クイズマジックアカデミーでエロSS!二回戦

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1ニナイ
前スレ
クイズマジックアカデミーのエロSS
ttp://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1112618806/l50

いちおう公式サイト
ttp://www.konami.co.jp/am/qma/qma2/mainmenu.htm
2chエロパロ板SS保管庫
ttp://sslibrary.arings2.com/
2さまーばけーしょん。作者:2005/10/12(水) 09:04:27 ID:+V1eGDLd
>1
乙です。
では出来次第続きを投下します。
3名無しさん@ピンキー:2005/10/12(水) 15:00:38 ID:2AQ37eAz
>>1

>>2 期待してますよ
4さまーばけーしょん。作者:2005/10/12(水) 21:13:11 ID:+V1eGDLd
未完成ですが、とりあえず出来たところまで。
5さまーばけーしょん。:2005/10/12(水) 21:16:32 ID:+V1eGDLd
「・・・あぁ」

サンダースがユリの胸を撫でながら顔をしかめる。
ユリはそれに気付かないまま、サンダースの胸にしなだれかかっている。
比較的白めの肌は桃色に染まり、吐息も心なしか甘さを増しているようだ。

「ユリ嬢、私も服を脱がなくてはいけないのか?」
「はぁ・・・ふぇ?」
「あんな見苦しいモノを見せるのは・・・極力避けたいのだが・・・」
「・・・何バカ言ってるの?」

サンダースの憂鬱に、ユリは呆れ声で返す。

「私は、ありのままのサンダースが好きなんだから。だから、全部受け止めてあげるわよ?」
6さまーばけーしょん。:2005/10/12(水) 21:18:13 ID:+V1eGDLd
ユリはやっぱり笑顔のままで。
だがその笑顔に、サンダースの固い心は溶かされていくような気がして。


「君に、なんと言えばいいのか分からないな・・」
「好きって言ってくれれば嬉しいな。出来れば、ずっとずっと隣でね」
「あー・・分かった」

へへ、と声を漏らすユリ。これ以上の雑談は興冷めになるか、とサンダースが言うと、ユリも同意どばかりに頷く。


先ほどからユリの胸を撫でていた手は、徐々に下がり臍(へそ)や股間に移りつつあった。
手で愛撫している最中にも、うなじや耳にキスを与えるサンダース。
ユリは普段の元気をすっかり失い、初体験の快楽に溺れる寸前だ。
7さまーばけーしょん。:2005/10/12(水) 21:21:00 ID:+V1eGDLd
「ユリ嬢、そろそろ脱がせるぞ?」
「ん、お願い・・・」

ユリの肯定を聞いたサンダースは、さっとユリのパンティに手をかけると、脱がすのではなくずらすように下に下げる。
簡易の拘束衣みたいな感じで足にかかるパンティは、しかしユリの愛液で濡れており、真ん中に濃い染みが出来ていた。

「・・・愛撫だけでこれだけ濡れているのか・・」
「恥ずかしいからぁ・・・じっと見ないでぇ・・」
「・・そうだな。では少し激しくいくぞ」

ユリの答えも聞かずに彼女の秘部に指をさしこんだサンダースは、彼女がびくんと震えたことに軽い満足感を得る。
8名無しさん@ピンキー:2005/10/12(水) 22:40:05 ID:e65MbmGy
最近ゲーセンはご無沙汰だけどこのスレは応援するよ。
9名無しさん@ピンキー:2005/10/12(水) 23:47:17 ID:tGFN6gN3
漏れは最近はアーケードじゃなく携帯アプリの方が多いな…
この間たまたま この前スレ見つけて読み始めたがが皆すげーな!
読み応えあるよ 漏れも応援するし
なんだか漏れも書きたくなってきたw

>>6さまーばけーしょん氏GJ!
10名無しさん@ピンキー:2005/10/13(木) 01:15:08 ID:hSdFtCsi
>1&さまー作者氏乙。

ちょっとまだ即死ゾーン抜けてないかも知れないので、
書けてるものが手元にある方は投下して頂けると有難い。

未だに即死がいくつだかわからん……。
11さまばけ作者:2005/10/13(木) 13:20:28 ID:xUMPTdjm
書き込む度にあのながったらしい名前を書くのが面倒なんで、次回以降ラインと名乗ります(唐突)。
一応風邪パニック!というのを作ってるんで、出来次第投下しますに。
12名無しさん@ピンキー:2005/10/13(木) 20:56:50 ID:0QEwDx37
クレクレ君で悪いが、アメリア先生のエロいのキボンヌ
13風邪パニック!:2005/10/13(木) 23:50:51 ID:xUMPTdjm
ばたーん、と授業中に大きな音がした。
クラスメイト11人がそちらを向くと、サンダースが椅子から落ちていた。

・・OK。

で、あまりにサンダースの顔色が悪いから(顔が悪いとは言っちゃダメ)、彼の部屋までレオンとタイガが運んだ。

・・OK。

「で、何で私が面倒みなくちゃいけないのよ・・」

アメリアがぽつりと呟いた言葉は、誰の耳にも入らず虚空に消える。
こういう面倒を見るのは同僚のリディアや、彼のクラスメイトのクララが最適じゃあないのか。
アメリアはそう思ったが、自分も面倒見がいいのだと思われているということで相殺しておいた。
14風邪パニック!:2005/10/13(木) 23:52:02 ID:xUMPTdjm
問題は相手だ。
無愛想で冷血なサンダースの面倒を見たってロクなものじゃあない。
・・ならばどうするか。
答えは一つだ。


「ね、ミランダ。お願い、サンダース君の看病変わって?」
「構わないけど・・」
「ホント?ありがと!」

アメリアの狙いはズバリミランダだった。
元来お人好しのミランダのこと、頼めば断られることの方が少ないと踏んでいたのだが、まさに計画通り彼女は変わってくれた。
仕方ないわねと苦笑しながら、ミランダは氷を数十個カゴに入れ、サンダースの部屋へと出向いた。
15風邪パニック!:2005/10/13(木) 23:53:02 ID:xUMPTdjm
サンダースの部屋へと来たミランダは、とりあえず落ち着いているであろうサンダースの顔を覗き込んだ。確かに強面ではあるが、精悍さと逞しさではアカデミー生の中でもトップだ。
しかも倒れるほど熱が出るまで勉強に励むなど真面目だし、スポーツもこなせるし。


「よくよく考えたら万能よねー・・・」

キッチンで時折料理していたり色々万能な彼の弱点に、人付き合いが苦手というのがあがるだろう。
あとは高慢さぐらいか。


「あ、汗拭いてあげないと・・・・」
16風邪パニック!:2005/10/13(木) 23:54:21 ID:xUMPTdjm
制服は脱がせてあったらしく、彼の着ているものはシャツ一枚で、それでもサンダースに近付くと雄の匂いがしてミランダはドキっとする。

(年下相手に何ときめいてるのよ・・・)

やっぱり苦笑しながら、氷水に浸けていたタオルを絞るミランダ。
サンダースの額、首、顔の汗を拭き終ったあと、体も拭こうとして・・・汗で濡れたシャツに気付く。

(すごい寝汗・・・それにこの臭い・・・)

サンダースの体から発せられる汗の臭いと雄の臭いが、ミランダの鼻をつく。
その強い雄の臭いは、ミランダの雌の本能にも強く強く影響して・・・。

(体がうずいちゃう・・・欲情してるの・・・?)
17風邪パニック!:2005/10/13(木) 23:55:35 ID:xUMPTdjm
ミランダはその美貌から、いいよる男が後を絶たなかった。
しかし体目当てというのが見え見えなことが大多数だったため、付き合うつもりは欠片もなく。
結局恋人の一人も出来ずに学生生活を終え、アカデミーの教師になった。

溜った性欲はオナニーで発散し、処女膜は箒に乗る特訓の時に破れてしまい。
美貌故に、男を知らずに今まで生きてきたのだ。
その彼女が、強い雄の臭いを・・・雄を眼前にして。


本能が、叫び声をあげた。
18風邪パニック!:2005/10/13(木) 23:56:35 ID:xUMPTdjm
「ん・・・はぅ・・も・・・濡れちゃってる・・」

部屋の鍵をかけ窓もカーテンも閉めきった密室で、ミランダは自分の股間に手をさしこむ。
人指し指の指先をワレメに触れさせると、既にそこはびしょびしょに濡れており、全く抵抗なく指を受け入れる。

「私ぃ・・生徒をみてオナニーしてる・・・変態・・変態よぉぅ・・・」

口からつむがれる淫語が、否が応でも彼女のココロを、体を高ぶらせる。
涎が垂れる。
息が乱れる。
密室に、サンダースの穏やかな寝息とミランダのあえぎ声、ワレメから漏れる愛液をかき回す音が響く。
19風邪パニック!:2005/10/13(木) 23:57:41 ID:xUMPTdjm
暫くオナニーに浸ったミランダだが、流石に指程度では満足出来ない。
家にいれば道具なり野菜なりを使うことも出来るが、サンダースの私物を使うことは出来ない。

「・・・そうだ♪」

ミランダはイタズラな笑顔を浮かべ、サンダースを見る。
彼は熟睡している。
しかし睡眠状態でも生理現象は起こる。

「いただいちゃおぅっと・・・・♪」

サンダースから布団を剥ぎ取り、ズボンとトランクスをずりおろす。

「ふわぁ、こんなのなのね・・」

黒くもなければ白すぎもしない、サンダースのペニスを前に、ミランダは感嘆の声をあげる。
顔を近付けると、先程までとは比べものにならない臭いが鼻にささる。

「・・これを舐めてあげると大きくなるのよね」

本で得た知識を精一杯引き出しながら、ミランダはそうっとソレをくわえた。
20ライン:2005/10/14(金) 00:00:17 ID:xUMPTdjm
さまーばけーしょん。も書かずに何やってるよ俺・・・・ってことで、恐らく史上初のサンダース×ミランダ(逆レイプ仕様)です。
とりあえずこれを片付けたら、さまーばけーしょん。も終りにかかりますので、今暫く駄文にお付き合い下さいませ。
21名無しさん@ピンキー:2005/10/14(金) 00:08:09 ID:iILhdCly
あちこちスレを巡回していたら初めてリアルタイムでSS投下に遭遇
ライン氏GJ!
風邪パニックもまたいいところで…
悶々となっちまったじゃねーかww
楽しみにしているよ!
22名無しさん@ピンキー:2005/10/14(金) 01:14:12 ID:sCDq+ZQc
ライン氏よありがとう!!
さまばけも逆レイプも三ダースの漢臭さが出てて
GJです!
続き楽しみにしとりますー
23風邪パニック!:2005/10/14(金) 23:25:02 ID:cjBlyrmV
最初は恐る恐るくわえたミランダだが、サンダースのペニスの先走りを舌で味わい、苦味としょっぱさと体をさらに熱くする媚薬のような感覚を得て、喉元までペニスを頬張った。
声は出せない。
ただミランダの唾液がサンダースのペニスを濡らし、ミランダが彼のペニスから先程の液体を絞りとろうと吸い、舌で舐めるだけだ。

自身の体の変調を察知したサンダースは、未だに熱で朧気な意識をフル回転させ、虚ろな目で前を見てみる。
いくらかして、自分の股ぐらに金髪の美女がいるということを知覚したサンダースは。

(美・・し・・女神・・なのか・・・・)

彼女がミランダとは気付かず、再び意識を闇に落とした。
24風邪パニック!:2005/10/14(金) 23:26:22 ID:cjBlyrmV
さて、サンダースが僅ながら意識を取り戻したとは知らないミランダは、立派に天高く勃起したペニスを見て、恋する少女のような顔をしていた。
自分に快楽を与えてくれる、自分を満足させてくれる、自分の初めてを奪うペニス。

「それじゃ・・頂きまーすっ♪」

サンダースのペニスを軽く握り、自分のワレメに導き入れるミランダ。
ふとワレメに異物感を感じて、一気に腰を落とすと。

「・・・・っ?!はぁぁぁぁっ!?お腹・・!?」

サンダースの剛直が一気にミランダの体を貫く。
子宮にまで届くような錯覚がミランダを襲う。
息が出来ない。
快楽が間断なく彼女を攻め立てる。
25風邪パニック!:2005/10/14(金) 23:27:32 ID:cjBlyrmV
処女膜が破れていたことは、ミランダにとっては良かったかも知れない。
破れていなければ、快楽どころか激痛で悲鳴をあげていた所だ。
指でのオナニーが下らないと思える程の快楽にトンでいたミランダの意識は、すぐに回復した。
そうしてミランダは、よりいっそうの快楽を得ろという本能に従うままに、腰を上下しはじめる。

「は・・すごぉ・・いやらし・・音ぅ・・私・・・変態ぃ・・・変態女教師なのぉ・・・・」

完全に快楽に陶酔しているミランダは、普段の理性的な姿が嘘のように悶え、乱れ、狂い、呟く。
サンダースは意識を深い闇にやっていたが、それでも締め付けるミランダのワレメに、剛直全体を擦り、吸い付かれるような錯覚を感じ、顔をしかめる。
26風邪パニック!:2005/10/14(金) 23:28:39 ID:cjBlyrmV
─終りは、突然だった。

「もっとぉ・・もっと奥ぅ・・突いて・・私を滅茶苦茶にして・・コワして欲しいのぉ・・・!」

ミランダが相変わらずの痴女っぷりで腰を振っていると、彼女の膣内でサンダースのペニスがビクンと震える。

「は・・何・・・?」

ミランダは予測していないペニスの動きに、一度腰を止める。
しかし・・・・。

ビクンビクンとサンダースの剛直が脈をうち、ミランダの膣内に灼熱の白濁をぶちまける。

「な・・・熱・・たくさん出てるぅ・・!?」

ミランダが欲しがったあの液体が、加速度的に彼女の腹部を満たし、焼き付けるような錯覚を持たせる。

「はぁ・・イク・・熱いの一杯出されてイッちゃう・・イッちゃうのぉ!!」

ミランダが叫んだ後、彼女はふっと意識を失いサンダースの上に被さるようにして倒れた。
27風邪パニック!:2005/10/14(金) 23:29:48 ID:cjBlyrmV
辛うじてサンダースより先に意識を取り戻したミランダは、服装を整えるとサンダースの萎えたペニスから残っていた精液を吸い取り、タオルで剛直を拭き、トランクスとズボンをはかせる。
布団の、彼女の愛液で濡れている箇所はわざと水を溢すことでカバー。
高ぶりを押さえ付けるように深呼吸を数度して、カーテンや窓を開けて空気を入れ換え。
改めて、氷は溶けてしまったがタオルを念入りに洗い、サンダースの汗を拭いてやる。
水が温くなっている―気がした―から、一度汗を拭いた後、水を入れ換えて氷も入れてやろう・・・と、サンダースの部屋から出る。
戻った時には、幸か不幸かサンダースの意識は戻っていた。
28風邪パニック!:2005/10/14(金) 23:32:03 ID:cjBlyrmV
「あら、サンダース君・・・やっと起きたのね」
「ミランダ殿・・・?何故私はここに・・・」
「授業中に倒れたのよ」
「・・そうでしたか」

ほっと安堵の息をつくサンダース。
ミランダもそれは同じだ。
「・・ミランダ殿が、看病を?」
「・・・そうよ」
「ありがとうございます・・・・」

布団のなかで頭を下げるサンダース。
きっと彼は真面目過ぎて駄目なのだろうな、とミランダはふと思う。
で。

「・・アナタ、夕べも遅くまで勉強してたでしょ」
「・・はい」
「そんなのだから・・」

倒れるの、と言いかけて、ミランダはそれを飲み込んだ。
代わりに、彼を手に入れようと頭が回る。
彼は性格の難さえ直せば、絶倫だし万能だし、彼女の理想にも匹敵するだろう。
29風邪パニック!:2005/10/14(金) 23:33:18 ID:cjBlyrmV
「仕方ないわねぇ・・・・」

ミランダの呆れたような声に、苦笑いを浮かべるサンダース。
まだ熱が下がりきってないのか、頬が赤い。
苦笑する顔も重い。
だが、そんな彼を意に介せずミランダは続ける。

「これからは、私がアナタの面倒を見てあげるわ」
「―――――は?」
「だってアナタ、放っておいたら死ぬ手前まで頑張ってそうだもの。教師としても女としても放っておけないわよ」

だから、これから私はアナタの恋人ね。
そう言ったミランダは、不意打ち気味にサンダースにキスをして、ひまわりのような笑顔を咲かせた。


サンダースは、ミランダの論法に頭が追い付かないでいた。
ミランダが恋人?
どうして──あぁ、自分は無理をしすぎるからか。
これは熱が見せる幻覚か──それにしてはキスの感触はリアルだった。
30風邪パニック!:2005/10/14(金) 23:34:17 ID:cjBlyrmV
じゃあお粥を作ってくるから、とミランダが部屋を出ていった直後、サンダースは妙な疲労感に襲われて意識を闇に落とした。



───数日後。

熱も引き、一応授業にも復帰したサンダース。
食事もとらずに勉強をしたりしていた彼が、毎食きちんと食べるようになり。
時々やつれたりしたり、笑うようになり。

そして、彼の部屋にはミランダが住み着いた。
恋人同士が一緒にいるのは当然だとばかりに、彼の世話をかいがいしく焼き、布団のなかで繋がったり。


それが、マジックアカデミー七不思議の一つに数えられるようにさえなった、サンダースの風邪事件の転末である。
31ライン:2005/10/14(金) 23:46:14 ID:cjBlyrmV
ってなわけで、風邪パニック!は微妙ですが終りです。
一応完結ですが、終り方が微妙すぎて笑えますな。
楽しんでいただけたなら幸いです。
即死防止になったんならもっと嬉しいです。



あげときます。
32セリオス×マラリヤ 1/8:2005/10/15(土) 00:40:42 ID:wNz5oO08
少しひっかかるところはあった。マラリヤが僕に何か「大事な話」があるというのが、
そもそもあまりぴんと来ないことだった。なるほど、クラスメートとは距離を置いている
マラリヤとしてみれば、僕ですら親しい方なのかも知れない。だけどそれでも、僕以外
にも誰か居そうなものだった。とはいえ、こんなことになろうとは、後になって考えても
やはりちょっとありそうにないことだった。
人気のない生物実験室の扉を開けると、戸口に背を向けてマラリヤが立っていた。少し
顔を伏せ、左手で自分の右腕をつかんでいる姿はひどくはかなげで、日頃からは想像
できない様子だった。
……意外と背が低いんだな。
どうでもいいことを考えてから、声をかけた。「マラリヤ、」
「扉を閉めて……」
マラリヤは振り向かずに言った。
僕は言われるままに後ろ手に扉を閉めた。わずかに伝わってきていた外部の音がほぼ
遮断され、沈黙が室内を支配する。
「……ありがとう」
「どういたしまして」
僕はわざと肩をすくめて見せたが、マラリヤはそれも見ていなかった。
まだマラリヤはこちらを向いてもいない。自分の呼吸の音が、やけに大きく感じられた。
それを意識すると息遣いが変に速くなってしまう。
近付きかけて、一歩で止まった。そばに行ったところで、どうしたらいいのかわから
なかった。声をかけようとして、そのまま口を閉じた。何と言っていいかわからなかった。
とりあえず大きく息を吸う。それからゆっくりと吐く。
もう一度息を吸おうとした瞬間、マラリヤが素早く動いた。くるりと僕の方に向き直ると、
まるで僕がどこに立っているか正確に知っていたかのように、ぴったり三歩進んで僕の
目の前に立ち、両手で僕の顔をつかんで下から唇を重ねてきた。
「……!」
33セリオス×マラリヤ 2/8:2005/10/15(土) 00:41:52 ID:wNz5oO08
マラリヤは激しく僕の唇をむさぼってきた。音が立つほど何度も、少しずつ角度を
変えながら吸いついて来る。唇のみならず、顎や、頬や、鼻にまで。僕はあまりのことに
ただ立ち尽くし、されるがままになっていた。
茫然としながらも、身体だけは正直すぎるほど正直な反応を見せていた。唾液に濡れた
唇につつかれる感覚は快く、僕のペニスは少しずつ、しかし明らかに硬くなっていった。
数え切れないほどのキスをぶつけてきてから、マラリヤは囁くような声で言った。
「好きだったの。セリオスのこと」
あやうく「え?」と訊き返しそうになるのを、僕は辛うじて呑み込んだ。
だが、マラリヤの続く言葉は、僕を凍りつかせた。
「……だから、シャロンが羨ましくて」
なにか硬くてひんやりしたものを丸呑みしてしまったような気分だった。さまざまな
形にならない思考が、恐ろしい速さで頭の中を駆け巡る。
誰が。知っているのか。どこまで。何故。シャロンは大丈夫か。僕は。マラリヤは。何故。
なぜ。
動転しながらも、そう言った時のマラリヤの表情ははっきり脳裏に灼き付いていた。
見間違いじゃない、切れ長の眼を細めて、薄い唇の端を微かに上げて、マラリヤは確かに
笑っていた。
ひるんでいる僕に、さらに半歩マラリヤは近付いて、右手の指で僕の頬を左右から強く
挟んだ。意外なほど強い力に僕が思わず口を開けると、マラリヤは再び顔を近づけてきて、
唇で僕の間抜けな口を塞いだ。直後に、長い舌がするりと歯と歯の間を抜けて忍び込んで
くる。
「……!?」
マラリヤは舌と同時に、その上に載せていたなにかぬらっとしたものを僕の口腔に
押し込んできた。それは指先ほどの大きさのごく薄いなにかのかけらで、妙なぬるみを
まとっていた。ぬるみにはわずかにぴりっとした刺激があったが、ほとんど味は
しなかった。僕はそれが何かを確かめようと、愚かにも舌の先でつつき回してしまった。
34セリオス×マラリヤ 3/8:2005/10/15(土) 00:42:59 ID:wNz5oO08
僕は身体を引いて口を離し、マラリヤに訊いた。
「なんだこれは? 何を入れたんだ?」
「ミドリタケよ」 マラリヤは薄い笑みを浮かべたまま応じる。
僕は慌てて欠片を吐き出した。ミドリタケは向精神薬の原料となることで有名な茸だ。
もちろん栽培は禁止されているし、そんじょそこらに生えているような代物ではない。
どうやって手に入れたんだろう。
「あら、もったいない」
そう言いながらもマラリヤは楽しそうだ。「でも充分だわ、あれだけ舐めれば。気持ち
よくなるわよ……」
迂闊だった。何か企んでいそうだということまでは気付いていたのに、口に入れられた
ものを自分から吸収してしまったのだ。ミドリタケの副次的な作用は副交感神経と
快楽中枢の活性化。ひらたく言えば性欲が亢進して、刺激によって得られる快感が
増加する。
マラリヤは僕の股間に手を伸ばして、洋服越しにペニスをさすってくる。
「最初はなんてことないのよ。ただちょっと眠いような、ぼんやりした感じになるだけで」
細い指が、大胆に繊細に絡んでくる。先ほどから硬化しているペニスにさらに血が
集まってくるのを感じながら、僕は動けなかった。その気になればまだ逃げ出すことは
できた筈なのに。
「でも、そのうち何故かおちんちんが硬くなってくるの。なにもしていなくても」
マラリヤは囁くような声で続ける。「かちんかちんになって、先から汁がにじんでくる
ほどになるわ。それが止まらないの。何を考えても無駄なのよ。先の方はびしょびしょに
なっていく。同時にどんどんエッチな気分になってくる。………ほら、セリオスも
いやらしくなってきたでしょ。したくなってきたんじゃない?」
身体はマラリヤの言う通りになりつつあった。股間に不自然なほど血が集まったかと
思うと、そこに与えられる刺激が普段の比にならないことがすぐにわかった。僕は今すぐ
にでもペニスを取り出して右手で思い切りしごき立てたいのを、必死でこらえていた。
マラリヤは指を動かし続けていたが、今やもどかしいほど微かな動きにしか感じられ
なかった。
35セリオス×マラリヤ 4/8:2005/10/15(土) 00:43:59 ID:wNz5oO08
「女の子なら誰でもよくなるわ。それどころか、オナニーでも全然構わない。さわりたい。
こすりたい。出したい。それだけになる。頭からつま先まで性欲の塊になる」
マラリヤはいつもの薄い笑みを浮かべたまま、淡々と続けた。
「いいわよ、セリオス、オナニーしても。見ててあげるわ。」
「くっ………」
確かに触りたかった。出したかった。でもそれだけじゃない。僕はセックスがしたくて
どうしようもなくなっていた。目の前に居るマラリヤとつながりたかった。すらりとして
素晴らしい体つき、妖艶な瞳、口元にたたえた冷たい微笑。前の学校の制服だという
不思議な服の胸元に透けて見える滑らかそうな肌。ニー・ソックス。
めちゃめちゃにしたかった。
「………くそっ」
僕はとうとうマラリヤの腕をつかんで振り回すように壁に向かせると、腰を両手で引いて
壁に手をつかせた。
「あん、乱暴ね………」
冷ややかな声を崩さないマラリヤに、僕はますます煽られる。プリーツスカートをめくり
上げて、紫色の下着に包まれた豊かなお尻を剥き出しにした。パンツとニー・ソックスの
狭間に覗く太股の後ろ側は、生まれてこのかた日の光を浴びたことがないかのように
生白い。その眩しさも僕を欲情させる。もう止まらない。止まれない。理性が欠片ほども
残っていないみたいだ。
僕はベルトの金具を外し、ファスナーを下ろしてパンツの前を開いた。これ以上はない
ほど硬化し、滲み出る液で先端部がぬるぬるになった肉棒がほぼ真上を向いて飛び出して
くる。
マラリヤのパンツをつかんで、尻肉の下まで引き下ろした。豊かに皮下脂肪をたたえた
尻が晒される。ほとんどしみひとつない、張りのある美しい肌だった。マラリヤは自分で
パンツに手をかけると、するりと足元まで下げてしまった。そして右脚を下着から抜き、
足を肩幅より少し広く開いて、あらためて腰を僕の方に突き出した。尻がゆさっ、
と揺れた。
36セリオス×マラリヤ 5/8:2005/10/15(土) 00:45:09 ID:wNz5oO08
両手をかけて、尻の谷間を少し広げる。秘唇が腫れ上がるように紅くなり、溢れ出す
ほどの蜜が光っていた。もちろんそうだ、僕の口に入れる前に、マラリヤもあれを舐めて
いたのだから。くそっ、なんて淫らなんだ、この娘は。それに綺麗で、エロくて、
妖しくて、くそっ、認めたくはないけど、とても我慢なんてできやしない。
「来てよ、セリオス」
マラリヤの声は普段より微かに高かった。首だけをこちらに向けて見つめる切れ長の瞳は
膜がかかったように潤み、目の縁がうっすら紅く色づいている。
僕は半ば無意識にうなずくと、右手で尻をつかんだまま左手でペニスをなんとか押さえ
込んで、亀頭を膣口にあてがった。マラリヤの穴は陰唇までびちゃびちゃに濡れていた。
腰を前に出して押し込むと、ぬるりと半分以上入ってしまう。
「あああっ!」
マラリヤが悲鳴に近い声を上げた。腰が激しく痙攣し、尻と背中にぶるぶると震えが
走った。内部の肉がぐっとペニスを締め上げてくる。
「おおっ」
僕も思わず声を出していた。
熱くなっているペニスの粘膜はどんな刺激にも反応するが、中でも、同じように温度の
高くなっている粘膜と触れ合う感覚は格別だった。ただ入っている、という状態が
これほどの快感を伴うことがあり得るとは想像もしていなかった。その快感はさらに
強い欲望を産む。僕はペニスを一旦殆ど全部抜いてから、改めて今度は一番奥まで一気に
突き込んだ。
「ああっ………! あああっ……!」
マラリヤは必死にこらえようとするが、声が出てしまうのを止められないようだ。美しい
脚がぴんと突っ張り、爪先立ちになっている。黒いニー・ソックスが小刻みに震える。
僕がその状態でちょっとの間動きを止めていると、マラリヤは今度は自分から尻を前後に
ゆっくり動かし始めた。壁に手をついたまま、背中を反らせるように腰を前に出して、
ペニスの半分ほどが外に出ると今度は踵を下ろし、腰をぎゅうっと突き出してくる。
ゆっくりした動きだが、熱い粘膜からは際限なく快楽の信号が脳へ走る。マラリヤの
豊かな尻が前後に動き、僕のペニスを呑み込んでは吐き出す眺めもいやらしい。
37セリオス×マラリヤ 6/8:2005/10/15(土) 00:46:31 ID:wNz5oO08
「はあっ………はあんっ………」
マラリヤが吐息とも喘ぎともつかない声を漏らす。やはり興奮しているようだ。「ふとい
わ………セリオスの………」
隠し切れない昂まりのためにかすれかける声を聞いて、僕は我慢できなくなった。
あらためてマラリヤの尻を両手でがっちりとつかみ、腰を前後に動かし始めた。ペニスと
女性器が擦れ合い、ぺちゃぺちゃと独特の湿った音をたてる。
「あんっ、だめっ、奥………!」
普段より半オクターヴは高い声を上げて、マラリヤは腰をふるわせる。
僕は腰の往復のピッチを上げた。下腹部と尻がぶつかり、ぱちんぱちんと音がした。
マラリヤの背中は弓のように反り返り、口からは呻くような声が漏れていた。
「うっ、ああっ、だめ………!」
「おおお」
「んっ、いくっ」
マラリヤはほどなく絶頂に達したらしく、腰をがくがくと痙攣させた。
膣の筋肉の締め付けに耐え切れず、僕も臨界点を迎えた。抜き去る間もなく、精液は
ペニスを通り抜けてマラリヤの内部に放たれた。続けて二度、三度とペニスは痙攣して、
その度に大量の精液が吐き出される。
「ああん………動いてる………」
僕のペニスが内部で弾むたびに、マラリヤの尻肉がぷるぷると震えた。
長く続いた射精が終わって、僕は腰を引いた。根元まで愛液と精液にまみれ、てらてらと
いやらしく光るペニスがずるずると出てきた。まだ全く柔らかくなる気配はなく、外気に
晒されると同時に殆ど垂直に跳ね起きる。
マラリヤも壁に手をついたまま荒い息をついている。呼吸につれて背中が大きく上下し、
時々思い出したように震えが走った。
「あ………」
マラリヤは肩越しに振り向いた。眉間に困ったようなしわが寄っている。
「出てきた………」
38セリオス×マラリヤ 7/8:2005/10/15(土) 00:47:21 ID:wNz5oO08
言葉の通り、秘部から精液がどろりと流れ出してくる。マラリヤは一旦手を伸ばしかけた
が、諦めて腿の方へ伝うに任せた。その時初めて自分のしでかしたことに気がついたが、
それでもなおその眺めを見て、僕は冷静になるどころか逆上していた。マラリヤの身体を
つかんで起こすと、正面を向かせて抱きかかえ、実験テーブルの端に尻を乗せる。
マラリヤは大人しくされるがままになっていた。
あらためてプリーツスカートをめくりあげて、脚をM字に開かせる。秘唇は開き、内部
には溢れる蜜と僕の精液の混合物が溜まっているのが見えた。
「ねえ」
マラリヤが誘うように手を差し伸べてくる。「もういちど」
言われるまでもなかった。僕はペニスを右手でつかむと亀頭をマラリヤの秘部にあてがい、
一気に押し込んだ。殆ど根元まで一気に入った。
「ああっ!」 マラリヤが鋭い声で叫ぶ。「ううんっ、おおきいっ」
「気持ちいいか?」
僕が訊くとマラリヤは首を激しく縦に振った。「いいわ、気持ちいいわ」
「いやらしいな」
僕は激しくピストン運動を始めた。腰を引いて殆ど全部抜いてから、一息に一番根本まで
埋め込む。その度に、こすれる粘膜から激しい快感が伝わってきた。ぐっちゅ、ぐっちゅ、
とふたりの繋がっている部分がいやらしい音を立てる。
「ああん、あんっ」
マラリヤは目を固く閉じ、眉間に切なげな皺を寄せていた。腰が小刻みに痙攣し、太股の
裏側がぷるぷると震える。それでいて上半身にはまだ前の学校の制服を身に着けたまま
なのだ。そう考えると急に僕はこみ上げて来るものを感じた。
ピッチを落とそうかと思いかけた時、マラリヤが先に絶頂を告げた。
「ああっ、だめっ………またいっちゃう………」
またしてもマラリヤの腰がびくんびくんと激しく動いた。上半身が弓のようにのけ反る。
「いくっ、セリオス、いくっ、んうっ!」
絞り上げるようにマラリヤの膣の筋肉が高速で収縮と弛緩を繰り返す。オルガスムスに
達しているのだ。もちろん僕も我慢し切れる筈がなかった。
39セリオス×マラリヤ 8/8:2005/10/15(土) 00:49:24 ID:wNz5oO08
「僕も、だめだ、」
「中にちょうだい」
「おおっ」
だが僕は今度はペニスを抜いた。右手で掴んでどうにか狙いを定めようとしたのだが、
上手くいかなかった。びゅるっ、と飛び出した最初の一撃はマラリヤのスカートに
べっとり付着してしまった。二撃目以降もニー・ソックスやら机やらに飛び散って、
思った通り尻に浴びせられたのは半分もなかった。それでも、信じられないほど大量に
射精したため、尻の半分は白濁液でべとべとになった。
「はあっ………ああ……あ………っ」
マラリヤは殆ど口もきけず全身を震わせている。「きもちいい………」
僕は口の中がからからになるような感覚を覚えていた。いとも簡単に劣情に負けて、
こんな行為にふけってしまった自分に対する嫌悪もあったが、にもかかわらず
与えられた快楽は極めて強いものだった。どんなきれいごとを考えていようとも、
所詮人間も動物の一種類に過ぎないんだろうか。
マラリヤは両脚をしどけなく開いたまま、両腕を後ろについて身体を支えている。
半開きになった口の端からはわずかによだれがこぼれ出していた。その姿を見て、
僕はまたぞろペニスが硬くなるのを抑えることができなかった。



※この話(>>32-39)は保管庫へは収蔵しないでください。
40名無しさん@ピンキー:2005/10/16(日) 07:40:41 ID:N1P5h1To
>>13-31>>32-39
GJ!
偶然とはいえ、連続で投下されるとわ。、
41名無しさん@ピンキー:2005/10/16(日) 10:49:36 ID:RsH/nR1Y
>>32-39
あなたの文章、すごく好きです。待ってました。
GJ!

このペース見る限り、やはり新スレ待ちだったのか…
42 ◆45F2dDWvlE :2005/10/16(日) 21:41:39 ID:sjeqRI21
>>13-31
>>32-39
GJ&乙






|A`) 今更出てこれない…
43名無しさん@ピンキー:2005/10/17(月) 00:10:31 ID:LtAYjnzi
>>42 ガンガレ
44ライン:2005/10/18(火) 15:01:39 ID:3gF2ollg
あまりにさまーばけーしょん。が難産なため、今晩辺り別ものを投下してスレを維持しようと思います。



日本語メチャクチャ・・・
45名無しさん@ピンキー:2005/10/19(水) 00:22:27 ID:hnXi1Cft
即死ゾーンは流石に抜けてる筈だから、無理に維持する必要はないよ。
この板なら放っておいてもそう簡単には落ちないと思う。
もちろん、投下自体は歓迎だけど。
46名無しさん@ピンキー:2005/10/20(木) 00:30:33 ID:kNkAj82G
>>13-31 >>32-39 GJ!
ライン氏新作も楽しみにしてまつ(*´Д`*)

あと前スレ読んでて、ニナイ氏の書くストーリーの
完成された世界観が好きだ(告白
フランシス先生にかまって欲しくて媚薬使ってる
ミランダ先生の詳細がとても見たいぜ・・・
47ニナイ:2005/10/20(木) 18:35:36 ID:u0r7cXj0
>>46
久々に覗いて見たら嬉しいこと言ってくれますねぇ
まぁ……『完成された世界観』とかって部分は作者的に首を捻りますが(ぁ

そうですね……次に書くネタは決まっていますんで、
その次辺りでその辺の話書いてみようと思います<フランシス先生に構って欲しくて〜

最後に
ライン氏、>>32-39氏GJ乙です
48名無しさん@ピンキー:2005/10/20(木) 23:25:09 ID:9Mf/gW1l
>>47
楽しみに待ってます

>>42待ちの人っている?
49ライン:2005/10/20(木) 23:39:00 ID:XbeHhy02
入院してたorz


このスレの職人は、(私を除き)素晴らしい方々ばかりです。
前スレで書いてた人も新参もみんなで盛り上げましょうや。
50ニナイ:2005/10/21(金) 00:22:31 ID:vz7Og3LE
>>48
気長にお待ちください、少なくとも1ヶ月ほどは執筆する余裕がないのでorz

>>49
入院されてましたか、お疲れ様です^^;

そして後半はダウト、()内は俺も含みますからw
盛り上げて行こうと言うのは大賛成ですがw
51いけないレッスン!:2005/10/21(金) 08:47:19 ID:jW4lcHOS
マジックアカデミーにも、補講というのはある。
それは授業中に寝ていたり先生が私的な用事で呼び出したりするときに使われる文句だ。

・・・・後者には激しく問題がありそうだが、気にしてはいけない。
サンダースも、その日はマロンに呼び出されていた。しかも、事もあろうにマロンの私室にだ。

コンコン、とマロンの部屋のドア・・・可愛らしく飾られているのが印象的たが、サンダースは叩く。
装飾は全く気にせず。
軽く、ノックした。


「あ、サンダース君♪来てくれたんだ」
「はい。補講と聞きましたので」
「んー、補講ってのは建前でね。サンダース君にお願いがあったんだけど」
「なんでしょうか?」

シャワーを浴びていたのだろうか、湿り気のある髪が光を受けて光っている。
マロンの頬も赤みをおびていた。

とまあこんなことは置いておき。
マロンは指をもじもじさせながら、上目使いでサンダースにお願いした。

・・・文字通り、いけないレッスンを。
52いけないレッスン!:2005/10/21(金) 08:50:04 ID:jW4lcHOS
『ミランダもアメリアもリディアも、ユリちゃんもルキアちゃんもおっぱい大きいよねー?』
『さぁ・・・女性の身体にはあまり興味を持ったことがないので何とも』
『・・・・・』
『如何しましたか?』
『サンダース君ってさ、よくよく浮き世離れしてるんだなーって』
『・・・馬鹿にされているんでしょうか?』
『たぶんね』
『・・まぁ仕方はないのでしょうが・・・』
『・・話が逸れちゃったね。とにかく、私もみんなみたいに大きい胸が欲しいの』
『・・・また唐突な』
『しゃらっぷ!』『別にシャラップでなくとも、ビィクワイエットでいいんじゃあ・・・』
『問答無用!おっぱいは女らしさの証なの!』
『・・・・』
『というわけで、おっぱいを大きくする方法を調べて来てね♪』
『・・・・』
『じゃないと成績ダメにしちゃうよ?』
『了解しました・・・』


以上の会話は、サンダースとマロンによるハレンチ極まりない約束の件。
まぁぶっちゃけりゃあマロンはサンダースを脅迫したのだ。
サンダースもサンダースで、ロマノフやらミランダやらに脅迫されたことを相談しに行けばいいのに、マロンの言葉を鵜呑みにしている
53いけないレッスン!:2005/10/21(金) 08:51:08 ID:jW4lcHOS
数時間後。
サンダースは調べた結果をマロンに報告しに、再度マロンの部屋を訪れていた。

「サンダース君、どんな方法があったのー?」
「大きく分けて二種類が有力であることが分かりました」
「ふぅん」
「一つ目は乳製品をしっかりとること」
「牛乳嫌いー。却下ぁ」
「・・もう一つは、男が女性の胸を撫でたり揉んだりすることです」
「・・やらしいよぅ」

どこでどうやって調べたのか、明らかに間違った知識を手に入れているサンダースと、牛乳嫌いなのに、とむくれるマロン。
色々突っ込み所が満載だが、まぁ話を進めよう。
54ライン:2005/10/21(金) 08:53:33 ID:jW4lcHOS
はふぅ・・・リハビリがてらの新ネタです。
私ラインはサンダースを応援しています。
恐らくサンダースが延々主人公張り続けます。





見返してみたらギャグにもなってない罠。
55名無しさん@ピンキー:2005/10/21(金) 12:37:44 ID:HD1q0ykX
>54
これはこれでGJ!
完全復活目指して頑張ってくださいw
56名無しさん@ピンキー:2005/10/21(金) 23:20:28 ID:+MYOHaXC
前スレのサンダース×アロエの職人様、待ってます!
57セリオス×ルキア 1/10:2005/10/22(土) 08:17:34 ID:1oprilxF
僕とルキアは、並んで校内を歩いていた。アカデミーには無駄とも思えるほど余分な
敷地が多く、散歩のコースには事欠かなかった。綺麗に管理されている芝生もあれば、
藪に近いほど野放しの林もある。また、何に使っているのかよくわからない建物も
そこかしこにあった。大抵のところは不思議なほど清潔で綺麗だった。時折清掃をして
いる人を見かけるが、おそらく想像している以上に多くの手がかかっているのだろう。
空は青く、明るい陽射しの下で、ルキアは不思議なことを話している。
「………明日で世界はおしまいなんだね。こんな風に終わりになるなんて考えも
しなかったし、もっともっと生きたかったし、納得いかないことも多いけど、でも
おしまいになるってことが今日のうちにわかってよかったな。いきなり終わりになる
んじゃなくて、ラッキーじゃない? 心の準備ができるし、したくてもできなかった
ことも、ちょっとだけならできるかも知れないしさ」
ルキアは少しだけ寂しそうに笑う。よく動く緑色の瞳に、わずかに翳が差している。
いつも人をひきつけてやまない、澄んだ瞳に。のどの辺りが、きゅっと苦しくなる
ような感じがした。
それもそうかもしれないな、というようなことを僕は言う。
「ねえ、セリオス、今時間だいじょうぶ?」
ルキアは真直ぐ僕を見つめて訊いてきた。
うーん。24時間ぐらいしかないんだが。僕は答えた。
「それ、世界中の人がそうだよ」
ルキアははじけるような笑顔を見せた。「だいじょうぶなんだね。ちょっと来て」
そう言って、ルキアは僕の手を引いて歩き出す。その手のひらは驚くほど柔らかく、
温かい。伝わってくる体温にほんの少しどきどきしながら、僕はひっぱられるように
ついて行く。
着いたところは、普段使っている校舎から少し離れたところに建っている、旧校舎と
呼ばれる建物だった。普段は鍵が掛かっている正面の扉を、ルキアは当たり前のように
開けて中に入る。外が明るかったために瞳孔の反応が追いつかず、数秒の間ほとんど
何も見えなくなる。思ったより少しだけひんやりとした、わずかにほこりっぽい空気が
鼻腔をくすぐった。
ルキアが立ち止まって僕の方を向く。僕は黙って肯いた。
58セリオス×ルキア 2/10:2005/10/22(土) 08:18:47 ID:1oprilxF
世界が終わる前に、僕たちは結ばれなくちゃならない。
僕とルキアは手をつないだまま廊下を進み、手近な扉のひとつに入った。
入った教室は、長年使われた形跡がなかったが、校内の他の部分と同じように清潔
だった。長机が整然と並べられ、黒板には落書きひとつない。今すぐにでも講義に
使えそうだった。照明は灯っていなかったが、背の高い窓からたっぷりと陽の光が入り、
充分に明るかった。
「じゃあ……」
「うん」
ルキアは手を離し、最前列に置かれている長机の端にちょこんと座った。
僕はルキアの正面に立つと、制服の前ボタンをひとつひとつ外し始めた。少し余裕が
足りないように見える制服は案の定きついようで、ボタンを外すと内側から押し広げ
られるように左右に開いていく。
「恥ずかしいなあ……」
ルキアは顔を横に向けたまま言うが、抵抗はしない。頬がほんのりと上気している。
僕はそのまま全部ボタンを外して、左右に広げた。制服の下には、襟元が少し広めに
開いている黒い無地のTシャツを着ている。ぴったりとして、身体の線がはっきりと
見てとれる。両の乳房は、予想していたとはいえやはり驚くほどの大きさで、シャツの
生地を突き上げている。
僕はTシャツの裾に手をかけて持ち上げた。
「いや、」
ルキアは抗議の声を上げる。「恥ずかしい……」
「大丈夫。綺麗だよ、ルキア」
僕は言いながらTシャツを胸の上まで捲り上げると、背中側に手を回してブラの金具を
一度に全部外した。押さえつけられていた乳房が弾み出て、群青色の下着を押し上げる。
僕はそれも押し上げて乳房全体を外気に晒した。たっぷりと脂肪がつきながら、
大胸筋に支えられ、見事に上を向いている。頂点に位置する乳首は紅色で、意外なほど
小さい乳輪に囲まれていた。既に充血しているのか、丸く尖って存在を主張している。
「だめだよ……」 ルキアの声には力がこもっていない。
59セリオス×ルキア 3/10:2005/10/22(土) 08:19:48 ID:1oprilxF
僕は上体を近づけると、ルキアの唇に唇を重ねた。すぐに口腔に舌を差し込む。
ルキアの舌もおずおずと動き、僕の上の歯茎辺りをくすぐってきた。同時に僕は左手を
右胸に伸ばし、片手にはとてもおさまり切らない豊かな乳房を撫で回した。頂上の
尖りにも指をかけて、左右に小さくゆさぶる。
「んっ……」
唇を塞がれたまま、ルキアはくぐもった声を上げる。
僕は顔を一旦退けて、やおら剥き出しになった白い右乳房にむしゃぶりついた。肉丘の
下側にねっとりと舌腹を這わせてから、舌先を少し尖らせて半円を描くように頂上へ
近づけていく。頂上の寸前から一旦また離れるように舌をそらしておいて、いきなり
乳首を咥えこんだ。
「んっ。……んううっ」
ルキアは目を閉じ、必死に歯を食いしばるが、声が洩れるのを止められない。
僕は硬くなっている乳房先端の突起を、音がするほど強く吸い上げた。ルキアは
耐え切れずに首をのけぞらせ、甘い声を発した。
「あっ! いやっ、あっ……、」
上半身から腰にかけてが小刻みに震えた。晒されている両乳にさざ波のような波動が
走る。
僕は今度は左の乳首に吸い付いた。こちらの乳首も刺激を待っていたかのように硬く
尖っている。唇で咥えたまま、舌を小刻みに動かして先端をなぶった。さらに乳首は
硬化し、ルキアは胸を大きくくねらせた。豊満な胸肉がたぷんと揺れ動いた。僕は
左手を伸ばして右の乳首を二本の指でつまんだ。
「うん、気持ちいい……」 ルキアが息を乱す。
「いい?」
「もっと強く揉んでえ……」 少し舌足らずの声で言う。
僕は両手で両の柔乳をわしづかみにして、絞るようにリズミカルに握りこんだ。
吸い付くようなみずみずしい皮膚の下に、柔らかくも絶妙な弾力を秘めた肉が
もっちりと詰まっていた。手におさまり切らない部分が、握りこむとあふれるように
周囲に広がった。
60セリオス×ルキア 4/10:2005/10/22(土) 08:20:56 ID:1oprilxF
「ああん、いいよう………ねえ、セリオス、気持ちいい………」
ルキアはうっとりした表情を浮かべている。緑色の深い瞳がとろんと濁り、形のいい
唇がわずかに開かれて、なんとも言えない色気を醸し出していた。
僕は一歩近づくと、ルキアの両肩に手をかけて、長机の上に押し倒した。ルキアは
大人しく横になる。少し外にはねる赤い髪がふわりと広がる。Tシャツは胸の上まで
捲られて、美しい乳房は露出したままだった。多少は左右に流れるが、それでも
見事な量感はひと目で判る。頂上には唾液にまみれた紅い乳首が天に向かって尖り
立っている。
僕はルキアのスカートの脇にあるホックを、どうにか探り当てて外した。ルキアが
抵抗を示さないのをいいことに、ファスナーを引き下ろすと、ゆっくりと幅の広い
腰から引き下ろしにかかった。ルキアが背中を反らして豊かな尻を机から持ち上げると、
スカートはするりと抜けた。
ブラジャーと揃いの群青色のパンツ。控えめな光沢で、精緻なレースがほどこされて
いる。その両端のかかる腰骨からヒップにかけては、くびれたウエストと比すると
倍ほども幅があるように見える。そこから伸びる二本の脚は下着や制服との対比も
あって眩しいほどだ。手入れもされているのだろうが、きめの細かい美しい肌。
柔らかそうな皮下脂肪をたたえて、しなやかに長く伸びている。
僕はパンツの股間部分をつついてみた。
「あんっ」 それだけで腰をわななかせる。わななきはやわらかな乳房にも伝わって、
皿にふせたゼリーのようにふるふると震えた。
僕は群青色のパンツに両手をかけ、力をこめると一気にひざ上まで引き下ろした。
「あっ、ちょっと待ってよ!」
慌ててルキアは右手を伸ばすが、パンツに手が届かないと悟ると手の平を広げて
股間に広がる陰毛を隠した。左腕では自分の顔を覆っている。
僕はルキアの胸の左横に立ち、上体を屈めて右の乳首に吸い付くと、左腕を伸ばして
ルキアの股間を隠す右手に重ねた。そのまま口で乳首をねぶり、同時に左手でルキアの
右手をつかんで、その中指をルキアの敏感な突起のあると思しき場所に押し付けた。
「あんっ!」
61セリオス×ルキア 5/10:2005/10/22(土) 08:23:40 ID:1oprilxF
背骨が見事なアーチを描いて反り返り、腰に激しい痙攣が走った。机の脚ががたがたと
音を立てる。僕はそのままルキアの中指を使ってクリトリスをこね回した。
「痛い、いたい」
「……ごめん」
僕が手を離すと、ルキアは自分からとろとろの秘部に中指を浸けこみ、たっぷりと
粘液にまみれさせてから、自らの突起を指先で円を描くようにぐりぐりと刺激し始めた。
僕は左手の中指を伸ばし、秘唇の中をまさぐった。すぐに入り口が見つかった。
そのまま割り入れるようにぎゅうっと奥まで押し込んでいった。内部は熱い愛液に
満たされていた。人の身体の一部がこれほどまでの温度になるとは想像しがたい
ほどだった。
「ああん……、うん……、」 ルキアは自分でクリトリスをこね、声を上げる。
僕は上体を起こすと、腰の方に一歩動き、一旦中指を抜き取った。それから、中指と
薬指をぴったりくっつけると、あらためて肉の洞窟にゆっくりと挿し入れていった。
秘肉は指を噛むように掴みながらも、奥へ奥へとうごめいていた。
「いやっ………だめっ………いやあっ」
ひときわ声が大きくなる。外にまで聞こえるかも知れない、と思いながらも、僕は
二本の指を内奥で動かし続けた。突き、引き、横に振り、回し、二本を広げ、曲げ、
伸ばす。ルキアは全身で激しく反応し続けた。首をのけぞらせ、背骨を反らせ、
腰をぶるぶると痙攣させた。豊かな乳房が左右に振れ、机も音を立てて揺れ続けた。
「ああっ、だめ! ………いやっ、欲しい、ちょうだい、ちょうだいっ、」
僕は指を抜いた。
抜く瞬間にルキアの腰はもっとも激しく震え、机が倒れるかと思うほどだった。
ひとしきり痙攣が終わってからも、はあはあと荒く息をつき、両腕は机をつかんで
硬く突っ張っていた。
呼吸のたびに、柔らかい胸が大きく上下する。眉間には困ったように皺が寄り、
哀願するように僕を見上げている。その切なそうな眼差しに、僕はひどく興奮して
いた。
62セリオス×ルキア 6/10:2005/10/22(土) 08:25:08 ID:1oprilxF
僕は自分でベルトを抜き、ボタンを外してファスナーを下ろすと、そのまま下着も
引き下ろして硬化した男性器を露出させた。先端が腹部につくほど熱く硬直している。
ルキアは目を見開くと、すぐに左手を伸ばしてきてその中ほどを握った。ちょっと
ひやりとした感触だった。
「熱い………」
ルキアの瞳は膜が張ったようにとろんと濁っている。日頃の快活な様子からは想像が
つかない淫らさだ。女の子ってのは本当に不思議な生き物だな。でも、そう思うと
ますます昂奮が高まるのは否定できなかった。
「立って、ルキア。入れてあげる」
僕は我慢できなくなってうながした。
ルキアは僕のペニスから手を離し、気だるそうに身体を起こすと、まずはパンツを
潔く引き下ろして脚から抜いてしまった。それからのろのろと制服の上を脱いで
Tシャツ一枚の姿になると、脱いだ服を隣の机に無造作に積み重ねた。
さらにルキアはTシャツを脱いだ。眩しいほど白い裸体が薄暗い部屋に浮かび上がる。
首元に絡まったままになっていたブラジャーを両腕から抜くと、ルキアはそのまま
再びTシャツを身につけた。タイトなTシャツがやわらかな身体の線にぴったりと
はりついていた。豊かな乳房がシャツの布地を高く突き上げ、尖った乳首もはっきり
見てとれた。
「後ろ向いて」
言われるとルキアは素直に机から下り、床のタイルに少し脚を広げて裸足で立ち、
長机に両手をついた。美しい弧を描く双の尻が突き出される。その深い谷間の奥には
きらきらと蜜が光っていた。僕は左右の尻たぶに手をかけて、ゆっくりと左右に
押し開いた。きゅっとつぼまった肛門の少し下から、熱い秘肉があわいの先へ
続いている。
「見ないでよ」
ルキアは肩越しに拗ねたような声を投げてきた。
63セリオス×ルキア 7/10:2005/10/22(土) 08:27:11 ID:1oprilxF
「見なきゃ入れられないだろ」
そう言いながらも、黒いTシャツに包まれた細いウエストと、その下から露出した
ボリュームのある真白い尻肉の対比を見ていると、僕はこらえられなくなった。ほぼ
真上を向くペニスを、前かがみになりながら無理矢理右手で押さえつけ、ルキアの
うるみにまみれる洞穴へとまっすぐに差し向けた。性器内部の肉質はきつく、熱い
抵抗を覚えながらも僕はペニスの先をねじり進めた。早くもルキアの腰は再び痙攣を
始めた。
「おっきい………セリオスの、おっきい」
ルキアが苦しそうな声で、だがどこか嬉しそうに呟く。
声に煽られ、僕は腰を前後に動かした。熱い肉に摩擦されると、あっという間に
こみ上げかねないのがすぐに判り、少しピッチを落としながら大きく奥をうがった。
「ううっ、うんっ………」
壷の底深くに肉棒の先端が到達すると、ルキアの白い脚は小刻みに揺れた。快楽から
逃れるように踵を浮かし、爪先立ちになって豊満な尻を高く持ち上げる。逆に両腕は
肘を長机についてしまい、背中が滑り台のように反り返った。
僕は腰を退けて、ペニスを抜き出した。熱い液にまみれた肉棒は外に出てくるなり
ばね仕掛けのように天井を向き、下腹部を叩いた。尻の谷間と亀頭の間に、わずかの
間だけ粘液のつり橋がかかった。
「ああん、抜かないでっ……!」
ルキアは下を向き、腰から背中を伝わってくる震えに口を歪めながらも声を絞り出した。
唇の端からわずかに唾液が垂れている。
「やめないで、ねえ、やめないで」
後ろ手に肉棒を手探りしてくる。上半身に服を着けたまま、下半身を完全に露出した
姿で、ひたすら快楽を求めている。淫らという外なかった。
「じゃあ、今度は前から入れてあげる」 僕は言った。「机に座って」
ルキアは向き直る暇ももどかしいように、身体をくるりとひねると尻から机に飛び
乗った。眉をたわめ、口を半ば開いたまま、両腕を伸ばしてくる。
64セリオス×ルキア 8/10:2005/10/22(土) 08:30:01 ID:1oprilxF
僕はルキアの正面に立ち、身体を抱き寄せると、長く眩しい両脚を持ち上げてV字型に
開き、その付根に再び熱い性器を突き込んだ。またしてもルキアの身体に小刻みな震えが
走る。僕はペニスの根元に力を込め、前後に力強く動かした。
ルキアはどうにか声を出すのをこらえているようだったが、底を強く突くとすぐに嬌声が
こぼれ出た。それからまたなんとか抑え込み、強く突かれると声を洩らし、というのを
繰り返しているようだった。
「やあんっ………ん………んっ………ああっ………」
僕は挿入したまま上体を曲げて、Tシャツ越しに硬さを保っている左乳首に吸い付いて
みた。ルキアの全身がびくんと動き、高い声が口をつく。
「ふあっ」
少し苦しい姿勢ではあったが、乳首をぐいぐいと吸い上げながら、僕は腰を律動させて
みた。
「はああっ………んっ、あん、あんっ、はあんっ!」
ルキアの痙攣が、とうとうほぼ間断なく続くようになった。膣肉も震えながら強く
肉棒を握り込み、奥からは際限なく熱い液体が湧き出し続けた。両腕を後ろに回して
長机に突き身体を支えているが、それすら時折肘が折れそうになっている。
僕は口を離すと、Tシャツの裾に手をかけ、一気に胸の上まで捲り上げた。巨乳が
ぶるんと飛び出して、シャツはその上に引っかかった。僕はあらためて今度は右の
乳首を咥えると、背中を丸めてペニスで秘肉をぐいぐいと突いた。ルキアの身体は
さらに強く反応した。がたんがたんと机の脚が鳴る。
「だめっ、だめっ、おかしくなっちゃう」
ルキアが快感を訴える。
僕もこみ上げをこらえるのが難しくなってきた。「……ねえ、出して、いい?」
「いやっ!」
ひときわ声が高くなった。「だめ、まだいっちゃだめぇ」
65セリオス×ルキア 9/10:2005/10/22(土) 08:34:04 ID:1oprilxF
「無理言わないでくれよ」 
僕は最後の仕上げにピストンのピッチを上げた。ペニスに込めていた力も抜き、ただ
快楽に身を委ねて性器を動かす。肉と肉とがこすれ合い、蜜液がぐっちゃぐっちゃと
音を立てた。めくり上げられたTシャツの下から前方に突き出している双の美しい
乳房が、僕の抜き差しのリズムに合わせてぶるんぶるんと揺れた。
ほどなくルキアは絶頂に届いたことを告げた。
「………やだ、いっちゃう、いっちゃうっ」
「おおっ」
「いくっ! いくうっ!」
ルキアは背中を思い切り反らせて叫んだ。横に張った腰がぶるぶると慄動し、
しなやかな脚がぴんと伸び切った。僕は達する寸前にペニスを抽き上げた。亀頭は
天に跳ね上がりながら熱い白濁液を噴き上げた。最初の一噴きはルキアの顎にまで
達し、シャツと豊かな乳房をべっとりと汚した。さらにペニスはびくんびくんと脈打ち、
すべすべの腹部と可愛いへその周辺に精液を撒き散らした。
ルキアは腕をかくんと曲げると、崩れるように机に仰向けに横たわった。右手の中指を
僕の精液にまみれた見事な形の左乳房にゆっくりと伸ばし、白い粘液を掬い上げると、
目を細く開けてそれを確認し、満足そうに微笑んだ。
「………いっぱい出してくれたね」
僕は急に気恥ずかしくなった。「………ルキアのが気持ちいいからだよ」
「そうお? ありがと」
ルキアは精液をねっとりとまとった中指を口元に運び、舌をちろりと覗かせると
いとおしげに口に含んだ。「あたしも気持ちよかったよ。すっごいよかった」
「………ありがとう」
僕は言った。これ以上、何を言えばいいのだろう。明日で世界は終わってしまう。
これでよかったんだ、でも何か忘れている様な気がする。なんだろう。何が足りない
んだろう。
ルキアが再び目を閉じた。深く満足げな呼吸とともに、白濁を乗せた量感たっぷりの
乳房がゆっくりと上下した。
66セリオス×ルキア 10/10:2005/10/22(土) 08:36:24 ID:1oprilxF
目を覚ますと、寮の自室のベッドだった。快楽からゆっくり引き剥がされると共に、
夢の中での焦燥感は急激に薄れていった。
大丈夫だ、世界は終わりじゃない。明日も普段通りに日常は続く。僕は自分に言い
聞かせた。
ふと、僕は下腹部の生温かい不快感に気付いた。そういえば、快感がやたらと真に
迫っていたな。そんなに欲求不満だったとはとても思えないが、これは夢ではない
らしい。
やれやれ。
それにしても、異常に長くて、変な設定の夢だったな。嬉しかったけど、ルキアが
出てきたのは複雑な気分だ。確かにルキアは可愛いし素敵な女の子だけど、どうせ
だったらシャロンが出てきてくれればよかったのに。
その考えに到達して、わずかな幸福感がすうっと引いていくのを覚えながら、僕は
ゆっくり身体を起こした。
世界が続くのであれば、まずはこの下着をなんとかしなければなるまい。



※この話(>>57-66)は保管庫へは収蔵しないでください。
67いけないレッスン!:2005/10/24(月) 10:11:32 ID:VHEDNg3Y
ふにふに。ぷにぷに。
サンダースはマロンに命じられるままに彼女の貧乳を撫で回している。
揉めればいいのだが、揉むことが出来る程大きい(出ていない)ため、撫でるという行為になっている。

「もう、もっと力いーっぱいやってもいいんだよ?」「力いっぱいって・・」
「むぎゅーっとさ?」

出来るだけの胸があればやっている、とサンダースは思うが、この状況で彼女が悲鳴をあげれば変質者は自分だ。
下手な真似は出来ない。
出来ないって言い過ぎな気がするが、気にするな。
68いけないレッスン!:2005/10/24(月) 10:12:52 ID:VHEDNg3Y
「ふぅ・・はぁ・・」

サンダースが律儀に胸を撫で回していると、マロンが息を乱し頬を赤め、サンダースの手を自分で胸に押さえ付けるようにしだす。
サンダースにはそれだけでビックリな出来事なのだが、マロンはサンダースを見るように振り返ると、熱に浮いたような眼差しを送る。

――やばい。
本能的に危機を察知したサンダースは、しかし逃げ出せない。
マロンが足同士を絡ませ、サンダースの動きを封じているのだ。
69いけないレッスン!:2005/10/24(月) 10:13:56 ID:VHEDNg3Y
「サンダース君・・」
「はい」
「私、もう、我慢できないよ」
「・・・・・」
「先生としてじゃなくて、オンナとしてお願いがあるんだけど」
「・・・・・」
「・・・えっちしよ?」


マジかよ。
ありえねぇだろが。
何を考えて・・何を考えているのかが分からない。
サンダースが思案する間も、マロンは熱っぽい視線をサンダースに注ぎ続ける。期待に満ち満ちたそのくりくりの眼を見ているうち、サンダースは仕方ないかと息を吐いた。


思案している間に呼吸しなかったためか、酷く息が乱れている。
70いけないレッスン!:2005/10/24(月) 10:15:06 ID:VHEDNg3Y
サンダースがマロンのスカートの中に手を入れると、そこは既に湿り気をおびており、マロンの幼い秘唇の筋がくっきりと分かる。
マロンは多少身を強ばらせたようだが、さして抵抗するでもなくサンダースの愛撫を受けている。

「マロン先生、もうこんなに濡れていますが・・」
「ダメ・・言っちゃいやぁ・・・」

サンダースの声に、泣きそうな声を出すマロン。

「ほら。糸を引いていますよ?イヤラシイですね?」
意地悪なことを言うことが楽しくなってきたサンダースは、わざとマロンに指の愛液を見せた。
71ライン:2005/10/24(月) 10:16:38 ID:VHEDNg3Y
どうも久方ぶりのラインです。
寝惚け頭で書いたため、イマイチしっくり来ない話ですがいけないレッスン!中編をお送りしました。
72 ◆45F2dDWvlE :2005/10/25(火) 00:21:38 ID:q+NV+QMT
>>71
お疲れさまです。続きも楽しみにしてます。

私、前スレにて一時は投下中止も考えましたがやはり続き投下したいと思います。
前スレから見てて、不快に感じた方はお手数ですがNGにでも入れていただければ…

以下、投下しますが携帯から修正しつつの投下なので時間かかると思われます
73 ◆45F2dDWvlE :2005/10/25(火) 00:26:09 ID:q+NV+QMT


今までマロンとラスクの玩具にされた者たちはいずれもアカデミーから姿を消していた。
それは自主退学であったり、長期休学であったり様々だが、もともと実力至上主義なアカデミーにおいて珍しいことではなかったから、不審に感じた者もいないだろう。
レオンは彼女たちのその後を知らされていなかっただけに、今日の偶然には驚かされた。
他の少女たちもアロエの様子を見る限り「最悪の事態」ということはなさそうである。

この空の下に生きる彼女たちに、幸あらんことを…

レオンは赦されることを望まない。赦されない罪を背負い苦しみ続けることが自分への罰だと考えるから。
74 ◆45F2dDWvlE :2005/10/25(火) 00:27:46 ID:q+NV+QMT


そろそろ日が傾き始めた頃、二人はアカデミーまで戻ってきていた。
そもそも同じアカデミーの寮に住んでいるのに待ち合わせしたのもいまいちレオンには理解できない。まぁなんらかのこだわりなのだろうと思う。
「はぁ〜っ…疲れたぁ〜」
「そういうセリフは部屋に戻ってからにしてくださる?」
まあ、そこが彼らしいところなのだが。
「そういうなって。べつに悪い意味じゃないんだからさ。じゃ、また明日授業でな」
レオンがさっさと部屋に戻ろうとする。
「あっ……」
なんとなく、前にも似たような状況があったような気がする、と頭の隅で考える。
「ん?」
「……レディを一人で歩かせますの?」
「OK、お嬢様。お部屋までエスコートさせていただきます」
シャロンに手渡した荷物を再び手に、自分の部屋とは逆方向に歩き始めた。
75 ◆45F2dDWvlE :2005/10/25(火) 00:29:49 ID:q+NV+QMT
*
自分の部屋までの距離…長いような短いような微妙な距離。
シャロンは悩んでいた。

自分はきっとレオンのことが好きなんだと思う。
いや、きっとではなく、好きなんだ。
しかも、それはもうとてつもなく。
しかし彼は救いようがないくらい鈍感なことも良くわかっているから、このままでは自分の想いは伝わらないだろう。

──告白する

それしかない。
だけど、もし断られたら?
彼なら今まで通りに接してくれるだろう。だけど…
今のままの関係を望んでいるわけじゃない。彼にとって特別な存在でありたい。できるなら今すぐにでも。
自分にとって特別なレオン。そのレオンにとって特別な存在でいたい。その為ならどんなこともできる。

──でも彼がそれを望まなかったら私はどうするんだろう?

その答えが出る前に、彼は歩みを止めて言った。
*
76 ◆45F2dDWvlE :2005/10/25(火) 00:32:35 ID:q+NV+QMT
「着きましたよ、お嬢様」
「ご苦労様ですわ…ついでにお茶でもいかが?」
「うん…そうだな…じゃあ」
レオンはちょっとだけ意外そうな顔をして応え、シャロンに続いて部屋に入った。

第一印象は意外と可愛らしい、ということだった。
シャロンの部屋は意外にもぬいぐるみ(!)や小物が多いのだが、雑然としていない。
部屋にあるもの全てを含めて整っている、といった感じ。
シンプンで片づいてはいるがどこか雑然としたレオンの部屋とは対極的だった。
「あ、あまり見ないでくださる?恥ずかしいですわ…」
「ん…あぁ」
見慣れぬ部屋でそわそわするレオンとレオンに部屋を見られて落ち着かないシャロン。
とりあえずレオンに席を勧め、シャロンも向かいに座る。
「……」
無言で見つめられてつい俯くシャロン。
微妙な空気の中、レオンが口を開く。
「…あのさ」
「は、はいっ、なんですの?」
「…お茶、俺に淹れろってこと?」
「そっ、そうですわね。少しお待ちください」
赤面して席をたつシャロン。お茶でも、という口実で呼んだことなどすでに頭に無かった。
77 ◆45F2dDWvlE :2005/10/25(火) 00:34:43 ID:q+NV+QMT
ひたすら考えながら手を動かすシャロン。
(とにかく…自分から言わなければ何も始まりませんわ)
覚悟を決めてお茶を出して自らも席に着く。
レオンはなんでさっきからシャロンが深刻な顔をしてるのだろうか、と窺いつつ熱い紅茶を口にする。
(…こういう時はなんて言うべきなんでしょう)
レオンが不思議そうに眺めている。緊張のあまり思考がまとまらない。
(とにかく何か言わなければいけませんわ…)
「…あのっ!」
レオンがこっちを見る。
視線が交錯する。
…顔が熱い。
自分の心臓の音が聞こえてきそうだ。
「じ、実は…」
自分がなにを言おうとしているのかわからなくなる。
「私…レオンさんのことが…」
シャロンの雰囲気を感じ取ってか、レオンの顔にも緊張が伝わる。

「レオンさんのことが好きなんです…私と付き合ってください」
78 ◆45F2dDWvlE :2005/10/25(火) 00:37:24 ID:q+NV+QMT


─付き合ってください

目の前の彼女は顔を真っ赤にしてそう言っている。

混乱する頭を無理矢理働かせる。
「彼女の申し出を断るな」というのがマロンの言葉だ。
つまり、こうなることはマロンの予想の範囲内ということなのだろう。
(あの紅茶、か…?)
他に疑いようもない。
アカデミーで教鞭を振るう人間だ。惚れ薬くらいつくれるだろう。
そして、あのマロンのことだ。レオンが惚れ薬と気付くことも予想済みと思われる。
つまり「本来好きでもないし、また本来好かれてもいない人間と恋人ごっこをしろ」と言うことだ。
その上で、レオンは逆らわないと確信しているのだろう。

─なんという茶番。

だが、答えは決まっている。

なぜかアロエの不安気な顔が脳裏をよぎる。

─迷うな。

自分に言い聞かせてくだらない考えを全て一掃する。
俺のするべきことは一つ。
なぜ悩むことがあるのか。
前にそう決めたじゃないか。

ならば、俺のいうべき言葉は──
79 ◆45F2dDWvlE :2005/10/25(火) 00:39:03 ID:q+NV+QMT
「俺なんかでいいなら…喜んで」
「ほ、本当ですの!?」
シャロンの顔に歓喜の色が広がっていく。
そんなシャロンにいままでにない類の罪悪感に苛まれる。
「…後悔しても知らねぇぞ」
ついそんな言葉が出てしまう。
レオンから断れない以上は自ら考えを改めてもらう他ない。
「後悔なんかしませんわ!」
嬉しい言葉だが、今のレオンにはそんな気持ちにはなれなかった。
その言葉がマロンの口から聞けたら…
(先生…俺に何をさせようとしてるんだ…)
80 ◆45F2dDWvlE :2005/10/25(火) 00:41:20 ID:q+NV+QMT


そのあとしばらく話し込んだ後、自寮に戻る時間になった。
「じゃあ、また明日」
と背を向ける。
が、ごほん、というわざとらしい咳ばらいに振り向く。
「私たちは先ほどの件で晴れて恋人同士ですわ」
やや顔が赤い。すこし間をおいて続ける。
「恋人同士がお別れするときに、何かすることはありませんこと?」
「…なに?」
真っ赤、という表現がふさわしい、耳まで赤く染まったシャロン。
赤面するシャロンを今日だけで何回目にしただろうか。
「………………ス」
「は?」
「………キス、ですわ」
「…してほしいの?」
「っ!違いますわ!してあげてもよろしくてよ、という意味ですわ」
どうやらキスしたいらしい、けど…
「…俺初めてなんだけど」
「そ、それは私もですわ」
あ、やっぱり…と思ったのは秘密だ。
「じゃあ…初めてだからわからないけど…変だったらごめん。とりあえず目、閉じて」
言われたままにレオンを見上げて目を閉じる。
シャロンの瑞々しい唇に目を奪われる。
(これから、ここに…)
肩を抱き寄せ、自身も目を閉じる。
シャロンを目の前に感じたとき、

唇に温かく柔らかい感触が伝わってきた。
すぐに離れてしまった、唇が触れ合うだけのキス。
だけどそれはひどく官能的で魅力的だった。
無言で赤くなったシャロンと顔を見合わせるうちに、なんだか気恥ずかしくなって「じゃあ明日」とだけ言ってそのまますぐに背を向けてしまった。
81 ◆45F2dDWvlE :2005/10/25(火) 00:42:48 ID:q+NV+QMT


二人が恋人になって…恋人ごっこを始めてから数週間が経過していた。
その後、特に変わったことはなく(見かけ上は)今まで通りだった。
変わったことと言えば、あの告白の前まではシャロンの笑顔に自然と自分も笑みがこぼれたものだが、今はなんだか複雑な気分になるということだろうか。
周りも二人の関係に気付き始めているようだ。
特に困ることでもないが、面倒なので何か聞かれても適当に答えているが。

今日もシャロンからお呼びがかかっている。一度自室に戻ってからシャロンの部屋へ向かった。
82 ◆45F2dDWvlE :2005/10/25(火) 00:45:16 ID:q+NV+QMT
*

「はぁ…ぁっ」

濡れたため息が漏れる。
細い指を胸に這わせる。
コンプレックスな小さい胸の頂点から理性を狂わせる刺激が伝わってくる。

「んんッ…」

くぐもった声が抑えきれずに口を出る。

(ぁ……レオン…さん)

一人自室でレオンを想い、寂しさを紛らわせるシャロン。
黒地の制服に白い腕が潜りこんでいる。
その指先からは絶えず疼くような快感が与えられる。
透き通るような瞳は焦点を失い、今やシャロンの目の前にいるのは愛しいレオンに他ならない。

(…レオンさんが…私の胸を…)

そう意識した途端、熱くなった体の奥から何かが沸き上がるのを感じる。
空いた片方の手をスカートの下に持っていく。

(…濡れてる)

濡れてるところを見られてしまう…そう思うとますます体は熱を帯びていく。
布地越しにも熱い蜜が新たに湧き出てくるのがわかる。
おそるおそる濡れた下着の中に指を入れる。

「ん……ぁっ!」

そこに指が触れた瞬間電流が駆け、僅かな脱力感に襲われる。

それでも、熱くたぎる身体は乱れた呼吸を整えることすら忘れて甘美な刺激を要求する。
いまだ男を知らない女性器は更なる刺激を求め熱を増していく。
肌に張り付いた下着を脱ぎ捨てる。

濡れそぼったそこに中指を押し当て僅かに力を込める。

「くぅ…っ…はあっ…」

堪えきれずに声が出てしまう。
すでに男を迎え入れる準備のできた入り口。指一本程度なら大した抵抗もなく受け入れていく。

「…レオン…さん」

つい愛しい人の名が漏れ出る。
指をスライドさせるたびに背筋が痺れるような強烈な快感に見舞われる。
レオンさんのを受け入れたらこんな感じなのだろうか─
想像するだけで脳がとろける。
今考えられるのは愛しいレオンのことだけ。

「シャロン」
レオンの声が自分の名前を呼ぶ。

「…レオンさん…きて…」

ガチャ、という入り口の音でシャロンの頭は急速に冷静さを取り戻した。
*
83 ◆45F2dDWvlE :2005/10/25(火) 00:48:08 ID:q+NV+QMT

これが神様のイタズラだとしたら、神様は残酷で、無情で、そしてきっと色好みに違いない。
とりあえず、ドアを開けたままの俺。目の前にはまともに服も着てない「彼女」。
OK、状況はわかった。ここから考えられるのは…
「…これは夢か?」
「…悪夢ですわ」
身体を隠しながら震えるシャロンが答える。

冷静さを取り戻した彼女が最初に恨んだのは自分の浅はかさだった。
何を隠そうレオンを呼んでのは自分で、そのことを忘れていたのだ。
そしてなにより、想像と現実の境がなくなるほど行為に没頭してしまったことだ。
ただ、これに関してはレオンがあまりに愛おしいのが悪いのであって、むしろこれはレオンのせい、と自己弁護。

「…俺はちゃんと呼んだぞ。『きて』っていうから開けただけだからな」
赤面したレオンはそれだけ言うと後ろを向いて出ていこうとする。
「ま、待って…」
慌てて制止の声をかけるシャロンに背を向けたまま答える。
「大丈夫だって。ちゃんと外で待ってるから早く着替えて…」
「そうではなくて…私…」
震えた小さな声が背後から聞こえる。
「私…もう耐えられませんわ……レオンさん…私を…レオンさんのものにしてください……」

俺は、どこまで踊らされるんだろうか─

後ろを向いたまま答える。
「……後悔しても知らねぇぞ?」
84 ◆45F2dDWvlE :2005/10/25(火) 00:49:54 ID:q+NV+QMT
意を決して改めてシャロンに向き合う。
シャロンの少し潤んだ目がレオンを見つめる。
二人の間は10歩ほど。最初の一歩を踏み出してしまえばすぐにその距離はなくなる。
大事な部分を隠してはいるが、裸のシャロンが今手の届く範囲にいるという事実に頭が混乱する。
「…レオンさん」
「とりあえず…ベッドの方に……よっ、と」
「きゃっ」
膝の下と腰に手を回して持ち上げる。いわゆるお姫様だっこ。
恥ずかしそうに俯いてしまうシャロンを見ながらベッドまで運ぶと、硝子細工を扱うように優しく身体を降ろした。
真っ白なシーツの上に紅潮した裸体をさらす少女。そのえも言われぬコントラストにマロンのことも忘れかけて思わず唾を飲む。
「…私を…めちゃくちゃにしてください…」
いつもの強気なシャロンとは思えない「おねだり」だった。
85 ◆45F2dDWvlE :2005/10/25(火) 00:52:00 ID:q+NV+QMT
シャロンの視線を感じながら上半身だけ服を脱ぐ。
「ほらシャロンも」
「……」
しばし押し黙る。
「……笑わないでくださいね」
(笑うって…あぁ、そういうことね)
シャロンが貧乳を気にしているらしいというのは実はアカデミーの生徒の間では共通認識だったりする。そしてそれは当たっているようだ。
すでにブラは外していたのか、上着を脱ぎ捨てると控えめな胸が姿を見せる。
その成長途上の肉体にマロンを重ねてみてしまう。
上目遣いに見上げるシャロンに覆い被さり、不意打ち気味に唇を奪う。
「んっ……」
一瞬驚いて目を見開くが、すぐにうっとりと目を閉じる。
シャロンの柔らかな唇を割って舌を進入させる。
抵抗なく受け入れたシャロンの舌は積極的にレオンの舌と絡み合う。
独立した生物のように動き回る二人の舌が互いに蹂躙していく。
それだけでシャロンは再び身体が熱を帯びてくるのを感じる。
「っはぁ……」
レオンの舌が引き抜かれる。
シャロンの舌との間に透明な糸が引いて、消えた。
シャロンの初めての大人のキスはほんの少しだけ甘い味がした。
86 ◆45F2dDWvlE :2005/10/25(火) 00:53:56 ID:q+NV+QMT
「いきなりなんて…ずるいですわ…」
うっとりした顔のシャロンが言う。
「イヤだった?」
「…そんなことありませんわ」
「じゃ、もう一回」
顔を赤らめるシャロンに再び軽く口づける。
目を瞑ったままのシャロンに気づかれないように、胸の突起に触れる。
「ぅんっ!?」
途端に驚いて目を見開き、唇が離れる。
「レ、レオンさん…何を…」
小振りな胸全体をマッサージするように刺激する。心地よい弾力が指に伝わる。
「ぁ……」
その穏やかな刺激にシャロンが僅かに身悶えする。
「気持ちいい?」
「……」
恥ずかしくて答えられずに目を逸らしてしまう。
「気持ちよくない?でも、ここは…」
「ぁんッ……」
「気持ちよさそうだけど?」
隆起した乳首を撫で上げられる。
その反応に満足気なレオンの顔がシャロンの胸の先端に近づいていく。
「フッ」
「ひっ…」
敏感になった先に息を吹きかけられ、予想外の刺激に当惑する。
「敏感なんだな」
「……」
意地の悪い言葉を投げかけてくるレオン。嫌な感じはしないが、何だかいじめられているような気分になる。
黙って縮こまってしまうシャロンに嗜虐心を覚えるレオン。
「我慢しないで声出せよ」
小さな胸の中心で精一杯自己主張するそこに舌を這わせる。
「ぁっ……ふぅ……」
舌先で入念に舐られる。声を抑えきれずに喘いで…喘がされてしまう。
レオンの技術だけの問題ではなく、「レオンが自分の胸を見て、触れている」という事実がシャロンを高揚させる。
87 ◆45F2dDWvlE :2005/10/25(火) 00:55:46 ID:q+NV+QMT
「レオンさん…私の胸…嫌いじゃありませんの…?」
「…なんで?」
「…だって…胸小さいですから…」
「俺は好きだけど」
そういうと乳首を口に含む。
「はぅ……ぁ…はぁ……」
口の中のコリコリとした感触を吸い上げ、舌でなぶる。
「んっ…いやっ……だめぇ……」
しつこく責め立てていたレオンが動きを止める。
少しだけ呼吸を乱したシャロンがレオンの様子を伺う。
「…どうして止めたんですの?」
レオンに訴えるその顔は少しだけ不満げに見える。
「ん、だって嫌なんだろ?」
ニヤついて言うレオン。
「そ、そういうわけじゃ…」
「じゃどうして欲しい?」
「それは……」
「言わないならもう終わりにするか」
「えっ!?」
明らかにシャロンの反応を楽しんでいる。
「……………てください…」
消え入りそうな声で呟く。
「…触って…気持ちよくして…」
自分から言わされる恥ずかしさに潰されそうになる。
それでもレオンにして貰う、ということと秤にかけたら答えは考えるまでもなかった。
「自分からおねだりするなんてシャロンはいやらしいなぁ?」
「…そんな…そんなことなんてありませんわ……」
嗜虐的なレオンの言葉に、なぜか身体が熱くなるのを感じる。
「じゃあ、いやらしいシャロンは望み通り気持ちよくさせてやろう」
88 ◆45F2dDWvlE :2005/10/25(火) 00:57:28 ID:q+NV+QMT
焦らされるより、いやらしいと言われながらでもレオンに触れられていたかった。
「きゃぅ!……ぁう………」
レオンはシャロンの秘裂に標的を変えていた。
安堵の表情を見せたのも束の間、予想外の刺激に身を震わせる。
「はぁっ……そこは……」
つるりとした割れ目に沿ってゆっくり指を滑らせる。
「気持ちいい?」
「…ぁっ……」
「シャロンの望みは『気持ちよくしてほしい』だから気持ちよくないならやめるけど…?」
「……」
レオンの指に少し力が込められシャロンに浅く進入する。
「…んあぁ…ぁ……」
中は温かく、レオンの指をきつく締め付ける。
「どう?気持ちいい?」
「…き…気持ちいい…ですわ……」
シャロンはレオンに支配されているという感覚に身震いする。
89 ◆45F2dDWvlE :2005/10/25(火) 00:59:45 ID:q+NV+QMT
「じゃ、続けようか」
湧き出た汁でいやらしく光るそこを指で割り開き、顔を近づける。
「…きれいな色だな」
「…ぁ…だめ…見ないでぇ……」
自分の大事な部分の中までレオンに見られている…羞恥心と歓喜が入り交じり、シャロンの奥から更に果汁が流れ出す。
「見られただけで感じた?」
「そ、そんな……あぁぁッ」
否定しようとするシャロンを無視して舌を突き入れる。
突然の刺激にシャロンがその小さな身体を震わせる。
シャロンの中に進入した舌は淫猥な水音をたてて無遠慮に動き回る。
「ふぅ…んっ……あぅ……」
目を瞑って息を荒げ、逃れようのない快楽に押し流される。自分でした時とは比べものにならない。
「ぁんッ!…」
レオンの舌がシャロンの弱点を見つける。「…んっ……あっ…あぁん……」
集中的に一点を攻められ、興奮の度合いが高まっていくのがわかる。
それに呼応するかのようにレオンの攻撃も激しさをます。
「…だめぇ!…も…もうっ!…ちょうだい………レ、レオンさんの…レオンさんの…お、おちんちん………」
限界まで熱くなったそこから舌を抜き、シャロンの耳元に唇を当て、
「…だ〜め」
レオンの指が腫れた陰核を捻り上げた。
「ぁ…あああぁぁぁぁッ!」
シャロンは甲高い声を上げて弓なりに身体を反らして、達した。

静かな部屋に脱力したシャロンとそれを見守るレオンが残った。
シャロンに毛布を被せて自分も入り込むと、「いじわる…」と言ってそっぽを向かれてしまった。
90 ◆45F2dDWvlE :2005/10/25(火) 01:06:33 ID:q+NV+QMT
駄文すいません…
ここまで長引かせたのにエロくないし…
非エロ部分を反映させたつもりですが、そう見えなかったらこの話の9割は無駄ということに('A`)

とりあえず次回で完結になります(読んでくださる方がいれば)。

今後の為にも感想・意見・苦情・その他、頂けると嬉しいです。
お目汚し失礼しました
91名無しさん@ピンキー:2005/10/25(火) 01:08:12 ID:Xzf3rIG2
>>90
GJ
92 ◆45F2dDWvlE :2005/10/26(水) 23:09:05 ID:OxFjboZs
>>91
読者様、読んでくれてさんくすです

どなたか直すべき点を指摘して貰えると嬉しいです。いまいち進歩しない…

…てか、もしや自分場違いですか?
93ニナイ:2005/10/28(金) 01:02:55 ID:e0WEdp9W
ここのとこ忙しくて中々書き込みに来る暇がありませんでしたごめんなさいm(_ _)m

>>ライン氏
マロンがエロ過ぎてGJです
や、寝惚け頭万歳ですよ(何

>>92
こちらもGJです
直すべき点……強いてあげるとするなら1レスで出す文の分量や前半部分の強調のための改行の多さで
微妙に読み難い所があった、位ですかね
大半は俺にも当てはまる事ですがorz

とは言え、シャロンの心理描写等よく書かれてると思いますよ
なんつーか、恥ずかしがってるシャロン萌え(何
とりあえず、間違い無しに場違いとかと言う事はないです
むしろこれからも積極的に投下お願いします(平伏


で、こちらの近況ですが
自分は大学生で、大学祭やら中間試験やらで今色々忙しかったりするので
11月下旬まで投下は無理と言う現状ですorz
新スレを立てて数本投下されている中申しわけないが、自分のSSを楽しみにしている方が居たらもう少々お待ちください
この糞忙しい時期を乗り切ったら1本は投下しますのでm(_ _)m

以上、長めのレスになりましたが失礼
94名無しさん@ピンキー:2005/10/28(金) 04:31:05 ID:a1m+g6Qm
頑張ってね〜ん学生さん
待ってるよ
95ライン:2005/10/28(金) 14:22:15 ID:Pih7kjLy
>ニナイ氏
気が合いますな。
私は先週大学祭が終ったところですわ。

軽く病院通いなんで完成は遅れますが、しばしお待ちを・・・・
96 ◆45F2dDWvlE :2005/10/28(金) 22:52:34 ID:C/sFU30d
>>93
そう言って貰えて良かったです。
前スレでちょっと指摘があって、その後非エロ部分縮小・エロ描写加筆はしたもののやはり非エロが多くなってしまって…
非エロうざい、と思われてる方、申し訳ない。もう少しだけ辛抱していただければ幸いです。

改行については…携帯との違いにもよるのでしょうか…
携帯だと見にくいのでさっさと改行してしまいます。次回以降ちょっと意識してみます。
ご指摘ありがとうございました。

>>95
病院……体は大事になさってください。
投下、お待ちしてます…ただし無理しない程度にしてくださいね。
97名無しさん@ピンキー:2005/11/03(木) 15:35:38 ID:DNRU5CEY
>>93>>95>>96
投下期待
98名無しさん@ピンキー:2005/11/12(土) 00:58:09 ID:k8+gp9K0
保守
99 ◆45F2dDWvlE :2005/11/13(日) 04:29:02 ID:6BuASBdu
こんばんわ諸兄
ここのところ誰もいらっしゃらないようですね…
自分も最近ちょいとばかり多忙ですが、機会を見て書かせていただくかも、です。
エロ表現がエロくない、という致命的な不肖職人ではありますが、その時はお付き合いいただければ幸いです。
100名無しさん@ピンキー:2005/11/13(日) 08:35:59 ID:80+3zOgR
OK━━━━━!!投下期待してますよフォ━━━━━━━━!!
101ライン:2005/11/14(月) 11:10:11 ID:7bJTRNE7
諸事情にていけないレッスン完成が遅れるため、別物を投下しますわな。
間もなく完成ですんで
102ライン:2005/11/14(月) 11:52:58 ID:7bJTRNE7
諸事情にていけないレッスン完成が遅れるため、別物を投下しますわな。
間もなく完成ですんで
103名無しさん@ピンキー:2005/11/14(月) 13:07:45 ID:mZmhq2lW
間の空いた連投だな
104名無しさん@ピンキー:2005/11/14(月) 15:39:06 ID:KP3MuaC2
>>102超待ってる
105サンダース×ルキア&シャロン:2005/11/14(月) 17:34:41 ID:7bJTRNE7
「・・・腹立たしいですわね」

シャロンはぼそりと呟いて、ハンカチを握り締める。目の前には、仲良く朝食をとるサンダースとルキア。二人は恋仲であることを固くなに否定していたが、周りから見ればベタベタの恋人同士である。
しかも成績は下がるどころか上昇している。
これはサンダースの性格から考えれば容易く分かる理由だろう。

「羨ましいよなー」
「結構可愛いしね」
「いっそ寝取ったろかな・・・・いやすまん冗談や」
レオン・ラスク・タイガは、口々に文句を言っている。
正直哀れなのだが、サンダースとルキアは気にせず雑談に興じている。
ほんの少し染まったルキアの頬が、恋する少女の動かぬ証だった。
106サンダース×ルキア&シャロン:2005/11/14(月) 17:35:46 ID:7bJTRNE7
その日の夜。
シャロンは密かにサンダースの部屋に潜入することにした。
ってゆーか、課題で分からない所があったから聞きに行くだけなのだが。


「失礼しますわ」

コンコン、とノックをして一言入れて、シャロンは無遠慮に部屋に入る。
室内にはルキアが一人。
サンダースは時間からして風呂なのだろうか。

「シャロン?珍しいね」
「ルキアさん。サンダースさんは?」
「サンダースならお風呂だよー」
「・・・・どうして貴方がここにいるの?」
「勉強教わってるの。すっごく分かりやすいんだよー」

それにサンダースの入れる紅茶、好きだしね。
ルキアがそう付け加えるが、シャロンの耳には入っていない。
107サンダース×ルキア&シャロン:2005/11/14(月) 17:36:47 ID:7bJTRNE7
「ルキアさん」

シャロンが珍しく(?)物凄く真面目な顔をしてルキアの肩を掴む。
ルキアは軽く驚いたが、とりあえずシャロンの話を聞くことにした。

「ルキアさんはサンダースさんが好きなのでしょう?」
「な・・・・何言ってるの・・・?」

いきなり核心に迫られたルキアは、明らかにテンパった。
頬が真っ赤に染まり、視線があっちこっちに向き、どもる。
非常に分かり易い反応だ。ならば追い討ちをとシャロンは大きく息を吸い。

「力ずくで奪えば」
「なにを力ずくで奪うのだ」

シャロンは続きをつむげないまま、口を開いた間抜けな顔で固まっている。
色々問題がありそうな状況な気がして、声の主兼部屋の主なサンダースは溜め息をついた。
108サンダース×ルキア&シャロン:2005/11/14(月) 17:38:28 ID:7bJTRNE7
「ふう・・・」

煎れたての紅茶を飲みながら、サンダースは溜め息一つ。
ルキアがサンダースに恋してる、という箇所は伏せ、二人はサンダースにことのあらましを伝えた。

「力ずくで、というのは解せないが、まぁ資料を借りに来たのなら追い出したりはしないさ」
「失礼しましたわ」
「はは・・」

苦笑いを浮かべるルキアは、しかしきちんと手を動かしている。
真面目というよりはサンダースの評価を求めてのことなのだろうが。
シャロンはサンダースに勉強を教わっている。
ほんの少しシャロンとサンダースが近すぎる気がして、ルキアは少し嫉妬した。
109サンダース×ルキア&シャロン:2005/11/14(月) 17:39:35 ID:7bJTRNE7
数時間後。
流石に疲れが限界に達したか、ルキアとシャロンは欠伸を量産し始めた。
「眠いのか」
「うん・・・」
「流石に疲れましたわ・・・・」

トロンとした瞳のまま、サンダースの問いに答える二人。
眠気というものに逆らってまで無理する必要があるのかとサンダースは考え、結果彼女らを自身のベッドに寝かせることにした。
ベッド自体がわりと大きかったことが幸いして、彼女らはすっぽり収まり。

(私もそろそろ寝ようか・・・・)

まだベッドに余裕があったことと、眠気で思考がにぶっていたため、サンダースは二人の眠るベッドに身を寄せた。
110ライン:2005/11/14(月) 17:41:36 ID:7bJTRNE7
かなり久々なため、レベルダウンが著しいラインでふ。
今の時点ではエロはあまり出来なさそうですが、駄目ですかね?
リクとかがあれば出来る限りはやりますが
111 ◆45F2dDWvlE :2005/11/14(月) 21:32:00 ID:2aNQGuA9
>>110
お久しぶり&お疲れ様です。
自分ももうすぐで投下できる筈…

閑話休題、この時点でまだエロがないのが駄目、なんて言われると私は目も当てられないことになります…もとい、既に目も当てられないことになってます。
私個人の意見としてはまったり書いて良いかと思います。続きも頑張ってください。
112名無しさん@ピンキー:2005/11/14(月) 23:57:45 ID:+9lKMD4z
>>110
GJ!
無理してエロに入ると変な文になるからこのままで良いと思うよ。
ところで、ライン氏はサンダース×女性キャラしか書かないのだろうか?
113ニナイ:2005/11/15(火) 00:29:56 ID:03pVATyk
どうもご無沙汰しています、ニナイです

>>ライン氏
お疲れ様です
3Pとはサンダースも中々おいしい所を……今後の展開に期待してます

>>◆45F2dDWvlE氏
投下頑張ってください
こちらも今週末の学祭が終われば投下の目処が立つので……orz
ついでに、前振りが多くエロが数行なんて俺はどうなりまつか(−−;
しかもそのエロも半分無理矢理こじつけてるような感じだし……
これからも精進しましょう、お互いに
114ライン:2005/11/15(火) 00:31:16 ID:fdj4uKvn
んー・・・私は男はサンダースとタイガしか使ったことがないからなぅ。
しかも関西人なのに関西弁が嫌いな人だし。
んで、まぁサンダースならある程度の無理は通せますし。サンダースすきだし。
ってな理由で、私はサンダースをメインにすえているのですよ。



徹夜で読書w
115 ◆45F2dDWvlE :2005/11/16(水) 14:49:37 ID:7s/SKFu9
こんにちは諸兄。

ようやく一応の完結を迎えました。
以下、投下させていただきます。

注意事項

できるかぎり短く抑えましたが、それでも相変わらず自己満足な非エロが半分を占めています。不快感を覚える方は読むのを控えた方が宜しいかと思われます。
116 ◆45F2dDWvlE :2005/11/16(水) 14:51:28 ID:7s/SKFu9
*
「うふふ…いよいよクライマックスね」
待ちわびた、という顔のマロン。
「ねぇ、そろそろタネ明かししてよぉ」
一方、ラスクは不満げに言う。
「そうね。じゃあ…」
少し間をおいて続ける。

─まずは現在の状況からね。これは前にも言ったけどもう一度整理するわね。
今のレオンくんはわたしの薬が効いてて、言ってみれば洗脳状態。常識的判断よりわたしの命令の方が上位に位置していて、罪悪感も麻痺しているの。だから女の子に酷いことした、って思い悩まずに普通に生活していられるのね。
そこで薬の効果を解除するとどうなるかしら?
─そうね。自分のしたことに対する罪悪感に苛まれるの。
しかも「好きな人の為に」と思ってやっていたことなのに、実は好きでもない人に利用されて、なんの罪もない多くの人を傷つけた…それを知ることになるのよ。
そうなったら多分彼はシャロンちゃんに縋るでしょうけど、ここでトドメね。
そこで彼女の薬の効果を解除すれば「ただの他人」に戻った彼女本人が突き放してくれるわ。

「へぇ〜…ずいぶん手のこんだことするなぁ…それにしてもどうしてこんなやり方するの?」
感心したラスクが訪ねる。
(それは…)
「もちろん……楽しいからよ」
*
117 ◆45F2dDWvlE :2005/11/16(水) 14:53:15 ID:7s/SKFu9


レオンとシャロンは揃ってマロンに呼び出された。
「私たちになんの用でしょう?」
「…さあ」
比較的楽観視しているシャロンに対してレオンは気が重い。これまでマロンの命令を聞いてきたが、今回だけは明らかにいままでとは違う。
自分とシャロンをくっつけて何をさせる気なのか、いまだに答えは見えていない。が、これから「何か」が起こるのだろう。
今、レオンはある一つ「覚悟」を持ってこの場に臨んでいる。

少しだけ、久しぶりなこの部屋の前に立つ。
「え〜と…ここですわ。失礼します」
「…失礼します」
シャロンに続き静かに入室する。
「あっ、いらっしゃ〜い」
部屋の主はいつも通り…いや、いつも以上に上機嫌な笑顔で二人を迎えた。
118 ◆45F2dDWvlE :2005/11/16(水) 14:56:00 ID:7s/SKFu9
マロンに促されて腰をおろした二人に笑顔で話しかける。
「お二人とも、最近仲がいいみたいねぇ〜?」
「えっ!?そっ、そんなことありませんわっ!」
「……」
レオンは「先生がそうしろって言ったから」なんて言えるはずもなく、結局何も答えられない。
「うふふ〜もうキスはしたのかしら?」
「きっ!?キスなんて…」
シャロンはただの物好きな先生だと思っているのだろう。いちいち動揺してしまう。
「それとも……最後までしちゃったの?」
「ッ!そっ…そんなわけありませんわ!」
シャロンの反応にマロンは自分の計画が間違っていないことを改めて確信する。
「…先生、本題は?」
シャロンに助け船を出す。
「あ、そうそうレオンくん。ちゃんと言った通りにしてたかな?」
「…ああ」
「うんうん、えらいえらい」
二人だけに通じる会話に取り残されるシャロン。
「それじゃあ早速…」
なにやら小声で唱え始めるマロン。すぐに詠唱が終わる。
(これで薬の効果は消えたわ。後はちょっとゆさぶってあげれば…)
「ところでレオンくん。なにか言うことはない?わたしにおしおきされるような『悪い事』をした…とか」
「…先生に怒られるようなことはしてません」
先程から続く二人のやり取りに理解が及ばないシャロンは疑問符を浮かべて成り行きを見守る。
(まだ足りないみたいね…)
「ほんとぉ?例えば他の女の子に手を出した…とか」
「な、なんですってぇ!?」
シャロンがつい声をあげてしまう。
「……」
深刻な表情で俯くレオン。
(うふふ…効いたわね)
「レオンさん!今の話は本当ですの!?」
「……」
しばらくの沈黙の後、「覚悟」を決めたレオンが重い口を開いた。
「…ごめん、シャロン……」
シャロンは言葉が出せずにいる。
それに対して驚いた顔をしているが、わかりきった、期待通りの答えに歓喜するマロン。
119 ◆45F2dDWvlE :2005/11/16(水) 15:00:59 ID:7s/SKFu9
「レ、レオンさん…どういうことですの…?」
マロンの存在すら忘れてレオンに詰め寄るシャロン。その顔は怒りではなく、不安に揺れている。
烈火の如く怒るものかと思っていたが、その不安そうな顔にレオンは激しい自己嫌悪に陥る。
そんな二人を心の奥底でほくそ笑みながら見守るマロン。
「シャロン…聞いてくれ」
意を決して語り出す。
「俺は今まで決して少なくない数の女の子たちを…無理矢理犯した」
「…そ…それはどういう…」
今にも崩れ落ちそうなシャロンの言葉を無視して続ける。
「俺は『ある人』に振り向いて欲しかったから、その人が望むことをした」
マロンはレオンの台詞に僅かに違和感を覚える。
「でもそれは命令されたわけでも、強要されたわけでもない。自分の意志でしたことだ」
(自分の意志…?)
「…俺がシャロンと付き合ったのも『ある人』が望んだから」
「…!」
シャロンの顔が動揺に歪む。

「でも……」

「それももう、やめだ…今もこんなに想っているのに…『あの人』は俺に振り向いてはくれない…いくら俺がなにをしても……」
(おかしい…薬は解除したはずなのに…)
シャロン同様に、いや、シャロン以上にマロンは困惑する。
「…でも気付くのが遅かった。最初から気付いて諦めれば誰も傷つけずに済んだのにな…」
レオンが虚しく、自虐的に笑う。
120 ◆45F2dDWvlE :2005/11/16(水) 15:03:35 ID:7s/SKFu9

「そんなことありませんわ」

その声は肩を震わせるシャロンからは想像もつかないほどはっきりと響いた。
「レオンさんが……傷つきますわ」
全てを諦めた顔のレオンをシャロンは僅かに潤んだ瞳で真剣に見据える。

─あぁ、そういえば…
「忘れてたな…」
なんとなくすっきりした顔でシャロンに微笑んだ。

(…予定とは違うけど…シャロンちゃんの薬も解除したほうがよさそうね)
明らかに計画とは違ってきていることに焦りつつも、終幕に向かって修正を加える。
マロンは二人に気付かれないうちにシャロンの薬の効果を解除した。
(心の拠り所でシャロンちゃんを失えばそれだけで十分ダメージはあるはず…)

「レオンさんの『悩み』というのはこのことですのね」
「あぁ…ごめん。でも、もういいんだ。シャロンももう俺なんかと付き合わないでも…」
「…嬉しいですわ」
無理に明るい顔を作ってシャロンが続ける。
「これで、私もようやくレオンさんの悩みを聞いて差し上げることができた、ということですわ」
「え?」
レオンが、そしてマロンが小さく呟く。
「レオンさんが私に悩みを相談できるほど、私たちの間柄は親密になった…違いますの?」
「だって俺は…」
「罪…というのは私や先生に知られると重くなったりするものですの?もちろんレオンさんの行いは許されるものではありませんわ。ですけど、それを知ったからといって私の気持ちは変わりませんわ」

(シャロンちゃんも効いてない…どうして二人とも…)
マロンは目の前の状況を冷静に把握しきれていない。全てが想定外。頭はこの上なく混乱して思考が追いつかない。

硬直するマロンを後目に懸けながらレオンは何度目かしれない台詞を再度口にする。

「…後悔しても知らねぇぞ」
「後悔なんかしませんわ」
シャロンは潤んだ瞳と満面の笑みで返した。

「あっ…先生の前なのにこんな…先生?」
マロンの存在を思い出してシャロンが真っ赤になる。
「え…あぁ…そうそう。二人とも最近目立ってるみたいだから、そのへんは人前では気をつけてね」
混乱しつつもなんとか取り繕う。
「はい…あの…先生、レオンさんのことは…」
「わかってるわ、大丈夫よ。今日はもういいからレオンくんと一緒にいてあげなさい」
 
二人が去って静かになった部屋には呆然と立ち尽くすマロンだけが残った。
121 ◆45F2dDWvlE :2005/11/16(水) 15:06:28 ID:7s/SKFu9


二人並んで帰路につく。
レオンの「覚悟」、事実上の決別宣言。
レオンの片思いはレオン自らの手でその幕を降ろした。もちろん嫌いになったわけではない。多分、耐えられなくなったから。なぜ耐えられなくなったかは自分でもわからないが。
「…レオンさんの『振り向いて欲しい人』、は誰ですの?」
シャロンが廊下を歩きながら訪ねる。
「『振り向いてほしかった人』、だな。でもこれだけは言えない」
「……では、いつから好きだったんですの?」
「…そうだな。入学したすぐ後からずっと。そういうシャロンはいつから俺のことを?」
「いつから…というと難しいですけど、強いて言うなら初めてレオンさんの部屋に招待された時、ですわね。」
「あぁ…随分長い間話し込んだな、あの時は」
「そうですわね。あれほど話したのは久しぶりでしたわ」
少しだけ懐かしむレオンとシャロン。
ぽつり、とシャロンが言う。
「レオンさん…今はその人と私、どちらが好きですの?」
「…難しいな。嫌いになったわけじゃないから」
「嘘でもいいから私と言って欲しいところですけど…」
「そうだな…これからは、そうなるかもな」
「そうして見せますわ。これからレオンさんは私なしでは生きられなくして差し上げますわ!」
「ははっ、そりゃ楽しみだな。それじゃあ改めて」
ふいに立ち止まるレオン。
振り向いて見上げるシャロンの唇に

─初めて自分の意志でキスをした。
122 ◆45F2dDWvlE :2005/11/16(水) 15:12:26 ID:7s/SKFu9
〜終幕〜
 
見慣れた自分の部屋。
日はまだ高いがカーテンが閉められ薄暗い。
レオンとシャロンは共に上半身だけ裸で向かい合っている。
「なぁ…なにもこんな真っ昼間に…」
「昼でも夜でも変わりませんわ。善は急げといいましてよ」
「…それ、使い方違うんじゃないか?」
レオンが呟く。

二人が改めて付き合い始めてから、二人の関係も少しだけ変わった。
一番大きいのはシャロンが積極的になった、ということだろう。強気になったと言い換えても間違いではない。
むしろそれがありのままのシャロンでもあるのだろう。
その為、レオンはシャロンに終始押されっぱなしになり、いわゆる尻に敷かれた状態になりつつあるのだった。

「……っ!」
ぼやくレオンの唇を奪う。首に腕を回してそのままレオンを押し倒す。
素肌の上にシャロンの柔らかい感触が伝わってくる。
「…っ…んっ!…」
シャロンの舌が容赦なく口腔内を舐り、唾液を流し込む。
シャロンの攻撃的な舌技に翻弄されながらも、自分の胸の上でシャロンの膨らみの先端が固くなってきていることに気付く。
123 ◆45F2dDWvlE :2005/11/16(水) 15:14:36 ID:7s/SKFu9
「……っぷはぁ!」
シャロンの攻めから解放されて大きく息を吐く。
レオンの身体はすでに熱を帯び始め、その目はぼんやりとシャロンを見つめている。
シャロンが二人の混ざり合った唾液で汚れた唇を舌なめずりする。その微笑みがとてつもなく妖艶で、いやらしく見えて思考回路がショートしかける。
「ふふ…今度は私の番ですわね」
「……」
キスされただけなのに、聞き返す余裕もない。
シャロンの細い指が首筋を伝う。
そのままゆっくり身体を伝い、一点で動きを止める。
ジイイィィィ……
ズボンのジッパーを下ろされる。
「ちょっ!?」
「大人しくしててくださる?」
慌てて上半身を起こすが、静かに窘められてしまう。
「だってそこは…」
「今度は…私がレオンさんを気持ちよくして差し上げる番ですわ」
ズボンの中から固くなりかけたそれを掴み出される。
「こんな形をしてるんですのね…」
「あんまり見るなよ…」
興味深そうに眺められ、羞恥心で狂いそうになる。
突然に竿をなで上げられて声が詰まる。
「ふふ…我慢しなくてもよろしくてよ」
妖しく笑いながら言った。
124 ◆45F2dDWvlE :2005/11/16(水) 15:16:12 ID:7s/SKFu9
シャロンの舌が先端を伝う。
「…うぁっ!」
シャロンの舌からもたらされる刃物のような鋭い快感に思わず呻く。
「ふふふ…」
レオンの反応に淫靡な笑顔を浮かべるシャロン。
「シャロン……ッ!」
最後まで喋らせずに再び舌を這わせる。
レオンを黙らせてそのまま攻撃を続行する。
根本から掃除するかのように丁寧に唾液をまぶしていくその間にもレオンの男根はみるみる硬度を増していく。
「レオンさん…もうこんなになってますわね…」
反り返る肉をシャロンの指が握りしめる。「…熱い」
ぽつりと呟いて、唾液にまみれた竿をしごく。
「…ぅ…ぁ…」
濡れたそこをしなやかな指に刺激され、腰が浮くような快楽に襲われる。
柔らかなシャロンの手の感覚に目の前が真っ白になっていく。
人としての感覚を失いかけ本能のままに与えられる快楽を享受する。
完全に壊れてしまう、その寸前─
突然刺激を止められる。
意味もわからず戸惑うレオンに向かってシャロンが愉快そうに言う。
「そんなに物欲しそうな顔をなさって…どうして欲しいのかしら?」
「……」
壊れかけた思考能力を総動員してシャロンの言葉を理解する。
「…この前のこと、根に持ってるのか?」「さあ、何のことだかわかりませんわ」
シャロンが笑顔で答える。
その間にも火照った身体は絶え間なく快楽を要求する。
「──やめないでくれ」
どうしても逆らえない欲求に屈する。
「なにをやめないで欲しいのか、わかりませんわ」
本能的な欲求と限りなく摩滅した羞恥心が天秤にかけられる。答えは決まっている。
125 ◆45F2dDWvlE :2005/11/16(水) 15:19:09 ID:7s/SKFu9
「…シャロンにもっと気持ちよくしてもらいたい…だから……」
「仕方ありませんわね…」
(少しイジワルし過ぎましたわ…)
仕方ない、といいながら満足気なシャロン。
「では、えっちなレオンさんの望み通りにして差し上げますわ」
シャロンの唾液とそれ自身からにじみ出る液に濡れ、てらてらとひかる熱い肉。
その鈴口に滲む液を舌で舐め取る。
「…ぁぅ…」
「ふふふ…そんなに気持ちいいんですの?じゃあこれは…」
その瞬間、肉棒は温かい感覚に包み込まれた。
「ぅッ!……シャロン…そんな…いきなり…」
シャロンがこの手の経験がないことは明らかだった。それが逆にレオンを刺激する。彼女の献身的な愛撫にレオンの欲望が膨らんでいく。
「んっ…んむぅ…」
「くっ…シャロン…もう…」
びゅっ!
耐えきれずにシャロンの口の中で弾ける。
「んん!?」
びゅびゅ、びゅっ!……
シャロンは突然の射精に驚きつつもそのまま受け入れる。
「ごめん…」
「…んむ……ん…」
ごくん、と嚥下する。
「無理に飲まなくても良かったのに」
「はぁ…はぁ……べ、別に無理なんかしてませんわ」
やや涙目のシャロンが強がって言った。
その献身的な行為とは全く逆の態度にシャロンの可愛さの一面を見いだしたレオンだった。
さて、経験のないシャロンに無理をさせてしまったので、やはりここからは自分がリードしなくては…
「じゃあそろそろ…二人で気持ちよくなろうか」
「…ええ」
126 ◆45F2dDWvlE :2005/11/16(水) 15:21:55 ID:7s/SKFu9
シャロンの汚れない体を目前にしたレオンのモノはすでに臨戦体勢に復帰している。
「これだけ濡れてれば平気…かな。痛いかもしれないけど…平気か?」
「…承知の上ですわ」
堅くなったそれをシャロンの入り口にあてがう。
「痛かったら言えよ」
そう言って少しずつ腰を押し出す。
「……ん…っ」
シャロンが圧迫感に僅かに呻く。
「大丈夫か?」
動きを止める。
「だ、大丈夫ですから…早く…」
苦しそうなシャロンの様子を見て、いっそひと思いに楽にしてやるべきか、と思い至る。
「…一気にいくから、我慢してくれ」
シャロンは目を閉じて無言で頷く。
ズン…!
「ああああぁぁ!」
「くっ!」
シャロンの体を引き裂く感覚の後…結合部からは赤い血が流れ、シャロンの目からは涙が溢れる。
いままで幾度か経験したこの状況の中、いままで言えなかったことを口にする。
「大丈夫か…?」
堅く目を瞑ったシャロン。
─その痛みに耐える少女の顔を思いだして何度死にたくなったことか。
「へ、平気ですわ…ぁッ!」
平気じゃないことは一目でわかる。彼女が望んだとはいえ、自分がその苦痛を与えている。
「…無理、するなよ?」
「わかって…ますわ…」
シャロンが慣れてくるまで静かに待つ。シャロンの乱れた吐息だけが響く。
「レオンさん…キス、して…」
「でも…」
僅かに躊躇う。
「大丈夫ですから」
「…ん。わかった」
体を動かすと案の定痛みにシャロンが顔を歪めながら「大丈夫だから…」と呟く。
不安げに見つめてくるシャロンの顔。その艶やかな唇に静かにくちづける。
「んっ…」

しばらくの後、二人の唇が離れる。
まだ少し辛そうではあるがシャロンが笑顔を見せる。
「もうだいぶ落ち着きましたわ。だから…レオンさんの好きにしてください…」
「わかった。でも痛かったら言えよ」
多分痛くても言わないんだろうなぁ、と思いながらも一応言っておく。
127 ◆45F2dDWvlE :2005/11/16(水) 15:24:40 ID:7s/SKFu9
「……ッ…!」
レオンがゆっくり腰を引くとそれだけでシャロンの声にならない悲鳴が漏れる。
十分受け入れる体勢が整っていても、やはり経験がない者には苦痛が伴うのだろう。
声をかけようかとも思うが、無理に強がるのは明らか。それならばせめてできる限り優しくしてやるべきだと思い直す。
痛々しくも鮮やかに赤く染まったシャロンの中をゆっくり行き来する。ただでさえ狭すぎる肉穴はレオンを痛いほど締め付ける。
徐々に慣れてきたのかシャロンが苦悩を漏らすこともなくなってくる。
「もう痛くない?」
優しくいたわるように訪ねる。
「…痛くはありませんけど…なんだか変な感じ、ですわ…」
その返事に安堵する。
返事の代わりにシャロンの唇を奪う。シャロンも積極的に舌を絡めてくる。いやらしく甘美な感覚に酔いしれる。
「今度は…最後まで気持ちよくしてやるから」
シャロンの耳元で囁く。
128 ◆45F2dDWvlE :2005/11/16(水) 15:27:07 ID:7s/SKFu9
動きを止めていた往復運動を再開する。今度はただ単調にではなく、シャロンに快楽を与えるべく動く。
「…ぁ…んっ……レオン…さんっ…」
もはやそのシャロンの悩ましい声に苦痛の色はない。
未だ狭いことに変わりはないものの、シャロンの豊富な秘蜜に助けられてスムーズに腰を打ちつける。その度に薄暗い部屋に重い水音が響く。
レオンはシャロンの両足を持ち上げ、より深くに己を突き入れる。
「ぁんッ!…んん…レオンさんっ…いい…ですっ…あぁッ!」
シャロンの声も一層高まる。
「…シャロンの中…気持ちいいッ…!」
もちろん狭いシャロンの中を往復するレオンも凄まじい快楽に襲われる。
脳の奥から真っ白になっていくような感覚。とにかく気持ちよくなること以外考えられず、より強く腰をうちつける。
「レ、レオンさんっ…わ、私ぃ…も…もうッ…」
シャロンが自分ので気持ちよくなっている、そう思うとさらに興奮が高まる。
もうシャロンしか見えないし、シャロンの声しか届かないし、シャロンの甘い香りしかしないし、シャロン以外のものはどうでもいいと感じた。
「シャロンッ…俺も…ッ」
二人が高みに向かって加速する。レオンがシャロンの最奥に一際強く突き入れる。
「あぁああぁぁぁッ!!」
「…くぅッ!」
シャロンが甲高い声を上げて達するとそれに導かれるようにレオンのものが弾ける。
勢いよく吐き出される白濁が何度もシャロンの最奥を叩く。その度にシャロンの体が震える。
ようやく射精を終えたものを引き抜くと、シャロンの蜜と純血とレオンの大量の白濁が混ざって溢れてくる。
「うわ……」
あまりの光景に自分でしたことながら声が出てしまう。
息も絶え絶えなシャロンはぐったりとしたまま自分から流れ出す桃色の粘液を愛おしそうに見つめていた。
129 ◆45F2dDWvlE :2005/11/16(水) 15:29:10 ID:7s/SKFu9


「痛かったですわ」
彼女は後ろを向いたまま不機嫌そうにそう言った。
いつの時かと同じように一つのベッドの中なのはいいものの、これまたいつかのようにそっぷを向かれてしまった。
「とっても、痛かったですわ」
「…ごめんって」
とりあえず謝る。
「…レオンさんは私が許すまで私のモノですわ」
「許すまでって…いつまで?」
「……一生、許しませんわ」
「…そうか。じゃあ許してもらわないでいいや」
それきり、沈黙が部屋を包む。
「…それに……」
ぽつりとシャロンが言う。
「……私の中にあんなに出したんですから。しっかり責任、取っていただきますわ」
そういって振り向いたシャロンの笑顔は今までで一番眩しかった。
130 ◆45F2dDWvlE :2005/11/16(水) 15:30:40 ID:7s/SKFu9
後書き

人物の設定を少し補足しておきます。

レオン
なるべく普通な人を選んだ結果、彼が主人公に。
読んで貰えばわかりますが、彼はマロンの薬で惚れたわけじゃありません。
理由はこれまた本編読んで貰えばわかりますが、彼は入学後すぐにマロンに惚れているからです。
つまり薬を飲んだ時点で既に惚れていたわけで、これは無効なわけです。
これがマロンの計画の失敗の原因です。

シャロン
彼女もまた薬は効いてません。彼女はレオンと話してる間に仄かな恋心を…その直後に惚れ薬入り紅茶を口にしてます。
これまたマロンの失敗に一役買ってます。

アロエ
ヤられ役ですが…もともとレオンとは仲が良かった娘です。それ故に真っ先に狙われた、ということです。

ラスク
実際は特にマロンと恋愛関係とかはありません。

マロン
この人には一番大きな裏設定が。
なぜレオンを操り人形に選んだのか。それは彼女がレオンのことを愛していたから。
レオンを壊そうとするのを「楽しいから」と(思わせぶりに)言ってますが、それは嘘です。それが彼女なりの愛の形だったわけです。
形は違えど、彼女とレオンは両想いだったのですが…幸か不幸か彼女はレオンが自分を好きなのは薬のせいだと思い込んでいました。
二人を踊らせていたつもりが、二人に踊らされていた…この舞台の真の「ヒロイン」です。

読みながら違和感を持った人もいるかもしれませんが、レオンは罪の意識に苦悩し、それでもマロンに好かれたい一心で罪を重ねていきます。決してただマロンに言われるままに犯行を重ねたわけではなかったのです。
全てはレオンの一途すぎる心が起こした悲劇と言っても過言ではありません。
そのレオンもシャロンと言葉を交わすうちに変わっていく…

レオンとマロンとシャロンのそれぞれの「片思い」の物語、少しでも楽しんでいただけたなら幸いです。
131 ◆45F2dDWvlE :2005/11/16(水) 15:43:12 ID:7s/SKFu9
……以上です。

いつだかの言葉責めのリク、頑張ったけどこれが限界でした…

どう見ても自己満足です。
本当にありがとうございました。
こんな駄文を読んでいただいただけで土下座ものですが…万、万が一、酔狂な方がいらしたら最初から読み返してくださると少しは納得できる部分もあるかも…です。


そして保管庫に後書きの部分がない状態で掲載されると、ただの矛盾だらけのイカレた文だということに今更気付きました…
できることなら後書きも一緒に保管して頂けないでしょうか<<中の人
132名無しさん@ピンキー:2005/11/17(木) 07:28:11 ID:W8a/oAln
まあ、なんだ…次の方どうぞ
133ライン:2005/11/17(木) 10:34:56 ID:gyA6+2QT
あー・・・乙です。
大作でしたな。
ただ気になる点を数点あげさせてもらいますね。

・細かい設定はあまりつけなくてもいいと思う

・自分の作品を自分で卑下しないでください

とりあえず、この二点です。
あまり細かい設定があると、固まった視点でしか見られなくなり、結果そこからの派生が難しくなります。
後者は、立派な大作を作り上げているのに自分で自分の作品を卑下してしまったら、楽しんでいた読む人も一気に熱が冷めてしまいます。自信をもってくださいな。


と、説教たれてる暇ないはずのラインでした。
134サンダース×ルキア&シャロン:2005/11/17(木) 12:27:23 ID:gyA6+2QT
「ん〜・・・」

寝ているルキアがもぞもぞと寝返りをうつのに反応して、シャロンは目を醒ましてしまう。
窓からは既に太陽の光が差し込んできている。

(そうですわ・・・私)

夕べはサンダースさんの部屋に泊まったんですわね、と反芻してみる。
なるほど、寝間着姿で部屋を訪れ勉強を教えてもらい、眠気が最高潮に達したためにベッドを借りたのだ。
「サンダースさんは・・・・あらあら」

部屋の主の姿を探したシャロンは、自分のとなりに眠る少年に気付き、苦笑する。

普段からピリピリしているサンダースが、まるで子供の様なあどけない顔をして寝ているのに、ルキアが無意識なのだろうがサンダースに抱きついている。
135サンダース×ルキア&シャロン:2005/11/17(木) 12:28:27 ID:gyA6+2QT
(妬けますわね・・♪)

シャロンはどこか羨ましいと思う気持を押さえ付け、勉強道具を持ってサンダースの部屋を出た。
とりあえず分からない箇所は克服出来たと思うし。

(それに、これ以上ルキアさんの邪魔はしたくありませんものね)

サンダースは気付いていないようだが、ルキアのサンダースへの入れこみ方は恋程度で済むレベルではなくなっている。
アクティブで胸がおっきくて、積極的で、面倒見がよくて・・・。

(貴方なら、サンダースさんも受け入れてくれる・・はず・・ですわ・・)

何かもやもやとしたものを感じながら、シャロンは無人の廊下を早足で歩いていった。
136サンダース×ルキア&シャロン:2005/11/17(木) 12:29:39 ID:gyA6+2QT
実は、シャロンが起きたときにルキアは既に目を醒ましていた。
というのも、実はいつも通りの時間に起きたルキアが眠気と布団の温もり、サンダースに抱きつく口実を得たとばかりに再度眠りについたことがあった。
しかし先程までのような深い眠りとは違い、薄目を開けたような浅い眠りだが。
(シャロン、行っちゃった・・・)

ルキアは内心ほくそえんだ。
嫌な女と思われるかもしれないが、しかしルキアはサンダースと一緒にいられるならそれもいいと思えている。

(パジャマのボタンをはずして・・・えいっ♪)

ルキアはパジャマの胸元のボタンを外し、豊満なバストをちらりと見せ、サンダースにぴたりとくっつく。これも彼女の戦略なのだ。
137ライン:2005/11/17(木) 12:33:58 ID:gyA6+2QT
エロに走るか否か迷った挙げ句に微エロという中途半端に走ったラインです。
大作のあとに繋ぎを投下するのは恥ずかしいかなとか思いつつ、投下しちゃいましたわ。
今回はあくまでシャロンがどれだけバカやってくれるかによって最後の出来が大きく変わりますわな。
さまーばけーしょん。やいけないレッスンなども徐々に仕上げていきますので、よろしくです。



マジアカ一バカなのは誰だろうかな・・・
138 ◆45F2dDWvlE :2005/11/18(金) 04:24:47 ID:t6hFSq78
>>133
なんていうか、色々ごめん。
ご指摘の点はごもっともです。SS書くのが初めての経験ということも相まってかなり暴走してしまい(細かい設定等も含めて)、投下したはいいけど凹んでました。
ですが、そんな自分に付き合ってくれたスレ諸兄に感謝しているのは紛れもない事実です。

私は今後何か書くことがあるかわかりませんが、当スレの皆様の作品を楽しみにしています。
139名無しさん@ピンキー:2005/11/20(日) 21:42:31 ID:wqqyBlw+
>>138
とりあえず、大作乙。
一ファンとして、感想を書かせていただく。

たびたびあなたが仰っていた、非エロ部分が長くなってエロ部分が短くなってしまうという点。

確かにここはエロパロスレ、エロという需要を満たさなければならないことは事実。
だが読み手というのも様々で、非エロからエロへのストーリー的な流れを楽しむ人もいるし、その物語上だけの設定を楽しむ人もいる。
(というのも俺がそういう読み手だからなんですがw)
もちろん全ての人が与えられた文章を素直に受け取るわけではないですが。

なるべく多くの読み手の需要を満たすのは難しいことです。だけどそれができないと職人としては生き残ることはできない。

しかしあなたはこれが初SSだというではないですか。ということはこれから改善の余地があるわけです。
経験を積んでコツさえ掴んでしまえば難しくないことかもしれません。たぶん。

もっと自信を持って下さい。もちろん自信過剰にならない程度に。

以上、文才のない名無しが長々と書かせていただきました。
若干、上から口調になっているのは仕様です。すいません。

次回作も期待してます。それでは。
140名無しさん@ピンキー:2005/11/20(日) 21:48:39 ID:wqqyBlw+
>ライン氏
確かにあなたの作品を待っている人はたくさんいますが、リアルでの生活も大切に。
続き期待してます。



他の職人の方々も頑張って下さい!
141ニナイ:2005/11/20(日) 21:55:54 ID:3ldJ5eTj
おふた方とも御疲れ様です
大祭が今日ようやく終わったので後ほどゆっくり読ませてもらいます

>>139
あぁ、俺もエロ部分と非エロ部分の差が激しい作家なのでその言葉は救われます
大祭も終わったのでこれからがんばって執筆しま〜す!!
142名無しさん@ピンキー:2005/11/20(日) 23:40:24 ID:wqqyBlw+
>ニナイ氏
前スレで媚薬を使ったSSを書いていた職人さんでしたっけ?
普段から携帯で読んでいるので過去ログが見れず記憶だけが頼りなので…間違ってたらすいません。
合っていないと以下の文も話が合わなくなってしまう…

頼む合っててくれ(ぉ



濃厚なエロ描写でいつもハァハァさせてもらっています。
量より質、ということも考えてみてはいかがでしょうか。
エロ部分の印象が強力であれば例え短くても読み手は十分満足できると思います。
職人それぞれ書き方が違うのは当然であり、目指す先もそれぞれ違ってくるはずです。
その人らしさを好きになってくれる人も必ずいると思います。
少なくとも俺はあなたの書くSSは好きですよ。


くれぐれもお体にはお気をつけて、これからも頑張って下さい。
143ニナイ:2005/11/21(月) 00:13:32 ID:Z2rmmgXP
>>142
はい、媚薬を使ったSSの作者です
まぁ媚薬ネタは自分以外にも居たはずですんで自分と断定はできませんが^^;

自分の場合、見た目からしてやたらとエロいミランダ先生の介入やキーアイテム(媚薬)
があって始めてエロが成立してるので割とあっさりめに書いてるつもりなんですけどね^^;
……こう書くと、配分とか分かってない時点で自分がヘタレな童貞だってバレるよなぁ……orz
まぁ、結局自分の場合は自己満足の域を超えない程度に書いてるので
あまり期待はしない方がよろしいかと思いますけどね^^;

と、言いつつ……
今までの鬱憤をそこまで晴らしたかったのか、筆が進む進む
気づけば前の書き込みから2時間少々で1話完結してましたよorz
まぁ、学祭期間中は禁欲生活にも近い生活を送っていたので、暴発したのでしょう^^;
つーわけで推敲した後に投下しますので生温い目で見守っていただけるとありがたいです

でぁ、長くなりましたが今日はこの辺で失礼
144 ◆45F2dDWvlE :2005/11/21(月) 15:30:58 ID:1hVPLUPA
>>139
そう言ってくださる方がいると救われます。非常にありがたいです。
以前、投下して人に読んでいただいた後で自己批判するのは読者の方々に失礼になることをご指摘いただきました。
自信を持つためにも、己の無力を人に愚痴るのではなく、同じことを繰り返さないようにするべきですね。
当スレ諸兄、もし次回以降に投下させていただくことがあれば、その時は素直に直すべき点をご指摘願います。
145サンダース×ルキア:2005/11/21(月) 16:14:12 ID:xH+txDcA
「おいしー♪」
「口に合ったか」

それは良かった、と微笑むサンダースに、ルキアは全力の笑顔を見せた。
サンダース謹製のチャーハンを一口食べるごとにルキアは満ち足りていく。
二人きりの食卓を何度も妄想していた分喜びもひとしおだ。
日曜日の昼は、まだまだ長い。
きっといいことあるはずだ、とあてのない確信を抱いたルキアのテンションは、メーターを振りきってあがる一方だ。

「そういえばルキア嬢、あんな小さなパジャマでいいのか?」
「へへ、欲情しちゃった?」
「・・・私も男だ。君を襲わないとは限らんのだぞ」
まるで親が子に言うようなことを苦笑しながら説くサンダース。
だがルキアは、少しも躊躇わずに反論した。
146サンダース×ルキア:2005/11/21(月) 16:15:21 ID:xH+txDcA
「ん〜、むしろ襲ってほしいんだけどな?」

ルキアがいやらしい笑顔を浮かべる。
サンダースは嫌な予感がして、でもルキアの笑みの深さに見いられてか、動けない。

「じょ、冗談でもそんなことは言わないで・・」
「冗談なんかじゃないよ?」

サンダースの反論を封殺。ルキアは、サンダースにぐっと顔を近付けて囁いた。

「私、サンダースのことが好きだもん」

147サンダース×ルキア:2005/11/21(月) 16:16:45 ID:xH+txDcA
ふわぁっとルキアの香りが風に乗せられ、サンダースの鼻孔を擽る。
甘いようで、酸っぱいようで、何とも言えず胸に残る一陣の香り。
サンダースはルキアをベッドに寝かせて、尋ねる。

「本当にいいのだな?」
「うん。ちょっと怖いけど、サンダースになら滅茶苦茶にされてもいいから」

目尻に薄く涙を浮かべ、ルキアは気丈に答えた。
だが身はこわばり、顔のそこかしこに脅えの色が濃く出ている。
ありていに言って、ルキアは今サンダースを恐れているのだ。
サンダースとてそんな彼女を抱きたくはなかった。
148サンダース×ルキア:2005/11/21(月) 16:17:43 ID:xH+txDcA
「やめよう」

サンダースはそう言うと、ルキアから手を離す。
ルキアの表情に、安堵と落胆が混じる。

「ど・・どうして?」
「そんなに怖がっている君を今力ずくで抱いたとしても、残るのは悲しみだけだ・・それは嫌だろう」

サンダースが表情を崩す。普段の彼からは考えられない穏やかな表情に、ルキアはやっと緊張を解いた。

「まだ始まったばかりなんだ。急ぐ必要もない」
「・・・うん」
「まだ時間はたっぷりある・・・・ゆっくり積み重ねて行こうじゃないか」

優しく優しくルキアの頭を撫でるサンダース。
その優しさが心に大きく響いた気がして、ルキアはサンダースの胸の中で思いきり泣きじゃくった。
149ライン:2005/11/21(月) 16:21:42 ID:xH+txDcA
シャロンの出番が全くなくなっちゃってますね。
ラインです。
いつも通りなえちーな展開にしたかったんですが、えちーな描写がやたら苦手なのが災いしてか、無駄にシリアスなだけになりました。
洒落になりませんな。
次こそはシャロンの出番を作りたいっス。


追伸:タイトル考えてくれる人を募集・・します
150ニナイ:2005/11/21(月) 21:23:00 ID:Z2rmmgXP
>>ライン氏
硬派なサンダースかっこえぇ!!
心理描写がとてもよく出ていて良かったです、GJ!!

……てぇ、そう言えば自分もタイトルとか考えてないから、今回は試験的にタイトルをつけてみようかなぁ……
てことで、推敲が終わったので投下を開始しようと思います
今回の話は……エロが最後まで続かずに止まる話なので、エロを期待している方は諦めてくださいorz
でぁ投下します
151豊胸ノススメ:2005/11/21(月) 21:24:00 ID:Z2rmmgXP
「……豊胸剤?何に使うの?」
「えぇ、なんとしてもあの小娘よりも早くラスクの心を確保しなければ!!
 だったら小娘にない魅力で落とせばいいのです!!」
「……それで胸を大きくしよう、と言うわけね、なるほど……」
 マラリヤの部屋に訪れたシャロンは開口一番、豊胸剤は無いかとマラリヤに尋ねた。
 その理由を問いただすとこんな問答が行われたのである。
「でも、私は胸の事には興味が無いから、そんな薬の研究はしてないわよ?」
「そこをなんとか……」
「もう……しょうがないわね……研究はするけど、貴方も手伝うのよ?」
「ありがと〜!!」
 マラリヤの協力を得られた事により、シャロンは嬉しくなり友人に抱きつく。
 相変わらずこの友人に甘いと思いつつ、マラリヤはシャロンの申し出を承諾した。
152豊胸ノススメ:2005/11/21(月) 21:25:00 ID:Z2rmmgXP
 目的の薬を作るのにそれほど時間はかからなかった。
 単に女性ホルモンを大量に含んだ薬剤に数種の薬草を混ぜ、マラリヤが服用した結果、マラリヤの胸が見る見る内に膨らんで行った。
 後は好みの大きさに調整できるようにシャロンが試行錯誤をしつつ女性ホルモンの量を徐々に増やしながら服用していき、ついにシャロンの胸はミランダ並の大きさにする事に成功した。
「やった〜!!マラリヤありがと〜!!」
「お礼は良いわよ、ただ副作用がどうなるかわからないから注意してね。」
「もちろん!!このお礼は必ずするわ!!
 それじゃ、早速ラスクの所に行って来る!!」
 友人にお礼を言いつつ、ダッシュでマラリヤの居るリディア寮のラスクの部屋へと駆け出して言った。
 途中でマラリヤの恋人のセリオスともすれ違ったが、今はラスクを落とす算段しか頭に無かったので素通りして行った。
153豊胸ノススメ:2005/11/21(月) 21:26:00 ID:Z2rmmgXP
 コンッコンッ
「マラリヤ?さっきシャロンが走っていったけどどうかしたのかい?」
 マラリヤの部屋をノックしつつセリオスはそう呼びかける。
 しかし、部屋から返事は無い。
「……マラリヤ?」
 再び声をかけノックをしてみる。が、やはり反応が無い。
 しかたなしにノブを回してみる。
 部屋を覗き込むと、マラリヤが息を荒くしながら倒れていた。
「マラリヤ!!」
 その様子を見つけたセリオスはマラリヤに駆け寄り、マラリヤの肩を掴んで上半身を起こす。
「マラリヤ!!しっかり……むぐっ!!??」
 しかし、マラリヤは薄く目を開けたかと思うと、おもむろに腕を伸ばしてセリオスと唇を重ね合わせる。
 女性の力とは思えない程の力で強く抱きしめられ、しばらくするとセリオスは呼吸困難に陥り始める。
 と、しばらくしてようやくマラリヤが唇を開放する。
「ぷはぁ……マラリヤ!!一体どうしたんだ!!??」
「……セリオスぅ……」
 しかし、マラリヤはそのままセリオスを押し倒すと、自らのアソコをセリオスの腰にこすりつけはじめる。
「うぁ!!ま、マラリヤ……」
「セリオスぅ、私、もう我慢できないのぉ!!」
 しばらくマラリヤは自らのアソコを擦り付けていたが、パンティという布越しなので思うような刺激には至らなかった。
 そこで、その邪魔な布を一気に脱ぐと、セリオスのズボンにも手をかける。
「ま、待ってくれ!!マラリヤ!!」
「セリオスぅ……私と一緒にヤろうよぉ……」
 マラリヤの手はセリオスのズボンのベルトを素早く外すと、セリオスの抵抗空しくパンツごと一気に引きずり下ろす。
 勢い良く飛び出たセリオスのペニスをうっとりとした目で見つめると、腰を上げ、セリオスと結合せんと腰を下ろしていく。
「う……うわあぁぁぁぁぁ〜〜〜!!!!」
154豊胸ノススメ:2005/11/21(月) 21:27:00 ID:Z2rmmgXP
 さて、一方のシャロンはと言うと、ラスクの部屋に入るや否や、マラリヤ同様すぐにラスクを押し倒していた。
「ちょ!!どうしちゃったの!?部屋に来るなりいきなりこんな事をするなんて、シャロンらしくないよ!!」
「私はいつもの私よ?ただ、今日はラスクと久々にしたい気分になっちゃってね♪」
「いや、いつものシャロンなら絶対こんな事しない!!現に今までもこんな事ってあの媚薬を使わないと……って、まさか!!??」
「残念だけど、今日はあれを使っては居ないわよ?私だってあれに頼らずともしたい気分にはなるのよ♪」
「じゃぁ、一体なんだって……って、そう言えばその胸、どうしたの?」
 自分のズボンを着々と下ろしていくシャロンの揺れる乳房にラスクは違和感を覚える。
 確か、自分が以前揉んだそれはもっと小さい印象があった。が、今は制服がはちきれんばかりの大きさになっていた。
「ん?ラスクに喜んでもらおうと思って豊胸剤を作ったの。
 胸が大きい私とあの小娘、どっちが好き?」
「小娘って……アロエのこと?
 どっちって言われても、選べないかなぁ……」
 その言葉を聞くと、シャロンは動きを止め、ラスクを冷ややかな目で見つめる。
「ふぅん……私はあの貧乳小娘と同じ扱いなんだ……?」
「え?あぁ……多分そうなるかな……?」
「……わかったわ、それなら今から貴方が私にしか振り向けないように、徹底的に犯してあげるわ……」
 そう言うと、下ろしかけのズボンやパンツの間から無理矢理ラスクのペニスを掴んで引っ張り出す。
「うわわっ!!」
「もう逃がさないわ……ラスクはあの小娘なんかにくれてやるものですか!!」
 と言いつつ、ラスクのペニスを乱暴に自分のアソコへと突っ込む。
「うわあぁ!!」
 シャロンの中にペニスが飲み込まれる。いつもと違う乱暴な挿入に、その直後に射精しそうになるのを堪える。
「ラスクは渡さないわ……ラスクは私の大切な人だから!!」
 と、ラスクの頭を自らの谷間にうずめさせるようにシャロンは抱きつく。
 ラスクは乳房の隙間から必死に空気を取り入れようともがくが、思うように呼吸ができずやがて頭が酸欠状態となり呆然とし始める。
 当然、そうなると踏ん張りが利かなくなり、ラスクのペニスは少しずつ射精の脈動を始める。
(まずい、このまま出しちゃうと意識が……保て…な…い……)
155豊胸ノススメ:2005/11/21(月) 21:27:59 ID:Z2rmmgXP
「はいそこまで。」
 絶体絶命のその時、シャロンの後方からミランダの声が聞こえたかと思うと、シャロンを通して衝撃が走る。
 ふっと抱きしめられる力が弱まったのを感じた時、ラスクは素早くシャロンから離れる事に成功した。
「久々に盗聴してたら只ならぬ会話が聞こえてきたから急いで駆けつけたけど……大丈夫だった?」
「え、えぇ……助かりました……」
 ラスクは呼吸を整えながら、パンツとズボンを直す。
「所でどうしたの?これ……シャロンちゃんの胸が大きくなってるみたいだけど……」
「それが、僕の部屋に入るなりすぐに押し倒されて……」
「ふぅん……あ、もしかして……」
 ミランダがラスクの話を聞いて思案していると、思い当たる節があった。
「何かわかったんですか?」
「えぇ、恐らくは。
 多分私の考えてる通りなら、すぐ治せるから私の部屋まで運んでくれる?」
「はい!!分かりました!!」
 廊下からミランダの鍵でミランダの部屋へと直行した
156豊胸ノススメ:2005/11/21(月) 21:29:00 ID:Z2rmmgXP
 部屋に到着するや否や、すぐさまラスクにシャロンをいつものベッドに寝かせるよう指示してから薬の調合に入ると、ものの数分で調合を終えた
「はい、これを飲ませてあげて。意識を失ってるし、飲めないだろうから口移しでね。」
 調合した薬をラスクに渡すと、そう指示をだす。
「え……口移しでですか?」
「えぇ、そうでもしないとすぐに吐き出しちゃうからね。」
「わ、わかりました……」
 ラスクは観念したように薬を受け取り、口に含むとすぐさま眠っているシャロンと唇を重ねる。
 しばらくもごもごとぎこちなく舌を動かして、なんとかシャロンに薬を飲ませる事に成功する。
「ん……ぷはぁ、薬を飲ませましたけど……これで大丈夫なんですか?」
「えぇ、9割方ね。」
「9割って……」
「多分この症例だと、女性ホルモンと一緒にアルラウネの葉を混ぜたんだと思うわ。そうじゃなければ私の知らない症状が1割程かも知れないけどね。」
「へぇ……ちなみに、そのアルラウネて言うのはなんです?」
「アルラウネって言うのは薬草の一種で、人間の血を吸って成長する植物なの。
 めしべの辺りが人間の女の姿をしてるのが特徴的でね、葉っぱを煎じて飲むだけでホルモンの働きが活発になるから、結構重宝するのよね〜。」
「あぁ、そう言えば男を誘っては生血を吸う植物があるってのは聞いてましたけど、もしかしてそれの事かな?」
「そうね。
 で、女性ホルモンを混ぜて服用すると、女性特有の特徴の表れが顕著になって性的欲求を求めるようになるのよ。」
「そうか、それであんな事を……」
「そういう事ね……さて、頃合的にそろそろかしら?」
 ミランダは時計を見ると、シャロンの肩を掴んでゆさゆさと揺さぶる。
「う……んぅん…
 ……あら?ここはミランダ先生の……私は一体何をしていたのかしら……?」
「よかった……思った通りみたいね。」
 シャロンが正気に戻ったのを見て、ミランダとラスクは安堵の溜息をつく。
157豊胸ノススメ:2005/11/21(月) 21:30:00 ID:Z2rmmgXP
 しかし、その安心は長くは続かなかった。
 ミランダがシャロンに飲んだ薬の事を問いただすと、マラリヤも同じ物を飲んでいた事が発覚する。
 すぐさま確認しにラスクとシャロンが走ると、案の定、部屋の中にはセリオスに馬乗りになったマラリヤが腰を振っていた。
 弱りかけていたセリオスに薬を渡してマラリヤに飲ませる事で、マラリヤも正気に戻す事に成功した。
「ふぅ……流石にあそこまでやられたのは初めてだよ……」
 その後、軽く休みを入れつつ服装を整えたセリオスがそうラスクに零す。
 ここはロマノフ寮にあるセリオスの部屋。マラリヤはシャロンが介抱する事となり、ラスクはその間にセリオスに肩を貸して部屋まで送り届ける事になったのだ。
「はは、下手すると僕も同じ状態になってたんだよねぇ……ミランダ先生のお陰でお互いこの程度で済んでよかったけど。」
「全くだ、俺もセックスで生死の境を彷徨う事になるとは思わなかった。」
「ま、今日はゆっくり休んでおくといいよ。」
「あぁそうだな、ゆっくり休ませてもらうとするよ……恐らく明日は授業に出るのは難しいだろうから、欠席届けを出しておいてくれないかい?」
「うん、いいよ。」
(事情を聞いたら、半分僕が巻き込んだような感じなんだけど、あえて言わないで置こう……)
 届けをしたためている新たな親友の横で早速秘密を作っているラスクであった。
158豊胸ノススメ:2005/11/21(月) 21:31:00 ID:Z2rmmgXP
 後日……
 薬を服用したマラリヤとシャロンの胸は元のサイズに戻り、シャロンは今だアロエとにらみ合いを続けていたりする。
 今回の事件で変化した事と言えば……マラリヤとセリオスが以前以上にラブラブ振りを発揮し始めた事位であろう。
 まぁ、ミランダの策略でこの二人もリディアとカイルの二人を監視する(弄ぶ)メンバーに引き入れる事に成功したようだが……それはまた別の話。

  to be continue?
159ニナイ:2005/11/21(月) 21:34:48 ID:Z2rmmgXP
と言うわけで、豊胸ノススメの投下終了します

シャロンの友人と言う設定でマラリヤを登場させましたが、豊胸剤ネタで行こうとして
よくよく考えたらミランダに相談すると色々と(作者として)問題がある事が発覚、急遽薬を作る人間として再登場した上に
セリオスという恋人設定も勢いでつきました

や〜、なんでリディアとカイルの二人がメインのはずなのにそいつらを弄るメンバーの話ばかり書いてるんでしょうね、俺orz

と言うわけで、今回試験的に入れてみたタイトルの意見共々、感想あると調子に乗ってどんどん執筆するかも知れないのでよろしくお願いします(何
160名無しさん@ピンキー:2005/11/22(火) 20:51:32 ID:XpZRtjRQ
GJ!
ラスきゅん逆レイプ(;´Д`) 
161ライン:2005/11/26(土) 16:59:05 ID:apzxRUQz
あげとこう。
暇潰しに書いたのをあとであげてみます
162名無しさん@ピンキー:2005/11/28(月) 00:27:25 ID:PR1ldMOo
レイプされて絶叫するセリオス萌(*´Д`)!!

>>161
ワクテカで待ってますノシ
163名無しさん@ピンキー:2005/12/06(火) 01:37:48 ID:dqbEwTB/
ほっすほっす
164サンダース×ルキア:2005/12/06(火) 02:14:58 ID:PnVKCPzD
さて、数十分後。
ルキアは泣き疲れたのか、穏やかな寝息をたてはじめ。
サンダースはルキアに布団をかけてやると、優しく愛でるように髪を撫であげてやる。
彼女の告白(誘惑?)を受けたのは、本心が七割と興味が三割だったが。
強がって、誘惑して、でも恐怖に負けて泣き出すルキアの姿は、紛れもなくサンダースの心になにかを与えていて。

ありふれた感情だけど、彼女を守りたいと願いだしていた。




サンダースとルキアが、まぁ色々やってる一方で、シャロンは。

「どの参考書を使おうかと思ってるのに・・」

参考書選びの意見を聞きにクラスメイト達の部屋を回ったが、ろくな意見を聞けなかった。
しかもレオンに至ってはゲームの攻略本を奨める始末だ。
全く人を馬鹿にしている。こうなると頼れるのはサンダースだ。
部屋にいなかったルキアも一緒にいるのだろうし。
そうと決まれば行動あるのみと、シャロンは早速サンダースの部屋を襲撃した。
165サンダース×ルキア:2005/12/06(火) 02:17:58 ID:PnVKCPzD
コンコン、と軽くノックすると、部屋から返事。
とりあえずいることを確認したシャロンは、室内に押し入った。

「シャロン嬢か。どうしたのだ?」
「参考書を買いたいのですが、皆さんあまり良い意見がないみたいなので」
「ふむ。まぁいいさ、私のモノでよければやろう」

では魔法学辞典をお願いしますわ、とシャロンが言うと、サンダースは椅子から腰をあげ、机の本棚から一冊の本を取り出す。
日焼けや折れ曲がりが多いが、それはそれだけ彼がこれを使ったと言うことだろう。

「本当にこんなものをいただいてよろしいんですの?」
「構わんさ。君には必要なのだろう?」
「サンダースぅ・・?」

サンダースがシャロンに魔法学辞典を渡した直後。
ベッドから顔を起こし、肩口が胸元までだれさがったバジャマを着たままのルキアが声をあげた。
さんざっぱら泣いたせいだろう、眼が兎のように赤い。

「休みだからといってだらしなくはありませんこと?」

シャロンがルキアに注意する。
確かに間もなく時計が正午をさすというのにだらけているんじゃないか、とサンダースも思ったが。


「何でシャロンがここにいるのー?」

寝惚け眼を擦り擦り、ルキアはシャロンをじっと見ている。
さらさらの金髪にすらっとしたスレンダーな肢体は、ルキアにないものだ。
もしもサンダースが金髪でスレンダーな女の子の方が好きだと言えば、ルキアの惨敗は明らか。
そこまで考えたルキアは、一気にテンションが下がり再び涙目になる。

「・・やだ・・やだぁ・・・シャロンじゃなくって・・・・私を見てよぉ・・・・」
「・・・物凄い勘違いをしてますわね」
「全くだ。私はシャロン嬢に魔法学辞典をやっただけだというのに」
「・・・ふぇ?」
166ライン:2005/12/06(火) 02:18:53 ID:PnVKCPzD
遅くなりました。
続きです。
すみませんが、またエロは無しっス・・・・
167名無しさん@ピンキー:2005/12/06(火) 16:29:14 ID:MjiyMPJa
ganba!がんば!ガンバ!
168名無しさん@ピンキー:2005/12/07(水) 00:46:27 ID:ziK6OdIJ
さてと新キャラが発表されたわけだが
女は脱衣麻雀やらせたいし、男は女性上位キャラだな
169名無しさん@ピンキー:2005/12/08(木) 22:47:57 ID:r7KaFbhQ
沈没していきそうなのでアピール
170名無しさん@ピンキー:2005/12/09(金) 13:45:04 ID:7kcf6gaC
強気ショタ×総受けショタのような話が出来そうだな
171名無しさん@ピンキー:2005/12/12(月) 21:44:21 ID:6qJ9Z5eY
中華系か〜?
172名無しさん@ピンキー:2005/12/21(水) 10:36:52 ID:cuael7+Y
あげ。
173名無しさん@ピンキー:2005/12/26(月) 14:33:58 ID:qzGzzWVq
すりーでどう?
174名無しさん@ピンキー:2005/12/30(金) 01:50:41 ID:7BvjROAr
ほしゅ

なんだかんだでもうお正月なのね
175名無しさん@ピンキー:2005/12/31(土) 02:22:38 ID:YzFIiWRn
クラスのムードメーカー的存在のレオンは明るくいつも人気者
そんなレオンは正反対にクラスメイトとの関わりを極力避け、放課後の実験室で新薬の調合にいそしむマラリヤ
接点のまるで無いふたりが出会ったのはある日の放課後―――
176ニナイ:2005/12/31(土) 10:53:46 ID:m8i7o+DR
え〜っと、ご無沙汰してます

現在、以前に要望があったミランダ×フランシスを書いてるんですが……
大人のエロ難しいですorz
て感じで今止まってます
この辺書き終わったら投下させてもらうので気長にお待ちください

……年明けないと無理ですがorz

>>175
始まりからしてレオン×マラリヤでしょうか?
続きが気になりますね、頑張ってください
177ライン:2006/01/01(日) 01:34:50 ID:hhS76PiK
明けましておめでとうございます。ラインです。
ご無沙汰ですね。

新年早々ですが、風邪パニック!続編に相当する新年SS(未完)を投下しますな。
178ラヴラヴ姫初め!?:2006/01/01(日) 01:36:05 ID:hhS76PiK
かちり、と秒針がてっぺんを差した。

その瞬間。


『明けましておめでとうございまーす!!!』

爆発のように声が響く。
アカデミー生13人の声がハモったそれは、存外インパクトがあったらしい。
周りの人々がみな少年少女達を見返った。

「今年もよろしくな!」
「同上や」
「右に同じくだ」
「僕もだ!」

レオンに続いて、タイガたちも笑顔のままだ。
ユウはサツキと手を繋いだ(?)ままだし少女達は階段を登り出している。


「しっかし難儀やのォ」
「サンダース君の事?」

タイガの呟きに答えたのは、クララ。
偶然か隣同士に歩いていたクララに、タイガはぽつぽつと喋りだした。

サンダースにも初詣の誘いはしたのだが、彼曰く『貴様等などと行く程暇ではない』と一蹴されたとのことを。
それを聞いたクララは、思わず苦笑してしまう。
どうやらアカデミーの生徒たちは新年も変わりはしないようだと。


そんな時。
179ラヴラヴ姫初め!?:2006/01/01(日) 01:38:02 ID:hhS76PiK
「誰が難儀だと?」

タイガの後ろから、聞き覚えのある声。
それはタイガの心臓を鷲掴みにするほどのショックがあって。


「あ、おめでとうございますサンダースさん」
「む、おめでとう」

クララの挨拶に、サンダースが軽く返事をする。
どうやらサンダースは連れがいるようだ、とクララが気付いた時。

「おめでとう」

ミランダの声だ。
どうやら彼女は振袖らしく・・・ってかサンダースと腕を組んでいる。

「何や、ミランダ先生と一緒かいな。ほなしょうないなぁ」
「ですね。私たちは退散しますね」
「ふふ。また新学期にね・・・・」

どうやらサンダースと二人きりが嬉しいのだろう、ミランダはサンダースにより一層強く引っ付く。
その意味に気付いたサンダースは、タイガにアイコンタクトを取るとミランダに何やら甘えられながら階段を降りていく。
帰る途中だったらしい。

「ミランダ先生、幸せそうでしたね」
「そやな。・・サンダースは、悪いやつやないらしいなぁ」

かかか、と笑うタイガは、サンダースからのアイコンタクトの意味に気付いていた。
180ラヴラヴ姫初め!?:2006/01/01(日) 01:39:56 ID:hhS76PiK
「ただいまー」

ミランダの声が、誰もいない部屋に響く。
続いてサンダースが中に入る。
振袖を着ているミランダを気遣ってか、靴を脱ぐ彼女を支えるようにしている。

「ふぅ・・・何回もつまずいちゃったな」
「仕方あるまい。着慣れないのだろう?」
「そうよね・・・・」
「風呂に入って寝よう。・・・振袖ももういいだろう?」

サンダースはミランダにそういうと、風呂場に歩いていこうとするが。

「その前に、振袖のまんまで姫初めしよーっ♪」

ミランダはサンダースに後ろから抱きつく。
勢いがついていたのか、そのまま二人は廊下に倒れこんでしまう。


「・・・ゴメンねぇ」
「仕方ないな。・・新年早々廊下で繋がるのか?」
「・・・ベッドまで抱いて行って?」


甘えたようなミランダの顔に、サンダースはあらがう術を持たなかった。


ミランダをベッドに寝かせ、サンダースは彼女の振袖に手をかける。
容易く胸元がはだけたのを見て、サンダースはミランダの背後から胸に手をかける。
余りに豊かなその胸は、しかし感度でも他人に劣るどころか敏感なほどだ。

「ひゃんっ・・やぁ、やっぱりおっぱいからなのぉ?」
「では胸はやめるか?」
「・・意地悪」

ぷぅっと頬を膨らませたミランダが年幼い少女のように見えて、サンダースは失笑してしまう。
だが、手は胸元から下半身に移り・・・。

「ふむ、既に濡れている。・・淫らだな?」
「やだぁ・・だって下着つけてないのに・・」

サンダースが股ぐらをいくらかいじくった指をミランダの眼前に出すと、ミランダは必死に指をしゃぶる。
181ラヴラヴ姫初め!?:2006/01/01(日) 01:41:29 ID:hhS76PiK
「ただいまー」

ミランダの声が、誰もいない部屋に響く。
続いてサンダースが中に入る。
振袖を着ているミランダを気遣ってか、靴を脱ぐ彼女を支えるようにしている。

「ふぅ・・・何回もつまずいちゃったな」
「仕方あるまい。着慣れないのだろう?」
「そうよね・・・・」
「風呂に入って寝よう。・・・振袖ももういいだろう?」

サンダースはミランダにそういうと、風呂場に歩いていこうとするが。

「その前に、振袖のまんまで姫初めしよーっ♪」

ミランダはサンダースに後ろから抱きつく。
勢いがついていたのか、そのまま二人は廊下に倒れこんでしまう。


「・・・ゴメンねぇ」
「仕方ないな。・・新年早々廊下で繋がるのか?」
「・・・ベッドまで抱いて行って?」


甘えたようなミランダの顔に、サンダースはあらがう術を持たなかった。


ミランダをベッドに寝かせ、サンダースは彼女の振袖に手をかける。
容易く胸元がはだけたのを見て、サンダースはミランダの背後から胸に手をかける。
余りに豊かなその胸は、しかし感度でも他人に劣るどころか敏感なほどだ。

「ひゃんっ・・やぁ、やっぱりおっぱいからなのぉ?」
「では胸はやめるか?」
「・・意地悪」

ぷぅっと頬を膨らませたミランダが年幼い少女のように見えて、サンダースは失笑してしまう。
だが、手は胸元から下半身に移り・・・。

「ふむ、既に濡れている。・・淫らだな?」
「やだぁ・・だって下着つけてないのに・・」

サンダースが股ぐらをいくらかいじくった指をミランダの眼前に出すと、ミランダは必死に指をしゃぶる。
182ライン:2006/01/01(日) 01:43:44 ID:hhS76PiK
連投orz
正月三日の間には完結&別作品(冬休み仕様)も投下するつもりなんで、気長にお待ちください。
183名無しさん@ピンキー:2006/01/01(日) 02:28:26 ID:wVLx6rmQ
wktk
184名無しさん@ピンキー:2006/01/01(日) 10:13:00 ID:OvNk49Y7
ガシャアン!!

夕方のマジックアカデミーの校庭に、
ガラスの割れる音が
響いた。

「あ…」
主犯格のレオンが、
間抜けた声を出した。
レオンの所属するガルーダ寮は、他の寮よりも特にスポーツに
力を入れていた。「賢者」という共通の目標を掲げているにせよ、各寮には担当教師の意向が少なからず反映されていた。

今もちょうど、近々開催されるガルーダ杯(サッカー部門)に向けて、レオン達は練習をしているところだった。

185After School:2006/01/01(日) 10:50:51 ID:OvNk49Y7
「あーあ。何やってんですかレオン君。」

クラスメイトのカイルが飽きれた声で咎める。
「フォーメーションの練習なんですからあんなに強く蹴る必要無いでしょう。
何なんですか、いきなり『俺の力をなめるなよ!!!』とか叫びだして…」

「う…うるせぇな。練習でも全力出してないといざという時に本領発揮できねーだろ?」
「…とにかく、ボールは君が取り戻してきて下さいよ?」

「わ…わかってるよ。」
186After School:2006/01/01(日) 12:21:55 ID:OvNk49Y7
レオンが全力で蹴ったボールはゴールの位置から大きく逸れて、
校舎の方に飛んでいった。
「どこの教室に入ったんだ…? まさか…」

レオンの嫌な予感は的中した。ボールの終着駅は実験室だったのだ。
「嫌な所に入り込んじまったな…。」
レオンはこの実験室が嫌いだった。
不快な薬品臭、グロテスクな人体模型、そして灰色をベースとした部屋全体から滲み出る不気味な雰囲気。
レオンが錬金術の授業に何となく出たくないのは、
この教室が原因のひとつであったことは間違いない。
もっとも、初めから勉強自体嫌いなわけだが。
187名無しさん@ピンキー:2006/01/01(日) 22:44:50 ID:KH3IcQFb
誰かサツキ×ユウの筆下ろし書いてくれないかな。あの二人とかもう萌えの塊なんだけど(*´Д`)
188名無しさん@ピンキー:2006/01/02(月) 15:51:17 ID:OzIeOEX1
マラリヤ×サンダースキボン
この二人萌える(*´д`*)ハァハァ
189名無しさん@ピンキー:2006/01/04(水) 01:33:49 ID:sVj5AKRR
シフトあげ
190ラヴラヴ姫初め!?:2006/01/05(木) 00:57:46 ID:NN64IvBW
サンダースがミランダの口から指を引き抜くと、ちゅぽんっと音がして、彼女の唾液が少しだけとんだ。


「もう、愛撫は必要ないか?」
「・・・うん。早くサンダース君ので慰めて?」

ミランダからすれば、愛しい者に撫でられればそれはれっきとした快楽の対象になるらしい。
自分から四ん這いになり、パンティを膝元までずらして、サンダースに局部を晒した。

「・・ほう。相当濡れているな」
「じっと見ないで・・?すっごく恥ずかしいんだから・・・」

ミランダの切ない声に、サンダースはそうか、とだけいうと、ミランダの桃のような尻に手をやり。

一瞬後、ミランダの息が切れる。
柔肉を突抜け、サンダースのモノがミランダの最奥に突き刺さる。
普段は優しいサンダースが、狂ったようにただただミランダを突き上げる。
技術を知らぬ無知をサンダースは過去に嘆いたが、ミランダはなまじ技術があるよりこういった真っ直ぐな想いのぶつけかたのほうが好きだった。

「は・・はげし・・」
「・・っくぅ・・」

ミランダの柔肉の締め付けは、間違いなくサンダースをも攻めたてる。
191ラヴラヴ姫初め!?:2006/01/05(木) 00:59:12 ID:NN64IvBW
サンダースが呼吸を荒げながら、ミランダに覆い被さるかのように彼女を抱き締める。
ミランダの最奥に突き立てられたサンダースのモノを、ミランダの膣は万力のように締め付ける。
もう腰を少し動かしただけででそうだ、とサンダースがミランダの耳元で囁く。
ミランダは恍惚した顔のまま、サンダースに囁き返す。
このまま膣内に出して、私に熱いのを沢山注いで、私に子どもを孕ませてと。
それを受けたサンダースは、持てる気力を振り絞り、パツンパツンと肉をぶつけ、少しでもミランダを高みにやろうとして、そして。


「いっぱい出したね♪」
「体は大丈夫か?」
「うん。・・・ねぇ、初日の出は見ないで、二人で一緒に寝てたいな?」
「ふむ。ならばそうするか」


サンダースの腕枕に頭を乗せたミランダが、仔猫の様にサンダースに甘える。

サンダースはミランダの髪を撫でながら、奥手なクラスメイトの事を考える。

(ヤツは上手くやっているのか・・それこそお節介か)


果たして、サンダースの懸念は空振りに終ったのか。
年明けの初登校日に、タイガと腕を組むクララの姿がみられたのは、偶然かそれとも・・・・。
192ライン:2006/01/05(木) 01:00:56 ID:NN64IvBW
ラインです。
期日には間に合いませんでしたが、ラヴラヴ姫初め!?完結編をお送りしました。


変な終りかたですねorz
193ccb:2006/01/05(木) 10:50:18 ID:XuNw/fm5
192の方、GJ!
次は、クララ×タイガでどう?
サンプルに。続きはお願いします。
「やった、賢者になれました」と喜ぶクララ
「ほぉ、それはよかったな」「じゃさ、白の服着てみ」とタイガ
「はい、わかりました」と着替えに行くクララ。
数分後

「はい、着替えました」「似合うかな」とクララ
「よお、似合うとるで」とタイガ
194193:2006/01/05(木) 11:30:32 ID:XuNw/fm5
ユウ&サツキ+ルキアで。
「サツキちゃんとやりたいなぁ…」とユウはつぶやく。
そんな状況を見てか「はぁ、私が生きていれば」とサツキは思う。
「誰にも言えないなぁ」「そうですね」互いに思っていた。
そんな状況を見かけたアメリアがユウ&サツキに話し掛けた。
「どしたの?」
「何でもないです」とユウ。
「何でもないです!?」とサツキだが、「私が見えるのですか?」とサツキがアメリアに返す。
「えぇ、バッチリ」とアメリア。
「そうですか、実は相談が…」と言いかけたサツキに「辞めるんだサツキ」とユウが言い止めた。
「出ていってくれ」とユウはアメリアを押し出した。
195194の続き:2006/01/05(木) 11:55:12 ID:XuNw/fm5
「何でよ」「いいだろ」と二人?は言い争いになった。

しばらくして

「ごめん」「ごめんね」と互いに謝った。
まだ、こっちに来てから日も浅く、サツキが見えた人は初めてだったので気が動転していたのかもしれない。
「ユウ君、アメリア先生に相談に行こう」とサツキが言う。
「うん、わかった」と多少渋っていた部分もあったが、謝るついでに行くかと自分に妥協しながらユウは言う。
案内板を見て、アメリア先生の部屋へ行き、扉をノックした。
196194の続き:2006/01/05(木) 12:44:21 ID:XuNw/fm5
「開いてるよぉ」とアメリア先生。ユウは恐る恐る扉を開けた。
「昼間はすいません」とユウはアメリア先生に謝った。
「いいのよ、気にしてないから」「それよりどうしたの?」と昼間の事は気にしてはおらず、相談内容が気になっているアメリア先生だった。
「実は…」「実は?」「頑張るのよユウ君」
「サツキを生身で抱いてみたい。」最初ははにかんでいたが、思い切って言ってみた。
「はぁ?」何言ってんのと思ったが、ユウがサツキとの馴れ初めからサツキが殺されるまでの経緯を聞いているうちに、「わかったわ」「ちょっと待ってね」とアメリア先生はどこかへ行ってしまった。

しばらくして

「ごめん待った」
「い、いえ」
「私、そういう事専門外だから、そこへ行って連絡はしてあるから」とメモを渡され、「今日は遅いから寝なさい」とアメリア先生に言われた後別れた。
197194の続き:2006/01/05(木) 13:25:57 ID:XuNw/fm5
翌日

アメリア先生からもらったメモを見ながら行ってみると、別の先生の部屋へと着いた。
ノックしてみると、「はいどうぞ」と声がしたので入ってみた。
そこには、ミランダ先生がいた。
「アメリアから概ねの話しは聞いているわ」と言ってすぐ、「なるほど」とミランダ先生はサツキを見た。
「サツキが見えるのですか?」とユウ
「ええ」「このくらいなら先生達には見えるわよ」と返事した後、付け加えた。
「何か本人の遺留品は?」とミランダ
「いえ、なにもないです」とユウ
サツキの両親が用心深く、処分していたのだ。
「仕様がないわね、誰か媒体を探すか」「それでいい?」とミランダ
「いいですよ」とユウ
「ちょっと待って」とユウをサツキが引っ張った。
「媒体が傷つくじゃない」「サツキの遺留品がないから仕様がないよ」「遺体は火葬たし、骨は海へ、遺留品は両親が処分したでどうしようもないんだよ」「わかったわ」なんとか、サツキを納得させ話を進めた。
198194の続き:2006/01/05(木) 14:22:36 ID:XuNw/fm5
「難しいわね」とミランダ
サツキは生前、スタイルがよく、媒体が見つかりにくい。
「遠い方がいい?」「いえ、できれば近くで」とミランダ先生の質問にユウは答えた。
「ちょっと待ってね」とミランダ先生は言ってどこかへ行ってしまった。

しばらくして

「隠れて」と戻ってきて早々ミランダ先生は言った。「これしてて」とマスクを渡された。
「いらっしゃい」
「何ですかミランダ先生」と連れて来たのはルキアであった。
確かに、サツキに匹敵するとしたら彼女ぐらいだとユウは見て思った。胸の大きさ以外はサツキだと思った。
「最近、不眠症で悩んでいるって聞いたけど」
「ええ、新学期早々で色々あって忙しくて寝る時間が中々取れなくて」とルキアはミランダ先生に言った。
「新しい薬あるけど、どう?」
「いただきます!」ともらって行こうとする、ルキアに「ちょっと待って、遅効性だから今飲んだ方がいいわよ」とミランダ先生はルキアを止めた。
「それじゃ、いただきます」とルキアは薬を飲んだ。すると、「アレ?急激に眠気が…」と言ったとたん、その場に倒れ込んでしまった。
199194の続き:2006/01/05(木) 14:59:37 ID:XuNw/fm5
「先生、大丈夫ですか?」とユウ
「ええ、大丈夫よ」とミランダ先生
「何ですか、あの薬は?」とユウ
「アレは、速効性の睡眠と記憶を部分的に消す薬」「臭いを嗅いでも同じ作用が出るの」とミランダ先生は説明した。
窓を開け、換気し、ルキアが寝ているのを確認して、別室へ運んだ。
怪しげな魔法陣の上にルキアを置き、ユウにマスクを外すように言った後、ミランダ先生は呪文を唱え始めた。
ユウはうとうとし、眠ってしまった。

数時間後

「ユウ君起きてよ」
「サツキちゃん?」
「ええそうよ」
体はルキアさんものであるが、意識はサツキちゃんであった。
「成功したわ。でも、時間は今日の午前0時までよ」
「時間が過ぎるとサツキの状態は元に戻り、全てがルキアに戻るから注意してね」
「今、午後3時だから残りを楽しんでらっしゃい」「私も寝るわ」と説明したミランダ先生は寝室へ行ってしまった。
200194の続き:2006/01/05(木) 16:15:24 ID:XuNw/fm5
「後9時間何しよう?」とユウが聞く。
「今からデートしよう」とサツキが言う。
「どこがいい?」とユウが聞こうとしたとたん、
ルキアに体を借りたサツキが「どこだっていいじゃない」とユウの腕を掴み走り出した。
サツキはユウの通う学校の校内や施設を見回り、楽しい時間は過ぎて行った。

夜も10時となった頃、ユウの部屋にて
「今日は楽しかったねユウ君」
「うん、サツキちゃん」「ユウ君はこんな学校に通っているってゆうのがわかってよかったわ」
残り1:30
201194の続き:2006/01/05(木) 17:02:11 ID:XuNw/fm5
「もう少しでお別れだねユウ君」
「ああ、そうだね」と素っ気ないように言ってはみたが、辛いユウ。
抱きたい、でも、体はルキアのものという葛藤から言えずにいた。
どうしようと迷っているユウに「私を抱いて」とサツキが手を差し述べるように言った。
サツキ(ルキア)は何も言わず脱ぎ、ユウも脱いだ。
この二人には、時間など気にはせず欲のままに貪りだした。
キスをして、愛撫をして、そして、気持ちが高ぶり出したとき。
「ユウ君、挿入れて」
「いいの?」
「いいわ、私の遺留品はないけど、思い出を頂戴」
「うん、わかった」とユウはいきりたつ棒を秘密の園へ挿入れた。
サツキ(ルキア)は少し入ったところで、痛っていう表情に「大丈夫?」とユウが聞くと「うん」とサツキは答え、キスを求めた。
202194の続き:2006/01/05(木) 18:13:05 ID:XuNw/fm5
奥深くまで挿入れることに成功し、ゆっくりと動かし始めた。
「あぁ、ユウ君いい」
とサツキは痛みに徐々に慣れ始め、自らも腰をふり始めた。
「ユウ君」「サツキちゃん」…。
「ぼ、僕、昇天そうだよ」「わ、私もよ」
「一緒に昇天こう」「うん」と言った後ユウはラストスパートをかけた。
「あぁ、いい、イキそう」「僕も」と渾身の力をふり絞るかのように貪った。
「あぁ、も、もぅダメ」「あぁ、イク、イク」
「あぁぁぁ…」
「ぼ、僕も、うわぁぁぁ…」
ほぼ同時に二人は昇天に達し、ベッドに重なった。
ジリリリリ!!

と偶然セットして置いた目覚まし時計が鳴り、時間を見ると11:30をさしていた。
大丈夫?痛みはあるけど何とかと会話交わしながら着替え、急いでミランダ先生の部屋に行った。
急いで着いた頃には10分前となっていた。
慌ててノックをし、急いで入り、ミランダ先生を起こし、サツキ(ルキア)にかけられた呪文を解除した。
ルキアは起きた。
「ルキアさん大丈夫?」「ええ、大丈夫よ」とユウの言葉に答えるルキア。
203194の続き:2006/01/05(木) 21:28:04 ID:XuNw/fm5
ルキアが立とうとした時、事件は起きた。
痛っとどうしてかルキアは立てないでいると。
「すいませんでした」と土下座するユウ。
「どうしたの?」とわからないでいる、ルキア。実は…と今までの経緯を語り、本当に申し訳ありませんと平謝りした。
多少納得してないけど、「責任とってよね」の一言でユウは安心と同時に重圧を背負うことになったのであった。
一方、サツキはというとユウとの思い出に浸っていたのであった。

数日後

「この子がサツキちゃんです」
「へぇ、この子がサツキちゃんねぇ」
「はじめまして、この前はごめんなさい」
「もう、アレはやめてよね」
「はい、わかりました」
そういう会話は交わされたかわからないが、ルキアとサツキは仲良しになりましたとさ。

終わり
204194:2006/01/05(木) 21:41:25 ID:XuNw/fm5
初めて、書き上げてみましたが、いかがでしょうか?
ストーリーがガタガタなことと、Hシーンは弱いのはお詫びします。
また、書ける機会がありましたら、書きたいと思います。
感想・苦情等お待ちしています。
205名無しさん@ピンキー:2006/01/06(金) 03:06:07 ID:cLj4yf7/
194氏
初投稿乙です。個人的にはまぁまぁだったかな

以下、感想
正直、「」と〜は言う。の部分が非常にくどく、読むのがしんどくなった。あと感情表現も乏しかったと思う。
これからは台詞だけで誰が言っているのか、そして気持ちもわかるように書いてもらえるとより良くなると思う。
次回作に期待して待ってまつ。



と、SSを書いたこともない漏れが偉そうに言ってみる。これを機に少し書いてみるかな。

ダラダラと長文スマソ
206ニナイ:2006/01/06(金) 19:53:46 ID:lgZm5hkp
あけましておめでとうございます、ニナイです
年末に書いてるとかほざきながら、未だに大人二人のエロ展開に悪戦苦闘しておりますorz

俺が四苦八苦している間に何個か投下されていたようですね
しばらく見ていないとどれとどれがつながるのかつかみにくいですが^^;

>>ライン氏
相変わらずGJ!!
ミランダ先生エロ過ぎ……見習わなければ……!!

>>184
展開が気になりますね、頑張ってください

>>194
お疲れ様です
個人的な意見として、発言時間を見るとリアルタイムで執筆しながら投下しているように思えます
これは途中でやめる時に非常に都合が悪い上に、途中で発言が割り込まれた際に非常に見難くなります
なので、メモ帳等に一回書いてから投下をする方が何かと都合が言いと思うので試してみては?
また、内容を見ていると、一人の発言に対して「」が複数あるように見受けられますが、
基本的に一人の一回の発言に付き「」は一つの方が誰の発言なのかわかりやすいと思います
後の意見は>>205氏とほぼ一緒ですね

少なくとも自分は、他人に読んで貰う際は『いかに相手にこの物語をわかりやすく伝えるか』を考えているので
こうした方が良いと勝手に言ってますが、スタイル自体は作者毎に異なると思うので無理に実践する必要はありません
自分もまだまだ未熟なのでアドバイスとしては物足りないと思いますけど^^;

長文失礼しました〜
207ライン:2006/01/07(土) 15:08:45 ID:AVHAGiFU
>194氏

えっと・・とりあえずお疲れ様です。
作品としては魅力的なのですが、あまりに台詞が多いような気がします。
ある程度は減らしてもいいと思うんで。
これからがんばってください。



とか何とかレヴェル低い奴がすみません。
208名無しさん@ピンキー:2006/01/08(日) 01:44:06 ID:Tv1rLixa
乙GJ!!!
前戯描写がほしかったです…そこを大事にして書いていただければ、もっとよくなるかと。
期待の新星age
209名無しさん@ピンキー:2006/01/09(月) 22:55:15 ID:EI3cJNX8
新年早々新作が増えててオイシスありがたやありがたや・・・

>>106、206
(*゚∀゚)=3ムハーー待ってた甲斐があるっす!大人のエロ楽しみにしてます!!
210名無しさん@ピンキー:2006/01/13(金) 09:52:59 ID:cKJI4M3Y
やや!きやがったあ。この調子でほかのもたのんもす
211名無しさん@ピンキー:2006/01/15(日) 21:57:11 ID:WlnYg/Xd
ユウ君かわいいよユウ君
溢れる妄想力でなんか書けそうだ
212ライン:2006/01/15(日) 23:53:28 ID:AmER4m2A
リハビリがてらのサンシャロネタを投下します。
未完成なのは最早仕様で。
213サンシャロ:2006/01/15(日) 23:55:24 ID:AmER4m2A
ああ―――なんて辛いんだろう。
気付いた時にはもうアナタの虜だったのに。
アナタは、私の手が届く場所にいない――。
これが、恋―――。


「・・シャロン?」
「ひゃあっ!?な、な、何がありましたの!?」
「もうお昼休みだよ?」

ルキアとアロエがシャロンを怪訝な目で見る。
どうやら自習時間からぼうっとしていたらしく、時計は既に正午を差している。シャロンはまたかと自己嫌悪に陥りそうになる。
クラスメイトの一人、サンダースが国王(サンダース曰く親友)に呼び出されてアカデミーを出て数日、シャロンは何とも言えない空白感を感じていた。

国王の使い曰く、サンダースは若くも軍人として地位があり、昨今では珍しい自分への厳しさも併せ持つため、求婚がいくらかあったらしい。
一時は若輩の身と断っていたサンダースも、無事に賢者になり非の打ちどころがなくなったため、溜った見合いの話を聞きに言ったらしい。
214サンシャロ:2006/01/15(日) 23:56:20 ID:AmER4m2A
昼飯の最中もシャロンは虚ろな目のまま、溜め息だけを量産している。
いかな名湯とて恋の病は直せぬというが、今のシャロンは世界中の名医、それこそブラッ○ジャッ○を呼んで来ても治せないだろう。

ラーメンをすすっていたタイガが、不意に口を開いた。

「サンダースはどないしとんやろな?今頃ハーレムでうはうはぐはぁっ!?」

タイガのセリフの途中で、彼の腹にユリの蹴りが刺さった。
ユリたちが不安げにシャロンの方を見ると、まぁ案の定彼女は目に涙を浮かべていた。
サンダースが他の誰かと一緒にいるのも辛いのに、いうに事欠いてハーレムなんてことになれば・・・。

215サンシャロ:2006/01/15(日) 23:57:44 ID:AmER4m2A
あまりに酷い未来を考えてしまったのか、シャロンはついに声をあげて泣き出してしまう。
シャロンの脳裏を駆けるのは、どうしてもサンダースに対して素直になれずについつい強い態度に出てしまう自分。
そしてそんな自分をそれでも優しく見守ってくれているサンダースの柔らかな瞳だった。

「・・何を泣いている」

食堂の入り口から、低い声がした。

「何を泣いているのだ。嫌いなものも残さず食べねばならないのか?」

ぺたんぺたんとスリッパが音をたてる。
声の主が、シャロンの後ろに立った。

「泣くな。泣きたい時は胸を貸すと言っただろう。・・・それほど私は頼りにならないか?」
「・・・いえ。私の想い人はもう誰かのモノになってしまったんじゃないかと思いましたのに」
「ほう、それはまた・・・・下らん理由だな」
216サンシャロ:2006/01/15(日) 23:59:00 ID:AmER4m2A
おい、とレオンが声をかけようとするが、マラリヤが即座にそれをカット。
タイガとレオン、マラリヤを除いた生徒たちが見守るなか、声の主はシャロンの頭をぽんぽんと叩く。

「全く。かように弱いとはな。本気で欲しければ奪えばいいではないか」
「・・・貴方、言いたい放題ですわね?」
「フン。泣いて強がるしか能のないモノには丁度いい」
「・・・・」
「ぐうの音も出ないか」
「ぐう」
「・・・・・・」
「ぐうの音ぐらいは出ましたわよ」

フフン、と得意気に笑うシャロンに、声の主は呆れたような顔をして・・やがてこらえられなくなったのか笑ってしまう。

「それでこそ君だ」
「うるさいですわ。・・・お帰りなさい、サンダースさん」
217ライン:2006/01/16(月) 00:01:53 ID:cpX/jPpd
久々に書いてみましたが、まだ感覚が取り戻せないラインです。
もうちょいで終りなんで今しばらくお待ちを。
218名無しさん@ピンキー:2006/01/16(月) 05:29:41 ID:HYu26MwA
>>217
おお、期待して待ってます
219ニナイ:2006/01/17(火) 22:04:00 ID:b5xemWBi
>>ライン氏
お疲れさまです!!続きを期待しております!!

え〜……こちらの近況ですが……
苦戦している間にテスト期間に入ってしまい、うかつに時間を割けなくなりましたorz
仮に居たとして、楽しみにしていた方々はごめんなさい
2月の頭位に出せるように調節しますのでorz
220名無しさん@ピンキー:2006/01/17(火) 23:18:49 ID:tTABGguU
皆に一つ聞きたい事があるんだ
ユウとサツキって 姉 弟 な の ?
なんか本スレも萌えスレもどっちつかずではっきりしなくて
ひじょーに書きづらい、ってか書けないんだ
誰か答えておくんなせい
221名無しさん@ピンキー:2006/01/18(水) 00:24:11 ID:jD9Oo3Tb
性奴隷
222ライン:2006/01/18(水) 10:03:22 ID:9sxvlj7n
俺はユウ&サツキは幼馴染と見てます(ぁ
もしくはユウの先祖(?)とか。
223ライン:2006/01/18(水) 22:52:43 ID:ytlnOzBq
どもです。
サンシャロの続きです。
224ライン:2006/01/18(水) 22:53:42 ID:ytlnOzBq
その後。
サンダースは教員達に軽く挨拶をしたあと、疲れたからと部屋に戻り休みを取った。
夕食にも顔を出さずに眠っているだろうサンダースが気になって仕方がないシャロンは、夕食後に数個のパンとスープをトレイに載せて彼の部屋を訪れた。

コンコン。コンコン。

ノックを軽く四回。
反応がない。

コンコン。コンコン。

もう四回。
やっぱり反応がない。

「・・・悪くはありませんわよね」

誰ともなしに呟いたシャロンは、トレイを片手に持ち直してサンダースの部屋のドアノブを引いた。
ドアノブはきぃっと音を立てて容易く開く。

「・・不用心・・・ですわよ?」

綺麗に整頓されている机上にトレイを置いて、眠るサンダースを覗きこむ。
225サンシャロ:2006/01/18(水) 22:55:11 ID:ytlnOzBq
武骨な顔。
カッコいいなんて一概には言えないが、それでも彼の強さは様々な経験を経てきたという自信に裏打ちされているはずだ。
自分はどうだ?
裕福な両親の元、何不自由なく・・それこそ幸せと言える日々を過ごしていたのだろう。
それにくらべて、彼は軍に入りいつもギリギリの綱渡りをするような日々を送ったのだろう。

「私がアナタを想うなど・・・・滑稽でしょうが、許される訳がないのでしょうが・・・それでも」


彼が聞けば、鼻で笑われそうな淡くて小さな想いだけれど。
シャロンの正真正銘の初恋なのだ・・・叶ってほしいには違いない。
226サンシャロ:2006/01/18(水) 22:56:13 ID:ytlnOzBq
シャロンは穏やかな想いのまま自室に帰る。
サンダースがいないときは不安で仕方なかったのに、少し彼の顔を見ただけでこんなに落ち着ける。

憧れたのは、間違いなく彼の『強さ』だった。
弱いものを守るため、苦しむものを救うために賢者を目指していたサンダースは、脇目も振らずに駆け抜けていった。
果たして自分には彼のように自信を持って言える理由があって賢者を目指していたのだろうか、と聞かれれば、疑問だ。
だからこそ確固とした目標を持つサンダースが眩しく、羨ましく、やがて憧れだしたのだ。
その憧れが恋に変わるのはすぐだった。
しかし、叶うわけがないと悲観するのはやめにしたかった。

「・・ダメで元々なのですもの・・・当たって砕けますわ!」

どうやらネガティブな思考から抜け出せたらしい。
シャロンは再度サンダースの部屋に向かった。
227ライン:2006/01/18(水) 22:57:00 ID:ytlnOzBq
シャロンのキャラが壊れかけてます。
こんなキャラじゃないとか言わないで・・・・
228名無しさん@ピンキー:2006/01/18(水) 23:16:12 ID:zov5CfMQ
ならば言おう
GJと!
229名無しさん@ピンキー:2006/01/19(木) 02:04:32 ID:Qg0EsCGm
俺からも言わせてもらおう!
GJ!!
230名無しさん@ピンキー:2006/01/19(木) 22:07:33 ID:SuzuE2B2
よし決めた
ユウ&サツキで書いてみる
輝け俺の妄想力
231名無しさん@ピンキー:2006/01/19(木) 22:33:29 ID:2zmz4A3l
>>230
おおっ!
ついに待ってたのがきた!
期待して待ってます。
232名無しさん@ピンキー:2006/01/19(木) 23:25:33 ID:SuzuE2B2
>>231
あんまり期待しないで気長に待っててね
当方書き上げまで時間かかるから…
233ライン:2006/01/20(金) 11:12:30 ID:CneRV8QK
ファイトっスな。
ようやくこのスレも盛り上がってきた・・・!!



サンヤン書こうとしてorz
234名無しさん@ピンキー:2006/01/22(日) 17:27:28 ID:nDtirkBU
ぬぅ…このスレ見てるとなんかこう触発されてくるでよ
自分もなにか書いてみたいが…如何せんエチーものを書いたことがないorz
235名無しさん@ピンキー:2006/01/25(水) 19:48:14 ID:zkVApgWQ
保守ついでに上げておきますね
236名無しさん@ピンキー:2006/01/27(金) 01:24:02 ID:zjv6zRKs
レオン×ユリ ってあんま無いのかえ?
237名無しさん@ピンキー:2006/01/27(金) 01:40:39 ID:eRHnec6y
>>236
萌えスレのテンプレに載ってるSSサイトに1つあった気がする
238名無しさん@ピンキー:2006/01/28(土) 00:17:53 ID:wEwLgmc6
ユウサツキで導入部出来たでよー
なんか設定ちょい変わって義理の姉弟になったけども

全部出来てからまとめて投下しますね
239名無しさん@ピンキー:2006/01/28(土) 23:43:49 ID:vl5JDs7T
wktk
240名無しさん@ピンキー:2006/01/29(日) 10:47:50 ID:XrvbJ7u9
>>237 サンクスあげ
241名無しさん@ピンキー:2006/01/29(日) 21:11:33 ID:4UyFVxMM
wikiみたら親子だとかって噂が>ユウサツキ まぁソースはないみたいなんでなんとも言えんけど
本題言うと俺もユウ関連(ネタかぶらんようにリディアセンセかシャロンあたり?)で書こうと思ってる かなりマターリ書くんで忘れられた頃に投下するです
キャラ紹介くらい公式に載せて欲しいもんです。後になって脳内設定と食い違ってましたって事だけがガクブルな今日この頃。
242名無しさん@ピンキー:2006/01/29(日) 22:06:59 ID:hyjsvEgU
>>241
公式設定が有ると一番楽なんだけどねぇ
いつまで工事中なのやら
まぁ脳内設定は脳内設定で美味しくいただけるのですが
243名無しさん@ピンキー:2006/01/30(月) 06:48:07 ID:XS3cd9Zv
コナミがいうには「特にカンケーはない」らしいです>ユウ殺鬼
244名無しさん@ピンキー:2006/01/30(月) 19:48:46 ID:yERLpNYe
>>243
マ ジ か
245名無しさん@ピンキー:2006/01/30(月) 20:11:52 ID:mvj+lINz
真実は今までレスがなかったことが語ってるような気がしないでもない願望です
246名無しさん@ピンキー:2006/01/31(火) 04:43:40 ID:6uXIvxAT
ニジウラでユウ殺のSS上がってるが落ちたら転載しようと思ってる
247ケツイとカクゴ - another story:2006/01/31(火) 05:40:02 ID:L8GBXeip
魔法の力で女の子になったラスク×ユウきゅんとかやってみようと思うんですがどうでしょうか?
248名無しさん@ピンキー:2006/01/31(火) 05:40:36 ID:L8GBXeip
前に書いた時の名前が残ってた…。_| ̄|〇
249名無しさん@ピンキー:2006/01/31(火) 06:56:22 ID:zFE4yXRz
イ`
250名無しさん@ピンキー:2006/01/31(火) 10:01:01 ID:IHein5vI
>>247
見・た・い!
251名無しさん@ピンキー:2006/01/31(火) 14:01:06 ID:767LZYsX
>>246
マダー?
252名無しさん@ピンキー:2006/01/31(火) 20:48:56 ID:+1NaX9iS
>>247
見たい

>>243が見えないな,あはははははははっはははははっははは
253名無しさん@ピンキー:2006/01/31(火) 23:59:28 ID:9F5G0XhZ
もしかして需要なし?
254名無しさん@ピンキー:2006/02/01(水) 03:17:33 ID:IV/rPLfI
>>252
関係が無いってのは半角的にはやってないってことだろ
255名無しさん@ピンキー:2006/02/01(水) 03:19:37 ID:IV/rPLfI
ここ半角じゃ姉や・・・

>>253
つかどんどん書いてください
あなたには見えないところでたくさんのROMが憑いていますから
256名無しさん@ピンキー:2006/02/02(木) 11:20:22 ID:obcu1s5x
新キャラ登場で各スレが盛り上がってる件について
257230:2006/02/02(木) 23:10:45 ID:lnHhbqpR
あともう少しでユウ×サツキ投下出来そうです
期待してる人いないとは思いますが
一応ご報告をば

なんかココ最近で一気にユウ君のネタ増えたもんですね
しかもハイレベルで俺じゃ太刀打ちできなさそーだorz
258名無しさん@ピンキー:2006/02/03(金) 00:02:23 ID:f3vKc3Id
>>257
撃て!怯むな!
259名無しさん@ピンキー:2006/02/03(金) 21:29:10 ID:D9TNuHUM
(つんでれ…普段はツンツンしてるけどときどき隠し切れないデレが……ふむふむ…)
(…男性の嗜好というのは理解し難いですわ…でもこれでレオンさんを…)
(…でもでも「デレる」というのは私のプライドが…ぶつぶつ…)

―翌日―

「おーいシャロ〜ン」
「あ、レオンさッ……ごほん…な、なんですの?」
「今日も綺麗だな!」
「あ、あ、ああ当たり前ですわ!」
「はははっそうだな。そうそう今度の休日、映画でも見に行かないか?久しぶりに二人だけで、さ」
「し、仕方ないわね〜お付き合いして差し上げますわ。……べ、別に喜んでなんかいないんですからねっ!」


シャロン(つんでれ……私にはできませんわ…)

レオン(ツンデレ…萌え〜)
260名無しさん@ピンキー:2006/02/03(金) 21:32:23 ID:D9TNuHUM
ツンツンしてデレた。今は萌えている

僕ぁ、ツンデレは絶対自覚がないと思うんだ。そんなわけでネタ投下。まあそう怒るな皆の者
261ライン:2006/02/03(金) 22:58:48 ID:VqeYPIEM
風邪でブッ倒れてたんで、その際に書いてみたネタを投下。
262ライン:2006/02/03(金) 23:01:06 ID:VqeYPIEM
「む・・ふぅぅ・・」
「胸で無くとも感度はいいのだな・・?」
「意地悪しないでよぅ・・・・」

息を乱したルキアが、いじれとばかりに胸を突き出す。
彼女の豊乳は、大人の女性を思わせるシルクのブラに包まれている。
つんと立った乳首が存在を主張するが、しかしブラがそれを隠している。


ルキアは前々から大きすぎる胸にコンプレックスを抱いていた。
街を歩けば胸に視線が集まり、ブラを買うにも可愛いものが買えず、やたら高いものしか買えない。
好きな運動をするにも揺れが激しく邪魔になり、いっそ胸がなくなればとさえ思っていた。
263ライン:2006/02/03(金) 23:02:31 ID:VqeYPIEM
そんなルキアを、他の誰とも同じように扱う青年がサンダースだった。
優しくはない。
寧ろぶっきらぼうなんだが、それがルキアには心地よくて。
暫くは仲の良いクラスメイトを演じていたが、それだけでは我慢出来なくなりサンダースに告白。
サンダースの危うさを知った上での告白に、彼は呆れ・・・・そしてルキアを受け入れたのだった。


「やぁ・・・犬みたいで恥ずかしいよぅ・・」
「可愛いぞ。もうこんなに濡らしているのだな」
「うぅ・・。サンダースのエッチ・・・」
「イヤラシイ、と言う点では君もかなりだとは思うのだが」

四ん這いのルキアに、小さく囁くサンダース。
羞恥と興奮で肌を桃色に染めたルキアは、ティーンとは思えない色気をかもしだしていた。
264ライン:2006/02/04(土) 00:27:58 ID:XdG3VZvd
需要なさそうだなぁ・・orz
265名無しさん@ピンキー:2006/02/04(土) 00:49:38 ID:IS90zwMf
乙。需要はわからんがともかく続きぷりーず
266名無しさん@ピンキー:2006/02/04(土) 10:10:37 ID:swcbjUdi
半勃起した俺のナニを無視して帰るってのかい?
そりゃあないだろう?(AA略)
267名無しさん@ピンキー:2006/02/04(土) 13:58:25 ID:eY0cWnM3
>>264
逃がさんぞ!
GJです
268名無しさん@ピンキー:2006/02/04(土) 20:21:17 ID:Wk3VAu5w
>>267
ナイス
269ニナイ:2006/02/04(土) 23:19:53 ID:g/T4JXVc
>>ライン氏
GJですけど、風邪には注意してください
倒れられたら大変ですので^^;

え〜、こちら、2月初頭に投下できるように、と頑張っていましたが
つい先ほど完成致しました(ぜーはー)
苦労していた大人のエロも、米粒ほどの知識を下に頑張って書いてみました
……というか、ミランダ先生がどんどんエロいキャラになってきてる……orz
と、とりあえず投下致しま〜す
270ミランダの誘惑:2006/02/04(土) 23:21:01 ID:g/T4JXVc
『はぁん!!カイル!!いいわぁ!!』
『先生……僕ももう……!!』

『はぁん!!ラスクは絶対……あの小娘に渡さないわ!!』
『シャロン、落ち着いて!!乱暴しないで……あぅ!!』

「……ふぅ、この子達随分と張り切ってるわね……」
 いつもの用にセックスに励む二組の盗聴をしていたミランダが、ふとそんな事を零した。
「……そういえば私も随分ご無沙汰よねぇ……ラスク君を落とす時は本番までやらなかったし……」
 しばらく二組のやりとりを聞きながら物思いに耽っていると、気づいた時には自分の指が秘所に触れていた。
「……久々にフランシス先生の所にでも押しかけようかしら……?」
 そう思い立つまで時間はかからず、善は急げと言わんばかりに準備を始めたミランダであった。
271ミランダの誘惑:2006/02/04(土) 23:22:01 ID:g/T4JXVc

 ……数刻後……
 コンコンッ
「鍵は開いているよ、入りたまえ。」
 情報整理と問題作成の仕事をしていたフランシスはノックの音に目を向けずに返す。
 ガチャッ
 扉の開く音に目を向けると、そこに入ってきたのはミランダであった。
「……すまんが私の記憶だと問題はこの間渡したばっかりの気がするのだが……?」
「えぇ、今月分は昨日受け取ったわよ?
 今回は別件で来たの♪」
「別件……なるほど、そう言う事か。」
 フランシスはふと、ミランダの胸元を見てうんざりとした表情を見せる。そこにはミランダ特性の媚薬が入った小瓶が挟まっていた。
「最近私もさびしくなったの……久々に、ね?」
「シャロンが君と関わり始めたと思ったらしばらくぶりにそれか。」
「あら、知ってたの?」
「生徒の行動は多少なりともチェックしているからな、シャロンが君の案内で部屋に連れて行った事まで確認したぞ。」
「フランシス先生お得意の千里眼ね。」
「あぁ、まぁ君の部屋を迂闊に覗くと見てはいけない物まで見えてしまうからな……それでなくても君の部屋はバリアが張ってあって見難いんだが……」
「ふふっ、女の部屋を覗くのは男としてあってはならない事よ?」
「……まぁそれはともかく、見ての通り仕事中だからそういう用事ならまた今度にしてもらえるか?」
「あら?貴方は常時仕事をしている様にしか見えないわよ?現に昨日受け取ったと言うのにもう来月分の問題を作ってるし……少しは肩の力を抜いたら?」
 甘えながら近づいてくるミランダに、フランシスもどうしたものかと逡巡する。
 とは言え、以前しつこく断り、結果酷い目にあった事を思い出し、仕方が無いと言わんばかりにため息をつく。
「しょうがない……ただし今回終わったらしばらくはこの件で部屋に来ないでもらえるか?」
「えぇ、それで構わないわよ。」
 ミランダは心の中でガッツポーズをしつつ、胸元から小瓶を取り出すと寝室のベット脇の机に置く。
272ミランダの誘惑:2006/02/04(土) 23:23:02 ID:g/T4JXVc
 フランシスは外の看板を『ただいま入室お断り』の表示に変え、鍵を掛けてから寝室に入ってくる。
 フランシスが寝室に戻ると、既にミランダは下着姿でベットの上に座っていた。
 フランシスも上着を脱ぎ、半裸になると、ミランダの隣に座った。
 ミランダがフランシスの首に腕を回し、そのまま互いの唇を重ね合わせ、互いに舌を絡み合わせる。
「ん……くちゅ…」
「ん…むふ…ちゅ…んはぁ…」
 しばらく互いの舌を舐めあった後、ミランダが名残惜しそうに唇を離す。
 フランシスがキスの余韻に浸っていると、ミランダが首に回した腕を思いっきり引っ張り、自らをフランシスに押し倒させる。
 引き倒されて上になったフランシスに、ミランダがそっとつぶやく。
「いつものようにやさしく……ね♪」
 その言葉に答えるように、ミランダの秘所をショーツ越しに愛撫しつつ、首筋を唇で揉み解すように愛撫する。
 ミランダの方も、右腕でフランシスの体を抱き、彼の胸板に自分の乳房を押し付けつつ左手は彼のモノに伸ばし、ゆっくりとしごき始める。
273ミランダの誘惑:2006/02/04(土) 23:24:02 ID:g/T4JXVc
 しばしの間互いにそれを繰り返し、ミランダの吐息が荒くなってきた頃合でミランダは右腕の力を緩める。
 フランシスはそれを感じ取り、ゆっくりと体を離していく。
 二人はふと下半身を見ると、フランシスのモノは大きくそそり立ち、ミランダのショーツは既にぐっしょりとなっていた。
 フランシスはゆっくりとショーツを下ろし、ミランダの秘所が露になったところで、改めて触れてみる。
「きゃんっ!!指じゃなくて貴方の熱いのじゃなきゃいやぁ……」
 ミランダの言葉を無視し、フランシスは一心不乱に指をミランダの秘所へ突き入れる。
「ゃんっ!!あんっ!!あんっ!!」
 フランシスが秘所へ突き入れる指を2本3本と増やしていく。
(こうでもしないと、本当に気絶するまで離してくれないからな……先に感じさせるだけ感じさせて満足させないと……)
 次第に突き入れる指の速度を上げ、ラストスパートを掛ける。
「あっ!!あっ!!はっ!!イっちゃう〜!!」
 喘ぎ声と共に指への締め付けがきつくなったのを感じ、フランシスは指を一気に突き入れる。
「あああぁぁぁっ!!」
 ミランダが絶頂に達した事を確認し、フランシスは指を引き抜く。
 荒い息を整えているミランダを更に満足させるべく、フランシスは自らのモノをミランダの秘所へとゆっくりと入れていく。
274ミランダの誘惑:2006/02/04(土) 23:25:06 ID:g/T4JXVc
 と、ここで思いも寄らない事が起こった。

 突然ミランダの腕がフランシスの体に伸び、ごろりと上下を逆転してしまったのだ。
「ふふふ……まさか指だけでイかされちゃうなんてね……
 今まではそっちが気絶した時点で止めていたけど、そっちがそのつもりなら、私が満足するまで離してあげないんだから♪」
 フランシスは自ら墓穴を掘った事に気がついた。
 とどのつまり、前回までは気絶するまで離さなかったのではなく『気絶したから仕方なく離した』に過ぎなかったと言う事だ。
 ミランダの腰がゆっくりと動き始める……

 二人の行為(主にミランダの一方的な、が頭に付く)は、それから明け方まで続いた。
275ミランダの誘惑:2006/02/04(土) 23:26:06 ID:g/T4JXVc
 コンコンッ。
「フランシス先生?いらっしゃいますか?」
 シャロンがフランシスの部屋に声を掛ける。
「鍵は開いてるよ。入りたまえ。」
 声が微妙に弱弱しく感じた事に疑問を感じつつ、扉を開けて中に入る。
「先生、この問題ですが……」
 部屋に居たフランシスの様子をみて言葉を詰まらせる。中に居たフランシスは骨と皮だけと言うのも言いすぎだが、それに近い状態で仕事をしていたのである。

 この時、フランシス寮全体に絶叫が響き渡ったのは、また別のお話である。

  to be continue?
276ニナイ:2006/02/04(土) 23:28:22 ID:g/T4JXVc
と言うことで、ミランダの誘惑投下終了です

……時間かけてた割に、量が無かったorz<投下中に気づいた事実(何


かなり流れを読まないでの投下でしたが如何だったでしょうか?
次回には3仕様に頑張ってみようと思います

……寮制度はそのままにしますがorz

ではでは、いつものように感想などあったらよろしくお願いします
277230:2006/02/05(日) 00:34:49 ID:XGtRJnO8
( ゚∀゚)<…

( ゚∀゚)b<ぐっじょべ!
278名無しさん@ピンキー:2006/02/05(日) 00:53:25 ID:HzuvfhKr
GJ!性欲をもてあます
279名無しさん@ピンキー:2006/02/05(日) 02:49:42 ID:zJvysoMM
>>246
>>277
マダー
280名無しさん@ピンキー:2006/02/05(日) 09:30:15 ID:wN3jQM7G
>>279
気長に待ってようぜ。
ヽ(´ー`)ノラー
281230:2006/02/05(日) 12:12:55 ID:XGtRJnO8
お待たせしているようなので
導入部だけでも投下します。

・サツキとユウは義理姉弟
・俺設定炸裂
・むやみに長い

以上の三点にご注意してお読み下さい
必要あらば「230」をNGワードで対処の程を。
282230:2006/02/05(日) 12:16:56 ID:XGtRJnO8

「ひっく……ひっ、ひっく……」
 薄暗い部屋の中に、すすり泣く声が小さく響く。
 音源は、ベッドの上で盛り上がったシーツの塊だ。
「お父さん……お母さん……会いたいよう……ひっ……」
 マジックアカデミーの新入生、ユウがそこにいた。
 丸くなって、自分の身体を自分で抱きしめるようにし、涙をぽろぽろとこぼす。
 いつも母にして貰ったように。
 いつも父にして貰ったように。
 小さな腕で力いっぱい自分を抱き、泣き叫びたい気持ちを堪える。
 
 マジックアカデミーに入れるほどのチカラを持ってはいても、ユウはまだまだ甘えたい年頃の少年である。
 日中は、同級生や先輩、先生達と話したり、授業を受けたりでそういった気持ちは忘れられる。
 しかし、夕方から夜にかけて段々と漠然とした不安感が押し寄せて来て、夜の消灯時間。
 ランプが消え、『今、自分は一人ぼっちである』という波が一気に襲い掛かってくる。
 後はもう、泣き疲れて眠りに落ちるまで、さめざめと泣き続けるのみである。
 こんな生活が続き、入学一週間目にして、ユウは自主退学すら考える様になっていた。

 次の日。
 いつもの様に授業を受け、いつもの様に友達とふざけあい、いつもの様に話し。
 いつもと変わらない夜が来る。
 ベッドに入ると同時、ゆっくりとランプの火が小さくなっていく。
 まるで自分の心を表しているようで、ユウは見るのも嫌だ、といった風にシーツの中に潜り込む。
 だが、すぐにすすり泣きが聞こえ出す。
「うっく……ひっ、ひっ……ひっく……」
 やはり我慢できずに、涙はこぼれ出る。
 また意識が遠のくまで泣き続けるのか、と思った瞬間。
「どうして泣いているの?」
 涼やかな声が聞こえた。
283230:2006/02/05(日) 12:18:41 ID:XGtRJnO8
 初めは空耳かと思い、ユウはシーツから抜け出て周りを見回した。
 しかし、誰もいない。
「僕、おかしくなっちゃったのかな……」
 ぐすぐすと鼻をすすりながら、また目に涙が浮かんでくる。が、
「ねぇ、もしかして私の声が聞こえるの? 聞こえるなら返事をして?」
 今度はよりはっきりと女性の声が聞こえた。
「……? だれ?」
 反応して、声の方へと振り向く。
 そこには、小さな青い炎が浮いていた。
 間違いなく、先程の女性の声はここから聞こえていた。
 ユウがじっとその狐火を見ていると、それは不意に細かく震え出す。
 そしてそのままふっと掻き消えると同時、制服を着た女子生徒がすうっと現れた。
「君……もしかして私が見えるの……?」
 急に問い掛けられて、ユウは小首を傾げながら問い返す。
「あなた、誰? どうして僕の部屋にいるの? 後、見えるとか聞こえるとか、どういうこと?」
「……い……」
「い?」
「ぃやったぁーー!! 私の事が見えるのね話が聞こえるのね嬉しいーー!!」
「ぅわぁ!?」
 いきなり大声を上げ、満面の笑みで喜ぶ半透明の女子生徒。
「ね。君、名前なんていうの?」
「え、えと……ユウ、です。」
「ユウ、ユウ君ね。私はサツキっていうの! これからもよろしくね!」
 怒涛の展開に、
「一体何が起きてるの……?」
 頭を抱えるユウ。
 いつの間にか、涙は止まっていた。 
284230:2006/02/05(日) 12:24:09 ID:XGtRJnO8
 少し落ち着いた所で、改めてユウは詳しい話を聞いた。
 このサツキという人は、元々はここの生徒で、今はとある事情により幽霊になっているという事。
 そして夜な夜な他の生徒達にアピールしたものの、サツキの声を聞いたり見たり出来たのはユウただ一人だという事。 
 そんな訳でついつい興奮してしまい、驚かせてしまってごめんなさい、とサツキは謝ってきたのだった。
「本当にごめんね。びっくりしたでしょ?」
 目の前でふよふよと浮遊するサツキ。
 表情豊かに笑ったり、すらりとした足を見るたびに、この人は本当に幽霊らしくないなぁ、とユウは思う。
「うん、初めはびっくりした。でも、サツキさんがいい人そうだったから、その後は平気だったよ」
 今もね、とユウは笑顔をサツキに向ける。
 ふふ、と笑みを交し合った所で、サツキが質問して来た。
「そういえば、何でさっき泣いていたの? 私、それも気になってユウ君に声を掛けたのよ」
 その質問に、ユウの笑顔がふっと曇り、俯いてしまう。
「あ、あれ? 私、何かいけない事聞いちゃった?」
「ううん……」
 顔を背けたまま、ユウはぽつりぽつりと心の内を話し出す。
 お父さんやお母さんに会いたい。
 一人で夜を過ごしたくない。
 寂しい。辛い。悲しい――こんな事なら、もうアカデミーをやめてしまいたい。
 最後の方はもう涙声で独白する。
 押さえ込まれた感情がまた溢れ出し、涙が流れる。
 そんな時。
 きゅう、とサツキに優しく抱き締められた。
「寂しかったんだね」
「……」
「もう、大丈夫」
「……ぅ」
「私が、ここにいるから。ね?」
「……っ。……っ!」
 サツキに、自分からも力の限り抱きつく。
 そのまま、胸に顔を埋め、思いっきり声を上げて泣いた。
 一週間もの間、内に少しづつ堆積していたわだかまりが、涙と声に変わって流れ出る。
 サツキはその手伝いをするように、暖かい微笑を浮かべながらユウの背中をさすってやるのだった。
285230:2006/02/05(日) 12:26:06 ID:XGtRJnO8
 抱き合ったまま、しばらく時間が経過した。
 ユウの涙が落ち着くのを見計らって、サツキが柔らかく問い掛ける。
「ねぇユウ君。私、ユウ君のお姉ちゃんになりたい。ダメかな?」
 顔を上げ、ユウは満面の笑みで答える。
「僕の、お姉ちゃん? お姉ちゃんに、なってくれるの?」
「そう。私がいつでも傍にいる。ユウ君の為なら、なんだってやっちゃうんだから♪」
 ぎゅっとユウを抱きしめて、サツキは表情をとろけさせる。
「ユウ君、ちょっとだけ目を瞑っててくれるかな?」
 なんでだろう?と思いつつも、ユウは言われた通りにする。
 その瞬間、唇にひんやりとした物が触れた。
「!?」
 驚いて目を開けると、サツキの顔が目の前にあった。
 次いで、キスをしている事に気付き顔が熱くなるユウ。
「っぷあ! ななな何してるのっ!?」
「何って……『契約』なんだけど……もしかしなくても初めてだった?」
 うふふ、と口元に手を当ててにこやかに微笑むサツキ。
 完璧な奇襲だった。
 驚き、恥しさ、それとなんだか解らないもやもやした物のせいでユウの顔は沸点を越えたままである。
「これで私とユウ君はいつでも一緒。これからもよろしくね!」
286230:2006/02/05(日) 12:27:32 ID:XGtRJnO8
「あの……お姉ちゃん? なんで『よろしくね!』って言いながら僕を押し倒すの?」
 ユウはベッドから見上げる形でサツキに問う。
 だが、サツキはそれに微笑と手の動きで答える。
「あう……!?」
 するすると全身を這い出す両手に、恐怖とは違う何かが呼び起こされる。
 心臓の加速は止まらず、背中には汗が滲む。
「ふふ……問題。私が今からすることはなーんだ?」
 耳に息を吹きかける。
「A、添い寝〜」
 脇を甘くくすぐる。
「B、くすぐりの刑〜」
 胸をぐいぐいと押し付ける。
「C、プロレスごっこ〜」
 首筋を舐め上げる。
「D、――えっちなコト」
 背筋がゾクゾクする笑みのまま、ユウを弄くりまわすサツキ。
 こういうことが初めてなユウは全てに翻弄され、混乱の極みにあった。
「おっ、お姉ちゃん、やめてぇっ」
 ユウは目を白黒させてサツキの魔手から逃げ出そうとするが、それも叶わない。
「ぶぶー、時間切れぇ〜。正解はDでーす。間違えた子にはお仕置きしちゃうぞ〜?」
 冗談めいた言い方をしているが、目が本気である。
 ゆっくりゆっくりと、ユウはサツキに溶かされていた。
287230:2006/02/05(日) 12:29:09 ID:XGtRJnO8
 いつの間にか、ユウの着ていたパジャマがはだけられている。
 それも上はおろか下も膝下程まで。
 そんな状態でまともに動けるはずも無く、ユウはどんどんと深みにはまって行ってしまう。
 その内、身体にのしかかったサツキの攻めは、身体全体から局部への一点集中へとシフトし始める。 
「あらぁ? ユウ君、なんでココがおっきくなっちゃってるのかなぁ?」
 パンツの上から指先で、ゆっくりと大きくなり続けるユウ自身を撫で上げる。
 たったそれだけで、ユウは、ひぅ、とボーイソプラノで喘ぐ。
「期待したらこんなになっちゃったのかな? ユウ君ってばえっちだねー」
 二つの掌と十本の指が蛇の様に股間を這いずり回る。
 次第に我慢出来なくなったのか、蛇はするりとパンツをずり下げてしまった。
「わぁ……ユウ君ってば被ってるけど、意外とおっきいねぇ……お姉ちゃん嬉しい〜」
 ぴょこん、と先端まで包皮に覆われた幼茎が顔を出す。
 大きさは年齢にしてはやや大きめ、そっちの使用には申し分ない程だった。
「はぁ、はぁ……おねえちゃん……もう、やめ……」
「なぁに言ってるの? せっかくこれからがいい所なのにぃ」
 ユウの抗議に答えつつ、硬度を増したペニスを軽く握る。
 その瞬間、手の中でびくん!とソレが大きく跳ねた。
「元気いいのねぇ。じゃあ、こんなのは……どう?」
「あ、ひゃううう!」
 握った幼茎をしゅるりしゅるりと上下に扱き出す。
 その運動に耐えるかの様に、小刻みにユウが震える。
 ユウは必死で目を閉じ、荒い息で快感に耐えている様子だった。
288230:2006/02/05(日) 12:31:02 ID:XGtRJnO8
「ユウ君は女の子みたいによがるのねぇ。可愛い」
 言いつつ、サツキは段々と攻めのペースを早めていく。
 それに合わせ、ユウの身体と幼茎はびくんびくんと跳ね回る。
「あっ、ああっ? おねえちゃ、なにか、でるぅっ」
 切羽詰まった声で、ユウは腰の奥にこみ上げてきた何かをサツキに伝える。
「あら、もう? じゃあ……えいっ」
 するりとユウの尻の間に左手を差し込むと、その菊座に人差し指をくりくりと緩くねじ込む。
 同時に、右手で男根を勢い良く扱く。
 さっきまでとは明らかに違った、『楽しむ』ではなく、『イカせる』為の動きだった。
「うぁぁっ!? ああああああぁっ!!」
 一気に限界を突破され、射精と同時にユウは叫んでいた。
 ぴゅるっ! ぴゅぴゅっ、ぴゅくんぴゅくん……
 鈴口が包皮で狭められている為に、隙間から少しだけ飛び出ることしか出来ないユウの精子。
 まだ男の機能が発達しきっていないのか、それは薄く白みがかった、とろみのあまり無い液体だった。
 その射精の間も甘く扱かれ、初めての射精を最大限の快感で味わったユウ。
 身体全体を弛緩させ、大きく肩で息をしていた。
「はぁ、はぁ、はぁ……え? お姉ちゃんなにしてるのぉっ!?」
「まぁまぁ。お姉ちゃんにおまかせ〜♪」
 股間に顔を近づけるサツキを止めようとしたユウだが、軽くあしらわれてしまった。
「ん……近くだと凄いニオイねぇ。ユウ君ちゃんと洗ってる?」
 まぁコレじゃ中まで洗えてないかな、と呟きつつ、皮の上からユウの分身を舐め上げる。
「え!? や、お姉ちゃん、そこは汚いよぅ! 僕、さっき白いオシッコ漏らしちゃったし……」
 ?といった風にサツキが首を傾げる。
「もしかして……ユウ君。『射精』って知ってる?」
 今度はユウが首を傾げる番だった。
「こういうコト、全然知らないなんて……姉冥利に尽きるわ!」
 目に怪しい炎を燃やしながら、サツキはユウの服を全部引っぺがす。
「計画変更! 深夜の特別個人授業! お姉ちゃんが『実用的保健体育』を教えてあげるわ!」
 高らかにサツキは宣言するのだった。
289230:2006/02/05(日) 12:32:29 ID:XGtRJnO8
「いいかな? さっきユウ君が出したのはオシッコじゃなくて、『精子』。で、身体から精子を出す事を『射精』というの。」
 ここまでは解る?の問いにユウは赤くなりながら頷く。
「で、女の子の体の中、『膣』で射精すると、子供が出来るのよ。まあ簡単に言ったらこんな感じかな?」
 説明が終わると同時、またユウの股座に顔を埋める。
「私がユウ君のおちんちんを大人にしてあげるね」
 言いつつ、舌先でちろちろと幼茎を弄ぶ。
 先程イったばかりで敏感なユウは、それだけで臨戦態勢へとなってしまう。
「ここからが大切よ……ちょっと痛いかも知れないけど、頑張ってね」
 そのままサツキは、はぷっ、と皮に包まれた先端を口に含む。
「え……あ、何!? これ!? あ……?」
 暖かい咥内、未知の快感にユウは身悶えする。
「ふぃふよ」
 サツキはもごもごと口を動かし、何事かを囁くと行動に出た。
 包皮の隙間から舌を入れ、ゆっくりふやかすように舐め回す。
 ある程度舐め終わると、今度は根元を手で下腹に押さえる様に固定する。
 ゆるりと口から分身を抜き出し、狭めた唇の輪を経由してまた咥内に納める。
 繰り返していく内に、段々亀頭に被っていた皮がじわじわ後退して、ピンクの顔を覗かせ始める。
「んちゅ……ちゅ、ちゅ……ちゅぅう……」
 『気持ちよさ』が段々と『痛み』に変わって来た頃、ユウはまたも限界を迎えそうになる。
「おねえちゃん、僕、また、でちゃ……ひぐぅ!?」
 ぎゅっと力強く幼茎を握られ、サツキに射精を阻止される。
「まだ、ダーメ。もうちょっとだから我慢してねぇ」
 射精感が収まったのを見計らって、また口淫を再開するサツキ。
 その度にイきそうになり、またせき止められ。
 それを幾度と繰り返された結果、袋はパンパンに膨らみ、分身自体も一回り程大きくなっていた。
 その間ユウは荒い息で、ヒリヒリするけど気持ち良く、開放したいけれどさせて貰えない、二つのもどかしさに耐えていた。
「……も、う、おか、しく、なっちゃ……」
 口の端からよだれを溢れさせ、がくがくと震えて泣きそうな顔で必死に我慢するユウ。
 その幼くも悦に耐える淫らな姿に、サツキはより興奮を増して攻め続ける。
290230:2006/02/05(日) 12:33:50 ID:XGtRJnO8
 それはユウが息を吸って、気を抜いた一瞬の出来事だった。
 サツキが咥内にそれを含む時に、包皮の裏側を舌で強引に引っ掛ける。
 その攻撃にユウの幼茎は耐えられず、ぺろん、と皮がカリ首まで一気に捲れ上がった。
「!! 〜〜〜〜っ!!」
 ヒリヒリをふっ飛ばし、ビリビリと痺れるような甘い感覚。
 今まで触ったことの無い部分がそれに襲われ、ユウは声の無い絶叫と共に快の頂点へと駆け上った。
 びゅくびゅくん!! どびゅる! どびゅ! びゅびゅう!!
 全身を痙攣させ、ユウは信じられない量の精液を放出させる。
 サツキは咥内で暴れる欲望の液を飲み込み、さらに肉棒を根元まで深く咥え、浅く引き、を反復する。
 同時にやわやわと玉袋を撫で揉み、快感を最大限に引き出す手伝いをしてやる。
 初の咥内射精を味わうユウは、未だに射精を続けている。
 びゅびゅっ、びゅる、びく、びくん、ひくん……
 快感に溶け、気の抜けた顔でユウはベッドに倒れこむ。
 しばらくの間、はぁはぁと吐息だけがその場に満ちていた。

 ユウがゆっくりと眠りに落ちそうになっていると、また股間にもぞもぞとした感覚がやってくる。
「う……あ?」
 上半身を起こしてみると、サツキがユウの分身を丁度口から離す所だった。
「んぷ……」
 赤く腫れ上がった亀頭と唇の間に銀糸を引きながら、サツキは顔を上げる。
 そのまま、咥内に溜まった精液を、喉を鳴らしながら嚥下する。
(うわ……よく解らないけど、何かすごいえっちだぁ)
 自分の性器を舐めて、大人のおちんちんにさせて貰い、また射精し、なおかつ出た物を飲んでもらった。
 その一連の行為に多大な感謝と恥かしさを感じたユウは、真っ赤になった顔で俯いてしまう。
 すると、大人になった自分の分身が目の前にあった。
 皮を後退させられた頭は真っ赤に充血し、てらてらと濡れて光っている。
 ユウはいつもよりも確実に一回りは大きくなったそれを見て、何となく嬉しさが湧いてくるのを感じた。
「ん、ん。ユウ君の、濃くて多くて凄かったわぁ。お姉ちゃんびっくり」
 精液を全て飲み干したサツキは、ユウと目を合わせる。
「頭の所が『亀頭』。おちんちん全体の事を『ペニス』とも言うの。覚えておいてね?」
 くすくすと笑いながら、サツキはいきなり胸元のスカーフをしゅるりと解く。
 え? とユウが思った時には、もうサツキは一糸纏わぬ姿へと変わっていた。
291230:2006/02/05(日) 12:37:06 ID:XGtRJnO8
一旦ここまでー。
本番はまた後日投下です。
違和感、誤字等あれば教えて頂けると嬉しいです。

んじゃ、ユウ君&サツキに会って妄想力充電してきます
292名無しさん@ピンキー:2006/02/05(日) 13:44:29 ID:c70tLKVy
>>230さんGJかつ乙です。
萌え死にながら続きを期待しますよ(*´д`)b
293名無しさん@ピンキー:2006/02/05(日) 14:02:54 ID:HzuvfhKr
>>230
どう見てもGJです
本当にありがとうございました
294名無しさん@ピンキー:2006/02/05(日) 14:19:03 ID:EnGf12ej
レヴェル高いな
つーかこれだけの爆撃で未だ導入とは猪木がいくつあっても足らんな
295230:2006/02/05(日) 14:35:36 ID:XGtRJnO8
あ、いや、その

導入>前戯>口>本番>コンティニュー>後戯>オチ
      ↑
        今ココ

なので、導入というか出来た所までって事でした
誤解しやすい書き方してすんません

>>292、293、294
どうもありがとうございます
296294:2006/02/05(日) 21:10:43 ID:EnGf12ej
あ,悪い 勘違い屋っぷりが爆発でしたよ スマソ
297ライン:2006/02/05(日) 21:12:43 ID:ZmCe4P5l
〉230氏
乙っス。
ユウ&サツキは以前に考えて断念したんで、余計期待しちゃいますな。


サンルキが意外に好評だったんで続編作成してます。エロは下手なんで←毎回のこと。
あんまり期待はしないでくださいね
298名無しさん@ピンキー:2006/02/06(月) 01:15:22 ID:VXG+QClV
>>282-290
____   r っ    ________   _ __
| .__ | __| |__  |____  ,____|  ,! / | l´      く`ヽ ___| ̄|__   r‐―― ̄└‐――┐
| | | | | __  __ |  r┐ ___| |___ r┐  / / | |  /\   ヽ冫L_  _  |   | ┌─────┐ |
| |_| | _| |_| |_| |_  | | | r┐ r┐ | | | /  |   | レ'´ /  く`ヽ,__| |_| |_ !┘| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|‐┘
| r┐| |___  __|. | | | 二 二 | | |く_/l |   |  , ‐'´     ∨|__  ___| r‐、 ̄| | ̄ ̄
| |_.| |   /  ヽ    | | | |__| |__| | | |   | |  | |   __    /`〉  /  \      │ | |   ̄ ̄|
|   | / /\ \.   | |└------┘| |   | |  | |__| |  / /  / /\ `- 、_ 丿 \| | ̄ ̄
 ̄ ̄ く_/   \ `フ |   ̄ ̄ ̄ ̄ ̄  |   | |  |____丿く / <´ /   `- 、_// ノ\  `ー―--┐
           `´ `‐' ̄ ̄ ̄ ̄ ̄`‐'     ̄          `  `´          `ー'    `ー───-′
299名無しさん@ピンキー:2006/02/06(月) 01:42:31 ID:VXG+QClV
>>230
にしてもすごい出来だなぁ。すごすぎるよ。
こっちもいくつかユウキュンのSS考えたけど、ホームシックを使うってのはちっとも思いつかなかった。
まさにアイディア賞受賞だね! ( ・∀・)ノ△▽△▽△←勲章
それとやっぱユウキュンのちんちんは皮がかむってないとダメってこと。亀頭もキレイなピンク色。もうこれは誰もが思うショタの絶対鉄則w
そこらへんがちゃんとよくわかってらっしゃる。とってもエライよ。

まだ3分の1か4分の1程度でこれだけのハイクオリティを感じさせられたのだから期待するなっていうのがおかしい。
じっと正座して待ってますw

あと>>282-290のイメージにピッタリだと思う曲(↓)を拾ってきたのでどうぞ (*^ー^)ノ
ttp://ranobe.sakuratan.com/up2/updata/up33747.zip
300名無しさん@ピンキー:2006/02/06(月) 03:21:41 ID:GFmC9ECe
ユウサツSS二個くらい見たことあったがみんな考えること同じだな!!
GJしてもたりん!!
301名無しさん@ピンキー:2006/02/06(月) 04:25:06 ID:Q8badIEo
>>299
なんか聴いたことあるような気がするんだがなんの曲だっけ?
302名無しさん@ピンキー:2006/02/06(月) 11:02:30 ID:onufubvo
カービィだな
303230:2006/02/06(月) 19:57:46 ID:gMoFitgi
何かいっぱい付いてるー!?

皆さんどうもありがとうございます。
「GJ」の一言がとても嬉しいです。

んで、ちっとばかし忙しくなってきたんでしばらく投下出来なくなるかもですが、
出来る限り頑張るのでよろしくお願いします。

>>299
曲、ありがたく聞かせて頂きます。
304名無しさん@ピンキー:2006/02/06(月) 20:48:33 ID:mRYueZKa
ニジウラでも三個エロいのがあがってた(*´Д`)
305名無しさん@ピンキー:2006/02/07(火) 00:35:10 ID:H4ssrBJX
今更だが>>270ニナイ氏

 ∧_∧
( ;´∀`) ちんこ勃ったお。
人 Y /
( ヽ し
(_)_)

大人のエロをありがd!!!!
306名無しさん@ピンキー:2006/02/07(火) 06:22:25 ID:9AadzyDU
>>304
はよううp!
307ライン:2006/02/08(水) 20:46:34 ID:y8rxiQfB
あぅ。
そろそろ世代交代の時期ですかね・・(ぇ
私の分も頑張ってくださいな・・(ぁ



てかサンルキ書いてる最中にサンアロが思い浮かぶ私が情けない・・
308名無しさん@ピンキー:2006/02/08(水) 23:03:41 ID:D3L5FxtG
>>307
サンルキも楽しみですが
次はサンアロですか 期待
309名無しさん@ピンキー:2006/02/09(木) 14:31:49 ID:6a8nDPpb
>>307
氏のサンアロに激しく期待
楽しみにしてます
310名無しさん@ピンキー:2006/02/10(金) 01:48:42 ID:ipTNCzdP
男を描写するのが苦痛なんですこど
女×女とかどうですか?
311名無しさん@ピンキー:2006/02/10(金) 03:24:03 ID:R7c5sKFq
>>310
無問題と言わざるをえない。
312ライン:2006/02/10(金) 09:12:08 ID:o6KGs2LD
思い付くままに書いてみたサンアロっス。
エロなしオチなしヤマなし意味なしとヤオイを越えた一作に。
313サンアロ:2006/02/10(金) 09:13:39 ID:o6KGs2LD
季節は正月をとうに過ぎ、乙女が恋心を暴露出来る数少ない行事、つまりバレンタインを間近に控えていた。
製菓会社の陰謀であるのは否めないが、しかし男女ともに楽しみなイベントではあるし、まぁ当然マジックアカデミーにもその影響はある。
少女達が、お菓子作りを必死になって学んでいるのだ。
レシピや教本を読みながら、家庭科室を甘い空気でいっぱいにして。
男は男で好きな少女、もしくは仲のよい娘から貰えるかでじっとしていられなかったり、興奮を隠すために運動に興じたり。


とにもかくにも、バレンタイン前の休日は悲喜こもごもの様子だったらしい。


314サンアロ:2006/02/10(金) 09:14:30 ID:o6KGs2LD
さて、そんな世俗のイベントとは真逆にいる軍人・サンダースと言えば、段ボールにこれでもかとばかりに詰めて贈られたチョコの山に心底泣きそうになっていた。
というのも、サンダースは甘いものが余り好きではなかったりする。
しかし軍人の中でも比較的階級が高いうえに王宮に務めるサンダースには知り合いの女性が多い。
向こうにいたなら口で断りも出来たが、王からの頼みでマジックアカデミーに来ているために断ることも出来ない。
送り返そうにも王女のモノが混じっている恐れがある。
下手をすれば軍人失格どころの騒ではすまない。


「・・・どうする」

この世に産まれて十数年、サンダースは久方ぶりに本気で悩んだ。
315サンアロ:2006/02/10(金) 09:15:32 ID:o6KGs2LD
「やったぁ、出来たぁ♪」
家庭科室にアロエの声が響いた。
見てくれからして幼いアロエは、固まったチョコを見てふにふにの頬を赤く染めた。
少女が悪戦苦闘しながらも作り上げた、愛情たっぷりのチョコ。
人付き合いが苦手で、無愛想で、甘いものが苦手で、優しい軍人のためのチョコ。

「へぇ、結構良い出来じゃない?」
「アロエさんはラッピングして終りね」
「うん、うんっ♪」

ユリとクララに誉められて有頂天になったのか、アロエは足元も気にせずに歩き出して。

「あっ・・・!」

ちょっとしたコードに足を取られて、躓いて。
手にしていたチョコを不意に手放してしまい、アロエの転倒と同時にチョコも砕けてしまった。

「あ・・・あ・・」

アロエの眼にくだけ散ったチョコの破片が見える。
学園に少女の悲痛な叫びが響き渡った。
316サンアロ:2006/02/10(金) 09:16:41 ID:o6KGs2LD
「で、チョコを落として泣いていたのか」
「だってすっごく美味しく出来てたんだよ?」
「そうか、それは残念だな」

夜。
夕食を終えたサンダースとアロエはサンダースの部屋で話をしていた。
まだ涙目になるアロエを慰めるサンダースは、苦笑いを浮かべたままで。

「ふむ。だが君のその気持ちだけで充分に嬉しいぞ?」
「お兄ちゃん・・アロエのこと、許してくれる?」
「当然だろう。もう泣きやんでくれないか?」

サンダースが優しくアロエの頭を撫でてやると、アロエはサンダースにしなだれかかって。

「お兄ちゃん・・大好き・・・」
「あぁ、私もだ。大好きだぞ、アロエ」

アロエの小さな体を抱き締めるサンダースは、普段からは思い付かない程穏やかなものだった。
317ライン:2006/02/10(金) 09:18:44 ID:o6KGs2LD
微妙に失敗っぽいんですが、気にせず投下〜(ぁ


これで締めるかエピローグがてらのエロを入れるかまよってるんですが、いかがでしょうか?
318ニナイ:2006/02/10(金) 18:13:09 ID:MbvU2tHu
>>230
GJ、超GJ
やべぇ、俺のより遥かに完成度が↑だ
続き激しく期待しております

>>ライン氏
相変わらず見やすい文章でGJ
俺も見習わないと……

>これで締めるかエピローグがてらのエロを入れるかまよってるんですが、いかがでしょうか?
俺としては、後者(エピローグがてら〜)の方がこのスレらしくて良いと思います
319名無しさん@ピンキー:2006/02/11(土) 06:33:16 ID:0M0+8Z+N
流れ豚義理でテケトーにキャラの性生活を妄想。
ベタだからおもろないよ。

ルキア:非処女。仲のいいクラスメートと成り行きでなんとなくセクースしてしまう。
     肉体関係先行な感もあるがゆっくり愛情を育んでる感じ。
シャロン:処女。好きなクラスメートのことを思いながら毎晩オナニー。
      後ろめたさを感じながらもやめられない。
クララ:処女。やおい本とか読んでほぼ毎晩オナニー。
    後ろめたさは特になく気持ちよく満足して熟睡。
アロエ:処女。や、子供だから。
マラリヤ:非処女。結構魔性の女。怪しい薬の調合のため精液を採取することも。
      実は不感症気味だがセクースは割と好き。
ユリ:非処女。スポーツ感覚で明るく楽しいエッチが大好き。
   まだ恋愛よりもセクースが楽しいお年頃。
ヤンヤン:処女。興味はあるが好きな相手もいない。
      まだ見ぬ王子様を夢見てオナニーして寝る。

先生ズは流石に全員非処女ということで。
ミランダ:既婚。1児の母。でも旦那さまとは今でもラブラブ。
     ねっとり濃厚なセクースが好き。
アメリア:未婚。セクースも酔っ払ってフランシス(好きでもなんでもない)とやった程度。
     泥酔して寂しくなるとフランシスに電話をかけ、抱きに来い、責任取れとクダを巻く。
リディア:未婚。数年付き合ってる彼氏がそろそろプロポーズしてくれないかと気をもんでいる。
マロン:未婚。容姿と趣味が災いしてなかなかいい男に恵まれない。
    結婚願望も強いが子供っぽいお姫様願望も強い。
320名無しさん@ピンキー:2006/02/11(土) 07:25:20 ID:21afeOSb
ここはおめぇの日記帳じゃねぇ

ユリがビッチになってて辛いんですけど
321名無しさん@ピンキー:2006/02/11(土) 08:24:03 ID:1y/SadcH
ベタもベッタベタすぎる・・・
設定ずけはここでやるべきじゃあないな
322名無しさん@ピンキー:2006/02/11(土) 10:07:16 ID:+CRI+gnU
>>311一回SS書いてみたかったんだよね
文才も学もない紫ペットの俺だががんばって書いてみる
323名無しさん@ピンキー:2006/02/11(土) 13:27:38 ID:Rh38NpBx
ここはいい職人が集まるスレですね
正直、今だアケ板の萌えスレで頑張ってる身としてはずいぶん勇気をもらっています…
324名無しさん@ピンキー:2006/02/11(土) 14:37:27 ID:plzlgSis
>>319
ラスクちゃんとユウちゃんがいないから3点。
俺が付け足してカンペキなファイルにしてやる。

ラスクちゃん:眠っている間にミランダ先生に夜這いされて先生の膣で初射精。
        最初は泣きじゃくっていたけどだんだん先生にイタズラされる喜びを覚えて自分から先生に求めるようになる。
        エッチなミランダ先生はそんな淫乱な少年にいろいろと仕込むようになる。
        ある日クラスメートのシャロンやアロエの処女をなんとなく成り行きでもらっちゃって、
        それからというもの二人の間でひっぱりだこになって嬉しさと恥ずかしさの板ばさみの毎日を送る。
        また最近ではカワイイ容姿を生かして魔法の力で性器をコントロールし女の子のものにして、
        まさしく女の子に変貌した少年は夜の街に繰り出しオジサンお兄ちゃん相手に体売って金儲けしている(たまに魔法を使わないときも)

ユウちゃん:入学してから知り合いそれからはずっといつも一緒のサツキちゃんにとっくにいろいろと奪われちゃった。
        それからはほぼ毎日寝る前には大好きなサツキちゃんと心と体を一体化させたかのような激しい夜の営みを繰り広げ、
        もはやサツキちゃんナシでは生きられない人生となる。またラスクに勝るとも劣らない可憐な容姿であるため、
        ラスクちゃんに一緒にバイトしようよと何度か誘われたことがあったがそのたびにサツキに追い返される。
        今日もエッチなサツキは涙目で怯えながら女の子のようなカワイイ声で喘ぎ喜ぶユウを騎上位で犯し続ける。 
        「うふふ。ユウちゃんのココを触っていいのは、ア・タ・シ・だ・け!」

325名無しさん@ピンキー:2006/02/11(土) 20:11:28 ID:jwUOipCM
タイガちゃん:当初はエセ関西人エセ関西人といぢめられていたがいまでは立派なマテウスのおもちゃ
326ライン:2006/02/11(土) 23:30:43 ID:7Plq1jAL
流れをぶったぎる投下。
327ライン:2006/02/11(土) 23:31:29 ID:7Plq1jAL
「・・・むぅ」

二月にしては暑く、寝苦しい夜。
サンダースはスポーツドリンクを飲むべく食堂へと出向いていた。
夜のアカデミーは不気味で、人外のものが出ても不思議ではない。

「・・・そう言えば人外が一人いたな」

色々変わりものが集まるアカデミーに幽霊と少年のコンビが転校してきた時は、流石のサンダースも驚きはした。
最も表にはそれを出さないではいたが。


「・・・」

サンダースが家庭科室の前を通ろうかと言うとき、家庭科室の中から少女たちの声が聞こえてきた。
恐らくは実習前の特訓だろう、と思いはしたが、時間が時間だ。
一応注意だけはしておこうかとサンダースが家庭科室のドアを開けた瞬間。
328ライン:2006/02/11(土) 23:33:14 ID:7Plq1jAL
思わず吐気がするような異臭が立ち込める。
サンダースは過去に何度か毒物を扱ったことがあるが、その何れとも違う臭いだった。

「くっ・・これは・・」
「あれ!?サンダースじゃない・・?」
「貴様ら・・何をしている」

調理台から顔を覗かせた少女たち、その代表格のルキアが間の抜けた声をかけたが、サンダースはそれを無視し、鼻を摘んだ。

「酷い臭いだ・・・何をしている?」
「・・チョコを作っているのですわ」
「全ッ然駄目だけどね」

あはははは、と照れた笑いを浮かべるユリと恥ずかしげなシャロンの頬につく茶色い物体。
成程、それはチョコレートのようだった。
329ライン:2006/02/11(土) 23:34:24 ID:7Plq1jAL
「そういうサンダースはどうしたの?」
「喉が乾いてな。ドリンクを飲みに行こうと思っていたのだが」

サンダースは家庭科室をぐるりと見渡す。
ユリやルキアを始め、ヤンヤンやマラリヤまでいるのにチョコレートの一つも出来ない辺り、彼女らは本気で料理が出来ないのだろう。
サンダースは顔をひきつらせ、溜め息混じりに呟いた。

「・・・チョコレートの一つも作れないのか。・・情けない話だ」

その瞬間。
確かにピシリと空気が氷ついた。
絶対零度。
そう言っても過言ではない程に。

「・・・へぇ、サンダースはチョコレートが作れるんだ・・」
「無論だ。その程度、出来ないはずがない」
「・・・」
「ではな。私は食堂に行かねばならん」

ふ、と笑い、立ち去ろうとするサンダース。
だが、妙に足が重い。

「・・・何の真似だ」
「お願い、私たちにチョコレートの作り方を教えて・・・!」

どうやらユリがサンダースの足を掴んでいたらしい。
不出来なクラスメイトに、サンダースはもう一度呆れの溜め息をついた。
330ライン:2006/02/11(土) 23:35:44 ID:7Plq1jAL
何やってんだろう、と時折泣きそうになるラインです。
またバレンタインネタか・・・
331名無しさん@ピンキー:2006/02/12(日) 04:00:05 ID:ejDmN6Gx
オティンティンをチョコで固められるさんだーすが見える
332名無しさん@ピンキー:2006/02/14(火) 22:40:07 ID:Ji0m6YxF
ちんこでスレストするとは情けないぞ諸君
333名無しさん@ピンキー:2006/02/15(水) 10:00:21 ID:ImRdwlcL
シャロン×ヤンヤンに決めた
334名無しさん@ピンキー:2006/02/16(木) 20:39:49 ID:J9aD9isM
>>333
正座してお待ちしておりますYO!!
百合万歳!!

>>ライン氏
バレンタインネタGJ!!
読みやすい文章に惚れております
勢いに乗ってホワイトディネタも・・・


ここは良い職人さんが多いので触発されました
何か書いてみたいなァと思ったりしてます・・・
文才ホスィ






335230:2006/02/16(木) 22:55:32 ID:WqPCy4il
遅くなりましたが、完成しました
推敲等行って明日位には投下しますね

なんつーかやっぱレベル高いですな、ここの皆様
負けていられぬ(`・ω・)

>>334
思いをメモ帳に叩き付けるんだ!
さすれば道は開かれん
336名無しさん@ピンキー:2006/02/17(金) 00:22:17 ID:dbAJjMbN
…………なんですの、その顔は。貴方のような方がこのわたくしからチョコレートを頂いたんですから、もっと嬉しそうにするのが礼儀でなくて?

あくまで義理ですわよ義理!他の女性からも貰えなそうな哀れな貴方に対する気遣いですわ。

手作りだって義理は義理ですわ!そ、そうですわ!貴方ごときに高いチョコレートを使うまでもないからわたくしが自作しただけで……

お、お礼を言われる筋合いはありませんわよ……そのかわりお返し……待ってるんだから……
337名無しさん@ピンキー:2006/02/17(金) 00:24:10 ID:dbAJjMbN
便乗してみた。
さぁ>>334も一緒に!
338230:2006/02/17(金) 23:28:37 ID:qCziTSnz
推敲完了!
ってな訳で投下致します。

基本注意事項は前と同じで。
甘甘嫌いな方も、華麗にスルーを願います。
339230:2006/02/17(金) 23:31:15 ID:qCziTSnz
 気のせいか、サツキの姿が段々はっきりと見えるようになっていた。
「ユウ君の精液からエネルギーを貰って、ある程度だけど実体に近くなってみましたぁ〜。どうかな?」
 とベッドの上に立ち上がり、素っ裸のまま色々きわどいポーズをサツキは取る。
 真っ赤なまま、ユウはその艶姿をじっと見つめる。
 出るべき所ははっきり出て、引っ込む所はきゅっと引っ込んだ均整のとられたボディラインに釘付けにされていた。
「あ、あれ?」
 はっと自分の股間を見ると、さっき口でしてもらった時のように巨大化している。
「やん♪ユウ君えっち〜」
 言いつつサツキはユウに覆い被さる。
「ユウ君。お姉ちゃんの中に、もっと濃いのを注いで……くれる?」
「んむむぅー!?」
 胸に押し潰され、目を白黒させるユウ。
「っぱぁっ! おねえちゃん、まっんむぅ! むぅ、ふむぅ……!?」
 必死に抜け出すも、深い口付けに捕らえられる。
 表面を合わせるさっきの『契約』とは違い、咥内の粘膜や舌、歯の裏側を貪られる激しいキス。
 まるでこれから起こる事の予行練習と言わんばかりのそれに、ユウは流されるのみである。
 ちゅるちゅば、ぬちゃぁ……くちゅぺちゅ……
「えぁ……ん、は、はぁ」
 呂律が回らなくなるまで弄ばれ、サツキの唾液すら甘んじて喉の奥へ受け入れる。
「ちょっと苦しかったかな? 今のが、女の子が『セックス』している時の感覚に似てるかな」
 予想できない所を満遍なくこすられ、掻き回され、そして奥に体液が入ってくる。
「これ、が、女の子の……?」
 “似ている”、しかも“女の子”でこの気持ち良さ。
 実際の行為に移ったら、どれだけの快楽が待っているのか。
 それを思うだけで、ユウは怖くなり、そして期待してしまう。

「もう我慢出来ないみたいね。破裂しちゃいそうだよ……」
 ずっと張り詰めていた陰茎は、相手に必死の主張を続ける。
 先程剥けたばかりの先端は、空気が触れる刺激にすら打ち震える。
 胴体やカリは内圧に膨らみ、筋肉とは思えない硬さ、大きさを保っている。
 若い少年はいまや猛り狂っていた。
「いい? 今から私の中にユウ君が入るけど、びっくりして射精しちゃったりしないでね?」
 私も気持ちよくなりたいから、と自分の心を伝え、ユウを跨ぐ。
「ほら、入っちゃうよ入っちゃうよぉ……」
 初めて見る女性の物。
 薄暗い室内でもそれは何故かはっきりと見えた。
 薄紅の肉襞の間、粘性の高い液が小さな穴から溢れている。
 ゆっくりサツキが腰を降ろすと、先端の穴と奥底の穴が触れ、くちゅっと粘る音が聞こえる。
 くっと狭まりを抜けると同時、にゅるりと亀頭が暖かいぬめる何かに包まれた。
「あっ、あっあっぁぁぁっ……! ふあぁぁ……」
 シンクロした喘ぎ声が響き、二つの腰が小刻みにくねる。
「ど、う? ユウ君、お姉ちゃんの中は……?」
「はぁぁぁ……あぁぁぁ……すご、いよぉぉ……」
 か細く吐息を漏らし、視点の合わない目でサツキを見上げるユウ。
 敏感な粘膜と粘膜の接触。
 入り口のややきつい圧力が、亀頭裏やカリの性感帯を一つ一つなぞる様に刺激する。
 続いて、先端のみを咥え込んだまま、サツキの腰がグラインドを開始し始める。
 まずは前後。次に左右。そして斜めも巻き込んだ円運動。
 少し動きを変えるだけで、ユウの分身はギチギチと音を立てそうな程に張り詰め、跳ねる。
「ふふ……涙まで浮かべて、そぉんなに気持ちイイのかなぁ……?」
 痙攣に近い反応を身体が起こし、涙や涎を垂らしてユウは悶える。
 ギリギリまで込み上がっている精子を少しでも長く堪えようと、自分で自分の性器の根元を握り締めていた。
「もぉ、そんなに我慢しちゃって……えいっ」
 その様子を見たサツキは、ぎゅっとユウの手を引き剥がし、
「いくよぉっ!」
 腰を落として一気に奥の奥まで迎え入れた。
340230:2006/02/17(金) 23:32:22 ID:qCziTSnz
「んゃぁああああ!!」
 ユウの口から漏れ出る甘い叫び。
 本能がより奥に吐精しようと、上に跨ったサツキを押し上げる程に腰が持ち上がった。
 深く繋がり合ったシンボルの先端から、先刻よりも更に多い精子が迸る。
 どきゅん! ぶびゅる! びゅるびゅるぶびゅばっ!
「きゃ!? うあっ、熱、いぃぃ……!」
 予想を遥かに越えた質量と熱を叩き込まれたサツキ。
 凄まじい奔流に中身を押し上げられ、満たされる快感をゆっくり味わう。
 びゅくんびゅるびゅびゅう! びゅるるっ、ぴゅる……びゅぴゅっ……
 長い射精が終わると、ギリギリと引き絞られた体中の筋肉がふっと緩み、二人の姿勢が崩れる。
 折り重なった二人の結合部からは、男と女が混ぜられた白濁が溢れ出し始めていた。
 
「はぁぁ……ユウ君、すごかったよぉ……」
「はう……ふぅぅ……」
 荒い息で抱き締め合い、未だ繋がったままの姉弟。
「でも……その……ユウ君?」
 ?とユウが反応すると、
「あの、私、まだ……イってない、んだ、け、ど……その……」
 ごにょごにょと語尾を濁らせ、上目遣いになるサツキ。
 その様子を見て、ふと何かを思いついた様子でユウが答える。
「解った! お姉ちゃんも射精したひゃぅぅぅ!」
 むにーっと両の頬を引っ張り、姉は天然な弟を懲らしめる。
「お姉ちゃんは男の子じゃありませんー! 怒るよ!?」
「いはいいはいほへんなはーい! ひたたた……」
 解放され、一息ついた所で二つの笑みが漏れた。
 こつん、とおでこを合わせ、目をしっかりと合わせ。
「ユウ君。……お姉ちゃんを、満足させてくれる?」
「……うん。僕、頑張ってみるよ」
 おねだりとへんじ。
341230:2006/02/17(金) 23:33:08 ID:qCziTSnz
騎乗位からゆっくりと動いて正常位へ。
「お姉ちゃん……いくよ」
 ん、と小さくサツキは答えて、分身が抜け出てしまわない様、ユウの腰に足を絡ませる。
 奥からずりずりと引き抜かれ出す男根。
 その時、膣内から精液と愛液も一緒に漏れ出して行く。
「ん、ふぁっ……くぅぅっ……」
 内側の敏感な所を、カリが容赦なく擦る。
 まるで身体を抉られているようで、サツキは耐えられずユウにしがみつく。
 腕を背中に、足を腰に絡ませて、自分より小さい少年の攻めに必死に耐える。
 逆に、ユウの方はと言うと。
「うう、ふう、ふうぅっ! ぁああぁ!」
 密着した身体と性器、淫らな姉の姿、ぬちゅぬちゅと響く水音。
 触覚・視覚・聴覚全てから叩き込まれる快感に、攻めているのか攻められているのか解らなくなる。
 幼い身体ながらも、全身を使って腰を動かすユウ。
 その動きで生じる疲れでさえも、今のユウには気持ちよさを得る為のスパイスにしかならない。
 股間を押し付け、腰で円を描き、膣内の思いもよらぬ場所を刺激する。
 ギリギリまで引き抜き、一気に最深部まで捻じ込む。
「うぁぁぁ!? ユ、ウ君、ちょっとまっ、ふぅぅぅん!?
 ガクンガクンと身体を躍らせるサツキ。
(何で!? 何で初めてでこんなに上手なのぉっ!?)
 ユウとしては、先程サツキにして貰った事を真似しているだけなのだが、思いの他反応が良くて驚いていた。

「おねぇ、ちゃん……おっぱい、触っても、いい?」
 ふと、途切れ途切れに、ずっと気になっていた事をユウは聞く。
 手や口でして貰っていた時も、むにゅむにゅとした触感が太腿などに当たっていた。
 それをじっくり味わいたい、とユウは尋ねる。
「は、はぁ、はぁ……いい、よ?」
 正直怖い程に高められていたサツキは、朦朧とした中で答える。
 それがいけなかった。
 今までが強火だとしたら、その胸への刺激は弱火である。
 じっくりじっくりとこみ上げる快感は蓄積し、限界までの道のりを確実に狭める。
 あまつさえユウは、ただ揉むだけではなく、先端を口に含んだり吸ったり、顔を埋めてきたりするのだ。
 むにゅ、むにゅう。ちゅう、ちゅぱっ。もみゅむみゅ。ぽふ。ぐにゅむにゅ……
「ちょ、ユウ君? え、やっ!? んん、んう……ひぅっ!? や、やぁぁ……」
 飽く事無くひたすらもみもみちゅぱちゅぱぐりぐりふにふに。
 急に幼児化したユウを、サツキは困った目で見る。
「ユウ、君ってば! もう、そっちもいいけど……ねぇ、動いて、よぉぉ……」
 切なさが、胸から股からきゅうきゅうと湧いて来る。
 もっと、もっと激しく動いて、愛して欲しいのに。
 堪らなくなってサツキはそう懇願する。
 その声に、目の前の双球に夢中になっていた少年は、はっと我に返った。
「ご、ごめん! お姉ちゃん!」
 名残惜しいけれど、今はお姉ちゃんを喜ばせるのが先決。
 そう思い直したユウは、いきなりフルスロットルで動き出す。
「ひぁ!? ん〜っ! くふっ、ひぅっ、ふぁぁぁ!?」
 ずちゅんずちゅんと液を溢れさせ、サツキの股間がわななく。
 恥骨同士が触れ合い、押し合う事で、『今相手と繋がっている』という認識をより深くさせた。
342230:2006/02/17(金) 23:34:01 ID:qCziTSnz
「んはぁぁ! くぅ、ふぁ、ひぁぁぁ!」
 いくら若い少年でも、限界は訪れる。
 すでに腰の感覚は無く、がくがくと震える様にして抽送を繰り返すだけだった。
「んぅぅ! ふむぅぅ! んんー!」
 同じく少女も限界が近い。
 自分よりも小さい男の子が、自分の中を縦横無尽に暴れ回る。
 どこか背徳的な感じがして、背筋に震えが走る。
 押さえきれなくなってきた恥かしい声を、枕で強引に封じる。
 男を受け入れている淫裂では、内から溢れた液が摩擦でにちゃにちゃと泡立てられていた。
 
 それは一瞬の出来事だった。
 体力が限界になってしまったのか、ユウがバランスを崩し、サツキに圧し掛かる。
 同時に、体重による加減抜きの一撃が女性の最も深い部分へと突き刺さる。
「――――っっ!!」
 ぐっと目が強く瞑られ、歯が食いしばられ。 
 声も無く、サツキは絶頂へと打ち上げられた。
 その時、膣内が一気に引き締まる。
 凄まじい締め付けに、ユウも同時に達していた。
「あぁぁぁぁっ!!」
 びくびゅくびゅくびゅくん! どびゅん! ぶびゅん!
 雄の本能が、より奥に種を出そうと、腰を前に突き出す。
 密着した部分から、こぽり、と溢れるほどの精液が噴き出ていた。
 そのままぎゅっと抱擁しあう二人。
 その姿は、愛し合う恋人同士にも、添い寝する姉弟にも見えたのだった。
343230:2006/02/17(金) 23:34:33 ID:qCziTSnz
 しばらく抱き締めあっていた二人が、ふと顔を合わせる。
 何とも言えない心地好さに、自然と笑みがこぼれた。
 が。
 急に頬を膨らまし、サツキが咎める。
「ユウ君、出し過ぎ! 『吸収』が追い付かなくて溢れちゃったじゃない!」
「あう……ごめんなさい」
 またまた顔を染めて謝るユウ。
「もー、その分明日からは出なくなるまで絞っちゃうんだからね?」
 その一言に、
「え? あ、や! ちょっと! ユウ君、なんで中でまたおっきくなってるの!?」
「僕、まだ出るよっ! お姉ちゃん、お姉ちゃぁんっ!」
 明日からって言ってるのにぃー!との叫びも空しく、行為を再開して行く姉弟。
 夜も半ばを過ぎたと言うのに、それはまだまだ終わりそうも無かった。

 
 例え義理であろうが何処かズレていようが、二人は姉弟の絆でしっかり結ばれた。
 この日を境に、もう、ユウが枕を濡らす夜は来ないだろう。
 彼の隣には、心優しき姉が居るのだから。
 二人の行き先は、笑みで満たされている。
344230:2006/02/17(金) 23:40:00 ID:qCziTSnz
と。
こんな感じで終了です。

なんか後半のボルテージが若干下がってしまいましたが、
こうして完成させる事が出来ました。
長くお待たせして申し訳ありません。

また何か書く機会があるかも知れませんが、その時はよろしく願います。
345名無しさん@ピンキー:2006/02/17(金) 23:47:10 ID:0NyQ3Q3g
>>339->>343
超GJ!!製作乙です。
346名無しさん@ピンキー:2006/02/18(土) 01:29:56 ID:tDL/uJlG
GJ
347名無しさん@ピンキー:2006/02/18(土) 07:13:17 ID:BmSrcoRk
>>230
やばい、GJすぎます。
348ライン:2006/02/18(土) 12:14:19 ID:ud2JISNl
GJっス。
俺もサンダース以外を考えてみようか・・・
349ライン:2006/02/19(日) 02:40:40 ID:r1t3ElBt
前々からシリーズっぽくなってたサンダース×ミランダの完結編です。
バッドエンド。
ヒロインはマラリヤにしてます。

350あんだー・ざ・さん。:2006/02/19(日) 02:41:23 ID:r1t3ElBt
「はい、あーんってしてね、フランシスさん♪」
「あぁ、ありがとう。しかし君はサンダース君と付き合ってるんじゃないのかい?」
「んん、サンダース君は一緒にいてもあんまり楽しくないんだもの」
「君は酷い女だな」
「そう厳しいこと言わないでよ。ね?」


職員室にての一幕。
サンダースが風邪をひいてからの一連の恋愛劇は、ただミランダが若い男を誘惑して欲求不満を満たすためのものだった。
ミランダはフランシスと深い仲にあり、サンダースとは遊び程度のことだった、と。
ミランダはフランシスと昼飯を食べながら嬉しそうに語っていた。
確かに女にすれば嬉しいことだったろうが、彼女には誤算があった。


サンダースが、その会話を聞いていたのだ。
351あんだー・ざ・さん。:2006/02/19(日) 02:42:18 ID:r1t3ElBt
五時限目の授業―雑学だ―が始まる時間になっても、サンダースは教室に現れはしなかった。
サンダースがサボることは過去になかったため、リディアもクラスメイト達もサンダースはまた用事か体調不良で休むものだ、と思っていた。
サンダース以外にただ一人いない、マラリヤを除いては。




「ふふ。アナタがサボるなんて珍しいわね」
「やかましい。私とて人間だ・・・人並みの感情ぐらい持ち併せている」

ヒュウ、ヒュウと風がすさぶ屋上に、サンダースとマラリヤはいた。
ごろりと寝転んだサンダースは、その青い空の大きさに圧倒される。
今まで必死に繕ってきた自分が、あまりにちっぽけに思えて。

「ミランダ先生に・・騙されていたのね・・」
「・・・あぁ。やはり他人を易々と信じるものじゃあなかった」
「可哀想な人・・」
352あんだー・ざ・さん。:2006/02/19(日) 02:43:23 ID:r1t3ElBt
マラリヤはサンダースの頭を持ち上げ、座った自分の足の上に置く。
いわゆる膝枕、というやつだ。

「君は何のために私に近付くのだ?」
「似たもの同士、だからかしらね」
「変わり者同士、ということかな?」
「そういうことにしておきましょうか」

薄く微笑んだマラリヤは、サンダースの銀髪を優しく撫でる。
風もそれほどなく、陽の光を全身に浴びることが出来る屋上で、マラリヤとサンダースは確かに自然な笑みを浮かべていた。


サンダースもマラリヤも、二人ともアカデミーの中では浮いた存在だ。
太陽に隠れた月のような二人だからこそ通じられるのかも知れないわね、とマラリヤは呟く。
果たして、二人は陽の下穏やかな時を過ごした。
353ライン:2006/02/19(日) 02:44:24 ID:r1t3ElBt
出来が微妙すぎます。
一言。






ミランダファンの方、すいませんです
354名無しさん@ピンキー:2006/02/19(日) 15:31:32 ID:0j1l+fLu
深いなぁ…
ダークというよりかは爽やか〜な雰囲気だと思いましたよ
なんにせよグッジョブ!
355名無しさん@ピンキー:2006/02/19(日) 23:43:51 ID:5yzUACZM
GJ!!
サンダースとマラリヤがいい感じですね
356名無しさん@ピンキー:2006/02/20(月) 04:49:46 ID:lswLwnHZ
>>230
GJっす
文章読み易い!
357名無しさん@ピンキー:2006/02/20(月) 08:18:03 ID:lftCD5Lv
>>353
サンダースカワイソス…

ここで更にサンダースを投下しそうな自分がいる。
……エロなしなんですが。
同意が得られたら投下させていただく
358名無しさん@ピンキー:2006/02/20(月) 13:42:06 ID:im0FDVrA
エロナシってここに書いてよかったの?
359ライン:2006/02/20(月) 14:26:03 ID:ZOePiH8x
あちしは話の繋ぎ程度にならエチなしのも使うが、基本はエロありでそ?
360名無しさん@ピンキー:2006/02/20(月) 16:37:38 ID:YMFz9oWn
かといって投稿しないのもなんだし、キャラサロンのサンダーススレとか本スレのSS投下所に行って投稿する事をオヌヌメする
361名無しさん@ピンキー:2006/02/20(月) 21:07:58 ID:lftCD5Lv
了解した
362名無しさん@ピンキー:2006/02/20(月) 21:57:26 ID:lftCD5Lv
申し訳ない。SS投下所の誘導願います
363名無しさん@ピンキー:2006/02/20(月) 22:54:33 ID:XtIKf0F+
はいよー
ttp://yellow.ribbon.to/~qmass/top.html

後sage覚えような
364名無しさん@ピンキー:2006/02/21(火) 00:34:44 ID:xf1fN5Z+
>>363thanks
sage忘れスマン
365ニナイ:2006/02/21(火) 21:07:16 ID:bqvmX3Bu
>>230
遅くなりましたがGJ、超GJ!!
後半でも完成度が高くて足を向けて眠れませんorz
(もし書いてくださるなら)次回作も楽しみに待っています

>>ライン氏
時期ネタと完結編投下お疲れ様です、GJ!!
時期ネタは過ぎてしまいましたが続き期待しています

さて、こちらの近況ですけど
次の話どうしようか悩んでる真っ最中ですorz
なので、しばらくは投下できないと思いますが、何かしら触発される物を見つけたらやってみようかと思います
……ネタが無い事は無いんですが、流石に二番煎じにしかならないと言う(ようはパクりな訳で)のしか無いので
366ライン:2006/02/21(火) 22:50:07 ID:czpPO9iM
えー、スランプに陥り気味のラインっす。
微妙にテンションが上がらずにロクに筆が進まない状況でス。
一応誰かにメイドコスをさせていじりたおすかと思ってまスね。
367名無しさん@ピンキー:2006/02/22(水) 00:50:00 ID:zjAQH4zm
ユウちゃんをメイドコスさせて欲しいなぁ。
368名無しさん@ピンキー:2006/02/22(水) 01:49:49 ID:GSyYzjZN
一部で話題沸騰のマラリヤ×ヤンヤンをかく香具師はおらんのか
369230:2006/02/22(水) 17:01:30 ID:XeuLuFYG
>>368
悪いね、そいつはできない相談だ
百合書いたことないんだもん…(´・ω・`)

でもヤンヤンは書きたい
誰と組ませるか、やっぱカイルか
370名無しさん@ピンキー:2006/02/22(水) 19:03:55 ID:9AyGbqEa
サンダース×ヤンヤンイイヨー
371名無しさん@ピンキー:2006/02/22(水) 20:59:51 ID:NyIwiNbX
>>230
君の輝く妄想力ならば、新たな境地をも拓けるはず!


ごめんなさい。個人的にヤンヤンの百合が読みたかっただけです。
372ライン:2006/02/22(水) 22:08:58 ID:E8D5pDUj
日本は今日も平和だった・・・(ぁ


ってな訳で、軍人の城にいた時の知り合い(オリキャラ)ですをちょい出しさせて見たいんですが、いかがでしょう?
無理なら力ずくで代用を使いますが・・・。
373名無しさん@ピンキー:2006/02/23(木) 00:35:10 ID:t5U/vdJ9
ユウちゃんとヤンヤンの、ちんちんとまんこ取りかえばや物語(*´¬`)
374名無しさん@ピンキー:2006/02/23(木) 00:45:22 ID:hBaXH++Q
じゃあシャロヤンは予約済みのようだから俺がマラヤンを書くか
375名無しさん@ピンキー:2006/02/24(金) 18:59:29 ID:bAZ1n+aD
>ライン氏
ユウきゅんにメイドコスさせて女の子達にご奉仕させられたり廻されたりする話をお願いします。
喜ばれますよ。絶対。
376230:2006/02/25(土) 00:04:32 ID:G82HKsU6
>>375
そのネタ、俺が貰っても良いでしょうか?
何か降臨した
377名無しさん@ピンキー:2006/02/25(土) 00:22:58 ID:SK4F3MfZ
>>376
カイルとヤンヤンはどうしたの?w
まぁ別にユウきゅんものはいくらでも思いつくからいいけど…。
378名無しさん@ピンキー:2006/02/25(土) 07:50:32 ID:n260HYHl
230氏のユウ絡みのSSはすごい。
普通にユウメイドに期待。
379ライン:2006/02/25(土) 08:24:58 ID:xRw8OODc
ちょっと変わり種ですが、サンマラのコメディっぽいのをつくってまス。
苦手な方は注意しておいてくださいね。




ユウは一度書いてダメだったから断念しました
380230:2006/02/25(土) 11:45:34 ID:G82HKsU6
>>377
一時保留ということで・・・
>>378
ありがとうございます

多分ちょいとショタっ気入りますが、
ウホッな展開は無いはずなのでご安心を。
381230:2006/02/26(日) 00:19:43 ID:G7G3YA17
皆に一つ質問ー
購買部のメイドさんの名前、
萌えスレで常用されてるっぽい「芽衣子」さんで通していいかな?
なんか勝手に決めるのも気が引けるので
382名無しさん@ピンキー:2006/02/26(日) 01:16:40 ID:i4qfMf+K
情報通な友達が言うには「○コ」っていう名前だったと思います。
383名無しさん@ピンキー:2006/02/26(日) 02:02:53 ID:+OaUrtWw
確か小鳥さんじゃなかったか?
384378:2006/02/26(日) 04:44:38 ID:5+aq1ymH
>>230
ショタ全然おk
385378:2006/02/26(日) 05:01:07 ID:5+aq1ymH
そういやみんなここ以外はどこ見てるの?
俺↓しか知らない。
[QMA]キャラ萌えスレ★35
ttp://game10.2ch.net/test/read.cgi/gamechara/1139024776/

ここのキャラ設定はけっこう好き。フランシスとロマノフの設定、おもろかった。
386230:2006/02/26(日) 10:37:36 ID:G7G3YA17
どーやら漢字表記よりかはカタカナの方が世界観に合う模様
っつーわけで「メイコ」さんで行きます

>>385
女子キャラ全員のスレ見てます 男子はユウ・カイル・サンダース位
387名無しさん@ピンキー:2006/02/27(月) 05:24:09 ID:nEjhjiGY
>>380
むしろショタ大歓迎
388230:2006/03/01(水) 20:20:18 ID:oSJvMcKt
やっぱり投下ないと盛り上がらんねぇ
もーちょいで導入落とすからお待ちあれ

これ、書くの難しいネタな事に今さら気が付く(´・ω・`)
389名無しさん@ピンキー:2006/03/01(水) 20:39:48 ID:9WfmgHBP
>>230
正座で待ってます。
ガンバレ!
390名無しさん@ピンキー:2006/03/01(水) 22:10:27 ID:XYqiv1G6
>ライン氏
自分サンマラ好きなので楽しみにしています!

そして230氏もガンガレ!

391名無しさん@ピンキー:2006/03/03(金) 16:23:52 ID:ZTImnufe
公式設定発表。

ttp://www.konami.co.jp/am/qma/qma3/data/data_c_yu.htm

というわけで誕生日おめでとう!


というわけで230の書いた作品はこれで一気に水の泡になったわけなんですが、
まぁ残念でしたねw
392230:2006/03/03(金) 19:07:35 ID:YZcrQAu5
今見てきました



ちっくしょぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!!!
人の妄想を完膚なきまで叩き潰すッ!!
さすがKONAMIッ!! そこにシビレるあこがれるゥ!!

さーて、上の妄想どうしようかなぁ
でもユウの『嫌いなもの』はあながち外れちゃあいなかったしなぁ

とりあえず、結構ショックです
しかも今書いてるのにも影響与えると来たもんだ…
393230:2006/03/03(金) 19:11:01 ID:YZcrQAu5
ちょっと待った
もう一回よく見てみたら、
ユウ君おにんにんついてない説も出来るんじゃあなかろうか?
394名無しさん@ピンキー:2006/03/03(金) 19:49:01 ID:+PSn46A5
>>393
>ユウ君おにんにんついてない説
           ___
          ./    \
          .| ^   ^ |
          | .>ノ(、_, )ヽ、.| <絶対に許さないよ#
         __! ! -=ニ=- ノ!__ 
    /´ ̄ ̄ .|\`ニニ´/    `ヽ
   {      .|__  ̄ ̄ヾ      }
   i;;',,,  r---イ     /|,、_,,  ,',;:',i
   .l;';',;,,  }  /;\     / ヽ / ,;,;;',;l
   .|;;',;,   } ./;;;,, \   / ;;;;;;ヽ ,,;;','i
   i;',,   / /;;,',';;  ノ--, ',',;;::',',゙i ,,';';i
   i;,';  /./,',',';;" /   \ ',',',;;,'i ,;',i
  /  / i 、  /    ヽ ',;::'、|  \
 ヽヽヽヾ丿  〈       ヽ''  {////
  ```` ト,   i        | 、 i´´´
      |',',;;  }        ! ',',;;i
      |,','、 /        ヽ',',','|
      !;;', /          !,',;,;'|
395名無しさん@ピンキー:2006/03/03(金) 21:47:05 ID:6uj/S+yO
>230氏
事故後の詳しい設定がないから、むしろ互いに関する記憶を無くすとか、
まだまだ修正の余地はあると思う。例えば、

事故発生

先生方によって事故を隠される

さらにちょっとした記憶操作

何事もないように新しい生活を送る

二人が出会う

ギシギシアンアン

絆深めてギシギシアンアン

記憶を取り戻す

ギシギ(ry
396名無しさん@ピンキー:2006/03/04(土) 00:00:41 ID:3wQpSeXS
>395
ギシギシアンアンしかしていない件について
二人とも自重し…いや、もっとやれ!
397名無しさん@ピンキー:2006/03/04(土) 10:20:44 ID:4ASeaTLk
むしろヤンヤンのプレミアムページにて
彩色されているフィギュアがYシャツ着たルキアに見えてしまう件について
398名無しさん@ピンキー:2006/03/04(土) 14:20:35 ID:Bj+Y33cS
過去ログ見てきたんだが、サンダースのSS多いね。
人気あるのか?
399名無しさん@ピンキー:2006/03/04(土) 14:41:21 ID:UxuyTofz
ユウは妹
400名無しさん@ピンキー:2006/03/04(土) 14:41:58 ID:UxuyTofz
誤爆した上にageちゃったスマン
401230:2006/03/04(土) 16:03:30 ID:aM/OSw26
>>395
や、あれはもうIFって事にします
修正する気力が湧かないよ…

>>397
裸Yシャツ>袖余り>けど胸だけぱっつんぱっつん
って想像したらだめですかそうですか

とりあえず設定変えてユウ君メイドえち書き直してみます
1週間分がパーになっちまったい
402名無しさん@ピンキー:2006/03/04(土) 17:41:23 ID:khSU30bQ
>>399
:::::::::::/           ヽ::::::::::::
:::::::::::|  妹  絶  ユ  i::::::::::::
:::::::::::.ゝ  だ  対   ウ  ノ:::::::::::
:::::::::::/  よ  に  は イ:::::::::::::
:::::  |  。       ゙i  ::::::
   \_         ,,-'
      ヽ__  _,,-''
        )ノ      _,,...-
 ̄ ̄ ̄ ̄\       ∠_:::::::::
    ,,    \     ,-、ヽ|:::::::::
 丿  \、   |    |・ | |, -、::
●)    (●) |     ゚r ー'  6 |::  「戦わなきゃ現実と!」
\___/   | ,...   i     '-
.  \/    ノ(__ )  ヽ 、
====( i)==:::::::/     ,/ニニニ
:/     ヽ:::i       /;;;;;;;;;;;;;;;

403ライン:2006/03/05(日) 11:58:07 ID:MkUdGfwt
>>398
大半は私が書いてますorz
どうしても思い入れが深いんでね・・。
404名無しさん@ピンキー:2006/03/05(日) 16:17:51 ID:nEjvwdMw
ゆうきゅんえすえすかきおわりそうだとおもってたところにこうしきせっていばくげきとかごうもんですよ
きょうだいとかしるかよ ゆういがいにさっちゃんみえないってなんだよ
つってきます
よみにくくてごめんなさい

230氏もがんがれ
405名無しさん@ピンキー:2006/03/05(日) 17:23:46 ID:r8Vuo//W
>>391
うっごぉぉぉ!!ユウとサツキって姉弟だったのかぁぁぁ!!
ギシアンが妄想できなくなったじゃねーか…
406名無しさん@ピンキー:2006/03/05(日) 18:55:34 ID:/U9SxfIZ
>405
つ【●親相●】
姉弟ならモウマンタイな俺ガイル。
407名無しさん@ピンキー:2006/03/05(日) 19:18:38 ID:krHwYrP0
>>405
その『イケナイコト』がまたそそるんじゃないか
っつか最近近●●姦も結構ポピュラーになってきたんじゃないかと思う訳だが
408名無しさん@ピンキー:2006/03/05(日) 19:31:32 ID:5nqRJWOV
身内だとギシアンダメだって人、結構いるの?なんで?
409名無しさん@ピンキー:2006/03/05(日) 23:06:12 ID:bZ59P6py
>>408
普通はそうだろ。常識とか倫理とかいう理屈も出来るが
人間も生物である以上、遺伝子の中には本能的に
近○相○を避けるプログラムが入っている。
410名無しさん@ピンキー:2006/03/05(日) 23:58:48 ID:fWuvY4du
つ[義理の姉弟]
411名無しさん@ピンキー:2006/03/06(月) 00:22:07 ID:+UBK774m
>>409
何時の時代の学説ですか……。
遺伝子にはそんなプログラムは入っちゃいませんし、近親相姦を忌避するのはあくまで後天的な教育の結果ですよ。
エジプト王朝では近親婚は珍しくないし、他にも近親婚を良しとした文化は珍しくないとは言わないまでも少なくないです。
後劣性遺伝子発現による奇形発生率云々という金看板が出てきそうですが、今現在の人類の遺伝子は既に何世代にも渡るふるいに掛けられて致命的遺伝子はずいぶんと消されてきております。
コンマ数桁の確率が1.5倍になったところで、他の遺伝子集団からやってきた遺伝子に該当の物が含まれる率と対して変わりゃしません。
412名無しさん@ピンキー:2006/03/06(月) 00:43:44 ID:N7aMONKY
>>411
だがその理論で行くと、後天的な教育が無ければ近親での
恋愛は非常に多くなることになる。常に身近にいるわけだしな。

でも動物だって近親はないだろ?教育があるかどうか知らないが。
413名無しさん@ピンキー:2006/03/06(月) 02:09:33 ID:FQ2qhSUM
んな事言ったらお前
SMとかアナルSEXとかのアブノーマルプレイだってプログラムはされてないだろうけど
嗜好する人間は居るんだぜ?
414名無しさん@ピンキー:2006/03/06(月) 02:09:43 ID:Ma1IA2gc
エロけりゃどっちでもいいじゃん
415名無しさん@ピンキー:2006/03/06(月) 03:05:37 ID:YKsXi2Nw
>>412
動物も人間同様に社会を形成し云々、ってのから社会学者の主張




まあ、いざとなりゃ「義理」を付ければ無問題。
416名無しさん@ピンキー:2006/03/06(月) 07:45:31 ID:00NU8ISm
ユウは誰と絡んでも良いけど
サツキはユウ一筋でいて欲しい、それが俺のジャスティス
417名無しさん@ピンキー:2006/03/06(月) 10:09:03 ID:Q6eMO5vx
とりあえず言えることは、エロいかエロくないかという問題に
遺伝子学や社会学や歴史学の諸理論は全く無関係であるということだな。
418名無しさん@ピンキー:2006/03/06(月) 10:10:14 ID:HK6E+xJY
うむ
419名無しさん@ピンキー:2006/03/06(月) 10:28:02 ID:DOJEphEq
スレ伸びてるなぁと思ったら
なんか真面目な話してて驚いた
皆もっとエロい妄想しようぜ!
420名無しさん@ピンキー:2006/03/06(月) 19:39:29 ID:AJQ5p7dQ
上で身内でのエロは現実では常識的にありえないだのタブーだの書かれてるが、
現実でダメだからこそマンガや二次創作で作ってみたくなるんじゃないの?
421名無しさん@ピンキー:2006/03/06(月) 20:15:39 ID:QTGJVU47
取敢えず、近親相姦が嫌な奴はつつみあかりの作品を読んでくれ
そんな俺は姉と弟の組み合わせにハァハァ( ´∀`)
422名無しさん@ピンキー:2006/03/06(月) 20:32:55 ID:AJQ5p7dQ
つつみあかりってメイドとショタばっかりなイメージしかない…

そんなことより!時代はショタと姉だぜ!
423名無しさん@ピンキー:2006/03/06(月) 20:40:09 ID:FQ2qhSUM
俺の中では
姉とお嬢様かな
424名無しさん@ピンキー:2006/03/06(月) 23:03:00 ID:0tYOq+O5
しかしここでメイド一択な俺参上
425名無しさん@ピンキー:2006/03/07(火) 00:19:24 ID:+DEK4xsQ
弟の名前がユー君の作品があった
カサマツ  ichi27152.jpg
サツキ姉の胸が大きいのはユウに対する母性の象徴かと
426名無しさん@ピンキー:2006/03/07(火) 09:55:20 ID:J8pwd8rT
木工ボンドか。

こっちうp。
ttp://uppp.dip.jp/src/uppp31009.zip
この男のコがユウくんにそっくりすぎるw
名前も似てるし。
427ライン:2006/03/07(火) 14:36:44 ID:8exXVX4g
やたらリアルな話をぶった切りでネタ投下。
サンマラネタ。
かなり久しぶりだからかなりヘタレてる予感がする逸品。
続きは希望があれば。
428ライン:2006/03/07(火) 14:37:34 ID:8exXVX4g
虫も獣も、無論人間も寝静まるほどの深夜。
サンダースとマラリヤは、並んで風呂場に続く廊下を歩いていた。

「いい月・・・。今晩はいいお風呂になりそうね・・・」
「あぁ、そうだな。月見風呂か・・風流だな」
「二人きり、静かで良いわね・・・」

マラリヤの頬は心なしか紅く染まり、サンダースの隣から全く離れない。
一時は薬を使ってでも一緒にいようとしたマラリヤだが、時がたつにつれ想いを強くして、薬に頼らずに自分の力で一緒にいられるように考えて。

気付けば、恋人になっていた。

言うほど容易いことではなかった。
サンダースと仲良くなるのに一苦労、サンダースに頼られるようになるまでまた苦労。
変わり者と言われるサンダースは、しかしながら存外純情で。
初めてのエッチの時はリンゴもかくやと言うほど顔を赤くしていた。
429ライン:2006/03/07(火) 14:38:32 ID:8exXVX4g
最初は、満月の夜に寮の屋根の上で偶然会っただけで。
何度か会って、たまに話すようになって。
サンダースが人々を守るために賢者を目指すと聞いて、心が揺れた。
普段のサンダースからは見られない、優しくて、暖かい目。
その目に惹かれて、いつしか一緒にいる時間が増えていって。
気付いたら恋人同士になっていて。


「いい湯ね・・」
「本来は混浴など良いはずない、と言うのだが。私も甘くなったな」
「あら、私と一緒なのが気に入らないのかしら」
「・・・最低限のルール、だな」
「あなたはいつも自分に厳しいのね・・・」
「自分に厳しくあるべき立場だからな、軍人というものは」

そうやりとりするのも何回目だろうか。
呆れたようなマラリヤを横目に、腰にタオルを巻いたサンダースは体を洗うべく湯船から出る。
430ライン:2006/03/08(水) 10:32:16 ID:nncvmM84
うぃ。
続きはまだ考えてません・・・。
431名無しさん@ピンキー:2006/03/08(水) 18:17:37 ID:MdFjptSg
回想シーン入れて
初めてのエッチを書くというのはどうだろうか
それか月見エッチとか

なんにせよ続きにワクテカ
432名無しさん@ピンキー:2006/03/10(金) 13:25:43 ID:yTpGjOgY
保守
433シャロユウ@:2006/03/11(土) 04:43:43 ID:j+ub+ugi
SS初挑戦ですがシャロン×ユウで書かせていただきます。
お見苦しいところあるかもしれませんが、生温い目で見てあげて欲しいです。
シャロンは、あえてCOM名のトゥエッットにしてあります。
それでは稚拙ながら、どうぞよろしくです。


補習授業で残る僕らにとって、この関係は自然な成り行きだったのかもしれない―。

「あなた、名前は?」
「ユウです、トゥエットさん…ですよね?」
「トゥエット、だけで良いわ。」

僕らはいつも放課後の居残り授業を受けてた、僕は早く賢者になってお姉ちゃんを助けてあげたいから。
トゥエットさんは何だか家庭の事情?みたいな感じでずっと休んでたから、みんなに追いつかないといけないみたい。
最初は近寄りがたい人、って思ってたけどそうでもないってわかったんだ。
よくわからないけど、きっと自分の生まれだとか家柄だとかを気にしてて変なプライドがある、だからいっつも片意地張ってる。
でもそういう人はみんな孤独で、自分をわかってもらえなくて辛い思いをしてる、きっと彼女には良い所がいっぱい隠れてるよって。
お姉ちゃんがそう言ってた、女の人同士通じ合うものがあるのかな?

確かにそうだったよ、トゥエットさんは人間らしくて、優しくて、補習の時もいっつも僕を気にかけてくれる。
お昼休みの時も「こんなに食べ切れませんわ」なんて言って、いっぱい僕にご飯を分けてくれたりしてくれるし、
試験で落第しちゃった時も励ましてくれて…お姉ちゃんの言う事がわかった気がするんだ。
だから、僕はだんだんトゥエットさんに惹かれてったんだと思う。

決めたんだ、僕トゥエットさんに自分の気持ちを伝えよう!って。
お姉ちゃんビックリしてたけど、私はいつでもユウ君の味方だから応援してるよって、言ってくれたんだ。
だから僕は勇気を振り絞って、ありったけの力を込めてトゥエットさんに気持ちを伝えたよ。
そしたらトゥエットさん、驚いたみたいでしどろもどろになっちゃって…そりゃそうだよね、突然だったもん。
僕もマテウスって言われちゃうのかな…って思ったら少し切なくなったよ。

トゥエットさん、顔真っ赤にしちゃってた。
うーん…意外と僕、こういうところで平常心を保てちゃうんだよね、その時の事はっきり覚えてるもん。
「わ、私でよろしければ・・・よくってよ・・・。」
だって。
普段、あんなに強気なトゥエットさんだけどこういう事に弱いのかなーってちょっとおかしくなっちゃった。

それから僕たち、二人で慣れない手つきで手を繋ぎながら帰ったんだ。
何も話せなかったけど、すっごい心地良い時間だった事を覚えてるよ。


あれから一ヶ月経って、春休み。
みんな寮生活から一転して実家に帰るんだけど、トゥエットさんの家に問題発生!
トゥエットさんの家を建てた建築家さんがウソをついてたみたいで、すごい危険な状態みたい。
だから家を建て直さないといけないみたいで、家に帰れなくなっちゃったんだ。
だから、トゥエットさんが僕の家に下宿する事になったんだ―。
434シャロユウ2:2006/03/11(土) 05:26:18 ID:j+ub+ugi
下宿先は僕の家。
とても人なんて呼べる状態じゃないんだけど・・・しょうがないよね。
お姉ちゃんの使ってた研究道具とか資料が家中のあちこちに転がってて、一見すると化学者の家!
さっすがお姉ちゃん!えっへん!

…うーん、それはそうとトゥエットさんの部屋はどうしよう?
いくらしばらくいないって言ってもお父さんとお母さんの部屋を使わせるわけにはいかないし、(この事は内緒だし・・・)
僕の部屋はベッドが一つしかないし・・・う、べ、ベッドなんて何を考えてるんだよぅ僕。
え、お姉ちゃんの部屋を?使って良いの?でも〜…。

あ、呼び鈴が鳴ってる、あれ?まだ早くない?あれ、はーい!!

「私をこんなに歩かせるなんて失礼にも程がありますわ」
ドアを開けると、そこにはトゥエットさん。えっと、まだ一時間くらい早いんですけど…。
「しっ、仕方ないじゃない、あなたの家がこんなに辺鄙な所にあるからあらかじめ早く出てきたのよ。」

僕らが恋人同士になってだいぶ慣れてきたのか“トゥエット節”が出てきたなぁ、ってちょっと嬉しくなっちゃう。
やっぱりトゥエットさんはこうじゃなくっちゃ。

えっと、とりあえずお上がり下さいませませ。
「失礼しますわよ」
と、靴を丁寧に揃えると静かな物腰でスリッパに履き替えるトゥエットさん。
うーん、やっぱり靴も服装もそうなんだけど、姿勢とかを見ても、さすがお嬢様なんだなー、って思っちゃう。
何かこう洗練されてる言うか、気品漂ってるって言うか…。

「あ、あんまり見つめないで下さるかしら?」
ジロジロ見てたら、注意されちゃったけど何かカワイイよトゥエットさん。

あ、えっとねトゥエットさんはこの部屋を使って良いですよ、ここはお姉ちゃんの部屋…
あ・・・言っちゃった、そうだトゥエットさんはお姉ちゃんの事知らないんだった…。

「お姉さんがいらっしゃるの?初めて聞きますわね」
あ、えっと、うーん、今はいないんだけど、いや、いるんだけど…えっと、そのー。
お姉ちゃんがクスクス笑ってるのがわかるんだけど…わ、笑わないでよぅ…。
と、とにかく!トゥエットさんの部屋はココ!
「・・・? お言葉に甘えさせていただくわ。」

そうして夜になり夕飯を買い置きの材料ですませた僕らは、少しだけ一緒に勉強をして眠ることにした。
考えてみたら、僕らが初めて一緒に過ごす夜だと言う事、学校以外でこんなに一緒にいるのも初めてかもしれない。
学校でクラスメートとして一緒にいた時間は長かったけど、恋人同士として過ごす時間は…初めてなのかもしれない。

あーもう・・・勉強に身が入らないよ・・・。

ねえ、トゥエットさん。
「はい?」
大好きだよ、愛してるよ。
435シャロユウ3:2006/03/11(土) 05:56:11 ID:j+ub+ugi
大好きだよ、愛してるよ。
言いたくても言えなかった言葉が、今やっと言えたんだ。

「わ、私も・・・好き・・・ですわ」
トゥエットさんはうつむきながらも囁くように、でも確かにはっきりとその言葉を言ってくれた。

トゥエットさん・・・今日は一緒に寝てもいいよね?
(お姉ちゃん・・・許してくれるかな?)
「・・・」
トゥエットさんは顔を真っ赤にしながらコクリと静かに頷いた。
お姉ちゃんの声は聞こえなかったけどでも肩をそっと叩いてくれた。
(ありがとう・・・お姉ちゃん。)

僕は念入りに体の垢を落とすと、これから使うだろう大事な部分に健闘を祈った、頑張れ僕Jr!

今はトゥエットさんの部屋になってるお姉ちゃんの部屋のドアを静かに開けると、ベッドの上にトゥエットさんがちょこんと座っていた。
僕はその横にそっと座って、一回ため息をついた。
(どうすればいいんだろう…。)
その様子を悟ったのか、トゥエットさんもモジモジしてる、そりゃそうだよね…。
あ、そうだ僕、トゥエットさんに話さなきゃいけない事があるんだ、誰にも話してない秘密の話。
みんなには黙ってたけど、トゥエットさんには話せるよ、お姉ちゃんの事、そして僕のこと。

「・・・そうでしたの、そんな事が。」
一通り僕の話を聞いてくれたトゥエットさんは神妙な面持ちでそう言った。
一転、笑顔になって
「あなたを見てると何故か心が落ち着いた、辛いことがあってもあなたを見てると誰かに応援されてる気がしてた。」
「…それは、ユウ君のお姉さんが私を応援してくれてたのかもしれませんわね。」
「ありがとう、サツキさん・・・それから、これからもよろしくお願いしますわ。」

お姉ちゃんが後ろで微笑んでる気がした、声は聞こえないけど僕にはわかるんだ。
きっと、お姉ちゃんは僕らを応援してくれてるんだ。

不思議とそんな話をしたら気分が落ち着いてきた。
僕は静かにトゥエットさんとの距離を狭めて唇を合わせた―。

この瞬間(とき)が終わる事なく続けばいいのに―

そう思いながら―。
436名無しさん@ピンキー:2006/03/11(土) 06:38:20 ID:j+ub+ugi
交わした唇を離してはくちづけ、離してはくちづけ…。
次第に僕のテンションも上がってきて沸騰したヤカンみたいになってきてた。
トゥエットさんの口の中に自分の舌を這わせて、また同じようにトゥエットさんもそうした。
お互いの気持ちを接吻で表現した後、僕はそっとトゥエットさんを横に倒した。

「・・・」
言葉こそないけどトゥエットさんは確実に動揺してた、もちろん僕も。
そういう表情を今まで見たことがなかったから。だから余計によくわかった。

そうすると静かに僕はトゥエットさんのパジャマのボタンを一つ一つ外していく。
誰に教わったわけでもない本能的な動きだった、人間ってスゴい。
そんなどうでも良いことでいちいち感心してしまう内にトゥエットさんを下着だけの姿にさせた。
何かとんでもない事をしてるんじゃないのかな!って、テンションが妙に上がってる僕。
対してトゥエットさんはどことなく冷静な気がした。

「あ…あんまり見ないで下さるかしら・・・」
ささやかなトゥエットさん的要求に耳を傾ける間もなく、僕は行動でそれを否定した。
下着の上から、胸に耳を押し当ててトゥエットさんの鼓動を感じる、
片腕でヘソや腰のあたりを手のひらで掻き回しながら僕はもう片腕で自分の衣服を剥ぎ取った。
お互いに隠すものはほとんどない状態で体温を感じあった、そしてもう一度接吻を交わすとトゥエットさんの下着のホックに手をかけた。

「や・・・ぁ」
声にならない声というか何と言うかトゥエットさんの声に耳を傾ける事無く僕はホックを外した。
下着の圧力に押しつぶされていた胸が露になると、トゥエットさんは恥ずかしそうに顔を横に向けてしまう。
ふっくらと盛り上がった胸の隆起の中に薄い茶色の乳房、僕を興奮させる材料がそこにあった。
「小さくて…ごめんなさい」
自らを責めるような口調のトゥエットさん、胸の大きさなんて関係ないよっ。

僕はトゥエットさんの体に馬乗りになると、自分の指に唾液の水分を含ませ乳房を弄んだ。
「や、ひやあ・・・」
聞いた事のない声だった、徐々にトゥエットさんの本性が露になっていくようで、それを楽しむ僕がいた。
指だけでなく自らの口で舌で、その隆起を攻め始めると声にならない声で首を左右に振り回すトゥエットさん。
左手と口で両方の胸を攻略している間に、右腕はへそをなぞり、下腹部をなぞり、女性器の上へと到達した。

下着ごしでも分かる、「濡れ」ている状態だった、僕は少しの満足感を得ながら下着の中に手を潜入させた。
「や、やああああ」
うっすらと毛の生えている部分をかきわけ、女性器の割れ目の部分に到達した。
右手は秘部を左手は左胸を、口で右胸を、これぞ3ヶ所同時攻め!
そんなどうでも良いことを考えながらトゥエットさんのイヤイヤしている様子を楽しむ僕。

トゥエットさんの息が荒いできている、自分が彼女を満足させられているんだ。
そう思うと無駄に力んでしまい、乳房をくわえる歯が立ってしまう。

そして右腕をいよいよ内部へと侵入させようとしていた。
437↑名前入れ忘れたorz シャロユウ5:2006/03/11(土) 07:15:50 ID:j+ub+ugi
右手をそっと割れ目に侵入させると、トゥエットさんは身をよじらせた。
「あぁぁ・・・」
・・・不思議な感触だった、この世で感じたことのない不思議な感触に僕は指を出し入れするのに夢中だった。
その度にトゥエットさんは大声で喘ぎ、身をよじらせている。
「ダメダメダメダメだめっ・・・やああ」
汗が二人の体を蝕み始めると、そこにはなんとも言えない卑猥な香りが立ち込めていた。
指を動かせば動かすほど、中から愛液が溢れ出してくる。
1本、2本と指を挿入させる多さを変えつつ、楽しむ僕に形勢逆転の時が訪れた。

「ユウ君ばかりズルいですわ・・・はぁ・・・はぁ・・・私も・・・ユウ君を気持ちよくさせ・・・」
う、うわっ、ちょっと待ってよぅ、僕まだ心の準備がっ・・・ああ・・・。
今まで寝ていた体をゆっくり起こすと、すかさず僕は寝かされる。
トランクスを脱がされると、僕の恥部が明らかになった。
まだ未発達の体にあって大事なモノを守るかのように覆いかぶさった皮、それに包まれる僕の大事なトコ。

「ここをこうすればいいのかしら?」
ひゃっ、や、やだ、くすぐったいかも・・・
トゥエットさんの温かい手が僕の恥部を包み込むとその隆起した僕の恥部を揺らしてみたり、弾いてみたりして僕を刺激した。
トゥエットさんに握られている僕のアソコ・・・そう考えるだけで爆発しそうになる、でも今は耐えるしかないんだ。
「知ってますわよ、こうすれば良い事を・・・。」

トゥエットさんは僕の恥部をくわえると舌で刺激し始めた。
うぁ、トゥエットさん汚いから・・・ダメ・・・ダメだよぉ・・・ひゃあああ。
くすぐったさと気持ちのよさが同居するその快楽にすっかり僕は溺れていた。
な、何でそんな事知ってるの・・・?
「そ、そへは、ひみつれふわ・・・」

しかし、僕の我慢ももう限界に達しようとしていた。
このままではトゥエットさんの口の中に発射してしまうことになってしまう。
トゥエットさん、もうダメだよぅ!トゥエットさん!!
僕はあわててトゥエットさんの口から恥部を抜き取り、尽きてしまった。
体液はトゥエットさんの顔や体を汚してしまった。

いざ事が終わり、平静を取り戻すのにそう時間はかからなかった。
ご、ごめん、トゥエットさん・・・でもすごい・・・上手でした・・・
それを言った途端顔を真っ赤にして、布団で体を隠してしまった。

「私も・・・気持ちよかったですわ・・・」
それだけ言うと裸のままそっぽを向いてしまった。
きっと恥ずかしかったんだろうなぁ・・・。

こうして二人の「初体験」は幕を閉じた。
でも、まだこの恋物語は始まりを告げたに過ぎない―。
438シャロユウ:2006/03/11(土) 07:17:51 ID:j+ub+ugi
以上です、Hシーンが上手く書けなくて反省・・・。
ユウ視点での話になってるけど、前半と後半で口調が違った・・・。
まだまだ勉強不足ですが、感想をいただけると幸いです、ではでは。
439名無しさん@ピンキー:2006/03/11(土) 09:04:16 ID:rniaY5IV
建築家さんがウソってw
でもいいよーGJ
440230:2006/03/11(土) 18:04:27 ID:ouDayI/4
な、なんという良い物を…
グッジョーブ!!

もう本当に文句なしだっ!
441名無しさん@ピンキー:2006/03/11(土) 22:04:26 ID:BuOWHEVI
前スレのhtml化 チン☆⌒ 凵\(\・∀・) まだぁ?
442名無しさん@ピンキー:2006/03/11(土) 23:46:34 ID:eyLfcHBr
にくちゃんねるで見れるよ。
443名無しさん@ピンキー:2006/03/12(日) 11:52:38 ID:5+b2JBs9
検索してみたけどヒットしたのは違うスレだったよ。
444>>433-438:2006/03/12(日) 14:07:12 ID:1MdHYeGT
あーはい、喜んでもらえたようで何よりです。ありがとうございます。
継続的に書いていきたいので、コテハン化しちゃっていいかな?
445名無しさん@ピンキー:2006/03/12(日) 16:57:39 ID:yFQCFdrg
別にいいと思うでなー
446ライン:2006/03/13(月) 07:53:37 ID:V9pxw25S
長編(?)乙。
ユウ君に萌えました。
コテハンとかは別として、このスレが盛り上がるのは嬉しいですね。
で、祝うべきホワイトデーネタですが、いま書いてます。
ツンデレ風味のユリとサンダース、なんで、嫌だって方は先にNG登録お願いします。
447名無しさん@ピンキー:2006/03/13(月) 09:21:10 ID:U6rDsZ8L
>>446 期待して待ってます。
448うぶぎー:2006/03/13(月) 09:51:05 ID:awMN9XzX
文章を書く面白さに気付いてしまったので、投下させていただきますー。
シャロン×ユウの続編ですのでお気に召さない方は「トゥエット」でNG登録お願い致します。
ではではいきます。
449うぶぎー:2006/03/13(月) 09:58:28 ID:awMN9XzX
シャロユウ6

どれくらい寝たんだろう…ふと、眼を覚ますと隣には静かに寝息をたてて寝ているユウの姿があった。

そうだ…私は今ユウ君の家にいる+そのユウ君が隣で寝ている+何も着てない私=Hしたんだ私…。

寝起きからその事を理解するのにそう時間はかからず、トゥエットは顔を赤らめてしまった。
…そうね、まずは昨夜の汚れを洗い流さなきゃ、シャワーを浴びよう。
そう考え付くとトゥエットは横で寝ているユウを起こさないようにと、そっとベッドから降りる。
しわくちゃになってしまったパジャマを着るとユウのかわいらしい寝顔にトゥエットは手をそっと差し伸べ髪を撫でた。
「シャワーをお借りしますわよ」
そうささやいた途端、風が通るような気配を感じた。

そこにはサツキの姿があった―

トゥエットは驚いた、驚きのあまりに声が出なかった。
今まで見えていなかったサツキの姿を今自分で確認してしまっている現実にそれはもうビックリしていたのだ。
ユウと体を交わしたから?サツキが自分を認めてくれたから?それともまた別の何かか?
少し混乱するトゥエットを見てサツキも「自分が見えている」様子を理解したようで、少し微笑んだ。
サツキは今までそういう眼で自分を見てきた人間を何人も見てるだけに“慣れ”ているのだ。

自分を落ち着かせようとトゥエットは軽く咳払いをし、
「お…お風呂をお借りしますわ…。」
と、言ってみた。
するとサツキもサツキで
「ご一緒してもいい?」
と言う。

会話が成立してしまった―。
つまり私は「見える人」になってしまったんだ。

そこでまた少し混乱するトゥエットを見て、またサツキは少し微笑んだ。
450名無しさん@ピンキー:2006/03/13(月) 10:30:10 ID:awMN9XzX
シャロユウ7

バスルームに向かうトゥエットとサツキ。
色々考え事をしているうちにバスルームに到着し、トゥエットはさっき着たばかりのパジャマを再び脱ぎ始めた。
恥ずかしそうに脱衣するトゥエットを見るサツキは一足先に脱衣所から風呂場へと向かっていった。

「…不公平じゃなくって…?」

制服姿で風呂場へ入って行くサツキに対して思わずポツリとつぶやいてしまった。

風呂場へ入るとトゥエットは蛇口をひねり、シャワーを浴び始めた。
何か落ち着かない様子で足早にシャワーを浴び、湯船につかるトゥエット。
サツキが風呂場を物色しながらトゥエットに話しかけた。
「ここに来るの、何年ぶりかな?女の子と一緒にお風呂に入るのもずいぶん久しぶりな気がします。」
楽しそうにあちらこちらへとフワフワ移動するサツキを見てトゥエットもサツキに話しかけた。
「…制服は、脱げないのですか?」
何も別にそんな事を聞く必要もなかったのかもしれない、ただ気になっていたのだ。
サツキはうーん、と少し考えた後「どうなんでしょう?」とあやふやな答えを返した。

窓から差し込む朝の光が心地良い。

遅れること、数分。
ユウも目を覚ましたが、いつもと違う部屋の様子を見て姉の部屋で寝ていた事に気付いた。
昨夜の事を思い出してしまい、股間のあたりがムクムクと膨らんでしまう自分に焦ったユウはベッドから飛び起きた。

(いけない、いけない、朝からダメだよ…僕って人は!)

普段なら学校にいる時間だけど昨日から春休みなんだ!
時計を確認した後、ユウは朝食の準備にと台所へと向かった。
途中、水の流れる音を聞きトゥエットがシャワーを浴びているんだろうなと考えたユウは次に姉を捜し始めた。

「せっかくトゥエットさんがいるんだし、今日の朝ごはんはお姉ちゃんに教わろうと思ったんだけどなぁ。」

―その頃サツキ

「いいお湯ねぇ〜」
「おわかりになるの?お湯の熱さが?」
「…どうなんでしょう?」
「…」
451名無しさん@ピンキー:2006/03/13(月) 11:01:34 ID:awMN9XzX
シャロユウ8

「面白い方ですわね、サツキさんは」

トゥエットはだいぶサツキとは打ち解けた様子で談笑していた。
サツキもまた同様にトゥエットとはだいぶ打ち解けた様子。

「ねえトゥエットさん?」

サツキはトゥエットの顔をジッと見つめて呼びかけた。

「ユウ君の事、どう思います?」

そんな事を唐突に聞かれたトゥエットは思わずサツキから目を逸らしてしまった。
もちろん昨夜の事も知ってるだろうし、目の前にいるサツキの弟と体を交わしてしまった事は気まずかったから。

「…も、もちろん好きですわ。」

うつむきながら恥ずかしそうに答えるトゥエットにサツキは安心したような笑みを浮かべた。

「あなたなら大丈夫そう、うん。」

嬉しそうに話すサツキに自分が認められたような感じがしてトゥエットも安心した。

「あの子はね―」

さっきまで笑みを浮かべていたサツキは少し寂しそうな顔をして話し始めた。
それはユウの事、自分の事、過去に学園で起こった出来事―。

「お姉ちゃんにプレゼントがあるんだ!」
「あら、ユウ君が私にプレゼント?何かなぁ?」
「それは秘密だよ〜、でも、きっと驚くよ!放課後までのお楽しみ!」
「ふふ、楽しみにしてるわ」

「おや、サツキ君、弟君と一緒じゃないのかね、てっきり一緒にいるものかと…。」
「あら、ガルーダ先生…弟がどうかしましたか?」
「うむ、さっき化学実験室のカギを借りていったんだよ。君と一緒なら安心だと思ったんだがねぇ。」
「化学実験室……」

途端、爆発音が学園に響いた―
452名無しさん@ピンキー:2006/03/13(月) 11:48:41 ID:awMN9XzX
シャロユウ9

「…何だ、何があった!?」
「…化学実験室!」

サツキは走り出した、嫌な感じがする―
やはりそうだった、爆発は化学実験室からのもの―

化学実験室の前は煙が立ち込めている、爆発の衝撃からか扉やガラスが散乱している。

「ユウ君!」

自らの危険を顧みず化学実験室へと飛び込むサツキ、生徒や教師達の叫び声は聞こえるはずもなかった。

「…ユウ君、どこにいるの…?ユウ君!!」

あたりの煙が落ち着きを取り戻してきた頃、倒れているユウの姿がぼんやりとサツキの目に入った。

「お姉ちゃん…?」
「ユウ君、どうしたの!?大丈夫!?」
「大丈夫だよ…お姉ちゃん、でもごめんね…失敗しちゃったかも…。」

ユウの手に握られていたノートには「青いバラを作る方法」が何ページにも渡って書き込まれていた。

かつて自分がユウに話した事を思い出した。

「お姉ちゃん、賢者になったんだって?おめでとう!」
「ありがとう、ユウ君、でも私の研究はまだ終わってないんだよ。」
「研究?何の研究してるの?」
「ふふ、ユウ君、私青いバラを作ってみようと思ってるんだ。」
「青い…バラ?」
「今の技術じゃ、青いバラって咲かないんだよ。でも、それを私が咲かせてみたいの」

青いバラ―…
私の為にユウ君は―…

「何だか苦しいよ…お姉ちゃん…痛くて…僕死んじゃうのかな?」
「だめ!だめだよ!ユウ君!」
「…おねえちゃ…」

息絶えるユウにサツキは迷う間も悲しむ間もなく禁術を行った。
自らの命と引き換えに死者を蘇生する禁術、それは大切な人を想うサツキの決意だった。

「ユウ君は生きて―、私はずっとそばにいるから―」
453名無しさん@ピンキー:2006/03/13(月) 12:05:24 ID:awMN9XzX
シャロユウ10

「―って事があって、今私はこんな姿になってるのです、って昨日聞いたかな?」

最後にちょっとおどけてみせるサツキ、トゥエットは胸が震えた。

「そこまでは聞きませんでしたわ…サツキさん、何て言ったらいいのかわかりませんけど…」

今度はトゥエットがサツキの顔を見つめて言った

「ユウ君の事、もっと好きになってしまいましたわ。だからサツキさん…これからもよろしくお願い致します」

サツキはにっこり微笑んでトゥエットを抱きしめた。

「…うーん、トゥエットさん。もっと好きになっちゃってって事は…まさか今夜も…?」

ちょっと意地悪そうに聞くサツキにトゥエットは困惑の表情を浮かべてしまった。

「ずるいなー?ずるいなー?トゥエットさん、ずるいなー?」

「あ、愛し合う男女であれば、当然の行いですわ!」

「あら〜、トゥエットさん、そんな大胆な娘だったんですね?うらやましぃ〜。」

「ちょ、ちょっとサツキさん!」

サツキはふわふわと風呂場を後にする

「あ、お姉ちゃん!どこ行ってたのー?」

「トゥエットさんの一緒にお風呂に入ってたの、ユウ君、今夜も頑張ってね〜。」

「え…え…!?ええ!?」

わざと聞こえるような大きな声でユウにアドバイスを送るサツキ。
どことない気まずさと気恥ずかしさを感じてしばらく風呂場から出られないトゥエットでした―。
454うぶぎー:2006/03/13(月) 12:07:40 ID:awMN9XzX
以上です、すいませんまた長々と…。
途中エロパロ板的にどうなのよ?的な流れでしたが反省はしてない。
では失礼します。
455名無しさん@ピンキー:2006/03/13(月) 12:12:50 ID:6Cm0GcbD
そういう話であってもいいと個人的には思いますが^^;
456名無しさん@ピンキー:2006/03/15(水) 05:07:58 ID:VRWMAE/f
>>426
遅レスだが乙祭り。
457230:2006/03/15(水) 22:45:19 ID:DKAtYx3q
>>454
GJ!!

えー、今ユウ君メイド保留してカイル×ヤンヤン書いてみてます
しばらく間空けちゃいましたが頑張りますのでー。
458うぶぎー:2006/03/16(木) 00:49:17 ID:M3CjlviO
>>446
感想どうもですー。
これからもかわいいユウ君路線を貫いていきたいと思います。
ホワイトデー作品楽しみに待ってます。

>>455
ですよねぇ

>>457
またもありがとうございます。
ヤンヤンに最近魅力を感じてきているので楽しみです。
459名無しさん@ピンキー:2006/03/19(日) 22:11:41 ID:30ZR+9QO
人、いませんね…
とりあえずサツキ×ユウのSSを一つ、書き上げたので投稿します。
文章長めな上にブランクもあるので、所々落ち度も有ると思います。
読んで頂けたら、そういう部分を指摘して貰えると嬉しいです。
因みに、エロは尺短くて薄めですが勘弁してやって下さい。
460『amorosamente』:2006/03/19(日) 22:12:52 ID:30ZR+9QO
 「…んっ……ちゅ……ふぅ……んぅ…」
夜も更け、辺りに闇をたたえた暗い部屋の中。
窓際の部屋の隅に据え付けられたベッドの上で、盛り上がった影が
何処となく悩ましい音を立てながら、微かに蠢いている。
「…ん…んん………はぁ…」
蠢いている影――サツキは、四つん這いにしていた体を少し上げると
不規則に乱れている呼吸を整えながら、さっきまで自分が覆いかぶさっていた
「それ」に目を向けた。
黒真珠の様な澄んだ瞳の見つめるその先には、…彼女の弟である、ユウの
あどけない寝姿があった。
「……はぁ…はぁ……ん……はぅ…」
呼吸の調子が元に戻らないまま、サツキは再びユウの体に触れない様に
四つん這いの姿勢で被さり、半開きで静かに息を繰り返している
ユウの唇に、自分のソレを優しく重ねた。
「…………ん」
押し付けるのでも、絡ませるのでもない。ただ、重ねるだけ。
それだけでも、ユウの柔らかな口唇の感触がサツキへと伝わっていく。
(……ユウ君…)
瞑っていた目を薄く開き、彼の寝顔をぼんやりと眺めながら
サツキは胸の内でユウの名前を呟く。
彼女にとって最愛の弟であり、…同時に最愛の男性でもある、ユウの名前を。
461『amorosamente』:2006/03/19(日) 22:13:22 ID:30ZR+9QO



 『気持ち』のきっかけは、とてもとても些細なものだった。
彼女はある日、アカデミーでちょっとしたミスを犯し、担当していた先生から
お咎めをもらった事があった。
周りの生徒達からすれば程度の低いミスであったが、元々優等生で
失敗らしい失敗もなく、そしてそれが当たり前だと考えていたサツキは
それなりのショックを受けてしまう。
そんな落ち込んでいたサツキを、ユウは慣れないながらも懸命に慰め、励ました。
たったそれだけ。
元からユウを弟として溺愛していた事もあってか、彼女自身
始めは自分に芽生えた小さな感情に気付いていなかった様で、
サツキはユウにそれまでと同じ様に接し続けていた。
だが暫くするとどうだろう、ユウの無邪気な笑顔を見る事で
温かくなっていた胸が、チクリと痛むようになる。
ユウの同じクラスの女の子の友達の話を彼から聞いていると、胸の中で
キュッと締め付けられる感覚に襲われる。
彼女には理由が分からない。
疑問に感じても答えが出てこない。
もどかしくなり友達に相談したところ、「弟クンに恋しちゃったんじゃないの?」
と冗談交じりに返された事で、ようやくぼやけていた疑問が浮き彫りになった。
しかし、サツキは戸惑う。
462『amorosamente』:2006/03/19(日) 22:14:13 ID:30ZR+9QO

まさか。
私が。
相手は弟なのに。
確かにユウ君の事は大好きだけど、それはあくまで
弟だからだと、そう思っていたのに…。

そんな考えとは裏腹に、彼女は友達に返された言葉を強く意識するようになる。
その所為で、弟とのやりとりが何処かギクシャクとしたものになってしまう。
それでいて、以前からの胸を刺す様な痛みや、締め付けられる様な苦しみは
より一層強くなっていく。
酷い時は、彼女の母にユウがじゃれているのを見ていると、母に対して
僅かではあるが……嫉妬を覚えてしまう事もあった。
日に日に強くなる胸の痛み。
日に日に大きくなるユウへの感情。
気付いたとか、理解したとか、最早そういうレベルの話ではなくなっていた。

私は、ユウ君を……愛している。
男の子として、男性として、異性として―――
463『amorosamente』:2006/03/19(日) 22:14:44 ID:30ZR+9QO



 「…はぁ…はぁ……ユウ…君……んっ……ちゅ……ふぅ…ん…」
それから、彼女は週に一度、決まって夜遅くにユウの寝室に忍び込み、
眠っている彼の唇を奪う……いわゆる、逆夜這いを掛けるようになった。
「…ん…ん……は…む……ちゅ…」
卑怯な事をしているという自覚はあった。罪悪感も感じている。
知らない内にユウのファーストキスを奪い、彼の気持ちを無視した形で
一方的に自分の愛情を振り掛ける事に対して。
しかし、実の弟に「こんなコト」をしている非道徳感、いつユウが目覚めるか
分からない緊張感、ユウが無抵抗だという事に、酷く興奮している。
それも事実だった。
「………んぅ…」
いつまでこんな事を続けるつもりなのか……それは、サツキ自身も分からない。
いつまで続けるのかは分からないが、いつまでも続けられる事ではないというのは
理解している。
いつかは、決着をつけなければならないのだ。例え結果がどうなろうとも。
464『amorosamente』:2006/03/19(日) 22:15:17 ID:30ZR+9QO

でも。
サツキは考える。
弟に私の本当の気持ちを伝えたとしても、受け入れてくれるとは到底思えない。
自惚れでなく、ユウ君が私を姉として慕ってくれているのは分かるけど。
一人の女性としての感情をユウ君に伝える事が出来たとしても
ただ、混乱させるだけなんじゃないか。困らせるだけなんじゃないか。
そう考えずにはいられない。
それならば、いっそ――――
465『amorosamente』:2006/03/19(日) 22:15:49 ID:30ZR+9QO



「――お姉…ちゃん?」
「!?」
不意に、声を掛けられる。
サツキは、はっとして思考を中断し目の焦点を合わせると、
微かに目蓋を開けたユウが、真っ直ぐ彼女を見つめていた。
「ユ、ユウ君……」
「…どうしたの…? どうして僕の部屋に…」
さっきまでの興奮が一気に冷めていく。
サツキは慌ててベッドから体を離すと、早口で捲くし立てた。
「あ、あのあの、えっとその、なんて言うか……そう! 実はお姉ちゃん、
久しぶりにユウ君と一緒に寝ようかなって思って来たんだけど、
あんまり気持ち良さそうに寝てたから思わず見惚れ――じゃなくて! えっと、
声を掛けられなかったんだけど、もし良かったらどうかなって……ああ、勿論
ユウ君が嫌だったら無理強いするつもりはないし、このまま自分の部屋で寝るつもり
だけど、出来れば一緒に寝たいなぁって思って……ほら、昔よく一緒に寝てたのを
思い出しちゃって、ユウ君も大きくなって最近は全然一緒に
寝てないから、たまにはいいかななんて思ったんだけど、ああ、嫌なら別に
いいんだけど、もしユウ君さえ良かったら、ど、どうかな?」
微妙に苦しい言い訳で、…実際は黒だが、自分の潔白を晴らそうと言葉を
並べていくサツキ。混乱の余り、話がループした事にも気付かない。
そんな慌てふためいている姉の姿を見て暫く唖然としていたが、
彼女の主張を理解すると穏やかな笑顔で、
「うん、いいよ。それじゃ、一緒に寝よう?…はい」
そう言って体を少し脇の方へと寄せ、掛け布団を翻した。
466『amorosamente』:2006/03/19(日) 22:16:24 ID:30ZR+9QO



 コチ、コチ、コチ…
二人で一緒のベッドに入り、ある程度の時間が過ぎても、
サツキは一向に寝付けないでいた。
無理もない。
特別に好意を寄せる異性と同じベッドの中にいるのだから。
その異性が例え、実の弟であっても。
(何とかあの場は誤魔化せたけど…)
自分から言い出した事とはいえ、まさか本当に一緒に寝る事になるとは
思っていなかった。
467『amorosamente』:2006/03/19(日) 22:16:53 ID:30ZR+9QO

最後に自分がユウと一緒に寝たのはもう随分と前の事だと、彼女は記憶していた。
…否。若干違っていた。
何年前の何月何日から、などという明確な線引きはなく、いつの間にか。
気が付いたら、別々の部屋で、別々のベッドで寝るようになっていた。
ユウが今より幼い頃は、サツキの後ろをちょこちょこと付いて回って、
ご飯も一緒、お風呂も一緒、そして寝るのも一緒。
それが当たり前だった。
しかし、年を重ね成長するに連れて少しずつ姉離れしていって、
その当たり前だった事が、当たり前ではなくなっていく。
この事自体、当たり前と言えば当たり前ではある。
反対に、時間の流れや心身の成長に影響されない、いつまでも
変わらないものがあるのも事実だ。
…サツキは考える。
ユウの自分に対する存在感や感情、それはやはり
いつまでも変わらない、「姉弟」のものなのだろうか。
自分のユウに対するそれは、劇的と言えるほど変化したと言うのに。
少しも、希望を持つ事は出来ないのかと――。
468『amorosamente』:2006/03/19(日) 22:18:19 ID:30ZR+9QO



 「…お姉ちゃん……起きてる?」
「…?」
二度目の不意打ち。
起きていれば微かに聞こえる位の小声で、ユウがサツキに話し掛けてきた。
「…ん、起きてるよ。どうしたの? ユウ君…」
「なんだか、目がさえちゃって…。少しだけお話して、いいかな」
その台詞を聞くと、寝付けない子供に絵本の朗読をせがまれている様で、
思わず笑みがこぼれていた。
「うん、いいよ。ごめんね、私が起こしちゃったから…」
「ありがと。でもあやまらないでいいよ。寝付けないのは起こされたせいじゃ
ないから…」
「?」
469『amorosamente』:2006/03/19(日) 22:18:57 ID:30ZR+9QO



 「…お姉ちゃん覚えてるかな、昔、お姉ちゃんが学校から泣きながら
帰ってきた時のこと」
「………うん」
はっきりとは覚えてないが、忘れもしない。落ち込んだサツキをユウが
慰めた事で、微かではあるが、彼女がユウに初めて異性を感じた日なのだから。
「その時もこうやって、一緒のベッドで寝たんだよ? お姉ちゃんは
とっても悲しそうにしていて、僕はつられて泣きそうになるのを我慢して
お姉ちゃんを元気づけようと一所懸命がんばったんだ」
「…そうだったね。でも、結構前の事なのに良く覚えてたね」
「……うん。だって…」
「………」
「…………」
「……ユウ君?」
不自然な間に疑問を感じて、ユウに背を向けていた体を寝返らせた。
するとそこには、真剣な表情でサツキを見据えているユウの姿があった。
そのただならない雰囲気にサツキは、思わず息を呑む。
その実直な眼差しを崩さぬまま、ユウは気持ちを落ち着かせるかの様に
一呼吸付くと、言葉を発した。
「だって…その日は僕にとって………特別な日、だったから」
「………………………………え?」

一瞬、たじろぐ。
ユウが、何を言ってるのか分からない。
470『amorosamente』:2006/03/19(日) 22:19:41 ID:30ZR+9QO

そんなサツキをよそに、ユウはゆっくりと静かに話し始めた。
「……お姉ちゃんは、僕が小さい頃からよく面倒をみてくれて、
優しくて、明るくて、カッコよくて、頼りになって、何でも出来て、
でもちょっとだけおっちょこちょいなとこもあって、僕はそんな『お姉ちゃん』が
大好きだった」
「……………」
「……でも、その日のお姉ちゃんはメソメソしてて、気が小さくて
まるで、全然別の女の子みたいだった。いつもは明るくて頼りがいのある
お姉ちゃんにこんな弱々しい一面があるんだって分かると、何でかな、
…その、ふきんしんだけど、顔が熱くなって、すごく…ドキドキしたんだ」
ほんの一瞬だけサツキから視線を逸らしたが、またすぐ元に戻す。
その顔は、薄暗くてよくは分からないが、紅く、染まっている様に
彼女には見えた。
「その日はずっと胸がドキドキしてて、お姉ちゃんが落ち着いて寝た後も
本当に無我夢中で、寝ているお姉ちゃんに体をくっつけると、
頭がクラクラして、心臓が張り裂けそうな気分になった」
「……………」
ユウの話が進むに連れて、サツキの顔も徐々に朱に染まっていく。
「その日から、お姉ちゃんとお話しようとすると緊張したり、
お姉ちゃんの顔を見てると、何だか恥ずかしくなるようになったんだ…」
「……………」
「それで、何かおかしいと思って、この事を仲のいい友達に相談したんだ。
そしたらその子に、『そのお姉さんの事、好きになっちゃったんじゃないのかな』
って言われて…」
「……………」
まるで、何処かで聞いたような話。
「……ごめんなさい、お姉ちゃん……変だよね? こんなの……気持ち悪いよね?
…僕は、お姉ちゃんの弟なのに…」
「……ユウ君」
「…でも、こういう気持ちはいつか、ちゃんと伝えなきゃと思って、
…お姉ちゃんに嫌われるのは嫌だけど、何も言わないままだと
もっと苦しくて、もっと嫌だったから…」
「……………」
471『amorosamente』:2006/03/19(日) 22:20:17 ID:30ZR+9QO

私は、今まで何をしていたんだろう。
ユウ君が、こんなに思い悩んで苦しんでいたと言うのに…
私に嫌われるかもしれないという恐怖を抑えてまで、
自分の気持ちを告白してくれたと言うのに…
私はといえば、自分の事で手一杯で、ユウ君の気持ちにも気付かず
夜な夜なユウ君で自分の欲望を発散させて、気持ちの決着をだらだらと
先延ばしにしてきただけ。
今までのユウ君の台詞は、本当なら私の口から言わなきゃいけなかったのに。
…自分が情けなかった。
年下にここまで言わせて、何の行動も起こさないなんて野暮だ。
だから―――
472『amorosamente』:2006/03/19(日) 22:20:56 ID:30ZR+9QO



 「…先、越されちゃったね」
言いながら、サツキはユウの方へと身を寄せ、背中に手を回し
柔らかく抱き締めた。
「え…あ……お、お姉ちゃん…?」
「ありがとう、ユウ君。ユウ君が私の事をそんな風に想ってくれてたなんて、
凄く嬉しい…」
「…でも、お姉ちゃんは……」
「…ホントはね、今ユウ君が話してくれた事は、私がいつかユウ君に
話さなきゃって思ってた事で……あんまり内容がそっくりだったから
お姉ちゃん、ちょっとだけ驚いちゃった」
「…え? そ、それって…もしかして……」
「うん。その、もしかして。お姉ちゃんに本当の気持ちを話してくれてた
時のユウ君、…カッコよかったよ」
さっき、ユウが目を覚ました時の動揺ぶりが嘘のように、思った事が
スラスラと口から流れていく。
ユウをこうして抱き締めている今も動悸は激しく打ち続けているのに、
心の中はとても落ち着いていた。
「……愛してるわ、ユウ君…」
そして、指先でユウの小さな顎を軽く持ち上げると、そのまま―――
473『amorosamente』:2006/03/19(日) 22:21:32 ID:30ZR+9QO



 「んっ……」
顔を寄せ、唇を重ねた。
「……ふ…ぅ……ちゅっ…ちゅ…ん…」
さっきの、ただ重ねるだけのものより、少しだけ積極的なバードキスを繰り返す。
「……はぁ……ユウ、君………んっ…ちゅぷ……はぅむ…」
唇を重ねる角度を啄ばむ度に変えながら、次第々々にとその力加減を
強めていく。
「……ふはぁ、お、お姉ちゃん、少し、苦し…んむっ……」
ユウが何か話しかけてきた様だが、ひたすらキスに没頭しているサツキの耳には
遠くに聞こえている雑音の様にしか聞き取れない。
「…ん……んんっ……ちゅぷ…ぷぷぷ…」
暫くすると、啄ばむだけでは物足りなくなったのか、サツキは両手で
ユウの顔を包むと、乱暴な接吻に息を荒げているユウの口唇の間を縫って、
その中へと舌を侵入させた。
「…っ!? んぅ! んん!! んっ……ぅ………」
突然の侵入者に驚き、思わずサツキを押し退けようとするが、
サツキの白魚の様な、しなやかで透明的な白さをたたえた指で頬を撫でられると、
まるで力を吸い取られたかの様に、なよなよと抵抗を止めてしまう。
「…ふふっ……ん……ちゅ……ちゅぶぶっ……んぅ……は…あぁ…」
サツキは依然頬を撫で続けながら、すっかり大人しくなったユウの口を犯していった。
唇を舐め回し、啄ばみ、甘く噛み、歯茎をなぞり、その奥に縮こまっていたユウの
舌を捉え、それ同士を激しく絡ませる…。
唾液で口元がベトベトになろうが、長時間のフレンチキスで唇の感覚が麻痺しようが
サツキはまるで意に介さなかった。
その、一心不乱にユウの唇を吸い続けるサツキの姿は、何処か病的にも見えるが…
それは今まで、必死に抑えてきた愛欲や性欲が、反動で垂れ流しになっている所為かも
知れなかった。
「…はっ…はっ……お姉ちゃん…! んっ……ちゅっ…ちゅっ…」
サツキの情熱的な求愛に感情が高ぶったのか、今までされるがままだったユウも
姉の動きを真似る様にサツキの唇に吸い付いてくる。
「ちゅ、ちゅぶっ、ぴちゃ…ふぁ…む…ちゅば…ちゅぅぅぅ…」
サツキもこれに応じて、ユウの唇、そして舌の動きに合わせ、絡ませる。
そうして、いつまでも終わる気配を感じさせない官能的な口付けを、
長く長く続けていった。
474『amorosamente』:2006/03/19(日) 22:22:18 ID:30ZR+9QO



どれくらいそうしていたのだろうか。
どちらからともなく密着させていた体を離し、荒い呼吸に肩を揺らしながら
お互い非常識的な行為の余韻に浸っていた。が。
しばらくすると、サツキが思い出したように上半身をムクリと起こし、
ユウの体を仰向けにしてベッドへ押し付けた。
「…ふぅ…はぁ…お…お姉ちゃん…?」
「……はぁー…はぁー…っ…ユウ…君、私…ユウ君が欲しい…」
「え…?」
「(今まで、キスだけで何とか満足出来てたけど……ユウ君の気持ちを知ったら、
私の事好きだなんて聞かされたら、もう、我慢出来ない…)」
「お姉ちゃん…」
「本当はいけない事なんだって分かってるの……私達は姉弟だから、
体を交えちゃ…結んじゃいけないって。だから、……だけど………!」
と。
いつの間にか目尻を滴で滲ませていたサツキの視界が、急に暗転した。
ユウが、サツキを抱き寄せていた。ちょうど、さっきサツキがユウにそうして
あげたように。
「…いいよ、お姉ちゃん」
「え……」
「僕の事は気にしないで。僕は、お姉ちゃんと一緒ならどうなってもいい…。
お姉ちゃんの為だったら何でもするよ。
だって、お姉ちゃんも今まで、僕にそうしてきてくれてたから。
だから、今度は僕の番だよ……それに、僕も…お姉ちゃんの事……」
「ユウ君……!」
475『amorosamente』:2006/03/19(日) 22:22:50 ID:30ZR+9QO

姉弟が一線を越える。
言葉にするのは簡単だが、実際にそうなれば色々な問題、苦難が付いて廻る。
そしてその関係が周囲に露呈してしまえば、もう、今まで通りの生活を
送る事すら出来なくなる。
二人共、それらの事は十分承知している筈だった。
だが、目の前に互いに気持ちを確かめ合った愛しい人がいて、
そしてその人が自分の全てを受け止めると言ってくれて、
どうしてこの場で抑える事が出来るだろう。
いや、出来る訳がない。
感情は、今にも気が狂いそうなほど相手を求めて止まないのだから――

目一杯の笑顔を浮かべながら、柔らかく、だが訴えかけるかの様な言葉遣いで
サツキを受け入れようとするユウの額にぽろぽろと幾つも涙を落としながら、
サツキはコクリと一回小さく頷き、ゆっくりと腰を沈めていった。
476『amorosamente』:2006/03/19(日) 22:23:23 ID:30ZR+9QO

グチュ……ズブブブ……
ゆっくり、ゆっくりとユウのそそり立つ肉棒に自分を沈めていくサツキ。
「…はっ…あ…あぁ…」
深く沈めていくほどに、その表情が喜と楽に歪んでいく。
やがて、彼女の性器がユウに密着する位に腰を落とすと、その間から
薄紅色の液体が流れ、シーツを濡らした。
「…お姉ちゃん、その…痛かったり、しない…?」
「う…うん。私、初めてなのに…全然痛くない……なんでだろうね…?」
心配そうに眉を顰めながら尋ねてくるユウに、釈然としないといった風に
答えるが、すぐに表情を温かい微笑みに戻すと、
「でも……私達これで…本当に一つになったんだね…」
少しだけ涙にしゃがれた声で呟いた。
「お姉ちゃん…」
「ユウ君………動くね」
477『amorosamente』:2006/03/19(日) 22:23:54 ID:30ZR+9QO



「あっ、んあぁっ、ふっ、ぅん、あ、ふぁぁ!」
ベッドをギシギシと軋ませながら、ユウの上でサツキが妖しく踊る。
その腰の動きと嬌声は、たったさっき純潔を破いた少女のものとは、到底思えない。
「…あっ……うぅ」
サツキの激しい動きにつられて、ユウの口からも喘ぎ声が零れる。
時折見せる痙攣したかのような下半身の動作が、その快感の強さを
物語っているかの様だった。
「あんっ、んっ、ユウ君の、あついぃっ、ふぁっ、はぁん!」
サツキの膣内に無数に存在する肉襞が、自分を侵してくる肉の棒へ
ネットリと纏わり付き、圧迫する。
上下に、左右に擦れる度にサツキの頭の中を、真っ白に塗り潰していく。
「あぁ! んあぁ! ユウ君……ユウ君! あっあっ、んっああぁ!」
「…うぁ! …っ…っ…はぁ、おねえちゃん!……おねえちゃんっ!」
ユウの名を、何度も何度も連呼しながら、腰の動きをどんどんと速めていく。
それに応じて、ユウもまた姉の事を何度も呼びながら、サツキの動きに
合わせる様に、自分自身をサツキの中へと繰り返し突き立てていった。
「あ゙っあ゙っ! ユウ…くんっ! ふぁ! あ゙あ゙! んあ゙あ゙あ゙!」
顔から涙と鼻水とよだれを垂れ流し、胴から粒の様な汗を振り飛ばし、
秘処から泡を立たせながら愛液を溢れさせ、サツキは喘ぎ、よがり狂う。
息遣いも大きく深いものから小さく断続的に刻む様なものへと変わり、
ただでさえ速い腰を目茶苦茶に振り立て始めた。
…限界が間近に迫っている証拠だった。
478『amorosamente』:2006/03/19(日) 22:24:26 ID:30ZR+9QO

そして…
「あ゙あ゙っ! んあ゙、あ゙っ!! んぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」
「……ああっ!」
サツキは、折れるかと思うほど背を仰け反らせ、ユウはサツキの秘処を
思い切り突き上げ、
二人一緒に、高みへと登りつめた―――
479『amorosamente』:2006/03/19(日) 22:25:03 ID:30ZR+9QO



 コチ、コチ、コチ…
「……んん、おね……ちゃん…」
「…………………」
咽る様な甘ったるい情事から、暫くの時間が経った。
秒針の刻む音を遠くに聞きながら、サツキは既に眠りに落ちているユウを
胸に抱き、やわりやわりとその頭を撫でていた。
快感に溺れていたオンナの貌はすっかりとなりを潜め、その表情は
いつも以上に優しく、そして穏やかなものに変わっていた。
「……………」

――――ユウ君は交わる前、私にこう言ってくれた。
私と一緒ならどうなってもいい、私の為なら何だってする、と。
当然、私だって同じ気持ちを持っている。
そしてそれは、ユウ君と体を結んでから、より一層強くなった。
これからどれだけ時間が経ったとしても、この気持ちは更に強くなる事はあっても
弱くなる事は決してない。そう固く信じている。
そう。
もし仮にユウ君の身に何かあったとしても、私が守ってみせる。
例え、この命を投げ出すような事になってでも、絶対に――――

そんな事を考えながら、サツキも行為の疲れから来る睡魔に身を委ねて、
ゆっくりと静かに、深い眠りへと落ちていった。
480『amorosamente』:2006/03/19(日) 22:25:47 ID:30ZR+9QO



 …彼女の考える通り、この先何があっても、二人の関係が壊れてしまう事は無いだろう。

死が二人を分け隔てたとしても、彼らはそれすら何とかしてしまうかも知れない。

二人は兄弟よりも恋人よりも、ずっと堅く強い絆で、結ばれているのだから――――


end
481459:2006/03/19(日) 22:32:47 ID:30ZR+9QO
以上です。
始めに書き忘れたのですが、この話、時間的には
サツキが霊体化する前のお話として作りました。

重ねて書きますが、読んで下さった方がいましたら、
是非感想を書き込んでやって下さい。
栄養になりますので…
482230:2006/03/19(日) 23:08:27 ID:7fFxPp1+
お疲れさまです!
読みやすく、かつエッチくて非常にGJ!!
姉弟の気持ちがびしびしと伝わってきました

ただ、「あ゙」が続くとなにやら恐怖を感じてしまうので、
頭に置いて後は普通〜等の方が……(逆に味も出ている気もしますが)
あくまでも一意見なのであんまりお気になさらずにー。

こっちも近日中に導入部だけでも落とします。
483うぶぎー:2006/03/20(月) 00:07:49 ID:pPobpM9p
お疲れ様でしたー。同じユウファンとして嬉しいです。
これからの作品も期待してますー
484名無しさん@ピンキー:2006/03/20(月) 03:18:49 ID:UMsfyeJT
なんだろう…
ものすごい良スレを発見した気がする
485名無しさん@ピンキー:2006/03/20(月) 12:16:26 ID:X4pCjwQo
ひとことGJ!
486名無しさん@ピンキー:2006/03/20(月) 16:19:38 ID:SnMTaxwj
すばらしいよ>>230君!君は英雄だ!

GJです。
487230:2006/03/20(月) 21:42:21 ID:PTUnvlJ9
>>486
俺、何かしました…?
褒められる事いっこもして無い気が…


明日までに落とす!俺頑張れ!超頑張れ!
488230:2006/03/21(火) 01:07:00 ID:TjcIu4rU
ま、間に合わなかった…

という訳で投下します。
・カイル×ヤンヤン。あとマラリヤ友情出演。
・純愛らぶー。甘いと自分では思います。
・薬ネタ使用。

の三点に注意してお読み下さい。
NGワード設定する時は「230」を。 では。
489230:2006/03/21(火) 01:08:58 ID:TjcIu4rU

 こん・こんと、控えめなノックの音が、深夜の室内に響く。
「……開いているわ、どうぞ」
 机に向かった部屋の主はそれに答え、招かれた者はおどおどしながら中へと入る。
「来たアルよ……約束の物は――」
「そこよ。……全く、何に使うのかしらね……? ふふ」
「そっ、それは……その、ひ、秘密アル! あ、ありがとネ! 再見!」
 ぼそぼそと会話を交わした後、逃げるように去って行った小柄な少女を主は見送り、
「……ふぅ。あの子、興奮剤なんて誰に使う気なのかしら? ……想像出来ないわ」
 一人、首を傾げた。

 時は春休み真っ只中。
 一部の生徒は帰郷し、その他の生徒も下界の街で遊んだり部屋でのんびり過ごしている。
 そんな中、静まり返っているはずの食堂に二つの影があった。
「いやいやすいません。こんなお昼過ぎに呼び出してしまって」
 片方は、青い長髪を後ろでまとめ、長身を申し訳無さそうに縮めている。
「そ、そんなコト無いアルよ。わたし暇だったからネ」
 もう片方は、椅子にちょこんと座り、やや俯き加減で頭のお団子を揺らしている。
 つまる所、カイルとヤンヤンである。
「さ、どうでしょうか。結構自信が有ったりするんですけど……」
 二人は向かい合ってテーブルに座り、カイルは手にした皿をヤンヤンへと渡す。
 その上には、
「うわぁ……」
 純白の衣を纏い、真紅の果実を頂いた、シンプルかつゴージャスなその姿――
 要するにショートケーキである。
「ほ、ほんとに貰っていいアルか!?」
「勿論、どうぞ?」
 しかし、田舎で生まれ育ったヤンヤンにしてみれば、こんなに綺麗な食べ物など初めてである。
 恐る恐る、といった様子のまま、小さく震えるフォークで三角形を崩し、それを頬張る。
「…………」
「あの……どう、でしょうか?」
 口に含んだ状態で硬直しているヤンヤンを見て、カイルが何か間違えたかな?と表情を曇らせたその瞬間。
490230:2006/03/21(火) 01:10:29 ID:TjcIu4rU

「あんまぁぁぁぁぁ――――いいいいいいい!! カイル!? コレは何て食べ物アルか!?」
 目をキラキラと輝かせ、至福の表情でヤンヤンは問い掛ける。
「とっても甘くて濃厚な風味、それでいてさっぱりとした後味はまさに万里の長城!! おいしいアル!!」
 どこぞのミスター味少年の様な台詞をのたまいつつ、凄まじい勢いでケーキをがっつくヤンヤン。
「は、はは。良かったぁ……塩と砂糖でも間違えてしまったかと思いましたよー」
 冷や汗を額に一筋、カイルは目の前の少女に続ける。
「それはですね、ショートケーキ、と言います。本当は他にも種類が有るんですがねー」
 たとえばチョコレートケーキとかモンブランとか、と解説を続ける。

「今度は何を作ってきましょうか?」
 と、その一言を呟くと同時、ヤンヤンの動きがピタリと止まる。
「……ま、また作って来てくれるアルか……?」
「ええ、勿論ですとも。そんなに美味しそうに食べてくれるのなら、こちらとしても凄く嬉しいですからね♪」
 にぱー、と毒気の無い純粋な笑みを浮かべるカイル。
 その表情に、
「あ……」
 つい、見とれてしまう。
「? 何かついてますか?」
「い、いいいや、なな何でも、何でもないヨ……」
 一気に赤くなるヤンヤン。
 そのまま急に食べるペースを落とし、小口でもそもそとケーキを食べ終えた。

「ご馳走様でしたアル」
「お粗末さまです」
 食後のお茶、という物はこんなにも平和なのか。
 一秒が何倍も何十倍も長く感じる程に、二人はリラックスしていた。
「あ、お茶のお代わり持って来ますねー」
 ティーポットの中身が無くなったのに気付いたカイルが席を立つ。
(――今アル!!)
 後ろを向いた彼のカップ内部に、ヤンヤンは懐から取り出した粉末を少量振り掛ける。
 それはカップの底にほんの少し残っていたお茶と混ざるが、決して香りや色合いを変化させたりはしない。
(さ、流石マラリヤ謹製アルね。……ごめんネ、カイル。わたし、もう手段は選んでいられないヨ)
 心中で謝りつつ、その時を待つ。
491230:2006/03/21(火) 01:12:11 ID:TjcIu4rU

「はい、どうぞ」
 目の前で波打つ茶色の水面。
 それに映る自分の顔は、情けなく眉を下げ、申し訳ない表情を印していた。
「あ、ありがとうアル……」
 挨拶の後、鏡像を掻き消す様に、内心を落ち着かせる様に、温めのお茶を飲む。
 美味しい。
 美味しい筈なのに、それはまるで泥の様に自分の喉へと絡み――
「ヤンヤンさん?」
「へ、はひゃ!? なななな何アルか!?」
 目の前10センチ程までに接近していたカイルに顔を覗き込まれ、ヤンヤンは慌てて仰け反る。
「いや、何だか思い詰めた表情だったので……」
「い、いや、その、うんと……」
 心を見透かされた様で、とても。
 とても、申し訳ない。
「……? 僕で良ければ、何でも言って下さいね?」
 そう言って、彼はカップへと手を伸ばし、
(何をわたしはこんなに躊躇っているカ?)
 縁に口をつけ、
(何でわたしはこんなに戸惑っているカ?)
 中身を含む、その瞬間。
「カ、カイル!!」
「!?」
 ヤンヤンは、カイルのカップを横からひったくっていた。

「ご、ごめんアル! わたし、喉が渇いて渇いてしょうがないからカイルの分も貰っちゃうアルね!!」
 そう言うが速いか、一気に中身を飲み干す。
(あーもーっ!! どうなっても知らないアルよ!!)
 自分で自分を叱りつけ、椅子にどさりと勢いよく座り込む。
「あ……あの……僕、何か悪い事でも……」
 相手のスピードについて行けず、呆然としていたカイルがようやく、それだけ呟いた。
「何でも、無い、アルよ。カイルは、何、も――!?」
 胃の辺りから心臓へ、お茶の温かさだけではない、何か違うモノが滑り込む。
 それをヤンヤンが自覚した瞬間、
「あ、うくっ……!? くあっ……!?」
 彼女の身体は床へと転げ落ちていた。
 
 意識が遠のき、暗く堕ちるその一歩手前で。
 いつも弓の様な細い目をした彼が、その奥の蒼い瞳で自分の顔を見ているのに、気付いた。
492230:2006/03/21(火) 01:16:01 ID:TjcIu4rU

「……たみ……ね。……イル君、……と表に出て……貰え……ら……?」
「い……すい……ん、本……に」
 薄く目を開けると、そんな会話が耳に入って来た。
 パタン、とドアを開けて誰かが出て行く。
 ぼんやりと天井を眺めていると、
「やっと起きたわね……全く」
 見知った女子生徒の顔が目前に現れた。
 そこでやっと、彼女のエンジンが掛かる。

「ひゃわっ!? マラリヤがなんでココに居るアル……って、あれ?」
「……此処は貴方の部屋。私は貴方の様子を見に来たの」
 ――落ち着いてもう一度見てみると、そういえば確かにココは自分の部屋だ。
「……血相を変えたカイル君が私の部屋に来るものだから驚いてしまったわ。それで、結局失敗したのね? ヤンヤン」
 核心を突かれ、ヤンヤンは苦ーい顔付きになる。
「そうね……隙を突いてお茶にアレを入れたはいいけど、結局後ろめたさに負けて自分で一気飲みでもしたって所かしら……?」
「何で、そこまで分かるアルかね……」
 妖しく微笑み、彼女は続ける。
「やっぱり貴方、根が素直すぎるわね……嘘とか顔に出るタイプだもの。それじゃあこういう事は無理よ……」
 ごそごそ自分のカバンを漁るマラリヤ。
「しかもアレは結構強力な薬だから……貴方みたいな小柄な人が飲んだら、そうなるのも当然ね……」
「知ってて渡したアルか!?」
 反論するも、
「勿論。……結局出来ないだろうなぁ、と思っていたから。正直、貴方が此処までやったのは賞賛に値するわ」
 切って落とされる。
「マラリヤひどいネ……」
「ふふ。……あったわ。はい、どうぞ」
「え? コレ、何アルか?」
「液体の軽興奮剤と、痛み止め。……何故そんな顔をするのかしら? カイル君と一発決めるんじゃ「マ、マラリヤ!!」
 突然の大声に、相手も出した本人も動きが止まる。

 一拍置いてヤンヤンは告げる。
「……その、ごめんヨ。これは貰えないアル。わたしは、わたしの力で頑張りたあいたぁっ!?」
 まらりや の のうてんちょっぷ が さくれつ !
「何格好つけてるの。……貴方、処女でしょう?」
 あまりにも直接的な言葉に、中華娘は真っ赤に染まる。
「や、それは、その、そう、だけども、こう気とか発剄とか何かそんな二千年パゥワーで攻りゃいたぁっ!? 痛いアル!」
「……どうせずっとやせ我慢でもするつもりなんでしょう。だったら尚更使いなさい。……貫通は我慢して、その後すぐに使うといいわ。
赤ちゃんが産まれる時にはもっと痛いんだから、そこだけは我慢して痛みを覚える所よ」
 マラリヤのお薬講座は止まらない。
「これを服用すれば、ある程度まで痛みは抑えられるから。……興奮剤は二人で分けて飲むのもいいわね。効果は十分出ると思う。
間違いなく、生涯最高の思い出になる筈よ……」
493230:2006/03/21(火) 01:17:06 ID:TjcIu4rU

「マラリヤ……」
 少女は、少女に問う。
「何で、そこまでわたしに親切にしてくれるアルか……? いっつも迷惑かけてばかりなのに……」

 少女は、少女に問う。 
「親友が意中の相手と添い遂げるのを応援するのは、そんなに悪い事かしら? ……私だって、そこまで野暮じゃないわ」

「ああ、もう……泣いたりしないの。これからまたいっぱい泣かされるんだから」
 背中を軽くさすってやりながら、マラリヤは目の前のお団子娘を慰めてやる。
「ひぅ、っく、っう……。ずるいアル。ずるいアルぅぅ」
「ふふ……。じゃあ、私はこれで失礼するわ。――後は貴方次第。頑張ってね、ヤンヤン」
 慈母なのか悪魔なのか判別しにくい笑みのまま、彼女は去って行った。

「あ、どど、どうでしたか!? 怪我とか、病気とか」
 マラリヤさんが部屋から出てきた時、思わず僕は彼女の肩を掴んでいました。
「何でも無かったわ。ただの疲労って所。……ちょっとナーバスになってるみたいだから、しっかりサポートしてあげるのよ」
 と、何だか意味ありげな笑みを浮かべていたけれど……何の事なのか、僕にはさっぱり解りません。
 僕もまだまだ、人の気持ちが読めないようです。
「……このまま部屋に戻るのも何だか……ちょっとだけ、挨拶していった方がいいのかな?」
 なんて呟きつつ、ノックしてから部屋を覗き込んでみました。
 もちろん下心なんてありませんよ。ええ。ないですってば。……ごめんなさいちょっとだけあります。
 ベッドに腰掛けているヤンヤンさん。ぱっと見た感じ、顔色もよさそうですね。
「ど、どうもー……大丈夫でしたか、ヤンヤンさん」
「あ……う、うん。大丈夫アルよ」
494230:2006/03/21(火) 01:19:05 ID:TjcIu4rU
 こっち・こっち・こっち・こっちと、時計だけが変わらず動いています。
 何というか、部屋の入り口から半身だけ飛び出してるのも変なのでちょっとお邪魔することにしました。
 とはいえ、この重い空気は変わりませんね。どうしましょう。
 何か話題……の前に、今日の事を謝っておくのが普通の判断ですよね。

「その、今日はお疲れだったのに呼んでしまって……すいませんでした」
「そんなコト、無いアル……わたしはカイルに呼んでもらって、とても嬉しかったヨ」
 あれ?
 なんだか。
 ちょっと、ドキドキしてますよ? 僕。
「そう、ですか? は、はは。じゃあ、約束通りまた作って来ますね♪」
「うん。楽しみにしてるアル」
 あ、まずい。多分顔赤くなってます。
 なんだろう。
 よく解らないけど……。
「……そ、それじゃあ、もう遅くなって来ちゃいましたし僕はこれで」
「え……あ、そう、だネ……」
 ここに居続けたら、
 多分僕は、
 ヤンヤンさんの事を――
「カ、カイル!」
 廊下に出た瞬間、僕の上着の裾をヤンヤンさんが掴んできます。

 そしてそのまま、後ろから聞こえてきました。

「…………このまま、カイルの部屋に連れて行って欲しいアル」

 僕の人生で、一番長い夜の始まりを告げる言葉が。
495230:2006/03/21(火) 01:25:30 ID:TjcIu4rU
と。
エロは次回から〜ってことでご勘弁の程を。

誤字・脱字・表現おかしい等有りましたら、ご指導願いますー。
それでは。
496うぶぎー:2006/03/22(水) 00:41:04 ID:ooLjhh6+
>>230
お疲れ様でした〜、Hシーンに持っていくまで難しいですよねー。
続き期待して待ってます。
497名無しさん@ピンキー:2006/03/23(木) 02:05:08 ID:FdC8jrpn
さて、ここは百合はokなのか?

今ルキア×マラリヤorルキア×ユリorマラリヤ×ユリで小説書こうとか考えているわけだが。
498名無しさん@ピンキー:2006/03/23(木) 02:19:21 ID:p/sImxyp
>>497
バッチコーイと言わざるをえない。
499名無しさん@ピンキー:2006/03/23(木) 02:44:27 ID:QaBqfspf
>>230
ヤンヤン可愛いなあ〜。
マラリヤもあんまり黒くなくてお姉様風味でなんだか和んだ。
続きも期待してます!

かなり前になるけど、セリオス×女子で書いてた職人さんに
もう一度きてもらいたいなとリクエストしてみる。
500230:2006/03/24(金) 21:30:32 ID:30uYhoSK
500げっつ!

>>496・499
応援どもです、頑張ります

人がまた増えてきて嬉しいものですなー
皆に負けないエロスを書くのだ俺よ
501名無しさん@ピンキー:2006/03/24(金) 21:45:00 ID:p9zXq7ws
>>500
輝けお前の妄想力
氏の小説好き。愛してる。
502497:2006/03/25(土) 02:50:19 ID:RHi/BK6X
>>498 ダメとか言われなくて安心したよ。
  というか過去ログで普通に百合あったな。

 一応ルキア×マラリヤで書いてるけど期待はしないでくれ。
 3月終わるまでには書き上げたいと思ってる。 
503名無しさん@ピンキー:2006/03/25(土) 20:56:14 ID:4Cmk9dms
保守age
504名無しさん@ピンキー:2006/03/26(日) 22:51:01 ID:UKNqX4ZN
>499
居ることは居るので気長に待って頂ければと。
505ライン:2006/03/26(日) 23:26:27 ID:myIJXHWE
うぃうぃっしゅ。
お久しぶりです。
ホワイトデーのに間に合わなかったんで、別物(花嫁コスっぽい?)を書いてます。
適当なところで前・後編と分けて投下しますね・
506名無しさん@ピンキー:2006/03/27(月) 08:10:09 ID:Uc7/lIOB
最近romらせてもらってます。

当方もちまちま書いてますが、なかなか悪戦苦闘。
・タイガ×ユリもの
・花見ネタ
を時間見て書いてます。

仕上がったら投下してみます…が自信はありません;
507名無しさん@ピンキー:2006/03/27(月) 21:15:01 ID:dKPBuegd
しばらく見ないうちにSS投下が進んでいるッ
・・・・皆様乙!そしてGJ!!

>>502サマ 
>>セリオス×女子職人さま
>>ライン様 
>>230
>>506

SS投下めちゃめちゃ楽しみにしております!!!
現在がんばってタイシャロ書き中です…
皆様のエネルギーを受けてがんばらねば!!(実は当方>>334…)
508名無しさん@ピンキー:2006/03/28(火) 00:10:26 ID:ZSCJFcnt
個別の作家マンセーになると他の作家が書きにくくなると思うんだが。
509名無しさん@ピンキー:2006/03/28(火) 23:59:48 ID:8wLmju0A
書き忘れただけ…じゃないのかな?
510ライン:2006/03/29(水) 08:06:11 ID:v3UtGClT
久々のネタです。
かなり重め。
リハビリも兼ねていますので、質もかなり悪いかと思いますが、投下。
511名称不明。:2006/03/29(水) 08:07:33 ID:v3UtGClT
時代錯誤と言われた。
変なやつと呼ばれた。
老けすぎと言われた。
それが悔しかった。
だから、誰よりも勉強を頑張った。
結果誰より早く賢者の高みに達したが、あとに残るものは無力感だけだった。
目標が失せて、一気にテンションが落ちる。
今日の授業は・・またさぼることにしよう。
どうせ、魔術師レベル程度のための授業なのだから。出来て当然のものをクリアして喜ぶ趣味は、残念ながら私にはない。


今日でサンダースがマジックアカデミーから出て、一週間が過ぎようとしていた。
512名称不明。:2006/03/29(水) 08:08:24 ID:v3UtGClT
「今日もサンダースさんは休みですか?」

授業開始間際の教室。
クララがロマノフにそう尋ねると、老教師は白髭をさすりながらこくりと首肯する。
それを見て、溜め息をつくクラス一同。
彼が賢者になってから、彼は授業に出ないどころかアカデミーにさえおらず、事実上の行方不明状態だった。
特に仲が良い者がいるでもなく、常に一人で外を見ているような男なため、仕方ないといえばそれまでなのだが。

「少し心配ですね」

カイルが、珍しく笑顔を崩している。
季節は真冬。
ふかふかのベッドの中でも寒く感じることがあるのに、彼のように制服だけでは凍死しかねない。

「主ら、サンダースが出て行く理由を知らぬか?」

低い、それでいて威厳に満ちたロマノフの声に、11人がはっと眼を見開いた。
513名称不明。:2006/03/29(水) 08:09:10 ID:v3UtGClT
サンダースが財布の中を見たとき、残金は僅か三万円と小銭が七百五十二円。
数ヶ月かけてためた七万の小遣いが、約半分まで減っている。
一週間もの間、寒さをしのぐためとはいえビジネスホテルに止まったのだから、まだ安いとは思う。
だが、この調子で行けば来週辺りには彼の死は見えている。


家に帰れば、父と母や兄弟が待っている。
暖かな布団や心も溶かすようなスープもある。
賢者になったと言えば、諸手をあげて祝福してくれるだろう。


だが、それは則ちアカデミーへの帰還も意味する。
アカデミーの教師達が一番に連絡するのは実家に決まっているし、ということは帰宅した時点でアカデミーに連絡が渡るはずだ。

「・・どうするか」

財布を見つめるサンダースの横顔を、冬の風が撫でていった。
514名称不明。:2006/03/29(水) 08:09:51 ID:v3UtGClT
「馬鹿者共が!!!」

ガルーダの心底からの叫びがアカデミーに響く。
それにビビった生徒達は、背筋に氷を入れられたような錯覚を覚えた。
だが、ガルーダに続いてリディアが口を開く。

「他人の外面や口調でその人を判断するような真似、人として最低ですよ」

たしなめるような声。
アメリアが、リディアの後におずおずと口を開く。

「今の彼は、賢者という大目標を達成しているわ。これでアカデミーから出て行く、と言うこともありうる話よ」

「サンダース君を探そうじゃないか。・・授業をしている暇なんてないだろう?」

フランシスの静かな声に、場がまとまった。


こうしてサンダース捜索部隊が結成された。
515名称不明。:2006/03/29(水) 08:10:49 ID:v3UtGClT
街が夜の闇に包まれる頃、サンダースはあるビジネスホテルにチェックインした。
夕食はいらないとだけ伝え、部屋の風呂に湯を張る。

逃げているだけ。
いつかは見付かる。
そんなこと、重々承知。しかし、アソコに戻ったからと言って自身の未来があるのかは疑問だ。

「・・・風呂に入ろう」

考えることが面倒になったサンダースは、一先ず一日の疲れを癒すために風呂に向かった。



「サンダース様なら344号室にお泊まりですよ」
「分かりました」

行きましょう、と緩やかな笑顔を見せるリディアに、ユリはうんとうなずく。
軍人のような男を見なかったかと聞き続けて数時間、ようやく彼がビジネスホテルに入ったという情報を得た時は、二人ともが奇跡を信じた。
516ライン:2006/03/29(水) 08:11:38 ID:v3UtGClT
とりあえず前編だけ投下。後編も近いうちに投下しますね
517名無しさん@ピンキー:2006/03/29(水) 14:00:10 ID:Z7i010A/
wktk
518名無しさん@ピンキー:2006/03/29(水) 20:50:33 ID:enFh4sWP
リディアとユリとは珍しい
wktkwktk
519497:2006/03/30(木) 03:56:26 ID:h5wCOVuM
一応頑張って書き上げた。ルキア×マラリヤ。

注意事項 百合。そしてふたなり要素有。
  苦手な人で専ブラ使用の人ははNGワード「グロリア」(括弧内)で弾いてくれ。
520497:2006/03/30(木) 03:57:49 ID:h5wCOVuM
『Dear My Friends』

 春も近づき、日差しも暖かくなってきたある日、
 アカデミーの掲示板の前には沢山の人だかりが出来ていた。
 学内の情報が張り出される場所とあって、普段でも人はそこそこいるのだが、今日はいつもとは一風違った雰囲気を醸し出していた。

 それもそのはず。何故なら今日は年に数度しか行われない『賢者』の試験の合格発表の日なのである。
 結果が張り出されると、そこかしこで、歓喜の声を上げて喜ぶ者や涙を流し落ち込む者の姿などが見受けられた。

 その喜怒哀楽入り混じった場所に向かって2人の少女が走って来るのが見える。
 1人は制服の赤髪ショートの少女、少し息を切らせながらその場所に向かって走っている。
 もう1人は制服とは異なった、紫のローブに身を纏った紫の髪の少女。
 こちらは傍には急ぐ様子も無いが、迅速に目的の場所に向かうという雰囲気が見受けられた。
 「あ〜、ちょっと遅れちゃったね。さっき大きな声がしたし、もう張り出されてるみたいだよ。マラリヤ、急ごうよ」
 「・・あまり急がなくても掲示板は逃げないわよ・・、ルキア・・・」 
 こんな掛け合いをしながら走る2人の少女、彼女等もこの賢者の試験を受けたのである。
 結果を早く見たいと一刻も早く急ごうとするルキアを、ある程度なだめながらマラリヤもまた急いでいた。
521497:2006/03/30(木) 03:58:42 ID:h5wCOVuM
彼女達は到着した時既に、大半の生徒は引き払った後であった。
 「えーと、合格発表の結果の紙はっと・・・・あ、あったよ、こっちこっち」
 同じように結果の紙を探していたマラリヤを、目的の物を見つけたルキアが手招きした。
 そのまま、自分達の番号を探していく。
 「えーと、754・・・・754・・・・っと」
 「755・・・755は何処・・・?」
 望んでいたものはすぐに見つかった。
 白い紙に書き記された合格者達の番号の中に754と755、その2つの数字は並んで書かれていた。

 「・・・・あ、あったぁ!!や、やったぁ、あたし達、念願の賢者になれたんだよ!!」
 合格したことがよほど嬉しいのかルキアはまだ周囲に人がいる事も忘れて隣のマラリヤに抱きついていた。
 「・・・・ちょ、ちょっとルキア・・・嬉しいのは分かるけど・・。・・とりあえずちょっと離れてよ・・」
 言葉では友人の行動に惑いを表してはいるが、やはり自分も嬉しいのか、そんな悪い気はしていなかった。
 
 
 その日の夜、まだ興奮冷めやらぬ2人は、あの後クラスで報告を待っていたクラスメイト達の祝福をおおいに受けた後、
 寮の自分達の部屋でこっそり小さな祝賀会を行おうとしていた。
 自分達でささやかながら料理を作り、飾り付けをしながら、宴の準備を着々と整えていった。
522497:2006/03/30(木) 03:59:28 ID:h5wCOVuM
準備も殆ど整い、小さな宴を始めようかというときに、ルキアがふと思い立ったように席を立った。
 「・・・・どうしたの・・?」
 「ん〜。そういや、いいものがあったんだぁ〜」
 そういいながら、自分の本棚の裏をちょちょぃっと漁るとちょっと大き目のビンを持ち出してきた。
 中には半透明な液体がなみなみと入っており、文字がかすれていて良く見えないが、ラベルみたいなものも見えた。
 「・・それは・・・お酒・・・かしら?」
 マラリヤは出してきた物に対して、わずかな興味を示していた。
 「うん。・・・・・多分。」
 「・・・・多分って・・・」
 「実はさ。アメリア先生の部屋から取ってきたの。
 ホラ、あの先生無類の酒好きじゃない?だから多分お酒じゃないかと思うんだけど・・・・。」
 「確かに・・・十分ありえるわね。・・・けど・・・。」
 「もー、そんな細かいこと考えないで、せっかくだし、今日は楽しみましょうよっ!」
 煮え切らないマラリヤをよそに、ルキアは飲むためのグラスを取りにまた動いていた。

 
 「それじゃ、改めて、賢者昇格おめでとぉ〜!!」 
 「・・・・ぱちぱちぱち」
 小さな宴が幕を開け、作った料理とあの謎の飲み物を手に、談笑を交えながら宴は進んでいった。
 最初はあの飲み物に少し抵抗感を持っていたマラリヤもルキアの執拗な勧めと、試しに飲んだ味がなかなか美味しかった事により、
 宴が進むにつれ、次々とそれを飲み干していった。
 もっともルキアが結構な量を飲んでいたため、そんなには飲まなかったのであるが。
 「う〜ん・・・、よく食べたしよく飲んだねぇ・・・あのお酒?もなかなか美味しかったし。」
 「ええ・・・・ちょっと不思議な味だったけど、中々良かったわね。」
 宴も終焉を迎え、2人とも至福の一時を味わっていた。
523497:2006/03/30(木) 04:00:05 ID:h5wCOVuM

 「んん〜、結局コレ、何だったんだろうねぇ?」
 ふと、ルキアが既に空になった酒?の瓶を指して言った。
 「・・・さぁ・・?特に害もないし、普通にただのお酒だったのかも・・・」 
 「そうだねぇ・・。別に何にもないし・・・・・・んんっ!?」

 途中で言葉が詰まったかと思うと、ルキアの様子が一変した。
 「・・・・どうしたの?ルキア?ルキア!?」
 急に様子が変わったルキアを心配し、マラリヤは彼女のそばに駆け寄った。
 「ルキア、大丈夫?ルキ・・・」
 その彼女を心配する言葉を言いかけた唇は、台詞を言い終わるより前に、ルキアの唇によって塞がれた。

 突然の出来事に、マラリヤの脳内ではまともな思考が一瞬途絶えた。
 唇が離されるときに見えたルキアの頬は赤く染まり、目が潤んでいた。
 「ル・・・ルキア・・・?」
 「な、なんだか体が熱いのぉ・・・なんか体の奥からきてる・・・ぁぁっ!!」
 次の瞬間、ルキアの股間のところには女には決してあるはずの無い膨らみが出来上がっていた。
 
 「な、なに、これぇ・・・・これってオトコノコの奴だよねぇ・・?」
 「ま、まさかさっきのお酒の効果かしら・・?・・・いや、それなら、私にも効果があるはず・・・・」
  すぐさま、マラリヤはすぐそばにあったさっきのお酒?の瓶を手に取り、かすれたラベルのところを注意深く確認した。
 「・・・掠れてて、よく読めないわ・・・困ったわね。」

 「結局、これどうして・・・?」
 「おそらくこの酒の効果らしいわね・・・私はそんなに飲んでないから、身体は変化しなかったけど・・・っっ・・・」
 「マ、マラリヤ・・・大丈夫・・・?」
 「・・・ん、私よりあなたの身体を心配しなさいよ・・・」
 「でも・・・でも・・・・私っ・・・・」
524497:2006/03/30(木) 04:00:41 ID:h5wCOVuM
「・・・あなたの事が大事だもの・・・」

 「・・・・ぇ・・・?」
 「貴方がアカデミーに転入して来てから私はあなたの事が気になってたの・・・私には無い、あなた独特の雰囲気。それに、あなたのその仕草。すべてが私の心に衝撃的なものを植えつけて、捕らえて離さなかった。」
 「・・・・・・・」
 「寮の部屋割りで、あなたと同室になった時はすごく嬉しかったわ。あなたの傍にいられるだけで、私には十分幸せだった。」
 「・・・・」
 「自分でも女の子に恋してるって事はちょっと変なのは分かる。けど、・・・けど・・・」
 

 「ルキア」
 「・・・?」
  ここまで沈黙を守っていたマラリヤが、急にルキアの言葉を遮った。
 「・・・・それは私も同じ。私がアカデミーに転入したあたりの頃は、友達もいなくて、クラスの中でも浮いてた存在だった。でもあなたはそんな私にいつも声をかけて、親切にしてくれた。もしあの時あなたが私に声を掛けてくれていなかったら、・・・・今の私は無いわ。」
 「・・・・マラリヤ・・・?」
 「言いたいことはあなたに全部言われたみたいなものよ。私だってあなたが大事なのよ。だから・・・・」
 「好きよ。ルキア。私はあなたの事が好きよ。・・・この思い受け取ってくれるかしら?」
 「・・・私も、私もあなたのことが好きよ。・・・ありがとう。」
 そう言い終えると、二人は熱く抱き締め合った。そしてゆっくりと、深い口付けを交わした。


 服を脱ぎ、生まれたままの姿・・・いや、ルキアの方は本来なら無い“モノ”があるが・・・になり、二人はベッドに倒れこんだ。
 「・・・・本当ならこんなのが付いてない私を見せたかったんだけど・・・・」
 「・・・・何言ってるの。ソレが無くてもあっても、アナタはアナタよ。ルキア・・・綺麗だわ・・・。」
 「うん・・・・マラリヤも綺麗だよ・・・」
525497:2006/03/30(木) 04:01:38 ID:h5wCOVuM
二人はベッドの上でむかいあって互いに相手の身体・・・・髪、顔、胸や足などを触りあった。
 窓から差し込む月夜の光が、彼女達の姿をより一層綺麗、そしてあたかも傍から見れば神秘的なものへと映えていた。
 ふと、マラリヤの指がルキアのあの部分・・・・陰核が肥大した擬似的なペニスに触れると、ルキアの身体がか細く震えた。
 「んんっ・・・」
 そのままゆっくりと、陰茎の下の方から、むき出しになった亀頭へと手を這わせていった。
 亀頭に触れるたび、触れた感覚が何倍にもなってルキアに襲い掛かっていた。
 「んっ・・なんか変な感じ・・な、なにかでちゃうよぉ・・」
 そう呟いた刹那、ルキアの擬似ペニスの先から、白い液体が勢いよく発射され、すぐ近くにあったマラリヤの顔に掛かった。
 「・・・・ゴ、ゴメン・・マラリヤ。でも止まらなかったの・・・汚くない?」
 「フフ、仕方ないわよ・・・初めてなんだし・・・それにあなたの物が汚いわけないじゃない・・・」
 自分の顔に掛かった白い液体を手でぬぐいさり、そしてそれを少し舐めながらルキアに向かって微笑むマラリヤ。
 その微笑みは以前の彼女ではあり得ない程の・・・・優しい微笑みであった。

 「ルキア・・・あなたと一つになりたいの・・・だからコレで・・・」
 一度射精したとはいえ、まだ衰えないルキアのペニスを手に取り、マラリヤはそう呟いた。
 「うん・・・・私も一緒になりたい・・・コレで一緒になろ・・・マラリヤ」
 ルキアは自分のペニスを持ち、既に濡れすぼったマラリヤの秘所にそれをあてがい、そしてそれをゆっくりとマラリヤの中に進入させていった。
 途中で、微妙な取っ掛かり・・・マラリヤの処女膜に突き当たる。それをゆっくり、と破った時、マラリヤの顔が痛みに歪んだ。
 秘所とペニスの隙間から血がわずかに染み出てくる。
 「だ、大丈夫・・・?痛いのなら・・」
 「・・・ふふ、確かに痛いけど、あなたと一緒になる為ですもの、これぐらいどうって事は無いわ・・・」
 破瓜の痛みに耐えながら、心配するルキアを落ちつかせるマラリヤ。
 そして、そのすべてがマラリヤの中に入り込んだ。
526497:2006/03/30(木) 04:07:30 ID:h5wCOVuM
「はは、マラリヤの中あったかぁい・・・」
 「あなたのモノが私の中に・・・。」
 率直な、いや素直な感想が自然と二人の口から漏れる。
 「・・・動くよ。」
 そう言うと、ルキアは腰をゆっくりと、動かし始めた。
 最初はゆっくりだった腰の動きも、段々と少しずつ早くなっていった。
 ルキアの腰の動きが早くなるにつれ、最初は表情に苦痛が混ざっていたマラリヤの顔が熱を持ったように赤くなっていく。
 腰と腰の当たる音や淫液の混ざり合う音が静かな室内に木霊していた。
 「・・だめぇっ!!、もう耐えられないっ!!」
 そのルキアの声と同時に、ルキアの体がぶるっと震えたと思うと、そのペニスからマラリヤの膣内へと熱いものが放たれた。
 同時にマラリヤも体を大きく震わせ、ルキアのモノを一滴残さず吸い取るようにソレを受け止めていた。
 その快感の並とともに、何かの糸が切れたみたいに二人はベッドにそのまま眠りについてしまった。
 ・・・・もっとも繋がったままなのだが。


 翌朝。
 朝起きた二人はまだ昨晩の情事の事が頭から覚めやらぬまま、ベッドの上で寝そべっていた。
 「なんか夢みたい・・・憧れの賢者にもなれたし、マラリヤとも一緒になれたし・・・」
 「・・・・バカね。夢じゃないわよ。私だってそれをいったら、今ここにあなたが居る事も夢に感じてしまうわ。」
 「・・・・そうだね。夢じゃないんだ。・・・・もう、離さない。いや離したくないよ・・・マラリヤ・・・」
 そう言いながら目に涙を浮かべるルキア、
 「私も・・・愛してる。ルキア」
 そう呟いた、二人はベッドの上でしっかりと抱き合い、ゆっくりとキスを交わした。
 窓から差す朝の日差しが、まるで彼女達を祝福するように彼女達を照らしていた――

 床に転がっているお酒?のビン・・・の掠れていたラベルには。こう記されていた。
 
 「――――― 効果*心底から相手を愛する二人でこれを飲むと、二人の愛を永遠なものにさせる―――ー」
      
    「――――但し、副作用として男性、女性同士の場合体を両性具有者に変化させる場合がままある――――」 
527497:2006/03/30(木) 04:12:15 ID:h5wCOVuM
一応これで終わりです。少々短いかもしれませんが・・・

表現・誤字・脱字のおかしい点、今後の改良点、気になるところ御座いましたら教えてくださると嬉しいです。
つたない文章を読んでぐださって本当にありがとう御座いました。
528230:2006/03/30(木) 19:16:33 ID:jLgLrlOu
( ゚∀゚)b<ぐっじょぶ!
るっきー&マラ様の甘々エロス、おいしくいただきました。

ただ一つ、何か途中から 「 の場所がずれていた様な気が…?
それ以外は問題なっしんぐでしたよ! お疲れ様です!
529名無しさん@ピンキー:2006/03/31(金) 00:55:56 ID:zjmlGrtV
GJ!
フタナリいいね〜

個人的にはマラリア攻めルキア受けも読んでみたいです
530名無しさん@ピンキー:2006/04/02(日) 04:08:09 ID:1buyU9RQ
保守
531506:2006/04/02(日) 11:05:29 ID:41D+DmAY
雨ですねえ。せっかくの桜が…

ということで(?)、1本目の「花見ネタ」できました。
何せ初めてなもので、自信は全くありません。
一応カップリングはセリオス×マラリヤです。
532506:2006/04/02(日) 11:06:25 ID:41D+DmAY
『花見で一杯』

春の宵口、風もなく暖かい空気が薫る。
アカデミーの桜並木を僕とマラリヤは並んで歩いている。
手には、ノンアルコールのシャンパンやサンドイッチ―アカデミー内の花見で振舞われたものの余りだ―を持っている。
「夜桜見物もいいかな、と思って」
と僕が言うと、彼女は意外そうな視線を僕に返す。
「…変かい?」
「…セリオスらしくない、かしら…」
「何も、勉学ばかりじゃないよ、僕だって。…あ、こっちだよ」
言いながら僕は、桜並木の方面を外れ、庭の奥に歩みを進める。
「…?桜は、そっちじゃないわよ?」
訝るマラリヤに、僕は悪戯っぽく笑みを返し、
「見つけたんだ。とっておきの場所」
言って、彼女の手を取り、草を踏みしめながらどんどん進む。
通りをかなり外れた頃合に、周囲の樹木とは雰囲気を異にする1本の小ぶりな桜が姿を現す。
七分咲き、といったところだが、周囲とのコントラストで美しく映える。
「どう?」
「…こんな所に。誰が植えたのかしら?」
彼女の興味は、まずそっちだったらしい。…まあ、マラリヤらしいよね。
「多分、この2人じゃないかな」
僕は反対側の幹に廻り、指し示す。
薄暗い闇に目を凝らすと、樹皮の模様とは明らかに違う傷のようなものが走っている。
よく見ると、一筆書きの傘―いわゆる「相合傘」だ。
さすがに名前の部分は見て取れないが、かつて、この桜が、この恋人たちの橋渡しをしたであろうことは容易に想像がつく。
「…じゃ、準備しようか」
僕は地面にシートを敷き、四隅に重しをかける。
マラリヤも、シートにあがり、グラスや紙皿を出し、シャンパンを注ぐ。
「じゃ乾杯」
「…乾杯」
淡い炭酸が、甘く喉を灼く。
533506:2006/04/02(日) 11:07:18 ID:41D+DmAY
「どうかな?」
僕の問いが唐突だったのか、マラリヤは首を傾げる。
「この夜桜、気に入ってくれたかな?」
「……綺麗」
彼女は、普段変わらぬ口調だが、表情から、素直に感動してくれているようだ。
僕は彼女に寄り添って、囁く。
「マラリヤにそう言ってもらえて嬉しいよ」
彼女も僕の肩に頭をしなだらせてくれている。
「…私も、嬉しいわ。こういうのって、初めてだから…」
視線が合う。…僕は顔を寄せて、淡いピンクの唇にキスをする。
軽く唇を合わせ、一度離す。そして、もっと深く彼女の唇を貪る。
舌を挿し込み、彼女の舌に絡ませ愛撫する。湿った音とともに、甘い吐息が混ざりだす。
「……ん、はぁ…」
唇を離し、彼女と目を合わせる。彼女の瞳が潤みを帯びている。顔にも紅がさし、うっとりしたような表情だ。
「マラリヤ…」
僕は、彼女を抱きすくめ、唇から耳殻、そして首筋へとキスの雨を降らせる。
彼女はされるがまま、僕のキスを受け入れている。
キスを続けながら僕は、服の上から彼女の胸を撫でる。
「んっ、あぁっ……セリオス…」
マラリヤの声が、普段より甘くなり、トーンが上ずる。
「…脱がせても、いいかな…?」
「ん…恥ずかしいわ…」
僕の問いに、彼女は軽く抵抗する。確かに、ここは屋外だ。誰が見ているや知れない。
が、彼女への愛情と、春の夜桜にあてられた僕は止まらない。
534506:2006/04/02(日) 11:07:53 ID:41D+DmAY
「大丈夫さ、誰もこないよ…」
言いながら彼女の上着をたくし上げる。一瞬、彼女が震えたが、僕の行為に素直に従い、両手を挙げる。
上着を取り去り、そして背中に手を回して、ブラのホックを外し、脱がせた。
…マラリヤの抜けるような白い肌が露わになる。普段から綺麗だと思ってはいるが、こうして夜の月光を照り返しているのを見ると、陳腐な誉め言葉しか見当たらない。
そして均整の取れた形の良い乳房のたたずまい、その頂にある、桜色の乳首―
「綺麗だよ、マラリヤ」
僕は、何度目かのキスをして、今度は直接、彼女の乳房を揉みしだく。
「あぁ…っ!」
マラリヤの声が跳ね上がる。上半身が軽く反る。
「…感じるんだね」
僕は乳首に唇を寄せる。そこは、既に硬く尖りつつあった。強く吸い、舌で転がし、
唇で甘噛みする。
「あっ、あっ、…あんっ!」
息を弾ませ、彼女が喘ぐ。僕の背に手をまわし、強く抱きしめる。快感が走るたびに、
僕の背中に爪の感触が刻まれる。
「はぁ…ん、セリオス…気持ち…んっ、いいわ…そろそろ…お願い…」
マラリヤが瞳を潤ませ、陶然とした声でねだる。
僕は彼女のスカートとショーツを脱がせ、自分もスラックスと下着を下ろす。
普段の僕たちなら、そのまま体を重ねる―といっても、セックス自体まだ片手で足る回数しかしていないが―のだが、
「…マラリヤ、お願いがあるんだ」
僕は、ある事を思いついていた。少し前に、図書館の禁書でふと見つけた『愛の事典』に記された内容―
535506:2006/04/02(日) 11:09:04 ID:41D+DmAY
「…何かしら?」
僕を待つマラリヤから、一旦体を離して、僕はこう囁く。
「花見だし…君のグラスで、シャンパンを飲みたいな」
僕の発言の真意を掴みかねているのがありありと判る。
僕は傍らのシャンパンを手元に寄せ、『愛の事典』に紐解かれた内容を伝える。
「昔の日本に伝わるらしい、女性の…下半身に酒を張り、飲み干す、というのがあって、一度…」
「…呆れた…恥ずかしいわ、汚らしいし…」
さすがに彼女も呆れたようだ。
「汚いなんて事、ないよ。僕はマラリヤを愛してる。だから、君には全てをさらけ出したい」
「…」
「もちろん、ヘンなお願いしてるのはわかってる。でも、これも僕なんだ」
「…」
「…でも、独り善がりだったね。ごめん…」
言っているうちに、僕も冷静になってくる。
彼女がくすり、と笑う。
「…ふふ、こんなことにも勉強熱心なのね。…どうすればいいのかしら?」
僕は嬉しかった。こんなわがままを受け入れてくれた彼女。ならば、僕のするべき事は…
「マラリヤ…」
幾度目かのディープ・キスをする。
「まずは、2人で飲もうよ」
傍に置いていたシャンパンを手にし、少しだけ口に含む。そして、口づける。
深く口づけながら、口移しにシャンパンを流し込む。舌伝いに少しずつ、少しずつ…
彼女も戸惑った動きながら、僕の舌を啜るようにシャンパンを受ける。
「…美味しいかい?」
「…ええ。とても甘くて…。私も、飲ませてあげるわ…」
彼女もシャンパンを含み、今度は僕が唇を貪られる。
彼女の吐息とともに甘い味の液体が流しこまれる。僕は陶然とした。
「…すごく美味しいよ」
そして、僕は彼女を横たえ、彼女の腿を閉じさせる。
彼女の淡いデルタとクレバス地帯に、即席のグラスが形づくられる。
「ちょっと冷たいかもしれないけど…」
と僕はシャンパンをボトルからグラスに移し、ゆっくりと彼女へと注ぐ。
「…んっ」
冷たさと炭酸の刺激に、彼女は少し身震いする。
「足、強く閉じててね」
僕は注ぎながら肌を撫でる。
…想像した程の量は注ぎ込めなかったが、即席のグラスの中で、淡いヘアが軽く揺らめく。
「できた。じゃ、飲むね」
彼女が頷くのを確認してから、僕は彼女の体の横から顔を寄せ、即席グラスからシャンパンを飲みだす。
最初は表面から啜るように、そして思い切って深く顔をうずめ、地肌ごと舐め取るように口を動かす。僕の舌先に、ヘアが絡むが構わない。シャンパンの甘さと、それとは別の甘さが僕の口を支配する。
「…あぁ、セリオスぅ…、なにか、変」
頭上からも甘い声がする。
536506:2006/04/02(日) 11:09:52 ID:41D+DmAY
全部飲み干し、一旦顔を上げる。
そして、彼女の正面に向かい脚を押し開く。彼女は素直に従っている。
…この暗がりにも、彼女のラビアが軽く充血し、鮮やかに色づいているのが判る。
そして、シャンパンよりも遥かに甘く粘る液体で濡れているのも…
「こっちも、飲み干すね」
言って、顔を寄せ、薄く開いたラビアに口づける。
「ひぃゃあっ…!」
マラリヤが高い声を出す。僕は丁寧に舐め続ける。彼女のヴァギナからはとめどなく蜜が溢れだし、僕の口を満たす。
僕は貪欲に、蜜を啜り、より深く求めてクレバスの奥に舌を挿し込む。
「あん、あん、…あぁんっ!セリオス、だ、だめぇ…」
マラリヤの声が高く切なく快感を訴える。
僕の舌と唇は、ラビアを食み、ヴァギナの奥で踊る。その度に、彼女の奥からとめどなく蜜が溢れ出す。
「…あっ、セリオス…気持ちいい…よぉっ!」
彼女が喘ぎながら、僕の頭に両手を強く添える。
僕は一旦舌を抜き、美しく尖りほころぶクリトリスを転がす。
「……!」
その瞬間、声にならない喘ぎとともに、彼女の手がさらに強く僕の頭を押さえ込む。
僕は、唇でクリトリスを強く噛んだ。
「…い、いやっ、あああぁっ…!」
悲鳴のような高い声を発して、彼女は体を激しく反らせて、達した。
537506:2006/04/02(日) 11:10:46 ID:41D+DmAY
「…もう…」
マラリヤが、うっとりしたような、それでいて拗ねたような視線で僕を見つめる。エクスタシーの余韻で、まだ息が荒い。
「一方的だったかな、ごめんね。…でも、かわいかったから…」
僕は、彼女の頬に軽くキスをしながら言う。
「…じゃあ、次は2人で…」
「ええ…」
僕は、マラリヤを起こす。そして、僕は桜に凭れかかる形で腰を下ろす。
「…いいかな?」
僕の問いに、彼女は黙って微笑み、僕と向かい合わせになり、腰を沈める。
先ほどから、限界まで滾っていた僕のペニスが、ゆっくりと湿った水音をたてて飲み込まれる。
彼女の潤った襞が僕のペニスに柔らかく絡みつく。
「くっ…、あ、熱い…!」
僕は堪らず声を発する。
「あん、セ、セリオスのも、熱くて…大きい…」
僕のペニスを奥まで迎え入れたマラリヤも、声をあげ、体を震わせる。
座って向かい合ったまま、僕は体を動かす。彼女も僕の上で踊るように体を揺する。
その度に彼女の美しい乳房が揺れ、ヴァギナは変幻自在に僕のペニスを甘く責め立てる。
桜の幹に背中が擦れるが、そんな事に構わず僕は体を揺すり、彼女の胸を揉みしだく。
「うっ…気持ちいいよ……く、マラリヤっ…」
「わ、私も…ああんっ、き、気持ちい…いいっ…!」
2人とも大きな快感にうち震えながら、互いの体を貪るように求める。聞こえるのは互いの喘ぎ声と、湿った水音だけ。
2人の震動と鼓動が伝わったかのように、桜の幹と枝が細かく揺れ、ひとひら、ふたひらと花びらが散る。
「はぁ、はぁ…愛してる、愛してるよ…マラリヤっ…!」
「ああっ、セリオス…っ!」
あまりの強い快感に、僕は限界を迎えようとしている。彼女も同じようだ。ヴァギナが収縮し、さらに奥に僕を誘う。
「あん、あん、ああっ!セリオス、もう…来てっ!」
「うっ、…い、いいっ…いくよっ!」
僕のペニスが一際奥まで飲み込まれた瞬間、強烈な快感が僕の脳髄を貫く。彼女のヴァギナも激しく収縮と弛緩を繰り返し、最後の快感を受け止める。
「ああああああっ…!」
「うっ、マラリヤっ…!」
僕のペニスが弾け、激しく彼女の奥底を打ちつける。互いに強く抱き合い、2人は同時に深い快楽の海へとダイブした。
荒い呼吸を繰り返す僕たちに、幾片かの桜の花びらが舞い降りてきた。
538506:2006/04/02(日) 11:11:53 ID:41D+DmAY
「…ちょっと違うお花見になっちゃったね、ごめん」
僕が言うと、マラリヤは僕にキスをして、僕の胸に頭を置く。
「いいえ、良かったわ…」
「…ありがとう」
そして体を離して、身づくろいを済ませる。
「…戻りましょう」
マラリヤが声を掛ける。
「ちょっと待って」
僕は訝る彼女を置いて、桜の幹にかがみこむ。そして、先ほど見つけた相合傘のあたりにこう刻み込んだ。
『月下の桜の下、君への醒めない愛に酔う』
「…何を書いたの?」
マラリヤが覗き込む。…正直照れくさい。
「…私にも、貸して」
そして、僕の傍らにこう刻み込んだ。
『貴方への尽きぬ愛、全て飲み干すわ』
「…!」
僕が初めて目にする、彼女の情熱的な言葉。そっと彼女を抱きしめる。
「ありがとう、マラリヤ…」
そして、熱くキスを交わし、2人寄り添って寮へ向かって歩き出す。
…夜空の下、桜はいよいよ満開の刻を迎えようとしている。
539506:2006/04/02(日) 11:17:14 ID:41D+DmAY
以上、こんな花見もあり、かなと妄想しました。
かなり長くなった気もして非常に恐縮ですが、お付き合いいただけたなら幸いです。
「展開が甘い」「誤字脱字あり!」など苦情は受け付けます;
もし、反応がよければ、違う妄想もなるべく短くまとめてみます。
ありがとうございました。
540230:2006/04/02(日) 21:56:40 ID:ad7tBGQK
激甘な二人に鼻血漏らしました
時事ネタをこりゃまた上手く使いましたねー
わ○め酒とは…しかも描写が丁寧ですし
文句無しでGJ&乙でした!

そろそろ自分も投下せねば、レスと感想言いまくりのウザイ奴になりかねんので(もしかしてもうなってる?)
近日中に出来るだけ頑張ってみます。
541名無しさん@ピンキー:2006/04/07(金) 22:54:25 ID:/ZtKlWmr
保守と参ろうか
542名無しさん@ピンキー:2006/04/09(日) 15:16:11 ID:hZ5PukkU
ほすあげ
543名無しさん@ピンキー:2006/04/09(日) 16:38:31 ID:Nl1sZJLv
ライン氏マダー?
544名無しさん@ピンキー:2006/04/10(月) 06:57:00 ID:9U4UjjMu
年度初めだから皆さん忙しいんでしょう
マターリ待つが吉
545506:2006/04/10(月) 08:47:03 ID:KOwN1cOc
>>230
感想ありがとうございます。
見直すと、掲示板に書き込む難しさを感じます;
レスごとのボリュームがバラつく…orz

精進して、書きかけのタイユリネタをフィニッシュします。

まあ、年度初めで忙しいのですが…
546タイガ×アメリア 1/7:2006/04/11(火) 01:00:54 ID:2qzjpzUX


「もう、止めましょう」
唐突に切り出されて、タイガは驚くと同時に、どこかでああやっぱりな、とも
思っていた。
アメリアの表情は真剣で、眼鏡の奥の瞳もまっすぐにタイガを見据えている。
これまでこんなにおいしい思いをしてきたんだ、ここらが引き際だ――タイガの
中の冷静な部分はそう告げていたが、あいにくその部分は行動に対して大した
影響力を持っていないらしい。
「先生……俺のこと、どうでもよくなったんですか」
「そうじゃないわ」
アメリアは真顔のまま首を横に振る。「でも、いつまでもこんなこと続けられない
でしょ」
諭すように言うアメリアの姿は、いつにもまして教師らしく凛としていた。
だが内に秘めている色香は隠し切れない。紺色の上着をも突き上げる両の乳房。
胴から腰にかけての滑らかで急角度の曲線。今はロングスカートに隠されている
二本の脚がどれほどしなやかで無駄がないかさえ、タイガはよく知っていた。
細い窓から差し込む光が、半ば逆光となって薄暗い室内にアメリアの小さな顔を
浮かび上がらせている。頬を包むようなショートボブの青い髪が銀色に近い色に
見える。
綺麗だな、やっぱり。
タイガはぼんやりと思った。それは下心抜きの偽りない感情だった。
547タイガ×アメリア 2/7:2006/04/11(火) 01:02:14 ID:2qzjpzUX



長い長い廊下の果てにある資料室がふたりの逢瀬の場所だった。たまたまタイガが
書物を探しに来た時に、やはり資料を探しに来たのに関係のない本を読み耽る
アメリアに出会った。平均すれば半年に一度も開けないような部屋で出くわした
ことを、最初はただ面白いと思った。だがそこでたった半刻ほど話しただけで、
その偶然はタイガにとって「面白い」では済まないものになった。それはアメリアも
同じだったのかも知れない。ふたりは翌週の同じ時間に同じ場所で逢う約束を
交わした。
約束は次の週も交わされた。二度目だというのに、タイガはなにか淫らな予感が
するのを抑えられなかった。三週目に逢ったとき、ふたりは長い時間唇を重ねた。
四週目に逢った時には、ふたりは身体をつないだ。
すぐにタイガはアメリアの肉体に夢中になった。この歳で女体の味を覚えればそれは
当然と言えたが、実際にアメリアの肢体は素晴らしかった。肌は透き通り美しく、
胸は豊かに突き出し、腰は無駄なくくびれ、尻はみっしりと張り、秘部は狭くて
温かかった。
肉棒を突き入れて、そのたぐいまれな女体がくねり、日頃は知的な眼鏡の奥の顔が
快楽に歪むのを見るのは至上の幸福だった。
ふたりは資料室以外でも交わるようになった。最初はこっそりと、やがて少しずつ
大胆に。
だが、その頃からタイガは早くも違和感を覚えるようになっていた。快楽を積み
重ねていっても、アメリアとの距離はある程度以上全く近付かないような気が
してならなかった。それはアメリアも同じだったのかも知れない。性交の快感は
増してゆくのに、会話は続かなくなっていった。
二週間前、屋上で愛を交わしている時に、突然現れたマロンに危うく見つかり
そうになったことも、ふたりの関係に水を注した。常に存在を意識しながらも
目をやらないようにしてきた影は、突然目の前に舞いおりてきた。
――いつまでもこんなこと続けられないでしょ。
わかっていた。タイガにだって、それは充分わかっていた。
548タイガ×アメリア 3/7:2006/04/11(火) 01:02:59 ID:2qzjpzUX



タイガはアメリアの方へ一歩踏み出そうとした。
「来ないで」
アメリアは腕を軽く組み、毅然と言った。眼鏡越しの視線は愁いを帯びながらも
微かに険しくなっている。
タイガはその表情を見て、急激に欲情し始めていた。理由ははっきりとはわからないが、
最後にこの人をめちゃめちゃにしたい、というサディスティックな感情と結びついて
いるようだった。
「……もう、終わりにしたいの」
目を伏せて言うアメリアの胸元を見て、タイガはこらえられなくなった。
素早く身を乗り出し、一瞬アメリアがひるんだところで、両手で左右の上腕を
がっちりつかまえた。
「止め、なさい、」
アメリアが身をよじって振りほどこうとすると、上衣の胸元を突き上げる豊かな
双の乳房が大きく波打ち、ますますタイガは煽られる。所詮女の筋力で抗えるもの
ではない。左腕をねじり上げるようにして、くるりと後ろを向かせてしまう。
タイガは右手でアメリアの折りたたまれた左腕を押さえたまま、左手でロングスカート
をなんとかたぐり上げ、中にすべり込ませた。そのままストッキングに包まれた
股の間に指先を進めて行く。
「!」
驚いたことに、ストッキングの一枚下には直接熱い秘肉の感触があった。タイガは
中指を立てて、素早く前後に擦り立てる。あたたかい蜜が滲み出してくるのが、指に
伝わってきた。
「あ、んっ、んっ、」
アメリアは懸命に抑えた声で呻き、豊かな尻を左右に大きくくねらせた。一方で
腰を前に逃がそうとするが、タイガはアメリアの左腕を持ち上げて身体を反らす
ことを許さない。
549タイガ×アメリア 4/7:2006/04/11(火) 01:03:42 ID:2qzjpzUX



「アメリア先生、止めようなんてゆっといて、今日もパンツ穿いてへんやない
ですか」
「あんっ………汚しちゃったの………今朝、汚しちゃったのよ………」
アメリアは振り向きもせず、うつむいたまま力なく弁明する。
「子供やあるまいし、なんですか汚すって」 タイガは笑みを浮かべながら、
ストッキング越しに秘唇をいじり続ける。加虐性欲がますます強くなるのを
タイガは感じていた。
「ほんとはこうゆうこと、したかったんでしょう?」

      *         *         *

「ちがうの、本当に汚したのよ………」
アメリアはなおも続けたが、やはり声には力が入らなかった。
本当は、これまでの習慣をつい通してしまっただけだった。この部屋へ向かう前に、
こっそりパンツを脱ぎ、ストッキングだけを身に着ける。誰にも知られることのない、
タイガと自分だけのささやかな秘密。終わりにしようと思っていた筈なのに、
何故か先週までと同じように支度していた。気付いた時には時間がなく、どうせ
今日は見せることもないのだからと自分に言い聞かせた。
こんなふうに晒されてしまうなんて。
でも、本当は自分は何を望んでいたんだろうか。今日で終わりにするのに、これまで
通りにこの部屋を選んだ理由は何だろう。待たせるのはタイガひとりなのに、
どうして戻ってパンツを穿き直さなかったのだろう。そもそも、何故今この瞬間、
全力で抗って逃げ出そうとしないのだろう。
ほんとうは終わらせたくなんてなかったのかも知れない。これが自分の願って
いたことなのかも知れない。そう思うと、急に身体の緊張が解けるのがわかった。
入れ替わるように、欲望がじわりと湧いてくる。
550タイガ×アメリア 5/7:2006/04/11(火) 01:04:36 ID:2qzjpzUX



タイガはアメリアの変化に気づいたのか、ねじりあげていた左腕を放した。アメリアは
両腕の肘から先を壁について身体を支える。ロングスカートが素早くまくり上げられ、
パンティストッキングを尻たぶの下まで引きずりおろされる。
尻が外気に晒されたな、と感じた次の瞬間、タイガの指が尻肉の谷間から忍び
入って来た。
「んっ」
思わず洩れてしまう声を懸命に抑え込む。
どこまで意識してやっているのかわからなかったが、タイガの指先の動きは絶妙
だった。秘唇を撫でるように前後したかと思うと、ぐっと奥まで差し入れて来て
クリトリスをこね始める。少し痛かったが、その痛みすら今はすぐに快感に変じて
しまう。我ながら何と淫らな身体だろう。
やがて秘唇を割って指は蜜壺に侵入してくる。内壁に指の腹を押しつけるように
擦られると、とうとう腰がぶるぶると痙攣した。肉体が自分の意思から離れ始めて
いる。
と、ひどく間近に気配を感じ、アメリアは反射的に振り向いた。
タイガが身を乗り出し、その顔がすぐ隣に来ていた。タイガは左手でアメリアの
頬の辺りを掴むと、左の耳に唇を寄せて耳腔に息を吹きかけてきた。同時に右の
指も動いて、蜜壺の中をかき回す。耳に空気の流れる音がごうっと響く。
「あああ、あっ、」
再び腰が痙攣した。今度は先ほどよりもずっと長く、息と指が止まってからも
震えはしばらく続いた。自分自身の中が熱くなって行くのがはっきりと感じられた。
……だめ。もう、だめ。
アメリアは口に出しそうになるのを辛うじてこらえた。
タイガの長い指はさらに奥まで入ってきて、とうとう先端が一番奥に届いた。
「んっ、うっ、」
アメリアは腰をくねらせる。なんとか止めなければと思うのに、身体がさらなる
快感を求めてしまう。
「や、やめて……」
口に出してみるが、この一言だけでも声が震えているのがわかるほどでは、意味を
なさないどころか逆効果でしかない。
551タイガ×アメリア 5/7:2006/04/11(火) 01:06:24 ID:2qzjpzUX



「やめて欲しいんですか、先生」
タイガが楽しそうに訊いて来る声が背中越しに届く。「入れて欲しいんやない
んですか」
「ああっ……!」
生徒に自分の劣情を見抜かれる屈辱が、さらにアメリアの身体を熱くする。溢れる
蜜はもはや腿を伝って流れ出しかねないほどだ。
限界だった。身体も心も。
「…そう、なの、」
とうとうアメリアは口に出した。「………欲しいの。タイガくん。」
すぐにタイガは指を抜き出し、尻の両側をわしづかみにした。素直に従ってくれた、
というよりは本人も我慢し切れなかったのだろう。
秘唇が亀頭に押し開かれ、熱くて大きな肉の棒がアメリアの中心にぐいっと入ってきた。
切り広げられるような感覚だが、たっぷりしたたる蜜のためにずるりと進んでくる。
「あっ!」
ここがアカデミーであることも刹那忘れて、アメリアは大きな声を上げてしまった。
我にかえり声を呑み込むが、タイガの肉棒の太さは何度迎え入れても圧倒的だった。
「先生、大声出すなよ」
「だって、タイガくんのがおっきすぎるんだもん」
「またそうやって他人の所為にして」
タイガはそう言いながら、腰を前後に動かし始めた。ぐちゅっ、ぐちゅっとふたりの
間から蜜の音が立つ。
極太の肉棒がリズミカルに出し入れされる、それだけで口の端からよだれが垂れる
ほど気持ちいい。淫らな、教師としての知性をかけらも感じさせない姿であることは
承知していた。
だが、これほどの快感の前では、もはや矜持や威厳などは何の意味も持たなかった。
本能だけがアメリアの身体を衝き動かしていた。
552タイガ×アメリア 7/7:2006/04/11(火) 01:09:30 ID:2qzjpzUX



一杯に収まっている肉棒を秘肉でさらに締め上げながら、突き出した尻を前後に
動かす。技は巧みとはいえ経験の乏しいタイガには流石に刺激が強いようで、
ほどなく呻くような声で云う。
「出すぜ、先生」
「いいよ、タイガくん、」 目を閉じたままアメリアが応じる。「出してえ……、
……いっぱい出してえっ」
そう言ってアメリアは豊かな尻を左右に大きくくねらせた。タイガは絶頂に向けて、
最高速で腰を往復させる。
太過ぎる肉棒が、アメリアの穴を大きく削るように前後した。これほど強い摩擦は、
これまでの恋人の誰にも、いや、身体をつないだ他のどの男にも、味わわされた
ことはない。タイガだけがもたらす快感だった。
「だめえっ、おおきい、おおきいっ!」 たまらず叫び声が口をついた。
「うおっ、出るっ」
「あっ、あたしも、いくっ!…………いく、いく、いっちゃうっ! いっちゃううっ!」
アメリアは完全に我を失って叫んでいた。
「おおお」
タイガは最後に深く突き立てると、勢いよく肉棒を引き抜いて、アメリアの臀に
向けてたっぷりと欲望を放った。びくっびくっとひきつる豊かな尻肉に、ストッキング
に包まれた引き締まった脚に、真っ白い濃厚な液がふりかかった。
「あはん、熱ぅい………」
アメリアはぐったりと壁にへばりつくようにもたれかかった。側の壁にタイガも
背中を預け、荒い息を整えている。パンツから露出したペニスは未だ硬度を保った
まま上方を向いていた。


※この話(>>546-552)は収蔵庫に保管しないで下さい。

>>12に捧ぐ。ちゃんとエロくなっているといいのだが。
553230:2006/04/12(水) 20:57:27 ID:2XdAVNfb
エロい文章書きますなぁ(*´Д`)
何かこのまま第二ラウンド行っちゃいそうな終わり方と
タイガの若さ溢れる青春エロスでもうたまらんです

もうちょっと!もうちょっと!あと少しで投下!
554506:2006/04/13(木) 09:28:45 ID:HIS3v6ux
>>タイアメの人
教師受けといい、筆致といい、エロいです。素晴らしいですね!

>>230
ラストスパート頑張ってください!期待しています!
つ【ユン○ルとかリ○○ンとか】

さて、投下。
・タイユリ(ユリ視点)
・タイガの関西弁は限りなくネイティブ(筆者が元関西人)
また長くなりそうですが…orz

555506:2006/04/13(木) 09:29:58 ID:HIS3v6ux
『アイノサイノウ』

朝だ。アタシは目を覚ます。
時間は…7時を指している。いつもより早い。
昨夜(ゆうべ)の快楽の余韻で体がだるい。
隣から、アイツの小憎らしいくらいの安らかな寝息が聞こえる。
「…ふぇ? もぉ朝か…」
今日はみんなと下界のテーマパーク(ってゆーか遊園地)に行く約束だ。休みのうちにみんなで行くと決めていた。
「うーん…」
と、アイツを起こさないように静かに伸びをして、アイツの匂いがまだこもるベッドに正直未練を残しながらも、シャワーを浴びようと全裸のままベッドを抜け出し…
「きゃ!?」
いきなり後ろから大きい手がアタシを羽交い締める。
「…おーす、ユリぃ、どこ行くんや〜?」
「こら〜! ちょっと、朝からおっぱい触るな〜!」
アタシは胸に巻きついた手をほどいて、枕を手に振り返りざまに、アイツの頭にたたきつける。
「うわっぷ!い、痛いがな…起き抜けやねんから、優しくしてぇな…」
珍妙な訛りでボヤきながら、アイツも体をのろのろと起こす。
「うるさーい!アンタ、朝起きるなりそれはありえないでしょ!」
アタシは呆れてため息が出る。ほんと、スケベなんだから。
「とにかく、今日はみんなと一緒に出かけるんだから、さっさと起きて、着替えてよ」
「冷たいのぉ…」
「とにかく、シャワー浴びてくるからね」
アタシはバスルームへ向かう。
556506:2006/04/13(木) 09:30:38 ID:HIS3v6ux
寮の部屋の備え付けにしては十分広いバスルームに入る。
ノズルを捻ると、勢いよく温水が噴き出す。軽く疲れの残る肌に心地よい。
汗を流し落とすと、バスチェアに座り、髪を洗う。
「む〜、枝毛増えてきたかなぁ?」
なんてことを鏡にむかってつぶやいていると。
「一緒にシャワー浴びようや〜」
いきなりバスルームの扉が開き、アイツが入ってくる。
「タ、タイガ!? な、何やってんの!」
さすがに驚いてアタシは声を荒げる。
「えぇやん、俺かて汗流したいし…」
「アタシが出るまで待ちなさいよ!」
「カタい事言わんと…な?」
アタシの抗議を無視して、アイツはアタシの肩に優しげに手を置く。そして、濡れた髪を梳きよせ、耳に吐息をぶつけてアタシのうなじにキスをする。
「あ、ありえない…よぉ」
抗議を続けるが、うなじを攻められるのには弱い。アイツもそれを知っている。…ズルい。
「な、えぇやろ…?」
キスを続けながら、こんなことを囁く。
…いや、アタシだって、ぶっちゃけエッチは好きだよ。てか、よく飽きもせずやってるよなぁ〜、ってくらい。それくらいタイガと相性いいのも事実だし。でもねえ…
「…んっ、遅れちゃうよぉ…」
「大丈夫やって。な?」
ふと、視線を落とす。…タイガのアレ、もう臨戦態勢。やっぱ、そっち目的か。
「しょうがないなあ。じゃ、ちゃっちゃとシャワー浴びちゃお」
期待しながらも、あえて無視。タイガに少し熱くした温水をぶつける。
「うわ、あちあちあちっ!」
タイガが悲鳴をあげる。またたく間にずぶ濡れになりのたうつ様子にアタシは笑う。
そーだ、とふと閃く。
「ほらほら、タイガ、そこのマットに横になってよ」
557506:2006/04/13(木) 09:31:12 ID:HIS3v6ux
タイガが言われるまま、ごろりと仰向けに寝転がる。黄色の瞳に不思議そうな表情が浮かんでいる。
「ちっがーう!うつぶせ、うつぶせ」
「何やねんな…勃ってるから寝にくいんやけど…」
「知らないよ!体、洗ったげるんだから、文句言わない」
アタシは海綿にボディソープを泡立て、シャワーで濡れたタイガの首から背中、腰へとこする。
大柄で引き締まったタイガの体が瞬く間に泡まみれになる。
「気分えぇのぉ…ユリ、おおきに」
お礼を言われる。素直すぎて、なんか照れくさい。
「…よっし、じゃあ、もっと丁寧に洗ったげるわ」
「? どないするんや?」
アタシも体にボディソープをこすりつけ、泡を纏った。で、かなり恥ずかしいんだけど、覚悟決めて、
「…こうするのよ」
言って、タイガの体の上に乗り、アタシの体を直接こすりつける。
「ぅうわっ!? な、何や、この感触?」
「どぉ?」
タイガの広い背中を、アタシの体が滑る。上から下へ、下から上へ。
そしてアタシは、おっぱいを使って、さらに動きを細やかにする。二の腕を挟んでこすってみたり、背骨をトレースしてみたり…
そして、下半身も使ってスムースに梳く。
タイガはといえば、力の抜けたような吐息をつくばかり。
へっへーん、だ。
…実は、アタシもかなり敏感になってしまってたりするんだけど。
「な、なあ、前も…洗て(あろて)くれへん…か?」
うつぶせのまま、器用にアタシの下腹部に手を伸ばしながら言ってくる。
「ちょーしに乗らない!」
アタシはくるりと反転して避け、タイガの右足を持ち上げ引き寄せた。いわゆる格闘技の『片エビ固め』状態。
「あだぁっ!」
「どうだ、参ったか!?」
「違う(ちゃう)って! ケツに乗られたら…いて、つ、潰れる!」
…しまった。もう勃ってたんだよね。そこに体重かけたら…
「ごめんごめん…はい、おしまいっ」
アタシは体から離れた。シャワーを捻り、泡を洗いながす。タイガは顔をしかめながら、
「…どこでそんなん覚えたんや?」
だって。
いや、思いついただけなんだけど。
うん、気持ちよさそうだから、やってみたかっただけ。本当に。
558506:2006/04/13(木) 09:31:48 ID:HIS3v6ux
「ある意味才能やな…おおきにな」
才能? …そうなのかな? 好きだから勝手に反応しただけなんだけど。
アタシの手からシャワーを取ると、アタシの体のボディソープを流してくれた。
シャワーを止めると、
「…ほな、お礼返しや」
抱きすくめられ、マットに押し倒される。
「ち、ちょっとぉ…ぅむ」
アタシの抗議は、唇の中に押し込められた。
舌が入り込み、絡み付いてくる。
「…ん、はぁん…」
我ながら、ヘンな声をあげている。しかも、バスルームだから響くこと、響くこと。
「…もう感じてるんか?そんな声出して」
言ってタイガの唇が、首筋を経て、アタシの胸に辿り着く。
さっきの洗いっこのせいか、すっごく敏感になっているみたい。触られてもいない乳首がもう尖っている。
「そ、そんなこと…は、はぁうっ!」
乳首を強く吸われて、アタシは鋭くはしたない声をあげてしまう。
タイガの手がアタシのおっぱいを揉みしだき、重点的に乳首を吸い、捏ねて、摘まみ、噛む。
「あっ、あっ、あぁん…や、やだぁ…あん!」
何かもう、普段以上に敏感に、快感が押し寄せてきて、アタシは悶えるだけ。
「もう、こんなになってしもて…」
「だって、あん、気持ち…いいんだもん…うぅっ…もっと、お願い…!」
…さっきまで『ありえない』とか拒んどいて何だけど、我ながら呆れる程、欲情してしまっている。
「エッチな事言うんやなぁ」
「ア、アンタがそんなに攻めるからだ…よぉっ」
「…かわいいわぁ、ユリ。ほな、二人してもっとエッチになろうや」
言って、タイガの体がアタシの下半身へとシフトする。
559506:2006/04/13(木) 09:32:19 ID:HIS3v6ux
アタシの両脚を押し開かれる。先ほどからの快感で力が入らない。もっとも拒む気もないけど。
「…すごいな、もうこんなに濡れてるやんか…」
…確かに。自覚できるくらい、普段以上に濡れている。
「言わないでよ、もう…って、やぁあん!?」
いきなりアタシのアソコに口づけられ、はしたない声をあげてしまう。
「もっとかわいい声、聞かせてや」
そして、タイガの唇と舌が激しく甘く、アタシのソコで暴れ回る。ひたすら快感を送り込むために。
「…んっ、やだ、タイガ、ダメぇ…」
そんな事を言いながらも、アタシの腰はとめどない快感に跳ね、より深く求めるかのようにタイガに体を押し付けてしまう。
「そんなん言うとるけど、体は正直やん…エッチやなあ」
当然、タイガはアタシを攻め続ける。タイガの舌が、アタシの奥に挿し込まれた。
「あんっ!」
一際高い声がバスルームに響く。
「や、やだ! き、気持ち…よすぎるよぉっ…! あん、あん、あぁんっ!」
アタシは悶えるだけ。…やっぱり好きなんだろうね、タイガも、タイガとのエッチも、両方。
だから、
「タイガ…好きだよぉ…あん…」
なんてコトを無意識に口走っている。
「…俺も、ごっつ好きやで…かわいくて、こないにエッチなユリが…」
タイガが応え、愛撫の標的を変える。既に尖っているアタシのクリに。
強く吸い付かれ、あまりの快感に腰が浮く。
「あふんっ!あっ、あっ、あ…も、もう…ダメだ…よぉ…」
執拗にクリを責められて、アタシは息絶え絶え。本当にそろそろ限界がきている。
「ね、ねぇ、もう…イカせて?」
喘ぎながら、甘いおねだり。
「…気分ようイってや」
口を離し、タイガが言う。そして、キスをアタシの臍あたりに落とし、胸の谷間から首筋まで上に遡る。
「んぅ…早くぅ…」
焦れて、アタシは催促する。…はしたないけど、この快楽の前には現金だ。
「…ほな」
と、タイガが唇を強く吸ってから、再び首筋を攻める。左手がアタシの右の乳首を捏ねまわし、右手は下半身に伸びる。
そして、親指で押し潰すようにクリを捏ねながら、中指を侵入させ、内襞の敏感な部分を擦る。
敏感な箇所を同時に刺激され、半ば暴力的なまでの快感が一挙にアタシを襲う。
臨界点を一瞬で突き抜け、頭の中が白く弾けた。
「ダ、ダメ! イ、イっちゃうっ! あん、あああああっ…!」
バスルームに、アタシの絶頂を告げる嬌声がこだました。
560506:2006/04/13(木) 09:33:50 ID:HIS3v6ux
息が整わない。視界もぼんやりしてる。快感に蝕まれ、手足の動きがひどくスローモーだ。
「…気持ち良かった?」
「…わかるでしょ…腹立つなぁ…」
判りきった問いを投げるタイガに毒づいてみる。…けど、ここまで激しくイッたのは初めて。
のろのろと体を起こす。アタシの顔にタイガの笑顔が近づき、キスされる。
「じゃ、そろそろ…」
と再び押し倒される…が、アタシは押し止める。
「ま、待ってよ」
「? ええやろ? 俺、もう我慢できへんねんけど…」
不平を漏らすタイガに、
「違うの…横になって。 アタシが…動いたげるから…」
言って、逆にアタシがタイガを仰向けに押し倒した。
先刻(さっき)から大きく膨れあがったタイガのアレが、高く天を衝いている。
アタシは両手でさすりながら、躊躇う事なく先端にキスをしてあげた。
「うっ!」
感じるのか、体をビクッと震わせタイガが呻く。
少しジラしてやろっと。
アタシは一息に咥えこんだ。そして、舌をアレの円周に沿うように這わせる。
正直、大きすぎて口の中で持て余す(だって初めてするし)が、仰向けのタイガは気持ちいいのか上半身がのたうっている。
「あ、アカンて! 気持ち…よすぎや!」
なんかこう、喘いでいる顔って、結構かわいいな、と思った。
しばらく執拗に亀頭とサオのくびれに舌を集中させていると、さらに硬く反り返り、脈動が激しくなるのがわかった。
(もう、いいよね…)
アタシは口を離した。
「いきなりかいな…もうイッてまいそうやったでぇ…」
「ヤだった?」
「いや、気持ちよかったんやけど…なぁ、もぉ挿れたいんやけど…」
アタシは頷いて、タイガの腰に跨る。アレを優しく掴み、下半身にあてがう。
先ほどの愛撫の余韻が続くアタシのアソコは十分濡れていて、アレを迎え入れる期待に疼く。
「じゃ、行くね…」
狙いを定めて、アタシは腰を沈めた。
561506:2006/04/13(木) 09:34:27 ID:HIS3v6ux
粘った水音を立てて、タイガのアレを飲み込む。十分濡れているのに、張り裂けそう。
「うぐっ、熱っ…!」
「あうんっ!」
おさまったのを確認するかのように腰を前後に少し揺すった後、貪るように上下に動き出す。
タイガもアタシの腰を両手で抱え、突き上げるように動く。
「うぉっ、し、締まる…!」
「あん、だって、気持ちいい…から…あああっ!」
二人して声をあげて一心不乱に動く。アタシもあまりの快感に目を開けていられない。
ただ、タイガのアレを、アタシの奥の襞全てで感じるだけ。
ふ、とタイガの動きが止まる。
タイガは息を弾ませながら、上体を起こす。
「…攻守交替や」
言いながら、つながったままゆっくりアタシを押し倒す。
正面を向き合っていたのは一瞬だった。片脚を持ち上げられ、体が反転する。
「ぁん、タ、タイガ?」
アタシの中でネジを回されるような動きに、妙な刺激を覚えながら、アタシはマットに四つん這いにされる。
「…いくで」
タイガは背後からアタシの腰をがっちり掴む。そして、大きく腰を打ちつけ始める。
「ぁああああっ…! お、奥にっ…! 奥に当たってるよぉっ…!」
アタシは獣のような姿勢で、初めての快感をぶつけられ、高い声をあげる。
「うぐっ、ユ、ユリ、…めっちゃ気持ちえぇわ…」
タイガも言いながら、大きなストロークでアタシの中を往復する。
「あっ、あん、あんっ! …も、もっと、激しく…シてぇっ!」
強烈な快感に、半ばうわごとのようにアタシは叫ぶ。自然と高くお尻を突き出す。
壊れそう。
でも、もっと激しく、もっと深く、もっと高みに。
アタシはこの快感と、タイガへの愛情を心と体でもっともっと悟りたい。
「くっ…!」
タイガも呻きながら、激しくピッチを早める。
アタシの奥底の敏感な箇所を激しく擦る動きに、アタシは眩暈を感じた。
「ユ…ユリ…っ! 好きや、大好きやっ…!」
「アタシもっ…あんっ…大好きっ…!」
「も、もう限界や…! い、いく…でっ!」
「ア、アタシもっ…! イッ…ちゃうっ! 来てぇっ! お願いっ!」
タイガが一際大きく突き入れた瞬間、一番激しい快感が貫く。アタシの襞はその快感を逃さないかのように、淫らに締め上げた。
頭の中が再び白に染まる。
「あああああ…んっ…!」
「ユリぃっ…!」
アタシの中で、タイガのアレが弾ける。吐き出された精液がしたたかにアタシの奥を撃つ。…感覚がリアルなのに遠く感じた。
アタシは崩れ落ち、意識がホワイト・アウトした。
562506:2006/04/13(木) 09:35:25 ID:HIS3v6ux
甘い感覚を頬に感じ、アタシは目が覚める。
「あ、あれぇ…?」
「気ィついた?」
そ、そうか。アタシは激しくイッてしまって、そのまま…少しオチてたのか。
目の焦点がまだ合っていないけど、タイガの顔が間近にある。何か気恥ずかしそうな表情。
「朝から結局ヤッてしもて…すまん…」
「ホントだよ、いまさらさぁ」
呆れた風におどけ、アタシはタイガの顔を小突いてから、軽くキスをして体を起こす。
「あーもう、疲れたし、お腹ペッコペコだし…」
「せやけど、あんな大きな声出してたやん…」
「えーい、うるさーいっ!」
今度は頭を平手で強く叩く。
けど。
ホント、快感で壊れそうな体験は初めてだった。
そして、その快感を余す所なく貪ろうとしているアタシのホンネの部分に気づいた。
そして、タイガとだから…ここまでできる。いや、もっと深く…
これって、タイガの言う「才能」の表れ?
「悪ぃ、けど…ホンマ…あそこまでして貰て(もろて)…おおきにな。大好きや」
抱きしめられてキスを受ける。…そして、ふと、現実に返る。
「あっ!そういえば、時間!」
どう見積もっても、優に1時間は経っている。待ち合わせは9時…
「やべっ!」
慌ててバスルームから飛び出し、着替えを済ませる。
タイガも制服を着て、アタシの部屋の窓から、箒にまたがり寮の自室まで一目散に飛んで帰る。
必死に髪をドライヤーでセットしながらアタシは…笑みがこぼれた。
これからの、アイツとの愛の予感に。
563506:2006/04/13(木) 09:43:05 ID:HIS3v6ux
以上です。
なかなか読者様を煽情させるのは難しいですね;

長々お付き合いいただけた読者様に感謝しますとともに、
感想、ご指導いただければ幸いです。
564名無しさん@ピンキー:2006/04/14(金) 08:08:45 ID:5H8x8Y/x
するだけしてから謝るタイガがなんかリアルでいいなあ
ユリも可愛くてエッチでよかったです
また書いたら投下して下さい
565名無しさん@ピンキー:2006/04/18(火) 01:25:29 ID:EMTAUP9s
GJ!
566名無しさん@ピンキー:2006/04/18(火) 19:06:08 ID:blZex579
貴方のエロき文章は
後々まで語られるでしょー GJ!!!
567名無しさん@ピンキー:2006/04/19(水) 09:15:19 ID:usg0LiXJ
         ハ,,ハ  
        ('(゚∀゚∩_ おいらをどこかのスレに送って!
      /ヽ   〈/\ お別れの時にはお土産を持たせてね!
     /| ̄ ̄ ̄|.\/
       | .モツ煮..|/
        ̄ ̄ ̄
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バーボン・メシマズ嫁のお手製弁当・KOTOKOのCD・統夜×フォルカ本・なめこ
フリーダム・罪と罰・ゴミ箱・小泉総理・壊れたクリーナー・分度器・壊れた南京錠とそのかぎ
568ライン:2006/04/19(水) 23:37:27 ID:g0qPbAUP
とりあえず少しだけ続きを。
活気付いてきてうれしい限りですねぇ・・。
569名称不明。:2006/04/19(水) 23:38:44 ID:g0qPbAUP
さて。344号室に到着、無事に潜入したリディアとユリは、とりあえず設備の整い具合に驚いていた。

「うわ、テレビ。・・・しかも最新型のやつ!・・お金払ったらエッチなのでも見られるんだぁ」
「いいわね、このベッド・・・。ふかふか。きっと丁寧に扱われてるのね」

「・・・・」

シャワーを浴び終えて、全裸のままサンダースが出てくる。
・・一瞬の間を置いて。

『キャァァァ!!!』

女二人の叫びがビジネスホテルの一室に響いた。



「・・・で。貴様らは何をしに来た?脱走兵は死よりも苦しい目に合わせるのか?」
「軍隊じゃないんだから・・・」
「率直に聞くわ。どうしてアカデミーから無断で外出して、何日も帰らないの?」

部屋が完全防音-ラブホテルを改造して作ったらしい-だったためか、彼女らの叫びも大きな騒ぎにはならず。
サンダースは部屋に備え付けてあったバスローブを身に付けていた。

「・・・どうもな。賢者という大目標を達成して・・・それから先が見えない」
「やっぱりね。・・ねぇ、貴方が賢者を目指すわけは何?」
「私はー・・・」
「ユリちゃんじゃないわ。サンダース君よ」

にこりと、柔らかな-しかし殺気に溢れた-笑顔でユリに注意するリディア。
長年生きるとそんな恐ろしい真似も出来るようになるのだと、ユリが知った瞬間だった。
・・・・話が逸れた。

「私が賢者を目指した理由。・・大切な女性を守る力が欲しかった、ではダメか」
「うっわぁぁぁ・・ロマンチスト・・・?」
「疑問系なのね・・。サンダース君、守りたい女性って誰?」
「・・さぁな。今は天国か地獄にいるだろうさ」

ふん、と無愛想に笑ってみせるサンダース。
だがその言葉の意味は、単純かつ簡単。
・・・その女性は、死んでいると言っているようなものだ。
570名称不明。:2006/04/19(水) 23:39:42 ID:g0qPbAUP
「下らん理由だな。ありきたりすぎて面白みに欠ける」
「・・・御免なさい。聞いちゃいけないことだったわね」
「気にする必要などないさ。・・もう、遠い昔、幼いころの話だ」
「だけど・・・!!」

リディアが必死で食い下がろうとするが、サンダースがそれを押しとどめる。
ユリは話に付いてこれないようで、しかし雰囲気で何が起こっているかを把握しているらしかった。

「それよりもだ。これ以上遅くなってはアカデミーに帰れまい。早々に帰ることを勧めるが」
「もう無理よ。魔力も空だしね」
「リディア先生でそんなんなんだし。私は言わずもがな、だよね」
「・・・まぁここに泊まるというなら止めはせんがな。少なくともこの部屋に泊まるわけではあるまいし」
「あ・・はは・・・」
「お金もないわ・・。一々お財布なんて持ち歩かないわよ」
「貴様ら本当のバカか。・・野宿するなら勝手にしろ。私は関知しない」

大仰に、しかも顔全体で呆れを表して、肩まで竦めて、サンダースはそう言い放つ。
そしてリディアお気に入りのベッドに寝転がる。

「へぇ、サンダース君は私たちが暴漢に襲われて・・」
「二人して妊娠するまで犯されて・・」
「白濁まみれにされて、で、証拠隠滅に拉致・監禁されてもいいんだ・・」

恨めしそうな顔でサンダースを見るリディア&ユリ。
どうやら口では彼女たちに敵いそうにないサンダースだった。
571ライン:2006/04/19(水) 23:49:10 ID:g0qPbAUP
とりあえず、こんな感じで。
次回でエロ入り+終了を目指してますんでヨロシクです、
572名無しさん@ピンキー:2006/04/20(木) 08:32:37 ID:zJcZQVud
やっとライン氏降臨!!まってました。

ここまでの内容大変乙でした。
573506:2006/04/20(木) 08:54:05 ID:PH6Oe/oB
1週間ぶりに覗きました。

感想いただいた皆様、ありがとうございます!
自分みたいな未熟者におつきあいいただき、感謝です!

>>ライン様
新参者が失礼しております。
続き、非常に楽しみです!

さて、次はレオン×ルキアで書いてみます。
恋人前提が多いカップリングですが、敢えてロスト・ヴァージンで。
前振り長すぎ&エロ要素が薄くなる懸念はありますが、頑張ってみます。
GW明けうpを目指します。
574名無しさん@ピンキー:2006/04/21(金) 08:39:29 ID:aULCC8rV
>>571
GJ&続きwktk
575名無しさん@ピンキー:2006/04/24(月) 10:11:46 ID:nAWSm7FR
保守る
576名無しさん@ピンキー:2006/04/26(水) 09:44:35 ID:TXleeDxc
ほし
577名無しさん@ピンキー:2006/04/26(水) 22:06:07 ID:saug+e68
投下します。
カイル×アロエで+タイガ。前半小ネタ風で後半は小説です。
長くなったので二つに分けました。よろしくお願いします。
578タイガくんとアロエちゃん(1/14):2006/04/26(水) 22:08:09 ID:saug+e68


ドンドン


「はいはーい、今あけますよって。……誰やねん、んな夜中に」


ガチャ


「タイガお兄ちゃん、こんばんはー」

「アロエ! なにしとんのお前?」

「おみやげの栗ようかんです。つまらないものですがどうぞ」

「はあ、これまたご丁寧に渋いものを……ってそやなくて、なにしに来たんやお前は?
カイルの部屋知らんわけやないやろ。それともカイルがおらんから俺んとこ来たんか?」

「ううんアロエ、タイガお兄ちゃんに用があるの」

「なん? 俺?」

「うん」

「珍しいなあ、ならその用を言うてみ?」

「あのね、アロエ浮気がしたいの。だからお兄ちゃんがアロエの愛人になって」

「アロエ、お兄ちゃんを困らせんといて」
579タイガくんとアロエちゃん(2/14):2006/04/26(水) 22:09:15 ID:saug+e68
(1)



「――で、とりあえずおまえ部屋いれてようかんと茶をだしたわけやけど、まずは理由から聞かせて
くれるか?」

「うん。あのね、アロエがカイルお兄ちゃんとつきあってるのは知ってるでしょう?」

「まあ……」(二人の関係:『大きくなったらお嫁さんにしてね』)

「だけどね、カイルお兄ちゃんアロエを子ども扱いして手をだしてくれないの!
恋人なのにひどいでしょ!」

「おまえまだ子どもやん。背伸びしたいんわかるけど、急ぐ必要ないやろ?」

「それでも嫌! アロエ、カイルお兄ちゃんといろいろしたいの!」

「けどカイルはおまえのこと、めっちゃ(妹のように)大事にしてるやん。
それじゃあかんの?」

「ううん、アロエのこと大事にしてくれるのすごくうれしい。
でもときどき不安になることがあるの……カイルお兄ちゃん、本当にアロエのこと好きなのかなあって。
だから今日、お兄ちゃんが本当にアロエのこと好きなのか確かめようと思って浮気をすることにしたの」

「なるほど、理由はようわかった。―――――で、ピンポイントで俺を選んだ決め手は?」

「うん。タイガお兄ちゃんとなら、カイルお兄ちゃんが一番心配してくれるんじゃないかなって思ったの」

「アロエ、お兄ちゃん泣いてもええ?」
580タイガくんとアロエちゃん(3/14):2006/04/26(水) 22:10:04 ID:saug+e68
(2)



「なあ、アロエ。浮気なんてせんでもまずは言葉でカイルに不満を伝えたらどうや?」

「言葉?」

「ああ。浮気なんかよりもそっちのほうが絶対ええって」

「たとえばどんなこと?」

「ほら、『本当に私のこと好き?』とか『どうして何もしてくれないの?』とか……」

「『ねえ、愛してる?』とか?」

「そうそう」

「『あのこにはしてくれたのに?』」

「浮気しとるやんけ」

「『私には何もしなかったくせに!』」

「事態が深刻になった!?」

「『ねえ、できちゃったみたい』」

「つくるな」


581タイガくんとアロエちゃん(4/14):2006/04/26(水) 22:11:11 ID:saug+e68
(3)



「ねーえ、タイガお兄ちゃん」

「……声色まで変えて今度はなん?」

「そろそろアロエとしたくない?」

「…………………………何を?」

「もう、わかってるくせに。いっしょにベットの上で事件をおこそ♪」

「アロエ、お兄ちゃんお前と事件を起こすと、ほんまもんの容疑者にされるんやけど」

「うん、だから挿れる手前まで。アロエもカイルお兄ちゃんのためにとっておかなきゃいけないもん」

「解決になっとらんやんけ! あと挿れるなんて生々しいこと言うな! 遠まわしに言わんかい!」

「んー? メンデルの法則とか?」

「種残させんな! とにかくあかん、俺にはユリがおるし俺は本命一筋やの」

「あれ? ユリお姉ちゃんとはセフレじゃないの?」

「ちゃうわっ!! ちゃんとつき合うとるわ! 失礼なこと言うな!」

「ほんとに? 飽きたら捨てようとか思ってない?」

「アロエ、お前がふだん俺をどうゆう目で見とるのかようわかった」



582タイガくんとアロエちゃん(5/14):2006/04/26(水) 22:12:05 ID:saug+e68
「夜の営みをするときにお姉ちゃんから『お願い、体はいいけどキスだけは許して』とか言われてない?」

「ちょっ!? 待て!? なんで俺んなろくでもない男になっとんの!?」

「だって告白はお兄ちゃんからしたんでしょ?」

「そやけど、それが……」

「お兄ちゃん、時々ユリお姉ちゃんに近づく男の人を睨んでるでしょう?」

「……悪い虫ついたらあかんし……」

「ねえ、近づいてきた男の人の中にひょっとしたらユリお姉ちゃんの本当の本命がいたかもよ?」

「……お前、さっきから何が言いたいねん?」

「うん、だからね、ユリお姉ちゃんがタイガお兄ちゃんとつき合っているのは、
お姉ちゃんの本命がタイガお兄ちゃんの危害に遭わないようにするためじゃないかなあって」

「……っ!? アホ言うな! そんなはずは……!」

「言い切れる?」

「……………」

「ひょっとしたら今も部屋の片隅で、お兄ちゃんにつけられたキスマークを辛そうにながめながら
膝をかかえて泣いて……」

「……!!!? 止め……っ! それ以上は止めてくれ! 俺ききとうない!!」



583タイガくんとアロエちゃん(6/14):2006/04/26(水) 22:13:41 ID:saug+e68
「……なーんて冗談。ユリお姉ちゃんも告白される前からタイガお兄ちゃんのことが好きだったよ」

「………ほんまに?」

「うん、お兄ちゃんよく教室でお昼寝することがあるでしょ?
そんな時お姉ちゃんがこっそりお兄ちゃんの手を握ってたのアロエ見たもん」

「……知らんかった」

「あとね、去年のバレンタイン、お姉ちゃん本当はタイガお兄ちゃんにチョコをあげるはずだったんだよ」

「え!? でも俺もろてないで?」

「渡そうと思ってお兄ちゃんのところに行ったら、お兄ちゃんクララお姉ちゃんにチョコをあげてたって」

「ああ、あん時テスト前やのにノート借りてしもうたからなあ……
さすがにお礼せなあかん思うたし、たまたまその日やったし、ちょうどええかなってつい……」

「お姉ちゃんすごく落ち込んでたよ。……泣いてたもん」

「……次の日休んどったん、それ原因か?」

「ううん、仕方ないからってお兄ちゃんのために作ったチョコ食べたら気持ち悪くなっちゃったんだって。
その日なにも食べなかったよ」

「ちょっ!? 俺が泣かされるとこやったんか!?」

「でも最終的には結ばれたし結果オーライじゃない?」

「まあ、そうかもしれんけど……」


584タイガくんとアロエちゃん(7/14):2006/04/26(水) 22:14:46 ID:saug+e68
「でも今夜のことで、お姉ちゃんまた泣いちゃうかもね (ちらっ)」

「………………………………………………え?」








(4)



「ぬおおぉぉっ!!? い、椅子から体が動かなっ……!!!?」

「えへへ〜♪ お兄ちゃんに気づかれないように束縛の魔法をかけてみました〜」

「かけてみましたやないわ! はよ解け!」

「もちろん解くよ。―――お兄ちゃんが薬を飲んでからね」

「あ……?」

「じゃーん! 『興奮剤』でーす! マラリアお姉ちゃんからもらったの」

「アホかーー!!! んなもん飲むか!!」

「大丈夫だよ、用量を守れば安全だってマラリアお姉ちゃん言ってたもん」

「ビンのラベルがはがされてるやんけ! ねえ、元はなんて書いてあったん!?」
585タイガくんとアロエちゃん(8/14):2006/04/26(水) 22:15:50 ID:saug+e68

「一粒のめばあら不思議、おとなしい小動物のような殿方も、あっという間に獰猛な肉食獣に変化、
たぎる興奮のままに女の子にまっしぐら、ベットの上で弱肉強食、効果は五分であらわれます。
と、いうわけで今からタイガお兄ちゃんには『 タイガー 』お兄ちゃんになってもらいます」

「嫌やーーーっっ!!! ありのままの俺でいさせてーー!!!」

「ごめんねお兄ちゃん、でもアロエのために一肌脱いで?」

「脱ぐか! 俺は脱がんしお前も脱がせん! あ、カイルはどうや! そんな薬ならカイルに使うたら
ええやん! もともとお前カイルにそゆことしてもらいたいから俺んとこ来たんやろ?」

「無理なの。カイルお兄ちゃん、最近、敏感になっちゃって、
食事になにか入れてもすぐに見破っちゃうんだ」

「カイル……そこまでスキル上げなならんほどアロエに追い詰められてるんか………」

「さあ、お兄ちゃんそろそろ観念して。はい、あーん」

「…………っ!!」(ぶんぶんぶん)

「もう、しょうがないなあ。じゃあ口移しで……」

「ストーーップ!! 待て待て待てアロエ待て! ―――わかった。俺も男や、じたばたせんで観念したる。
薬のまんでもお前の言うとおりにするわ」

「ほんと!」

「ああ。でもなアロエ、お前は一つ忘れてることがあるで。
実はな、浮気するときは酒をのまなあかんねん」

「え! そうなの!?
586タイガくんとアロエちゃん(9/14):2006/04/26(水) 22:17:04 ID:saug+e68

「よう考えてみい。ドラマでも映画でも小説でも、浮気するような奴は事前になにしてた?」

「あ! お酒のんでた!」

「やろ? 酒をのんで勢いづけて、さらにそれを理由に行動にうつすのが正しい浮気や。
ユーアンダスタン?」

「イエスアイデュー」

「なら、そこの戸棚を開けて一番手前にあるビンを取り、それで二人で一緒にのも。
何か入ってるんやないかと思うんなら、俺が先にのんでもええわ」

「……あ、あった! お兄ちゃんこれだね、『いいちこ』って書いてあるやつ」

「そうそう、一番ええのを見つけたなあ」

「じゃあ今、魔法を解くね、いっしょに乾杯しよ」

「おお、頼むわ」


ごそごそ


トクトクトク……



「じゃ、かんぱーい!」

「かんぱーい」
587タイガくんとアロエちゃん(10/14):2006/04/26(水) 22:18:37 ID:saug+e68

ごくごくごく……


「ぷはあっ! きくー、でもおいしい!」

「いい飲みっぷりやなあ、ほれ、もう一杯ぐぐっと……」

「うん、タイガお兄ちゃんにもついだげるね」

「おおきに………(酒が回るのは早くて15分、少し余分にみて30分くらいか……
とにかくこいつがくたばるまで間を持たせな……)」

「すーすー……」

「早っ!? でも助かった!!」



2時間13分、決着。


588タイガくんとアロエちゃん(11/14):2006/04/26(水) 22:20:18 ID:saug+e68
「本当にすみません」

普段の柔らかな物腰で申し訳なさそうにカイルは謝った。
彼の背中におぶされたアロエは今もすやすやと夢の中、あどけない笑顔はとても幸せそうだ。

「すまんな、こいつどうしたらええのか俺にはよくわからんし……」
「いいえ、今夜はアロエさんが来る曜日でしたから、ちょうどよかったです。苦労なさったでしょう?」
来させたのは自分のほうなのに、逆に労いの言葉をかけられた。
彼らしいといえば彼らしいが、同時に追い詰めることになりやしないかと心配にもなる。
それが彼の個性だといってしまえばそれまでだが。

「まあ……酒までのませたのはやりすぎやったかもしれんけど」
「気にしないでください。何があったのか予想がつきますから」
「理解はやいなお前……苦労してるんやな……」
いつものことですからと、何てことのない顔で言われると、なぜだか余計に痛々しく見える。
そんなカイルの様子を見て、自分はまだまだ序の口だったかと、今さらながら事の重大さが理解できた。

「それじゃあ連れていきますね、いろいろとお世話になりました」
「おお、そいつがまたごねたら、適当に触ってごまかしとけ」
そうならないといいんですけどねと、カイルは苦笑しながら自分の部屋へと帰っていった。






一息いれるつもりで茶の準備を進めていると、ちょうどベットに寝かせておいたアロエが目を覚ました。

「……あれえ?」
上半身だけ体を起こして、きょろきょろと不思議そうに辺りを見回す。
ぼーっと焦点の定まらない目をしているところを見ると、まだ完全に酒は抜けきれていないようだ。
589タイガくんとアロエちゃん(12/14):2006/04/26(水) 22:21:21 ID:saug+e68
「起きました?」
「カイルお兄ちゃん……! タイガお兄ちゃんは? あれ?」
「僕がさっき迎えにいったんです。なんでもお酒に酔ったとか……」
とまどっているアロエに簡単に事情を話すと、酔い覚ましですとあらかじめ彼女用に温めたミルクを渡す。
受け取ったミルクの温度を息で冷ますアロエを見届けると、自分もまたカップに茶を注ぎ、アロエとすぐ
隣になるようにベットに腰をおろした。

「う〜…頭いたい……」
「浮気なんて変なことを考えるからですよ。大丈夫ですか?」
心配したようにカイルが顔をのぞきこむと、少し気まずそうにアロエが目を伏せる。
調子にのってしまったことを反省しているようだ。

「ごめんなさい……あとね、浮気はアロエから誘ったの。タイガお兄ちゃんからじゃないの」
「わかってますよ」
タイガのほうから誘ったのだとしたら、それはもう一大事なんてどころではない。
まずありえないことではあったが、それでも万が一そんなことになってしまったら、とても自分の手に負える
事態にはならなかっただろう。
今の台詞をもし彼が聞いたら荒れるだろうなあと、その時の場面を想像して思わず苦笑した。

「明日、僕も一緒にいきますからタイガ君に謝りましょう。お世話になりましたしね」
「うん!」
特に言い訳らしい言い訳もせず、アロエはすんなりと首を縦にふる。
素直に謝ったり、タイガが誤解されないよう自分から罪を告白したりと、悪いことを企んだ割には
いさぎがよい。なんだかんだいって元々、無邪気な性格のためか、徹底した悪人にはなれないらしかった。

「それじゃあ、もう休みましょうか。それとも、もう一杯ミルクを飲みますか?」
夜はすっかりふけていた。そろそろ一日を閉じようかと、カイルが提案する。

しかしアロエはそれには答えなかった。
逆にじっと目を合わせるようにカイルの顔を見つめかえす。
その顔があまりにも意味深く見えたため、どうしたと尋ねかけたが、その前にアロエが口を開いた。
590タイガくんとアロエちゃん(13/14):2006/04/26(水) 22:22:27 ID:saug+e68
「ねえ、カイルお兄ちゃん」
「何ですか?」
「アロエがタイガお兄ちゃんの部屋にいるって知ったとき、カイルお兄ちゃんはどう思った?」
言われた言葉の意味がよくわからなくて、カイルは一瞬、言葉をつまらせる。
友人の部屋にアロエがいた、カイルにしてみれば、ただそれだけの事実なのだが、どうもそれ以外の意味が
あるらしい。答えがわからず、しばし途方にくれかける。
しかしアロエのどこか期待に満ちた顔や、タイガからきいたさっきのことなどから、何とかおおよその察しを
つくことができた。

――要は嫉妬したかときいているのだ。


(え〜と、どうしましょう……?)
考えるときはいつもそうするように、軽く眼鏡に手をかけて思案をめぐらす。
ここで『嫉妬をした』と言ってしまえば、アロエの行動が今まで以上に大胆なものになってしまうことは
明らかだった。しかし、だからといって『していない』と答えてしまえば、いずれ今日のような行動をまた
起こすだろう。しかも今回はたまたま友人のところであったからよかったものの、もし相手が知らない他人
だったのなら、迷惑だけで済むどころか事件が起こっていたとも限らない。
さらにいうなら、次回はそれが起こらないと言い切れないのだ。

「そうですね……」
あっちで考えこっちで悩み、さんざん迷いに迷ったあげくにだした答えは……

「少し悔しかったですかね」

アロエを喜ばせる選択肢を選ぶことだった。

結局のところ、これが最良の選択に思えたし、何よりなんだかんだ言って、アロエは進んで面倒をみたく
なるほど、可愛い存在だ。それで喜ぶ姿が見れるのなら自分も嬉しい。
591タイガくんとアロエちゃん(14/14):2006/04/26(水) 22:23:29 ID:saug+e68
「ほんと!?」
「はい、タイガ君のところとはいえ、アロエさんが僕以外の男の方の部屋に行くなんてこと、今まで
ありませんでしたからね。何だか取られたような気がして、ちょっとさみしかったです」

きらきらとアロエの瞳が輝きだす。
カイルがもっともらしい顔で彼女の頭をなでてやると、どうやらすっかり舞い上がってしまったらしく、
悲鳴のような歓喜の声をあげて、勢いよくカイルに抱きついた。

「嬉しい嬉しい! お兄ちゃんアロエすごく嬉しい!」
カイルの首に腕を巻きつけるようにして抱きしめながら、嬉しいと何度もくり返す。
そんなアロエの様子に抱きしめられたカイルのほうも嬉しそうだ。
「おや? 僕はそんなに喜んでくれるようなことを言いましたかね?」
わざとアロエの意図には気づかなかったふりをして、カイルもまた抱きしめ返す。
ポンポンとあやすように軽く背中をたたくと、よりいっそう体を密着させてきた。

「えへへ、カイルお兄ちゃん大好き」
「はい、僕もアロエさんが好きですよ」

(こういうところは、すごく可愛いんだけどなぁ……)
皆の前でキスをねだったり食事に薬をまぜたりと、他に問題のある部分のせいで下手にアロエを喜ばせる
ことができない。
それさえなければ今以上に可愛くなるのにと、少し残念そうにカイルはため息をついた。

「さてと、じゃあそろそろ……」
「うん!」
今度こそ本当に就寝しようかと切り出すと、アロエもそれに同意した。
いつもなら何か話をきかせてとせがんでくるのに、珍しく今日はない。何だかんだいって彼女は彼女で
疲れてしまったのだろう。
早く寝かせてあげようと、カイルはアロエから体を離し……


――そのまま、キスをされた。
592名無しさん@ピンキー:2006/04/26(水) 22:26:11 ID:saug+e68
以上が前半です。
手直しをして週末に後半をあげたいです。
そのときはまたよろしくお願いします。
593名無しさん@ピンキー:2006/04/26(水) 22:35:32 ID:7Hw+7jTM
GJ!
ギャグの前半パートに笑わせてもらいました。
タイガとアロエいいですね〜
後半も期待してますよ!
594506:2006/04/27(木) 08:59:50 ID:mdYdEGXL
爆走アロエに爆笑w
てか、『体はいいけど、キスだけは許して』って、
どこでそんなセリフを仕込んだんですかwww
タイガもいいキャラしてるし、GJです!
タイユリ書いた身として、『そうそう、こんな奴だよ、タイガは』と共感。

あと、マラリ『ヤ』ですよ〜

ともあれ、後半に期待大です!
595名無しさん@ピンキー:2006/04/27(木) 18:39:25 ID:EktNpnSo
GJです大将。
自分、カイル×アロエ派(正しくは、カイルがアロエに襲われる)なんですよ。
ハァハァしながら読ませて戴きました。
激しく後編に期待です。
596名無しさん@ピンキー:2006/04/27(木) 22:36:32 ID:d8fDNNNo
メンデルの法則テラワロスwww 遠回し過ぎるだろ!
流石は天才飛び級少女、言う事が違うw

ともあれGJ、こういう話大好きだ。後半もwktkして待ってます
597577:2006/04/30(日) 22:29:42 ID:M/7cx7bl
レスを下さった方々、サンクスです!
そして506様、ご指摘をありがとうございます、しばらく
ディスプレイの前でのたうちまわりました……

それでは後半を投下します。
598タイガくんとアロエちゃん・後半(1/17):2006/04/30(日) 22:31:45 ID:M/7cx7bl

「ん? んん?? …………んんんんっ!!?」

突然の衝撃に、カイルはびくりと体を強張らせる。
一瞬だけ停止したそのすきをついて、アロエは舌を滑り込ませた。
小さくとも舌としての機能を確かにもっているそれは、独自のぬめりでその独自の存在を主張し、誇示する。
わずかに感じるミルクの味が口内に広がって、安眠できるようにといれておいた砂糖の甘い味がアロエの
舌の現在位置を知らせていた。

「ん!? んぅっ…!?」
もちろん、その間カイルだって何もしなかったわけではない。
されたと認識した瞬間、ほぼ反射的にアロエを体から引き剥がそうとしたのだが、うまく両肩をつかむこと
ができず、思い通りの行動ができなかった。
さっきと同様、首に両腕を回され、さらにはさっき以上の力でしめているためにそれが叶わないのだ。
首筋がちょっと痛い。

そんなカイルの心情を知っているのかいないのか、アロエはますます深く口付けてきた。
顔を少し傾け、ちょうど斜めになるように唇を押し付ける。

さすがに慣れてはいないらしく、振り子のように左右にいったりきたりするだけでそれ以上の
困るような動きはなかった。口の中に舌がもう一枚増えただけのような気がしないでもない。
それでも、時おり舌どうしがふれあうと、違和感を感じないわけにはいかず、くすぐったい
では済まされないぐらいのぞくりとした寒気に悩まされた。

(……え〜と、僕はどうしたらいいんだろう……)

アロエの行為がまだ拙いせいか、襲われているにもかかわらず、頭のほうは割りと冷静でいられた。
おかげで彼女の舌を噛まないよう配慮する余裕ができたが、もちろん根本的な問題は解決していない。
歯を閉じないよう気をつけながら、あれやこれやと考えていると、やがて唇が離れた。
599タイガくんとアロエちゃん・後半(2/17):2006/04/30(日) 22:32:43 ID:M/7cx7bl

「えへへ〜」
「……アロエさん?」
「どうしたのお兄ちゃん?」
「いえ、こっちの台詞ですよ。あの、どうしてキスを……?」
もっともな質問。しかし、目の前のアロエは不思議そうな顔で見つめてくる。
ますます頭が混乱した。

「だってカイルお兄ちゃん、そろそろって言ったじゃない?」
「え、ええ、ですからそれは……………………………っ!?」

その時、なにか予感めいた悪寒がカイルの背筋を走りぬけた。
ひょっとしなくても彼女が求めていることは……

「ちょ、ちょっと待って下さい! アロエさんにはまだ早すぎると……!?」
「平気だよ。だってカイルお兄ちゃんとだもん。アロエ、カイルお兄ちゃんとしたいの」
恐れていた答えが正解だった。
澄んだように輝いていた彼女の瞳が、別の妖しい光にとって変わりつつある。このままではまずい。
形勢を整えるために、深く息を吐いてからよしと口元でつぶやくと、アロエと正面から向き合った。

「……あのですね」
ごほんと一つせきをして、狂った調子を直す。
このまま流されてはいけない、ペースに乗ってもいけない、とにかくまずはアロエに言い聞かせるのだ。

「前にも言ったとは思いますが、アロエさんの年齢で……その、そのような行為をすると、女性の器官
を損傷する可能性が……」
「よいしょ」
くどくどと言葉を並べ始めたのもつかの間、そんなカイルのことなどつゆ知らずとでもいうように、アロエ
はさっさと押し倒した。ちょうど彼の腹の上に乗るような感じでまたがってカイルを見下ろす。
形勢逆転どころか、立場はますます悪くなった。
600タイガくんとアロエちゃん・後半(3/17):2006/04/30(日) 22:33:54 ID:M/7cx7bl

「ちょっと!? アロエさん!?」
「あ、ごめんね、いま眼鏡をはずすから」
「違いますよ! そうじゃなくて……!」
「お兄ちゃん……」

「嫉妬してくれたのに、アロエとしたくないの?」

上から見つめるアロエの瞳が不安げに色を変える。

なぜ、どうしてとすがるように歪んだ表情、好きなんだと全身で伝えようとするその態度。
微かに、カイルの気持ちに何かが芽生え始める。


――恐怖という感情が。


(……まずい……っ!!)
目と口の端が緊張で引きつり始める。
彼女がこんな顔を見せるときは、後で決まって災害のような行動を起こしていた。

この前もやはり今と似たような事態があって、その時はコーヒーに大量の薬を混ぜられた。
たまたま、辞書返しにきた友人が部屋に来てくれたために、事なきを得たが、
あの革命が起こったかのような体の異常はいまだに忘れることができない。
あまりの苦痛に、いっそ下半身がなくなってしまえばいいとすら考えたくらいだ。

ここで拒んでしまえば、アロエは間違いなくあの時のような――場合によってはあの時以上の――事件を
起こすだろう。しかし頷いたら、それはすなわちアロエと肉体関係を結ぶことを意味する。
601タイガくんとアロエちゃん・後半(4/17):2006/04/30(日) 22:35:02 ID:M/7cx7bl

(嫉妬したなんていうんじゃなかった……)

思わず嘆くが、もう後の祭りだ。あの時の自分が少し恨めしい。
どうするどうする、何か突破口か抜け道はないものか……

『……適当に……』

その時、ふとカイルの脳裏に、先ほどのタイガのやりとりが思い出された。
『適当に触ってごまかせばいい』、おそらく冗談のつもりで言った彼の言葉。
なのに何故かこの言葉が頭から離れない。

(……そうか!)

ピンとカイルの思考に光がさす。
『適当に』触ればいいのだ、問題にならない程度に、だけどアロエの納得がいくようにして。
アロエが望んでいることは最後までやりきることではなくて、自分と行為をすることそれ自体にある。
だったら、それっぽいふりをして、肝心なところで切り上げてしまえばいい。
わずかに希望が心にわく。

「……ごめんなさいアロエさん、僕は少々、意固地になりすぎていたようです」
とりあえず、体を起こして目線を水平に戻す。いくらなんでも寝転んだままじゃ何をいっても説得力がない。

「お兄ちゃん? じゃあ……!」
「はい、僕でよければアロエさんのお相手をしましょう。ですが、アロエさんの体のことも心配ですし、
今夜は様子を見るような形になりますがいいですか?」
「うん! カイルお兄ちゃんがその気になってくれたんだから、もちろんいいよ」
成功だ。胸の内で安堵する。
あとは、行動にうつすだけだ。問題にならない程度に触り、かつアロエに満足してもらえるように……
602タイガくんとアロエちゃん・後半(5/17):2006/04/30(日) 22:36:32 ID:M/7cx7bl

(………………どうやって?)

それが一番難しいことに、ようやく気づいた。



いつもより少し長めのキスをしたあと、アロエを後ろから抱きかかえるように両腕を回す。
小さな体はすっぽりとカイルの胸の中におさまった。

「それじゃあ、始めますけど、無理な時はすぐに言って下さいね」
「はーい♪」
うきうきと弾むアロエとは対照的にカイルの声は緊張でかたくなっている。
アロエがドキドキならこっちは冷や冷や、これじゃあどっちが処女だかわからない。

「では……」
行為の開始を告げ、どうにでもなれとカイルは腹をくくる。
そっと右手をアロエの腹の上に置くと、ゆっくりと服越しに撫ぜまわし始めた。

腹を撫でてからわき腹をたどり、まだ大したふくらみのない胸を何度か往復する。
左手は太腿に添えられ、少し大げさに上にこすると、アロエの体がぴくりと強張った。

「……っ……ぅ……」
声らしい声こそ出ていないが、呼吸は確実に乱れ、より不規則なものへと変化していた。
頬は徐々に赤く染まり、髪の生え際あたりが薄っすらと汗ばんでいる。
意識的に息をするときは常にそうするように、肩を上下に移動させながら、肺を動かしていた。
603タイガくんとアロエちゃん・後半(6/17):2006/04/30(日) 22:37:46 ID:M/7cx7bl

(何か、犯罪者になった気分というか……)
艶っぽいアロエの様子に、欲情よりも先に罪悪感のほうがわく。
服の上からとはいえ体に触り太腿を撫でてと、この年齢の少女に対して行う行為としてはいささか不自然だ。
最後までするつもりはないが、それでも大丈夫だろうか。
……と、いうか、自分も経験はないのだかその辺はいいのだろうか。なお更アロエとしてはいけないのでは
なかろうか。

(いえ別にアロエさんが嫌だというわけではなくて、ただ初めてする相手がアロエさんというのは少し
問題があるんじゃないかなって……だからといって僕と同い年ならいいかというとそういうわけでも……)

口には出さずに頭の中でぶつぶつとつぶやく。
セックスをしているはずなのに、何故だか禅問答のように問うべき問題が絶えない。
……セックスってこんなに精神をすり減らすものだったっけ。

「……ん……お兄ちゃん……」
「は、はい! なんでしょう!!」
アロエに呼びかけられて、慌てて意識をもとにもどす。
うっかり放っておいてしまったことに、また新たな罪悪感が生まれた。

「…お兄ちゃん……」
「どうしました? 無理そうですか?」
「ううん……あのね……もっと触って平気だよ……遠慮しないで………」
「え? いえあの……」
別に遠慮をしているわけではなく、あまり具体的な行動を起こすことに抵抗があるだけなのだが、
もちろんアロエはそんな事情など知らない。

(少しだけ、先に進んでも大丈夫かな……)
とにかくアロエには満足してもらわなければならない。
普段着としてもアロエが愛用している制服のリボンをほどくと、上のボタンを二つだけはずして、右手を
中に滑り込ませた。
604タイガくんとアロエちゃん・後半(7/17):2006/04/30(日) 22:39:07 ID:M/7cx7bl

「あっ……!」
温度の高い手がより肌に近い部分に触れたせいか、思わずアロエが声をあげる。
まだ胸がそんなに成長していないせいか、スリップだけでブラジャーはしていなかった。
それでも、胸としての機能はちゃんと存在しているらしく、カイルの親指がゆるいふくらみの項に
触れると、背中から下半身にかけて一直線におりるような刺激が走りぬけた。

「ひゃっ! あ! んっ……!」
スリップ越しに親指をちょうど胸の頂点を押さえるように置いて、執拗にせめる。
左右に何度も行き来するように擦りつけ、小さな乳房の中に沈めるようにグッと押し、人差し指と中指の
つけ根の股にいれてはさむ。
徐々に突起物としてしこり始め、やがて完全な粒になると、親指と人差し指の腹でぎゅっとつぶした。

「きゃあ!? だ、だめっ!」
さすがに強い刺激だったのか、カイルの右腕を両手でつかんで抵抗をする。
だが、元々アロエ自身に力がないのと今されている行為のせいで力が入らないのとで、カイルの行動を制御
するまでには至らなかった。
効果のない抵抗を続けるアロエを尻目に、カイルは太腿を撫でていた左手をするりと内股に移動させる。
胸に意識を集中していたアロエは、この突然の不意打ちに体を跳ねさせた。

「あ! あ! やぁっ! やだあ……っ!!」
胸の突起をこりこりとひねり、爪でひっかくように集中的に上下に擦り、また指の腹でつぶした後、
ぷるぷると左右に弾く。
その間に内股のつけ根の部分を触っていた指をショーツの方へと移動させると、秘部を覆っている辺りを
探り始めた。

「あ……はぁ……っ! んぅ…あん……」
すでに湿っている布ごと中へと入れるように、ぐりぐりと指を押し付ける。
敏感な秘部が布に擦られて、耐え切れない快感が下半身を中心にしてあふれだした。

605タイガくんとアロエちゃん・後半(8/17):2006/04/30(日) 22:40:19 ID:M/7cx7bl

「あっ……お兄ちゃぁん……!」
「………………アロエさん」
ふっとアロエが息をのむ。
声が違う。カイル特有のいつもの柔らかさがまったくない。
それは確かに彼の声をしてはいたが、トーンが低く声質も固い。何だかカイルの姿を借りただけの別人のよう
さえ思える。

「え…………………きゃあ!?」
アロエがふりむいてカイルに起こった変化を確かめようとした時、強い力で倒された。
背中がシーツに沈み込む。

「ん、んむぅっ!?」
身の状況すらわからないまま唇をふさがれ、侵入した舌が喉を塞ぐ。
さっきアロエがした拙さとはまるで比が違う。勝手気ままに動き暴れまわられ、息ができない。
唾液が唇から漏れ出した頃になって、ようやく解放された。

「……お、おにいちゃ………?」
「…………」
突然のカイルの変貌に、アロエは戸惑いながら呼びかける。だが、カイルの返事はない。
しばらく、表情のない顔で無言のまま仰向けに横たわったアロエを眺めていたが、やがて半分肌蹴ている制服
のボタンを全てはずすと、むしりとるようにして左右に大きく開かせた。

「!? きゃあああっ!! だめ!! だめえ!!」
スリップを限界までたくしあげると、まだいじられていない右の乳首に吸い付く。
きつく吸って放しまたきつく吸い、舌根までつかって突起を押しつぶす。
右手はすでにショーツの中へと差し入れられ、秘部の中に指を埋めて内壁を擦っていた。

「あああっ! やあっ! いやあ……っ!!」
ぞくぞくとした悪寒が、アロエの全身を駆け回る。
じたばたと両足をばたつかせ、否定するように激しく首をふる。
少しでも快感を散らそうと嬌声をあげながら、激しい震えに耐えていた。
606タイガくんとアロエちゃん・後半(9/17):2006/04/30(日) 22:41:30 ID:M/7cx7bl

「……お兄ちゃん……おにい…ちゃあん……」
助けてほしいかのように、今、自分を犯している男を呼ぶ。
両目からあふれた涙が火照った頬をぬらし、二本の道となって顎にまでのびていた。

いつの間にかショーツを取られ、両足をM字型に開かせられていた。まだ未成熟な割れ目は
外の空気にふれ、居心地悪そうにひくつく。
見られて恥ずかしいはずなのに、もうアロエにはそんな余裕などなかった。

「きゃんっ!?」
ぷっくりと膨れた赤い芽を摘まれて、びりっとした痺れに思わず背を浮かすほど体を跳ねる。
そのまま摘んだ芽をこねると、その甘い痺れは四肢にまで広がった。

「ああ……やあ…!」
くちゅ、ちゅぷと、割れ目にあふれた蜜をかき回すように、わざと音をたてて指を出し入れする。
ぐじゅ、ちゅぷ、ちゃぷ、カイルの指が中で動き回るたびに、新たな蜜がとめどなくあふれだす。
その行為から逃れようと、アロエは身をよじってかわそうとするが、指はどこまでも追いかけて、柔らかい
内壁をまさぐった。

「! や、やだ!! そこっ!!」
カイルの指がある一点を擦ったとき、アロエの口からひときわ高い悲鳴があがった。
その声を境にして、カイル指の動きが今までとは比べ物にならないほど激しくものへと変化した。

「やだやだ! そこだめえ!! だめえぇっっ……!!」
拒んだところで止まるはずがなかった。
いじってほしくないその一点だけを何度も何度も執拗にせめる。
声の出しすぎで、もう喉が痛くてたまらなかったが、それでもあふれる悲鳴は止むことがない。

607タイガくんとアロエちゃん・後半(10/17):2006/04/30(日) 22:43:12 ID:M/7cx7bl

度の過ぎた快感がアロエの体から精神まで全てを蝕み、意識を混濁させる。
もう何が自分の身に何が起きているのかわからない。

犯され、感じ、声をあげる、今のアロエは言葉に直せば三つで収まる行為を堂々巡りしているだけだった。

体がおかしい、そう感じたときには何かを迎える前兆だった。
腰の奥のほうで何か変化が起こっている。怖い、なぜだかわからないけど怖い。

「あっあっ…!? お兄ちゃん……アロエもう……!!」
アロエのその言葉を待っていたのか、捏ねていた赤い芽を痛いくらいぎゅっとつぶすと、
できるだけ深く指をいれ、ひっかくように折り曲げながら引き抜いた。
雪崩のような全身を壊す感覚がアロエに襲い掛かる。

「あああああぁぁっっ………!!!?」
ぶるっと体を大きく震わせると、肺からしぼりだすような絶叫をあげながら、
アロエは膣からの熱を吐き出した。





「……ぁ…は……はぁ……」
目を大きく見開いて、不規則で浅い呼吸をくりかえす。
今なにが起きたのか、アロエは理解していない。ただ糸の切れた人形のようにぐったりと
体を投げ出すだけだ。

不意にカイルの顔が近づいて、キスをされた。
蹂躙するような激しいものではなくて、一番最初の時にしたような触れるだけの長いキス。
何度か軽くついばんでから、ゆっくりと離れた。
608タイガくんとアロエちゃん・後半(11/17):2006/04/30(日) 22:44:15 ID:M/7cx7bl

「アロエさん……」
声はもどっていない。まだ別人のように固いままだ。
眼鏡をはずして枕元に置くと、なんだか本当に別人になったようで、違和感が彼の存在に
まとわりつく。

「カイルお兄ちゃん……」
次に何をされるのかわからなくて、アロエに再び緊張が走る。
そんな彼女の心情を知っているのかいないのか、カイルはズボンに手をかけると、
しめていたベルトをはずし、そして…………


そして、我に返った。


「……………あ」

一瞬でカイルの声が元にもどり、ついでに表情ももどった。
違和感を含んでいた気配は消え、今なにをしてたんだろうと、呆けたように顔を崩す。

「……お兄ちゃん?」
カイルの様子がおかしいことに気づいたアロエが試しにと呼びかけた。今度はちゃんと反応し、
びくっと体を強張らせたあとアロエのほうを向く。
少しうろたえてはいるが、いつものカイルだ。

「アロエ……さん?」
まじまじと、まともにアロエの姿を凝視する。
涙でぐしゃぐしゃになった顔、ほぼ裸同然の体、まだ乾いていない濡れた内股、
……そして中途半端にはずしかけた自分のベルト。

609タイガくんとアロエちゃん・後半(12/17):2006/04/30(日) 22:45:39 ID:M/7cx7bl

そしてカイルは全てを悟った。
今、自分がアロエに何をし、それから何をしようとしたのかも。

――カイルの中で、音をたてて何かが壊れる。


「…………………あ……」
「え?」
「……ああ……あ……あ………」
「カ、カイルお兄ちゃん……?」


「あああああああああああああああああああああっっっ!!!!!!!!!!!」

地の底から轟くような咆哮をあげると、部屋の外へと飛び出した。





― 10分前 ―


携帯の電話登録から目当ての番号を見つけると、通話のボタンを押して耳に当てる。
数回コール音がしたあと、ガチャリと空気が乱れて相手とつながった。ユリだ。






610タイガくんとアロエちゃん・後半(13/17):2006/04/30(日) 22:46:52 ID:M/7cx7bl

『もしもし? タイガ?』
「おう……」

意外そうな声。かけた時間が少し非常識な時間なのだから、仕方がないといえば仕方がない。

「寝てたか?」
『ううん、まだ。いま夜食を食べてたとこ』
「また無駄に体重ふやしよって……」
『気をつけてるからへーきなの! それよりもさ、どうしたの? なんかあった?』
かけてくれた電話の根本的な意味を問う。普段はユリのほうからかけることが多いから、
なおさら訳を知りたい。しかし、すぐには応えてくれなかった。

「……それはない」
『じゃあ、聞きたいことがあるとか?』
「いや、聞きたいことっちゅーか何というか……」
『もうー! はっきり言ってくれなきゃわかんないっての! どうしたのよ?』
「……今お前なにしてんやろなーって……」
『はい?』
「…まあ、なんだ、その…………ちょっと声ききたいかなーって……」
ほんの数秒の間、二人の間に沈黙がおりる。
ユリのほうは言われた言葉をまだ理解できずに、タイガのほうは言ってしまった気まずさから。
静寂が二人を圧迫する。

『……悪いもの食べた?』
「気味悪そうに言うな」

耐え切れなくなった頃、ようやく声が動いた。どちらの声にも照れが入る。
611タイガくんとアロエちゃん・後半(14/17):2006/04/30(日) 22:48:16 ID:M/7cx7bl

『だってタイガらしくないもん、ねえなに食べたの?』
「だからなにも食っとらんわ! 俺かてそういう時があんの!」

酒ならのんだが原因はそれじゃない。それくらいならわざわざ電話をしたりしない。

さっきアロエから聞いたユリのこと。
知らないうちに手を握られていたことや、知らなかったこととはいえバレンタインで傷つけてしまったこと。
快活な彼女のいじらしい様子を聞かされたときから、なぜか頭に姿がちらついて離れなかった。

アロエが去って一人になった時も映像は消えず、むしろますます濃くなった。
しばらくぼーっと時間をすごして、ハッと気がついて、またぼーっとして、それを何度もくり返し、
そして何度目かの我に返ったとき、いつのまにか携帯を取っていた。

ユリの困惑はまだ続いている。
いっそ洗いざらい話してしまおうかとも思ったが、意地張ったこの性格ではとうてい無理な話だった。

「……まあ、ええわ。ほなお休み」
『ちょ、ちょっと待ってよ!?』
もう用は済んだとばかりにさっさと電話を切ろうとするタイガを、ユリは慌てて止めた。

『声がききたいって言ったのに、何でもう切るのよ!』
「いや、もう話すことあらへんし……」
『…………じゃ、会いにいっちゃだめ?』
「は?」
今度は逆にタイガが困惑する。今、彼女はなにを言ったのだろう。

『だから会いにいってもいいかって言ったの! ていうか今から行くから!』
「ちょお待て!? 夜中やぞ!?」
『箒で行けばすぐだもん! すぐ行くから待ってて!』
「アホか!? お前、一応女やろ! 性別わすれんな!」
『一応って何よ! もう怒った! ぜったいぜったい行くから!』
612タイガくんとアロエちゃん・後半(15/17):2006/04/30(日) 22:49:33 ID:M/7cx7bl

お互い一歩も譲らない。
ぎゃあぎゃあと己の主張をかけ合うだけだ。喉も痛いが耳も痛い。

「何もいま来る必要ないやろ! 明日あらためて来いや!」
『………待てない』
「あ?」
『……待てない、会いたい……いま会いたい』
「…………」
『着替えも出したし、箒も用意した。5分すればもう外に出られる……だめ?』
声のトーンに懇願がまざる。
顔はまったく見えないのに、どんな表情をしてるのか簡単に推測できた。
多分すこし泣きそうな顔をしているのだろう。

「……玄関で」
『え?』
「……玄関で待っとるから、はよ来い」
『……うん!』
はあとため息をついて、とうとう折れた。
何を言っても無駄だろう。こうなってしまった時の彼女に敵ったことはない。それに……

『じゃ、ちょっと待っててね』
「おお、気いつけろ………おおきに」

何だかんだ言って、会いたいのは自分も同じだった。
613タイガくんとアロエちゃん・後半(16/17):2006/04/30(日) 22:50:47 ID:M/7cx7bl

『あ、ねえねえ、スカートとハーフパンツ、どっちはいてきてほしい?』
「……別になんだってええわ、ちゅーか何で俺にきくん?」
『だって男の子じゃないからわからないんだもん。脱がせやすいほうが楽でいいのか、それとも脱がせにくい
ほうがかえって興奮していいのか……』
「!? アホ!! 変なこと言うな!!」
『あはは、照れた? あ、下着あらかじめ脱いでこようか?』
「……もう切るで」
『え! ちょ、ちょっと待ってよ〜!』

いつものようにつっこみながら、タイガのほうも玄関へ行く準備をする。
時計で時間を確かめ、念のために鍵をもち、それからノブを回してドアを開け……


「あああああああああああああああああああああっっっ!!!!!!!!!!!」

三つ先のドアも開いて、廊下に咆哮が響いた。


『ちょ、ちょっと今のなに!?』
「知らん!! ……ってカイル!?」
『え!? カイル!? カイルがどうしたの!?』
「いやなんか壁に額を乱打して……ちゅーか俺止めてくるわ! ユリ、電話をそのままにしとけ!」
『ちょ、ちょっと!?』
それ以上はユリの言葉をきかず、錯乱した友のもとへと駆け出す。
614タイガくんとアロエちゃん・後半(17/17):2006/04/30(日) 22:51:50 ID:M/7cx7bl

「おいカイル!? しっかりせえ!!」

ガンガンと頭蓋骨が砕けそうな勢いで壁に頭を叩きつけているカイルを、肩をつかんで無理やり離す。
そのまま自分のほうへ向けると、額から血を流している変わり果てたカイルと目があった。

「タ、タイガ君……!」
この世の果てに来たかのような恐怖に怯えた目、それでもタイガのことがわかることをみると、
まだ完全に狂ってはいないらしい。

「……た、たったんです……!!」
「あ? 何が……」
「勃ったんです!! 僕が!! アロエさんで!!」
「え、いやそんな『クララが立った』みたいな言い方されても……!?」
「クララさんじゃありません!! アロエさんです!! 僕が勃ったんです!! アロエさんで!!!
僕がアロエさんで勃ったんですってば!!! 僕が!! アロエさんで!! 僕が!! 僕が!!!
僕が!!! アロエさんで!! 勃っ………………あああああああああああああああ!!!??」

耐え切れなくなったように、再び頭を叩きつける。
そんなカイルを押さえるように、片腕で首をひっかけて無理やり止めた。

「暴れんなあっ!! ―――ユリィっ!? きこえるか!! 箒のって医務室行け!!
空いてる病室あるか確認せえっ!!!」
「離してください!! 存在を消させてください!! 生まれてきてすみません!!!」
「ひいっ!? 目が怖い!!? だ、誰かーーあああ!!!?」


全てが片付いたときにはもう夜明けだった。
その後、カイルは一週間の絶対安静と、一ヶ月のカウンセリングを余儀なくされた。

ちなみに、アロエの罪はまったく問われなかった。
615577:2006/04/30(日) 22:54:54 ID:M/7cx7bl

以上です。読んで下さった方、ありがとうございました。
それでは、またよろしくお願いします。
616名無しさん@ピンキー:2006/05/01(月) 03:07:55 ID:6rhzIN4n
GJ!
そして最後の取り乱しっぷりにワロタw
617名無しさん@ピンキー:2006/05/01(月) 21:13:06 ID:/2yBgL41
こら タイガとクララはどうなったwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
618506:2006/05/02(火) 08:59:15 ID:6TQOBixG
>>577

大作お疲れ様です。 こう展開してくるとは…
振り回されたカイル&タイガがカワイソス、そしてワロスw
後日談(ギャグ風)があっても面白そうw

…といいつつ、タイユリに萌えてたのは内緒ですw

さて、当方もそろそろフィニッシュが見えてきました。
明らかに前作以上に長く、内容が内容なので、
エロの密度をどう上げるかに苦心中。
まあ、予定通りGW明けにできれば…
619506:2006/05/03(水) 13:56:18 ID:jl+tgR6d
完成。
・レオン×ルキア(ルキア視点)
・無駄に長いです。(一応公式設定をまぶしてます)
・甘め。エロ濃度は薄め。貫通式なんで…

ダルければ、「506」を弾いてくださいな。
よろしくです。
620506:2006/05/03(水) 13:57:17 ID:jl+tgR6d
『Spring comes around』

新学期。 といっても、ここマジック・アカデミーでは、階級ごとのクラス分けがされていて、季節単元で必ず昇級するわけじゃないけれど。
「…はぁ」
私はすっかり春模様の窓を眺めながら、それに不似合いな溜息をつく。
「…アさん、ルキアさん!」
呼びかけられて、私は声の方を振り返る。
声の主は、緑の髪と尖った耳が特徴的な、優美なエルフの女性。 アカデミーでの教師で、雑学を担当しているリディア先生だ。
「問題、もう一回言いましょうか?」
しまった。 今は授業中だった。 私は慌てて、
「ご、ごめんなさい、先生…」
と謝る。
リディア先生は困ったような笑みを浮かべて、噛んで含めるように私に質問を投げる。
「タイ料理に欠かせない、このハーブは、何かしら?」
私は固まる。 た、確かあれは…えーっと…香菜(シャンツァイ)…いやこれは中国での呼び名だっけ…予習していたのに、出てこないよ。
「…ごめんなさい、忘れました」
「…あらあら、残念ね…痛いの行くわよ!」
正答できなかった私に魔力が集中する。 次の瞬間、雷撃が私の体を貫いた。
「いったーい!」
賢者を目指すこの学校の授業はキツい。 もちろん生半可な知識だけで賢者になれるはずもないけど、現在の階級に見合わない成績になったり、誤答する生徒には容赦なく雷撃(といっても本物の雷ではなくエネルギー波)による『スパルタ指導』が待っている。
普段はとても優しいリディア先生でも、教師である以上はこのように手加減抜きで『指導』する。
「…正解は『パクチー』ね。 ここのあたりは、次の大会での出題範囲だから、きっちり復習しておくようにね。 ルキアさん、座っていいわよ」
「はぁい…」
涙目で私は着席する。
授業は続く。 しかし、私の耳には全く入らない。 視線は隣の空席をさまよう。
…今は主のいない席。
「…レオン…」
思わず、その名が口をつく。
621506:2006/05/03(水) 13:58:05 ID:jl+tgR6d
レオンが恋人になったのは4ヶ月前。
世間がクリスマスで騒がしい時期に告白された。
『ルキア…今さらこんなのって照れくさいけど…お前の事が好きなんだ。 俺と付き合ってくれないか…?』
飾り気も何もない告白。
唐突に切り出されて、理解するのに数秒かかった。 レオンの告白が私に染み込み…私は耳まで赤くなっているのを実感しながら、
『私なんかで…いいの? …でも嬉しいよ、レオン、私も…好きっ!』
活発な彼には出会ったときから何故かずっと魅かれていたから。
2人して人目はばからず抱き合って素直に気持ちをぶつけ合った。
…そしてレオンが休学したのも4ヶ月前。
行方不明となっている父親の足取りが、故郷付近で確認されたという連絡が入って、彼は即座に休学届を担当教師のガルーダ先生に提出し、即受理された。
私がそれを知ったのはクリスマスイブの前夜。
当然、私は涙を流して激しく抵抗した。 好きな人がいきなり長い間いなくなるのだから。
『すまねぇ、ルキア…親父の事だけは…放っとけないんだ。 長いこと、家空けやがって…わがまま言うけど…』
彼が高名な賢者である父親を尊敬しつつも、複雑な心情を抱えているのはクラスの中でも周知の話だった。
なおも駄々をこねる私に、
『3ヶ月だ…必ず戻るから…心にケリつけて、ルキアの所に戻るから…』
苦しそうな表情で諭され、私は泣きながら抱きつき…結局承諾した。
そして、約束の3ヶ月は空しく過ぎた…

「ルキアさん、どうしたの? 先程から…」
シャロンの声で我に返る。
とっくに授業は終了し、クラスメートであるシャロンたちとカフェテリアに来ていたんだけど、それすらも忘れるくらいぼーっとしていたみたい。
「あ、ごめんごめん! …で、何だっけ?」
ボケ倒した私の返事に、同席しているシャロン、クララ、マラリヤ、ユリが溜息をつく。
「てか、ルキアさぁ。 そんなんで大会、大丈夫?」
ユリが呆れる。
アカデミーでは、定期的に日頃の鍛錬の成果を全校で競う『クイズ大会』がある。
普段の対戦試験と異なり、特定のテーマを重点的に競う形式だ。
先程の授業でリディア先生が言ってた通り、今度のテーマは『タイ王国』である。
「そうですよ。 でも、最近のルキアさん見ていると…何か辛そうで…授業も試験も…」
クララが継ぐ。
「ケアレス・ミスが目立つわね。 集中できていないわ」
シャロンも合わせて言う。
確かにこの1週間、私の成績はかなりヒドい。 しかも、得意教科やわかっている問題での取りこぼしばかり。
「そだね…で、でもあと1ヶ月あるし、なんとか頑張るよ」
「…無理ね」
元気を振り絞った声を、マラリヤに否定される。
「今の貴方の原因…レオンでしょう? しかも、最初の3ヶ月はそれ程なんとも無かったのに、この1週間がひどい有様。 …我慢の限界でしょ?」
ずばり指摘されちゃった。
「彼から連絡はないのかしら?」
「…うん、この1週間近く…」
「ありえなーい」
「そんな…」
そう。 最初の3ヶ月は2日と空けず、手紙でレオンからの連絡はあった。
しかし、ここ1週間、ぱたりと途絶えた。 しかも、休学期限は切れている。
彼に何かあったのか? 不安ばかりが私の頭の中で冬の曇り空のようにのしかかる。 
そんな状態で集中できるわけない。
「…レオン…」
みんなの前なのはわかっていた…けど、彼を想い、私は泣いた。
622506:2006/05/03(水) 13:59:22 ID:jl+tgR6d
結局、皆に迷惑をかけたまま部屋に戻った。
郵便受けを見る。 …やはり連絡はない。
私服に着替えて、私は机に向かい、今日の授業の復習と大会に向けての予習に取り掛かる。
…けど、ものの30分もしないうちに、手が止まる。
どれだけ集中しようとしても、頭の中はレオンのことばかり。
机の引出しを開け、彼からの手紙を出して、日付順に整理された手紙を最初から最後まで読む。
今現在、彼の心情と状況を伝える唯一のもの。
読み返し、また目が潤んでくる。
この1週間、毎日こんな事の繰り返しだ。
「レオン…逢いたいよ…」
心が寒くて、机に突っ伏して私は再び泣いた。
暫く泣いた後、ベッドに入る。 夕飯を食べていないけど、今日は食欲もない。
手紙を枕元に、レオンへの想いを胸に、私は横になる。
「はぁ…」
もやもやとしたまま、眠りに落ちた。
…私の部屋のドアがいきなり開く。
『ただいま!』
明るく、少し照れくさそうな、そして私が待ち焦がれた声。
『レ…レオン!』
私は跳ね起きて、彼に駆け寄り、一目散に抱きつく。
『今までどうしてたのよ! 心配…心配してたんだからぁ!』
『ごめん…ほんとごめん、ルキア』
抱きつきながらボロボロと涙をこぼす私を抱き締め返し、レオンが謝る。
そして、私にキスをする。
久しぶりのキスに私は我を忘れそうになる。 私も彼の唇を貪る。
ふと気がつけば、私はベッドに横たえられている。 いつのまにか、一糸まとわぬ姿になっている。
『ルキア…愛してる』
それだけ言うと、彼は私の体を愛撫し始める。
『ま、待って…』
私の言葉を無視して、彼は私の乳房を激しく揉みしだく。 荒々しい感触だが、頭がクラクラする。
確実に私の理性を剥ぎ取る甘い刺激。
悩ましい吐息をあげながら、私は彼の愛撫を受け入れる。
レオンは言葉もなく、私の乳首に口を寄せ咥えこむ。 彼の口の中で私の乳首は硬く大きく育つ。
鋭い悲鳴のような嬌声が私から漏れる。
一心不乱に愛撫を続けるレオンは、次第に私の乳房から下半身に移る。
『やだ、恥ずかしい…』
私の力無い抗議は無視され、彼の力強い手が私の両腿を押し開く。
未だ、誰にも許していない私の秘所が、彼の眼前に晒される。
不安と期待が入り交じり、熱く火照っている。
レオンは無言のまま、乱暴な手つきで私の奥を弄る。
『い…いやっ…!』
喘ぎではない。 思わず悲鳴をあげてしまう。
しかし、彼は何も聞こえないかのように、そのまま、私に覆いかぶさる…
623506:2006/05/03(水) 13:59:55 ID:jl+tgR6d
「いやっ!」
自分の悲鳴で、目が覚める。 時間は深夜2時を回っている。
…夢。 
やっと気づく。 夢の中のできごとだったってことを。
ひどく喉が渇いて、私はベッドを降り、冷蔵庫からミネラルウォーターを出し、一息に飲み干す。
水の冷たさに頭に少し冴えが戻る。 体はまだ火照っているけど。
こんな夢をみたのは、レオンの手紙を持って泣き伏したためだろうか。
しかも、ここまで淫らな形で噴出したのは初めてだ。
夢の内容を反芻する。 またしても、頭がクラクラする。
レオンに逢いたい。 口づけたい。 そして…
体の芯が熱くなる。
ベッドに戻り、横になる。 彼の名を思い浮かべただけで、ますます体が熱く疼く。
私は服を脱ぎ捨て、一糸まとわぬ姿になる。 先程の夢と同じように。
我ながら無駄に発育の良い乳房を見やる。 夢の刺激に呼応して硬くしこり、重力に逆らうかのようにツンと上を向いている。
夢に準えて、自分で強く揉みしだく。
「はぁ…レオン…」
硬く実った乳房から全身に甘い快感が疾り、私は堪えきれず彼の名を囁く。
そして、両手でさらに激しく揺さぶり、硬く大きく育った乳首を摘む。
「はぁああ…んっ!」
嬌声が抑えられない。 レオンに愛撫されているみたい。
…本物の彼の手で弄られたら、どれほどの快感なのだろう。
そして私は、右手を下腹部へ滑らせる。 左手は乳首を弄ったまま。
息を乱しながら、私はそっとクレバスに指を当てる。
…未だ男を知らないそこは、しかし敏感に反応していて、蜜がしたたり潤みきっている。
「…くっ…!」
電流が走るような感覚に、私は痺れる。
そして、蜜で濡れた指先を、敏感な蕾に触れさせる。
「ぁっ…! 気持ちいい…よぉ…レオン…!」
私はまた彼に呼びかける。 そして私の中指が奥へと滑り込む。 軽い抵抗感を覚えつつも自分の指を受け入れ、締め付ける。
「…! ぁ…ん…き、来て…!」
私の指は独立して、自らの秘部を激しく擦る。 快楽を求めてとめどなく動く。
「あぁ、レオン、レオン…っ!」
愛しい名をひたすら叫び、両手を動かし、快感を貪る。
そして、その時が来る。
襞の奥の敏感な部分を強く抉った瞬間、全身がわななく。 腰が激しく動き、体が弓なりに反る。
「あ、愛してるわ、レオンっ! ああああっ…!」
私は絶叫して、絶頂を迎えた。
…快感の余韻に微睡む。 しかしそれも一瞬のこと、急速に感覚が現実に引き戻される。
こんな独りよがりな快感が欲しいわけじゃない。 レオンが欲しい。
でも、レオンはここにはいない。
行き場の無い、私の指と、体と、心。 
寂しくて虚しくて、涸れることなく、私の目から涙が溢れ落ちた。
624506:2006/05/03(水) 14:00:50 ID:jl+tgR6d
翌朝、自己嫌悪たっぷりの最低の目覚めを迎えた私は、シャワーを浴び、制服に着替え、重い足取りで食堂へ向かう。
クロワッサンとミルクだけの軽い朝食を所在なげにとる。
「ルキアお姉ちゃん、おはよ〜!」
猫耳リボンの小柄な同級生、アロエが元気にあいさつしてくる。 実際、私たちより3歳年下だけど、愛くるしいいでたちや口調とは裏腹に、天才少女の通り名を持っている。
風邪で授業を1週間程休んでいたが、回復したらしい。
「おはよ。 アロエちゃん、風邪は治ったの?」
「うん! もう大丈夫! …あれぇ? お姉ちゃん、目が腫れてるよ?」
まさか、昨夜の話をするわけにもいかない。 目にゴミが入った影響、ということにしておく。
「こすったらダメなんだよ〜。 あ、ここ座ってい〜い?」
ちょこん、と私の隣に座る。
パンをちまちまと齧る様子は小動物みたいで、本当、可愛らしい。 私はしばらくぶりに微笑んだ。
「あ、そーだ、ルキアお姉ちゃん、これ」
一通り食べ終えた後、アロエが一通の封筒を私に差し出す。
「アロエが寝込んでた間に、アロエのポストに間違って入ってたの。 お姉ちゃん宛のお手紙だよ」
アロエから封筒を受け取り、差出人を見る。
…見間違いようのない、元気な文字。
『LEON』とある。
消印はちょうど1週間前。
思わず、封筒を抱き締めてしまう。
「…お姉ちゃん?」
不思議そうにアロエが私を覗き込む。 今の私の表情は、さぞかし奇異に映るだろう。
「ありがと、アロエちゃん」
お礼をいい、封切るのももどかしく、便箋を開く。
…なにか生硬で小難しい文章が続いている。 レオンらしくない。
なぜか最後に宛名があった。 その名前を見て、私は突っ伏した。
『GARUDA』と認められていた。
「…何でガルーダ先生宛の手紙を私に送るかなぁ…?」
私は呆れた。 …が、ふと気づく。 
何故、レオンがガルーダ先生に手紙を送っているのかしら? 
手紙を送る理由があるとなると、私宛ての便箋に間違って入っていたのは、単なるレオンのドジ。
つまり、私宛ての手紙は…
「…あーーーっ!」
思わず、大声をあげてしまう。 周りの視線が痛かったけど、今はどうでもいい。
食事のトレイも、アロエもそのままに、私は食堂を飛び出した。
「…どうしたんだろ?」
キョトンとするばかりのアロエだけがそこに残された。
625506:2006/05/03(水) 14:01:36 ID:jl+tgR6d
ガルーダ先生の部屋のドアを、ノックするのも忘れて私は派手に開ける。
授業の準備に余念のなかったらしいガルーダ先生は驚いたみたいだけど、私が手にした封筒を見て一瞬で用件を察したみたい。
「…やっと来たのか、ルキア」
「はぁ、はぁ、や、やっぱり、そちらに届いているんですね」
「すぐ飛んでくると思ったが?」
「間違って別の所に配達されてて…で、ついさっき中身に気付いて…って言うか先生、何故知らせてくれなかったんですか!」
私は、筋違いなのを棚にあげてまくしたてる。
「すまんな、ちょっと意地悪だったな」
ガルーダ先生は豪快に笑う。
「さて、お前の用件はこの手紙だな」
私から、本来の手紙を受け取ってから、ガルーダ先生は私宛の手紙を寄越す。 
折りたたまれた紙を開くのももどかしく、私は一息に読んだ。 短い手紙。

『 ルキアへ

3ヶ月とか言っときながら、約束より遅れちまった。 ゴメン。
で、結局、親父には会えなかった。 俺がたどり着いた1日手前で他へ移動したらしい。
でも、収穫はあった。
訪れた町全てで、親父は感謝されたらしい。
涸れ井戸を復活させたり、病気の子供を治したり…といった具合だけど。
で、町の目立たない一角に、魔法で書き置きがしてあった。
…俺宛ての内容。
中身はまあ、俺への激励かな。
うまくは言えないけど、それ見て、「ああ、親父なりには気に掛けてんだな」って思ったよ。

あ、俺はもうすぐアカデミーに戻るよ。
この手紙を投函して1週間後に。
…長かった。 やっと、やっとルキアに逢えるんだな。
急いで戻るから、待っててくれよ!
                                               レオン』

はしょりまくりで、話が見えない部分も多いけど、これだけははっきりとわかる。
…レオンが戻って来る!
626506:2006/05/03(水) 14:02:53 ID:jl+tgR6d
「吉報のようだな」
「先生のイジワル! …でも嬉しいです、ありがとうございます」
「ま、親父さんは見つからなかったようだが、何かは見つけて来れたようだな」
ガルーダ先生は、私が渡した手紙を一読しながらそう言った。
私は気持ちが浮き立つのを抑えられないんだけど、ある疑問を先生にぶつける。
「先生、レオンは何故先生に手紙を?」
「俺が義務づけた。 休学中も知識が落ちないように、手紙と一緒に俺が渡したペーパーテストを返信するようにな」
通信教育を義務付けられて、渋い顔をするレオンが目に浮かび、思わず微笑む。
「ま、大事な俺の生徒だしな。 落第させるわけにもいかん。 …というのは表向きだ。 あいつにも言ってないんだが、もう1つ理由がある」
ガルーダ先生が続ける。
「全くの私事だが、俺はあいつの親父さんとは因縁があってな」
言って、腕輪を指し示す。
「はるか昔、俺の故郷で出会ってな。 当時の俺は魔力だけ高くて、コントロールのまるで効かない奴だった。 
親父さんは、魔力に任せて暴れていた俺をブチのめした後、こいつをくれた。 『魔力を制御して、その力を正しく使え』とな。 
それからすぐだ、俺が故郷を離れ、修行を積んで教員の資格を取ったのは」
リストバンドみたいな腕輪は、魔力を制御する魔具だったのか。
「で、その時にレオンの話を聞いていてな。 あいつが入学してすぐ気が付いた。 名前といい、親父譲りの赤い髪といい、な」
ガルーダ先生ほどの実力者を叩きのめす赤い髪の賢者? …引っかかるものを感じたけど、思い出す間もなく話は続く。
「だから、あいつが親父さんを探す、と言ってきて休学届を出した時、俺は引きとめなかった。 親父さんの消息を知りたいのは、俺も同じ、って事だ」
「…そうなんですか」
そんないきさつがあったとは…と私が聞き入っていると。
「そんなことよりも、ルキアよ、いいのか、レオンの出迎えは? 手紙によると、戻りは今日なのだろう?」
口(クチバシ?)の端に薄く笑みを浮かべて、ガルーダ先生が言う。 …あ! そうだった!
「で、でも、私、今日は先生の授業なんですけど」
「…ルキアは体調不良で今日は休み、と…」
先生は、苦笑しながらもエンマ帳に事も無げに記入している。
「…あ、ありがとうございますっ! じゃあ、失礼します!」
「…補習は後日受けてもらうぞ」
私はお礼だけ言って勢いよく部屋を飛び出した。
627506:2006/05/03(水) 14:03:47 ID:jl+tgR6d
春の香りが全開の校門前に私は息せき切って駆け込む。
改めてレオンの手紙を見る。 戻ってくる日は今日だけど、時間は書いてないからわからない。 
でも、私はずっと待つつもり。
頭の中に、彼の笑顔を思い浮かべて。
…しばらくもしないうちに、アカデミーと下界をつなぐ魔法陣から魔力の励起を感じる。
誰かがこちらに移動してくる証だ。
魔法陣に姿が実体化する。 …紛れもなく、赤い髪の少年。
「…おかえりっ、レオン!」
彼の姿を認めた時には、私は飛ぶように駆けつけ、抱きついていた。
「うわっ!? ル…ルキア…だよな? …ただいま!」
いきなりの抱擁に仰天したっぽいけど、すぐにレオンは私を抱き締め返す。 両手の鞄がドサリ、と床に落ちる。
「…逢いたかったよぉ、レオン…!」
私は人目もはばからず―授業中でもちろん周りに人はいないけど―泣きじゃくりながら、ぎゅっと強くレオンを抱き締める。
「ごめんな、ルキア。 遅くなっちまった… 俺も逢いたかったよ」
私を胸に抱きとめながら、レオンも想いをぶつけてくれる。
「…いいの、もう」
いろいろ言いたかったはずなのに。 彼の顔をみたらそんなことは頭から消えてて。
私は一言そう言って、背伸びをして、キスをした。
レオンも応えて何度も啄ばむようにキスを繰り返す。
しばらくして、
「…ルキア、そろそろ部屋に戻らないか?」
再開を惜しみながらも、彼の言葉に従い、私は彼から離れて涙を拭い、鞄を片方持ってあげる。
「いいよルキア、自分で運ぶから」
「ううん、手伝ってあげる」
鞄を持って、私が先行して歩き出す。 レオンももう一つの鞄を拾い上げ、私と並んで歩きだす。
私はぴたり、とレオンに寄り添って歩く。 彼も顔を少し赤くしながら歩幅を合わせてくれる。
…何て愛しいんだろう。 あなたの存在が。
3ヶ月離れて、今日再び逢って、改めて私は思った。
春の風が私たちを優しく包み込む。 私たちの再会を喜ぶように。
628506:2006/05/03(水) 14:22:19 ID:jl+tgR6d
「あー、久しぶりだなぁ、この部屋も」
ガルーダ寮にあるレオンの部屋。 一応、私が定期的に掃除していたから、埃くさいとかそんな事はない。 彼が出て行く前とほぼそのまま。
「お疲れ様」
私は鞄を床に置いた。
レオンは上着を脱いでベッドに腰掛ける。
私は改めて、まじまじと彼の顔を見る。 人懐っこい笑顔に、少し精悍さが増したみたい。
「そんなに見るなよ」
少し顔を赤らめ、彼は照れくさそうに言う。
そんな表情が愛おしくて、私はクスリと笑う。
「でさぁ、どうだったの? あの手紙じゃ、何がなんだか…」
「うーん、一言では言えないけど、要は『俺を乗り越えろ』って事」
「…わかんないよぉ」
「ま、俺の親父も知っての通り、有名人だしさ。 俺としては、尊敬もするけど、コンプレックスの対象でもあったんだよな」
確かに、優秀な親を持つ子供の見えない重圧は測りしれないものだろう。
「俺も、アカデミーでは決して優秀じゃないしさ。 『あの親にしてこれかよ』って声と内心戦ってたんだ。 
けど、俺の親父はそんな評価軸に既にいないんだよな。 名声も評価も関係ねえ。
向こうに戻って、足跡追っかけてて、書き置きでそれがわかって…」
私は相槌もうたずに聞き入っている。
「俺はまだ今の時点じゃただのガキ、賢者見習い。 だけど、いつか追いつき追い越してやるよ。
名声なんかじゃなくて、人を幸せにできるような賢者になって、さ」
拙い説明だけど、決意が伝わる。 
「…一緒に頑張ろうね」
それだけ、私は言葉を挟む。
「ありがとな、ルキア。 で、親父はこんな事も書いていたんだ。 『守るべき者がいれば、必ず強くなれる』ってさ」
いって、レオンはゴソゴソと鞄をまさぐる。 そして小さな箱を私に差し出す。
「お土産。 …てか、俺の、ささやかな気持ち」
差し出された箱を私は開ける。 中には、ハートを模したプラチナベースのイヤリング。 小さくルビーが嵌っている。
「…! これ…」
「クリスマスの時に渡せなかったし、さ」
目を見開く私に、恥ずかしそうに顔を赤くしながらレオンがそう言う。
「…俺、今はまだ強くない。 でも、ルキア…お前の事は守りたい。 大事にしたいんだ…」
私の見開かれた目から涙が溢れる。
「レオン…レオン……!」
夢中で彼に抱きついていた。
「レオン、ありがとう…! 私、私…!」
嬉しくて、嬉しくて、言葉がいくつも頭を駆け巡るのに、口から出てこない。
ただ嬉し泣きをしながらレオンを抱き締めているだけ。
レオンも私をしっかりと受け止めてくれている。
服越しにレオンの暖かい体温と鼓動を感じる。 …次第に聞こえてくる鼓動が早さを増している。
ようやく抱擁を解いて、改めて向かい合い、口にする。
「私も、ずーっと…レオンのことを見つめていたい…」
「…ありがと、ルキア」
レオンの顔が再び近づく。 優しくキスをされる。
そして、レオンの手が私の後頭部に添えられ、…ゆっくりと体をベッドに押し倒される。
629506:2006/05/03(水) 14:23:06 ID:jl+tgR6d
ベッドの上で仰向けの私と、上になったレオン。
これから何が始まるのか、聞かなくたってわかる。 そして、私もそれを期待している。
「…いいか?」
わずかに上ずった声が聞こえる。 私は頷く。
レオンは唇に軽くキスを落とすと、私の制服のリボンをほどき、服の上からゆっくりと私の体を撫でる。
最初は胸。 触れられた瞬間、私は身を強張らせてしまう。 
私の緊張が伝わったのか、レオンは一旦手を離す。
そして少しぎこちなく微笑みながらもう一度キスをする。 今までの軽いキスから一転して、深い。
ゆっくりとレオンの舌が私の口の中に入り込む。
息が詰まりそうになりながら私も舌を絡ませてみる。
ふと、両手を握られる。 …彼の手もじっとり汗ばんでいる。 鼓動が早鐘のように鳴っているのも伝わる。
唇と両手が同時に解放される。
レオンの両手が、私の髪をすくように撫ぜる。 優しく、優しくあやすように。
私の体から余分な力が消えていく。 もちろん、初めての体験に不安もあるけど、彼に…身を任せよう、と改めて決めた。
「ごめんね、レオン、気を遣わせちゃって…」
「初めてなんだもん、しょうがないさ。 って俺だって初めてだけど、さ…」
私が謝ると、彼は頬を指でポリポリ掻きながらそう言ってくれる。
「…怖いけど、レオンとだから…大丈夫」
と言うと、彼もコクリと頷き、
「じゃ…続けるよ…イヤだったり、痛かったら、無理しないで言ってくれよ」
と言い、再び私の首筋から胸、脇腹へとゆっくり手を滑らせていく。
そして、腰のあたりで一旦手を止め、私の制服の上着の裾に手をかける。
一瞬ピクリと震えてしまうけど、すぐに体をゆっくり起こす。 横になったままじゃ、脱がすのに手間取るから。
丁寧に上着を脱がされる。 そして、少し躊躇った間の後、レオンの手が背中に廻り、ブラジャーのホックを外す。
枷を外されたように、私の乳房が露わになる。 恥ずかしくて、両手で覆い隠す。
レオンが私の肩と後頭部に手を置き、再び私を押し倒す。
胸を隠した私をそのままに、優しくキスをする。 そして手はスカートに伸び、するりと下へ滑らせるように脱がせる。
そして、ブラジャーと揃いのパンティに手が掛かる。
「…んっ」
キスに酔わされながらも、私は思わず胸元の右手を下ろし、レオンの手を止めるような仕草をしてしまう。
レオンは唇を離し、次は首筋に唇を当てる。
暖かく痺れるような感触に私はゾクリとし、甘い溜息を漏らす。
「はぁん…」
首筋と同時に、私の下半身にあったレオンの手が胸元を優しく撫でる。 
私の手が緩んで、隠していた乳房から離れる。
首筋を丁寧に舐め上げながら、レオンの手が乳房に触れる。 軽く電気が走るような感覚に私は、
「あっ…あ…」
と声をあげる。
首筋を遡上したレオンの唇が私の耳にたどり着く。 耳を吐息が擽り、耳をあげる殻の裏にキスが落ちる。
同時に彼の指が小振りな乳首を刺激する。
「んっ…! あぁ…っ!」
高い声をあげる。 
そして、彼の手は私の肌を滑るように下に降りる。 
パンティに再び手が掛かる。 今度は私も何の抵抗もせずなすがままになり…私は一糸纏わぬ姿になった。
630506:2006/05/03(水) 14:23:57 ID:jl+tgR6d
「…綺麗だ、ルキア…」
体を離したレオンが、溜息をつくように私を見ながら言ってくれる。
…でも、恥ずかしい。
私はレオンから目をそらし、右腕で乳房を、左手で下半身を隠してしまう。 脚は内股に強く閉じる。
「…あんまり、じっと見ないで…そんな綺麗じゃないし…」
レオンは、私の顔を向かせると、
「そんなことあるもんか。 誰が何と言おうと、ルキアは綺麗さ」
そして額にキスされる。
…レオンもシャツを脱ぎ、ズボンも下ろして全裸になった。
スポーツで鍛え上げられた、見かけ以上に無駄のない引き締まった体。
思わず私の視線が下がる。 …彼のものが大きくなっているのがわかる。
「…俺だって、ぶっちゃけこんなもんだぜ」
「…ううん、レオン、逞しいんだね…」
「んなことないって。 で、ルキアを見て…こうなってんだから」
テレながら彼が言う。
私は体を起こし、素肌で彼をそっと抱き締める。
「…ありがと…」
自分で目が潤むのがわかる。 もう、迷わない。 もう、余計な言葉も言わない。
「ルキア…」
レオンも余分なセリフをはさまず、私の名を呼び、私を横たえる。
一度軽いキスをしておいて、彼の手が乳房を掴む。
「ああっ…!」
鋭い声が私の口から漏れる。
彼の手が乳房を強く揉み、優しく乳首をくわえ転がす。
その度に、間断なく甘い感覚が私を包み、声をあげてしまう。
彼が乳首をさらに強く刺激すると、固く尖りだし、快感を訴える。
「くぅっ…はぁ…」
強い快感に、頭がクラクラしてくる。 昨夜の淫夢やオナニーとは比較にならない。
彼の情感が私の中で強く波を立てる。
乳房への愛撫を続けながら、彼の手が下へ伸びる。
さっきから、微妙な熱を感じている私のスリットの奥に指が届く。
「んっ!」
私の体がピクン、と跳ねる。 
「…すごい、もうこんなに…」
レオンがつぶやく。 そこはもう濡れている。 レオンの指が静かにスリットを往復して滑っている。
そして、ゆっくりと奥に入り込む。
「あっ!」
私は敏感に反応する。 無意識のうちに、手がシーツを掴む。
躊躇いがちに、レオンの指がさらに奥に入ってくる。 圧迫感と快感に、自分の意思とは関係なくレオンの指を強く締め付ける。
「レ、レオン…あ…っ」
乳房とスリットへ同時に刺激を与え続けられて、私自身高まってくるのがわかる。
指が抜き取られ、スリットの上部の蕾を強く押えられると、
「くっ…! 痛…!」
痛みとも快感ともとれる強すぎる刺激に、両手を彼の背中に強く廻し、爪を立ててしまう。
「ご、ごめん…痛かったか?」
レオンは愛撫を中断し、心配そうに私の顔を覗き込む。
「ううん…平気」
私はレオンの顔をまっすぐ見つめて微笑む。 そして、視線で訴える。
…もう、そろそろ…
631506:2006/05/03(水) 14:24:51 ID:jl+tgR6d
私の無言の訴えを察知したのか、レオンは私の足元に体を移動する。
私は両膝をゆるく立てて彼を待つ。
ゆっくりと私の脚を押し開きながら、
「…できるだけ、優しくしてみるけど、辛かったら、言ってくれよ…」
と心配そうに言う。
私は首を振って、微笑む。
「ありがと。 …お願い…」
ゆっくりとレオンの体重がかかる。 
彼のものがじわじわと入り込む感覚がする。 …濡れているはずなのに、軋むような感触に私は眉をしかめる。 思わず内腿に力が入る。
「大丈夫か…?」
動きが止まる。 私は返事の代わりに、大きく深呼吸してレオンを改めて見つめる。
「じゃ…行くからな…力、抜いて」
レオンが再び腰を押し込んでいく。
私の奥で一瞬の抵抗。 抵抗を切り裂いて彼のものが強く侵入する。
痛い…!
「ああああああぁっ! い…っ…!」
「くっ…!」
堪えきれず、高い悲鳴をあげてしまう。 強く瞑った両目から、涙が幾筋もこぼれる。
レオンも顔をしかめて呻く。
つながった箇所に熱い感触。 私の奥底から血が流れているのだろう。
私は涙を流したまま、レオンの背中に強く腕を廻した。
レオンは、私をそっと抱き締め返し、涙を拭うように両頬にキスをしてくれる。
…やっと、結ばれたんだ…
破瓜の痛みが続く中、ようやく実感し、また涙が溢れる。
レオンの荒い息遣いと鼓動とかすかな震動音だけが聞こえる。
632506:2006/05/03(水) 14:29:05 ID:jl+tgR6d
「大丈夫か?」
何度目かのレオンの同じ質問。
「うん、もう…大丈夫。 嬉しいの…」
痛みはまだ退いていない。 でも、愛する人と結ばれた感動の方が大きい。
「俺もだよ…」
レオンはそう言って、私の髪を撫で上げながら唇をふさぐ。 そしてキスを続けながら、優しく乳房を揉みしだく。
しばらくその姿勢のまま、互いにキスと愛撫を繰り返す。
そうしているうちに、私の奥にむずがゆいような感覚が走る。
その微妙な感覚をレオンも感じたのか、
「そろそろ…動くぞ…」
と囁き、ゆっくりと腰を往復しはじめる。
「…んっ…!」
擦れる刺激はまだ少し痛みが伴う。 悲鳴がまた出てしまう。
「まだ、キツいか…?」
「…いいの、動いて…」
もう心配はかけたくない。 私はレオンの気遣いに嬉しく思いながらも、次のステップを要求する。
「…わかった」
再び動き出す。 むずがゆく思えた感覚が次第に痺れるような快感に変わってゆく。
「あ…ん、レオン、何か、ヘンな…感じ」
私の訴える声が甘みを帯びる。 つながった箇所からも、水音が聞こえてきだした。
レオンの表情からも緊張が消えていく。
彼の動きが強くなる。 往復のピッチが上がり、単調だった動きにも強弱が加わる。 私の奥も、私の意志を離れて蠢きだす。
「くっ…ルキア、すげぇ…気持ちいいよ」
「わ、私も…あっ…気持ちい…いいのっ!」
彼の声に、私は悩ましい声で応える。
レオンの動きから遠慮が消える。 上体を起こし、私の両足を持ち上げ、さらに深く私を貫いた。
「やっ、あ、あ、あんっ! レオン、すごい…っ!」
私は憚ることなく快感を素直に訴える。
レオンも荒々しい吐息で応え、激しく動く。
「レオン、レオンっ…!」
愛しい名を私は連呼する。 両手をはるか上にあるレオンの両頬に触れさせる。
そして体へと引き寄せる。 レオンが前傾し、彼のものが子宮口に当たる程飲み込まれる。
「くっ…!」
レオンは呻きながら、私の両脚から手を離し、私の乳房を激しく愛撫する。
一気に快感が昂まっていく。
「あんっ、あんっ、あああっ…! レオンっ…好きよ…っ!」
彼の背中に爪を立て私は喘ぎ続ける。
「お、俺も、愛してる…ぜ、ルキアっ…!」
レオンも応え、貪るように私に体をぶつける。
「あ…お、落ちそう…! はぁん、レオン、私、私…!」
私の奥で、濡れそぼった襞が淫らに蠢き、最大級の快感を要求しだすのがわかる。
「俺も…そろそろ…我慢でき…ねぇっ!」
「ああっ、レオン…! い、一緒に、一緒に…!」
私はうわごとのように叫びながら、両脚を彼の腰に絡みつけた。 その瞬間、レオンのものが一際硬く膨れ上がり、私の奥の敏感な襞を激しく突いた。
頭の中を極彩色の渦が巡る。 そして…弾ける!
「やっ!? あああっ! レオン、レオンっ…!」
一際高い声で私は絶叫する。 その声に導かれるようにレオンも叫ぶ。
「ル、ルキアっ!」
互いに強く抱き締めあって、同時に絶頂を迎える。
彼のものが奥で弾けて、暖かいものが私の奥に幾度となく注がれる。
天空から堕ちるような快感に脳裏が焦げて、私は体を痙攣させた。
…互いに力の抜けた腕で抱き締め合い…私は瞳を閉じる。
633506:2006/05/03(水) 14:29:38 ID:jl+tgR6d
「痛かったよぉ…」
しばらくして。
体の感覚が現実に戻り、私は下腹部の疼痛を実感した。
「…わりぃ、あんま、優しくできなかったな…」
レオンが本当にすまなそうに謝る。
「あ、ごめんね。 そーじゃなくって…今まで想像してたのを超えてたから…」
「女の子って、やっぱ痛いもんだろし…なぁ…今さらだけど」
言って、視線を落とす。 シーツの上には、純潔の証が記されている。
「でも、嬉しいんだよ。 大好きな人に抱かれたんだから」
私はレオンにぴったり寄り添って言う。
「…そう言ってくれて、俺も嬉しい」
レオンも私の頭に優しく手を置いて、はにかむようにそう言う。
「…疲れたろ? 少し休みなよ」
と、レオンが右腕を横に伸ばして、私の頭を乗せる。
「…ありがと、レオン。 大好きよ…」
腕枕に抱かれ、私はしばらく微睡んだ…
634506:2006/05/03(水) 14:30:54 ID:jl+tgR6d
翌日。
いつもより早く目が覚めた。 大きく伸びをしてベッドを抜け出し、シャワーを浴びる。
私の肌に刻まれたキスマークを見て、昨日のことが夢ではないことを実感する。
内腿のあたりもまだ少し痛みに疼く。
バスルームを出て制服に着替え、私はカフェテリアに向かう。
クロワッサンとハムエッグとミルクを手に席を探すと、レオンが既に食事している。
「おっはよー」
「お、おぅ…おはよう」
照れくさそうな顔でレオンがあいさつ。
隣の席に腰掛けて朝食をとる。
「よく眠れた?」
「ま、まあな… で、アレ、夢…じゃないよな?」
私はクスクスと笑う。
「何言ってんのよ。 ぜーんぶ、現実だよ。 ね、レオン?」
「…何だよ?」
「これからも…よろしくね」
私の両耳でハート型のイヤリングが揺れた。
レオンは顔を真っ赤にして、
「あ、ああ、ルキア…俺のほうこそ…」
と言いかけた時。
「あー、お兄ちゃん、お姉ちゃん、だいじょーぶ?」
突如、アロエに声を掛けられる。
「おはよう、アロエちゃん。 …って、大丈夫って何かしら?」
よくわからないあいさつに私は戸惑いながら、アロエに笑顔であいさつを返す。
「えーっと、ルキアお姉ちゃん、これ、マラリヤお姉ちゃんから」
と、アロエが差し出したのは、何かの薬瓶だ。
「なーに、これ?」
訝る私に、
「あのね、痛み止めだって。 今のルキアお姉ちゃんに必要だから、って…」
「…?」
「昨日、アロエがラスク君のお部屋に行く途中に、レオンお兄ちゃんのお部屋の前を通ったら、
ルキアお姉ちゃんの悲鳴が聞こえて、それで慌ててマラリヤお姉ちゃんの所に…」
私とレオンが同時にうろたえる。
「き、聞こえたの!?」
「う、うん。 で、お怪我したのかと思って、マラリヤお姉ちゃんに説明したら、
 『大丈夫よ。 恋人同士なら一度経験することだから』って言ってて…
アロエ、よくわかんなかったから、教えてもらったの。 …あれって、『せっく…』」
「ストーップッ!」
私は顔を赤くしながら、慌ててアロエの口を塞いだ。
「アロエちゃん、それ以上は言わなくてもいいわ。 優しいのね。 ありがと。 
マラリヤには後で私からお礼言っておくから、この話はここだけで止めて、ね?」
「う、うん…でも…さっき、リディア先生に、お薬の事聞かれて話しちゃった…」
私は眩暈がした。 レオンは突っ伏している。
「リ、リディア先生にも私からは、話しとくから…お願い、この話はもうやめて…」
「ルキアさん、レオン君!」
…リディア先生だ。 私たちは頭を抱えた。
635506:2006/05/03(水) 14:32:13 ID:jl+tgR6d
「アロエちゃんから聞いたんだけど…本当なの?」
リディア先生の教員室。
問答無用で連れてこられて、二人して並んで座らされている。
「…は、はい」
レオンがあっさり認める。
リディア先生が溜息をつく。
「…まあ、二人とも恋人同士なんだし、野暮は言う気はないけど、気を付けなさい」
「はい…」
私は小さくなる。 レオンも返す言葉もない。
「…ルキアさん、これを飲んでおきなさい」
と一粒の丸薬を渡される。
「万が一、ということもあるから。 恐らく避妊してなかったんでしょう?」
…そこまでお見通しですか。
私はその場で素直に飲む。
「あ…あのぉ…俺たち、何か処罰されるんすか?」
「まさか。 別に犯罪を犯したわけでもなし。 でもね、レオン君」
心配そうに尋ねるレオンにリディア先生は言う。
「ルキアさんを本当に大事に想うのなら、これからは彼女の体も考えなさい。 セックスをするな、とまでは言わないけど、愛情表現はソレだけじゃないわよ」
「「はい…」」
二人してしょげ返る。
「さて、私からは以上。 この話はここで止めておくわ。 で、来週から大会だから、二人とも勉強も忘れちゃだめよ」
…とりあえず解放されて、二人して歩く。
「参ったな…」
「うん、でも」
と私は言う。
「バレたのはビックリだけど、後悔はしてないから」
「俺だって」
「じゃ、これからも、普段どおり、堂々としときましょ」
「…だな」
「あ、そろそろ授業始まっちゃうよ。 行こ、レオン」
私はレオンの腕を引っ張り、教室へ向かう。
レオンも私に引きずられるように、照れながらも笑顔で一緒に小走りに向かう。
…未来までも、この眩しい笑顔と一緒だよ。 レオン。

― Fin.―
636506:2006/05/03(水) 14:49:57 ID:jl+tgR6d
以上長くなり申し訳ないです。
長々お付き合いいただけた方には感謝です。
火力弱くてすみません;

さて、これで自分の使用キャラ(メイン:タイガ、サブ:マラリヤ、ルキア)
のSSは書いてみましたので、
他のシチュ、他のキャラなどにも愛情注いでみたいと思います。
…しばらくは、QMA廃人と化してきます。
…ケルきついよぉ…orz
637名無しさん@ピンキー:2006/05/03(水) 16:33:15 ID:DZkFq+5u
キターーーーーー!
予定より早かったですね、GJ!
これからもガンバ!
638名無しさん@ピンキー:2006/05/03(水) 18:49:25 ID:pas3OlXb
もう言うこと無いくらいのすばらしい出来です

非常に堪能させていただきました。   二人に幸多かれ
639名無しさん@ピンキー:2006/05/03(水) 23:15:48 ID:Ik3pQCgM
うおおおおおおおおお
ぐっじょばああああああああああああああウゥワァ

ごっつい名作でした、
これからも頑張ってくださいー!!
640名無しさん@ピンキー:2006/05/06(土) 08:42:03 ID:v1FP9jwN
3が出る前からなんかやる気なくなっちった
こまったなー
641名無しさん@ピンキー:2006/05/06(土) 13:14:49 ID:Kpjs8AIK
誰かQMAの保管庫のアドレス教えて
642名無しさん@ピンキー:2006/05/07(日) 10:13:41 ID:EsjyNIes
643577:2006/05/10(水) 04:12:27 ID:FAo2wtC/
>>506
保存しますた。大変おいしゅうものをありがとうございます。
ごちそうさまでした。

前回の後日談っぽいものを書いていたら、
いつの間にかサンダース×マラリヤになりました。
タイユリの表現がありますが、彼らのエロはありません。

前と同じ小ネタと小説です。長くなってしまったので何回かに分けて
投下します。

……前回は不発だったので今回は挿れたい。
644タイガくんとマラリヤ姐さん(1/8):2006/05/10(水) 04:15:10 ID:FAo2wtC/

ドンドン


ガチャ


「くおらっ! もう浮気の手伝いなら……!」

「結構な挨拶ね……」

「うおっ!? マラリヤ姐さん!」

「はい、どら焼き。和菓子が好きだってきいたわ」

「いや、特に好きというわけじゃ……ちゅーかアロエからもろた羊羹まだ残ってんやけど……
ところで何の用です?」

「そのアロエから話をきいたの。恋の悩みをあなたに相談したら、見事に願いが成就したって。
私もそうしてもらおうと思って来たのよ」

「アロエーー!! なんでお兄ちゃんを困らせるのーーー!!」




(1)


「どうぞ、粗茶ですが……」

「ありがとう……アロエ喜んでたわ、あなたが手伝ってくれたことに感謝しているようよ」
645タイガくんとマラリヤ姐さん(2/8):2006/05/10(水) 04:16:37 ID:FAo2wtC/
「手伝ったちゅーか、振り回されたっちゅーか……」

「今日も話してたわね、『カイルが自分を受け入れてくれた』って嬉しそうに」

「そのカイルは今PTSDです」

「でもだいぶ快復していたわよ。部屋でくつろいでいたもの」

「ほんまですか! よかったなあ……」

「猫をなでながらスパゲティをゆでていたわ」

「え? 村上春樹?」

「羨ましいわ……あんなに大事にしてもらえるなんて……」

「カイルに限って大事にせんことはないやろうしなあ」

「幼い頃からあんなに愛されて……ふふ、まるで紫の上ね……さしずめカイルは光源氏かしら?」

「狂うさまは六条御息所のソレやったけどな」



(2)


「それで、相談に乗ってもらえる?」

「まあ、とりあえず話を聞くだけなら……」
646タイガくんとマラリヤ姐さん(3/8):2006/05/10(水) 04:17:55 ID:FAo2wtC/

「私ね、サンダースが好きなの」

「ええんやないですか? 奴以外、姐さんの相手つとまる男ほかにおらんだろうし……」

「でもね、彼、私以外に意中の女性がいるのよ……」

「え!? あいつ恋してたんか!? むっちゃ意外や」

「ただ幸いなことに、その女性にはすでに恋人がいるの。サンダースが告白をしようとした
その日に先に彼女に告白をしたみたい」

「運のないやっちゃな……ちゅーかサンダースの恋を横取りする男も相当の強者っつーかアホっつーか…」

「バカね、あなたが取ったんじゃない」

「え? じゃあ、あいつの好きな女ってユリ? はは、俺もアホやなーー

………………………………………………………………え?」

「事の重大さがわかったようね……」



(3)


「ちょっ!? まっ!? いっ……!!?」 (※『ちょっと待って! 今なんて言ったの?』の意)

「だからサンダースはユリが好きなの。最初きいた時はびっくりしたわ」
647タイガくんとマラリヤ姐さん(4/8):2006/05/10(水) 04:19:28 ID:FAo2wtC/

「俺もしとるわっ!! 俺知らないうちにサンダースを挑発してたんか!?」

「私があなたにしてもらいたいことは、ユリをあなたから離さないことと、サンダースに『彼女を取るな』
とはっきり宣告してもらうことなの」

「いやいやいや!!? 前者はともかく後者は無理です!!」

「なに言ってるの、男でしょう?」

「無理やーーっ!! フリーザやラオウに喧嘩売るような真似俺にはできんーーー!!!」


ピピピッ……!


「あら? 携帯が鳴っているわね……?」

「誰や!? んな時に…………ん? ユリ?」


ピッ


「おい、ユリ?」

『タ、タイガ……私、今……』

『何故電話をかける? まだ話は済んでいないはずだが』

「!? サンダース!?」

「……私にも聞こえるように、少し電話を離してもらえる?」
648タイガくんとマラリヤ姐さん(5/8):2006/05/10(水) 04:21:14 ID:FAo2wtC/

「ユリ! 何があった! 言え!」

『聴け、私の君を想う気持ちに嘘はない』

『私にはもういるの! お願いわかって!』

「待てや! 人さし置いて勝手に話進めんな!!」

『賢者になり、無事卒業をしたら一緒になってほしい。職業柄、収入は定期的だし
危険任務があれば特別手当もある』

『嫌よ! 私、賢者になって卒業したらタイガとそば屋を開くんだから!』

「そば!? お前なんのためにこの学校入ったねん!? ちゅーか俺が打つんか!?
そば俺が打つんか!?」

『……まだ言うのか?』

『私、本気だもん! 子どもだっていっぱい作るんだから!』

「おい、まさかサッカーチームができるくらいとか言うんじゃ……」

『衆議院の席を埋めるくらい』

「できっかーーーっっ!!?」

「哺乳類の限界を超越してるわね……」
649タイガくんとマラリヤ姐さん(6/8):2006/05/10(水) 04:22:42 ID:FAo2wtC/

『ふん……さっきからそうやって奴の名を呼んでいるが、その奴にいかほどの覚悟があるというのだ?』

『タイガを見くびらないで! 私のためだったらホモになる覚悟だってあるんだから!』

「あるか!? いくらお前のためとはいえ、そこまで捨てさせんな!」

「でも、実際彼女に万が一があった場合はどうするの?」

「うっ…!? …………それでも嫌や!! つっこむのもつっこまれるのも嫌やーーっっ!!!」

「漫才なら何の問題もないのにねえ……」

『とにかく、私はタイガと一緒にそば屋を開いてたくさん子どもを作るの! 国会の席を埋めるの!』

「だからできんっちゅーの! 俺もお前も魚介類ちゃうわ!」

『今だってお腹の中にはタイガの子がいるんだから……』

「だーーっ! アホかお前は! 例え今から作ったってなあ…………

……………

……………

………………………………………………( ゚д゚ )」

『バ、馬鹿な!? 何を言って……っ!?』

『嘘じゃないもん、先月からアレが来てないし、マラリヤからもらった検査薬にだってちゃんと……』
650タイガくんとマラリヤ姐さん(7/8):2006/05/10(水) 04:24:40 ID:FAo2wtC/
「嘘やーーっっ!!? 俺ぜんぶ外に出したはずやーーっっっ!!」

「つけてなかったのね……」

『サンダース、だから私は……』

『……構わん』

『え?』

『妊娠していようが、すでに子どもがいようが構わん。私の君に対する気持ちに変わりはない』

『サ、サンダース、待ってよ……… !? きゃっ!? は、放して……っ!?』

「ユリ!? どうし……っ!?」


ガチャン! ツー、ツー……


「…………………」

「タイガ……」

「…え…………えらいこっちゃああああ!!!?」

「ユリが? それとも子どもができたことが?」
651タイガくんとマラリヤ姐さん(8/8):2006/05/10(水) 04:31:06 ID:FAo2wtC/

「姐さん! あいつが妊娠してること何で教えてくれなかったんですか!!」

「私は検査薬を渡しただけよ。使った後の結果までは知らなかったわ」

「あああ……俺この年で父親になるんか……?」

「一瞬の油断が命取りだったわね……」

「ってこうしちゃおられん! はよあいつのとこ行かな! 姐さんも来てください!」

「もちろんよ、私もサンダースを諦めていないもの……」

「やる! やったるで俺は!! そば処『ゆり庵』の未来は俺が守ったる!!」

「結構、乗り気だったのね……」

「待っとれーー! ユリ! ドラゴン!!(子どもの名前) 今パパが助けに行ったるからなーー!!」

「あなたにつっこみたくなる日が来るなんて夢にも思わなかったわ……」


続く
652名無しさん@ピンキー:2006/05/10(水) 04:32:00 ID:Q6Pp0R+a
サンダース・・・
653577:2006/05/10(水) 04:33:54 ID:FAo2wtC/
すいません、小ネタまだ少し続きます。
できるだけ早く続きを投下できるようにしたいです。
654506:2006/05/10(水) 08:36:50 ID:ng+520ev
>>577
来ましたねw
相変わらず、ボケにキレがあって爆笑しとりますw
振り回され、混乱しつつも子供の名前決めてるタイガワロスwww
ちなみに、サンマラも好きなんで、楽しみにしてます!

あと、いろいろ「GJ」返事いただいた方、ありがとうございます!
読み返すと、誤字あり、若干の設定破綻ありと反省しとります;

今しばらくは、本家QMAプレイに専念しますが(勿論日常生活優先w)、
2つ3つ電波来ましたので、またお目にかけることができれば、と思います。
次は、ちょっと変態チックにイキます(甘設定ベースですが)。

では、またのお目もじをば。

655名無しさん@ピンキー:2006/05/10(水) 17:53:36 ID:VfSBxZz5
>>653
これで小ネタなのがすごいわ。
あ、もちろんGJですよ。
続き待ってます。
656名無しさん@ピンキー:2006/05/10(水) 22:50:00 ID:7XT6pMax
かなり遅れたが、>>644氏。前作のカイアロSS良かったよ。
不幸属性のカイル好きです。

兄さん(姐さん?)のSSのセンスは素晴らしいです。
それでは、サンマラのSSに期待してますね。
657名無しさん@ピンキー:2006/05/10(水) 23:04:05 ID:h2VSKj/U
ぐっ



じょぶ!
凄まじい展開に小生メロメロでございます
658名無しさん@ピンキー:2006/05/11(木) 00:57:22 ID:tIovpvse
GJ!
「衆議院」と「ゆり庵」と「ドラゴン」に腹筋痛くさせられました。
一粒で二度美味しいですな。続きお待ちしております。
659577:2006/05/13(土) 16:37:00 ID:qm+pzNwn

まだ小ネタの段階にもかかわらず、レスを下さってありがとうございます。
続きを投下します。

だけど長くなりすぎて、ちっとも『小』ネタでなりました…
あげく、エロは次回です……

なお、いつの間にかタイガくんとサンダースさんになってました。
660タイガくんとマラリヤ姐さん・中編(1/19):2006/05/13(土) 16:40:18 ID:qm+pzNwn

(4)


― 校舎裏 ―



「ユリ……少しはこちらの言い分も聞いてもらいたい」

「充分きいたもん! 私は将来、そば処『とらのあな』の女将になるの!」

「ふむ、すでに別の店がその名前を使っていたように思えるが……」

「とにかく私はタイガと…………っ!? 手、放し……っ!!」

「私は君を守る自信も、そして幸せにする自信もある。そこをよく検討してほしい。
例え私の子でなくともハートマン(子どもの名前)は誠意をもって育てることを約束しよう」

「いやーっ! ナツミ(子どもの名前)はタイガと育てるのーー!!」


ガサッ!


「……誰だ?」

「あ……!」

「ユリ! 無事か!?」

「タイガ……よかった、来てくれたんだ……」
661タイガくんとマラリヤ姐さん・中編(2/19):2006/05/13(土) 16:41:34 ID:qm+pzNwn

「……何故ここがわかった?」

「サンダース……」

「マラリヤ……そうか、君の力か」

「私まだあなたを諦めてないもの……」

「君への答えはすでに返したと思うが?」

「お互いさまね、あなたがユリを諦めきれずに追っているように、私もまたあなたを
追っているのよ」

「……私は本気だ。一時的な感情などではない。ちょっとやそっとのことで砕ける
ような、そんなもろい気持ちで動いたりはしない」

「何も本気の恋ができるのは、あなただけじゃないわ……」

「よしユリ、ここは姐さんに任せて俺らは逃げるで。本気だしてもサンダースには敵わんからな」

「うぅ……タイガがもろいよう……」

「――どこへ行く?」

「うっ!? もうばれた……」

「悪いが貴様にユリを任せてはおけん。彼女を置いていってもらおう」

「ふざけんな!! はいそーですかと言うとおりにするアホがどこにおんねん!!」
662タイガくんとマラリヤ姐さん・中編(3/19):2006/05/13(土) 16:42:50 ID:qm+pzNwn

「今日からユリは私が守る。私がユリの『自衛隊』となる」

「『ナイト』と言わないところがあなたらしいわね……」

「はっ! こいつの『白虎隊』の座をやすやすと渡してたまるかい!」

「タイガ……それじゃ最後にタイガが自害しちゃうよお……」

「強情だな……」

「当たり前や!! 相手がお前やからって、そうそうびびってられるか!」

「とにかく、貴様のような不埒な輩にユリを預けてはおけん、すみやかに去るがいい」

「やかましい! さっきから聞いてりゃ勝手なことばっか抜かしおって……!!」

「ユリを孕ませたそうだな?」

「すんません、不埒な男です」



(5)


「タイガ、私と勝負をしろ。ユリをかけての勝負だ」

「う…! この場面にありがちな展開が……」
663タイガくんとマラリヤ姐さん・中編(4/19):2006/05/13(土) 16:43:57 ID:qm+pzNwn
「勝ったほうがこれから先、ユリを守る」

「……ユリを賞品みたいな言い方すんなや」

「きゃー! 素敵! 私一度『愛する人をめぐる戦い』のヒロインになってみたかったのー!」

「彼女は乗り気のようね」

「姐さん、俺泣きたい」

「勝負の方法だが……」

「なん? クイズか?」

「馬鹿を言うな、肉弾戦に決まっているだろう。男の勝負にこれ以外の何がある?」

「ちょっ!? 待てや!? 喧嘩しか知らん男と修羅場くぐり抜けた男じゃ勝負にならんやん!?」

「怖気づいたか! だが何と言おうと勝負は受けてもらおう!!」(バサッ)

「なんで脱ぐの!? 上半身、裸にならんでもええんとちゃう!? ちゅーか俺も脱ぐんか!?」

「当然だ! 鍛え抜かれた筋肉こそ男の最大の武器! さあ貴様も脱げ!!」

「うおわーーっっ!!!? 俺の目の前にラオウがーーっっ!!!?」

「あ、私タイガが上半身裸で闘ってるとこ見たい!」

「アホか!? お前見たいんか!? 彼氏があべしひでぶ言うて脳みそ吹っ飛ばされるさま見たいんか!?」

「闘う前からもう死んでいるなんて、とんだケンシロウね……」
664タイガくんとマラリヤ姐さん・中編(5/19):2006/05/13(土) 16:45:31 ID:qm+pzNwn

「大丈夫だよタイガ、まずはリラックスしていこ♪」

「狙われとんのお前じゃーー!!!」


ガシッ!


「え……?」

「脱ぐ気がないのなら、こちらから脱がせてもらおう」

「!!!!??」


ビーーーッ ビリビリビリ!!


「嫌あああああぁぁっっ!!? 人呼びますよ!! 大声出しますよ!!!」

「暴れるな、大人しくしてろ」


ビリリッ! ビリビリビリ……


「堪忍して下さい! 堪忍して下さい! ユリの目の前でこんなこと止めて下さい!!!」

「ほう……いい肉付きをしているじゃないか、何も気に病む必要はない」
665タイガくんとマラリヤ姐さん・中編(6/19):2006/05/13(土) 16:46:59 ID:qm+pzNwn

ビーーーーーーッッ!!!!


「い、嫌やーーーっっ!!? それ以上は!!! それ以上はあっ!!!!」

「観念しろ、貴様はもう逃げられん」


ビリリッ! ビリビリッ!! ビーーッッ…………



「うわあ……」

「……さすがに濃いわね………サンダース×タイガ……」

「タイガ……」

「ユリ、少し目が輝いているように見えるのは気のせいかしら……」


(6)


「あああ……俺の……一帳羅…………」

「お気の毒ね……」

「あ、しょげてるタイガなんか可愛い……♪」

「やかましい!! 俺の不幸はお前の萌えか!!」
666タイガくんとマラリヤ姐さん・中編(7/19):2006/05/13(土) 16:48:53 ID:qm+pzNwn

「タイガ、しょげている場合じゃないわよ、ここからが本番なんだから……」

「姐さん……何とかしてください、俺一人の力じゃ無理です……」

「残念だけど私も無理よ……こうなった時のサンダースを止めることはできないもの……」

「ぬああ……何でこんなことになったんや……」

「せめて前向きに考えましょう、サンダースをあなた達の当て馬と考えるのよ」

「……その馬がダークホースやったら?」

「―――そろそろ始めるぞ」

「!! なっ……!?」


――ヒュッ…………ガッ!!


「ほう……」

「……ったぁ!? いきなり何すんねん!」

「受け止めたわね……」

「すごい! タイガが受け止めた!! 『タイガ受け』ね!!」

「省略すんな!! 別の意味になっちゃうやろ!!」
667タイガくんとマラリヤ姐さん・中編(8/19):2006/05/13(土) 16:50:16 ID:qm+pzNwn

「よそ見をしていていいのか?」

「うおっ!? 危なっ!」


ガガッ!! ガッ!


「はずしたか……」

「――っ!? ガードしてんのに何でむっちゃ痛いの……!」

「あら……おされてはいるけど、意外とやるわね……?」

「へっへ〜♪ いつも私と一緒に鍛えてるもんね!」

「組み手をしてるの?」

「うん! 『カマキリゲーム』してるの!」

「カマキリ……? それは一体なに……?」

「えっとね、組み手自体は普通なんだけど、ただルールがちょっと違うの」
668タイガくんとマラリヤ姐さん・中編(9/19):2006/05/13(土) 16:51:49 ID:qm+pzNwn

「どんなルールかしら?」

「うん、タイガが勝ったら私とセックスができて、私が勝ったらタイガを食べるの♪」

「貴様あぁぁっっ!!! そんないかがわしい真似をぉぉぉっっっ!!!!」

「ユリィィっっ!!! 挑発せんといてぇぇぇっっ!!!!」


ガガガッ!! ガッ! ガッ! ガガガガッッ!!!


「貴様だけはっ! 貴様だけは生かしてはおけん!! 死ねえっっ!!」

「あんた!? 目的が変わっとる………痛あっ!? 痛い痛い!? 蹴らないでえっ!!」

「まずいわね……このままじゃ彼が負けるわ……」

「そんな…! タイガ! 頑張ってよ!」

「無茶言うな! ちょっとやそっとで何とかなる相手ちゃうわ!!」

「そうだ! 潜在能力を開花させるの! 少年漫画じゃ追い詰められた主人公はいつも
土壇場でパワーアップしてたもん! さあ早く!」

「アホんだらあっ!! ページめくるみたいに簡単にできるかあっ!!」

「展開的には『次号に続く』ね……」
669タイガくんとマラリヤ姐さん・中編(10/19):2006/05/13(土) 16:53:06 ID:qm+pzNwn

――――ガッ……!


「ぐっ…!?」

「悪いがそろそろ終わりだ」

「やかましい! 勝手に決め……――――あ!」


ダッ……!


「!! 貴様! 逃げる気か……!」


フラッ……


「? ユリ? あなた顔色が……?」

「あ、あれ? 私……」


グラッ……!


「ユリ!?」
670タイガくんとマラリヤ姐さん・中編(11/19):2006/05/13(土) 16:54:23 ID:qm+pzNwn

ガシッ!


「ユリ!? しっかりせえ! 目え開けろ!!」

「何事だ……!?」

「わからないわ……前兆もなくいきなり倒れて……」

「おいユリ!? ユリ!?」



(7)


「マラリヤ、何かわかるか?」

「たぶん軽い貧血ね……医者じゃないから詳しいことまではわからないけど……」

「ん……んぅ? あれ……?」

「ユリ! 気いついたか!」

「タイガ……? 私……?」

「覚えとらんか? ぶっ倒れたんやでお前」
671タイガくんとマラリヤ姐さん・中編(12/19):2006/05/13(土) 16:56:09 ID:qm+pzNwn

「ちょっと気持ち悪い……」

「顔がまだ少し青ざめているわね……」

「ねえ……タイガ……」

「なん? どうした? 俺にできることなら……」

「生まれるかも……」

「ぬおああーー!!? 安心せい!! 俺がついとる!! 俺がついとるからなっ!! 
まずは大きく息を吸ってヒッヒフーーヒッヒフーー!!!」

「落ち着きなさい、一ヶ月で生まれるなんてどれだけ進化した胎児よ……」

「とりあえず、命に別状はないようだな。……腹のほうは知らんが」

「あれ? そういえば勝負はどうなったの……?」

「ん? ああ、それはな……」

「……私の負けだ」

「!? サンダース!?」

「負けというか、頭が冷えた。……やっていることの愚かさにようやく気づいた」

「サンダース、お前……」

「ユリ、いろいろと迷惑をかけた。だが君に言った台詞とそして気持ちに嘘はない」
672タイガくんとマラリヤ姐さん・中編(13/19):2006/05/13(土) 16:57:34 ID:qm+pzNwn

「サンダース……あのね、私……!」

「何も言うな。今、君の言葉を聴くのは少々辛い」

「待って! これだけは言わせて! あのね……

―――これからも、いいお友達でいて」

「アホかーー!!? とどめ刺しおってーーーっっ!!!」

「マラリヤ、ハンカチを借してもらえるだろうか?」

「2枚あるわ………枯れるまで泣きなさい」



(8)


「なあユリ、その……妊娠したっちゅーことなんやけど……」

「あ、うん! 日を改めて両親に挨拶だね」

「ちゃうわ! そっちやなくて、お前ほんまに妊娠してるんか?」

「なによ、信じてないの?」

「いや、だってなあ……突然すぎるし……」
673タイガくんとマラリヤ姐さん・中編(14/19):2006/05/13(土) 16:58:41 ID:qm+pzNwn

「もう! じゃ、いいよ、今証拠をみせるから」


ごそごそ……


「じゃーん! 検査薬でーす!」

「う…! 確かに反応が出とる……」

「…あら? ユリ、それじゃ妊娠していないわよ?」

「えぇっ!? だ、だってちゃんと反応が……!」

「それは私の特別製よ。体になにも変化がないとき、反応が出るの」

「ややこしいもん作んなーーっ!! でも助かったーー!!」

「そんなあ、じゃあ……」

「残念(?)だけど、今回は何もないわね。それと目の下にクマができているけど、
最近、寝不足気味でしょう? さっきの貧血といい、生理がこないのはそれが原因じゃないかしら?
体の調子が狂って、生理不順が起きたのねきっと」

「うぅ〜ありえない……」

「良かった……この年で父親になんのはさすがに……」

「なによおっ! 私の子どもは作りたくないっていうの!!」

「い、いやそういう訳じゃなくて……」
674タイガくんとマラリヤ姐さん・中編(15/19):2006/05/13(土) 17:00:07 ID:qm+pzNwn
「私なんかと夫婦になりたくないっての! それともお嫁さんは別にもらうつもりだったの!」

「だからちゃうって! 少しは落ち着け……!」

「……子どもができて嬉しかったの、私だけなの……?」

「ユリ……… あーーもうっ! よう聴け! ………俺まだお前と二人っきりでいたいねん」

「……え?」

「別に父親になったってええけどな、でも俺まだ二人だけでしたいこといろいろあるし、
お前のこと独り占めしたいし……」

「タイガ……」


ぎゅっ……


「あ……」

「なあ、しばらくは俺のわがままにつき合ってくれんか?」

「……うん……私も二人でいたい……」

「……おおきに」

「……大好き」

「ああ、俺も…… ――――だからその握ってる金属バットはなしたって」


決着。
675タイガくんとマラリヤ姐さん・中編(16/19):2006/05/13(土) 17:01:38 ID:qm+pzNwn

「それじゃ姐さん達、俺ら行きますんで……」
「ええ、いろいろとありがとう……」

空中に浮かせた箒に乗りながらタイガが別れを告げると、残った二人は頷いて同意する。
上半身は裸のままだったが、これは仕方がないと諦めた。むしろ腕を中心についたアザのほうが目立って
そっちのほうが気になる。

「じゃ、またね!」
ユリもまたタイガと同じ箒に乗り、彼の両肩に手を置いて、ちょうど自転車の二人乗りするような形で
器用に立つ。ユリの言葉を合図に箒はふわりと浮上した。
ほんの数秒後には、箒は空を走り始めていた。



「あー……えらい目遭った……」
ようやく事が済んで、タイガがげんなりとため息をつく。
ガードに使った両腕は痛いし、妊娠騒ぎのせいで胃も痛い。
胃薬あったかなあとろくに整っていない救急箱の中身を、あやふやな記憶で点検してみる。
……多分ない。

「ねえねえ、体へいき?」
ぶつぶつと頭の中で、胃薬の代わりに使えそうな薬の名前を片っ端から並べていると、
不意にユリが背後から声をかけた。
かがめるように顔を近づけて、聞こえるようにと耳元でしゃべる。
息がかかって少しくすぐったい。

「ぼちぼち……それより……」
「なに?」
676タイガくんとマラリヤ姐さん・中編(17/19):2006/05/13(土) 17:02:58 ID:qm+pzNwn

「お前、俺が負けてたらどうした?」

もう済んだことだが、気になって仕方がない。
まさか負けたら、さっさと自分を見限ってサンダースの元へいくだろうなどとは考えては
いないが(考えたくもないが)、それでも最悪の結果になってしまった時のユリの様子がまったく
予想できない。

負けるつもりで闘ってなどいなかったが、正直いって勝てる相手でもなかった。
『もしも』の事態を考えるだけで、気分が暗くなる。

そんなタイガの心情などつゆ知らず、ユリは極めて気楽そうに首をかしげた。

「う〜ん、負けるも何も、多分やばいって思ったら、タイガを連れてさっさと逃げちゃっただろうね」
「ああん?」
怪訝そうに眉をひそめ、その眉の形に合わせた声を出す。
突拍子もないことを言い出すのはいつものことだが、それが想像できる範囲でないと少々困る。
とりあえず、ユリの言葉を待つことにした。

「ほら、勝敗がつかなければ元のままでいられるでしょ? だからタイガをさらって逃げよっかなーって」
「さらうって……お前が俺を?」
「他に誰がいるのよ?」

当然でしょと言いたげな口調でユリが答える。
彼女の性格を表すような、簡単で単純な解決策。
その楽観的な説明にとうとうタイガは呆れ果てたように大きく息を吐いた。

「……お前、長生きするわ」
「あ! ちょっと! 今バカにしたでしょ!」
「ぐおっ!? 首絞めんな!? ……お? でもおっぱい当たって気持ちいい……」
「いやーーっ!? バカーーっ!?」
677タイガくんとマラリヤ姐さん・中編(18/19):2006/05/13(土) 17:04:18 ID:qm+pzNwn

「んーー箒二人乗りするときは上半身裸に限るわーー。ユリ、もっときつく、ぎゅーっと……」
「バカバカ! 変態! スケベーー!!」

箒の流れに合わせて声は空気に散らばり、やがて消えていった。





「……行ったわね」
「……ああ」

遠く、点になった二人の姿を見届けると、どちらともなく切り出した。
互いの表情に変化はない。

「私達も行きましょうか……」
マラリヤが促すと、いつものように後ろで両手を組みながら、サンダースは頷いた。
彼らしく、曖昧さなど微塵もないくっきりとした頷き方だった。
とりあえず、この場を離れようと足を動かす。もう太陽は西側へ傾きかけていた。

「ねえサンダース、あなたはこれからどうするの?」
歩きながら、ふとマラリヤが声をかける。
抑揚のない口調からは、その心情までは読み取れない。

「これからというと?」
「よかったら、部屋に来ない? まだあなたと話し足りないの」

駆け引きさがまざった声、駆け引きが挟まれた言葉、それがどこか彼女らしい。
しばらく、沈黙が二人の間を占める。
678タイガくんとマラリヤ姐さん・中編(19/19):2006/05/13(土) 17:05:18 ID:qm+pzNwn

「……了解した」
だいぶ時間が経ってから、ようやくサンダースが応えた。
その頃にはもう二人は、いつも過ごす見慣れた景色の中を歩いていた。

「あら……?」
意外そうにマラリヤの眉が上がる。
軽く流されると考えていたからだろう、承諾されてかえって困惑をしているようだ。

「今日はもう独りになりたいものだとばかり思っていたわ……」
「なら何故、誘う?」
「駄目もとよ。あなたを誘うときはいつも断られることを前提に考えているの」

皮肉ではなく事実、彼の性格を知っているからこそ、断られても苦にならない。
これぐらいの事で音をあげていては、とても彼に恋などできたものではない。

「―――愚痴のようなたわ言を聴いてもらえるか?」

ぽつりと点を打つようにサンダースがつぶやく。
誰かに話して楽になりたいとでもいうような、一種の解放をを求めるような要望。
顔にこそ出さないが相当参っているのだろう。

「もちろんよ……頼ってくれるのは嬉しいもの……」

無論、マラリヤに断る理由などなかった。
679577:2006/05/13(土) 17:08:04 ID:qm+pzNwn

次回で終了の予定です。今回こそ挿れる。
680名無しさん@ピンキー:2006/05/13(土) 21:35:09 ID:0Jyax49m
挿れるっていきなり直接的なw

掛け合いアリ、戦闘アリでおもしろかったですよー、GJ!!
681ライン:2006/05/14(日) 00:42:48 ID:z17sn4lx
>>577
乙です。
軍人に惚れそうだ・・



で、577氏に刺激されて、亜流シナリオを考えてみました。
迷惑なら言ってくれれば打ち切りますなー。
682思い付き@ライン:2006/05/14(日) 00:45:37 ID:z17sn4lx
タイガとユリは恋人同士である。
基本的なスタンスはバカップルだが、真面目にキメるときはきちんとキメているし、教師からもOKは出されている。

問題は、サンダースである。
彼はユリに想いを寄せていたし、どうやらそれが初恋だったらしく、日々溜め息をつくだけだ。



「また14位だったわね・・・」
「ロマノフ先生、サンダース君の階級を下げるかもって言ってたよ?」
「僕たちの仲で一番サクサク進んでたからねー。大魔導士って賢者まで後一歩なのに・・」


クラスメイト達がサンダースの事をあーやこーや言っても、サンダースはまだ遠くを見つめるばかりで。

そしてそんなサンダースをどうにかしよう、と言う生徒がいた。「私達が相談に乗らないで、誰がサンダースの悩みを聞くの!?」
「・・・リディア先生辺りが聞くんじゃないですか・・?」
「・・・・そんなのじゃ、いつまでも不幸なままよカイル君・・・」
「お兄ちゃんを元気にしよう〜!」


ご存知ルキア、カイル、マラリヤ、アロエの四人組だ。
後一人でマジアカ戦隊マ○レンジャーになりそうだが、生憎メンバーはまだ四人だ。

それは置いておく。

結局ルキアは普段からガンガンの無駄な母性本能でサンダースを助けようとか思ったりして、それにお人好しのカイル、サンダースを気にしてるマラリヤ、構って貰えずむくれるアロエを巻き添えにした形になった。
色んな意味で迷惑だ。

683思い付き@ライン:2006/05/14(日) 00:47:46 ID:z17sn4lx
ご存知ルキア、カイル、マラリヤ、アロエの四人組だ。
後一人でマジアカ戦隊マ○レンジャーになりそうだが、生憎メンバーはまだ四人だ。

それは置いておく。

結局ルキアは普段からガンガンの無駄な母性本能でサンダースを助けようとか思ったりして、それにお人好しのカイル、サンダースを気にしてるマラリヤ、構って貰えずむくれるアロエを巻き添えにした形になった。
色んな意味で迷惑だ。

タイガとユリが仲良く校庭、別称コロシアムを歩いているのを、サンダースはぼうっと眺めている。
―つい先日、遥か外国の戦場へと派遣される事が決まったサンダースは、後悔したくないという一心でユリに告白した。

そして、玉砕―。

(我ながら女々しい・・・己が此ほど軟弱だとは・・・)

サンダースは思わず歯ぎしりをしてしまう。
だが、アカデミーを退学して戦場へと向かえば、帰る場所も他人の温もりもなくなってしまう。
昔の自分ならば、戦場での死こそ軍人の誇りだと断言していたのに。



684思い付き@ライン:2006/05/14(日) 00:48:49 ID:z17sn4lx
クラスメイトや教師達といる時間が、長すぎたのかも知れない。
サンダースは、拳を握り締めた。
―早々に辞めよう。
私は、ここに来るべきではなかった―

初めて抱いた恋心も、初めて出来た親友も、全て胸の中で思い出に変えよう、そして――。

(奴らの未来は、私が守る。命を賭してでも・・・・!)

サンダースの背に悲壮な決意が宿る。
爪が掌に食い込んで血が滲んでいる。
685ライン:2006/05/14(日) 00:50:07 ID:z17sn4lx
長い間筆をとってなかったんでヘタレ乙になってます。
これから色々消化してくつもりなんで、よければお付き合い下さいな
686名無しさん@ピンキー:2006/05/14(日) 03:45:37 ID:lUeXgl7b
大昔にレオン×マラリヤ書いて放置していた者です。
QMA再会したので、そのうち続き書くかもです・・・。
687 ◆FOXAZ/sLU6 :2006/05/14(日) 04:26:21 ID:lUeXgl7b
書きます・・・。
688 ◆FOXAZ/sLU6 :2006/05/14(日) 04:33:10 ID:lUeXgl7b
「After School...」その4

更に実験室に近づいていくと、
やはりというか当然というか窓ガラスは盛大に割れており、
その破片が周りに散らばって悲惨な様相を呈していた。


「・・・こりゃあ言い逃れはできないな・・・。
仕方ない、ここは正直にガルーダ先生に謝りに行くかぁ・・・。」
俺も男だ、と自分で自分に喝を入れたものの、
ガルーダ先生の稲妻は他の先生のお仕置きとは比べ物にならない程痛い。
それを思うと、今から深い溜息が出てきた。

「えーと、ボールは何処に・・・げっ!!!」


最悪の展開。
よりにもよってボールは実験室の奥の奥まで転がってしまっていた。

夕方だという事を考慮してもあまりに薄暗い実験室の向かい側の影に、
レオンの探しているボールの一部分がチラリと見えた。


「・・・俺が一体何をしたっていうんだよ・・・」

誰に対して言った訳でもない弱気な愚痴を口にしながら、
レオンはおそるおそる実験室へと足を踏み入れた。


ゆっくり、ゆっくりとボールの方へ近付いていくが、
なかなか辿り着かない。
レオンにはいつもより教室が果てしなく広く感じられた。
689 ◆FOXAZ/sLU6 :2006/05/14(日) 04:53:01 ID:lUeXgl7b
その暗く長い道程も永遠に続く訳でもなく、
レオンは何とかボールの位置まで辿り着いた。


「まっ、ガルーダ先生も人情ってもんがあるだろうし、
正直者は誉められるって聞いたことがあるから別に大丈夫だよな。
ヒューストンだかクリキントンみてーに・・・」


ボールまで辿り着いて安心したのか、
レオンはすっかりいつもの楽天主義者に戻っていた。

そしてボールを拾い上げ、教室を後にしようとしたその時――――――





「それを言うなら、『ワシントン』でしょ」
690506:2006/05/14(日) 09:15:51 ID:3kTrCvKe
何やら祭のように書き込みがw

>>577
 超GJです!
てか、みんなして子供の名前決めてるとか、
「カマキリゲーム」のオチって結局ヤる事一緒とかテラワロスwww
 本番へ向けて頑張ってください!
…いざって時に、アロエとか空気読めないマテウスとか乱入しそうな気もしますがw

>>ライン様、レオマラの方
 続き期待してます!

691名無しさん@ピンキー:2006/05/14(日) 22:35:39 ID:S2Axn9yS
ここに来てレスがヒートッ!
さぁ残りは少ないぞ、頑張って皆の集ッ!
692名無しさん@ピンキー:2006/05/14(日) 22:52:22 ID:3Ebclm1K
つーか 1000 レス行く前に間違いなく容量超過で死ぬから、
(確か前スレもそうだったような)
長文投下する人はそろそろ気をつけてください。
次スレ立てる前に容量超過にならないように。
今 466KB とかだから、うーん、次立てるには流石にまだ早いか?
693名無しさん@ピンキー:2006/05/15(月) 00:40:03 ID:BiJmRSdH
でも割合をレス数にしたら900超えてる状態だからな。
投下されれば一気に増えるし。
475kbくらい?
694名無しさん@ピンキー:2006/05/15(月) 16:52:33 ID:AjpmPXzr
480KB超えたら次スレでいいんじゃないか?
695230:2006/05/16(火) 23:49:20 ID:jpLS6kxm
壁】ω・`)…
お久しぶりです

埋め代わりに、途中まで投下してもよろしいかな?
結局忙しくて最後まで行ってない訳だがorz
本当に申し訳ない……
696名無しさん@ピンキー:2006/05/17(水) 00:01:28 ID:7EXDhOgF
>>695
全裸で待ってる
697名無しさん@ピンキー:2006/05/17(水) 00:12:33 ID:JpC2vVaZ
とりあえず次スレ立ててみるよ
テンプレ今のままでいいよね?
698名無しさん@ピンキー:2006/05/17(水) 00:20:54 ID:JpC2vVaZ
立ててきたっす
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1147792671/l50

あとは適当に埋めてください(埋めないと圧縮かからん限り dat 落ちしない)
699名無しさん@ピンキー:2006/05/17(水) 17:48:24 ID:a3wpFqJ0
>695
ぜひ投下してくれ。待ってるぞ
700名無しさん@ピンキー:2006/05/18(木) 00:17:03 ID:sb/fzCAa
>695
新スレが即死してしまうとせつなさ炸裂なので
投下するのなら向こうにお願いできませんか
701名無しさん@ピンキー:2006/05/19(金) 19:06:17 ID:AHm4cE8E
わかりましたー

あんまり自信ないですけどもねーorz
702名無しさん@ピンキー:2006/05/22(月) 17:12:00 ID:PT5JjosL
新スレも立ったことだし、このスレを埋め立てよう
703名無しさん@ピンキー:2006/05/23(火) 20:38:08 ID:f+p6NQ44
埋め
704名無しさん@ピンキー:2006/05/24(水) 02:31:09 ID:DhlxcfMw
いくら新スレたったとはいえまだ早いだろ
705名無しさん@ピンキー:2006/05/24(水) 23:21:20 ID:mxixA7i5
704迄で、スレ容量が469KB。

おそらく、あとひとつの長文SSと次スレリンクで500KBに達して
書き込み不可能になるでしょう。
早めのスレ立てお疲れさまです。
706名無しさん@ピンキー:2006/05/27(土) 14:43:46 ID:qvrHv/ZT
707名無しさん@ピンキー:2006/05/27(土) 21:04:26 ID:2EDK1uQf
QMA関係のAAってないの?
708名無しさん@ピンキー:2006/05/28(日) 23:02:02 ID:ZqBbaP4H
ゲームキャラ板のQMAキャラ萌えスレのテンプレにAA保管庫へのリンクがある
709名無しさん@ピンキー:2006/05/29(月) 17:14:15 ID:JMmhQZ1+
じゃさ、そのAA貼ってスレを埋めようよ
710名無しさん@ピンキー:2006/05/29(月) 19:26:16 ID:1hGITKX6
               ,   '"´ ̄``丶、           |
          /  ,         \        ...|
         /' / / /! .     \  ヽ        .|
.        /l / / /ハヽ \ ヽ、 ヽ  }        |
         |/lハl/_    __\ト、N! ハ       |
           ' Nl〈iイl   'lイj:}ソj|=ミ/ !     ......|
.            ハ`´、   `´´ /__/リ  ヽ        .|
            / 人  ー '  ./`ヾハヽ.  \     .|
         '/∠//ヽ、... イ,{イリハ\ヽ\ ゝ    |
         '´∠イイ/広く´ "´\\ ゝ` `    .....|
          ,.イ⌒ミ77に⌒)/⌒ヽ、       |
.          / (∠´/7ト、__jリ    /\      . |
          {ゝ< / / ヾーヘ\   /   ヽ    ..|
.       /    ` ヽ'⌒'ツ/  /    .  \  ...|
       {           //     { >==ー'"´\
       ヽ.        l l    r ゝァ- 、       \
         「`ァf=―- 、_ゞi_ ,.ノ  /    `ヽ、      \
         /ヽ|l  `¨ `   l l    /      ヽ_r'ニフ   〉
      〈 丶|l        l !  /        / ニ='´  /
      / ヾミ|l       l l ,'ニ{      /       /
       / {.  |l           ヽ-v‐r<´       /
     l  l ヽ/            ヽヽヽ       /
     /  i /             -‐rl ! l.    /
     /   V              ヽ、l l /
.    /    ト 、.. _       _久 ̄
   /     ,!
.  〈    /

ルキアたん(;´Д`)ハァハァ
711名無しさん@ピンキー:2006/05/30(火) 21:06:08 ID:BmSmheyb
なんか…?いや、ルキアだよ、ルキアだと思う
でも?なんか…ルキアか?でもルキアなんだよなあ、確かにルキアだよ
712名無しさん@ピンキー:2006/05/30(火) 21:57:29 ID:LZMbWiHv
どこからどうみてもルキアじゃないか
713名無しさん@ピンキー:2006/05/30(火) 22:13:54 ID:BmSmheyb
最初ビーデルさんかと…
714名無しさん@ピンキー:2006/05/31(水) 19:04:28 ID:+OsPvXyi
目ー離れすぎじゃない?レミングスみたいだぞ
715名無しさん@ピンキー:2006/05/31(水) 20:20:36 ID:qSpYa73L
            ヽ
_         __  _\         _
ノ    __,fr´ ¬!´   _`{_,.  -―=''"´
   r '´ {L _jjVー''´  _,. ''´
 _,.ノヽ _,. ‐''´     _,. <_
  _,. '´     _,.-'´    `ヽ、
レ'´      _,. '    ,ィハ、   \
     ,. '7´    ,/!/ lヾ、    ヽ
_ _,.ィ ´ i    // '  !l ヽ  ヾ ヽ
   |!   | -ァ'フ'`   },!‐、l  i ト |!      /
    i!    レ' ,       j,ュ、、  l! | ヽ!   _, '
       トt=ー=、 ヽ__〈;ソ!/ ハ !l ,!_,リ -‐''"
ヽ  ヾ   l ヽ ___ ノ  ヽ_!ノ ル/´
  ヽ 、ヽ ヽ、     ´  ,! / l/
   )) ),ヘヽ、 ゝ  「 7  ,イ/      r―――――――
   ^ノル、 `^ヽ、 ` ' /ノ'      |
    /  ヽ、  ` ー '´    ヽ、_ ノ 勉強不足ね...
   /     ` -、ノヽ        ヽ
  / \     ノ,}f、ノ}ー― - 、、  \  お仕置きよ♪
/    \  / /、 _)ト、    ヽ  ヽ
       ヽ/ / 〉ー '^ヾ 、        |
        V /  ヽ   ヽヽ       ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
           /       ヽ\
        ノ
716名無しさん@ピンキー:2006/05/31(水) 20:21:17 ID:qSpYa73L
                    ,_, -- __
                     /^|    ̄`ヽ  `∧-、
                     〃 /l   ヽ ヽヽ/  i ヽ
                    〃 //∧ l、ヽ ヽ ヽヽ i ヽヽ
                    / { /l_l_ ',l >、- lヽ lヽ l   i ヽ
                  ∨i Yr:i ! r辷 }| ',├、 l   l
                     ', liー' ,.  `ー' l  レi┘ヽ!
                    }ヽ  、    l  l  l  l
                    l lヽ、__ ,/.l  l  l   i
                      l r‐、,Kl-‐´l i lヽ l  l
                   l /_//´ ̄7l l l'´ヽ  ',
               , - _(ニ>//>、__}l i. l  ヽ、 ヽ
            ,. ´  ミミ/ / /  `<i. l ! / `ヽヽ
               _,| -r'´〉X`ヘ,ノ んヘ_,r/| レ ,/    ヽヽ
            / _,l_,.ノ l/ i         i〃ノ /       \)
           //    l  l。        |!´ -┴、         \
           ',       l  l      。l    /^ヽ、        \
            ヽ       ',. l        l   ∧  }\  i     ヽ
            \      }.l        l    i  } //( `ヽル´    ヽ
             \  //l。      l   l_,//(  _,/  ̄    /
              `ー′l      。l , ‐┴、__,..-‐'´       /
                    i       l {'   i             ,/
                   l         l `'ー─l、          , '
                  l。       l      ヽ      /
               }‐‐-- ..__  。l      ヽ   /
717名無しさん@ピンキー:2006/05/31(水) 20:22:16 ID:qSpYa73L
  /~X /ヾへ       ノ\,へヘー-_
 /彡0/ミ \ ミ     ノミ/彡/00 ミ            (      (
     / 0=|彡ミ       ) 丿 0=| \         (⌒   ⌒ ⌒  ⌒
    /ミ |=| `             |=|  彡       (    )    )   (
      |=|     __ _        |=|           ( ...::::: ノ   ⌒⌒⌒
      |=|   ,.'´ノ^V^ヽ       |=|         ( ...⌒   ⌒ )     )
     .|=|   》ト)ミ/ノハ) ))      |=|        (::.. ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;
_____|=|\/j、(l ゚ ヮ゚ノリ●   _/|=|_____________
= - = |=| ̄ ヽxヽ  つ.| |つ/- |=|  - = - = =
 -  - |=| - - \x`x~x~x / -  |=|- = - =   - =
 ̄ ̄ ̄ ..|=| ̄ ̄   ̄  ̄ ̄  ̄ ̄ ̄|=| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
     /::: ヽ :::::  :::  :::   /::...\
 .________|\________________

|  ここは南国アイランド!!
\_________________________
718名無しさん@ピンキー:2006/05/31(水) 23:28:36 ID:+OsPvXyi
                     ____
                 ,..-‐'´         ヽ、 __ , ____
            __  -7´               `ヽ}     ` 、
          /   /                  ヽゝ、 ,    i
          ,'   ,r'              \   ヽz´    }
          ! /,    ,   i :∧ ヽ ヽ \  ヽ、  }ヽ、  ノ/
          〉' ;イ :i   .:i ;イ :/  ' , ト、 :ト、 ヽ   i, '´}!ヽ ~ノ
          !:/ i ;イ  ::i| / |/    ',} ヽ:l ヽ !  } //ト'¨´
          !' l :/::', ヽLリ !     !  }|∠_ヽ}! l /,イ
           i :ト、::ヽ::{≧=ミ   ` ̄ィ升≧ミ、|ノ´ / /
             リ ゝ:ト、{ r{::j |      ft_ァチ ! 1 /`ヽ   誰がなんと言おうと
             /`ヽ ゞ-''  j    ` =´  |'r   /    タンヤオ一盃口アル
             ヽヽ{     '            └_ノ
              `ヽ',     ,、       ノ´¨
                 ヽ    ~     ,イ、
                  ` ‐ 、__   // }
                   /{_二-r'´   ヽ
               「 ̄ ̄` ‐二ソ- '´ ̄ ̄~7',
          __  --―l __  -―{  {──   f >、_,__
         /  ,..-‐ヽ 」 , -‐ ,'┴イ─=‐、  j   /    `ヽ
     _ノ´ , '    } レ',-‐7' 7::::::::|ヽヽ \ ノ  r  `ヽ、   \
      |         // / /:::::: |  ト、 ヽ\  l     `丶、 ` ‐、
    」       .:::::く  /   {::   l   ! ヽ ノ-'ァ {        ヽ   ,ィ
719名無しさん@ピンキー:2006/06/01(木) 17:09:15 ID:3kRnqiYT
>>717
誰だよwwww
720名無しさん@ピンキー:2006/06/02(金) 17:20:13 ID:QVozcOPt
>>719 たぶんアロエ
       ,. - −─ ─− - 、
      /               丶
    , '        , '       \
.   /       /   /         ! i、ヽi 丶
  / /    / ,  /  ,'  /  , l l l l l l
  ,l /   /   l  / /  //l jl l | ll l
  l l    !    レ;≠ー</ノ //ハl l ll |
  | l l  |  l  l´ィ=z-、メ /イ十k/l / リ
  | l l  ,ハ  l 、l | !上ソ ′}__斤7' } イ
  ヽ.ト、ヽ ヽk ヽ N、 ヽ._ ノ ト' l /l l|
   ヽl ヽ l ト、 \\     '`T´ l l|
      ヽ l lハ \.ゝ、   r'  ,イ / リ
     j,ハ! ト 、 丶、     /ノ/
      /     \  Tー‐'′ ´
    /‐ 、       / 7丈ト、 ___
.  /    ヽ     | | |'⌒Y    \
/      \  l l. ト-rヘ.      ヘ
         ∨ / | i ヽ \ 、、  l
        l  V   |   、  \\ |
      、   l  ヽノヘ.!   、   \ ヽ.                __r─-、
      ヽ  l       l   、   ン^ヽ \       /'「 ̄ヽlii「`ヾヽ
     ヽ ヽ l       └'ー'┬'ーーイ   l.  }     /   |ii「`ゞレ'   リ
\     ヽ、l          j|   ∧.   l  l     /    ,ハ」´/   /
  l       ト、        /|   イ l l   トi/  /    / _∠   /
  ヽ、      l ヽ、    _ _l/ | l トr 1 | /.-、r‐y´ _⊆ラ' /
    ヽ、   l    ̄   |   | l l l l K/ ヽヽ_}⊂ニノ/
       ̄>ヽ、   , '   |   | l L レ '´   `ヽYl´ ̄「´
   _ -‐ ´  ̄>¬、___ノ_ ィ77/7    _∠ゝイ |  |
二二___//´ ̄        | l | l |-┬<</ l | |   |
-------- ニイ           | l | l | l|   | l l | l   j
721名無しさん@ピンキー:2006/06/03(土) 18:26:45 ID:1P7vfwEh
>>710
  , '´ ̄`ヽ    _______
  ノ ノノノノレ))  <右端の釣り糸?
 くCリ ゚ ヮ゚ノ     ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

722名無しさん@ピンキー:2006/06/04(日) 15:38:43 ID:tFF4kKKi
>>721 このエロガキがw
723名無しさん@ピンキー:2006/06/04(日) 23:14:53 ID:EbBzEY0U
   _
 r'´   ` ァ.  _____
 | ミ^ヽノ^ミ < 撃ち方よーい!!
 ヽ(l `(フ´ノ .   ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
  .| ̄ ̄ ̄|(二二二@
'_|___|_|___
(@∈@∈@∈@≡)_|≡)
.ヘ@@@@@@@@≡//≡/
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
724名無しさん@ピンキー:2006/06/05(月) 17:28:22 ID:fRGMYyCe
>722
どこがエロいの?
725名無しさん@ピンキー:2006/06/05(月) 18:24:36 ID:u7l9K9X0
なかなか埋まらない。
726名無しさん@ピンキー:2006/06/05(月) 19:03:27 ID:u7l9K9X0
○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○
○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○
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○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○
○○○○○○○○○○○○○○○○○○
727名無しさん@ピンキー:2006/06/05(月) 19:06:34 ID:u7l9K9X0
          __ _
        ,.'´ノ^V^ヽ
       》ト)ミ/ノハ) ))  
       /j、(l ゚ ヮ゚ノリ、
   |\ ̄ ̄ゝつ旦とノ,,っ ̄\
   / \\      (⌒)    \
  ノ    \\    (⌒(⌒)    \
/      \|| 二二二二二二二二|
\      / /     '´    ヽ    ハ
 \    /    / ! iノノノ)))〉 zzz… ヽ
   \ ハ  _//从[! -ω-ノ]ゝヽ___\
728名無しさん@ピンキー:2006/06/05(月) 19:09:29 ID:u7l9K9X0
   _ __ __
   く /´  `ヽ/
   /ノィ ノ) ))〉∩ もっとおっぱいほしい!
  (〈(lリ゚ ヮ゚ノリ彡   もっとおっぱいほしい!
      ⊂彡



729名無しさん@ピンキー:2006/06/07(水) 17:17:52 ID:ibK5eF4j
あるじゃん
730名無しさん@ピンキー:2006/06/08(木) 20:19:59 ID:R4dL2Kq4
……………………………………………………………………………………
……………………………………………………………………………………
……………………………………………………………………………………
……………………………………………………………………………………
梅…………うめ…………ウメ…………ume……………………………………
731名無しさん@ピンキー:2006/06/08(木) 20:22:35 ID:R4dL2Kq4
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732名無しさん@ピンキー:2006/06/08(木) 20:23:32 ID:R4dL2Kq4
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733名無しさん@ピンキー:2006/06/08(木) 20:24:03 ID:R4dL2Kq4
囗口口口□□□囗口口口□□□囗口口口□囗口口口□□□囗口口
口□□□囗口口口□□□囗口口口□囗口口口□□□囗口口口□□
□囗口口口□□□囗口口口□囗口口口□□□囗口口口□□□囗口
口口□□□囗口口口□囗口口口□□□囗口口口□□□囗口口口□
囗口口口□□□囗口口口□□□囗口口口□囗口口口□□□囗口口
口□□□囗口口口□□□囗口口口□囗口口口□□□囗口口口□□
□囗口口口□□□囗口口口□囗口口口□□□囗口口口□□□囗口
口口□□□囗口口口□囗口口口□□□囗口口口□□□囗口口口□
囗口口口□□□囗口口口□□□囗口口口□囗口口口□□□囗口口
口□□□囗口口口□□□囗口口口□囗口口口□□□囗口口口□□
□囗口口口□□□囗口口口□囗口口口□□□囗口口口□□□囗口
口口□□□囗口口口□囗口口口□□□囗口口口□□□囗口口口□
囗口口口□□□囗口口口□□□囗口口口□囗口口口□□□囗口口
口□□□囗口口口□□□囗口口口□囗口口口□□□囗口口口□□
□囗口口口□□□囗口口口□囗口口口□□□囗口口口□□□囗口
口口□□□囗口口口□囗口口口□□□囗口口口□□□囗口口口□
囗口口口□□□囗口口口□□□囗口口口□囗口口口□□□囗口口
口□□□囗口口口□□□囗口口口□囗口口口□□□囗口口口□□
□囗口口口□□□囗口口口□囗口口口□□□囗口口口□□□囗口
口口□□□囗口口口□囗口口口□□□囗口口口□□□囗口口口□
734名無しさん@ピンキー:2006/06/08(木) 20:24:35 ID:R4dL2Kq4
非マナー非マナー非マナー非マナー非マナー非マナー
  非マナー非マナー非マナー非マナー非マナー非マナー
  非マナー非マナー非マナー非マナー非マナー非マナー
  ーナマ非ーナマ非ーナマ非ーナマ非ーナマ非ーナマ非
  ーナマ非ーナマ非ーナマ非ーナマ非ーナマ非ーナマ非
 ーナマ非ーナマ非ーナマ非ーナマ非ーナマ非ーナマ非
 非マナー非マナー非マナー非マナー非マナー非マナー
  非マナー非マナー非マナー非マナー非マナー非マナー
  非マナー非マナー非マナー非マナー非マナー非マナー
  ーナマ非ーナマ非ーナマ非ーナマ非ーナマ非ーナマ非
  ーナマ非ーナマ非ーナマ非ーナマ非ーナマ非ーナマ非
 ーナマ非ーナマ非ーナマ非ーナマ非ーナマ非ーナマ非
 非マナー非マナー非マナー非マナー非マナー非マナー
  非マナー非マナー非マナー非マナー非マナー非マナー
  非マナー非マナー非マナー非マナー非マナー非マナー
  ーナマ非ーナマ非ーナマ非ーナマ非ーナマ非ーナマ非
  ーナマ非ーナマ非ーナマ非ーナマ非ーナマ非ーナマ非
 ーナマ非ーナマ非ーナマ非ーナマ非ーナマ非ーナマ非
735名無しさん@ピンキー:2006/06/08(木) 20:25:56 ID:R4dL2Kq4
★ 
 ̄ ̄| 
 ̄| 
 ̄| 
 ̄| 
 ̄| ┤
 ┤
 | ̄
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├ | ̄
├ 
 ̄| 
 ̄| ┤
 ┤
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├ | ̄
├ 
 ̄| 
 ̄| 
 ̄|                ☆
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

1.★をドラッグします
2.Ctrl+F を押し「全角」スペースを入力します
3.「大文字と小文字を区別する」のボックスをチェックします
4.「検索ボタン」をクリック連打します
5.階段を下ります
6.「検索する方向」を変えると上ったり降りたりします
736名無しさん@ピンキー:2006/06/08(木) 20:27:19 ID:R4dL2Kq4
________¶
,,, , . ......,, ..,., ,.mf,...,...|
, .......,, ,. .....,,....◎.....,,..|
.,, ,. ...,, ,.......... .,,DF...|
..,.,.. fw,......... ..,.,..,,..,...| ̄|
.. .. DF,...... ,,.,.........,,...|ゴ|
...,, ...,. ..... ..,,,.......GK.|│|
.,, ,. ......, .,,,DF.,,...... ..|ル|
........fw  . . . . ...|  |
..,,,,. .,. ,. ,.. ,... .. ,,.. ,.....|  |
,.. ,... .. ,,.. ,.. ,... .. ,,.......| ̄


サッカー
1.◎ボールを反転させます
2.Ctrl+F を押し、「全角」スペースを入力します
3.「大文字と小文字を区別する」のボックスをチェックします
4.検索をクリック連打します
737名無しさん@ピンキー:2006/06/08(木) 20:28:41 ID:R4dL2Kq4
今日の運勢
  大凶                吉             大吉
  |llll|llll|llll|llll|llll|llll|llll|llll|llll|llll|llll|llll|llll|llll|llll|llll|llll|llll|llll|llll|
 ○                          
 ●                      
 □      
 ■            
 ☆         
 ★   
 `                  
 d     
 b               
 j                             

好きな記号をダブルクリックしてみよう
738名無しさん@ピンキー:2006/06/08(木) 20:29:35 ID:R4dL2Kq4
このスレッドは、本日

神  超傑作 傑作 佳作  良作  凡作  惜作  不作  駄作 超駄作 放置
┠──┼──┼──┼──┼──┼──┼──┼──┼──┼──┨

のごとき完成度の高いスレッドとして、認定されました。

739名無しさん@ピンキー:2006/06/08(木) 20:32:10 ID:R4dL2Kq4
おしおきだっちゃ 人
         人 人
  A--A |\ノ //
/ / 人ヾヽ / /∧_∧ヾ >
( 6丿´∀`)) /\ノヽ/ヽソ  ∩~Д゚)つ
((U=全)全)つヽ~~ ◇      ヾ ヾ ノ
ゝ|_ヽミノ_| \/\ ▽       (,,つ .)
`( 彡)彡) \ノヾ\/\\    .し'
 ̄  ̄ |/ヽ.............. \




>>738
740名無しさん@ピンキー:2006/06/08(木) 20:33:56 ID:R4dL2Kq4
   ||| || | |
    __∩___
    |        |
    |        |
    |____|

                     ∧_∧
     ∧∧             (´∀` )
    (,,゚Д゚)            (    )
    /  |            | | |
  〜(,,_,,)              (_(_)

>>740
741名無しさん@ピンキー:2006/06/08(木) 20:35:03 ID:R4dL2Kq4
 
   ̄ ̄|   ∧_∧
   ̄ ̄|  ( ´∀`)
   ̄ ̄| ⊂     ノつ
   ̄ ̄|  人  Y
   ̄ ̄| し(_)
   ̄ ̄|
   ̄ ̄|
   ̄ ̄|
   ̄ ̄|
   ̄ ̄|
   ̄ ̄|
   ̄ ̄|

>>741
742名無しさん@ピンキー:2006/06/08(木) 20:35:54 ID:R4dL2Kq4
                    .;":.;":.;":       /神\
                  .;":.;": プシャァァァァ      (´∀` )  ;":.;":.
       o())o__てO二 ̄ ̄~)                      ||--==≡≡≡==--||
       / /||(二ニ) (__).                      ||          ||
   γ ⌒ /|V||彡Vミ/⌒_ノ二二ノl0ドルルル             ||          ||
   l| (◎).|l |((||((゚ )(⌒)/||三三・) | ||  (´⌒(´           ||          ||
__ ゝ__ノ     ̄ ̄ ̄ ̄  ゝ__ノ≡≡≡(´⌒;;;≡≡≡      ||          ||

>>742
743名無しさん@ピンキー:2006/06/08(木) 20:37:19 ID:R4dL2Kq4
         ●            ●
          ●●          ● ●
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    ●    ●    ●●●●    ●    ●
     ●          ●  ●         ●
      ●         ● ●         ●
        ●        ●        ●


      ■■■■■      ■
          ■         ■
      ■■■■■   ■■■■■■
          ■        ■
          ■■■     ■
                   ■
                   ■
                  ■

>>743
744名無しさん@ピンキー:2006/06/08(木) 20:38:44 ID:R4dL2Kq4
                                              ______
                                            <_JAPAN CUP_>
                                             /o RACE Co\
                                              />-/~⌒~ヽ、⊂_ヽ
                                                  |_V_/  |~|  ヽフU |
                                               | o |,   | |   ,|∽ |
                                                   |├ |   | |   |lTl |
                                                    |  |   | |   |  |
                                                 \ \ | | / /
                                                `U|,,| |,,|U'
────────────────────────────────┰| | ─────────‐
 ̄|| ̄ ̄ ̄|| ̄ ̄ ̄|| ̄ ̄ ̄|| ̄ ̄ ̄|| ̄ ̄ ̄|| ̄ ̄ ̄|| ̄ ̄ ̄|| ̄ ̄ ̄|| ̄ ̄ ̄|| | | || ̄ ̄ ̄|| ̄ ̄ ̄|| ̄ ̄
                      ∧_∧ ∧ 
                      (; ・∀・)ミ ・\ ,
                    __(,二⊃━/\_')
                 ゞミ彡(,_|5| /)| 冫  
                     ,/ノ/ ̄ 〆 l/  
                   ヽ>ゝ ∠/
.       ∧_∧  ∧_,,
.       ( ´∀`)/ ・ _')
     _( ,>ヽ>⊃━/ ̄
  ノ.ヘ( |13|ゝ>||  _丿 
  ~^ />、ヽ、 ̄//ヾ\
.   /ノ  ヽゝ/ノ  ヽゝ

>>744
745名無しさん@ピンキー
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