐ……」
「スパイクとソックスは両方で『一足』だからな。ああ、グラブは含まないぞ。帽子にユニフォーム上下、アンダーシャツ、足には二つで、下着の上下か。八枚か、思ったより余裕で合格しそうだな」
 理解に時間がかかった。なぜそんなことをするのか。
 投手として、野球選手として、あおいほどではないが守を尊敬していた。球界至高の左腕から放たれる白球に、魅力を感じていた。
「ちょ、ちょっと待ってください。なんで……なんでそんなこと――」
「今日の敗北はキミの責任だよ。ボクが間違っているかい?」
「でもっ……」
 反駁ができない。正論だからではない。守の言葉そのものに反論を許さない意志がこめられていた。
「さあ、キミなら三つ脱ぐくらいで済みそうだけどね。始めようか」
 やるしかない。逃げ道はない。
 マウンドに立つ。心臓が大きく跳ね鼓動が早まった。
「じゃあ、七番。右打者の外角低めだな」
 投球の組み立てで基本となるコース。バッターから最も遠く打ちづらい部分。
 脱がすのが目的ではないと安堵する。
 体のひねりを利用したサイドスロー。数え切れないほどこの動作をしてきた。
「あっ……」
 フレームが振動し、ボールは打席を転々とした。
 まさか失敗するとは思っていなかった。コントロールには絶対の自信があった。今は極限まで神経を集中させている。それなのに球は僅かに逸れた。
「次、三番」
 逆コースの指示。打者にとっても投手にとっても、逆は難しい。
 一度息を吐く。目標を目で捉える。
「うそ。また……」
 今度はかすりもせず、はるか後方に壁に球体が激突した。
「橘。外したら脱ぐと言っただろ。さっきの失敗の分で二つだな」
「くっ……わかりました」
 帽子を投げ捨て、ユニフォームを脱いだ。赤いアンダーシャツが上半身を覆っている。急に服が頼りなく思えてきた。
517名無しさん@ピンキー:2006/06/28(水) 20:16:01 ID:8UkxMiKW
みずきは瞳に涙を溜め、屈辱に耐えていた。
「何で……。一球くらい当たってもいいじゃない」
 キャップ、ソックス、ユニフォーム、スパイクがマウンドの傍らに置かれている。
 冷や汗が手のひらを濡らしていた。ズボンで何度拭っても発汗が激しすぎて、途端に汗で手が濡れる。
「ほら、アンダーシャツかズボン。どちらか脱ぐんだな」
「わ、わかってます」
 真紅のシャツの背中側に手を入れる。ごそごそと左手を動かし、取り出したのは白い布だった。
「考えたな。しかし色気のないブラジャーだな」
「集中させてください」
 これ以上の失敗は耐えられない。
 落ち着こうと努めるが、後の事態を想像すると穏やかではいられなかった。男に裸体を晒すのは避けたい。守に下心があるかは問題ではない。
 みずきは「大丈夫」と自らに言い聞かせた。
 速度を抑えた制球重視の球は、無情にも指定の二番の横、三番を打ち落とした。
「駄目だ。指示通りに投げる決まりだ」
「……これ以上は冗談になりませんよ」
「冗談でこんなことをしているわけではない。どうした、橘」
 諦めるしかない。全て自分が招いた結果だ。五球投げて成功が皆無であるなんて予想していなかった。
 堪えていた涙が溢れ出した。
「何で……わたしが……嫌……」
「泣くな。まだ終わっていないだろ。続けろ」
 投げる気力は残っていなかった。哀れな自分を責めることしかできずに、アンダーシャツを渋々脱いだ。
 年相応に発達した乳房が露になる。
「もう、止めてください……。もう嫌です。投げられません。何でこんなことするんですか。ただの、拷問じゃないですか……」
「そうか、リタイアするのか」
 抑揚のない、守らしからぬ平坦な口調。うっとうしくなじるのでもなく、みずきの発言を素直に受け入れるような口調だった。
「ロッカールームへ戻る。仕方ない」
 これは自分を反省させるための練習だったのかもしれない。罰を与えることによって同じ過ちを繰り返させないと思わせるための荒療治だったのかもしれない。
 みずきは胸を撫で下ろす。助かった。
 守が衣服を抱え、みずきを先導する。練習試合が終わって一時間、疲労の溜まった生徒が残っているはずもない。上半身を隠すものがなくても見られる心配はなかった。
 重い足取りで辿りついたみずきは、その場に膝をついた。
「さて、続きをしようか」
 一度去った恐怖が再び訪れる。
518名無しさん@ピンキー:2006/06/28(水) 20:16:48 ID:8UkxMiKW
耳を疑う前に、守の神経を疑った。安堵させておいて追い討ちを食らわせるつもりなのだ。半裸の自分に振りかかるであろう事態は、容易に推測できた。
「リタイアしたから八つ全て脱衣か。一枚分脱ぐものがないなから、キミを陵辱することに決めたよ」
「え、せ、先生?」
「ボクのお仕置きが終わるまで、これは返さない」
 みずきが脱いだ衣服全てを抱えている守は、冷酷な視線を送った。
 この姿で帰るのは不可能だ。そんな羞恥に耐えられるほど無神経ではない。そして守の陵辱を受ける覚悟もない。
「脱げ」
 理屈ではない。守の言葉は反逆を許さない。
「……わかりました」
 ベルトを外し、ズボンから脚を抜く。薄い桃色のショーツが現れた。
 みずきは頬を紅く染める。先ほどは混乱で恥じる余裕さえなかったが、今は状況の把握ができている分、余計に恥ずかしい。
「四つん這いになれ」
「え……はい」
 抵抗すればいいのだ。服はベンチに置かれている。まずそれを取り返してから一目のつかない場所へ移動し、身を包んでから助けを求めればいい。しかしそれをしない。しない理由がわからない。
 びくん。みずきの身体が跳ねた。陰部に触れられ嫌悪感に耐えきれなかった。
「い、嫌っ……」
 撫でられる。擦られる。
 腰を浮かせてしまう。守の指が自分の股にあると意識してしまう。
「はぁ、あ……ん……」
 うそ、声出しちゃった。ヤだ、わたし、先生にこんなことされて……。
 理性が抑えられないほど、守は手馴れた指遣いでぐっりょりと濡れたみずきの性器を弄ぶ。確実に敏感な部分を責めてくる。否応なしに嬌声を上げてしまう。
「ふあ、あ、ダメ、ああ、せ、先生っ」
「これはお仕置きだぞ。それともお仕置きで感じているのか。無理矢理股を触られて気持ちよくなっているんだな」
「ちが、あっ、違うっ、気持ち、よく、ないっ、全然、よく、ない……!」
 波が押し寄せてきた錯覚。絶頂の前触れである。みずきの女としての本能が、快感に溺れて行くことを望んでいた。抗いもせず、腰をくねらせるだけで手に入る快楽に溺れていく。
 息が荒い。声が裏返る。胸が高鳴る。
「せん、せいっ――!」
 みずきの身体がしなやかに痙攣した。
519名無しさん@ピンキー:2006/06/28(水) 20:19:35 ID:8UkxMiKW
なんか見難くてすいません
絶頂までが早すぎる気がするけど、性描写を長く書くのって苦手なもんで
もっと守を鬼畜にすればよかったかな
520名無しさん@ピンキー:2006/06/28(水) 20:41:41 ID:gToYxj7Z
GJ
続きも期待しとります
521名無しさん@ピンキー:2006/06/28(水) 21:29:32 ID:6aFmg/0G
GJ。もうちょいエロかったらなおGJ。
522名無しさん@ピンキー:2006/06/28(水) 21:31:28 ID:9X8kxgzy
あからさまに読書量が足りないって文章だな。
523名無しさん@ピンキー:2006/06/28(水) 21:34:23 ID:gToYxj7Z
まーーーた茶々入れだす
そういうのは止めてくれ
524名無しさん@ピンキー:2006/06/28(水) 21:52:32 ID:w+YedfV6
半立ちでまってる
525513:2006/06/30(金) 22:32:52 ID:qj2F9lQZ
ダメだ、やっぱエロは書けない
いくら妄想を膨らませようとも、文章化の過程で集中する所為で、熱意が冷める
普通の文を書くほうが得意なのかも
続きは期待しないでください。ああ、文才がない……。
526名無しさん@ピンキー:2006/06/30(金) 22:43:19 ID:1CXSIQM2
書けないなら無理してエロじゃなくてもいいかと
そりゃあエロのが需要あるだろうけど普通の小説も需要あるし
527名無しさん@ピンキー:2006/07/01(土) 00:28:35 ID:dYtt4J9L
あえて言おう、

無 理 し て 書 け !






…………あっ、嘘です嘘ですまあ少しは無理してでも書いていただけたらな〜っ
と思わないではありませんが、書き手様は神様ですので、もうそれは神様のお好きな様に
していただけるだけで私どもは非常にうれしいのでありますがいややはりしかし
この半だちになっているものをそれをそのままにされているのは非常に酷であるというか
なんといいますかその、まあですね、気分転換に週刊誌のエロ小説でも読んでいただいてですね、
それでもってなんだかこうムラムラときたりするものがあったりしましたらですね、
ぜひその、エロイものを書いていただけたらな……というその、まあなんといいますか、
とにかくまあその、是非ですね、ちょっとエロイのを書いていただきたいな……!
とまあ、こういったわけなんですね。 
528行者講:2006/07/01(土) 23:59:06 ID:dIkSVR6J
アンケート。
9設定でパワ校主人公×舞と恋々オリジナル×はるか
どっちがいい?
529名無しさん@ピンキー:2006/07/02(日) 00:29:30 ID:ZCClwON4
どっちでもいいからまずは一作仕上げて欲しい
アンタに責任があるわけじゃないが書く書くサギはもう沢山です
530名無しさん@ピンキー:2006/07/02(日) 14:46:56 ID:6B1w+QrS
燃料ならばどちらでも
531名無しさん@ピンキー:2006/07/02(日) 22:04:11 ID:BlYQk6d8
書いてくれるのならば、どちらも欲しい
強いて選ぶならはるかのSSが読みたいです
532night:2006/07/03(月) 23:30:05 ID:aDzvT8ye
僕もはるかです
どうぞよろしく
533名無しさん@ピンキー:2006/07/05(水) 07:41:10 ID:CH40APnB
後者希望
534名無しさん@ピンキー:2006/07/07(金) 20:44:31 ID:nXDuYDDn
13は高校野球編か
エロキャラ、エロエピソードに期待w
535名無しさん@ピンキー:2006/07/11(火) 13:06:41 ID:/4MGL5F4
http://web.archive.org/web/20041019223843/http://www.hakagi.com/pow.html

過ぎた話だけど、>>262ってこうすれば誰でも見れるんじゃね?
536名無しさん@ピンキー:2006/07/12(水) 15:48:04 ID:FOfJyMse
さて、13がもうすぐ発売されるわけですが・・・。
犬猫バッテリーが復活といいことは、猫×犬女体化が来るんじゃね?
537名無しさん@ピンキー:2006/07/13(木) 14:43:58 ID:NbgwkXtI
両方女体化で、どっちも主人公が美味しくいただくに決まってるだろw
538名無しさん@ピンキー:2006/07/13(木) 20:55:00 ID:Wc6paoTL
13も発売されたことだし、オーソドックスに女子高生みずきに期待
539名無しさん@ピンキー:2006/07/14(金) 08:14:27 ID:uNglsFax
13かなりの糞ゲーみたいだから、もうここでサクセスキャラに萌えるしかねぇ・・・。
540名無しさん@ピンキー:2006/07/14(金) 09:22:06 ID:vT8cZ9yx
買ってもないくせに…
541名無しさん@ピンキー:2006/07/14(金) 19:45:49 ID:Qln31WLm
マイライフですごく萌えるキャラがいた。
542名無しさん@ピンキー:2006/07/14(金) 22:36:00 ID:NGjt9CqU
うp
543名無しさん@ピンキー:2006/07/15(土) 12:58:07 ID:VYsv/Ag8
聖に萌え
544名無しさん@ピンキー:2006/07/15(土) 21:17:01 ID:nPUxCEvE
>>543
同じく。
545名無しさん@ピンキー:2006/07/15(土) 23:45:50 ID:oT7x5acT
聖はマジで(・∀・)イイね
546名無しさん@ピンキー:2006/07/16(日) 11:02:06 ID:rWaWrzwb
キャッチャーだっけ
547名無しさん@ピンキー:2006/07/16(日) 13:28:07 ID:7U56LXP1
パワプロヒロインの公式絵ってどこかで見れないの?
人が配信してるの見たら、すごい萌たんだけど
548あおいとみずきで3P:2006/07/16(日) 18:37:39 ID:pbZEA10I
>>518
はやくうっPしてきれ
549名無しさん@ピンキー:2006/07/16(日) 20:17:26 ID:Xpqi+KpU
帝王二軍監督の中身はおにゃのこだと信じてる俺ガイル
550名無しさん@ピンキー:2006/07/16(日) 21:36:57 ID:pUzPAwhA
今は昔。といっても4年前なのであんがいそうでもないお話。

大波監督率いるパワフル高校が全国優勝をはたした。
その当時のメンバーの名前が刻まれた記念碑が校門の前におかれている。

決して強豪というわけではなく、あかつきという強敵が同じ地区にいる
ために毎年苦汁をなめ続けているのが状態だった。
そこに主力の小波が入り、その翌年、円谷、手塚
さらにその翌年、猿山が入り、ややいざこざがおきたが
何とか落ち着きチームとしておちついたらしい。

野球の強豪校とくらべたら選手層は薄いが、それでも死力を尽くし戦い抜いたそうだ。

その優勝後、小波はパワフルズへ、大波監督はその指導力を買われ転任されたそうだ。

それ以来、パワフル高校は、甲子園には縁がないまま。4年の歳月が流れた。







タッタッタッタッタ・・・・。


今日はパワフル高校の入学式、ちなみにこのタッタッタという音
入学式早々遅刻するか否かの瀬戸際にたたされている少年の駆け足である。

これから三年間でちょっと甲子園にキャッチボールしにいく少年のね。
551名無しさん@ピンキー:2006/07/16(日) 23:08:24 ID:VGIqkOrQ
小ネタ

最近、聖ちゃんの捕球からの送球が何かぎこちない気がする。
投手兼主将の俺としては、心配なので練習後残ってもらった。
「最近、どこかおかしいところ無い?」
「何がだ?」
「最近、聖ちゃんが盗塁を刺すのがギリギリになった気がするんだ。気のせいなら
いいんだけど、どこか悪いんだったら正直に教えてもらえないかな?」
「!」
聖ちゃんは少し驚いた後、観念したように口を開いた。
「やはり、気付かれていたか・・・」
「やっぱりどこか悪いの?だったら病院に・・・」
「いや、病院は関係ない。実はな・・・」
「実は?」
聖ちゃんはそこで一回俺を見た後、ゆっくりと話始めた。
「実は・・・最近、胸が大きくなってな。」
「え・・・?」
「投げるときに若干引っかかるようになってきたんだ。それで投げ方を変えようと
してるんだが、どうもしっくりこない。」
俺は呆然と話を聞きながら、ユニフォーム越しに膨らんでいる彼女の胸を注目していた。
確かに、入学してきたときは控えめだった胸が最近大きくなってるように見えるが、
送球の邪魔になるほどになっていたとは・・・
俺の様子に気付かずに聖ちゃんは話続ける。
「今はまだ気になる程度だが、、まだ大きくなってるし、ここで身に付けておかない
と、決定的な場面で失敗しかねないしな。とは言ってもまだ試行錯誤なんだが。」
しかも、まだ大きくなると!
「主将、ひとつ聞きたいんだが・・・」
いまだに胸から目を離せない俺を気にすることなく、さらに聞いてきた。
「胸に引っかかることなく、すばやく送球する方法というものはないか?どんな野球
の本を読んでも載ってないんだ。」

終わりです。
オチが無くてすみません
552名無しさん@ピンキー:2006/07/16(日) 23:36:41 ID:AgrTfl/A
聖って13?パワポケ?
よく知らないけどなんかエロそうだな(* ´д`*)
553名無しさん@ピンキー:2006/07/17(月) 00:23:14 ID:D/W7bhpU
13
554名無しさん@ピンキー:2006/07/17(月) 01:25:03 ID:uGogqukC
頭の中では聖の話が出来上がっている。もう少しサクセス遊んでモチベ上げたら何か書く
555名無しさん@ピンキー:2006/07/17(月) 01:35:23 ID:p2DomJEK
今回(13)は設定とか色々で聖を筆頭に話が膨らむキャラ多いね。
エロなら帝王専属トレーナーのエロイ人とか、勇気だすと色々頑張りすぎちゃう絵久ちゃんとか。
正統派ならみずきや友沢の今まで出てたネタの判明関連。
556名無しさん@ピンキー:2006/07/17(月) 01:58:03 ID:D/W7bhpU
がんがれ
557名無しさん@ピンキー:2006/07/17(月) 09:28:59 ID:Ib1KNryw
>>554
期待して待ってる。全裸で。
558名無しさん@ピンキー:2006/07/17(月) 10:10:32 ID:b8ZJFk32
聖とみずきで一本希望

文字通り夫婦だし
559名無しさん@ピンキー:2006/07/18(火) 00:26:32 ID:uZCfWBV7
13はいろいろと不満も多いが、徐々にデレがでてきたみずきのおかげで最高傑作
560名無しさん@ピンキー:2006/07/18(火) 01:36:22 ID:2/bVENff

聖「み、みずき…私もイキたいぞ…」
みずき「じゃあ…三人で一緒にイこっか…」


で3回抜いた
561名無しさん@ピンキー:2006/07/18(火) 01:44:45 ID:uOkymsWg
そんなイベントあったっけか
562名無しさん@ピンキー:2006/07/18(火) 02:12:24 ID:uZCfWBV7
間違ってはいないが間違ってるな
563名無しさん@ピンキー:2006/07/18(火) 03:23:49 ID:UrYNwCjW
聖「み、みずき、私もいきたいぞ」
みずき「ふふ、しょうがないわね。じゃ3人でいきましょう♪」


じゃないか、騙された
564名無しさん@ピンキー:2006/07/18(火) 11:09:20 ID:2tM7jqRQ
俺も聖たんの小説書こうかな、エロくならないだろうが。
でも俺はみずきちゃん一筋なんだよ――!!
565名無しさん@ピンキー:2006/07/18(火) 11:55:01 ID:/BNJHcZc
一時間以内にレスがつかなかったらタチバナ学園にバッタ男登場
566名無しさん@ピンキー:2006/07/18(火) 12:51:31 ID:q4TdVuD6
残念だったな
せっかくなので聖タソを頂戴していくぞ
567名無しさん@ピンキー:2006/07/18(火) 14:30:44 ID:uZCfWBV7
じゃあみずきちゃんと大京ゲッツ

やっぱ大京は>>568にゆずるわ
568名無しさん@ピンキー:2006/07/18(火) 17:03:27 ID:2Os0AIBG
じゃあ大京は俺が貰って・・・いや、やっぱり>>566の聖タソとトレードで。
569名無しさん@ピンキー:2006/07/18(火) 19:24:22 ID:m0kS+znk
タチバナペンダントGET後のEDを見るかぎり、
今回のみずきはパワプロ君のこと好きだった見たいだな。ハァハァ。
570名無しさん@ピンキー:2006/07/18(火) 19:32:42 ID:lNgoLQUv
そこからまた妄想が始まるんですよ(ж´Д`)
571名無しさん@ピンキー:2006/07/18(火) 20:51:47 ID:uZCfWBV7
「もうこんな芝居はたくさんだ!」って一回本気で怒れば
多分みずきちゃんは本当の気持ちを告げてくれるはず

っていうか主人公ペンダントの時とかもっと深読みしちゃえよ。
こんな時に限って冷静というか冷めてるから困る
572名無しさん@ピンキー:2006/07/18(火) 22:41:48 ID:qVO5hOfN
最近妄想レスがよくつくな

  い  い  傾  向  だ
573名無しさん@ピンキー:2006/07/18(火) 23:15:28 ID:gQfiGePz
聖で勃起が止まらない
574名無しさん@ピンキー:2006/07/18(火) 23:15:44 ID:b27dBkdE
それじゃあ絵久は貰っていきます
575名無しさん@ピンキー:2006/07/18(火) 23:24:22 ID:bHbp/asT
凌辱とかはパワプロの世界観に合わないニャー
576名無しさん@ピンキー:2006/07/18(火) 23:41:21 ID:2tM7jqRQ
くそー、タチバナ高校やってすべてを知る!
んでもってSS書く!俺のみずきたんと小波のハァハァセックス日記を書く!!
内容とか全然考えてないけどな!

というわけで、クレッセントムーンとかタチバナペンダント?の入手やらやってみる。
うひょー、萌えてきたああああああああああああ
577名無しさん@ピンキー:2006/07/18(火) 23:43:28 ID:y7Q0FjvF
9のサクセスが恋しくなったなぁ
やっぱり自分は友沢より猪狩がライバルの方がしっくりくるなぁ
578名無しさん@ピンキー:2006/07/18(火) 23:43:47 ID:YT7ZojKi
『 聖ハード 』

きんつばの為に部室に潜入する聖。
だが、それは矢部の巧妙な罠だった。

「聖のおはぎは 私に崩される為に築いてきたんですものね」
「いつもの力が出せれば…こんな矢部なんかに…!」
「よかったじゃないですか きんつばのせいにできて」
「んんんんんんんっ!」
「へへへ おい、ホームベースを用意しろ。みんなで気持ちよくしてやる」
(耐えなきゃ…!!今は耐えるしかない…!!)
「聖の生ささやき戦術ゲ〜ット」
(いけない…!パンツがちゃんと履かれているのを悟られたら…!)
「生聖様の生打者安定感を拝見してもよろしいでしょうか?」
「こんな奴らに…くやしい…! でも…感じちゃう!」(ビクッビクッ
「おっと、キャッチャー◎に当たってしまったか。甘いおはぎがいつまでもとれないだろう?」
579名無しさん@ピンキー:2006/07/18(火) 23:45:50 ID:uZCfWBV7
くやしいっ…でもそれがいい
580名無しさん@ピンキー:2006/07/18(火) 23:51:11 ID:qVO5hOfN
ふと気付いたが、友沢×みずきってほとんどないんだな
王道過ぎてつまんないとか?
581名無しさん@ピンキー:2006/07/18(火) 23:59:53 ID:y7Q0FjvF
12以外は特に接点がないからとかかな(?
同時期に登場したってだけで、その絡みって少ないからね
582名無しさん@ピンキー:2006/07/19(水) 00:02:18 ID:UWXuRKzj
12であれあれ?くっつく?って感じになったけど、また13で白紙に戻ったような感じだな
個人的にあまり好みの組み合わせじゃなかったので好展開だが

友沢単体なら好きなんだがな…。
組合わせるとみずきちゃんのはちゃめちゃ破天荒っぷりが殺されそうなんだよなぁ
583名無しさん@ピンキー:2006/07/19(水) 00:16:29 ID:LpUj/mAP
聖のささやき戦術ネタで誰か…
584名無しさん@ピンキー:2006/07/19(水) 00:20:51 ID:QHp/+5Q9
>>576
「SSを30レス…いや50レス分は書くんだ」
585名無しさん@ピンキー:2006/07/19(水) 00:24:24 ID:mmNrSfQb
友沢とみずきは
あかつき系のチームとギャンブル系のチームじゃ絡みを作りづらいからか
12以外では会話すらほとんどないからな。
586名無しさん@ピンキー:2006/07/19(水) 00:31:38 ID:qjhCxx3K
ところで13にはあおいタソちゃんと出てる?
9の女子高生なあおいタソが懐かしいのう
587名無しさん@ピンキー:2006/07/19(水) 00:49:51 ID:KmdEOZhV
この記事を読んで僕は悶絶してしまった。特にパワフル現代の記事。コンビニで立ち読みしたのだが、
「名門私学高校」「地方予選で低迷をつづけ、最近は特に貧打に泣く」
で「いわゆるひとつの、セント・スタンディングフラワー」な高校でそこのエースといえばいわずもがなである。
彼女が同級生2人と「レズビデオ」に出演、合宿所の同僚にセクハラという「2冠王」の活躍。しかし、特筆すべきは「パワフル現代」の記事、監督のコメントだろう。

ビデオから画質取りした写真を見せると、監督は、「アッー!」と絶句した。

―このビデオに出ているのは、TB選手ですね。
「うわあ・・・、これはMZKですね。」
―ほかにも、野球部の選手が出ている?
「これ(同僚)はRDで、ああ、こっちはSJINですね。間違いない。なんだこれは・・・。たまげたなあ。」

たとえ事実でもシラをきれよ。

後輩へのセクハラに関し、監督がTB投手に事情を聞く。
TB投手「仲良くなりたかった」
監督「なぜ、女なんだ」
TB投手「男性ともしました」

合意の上ですか?

予想以上の記事で朝からおなかいっぱいだ。しかも夕方には東京スポーツが「キャットハンズドラフト1位 レズビデオ出演」と
一面で報じている。内容はパワフル現代の記事の中から東スポ読者が好きそうな情報を書き出している(ビデオの内容とか)。「こりゃ、失神じゃ」

レズビデオに出演してるだけなら堂々とプロの道に歩んで欲しい。個人的な性癖の範囲内なら、許されるべきです。しかし、
同僚にセクハラというのはいただけません。立場の弱いものを自分の欲望の為にいたずらするというのは許しがたい行為です。
しかし、後輩をパイプイスで殴打した選手がプロ入りした現状を考えると「TB投手がプロ入り不可」というのはあまりにも
割に合わないのではないでしょうか。どうかプロ野球関係者の方は「シマリの悪い」ことを言わないで欲しい。

588名無しさん@ピンキー:2006/07/19(水) 00:53:37 ID:OQWLZm5q
打者「・・・・・・」
聖「・・・・・・」
打者「・・・・・・」
聖「最近、擦れて痛いんだがどうすればいい?」
打者「え!?」

ズバーン
ストライークッ
589名無しさん@ピンキー:2006/07/19(水) 01:31:57 ID:Mb242sFa
打者「・・・・・・」
聖「・・・・・・ァン」
打者「・・・・・・!」
聖「ん……ハァ……ッ……せんぱぁい……」
打者「(゚∀゚)!?」

ズバーン
ストライークッ
590名無しさん@ピンキー:2006/07/19(水) 01:59:45 ID:wTqWvp8K
>>589
GJ
591名無しさん@ピンキー:2006/07/19(水) 02:20:50 ID:UWXuRKzj
>>587
不覚にも、本当に不覚にもだが、萌えたアッー!
592名無しさん@ピンキー:2006/07/19(水) 03:06:30 ID:dSPXA73w
タチバナ学園プレイ終了。
ペンダントやら色々起こせるだけイベント起こした。
だが決勝にすすめず…なんかパワフル高校の奴が「あいつ」っぽいな。

今から色々考えて明日にでも書き上げてみたいもんだが…
「あいつ」の名前教えてくれ〜
593名無しさん@ピンキー:2006/07/19(水) 03:17:40 ID:UWXuRKzj
六道のアレを指しているなら名無しですぞ
史上最強のザコプロ君
594名無しさん@ピンキー:2006/07/19(水) 03:18:43 ID:dSPXA73w
>>593
ゲーム内で敵としてでてきたりしないの?
そのときの名前とか…。

まぁ「あいつ」っていう書き方のほうがいいかな
595名無しさん@ピンキー:2006/07/19(水) 03:25:30 ID:UWXuRKzj
>>>594
俺の記憶では「ピッチャーからコンバートした選手」「神高ワロスwww」しか情報は無い
ちなみに口調は主人公と同じかと
596名無しさん@ピンキー:2006/07/19(水) 03:26:29 ID:dSPXA73w
>>595
なるほど。
ありがとう、早速ストーリーとか考えてみるよ
597名無しさん@ピンキー:2006/07/19(水) 03:33:07 ID:mmNrSfQb
あのザコプロくんも別のパワプロの主人公だったりするんだろうか…
それか山口みたいに後で顔付いたりして。

>>595
俺もあれは笑ったwwww
598名無しさん@ピンキー:2006/07/19(水) 07:29:10 ID:PdV0Hj0j
あのザコプロとのSSだと寝取られ気分だな。
599名無しさん@ピンキー:2006/07/19(水) 07:30:41 ID:pHVyzjUL
うは見てねえ
そんな笑いポイントなのか
600名無しさん@ピンキー:2006/07/19(水) 07:30:58 ID:slkpNkZh
 シリーズ通したの今書いてるんだが、みんな9とかやったことあるよな?
601名無しさん@ピンキー:2006/07/19(水) 08:33:23 ID:UWXuRKzj
6、7、9〜をやっているZe
11,12で山口が出たときは驚きと喜びのあまり小躍りしたもんだ

>>599
タチバナで最後の決勝戦は一度は見ておくが吉
もちろんみずき聖と仲良くなってればなおよし
602名無しさん@ピンキー:2006/07/19(水) 12:36:50 ID:JQ8bVw2/
友沢と蛇島先輩のパロに期待
603名無しさん@ピンキー:2006/07/19(水) 14:10:19 ID:UWXuRKzj
ヘビーさんが出ると絶対クリムゾン展開になる悪寒

604名無しさん@ピンキー:2006/07/19(水) 15:14:37 ID:dozn+ar4
「と、いうわけで掃除しに来たぞ。」
そう言うなり、聖ちゃんは家の中に入ってきた。
…まずい…
見られちゃいけないものがたくさんある…
しかし、無下に断るのもなんだか悪い気がする…。
「あの…。」
「なんだ、先輩。」
「俺の部屋も…掃除するの?」
「当然だ。むしろそこを掃除しに来た。」
俺の部屋…
その中にはとんでもない世界が広がっている。
エロ本が山積している。
しかも、縛るのとか、そんなやばいのもある…。
そんなのを聖ちゃんに見られた日には…qwせdrftgyふじこ
どうしたものか…

そうだ、聖ちゃんにはまず俺の部屋以外からやってもらって、そのうちにエロ本を片付けよう。
俺はそのことを(「エロ本を」という部分をはずして)伝え、聖ちゃんは承諾してくれた。


……
はぁはぁ…
気合全開でエロ本を屋根裏に収納することに成功した…
そのせいで、もともと散らかってた俺の部屋がさらに散乱してしまったけど…

「先輩、入るぞ。」
すでに入っていた聖ちゃんが言った。
「…すごい散らかりようだな…片付けてたんじゃなかったのか?」
「い…いや、片づけする途中って散らかるじゃん、はは…。」
そんな会話をしながら、俺達は掃除を始めた。

30分ほどで全て片付いた。
「先輩、終わったぞ。」
「お疲れ様。そうだ、なんか飲む?」
「そうだな、緑茶を頼む。」
「わかった。」
おれは、台所に向かった。
お茶の準備をしていると、
「先輩、本棚にある本読んでいいか?」
と尋ねられた。
俺は一瞬ドキッとした。
しかし現在本棚においてあるのは野球の本だけになっているはずだ。
「ああ、いいよ。」
605名無しさん@ピンキー:2006/07/19(水) 15:15:32 ID:dozn+ar4
「おまたせ、聖ちゃん。」
聖ちゃんは、壁に寄りかかって、野球の技術書を読んでいた。
「せ、先輩…。」
「なに、聖ちゃん?」
「この本、…かなり斬新なことが書いてあるな…。」
なぜか、聖ちゃんの顔は少し赤らんでいた。
…斬新な内容?…
…確かその本…かなり陳腐な感じだった気がするけど…
(!?)
そうだ…カバーだけ違うのに変えた本があったはずだ…
たしかタイトルは…
…『言葉攻めの極意』…
………
qwせdrftgyふじこ
俺は混乱した
そんな俺を気にもせず、聖ちゃんは本を置いてお茶を飲んでいた。

十数分後
「じゃあ、そろそろ帰るぞ。」
「…………………。」
「先輩?」
「はっ!?」
俺は混乱から目が覚めた
「そろそろ帰るぞ。」
「う、うん。気をつけてね。」
「そうだ、先輩。あの本借りていいか?」
「え、い、いいよ。」
「じゃあ、ありがたくかりていくぞ。」


聖はささやき戦術を覚えた!!
606名無しさん@ピンキー:2006/07/19(水) 16:26:57 ID:3Klw7utH
GJ、ワロタよ。
タチバナと聞いてみずきよりも先にバッタ男を思い浮かべる漏れは立派なパワポケ中毒。
607名無しさん@ピンキー:2006/07/19(水) 18:36:02 ID:LpUj/mAP
ちょwwwwwwwささやきワロタwwwwwwww
608名無しさん@ピンキー:2006/07/20(木) 14:21:21 ID:++0cKfuT
みずきと聖のミーテング
「みずき、新変化球が完成したからそのサインを決めないといけないな。」
「そうね、じゃあ胸揉んだ後、指しゃぶるで決まり!」

そして…
聖「ンッ…」(ジュパジュパ)
打者(!?)

ズバーン
ストライク

聖のささやき戦術がパワーアップした!


打者(これは反則だろ…)
審判(聖たんハァハァ。全部ストライクでいいや。)
609名無しさん@ピンキー:2006/07/20(木) 16:08:32 ID:TH+Hb/0G
ささやきは唯一、みわちゃんには効かん。
610名無しさん@ピンキー:2006/07/20(木) 16:59:37 ID:XPIKYZTn
キン!
ファール!

打者「・・・・・・」
聖「・・・・・・」
打者「・・・・・・」
聖「最近、擦れて痛いんだがどうすればいい?」
打者(!?・・擦れてる・・?確かにこすった打球だったな・・身体が前につっこみ気味
でなかなか芯で捉えて無いような気がするな・・・)←野球バカ
打者「いいことを教えてくれた。ありがとう。」
聖「!?」

カキーーーン!

ホーーーームラーーーーーン!
611名無しさん@ピンキー:2006/07/20(木) 17:11:08 ID:iA0GaQ86
長嶋のささやきやぶりですね
612名無しさん@ピンキー:2006/07/20(木) 19:16:04 ID:0g5QoEwE
みわちゃんに「擦れて痛い」っていったら
なんか普通にアドバイスくれそうだ
613名無しさん@ピンキー:2006/07/20(木) 19:22:19 ID:0/Mcktkg
普通高校の野球部ってキャッチャー防具とか共用だよな?もちろんキャッチャーマスクも……






……タチバナで捕手作ってくるハァハァ
614名無しさん@ピンキー:2006/07/20(木) 19:32:24 ID:VHXVV64E
むしろ聖の家って金持ちっぽいし
みずきが正式加入した後は備品も充実してそうだ

聖の細身専用の特注プロテクターがありそうで萌える
615名無しさん@ピンキー:2006/07/20(木) 21:10:06 ID:fRa6Dp3w
みんな聖の体型はどんな感じでイメージしてる?
俺は標準より若干ふくよか系で胸は大きめって感じなんだが。
616名無しさん@ピンキー:2006/07/20(木) 21:43:08 ID:0g5QoEwE
俺は逆にあおいみずきよりも細くて小さいと思ってた。
なんとなく2頭身絵でも体の部分が細く見える。
だからクロスプレーになると弱そうとか考えてた。…ブロック○ついてないよな?
まぁリアリティ考えると華奢な体ではキャッチャー無理そうだが、そこは気合で。
617名無しさん@ピンキー:2006/07/20(木) 22:30:08 ID:4vIXBKi5
>>613
金持ち学校だし元生徒会長がいるんだぞ
618名無しさん@ピンキー:2006/07/20(木) 22:47:57 ID:BTiR/bin
みずきが勝手に聖に合わせたピンクとか紫色のキャッチャー防具セット用意してそうだw
619パワプロ男対聖1:2006/07/20(木) 23:50:44 ID:o7ZrPOS/
>615
俺は細身のスレンダーで、胸が貧しいのを気にしてるのがいいのだぁー!
な感じ。わかりにくいネタでスマソ。
 これだけじゃなんなんで、エロじゃないけど下ネタ投下。

 帝王実業のパワプロクンが、代打で出場したと思いねい。

 波和は、バッターボックスに左足から入り、靴の中の親指に力を入れて、土を踏みしめる。
 何気ないどころか、第三者からは気付かれもしないしぐさだが、
彼にとっては重要極まりない儀式であり、決してはずすことの出来ない癖だった。
 メジャーで活躍するイチロー選手が、バッターボックスに入る際に必ず決まった動きをする
のは有名な逸話があるが、あれは決して無意味な癖ではなく、いつもの癖を繰り返すことで
集中力を高めているのだ。
 それと同じだ。波和は、バッターボックスに入るときの親指の動きで、己の集中力を高め、
気持ちを切り替え、敵と相対する。

(現在9回の裏、0対1、2アウト三塁……俺達帝王の打線がここまで押さえられた上に、
安打に至っては、三塁にいる久遠以外打ってない。
 それほどの厄介なピッチャーにはとても見えないが……)

 すばぁんっ!
 ボール!
 ピッチャープレートの最端から放たれた、クロスファイヤーのボール球を見逃しつつ、
波和は己の推論を確信に変えた。

(うん。やっぱりいい球投げるけど、うちが三振の山築くほどじゃない)

「……」
(しかし、友沢まで三振したからには、まだ何かあるとみていいな。
 ……やられた連中全員が、何故か全員前かがみになってるのは理解不能だが)

 ちらりと帝王側のベンチをみやる波和。その視線の先では、超高校級と言われる帝王実業の猛者たちが、
目を血走らせて自分達を弄ぶ強敵を睨み付けている。
 ……心なしか目が血走っているが、波和はそれをおかしいとは思わなかった。あそこにいる
全員が、3タコ4タコなど、2軍落ち確実の成績しか残せていない。しかも、全員がバッティング中に
フォームを崩すなど、無様な醜態を見せている。
 少しでも野球人としてのプライドがあるなら悔しくないはずは無い。
620パワプロ男対聖1:2006/07/20(木) 23:51:57 ID:o7ZrPOS/

(みずき)
(おっけ〜♪)

 聖は、セットプレー中に自軍のベンチに視線を流す波和のうかつさを見逃さず、みずきにアイサインを
送り、みずきもそれに答えすぐさまクイックモーションで投球した。

 びゅっ!

 右打席の人間に、内角高めに食い込むクロスファイヤー。しかも、バッターは肩越しに余所見中。
 確実に討ち取れるシュチュエーションだが、聖は念のため……京の帝王打線を手玉に取り続けた
みずきによってもたらされた『ささやき戦術』を実行した。

「最近、摩れて痛いんだが、どうしたらいい?」
「……!?!?」

 いきなり聞こえた場違いすぎる問いに、波和は狼狽し……

 かきぃんっ!
 ファール!

 振り遅れ確実のはずのタイミングから、難しいコースの玉をファールチップにしてのけた。

「!?」
「げっ!」
「……うっわー、びっくりした〜」

 目を白黒させる聖タチバナ場バッテリーをよそに、波和は冷や汗をぬぐいながらバットを
構えなおした。どう見てもプロ……それも一線級のスイングスピードとミート技術に、みずきに背中が
冷や汗で埋め尽くされる。

 みずき達は知る由も無かったが……この男、帝王実業ではちょっとした有名人なのだ。
 総合打率9割。ホームランも打てず守備も小学生並だが、それを補って余りある打撃技術を持ち、
ミートヒッティングにおいては帝王一と名高い代打の専門家、波和風呂男である。
 守備のあまりの下手さが原因で、2軍と1軍を行ったりきたりしているので学外ではあまり知られていない
が。

 ……パワプロオトコではなく、『なみわふろお』と読む。念のため。


(こ、こいつ……むちゃくちゃうまいじゃん!
 よっぽどの野球馬鹿なのか、女に興味が無いのか……)
(……どうする? みずき……)
(こうなったら……奥の手よ!)
(……またか?)(嫌そう)
(仕方が無いでしょ!? 相手は帝王実業なんだから!)

 予想外の強敵の出現に、アイコンタクトで急いで打ち合わせをする聖達の横で、波和は冷や汗を流
していた……別の意味で。
621パワプロ男対聖3:2006/07/20(木) 23:52:40 ID:o7ZrPOS/

(……まさかとは思うが、今までの連中が三振してたのは、これが原因か?(汗)
 まあ、確かに男子校のうちに対しては有効な手段だが……なっさけなー)

 すくなくとも、超一流の高校野球選手が引っかかっていいささやきではない。チームメイトの
ふがいなさを嘆くとともに、三塁側から送られてくるすがるような目線の理由も理解できた。
 唯一反応しなかった久遠からすれば、こんな戦術で帝王が敗れるなど、悲しすぎるだろう……
色んな意味で。しかも久遠の場合、尊敬する友沢まで引っかかっていたりするから、悔しさはひとしお。

(友沢らぶなあいつからすりゃ、悲しいじゃすまないだろうなー)

 ずばぁんっ!

 他人事のように思いながら、第三球を見逃す。外角低めのシンカーはギリギリボール。
 キャッチャーからの返球を見送り、もう一度肩越しにベンチを見る。
 サインは……無し。

(カウント1,2。さて、次あたりくるかな)
「なぁ」

 構えなおそうと体に力を入れたところで、真後ろからお声がかかった……聖だ。
 波和はそちらをちらりとも見ず、返しもしなかった。
 何を言われても動じるものかと、身構えて……

「私達……



 今 日 ノ ー ブ ラ ノ ー パ ン な ん だ が ど う 思 う ?」



「qwせdrftgyふじこっっっっっ!!1!!11!!!?」

 思いっきり崩れまくった。なんとまあ、フォームとか表情とか色んなものが。
 形容し難い奇声を上げて、めちゃくちゃなフォームでめちゃくちゃなスウィングをし、
ものの見事に空振りストライク。逆に崩れすぎてびっくりである。
 一回転した挙句しりもちをつき、呆然とすること三秒……聖からの返球が終わり、
主審から声がかかってようやく、波和は我を取り戻した。
622パワプロ男対聖4:2006/07/20(木) 23:54:33 ID:o7ZrPOS/

 よろよろと立ち上がって、サインの確認のためにベンチをちらり。
 そこでは、相も変わらず目を血走らせてバッテリーを観察……否凝視する帝王実業の面々。
 その目に冷静さは無く変わりに欲望が煮えたぎり、よくよく観察してみれば、
鼻を押さえてうめいている奴やら、顔を真っ赤にして倒れている馬鹿までいるのが見える。

(お、お前ら……そういう事くぁぁぁぁぁぁぁぁっ!?)

 むかつくやらやるせないやら。普段バッターボックスに立てば平静になるはずの胸中に
湧き上がる、形容し難い感情をもてあます波和。
 帝王実業の皆さん、どーやらバッテリーを『観察』していたのではなく、
ノーブラノーパンという言葉に引かれて『鑑賞』していただけのようである。前かがみになるはずだ。
 ……悲しいことに、ベンチでまともなのは監督一人だった。それ以外は全員欲望にたぎっております。

 あ、久遠男泣きしてる。

(い、いくら女日照りだからって……)

 クラクラきつつも、バットを構えてみずきを見据える。
 まともかどうかはさておいて、このささやき戦術の有効性は認めねばなるまい。何が厄介かといえば、
ささやいたときに投げられた球は、コーナーとはいえ伸びの無い打ちごろ過ぎる球だった。それゆえに
次の投球においてバッターは打ち気がはやってしまい、ボールだまに手を出してしまう……
 考えてみれば帝王側の連中は、一流ぞろいだ。ただささやいただけで空振りするような連中じゃなし、
 卑劣に見えるささやきも、実は立派な投球パターンのひとつというわけだ。

 ショックから立ち直りきれてないのでまともなヒットは不可。よって、ファールで粘る……そう
方針を決め手から、投じられた5球目。

 ずばぁんっ!

 先程とまったく同じコースに渾身のストレート、しかもコーナーギリギリ外へ制球された伸びの
あるストレート。
 ささやかれた一球とは、コースは同じでも明らかに球質が違う。打ち気にはやって手を出してい
たら、確実に討ち取られていただろう。事実、今までの連中は打ち取られていたのだから。

(確かに組み立てはいいが、所詮小手先だっ)

 冷静さを取り戻すと同時に、怒りが湧き上がってくる。

「……なあ」

 神聖なる野球の場に、このような卑猥な話題を……






「股間のバットが元気になってるみたいだが、大丈夫か?」
623パワプロ男対聖5:2006/07/20(木) 23:55:12 ID:o7ZrPOS/
「ファー!!!! ブルギコファーーーーーーーーーーっ!!!!!!!(゚∀゚)」
「波和先輩が壊れたーー!!?(TдT)」

 キャッチャーの聖だからこそ認識できた突込みだったため、波和の尊厳は守られているのだが、
精神ダメージは計り知れなかったらしい。
 壊れファービー化する波和に、久遠追加ダメージで泣きが入る。



 その後、帝王実業高校は結局一本のヒットも打てず、聖タチバナ学園相手に敗北した。
 試合終了後のミーティングで、鬼といわれた監督は何も言わずに男泣きを披露し、『共学にするよう申請するか』
と一言だけ言い残したそうな。

 ちなみに、波和風呂尾が6球目をスイングする際、『モルスァ』と言ったかどうかは読者諸氏の想像にお任せする。
624パワプロ男対聖作者:2006/07/20(木) 23:56:38 ID:o7ZrPOS/
>620
……タイトル間違えた……orz
625名無しさん@ピンキー:2006/07/20(木) 23:58:37 ID:1RrdFBMY
ちょwww執筆中、先が浮かばなくてこのスレみたんだがwww
笑わせんなwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
626名無しさん@ピンキー:2006/07/20(木) 23:58:54 ID:mQ66m6kt
久遠だけヒット打ってるのにワロタ
やっぱりh(ry
627名無しさん@ピンキー:2006/07/21(金) 00:00:26 ID:eaMGf0Ar
>>626
アッー!
628名無しさん@ピンキー:2006/07/21(金) 00:15:52 ID:0BUsMH5J
聖たーん!!
俺にもささやき責めしてくれぇぇぇぇぇぇぇ!!
俺の弾道を上げさせてくれぇぇぇぇぇぇぇ!!
俺のバットの弾道を見てささやいてくれぇぇぇぇぇぇぇ!!
629名無しさん@ピンキー:2006/07/21(金) 00:16:46 ID:fdKUoPf8
>>628
「・・・小さい」
630名無しさん@ピンキー:2006/07/21(金) 00:21:22 ID:hEhWpeKQ
これはGJw
機会があったらエロも書いてくれw
631名無しさん@ピンキー:2006/07/21(金) 00:24:51 ID:0BUsMH5J
蛇島(お…俺がこんなことで集中を乱して4打席ノーヒットだと!?
   こんな屈辱は初めてだ…橘と六道…お前らは許さん…
   どんな手を使ってでも俺が味わった屈辱の30倍…いや50倍の屈辱を
   味あわせてやる…)
632名無しさん@ピンキー:2006/07/21(金) 00:26:45 ID:yCw7Q2T/
今投下されたネタだと久遠がいるから蛇先輩は居ないが
二年の時にそのネタをやるのもいいかもしれんね
633名無しさん@ピンキー:2006/07/21(金) 00:41:33 ID:kWJbQFFa
615で言ってるのってトランジスタグラマー(古いか?)ってやつかな。
634名無しさん@ピンキー:2006/07/21(金) 01:19:41 ID:TXf7nTf3
ええい!ささやきやぶりを連れてこいっ!
あのささやきを無効化するには・・・鬼鮫のアニキだ!鬼鮫のアニキを呼べっ!
635名無しさん@ピンキー:2006/07/21(金) 01:23:50 ID:AT68X92E
キャットハンズオーナー会社まさかの倒産
いくつかの企業をまわるもどこからもいい返事がもらえず
途方にくれる小波とあおいは最後の望みをかけ【スケスケランジェリー】へとむかった…
636名無しさん@ピンキー:2006/07/21(金) 01:28:53 ID:8DjIZeWt
聖とみずき人気だな
エロ見て絵!
637パワプロ男対聖作者:2006/07/21(金) 02:41:04 ID:DBqeFK5x
>619
0対1じゃねぇぇぇっ!
 1対0だぁぁぁぁっ!
 ……ごめん、盛大に吊ってくる
638名無しさん@ピンキー:2006/07/21(金) 02:55:15 ID:inTMmxJG
自分、ささやき破り編書いていいっすか
639名無しさん@ピンキー:2006/07/21(金) 03:47:05 ID:HXVIuSYI
おk
640名無しさん@ピンキー:2006/07/21(金) 05:32:13 ID:l9TzTIBa
聖の知り合いの雑魚は矢部っぽいのが近くにいることから次回の主役とわかっていてもなんかムカつくw
641名無しさん@ピンキー:2006/07/21(金) 05:37:14 ID:yCw7Q2T/
>>638
おkおk

>>640
いいじゃんか神高のお笑い見られたんだし
642名無しさん@ピンキー:2006/07/21(金) 07:20:22 ID:lebDAVTM
>>626
なら猫神も打てるんじゃね?w
643名無しさん@ピンキー:2006/07/21(金) 07:51:31 ID:rX5RGwoq
>>626
君は若さゆえの劣情に身を任せてもいいと思うのだよ!
644名無しさん@ピンキー:2006/07/21(金) 10:48:08 ID:SbEHrvQR
打者「・・・・・・」
聖「・・・・・・」
打者「・・・・・・」
聖「股間のバットが元気になってるみたいだが、大丈夫か?」
打者「こいつをどう思う?」
聖「・・・小さい」

やる気が下がった
調子が絶不調になった
645名無しさん@ピンキー:2006/07/21(金) 11:12:10 ID:2ldchaWg
待て、大きい小さいの区別がつくということは、聖は何人かの実物を(ry
646名無しさん@ピンキー:2006/07/21(金) 11:21:38 ID:WrUUF5fn
聖は比喩表現を真に受けて、本物のバットと比べてるから
間違いなく小さい呼ばわりされるという罠w
647名無しさん@ピンキー:2006/07/21(金) 11:57:24 ID:dmnh3zC8
よくわからないけど、普通のバットじゃないと聖ちゃんは満足できないのってこと?
648名無しさん@ピンキー:2006/07/21(金) 12:19:36 ID:wqqNQs8B
本当に男のナニはバット級だと信じていて、かなりの覚悟をして
初体験に挑んだ聖だったが、実物を目にして
「…なんだ、そんなものなのか」と溜め息(本人的には安堵の溜め息)
精神的ダメージでインポになる相手
649名無しさん@ピンキー:2006/07/21(金) 12:22:16 ID:EjtbNHel
>>648
○ンポ×
650569:2006/07/21(金) 13:01:28 ID:9yruCzqO
よう、お前ら。
元気に妄想してるか?
オレは妄想がとまらなくてついSSかいちまったよorz
まあ、気が向いたら読んでやってくれ。
651願い続ける想い:2006/07/21(金) 13:02:33 ID:9yruCzqO
「結局フラれちゃったってことなのかなぁ」
 私は部屋のベッドに仰向けになりながら、彼から返された三日月のペンダントをチャラチャラさせる。
「結構脈あるとおもってたんだけどなー。やっぱ私から……ってそれができたら苦労はないか」
 素直になれないなとは自分でも思う。つくづく自分の性格が恨めしい。屋上での一世一代の告白も冗談にしてしまったし。
「ふー」
 私はじっと携帯の液晶画面をみつめる。こうして待ってると彼から電話がかかってくるんじゃないかと思えるがそんな事はないだろう。
「今頃は矢部くんたちと盛り上がってるんだろうな……」
 ドラフトの後、野球部主催のパーティーが開かれたが、私は体調不良を理由に欠席した。
 みんなには悪いかなとも思ったけど、とてもそんな気にはなれなかったからだ。
 しばらくぼーっとした後、部屋の隅に放置されている包みに目をやる。
「もう捨てなきゃダメだよね。せっかく頑張ってつくったんだけどな」
 それは今年のバレンタインのときにつくったチョコだった。
 なんか照れくさくてどうしても渡せなかった。でも、捨てるに捨てられなくて今日まで置いてあったのだ。
「一言、チョコ欲しいっていってくれたらあげたのに、あのバカ」
 やりきれない思いが強くなる。
「んー。こういうときはやっぱりアレかな」
 私はモヤモヤした気持ちをなくそうと行動をおこす。
「制服シワになっちゃうかな……でもいいやこのままで」
 私はスカートをめくり、お気に入りのシマシマパンツの上から秘部へと指をはべらせる。
 敏感な突起に人差し指を当てゆっくりと回転させる。
 目を閉じて彼のことを考えながらその行為に没頭する。 
「ん、あ……はぁ……っくん」
 私は徐々に指の動きを速くしていく。普通にするより彼のことを思いながらするほうが何倍も気持ちよかった。
 ずっといじっていて濡れてきたせいでクチュクチュという音が下腹部からしてくる。
「んっ……私、やらしい。こんな大きな音をたてちゃうなんて……でも、止まんない」
 パンツのうえからの刺激では物足りなくなってきた私は、指を内部まで伸ばした。
「ぐちゅぐちゅいってるぅ……ダメだよぉ」
 パンツの中では粘液がからみあってドロドロになっていた。
 指が突起を探り当て上下に振動させる。直接くわえられた刺激に私の突起はぷっくりと膨らんで悲鳴をあげていた。
「ああああ……気持ちいいよぉ!」
652願い続ける想い:2006/07/21(金) 13:03:08 ID:9yruCzqO
私の想像の中の彼は、太くてたくましい指を使って優しく激しい愛撫をしてくれた。
「好きっ……ほんとはキミのことが大好きなのっ!……私を、私をメチャメチャにしてほしいのっ!」
 彼のことを思い、昂ぶる私は暇を持て余した右手を使って、制服のスカーフをはがす。
 いくらか自由になった上着の上から胸をなでくりまわしながら、乳首に指先で刺激を与える。
「キミが欲しいの……キミのその大きくてギラギラしてるチンポを私のイヤらしいあそこにぶちこんでぇー!」
 ほんとに入れられるってどんな感じなんだろう? とは思うが、実際には行動に移せない。
 もしもの時のために処女膜だけは彼のためにとっておきたいからだ。 
 だけど、想像の中の私は何度も処女を彼に奪われていた。
 彼は恍惚とした表情を浮かべ、私の上で獣のように腰を振るってくるのだ。
「は、激しすぎるっ! も、もうダメ! イク! いっちゃううううううう!」
 私は絶叫を上げながら絶頂を迎えた。
 膣口が激しく収縮と弛緩を繰り返す。その上の突起も喜びに打ち震えていた。 
 私は両手をベッドに広げ、大の字の格好になりながら行為の余韻を受け荒々しい呼吸をする。
 しばらくそうしてると、眼球から雫が流れてきた。
「……やっぱり寂しい。キミにあいたいよ」
 私が目をつむりながら、惚けていると不意にベッドの脇に置いておいた携帯がなりだした。
 急な響きに私の身体はビクッと反応する。気持ちを落ち着けて携帯をみると着信欄には愛しい人の名前が表示されていた。
 私は二度深呼吸して、電話に出る。
「もしもし……」
「あ、みずきちゃん。オレだけど今平気かな?」
653願い続ける想い:2006/07/21(金) 13:04:03 ID:9yruCzqO
「ん……大丈夫だよ」
「みずきちゃん、大丈夫? 具合が悪いのに電話してごめんね」
「ううん。ねえ、もっとキミの声きかせて……」 
「え? みずきちゃん」
「ねえ、私がいまなにしてると思う?」
「え? 寝てるんじゃないの……」
「ん。ちょっと違うな」
「なんだよそれ。ところでみずきちゃんさあ、元気になったんならどこか行こうよ。やっぱみずきちゃんがいないと寂しいしね」
「まあ、どうしてもキミがきてほしいっていうんならいかなくもないよ」
「はは。じゃあ、みんなにも声かけておくよ」
「……別に無理してみんなを誘わなくてもいいよ」
「なにいってるんだよ。みんなみずきちゃんが好きなんだから無理だなんていうわけないだろ?」
「まあ、私はキミと違って人望あるからねぇ」
「じゃあ二時間後に集まればいいかな?」
「うん、それでいいよ。……ねえ?」
「ん? なに?」
「なんでもない。じゃね」
 私は電話を切る。
 この先も彼とはチームメイトで友達。それ以上でもそれ以下にもならないのだろう。
 それを変えるには私から動くしかないのかもしれない。
「よし、決めた!」
 私は、自分の望む未来のために変わることにした。
 いつかあのペンダントを再び渡す日を夢見て。 
654569:2006/07/21(金) 13:06:48 ID:9yruCzqO
以上だ。
はっきりいってオレの妄想をお前らに見せるのはメチャ恥ずかしい。
まあ、いろいろとつっこみたいところはあると思うがそこは見逃してくれ。
んじゃ、いい妄想ライフをおくれよ!
655名無しさん@ピンキー:2006/07/21(金) 13:12:16 ID:2ldchaWg
569
お前最高だよ。うん。
656名無しさん@ピンキー:2006/07/21(金) 13:40:21 ID:eTWKFLFs
>>569
激しくGJ!!
657名無しさん@ピンキー:2006/07/21(金) 13:57:37 ID:7fhmrF9F
エロ抜きにしても傑作だと思うぞ?w
658名無しさん@ピンキー:2006/07/21(金) 14:25:20 ID:Lsw4DX+H
>>619
ふと思った。パワプロ君が1軍2軍を行ったりきたりって事は友澤帝王固定だろ?
帝王だと門楼があっちもーとか言ってたよな?
なのにこの状況は・・・友澤まさか小さすぎて相手にされなかったのか?(pgr
659名無しさん@ピンキー:2006/07/21(金) 17:40:30 ID:0BUsMH5J
569さんグッジョブ!
主人公のほうもみずきが好きだけど、素直になれなくて
同じようなことして「最低だ…俺って…みずきちゃんを汚すようなことして…」
とかなってたりするのを妄想してさらに悶々としてしまいました。

>>658
その前の帝王蛇島が「大きい、テクニシャン、鬼畜」の三本柱を備えてたんだよ
きっと
660名無しさん@ピンキー:2006/07/21(金) 17:44:29 ID:UtPk/Y0+
でかい蛇島さんもいいが短章方形な蛇島さんも意外性○だとおもうんだ
661名無しさん@ピンキー:2006/07/21(金) 19:48:14 ID:1xiLoBV5
みずきに対する好感度があがった
帝王のSSには友沢が炎上せずに接戦になってるのに笑ってしまったorz
662名無しさん@ピンキー:2006/07/21(金) 20:14:39 ID:UtPk/Y0+
>>661
そこはつっこむなwww

それはそうと
友沢のあの炎上っぷりをみて蛇島さんは「アレじゃ友沢プロ無理だろ…」と思ったんだ。
だから野手にコンバートする方向へ導いてくれたんだよ
つまり蛇島さんはワルデレ
663名無しさん@ピンキー:2006/07/21(金) 20:16:13 ID:eTWKFLFs
>>662
なんつーポジティブなww
まぁそう思えなくもなかったけどな。

あぁ、聖見たさにタチバナばっかやっちまうよ(*´д`*)ハァハァ
664名無しさん@ピンキー:2006/07/21(金) 20:28:30 ID:HXVIuSYI
帝王の投手陣の雑魚っぷりは異常。
おまえらほんとに強豪校なのかと小一時間(ry
665名無しさん@ピンキー:2006/07/21(金) 20:52:20 ID:UtPk/Y0+
とにかく強豪の名は恐怖高に差し上げるべき
666名無しさん@ピンキー:2006/07/21(金) 20:55:18 ID:1ngJWD/g
聖がいるわみずきには別れさせられるわでいまひとつ影の薄い今回の彼女候補であった
667名無しさん@ピンキー:2006/07/21(金) 21:07:11 ID:wqqNQs8B
そーいえば次回14では主人公が聖と同年代でみずきが一つ上の先輩、
あおいも先輩で現役なプロ野球編っぽいぞ。
キャットハンズがとんでもないパラダイスに…!

猪狩兄弟と蛇島先輩在籍中で友沢と同年代なカイザースも別な意味で期待大だがw
668名無しさん@ピンキー:2006/07/21(金) 21:11:14 ID:wqqNQs8B
あ、上のだと友沢はひとつ上だった。
669名無しさん@ピンキー:2006/07/21(金) 22:21:41 ID:puWq7WMg
なぜ保管所が無いんだorz
前スレのならあったのに(*´Д`)=з
670名無しさん@ピンキー:2006/07/21(金) 22:25:20 ID:YyfPfmd+
厨房に荒らされて一度スレが落ちたからな
671名無しさん@ピンキー:2006/07/21(金) 22:34:02 ID:WrUUF5fn
前スレ(part5)は良SSが多かったのに住人がアホすぎた…。
最近読み返してみたらひでえよあれ。感想もGJレスもすぐ途切れて煽り合いやら関係ない雑談やら。
職人来るたびに遠回しに消えろって言ってるようなもんだ。
荒らしとかじゃなくて、私怨でわざと職人追い出ししてた奴がいたんじゃないの?
672名無しさん@ピンキー:2006/07/21(金) 22:53:25 ID:1ngJWD/g
そうとしか思えんな・・・。このスレはそうならないようにしたいねぇ・・・。
673名無しさん@ピンキー:2006/07/21(金) 22:54:36 ID:puWq7WMg
そうだったのか(*´Д`)=з
もし保管するとしたら前スレと別々になるのか?
674名無しさん@ピンキー:2006/07/21(金) 22:55:12 ID:UtPk/Y0+
まぁ皆がごく普通にやってれば大丈夫さ
675名無しさん@ピンキー:2006/07/21(金) 22:59:33 ID:puWq7WMg
そうだったのか(*´Д`)=з
もし保管するとしたら前スレと別々になるのか?
676名無しさん@ピンキー:2006/07/21(金) 23:00:44 ID:puWq7WMg
>>675
ちょ、スマソorzミスった
677名無しさん@ピンキー:2006/07/21(金) 23:20:39 ID:pHuPsckZ
>>667
 マジで?
 今書いてんのと被ってるorz
678名無しさん@ピンキー:2006/07/21(金) 23:21:43 ID:ucLYzxa2
みずき・聖との精神友情の絵で吹いた。
春の甲子園でも言ってたけど、みずきってばやっぱシ マ シ マなのねw
タチバナの時は毎回友情イベント出してたけど絵の内容までは気付かんかった。
つーか女性選手二人との精神タッグの場合、パワプロ君エロマッスィーンなのは確定なんかw
679名無しさん@ピンキー:2006/07/22(土) 00:13:52 ID:AtVVFWQT
練習試合か地方一回戦でみずきが聖にローターかバイブを入れさせて試合

何とか終わり聖がみずきおそっちゃう
まで考えた
680名無しさん@ピンキー:2006/07/22(土) 00:49:46 ID:emVVmrKP
すげーな、このスレ
いつもの30倍くらいのびてるじゃんw
681名無しさん@ピンキー:2006/07/22(土) 00:50:15 ID:JzGi40dX
3P
682名無しさん@ピンキー:2006/07/22(土) 02:13:40 ID:I7wcpPqe
犬河が男子校の帝王に入るために女装しているおにゃのこだと思ってるのは俺だけでいい
猫神がそれを知って喜び勇んで犬河を押し倒す小説を書いているのは俺だけでいい
683名無しさん@ピンキー:2006/07/22(土) 02:25:09 ID:BQvq1mfz
どうでもいいけど
継承選手のイベントで出てくる女の子が可愛いと思うのは俺だけ?
684パワプロ男対聖『ベッドインヘヴン??1』:2006/07/22(土) 06:23:59 ID:78nredfx
かなり長い上にエロまでの過程にしかいたっていないが、パワプロ男対聖の続編が書きあがったので投下します。


 俺には、神がついている。野球の、バッティングの神様が。
 波和風呂男は、己のバッティング技術をそう評価し、奢っていた。
 おごりがなくなった今そうは思わない。思わないが……
 この日、風呂男は確かに自分には神がついていると思った。
 それは、バッティングの神様ではなく……



 汗腺から水分が分泌され、肌を伝って落ちる。皮膚の表面、
その真下にある空間が水分で満たされて、外部に押し出されるのを感覚で感じる。
 本来なら一瞬で終わり、実感として感じることの無い感覚を、波和風呂男は味わっていた。
 極端な酷使に悲鳴を上げる筋肉、過重労働に苦痛の声を漏らす骨格、未だに訪れない安息
の時を求め、脳細胞からこだまする講義の声。
685パワプロ男対聖『ベッドインヘヴン??2』:2006/07/22(土) 06:24:32 ID:78nredfx
 それら全てが心地よいと感じるほど、危険な状態になるまで、風呂男は素振りを続けていた。

 隣でそれに付き合っていた連中はとっくの昔にダウンして地面に倒れこんでおり、生き残っ
ているのは猛田ただ一人。その猛田も意識視線共に朦朧としており、イツ倒れてもおかしくな
い状態であった。

 それでも、風呂男は振り続ける。
 安定した打率と正確なヒッティング……自分の最大の武器はそれだけだと認識している故に。

 集団で素振りを開始し、最後の一人になるまで続けるという狂った練習。
 本来なら、鍛えられた猛者が倒れるようなオーバーワークは控えさせるべきなのだろう。そ
う指示を下すべき立場にある監督は、ただ黙ってその光景を眺めているだけ。
 仏頂面で、内心の笑みを覆い隠しながら。

(面白い化け方をしたな)

 一ヶ月前……公式大会で聖タチバナ学園に敗北するまでとは豹変した波和の様子が、監督に
とっては喜ばしかったのだ。散々だったあの試合で得た、数少ない収穫といっていいだろう。

 以前の波和は、『バットが勝手に球に当たってくれるのさ』とのたまい、ろくに練習もしな
い男だった。投球の自動追尾とも言える無意識のバットコントロールの上に胡坐をかいていた
というわけだ。
 まったく練習をしなかったわけではない、特に長所のバットコントロールについては熱心に
練習していたが、それ以外の練習……特に守備関連の練習は手を抜きまくっていた。おかげで
この男、守備は小学生以下というレッテルを貼られていたほどだ。ミーティングには一回も出
ず、自分の技術を他人に教えようという意気込みがまったく無い。
 なにより、執念というものが感じられない、文字通り『技術だけ』の選手だったのだ。
 それが、今はどうだ。
686パワプロ男対聖『ベッドインヘヴン??2』:2006/07/22(土) 06:25:03 ID:78nredfx
 自らが率先してミーティングに参加し、野手全員の素振りを支持し、積極的に己の技術を仲
間に伝えている。

(この覇気、あなどれんな)

 闘志とでも言うべきものが、波和に加わった。守備もレベルが低いながら、何とか人並み以
下程度には(以前はそこにすら達していなかった!)成長していた。
 たったそれだけなのだが、監督は笑いが止まらない思いを味わう。
 もし、この先この男がこの調子でスタメン入りし、帝王を支えることになるならば……帝王
実業は確実に甲子園を制覇するだろう。
 幸い、この男のポジションであるサードは確固たるレギュラーがいない。

(帝王は、もっと強くなる!)

 確信。
 似たものでもはない、確信そのものが、監督の胸中にひしめいていた。
 とはいえ……

「モルっスァッ! モルっスァッ! モルっスァッ! モルっスァッ! モルっスァッ! モ
ルっスァッ! モルっスァッ! モルっスァッ! モルっスァッ! モルっスァッ! モルっ
スァッ! モルっスァッ! モルっスァッ! モルっスァッ! モルっスァッ! モルっスァ
ッ! モルっスァッ! モルっスァッ! モルっスァッ! モルっスァッ! モルっスァッ!
 モルっスァッ! モルっスァッ! モルっスァッ!」
「も、もるすぁ……もるすぁ……もるすぁ……もるすぁ……もるすぁ……」
「声が小さいぞ猛田ぁっ! 後、声に覇気が無ぁぁぁぁいっ!!
 もっとこう、『面白いからって頭にマッサージ器を当てられ散々遊ばれた挙句気持ち悪いか
らってチョップされて真横に吹っ飛ばされた壊れたファービー』の如き怒りを込めろぉっ!!」
「も、もるっすぁっ…………もるらするぁぁっ」

 あの妙な掛け声だけはちょっといただけないが。
 というか、なんなんだその具体的なイメージは。貴様の言う壊れたファービーには、今の猛田
のほうが近いと思うぞ? ってか、猛田よ。お前はそろそろギブアップしとけ、目とか呂律とか
色々ヤバイ。脳裏をよぎった突っ込みを黙殺し、監督は嘆息した。
 このごろ、『壊れファービーバッティング』と呼ばれている風景……はじめられてから一ヶ月
たったが、周りの人間は明らかに引いている。
687パワプロ男対聖『ベッドインヘヴン??4』:2006/07/22(土) 06:25:39 ID:78nredfx
「……監督」
「ん?」

 呼ばれて監督が振り向くと、友沢が久遠を引きつれてそこに立っていた。
 ピッチング練習を切り上げてきたのだろう、肩にアイシングをかけながら、額に流れる汗をぬ
ぐっている。予定では、切り上げはもう少し先立ったはずだが……友沢には込み入った事情があ
るとはいえ、それでも聞かざるをえない。

「どうした友沢……バイトでもあるのか?」
「どうしたって……」

 あんまりな監督の台詞に、友沢は呆れて、

「もう、終了の時間ですよ」
「何!?」

 あわてて腕時計を見れば、なるほど、確かに終了の時間に時計の長針が追いついている。
 どうも、物思いにふけりすぎて時間が経つのを忘れてしまったらしい。ただでさえオーバーワ
ークな壊れファビ練習だ。これ以上は許容範囲を超えてしまう。

「まだやってるんですか……あいつ」
「す、凄いな〜」

 黙々と素振りを続ける波和を見て、眉をひそめる友沢。単純に共学している久遠と違って、そ
の表情には苦渋がにじんでいた。
 この所の波和の練習は、明らかなオーバーワークだ。
 練習だけならともかく、奴は今でも居残り練習を続け、数えるのも気が遠くなるほどの数の素
振りを繰り返しているのだ。

(奴に必要なのは素振りじゃない。休養だ)

 だが、友沢がそう言ってもアノ男は受け入れないだろう。やりたくは無いが、監督に告げ口す
るしかない。
 監督があわてて終了の合図を出すと同時に、猛田が白目を向いてぶっ倒れる。それを見届けた
波和は、バットを杖のようにして寄りかかり、ずりずりと地面に座り込む。
 野手総員死屍累々。これが、一ヶ月前から続く帝王実業高校野球部の練習風景であった。

688パワプロ男対聖『ベッドインヘヴン??4』:2006/07/22(土) 06:27:55 ID:78nredfx

 練習も終わり……

「ふぅ」

 嘆息しならが、波和風呂男はアイシングの終わった肩を軽くまわす。
 校門からは見えないが、グラウンドでは猛田以外の野手連中が、未だにもるすぁと口ずさんで
いるが筈だが、一切気にかけていない。参加自由意志の練習なのだ、ついてこれない人間や、自
己管理が出来ず壊れるまで振り続ける人間にまで気を使う必要は無い。

「……友沢はバイト、久遠はその追っかけ、猛田は追試か。
 いねえじゃん」
「友達少ないでやんすねぇ。ちなみに、おいらも追試でやんす」
「やかまし」

 野球部の親しい人間と一緒に帰る……高校でのクラブにおけるイベントのひとつをこなそうと
して、いきなり撃沈される風呂男であった。
 この波和風呂男という男、基本的にとっつき安い性格をしているのだがいかんせん部活におけ
る態度が悪かった。
 ここ一ヶ月は別だが、以前は人前で一切努力をせず、素振りも放課後みなが帰ってからするも
のだから、傍目からはサボって才能におごっているようにしか見えない。
 結果、居残り仲間の友沢、久遠、猛田、腐れ縁の矢部以外の全員に嫌われまくることになった
のだ。
 いろいろあって誤解が解けたいまでも、部員との仲はギクシャクしたままである。

「じゃ、先に帰ってるぜ」
「……待とうか? の一言もないでやんすか?」
「……待っててほしいのか?」
「遠慮するでやんす。波和君はまっすぐ帰るでやんすよ〜」
「俺は近所の餓鬼かなんかか?」
689パワプロ男対聖『ベッドインヘヴン??6』:2006/07/22(土) 06:28:27 ID:78nredfx
 流石の矢部も、野郎と放課後待ち合わせという趣味は無かったらしい。とぼとぼと歩きさる矢
部を見送り、波和は帝王実業を出た。

 先程、友達がいないと突っ込まれたが、その分数少ない友人とは一緒にいる時間は多かった。
 なんだかんだでほぼ毎日友沢や久遠、猛田の誰かと一緒に帰るし、矢部にいたっては一日中つ
るんでいる。一人で帰るのも久しぶりのことだ。
 さて、何をするか……歩きながら考える事30秒。真っ先に考え付くのは野球の練習だが……
それが出来るくらいなら、ユニフォームを着て学校に行く。
 居残りして素振りしていたのが監督にばれて、二日間休養して来いとたたき出されたのである。
 しかも、その間一切の運動禁止ときたもんだ。
 ばれた原因はわかっている。多分、友沢あたりが心配してくれたのだろう。今時分が行ってい
るのが、明らかなオーバーワークだという自覚くらい、自分にもある。

(……なーんかなぁ)

 波和風呂男は野球馬鹿である。
 趣味、野球。好きなもの、野球。休日でする遊び、野球……子供のころから野球尽くしの人生
を歩んできた。TVゲームもするし、ネットサーフィンもするが、一番楽しく好きなのは野球だ。
 好きでその道に踏み入った足と特殊な才能、その双方があるからこそ、球のホーミングなどと
いう常識はずれのバッティングが可能なのである。
 それ故に……

(息抜きって何?? 何すりゃいいの?)

 いざ休めなどといわれると、こんな疑問にぶち当たるのである。
 この生粋の野球馬鹿、ゲームやインターネットよりも野球が楽しいのだ。というか、彼にとっ
てそれらは体を休めている最中の暇つぶしという認識しかない。それだけで丸一日つぶせるほど
の趣味とはとてもいえなかった。
 野球のビデオを見ようも、ビデオは只今故障中……修理費プラス、見返りグローブを購入した
せいで只今金欠中。正直できることがあまりに少ない。
 一日中2ちゃんねるというのも、なにやらすさまじく不健康だ。

「さて、どうすべ〜」

 今夜は疲れを取るために寝ればいい。しかし、明日はどうするか……
 簡単そうに見えて、実はこの上なく難しい課題に、あたりを染める夕日のように赤点スレス
レの風呂男の脳みそは、パンク寸前だった。
690パワプロ男対聖『ベッドインヘヴン??7』:2006/07/22(土) 06:28:59 ID:78nredfx
 そんなこんなで十分後。
 つい先程まで明日のことで悩んでいた風呂男は、一瞬でその悩みから開放されていた。
 何せ、明日のことなんぞよりさらに差し迫った問題が提起されたからだ。

(……さて、状況を整理してみよう)

 ちゃりちゃりと指先で鍵を弄びながら、風呂男は表情を一切動かさずに目の前の状況に向き
合った。傍目から見れば冷静沈着に状況をを把握しているように見えるが、実際は脳内に大根
が走り回っている始末だった。

(えっと、ここはアパートの、俺の部屋。一人暮らしの、俺の部屋。うん、それは間違いない。
 棚に並んでる野球の本もまったく同じだし)

 せめて落ち着こうと『それ』から必死で目線をそらし、部屋のインテリアに神経を集中させる。

(えっと、そうじゃなくてもちけつもちけつ)

 ごにゃぁぁぁぁっ

 必死で立て直そうとした冷静さも、『それ』に抱かれている愛猫の悲鳴(?)でぶち壊され
た。仕方なく、風呂男は改めて『それ』、ここにいるはずの無い侵入者を凝視する。

 ……女の子であった。
 それも、細身の体をライトイエローの制服に包んだ、飛び切りの美少女がすぴょすぴょと部屋
の中央で眠り込んでいたのだ。しかも、我が家の愛すべきデブ猫、ギコを抱き枕のように抱きし
めつつ。

 ちなみに言えば、風呂男に恋人はいない。というか、そんなもの作る暇があるなら野球につぎ
込むような、そんな男である。作れるはずが無い。
 少なくとも、自分の留守中に部屋に上がりこむような中の女性といえば、とっくの昔に女を引
退した、母親くらいしか思い当たらない。女の子がここにいるはずが無いのだ。
 ましてやそれが……

 憎んでも余りある相手、聖タチバナ学園の六道聖ともなれば。

691パワプロ男対聖『ベッドインヘヴン??7』:2006/07/22(土) 06:29:29 ID:78nredfx

 波和風呂男にとって、野球とは何か。
 そう聞かれると、はっきりって語りきれないほどの言葉が浮かんでくる。
 楽しい、面白い、厳しい、激しい、かけがえの無いもの……
 そうやって浮かんでくる言葉の一つに、神聖不可侵というものがある。
 彼にとって、野球とは実力対実力の世界であり、腹の読み会い探りあいはあれど、それも実力
のうちだと割り切り、己の力だけで挑んでいくものだ。

 そんな野球の場で、あのような醜態を晒させた上に、卑猥で相応しくない単語を並べ立てた…
…そんな相手に好意など抱けるはずが無い。ましてや、風呂男は未だにアノ試合のときの醜態を
夢に見て、うなされ続けているのだ。
 軽蔑と憎しみ、恨みと嘲り、さまざまな感情が交じり合った、不の感情のスープ。それが風呂
男の胸中に現在煮えたぎるもの。

(……ちっ!)

 久しぶりの休日の前に、嫌なものを見てしまった。
 動物の礫死体に対面した多くの人間がするように、汚らわしいとばかりに目線をそらす風呂男。
何ゆえ子のクソ女がここにいるのかはともかく、同じ空気をすっているだけで吐き気がした。

「……ギコ、こっち来い」

 ごにゃ

 体重をかけられて苦しいのか、デブ猫は苦しそうなうめき声を上げて、聖の手から逃れようと
もさもさもがきだした。が、

「……んっ」

 無意識なのか寝ぼけてるのか、聖はギコが抜け出ようとするのを拒み、同じように身をよじっ
てぬくもりを求める。
 猫逃げる、聖捕まえる。そんないたちごっこが続くことしばし。

 ごにゃぁぁぁぁぁぁっ……
692パワプロ男対聖『ベッドインヘヴン??9』:2006/07/22(土) 06:41:06 ID:78nredfx
「ええい、ガッツの無い猫め。ギャラクティカマグナムして逃げんかい」

 この場に友沢がいれば『お前猫に何求めてる』とでも突っ込んでくれるのだろうが、この場に
いる人間は眠り姫だけだ。
 仕方なく、風呂男は聖に近づき(本当は近づくのも嫌なのだが)ギコを抱きしめている聖の手
を握る。
 思いのほかやわらかい感触が手のひらに伝わり、三流のラブコメならここで故意の始まり〜と
なるのだろうが。
 なにせ、先入観が先入観である。普通ならどぎまぎする柔らかさもにも、気持ち悪さしか感じ
ず、乱暴に引っぺがしてギコを奪還した。

 ごにゃっ

「おお、無事かギコ」

 自分の手の中で暢気に呻くギコ猫に、風呂男はほっと安堵の息を吐く。
 あんまり泣き声変わってないが、声帯にまで肉がついたらしいこのデブ猫は、徹頭徹尾こんな
声である。

「んー……」

 と、その時だった。
 ぬくもりをなくしたと気付いた聖が、目をこすりつつ上体を起こしたのは。

「……ん?」

 薄く細められた目が、風呂男の姿を捉えた。風呂男も、双眸に敵意をこめて睨み返す。

「…………」
「…………」
「…………」
「…………」
「…………」
「…………」

 そのまま見つめ合うことしばし。

「……なんでここにいる?」
「そりゃこっちの台詞だ」

 寝ぼけているのか、ちんぷんかんぷんな事を言い出す聖に、風呂男は青筋浮かべて突っ込んだ。
 唐突だが、六道聖は、ここ一ヶ月ずっと悩んでいた。
 聖だけではない。野球馬鹿のキャプテンやみずき、秋季大会で帝王に勝利した聖タチバナの
面々は、全員が同じ悩みの中であえいでいた。
 すなわち……あんな勝ち方でよかったのか? と言う事。
 当たり前だが、聖は野球が好きだ。早川あおいという先駆者がいるとはいえ、女性野球選手
は球界から受け入れられたわけではなく、向かい風も強い。クロスプレーの多いキャッチャー
というポジションは『パワーの無い女が』『嫁入り前の女が』と耳に入るノイズの量は段違いだ。
 好きでなければやっていられない。

 そんな野球の世界で、あんな卑怯な戦術で勝利した……その事が、聖の心に重くのしかかっ
てくる。罪悪感を感じているのは聖やみずきだけではないが、女の癖にという雑音に対して女
にしか出来ないセクハラ気味なささやき戦術で返したという事実に対するダメージは、男たち
の比ではなかった。

 女の癖にという声に抗って、実力で対抗してきたのに、いざとなったら女であることに頼っ
てしまった。
 帝王実業という強大すぎる敵を前にして、自分の卑しい本性が露呈してしまったようで……
 次は実力で勝つ。キャプテンはそう部員達を鼓舞し、罪悪感をばねに練習に励むようチーム
メイトを叱咤した。事実、その激励はチームメイトたちを活性化させ、少しずつだか確実に、
聖タチバナ学園野球部は成長していた。
 それでも、聖はただ一人悩んでいた。
 みずきやキャプテンと違い、自分はその卑怯な戦法の最前線で口を開いていたのだ。その罪
悪感は、他者の非ではなかった。

 このままではいけない。
 そう考え、聖は早速行動に出た。ささやいた内容をキャプテンに聞いてもらい、自分が誰を
一番傷つけたかを推測した。
 そうして導き出された相手が、波和風呂男その人だったというわけで。



「というわけで、波和先輩に会いに来た」
「……………………………………………………………………………………」

 ようやく意識がはっきりした聖から一連の説明を聞かされ、風呂男は軽くめまいを覚えた。
まさに気分はorz状態である。
 馬鹿にしてんのか? という怒りが湧き上がる。勝者が敗者にそのような理由で会いに来る
など、侮辱の極みもいいところだ。
 当の本人はといえば、相手が何を怒っているのかわからないらしく、きょとんと首をかしげ
ている。ひざの上で丸くなったギコを撫でながら、

「で、それが何で俺の部屋の中で寝てんだよ」
「部屋の前で待っていたら、入れてくれた」
「誰が!?」
「先輩のお母様だと名乗られた」

 言われてみれば、今日は母親が様子を身に来る日だったはず……

(なにやってんだよ母さん……)

 大方、恋人かなんかと間違えて入れてしまったのだろう。アノ母親のことだ、『それじゃあ
後は若い人に任せて』とでも言い残したに違いない。
「で? 何しにきたんだ。喧嘩売りに来たなら買うぞ」
「喧嘩を売りにきたわけじゃない。ただ、言いたいことがあっただけだ」
「言いたい事?」
「ああ。私だけじゃない、聖タチバナ野球部一同の総意だ」
「……?」

 やけに真剣な表情と声色。
 ひたすら聖に対する評価の低い風呂男は、この少女がそんな真面目さを持っていることに驚
き、マユを跳ね上げる。

「次は実力で勝つ。あんな卑怯な戦術は使わない」

 そして……失望した。
 脱力したとも言っていい。心を読む能力など持たずとも、わかりやすいくらいに失望と軽蔑
が風呂男の表情ににじみ出る。

「ほう? それじゃあ、お前らは卑怯だとわかった上で、あんな汚い戦術使ったわけか?」
「……そうだ」
「ゴミだな」

 血を吐くような聖の返答を、一言で切って捨てた。

「そうまでして勝ちが欲しいのか? ……そこに至る過程無視してまで。
 とんだ茶番だな」
「……っ! それは仕方が……」

 仕方が無い、とつなげようとしたことは、そこまで聞けばよくわかる。
 わかっていた故に……風呂男はぶち切れた。

「ふざけんなっ!!」
「っ!?」

 相手が女だとか、そんな事は完全に忘れ去って、風呂男は聖の胸倉をつかんだ。そして持ち
上げようとしたのだが……元々技術だけで腕力の無い風呂男だ。持ち上がるはずも無く、仕方
なし引き寄せる。
 息がかかるような近距離で顔を突き合わせながら、風呂はゆっくりとかみ締めるように弾劾
の言葉をつむぐ。

「仕方が無い? 勝負事でんな言い訳が通用すると思ってんのか?」
「…………」
「てめーらにどんな事情があるのか知らねぇが……もし、本気でそんな言い訳が通用すると思
ってんなら、お前ら野球する資格ねえよ」

 心遣いのかけらも無く、断ち切るような言い草だった。驚いたように目を見開く聖を、
力の限り(といっても微々たる力だが)突き飛ばし、

「もう

ビ リ ッ!

 言う事は…………」

 かっこつけて吐き捨てようとしたら、なんか音がした。

(……ビリ??)

 音源は、自分自身の手元。聖の制服を握り締めていたそのこぶし。

 視線を落としてみる。

 ……なにやら、ライトイエローのきれっぱしがそこにあった。
 視線を上げて聖を見る。
 何が起こったかはわからない、という顔をしている彼女の胸元は……ライトイエローの布は
無かった。代わりに、破れた制服の隙間から、白い無機質なスポーツブラがポロリしている…
…隙間から見える健康的な肌が、目にまぶしい。

 沈黙することしばし。風呂男は状況を把握しようと、まひった脳みそを必死で再起動させ、
ひとつの結論に思い至る。
 男の部屋で、か弱い女の子が服を破かれている。そして、屈強な男の手のひらには服の切れ
端が……

(ど う 見 て も レ イ プ 現 場 で す 本 当 に あ り が と う
ご ざ い ま し た ぁ ぁ ぁ ぁ ぁ っ!!!!)

 あまりの状況にテンパる風呂男。
 と、そんなところへ……

 こんこんこんっ

『波和くーん。いるでやんすかー』
『監督からの言いつけで見張りにきたッスよー』

(イィヤァァァァァァァァァァっ!!!!)

 激しくタイミング悪く、友人襲来。
 背後にあるドアの方向から、矢部と猛田の声が。

「テラヤバステラヤバステラヤバステラヤバステラヤバステラヤバステラヤバステラヤバステ
ラヤバステラヤバステラヤバステラヤバステラヤバステラヤバステラヤバステラヤバステラヤ
バステラヤバステラヤバステラヤバステラヤバステラヤバステラヤバステラヤバス」

 壊れた人形のようにつぶやく風呂男君、そんなあんたがテラヤバス。
 とりあえず鍵はかけてていたのならともかく……イツまでも居留守を使うわけにも行かない。
なぜなら、

『返事が無いでヤンスね』
『まさか、勝手に自主練してるんじゃあ……』

 こういう誤解を受けるからだ。なんというか、普段の勤勉すぎる生活態度が裏目に出てしま
っている。このまま二人を帰したら、監督に報告されて雷を落とされかねない。下手すりゃ退
部もありえる。

 どうしようかと悩みながら玄関に視線を向ける波和。
 と。そこで彼の動きは完全に停止してしまった。視線は、玄関の鍵に釘付けだ。

 鍵が、かかっていなかった。

『ん? 鍵開いてるッスよ?』
『本当でヤンスね』

 しかも気付かれたし!

(ど、ど、ど、どうすんの俺!?)

 波和風呂男17歳。
 レイプ犯になるか退部になるか……ひょんな事から、激しく人生の選択を迫られていた。

「まったく、波和君はしょうがないでやんすねぇ」
「鍵くらいかけましょうよ」
「波和くーん。いないんでやんすかー?」

 玄関を開けた矢部と猛田は、とりあえずその場から室内にむかって声をかけた。いくら野球
漬けの青春を送っているとはいえ、断りもせず上がりこむほどマナー知らずではない。

「んぁ……」

 二人の声にこたえたのは、あくびをかみ殺したうめき声だった。
「んだよぉ……二人とも」
「あ、いたんすか波和さん」
「め、めちゃくちゃ眠そうでヤンスねぇ」
「……当たり前だ」

 心配そうに聞いてくる二人に、風呂男は怒りすらにじませて、

「ぐっすり寝てるところをたたき起こされたんだからな……はふ」
「う」
「ご、ごめんでやんす」

 力の限り不機嫌丸出しの波和に、二人とも平謝り。情けないように見えるが、それも仕方が
無いだろう。波和風呂男の低血圧とそれに伴う凶暴性は、帝王実業でも有名であった。バッテ
ィングとは違う意味で。
 ただでさえ目つきが悪いこの男が、寝起きともなると異様な迫力が醸し出され殺人鬼のよう
に見えてしまうのだ。合宿のとき、何も知らないホテルの従業員にその顔を目撃され、思わず
通報されたほどである。

「……で、何のようだよ」
「い、いや……用というか……監督に波和さんの事見張るように言われたんスよ」
「……俺はぐっすり熟睡してぇんだ。帰れ。」

 言い捨てて、二人を追い出そうとする波和。表はむちゃくちゃ不機嫌ではあるものの、裏で
はギチギチに緊張し、手に汗握っていた。
 寝ていたことにしてごまかす……これが、風呂男の考え出した状況を切り抜けるための方針
である。こうやって二人を玄関払いし、タイミングを見計らって聖を放り出すつもりだった。
 このまま二人が帰ってくれれば、万事丸く収まるのだが……

「ちょちょ、ちょっとまった!」

(え゛!?)

 聞こえてきた靴を脱ぐ音と近づいてくる足音に、風呂男の頭から血の気が引く。

「俺ら、監督からあんたを監視するように言われてるんだって!」
「ここで追い出されたらこまるでやんす!」
「――は?」

 なにやら、この上なく絶望的な言葉が聞こえてきたような気がした。
 気が遠くなるのを必死で耐えながら、相手の台詞を反芻する。

(えっと、見張り? これから? 部屋の中に入るの!?)
 部屋の中には、服を破られた聖がいる。今は誤り倒してなんとかおとなしくしてもらって
いるが、間が悪すぎだ。
 いくら嫌いな相手でも、相手は華奢な女の子。いつまでも『こんなところ』にいさせるわ
けにはいかないのだが。
 面倒くさいとか眠いとかごねて追い出そうかと思案するも、そんなわずかな逃げ道すら、
続く矢部の一言で封殺されてしまった。

「監督から、オイラ達を泊めるように伝言でヤンス。はむかったら二軍落ちだそうでヤンス」
「……すんません波和さん。代わりと言っちゃぁなんですけど、色々差し入れ買ってきましたから」

 監督の命令がある上に、ひたすら低姿勢。
 しかも、泊まる準備が〜云々という言い訳も使えない。
 波和のアパートは帝王実業から歩いていける距離にあるため、終電を載り逃した時の合宿
場になっているのだ。
 久遠、矢部、猛田の三名しか利用するものはいないが、頻繁に泊り込むため着替えや下着
まで常備してある有様である。
 逃げ道が完全に塞がれてしまい、波和風呂男に選択肢は残っていなかった。

「わかった……上がれ二人とも。俺が寝るの邪魔すんなよ」
「――へぇ」

 矢部に連れられて室内に入ってきた猛田は、開口一番感嘆の声を上げた。失礼でない程度
に辺りを見回し、言葉を繋ぐ。

「相変わらず、男の一人暮らしのワリには綺麗ッスね」
「掃除と洗濯だけはきちんとするでヤンスからねえ……料理にももう少し気合を入れてくれたら」

 部屋の中央にあるガラステーブルに荷物を置き、矢部が風呂男のほうを見た。
 機能性重視の無骨なパイプベッドの上に、羽毛布団の塊がひとつ転がっている。顔をこち
らから背けてはいるが、間違いなく波和風呂男その人である。
 荷物とテーブルが接触する音に、ほんの一瞬だけ視線を向け、

「なんだ、そりゃ」
「コンビニの弁当でヤンス。オイラもう黒焦げのベーコンエッグは簡便でヤンス」
「文句言うくらいなら帰レ」
「酷い!」
「波和さんのもありますよ?」
「……冷蔵庫入れといてくれ。明日食う」
「今食べないんでヤンスか?」
「帰りにラーメン食った」

 それだけ言うと、風呂男はひらひらと別途から出した手のひらを振った。
 寝るからもう起こすなという合図である。

「寝袋その他。いつもの所な……おやすみ」
「……まだ7時ッスよ」
「寝るの早過ぎでやんす」

 呆れる二人。いくらなんでも寝るのが早すぎるだろうと思いつつ、矢部は言われたとおり
風呂男の分の弁当を、冷蔵庫に入れに行く。猛田も出来るだけ静かに自分の弁当を取り出し、
一足先に食事を開始した。

 さて。

 肝心の風呂男はといえば……はっきり言って、矢部たちの事を気にする余裕なんぞ無かった。

(寝れるかゴルァァァァァァァァッ!!!!(゚Д゚♯))

 心の中でハウリングムーン。月に向かってほとばしるパッション。
 さて、皆さんに問題です。
 先程まで室内にいたはずの聖タン、矢部達が入ってきたときには室内にいませんでした。
それでは、彼女はどこに隠れたのか?
 答え……

(…………(////////////////)!)

 風呂男と同じ、布 団 の 中 !!
 しかも、風呂男に全力前回で抱きしめられている。そうしないと、ふくらみが大きすぎて
二人に怪しまれるだろう。
 全体的にもっさりした羽毛布団の存在と、細身で小柄の聖の体格の二つが会って初めて可
能な隠れ場所だ。
 そして思い出してほしい。彼女は隠れる原因となったのは、『あられもない姿』にあるの
だ。布団の中でもその姿は変わらない。

 前後の流れをふっ飛ばし、状況だけを見るなら、風呂男は、見た目麗しい美少女と同じ布
団の中で横になり、あられもない姿の相手を力の限り抱きしめているとゆー、涎もののシュ
チュエーションに立っているわけで。
 たとえ相手に不快感を抱いていても、興奮しないはずが無い。先の試合のことで罪悪感で
も感じているのか、まったく抵抗使用としないし。

(もちけつもちけつ。平常心平常心……バッターボックスに立つ感じで……あー、なんかい
い匂いがする、こてが女の子のって違うっ!!!! もちけつ! もちけつ!)
(……………………………………………………(////////////////////////////////))

 腕に伝わってくるぬくもりと、鼻腔をくすぐる香りにテンパりながら。

 波和風呂男は、17年の人生の中で最大のピンチを迎えていた。
701名無しさん@ピンキー:2006/07/22(土) 07:41:51 ID:TEC7Ls7g
何かスゲーのキター!
GJ!
702名無しさん@ピンキー:2006/07/22(土) 07:49:59 ID:vDYcnydS
ごめん、GJなんだけど、ギコで噴いちまってその後の導入部分がオマケにwww
この飛び散った牛乳、どう始末をつけてくれるw
703名無しさん@ピンキー:2006/07/22(土) 08:02:52 ID:WMin+nCX
その牛乳をうpすればいいさ
704名無しさん@ピンキー:2006/07/22(土) 08:15:22 ID:wfOltxVE
神さま降臨しとる
705名無しさん@ピンキー:2006/07/22(土) 09:08:46 ID:vDYcnydS
>>682はいつぞや犬猫書いてくださった神か?
706名無しさん@ピンキー:2006/07/22(土) 09:28:54 ID:8F8IFz8Q
こんな凶暴な主人公が聖の相手か・・・GJだがなんか凹む
707名無しさん@ピンキー:2006/07/22(土) 09:36:56 ID:qj0fZmN7
おおーSS投下されてまくってるな。
GJ!!
このペースでSS投下頼む!
708名無しさん@ピンキー:2006/07/22(土) 10:35:02 ID:3VVap17a
>>706
男はみんな獲物を狙う狩人だから無問題よ
709名無しさん@ピンキー:2006/07/22(土) 11:04:56 ID:jMeTVIfJ
>>708
俺は矢が全く当たらない狩人なんだが、どうしたら(ry
710名無しさん@ピンキー:2006/07/22(土) 13:49:47 ID:8aDWYPJi
「ふう・・・。」
今日の練習は一人だけだった。
生徒会の皆は引継ぎとかがあって忙しく、聖ちゃんはみずきちゃんの手伝い、矢部は「ガンダーの限定版を買うでやんす」とか、
その他は自分の部活の練習に出ている。
「一人で練習ってのも寂しいな…。」
出来る練習も限られるし、なにより彼、粉箕 郎(こなみ ろう)は寂しがりやでしかも誰かに指示されないと行動できないタイプの人間だった。

結局その日はランニングとダッシュ、素振りを軽くやっただけで早めにあがることにした。
トンボかけをして、部室に向かう。
「あら、郎さん。おつかれさま。」
部室には、マネージャーの三条院麗菜がいた。
「麗菜ちゃん来てたんだ。」
彼女は、山がなくなり汚れているティーバッティング用のボールを磨いていた。
「あ、ボール磨きしてくれてるんだ、ありがとう。」
「マネージャーとして当然のことをしているだけですわ。」
郎は麗菜のとなりに腰を下ろした。
「でも、一人でやるには量が多すぎますわね。」
視線が、遠まわしに手伝ってくれと言っていた。
「て…手伝おうか…。」
「いいんですの!ありがとうございますわ!」
そんなこんなで一緒にボール磨きをすることになった。

小一時間ばかり経ち、残り数個になったとき、それは起こった。
「「あっ…」」
同じボールをとろうとして、手が重なってしまったのだ。
「ご、ごめん麗菜ちゃん!!」
「い、いえ、こちらこそ…。」
違うボールを取り直して、再びボール磨きを始める。
(麗菜ちゃんの手…柔らかかったな…)
(郎さんの手…すごく厚かった…)
711名無しさん@ピンキー:2006/07/22(土) 13:50:31 ID:8aDWYPJi
しばらくして、全てのボールが磨き終わったが、なんとなく二人はそのままでいた。
(麗菜ちゃん、黙ったまんまだ…やっぱ怒ってるのかな…)
(郎さん…なんか話して欲しいわ…)
「「…あの…」」
また、同時に同じ行動をしてしまった。
郎は気まずさを感じた。
「…うふふふふ。」
しかし、麗菜には可笑しかった。
「もしかして…私達って通じ合ってるものがあるのかもしれませんわね。」
「え、あ、ああ、そうかもしれないね。」
郎は自分の鼓動を感じたような気がした。
「ねえ…前々から聞こうと思ってたんですけど…。」
「なに?」
「本当にみずきと付き合ってるんですの?」
「え?」
「郎さんもみずきも何かぎこちない気がするんですけど…。」
麗菜は、みずきと長年の付き合い(腐れ縁)があるため、みずきのことはお見通しだった。
「なんか、無理矢理付き合ってるって感じが…。」
郎はここで本当のことを言うべきか迷った。
実際、本当に付き合ってるわけではない。しかし、この関係もまんざらでもないと思っていた。
「もしそうなら本当のことを言ってくださいな。」
麗菜はまっすぐに郎を見つめた。
その瞳は、抗いがたい力を持っていた。
「実は…かくかくしかじか」
郎は事の成り行きを離してしまった。
「やっぱりそうでしたの!愛を騙るなんて許せませんわね!」
「そ、そんな大げさな…。」
「いいえ!決して許せませんわ!!だって…」
麗菜は顔をうつむけた。
「私は…本当に郎さんのことが好きなんですもの!」
「え、えええええええ!!」
麗菜は郎にもたれかかった。
「郎さんは私のこと…どう思ってるんですの…?」
「お、俺は…」
ガチャリ
タイミング悪く、ドアが開いた。
「なー!なななななな…!」
しかも、入ってきた人物は聖ちゃんだった。
「…マネージャーの先輩と先輩が抱き合って…。」

         次回 修羅場
712名無しさん@ピンキー:2006/07/22(土) 13:52:18 ID:8aDWYPJi
710
神SSの後で、スレ汚しすいません。
次回予告どおりになるかもわかりません。
ごめんなさい
713名無しさん@ピンキー:2006/07/22(土) 14:05:29 ID:PosoPs1d
大丈夫、お前の熱いほとばしりを麗菜のメガネにぶちまけてこい
714711の続き:2006/07/22(土) 17:00:39 ID:8aDWYPJi
聖はそのままきびすを返し、生徒会室に走り出した。
旧生徒会メンバー、特にみずきにあの現場を見せてはいけないと思ったからだ。
(郎先輩とマネージャーの先輩が二人きりの部室で抱き合ってた…)
(もしかしたら接吻までしてたのかも…)
(いや…それ以上のことを…)
(先輩と接吻…それ以上のこと…)
聖はその場面を頭に思い描いた。
(な、何を考えてるんだ私は!?)

「あれ、聖帰ってきたの?」
「ああ…。」
「部室、誰かいた?」
「だ、誰もいなかったぞ!」
「そう?じゃそろそろ仕事終わるから一緒に帰ろうか。」
「ああ…。」
聖は近くにあったいすに腰掛け、みずきを待った。
その間にも、あの場面が頭の中を駆け巡っていた。

「おまたせー聖。」
「…………。」
「聖?」
「あ、ああ、なんだ?」
「仕事終わったよ?」
「ああ。それでは帰ろうか。」
二人はそのまま下駄箱に向かった。
「あれ、部室電気ついてんじゃん。」
聖はドキッとした。
「す、すまんみずき!消し忘れたようだ!消してくる!」
聖はみずきを置いてかけだした。後ろでみずきは怪訝そうな顔をした。
――まさか…本当に…――
715快楽の虜:2006/07/22(土) 17:01:30 ID:Wo7Ef+vR
【未来への翼】

 ―――そう、それは何の突拍子も無い、1人の女の子の天邪鬼で始まった。

Chapter.1 「1つの部屋に3つの愛」

- 1 -

 2年生も、もう残り僅かという、そんな時期の出来事だった。
 まだ肌寒いこの季節、オレは部活の練習が終わると、殆ど毎日お決まりのように野球カバンを担い
で家までランニングして帰る。帰ってからの自主練には、身体を充分に温めておく必要があるからだ。
 ただ、その日は聖ちゃんに「みずきが呼んでる」というようなことを言われて、しぶしぶみずきちゃん
のご機嫌伺いに行った。その矢先のことだ。

「しばらく同棲するから荷物まとめておいてね、月野くん」
「…へ?」

 はて、『同棲』って何だっけか?そんな思考が一番最初に働いた。
 "[名詞](スル)同じ所に住むこと。正式に結婚していない男女が同じ家で一緒に暮らすこと。"
 辞書にはこういう風に書いてある。

「え、ちょ、待ってよみずきちゃん…、いきなり何…」
「だーかーらー、同棲するよ、って言ってるの」
「誰が」
「あたしと、月野くんが」

 はぁ?

 動揺こそしなかったが、オレはあまりにいきなり過ぎる天邪鬼に次の言葉を失った。
716快楽の虜:2006/07/22(土) 17:02:32 ID:Wo7Ef+vR
うわ、重なった。
ちょっとタンマします。
717711の続き:2006/07/22(土) 17:03:14 ID:8aDWYPJi
バン!!
聖が激しくドアを開けると、そこには郎一人だけがいた。
「せ…先輩…。」
「やあ…聖ちゃん…。」
郎は自己嫌悪に溢れた顔をしている。
「マネージャーの先輩は…。」
「先に帰った…。」
「そうか…。」
聖は郎の傍によった。
「あの…先刻、マネージャーの先輩と何していた?」
郎はさらに顔を沈めた。
「告白された…。」
「こ、告白!!?」
「すきだって…。」
「して、先輩はどうした!?」
「…俺、他に好きな人がいるだけど、なかなかそのことが言えなくてさ、黙ったままでいたら…。」
「いたら?」
「…キス…された…。」
「な!」
「…相手があんなに勇気出してきたのに…俺、勇気出せなくてさ、しばらく考えさせてって、答えちゃったんだ…。」
「……。」
「俺って、最低だよね…。」
「……。」
「聖ちゃんもそう思うだろ?」
聖は尋ねられた内容を聞いていなかった。
「ああ…。」
ので、反射的に肯定してしまった。
「よかった…その答えを聞けて安心した…。」
聖は訳がわからなくなった。
――最低だと言われて安心しただと?何故?――
「嫌われたって、分かったから…。」
――!?…それはつまり――
(本当に好きな人って言うのは…私のことなのか!?)
「…そろそろ帰るよ。じゃあね…。」
「ああ…。」
もう聖は何も言えなかった。
718ここまでです。快楽の虜さんゴメンナサイ:2006/07/22(土) 17:04:12 ID:8aDWYPJi
「みずき、戻ってきたぞ…。」
「あ、お帰り。」
あまり表情を変えない聖だが、今は複雑な顔をしていた。
ときめいているように顔を紅潮させ、そのくせ悲しそうな顔をしている。
「どうかしたの、聖。」
「いや…なんでもない…。」
みずきは気になったが、深く詮索することはしないでおいた。

「なあ…みずき…。」
帰り道、聖が口を開いた。
「なに?」
「郎先輩と付き合っているようだが…。」
「ん、まあ一応ね。」
「一応か…。」
「どうしたの聖?まさか郎君のこと…。」
「いや…そんなことは…ない。」
(ない…?これは…うそじゃないのか…?)
「それより…マネージャーの先輩が…。」
(これは言ってはいけないことではないのか…?)
「麗菜のこと?あいつは私に勝ちたいから郎君を狙ってるだけよ。」
「そうなのか?」
「でも、郎君は意気地なしだから浮気なんてしないわよ。」
「……。」
そのまま数十秒の無言が続いた後、二人は分かれた。
719快楽の虜:2006/07/22(土) 17:06:43 ID:Wo7Ef+vR
僕の方こそすみませんな…
重なるとどっちかが薄くなっちゃうし、しばらく時間置いてからまた最初から投稿しますね
720名無しさん@ピンキー:2006/07/22(土) 17:08:03 ID:8aDWYPJi
それにしてもパワプロ13はエロ熱が大フィーバーですね
721名無しさん@ピンキー:2006/07/22(土) 17:21:41 ID:PosoPs1d
やっべえwwwww執筆中なのにwwww
これからえろシーンなのにwwwwwwwwww
お前らクオリティ高すぎて俺自信なくなるwwwwwサポシwwwwww

あ、ついでにやっぱり聖たんエンドだお(^ω^)
722名無しさん@ピンキー:2006/07/22(土) 17:26:18 ID:sEt/vXI5
>>721
がんがれ
723718 最低なのは筆者:2006/07/22(土) 18:03:16 ID:8aDWYPJi
聖は自宅で、今日のことについて考えていた
――俺って…最低だよね…――
そんなことはない!
先輩は…女性である私でも差別したりせずに、野球選手として扱ってくれている!
先輩は…誰よりも野球への情熱を持っている!
先輩は…私に捕手としての心得を教えてくれた!
先輩の…練習の後のさわやかな笑顔は輝いている!
先輩の…声は誰よりも魅力的だ!
先輩の…優しさは私を支えてくれた!
そんな先輩が… 
             好き
(!?)
認めてしまった…!?
私の心の中にあったもやもやした小さいものが、明確な輪郭を持った大きなものに変わっていくのを感じた。
――キス…された…――
…キス
…接吻
…先輩と
…したい
(!?)
淫らなことを考えてしまっていた…
しかし、一度考え出すと止まらなかった。
聖は目を閉じ、郎にキスされている自分を想像してしまった。
そしてさらに…
一度だけ、聖は郎の裸体を見たことがある。着替え中に入ってしまったのだ。
そのときはパンツ一枚だったが、その中にあるものの輪郭ははっきりとわかった。
聖は、自分の頭の中にある郎の裸体の最後の一枚を自らの手で脱がした。
(先輩の一物…。)
彼女は自分が記憶している郎の肉体の香りを何倍も濃くした。
先輩…
――俺、聖ちゃんのことが好きなんだ――
その言葉は、あくまでチームメイトとしてのものだった。
しかし、それを聖は男と女としてのものに脳内変換してしまった。
聖は服を脱いでいく。
それは彼女の中では郎にされていることであった。
――聖ちゃん…――
郎のささやきが聞こえる。
そういえば、試合中にささやくよう教えてくれたのは先輩だった。
――好きだよ――
聖は左手で自分の胸を弄んだ。
何故左手かというと、捕手として今まで何百何千と投手の投げる直球を受け続け、たくましくなっているからだ。
とはいえ、男性の捕手と比べるべくもない。郎の手はこの何倍も堅く、たくましい。
これは、自分の手だ。
そう認識した瞬間、意識が現実に戻された。
そして、激しい自己嫌悪に襲われる。
(自分は…こんなにも淫らなのか…先輩は接吻だけでもあのようになるというのに…)
――最低なのは、自分だ…――
724名無しさん@ピンキー:2006/07/22(土) 18:05:28 ID:eJzwtprb
>>721
気合だ!!!
725名無しさん@ピンキー:2006/07/22(土) 18:22:32 ID:CqbKYl1+
GJ
726名無しさん@ピンキー:2006/07/22(土) 18:25:57 ID:4ENCLU3p
やっべささやき破り編書いてるのに投下できそうにないじゃないか
727最低な筆者:2006/07/22(土) 18:30:38 ID:8aDWYPJi
すいません。今日は投稿しすぎました
今日はネタがあっても明日以降に回しますね
728名無しさん@ピンキー:2006/07/22(土) 18:50:32 ID:qj0fZmN7
>>727
そんなん気にせんでもいいのに…。
まぁどんどん投下してくれることに期待してます。
GJ!!
729名無しさん@ピンキー:2006/07/22(土) 19:01:31 ID:jt+aYSBE
なんだ・・・神がこんなに・・・。素晴らしすぎるぞ貴様ら!
730名無しさん@ピンキー:2006/07/22(土) 19:09:07 ID:QJVBSk5B
>>718
ちょwマネージャー言葉通りの当て馬w
聖の内面が可愛いですね、続き期待してます。

投稿が増えてきたので、タイトルと番号をつけると
読みやすいかと思われます。
731名無しさん@ピンキー:2006/07/22(土) 19:11:15 ID:m8DSgj5+
すげeeeee!!久々に来てみればたくさんネ申が光臨なさってる!!
GJ!!!

エロなしってのもなごんでいいねー(*´д`*)ハァハァ
732名無しさん@ピンキー:2006/07/22(土) 19:26:16 ID:t1mXBrnm
最低なのは「筆者」で
友者、久者、犬者で更に新しいのが?
とまっさきに思ってしまった、そうとう毒されてるorz
733名無しさん@ピンキー:2006/07/22(土) 19:30:31 ID:eJzwtprb
>>732
   n    新 人 熱 烈 歓 迎    n
 (ヨ )                     ( E)
 / |    _、_     _、_     _、_    | ヽ
 \ \/( ,_ノ` )/( <_,` )ヽ.( ,_」` )ヽ/ /
   \(uu    (uu/    uu)     uu)/  
    | 犬者 ∧  友者 ∧ 久者  /  
734名無しさん@ピンキー:2006/07/22(土) 19:54:13 ID:emVVmrKP
何この集中投下wおまいらもっと落ち着けってw
どうせすぐ過疎るんだからのんびりいこうじゃないか
735名無しさん@ピンキー:2006/07/22(土) 20:19:52 ID:QJVBSk5B
>>734
毎日30…いや50レス保守するんだ
736名無しさん@ピンキー:2006/07/22(土) 20:21:09 ID:m8DSgj5+
まぁこれだけ投下されるのは・・・嬉しい限りだよな。
俺もやってみようと思いつつ、自分の文才のなさに自己嫌悪orz
737名無しさん@ピンキー:2006/07/22(土) 20:35:30 ID:X2oGrO/2
やべえ……ここ数日だけ時間の流れが早くなってるんじゃねえだろうなwwwww
738名無しさん@ピンキー:2006/07/22(土) 20:41:50 ID:jt+aYSBE
一時間以内にレスがつかなかったら鬼鮫が現れる
739名無しさん@ピンキー:2006/07/22(土) 20:49:01 ID:K67ZzDKa
この流れがこのスレからすぐ職人がいなくなる理由なんだよなぁ…
レスが多いこと自体はどうでもいいんだよ、良SSが来てることを喜べ。

パワプロ男の人も718さんも非常にGJです、続き期待してます。
虜さんも久しぶりです、新作楽しみにしてます。
740名無しさん@ピンキー:2006/07/22(土) 20:58:28 ID:/dDZFWPV
>>700
>>727
神様方超GJ!!
741快楽の虜:2006/07/22(土) 21:52:46 ID:Wo7Ef+vR
【未来への翼】

 ―――そう、それは何の突拍子も無い、1人の女の子の天邪鬼で始まった。

Chapter.1 「1つの部屋に3つの愛」

- 1 -

 2年生も、もう残り僅かという、そんな時期の出来事だった。
 まだ肌寒いこの季節、オレは部活の練習が終わると、殆ど毎日お決まりのように野球カバンを担い
で家までランニングして帰る。帰ってからの自主練には、身体を充分に温めておく必要があるからだ。
 ただ、その日は聖ちゃんに「みずきが呼んでる」というようなことを言われて、しぶしぶみずきちゃん
のご機嫌伺いに行った。その矢先のことだ。

「しばらく同棲するから荷物まとめておいてね、月野くん」
「…へ?」

 はて、『同棲』って何だっけか?そんな思考が一番最初に働いた。
 "[名詞](スル)同じ所に住むこと。正式に結婚していない男女が同じ家で一緒に暮らすこと。"
 辞書にはこういう風に書いてある。

「え、ちょ、待ってよみずきちゃん…、いきなり何…」
「だーかーらー、同棲するよ、って言ってるの」
「誰が」
「あたしと、月野くんが」

 はぁ?

 動揺こそしなかったが、オレはあまりにいきなり過ぎる天邪鬼に次の言葉を失った。
742快楽の虜:2006/07/22(土) 21:54:18 ID:Wo7Ef+vR
「ああ、安心してね、おじいちゃんには「卒業まで」って言って説得したら了承してくれたから」
「いや…まぁ…、それはまあそれで良いとして、何でいきなり同棲?」
「ん〜?何かそっちのがそれっぽくない?」
「何だ、そりゃ…」

 それって要するに一緒に住むことで、より実践にちかいフィアンセを演じろ、ってことじゃないのか。
 あとそれを容認するみずきちゃんのおじいさんもおじいさんだ。いくら表面上の婚約者だと知らない
からといっても、お年頃である高校生の孫娘の同棲を認めるのはどうかしてる。
 第一、みずきちゃんのおじいさんは聖名子さんが家を出ることに反対したんじゃないのか。

「ていうか卒業まで、って何だよ」
「ああ、それね、もし月野くんがプロに入れなかった時の保険、かな?」
「何、保険って」

 オレがそう質問すると、みずきちゃんはパンッと両手を合わせて笑顔を見せると、「良い質問ね」と、
そのまま言葉を続ける。

「ほら、男女が一緒に住んでれば"何か無い訳が無い"じゃない?いざとなったら『月野くんの赤ちゃん
できちゃった』って言えば何とかおじいちゃんの決めた相手と結婚せずに済むじゃない」
「おいおい…そうなったらオレ、きっと両足コンクリで固められて東京湾のど真ん中に沈められそう…」
「じゃあ、そうならないように頑張ってプロ入りしてね♪」

 オレは1つ深い溜息を吐いた。肩の荷は重くなる一方だ。

「大丈夫よ、月野くんは元々野球センスに恵まれてるんだしさ、ストレートなんか高校生じゃ有り得ない
くらい速いし、得意のドロップだってプロでもそうそう簡単に打てるものじゃないもの」
「そうは言ってもだねぇ…」

 確かにオレは野球センスには恵まれていた。中学3年生の頃には既に身長が180あったし、幼い頃
から野球バカで、プロ野球選手の真似事なんかやってる内に、何故か投げるボールがみんなジャイロ
743快楽の虜:2006/07/22(土) 21:55:33 ID:Wo7Ef+vR
回転になるという運まで持っている。あと補足で、指先が器用で特殊な変化球も得意だ。
 でもだからといって、いつも結果を残してきた訳ではない。

 つい最近の大会で何とか県ベスト4まで上り詰めたものの、こんな寄せ集めの部員で構成された野
球部では、打てない受けない走れないの三拍子が見事に揃っている。
 当然のことながら、スカウトは目もくれず、みずきちゃんは兎も角として、正直オレについての評価は
良くて『そこそこ』、悪くて『誰…?あいつ』といったところ。ついでに他チームからもノーマークだ。
 またそれ以前の大会は言うまでもないだろう。

「やっぱりおじいさんに正直に話そうよ、オレ同棲とかしてまでリアルな嘘付きたくないって」
「だから前にも言ったでしょ?おじいちゃんに二言目は通用しないの、ああ言ってしまった以上、残さ
れた道は1つ、月野くんがプロ入りして、近い将来あたしをお嫁さんにする、それしかないの」
「―――…はい??…ちょっとタンマ、何、その人生設計」
「ん?」
「いや、ん?とかじゃなくてさ、何?そのお嫁さんって?誰が誰の嫁になるの?」
「あたしが月野くんのお嫁さんになるんだけど?何、不満なの?」

 はて、そこまで演技する必要あるのか?
 いやいやっ、そうじゃなくて…何?結婚する気なの?この小娘は…。

「本気で言ってるの…?それ」
「うん、フィアンセなんだから、よっぽどのことがないと別れたりしないっしょ?ね、ダーリン♡」
「…嫌じゃないの?そんな成り行きで結婚するとかさ」
「もう…さっき言ったでしょ、月野くんがプロ入りできなかったら赤ちゃん作るって、あたし、それくらい
の覚悟はちゃんとできてるよ?もちろん、それは最悪を考えた場合の選択肢だけどね。それにさ、い
いなづけなんて絶対やだもの、あたしの相手はあたしが決めるの」

 オレは隣で淡々と話すみずきちゃんを見て、しっかりしているな、なんて、そんな寝惚けた事は一瞬
でも思っちゃいない。開いた口が塞がらない、とは、まさにこのことだ。
 最悪、子供を作って『できちゃった』、プロ入りしたとしてもオレとみずきちゃんのフィアンセという関係
744快楽の虜:2006/07/22(土) 21:56:39 ID:Wo7Ef+vR
は変わらず、近い将来に結婚。しかもそれまでの間は、喜んで良いやら悲しんで良いやらの、みずき
ちゃんとの同棲生活。一番怖いのはこれだ。毎日あの天邪鬼娘のご機嫌伺いだなんて。
 一体何の自主罰ゲームだよ。本編を無視しているにも程がありゃしないか。


- 2 -

 みずきちゃんの大変な天邪鬼の説明はここ、パワ堂で色々と聞かされることになった。
 既にプリン3個目。いい加減にしないと太ると言っても聞かないみずきちゃんは放っておいて…。

「何で聖ちゃんまで説明を…」
「ん?私のことは気にせず続けてくれ」

 そんなこと言われても…。
 ていうか初めから全部聞かれていたのに、みずきちゃんは聖ちゃんがさもそこにいて当然だという
がの如く平然としていた。

「それでさ、月野くん、あたしはこの2LDKのアパートにしようと思うんだけど、どうどう??」
「え、あ、うん…まあ…どこでも良いけど…」
「むっ、みずき、その間取りはだめだ、台所がリビングから丸見えになる」
「あ、ホントだっ、ん〜…やっぱり広さと家賃で決めちゃだめだよね〜」
「それよりこっちだ、私は少し家賃が高くなってもこっちが良い」
「実はマンションっていう手もあるのよね〜、高くなり過ぎなければ卒業までは仕送りしてくれるしさ」

 どうでも良いけど、本当に同棲しちゃうんだろうか、オレ。何か部屋まで決めだしてるし…。
 何だかまるで聖ちゃんまで一緒に住むような勢い――

「よし決まり!3人の愛の巣はここで決まりね♡」
「ん、私もここなら異論はない」
745快楽の虜:2006/07/22(土) 21:57:33 ID:Wo7Ef+vR
 ―――ん?

「月野くんももちろんオッケーだよねっ、ここって近くに広場があって自主練習するにも最適だよ♪」
「え、ちょ、ちょっと…」
「月野先輩、この間おはぎ喜んでくれたから、また作る」
「待って、2人とも、ちょっとタンマタンマっ」
「「ん?」」

 オレは少し声のトーンを荒げて、どんどん勝手に話を進めていってしまう2人を制した。
 普通に聞き違いなら気は楽なのだが、この状況はどう見ても…

「聖ちゃんも一緒に住むの…?」
「何だ、嫌なのか」
「嫌なの?こんな可愛い女の子2人と一つ屋根の下で暮らせるのに」
「やややっ、そうじゃなくてっ!何でかなと思ってだね…別に聖ちゃんはフィアンセって訳でもないし、特
に一緒に暮らす理由が無いというか…、寧ろこれがみずきちゃんのおじいさんにばれたら、プロ入りと
かそんなの関係無しにそれこそオレの命が無くなるような気が…」

 これはもはや、みずきちゃんのおじいさんを納得させる為の偽装工作とか、もしプロ入りできなかっ
た時の保険だとか、そんな域に収まっていない気がしてならない。
 要するに二股同然の同棲生活だ。
 みずきちゃんのおじいさんどころか、それは社会的に許してもらえないような…。

「分かってないなぁ、別に良いじゃない、お嫁さんが何人いても…愛があれば♡」

 いや…駄目な気がする…の、ですよ…?

「私は月野先輩なら……構わない」

 何が!?え、ちょっと!?今の間は何??ねえ、その先は!?何が"構わない"の!!?
746快楽の虜:2006/07/22(土) 21:58:36 ID:Wo7Ef+vR

「月野くんは聖の大切な人だもんね〜♪」
「なー!ち、違うっ、みずき!それは先輩の前では言わないって約束だ!」
「あら、そうだったっけ」
「せ、先輩違うんだっ!月野先輩はあくまで先輩としてとても大切な人なのであって――うぐぅ…」

 うわぁ…こんな取り乱した聖ちゃんは初めて見たなぁ…。
 オレは呆然と2人のやりとりを眺めながらそんなことを考えていた。

 別に同棲が嫌、という訳ではない。オレだって健全な高校生だし、もし彼女がいて、その子が一緒に
住もうなんて言ってきたらそりゃもう歓喜の雄叫びを上げて喜ぶだろう。
 でも今目の前にいる2人は別に彼女という訳ではない。可愛いし、彼女になってくれるなら願ったりだ
けど、自分の彼女でもない女の子と一つ屋根の下で生活してたらきっと、いつか欲求不満になるに違
いない。ガードの固い2人だ。夜這いをかけようものなら速攻で首を刎ねられかねない。

 片や人使いが荒く、ご機嫌伺いしてないとえらい目に遭ったり、ちょっとスケベを感知すれば何処か
らともなく精神注入棒を振り下ろす、できれば一緒にいるのは程々にしたい高飛車娘。
 片や良い子なのは認めるが、部屋にエロ本も隠せない程のR指定嫌い。秘蔵の本が見つかろうも
のなら、即刻オレのお宝は廃品回収車に乗せられてどこかで白い紙にリサイクル。
 そんな2人と一緒に住めばきっと、オレはインポになる。うん、絶対なる。

「オレ…逃げ出したくなってきた…」
「もう遅いわよ、同棲するからにはとことんラブラブなんだからね、ダーリン♡」
「不束者だが六道家の女として先輩に尽くす、だから傍に居させてくれ、あ………、あな、た…」

 その瞬間、オレは灰になった。
 そう、それはまるで某ボクシング漫画の主人公が燃え尽きたかのように。

 白く。白く。真っ白に。
747快楽の虜:2006/07/22(土) 22:00:18 ID:Wo7Ef+vR
とりあえず切りが良いとこで切り。
長編になるのでのんびりと完結目指して書いていくよ
748名無しさん@ピンキー:2006/07/22(土) 22:05:19 ID:Uu6/JSaO
キタ━━━━━━(゜∀゜)━━━━━━!!!
職人さん乙です。上の文章で妄想しながらのんびりまってます。
749名無しさん@ピンキー:2006/07/22(土) 22:07:12 ID:MU9zPMeC
えーと、GJ以外になんと表現しろと?
750名無しさん@ピンキー:2006/07/22(土) 22:15:17 ID:emVVmrKP
いやさ、真面目な話もうちょい投下時期をずらした方がいいと思うんだ
その方が感想つきやすいし読み手にも優しいし、何よりスレの発展に繋がるから
バブルが弾けないようにもっさりいこうや
751名無しさん@ピンキー:2006/07/22(土) 22:29:00 ID:QJVBSk5B
YABEEE何この神な流れw オラなんだがわくわくしてきたぞ
新作発売後はラブフィーバー状態になるのは当然なんで
このままガンガン行っちゃってくださいみなさん。
752名無しさん@ピンキー:2006/07/22(土) 22:30:37 ID:K541qEpE
>>750
オラ、マシンガン打線が好きだからこのままでええだ
753名無しさん@ピンキー:2006/07/22(土) 22:30:44 ID:wfOltxVE
>>750
 言いたいことは分かるが、職人さんたちにもモチベーションがあるし、自分のペースで投下してもらおうや。
 俺もめちゃ長くなりそうなの一つ書いてるけど、それ次スレ保守用にとっとくから。
 バブルを弾けない様に操作するのは職人さんじゃなくて住人の仕事だと俺は思うよ。

 ともかく710、741両氏gj
754718最低なのは筆者:2006/07/22(土) 23:03:10 ID:8aDWYPJi
>>快楽の虜さん

うわあい。ダブル同棲キター。ハァハァ
ラブラブエロエロな展開が楽しみです。
もしかしたら3P…とか…
755名無しさん@ピンキー:2006/07/22(土) 23:07:08 ID:cL933Npq
3P(;´Д`)ハァハァ
756名無しさん@ピンキー:2006/07/22(土) 23:35:35 ID:LYIwMqlh
━━ 2年目春 甲子園大会決勝前 ━━

「甲子園決勝にまで上がれるとは
 みずきちゃんたちのおかげかも。」
「本当でやんす。」
「まあねえ。」
「そろそろ球場入りするかな。」
「だね。」
(ぴゅー)
「あ、また春一番。」
「甘いわ、ちゃんと押さえてるわよ。」
「むむ。」
ピラ。
「あ、今度は聖ちゃんの
 スカートが・・・」
「ダメだよ聖!?
 手で押さえとかないと!」
「大丈夫だ、ちゃんとはいている
 問題ない。勝負下着を」

      ナ ゝ   ナ ゝ /    十_"    ー;=‐         |! |!   
       cト    cト /^、_ノ  | 、.__ つ  (.__    ̄ ̄ ̄ ̄   ・ ・   
                                             
気合が入った。
チーム全員の弾道が上がった。
757名無しさん@ピンキー:2006/07/22(土) 23:45:45 ID:Fo5yomTA
意味が違うw
758名無しさん@ピンキー:2006/07/22(土) 23:48:48 ID:eGpScWHi
流れに逆らってこの神SSの保管所作ってくれる神キボンヌ
759名無しさん@ピンキー:2006/07/23(日) 00:28:49 ID:gYO9JqBf
エロパロ保管庫さんに補完してもらえよ
760名無しさん@ピンキー:2006/07/23(日) 00:30:54 ID:t+19zUEg
独自のが欲しくなる時期だな

転載
ttp://www.vipper.org/vip297355.jpg
761名無しさん@ピンキー:2006/07/23(日) 01:16:08 ID:OmAeeiLm
>>760
30回・・・いや50階保存した
762快楽の虜:2006/07/23(日) 02:10:24 ID:1o57V0tB
- 3 -

 んで、次の日。

 ご要望会議の放送が流れる。
 生徒会を辞めたみずきちゃんや宇津、原、大京がいない今、ご要望会議は座子田という生徒が1人
で全部を承っているらしい。これがまた真面目な人で、みずきちゃんとは一味違った厄介者だ。
 今日はどうしても叶えてもらわないといけない要望がある。

「ぜってー『生徒同士の交際禁止』の要望を叶えてやる!」

 なんて、1人で意気込んでいた。もちろんど根性パワリンの効果で気合は充分だ。
 これがオレの最後の悪あがきだった。こうでもしなければ、オレはきっと流されるまま2人の召使いと
して高校生活最後の1年間を棒に振ることになる。

 そんな感じで1人精神練習で吼えていた。

「あー…そら無理やな…」
「――叶えてやる!ぜってー『生徒同士の交際禁止』の要望を――…え?」

 振り返るとそこには腕を組んで呆れ顔の原がいた。

「…んなもん、やってみなきゃ分かんねーって」
「無理やて、だってそれ学園の校則やろ?校則は学長を通さんと変わらへんて」
「え、そうなの?」
「ええか月野、生徒会が携わんのはあくまで部活動の為の予算案、人事、外部交渉や、いくら生徒会
の権力が強い言うても、学長の孫のみずきさんが会長じゃなくなった今の生徒会じゃ、学長が決める
ことにまで口を挟めん、てシステムや、何やったらみずきさんに頼めばええやん、ま、無理やろけど」
「…そんなばかな」
763快楽の虜:2006/07/23(日) 02:11:23 ID:1o57V0tB
 このことでみずきちゃんや学長に直接だって?んなこと無理に決まってる。
 みずきちゃんは当然のことながら反対するだろうし、学長に言えばみずきちゃんとの表面上の婚約
を怪しまれるだけだ。みずきちゃんを裏切ってまで同棲を阻止しようとは思わない。

「そんなに嫌なんか?みずきさんと六道と同棲」
「うげっ!?何で原が知ってるんだよ!」
「なーんとなくや、ていうか練習中ずっと部屋の間取りがどうとか家具がどうとか2人で話しよったから」
「……鎌かけたな…」
「安心しーや、別に他に漏らしたりはせぇへん、みずきさんがそう決めはったんやからオレは何も文句
あらへんよ、ただし、これだけは約束してや、2人、特にみずきさんを泣かせるようなことしたら、ただ
じゃすまへんで……、まあ月野やったら大丈夫やろうけどなっ」

 2人を泣かせるようなことねぇ…、むしろオレが泣きそうなんだけど。

「そのペンダント、みずきさんからの贈りもんやろ、普通はポケットにでも入れとくで?…でもそんなん
大事に身に付けてる月野が、みずきさんを大事にせんはずないもんな」
「何のプレッシャーだこの野郎…」
「ははは、気にすんな、不本意やけど、みずきさんのフィアンセなんや、月野は」

 不本意だったのかよ。まあ当のオレも不本意極まりないのだけど。

 原は言うだけ言うと「そんじゃー頑張れ」と笑顔でどこかに行ってしまった。まあ原の助言はありがた
かったとしても、結局のところオレは同棲せざるを得なくなったことに変わりはないか。
 本当にオレで良いのだろうか。オレは深い溜息を吐いた。

「普通の青春は無理っぽいか…」

 もうすぐ高3のくせによく言うよ、なんて自分に突っ込んでみたが虚しいだけだった。

「何が『普通の青春は無理』ですの?」
764快楽の虜:2006/07/23(日) 02:12:38 ID:1o57V0tB
「わぁっ!?麗菜ちゃん!」
「……いきなり驚かれると少しショックですわね…、それはそうと、私、月野くんを橘みずきにそうそう
容易く渡したりしませんわ、ですから決めました、私も月野くんと同棲いたしますわ」

 ――――…?

 しばらくの間、オレの思考回路が停止する。
 何を唐突に?麗菜ちゃんの口から、今間違いなく『同棲』という言葉が…。

「まさか…さっきの会話…」
「しかと聞かせてもらいました♪月野くん、異存ありませんわね?」
「あ、あう…あう…」

 あの2人と同棲するってだけでもオレの自由が少なくなるっていうのに、麗菜ちゃんまで加わったら、
変なところでみずきちゃんと争いごとが起きるに違いない。そうなれば
 オレはズルズルと後ずさりながら逃げるチャンスを窺った。

「は、ははは…み、みずきちゃんに聞いてこないと…」
「やっほー月野くん、さっき原から聞いたけど『生徒同士の交さ――あれ、麗菜」

 タ、タイミング悪っ…!?

「丁度良いところに来ましたわ、橘みずき、私も月野くんと同棲させていただきますわ」
「ん?ああー、うん、良いよ、じゃあ今日も家具見に行かないとね」
「なー!?み、みずきちゃん??」
「ふふふ、負けませんわ、橘みずきッ」
「月野くんを奪えるものなら奪ってみなさ〜い♪」

 何か…楽しんでないか、みずきちゃん…。
765快楽の虜:2006/07/23(日) 02:13:22 ID:1o57V0tB
- 4 -

 思わぬ麗菜ちゃんの乱入で頭がごっちゃごちゃになっていた。
 いつものように自宅で自主練習しているのだが、考え事をしながらの自主練習は思ったより捗らず、
オレはシャドーピッチングに使っていたタオルを、置いてあった洗濯籠に放り投げた。
 不満は無いが、色々不安がある。

 明日から同棲が始まる。
 一つ屋根の下で3人の女の子と生活する訳なのだが、正直オレは女の子と付き合ったことなんて殆
ど無いし、女の子の私生活が極々身近になってしまうことに対して、オレは本当に免疫が無い。
 みずきちゃんとの婚約の話だって、実際それらしいことは何もしていない。
 唯一このペンダントくらいか…。

「『本当に好きな人ができた時に』、ねぇ…」

 みずきちゃんはそのことを覚えていながら、オレにこれを渡したんだろうか。
 ただ単におじいさんを偽るためだけに…。
 それとも、もし結婚の話が本当なら、これはそういう意味として持っていても良いのだろうか。

「あー…訳分かんなくなってきた…」

 少しムシャクシャしている。晩ご飯の時に、家族に『同棲するから卒業まで家を出る』ことを話したの
だが、何故かお祝いされてしまった。親としては反対してくれると気持ち的に楽だったんだが。

「もういいや…、それよかロードワークロードワーク…」

 オレは放り投げたタオルを手に取って首にかける。
 真っ暗になってしまった夜のパワフルタウンを駆けていく。現在2月の半ばなのだが、夜の風はまだ
かなり冷たく、ジャージを羽織っていないと風邪を引いてしまいそうだった。
766快楽の虜:2006/07/23(日) 02:14:38 ID:1o57V0tB

 ロードワークは決まって2キロほど先にあるパワフル公園で一旦休憩するようにしている。
 公園の水道の水を頭から被ってみる。
 キンキンに冷たい水が、ムシャクシャして血が上っていた頭を冷やしてくれる。

「同棲か…」

 考えようによってはおいしい話だ。こんな野球しかできないような男と、女の子3人が一緒に暮らす。
それも、将来自分の奥さんになるかもしれない女の子とだ。明確なところは見えてこないものの、3人
とも、オレを1人の男として扱ってくれているだろうことは、先日からの会話で見て取れる。

 みずきちゃんは曖昧だが、ペンダントに結婚の話、色々あるけど少なくとも友達以上、恋人未満であ
ることは間違いないし、麗菜ちゃんに関して言えば曲がりなりにもオレのことを想ってくれている。あと
聖ちゃんなんかは、オレのこと『先輩としてとても大切な人』だとも言ってくれていた。
 その後"あなた"なんて呼び方もされたりしたが…。

 世間体でものを考えていただけに、自分がどれだけ想ってもらっているか、今やっと気が付いた。
 一夫多妻なんて許されないんだろうけど…さ。

「頭冷やして良かった、かな…」

 ドカッとベンチに座る。
 考えが何となくまとまった。何にしても、今はとりあえずみずきちゃんのフィアンセで居よう。
 同棲といっても、別に何かある訳でもな――…

「…」

 ―――ほら、男女が一緒に住んでれば"何か無い訳が無い"じゃない?

 う、うわああああぁああぁぁああぁ!!
767快楽の虜:2006/07/23(日) 02:15:19 ID:1o57V0tB
 だめだー!やっぱり不安だー!!

「何をそんな切羽詰った表情をしてるのよ、月野くん」
「うえ!?」
「うえって…、忘れちゃった?あたしの顔」
「あ…、ああ…木乃葉さん…」

 そこにいた女性は数ヶ月前、丁度みずきちゃんの婚約者にさせられる頃まで付き合っていた女性、
森野 木乃葉さんだった。別れ方が誤解というだけに、どうしても心残りだった女性だ。

「久しぶり、こんな時間まで頑張るね」
「まあ…将来飯食ってくのに必要なことだから…」
「うん、君はやっぱりそうでないとね、で、何かあったの?新しい恋人と喧嘩でもした?」
「オレ、木乃葉さんと別れてから恋人なんて1人もいませんよ」

 これから恋人になるかもしれない女の子なら3人いるけど…。
768快楽の虜:2006/07/23(日) 02:16:09 ID:1o57V0tB
「ははは…知ってる、言ってみただけ…、後で調べてさ…あの子を野球させる為に仕方なく、だったん
だね…、凄く後悔した…、泣いても泣いても泣きたりなくてさ…初めてだったから…」
「初めてだったんだ…」
「うん、恋もキスも、アッチの方もね、君が全部初めて…」

 知らなかった。自由気ままな猫みたいな女性だったから、もうどこかで経験してるかと思っていた。
 木乃葉さんはオレの隣に座ると、身体を寄せてきた。

「こ、木乃葉さん…?」
「何かあった…?あたしで良かったらさ、相談に乗るよ?月野くんの力になりたい…」
「でも…聞いたらきっと木乃葉さんオレの事軽蔑する…」
「しないよ、どうせあの女の子とか関係してるんでしょ?何でも、相談に乗るからさ…」

 木乃葉さんがピッタリと身体をくっつけてきた。
 何だろう、木乃葉さんとこうしていると、凄く落ち着く感じがした。ここで木乃葉さんと話して、初めて、
自分の不安を聞いてくれる人が現れたのが、オレには嬉しかった。
 オレは口を開く。木乃葉さんは静かにオレの話に耳を傾けていてくれた。
769快楽の虜:2006/07/23(日) 02:22:34 ID:1o57V0tB
ここらで切り。ちなみに木乃葉さんについてはあまり知らな(ry
最後らへんの設定は、僕がタチバナでプレイしていて実際にあったことです。
悔しかったからSSに。

僕のこと知ってる人、多いようなそうでもないような。
まあ顔出したの去年が最後だったしね。
770名無しさん@ピンキー:2006/07/23(日) 02:23:55 ID:gYO9JqBf
覚えてますよ。GJです。
771名無しさん@ピンキー:2006/07/23(日) 02:27:11 ID:n4IezEK5
ちょ、まさかこの調子で絵久となつきも同棲するとかいう超展開!?
なんかのっぴきならないことになりそうな、期待してますw

前スレからヲチしてたんで知ってますよー。
この調子で黄昏氏も帰ってこないかなぁ。
772名無しさん@ピンキー:2006/07/23(日) 02:28:43 ID:MzmJ5MM3
ttp://e777.co.jp/tel/i/cgi-bin/book/books.cgi?file=b2-341.txt&subject=『実況パワ○ルプロ野球』

皆で更新しようぜ
俺もしてきた
773名無しさん@ピンキー:2006/07/23(日) 03:50:25 ID:oHULyIOe
主人公の「月野」のヘタレっぷりが良いなぁww
なんかガチでギャルゲのSS読んでる気分だwww
774名無しさん@ピンキー:2006/07/23(日) 09:37:21 ID:r1Y3NEDm
GJ
775名無しさん@ピンキー:2006/07/23(日) 10:34:58 ID:Q/N1Wnmw
>>760
GJ!
そういや、昔、古田がTVでジャグリング(お手玉)が上手い奴は名捕手になる素質があるとか言ってた。
776718最低なのは筆者:2006/07/23(日) 11:29:46 ID:xwOBDj+4
>>快楽の虜さん
ぐはぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ
なんですかこのハーレム設定はぁっぁぁぁ!!!
エロ過ぎますぜ。
月野君!もうパワプロ彼女全員をあなたのものにしちゃってください!!
あなたならパワプロ彼女全員を渡してもいい!!
…やっぱだめ
777届かない想い:2006/07/23(日) 11:30:35 ID:LkVFiSVH
*ひとつ、投下させていただきます。*



「こ、小波君!た、大変でやんす〜!」

ただでさえ喧しい矢部が一層喧しく捲くし立てて俺に駆け寄ってくる。
精神統一していた俺にとってはいい迷惑だ。せっかくいい投球モーションが浮かんでいたのに。
目を開いてチラリと矢部の方に振り向く。
……なぜか矢部は見るも無残な姿になっていた。
ユニフォームはボロボロになり、メガネのレンズが片方、ひび割れている。

「……矢部君、随分と酷い面だな。どうしたんだ?」
「酷い面は余計でやんす!と、とにかく酷い目にあったでやんす!聞くでやんす!」

矢部はボロボロの体とは思えない身振り手振りで今起こったことを説明してきた。


−矢部の回想−

「それにしても小波君が生徒会から貰ってきたこの機械はすこぶる調子いいでヤンスね!」
という風に矢部が調子よく練習していた所に

ひゅううう〜 という効果音と共に何かが落っこちてきた。

「ん?何かが振ってきたでやん……ぎゃああああぁぁぁ!でやんす〜!!」

落下してきたのはピッチング用のボール。
ボールは矢部が使っていた機械に直撃。機械はすさまじい爆音と共に大破した。
おまけに機械の近くにいた矢部はその巻添えになったという。
矢部は意識の遠のく中で”あーあ、今日は調子悪いからもう帰ろっ”という声を聞いたという。

−矢部の回想、終わり−
778届かない想い:2006/07/23(日) 11:31:25 ID:LkVFiSVH
「……よく生きてたね」
「原君がすぐに駆け寄って助けてくれたでやんす。もし来てくれてなかったら危なかったでやんす」

今の話を聞いて矢部が不憫な奴と思ったと同時に、ある人物像が浮かんできた。
機械を破壊したのは間違いなくあのわがまま高飛車女、元生徒会長であった橘みずきだ。
俺は一年の時からあの女に振り回され続けている。

あいつが生徒会長だった頃はまだ部員の数が乏しく、部員を集めるためにご要望会議に向かった。
しかし、人が気合を入れて説得しているにも関わらず、あいつのからはなかなか許可を得ることはできなかった。
何十回とご要望会議に向かったにも関わらず、あいつの口から許可という言葉を聞いたのは数える程しかない。
しかも、その”数える程”の半分はあいつの姉やじいさんの助言によって許可を得たようなものだ。

あいつが野球部に入ってからも、その傍若無人ぶりはことごとく発揮される。
あいつのじいさんの前では婚約者を役を演じることになるし、
機嫌が悪い時は俺と矢部で映画やドラマのワンシーンを演じることを要求し、
時には買い物に強制的に付き合わされたり(もちろん荷物持ち)、
時には今回のようにただでさえ金欠気味である野球部の備品を破壊されたり……。
正直言って迷惑極まりない。文句を言ったら言ったで逆ギレするし……。
それだけじゃない。初めて出来た彼女とも強制的に別れさせられた。
その日の夜は涙で枕を濡らしたっけ……。


「……やっぱ少し強く言ったほうがいいかな」
「そうでやんす!今回なんかおいらが死に掛けたのにほったらかしでやんす!ガツンと言ってほしいでやんす!」

思わず”結局お前は他人任せかい!”と突っ込みそうになる。
まあ、俺がこの野球部のキャプテンなわけだし、部員の面倒を見るのは俺の役目だ。
このままでは野球部の士気にも関わるし、明日あいつに注意しておかなければ。
そんな風に思いながら俺は練習を再開した。
779届かない想い:2006/07/23(日) 11:33:14 ID:LkVFiSVH
そして翌日。
昨日にも増して不機嫌気味な表情を浮かべるみずきが投球練習をしていた。
普段なら絶対に近寄らないのだが、今回は引くわけにはいかない。

「みずきちゃん、ちょっといい?」
「……何?」

投球練習を邪魔されて余計苛立ちが増したのか、みずきの鋭い眼光が俺を突き刺す。
やばい。思わず謝ってしまいそうだ。しかし今回のことについては100%あっちが悪い。
なんで俺が謝らなければいけない。気合、気合だ!
俺は奴の眼光に負けないよう、己に気合を入れて説教をすることにした。

「昨日、あの機械を壊したのはみずきちゃんだよね?」

そういって俺は大破した状態のままである機械に指を刺す。

「……そういえば壊したような気もするけど、それが?」

いや、”それが?”じゃねえだろオイ。

「あの機械は俺がこの前、生徒会から貰ってきたばっかりなんだけど……」
「あーもう、はいはい、悪かったってば!今忙しいんだから説教なら後にしてよ」

……さすがの俺も今の一言にはカチンときた。なんでこんな投げやりな態度なんだ?
そもそもこいつは俺が苦労して貰ってきた機械をなんだと思ってるんだろう?
皆が共同で使っている機械を壊しておいて反省のはの字もないのは絶対におかしい。
俺は思わず声を荒げてしまいそうになるがなんとか抑制すると、冷静な口調で話を続けた。

「ちょっと待ってよ!皆が共同で使っている備品を壊しておいてその態度はないんじゃないか?」
「うるさいなあ!しょうがないじゃん、私だってわざとやったわけじゃないんだしさ」
「そういう問題じゃないだろ!少しは反省しろって言ってるんだよ。そもそもみずきちゃんは……」
「あーやだやだ。何かあるとすぐその台詞じゃん。もっと気の利いた台詞を言ったらどう?」

……もう我慢の限界。俺の頭の中で何かがプツリと切れた。
気の利いた台詞だと?ああ、言ってやる。言ってやるとも。
780名無しさん@ピンキー:2006/07/23(日) 11:34:16 ID:LkVFiSVH
「……じゃあハッキリと言ってやる!お前のその態度がムカつくんだよ!毎回、毎回、迷惑掛けやがって!」
「なっ……」
「備品は破壊するわ、すぐ人を引っ掻き回すわ、俺や皆がどれほど苦労してんのか解ってんのか!?」
「な、何よっ!何もそんな言い方しなくたって……っ」
「そうやっていつもの逆ギレか?何で素直に”ごめんなさい”と言えないだ?悪いのはお前だろ?」
「……っ」

俺が半ギレ状態で捲くし立ててると今度は顔を俯いて小刻みに体を振るわせ始めた。
よく見ると目から涙が滴り落ちている。……なんてことはない。どうせお得意の泣きマネに決まってる。
ここで騙されて俺が引いたらまた調子に乗るに違いない。その手に乗るか。

「今度は泣きマネかよ?いい加減にしろよ、このわがまま女!泣けば済む問題じゃないんだよ!」
「……さい……」
「……はぁ?今なんて言った!?」
「うるさい、うるさい、うるさい……っ!この馬鹿男!わからず屋!大っ嫌い!」
「なんだと!……って、オイ待て!」

言い終わる前にみずきは凄い速さでグラウンドから走り去る。
引き止める間もなく一瞬で走り去ってしまった。
……わからず屋はお前だろ。

「くそっ……」
「……行ってしまったでやんすね。追いかけなくていいでやんすか?」
「ほっとけ、どうせ明日には顔を出すだろ。今日は逃したけど明日は絶対に逃がさねえよ」
「……小波君、なんだか怖いでやんす」
「……」

俺が無言でギロリ矢部を睨みつける。
矢部はひいっという悲鳴と共に凄い速さで俺から離れた。
どいつもこいつも……。
781届かない想い:2006/07/23(日) 11:35:55 ID:LkVFiSVH

また翌日。
案の定、みずきは野球部のグラウンドに姿を現した。
昨日の怒りはすっかり収まってしまったがあのまま話を終わらせるわけにもいかない。

「みずきちゃん、昨日の話の続きをしたいんだけど」

俺はいつもの落ち着いた口調でみずきに話しかける……が。

「……」

無視。まるで俺など居ないかのような素振り。

「みずきちゃんってば!」

俺はみずきの手を掴む―が。
強引に引き離されるとそのまま原達がいるところへ行ってしまった。
今まで、喧嘩をした後にお互いそっぽを向くということは良くあった。
が、しかし……今回のように完全に無視をされるというケースはなかった。
大抵は一言、”ふん!”だとか、”けっ”だとかいう台詞をはいて原たちのところに行く。
普段なら俺もあいつの顔なんて見たくもないと思いながら聖や矢部と練習をするのだが
今回は勝手が違う。今回は説教とはいえ俺があいつに話しかけようとしている。
つまり嫌でもあいつを追ってなんとか話ができるようにしなければならない。
かと言ってこっちが下手に出たら何の意味もない。こうなりゃ長期戦だ。
782届かない想い:2006/07/23(日) 11:37:35 ID:LkVFiSVH
―さらに翌日―

「なあ、無視するなよ」
「……」

…今日も無視。


―さらにさらに翌日―

「オイってば!」
「……」

……無視。


―さらに3日後―

「おーい、いい加減、俺の話を聞けよぉ」
「……」

……ことごとく無視。
上等じゃねえか。こうなったら意地でも説教してやる。


そんなやりとりが続いてから2週間が過ぎた。
俺は未だに無視され続けている。こんな時に限ってあのじいさんがグラウンドを見に来ない。
いつもはあの爺さんがきっかけで仲直りするのに……。否、今回は説教目的だった……。
そろそろ俺の脳みそも沸騰しそうだ。なんで毎回俺がこんな風に苦労しなければならないんだろう?
一言、心から謝ってくれれば良いだけなのに。そんな想いが俺の頭を駆け巡る。
783届かない想い :2006/07/23(日) 11:38:31 ID:LkVFiSVH
そしてその日の夜。
俺は練習を終え、着替えようと部室に戻った。
ガチャリとドアを開けると中には既に着替え終わり、何かの雑誌を読んでいるみずきの姿があった。

「あ」

我ながらなんとも間抜けな反応だと思う。
しかし、こんなチャンスはない。さっさと帰ろうとするみずきであったがそうはさせない。
俺はみずきの腕を掴んで引き止める。

「待てよ。もう気が済んだろ?」
「……」

……まだ無視するつもりか?
しかし、今回は完全に腕を掴んでいる。奴が話を聞くまで絶対に離さん。

「いい加減にしろよ。いつまで俺をシカトし続けるつもりだ?」
「……離して」
「やっと口を聞いたと思ったらそれかよ。嫌だね、離すもんか」
「ふん、どうせ前の説教の続きをするつもりなんでしょ!?」
「当然だろ。あの話はまだ終わってないんだ」

正直、こんな形でもみずきと会話ができてホッとしてしまっている自分がいる。
いやいやいや、これでホッとしちゃいかんだろ俺。本題にも入ってないというのに。
俺は改めてあの時の話をしようとする。が……
784届かない想い:2006/07/23(日) 11:39:55 ID:LkVFiSVH
「……迷惑なんでしょ?」
「は?」
「私が迷惑なんでしょ!?じゃあ話掛けてこないでよ!」
「おい、ちょっと……」
「どうせ私は迷惑な女よっ!どうせ私のこと嫌いなんでしょ!?だったらもう話しかけてこなければいいじゃん!」

……違う。
確かに俺はあの日、罵倒を浴びせたかもしれないが俺はこいつが嫌いだから言ってるわけじゃない。
一人が身勝手な行動を取るとチームワークが乱れるし、何よりこいつのためにならない。
むしろ俺はこいつのためになると思って説教をしてるくらいなのに……。
やっぱりわかってない。わかってくれない。俺の気持ちなんて。

「とにかく、私と一緒にいなければ迷惑も掛からないでしょ?だからもう話しかけてこないでよ!」

みずきが俺を引き離そうとするが俺はそれをさせない。
ここでまた逃げられてしまったら、やっかいなことになる。
……それ以上に今の一言が頭に来たっていうのもあるが。

「待てって言ってんだろ!お前、何か勘違いして―」
「しつこい、離してっ!」

みずきが思いっきり手を振り払った反動で、俺は後ろにあったロッカーに思いっきり体を打ちつけた。
一瞬、戸惑いを見せたみずきであったが俺の手の力が抜けた隙に手を引き離して部屋を出ようとする。
今の衝撃により、再び俺の中の何かがプツっと切れた。

前よりも、強烈に。
785届かない想い:2006/07/23(日) 11:41:08 ID:LkVFiSVH
俺はドアに向かって歩いていたみずきを後ろから羽交い絞めにし、そのまま地面に押し倒した。

「ちょ、ちょっと……っ」
「……もううるせーよ。テメエの都合だけベラベラ喋りやがって……」
「は、離し……っ」
「俺の気持ちなんて全然わかってないくせに、知った風な口聞くんじゃねえよ……」

おそらく、俺は今まで見せたことのないような表情をしてるんだろう。
あのみずきが本気で震えて怯えた表情を見せている。

「嫌だよ……やめてよ……」
「うるさい、黙れ」
「んんっ……!」

俺はみずきの唇に自分の唇を強く押し付けた。
みずきはジタバタと暴れ抜け出そうとするが、俺は強く押さえつけているためビクともしない。
しばらく口付けを交わした後、一旦唇を離す。

「人が真面目に、真剣にやってるのに……馬鹿にしやがって」
「別に…馬鹿に…なんか……」
「じゃあ何で俺の話を真面目に聞かない。俺の気持ちをわかってくれない」
「そ、それは……」
「……もういい。やっぱり聞きたくなんかない」
786届かない想い:2006/07/23(日) 11:42:01 ID:LkVFiSVH
そう言って再びみずきの唇を奪う。
……我ながら凄いことをしていると思う。いくら頭に血が上ってるからといっても、みずきを強姦してるのだから。
だが、目の前にいるこいつに対してこうしてやらなきゃ気が済まなかった。

「んーっ!んっ…!んんっ……!」

さっきとは違い、舌を入れた濃厚なキスを交わす。
最初は抵抗していたみずきだったが、段々と抵抗力が弱くなっていく。

「んんっ…!はぁっ…… んぅっ」

舌を絡ませ、時には唾液を絡ませあう。みずきはもう完全に抵抗しなくなった。
いくらあいつにこういう経験がないからと言って、こうも簡単に抵抗しなくなるものだろうか?
俺は一度、唇を離す。

「……なんで抵抗しねえんだよ」
「わかんない……」
「……なんだよそれ。もしかしてこういうのを望んでたのか?」
「……」

みずきの返事はなかった。まあ、どっちでもいいさ。
抵抗しようがしまいが、こいつを……みずきを抱けるなら。
787届かない想い:2006/07/23(日) 11:43:23 ID:LkVFiSVH
一部題が抜けてました。

とりあえず、長くなりそなので一旦、切ります。
ちょっと強引系ですが……見逃してやってください。かしこ。
788718最低なのは筆者:2006/07/23(日) 11:46:59 ID:xwOBDj+4
うわぁぁぁっぁっぁぁっぁっぁ!!!
何ですかこのエロエロ大フィーバーは!!!!
みずきちゃんに振り回されるのも良いけど、
みずきちゃんを無理やりってのも趣がありますね。
789名無しさん@ピンキー:2006/07/23(日) 11:54:45 ID:QBeiV4uy
リアルタイムでニヤニヤしてました。
強引も嫌味が無いので問題無いかと。てか萌える。続き楽しみにしてます。
ああ、しかし異常だね。このスレ。今最上位だよ。新作買ってないけど迷い始めたw
790名無しさん@ピンキー:2006/07/23(日) 12:18:21 ID:wDI7q+nM
やばいよ・・・野球部分や査定が酷いらしいから決定版待ちのつもりだったのに、それが辛くなってきた・・・。
791名無しさん@ピンキー:2006/07/23(日) 12:21:31 ID:uYRI8Eq6
>>790
GO
792名無しさん@ピンキー:2006/07/23(日) 12:23:38 ID:ni4tof7z
絵久と聖だけで買う価値がある
793名無しさん@ピンキー:2006/07/23(日) 17:38:35 ID:Cdlmm5hV
>>792
同意。みずきちゃんファンの俺が一発で聖ファンになってしまった。

あとはゴウもいいぞwwあいつはたまらんww
794名無しさん@ピンキー:2006/07/23(日) 17:54:06 ID:GkTheuKo
マイライフの妻候補たちもなかなか良い
795名無しさん@ピンキー:2006/07/23(日) 18:31:54 ID:zhjyaKnh
おいおい蛇島さんを忘れてもらっちゃ困るな
フフ…h(ry
796名無しさん@ピンキー:2006/07/23(日) 19:07:46 ID:tW6aoKq2
一気にネタキャラ王への階段を駆け上がった炎上3兄弟も忘れてはいけない
797名無しさん@ピンキー:2006/07/23(日) 19:48:59 ID:wK2F+5kC
みなさんあまりにもGJなので支援のつもりで落書きしました。
虜さんの作品の冒頭@パワ堂をイメージ。
ttp://hipee.moe.hm/uplon/3747.jpg

期待してますので神様方頑張ってください〜。
798名無しさん@ピンキー:2006/07/23(日) 19:59:24 ID:zhjyaKnh
>>797
(゜д。)キタアッーー--オフッッ
是非とも彼と立場を入れ替わってあげたいものだ。

しかしこの絵柄、俺の記憶が間違ってなければ貴方は確か…
799名無しさん@ピンキー:2006/07/23(日) 20:39:47 ID:cNRDyyQH
ドク〇ちゃん?
800名無しさん@ピンキー:2006/07/23(日) 21:42:02 ID:HHwmBrhv
SSマダー?
801名無しさん@ピンキー:2006/07/23(日) 21:45:49 ID:n4IezEK5
>>797 うはぁ、神シチュエーションSSの連発で感覚麻痺しちゃってるけど
ぶっちゃけ、みずき&聖と甘い物食べに行ってワイワイ話してるだけで超幸せそうだw

あれ、主人公に殺意が…。
802快楽の虜:2006/07/23(日) 21:48:05 ID:1o57V0tB
>>797
わぁ〜、グッジョブですっ
なんだか挿絵描いてもらったみたいで嬉しいな(*´ω`*)
僕の方も期待に答えられる作品になると良いナ♪
皆さんもうピンときてると思いますけど、今回はハーレム物です。
ラブラブ甘甘で書いてるので応援よろしくですー。
803名無しさん@ピンキー:2006/07/23(日) 21:57:41 ID:HHwmBrhv
>>802
期待してますです
804名無しさん@ピンキー:2006/07/23(日) 22:08:42 ID:8G8xTKow
この偉大執筆者たちの小説は、ちゃんといつものところに保管されるのか?
805名無しさん@ピンキー:2006/07/23(日) 23:21:33 ID:swqB5pfi
個人的に小田谷加奈ちゃんが一番萌える件について
806名無しさん@ピンキー:2006/07/23(日) 23:23:16 ID:HHwmBrhv
>>805
いいからageんな
807723の続き:2006/07/23(日) 23:24:06 ID:xwOBDj+4
その翌日、
郎は宇津のブルペン捕手をつとめていた。
その間も、自責の念に駆られていた。
麗菜にいつ返事をだすと約束はしていない。
しかし、断ると決まっているのに延ばすのは彼女を苦しませることになる。
(今日、今日の帰りに言わなきゃ…)
そうは思うと、麗菜の唇の感触を思い出してしまうという悪循環に陥っていた。
ズバン!
「今日もいいサウンドを出してるね〜。」
郎とは対照的に、宇津は好調だった。
「じゃあそろそろバッターに立ってもらうかな。」
宇津は原を呼び、バントの構えをさせた。
「サインは僕がだすよ。」
宇津はフォークのサインを出した。
しかし、郎はまだ違うことを考えてた。
(男として最悪だ…)
(男として…)
そのとき、彼は体中に、下半身を中心をして、激痛が走るのを感じた。

みずきは聖と、生徒会に顔を出していたため、(みずきがわがままを言うだけの用だったが)1時間ほど遅れてきた。
彼女たちが着替えると、グラウンドには奇妙な光景があった。
ブルペンで、部員達が輪を作っていたのだ。
ふたりが駆けていくと、そこには脂汗を浮かべ、のた打ち回りながら、苦痛のあまり苦笑いを浮かべている郎の姿があった。
部員達、特に宇津と打者の後輩は心配そうな、申し訳なさそうな顔を浮かべている。
もちろん、そこには麗菜もいた。
「これは…まさか宇津!」
みずきはものすごい剣幕をしている。
「人のフィアンセに何をしてくれたの!!」
「おお、みずきちゃん爆弾発言でやんす!!」
(ドカ!バキ!ゴス!)(グハァでやんす…!)
「と、とにかくどうしましょう!」
麗菜はかなり動転している。
「大京と原が加藤先生を呼びに言ってます!」
と、宇津。
「今私達にできることはないの!?」
みずきは今にも泣きだしそうだ。
「…こういうときは変に動かさず、専門の人にまかせるのが一番らしいです!大京さんが言ってました!」

――好きな人が苦しんでるときに…何も出来ないなんて…――
――フィアンセが苦しんでるときに…何も出来ないなんて…――
――先輩が苦しんでるときに…なにも出来ないなんて…――
808723の続き:2006/07/23(日) 23:24:38 ID:xwOBDj+4
加藤理香先生は、数分後に来た。
しかし、その時間は果てしなく長いものに感じられたであろう。
本人にとって。
宇津にとって。
原にとって。
そして、麗菜に、みずきに、聖にとって。
「あらあら、こういうことね。」
加藤先生は冷静な口調で言った。
「こういう場面には何度も会ってきたわよ。」
そして、彼女は担架を持ってくるように指示し、部員二人に担がせて、保健室へと向かった。
(お…おいらも満身創痍でやんす…それなのに無視でやんすか…)
その後、練習は再開された。
しかし、宇津、原、みずき、聖は練習に集中できない様子だった。

―保健室にて
理香は郎のパンツを脱がした。
「ああ、これなら明日にも回復するわね。」
そう言うと、棚から怪しげな薬品を取り出し、脱脂綿を浸してから、郎の一物にあてがった。
学校の男子生徒の憧れの的である加藤先生にこんなことをしてもらうなんて、はたからみれば垂涎ものだが、
郎は肉体的にも精神的にも喜んでる余裕はなかった。
「はい、終わり…でいいかしら?」
理香はいたずらっぽい笑みを浮かべて言った。
「…どういうことです?…」
「もうおしまいでいいかってこと。」
「はい…。」
郎は憮然とした態度で返す。
「あら、はじめて断られた。」
でもお願いされても何もしないんだけどねと続ける。
「そういう冗談は…あまり好きじゃないです…。」
「そう、純情なのね、郎君は。」
そう言って理香はズボンを履かせる。
「じゃあ、しばらく寝てて。多分目が覚めたら痛みも引いてると思うから。」
そう言って、理香は保健室から出て行った。
(久しぶりに野球部の練習でも見に行こうかしら。)
809723の続き:2006/07/23(日) 23:26:10 ID:xwOBDj+4
今日はここまで

明日テストなのに何やってんだ俺は…
「股間に当たったときの処置」なんてググッてまでこんなん書くなんて…
810名無しさん@ピンキー:2006/07/23(日) 23:33:05 ID:Cdlmm5hV
>>809
GJ!!

とりあえず先生と朗がセックスした場合はこうなるのか、というのを貼ってみるw
ttp://www.youtube.com/watch?v=PP9dLSjy0RM&search=%E8%A5%BF%E6%AD%A6

アッー!
811名無しさん@ピンキー:2006/07/23(日) 23:33:11 ID:uWCZgDFh
乙!単位は落とすなよ!
812名無しさん@ピンキー:2006/07/23(日) 23:38:54 ID:YMmLkpVv
>>787
次はえっちいシーン?ということで期待大
wktkして待ってますね

>>797
カワエエなあ〜
絵として改めて見ると、ますます主人公が羨ましくなってきた
ぜひとも半角二次元のパワスレのほうにも顔を出してくださいな

>>809
男としてかなり心配なことにw、続きにも期待しとります
この時期ってことは大学のテストか、書いてくれるのは嬉しいですけど
単位落とすとヤバイからちゃんと勉強したほうがw
813名無しさん@ピンキー:2006/07/23(日) 23:44:11 ID:XHEs3YVh
>>810
これは・・・なにやってんだ?
814名無しさん@ピンキー:2006/07/23(日) 23:48:38 ID:Cdlmm5hV
>>813
西武細川の股間にボールが直撃。
トレーナーが後ろから揺らして、痛みをとってるところだね

体勢があまりにもエロスw
815名無しさん@ピンキー:2006/07/23(日) 23:59:12 ID:3vRQyrVq
 600なんだが、なかなかエロにたどりつかねorz
 パワプロの全年齢向けss投稿する場所ってないのヽ(´∞`)ノ
816名無しさん@ピンキー:2006/07/24(月) 00:01:19 ID:YMmLkpVv
>>815
別に気にせずここで良いぞ
本来ここはエロ限定じゃないし
817名無しさん@ピンキー:2006/07/24(月) 00:05:06 ID:bQG7+ZUI
>>816
 んじゃ、お言葉に甘えます。
 馬鹿みたいに長いから次スレ即死防止にでも使うか。
818名無しさん@ピンキー:2006/07/24(月) 00:08:10 ID:bQG7+ZUI
忘れてたけど、>>777さん、>>797さん、>>802さん、>>807さんgj
819808の続き :2006/07/24(月) 01:13:51 ID:YMd46vwx
理香がグラウンドに来たとき、野球部はグラウンド整備をしていた。
みずきは理香の姿を認めると、真っ先に駆けつけてきた。
「せ、先生!郎君は大丈夫ですか!?」
「ええ、もう大丈夫よ。明日の練習には差し支えないわ。」
理香は穏やかな口調と笑顔で答えた。
「よかった…。」
みずきは安堵の息を漏らす。
「でも…。」
「でも!?」
みずきの顔が再び険しくなる。
「今日はエッチはやめといたほうがいいわね。」
「え!な、何言ってるんですか!?」
みずきは顔を赤くした。
「エッチなんてそんなことするわけないじゃないですか!」
「あら、あなたたち付き合ってるんじゃなかったの?」
「そ…それは…。」
「最近の高校生のカップルはもうしちゃってるもんだと思ってたけど?」
みずきは何も返せなくなった。
「まあ、もし今度こんなことがあっても大丈夫だとは思うけど、若いうちにしたほうがいいんじゃないかしら?」
「そ…そうなんですか…。」
「みずきちゃん。」
理香は口をみずきの耳元へ寄せた。
(手か口ならダイジョブよ。)
(!?)
(今眠ってるけど、寝てる間は痛がらないと思うし、その内にやるのはどうかしら?)
みずきは校舎に向かって走り出した。
(ふふ、若いっていいわね。)

――郎君とエッチ――
今まで、何度か考えたことがある。
アプローチをかけてみたこともある。
でも、郎君はキスすらしてこなかった。
恋人どうしなんだから、もっと私にわがまま言ってもいいのに。
もしかしたら、私が嫌いなのかもしれない。
みずきは走りながら、そんなことを考えた。
そして、大きく首を振る。
本当に嫌いだったら、あの時、話をあわせてもくれなかっただろうし、チームメイトとしてすら扱ってくれないはずだ。
でも、郎君は、エッチなことに鈍感すぎる以外は理想の恋人って感じだし、チームメイトとしても、もし自分が男だったら親友にしたいと思うくらいだ。
――断言できる。
郎君は、私のことが好き。
だから、今日、私が彼を犯しても、きっと怒らない。
820眠れないから書いちまったよ:2006/07/24(月) 01:14:47 ID:YMd46vwx

保健室のベットで、郎は寝ていた。
穏やかな眠りのようだ。
みずきは郎にそっと近づく。
(郎君の寝顔…はじめてみた…)
それは、いつも野球部で雄叫びを上げ、自分を磨くことに貪欲な彼の顔ではなかった。
(かわいい…)
みずきは彼の頬にキスをした。
初めてのキスだったが、あっけないほどに簡単に出来た。
おそらく、これからすることに比べれば些細なことであるからだろう。
みずきは郎の下半身に目をやる。
あまりひどくはれている感じではない。
しかし、中にあるものの存在は確認できる。
みずきはそれに触れてみた。
―あつい
――しかも、心臓に手を当てたかと間違えるほどに脈を打っている。
そのまま、ズボンを脱がす。今は郎自身を隠すものはパンツ一枚だ。
―この下に…
郎がいる。
しかし、やはり勇気が出ない。
みずきはズボンを下げさせたままの状態で止まっていた。

ドンドン
すると、ドアをノックする音が聞こえた。
「入りますよー。」
みずきは慌ててズボンを履かせ、郎から離れた。
入ってきたのは宇津、原、聖、麗菜だった。
「ん、…おはよう。」
郎は目を覚ました。
原と宇津は郎に近づき、謝った。
「いいよ、俺が不注意だった。」
「いや、それでもなんかお詫びさせてくれんとこっちの気が済まんのや。こればっかは金でかえんしな。」
「そうだな…じゃあ俺腹減ってるから出前とってくれ。」
「お安い御用や!」
「じゃあ、悠久軒のラーメンね!!」
みずきが口を挟んだ。
「え!」
「私フカヒレラーメンチャーシュー大盛り!!」
「じゃあ私はにんにくラーメンチャーシュー抜きで。」
聖も続く。
そしてそのまま、生徒会室で野球部員のラーメン宴会となった。
――やっぱり、このままでいい――
私と郎君の関係は、このままでいい。


821名無しさん@ピンキー:2006/07/24(月) 01:18:59 ID:q+TILK62
ちょwwwwおまwwwwwwww
久々に漢を見たwwwwwwwwwwww

続きwktk
822名無しさん@ピンキー:2006/07/24(月) 01:24:03 ID:EhmNPcJU
俺も書いてみるかなぁ
823名無しさん@ピンキー:2006/07/24(月) 01:29:37 ID:eJzL8vxx
わーい、ほぼリアルタイム
GJ!
824快楽の虜:2006/07/24(月) 01:34:19 ID:RLU3BsXz
- 5 -

「そっか、月野くん、かなりモテるんだね」
「…ひいた?普通ひくよね、オレが優柔不断なばっかりにさ…」
「ううん、そんなことないよ、月野くんは優しい人だもの、きっと、そんなところに惹かれていくのね」
「木乃葉さん?」

 木乃葉さんはベンチから立ち上がると、髪留めを取ってオレを振り返った。木乃葉さんの長い髪が、
如月の風に踊る。淡い笑みを浮かべ、オレを真っ直ぐに見つめている木乃葉さんは、どこか神秘的な
感じがした。…そういえば年上のお姉さんなんだよな。
 そんなことを考えていると、木乃葉さんはスゥ…と深く息をした。

「…ふぅ……、好き…、私、月野くんのことが大好き」
「え、あ、えぇ?」
「私、月野くんの何番目だって構わないよ、一緒に居たいの…月野くんの、傍に…」
「こ、木乃葉さん…??」

 木乃葉さんは訴えるような目でオレにそう言った。
 言い方を変えれば、これは恐らく『一緒に暮らしたい』という意味になるだろう。木乃葉さんもそういう
意味での告白だったに違いない。
 みずきちゃん達とは違う、はっきりと伝わってくる、木乃葉さんのオレへの気持ち。
 今はそれが、どこか息苦しい…。胸が締め付けられるような感覚だった。

「鬱陶しい女って思われるかもしれない、でも…でもだって…、仕方ないじゃない…、こんなに好きだっ
たのにさ、誤解のまま終わっちゃうなんて嫌だったんだもんッ!」
「で、でも…、オレもう同棲とか…」
「それでも良いよ…、言ったでしょ?何番目でも良いの…」

 ―――…順位なんて…付けられるはずがない。
825快楽の虜:2006/07/24(月) 01:35:11 ID:RLU3BsXz
 逃げ出してしまいそうだった。ただ、逃げればきっと木乃葉さんを傷つけることになる。逃げることは
こんなにオレのことを好きでいてくれる女性に、『あれは誤解だったけど別れたものは仕方がない』と
言ってしまうようなものだった。そんなこと、オレにはできない。

「…オレも、好きだよ、木乃葉さんのこと」
「…!」
「オレも木乃葉さんに傍に居てほしい、けど…、オレ、一番心配なのは将来なんだ」
「将来…」

 そう、全てはそこに尽きる。

 みずきちゃん達がもし、オレと将来的にも一緒に暮らすような関係になれば、オレはみんなを養って
いけるだけの金を稼がないといけない。それが社会に認められないことだとしても、女の子の方から
オレに別れを告げない限りは、誰か1人を選ぶことなんて、オレにはできない。
 だからこそ金が必要になる。オレが唯一金を稼ぐことのできることといえば、野球だけ。それも、そこ
ら辺でやっているアマチュア野球とは訳が違う、プロ野球だ。

 正直なところ、オレはプロに行くことが難しいかもしれないのだ。確かにみずきちゃんの言うとおり、
周囲を黙らせるだけの実力はあるのかもしれない。でも、2年間頑張って県大会のベスト4止まり。
 寄せ集めの部員を恨んでいる訳じゃない。でも、このままではスカウトは見向きもしてくれない。 
 将来を真剣に考えるなら、同棲なんてしている場合じゃない…。
 少しでも可能性が残されているのならば…。

 …――願わくば甲子園のマウンドで――…

「みずきちゃん達が冗談で同棲しようとしているとは思えない、だったらオレは彼女達を養っていける
人間にならないといけない…、だからこそオレはプロ入りしなきゃいけないのに、オレがプロになれる
のはきっと、この先の"運"なんだ…」
「…なれるよ」
「え…」
826快楽の虜:2006/07/24(月) 01:35:51 ID:RLU3BsXz
「なれるよ、なれるんだもん…月野くんは、絶対プロになるんだもん…」
「こ、木乃葉さ…何で泣い…」
「泣いてない!泣いてッないもん!泣いて…ないッん、だ、からぁ!!」

 初めて見た、木乃葉さんの涙。
 胸の奥が締め付けられた。何故か、罪悪感のようなものを感じてしまう。

「どうして!?どうしてその子達は良くて、私は駄目なのッ、ずるいよ…ずるいよ!そんなのッ」
「ず、ずるいって…」
「私だって月野くんと一緒にいたいんだもんッ!愛してるのッ、収まらないのよ!付き合い始めてから
ずっと、殆ど毎日ってくらい…、月野くんのこと考えて、ベッドの…上で…し、してたんだから!」

 オレに縋るように抱きついてくる木乃葉さん。プロポーションの良い木乃葉さんの身体が、小刻みに
震えていた。木乃葉さんが泣いている。オレが、泣かした…。
 何だろう、罪悪感が増していく。

「木乃葉さん落ち着いて…」
「う、うぅ…っ…せめて…」
「…ん、何?」
「せめて…、時々会いに行っても良いでしょ…?会うだけで良いから…」

 訴えかけるような眼差しに、オレは木乃葉さんを断ることができなかった。
 オレは木乃葉さんをギュッと抱きしめた。何だか歳が逆みたいだけど…、抱きしめないといけない気
がした。というか、これはオレが泣かせたんだし…。

「う、ん…時々で良いなら…会うから…、だからもう泣かないで…」
「ん……、住所」
「何?」
「住所教えて…、同棲するとこの…」
「えと、『パワフルマンション』ってパワフル大学の近くにあるマンションの5階の573号室だよ」
827パワプロ男対聖『ベッドインヘヴン??18』:2006/07/24(月) 01:35:51 ID:J0qM/mr6
 >797
 GJ!! 非常に励みになりますた。

>神の皆様方
 よーし、俺も投下しちゃうぞー!! ……ちょっとファビョりネタがシツコイかもしれない。

 連投規制ぶった切られるかも知んないけど



 突然で悪いが、六道聖は男性経験がまったく無い。その上天然である。
 いや、『何いきなりデフォな事言ってんだYO!』とかの突っ込みは勘弁願いたい。
何せこのお話の聖たん、みずきに吹き込まれた間違った性知識のせいで、時々凄いこと
をしでかすことがあので。

 そのうちのひとつが、今現在の状況……ベッドの中で男と全力抱擁、という普通の女
の子ならまず抵抗するシュチュエーションに、黙ってしたがっていることなのだ。
 聖はここを訪問するに当たり、自分の誠意をどう相手に伝えるべきか、チームメイト
に相談しまくったのだが……その時みずきから、かなりいらん事を吹き込まれていたり
するのである。


828快楽の虜:2006/07/24(月) 01:36:39 ID:RLU3BsXz
「え…うそっ」

 オレが住所を言うと木乃葉さんはガバッと顔を上げた。

「わ、私の…部屋の隣じゃない…」
「え…」
「隣、だ…隣…、あはっ…あははははははっ」

 木乃葉さんは急に笑い出すと、衝撃的な事実に固まっているオレの唇を奪った。そのまま首の後ろ
で腕をロックされ、強く激しいディープキスが公園のベンチで繰り広げられる。
 殆ど木乃葉さんが主導権を握っているようなキスだった。

 その日、木乃葉さんとも恋仲になったのは、言うまでもない。

- 6 -

「んー、月野くん意外とモテるねぇ」
「月野先輩、接吻とはどんなものなんだ?レモンの味がするっていうのは嘘らしいな」
「あ、あのねぇ…2人とも…」

 次の日、屋上で昨日のことをみずきちゃんと聖ちゃんに話すと、気持ち悪いくらい素直に受け入れて
くれた。まあ、同じ部屋にいる訳ではないので、同棲する、というのとはまた違うのだが。
 …似たようなものか。

「そんなシリアスな展開になっちゃったんだ?」
「最後はホント偶然だったんだけどね…」
「こりゃ負けてられないなぁ…あたし月野くんのフィアンセなのにキスしてないし…、あ、そういえばその
森野って人とはエッチもしてるんだっけ…、うー、何だかムカムカしてきた」
「みずき、私もだ、このムカムカは何なんだ、みずき」
「んー、世間一般に言うところの、ヤキモチってやつ?」
829快楽の虜:2006/07/24(月) 01:37:16 ID:RLU3BsXz
「なー!わ、私はヤキモチなど妬いていないぞ!ただ月野先輩がその女性とキスしたなどと聞いてい
ると何だか胸の奥がモヤモヤしているだけだ…!」

 聖ちゃんの言い訳…墓穴を掘っているだけのような…。

「聖、そういうのをヤキモチっていうの…んー、こうなったら実力行使ね」
「ん…?」
「今夜から同棲が始まるのよ、それはつまり初日!つ・ま・りッ、新婚初夜!」

 違う!それ絶対違う!

 オレは他に誰もいないか心配になりながら、自分の身の安全も同時に心配した。
 新婚初夜。それは、新婚の夫婦が、その初めての夜にヒートアップする、聖なる(?)夜。ということ
はつまり…そういうことだ。

「ちょ、ちょっと待ってみずきちゃんッ、オレは拒否権を行使する!」
「だめぇ〜、ふふふ♪今日はあたしのロストバージン記念日かなぁ〜♡」
「……??みずき、私にはよく分からない、分かりやすく説明してくれ」
「夜になれば聖にも分かるよぉ〜」

 ええ!??まさかみずきちゃん2人掛かりでしようとか考えてるの!?
 ぜ、絶対無茶苦茶だ…。

「橘みずきぃぃ!私の夫になる殿方に、手出しさせませんわ!」

 麗菜ちゃん!

「あん‐☆…、折角月野くんと聖とでラブラブな初夜になると思ったのに…」
「らぶらぶ…月野先輩とらぶらぶ…」
「ふふん、私の目が黒いうちはあなたの好きにはさせませんわッ」
830快楽の虜:2006/07/24(月) 01:37:51 ID:RLU3BsXz

 ビシッとみずきちゃんに指を突き立てる麗菜ちゃん。どこから出てきたかは敢えてどうでも良い。とり
あえず今夜は安全に眠れそうで、オレはホッと一息ついた。

 麗菜ちゃん…何だか今日だけは頼もしく見える…っ

「私も一緒に住む以上、そう行った行為は私も含めてでないと認めません!」

 って3人掛かりになったー!!

「何だ、麗菜もしたいんじゃん、月野くんとエッチ」
「当たり前ですわッ、絶対あなたより先に子供を作ります、そうすればあなたは悔し涙の雨嵐!」
「何言ってんだか…」
「月野先輩とらぶらぶ…月野先輩とらぶらぶ…月野先輩と…」

 何故か超集中モードの聖ちゃん…。
 これはきっと…逃げられない、な…。
831名無しさん@ピンキー:2006/07/24(月) 01:39:16 ID:q+TILK62
ちょっとまてwww
なんだこの神たちはwwwwwww
ちくしょおおおお、俺も投下してええwwwwでもデキテナス
832快楽の虜:2006/07/24(月) 01:40:07 ID:RLU3BsXz
とりあえず今日はここまでかな。
次辺りでエチできると良いなぁ(*´ω`*)〜♡
833パワプロ男対聖作者:2006/07/24(月) 01:40:39 ID:J0qM/mr6
キャー!? 俺がぶった切ってどうする!?(´д`;)
834眠れないから書いちまったよ:2006/07/24(月) 01:41:37 ID:YMd46vwx
ちょwwww
俺を寝かせない気かwwww
もうテストなんてどうでもいーや。
835快楽の虜:2006/07/24(月) 01:42:00 ID:RLU3BsXz
あ、いや、良いです、気にしてないです。
パロ板じゃよくあることですしね。
書く言う僕も上のほうで同じことやってますし…。
836名無しさん@ピンキー:2006/07/24(月) 01:42:53 ID:q+TILK62
つかwwこの神3人なにwwwwwwww
修正されないでくださいwwwwwwwwww

>>832
おkwwwwGJJJJJJJJJJ!!!!!!!

>>833
おkwww許容範囲wwwww
>快楽の虜様
 本当、申し訳ない。じゃ、えんりょなく……18の続きッス


 耳に行き吹きかけーの抱きつきーの、少し暑いからって胸元はだけーの……もし実際
に実行していたら、襲われても文句言えない行動が盛りだくさん。言っておくが、みず
きに悪気は無く、聖の質問の仕方が悪かっただけだ。
 『みずきならどう詫びる?』と聞いただけなのだから、小悪魔な彼女としてはこう答
えるしかない。まさか、聖がそれを馬鹿正直に実行するとは思ってもいないだろう。

 何より性質が悪いのは、聖自身がその行動の危険性をまったく自覚していない事である。本当に、波和風呂男に対する詫びのつもりで今この状況に自ら留まっているのだ。
 無論のこと、いくら天然な聖でも、男と半裸で抱き合う事がどういう事かは知っている。いわゆる、恋人同士のスキンシップというやつだ。
 知っているが、全く抵抗しようとはしなかった。

 先述した天然のせいで、あまり危機感を覚えていないのもある。加えて、自分はあく
まで、『許してもらう』立場であって、風呂男と対等の位置にはいない。これで許される
のなら……という意識が、脱出への意欲を押し殺していた。
838パワプロ男対聖『ベッドインヘヴン??20』:2006/07/24(月) 01:46:22 ID:J0qM/mr6

 健気である。健気過ぎて萌え〜である。
 さて。そんな健気な聖タソを抱きしめている風呂男はといえば。

(昨日、近所のバッティングセンター行ったんです。略してBC。
そしたらなんか人がめちゃくちゃいっぱいで入れないんです。
で、よく見たらなんか垂れ幕下がってて、150円引き、とか書いてあるんです。
もうね、アホかと。馬鹿かと。
お前らな、150円引き如きで普段来てないBCに来てんじゃねーよ、ボケが。
150円だよ、150円。
なんか親子連れとかもいるし。一家4人でBCか。おめでてーな。
よーしパパHR打っちゃうぞー、とか言ってるの。もう見てらんない。
お前らな、150円やるからその席空けろと。
HR打つ時ってのはな、もっと殺伐としてるべきなんだよ。
ピッチャーやピッチングマシンをいつ乱闘が始まってもおかしくないくらいに睨み付けて、
刺すか刺されるか、そんな雰囲気がいいんじゃねーか。女子供は、すっこんでろ。
で、やっと入れたかと思ったら、隣の奴が、狙い打ちするぞ〜、とか言ってるんです。
そこでまたぶち切れですよ。
839パワプロ男対聖『ベッドインヘヴン??21』:2006/07/24(月) 01:47:00 ID:J0qM/mr6
あのな、狙い撃ちがどんなに大変かしらねーだろ。ボケが。
得意げな顔して何が、狙い打ち、だ。
お前は本当に狙い撃ちがしたいのかと問いたい。問い詰めたい。小1時間問い詰めたい。
お前、狙い打ちって言いたいだけちゃうんかと。
BC通の俺から言わせてもらえば今、BC通の間での最新流行はやっぱり、
連続ツーベース、これだね。
ボール球だろうがなんだろうが内野の頭を越してツーベース。これが通の打ち方。
パワーが無くても打てて、足がなくても進塁できる。これ。
で、その上1000球連続。これ最強。
しかしこれをやると次から店員にマークされるという危険も伴う、諸刃の剣。
素人にはお薦め出来ない。
まあお前らド素人は、ヒットでも打ってなさいってこった)

 なにやら、何処かで聞いたようなテンプレ乱舞させてした。
 冷静なように見えるが、立派に混乱しているのである。
 波和風呂男というこの男、童貞ではないとはいえ、こんな苦境に立たされるのは初め
てだった。というか、何度もこんな追い詰まったシュチュエーションに立たされるのは
嫌だ。

840パワプロ男対聖『ベッドインヘヴン??21』:2006/07/24(月) 01:47:35 ID:J0qM/mr6

 しかも……聖の息が、なんか荒い。
 一度でも布団を頭からかぶってみればわかるだろうが、布団の中というのは必然的に
温度が高まるためやたらと息苦しい。特に今の聖は、抱きしめられて顔を胸板に押し付
けられているのだ。
 息を荒くしなければ窒息してしまう……それはわかっている。わかっているのだが。
この手中でそんな呼吸されると、色々とクるものがある。

「今日のおみやは洗濯洗剤でヤンス〜。ギコにはマグロ缶買って来たでヤンスよ〜」
「っつーか、また太りそうな量ッスね(汗)」

 背後では相変わらず矢部と猛田が静かに騒いでいる(言葉が辺だが、これが一番妥
当な表現だ)。
 前門の美少女後門の友人。
 八方塞もいいところだった。

841パワプロ男対聖『ベッドインヘヴン??23』:2006/07/24(月) 01:48:23 ID:J0qM/mr6

 このまま二人が帰るのを待つのも愚作である。この二人は泊り込む気満々であるし、
その間ずっとベッドから出ないというのも不自然だ。何とか理由をつけて追い出さね
ばなるまい。
 何か不自然に思われないような撃退案は無いものか……

 親友と後輩をゴキブリかなんかのように扱う風呂男であった……そんな彼に、天罰が
下った。

「って、あれ? ギコはどこでヤンスか?」
「そういやいねえッスね」

 きょろきょろと辺りを見回す二人。波和家のデブ猫は泊り込む奴らの間ではアイドル
的存在であり、泊まる際の手土産もギコに対するものが圧倒的に多い。初対面の聖にな
ついたことからもわかるように、ギコは極端に人懐っこく、お客が来れば飛んでいくく
らいなのだが……

「おーい。ギコ〜」

 特に猛田に激しくなついており、こんな風に呼ぶと脊椎反射で、

 ごにゃぁっ

842パワプロ男対聖『ベッドインヘヴン??24』:2006/07/24(月) 01:49:02 ID:J0qM/mr6
 という声が……

『……………………………………………………………………………………』

 一同の間に乾いた沈黙が幕を下す。
 只今山彦のごとく返ってきたギコの泣き声、発生源は……布団の中。

 風呂男が泡食って視線を布団の中に向けると、自分と聖の間に挟まれて苦しそうな
ギコ猫の姿があった。

 ごにゃっ

 追い討ちにもう一鳴き。
 どうやら、布団に入るときに聖が引きずり込んだらしいが……いくら混乱してたか
らって、気付けよ風呂男。
 その合図に再起動を果たした風呂男は、力の限り聖をにらみつけた。

(うおぉぉぉぉぉいっ!!!!
 お前さん何やってんのぉぉぉぉぉぉっ!!!!??)
(……かわいかったからつい)
(つい、ぢゃない!!)
(大きいから抱き枕にぴったり)
(うおおおおおおぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉいっ!!!!!!!)

 ごにゃっ

 いきなり大ピンチ。
843パワプロ男対聖『ベッドインヘヴン??24』:2006/07/24(月) 01:49:32 ID:J0qM/mr6
 小声で言い争っている間にも、ギコは苦しそうにうめき声を上げ続けている。聖が
一向に手放そうとしないので、仕方なく無理やり引き剥がし、ギコ猫に自由を与えた。
 拘束から解き放たれたギコ猫は風呂男の顔の上をぼてぼて(でかいからとてとてじ
ゃきかない)と歩いていき、猛田の元へと直行する。

 このまま無言なのも怪しまれるので、目を細めて肩越しに振り返り、しっかりフォロー。『ベッドにもぐりこんでたのに気付かなかった』で押し通す。

「……どぉーりで寝にくいと思ったら……」
「波和君、ギコを抱き枕にしちゃ駄目でヤンス(汗)」
「気付きましょうよ(汗)」

 ごまかしは成功したらしく、二人は頬に汗しつつも不信感は抱かなかったらしい。
 先行きは長いというのに、しょっぱなからこんな事では先が思いやられる。一応こ
の後のために布石も打っておく。

 ごにゃごにゃ

「ギコは猛田君によくなついてるでヤンスねえ。オイラは全然でヤンス」
「そりゃ、矢部さんが悪いッス」
「何ででヤンスか」
「俺、子供のころから野良猫とかよく世話してたもんで、猫の扱い方には地震がある
んッスよ」
「へー、コツがあるんでヤンスか?」
「ええ。まず、猫の目をみない事と……」

844パワプロ男対聖『ベッドインヘヴン??26』:2006/07/24(月) 01:50:04 ID:J0qM/mr6
 なにやら猫談義盛り上がる二人をよそに、風呂男は嘆息して聖を抱き寄せた。
 下心は一切無し、少しでもふくらみを小さくしようとする努力なのだが……その努
力が、思わぬ形で風呂男を苦しめることになった。

 デブ猫一匹分の体積は思ったより大きく、めい一杯抱き寄せたと思っていた聖の体
が、思った以上に引き寄せられて……

 ふにっ

 『何か』が体に触れた。

(……ふに?)
(!!!!!!!!!(////////////////////////////////////))

 不意打ち気味に訪れた感触に、風呂男は首をかしげ、聖は耳まで真っ赤に燃える
太陽になった。なんだろう? とばかりに再び視線を腹筋に落とせば……
 スポーツブラに包まれた、ささやかながら自己主張をする胸が……胸板に押し付け
られていた。

 ふにふに。
 聖が離れようと体をよじるたびにそれは押し付けられ、なんともいえない感触をも
たらす。

(……んっ)

 しかも、変なあえぎ声付き。
845パワプロ男対聖『ベッドインヘヴン??27』:2006/07/24(月) 01:51:55 ID:J0qM/mr6
 固まる風呂男。よくよく考えれば、ギコというバリケードを取っ払ったらより接触
部位が増えるのは当たり前であり、相手が半裸である以上この状況は予想してしかる
べき状況。

「ふぁ、ふぁー……ぶるぎこ、ふぁー……(゚∀゚)」
「な、波和さんが壊れた!?(´д`;)」
「……また夢でも見てるんでヤンスかねえ(´д`;)」

 あ、ファビョった。



(……どうしよう)

 六道聖は、息苦しさと恥ずかしさで体中の血液を顔面に集約し、思案していた。余剰
加熱された脳髄の中では、波和に対する罪悪感と、古風な家柄独特の貞操観念がせめぎ
あい、こう着状態に陥っている。
 ……今から出て行って、素直に話せばいいのでは? もつれ合った拍子に服が破れた
とレイプなどではないことを強調すれば、何とかなるのではないか?
 よくよく考えたら、なんでわざわざ隠れる必要があるのだろう?

 そんな考えが、貞操観念と絡み合って、現状の維持を否定した……今なら拘束が緩ん
でいるからなんとかなるだろう。彼を裏切るようで悪いが、レイプではない点だけは全
力で強調するから、問題ないだろう。
 そう考え、脱出しようとした矢先、
 会話が、聞こえてきた。

「う、うなされてるみたいでヤンスね」
「……よっぽどあの時の事がくやしかったんスかねぇ」
「当たり前でヤンス。あんな無様な三振じゃあ……」

846パワプロ男対聖『ベッドインヘヴン??28』:2006/07/24(月) 01:53:09 ID:J0qM/mr6

 あの時の事……
 彼らが言っている単語と、風呂男がファビョっている事とをあわせると、間違いなく
自分達との試合のことだとわかり、動き出そうとした筋肉が全て硬直した。

「無様って……おいおい矢部さん。もうちょっと言葉ってもんがあるだろ?
 あの試合以降は全打席全安打じゃねえか」
「本人が言ってたことでヤンスよ。
 ……猛田は、まだ波和君の事をよくわかってないでヤンスねえ」

 呆れたとばかりに嘆息する矢部。入部当初から常にともに行動してきた風呂男の親友
は、猛田の目を覗き込んで、

「波和君の名前の由来は知らないでヤンスね?」
「え? ゲームソフトから着たんじゃあ……」
「……寝てなかったらぶっ飛ばされるでヤンスよ、その発言……
 まあ、フロ、の部分はニュアンス同じでヤンスけど」
「フロ……? まさか、一日中風呂に入ってろ、とか?? フロ好きだし」
「…………波和君が起きてたら殺されるでヤンスよ、その発言……(汗)
 ゲームのパワプロのプロは、プロフェッショナルのプロでヤンス。
 波和君の名前は、『自分の好きなことのプロフェッショナルになるように』って意味
でつけられたんでヤンスよ」
「プロ……」
「そう、プロでヤンス。波和君もこの名前を誇りにしてて、その名の通りの姿を体現
しようとしてるんでヤンス。
 それ故に、セルフイメージという奴がとてつもなく高いんでヤンス」

 大半が友沢からの受け売りの癖に、実にえらそうにのたまう矢部であった。猛田は
矢部の知識がどこから来たか大体の見当がついたが、聖は驚嘆しながら、その言葉に
聞き入っていた。

847パワプロ男対聖『ベッドインヘヴン??29』:2006/07/24(月) 01:53:59 ID:J0qM/mr6

「自分自身に課す目標って奴でヤンス。これが高いと、ちょっとやそっとの成功では
喜べない。
 友沢君なら常にプロを相手にしているつもりで投げ、プロをも三振に取れる投球を
目標に、波和君なら全打席全打球を狙った場所に打ち込むことを目標に……っていう
風に、普通の人から見たらとんでもなくハードルが高いんでヤンスよ」
「……それくらいなら、俺だってしてるぜ。全打席ホームランを……」
「甘いでヤンス。
 猛田はHRが打てなくてもヒットが打てれば満足して、無意識のうちにヒットが打
てれば十分だと思っているでヤンス。けど、あの二人は自分が設定した目標以外は
『敗北』なんでヤンスよ。
 波和君にとって、たとえヒットを打ってもそれが思った方向に飛ばなかったり、
二塁打のつもりが守備の連携で安打にされたりしたら、即『敗北』……ある意味、
ピッチャーじゃなくて自分と戦っているんでヤンスね。
 ちなみに波和君自身のセルフジャッジで今までの打率をはじき出すと……打率が
一割にも届かないでヤンス」

 正確に言うなら、その打率をはじき出したのは矢部である。風呂男は、セルフイメ
ージ専用のスコアブックを所有しており、帝王実業に入学してから今日に至るまで、
全ての座席のセルフジャッジスコアが記されていた。
 その内容たるや……公式記録とは正反対の惨憺たる有様。誰が見ても文句なしの綺
麗なクリーンヒットを三振扱いでマークされていたのを見た時、矢部は冗談抜きでめ
まいを覚えた。
 息を呑む聖。確かに、狙い打ちは彼女の得意技であるが、矢部がいうほどの精度と
厳しさは彼女が考えたこともないものである。

「そんな彼が、あんな方法で三振……うなされて当たり前でヤンス」
「はぁ……俺はああゆう駆け引きもありだと思いますけどねえ」
「その程度で集中力を欠くなんて、って事でヤンスか?」
「そうそう。けどなんか、波和さんってばやたらと聖タチバナのバッテリー毛嫌い
してるじゃないッスか。それもやっぱり、そのセルフイメージとかが……」
「それは別でヤンス」

848パワプロ男対聖『ベッドインヘヴン??30』:2006/07/24(月) 01:54:45 ID:J0qM/mr6

 語る内容は九割がた他人から聞いた話しだが、こればかりはきっぱりと自分の考え
をあらわした。伊達に波和の親友はやっていない。

「ありゃ単に猛田とは考え方が違うだけでヤンス」
「卑怯な手段って事ッスか」
「決め付けるのもどうかと思うんでヤンスけどねえ……まあ、半端に相手に実力があ
るだけに、裏切られたって言う気持ちが強いんだと思うでヤンス」

(え?)
(ナデナデシテー……ってうおおおおおおおいっ!!!!?)

 思わぬ場所からの思わぬ褒め言葉に、聖は驚き、風呂男は硬直する。

「そう言えば……試合の前、波和さんってばタチバナのバッテリーべた褒めしてたッスね」
「『ちょっとやそっとじゃあの二段シンカーは打てないし、リードも捕球もうまい』
ってアレでヤンスね。
 まあ、そこまで評価してたのに、あんな手段に出られちゃあ……特に聖ちゃんな
んか、波和君の好みにど真ん中ストライクでヤンスし」
「スレンダーで線が細くて……あー、言われてみれば、普段からあの人が言ってるこ
とにあってるような。可愛さあまって憎さ百倍ッスか」

 かわいいから許してやれって言ってるんでヤンスけどねえ、と矢部がぼやき、それ
関係ないでしょ、確かに可愛いけど、と猛田が突っ込む。
 そこからさらにささやきの内容からシモネタにシフトしていく流れを、聖と風呂男
は聞いていない。それどころじゃ、ない。
 室内には確かに矢部と猛田がいるが、布団の中では二人きり。そんな中であんな話
題を聞かされては、ただでさえ居辛い空間が、針の筵の如き事に。

(ごめん、なさい)

 思わず聖の口から漏れた謝罪の言葉に、風呂男は苦いものを口にしたような顔で、

(謝るくらいなら最初からやるな……)

849パワプロ男対聖『ベッドインヘヴン??31』:2006/07/24(月) 01:55:30 ID:J0qM/mr6
 今更のように、風呂男は自分が抱いている女を嫌悪していたことを思い出すも、
矢部に言われた台詞のせいで、胸中の嫌悪感は不完全燃焼気味だ。

 矢部が言うとおり、風呂男の女の好みは年上より年下である。それも、出来る限り
スレンダーで、細い子が好みだ。正直、年上の魅力にハァハァしている連中の気が知
れない。そのことに関しては矢部と一晩中激論を交わしたが決着はつかなかった。ち
なみに、ラストブローはクロス・カウンターである。

 言われてみれば、今自分の布団で羞恥に震えるこの少女はもろに自分の好みだった。
 顔を赤くして、潤んだ目で自分を見上げてくる姿に、なんとも保護欲がそそられる
ではないか……そう考えると、今まで嫌悪感で押さえ込んできた性欲が、むくむくと
鎌首をもたげてくるのがわかった。

 聖は聖で、自分達がそこまで評価されていたことに驚くとともに、その期待を裏切
ってしまったという意識が罪悪感を肥大させ、思考内のこう着状態はあっさり崩れた。
 が、崩れた結果導き出された聖なりの対応策は、まったくと良いほどに的外れで逆
効果であった。
 本人は、布団のふくらみを小さくするためにとったつもりなのだ。細い腕を風呂男
の背中に回し、

 きゅっ

 と抱きしめた……というより、限界まで体を寄せた。

(もるすぁっ!?)

 抱擁などという可愛いものではなく、力の限り自分と風呂男の間の空間をなくそう
ともがいただけなのだが結果は……

 むにっ

 ささやかとはいえしっかり質感のある胸を、さらに押し付ける事に。
 さらに追加でやばい事が。
 大きい胸は感度が悪く、小さい胸は感度がいい……これは、よく耳にする俗説である。
統計を取ろうにも感度というのは人それぞれであるし、そんなばかげた統計に協力し
てくれる女性が居るとも思えない。確かめることなど不可能な俗説なのだが……
 少なくとも、小さい胸に関する俗説に関して、聖は完全に適合していたのだ。
 そう、敏感なのである。

(……んっ……はぁっ……)



 デ ィ ス イ ズ ア ・ 濡 れ 場 ・ ボ イ ス 。
850パワプロ男対聖『ベッドインヘヴン??32』:2006/07/24(月) 01:56:10 ID:J0qM/mr6



「ファ――――――― (゚∀゚) ―――――――ッ!!!!
 ブルギコファ――――――― (゚∀゚) ―――――――ッ!!!!!」
「うわぁっ!? また壊れたぁっ!!(゚д゚;)」
「しかもなんか微妙に混ざってるでヤンス!!(゚д゚;)」

 至近距離で破壊力に満ちた攻撃を食らった波和に、奇声発生。
 これには室内の全員(布団内、動物ふくめ)がびっくりである。聖は思わず硬直し
(押し付けたまま)、ギコは尻尾を膨らませ硬直、二人組みに至っては目を見開いて風
呂男を凝視し、猛獣を前にした草食獣のように身構えて動かない。
 壊れた風呂男がファビョるのは今更の事だが、こんな風に寝言で奇声を発するのは
初めてのことだ。

(ハッ!?)

 自分の発した叫びのやばさに、風呂男が気付いたのは叫んだ直後なのだから、後の
祭りである。

「こ、このファビョり様は尋常じゃないでヤンス! はやく起こすでヤンス!」
「お、おう!」

(やべぇぇぇぇぇぇぇぇっ!!!!!)

 親友の名前を叫んでいるわけではない。
 あくまで風呂男を心配してこちらを起こそうとする二人に、フロは顔面から血液が
完全撤退した。ふくらみがごまかせるといっても、それはある程度距離があるからで、
揺らし興す距離まで接近されたら確実に気付かれてしまうだろう。
 どうにかしなければ――

851パワプロ男対聖『ベッドインヘヴン??33』:2006/07/24(月) 01:56:46 ID:J0qM/mr6
「今……」

 まるで、さっきの奇声で目が覚めたといわんばかりの不機嫌な声が、風呂男の口から
絞り出される。
 抱きついて騒ぎのど真ん中に居るはずの聖は、凄い演技派だなぁと他人事のように
思った。現に、矢部と猛田はその不機嫌すぎる声にぴたりと動きを止め、次の言葉を
待っていた。

「……聖タチバナとの試合の夢を見た」
「え?」
「だが、展開が違った」

 風呂男があそこまでファビョる夢といえばそれしかなかろう。しかし、あれほどの
奇声をあげるほどではない……あっさり納得できない二人に、風呂男は痛みに耐える
ような極低音の声色でつぶやいた。

「奴は……俺の股間のバットを見た後……こう言ったんだ。





 『 や ら な い か 』 と。
 しかも、相手のユニフォームがいつの間にか ス ク ー ル 水 着 に変わってた」

 なんともいえない沈黙があたりを包み込む。えらいマニアックな話だ。

「…………思わず相手押し倒した所で目が覚めたよ」
「……溜まってるんでヤンスか?」
「……正直、夢精しなかっただけ儲け物」
「……えっと、確か、波和さんスク水関係のエロビデオ何本かもってたんじゃあ……」
「……ビデオがあぼーんしてるからな。全然抜いてない。金欠でエロ本も買えねえ」

 乾いた、乾ききった言葉の羅列が帝王実業野球部員の間で交わされる。

「しかも毎日この調子だからろくに寝てねえんだよ……頼む、寝させてくれ……」
「……ご愁傷様でヤンス(汗)」
「……な、なんか大変な時に上がり込んじゃったみたいッスね(汗)」
「ぶっちゃけ……差し入れは洗剤とか缶詰よりも、エロ本のほうがありがたかった……」
『…………(汗)』
852パワプロ男対聖『ベッドインヘヴン??34』:2006/07/24(月) 01:57:34 ID:J0qM/mr6

 風呂男をいたわりつつも、いそいそと元の位置に戻っていく二人。その表情には、
なんともいえない感情がたゆたっていた。
 何か、男としての色んなものを失った気がしないでもないが、誤魔化せたのでよし
としよう。そうじゃないとやってられない。
 何とか、後門の虎の牙からは抜け出せたわけだが。

(…………んんっ)

 前門の狼、六道聖との問題はまったく解決していない。相変わらずぎゅっと風呂男
の体を抱きしめて、胸を押し付けている。こちらを傷つける医師がないだけに、狼の
牙などより余程性質が悪い。

(……あー、六道? そんなに押し付けなくて良いから)
(……けど、出来るだけ小さくしないと気付かれるぞ)
(いや、なんていうか、その……)

 あくまでも気付かれまいとする事を念頭に置く聖に、ぐうの音も出ない。その点に
関しては風呂男も同感だし、逆らうつもりはないのだが……
 男性諸君は言わずもがなの事であろうが、ホモサピエンスのオスは総じて逃れられ
ない生理的な反応を起こす期間がある。一般に、『俺のジョニー』『股間の機関銃』と
かよばれるアレである。
 さっきまでは、聖に対する嫌悪感やその他もろもろで押さえ込んできたが……
 相手が好みのタイプだと思い出してしまい、しかもここまで献身的に協力され、
このシュチュエーション……
 起たなければ、男じゃない。
 幸い、聖もそこに触れるのは恥ずかしいのか、意図的に隙間を空けてくれているが……

(こ、このままでは隙間が埋まる!)

 話はあさっての方向に吹っ飛ぶが、風呂男のナニは結構でかい。矢部が合宿所のフ
ロでそれを目撃した直後、『素でAV男優並でヤンス。アナコンダでヤンス』とのたま
う程だ。話を聞いた短小包茎H先輩が激しく落ち込んだのは、又別の話。
 まあ、アナコンダは行き過ぎにしても、下手な外人よりも大きいのは確かだ。以前
の恋人も初見の際には悲鳴を上げていたし、そんなものを処女(そう風呂男は思った
し、事実そうである)の聖に触れさせるのは、ためらわれた。

853パワプロ男対聖『ベッドインヘヴン??35』:2006/07/24(月) 01:58:22 ID:J0qM/mr6
 触れるだけならまだ良い。もし、万が一触れた一物に対して聖がトンチンカンな対
応をしようものなら……先述したように二週間も溜まってる風呂男が、これ以上のス
キンシップに耐えれるとは思えなかった。
 今でさえ結構一杯一杯なのだから、そんな事になったら、最悪、暴発なんていう恥
ずかしい事態を引き起こしかねない。

 かなり追い詰められている風呂男に対し、聖のほうも結構いろんな意味で追い詰め
られていた。興奮しているだけではない切実な理由が。

(……臭い)

 風呂男という人間の体臭が特別キツイ、という意味ではない。いや、ある意味では
そうなのだが、今日の風呂男の体臭が格別というだけだ。
 夕方食べたラーメンにたっぷりおろしにんにくを入れており、しかも帰ってきてか
らすぐにこの状態になったため、風呂に入っていない。帝王実業野球部の部室にはシ
ャワーも完備されているが、風呂男は名前通りシャワー嫌いでお風呂派だ。
 遠征試合で他に選択肢がないならともかく、それ以外は多少気持ちが悪くとも、
は家に帰ってひとっ風呂浴びるのが習慣であった。
 死ぬほど練習した汗を流していない、ニンニク食った男子学生……こんな奴の体臭
がきつくないはずがない。そんな奴がいたとしたら、そいつは新陳代謝がどうかしている。
 状況はせまっくるしい布団の中、匂いが篭る篭る。緊張による汗が未だ増産中なのも
加わって、かなりきつい臭気が聖の鼻腔を攻撃していた。

(……あ……なんか、気が遠く……)

 聖タソ、何気に命の危機!?

854パワプロ男対聖『ベッドインヘヴン??36』:2006/07/24(月) 01:58:58 ID:J0qM/mr6
 どの位そうしていたのだろうか?
 下手に動けば二人にばれるという強迫観念から、風呂男は振り向いて時間を確かめ
ることすら出来ずにいた。

「……あれ、もうこんな時間でヤンスか?」

 眠りたがりの風呂男を刺激しないよう、静かに週間パワプロを読んでいた矢部が、
時間の経過に気がつき本を閉じた。

「もう風呂に入って寝る時間でヤンスね……」
「ええ!? もうかよ!」
「波和君と違って、オイラ達はあした朝練があるでヤンスよ?
 これ以上はヤヴァイでやんす」
「けど、風呂どうするんスか……(汗)」
「確かに、あまり騒がしくすると風呂男君に迷惑でヤンスね」

 それを聞いた風呂男は思った……チャンスだと。
 ある意味、試合で狙い通りの打球を放ったときよりもうれしいタイミングであった。
風呂男は聖の肩をぽんと叩き、

(今すぐに、俺の足元に丸まれ。その後あいつらを連れ出すから、その隙に部屋から出ろ。
 服は、たんすの二段目にあるジャージ使って良いから)

 風呂男がいったジャージは帝王実業野球部において一軍昇格の際に渡されるもの
であり、なくせば二軍落ちするような重要なものなのだが四の五の言っていられない。
風呂男自身信じられないことだが、惜しくない気分だった。
 聖からの返事はなかったが、もぞもぞと動き出したところを見ると聞こえてはいる
ようだ。
 足を動かし、ふくらみが不自然にならないように工夫しつつ、彼女の体が、羽毛布
団の下半分に納まったのを確認し、風呂男は口を開いた。

「……別に良いぞ……」

 開くと同時に布団を跳ね上げた。
 そして、羽毛布団を『二つ折り』にしたのである。
 恐る恐る二つ折りにされた布団を見て、風呂男内心ガッツポーズ。二つ折りにされた
羽毛布団のふくらみは、不自然さを一切感じさせずにそこにあった。ラージサイズでな
ければ、こうはいかないだろう。
 聖のように細身な女性なら、二枚折にした羽毛布団の下でなら十分体積を誤魔化せる
と思ったのである。問題は、二つ折りにするまでの間に移動した聖のふくらみに、二人
が気付いたかどうかだが……

855パワプロ男対聖『ベッドインヘヴン??37』:2006/07/24(月) 01:59:35 ID:J0qM/mr6
「……俺も寝れねえし、ついでだから銭湯行くか」
「銭湯、でヤンスか?」
「よく考えたら風呂に入らず寝ちまったからな……」
「いや、そうじゃなくて近所に銭湯なんて……」
「あるぜ、結構大きいのが。
 連れてってやるよ、気晴らしもかねて」

 どうやら、気付かれなかったらしい。
 すばやく布団から足を抜き出し、ベッドから出る風呂男。永遠に思えた拘束からの
開放は、全身の筋肉を拘束していた緊張を拭い去り、精神的な鬱屈もなくしているは
ずであった。

(まってな。もう少しで自由だからな)

 なのに……この喪失感は、いったい何なのだろう?
 なんだかんだで、自分は聖との法要を楽しんでいたらしい。

「やったでヤンスー! 波和君のおごりでヤンスー!」
「喜ぶのそっちッスか!」
「そして、銭湯といえば覗きでヤンスー!」

 矢部たちの会話と自分の意外な心情と。
 その双方がおかしくてたまらなくなった風呂男は、今度は演技ではなく本当の苦笑
を浮かべた。
856パワプロ男対聖『ベッドインヘヴン??38』:2006/07/24(月) 02:00:25 ID:J0qM/mr6
「えぐっ……えぐっ……」

(やたら、長い一日だったな)

 矢部の子供っぽい泣き声をバックミュージックに帰宅した風呂男は、改めて今日
一日のことを思い返していた。ちなみに矢部君、銭湯出てからずっと泣きっぱなしである。

「いつまで泣いてんだよ」
「……だって……女湯楽しみにしてたのに……入ってたのがお年寄りや子供ばっかり……
あんまりでヤンス〜……」
「それが普通だ」
「ってか、いつの間に覗いたんスか(汗)」

 突っ込みながら、玄関を閉めて、今度こそ施錠をしっかり確認する。
チェーンロックもかけてほっと一息ついた。

「ほれ、お前らも明日も早いんだろ。寝ろ寝ろ」
「……うぅ〜……みずきちゃんや聖ちゃんとは言わないまでも、そこそこの美少女の
裸を拝む予定が〜……」
「んな都合のいい話がある筈ないでしょうが」

 二人分の寝袋を箪笥からだし、二人に投げ渡す。疲れを取ることを考えたら布団を
渡したほうがいいのだろうが、あいにくこの家に布団を置くような余剰スペースはな
い。大会前は四人同時に泊まることが頻繁ゆえに、ある程度寝苦しくとも、寝袋を使う
しか選択肢がなかった。
 床がこの手のマンションには珍しい畳張りなのが唯一の救いだろうか。二人は寝袋
に自分の名前が縫い付けられているのを確認し、いそいそと体を入れ始めた。

「寝袋じゃなくてベッドがいいでヤンス……」
「ほほーう。じゃあ去年の夏みたく、男三人で狭いベッドに押し込まれたいのか?」
「激しく遠慮するでヤンス! オイラ寝袋が言いでヤンス!」
「うっわー、それは嫌ッスね……ってか、何でそんな事に?」
「実に簡単な話だ。当時は寝袋がなかった」
「それがきっかけで寝袋買ったんスか」
「ちょっと違うが、そんなとこだ」

 厳密に言えば、友沢の弟や妹が一緒に泊まることになったとき、兄弟達にベッド使わ
せるため、床で雑魚寝する破目になったのがきっかけなのだが、話し出すと長くなるの
で割愛した。
 寝袋を装着した二人に、体を冷やさないためのタオルケットをかけて、自分も布団に
入る。
857パワプロ男対聖『ベッドインヘヴン??39:2006/07/24(月) 02:01:01 ID:J0qM/mr6
 その際、風呂男は何のためらいもなくシャツとズボンを脱いでパンツ一丁になった。
そして、バスタオルを腰に巻く。
 彼は寝る時常にこのスタイルである。やたら分厚い羽毛布団からもわかるように、
彼は野手の癖に肩肘を以上に気遣い、夏場はクーラーを絶対につけないほどだ。
 そのため、服などを着て寝ると、汗が服に張り付いて気持ちが悪く、熟睡できない。
その点、パンツ一丁なら余程酷い汗をかかない限りおきないし、かいてもバスタオル
で拭けばいい。いくらなんでも、冬場はパジャマを着るが、それ以外の季節はみんな
こんな感じだ。

「布団から出てきた時、服着てたからびっくりしたでヤンス」
「俺もだ。寝れなくて当たり前だったな」
「……あ、明日の朝は俺ら勝手に出て行きますんで」
「じゃ、鍵はいつもんとこだから。郵便受けに入れといてくれ。
 んじゃま、おやすみ〜」
「お休みでヤンス」

 電気を消して、先程まで緊張の坩堝だった羽毛布団の中に体を差し入れる。
 そう、つい三十分前まで、無粋な侵入者が居た場所に……

(ん?)

 聖の事を思い出した風呂男は、戸惑った。
 自分自身の心が、六道聖という少女に抱いた感情に関してだ。
 つい昨日まで憎しみや侮蔑で曇っていた六道聖像が、嫌に鮮明に写っている。そこ
にいたのは、自分と同じくらい野球が好きでたまらない可憐な少女の姿。

(馬鹿な)

 ろくに会話も交わしていないのに、なぜそんな事がわかるのか……答えが出たのは、
30分ほど考え込んでから。矢部と猛田のいびきのコントラストが、中々な騒音災害
になり始めた矢先であった。

858パワプロ男対聖『ベッドインヘヴン??40:2006/07/24(月) 02:01:39 ID:J0qM/mr6
(あ)

 好きでもない男にベッドに引きずり込まれ、女としてこの上なく恥ずかしい体勢を
強いられ。相手は自分の胸倉をつかんで勝手に危機的な状況を招いた自業自得な男。
 それでもなお、『ごめんなさい』と誤れるメンタリティ。底にあるのは罪悪感なのだ
ろうが、早川選手にあこがれたとか、有名になりたかったとか浅はかな理由で野球を
しているような女なら、それほどの罪悪感は感じないだろう。

 自分に黙って抱きしめられたこと、それこそが、聖の野球に対する愛情を物語っていて。ある意味、彼女が抱きしめていたのは風呂男ではなく野球だったのだろう。
 随分と風呂男自身を馬鹿にした表現だが、風呂男は不思議と不快感を感じず、
ぴったりの表現だと苦笑した。
 むしろ……

(まさか、惚れたのか? 俺が)

 六道聖に。
 だとしたらこれほど滑稽な話もあるまい。たったアレだけの時間で憎んでいた
相手にほれるとは、なんとも節操のない話だ。
 はとの鳴き声のような笑いを喉奥でかみ殺し、瞠目する。
 それもいいかなと思えてしまう自分が、意外すぎて驚きだった。

 心地よい眠りのために体を大の字にのばし――

 むにっ

 やわらかい何かが、足に当たった。

(……ギコ、か?)

 思わぬ感触に一瞬、胸のうちにある感情の泉に、驚愕が浮き上がってきた。が、
すぐにそれは泉の底に沈んで言った。風呂男の愛猫はこれがまたしょっちゅう寝て
いる飼い主の布団にもぐりこむみ、夜中に苦しくなったと思ったら、デブ猫が顔面
に乗っていた、などと言う事は日常茶飯事だ。猛田が居るのなら、そっちのほうに行
くはずなのだが。
 現に、蹴っ飛ばされた『それ』はもぞもぞと動いて、風呂男の体を這い上がって……

859パワプロ男対聖『ベッドインヘヴン??41:2006/07/24(月) 02:02:16 ID:J0qM/mr6
「ん????」

 思わず声に出してしまうほどの、違和感があった。
 その這い上がってくる『なにか』は、明らかにギコ以上の質量を持っており……
 なんというか、動くたびにやわらかいいい匂いが布団の中から漂ってきた。

 ぴょこっ

「ん〜〜……」

 そんな効果音でそんなうめき声を上げて、
 布団と自分の体の間に顔を出したのは……




















 六道聖だった。
860パワプロ男対聖『ベッドインヘヴン??42』:2006/07/24(月) 02:03:52 ID:J0qM/mr6
(なんでぢゃーーーーーーーっ!!!!(゚д゚))

 ここに居るはずのない、居てはならない少女の出現に、心の中で夕日に叫ぶ風呂男。

(んー……)
(おい! なんで帰らなかったんだ!)

 聖は猫のように風呂男の体に正面からのっかかり、細目を開けて風呂男を見る。
 そして、小声で発せられた質問に対して、

(…………)

 しばらく沈黙した後、ポツリとつぶやかれた答えは……凄いものだった。

(……寝てた)

 正確には、臭さのあまり失神していたのだが。



 風呂男の人生において類を見ない苦しい戦いが……一晩続く性欲と理性の激闘の
火蓋が、切って落とされる。

「モルスァ―――――(゚∀゚)―( ゚∀)―(  ゚)―(  )―(  )―(゚  )―(∀゚ )―(゚∀゚) ―――――――ッ!!!!」
「ぬおわぁっ! なんだなんだぁっ!!?(゚д゚;)」
「ま、またまた波和君が壊れたでヤンス……怖いでヤンス〜!(波和君が)(TдT)」

 試合開始の合図は熟睡していた二人をたたき起こすほどの、近所迷惑顧みないファ
ビョった奇声であった。
861パワプロ男対聖作者:2006/07/24(月) 02:05:24 ID:J0qM/mr6
 とりあえず、今日はここまで……にしても、ここまで書いてようやく
エロの入り口って……無駄に長ぇよ……orz
862名無しさん@ピンキー:2006/07/24(月) 02:08:01 ID:q+TILK62
…GJ
神たちのお陰で気合はいったぞ!!
続きwktk
863眠れないから書いちまったよ:2006/07/24(月) 02:08:12 ID:YMd46vwx
GJ!
聖たんも萌えたけど、短章方形H先輩ワロタ
(あいつ、俺の30…いや50倍は大きくないか…)
864名無しさん@ピンキー:2006/07/24(月) 02:11:17 ID:HeQTRVDN
GJ!!
このままではチンコがソリアーノとか言い出しそうな主人公だなw
865名無しさん@ピンキー:2006/07/24(月) 02:17:34 ID:jD7jtGxE
蛇「く、屈辱だ…」
866名無しさん@ピンキー:2006/07/24(月) 03:07:43 ID:24A+l3wC
小説書いてみたいんだが小説自体初めてで投下したらボロクソに叩かれそうで恐いよママン
未成年者だろとか言われそうだ('A`)誰か俺に勇気と文才を
867名無しさん@ピンキー:2006/07/24(月) 03:09:26 ID:hVfRI5wv
あいにくだが、人に頼るようじゃろくなもん書けない。
868名無しさん@ピンキー:2006/07/24(月) 03:11:31 ID:BSR2VGZL
>>866
いきなりエロは厳しいよ
まずはノーマルなショートSSから修行したほうが良いかもしれない
869名無しさん@ピンキー:2006/07/24(月) 03:17:28 ID:LFCqDsro
多分エロくなくてもここの住人は歓迎してくれると思うぜ
そこにお前の熱いナニが込められていればな!
870名無しさん@ピンキー:2006/07/24(月) 03:18:03 ID:xlNgE+nV
ここで阿畑と茜のSSをキボンしてみる・・・
871名無しさん@ピンキー:2006/07/24(月) 03:21:47 ID:q+TILK62
>>866
大丈夫、俺はDOUTEIだwwww
エロ本、エロビ、エロゲのスリートップで得た知識しかないぜ!

そんな俺も投下するのが怖いタチだけどな…ヘヘヘ
872名無しさん@ピンキー:2006/07/24(月) 03:22:12 ID:pn+Jo5fC
パワプロ男アホだw
この一瞬異様な雰囲気は斬新です、GJ!

>>866
自分に構ってくれ自分を認めてくれって態度がありあり見てとれるようじゃ
投下はしないほうがいいぜベイベー。
自分で良い物が書けた!と思ったら初めて投下するんだ、
最初から叩かない保険が欲しいなんて、本末転倒しちゃいないか?
あと、流れをぶったぎって自分のことしか考えてないレスするのは最低だぜ♪
873名無しさん@ピンキー:2006/07/24(月) 03:30:12 ID:24A+l3wC
おまいらのやさしさに感動するとともに空気の読めなかった自分に喝を入れます(`・ω・´)
アドバイス忠告など有難う、エロ無しになるかもしれんが神を見習い頑張って書いてみる。
いつか投下しにくるからその時は今みたいに色々言ってやってくださいな
874名無しさん@ピンキー:2006/07/24(月) 03:37:05 ID:WCh8RpRi
>>872が今良いこと言った
このスレの前スレが最悪の雰囲気になって職人も離れ、
最終的には落ちてスレ番がリセットされることになった理由は
要するにスレ住人が自己中だったからなんだよね。
作品投下後にすぐ別の雑談始めるのも酷かったが、
自分も○○書こうかな、俺も××書きます、
自分△△書こうと思うんだが素人なので大丈夫かな?等々
要するに構ってちゃんレスが横行した。
そういうの、実は全部無駄レスなのよ。ネタがあったら黙って書けばいい。
ネタがないのにここで評価されたいから書くなんて本末転倒。
無理して頑張って書く必要など微塵もない。書きたいモノがあるなら書く。
SS投下とその感想こそがジャスティスでそれ以外のレスは不純物なわけ。
>>873よ、おまいが喝を入れるべきは、自分のことしか考えてないこと。
ここは「神に憧れたんで僕もSS書いてみたいなー」って子を教育するスレではない。
ワンフォアオール、オールフォアワンって言葉の意味を知れ。
書く前に30…いや50日読み手に徹しろ。
投下作品をよく読んで感想レスするのも勉強になるぞ。
875名無しさん@ピンキー:2006/07/24(月) 03:39:38 ID:24A+l3wC
書きたいものがあるのにうまく形にできない自分にムシャクシャしていた。今は反省している。
あと30回…いや、50回は試行錯誤してみる。以後普通の流れにしてください。
876名無しさん@ピンキー:2006/07/24(月) 07:54:16 ID:9f1wjoHJ
H先輩哀れw
877名無しさん@ピンキー:2006/07/24(月) 08:42:49 ID:7AndrPbx
すげぇ…。
神々が降臨するのを初めて見た…。
878名無しさん@ピンキー:2006/07/24(月) 10:26:55 ID:XEQfU0QZ
最初見た瞬間、腹減った君がおんにゃのこに見えたのは俺だけか?
879名無しさん@ピンキー:2006/07/24(月) 12:04:38 ID:3/0JQaHs
やっべえ、神だらけだ、まさにラブフィーバー状態w
みなさん超期待してますー。

>>874
すごいマジレスだな、前スレの酷さを考えたら気持ちはわからんでもないが、
さてはお前が追い出された元SS書きなのでは。
880名無しさん@ピンキー:2006/07/24(月) 12:39:39 ID:jDbj4zl2
>>879
そういうことは言うな

>>873
自分が書きたいものを書けばそれでいいさ
ぶっちゃけ怖いのは叩かれるよりヌルーされるほうだがw
881名無しさん@ピンキー:2006/07/24(月) 12:57:34 ID:RLU3BsXz
ブハッ、神がイパーイ(゚∀゚)b「GJ!」
つか虜さん帰ってきてる!wお久しぶりっスww
珍しく明るい作品なのでかなり期待してますよお
882名無しさん@ピンキー:2006/07/24(月) 13:02:45 ID:RLU3BsXz
っと、それはそうとこのペースでいくとすぐに次スレだが
テンプレとかはどうするんだ?
883名無しさん@ピンキー:2006/07/24(月) 13:09:37 ID:m+NDHhar
>>881-882
ちょwwwwID不注意すぎwwwwwww

とりあえず
・執筆者をけなす発言
・かまってちゃんはNG

は必須かね?
884快楽の虜:2006/07/24(月) 13:13:25 ID:RLU3BsXz
ごめん、子供っぽかった…
仕事どうしたよ、とか言われると思って自作自演しちゃったよ
885名無しさん@ピンキー:2006/07/24(月) 13:16:41 ID:BSR2VGZL
>>883

>>883
だいぶ前のスレからテンプレ引っ張ってきてちょっと書き換えてみた
どうかな?

スレタイ 実況パワフルプロ野球のSS Part7
*******************************

ここはパワプロ・パワポケシリーズの萌えSSやエロSSを投稿するスレです
シリーズは一切問いません、SS職人さんは常時大歓迎
sage進行でお願いします、sageて無いと厨房扱いされますよ?

読み手へ…

・ キボンキボン騒がない。
・ 作品の批判は基本的に避ける。気に入らないならスルーしとこう、な!。
・ 他者の意見に不必要に食って掛からない。荒れる元です。
・ 「GJ!」とかだけじゃなく、具体的な感想があった方が書き手は喜びます。

書き手へ…

・ リアルタイム投下は避ける(ローカルでまとめて一気に投稿すること)
・ 感想が無いからと言って文句言わない。
・ 書く前にあれこれ聞くより、まず投下しる!

前スレ パワプロのハァハァな小説
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1132728262/
886名無しさん@ピンキー:2006/07/24(月) 13:26:12 ID:BSR2VGZL
ありゃ2重アンカ…
あと、ちょっと細かいミス見つかったんで修正してみる


ここはパワプロシリーズの萌えSSやエロSSを投稿するスレです
シリーズは一切問いません、SS職人さんは常時大歓迎
sage進行でお願いします、sageてないと厨房扱いされますよ?

読み手へ…

・ キボンキボン騒がない。
・ 作品の批判は基本的に避ける。気に入らないならスルーしとこう、な!。
・ 他者の意見に不必要に食って掛からない。荒れる元です。
・ 「GJ!」とかだけじゃなく、具体的な感想があった方が書き手は喜びます。

書き手へ…

・ リアルタイム投下は避ける(ローカルでまとめて一気に投稿すること)
・ 感想が無いからと言って文句言わない。
・ 書く前にあれこれ聞くより、まず投下しる!

前スレ パワプロのハァハァな小説
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1132728262/

関連スレ パワポケでエロパロ
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1144385424/
887名無しさん@ピンキー:2006/07/24(月) 13:27:17 ID:LFCqDsro
>>884
まあなんだ、小説のほうは凄い良いからそんなことせんでいいぞw
888名無しさん@ピンキー:2006/07/24(月) 13:31:15 ID:m+NDHhar
>>886
乙かれ!で、これからまた何かあったら付け足していけばいいんでないかい?
テンプレ無いよりはマシだろ。
あと、

このスレの存続はレスするあなたがたによって左右されることを念頭に入れておいてください。

は余計か。
889名無しさん@ピンキー:2006/07/24(月) 13:36:22 ID:LFCqDsro
>>886
多分それで問題ないかと。
乙乙
890名無しさん@ピンキー:2006/07/24(月) 13:40:15 ID:7AndrPbx
>>884
ワロスw
891名無しさん@ピンキー:2006/07/24(月) 14:04:05 ID:3/0JQaHs
禁止ではないけど

・SS投下直後に雑談始めるのはムード×、チームプレイ×
・GJレスにはちょこっとでいいので具体的な感想つけるとセンス○、いいやつ
・どうやらかつてこのスレには私怨荒らしが粘着していたようなので
 私怨を私怨と見抜ける選球眼がないと(パワプロSSスレを楽しむのは)難しい
・自演がバレてしまったら
 「く…屈辱だ!! こんな屈辱は生まれて初めてだ! (自演を見抜いたレス番)…!!」
   ガタンゴトン ガタンゴトン


892快楽の虜:2006/07/24(月) 17:36:32 ID:RLU3BsXz
- 7 -

 現在、同棲中。初日。とりあえず家事はみんなで分担して行う、ということで一致したらしい。殆どが
みずきちゃん1人で全部決めてしまったので、オレは詳しく聞かされていなかった。みずきちゃんが今
日の夕食を作っていたけど。あとの2人と、当のオレは何をすれば良いか分からない。
 そういえば家事分担の予定表は冷蔵庫に磁石で貼り付けてあるんだっけか…。
 今日の当番はー…と…、食事担当:みずきちゃん、洗濯物担当:聖ちゃん、掃除担当:麗菜ちゃん、
性欲処理担当:オレ、と…なるほど。

「はは、何だ、性欲処理担当か、みずきちゃん案外ちゃっかりしてるじゃん」

 …――って、んな訳あるかい!!

「ちょっとみずきちゃんこれどういうこと!」
「あははー♪今夜は熱い夜になりそうね、ダーリン♡」
「みずきちゃん本気じゃないよね!?いつもの天邪鬼な冗談だよね??」
「何よ、天邪鬼って…まあ良いわ、今日は月野くんに可愛がってもらえるよう念入りに身体洗うね♪」

 そう言ってさっさと風呂場へと行ってしまったみずきちゃん。どうやら本当に逃げられないらしい。もう
諦めかけていたのだが、こうあからさまにエッチ担当にされるとどうも緊張してしまう。
 ドア1つ向こうでは、鼻歌を歌いながら更衣をしているみずきちゃんがいる。
 オレはそれだけでも下半身のバットがフルスイングしそうだっていうのに…。

「月野くん、とりあえずベッドメイク終わりましたから、私も後でお風呂頂きますわね」
「え、あ、ああ…うん…、えと、聖ちゃんは?」
「私は月野先輩の後で良い、みずきが念入りに洗えと言ったから、長くなるかもしれない」

 みずきちゃん…。

「一応聞くけどさ、嫌じゃないの…?麗菜ちゃんも聖ちゃんも…」
893快楽の虜:2006/07/24(月) 17:37:25 ID:RLU3BsXz
「嫌な訳がありませんわ、橘みずきも一緒、というのは少し気がかりですが…」
「私も嫌じゃない、月野先輩の女としてちゃんと経験しておきたい」

 もうみんなその気だった。
 オレも何だかもう世間体とかどうでもよくなってきていた。既に頭の中はどうすれば気持ち良くしてあ
げられるだろうとか、3人も相手に体力が持つか、とか、そんなことばっかりになってきた。
 3人ともどうやら未経験のようで、今日が3人のロストバージンになるらしい。
 極力痛くしないようにするにはやっぱり後ろからの方が良いのか…、初めてなんだし、やっぱり正常
位でした方が良いのか…。不安100%だ。

 そうこうしてると風呂場のドアが開いた。

「はふ〜♡…上がったよ〜、次どうぞ〜♪」
「うあああぁあ!?み、みずきちゃんッ、何でバスタオル!」
「やん、月野くんのエッチ♡」
「みずき…私より大きい…」
「それではお風呂頂いてまいりますわ(ふふっ…胸の大きさ、私が一歩前をいきましたわ!)」

 麗菜ちゃんはどこか勝ち誇ったような顔で風呂場へ入っていった。
 自分の胸を神妙な面持ちで押さえている聖ちゃんを余所に、みずきちゃんは冷蔵庫からプリンを取
り出しスプーンを手に取ると、バスタオル姿のままソファのオレが座っている隣へ腰を下ろした。

「んふふー、プリン〜プリン〜♡」

 プリンプリンなのはみずきちゃんの肌の方だ。
 ラベルをはがすと早速プリンを頬張るみずきちゃんからは、全くと言って良いほど緊張感が伝わって
こない。これからベッドインだっていうのに、何とも余裕だ。

「月野くん、ア〜ン♡」
「い、いいよ…、ていうか早く服着なよ…」
894快楽の虜:2006/07/24(月) 17:38:42 ID:RLU3BsXz
「えー、どうせこれから脱がされちゃうんだし…、あ、そっか、月野くんは着エロ派なんだ?」
「ち、違う違うっ、そんなカッコでいられたら今から緊張するってだけで…」
「ふぅ〜ん」

 プリンを机に置くみずきちゃん。

「もう食べないの?」
「月野くん…」
「え?うわわっ」

 一瞬の出来事だ。みずきちゃんが急に振り向いたかと思うと、オレはそのままソファに押し倒され、
みずきちゃんがオレを覆い被さるような形になっていた。その急な動きで、前で括っていたバスタオル
がほどけて、みずきちゃんの火照った裸体がオレの目の前に露になった。
 オレはあまりに急すぎて、起き上がることもできず、ただ固まってしまっていた。

 聖ちゃんは「おぉ…」とこっちに視線を向けたまま、特に反応は無かった。

「触ってみて…」
「な…み、みずきちゃん…?」
「エッチな気分にさせてよ…、興奮して濡らしておかないと、痛いんでしょ…?」
「で、でも、そんなの後でじっくりやれば…」
「だって…できるだけいつも通りにしてたのに…、ドキドキして仕方ないんだもん…」
「え…」
「いざ夜になってみるとさ…、何だかもう月野くんが一緒の部屋に居るってだけでドキドキしちゃうんだ
もん…、料理も美味しそうに食べてくれちゃうしさ…嬉しいのと恥ずかしいのと訳わかんなくなって…」

 そういえばみずきちゃんの手料理食べたの初めてだなぁ…。
 って、呑気なこと言ってる場合じゃないか…。

 少し潤んだみずきちゃんの目。少し胸にグッときて、オレは恐る恐る手を伸ばし、みずきちゃんの胸
895快楽の虜:2006/07/24(月) 17:39:21 ID:RLU3BsXz
に両手を添えた。木乃葉さんよりは小さくても、それでも柔らかい、大人の女性の胸。

「ん…ふ、ぅ…」

 みずきちゃんから押し殺したような小さな溜息が漏れる。

「…(す、少し席を外した方が良いか…)」

 さり気無く部屋を出る聖ちゃんに気付かぬまま、オレはみずきちゃんの胸を軽く揉みしだく。ビクンッ
と反射的にみずきちゃんの身体が反る。
 …どうやら手の平が乳首に当たって擦れたらしい。

 風呂上りということもあるが、顔を赤くしているみずきちゃんには今までにない可愛さがあった。

「ん、ん…、ぁ…ぅん…、ぁぅ…」
「今のみずきちゃんの表情…良いかも…」
「んぁ…ふ、ぁう…、ば、かぁ…、んっ…ん、んん…」

 ばか、と言われて、別に怒ったわけではないが、途端にみずきちゃんを虐めたくなった。普段のこと
を考えればいつもオレは虐められてる側なので、こういう時の立場に関して言えばオレは強い。
 オレは片手を離して股間へ手を伸ばそうとした。
 その時――

「あー♪気持ち良かったですわ〜、ふっ、見なさい橘みずき!私の方が大き―――ってこらあ!!」
「ぁふ…っ…、れ、れい、な…、ぁっんんん…ッ」
「何あなたフライングしてますの!私が一番最初にしてもらうはずでしたのにぃー!」

 みずきちゃんはトロン…と目が虚ろで顔を赤くしたまま身体を起こして、ずり落ちたバスタオルをもう
一度身体に巻きつけ、胸の上で括った。
 オレはもう少ししたかったなー…などと思いながら、同じく身体を起こす。
896快楽の虜:2006/07/24(月) 17:40:01 ID:RLU3BsXz

「ちょっと我慢できなくなっちゃって…、麗菜も後でしてもらいなよ…何か凄く…良かった、から…」
「た、橘…さん??何だかいつもと様子が違いますわ…」
「はふ…っ…、だめ…まだドキドキする…」

 そ、そんなに良かったんだろうか…、ただ胸を揉んだだけだったんだけど…。

「ま、まあ良いですわ、月野くん、次お風呂入っちゃってくださいな」
「あ、ああ、うん、じゃあお言葉に甘えて…」

 という訳で一旦休憩、ホッと一息つくオレ。
 風呂から上がれば次入る聖ちゃんを除く2名に、また愛撫でもさせられるんじゃないかとか考えてい
ると、風呂に入っている間、オレの股間のバットは天性のアーチストたる弾道を保ち続けていた。
897快楽の虜:2006/07/24(月) 17:42:08 ID:RLU3BsXz
とりあえず夜の投下ラッシュ前に投下
あと2・3でChapter.1は終わりかな
898名無しさん@ピンキー:2006/07/24(月) 17:48:05 ID:6vgOToJX
ウホッ、いいハーレム・・・
続きも田之上にしています。
899名無しさん@ピンキー:2006/07/24(月) 18:09:04 ID:JOxzLIU+
はう!仕事の合間に見た。まずい、仕事に戻れるのか、俺?
続き楽しみにしてます!
900名無しさん@ピンキー:2006/07/24(月) 18:19:35 ID:LFCqDsro
フフ…ハハハハハ!!
これなんてハーレムルート?
こいつァたまらん…続き、期待してますぜ
901名無しさん@ピンキー:2006/07/24(月) 18:42:54 ID:GndtxlFA
エロパロというより寸止めH漫画みたいな展開ですなw
これはこれでパワプロっぽくていです、GJ!
902名無しさん@ピンキー:2006/07/24(月) 18:48:03 ID:xapn/320
お金ないから決定版まで我慢しようと思ってたのに・・・
くやしいっ・・・!
903名無しさん@ピンキー:2006/07/24(月) 19:03:07 ID:WCh8RpRi
でも・・・買っちゃう・・・!
クククク・・・>>902。そうだ、それでいいんだよ・・・


何この桃色空間wすごい方向に突き進んでますね、いいぞもっとやれ。
904638:2006/07/24(月) 21:28:22 ID:JP1Do1EN
やべぇ、しばらく来ないうちにこんなに進んでる・・・
ささやき破り編忙しくてなかなか書けなかったけどもうすぐ完成しそうなんだが
稚拙なもんで投下したらこの良い流れを止めてしまうかな
905名無しさん@ピンキー:2006/07/24(月) 21:35:29 ID:hVfRI5wv
だから誘い受けはするなって言ってるだろうが。
人に背中押して貰えないと前に進めないのか?
おまいだって21歳以上なんだろ?ガキじゃないんだから自分の足で歩き出せ!
906名無しさん@ピンキー:2006/07/24(月) 21:38:37 ID:LFCqDsro
一見言い方はきつく見えるが、まぁその通りだな
投下してない段階でいろいろ言ったって俺等にはどうすることもできんぜ?
ここにはわざわざ書いてくれた職人を叩くような輩はいないようだし、そんな怖がるな
907名無しさん@ピンキー:2006/07/24(月) 21:38:46 ID:pcH8Ae4I
つまり投下してくださいと言うことだ
908名無しさん@ピンキー:2006/07/24(月) 23:14:26 ID:w97NwPP5
>>902
30本・・・いや、50本買うんだ
909名無しさん@ピンキー:2006/07/24(月) 23:19:56 ID:WCh8RpRi
イメージ的にはあれだね 本スレでいうとこの
「3年目夏に禿きたわけだが行くべきだろうか…」質問

聞 く ま で も な い だ ろ

という。
910名無しさん@ピンキー:2006/07/25(火) 00:22:37 ID:khE/LxCL
>>904
お前、自分のレスの前と後でレス内容がどう変わってるか見てみろ、
既にそのカキコで流れ止めてんだよ。

次からは「テンプレ読め」で済むようにして欲しいな、誘い受けレスには。
911名無しさん@ピンキー:2006/07/25(火) 00:24:21 ID:Ygqg0dIi
(ボインボイン)
(ゆっさゆっさ)
スイカかよ!573ぃいいいいいいぃい
912名無しさん@ピンキー:2006/07/25(火) 00:55:28 ID:1r4ZBXmh
・基本的に、評価するのは著者ではなく作品。これ重要。

・「自分下手だけど書いたら叩かれないかな?」
 「こんなSS書こうと思うんだが需要あります?」
 といったの誘い受けレスはただウザいだけでなく流れも切るのでムード×。
 特に(´・ω・`)などの顔文字を使うと余計に構ってちゃん度が上がって評価マイナス。

・過疎ってる時ならともかく、SSの投下直後に雑談をするとチームプレイ×。
 上の誘い受けと重なると相乗効果で評価マイナス。
 ここはあくまでSSスレなのでTPOはわきまえましょう。

・どんなに面白いと思っても、レスをしないと気持ちは作者に伝わらない。
 ちゃんと読んでくれる人がいるとわかるのが作者にとって最高の報償。
 GJレスにちょっとでもいいから感想をつけるとセンス○、いいやつ。

・もし気に入らない作品であっても、批評ではなく叩くことはしない。
 このスレを見ているということは、貴方にとっても
 作者さんにとって投稿しやすい雰囲気のスレになることが望ましいはず。
 書き込む前に、そのレスが本当に書き込むべきものなのかどうか、
 30…いや50秒考えましょう。


これぐらい書いておけば大体の空気読んでないカキコに対応できるかな。
厨叩きの方が盛り上がってて作者さん方は不満かもしれませんけど、
楽しく読ませてもらっていますよ。
913名無しさん@ピンキー:2006/07/25(火) 01:15:44 ID:Mo6PJM/v
801だとかグロ描写があるとか、人を選ぶような内容じゃなけりゃまず投稿だな。
914ささやき破り:2006/07/25(火) 01:20:50 ID:HCEIXnfV
じゃあ投下逝かせて頂きます。

帝王、敗れるー このニュースが高校球界に流れたときは衝撃が走った。それも同じく強豪クラスのあかつき大付属や大東亜学園が勝つならまだしも、
ほぼ無名に近かった聖タチバナ学園という高校がこの帝王を破ったのだから。衝撃度からすれば、デビルレイズがヤンキースを3タテしたり、
WBCで南アフリカがカナダ相手に善戦したり、朝青龍が琴欧州に初めて負けたときぐらいの衝撃度であった。

そのタチバナ学園の次の相手、そよ風高校にとってはもっと衝撃的だったかも知れない。
昨年は意外といえる快進撃を続けベスト16まで進んだそよ風高校だったが、最強で有るはずの帝王実業を破った高校と対戦するとあってか、
または一部の選手達は帝王実業との力比べをしてみたいと開き直って意気込んでいた選手も居たためか、かなり意気消沈気味であった。

さて、その「聖タチバナ対そよ風」の試合が始まると、案の定そよ風打線はみずきの前に8回裏まで3安打0点に抑えられ、逆にタチバナ打線には効率よく点を取られ、
9回表を終わって3対0。
そよ風も力を付けてきているとはいえ、所詮は公立の中小高校。元々の貧打は相変わらずで頼みの上位打線もここまでは先発のみずきの前にいずれも3タコと元気がない。
9回裏も8番9番と早々に倒れ早くも2アウト。ここで、1番打者の小波の打順になった。
915ささやき破り:2006/07/25(火) 01:22:20 ID:HCEIXnfV
(打てないかなぁ今日は)
この日不調、凡退の内容も3三振と悪い小波がそうつぶやきながら右バッターボックスに入り、よく場を踏んで軽く足場を固め、
いつものように適度に肩の力を抜きながらややオープン気味に構える。
(チーム全体で3安打、か。ずば抜けて「これは!」という球はないけど、四隅にうまく集められてる、しかしこの程度なら、あの帝王が敗れる程ではないと思うがなぁ。)
いろいろ考えながら軽くヤマを張って待つ。外に来るか内にくるか。今までの打席を思い出し、パターンを考える。恐らく、やや外目だろう。
初球、左腕から繰り出されたボールは小波の考えとは裏腹にインローに入ってくるストレートだった。(しまった、逆か!)

キン!
ファール!

何とか当てたものの、やや力のない打球が3塁側ファールゾーンを転々とする。
内角やや低めをえぐるボール。この3打席、この球にやられてきた。
(ちょっとあってないなぁ…ま、ウチが適度に打てないのはいつものことだよな)
そよ風の選手達は、決して野球に対して不真面目というわけではないのだが、自分たちの力や勢いに対して見切りを付けてしまうような癖がある。
この日もそのパターンだったし、打席の中の小波も例外ではなく、強豪校のレギュラーになれる実力はあるのだが3三振という結果もそれに結びついていた。 
ベンチを見ても大抵の選手は諦めムードで、よそ見をしている者、あくびをしている者、帰り支度を始める者までいた。

一方タチバナバッテリーは小波のスキを見て、
その間にたがいにアイサインを送る。
(みずき、今日もやるのか?)
(あとひとりだし、やっちゃお♪)
ここまで本来のピッチングでそよ風打線を翻弄してきたため特に使う必要もなかったのだが、あと一人なので引き締めていきたいところ
そして帝王さえ沈めた、「ささやき戦術」を、今日初めて実行に移した。
916ささやき破り:2006/07/25(火) 01:23:26 ID:HCEIXnfV
2球目、今度は外角やや高めのコース、小波にとってはヒットゾーンといえる得意なコースだった。
(しめたっ!)しかし、

「最近、摩れて痛いんだが、どうしたらいい?」
「……!?」

ズバァン!
ストゥラゥイック!

このいきなりのささやきに、小波は驚いて思わず得意なコースを見逃した。ここまでは前回の帝王戦と同じく、みずきと聖の狙い通りだったが、
普通の健全な男児なら顔を真っ赤にして狼狽するところ、小波はむしろ真剣に、深く考えていた。
(擦れてる……?確かに初球はこすった打球だったな…身体が前につっこみ気味でなかなか芯で捉えてないのか……?気持ち後ろに重心を置くか)

「よしっ!」
そう一声上げると、再び小波はバッターボックスに入った。しかも今度はうって変わって、かなり自信ありげに。
(打てる気がしてきた!)
その反応を見たバッテリーはかなり困惑する。

(げ、元気になった!?なんで?)
そして3球目。今度はかなり内角低めのシンカー。しかもギリギリストライクゾーンに入ってくる打者泣かせの球だった、しかし。

カッキーン!
彼本来の実力ならばこのぐらいの球を捌くことは容易く、打球は快音残してきれいに三遊間を破るヒットになった。
一塁上で手をポーンとたたき、思わず小波はキャッチャーの聖に対し「良いアドバイスをありがとう!」とさけぶ。
(ア、アドバイス?私のあの言葉がか?)聖はさらに困惑する。
そしてマウンド上のみずきも(ささやかれてもフォームを崩さずに……あの球をヒットにするなんて何者?)
普通の男ならばこの言葉でフォームを崩し、まともに自分のスイングが出来なくなる。実際それで何十人もの強者をプライドと共に打ち砕いてきた。
しかし、この小波という男は前途の通り、野球の実力はかなりの物で、2年生ながら打率7割台、通算本塁打と盗塁は共に20を超える。
タイプとしてはソリアーノに巧打力が加わった感じといえるが、しかし弱小校たる所以か、この選手もこの地区以外ではあまり名を知られていない。
おまけにかなりの天然ボケで、そのレベルは長島茂雄ばりである。しかしここではその天然ボケがうまく効いた?が
当然バッテリーはそんなこと知る由もない。
917ささやき破り:2006/07/25(火) 01:25:07 ID:HCEIXnfV
続くバッターは2番円谷
無警戒の相手の守備陣形を見て、セーフティーかと思いベンチからの指示を確認するが特に何もない様子。
なんせ監督もチームメイトも4番を除けばほとんど諦め気味に試合運びを見ていた。
じゃ、自由にやらせてもらうか。そう思いながら軽く上段にバットを構え、そこからややクラウチング気味の構えに直す。

(これ以上出したらやっかいだし、あれでいこう)
(えっ?……あぁ)
よもやの事態にもアイコンタクトでバッテリー間で打合せをする。
久しぶりにセットでの初球は抜けたボール
しかし
背後から妖しい、「3D濁音」が聞こえた
(なんっすか?)円谷がその方向を見ると
聖が胸を揉みながら、指をしゃぶっていた
「ンッ…」(ジュパジュパ)
(!!!!!)

ズバァン !
ストォライック!

円谷は赤面した。なんだいまのは。そうか、これが天下の帝王が敗れた原因か。週刊誌のようなアクションをとられて、それにつられるのはさぞかし情けなかっただろう。
なるほど、女の子から黄色い歓声浴びまくってる割には、帝王にはチェリーボーイが多いんだな。
そんな考えや凄まじい煩悩やこの狡いアクションに対する憤りが頭の中で久御山ジャンクションのようにこんがらがっていた。
見逃したボールはすこし抜けた真ん中やや低め。しかし円谷の足なら転がせば内野安打にできそうな、見逃すにはもったいなさ過ぎるボールだった。
どうにかパニック状態の気持ちを落ち着かせ、深呼吸するも、動揺は治まらない。
(落ち着け落ち着け……つーかこれアドバイスじゃないっすか……)
高ぶる鼓動を抑え、努めて冷静に振る舞う。とはいってもやはり男の子。ピーンと張った緊張感を、しかもかなり不純な形で
切られて、それをすぐに戻すのは容易ではない。どんなに技術の高いアスリートでも気持ち次第でその技術は一気に崩れてしまう。
落ち着こうとすればするほど逆に動揺する。どうすればいいのか、しかしそのときある男の姿が彼の心の中に浮かんだ。そして決断した。
(そうだ、どうせダメなら、目には目を。)

あれこれと考えがまとまらないまま再び構える。しかしどう考えても動揺が見え見えだった。
918ささやき破り:2006/07/25(火) 01:27:30 ID:HCEIXnfV
(……こっちがペースを握ったな)
そう確信した聖が追い打ちの言葉を口にしようとした寸前、つぶやいた。
「こんなに濡らして…………いけない子だ」

(!!!!!!!!!)
この予想だにしなかった円谷の一言に聖は一瞬動揺し、なんでもない球を横にそらし一塁走者小波の二塁進塁を許してしまう。

(ど、どうしたのよ聖!)(いや……)
(なによ?)(…………)
今度は逆に赤面する聖。まさかささやくことがあっても、逆に卑猥な言葉をささやかれるとは。

「(やっぱりまだまだ女の子だ。)これで五分っすね」
そうつぶやくと、これにより、冷静さと男のプライドを取り戻した円谷は逆に動揺の隠せないタチバナバッテリーから四球を選ぶ。
(さすがは土橋勝征の心得だ!)心の中で密かに『球界一エロかっこいい』選手に感謝する。

迎えるは主軸、3番阿畑

「どっこい、しょと」
バットの先を2・3回地面に付け、そこから少し重たそうにバットを構える。どこかやる気のなさそうなフォーム
言うならば元近鉄の梨田のようなフォームで、さぁこいと投手に対峙する。
この覇気のないフォームとアクションで相手を油断させ、その油断した球を左右に鋭く叩く、いわゆる「十八番」の体制に入ろうとしていた。
しかしタチバナバッテリーにはもはや、油断している余裕も無かった。なんせ2回もささやきが打ち砕かれたのだから。
(もうこうなったら奥の手よ!)(また?)
(こんな苦戦するとは思っても居なかったけどしょうがないじゃない!)
あれこれアイコンタクトで連絡をとり、そんなこんなで投球動作に入る。
阿畑の方は落ち着き払って、さぁ投球を待つ。内か外か、相手の攻めをじっくりと考え始めたそんな時、
阿畑にも、その『お声』が掛かった。

「私達……

今 日 ノ ー ブ ラ ノ ー パ ン な ん だ が ど う 思 う ?」
919ささやき破り:2006/07/25(火) 01:29:02 ID:HCEIXnfV
「!」
ズバーン!
ストルァァイック!!
バッテリーの狙い通り、
普段の阿畑なら確実に捉えて居るであろう外角真ん中の打ち頃のボールを見送った。
しかし阿畑、動揺するどころか、逆に気持ち悪いほどニヤニヤしている。

そして満面の笑みのあと、一言、こうのたまった

「うん、 え  え  ズ  リ  ネ  タ  が  で  き  た  わ  」

(!!!!!!!!ぐううっ……!!!!!!!)
ささやきで動揺するどころか、逆に心の糧にされた。しかもこっちにはさっきのつぶやきのダメージまだが残っているのに
さらにこういわれては堪らない。何せ想像上とはいえタイプでもない男の性欲の足しに使われる。
元々野球を抜けば清楚なお嬢様である。そのお嬢様には耐えられない屈辱だろう。

「策士、策に溺れる」こうなってはもはや動揺は簡単には治まらない。

一方、俄然元気になってしまった阿畑は次のボール、内角低めの厳しいコースをうまく叩くと
それが二塁の頭の上を越えるライナーヒットとなり、かくしてランナー満塁。

あかん、ちんちんたってきたわ。一塁上でそうつぶやきながら、その阿畑やすしはこの晴れ渡る7月の青空のように爽やかな笑顔を浮かべていた。
920ささやき破り:2006/07/25(火) 01:32:56 ID:HCEIXnfV
この出塁によって試合前から諦め気味だったベンチにもひさしぶりに、そしてこの試合では初めて「モチベーション」がだんだんと浮き出てきていた
盛んに声が出てバッターやランナーにベンチから声援が送られる。
そしてこの場面、打席に立つのは、先程からこの試合を悔しそうに見ていた、そよ風の四番にして台湾からの留学生、張羽和(チャン・ハンワ)だ。
この男、実力は折り紙付きで、若干17歳にして台湾(チャイニーズ・タイペイ)の五輪野球代表候補にも選ばれるほどの男である。既に高校通算でのHRは40本とずば抜けている。

しかし、なぜそんな逸材があかつきでもなく帝王でもなく、いわばそよ風のような公立の中小高校に入学したかというと、簡単な話公立校なので学費が安かったからである。
その、いわば将来の台湾のクリーンナップを確実に担うであろう男にとって、今日の試合はまさに屈辱的だった。
なんせここまでみずきの前に2三振にピッチャーゴロとほぼ完璧抑え込まれている。それに女の前に4タコではかなりかっこが悪い。当然彼は雪辱に燃えていた……
(なんだよテロ朝、台湾名物、持ち逃げ・ひったくり・くじ泥棒って……台湾人がセコい人種みたいじゃないか……オマケに犬は缶に首をつっこんでるし)
いや、ちがう意味での雪辱に燃えていた。ともかく雪辱に燃えていた。
少なくとも、彼が4番で有ること、2死ながら満塁というピンチであること、加えて雪辱に燃えるあまり傍目から分かるほど凄まじい気迫がみなぎって居たこと、
たまらずタイムをかけ、マウンド上で緊急の打合せをする。
(どうしたのよ聖!さっきかららしくないわよ!)
(いや……ささやきがきかないんだ……それどころか逆に相手を元気付けてしまっているような気がする…)
(な!?なんだってー!?)
確かにここまで3人塁に出したが、それがみんなささやいたあとに塁に出ている。しかもみんな塁上では元気そうだ。
しかし聖は張羽和を見ると、こう言った(でもこの人には効きそうなんだ。気迫はすごいが、追いつめられてる感じがある。)
確かに彼は雪辱に燃えるあまり、ある種自分で自分を追い込んでしまっていた。
精神的に追いつめられると、力を出せる人間はスキルも一時的にかなりUPするようではあるが同時に同じぐらいの焦りが出てくる。
焦りをうまくつき、実力を出させない。ささやきの有効性はそこにもあった。
(焦りをつく……か。やってみる価値は十分ね)
921ささやき破り:2006/07/25(火) 01:45:49 ID:HCEIXnfV
タイムを解く。
張羽和はいつにもまして迫力の有る構えをとった。アトランタオリンピックのオマール・リナレスのような迫力すら感じられた。
気がつけば3点差、9回裏、2アウト満塁。しかも打順は4番。青春を謳歌する野球漫画でよくあるシチュエーションである。
当然1発出れば逆転サヨナラ勝ち。逆転サヨナラ満塁お釣り無し状態だ。
もっとも、泥臭さと爽やかさからはかけ離れた、不純さが中心となり、このシチュは実現したのだが。

「ねぇ……」

「ぬれてきちゃったよぅ……おにいちゃぁん……」

野球バカにして天然ボケの小波でも、また阿畑でもキツそうな一言だった。むろん、帝王男児ならば一瞬で粉々だろうが

しかし、史極単純な結果が、彼の口から返ってきた。
『日本語、ワカンネ』



        そうだった、元々日本語の分からない相手に日本語でささやいても意味が無いじゃないか。

        なにより、一番焦っているのは、そんなことに気がつかない自分たちじゃないか。

        それに気がついたときには、もう遅かった。


グワァラゴワグァキーーーン!

凄まじい金属音が響いたあと、白球は恐ろしい速度と鋭い角度で伸びていった。左翼手は一瞬2歩追いかけたが、すぐにやめた。

白球は、場外に消えた。逆転サヨナラ満塁弾。

雪辱を晴らした4番打者はこの試合初めて、会心の笑みで1塁に走り出す。
922名無しさん@ピンキー:2006/07/25(火) 01:58:05 ID:Mo6PJM/v
規制か?
923名無しさん@ピンキー:2006/07/25(火) 01:59:43 ID:1r4ZBXmh
なんだこのセクハラ合戦w
野球ネタが豊富なのにちっとも真面目に野球やってないw
笑わせてもらいました、GJです

9と13の時間差を超えたコラボってのも面白いね。
924ささやき破り:2006/07/25(火) 02:01:29 ID:HCEIXnfV
元近鉄の笑顔の素敵なアンパンマンではない。ライトに巨人の堀田は居ない、マウンドに160キロを投げる投手も居なければ打者は某番長キャラでもない。
ささやきが効かなかったのは相手選手全員がそんな事が気にならないほどエロティックな選手達だったのか、それともみんなTDNやTNOKのような人間だったのか。
いずれにしても、「ささやきが負けた」と言うことは事実であった。
みずきはまさにホームラン打たれて・・状態となり聖はホームベース上でおもわず四つんばいになった。
他のタチバナナイン達も呆然とその場に立ちすくむだけだった。

一方そよ風高校ナイン一転喜びを爆発させ、サヨナラのヒーローを選手全員で激しい祝福と
( ^ω^)おっ( ^ω^)おっ( ^ω^)おっ( ^ω^)おっ の嵐で出迎える。
まさに七夕と盆とクリスマスと正月が一緒に来たような大騒ぎ騒ぎだった。
喜びの輪が解け、笑いながら小波と阿畑が張に聞く「おまえどんなこといわれた?」
「オニイチャン、ヌレテキチャッタオ、って言われたよ」
その言葉を聞き、一気に赤面したり思わず吹くそよ風の選手達。しかし小波は「へぇ〜何がぬれてたんだろうなぁ」
ただ2人、小波と張波和だけはその意味を理解してないようであった。

(張はともかく小波がその意味を知るのは多分童貞無くしてからやな・・・・)そう心に思う阿畑だった。
925ささやき破り:2006/07/25(火) 02:04:12 ID:HCEIXnfV
いやぁ稚拙ですんません・・・・まぁ『パワプロ男対聖』さんの作品の
外伝的に考えてくれりゃ幸いですが
突然本文送れなくなってびびったー
926名無しさん@ピンキー:2006/07/25(火) 02:07:35 ID:11vhgCjF
エロワロスwww
俺も聖ちゃんにセクハラ返ししてえwww
こういうネタはどんどん投下してくだされww
927名無しさん@ピンキー:2006/07/25(火) 02:08:47 ID:SaRB9WxI
規制か。あれで終わったのかとw
しかし、TDNはともかくTNOKの名をここで見ることになるとはなアッー!
いや〜、エロ面白かったGJ!
エロいと言うよりは寧ろシモかもしれんがw
928名無しさん@ピンキー:2006/07/25(火) 02:28:38 ID:ScFGzlZ6
ちょww土橋さんに吹いたwwww
そしてTDNwwアッー!!!
929820の続き:2006/07/25(火) 02:57:53 ID:11vhgCjF
ラーメン宴会のあと、郎は一人帰路についた。
…みずきちゃん、
…みずきちゃんは本当に…
――俺のこと、好きだって、恋人だって思ってたんだね――
先程、かわいいとささやかれ、キスされ、ズボンを脱がされたとき、郎はおぼろげながらも意識はあった。
彼はそのとき、これは夢だと認識していたため、何もしなかった。
しかし、原たちが入ってきたときに、今までの光景は夢ではなかったと気付いたのだ。

今思い出せば、あれは誘っていたのではないかと思う行動があった。

――――回想――――
数ヶ月前、二人きりで一緒に帰った。
その日は肌寒い日だったが、9月の頭だったので、二人とも夏服だった。
パワフル中央公園を通り過ぎようとしたとき、みずきは突然、公園の隅へ駆けて行った。
郎が追いかけていくと、そこにはダンボールの中で丸くなり、か細い声で鳴いている子猫がいた。
みずきは猫を抱き上げようとすると、爪を立てられた。
それでも彼女は、この子を助けると言って、ダンボールごと猫を抱えた。
もちろん、その状態では傘をもてない。ので、郎は彼女の傘をたたんであげ、
自分の傘の中に入れた。
そして、二人は郎の家に向かった。
郎は母親と共に暮らしているが、母子家庭のため、母は遅くまで仕事をしている。

ふにゃぁ…
タオルに包まれ、先程の猫は幸せそうな寝息を立てている。
「よかった…あのままだったらこのこ、死んじゃってたかも…。」
みずきは涙目になりながら、安堵の息を漏らした。
「うん…ひどいよね…。」
そう言って郎は猫をなでた。猫はぼんやりと目をあけ、軽く歯を立てた。
これは警戒しているのではなく、相手を信頼できるものと認識したからの行動である。
「でも…これからどうしよう…。」
「え、郎君が飼ってくれるんじゃないの!?」
みずきの目は真剣だった。しかもうるうるとしている。
郎はこの目に抵抗する術を知らなかった。
「わかった。この子の面倒は僕が見るよ。」
「…ありがとう…郎君…。」
みずきは大きな笑顔を見せた。
「…安心して気付いたけど…私達ビショ濡れ…。」
二人でひとつの傘に入り、しかも猫をぬらさないようにしてきたのだから、当然といえば当然だった。
「郎君…。」
そう言って、みずきは一旦間を空けた。
「シャワー…借りていい?」
郎は二つ返事で了承した。それは決して下心からではなかった。
乾燥機は脱衣所の中にあると教え、みずきが扉を閉めるのを確認した後、自分も着替えをした。

しばらくして、風呂場からみずきの声が聞こえた。バスタオルがないとのことだった。
郎はバスタオルを持ってきて、脱衣所に向かった。当然、ガラス戸の向こうにみずきの裸体のシルエットがある。
ガチャ
「ありがとー。」
「!?」
みずきはドアを半分ばかり開けた。
郎は焦った。自分が去ってから開けるものだとばかり思っていたのだ。
「ああああああああああああああああ!!!ごごごごg!!!ごめん!!!!」
郎は赤面して謝った。
「いいから、タオル。」
みずきは冷静だった。
郎はタオルをみずきに手渡し、まさしく一目散という感じに脱衣所から出ていった。
930820の続き:2006/07/25(火) 02:58:59 ID:11vhgCjF
郎がしばらく悶々としていると、脱衣所のドアが開いた音がして、みずきがでてきた。
「!!!!!!!?????????」
みずきは郎のパジャマを着ていた。
「な、なんで俺のパジャマ着てんの!!!」
「だってまだ乾いてないもん。」
みずきはあっけらかんと答え、猫を抱き上げた。
「そういえば、この子の名前、どうしよう?」
「そ、そうだね…。ガンダー…は犬だし…。」
「うーん、なんか変だよね。どうしよう…。」
「…スキヤキ…。」
「え、スキヤキ?」
「あ、俺意味不明なこと言っちゃった…。」
これは、今彼がやってる野球ゲーム(?)の猫の名前からとったものである。
「いいじゃんスキヤキ!よし、決定!」
スキヤキがニャオンと声を上げた。
「はい、郎君、スキヤキを抱っこしてあげて。」
そういって、郎にスキヤキをさしだす。
(!?)
――今、パジャマの前にできた隙間から中が見えちゃったけど…もしかして…――
    下 着 履 い て な い ! ?
「どうしたの、郎君?」
「いや、なんでもない。」
郎は平静を装いながらスキヤキを受け取った。

ここまでで何もないなんてありえないと、皆様は思うかもしれない。
(筆者もそう思う。自分のパジャマ着たとこらで襲ってる。)
しかし郎は母子家庭に育ち、女手一つで育てられたためか、ここまで潔癖な貞操観念を持っているのだ。
その後、服が乾いたのでみずきはそのまま帰った。
――――回想終わり――――

「ただいま。」
ニャオン。
家にいたのはスキヤキだけだった。
鞄を置き、スキヤキの寝床の前に転がって、スキヤキを見つめる。
「なあ、スキヤキ。」
郎はスキヤキに話しかける。幼いときから一人でいることが多かったので、彼にとって自然なことだ。
ウニャ?
「お前の命の恩人が、本当に俺のこと好きらしいよ。」
ガブリと指をかむ。
今更何言ってるんだといっているように思えた。
「そうだよな…。」
郎は自嘲気味に笑う。
「やっぱり、付き合うって言った以上、曲げちゃだめだよな。」
ニャ
「よし!気持ちが整理できた!」
ラーメン宴会でうやむやにしてしまったが、明日、絶対、麗菜ちゃんに謝ろう。
そして、みずきちゃんに本気で向かっていこう。
…それが自分にできるベストの選択だ…!
ニャオン
がぶり
「はは…スキヤキ…。」
その行動は、郎を勇気付けた。
931820の続き:2006/07/25(火) 03:03:20 ID:11vhgCjF
今日もエロなくてゴメンナサイ。
どうか怒らないで見守ってください。
932名無しさん@ピンキー:2006/07/25(火) 03:10:14 ID:ScFGzlZ6
おkgj
そっからどうやって聖たんにも繋がっていくのかも楽しみでしょうがないwww
933名無しさん@ピンキー:2006/07/25(火) 03:10:31 ID:9Bb+eUcu
私は思うんだよ。セクロスだけがエロじゃないよね、と
胸とチンコがキュンとしたらエロだよね?と

そういうえすえすを わたしはかきたい
934名無しさん@ピンキー:2006/07/25(火) 03:10:37 ID:SaRB9WxI
ククク・・・>>931。そうだ、それでいいんだよ・・・
甘ずっぱーーーーーーーーい!!

30回…いや50回分はGJする
935名無しさん@ピンキー:2006/07/25(火) 03:14:48 ID:Xy+NxTBp
一つ聞きたいが、
>(筆者もそう思う。自分のパジャマ着たとこらで襲ってる。)
っていうのはラノベあたりで流行りなのか?
流行ってるなら許す。
流行ってないのなら、こういう書き方は今すぐやめろ。
936名無しさん@ピンキー:2006/07/25(火) 03:16:39 ID:Ph4/1jIG
そんな細かいところ何でも良いじゃん
グロや801でもないなら
作者の好きなように書くのがルールよ
937名無しさん@ピンキー:2006/07/25(火) 03:19:52 ID:dxMY39ye
まあ最近それなりに見かける手法だけどね
938名無しさん@ピンキー:2006/07/25(火) 03:26:17 ID:1r4ZBXmh
また脱線しとる…私怨荒らし認定するぞおまいら。

>>931 青春してる雰囲気が良いですね、13は面白いけど
     高校野球にしてはぶっとんでるんでこういうのは逆に新鮮です。
     そしてパワプロ世界にパワポケがあるという不思議w
939名無しさん@ピンキー:2006/07/25(火) 03:31:28 ID:SaRB9WxI
まぁなんだ…
流れの速いエロパロスレじゃどうしても沸いちゃうから、気にせずいきましょ。
クールかつ情熱的に。
940名無しさん@ピンキー:2006/07/25(火) 03:39:30 ID:oqTNt4id
>>931
ちょうど最近神々が多数降臨していることですし、無理に急いでエロに
持っていこうとせずに、神が書きたいことを書きたいペースで
書いていけばいいと思います。
過程やキャラの性格、設定なんかをじっくり描いていくようなSSも
俺は好きです。頑張ってください(*´д`*)=3=3
>>935
>>912嫁。
941名無しさん@ピンキー:2006/07/25(火) 04:09:36 ID:briy07Vw
このスレ何だか荒れるのを恐れすぎて息苦しい気がする
何事も程々に汁

そして神GJ!
942名無しさん@ピンキー:2006/07/25(火) 04:18:01 ID:Ph4/1jIG
>>941
前スレの荒れ位がトラウマになってるのよ
・・・折れ含めてorz

>>930
GJ
続きも楽しみです
943名無しさん@ピンキー:2006/07/25(火) 04:39:30 ID:ScFGzlZ6
書き終えたぜー!
でもなんていうか、糞長い。
ほんとに30レス…いや50レス分はあるかもしれん…。それはないかw

ちなみに主人公×聖ちゃんっす。
見てやってくださいなー
944名無しさん@ピンキー:2006/07/25(火) 04:40:09 ID:ScFGzlZ6
もう陽も沈みきり、照明の明かりがグラウンドを照らす。
「それじゃ、今日の練習はここまでにしようか。みんなお疲れ様」
「ありがとーございましたっ!」
監督に挨拶すると各々野球部員たちが散らばっていく。
手と顔だけ洗ってさっさと帰る人。シャワールームでしっかり汗を流す人。
小波も当然のようにシャワールームで汗を流して帰ろうと、
上着のボタンを外しつつシャワールームに向かった。
「待て」
ふと後ろから声がかけられた。
小波は振り返ると、聖タチバナ学園の正捕手・六道聖が立っていた。
いつからだったか、女性プロ野球選手が活躍しだしてから、
女性が野球をするのも珍しくなくなってきた。
彼女も同様。女の子だが野球をやっている。
どちらかというと身体は細くスレンダーな彼女が野球をする。
入部してきたときは、この先どうなることかと思ったが、十分通用している。
「?なに?俺シャワー浴びたいんだけど」
「…そうか、ならいい」
何か用があったんだろう。そう思った小波はすかさず言った。
「どうしたの、聖ちゃん。なにかあったなら話聞くけど?」
すると立ち去ろうとしていた聖は立ち止まると、少し考えてから振り向いて
「……今日じゃなくていい。小波先輩も疲れてるし」
「…?」
「明日…部活終わってから、練習に付き合ってくれると嬉しい…」
「えー…っと…。あぁ、自主練?いいけど、でも俺はピッチャーじゃないし…。
 出来ることなんて限られてると思うけどなー」
だが、聖は少し頷いて
「先輩に色々教わりたいからな…」
「俺に?…まぁいいよ。でも練習後はちょっとつらいかもね。少し体力セーブしとかなきゃ」
「…先輩、サボりはダメだぞ」
「えっ!?あ、あはは…そ、そうだね…。んじゃ、明日ね?」
「…うん」
「(でも、なんで俺なんだろうな〜…)」
いきなり、自主練なんて言い出した聖に少し疑問を抱きつつシャワールームに向かった。
「…あ、タオル忘れた」
945あ、タイトル抜けてた。まぁ無題でヨロw:2006/07/25(火) 04:40:50 ID:ScFGzlZ6
今日一日の勉強も終わり、終業の鐘が校舎内に響く。
「小波くん、起きるでやんすよ〜」
「ん〜…もうちょっと…」
「まったく、野球のこと以外はだらしないでやんすね〜」
「むにゃむにゃ…」
「いいでやんす。先に部活行ってるでやんすよ〜」
いつもだったら一番に部活に行く小波だったが、今日は時間ギリギリまで寝てるようだ。
どう見てもダラけてる様にしか見えないが、昨夜、約束したように自主練をしっかりこなすためらしい。
でも、そんな至福の時もすぐに終わってしまう。
「…小波くん!ちょっと、小波くーん!…起きろっつってんだろー!!!!」
「…むにゃ……」
「…。こーなったら実力行使しかないわね…喰らえ、精神注入棒!!」
「うぎゃっ!!?……ぬぁ!?…あれ?もう放課後?」
「ったく、何寝ぼけてんのよ。監督も怒ってるわよー、小波くん遅刻するんだもん」
「あ、みずきちゃん。おはよー」
「なにが「おはよー」よ!ほら、さっさと行くわよ。小波くんが居なきゃ部活始まらないんだからね」
「…はぁ〜い……」
眠い目をこすりながら立ち上がると、部活用のバックを背負い、教室から出る。
目の前を歩くのは橘みずき。ボーイッシュな髪型で、2年生エース。
この学校の経営者の孫娘であり、元生徒会長でもある。
押しが強くてワガママで。でも時々見せる女の子らしいところが魅力な子。
そんな彼女の後ろ姿を眺めつつ追いかけた。
「何ジロジロみてんのよ」
「あ、いや…なんでもないよ、なんでも」
「怪しいわ…小波くん、時々変な事考えるしねー」
「う、ま、まぁ否定はしないけど。あ、そうだ、ところでさ〜」
「必死で話変えようとするのね?」
自分の腹の内を言い当てられた小波は少し困惑したが、
話すべきこともあったのでなんのアクションもせず、続けた。
「昨日聖ちゃんがね。今日の練習後に付き合ってほしいって言ってきたんだ」
「ふぅん、聖がねぇ…」
「なんか俺に教わりたいことがある〜、って」
「…………」
「みずきちゃん?どしたの?」
「…あ。ううん、なんでも。へぇ〜…」
少し浮かない顔をしていたが、すぐにいつもの笑顔になる。
触れていいのか悪いのかわからない小波は
「うん。だから…みずきちゃんも一緒にやらない?」
やっぱりまだ聖ちゃんのことはよくわかんないからね、と付けたして。
だが、気に食わなかったのか、みずきはまた難しい表情をし始め
「…小波くんに教わりたいことがあるんでしょ。わたしは関係ないもん
 うん、関係ないから。だからちゃんと教えてあげなさいよねー!」
言ったとたんたまらなくなったのか、
手に持った棒っきれ(矢部君曰く精神注入棒。軍人かよ…)で
小波の身体を強打し、一目散に駆けていく。
「ちょ…みずきちゃん…痛い……ぐふ」
946名無しさん@ピンキー
その後よろけながら部活に参加した小波だが
大仙監督に遅刻したことについてたっぷり説教を受けて
フラフラになりつつ練習を開始する。
全体で少しウォーミングアップをして、メントレ、ストレッチなどをこなす。
それが終われば今日の練習が始まる。
「よしじゃあ、みんな集まってくれ!」
監督の笛の音と声に反応してグラウンドでストレッチを終えた部員達が集まる。
監督は全員集まったかどうか、見回してから今日のメニューを説明していく。
「今日一日は守備練習に当てたいとおもうぞ!
 ちなみにみんなにはそれぞれ別のポジションについてもらおう。
 それぞれ動きが異なってくるからな、そういう時の動きをみんなで練習したいと思う!」
これをやれば試合回しが、と言い出しはじめる。
こうなるともう手が付けられないのですかさず部員達が突っ込みを入れる。
「せんせー、じゃあポジションとか指名してくれるとうれしーです〜」
「おっと、そうだったな!よしじゃあ、座子崎、お前はサード…」
もともと部員数も少ない。
なのでポジションを変えて練習をするのはかなり効率がいい。試合でまわして使えるようになる。
程なく監督の指示が渡り、それぞれの守備位置に付く。
小波だけはショートを定位置にしたいという監督の意向か、ショートの守備位置に付く。
「(矢部君はランナー役か〜。
 ん?あ、聖ちゃんはファースト守ってるんだ。確かにどんな悪送球にも反応できそうだけどね)」
「ランナーファーストに置いたときの対応を頼むぞー!!
 いきなりは難しいだろうが、自分なりに考えて動いてみてくれ!じゃ、いくぞ!」
監督の掛け声に反応して、全員が打球に構える。
グラウンド内は緊張感に包まれるが、ファーストの聖ちゃんだけ少し落ち着かない感じだった。