DRAG ON DRAGOON エロエロエロエロパロスレ 2章目

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1名無しさん@ピンキー
ヽ((('A` ))))ノ
 ((((  ))))  神フォオオオーーー!
ノノノノω|||||
2名無しさん@ピンキー:2005/07/11(月) 22:19:08 ID:3OiLfhyF
【DOD2公式】 http://www.square-enix.co.jp/games/ps2/dod2/
【DOD1公式】 http://www.square-enix.co.jp/games/ps2/dod/


DRAG ON DRAGOON 2【なりきり総合スレ】
http://etc3.2ch.net/test/read.cgi/charaneta/1119892392/
DODのハンチたんはキモカワイイ
http://game9.2ch.net/test/read.cgi/gamerpg/1112601040/
DODのアンヘルタンはエロカワイイ
http://game10.2ch.net/test/read.cgi/gamechara/1118958760/
DOD2のヤハはエロカワ美しい
http://game10.2ch.net/test/read.cgi/gamechara/1120712103/l50
DODのマナたんはエロカワイイ 2歳目
http://game10.2ch.net/test/read.cgi/gamechara/1118925086/l50
DODシリーズのセエレたんはエロカワイイ
http://game10.2ch.net/test/read.cgi/gamechara/1115461621/l50
DOD2のエリスたんはエロカワイイ
http://game9.2ch.net/test/read.cgi/gamerpg/1119873705/l50
絵板
ttp://f40.aaa.livedoor.jp/~vice/dod/
大好評オガーザーンボタン
ttp://www.geocities.co.jp/Hollywood-Screen/7822/oga-zan002.html
同じく大好評ブレイク工業DOD1編
ttp://www.geocities.co.jp/Hollywood-Screen/7822/bk_dod.html
DOD1会話集
ttp://www.paradox-logical.net/irony/dod/kaiwa00.htm
3名無しさん@ピンキー:2005/07/11(月) 22:24:30 ID:OBWK1X67
1乙
神の降臨をこれからも待ち続けましょう
4名無しさん@ピンキー:2005/07/11(月) 22:31:06 ID:9n4yNg3K
フロ入ってる間に>>1

そなたの叫びこそこのスレにふさわしいのかもしれんな…
5名無しさん@ピンキー:2005/07/11(月) 22:31:19 ID:3OiLfhyF
大変失礼しました。

前スレ
DRAG ON DRAGOON エロエロエロエロパロスレ
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1118231475/l50
6名無しさん@ピンキー:2005/07/11(月) 22:31:25 ID:bVC+Gfy7
7名無しさん@ピンキー:2005/07/11(月) 22:31:50 ID:bVC+Gfy7
あ、かぶったスマソ&1乙
8名無しさん@ピンキー:2005/07/11(月) 22:45:06 ID:oNS0I/um
乙。
神降臨までワクテカしてマッテル
9303:2005/07/11(月) 22:51:56 ID:HzRbI5PX
>>1
乙。
またここでガンガル
10名無しさん@ピンキー:2005/07/11(月) 23:27:24 ID:H89NFlzx
>>1
乙。夜食にゆで卵あげる

つ【再生の卵】
11名無しさん@ピンキー:2005/07/11(月) 23:32:48 ID:DpRwLmya
>>1
乙カイム
12277:2005/07/11(月) 23:46:00 ID:Uo6N8DG3
>>1
乙です。と、2スレ目記念にカイアン短編投下。
13277:2005/07/11(月) 23:46:36 ID:Uo6N8DG3
   カイ…ム… か…イ…ム……

木の下で眠っていたカイムが、「声」によって目覚めた。
自らの契約相手であるアンヘルからの「声」だ。
いつにもまして苦しげな声が、彼女の消耗を象徴しているように思える。
-----どうした?大丈夫か?-----
「声」を送り、アンヘルに問いかけるが、彼女からの返答は、先ほどと同じようなものだった。

   カイ……ム…助ケて…クれ……カイム…

その言葉で、体に巻きつけていたマントを翻し、一気に立ち上がる。
そして、その声の発信源と思われる、女神の城の方角を見据える。
同時に、周囲の空気が不穏なものに変わり、魔の気配が濃くなる。

「オォォオォォォオ……」
この世のものならぬ叫びとともに、周囲の土を押し上げ、数十体のアンデッドが姿を現す。
カイムは、この辺りが昔の「青き丘陵」だった事を思い出し、忌々しげに顔をゆがめる。
それと同じく、「彼女」を駆って「一つ目のウスノロ」を血祭りに上げた事も思い出す。
手近なアンデッド兵に一瞬で詰め寄り、愛剣を一閃し一体目を瞬殺する。
一体目が崩れると、カイムは他のアンデッドを鋭い眼光で睨み付けた。
彼の眼が、こう言っていた。
「邪魔だ。俺とあいつの間に立つ者は、神であろうと、悪魔であろうと許さない」と。
しかし、そんな威嚇が通ずる相手では無い。
アンデッド兵達は、武器を振り上げ、カイムへと殺到する。
「……」
ぎりっ、と歯噛みして剣を構え、次々と襲い来る亡者の群れを斬り続ける。
その表情には、かつての彼のような…笑みは、無かった。

今ここにいるのは人斬りではなく、「恋人」を助け出す為に剣を振る「英雄」のみだ。
14277:2005/07/11(月) 23:47:10 ID:Uo6N8DG3
数分して、その場のアンデッドは全て土に返った。

   か……いム……助けて……くレ……

再び、「彼女」からの声が聞こえる。
-----ああ、必ず…助けてやる。心配するな-----
声を送り、「彼女」を元気付ける。
その間も、彼の足は動き続けていた。
すなわち、彼女を苦しめる元凶…明命の直轄区へ。
足取りは重いが、それでも…行かなければいけない所がある。
アンデッドを斬り放題斬ったばかりの消耗し切った体だというのに、表情に陰りは無い。
-----出来ることなら…もう一度、お前の翼に乗って空を駆けたい-----
彼自身の素直な気持ちを伝え、せめてもの安らぎにと無駄話を続ける。
そうする事によって、アンヘルに救いが生まれると思った。
いつの間にか夜は明け、昼近くにもなっていた。

---必ず、必ず助けてやるから…。だから、俺が行くまで死ぬな----



15名無しさん@ピンキー:2005/07/11(月) 23:51:11 ID:oNS0I/um
>>13-14
リアルタイムで見れた俺は幸せ者だとノロケさせてくれorz
ちょうど『ひとり』を聞いてたトコだから目が潤んだ・゜・(ノД`;)・゜・
乙!そして、切な萌を有難う…!!
16名無しさん@ピンキー:2005/07/11(月) 23:53:08 ID:JCbXjiis
ちょうど9章終わって休憩してたところに・・・
泣いた。・゚・(ノ∀`)・゚・。
17名無しさん@ピンキー:2005/07/12(火) 00:14:51 ID:PNyKbGLr
>>1

     ∬
 ∬    ∬
       
   ||\∧_______
| ̄≪ *・ vv〉('A`)  |<おつかれです
|\⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒\
|  \              \     
\  |⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒|
  \ |_________|
18名無しさん@ピンキー:2005/07/12(火) 00:22:21 ID:BcQF0LPl
>>1
乙!!

ってかおまいら前スレが60以上残ってますよ?
19名無しさん@ピンキー:2005/07/12(火) 10:59:44 ID:kOFcK2r/
>>17その後


     ∬
 ∬    ∬
        
   ||\∧_______
| ̄≪ *・ vv〉(;'A`)  | 
|\⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒\        λ......  ←カイム
|  \              \     
\  |⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒|      
  \ |_________|

20名無しさん@ピンキー:2005/07/12(火) 11:19:34 ID:CutkqdlC
さらにその後

         †
_____――――――_______
21名無しさん@ピンキー:2005/07/12(火) 17:49:05 ID:2FisCtug
そんなペースの速いスレじゃないのに
立てるの早計すぎたんだよ・・・(´・ω・`)980デモイイクライダ
埋めなくても一定期間書き込みがないとdat落ちするから
無理に埋めずに放置するのも一つの手だと思いまつ
ま、埋めちゃった方がスッキリして気持ちいいけどね
22名無しさん@ピンキー:2005/07/12(火) 20:01:26 ID:mI2WJ1I3
>>1
乙。
ついに2スレ目かー。
23名無しさん@ピンキー:2005/07/12(火) 21:04:52 ID:BkxKC0kC
>>1
乙オナール

あ、後その辺の知識無いからよく分からんけど
作るんなら前スレ落ちる前に早くテンプレサイト作った方がいいんじゃね?

24名無しさん@ピンキー:2005/07/12(火) 23:54:19 ID:gmgijatr
>>23
前スレ957神がまとめをしてくれるそうだから、その時にテンプレ置いてもらえるように頼んでみようぜ。
25名無しさん@ピンキー:2005/07/12(火) 23:55:59 ID:Cxr69Wxq
前スレ>>635-640 の続きのヤハンチ。
30越えるかな。
SM要素あり。

26名無しさん@ピンキー:2005/07/13(水) 00:24:39 ID:8lXREPEk
テンプレって何置けばいいのかね。
スレへのリンク、過去ログ、あと作品かな。

作品ってどうまとめるのが読みやすいんだろ。
やっぱキャラ別と作者別の複合?
27名無しさん@ピンキー:2005/07/13(水) 00:35:24 ID:0BiqtAei


あれから一ヶ月もたつというのに、ハンチは仮面の男を捜せずにいた。
今日、ヤハが定期的にやってくる筈の日だ。
前回の報告を聞いたときの、彼の失望の眼差しが忘れられない。
ハンチは、あの快楽が貰えないのではないかと、びくびくしていた。
「ハンチ殿」
いつものように、ヤハが名を呼ぶ。
相変わらず熟れた果実のような口唇と、蜂蜜色の髪が綺麗だ。
「仮面の男は見つかりましたか?」
ヤハの瞳に、狂気を感じ取る。
苛立っているのだ。
ヤハはずっとユーリックを追いかけている。
その間の「繋ぎ」として、ハンチの躰を貪っているだけなのだ。
ヤハからしてみれば、利用するだけの道具にしかすぎないのだと思うと、
ハンチは、仮面の男を捜す気にはなれないのだった。
「う…あのぅ…見つけられませんでしたぁ…」
地位から云えば、ハンチの方が上なのだが。
「そうですか。探し方が手緩いのでは?」
ヤハは冷たい。
ハンチをベッドに押さえ込む。
ああ、仕置きをされるのだ。
上半身を辱めるかのように、布は切り裂かれてゆく。
28名無しさん@ピンキー:2005/07/13(水) 00:36:00 ID:0BiqtAei


紋章のある乳房が、赤く色づいた乳首がいやらしい。
「今日はほんの少し、趣向を変えましょう」
ヤハが手にしているのは、赤い紐。
ハンチの柔肌には、よく似合う。

ハンチの瞳が、紐を一瞥したきり、唖然としている。
「痛いかもしれませんね」
ハンチのバストを縛り上げる。
次に両腕。あまりの痛さに躰が悲鳴をあげる。
ハンチの全てが、ヤハの眼前に晒されていた。
とっくのとうに、スカートも取り払われている。
ヤハの指が、ハンチの中心を擦るように触れる。
愛液で濡れようとも、気にはしない。
「んっ…やめてくださいよぅ」
いつもなら、もう挿入されている筈なのに。
それなのに、焦らすようにヤハはそこばかり執拗に撫でる。
「だ、だめです…ぅ」
もういい、それはもういいから。
ヤハの瞳に見つめられると、ハンチはただ己の欲望に素直に従ってしまう。
ヤハに苛めて欲しい。ヤハが欲しい。
それだけになってしまう。
ヤハがそっと、舌を挿れてくる。
29名無しさん@ピンキー:2005/07/13(水) 00:36:39 ID:0BiqtAei

果汁の汁をすくうかのように。
びくりと、躰が反応し始める。
もっと、もっと。
「あっ…あぁんっ…」
「ハンチ殿…」
魅力を無くした筈のハンチは−この一見醜い花はヤハにしか咲かない。
指は、愛液の助けを借り、一気に三本飲み込んでしまう。
どこかの紐が痛いのか、ハンチは子供がするようにいやいやをする。
「んっ…はぁ…ヤハ殿ぉ…」
その声を聞き、ヤハが目を細める。
媚薬の入った硝子瓶。
二人だけの秘密。
指がハンチの襞を開く。
その中に液体を流し込んでゆくのだ。
ゆっくり、ハンチの胎内へと流れ込んでゆく。
「っ…あ」
情けない気持ちになる。硝子瓶はこんなにも冷たい。
半分ほど飲み込んで、瓶が外された。
それは、興味なさげにヤハが一気に外した。
媚薬が、内股を濡らす。
「ヤハ殿が…欲しいですぅ…ぁああああっ」
ぐち、と再び指が入ってくる。
「ここに?」
ハンチは真っ赤になって頷く。
30名無しさん@ピンキー:2005/07/13(水) 00:37:04 ID:0BiqtAei

年上の女を征服する悦び。
ヤハもまた、ハンチという珍しい玩具に手を出したことを、後悔し始めていた。
前戯を省き、乱暴にハンチの胎内に入る。
「あぁっ…ヤハ殿の…奥に…奥にあたる…ぅ」
狂わされたのは、ハンチかヤハか。
解らぬまま、ふたり繋がる。
ハンチの胎内から、吸収の出来なかった媚薬が、どろりと出てくる。
ヤハの腰が激しくなる度、水音が広がる。
誰が約束した訳でもない。
いつか壊れる関係。
だから、今だけで良い。
「っああああっ…気持ちいいぃ…ヤハ殿ぉ…」
「中に出しても良いですか…っ」
「んっ…あぅ…きてくださいっ…はぁ…」
ほぼ同時に、二人は果てた。
が、ヤハは最後に我に返る。
「お願いしてある件ですが、捜索範囲を広げましょう」
ハンチはただ、ぼんやりと頷く。
まだ快楽が足りない。
「仮面の…男ですかぁ」
何故、そこまでヤハが仮面の男に執着を示すのか。
まだ、ハンチには理解出来ない。
31名無しさん@ピンキー:2005/07/13(水) 00:37:30 ID:0BiqtAei

ハンチは嫉妬の先を、その男に向ける。
「どうして、そこまで仮面の男に固執するんですかぁ。肉体的な関係があったんじゃぁ…」
「いいえ。…私の魅力に唯一逆らった男ですよ」
万人がひれ伏すほどの魅力を持つヤハが、唯一虜にできない男。
ふと、紐を解くヤハの優しさに気づく。
先程の激情は、微塵も感じさせない。
物足りなさを訴えても、もうヤハの意識はユーリックに飛んでいた。
その名を思い出すたび、ヤハは苦しい気持ちになる。
32名無しさん@ピンキー:2005/07/13(水) 01:49:35 ID:iAuYkRW/
ヤハンチ萌えフォォォォーーー
33名無しさん@ピンキー:2005/07/13(水) 03:34:27 ID:h7WTp4fB
神キター!GJ!
34名無しさん@ピンキー:2005/07/13(水) 15:52:31 ID:Y4FAdNwr
前スレ埋まったな。
35名無しさん@ピンキー:2005/07/13(水) 16:57:57 ID:pcRvG3m7
では、ここが我らの新たな聖地、というわけですね。


神の降臨を待ちましょうか・・・
36名無しさん@ピンキー:2005/07/13(水) 18:05:37 ID:wGcMm5om
甘いssの中、俺は愛がない辱めモノ…それでもいいかい?
37名無しさん@ピンキー:2005/07/13(水) 18:35:53 ID:z6uPReix
>>36
飛びつきたいくらい大好物だ!夕飯食わずに待ってるぜ!
38名無しさん@ピンキー:2005/07/13(水) 18:54:08 ID:wGcMm5om
>>37
夕飯食わずにだなんて。・゚・(ノД`)・゚・。
よーし!できたとこまで載せてみるよ!
39明けぬ夜(大人マナ辱め)7:2005/07/13(水) 18:55:34 ID:wGcMm5om
「もう我慢できねぇ…あああっ!」
そう言うと男は私の下腹部に醜い欲望をぶちまけた。ドロリと不快な感触がする。
あまりの気持ち悪さに悪寒がした。
男は満足したのか私から離れて小屋の外に出て行く。
―やっと痛みから解放された――と思ったのは間違いだとすぐに気づかされた。

小屋に別の、少し年配の男が入ってくる。
「おやおや、随分と淫らな格好だぜ、お譲さんよ」
また卑猥な目をした男だ。確かに、今の私は男どもの欲望を掻き立てるほど淫らに見えるのだろう。

望んでもいない交わり…私は屈辱に耐えることができるだろうか。
これからまたあの行為が始まるのかと思うと、思わず体が震えた。

男は私に近づくと、柱に結び付けてある縄を緩ませた。
「…?」
「俺はなぁ、少々好みが違うんだよ。くくく、楽しみだ」
男はそう言うと私を乱暴に引っ張り上げ、床の上に立たせる。強張った足腰が、ガクガクと揺れてしまう。
「いったい、何を…」
40明けぬ夜(大人マナ辱め)8:2005/07/13(水) 18:56:19 ID:wGcMm5om
カチャリ。男は天井から吊るされた滑車のようなものに縄をかける。
嫌な予感がした、まさか…。
「くっ…!!」
男は滑車にかけた縄を引っ張り、私を宙に吊るした。床から徐々に足が離れていく。
その距離が離れれば離れるほど、私の体重が縄にかかってギリギリと締め上げていく。
痛みに歯を食いしばる。

「がはは、いいぜ。その苦しそうな顔…普段は澄ました顔なのにな」
「……何を言いたいのです」
私は痛みに耐え、男を睨みつけた。
「ふひゃひゃ、いい顔だ、そそられるって言ってんだよ!挑戦として受け止めてやるぜ!そら!」
男は壁に掛けられていた革の紐を掴むと、それで私の肩を打ちつけた。
ピシィッ  
「…がっ!!…ぃっ…」
電撃のように、痛みが走る。上着が裂けた。
続けざまに男が鞭で上半身を打ちつけた。
「…ぎっ!…ひぁ…」
先ほど秘所を貫かれた痛みとはかけ離れた痛みに、耐えられず声を上げてしまう。不覚にも。
「いい声で哭いてくれるじゃねぁえか、あ?こういうのが俺は好きでなぁ」
ボロボロと涙の零れる私の頬を、男は軽く撫でさすり、殴った。
口の中に鉄の味が広がる。次いで、下半身を鞭で打たれた。
41明けぬ夜(大人マナ辱め)9:2005/07/13(水) 18:57:33 ID:wGcMm5om
「あぐっ…ぁ、ぁ…」
声を上げれば男を楽しませてしまうと分かっているのに、痛みに耐えられない。
ピシィッ パシッ ピシィッ
男はニヤニヤと卑猥な笑みを浮かべながら私を打ち続けた。
痛みに悲鳴を上げる。

――その時だった、また先ほどの風景がフラッシュバックしたのは。
何度も殴られ、蹴られ、許しを請う。誰に…?分からない、思い出せない…
口に広がる鉄の味。赤。怒鳴り声。一体、これは何なの?―――

鋭い一撃にハッと我に返る。
「…いっぁ、いや…も、やめ、て…ゆる、して…」
あまりの痛みに、私はとうとう許しを請うてしまう。卑猥な男たちに屈してしまったのだ…
「いい眺めだ、ふっははは!御褒美をやろう」
そう言うと男はナイフで縄を掻き切る。
ブツリ。
私は床に崩れ落ちる。もはや上着はボロボロにはだけていた。
鞭で打たれた箇所が、ビクビクと痙攣する。
「はぁ、はっ…はぁ……ぐっ…!?」
痛みでうずくまる私に、男は馬乗りになった。
「言うことを聞け!いいな?」
男に脅されて私は頷いてしまう。それしか、もうできないのだ…
42名無しさん@ピンキー:2005/07/13(水) 19:07:45 ID:wGcMm5om
とりあえず今はここまで
小出しでスマソ(´・ω・`)
いちおう、昨日の1スレからの続き、大人マナの辱めもの。
続きは今夜中にまた載せる…つもり…
43名無しさん@ピンキー:2005/07/13(水) 19:10:51 ID:z6uPReix
おおお!前スレ959神でしたか!!ごちです!
昨夜に引き続きお世話になります(;´Д`)ハァハァご飯2杯イケタ!
44名無しさん@ピンキー:2005/07/13(水) 22:07:31 ID:pcRvG3m7
GJ!!胃から食べたものが出てきそうだよ〜。

ヽ((('A` ))))ノ
 ((((  ))))  >>42最高フォオオオーーー!!!!!!
ノノノノω|||||
45959:2005/07/13(水) 23:11:55 ID:wGcMm5om
>>44
スマソ、やっぱ虐げものは良くないか…
全部できたから載せる。最後はちょっと手抜きになってしまった。
次はほのぼの系を書いてみたいもんだ('A` )
46明けぬ夜(大人マナ辱め)10:2005/07/13(水) 23:13:44 ID:wGcMm5om
男は私に四つん這いの姿を強要した。とてつもなく恥ずかしかったが、この格好に私は必死で耐えた。
あまりの恥ずかしさと惨めさで、涙が止まらない。
その体勢のまま、男が背後に回り、私のソコに歪んだ欲望の塊をあてがった。
「あ、…っう…」
再び引き裂かれる苦痛で、床板に私の爪あとがついた。

――もう少し、もう少し耐えぬけられれば―――
行為の中、私は淡い期待を捨てようとしなかった。
「ははは、マナ、お前は淫乱な痴女に見えるぞ、気分はどうだ?ん? ニヤニヤ」
男はそう言って私を激しく揺さぶる。なぜ…こんな目に…
「…くっ…ぅ…」
「そうだ、もっと哭け!」
男の愚物が私のソコを突き上げるたび、嫌らしくグチュグチュと音がする。
――もう、早く終わって欲しい――この行為が終わることだけを望みながら必死で耐えた。
だんだんと、意識が薄れていく…もう、精神も肉体も、限界に達していた。
さっきまで飽きずに私を苦しめた痛みも、だんだんと感じなくなってきた。麻痺している。
「ハァハァ…うおぉぉお!」
男は野獣のような咆哮を上げると、ずるりと私のソコから引き抜き、欲望の飛沫を撒き散らした。
47明けぬ夜(大人マナ辱め)11:2005/07/13(水) 23:14:14 ID:wGcMm5om
「ハァハァ……今夜はいいものを頂いたぜ!マナ」
…やっと終わった……?
小屋の窓から、空が薄く白みかけているのが見えた瞬間、私は意識を失った……

―――――――ああ…私はどうなったのだろう…身体が重い…
吹き込む風の冷たさに、私は目を冷ました。
「はっ……?」
重い体をそっと起こしてみる。周りに私を虐げた男どもの姿は無かった。縛られていた縄も解かれている。

一瞬、全てが夢だったのではないかと錯覚する。
 
  ズキン

「いっ……!」
体を襲う痛みが現実であったことを示していた。
鞭で打たれた傷からは、うっすらと血が滲んでいる。ベトベトと穢された身体。
私はかろうじて破れた上着を纏っているだけだった。
私は周囲の気配を窺がって、素早く投げ捨てられた衣服を身につけた。
体中がギシギシと軋むように痛みが走る。それに構わずに私は駆け出した。
東の空が、明るみ始めている。

―――――――明けぬと思っていた夜が、明けた―――

荷物を纏めて、この村を立とう。私は痛む身体を引きずりながら走った――――


−−−その後、聖女と呼ばれる1人の女性が民の解放に立ち上がるのは、それから1年後のことだった−−−

                     (了)
48名無しさん@ピンキー:2005/07/13(水) 23:24:14 ID:pcRvG3m7
ヽ((('A` ))))ノ
 ((((  ))))  >>47乙&GJフォオオオーーー!!!!!!
ノノノノω|||||   ゴチっす〜

>>45いや、そ、そういう訳じゃないんだ、ハアハアしすぎて出てきそうってわけなんだ。
気悪くしたらごめんなさい。orz
これからもワクテカして待ってる!!
49名無しさん@ピンキー:2005/07/13(水) 23:51:49 ID:wGcMm5om
>>48
いやいや、謝らないでおくれ。ちょっと俺2つとも虐待陵辱系が多いからさ…
今度はノウェが人としての生き方を学んでいく上での性教育モノを考えてる。
ヽ((('A` ))))ノ
 ((((  ))))  誰か書いてーフォオオ!!!
ノノノノω|||||
50名無しさん@ピンキー:2005/07/14(木) 00:00:57 ID:z6uPReix
>>49
忙しい時期にマジで有難う。俺も(仮想での)陵辱系大好きだ。
マジでご馳走様でした。俺も村の男になりたかった・・!

ところで次回予告がめちゃ気になります。
ノウェが?誰に(すげぇ気になるw)?
ほのぼの系でも際どい系でもワクテカして待ってます。
51名無しさん@ピンキー:2005/07/14(木) 09:08:05 ID:RCagjpPk
なんか2章になってから過疎ってるな…
52名無しさん@ピンキー:2005/07/14(木) 09:19:03 ID:1p/W8x5a
そうか?平日だしマイナーゲームだしこんなもんだと思うけど
むしろ先週のペースが異常。萌え死ぬかとオモタ
53名無しさん@ピンキー:2005/07/14(木) 10:38:46 ID:B25BQguE
まったり神を待とうジャマイカ
54名無しさん@ピンキー:2005/07/14(木) 11:00:33 ID:RCagjpPk
ヽ((('A` ))))ノ
 ((((  ))))  フォオオ!エリスものが読みたい!ハンチタンも!もしくはノウェ!
ノノノノω|||||
55名無しさん@ピンキー:2005/07/14(木) 11:19:31 ID:SWI0tumP
よくよく考えたらノウェって今まで脇でしか出てきてないよな(主役なのに)
いつかスポットライトが当たればいいな。問題は誰と・・だが。
56名無しさん@ピンキー:2005/07/14(木) 11:23:52 ID:RCagjpPk
誰と…か…でもかろうじてマナがいるな
あとはハンチタンにイタズラされるとか
エリスー!!…ムズカシイカ('A` )
57名無しさん@ピンキー:2005/07/14(木) 11:46:57 ID:SWI0tumP
夢の中で自分の一部であるフリアエ(性欲ビンビン)に弄ばれるというのも乙だ・・・!
58名無しさん@ピンキー:2005/07/14(木) 12:37:20 ID:NFywAqo/
某スレでヤハを苛めるハンチという構図に萌えてしまった・・・
誰かハンチヤハで鬼畜苛めモノ書いてくれる人いないか、自分文才無いから表現できそうに無い
59名無しさん@ピンキー:2005/07/14(木) 13:32:05 ID:BD9+NUpr
苛めものなら前スレのエリマナがまだ完結してなんじゃないか?エリマナキボン
あと前スレの勇士ある>>201はどこへ行ったのだろうか・・・。
60名無しさん@ピンキー:2005/07/14(木) 13:34:41 ID:lbwW8eLl
勇士あるはおかしい
61名無しさん@ピンキー:2005/07/14(木) 14:27:02 ID:El2Is2mR
流れをぶった斬るようでスマソorz
カイアン9章ネタバレっぽ小説書こうとしてるんだけど乗せて大丈夫かな?
62名無しさん@ピンキー:2005/07/14(木) 14:39:02 ID:D71/xqCC
>>61
カイアンщ(゚Д゚щ)カモォォォン
63名無しさん@ピンキー:2005/07/14(木) 14:44:45 ID:Curwh6w8
カイアンフオオオオッ!
64名無しさん@ピンキー:2005/07/14(木) 16:06:25 ID:SWI0tumP
待ってる!待ってるぞぉぉぉぉーーー!!>>61
65名無しさん@ピンキー:2005/07/14(木) 16:13:00 ID:yx50odrp
カイアンならご飯何杯でもオッケェエエエエイ!
異種間恋愛フォオオオオオゥ!!
66名無しさん@ピンキー:2005/07/14(木) 16:59:35 ID:cZjaIGsN
カイアンすげえええ!フォオオ!待ってる!

ノウェと誰かが絡むなら、みんなは誰がいい?
ノウェSSも誰かうpうp!!
67名無しさん@ピンキー:2005/07/14(木) 17:05:31 ID:SWI0tumP
ぶっちゃけ思いつかねえけど、ところでノウェは人類学的に男でいいのか?
元は男と女の融合体だし・・・てか人間ですらないし!
68名無しさん@ピンキー:2005/07/14(木) 18:13:55 ID:7JLepQAW
マナを求めている様子からして、男ではないかと考えられる。
これらは俺の勝手な憶測だが…

無性生殖なら相手は必要ないから他者を求めることは無い。
有性生殖をするものはその相手を必要とする。
相手が必要ならば、当然異性を求める。

つまり、この考えからいくと、ノウェは「マナと生きるためなら〜」とか、
接吻で覚醒したり、何かしらノウェから見て異性と思われるマナに惹かれて何かを感じている…
ということは、有性生殖をする生き物だと考えられ、その相手が人間の女性、マナ
であることから、ノウェは人間の男性とほぼ変わらない個体…

とまぁ、長ったらしく書いてしまった。でもこの考えが正しいかは分からないがな('A`)
69名無しさん@ピンキー:2005/07/14(木) 18:32:51 ID:shhSZHEr
>68
なんか良く分からんけど感動した!
それが真実だと思ふ。
70名無しさん@ピンキー:2005/07/14(木) 18:52:24 ID:8YHP2/Y+
「アンヘルといっしょ」となるものを一瞬考えてしまった…

俺は…・゚・(つД`)・゚・
71名無しさん@ピンキー:2005/07/14(木) 19:00:44 ID:SWI0tumP
>>70
相手によって性別が変化するというあれか(つД`)
72名無しさん@ピンキー:2005/07/14(木) 19:14:32 ID:El2Is2mR
有難う〜!
自宅に帰ったら早速うpします
ちなみにエロ無し切ない感じになりま
小説なんて書かないんで文体変になるかもですが目をつぶってやってください;
73名無しさん@ピンキー:2005/07/14(木) 19:39:55 ID:7JLepQAW
ヽ((('A` ))))ノ
 ((((  ))))   切ない系、バッチコーイ!!
ノノノノω|||||


>>69
あくまでも、の話だけどな…
74名無しさん@ピンキー:2005/07/14(木) 20:15:00 ID:dwx0JQWR
直轄区を襲いに来た、「竜の子」ノウェを返り討ちにすることに成功した。
竜はノウェを置いて命からがら逃げていった。
「あらあら・・・竜の子と言われた子が・・・逃げるだけで弱かったですよぉ」
「父オローの仇め・・・ 絶対におまえを許さない!」
「そんな事言える状況かなぁ? ジスモア団長には殺せと命令されてるのですよぉ・・ふふふふ」
「くそっ・・・・・」
オローに育てられた竜の子ノウェ、騎士団の中では呪われた子かとかで嫌われている存在だ。
ハンチはノウェに親近感が沸いてきた。
「何をいっているんだ・・・・早く殺せ!」
「簡単には死ねないよぅ 君にはお仕置きが必要ですよねぇ」
「・・・・何をする気だ」
ハンチはノウェの股に手を当てズボンを下ろしていく
「やめろ 一体何をするんだ」
「やめろと言ってるのに下ろしただけでこんなに固くなってる・・・うふふふっ」

ノウェは最初は抵抗をしていたが逃げることも諦めたようだ。
自分の命がハンチに握られている事と今何をされるかという事を悟ったのだ。
「竜の子といえど大きさも人並みなんですねぇ」
「やめてくれ 恥ずかしい」
「こんなに大きくして何をされたいのかなぁ?」


正直スマンかった  続く?
75名無しさん@ピンキー:2005/07/14(木) 20:17:19 ID:tUtoZnSy
むしろアンヘルハァハァスレのAA連作が切ねえ・・・
76名無しさん@ピンキー:2005/07/14(木) 20:18:30 ID:SWI0tumP
お願いだ続いてくれ・・・!ハンチノウェに萌えるとは思わなんだ!!
77名無しさん@ピンキー:2005/07/14(木) 20:30:30 ID:7JLepQAW
>>74
フォオオオオオオオオオオオ!!!!
続きを!!続きをォオオオオおおオオオオ!!
78名無しさん@ピンキー:2005/07/14(木) 20:31:02 ID:dwx0JQWR
文才ないんだけど大丈夫かな・・・
こういうの初めて書くんだけど・・・・
79名無しさん@ピンキー:2005/07/14(木) 20:34:04 ID:EI5MdNaU
ここは…何て素晴らしいスレなんだ…!
80名無しさん@ピンキー:2005/07/14(木) 20:36:22 ID:SWI0tumP
ハンチを見下してるツンツンノウェがめちゃくちゃ嫌がってるのがツボなのやも!!
81名無しさん@ピンキー:2005/07/14(木) 20:36:42 ID:7JLepQAW
>>78
大丈夫だ、今の調子でおkおk!!
82名無しさん@ピンキー:2005/07/14(木) 20:38:25 ID:7JLepQAW
新たなる神の光臨だ!!

ヽ((('A` ))))ノ
 ((((  ))))   フォオオー!!元気でてきた!
ノノノノω|||||
8374:2005/07/14(木) 20:43:21 ID:dwx0JQWR
ハンチはノウェの露になったモノを口に含んだ。
「ああっ・・・いい匂いぃこの匂いがたまらないわぁ・・・」
体験が初めてだったのかノウェは勢いよく精をハンチの口内で出した。
「・・・・っつ濃くておいしい・・・・ノウェ殿はもしかして経験がないのかなぁ・・?」
「・・・・・・」
「そうなんだぁ  こんなに出したのにまだ固いなんてぇ・・・ふふふっ」
ノウェは体験が初めてだったせいか呆然と座り続けている。快楽というのを知ってしまったのだ
「ノウェくんだけ気持ちいいのはずるいなぁ・・・・」
「私のも舐めてぇ・・・」
ハンチは衣服を脱ぎノウェに愛撫を強要させた。
ノウェはハンチの胸の紋章を見て驚いている。
「これですかぁ? 気持ち悪いでしょう? 契約者はこうなるのよ? 気持ち悪いといいなさいよ!」
ハンチはいつもの卑屈な性格に戻ってしまったのを言った後気づいた。
ノウェはハンチの乳房をゆっくりと揉み始めた


ハンチ×ノウェを書いてみました・・ 続けれたら続けたいです・・・
8474:2005/07/14(木) 21:01:50 ID:dwx0JQWR
「ああっ・・ああん はぁん・・」
ハンチは最初乳房を揉まれ、堪えていたがあまりにも快感が押し寄せてきてあえいでしまった
「はぁん 今度はこっちに・・・」
ハンチは挿れることをノウェに言った、胸を揉まれただけで快感が限界にきたのだ。
快感を知ってしまったノウェの言うまもなく ハンチをベットに押し倒す。
「んんっそんなに急がなくてもいいのよぉ」
「ここに挿れるのですよぉ・・・」
ハンチは挿れるのにとまどっているノウェに挿れ方を教えた。
ノウェは体験をするのはやはリ初めてのようだ。
挿れた瞬間ハンチに快感が押し寄せる。
「ああん ノウェ殿の・・・ノウェ殿のが奥にあたるぅ・・はぁんあっ」
同時にノウェも初めての快感なのか苦痛の表情を浮かべる。
「無理しなくていいんですよぉ・・・ああぁん・・・」
「あっ・・・でっでるかも・・・・」
「中に出しててぇ・・・っあああっ・・・」
ノウェの精が出されたのだ若い精が奥に当たる。
ハンチとノウェは一緒に果てた。
「よかったですよぉ・・・・・・」
「・・・・・・・・」
ノウェは喋らなかった、ハンチは疲れで寝首をされる事を承知で寝た。
起きるとノウェの姿がなかった。
「ああっ・・・・・私はまた一人ぼっち・・・・一人ぼっちはやだなぁ・・・」

終わり

正直スマンかった・・ ハンチにハァハァしてたので勢いで書いてみた 今は反省している
85名無しさん@ピンキー:2005/07/14(木) 21:10:34 ID:DX7eOPGi
なんだか俺ムラムラしてきている…フォッフォオオオオオオ!!
かはぁ…勉強が手につかない

ちょっと林に行ってくる…

>>84
乙!ノウェが直接関わったSSはこれが始めてなんジャマイカ!?
86名無しさん@ピンキー:2005/07/14(木) 21:14:19 ID:SWI0tumP
>>74
GJ!GJ!GJ!!
年の差14歳…!いうなればお姉さんが教えてア・ゲ・ルvか!
ハァハァマジ萌えた!!ノウェ童貞卒業SSに乾杯。

あ、幼マナ&カイムパロディSS、少しだけ書きました。エロなしだけど投稿しても良いかな?
87名無しさん@ピンキー:2005/07/14(木) 21:17:48 ID:DX7eOPGi
>>86
フッッフォーーーーーー!!
カモン!カモン!!クァムヲォーーーーーーン!!!
88名無しさん@ピンキー:2005/07/14(木) 21:20:27 ID:BnH5hp0Z
エロなしでもフォオオオオオオ!!
89幼マナ&カイム1:2005/07/14(木) 21:22:33 ID:SWI0tumP
じゃ、じゃあお言葉に甘えて・・・


※これは、私の心に記された記録である。何故なら、文字を書くことも残すことも、今の私には許されていないからだ。
よって、これは私の心にくっきりと書き留める業の深いノートである。

<1日目>
朝起きたら、女神(前の奴)の兄貴が私をハゲオヤジの所からかっさらっていたらしい。
つまり、言い換えれば私はそいつに誘拐されたわけで。
しかも私の目覚めた途端、この男(確か犬にカイムと呼ばれてた)は腰に抱えていた可愛い女の子(私よ、私)をこともあろうに投げ出した。
思わず悲鳴を上げて抗議の声を上げても聞きゃしない。いたいけな子供になんてことしてくれるんだ。
…そういやこいつってば、私のことが憎いのよね。目がマジいっちゃってるもん。
ていうかウチの可愛いお人形さん達を何千何万と切り刻んでくれちゃってる殺人狂もこいつなんだっけ?
そう考えたら何だか怒りが沸々とこみ上げてきたわ。
そうよ、こいつさえいなきゃ、神はもっと私を愛してくれて、お母さんだって振り向いてくれたはずなのに。
<2日目>
おなかが空いた。
おなかが空いたの。だからすごく空いてるんだってば。
実はこいつに連れまわされて今日まで、一度として何かを口になどしていない。
カイム自身も何も食べていないようだった。
こんな子供一人にまともに食わせられないのかよ!能無し!へっぽこ!
何度繰り返してもどんな悪態をついても、カイムは黙って私の腕を引っ張り続ける。
トイレに行きたいと言って、用を足した後にこっそり逃げようとしたけど見られてた。
あろうことか全部見られてた。
その上見たことを全然気にしてないような素振りが無性に腹立たしい。
歩きつかれてこっちの足が止まってもお構いなし。
ズルズルと引かれた私の足が、ミミズが地を這うように線を引いていく。
「・・・・・」
いつか絶対ヌッコロス。
90幼マナ&カイム2:2005/07/14(木) 21:24:20 ID:SWI0tumP
<6日目>
おかしい。明らかにおかしい。
確かに私、おなかが空いたって言いまくったわ。
でもそれって当然の要求だと思うわけ。
誘拐されて6日。水以外で口にしたものなんて何もない。
昨日立ち寄った町の食堂にでも入れば温かくて美味しいご飯やステーキにありつけると思ったのにカイムはどこにも立ち寄らないで町を後にした。
それだけでも十分馬鹿だと思うけど頬がこけてきた私を何で『木にくくりつけるのか』がわからない。
こんか弱い女の子を誰も通らない獣道に取り残しておいて、当のカイムの姿はどこにも見えなかった。
そもそもあいつが私を断食ツアーに連れまわす理由すらも全くわからない。
おなかの虫は2日前に餓死してしまった。このまま誰も通らなかったら確実に飢える
飢えたら絶対に呪ってやるわあのクソ男。
呪詛を唱えている内に、あっという間に夜が来た。
依然としてクソ男は戻ってこない。それどころか人っ子一人通らない。
よって当然まだ私は木に縛り付けられたままだった。と、
前触れもなく目の前の茂みがガサゴソと動く。カイムかと思って思わず身を強張らせた。
茂みから現れたのは、しかしカイムではなかった。
一匹のオーク。凶暴なモンスターだ。
背筋が凍った。木に縛られて動けない子供。肉食のオーク。カイムはおろか他の生物は見当たらない。
オークがどろりとした涎を垂らして近づいてくる。大きな木槌を持った右手が振り上げられる。
確かに私は殺してとかって最近口癖のように叫んでるけど、それにしてもこんな最期ってない・・・
悲鳴が森にコダマした。死んだと思った・・・あれ、私、今悲鳴をあげた?それもこんな、低くしわがれた悲鳴を?
恐る恐る目を開けると、今まで一体どこにいたのか、カイムがオークを真っ二つにしていた。
口がぽかんと開け放しになる。
クソ男はそんな私を無視して(そこがムカつくっつーの)オークをてきぱきと・・解体し始めた。
91幼マナ&カイム3:2005/07/14(木) 21:26:46 ID:SWI0tumP
「は?」
処理は恐ろしい程手馴れていた。内臓を綺麗に取り除いて肢体を切断し、どこから持ってきたのか乾いた枝木に火をつけてオークの腕を炙って・・・え?
カイムが何かを口元に持ってきた。
今度は甲高い悲鳴が盛りにコダマした。
指つきのオークの肉をレディに差し出すアフォがいるとは思わなかった!バッカじゃないのってかバカ決定!
こいつまさか、まさかとは思ったけど、私を囮にして肉が寄ってくるのをどっかに隠れて待ってたっていうの!?
ちょwwwマジで待ってお願いだからちびっちゃったのをマジマジと見ないでよてか見るなー!
てか腐っても元王子でしょ、連合軍の英雄でしょ、人間の食事をさせなさいよこのクソ野郎!
思い切り罵倒したら、やつれたカイムはむっとしつつも腰から財布を取り出した。口を緩めて逆さまにする。
ちゃりーん。。
10Gが2枚、乾いた音を立てた。周囲を囲む木々すらも、どよめいた気がした。
・・・・・・・・・・・・
素焼きの豚肉は、思いのほか美味しかった。

<7日目朝>
昨日食べ過ぎておなかが苦しいので、もう歩けないから殺せと言ったら、小麦袋のように肩に担がれた。
あろうことか!小麦袋!! あ り え な い !(゚∀゚)つ
こいつ殺す。マジ殺す。
9286:2005/07/14(木) 21:27:45 ID:SWI0tumP
一応書き終わったところまで投下させていただきましたorz
本当に本当にごめんなさい。許して、オガーザ(ry)
93名無しさん@ピンキー:2005/07/14(木) 21:29:49 ID:UmHohOer
ほのぼの?珍道中ワロス
>>86 GJ!!
94名無しさん@ピンキー:2005/07/14(木) 21:30:18 ID:BnH5hp0Z
マナタソを担ぐ王子萌え(´Д`*)
95名無しさん@ピンキー:2005/07/14(木) 21:34:56 ID:DX7eOPGi
>>86
GJ!!俺もマナタン担ぐ王子のとこ好きだ!マナのマシンガントーク風の文体もイイネー

ああ!これでSSに絵をつけてくれる絵師がいたらフォーーーーーーー!!
96名無しさん@ピンキー:2005/07/14(木) 21:36:41 ID:gnH5HMIt
GJ!!!!!!!!!!!!!!!!!!
10Gワロスw
97名無しさん@ピンキー:2005/07/14(木) 21:37:44 ID:yx50odrp
マナたんちょっと2ch
98名無しさん@ピンキー:2005/07/14(木) 21:42:43 ID:DX7eOPGi
エロもほのぼのも描ける絵師……まだ見ぬ神…降臨請い願ふ!!!
99名無しさん@ピンキー:2005/07/14(木) 21:51:38 ID:tUtoZnSy
文と違って絵は一発で素性ばれそうだから難しいかもな。
100名無しさん@ピンキー:2005/07/14(木) 21:52:31 ID:A+qcFTGn
ここは神の国か?
10174:2005/07/14(木) 21:55:01 ID:eQSJC1dZ
>>86 GJです。
ノウェ×ハンチって誰も書いてなかったんですね(笑
102名無しさん@ピンキー:2005/07/14(木) 22:01:58 ID:DX7eOPGi
やっぱ絵わムリか…それでもっ!俺たちにはSS師たちがいる!!
希望の最期は死にあらず!!!
103名無しさん@ピンキー:2005/07/14(木) 22:08:53 ID:lBMWhGlb
|A`) 前スレでアンヘル×カイムの擬似テレフォンセックルの投下予告した奴だけど、
    なかなか書く暇が取れないので休日になりそう…許してオガーザーン
104名無しさん@ピンキー:2005/07/14(木) 22:15:46 ID:SfMFQiAp
>>103
待ってるよ!焦らずじっくりコトコト…フォオオ!!

俺もノウェ性教育を練らないと('A`;)
105名無しさん@ピンキー:2005/07/14(木) 22:47:01 ID:gyWS0I2N
フリアエとかも割と少ないなー…と思って書き始めたんだが、
全然まったくこれっぽっちもエロくなくなってしまった…('A`)
エロのエの字もないんだけど、折角だから投下してもいいかな?
106名無しさん@ピンキー:2005/07/14(木) 22:52:20 ID:SWI0tumP
!!フリアエ!フリッアーエ!!
プリーズカミングスーン!
107名無しさん@ピンキー:2005/07/14(木) 23:14:18 ID:El2Is2mR
>>61です
一応書き上がったんで投下しま
※注意書き
激しく9章ネタバレ
エロ無し切ない
死ネタですorz

小説なんて書いた事が少ないんで変なトコあったら修正願いますorz
108切なカイアン小説:2005/07/14(木) 23:15:34 ID:El2Is2mR


何時も…何時も頭をよぎる後悔の渦が自分を攻め、胸を痛める…。
何故、あの時封印になる事を止めなかったのか…。
周りの雑音に紛れ、微かに聞こえるアイツの苦し気な『声』。それを聞く度、気が狂いそうになる。
世界など、崩壊しても良い…俺はアイツを助けたい、只それだけの為に剣を握り締め戦い続けた。

109切なカイアン小説:2005/07/14(木) 23:16:51 ID:El2Is2mR


最後の鍵が壊れたと聞いた時、憎悪に狂うドラゴンの『声』だけが聞こえ、直ぐにアンヘルと初めて逢った場所…女神の城へと向った。

弱々しく、今にも命の灯火が消えかけているように苦しく、切なげにヒューヒューと息を懸命にしている赤きドラゴン…アンヘル。
その痛々しい姿に、俺は胸を締め付けられた。


110切なカイアン小説:2005/07/14(木) 23:18:53 ID:El2Is2mR


―アンヘル…―

掛ける言葉が見つからず、只、只…名前を呼ぶ事しか出来ない弱い自分。
会えなかった18年間…ずっと逢いたかった相手を前にし、あの時言えなかった言葉が喉に詰まる。
言わなければと口を薄く開いたその時、アンヘルの『声』が、カイムへと届く。

「久し振りだな…カイム…」

その『声』はとても穏やかで、18年という空白を埋めるかのようだった。

「…ずっと…我の為に……。…カイムよ…また、あの時みたいに…我を…撫でてはくれないか…」

カイムは無言のまま、アンヘルとの距離を縮め手を伸ばし、優しく…アンヘルを撫でる。
気持ち良さ気に目を細めながら、ポツリポツリと言葉を発していくアンヘル。

111切なカイアン小説:2005/07/14(木) 23:21:35 ID:El2Is2mR


「ずっと…言いたかった……、カイム…我は…お前を…」




すぅ…と、アンヘルの瞳から輝きが失われていく…。カイムの掌からアンヘルの体温が離れていくと、アンヘルの美しく輝く身体が忽ち炎が上がっていった。

赤きドラゴン、アンヘルの最期。


彼女は最期に何を想い、何を彼に伝えたのか。




―ずっと…初めて出逢った時から……我は、カイム…お主に恋い焦がれていた…


―今度…出逢ったら、抱き締めても良いか…?


―あぁ…。約束だ、馬鹿者


心が通じ合ったその時に逝ってしまった二人は不幸なのか、幸せなのか…。
それを知るのは、アンヘルを想い続け、初めて優しい微笑みを見せた一人の男だけだった。


END
112名無しさん@ピンキー:2005/07/14(木) 23:22:26 ID:El2Is2mR
置き逃げ ヽ( ・∀・)ノ
113名無しさん@ピンキー:2005/07/14(木) 23:36:38 ID:gyWS0I2N
>>61氏GJ!! カイアンモエス!!
とかいいつつ自分はカイ←フリ投下行きまーす。
114カイ←フリ(エロ皆無)1:2005/07/14(木) 23:39:03 ID:gyWS0I2N

 月明かりに照らされたカールレオン城の、奥まった場所に位置する一室。
 その主である王子・カイムは、崩れ落ちるようにベッドに腰掛けた。
 小さく溜め息をつきながら、ひどく強ばった右の腕を擦る。
 ━━昼間、嫌というほどイウヴァルトと打ち合って、体中が気怠かった。
 あの負けず嫌いに付き合っていると、いくらなんでも体力が持たない。
 勝つまではと勝負を挑んで来るくせに、手加減をしてやるとそれは不服だと言う。
 …友人ながら、本当に度し難い奴だ。
 そんな事を考えながら、カイムは手早く寝間着に着替えると、ベッドに潜り込んだ。
 疲れているときは、何もせずにとっとと眠ってしまうに限る。
 夜も更けた城は、静まり返っていた。
 温かい布団にくるまって、カイムがとろとろとまどろみ始めたその時。
「兄さま」
 突然、カイムを呼ぶ声が辺りに響いた。
「…フリアエ?」
 聞き慣れた声の主の名を呟きながら、カイムは起き上がって自室の入口に目を向ける。
 室内は暗く、光源は窓から差し込む頼りなげな月光しかない。
 だがそれでも、僅かに開かれた扉の隙間に、ひとつの人影を見つける事が出来た。
 その小さな影は滑り込むように部屋に入って来ると、後ろ手に扉を閉める。
 扉の蝶番が軋む音が響いた。
 カイムは手探りで灯りを付ける。仄かな光のなかに、妹の顔が浮かび上がった。
 ベッドの傍らに寄って来た彼女が、薄い寝間着一枚しか纏っていないのを見て、カイムは思わず嘆息する。
 ━━いくら兄妹とはいえ、こんな時間に、そんな格好で。
 口をついて出そうになった小言をなんとか飲み込んで、カイムは別の問いを投げかける。
「どうした。 眠れないのか?」
 その問いかけに、フリアエがほんの少し頬を染めて、頷いた。
「…怖い夢を見たの」
 彼女の答えに、カイムは思わず苦笑する。
 予想していた通りの返答だった。
115カイ←フリ2:2005/07/14(木) 23:40:16 ID:gyWS0I2N
 フリアエは時々、こうしてカイムの寝室に潜り込みに来る。
 怖い夢を見た、嫌な夢を見た、あるいは何となく眠れない、と理由をつけて。
 母親の寝所でもなく、もちろん父の寝室でもない。必ずカイムの部屋に、だ。
 事実「怖い夢」とやらを見ているのか、それとも何か他に意図があるのか。
 それはわからなかったが、昔はかなり頻繁に、カイムは妹と共に眠る事を余儀なくされていた。
 だが、最近になってようやく、彼女が兄の元を訪れる事は少なくなった。
 どうやらイウヴァルトに何事かを口出しされたようだったが、それはカイムの知る所ではない。
 ━━いずれにしても、兄離れをするにはいい機会だろう。
 そう思って、近頃はゆっくりとひとりで眠る事が多くなっていたのだが…。
 まだもう暫く、こういう事は続くのかもしれない。
 それを考えるとカイムは憂鬱な気持ちになったが、ほんの少しだけ嬉しいような気もする。
 複雑な心中を極力表に出さないようにして、カイムは所在なげに立ち尽くす妹に微笑んだ。
116カイ←フリ3:2005/07/14(木) 23:40:53 ID:gyWS0I2N
「おいで」
 言いながら、彼は自分のくるまっていた布団をまくり上げる。
 嬉しそうに破顔したフリアエが、その中に潜り込んできた。
 触れた身体がひどく冷たい。
 季節は夏に近づいていたが、夜はまだまだ冷える。あんな格好では当然だろう。
「…ちゃんと上着を着てこないと駄目だろう。風邪をひいても知らないぞ」
 思わず眉を寄せた兄に、フリアエは笑ってみせた。
「いいの。だって兄さま、すぐに入れてくれると思ったから」
 その言い草に、カイムは呆れ果てて溜め息を吐く。フリアエは声を上げて笑った。
「いいから、早く寝ろ。もう怖くないだろ?」
 カイムの言葉に、彼女が嬉しそうに頷く。
「…おやすみなさい、兄さま」
 ぴったりとカイムに近づいて、フリアエはようやく安心したように目を瞑った。
 疲労の溜まったカイムには、彼女の冷えた身体が心地よく感じる。
「おやすみ、フリアエ」
 カイムは軽く妹の頭を撫でると、寄り添ったまま眠りに落ちた。

117カイ←フリ4:2005/07/14(木) 23:42:40 ID:gyWS0I2N
・・・

「━━兄さん!」
 フリアエは叫びを上げながら、弾かれたように飛び起きた。
 息が上がっている。気付けば、体中が汗でじっとりと湿っていた。
 彼女は震える手を上げて、まじまじと掌を見つめる。何度か、指を動かしてみた。
 それで、ようやく自分の状況を確認する。
 ━━では、あれは夢なのだ。
 フリアエは脱力感に苛まれ、力なくその瞳を閉じる。
 瞼に、先ほどの兄の顔が浮かんだ。手の触れる、息がかかるほどの距離にあったあの微笑み。
「兄さん…」
 フリアエは顔を手で覆い、震える声でカイムを呼んだ。
 夢の中の兄。あの身体の温かさ。何度も打ち消そうとしてきた想い。
 …時が経つほどに募るこの愛おしさを、どうして忘れる事が出来るだろう。
 フリアエの瞳から涙が落ちた。共に過ごした、かつての幸せな日々を思い出す。
 あの後、兄がすっかり眠りに落ちた事を確認してから、兄の顔をじっと見つめた。
 髪に触れ、頬にキスをして、時にはその唇にも触れた。
 カイムは恐らく気付いていなかったのだろう。
 その為にフリアエは敢えて、彼がひどく疲れた様子の時を狙い、彼の寝室を訪れたのだから。
 穏やかな寝息を立てる兄を間近で見つめていた時、彼女は本当に幸福な気持ちでいっぱいだった。
 それなのに。フリアエは唇を噛み締める。
 あの頃は、こんな事になるとは、本当に夢にも思っていなかった。
 大人になれば、ああして間近で触れる事は出来なくなる。
 それはわかっていたし、仕方のない事だと納得もしていた。
 けれど、今、こうして会う事さえも出来なくなるなんて。
 話す事も、微笑みを見る事も、あの手に触れる事も二度と出来なくなるなんて。
118カイ←フリ5:2005/07/14(木) 23:44:21 ID:gyWS0I2N
「カイム兄さま…!」
 ━━兄さん。カイム兄さま、お願い、側にいて。
 怖い夢を見たの、とても怖い夢だったのよ。本当よ兄さん。嘘じゃない。
 ねえ。怖いよ。ここはとても寒いわ。だから、側に行ってもいいでしょう?
 あの時みたいに側にいて。抱きしめて。寄り添って眠らせて。兄さま。
 どうしていけないのよ、ねえ!
 心中で叫びを上げるフリアエ。だが、そんな彼女に応える声はなく、代わりとばかりに下腹部に激痛が走る。
 こうして兄への思慕を募らせる度に、その感情を戒めるように襲ってくる痛み。
 それは嫌が応にも、己に与えられた役割を思い出させた。
 同時に、その役割への怨みと怒りがわき上がる。
 彼女は苛立ちに任せて、己の腹を思い切り殴りつけた。
「う…ぐぅ…っ」
 もちろん、それでどうなるという訳でもない。
 より激しくなる痛みにフリアエは呻き、咳き込んだ。
 そのままベッドに倒れ込み、しばし苦しそうに呼吸を繰り返す。
「たすけて…」
 フリアエは願いを込めて手を伸ばす。だが、その腕は空しく空を切った。
 もう、差し出した手を取ってくれる、あの優しい掌はない。
『おいで』
 そう言って笑ってくれたカイムには、もう二度と会えない。
 フリアエは絶望のままに叫びを上げた。更に激しさを増すオシルシの痛み。

 やがて苦しさからその意識を手放そうとするフリアエの耳元で、誰かが囁く声がした。
「おやすみ、フリアエ」
 現ではあり得ない、その優しさに。
 フリアエはただ、涙を流す。
 そうする事だけが、今の彼女に許された、全てだった。
119105=114:2005/07/14(木) 23:46:32 ID:gyWS0I2N
投下は携帯からなんで、見づらかったらスマソ。
エロパロ板に落とすようなシロモノじゃないのはわかってるw

相関図に禿萌えた勢いだけで書きました。
フリアエ→思慕→カイム、カイム→兄妹愛→フリアエっていう一方通行にモエス。
ストーリーサイドの「兄さま」って呼び方にもモエス。
当初、後半はフリがオナってるはずだったんだけど、いかんせんオシルシがなぁ。

また時間があったらなんか書きたいです。エロいのを。ハンチさんとか。
…無理か('A`)

120名無しさん@ピンキー:2005/07/15(金) 00:17:14 ID:0p8mmFKH
>>105
うおおお!GJ!切ない、切ないよ…。・゚・(ノД`)・゚・。
フリアエってこんなに可哀想だったなんて…ありがとう、なんだかなけてくる
次も待ってる!
121名無しさん@ピンキー:2005/07/15(金) 01:19:43 ID:tEQXyn7X
61氏も105氏も(親指立てて)グッジョブですよ。
こちらも夜にでも何か投下しますわ('A`)
一応前の続き予定だけどエロで詰まりっぱなし。

てかね本筋のエロ考えてる最中に、カイムにフィストフ(略)されて
悶えつつ体格差ありすぎるから結局満足できず泣きそうなアンヘルとか
そんなんばっかが次から次へ浮かんできてしかもそっちはどんどん文が纏まっていく地獄('A`)

こんな話しても引かれないここが好きです(棒読み)
122名無しさん@ピンキー:2005/07/15(金) 01:47:06 ID:C1PAxjZi
ヤハの痛エロキボン
123名無しさん@ピンキー:2005/07/15(金) 05:01:05 ID:+JZ9OfWr
絵板は見たか?神が降臨してるぞ
すてきなマナタンが・・・
124名無しさん@ピンキー:2005/07/15(金) 05:55:23 ID:Ljf5zND1
>>123
絵板みてきた。





ワラタw
125名無しさん@ピンキー:2005/07/15(金) 08:34:01 ID:zGmIsjch
遅れたが>>107,>>113 GJ!
何この神二連コンボ(;´Д`)

本当にここはは八百万なスレですねハァハァ
126名無しさん@ピンキー:2005/07/15(金) 09:40:09 ID:w9igsG5T
カイムの連合軍にいた頃のSS書いたんだけど… 設定わかんないから適当…いつから連合にいたのかな?投下していいですか?
127名無しさん@ピンキー:2005/07/15(金) 12:13:18 ID:rAiT1dIK
>>126
orz<ばっちこい!!!
設定なんて良いよ漏れは小説が読みたいんだ…!

ちなみに連合軍に入ったのって、カイムの両親が殺されてギョロアエにオシルシが出た直後っぽいから結構若い時かな
設定資料読み直してきまorz
128名無しさん@ピンキー:2005/07/15(金) 12:24:19 ID:EJtz4xJC
18歳の誕生日に両親殺されて以降、一年もしない内に国を出てすぐにフリアエにオシルシ発症。
だから、18〜20の内には連合軍に入ってたと思う。
129名無しさん@ピンキー:2005/07/15(金) 12:38:42 ID:EJtz4xJC
>>128
補足。
小説版だと1年もしない内に国を捨てて、すぐにオシルシ発症。
でもゲーム公式設定だと、国王夫妻虐殺から1年後に国を切り盛りしてた宰相イブリスが病死した為に緩やかに自然崩壊した国を出た直後にオシルシ発症。
だから、19歳以降かも。
130 ◆1fortp.KPU :2005/07/15(金) 12:50:37 ID:w9igsG5T
ぉおお!皆さんありがとうです!携帯からだし初めてなんで、ずれまくってたらスマンです…
ちょっくら直してきます
131汚れた舌1:2005/07/15(金) 13:22:09 ID:w9igsG5T




「へらず口はあって百害。契約の代償としては軽いものよ…」



鉛色の空だった
この地に遠征に来てからというもの、青空を見た事は一度も無い
カイム20歳。国王であった父、母を殺され妹フリアエが女神になった事で彼は帝国軍への復讐に怒りをたぎらせ連合軍に入隊した
彼は、一般兵の中で突出した存在であった
剣術もさることながら、彼の弁論には皆が聞き惚れる
彼の言葉にはそんな力があった
隊長のテントに呼び出しをくらったカイムは、姿勢を整えながら周りを見た
机、椅子、剣、盾、地図にベットがある
カイムがそれを見ていると、隊長が椅子から立ち上がった

「カイム…今日の帝国兵との戦闘についてだが」

堂々とした様子でカイムは隊長の目を見つめる

「殺さずに捕虜として連れてこいと命じたはずだが」
132汚れた舌2:2005/07/15(金) 13:24:28 ID:w9igsG5T
「仲間を負傷させたので…殺したまでです」

カイムは気だるそうに表情を変えないで言った

「…お前は帝国軍の人間なら誰でも殺すのか、ん?」

そんなカイムの態度に隊長は苛立ちを覚える
彼は少なからずカイムに嫉妬を覚えていた
名も知られていない国の、元王子。端正な顔立ちに美しい髪と瞳
剣術の才、人をまとめる力、意識しなくても滲み出る上品な振る舞い

「我々は帝国軍の本拠地を探る為に遠征に来ているのだ…奇襲地味た事は……」

「帝国軍の領地に潜入した時、町にとても美しい女がいたと聞きました…」

カイムは冷たい瞳を隊長に向ける

「な、何を言っているんだカイム?」

「以前の遠征の時も、何人か捕虜として連れて帰りましたよね…捕らえた帝国の娘達はあれからどうなったのでしょうか…」

「知らないな。とにかく…お前がしたのは、無意味な殺人だ。お前には暫くの間隊から外れてもらうぞ」

「俺が帝国の女を殺した事で罰を受けるというなら、隊長も罰を受けるべきではないですか?」

カイムの舌は止まらない
隊長は自身の秘密を知るような口ぶりのカイムに剣を向ける
133汚れた舌3:2005/07/15(金) 13:26:27 ID:w9igsG5T
「カイム…貴様…!?」

「皆、知っていますよ。貴方が連れ帰った女達をどう処理しているか…隠し通せるとでも?」

「!!」

図星をつかれ激昂した隊長がカイムに切り掛かる
カイムも咄嗟に剣を取り、彼の太刀を防ぎ、腹を思い切り蹴り飛ばす

「う゛っ…!!」

剣を落としうずくまる隊長の首元にカイムは今は亡き父の剣を突き付け、冷ややかに舌を動かす

「…女を犯す為に帝国と戦うのか……毎度毎度、赤い目に映る自身を見て欲情し気に入らなければ売り飛ばすか殺す…その金で今度は娼婦と及ぶわけか…」

今一度カイムに切り掛かろうと隊長は目の前に転がる剣を見据えた
が、カイムの鉄拳に彼は苦痛の声を上げる

「がはっ!!っひ…!」
134汚れた舌4:2005/07/15(金) 13:46:03 ID:w9igsG5T
「帝国の女ばかりでは無いだろう?連合の兵の妻、娘…町の女にまで、己の地位を最大に使って己の欲望を果たす…よくもそんな下卑た事が出来たな?」

隊長を見下しカイムはせせら笑う

「あぁ…そうか、今日もそうするつもりだったんだな…俺に殺されなければ、今頃はそこの小汚いベットで女に何をさせようとしてたんだ?」

殺される…
カイムからとてつもない怒りを感じた隊長はうずくまったまま体を震わせる
135汚れた舌5:2005/07/15(金) 13:51:47 ID:w9igsG5T
それと同時に秘密が、妬んでいた若造の口から、己のしていた事が否応無く降り注ぐ

「や…やめてくれ……」
「泣き叫ぶ女を見て、お前は何も感じなかったのか?いや、逆か…そうじゃないと感じられなかったのか」

クスクスと馬鹿にしたような笑い声がテントに響く

「哀れな奴だ。必死に抵抗する女を殴って口を塞ぎ、淫語を浴びせ掛けて楽しみ、欲情し、心と体を犯す…相手は快楽の一欠けらも感じていないのに、苦痛で息を荒ませているだけだというのに、お前は尚も欲情に駆られて女の体を汚す……」

「いぃ…っひ…ぃ」

恐怖、恥辱、蹂躙
女にしてきた事を、秘密にしてきた事を、何故この男が知っている…?
136汚れた舌6:2005/07/15(金) 13:54:00 ID:w9igsG5T
「嫌だ…何故俺が、この男の口から、俺だけの秘密を、秘密が、ひ、ひっ」

震える隊長の元にカイムが歪んだ笑みを浮かべ顔を近付けて言った

「皆が知っているんだ…ここにいる全員が…知らぬ顔で明日からも指揮をとれるか?あんたが情報収集と称して女を裸にし、縛り痛め付け、感極まった醜い声で性行為に励む姿を……」

「………!!!」

隊長は最後にカイムの憎しみに歪んだ嬉しそうな表情を見て、気を失った



「隊長、何があったんだろうな…いきなり辞めるか?あんなに熱心な人だったのに」

「俺さ、除隊の時にお供したんだけどさ…様子は変だったな。ずっと震えてて…話し方もおかしかったよ。壊れてたな、ありゃ」



数日後、隊長だった男は自らの命を絶つ
その知らせを聞いたカイムは口元に妖しい笑みを浮かべた
人を説き伏せ、時に人を殺める彼の舌
彼の冷たく、復讐に捕われた声を聞ける人間はもう、いない


137名無しさん@ピンキー:2005/07/15(金) 13:56:15 ID:w9igsG5T
うう…
注意書きとかしたらよかった…
逃げろ!
138名無しさん@ピンキー:2005/07/15(金) 14:05:44 ID:EJtz4xJC
>>137
逃げるどころかむしろまっしぐらだった!
サディストの片鱗が既に開花してるぜカーーーイムっ…!
古傷をぐっさりぐっさり刺しまくって苛めるカイムが素敵だ(;´Д`) ハァハァ
言葉責めマンセーGJ137!!
139名無しさん@ピンキー:2005/07/15(金) 14:15:41 ID:dShVvJOB
>>137
フォォォ!!文が纏まってて読みやすかったよGJ!面白かった
特徴もおさえていて(・∀・)ステキ!!

逃げずにまた是非!
140名無しさん@ピンキー:2005/07/15(金) 14:19:13 ID:yk7+1LJS
昨夜から非エロ神続出で幸せだ…
エロもいいけどこういうのも大好きだよ。GJGJ!
141名無しさん@ピンキー:2005/07/15(金) 15:30:57 ID:w9igsG5T
(ノーム戦でのヤハの口調で)
「嬉しい…!」

調子に乗ってしまったので次はエロ頑張ります
142名無しさん@ピンキー:2005/07/15(金) 16:08:11 ID:rAiT1dIK
>>137
GッッッJーーーーー!!!!!!!!
良い仕事してやがる( ´_ゝ`)b
まさかカイムに萌えるとは…フォォオオォオォオ
143名無しさん@ピンキー:2005/07/15(金) 16:11:48 ID:vW3qCSDf
>>137
おっきした
144名無しさん@ピンキー:2005/07/15(金) 16:48:43 ID:6aZKHDza
>>137
王子かっこいいよ王子(*´Д`)ハァハァ
145名無しさん@ピンキー:2005/07/15(金) 17:44:42 ID:8g6Lo4Hi
>>137みたいな王子が
→Aルート だけどアンヘルたんとのやり取りの中でだけはどーも調子狂わす、可愛い所もある王子
→Bルート 「本当は鬼畜全開王子×実は隠れマゾのアンヘルタソという関係でした」な、羨ましい王子
→Cルート アンヘルED後の打ちひしがれた幼女マナ様を言葉で虐めつくす、ロリにも容赦ゼロの鬼王子

…ヤベ、ドレモモエル(*´Д`)
146名無しさん@ピンキー:2005/07/15(金) 20:25:47 ID:oYjDgdFE
>>137
GJ!!
DODの匂いがぷんぷんしてる(*´Д`)ハァハァ

ところでカイムとアンヘルのテレフォンセックルなんだけど、
エロの有無で悩んでます。
有りと無し、どっちがいい?
147名無しさん@ピンキー:2005/07/15(金) 20:29:41 ID:EJtz4xJC
エロ有りでも無しでもおまいの好きなほうで!という俺はきっと卑怯者orz
でも実際、職人さんの好きなほうを書いてもらうとエロの有無関係なくしっくりくるからってのが本音。
148名無しさん@ピンキー:2005/07/15(金) 20:30:30 ID:rAiT1dIK
>>146
テレホンセックルなんだから有でしょ有(;´Д`)ハァハァ
149名無しさん@ピンキー:2005/07/15(金) 22:01:13 ID:oYjDgdFE
意見ありがとう。
初めてのエロ無しに挑戦してみたかったけど、
今回はエロ有りで行く。
150名無しさん@ピンキー:2005/07/15(金) 22:13:28 ID:RzxADtgd
>>149
エロエロエロエロフォーーーー!!

フォォォォォォォ!!

なぁ、エリスが「これから血を流して〜」「胸が重くなる〜」って言ってたイベントあるが、
あれ何歳くらいだと思う?
今性教育を暖め中なんだが…
151名無しさん@ピンキー:2005/07/15(金) 22:38:24 ID:SRMMNzQy
>>150
漏れは、12かそこいら位だと思う
152名無しさん@ピンキー:2005/07/15(金) 23:12:21 ID:zeRcKNrR
まとめできた
テンプレとか勝手にいじったから、ツッコミよろ
ttp://www.geocities.jp/hokandod/
153名無しさん@ピンキー:2005/07/15(金) 23:18:28 ID:NocrlVae
乙!乙!!乙!!!
思わず噛んでたガムが口から落ちた。
いい仕事してるじゃないか。
154名無しさん@ピンキー:2005/07/15(金) 23:18:48 ID:EJtz4xJC
>>152
乙です!激しく感謝です!もう頭が地面とくっついて離れません有難うorz
155名無しさん@ピンキー:2005/07/15(金) 23:27:51 ID:oYjDgdFE
>>152
Σ(゚д゚ )

(゚д゚ )

( д )       ゚ ゚
156名無しさん@ピンキー:2005/07/15(金) 23:28:14 ID:RzxADtgd
>>152
乙ーーーー!凄い、感動した、こんなサイトできあがるなんて…

ますますフォォォォォォォォ!!!!有難い!
157名無しさん@ピンキー:2005/07/15(金) 23:28:21 ID:oYjDgdFE
やっべ誤爆った。ごめん。
158名無しさん@ピンキー:2005/07/15(金) 23:29:46 ID:upqdy1aZ
>>152
乙!
テンプレにしっかり入ってる団長AAにワロタw
159名無しさん@ピンキー:2005/07/15(金) 23:31:05 ID:tEQXyn7X
素晴らしいテンプレに感謝しつつ投下。
160名無しさん@ピンキー:2005/07/15(金) 23:33:00 ID:oYjDgdFE
さらに誤爆…
落ち着け俺(;'A`)

>>152
GJ!!
興奮しすぎて二回も誤爆しちゃったよ。
本当にお疲れ様。
161名無しさん@ピンキー:2005/07/15(金) 23:37:33 ID:tEQXyn7X
掌が背を滑り続ける。
慈しむように、お気に入りの玩具をようやく手に入れた幼児のように、手荒に。
動きが変わる度、連続した疼きに強い痺れが混ざる。
もはや男の意図が何処にあり、自分がどういった状況に進みつつあるのかは明らかだった。
行為への許容と歓喜をはっきり認めながら、それでも、竜は咎めずにいられなかった。
与えてくる男を、受け入れている自分を。お前は人間なのに。我は竜なのに。
叶う事は、ないのに。何故。

「何を考えて、このような真似を」

少し遅れて返答らしき物を寄越した。笑っている。

「心配するな、『お前の気持ちは手に取るように分かる』。       
 自分はそれが可能だと信じこんでいる世の大半の男と根本から違うのは、
 『俺が読みを誤る心配が決してない点だ』。
 誓ってもいい。お前が『嫌がるような』事は決してしないと」
        
所々を御丁寧にも『声』へと変えながらのそれに、嫌でも言わんとする所を理解させられる。
ああ分かる。今なら分かる。この男にとっての代償が何故「言葉」だったのかが。
そうともこれが使えないのはさぞや痛苦であろうな人間。
もっとも、それは今の竜にとって何の慰めにも救いにもならない。
一言一句違わず、それを解せてしまう間柄とあっては。

る、る、るるる

断続的な音が、竜の喉から上がる。
聞き慣れない響きを珍しく思ったのか、男が手を止め竜の方を窺う。
暫くそうしていた男だが、答えるつもりの無いらしい竜に、軽く鼻を鳴らすと再び行為に戻った。
・・・実際、聞いた人間はお主が初めてであろうよ。
竜は苦々しく、思う。我らのような大馬鹿者が、いつか世界の何処かにいたというなら話は別だが。

発情音。
162名無しさん@ピンキー:2005/07/15(金) 23:39:19 ID:grncdyeH
>>152
乙乙乙ガーザーン!!
凄いな!こんなに早くできるなんて思っても見なかった
ヽ((('A` ))))ノ
 ((((  ))))   そしてホントに作っちまう152氏に感謝を!
ノノノノω|||||

ところで連載モノは随時プラスされていくのかな?こうなると小出しは面倒かけちゃうな…
163名無しさん@ピンキー:2005/07/15(金) 23:40:10 ID:tEQXyn7X
「アンヘル」

男が竜の名を呼ぶ。只の記号でありながら、特別な意味を持つもの。
搾り出したような呻きが竜から漏れる。当てられた熱は、背から腰へと動いていく。
その手が何かを探るように、脚の付け根に潜り込むのを感じた瞬間、とうとう竜は怒鳴り声をあげた。
これまでなら、まだ済まされる。単なる行き過ぎた戯れで済まされる。だが、これ以上は。

「アンヘル」

再度、男が竜の名を呼ぶ。
呼ぶな。呼ぶな。駄目だ。許してしまいそうになる。手放せなくなる。何もかも。
この男は踏み止まるべきなのだ。そうして、人の世界で、人として、幸福に。それが、あの時抱いた

「お互いどうこうする事ができないからー・・・
 そこに至れないからといって、ばっさり切り捨ててしまうより、ならせめて、その手前まではと考えないか」

何処までも勝手で馬鹿な男だ。
お前には分からないのだ、与えられるだけ与えられながら返す事のできない者が、
どれだけ望もうと返せない者が、何を思うのかが。何を思っているのかが。

る、る、るるる、る

喉が鳴る。
男の手が肉を割ってくる。跳ねるように尾が上がる。


             好きだ、愛している、お前を


「言葉」でもなく「声」ですらない。
それらに至る前のもの、遥かに未熟な思念、意識の下に存る想いその物と呼べるもの。
最後に響いてきたそれを聞きながら、竜の意識は飛んだ。
164名無しさん@ピンキー:2005/07/15(金) 23:40:39 ID:tEQXyn7X
***
やりたくてもやれない関係が好きです('A`)
165162:2005/07/15(金) 23:43:37 ID:grncdyeH
スマン…途中に俺のレス入って…ぶった切ってほんとゴメンよ('A`)

レグナに食われてくる…

>>164
乙!
166名無しさん@ピンキー:2005/07/15(金) 23:48:48 ID:EJtz4xJC
>>164
うわっ!!!激萌えっ!!!
アンヘルの言い回しがめちゃくちゃ萌えた!GJですぞ!

>>165
父上ーーーーー!(カイムの叫び)
167名無しさん@ピンキー:2005/07/15(金) 23:58:13 ID:hbbBzmqO
>>163
  _, ,_                _, ,_
(; ´Д`)<ハァ━━━━━━; ´Д`━━━━━━ン!!!!
/ヽ_ァ/ヽ_ァ
)  )

俺も愛してるーーーーーー!!!
168名無しさん@ピンキー:2005/07/16(土) 00:07:51 ID:VSF6i6dk
<<152
素晴らしいです!乙です!正に神の国…
ずっとヒタッテイタイ

<<164
興奮しすぎてヨダレとか色んな危ないモノが出てます!
GJGJGJ!!!です!!
169名無しさん@ピンキー:2005/07/16(土) 00:11:10 ID:VSF6i6dk
あせって反対になった…
俺もレグナに喰われてきます
170名無しさん@ピンキー:2005/07/16(土) 00:12:35 ID:Mz9M8l9y
>>152激しく乙!!&水差しスマン
ツッコミおkと言うことなので・・・。
テンプレのリンクが・・・。
なりきりスレを選ぶとハンチキモカワイイスレに飛ぶ。
アンヘルスレを選ぶとセエレスレに飛ぶ。
エリススレを選ぶとマナスレに飛ぶ。
セエレスレを選ぶとなりきりスレに飛ぶ。
ハンチスレを選ぶとヤハスレに飛ぶ。
マナスレを選ぶとアンヘルスレに飛ぶ。
ヤハスレを選ぶとエリススレに飛ぶ。


俺のパソがおかしいのか?!もう一度確認ヨロ俺の方が間違ってたらスミマセンorz
171名無しさん@ピンキー:2005/07/16(土) 00:13:19 ID:q32l324a
>>152
GJ!!
ところで検索避けはしないの?
172名無しさん@ピンキー:2005/07/16(土) 00:14:41 ID:QVCWAKYO
2章にまたがった小説はどうなるんだい?
と便乗
173名無しさん@ピンキー:2005/07/16(土) 00:15:16 ID:LFQxwVuC
>>152
とりあえず今までの全部保管汁!
174名無しさん@ピンキー:2005/07/16(土) 00:19:37 ID:p5gaKyj/
>>164
毎度GJ!!
ああもうアンヘル可愛すぎ。吐血しそう(*´Д`)

>与えられるだけ与えられながら返す事のできない
次回は舌やら何やら色々と駆使して必死にカイムに御奉仕すr(ry
175馬鹿オマケ:2005/07/16(土) 00:28:38 ID:13FtNb2Z
亡国王子の手
Lv  攻撃力  Exp
1   30     エンシェントドラゴン戦
2   80     女神封印
3   200    18年の歳月
4   999    再会

範囲:必要にして充分
速度:緩急自在
特性:赤き竜に対する攻撃力雪だるま式
魔法:ボイスオブエロス
言葉攻めによる相乗効果で赤き竜を惑わす。

Weapon Story
Lv1:人間の男と契約を交わした竜がいた。
   共に戦い続ける中で生まれた絆。
   竜は、男の為に世界の礎となる道を選び、
   男は、竜の為に涙を流した。

Lv2:18年の後、男と救世主の手により
   竜は封印の役目から解放された。
   全てを人の手と心で守らなければならなくなった世界。
   男は、竜の為に再び涙を流し、
   竜は、男の為に愛を誓った。

Lv3:あの時、調子に乗せるのではなかったと竜は後悔している。

Lv4:今日はやめてくれと言い出せた事が一度もない。

***
こういうのはすぐ書ける('A`)
176名無しさん@ピンキー:2005/07/16(土) 00:48:25 ID:75dVSmNJ
>>175
ハァーーーーー(;´Д`)ーーーーーン
177sage:2005/07/16(土) 00:50:46 ID:VSF6i6dk
>>175
大好きです、こういうの…
だからここからぬけだせない!
178名無しさん@ピンキー:2005/07/16(土) 00:51:23 ID:VSF6i6dk
>>175
大好きです、こういうの…
だからここからぬけだせない!
179名無しさん@ピンキー:2005/07/16(土) 00:53:06 ID:VSF6i6dk
あぅ…
しくったorz
180名無しさん@ピンキー:2005/07/16(土) 00:55:10 ID:QVCWAKYO
>>178
俺も抜け出せられないよ!ここ、ついつい覗いちゃうんだよね

ハァーーーーーーン!!
18174:2005/07/16(土) 00:59:17 ID:LFQxwVuC
駄文ですが・・・投下・・・・


第2章?
数日前ハンチの直轄区神水の鍵が反逆者ノウェの襲撃を受けた。
ハンチ連隊長はノウェを反撃し撃退した。
ノウェを捕まえ封印騎士団に引き渡す前に脱走した。
未だにノウェの行方はわかっていない・・・・
ハンチはいつものように鍵を守るため要塞にいた。
「はぁ・・・・・・ノウェ殿どこにいったのかなぁ・・・・」
ハンチはノウェと体を共にした事を後悔していない。
むしろハンチはノウェと境遇が似ていると思っていた。
魅力を失い誰にも相手をされないハンチ
竜に育てられた、呪われた子とも呼ばれているノウェ
しかしハンチとは違って仲間もいるノウェ ハンチもまたヤハと同じく嫉妬していたのかもしれない。
18274:2005/07/16(土) 01:00:14 ID:LFQxwVuC
その日の夜 食堂でさえハンチを見ても誰も声をかけないそれが契約の代償だ。
ハンチは食堂で食事をしたあと寝る準備をしていた。
ドアのノックがした、ハンチへの来客はノウェの襲撃以来だ。
誰もハンチに近づこうとしない、ドアを開いてみるとノウェがいた。
「・・・・・」
「ノウェ殿!? こんな時間にどうしたのぉ?」
警備の目を盗んできたのかわからないがノウェがお酒を持って来た。
不思議と殺意を感じなかった。
「お酒ねぇ 私大好きですよぉ 一緒に飲みましょう。」
ハンチは毒が入っていると思ったがためらいもなく飲んだ。
「あっ・・・おいしい・・・」
ノウェは飲もうともしない、やはり毒が入っていたと悟った。
しかし体に異常はないハンチはどうすればいいのかわからなかった。

しかしハンチの体に異常があらわれた、胸が熱く体が熱くなってきた。
お酒には毒ではなく媚薬が入っていたようだ。
「っあ・・・、あぁ、ぁ…」
「前に俺はお仕置きをされた今度は俺がお仕置きをする番だ。」
ハンチは快感のあまりその言葉が聞こえなかった。  

 続く?
183名無しさん@ピンキー:2005/07/16(土) 01:00:33 ID:TZFqbWf7
18年前、まだジスモアが帝国兵士だった頃。
その頃ジスモアは司令官で、女神の城への攻撃を指揮した事もあった。
それほどまで彼の信頼は厚く、そしてその用兵は見事だった。

一際大きなテントの中に、ジスモアと、連合軍の捕虜として捕らえた女性がいた。
女性は全裸で、ベッドに座るジスモアの「欲望」に奉仕していた。
「ほう…中々どうして、巧いではないか。これなら、雑兵どもの娼婦にしてやっても良いな」
ニヤリと笑い、心無い言葉を吐き出す。
ちなみに、先ほどから軽く2時間は奉仕していたのだが、ジスモアが精を吐き出す事は無かった。
女性の表情には疲れが色濃く出始めるが、しかしジスモアは女性を思い入れず、髪を鷲掴みにして強引に奉仕させる。
「ジスモア将軍、失礼します」
伝令がテントの中へ入り、情事の最中のジスモアに言伝を伝える。
この伝令も慣れたもので、コトの真っ最中だというのに顔色一つ変えず、冷静な声ではっきりと喋り始める。
「総司令部からの伝令です。『青き丘陵にて決戦を行う為、戦力を送られたし』との事」
「フン…あの餓鬼めが」
「将軍が司祭をお嫌いなのは解りますが、ポーズだけでも取っておいた方がよろしいかと」
背を向けかけた伝令へ、先ほどから奉仕させていた女性を投げ渡す。
伝令がその女性を「お姫様抱っこ」の姿勢で受け止め、ジスモアに軽く視線を送った。
「全軍に伝えよ。明朝、青き丘陵の陣へ加わる」
「して、これは?」
「兵士のテントに放り込め。余はその女には飽いた。雑兵どもの英気を養わせなくてはな」
半分死んだような女性を抱き、伝令がテントから出る。

「…戦か。連合の豚共、骨の一欠けらすらも残すまい…」



184277:2005/07/16(土) 01:02:39 ID:TZFqbWf7
とりあえずまとめサイトの完成を記念して。
遅れましたが>>152乙です。こんな短編ならまだかなりの量ストックがありますので、順次投下していきます。
185303:2005/07/16(土) 01:10:38 ID:mie02P4C
>>152
乙です。

いまラスト執筆中なので土日中にはあげれるかと
正直、なにも言わなくてすまんかったorz
186名無しさん@ピンキー:2005/07/16(土) 01:18:48 ID:Mz9M8l9y
>>182>>183乙ーーー!!!!!
  _, ,_                _, ,_
(; ´Д`)<ハァ━━━━━━; ´Д`━━━━━━ン!!!!
/ヽ_ァ/ヽ_ァ
)  )
  _, ,_                _, ,_
(; ´Д`)<ハァ━━━━━━; ´Д`━━━━━━ン!!!!
/ヽ_ァ/ヽ_ァ
)  )

2連発でキタ━━━━━(゚∀゚)━━━━━!!!!!
しかも続編ーーーー!!!風呂上りに(*´Д`)ハアハア
さらにどんどん投下とのことーーーー!!!
がんばれ神!!
今夜は眠れないze
18774:2005/07/16(土) 01:31:55 ID:LFQxwVuC
媚薬の効果が高いのかハンチは気が狂いそうになった。
内股が熱く耐えられない。
「…ぁあああ・・・お願いぃ 早くぅ・・・」
ハンチはノウェに懇願した、快感のせいで理性が失いつつあった。
ノウェは何もすることもなくハンチを見つめている、ほとんど拷問に近い
「ノウェ殿ぉ・・・あぁ・・ははやくぅ・・ 死んじゃいますぅ・・」
ノウェも快感を経験したせいかすぐにハンチの口を塞いだ。
ハンチの口内にノウェの舌が絡みつく、ハンチはキスだけでイキそうになった。
すぐさまノウェは後ろから手を回しハンチの乳房を揉み始めた。
18874:2005/07/16(土) 01:32:37 ID:LFQxwVuC
愛撫されるたびに声をあげてしまうハンチ
ノウェは黙って愛撫し続ける。
やっと乳房の愛撫が終わった思ったらハンチは四つん這いにされた。
ノウェの露となったモノがハンチの胎内に・・・・
「あぁっ・・・ぅ・・・あぁん」
ゆっくり入っていく いやらしい音を立てながらゆっくりと確実に入っていく。
ノウェは小刻みにハンチと一体化していく、ハンチはシーツを握り締め必死にたえた
「ん・・・っ ノウェ殿 はぁ・・・私ぃ死んじゃいますぅ・・・っあ」
ハンチは濡れた髪を振り上げながら叫んだ。声が響き渡っても気にしなかった。
「・・・・・出そうだ・・・っ」
「早くっ早くノウェ殿・・・んああっ・・・」
ノウェの精が出された瞬間ハンチも気を失った。
ベットは愛液と水で濡れていた。

ハンチが目覚めた時はノウェは隣で疲れ果てて寝ていた。
またも殺す機会があったはずなのにノウェは何もしなかった。
「・・・ノウェ殿・・・」
ハンチは寝ているノウェの頬にキスをした。


189名無しさん@ピンキー:2005/07/16(土) 02:45:58 ID:0tOq0XKh
こんなにも多くの神々が降臨なされるとは…
嬉しすぎて眠れないよ、オガーザーン(*´д`*)
190名無しさん@ピンキー:2005/07/16(土) 04:38:05 ID:cWLpXgTh
まとめの人です。皆さん乙ツッコミありがとう、これからも確認よろしく

>>162 小出しでおk、無問題。職人さん方、気を使わないで今まで通りやって下さい
>>170 修正しました。あまりの混ざりっぷりにワロス。ごめんね
>>171 やってみた。勉強になりました
>>172 同じページに追加するか別ページでリンクさせるかして、続けて読めるようにする
191名無しさん@ピンキー:2005/07/16(土) 13:37:07 ID:Mz9M8l9y
>>188乙ーー!!知らないあいだに寝てた・・・。orz
リアルタイムで見たかった・・・。

>>190色々あるががんばれ!b
192名無しさん@ピンキー:2005/07/16(土) 22:45:51 ID:6kRqIyr6
オローの一人称って何?あと井上が騎士団に拾われた年齢も教えてくれ。
分からないとSSが書けない…orz
193名無しさん@ピンキー:2005/07/16(土) 22:55:23 ID:9VsC61y2
>>192
オローは「余」
「なぜ余はオローになれんのだ!」
194名無しさん@ピンキー:2005/07/16(土) 23:00:45 ID:q32l324a
>>192
「俺」だよ。明命の直轄区のイベント見れば判る。
ノウェの一人称は『父』からうつったのかな。
195名無しさん@ピンキー:2005/07/16(土) 23:07:00 ID:Mz9M8l9y
>>192書いてない・・・orz
オローの一人称は>>193で合ってると思う、年齢・・・、、、
公式サイトと攻略サイト回ったがどこにも載ってない。
た・・・多分10年前か10歳のときかと・・・・・・・・・。
そんなことどっかで言ってなかったっけ?
196名無しさん@ピンキー:2005/07/16(土) 23:11:26 ID:75dVSmNJ
「余」って言ってんのってジスモアじゃなかったか?
オローも「余」なん?
197名無しさん@ピンキー:2005/07/16(土) 23:11:49 ID:I8P8IEJr
「なぜ余はオローになれんのだ!」
これはジスモアのセリフだろ(;´Д`)
198名無しさん@ピンキー:2005/07/16(土) 23:13:42 ID:Z8ZfGvzm
今日中にノウェの性教育ものを上げようかと思ったが詰まってる…


…まだかかりそう、スマソ('A`;)
199名無しさん@ピンキー:2005/07/16(土) 23:15:57 ID:Z8ZfGvzm
あ、エリマナも今日あがるんだなw

確かノウェ保護は8歳くらいじゃなかった?ゲーム中で出てきた気がする…曖昧だが
200名無しさん@ピンキー:2005/07/16(土) 23:43:58 ID:fBOHNWYb
本編にはないけど、ノウェ紹介文にあった。↓

<8歳の時に封印騎士団によって発見、保護される。>
201303:2005/07/17(日) 00:06:16 ID:5aw6Kd3n
出来たのはいいが、エロなしになってしまったorz
それでもいいよな?
これからあげます
202エリマナ+あるふぁ終01:2005/07/17(日) 00:07:03 ID:5aw6Kd3n
「エリス殿!!どこにおられる!?エリス殿!!」
城内がいつもと違う雰囲気に包まれていた。
夜だと言うのに城中の明かりが灯され、まるでお祭り騒ぎのような喧騒だった。
それもこれも全部エリスを捕まえるためなのだが…

――さかのぼること数時間前
「ジスモア団長閣下!お話が!」
ある若騎士がジスモアの部屋をノックして返事を待たずに扉を開いた。
「なにごとだ」
ジスモアはいつもと同じ調子に話す。
若騎士は促され、意を決して話はじめた。

ついさっきいつもの通り稽古場から自室に戻るために通路を歩いていたら、
エリスの声が聞こえたらしい。
この若騎士はエリスの隠れファンクラブの会員で、姿を人目見ようと
声のした方にいったそうだ。
すると微かに開いていた扉の向こう側には1ヶ月前に捕らえられて拷問中に死んだと
されていた鍵を壊した重罪人と、2週間ほどまえから行方不明になっていたハンチが
いたといっていた。
そして若騎士に気付いたエリスは若騎士を殺そうとしたらしい。

そうして命からがら逃げてきた若騎士はジスモアに報告するために
ここまで来たらしい。
それを聴いてジスモアは『エリスを見つけたら刃を向けても構わない』と特命を出した。
203エリマナ+あるふぁ終02:2005/07/17(日) 00:07:30 ID:5aw6Kd3n
――それが捕らえた騎士が吐いたことの経緯だ
「困りましたわ…」
エリスは捕らえた騎士の首筋に手刀を叩きこんだ。
エリスの隣には重罪人のマナと、エリスと同じく槍を持ったハンチだった。
マナはエリスから渡された短剣を腰にさしているだけだ。
ハンチは一ヶ月程体を動かさずにいたために歩くのが困難なマナに肩をかしている。
よって戦闘が出来るのは実際エリスのただ一人である。
しかしこれから出口までに騎士団と遭遇しなければ、生き残れる可能性は高い。
だがそう上手くはいかないだろう。
そして二人と軽い打ち合わせをして、エリスは廊下のわき道から顔を覗かせた。
廊下をすこしいった所に3人ほど待機している。
エリスは足元に落ちていた硬貨を反対側のわき道に投げ入れる。
チャリンという音が廊下の向こうにいた3人にも聞えたのか、足音が近づいてくる。
3人の姿が確認出来たときにはもうすでにエリスは行動を開始していた。
3人の内一番後ろにいた長身の男を突き刺す。
間髪あたえずに右側に居た男の足を蹴り、強制的に跪かせる。
もう一人の男はマナから借りた短剣を逆手に持ち、喉をかっさいて絶滅した。
跪いている男は恐怖の余り小便を漏らし始めた。
顔は青ざめて、恐怖で歪んでいる。
エリスは躊躇せずに男の腰につけていた短剣で心臓を背中から一突きした。
ここまで20秒と掛かっていない。
エリスは血まみれになった短剣を二本とも棄てる。
そして床に突っ伏して絶滅している最初に殺した男の短剣を抜いた。
エリスは振り返り二人に来い、と指示をだす。
その美しい顔には返り血がついている。
それがまた美しさを際立たせていた。
そうこうしているうちに大きな扉までたどり着く。
ここを抜ければ外だ。
204エリマナ+あるふぁ終03:2005/07/17(日) 00:07:56 ID:5aw6Kd3n
と、ここで思わぬ客がいた。
エリスはその表情を強張らせる。
ハンチも同じだった。
それを見て男は威厳のある声でいう。
「余を欺こうとは愚かな。貴様達には死でもって贖罪をしてもらわねばならぬ」
そういうや否や、ジスモアの手が腰の剣に伸びていく。
ハンチもエリスも構えたが、その時にはジスモアは真後ろに回りこんでいた。
「遅いな…そんなことでよく連隊長が務まりますな、ハンチ殿」
彼の斜めに振り下ろされた剣が残像を残しハンチの背中にえぐるようにして切り裂いた。
その時ジスモアの背中に重い衝撃があった。
後ろに居たマナが剣を媒体にして魔法を放ったのだ。
黒い球体がジスモアの背中を猛烈な勢いで襲ったのだ。
しかしその攻撃を喰らってもなお、ジスモアは平然としており、その眼は怒りに戦慄いていた。
「小娘、貴様許さんぞ」
静かに、そして威厳のある声が告げる。
マナは背筋に氷を押し当てられたようにか細い悲鳴を上げた。
睨まれただけで、全身が震え、冷や汗が噴出し、戦う気力を奪われていく。
圧倒的過ぎた。
205エリマナ+あるふぁ終04:2005/07/17(日) 00:08:16 ID:5aw6Kd3n
ハンチは同じ契約者だが、核の違いを見せ付けられる。
全身の筋肉が硬直して、一切脳からの命令を聞こうとしない。
エリスは持った槍を恐怖のあまり落としてしまう。
が、エリスは落ちた槍を拾う気力もないのか、呆然とジスモアを眺めていた。
そしてジスモアがマナに近づこうと一歩踏み出した瞬間、エリスは袖から手のひらに収まりそうなほどの短剣と取り出した。
咄嗟の出来事にジスモアは対応が遅れる。
次の瞬間には戦況が逆転していた。
エリスの放った一閃がジスモアの喉を貫き、殺していた。
「…」
当然屍は何も語らない。
見開かれた眼は驚愕の色で染まっていた。
彼女達はジスモアを尻目に大きな扉をあけて外にでた。
これから自由な生活を送るために…
そんな彼女達を朝日がやさしく包み込んでいた。
――The END
206303:2005/07/17(日) 00:08:49 ID:5aw6Kd3n
へんな終わり方でまじスマン…
207名無しさん@ピンキー:2005/07/17(日) 00:19:00 ID:SlAwjlq2
>>206乙!お疲れ!!

ジスモアとハンチ死んだーーー!!
エロナシでも全然おk!ハッピーEDですな。
2人の幸せ?(になるのか? な今後が読みたいですな・・・。
暇だったら書いてくだせぇ。
208名無しさん@ピンキー:2005/07/17(日) 00:26:23 ID:OvlAbERI
>>207
ハンチは背中斬られたけど、死んでなくね?
209名無しさん@ピンキー:2005/07/17(日) 00:28:21 ID:1eFVP4S3
>>206
乙である。だが


  なぜ余はエリスとアハンウフンになれんのだ!

            ヽ((('A` ))))ノ
   | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ((((  ))))  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄| 
   |         ノノノノω|||||.         |
   |                        |
   |                        |
   |                        ↓

ヽ((('A` ))))ノ                 ヽ((('A` ))))ノ
 ((((  )))).                   ((((  ))))  
ノノノノω|||||                   ノノノノω|||||

寂しく泣きながら寝た事があるか!エロ本で飢えを凌いだ事があるか!
210名無しさん@ピンキー:2005/07/17(日) 00:31:04 ID:1eFVP4S3
む、移動経路がずれた・・・
211名無しさん@ピンキー:2005/07/17(日) 00:36:20 ID:cR+zf34P
>エロ本で飢えを凌いだ事があるか!

ううぅ切実だ……!!よーし!
閣下の為にも、貴重な休日返上して、ジス×エリスを書き下ろすことをここに宣言しよう!
…ガンバリマス デモ キタイシナイデ>>210orz
212名無しさん@ピンキー:2005/07/17(日) 00:37:08 ID:TVMQ4quN
>>206
303氏、乙!!連載これで終了といわず、気が向いたらまたあげてくれ!
駆け出す先に2人の新たな生活。なんたって「私の雌豚になってもらいます。永遠にね」だもの!
今回の閉じた物語は次への伏線だ!フォォォ

>>209
何気にGJ!!
213名無しさん@ピンキー:2005/07/17(日) 00:51:42 ID:TVMQ4quN
1つ聞きたいんだが…鍵が全て完成したのは3年前だよな?
ということは、神水の直轄区は5年くらい前くらいに出来上がっててもおかしくないよな?

これによって話の流れが変わる…
214名無しさん@ピンキー:2005/07/17(日) 00:57:19 ID:cR+zf34P
>>213
色々考察サイトとか本スレ考察とか覗いたけど、そんな感じで良さげ。
最終的には脳内補完でも全然いいと思ふ(これぞDODクオリt)

話は変わって今ジスモア×エリスを練っているんだけど、強姦と和姦どっちがいいスか?
215名無しさん@ピンキー:2005/07/17(日) 01:08:45 ID:TVMQ4quN
>>214
dクス!!わざわざ覗いてくれたのか…ここの住人は優しくてつくづくホロリ

俺は、そうだなぁ…強姦と和姦の中姦かなぁ
216192:2005/07/17(日) 01:16:05 ID:OMX6Khlh
ぽまいら情報dクス!
や、若ハンチ×子ノウェを描こうと思ってたんだが
設定に疎くて書けなかったんだよね。有難う、多分明日あたりにうpします。

>214
和姦が好きです。
217名無しさん@ピンキー:2005/07/17(日) 01:18:24 ID:cR+zf34P
>>215
中姦ウマスw
>>216
意見サンクス!最近ハンチ×ノウェに目覚めたので、若ハンチ&子ノウェが激しく楽しみだ…!

それでは和姦寄りちょい強姦で頑張ってみます。
218名無しさん@ピンキー:2005/07/17(日) 01:26:20 ID:TVMQ4quN
>>216
フォォォォ!!お、俺かぶっちゃった…そんな気無かったんだ、スマソ
219名無しさん@ピンキー:2005/07/17(日) 01:28:51 ID:TVMQ4quN
>>192

もしかしてオローも出てくる?ますます俺かぶってる…ゴメン…今しがた半分終わったんだがあげてもいい?
気を悪くしたらスマン…後半は明日見て変更しよとオモ
220303:2005/07/17(日) 01:29:50 ID:5aw6Kd3n
>>216
の「子ノウェ」を見た瞬間におれの中で何かがはじけた。
多分いける
221名無しさん@ピンキー:2005/07/17(日) 01:31:53 ID:TVMQ4quN
あ、出る出る出る! オナール
222303:2005/07/17(日) 01:32:52 ID:5aw6Kd3n
DODの世界に猫は出てきてもおかしくないか?
223名無しさん@ピンキー:2005/07/17(日) 01:34:48 ID:TVMQ4quN
>>222
猫か…普通に村にいそうな気がするが…

ああ、192氏、悪いがあげてみる…かぶらないことを祈りながら…
224いざない(ノウェ性教育)1:2005/07/17(日) 01:35:36 ID:TVMQ4quN
ノウェ。彼は前封印騎士団長、オローに発見されるまで蒼き竜、レグナに育てられた。
発見当初は野生児のようだったノウェも、オローの教育により人として生きることを学び、育つ。
人として生きる、あらゆる術を。

これはノウェが12歳のとある出来事………


今日は剣術の稽古のあと、オローの部屋に呼ばれた。

「父さん、今日話してくれるのは何の話?」
ノウェはオローの教えてくれる雑学、一般常識、知識諸々の話を聞くのが好きだった。
それらはノウェにとって新鮮なもの。いつも楽しみにしているのだ。
225いざない(ノウェ性教育)2:2005/07/17(日) 01:36:01 ID:TVMQ4quN
「うむ。今日はな、ノウェ。生きる上で最も深く、大切な、そしてちと厄介な話だ」
ハッハッハ、とその言葉とは裏腹に、楽しげにオローは笑う。

「厄介な話だっていうのに、なんで父さんはそんなに楽しそうなんだろ?」
キョトンとした表情で、ノウェはオローと対面する席に行儀よく座った。

「まぁ、話の前にノウェ。腹が減ったろう?おやつでも食べながら話そうじゃないか」
机の上には、いつもオローが用意してくれるおやつ、木の実やベリーが置かれている。
長いこと野生で育ったノウェは、こういったものが好きだった。

「うん、いただきます!」
ノウェは嬉しそうにそれらを頬張る。
オローはそんな無邪気なノウェの姿に目を細めた。

―――大きくなったものだな、ノウェも…そろそろ、あの話をする時期が来たか…
今、話すまいか、話すべきかと悩んでいたオローだが、心を決めておもむろに切り出す。
226いざない(ノウェ性教育)3:2005/07/17(日) 01:36:45 ID:TVMQ4quN
「ノウェ…好きな子はいるのか?」

「えっ?好きな子?」
ノウェはその唐突な問いかけにまたもキョトン、とした。

「おらんのか?」
「んー、いないよ。好きな子なんて」
期待を僅かながらに持ったオローに、ぶっきらぼうに答えるノウェ。
そんなことより、今は木の実の方が気になって仕方が無い。
オローはちょっとだけ期待はずれだった…

「そうか…エリスとはどうなんだ、仲良くしてるか?」
「エリス?ああ、いつも稽古で懲らしめられてるよ」
無邪気に笑いながら答える。
「それが今日の話?」
227いざない(ノウェ性教育)4:2005/07/17(日) 01:37:11 ID:TVMQ4quN
「いや、違う。今日は、『性』についてだ」
「…?…せい…?」
普段大人たちが秘めているコトだけに、ノウェはよく知らない。
オローは大きく頷く。
「よいか、これから教えることは生きていく上で必然。実に大事なことだ」
淡々とオローは続ける。
「性。これは二つある。まず女という性。そして男という性だ。
 …ノウェ、お前は今まさに、『男性』へと成長していく発展段階。つまり少年だ。
 少年が『男性』…『一人の男』として移る段階には必ず通る道がある。それは……」


 
 
−−−−−−−−−−−−−−−−1時間半後−−−−−−−−−−−−−−−−−−


「…………と、いうわけだ。わかったかノウェ?」
「…う、うん…」
分かったような、分からないような…曖昧な返事をするノウェ。
「まぁ今すぐに分からずともな。じき分かる時が来る。」
部屋を後にするノウェに、オローは優しく言った。
228いざない(ノウェ性教育)5:2005/07/17(日) 01:37:59 ID:TVMQ4quN

          

一方。溯ること1時間前。

水に濡れる一人の守護者、ハンチは1人やり場の無い苛立ちを持て余していた。
「みなさん、ヒドイですよぉ…いくら魅力が無いからって、いくらなんでもぉ…」
ブツブツと1人ごとを呟く。
一般兵にすら相手にされない。
わざわざ直轄区から舞い戻ってきたのに…私はこれでも守護者のはしくれですよぅ。なのにぃ…
 

はぁ、と盛大なため息をつく。     
と、そこはオローの部屋前の廊下だったことに気づく。
「あぁ、私ったら団長の部屋の前でこんなため息ついてぇ…あれ?なんですかぁ〜?」
オローの部屋から話し声が聞こえる。

きっとこの時間に団長の部屋で話しているのはノウェだろう。
―――オロー団長ももそんなこと言ってたしぃ…何話してるんでしょうねぇ〜?
ハンチはコソコソと部屋の大きな扉に引っ付いた。
扉に耳をそっとつける。板の冷たい感触がした。

「……そうなると、性的な興味が沸いてくる。抑えられない欲も出てくる。いわゆる“性欲”だ」
オローの穏やかな話し声。
「…あらあらあら、これは性教育ですかねぇ……ふふふ」
そう呟くと、企んだ笑顔を含ませてハンチはその場を後にした。
 
229959:2005/07/17(日) 01:41:18 ID:TVMQ4quN
これでとりあえず今日は終わり…

192氏、何なりと言ってくれ…かぶってたら続きは切り上げで託すよ…
230303:2005/07/17(日) 01:43:05 ID:5aw6Kd3n
223氏
そうか、ありがとう。
書く気になったよ

それと続きが気になるorz

かぶってても二人ともやめないでくれw
231959:2005/07/17(日) 01:47:49 ID:TVMQ4quN
あああああ…なんかあげた後自責の念にかられてきた…ごめんんさいごめんなさい

レグナに焼かれてくる('A`;)
232名無しさん@ピンキー:2005/07/17(日) 01:47:53 ID:cR+zf34P
>>229氏、ハンチさんの企みの内容が気になる…
若ハンチ×ノウェは何本でも被ってても凄く楽しみです(;´Д`)ハァハァ
233192:2005/07/17(日) 02:06:13 ID:OMX6Khlh
>>959
あああ萌えっ!!
大丈夫、かぶっとらんです。ウチのオローは直接せーこーいに関わりませんし
子ノウェは舌ったらず(竜語しか話せなかったから)なので被りませんってか
続き読みteeeeeeeeeeeeeeeeeee!
やめないで下さい。
234303:2005/07/17(日) 02:14:10 ID:5aw6Kd3n
子猫話がすこし出来たからあげてみる
みんなのうけがよければ、続けるつもり
235蒼い子猫のおはなし 1匹め:2005/07/17(日) 02:15:25 ID:5aw6Kd3n
「小僧、どうしたのだ?なんとも情けのない姿になりおって…」
青色の竜がなんとも呆れた感じで言った。
その瞳の先には全身が青色の毛で包まれたなんとも可愛らしい子猫だった。
耳がぴくぴくと愛らしく動き、しっぽがゆっくりと左右にうごいている。
おもわず抱きしめたくなるほど愛らしい容姿と、羽毛布団なんど足元にも及ばないほどの
ふわふわの毛。
それの猫を誰がノウェと思うだろうか。
神水の直轄区に向かう途中、封印騎士団の魔法部隊の魔法が光の奔流となって
ノウェに襲い掛かったのだ。
マナはそれを防ごうとしたが、それが逆効果になってしまい、ノウェが子猫になってしまったのである。
一向は一旦神水の直轄区から離脱し、こうして付近の岩山で今後について話し合っていたのだった。
「ノウエがこうなったのも私の責任です。ノウエが元に戻るまで私が面倒を
見ます」
とマナが恍惚とした声と眼でレグナに訴えた。
レグナは好きにするがよいといった風に、承諾した。
236蒼い子猫のおはなし 2匹め:2005/07/17(日) 02:16:13 ID:5aw6Kd3n
「にゃー」
蒼い子猫(ノウェ)がマナに何かを訴えていた。
「ん?えーと、おなかすいたのかな?」
そういうと彼女はポーチの中から硬い乾燥肉をナイフで少し削って、手の上に乗せてノウェに与えた。
が、硬すぎるのか、子猫は全然肉を食べなかった。
というより、食べれなかった。
それを見かねたマナが乾燥肉を自分の口に入れ、噛みだした。
蒼い子猫はそれを見て、にゃーとだけ鳴いた。
程よくほぐされた乾燥肉は手の器に入れるのもためらわれたため、躊躇いながらの口移しになった。
子猫に近づくにつれ、お日様の匂いがしてきた。
すごくいいにおいだ。
その後、口移しで餌を与えていたのだが、子猫のざらざらとした舌触りが彼女を刺激する。
レグナはというと、観ておれんわと言って飛び立ってしまった。
マナはついにンアッ、とヘンな声をあげてしまい、急いで口に手を当てていた。
そして徐に言った。
「可愛すぎる…」
237303:2005/07/17(日) 02:18:29 ID:5aw6Kd3n
とこんな感じ
238名無しさん@ピンキー:2005/07/17(日) 02:19:55 ID:GUTnsm8O
おっきしたから大丈夫だ。続けてください御願いします。
239959:2005/07/17(日) 02:23:32 ID:TVMQ4quN
>>192
192氏よ、dクスクス!!よかった、これでお互いに違う方向性で進められそうだ…
それにしても設定(登場人物)が似てる…俺はオマイさんと遠い親戚か?

>>237
フォォォォ!!!すごくいい!今体中からアドレナリンが洪水起こしてる!続きをっ
240名無しさん@ピンキー:2005/07/17(日) 02:43:07 ID:gs1tN5sM
昨今のノウェウェーブに乗じて
ノウェ×マナ(非エロ)書いてみたんだが、需要ある?
初めてだから日本語に自信ないんだが…
241303:2005/07/17(日) 02:49:21 ID:5aw6Kd3n
>>240
目欄目欄!!
あqwせdrftgyふじこlp
242名無しさん@ピンキー:2005/07/17(日) 02:52:40 ID:cR+zf34P
>>240
日本語に自信ないって…(笑
需要は山のようにある!!重複票を入れたいくらいだ!待ってるよー。
243303:2005/07/17(日) 02:55:48 ID:5aw6Kd3n
>>241
スマソ。。。
244240:2005/07/17(日) 02:59:49 ID:gs1tN5sM
>>241
>>242
ありがとう…
ノウェブームをぶった切らないことを祈りつつ上げてみる
245240:2005/07/17(日) 03:01:26 ID:gs1tN5sM

杖をふるう腕が重く、肘が鈍く痛む。
残り少ない直轄区を守ろうと躍起になる兵士達を叩き伏せ、魔法で焼き払った。
この「解放戦」の同伴者も、目の端で剣を振るっている。
兵士が血を吹く、涙を流す、鉄鋼の底で母の名を呼ぶ。
それらを蹂躙する様に駆け回る光。

この地区は解放しました   あなたたちはじゆうです


…ああ  これは誰の痛みだ?


「………――――――マナ?」
闇にとってかわり、視界がヴィジョンとして脳に流れ込んでくる。
顔を上げるとそこにはちらちらと燃える炎越しに怪訝な顔をした「竜の子」。
暫く考え込んでいたらしい、磨いていた剣を横に置いて心配そうに尋ねてくる彼に微笑む。
「残りの直轄区の事を、考えていました」
落ち着いた声で答えると、満足したように微笑んで、嬉しそうに答えた。
「…嬉しいよ、こんな風に確かな形で人を救えるなんて。
…封印騎士団に居たときは自分が何をしているかも分からなかったから」
彼は心の底から喜んでいるのだろう。
…何時からだろう、彼と自分の喜びに、微妙な差異を感じたのは。

246240:2005/07/17(日) 03:05:49 ID:gs1tN5sM
「…もう寝ましょう、明日は次の直轄区に向かわなくては…」
「あぁ、そうだな…おやすみ、マナ」
そんな思念を振りほどくように固い地面に寝転がり、薄い布を被る。
つつましく静かに燃えている焚き火越しにノウェも寝る体勢に入ったのを感じた。
目を閉じかけるも、焚き火の火、先程ノウェが剣を拭いていた布、血で擦れた後から…目が離せない。
目が自然と開かれる。閉じれない。痛い。


ラ ララおかあ      ん かあさ

「……ノウェ」
目を見開いたまま。声が少し強張ったかもしれない
「……うん…?」
「……そちらで寝ても、良いでしょうか」
ああ、驚かないで下さい。拒まないで、逃げないで、嫌わないで 
あいして

「…はい」
彼が微笑んで自分にかかっていた布を持ち上げる。その動作に、やっと私の目が解放された。

「おやすみ、マナ」
まるで幼子に対してするかのように肩を抱くと、彼はそのまま眠りについた。
「…おやすみなさい、ノウェ」
彼を起こさないように、風に消え入りそうな位小さく呟く。
目が覚めた後もこのまま彼に抱きしめられていることを、願いつつ。
彼らの蹂躙した神殿をバックに、焚き火の煙はどこまでも漂っていた。

247240:2005/07/17(日) 03:07:46 ID:gs1tN5sM
これで終りです。
DODにしては表現を詩的にしすぎた気がした
248名無しさん@ピンキー:2005/07/17(日) 03:13:11 ID:cR+zf34P
>>240
GJ!GJ!!GJ!!!
日本語全然変じゃないじゃなーい><
凄い…なんていうか泣けた。単語の一つ一つが詩的で素敵。
一番ぐっときたのは
>…ああ  これは誰の痛みだ?
でした。描写は寂しげだけど、何故か心に優しく染み渡る物語を有難う。
249名無しさん@ピンキー:2005/07/17(日) 03:36:24 ID:gOOElg6x
>>240
作品の雰囲気が大人マナにすごく似合ってて、素晴らしいよ
GJ
250名無しさん@ピンキー:2005/07/17(日) 10:31:32 ID:WONDjuPw
ヽ((('A` ))))ノ
 ((((  ))))  連続で神降臨!!フォォォォォォ
ノノノノω|||||

>>235
か〜!続きが気になる…レグナが飛び去って、そのあとが気になってしかたがない…
>>240
切なげなSSでGJ!…こういうストーリーを作中でも練りこんで欲しかった…泣けるよ 。・゚・(ノД`)・゚・。
大人マナの苦しい心の中GJ!
251250:2005/07/17(日) 10:41:43 ID:WONDjuPw
ミスった!レグナが飛び去って、レグナが気になるんじゃない!
2人(1人と1匹)きりになってしまったその2人の行き着く先が気になるんだ!
252959:2005/07/17(日) 14:59:09 ID:QRjoFzgO
三部作になりそうだ、いつも前置き長いな俺
とりあえず第2部を投下。いよいよエロ目前
253いざない6:2005/07/17(日) 15:00:11 ID:QRjoFzgO
カツ、カツ、カツ……ハンチは静かな廊下を進む。騎士団神殿の最奥に位置する、守護者の間へと。

              〜神水の間〜

ハンチは部屋の中に入り、部屋を見渡す。
「あぁ、あぁ…ありました…えぇへっへっへ…」
部屋の壁にと柱を支えるために打ち込まれた鋲。
ジャラジャラ……ハンチはどこからか鎖を引きずり出す。

       −−−−−−−−数分後−−−−−−−

「さぁーて、あとは…」
にたり、と笑みをこぼしてハンチは自分の部屋を後にする。
 
目標は、エリス。今頃神殿食堂で食事をとっている頃だろう。
時を見計らって、エリスがいないか食堂へ入る。
丁度エリスは食事を終え、食器を洗い場へ返却しているところだった。
「あぁ、エリス殿ぉ…ちょっといいかしら?」
その声にエリスは振り向いた。
「あ、これは守護者ハンチ殿。わたくしに何か御用ですか?」
自分に普通の人間に対して接するかのよう元気よく答えるエリスに、ハンチは少し好感を持つ。

これはうまくいくかも…ですよぉ…
254いざない(ノウェ性教育)7:2005/07/17(日) 15:02:09 ID:QRjoFzgO
「少し、片付けなければいけない仕事がありましてねぇ…手が足りないんですよぉ。そこでエリス殿に…」
ハンチがそこまで言うと、エリスは威勢よく答える。
「分かりました!わたくしで良ければ、なんでも手伝います!」
期待通り、エリスは快諾した。

「そ、そうですか〜?えっへ、助かりますよぉ…
 じゃぁ、戌の刻に私の部屋の隣りの書物庫で待っててくださいねぇ?」
「はい、戌の刻ですね。それでは!」
笑顔で颯爽と去っていくエリスを見送ると、ハンチも食堂を後にし、どこかへと歩き出す。
ほくそ笑みながら…
255いざない(ノウェ性教育)8:2005/07/17(日) 15:03:15 ID:QRjoFzgO

    一方。ノウェは…

ノウェも食事を済ませ、自分の簡素な部屋のベッドの上で、ウトウトとまどろんでいた。
夕方、オローが話してくれた『性』のことなどすっかり忘れている。
あまり関心がないようだった。
「…ん、レグナと空でも散策しようかな」
と思ったとき、扉をノックする音が聞こえた。
「はい、誰ですか?」
……返事がない。
「?…誰?」
ノウェは扉を開けた。と、その刹那。

どっ!と鳩尾を鋭く突かれ、ノウェは床に崩れる。
「うぐっ………」
気が遠くなる。ぼんやり声が聞こえてきた。

「はいはいはい、おとなしく気絶しててくださいねぇ…」

ノウェの意識は完全に途絶えた。
256いざない(ノウェ性教育)9:2005/07/17(日) 15:05:27 ID:QRjoFzgO


−−−−−−−−−−−−−−−戌の刻−−−−−−−−−−−−−−

ハンチの部屋のすぐ隣り、静かな書物庫でエリスは待っていた。ハンチはまだこない。
「どうしたんでしょう…ハンチ殿、ここで待っているようにと、仰ったけれど」

その時だった。書物庫の扉の鍵が、「ガコン」という重い音を立てて、外から閉められた。
「なっ、一体これは?!待ってください、ここにわたくし、エリスが…」
ドンドンと扉を叩くが、扉はびくともしない。
閉じ込められた。
「ああ、困りましたわ…と、とにかくハンチ殿が来て下されば、どうにかなるはず。」
エリスは一瞬慌てるも、落ち着きを取り戻し、ハンチが来てくれるのを待った。

「それにしても静かね……え?」
壁越しから、何か聞こえてくる。女性の声だ。誰だろう?
エリスは壁に近づいてみる。すると今度ははっきりとその声の主が分かった。
「この声、ハンチ殿?そういえば、ここはハンチ殿の部屋のすぐ隣り…」
257いざない(ノウェ性教育)10:2005/07/17(日) 15:20:06 ID:QRjoFzgO
エリスはなんとなく、壁に耳を近づけてみる。
すると……部屋の向こうでは…

「はいはい、目が覚めましたか〜?…ふふふ」
「なっ、なんだこれ、外してくれよ!」
ノウェがもがくと、腕の自由を奪う鎖がジャラジャラと音をたてる。
「えぇ…だめですよぉ、そんなに暴れて…」
ハンチが近づく。
「今日、オロー団長から素敵なお話聞いたんでしょう…」
にたり、ハンチが口の端を上げる。

「なんのことだ!頼むから、放してくれ」
「あらあらあらあら、まったくぅ〜、恥ずかしがらなくてもいいんですよぉ?
 ……私が、もっと教えてあげましょう…ええ、私は淫らですよねぇ〜?
 こんなことして…」
そう言うとハンチはノウェの股間を撫で上げる。
「!?やめ、やめて……ぁ…?」
執拗に撫でさするハンチの手に、抵抗するも、奇妙な感覚にノウェは襲われる。
「……あ…」
下半身が熱い。今までに感じたことの無い熱さ。そして体の奥底から何かがたぎってくる。
「…はぁ、あ……やめ、ろ…ぅあ…」
己の中心に、何かが集束されるようにノウェのソレは首をもたげて来る。
「あはぁ〜、感じてきたんですかぁ〜?……いけませんよぉ?」
ハンチはその手の動きをさらに激しくする。
ねっとりと、絡みつくように…
258959:2005/07/17(日) 15:21:54 ID:QRjoFzgO
と、こんな感じ
また夜には完結させた続きをのせようと思う
259名無しさん@ピンキー:2005/07/17(日) 18:39:59 ID:EccdPzh9
>>258
GJ!
楽しみにしてる!
260蒼い子猫 について 303:2005/07/17(日) 21:07:23 ID:Pac2O0iU
悪いんだけど、
「蒼い子猫のおはなし」を
「青い子猫のおはなし」に脳内変換してもらえないだろうか?
出来れば本編中の
「蒼い子猫」も「青い…」に脳内変換ヨロ

近いうちに微修正したものを今書いてる続きと一緒にあげるつもり
261名無しさん@ピンキー:2005/07/17(日) 22:33:40 ID:8jLv8oKX
カイアン擬人化小説を書きたいと思ってるんだけど、書き上げ次第投下しても平気かなι?
262名無しさん@ピンキー:2005/07/17(日) 22:39:00 ID:OvlAbERI
>>261
カモォーン!
263名無しさん@ピンキー:2005/07/17(日) 22:41:55 ID:cR+zf34P
>>258
GJ!
今夜の完結編がとっっっても楽しみだお!エリスをわざわざ隣の部屋に閉じ込めた真意が凄い気になりまつ!

>>260
脳内変換なら専門分野です。続きワクテカして待ってます!

>>261
待ってる!いつまででも待ってる!!ので、投下宜しくお願いします(;´Д`)ハァハァ
264名無しさん@ピンキー:2005/07/17(日) 22:42:28 ID:GW8t6udD
>>261
待ってる!いつまでも待ってるよ!
265名無しさん@ピンキー:2005/07/17(日) 22:58:30 ID:DyKSwAjS
まとめです
↓のファイル3つ、すまんが誰か再うpしてくれませんか
前スレ19=25=35(ブラックドラゴン×アンヘル?)
〃   70(カイム×小型アンヘル改正版)
〃   184(レグナ×ノウェ)

あと誤字がある場合、明らかなものだったら直してもおk?
実はもう訂正レス拾えたものは直しちゃってるんだが、どうしようかモヤモヤしてたんだ
266名無しさん@ピンキー:2005/07/17(日) 23:39:30 ID:3EXUIjru
ええと、そのー


ゆりの葉の乙女→カイム


とかいえ何でもありませんすいませんすいません。
267名無しさん@ピンキー:2005/07/18(月) 00:12:45 ID:/6EBveSv
>>265
19書いた本人だけど、
明日まで待ってくれないか。
処女作なのでいろいろと書き直してうpしたい。
268名無しさん@ピンキー:2005/07/18(月) 00:24:59 ID:3DqSEvQ7
>>265
乙です。本当、感謝に絶えません。

>>266
お待ちなすって〜!詳しく!
269名無しさん@ピンキー:2005/07/18(月) 00:29:31 ID:vrPEf5HO
>>267
ありがたい、いくらでも待ちます
270名無しさん@ピンキー:2005/07/18(月) 01:33:05 ID:HFoIp3gz
くわ〜!できあがったのに規制にかかって入れないよ。
SSはPCに保存してあるから、携帯に転送して試みる
271名無しさん@ピンキー:2005/07/18(月) 01:44:53 ID:3DqSEvQ7
待ってる待ってる!!ワクvテカテカ*
272いざない(ノウェ性教育)11:2005/07/18(月) 02:25:45 ID:0XHdR6dW

一方エリスは…
壁越しの声を聞いて、その向こうで何が起きているのかまだ理解できずにいた。
「ハンチ殿とノウェ、一体何をしていると言うの?!」
気になって仕方がないのが正直なところであった。
しかし、盗み聞きしているようで、何か悪いことをしているのではないか、という罪悪感にかられる。
「いけないわ、でも…」
気になる、知りたい気持ちが僅かに勝り、壁にぴったりと耳をつけてしまうエリス。
衝撃的な結末が待っていることを、純粋潔白な彼女は知る由もない。
273いざない(ノウェ性教育)12:2005/07/18(月) 02:26:18 ID:0XHdR6dW

「あーらあらあら、もうすっかりこんなになっちゃって…」
ハンチは手の動きを止めると、張り詰めているノウェの股間をまじまじと見つめる。
「これじゃぁ、窮屈でしょう…?」
ハンチはカチャカチャとノウェのベルトを外す。
「何するんだ…!」
抵抗の言葉を口にするも、その声には力は宿っていなかった。
ハンチは気にせずノウェのズボンを下ろし、下着も剥ぎ取る。
「あ…」
「あはぁ!小さ〜い…竜の子、と聞いていたからてっきり凄いのかと思ってたんですけどぉ」
ソレは大人のものより確かに小さかったが、刺激を受けて立派にそそり立っていた。
ノウェは初めてのことに戸惑いを隠せない。
「いやだ、見ないでくれ!」
「今さら何言ってるんですか〜?こんなになってて…苦しくないんですかー?」
楽しげに指で雄の象徴をかるく撫でる。
「あっ」
情けない声をノウェはあげた。
「いいですかぁ?今から私が実践して見せてあげますからね〜、男の生理的現象…男の本能をぉ…」
274いざない(ノウェ性教育)13:2005/07/18(月) 02:26:41 ID:0XHdR6dW

つ、とノウェのソレに指を滑らせる。それだけでピクンと反応するのがハンチは楽しい。
「気持ちいいんですかぁ?」
そそり立つソレの裏側に手を回すと、上下になぞる。
「はっ、あ、あ…」
―――なんだこれは…体が痺れる…。初めて味わう感覚に、ノウェは少しばかり恐怖を抱く。
「お願いだよ、や、めて」
「あ〜らどうしてですかぁ?こんなによくなってるのに…」
ハンチは手の動きを止めずにいぢわるそうに微笑む。
「お、おかしくなりそうなんだ…だから」
顔を歪め、許しを請うように。ハンチはそれが堪らない。
「怖くないですよ〜、今気持ちよ〜くしてあげますからねぇ…えっへへへ」


エリスは壁越しに今何が起きているのかを悟ってしまう。わずかだが知識はある。
女子騎士見習いも、体の変化とその仕組みの授業は受けている。
その話の中で、軽くだが男の仕組みにも触れられていた。
「まさか、そんな…!」
エリスは耳まで真っ赤になる。
―――ああ、わたくしどうすればよいのでしょう…ノウェ、あなたは…
だめだ、わたくしはなんて汚い、と思いながらも、耳を壁につけてしまうエリス。
275いざない(ノウェ性教育)14:2005/07/18(月) 02:27:08 ID:0XHdR6dW
「はぁ、はぁ…」
ハンチの手の動きに合わせて息が上がっていく。
「ほぉーら、だんだんよくなってきた…」
先端から透明な液体が滴る。ぬらり。ハンチはそれを指に絡め、急速に手を動かしだした。
くちゅ、くちゃ、と音が鳴る。卑猥な音…ハンチ自身、興奮していた。
「う…あっあっ…へ、変な感じ…」
「そろそろですかぁ〜?」
ハンチは容赦なく扱き上げる。ぬめる液体で滑りがよくなり、それがノウェを更に刺激する。
ハンチにしつこく責められ、とうとうそれは来た。
背骨を走り抜けるような、甘い痺れ……絶頂を迎える。

「あっ、うあぁあぁあっ!」

ノウェはビクンと震えると、勢いよく熱い飛沫をほとばしらせる。ぱたぱた、と音を立てて床に落ちる。
「あ、く…」
初めて味わう『快感』にノウェは朦朧とし、がっくりと膝を落とした。
「あはっ!いっぱい出ましたねぇ〜…すごーい」
ハンチは己の指についたノウェの精を舐めとる。
「どうですかぁ?気持ちよくて死にそうだったんじゃないですか?…ふふ、これが『射精』ですよー」
クスクスとハンチは笑う。これが初めてなら、精通、と言うんですけどぉ、まぁいいか…
ハンチは満足してノウェの自由を奪っていた両腕の鎖を解いてやる。
ノウェは床にぐったりと倒れこみ、、疲労が窺がえた。

下着とズボンを履かせてやると、ハンチはひょいとノウェを抱え、彼の部屋へと向かった。
276いざない(ノウェ性教育)15:2005/07/18(月) 02:27:57 ID:0XHdR6dW
エリスは一部始終を全て聞いてしまったことを後悔した。
「ああ、ああ…破廉恥です!こんな、汚れた…」
とその時、隣の部屋の扉が開く音が聞こえ、一瞬びくりとする。
エリスは耳を澄ませると、足音は遠ざかっていった。
どこへ行くのだろう?それより、ハンチが書物庫に入ってきたら、一体どんな態度をとればよいのか…
「ああ、わたくし、どうすれば…」
1人赤面したまま、わなわなと震えた。


一方ハンチはノウェの部屋に辿り着くと、そっとベッドにノウェを横たえた。
「ふふ、面白かったですよ〜、竜の子。貴重な体験しちゃいましたよぉ」
そう呟くと部屋を後にする。
ノウェは疲れきり、深い眠りに落ちていった…
277いざない(ノウェ性教育)16:2005/07/18(月) 02:28:24 ID:0XHdR6dW
「ガコン」
書物庫の扉が開かれた。その音にハッとエリスは振り向く。
「は、ハンチ殿…」
「あーあぁ、ごめんなさぁい…ちょっと遅れまして…」
ハンチは何事もなかったかのように平然とエリスに近づく。
思わずエリスは顔を引きつらせた。
その様子を見て、ハンチは意味ありげに歪んだ笑みを浮かべる。にやり。
「さぁ、仕事をかたづけましょうか。エリス殿、そちらの書物、運ぶの手伝ってくださいねぇ?」
「は、はいっ!」
二人は黙々と作業を始める。お互いに、何事もなかったかのように。

ノウェは、1人夢の中。翌朝、ノウェはエリスに冷たくされることも知らずに。



――――――――これは2人にとっては酷でしたかねぇ……ええ、承知の上ですが、何か?――――――――


                    (了)
278959:2005/07/18(月) 02:30:11 ID:0XHdR6dW
投下完了!長くなってしまた。次があるならもっとコンパクトに纏めたい!
逃ゲチマエ(・∀・)!!
279名無しさん@ピンキー:2005/07/18(月) 03:22:13 ID:5XyQCENz
>>278
GJ。そして乙です。
夜っつーか朝方ですが、私も一作だけ投下させていただきます。ハンチさん輪姦モノなので、ご注意。
2801/6:2005/07/18(月) 03:23:41 ID:5XyQCENz
騎士団の城、その一般騎士の居住区の大部屋では、とある話題で盛り上がっていた。
約18人が起居する大部屋の中には、実に様々な人間がいる。
しかし、彼らには、一貫した共通点があった。
というのは、騎士団内部には女性の騎士が極端に少ない。
男性騎士の、10分の1もいないのだ。
そんな彼らが盛り上がれる話題といえば、一つしかない。

「はーぁ…何で騎士団ってこんなに女っ気がないんだ?」
騎士の一人が、ため息を付きつつ言う。
余談だが、この大部屋の騎士の三分の二は女性を知らない。
残りの三分の一も、娼婦相手だったり何だったりと、健全ではない。
「エリス殿もあのクソガキにべったりだし、他の女もヤハ殿に……ああ、嫌だ嫌だ…」
「言うな。悲しくなる。もう寝るぞ、灯り消せ」
「…夢でヤれますように…」
騎士達が各々のベッド…六台の三段ベッドへと潜り込み、布団をかぶって眠り始める。
しかし、実際に寝たのは数人だけで、他の騎士は自慰行為に耽った。
ベッドの不自然な揺れを感じるが、それに文句を付ける人間など一人もいなかった。
「…そういえば、明日は…会合があったぞ。お前ら、一発抜いたらとっとと寝ろよ」
灯りを消した後だったので誰かは知らないが、声の後に少しずつ眠りに入り始めた。
2812/6:2005/07/18(月) 03:24:22 ID:5XyQCENz
次の日、朝早くから彼らの部屋は、慌しく沸いていた。
一様に騎士団の正装を身に付け、鎧はつけずに剣のみを帯びて、全員の準備を待っていた。
「全員終わったな?行くぞ。今日は連隊長が視察に来るとの事。誰かは知らぬがな」
「…ザンポ殿じゃなければいいが」
「それを言うなら、誰だろうと嫌なんだが」

ぶつくさ文句を言いつつ、大部屋の室長の指示に従い、一塊となって廊下を歩く。
朝の静謐な空気が城を彩り、実に晴れやかな場所となっている。
窓辺には雀や鳩がさえずり、平和を絵に描いたような光景だ。
その光景たるや、彼らも一瞬、女性の事を忘れたほど。
しかし、それは長続きしなかった。
なぜなら、前方から蒼い衣に身を包んだ、赤髪の女性が歩いてきたからだ。
「全員停止!…ハンチ連隊長、おはようございます」
赤髪の女性が足を止め、室長を一瞥して、じめっとした物言いで言葉を綴る。
「…私なんかに挨拶してくれるんですかぁ。えぇ、えぇ、本当は嫌なんでしょう?こんな不っ細工な女に敬語なんて」
「はっ…いえ、そのようなことは…」」
「隠さなくてもいいんですよぅ。じゃ、今日も頑張ってくださいねぇ」
「はぁ…。それでは、また…」

室長の騎士が何とか、今日もハンチの弁舌を凌いだ。
ハンチが消えるのを見計らい、室長の後ろを歩いていた騎士が愚痴る。
「チッ…一般騎士相手にへりくだりやがって。こっちが反論できないの解ってやってんのか…?」
「止せよ。…ちょっと、面白い事考えたぜ。お前ら耳貸しな」
更にその後ろの騎士が、さもいいアイディアを思いついたような口ぶりで彼らに話す。
集まって彼の話を聞き終えた騎士達が、非常に嫌らしい笑みを浮かべていたのは気のせいではないだろう。
「じゃ、決行は今夜。解ってるよな?」
最初にアイディアを出した騎士が、邪悪な笑顔で、彼らに確認する。
騎士達は黙って頷き、そしてまた何事も無かったように一塊になって歩き出す。
2823/6:2005/07/18(月) 03:24:54 ID:5XyQCENz
夕食後、ハンチの部屋。
部屋に戻ったハンチは、窓から月を見て時を過ごしていた。
石造りの殺風景な部屋に月明かりが差し込み、その風景を和らげているような感じがした。
「…はぁ」
ため息とともに顔を伏せ、邪念を振り払うかのような動作をする。

その時、部屋の外からノックの音がした。
怪訝に思い、しかし一抹の期待を胸にハンチがドアを開ける。
そこには、昼間の騎士の一団が三人。
「私に、何か用で…ぐぅっ!?」
「失礼。少し眠っていてもらいますよ」
ハンチの腹に、無骨な拳がめり込んでいた。
強烈な嘔吐感と痛みを覚え、そして一瞬のうちに意識が暗転し、やがては気絶した。
「予定通り。運び出すぞ」
拳をぶち込んだ騎士が他二人に指示を出す。
そのまま、小麦袋でも担ぐかのように、ハンチの小柄な体は運ばれていった。

数分後、ハンチが目覚めた時は、すでに騎士達の大部屋だった。
着衣が全て剥ぎ取られ、全裸になって、後ろ手に錠をかけられている。
「気が付きましたか?ハンチ殿」
総勢18人の騎士が、壁に力なく寄り掛かる彼女を見ていた。
無意識の内に彼らの卑猥な視線から逃れようと、体を捩る。
だが、それすらも、彼らの情欲に火をつけるだけに過ぎなかった。
「…さて、ハンチ殿。我々が今から何をするか、解りますね」
「…や、やめて……お願い、ですからぁ…」
「聞けませんよ。さて、一番は誰だったっけ?」
「俺だ。いや、やっぱ面倒臭ぇから三番まで来い」
2834/6:2005/07/18(月) 03:25:25 ID:5XyQCENz
一番目の騎士が、彼女に覆いかぶさるように、右の乳首を舐め回していた。
「ははっ…やわらけぇ。これで、俺らもやっと脱・童て…」
「言うなよ。そろそろ、本番始めたほうがいいんじゃねぇの?」
「いやぁ…やめてぇ……やめてよぉ…」
許しを請うが、当然彼らはそんなもの聞き届けない。
一番目の騎士が彼女の腰を浮かせ、そのまま強引に、騎乗位の体勢へ持ち込む。
すると、ハンチ自身が自らの体重で、肉棒を迎え入れてしまった。
「あっ…!ん……ふ…」
根元まで肉棒を銜え込み、ハンチの口から声が漏れる。
そのまま身を低くしたため、必然的にハンチの乳房が騎士の眼前へと押し出される形となる。
「しっかし…デケェ胸だな。どうせ、見てくれる奴なんかいねぇのによ」
騎士が引き続きハンチの乳首を甘噛みし、右手で左の乳房をもてあそぶ。
「いやっ…吸わないでぇ…やめてぇ…」
背徳感と同時に、彼女の中には別の感覚も湧き上がっていた。
すなわち、快感。
「ほら、ハンチ殿。そっちにばっか気を取られてないで…こっちも頼みますよ」
別の騎士がハンチの顔を引っ張り上げ、開いた口に強引に肉棒を突っ込む。
「ふぐぅっ…!ん、んぅ…ぅ…」
彼女の意思とは別に、舌と唇が動き、騎士の肉棒を刺激する。
くちゅ、くちゅと音を立てて、彼女の口腔から肉棒が出入りする。

「うぉっ…なんだ、こいつ…メチャクチャうめぇ……」
「大方、あれだろ?団長閣下の慰みものになってたんだろ」
「違ぇねぇな、ククク…」
そう言っている間にも、ハンチの口は止まらない。
無意識に裏筋まで舐め始め、先端部分を重点的に刺激する。
「やっ…やべ、出る…!」
2845/6:2005/07/18(月) 03:26:06 ID:5XyQCENz
彼女の口を使っていた騎士が、ひときわ深くまで銜えさせ、そして白濁を吐き出した。
ハンチの喉が動き、白濁を喉の奥まで飲み下す。
それを満足げに見ていた騎士が肉棒を引き抜くと、彼女の髪に擦り付けるかのように自らのそれを清める。
「おい、さっきから俺は置いてけぼりかよ」
不満げにこぼす「三番目」を見て、一番目が何かを思いついた顔で、ハンチの尻に手を伸ばす。
「…そうだ。こっちの穴使えよ」
尻肉を一気に押し開き、薄茶色のアヌスが露わになる。
ひく付いたそれを見ると、三番目の騎士が唾を飲み込んでしばらく見入る。
「で、でもよぉ…汚くねぇか?」
「大丈夫だって。汚れたらこいつの口使えばいいんだからよ」
「あ、そうか…」
納得した騎士が、屹立した肉棒の先端を彼女のアヌスへあてがう。
その一瞬で意識を引き戻されたハンチが、抗議の声を上げる。
「だ、駄目ぇ!やめて、そこだけはぁ……んっ!」
言うも空しく、勢いよく挿入されてしまった。
ぴっちりと閉じていたアヌスは、予想外にも男の侵入を許してしまった。
「いっ…痛いぃ!痛い、いだいぃ…!やめ、抜いて…ぅああ!!」
涙を滲ませて懇願するも、それは余計に、騎士を興奮させただけだ。
肛門周辺からの微量の出血も気にせず、騎士は腰を振る。
その振動で、膣に挿入していた男の快感も増す。
「さっきからうるせぇな…少し黙ってろよ」
「四番目」がハンチの鼻をつまみ上げ、自らのそれを無情にも突き入れる。
悲鳴を上げる事もできなくなったハンチは、涙を滲ませ、時が過ぎるのを待つしかできなくなった。

「さぁて、ハンチさんよぉ…、まだ14人いるぜ。それに、一発で終わると思うなよ?五発は覚悟してもらうぜ」
膣に突っ込んでいた騎士が言う。その言葉は、ハンチにとっては死神の一言にも等しかった…。
2856/6:2005/07/18(月) 03:26:41 ID:5XyQCENz
「…ご苦労さん。いやぁ、最高だったぜ…なぁ?」
「ああ、俺…いや、俺らの記念すべき童貞卒業がこんないい女で良かったな」
「だよなぁ。俺なんて、七発もやっちまったよ」

彼らが談笑する部屋の真ん中には、膣から、肛門から精液を垂れ流すハンチがいた。
それだけではない。全身に白濁を浴び、赤い髪も見る影も無い。

顔を横にしてうつぶせに横たわる彼女の頬には、一筋の涙が流れていた…



286277:2005/07/18(月) 03:28:51 ID:5XyQCENz
以上、277でした。
輪姦ものは、二度と書きたくない…。なんか、自分の邪念とかそういうのが浮き彫りになる気がして…orz
287名無しさん@ピンキー:2005/07/18(月) 03:57:00 ID:0/ihCoV2
>>278>>286
フォォオオーー!!(AAry
神GJGJ!乙華麗!
どっちの作品もハンチ好きには堪りませんな(*´∀`)
気が早いけど、次も期待してます
288名無しさん@ピンキー:2005/07/18(月) 13:56:36 ID:95DGJ68e
青い子猫シリーズが気になる(;´Д`)ハァハァ
289名無しさん@ピンキー:2005/07/18(月) 19:48:22 ID:wwaeo9A4
期待…フォォォォォ
29086:2005/07/18(月) 20:14:31 ID:3DqSEvQ7
>>278 >>286氏!
乙です!!ハァハァハンチさん激萌えーーー!

そして303氏の続編がとても楽しみです…!マチドオシス


あ、実は今まで209氏の発言を受けて勢いでジスモア×エリスを書いてたんですが、
和姦にする為に二人の背景書いてたら恐ろしく長くなったんで、ここに投下せずに↓にうpしました。
結構削ったつもりなんですが、短編小説並みの分量なので読む際はお時間少々いただきます。すみません。

ttp://www.kr4.net/lite/
ファイル番号=6835
受信パスワード=209

※注意書き※
・構成成分内訳:前置き50%+団長閣下フィルター25%+嘘設定度12%+純愛度8%+エロ5%
・ジスモア贔屓度がはんぱない。
・アシラとかオシルシとか嘘設定満載です。
・エロシーン少なめ&甘め
・残念ながらアハンウフンとまでいかなかったかもしれないごめんなさい>>209

本当に長いので見るのが苦痛かもしれなくてってか確実に苦痛だと思われorz
てなわけで置き逃げしますごめんなさい〜!
291303:2005/07/18(月) 21:43:27 ID:PJmx4fRH
まだ出来てないんだ…
もう少しまってorz

ちなみにかなり続くと思う
292名無しさん@ピンキー:2005/07/18(月) 21:44:05 ID:3ZHqlcFr
>>290乙!!今から読んでくるよ!!
293名無しさん@ピンキー:2005/07/18(月) 21:47:43 ID:3ZHqlcFr
>>291がんばれ、がんばるんだ!!
ワクテカして待ってるから!いつまでも待ってるから!!
294名無しさん@ピンキー:2005/07/18(月) 21:53:18 ID:B4JgPrFx
>>290
すげえむらむらした
295名無しさん@ピンキー:2005/07/18(月) 22:49:40 ID:Pb4Uzqpu
>>291
待ってるお!
長編でも短編でもバッチコーイ!楽しみにしてる
296名無しさん@ピンキー:2005/07/18(月) 22:51:45 ID:dQmlVOXb
この流れで投下するのは凄く恥ずかしいんだが、
前スレ19のSSをちょっと書き直してうpした。
ろだは>>290さんと同じ。

ファイル番号 6844
受信パスワード dod
解凍 上に同じ
297名無しさん@ピンキー:2005/07/19(火) 00:33:20 ID:+Hr5ARMM
>>290>>296乙です!!ゆっくり読ませてもらいます
久々に来たら保管庫まで作っているなんて>>152さん本当に乙ですよ
前スレ見逃してたから助かります。神様ありがとう
298名無しさん@ピンキー:2005/07/19(火) 00:35:45 ID:+Hr5ARMM
上げちまったごめんなさいorz
299名無しさん@ピンキー:2005/07/19(火) 00:44:37 ID:lwJuNapT
>>296
さっき読ませてもらったよ
そうか、こんなことがアンヘルたんに…そうだったのか…。・゚・(ノД`)・゚・。
GJ!!前スレで読めなかったから、今回再うpありがとう



さて…さらなる神の降臨を待とう…!!!
300名無しさん@ピンキー:2005/07/19(火) 01:29:32 ID:PLc5YpYq
フォォォォォォ!!眠れない、欲望が渦巻く!妄想が炸裂フォォォォォ
301名無しさん@ピンキー:2005/07/19(火) 02:47:13 ID:PNSzAlme
神は現れなかったか…明日にキタイ!
302名無しさん@ピンキー:2005/07/19(火) 15:14:13 ID:enCS07lG
おつまみに、幼ノウェ&エリスを。エロなしでスマソ
3031/3:2005/07/19(火) 15:15:53 ID:enCS07lG
マナの旅にノウェが加わって数日。そのわずかな期間、マナはノウェに何度助け
られただろうか。その卓越した剣技もさることながら、ノウェには「竜の子」と
呼ばれるだけの生命力があった。しなやかで強靭な肉体。回復薬の効きも常人以上
で、数度の乱戦を経ても五体満足でいる。
(…もっとも、精神的には少し幼いのかもしれませんが。)
マナはノウェをそう評価していた。だからこそ、一つささいなことが気にかかって
いた。

「ああ、この傷のことか」
ノウェの額、右目の上に目立つ傷跡がある。あれだけ負傷してもすぐに治って
しまう彼だが、その傷は出会ったときから変化が無い。もしや、呪いの武具で
つけられた傷ではないかとマナは考えていた。

「そう、あれはいつのことかな…」
遠い目をして、ノウェはその古傷にまつわる昔語りを始めた。それは、彼が封印
騎士団にいた頃のことだという。
3042/3:2005/07/19(火) 15:17:04 ID:enCS07lG
〜数年前〜
ある晴れた日、封印騎士団の施設。二人の小さな騎士見習いが、木陰に座り
込んでいた。ノウェとエリス。二人は幼い頃から共に育ち、いつか立派な騎士
になることを夢見て日々鍛錬を重ねていた。今日もへとへとになるまで訓練を
して、ようやく休憩をとっているのであった。
今はまだ、エリスの方が強い。だから、彼女がノウェに“稽古をつけて”いる
のだ。でもいつか、ノウェはエリスを追い越していってしまうだろう。男と女
では、力において大きな差があるのだから…

「ねえ、エリス。このあいだの“約束”のことだけど」
まだ上気した顔で、ノウェが話しだす。
二人が交わした、ノウェがエリスを守るという約束。
「あら、わたくしはまだ、あなたに守られるつもりはなくてよ?」
乱れてしまった髪を下ろし、涼んでいたエリスが笑顔で答える。

「それとも…約束は守れない、などというなら…承知しないわよ」
エリスの笑顔は変わらぬが、無言の威圧感が煙のように立ち上っている。
「あ、いや、そうじゃなくて!
 そうじゃなくて、えっと…聞きたいことがあって…」
3053/3:2005/07/19(火) 15:18:27 ID:enCS07lG
「エリスは、俺が男で、エリスは女なんだって言ってたよね」
ノウェは気まずそうにうつむく。
いったい何を聞こうというのだろうか。甘酸っぱい、落ち着かない気持ちを
エリスは感じていた。

「俺、女の人ってあまり知り合いにいないし、わからないし、だからユーリックに
 聞いてみたんだ。エリスは大人になったらどうなっちゃうんだ、って」

ユーリックは年上の騎士団員で、ノウェにとっては兄のような存在だった。
しかしエリスにとって、彼はどうも軽薄な印象がぬぐえず、苦手に思っていた。
なんだか嫌な予感がエリスの胸をよぎる。

「そうしたら、オローに黙ってこっそり酒場に連れてってくれたんだ。
 あ、お酒は飲ませてくれなかったんだけど。

 なんていうか…凄かった。大人の女の人って。エリスの言ってた通り、
 胸は重そうだし、体のいろんなところが丸かった」
頬を赤らめて語るノウェ。
一方、エリスの笑顔はどんどん冷えていく。

「なあ、エリスもああなっちゃうのか!?
 この一ヶ月、エリスの胸を見てたけど、大きくなってないよな!?
 いつ大きくなっちゃうんだ!?」
エリスの怒りはついに凍りつく温度に達した。


この日、エリスは初めて「天聖の一撃」を放つことができたという。



「…その時の傷さ。戒めみたいなものかな」
そう語り終えたノウェの目は、少し潤んでいた。
306名無しさん@ピンキー:2005/07/19(火) 15:49:39 ID:Fj8uqgsU
uoooooooooo!!

神降臨!!!!!!!!!

GJですううう!
307名無しさん@ピンキー:2005/07/19(火) 16:25:21 ID:/0Q/VQd7
なんなんだこれは!!神の降臨フォォォ!
ノウェがなんか可愛いなGJ!こういうの大好き
308名無しさん@ピンキー:2005/07/19(火) 16:41:42 ID:Cr9Bdepm
あれ・・・・先輩騎士に転ばされfうわっなにをするやめhsftgyふじこ
309名無しさん@ピンキー:2005/07/19(火) 16:57:35 ID:uqI2wKC7
うわーたった1日PCに触んなかっただけでこんなに神が降臨なさっている…!

>>278 >>286 >>290 >>302氏に 大 感 謝 !
そして>>296氏再投下ありがとうございます、以前見られなかったので感動もひとしおでした!
310名無しさん@ピンキー:2005/07/19(火) 19:59:47 ID:/0Q/VQd7
おつまみもっと食べたい…ダメ?
311名無しさん@ピンキー:2005/07/19(火) 20:47:13 ID:F0WMnNvN
>>290
テクニカルな団長!渋い!!すけべで渋い!!
おおおおおおおおおおおおー!!!!
後ろめたい雰囲気がもう辛抱たまらんです!!!!
312名無しさん@ピンキー:2005/07/19(火) 21:06:59 ID:llUpEj7x
>303-305
フォォォォォ!神GJ!!
ノウェ可愛いよノウェ。こういうの大好き。
額の傷イベントはゲーム中にあったけど、303神のこの作品のほうがいい!!
313名無しさん@ピンキー:2005/07/19(火) 21:30:00 ID:SBh4azAU
>>290
乙です。まさかジスモアで泣ける日が来るとは思わなかったよ・・(ノД`)
>>302
こういうパロディ大好きです。おつまみなくなったので俺もおかわりキボン!
314名無しさん@ピンキー:2005/07/19(火) 21:41:01 ID:0BoE1Lfi
おつまみ旨杉!!おかわりキボン!!
なんかノウェが可愛く思えてきた。あいつ天然なんだ…
315名無しさん@ピンキー:2005/07/19(火) 21:59:30 ID:BrTF3956
>>296
再うp感謝、ありがとう
手間かけさせてすまんかった
316名無しさん@ピンキー:2005/07/19(火) 22:34:38 ID:SBh4azAU
実は今なお>>266の落としていった言葉が今も俺を苛むんだ。
ゆりの葉の剣を自在に操れたカイムはつまり彼女の心を・・ということでいいんだよな?

俺は本当にゆりの葉の乙女→カイムに悶えているんだ!心の底から!
というわけで続報待ってますよーう。
317名無しさん@ピンキー:2005/07/19(火) 22:36:05 ID:1Wz1INra
やっと規制解除されたらしい。
で、>>266 ゆりの葉の乙女→カイムマダー?
設定的には十分アリな組み合わせだよなー。

貧しい生まれで貴族の家に丁稚奉公させられ牛馬の如くこきつかわれる

唯一味方になってくれた貴族の末子と恋仲に

実は末子の遊び。ある夜待ち合わせ場所で末子含む兄弟全員に輪姦される

翌日自分ごと剣で末子串刺しにして死亡

魔剣になる

考えたら相当DOD的で悲惨なキャラな彼女。
318303:2005/07/19(火) 22:46:31 ID:HiQoHkZO
俺もバーボン送りだったな…
どうなってんのさw

青ネコ一応書いたからあげるな
319青い子猫のおはなし 1匹め(微修正ver.:2005/07/19(火) 23:00:46 ID:HiQoHkZO
「小僧、どうしたのだ。なんとも情けのない姿になりおって…」
青色の竜がなんとも呆れた感じで言った。
その瞳の先には全身が青色の毛で包まれたなんとも可愛らしい子猫だった。
耳がぴくぴくと愛らしく動き、しっぽがゆっくりと左右にうごいている。
おもわず抱きしめたくなるほど愛らしい容姿と、羽毛なんぞ足元にも及ばないほどの
ふわふわの毛。
それの猫を誰がノウェと思うだろうか。
神水の直轄区に向かう途中、封印騎士団の魔法部隊の魔法が光の奔流となって
ノウェに襲い掛かったのだ。
マナはそれを防ごうとしたが、それが逆効果になってしまい、光の本流がノウェに直撃し、
なぜか子猫になってしまったのである。
しかし戦力だったノウェが子猫になってしまっては戦闘が続けられなくなり、やむなく一行は
一旦神水の直轄区から離脱し、付近の岩山で今後について話し合っている。
「ノウエがこうなったのも私の責任です。ノウエが元に戻るまで私が面倒を見ます」
マナが恍惚とした表情でレグナに訴えた。
レグナはしばし間を置いてから、好きにするがよいと承諾した。
320青い子猫のおはなし 2匹め(微修正ver.:2005/07/19(火) 23:02:54 ID:HiQoHkZO
「にゃー」
青い子猫が潤んだ瞳で何かを訴えていた。
見るものをほっておけない気分にさせる瞳だ。
「えーと、おなかすいたのかな」
そういうと彼女はポーチの中から硬い乾燥肉をナイフで食べやすい大きさに削って、
それを手の上に乗せて子猫に与えた。
が、硬すぎるのか、子猫は肉を口につけようともしなかった。
それを見ていたマナが乾燥肉を自分の口に入れ、食べやすいように噛んで与えてやる。
子猫はマナが噛むのをじっと物欲しそうな眼で見ていた。
程よくほぐされた乾燥肉は手の器に入れるのもアレなため、躊躇いながらの口移しになった。
子猫に近づくにつれ、花畑にいるかのような匂いがしてきた。
すごくいいにおいだ。
その後、口移しで餌を与えていたのだが、子猫のざらざらとした舌触りが彼女を刺激する。
レグナはというと、観ておれんわと言って飛び立ってしまった。
マナはついヘンな声をあげてしまい、子猫から急いで口を離した。
子猫は急な出来事にびくっ、と体をちぢこませている。
それを見ていたマナが言った。
「かわいい…」
321青い子猫のおはなし 3匹め:2005/07/19(火) 23:06:39 ID:HiQoHkZO
「にゃ」
青い子猫はどうしたの、といった風にマナを見つめていた。
その黄金の瞳がマナを捕らえて放さない。
マナは頬を赤らめ、視線を逸らそうとするが、いま視線を逸らせばこの子猫が目の前から
居なくなってしまうのではないか、という考えがどうしても拭えなかった。
しかたなくマナは子猫をそっと抱き寄せ、だっこしてあげることにした。
子猫も彼女の柔らかい胸に、細い腕にその身を預ける。
マナは愛らしい子猫の頭をそっと撫でる。
子猫の毛はさらさらとしていて、気持ちがよかった。
子猫は耳につく声で甘えてくる。
「ごめんなさい…ノウエ。こんなことを言うのは不謹慎だけど、戻らないで欲しいの…」
子猫の耳元でマナが囁いた。
それを聴いて青い子猫はなにも言わなかった。
「そう…」
子猫は寂しげに一鳴きした。
322青い子猫のおはなし 4匹め:2005/07/19(火) 23:11:49 ID:HiQoHkZO
結局その日、レグナが岩山に帰ってくることはなかった。
洞窟のなかで二人っきり。
と言っても、一人と一匹なのだが。
青い子猫は洞窟の外で夜空に散りばめられた宝石群を眺めていた。
マナは洞窟の中に寝床の用意をしていた。
洞窟の中は焚き火の炎でゆらりゆらりと燃える火で明るく照らし出されている。
その火で生じた影は不気味に歪んでみせる。
「ノウエ、寝床の用意ができました」
マナがそう言うと子猫はにゃーと返事をし、空の景色を惜しむかのような足取りで洞窟の中に入っていった。
そして子猫は焚き火の近くでうずくまって寝ようとしていた。
それをマナは毛布の中から見ていた。
「一緒に寝ない」
と子猫に持ちかけてみた。
子猫は焚き火とマナを一瞥してから徐に立ち上がり、マナの毛布の中にもぐりこんだ。
「ねぇ、ノウエ。私はあなたのことが…」
にゃーとだけ猫は鳴くと、マナの顔を舐めた。
マナはくすぐったそうにして子猫の頭を撫でていた。
いつの間にか意識が朦朧としてくる。
そして一人と一匹の夜は更けていった…
323青い子猫のおはなし 5匹め:2005/07/19(火) 23:13:55 ID:HiQoHkZO
次の日の早朝。
いつのまにかレグナが戻ってきていた。
そして洞窟の中から出てくる青い子猫にべったりのマナと、
マナに懐いているノウェを一瞥してから、
「まったく女には気をつけろとあれほど…」
と吐き棄てるように言うと一人と一匹に背に乗せ、
青い絵の具で塗りつぶ空したようなへと飛び立った。
324303:2005/07/19(火) 23:16:09 ID:HiQoHkZO
というわけで、遅くなってスマソ…

とりあえず、一日一話を目指して書く予定
でもそんなペースが持つはずもなく、
下手すると一週間に2,3話程度になるかもorz
325名無しさん@ピンキー:2005/07/19(火) 23:18:15 ID:cTFqP1Nk
>324
GJ!
326名無しさん@ピンキー:2005/07/19(火) 23:18:33 ID:0BoE1Lfi
303氏、今リアルで読んでたよ!
すごく面白い…これからどんな展開になるのか…!
しかし豊かな想像力だ…こんな話を考えつくなんてGJ!
IDもハイクオリティと称えているよ
327名無しさん@ピンキー:2005/07/19(火) 23:24:05 ID:SBh4azAU
303氏GJ!!
一週間に一回…だったらさすがに待ち遠しすぎるかもだけど、いつまででも待ってるのであまり時間は気にしないでも全然OKです!
続きに期待!
328青ネコ1匹め修正 303:2005/07/19(火) 23:28:30 ID:HiQoHkZO
>その瞳の先には全身が青色の毛で包まれたなんとも可愛らしい子猫だった。
の1節を↓に…
その瞳に映るのは全身が――
329名無しさん@ピンキー:2005/07/20(水) 00:17:27 ID:XpAj+V/1
バラエティにdだこのスレの神たちに感謝を!
330名無しさん@ピンキー:2005/07/20(水) 00:25:38 ID:5bnwU5+I
切ない系・ギャグ・微エロ・ほのぼの・強姦・和姦・輪姦・拷問・鬼畜・擬人化・竜化…etc
そうか。やはりここが神の国だったんだな…!!
331名無しさん@ピンキー:2005/07/20(水) 00:43:56 ID:dHMh+JDV
ゆりの葉関係書いてみていい?('A`)
>266と被ってしまうかもしれないけど。
332名無しさん@ピンキー:2005/07/20(水) 00:46:56 ID:wSjBl+f5
>>331
どんどんこい!このときを待っていたんだ心の底から!!

あとデボとポポも…
333名無しさん@ピンキー:2005/07/20(水) 01:10:16 ID:dHMh+JDV
書くー('A`)
・暗いやつ
・ゆりの葉さん具現しちゃってカイムにべったりアンヘルおかんむり、な馬鹿話
を考えたけどエロはどうなるか分からない。ごめんなさい。

>>あとデボとポポも…
どうしろと('A`)
334名無しさん@ピンキー:2005/07/20(水) 05:44:49 ID:I0uD2ZrO
335303:2005/07/20(水) 13:27:26 ID:jRpH9szH
デボルポポルのwsよんできたけど、
これ青ネコの合間に書いてみるわ
>>333氏が書くのであればかぶるかもな…
336名無しさん@ピンキー:2005/07/20(水) 13:30:51 ID:5bnwU5+I
これでデポとポポとゆりの葉の乙女の悲願が叶うのか・・!!うわーなんか鳥肌たった!
303氏のデポポポまってる!
337名無しさん@ピンキー:2005/07/20(水) 13:43:44 ID:2qUYvhfE
どっかで現代版DOD見たんだけど知らない?
カイムが大学院生でアンヘルとマナが女子高生の
338デボルポポルのおはなし 01話(303:2005/07/20(水) 14:03:20 ID:jRpH9szH
ある王国に姉妹で一本の剣を鍛え上げる刀匠がいた。
二人が剣を鍛える姿を見たものはそれを、天使が踊っているようだ、と詠ったほどである。
そんなある日、美しい容姿の吟遊詩人の男が工房を訪ねてきた。
「君達が噂の刀匠かい」
男の澄み渡った美しい声がそういった。
姉妹は多分そうです、と応えた。
「そうか、よかった。ここまで旅をしてきたかいがあったよ、二人とも美人だ」
などと男は冗談を交えながら話した。
それを聴いたデボが慌てふためいて、こういった。
「わ、わわ私が姉のデ、デボです」
姉が自己紹介したのを聴いた妹のポポも頭を下げて挨拶をした。
「妹のポポです」
落ち着き祓った様子のポポはそういって手を差し出した。
その手を男は掴んで握手をした。
そしてその後デボにも手を差し伸べる。
差し出された手をデボが握ると、男はいった。
「二人ともよろしくね」
このとき姉妹は同時に恋に堕ちた。
339303:2005/07/20(水) 14:05:19 ID:jRpH9szH
最初の方はこんな感じ

青ネコの方が優先されるだろうケド、
進めていくから
340名無しさん@ピンキー:2005/07/20(水) 14:07:49 ID:5bnwU5+I
303氏の素早いお仕事に惜しみない拍手を!

>>337
知ってる。あの絵師最近プロになったんじゃなかったっけかな?
晒さないけど、DODサーチで探せばまた見つかるからガンガレ。
341名無しさん@ピンキー:2005/07/20(水) 14:10:31 ID:hBSi8E6Y
あれでプロになれんの・・・?('A`)
342名無しさん@ピンキー:2005/07/20(水) 14:11:36 ID:1OhFZiQs
>>339
おお……おおお………!!
343名無しさん@ピンキー:2005/07/20(水) 14:13:23 ID:5bnwU5+I
>>341
あれ?違うサイトか?
階段を上がるマフラーマナとアンヘルのローアングルショットとか描いてるサイト。
344名無しさん@ピンキー:2005/07/20(水) 15:46:43 ID:hBSi8E6Y
わかってる。
だからあの程度でプロになれんのかよ・・・と思ったわけで。
345名無しさん@ピンキー:2005/07/20(水) 16:35:17 ID:DS93e8cv
個人ホームページネタはそれぐらいで。
346名無しさん@ピンキー:2005/07/20(水) 16:41:10 ID:EfDx16zY
みんなもっと前向きな話しようぜ。
涅槃の短剣の人柱っ娘で誰が萌えるかとか。
個人的には2番目
347名無しさん@ピンキー:2005/07/20(水) 19:04:05 ID:AU+bDGH9
没落した王家の剣の
竜と元王女の関係・・・

いや、聞かなかったことに
348名無しさん@ピンキー:2005/07/20(水) 19:11:19 ID:5bnwU5+I
思いきって仲間に背理せし風の精霊と人間の男の愛物語を…いえ、なんでもありません。
349名無しさん@ピンキー:2005/07/20(水) 19:20:23 ID:kySlU+Mj
>>346-347
warota
350青い子猫のおはなし 6匹め:2005/07/20(水) 21:37:27 ID:jRpH9szH
数回の戦闘を乗り切ったマナと青い子猫はレグナに外を任せ、神殿の中へと入っていった。
神殿の中には敵兵が一人も出てこなかった。
そして一人と一匹は開けた場所にでた。
「これが神水の直轄区の鍵…」
マナが見つめる先には球体の中に水が詰まっているなんとも不思議なものだった。
そしてソレを見つめていると、背後から不意に声がかかった。
子猫は体中の毛を逆立て、尻尾を立ててその威嚇していた。
「あらあら…私ネコさんはだいすきなんですよぉ」
薄気味が悪い声だった。
マナは声のした背後に振り向くと顔色の悪い―まるで不治の病にかかった病人のような色の―女がいた。
「あ、あなたが神水の直轄区を統括する連隊長ですね…」
病人のような女にマナが自信なさげに問いかけた。
女はえぇそうですよぉ、と応えてくる。
「あなたは鍵を壊した重罪人でぇ…青い猫さんは…」
女が不思議そうな顔をする。
まぁ、無理もないだろう。
なにせ敵陣に子猫をつれてきているのだから。
「でも倒さないと私があぶないんですよねぇ」
そういって女は身の丈ほどもある槍を棒切れの様に扱って見せた。
「ふふふ、痛くないようにしますよぉ」
女は風のような速さでマナに迫ってくる。
351303:2005/07/20(水) 21:38:14 ID:jRpH9szH
今日の分は出来たから後はデボルポポルの方につぎ込むよ
352名無しさん@ピンキー:2005/07/20(水) 22:19:25 ID:AU+bDGH9
はぁぁぁぁぁぁぁんんんん!!!
猫たんかわいいようううう!!
GJ!!!!
353名無しさん@ピンキー:2005/07/20(水) 23:00:24 ID:wSjBl+f5
>>351
あ、あんたァ神だ…まさか本当にデボルポポルが見れるとは。
続き楽しみハァハァ
354名無しさん@ピンキー:2005/07/20(水) 23:53:57 ID:UEjnvu84
>>351
GJ!子猫ノウェ可愛いし、まさかハンチさんが出てくるとは思わなかった…!
デボルポポルも楽しみにしてます。
355303:2005/07/21(木) 00:18:09 ID:hnqqOaeE
デボルポポルを楽しみにしてる方が二人も…
作り置き投下しておくよ
356デボルポポルのおはなし 2本め(303:2005/07/21(木) 00:19:12 ID:hnqqOaeE
あの後吟遊詩人の男は宿屋に帰って行った。
そして姉妹は男の事について話し合っていた。
「はぁ、あの人また明日こないかなぁ」
「もしかしてポポ、あんたも一目惚れしたんじゃ…」
デボは急いで口をつむる。
間違えて“あんたも”と言ってしまったのだ。
ポポはそれを聴いてやっぱり、と洩らした。
「私昔から姉さんと一緒だったもの、好きになるものも、人も」
「…」
「二人ともいっつも手に入れられなかったよね」
ポポはすこし間を置いてから続けた。
「私ね、今度だけは絶対に手に入れてみせる。姉さんにも負けたくない」
そう言うポポの眼には決意が宿っているように思えた。
デボは妹の挑戦を受けて勝つ事を誓った。
「私もあんたには負けない」
デボはそう言ってから部屋を出て行った。
357デボルポポルのおはなし 3本め(303:2005/07/21(木) 00:19:43 ID:hnqqOaeE
「んんッ」
呻き声をもらし、デボが目を覚ました。
朝陽が目にしみて少し眩しかった。
そしていつもと違う目覚めだった。
いつもなら静寂に包まれる中、妹のポポが起こしに来るのだが今日に限ってなぜかこない。
それともう一つ。
下の階から金属を打つ音が聞えてくるのだ。
その音は激しく、まるで煮えたぎる憎しみが脈打っているようだった。
しかしその音はどこか寂しげだった。
「…」
デボはとりあえず着替えてから下の階に降りて行った。
ポポの姿が台所にないのを確認せずに、そのまま工房の方までいった。
おもいっきり金属の扉を開けた。
すると物凄い熱気が押し寄せてくる。
「ポポ、なにしてるの」
デボが怒りの感情をあらわにして叫んだ。
ポポは炉の火により深紅になった刀身に金槌を振り下ろすのを一瞬止め、答えた。
「私は姉さんとは一緒にはうたない…違う、うてないの」
それだけ言って彼女は再び金槌を振り下ろす。
また金属の悲しい叫びが当たりに響いた。
その時、音を立てて二人を結んでいた何かが崩れ去った気がした。
358303:2005/07/21(木) 00:20:31 ID:hnqqOaeE
以上が作り置き…投下しちゃったよorz
359名無しさん@ピンキー:2005/07/21(木) 00:54:23 ID:/lSNjWIu
>>358
早速、神キタコレ(゚∀゚)マジGJ!
姉妹のドロドロ展開に期待!
360名無しさん@ピンキー:2005/07/21(木) 01:25:25 ID:7F1L0Y84
>>347
「あなたにお願いがあるの。パパを見殺しにした国のみんなを焼き殺して!」
「わかったよ、王女さま。わしの力をお前の体と剣にやろう」

「あなたにお願いがあるの。わたし、綺麗な海が見てみたいわ!」
「わかったよ、王女さま。わしの翼で連れて行ってやろう」

「あなたにお願いがあるの。服がきつくなってきちゃった。何とかならないかしら?」
「わかったよ、王女さま。これで新しいのを買ってくればよかろう」

「あなたにお願いがあるの。わたし、あなたが好きになっちゃった。わたしをあなたのお嫁さんにして!」
「わかったよ、王女さ・・・あ、え?」


こうですか?わかりません!
361名無しさん@ピンキー:2005/07/21(木) 01:49:11 ID:K8JPCBJR
>>360
(・∀・)イイヨイイヨー
362名無しさん@ピンキー:2005/07/21(木) 01:56:49 ID:C1Pchnb7
>>360
ステキです(;´Д`)ハァハァ
363名無しさん@ピンキー:2005/07/21(木) 01:57:37 ID:bBR4Kjc+
>>360
竜かわいいよ竜。絵師いたら絵にしてほすぃ
364名無しさん@ピンキー:2005/07/21(木) 02:28:51 ID:3Q2urDPj
>>360
就寝前に確認しようと・・・・
うおおおおおおおぉぉぉ!!!!

まさか神様が降臨なさってたとは・・・
今日はいい夢が見れそうですありがとうございます!
(;´Д`)ハァハァ


365名無しさん@ピンキー:2005/07/21(木) 14:24:09 ID:2Y4Zx6bP
>>360
ドラゴンモエス
366959:2005/07/21(木) 16:36:37 ID:b5No4vax
WSモノのデボポポスゴーイ!!

とりあえずエリス短編エロなしを投下。
ネタが思いつかないよー!
成長して性の差を意識するエリスたんを書いてみた
3671/2:2005/07/21(木) 16:39:11 ID:b5No4vax

女になった――その日からエリスは、規則正しく血と痛みに苛まされていた。
はっきりとは分からないが、徐々に、確実に身体は「女」へと近づいている。


「くっ…!」
じんわりと下腹部を襲う痛み。今まさにエリスは月に1度の日を迎えていた。
稽古の途中、痛みで思わず動きが鈍る。
ひょう、と音を立てて、ノウェの振り下ろす木剣がエリスを掠める。
エリスは辛うじてそれをかわし、卓越した槍さばきで薙ぎ払う。
「やっ!えい!」
次には流れるように槍を一振りし、ノウェを弾き飛ばしていた。

「参りましたか?それともまだ続ける気?」
「いてて…まいった、まいったよ、エリス。降参」
満足のいく答えを耳にし、エリスはホッと胸を撫で下ろした。

―――よかったわ。まだ、ノウェにわたくしは超えられてはいないのね…今、は。
3682/2:2005/07/21(木) 16:39:52 ID:b5No4vax
槍を収め、エリスは尻餅をついたノウェに手を差し出す。
「まったく!もっと稽古を積まねばなりませんね、ノウェ」
ちょっと怒ったように言いながら、エリスは微笑んだ。
「エリスが強すぎるんだよ。最近、練習ばかりしているだろ…あ、どうしたんだエリス?」

急に足元がふらついたエリスを、さっと支えるノウェ。
「…だい、じょうぶです…」
「平気なのか?顔色も悪いけど」
ノウェに顔を覗き込まれる。顔が近い。
心配した表情でこちらを見るノウェの瞳は、まっすぐだった。
思わず、頬がうっすらと上気する。

「…へ、平気です!さ、さぁ戻りましょう。オロー団長が待ってるといけないから!」
頬を染めたエリスは、それを悟られまいとぷいと後ろを向きながら言う。
「あ、待ってよエリス」


……わたくしは、女。ノウェは男…まったく、ノウェったら子供すぎるんだから…

柔らかな午後の空はどこまでも青く澄みわたっていた。    (おしまい)
369959:2005/07/21(木) 16:50:23 ID:b5No4vax
痛恨の過ち!!
柔らかな午後〜
の前に、<そう思いながらも、ふふ、とエリスは微笑んだ。>という1文を補って読んでくれ('A`;)


370名無しさん@ピンキー:2005/07/21(木) 19:04:48 ID:SzcaR5dB
青い子猫たん…抱っこしたい!
371名無しさん@ピンキー:2005/07/21(木) 19:35:03 ID:bERNObF3
ここって、ホモあり?
ありならユーリック×ノウェもの誰か書いて!
設定希望は特に無いよ!
372名無しさん@ピンキー:2005/07/21(木) 19:59:22 ID:/j9jWlUR
>>367-368
エリスカワイス(*´Д`) 369の補文なくてもエリスは微笑んでいるよ。GJ乙。

>>371
どうだろう?
だけど801SSの直投下はだめだと思う。どこかのうpロダ使っての投下で
警告レスすればいいかと。
373名無しさん@ピンキー:2005/07/21(木) 20:05:28 ID:Wv69jpwW
>>360氏のドラゴン、すげぇ可愛い。扱い的にはオスなのに。こういうネタ大好きだ…!
グッジョビ!

そして959氏に激しく感謝!
エリスがいじらしいよ今畜生!
とにかく有難う!萌えた!

>>371
個人的にホモはヤハユリしか認めていないが、レポートを目前にして数日内に書いてみようという気が何故かわき上がった。
やるとしてもここに直接ーじゃなくてどっかにうpすることになると思うけど、それでもいいスか?
374名無しさん@ピンキー:2005/07/21(木) 20:05:53 ID:RUNMItVz
前スレでは801も投下されてたよ

名前欄に「801(ユリノウェ)につき注意」って書いておけば
嫌な人がスルー出来ていいと思う
自分も強姦物は名前欄みて避けるようにしてるし
ルールを守ればどんな萌えの人も共存出来るはず
375名無しさん@ピンキー:2005/07/21(木) 20:38:53 ID:gpXzKUdG
つまりだ・・・・・
ミンナ(゚∀゚ )人(゚∀゚)人( ゚∀゚)トモダーチ
という訳だ
376名無しさん@ピンキー:2005/07/21(木) 20:42:36 ID:Wv69jpwW
>>375
美しい響きだ^^
377名無しさん@ピンキー:2005/07/21(木) 20:50:37 ID:SzcaR5dB
ここっていいヤシーばかりで心があったかくなる
好きだ、みんな!
378名無しさん@ピンキー:2005/07/21(木) 20:53:42 ID:bERNObF3
>>373
マジー!!?キタ━(゚∀゚)━!!!
ありがとう!マジで心から感謝!
うpしたらどこのスレにうpしたら教えてね!
379名無しさん@ピンキー:2005/07/21(木) 20:54:52 ID:bERNObF3
俺も皆がすきだ!(笑
380名無しさん@ピンキー:2005/07/21(木) 20:58:13 ID:jhrAlICm
分かった。
分かったからsageてくれ。な?
381名無しさん@ピンキー:2005/07/21(木) 21:06:09 ID:gF85wYc6
ところで切なエロだったらどのカプが好きなんだろう?
やっぱりカイアンかな?
カイフリ、カイムマナ、エリス(?)、ノウェマナ、レグアン…ハンチタン!!

ちょっと違う意味で切ないなら、エッチーできないセエレの悶々もありか…?
382名無しさん@ピンキー:2005/07/21(木) 21:11:00 ID:tIzaRiti
もちろん、皆仲間で同士でトモダチさ
ルールを守りつつここが21禁板だということを忘れていなければな
383名無しさん@ピンキー:2005/07/21(木) 21:17:30 ID:Wv69jpwW
>>381
今のマイブームはユーリック×泣き虫お嬢ちゃん(幼女可)。
384名無しさん@ピンキー:2005/07/21(木) 21:26:12 ID:YZUJ1Wj5
>>383
(・∀・)イイネ!!
新たな萌えだ
3851/3:2005/07/21(木) 21:31:46 ID:DxMcJK5v
私を欲しいと思って下さるのですね。嬉しい。
あの・・・・贈り物を、頂けますか?
冷え切った身体を、心を、暖めてくれるような、熱い熱い血を。

全身を赤で染めた男が絶叫する。
何故、ああ何故。
行商の途中、出くわした急な豪雨を凌ぐため一夜を過ごした廃屋。
部屋の片隅に、隠されるようにひっそりと横たわっていた、見事な意匠を施した抜き身の剣。
高く売れるかもしれない。息子に見せたら喜ぶかもな。思わぬ拾い物と、丁寧に布で包んで持ち帰った。
今その剣は、男の手に吸い付いたように離れない。
何故、何故、何故。狂ったように呟く男は、よろめきながらドアを破り外へと飛び出す。

突然の叫び声を不審に思い、恐々と男の家を窺いに集まっていた隣人達が、
血塗れの男と剣を見て凍り付いた。
口を開くより前に喉を切り裂かれた老人が、ごぼりと濁った音だけを立て地面に転がる。 
人々と男の口から悲鳴が上がった。
逃げ出す女性の背に、いっそ美しいと呼べるまでの流れで剣が吸い込まれる。

ありがとう。とても素敵。
でも、私が本当に欲しいのは貴方だけです。貴方さえいれば、他には何も。
3862/3:2005/07/21(木) 21:31:57 ID:DxMcJK5v
男はまるで、剣に引き摺られるように通りを駆けていく。
その表情を恐怖と涙に歪めながら、逃げ惑う人々を物言わぬ肉の塊へ変えて。

私に触れるその手で、その腕で、ずっとずっと私を抱きしめてくれるのなら、
この身全てを貴方に捧げましょう。

離す事叶わず勝手に人を殺め続ける剣を止めるにはどうすればいいのかー・・・
答えを見つける事が出来なかったのか。あるいは、見つけていても実行に移せなかったのか。
妻子の首を刎ね、大通りを血の海へと変え、集まった警備兵11人を殺害したその男は、
まもなく全身を槍と剣に貫かれ、死んだ。

また、一人になってしまいました。

血溜まりに沈んだ彼女は静かに輝きを放ち、嘆いた。



それを目にした人間の反応は大抵2つ。
大多数は、厳重極まりなく施された封に高い値打ちを連想し、
少数が、ここまでされなければならない事の危険性を見抜く。
男は、どうやらどちらにも当てはまらなかったらしい。
幾重にも巻かれた鎖を鬱陶しそうに解き、現れた美しい鞘に包まれた剣を手に取る。

このドレス、綺麗でしょう?
でも、少し重くて窮屈です。

後方から、追いすがってきた兵士達の声と足音が響いてくる。
丁度良いとばかりに、男は立ち上がると今しがた手に入れたばかりの剣を抜き放つ。
緩く湾曲した刀身が、長く隔たれていた光と風を受け、震えた。

3873/3:2005/07/21(木) 21:32:08 ID:DxMcJK5v
そうですね、この方が動きやすくていいわ。

男が駆け出す。
思い思いの武器を手に、鈍い甲冑同士を鳴らし、壁となって襲い来る兵士達の群れへ向かって。

一緒に踊りましょう。
たくさんの身体で、音楽を奏でて。

胴を貫く手前で剣が翻り、一瞬で兜ごと首が宙を舞う。
降り注ぐ血潮を避けようともせず、崩れる身体を軸に半ば回転しながら横に薙ぎ払うと、
数人の兵士が後続を巻き込みながら吹き飛ばされた。割かれた腹から零れ出た内臓が、地面を汚す。
ぶつかり合う金属音。血臭と肉片と絶叫の中、ぎらぎらと輝く剣のみが透明な光を放つ。
男から抑え切れない歓喜が迸った。
まるで彼女の望みが自分の望みであるかのように、
確かに支配され操られる腕をすら、なお彼自身の意思とするかのように、
何一つの抵抗も逡巡も恐怖も無いまま、男はただ動くものを斬り続ける。

・・・・・何?

やがて誰一人動く者の居なくなった場で、唯一の例外だけが愉しげに笑う。
もう終わりだ。つまらない。これでは足りない。もっと、もっと殺さなくては。
男は剣を眼前に掲げ眺める。
お前もずっと殺そうとしていたな。ならば探せ。探して俺を導いてみせろ。
何でもいい今すぐ動いているものの前に俺を連れて行け。

あなたは、何?

何も起こらないのに興味を無くしたのか、腕ごと何度か振って血を払うと、鞘に収める。
剣は、あっさりと男の手を離れた。
388名無しさん@ピンキー:2005/07/21(木) 21:32:43 ID:DxMcJK5v
***
ゆりの葉の乙女→カイム
ドキッとしたらそれが恋のYoKaN('A`)

俺たちは大変な思い違いをしていたようだ。
ゆりの葉の剣がDOD2に出てこないのは、
戦いの中でカイムを守って砕け散ったからなんだよ!(AA略
389名無しさん@ピンキー:2005/07/21(木) 21:41:26 ID:akzDvaSY
>>388
GッッッJ!!!!!!!!!!
テラモエス
DOD2に出てこなかった理由はそれだったのかと納得
390名無しさん@ピンキー:2005/07/21(木) 21:42:06 ID:Wv69jpwW
>>388氏乙です!!
ああいいなぁこのゆりの葉の剣の描写が美しい…!
何があろうと絶対ノウェにだけは手渡したくないねこの乙女!
391名無しさん@ピンキー:2005/07/21(木) 21:47:26 ID:PmkplTV3
>>388
ナ、ナンダッテー!!(AA略
392名無しさん@ピンキー:2005/07/21(木) 22:57:06 ID:u7tso7hm
聞きたいんだけど、ここのみんなはどういった呼び方が好き?
イチモツをストレートに蔭茎とか呼ぶのが好きか、それとも肉棒、雄の象徴、槍、男根、欲望の塊…etc
あと何かあるかな…ちょっとボカした方が好み?
393名無しさん@ピンキー:2005/07/21(木) 23:05:04 ID:Wv69jpwW
内容にもよるけど、俺はもう強姦〜甘エロ(百合〜801)まで何でも好きなので、その言葉を使うことで雰囲気倍増すれば何でもOKだな。
例えば柄の悪い男が口にするのにゃ「陰茎」よりは「イチモツ」「ご褒美」「Jr」とかのほうが燃える。
そういう感じ。
394名無しさん@ピンキー:2005/07/21(木) 23:14:09 ID:u7tso7hm
>>393
ありがとう、そうか…じゃ、皆無だったら何だろうな…難しいな、王子は。ノウェとかも。
395名無しさん@ピンキー:2005/07/22(金) 00:49:48 ID:qNNZRPqQ
百合の葉の剣…ごめん言ってみただうぇdrftgyオノレレレレレ
396名無しさん@ピンキー:2005/07/22(金) 01:09:25 ID:52TD81Gc
夢桜とか北海の歌姫とか、ドラゴンならやっぱり草原の竜騎槍と焔の簧ははずせないわけで
このへんのWSを誰か掘り下げてくれないかな…ごめん言ってみ(ry
397名無しさん@ピンキー:2005/07/22(金) 01:39:22 ID:xOs63bHZ
俺の勘違いでなければ隊商のおっさんの手にゆりの葉の剣が…
398名無しさん@ピンキー:2005/07/22(金) 01:42:50 ID:66H/3Hk9
ちょwwwwww待っ…wwwwwwww

マジだ……マジで寸分違わぬあの美しい陰影もたおやかな造詣も……
…地獄よりむごい現実ですorz
399名無しさん@ピンキー:2005/07/22(金) 01:44:01 ID:66H/3Hk9
あ、でもノウェの手に渡ってないだけ幾分もマシかもしれない(立ち直り早っ)
>>398氏有難。
400名無しさん@ピンキー:2005/07/22(金) 01:57:59 ID:66H/3Hk9
あースマン>>397氏だったorz

俺よ、自分賛美してどーするw
401名無しさん@ピンキー:2005/07/22(金) 05:47:48 ID:s480iq5C
おやっさん何者だ。実は契約者じゃないだろうな(代償=危機意識)。
ゆりの葉の剣、ぐぐったら没データとしては存在してるみたい。
WS内容のせいで没ったか?

それはそれとしてカイム守って砕けてたって展開はかなり美味しいので
その路線で続きを・・・
402名無しさん@ピンキー:2005/07/22(金) 11:01:44 ID:ve6p0Ta7
カイムとは別の意味で、おやっさんは「あなたは、何?」って言いたくなる人かも。
相手があのおやっさんで、それでゆりの葉の乙女さえ幸せなら、俺はもうそれだけで充分なんだ。



でもそれはそれとしてゆりの葉の乙女×カイム続きを読みたい俺がいる(゚∀゚)
403名無しさん@ピンキー:2005/07/22(金) 11:02:14 ID:ve6p0Ta7
スマソsage。
404名無しさん@ピンキー:2005/07/22(金) 12:31:52 ID:23QjtKCm
何のためらいもなくドラゴン梱包して運ぼうとするような人だから
只者じゃないのは確かだ。
405名無しさん@ピンキー:2005/07/22(金) 13:21:37 ID:5TKmdOgs

男は名のある連合軍兵士だった・・・
18年前のあの日、男は赤キ死の都市にいた。
空から燃え盛る巨大な、そして無数の何かが落ちてくる。
傍にいた仲間が嘆いた。
「エンシェントドラゴンが・・・堕ちていく・・・・」
 エンシェントドラゴン。 伝説の竜。 神に最も近い存在。
その存在が堕ちてくる。無様に、壮絶に。
その堕ちていく竜を「赤キ竜」が旋回しながら眺め、咆哮している。
勝利への凱声か。
男はその光景を呆然と見上げていた・・・
その時

自分の目の前に何かが落ちてきた。

凄まじい音を立てて突き刺さる。


      剣だ


男は目を見張った。
406405:2005/07/22(金) 13:30:49 ID:5TKmdOgs
>>405
・・・グバハアッ!!(吐血)
ホントごめんなさい!!(
一応ゆりの葉の剣とおやっさんの出会いです・・・
おやっさんもひょっとしたら18年前は連合軍にいたのかも
そしてエンシェント戦を地上から眺めてたのでは!?
あまつさえ、戦っている最中にカイムがゆりの葉の剣を
落としてしまってそれをおやっさんが見つけたら・・・
と考えていたらこんなの書いてもうた・・・('A`)
自分、SS書いたことないやん・・・
そして、自分の力ではこれが限界です・・・
どなたか興味があったら新しく書き直して・・・グフッ
407名無しさん@ピンキー:2005/07/22(金) 16:05:06 ID:gAfA9j3t
>>405
そんなことを言わず君も続けるんだ。いい感じじゃないか
俺は楽しみに待ってる
と、プレッシャーをかけるテスト

でも楽しみなのといい感じなのは本当です
408名無しさん@ピンキー:2005/07/22(金) 16:36:07 ID:66H/3Hk9
便乗してプレッスパート2。
これ凄い続きが気になるってばよ。
409名無しさん@ピンキー:2005/07/22(金) 18:51:06 ID:of3KozgU
フォォォォォォォ!ネコたんに口移し!!
しばし見ていない間に、様々なジャンルのSSが投下されている!
しかもWSものまで…

これぞ八百万の神々!
410名無しさん@ピンキー:2005/07/22(金) 19:09:23 ID:66H/3Hk9
まとめ氏乙です!コマめにあげていただけてるので見たいSSがすぐ見られて…感謝!
411名無しさん@ピンキー:2005/07/22(金) 19:18:52 ID:Uw+MAR+K
同じくまとめ氏に感謝を!
412名無しさん@ピンキー:2005/07/22(金) 20:04:34 ID:wSdt4iI2
まとめ氏GJ乙!!
あと前スレ184のレグナノウェ、持ってるからうpできるぞ。
だけど書いた本人のうpを待ったほうがいいかもな。
413擬人化に加えネタなので御注意:2005/07/22(金) 20:46:11 ID:VEy6Pwqe
「ああ・・・やっとお会いできました!」

「!!?」

「・・・・・誰だ、その女は」

「いや知らない・・・と言いたいが、どうもどこかで会ってたような気も・・・」

「当然ですわ。貴方にこの身を力強く抱かれ、共に過ごした日々・・・。
 この私、一日たりとも忘れた事などありません」

「待て。確かに会ってた気はするがあえて誤解を招く言葉を選んで使っていないかお前」

「とりあえず離れぬかおぬしら!!いつまでそうしてくっ付いておる!!」

「ふふ、お名残惜しいのですが、これから父の仕事に同伴しなければいけないのです。
 本日はこれで。またいずれ、近いうちにお会い致しましょう」

「・・・・・」

「・・・・・さて、説明でも言い訳でも好きに行うがよい」

「まず瞬時に繰り出せるよう構えた拳を引っ込めてからにしてくれないか」

 

「ごめんなさいお父様、少し遅れてしまいました」

「いや大丈夫だ。・・・?やけに嬉しそうだな。いい事でもあったのか?」

「ええ、それはもう、とても」
414名無しさん@ピンキー:2005/07/22(金) 20:46:24 ID:VEy6Pwqe
***
ゆりの葉の乙女&カイム&アンヘル&おやっさん in 新宿
おやっさん=貿易商社社長。ゆりの葉さん=その一人娘。
一応全部絡めてみた。擬人化とか初めてだった。反省はしていない。
415名無しさん@ピンキー:2005/07/22(金) 21:16:01 ID:j3ZX+R4l
>>413・・・君はいい匂いがする・・・
416名無しさん@ピンキー:2005/07/22(金) 22:50:57 ID:66H/3Hk9
>>413GJ〜!!
このスレに住み着いてから擬人化にハマった俺が帰ってきましたよ。
毎週末、神が降臨するのが楽しみでたまらない!
417名無しさん@ピンキー:2005/07/22(金) 23:11:15 ID:7/uAlgXU
>>413
イイヨーイイヨー

418名無しさん@ピンキー:2005/07/22(金) 23:31:36 ID:gck9GbXr
ユーリック兄貴×ノウェのホモエロ小説はまだかな〜?(゚∀゚)ワクワク

419名無しさん@ピンキー:2005/07/22(金) 23:36:21 ID:frL+/01t
カイム×ユーリック…いや、なんでもない。
420名無しさん@ピンキー:2005/07/22(金) 23:42:49 ID:66H/3Hk9
>>418
スマソユーリックの性格上なかなかエロまでこぎつけなくて手間取っとります。
もう少しお待ちを。

>>419
ど う し ろ と w
421名無しさん@ピンキー:2005/07/22(金) 23:47:40 ID:gck9GbXr
>>420
そうですか
俺は文才が無いから書こうと思っても書けない罠
結局他人任せなのですよorz
頑張って書き上げて!
422名無しさん@ピンキー:2005/07/22(金) 23:48:11 ID:gck9GbXr
間違った sage
423名無しさん@ピンキー:2005/07/23(土) 00:03:50 ID:TOf1Hf7S
百合葉さんはかわいい
424名無しさん@ピンキー:2005/07/23(土) 00:39:13 ID:YdavD/zo
ハァハァ…ハァハァ…
425名無しさん@ピンキー:2005/07/23(土) 00:58:01 ID:A241OCQZ
>420
ほら、三年前のあたりでどうにか…とか…無理かな?むしろ逆でもいい気がしてきた。
…あ、レグナ×ユーリック…………ごめんなさい、もうしませんしません…!
426420:2005/07/23(土) 01:05:22 ID:2rR09d2f
今一応マナと別れて男二人旅序盤。今のところギャグ:シリアス=1:1。
始まったばかりなのに即ゲームオーバーみたいな話になってるorz
明日の夜までには頑張って書き上げようと思いまつ…。

>>421 >>425 dクス。元気出ました。今夜は眠らない。
427名無しさん@ピンキー:2005/07/23(土) 01:22:25 ID:A241OCQZ
>>426
え!?あ…俺もしかして煽った!?すまん!!
無理しなくていいから頼むから寝てくれ…!体は大事にしてくれよ。いつまででも待ってるから。
428名無しさん@ピンキー:2005/07/23(土) 01:23:33 ID:RDcWIOEe
ユーリックじゃなくて申し訳ないが、
今エリス×レグナを構想中。

実は封印騎士団でのレグナの世話はエリスが担当していて、
時を重ねるにつれ互いの間には恋愛感情が…みたいなシチュで行こうかと。
ひょっとしたらエロ無しのプラトニックなものになるかもしれない。

レグナって恋愛では凄く優しそうなイメージがあるんだよな…
…俺だけか。
429名無しさん@ピンキー:2005/07/23(土) 13:36:11 ID:t9jZRJnq
エリスレグナいいね!真昼間からワクテカしてる俺…待ってるよ!
430名無しさん@ピンキー:2005/07/23(土) 13:47:06 ID:PTzOFWH+
>>412
やっぱり本人待った方がいいか
一週間ほど待ってみて、
それで反応なかったら>>412にうpしてもらうってことでいいだろうか

あ、もちろん都合悪かったらスルーしてくれ
431405:2005/07/23(土) 15:27:49 ID:poJiZGL4
どうもみなさん。
以前ゆりの葉の剣と18年前おやっさん書いた者です。
SS書いたことない素人だったんですけど、
圧力が掛かってきて耐えられなかったので妄想力を絞りだして
続きを書いてみました。
皆の反応で駄目だったら自然消滅の方向でいきます('A`)
あ、あとこれはゆりの葉の剣とおやっさんの話だけど
恋愛要素はありません、親子っぽくなるかも・・・
表現貧相だけど勘弁して・・・
432ある男と剣の話1:2005/07/23(土) 15:30:24 ID:poJiZGL4
目の前に剣がある。
赤キ死の都市で男と仲間の兵士達は伝説の残骸が降り注ぐ中
目の前に突然振ってきた剣を凝視していた。
どこからきた?
男は赤く染まった空に目を向けた。
空では「赤キ竜」が翼を広く羽ばたかせその場に留まるように旋回している。
いまだ堕ち逝く伝説の残骸の末路を見届ける気か。
男は赤キ竜の背に目を向ける。
よく見えないが、人間が乗っている。 たしか、カイムとか言っていたな・・・
男は彼を間近で見たことはないが、名前だけはしっている。
その名を連合軍の中で知らぬ人間はいない。
今は無き亡国の王子であり、竜と契約したとか聞いている。
たった一人と竜だけで戦場を駆け、鬼神の如き強さで帝国軍を蹂躙する姿から
英雄、軍神と称えられる一方、彼の戦い振りを間近で見た連合兵士達から狂人、虐殺王など
恐れられているらしい。・・・・あの剣はアイツが戦いの最中に落としたのかもな。
そう思いながら男は目線をそう遠くない位置にある剣に向けた。
剣の傍には既に三人程の仲間の兵士達がいた。剣を不思議な目で見ている。
剣は舗装された石製の道路に深くめり込む様に突き立てられている。
これでは抜けないだろう。そう思いながら、男は剣と兵士達を見る。
その時、傍にいた兵士の一人がその剣を握った。
・・・どうやら抜こうとしてるらしい。 無理に決まってる。
傍にいた二人の兵士も、無駄な事をしている兵士を冷やかす。
抜こうと、もがいていた兵士も諦めたのか顔を上げた、そして両手を離す。




―――――――いや、離してない

右手はしっかりと剣を握っている。まだやる気か、男はそう思いながら笑い
その光景を見ていた。
433ある男と剣の話2:2005/07/23(土) 15:32:15 ID:poJiZGL4
・・・・・・? 様子がおかしい。

右手に剣を握った兵士が何かを叫んでる。
傍にいた二人が兵士の右側に寄り、右手を掴んで千切らんとばかりに引っ張っている。
それでも、右手は剣を握ったまま、離れない。
何が起きている!?

男と近くにいた他の兵士達はその場に駆け寄ろうとした。

その時、絶叫がした。 凄まじい痛みによる断末魔の叫びの様に聞こえた。
叫んだのは、剣を握っていた兵士だった。
そして、鋭く、金属同士が衝突したような鈍い音が響いた。
その瞬間が走馬灯の様に遅く見えた。
右手に剣を握っていた兵士が
石製の道路に深く、突き刺さっている剣を強引に引き抜いた。

そして

傍にいる、絶叫に驚いた二人の兵士達に向けて

横一線に薙ぎ払う様に剣を振った

二人の兵士は跳ね飛ばされた様に見えた。

様にでは無い 飛ばされている 四つに分かれて

鉄製の鎧が まるで束ねた紙を ハサミで強引に切った様に千切れ

そこからどす黒い血と臓物が弾けて

四つの体が 薙ぎ払った方向に 赤黒く交わりながら吹き飛ばされる


駆け寄ろうとしていた男と兵士達は何が起こったのか分からなかった

    一瞬の沈黙 そして再び叫び声がした

―――――――剣を持った男が絶叫していた





434405:2005/07/23(土) 15:40:36 ID:poJiZGL4
とりあえずはここまでです。
かなり難しかったです('A`)
こうして自分で書いてみると職人さんはすごすぎるわぁ
と改めて思い知らされる・・・
・・・ところで、おやっさんの名前ってないのかな?
435名無しさん@ピンキー:2005/07/23(土) 16:43:06 ID:vPKREmbh
セエレタンまだー?チンチン
436名無しさん@ピンキー:2005/07/23(土) 16:52:29 ID:2rR09d2f
セエレ×エリスとか…いえ、なんでもありませn(ry
437名無しさん@ピンキー:2005/07/23(土) 16:54:55 ID:vPKREmbh
本スレでちらっと女神エリス、世話役神官長セエレで禁断の…って、もしやオマイさんか?!
俺もそれに賛同!
438名無しさん@ピンキー:2005/07/23(土) 17:00:53 ID:QS1bZxQ0
大人になったセエレとマナの実践プレイを…いえ、なんでもあr(ry
439名無しさん@ピンキー:2005/07/23(土) 17:17:12 ID:QhZsPHqE
>>434
俺がプレッシャーその1ですが、うへへ、圧力かけてよかった
ありがとうありがとう
続き待ってる

おやっさんの名前は残念ながら「おやっさん」でしかなさげ
440名無しさん@ピンキー:2005/07/23(土) 17:38:51 ID:dUneGviH
>>428
ワクワクテカテカ

>>430
412だけど一週間待って反応なかったらうpだな。おk。

>>434
面白かった。ゆりの葉に魅了されてる?おっさんの今後が気になる。
続き楽しみにしてるぜ!!
441名無しさん@ピンキー:2005/07/23(土) 18:41:04 ID:2rR09d2f
>>430
プレッシャーその2でしたぜ!是非続いてくだせぇ!剣を手にしちゃった男の…が 気 に な る !
>>437
残念ながら別人だ。
エリスがノウェをあきらめて女神になる為に儀式を行う前にセエレと…みたいなことを考えてた。
>>438
大人セエレは一度見てみたいもんですな。
442名無しさん@ピンキー:2005/07/23(土) 19:12:16 ID:QS1bZxQ0
違うー!セエレは立派な大人…
つまり今の状態…幼児体型のセエレと立派な女になったマナのプレイ!
セエレの性的関心は膨らみ、実の妹マナに…みたいな感じ
443405:2005/07/23(土) 19:14:22 ID:poJiZGL4
みなさん、応援どうもありがとうございます!
ぶっちゃけこの先まだ全然考えてないけど('A`)みんなのおかげで
なんとかやれそう! がんばります!!
444405:2005/07/23(土) 19:36:47 ID:poJiZGL4
・・・!?うわああぁあああ!

―――――――剣を持った男が絶叫していた
           ↓
―――――――剣を構えた男が怒号を飛ばしていた
ですごめんなさい・・・編集ミスった・・・('A`)
ってか気付くの遅すぎ・・・
445303:2005/07/23(土) 19:44:31 ID:xTzN3HGv
スマソ今日泊まりだから
青ネコあげれない・・・orz
446真・新宿END 1/2:2005/07/23(土) 20:30:08 ID:479vWCbR


 もうよいのか カイム


 ああ、共にゆこう




 と、俺は言ったはずだった。
 言ったはずなんだが……なんだろう、この現実は?

「人が……大勢いるな」

 契約で失ったはずだった声が、自然と口から溢れた。
 そのことを気にすることも出来ないほど、この場には人が溢れていた。
 この街のような場所にいるからには市井の民なのだろう。
 だが、どこの国の市民でもこのような格好はしない。
 人など斬るか守るかぐらいにしか考えていなかった俺でさえ、一体こいつらは何者なのだろうか、と考えさせられてしまう。

「ここは、神の国か?」

 相棒が言った。
 相棒は多くの人間の視線を集め、俺と同じように戸惑っている。

 だが、ここを神の国と考える思考は全く賛同できない。
 どうみても、奇妙奇天烈な格好をした人間の集まる変なところだ。
 ここが神の国ならば、そんな神に作られた魂なぞ要らぬ、と言って腹を切ってやるところだ。



     新宿


447真・新宿END 2/2:2005/07/23(土) 20:34:53 ID:479vWCbR
 黒い背景に白い文字。
 それが何を意味しているのかわからない……とゆーかこの国の言葉なのか、俺には全く読めない。
 とにかく、本物の神のいたずらかどうかわからないが、そんな文字のような物が漠然と浮かんでいた。

「俺に……俺たちに神は一体何をさせたいのだ?」
「さあな……神に特命を受けたドラゴンのわしとて、その真意は測りがたいものよ」
「本来なら、今が俺たちがここに来るべき本当の時であったのならば、巨大な妊婦が空から現れるような気がする」
「ほう? カイム、お前は何を知っておるのだ。 人間の矮小な脳しか持たぬ上、その脳は人を屠ることしか考えておらぬ癖に」
「いや、予感がしただけだ。 気にするな」

 呆気にとられているうちにも、続々と人は集まってくる。
 どれもこれも離れ、「パフォーマンスか!?」「いやだ、あの爬虫類みたいの、キモ〜イ」なぞ意味不明なことを喋っている。

「カイムよ。 そなた、何を考えておるのだ」

 アンヘルが言った。
 その瞳には、めらめらと燃える炎が見える。

「恐らく、お前と同じことを」

 きっと俺にも見えるのだろう。
 かつて最強の名と「殺戮王子」のあだ名を馳せた俺と、その相棒アンヘルのコンビを今再び復活させるとき、か。

「彼ら、もしくは彼女らは何もしておらぬぞ、カイムよ」
「知ったことか。 俺の存在意義は、もはやこれのみ」

 すらりと俺の愛剣を引き抜く。

「好きよのう……人間とはかくも罪深き行為を好むものなのか」

 アンヘルが猛る。
 ちりぢりに逃げる人間ども。

 今日も今日とて剣を振るう。
 断末魔を音楽として、アンヘルに跨って……。




 ズキューーーン

 あうっ

448446:2005/07/23(土) 20:39:34 ID:479vWCbR

新宿の音ゲーがクリアできなかった。
腹いせにSSを書いてみた。
新宿エンドならなんでもよかった。
反省はしていない。
449名無しさん@ピンキー:2005/07/23(土) 20:45:18 ID:xxQWiD0m
あれか。最後はゴルゴに撃たれたのか?。乙。二人らしくてよかた。
450名無しさん@ピンキー:2005/07/23(土) 20:53:57 ID:poJiZGL4
>>445
いつでもまってます!
ねこたんハァハァ
>>446
新宿系大好き
おもろかった
451名無しさん@ピンキー:2005/07/23(土) 21:01:05 ID:riUj5VP2
青ネコタン大好き!というか303氏、大好きです

新宿もおもしろい!パロ!
452名無しさん@ピンキー:2005/07/23(土) 21:51:29 ID:vyfD1jNm
>>446
ワロタ
453名無しさん@ピンキー:2005/07/23(土) 22:46:25 ID:2rR09d2f
>>420です。ユーリック×ノウェがいつの間にかノウェ×ユーリックになってるんだけど、それでも良いスか?>>418
今夜までにって言ってたけど、下手したら明日までかかるやも…期待させてたら本当スマソorz


>>446氏 乙です!最後の二行にワロタw
454名無しさん@ピンキー:2005/07/23(土) 23:33:02 ID:00SUj3WE
>>453
>>418です
ユ、ユーリック受け&ノウェ攻めだけは、カンベンしてくれ・・・・・(ノД`)・
折角書いてくれたのにスマソ
455名無しさん@ピンキー:2005/07/23(土) 23:37:32 ID:00SUj3WE
間違ったsage
456名無しさん@ピンキー:2005/07/23(土) 23:41:39 ID:55dQ7puR
君はとりあえず21歳になってからまたおいで。
457名無しさん@ピンキー:2005/07/23(土) 23:45:31 ID:2rR09d2f
>>454
ら、了解。なんとか頑張って軌道修正してみるよ。
458名無しさん@ピンキー:2005/07/23(土) 23:48:33 ID:00SUj3WE
>>456
どうしてそうゆうこと言うのさ?

>>454
本当に、本当にスマソorz
459名無しさん@ピンキー:2005/07/23(土) 23:49:43 ID:00SUj3WE
訂正:>>454じゃなくて、>>457
間違い多いな俺orz
460名無しさん@ピンキー:2005/07/23(土) 23:59:53 ID:I4W2EnqT
ID:00SUj3WE
職人さんがリク受け付けてる時ならまだいいと思うが、
そうでないのならキャラの組み合わせに口を出すのはよくないぞ。
人の好みは千差万別。職人さんが好きなように、好きなものを書くべきだろう。
カンベンしてくれとか押し付けがましい言葉は使うべきじゃないぞ。
苦手な組み合わせなら脳内あぼーんすればいいだけさ。

いい雰囲気なスレなのだから、それを壊さぬよう皆で気を付けていきまっしょい。
461名無しさん@ピンキー:2005/07/24(日) 00:01:32 ID:00SUj3WE
>>460
そうか・・・・
俺が間違ってた、ごめんなさい!orz
462457:2005/07/24(日) 00:16:42 ID:vjxFNEuU
いやいや本当申し訳ない^^;
気を使ってくだすった>>460氏にも>>461氏にも感謝とお詫びを。。

方向性が見えてきたのでガンバリマス!
とりあえず感謝を込めて最初のほうだけ落としていきます。序盤のギャグです。
性描写の入りそうなとこらへんは後日、改めて全編通してうpしますので <(_ _)>
463ユリ×ノウェ序盤(ホモ要素微々アリ):2005/07/24(日) 00:18:47 ID:vjxFNEuU
閉ざされた土地での、あの血と狂乱の舞った戦の後。
マナが去った。ノウェの前から。悲痛な程の笑顔を浮かべて。
今まで騎士団の外のことを何も知らなかったノウェに凡てを与えた彼女を信じていいのかどうか、ノウェにはわからなかった。
そしてだからこそマナは彼の前から姿を消したのだとノウェは思った。
俺は一体何をしたかったんだ?
マナが過去に大罪を犯した、それだけで、鍵の破壊に疑いを持ってしまう程に俺は鍵を壊すことを本意としていなかったということか。
鍵を破壊すれば確かに苦しむ民衆に潤いを、救いをもたらすことはできた。しかし、それが本当に本当に正しいことなのか…
「おいおい、いいのかノウェ」
去り行くマナの後姿を呆然と見送るだけのノウェを見て、ユーリックが慌てて声をかける。
しかしノウェには自分の指針が見えてこない。ここまでの道のりも、皆マナが先導してくれたからこそのものだ。
マナが鍵を破壊する理由が他にあるならば、このまま鍵の破壊を続けるわけにもいかない、だからといって騎士団の目から逃れつつ鍵破壊

以外の道に生きる術が、ノウェには思い当たらなかった。今彼に出来ることといえば、力なく肩を落としてかぶりを振ることくらいだ。
「分からないよ!なにもかもが分からないんだ!」
頭を抱えるノウェに対して、ため息混じりにしかし穏やかな笑みを浮かべてユーリックが提案する。
「…。じゃあ何も考えなくていいさ。頭をからっぽにして俺についてこい。明命の直轄区へ行くんだ。つき合ってくれ。」
ノウェは目をしばたいて、ユーリックの顔を見上げた。笑っている。
いつもそうだ。この兄弟子は、彼や彼の幼馴染が何かに困ったり悩んだりすると、必ずいつも自信に満ちた素振りでもって自分達を心から

安心させてくれる。その有難さ。
(まぁその殆どが確証のない自信だったけど)
しかし何よりもその気遣いが嬉しい。ノウェはユーリックが旅の仲間でいてくれたことに、改めて感謝した。
「話がまとまったようだな。おまえ達はこの村でゆっくりと休むが良かろう。…小僧を取られるのは癪だがな」
レグナの、小さく漏らした呟きが耳に心地いい。彼は彼で、ノウェを気遣ってくれているらしかった。
先の戦いで魔法をかいくぐりつつ亜人部隊と戦ったユーリックと怒涛の追撃を受けたレグナは傷つき疲れ果てていた。
唯一レグナに騎乗して上空を旋回していたノウェだけが、レグナの鱗でこしらえたかすり傷で済んでいる。
彼らには確かに休息が必要だった。
(俺は何を信じて進めば良いんだろう)
ノウェは傷だらけの竜が飛び立つのを見上げながら、胸中で自問する。
答えはまだ、現れる気配すら見せていない。
464ユリ×ノウェ序盤(ホモ要素微々アリ):2005/07/24(日) 00:21:06 ID:vjxFNEuU
日はもう西に傾きかけている。旅人の少ないこのご時世、宿屋の機能を持った家屋が村にあるのか、それをまず確認しなくてはならない。
ユーリックは紙のようによたつきながら、ノウェへと手を差し出した。
「それじゃぁ、宿屋を探す前に今にも倒れそうなこの俺に、回復の丸薬をくれ。」
マナの取り決めで、財布とアイテムと武器の管理は凡て、保管庫にもなっているレグナと接せるノウェが任されていたのだ。しかし…―
「…あー無理。」
「ん?」
ノウェの間延びした返事に、ユーリックは思わず間抜けた声を発した。ノウェはボサボサの髪を掻きながら、もう片方の手で袋をまさぐる。
「さっき買った完治の結晶は全部レグナに渡しちゃったから今アイテム持ってないんだよね…でもきっと宿も近くにあるだろうし、平気だろ?」
怪物ミノタウロスに折られた肋骨がミシミシと悲鳴を上げている気がする。
完治の結晶なら、何も全部渡すこともないだろうに。ユーリックは心の中で毒づいた。
仕方がない。とにかく宿屋を見つけるまで無事にあれば、後は温かいベッドと美味い飯が彼を待っているのだ。
「ノ、ノウェ、それじゃ今幾ら持ってる?」
手持ち金によっては、宿のランクを考えなければならないだろう。
できる限り疲れていることを気取られないように陽気に尋ねると、ノウェは困ったように腰から財布を取り出した。口を緩めて逆さまにする。
ちゃりーん。。
10Gが2枚、乾いた音を立てた。周囲を囲む家々すらも、どよめいた気がした。
「・・・・・・」
「・・・・・・」
いつも何かから逃げているユーリックだったが、この瞬間ほど現実から目を反らしたくなったことはない。いや、たった一つだけ、彼が目を反ら

し続けているものがあったが、どんな過去も今現在起きていることに比べれば矮小に見えてしまうものなのだ。それはきっと人間の真理なの

だとユーリックは思った。
が、現実問題としてたった20Gでは泊めてくれる宿どころか1人分の満足な夕飯を得られるかどうかも疑わしい。
因みに武器屋で最も安く取り扱っている携帯食の値段は120Gである。
…これは宿の質をえり好みするなどという段階の問題ではなかった。
別れ際に既にボロボロだった彼に気をきかせたレグナが戻ってこないかとも思ったが、ノウェのことしか頭にないあの竜にそこまで期待するのは

愚かというものだ。
タダで得られるHPスフィアを求めようにも、周りに唯一見えるのは可愛い弟分(しかも体力MAX)。
彼相手に60コンボを成し遂げる気力も体力も今の彼には残されていない。ぼやける視界に、ユーリックは更に抗いたかった。
(まだ……死ねないんだよ!)
そう吐き捨てたユーリックの世界が、紅く染まった。
465ユリ×ノウェ序盤(ホモ要素微々アリ):2005/07/24(日) 00:22:40 ID:vjxFNEuU
ノウェは元々マナ以外の人間の異変には疎いのだが、それにしても満面の笑顔を浮かべていたユーリックが突然倒れたのには驚いた。
「あれ?ユーリック?どうしたんだいきなり!?」
ユーリックは答えない。道のど真ん中で、完全に昏倒している。
「もっと場所を考えて倒れてくれればいいのに、困ったなぁ」
さらりと酷い言葉を言ってのけた自覚もないノウェは、大きなため息を一つついて辺りを見渡した。
騎士団で鍛えたとはいっても、ノウェの体はその性別と年齢にしては細い為、体躯の良いユーリックを背負って宿屋を探しまわるのは賢い

方法とはいえない。彼の兄弟子は瀕死であってもいつの間にやら復活していることがある。その為か、ノウェはユーリックを必要以上に心配

しないことにしている。
(今の時間帯は人通りも少なそうだから、とりあえずユーリックはここで眠らせておいて、泊めてもらえる場所だけでも探そう。)
やれやれ、手のかかる兄弟子を持つと弟は苦労する。そう思った時だった。

ガラガラガラガラ………
砂埃を起こしながら、道の向こうから一台の幌馬車が走ってきた。
慌てて道の端へと身を避けたノウェの目の前で馬車が止まる。
「?」
少し頬のこけた御者らしき男が、彼を見上げるノウェに声をかけた。どうやら旅商であるらしかった。
「おぅ、この時間はどこの町にしても外にいると危ないぜ」
「あ、ああ。でも、宿屋が見つからないんだ。どこかいいところを知らないか?」
尋ねるノウェの手にぶら下げられた空の財布と地面に転がる二枚の貨幣を見て、男は快活に笑った。
「お前さん、それっぽっちの金で泊めてくれる宿なんてどこにもないぞ」
男の指が地面に落ちた20Gを指してることに気づいて、ノウェはようやく問題点に到達した。
「もうすぐ日が暮れる…これじゃ二人分の宿泊代は難しいのか…?」
「二人?お前さん、連れがおるのか?」
「ああ。ちょっと付き合ってくれって言われて、今は男二人のしがない旅路さ」
ノウェがくすりと笑って答えた直後に、馬車の幌からけたたましい音が響いた。
まるで何かが幌の中のものを思い切りひっくり返したような騒音に、ノウェと男は思わず首をすくめた。
「?あんたも1人じゃないのか」
尋ねるノウェに、男はやれやれと幌の中を覗きながらうなずいた。
「全く、仕方のない奴らだ。…ん?」
男はノウェが腰やら背中やらに大量に結んでいた武器に目をやった。武器ホイールの管理も、マナの取り決めでノウェの担当となっていた。

マナにとってみれば、学舎から帰る時に勉強袋を誰か1人に担がせるような感覚だったのだが、それはノウェには秘密だった。
「お前さん、斧を使うのか?」
「いや、俺は斧は使えないよ。」
ノウェの答えに男は目を光らせた。
彼の背から一本の斧を抜きとってその手触りを確かめ、恍惚の表情を浮かべる。
「おおぉ、そんな宝の持ち腐れがあってたまるかね、儂がその斧を一本買い取ろうじゃないか。」
「え?でもこれは…」
「その斧を儂にくれれば、代わりに宿代に足る金額を支払おう。そうすれば、今夜の宿には困らない。良い取引だと思うがね」
466ユリ×ノウェ序盤(ホモ要素微々アリ):2005/07/24(日) 00:24:15 ID:vjxFNEuU
「…そう思うか?」
「思わないでか!お互いにとって最良の取引となるだろうよ」
爽やかに笑む男を、ノウェは信頼するに足る人物であると感じた。
「…そうか。ありがとう、親切なんだな、あんた」
「いやいや、渡る世間に鬼はなし、ってね。…そういえばお前さん、さっき言ってたことは本当かね?」
男は今しがた買い取った斧を大事そうに梱包しながら、ノウェに尋ねた。
「さっき?」
「ほれ、男二人で旅してるとかなんとか…」
彼は思わず破顔した。
「ああ、頭をからっぽにして俺についてこい、だって。口先だけは頼もしいんだ。…ってあ!」
ノウェは現状をようやく思い出した。ユーリックは倒れたんだった。病気か怪我か。どちらにしろ…
「あいつ今立てないんだよな……」
どうやってあの巨体を、どこにあるかもわからない宿まで運ぶのかが現在最優先課題だったのだ。
「早く治して発たなきゃならないのに…病気とかだったらどうすればいいんだろう……」
「なるほど、今たたないで一体いつたつんだって話だな。そういう事なら連れに詳しいのがいるな。」
そう言うと、男は徐に幌の中に入っていった。
幌の中には別に男がいる他子供までいるらしく、甲高い笑い声も聞こえてくる。
(楽しそうな声だな。親子で旅をしているのか?)
中の様子を想像して待っていると、数分もしない内に男が出てきた。
首をかしげるノウェに、先ほどの斧の代価だろうか、金貨数枚と一緒に何やら液体の入った小瓶を渡してきた。
「これは?」
ノウェが尋ねたのは勿論小瓶の中身についてだ。
ジスモアに毒を盛られて以来、ノウェはこと飲み水関連に対しては過敏になりやすい。
「お前さんのお仲間に効きそうな薬を持ってる奴がいたんでね、少しわけてもらったんだ。」
「え?いいのか?」
「いいもなにも…ほれ、すぐ右手に宿屋があるから、ついたら食事にでも混ぜてやリな。驚く程元気になる筈だからよ」
男は親指を天へ向けてかざすと、再び御者台に乗り込んで馬に鞭を打つ。
「いい商売させてもらったぜ、達者でなー!」
「ああ、こっちこそ助かったよ!あんたも元気で!」
手を振るノウェの耳に、遠ざかる馬車の幌の中から先ほどの子供の声が漏れて聞こえてきた。
「あのお坊ちゃんは天然だわ、て・ん・ね・ん!年の割にゃ細っこいしよぅ…あぁそういえばそういうの大好きでしたっけ?あーんわたくしもう耐え

られないー、ってかぁ?ひゃはっ!いい年しちゃってもう救いようもないね。あれあれ泣いちゃいますか?年をとったからってそうそう簡単に泣く

んじゃねぇヨうざってぇ!さっきオッサンに奪られた小瓶も本当はストックがあるんだろ?ホラホラ、み・ぎ・の・ポッケ!けっ!っどーせ使う相手

もいないくせにさぁ!…あのぉ、そのぉ、なんでさっきから鼻がピクピクしてらっしゃるんですかぁ?もしかしてもしかすると、その斧からいい匂いが

するんですかぁ?…がぁぁーもうこれ以上ボク見てられまっせぇーん、勘弁してくださいよぅレオナールさん………」
遠ざかる子供の言葉が尋常ではない速さで繰り出されていた為に内容は全く理解できなかったが、ともかくノウェは馬車を見送った。
「……不思議な人達だったな」
何か達観したものを会得しかけながらも、彼らの影が夕闇に消えた頃、ノウェは小瓶と金貨を手に収めたまま、道のど真ん中に倒れたまま

のユーリックに目を落とした。
黒いチョッキの背面に施された網込みに並走でもするかのように、馬の足跡と車輪跡がくっきりとついた彼の相棒を、ノウェは見た。
そして迷うことなく噴いた。
「…すぐそこまでなら引き摺っても大丈夫だよな」
467457及び86:2005/07/24(日) 00:26:29 ID:vjxFNEuU
今日はここまでです。これくらいならホモ嫌いな人も大丈夫かもと思うが…
どうしてもオナール兄さんを出したくて前座だけでこんなに長くなりましたorzスマソ

ユリ×ノウェになるだろう続きは明日投下させていただきます…
468名無しさん@ピンキー:2005/07/24(日) 00:37:40 ID:38nmLJwx
ホモカプて、おまい等腐女子か
469名無しさん@ピンキー:2005/07/24(日) 00:39:16 ID:38nmLJwx
801は801板でヨロ
470名無しさん@ピンキー:2005/07/24(日) 00:41:19 ID:+AFJhEZY
フォモも嫌いじゃないんだが、ここでは見たくない。
数字板にも投下スレあるだろ、ビデオ棚が。
そっちじゃ駄目か?駄目なのか?
駄目なら駄目で、今までのホモカプと同じように
うpロダにうpしてくれ…
47186:2005/07/24(日) 00:44:46 ID:vjxFNEuU
スマン、オナール兄さんネタくらいならここでやっても大丈夫かなと思ったんだがやっぱり駄目かorz
ホモカプネタはうpの予定なので許して。
472名無しさん@ピンキー:2005/07/24(日) 00:49:52 ID:1hPE6WCf
>471
ここまでなら漏れは面白いと思ったぞ
オナール兄さんのフォモ設定は公式だし。ただヤってるのはさすがに見たくないから
うpでヨロ。
473名無しさん@ピンキー:2005/07/24(日) 00:54:05 ID:38nmLJwx
>>472
む…公式なら口出し出来ないが(オナ兄)、ユリ×野上だとか腐女子的要素満載なのはマジで勘弁。
矛盾してるかも知れんが、こういう考えをしてる輩も居るんだぞって事で一つ
474名無しさん@ピンキー:2005/07/24(日) 00:58:55 ID:z46itF+b
>>467
でもフェアリーはよかったと思う…
レオナール何歳になったんだろ…50くらいかな
475名無しさん@ピンキー:2005/07/24(日) 01:16:58 ID:oTIauzkS
>>471
Q:キツイ指摘も出ている中で極貧状態の二人とは別に
  信者(火炙りから救出に来た人達と思ってくだせえ)から
  お布施たんまり貰ってるマナたんは豪華スウィートルームで
  ワイン片手に悠々としているに違いない!!!
  と的外れな感想を抱いた自分はキテますか?

A:キテます。
  


 
  迸る程キテます('A`)
(ほとばしる)
476405:2005/07/24(日) 01:24:38 ID:oTIauzkS
>>471
正直に感想いうと凄い面白いと思います。
自分もかなり異色のSS書いてるけど誰か前作のキャラ
だしてみようかな・・・なんも考えてないけど('A`)
477名無しさん@ピンキー:2005/07/24(日) 01:45:27 ID:TE1VO19h
>>471
気にすることない。
ちゃんと注意書きしてあったし。
レオナール兄さんに会えてうれしかったよ。
モロ表現はうpってことなら十分許容範囲だ。

みんなもっと寛大になろうぜ。
過疎っちまうぞ。
478名無しさん@ピンキー:2005/07/24(日) 07:40:20 ID:wKWbIdNQ
寛大というか・・・。
自分もレオナールとかヤハとか、公式にホモ扱い設定な奴なら
それでホモ話書かれても全く気にならないが、
(あとは前に出てたみたいに単一性のアンヘルが理由あって雄になるとか)
さすがに完全創作のホモ話は板違いになるし。
479名無しさん@ピンキー:2005/07/24(日) 07:42:26 ID:wKWbIdNQ
途中送信しちまった。
だからユーリックとノウェとか、そういう完全創作のホモ話は
upろだに上げるなりして、直貼りはやめた方がいいんじゃないか。
480名無しさん@ピンキー:2005/07/24(日) 09:45:05 ID:o7a35vdP
俺もうpろだに上げてほしい…
書いてくれる人には悪いけど、人によっちゃ受け付けない人もいると思う。
公式設定なら呑み込めるが、絶対ありえないユーリックノウェとかはちと勘弁
これが正直な気持ちだ
481名無しさん@ピンキー:2005/07/24(日) 10:40:50 ID:W7z8YO9w
できればうpろだに上げて欲しいが
嫌なら漏れは名前欄に注意書きしてくれればそれでいい。
482959:2005/07/24(日) 11:14:22 ID:ouWJpLfX
ここで1つ、神官長になったセエレとエリスの話が少しできたんだが
今のところエロはない。
試験的に投下してもいいかい?
483959:2005/07/24(日) 11:18:27 ID:ouWJpLfX
あ、違う。神官長になったセエレ、じゃなくて
神官長セエレと女神になったエリスの話だ。
484名無しさん@ピンキー:2005/07/24(日) 11:25:02 ID:z46itF+b
セエレ、セエレ!!
期待して待ってます
485神官長セエレ×女神エリス01:2005/07/24(日) 11:53:10 ID:ouWJpLfX
          〜女神の部屋〜

「平穏」「平和」と世界が呼ばれている中、1人苦しむ女がいた。
エリス――その女神は1人、封印の負荷を背負って生きている。
誰と話すでもなく、何をするでもなく。
負荷の痛みに加え、孤独、寂しさが身を襲う。

彼女が接触できるのは限られた人物だけ…
女神の世話役、神官長セエレ。
今のエリスにとって、心の頼りはセエレしかいなかった。
外から遮断された女神にとって、唯一許された人物…

その日、エリスは経典に目を通していた。最初は未知なる言葉を並べるその書物に興味を覚えたが、
幾日も同じ日々が続けば、万人が飽くような書物であった。
ふぅ、とため息を1人つく。窓からは穏やかな光が射し込んでいる。
きっと外には眩しいくらいの晴天が広がっているだろう。どこまでも続く、永遠の空。
それを思ったエリスは言いようもない寂しさを感じる。
――――ひとりきり。今日もわたくしは……
その時だった、部屋の重い扉が開かれる音が響く。
「こんにちは、女神。気分はどうですか?」
神官長、セエレが品の良い笑顔でそこに立っていた。
486神官長セエレ×女神エリス02:2005/07/24(日) 11:53:43 ID:ouWJpLfX
「…セエレ殿…」
その笑顔にエリスはホッと安堵を覚える。
立派な大人なれど、時の止まったセエレのその笑顔は、清らかに無邪気さを湛えている。
セエレはエリスに歩み寄った。
幼い体に、纏った神々しい威厳に満ちたローブが揺れる。
椅子に座ったエリスにすら、その背は届かない。

幼い顔つき、声…それらに安心しきったエリスは、彼が神官をまとめる長だという事を忘れ、
気づいたときにはその胸にセエレを抱きしめていた。
「…!?」
突如の出来事に、セエレは声が出なかった。
ハッとエリスは我に返るが、久しぶりに触れた人間の温もりが、セエレを離そうとしなかった。
「ごめんなさい、セエレ殿…でもわたくし、こうでもしなければ壊れてしまいそうなのです…」
「女神…」
「わたくしを、女神と呼ばないで……今だけは、赦してください」
セエレはエリスの腕の中で目を閉じる。

――僕は、誰一人救うことができなかった…いや、マナが言ったとおり、何もしなかったんだ…。
  ……今、僕にできることは彼女の孤独を分かち合うこと――
「エリス…謝らないで。これで君の心が落ち着くなら、僕は構わないよ…」

その温もりが、穏やかな声が、エリスの心を静かに充たしていった。
487959:2005/07/24(日) 11:57:40 ID:ouWJpLfX
書いたはいいが、どう進展するか不安な作。
誰か俺のバトンを受け取って…
488959:2005/07/24(日) 12:09:26 ID:ouWJpLfX
いや、今回のこれはこれで終わらせよう。
エロ有りのセエレ×エリスは他の名のある神に書いてもらおう!
同じカップリングものが多数あってもいいよな?
ここでセエレ×エリスが終わって欲しくないんだ。
489名無しさん@ピンキー:2005/07/24(日) 13:07:37 ID:mv8mZQJ6
959は無責任だなw
490名無しさん@ピンキー:2005/07/24(日) 13:43:40 ID:LUtoidrT
ユーリックとか人気キャラもいるみたいだし、801板にスレ立ててもいいんでは?
個人的には>>478と似たような考えだが
その方が好きな人は心置きなくキタ━━━━━(゚∀゚)━━━━━!!! できるし、
書いてくれる職人だって反応多い方が嬉しいだろう

過疎るからスレ分けるのが嫌、ってのは本末転倒のような気がする
お互い、DODが好きな奴らが集まってるんだから、
マターリでもがんばって盛り上げていこうよ
491名無しさん@ピンキー:2005/07/24(日) 14:08:21 ID:ckN9NtEY
490がいいこと言った。
492名無しさん@ピンキー:2005/07/24(日) 14:18:06 ID:ZyZeR/7I
ぶっちゃけ女は出て行けと。
そういうことですな。
493405:2005/07/24(日) 14:33:16 ID:oTIauzkS
・・・なんか雲行き怪しいので、この事態を打開すべく、
朝から2時間かけて書いたSSを投下します!
長い上にグダグダだけど勘弁して('A`)
49486:2005/07/24(日) 14:33:28 ID:vjxFNEuU
うーん正直スマンカッタ。百合〜801までの雑食性なもんで、思った以上の配慮が欠けてたかもしれない。
だが>>492の意見はあまりにも短絡的だと思うぞ。
ここの職人の中には結構女いるしな。

完成したのでうpアド書き込もうと思って来たんだが、どうすべか。
正直そんなにゲイネタは需要もないと思うので(というよりDOD自体が…だし)別板にスレ立てるのは勿体ないと思うんだが、うpろだURLを書くのも嫌な人がいるならなぁ…
495司教様はメイド1:2005/07/24(日) 14:34:27 ID:oTIauzkS
あの赤い記憶から数年後、これはある男と少女の物語である。

朝がきた。
ある町から少し離れた一軒の家で一人の男が寝ていた。
歳は20代後半といったところである。
もう朝だというのに起きる気配が一向にない。
そこに扉を開けて一人の少女が入ってきた。

髪型でショートカットでまゆばい金色を
しており、瞳は血の様に赤い。
彼女はかつて世界を崩壊に導きかけた司教、マナたんであった。
そして、ベットで寝ている男はもちろんカイムである。

どうやら、カイムを起こそうとしているらしい。
見た感じとても和やかな光景である。



マナたんが黒いフリフリのメイド服を着ていると事実を除けば。
496司教様はメイド2:2005/07/24(日) 14:36:16 ID:oTIauzkS
「御主人様、朝ですよ。起きてください。」
マナたんは丁寧な言葉でカイムを手で優しく揺さぶる。しかも御主人様って言ってる。
でもカイムは起きない。

「御主人さまぁ、朝ですよぅ。起きてくださいよぅ。」
マナたんが某連隊長風に繰り返しながらカイムを強く揺さぶる。
苛々してきたみたい。 でもやっぱり起きない。

「・・・・起きろコラァッ!!」

マナたんがさっきまでの丁寧口調から一転、カイムに罵声を浴びせる。なんか蹴りも入ってる。

・・・・・

それでもカイムは起きない。
マナたんは蹴りをやめ、ベットに上がってカイムの足側に向いて腰に馬乗りになる。
そしてカイムの両腿を両手で掴んで逆立ちして両足を上げた。
メイド服のスカートがめくれてが黒いニーソックスとか白いパ(自主規制)が丸見えである。

そして

「起きろってんだろっ!!クソ野郎!!」
罵声と共に勢いよくカイムの顔に足を下ろして両膝を叩きつけた。
どっかのプロレスファンがその場にいたら

「おお――――っと!!マナたんの逆立ち式ダブルニードロップが綺麗にきまったぁ!!」

と解説したかも、いや、もしくは逆立ちでパ(自主規制)丸見えのマナたんにハァハァ、あるいは
パ(自主規制)丸見えのマナたんの生膝に顔が埋もれているカイムに殺意抱いてるかも。
話は戻って、顔に一撃を貰ったカイム顔を両手で押さえてもんどりうってる。
あ、やっと起きた。鼻血が吹き出てる。
「御主人様、おはようございます。」とマナたんがさっきと180度違った態度で微笑みながら挨拶してる。
497司教様はメイド3:2005/07/24(日) 14:37:08 ID:oTIauzkS
――――――なんか鼻が凄く痛いんだが? お前なんかしたか?

カイムが血まみれの鼻を押さえながら念を送る。

「いえ、私は何もしてませんよ。悪い夢でも見たのでは?」

マナたんが不安そうな上目使いでカイムに返事する。いや、あんたがかましたんじゃん。

――――――じゃあ、この血はなんだ?

カイムが血まみれの手をマナたんに見せる。

「それはきっと御主人様が高血圧で出たんですよ☆ さあ、朝食にしましょう。」

顔面血まみれになった理由を高血圧の一言ですまして何事もなかった様にマナたんは部屋をでてった。
カイムはというと・・・

――――――昨日は酒を飲みすぎたか・・・?

いや、それないから!信じるなよ!
と朝っぱらからこのハイテンション(一人だけ)な光景だが二人が何故このような暮らしを
しているのか、これには訳がある。
498司教様はメイド4:2005/07/24(日) 14:37:50 ID:oTIauzkS
カイムはマナを8歳の頃から連れ出して旅をしており(近年では誘拐説も指摘されている)
世界中をマナたんの贖罪旅してたので今の様に家に住み留まることはなかった。
しかしある日、11歳になったマナたんにある出来事が起きた。

女になっちゃたのである。

彼にも知識があったし、いつかなるだろうと思っていたが
いざ目の前でマナたんが女になってしまった時に彼は何もできずにオロオロとしてしまったのである。
マナたんが女になってしまったのを見てカイムは思った。
憎い相手であり死ぬまで贖罪の旅に連れ回そうと思っていたが、それをするには幼すぎるし女になって、
微妙な年頃になってしまったし、ここは罪を受け入れられる歳になるまで、しばらくどこかに落ち着いて暮らそう。
ついでに汚すぎる言葉使いも直してやろう、と思い至ったである。

そこで、立ち寄っていたある村でどこに住もうかと考えていた所、ある人物に声をかけられた。
その人物はその町の名士であり、同時にカイムの母国だったカールレオンの王家の家臣でありカイムも知っていた。
国は滅びても尚も、王族に対する忠誠心は古くからの家臣の生まれだけあり相当なものであった彼は、
カイムを見つけた時は嬉しさのあまり涙した。

そんな元家臣の姿を見てカイムは救いの手か来たと喜んだのかシメシメと思ったのか名士である
元家臣(男)に住める家が欲しいと、久しぶりの再会第一声(筆記)に記して、元家臣も心よく了承したのである。
という訳で今にいたる。

・・・えっ? んなこたぁどうでもいい? マナたんのメイド服の訳話せって?
え〜〜〜と・・・
あ、そうそう、メイド服は元家臣がやったんだった。
たしか、マナたんの余りの口の悪さに王子の従者としては下品すぎる!もっと上品に礼儀作法を
身に付けさせない!ということでワザワザ、マナたんに合わせたサイズのメイド服を持ってきて着させたのである
・・・なんかマナたんのメイド服姿見ててハァハァしてたけど(他の私服は一切無し)
499司教様はメイド5:2005/07/24(日) 14:41:29 ID:oTIauzkS
という訳で話を現在に戻そう。
二人は食卓にいる。食事はご飯と玉子焼きと納豆と味噌汁である。
女たるもの料理はできないといけないと元家臣の指導によりマナたんが料理を担当してた。
最初は焦げまくりだったが最近はうまくなってきた様である。

紫色の鼻にティッシュを詰めたカイムが玉子焼きを食べる。ガリッとした。なんか硬いのが入っている。吐き出す。
・・・ビー球だ。

――――――おい

「なんですか、御主人様?」マナたんが首を傾げる。頭に付けたリボンが揺れてかわいい。

――――――なんで玉子焼きにビー球が入っている?

「・・・あ、申し訳ございません!・・・料理作る前に・・・まな板の上でビー球遊びしていたので・・・入っちゃったようです・・・」

マナたんはとても辛そうな表情で謝る。 

――――――そうか、ならいい

とカイムは気を取り直して納豆に手をつける。ワザワザかき混ぜてくれている。彼女のマメさに関心しながらカイムは
そのまま一気の納豆を口に入れる。

ガリッガリッガリッ

またガリッとした。今度は小さくてたくさんある。吐き出す。なんか六角形の形をしてて真ん中の穴が開いてる。

――――――おい

なんですか、御主人様?」マナたんが微笑みながら答える。口にご飯粒が付いてて萌える。

――――――なんで納豆の中にナットが入っている?しかもこんなにたくさんに?

今度は怒気を震わせてる。

「・・・ああっ!?も、申し訳ございません!納豆とナットってどこか似てて・・・入れちゃいました・・・お許しください!」

マナたんがメイド服が小刻みに震せ、目に涙をためながら全然言い訳になって無い言い訳をする。
 
無理あり過ぎるだろう

しかしやられたカイムは様子が変だ。フルフル震えてるマナたんを見て顔を赤らめている・・・

――――――そ、そうか、ならいい

と念じてマナたんから目を逸らして食事を再開する。っていいのかよ!?

「は、はい!ありがとうございます!御主人様!」

マナたんは満面の笑顔で返事をする。その顔を見たカイムはまた顔を赤くしている・・・とっくに堕ちているらしい。

こうして朝の食事風景は過ぎていく。

まだしばらく、このかわいいメイドとの生活は続くだろう。
500405:2005/07/24(日) 14:50:23 ID:oTIauzkS
・・・ハァハァなんとか終わりました(瀕死)
なんか設定やキャラの性格が壊れてるけど勘弁してください
書いたきっかけはマナたんのメイドストーリーが読みタイ!でも無い・・・
なら、自分で造れ!! という毒電波な動機です
職人レベルが素人から新人レベルにあがったかな・・・?
ちなみに続きはありません、完結です。
って言うかゆりの葉ストーリーまだなんも考えてなひ('A`)
501名無しさん@ピンキー:2005/07/24(日) 14:51:37 ID:38nmLJwx
>>494
てかお前が女なんだろ

ホ モ 好 き の 腐女 子
502名無しさん@ピンキー:2005/07/24(日) 14:58:28 ID:mv8mZQJ6
職人とか言うけど、どこからが職人なんだ?
ただなんでも投下すれば職人とか神とかプゲラ
503名無しさん@ピンキー:2005/07/24(日) 15:03:55 ID:jHBIFHPH
俺には出来ない事をしてくれる、それだけで十分神と呼べるし
俺には作れないものを作ってくれる、それだけで十分職人だと思うわけだが。
50486:2005/07/24(日) 15:05:04 ID:vjxFNEuU
>>405氏GJです!!マナの口調がカワイイってかカイムにワロタ!
ゆりの葉の続きも楽しみです*^^*


>>501
あんたは405氏の気遣いを無為にしたのがわからないんだな…
参考までに事の起こりは>>373(86)だ。


明るいギャグに仕上げたけれど、これ以上そのネタでスレの空気悪くするくらいなら封印するorz
期待してもらったのにスマソ371氏。
505名無しさん@ピンキー:2005/07/24(日) 15:11:53 ID:38nmLJwx
>>504
間違えてますよ
×>>405
>>500
m9(^Д^)プギャー
506名無しさん@ピンキー:2005/07/24(日) 15:12:30 ID:mv8mZQJ6
ここにいるヤツが21歳以上とは思えないがな、俺には
507名無しさん@ピンキー:2005/07/24(日) 15:13:34 ID:38nmLJwx
間違えてるのは自分だったか
>>504氏スマソ〜
50886:2005/07/24(日) 15:17:49 ID:vjxFNEuU
>>507
いやこっちこそスマソ>>507そして405氏。

405氏に ア ン カ ー つ け て た orz
509名無しさん@ピンキー:2005/07/24(日) 15:19:05 ID:mv8mZQJ6
無責任な書き込みもあるしな、書き逃げとかな
510名無しさん@ピンキー:2005/07/24(日) 15:19:34 ID:LUtoidrT
慎重に言葉選んだつもりだが、変なのが涌いたな
今までの職人は気を使ってくれてたのがわかるから、気に病まないでほしいんだが

でもこうなるとやっぱり、スレ分けた方がいいと思うわけよ
511名無しさん@ピンキー:2005/07/24(日) 15:20:23 ID:7Yo+ARAS
>>509はツンデレ
512名無しさん@ピンキー:2005/07/24(日) 15:26:09 ID:mv8mZQJ6
959とか86などが、言い出したことを撤回したり、結局続けるだの辞めるだのスマンかっただの言ってるのがプゲラ
言うなら始めからかかなk(ry
51386:2005/07/24(日) 15:28:08 ID:vjxFNEuU
>>509
自分から話蒸し返すようでスマソ。
初めてソレ系書いて実感したんだけど、正直言ってDODのゲイネタは本当に需要が少ないと思った。
いや、この板の反応を見てじゃなくて自分で書いてる段階で、公認は凄い楽しく書けた反面……

大多数のゲイ好きは自分でSSサイト作って密かに公開して楽しんでるだろうしさ。
時々はそういう需要もあると思うが、立てても簡単にスレ落ちしそう。


今回の件でスレが荒れて本当に悪かった。
書いたことを後悔はしてないが荒れる原因を投下したことは反省してる。ごめんな。
514名無しさん@ピンキー:2005/07/24(日) 15:31:27 ID:mv8mZQJ6
そんな素直に謝られるとなんだか照れるな
俺も悪かった、ムシャクシャしてたんだ、俺
すまなかった
515名無しさん@ピンキー:2005/07/24(日) 15:34:10 ID:7Yo+ARAS
>>514やはりツンデレだったか
516名無しさん@ピンキー:2005/07/24(日) 15:39:59 ID:AVKgkWue
しばらく流れが掴めなかったが、俺も自粛しようと思う。
名指しで叩かれてしまったしな。
SS投下の際に、前言撤回とか俺は振り返ればよくしていた…
そうなるとうやむやになるものな。
SS投下も控えるよ。けどこのスレには伸びてもらいたいと願ってるよ!
517名無しさん@ピンキー:2005/07/24(日) 16:23:49 ID:38nmLJwx
>>513が悪いのではなくホモネタを誰か書いてと煽った>>371が原因なのではと思う件について
518名無しさん@ピンキー:2005/07/24(日) 16:34:37 ID:7Yo+ARAS
誰が悪いなんてもういいだろ。
大人になれよ。
519名無しさん@ピンキー:2005/07/24(日) 16:40:37 ID:38nmLJwx
>>518
ごめん

自分の投稿やらを見て荒らしてんのは自分じゃないかと冷や汗をかいた。
正直俺はこの板が好きだ、好きな板を荒らす自分の様を見て愚かに感じたよ
みんなが楽しければ良いんだ…!百合でも801でもなんでも来いよ!!今の俺なら受け止められる(ノ∀`)b
520名無しさん@ピンキー:2005/07/24(日) 16:55:29 ID:vjxFNEuU
いやもう、本当に申し訳ないっスorz
しばらく頭の冷却期間を置いたら、懲りずにまたノーマルネタでも投下しにくるので、良かったらまた混ぜてくだせぇ。



今夜このスレに神が降臨なさることを願いつつ…・・・・|*´Д`)コソーリ
521名無しさん@ピンキー:2005/07/24(日) 17:51:47 ID:lTYhHwFR
いっそ、公式ホモ以外禁止にしてしまったらどうか。
該当の板に移動する気がある人もいないし、それだけの需要もないらしいし。
仲良くするのはいいが、うやむやにしたままだといつか荒れるぞ。

つか、どうしてここで何もかもを受け入れないといけないんだ?という気がしてる。
522名無しさん@ピンキー:2005/07/24(日) 18:02:30 ID:Db6NHoLm
>>521
全面禁止か注意書してうpろーだ使うかのどちらかで決めるって事でいいのか?
個人的にはどっちでもいいけど。
523405:2005/07/24(日) 18:09:58 ID:oTIauzkS
>>521
寝てる間にここまで・・・
自分の作品には雰囲気を変える力がなかったか('A`)
注意書きうpろーだ無難だと思います。
みんな仲良くしない?

524名無しさん@ピンキー:2005/07/24(日) 18:22:45 ID:vjxFNEuU
確か以前も同じような話があって405氏のような妥協案に落ち着いたけど、
あの後ゲイネタはオチとしてしか出てこなかったし、実際にそういう(うpの)方針だと思って

公認ゲイオチ投下+非公認ゲイカプ注意書き付うpろーだ宣言

で、これだけ批判出るくらいなら、思い切って全面禁止って言い切ったほうがいいかも。
525名無しさん@ピンキー:2005/07/24(日) 18:33:06 ID:HJsZ0z0k
ことの発端は俺の発言(>>731)だと判明
皆、ごめんなさい!
もう小説書いてとか言わないよ・・・・orz
526名無しさん@ピンキー:2005/07/24(日) 18:34:22 ID:HJsZ0z0k
また間違った上のは>>731じゃなくて>>371だったorz
527名無しさん@ピンキー:2005/07/24(日) 18:35:35 ID:8PPMnX0Y
>>468>>469
とりあえずageてる時点で煽りと見なされても仕方ないと思ってくれ。

>>492
自分も>>494にドーイ
ここの職人の半分とは言わないけど、たぶん女性なんだろうなーと思うのは
よく見かけるし、そういうのって凄く萌える作品が多くて読めなくなるのは嫌だ
すでに意見が出てるように、公式ホモキャラはおK、それ以外の
自分設定ホモはうぷろだか数字板のビデオ棚って分け方でいいと思う

ちなみに俺擬人化ロリアンヘル書いてる奴です
いまエロシーン書いてる途中だからもうちょっと待っててくれ…
528名無しさん@ピンキー:2005/07/24(日) 18:43:25 ID:PjgNM3Og
>>405
マナたんかわいいよマナたん(*´Д`)
カイム馬鹿だよカイム

って思ってたんだが、まずはこの一件が片付いてからと思って書き込まなかった
遅くなったが乙GJ
529名無しさん@ピンキー:2005/07/24(日) 18:44:45 ID:HJsZ0z0k
>>527
擬人化ロリアンヘルキタ━(゚∀゚)━!!!
530名無しさん@ピンキー:2005/07/24(日) 18:47:35 ID:oKVai+e6
http://xera.dip.jp/usrbbs/moeren/nail/moeren8333_nail.jpg

こういうの他にないのか?ちなみにこれはDOD発売時の本スレに神がうpしたものだったと思う
531名無しさん@ピンキー:2005/07/24(日) 18:49:39 ID:oKVai+e6
ttp://xera.dip.jp/usrbbs/moeren/files/moeren8333.jpg

スマソアドレス間違えた。
532名無しさん@ピンキー:2005/07/24(日) 18:57:13 ID:PjgNM3Og
ビデオ棚って何よ?と思ったからちょこっと探してきたが、便利なスレがあるんだな
公式ホモはここ、他のはビデオ棚でいいんじゃね?

>>530
懐かしいな。萌えた
533名無しさん@ピンキー:2005/07/24(日) 18:57:42 ID:/lrlJF7I
まあな。みんな楽しく賑やかに、ってのは結構だけど
その前段階としてルールは守らなきゃいけない。
エロパロで入ってきて801話されてたらアレだろ。
801関係は801にスレ立ててやってもらうのが当たり前だけど、
寂れそうだからどうしてもこっちでってのなら、最低限ろだ使用くらいの気は使ってもらわないと。
534名無しさん@ピンキー:2005/07/24(日) 19:02:34 ID:Z7zDlXyG
青い子猫たんまだかな…
535名無しさん@ピンキー:2005/07/24(日) 19:11:03 ID:38nmLJwx
>>527
その件についてはもう謝っただろ
大人しくどうなるか見守ってようと思ったが、カッとなって書き込みをしてしまった
536名無しさん@ピンキー:2005/07/24(日) 19:13:00 ID:mv8mZQJ6
おまいらまだ論議してたのか。作品をヌッコロがしたままにして
537名無しさん@ピンキー:2005/07/24(日) 19:19:50 ID:vjxFNEuU
>>534
そうか!今日は303氏が泊まりからお帰りになる(と思われる)日だった…!
青い子猫たん…!!ハァハァ
538名無しさん@ピンキー:2005/07/24(日) 19:20:58 ID:mv8mZQJ6
スレの雰囲気を変えようとして投下した405の作品は無駄になったのか?
539名無しさん@ピンキー:2005/07/24(日) 19:23:15 ID:r5UBNbAm
>>531そこでこんなの見つけた。

   ,、_,、
   l ゚(・)゚l ,                ( `Д)>
   / ̄'☆                   )  
  / >                    /

☆をダブルクリックすると波動拳が出るらしい
540名無しさん@ピンキー:2005/07/24(日) 19:25:30 ID:Z7zDlXyG
303氏帰ってくるといいなー!今からハァハァしてしまうよ…(;´Д`)ハァハァ
遅くなったけどセエレSSもGJ
541名無しさん@ピンキー:2005/07/24(日) 19:41:52 ID:HJsZ0z0k
ビ、ビデオ棚って何?
探してみたものの、見つからないんだけど・・・・orz
542405:2005/07/24(日) 19:48:57 ID:oTIauzkS
みなさんどうも。
>>495でメイドマナたんを出したものです。
実はあの作品急いで作っていたので、誤字とかどこか足りない所がありました('A`)
なので、色々いじくって完成品っぽくしたので、おごがましいかもそれないけど
再投稿します。今度のは前のよりギャク風味は減って生々しくエロっぽくなってます
543名無しさん@ピンキー:2005/07/24(日) 19:49:50 ID:tSVv/1An
>>541
数字板をビデオ棚で検索してみ
544司教様はメイド1改:2005/07/24(日) 19:49:55 ID:oTIauzkS
あの赤い記憶から数年後、これはある男と少女の物語である。

朝がきた。
ある町から少し離れた一軒の家で一人の男が寝ていた。
歳は20代後半といったところである。
もう朝だというのに起きる気配が一向にない。
そこに扉を開けて一人の少女がゆっくりと入ってきた。

髪型はショートカットでまゆばい金色を
しており、瞳は血の様に赤い。
彼女はかつて世界を崩壊に導きかけた司教、マナであった。(以下マナたん)
そして、ベットで寝ている男はもちろんカイムである。

どうやら、カイムを起こそうとしているらしい。
見た感じとても和やかな光景である。



マナたんが黒いフリフリのメイド服を着ていると事実をのぞけば!?
545司教様はメイド2改:2005/07/24(日) 19:51:16 ID:oTIauzkS
「御主人様、朝ですよ。起きてください。」
マナたんは丁寧な言葉でカイムの肩に触れ、優しく揺さぶる。ってなんか御主人様って言ってる!?
・・・でもカイムは起きない。

「・・・御主人さまぁ・・・朝ですよぅ・・・起きてくださいよぅ・・・!」
起きる様子の無いカイムにマナたんは次第に苛々してきた様だ。口調も某連隊長風になってカイムを激しく揺さぶってる。
・・・でもやっぱり起きない。

「・・・・起きろコラァッ!!」  ドスッ! ドスッ!

マナたんがさっきまでの丁寧口調から一転、カイムに罵声を浴びせつつ、蹴りをいれる。

・・・・・

それでもカイムは起きない。
546司教様はメイド3改:2005/07/24(日) 19:52:21 ID:oTIauzkS
・・・そういえば昨日、お酒を飲んでいたわね・・・

マナたんは蹴りをやめ、ベットに上がってカイムの足側に向いて腰に馬乗りになる。
そしてカイムの両腿を両手で掴んで逆立ちして両足を上げた。
メイド服のスカートがめくれてが黒いニーソックスとか白いパ(自主規制)が丸見えである。

そして

「起きろってんだろっ!!クソ野郎!!」

罵声と共に勢いよくカイムの顔に足を下ろして両膝を叩きつけた。
両膝ともはいった様だ。 そのまま膝を滑らせカイムの顔を太ももで挟む形になる(スカートは裏返ったまま)

どっかのプロレス解説者がその場にいたら

「おお――――っと!!マナたんの逆立ち式ダブルニードロップが綺麗にはいったぁ!!」

と解説したかも、いや、もしくは逆立ちでパ(自主規制)丸見えのマナたんにハァハァ、あるいは
パ(自主規制)丸見えのマナたんの生膝に顔が埋もれているカイムに殺意抱いてるかも。
547司教様はメイド4改:2005/07/24(日) 19:53:40 ID:oTIauzkS
話は戻って、顔にある意味羨ましい一撃を貰ったカイムは、マナたんの太ももに挟まれたまま、もんどりうってる。
いきなり来た激痛に訳の分からないまま、マナたんの両足ごと鼻血が吹き出てる顔を手で押さえる。

傍から見るとカイムがマナたんの股の間に強引に・・・ゴホッ ゴホッ! いや、何でも・・・

しかし、マナたんは速攻かつ巧みにカイムの両手から両足を滑らせ、で横に転がりベットから転げ落ちる様に下りた。
素早く乱れたメイド服を直す。太もも付近に血が付いてる・・・
一方、カイムは一通り悶絶したあとうつ伏せになり、しばらくしてやっと起きる。顔もベットも血まみれ・・・

「御主人様!! なっ・・・!?」とマナたんはさも今来たよと言わんばかりに狼狽した様子でカイムに声をかける。

――――――・・・なんか鼻が凄く痛いんだが? お前なんかしたかっ・・・!!

カイムが血まみれの鼻を押さえながら憤怒の表情で念を送る。流石に涙目である。
548司教様はメイド5改:2005/07/24(日) 19:54:34 ID:oTIauzkS
「そ、そんな!? 私、何もしてません!! ・・・それよりお怪我は大丈夫ですか!?」

マナたんが泣きそうな表情でカイムに近づき、ハンカチでカイムの顔を拭く。いや、あんたがかましたんじゃん。

――――――じゃあ、この血はなんだ?

カイムがマナたんに顔を拭かれながらも、疑う視線のまま、血まみれの手をマナたんに見せる。

「それはきっと、御主人様が高血圧で鼻血が出たと思います・・・それより鼻は大丈夫ですか・・・?」

悪魔でシラを切りながら、無理があり過ぎる言い訳をするマナたんはカイムの顔に両手で触れ、唇同士が触れそうな位置まで顔を近づけ、
つぶらな赤い瞳でカイムを見る。
マナたんからいい匂いがする。 朝のシャワーを浴びたみたいだ。

――――――ばっ・・・!? も、もういい!

カイムはマナたんの両手を振り払うと血まみれの顔を洗いに自分もシャワーを浴びに行く。

マナたんはその様子をカイムが部屋を出るまで心配した顔で見送るが、いなくなった途端に某女神が女狐と
叫んでしまいそうな笑顔を見せた・・・・・・・・・・うわっ
549司教様はメイド6改:2005/07/24(日) 19:56:33 ID:oTIauzkS
と朝っぱらから、ハイテンション(一人だけ)かつディープな光景が繰り広げられているが、
二人が何故このような暮らしをしているのか、これには訳がある。

カイムはマナを8歳の頃から連れ出して旅をしており(近年では誘拐説も囁かれている)
世界中をマナたんの贖罪旅してたので今の様に家に住み留まることはなかった。
しかしある日、11歳になったマナたんにある出来事が起きた。

女になっちゃたのである。

彼にも知識があったし、いつかなるだろうと思っていたが
いざ目の前でマナたんが女になってしまった時に彼は何もできずにオロオロとしてしまったのである。
マナたんが女になってしまったのを見てカイムは思った。
憎い相手であり死ぬまで贖罪の旅に連れ回そうと思っていたが、それをするには幼すぎるし女になって、
微妙な年頃になってしまったし、ここは罪を受け入れられる歳になるまで、しばらくどこかに落ち着いて暮らそう。
ついでに汚すぎる言葉使いも直してやろう、と思い至ったである。

そこで、立ち寄っていたある村でどこに住もうかと考えていた所、ある人物に声をかけられた。
その人物はその町の名士であり、同時にカイムの母国だったカールレオンの王家の家臣でありカイムも知っていた。
国は滅びても尚も、王族に対する忠誠心は古くからの家臣の生まれだけあり相当なものであった彼は、
カイムを見つけた時は嬉しさのあまり涙した。

そんな元家臣の姿を見てカイムは救いの手か来たと喜んだのかシメシメと思ったのか名士である
元家臣(男)に住める家が欲しいと、久しぶりの再会第一声(筆記)に記して、元家臣も心よく了承したのである。
という訳で今にいたる。

・・・えっ? んなこたぁどうでもいい? マナたんのメイド服の訳話せって?
え〜〜〜と・・・
あ、そうそう、メイド服は元家臣がやったんだった。
たしか、マナたんの余りの口の悪さに王子の従者としては下品すぎる!もっと上品に礼儀作法を
身に付けさせないと!ということでワザワザ、マナたんに合わせたサイズのメイド服を持ってきて着させたのである
・・・なんかマナたんのメイド服姿見ててハァハァしてたけど(他の私服一切無し)
550司教様はメイド7改:2005/07/24(日) 19:58:12 ID:oTIauzkS
という訳で話を現在に戻そう。

マナたんは食卓にいる。食事はご飯と玉子焼きと納豆と味噌汁である。
女たるもの料理はできないといけないと元家臣の指導によりマナたんが料理を担当してた。
最初は焦げまくりだったが最近はうまくなってきた様である。

シャワーを浴びてきたカイムが食卓に来た、ぶすっとした表情で席に着く。
顔面はガーゼも何もつけないまま、赤紫色の鼻の穴にティッシュだけしか詰めてない。
折れてはないようである・・・ 

「待ってましたよ、御主人様☆ では、食べましょう〜。いただきま〜す。」

とマナたんは先程の出来事が無かった様な態度で朝食に箸をつけ始めた。
カイムはその様子をボーゼンと見ていたがしばらくして諦念感で一杯の表情で箸を手に取る。
551司教様はメイド8改:2005/07/24(日) 19:59:37 ID:oTIauzkS
まずは、玉子焼きを食べる。ガリッとした。なんか硬いのが入っている? 吐き出す。

                ・・・ビー球?

――――――おい

「なんですか、御主人様?」マナたんが首を傾げる。頭に付けたリボンが揺れてかわいい。

――――――なんで玉子焼きにビー球が入っている?

「・・・あ、申し訳ございません!・・・料理作る前に・・・まな板の上でビー球遊びしていたので・・・入っちゃったようですぅ・・・」

マナたんはとても辛そうな表情で謝る。 

――――――そうか、ならいい・・・・

かなり釈然とせずも、問いただす事ができない様子のカイムは気を取り直して納豆に手をつける。
552司教様はメイド9改:2005/07/24(日) 20:02:19 ID:oTIauzkS
ワザワザかき混ぜてくれている様だ。

彼女のマメさに関心しながらカイムはさっきの事は忘れて、そのまま一気に納豆をかきこむ。

ガリッガリッガリッ

またガリッとした! 今度は小さくてたくさんある!? 咳き込みながら吐き出す。金属らしい・・・真ん中に穴がある・・・

――――――おい!!

「なんですか!? 御主人様?」いきなり呼ばれたマナたんがびっくりしながら答える。口にご飯粒が付いてて萌える。

――――――なんで納豆の中にナットが入っている!! しかもこんなにたくさん!?

今度は怒気を震わせ念じる。

「・・・ああっ!?も、申し訳ございません!納豆とナットってどこか似てて・・・入れちゃいました・・・お許しください!」

マナたんがメイド服が小刻みに震せ、目に涙をためながら、これまた全然言い訳になって無い言い訳をする。
 
いや、無理あり過ぎるだろう!?

しかし被害者の筈のカイムは様子が変だ。フルフル震えてる涙目のマナたんを見て酷く狼狽している。

――――――そ、そうか、ならいい!もう泣くな!!
                                        
と念じてマナたんから目を逸らして食事を再開する。っていいのかよ!?

「は、はい!ありがとうございます!御主人様!」

マナたんは満面の笑顔で返事をする。その顔を見たカイムはまた顔を赤らめて・・・?

・・・・どうやら目覚めて、いや

目覚めさせられてしまったようだ・・・?

こうして朝の微妙にほがらかな食事風景は過ぎていった。
553名無しさん@ピンキー:2005/07/24(日) 20:09:07 ID:HJsZ0z0k
>>543
見つかったのもも、何度やってもエラーで入れない・・・・ ナゼ!?orz
でも、教えてくれてありがと!
554405:2005/07/24(日) 20:10:12 ID:oTIauzkS
みなさん、どうも迷惑かけました完成品全部送りました。
うわっはあ・・・今日、これ書くので一日かけたよぅ
でも、反省はしてない!
みんなの指摘のうけてこれからは弱気にならず自信もってかきますよぅ!
では、画面見すぎてちっと疲れたのでもう寝ます('A`)
555名無しさん@ピンキー:2005/07/24(日) 20:14:29 ID:vjxFNEuU
マナたんがパワーアップしてて爆笑&萌えた…!
そして救いようない程騙されてるカイムが……GJ!
405氏乙です!良い夢を。
556名無しさん@ピンキー:2005/07/24(日) 20:17:57 ID:vH76aHfc
>>535
まあまあもちつけ。
ムッとしたのはわかるが、スレが好きでのスレの空気を思ってくれるなら
反射的に怒りをぶつける前に深呼吸して十数える。コレ最強。

まあなんだ、またーりみんなで萌えていこうぜ。
557名無しさん@ピンキー:2005/07/24(日) 20:46:53 ID:HJsZ0z0k
>>556
賛成!
558名無しさん@ピンキー:2005/07/24(日) 21:17:31 ID:38nmLJwx
>>556
そうだな。勢いに任せて書き込むのは以後気を付けようと思う
556氏のお陰で落ち着いてきたよ、有難う
559名無しさん@ピンキー:2005/07/24(日) 21:20:50 ID:Z7zDlXyG
とりあえず一件落着!!よかった。あとは神の降臨をマターリ待つ
560名無しさん@ピンキー:2005/07/24(日) 21:21:04 ID:EBUi8D8z
>>542
GJ!GJ!マナ可愛いよマナ
今回もハァハァさせて頂きました
561名無しさん@ピンキー:2005/07/24(日) 21:35:22 ID:Z7zDlXyG
なんか俺、マナが可愛くて仕方がなくなってきた…
562303:2005/07/24(日) 21:59:19 ID:mr/Khdqz
遅れてすまそ
なんだか荒れてたみたいね…orz
みんななかよk(ry

とりあえず、青ネコ続き書いたからあげるな
563青い子猫のおはなし 6匹め:2005/07/24(日) 22:01:59 ID:mr/Khdqz
女の初撃を間一髪でかわす。
が、穂先がマナの髪を数本持っていく。
そして青い子猫は獣の反射神経と運動神経で余裕でかわしていた。
女は病人の顔に微笑を湛えて言った。
「可愛い顔が傷ついちゃいましたねぇ」
「え…」
そう言われてマナは初めて気付いた。
自分の頬が切れている事に。
血が大量に流れているが、痛みがない。
マナの表情が恐怖に染まっていく。
それを見て女は嬉々とし、生気に満ち溢れていく。
それは蜘蛛が獲物を焦らせて、ゆっくりと喰らうようだった。
マナの足が立っているのがやっとのくらい震えている。
「か、かてない…」
どうしようもなくなってその場にしゃがみこんでしまう。
目頭が熱くなる。
「にゃー」
そんな時、子猫がマナの肩に乗り彼女の頬を舐める。
「ふふっ、くすぐったい」
一気にマナに圧し掛かっていた重圧が消えていく気がした。
その光景を眺めていた女の病人面は、見るに耐えないほど醜悪に歪んでいく。
「……」
女は何も言わずに槍の穂先がマナの頭を捕らえている。
しかし槍からは“死ね”という感情が滲み出ているように見えた。
「にゃー」
子猫が静かに鳴く。
それに同意するかのようにマナが、そうねといった。
「やっぱりあきらめたらだめですね…」
こちらを捕らえて放さない穂先を睨み返す。
そしておもむろに立ち上がる。
薄暗い部屋を静寂が満たし、天窓から差し込んだ月明かりが水の入った球体を照らし、
水の波紋が幻想的な空間を作り出していた。
564303:2005/07/24(日) 22:02:53 ID:mr/Khdqz
あ…
6匹め
じゃなくて
7匹め
じゃないかorz
565名無しさん@ピンキー:2005/07/24(日) 22:28:31 ID:Z7zDlXyG
303氏が帰ってきた!帰ってきたぞ!!
ハァハァ…どうなるんだ…毎日ワクテカしてる!
566名無しさん@ピンキー:2005/07/24(日) 23:21:59 ID:vjxFNEuU
303氏お帰りなさいまし〜!待ってました!
ノウェ猫が…マナの心の支えになってる!乙です(*´Д`)ハァハァ
567名無しさん@ピンキー:2005/07/25(月) 00:08:42 ID:WfIbfrSG
セエレまだー?(・∀・)チンチン
568デボルポポルのおはなし 4本め:2005/07/25(月) 01:15:04 ID:/uMtp6bw
ポポは焦っていた。
あくまでもポポは“細工”が得意なのであって、決して“剣を打つ”事が得意なのではない。
今まではそれでも十分だった。
足りないところを姉のデボが補っていたから。
そしてそのデボも“剣を打つ”事が得意で、“細工”に関する技術は皆無に等しいのだ。
“自分は剣が打てない”
“姉にアノ人をとられる”
それだけがポポの体を支配していた。
工房には熱いというだけではすまない程の熱気が篭っている。
常人ならそそくさと外に出て行くだろう。
だがポポはもう5時間もずっと工房で剣を打ち続けた。
ただ、姉を超えたいがために…
569デボルポポルのおはなし 5本め:2005/07/25(月) 01:16:00 ID:/uMtp6bw
その日の午後、吟遊詩人の男がまた訪ねてきた。
工房の様子を見学したい、とポポの眼を見つめながらいう。
ポポは男の視線に耐えられずそっぽを向いてしまった。
その頬は微かにピンク色に染まっていた。
男はポポを見て、熱でもあるのかなと言っておでこに手をやろうとしていったん止めた。
「おっと、これセクハラじゃないからね」
などと笑いながら言って手をおでこに当てた。
ポポはおでこに意識を集中する。
男の体温が感じられた。
それと同時に意識が沼の中に引きずり込まれていくような、妙な感覚に襲われ、意識を失った。

「んんッ」
呻き声をもらし、ポポが目を覚ました。
月明かりが明るく感じられた。
そしていつもと何かが違った。
いつもなら静寂に包まれる中、姉のデボを起こしに行くのだが今日に限ってなぜか夜に目がさめたのである。
それともう一つ。
下の階から金属を打つ音が聞えてくるのだ。
その音は激しく、まるで悪鬼の咆哮にきこえるが、その音どこか悲しげだった。
「…」
ポポはとりあえず着替えようとしてベッドから起き上がり、自分が普段着のままであることに気付き、
そのまま下の階に降りて行った。
音の発生源であろう工房の方に近づくにつれ、悪鬼の咆哮は近づいていく。
おそるおそる金属の扉を押し開けた。
すると物凄い熱気が押し寄せてくる。
「姉さん、なにしてるの」
ポポが落ち着いた感じで囁いた。
デボは炉の火により深紅になった刀身に金槌を振り下ろすのを一瞬止め、答えた。
「私はね、あんたと違って装飾が出来ないの。うらやましかった。ガサツな私と違って繊細なポポ。
家事の出来ない私と何でもこなすポポ…あんたにだけは負けたくない…」
それだけ言って彼女は再び金槌を振り下ろす。
また悪鬼の咆哮が悲しみを掻き消すかのように辺りに響いた。
その時、音を立てて二人を隔ててきた大きな溝がいっそう深く、そして広くなった気がした。
570名無しさん@ピンキー:2005/07/25(月) 01:16:42 ID:/uMtp6bw
というわけで、カップ麺を啜りながら次の構想練ってきます
571303:2005/07/25(月) 01:17:55 ID:/uMtp6bw
ネームミスorz
572名無しさん@ピンキー:2005/07/25(月) 01:18:55 ID:DXnaXNnQ
寝る前とか中途半端な時間に食べると太るヨー
それはともかく乙。ワクテカしながらマッテルヨー
573303:2005/07/25(月) 01:22:07 ID:/uMtp6bw
どうせ明日は休みだし、寝ないから大丈夫
俺の為にまってくれるなんtお前いいやy(ry
574名無しさん@ピンキー:2005/07/25(月) 01:49:37 ID:r0RC+3iI
303氏に感謝!
前回もそうだったんだけど、

「んんッ」

の一文に毎度興奮して期待してしまうんだハァハァこれはもう病気だ。
次の構想楽しみに待ってます。が、体にはお気をつけて。
575名無しさん@ピンキー:2005/07/25(月) 15:47:55 ID:N/qbrbFy
>>485-486の続きが読みたいんだが959氏がんがってくれないだろうか…?
エロ無しでもいいから続きをキボンヌ エリスがお母さんみたいですげーイイ
576名無しさん@ピンキー:2005/07/25(月) 16:13:20 ID:TDiY5GCb
禿同
読みたい
577名無しさん@ピンキー:2005/07/25(月) 20:57:42 ID:GwxTbjPJ
>>575-576
ありがとう。そう言ってくれるなんて嬉しいよ
でも、おしまいにすると言ってまた再開して悪い気もするな
それで叩かれてしまったしな。

じっくり考えて、意に添えるか分からないが書いてみるよ。
エロはないかもしれないが…(ノД`)
578青い子猫のおはなし 8匹め:2005/07/25(月) 23:05:25 ID:/uMtp6bw
頬からの血は止まらない。
痛みがないということは、切断面の組織が破壊されていないのだ。
しかし今はその傷にかまっている暇はない。
ただ、眼の前の槍から放たれる一撃を防ぎ、尚且つ一撃で倒さなければならない。
出来るだろうか。
いや、しなければ死ぬのだ。
そしてあれこれ考察しているとき、何かが床に落ち、音が出た。
その音で耳が痛くなるような静寂が一気に消えうせ、女の槍が光速と言ってもいいほどの速さで
迫ってくる。
距離が一気に縮まる。
マナは自分の魔力を持っていた杖に流し込んだ。
杖はマナの魔力を具現化するための媒体だ。
杖によって具現化されたマナの形は、蒼い炎だった。
蒼い炎は大気を燃やし尽くさんばかりに燃え上がっていた。
「…鍵は壊します」
ゴッ。
蒼い炎が女を包み込み放さない。
女の踏み込みは止まっていた。
「いゃぁあぁあ、あづい、あづいあづいあづいあづいあづいあづいあづいあづいあづいあづい…」
女の悶絶する声が静寂と入れ替わりながら部屋を満たしていく。
しかし女は一旦止めた足を再び動かしマナに迫ってくる。
マナは恐怖で後ずさりしてしまう。
「なんで…もう勝負はつきました。貴方の負けです…」
そういってみたもののその声は震えているのが手に取るように伝わってきた。
「にゃぁ」
そんな中、子猫が前に歩み出た。
心なしか子猫が淡く燐光をまとっているように見える。
その姿はまるで神の使いを連想させる。
そして子猫の背中から羽の様な紋章が浮かび上がった。
579303:2005/07/25(月) 23:07:03 ID:/uMtp6bw
今日のネコ分です。
ハイ。
またミスです。
ハイ。
淡く燐光を…
の部分を
淡い燐光を…
に脳内変換お願いします。
ハイ。

…orz
580エリス×レグナ 0/10:2005/07/26(火) 00:18:05 ID:jMoebzBj
>>579
GJ!!
猫(*´Д`)ハァハァ

直後で申し訳ないが、エリス×レグナが出来上がったので投下するね。
581エリス×レグナ 1/10:2005/07/26(火) 00:19:06 ID:jMoebzBj

「レグナ!」

巨大な天幕に響く、透き通った声。

「今日は軍備の予算が多く降りたの。奮発したわ」

「…すまぬな」

青いドラゴンは嬉しそうに、置かれた餌を頬張った。
…あれから10年。
この娘との関係はどこまで進んでしまうのだろうか。
582エリス×レグナ 2/10:2005/07/26(火) 00:20:14 ID:jMoebzBj


「あなたがレグナ?」

──それはノウェと共に封印騎士団に連行された日のことである。
レグナは息子と強制的に引き離され、一際大きな天幕に縛り付けられていた。

拘束具を破壊し、人間共を皆殺しにするのは容易い。
しかし息子を人質に取られているも同然の状況である。
騒動を起こすわけにはいかない。
募る焦りと人間への不信感。
そんな状況の中、彼は一人の少女に名を呼ばれた。

「息子は…ノウェはどこだ」

「心配しないで。あの子はオロー様が預かってるわ。
 大丈夫。オロー様はとてもお優しい方なの。悪い様にはしないわ」

「…信用できぬな」

「…そうよね。縄で縛って信用しろなんて無理よ。
 わたくしが今、その縄を断ち切ってあげるわ」

「馬鹿な真似はよせ。お前が罰を受けることになるぞ?」

「大丈夫。わたくし、これでも騎士団では十人長なのよ。
 誰にも文句は言わせないわ」

「…」
583エリス×レグナ 3/10:2005/07/26(火) 00:22:07 ID:jMoebzBj


少女は縄を解くと、レグナの首を優しく擦り始めた。
…かつてノウェ以外の人間に心を許したことなど無い。
しかし、首を這う幼い掌にレグナの心は揺れ動いた。

「ごめんなさい…あなたにこんな仕打ちをするつもりは無かったの」

「お前が謝る必要はないだろう。
 …しかし、一体何の用でこんなところに来た?
 儂の縄を解くためだけではあるまい」

「ええ、私、今日からあなたの世話係に任命されたの」

「…世話…係、だと?」

「そうよ。あなたの御飯を用意したり、体を洗ってあげたりするの」

「な、何を馬鹿げたことを!
 儂を愛玩動物と一緒にするな。
 食料くらい儂一人でどうとでもなる。
 身を清めたければ適当な川で水でも浴びるわ!」

「ふふふ…遠慮しなくてもいいわ
 明日からよろしくね」

「…」
584エリス×レグナ 4/10:2005/07/26(火) 00:23:08 ID:jMoebzBj

「あ、レグナ」

「五月蝿い奴だ…
 まだ何かあるのか?」

「今日…一緒に寝てもいいかしら…」

「…」

「やっぱり、ノウェ君じゃないと…だめ?」

「…好きに、しろ」

それを聞いた少女は、嬉々とした表情でレグナの翼にもぐり込んだ。
幼い指が翼の皮膜をぎゅうと握り締める。
…なんて図々しく、馴れ馴れしいのだ。

「私ね、6歳からこの騎士団に預けられたの
 だから、お父さんやお母さんと一緒に寝たこと…ないの」

不愉快極まりない小娘。最初はそう思っていた。
しかし、この感情は一体…
585エリス×レグナ 5/10:2005/07/26(火) 00:23:45 ID:jMoebzBj


「…ならば、儂の翼を父や母だと思えばよい」

無意識に発せられていた優しい言葉。
…認めなければならなかった。
自分がこの小娘に何らかの思いを抱いてしまったことを。

「…いいの?」

「ああ」

「…お前、名前は?」

「…エリス」

「エリス…いい名だ」


…それから毎日、エリスは重い食料をレグナのもとに運び続けた。

幼くして騎士団へと預けられた生い立ち故、彼女は愛情に飢えていた。
騎士団での活躍によって与えられる賞賛は、
彼女自身ではなく、彼女の"家系"への評価。
きっと誰かに、そばに居て欲しかったのだろう。

──この10年、エリスがレグナの世話を欠かしたことは、無い。
586エリス×レグナ 6/10:2005/07/26(火) 00:27:02 ID:jMoebzBj

「命明の直轄区での任務、ご苦労様。
 ジスモア団長閣下は兵の扱いが荒くて困ります。
 …あれだけの距離を飛ぶのは骨が折れたでしょう?」

「何、容易いことよ」

「…今日、一緒に寝てもいいかしら
 ノウェはジスモア団長閣下との謁見で不在ですし…」

「うむ」

エリスは慣れた手つきで甲冑を外し、レグナの背へと身を寄せた。
出会った時と同じように、翼の下で丸くなり、皮膜を握り締める。

「…エリスよ、お前はノウェのことをどう思っているのだ?」

「好き…だけど…」

「…ほう?」

「…本当は、レグ」

「たわけが。何度も言っておるだろう。
 儂は竜、お前は人間。
 …種族の壁を越えてはならぬ」

「…」
587エリス×レグナ7/10:2005/07/26(火) 00:29:31 ID:jMoebzBj

人間と竜が一緒になるなど、所詮は叶わぬ夢。
でも…

禁じられた行為。そう頭では理解している。
だが妄想を膨らませば膨らませるほど、
エリスを見る目は次第に陰鬱な欲望を帯びてゆく。
その腕が、その掌が、その体が…愛しくてたまらないのだ。

「…え?」

想像にふけっていた矢先、突如エリス声を上げた。
不思議に思い、体を起こす。

信じられなかった。いや、信じるわけにはいかなかった。
竜の目に飛び込んできたのは、いきり立ち脈動をうつ雄の象徴…
ああ、これは夢だ。そうに違いない。
誇り高き竜が人間相手に…欲情した?
588エリス×レグナ8/10:2005/07/26(火) 00:30:20 ID:jMoebzBj

「レグナ…」

「ち、違う!これは…」

必死に弁解するレグナに、エリスはゆっくりと歩み寄った。

「種族の違いなんて…どうでもいいのよ。
 …わたくしはあなたが好きなの。
 レグナ、あなたはどうなのです?」

「儂は」

答えが返ってくる間もなく、エリスは"そこ"へと手を伸ばし、舌を這わせた。
硝子細工のような掌が、人間の腕ほどもある性器をなぞり上げる。

「くっ…ぐう…」

だらだらと止め処なく液が溢れ、解けた髪を艶かしく濡らしてゆく。
赤黒い凶悪な器官に舌を這わせるその姿は、むしろ幻想的ですらあった。
589エリス×レグナ9/10:2005/07/26(火) 00:32:18 ID:jMoebzBj


「エ、リス…っ…」

舌の動きは勢いを増し、
暗い天幕にはぴちゃぴちゃと淫らな音が響き渡る。
青い巨躯はその動きに合わせ、時折体を反らせた。
エリスは到底口に収まりきらない剛棒に指先を這わせ、愛撫を続ける。
最初は腰を引き離れようとするレグナであったが、
自ら動きをあわせ、快楽を貪るようになっていた。
互いの息は上がり、時折漏れる竜の唸り声が地に響く。

「ぐっ…は、離れろ…」

忠告も一足遅く、膨らんだ先から大量の精が迸る。

「げほっ!げほっ…」

喉を突き、なおも勢いを失わない白濁液は口元から溢れ出した。
純白のドレスはさらに白く染まり、天幕に敷かれた藁をどろどろと伝う。
590エリス×レグナ10/10:2005/07/26(火) 00:33:44 ID:jMoebzBj

「…許せ」

「大、丈夫よ…
 わたくしのドレス…もともと白いから…」

エリスはおぼつかない足で立ち上がると、レグナの鼻先に唇を重ねた。

「これからも…ずっと一緒に…」

「…続きはまた別の機会だ。
 他の連中に気付かれると厄介であろう?
 …適当な川で身を清めるぞ。さあ、儂の背に乗れ!」



──明るみ始めた空に、竜と女が飛び立った。
ジスモアに毒を盛られたノウェが大神殿から飛び出してくるのは、この数時間後のことである。
591名無しさん@ピンキー:2005/07/26(火) 00:38:21 ID:jMoebzBj
以上。
正直、どうヤらせるかを考えるだけで力尽きました。
やっぱりフェラしかないよね。うん。

前々から予告してたアンヘルとカイムの遠距離恋愛はあまり進んでない…ごめん。
何時完成するか分からないので、出来次第投下します。

あ、俺のIDが萌えだ。
592名無しさん@ピンキー:2005/07/26(火) 00:40:36 ID:Cq5BGYhT
今リアルで読んでたよ!うおおおおお、レグナー!GJです。
切な&甘めのテイスト、練られた読みやすい文体…神の降臨だ

IDも褒め称えてる!ずっと待ってるよ。
593名無しさん@ピンキー:2005/07/26(火) 00:41:32 ID:Ov/ihauv
萌え(;´Д`)ハァハァ
594名無しさん@ピンキー:2005/07/26(火) 00:44:43 ID:mZaiOuQC
レグナーーーーー!!!(;´Д`)ハァハァ
595名無しさん@ピンキー:2005/07/26(火) 02:42:09 ID:aT468bNy
>>591
レグナ萌えーーーーーーーーーーーー!!!(;´Д`)ハァハァ
やっぱ竜大好き(;´Д`)ハァハァ

ところで幼ノウェ×ハンチのSSを始めましたがエラいことになったので
分けて投稿します…つか今日の分は無駄文かも…。
596幼ノウェ:2005/07/26(火) 02:42:45 ID:aT468bNy
広く、青々とした草原に、スッと延びる細い路を、オローとまだ幼いノウェを乗せた馬がゆっくりと進む。
抜けるような青空と心地のよい風は、9年前に世界が滅びかけたことすら忘れてしまったかのように、優しく彼らを包む。
風に吹かれながら馬を進めると、地平線の向こう、陽炎の奥に巨大な門が見えてきた。
「もうすぐだ。」
目の前にちょこんと跨るちいさな少年に声をかけると、門に向けて馬を少し急がせた。


「ノウェよ、行くぞ」
「あ、うん、はい…」

オローは城門を呆けた顔で見つめて固まっていたノウェに声をかけ、手招きをした。
すぐさまノウェはオローの元へと駆け寄る。その顔には少しの不安と、新転地での生活への期待が入り混じっている。

「オロー団長閣下、ご無事なことお喜び申し上げm」
「あぁ、挨拶はいいから。ほら、この子を入城させる書類だ」
「はい…はい、確かに。……あの、団長、この子が…?」
「あぁ。ノウェだ。まだ8歳だがしっかりと礼節をわきまえている。
 多少舌っ足らずなところもあるがよろしく頼むぞ。」
「はい…よぅ、チビ助。これからヨロシクな。」
「はい、よろしくな、です」
597幼ノウェ:2005/07/26(火) 02:44:40 ID:aT468bNy
城門を守る兵士は一通りの書類に目を通すと、ノウェと目線をあわせ、妙に愛嬌のある笑顔を向ける。
ノウェもすぐに笑顔を返し、不器用ながらもはきはきと挨拶を返す。その様子に兵士はふふ、と笑い、
ノウェの頭をくしゃりと一撫でする。快活な青年だ、とオローも一目おいているようだ。

「あぁ、それと。」
「はい?」

失礼します、と一礼した後、城門の横の小屋へと走り去ろうとした兵士をオローは呼び止め
振り返った兵士に近づいて、耳元で何やら言葉を落とす。兵士は一瞬驚いた顔をしたが、すぐさまにぃっと笑い

「後で酒でも奢って下さらないと割に合いませんな」
「はは、手配しよう。」
「っしゃ。じゃ、詳しい話は後ほど伺いますので。」
「あぁ、頼むぞ。」

いくつか言葉を交わした後、兵士は上機嫌で小屋へと小走りで駆けて行った。
ふぅ、と一息ついたオローがノウェを見やると。再び城門に見とれていた。
今まで山の奥深くに棲んでいた為、人間が作った建物が珍しいらしい。

「すごい、こんな大きな建物、見たこと無い…」
「はは、そうか?まぁ、もっと驚くことになると思うぞ」
「えっ…どういうこと?…あっ…ど、どういうことでした?」
「はっはっは…無理に敬語を使うな。呼び捨てでも構わんぞ。」
「う…はい、……お…おろー。」
「うむ、いい子だ。…では驚いてもらおうか…開門!」
598幼ノウェ:2005/07/26(火) 02:46:30 ID:aT468bNy
オローの声を合図に、ギギギ、と音を立てて巨大な扉が開く。
扉の向こうには巨大な城塞、封印騎士団の中心である砦と、
広大な敷地が広がっていた。

「□●:@%$!!!!」
「ん?」
「あ、凄い!大きい建物!」

興奮して思わず竜語が出てしまい、慌てて言い直すノウェ。
なんとも、ほほえましいな、とオローは思う。

「これからここがお前の家になる。」
「凄く広いな……あ!」
「ん?どうした。」

ぐるっと砦を見渡し、何かを思いついたかのようにオローの顔を見る。

「この広さならレグナ呼んでもいいだろ?」
「あ、ああ。」

喜々満面の笑顔で頼み込むノウェの顔を見て、
オローは少し迷いつつも、承諾した。
実際、騎士団の皆には「竜と共に育った子供と、
その竜が騎士団詰め所で暮らすことになるだろう」とは伝えてある。
しかし、だ。オロー本人がドラゴン、レグナのことを少し苦手としていた。
ノウェを見つけた時から今まで、
何か他の騎士団員に向ける視線とは明らかに違った目で見られているからだ。
それが殺意では無いにしろ、巨大なドラゴンにそういう視線で見られるのは生きた心地がしない。
ゆえにオローはレグナの前では少し萎縮してしまうのだ。
我ながら情けない、と思いつつも。

「レグナーっ!」

ノウェが空へと向けて甲高い声でドラゴンの名を呼ぶ。
すぐさま音の壁を突き破るかのような速度で黒い竜が頭上を一瞬で通りすぎて行き
遠くで旋回して今度はゆっくりと大地へと降り立った。
599幼ノウェ:2005/07/26(火) 02:49:53 ID:aT468bNy
「ふん、暫く呼ばれなかったな。儂のことを忘れたのかと思うたぞ、小僧。」
「何いってんだレグナ。5日間会わなかっただけだろ?」

ノウェを見つけた谷間からここまでは一週間はかかる。
その間、人間の生活や言葉、一般常識などを教えるため、
あえてレグナとは離して、馬で砦まで戻ってきた。
当然、宿をとるため途中立ち寄った街中ではレグナは呼べず、
街道や山道では、馬上でオローがノウェにいろいろなことを教える時間となっていたため、
となると、必然的にレグナとノゥエが会う機会も減っていた。
どうやらレグナにはそれが面白くないらしい。

「人間。わざわざ町に泊まらずとも、小僧はもとより外で暮らす身であった。
 外で寝泊りさせてもよかろう。甘やかすな。」
「いや、ノウェはこれから人間のいる世界で暮らしていくんだ。
 俺は少しでも人間の生活に慣れさせてあげたかった。」
「まったく。慣れていないからこそ儂は反対したと言うに…」
「この子は人間だ。あなたとの暮らしも十分満たされているだろうが、
 人間の世界で暮らすこともこの子にとっては必要なはずだろう?」
「ふん、分かっておるわ。人間ごときが儂を諭すな。」

レグナにしても、この男の言うことには隙が無く、
反論できない。ゆえに苦手な相手だった。
だからこそ、ノウェが妙にこの男に懐いてるせいもあってか、
無性に気に喰わない。だからついつい口調もキツくなる。
明らかにこれは子を奪われた親の嫉妬だな、とオローは頬をかき、苦笑する。

「ねぇレグナ。俺、空飛びたい!
 ここ空から見ようよ!」

そんな大人の会話に飽きたのか、
ノウェは小さな体でレグナの体によじ登り、ぎゅうっと首に抱きついて、猫なで声でレグナに頼み込む。
レグナの顔が緩んで見えるのは気のせいでは無いだろう

「うむ。ではしっかりとつかまっているがよい。」

心なしか嬉しそうな様子で羽ばたき、空へと飛んでゆく。
やれやれ、とオローは手をひらひらと返し、安堵の息を吐いた。
レグナはぐるぐると砦の周りを旋回する。砦の兵士達も上空のドラゴンの姿を見て、声を上げた。
手を翳してその様子を見ていたオローの後ろに、先ほどの城門にいた兵士が駆け寄る。
600幼ノウェ:2005/07/26(火) 02:51:13 ID:aT468bNy
「オロー団長。手続きやらの諸々、終わりました。」
「おお、悪いな。」
「お、竜の子はさっそく砦周りの探索ですかい。元気だねぇ。」
「暢気だな。さっきの話の返答、まさか二つ返事じゃ…」
「いやいや。あの子の世話のことなら、謹んでお受けしますよ?団長閣下。」
「ふん?そうか。では頼んだぞ、ユーリック。」
「お任せあれ。」

ユーリックと呼ばれた兵士は、にぃ、と笑うと、
音速で空を飛び回る竜と、その背中で臆することなく笑う少年を見て、
銀髪を掻きながら「こりゃ骨が折れそうだねぇ」と呟いた。
601名無しさん@ピンキー:2005/07/26(火) 02:55:25 ID:aT468bNy
とりあえずここまで…

ハンチ×幼ノウェ
…のはずがハンチさん出てきてねうぼぁ。

なんかここまで書いても話し進んでneeeeeeeeeeee!!
まぁ、ほのぼのパートってことで…ユルシテクダサイオガーサーンorz
次こそエロスいと思いまsうぼぁ

オロー団長の言葉遣いがわかりません!こうで(ry
602マナ・・・手折られた蕾:2005/07/26(火) 04:38:09 ID:KjCuIxPw
マナスレでせがまれたので書いてみました。
即興&文才無いんでエロばっかりですみません。
陵辱物なんでお嫌いな方はスルーお願いします。


それはマナがカイムに連れられて森を歩いていた時の事…森の中程まで来た処でいきなりカイムに押し倒された。

獣の様な荒い息遣いが聞こえる…何をされるのかは解らなかったが、本能的な恐怖を感じてマナは目茶苦茶に抵抗した。

「な、何すんの、いやっ!やめろっ…やっ…んふっ…んむ…んっ!んんんんっ!」

マナの抵抗などお構いなしにカイムはマナの唇を奪う。
カイムの強靱な舌が歯を抉じ開けマナの舌を強引に引きずり出し、激しく吸い立てる。

「んう、んーっ!んんんっんふ…。」

マナの目から涙が零れ、地面に吸い込まれていった。

マナの唇と舌を存分に味わった後、漸くカイムは唇を離した。そしてローブを捲り上げ、下穿きを一気に引き降ろす。

「いやっイヤぁっ離せっ離せっ離せえぇ〜っ!」

足をバタつかせて抵抗するものの、あっさりと押さえられ大きく開かれてしまう。

「いや…恥ずかしい…見ちゃダメぇ…。」

マナの言葉など耳に入っていないかの様にカイムはマナの股間に顔を近付け…花芯にむしゃぶり付いた。
そのまま、じゅるじゅると音を立てて舐めしゃぶる。
マナの頭の中に白い火花が散った。

「ひっ…ぎっ…いやっイヤぁ…舐めちゃ…ダメぇ…。」

膣内に舌を差し入れ掘り起こす様にして舐める。

「!!!!」

もはや声も出ない、カイムが舌を動かす度にビクン、と腰を跳ね上げるだけだ。
やがて全身を痙攣させると吹き出す様に小便を漏らした。
603名無しさん@ピンキー:2005/07/26(火) 06:12:03 ID:mZaiOuQC
>>595
ノウェとレグナの会話を、一週目のEDを想像しながら読んで、
ホロリと来ました‥
全然無駄文なんかじゃないし、エロ無しでも本当によかったよ。
マジGJ!!!!!
ところでエロはまだですか(;゚∀゚)ハァハァ

>>602
幼マナレイプキタ(;´∀`)
出張ご苦労さまです、ご馳走様でした!

このスレの神たちは萌え、エロ、和姦、凌辱などの使い分けが上手くて
ついハァハァしすぎてしまうから困る。
604名無しさん@ピンキー:2005/07/26(火) 10:44:46 ID:tEl5524V
|ω・) チラーリ
605名無しさん@ピンキー:2005/07/26(火) 11:07:27 ID:8HAxUOYY
>>595
GJ!!!こういうの待ってますた!
ユーリックの出し方がうまい。さり気なく出てきててびっくりした。
これぞSSの醍醐味。
ハンチさんがどう絡んでくるのか楽しみです。
606名無しさん@ピンキー:2005/07/26(火) 11:50:28 ID:raHW783f
最近ここ活気あっていいなあ
607名無しさん@ピンキー:2005/07/26(火) 12:18:02 ID:h/bNkQi/
>>595
グッジョ―――ブ!!!!!!!!
レグナ可愛いよレグナ!レグナ!ユーリックさりげなく出ててびっくりした!でも違和感ないのが素晴らしい…!
続きも楽しみにしてる!マジGJ!!
608名無しさん@ピンキー:2005/07/26(火) 13:01:32 ID:DwwebOFJ
801の件は
・公式ホモ(レオナール、ヤハ)・設定ホモ(ドラゴン単一性云々)はここに投下
(物によってはうpろだ使用しつつ)
・その他801はビデオ棚

という感じだろうか?ログ読んだ印象で判断したが間違ってたら指摘よろ
後でてんぷらに入れとく
609名無しさん@ピンキー:2005/07/26(火) 14:52:44 ID:9RfNFn6J
雨が凄いねえ・・・。

台風→外出して遊べない神達→作品大量投下

という流れはどうだろう。
610名無しさん@ピンキー:2005/07/26(火) 18:41:46 ID:97hfKZWk
今さらだけど、ややヘタレ風味カイアン(擬人化アリ)書いてもよかですか?
611名無しさん@ピンキー:2005/07/26(火) 19:10:49 ID:wTgTTecb
まってました!!
612名無しさん@ピンキー:2005/07/26(火) 19:55:15 ID:gXepMaiS
バッチ来い!
613名無しさん@ピンキー:2005/07/26(火) 21:56:57 ID:joLRpuUZ
カ・イ・ア・ン・フォオオオオーーーー!
614名無しさん@ピンキー:2005/07/27(水) 00:44:35 ID:dP+yzb9X
では自分は酒飲んで酔っ払ったアンヘル(竜、雌)に襲われるカイムで。
615名無しさん@ピンキー:2005/07/27(水) 00:58:44 ID:wkj8Ybqp
アン×カイか!!新鮮な響きだ!カイアンもアンカイも待ってるぞ!ワクテカ
616303:2005/07/27(水) 01:37:33 ID:m8mnJdai
すこし書くために必要なことを訊いておこうと思って
前作でアンヘルタソが言った、
『堕ち行く者は海の…』
みたいな台詞を言ってたけど、正確に覚えてる人いませんか?
もしくは何章何節かでも…
ヨロリですつД`)つ
617名無しさん@ピンキー:2005/07/27(水) 02:21:24 ID:wkj8Ybqp
9章『鎮魂』二節「愛という名のもとに」
イベント戦闘(イウヴァルトを探して帝国内縦横無尽の)後。

「おぼれゆく者は、海の深さに気をとられ広さを知らぬ」

でしょうか…。
作品楽しみです^^
618303:2005/07/27(水) 02:38:09 ID:m8mnJdai
>>617
ありがとうございます。

全然違ってましたねw
本当に助かりました
619名無しさん@ピンキー:2005/07/27(水) 14:13:40 ID:9RT2rG4A
台風過ぎて凄い晴れだな…。空がすごく青い。
アンヘルたんが消えていった後の澄んだ青空を思い出してちょっと悲しくなった。
620名無しさん@ピンキー:2005/07/27(水) 15:57:22 ID:lsjpOxh9
>>619
おまいは俺を泣かせたいのかと…!
いや、これは涙じゃ…
621名無しさん@ピンキー:2005/07/27(水) 16:40:40 ID:8dgnxfNp
>620
心の汗だろ?
622名無しさん@ピンキー:2005/07/27(水) 20:39:00 ID:wkj8Ybqp
怒涛のSS投下から1日以上。職人さん達の書き込みがない・・・
・・や、わかってはいるんだ。今日は一週間の真ん中で平日の夏日だもんな。

そしてだからこそこんな時、身にしみるまとめ氏の有難さ。
ちょっくらスレの歴史を復習しつつ悶えてくる。
こまめに更新してくれてるまとめ氏に心から感謝。
623青い子猫のおはなし 9匹め:2005/07/27(水) 21:06:28 ID:m8mnJdai
青い燐光を帯びた子猫は、燃えながらも突撃してくる女の攻撃を止めた。
いや、正確には子猫の少し前方で見えない壁にでも阻まれたかのように女の槍が停止していたのだ。
女はありえないという顔をしている。
そしてマナも状況を把握仕切れていなかった。
「ありえないですよぉ…契約者の私が負けるなんて…」
女は槍を落としてしまう。
しかし、拾おうともしない。
それを見届けた子猫はマナの肩にひょいと飛び乗った。
すでに子猫を包んでいた青い燐光は嘘のように消えていた。
あたりに静寂が戻り、女のすすり泣く音だけがムナシク響いた。
いつしか女のすすり泣く声もやんでいた。
再びの沈黙。
そして女が徐に顔を上げるとそこには先ほどまでの卑怯そうな顔つきでなく、同姓ですら惚れて
しまいそうなほどに美しい顔があった。
女は契約を破棄していた。
どうやってかは知らない。
ただ、心から契約を拒否した。
もう嫌だったから。
契約して失ったものは大きすぎた。
今まであったものが一瞬で消えてしまうほどに。
マナは女を見ていった。
「鍵を壊します…いいですね」
女は首を振っていった。
「私に壊させて…」
そう言って落ちていた槍を拾い上げる。
と、片手では持ち上げることが出来なくなっていた。
「…」
女は無言で両手で槍を持ち上げる。
そして月明かりを浴びている水の球体をやりでついた。
一閃。
624303:2005/07/27(水) 21:09:18 ID:m8mnJdai
と、こんな感じでハンチさんをどうしても生かしたい自分が
契約破棄させてみました。
ハイ。
口調も卑屈なものではなく、普通です。
やったね。
ユーリックをどうするか迷ってます。
団長も。
ヤハは殺す。
というわけで、駄文ですがまだ続けます。
今後とも住民のみなさん、よろしくおねがいします。
625名無しさん@ピンキー:2005/07/27(水) 22:25:28 ID:NCFq9de/
まとめ氏に感謝を。わざわざ作って、細かく管理してくれてありがとう!

303氏も乙GJ!その後に投下するのは勇気が要るけど、セエレ×エリスを少し書いてみた。
エロはまだ無いけど、そのうち…2話投下。
626セエレ×女神エリス3:2005/07/27(水) 22:27:15 ID:NCFq9de/
――――


「じゃあ、ぼくはこれで。何かあったらすぐ女官に申し付けてください。すぐ来ますから」
「ええ」
セエレが扉を閉じようとしたその時だった。

「あの、セエレ殿!」
「何でしょう?」
少し驚いた顔でセエレは振り返る。

「今日は…どうもありがとう。わたくし、どうかしてました」

「…また、明後日に伺います。それでは」

セエレは優しげに微笑み、それだけ言うと静かに扉を閉じて出てゆく。
見送った後、その閉じられた扉を、エリスはいつまでも見つめていた。


――夕刻。すっかり日は暮れ、茜色の空が窓から僅かに見えた。
何を思うでもなく、エリスは一人、窓際にたたずんでいた。
627セエレ×女神エリス4:2005/07/27(水) 22:27:45 ID:NCFq9de/
給仕の女官が夕食を運んでくる。
「女神様、夕食の準備が整いました。冷めぬ内に、召し上がりくださいませ」
「えぇ。どうもありがとう」
そう言ったものの。
エリスはなかなか食事に手をつけなかった。
いや、つけることができなかったのだ。
もう何度1人で味気ない食事をしてきたか。
女官は食事の際、部屋の外で待機している。彼女達とは必要最低限の接触しかない。
そう、他のあらゆる世話等で女官が入ってきても。
必要以上の会話は、女官達には許されていなかった。
お互いに顔を覚えた頃に、女官はすぐ任期を終えさせられ、新人が入ってくる。
それが物寂しさに拍車をかける理由のひとつだとエリスは思う。

食前の祈りを捧げると、エリスはスープを一さじ掬う。

話す相手もいない。笑うことさえ、忘れてしまったわ…
昔は食堂で大勢の仲間達と談笑して、楽しく過ごしていた…

ふと、セエレの顔が浮かぶ。
優しげな笑顔、柔らかな物腰。

「……ごちそうさまです」
食後の祈りを唱え終わるのを聞いて、女官が驚きながら
「…これは…女神様。お食事をとらないと、お体に毒ですよ」
「ごめんなさい。今日はなんだか食欲が無くて」

エリスはすっかり塞ぎ込んでいた。
628303:2005/07/27(水) 22:53:01 ID:m8mnJdai
まとめ氏、いまさらですが、毎回ありがとうございます。
とても見やすく、気になる作品をいつでもチェック出来るのが嬉しいです。
すごくGJです|Д`)b
629名無しさん@ピンキー:2005/07/28(木) 00:36:54 ID:xuT1oyUb
まとめ氏の努力には作品投下をもって応えるさ
(もっぱら他力本願)
630名無しさん@ピンキー:2005/07/28(木) 06:51:59 ID:ChCZChq3
子猫話は意外な展開!ハンチタソの太陽の微笑み復活か!?(*´Д`)ハァハァ
そして待望のセエレエリス続きキタ*・゜゚・*:.。..。.:*・゜(゚∀゚)゚・*:.。. .。.:*・゜゚・*!!!!!

両方とも続きを楽しみにしてるからな!その他まだ完結してないSSの続きもな!
途中で書き逃げは許さんからな!! と、プレッシャーをかけてみる。
で、最近エロ分が足りないから新作エロSSキボンヌ と、わがままを言ってみる。
631セエレ×女神エリス4:2005/07/28(木) 09:42:38 ID:i2ZRH/S9
一応エロ短編考えてる('A`;)

今週の金曜の夜あたりに…
632名無しさん@ピンキー:2005/07/28(木) 09:43:11 ID:i2ZRH/S9
あ…クッキー残ってた…orz
633名無しさん@ピンキー:2005/07/28(木) 10:05:23 ID:GDoAQu6K
ばっちこーいばっちこーい(・∀・)イイヨイイヨー
634303:2005/07/28(木) 12:01:34 ID:+tI7+RNn
団長を殺し,団長から受けた傷で亡くなったハンチ。
無くしたものは計り知れない。
もうかれこれ一年は経とうとしていた。
封印騎士団の新しい団長は,オローには及ばないものの,
優しく,強い人らしい。
ノウェはレグナと共に姿を眩ませたらしい。
噂では,隻眼の男と一緒にいるのをみた。
というものが多かった。
635303:2005/07/28(木) 12:04:55 ID:+tI7+RNn
エリマナの続きなんだけど,携帯から書いてるからペースは遅くなってしまう
orz。
636名無しさん@ピンキー:2005/07/28(木) 21:37:10 ID:Q5ezWHb3
>>624
魅力ハンチが仲間に加わった!!
637名無しさん@ピンキー:2005/07/29(金) 00:06:12 ID:sPW6RsEe
人が減った気がするのは気のせい?
寂しいお
638名無しさん@ピンキー:2005/07/29(金) 00:10:05 ID:NX7sVM1f
新しいゲームも続々と出てるし
飽きたor他に萌えが移った人が多いんじゃないかな
639名無しさん@ピンキー:2005/07/29(金) 00:28:28 ID:JjaUiwK0
他に萌えが移らない程にDODにお熱な俺が居るb
640名無しさん@ピンキー:2005/07/29(金) 00:44:13 ID:HWw+GaUA
2クリアしたから1やってみた。

あははは、きれーい
あたしの子供はどこー
あたしの可愛い、可愛い子供たち…
アリオーシュだけで十分ダーク
641名無しさん@ピンキー:2005/07/29(金) 00:55:29 ID:hmvh1PWv
アリオーシュは小説(Mネガティブ)だと基地外度5割増。
あの小説はアンヘルたんがガチでカイムに告白してるからアンカイ好きとしては堪らん。
642名無しさん@ピンキー:2005/07/29(金) 00:58:08 ID:pi6xLiRF
この間の件で職人さんが何人か自粛したのも原因の一つかも。
自粛なんてしなくていいからまた戻ってきてくれ('A`;)
643名無しさん@ピンキー:2005/07/29(金) 09:41:57 ID:i4PYq907
つっても、あの件はスレが続く上で避けては通れない問題だ
対応はっきりしてよかったんじゃね?
もうこれ以上被害は出ないだろうし
644名無しさん@ピンキー:2005/07/29(金) 12:35:51 ID:PvaHLnU5
っていうか,天ぷらにリク禁止もいれとかないか?
あれってリクが原因でもあったしょ
645名無しさん@ピンキー:2005/07/29(金) 13:16:04 ID:7rFUTmR0
何か問題があっても、皆で直していくこのスレが大好きだヽ(´ー`)ノ
646名無しさん@ピンキー:2005/07/29(金) 14:25:20 ID:MwwDpk+j
>>644
確かにそうだったけど、
「エリスカモン!フォオオオオーーー」とかできなくなるのはキツくね?
647名無しさん@ピンキー:2005/07/29(金) 15:24:20 ID:pi6xLiRF
過去の件に関してはもう殆ど結論出たと思うからいいとしても、この一週間、書き手さんが萎縮してる気がするんだ。
・・そう感じるのはもしかして俺だけなのか?
たまたま今週は皆忙しかっただけなら杞憂で済むんだが。

>>644
非公式ホモ禁だけでいいんじゃねー?
648名無しさん@ピンキー:2005/07/29(金) 15:28:35 ID:meQbtEJY
>>646
あ…確かに
だったらあれだ,というか,「フォオオオーーー」
系は大丈夫だろ?
ありゃ,このスレの遊びみたいなやつだし,
リクじゃないと思う
649名無しさん@ピンキー:2005/07/29(金) 16:03:18 ID:hnWSh807
しかしそれを見た空気読めない腐女子が
「じゃあノウェユ(ry」とか言い出す可能性が。
そこでリク禁止だとかいうとかなりの確率でふじこる希ガス
650名無しさん@ピンキー:2005/07/29(金) 16:03:25 ID:wq9s38f7
>>647
普通に平日だからじゃね?
非公式ホモで荒れたんだから、ノーマル書く人が萎縮する必要もないし
今までの職人達は良識ある人ばかりだった
651名無しさん@ピンキー:2005/07/29(金) 20:01:12 ID:CRcKWfa2
俺は一度萌えてしまうとずっと萌え続ける。
なかなか萌えないだけに。
俺はDODのキャラはどれも魅力的に見えるよ。
設定が好き。作中で活かしきれてないけど、それがさらに妄想を掻き立て、いろんな可能性を秘めてる
そして色んなSSたちが生まれる。
652名無しさん@ピンキー:2005/07/29(金) 20:28:14 ID:EJhYyP9j
人からのインスピレーションを受けて書く職人さんも結構居るんじゃないかな。
リクという形だと特に、喜んでもらえるよう頑張って書こう!みたいな。
この空気で今更非公式フォモをリクするヤシも居ないだろうし
更にそれを書く職人さんも居ないと思う。
心配なら「非公式フォモのリクは禁止」とすればいいかと。
今までリクによって沢山の神小説が光臨しただけに、廃止するのは惜し過ぎる…と俺は思う
653名無しさん@ピンキー:2005/07/29(金) 20:52:49 ID:JjaUiwK0
…あれ?ノウェユリ小説まだ出来てないの?
654名無しさん@ピンキー:2005/07/29(金) 21:14:23 ID:d5i9EUyS
>>653
おま・・・・空気読みすぎだぜwwwwww
655名無しさん@ピンキー:2005/07/29(金) 21:14:29 ID:CRcKWfa2
|ω・) チラーリ ショクニンサンタチ、 キテクレルカナ…
656名無しさん@ピンキー:2005/07/29(金) 21:18:03 ID:SLbSyjV0
>>653
ちょっとは空気読もうな
な?
あと,少し自粛しような
な?
657名無しさん@ピンキー:2005/07/29(金) 21:50:06 ID:1sgRuYe/
みんなはどのキャラのエロスが読みたい?
658名無しさん@ピンキー:2005/07/29(金) 21:54:02 ID:PS2uC3+i
俺はハンチさんかエリスだな
659名無しさん@ピンキー:2005/07/29(金) 21:57:56 ID:jOXhOvKu
アンヘルたん一択



と言いたいところだがフリアエも好きだ
660名無しさん@ピンキー:2005/07/29(金) 22:01:33 ID:1sgRuYe/
エリスって書くの難しそうだね…でも俺も読みたいんだよな…
フリフリも読んでみたい。
661名無しさん@ピンキー:2005/07/29(金) 22:13:19 ID:/5/1osM+
たしか今夜は短編あがるんじゃなかったか。
662名無しさん@ピンキー:2005/07/29(金) 22:16:06 ID:2PJF7Vvk
フリフリイイネ!
663青い子猫のおはなし 10匹め:2005/07/29(金) 22:21:15 ID:xUi+XlmB
一閃。
その瞬間、部屋に目が開けていられないほどの閃光が迸る。
バチッ。
暫くの間、視界が真っ白で何も見えない状態が続いた。
「余は使えぬ者はいらぬ」
冷酷な口調で誰かが言った気がした。
そして視界に色彩が戻る。
部屋の中央に配置されていた、水の球体はなくなっていた。
床に女の槍が落ちている。
それにしても、あの時部屋には女とマナと子猫以外は誰もいなかった筈だ。
そう思いながらマナが女のほうを見ると、なぜか顔面蒼白の女が立っていた。
そのときにはマナは無意識に女のほうへと駆け出していた。
マナが女の肩を掴むと、女はマナの方へ倒れてくる。
「そんな…」
彼女の短剣が3本ほど、深々と突き刺さっていた。
それは女の豊満な胸をやすやすと貫通しており、もう助からないことは誰の眼にも明白だった。
「あの男には気をつけて…ジスモアには……」
それだけ言うと女は眠っているかのような顔で息を引き取った。
部屋は再び静寂と月明かりが支配していた。
664303:2005/07/29(金) 22:23:56 ID:xUi+XlmB
生かそうと思っていたハンチを泣く泣く処分。
ごめんなさい。
団長閣下は憎まれっ子。
憎まれっ子世にはばかる。
ちょっとダークな感じに青ネコを持っていきたいので、
萌えみたいなのもまじえながらDODクオリティーをやりたい。
許しておかーさん。
665名無しさん@ピンキー:2005/07/29(金) 22:31:22 ID:w7kEf8HQ
消えたとか自粛してるとかじゃなくて
ちと忙しいのです。ちびちび書いてます。
666名無しさん@ピンキー:2005/07/29(金) 23:16:48 ID:xUi+XlmB
作品投下した後って、
なぜかレスつかないのはのろいですか
667名無しさん@ピンキー:2005/07/29(金) 23:24:23 ID:PS2uC3+i
青い子猫氏、GJです!何だか目が離せない展開にこれからもガンガってください
668名無しさん@ピンキー:2005/07/29(金) 23:28:40 ID:XxyRu/XK
>>667
IDがPS2だなw
669名無しさん@ピンキー:2005/07/29(金) 23:42:26 ID:2PJF7Vvk
>>666
作品の間にレス挟んだら嫌だから、しばらく様子見る人多いのかも。俺はそうだ
特に氏のは連載形式だろ?「もしかしたらもう1話あるかも…」と思うんじゃないかな
細かいことは気にスンナ。いつも人がいるとは限らんし
ちなみに俺も、自分が質問した後しばらくレスつかなくて焦ったことがあるが
670名無しさん@ピンキー:2005/07/29(金) 23:46:11 ID:2PJF7Vvk
>青い子猫の人
ごめん、マジレスしといて大事なこと書き忘れた
いつも楽しみにしてるよ。がんばれ!
671名無しさん@ピンキー:2005/07/29(金) 23:48:40 ID:pi6xLiRF
>>653にワロタ。
672303:2005/07/29(金) 23:58:07 ID:xUi+XlmB
俺があとがきみたいなのをしたら
もうその日は投下しないから出来れば
なんか言ってもr(ry
673名無しさん@ピンキー:2005/07/30(土) 00:08:33 ID:sQ8T9/QX
痛っ
674名無しさん@ピンキー:2005/07/30(土) 00:20:07 ID:KCjAun1N
>>673
どうした?どこか怪我したのか?大丈夫か?
675名無しさん@ピンキー:2005/07/30(土) 00:23:32 ID:G2fh8WzW
>>673
消毒しろよ?
ばい菌入ったら困るからな
676名無しさん@ピンキー:2005/07/30(土) 00:24:31 ID:VzC9TfdH
作品投下後に、「今日はこれで終わり」とか書いてもらえるとこっちもGJとか言いやすいんですよぉ。
677303:2005/07/30(土) 00:35:11 ID:YiZ0p+lR
>>676
ごめん…
俺ももっと気をつけるべきだったんだよなorz

皆すまん
678名無しさん@ピンキー:2005/07/30(土) 00:49:07 ID:6+0y9Gbh
なぁ…
アンヘルたんの生まれたばっかりの時って大きさどのくらいだと思う?
679名無しさん@ピンキー:2005/07/30(土) 00:50:52 ID:KCjAun1N
なんてーかこのスレ、えもいわれぬ芳香を醸し出してるな。
良い匂いがスレ中に満ちておる。
680名無しさん@ピンキー:2005/07/30(土) 01:09:01 ID:3IZDq3bS
>>678
現在のアンヘルたんやレグナが成人サイズ(もう大きくならない)だとすれば
中型犬くらいかな?体型とかもかなり違うんだろうけど。

萌えの匂いを察知して、思わず恐竜の文献引っ張り出してマジレスしてしまいましたよ
681303:2005/07/30(土) 01:16:52 ID:YiZ0p+lR
えっとさ、デボルポポルできたんだけど、投下してもおk?
682名無しさん@ピンキー:2005/07/30(土) 01:17:19 ID:SsOINSPE
中型犬サイズアンヘルたん(;´Д`)ハァハァ
>>680…君は良い匂いがする
683デボルポポルのおはなし 6本めA:2005/07/30(土) 01:26:11 ID:YiZ0p+lR
姉妹は剣を打ち続けた。
妹に対する嫉妬を籠めて。
姉に対する憎悪を籠めて。
そして出来上がる剣は紙すら切れないなまくらばかり。
半身だけではまともな剣は打てなかった。
そんなことには二人とも気付いている。
でも二人で剣を打つことはもうないのではないかということにも。
「…」
無言で作業を続ける。
昔はこの工房には二人の奏でる旋律のような音が木霊していた。
しかし今は一人と一人の独唱だ。
悲しい独唱。
そしてそのような状態が半年続いた。
デボが作った剣は3本。
紙が切れない剣はそのうち2本。
木が切れない剣が1本。
全て細工がされてない剣。
ポポが作った剣は2本。
紙が切れない剣はそのうち1本。
木が切れない剣は1本。
全て刀身がまともじゃない剣。
「…どうして」
ポポの目から涙が頬を伝って流れ落ちる。
その質問にはデボは答えぬまま俯いている。
その時工房をこの半年間、ずっと見守ってきた吟遊詩人が言った。
『君たちの剣を打つ音は悲しいね。君たち姉妹は二人で一本の剣を打つんだよね。
それはとてもすごいことなんだよ。一人で何かをつくり上げることよりも、二人で作り
あげるほうがとても難しいんだよ。だからもういいんじゃないかな。一人でがんばらなくても…
君たちは二人なんだから』
と詩人はいった。
二人はなにも言わずにその場で泣き崩れた。
詩人はこの二人を一生護っていくと誓った。
神にではない。
剣にだ。
684デボルポポルのおはなし 6本めB:2005/07/30(土) 01:26:52 ID:YiZ0p+lR
そしてそれから一ヵ月後。
二人は吟遊詩人と結婚する。
姉妹は最高の剣を鍛え上げることにした。
工房に二人の旋律が木霊する。
ガンッ。
キンッ。
がん。
きん。

そして一振りの剣が出来上がった。
そして吟遊詩人の男が茎に詩を彫った。
この剣を持つものが気付くようにと。
誰しも一人で生きているのではないと気付いてもらうために。
“おぼれゆく者は、海の深さに気をとられ広さを知らぬ”
そうして出来上がった剣の名は吟遊詩人の名を間に挟み、
“デボルポポル”
となる。

それから数十年が経ち、赤き竜が言った事と同じだったというのは誰もしらない。
剣の持ち主は気付けたのだろうか。
誰しも一人ではないということに…
The END
685303:2005/07/30(土) 01:30:28 ID:YiZ0p+lR
というわけでドボルポポルのおはなしは今回でおしまいです。
タイトルの修正がきくならば、

“おぼれゆく者は…”

としてもらいたいです。
ほんとに。
ヘンな終わらせ方で悪いんですが、後は青ネコに集中します。
たぶん。
それではまた青ネコで逢いましょう。

まとめ氏、毎回ありがとうございます。
本当に助かります。
686名無しさん@ピンキー:2005/07/30(土) 01:56:08 ID:qAFe62T1
あたしの子供はどこぉ
687名無しさん@ピンキー:2005/07/30(土) 10:26:16 ID:yL7LjZDP
>>686
おまい、それはつまりアリオー朱のリクでつね?
688名無しさん@ピンキー:2005/07/30(土) 11:35:53 ID:5pP2tpCJ
アリオーシュは漏れが書くとどうしてもギャグになる…。
689名無しさん@ピンキー:2005/07/30(土) 11:54:27 ID:+8TUg303
>>681
GJ!!!!まずい、ちょっと感動した…!マジ良かった!ありがとう!
690名無しさん@ピンキー:2005/07/30(土) 12:53:48 ID:qAFe62T1
あたしの子供はどこおおおおおお
691名無しさん@ピンキー:2005/07/30(土) 13:04:05 ID:sQ8T9/QX
…あれ?ノウェユリ小説まだ出来てないの?
692名無しさん@ピンキー:2005/07/30(土) 14:03:01 ID:l3pttcRN
あたしの子供は(ry
693名無しさん@ピンキー:2005/07/30(土) 14:55:10 ID:BQDcsUGc
>>691
いい加減に空気読めや
694名無しさん@ピンキー:2005/07/30(土) 14:57:24 ID:APebMGyV
十月の試験に向けて猛勉強しなきゃならんのに、
「ドラゴンの発情についての文献とかないのかよ」とか「交尾の仕方を詳しく」とか、
そういうことばっかり考えてる

しかも、こんな昼間から
695名無しさん@ピンキー:2005/07/30(土) 16:46:53 ID:FZIu8WrD
>>694
三浪以上とはつらいな…
ガンがれよ,俺はおまえを応援してやる
696名無しさん@ピンキー:2005/07/30(土) 17:20:18 ID:rtDkaNmm
>>695
いや、ただの資格試験ですがな。すまん
応援ついでにドラゴンの生態について語っt
697名無しさん@ピンキー:2005/07/30(土) 17:26:58 ID:VzC9TfdH
ドラゴンは胎生なのか卵生なのかで言うと、卵生で書いてるお話とかゲームも多いしたぶん卵生?
「俺は俺の道をいくんだぁ!」って人は聞き流してネ
698名無しさん@ピンキー:2005/07/30(土) 18:04:47 ID:C1YNDq9P
ハィ、先生ノシ
「ドラゴンは哺乳類ですか?鳥類ですか?それとも飛ryu(ry」
699名無しさん@ピンキー:2005/07/30(土) 18:21:19 ID:7lNwtcHy
姿からすると卵生っぽいが、最高種と考えると胎生かもしれない。
卵生だとリスク大きいしな。

蛇足だが背中から腰にかけてが弱そう。
実際、鳥の雌なんかは背中〜腰をナデナデし続けると発情してしまって
交尾もしてないのに産卵してしまうから、あんまやらんようにって話は有名だし。
たぶんコトの際に上に乗っかられるからだと思うんだけどね。
700名無しさん@ピンキー:2005/07/30(土) 18:34:16 ID:C1YNDq9P
でも萌えなのはあれだよな
卵からかえったときとかだ。

殻が頭に乗っかってて、丸いお目めがこちらをみているんだ。
純粋そうな目で、人間を馬鹿にすることなく、すりこみで
人間を親と思うんだ。
そして本能で親を殺して一人前。
とか。
アンヘルタソ「ぴぎゃー」
701名無しさん@ピンキー:2005/07/30(土) 18:38:00 ID:KBtExImU
卵を産卵→孵化してすぐに飛んだり炎を噴いたりでどうだ
702名無しさん@ピンキー:2005/07/30(土) 18:42:39 ID:C1YNDq9P
>>701
それじゃだめじゃないか?
生物学てきにだm(ry
703名無しさん@ピンキー:2005/07/30(土) 18:51:07 ID:0auGKn5B
ふと思った
ココには小説を書いてくれる神が居るが
絵師は居ないのかな、と

小説でフォォオオォォオするのも良いが絵でもフォォオォオオオオしたい漏れorz
704名無しさん@ピンキー:2005/07/30(土) 18:52:53 ID:0auGKn5B
すまん。流れぶった切った

ギョロアエに刺されてくる
705名無しさん@ピンキー:2005/07/30(土) 19:22:10 ID:6qdU9w/h
カイムがバランス崩してズルッと背中から腰に滑る

アンヘルタソびくっ

「何をするか馬鹿者!!」

照れ隠しでカイム燃やすアンヘルタソはあはあ


絵は身元バレやすいからなぁ
自分も見たいんだけど
7061/4:2005/07/30(土) 20:19:53 ID:SAgy4Jr/
生温い風の吹く夜だった。
月は雲に隠れ、人の目であればほぼ暗闇一色としか把握できないであろう世界で、
人でありながら人では無い男は、風に緩く弄られる梢や湖面に目を遣りながら、
グラスに移した液体を口に運んでいた。

ふいに、隣に影が舞い降りる。
巨大な体躯から巻き起こされる風を、何処か心地よく身に受けながら、今の今まで接近に気付きも
しなかったのは、これが「他者」と呼べない存在だからなのか、それとも口にしている物のせいなのか。

「何をしている?」
「酒を飲んでいた」

短く答える。

「闇の中、光を浮かべぬ湖を肴に酒とは、風雅な事よ」

まるで似合わぬ、と馬鹿にしたように続ける。
実際、似合っているとも思えなかった。

「人間が、その弱さと愚劣さを一時でも忘れ去ろうと造り上げた毒の味はどうだ。
 ドラゴン一頭と世界を天秤にかける、開き直った愚か者に今更必要とも思えぬがな」
「ああそうだ。どちらかと言えば、必要としているのは
 人間一人と世界を天秤にかける、開き直った愚か者の方だろうな」

多少の酔いが回っているせいか、頭の芯に淡い熱を通した感覚がある。
言葉遊びを楽しむ余裕も生まれていた。

「忘れてみるか?契約者殿」

男がグラスを掲げ、竜に向ける。
竜は苦笑して、口元に伸ばされる手を見ていた。止めようとはしない。
残っていた酒が、ぽたぽたと舌の上に広がる。
7072/4:2005/07/30(土) 20:20:44 ID:SAgy4Jr/
「これでは、味も分からないな」
「分かるとも。下衆な味だ。だが、今の我にはこれが相応しいのだろう」

そう言うと、今度は笑い声をあげた。
紅蓮を湛えた顔に、裂け目のように開いた口に並ぶ牙は、闇にもはっきりと白い。
男も笑い、改めて革袋から酒を注ぎ直し、一口含む。
未だ空に月は無く、相変わらず緩い風だけが2つの影を撫で、去っていった。



「まあ、その通りだ。これでは分からぬ。確かめるまでもなかろう」

唐突に声が掛けられ、男は怪訝な目で竜を見る。
何がその通りなのか。それが先の味云々の話に関すると理解するのに数瞬を要した。
だが、もう終わった話なのでは。
そう思う男をよそに、竜は湖の向こうをじっと見つめたまま微動だにしない。

「かと言って、無い物を増やせと望むのはいかん。無いからだ。
 為すべきなのは己を変え、合わせる事よ」

筋が通っていて深いようで、どこかいつもと違う支離滅裂な言葉が続く。頭は遠くに向けたままだ。
何故だか、酷く嫌な汗が背中を伝わるのを感じた。

「おい・・・」

男が声を掛けようとした時、竜の僅かに開けられた口ーむしろ喉の奥かーから、
低い音が響いてきた。それは音ではあるが、決して無秩序ではなく
高低しながら確かに一定の旋律を刻み、男には理解できない何かを語っていた。
7083/4:2005/07/30(土) 20:21:18 ID:SAgy4Jr/
・・・竜言語?

男は一つの事に思い至る。
そういえばかつての大戦の際、この竜が空で赤い帯を放つ度に、今のこれに通じる
笛の音に似た耳鳴りがしていた事を思い出した。
魔法という話だったが、ならばあれは詠唱だったのか。

ゆらり、と、竜を中心とした一帯の光景が歪み、ぼやける。
今にも引き摺り込まれそうな不安定な空気に、男は思わず腰を浮かせた。
だが歪みは急速に収束していき、たちまちに辺りの世界は安定を取り戻した。

比較対照に犬を選択できそうな大きさになってしまった竜と、
それを目にした男の精神状態を除いて。



竜は上目遣いに、金色の光を男に向ける。
まさかこいつに見上げられるとは。そして見下ろす事になるとは。
軽く放心したままの男を、竜は暫く可笑し気に眺めていたが、
何時までもそうしたままなのに痺れを切らしたのか、鼻先を軽くグラス、革袋、地面と続けて動かす。
言わんとする所に気付いた男は、なぜか軽く慌て、それでも視線は外せないまま、
グラスに袋の中身を一杯まで注ぐと求められた場所に置く。
舌を伸ばして舐め取り始めた竜に、漸く落ち着きを取り戻してきた男が聞く。

「・・・そんな芸当もできたのか」
「姿を変えるなど造作無き事。我らでなくともその術を知る者共はおる」
「簡単な割に、こうして見たのは初めてだが」
「戯けが。
 よもや忘れてはおるまいな。我はドラゴン、並ぶ者無き最優良種ぞ?
 好き好んでこの身を卑小な形に変えて見せねばならぬ理が何処に在る」
7094/4:2005/07/30(土) 20:21:54 ID:SAgy4Jr/
聞き慣れた勿体付けた言い回しを、まるで見慣れない浮かれた調子で竜は紡ぐ。
変わるのは簡単だがドラゴンがドラゴンの姿をやめる必要性など無いからやらないという事か。
だらりと翼を広げ、寝そべったままピチャピチャと高い音を立てて、芳醇な香りを漂わせる
液体を摂取し続けている竜を眺め、男は大きく音の出ない溜息を付いた。
酔ったな、あれで。
生命の頂点たる自覚、いや誠に結構。ならたかが酒のために縮んでいる今のお前はどうなんだ。
言い返そうとした男は、だが古来よりの真理に従い結局口を開くのをやめた。
即ち、我が身が可愛ければ酔っ払いに深入りするべからず。

それはお前にやる。
代わりにかけたのは、当たり障りのない現状肯定の言葉。
決して相手を否定せず、疑問すら挿めない単純な事実であり、誤解しようもない程に簡潔。
筋の通った会話は期待できなくなっている相手向きである。
案の定、竜からの返事は無い。
男を一瞥しようとすらせず、時折振られる尾が草に当たって妙なリズムを刻んでいる。
放って置けば歌でも口ずさみそうな雰囲気だ。

今のこいつは、俺の為に、その身を世界へ捧げてくれるだろうか・・・。
誓って望んでなどいない。あの思い返したくもない空白の時間。数え尽くせぬ後悔を生み、
こうして自分の元へ戻ってきた今でも時折酷く心を苛む、決して繰り返さないと誓った忌まわしい過ち。
だが、今だけはそんな事を考えてみたい気分だった。何となく。
710名無しさん@ピンキー:2005/07/30(土) 20:22:21 ID:SAgy4Jr/
***
飲んでるだけ('A`)
711名無しさん@ピンキー:2005/07/30(土) 20:24:44 ID:or7seJB7
>>710
すごくアンヘルタソ可愛い
禿しくGJ|Д`)b
712某神官長の覚え書き:2005/07/30(土) 20:43:00 ID:v52m7xeK
まるでエロくない某神官長の日記です。
ごめんなさいごめんなさいごめんなさい。
713某神官長の覚え書き1:2005/07/30(土) 20:43:30 ID:v52m7xeK
○月×日

新たな封印の女神をたてることとなった。
歴代の女神と同様に神官長としてお世話をするのは私なのであるが、
これまでとは異なり、新たな女神は人ではなくドラゴンである。

人であれ竜であれ、女神になった以上は生命の尽きる時まで続くであろう
痛みと、閉ざされた世界での生活に耐え抜かねばならぬ気の毒な立場となられたのだ。
できることならば心穏やかに日々過ごせるように陰ながらお仕えしたいと考えている。

しかし正直いって、どのようなことをすればドラゴンが満足するのか見当もつかない。


○月×日

歴代の女神はご趣味を持たれていた。
おそらく僅かでも気を紛らわせるためであろう。
特に趣味もなく日がな一日ぼんやりとなさっていたのは先代のフリアエ様ぐらいであった。
竜の女神はどうなのであろうか。
私がはじめてお世話をさせていただいた女神は楽器をたしなまれていた。
…ドラゴンがハープ……どうやって奏でるのだ?
さすがにこれは無理であろう。
次の女神は見事な刺繍の腕前であった。
おお、そうであった、確か職人に作らせた特注の刺繍セットがまだ大切に保管してあった。
……だが、さすがにこれも無理であろう。
次の女神はフリアエ様の先代にあたるアシラ様であるが、
この方は何かと言うと物語を作られてはご自分でうっとりされるという、
やや困ったご趣味と性質の方であった。
ふつうの御伽話などであればかまわぬのだが、やれ誰と誰が悲恋に落ちたやら、
某国の王と捕らわれの姫君の不倫話やら、全てにわたって色恋沙汰がらみの内容で
毎回聞かされる立場としては困り果てたものであったなぁ。

竜の女神はどちらかと言えば哲学的な理論派の御気性の様子。
アシラ様と同種のご趣味を持たれるとはとうてい考えられない。
やはり直接ご本人に質問してみることにしよう。
714名無しさん@ピンキー:2005/07/30(土) 20:44:17 ID:2tjLExSV
>710
酔った所を想像して吹いた。絵にすると計り知れなさそうだ…(;´Д`) '`ァ,、ァ
とにかくGJ!Σd(゜∀゜)
715某神官長の覚え書き2:2005/07/30(土) 20:44:22 ID:v52m7xeK


○月×日

……せっかく女神をお訪ねしたのであるが眠っておられた。
数度声をかけてみたが特に苦しむわけでもなく静かに熟睡されていたので、
本日の面会はあきらめて戻ってきた。
お疲れなのであろうか?


○月×日

5日間連続で面会に行くが、まるで起きようとなさらない。
流石に寝たきりはお身体に悪いのではと考え、今日は返事をいただけるまで声をかけた。
「女神よ、ずっと同じ姿勢で横たわっておられるのも床擦れなどの原因になります。
少しお身体を動かされてはいかがですか?」
空の散歩は無理だが、封印の間で寝返りを打つぐらいはいくらでもできるようになっている。
しつこく声をかけ続けると、やがて女神がうっすらと目を開けて、
明らかに不機嫌に私を睨みつけた。
「やかましい、邪魔をするでない。せっかく今よいところであったのに……」
「は?」
「……去れ、寝返りぐらい、おぬしがおらぬ時にしておるわ」
返答の意味が理解できずに呆然としていると、女神は私を邪険に追い払う台詞を続けた。
そして再び目を閉じて眠ってしまった。

よいところ?

……夢の話であろうか???


○月×日

本日も女神は目を閉じておられる。
すでに封印の女神になられてから二ヶ月近くたとうとしていた。

最近になって私はようやく理解できてきた。
女神は熟睡されているのばない、ただ目を閉じて思念を飛ばしているのである。
しかしどうやら外界との完全なる交信は果たせていないらしい。
もしもそれを可能とすれば、神官長の私がわかるはずである。

……ということは気晴らしに特に行き先は決めずに思念の旅でもされているのか。
大空を自由に飛び回る竜は、実は旅行が趣味であったのか。
私は奇妙に納得していた。

○月×日

私は昔から密かにドラゴンという生き物に憧憬の念を抱いていた。
女神と世話係という堅苦しい関係ではあるが、憧れの生物と密に交流ができると考えると
心躍る思いすら抱いていた。
ところが、それは甘い考えだったらしく、女神は私を無視して今日も思念の旅をされている。

時折、何やら嬉しそうに喉まで鳴らしているのを目にすると、
邪魔をするのも申し訳ない気がして溜息をついて神殿に戻った。

なんだか寂しい…。

716名無しさん@ピンキー:2005/07/30(土) 20:45:05 ID:Zc3L6JTl
>>710
うへあ、萌えました
717某神官長の覚え書き3:2005/07/30(土) 20:45:04 ID:v52m7xeK

○月×日

珍しく女神が起きていたので喜ぶと、よくわからないがかなりご立腹。随分と不機嫌である。
おろおろしてどうされたのか訪ねても、むっつりと押し黙ったまま低く唸られてしまった。
根気よくご機嫌を直していただこうと言葉をかけ続けると、ようやくぽろりと独り言を呟かれた。
「おのれ、我が見ておらぬと思って、あのような下等な者に騙されかけおって……
ぶつぶつぶつ………」
「下等な者、ですか」
「だからあやつは馬鹿者だと……」
そこまで口にすると女神は我に返って沈黙してしまった。
………ようやく女神の思念の旅の行き先が判明した。「馬鹿者」の一言で。
まあ、薄々は予想していたが……。

それにしても女神の負荷に耐えるだけでも大変であろうに、気合いで思念を飛ばして
最もご自身が気になる人物の動向を探っておられるのか?
まさに岩をも粉砕しかねない一念である。

なんとなく先々代の女神と竜の女神が重なって見えた気がして軽い目眩を覚えてしまった。
アシラ様も同種の御気性で何かと問題を起こされた。

更なる寂しさと同時に、今度はじわりと不安になってくる……。


○月×日

再びご機嫌斜めの竜の女神である。
今度は注目の人物が浮気をしかけたとかなんとか、よく理解できないことを呪詛とともに
呟いているのをしっかり耳にしてしまった。
まあ、呟きの内容を吟味するに、浮気ではなくて、単純に女人に声をかけられただけの
ご様子ではあるが。
第一、私が知る限りでは、かの人物は女人よりも殺生を好まれる性質。
それに竜の女神に対して種族を越えた好意を抱かれているぐらいの人物だ。
恐らく大したことではなかったのだと即座に予想がついた。

ううむ、竜の女神は理性的な方だと解釈していたが…。
やはり相手の姿がはっきりと確認できないとなると疑い深くなるのであろうか。

そういえば、アシラ様も、会ったこともない某国の国王に勝手に恋慕の情を抱き、
その王と隣国の姫との縁談がまとまったと知ると、怒りの余り卒倒されたなぁ。
「これは明らかに浮気だわっ、裏切り行為よ!」
などと叫ばれたが、あちらはアシラ様のことなどまるで知らないのである。
勝手に思念を飛ばして相手の行動に一喜一憂し、それを物語にして
一人で陶酔されていたのはアシラ様なのであるが。

ん?
アシラ様の大騒ぎしたお相手は、確かカールレオン王国の王であったか……。
そして竜の女神の大騒ぎするお相手は、確かカールレオン王国の……………。

………。

ますます胸騒ぎがして心臓に痛みまで走ってきた。


718某神官長の覚え書き:2005/07/30(土) 20:45:24 ID:v52m7xeK
アンヘルたんを苦しめた神官長は好きではなかったのですが、
書いてるうちにちょっと気の毒になってきましたw
719青い子猫のおはなし 11匹め:2005/07/30(土) 20:50:52 ID:or7seJB7
静寂と月明かりが溶け合う部屋をマナと青い子猫は後にした。
マナは眠っているように息絶えている女を抱えて外へと歩いていく。
体重は軽かった。
子猫はマナの肩に乗り、じっと女を見つめていた。
そして外にでる。
夜風は冷たく、月は紅い。
まるで血を塗ったようだに赤い。
神殿の周囲に溜められた水の水面が紅い月に照らされ赤く染まっていた。
まるで血だ。
その血の水面に近づいていく。
そして女をそっと水のなかに沈めさせる。
絶世の美貌をもった女は血の海に沈んでいく。
女の姿が見えなくなってもマナは赤い水面を覗き続けた。
無常にも血の海は夜風を受けて微かに波打つだけだった…
720303:2005/07/30(土) 20:53:36 ID:or7seJB7
と、神水の直轄区はこれでおしまいです。
次の舞台は宝光の直轄区です。

もしよろしければ次も読んでもらえれば幸いです
721303:2005/07/30(土) 20:54:54 ID:or7seJB7
前回指摘されたことを忘れてましたorz

これで今日の青ネコ分おしましです
722名無しさん@ピンキー:2005/07/30(土) 21:00:01 ID:Zc3L6JTl
>>718
ごめんごめんごめん間にレス入れちゃった
でもリアルタイムで読んでてワロタ

>>720

ホントにシリアスモードに入ってるなぁ。さよならハンチさん(ノД`)
723名無しさん@ピンキー:2005/07/30(土) 21:40:26 ID:bj8pqNwf
>>718
ヴェルドレってドラゴンと契約してなかったっけ?
724名無しさん@ピンキー:2005/07/30(土) 22:32:22 ID:7r78krRQ
最近ここピリピリしてないか?
マターリいこうぜ
725名無しさん@ピンキー:2005/07/30(土) 22:39:44 ID:lUkcftx3
酒飲みアンヘル良いね。カイムと二人、まったりしてて和む。

あとベルドレ爺さんの話もほのぼのして良かった。
そんだけ気を遣ってるなら、封印なんぞしなくても(泣
726名無しさん@ピンキー:2005/07/31(日) 00:34:58 ID:5tT6LklC
ちょっと意見を聞きたいんだけど、エリスって普段暇なとき何してると思う?
727名無しさん@ピンキー:2005/07/31(日) 00:40:55 ID:Fu6b41Iq
「封印騎士団心得」とか読んでる。
728名無しさん@ピンキー:2005/07/31(日) 00:42:46 ID:5tT6LklC
なるほど!d!
729名無しさん@ピンキー:2005/07/31(日) 00:44:36 ID:HUdj70DZ
優雅にティータイムしてそうな感じもするけど、基本的には訓練していそうだ
野上に負けまいと人一倍頑張ってそうなんだよ、他のプレイキャラクターと比べてもエリスだけ一般人だし。
730959:2005/07/31(日) 00:51:10 ID:5tT6LklC
セエレ×女神エリス少しだけ書けたよ。
エロはもうちょっとしたらチビ〜っとだけ出る予定。微々たる程度だけどね。
3話載せます
731神官長セエレ×女神エリス5:2005/07/31(日) 00:52:41 ID:5tT6LklC

―――――――その日の夜―――――――

床の中で、エリスは眠れない夜を過ごしていた。
えも言われぬ募る寂しさ。
目を閉じる。つ、と浮かんでくるのは……


――時折り見せる、幼さの消えない甘みを含んだ表情、しぐさ、声… 

……それらが、捕らえて放さない。  わたくしが、あの方を求めている…?

「ぁ、うっ…!」
ズキン、という重い痛みが下腹部を襲った。

「くっ…まさか、わたくしは…」

その痛みが、素直なエリスの気持ちを表していた…。
732神官長セエレ×女神エリス6:2005/07/31(日) 00:53:27 ID:5tT6LklC

―――――――翌朝――――――――

朝もやがまだ立ち込める頃。女神は一日の始まりを迎える。
自然と目が覚める。
昨夜はどれ程眠ったのだろうか。襲ってきた痛みの後から、記憶がうっすらとしか残っていない。

軽く身を整え、閉ざされた扉に近づく。
いつも決まった時間に女官は扉の外に待機しているのだ。
「お早うございます、今日もよい日で、世界が平和でありますよう…」

起床後の祈りを合図に、扉が開かれ、世話役の女官が入ってきた。
「お早うございます、女神。身支度は、こちらで…」
「ええ」
733神官長セエレ×女神エリス7:2005/07/31(日) 00:55:28 ID:5tT6LklC

身支度を済まし、続いて朝の礼拝を行った後。
帰り際の渡り廊下で、エリスは尋ねるか、尋ねまいかと惑っていた問いを口からこぼした。
「神官長は、今日はいらっしゃらないのですか?」
……昨日セエレ殿は『明後日に伺う』と仰っていたわ。
エリスは、礼拝の際必ず見せるセエレの姿が無いことが気になって仕方なかったのだった。

「ええ、昨夜神殿を発ちました。大事な御公務があるとのことです。何か後用事でも?…女神様?」
一瞬曇ったエリスの表情を女官は見逃さなかった。
顔が火照ったのが自分でも分かる。

――ああ、訊かなければよかったかしら。

「え?ええ…特に急ぎの用事ではないわ」
とっさに言葉は濁したけれど。
「今夕には戻られる予定です。取り次いでおきましょう、どんな用事d」
「そうね、そうして頂くとありがたいわ」
怪しまれないようにと、会話の途中でさらりとかわす。

そんなやり取りをしている間に部屋へとたどり着き、胸を撫で下ろすエリス。
「では、何かありましたら呼びつけください」

女官の言葉を背に、エリスは部屋の中へと入っていった。
734名無しさん@ピンキー:2005/07/31(日) 00:56:52 ID:5tT6LklC
とりあえずこれで今夜の分はおしまい。
セエレも出てなくて、スマソ…エロ入れるから許してオガーザーン
735名無しさん@ピンキー:2005/07/31(日) 01:04:32 ID:vcVb6T5H
職人様イパーイ降臨*・゜゚・*:.。..。.:*・゜(゚∀゚)゚・*:.。. .。.:*・゜゚・*!!!!!
ありがたやありがたや…GJ乙!

>まとめ氏
>>440で言ったとおり、一週間経ったんでレグナノウェうpしました。
内容はほぼ801だと思われます。801ダメなヤシ注意。
ttp://www.uploda.net/cgi/uploader4/index.php?dlpas_id=4516
Pass:dod2
736名無しさん@ピンキー:2005/07/31(日) 01:42:26 ID:ef3OGXko
私のあk(ry
737名無しさん@ピンキー:2005/07/31(日) 01:48:59 ID:QjlCcyIX
カイアンもいいが、セエレエリスもいいな!!
738青い子猫のおはなし 12匹め:2005/07/31(日) 02:08:55 ID:EOBLB2Qd
それぞれの思いを胸に秘め、一行は神水の直轄区を後にした。
マナの疲弊が特に酷かった。
それは肉体的なものより、精神的のほうが酷かったが。
とりあえずはどこかの街で休まなければ、到底これから旅を続けることは無理だと思われた。
そしてある宿でマナが封印騎士団を抜け出した男の噂を耳にすることになる。

レグナの翼は錆の街を目指し、羽ばたき続けている。
子猫はマナの足の間に腰を降ろし、丸くなって寝ていた。
ごろごろ。
子猫の喉がなる。
マナはそっと撫でてやる。
子猫は目を開けずに、喉をまた鳴らした。
そして錆の街上空でレグナが言った。
「女、小僧を頼んだぞ。儂はこの前受けた傷が治りきっておらん。悪いが林で休ませてもらうぞ」
その後マナと子猫を降ろすと、レグナは颯爽と林の方へと飛び去った。
739303:2005/07/31(日) 02:09:37 ID:EOBLB2Qd
今日の青ネコ分、残りは今日の夜にでも投下します
740718:2005/07/31(日) 02:16:10 ID:eiPW9N6B

>723
心密かに竜フェチで、エンシャントドラゴンと契約したのに
アッという間に石になってしまってがっくり。
今度こそは仲良くコミュニケーションをとりたいと思っている
と考えてください…。
ここ数日、dod1を引っ張り出してやってたんですが、
皆無を羨ましがってばかりいるように見えたのでワラ


>725
そしてここから爺さんの苦悩の日々が続き、アンヘルたん封印の決意するのです。

…って、こんなエロくもないアホパロで二度とスレを汚しませんのでご容赦を〜
すんませんでしたーっ
741名無しさん@ピンキー:2005/07/31(日) 02:34:15 ID:ef3OGXko
さっきはバカな書き込みして、雰囲気豚切りしてすまんかったorz
カイアンならぬ、セエレエリス…語呂をよくしてセレエリ!エリセレ?

303氏と959氏が競り合ってるみたいでGJ!
742名無しさん@ピンキー:2005/07/31(日) 11:59:29 ID:QjlCcyIX
959氏、フォオオオオオオオオオオオオオオオ
743名無しさん@ピンキー:2005/07/31(日) 13:28:55 ID:2vZyUj0Y
>>735
すまん、自分で言っといて再アナウンス忘れた(;´Д`)
これで無事1章の保管完了できる。ありがとう
744名無しさん@ピンキー:2005/07/31(日) 14:17:07 ID:6vOHncPh

         / ̄ ̄ ̄フ\               _       ノ^)
       // ̄フ /   \            .//\     ./ /
      //  ∠/  ___\___  __//   \   / (___
    // ̄ ̄ ̄フ /_ .//_  //_  /      \./ (_(__)
   // ̄フ / ̄////////////         |  (_(__)
 /∠_/./ ./∠///∠///∠//      ∧ ∧ /) (_(__)
∠___,,,__/ .∠__/∠__/∠__/       (´ー` ( ( (_(___)
\    \ \/ ̄ ̄ ̄フ\ \ \_ \  _   /⌒ `´  人___ソ
  \    \ \フ / ̄\ \ .//\  //\ / 人 l  彡ノ     \
   \ _  \//___\/∠_  //   < Y ヽ ヽ (.       \
    //\///_  //_  ///     入├'"    ヽ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
   //  //.////////∠/      ヽ-i ヽ__  ヽ
 /∠_//./∠///∠// .\\       `リノ ヽ |\  ヽ
∠____/.∠__/∠__/∠フ\.\\      c;_,;....ノ ヾノヽ__ノ




745405:2005/07/31(日) 15:52:46 ID:U0cqGrCl
>>739 303氏GJ!!
青猫よかったよ〜〜
自分は先週のメイドマナたん書いた直後から具合悪くなって、
そのあと3日間高熱と下痢に悩まされ、実家に帰って病院で点滴通いして
今日やっと帰ってきました('A`) (病名:急性腸炎?)
保管庫入れてくれてありがとうございます!
今からゆりの葉物語に取り掛かりますので(皆忘れてるかも)
結構長くなるけど勘弁してね☆
746405:2005/07/31(日) 16:42:45 ID:U0cqGrCl
・・・はぅあ!?
今、ゆりの葉物語の話を書いていたら、脳内神から
ユーリックの契約相手の死神は銀髪のツンデレ美少女という天声(電波)が
降りてきてしまった・・・とりあえず、今は聞かなかったことにしときます('A`)

747アンヘル独白:2005/07/31(日) 17:22:17 ID:3b9OI69c
「やめろ!暖めてどうなる物でもあるまい…」

そう呟いた。咆哮は天を劈き、全ての生物に恐怖の念と死を意識させる。
小動物程度ならば辺り一帯、すべて死滅してしまうほどの殺気。
物理的衝撃すら伴うその怒気に空気すら凍る。

しかしソレを向けた相手は、世界の全てに感心が無いように
ただたゆたうばかりで、動きは無い。無数の"分身"が巨体の周りを飛び交うばかりで、
まるで意思も無いように思える。

しかしちょうどいい。これほどの相手ならば我の気持ちも確かめられよう。

背に乗せた男は、再び我の首を摩る。心地よいと感じるのはもはや間違いではない。
この戦いを経て、自分の心に生まれた感情を理解するつもりだ。

目の前に居るは最強にして最古、竜族に適う者無しと言われた伝説。
腕を振れば山は裂け、魔法を放てば島が消える。ゆうに10000もの竜が束になってかかろうと勝ち目は無い。
そのような出鱈目な相手に、たった一体の赤竜が挑むだと?
まったく、馬鹿げている。勝ち目などないのだ。一瞬でこの身、百に裂かれるだろう。

ならば何故、我の翼は前へと進む?
逃げればよいのに。この場から飛び去れば、あ奴は追ってはこないだろう。
748アンヘル独白:2005/07/31(日) 17:23:32 ID:3b9OI69c
しかし、首を撫でる手はどうしようもなく暖かく、気持ちがよかった。
そして体は目の前の敵に向けられるのだ。
命令されるでもなく。囃されるでもなく。
背に乗る男は、前へと進もうとしている。
おそらく、一人でもアレに立ち向かってゆくだろう。
それならば離れたくない、と。絶対に死なせたくない、と。
契約相手であるこの人間が死ねば、当然我も死ぬこととなろう。
だから守り、戦うのか?

応えは「否」。

仮にこの者が息絶え、我が一人生き残ったとしても、我は自ら命を絶つだろう。
もはや依存と言っていい。契約者であるかどうかなど、関係ないのだ。
そばに居れば心の臓の鼓動は早まり、触れられれば体は火照り、我にしか聞えぬ声は、我が心をざわつかせる。
このような感情は聞いたことも無いし、まして感じたことなど初めてだ。
なれば、これは我ら竜にとって極めて異端なことなのだろう。

この暖かくも苦しく、とても幸せな気持ちを。
まったく知識の無いこの感情を。
この気持ちを、なんと呼ぼう。

背に乗る男が、再び首を撫でる。
ああ、この戦いが終われば、打ち明けよう。
柄にもなく、夜通し気持ちを伝え聞くのも、悪くない。


「ゆくぞ、カイム。馬鹿の力を見せ付けてくれようぞ。」

エンシェントドラゴンは目の前に在った。
749名無しさん@ピンキー:2005/07/31(日) 17:25:14 ID:3b9OI69c
エンシェントドラゴン戦からこっち可愛くなりすぎのアンヘルたんで
もうそうしてみmうわなにをwせdrftふじこlp

ごめんなさいおかーさんもうしません。
750名無しさん@ピンキー:2005/07/31(日) 18:39:08 ID:yEUF+N3f
>749氏
そんなこと言わないで!GJだよ。
アンヘルはそのくらい可愛くてもおkだよ。
それにしても短編でそれだけ表現しきれるのって凄いと思う、俺、やたら長くなって…
セエレ×女神エリス、どんどん膨らんで長くなってるんだけど、それでもいい?
長いと飽きないかなと心配。3話投下します
751神官長セエレ×エリス8:2005/07/31(日) 18:41:03 ID:yEUF+N3f
午後。女神に許された安息のひと時が訪れる。

巷で幽閉とまで言われる女神の束縛の多さを憂えたセエレは、
前神官長ヴェルドレの定めた法を少しずつ改定し、女神は午後に半時ばかり自由な時間が与えられた。
解放の刻とも言われている。
と言っても、全ての束縛から放たれるわけではない。
女神の神殿敷地内でのみ、あらゆる行動が許される、という条件付きだ。
もちろん、その『あらゆる』と言う言葉にも限りはあるが。

中庭で日の光を浴びながらエリスは目を閉じ、精神を集中させる。静かな風が流れた。

「はっ!!」

横一閃に木槍が払われ、的がはたり、と音を立て倒れる。
半時という少ない自由な時間を、エリスは槍術に充てた。女神となった今もなお。
エリスにとって、これが一番のリフレッシュの仕方であったのだ。
女神が槍術を行うなど…と古くから神官を務めて来た者の中には、眉に皺を寄せる者も大勢いた。
752神官長セエレ×エリス9:2005/07/31(日) 18:42:39 ID:yEUF+N3f

―――それもそうね、女神が武器を手に取るなんて。おかしいものかもしれないわ。
反発を押し退けてこれを許可してくれたセエレに、エリスは深く感謝していた。
額に滲む汗を払う。その時、背後から声がかかった。

「相変わらず見事ですね、エリス」
驚いて振り向くとそこにはセエレが立っていた。
「セエレ殿!?夕方まで戻らないと聞いておりましたが」
「ああ、会議が早めに終わったのですよ。それに、女官からエリスがぼくに用があると聞いて」
出先から急いで戻ってきたのだろう、セエレは沢山の書類を抱えている。
エリスはすまなく思った。特に用も無いのに…何も無いと言ったらそれも嘘であるが。

「ここで話すのもなんですから、部屋でお茶でも飲みながら用件を伺いましょう」
セエレが中庭から神殿内へと続く道へ促す。
揺れるその金色の前髪にエリスは一瞬ドキリとしながら、2人並んで神殿へと入っていった。
753神官長セエレ×エリス10:2005/07/31(日) 18:43:26 ID:yEUF+N3f
こぽこぽと手慣れた様でセエレは紅茶を入れる。
「そういえば女官から昨夜、今朝、昼とエリスが殆ど食事を手につけなかったと聞きました。
 どこか具合でも悪いのですか?」
入れたての紅茶を手渡しながら、セエレは心配そうにこちらを覗き込む。
スルリ…と手が触れ合う。その瞳と触れ合った指の感触に顔を仄かに染めるエリス。
「あ、その。ちょっと食欲が無かっただけで、気になさらないで!」
…照れていた。
「 ? そうですか、ならばいいのですが」
不思議そうな顔をしながら紅茶を口に運ぶセエレ。
幼い容姿に、不釣り合いなほど大人びた様子が(といっても大人なのだが)エリスの心を掻き乱す。
下腹部が少しだけ疼いた。それを悟られまいとエリスは落ち着かない。
「そうだ、ぼくに何か用事でもあるの?エリス」
「あ…用事ではなくて!少しセエレ殿とゆっくりお、お話でもしたいと思っただけで…」
口から思わず出てしまった言葉にやや後悔する。
――落ち着きなさい、何をわたくしは焦っているの!

「なんだ、ぼくはてっきり何か悩みでもあるのかと思ってしまったよ」
ふふふと、あどけなく笑うセエレ。
――ああ、セエレ殿。そんな笑顔をわたくしに向けないでちょうだい…わたくし…

本当は悩んでいることならあった、それもその種の、本人が目の前に。
「あ、エリス。大事な話があったんだ。今日の会議で決まったことなんだけど」
懐から1枚の紙を取り出す。
「封印の負荷軽減のために、前々代まであった3つの神殿の修復、
 加えてもう1つの神殿の増設が決定したんだ!これで少しは楽になるはずだよ!」
嬉しそうにセエレはエリスの手をとると、美しい翡翠のような瞳をキラキラと輝かせた。
754名無しさん@ピンキー:2005/07/31(日) 18:46:50 ID:yEUF+N3f
一応、今のところはこれだけ。書き上げ次第載せようと思う
次には確実にエロが入るから勘弁してくれ ('A`;)
755名無しさん@ピンキー:2005/07/31(日) 18:53:08 ID:YFlZz7tz
私の赤ちゃんどこー
756名無しさん@ピンキー:2005/07/31(日) 18:58:23 ID:yEUF+N3f
ごめんな、リクにもなってない駄SSばかりで…ほんとなんか俺orz
757名無しさん@ピンキー:2005/07/31(日) 19:01:28 ID:ef3OGXko
でっていう
758405:2005/07/31(日) 19:36:24 ID:U0cqGrCl
>>756
大丈夫、私め405の作品と比べてください。
ほら、安心できたでしょう('A`)
ていうかどこらへんが駄SSなのか全然分かりません十分GJだと思います!

759名無しさん@ピンキー:2005/07/31(日) 19:46:19 ID:ef3OGXko
あれだろ、毎回自分のSS投下後に「私の赤ちゃんどk(ry」
やられるから凹むんじゃないか?
まぁ考え杉だろ
760名無しさん@ピンキー:2005/07/31(日) 19:54:31 ID:8ufG5Oxc
私の赤ちゃんは定例のネタみたいなもんだと認識してたが、
真剣に受け止めてる人いたのか。
761名無しさん@ピンキー:2005/07/31(日) 20:07:45 ID:ef3OGXko
つ 756
762303:2005/07/31(日) 20:31:41 ID:EOBLB2Qd
>405氏それは大変でしたね…
なんにせよ、ゆりの葉ガンがってください
啓示ですか。
それなら俺にm(ry

>>576
氏よ、そんなことを言われると俺のSSg(ry

>>760
わた赤はなんというか

怖い

と思う
763名無しさん@ピンキー:2005/07/31(日) 20:51:41 ID:ef3OGXko
なんだ、まぁ、ここのみんなは優しい椰子らばっかりなんだよ!
マターリしつつ、余計な気ぃ遣わず気楽にいこうぜ!
ルール守ってさ
764青い子猫のおはなし 13匹め:2005/07/31(日) 20:59:34 ID:EOBLB2Qd
錆の街。
本当に寂れていた。
あたりからは強烈な酒の臭いと、血の臭いが漂ってくる。
マナはその臭いを嗅いでしまい、顔をしかめた。
時折叫び声や、悲鳴が聞えてくる。
しかし誰ともすれ違わないのだ。
まるで別世界に迷い込んだような錯覚さえ、マナは覚えていた。
青い子猫はマナの肩に乗り、辺りを見回している。
子猫も不穏な空気を読み取ってか、目を細めてあたりを警戒していた。
しばらく行くと枯れた噴水のある広場に出た。
水はもう枯渇しているのか、噴水から吹き上がる水はなく、泥水が微かに残っている程度だった。
子猫はそこで肩から飛び降り、マナを誘導するかのように歩き出した。
小道に入っていく。
小道の臭気は大通りより酷かった。
次第に酒の臭いは薄まっていき、逆に血の臭いが強烈になっていった。
小道に女の姿を見つけた男たちは気付かれないように後ろから近づいていった。
警戒していたのだが、男たちの方が一枚上手だった。
その男達の気配に子猫がいち早く気付き、鳴いた。
が、マナの反応が遅れてしまう。
「んっ」
口元を押さえられ、何もいえなくなってしまった。
子猫は毛を逆立て、男に飛び掛ったが、後ろにいたもう一人の男に取り押さえられてしまう。
マナはソレをみて激しく騒いだつもりだったが、男たちは意に介していなかった。
そしてマナの口を押さえつけた男が言った。
「お嬢ちゃん、一緒にイイコトしてあそぼうや」
そう言って男はマナに唇を近づけていく。
と、その時静止の声が掛かった。
「ちょっと待つんだな」
そう聞えるのとほぼ同時に真上から影が落ちてくる。
暗く、顔が見えないため本当の性別はわからないが、影の体躯と声からして恐らく男であろう。
それと頭に何か被っているように見えた。
「レディにはやさしくするもんだぜ」
影が放った手刀は男の首筋に吸い込まれるようにしてめり込む。
音を立てて男が崩れ落ちる。
男が崩れ落ちたときにはすでにもう一人の男も倒れるところだった。
765青い子猫のおはなし 14匹め:2005/07/31(日) 21:00:58 ID:EOBLB2Qd
「マドモワゼル、大丈夫ですか」
影の人は振り向き様、少し大げさに言った。
影の男は顔に奇妙な仮面を被っていた。
まるで死神を模して作られたような仮面だ。
それだけでこの影の男が、マナたちが探していた人物だとわかる。
噂の男は“奇抜な仮面をつけた世話焼きな男”だったからだ。
「あの、助けていただいてありがとうございます。あと、あの…」
「ん、なにかな」
「あなたは封印騎士団を抜け出した人ですか」
とマナはおずおずと尋ねてみる。
すると影の男は、ん、それは俺だな軽くと答えてくれた。
「そうですか、私達あなたを探していたんです。もし良ければ話を訊きたいのですが…」
「それはいいんだが、私達ってこの子猫も入ってるのかい」
「あ、はい、この子はノウエと言って元はにんげ――」
とそこまで言ってマナはしまった、という様に口を手で覆った。
が、時既に遅し。
「今なんて言った」
マナがノウェと口にした途端男は唐突に聞き返してきた。
凄みを帯びた男の声に、マナは驚きながらも答えていた。
「ノウェって」
「それはあのドラゴンと一緒にいたノウェか」
と仮面の男は念を押して訊く。
「え、えぇ」
と阿呆のようにマナは答えてしまった。
男はそうかと言って仮面のしたでほくそ笑む。
「俺はユーリックつって、ノウェの先輩だったやつさ」
「えぇ、…え、えぇぇぇぇぇぇ」
阿呆の見本のようなマナの返答に、仮面の男ユーリックは声を出して笑った。
766303:2005/07/31(日) 21:02:49 ID:EOBLB2Qd
今日の青ネコ分オシマイです
767名無しさん@ピンキー:2005/07/31(日) 21:30:25 ID:QjlCcyIX
>>747>>751
両氏ともに、イイヨーイイヨー!!!



768名無しさん@ピンキー:2005/07/31(日) 21:41:26 ID:of/CMaA/
>>757
ヨッシーに乗る時の効果音を思い出したのは俺だけでいい

つか、みんなGJ
769405:2005/07/31(日) 22:01:20 ID:U0cqGrCl
>>766
猫たんGJです。
1日事に書き上げられる構成力と発想力がうらやましいよう・・・
>>762
啓示を受けても自分の文才がついていきませぬ。
あ!>>303氏が私の受けた啓示を引き継いでくれませんか!?


へ? えれぇ迷惑? そうですか残念です('A`)
770303:2005/07/31(日) 22:19:48 ID:EOBLB2Qd
>>769
迷惑だって?そんなことないですよ
って言うか、引き継がせてもらえるなら引き継ぎたいくらいだ。
ダメですか…orz
771405:2005/07/31(日) 22:41:05 ID:U0cqGrCl
>>770
え!? 本気ですか!? 自分の受けた啓示は
>>746
・・・はぅあ!?
今、ゆりの葉物語の話を書いていたら、脳内神から
ユーリックの契約相手の死神は銀髪のツンデレ美少女という天声(電波)が
降りてきてしまった・・・とりあえず、今は聞かなかったことにしときます('A`)

の部分なのですが、この啓示を引き継いで貰えるのでしょうか?
もし、引き継いで貰えるなら大変嬉しいのだけど・・・
間違ってたらスマソ('A`)
772303:2005/07/31(日) 22:50:00 ID:EOBLB2Qd
>>771
まじでいいのかい?
今書きたくて書きたくて本当に書いてるところだったんだw

本当にいいんだね、書くよ?書いちゃうよ?

ありがとう
773405:2005/07/31(日) 23:02:35 ID:U0cqGrCl
>>772
どうぞ!どうぞ!
そちらのお好きに書いてください!!
とても楽しみにしてます!!

こちらこそありがとう!!
774名無しさん@ピンキー:2005/08/01(月) 00:46:49 ID:DscVPGw3
>>740
非常に楽しかったので、保存させてもらったよ!

グッジョブ!Σd(・∀・)
7751/4:2005/08/01(月) 01:34:49 ID:ufEILaPK
ー・・・しくった。

気付けば完全に囲まれていた。
袈裟懸けに振り下ろした鎌が、飛び掛かってきた魔物を両断する。
だがそこまでだった。大振りから生じた隙を見逃さず突き出された爪が
男の胸を貫く。一瞬遅れでやって来た激痛は、叫び声をあげる間も無く
急速に引いていく。握る力を失った手から、鎌がすり抜け、落ちた。

死ぬ。

やっと死ねる。死にたい。死にたい。
このまま死なせてくれ。ああ嫌だ怖い怖い怖い怖い怖い。痛い。嫌だ。
死にたく、ない。

「だったら起きなさいってば」

嘲笑を含んだ軽やかな笑い声が響く。
既に暗黒に沈みかけていた精神が、視界が、血生臭い現実へ引き戻される。
安息に浸る事など許さないと言わんばかりに。

小声で悪態をつきながら立ち上がろうとして、足に感じる違和感に目をやり、絶句した。
肉が骨の一部ごと欠損している。傷跡からして、喰われたと理解するまでに時間は要らなかった。
傷は再生し始めているが、この数だ。二度目、三度目が無いとは思えない。
男は死なない、死ねない、それはつまり
7762/4:2005/08/01(月) 01:35:22 ID:ufEILaPK
ー・・・こいつら全員満足するまで喰われ続けるって事かよ!

冗談じゃねえ!そう叫ぶと、転がっていた鎌を握り、横に振るう。
何匹かが押されて下がったが、それだけだ。片膝を付いた状態での斬撃など
いかに契約者であっても大きな威力は持たない。
何とか立ち上がろうともがく男は、しかし後頭部に凄まじい打撃を受け、再び倒れた。
腕に、背に、何本もの爪や刃が突き立てられる。
痛みと恐怖に泣き叫びたい思いを抱えながら、そのまま男の意識は途切れた。




覚醒した男を取り囲んでいたのは、予想していたような
牙を剥き出しにし涎を垂らした魔物の群れではなかった。
群れは群れだが、今はもう動いていない。
骸達はいずれも白目を剥き出し、凄まじい恐怖をその貌に刻み付けている。

ぼんやりとそれらを見渡していた男だったが、
ようやく自分の横に浮いている影に気付いた。

「これ、あんたがやったのか?」

ちらりと男に向けた顔は、肯定を表していた。
とりあえずひらひらと手を振り、どーも、と伝える。

「別に。朦朧としてロクな恐怖もないまま死に続けられても面白くないし。
 生き返らせるこっちも疲れちゃう」
「そっか」
7773/4:2005/08/01(月) 01:35:56 ID:ufEILaPK
素直に感謝できる理由とも思えないが、あのままの状況が続くよりは余程天国だ。
最後の記憶より更に増えている傷も、ゆっくりと直りつつある。もう少し休めば動けそうだ。
痛みまで取ってくれないのは生来の性格の悪さに由来するものなのだろうが。

「なあ」
「何」
「俺、もうすぐ死ぬわ」

息を呑む、とはいかない。もともとそんな物はしていないのだから。
それでも、こちらに明らかな注意を向けたのは分かった。

「世界に真の平和を取り戻します、なんてガラじゃないけどな。
 それでも、そう信じてる奴がいて、その為に鍵は壊れなきゃいけない。それで充分さ」
「ふん」
「ずっと探してたんだ。これまでの負い目を、全部吹き飛ばして死ねるような場所を」

こういうのって格好いいだろと笑う男に、少女の口が、馬鹿、と動く。
暫く、両者とも無言だった。

「・・・私はお前の、生に対する渇望に惹かれた。
 何度も何度も死の恐怖を味わい、口では死を望みながら、
 いざそれを目にすると怯え、みっともなく助けを請う。それが面白かった。
 本気で死を望むようになったら興醒めだし、勝手に死ねば」

男の死が、自身の消滅を意味すると分かって言っているのだろうか。
だが、それを口にして確かめてはならない気もした。

「わりいな」
「馬鹿。なんで謝るの」

呆れたような声。
7784/4:2005/08/01(月) 01:36:16 ID:ufEILaPK
「いや、何となくな」
「・・・阿呆」
「馬鹿の次は阿呆呼ばわりかよ」
「臆病者。軟弱者。卑怯者」
「やれやれ。一つとして反論できないのが痛いね」

よっ、と掛け声をかけ、鎌を杖にして立ち上がる。
傷は完全に癒えていた。ゆっくりしている時間は無い。早めに彼らと合流する必要がある。

「なあ」
「何」
「お前、名前なんていうんだ」

はあ!?と、珍しく虚を突かれたらしい相手が、頓狂な声を立てた。
慌てて手を口元にやり取り繕う様子を眺めていると、何見てるのと
そっぽを向いたまま怒鳴りつけてくる。拳でなかった事には感謝するべきかもしれない。

「気にした事もなかったからな」
「しなくていい」
「そう言わずに。ほら、冥土の土産って奴だ」
「まだ生きてるでしょ」
「なら、その時には教えてくれるんだな。約束したぜ」
「・・・あのね」

尚もぶつぶつと小言を続ける存在を背に、男は歩き出した。
やがて迎える死。全てが虚無へと消え去る瞬間に、呼ぶべき名前があるのは悪くない。
779名無しさん@ピンキー:2005/08/01(月) 01:36:29 ID:ufEILaPK
***
>>746
こうですか?分かりません!

やっちまった気分('A`)
780名無しさん@ピンキー:2005/08/01(月) 01:57:40 ID:ufEILaPK
あ、すまん自分303氏とは別人。勝手に書いちまった('A`)
781名無しさん@ピンキー:2005/08/01(月) 02:17:53 ID:It/nibk3
>>779
GJ!!死神との会話が激しく良かった!
こんな感じの姉さんが理想だ・・・。

マイブームな死神♀×護衛兵士ユーリックの初対面ちょい強姦気味なのを書きたいんだけど、需要あるだろうか?
782303:2005/08/01(月) 02:33:34 ID:fF7QOtIK
>>781
ここは例外以外なら全て需要ありだと思う

>>780
気にしないでください
今書いてるんだが、いかんせん進まん
のほほんとしてるんだが、まじで死神のイメージが
固まってくれず、俺の頭の中ではやばいことになってる

艶のある銀髪、活発そうな顔立ち、豊満な胸。
完璧なプロポーションの持ち主と言っても誰も文句を言いそうにない、それがこの少女だった。
その少女は幹を背もたれにして寝ている男を見て、
「またここで寝てる…風邪ひいちゃうぞ」
などと小言を洩らしながら、持ってきていた毛布を男に掛けてやる。
と、男はおきていたのか少女の腕を掴み、一気に引き寄せた。
少女はいきなりのことに驚き、バランスを崩してしまう。
そして男は少女の唇を奪った。
「んぐっ」
少女は唇を離そうとするが、男の腕がそれを許してくれない。
少女の拳が男の屈強な胸を何度も叩きつける。
しかし男はそれでも少女の唇を離さない。
しばらくその状態が続いたが男が徐に少女を放した。
少女は顔を赤らめ、男を罵り始めた。
「馬鹿、もう一回したら殺す。」

みたいな
783名無しさん@ピンキー:2005/08/01(月) 03:13:32 ID:mwBQVwIo
黙々
784名無しさん@ピンキー:2005/08/01(月) 03:18:41 ID:mwBQVwIo
ごめ。
黙々と萌作を投下して去っていく***の素性が気になる。
それはともかくそうだよな
死神に戦闘力あるはずだよなぁ。あの時なにもしなかったのはこういう理由だったのか。

>>781
ここにあるから書くのだ。
785名無しさん@ピンキー:2005/08/01(月) 08:36:19 ID:nn6BBXiw
規制かかって書き込めない…携帯からだと不便だよぅ!
八百万の神ガミに期待しております
786名無しさん@ピンキー:2005/08/01(月) 10:20:07 ID:faB8/N79
***は漢らしい
787名無しさん@ピンキー:2005/08/01(月) 18:43:49 ID:pEAtwXNf
セエレエリスの続きがすげー楽しみ。鬼娘なエリスが女神になってああなるなんて可愛すぎ。
ノウェとマナがどうなろうと別にどうでもいいと思えるほどイイ。がんがれ959氏!
788959:2005/08/01(月) 21:15:31 ID:CxITMsls
フホォオオ!!
787氏の言葉に嬉しさ極まって今まさに書いてる。
今夜完結の予定。とりあえず書き置きを載せてみるテスト
789神官長セエレ×女神エリス11:2005/08/01(月) 21:16:35 ID:CxITMsls
それから2ヶ月後。
あの日からというもの、2人の距離に変化が起きた。
神官長に暇ができれば一緒に神殿敷地内を散歩したり、地下書庫に眠る古い書物を共に紐解いてみたり…
セエレも次第にエリスに好意を持ち始めていた。

そして3つの神殿の修復と新たな神殿が完成した日。小さくはあるが祝いの式典が開かれ、
その翌日は封印に関わる全ての神官、女官達に休みが与えられた。

その日、セエレは神殿内の管理全てを一人でこなしていた。もちろん、女神の世話も。
夕方、女神の部屋を訪れ、食事に誘う。
「今日は、ぼく達の他には誰もいない。今日だけは君に課せられたあらゆる規制を取り払うよ」

その言葉に、驚いて目をまばたかせるエリス。
「本当にそんなことが許されるのですか?」

「うん。ぼくは前から女神の自由の無さに疑問を感じていたんだ。
 でも古株の神官達を説き伏せるのはなかなか骨が折れてね。今も説得中なんだけど…
 1日だけで申し訳ないけど、今日はなんでも君の望み通りのことをしてあげる!」

嬉しそうな声に、エリスは首を捻って考えた。
「そうねぇ…あ!ではこれはどうかしら?今夜はテラスで夕飯を、その後ワインも添えて!」
「素敵だね!じゃあぼくは直属の給仕に用意を頼んでくる、君は先にテラスで待ってて…!」
2人は意気投合し、エリスは先に神殿のテラスへと向かった。
790神官長セエレ×女神エリス12:2005/08/01(月) 21:18:57 ID:CxITMsls

 ―――――――――――。

楽しく会話も弾み、夕食を終えたエリスは、テラスの端で心地よい開放感に浸っていた。
小脇に極上のワインを抱えてセエレが石の階段を上ってくる。

爽やかな風に、髪がなびく。月が顔を覗かせて、柔らかな光に女神の姿が煌めいた。

「……!」
思わず、その美しさに見惚れて立ち尽くす。
「あら、セエレ殿。どうしました?」
「えっ?ああ、その、綺麗だな、と思って…」
「今宵は月が綺麗ですものね?ほら、あちらの山際の方に…」
 (いや、エリス、ぼくは君のことが綺麗だねって…)
女神は、久しぶりの自由にはしゃいでいた。

「ワインを持ってきましたよ、さぁ」
グラスにワインを注いで、エリスに手渡す。自分もグラス注ぎ、掲げる。
「…乾杯」
静かな時が流れる。ふいに、ふふ、と女神は笑った。
「こんな素敵な気分、久しぶりだわ。それにしても」
「何?」
「セエレ殿がワインを召される姿、なかなか似合っていますわ。…可愛らしくて」
ちょっとだけ、小さな神官長は困ったような、照れたような顔をする。
「もう1杯、いただけるかしら?」
「お口に合うようで、ぼくも嬉しいよ」
2人は月を背に、グラスを傾ける。全てが解き放たれたような素敵なひと時だった。
791神官長セエレ×女神エリス13:2005/08/01(月) 21:33:57 ID:CxITMsls
「今夜は、楽しかったわ。まるで夢みたいだった…
女神の部屋まで送ってくれたセエレに、名残惜しそうに言う。
「よかった。また、こんなことができればいいけど…」
窓際の月明かりの中に、眉をひそめる悲しそうなセエレの横顔が浮かぶ。
「じゃあ、ぼくはこれで。エリスも、今夜ははやk」
「待って!…行かないで、セエレ殿。まだ、もう少しお話が…」
唐突に声を高ぶらせたエリスに、やや驚く。
「何?」
「…今夜は、今夜は……わたくしと一緒に…居て…ほしい、のです…」
その言葉に耳を疑った。更にエリスは続ける。
「今日は、女神の規則など取り払うと…そうならば、わたくしを女神ではなく、『女』として…」
沈黙が流れた。

「…ぼくは時が止まった身だ。君が求めるものは持ってない」
横を向いたままセエレが悲しげに呟く。
「いいえ。わたくしは、あなたのそのままが…欲しいの」

「…ぼくの、全てを?」
無言で女神は頷く。
792名無しさん@ピンキー:2005/08/01(月) 21:44:57 ID:CxITMsls
とりあえず今はこんだけ。今から続き書くよ
793名無しさん@ピンキー:2005/08/01(月) 22:23:22 ID:tbCwS3mV
  _  ∩
( ゚∀゚)彡 セエレ!エリス!
 ⊂彡
794名無しさん@ピンキー:2005/08/01(月) 22:36:04 ID:DEcr+GTN
くはー
GJ!!!
つ…続き…
795名無しさん@ピンキー:2005/08/01(月) 22:51:35 ID:QSz9JDkp
あたしの赤ちゃんどこおおおおおお
796名無しさん@ピンキー:2005/08/01(月) 22:55:26 ID:tbCwS3mV
>>795
  _  ∩
( ゚∀゚)彡 ジャスタブー!ジャスタブー!
 ⊂彡
797名無しさん@ピンキー:2005/08/01(月) 23:10:16 ID:i/xZ61mV
セエレ・・・キミはいい匂いがする
798959:2005/08/01(月) 23:43:44 ID:CxITMsls
できた!でも終わりがアレだが、これが限界!
期待に添えれるか?最終まで投下
799神官長セエレ×女神エリス:2005/08/01(月) 23:44:40 ID:CxITMsls
セエレはややうつむいた後、そっとエリスに近づく。戸惑いながらもローブの前をくつろげる。
おずぞずと、ローブを身から剥がす。上半身が露わになる。次いで、身に纏う全てを取り去った。

「“これ”を人に見せるのは、君が初めてだよ…」

エリスの目に、『時』を失った主の全身を包む、物々しい紋様が飛び込む。契約印。
痛々しくも見えた。
「……」
そっと、その肩にエリスは手を添える。無言で唇を重ね、そのまま寝台にもつれ込んだ。
いつの間にかエリスもドレスをはだけ、白い肌が覗く。
横たわるエリスの肌にそっと手を触れる。まるで絹のように滑らかだった。
「…やはり…女神である君と、ぼくがこんなことをするのは…」

時が止まり、成長も止まった身体…当然のことながらセエレのソコも止まったままだった。
しかし、性的興奮という生理的反射で、その欲望は張り詰めている。
しなやかなエリスの手が、ソレを包み込み優しく撫で上げる。
「…は、あっ…」
「セエレ殿…女神も、何も、もう関係ないの」
再び唇を重ねると、セエレもエリスを求め、口付けが深くなる。
ちりちりと下腹部が痛む。でも気にならない。
神殿の復活、加えて新たな神殿が、その負荷を抑えているからか。
今はそんなこと、どうでもよい。
800神官長セエレ×女神エリス15:2005/08/01(月) 23:46:33 ID:CxITMsls
溶けるような口付けのあと、エリスはそっとセエレの中心に手を這わせる。
びくりとそのの欲望は震えた。
身を起こして、セエレの欲望を撫でさする。徐々に、緩急をつけるにつれ先端から液体が滴った。
ちゅぷり。
先ほどよりやや体積を増したソレを、エリスは口に含む。そう大きくないソレは簡単に収まった。
「あ、ダメ、だよエリ、ス…っ」
愛しい者のソレを舌で絡めるたび、くちゅ、ちゅく、と淫靡な音が響く。
あまりの心地良い刺激に、声が漏れないようにと歯を食いしばるが、腰が刺激を求めて浮いてしまう。
エリスの動きに合わせて、金色の髪が揺れ、身体が大きく跳ねた。
「ん……ぅ…ぁっ!」
精とは違った液体が、エリスの口内に迸る。
「はぁ、はぁ…エ、エリス…」
恍惚と、しかし切なげなセエレの表情。もはや神官長としての理性はなかった。
封印と、女神と…背徳の快楽。
「セエレ殿…わたくしを受け止めて…」
その呼びかけに応えるように、エリスを寝台の上に身を沈めさせる。そっと、壊れないように。
ドレスの前をはだけ、全てが月の光の下に露わになった。

胸の鼓動が激しさを増す。もう少し。早く。刺激が欲しい…わたくしは女神ではなく、もはや『女』。
セエレのたどたどしい手が、肌を這う。肩から両の胸へ。
その膨らみをやんわりと撫でる。
―――ああ、ぼくが『時』を失っていなければ。君を包み込むことができるのに…
己の止まった身体を恨みながら、その胸にそっと顔を埋める。聞こえる、エリスの心臓の音が。
愛しい女の胸の先端に口付けを落とす。
「…ふ…ぁ」
甘美な声が漏れる。それが引きがねになり、再びセエレの欲望が張り詰めてきた。
快感と同時に、いさめるようにオシルシがやや痛む。
エリスを掻き立てる感覚が、徐々に下半身へと移り、セエレはその淡い茂みに手を進めた。
801神官長セエレ×女神エリス16:2005/08/01(月) 23:47:39 ID:CxITMsls
「エリス…痛まない?」
そっと溢れる蜜を掬い上げ、敏感な突起を擦り上げる。
「ぁ、はぁっ…痛く、ありません…」
セエレは女神の身体を気遣い、本来なら自らの欲望の収まる秘所を避け、突起だけを丹念に撫でる。
淫らな水音。それがエリスをさらに掻き立てる。
「セエレ殿…」
切なげに涙を浮かべる。ふいにセエレの顔が視界から沈む。とたんに、甘い痺れが下半身を支配した。
「くっ、あっ!」
女神故の痛みもあるが、溶けてしまうかのような感覚。セエレの舌が激しさを増す。
「ぁ、ゃ……ん、ぁ…っ」
熱に浮かされたかのように切ない吐息だけが漏れる。
もっと欲しい、もっと欲しいと身体が勝手に求め、セエレの頭を抱え込む。
つ、とセエレの動きが止まる。取り上げられた快感に、下半身が求め、わななく。
痛みと共に。快感と共に。
802神官長セエレ×女神エリス16:2005/08/01(月) 23:49:04 ID:CxITMsls
「エリス…痛まない?」
そっと溢れる蜜を掬い上げ、敏感な突起を擦り上げる。
「ぁ、はぁっ…痛く、ありません…」
セエレは女神の身体を気遣い、本来なら自らの欲望の収まる秘所を避け、突起だけを丹念に撫でる。
淫らな水音。それがエリスをさらに掻き立てる。
「セエレ殿…」
切なげに涙を浮かべる。ふいにセエレの顔が視界から沈む。とたんに、甘い痺れが下半身を支配した。
「くっ、あっ!」
女神故の痛みもあるが、溶けてしまうかのような感覚。セエレの舌が激しさを増す。
「く、う…っ」
熱に浮かされたかのように切ない吐息だけが漏れる。
もっと欲しい、もっと欲しいと身体が勝手に求め、セエレの頭を抱え込む。
つ、とセエレの動きが止まる。取り上げられた快感に、下半身が求め、わななく。
痛みと共に。快感と共に。
803神官長セエレ×女神エリス(最終:2005/08/01(月) 23:50:47 ID:CxITMsls
「エリス…」
己の先端を、エリスの濡れそぼる肉の粒に擦りつけ始める。
1つになれないことの代わりの行為。
腰を動かすたびに、互いが擦れ合い、快感が支配していく。
ぎし、ぎしとベッドが軋む。
「はぁっ、ぁあっ…エリス、ぼくは…」

「…んっ…ぁ…く……」
エリスはセエレを求め、セエレの腰に手をまわし、快感を貪る。
快感、痛み、快感、痛み…複雑な感覚の中、快感が勝利を得る。
「セエ、レ殿っ…おねが、ぃ…もっと…」
軋む音が徐々に激しさを増す。うわ言のように言葉にならぬ声を漏れる。
「……っ!…セエ、レ…っ」
エリスの下半身から快感は電流のように駆け上がり、そしてセエレも爆ぜた。


――――――――――

互いに求めた行為の後。セエレはエリスの髪をそっと払う。
「わたくし…」
頬を染め、顔を思わずそむけてしまう。
「エリス…。…もう、お休み…」
そっと頬を撫で、口付け、二人は深い眠りへと堕ちる。


こうして、夜は明けようとしていた。
許されぬ禁断。2人が「1つになる」ことは永遠に許されない。…これは背徳なのだから…

                     (了)
804959:2005/08/01(月) 23:53:54 ID:CxITMsls
…力尽きますた('A`)
最後まで読んでくれた方、ありがとう。
長編になっちゃったけど、もし次書くなら短編にしたい

あ、それからおっきは生まれたときから可能。
精は11歳前後から出るそうです。セエレはおっき可…
805959:2005/08/01(月) 23:58:19 ID:CxITMsls
あ、なんか16がダブってた、スルーしてくれ('A`;)
806名無しさん@ピンキー:2005/08/02(火) 00:13:55 ID:qd3ahR3t
セエレって6歳で肉体年齢止まってなかったっけ?

それはともかくGJ!
807名無しさん@ピンキー:2005/08/02(火) 00:15:25 ID:J6Yb7S9H
セエレエリス完結キタ(゚∀゚)コレ!!
959氏GJ乙!!いろんな障害を乗り越える二人に萌え。禁断の愛はやっぱイイな。
808名無しさん@ピンキー:2005/08/02(火) 00:16:11 ID:AHVjQ/tH
あ、一応射精はしてません。もどき汁が出てる…
809303:2005/08/02(火) 00:29:28 ID:4yhFGsOA
959氏GJです|Д`)b

959、君はすごくいいにおい…
じゃねぇ、すごく…
俺なんかすごく悪いことs(ry
810名無しさん@ピンキー:2005/08/02(火) 00:58:59 ID:KCzvsFvM
よく読んでみぃ!
セエレたん、精を放ったんじゃなくて、「精とはちがった」液を射出してるぞ!
俗に言う我慢汁…ハァハァ俺も出ちy(ry
811青い子猫のおはなし 15匹め:2005/08/02(火) 01:44:16 ID:4yhFGsOA
「ほう、お前の話は確かに小僧から聞いたことはあるぞ」
静かな林の中で、口うるさい仮面の男が青い竜と話をしていた。
そして男の話を聴き終わると、竜はそういった。
そんな光景を眺めているマナは未だに状況があまり把握出来ていなかった。
子猫はユーリックの視線から逃れるためか、マナの後ろで涙を目に溜め、プルプル震えていた。
ユーリックはそんな子猫をみて、悪戯心をくすぐられたのか、目が怪しく輝いているようだった。
「さてと、子猫ちゃん俺と遊ぼうな」
とユーリックはそう言って、涙を流して抵抗する子猫の姿をしたノウェを連れて行ってしまった。
にゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ。
静かな森に子猫の悲鳴が木霊する。
812303:2005/08/02(火) 01:46:39 ID:4yhFGsOA
スマソ、時間がなかったから子なってしまった…

ちゃんと手直ししてから明日でも次の話と一緒に投下するな

あと銀髪ツンデレ美少女死神とユーリックなんだが、今
書いてるがいかんせん進まないのでまだ当分投下はムリっぽい
813405:2005/08/02(火) 01:59:41 ID:yfmYJK0p
うはあ!!寝る前に確認したら死神たんとかセエレエリスとか猫たん
とかハァハァ作品が降臨しとる!
みんなGJ!!
303氏殿、いつでも待っとります!!
自分もゆりの葉当分・・・ストーリーは考えてるけど('A`)
814名無しさん@ピンキー:2005/08/02(火) 01:59:58 ID:GU4ucELP
イイヨーイイヨー
815名無しさん@ピンキー:2005/08/02(火) 04:38:38 ID:CaWBi7cT
ヤベエよ!!みんなGJ!!
816名無しさん@ピンキー:2005/08/02(火) 05:37:42 ID:QHD2/U0R
あはははははははははははははきれーい
817名無しさん@ピンキー:2005/08/02(火) 07:47:30 ID:53AI74rM
ジャスタブーで懐かしいの掘り出してきた。

騎士団に対抗する勢力「紅(あけ)の逆徒」の元団長で、
単独で動くレジスタンスのマナの存在を気に懸け
サポートしてくれていた穏和なオヤジ。上手く大計画を進めていたハズだったが、
あることをキッカケに直属の部下は内部により皆惨殺され、「夜叉」と契約し10本の手指を失う。
以後、騎士団員を殺すことに依存し、己の快楽を満たすためノウェ達と組む。
武器は義指につく太い鎖。攻撃スピードは普通だが
超広範囲攻撃や吹っ飛ばし攻撃、束縛攻撃など、攻撃は多彩。

今見ると笑える半面いいキャラかもしれんと思える。
「穏和なオヤジ」の部分で外見イメージがおやっさんに固定されてしまった。
818名無しさん@ピンキー:2005/08/02(火) 11:03:25 ID:pvz1TIlR
まとめ氏のおかげで様々なバリエーションのSSたちを一気に堪能できる、ありがとう!
そしていつもお世話様です。

気になるのは817のオヤジ…俺、その話分からないんだが…DOD好きなのに知らない俺は、俺は…!orz
819名無しさん@ピンキー:2005/08/02(火) 12:03:36 ID:ki967HN2
>>818
気にするな俺も知らない

orz
820名無しさん@ピンキー:2005/08/02(火) 12:48:57 ID:777R2iFz
真に恐ろしきはエロパロスレの勢いよ。既に800越えか。
821名無しさん@ピンキー:2005/08/02(火) 16:22:55 ID:KIe0VDjp
ジャスタブーは発売前に本スレで晒された壮大な釣りネタだよ。
ちょうど雑誌とかに新キャラ発表等々やっていた頃だからみんなマジだと思い込んでたけど
ネタだとすぐにバレて、今じゃあその名すら忘れられてるくらいさ。
822名無しさん@ピンキー:2005/08/02(火) 18:12:32 ID:QHD2/U0R
あたしの子供はどこぉ
823959:2005/08/02(火) 18:36:35 ID:8GN2MW4h
303氏の猫たんが…一体何されるんだ?猫タン可哀想…
ものすごく先が気になるよ。
ノウェが猫になってから可愛くて仕方ない。

今日で地獄の試験から解放された('A`)ノ ウワーイ
まとめ氏ありがとうございます。
824959:2005/08/02(火) 18:49:41 ID:8GN2MW4h
もし良かったらなんだけど、昨日のSSの分岐?みたいな
セエレ鬼畜ver.も実は考えていたんだ。
甘ったるいのより、セエレ鬼畜がイイって人いる?
よかったら分岐ver.を書いてみようと思う。
まあ責め方とセエレの言動がアレなくらいだけど…
825名無しさん@ピンキー:2005/08/02(火) 18:52:48 ID:KIe0VDjp
いいから書け。いや、書いてください。おながいします。楽しみにしてます。
826名無しさん@ピンキー:2005/08/02(火) 20:58:00 ID:8GN2MW4h
>>825
ありがとう、今書いてるんだけど鬼畜って言うかS気味なセエレってかんじかな
前のセエレエリス13からの分岐ってことで、責め受けが逆転
827名無しさん@ピンキー:2005/08/02(火) 21:41:32 ID:QHD2/U0R
ねぇ、あたしの子供はどこぉ
828名無しさん@ピンキー:2005/08/02(火) 22:31:56 ID:KCzvsFvM
朝からずっといるね、アリオーシュ
829名無しさん@ピンキー:2005/08/02(火) 22:39:04 ID:fsbxAyfn
放置で。
830名無しさん@ピンキー:2005/08/02(火) 23:03:42 ID:KCzvsFvM
君はここで何してる?神の降臨を待ってるのか?
831名無しさん@ピンキー:2005/08/02(火) 23:15:07 ID:777R2iFz
職人さんも住人も夏バテの季節な模様。
832名無しさん@ピンキー:2005/08/02(火) 23:21:04 ID:MfHd/NIE
唯一ノウェマナなんて代物を書いた俺で良ければ
アリオーシュ話書いてみたいが…いいか?
833名無しさん@ピンキー:2005/08/02(火) 23:30:26 ID:KCzvsFvM
カモンカモォーン!!
834名無しさん@ピンキー:2005/08/03(水) 00:17:35 ID:maRi7TW7
ああ…ご馳走…いっぱい…
835名無しさん@ピンキー:2005/08/03(水) 00:34:45 ID:/ytlUvy6
セエレエリスで、分岐で鬼畜セエレが出るなら、逆のシチュエーションで鬼娘Verも読んでみたいと思うのは俺だけか?
いきなり背後からセエレに抱きついて、嫌がるセエレの小さな一物をしごいちゃうとか…どう?
836名無しさん@ピンキー:2005/08/03(水) 10:43:33 ID:WxCuiTUR
ほんと誰もいないな・・・バテたか?はたまた腎虚とか?
837名無しさん@ピンキー:2005/08/03(水) 14:06:49 ID:SqOLA4xf
本スレまでも過疎ってるからな。
そろそろ発売二ヵ月後。


・・・しかし!
愛がある限りエロパロに期限などないのだ。
読む専門の俺が言うのも何だが皆、夏バテに負けずに頑張ろうな!
838名無しさん@ピンキー:2005/08/03(水) 15:25:56 ID:HuwP1NJQ
暑くて、熱いエロを考えることが難しいんだろ…昨日の832、がんがってくれ。
君はいい匂いがする…ノウェマナとかもまた是非読んで見たいよ!

とねだってみたりした俺
839名無しさん@ピンキー:2005/08/03(水) 18:48:14 ID:maRi7TW7
あはははきれーい
840神官長×女神※分岐S気味セエレver.1:2005/08/03(水) 18:59:32 ID:WnlJw9le
「もうとまらないよ、この想いは」
翡翠色の瞳が深みを増し、妖しく光る。ずい、と進み出てエリスの手を掴む。
「…構いませんわ」
エリスをベッドへと沈ませると、横たわる肩をぐいと押さえ込むように、覆いかぶさる。
唇を重ね、半ば強引にエリスの舌を絡めとる。
「…んむ…っ」
熱く深い口付けに息を詰まらせるエリス。そっと唇を離し、息をつがせてやる。

姿は幼くとも、中身はれっきとした大人の男だった。
その性への激しい欲望がセエレを突き動かす。神官長という理性はとうに吹き飛んでいた。
成長が止まった中心が、小さくとも硬く張り詰めているのが分かる。
自然と息が荒くなる。一気にエリスの全てを奪いたい衝動に駆られながら、必死でそれを堪えた。
まるで変貌したかのようなセエレの様子にややエリスは困惑するも、唇を自ら求めた。
飲み込みきれない唾液が、つぅと頬をつたう。
唇を離し、セエレはローブを脱ぎ捨て、身に纏う全ても取り払い、中心にそそり立つモノが姿を見せる。
そして全身を包む黒き紋章、契約印がエリスの瞳に映った。
「“これ”を見せるのは、君だけ。」
徐に女神のドレスに手をかけて、はだけた隙間から舌を這わせた。
841神官長×女神※分岐S気味セエレver.2:2005/08/03(水) 19:00:14 ID:WnlJw9le
「ん…セエレ殿…」
舌の刺激が徐々に下腹部へと下り、まどろっこしい快感が襲ってくる。
そして秘められた箇所に到達すると、指でそこをくぱり、と割り開く。
既に溢れていた蜜がとろりと潤む。
「エリス、もうこんなに…どうしてほしいの?」
そおっと一番敏感な肉の芽に触れ、煩わしさを募らせるように指の先で擦った。
「…ぅあっ」
「淫らだね…動いてるよ。もっと欲しいの?答えて、エリス」
ひくりと震えるそれを見て、セエレは笑いを含んだような声で問い詰める。
「ぃ、いや…わたくし、そんなこと…」
蜜を指に絡めて濡れる突起を一撫でする。
「……ぅ、」
「止めてもいいの?欲しくない?」
回りくどく触れるか触れないかのところで指の動きを止められて、エリスは悶えた。
「もっと…さ…って、ください…」
赤面しながら掠れた声を絞り、やっとのことで言うエリス。
満足したように微笑むと、セエレは刺激を欲する突起を執拗に責め立て始める。
激しさを増す指の動きに、エリスは限界の際まできていた。下半身を支配する甘い痺れ。
まさに絶頂に達しかけたその時、突然刺激が止んでしまう。
「……ぁっ…?」
「甘いね、エリス…ぼくのことも気持ちよくさせて?」
842959:2005/08/03(水) 19:03:10 ID:WnlJw9le
これ、神官長セエレ×女神エリスの13からの別ルート。
とりあえず2話だけ試験的に投下…
843名無しさん@ピンキー:2005/08/03(水) 19:17:40 ID:J9Jz9rUv
キタ*・゜゚・*:.。..。.:*・゜(゚∀゚)゚・*:.。. .。.:*・゜゚・*!!!!!
959氏GJ!! エリス可愛いよエリス(*´Д`)ハァハァ
続きを楽しみにしてる。
844名無しさん@ピンキー:2005/08/03(水) 20:37:22 ID:apqPNPwF
さすがに今までの勢いがあり過ぎた感じだし、
資料集出るまではまったりした感じになるんじゃね?
845神官長×女神※分岐S気味セエレver.3:2005/08/03(水) 21:39:52 ID:WnlJw9le
体を起こし、おずおずと硬く張り詰めたソレに手を触れる。
待ちわびていた刺激に、ソレが打ち震えた。先端がぬらりとぬめる。
恥ずかしそうに、頬を染めながら、手馴れない様子でセエレのソレを扱き上げた。
「セエレ殿…その、わたくし、こういうことに不慣れで…」
エリスの手が行き来するたびに、息が漏れる。セエレはそっとエリスの頬に触れる。
「気持ちいいよ…でも、手じゃ、足りない」
切なげな表情でエリスを見つめる。その意が何を示すのかエリスは察したように、ソレを口に含む。
く、とセエレは呻き、わずかに体を仰け反らせた。ちゅぷちゅぷと淫猥な音、熱い吐息が混ざり合う。
もうたまらない、とセエレはエリスの肩を掴むと、愛撫の動きに合わせて、自ら刺激を貪る。
エリスの口内で溶けてしまいそうだった。息を呑むセエレ。
「…!」
セエレは熱い欲望の奔流を解き放った。精を含まないさらりとした液体がエリスの口に満ち、
受け切れない雫が口端から流れる。
846神官長×女神※分岐S気味セエレver.4:2005/08/03(水) 21:40:32 ID:WnlJw9le
「次はエリスの番だよ」
「えっ…」
セエレは戸惑うエリスを強引に押し倒すと、その両の足を割り開き、顔を埋めた。
「やっ!?ちょっと…そんなとこ…だ、ダメですセエレ殿!」
慌てて身をよじるエリス。
「…もう遅いよ、おとなしくして」
太ももを抑え、目もくれずその濡れた粒を口に含む。
「いやっ、そんな…んっ…」
ぬらぬらと舌に転がされ、今まで味わったことの無い感覚が支配する。
やり場の無い快感に敷布をぎゅっと握りこむ。潤んだ目がぼんやり霞んできた。
強すぎる刺激から逃れようと腰を浮かせると、セエレは乱暴に押さえつけ、ぐりぐりと舌の動きを強くする。
「ぅあっ!…………んっ」
ぐっ、と体をのけ反らせると、ビクンと下半身が何度も跳ねた。
「はぁっ、はぁっ…」
肩で大きく息を荒げるエリス。その姿に更なる興奮を覚え、またもセエレの欲望が湧き上がる。
翡翠色の瞳が妖しく冷たく光った。
「まだ終わらないよ、構わないと君は言ったよね?」
847959:2005/08/03(水) 21:47:07 ID:WnlJw9le
あと少し…なんだけど('A`)
長くなってきちゃって…
カイアンとかカイフリとかは土台ができてるから直行でエロに行き着けるけど、
今回みたいなのは、話に肉付けしていく内に膨大な量に…
ごめんなさい!まとめ氏に世話焼かせちゃうよ。

で、最終は今夜中に乗せる予定('A`)
848名無しさん@ピンキー:2005/08/03(水) 22:40:08 ID:maRi7TW7
>>847あたしの子供はどこ?
849名無しさん@ピンキー:2005/08/03(水) 22:52:23 ID:/ytlUvy6
つ 「アリオーシュに食べられちゃうよぅ!」

まぁ、もちつけ。職人さんが怖がって逃げちまうぞ。
850名無しさん@ピンキー:2005/08/03(水) 22:57:16 ID:ni4UmTZZ
>>848
しつこくageてる時点でお前の希望は通らないと思え
851名無しさん@ピンキー:2005/08/03(水) 23:01:05 ID:apqPNPwF
だから放置しとけって。構うと調子に乗るだけ。
あとは「あたしの子供」とか、その辺をNG設定が一番。
852名無しさん@ピンキー:2005/08/03(水) 23:04:11 ID:/ytlUvy6
959氏につけ込んでるとしか思えんね。
素直にリクしりゃいいのに。
853名無しさん@ピンキー:2005/08/03(水) 23:07:26 ID:l5FyFgDQ
…あれ?ノウェユリ小説まだ出来てないの?
854名無しさん@ピンキー:2005/08/03(水) 23:11:25 ID:FuAwg5tZ
こんな流れの中で何なんだが
今アリオーシュ話ちびちびと書いてるよ…エロよりもグロ要素の方がでかそうなんだが
グロも一応注意文付けた方がいいよな?

>>848氏、もうちょい遅くなるかもしれんが気長に待っててくれると嬉しいよ
855名無しさん@ピンキー:2005/08/03(水) 23:14:23 ID:G1c5/0n9
まあ、書き手の人達は気にすんな。
邪険に扱われた勘違い君が粘着してスレ荒らし化するなんて良くある事だから。
完全放置で構わんと思うよ。こういうのに一々反応しても無駄。
856名無しさん@ピンキー:2005/08/03(水) 23:20:43 ID:SqOLA4xf
>>853
もう勘弁してくれorz
857名無しさん@ピンキー:2005/08/03(水) 23:27:12 ID:maRi7TW7
あははは、きれーい
858名無しさん@ピンキー:2005/08/03(水) 23:35:05 ID:RiDj6rRu
青猫たんまだかな…
859名無しさん@ピンキー:2005/08/03(水) 23:46:41 ID:qh398Y40
>>853ここまでしつこいと逆に清々しいなwwwww
860名無しさん@ピンキー:2005/08/04(木) 00:09:18 ID:7/RjFMZr
とりあえずアリオーシュ話、途中まで上がったので投下させて頂きます
グロ描写があるので苦手な人は見ない方向で。

>> 838
どうもありがとう、でも褒めると付け上がるタチだから
生温く見ててやってくれw
861アリオーシュ過去話ひとつめ:2005/08/04(木) 00:13:07 ID:7/RjFMZr
すぐ脇で、焼けた木がドォ、と音を立てて倒れた。
火の粉が雨のように降り注いで肩や腕にまとわりついた。不思議なほどに気にならない。

あなた、あの人はどこ…

不可侵を守っていたエルフに、ふいに襲い掛かってきた怪物に立ち向かうだけの力があるはずもなかった。
女は半狂乱になって、燃える廃墟と化している村を走り回る。
周囲には大小様々な、4本の枝とひとつの木の実をつけた炭がころがっていた。

こんなの違う、このなかに居るはずが無い。
だって私の夫が、あのひとが、私の子供の手を引いて先に逃げたはずだもの

目の前に立ちはだかる、ぎらぎらと燃える民家を前にして、女はようやく立ち止まった。
そのまま2,3歩よろめくと、とさりと灰の積もった地面に座り込んでしまう。
全ての生気が瞳に集中したようにその目は爛々と光り、ただ虚空をみつめていた。
「あ…あぁ……」
艶やかな黒髪は振り乱され、そよぐ熱気でかさかさと音を立てる。
身に纏っている柔らかな布に織り込まれていた筈の刺繍は、既に灰となって消えうせていた。
たとえ浮世離れしたその風貌でも、エルフである彼女ははかなく美しかった。
862名無しさん@ピンキー:2005/08/04(木) 00:25:38 ID:KGIaoO97
パソコンの調子が悪くてこれ以上書きこめん…
もう少し後まで出来てるけど、続きはまた明日。
中途半端なとこでブッタ斬ってスマソ…
863303:2005/08/04(木) 01:07:55 ID:aAmN2iq/
860氏、続き楽しみにまってます。

それと、直後で悪いんですが、ちょっと青ネコを投下させて貰いますね
864青い子猫のおはなし 15匹め(微修正ver:2005/08/04(木) 01:09:12 ID:aAmN2iq/
「ほう、お前の話は確かに小僧から聞いたことはあるぞ」
静かな林の中で、口うるさい仮面の男が青い竜と話をしており、男の話を聴き終わった竜はそういった。
男と竜は何気に楽しそうに話をしているが、そんな光景を眺めているマナは未だに状況があまり把握出来ていなかった。
子猫はばつが悪そうに、マナの後ろで涙を目に溜めプルプル震えている。
ユーリックはそんな子猫をみて、悪戯心をくすぐられたのか、目が怪しく輝かせひたひたと近づいてくる。
そして徐に子猫の首根っこを掴んで持ち上ると、怪しい光を放つ目で子猫の潤んだ瞳を直視する。
「さてと、子猫ちゃん俺と遊ぼうな」
とユーリックは爽やかに言って、涙を流して抵抗する子猫の姿をしたノウェを林の暗がりに連れて行ってしまった。
にゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ。
静かな森に子猫の悲鳴が木霊する。
865青い子猫のおはなし 16匹め:2005/08/04(木) 01:13:13 ID:aAmN2iq/
一行空から宝光の直轄区に向かっていた。
「ん…小癪な真似を」
直轄区の中にある城の上空あたりでレグナが忌々しげにぼやいた。
「強力な結界が張られておる。儂ではこれ以上進むことはできんぞ…後は自分の足で進むことだ」
そう言うとレグナは少し引き返し、地上近くでマナたちをおろし、再び上空に舞い戻っていった。
その姿を眺めていたユーリックが―というのも、鍵を壊しているのは私達だとマナが言ったら俺も行く、と
言ってついて来たのだ―
「ったく、面倒なことになってきたな。お嬢ちゃんここの魔術師達は強いから気をつけな」
そう言って、腰につけていた斧を取り外しながら言った。
さきほどまでつけていた仮面は素性がばれないためのものだったそうで、今はもうつけていない。
艶のある髪の毛が風にゆられて、さらさらとゆれていた。
その後ろ姿は思わず見惚れてしまいそうなほど格好良かった。
にゃぁ。
子猫がマナの肩の上で鳴く。
それでマナは忘れかけていた現実に引き戻されていった。
「ん、どうしたお嬢ちゃん。俺に惚れたか」
などと顔を真っ赤に染めているマナをユーリックが茶化す。
それをムキになって否定するマナもそうとうリラックスすることが出来ていた。
「ちちち、ちがいます。ぜったい違います」
一人必死になって否定するマナをユーリックが静かに制した。
その顔からはもう先ほどまでのものとうって変わり、真剣そのものだった。
「ちょっと囲まれちまったな… お嬢ちゃん、死ぬなよ」
866303:2005/08/04(木) 01:17:57 ID:aAmN2iq/
サボっていたせいでこれだけです…
すいません。。。
今から気合入れて書きます

それより銀髪ツンデレ美少女死神とユーリックよこせって?
ごめんなさい、できてません
ごめんなさい。
ハイ。
今から書きます…
多分出来ません。
ごめn(ry
867959:2005/08/04(木) 01:24:21 ID:KqgkawTr
303氏が帰ってきた!帰ってきたぞ!
猫たん何されたんだ?気になる…
そしてヤハのいる恒常化区へ…

は〜、暑くてキーボード周辺も熱もって打つのやになるな…
そんな俺はアイスノンを抱きながら画面に向かってる。
俺も続き書いて完結するぞ!

両氏ともGJ!ヤル気でできた、書くぞー('A`)ノ
868名無しさん@ピンキー:2005/08/04(木) 01:29:03 ID:MVM8Wa9j
こんな時間に神が2人もぉぉぉぉぉあqwsでfrtgyふじこlp;@
869303:2005/08/04(木) 01:35:01 ID:aAmN2iq/
続きかけたよ…

投下する
870青い子猫のおはなし 17匹め:2005/08/04(木) 01:36:01 ID:aAmN2iq/
今は月を雲が覆ってしまいあたりに光はない。
あるのは確かな殺意と、今にも張り裂けそうな心臓。
今にも口から飛び出してきそうなほど動悸が激しくなっていく。
そして静かなだけにそれだけ恐怖心も高まっていく。
暗すぎて何処にいるのかもわからない敵。
もう気がふれそうになるほど長く感じられた。
それは一瞬か、はたまた一生か。
それほど長く感じられ、そして短く感じられた。
その終わりはとても長く、そして短い。
欠けた月を覆っていた雲が、消えた。
薄い闇の中で鈍い光が見えた。
刹那。
殺意の篭った一撃をユーリックの斧が受け止める。
刃と刃が互いに呼び合い、そして弾きあう。
鈍い金属音と飛び散る火花。
それが舞台の幕開けとなる。
敵の剣をそのまま押し返し、ユーリックは斧を一旦上段に構えなおしよろけている男の懐に叩き落とす。
ぱっくりと裂けた男の腹からは人を興奮させる色を持つ液体が噴出す。
まるでそれは壊れた噴水のように大量に鮮血をぶちまけ、あたりを容赦なく汚していく。
そして醜い臓器をその傷口から吐き出し男は絶滅した。
あまりにもあっけない死。
死。
人の命の重圧がまた一つユーリックの肩に重く圧し掛かる。
まるで重石のように…
871303:2005/08/04(木) 01:38:12 ID:aAmN2iq/
こんな短期間で書けるわけねぇよ
とか思いつつ今日買った最悪なボルトアクションの銃を
抱きながら書いてた俺、死ねる
872青い子猫のおはなし 18匹め:2005/08/04(木) 02:03:05 ID:aAmN2iq/
暗闇の中、マナは持っていた杖に魔力を通わし始める。
その感覚には未だに慣れていない。
そして魔力を十分に通わせた杖に軽く詠唱する。
「――――――――――」
それは魔術を専門としている者の聴覚でしか捕らえることの出来ない波長で唱える。
魔力で力を与え、詠唱で命令を与える。
魔法は誰にでも使うことが出来る。
が、それはごく簡単なものでしかない。
それは燃える物に火をおこす程度でしかない。
絵本に出てくるような魔法を使えるのは血の滲む様な努力をし、尚且つ才能を持ったほんの一握りの人間に過ぎない。
そしてマナは後者だけで魔法を使いこなしていた。
それは天才としかいいようがないほどの逸材だった。
マナは天才と持て囃されようと、村に居たかつて賢者と呼ばれた老人から魔法を教わった。
老人の持つ知識を二年の歳月をかけ全て盗み終えた彼女はいつの間にか村から姿を消した。
力なき者を助けるために。
そうして彼女は今力を振るう。
そのための代償は誰かの命。
決して軽くはない。
軽くあってはならない命。
それでも奪う。
手に持っていた杖を地面に刺し、抑えていた力を解放する。
するとまるで意思を持ったかのような光が杖の周辺から現れ、次々と敵を“通り抜けていく”
通り抜けられたものは血を吐き、悶絶しながら死んでいく。
光が通った箇所の皮膚から下はなくなっているはずだった。
そうなるようにマナが命じたから。
命を奪い去る。
初めて命を奪ったマナの手が震えていた。
今まではノウェが彼女の代わりで、かつて仲間だった者たちを切り捨ててくれた。
だがこれからはその手も汚さなければならない。
それが自分が死なないための唯一の術だから。
しかしマナは泣いた。
それはとても悲しいことだから。
誰かを助けたければ、誰かを殺さなければならない。
マナは一つ、人の醜き業の深さを知った。
873303:2005/08/04(木) 02:05:24 ID:aAmN2iq/
これでサボっていた分はとりあえず挽回。
許してくださいw

あと、魔法の設定とか知らないけど、俺の考えている設定を
使わせてもらいました。
気に入らなければ脳内変換でもなんでもしてあわせてくださいw

今日はこれで寝るはずです。
ハッスルしなければですが…
874神官長×女神※分岐S気味セエレver.5:2005/08/04(木) 02:28:43 ID:KqgkawTr
「一つになろう、エリス…できるよね?」
セエレが身を乗り出してエリスの顔を覗きこむ。激しい欲に燃える緑色の瞳…。
女神は秘められし箇所に『オシルシ』がとぐろを巻いている。
そのオシルシが性交時に激痛を与えるのは周知のこと。
性的に興奮した際でも痛むのだが、今は新しい神殿の増設がその負荷を肩代わりしているのか、
じりじりと疼く程度で治まっていた。
己の経験では計り知れない激痛を思い、エリスは少しだけたじろいだ。
――――それでも、セエレ殿と一つになれるのなら、わたくしは…
「…来てください。わたくしの、中に…」
僅かに口端に笑みを浮かべると、セエレはエリスの体を起こした。
「嬉しいよ、エリス…じゃあ、後ろを向いて」
「…?」
促されるまま、エリスは体を動かした。
「そう、それでいいよ。ぼくは体が小さい、こうしないとうまくできないんだ」
両の手をつき、四つ這いの格好にされ、エリスは恥ずかしさに顔を火照らせる。
先ほど絶頂に達した秘部は、充分すぎるほど潤っていた。己の切っ先を、そっとあてがう。
「いくよ…エリス。痛いと思うけど、我慢してね」
つぷり、と先端が埋め込まれる。
「ぃ、あっ…!!」
同時に襲う激しい裂かれるような痛み。まるで火箸を刺し込まれたかのような痛みに、呻く。
875神官長×女神※分岐S気味セエレver.6:2005/08/04(木) 03:00:57 ID:KqgkawTr
「いくよ…エリス。痛いと思うけど、我慢してね」
つぷり、と先端が埋め込まれる。
「ぃ、あっ…!!」
同時に襲う激しい裂かれるような痛み。まるで火箸を刺し込まれたかのような痛みに、呻く。
「エリス…ごめんね」
痛いだろうにと、胸が締め付けられるも、これから味わえる快感に激しい興奮をセエレは覚えた。
その顔にはいつも見せる優しげな表情とは違う、冷たさが浮かんでいた。
エリスはやっと収まりつつある痛みに、握り締めていた敷布の手を緩める。
そろそろと腰を動かし、全てを呑み込ませる。熱い。溶けそうなほど。
「いい?動くよ…」
両手でエリスの腰を支え、ゆっくりと腰を進める。
絡みつく肉壁が激しく欲望を高ぶらせ、理性が吹き飛ぶ。
「いっ!…んぅっ…」
激痛に耐え、エリスの閉じた目からポロポロと涙が零れる。
対して激しい快感に我を忘れたセエレはエリスを揺さぶる。もっと欲しい、欲しいとどこまでも貪欲に。
――女神の痛みも、封印も…今だけは、今だけは、この快感を味あわせて…
セエレの動きに合わせてエリスの形の良い胸が揺れる。徐々にその動きは早さを増していった。
接合部から響く水音、ぎしぎしと軋む音、セエレの熱に浮かされたような喘ぐ声が溶け合う。
「…うっ、ぐっ…セ、エレ殿ぉっ!」
自分を貫く痛みの極限に、声を上げて涙を零すエリス。
セエレは激しい快感の渦に呑み込まれて声を漏らす。
「ああ、エリス、エリスっ!…くっ…」
熱いエリスの中で、セエレは果てた。セエレの荒い息遣いを聞き、安堵を覚えるエリス。
――――ああ、わたくし、セエレ殿と一つになれたのね…
エリスは涙に濡れた瞳をそっと閉じた…


――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

こうして二人の夜は、過ぎていった。

しかし、禁断の交わりに目覚めた神官長との長い夜が、幾度となく訪れることを女神は知る由もない。
背徳にして甘美な交わりが、互いのその身を持ち崩すことも。

(了)
876959:2005/08/04(木) 03:04:08 ID:KqgkawTr
終わりました。背徳感でいっぱいです('A`)
了、の位置がずれてしまった。
こんなんでいいのかよって思いますが…
読んでくれた皆さん、本当に、本当にありがとうございま(ry
877303:2005/08/04(木) 03:11:33 ID:aAmN2iq/
|Д`)bグッ
878959:2005/08/04(木) 03:14:43 ID:KqgkawTr
うう、303氏…起きていたんですか…
俺、疲れました…そろそろ寝まつ。

303氏の子猫、楽しみにしてますよ…佳境といったところですね
ハッスルハッスル('A`)
879名無しさん@ピンキー:2005/08/04(木) 07:16:47 ID:MVM8Wa9j
GJ!!!!!

ヽ((('A` ))))ノ
 ((((  ))))  朝からフォオオオーーー!
ノノノノω|||||

880名無しさん@ピンキー:2005/08/04(木) 18:50:33 ID:Fxp2/QCE
>>879

久しぶりに団長閣下を見たキガス。団長閣下に伝令!次は誰を食らいますか?!
881青き子猫のおはなし 19匹め:2005/08/04(木) 20:12:02 ID:aAmN2iq/
二人と一匹はなんとか敵兵を退け、城内へと侵入を果たす。
薄暗い城内の光源はところどころ壁に掛けられた灯火しかなかった。
その薄気味悪い城内を進んでいく。
人には今まであっていないが、どこかで出会えば戦闘は避けられないだろう。
そんな緊張感のなか、ユーリックが口を開いた。
「お嬢ちゃん、人を殺したのは初めてかい」
マナはその質問に答えてはいけない気がした。
そんなマナを尻目にユーリックは話をつづける。
「人を殺したらその人の命背負わなきゃいけない。でもそれはつらい。というわけで、俺と一緒に背負おう」
と、いつの間にかユーリックはマナの手を握り締め、プロポーズらしきものをしたのだが、
子猫がユーリックの喉元に噛み付いたため、その手は直ぐに離れていった。
「あ、ありがとう」
またもやユーリックが彼女の緊張を解してくれていた。
さすが経験豊富な男、とでも言うべきものだった。
さきほどまで震えていた手の震えは自然と収まっている。
それからまもなくして行き止まりに当たってしまう。
「…お嬢ちゃんこの壁おかしくないか」
ユーリックはそのオカシイ、といった壁を手の甲で叩きながら言った。
そういわれてみれば他の壁と比べて、比較的新しく、そして音が違っていた。
「かなりオカシイです」
「だよな。この壁ちゃん、どうしてくれようか…斧だと根元から折れちまいそうだしな…」
かなり悩んでいる様子のおじさんは、あぁぁぁと呻っていた。
「あの、魔法で壊しましょうか」
マナの提案を後でな、と流そうとしていた。
が、その直後に間抜けな声をあげ、そして頼むとマナに言った。
それにマナは苦笑いで答える。
「あの、出来ればその斧を貸してもらえませんか」
「ん、別にいいけどこんな斧どうするんだ」
ユーリックは斧を差し出しながら訊いた。
その質問にマナは、
「魔法の媒体にするものによってそれぞれ内に秘めた力が違うんです。
で、この斧は物を壊すことに長けているんで、その力を借りたいな。と…」
「そうか、なんかこうすごいな」
とだけ言ってマナに道を譲った。
しかしマナは斧の重さに勝てず、その場で奮闘するばかりだった。
子猫はそれを肩から降りて興味なさげに見ていた。
その斧をそっとユーリックが持ち上げてやり少し前に動かした。
そしてそこでマナは作業を行い始めた。
882303:2005/08/04(木) 20:17:54 ID:aAmN2iq/
というわけで城内に突入、壁を壊すところまでを書きました。
ノウェが使えない、ということを考えると色々悩む青年の姿をかけないので
寂しいです。
代わりに子猫を可愛く強調(?)する分を織り交ぜているはずなのですが
自分でもわからなくなりそうだよ…

というわけでもう少しでヤハです。
牢獄の簡単な謎解きは飛ばします。
ヤハは殺します。
それにしてもやはり人のキャラは一番喋り方に気を使ってしまう。
喋り口調は激しく難しいわな…
やっぱり自分のキャラが一番喋らせやすい
ってのは初心者だよな、俺orz
883名無しさん@ピンキー:2005/08/04(木) 21:06:59 ID:GqhjaDP4
解説とか後書きみたいなものは完結してからでいいと思う。
投下前の注意書きレスならともかく、それ以外はあまり必要ではないと思うんだな。
子猫話を嫌ってるわけじゃないからな。ユーリックとマナの関係がなんかイイ感じ。
つか、子猫ノウェにもっと出番をキボソヌ がんがれ303氏!
884名無しさん@ピンキー:2005/08/04(木) 21:23:06 ID:HLL933fD
前に「いつ終わりか分からないと感想付けにくい」みたいな事言われてから
毎回後書きみたいなの付けるようになったのかと。
ただ感想ってのは、特に長い連載の場合毎回がクライマックスになる訳じゃないから
むしろ付けにくい時が多いって事も考えて欲しいかな。
感想なんざ付いてなんぼ、くらいに考えて気楽にやろうぜ。
感想がないから自分のは受けてないのか・・・なんて毎回GJ貰う事に神経質になると
読んでる側もちと辛くなってしまうよ。
885405:2005/08/04(木) 21:41:23 ID:L+HK+bWj
>>303氏GJ!喉元噛みつかれたい!!

という訳でスレ中最もマイナーなゆりの葉SSが何とか進んだので投下します!
皆忘れてると思うけど、許して☆
ちなみに恋愛要素はありません、親子関係なるかも(希望的観測)
886ある男と剣の話3:2005/08/04(木) 21:47:04 ID:L+HK+bWj
―――――――何が起きたというのだ!?

男は剣を構えつつ前方の血に染まった兵士を見た。

―――――――仲間を斬った!? 何故!?
 
突然起こった事に男は混乱しつつも、怒号によって駆けつけた仲間達と共に
布陣を組みつつ暴走した兵士に迫る。
その間も暴走した兵士はしきりに泣き叫び続け、右手の「剣」を狂った様に振り回していた。
男にはその光景が、兵士が「何か」から逃れようと足掻いてる様に見えた。
その時、叫びながら「剣」を振っていた兵士が急に「剣」の振りを止め、、そして間合いを計りつつ迫っていた
男と仲間達に向けて「剣」を突き出した。獲物を見つけたと言わんばかりに。 
血に染まった「剣」は、辺りに燃え盛る炎がその刀身を照らし、赤く鈍い光を放っていた。
そして次の瞬間、今まで叫び、「剣」から逃げる様に足掻いていた兵士が突進してきた。
間合い計りつつ、機を伺っていた男と兵士達に絶叫しながら突貫していく。
その行動は無謀極まり無いものだっただろう。10数人の、それも完璧な布陣を組んでいた兵士達に後先考えず
突進してくるのだ、その行為は突進ではなく特攻と言ってよかっただろう。

兵士が駆ける速度が人間の動きを凌駕していなければ。

凄まじい速さで兵士が迫り、体の軸を半身にずらしながら突きを放ってきた。
人間を超えた速度を乗せながら放たれた凶悪な突きは、あまりの速さに反射できなかった
前方の兵士の鎧をぶち抜き、突き仲間数人を巻き込み、飛ばされた。

勢いに任せて特攻してきた兵士は反動で動きがとれない。その瞬間を男は見逃さなかった。
887ある男と剣の話4:2005/08/04(木) 21:48:55 ID:L+HK+bWj
予想を超えた事態に体が動かない仲間達を尻目に、男は左横から兵士に向けて突きを繰り出す。
鎧の上半部と、腰の下半部の間の隙間を狙った正確な突きは兵士の体に吸い込まれる。
兵士の断末魔の叫びが響いた。 致命傷だ。兵士に剣を突き立てた、男は確信した。筈だった。
だが、致命傷を受けた筈の兵士は効かなかったかの様に剣が刺さったまま、薙ぎ払う様に回転しながら右手の「剣」を振る。
その剣撃をある者は反応できず、またある者は剣で受けようと防御したが、受けた剣ごと砕かれ、首を飛ばされていく。
兵士の突然の薙ぎ払いに男は驚愕しながらも、瞬時に身を屈ませた。兵士に刺さった剣を抜く暇など無かった。
屈んだ頭に斬撃の風圧が通り過ぎ、仲間の鮮血が降り注いだ。

男は致命傷を受けながらも尚も暴走する兵士に突然の行動にでた。無意識にしたのかもしれない。
屈んだ状態から兵士の振り終えた右腕を両手で掴み、上に持ち上げたと同時に兵士の足に蹴りを入れる様に足をかけ、
転ばせた。男も転がる。絡み合った状態で男と兵士がもみ合う。
男は叫び、暴れる兵士の信じがたい力に驚愕していた。

―――――――致命傷を負っている筈だぞ!? 何故コイツは動ける!? それにこの力はッ! 人間の物じゃないッ!?

内心、怯えながらも男は兵士の右腕を両手で掴み、放さなかった。
男は兵士の剣を押さえようと、両手を右腕から「剣」の柄へと移動させた。兵士の握っている掌の上から覆う形になる。
その時、男の意識に閃光が走った 目の前に赤い血に塗れた部屋が浮かぶ。
888ある男と剣の話5:2005/08/04(木) 21:50:14 ID:L+HK+bWj
真中に佇む少女 両目から血の涙を流し 歯を剥き出しにして叫ぶ

憎い・・憎いッ・・・殺せ・・・殺せッ・・殺せッ殺せ殺せ殺せ殺せころせッころせころせころせぇころせ
殺せッ殺せ殺せ殺せ殺せころせッころせころせころせぇころせ殺せ殺せ殺せ殺せころせころせぇ

―――――――殺せぇッ!!

「うわあああああッッ!!」

絶叫をあげ、男の意識は遠くなった。

気が付いた時、男は簡易ベッドの上にいた。
身を起こそうとしてきた痛みに声をだし、顔をしかめる。見ると身体の所々に包帯が巻かれている。
剣撃による傷の様だ・・・だが動けない程ではない。
テントから出た所で会った衛生兵に自分が遭遇した事件を簡潔に説明し、あの後どうなったか、
そして、自分の身に何が起こったかを聞いた。
889ある男と剣の話6:2005/08/04(木) 21:51:37 ID:L+HK+bWj
昼間の基地内を、男はぼんやりとしながら歩いていた。

あの時、兵士を押さえていた自分が叫んだ時、周りにいた残りの仲間達が一斉に兵士に攻撃をした。
自分の負っている傷はその時ついた傷らしい。
自分のあげていた叫びは仲間に「自分事」攻撃しろという意味にとらわれた様だ。
そして、事件が起きた状況、兵士と交戦した者、目撃者の証言から上空から降ってきた「剣」が原因の可能性が高いと
され、その「剣」は連合軍の魔導師部隊による厳重な封印を施され、倉庫に安置しているという。
衛生兵のから聞いた話をまとめていた男の脳裏にあの時の光景が浮かんだ。
赤い血塗れの部屋、そこにいた血の涙を流していた少女、そしてあの言葉・・・

―――――――殺せぇッ!!

一体、あれは何だったのだろう・・・そう思いながら歩いていると、気が付けば軍の倉庫前にいた。
・・・ここに、あの「剣」が置いてある・・・男はそう思うと倉庫内に入っていった。
あの時、自分と仲間達に向けて突き出された、燃え盛る炎に刀身を照らされ、赤く鈍い光を放ち怪しい輝きを放っていた「剣」。
離れた位置にいたにも関わらず、あの時男は何故か「剣」美しさに心を奪われていた。
血の涙の少女の事も気がかりであったが、じっくりと見てみたかった。あの「剣」を。
倉庫内を歩く。見張りはいない。無用心過ぎる。だがそれも仕方無いのかもしれない。
自分が気絶していた間、「死の都市」での戦は連合軍が勝利したらしい。「赤キ竜」と「カイム」とやらが
帝国軍の指導者を討ち取ったと聞いている。おかげでこの基地でも昼間から祝杯やら宴会やら大騒ぎだ。
だが、男にとっては都合がよかった。おかげであの「剣」をじっくりと見る事ができるのだから。
倉庫内で、しらみつぶしに「剣」を探して行く。長い時間をかけて普通の部屋よりやや厳重な造りの部屋で「剣」を見つけることができた。
890ある男と剣の話7:2005/08/04(木) 21:52:58 ID:L+HK+bWj
その「剣」は鞘に入れられたまま、魔導師達の処置か鞘から柄に至るまで幾重もの封印と思われる紐が巻きつけられ、不恰好な姿になっている。
男はどうやって鞘に「剣」を直したのかと疑問に思いつつ、これでは「剣」の刀身を見れないな、とやや気落ちした様子で
振り向き、その場を去ろうとした。その時、男の眼前に「血の涙の少女」の姿がフラッシュバックの様に浮かんだ。

―――――――!?

男は驚く。何故、あの時の光景が浮かぶ!?
男は戦慄しながら、封印の紐を巻かれた「剣」に向き直る。そして近づいていった。
「剣」は相変わらず不恰好な姿のままだ。だが、何故か男はその「剣」から目を離せない。
じっと「剣」を凝視し、やがて、手を伸ばした。あれだけ危険な目にあっているにも関わらず何故手を伸ばしているのか
自分でも分からない。体中に緊張が走る。
傭兵として、連合軍に雇われる前から経験してきた修羅場の中で育った「勘」が最大限の警告を発している。
だが、それでも手の動きをやめない。やめられなかった。
そして、男はついに「剣」を手に取った。
・・・何も起きない。あの兵士の様に狂気に囚われるのかと内心思っていたが、そういった異常は感じない。
封印の力が効いているらしい・・・そう思った直後、頭の中に声が響いた。
891ある男と剣の話8:2005/08/04(木) 21:54:10 ID:L+HK+bWj

―――――――助けて

酷く弱った声が響く。
若い少女の声だ。男は目を瞑る。
この声はあの時に見た、「血の涙の少女」だ。男は自分の中で推測を立てる。
この「剣」には何らかの怨念「血の涙の少女」が憑いており、手に取った者を狂気へと駆り立て、殺戮を行う。
あるいは、手に取った者を操り、持ち主の意思とは、無関係に殺戮を行うのか?
どちらかは分からないが、憑かれた持ち主は人間を超えた能力を発揮する、いや、させられるのだろう。
「剣」にっとて持ち主は道具、恐らくは使い捨ての。故に持ち主の生命などどうでもいい。壊れても新しいのを探せばいい。
だから、あれ程までの持ち主の限界を超えた殺人的な動きができたのだ。致命傷を負っても動けたのだ。
この「剣」に憑いている「血の涙の少女」は封印によって持ち主に憑くことはできない。
そして、その封印を解くために「自分に助けを求めている」。
ここまで思案した後、男は「剣」眼前に近付け、凝視する。もう「声」は聞こえてこない。
そのままどれ程時間がたっただろうか。男は辺りを見回したあと、部屋を後にした。
右手に「剣」と持ったまま
男は自分のしていることが分からなかった。何故この「剣」を持っていくのか?
売るつもりか? 呪い憑きだが高く売れるかもしれない。
助けを乞う「血の涙の少女」に同情したのか? それもあるかもしれない。
だからといって封印を解くつもりなど毛頭ないのだが。
結局、男は自分のした行動に結論がでないまま、倉庫を後にし、そして連合軍基地を去った。
892ある男と剣の話9:2005/08/04(木) 21:55:14 ID:L+HK+bWj
あれから1年過ぎた。

連合軍が帝国に勝利してから世界規模での復興が始まっている。
男はある村へと続く街道を歩いていた。左肩に見事な細工が施してある大剣を掲げ、腰には封印が施された「剣」がある。
連合軍基地を去ったことに対しては別に後悔していない。自分は使い捨ての傭兵の身であり、
報酬は前払いだったし、残ったとしても低い金で「死の都市」でのつまらない事後処理をやらされるかもしれない。
何より、この「剣」を手に入れられなかっただろう。
基地を出て1年の間、世界中を旅していたが自分に追手が来たことは無いので、罪とはなってない様だ。
最も、この「剣」がそこまで貴重には思えないが。
「剣」は基地での出来事以来、何も反応しない。
毎晩、夢に「血の涙の少女」が出てきて封印を解いてと訴えるのではないかと思ってたが、その類の夢は見ておらず、
見るとしても、「死の都市」での事件の夢だけだ。
もう、封印によって消えたのだろうか?そう思いながらも、男は腰に携えた「剣」に視線を降ろしつつ、村へと着いた。

大きな山の麓にある小さな村だ。男は村を練り歩く。
様子がおかしい。町自体の雰囲気が暗い。すれ違う村人もこちらを見て警戒している。
何より一番の疑問は昼間だというのに、「子供の姿」が一人もいないことだ。
不思議に思いながら、男は宿を探す。その時、後ろから声をかけられた。声の主は初老の男性であり、村の村長と名乗った。
どこか焦燥し、陰りが見られる村長に誘われるまま、村の中でも一際大きな屋敷へと案内される。
そこで、村長と村に来た経緯など、他愛も無い話をしていた後、男が傭兵家業をしている、と話すと村長がこう切り出してきた。
893ある男と剣の話10:2005/08/04(木) 21:56:40 ID:L+HK+bWj
「私達の村で最近、一体の「グール」が頻繁に現れるようになり、子供に集中して相当な被害が出ております。」

「一体だけなので、私達だけで退治しようとしたのですが、武器を振るい、魔術さえ使ってきて、歯が立たず、被害は増すばかりです」

「こちらも、貴方と同じ、流れの「傭兵」が来たので、雇いましたが、その「傭兵」が・・・その、心もとないのです・・・。」

「見た所、腕に自信がおありの様子、十分な御代を出しますので、「傭兵」と一緒に「グール」を退治してくれませんか?どうかお願いします。」

村長は心の底から懇願した。
男は村長の出した報酬が思いのほか、高額だったので、二つ返事で引き受けてしまった。
明日にでも、退治して欲しいというので、村長に案内された宿に止まり、明日に向けて英気を養っていった。
この出来事が自分の人生を大きく変える事も知らずに・・・
894ある男と剣の話11:2005/08/04(木) 21:58:28 ID:L+HK+bWj
翌日、男は「グール」退治に向けて、村長が雇ったというもう一人の流れの「傭兵」とやらに会いに集合場所に着いた。
そこで、男は相棒となる「傭兵」を見て絶句する。

―――――――人間じゃない!!

男の前にいた者は全身が紫色の様な姿、人間より、背は低いが、筋肉は隆々と発達し、片手に甲冑を装備したそう、ホブゴブリンだった。

「何ガ可笑シイ・・・人間?」

ホブゴブリンは驚愕する男に哂いながら片手の棍棒を地面に音を立てて着ける。

―――――――こちらも、貴方と同じ、流れの傭兵が来たので、雇いましたが、その傭兵が・・・その、心もとないのです・・・。

そういうことか・・・男は村長の言っていた事を理解した。
言うまでも無く、ホブゴブリンは魔物であり、基本的に人間の敵である。
だが、稀に人間の文化に興味を持ち、人間と交流を持とうとする魔物もおり、中には人間に雇われる(殆どが盗賊家業だが)魔物もいる。
自分の前にいるホブゴブリンもそうなのだろう。男はそう思いながら、ホブゴブリンの持っている棍棒に気が付いた。
いや、これは棍棒ではない・・・?  柄の先に異常な大きさの鉄塊がはめてあり、所々血で赤黒く汚れている。
その鉄塊の先端部はイビツな形でよく見るとヒビも入っている。そう、これは「折れた跡」だ。
そこまで、見た後、男はもう一度その「折れた鉄塊」を眺めた。
895ある男と剣の話12:2005/08/04(木) 22:00:02 ID:L+HK+bWj
「剣」を持ち出してからの1年間、男は世界中を旅する一方、「剣」と出会った経験から、武器に関するあらゆる知識、歴史、骨董的価値までも学んでいた。
こうした広い知識を身につけていた男は「折れた鉄塊」の形状、状態からこう結論つけた。
これは、棍棒ではない、「剣」だったものだ。恐ろしく巨大な。

緩やかな山道を二人が歩いていた。一人は幾重にも封印をつけられた「剣」を持つ男、方や、想像するのも恐ろしい程巨大な刀身であっただろう、
しかし、今は見る影も無い「折れた鉄塊」を引きずるホブゴブリン。異様な光景である。
二人は初対面の挨拶もそこそこに村を襲う「グール」を退治するために、村長から得た情報を元に「グール」が村に襲いに来る際に通るであろう山道を歩いていた。
「グール」は周期的に襲ってくる様であり、今日が丁度その日なのだという。
男は山道を歩く最中、ホブゴブリンと他愛無い会話をし、その中でさり気なく「折れた鉄塊」に関する情報も聞き出していた。
どうやら、ホブゴブリンも「折れた鉄塊」が「剣」であった事は知っている様であり、それに関して興味深い事を聞いた。

ホブゴブリン曰く、

自分は手に入れたこの「折れた鉄塊」を完全な「剣」に鍛えてもらうために、人間と交流を持つ人生を選んだ事。
しかし、「折れた鉄塊」を完全な「剣」に鍛える事ができる鍛冶屋が見つからなかった事。
そして、何年も人間世界で旅を続けるうちに、どんな鍛冶屋も適わない腕を持ち、鍛えられない剣は無いとまで謳われる程の実力をもった刀匠がおり、
その刀匠をまた何年も探し続けていたのだという。
また、驚く事にその刀匠はこの山麗のどこかに住んでいるという情報をどこからか聞き、遥々ここまで来たという。

男は、「折れた鉄塊」に対するホブゴブリンの人生を賭けた情熱とも言えるに志に感嘆していた。それ故気が付かなかった。
ホブゴブリンの「折れた鉄塊」に見せる狂気にも似た眼差しを・・・
896ある男と剣の話13:2005/08/04(木) 22:02:08 ID:L+HK+bWj
ホブゴブリンと会話をしている内に「グール」が現れると思われる場所に着いた。
一向は物陰に隠れて「グール」の出現を待つ。
その間、男は村長から宿に案内される間に聞いていた「グール」の情報を反芻していた。






―――――――単独で行動し、夜昼問わずに出没する






―――――――斧上の武器を軽々と使い、魔術さえも使う





―――――――遭遇した「大人」の村人、殺した村人の死体には目もくれず





―――――――幼い子供のみを狙い、喰らう





―――――――美しい女性の姿をした





―――――――グール?





―――――――本当に「グール」なのか?




男がそう自問していた時、笑い声が聞こえた。

甲高い、正気とは思えない女性の笑い声だった。




897名無しさん@ピンキー:2005/08/04(木) 22:07:15 ID:NPdoUWq/
あたしの子供はどこぉ
898405:2005/08/04(木) 22:12:01 ID:L+HK+bWj
うわっはあ・・・ゲーム設定とかストーリが崩れてるぅ・・・
とりあえずAルート後なのでエルフさんとカイムは会ってない設定です。
この続きは恐ろしい程長く、多分みんなが忘れた頃にできると思います・・・
多分、次はメイドマナたんの続編エロでお会いするでしょう(これまた、恐ろしく長(ry )
では、サラバッ('A`)

899名無しさん@ピンキー:2005/08/04(木) 22:24:31 ID:CDEUj9c5
405氏乙です!すごい…すごい良い。恐ろしく長い続きが待ち遠しス…
メイドマナも楽しみです。

そして>>897が最恐のタイミングで入っててワロタw
900303:2005/08/04(木) 22:27:52 ID:HvJzqRwc
405氏、乙です。
あいかわらずお上手で。
うらやましい限りです。
それにしても
>真中に佇む少女 両目から血の涙を流し 歯を剥き出しにして叫ぶ
の部分が怖い怖いw

>>883-884
そう思われてしまいましたか…
すいません。
そういうつもりが無い、というとまったく嘘なんですが、
あれは
『自分は投下終わりました。次のSS投下しても大丈夫ですよ』
みたいなつもりで書いてたもので、
後書でも感想でもないんですよ(言い訳
だって
『AのSS』

『BのSS』

『AのSS』
となるとミニクイのでそうならないためのサイン(?)です

言い訳は見苦しいなんていわないでorz
901名無しさん@ピンキー:2005/08/04(木) 22:37:47 ID:Fxp2/QCE
色んな職人さんがいるな。
それぞれ特徴、そんなもんすら最近感じれる。
職人1人1人が独自の発想力持ってる
プロフなんてできちゃったりしてな
902名無しさん@ピンキー:2005/08/04(木) 22:50:47 ID:95zVX3oG
職人303氏、俺はあんたの作品が好きだよ
間を置かず投下してくれるんでスレ的にも有難いとも思ってる
ネコタソもハァハァなんだ

だから‥‥だから、な?
分かってくれorz
903名無しさん@ピンキー:2005/08/04(木) 23:04:53 ID:ckCPxf3w
SS書きの控え室スレなんぞ読んでみると結構勉強になる
904名無しさん@ピンキー:2005/08/04(木) 23:51:28 ID:HvJzqRwc
>>903
俺もあそこはよく覗くな
すごく勉強になるし、共感できたりする
レスはあんまりしてないが…
905名無しさん@ピンキー:2005/08/04(木) 23:56:12 ID:NPdoUWq/
あたしの(ry
906名無しさん@ピンキー:2005/08/04(木) 23:57:56 ID:Gjd2DkiU
>>900
痛っ
907名無しさん@ピンキー:2005/08/05(金) 00:03:17 ID:CDEUj9c5
もう900越えか。凄まじいな。

今回スレ立てはどこらへんからかな…前より勢いは弱まってきてるみたいだから975過ぎたくらいからでも大丈夫かな?
908繋ぎたい『手』 ◆yG8Ww/OzSk :2005/08/05(金) 00:17:25 ID:5qOlaISa
男の右胸の肺のあたりに小さな穴が口を開けていた。
斬られてからまもなく、今でも鮮血があふれ出している。
男の右肺はもう血で溢れているだろう。
どれだけの血が流れたかはわからない。
わかるのはもう直ぐ死ぬということだけ。
しかし、こんなところでは死ねない。

『死にたくない』

その一心で男はこの聖花の間にたどり着いた。
男は昔、ここには死神がいると聴いたことがあったからだった。
だからそいつと契約すれば助かる、はずだと直感的に思った。
そう考えてここまで来たものの、如何すれば契約が出来るのかがわからなかった。
本当なら死んでいてもおかしくないほどの重症になっているのだが、男の生に執着する執念が死のうとする体を許さなかった。
男は聖花を、胸の穿たれた箇所からあふれ出る血で紅く染めながら叫んだ。

「おれと・・・ケイヤクしろ」

返事は
・・・・・
ない。

男の意識はもう何処かに消え去ろうとしていた。
死にたくないと願う。
無駄だと知っていても。
「死にたくない―死にたくない―死にたくない―死にたくな――――――」
「五月蝿い…そんなに叫ばなくても聞えてる」
声にならない声で叫んでいるとき、耳元から若い女の、
というよりかは少女のと言ったほうが正しい声が耳元で聞えた。

男は意識を半場意地で保ちながら言うことを利かなくなった首を無理やり動かす。
首がギリギリと悲鳴を上げながら動いていく。
それは歯車の部分が錆ついた機械人形のような滑稽な光景に少女の眼には映ったのかもしれない。
首を動かした先に居たのは、肩の辺りで適当に切られた、艶のある銀髪を靡かせた少女だった。
その容姿はまるで人形のようだ。
見つめていると溺れてしまいそうなほど澄んだ瞳。
どんな乾燥地帯にいようと乾くことのないだろう唇。
ツンと立っている乳首。
穢れを知らない無垢な肌。
全身を曝け出しても気品に溢れているその身体。
何から何までもが美しかった。
909303:2005/08/05(金) 00:19:25 ID:5qOlaISa
すまん、しくった…
繋ぎたい『手』#1(銀髪美少女ツンデレ死神とユーリック
と入れてしまった…
全角でいれるつもりだったんだがマジでorzだ
910繋ぎたい『手』 ◆Mjk4PcAe16 :2005/08/05(金) 00:21:16 ID:5qOlaISa
喋らなければ。

「とんだ変態ね。人の身体観察するより自分の命の心配でもしたら」

男は意識が朦朧とし、少女が言ったことをまともに聴いてはいなかったが、それでも生きたい、他の誰が死のうと俺は生きたい。
と強く願っていた。
そのまま時が止まったんではないかと言うほどの静寂。
実際は時の歩みが止まったのではなく、男の歩みが終わりを告げるために遅くなっているだけなのだが。

「…魔が差した」

そう言って人形のような少女は、自分の胸に手を当てた。
死にいく男はそれを見ていない。
すると少女の胸から球体のようなものが出てきた。
それと同時に男の体からも白い球体のようなものが出てくる。
その球体が形を帯びているように見えた。
それはとても美しい蝶に見えるのは夢か現実か。
そして光を帯びた球体―男の眼からから見たら美しい蝶に見える―は元居た身体とは別の身体のほうへと入っていった。


それからどれほどの時が経ったのか。
光が届かない空間のため、それはわからなかった。
そこにある光源といえば壁に掛けられた松明だけだ。
男は状況が把握できぬまま、身体を起こした。
すると痛みを感じないことに気付いた。
急いで右胸に開いていた穴を手でなぞって確認した。
傷口は完璧に消えていた。
そして全身に負っていた擦り傷なども消えていることに気付く。
そのことに男は驚き、そして何よりも喜んだ。
その様子を見ていた少女はそっぽを向いていた。
「助かったぞ…生きている。俺は、生きてる…」
男が洩らした呟きが寂しく聖花の間に響いた。
911303:2005/08/05(金) 00:23:23 ID:5qOlaISa
すまん、#はダメなのな…
勉強不足だったよ。
本当にすいませんでした。
これからは
“繋ぎたい『手』一、二、三…”
とします。
すいませんでした
912名無しさん@ピンキー:2005/08/05(金) 00:32:43 ID:FDnSosCK
…あれ?ノウェユリ小説まだ出来てないの?
913ケルピ(♂)xハンチ:2005/08/05(金) 01:00:09 ID:KYeAsEor

それは、毎夜の情事。
「んっ、あ・・・は・・・」
想像の異性との、情事。
「あ、あふっ、はぁん・・・」
入れた指を、徐々に激しく動かす。
淫猥な水音。
常に水に濡れている私にはお似合いな音。


「ふぅ・・・」
熱った体が冷えてくる。
暖めてもいずれ熱は無くなる、虚しい行為。
それでも、止めることはできない。
「どうせ一生できないんでしょうからねぇ」
口から漏れた言葉は、相変わらず卑屈だ。
けれど、紛れもない事実。
魅力を無くした私には、まともに接してくれる人はいないのだから。



契約相手の思念は、自分にも届いてくる。
ケルピーは、今日もハンチの快楽に溺れた声を聞いた。
彼女がここまで歪んでしまったのは、自分のせいである。


しかし、それはケルピーにとって喜ばしいことだ。
かつて、太陽の微笑みとまで言われた可憐な少女。
その少女が、醜く歪んでいく。
それこそがとても美しいことなのではないか。
そう思うのは、自身が魔物の類だからだろうか。
ケルピーは、ハンチの乱れた声を聞く度に、次第にその声を自分に向けたいと思い始めた。

そうだ、自分が契約したのは、彼女を欲しいと思ったからだ。
そのために魅力を奪い、彼女が本来手に入れるべきだった美しさを、自分好みの「美しさ」にしたのだから。



「どうしたんですかぁケルピー、こんな時間に」
思念で彼女を呼び出した。
「もう寝ないと、またクマが大きくなっちゃうじゃないですかぁ。え、これ以上は大きくならないってぇ?えへぇ、そうですねぇこれ以上に醜い姿なんて、もうありませんもんねぇ」
卑屈に笑うハンチ。
彼女はいつでも自己完結している。
ケルピーは、彼女の唇を舐めた。
「はぁぅ、くすぐったいですよぅケルピー。本当に、どうしちゃったんですかぁ?」
彼女はまだ気付いてない。
これから、生涯無いと思っていたことが起こることを。
914名無しさん@ピンキー:2005/08/05(金) 01:01:06 ID:a0jB4ZH3
>303氏
GJ乙!

>>908は「繋ぎたい『手』 銀髪美少女ツンデレ死神とユーリック その1」で
>>910は「繋ぎたい『手』 銀髪美少女ツンデレ死神とユーリック その2」で
これはまだ続くのかな?それとも>>910で終わり?
915名無しさん@ピンキー:2005/08/05(金) 01:01:20 ID:KYeAsEor
神水クリア直後で気が高ぶってたんだ。
色んな意味(設定無視とか性格無視とか中途半端とか)で反省してる。

というわけで、誰かケルハン本番をいや嘘ですごめんなさいor2
916名無しさん@ピンキー:2005/08/05(金) 01:03:57 ID:/W+Ya7EG
303氏、乙です。気にせんと頑張ってください。
これはもしかして続きますか?ワクワク

>>912
ネタなんだろうがそろそろやめとけ、な?
書き手がもう上げねぇって言ってたんだからここで待ってても見れやしないだろ。
それ、オンリーギャグVerが某所に上げてあったから自分で探してくれば?
917303:2005/08/05(金) 01:09:47 ID:5qOlaISa
>>915>>916
一応続き物です
こっちはエロいれるつもりなので

それと心配してくれてありがとう
918名無しさん@ピンキー:2005/08/05(金) 01:11:11 ID:FAEFSS5X
なんか悲しくなってきた、とマジレス
919303:2005/08/05(金) 01:13:24 ID:5qOlaISa
>>917
間違えた、>915じゃない>914だ
914氏すいません

ケルピーの心情が可愛いw
あとハンチさんフォオォォォォォ
920名無しさん@ピンキー:2005/08/05(金) 01:24:52 ID:FAEFSS5X
ごめん、918だが、かけもちしてスレ見てて途中投稿した。
>>912
最近胸が痛むんだよ、冗談のつもりでやってても、笑えないな
書いて欲しいのなら、はっきり言ってみたらどうだ?
何度も同じこと言わせないでくれ。
なんかここ好きだったけど悲しくなってくる。
なんで固執するんだか俺にはわからん。21歳未満がくるとこじゃないよ。
帰りな。
921名無しさん@ピンキー:2005/08/05(金) 01:35:10 ID:5qOlaISa
>>912
みんなここが好きなんだよ
年齢はわからないけど、21歳未満でここにいるんだとしても
自分の意志でいるんだろうから俺は咎めないけど、
場の雰囲気を崩すようなことをするなら出て行ってもらいたい
今度から気をつけような

>>920
俺のことかと思ってマジで脂汗が出たよw

これでスレの雰囲気壊したら本当にすいません。
でも言わなきゃいけないこともあると思うし…
え、言い訳うざい?
すいませんorz
922名無しさん@ピンキー:2005/08/05(金) 01:40:04 ID:FAEFSS5X
>>921
ごめん、あなたのことを言ったわけじゃないんだ。
紛らわしい書き方してすまなかったよ。

言わなくちゃいけないことは、言わないとな。
そうして再構築する。それがここの持ち味だろ?


…言ってて恥ずかしくなったが本当に思った。
923名無しさん@ピンキー:2005/08/05(金) 01:43:53 ID:a0jB4ZH3
基本的に>>897やら>>912やらはスルーで。
面白がってるだけだし関わってもロクなことないんで。
ここではアンヘルやレグナのように高尚な対応を推奨。
924名無しさん@ピンキー:2005/08/05(金) 01:54:17 ID:5qOlaISa
>>922
気にしないで下さい、俺の勝手な被害妄想ですから

>>923
わかりました

あと今気付いたが、912のIDが「SOS」
925青い子猫のおはなし 20匹め:2005/08/05(金) 01:58:56 ID:5qOlaISa
マナは斧の柄の部分を両手で握り、そこから魔力を流し込んでいく。
それに応じて斧の刃の部分が微かに燐光を帯びてくる。
そして暫くすると、斧が放つ光は昼間の太陽と同じくらいにまで輝いている。
もう瞼を開けているのも苦しいくらいだった。
「――――――――」
そして詠唱が始まる。
ユーリックには聞き取ることが出来ないが猫の耳では捕らえることが出来るのか、
子猫が耳をピンと張り、その音を拾っているように見えた。
いつの間にかマナが口を動かすのをやめている。
つまり詠唱が終わったのだ。
「終わったのか。わりと簡単なんだな」
「……」
ユーリックは感心して褒めたのだが、もしかしたら茶化しているように聞えたのかもしれない。
勘違いされていたらいけないと、ユーリックはマナに謝るために彼女の前に立って驚愕した。
マナの顔から生気というものがまったく感じられなかったのだ。
ユーリックは彼女の肩を掴み揺すりながら叫んだ。
「おい、嬢ちゃん大丈夫か。お嬢ちゃん」
「少しやすませてください、そうすれば大丈夫ですから…」
としゃがれた声でマナは言うとユーリックの胸へと向けて倒れてしまう。
その表紙に支えを失った斧はカラン、と乾いた音を立てて倒れてしまった。
マナはユーリックの腕の中で意識を失っている。
926303:2005/08/05(金) 02:02:58 ID:5qOlaISa
今日の青ネコ分です
927名無しさん@ピンキー:2005/08/05(金) 02:19:29 ID:FAEFSS5X
うわーなんか俺妬いちまいそう…マナとユーリックがごにょごにょ…
になんてなったら!!
俺は青猫たんびいきなのでウズウズしながら読んでるよ。
928名無しさん@ピンキー:2005/08/05(金) 02:29:23 ID:5qOlaISa
>>927
青ネコたんはこれから活躍する予定です

《修正》
>もう瞼を開けているのも苦しいくらいだった。
↓【修正】
もう瞼を開けているのも辛いほどだった。

《修正2》
>その表紙に支えを失った斧はカラン、と乾いた音を立てて倒れてしまった。
↓【修正】
その拍子に――

に脳内変換お願いします
929名無しさん@ピンキー:2005/08/05(金) 09:50:52 ID:osL+WtT7
つか、初級の煽りを真面目に受け取ってる奴がいて驚く
スルーしろよ
930名無しさん@ピンキー:2005/08/05(金) 10:35:35 ID:NCH8Nvl5
昔どっかで聞いたか、読んだか忘れたが…
『剣で全てを制するものは剣によって裁かれる』
みたいなものあったな。聖書だったかな…
なんかWSってそういうのが合いそうだなと思った。
てことで何か投下されるか期待して待ってる。
931名無しさん@ピンキー:2005/08/05(金) 22:31:31 ID:sz/mlj7T
今更ですが、まとめ氏本当に乙です!
以前サディストカイム
(今思うとあんまりサドでない…orz)
を投下した者です
自分のつたない文が補完庫にあるのには感動と恐怖を覚えます…
誠に申し訳ないのですがトリップを消して頂けませんでしょうか
何だか恥ずかしいので(笑)
よろしくおながいします
932名無しさん@ピンキー:2005/08/05(金) 22:39:48 ID:sz/mlj7T
まとめ氏へ感謝の意を述べた所でカイマナを投下
(っても日曜…)したいんですが
結局あの二人はいつ頃まで一緒にいたんだろ?
933名無しさん@ピンキー:2005/08/05(金) 22:46:57 ID:PElpKhve
カイマナ旨そうだなワクテカ

少女と呼べる時期まで…辛うじて14くらいか?
でも説が何説かあるよな。マナ杖WSとか…
934名無しさん@ピンキー:2005/08/05(金) 23:03:37 ID:sz/mlj7T
>>933
ありがとうございます!ここの住人は本当に親切で色んなモノが出る勢いです!
マナ14で書いてたからよかった…
935名無しさん@ピンキー:2005/08/05(金) 23:13:17 ID:PElpKhve
ほんとか?少女とかって曖昧で判断難しいよな。
待ってる。どんな話なんだろうな…気になる!
936名無しさん@ピンキー:2005/08/05(金) 23:53:37 ID:DWh+l/pF
あたしの子供返して…
937名無しさん@ピンキー:2005/08/06(土) 06:20:06 ID:8BPJrLsr
>>931
作品はもらっておいていいんですよね? 鳥は消しました
つか小説のページにタイトル入ってなかった。すまんかった
938名無しさん@ピンキー:2005/08/06(土) 10:10:33 ID:HlZfZpCO
>>937
乙です!ありがとうございます!
939名無しさん@ピンキー:2005/08/06(土) 14:12:56 ID:KyG3I0bH
今マナ陵辱を書いてる。
何かにつけてマナをいたぶるのが好きな俺…('A`)
俺(私)のウッリクはこんなことしない!ていうウーリックが好きな人はスルーがいいかも
よければ投下したいと思ってます。ちなみにマナは全く感じるどころか苦痛のみ…('A`)
940名無しさん@ピンキー:2005/08/06(土) 15:47:25 ID:tMUtN0AR
キレーイ
941名無しさん@ピンキー:2005/08/06(土) 19:08:44 ID:A+xzMOxo
>>939
フォオオオォォォォォ!!
マナ陵辱こいこい。自分の中でマナはM属性。
942名無しさん@ピンキー:2005/08/06(土) 20:51:40 ID:tMUtN0AR
あはははーきれーい
943名無しさん@ピンキー:2005/08/06(土) 22:00:42 ID:kg5HAcyK
>>941
そ、そうか、ありがとう何とか書いてみる。
筆が進まない…しっくりこねぇなこりゃ。
遅くてもいいなら見守っててくれ生暖かく
944名無しさん@ピンキー:2005/08/06(土) 22:31:11 ID:GAlNEayH
>>941
おぉ同志。で、Sの素質もあったりとかね。
とにかく普通じゃないのが似合う!
945名無しさん@ピンキー:2005/08/07(日) 00:18:21 ID:KbLYqfoe
一気に過疎っちゃったね…
946名無しさん@ピンキー:2005/08/07(日) 00:28:02 ID:e+rwiLIt
本当だ…需要があるなら投下しようと思うんだが
いかんせん筆が止まってる('A`)
青猫さんも来るといいのだが…
947名無しさん@ピンキー:2005/08/07(日) 00:28:53 ID:/UjXPYzF
一日二日ごとに何かしら書いてくれてる人いるんだが、これで過疎なのか?
確かに一時期えらい勢いの時があって、それに比べりゃゆっくりしてるけど過疎ってイメージはないなあ。
誰もがそう毎日アイディアひねり出して文に纏める時間がある訳でもなかろうに。
個人的には最近来てない***氏に期待で最近少なめのカイアンplease、と言ってみる。

948名無しさん@ピンキー:2005/08/07(日) 00:39:17 ID:IaFp2gBa
元々過疎気味なスレだから、今さら一気に過疎ったという気はしないな
誰も来ないわけじゃないし、ここはこれでよさげ

ところで、ロリ擬人化アンヘルがあるなら、ショタ擬人化レグナとかもあるんだろうか
マナかエリスが「ノウェより小さい…」と面白がっていじってる内にハァハァとか
949名無しさん@ピンキー:2005/08/07(日) 00:44:56 ID:e+rwiLIt
この数分で2つもレスついたなら過疎でははいかもな
安心したよ
>>948
それ面白そうだな、ショタは俺はきついが
小型化で云々やってみようかな
950青い子猫のおはなし 21匹め:2005/08/07(日) 01:04:53 ID:KbLYqfoe
マナはユーリックの腕の中で寝息を立てていた。
「ったく、無茶しやがって……おい、ノウェ」
と、子猫のノウェに来い、と手を振り近くに寄られる。
きょとんとしている子猫にユーリックがまじめに言った。
「この子処j――」
子猫の爪が三つの線を描き、ユーリックの顔の表皮を切り裂いた。
「冗談だ、冗談。あのなこの子、お前が護ってやれよ。俺はいつか――」
今度は子猫の爪ではなかった。
足音である。
ユーリックは近くに落ちている斧を拾い上げようとしたが、マナの身体が邪魔になり
とることができなかった。
それが命取りとなってしまう。
足音が途絶えたと同時に角から剣だけが突き出でて、その鏡面でこちらの様子を伺っているようだった。
それでユーリックは相手が手馴れだとわかり、潔く諦めることにした。
「大人しく武器を棄てて、手を背中の上に置いて床に這い蹲れ」
敵の命令に大人しくユーリックは従う。
その様子を子猫は不思議そうに、そして腹立たしげに見ていた。
その眼は何故なんだ、と訴えているがユーリックは無視している。
「わかった……」
そして角の向こう側から敵兵が飛び出してきた。
「抵抗したら殺す」
「わかってる。だけどこのお嬢さんには手荒なことすんなよ」
「私はこれでも紳士なんだ。安心しろ」
それだけいうと敵兵はユーリックの首に向けて手刀を打ち込んだ。
951名無しさん@ピンキー:2005/08/07(日) 01:07:45 ID:KbLYqfoe
以上昨日の青ネコ分です。

今日の分はまだ出来てないのですいませんが…
952名無しさん@ピンキー:2005/08/07(日) 01:26:16 ID:KBveRaw7
青猫氏、乙です
血気盛んな猫たんと違い、ユーリックは大人の余裕ですな


皆で海に行く話を2,3日中には投下できるかも
エロ無し・時間軸無視・CP要素薄めだが良ければ読んでやってくれ
953名無しさん@ピンキー
あたしの子供はどこぉ