1 :
名無しさん@ピンキー:
2 :
名無しさん@ピンキー:2005/08/06(土) 02:07:30 ID:b7jKPlDi
気付くかな?
>>1 スレ立て乙
前スレ
>>168さん
完結乙!
こんな萌える北みかSSシリーズに出会えたのは僥倖という他ありません。
私は一年くらい北みかモノを探し続けてきた末、ここにたどり着いたので
感慨もひとしおです。
168さん、本当にご苦労様でした。
脇でもかまいませんのでこれから先も投下されるSSで北みかがイチャついてくれていたら
とても嬉しいです。
4 :
343:2005/08/06(土) 20:19:31 ID:fZT2ULju
>>1様 新スレッド作成ありがとうございます。
一瞬スレッドがこのまま消えてしまうのではないかと
不安になってしまったもので・・
(昨日は本当に必死になって探しました〜)
>>168様 あのお話の数々はシリーズだったんですねw
1つのカプを繫ぐ事のできない自分にとって
貴方は真の神様です。
お忙しい中と思いますがこれからも
短編の方、楽しみにしています。
5 :
名無しさん@ピンキー:2005/08/06(土) 20:56:43 ID:b7jKPlDi
定期上げで
>>1 乙です
>>168さん
律儀に修正する168さんの誠実さに感動。
そんな168さんだからこそ、愛溢れる北川×みかが書けるんだと思います。
シリーズ完結、乙でした。別れちゃうのか?と目から汗が出そうになりましたが、
ハッピーエンドでうれしかったです。最後の締め方も上手いですね。
168さんの北川×みかに出会えて幸せでした。ありがとうございました。
次の単発SSを楽しみに待っています。
7 :
343:2005/08/07(日) 18:42:20 ID:oqH4SS0q
前スレッドでの168様の小説の余韻の残る中ですが・・
恥と知りつつ本スレッドにてトップバッターをきらせて頂きたいと思います。
話を考えているうちに長くなってしまい
数回にわたって投稿してゆくつもりですので
よろしくお願いします。
またベースが卒業後、数年経ったころからの話になります。
勝手な設定が多すぎるのでご注意下さい。
それと相変わらず文章ベタですがよろしくお願いします。
8 :
343:2005/08/07(日) 18:44:51 ID:oqH4SS0q
あの日のことをどれくらい覚えているというのだろう。
桜舞い散る季節だった。
その年の桜は早咲きで世間はまさに卒業式のシーズンであった。
流れるように散ってゆく桜の花弁をそしてその向こうで・・
高校生だろうか学生服を着て感涙に浸る生徒の姿を工藤は眺めるように歩いていた。
―俺にもあんな時があったな・・
卒業後はただ学業に追われ周りなど見る暇はなかった。
ただ自分を追いつめて真っ直ぐ前をむいて生きてきた。
そうでないと目標・・医者になることなど到底達成できなかったからだ。
―大志を抱くのもどうかと思うぜ
そう思い思わず頭をかきむしる。
と、春一番だろうか、突風が吹きつけ目の前が桜吹雪に埋め尽くされてしまう。
思わず目を細める工藤。
ようやく吹雪がおさまると目の前にはどこかで見たことのあるような人間が立っていた。
彼女もまた先刻の工藤のように花束をもつ生徒を見つめていた。
―北川・・?
長身、かつストレートの長い栗色の髪を特徴とするその女性は何処となく切なく微笑むと
前を・・工藤の方を見ると再び歩き出そうとする。と、彼女は前に立つ工藤の顔を見るとはっ、としたような顔をする。
「くっ・・工藤なの?」
北川の過剰なリアクションに一瞬工藤はたじろぐがすぐに何事もなかったように北川に手を振っていた。
9 :
回想のお時間2(前カキコは1です):2005/08/07(日) 18:47:19 ID:oqH4SS0q
北川は昔と何一つ変わらなかった。
スタイルの良さも美しいまでのその顔立ちもそして・・
「工藤も変わらないわね。」
威厳のあるその態度も当時のそのものだった。
全てが変わってしまったような自分を纏う環境に灯火が灯るような気分だった。
「それは褒め言葉なのか?」
口に笑みを残したままそう言う工藤に北川は苦笑する。
「さぁね、アンタの想像に任せるわ。」
と、北川は工藤の反応など構わない様子で窓の外を見つめる。
二人は会うなり喫茶店へと足を運んでいた。
思い出話に長くなるだろうと工藤から誘ったのだが、
彼はすっかり北川のペースに巻き込まれているようだった。
「あんな頃もあったのよね・・私達・・」
外には再び卒業生の姿が見える。
窓の外をたそがれるように眺める北川は先刻まで見せていた切ない表情を見せる。
「そうだな。」
それ以外の言葉をかけることはできななかった。
否、言葉が見つからなかったという方が正確なのだが。
「ねぇ、工藤」
そう言った北川はいつになく穏やかな顔をしていた。
「卒業式のコト、どれだけ覚えてる?」
そう言われると、と工藤は考えを巡らす。
「・・そうだな・・あの時は委員長が答辞をして・・小林が礼を遅れたりしてたな。
委員長が必死にフォローしていたからよく覚えてる。
それと渡部は中山ちゃんに絵をせがまれていつまでも帰れなかったっけ。
関は式が終わった途端に女装を始めるし・・今を思うと無茶苦茶な式だったな・・」
そしてその懐かしさに口元に笑みを浮かべる。
10 :
回想のお時間3:2005/08/07(日) 18:48:21 ID:oqH4SS0q
「そうそう・・そうなんだけどね。」
工藤の言動に納得しながらも不十分とばかりに顔をしかめる北川。
「ん・・他には・・そうだな、みかセンセ、子供のように泣き崩れてたなぁ・・。」
つられるように言葉を紡ぐ工藤に北川はようやく回答が出たとばかりに口元に笑みを浮かべる。
「忘れないで、先生のこと。」
しかし次の瞬間その表情を一変させ真剣な眼差しで工藤を見つめる。
「別段忘れていたわけではないのだが・・」
北川はこの話になると長いからな・・だから避けていた、
とは今の工藤の口からはとても言えない様子だった。
「・・まさかワザと避けていた・・なんてことはないわよね・・」
そんな工藤の思いがいつの間にか表情に出ていたのか、
あるいは北川の第六感が働いたのか彼女の表情は刻々と変化してゆく。
「そっ・・そんなこと・・あるわけないだろ・・」
と、逃げるように窓の外に視線を移す。
すると黒い長い髪の女性が目の前を通り過ぎていった。
気に留めることもない光景のはずだったのだが何故か心に残るような・・
懐かしいものが通り過ぎ去っていくかのように見えた。
ー気のせいか?
と、視線を現実に戻してやる。
「きっ・・北川・・落ち着け・・そっ、そうだ今晩は暇か?
たまには呑みに行こう、なっ!」
「そう?」
ダメで元々、とばかりに言った台詞であったが北川の表情は元通りの穏やかなものへとなっていた。
11 :
回想のお時間4:2005/08/07(日) 18:49:45 ID:oqH4SS0q
―ねぇ・・覚えてる?あの日のこと・・忘れるわけないか、あれだけ脅したんだものね。
―こういう返事って女の方から求めちゃいけないって知ってるけど・・
―やっぱり知りたいのよ。
いつの間にか転寝をしていたようで目が開いた時には時計が夕方の六時を指していた。
慌て、布団から飛び上がると、工藤は首に締め付けられているネクタイを外しタンスからTシャツとジャケット、
そして動き易いようにとGパンを取り出し着替え始める。
待ち合わせの時間は六時半、駆け足でやっと間に合う程度だ。
しかし、と工藤は思う。あの北川を怒らせるほどに怖いことはない。
全速力で歩道を走り抜けていた。
「待たせたなっ!」
息を切らし工藤が店へ・・北川の居る席へと向かうと
その前の時間から飲んでいたのか北川は既に頬を染め上げていた。
「遅いわよぉ、工藤!」
既に絡まれそうな勢い漂うその場所に工藤はおそるおそる坐る。
「いや・・間違ってないぞ・・待ち合わせは六時半。今も六時半だ!」
と、あらそう、とばかりに時計を見る北川。
次の瞬間には柔和な表情を見せる。
「じゃ、聞いてくれるかしら・・あたしの話・・」
そして頬杖をつくなり甘い声でそう言った。
―一体どっちが本当の北川なのだろう・・?
そう思いつつ工藤は北川の語りに耳を傾けることとした。
別段彼女が怖いわけではなく・・否・・ないとはいい切れないが、
一度点いた灯火を易々と消したくなかったという方が真実に近いのだろうと思われた。
12 :
回想のお時間5:2005/08/07(日) 18:50:49 ID:oqH4SS0q
「北川さん・・」
全ての式が終わった昼下がりの頃、校舎の裏でみか先生は北川を見つめていた。
呼び寄せたのは言うまでもなく北川の方である。
―先生に最後に伝えたいことがあるの。
式の後、泣きじゃくるみか先生の耳元でそう囁いて。
何の策略もなく純粋な気持ちでみか先生をここに呼び寄せたのだ。
「・・」
別れ、そんな感情が北川の胸を容赦なく押してゆく。
そしてこれからのことを考えるだけでも・・
「寂しいの?北川さん。」
俯き言葉を濁す北川に問いかけるみか先生。
「・・当たり前じゃないですか・・だって・・」
「どうして?」
先刻まで泣きじゃくっていたようにはとても見えないくらいに淡々と・・教師らしい態度で北川に優しく話しかけるみか先生。
今の北川にはそれが意地の悪いようにしか受け取ることができなかった。
いろいろと自信はあった。だからこそアタックしてきた。
だけど今の今まで返事を貰ったことは一度だったなかった。
だからこそ今のみか先生の態度が・・気持ちが見えないことが怖かった。
13 :
回想のお時間6:2005/08/07(日) 18:53:08 ID:oqH4SS0q
「今日で離れ離れになるなんて・・!」
一年前にあった出来事。
みか先生が結婚してこのまま居なくなってしまうのではないかという恐怖が再度襲ってくる。
「私は嫌、ずっと先生と一緒に居たい!」
その言葉をいい終えると北川ははっ、と口を塞ぐ。
ここからは戻ることは出来ない。
あとは天使が微笑むか悪魔が微笑むかを待つだけである。
と、北川の胸にみか先生の感触が伝わる。
そしてその感触は腰へと伝わってくる。
「せん・・せい・・?」
戸惑いながらも小さくも温かいその手のぬくもりを北川は感じ取っていた。
「ゴメンネ、北川さん。私に勇気がなかったばっかりに。」
北川の胸に顔を埋めたまま濁った声で・・北川にだけに聞こえる声でみか先生は呟く。
「いいの・・先生・・」
次に発されるだろうみか先生の言葉を聞く前に北川は彼女の頭を撫で、そう囁きかける。
「顔を見せてください。」
そして両手でみか先生の顎を持ちゆっくりと上を向かせる。
その顔は涙目で・・そしてまた北川の目も潤んでいた。
「これからも・・ずっと一緒にいようね。」
そう言い切なく笑うみか先生。嬉しいことのはずなのに。
これまでのことが互いの中を駆け巡りそれがはちきれんばかりの感情となって押し寄せる。
そしてそれに惹かれるままに口を重ねる。
始めこそ柔和なものだったそれは徐々に深いものへと変わってゆく。
北川の手がみか先生の顎を下ろし空きかかったその口に舌を流し込んでやる。
初めての感覚なのかみか先生は首をピクリと動かす。
舌と舌が絡むたびに漏れる吐息が徐々に熱くなってゆくのが分かる。
「あふんっ・・」
「はぁん・・」
その声音は互いの頭の中をも支配してゆく。
北川がみか先生から口を離し、みか先生につく粘液を軽く手でふき取るとそれを自らの口へと運ぶ。
「・・先生・・どうしよう・・あたし・・」
と、北川は恥じるように大腿を擦らせ始める。
「・・安心して・・北川さん・・私も・・だから・・」
息の整わないままに北川の胸に手をあてるみか先生。
「だっ・・だめですよ・・こんなとこで・・」
そう言いつつも北川の手はその手を振り解こうとはしない。
あくまでみか先生の意向に従うつもりだった。
14 :
回想のお時間7:2005/08/07(日) 18:54:05 ID:oqH4SS0q
「北川さんの胸・・温かい・・」
そしてみか先生は北川の胸と胸の間に顔を埋める。
「温かい・・でも・・感じちゃいます・・」
と、みか先生の頬が北川の胸を擦り始める。
「んっ・・」
頬と胸が擦れるたびに声をあげる北川。
耐え切れないとばかりにブラウスに手をかけ、ブラをたくし上げる。
そこにすかさずみか先生の手を運び擦らせてやる。
「・・先生のせいで・・こんなに・・感じちゃってるんですよ・・どうしてくれるんです・・?」
そう言い隆起し始めている自らの乳頭にみか先生の手を運ぶ。
頬を紅く染め上げ見たこともないくらいに可愛らしい表情をする北川に
みか先生はたじろいでいる様子だった。
「ごめんなさい・・」
先刻の北川の言動も気になったのかあてがわれた手を離し、目を伏せてしまう。
と、北川の手がみか先生のスカートの中へと入ってゆく。
「えっ・・?あんっ・・やぁっ・・」
「冗談なのに・・本気にして・・かわいいv」
本当、素直なんだから、と北川はみか先生の大腿の内側を擦り出す。
触れることに慣れていないみか先生のその身体はビクンビクンと刺激に合わせて動いてゆく。
そして追い討ちをかけるように北川の片手がみか先生のブラウスのボタンを開け、あらわになった胸に口づけを始める。
15 :
回想のお時間8:2005/08/07(日) 18:55:18 ID:oqH4SS0q
「いやんっ・・上と下からなんて・・酷いよっ・・」
「あっ・・こんなとこ濡らしちゃって・・」
と、北川はみか先生の秘部にショーツの横から探るように指を入れてやる。
その刺激にみか先生は思わず座り込んでしまう。
それに合わせるかのように北川も身体をうつ伏せに寝そべらせショーツの横から舌先と指での愛撫を始める。
「いやんっ・・あっ・・あっ・・」
北川の愛撫が刺激となりみか先生から甘い声が・・愛液が・・次々にあふれ出てくる。
そんなみか先生を見上げるなり柔和な表情を浮かべる。
「先生・・大好きです・・」
自らの担任教師であり最愛の人が自分の与えた刺激に怒ることなく忠実に反応してくれることに
今の北川は歓喜を覚えているようだった。
「きた・・がわ・・さん・・?」
そう言うと北川は自らの衣類を脱ぎ始める。
「ありのままの私を見て欲しくて・・学生最後のわがままを・・聞いてもらえますか?」
一瞬たじろいだみか先生であったが、
一息つきゆっくりと立ち上がると自らの衣類を脱ぎ北川のその身体を後ろから抱きしめてやる。
「あたしには・・これくらいしか出来ないけど・・」
感じさせることも出来ないけどね、と切なく笑う。
「いいえ、それだけで十分です。」
16 :
回想のお時間9:2005/08/07(日) 18:56:16 ID:oqH4SS0q
それに・・とばかりに北川はぬくもりを惜しむようにみか先生の手を振り解くと、
彼女と向き合いその肩を掴む。
「一緒に・・なることだって・・一瞬なら出来ますから。」
そして微笑を見せるとみか先生をその大地に押し倒す。
突然の出来事ではあったがみか先生は分かったかのように北川の目だけを見つめていた。
そしてごく自然な形でその身体か重なるとその身体を・・本能の赴くがままに擦らせ始める。
「あっ・・あんっ・・」
「・・きもち・・いいですっ・・」
一つになりたい、その気持ちだけが彼女達を動かしていた。
擦らせることで息が・・愛液の漏れる音が盛んになってゆく。
「・・いっ・・いっ・・ちゃう・・」
「・・あぁぁlllんっ」
静寂が成功の証だった。
北川もみか先生もただ互いの肩を後ろ髪を見つめ息を整えていた。
17 :
回想のお時間10:2005/08/07(日) 18:57:23 ID:oqH4SS0q
「その後のみか先生ったら可愛くってね。
『北川さん、今日は疲れたでしょ。ゆっくり休んでね!』なんて言うのよv」
酒に酔っているのかぞれとも自らの思い出に酔っているのか北川は顔を真っ赤に火照らせ工藤に訴えていた。
しかしそんな彼女とは裏腹に工藤の表情は曇っていた。
「・・そんなに私の話、面白くない?」
「違う・・」
「だったら何でそんな暗い顔してるのよ。」
怪訝そうな顔をしつつもどこか気遣うような顔を見せる北川。
工藤もそれを悟ったのか口を割り始める。
「・・いい先生だったよな、みか先生。俺、今でも大好きだぜ。」
そう言いつつも目が明後日の方を見ている工藤を北川は心配そうな顔で見つめていた。
「みか・・先生・・北川・・?何やってるんだよ・・」
工藤は物陰から愕然とした表情で彼女達を見つめていた。
体育館に忘れ物を取りに来ただけだった筈。なのに。
彼の目にはあってはならない光景が広がっているかのように見えた。
―俺だって・・
それは禁断の愛に対する断りではなく、
彼自身の恋心の葛藤に対する渇望を呼び起こした為に起きた・・嫉妬のような感情だった。
戻る先には一緒に帰ろうと末武が待っている。工藤は俯き拳を握り締めその場を後にした。
18 :
343:2005/08/07(日) 19:08:23 ID:oqH4SS0q
開始のタイトルをミスってしまいました・・申し訳ありません。
それと工藤の中山の呼び方はアドリブですのでご了承ください。
いざ自分が北みかを書くと168様の偉大さを改めて知ります・・
本当に難しい!!
それと北川ファンの皆様、お気を悪くされませんでしたか?
(それだけが気がかり・・)
しかし今回の作品を最後にしようと思っているので頑張ります。
仕事がかなりせっているので
次の投稿がいつになるかは分かりませんが
よろしくお願いします。
19 :
168:2005/08/07(日) 22:27:38 ID:vw53qPnz
ただいま外出先から到着…。
>1様
スレ立てありがとうございます!
知らない間に500KB越えてたんですね…(ギコナビ使っていたので気づきませんでした)
また新しい気持ちで書かせていただきます!
皆様、本当にありがたいお言葉に感謝しております。
最後の最後に大ポカかましてしまい、恥ずかしい限りです…。
保管庫に掲載される時は修正されているとは思いますが、今後はミスらないよう設定を確認しながら
投下させていただきます。
改めて前スレの760様と嬉しいお言葉を書いてくださった皆様に感謝です!
>>343様
いやいや、そんな事ないですよ!
北川のみか先生に対する心の描写、そして工藤の戸惑いと恋に対する情熱の喚起…。
この後の展開がすごく気になります!
今回で最後という事に寂しさを覚えますが…続きを期待しています!
>>18 北みかファンの自分としては北川が男が絡む展開は抵抗ありますけど
ここは北みかファンだけでなく色々なカプファンが集まる場ですので、
この際、気にしないで書かれた方がよいのでは?
あ、小説だけでなく、もし絵描きさんもいれば絵の投下OKにしませんか?
ここの神職人さんのSSの挿絵や自分のシチュエーションの絵も大歓迎、みたいな感じで。
私は…絵が描けないんですよ(泣)
絵の投下は板違い、角二にスレを立てましょう
>>22 あ…そうでしたね、スレ汚しですいません。
>>23 もし作成できたらリンクを貼ってもらえると嬉しいかも・・
関連スレにリンクならOKでしたよね。
26 :
343:2005/08/08(月) 10:59:39 ID:SPKhAlHu
168様>>いらっしゃいませ!
貴方がこの板にも来て頂いただけで幸せです・・。
に、加え温かいお言葉をありがとうございます。
貴方のお言葉を胸に続きを書いてゆきたいと思います。
>>20様 フォローとアドバイスの方ありがとうございます。
自分の書きたいものを書くことのできる幸せを
改めて認識させて頂きました。
>>1スレ立てお疲れ様です&ありがとうございました。
これからも沢山の魅力的な作品が掲載される事を、1読者として楽しみにさせて頂きます。
>前スレ163作者様
ついについにシリーズ完結ですか…お疲れ様でした!
163さんの書くお話はいつもオリジナルの雰囲気に忠実で、
とっても「お時間らしい」作品で、
毎回更新される度に、歓喜の雄叫びを上げながらw拝見させて頂いてました。
終わりに近づくにつれ、
17歳らしい少女の一面も垣間見えたりして、北川がますます好きになりました。
ラストもハッピーエンドでほっとしました。
お母さん公認の仲とは……良かった良かった。
シリーズ完結と共に、
執筆活動を終了されてしまうのかとハラハラもしましたが、
続けて頂けるとの事で二重の喜びです。
単発のお話を心より楽しみにさせて頂きます。
素晴らしい作品を、本当にありがとうございました。
それと、蒸し返すようで大変申し訳無いのですが…
高校教諭の免許に関しては、平成17年度の現時点では、
四大卒でも一種免許状は取得する事が出来、
教師になれますので、どうかご安心下さいませ。w
>343作者様
343様の相変わらずの独特の文体と表現が、
感傷的な雰囲気を上手く表現されていて、とても素敵です。
個人的に、みか先生への告白のシーンが何とも…
北川の緊張と切なさが臨場感溢れて居て、読んでいて感情移入してドキドキしました。
エッチシーンも甘いし、惚気っぷりと酔いどれっぷりが可愛い。素晴らしいです!
工藤の思惑が大変気になり、まさに作者様の手の中で転がされている気分ですがw
首を長くして続きを待たせて頂きます。
今回の作品で最後ですか…大変残念です。再度考え直して下さry
当方も北川スキーですが、何も気になさる事は無いと思いますよ?
今後の展開がますます気になりつつ、楽しみにしております。頑張って下さい。
>>343氏
神降臨キター!
北川エロくてすごくいい!
続き期待してるよ、GJ!
29 :
343:2005/08/10(水) 22:34:47 ID:wyL3R+am
>>27様 以前にもご感想を頂いた方でしょうか・・?
度々ありがとうございます。
詳細なご感想及び温かいお言葉をありがとうございます。
いろいろと心配していたものでそうおっしゃって頂けると
心から安心することができますw
それと投稿の件ですが・・
熱意はたぎるほどにあるのですが
仕事と・・私事ではありますが今秋に資格試験を控えておりまして
一旦辞退する形をとりたいと思っていたのです。
>>28様 お褒めのお言葉ありがとうございます!
こんな私の書くものでよろしければ
また目を通してやってください!!
30 :
siio:2005/08/11(木) 23:22:05 ID:k2V738rB
気付けば新スレが!
神の皆様!素晴らしい作品の数々!
GJ&乙です!
頑張ってください!!
あら?前スレ落ちたんか
前スレのログきぼん
そろそろ禁断症状が…神よ!降臨されたまえ!
35 :
168:2005/08/20(土) 00:04:44 ID:MKniEYQW
こんばんは、夏風邪引きかけ168です。
お盆休み中に考えてたネタを書いて投下させて頂きます。
時期としては北川が教師になった初めての夏休み頃。
カプは北川×みかで。
制服属性&おもらし属性かなり高いです。
苦手な方かスルーお願いします。
それでは、どうぞ。
36 :
夏休みのお時間:2005/08/20(土) 00:05:19 ID:MKniEYQW
窓の外からやわらかい日差しが降り注ぐ。
季節は8月、猛暑真っ盛りだが、まだこの時間はお日様の照りも爽やかでもあり、優しくもある。
そんなまどろんだ空気が部屋の中を支配し、ベッドの上には1人の女性が安らかな寝息を立てていた。
彼女の名前は鈴木みか。興津高校の国語教師である。
もう三十路を越えているにもかかわらず小柄な身長に幼児体型、顔も性格もどこか幼さを残している姿が特徴的だ。
そんな彼女が睡眠を貪っていると、どこか別の場所から香ばしい匂いが漂っていき、未だ眠りに浸る彼女の鼻腔をくすぐり出した。
「ん…」
鼻をひくつかせ、その重いまぶたをゆっくり開けていく。
シーツをゆっくりとした動作で剥がしていき、まだ考えのまとまらない頭で周りを見回す。
「ふにゃ〜…。えーっと、ここは…」
背を伸ばし、ひとつ欠伸をして目を擦る。
「あー…そっか。北川さんが一人暮らしを始めたから遊びに来たんだっけ…」
そして自分の身体を見ながら昨日の状態を徐々に思い出していく。
「昨日の北川さん、激しかったなぁ…。あー、キスマークいっぱいつけられてる〜…」
少し赤ら顔をしながら独りごちるみか先生。
彼女の数年来の恋人であり同じ興津高校の同僚でもある女性、北川理央の部屋にお邪魔した後、いつものようにお互いの身体を愛し合ってそのまま眠りについていたのだ。
そんな彼女の様子を見に来たひとつの影。
「あ、みか先生、おはようございます」
北川はいつもの柔らかい笑顔を浮かべて彼女に近寄っていく。
「おはよー…。そういえば何かいい匂いするんだけど何か作ってた?」
「ええ、さっきまで朝ご飯を作ってました。いま目玉焼きとパンが焼けましたけど、食べます?」
彼女のその言葉にまだぼーっとした表情をしながらも即答するみか先生。
「うん、食べる〜。パンは2枚ね〜」
「分かりました。じゃあ準備してきますね」
そうして北川が台所に戻っていく。
みか先生も近くにあったワイシャツを羽織り、まだ眠さを残す表情のままゆっくりとした足取りでテーブルに向かうのであった。
「うわ〜、すっごく美味しそう!」
みか先生の目の前にいい塩梅に焼き色のついたパンと目玉焼きがプレートの上に乗っかっている。
「では早速…いただきま〜す」
先ほどの気だるさはどこへやら、生き生きとした表情になりながら食事を始める彼女を北川は愛しい顔で見つめていた。
「先生はコーヒーに砂糖いくついれます?」
「ん〜、2つ〜。あとミルクもたっぷり入れてね〜」
口の中をもごもごさせながら答える彼女。
慣れた手つきでコーヒーを入れ、彼女に渡すと自分もお皿の上の目玉焼きに手をつけ始める。
「北川さん、本当に料理上手だね〜」
「そうでもないんですけどね。今回は冷蔵庫の残りで作ったんで…」
「ううん、すっごく美味しいよ〜。私が作ったら多分こげこげにしちゃうもん」
みか先生の素直な言葉に北川は照れを隠そうとして彼女の髪の毛をわしゃわしゃと触ってしまう。
「ふふっ、今度は先生の料理を食べてみたいなー」
「もう〜、意地悪な事しないでよ〜」
その言葉とは裏腹に暖かい雰囲気を醸し出し、さらに食卓を和ませるみか先生。
そして暫くの間、他愛のない話をしつつ食事の手が進んでいく。
「そういえばみか先生、今日ご予定はありますか?」
「ん?特にないけど…」
北川がテーブルの上に1枚のプリントを彼女の前に置く。
「ふぇ?何なの、これ?」
そのプリントに書かれていたのは『夏休み時における繁華街での生徒指導』という文字。
「先生、終業式で教頭先生に言われたじゃないですか」
そこまで言ってカップのコーヒーを一口。
「いつもこの時期になると生徒たちが繁華街でうろつく事が多くなって、いろいろなトラブルが起こる事があるって。
ゴールデンウィーク時に他の高校の生徒がモデル募集の言葉に騙されて、如何わしい店に連れて行かれた事件がありましたし、
うちの高校も数年前に同じような事件があったじゃないですか」
「え、昔もそんな事あったっけ?」
みか先生の言葉に思わず溜息をついてしまう北川。
「先生ぇ…。その事件の当事者、小林だったんですけど…」
「あ…。確か道端でスカウトされて、ついて行ったらアダルトビデオの撮影をされそうになってた…」
その発言に北川はこくこく頷く。
「まぁ、幸い同じ時にその場にいた関が気づいて阻止したんですけれども」
「うーん、あの時は本当に大変だったね〜。私も電話でその事を聞いて慌てて直行したら道に迷って、
結局近くの警察官の人に事情を説明したらパトカーで警察署まで連れて行かれて、そこで2人に会ったすごーく嫌な思い出があるよ…」
その当時の事を思い出したのだろうか、だんだん言葉の端々が重い口調になっていく。
「そうそう、それで私や他の連中がそこに行って。私はみか先生にすりすりしてたのを覚えてますよ」
何故か嬉しそうに話す北川。
「も〜、そんな事まで思い出さないでよ〜」
少しふくれっ面でそっぽを向くみか先生に北川が謝りの言葉を入れながら話を続ける。
「ふふっ、ごめんなさい。…それで定期的に繁華街を回ってそういうチェックをしていくんです。今週は私とみか先生が回る番だったと思いますよ」
「そっか〜、じゃあ行かないと駄目だね。そうやって生徒を危険な目に遭わせないのも教師の大切な役目だし」
やる気が出てきたのか、語気を強めるみか先生に北川は満足そうな笑みを浮かべ、待ってましたとばかりに部屋の奥のクローゼットに足を運ぶ。
「じゃあ、早速行きましょう。その前に先生にはこの服を着てもらいますね…」
「北川さ〜ん?私達、繁華街の生徒指導に来たんだよね?」
「ええ」
「じゃあ、何でこんな格好してるのかな〜?」
「もちろん、自分達も生徒の目線に立つためです!」
みか先生の言葉に北川が力強く答える。
興津市内の中でも一番の繁華街、その中心になる三角公園の噴水前に彼女達はいた。
ただいつもと違ったのは、彼女達が制服を着用している事。
北川は興津高校の制服を、そしてみか先生はどこで調達したのか、夏用のセーラー服を着ていたのだ。
「うう、私もう31なのに…しかもサイズもぴったりで悲しい〜」
「うふふっ、すっごく似合ってますよ。まるで中学生みたいです」
そう、2人とももう成人しているのに、周りの学生らしき人々と混ざっても全く違和感がない位似合っていた。
みか先生に至ってはその容姿はまるで修学旅行に来た中学生に見えてしまう。
「は〜う〜…。しかも北川さんの目がぎらぎらと輝いてるのは、気のせい…?」
「気のせいです。さー、早く巡回しましょうねー」
自分の欲望がだだ漏れになっているのを気づかれないようにそそくさと歩き始める北川。
「あ〜、待ってよ北川さ〜ん」
みか先生もその様子を見て慌てて後ろをついていくのであった。
夏休みの興津は都心から近い事もあってか、若者の姿が多い。
部活の行き帰りの学生も多く、彼女達の姿も何らおかしくは見えなかった。
それどころかみか先生に至っては修学旅行生に間違えられ、土産物屋で店員にお土産を進められる始末。
もちろんそんな様子を見ながら、北川は嬉しそうな表情をまったく隠そうとはしなかったのだが。
それでも何かトラブルが起こっていないか、彼女達はのんびり歩きながらも目は光らせていた。
「ん〜、今のところは大きな問題は起こってないね〜」
休憩の為立ち寄ったファーストフード店の中で注文したバニラシェイクをすすりつつ話し始めるみか先生。
「ええ、このまま何事もなければ良いんですけどね」
「まぁそんな事もめったに起こるはずないし。こうやって街中をぶらぶらするのも偶には良いよね〜」
当初の目的はどこへやら、思いっきり楽しんでいるみか先生に北川が柔らかな笑みを見せつつ諭す。
「先生?一応この報告もレポートにして書かないといけないんですよ?」
「はうっ!そうなの?」
彼女は全く予期していなかった言葉に驚きの声を上げ、一気にテンションが下がる。
「あ〜…この後ウインドウショッピングとか映画館とかで楽しもうと思ってたのに〜…」
「ふふ、みか先生ったらすっかり遊ぶ気満々だったんですね?」
「だって〜」
唇を突き出して不満げに話しつつまたシェイクを飲む彼女。
「へー、何処か遊びに行く予定してるんだ」
突然横の方から若い男性の声が聞こえてきた。
「え、あ、えっと、その…?」
「その制服、興津高校のでしょ?こっちの子はまた別のところの学校だね」
みか先生の隣に座ってきた男性は年の頃なら20代後半ほど。男性ファッション誌とかにモデルとして掲載されていそうな容姿をした長身の男性である。
そんな彼のいきなりの会話に慌てふためく彼女。
彼女の視線はすでに北川に助けを求めていた。
(北川さ〜ん、これってひょっとしてナンパってやつ?)
(みたいですねー。無視すれば被害はないと思うんですが…取りあえずあしらいつつ様子を見ましょうか)
小声で囁き合う2人。
「あ、そうそう。もし時間があったら一寸したバイトを頼みたいんだけど…」
「ば、バイトですか?」
彼の言葉にみか先生は緊張した面持ちで答える。
「うん、ちょうど雑誌のモデルを募集してたんだけど、予定していた女の子達がドタキャンしちゃって…」
そこまで言うと若者は懐から名刺を出し、机の上に置く。彼女達も知っている有名なファッション雑誌の名前が記載されている。
「2人とも今回撮る予定のイメージにぴったりだから、もし良かったらお願いしたいんだけどなぁ…。撮影料もはずむし」
「ちょ、ちょっと待って下さい!聞いてみますっ!」
真っ赤な顔をしながらもう一度北川の方向を向く彼女。
(北川さん、モデルだって!どうしよう?)
小声で問いかけるみか先生だが、当の北川は彼を見つつ何か考えている様子。
(北川さ〜ん!)
そんな彼女に再び助けを求めるみか先生にやっと気づいたのか、北川は少し申し訳なさそうな顔をして彼女の言葉に反応する。
(へ?…ああ、すいません先生。ちょっと考え事をしてまして…)
そこまで言うと若者のほうに顔を向け、
「いいですよ、ぜひお願いしていいですか?」
「き、北川さん!?」
てっきり断るかと思った北川の反応に思わず驚愕の声を上げてしまう彼女、そして喜びの表情を浮かべる若者。
「本当かい!じゃあ早速撮影場所に移動してもいいかい?時間が無くてさ」
「場所って、どこですか?私達もそんなに時間は取れないですからあまり遠くだと困るんですけど…」
「ああ、名刺にも書いてあるけど場所はここから歩いて10分位のところだよ。撮影自体も1時間も掛からないし」
彼の言葉を聞いた北川は、先ほど渡された名刺を見ながらにっこりと笑みを浮かべ答える。
「分かりました。じゃあ早速行きましょうか」
「ちょ、ちょっと北川さん…!」
そそくさと席を立とうとする北川にやや非難じみた声を出そうとしたが、北川の人差し指がみか先生の唇に当たる。
「大丈夫ですよ先生。まぁ、ちょっとしたスリルを味わうかもしれませんが…」
「へ?どういう事?」
みか先生が疑問の声を投げかける前に彼女と若者は外に出ようとする。
「あわわ!待ってよ〜、北川さ〜ん」
その後ろをシェイク片手に慌てて飛び出すみか先生であった。
約10分ほど歩いたところに撮影場所はあった。
繁華街から少し離れたオフィスビル街、建物自体も綺麗で中も見た目には撮影事務所、といった感がある場所だ。
途中北川がお手洗いに行くといって席を外しただけでその他は大きな出来事も無く、現在彼女達は事務所の一角でソファに座りながら待っていた。
「…北川さん、本当に大丈夫なの?モデルなんてやった事無いし…」
そんな不安そうな表情を浮かべるみか先生の頭を北川は赤子をあやす様に撫でる。
「まぁ気楽にしておいてください。そのうち勝手に事が運びますし」
そこまで言って北川はポケットから自らの携帯を取り出して弄り始める。
「…?」
北川の言っている事が理解できず、首を傾げるみか先生。
そしてその意味を問おうとした時、奥の扉から先ほどの若者が現れた。
「お待たせー、準備が出来たからこっちの部屋に入ってきて」
言われるがままに2人は若者の待っている部屋に入っていく。
部屋の中には撮影機材とカメラマンだろうか、数人の若者。そして中央には白いソファが置いてあった。
「じゃあさ、そこのソファに座って」
若者に促され、2人は恐る恐る座る。
そして何故かその若者も横に座り始めた。
「あ、あの…。撮影するのに何で横に座っているんですか?」
少し怯えの表情を見せつつ話すみか先生に、優しく答える若者。
「まずは緊張を解さないとね」
そして人懐っこい笑みを浮かべて話し始める。
「え〜っと、年はいくつだい?中学生っぽいけど…」
彼の質問に答えようとするみか先生だったが、その言葉を北川が遮る。
「ああ、この子は今年中学校を卒業するんです。同じ学校の1歳年の離れた先輩後輩の間柄で、来年は興津高校に進学するんです」
出まかせをもっともらしく話す北川。
「へー、じゃあ…」
その後も彼は軽い口調でいろんな質問を投げかける。
最初は緊張していたみか先生もだんだんとその糸がほどけていく。
「じゃあ、撮影のほうに入るよ。まずは2人の仲良くくっついてる写真を撮るね」
撮影が始まり、何枚か彼女達の写真が撮られていく。
「ん〜、いい表情だねぇ。はい、もっと笑って〜」
(なんだ、普通の撮影じゃない)
撮られながらも安堵の表情を浮かべるみか先生。
そして無事撮影も終わり、若者がもう一度彼女達に話しかけてきた。
「良かったよー。じゃあさ、最後にもうひとつだけ撮るからそのソファに座って」
彼の言葉にソファの上にもう一度座るみか先生と北川、そして今度は先ほどの若者と北川の傍にもう1人一緒に座る。
「あ、あの〜、私達を撮るんですよね?なのに横に座ってるってどういう事ですか?」
さらにカメラマンの1人が後ろの扉に鍵をかけ、不審に思った彼女が若者に話しかけようとした瞬間、彼はいきなりみか先生の身体に触り始めた。
「へ?…な、何するんですか!?」
「ん〜、その怯える表情、いいねぇ」
「嫌っ!放してくださいっ!」
いきなりの出来事に抵抗するみか先生だったが、彼はその手を振り払い押し倒そうとする。
「って本当にモデルの撮影をすると思ってた?さっきの撮影は君達を安心させる為の嘘にきまってるじゃん!」
先ほどの柔和な口調は一変、暴力的な語尾に変わっていく。
「さあ、たっぷりと味あわせてもらうから覚悟するんだな!これだけロリ体型ならマニアに高く売れそうな品になりそうだ!」
「嫌ぁっ!北川さんっ!」
その時、腰に何者かの手が延び、ひょいっと持ち上げられる。
「もう…勝手にみか先生の身体を触っていいと思ってるんですか?万死に値しますよ」
「き、北川さん…」
そう、北川はみか先生を軽く持ち上げ、肩に乗っけていたのだ。
北川の傍に座っていた男は彼女にやられたのだろう、股間を押さえ悶絶している。
「何の真似だ…?」
「何処かで見た顔だなー、と思ったら数年前に小林が連れて行かれそうになった時の犯人のひとりじゃない?」
「え、そうなの!?」
驚愕の事実に目を白黒させるみか先生。
「数年前…、ああ、同じように興津の学生のビデオを撮ろうとしてドジった時だな…!何でお前が知っている!?」
「私もその友人の一人だったのよ。まさか同じ事を繰り返してるとはねー。さ、また捕まってもらいましょうか」
北川の言葉に薄ら笑いを浮かべて言葉を吐き捨てる男。
「はっ!この状況でよくそんな大口を叩けるなぁ…」
いつの間にか彼女の周りを男たちが取り囲んでいた。
「思う存分犯してやるから覚悟するんだな!」
「き、北川さん!どうしよう!?」
みか先生は彼女の身体をぎゅっと抱きしめる。
まさに絶対絶命の状態、しかし北川は不敵な笑みを欲望に塗れた男たちに見せつける。
「さて、そろそろいいかしら?」
北川は何かを確認したかのように持っていた携帯のボタンを押し、みか先生を床に降ろしてしがみつかせる。
「何がそろそろだ!お前ら、ビデオにばっちり撮れよ。かなりの上玉だから高く売れるぜ」
若者はそこまで言うと彼女たちに向かって襲い掛かろうとした、その瞬間。
バンッ!
扉が勢いよく開き、警察官が何人も部屋の中に侵入してくる。
「興津警察の者だ、ここでわいせつなビデオ撮影が行われていると一般市民からの通報を受けた!監禁並びに強制わいせつ未遂の現行犯で逮捕する!」
いきなりの闖入者に必死で抵抗する男たちだったが多勢に無勢、あっさり取り押えられ証拠の品々が次々と見つかっていく。
「警察が、何故ここに…!まさか、この女が…」
手錠をかけられ呆然とする若者の言葉に北川は軽く笑みを浮かべ、何も言わずにみか先生と一緒に部屋から出て行った。
「北川さ〜ん…。『勝手に事が進む』ってこういう事だったの〜」
やや怨めしそうな視線で答えるみか先生。
あの後警察で事情徴収を受け、その足で北川の住むマンションに戻った2人。
北川はファーストフード店で若者の顔を見てぴんと来たため、自分の携帯を使って警察内の知り合いに頼み後を追跡してもらったのだ。
「黙っててごめんなさい。でも先生に教えたら計画がばれちゃうと思って…」
舌をぺろりと出して可愛らしく謝る北川にみか先生は頬を膨らませる。
「もう、たまには私にそういう大切な事を教えてくれてもいいじゃない〜」
「本当にごめんなさい、でも…」
そんなみか先生を後ろからそっと抱きしめる北川。
「き、北川さん?」
「うふふ。でもモデルになってたみか先生も可愛かったですよ」
抱きしめる力が少しずつ強くなる。
「そんなこと無いよ〜。幼児体型だし、胸もないし…」
「じゃあ、そんなに気になるのならその胸を大きくしましょうか?」
「え…っ、んんっ…」
みか先生の言葉を遮って北川の唇と彼女の唇が重なり合う。
お互いの温かい舌同士が絡み合い、その唾液が喉を潤す。
「んっ…んふっ」
みか先生の腕も北川の背中に回り、身体と身体を擦り合わせ情欲感を高めさせる。
さらに北川の手がみか先生の胸をそっと触り始める。
「あ、んっ…」
彼女の身体が徐々に感じ始めたのか、ぴくりと軽く震える。
その状態に気づいた北川の手の動きがだんだんと早くなっていく。
もちろん唇同士は塞ぎあったままで。
「ん、んふっ!」
彼女達の瞳はまるで熱にうなされたかのように蕩け、妖しげな表情のまま北川が塞いでいた唇を離す。
「先生のセーラー服姿もよく似合いますよ…。今日は中学生みたいなみか先生を頂きますね」
そう言ってみか先生をベッドの上に押し倒し、優しく触っていた胸を服の下から強く揉み始める。
「ああん!胸、弱いの…。もっと苛めてっ…」
もう胸の先端部分はぷっくりと膨らみ、北川の指がその乳頭を弄るたびに彼女は可愛らしい声をあげて喘ぐ。
「もっと、もっと乳首触ってぇ!」
甘い声をあげて懇願するみか先生に北川の表情は赤くなる。
(もう、先生の声だけでいっちゃいそうになるじゃない…)
それでも彼女の手は休まずみか先生の乳房を手で転がし、先端を摘まみ、そして激しく揉む。
「あふぅんっ!」
その度にみか先生の小さい口から嬌声が発せられ、よく見ると紺のスカート部分に小さな染みが出来ているのを北川は見逃さなかった。
「先生ぇ…。ひょっとしてもう濡れてるんですか?」
空いたほうの手がスカートの中に伸びる。
みか先生の秘所を軽く触るともうすでに下着を通り越してスカート生地も彼女自身の愛液で濡れていた。
「ふふふ、胸だけでこんなになっちゃうなんて…。先生ったら本当にいやらしいんですね」
「だめぇ…、そんな事言わないで、ああん…」
耳元で囁かれ、胸を先ほどより激しく弄られている彼女の口調はすでに我慢の限界を超えている感じであった。
「もし指を入れたらどうなるのかしら〜?」
やけに嬉しそうな声をあげる北川、それに対して小さく首を振るみか先生。
「だめっ、入れたら…私もう…」
「『入れたら』何なんですかぁ?」
まるで今から手に入れたおもちゃをどうやって遊ぼうかと言わんばかりの表情を見せる北川。
「くすっ。入れちゃいますよ〜」
唯でさえ敏感になっているみか先生のことだ、指を使おうものなら…。
これから起こるであろう出来事を想像するだけで彼女の全身に快感が駆け巡る。
そして彼女の手がもう一度みか先生のスカートの中に入り込む。
「先生のスカートの中、もうびしょびしょですよ…」
相変わらず耳元で囁く北川の言葉に快感すら覚えるみか先生。
それでも制御しきれない自分に恐れてか、否定の言葉を発してしまう。
「だめ、駄目っ…。入れたら本当に…おかしくなっちゃうよっ…」
「私はそんな先生を見たいなぁ…。やさしーく、入れますからねっ」
みか先生の下着を少しずらし、ぬるぬるになっている彼女の秘所の一番敏感な部分を指でなぞり始める。
「ああっ!」
思わず身体を仰け反らせてしまう彼女。北川はどんどん溢れてくる愛蜜に手をべとべとにされながらもその中にそっと中指を花弁に触れさせる。
「き、北川さん…入れたら、出ちゃうよぉ…。シーツ汚しちゃう…」
糸一本で保たれた理性を残して抵抗の言葉を出すみか先生。
しかし北川は満足そうな笑みを残して、もう一度耳元にその口を近づける。
「いいですよ、むしろいっぱいみか先生のもので汚してください♪」
その言葉を引き金に、北川の指が彼女の蜜壷の中に入っていく。
「ふぁぁぁんっ!」
先ほどよりも激しく淫靡な声をあげるみか先生。
北川の指が彼女の中で細かな振動を与えつつ動きだす。
指でなぞられるよりもはるかに多くの量の愛液が北川の手を、自身の肌を、下着とスカートを汚す。
「先生の中…すっごく温かくて、柔らかくて…。私の指が、犯されてます…」
そう囁きかける間も彼女の指はみか先生の蜜壷の中でうごめく。
みか先生の腰は指を入れられた時から激しく動き、その部分からはぐちゅっ、ぐちゅっ、と粘度のある水音が大きく聞こえてきた。
「あんっ、ああんっ!北川さん、もう、出ちゃう…っ!」
もう限界が近いのだろうか、みか先生の息は荒くなり目から涙が零れ落ちる。
「いいですよ、先生…!いっちゃってください、いっぱい出してくださいっ…!」
彼女の指はみか先生の中で特に敏感に感じる部分を激しく動かし、擦りだす。
「あっ、もうっ、もう駄目っ!で、出ちゃうっ!」
そして彼女の身体が大きく震える。
ぴゅっ!という音が北川の耳の中に入ってきた。
その温かい液体が音を立てて彼女の手を濡らし、みか先生のスカートに染み出す。
「ああ…あああっ…!」
身体中に流れる快感に声にならない声をあげるみか先生。
止まらない液体は彼女の紺色のスカートをさらに濃く染め、シーツに檸檬色の染みを作る。
絶頂を迎え、意識を手放そうとする彼女だが、北川はそんな彼女の痴態を見せる為にその上体を少し起こし、頬にキスをする。
「先生、見てください…。すっごく綺麗でしたよ…」
彼女の口付けでみか先生は意識を取り戻し、ぼやけていた視界を徐々に取り戻していく。
目の前には汚れたシーツと蒸れた匂いを放っているどろどろに汚れた下半身。
スカートからは尿液が滴り落ち、白い靴下も黄色く汚れていた。
みか先生は自らの仕出かした状態を見て顔を赤らめ、涙を溜めて申し訳なさそうな顔をする。
「ごめんなさい…シーツ、汚しちゃった…」
「いいんです。先生のおもらしが見れたんだし、すごく嬉しかったです」
そこまで言うと再びお互いの唇を重ねる。
「今度は…私を汚してください…」
北川の言葉にみか先生の手が彼女の秘所に触れる。
「北川さんのここも、すごく濡れてる…」
触るだけでくちゅ、という音が聞こえるのが分かる。
「あ、んっ…」
愛しい人の小さい手が北川の花弁を触られるたび彼女の口から蕩けるような甘美な声をあげる。
北川自身から出てくる蜜液が下着越しにぽたり、とシーツの上に滴り落ちる。
「北川さんもいっぱい濡れてるね…こんなに感じてくれたんだ」
「だって、先生のあんな姿見せられたらそうなりますよぉ…。必死でイクのを堪えてたんですからっ…」
切なそうな表情の北川に再び身体と心が感じ始めるみか先生。
そして右手は北川の秘所を愛撫しながらその身体をきゅっ、と抱きしめる。
「北川さんのそんな顔見てたらこっちもまた気持ちよくなりたいよ…。今度は、一緒に…いいかな?」
北川は彼女の言葉にゆっくり頷く。
「お願いします、みか先生…。私を、愛しい人の手で壊してください…」
半ば隷属的な言葉を発する北川の唇を彼女は満面の笑顔を浮かべてまた塞いだ。
そしてぐしょぐしょに濡れた下半身を衣服ごと北川の大切な部分に当てる。
「ああ、先生のおしっこが私のところを濡らしていきます…!」
「北川さんもいっぱい汚してあげるね…」
情欲に塗れた北川の口を何度も塞ぎ、舌を絡ませる。
お互いの下着を脱ぎ去り、むき出しになった秘所をくっつけ、みか先生自身の尿蜜の上で絡み合う。
「ああっ!先生のここ、すごく熱いですっ…!」
「んっ!北川さんも…どんどんぬるぬるしたものが溢れてくるっ」
2人の蜜壷から止め処も無く溢れる愛液がさっきのようにお互いの肌を、スカートを濡らす。
「やだっ、すごく、すごく気持ちいいっ!もっと動かしてください…!」
「うん、私もっ…もっともっと激しくするね?」
彼女達の腰の動きが激しくなり、ベッドの軋む音が聞こえる。
それでもお互い休むことなく、駆け巡る欲情と快感に身体を震わせながらその全てを貪る。
「みか先生っ…!私、もういっちゃいますっ!」
「いいよ…イって、私の身体で思いっきりイって!」
北川に限界が訪れようとしている。
それを見たみか先生は彼女の身体を強く抱きしめ、彼女に更なる快感を与える。
「だ、駄目っ…!い、いっちゃう、ああっ、あああーっ!」
大きく2人の身体が震え、北川が絶頂に達した。
彼女の未だひくつく秘所から愛液が潮のように吹きだし、彼女とみか先生を塗れされる。
「ああ…、あああ…」
「北川さん、とっても良かったよ…大好き」
そしてもう一度甘いキスを交わす。
「んっ…。あ、駄目、私も出ちゃいます…」
「いいよ、私も北川さんのもので汚して…」
あまりの快感に尿道が緩んだのだろうか、その言葉が終わらないうちに下半身から大量の温かいものが流れ出す。
「ああ、私もおもらししちゃいました…」
快感のあまり口を半分開けたままみか先生を見つめる北川。
再びお互いの下半身同士が北川の放った液体に塗れ、温かさが2人を支配する。
「いいの、すごく嬉しいんだから…。もう一度、しよ?」
熱っぽい微笑を見せるみか先生の言葉に北川がゆっくり頷き、再び抱き合う。
もう一度熱烈な口付けを交わし、彼女達はそのまま濡れたベッドの上に倒れこむ。
そしてお互いの愛液と尿液に汚れた制服に身を纏う2人は、身も心もひとつになりながら今夜を明かすのであった。
数日後。
今回の顛末をレポートにして学校に提出したのだが、それを見た校長が2人を呼び出し『公務員が例え犯罪を防いだとはいえ、怪しいバイトまがいの事をしたのは大変けしからん事だ』と思いっきり説教をされてしまったのだ。
幸い賞罰に引っかかることはなく、もちろんこの事は公然の秘密となったのだが。
それよりも校長先生は自分の愛娘がまさかそんな危ない事をしていた事実に驚いて叱った、という方が正しいのであろう。
「すみませ〜ん、お父さ…じゃなかった、校長先生〜」
(ふふふ、怒られて半べそをかくみか先生も素敵よね…)
父親に叱られべそをかくみか先生を見つつ、緩みそうになる頬を何とか堪えながら説教を受ける北川であった。
45 :
168:2005/08/20(土) 00:14:38 ID:MKniEYQW
以上です。
突っ込みどころ満載だと思いますが(警察の登場の仕方とか)、そこはご勘弁を…。
もっと刑法の勉強しときゃよかった…orz
あと詰め込みすぎた感があり、反省。
汁成分は多めにしました(エロいかどうかは別として)。
北川とみか先生の営みを楽しんでもらえれば、と思います。
それでは失礼しますノシ
今回も俺がコールした直後に…いや、偶然なんだけどさw
しかし神キター!!禁断症状が回避された!北川カッケー!そしてエロー!
468神乙!それにしても、みか先生は30過ぎておもらしって別の意味で危なr
168さんの北川×みかキタ━━━━(゚∀゚)━━━━ !!!!!
書くたびにエロ度が上がってる気がしますよー。激しくGJでしたー。
カメラマンが撮った写真は、やはり北川のコレクションになってるんでしょうかw
また168さんの北みかが読めるとは感涙。
やっぱ北川はみか先生との絡みが最高だと実感。
49 :
343:2005/08/20(土) 20:48:14 ID:5xYGXtX5
168様 相変わらずに萌える小説をありがとうございます!
北川がカッコいいしエロくて素敵です!!
ますます北川にハマってしまいそうですよ・・
個人的には朝食のほのぼのシーンとHシーンの汁の多さがツボでした。
そんな中お目汚しをしてしまうわけですが・・
「回想のお時間」の続きを投下させて頂きます。
終端まで書いたはよいのですが
気がついたらかなりの長文となってしまったことをお詫びいたします。
また、勝手な設定が多く、エロシーンも弱かったりしますorz
ちなみにカプは富永×工藤です。
苦手な方は飛ばしてください・・かなりアクも強くなってしまったので・・。
50 :
回想のお時間11:2005/08/20(土) 20:49:22 ID:5xYGXtX5
教室の窓際の空いた席に腰を掛け、足は机の上に乗せ、末武は暇つぶしとばかりに窓の外を見ていた。
今日で学校も終わりか・・
人気のなくなった校庭を眺めるとよけいに喪失感が襲う。
と、物思いにふけているとドアの方から物音がする。
思わず振り返るとそこには工藤が俯き立ち尽くしていた。
「何だよぉ、居るんだったら声けろよ。」
正論を浴びせる末武であったが、工藤はただ黙っているだけであった。
痺れをきたした末武は工藤に歩み寄る。
「今のお前、変だぜ。」
そしてその顔を覗きこんでやる。
しばらく沈黙が流れた後、工藤の口がかすかに動き始める。
しかしそれは音声とはならず、末武は言葉が発せられるだろう口元に耳を傾ける。
「・・末武・・俺のこと・・嫌いにならないでくれ・・」
不可解な工藤の発言に首を捻る末武。
「言ってることがわけ分からんぞ・・」
「真剣に聞いてもらいたいことがある。」
そう言うと工藤は顔をあげる。
「くっ・・工藤?」
一変し真剣な表情となった工藤にたじろぐ末武。
しかしそれはこれから始まることの断片にしかすぎなかった。
51 :
回想のお時間12:2005/08/20(土) 20:51:34 ID:5xYGXtX5
「ねぇねぇ、富永、知ってるぅ?」
「は?」
立冬も近いだろうある日、小林と富永は屋上の壁の段差に腰掛け、昼食をとっていた。
小林の主語の抜けた発言に怪訝そうな顔をする富永。
まあまあ〜とばかりに小林は富永をなだめる。
そして周りを見渡し誰も居ないことを確認すると富永に近づけるだけ近づいてゆく。
「末武のこと。」
小声でそう言った小林の言葉に予感を感じ、思わず肩で反応する富永。
「すっ・・末武が何よ・・」
「付き合ってんの。」
「・・」
「あれっ?富永・・どうしたの?」
突然口を閉ざしてしまった富永を気遣うように見つめる小林。
「何でもないわ、さっさと話を続けなさいよ。」
何処か、棘のあるような口調。
小林はやぶ蛇だったと思いつつ、このまま退くことは出来ないと思い話を続ける。
「・・堀先生と・・」
「・・」
そう、小林が呟くと冷たい風が二人の間を通り過ぎる。
「そう・・。」
富永は、ただ、それだけを言って、
「富永・・」
小林に切ない笑顔を見せる。
何か訳があるんだ、そう思う小林であったが
今の富永に掛けるべく言葉が見つからず、ただ俯き次の富永の言葉を待っていた。
52 :
回想のお時間13:2005/08/20(土) 20:52:21 ID:5xYGXtX5
「好き・・なんだ・・お前のこと。」
工藤は向かい合い両手で末武の肩を掴みそう言った。
あくまで工藤の目を見ようとする末武であったが、
先刻までの工藤の言葉が頭から離れず目を合わせることができないでいた。
「はっ・・ははっ・・俺も・・好きだぞ・・工藤・・」
誤魔化すように口を割る末武。
あたかも先刻の言葉が虚実であるかのような返答をする。
「そういう『好き』じゃないんだ・・。お前のことを・・その・・」
肝心なところで言葉に詰まる。
踏み込んだことには責任を持たねばならない。
しかし、
「末武・・分かってるんだろう・・?」
自分の技量の無さを相手に押し付けていると分かりつつ、
今の工藤にはそうすることしかできないようであった。
末武の眼をただ見つめ、返答を待つ工藤。
「・・ゴメン・・工藤・・」
と、末武は逃がした目を工藤のそれへと戻してやる。
「俺・・好きな人・・いるから。」
当然、末武が倒錯愛など知る由もなかった。
しかし工藤の眼を見ればそれが何であったかは容易に分かる。
そしてそれに答えられないことも。
「そうか・・。」
心に重圧がかかりつつもそれを許容しようと・・工藤は必死に努めているようだった。
心なしかその眼に涙が浮かぶ。
それを末武に悟られまいと喉を鳴らし飲み込もうとする。
「鳩子姉ちゃん・・いや堀先生と言った方が分かり易いか。」
と、末武は窓を向きなおし口を割り始める。
「守りたいんだ、その人を。」
太陽が末武の頬を照らし出す。
反射も相まって末武の・・その表情は輝いていた。
「・・」
最後までライバルだったんだな、
末武の愛しい人は自分の信頼している人でもあった。
そう思うと工藤の心が落ち着いてゆくのが分かる。
と、工藤は末武に背を向けドアの方へ歩き始める。
「・・工藤?」
一緒に帰る筈だったよな、と工藤を呼び止める末武。
「悪い・・今日は一人にさせてくれないか?」
また、今度・・な、そう言うと工藤は表情を悟られまいと背を向けたまま手を振る。
そして
「大事にしろよ。」
そう言い残し工藤は教室を後にした。
53 :
回想のお時間14:2005/08/20(土) 20:53:15 ID:5xYGXtX5
「あいつ、ああ見えて結構脆いから・・ちょっと心配になったのよ。」
食事を終え、睡眠の導入段階に入っている小林の横で富永は空に向けそう呟いた。
「ふえっ・・、富永・・何か言った?」
突然話しかけられたことで小林は対応できない様子だった。
慌て、ふためき返答を返す。
「いいのよ、聞いてなければね。」
「聞いてるよぉ・・というか聞かせてください・・」
要は聞いていないんでしょう、と富永が毒舌を吐くと小林は目を擦り彼女の方を向く。
「工藤のこと。」
「・・」
言われてみれば、と小林は思う。
「告白なんてしなければいいんだけど・・」
「・・」
「別に私が心配することでもないんだけどね・・」
そう言うと富永は手を伸ばし背伸びをする。
「何となく分かるよ、富永の気持ち。」
頬杖をつきそう言う小林に富永は心なしか嬉しそうな顔をしていた。
54 :
回想のお時間15:2005/08/20(土) 20:53:56 ID:5xYGXtX5
「・・どう・・」
工藤の耳にノイズがつく。
薄目を開けると北川がこちらに向かって叫んでいた。
しかし北川は工藤が目覚めたことには一切気がつかない様子で
彼の肩を揺さぶり起こそうとする。
「工藤!私の話は終わったわけじゃないのよ!!」
「分かってる・・」
寝起きの、苦汁の絡んだような声で返答する工藤。
酒が入ったこともあり、北川の話を聞きながらいつの間にか眠ってしまったようだった。
「だが、昨日は当直明けだったんだ・・少し寝かせてくれ・・」
そう言うと再び顔を伏せ、眠る体制をとってしまう。
夢の・・苦い思い出のこともあり、今北川と話す気にはなれなかった。
と、そんな店内に甲高い声がこだまする。
「ですから〜私は大人なんですってばぁ〜。」
その言葉を発する少女・・もとい一人の女性は店員に取り押さえられていた。
その声に気がついたかのように北川はその場に駆け寄る。
「みか先生!どうしてここが分かったんですか?」
「せっ・・先生ですか?この・・子が・・?」
北川の言動にたじろぐ店員。その言動に店員の手を振り解き胸を張るみか先生。
「何度も言ってるじゃないですか、私は30代の立派な大人だって!」
そう言い怪訝そうな顔をするみか先生に北川は顔をほころばせる。
「かわいいv」
そして頬を摺り寄せる。
「きゃっ。北川さんっ!ここで・・は恥ずかしいよぉ・・」
店員の目など構わない様子で北川はみか先生を抱擁する。
と、店員が去ってゆくとみか先生の視野にテーブルにうつ伏せて眠る男の姿が目に入る。
「北川さん・・アレ・・誰・・」
怪訝そう・・もとい不機嫌な顔をするみか先生。
「せっ・・先生・・妬いてくれてるんですかっ!」
それはそれで嬉しいらしく北川は顔を輝かせる。
「それはそうだよ・・何も言わずに帰りが遅いから心配していきつけの居酒屋に来てみれば・・」
そして再びその男に視線を戻す。
「こんな知らない人と一緒にいるなんてっ!北川さんに限って・・と思ってたのにぃ・・」
と、みか先生が涙目で興奮しその人間を指差すと・・
「みか先生・・北川が男に興味を持つようになったら世界が破滅しますよ・・」
その男・・こと工藤が眠たさ半分で顔を上げていた。
「くっ・・工藤くんっ!?」
久しぶりだねっ!と、焦り、驚くや否や北川を冷ややかな目で見るみか先生。
「知ってたら教えてよぉ〜酷いよぉ〜北川さん〜。」
「でも分かりませんよ、あたしが気が変わって
工藤と浮気する可能性だってないことはないですし・・」
冗談ですけど、と北川は付け加える。
そんなやりとりをため息交じりで見つめる工藤。
「北川、その辺にしとけ。・・というか先生達・・同居してるのか?」
あっけらかんとした表情で言う工藤であったが
「さっき言ったわよ。」
その言動が北川の機嫌を損ねるとは知らなかったようである。
55 :
回想のお時間16:2005/08/20(土) 20:56:11 ID:5xYGXtX5
「じゃあね、工藤くん、元気でね。」
未だにそう呼ばれることに違和感を覚えつつも、何処となく懐かしい気持ちに駆られ
工藤は顔をほころばせていた。
居酒屋の前、歩くことですらままならない北川をみか先生は小さい手で支え歩き出そうとする。
と、北川はみか先生にちょっとだけ、と歩みを止めるように言うと工藤の方を振り返る。
「工藤。」
予定外の北川の言動に一瞬たじろぐ工藤。
「思い出は思い出・・よ、問題は今どうあるか・・だから気に病むことはないわ。」
アンタの過去に何があったかは知らないけれど、
そう付け足すと北川は歩みを進めるようにみか先生を促す。
「幸せにな。」
そんな彼女達の後ろ姿を工藤は穏やかな顔で見送る。
そして最後まで彼女達を見送るとため息をつく。
また・・一人になっちまったな。
そう思うと工藤は夜空を見上げ、帰り路に足を向けていた。
56 :
回想のお時間17:2005/08/20(土) 20:56:43 ID:5xYGXtX5
それからどれだけ歩いたのだろうか。
眠った後とはいえ酔いが残るその足取りで長距離を歩くことには限界があったように思えてきていた。
− 重い・・眠い・・
ましてや当直明け、折角眠りについたとしても
夢に振り回わされ熟睡できず、体力は奪われるばかり・・
と、遠くの方からかすかにメロディーが聞こえてくる。
― ピアノ・・か?こんな時間に?
ストリートミュージシャンならともかくとして
こんな夜更けに楽器の音が聞こえるのには違和感を覚える。
近所は何も言わないのだろうか、そう思いつつ工藤は歩みを進める。
その音源をたどり前を見上げると、そこには否が応でも見覚えのある建物が視野に入ってきていた。
− 富永邸・・か・・
と、工藤はため息をつく。道理で、と納得しつつも
ここにたどり着くまでに気がつかなかった自分をふがいなく思う。
そんな工藤の気持ちを癒すかのようにメロディーは彼を包んでゆく。
そして白昼に見えた黒い髪の女性が思い出される。
― 富永・・お前は何処までも・・俺に纏わりつくんだな
その音に身を任せるように工藤は壁にもたれかかり目を伏せていた。
57 :
回想のお時間18:2005/08/20(土) 20:57:14 ID:5xYGXtX5
「一人にしてほしいんだ。」
そう言ってはみたものの、工藤の中には孤独感だけが支配していた。
どうすることも出来ずただ、立ち尽くすばかりで。
情けないことに足を運ぼうものならつまずいてしまうのではないかと思うくらいだった。
そんな彼の耳にピアノの音がつく。
― 誰だ・・?
日の傾き始める兆しの見えるその時間に奏でられるその音色。
当然違和感を覚えないはずがなかった。
おそるおそるその場所・・音楽室へ足を運ぶ。
しかし気が変わったようで工藤のその歩みは音楽室前の廊下で止まっていた。
1つは中に踏み込む勇気がないことに気がついたため、
もう1つはその音をただ、聴いていたかったから。
どのみち、演奏者に自分の気持ちを悟られたくなかった為である。
しかし、
その音色は今の彼の気持ちを温かく包んでいた。
― ただの楽器の音なのにな・・
不思議と気持ちが安らいでゆく。
と、その演奏は終わりを告げる。目を伏せ、その音色の余韻に浸る。
と、後輩だろうか幾人かの生徒が出てきた後に、演奏者が廊下へと歩み出てきた。
その少女は廊下に立ち尽くす工藤に目をやり、驚愕の表情を見せる。
「・・アンタ・・何でここにいるの・・?」
「・・富永!」
58 :
回想のお時間19:2005/08/20(土) 20:58:19 ID:5xYGXtX5
お前だったのか?と、工藤は目を白黒させる。
そしてよりによって・・とばかりに手を額に当て、目を伏せる。
「まっ・・いいわ、ギャラリーに演奏はし終わったからここはこれから閉めるわ。
アンタもさっさと帰りなさい。」
そんな工藤に構わない様子で富永は鍵を扉へと突き刺す。
しかし工藤は頷きもせず・・また帰り路に歩みを向かわせる様子も見せなかった。
「・・何よ。」
そんな工藤の様子を富永は不審に思いその顔に目を向ける。
何かを、伝えたい・・とばかりに工藤の目は富永を見つめていた。
「ハッキリ言いなさいよ・・まったく、いくじがないんだから。」
「その通りだ・・。」
と、工藤は目を伏せ、俯く。
「工藤・・どうしちゃったの・・?」
悲哀の表情ですら見せる工藤に富永は思わず情を寄せる。
「何でもない、お前はさっさと帰ってくれ。」
そんな富永の情を受け取りたいと思いつつ、
迷惑をかけたくない、という気持ちがそれを制止していた。
「何でもないってこと、ないでしょう!?」
そんな心遣いはかえって富永の気持ちを助長させるだけであって
「・・話して・・」
そして逃げる工藤の目を追ってゆく。
そして辺りを見回し誰も居ないことを確認すると彼の頬に手をあてる。
「ほら・・こんな顔して・・」
そして強張った顔を優しく揉んでゆく。
「・・とみ・・なが・・」
その手はとても温かくて。
張り詰めていた紐を解かれたかのように工藤の頬から涙が伝ってゆく。
その涙を富永の手がふき取り、
それでも涙は頬を伝う。
「オレ・・間違ってないよな・・なぁ・・富永・・」
拭いきれないその雫を、彼女の肩に委ねる。
そんな彼の肩を富永はただ、優しく包み込んでいた。
59 :
回想のお時間20:2005/08/20(土) 20:58:57 ID:5xYGXtX5
柔和な音色が室内を駆け巡り
床に座り込み窓の外を見つめる工藤を包み込んでゆく。
元来富永の演奏が並外れて優れていることは知っていた。
だが、今、こんなにも心に響いているのは何故だろうか。
止まった筈の涙ですらぶり返しそうになる。
「・・もう・・終わりか・・」
「仕方ないでしょ、今まで散々弾いていたんだから。指だってズタボロよ。」
そうか、と工藤は苦笑する。
「それより。」
と、富永は工藤の前に座り込む。
「何があったの?」
富永にはごまかしは効かない、そんな分かりきったことを思いつつ
工藤は今まであったことを話し始める。
「・・そう・・。」
全てを聞いた富永はたった一言だけそう言い目を伏せる。
そして工藤の奥に広がる空を見つめる。
「ねぇ・・覚えてる?あの日のこと・・」
その言葉に工藤の胸が軽く脈打つ。
「忘れるわけないか、あれだけ脅したんだものね。」
あの日のこと。忘れもしない、2年の初夏の頃。
富永に初めて告白された日のこと。
返答をうやむやにしたままに時が経過していたこと。
「ずっと・・思ってた。」
その言葉に胸が痛む。
「こういう返事って女の方から求めちゃいけないって知ってるけど・・
やっぱり知りたいのよ。」
そして富永は切なく笑う。
そんなにも自分のことを想ってくれていたと言うのだろうか。
自分の倒錯癖を知りつつ何故そこまで想えるのだろうか。
そう思うと工藤は富永の肩を掴む。
「あまり俺を苦しめないでくれ・・。」
様々な思いが工藤の中を交差する。
60 :
回想のお時間21:2005/08/20(土) 20:59:30 ID:5xYGXtX5
それは彼の許容量を超えているようだった。
その思いは溢れるばかりで。
「工藤・・?」
掴んだ手はいつしか富永の華奢な身体を包んでいた。
それは言葉では言い表せない工藤の心で。
富永はその心を受け止めると、
その身体を引き離しブレザーに手を掛け丁寧に脱がせると工藤の胸に身を寄せる。
と、富永は上目使いで工藤を見上げる。
「ねぇ・・工藤。どうすれば・・アンタを苦しめないで済む?」
「・・そうだな・・」
と、工藤は天井を見上げる。
「全てを忘れさせてくれ・・。」
すると富永は頬を染め、工藤のズボンに手を掛ける。
そしてそこから工藤自身を取り出すと再度彼と目を合わせる。
「いいの・・?」
富永の問いにただ頷く工藤。
それを確認すると富永の舌が愛撫を始める。
やがてそれが怒張し始めると、
工藤は沸きあがる気持ちを逃がそうと息の荒いままに富永の頭を撫でてやる。
それを知りつつ富永の愛撫は止まることなく続いてゆく。
やがて精の放出が近くなることを察すると、富永の顔を自らから離してやる。
「我慢しなくていいよ・・ほら・・」
61 :
回想のお時間22:2005/08/20(土) 21:00:21 ID:5xYGXtX5
と、富永は工藤のそれを両手で包み込み摺り合わせる。
「わわっ・・バカっ・・」
それが刺激となりそこから白く混濁した液が富永の顔に付着する。
富永はそれを丁寧に手で取り口に含む。
「やめろっ!お前・・そんな汚い・・」
「忘れさせてくれ、って言ったの・・誰かしら?」
『精』を呑むなり、そう言い妖艶な表情を見せる富永。
「何度言えば分かるの・・?遠慮は無用だって。」
そして身体を起こすと力の入らない工藤の肩を掴み床へと押し倒す。
一瞬だけ富永の眼が工藤の色を窺うと、すぐさまその顔を彼の首筋へと向かわせる。
余った手で肩を擦り、首筋へ向けたその顔は彼の耳に到達する。
軽くその耳を噛んでやると、口を窄ませ息を吹き込んでやる。
「・・っ!」
その刺激に身体をのけぞらせる工藤であったが、構わない様子で富永はその耳元に囁く。
「アンタ・・弱いところばっかりね。」
その言葉に頬を・・否、全身を赤く染める工藤。
「うるさいっ・・よけいな世話だ・・っ・・」
しかしそんな工藤の抵抗も空しく富永の手が先刻『精』を放ったそこへと向かう。
あくまで優しく、撫でるように、彼の表情を確認しながら愛撫を始める。
そしてそれが再度隆起すると、その先を指で弄ってやる。
すると富永は突然その手を離し、触発されたように自らの衣類に手を掛け始める。
「・・富永・・?」
62 :
回想のお時間23:2005/08/20(土) 21:04:49 ID:5xYGXtX5
「身勝手とは知ってる・・だけど・・あたしを見て欲しいの・・」
衣類を脱ぎ捨てるなり富永は頬を染めそう言った。
その姿を見るなり工藤の鼓動が一気に高鳴る。
鼓動で息が苦しくなるのが分かる。
出来ることならこの場から開放されたい、そんな気持ちに駆られる。
しかし、手は自然と富永を追い求めていた。その手でその腕で彼女を包み込む。
すると工藤の肩に湿った感触が伝わる。
それが富永の眼から溢れているものと知ると、その背中を擦ってやる。
「お前でも泣くんだな。」
「・・バカ・・」
そう言い空笑いをする富永。その心の中には温かさが充填されているようだった。
その感触を惜しむように身体を離すと富永は足を開き、工藤のそれを出迎えようとする。
「んんっ・・」
富永の秘部は既に潤滑されていた。
それに押し込むように身体を寄せ、挿入させてゆく。
「あっ・・ああんっ・・」
それが呑みこまれる度に甘い声が出る。
「・・とっ・・富永・・」
たじろぎ、それを静止しようと手を出す工藤であったが富永の手がそれを振り解く。
「・・だめぇ・・」
そう言い請うような眼で見つめる。
そして限界まで挿入すると富永は腰を動かし始める。
「あんっ・・あんっ・・」
甘い声が出る度に息も荒くなってゆく。
それでも感じているのだろうか、結合部からは愛液が次々と溢れてゆく。
「やめ・・ろ・・」
そう言うなり工藤の手が富永の腕を掴み、彼女を押し倒す。
「工藤・・?」
どうしたの、とばかりに工藤の顔を愛くるしい顔で見つめる富永。
その顔に工藤は苦笑し、彼女の頭を撫でるとその腰を動かし始める。
「あっ・・やっ・・あっ・・」
予想しないほどに目まぐるしく運動を始めるそれに富永はついていかれないようだった。
声をあげ、身体を縮めその刺激から逃れようとする。
「あっ・・あっ・・いっちゃう・・」
その峠は思っていたよりもずっと早く訪れることを予期していた。
「んんんーーーーっ!」
唇を噛み、歓喜の時を迎える。
そして工藤は富永からそれを抜き取ると放出される愛液を彼女の口に頬張らせてやる。
「どう・・だ・・?」
息荒らぐ中であったが、そう言った工藤の表情はいつになく穏やかだった。
富永はそれを全て口の中に入れ、飲み込む。
「ありがとう・・。」
やっと分かってくれたのね、と富永は微笑む。
「それは俺の台詞だ・・」
工藤はそんな彼女から目を逸らし頬を染めていた。
63 :
回想のお時間24:2005/08/20(土) 21:05:49 ID:5xYGXtX5
それから。
1ヶ月も経たないうちに富永は海外に留学に行くことになったらしい。
元々お嬢様なのだ。
わざわざ国内で勤勉する必要もないだろうと思い、無理やり納得することとした。
到底彼女から連絡が来るわけもなく
また、俺自身もそんな記憶を忘れようとしていた。
― 筈なのに。
やがてその音も幕が閉まったかのように終わりを遂げていた。
時計を見ると午後10時、子供であれば就寝している時間である。
そう思いにふけていると、この時期独特の冷たくも心地よい風が通り過ぎる。
「・・くっ・・工藤じゃない!アンタ何でここにいるの?」
声の方に振り返ると一人の女性となったかつての少女が立ち尽くしていた。
その長い黒い髪は風によってなびき、月の光に照らされ輝いていた。
それは幻視を見ているかのようだった。
背景では開かれた扉が行方を失い、風になびくがままに音をたてている。
「・・くくっ・・」
思わず笑いがこみ上げる。それを隠すように俯き手を額にあてる。
「何で・・だろうな・・」
そして夜空を見上げる。
「お前こそ何でここにいるんだ・・?」
卑怯だと分かりつつ富永の質問に答えることなく自らの質問を浴びせてやる。
「何で・・って、ここ・・興津に帰ってきたからに決まってるじゃない。」
そう言いかすかに頬を染める富永。
正論だ、しかし。
「ちょっ・・ちょっと何するのよ!」
工藤は富永の手を引くなり彼女の家に向かって歩いてゆく。
「お前のピアノが聞きたい。」
すると富永の頬がみるみるうちに赤くなってゆく。
このままかの記憶をないがしろにはしたくない、そんな想いがあって。
64 :
回想のお時間25:2005/08/20(土) 21:11:54 ID:gwz+7Zzp
「ねぇ・・聞いていいかしら・・」
「何だ?」
「末武って今どうしてる?」
「堀先生と上手くやってるぜ。
子沢山でな、末武が休みの度に出かけるからいろいろかさむらしいぞ。
というかあそこまで微笑ましい夫婦も珍しいよな・・」
「・・」
「何だよ。」
「工藤・・変わったね。きっと高校の頃だったら発狂してたわ。」
「お前なぁ。しかし俺だって末武のこと、諦めたわけじゃない。
夏の末武の誕生日プレゼントに今からブーメランパンツを用意しているんだ!
・・って何故笑う、富永!」
「前言撤回。工藤はちっとも変わらないわ。」
「・・何だか腹立つな。まぁいい、話は変わるが、お前、ここの屋敷に一人なのか?」
「今は他の家族が旅行中なだけよ、でもその間小林達が遊びに来てくれたわ。」
「小林か・・元気だろうか。」
「関と2ヵ月後に入籍ですって。・・って何、噴いてるのよ。汚いっ。」
「いっ・・いや・・あまりのことに・・。みか先生と北川の同居といい・・驚くことばかりだ。」
「おやじと委員長もすっかり落ち着いちゃったし、渡部と中山さんは相変わらず漫画漬けだし・・」
「すっかり置いていかれた気分だ。」
工藤はソファーにもたれかかりそう言った。
「いいんじゃない?アンタはアンタよ。」
自分の進むべき道を信じればいいのよ、そう付け足し富永は微笑む。
そして工藤のリクエストに答えようとその足をグランドピアノへと向ける。
「リクエストは何かあるかしら?」
「あの日と同じ曲を。」
そして美しい音色が奏でられる。
― 思い出は思い出・・よ、問題は今どうあるか・・だから気に病むことはないわ。
(過去だって捨てたものじゃないぜ・・)
先刻の北川の台詞を思い出し、工藤は物思いにふける。
そして目を閉じその音に耳を傾ける。
やがて音が鳴り止み余韻に浸っていると前に気配を感じる。
慌て、工藤が目を開けると富永の顔が目の前にあった。
驚く彼の髪を掻き分け富永はその額に軽く口をつける。
「今からでも・・遅くないんじゃない?」
そしてそう囁いて、
「付き合ってくれるのか?」
そう言った工藤に富永は当然とばかりに微笑んだ。
65 :
343:2005/08/20(土) 21:21:39 ID:gwz+7Zzp
一応これで完結です。
段々「せんせいのお時間」でなくなってきているように思えてきました・・。
回想シーンは分かりにくいは、冒頭でも言いましたがエロは薄いわでズタボロです。
短い間でしたが、板の皆様にはお世話になりました。
温かい書き込みがどれほどの励みになったことか・・
そしてたくさんの素敵な作品に出会えたことを光栄に思います。
他の作家様のこれからのご活躍を願っております。
神降臨祭キターっ!
大変萌えさせていただきましたハァハァ。
お2人ともGJっす!
67 :
168:2005/08/22(月) 00:30:45 ID:Y8CpfpIi
皆様、嬉しい&温かいお言葉ありがとうございます。
今回は半分趣味全開(全壊?)な仕上がりになってましたのでどうなる事やら、と思ってましたが…。
また時間の許す限り書ければなー、と思っております。
それと1行だけ文章のおかしい部分がありましたので訂正させていただきます。
またやらかした…。すみませんorz
>>36「夏休みのお時間」、下から数えて15行前
正しくは
>みか先生の目の前にはいい塩梅に焼き色のついたパンと目玉焼きが乗っかったプレートが置いてあった。
です。
343様
素晴らしい作品をありがとうございます。
工藤の心の葛藤、富永の彼に対する想いがよく伝わってくる「大人の」作品でした。
読み終わった後も彼らの情景が心に残りました。
北川も酔っ払ったみか先生も幸せっぷりがにじみ出ていていいですね。
本当に今回でお別れという事が残念でなりません。
現状では公私にわたって大変お忙しいという事ですが、もし落ち着きましたらまたこのスレに
顔を出していただければ幸いです。
あと、拙作を一言も無く貴方の作品の完了前に入れてしまい申し訳ありません(平謝)。
また貴方の作品が読める日を楽しみにしています。
長文失礼しました、ドロンorz
>168作者様
今回の作品はラブラブ度全開で、
とても素敵でした…エッチシーンは勿論の事。
(指の挿入の描写が詳細でエッチ度UPでした。
おもらしはもうみか先生のデフォなんですね…(笑)
それ以外の部分でもなんだか妙にラブラブというか、
読ませて頂いている間頬が緩みっぱなしでした。ごちそうさまです。w
特に343様も仰っている、朝食のシーン!
北川の「愛しい顔で見つめる」様子が目に浮かぶようで…
その後の照れてわしゃわしゃ撫でる所とか本当に可愛いです!!
危うく北川の乙女振り・精神的な受け魅力に転ぶ所でした… が。
その後の女囮捜査官振りで、転倒防止できました。w
168様の書かれる名策士・男前度UPな北川に脱帽です。
今回は数年後というオリジナル展開にも関わらず、
やはり作品の雰囲気を壊さずに(若干のスリルはありましたが)、
オチも「らしく」て最高でした。
今後の作品も楽しみにさせて頂きます。是非頑張って下さい!
>343作者様
もう……美しいの一言に尽きます。まさに純文学。
素敵なお話を執筆して頂き、本当にありがとうございました。
繊細で心の揺り動く様が手に取るように読み取れ、
工藤の告白シーンは胸がぎゅっと締め付けられる思いがしました…。
富永の強気なようで、
行為中に工藤の表情を確認してしまう、惚れた女の弱みというか…
この感動を上手く表現できない自分が恨めしい程です。
とにかく衝撃的な作品でした。
オチも淡い青春風味なハッピーエンドで…
感動で胸がじぃんとしております。
超蛇足ですが…
居酒屋でのみか先生のヤキモチっぷりに、思わずキターと叫んでしまいました。
可愛い過ぎです。萌えまくりです。
むしろもう少し引っ張って痴話喧嘩を続けて欲しかった程で。w
不機嫌→涙目→興奮して指差しのコンボにやられました。あぁ…
ヤキモチを焼かれて喜ぶ北川の、にやける表情が痛い程に伝わり……
「みか先生からのヤキモチ」っていうのがミソですよね。
本当に最高です!ありがとうございます!感謝感激感涙です!w
これで最後などと仰らずに…
どうかまた、この感動を味合わせて下さい!
秋を過ぎて冬が訪れても、首を長くし待たせて頂く所存であります。
またお会いできる日を楽しみにしています。
それでは、ひとまずはお疲れ様でした。
69 :
343:2005/08/24(水) 07:02:51 ID:hbk4Ukk7
66様 ありがとうございます!!
気に入って頂いて嬉しい限りです。
168様 ご感想ありがとうございます!
読むなり思わず照れてしまいました。
それと断りの件ですがお気になさらないで下さい。
もといこちらも全く気にしていませんでした。
68様 ご感想を読む際に素で感動してしまいました。
一字一句詠むのが勿体無いと申しますか・・。
みか先生の嫉妬を含み、癖のある話を書いたものでそのように言っていただけると
本当に嬉しいです!
それと今後のことですが・・
皆様温かいお言葉をありがとうございました。
今はとても・・ですが
このスレッドが続く限りはお会いできることもあるかもしれません。
その際はまたよろしくお願いします。
では、この辺りで失礼します。
そろそろ…神降臨待ち!!メリー氏はもう来ないのかなぁ…
一時の活気が夢のように…寂しいな
神職人さん降臨キボンヌorz
73 :
名無しさん@ピンキー:2005/10/01(土) 02:54:03 ID:cZZ7wB8Z
あげ
74 :
168:2005/10/01(土) 14:46:18 ID:3sLcrHxp
お久しぶりです。
最近多忙のためなかなか顔も出せず、新作もなかなか投下できませんでしたが
ようやく作品が出来上がりました。
これまた出張中に思いついたネタです。
取りあえずみか×北川です。
話が少し長いので前編と後編に分けさせて頂きます(後編の投下は明日頃でしょうか)。
後編はかなり汁率が高い(はず)のと、あと北川の原作のイメージが若干(かなり?)崩れている
可能性がありますので苦手な方はスルーをお願いします。
それでは、どうぞ。
「間もなく2番線に各駅停車、興津市行きが10両で参ります…」
ホームのスピーカーから聞こえるアナウンス。
そのホームに妙にそわそわして待ち構えているみか先生の姿があった。
手にしている腕時計を見ながらひとり頭を抱えている様子みたいだ。
「あ〜、遅刻しちゃうよ〜!まさかお父さんの車が修理に出されてるなんて夢にも思わなかったよ〜」
ぶつぶつとひとり文句を言いながら電車を待つみか先生。
やがて目の前に電車がブレーキを立てて止まっていく姿が飛び込んでくる。
「やっと来たよ〜。さて、急がないと…」
「み〜かセンセ♪」
「うひゃあっ!」
安堵のため息をついた瞬間、不意に背後から肩を叩かれ奇妙な驚きの声を上げてしまう彼女。
慌てて後ろを振り向くと、視界に入ってきたのはいつも見ている大切な人の顔。
「も〜、びっくりさせないでよ、北川さ〜ん」
「うふふ、でも先生が電車に乗るなんて珍しいですねー」
そのまま車内に入りながらしゃべり始める北川。
「北川さんはいつもこの電車に乗ってるの?」
無事に乗れたからか、ほっとため息をつきながらみか先生は北川に向かって言葉をかける。
「毎日じゃないですけど、遅刻しそうな時とかは乗りますね。歩くより早いですし」
いつもの笑みを浮かべつつ答える北川。
電車の中はラッシュのせいもあるのかかなり混んでいる。
みか先生の後ろは今から職場や学校に向かうサラリーマンや学生でごった返していた。
「先生…危ないですよ?」
北川はそう言うと、そっと彼女を包むようにして人のいない扉の方にみか先生を移動させる。
「北川さん、ありがとう」
(やっぱり優しいなぁ、北川さん…)
北川の行為に感謝の念を抱きつつ、お礼を述べるみか先生。
「いいんですよ。先生ちっちゃいですから、ぼーっとしてるとすぐ人ごみに飲まれちゃいますし」
「もー、意地悪な事言って〜」
その言葉に彼女は頬を膨らましてすねた表情を見せる。
(やっぱこういうみか先生もいいわね…)
無意識のうちに笑顔が浮かぶ北川であった。
がたんっ!
その時、大きな揺れが起こり、急に電車が止まった。
車内がいきなりの停車に人々がよろめく。
北川も自らの身体のバランスを取ってみか先生をそっと抱きしめる。
「き、北川さん、何があったの〜!?」
いきなりの変化に戸惑いの声を上げるみか先生。
「お知らせします、ただ今信号機の故障のため電車の運転を一時見合わせております…」
車内アナウンスが彼女たちの耳に入ってくる。
「どうやら電車が止まっちゃったみたいですねー…」
「え〜っ、急いでるのに〜っ!遅刻しちゃうよ〜っ!」
状況とはうらはらにのんびりとした口調で答えるの北川とは対称に、先ほどよりも焦りの色を隠そうともしないみか先生。
「先生ぇ…そんな事言っても止まっちゃったものは仕方が無いことですから。まぁゆっくりと待ちましょうよ♪」
「駄目駄目っ!教師が遅刻なんて聖職者としてやっちゃだめなのよ〜」
もはや半泣きのみか先生。
「そんなに気を立ててると…小じわ、増えますよ?」
「はうっ!」
その言葉であっという間に沸点が下がるみか先生。
(ふふふ…我を忘れて慌てふためいてる先生もいいわねー)
クスリと軽く口元に笑みを浮かべながら少し抱きしめる力を強くする。
5分、10分たっても電車はまだ動く気配は無かった。
乗客の中には怒声を上げる者もいれば、携帯で会社に遅れる旨を伝えたりする者もいて車内は人々の声が充満している。
「き、北川さん…」
不意に北川の胸元から声がする。
彼女が見ると、みか先生の顔が北川自身の豊満な胸の部分に埋もれているのが分かった。
顔を塞がれて苦しかったのであろう、もがきながら声を発するみか先生。
そんな様子のみか先生を見て北川にまた別の感情が生まれていく。
(まだ電車が動く気配もなさそうだし…。私自身「あの日」だったからみか先生となかなか出来なかったし…。いいわよね?)
自分自身を無理矢理納得させてその手をみか先生の背中にまわす。
「き、北川さん?」
彼女の驚きの声を受け流し、さらに強く、その小さな身体を抱きしめる。
「先生ぇ…。最近してなかったでしょ?私、萌えてきちゃった…」
北川の声は抱き合ってる時のような甘い猫声になりつつあった。
「北川さん!?こ、ここ電車の中だよっ!」
まさかいきなり発情モードに入るとは思ってもみなかったのだろう、みか先生は何故か小声で動揺してしまう。
「うふふ、たまにはこういうところでするのもスリルがあって良いんじゃないですか?」
そうして彼女の手がみか先生の服の裾を通って素肌に触れる。
「んひゃっ!」
大声を出したくなるのを何とか堪えて、彼女は北川のブレザーの袖を握りながら身体を震わせる。
「襲っちゃいますね〜」
「駄目だってば、北川さ…んんっ…」
抗議の声を北川の唇が塞いでしまう。
「んんっ…あふんっ…」
いつもの北川の甘いキス。
柔らかい唇と温かい舌が彼女の口内でかき回されていくのが分かる。
その北川の舌使いにみか先生の目がだんだんと蕩けた様子になっていく。
「んふっ…ちゅっ…」
お互いの唾液が絡み合い、受け止めれきれない液体が北川の制服のリボンとみか先生のフリースを濡らす。
「んん…っ!」
服の中でうごめいてる北川の手がみか先生のブラジャーにかかっていく。
「き、たがわ、さん…んっ!」
「もう先っぽが立ってますね〜。興奮してるんですか?」
「馬鹿っ…!」
その隙間から入ってきた彼女の手がみか先生の乳房の先端を軽くつまむ。
身体が敏感に反応してしまい、ともすれば出てしまうあえぎ声を押し殺そうとするみか先生。
「んんっ…あっ…」
「先生、あまり大きな声を出すと聞こえちゃいますよ〜」
北川はその痴態っぷりに満足そうな表情を浮かべて彼女の耳元でささやく。
「うう…北川さんの意地悪っ…あんっ」
下着の中に直接手を入れられ、胸全体を愛撫されてなすがままにされる彼女。
そして北川の空いているもう一方の手が彼女のタイトスカートの裾に入り込み、大事な部分を覆っているショーツに触れる。
「―っ!」
みか先生は淫靡なあえぎ声を必死で押し殺し、北川の胸の中に顔を埋め荒い息を立てる。
そんな彼女を見つめながらも北川は彼女の耳元でささやき続ける。
「先生、もうここがこんなに濡れてますよ…」
「だ、だって北川さんの手が気持ちいいんだもの…」
顔を赤らめ上目遣いで北川を見上げる彼女。
(もう…その表情で私も変になっちゃうじゃない)
「私、先生のいった顔が見たいな〜」
そう言うと北川の両手がさらに激しく彼女の胸と秘所を愛撫し始める。
「んっ…!ふぅんっ…!」
微かな液体の音がスカートの中から聞こえる。
もちろん周りには全く聞こえない音だが。
みか先生は北川の身体を強く抱きしめ、来るべき絶頂に向かっていこうとしていた。
「もう…いっちゃうんですか?」
北川の問いに胸の中でこくこく頷くみか先生。
そして、静かにその時を迎える。
「―っ、んんっ…!」
抱きしめる力が強くなり、2度3度彼女の身体が震える。
同時に彼女の蜜壷が締まり、北川の指に中の肉壁が絡みつく。
荒れる息もそのままに目を潤ませながら先ほどの上目遣いで北川を見つめる。
「いっちゃいました?」
あいも変わらない笑顔で話す北川に、彼女は少し恥ずかしそうに頷いてその唇に軽くキスをする。
「先生…今度は私も、いいですか?もう我慢できなくなっちゃいました…」
北川はそう言うとみか先生の手を掴んで自分のスカートの中に入れる。
「うわぁ…北川さんもすごく濡れてる…」
下着の中の湿りに驚きの声を上げるみか先生。
「だって…。先生のこんな姿を見たら私もこうなっちゃいますよぉ…」
相当感じているのだろうか、声は震え息も荒い。
「じゃあ先生も北川さんを気持ちよくさせちゃおうかな」
「お願いしますっ…」
先ほどの余裕のある表情から一転、切なそうな目でみか先生を見つめる北川。
そして、みか先生の指が北川の秘所に伸びようとしたときだった。
がたんっ!
また車内が大きく揺れ、今まで止まっていた電車がゆっくりと動き始める。
「大変お待たせ致しました、信号機の故障が復旧致しましたので運行を再開させて頂きます…」
車内アナウンスの無機質な声が聞こえてくるとともに周りの人々から安堵のため息が漏れ、いつもの車内風景に戻っていく。
流石に動き出した電車の中で、さらに興津の駅まで数分しかないのに今までのような行為はできないのか、
みか先生の手がゆっくりとスカートから出てくる。
「動いちゃったね…。もう着いちゃうからちょっと無理そうだね」
「そんな…私も気持ちよくなりたかったのに〜」
彼女の言葉に愕然とする北川。
そんな悲しげな表情の彼女にみか先生がそっと耳打ちする。
「北川さん、放課後にいっぱい慰めてあげるからそれまで我慢してて」
その言葉と彼女の笑みに不承不承ながら頷く北川だった。
(まだ授業終わらないのかしら…?)
北川はちらりと時計を見る。
針はまだ10時を少し過ぎたくらいだ。
全然進まない時間に彼女自身の身体を少し震わせ、何かをこらえる様に顔をうつむかせる。
あの後何とか学校には間に合ったのだが、結局北川自身は絶頂に達する事が出来なかった。
むしろ久しぶりの行為が中途半端に終わった事がいっそう彼女の身体を疼かせる原因となっているのだ。
(多分いっぱい濡れちゃってるよね…)
自ら触らなくても分かるほど下半身から溢れ出る蜜。
すでに下着はその役目を果たさなくなっており、スカートの生地が彼女の恥蜜を防ぐ役割となっている。
(早く放課後にならないかな…)
みか先生に思いっきり犯されたい。
いつもは沈着冷静な彼女がこんな事を考えるのも珍しい事なのだが、それすら判断できないほど女としての部分が疼きまくっているのだ。
それにその疼きは下半身だけではない。
豊かな胸の先端もぷっくりと立っており、ブラジャーと擦れるたびにまるで電流が流れたかのような感覚が彼女を襲い、危うく嬌声が出そうになってしまう事が何度も起こっている。
(ああ、みか先生…)
想い人の名前を心の中で呟く北川。
しかしまだ2人の時間までにはかなりの時があるのだ。
彼女の内に溜まっている欲情は暴発寸前まで追い詰められていた。
キーンコーンカーンコーン…
ようやく午前中の授業が終わる。
(もう少し、もう少しでみか先生と愛しあえる…)
机に突っ伏しながら自分の性感帯でもある中指を軽く舐める。
自分自身の陰核がひくひくと動いているのがおぼろげながら分かった。
(ひょっとして私、壊れちゃうかも)
そう思いながら自分の中指をもう一度舐る。
「北川〜、お昼食べに屋上行こうよ?」
突然耳元から聞こえてきた親友の声に北川は慌てて起き上がる。
「…あ、富永。何?」
今の自分の状態がばれないように、彼女は務めて平静に言葉をつむぎ出す。
「何って…お昼食べに屋上に行こう、って言ったのよ」
その言葉に心の中で動揺する北川。
それもそのはず、今彼女の下半身は大変な事になっているのだ。
自分の愛液がスカートの中に充満している上に、もし立ち上がろうものなら足元にその液体が零れ落ちるのは間違いないだろうし、スカートもお尻の部分が変色しているかもしれない。
今動けば確実に自分の痴態を彼女に見せてしまうだろう。
それを防ぐため北川の口からは偽りの言葉が出てくる。
「あ、今日はちょっと調子悪くて…。ごめん、先に食べてて」
「…そうね、顔赤いし。朝からずっとそんな感じだったから風邪かな?って思ってたんだけど」
富永はそう言って北川のおでこに自らの手を当てる。
「ちょっと熱いわね。もし具合悪くなったら今日は早退しなさいよ?昼過ぎから雨が降るって予報だったし」
「ありがと。まぁ大丈夫だと思うけど…」
何気なく会話をしているように見えても、自分の心臓の音が速く、大きく聞こえてしまう。
「じゃあ、他の人にはそう言っておくわ。早く治しなさいよ?」
「ん、ありがと…」
そして富永は他の友人にその状況を説明して教室から出て行く。
(流石にクラスメイトに身体が疼いてるなんて言えないものね)
北川は机にもう一度突っ伏しながら、前に図書室で富永に思いっきり2人の愛し合う姿を見せ付けた事を思い出した。
(あの時はみか先生も富永も半分壊れてたわね…っ)
その情景を思い出すとさらに下半身から蜜が出て思わず声をかみ殺す。
自分自身の指で慰めたくなるのをぐっと堪え、その時が来るまで必死に耐える北川であった。
82 :
168:2005/10/01(土) 14:55:18 ID:3sLcrHxp
取り合えず前半はここまでです。
続きは明日頃に投下致します。
続き期待してまっす!
ホームルームの終わりを告げるチャイムが鳴り、生徒は一斉に下校の準備を始める。
(ああ、やっと終わった…。早く、早くみか先生に愛されたい…)
そんな想いを胸に、少し用事があるからと言って友人を先に帰し1人になるまで待ち続ける北川。
「北川ー、明日休みだからいいけど早く風邪治しなよ?」
小林の気遣いに微かな罪悪感を感じながらも弱弱しい笑顔で友人を見送る。
やがて1時間もすると、教室には彼女以外誰もいなくなり、外の部活の音ぐらいしか聞こえなくなる。
そして誰もいなくなったのを見計らったかのように、聞き覚えのある足音が教室に向かってくる。
「北川さん、待った?」
扉の開く音と同時にいつもの柔らかいソプラノの声が彼女の耳の中に入ってきた。
「そんな事ないですよ…。でも身体の方は朝からずっと疼いてました…」
目の前にいる最愛の人の言葉に目に涙を浮かべながら首を横に振り、ゆっくりと立ち上がる北川。
ぽたぽたぽたっ!
今まで溜まっていた愛液が音を立てて彼女の太ももを、床を濡らす。
スカートのお尻の部分は予想通り円形の染みが出来ており、そこからは女の匂いを発していた。
そんな淫靡な北川の様子を見てみか先生は少し妖しい表情を浮かべ、彼女に近寄る。
「一緒に帰ろうか?」
「えっ…。先生、放課後に慰めてくれるって言ってたじゃないですか!?」
朝に言った事と違う言葉に北川は激しく動揺する。
しかしみか先生はしれっとした顔で一言。
「うん、そう言ったよ。でもここで、とは一言も言ってないよね?」
「先生ぇ…意地悪しないで下さいっ…!」
みか先生の言葉に涙をこぼし哀願する北川。
「うふっ、久しぶりにこんな北川さん見たよ。こういう姿も素敵よ」
そして彼女の手を取り、教室から出ようとするみか先生。
「あ、ちょっと待ってください先生っ!」
慌てて帰る準備をしてふらつきながらも彼女に引っ張られていく北川であった。
富永の言った通り外は雨が降っていた。
予報よりもかなり強い雨らしく、いつもなら夕飯の買い物客が歩くであろう道も人影はなく、
傘を差したみか先生と北川2人の姿があるだけだった。
「先生…どこに連れて行くんですか?」
足をふらつかせながら彼女の後ろを着いて行く北川。
すでに愛液は履いている靴下まで到達しており、白のソックスにも染み込んでいる。
「そろそろかしら…あ、見えてきたよ」
2人のたどり着いたところは閑静な住宅街の端の方にある公園であった。
山と呼ぶには小さすぎる斜面に面している小さな自然公園。
奥の方は木々が茂っており、いつもならアスレチックコースとして使われていると思われるその場所も
激しい雨のせいで全く人の姿は見られない。
「ここなら誰にも見つかることなくいっぱい愛し合えるよ。今日は雨だからまず人に見つからないし」
そう言うと北川を茂みの奥に連れ込んでいく。
連れて来られた先は鬱蒼と茂る木々の中。
足元は雨のせいかややぬかるんでいるものの、枝と葉っぱが空から落ちてくる雨露を防いでくれる。
ちょうど他の木々が邪魔をして外からは全く見えることはなく、2人だけの空間にはうってつけの場所だった。
そんな今の状況が確認出来たのだろう、北川の溜まっていた情欲が一気に暴発する。
「先生…私、もう我慢出来ないです…!早く、早く私を思いっきり犯して下さいっ!」
「もちろんよ〜。足腰が立たなくなるまでいっぱい犯してあげるね♪」
そしてみか先生は北川の唇を塞ぐ。
「あんっ…はぁん…ちゅっ、んちゅっ…!」
いつもの接吻より激しく長く、お互いの舌を絡め合う。
抱きしめる力もいつもよりも強く身体と身体が擦りあっていくうちに、2人の目は蕩け恍惚の表情になっていく。
そして唾液の糸を残しながら唇が離れ、みか先生はその場にしゃがみ込み北川のスカートの中を覗き込む。
「すごい…もう足も下着もスカートも北川さんの蜜でいっぱいになってるね…いい匂い」
彼女の下半身の状況に感嘆の声を上げるみか先生。
「あん…だって先生の事を1日中ずーっと考えてたんですよぉ…。もうおかしくなっちゃいそうだったんですからっ…!」
「うふふ、ありがと。じゃあ、お望み通り思いっきり犯してあげるね」
北川の言葉に彼女は軽く笑うとゆっくりとその濡れた下着を脱がし、きらきらと愛液で光る秘所に舌の先端をつけて這わせ始めた。
「ああん!」
みか先生の舌が花弁を舐め始めるや否や、蜜壷から大量の愛液が溢れ出す。
「んんっ…じゅるっ…」
厭らしい音を立ててその蜜をすすり始めるみか先生。
「すごく気持ちいいっ!みか先生の舌が気持ちいいのっ!」
身体をがくがくさせ崩れ落ちないように木の幹にもたれて、両腕を後ろ向きに掴みながら襲い掛かる快感をむさぼる北川。
「ぷぁ…、北川さんのここからいっぱい蜜が出てくるよ…。多すぎて飲みきれないよ…」
みか先生は口を北川の蜜塗れになりながらスカートから顔を出し、もう一度彼女にキスをする。
「みか先生だからですよ…」
北川もその小柄な身体を痛いほどに抱きしめながら自分の出した愛液に塗れている彼女の唇を奪い、舌を絡ませる。
長いキスを終えてみか先生が彼女の耳元でささやく。
「指、入れちゃうね」
「はいっ…!私をもっと、もっと壊して下さい!」
そう言うや否やみか先生の指が北川の蜜壷の中に抵抗もなくにゅるり、と入っていく。
「あああんっ!」
先ほどよりも激しいあえぎ声を上げる北川。
みか先生はその指を彼女が一番感じるであろう場所に当て、かき回す。
「ああっ、いいっ!気持ちいいっ!」
「もっともっと気持ちよくなって、北川さん!」
「すごく気持ちいいですっ…ふぁぁんっ!」
その度に北川の秘所から恥蜜が止め処もなく噴き出し、下半身とみか先生の手をべとべとに濡らす。
「ああ、駄目っ!もう立ってられないですっ…!」
あまりの快感のすごさに力が抜けたのだろうか、みか先生を抱きしめていた腕が緩みそのまま尻餅をついてしまう。
泥の中にしゃがみ込んでしまった為、べちゃっという音が耳の中に入ってくる。
「北川さん、大丈夫?」
そんな北川にみか先生が言葉を掛けるが、ぶんぶんと首を横に振る彼女。
「気持ちよすぎて力が入らないです…。でももっとみか先生が欲しいです…!」
もっと欲しいと思う切なさからか、北川の目から大粒の涙がぽろぽろと落ちる。
その光景にみか先生の情欲も一気に膨れ上がる。
「もちろんよ…。じゃあ今度は四つんばいになって」
「はい…!」
もうみか先生の言うがまま、今度は地面がぬかるんでいようがお構いなくお尻を向けて四つんばいになる北川。
毎日着ている制服のブレザーの裾が汚れていく事も気にならないほどの快感が全身を駆け巡っていた。
「お尻の部分が汚れちゃったね…。でもそんなの比べ物にならない位、もっと汚してあげるね」
みか先生はその言葉を終えると指をまるで男性器のように彼女の蜜壷の中に入れ、前後に動かしていく。
「ああんっ!あああんっ!」
北川が再びあえぎ出す。
みか先生の指が動くたびにくちゃくちゃ、ぴゅるぴゅると粘度を持った水音が誰もいない森に響く。
「あはぁん!犯されてる…、私犯されてます!」
北川の半ば壊れた言葉にみか先生の指の動きが早くなるとともに、蜜壷からは愛液が何度も何度も溢れ、ぴゅぴゅっと潮を噴く。
「すごいよ、北川さん…。まるでおもらししたみたいにいっぱい出てるよっ!」
「いっぱい出てるのぉ…!みか先生に犯されていっぱい蜜が出てるのぉっ!」
北川の表情はすでに痴態に満ちた顔になっており、乱れる髪の毛もそのままに自ら腰を動かして
愛しい人の体温を感じつつ全身を貫く快感に身を任せる。
「もっと犯してぇ!そして私をぐしゃぐしゃにして下さいっ!」
口から出るのは快楽に身を任せただそれを貪ろうとする言葉のみ。
みか先生の指は彼女の蜜壷の全てを愛撫し、自分の服が汚れるのもお構いなしに彼女を攻め立てる。
そして今まで何回も軽くいっていた北川だったが、みか先生の激しい指使いにいよいよ大きな絶頂が
彼女を包み込もうとしていた。
「先生っ…!私もう…いっちゃうっ!」
「いいよ北川さん、私の指で思いっきりいって!」
その言葉にみか先生の指の動きが早くなる。
「ああ、先生、みか先生っ!大好きっ!私を、壊して下さいっ!」
「うんっ!私も北川さんの事愛してるっ!だから、いっぱい壊してあげるっ!」
すでに北川の秘所から出る愛蜜はみか先生の肘までも濡らし、そこから地面に滴り落ちていた。
そして北川の中で何かが登りつめ、一気に噴き出した。
「だ、駄目っ!いっちゃうっ、いっちゃうーっ!!」
北川の絶頂の声とともに上体が張りつめた弓のように反り返り、大きく震えた。
そして力なく泥の大地にその身体を突っ伏す。
べちゃっ、というぬかるみの音。
同時に下半身に朝から湛えていた温かいものが広がり、みか先生の手とスカートと大地にその液体が染み出していく。
みか先生もその場にしゃがみ込み荒い息をつく。
お互いの呼吸が整い出した頃、北川は残った力を振り絞って這いずるように幹にしがみ付き背中をもたれ掛ける。
それでも表情は彷徨に満ちた顔、まだ目の焦点が定まっていない感じであった。
「ああ、あああ…」
まだ快感が残っているのだろうか、微かに身体を震わせる彼女。
ブレザーも、胸のリボンも、ブラウスも。
もはやそれらは元の色を保たず茶色い泥の色に変わっている。
スカートは泥のほかに自らの愛液と小水によって濃く濡れており、太ももも白のソックスもローファーも
同じように泥と放たれたものでその色を大きく変えていた。
栗色の髪の毛の先端も汚れ、見るも悲惨な状態なのにそれでも北川の端整の取れた顔は変わらない。
そんな状況の中、みか先生はよろめくように立ち上がって北川の身体を跨ぎ自分の身体を近づける。
「北川さんのそんな姿見せられたらもう私も我慢できないよ…。お願い、私も気持ちよくさせて…」
そして自らのタイトスカートをたくし上げ、北川の顔にその濡れぼそった秘所を近づける。
「先生も…気持ちよくさせてあげます…」
彼女の下着を乱暴に剥ぎ取ると、ぬるぬるになったみか先生の秘所に口を近づけ、1番敏感な部分と花弁に舌を割り込ませる。
「ああんっ…!北川さんの舌が私の中で暴れてるよっ!」
同じように北川の口周りも彼女の愛液で汚れ、それでもその愛撫をやめようとしない。
さらに右手を自分自身のスカートの中に、左手をみか先生の胸にあてがい一気に愛撫を始める。
「んにゃあっ!胸、気持ちいいのっ…!」
(ああ、先生の蜜もすごく溢れてる…。もっと感じたい、味わいたい…)
その舌は蜜壷の中でも一番敏感な部分をこねくり回し始める。
「ああん!先生ももう…もういっちゃうよっ!」
「いいんです、思いっきりいって下さい、先生のもので私を思いっきり汚して下さい…!」
みか先生の絶頂時には必ず粗相をする事を北川は知っていた。
それでも愛する人のものに塗れるのであればむしろ喜んで受け入れたい、そう思いながら愛撫をさらに激しくする。
「駄目っ…!いっちゃう、先生も、いっちゃうっ!」
そして次の瞬間、檸檬色に輝く水流が北川の顔にかかり、首筋や制服の胸の部分に勢いよくかかっていく。
それと同時に北川自身も再び絶頂に達し、今度は自分の意思でまだ中に残っていた液を放つ。
「き、たがわ…さんっ…」
頂点に達したみか先生はそのまま北川の腰の上にしゃがみ込み、お互いの身体を抱きしめもう一度キスを交わす。
「先生…好き。心の底から愛してます…」
「私も…。北川さん、このままずーっと私の傍にいて…」
お互いの愛を確認しあうかのように再度激しい接吻を交わすのであった。
「ただいま〜」
「おかえり…ってあんた一体どうしたの!?」
みか先生の母親が驚いた表情を見せる。
所変わって場所はみか先生の自宅。
お互い服は泥といろいろな液に塗れ、後始末をどうしようかと考えていたみか先生に北川がアドバイスを差し伸べたのである。
「実は今日北川さんと一緒に帰ったんだけど、途中で大雨に降られてさらに車に泥水かけられちゃったの〜」
「ったく、あんたはしょうがないねぇ…。北川さんも一緒かい?」
「うん…」
そして扉の横から同じく凄惨な格好の北川も現れる。
「あらあら、北川さんもかい…。ごめんなさいねぇ、こんな娘の為に北川さんも大変な目にあって…。
とにかく、お風呂沸かしてあるから2人とも早く入りなさい。風邪引いちゃうよ」
そう言うと慌ててバスタオルを取りにいく母親。
この大雨のおかげで泥の固まりや愛液の大半は取れ、見た目にはずぶ濡れになったようにしか見えない。
「もう、あんたは北川さんにまで迷惑かけて…本当にしょうがない子ねぇ」
「はう〜、ごめんなさ〜い…」
バスタオルを渡されながら小言を言われるみか先生。
分かりきってる事とは言え、やっぱり怒られるのは気持ちいいものではない。
もちろん、そこまで見越しての北川の策であった。
「あ、もちろん北川さんの制服のクリーニング代はあんたの小遣いから払うんだよ」
「嘘っ!?」
みか先生にとっては実は最悪の選択だったのかもしれない…。
91 :
168:2005/10/02(日) 08:51:26 ID:MSvqTw/8
以上です。
朝っぱらからですが、投下させて頂きました。
いつもと違う北川を堪能して頂ければな、と思います。
それでは、ドロン。
神様だ……神様が降臨された。
素晴らしきかな、168様。
とても私ごときに書けるものではありません。
最後の「オチ」はそう来ましたか。
だがそういう部分も忘れないことが神様たる所以といえましょう。
もう貴方様に足を向けて寝ることはできません。
最後に、恐れながら申し上げます。
次回作が非常に楽しみであります。
93 :
168:2005/10/05(水) 19:31:52 ID:0m4sbBDy
>>92様
ご感想ありがとうございます。
久々なので文体が荒く、読みにくいSSでしたのでそう言って頂けると光栄です。
私自身はただの妄想好きの文書きなのでそんなに畏まらなくて結構ですよw
時間の許す限り書いていきますので宜しくお願いします。
それと宣伝になってしまいますが、343様がお時間のアンソロジー集を発行する事になりました。
今回は一般向けという事ですが、もし「私も書いてみたい」という方が居りましたら下記のアドレスを
訪ねてください。
http://ojikan.harisen.jp/index.htm (小説・イラスト・コミックどれでも可だそうです)
それでは、失礼しました。
うわ、久しぶりに来てみたら神が降臨してた。
ラブエロ最高! 同人楽しみにしてます。
95 :
名無しさん@ピンキー:2005/10/08(土) 12:00:48 ID:x/LfnG/l
GJ!
北川に萌えました。
96 :
168:2005/10/12(水) 20:06:13 ID:MAOSNH00
またまた小説が完成しました。
今回はちょっと色を変えてみました。
主役(?)は富永です。
性懲りも無くおもらしアリなので勘弁をば。
それでは、どうぞ。
冬休みも明け、興津高校に新学期が始まった。
世間では休み明けの授業ほど身の入らないものはないと思っている学生は一人や二人ではないと言われている。
そしてここにもため息をつきながら道をとぼとぼと歩く人影がひとつ。
「ったく、何で新学期明けから授業が始まるのよ…」
とんでもない言葉を吐く彼女こそ2年A組で一番の毒舌を使うお嬢様、富永美奈子である。
その表情はどこか気だるそうな感じが醸し出されていた。
「あー、夏休み明けもだるかったけど今回のほうが寒い分やる気も失せるわー…」
冬の寒空を見上げ、文句をぶつぶつ言い続ける彼女。
「本当、こんな理不尽な授業形態で真の教育改革っていえるのかしら!?もっと生徒の事を考えたカリキュラムにして欲しいわ!」
言ってる本人が思いっきり理不尽なのだが、全く意に介した様子も無くひとり手をぽんと叩く。
「そうだ、こうなったらもう一度革命ね!そうよ、第二次トミ・ナガ・レボリューション!シトワイヤンよ、今立ち上がるときだー!…ああ、休みボケで脳が工藤化してるわ」
彼女は再び意味不明な言葉をひとりごちる。
…早い話が授業をサボるために自分の中で納得させているのである。
夏休みの時も同じような事をして何と一週間ほど授業放棄をしてしまったのだ。
それでも成績は全く落ちなかったのだからある意味すごいと言えばすごいのだが。
暫くして学校に着くと、富永は教室に自らの荷物を置いてすぐさま廊下に出て行く。
「そうとなれば早速行動に移すのみ、今日は保健室で過ごしますか!」
彼女はひとりシュプレヒコールを上げてその足を保健室に向かわせる。
「あ、富永さんおはよ〜」
「おはようございます、みか先生」
廊下ですれ違うみか先生に挨拶をし、そのまま通り過ぎようとする彼女。
「あれ?富永さん、予鈴もう鳴るよ〜?」
怪訝そうな表情で彼女を見つめるみか先生にくるりと振り返り話しかける。
「いいんです先生、今日は第二次TMレボリューションなんで」
「あ、そっか〜…って富永さん、一体それ何!?」
いきなりの意味不明な発言に呆然としてしまうみか先生。
「ああ、気にしないで下さい。とにかく今日はそういう事で保健室行って来ますねー」
「…富永さ〜ん、お願いだからちゃんと授業受けようよ〜…」
後に残されたのはみか先生の悲痛な叫びだけだった。
「さて、と…。保健室に着いたのはいいけどもどういう方法でサボるかよね…」
保健室の前で腕を組みながら思案にふける富永。
「前回は日焼けで皮がめくれて授業に出れない、って事で行こうとしたら中山さんに同じ事をされてちょっとショックだったし…」
目を閉じて、眉をひそめながら自分の症状を考えていた。
「…今回は裏の裏をかいて直球勝負でいきますか。オーソドックスに貧血、って事にしておきましょ」
よしっ、と掛け声をつけると保健室の扉をノックすると『どうぞー』の声が聞こえてきた。
「失礼しまーす…」
何故か恐る恐る入ってしまう富永。
「あら富永さん。珍しいわね、どうしたの?」
中には保健医の松本先生が椅子に座りながらさまざまな書類を書いていた。
「ええ、ちょっと朝から貧血気味で…。もし宜しければ少し休ませて欲しいんですけれども…」
「ふーん…。じゃあちょっとこっちの椅子に座って」
富永は言われるがままに座り、松本先生と向かい合わせになる。
慣れた手つきで軽い診察を始める彼女。
「富永さん、朝食は食べた?」
「あ、いえ…。今日は朝から調子が悪かったので抜いてきました…」
彼女の問いかけに富永はやや病弱そうな口調で話す。
先ほどの毒舌ぶりとはうってかわった変貌っぷりである。
「最近ダイエットか何か流行ってるみたいで、貴女みたいに朝食を抜いて具合を悪くする生徒が増えてるのよ」
松本先生はため息混じりに彼女に話しかける。
「取りあえずキャンデーあげるからそれ舐めて少し休んでなさい」
そう言って戸棚から飴を何個か彼女に渡す。
「ありがとうございまーす…」
それをひとつ口に入れ、ブレザーを脱いでベッドに横になる。
「あ、そうそう。私、10時になったら出張で出かけなきゃいけないから後で鍵を掛けといて頂戴」
「は〜い…」
その言葉を耳にして少しの間、まどろんだ空気を浴びているといつの間にか眠りについてしまった富永であった。
ちらりと自分の腕時計を見る。
「11時か…。松本先生はもう出かけただろうし、誰なのかしら?」
まだぼんやりとした思考で軽く伸びをしてベッドから起き上がろうとした時、再び声が聞こえてきた。
よく聞くと男性と女性の声が入り混じっているのに気づく彼女。
(どこかで聞き覚えある声ね…?)
おもむろに耳をすませてみる。
「…駄目だよー、誰か来ちゃうじゃない」
「大丈夫だって、今日松本先生は出張って聞いたし今の時間なら誰もいないって」
その声の主たちは彼女のよく知っている人物の声だった。
(関、それに小林まで…?何であいつらがこんな所に?)
疑問が彼女の頭をよぎる。
しかしそれはその後の二人の行為で氷解した。
「んっ…」
何かに塞がれたかのような小林の声が微かに聞こえてくる。
同時に聞こえる水の音。
「ぷぁっ…。学校でこんな事するのってドキドキしちゃうね…」
「まぁ、スリルがあっていいんじゃないか?」
そして再び同じような音が保健室に響く。
(なっ!…あ、あいつらこんな所で何してんのよっ!)
危うく出そうになった声を慌てて塞いで、それでも目と耳はカーテン越しに映る二つの影に集中してしまう。
「や、やだっ…。変なところ触らないでよっ…」
「いつもしてる事なのに、そんなに恥ずかしいのか?」
「馬鹿っ…!あんっ…!」
お互いの身体を愛撫しているのだろう、影が二つになったり一つになったりする。
「ふぁっ…。気持ちいいよ、関…」
「やっぱ俺が毎日胸を揉んでるからかなー?」
「やだっ、恥ずかしい事言わないでよっ…!」
嬌声を上げる小林。そしてまだ愛撫を続けているのだろう、嬉しそうな声で関が喋っている。
(ちょっとちょっとっ!ここ学校よーっ!?何ホテル代わりにしてるのっ!)
顔を赤らめて、それでも気配を悟られないように息を潜めその様子を聞き続ける。
「ああんっ!そこ、もっと舐めてっ…!」
「すげえな小林、もうびしょびしょじゃねーか…」
何度か絹の擦れたような音がしたかと思うと、今度は粘度をもった水の音が聞こえてくる。
「ああんっ!お―――気持ちいいっ!」
「舐めても舐めてもキリがないな…。いつもより感じてるのか?」
「だって、こんな所でしてるんだもん!心臓がどきどき鳴りっぱなしで…」
「ふふ、可愛い奴」
二人の情欲に塗れた会話が否応なしに富永の耳に入ってくる。
(もう…!何かこっちまで変な気分になってきたじゃないっ…!)
そっと自分のスカートの中に手を伸ばす。
(うわ…ちょっと濡れてる。参ったなぁ、これ以上動いたらバレちゃうし…)
そんな彼女の苦悩を知ってか知らずか、カーテン越しからはさらに淫靡な声が聞こえる。
「関…、お願い!もう我慢できないの…はやく、入れてぇ…」
「何を入れて欲しいのかなー?関君分かんなーい」
切願する小林の声とわざととぼけた声を上げる関。
「おっ、お―――んを入れて欲しいの…お願い、関ぃ…」
普段の小林からは想像も付かない甘く、乱れた声が富永の耳の中に流れ込んでくる。
自分では分からないが顔は赤く染まり、下着の中も大変な事になっているのだろう。
(後であいつら絶対にシメてやるっ…!)
悪態をつきながらもその行為から目も耳も離す事が出来ない彼女。
「ああ…!入ってくる、入ってくるよぉっ…!」
「すごいな、いつもよりキツキツだっ…」
ぐにゅっ、と何か柔らかいものに入れる音が聞こえてきた。
もちろん富永にはカーテンの向こうで二人が何をしているのかは分かっていた。
ベッドのきしむ音、そしてくぐもった水音。
さらに耳の中に入ってくる関と小林の淫靡なあえぎ声。
「関、気持ちいいっ!もっと、もっと突いてっ!」
「ああ、思いっきり突いてやるよ…!」
「駄目、腰が動いちゃうっ…!」
(もーっ、聞いてるこっちの身にもなってよっ!)
自分の愛液が下着を通り越して両腿の付け根を濡らしているのが分かった。
向こうでは二人の行為が終焉に移ろうとしていた。
「ああ、駄目、いっちゃうっ!」
「俺もやばい…!今日は大丈夫なのか!?」
「うん、大丈夫な日だから中に、中に出してっ…!」
そしてお互いの動きが激しくなるのが影越しからでも分かる。
「いくっ、いっちゃう!ああああっ!」
「くっ、俺も、だっ…!」
不意にその動きが止まり、何かが放出している音が聞こえてきた。
そしてぐったりとした感じでベッドに横たわる二人。
「はぁ、はぁ…。まだあそこがジンジンするぅ…」
「そんなに気持ちよかったのか?いつもより腰を動かしてたぞ?」
「も〜、関もいつもより激しかったじゃない…」
そしてまた聞こえる唇の交わる音。
(うー、あいつらめー…)
富永はそれを聞きながら自らの心に湧き起こる欲情を必死に抑えるので精一杯であった。
その後、二人はそそくさと後片付けをして保健室から出て行く。
そして足音が完全に消えたのを確認すると、やっと安堵のため息をつくのであった。
「あんの馬鹿がーっ!ここはラブホテルじゃない、つーのっ!」
不機嫌になりながらそっと自分の布団を取り払い、下半身を見る。
「あーあ…。スカートもちょっと汚れちゃったなぁ…。まぁこれ位ならすぐ乾くとは思うけど、問題は下着よねー…」
人よりも愛液の量が多い彼女は、少し濡れただけでもすぐ下着が駄目になるほどの量を溢れさせてしまうのである。
もちろん今回も下着が透けるほどの蜜が滴り出ていた。
この現状をどうしようかと考えてきたとき、外から足音が聞こえてきた。
「失礼しま〜す…」
また聞き覚えのある声。
「やばっ…」
慌ててもう一度布団にもぐる富永。
そしてカーテンが開かれ、目に入ってきた姿は担任のみか先生その人であった。
「富永さ〜ん、具合どう?」
心配そうな表情で富永に近寄る彼女。
「まぁ…大丈夫だと思います」
ぶっきらぼうに答える富永にみか先生は再び声を掛ける。
「松本先生から聞いたよ〜。朝ご飯抜いて貧血だ、って。確かに朝ちょっと様子がおかしかったから心配だったのよ〜」
「ご心配なく。松本先生から飴貰いましたし、あまりにも調子が悪かったら早退も考えてますので」
「それがいいかもね〜。顔も赤いし、風邪も引いてるかもしれないよ?」
みか先生の言葉に危うく心の動揺を顔に出しそうになる。
「と、とにかくもう少し休んで、お昼には帰ります」
「分かった〜。クラスのみんなにも言っておくね〜」
その言葉に口元を少し嬉しそうに歪ませて強めの返事を返す富永。
「ええ、クラスのみんなに宜しく言っておいて下さいね!」
これで少しは気が晴れるから。
そう思いながらもう一度布団をかぶる彼女であった。
みか先生が再び保健室から出て暫くして。
昼休みだからか、外は生徒の話し声と足音でごった返す。
しかし板一枚挟んだここ保健室は人の気配も無く、まるで別空間のようであった。
「あー、今日はもう帰ろうかなー。汚れた下着も変えたいし、シャワーも浴びたくなってきちゃったし…」
結構自分勝手な事を言いつつ起き上がり、ブレザーを身にまとう。
「えーっと、何か拭くものは、っと…」
流石に濡れた太ももは拭いたいのか、彼女は引き出しからタオルを出し自分の足元を拭う。
「ったく…。まぁ明日の関と小林の顔が見ものだけどね」
軽く笑みを浮かべながら、そのタオルを軽く水で洗い適当に干す。
「さて、と…帰りますか」
そして外に出ようとした時、保健室の扉ががらっと開いた。
「富永、大丈夫なの?」
現れたのはお弁当と富永の鞄をそれぞれ手に持った委員長と北川。
「貧血って聞いたけど…。今まで休んでたから心配になって来ちゃったのよ」
彼女たちの言葉に少し申し訳ない表情で答える富永。
「ごめんねー、心配かけちゃって。まぁ大丈夫だと思うけど念のためお昼で帰る予定をしてたんだけどね」
「そっかー…。一応お昼買ってきたんだけど食べれるかしら?」
委員長はそう言って机の上に購買部で買ってきたであろう菓子パンやおにぎりを置いた。
「んー…。まぁちょっとお腹も空いたし少しぐらいなら食べるわよ」
「じゃあ一緒に食べようか。そういうと思って私たちも準備してきたのよ」
自分たちのお弁当も机の上に広げ、近くにあった椅子を寄せて座る三人。
「そういえば小林は?」
富永はおにぎりをつまみながら北川に問いかける。
「何か用事があるから、って言って慌てて出て行っちゃったわよ。いつもは『お昼だー!』って叫んで一緒に来るのに」
少し残念な表情になる北川に向かって富永はさらに言葉を続ける。
「小林、何か言ってた?」
「何も言ってなかったけど…。そう、確かみか先生が富永の事を言った瞬間にすごくびっくりして椅子から転げ落ちてたわね」
その言葉に富永は唇を微かににやり、とさせて何事かもなかったかのようにもう一口おにぎりを口に含む。
多分関と小林の行為が彼女にばれた事に動揺したのだろう。
「ふーん…」
とぼけた様子で北川の言葉を聞く。
(明日はあの二人に会うのが楽しみね…)
何故か表情がほころんでしまう富永であった。
食事を終え、彼女らを見送る富永。
「じゃあ気をつけて帰ってね」
「ノートはちゃんと取っておくから安心しといて」
各々彼女に向かって話しかけると自分たちの教室へと帰っていった。
そしてその姿が見えなくなって富永も保健室に戻る。
昼休みのチャイムも鳴り終え、周りには人の姿は無く閑散としている。
「お腹がふくれたからちょっと眠くなっちゃったわね…。すぐ帰ってもいいんだけど、眠いまま帰るのも何だし少しだけ横になろうかな」
再びベッドの上にその身体を横たえ軽く布団をかぶり、ぼんやりと天井を見つめる。
そして5分ほど過ぎた時だった。
微かな物音に虚ろになっていた目がゆっくり見開かれる。
(…誰か、来た?)
扉の動く音に微かな足音。
「さて、と…。富永も昼で帰ったそうだしここには誰も居ないはず…。中山、入ってきていいぞ」
これまた聞き覚えのある声。
「は…い…。待って下さい、渡部先輩っ…」
それに続いてやや息を荒げて女の子の声が聞こえてくる。
(渡部に中山さん?何で漫研コンビが保健室に?)
怪訝そうな表情を浮かべ、問いただそうとベッドから再び起き上がろうとした時である。
「ふぁああんっ!」
中山の口から出てくる、切なそうな甘い声。
「何だ、もう耐え切れないのか?」
そしてがっかりしたかのような渡部の声が聞こえる。
「先輩っ…お願いですっ、これ外してくださいっ…!おかしくなっちゃいます…」
半ば涙声で懇願する中山の言葉を拒絶する渡部。
「駄目だ、今回の作品は極限まで快感に耐える表情が重要なんだ。まだその程度じゃ今までの作品と変わらないものしか出来ないぞ」
「わ、分かりました先輩…。ああんっ」
影越しの彼女から何かが振動する音、そして床にこぼれる水滴の音が聞こえてくる。
(わ、渡部っ、あんたも一体何をしてるのよっ!)
直接その姿を見れなくても、如何わしい事をしているようにしか見えない様子が言葉だけで感じ取れる。
「よし、今からデッサン始めるからなー。いくんじゃないぞ」
「はいぃ…」
中山の下半身の部分から振動音―多分ローターか何かだろう―が響いてくるたびに彼女は声をかみ殺し、
気を緩めると襲い掛かってくる絶頂を必死に堪えていた。
富永からは見えないが中山の表情は涙で目が潤み、顔は恥辱で赤くなっておりいつもの彼女からは考えられない痴態を見せていた。
そんな状態でも無表情でラフスケッチを描く渡部。
「先輩…もう、スカートの中が大変ですぅ…」
息を荒げながら自分でその中身を慰めようとする中山。
「まだ触るなよ。もう少しその感覚を堪えるんだ」
「は、はいっ…」
中山の言葉とともに聞こえる愛液の噴きだす音。
それはおのずと息を潜める富永の耳に入ってくる。
(やだっ…!また濡れてきちゃうじゃないっ…)
富永は布団に包まりながら身体を貫く疼きに耐えようとスカートの上からぎゅっ、と手で一番熱を帯びた部分を押さえる。
そんな彼女をあざ笑うかのように外では中山の淫らな姿とそれを一心不乱に描き続ける渡部がいた。
「よーし、次は自分で慰めるシーンを描いていくからそこに座って触っていいぞ。ただし何度も言うようだがいくなよ」
「分かりましたっ…」
ぺたん、と力なく椅子に座る中山。
そして自分の秘所に入っているローターをゆっくり出して、また入れる動作を繰り返す。
「ああっ、あふんっ!」
にゅぷぷ、と彼女の秘所に丸型のローターが出たり入ったりするたびに、その快感に堪えきれず声を上げてしまう。
渡部はその表情や手の動き、秘所から溢れていく愛液の流れる様子を隅々まで書き込んでいく。
「渡部先輩、もっと私のいやらしい姿を描いて下さい!」
無意識のうちに動いている腰もそのままに、あまりの気持ちよさに涙をこぼしひとり表情の変わらない渡部の目の前で自慰行為に耽る中山。
「もちろんだ。…いきたいか?」
その言葉に彼女はおそるおそる首を縦に振る。
「よし、じゃあいっていいぞ!ばっちりと描いてやるからな」
「はいっ!…んぁんっ!」
渡部の許可が出ると同時に彼女は自らの動かしていたローターを先ほどの比ではないほどに速く動かしていく。
「ああん、きゃふんっ!」
その度に淫らな音を立てて滴り出てくる愛液。
(中山さん、すごくいやらしい声出してる…)
布団の中に顔を埋めながら押さえていた手が少し動き始める。
もう富永の秘所からも大量の愛液が流れ、スカートを押さえていた部分の生地がぬるぬるになっているのが感じ取れた。
(すごい事になっちゃった…どうしよう)
その場から動く事も出来ず、かといって外の痴態に欲情する身体を止める事も慰める事も出来ず、その身を任せる事しか出来ない富永。
そしてカーテンの外から聞こえる嬌声は終着点にたどり着こうとしていた。
「渡部先輩…!私を、いやらしい私を見てくださいっ!」
もう彼女の下半身は自らの出している蜜で濡れ、スカートのお尻の部分や足、床にまで広がっていた。
「駄目です、もう…!駄目、いく、いくぅっ!」
びくん、と大きく彼女の身体が仰け反り、椅子からずり落ち愛液の溜まった床にへたり込んでしまう。
絶頂と同時に出てきた液体で中山の周りにさらに大きな水溜りを作る。
「せん、ぱい…」
そんな欲情に満ちた表情を浮かべる中山をさらに満足そうにスケッチする渡部であった。
部屋を掃除して入った時と同じように忍び足で保健室を出て行く漫研コンビ。
そして部屋には富永一人が残された。
「はー…、今度は二次元おたくの渡部とあの天然ボケ娘のせいで帰れなくなっちゃったじゃない!」
悪態を再度つきながらもう一度布団をめくり、自分の下半身を見る。
朝ではスカートには微かな染みがあっただけだったのが、今では手で押さえてた部分が自らの愛液で濡れているのが見てとるように分かる。
「あ、また垂れてきちゃったよ…。参ったわね、身体も疼いてどうしようもないし…」
そう言ってもう一度ベッドに横たわる。
「スカートは確か保健室に替えがあったから着替えるとして…。下着はしょうがないわね、濡れているけど我慢するか…」
そして今度は自らの意思でその濡れたスカートの中に手を入れ、そっと擦りだす。
「んんっ…」
手が触れると思わず声を出してしまう彼女。
下着の上からでも自分の花弁がひくひくと動いてるのが分かる。
「人のしてるのを見て自分もするのって何か屈辱…。でも気持ちいい…」
熱い吐息を吐き出しながら右手でぬるぬるになっている秘所を、左手はブレザーの隙間に入れて服の上から胸を触り始める。
「んぁっ…。あんっ」
今までの溜まっていた欲望が放出されたのだろうか。
最初は秘所を撫で回していた手がそのうち中指を使って下着をずらし、直接愛撫し始める。
「もう、明日みんなの顔がまともに見れないじゃない…」
敏感になっている部分を指で触りながら軽く親指と人差し指で摘む。
「はぁっ!」
身体に電流が走ったかのような快感に秘所から蜜がじゅわっ、と溢れ出す。
「ああ、すごい…。私も学校でこんなエッチな事してる…」
そして触っていた指がゆっくりと蕩ける秘所の中に入る。
「んんぅ!」
途端に蜜壷の中が締まっていく感覚が自ら分かる。
さらにその指をゆっくり前後にグラインドさせていく。
「ふぁっ…!ああんっ!」
指をスライドさせていくたびに気持ちよさのあまり、腰が溶けて感覚が失われていきそうになる。
「制服汚れちゃう…。でも気持ちよすぎて止まらないの!」
すでに愛液は両方の腿にまで垂れており、スカートにもその染みを広げている。
「ああ…。もう少し、もう少しでいっちゃう…」
その表情はいつものクールな顔ではなく、快感に身を委ね淫靡さを醸し出す一人の女としての表情になっていた。
「はぁ、あんっ!も、もう…!」
その時、外から人の足音が聞こえるのを彼女の耳が捕らえていた。
「ああ、後少しだったのに…!しかもこっちに来る!?」
慌てて布団をかぶり、もう一度息を潜めなおす富永。
「失礼しま〜す…ってだれもいなかったんだよね?」
(み、みか先生!まだ授業中じゃなかったの!?)
保健室に再び現れたのはみか先生だった。
彼女は辺りを見回しながら部屋の奥のほうまで歩み始める。
「え〜っと、確か松本先生の白衣は、と…」
ベッドの横のロッカーを開け、何やらごそごそとし始める彼女。
(お願い、こっち来ないで…!)
富永は自分の心臓の鼓動さえ彼女にバレるのではないかと思いながら絶頂に達しようとする身体をこわばらせ、
彼女が出て行くのをじっと待っていた。
「あったあった。ふふ〜ん、前はこれ着て遊んでたら北川さんが現れて『みか先生だぶだぶ最高!』って言われて
ベッドに押し倒されちゃったけど…。流石に今は授業中だから来ないよね」
どうやら彼女は松本先生がいつも羽織っている白衣を着て遊ぼうとしているようだった。
「まさかC組が緊急学級閉鎖になっちゃって午後の授業が潰れちゃうとはね〜。
でもこうやって白衣を着てお医者さんみたいになるのもそれのおかげかなー、なんちゃって」
もちろん外の様子を感じ取っている富永にとっては気分のいいものではないらしく。
(みか先生ーっ!教師が授業中に遊んでどーすんのよっ!こっちの身にもなってよねっ)
自分も保健室で自慰をしていた事は隅に置いて、怒りの声を上げそうになる富永。
むしろそうする事によって何とか湧き上がってくる絶頂感を押さえようとしていたのかもしれない。
そんな富永をよそにみか先生は、自分の姿を備え付けの大鏡で見ながら嬉しそうな声を上げた。
「やっぱ白衣を着るとお医者さんになった気分だね〜」
そう言って椅子に座り一人医者のまね事を始める。
「うーん、君の病気は手術をしないとあと三ヶ月の命だね」
「え、そんな…!他の病院では胃潰瘍って言われたのに…!」
「治したければ三千万!それで治療しましょう」
…何かの医師アニメの影響を受けているのかそれっぽく一人芝居をしているみか先生。
(馬鹿っ、本当に遊んでないで授業に戻ってよぉ…)
富永はだんだん涙目になりながら抗議の声を心の中で上げていた。
彼女の陰核はぷっくりと充血しており、あと二、三回愛撫すれば確実に絶頂に達する事になるのが彼女自身よく分かっていた。
愛液はそれを受け入れるかのごとく噴き出ており、もはや彼女のスカートとブレザーの裾は自らの放つ蜜でびしょびしょに濡れていた。
「…なーんてね、あははっ!」
カーテンの外のみか先生は自分のなりきっていた役に照れながらゆっくりと立ち上がる。
「さーて、そろそろ職員室に戻らないと他の先生に怒られちゃうし…」
と言って着ていた白衣を脱ごうとした時である。
コンコンと扉をノックする音が鳴り響いた。
「は〜い」
間延びした返事をするみか先生に反応したかのように扉が開かれる。
「失礼しまーす」
「どうぞ…って北川さん!?」
驚きの声を上げるみか先生。
それもそのはず、本当なら午後の授業を受けなければならない彼女なのに何故保健室に来たのかが理解できなかったのだ。
そして保健室の扉を閉め、内側から鍵をかける。
「き、北川さん?」
嫌な予感がしておそるおそる声をかけるみか先生。
「ふふふ…みか先生の白衣姿…。やっぱC組の調理実習の時間にそっと材料をすり替えておいたのが功を奏したのね…おっと」
「北川さん、何か言った?」
「いえ別に。それよりも…」
とんでもない事をさらりとかわし、目を光らせまるで獲物を狙うか如く彼女を見る北川。
そして素早くみか先生の身体を抱きしめていた。
「もう〜、だぶだぶの白衣を着てるみか先生可愛い〜♪」
北川は彼女のそう言って彼女の身体を触りだす。
「あの、ちょっと、いやっ…北川さん?」
「ああ、このぷにぷにとしたお腹、そして柔らかい肌…!という訳で頂きますね」
「頂くってちょっ…んっ…」
かろうじて口にした抗議の声もいきなりの北川のキスで塞がれる。
「んんっ…」
北川のマシュマロみたいな唇がみか先生の思考を止め、いつの間にか彼女も舌を絡め始める。
(今度は北川とみか先生っ!もう、今日は厄日じゃないの!?)
富永も荒い息をつきながら早く保健室から出て行って欲しい、それを願うばかりであった。
唾液が糸を引き、名残惜しそうに唇と唇が離れる。
「じゃあ早速気持ちよくさせちゃいますね」
まだぽーっとしているみか先生をお姫様だっこをしながら移動し、富永のいるベッドの隣に彼女を寝かせる。
「北川さん、駄目だよぅ…。人、来ちゃうよ…」
恥ずかしそうに顔を赤らめ話すみか先生。
「大丈夫ですって、表に『不在』の看板立てておきましたから」
こういうところは抜け目がない彼女である。
みか先生の上にまたがるように身体を乗せて、彼女の手を押さえながらもう一度軽いキスをする。
「今日は白衣を着せたままでエッチしちゃいますね」
「ああん、馬鹿ぁ…」
甘い抵抗を示す声に北川の情欲がさらに膨れ上がる。
そのまま馬乗りの状態からみか先生の胸を触り、もう片方の手で服の脇から直接乳房を揉み始める。
「ああん、声出ちゃう…」
「もっと私の手で感じてください、みか先生…」
お互いの顔が近づき、再びひとつになる。
布団の隙間から富永はそんな痴態を息を殺しながら見聞きしていた。
(もうおかしくなっちゃうよぉ…)
それでも今自分で慰めれば隣の二人に見つかってしまう。
すでに下半身の感覚は麻痺しており、少し動くたびにくちゅっ、と粘り気のある水音が聞こえてくる。
もう軽く何回か絶頂に達しているのだろう。
表情も熱っぽくうなされた感じで、淫靡な雰囲気をさらけ出していた。
「先生のおっぱい、いつ見ても綺麗ですね…」
「やだ、見ないで、恥ずかしいっ…」
隣では北川がみか先生の上着をずらし、直にその形のいい乳房を愛撫しているところであった。
「あん、すごく気持ちいいっ!北川さん、もっと苛めてっ!」
「もちろんです、こんなに先の部分までぷっくり立っちゃって…」
そして今度は乳首を舐め出す北川。
「あふぅんっ、おっぱいだけでもすごく気持ちいいよっ…!」
みか先生の嬌声にさらに興奮する北川はさらに強く乳房を揉み、先端をすする。
その度にみか先生の口からあえぎ声が飛び出してくる。
「ああん、きゃんっ!」
「今日は胸だけでいかせちゃいますね〜」
北川も顔を上気させながら指で乳首の部分をつまみ、もう片方の手で乳房を握り締め、口に持っていく。
部屋を支配しているのはみか先生の淫靡な声と激しい息遣いの音のみ。
そんな中富永は自分にも襲い掛かってくる絶頂をかろうじて堪えていた。
(もう訳分かんないよ…。いったら壊れちゃうかも)
ベッドの中は富永の女の匂いで溢れかえっており、動かすと絶頂に達してしまうのか両手はスカートの上から押さえるに留まっていた。
外からみか先生も限界に近づいていたのか、声をさらに荒げる様子が聞こえる。
「北川さんっ、もうおかしく、なっちゃう…!」
「いいですよ、思いっきり変になっちゃって下さい」
北川の愛撫でみか先生の胸はまるで直接秘所を触られているかのような快感に覆われ、そしてもう自分が耐えられない事も分かっていた。
「駄目、もう駄目っ…。北川さん、もっと激しく苛めてっ!」
「分かりました♪」
北川は嬉しそうな笑顔で、しかしその手は容赦なくみか先生の胸を攻め立てる。
そして彼女の我慢が限界を超えた。
「ああ、もう、だ、駄目ぇっ!」
大きく身体が仰け反り、一瞬呼吸が止まりそうになる。
「あ、ああ、あ…」
快感のあまり声にならない声を上げるみか先生。
北川はその愛らしい表情を見つめながら唇を奪う。
そして同時にベッドの中でも、富永が今まで我慢していた欲情を一気に放つ。
(あ、私も、もういく、いっちゃうっ!)
それでも隣に悟られないようになるべく身体を動かさずその瞬間を受け入れる。
(あああああっ!!)
瞬間身体がこわばり、秘所から普段よりも大量の愛液が出てくる。
それだけに留まらず、絶頂により緩んだ尿道からもう一つの液体が彼女のスカートの中に溢れ出して来た。
(駄目、止まってっ…!)
その願いも空しく温かい液体はその勢いを止めずに下半身とベッドを濡らし、吸収し切れなかった尿蜜が今度はブレザーに染み込んでいく。
そんな状況なのに身体はまだ快感に襲われており、もう一度蜜がまるで潮を噴くかのように出てくる。
(ああ…この年になっておもらししちゃったよ…。でも何でだろう、気持ちいい…)
霧がかった思考で自らの快楽を素直に受け止める富永。
そして隣のベッドでも北川とみか先生が名残惜しそうにお互いの唇をついばみ合うのであった。
二人が教室から出て行って後、富永は自分の姿をようやく見れることになる。
「すごい…あたしこんなにびしょびしょになっちゃったの…?」
布団を除けると改めてその状況が分かった。
彼女の小水はその大半が制服とシーツに染み込んでおり、ハイソックスも黄色く染まっている。
そして制服のスカートは元のスカイブルーとは全くかけ離れるほど完全に変色して濃紺に染まっていた。
さらにブレザーにもそれが染み込み、袖の部分と腰までがスカートと同じようにその色を変えていた。
ゆっくりとベッドから降りると残っていた液体が太ももを濡らす。
後片付けをしようとその足を進めるが、力が入らないためその場に崩れ落ちてしまう。
(こんなひどい目にあったのに…。すごく感じちゃった…)
虚ろな目でまだ情欲に燃える思考が残っていたのだろうか。
もう一度自分の濡れたスカートの中に手をそっと入れ、まだひくついている秘所を再び愛撫しはじめる。
そして彼女がまた絶頂に達し、床に恥蜜を撒き散らすのにそう時間は掛からなかった。
誰も居ない保健室に彼女の甘美な声だけが残るのであった。
そして翌日。
いつものように教室に入るみか先生。
「みんな、おっはよ〜!…あれ?」
何故か教室の空気は妙に重い。
しかも座席の隅の方に座っている富永からその重苦しい雰囲気が立ち込めていた。
バックには吹きすさむ暴風に雷が鳴っているのがよく似合う状況なのかもしれない。
「富永さん、どうしたの〜?昨日ちゃんと家に帰って休んだ?」
心配そうに声をかけるみか先生、しかし。
「大丈夫です、もう身体の方は問題ないですから。それよりも早く授業を始めてください、
他のクラスに比べて授業内容が遅れてるんですから!」
「は、はい…」
富永のあまりの迫力に肩を落として恐怖のあまり目に涙を浮かべて教壇に戻るみか先生。
「富永、朝からずっとああなのよ…」
委員長がみか先生にこっそり耳打ちする。
「機嫌が悪いを通り越して近寄れない雰囲気を撒き散らしてるし」
「何か嫌な事でもあったんだろーか…?」
工藤とおやじがぼそっと呟く。
「関が話しかけようとしたら思いっきり殴られたし。まぁあいつはいきなり『あの日か?』ってほざいたから自業自得なんだけど…。
暫くは近寄らないほうがいいわよね…」
昨日の事で少し責任を感じているのだろうか、申し訳なさそうな表情で彼女を見つめる小林。
(もう、昨日の出来事のせいでみんなの顔がまともに見れないじゃない!)
心の中で悪態をつきながら、保健室での秘め事を忘れるため教科書を開ける富永であった。
110 :
168:2005/10/12(水) 20:19:07 ID:MAOSNH00
以上です。
意外に長編になってしまい、反省。
それと富永Fanの方、本当にすいませんorz
それでは機会があれば、また書かせて頂きます。
間をおかず、神が再臨してくれるとは……
各カップル&富永が微笑ましくてニヤニヤしました、GJ!
168氏のSSはドラマCDのノリに近く、
ドラマCD派の自分としてはたまりません。
本家の方のドラマCDも再開してくれないかな……
エロいな…
114 :
名無しさん@ピンキー:2005/10/15(土) 08:23:01 ID:FhUGwKb3
関と小林のカラミの部分がリアルすぎますな。
この部分だけで御飯何杯でもいけますよ。
115 :
名無しさん@ピンキー:2005/10/15(土) 10:31:55 ID:FfGxHydv
男が出てくるのはちょっとなぁ
116 :
343:2005/10/29(土) 20:40:30 ID:90z7Hzr4
お久しぶりです。
約2ヶ月前に終了宣言をしておいて復帰などとは心が痛むのですが
ちょっと時間が空きまして・・この度投稿に参りました。
今回の話は前回のシリーズと切り離して頂けると幸いです。
カプは(マイナーで恐縮ですが・・)富永×小林です。
6巻の音楽会編から繋いでおります。
陵辱とまではいきませんがちょっと暗めの話ですので
カプも含め苦手な方はスルーしてください。
117 :
幻の旋律1:2005/10/29(土) 20:42:13 ID:90z7Hzr4
秋空が天を被う。
清々しいまでの空色が、それを彩る雲が1つの芸術を作り上げていた。
そんな空の下、音楽室の窓の外を小林は眺めていた。
「まだかな・・」
よりかかる手は窓の淵をなぞり
その足の片方は地につかずに壁を軽く叩いていた。
すると廊下の方からコツコツと足音が聞こえてくる。
その音は・・音だけで存在を明白にしていた。
「待ってたんだよ。」
ドアが開くや否やそう言うと小林はいつになく穏やかな笑顔を見せていた。
118 :
幻の旋律2:2005/10/29(土) 20:43:21 ID:90z7Hzr4
かの音楽会の後のことである。
「ねぇねぇ、とみ〜ピアノ教えてよ。」
小林はその後、それによって受けた影響を素直すぎるほどに顔に出していた。
「教えてもいいけど・・」
そんな小林の反応に面白さを感じつつもそれを隠し、富永は呟く。
「私、スパルタよ。」
「え〜っ、そんなの構わないよ、富永がキツいの知ってて頼んでるの。
ね〜え、だから教えて。」
つき放すつもりで放った台詞であったが、
富永のそんな意図は無邪気な小林には通じなかったようで、彼女は懇願を続けていた。
「・・うるさいわね・・分かったわよ。明日の放課後、うちに来なさい。
どうせアンタはバイトだかで遅くなるんでしょう?」
「えっ、ホント?マジ?」
やった〜、とばかりに両手を挙げ喜ぶ小林。
そんな彼女に富永は折れたかのようにため息をつきつつも穏やかな表情で見つめていた。
119 :
幻の旋律3:2005/10/29(土) 20:44:18 ID:90z7Hzr4
「こんばんは♪」
「・・」
翌日の晩、小林は富永の指定した時間に遅れることなく到着していた。
そのことで胸を張る小林を知りつつ富永は淡々と楽譜の準備を始める。
「何さ、富永。ちゃんと時間通りに来たんだから何か言ってくれたっていいのに・・」
「アンタは褒めるとつけあがるから。」
というか当たり前よね、と富永は踵を返す。
「練習曲から始めるのが普通なんだけれど・・」
そして小林の坐るグランドピアノの前に楽譜を置く。
「アンタにそれは向きそうにないから・・」
何で?と富永を見つめる小林。
「練習曲はあくまで指の動かし方を学ぶだけなのよ。
曲にはならないといった方が正しいわ。コツコツとした練習が必要・・」
と、バイトの疲れからなのか富永の説明にウトウトし始める小林。
その反応を見るなり富永は呆れたように楽譜をたたみ始めていた。
「ちょ・・ちょっと待ってよ、富永、私ちゃんとやるから。」
本当かしら?と小林を睨む富永。うん、と頷く小林。
「これくらいなら・・アンタでも弾けるわね・・」
そう言い富永は頁を開け小林の前に置くと手本を見せ始めていた。
「どう富永、なかなかなんじゃない?」
曲が弾き終わった後にそう言い笑顔を見せる小林。
「まぁまぁ・・かしら。」
しかしあくまで富永は小林を褒めようとはしなかった。
「なんだよぉ・・その反応。」
「・・たかが『猫ふんじゃった』でそう言われてもね・・」
それなら誰でも弾けるわよ、と鼻を鳴らす。
(どうせ長くは続かないんだから・・)
そう思いながら富永は帰る小林を見送っていた。
120 :
幻の旋律4:2005/10/29(土) 20:45:20 ID:90z7Hzr4
「おっはよ〜う♪」
翌日の朝、小林は富永邸のインターフォンを鳴らし、
何処から出てくるのだろう元気を振りまいていた。
「今日はね、お弁当持参なんだよ。」
「アンタ、いつまでうちに居座る気・・」
勿論、と小林は胸を張る。
「上手になるまで。」
そんな小林の言動に頭を抱える富永。
呆れつつも昨日とは違う楽譜を取り出す。
(これだけ難しいのをやればあの子も無理だと気がつくでしょう・・)
「ううっ・・何だよぅ・・これ・・」
指をもたれさせながら、小林は譜面と鍵盤を交互に見つめていた。
(富永・・ワザとこんな曲を弾かせたな・・)
富永の意図もとい策略を知りつつも小林はその手を止めなかった。
もとい止めることができないようだった。
「無理なら止めなさいよ。指にタコが出来ることだってあるんだから・・」
特に慣れないとね、と富永は嘲笑する。
「やだ・・」
その曲は先日説明しただろう練習曲をこなせば難なくこなせるものであった。
右手で、左手で鍵盤をタイミングを確かめそれを幾度となく合わせようとする。
しかし右手が左手につられあるいはその逆となりそれはとても曲とはいいがたいものであった。
「小林・・」
曲を完成させることに執着することで狂気ですら感じられるその小林の姿に
いつしか富永も見入っていた。
「くやしいから・・」
「・・」
「このまま・・弾けないの・・くやしいから・・」
そんな彼女を富永はただ見つめることでしか対処できないでいた。
121 :
幻の旋律5:2005/10/29(土) 20:46:47 ID:90z7Hzr4
その翌日、音楽会の日から3日目。
その日は雨だった。
「明日も来るからね。」
そう言い帰り路についた昨日の小林の言葉が富永の頭に浮かぶ。
しかし昼となっても彼女は一向に姿を見せなかった。
気にかかり彼女の携帯に連絡を入れる。
「もう少しで行くから、ちょっとねぼけちゃって・・」
それが彼女の答えだった。
それから1時間が経った。
富永の中で焦燥が走り再度彼女の携帯へと連絡を入れる。
しかし受話器の向こうからは機械的な呼び出し音がするだけ。
あらぬ予感を感じ、富永は先刻連絡のあった興津駅までのルートをたどりに足を運んでいた。
「とみ・・なが・・」
興津駅商店街の裏路地、そこに小林は雨に打たれ、佇んでいた。
その服は泥まみれとなっており、
よく見ると皮膚には赤く腫れた打撲の跡が見受けられる。
「アンタ・・何よ・・その姿・・」
声の上ずる富永に小林は切ないまでの笑顔を見せる。
「へへっ・・実はね、ラチられそうになったの・・
いい仕事があるよとか何とか言ってたけど、怪しいと思って断ったら
いかにも・・な人たちにこう・・身体を押さえつけられてね。
物珍しいよね、あたしなんかをスカウトするなんて・・。」
雨なのかはたまた涙なのか、小林の頬を雫が伝う。
「でもね、追い返したんだよ、すごい?」
きっと富永が教えてくれた護身術が役立ったんだよね、と空笑いをする。
すると小林の身体が温かい腕に包まれる。
「やだなぁ・・富永・・心配することなんてないよ・・」
そのかすれた声がダイレクトに富永の耳につく。
「ばか・・」
その腕が小林の身体を更にきつく締め付ける。
やがてぬくもりを与え終わるとその衝動に駆られ小林の髪を・・頬を自らの顔へと引き寄せる。
そして彼女の目を見つめる。
「いい・・これから警察に行って事情を話すの・・」
このままないがしろにはさせないわ・・、そう言うと富永は地を睨みつける。
「でもっ・・」
何かを言おうとする小林であったが、その言葉は富永の口の中に・・
重なり合った口のぬくもりを感じることで、その思いを分かち合っているようであった。
122 :
幻の旋律6:2005/10/29(土) 20:47:29 ID:90z7Hzr4
警察での事情聴取を終え、小林達は富永邸のリビングに座り込んでいた。
運の悪いことに小林の家族は慰安旅行中にて不在であり、
今日の小林の身柄は富永が保護するより他がなかったのである。
「今日はゆっくり眠りなさい。」
夜も更けていた。疲労しているだろう小林を気遣い、富永は彼女を部屋へと促そうとする。
「・・富永・・お願いがあるんだけど・・」
そう力ない声で呟く小林に富永は足を止め耳を傾ける。
「もう一度ピアノを弾かせて欲しいの・・」
その言葉に富永は耳を疑る。
「何言ってるの、今のアンタには無理よ。」
演奏はその人の感情が出るんだから、と小林を諭す富永。
「お願い。」
ただ、そう言い富永を見つめる小林。
「小林・・」
その眼に宿るだろう小林の意志を富永は感じ取ると、
彼女達は足をその場へと向けていた。
123 :
幻の旋律7:2005/10/29(土) 20:48:04 ID:90z7Hzr4
その音は案の定か細いものであった。
聞いているだけで守りたくなるような、そんな音色。
昨日奏でられた荒くも力強いものとは打って変わったものであった。
それでも
今の小林にとって「何かを形成すること」には意味があった。
そうすることで自分を忘れられる。
気にするなと富永に言ってはみたものの独りになれば先刻の出来事がリンクするだろう。
その苦しみから逃れたいが為にただ、弾き続けていた。
しかし
しばらく経つと疲労が襲ったのか小林の身体が鍵盤に凭れ掛かってしまう。
「私・・情けないな・・」
思わず愚痴が出る。
そんな小林をただ見つめていただけの富永がようやく彼女の元へと近づく。
そして彼女の頬を指でなぞってやる。
「・・分かったでしょう・・これで・・」
優しくも妖艶な表情を見せる富永。
「分からない・・よ・・だってあたしまだ弾ける・・」
そう言い身体を起こすと鍵盤へ手をかける。
「無理よ。」
そう言いきると富永は戸棚からピアノ線を取り出す。
そして小林の背後に立つとそれをそれぞれの10本の指に対応するように結わきつける。
124 :
幻の旋律8:2005/10/29(土) 20:48:53 ID:90z7Hzr4
「やっ・・何・・何するの・・富永・・」
「一人じゃ無理よ・・だから・・一緒に弾くの。」
そう言い小林の肩から顔を出し演奏を始める富永。
当然それに引っ張られるように小林の手も動いてゆく。
その姿は人形師が操り人形を繰り出す動きに類似していた。
その力が加わったことでその「音」は「旋律」となる。
「とっ・・富永・・怖いよっ・・」
富永の手の動きの速さに戸惑いを超え恐怖ですら感じる小林。
そんなことには構わない様子で富永は黙ったままに演奏を続ける。
(でも・・弾けてる・・)
しかしその曲が終盤にさしかかると小林の中で達成感にも似た快感が襲う。
(富永と・・一緒に・・)
曲が終わると互いに息を切らしていた。
「何だ・・富永だって・・無理してるじゃない・・」
「アンタが・・トロいから・・気張っちゃったのよ・・」
息を整えると小林は富永の手のぬくもりを改めて感じ取る。
そして先刻のこと、雨の下でのことを思い出す。
(富永は・・あたしによくしてくれる・・でも・・どうして?)
雨の中で口づけを交わしたことを思い出す。
(どうして・・?)
「富永はあたしのこと、どう思ってるの?」
溢れる感情は疲労の為か制御することができなくなっていた。
返答を考えると恐怖はあった。しかしこのままうやむやにできることでもない。
「小林はどう思うの?」
返答の無いままに次の質問を浴びせられる。
125 :
幻の旋律9:2005/10/29(土) 20:51:00 ID:90z7Hzr4
「その・・あたしは・・」
小林が返答に困っていると富永はその繋がれた手を引き自らの胸を小林の背に引きつける。
「ほら・・感じるでしょう。これが私の答え・・」
小林の背からは心臓の鼓動が伝わってきていた。そのぬくもりに小林の身体が火照ってゆく。
ゆくゆく富永の手は小林の胸の内へと滑り落ちてゆく。
「ひゃっ・・」
「自慰させるなんて趣味じゃないのよ・・お願い・・答えて・・」
繋がれた手は解かれぬまま内側にある小林の手が富永の手に導かれるままに動かされる。
その刺激に不本意にも感じ取ってしまう自分が居る。
「あんっ・・んっ・・」
甘い声が漏れ、富永の耳にもつく。
「やらしい声・・」
そう富永は呟くとその手をズボン越しに秘部へと持ち込み擦り出す。
「いやっ・・富永・・やめて・・」
「本当にそう思ってるのかしら?」
顔は嬉しそうよ、と小林の火照った顔を覗きこむ。
「お願い・・答えるから・・やめて・・」
快楽を覚えさせられた身体は確実に刺激を追い求めていた。
「富永が・・欲しい・・」
しかし彼女を欲する理由はそれだけに過ぎず、
今迄ともに過ごしてきた思い出・・
自分に対する彼女の慈愛の気持ちを受容したからでもあった。
126 :
幻の旋律10:2005/10/29(土) 20:51:46 ID:90z7Hzr4
関係が変わることは無論怖かった。
しかしそれ以上に新しい自分の感情に気がついたことを今の小林は嬉しく思っているようだった。
「そう・・」
富永はそれだけ言うと、繋がれていた糸を断ち切る。
そして先刻は小林に自慰させていたその箇所に自らの手をあてがい、愛撫する。
胸はブラの上からすべりこむようにその手を差し入れ、撫で
もう片方の手は小林の髪を掻き分けその首筋に口づけをする。
次第に荒くなる小林の息を感じながらその手を動かしてゆく。
「そろそろ・・濡れてきたかしら?」
「うん・・ぐしょぐしょ・・」
富永のせいだよ、と小林は照れ笑いをする。
すると富永は小林のズボンのフックを外すとその中に手を忍ばせ・・薄い布の上から秘部を撫でてやる。
「ああんっ・・」
そこから全身へと広がる切ないまでの快楽に小林は身を任せていた。
その愛撫を繰り返すうちに布越しに愛液が伝わってくる。
「富永・・上手だね・・気持ちいい・・よ・・」
「安心なさい。その言葉も言えないくらいに気持ちよくしてあげるから・・」
すると富永は小林と向かい合いその大腿を掴むとズボンを下ろし、その間に顔を埋める。
あくまで布越しに、小林のそこに舌を這わせる。
その刺激に思わず身体を仰け反らせる小林。
そんな彼女を上目で見つめると、富永は彼女のショーツを下ろしそこに直接舌を這わせる。
「いやっ・・富永・・汚い・・よっ・・」
小林の手は富永の肩を掴んでいた。その手が徐々に震えてゆく。
「・・ぞくぞくする・・」
このままじゃいっちゃうよ、と富永の肩を揺さぶる小林。
するとその言葉を聞きつけたのか富永の舌が小林の内部に侵入してゆく。
127 :
幻の旋律11:2005/10/29(土) 20:52:22 ID:90z7Hzr4
「あ・・・んっ・・・!!」
その刺激で愛液が一気に富永の口腔を満たしてゆく。
それとともに粘液のつく音が一層激しくなってゆく。
小林の一番気持ちいいだろう部分を富永は舌で愛撫してゆく。
「あっ・・あっ・・・あ――――んっ・!!」
絶頂を迎えた小林の身体は力を失っていた。
顔を上げ、その身体を支える富永。その無謀な口に自らの口を重ねる。
「可愛い子ね・・」
そう呟き眠ってしまっただろう小林の身体をソファーに横たわらせると
富永もまた自分の衣類を脱ぎ隣に横たわりその肌を重ねる。
「これも自慰っていうのかしら・・」
小林の肌のぬくもりを・・彼女自身を感じることで衝動に駆られ思わず自分の秘部を弄る富永。
感じることで出現する音は徐々に強くなってゆく。
(どうしよう・・お願い・・小林・・見ないで・・)
「あんっ・・気持ちいい・・」
思わず声が出る。その口をすかさずもう片方の手で押さえつける。
(駄目・・)
と、自分を戒めていると富永の胸に妙な感触が襲う。
そして舌で繰り出されるその刺激に軽い興奮を覚える。
128 :
幻の旋律12:2005/10/29(土) 20:56:59 ID:90z7Hzr4
「こっ・・小林・・!?」
そこには眠っていたはずの小林が富永の胸を愛撫していた。
その愛撫は舌に限らず手で・・彼女の胸を撫で回すにまでいたっていた。
「富永の胸・・あったかいし大きいね・・」
そして頬擦りをする。
そんな小林に富永は頬を染める。
「見てたの・・?」
「でもいいんじゃない?気にしない、気にしない。」
先刻までしていただろう行為について訊ねるも小林の元気な返答に思わず顔がほころぶ。
「それよりも富永もいかないと身体に毒だぞ。」
「なっ・・」
先刻まで自分が保護されていたことなどすっかり忘れた様子で自分を諭す小林に富永は呆れかえっていた。
「言ってくれるじゃない・・」
そう言うと富永は小林の頭を自らの胸へと押し当てる。
そして富永がその髪を撫でると、小林はそれに促されるままに富永を舐めはじめる。
その刺激が中心へと向かう度に胸だけではなく、局所に影響を及ぼしてゆく。
「早く・・ここを弄って・・」
多分に溢れた欲情は彼女を焦燥へと誘う。
富永はそう呟くと小林の手を自らの秘部へと連れてゆく。
「慌てないでよ・・富永・・」
そして富永を甘い眼で見つめ、その手を濡れたその場所へと自らの意志で向かわせる。
「すぐ・・気持ちよくなるから・・」
下手だったらごめんね、と小林は愛想笑いをする。
(ばかっ・・そんな眼で見ないで・・)
小林によって与えられた刺激と色香に今の富永は絡めとられているようであった。
129 :
幻の旋律13:2005/10/29(土) 20:57:35 ID:90z7Hzr4
彼女のそこから自然と愛液が溢れて出てくる。
「あっ・・ああんっ・・」
その愛液は小林の手をも潤わせ、彼女の衝動をもかきたてていた。
「富永・・そんな声・・出さないで・・可愛すぎて・・苛めたくなっちゃうよ・・」
そしてその指を巧みに動かしてやる。
その度に富永の鳴く声が聞こえてきていた。
「いきたいの・・?ねぇ・・富永・・」
その指を止め、愛らしくも意地の悪い顔で彼女を見つめる。
息を身体を乱す富永はただ頷くことでしか返答を返すことができないでいた。
「そっか・・じゃぁ質問していい?」
明らかに焦らしている小林の態度に富永は嫌悪を感じたのか彼女を睨んでやる。
「そんなに睨まないでよ・・あたしを欲しいか、
ただそれだけに答えてくれればいいんだからさ・・」
先刻の富永を真似るように彼女を誘う小林。
しかしその策を知りつつも否定も修正もできないことを富永は悟っていた。
「知ってて・・言うのね・・」
そう言い頬を染める富永。すると小林はクスクスと笑いだす。
「だって言葉で聞きたいもん。」
さっきだって結局は濁したしさ、と口を尖らせる。
130 :
幻の旋律14:2005/10/29(土) 20:58:05 ID:90z7Hzr4
(・・アンタが欲しいの・・好きよ・・小林・・)
すると富永は小林の耳元に顔を寄せ、そこに言葉を流し込む。
分かっていたこととはいえ一瞬頬を染める小林。
しかし次の瞬間変わったように富永のその足に手をかける。
そして秘部があらわになるように膝を胸のあたりまで押し上げてやる。
恥じらいの為かそんな小林の行動に抵抗する富永であったが
小林がすぐさま舌での愛撫を始めたことでそれを受け入れようとしていた。
「あ・・あんっ・・焦らさない・・でよ」
そう言いつつも富永のそこからは愛液が次々と溢れ出てくる。
すると小林はその顔を上げ、富永を見つめる。
「一緒に・・いこう・・」
そう言い穏やかな・天使のような笑顔を見せる小林。
すると富永に背を向け馬乗りになるように・・
丁度彼女の顔に自分の秘部があたるように、
そして小林自身は富永の秘部を慰めることのできるように体制を変えてやる。
その言葉に富永は軽く頷くと促されるままに小林のそこを舐め始める。
その刺激を受けつつも小林もまた富永のそれを舌で弄り始めていた。
乱れる吐息が部屋を被う。
それに伴う愛液のつく音が互いの耳についていた。
「あ・・はぁっ・・いっちゃう・・」
与えられる刺激に身体を捩りつつ互いを受け入れようとする・・
「あたしもっ・・」
そうすることで歓喜の時は意外と早くに訪れていた。
「っ・・・!!」
絶頂に達した彼女達の身体は力なくその場に倒れこんでいった。
そして富永は力尽きただろうその身体を起こすと
眠りに就こうとする小林の耳元に最後の力を振り絞り囁きかける。
「アンタは・・私が守るから・・」
その富永の言葉を耳にした小林は頬を染め安心した様子でその瞼を閉じていった。
131 :
幻の旋律15:2005/10/29(土) 20:58:37 ID:90z7Hzr4
「ねぇねぇ、今日のニュース見た?」
「知ってる・・怖いよね・・興津にそんな怪しげな風俗店があったなんて・・」
「っていうか、ラチられそうになったのうちの生徒なんだって。」
「うわぁ・・そりゃぁ災難だね。あたしだったらトラウマになるね。」
132 :
幻の旋律16:2005/10/29(土) 20:59:10 ID:90z7Hzr4
「どう、少しは上達したの?」
ドアの向こうからの来訪者、富永は余裕のある笑顔で小林を挑発していた。
「当たり前だよ、だから呼んだのに。」
と、小林は口を尖らせる。
すると富永はピアノの前の椅子に座り頬杖をする。
「何さ・・その期待しないような態度は。」
「だって、小林だし。」
あっけらかんとした表情でそう言う富永を気にしつつも
小林は息を整え、ピアノの前に座り、姿勢を整える。
「後悔しても知らないぞ〜」
「まったく・・」
そう富永の呟いた時だった。穏やかな旋律が彼女の耳につく。
それは時折乱れるものの心地のよいものであった。
(荒削りだけど・・)
そう思うと富永の口元が緩む。
(意外と素質があるのかもしれないわ・・。)
純粋な気持ちが奏でるそれは富永の心を確実に揺り動かしていた。
「どうだっ、富永!」
いつの間にか曲は終わっていたようで小林は手でVのサインを作り、
それみたことかとばかりに得意げな目で富永に訴えかける。
「まだまだね。」
それでもあくまで突き放して。
「次はうちのクラスメートにでも聞いてもらうのね。」
時に愛を注いでゆく。
「なんだよぉ・・素直に褒めればいいのに・・」
でもそんなところが富永らしいけどね、と小林は苦笑する。
そして踵を返す富永を後ろから抱きしめてやる。
振り返る富永に奇襲をかけようとする小林であったが
彼女の方が一手早かったようで、その瞬間口を塞がれていたのである。
133 :
343:2005/10/29(土) 21:09:52 ID:90z7Hzr4
これにて終了です・・。
お目を通して頂きありがとうございました。
何度か見直しましたが
設定の間違い等あるのではないかと若干不安を残しております。
・・といいますかこの二人の百合って・・アリなんですかね・・?
神職人キター(゚∀゚)!
富永格好いいし小林カワイイヨー
萌え死にますた、GJ!
同じく超レアな百合カップリング、超萌え!
GJ!
136 :
343:2005/11/02(水) 11:19:59 ID:HxHTQz6Q
温かいお言葉をありがとうございましたw
カプの件といいそうおっしゃって頂けると
大変励みになります!
137 :
168:2005/11/06(日) 20:22:13 ID:k3ru50ju
>>343様
また再び戻られてSSを見れるとは…!
富永の優しさや小林のひたむきさ、そして心が繋がっている様子に萌えました。
あと小林がこんなに可愛らしくなるとは…!
PCの前で悶えておりますw
さて、またまたSS投下を。
カプは北川×みか+富永。
またイロモノ&マニアックです。
キャラの性格がまた壊れているかも…苦手な方はスルーでお願いします。
では、どうぞ。
季節は10月も終わろうとしていた。
郊外の木々の紅葉も今が盛り、秋真っ只中という感を強く感じさせる。
そんな中、ここ興津高校の教室では来週から始まる文化祭の出し物についてクラス全員がいろいろと議論を交わしていた。
「はい、今回の出し物ですが…。皆さん、何かいい案はありますか?」
教壇の前に立ち、いつもの様に議事進行を進める委員長。
「今回もお芝居、そう俺と末武の愛の劇場!…という訳で今回は『眠りの森の王女』がいいと思いまーす」
工藤が己の欲望を思わず口にしながら意見を出す。
「俺もそれがいい〜。もちろん王女役は俺、関譲治で決定という事で」
「何っ!王女役は俺、そして王子役はもちろん末武っ!ああ、そして開かれる究極の愛…!」
関の言葉に反論した工藤がそこまで言うと興奮したのか思わず鼻を押さえ、噴き出しそうになる鼻血を堪える。
「んあ?誰か俺の事呼んだか?」
午後のぽかぽか陽気によって睡魔に襲われていた末武が寝ぼけ眼で周りを見回す。
「知らぬは当人だけ、ね…」
こんなやり取りに富永が呆れた顔でため息をつく。
「取り合えずあの二人は放っておいて…。何か意見はありませんかー」
このまま進むと話がどんどん脱線すると思ったのか、さらりと流して再び意見を求める委員長。
「はいはーい!コスプレ喫茶はどう?」
小林が大きく手を挙げ言った言葉に北川と富永が答える。
「悪くは無いんだけど…。男性陣にもさせるの?」
「おやじのナース姿と渡部の猫耳メイドはある意味強烈だったもんね…」
二人の言葉に小林は胸を張って返答する。
「今回はー、ブースを二つに区切って男性館と女性館に分けてどちらの客も集めれるようにするのよ。
幸いうちのクラスには黙ってればそこそこイケる面子が揃ってるしー」
教壇の横で聞いていたみか先生もその言葉に感心した様子で、
「なるほど〜。ごちゃ混ぜにしないでお客さんのニーズに応えようとするんだね〜」
「喫茶店なら演劇のように時間が必要じゃないし、衣装は…」
そう言って北川は渡部の方をちらりと見る。
「…分かったよ、僕のデッサン用の衣装を持ってくればいいんだろ?」
満足そうに頷き、もう一度教壇の方に顔を向ける北川。
「という事で何も問題は無いんじゃないかしら?」
そして採決が採られ、クラスの大半が喫茶店を今年の出し物にするという事に決まったのであった。
準備の為の期間はあっという間に過ぎ、そしていよいよ文化祭初日。
いつもは生徒だけの興津高校にも他校の生徒や保護者など、さまざまな人がごった返していた。
「いらっしゃいませー!こちらのテーブルへどうぞー!」
某大手パンメーカーが経営しているレストランの衣装で入ってくるお客を接待する小林。
どうやらこちら女性館の方はなかなか繁盛しているみたいだ。
「ご注文は何になさいますか?」
注文を取る委員長はこちらも有名甘味処でよく見かける袴姿である。
「お待たせしました、こちら「みかパフェ」でございます」
そう言って営業スマイルで客の前に丸型の器を置くは北川はチャイナ服、奥で調理に取り掛かっている富永はメイド姿であった。
その他の生徒たちもゲームの制服や衣装などを着てそれぞれ客の接待をしていた。
客の入りも上々のようだ。
「どう〜?みんな頑張ってる〜?」
教室の暖簾をくぐり、中に入ってくるひとつの小さな姿。
「あ、みか先生〜!」
小林が慣れた手つきで彼女をテーブルまで案内する。
「お客さんも結構入ってるし、みんなの衣装もいろいろ見れて楽しいし…。こっちの方はいい感じじゃない?」
「でしょ、でしょ〜?やっぱあたしの企画は間違ってなかったわよね!」
みか先生の言葉に小林は自画自賛しながらメニューを持ってくる。
「はい、先生もいろいろ食べてってね」
そう言って自分の持ち場に戻っていく小林を見つめつつ、みか先生は嬉しそうにメニューを開く。
「さて、どんなメニューなのか…な?」
そして中の文字を見て一瞬、言葉が止まってしまう。
メニューは至ってオーソドックスなどこにでもある内容。
ただその名前の付け方が彼女の表情を一変させた。
「みかパフェ、みかナポリタン、みかジュース?みかフェなんてものもある〜」
そう、その名前の殆どがみか先生をもじったものであった。
「注文決まった?」
小林がそそくさと彼女のテーブルに近寄る。
「小林さ〜ん、このメニューの中身…」
「ああ、それね。いいネーミングでしょ?北川が考えてくれたんだよ」
そんな小林の言葉に涙する彼女。
「はうう、北川さんひどいよ〜…。恥ずかしいじゃない〜」
その姿を遠くから見つめながら北川は嬉しそうな笑顔を隠そうともしなかった。
「あ〜、本当にあの名前は勘弁して欲しいよ〜…。しかもどれも美味しかったけど妙に丸いものが多かったし…」
食事を終えて今度は男子たちのコスプレ喫茶にその足を向かわせるみか先生。
そしてその教室の前に近づいてきた時、いきなり扉が開いたと同時に他校の女生徒だろうか、
数人の女の子がきゃーきゃー悲鳴を上げながら脱兎の如く逃げ出していく。
「い、一体何、何なの!?」
驚きの声を上げつつ恐る恐る教室の中に入っていく彼女。
「いらっしゃいませー」
「お待ちしてました、ご主人様」
「おほほ、ようこそ美の追求喫茶、『セキ・ド・ビューティ』へ〜!」
奇天烈な格好をした三人のお出迎えにみか先生の身体が固まってしまう。
「中村君に渡部君、関君…。その格好は、何?」
みか先生は表情をまるで能面のように硬直させながらも何とか声を振り絞る。
「前回の失敗を教訓に今度は斬新かつ最先端のファッションを取り入れてみました、フォー!」
工藤の言葉にも全く反応しないみか先生。
それもそのはず、おやじはピンクハウス系のふりふりドレス、渡部はメイド服、関は黒のストレッチワンピースに
アクセサリーをこれでもかと派手に付け、とどめは工藤の某お笑い芸人の着用していたボンテージ。
さらにおのおのサイケデリックな化粧をしており、常人がこれを見れば逃げ出すのは想像に難くない。
「俺たちこんなに頑張ってるのに客が全然入らないし、来たと思ったらさっきの客のように逃げちまうし…」
そしてとどめはキャミワンピを身に纏い、膝上10センチのジーンズスカートを穿いた末武の姿。
「は、はは…」
もはや乾いた笑いしか出なくなったみか先生であった。
そして文化祭も最終日。
2年A組のコスプレ喫茶もなかなかの盛況ぷりでラストスパートに向かっていた。
「今日も遊びに来たよ〜!」
首だけひょっこりと出していつもの笑顔で顔を出しに来たみか先生。
そこへ北川が素早く教室の入り口に立つ彼女の近くに寄ってくる。
「ああ、みか先生、丁度良かった!今すごく忙しくてネコの手も借りたいほどなんです」
そしていきなり北川はみか先生を抱きかかえて、そのまま奥の控え室に連れて行く。
「あ、あの、北川さん?私、何でいきなり抱っこされてるの?」
「ささ、早くこっちで着替えてください」
有無を言わさず北川の手によって服を脱がされ、持ってきた衣装に着替えさせられる彼女。
「北川、みか先生捕まえた?」
「もちろん。ほら、ばっちり着替えも済ませたし」
小林の言葉に彼女は満面の笑みで答える。
「どうして私、こんな中学生みたいな格好しなきゃならないの…?」
彼女は自分の格好をみて半泣きの表情になる。
「それも何かのゲームの衣装ですよ〜。まぁみか先生が着ると中学生丸出しだけど」
小林がにやにやしながら彼女を見つめる。
そう、みか先生に着せられた衣装は何とセーラー服。
白の三本ラインが入った紺の襟と白の生地、胸には赤いスカーフを結わえた上着。
そしてひざ辺りまで伸びた紺のプリーツスカート。
はたから見れば他校の生徒と間違えられてもおかしくない格好にされている。
「いや〜ん、セーラー服姿のみか先生すっごく可愛い〜…じゅるり」
「北川さん、最後に何かすする音が聞こえたんだけど…」
みか先生は恐る恐る彼女に問いただす。
「気のせいですよ、き・の・せ・い!先生もエプロンつけて早速注文取ってきて下さいね〜」
北川はみか先生の不信感溢れる言葉をさらりと受け流すと、彼女に無理矢理エプロンを着けさせてそのまま客の待つテーブルに押し出す。
「え、えっと…ご注文をどうぞ…」
仕方なくみか先生はたどたどしい言葉で注文を取り始める。
「俺、みかナポリタンとみかサラダ、後でみかフェ。砂糖は抜いてね」
「私はみかグラタンと同じくみかサラダ。食後にみかシャーベットもお願い」
「僕は…。うん、みかオムライスとみかフライ、みかジュースは食事と一緒に持ってきて」
「あたしはこのみかセットAがいいな。飲み物はみかティーのミルクねー」
(ああ、みかみかみかみか五月蝿い〜っ!)
自分の名前をメニューにされオーダーを取る彼女はもちろんいい気分ではなく、いつもの手際の悪さからか注文も取りこぼしが増えていく。
「みか先生、また注文間違えてますよ!」
「はう〜、ごめんなさい…」
富永に怒られしょんぼりしている彼女を見つめながら顔が緩みっぱなしの北川。
「北川もここまで来るとマニアを通り越して追っかけよねー」
「みか先生…かわいそうに」
その様子を少し離れながらじっくりと観察する小林と委員長であった。
「みんな、お疲れ様〜」
みか先生の言葉に2年A組の皆が手にした紙コップで乾杯をする。
そう、文化祭も終焉を迎えて教室ではクラスの全員が打ち上げを行っていたのだ。
日頃着る事のない衣装のせいか、男子も女子もお互いその格好を見せたりして場は大いに盛り上がっていた。
「先生もお疲れ様です。見ててすっごく可愛かったですよ」
北川の言葉に少し頬を膨らませる制服姿のみか先生。
「も〜、北川さんのせいでこっちは大変だったのよ〜」
「うふふ、ごめんなさい。でも接客に慣れているんですね、応対はすごく良かったですよ?」
「もう、そんな事言って〜。…でもありがとう、何だか嬉しいよ」
みか先生の笑顔に北川も幸せそうな表情を浮かべ、手にした紙コップの中の液体を飲み干す。
そんな感じで打ち上げも佳境に差し掛かってくる。
みんなが盛り上がっている中、教室の片隅で他の人に見えないように何かを細工している富永の姿があった。
(よし、これをこうして、っと…)
彼女は何かをナポリタンの上にトッピングをし、よく混ぜて小皿に取り分ける。
「先生、ほらもっと食べて!先生の為に作ったんですから」
そして彼女の前にその足を歩め、ナポリタンを渡す。
「美味しそうだね〜!食べていいの?」
「勿論です。みか先生の名前を取ったものですから、先生に是非食べてもらいたいんです」
さらに北川にも小皿を渡す。
「北川もよかったらどうぞ。名付け親にも食べてもらわなくっちゃね」
「あら、いいの?じゃあ遠慮なく」
二人はその小皿に手を付ける。
「ん〜!おいひい〜!富永さん、やっぱ料理上手よね〜」
「本当ですね、先生。…富永、どこかのレストランのシェフを任せられるんじゃないかしら?」
「まぁあたしの実力ならこんなもんね」
すこし自慢げに胸を張る富永。
「あ〜!先生たち美味しそうなもの食べてる〜。ねぇ富永、あたしにも頂戴〜!」
その匂いに釣られたのだろう。小林や委員長、そして男性陣も寄ってくる。
「いいわよ、お代わりはいっぱいあるし」
そう言って今度は別の皿に盛ってあったナポリタンを小皿に分け、みんなに振舞っていく。
「うめぇーっ!」
「いい味してるわ…。さすが富永ね」
末武と委員長がその味に舌鼓を打つ。
「そうだそうだ、もし俺がビューティ御殿建てたらそこの専属シェフにしてやるよー」
「…関はお腹いっぱいみたいね」
彼の言葉にその小皿を取り上げる富永。
「嘘、嘘だよっ!だからお願いしますぅ、富永ぁ〜」
「気持ち悪い声をあげるな、っての!」
「あたし、お代わりしたい〜!」
「俺も俺も!」
余程美味しいのだろう、彼女の前にクラスのみんなが殺到する。
「はいはい、まだあるからちゃんと順番に並んで」
そして次々と空になった小皿によそう富永であった。
打ち上げも終わり、生徒たちは三々五々と散っていく。
「じゃあそろそろ帰るね〜…あれ、みか先生寝ちゃってる。北川まで」
小林がいぶかしげな表情を浮かべる。
そう、テーブルの上に突っ伏してみか先生が、椅子にもたれながら北川が夢の世界へ旅立っていたのだ。
「先生も北川もよっぽど疲れてたのかしら」
委員長も首をかしげる。
「起こしたほうがいいか?」
おやじが二人に近づこうとした時、富永がそれを制する。
「そっと寝かせておこうよ。あたしが教室の後片付けをするから終わったときに二人を起こすわ」
その言葉に納得したのか他のクラスメイトは教室をぞろぞろと出て行き、帰宅の途についていく。
暫くするとそこにいるのは富永とまだ眠りについているみか先生と北川の三人だけになっていた。
(さーて、後は教室の鍵を掛けて、っと…)
彼女は扉を閉め、外から中の様子が見えないようにカーテンを閉める。
そしてまだ眠っているみか先生のブラジャーを器用に外し、服の袖から抜いていく。
彼女をテーブルの上にそっと乗せ、用意してあった黒のリボンで彼女の手首と足首を縛り大の字にさせてその下着を脱がせる。
同様に北川の手を椅子の後ろに回し、その手首も先ほどのリボンで縛りつけた。
「そろそろ目が覚めるころかしら…」
富永の言葉に反応したのか、ゆっくり目を開けていくみか先生。
「ん…、あ〜私眠っちゃったんだ〜…。あれ?」
目が覚めて自分の置かれた状態におぼろげながら気づく。
「富永さん?これ、一体何がどうなってるの?しかもどうして私、下着着けてないの?」
そして驚きの声をあげるみか先生の声に北川も目が覚め、やはり同じような状況に慌ててしまう。
「富永!?何してるの!?」
彼女の言葉に富永は妖しい笑みを浮かべ、ゆっくりとテーブルに近寄りみか先生の足を触り始める。
「この前された事を今度は北川にも味あわせたくて、ちょっと仕返しをしてみたのよ」
にっこり笑ってみか先生の足に手を這わせる。
「ひゃっ…!」
「富永っ!」
やや怒りの声を発する北川。
「と言うか北川の我慢している姿が見たかっただけなんだけどね」
そこまで言うとまるで悪戯っ子のような笑みに変わる富永。
「心配しないで。あんたから先生を奪おうって気は全くないし、後で思いっきりエッチな事をさせてあげるから」
しれっ、とした表情で北川の顔を見る彼女。
もちろんその手はみか先生の太ももを撫で回している。
彼女の言葉に何か反応したのだろうか、北川は顔を赤らめ俯いてしまう。
「そういう訳で、先生も覚悟してくださいね」
「そんな恥ずかしい事やめてよ、富永さぁん…」
抵抗を見せるみか先生だが、手足の自由は利かず富永の成すがままにされてしまう。
「先生は確か胸が弱いんでしたよねー。…うん、形のいい胸してるわ」
服の隙間からその胸をゆっくりと触っていく富永。
「だ、駄目だってばっ…!助けて、北川さん!」
「みか先生っ…!」
何とか手枷を外そうとするが複雑に縛られているのかなかなか外すことが出来ない。
「先生の胸、感度いいわねー。少し触ったらもう立ってきた…」
「やだっ、やめっ…あんっ!」
富永はみか先生の胸を優しく触り始める。
「声も可愛いわー…。北川のおかげかしら?」
「ああっ…」
彼女に愛撫される度に身体を何度もくねらせ、何とか快感を抑えようとするが、どうしても声が出てしまう。
膝を何とかもじもじさせようとするが両足首も縛られているため思うように出来ず、自然に自分の恥ずかしい部分から何かが出てくる感覚が分かる。
「富永…お願い、やめて…」
声を震わせ、目には涙を浮かべながら。
いつもは策士な北川がこんなにか弱い存在になるなんて。
富永はそう思いながらみか先生を愛撫し続ける。
(やだ…。私までどきどきしてきちゃった…。レズっ気なんか無いけどなぁ)
自分の身体がかぁっ、と熱くなっていくのが分かる。
それでも彼女の手はみか先生の胸やお腹、首筋などまるで柔らかいものを触るようにそっと愛撫をする。
「ああんっ…だ、駄目だよぅ…」
そして彼女の穿いている紺のスカートのある部分がさらに濃くなっているのが富永の目にも分かった。
「先生…、ひょっとして濡れてます?」
「恥ずかしい事言わないでぇ…」
自らの痴態に真っ赤な顔をしながらもその顔を背けて隠そうとするみか先生。
「ふふふ…。でもここは北川に後でたっぷり触ってもらいますからね。あたしは先生が自分から欲しがるまで焦らしながら触るだけですから」
「そんなぁ…。あ、ふぅ…」
富永はそう言うと身体をもじもじさせる彼女の乳房やスカートから伸びる足をふにふにと触り、軽く舌で舐めたりする。
「んっ…!」
みか先生の身体が何度か震える。
その度に彼女のスカートの染みがどんどんと大きくなり、そこから彼女の匂いが漂い始める。
(大分先生も我慢できなくなってきたみたいね…。北川はどうかしら?)
富永の顔がちらっと北川の方を向く。
彼女は嗚咽を上げながら、それでも二人のやり取りに若干感じているのか自分の足を擦り合わせていた。
(ちょっとやりすぎたかしらね…)
軽い罪悪感を覚えながら富永はゆっくり北川の元に近づく。
そして彼女の身体をそっと抱きしめた。
「と、富永…?」
先ほどの状況との違いに少し驚いた声を上げる北川。
「ごめんね、ちょっと苛めすぎちゃったみたい。この前のお返しをしたかったから策を練ったんだけど…。可愛そうになってきちゃった」
言葉とともに彼女の手かせがゆっくりと外されていく。
「でもまぁここまで北川が弱くなっちゃうなんて、前も言ったけど本当にみか先生の事が好きなのね」
北川の耳元でささやくように話す富永。
「……」
その問いかけに北川は何も言えずただこくりと頷くだけ。
「はい、外したわよ。本当に二人とも可愛かったわ。後は二人でゆっくりと…きゃっ!」
その言葉を言い切らないうちに彼女の身体が軽く浮く。
「ちょ、ちょっと…!」
見るとまだ目を潤ませながらも口元はいつもの笑みを戻しながら、それでもがっしりと彼女を掴んでいる北川の姿があった。
「富永…もちろんこのまま帰れると思ってないでしょうね?」
「な、何するのよ…!?」
「ふ、ふふふ…。私の弱みにつけ込もうという計画は良かったけれども、詰めが甘かったわね」
そしてじたばたする富永をそのままみか先生の隣に寝かせる。
「ちょ、やだっ…!」
「富永ぁ〜?覚悟しなさいよ〜」
妖しさ全開の北川の表情にその場から逃れようとする富永。
「放してっ!」
彼女から逃げ出そうと自分の身体を動かそうとした瞬間、北川がそれよりも早く富永の両手両足を括り付けられ先ほどのみか先生のような状態にされてしまった。
「ば、馬鹿っ…!いったい何考えてるのよ…!」
そしていきなり北川の手が彼女のスカートの中に入り込む。
「だ、駄目っ…!あんっ…!」
くちゅり、という音が彼女の中から聞こえてくる。
「ほら、富永もみか先生を苛めててちょっと感じてるじゃない…」
「違うっ、これは…!」
慌てて否定の声を上げる富永。
「じゃあ、これは何かしら〜?」
指の先に絡みつく蜜を軽く舌で舐めながら興奮した様子でみか先生をそっと抱きしめる北川。
「やだっ…舐めないでよっ!」
自分の顔が真っ赤になっていく様子が富永自身よく分かっていた。
「さて、この前のように壊れるまで我慢してもらいましょうか。幸い文化祭も終わったからもう校舎に人影は殆ど残ってないし、
鍵も富永が掛けてくれたから覗かれる心配もないし」
まるで悪の首領のような雰囲気を漂わせながらもみか先生の唇をついばみ始める。
「あん…北川さん、北川さんのが欲しいの…」
富永の愛撫で彼女はもう北川を求めていた。
スカートの染みは広がり、まるで失禁したかのような状態になっている。
彼女の乳首もぷっくりと立っており、服の上からでも見て取れるように分かった。
「みか先生、もう我慢できないんでちゅか〜?」
わざと赤ん坊をあやすような声でそっと彼女の髪の毛を撫でる北川。
「うん、もう北川さんに触ってもらいたくてすごく濡れてるの…。お願い北川さん、私を…犯して…」
いつものみか先生からは想像も出来ないこの状態に北川はごくり、と唾を飲み込む。
(みか先生…、私ももう我慢できない…!)
北川の頭の中でぷつん、と何か切れたような感覚が生まれた。
そして北川は何も言わず彼女を激しく抱きしめ、舌同士を淫らな音が出るくらい絡めて自分の下着を脱ぎ去る。
「みか先生…。たっぷりと犯してあげます…!」
そう言うとお互いの濡れた秘所をくっつけ合わせる。
「ああ…」
くちゅり、という音とともに北川の表情は彷徨に満ちた顔になる。
「北川さん、いっちゃいそうだよ…」
「もう、ですか?…いいですよ、たっぷりといかせてあげます」
もう一度唇同士を重ね合わせながら腰をゆっくりと動かす。
すでにお互いの秘所からは愛液がとめどなく溢れ、下半身はびしょびしょに濡れていた。
「駄目、もういっちゃう…!」
「いいですよ、いって下さい!」
北川の言葉にみか先生の身体が大きく震え、秘所から蜜ともうひとつの液体が噴き出す。
「ああ、だ、駄目っ!」
北川にもその感覚が伝わるのが分かる。
「先生ぇ、またおもらししちゃったんですか?衣装がびしょびしょですよ〜?」
わざと意地の悪い顔でみか先生の首筋にキスをする北川。
そう、彼女は快感のあまり失禁をしてしまい、セーラー服のスカートはさらに濃い紺に染まり北川のチャイナ服もまた
彼女の尿蜜でぐしょ濡れになっていたのだ。
「うう、北川さんの馬鹿ぁ…」
恥ずかしさのあまり顔をそっぽ向けるみか先生。
「でも、そんなみか先生が大好きなんですよ」
「北川さぁん…」
その言葉に再び優しいキスが交わされる。
そしてもう一度北川がもう一度彼女を気持ちよくさせようと腰を動かそうとした時である。
みか先生の隣から聞こえる嗚咽が彼女の耳の中に入ってきた。
「富永…?」
見ると彼女は涙を流しながら、ぐすぐすと嗚咽の声をあげていた。
どうやら二人のやり取りに我慢できなくなったのだろう、切なさに耐えられず北川の顔をずっと見ながら哀願をしていたようだ。
何回か軽く絶頂に達したのかメイド服のスカートの部分は大きな濃紺の染みが出来ており、みか先生と同じように失禁の跡が残っていた。
黄色い液体は彼女の足元まで垂れ、履いていた白のソックスも黄色に染まっていた。
「北川とみか先生のそんな姿見せ付けられたら、我慢できなくなっちゃったよ…。何回もいっちゃって、おもらしまでしちゃったのにまだ足りないの…」
「富永…」
その可愛らしい姿に軽く頬に唇を寄せてその手と足の枷を外す。
「じゃあ、三人一緒に気持ちよくなろ?」
北川の優しい笑みにやや恥ずかしそうに俯きながらこくり、と頷く富永であった。
この後、三人の身体が何度も絡み合う。
すでに着ていた衣装は彼女たちの尿と愛液でどろどろに濡れ、それでもお互いの身体と秘所を弄くりまくる。
「北川さん、もっと…もっと触って!」
みか先生の淫靡な声。
「んっ、富永…そこすごく気持ちいいよっ…」
豊かな胸を揉みしだかれていやらしい声を出す北川。
「みか先生の手…温かくてまた出ちゃいそう…」
スカートの中に手を入れられていた富永がまた自らの意思で温かい液体を漏らす。
そして三人とももう限界に近づいたのだろうか。
北川とみか先生がお互いの秘所を擦り合わせ、二人の手が富永の胸と秘所をまるでかき回すように動かす。
「ああん!北川さん、もういっちゃうよっ…!」
「私もです先生…!また先生の身体を汚しちゃいますっ」
「あたしも…。こんなに苛められたらもう、駄目ぇ…!」
彼女たちのそれぞれ絶頂に達しそうな表情が引き金となってとうとうその時が訪れた。
「ああっ、いっちゃうっ!」
「私も、もう…駄目っ!」
「あーっ!」
そして三人は情欲に塗れた絶頂の声をあげながら再び内に秘めた液体を放ちながら身体を大きく、何度も震わせつつその身体をきつく抱きしめる。
みか先生のセーラー服も、北川のチャイナ服も、富永のメイド服も尿と愛蜜に塗れ、その匂いが机の上を支配する。
それでもそんな姿が愛しくて三人はそれぞれの唇をむさぼるのであった。
「は〜、また北川に良いようにされちゃったわね…」
淫らな秘め事を終え、三人は机の上で寝そべる。
みか先生は快感のあまりまだ気を失っており、北川と富永が彼女を挟みながら喋っていた。
「もう…。まぁ今回は気持ちよかったから許してあげるけど次は容赦しないわよ?」
「…心に留めておきます」
そしてお互いまだ気を失って…というより眠っているみか先生を覗き込む。
「むにゃむにゃ…そんなに食べられないよ…でも食べる〜」
一体どんな夢を見ているのだろうか、口からよだれを垂らしながら幸せそうな顔をしている。
「みか先生って食べる事しか頭にないのかしら…」
やや呆れ顔気味で、それでも口元を緩ませながらその胸をぽんぽんとあやす富永。
「それがまた良いんじゃない。ああ、この寝顔でもう1回エッチ出来そう…」
「いいわね、もう1回する?」
そう言ってみか先生の胸を揉み出す北川に向かって富永は妖しい笑みを浮かべて言葉を返す。
「OK、幸い明日は学校も休みだしまだ時間もあるし…今日は足腰立たせなくなる位まで苛めてあげますからね、みか先生!」
そして再び三人の身体は淫靡な蜜によって塗れていったのだ…。
ちなみに学校が始まった時、みか先生は全身筋肉痛でロクに身体を動かすことが出来なくなっていた。
もちろん、それを見た北川が再び優しい笑顔でその身体を苛めるのだが。
「北川さ〜ん、もう苛めるのやめて〜」
「うふ、うふふふ…」
みか先生は半泣きになりながらも北川になすがままにされてしまうのであった。
149 :
168:2005/11/06(日) 20:33:44 ID:k3ru50ju
以上です。
…相当マニアックでしたorz
では失礼します、ドロン。
150 :
343:2005/11/07(月) 17:11:40 ID:mL/bBgrk
3P、楽しませて頂きましたw
富永の北川の受けも攻めもどちらも堪能できて幸せ一杯ですw
前半の小ネタも洒落がきいていて
思わず吹き出してしまいました。
これからも素敵な作品作りをしていってください。
>>168さん
受け北川や富永がかわいすぎる後半も、
今でもドラマCDを繰り返し聞いている自分にとっては嬉しい、
ドタバタの前半も最高でした。
少し活気が無くなって寂しくなったスレですが、
168さんや343さんなどの職人さんがいる限り、
足繁く通って投下されるSSを楽しみに待っています。
152 :
名無しさん@ピンキー:2005/11/09(水) 23:34:32 ID:noq9gNwj
攻めてるつもりが逆に攻められた富永モエス!
汁たっぷりでエロいよー!
153 :
名無しさん@ピンキー:2005/11/12(土) 02:45:49 ID:4WfAf9b2
どうせなら、ももせ先生自身にも「せんせいのお時間でエロパロ」を書いていただきたい。
「裏・せんせいのお時間」とでも題して、同人誌扱いで出版してほしいものですな。
みか先生と北川のカラミ、関と小林のカラミ等をももせ先生自身がどう描くのか?
これらを想像しただけで、御飯何杯でもいけますw。
154 :
名無しさん@ピンキー:2005/11/12(土) 07:44:51 ID:A10PA7+L
まぁここの職人さんがお時間の同人誌出すみたいだし、そのうち裏も出すと思うから(勝手な推測だけど)
ワクテカして待とうや。
ももせ先生のお時間エロも期待したいけどねw
>>168氏・
>>343氏のSS、どちらもエロいな…。
168氏はドラマCDのノリで面白かったし343氏はシリアス風味で楽しめたし、
それに加えてエロいから本当にGJ!でした。
またハァハァしながら待ってます。
155 :
まとめ:2005/11/19(土) 18:36:18 ID:GT8rZyvW
343氏
『回想のお時間』(北川×みか、工藤×富永)
『幻の旋律』(富永×小林)
168氏
『夏休みのお時間』(北川×みかコスプレおもらし)
『愛し合いのお時間』(北川×みか痴女プレイ、泥んこおもらし)
『保健室のお時間〜富永美奈子の一番長い日〜』
(富永オナニー、関×小林、渡部×中山、北川×みか)
『文化祭のお時間』(北川×富永×みかコスプレおもらし)
結構数が多そうに見えて少なかった…。
156 :
343:2005/12/08(木) 20:55:33 ID:szrHcr2r
こんばんは、失礼致します。
(いくらか仕事が落ち着いたこともあり)懲りずにまた投稿に参りました。
今回は随分前に投稿した「放課後のお時間」と
ちょっと前に投稿した「回想のお時間」との間の話です。
言うまでもなくカプは富永×工藤ですので苦手と思われる方はスルーしてください。
(もしかしたら工藤×富永という方がベタなのかもしれませんが・・)
また、富永に「ふたなり」設定アリ、
やや暗めの展開となっておりますのでご了承ください。
木枯しの吹きつける音が隙間風ごしに教室中に響き渡る。
人気のないその場所ではなおのこと
そこにいる人間の寒さを助長させていた。
「寒いわね・・」
そう言い彼女は閉められた窓によりかかり
目の前に整然と広がる机を眺め、ため息をつく。
季節上か、室内であるにも関わらずその息は白く変化していった。
手に持つは使い古したのだろうかいくらか汚れたような・・
言い方を変えれば品性をも感じられるような財布。
彼女はその財布を目の前に翳すと不敵な笑みを浮かべていた。
「へっくし!」
時は夕暮れ。
昼間こそ太陽が射していればその恩恵を受けることが出来ていたが
それが姿を隠すことで寒さが全身を襲う。
「さすがに寒いな・・こんな時こそ末武に抱きしめられればな・・」
そう呟くなり自分の身体を両手で抱え
ふふふっ、と自分の世界に入っただろう工藤は不気味な笑顔を見せる。
当然、周囲に知人の姿は無く
そんな彼の姿にすれ違う人々は奇人とばかりにただ呆れるばかりなのであった。
と、そんなナチュラルハイとなった工藤の足が止まる。
そして足を止めるなり何かを思い出したようにカバンの中を探り始める。
「・・」
そして先刻とは打って変わり血相を変えると
その足を来た道へと急がせていた。
「はぁっ・・あっ・・」
息荒らげに校舎を見つめる工藤。
物を無くしただろう不安からかその顔は悲壮感に満ちていた。
(まずいだろう・・あれには貴重品ばかりか・・ヤバいものだって入ってるんだ・・)
そう思うとますます焦燥が高まる。
(頼む・・誰も見ないでくれ・・)
そう思い願うように階段を駆け上がる。
思い立つところといえば最後に財布を開いただろう教室なのだ。
そしてドアの前に立ち、息を荒らげたままにその扉を開ける。
疲労からか落ちかかっている瞼を上げ、肩を大きく揺らし前を見つめる。
しかし、そんな彼の葛藤は解決するどころか
第2の葛藤を生み出していた。
「あっ・・はっ・・とみ・・なが・・?」
そこには教室の窓邊によりかかり見せびらかすかのように
工藤の求めていたものを翳す富永の姿があった。
そして彼を見下げるように不敵な笑みを浮かべる。
「お前・・まさか・・」
そんな富永の表情からは自分に対する悪意しか感じられなかった。
「ぬす・・」
「何言ってるの?アンタ、この私をでっち上げるだなんて・・。」
意外と根性あるのね、と言いかけた工藤の台詞を遮るように
先刻見せた氷のような笑顔を見せ、言い放つ。
「じゃぁ、何だっていうんだ。そんなに嬉しそうに人の物を持って・・」
「これは拾ったのよ。」
「なら返せ・・」
と、工藤が富永に駆け、近づきその財布を彼女の手から奪おうとするが・・
「ばぁ〜か。」
その手をもう片方の手で遮り、物は更に遠くへ遠ざけされていた。
そしてクスクス、と小悪魔のように微笑を浮かべる富永。
「お前・・いい加減に・・!」
そんな富永の態度にさすがの工藤もいささか腹がたったようで
その額に青筋らしきものを浮かべ彼女を睨みつける。
そしてムキになったように幾度と無く目的のものを奪おうと試みる。
富永の丈を考えるとそれは決して奪えないものではなかった。
しかし、彼女の・・富永のペースに巻かれ
冷静さを失っている彼には到底叶わない目的であった。
「・・何でそんなにムキになるのかしら。」
散々工藤をからかった富永は満足したように彼に歩み寄る。
「そんなに大事なものが入ってるの?」
そして彼の異性嫌いを分かっていて
彼の耳にそう囁きかけると、踵を返しその財布を開きだす。
「なっ・・何を・・」
「あれ・・?この紙は何かしら・・」
彼女の手には一枚の白い紙が、
その紙の表を工藤に翳すと、その表情が一変する。
「こんなの末武に見られたら・・」
その言葉には続きがあった筈だった。
しかし・・その彼女の台詞は遮られることになるのである。
「ちょ・・何よ・・ちょっとからかっただけじゃない・・」
文字通り力づくでそれを奪われたことで富永は床にすわりこんでいた。
その衝撃か先刻とは打って変わり血相を変え、富永は座り込み工藤を見上げる。
「第一何なのよ・・あんなのただの紙切れじゃない・・」
「紙切れだって・・俺にとっては・・」
そう呟くと工藤は奪い返した財布を握り締め
富永から目を逸らすように地を見つめる。
「誰にだって知られたくないことはあるだろう・・それを・・お前は・・」
−だったら持ってこなければいいでしょう?
返答は目に見えていた。そう思うと悔しさがこみ上げるだけで・・
「そうだね。」
しかし次の言葉は彼の予想に反していた。
「富永・・?」
そんな彼女の反応に目を白黒させる工藤。
打って変わった神妙さと穏やかさを持ち合わせたその表情に不思議と惹かれてゆく。
「誰にだって・・秘密ってあるよね。」
じゃあ・・と、彼女は立ち上がりこちらを向きなおすとその肩を両手で優しく包んでゆく。
「何やってる・・お前・・」
そしてその温かく優しい力で彼を椅子に座らせると
天使のような微笑みで彼に問いかける。
「あたしの秘密・・教えたら・・アンタの秘密・・教えてくれる?」
確かにその場所は暖かかった。
しかし先刻の状況と合わせ、考えるととても信じられるものではなかった。
「もし・・『嫌だ』と言えば・・?」
大人を疑る幼い子供のような眼で彼女を見つめ返す。
「怯えてるんだ。でもね、考えて?今のアンタに選択権はないのよ。
此処で回避してもあの紙の秘密はいつでも暴露できるのよ・・分かる?
工藤、アンタには知る義務があるの。」
まるで蜘蛛に絡め取られた蝶のように
その心を鎖で繋がれたような感覚に囚われてゆく。
そんなことなどまるで構わないように、富永は工藤の返答を待たずに、そのスカートをめくり始める。
「お前・・何を・・!」
突然の富永の奇怪な行動に怯える工藤であったが
その眼を疑る光景が目に付くことでそれは驚愕へと変わっていた。
「ふふっ・・驚いた?これがあたしの秘密・・」
そのショーツは今の彼女にはとても苦しそうに見えた。
何故かと言うと女性の窪みにあたるだろうその位置にあるのは凸の部分が・・
自分のそこについているそれと同じものであったからである。
恐怖の為か立ち上がり思わず後ずさりをする工藤。
椅子の乱れる音が教室中に響く。
「逃げないで・・?怖くないから・・」
そう言いつつも何処と無く恥らうような表情をする富永に工藤の恐怖がますますつのってゆく。
「私だって最初は怖かったわよ。でもね、不思議と愛着が湧くのよ。それに・・」
「・・何だ・・」
言いかけた富永の言葉に思わず喉が鳴る。
「アンタ・・こういうの好きでしょう?」
「何故・・あんな真似をした・・」
富永に促されるままに・・否、その珍しいものに惹かれるように
工藤は富永のショーツに触れ、彼女に問い質す。
「そうでなければ・・んっ・・真剣に見てくれないじゃない・・」
触れることでいくらか感じてしまうのか、吐息混じりに答えを返す。
「・・」
工藤にとって、
その台詞には思い当たる節があった。
初夏のあの時、彼女が自分を助けることを口実に告白をしたこと。
しかし工藤はそのことを根に持っているわけでもなく
ましてや富永を恨んでいたわけでもなかった。
むしろあの出来事は白昼夢ではなかったのだろうか、と今迄自分を戒めていたのである。
「本気・・だったのか・・?」
「アンタ・・あたしをバカにしてるの・・?
あの時のことだってどうせ夢か何かと思っていたんでしょう・・?
って・・あんっ・・」
そんな会話そしているうちに
それはショーツ越しでも容易に分かるほどに隆起していた。
思わず手を引く工藤。
「ねぇ・・めくって・・ううん、めくってくれる・・?」
半眼となりそのショーツを恐る恐るめくってゆくと
富永のそれは解き放たれたかのように立ち上がってゆく。
恐怖を持ちつつも興味を隠せない様子でそれを包み、擦ってゆく。
「・・ヤバい・・」
思わず目を伏せる工藤。
富永の言うように自分の性癖を考えると興味を持たずにはいられないのである。
「含んで・・いいか・・?」
頬を染め薄目を開きつつ富永を問う。
その問いに富永はただ頷く。
「あっ・・あっ・・気持ちいいっ・・!」
工藤の口に含まれたそれは彼の口の中で舌に転がされ踊るように動いてゆく。
元々そのテのことにはテクニシャンである工藤のこと
相手を昇華させるには十分すぎる技術は持っていたのだが
富永にとってそれだけが「幸せ」へと導かれる原因ではなかったのだろう。
それが舌に触れる度に彼女の中で切なさが・・愛しさが舞っていた。
「もっと・・もっと・・弄って・・!」
それは彼女を夢の世界へと導いていた。
普段の彼女らしからぬ台詞が工藤の耳につく。
「ああんっ・・イっちゃうよ・・工藤・・っ・・!」
思わずその手で彼の頭を掻き毟る。
「出ちゃうよ・・きっと・・って、やっ・・離れなさ・・」
そして前回、工藤が恐れたそれ・・すなわち精の放出を感じた富永は
彼の身体を突き放そうとする。
しかし工藤はそれに応じなかったようで、愛撫を続けていた。
「あっ・・あっ・・あん----っ!」
その「精」は勢いが余ったのか工藤の口だけではなく、彼の指に頬に付着してゆく。
それを指につけ口に含んでゆくと、工藤は富永を不敵な笑みで見上げる。
「何よっ・・その眼・・」
気に入らないわね、と怪訝そうな顔をする富永。
「いいや・・悪くはない、と思っただけだ・・」
富永の妙な身体といい、彼女とのこんな関係といい、奇妙とは思っていた。
しかし、快楽に溺れてゆくことで
彼・・工藤の中でそのようなことは蚊帳の外となっていたのである。
「この身体のせいでこのまま何処かに連れられてしまう
モルモットやハツカネズミのように実験材料として・・そう思うと怖かったのよ。」
あたしらしくないけれどね、と一息つくと富永は逃げるように天井に視線を移す。
「でも・・今、気がついた。何でこんな身体になったのか・・」
そして照れるように床に座る工藤に視線を戻す。
「・・」
彼女の言う事に肯定も否定もできなかった。
そんな彼女を使い、誘われたとはいえ一時でも弄んだのは自分なのだ。
「分かっているけれど答えたくないんでしょう?
いいの、アンタにはそんな期待なんてしていないから。それよりも・・」
「知らない方がいいことだってある。」
先刻の約束、自分の隠し事を訊ねていると知り、わざと富永の言葉を遮ってやる。
そうすることで、今の彼女から・・否自分から逃げたいようだった。
しかし、どこか気になるのか上を見上げれば富永の切ない顔が・・
落ちる前にもがいているのだろう夕日と相まってその悲しみは一層引き立つばかりで・・
「あたしを一人にしないで・・」
そんな彼女の言葉は自分を突き刺すばかりで・・
すると工藤はブレザーの内ポケットに手をやり
かつて彼女から奪還した財布を、その中の紙を取り出し手渡す。
「・・さっきの・・じゃない。」
そこには工藤とは十くらい違うのだろう、一人の青年が写っていた。
細身でありながら決して貧弱ではない体格、
鼻の下からは無精髭を生やし、
その栗色の髪と銀色に輝く瞳からは海の外の人間を連想されていた。
どうせ行き付けのバーのホストか何かなのだろう、そう思い先刻はからかったのだが・・
工藤の神妙な表情にそれだけではないことを富永は悟っていた。
「初めてゲイを認めてくれた人?」
「・・だから言いたくなかったんだ・・」
純粋に不思議そうな顔をする富永に工藤は目を伏せため息をつく。
「ちょっとしたことで知り合った男が実はバーのマスターで身の上相談にのってくれた。
別に隠すことでもないじゃない。」
「・・」
それだけならいいのだが、心にそう強く訴える。
それにその真実を伝えたところで彼女には何のメリットもないのだ。
「納得したか?なら帰るぞ、これ以上お前といると気が狂いそうになる。」
逃げているとは知っている、だけど、どうすることも出来ないのだ。
富永から紙を抜き取ると工藤はドアへと足を向けようとする。
「・・嘘つき・・」
不器用なくせに、そう呟きが聞こえる。
「何言ってる、そんな・・」
そう、工藤が言い訳をしようと振り返ると富永が彼の首に手を廻し、
次の言葉を出させまいとその口を塞いでいた。
「んっ・・は・・せっ・・」
そんな彼女の手を離そうと腕に手を回すも、必死なのだろうか
それを振りほどくことは到底叶わなかった。
「・・あふっ・・やっ・・な・・がっ・・」
何かを訴えようとする工藤であったが、富永のキスは激しくなるばかりであり
途中、舌が入ってきたことでそれはノイズでしかならずにいた。
富永のその眼も潤み、必死に彼を捕らえていた。
やっとの思いで彼女を突き放すと、
口の周りにつく粘液を袖でふき取りながら息荒らげに彼女を見つめ直す。
「・・何の・・真似だ・・」
「約束違反よ・・終いまで話しなさい。それまでは離さないわ・・」
富永の執念に近い感情も無論怖かった。
しかしそれ以上に自分を知られること、そしてそのことで人を傷つけることが怖かった。
「勝手にしろ。」
「ふ〜ん、今の台詞、忘れないでね。」
思わず出た台詞であったが、それは誘導されて出た言葉のようで
富永は先刻見せた小悪魔のような表情で楽しそうに微笑んでいる。
「だったら、自白させてあげる・・」
すると富永はかつて自分にしたように、後ろから抱きしめ
チャックを下ろすとそれを優しく擦り始める。
そして彼を先刻の自分のように椅子に座らせると、前に回り
擦ったことで通常よりも敏感になっているその部分に口をあてがう。
「・・何・・してる・・そんなこと・・頼んで・・ない・・」
そんな工藤の言動など全く聞かぬ様子で富永は口でそれを優しく包みだす。
「・・うっ・・あっ・・」
そうされることでかつての快感が自分を襲う。
そしてあの優しかった彼女のことを。
「・・オレはっ・・」
どうしたらいいのだろう?そう思いつつ全身を快楽が襲う。
このまま、溶けてしまいたくなるくらいに。
「どう、言いたくなった?」
これが彼女の策略だった。
無論それはとうに分かっていることだったのだが。
「それとも・・もっと気持ちよくさせないと・・駄目?」
すると、思い立ったように工藤は椅子から立ち、富永の肩を掴むと床へと押し倒す。
「富永は・・」
そして彼女の頬をそっと撫でる。
「あの人によく似てる・・」
そしてそっと口づけするとその眼を伺い再度口を重ねる。
「『あの人』ってさっきの・・?何よっ・・それってあたしが男みたい・・」
告白に嬉しさを覚えつつ、男扱いされただろうことで
何処か複雑な気持ちに囚われたような表情をする富永に工藤は安堵を覚える。
「お前はそういう奴だったな。」
そしてそう言い微笑んで。
「終いまで・・だったよな。」
どうする?と富永の顔色を窺う。
「いいよ・・来て・・」
そして、彼女を机にうつ伏せになるように促すと、その秘部に指を差し入れてやる。
「あんっ・・」
そしていくらか弄ぶと今度は前に・・凸の部分に手を当て、擦りだす。
「勿体ぶらないで・・あんっ・・気持ちいいっ・・!」
そして擦ってゆくうちに峠に行き着いたのか白く混濁した液がその先から噴き出し、
女性の本来持つそこは酷く湿っていた。
「ほら・・焦らすから・・出ちゃったじゃない・・」
そんな自分の身体を擦り、顔を染め涙目で訴える富永にいささか同情を感じたのか
工藤は自分の持つ器具を富永にゆっくりと突き刺してやる。
「あ・・・んっ・・はぁ・・ん・・」
求めていたものが挿入されたことで喜びにも切なさとも捕らえられる感情が襲う。
「・・好きぃ・・」
「なっ・・」
分かっていたこととはいえ、こんな時に言うほどに卑怯なことはない。
照れからかいち早く済ませようとその腰の動きが無意識のうちに早まってゆく。
「あっ・・あっ・・あっ・・」
その度に机の軋む音が響いてゆく。
「あっ・・あっ・・イっちゃう・・・!!」
そして絶頂を確かめると工藤は富永からその身体を抜き取り
今一度彼女の身体を見つめなおす。
そして赤く火照ったその華奢な身体に触れてみる。
−俺は一体どうしてしまったというのだろう?
そう疑問に思いつつ幸せに浸り眠りに就こうとする彼女を後ろから再度抱きしめてやる。
「卑怯者・・」
−分かってるじゃない。でもアンタが悪いのよ。
そんな声が今にも聞こえてきそうだった。
しかしそんな工藤の想像も、ましてや彼の呟きも外に舞う木枯しにかき消されていた。
起きてみればそこは見慣れた部屋であった。
外からは月明かりが照らし、趣を出しているものの
相変わらず容赦なく吹き付ける木枯しが孤独感を助長させていた。
−起こしてくれればよかったのに。
おそらく工藤が自宅に電話を入れ、眠ってしまった自分を迎えに行くよう促したのだろう。
そんな彼の優しさに嬉しさを覚えつつ
彼女・・富永を襲う孤独感はそれを受け入れていないようだった。
その気持ちを受け流そうと、愚かであると分かりつつ彼女は欲情の捌け口へと手を運んでゆく。
しかしそこに・・先刻まで彼に愛されていただろう部位にそれは存在していなかった。
−夢・・?
先刻まであったことは夢だったのだろうか。
そう思うと寂しさがこみ上げる一方で・・思わず自分の身体を両手で抱える。
すると机の上にある一枚の写真が目に付く。
それに手に取り目をやると富永は口元を緩ませる。
「隠すことなんてないのに・・」
そして写真の向こうの銀色の瞳を見つめる。
「何があったとしても驚かないわ。だからもっとあたしに素顔を見せて・・」
そして写真を再び机の端に乗せると彼女は床につく。
しばらく経つとバランスを失ったそれはハラハラと舞い落ちていった。
起きてみればそこは見慣れた部屋であった。
外からは月明かりが照らし、趣を出しているものの
相変わらず容赦なく吹き付ける木枯しが孤独感を助長させていた。
−起こしてくれればよかったのに。
おそらく工藤が自宅に電話を入れ、眠ってしまった自分を迎えに行くよう促したのだろう。
そんな彼の優しさに嬉しさを覚えつつ
彼女・・富永を襲う孤独感はそれを受け入れていないようだった。
その気持ちを受け流そうと、愚かであると分かりつつ彼女は欲情の捌け口へと手を運んでゆく。
しかしそこに・・先刻まで彼に愛されていただろう部位にそれは存在していなかった。
−夢・・?
先刻まであったことは夢だったのだろうか。
そう思うと寂しさがこみ上げる一方で・・思わず自分の身体を両手で抱える。
すると机の上にある一枚の写真が目に付く。
それに手に取り目をやると富永は口元を緩ませる。
「隠すことなんてないのに・・」
そして写真の向こうの銀色の瞳を見つめる。
「何があったとしても驚かないわ。だからもっとあたしに素顔を見せて・・」
そして写真を再び机の端に乗せると彼女は床につく。
しばらく経つとバランスを失ったそれはハラハラと舞い落ちていった。
170 :
343:2005/12/08(木) 21:14:46 ID:szrHcr2r
>>169 無かったことにしてくださいorz 寝ぼけていました。
かなり趣味と妄想が入ってますね(汗
相変わらず勝手設定が入っていて申し訳ありませんでした。
お目汚しとならぬことを祈るばかり・・
>>343氏
むはー!
富永切な過ぎてイイ…。
明らかに手の平に乗せられてるよな、工藤…。
良かったです、GJ!
172 :
343:2005/12/12(月) 21:08:34 ID:DfMtJVjc
>>171 ありがとうございます。
そう言って頂けると嬉しい・・もとい
救われた気分ですw
GJ!
何だこの富永のツンデレっぷりはw
174 :
名無しさん@ピンキー:2005/12/31(土) 17:36:57 ID:FLY2tWVs
あげ
175 :
名無しさん@ピンキー:2006/01/03(火) 13:41:26 ID:CfM7nAUC
あげ
176 :
名無しさん@ピンキー:2006/01/06(金) 01:06:30 ID:WBEwigzW
あげ
あげ
178 :
名無しさん@ピンキー:
あげ