スレタテ乙ッす!
乙
5 :
1:2005/06/22(水) 23:28:06 ID:yLb4EOzj
あ‥前スレで言われてた口上日本人分の追加思いつきませんでした。
どなたかお願いします(汗)
>1
乙!
>5=1
「日本人が種の生き残りとばかりに絡み合う」ってのは駄目?
ともかく乙。
>>1 乙〜
女体化男体化ふたなりオールOKの表記もあったほうがいいかも
1さん乙です!
ここは即死回避いらないのかな?
・ザッパが幽霊と交わり鰤が「俺」とラブラブライフを送り
サキュバスが18禁な任務と下克上を盛大にぶちかまし
ネクロが華麗なるテクニックで柔肌を襲えば
日本人が種の生き残りとばかりに絡み合い
テスタが出る度に掘られジョニーがdチキな方向に夜用
ミストファイナーを披露した挙句特攻野郎まで出て来て
ミリアの髪とエディの触手が愛憎渦巻き絡み合う
エロシーンはぐちょぐちょ、ラブラブシーンはマターリ、
女体化男体化ふたなりショタロリ百合801純愛鬼畜
何でもありバッチコーイな
このスレに邪道も王道もあるかゴルァ!!
こんな感じ?
微妙に変えてみた。
>女体化男体化ふたなりショタロリ百合801純愛鬼畜何でもあり
声に出して読んでみよう
テスタの黒ブルマ越しにティンコにぎにぎして発情するディズィー
「・・・あっ、なんか染み出てきた…」
>12
ど っ ち が w
ソルイノ早く読みたいとか言ってみる
前スレSS一覧
>24-31 >73-82 >133-136 >180-183 >339-342 ザトー×梅喧:玉砕チャレンジャー氏
>52-56 >799-804 サキュバス×チップ:51氏
>114-115 >119-124 >186-193 >358-362 ジョニー×テスタメント:いきなり投下氏
>155 155氏:アクセル×女ソル
>158 158氏:ソル×めぐみ
>170 169氏:イノ×紗夢
>175-176 ぼぬ氏:あの男×イノ
>227-230 >317-320 227氏:アクセル×女ソル
>236-248 235氏:触手エディ×ミリア
>283 283氏:カイ×紗夢
>310-311 300氏:男梅喧×女チップ
>348-349 ひぃす氏:メイのオナニー
>353-357 ひぃす氏:エイプリルのオナニー指南+メイのオナニー
>381 381氏:イノ×メイ
>395-410 2HeySlash氏:女スレイヤー×ふたなりディズィー
>448-449 448氏:梅喧&ミリア×チップ
>455 455氏:カイ×ブリジット
>491-493 >497-499 >506-510 投下人:テスタメント×ディズィー
>518-531 コミナ氏:メイ×ジョニー
>573-581 てすと氏:ミリア×ブリジット
>586-595 586氏:イノ×ブリジット
>659-668 >672-681 658氏:チップ×梅喧
>708 326氏:アクセル×ソル+カイ×ソル
>735-736 735氏:梅喧×ブリジット
>748-753 >756-760 738氏:ソル×梅喧
>773-775 >779-781 >786-788 >791-792 770氏:アバ×パラケルス
>811 投下してみる氏:ソル&カイ
>820-821 投下してみる氏:エイプリル×ジョニー+メイ
>838-844 838氏:ファウスト×ディズィー+ブリジット
>854-859 853氏:パラレル女王様ディズィー×テスタメント
>881-890 878氏:ジョニー×テスタメント
>896-899 >902-904 >939-941 >958-961 Dr.K氏:ジョニー×紗夢
>929 >933-936 Riot氏:男体クルー×女ジョニー
18 :
15:2005/06/27(月) 00:37:17 ID:I+YYkhs3
投下人氏だけ「氏」が抜けてました。申し訳ないです。
他に間違い等があれば修正ヨロ。
19 :
名無しさん@ピンキー:2005/06/27(月) 21:26:56 ID:HbJ7WuLj
>18 乙!
ついでに定期保守
保守代わりにちょこっとだけ失礼します。
X以前のディズィー話でちょっと暗めです。
夜の森をディズィーは一人歩いていた。
二つに結った長い青の髪もその身を包む黒衣も闇に溶け込んだ中、
乳白色の肌と黄色いリボンとが僅かに差し込む月の光でほの白く
浮かび上がっている。
「誰も、いない……よね」
闇を駈ける獣などは怖くない。
「こんな夜なんだから、もう皆家に帰って……」
するりと、長いスカートの下から黒い尾が現れる。しかしそれは少女の
あどけない顔つきからはイメージされる愛らしいものではなく、爬虫類を
思わせる先細りのものだった。背から生えてきた翼も色違いのちぐはぐで、
少女の異形を強調する。
少女は人間ではない。兵器なのだと、彼女を殺そうとした者達から幾度と
なく聞かされてきた。
人間を殺す為に生まれてきた兵器であり、今はそうでなくともいつかは
内なる衝動に従い血を求めて殺戮を行うのだと。
だから、彼女はこの森に潜んでいる。
村の決定を受け入れられず自分を逃がしてくれた両親の為に。
そして、彼女を否定した人々の言を覆す為に。己が己である為に。
「皆帰って、誰も……いない」
そう、誰もいない。ここには彼女を殺そうとする者もいなければ、慈しみ
守ろうとする者も存在しない。
「…………っ」
深く息を吐いて、胸に手を当てる。
泣いたりなんかしない。
だって、ほら。
「ありがとう、ウンディーネ。ネクロも」
白い翼がぐにゃりと歪んで女の形をとると、ディズィーを背後から抱き
締めた。負けじと対の翼が同じくフードを被った男の姿へ変わり、少女の
頭をぐりぐり撫でる。
――私にはこの子達がいるもの。
しかし、この二人ですら自分の一部でしかないことを思うと、胸が押し
潰されそうになる。
このまま一人で森に潜む意味は。
何の為に生き続けようとするのか、この命の価値は。
「お母さん……お父さん」
二人が最後にここへ様子を見に来てくれたのはいつだったのだろう。
もう覚えてもいないけれど。
ぼんやり月を見上げるディズィーだったが、明かりが近づいてくるのに
気づき身を強張らせる。
――油断していた。
深夜の危険な森に足を踏み入れる者はそういない。だが、数が少ないだけで
必ずしもいないとは言い切れないのだ。
ランタンを提げ歩んでくるのは、一組の若い男女だった。手をつなぎ、
時折顔を見合わせて互いにはにかむ姿が二人の仲を説明している。
そこでようやくディズィーは、無意識に自分が人里近くまで出てきて
しまったことに思い当たった。
二人がこちらへ気づく前に早く帰らなくては。
そう思ったのに、体が動かなかった。
二人とも優しそうに見えた。
「あ」
一瞬、出て行きそうになって首を振る。
優しそうに見えたところで、ギアに優しくしてくれるはずがない。第一、
二人の時間の邪魔だ。
未だに人恋しさが抜けきらない、自分の諦めの悪さに情けなくなる。
それでも動くことができずに、ディズィーは木蔭に座り込んだままだった。
二人は叢に並んで座り、仲睦まじく語らい続けている。どうやら行商から
帰ってきた恋人との久しぶりの逢瀬らしい。
青年が今回は持って行った野菜が高値で捌けたと自慢げに語るのを、女性は
自分のことのように嬉しそうに聞いている。
そして青年が懐から小さな箱を取り出し、開けようとすると中身を察した
のか女性は目を潤ませ恋人の胸へ頭を預けた。
顔を上げて青年の頬を両手でそっと包み、優しく、次第に深く口づけて
いくと彼もそれに応えて彼女の腰を抱き寄せ、空いた手で胸をまさぐり始める。
「――――――――!」
実際に生きてきた年月も人間社会にいた日々も短かったが、行為の意味が
理解できないほど子供ではない。ディズィーが狼狽していることなど全く
気づくはずもなく、恋人達の行為はエスカレートしていく。
草むらに横たえられた体に男の逞しい体が覆い被さっていくと、押し
潰される草の青い匂いがギアの嗅覚を刺激する。露わになった白い胸に青年が
唇を寄せると、女性と同調したようにディズィーは小さく息を吐いた。
赤子のように胸へむしゃぶりつく恋人の頭を、心底愛おしそうに彼女は
撫で回す。その手が体の線をなぞりながら次第に下へと下がっていった時、
ディズィーは口元を押さえた。
体が重なっていて見えないが、その手はおそらく恋人の牡を愛撫している
のだろう。青年の方も彼女の乳房を味わいながら、既に音を立てるほどに
なった彼女の秘部に指を挿し入れている。
知らず知らず、二人の行為を見ているディズィーの息も次第に荒くなって
きていた。
今すぐここを離れなければと思っているのに、体が動かず目を逸らすこと
もできない。
兵器の視覚は、夜の闇の中で睦み合う恋人達の痴態を余すことなくディズィーの
網膜に焼きつける。耳や首まで赤くなっているのが自分でも分かった。
「ぁ…っ」
思わず声を上げてしまい、口元を押さえた姿勢で草の上に伏せる。
お互いの姿しか見えていない二人に聞こえるはずもない。
青年がズボンの前をくつろげ、怒張を取り出した。待ちきれない様子で
女性が両腕を伸ばすと、応えて彼女の腰を抱き一気に奥まで挿入する。
「やあぁ……っ!」
荒い息とすすり泣くような喘ぎと、ぐちゅぐちゅと粘液の擦り合わされる
音と肉の打ちつけ合う乾いた音とが、耳を塞いでも聞こえてくる。姿勢を変えて
再び繋がった時、柔らかな肉が男を根元まで呑み込む光景がディズィーの
居場所からもはっきり見えた。
他人の情事を覗き見た羞恥より惨めさが先立った。
ディズィーには、あのように彼女を求めてくれる者は存在しない。求めても
受け入れてくれる者がいない。ああして優しく耳元で愛を囁いてくれる者も
なければ、抱き締めてくれる者もいない。
ディズィーは草の上に突っ伏し、堪え切れず涙を流し始めた。それでも二人は
気づかない。
やがて少女が泣き止み顔を上げると、二人の姿は消えていた。
先ほどまでの狂騒が嘘のように森は静まり返っている。
「帰らないと……」
立ち上がり、草を払う。その時ショーツが僅かに濡れていることに気づき、
嫌悪感に顔をしかめる。
嫉妬と羨望の混ぜ合わさった今の顔はさぞかし醜いことだろう。
再度惨めさに打ちのめされそうになるディズィーだったが、背後からネクロと
ウンディーネが心配そうに覗き込むので笑顔を作ろうと試みた。
つもりだった。
「ずる、い」
何が、とは二人とも訊ねなかった。
ディズィーにも分からないのだから、二人が理解できるはずもない。
「ひどい……っ」
別に先ほどの男女が彼女に何かした訳ではない。だが、ディズィーが寂しいと
思っていることは理解できた。
だから。
とりあえずここまで……
この後
1.ネクロ押さえに徹しウンディーネと百合
2.ネクロ交えて3P
3.むしろネクロ触手
と、どんな感じがいいでしょう。
早速職人さんキタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!
このスレ意外と百合成分少ないので1希望。
3キボン
ウンディーネは乳責めでキボン
29 :
名無しさん@ピンキー:2005/06/30(木) 20:35:17 ID:kXn/5x85
投下キタ-(゜∀゜)!! 2キボンです ついでに期待保守
3きぼんです。
触手は大好物なものでw
4. しっぽも加えて4P …スミマセン
32 :
名無しさん@ピンキー:2005/07/01(金) 21:28:37 ID:LhC9V4WH
是非1キボン
33 :
名無しさん@ピンキー:2005/07/02(土) 19:03:03 ID:6r4nLr0p
1読みたいなぁ。
1→3
という即死コンボで
35 :
名無しさん@ピンキー:2005/07/02(土) 21:18:27 ID:72iEqYfn
この際、全部な一撃必殺
3!!
3!!!!
3!!!!!!!!!!!!!
今まさに俺は血に飢えた獣とry
37 :
名無しさん@ピンキー:2005/07/02(土) 22:38:12 ID:C/4a2kaa
やはりここは1だろう
俺は百合を欲する男だ!
3キボン
39 :
名無しさん@ピンキー:2005/07/03(日) 00:49:55 ID:PM4e+XXW
激しく1キボンヌ
40 :
MIKE:2005/07/03(日) 01:01:26 ID:dpG72jo+
こんなスレあったんですね。ネタあるんで今の終わったら投下します。
今の所1が多いので、1の展開で続きを後日投下します。
>MIKE様
スレの皆様に意見聞いてから続きを書こうと思っていたので、
私のは当分時間がかかります(汗)。
こちらは気にせず先にお願いいたします。
42 :
MIKE:2005/07/05(火) 19:55:05 ID:xdvltxuk
街へ続く街道。
さて、そこに一人の女の子が道を歩いています。
腰に下げた手錠のような形の大きなホルスターと、十字架のあしらわれたシスター仕様の帽子が印象的。
もっともシスター仕様なのは帽子だけで、後は全然ナースではありません。その修道服スタイルにそぐわない
超ミニのスカートから太股がチラチラ見えており、それが幼いながらも周囲の視線を集めているのでした。
……いや、むしろ幼い故かな?
そんな事とはつゆ知らず、女の子はテクテクと街に向かって歩き続けているのでした。
43 :
MIKE:2005/07/05(火) 19:56:01 ID:xdvltxuk
ある日、街の繁華街。
いつも騒がしく活気に満ちた場所ではありましたが、今日はいつも以上に騒がしくなっていました。喧嘩です。
「ゴルァ!てめぇナメてんじゃねぇぞアァン!?いい加減にしねェと友達に頼んで貴様の個人情報晒してもらうぞゴルァ!!(゚Д゚#)」
「ぴかりんさんならそれくらい楽勝なんだぞゴルァァァ!!!」
「ぴかりんさんナメんなやゴルァァ! 回線切って首吊って氏ね!」
一方はいかめしい容貌の男3人。どうやら異国の出身らしく、なにやらよくわからない脅しを入れています。
「(゚д゚)ハァ?意味わかんないアル。あんたらバッカじゃないアルか?」
その3人の男達と対峙しているチャイナ服の娘。これまた短いスカートから伸びる白い足が印象的であります。
「とりあえずアンタら、うちの料理に文句があるならさっさとかかってくるアル!」
「やんややんや。」
チャイナの毅然とした態度にに群衆から歓声が上がります。「いいぞー!やっちまえー!」「がんばれ紗夢ちゃーん!」「好きだー!」
周囲の野次馬連中も女の子、紗夢の味方のようでした。
「ンだとてめェイカれた格好しやがってこのDQN!ミニスカはきゃいいってモンじゃねーんだぞゴルァ!」
「そんなので漏れらが騙されると思ったか?プッ藁! 悔しかったらスク水着て出直して来いってんだゴルァ!」
「ていうかスク水着てみない?ブルマもあるよ。あとね、あとね……」
段々よく分からない方向へ行く3人。一方チャイナは、ジト汗でそんな3人に微妙に怯えていた。
(こ、こいつら何アルか……?こ、怖いアル……)
事の発端は30分程前に遡る。
44 :
MIKE:2005/07/05(火) 19:56:59 ID:xdvltxuk
「おねーちゃーん、注文お願いしまーつ」
「ハイハイ、今行くアルよー。 ……お待たせしました、ご注文は何にするアルか?」
「えーとねー、んじゃ漏れはメニューの高いもん上から3つね!」
「漏れは下から3つ……」
「漏れは適当に3品!」
「(え、えー……)わ、わかりましたアル。しばらくお待ち下さいアル!」
…………しばらくして。
「お待たせしましたアル!こちら適当にオススメの3品選ばせていただきました『四川ダック』『広東風餃子』『北京フカヒレ』に
なるアル」
「キタ───(゚∀゚*)───!!!」
「こちらは下から3品。『若鶏の唐揚げ』『点心』『炒飯』アル」
「意外とうまそうでラッキ───(゚∀゚*)───!!!」
「ハイ、そしてこちら値段上から3品になります。『ツバメの巣のなんか』『カブト虫の幼虫の凄いの』『超高級タマゴの雛生まれそ
うなの』アル」
「…………ってゴルァア───(゚Д゚#)───!!! この糞厨房が!ブッ殺してやる!」
「アンタうちの料理に文句つけるアルか!?」
その時厨房から声が。
「おーい紗夢、喧嘩なら外でやれよー」
「承知してるアル!」
45 :
MIKE:2005/07/05(火) 19:58:29 ID:xdvltxuk
「だからこの子にはスク水よりもナースの方が……」
「それはお前の嗜好だろ!漏れは断然スク水だな!」
「いや、漏れはこのチャイナのまんまでも、十分萌え〜w」
「ちょっとアンタら……」
「だから………」
「いや………」
「それより………」
終いにはボソボソ話し合いを始める3人。時々チラチラと送られる視線が胸と足に突き刺さってくるのを感じて、紗夢はさらに怯え始
ます。
(こ、怖いアル!?)
「さぁー紗夢たんだっけ?いいからちょっと漏れらに任せなよw」
「大丈夫、痛いことはしないからさw」
「かわいくしてあげるだけだからねーw おいでーw」
「い、いやッ!イヤー!!」
と、そこへ。
「お止めなさい!」
「「「な、なんだァ!?」」」
「悪い事は許しませんよ!」
颯爽と現れたのは、なんと先ほど街道を歩いていた女の子でした。
46 :
MIKE:2005/07/05(火) 19:59:46 ID:xdvltxuk
「その女の人を離して下さい!」
突然の乱入者に呆然とする一同。しばし時が止まったような沈黙が降り、そして……
「…………( ´,_ゝ`)プッ」
「何がおかしいんですか!?」
「ぶははははは!!(藁藁 お前みたいなガキンチョが何言ってんだよ?真性DQNかお前?」
「いや、むしろ……この子の方が漏れは好みかもしれない……w」
「そ、それはあるな!よーし、おじさん拉致っちゃうぞーw」
「えっ、えっ?」
紗夢と同様、3人の持つ異様なオーラにたじろぐ少女。と、そこへどこからか声が響いてきます。低くてシブめなダンディボイス。
「案ずるなブリジット。こいつら変なオーラ出してるけど別に強くないから」
「あ、そうですか。それじゃ、いきますよーw」
LET'S ROCK!!
ホルスターからヨーヨーを取り出し、構えるブリジット。ヨーヨーと言ってもそれは形状が似ているからそう呼ぶしかないだけであっ
て、実際は極めて物騒で暴力的なシロモノでした。
「うわっ!おまっ、ぼうりょ……ぐふぉあっ!」
「生きては返さんぞ!」
「ひえぇー!なんだこのクマ!さっ、sageてくでぶぇっ!」
「ダブルハンド奥義〜! ギャラリーの皆さん、危ないですよー!」
「……蛙よ、大海を知れ……!」
「うぅわっ、うぅわっ、うぅゎっ……(スト2風)」
47 :
MIKE:2005/07/05(火) 20:00:47 ID:xdvltxuk
立ち回りの中でスカートの中が覗いた!……と思いきや、実はそれはスカートではなくて上着で、その下にはちゃんとスパッツをはいて
いて観衆ががっかりした、というエピソードがあったりなかったり。
なんて言っている間にあっさりと3人を倒してしまったかわいい女の子に、周囲の野次馬達は大歓声を送りました。
「いいぞー!」
「ちっちゃいのにすげー!」
「俺は紗夢ちゃんから君に乗り換えるぞ!」
「いや、俺は紗夢ちゃんだけどな。でもすごかったぞー!」
やんややんや。
大歓声の中、ブリジットはヨーヨーを空高く投げ、落ちてくるヨーヨーをホルスターで受け止めるという最後のトリックに出ましたが、
「……ごふぉっ!」
「あ………」
落ちてきたヨーヨーはいまだピクピクしていたさっきの3人の1人の頭に命中、そのままそいつは動かなくなってしまいました。
「……お、おひねりは要りませんです……。」
「わーわーわーわー!!」
ちゃりんちゃりんちゃりんちゃりん!!
逆に沢山小銭が飛んでくるのでした。どうやらドジっ子人気は不滅のようでした(謎)。
48 :
MIKE:2005/07/05(火) 20:03:02 ID:xdvltxuk
そしてブリジットは未だ呆然としている紗夢へ歩み寄ると、「大丈夫ですか?」と手を取って立ち上がらせました。
「お怪我はありませんね、良かったー」
そう言ってにっこりと微笑むブリジット。
キュン……。
「……あ、ありがとうアル……」
どぎまぎしてしまって、お礼を言うのが精一杯な紗夢なのでした。
やがてちらほらと群集が散り始めて、店先から心配気に眺めていた店の人間も、安心したように店の中へ戻って行きました。
「アンタ強いアルね」
「いえー、それほどでも……」
「お前もなかなかのものだがな」
「えッ!?」
「ああ、今のはウチの相棒のクマさんのロジャーですよ」
「……アンタ、名前は?」
「ウチはブリジットです」
「ブリジットちゃん?」
「いいえ、ウチは男の子ですから、ブリジットくん、ですよ」
ざわっ!
「お、男!?男なのかあの子は!!」
「まさかッ!?」
「ブリジットくーん!」
「やっぱり俺もブリジット派につくぜー!!」
なんでかわかりませんが、男だとわかった瞬間ブリジットのファンが急増した模様。群集は一気に二人に詰め寄ってきました。
「う、うわぁ〜!?」
「とりあえず店の中に逃げるアル!アンタにもお礼するアルよ!」
「え、やったぁ〜!」
「「「「うお〜〜!!!」」」」
49 :
MIKE:2005/07/05(火) 20:04:53 ID:xdvltxuk
店に入ったブリジットは、その2階にある紗夢の部屋に通されました。
「店内だと他のお客様に迷惑がかかるから、悪いけどここにいて欲しいアル」
「ハイ、構いませんよー。助けて下さってありがとうございます!」
「…………。(この子が男の子アルか……)」
キュン。
「……?なんですか?」
「ああ、いや、うん、今料理持ってくるから楽しみにしてるアル!」
「うわー!もうウチおなかぺこぺこだったんですよー!」
しばらくして。
「お待たせアル!」
出来た料理を持って部屋に戻ってくる紗夢。何往復かして、その結果山のような料理がブリジットの前に並べられました。
「う、うわぁ……すごいなぁ……(汗)」
「さ、アタシの手料理をたんと食べるアル!」
あれ、と驚いた風に紗夢を見るブリジット。
「紗夢さんもお料理できるんですか?」
「アタシは元々料理人志望アルよ、これくらいお茶の子さいさいアル」
そう言って紗夢は得意げに微笑みます。
50 :
MIKE:2005/07/05(火) 20:05:48 ID:xdvltxuk
ブリジットは、とりあえず手近にある麻婆豆腐に箸を伸ばしました。
「いただきまーす。……あむ。……もぐ、もぐ…………!! おいしい!」
「当然アル!愛と勇気と隠し味を入れたアルからね」
「すごい、紗夢さん料理上手なんですね〜! 紗夢さんのお婿さんになる人が羨ましいなあ……」
キュン。
「や、やだ。照れるアルよ」
「ホントですよー。綺麗だし、お料理も上手だし……」
そう言ってまたにっこりと紗夢に笑いかけるブリジット。
キュキュキュン!!
「……それだけじゃないアルよ」
「??」
「アタシの得意なのは他にもあるアル」
「へぇ〜、凄いなあ。 なんなんです、その得意なのって?」
すると、紗夢が立ち上がってブリジットの元へ歩み寄りました。
51 :
MIKE:2005/07/05(火) 20:07:47 ID:xdvltxuk
紗夢は未だ料理の沢山残っているテーブルをどけて、ブリジットの前に立ちました。
「………?」
キョトンとするブリジット。箸を持ったまま、椅子に座って紗夢を見つめています。
(かわいいアル……)
キュン。
紗夢はもう堪えきれなくなって、ブリジットの前に跪くと、彼の太股を撫でさすり始めました。
「きゃっ! く、くすぐったいですよ紗夢さん!」
「ウフフ、我慢我慢。中国数千年の歴史を誇るマッサージアルよ」
「はぁ……」
太股を、ふくらはぎを、足の指先を丹念に揉みほぐす紗夢。ブリジットは段々と気持ちよくなって来ていました。
しかし、しばらくそうしていると、段々とブリジットの反応が変わって来ました。
「……あっ……」
「どうしたアルか?」
「べ、別に…………んっ……」
頬が紅潮して内股になってくるブリジット。口数は減り、息遣いも荒くなってきています。
(料理に盛っておいた薬の効果が出てきたみたいアルね……)
心の中でニヤリと笑む紗夢。そうとも知らず、ブリジットは自分の体の変調に戸惑うばかりです。
そして、紗夢のマッサージが段々とエスカレートしていきます。
52 :
MIKE:2005/07/05(火) 20:09:02 ID:xdvltxuk
回すような動きを、段々と上へずらしていきます。徐々に、少しずつ、ゆっくりと。
……そして、気付けばその手はブリジットの股間にまで達していました。
「……あれ? ブリジットくん?なんか当たるアルよ?」
「っ……!!」
いやらしくブリジットに訊ねる紗夢。ブリジットは途端に顔を真っ赤にして俯いてしまいました。
ねっとりとした視線をブリジットに向けて、更に続ける紗夢。
「あらら、ブリジットくんったらマッサージで感じちゃってたアルか?」
「……ご、ごめんなさい……」
「アタシが一生懸命マッサージしてたのに、ブリジットくんはそんな風な目でアタシを見てたアルか……」
「…………」
あえて責めるような視線をブリジットに向ける紗夢。かわいそうに、ブリジットはもはやうっすらと涙ぐんでさえいました。
「ごめんなさい……」
「……ううん、別にいいアルよ。元々これはブリジットくんへのお礼なんだし……」
紗夢はそう言うと、再びブリジットのモノに手を乗せました。
「……?!」
「ブリジットくんがその気なら、アタシがシテあげてもいいアルよ……」
そう言って上目遣いにブリジットを眺めます。勿論手はスパッツの上からブリジットのモノを撫でています。
ブリジットの喉がごくりと上下しました。
「じ、紗夢さん………?」
「どっちアルか? シテ欲しいんでしょ?」
「…………はい……」
消え入るような声で、ブリジットは言いました。
53 :
MIKE:2005/07/05(火) 20:10:59 ID:xdvltxuk
紗夢の手がスパッツを脱がしていきます。勃起したブリジットのモノは、ぴっちりとしたスパッツの中ではっきり形がわかるくらいまで
に膨張していました。
「ブリジットくん、オチンチ●おっきすぎて脱がしにくいアルよ」
「す、すいません……」
すまなさそうに謝るブリジット。それを見てまた萌えてしまう紗夢。
(やっぱりアタシはSアルね……)
そしてMのブリジットくん。スパッツと下着を脱がされてしまい、紗夢の前に一物を晒しているという状況に少なからず興奮してしまっ
ていました。
ビクビクと動くモノを見て、紗夢が心の中で舌なめずりをしました。しかしここはぐっと我慢、更に言葉でブリジットを責めます。
「どうやって欲しいアルか?」
「え……そ、その……」
口ごもるブリジット。予想通りの反応をしてくれるブリジットがかわいくて、ますますイジめてしまういけない紗夢なのでした。
「黙ってちゃわからないアルよ。どうして欲しいアルか?」
「その……ウチのを、触って欲しいです……」
「”ウチの”って、何のことアルか?」
「……お、おちんち●です……」
羞恥に目の端に涙を浮かべながらも、体の疼きを抑えられずにブリジットは言います。一方の紗夢は、この言葉を聞いただけで股間を濡らしていました。
54 :
MIKE:2005/07/05(火) 20:12:49 ID:xdvltxuk
「フフ……よく出来たアルね……ご褒美アル……」
そう言って、ブリジットのモノを手をしごき始める紗夢。手が触れるだけでピクリと反応するブリジット、紗夢の手が上下に動くたびに
たちまち込み上げる射精感を堪えるのに必死でした。
「気持ちいいアルか?」
「……は……はい……」
自分の服の裾を握りながら必死に耐えているブリジットに萌えが爆発する紗夢。
(こんなの堪えきれないアルよ!)
片手で自分の秘部をいじりながら、ブリジットのモノを口に含みました。
「あっ……?!」
「んっ、はむ……ちゅっ……」
そのまま上下に頭を動かしてブリジットのモノに刺激を与えます。薬によって快感を倍化されているブリジットにはこれはたまりません
でした。
「んむぅ……ふぅ……、ん……」
「ぁあっ……、もっ…ダメぇッ…!」
ドクッ! ビュッビュッ!
「んっ……?! んむっ……」
「ふぁ………」
早々に射精を向かえてしまうブリジット。量の多いそれを、しかし紗夢はすべて口の中で受け入れました。
ブリジットを上目遣いで見遣り、口の中の液体をゆっくりと嚥下する紗夢。そして再びモノを咥えて、そのまま吸い上げました。
ずずずっ!!
「はぁあっ?! や……あぁん!!」
尿道に残った精子を吸い込む紗夢。射精の直後で敏感になっている所を吸い上げられたのだからたまりません。ブリジットの膝は今やが
くがく震えていました。
55 :
MIKE:2005/07/05(火) 20:13:36 ID:xdvltxuk
「……はぁ、はぁ、はぁ……」
再び吸った精液も飲み込んで、紗夢はほぼ放心状態のブリジットに向かって微笑みました。
「気持ちよかったアルか?」
「は……はい……」
「それじゃ……、今度はアタシを気持ちよくして欲しいアル……」
そして、椅子に腰掛けているブリジットの膝の上に向かい合うように座る紗夢。
「……ねぇ……?」
艶かしくそう呟いて、そして素早くブリジットの唇を奪いました。
「………!」
「んっ………れろ……」
舌を差し込み、ブリジットの口内を犯す紗夢。おずおずとブリジットが舌を差し出すと、紗夢が自分の舌を絡めます。
お互いの鼻息が顔にかかり、それがお互いを昂ぶらせます。
激しいキスを続けながら、紗夢がブリジットの手を取って自分の服を脱がせ始めました。結び目の紐を解き、内側のもう一方の紐も解く
と服の前面がはだけられました。そしてそのままブリジットの手を自らの胸に誘います。
「んん……」
「んっ………」
ブリジットの小さな手が紗夢の双丘を揉み始めました。張りのある紗夢の胸は、ブリジットが思っていた以上に柔らかくて、不思議な感
触でした。彼のぎこちない手がその頂きにかする度に、紗夢が切なげに声をあげます。
「んっ……ブリジット……ブリジットも口でして……」
「は、はい……」
ブリジットの舌が紗夢の胸を這い始めます。双丘の上を取りとめも無く這っていた舌が、しかしその頂点に触れた時の紗夢の反応を見て
、その頂きを重点的に舐めはじめました。
「ぴちゃ………ちゅっ……」
「あっ……はぁ……、ね、もっと……」
そう言ってブリジットの頭を自らの胸に抱きこむように引き寄せる紗夢。その豊かな双丘に挟まれながら、ブリジットは紗夢を喜ばせよ
うと一生懸命乳首を吸いました。
56 :
MIKE:2005/07/05(火) 20:14:13 ID:xdvltxuk
「んっ……ちゅっ……ちゅぷ……」
「はぁっ……い、気持ちいいアル………」
「ちゅっ、ちゅうぅ……」
そのまま暫くブリジットの愛撫に身を任せていた紗夢でしたが、次第に下半身の疼きがどんどん増していきました。
「ブリジット……ねぇ、下もやってよ……」
「え、あ……」
「ブリジットもシたいんでしょ? ……ここ、またこんなになってるアルよ?」
「あ……、えと……」
再び真っ赤になってしどろもどろになってしまったブリジット。紗夢は背筋をゾクゾクさせるような快感に震えながら立ち上がりました。
「ブリジット……ねえ、ブリジットの、ちょうだい……」
「……紗夢さん……」
57 :
MIKE:2005/07/05(火) 20:18:42 ID:xdvltxuk
料理の乗ったテーブルに手をつき、その後ろにブリジットが立ちます。
「あの、紗夢さん、ウチ……」
「初めてアルか? ……アタシが教えてあげるから心配いらないアルよ」
「は、はい……」
そう言うと、紗夢はブリジットのモノを握って自分の秘部に誘います。
「自分で入れるアルよ」
「は、はい」
紗夢は既に十分すぎるほど濡れていたので、ブリジットが恐る恐る腰を差し入れると共にあっさりと入っていきました。
つぷ……
「紗夢さん……」
「これで童貞卒業アルね」
「紗夢さぁん………」
幾らか余裕のある紗夢に対し、ブリジットは初めての感触に感動したり驚いたりでそれどころではありませんでした。
そしてブリジットは腰を動かしはじめましたが、そんな彼の気遣わしげな腰の動きでは物足りず、紗夢は自ら腰を動かし始めました。
ずぶ、ずちゅっ
ブリジットと紗夢の体が離れ、くっつく度に淫猥な音が室内に響きます。
「はぁ、はぁっ……気持ちいぃ……っ」
「んっ………アタシも……」
「もうっ、イっちゃうぅぅ……」
「えっ……ちょっと、早……」
慌てる紗夢でしたが、しかし、
「す、すいませんっ……!!」
「やあっ………」
ドクン! ビュッビュッ……
「熱……」
「んんっ…………はぁ……はぁ……」
58 :
MIKE:2005/07/05(火) 20:19:35 ID:xdvltxuk
「すいませんってばぁ……」
「……まぁ、初めてだから仕方ないアルけど……」
事を終えてから、ブリジットと紗夢はソファに座っていました。
「すいません〜……ウチ、初めてで……」
「まぁ、別にもういいアルよ」
「……ホントですかぁ?」
ブリジットの言葉に、にっこりと微笑んで返す紗夢。
「薬、まだ効いてるアルね?」
「……え、薬って……」
そう言うが早いか、紗夢はブリジットのモノに手を伸ばしました。
いじいじ……
すると、2回も射精したはずのブリジットのソレは見る見る大きくなっていきました。
「……あぅ〜……」
「もっかいヤるアルw」
「あ、でも紗夢さん、薬ってなんなん……あぁんっ!」
……了。
59 :
MIKE:2005/07/05(火) 20:20:28 ID:xdvltxuk
でした。最後にあげとこう。
どっかでみたことあるんだけど?
激しく読みづらい
62 :
名無しさん@ピンキー:2005/07/06(水) 14:57:58 ID:uj9D3B+L
サイトもち?
全く同じの見たことある
63 :
MIKE:2005/07/06(水) 16:49:49 ID:aN4aQ2ca
あ、すいませんサイトにもアップしてます。
そういう場合はきちんと断り書きした方が良い。
盗作やコピペ荒しかもと心配する人もいるだろうし。
つーかなんでサイトで公開してるのにわざわざここに貼る必要があるんだ?
読んでほしいならサイトのアドレス貼ればいいのに
66 :
MIKE:2005/07/06(水) 20:06:31 ID:aN4aQ2ca
そういうものでしたか、すいません。なんとなく見つけたんで貼っちゃいました。
以後気を付けます;
>>66 それはこのスレを見つけたという意味だよな?な?
一瞬ヒヤリとしたよ
68 :
MIKE:2005/07/07(木) 04:18:43 ID:uxT/rLFm
イエスイエス。どうもお騒がせしました。
一番驚いたのは、意外にも結構読んでもらってたんだってことでした。
そこがそもそもの原因でしたね。失敗失敗。
69 :
名無しさん@ピンキー:2005/07/12(火) 20:56:45 ID:DtrroG8s
過疎ってるんで神待ちage
カミサマイナイ…トウカスルナライマノウチ…
神のいない間にまたもやお目汚しさせていただきます、前スレ878です。
ソル×カイで団長女体化などと言うアレ気なSSを書いたので投下いたします。
苦手な方は読み飛ばして下さい。
今回も捏造設定満載で、最大の捏造はソルが種……あわわ。
「うわぁぁぁぁっ……」
一瞬体勢を崩した所に業火が迫り、避ける事も防ぐ事も間に合わず、直撃を喰らう。
勝負はそれで決まった。しゅうしゅうと白い煙を全身から上げてカイ=キスクは地面に倒れ伏す。
「もう、やめておけ。手前じゃ俺には勝てねぇ」
そう吐き捨てると紅の額当ての男、ソル=バッドガイはその場を後にしようとした。
「……ま、待ちなさい……」
振り返ると、つい今しがたまで倒れていたはずのカイが立ち上がりこちらを睨んでいた。
それは服の所々が焼け焦げ、全身のあちこちから血を滲ませ、正に満身創痍、といった出で立ちではあったが、
その顔は気丈に、決して己の敗北を認めない、といった相を呈していた。
「ああ?んだよ」
そんなカイを心底面倒臭そうに眺める。
「んな形でまだ闘る気か。本当、引き際ってもんを知らねえ坊やだな」
「黙りなさい……私は……」
何かを言葉を継ごうとする前にぐらりと身体が傾き、カイは再び膝から崩れるように倒れる。
「……何やってんだか……」
仕方無しに倒れたカイに肩を貸し、抱えると側の木の根元に横たえた。
「……すみません……」
「ったく、面倒臭え。手前は弱えんだから……んぁ?」
言いかけて、ソルは予想しなかった「モノ」が視界に飛び込んできて一瞬言葉を失った。
焼け焦げボロボロになった服が破け、カイの胸元が露になっていた。
そこから覗く「モノ」をソルは凝視する。
そこには、男性の鍛えられた胸板ではなく、白い柔らかな乳房を示す膨らみがあった。
「お前、まさか……」
「……何ですか……あっ!」
その視線に気付くとカイは慌てて乱れた服をかき合わせ胸元を隠す……が、時既に遅し。
「……女だったとはな……道理で」
「道理で……何です」
カイの顔にははっきりと後悔が、ソルの顔には純粋な驚きがそれぞれ見て取れた。
「攻撃は軽いわ、身体は細っこいわ……成程な」
「失礼な!わ、私の攻撃が軽いなどとっ……!」
「うるせえな、事実だろうが」
「く……仕方ありません……確かに貴方にはまだ一度も勝利出来ていないのですから……負けは認めます。でも……」
「……手前の秘密は黙ってろ、ってか?」
「……はい……」
胸元をきつく握り締め、苦しげに頷くカイを見て、ソルの嗜虐心が少し疼く。
「さて、どうするかな」
と、さも面白そうにソルが言うと、カイは思わず叫んでいた。
「ソル!!あなたって人はっ……!」
「ま、そこんとこはお前次第だな」
「何が……望みです……」
青い瞳に怒りを滲ませながら、こちらを見上げる手負いの「女」。ソルの欲望に火が灯った。
「付いてきな……歩けんだろ」
・
・
・
「ここは……貴方の家……ですか?」
「ま、仮住まいだけどな」
付いて来い、と言われ来た場所。そこは打ちっぱなしのコンクリートのアパートであった。
その内の一室に案内される。ろくに主が帰らない部屋はどこか寂しく、必要最低限の家具しか置かれていない事がその印象を
より強調しているように思えた。
「ずいぶん、シンプルな部屋ですね」
「寝に帰るだけだからな。……こっちだ」
うながされて通されたのは、簡素なベッドが置いてある寝室。此処へきてやっとカイはソルが何をしようとしているのか理解した。
「……そういう事ですか」
「ま、そういう事だな」
カイの心臓が早鐘を打つ。別に貞操がそれほど大切だとはもとより思っていない。だが、困った事に「彼女」は初めてだったのだ。
それだけは知られる訳にはいかない。誰に知られるより、この男にだけは。それは自分のプライドが絶対に許さない。
どうすれば良い?
「何つっ立ってんだよ、ほれ」
必死に考えを巡らすカイにソルがバスタオルを投げてよこす。
「うわっ、な、何ですか?」
「シャワー浴びて来いってんだよ。さっきので汚れてんだ、汚ねえだろ」
「あ……すみません……ってあれは貴方が……」
「風呂場は出て右だからな」
「……」
確かに服はぼろぼろ、身体のそこかしこには血と泥がこびり付き、お世辞にも清潔とは言えない。
言いかけた言葉を飲み込んで、カイはおとなしく浴室に向かった。
・
・
・
「あの……」
ドアの隙間からカイがおずおずと顔を出す。
「何だよ、湯が出ねえのか?」
「いえ……そうじゃなくて……」
「どうした、はっきりしろ」
「え……だから、着替えを貸してもらえれば……」
シャワーを浴び終わってから気付くとは迂闊だったが、彼女は着替えを持っていなかった(当然だが)。
先程まで着ていた服は到底もう一度着れるような状態ではなく、今はバスタオル一枚でその裸身を覆っている。
「ああ、忘れてた。ま、どうせ裸になるんだけどな」
「な……、風邪引きますよ!こんな格好じゃ!」
「いちいちうるせえな……そのままベッドに入って待ってろ」
渋々ドアの影からカイが出てくる。
バスタオルをぴっちりと身体に巻きつけてはいるものの、ところどころに先程出来た傷はあるが細く形の良い四肢、
真っ白な肌の下にその動きが透ける鎖骨や肩甲骨、きつく巻かれたバスタオルを押し上げる豊かな胸元などは隠しようがなく、
まじまじとそれらに注がれる視線が堪らなく不愉快だった。
薄い毛布を頭から被り、その視線を遮断する。
「じゃあ、ちょっと待ってろ」
そう言うとソルが部屋から出て行く気配がし、暫くしてシャワーの水音が毛布越しに聞こえてきた。
薄暗い中で自分の心臓が脈打つ音が聞こえる。さして暑くもないのにじっとりと汗をかいてきた。
いずれ誰かとこうなるのだろう、という事は覚悟してきたつもりだ。だけれど、よりにもよってそれがあの男とは!
情けないやら、悔しいやらで泣きたい気分だ。
神様、これは何かの試練ですか?
しばらくしてぎし、とベッドのスプリングが軋み、いよいよその時が来た事を嫌でも知らせる。
暗闇の中でカイは眼をきつく閉じる。閉じた眼の端からは苦い涙が搾り出された。
毛布がめくられ、ひんやりとした空気が流れ込んだと同時に男の身体がするりと潜り込んで来た。
身体を覆っていたバスタオルが剥ぎ取られる。素肌に手が触れた時思わず大きく身体が震えた。
「んなにビビるなって……別に取って食いやしねえんだからよ」
背後から聞こえるその声はぶっきらぼうだが優しく、少しだけ緊張が解ける。
「まぁ、経験ねえんならしょうがねえか」
「……分かるんですか……」
「そりゃ、そんな様見てりゃあな」
どくん、と心臓が一つ大きく脈打ち、段々静かになった。こうなったらもう仕方が無い。
おとなしく事が終わるのを待とう。ほんの数時間耐えればもうこんな忌まわしい事とはおさらばなのだ。
俗に言う“腹をくくった”状態になるとカイはソルに向き直り、真っ直ぐに彼を見詰め言った。
「……確認しておきますが、これは契約です。貴方はこれから数時間私を好きにすれば良い。ただし、そのかわり」
「お前の秘密は守る……だろ」
「ええ、そうです」
「ったく、色気の無い会話だな」
「何を言うんですか、私は初めてなんですよ。本当ならそれ相応の責任を取って頂く所です」
「冗談じゃねえ……」
「私も御免です。だからこんな事は今回限りです」
「手前本当に初めてなのかよ……えらい余裕じゃねえか」
「もう覚悟は決めましたから」
「ほー、じゃ遠慮はいらねえな」
「ええ、お好きなように」
「そうかよ……」
「あ……ん……っ」
まだ何か言いたげなカイの言葉を飲み込もうとするかの様に、いきなりソルは深く口付ける。
一方、カイは初めて味わう他人の舌の味に戸惑いながらも、さして抗う様子は見せずに口腔に無遠慮に侵入してくる舌を受け入れる。
「ん……ふぅ……」
二つの唇は角度を変えながら何度も交わり、ふっ……と息継ぎをするかの様に唇が離れると、透明で細い唾液の糸が二人の間に引かれた。
それには一瞥もくれずに、ソルはカイの首筋に顔を寄せると、ほんのりと熱を帯び始めた思ったより肉厚な耳たぶを口に含んだ。
「あぁ……ん、や……くすぐったい……」
カイは喉の奥から漏れる自分の声に驚きながらも、ぞわりとした感覚に身をよじる。
ふぅ、と息を吹きかけられたり、耳の形に添って舐められたりいつもより過敏になった耳たぶを甘噛みされる事を繰り返されると、
くすぐったさとは別の感覚が身体の奥にぽぅと火を点ける。もっとされたいような、それでいて本当はもっと別の事をして欲しいような。
再び深いキスを受けながら、頭の片隅でそんな事を考える。
と、無骨な手の感触が乳房に触れた。
その手がまろびやかな双方の乳房を円を描く様にゆっくりともみしだく。
男の手の中にあるそれは肌理が細かく、しっとりと汗に濡れているせいもあってか吸い付く様で、色の白さと言えば凄絶な程だった。
やがて、その白い肌もいつしか紅を刷いたような色を見せ始め、ふわふわと頼りなかった乳首も徐々に硬さを増して来る。
「はぁ……ん、やだ……んぁぁっ……」
硬くなり始めた胸の突起を指で刺激し舌で転がすと、普段の立ち居振る舞いからは到底想像も付かないような甘い声がカイの口から漏れた。
「やだ……じゃねえだろ……んな声出しやがるくせしてよ」
もう一方の突起を指で弄びながら意地悪く囁く。
「随分良い感触じゃねえか……感じてんだろ」
そう言うと、完全に起ち上がった敏感なそこを軽く噛んでみせた。
「ひぅ……っ!いやあぁ……」
鋭い痛みの様な快感が全身を走り、思わず腰が浮く。身体の奥に灯された火が一際大きくなる。
「おお、大分濡れてきたじゃねえか」
すかさず股間に伸ばされた指に透明な液体が纏わり付く。
指を這わせると、そこはしとどに濡れ、くちゅくちゅと粘ついた音が嫌でも響く。戯れに指を少し差し込むとぬるりと飲み込まれそうになる。
「っ……や、そん…なとこ……」
突然の異物感にさっと、カイの顔に羞恥が広がる。
一方のソルは素早く指を抜くと、おかまいなしに細い脚を掴んで大きく割り開き、ためらいもせずに口を付ける。
「や……いやぁ……ん、あぁ……」
他人にはおろか、自分ですらろくに見た事も無い場所が晒され、嘗め回される。生まれてこの方味わった事の無い恥ずかしさに顔が真っ赤に染まる。
だが、消え入りたい程の恥ずかしさとは裏腹に、舌で愛撫される秘所は快感に愛液をとめどなく流し、着々と受け入れの準備を整えつつある。
「ふぅ……んあ……は……」
閉じた花びらを一枚一枚開かせるように丁寧に舌を蠢かす。僅かに溜まった恥垢を舐め取ると饐えた匂いと異様な味が口中に広がった。
敏感な溝をなぞる舌の動きに慣れない身体がぴくぴくと反応し、初めて味わう快感を貪るかのように腰が自然と突き出される。
いつしか女体からは羞恥心が影を潜め、快感が全身を支配していく。切なげに閉じられた瞼からは涙が溢れて零れ、頬に幾筋も跡を残す。
繰り返される舌の愛撫に身体がようやく慣れかけてきた時、一際大きな快感が襲ってきてカイは涙の滲む双眸を大きく見開いた。
「ひあっ?!……あああ、や、やああぁ……っ」
それは羞恥に固まった女体が快楽に緩み始めたのを見計らって、男が包皮から顔を出し、屹立した肉の芽立ちを一気に扱く様に吸ったからなのであるが、
経験の無い(自分でした事すらなかった)彼女にそれが分かるはずも無く、襲い掛かってくる快感の波に抗う術も無く飲まれていった。
「くぁあ……あんっ……ああ、ああっ……!!」
それは控えめではあったが確かに絶頂を迎えた女の嬌声であり、事実彼女は一度身体を大きく弓なりに反らせると、急に力が抜けたように
ぐったりと横たわった。
「……おい、大丈夫か」
乱れた金髪を掻き分け顔を覗く。生まれて初めて迎えた絶頂の余韻も色濃いその容貌は、はっとする程美しく、艶めかしく、
大きく息を吐く唾液で濡れ光る唇、上気した頬は処女とは思えない程扇情的で淫らだった。
「ん……あ……私……何を……」
「いやぁ、良い声だったぜ」
「え……な……」
「はやい話がイっちまったんだな……ってまさか、自分でやった事ねえとか言うんじゃねえだろうな?」
「……!こ、こんな事する訳ないじゃないですか!私は……」
「はぁ〜、本当に何も知らねえって訳かよ……」
「……悪かったですね、どうせ……」
「んだあ?何怒ってんだよ」
「何も怒っていません!そりゃ、経験豊富なあなたからしたら私などでは満足出来ないでしょうが、でしたら別に無理にして頂かなくて
結構。これはあくまで取引なんですからね」
「そうかよ、じゃとっとと済ませようぜ」
「ええ、そうして下さい」
その言い方にちょっと頭に来て、ソルは乱暴にカイを組み敷いて、有無を言わさぬ勢いで唇を吸う。
「……っ」
唇を離すと、そこには強気な言葉とは裏腹に未知の経験に怯えを見せる青い潤んだ眼があった。
「だぁっ、んな眼するくれえならな、最初から素直になってりゃ良いんだよ!ったく犬じゃあるめえし」
「だって……あなたが……それに、何です、犬って」
「ああ、うるせえな」
それ以上言葉を継がせまいと再び唇を塞ぐ。
すると、これまでどちらかと言えば一方的にされるがままの口づけを受け入れるだけだったカイの舌が自ら動き絡んできた。
「……ん……ぅ」
唇を離すと、先程とは打って変わって艶やかに色めく瞳がこちらを見詰めていた。
そんな眼で見詰められ、思わず生唾を飲む。その音にふと我に返る。
「……何だよ」
「?そっちこそ……何ですか」
「ちっ……もう良い……おい、指入れるからな」
「え?……あ、はい……」
その言葉にカイが少し身体を硬くする。
「一回イってるからな……そんなに心配する事ぁねえよ」
「……っでも」
「力抜けって」
これからされる事に怯え、戸惑いを見せるその様子は初々しく、普段の凛とした姿とのギャップにソルの情欲の火が一際大きくなる。
困った様な、それでいて少し何かを期待して媚を含んでいるような曖昧な瞳をこちらに向けるカイに軽く口付けると、
愛液に濡れた割れ目を撫で、ぬるりと中指を差し込む。
殆ど抵抗無く彼の指が侵し入る事を許したそこは、未通の娘らしく狭窄で、だがそれ故にすぐさま無数の肉襞が絡み付き侵入物を柔らかく優しく締め上げていく。
そんなまとわり付く肉壁から引き剥がすように指を出し入れすると、すぐさまそこからにちゅにちゅといやらしい粘ついた音が聞こえ出した。
「っ……う」
想像していたほどの痛みは無かった。むしろ一度絶頂を迎えて開かれた性感は常より敏感になっていたため、指の出し入れの刺激は
再び痺れるような快感を彼女の身体に齎す。自身の下半身から聞こえる卑猥な音に反射的に顔を反らし、白い頬を朱に染める。
「はぁっ……ん、ふぅ……んぁぁっ」
下半身が蕩ける様に熱い。その奥に一段と熱く疼く場所があるのを感じるが、果たしてそれが自分の身体の何処なのかカイには正確に
は分からなかった。
いつしか出し入れされる指は増え、今は3本の指が肉の割れ目を行きつ戻りつしていた。時折その指が肉壁をつついたり、掻き回したり、
顔を覗かせる真珠色を帯びた肉芽に触れたりすると、はっきりと分かる反応を示して細い身体が震える。
執拗に繰り返される刺激に小さな顎を仰け反らせ、青い瞳を涙で曇らせ快感に震えるその様を見て、欲情しない男がいるのだろうか。
それほどに今眼前で乱れ悶える女は淫靡で美しかった。
秘所を馴染ませている間も二つの唇はお互いを貪り、息つく間もない口付けに一方の唇が呼吸を求めて離れると離された唇がすぐにそこを塞ぐ。
どちらのものともとれない唾液が透明な雫となり口の端に光る。
「そろそろ……良いか……」
指を引き抜くと、それぞれの指は愛液でふやけた様になっている。
辛抱強く馴染まされ開かれたそこからは堰を切った様にとろとろとした液が溢れ続ける。
「良いな……入れるからな」
その問い掛けの意味する事に考えが及ぶか及ばないかする内に、彼女の膣口に張り切ったモノがあてがわれる。
指とは異なるその大きさに彼女が一瞬我に返ると同時に、それが押し入ってきた。
「――――っ!!!」
声にならない悲鳴がカイの口からほとばしる。
快楽に開いた身体は一転して引き裂かれる苦痛に支配された。
めりめりと音を立てているかのように今まで感じた事のない質量を持ったモノが彼女の身体に侵入して来る。
身体の内側から破壊される様な激痛に、眼は見開かれ大粒の涙がはらはらと零れ落ちる。
痛みに全身の筋肉が引きつり、手はベッドのシーツをきつく掴んでいた。
「あ……くっ、あ、ああ」
彼女を挿し貫いた性器はそれでもなお侵入をやめようとはしない。逃げようとする腰を掴み、更に深く。
「ひぁ……っ、あぁ……」
荒い呼吸の間に苦しげな声が混じる。美しい顔は苦痛に歪み、細い金髪が乱れ、汗で額に張り付く。
その乱れた髪を掻き分け、涙に濡れた顔をこちらに向けさせる。
「……今から動くからな……手、背中に回しな」
強い痛みのためか幾分青白くなった顔が小さく頷くと、細い腕が、逞しい背中に回される。
収められた肉棒がゆっくりと抜き差しされる。
その度に接合部からは血混じりの愛液が滲み、肉棒に纏わり付く。
下腹部に感じる異様な圧迫感、そして尋常ならざる痛み。反射的に逃げる腰を掴まれ、掻き回される度辛そうに小さく喘ぐ。
だが、何度も出し入れをされる内に少しずつだが痛みは和らぎ、
代わりに怖気のような快感が背筋を這い上がり始めるのを感じる。
男の手が乳房に触れ、硬く起ち上がった突起を押し潰すように愛撫する。
その刺激に肉壁が収縮を始め、下腹の環が男の性器をきつく捕らえる。
「おおぉっ……」
堪らず声を上げると、急速に欲望が絶頂に向かって駆け上がる。
出し入れの速度が速まり、段々と抑制がきかなくなる。
一方、女もいよいよ苦痛を感じる事も無くなり、これまで感じたものより遥かに大きい快楽に身を委ねつつあった。
高まる快感に自然と腰がうねり、男の背に回された腕に力が篭り、綺麗に切り揃えられた桜色の爪が背肉に突き立てられる。
どちらからとも無く口付けを繰り返し、互いを貪る。
体内のものが急速に膨れ上がり、軟体動物の様な肉壁の締め付けもまた一段と強くなった。
「……良いな……っ、いくぞ」
そう女の耳元で囁くと、再び深く侵入し、打擲の速度が速まった。
身体の深奥を激しく突かれ、女は声に鳴らない声を上げ頤を仰け反らす。
目の前に火花が散り、思考は霧散し、何も考えられない。
限界まで膨れ上がった肉棒が一気に精を吐き出す。
その瞬間頭の中に電流が走り、視界から景色が消えて真っ白になった。
「ひぅっ……あ、ああああーーーーーっっ!!」
喉の奥から甘い悲鳴が迸り、全身ががくがくと痙攣する。
その間も体内には熱い腎水が止め処無く吐き出され続け、それらを残らず飲み込もうとでもするかの様に蜜唇は一層の窄まりを見せる。
「くぅ、あ……ん、ああっ……」
悲鳴が小さくなり、甘い喘ぎに変わると背の腕から力が抜け、ぱたりと敷布の上に落ちる。
「……っ、はぁっ……はぁ……」
ようやく全てのものを吐き出し終えると、まだひくひくと全身を震わせ、緩やかな収縮動作をする花壺から自身を引き抜く。
奥底までくわえ込んだそれを抜き取られる感覚にびくりと女体が反応する。
愛液と精液、そして血の混じった、粘っこい液体が抜かれたものにぬらりとした光沢を与える。
「おい……大丈夫か?」
半開きの唇から荒い息をし、焦点の定まらない涙交じりの目でぼんやりと天井を眺めるカイの顔を覗き込んで聞く。
「ふぁ?……らい……じょうぶ……れす……よぉ……」
その問いにカイはとろんとした口調で答える。
「……呂律がまわってねえぜ……」
そう言うと、ソルはばたりと隣に横になる。
床に落ちた毛布を手探りで探し当てると二つの裸体を包んだ。
熱く火照る柔らかな細身を抱き寄せ、まどろむ。
そして、数時間後。
すいません、まだ続きます……。
続きは明日に投下させていただきます。
カイたんハァハァ…
甘甘でいい感じ。GJ!!
GJ!
数時間後が気になるよぅ
カイたんハァハァ
88 :
前スレ878:2005/07/14(木) 22:50:12 ID:QobFdgmH
ちょっと手直し……と思ったら想像以上に時間がかかってしまいました……。
もう直しても直してもきりが無いので続きを投下します。
もっと精進しなきゃなぁ……。
目を開けるとそこには広い胸板があった。
「!!?」
驚いて毛布を跳ね除け起き上がると、下半身に鈍痛が走る。
「痛っ!」
その痛みで曖昧になっていた記憶が一気に鮮明になる。
途端にぼっと顔が火を噴いたように熱くなる。
「わ、私は一体……」
「……よう、お目覚めか?」
振り向くと、眠そうな顔でこちらを見詰める一人の男。見れば、自分と同じく一糸纏わぬ姿である。
目のやり場に困って、慌てて顔を背ける。
「何恥ずかしがってんだよ」
「だ、だって……」
慌てて毛布をかき寄せ、自分の胸を隠す。
が、次の瞬間毛布を強く引っ張られ、バランスを崩してカイはベッドに倒れこんだ。
「ちょ、ちょっと何す……」
「……寒いんだよ」
「あ、すいませ……」
言い終わらない内に抱きすくめられ、突然の事にパニックに陥る。
「や、やめて下さいっ!何で……」
「るせーな……もう少し寝かせろや」
「……もう……そんな勝手な……」
と言いつつも触れ合う肌の感触は心地よく、抵抗の力が失せる。
思わずうとうとしかけたが、恐るべき事実を思い出し、再び跳ね起きる。
「ちょっと、待って下さい!!あ、あなた、さっき中で出しませんでしたかっ!?」
「ああ?でかい声で何やらしい事を……」
「どうなんですかっ!!」
「何怒って……あー……なるほど、その心配か……」
「なるほどって……そんな……ま、まさか……」
いくら経験が無いとはいえ、一般常識として女性がどのようにして子供を授かるのか位は知識としてある。
更に言うなら今日は丁度俗に言う“危険日”にあたり、そんな時期に身体を許してしまうなど迂闊と言えば迂闊なのだが、
(もっとも厳密に言えば24時間365日、“安全日”などは存在しないが)それはともかく脳裏に到来した最悪の予想にカイの顔面から血の気が引いた。
一瞬の静寂の後、それを引き裂く絶叫が辺りに響き渡った。
「い、いやぁぁぁぁっ!!!!そんなのいやあああああああああっっ!!!!」
「落ち着けって、そして人の話を聞け」
ホラー映画のヒロインばりの絶叫に眉をしかめながら、落ち着き払った声で言う。
「これが落ち着けられますか!!大体あなたが……!!」
「聞けって……俺にガキは作れねえんだよ」
「……はい?」
「一応勃つしセックスは出来んだけどな……いわゆる種無しってやつだな」
「え……でも、何で……」
「まぁ……色々あったからな」
「……あの……」
「ま、そういう事だ。だから手前の想像した様な事にはなんねえから安心しろや」
「(何で分かるんだ?)……すいません……取り乱して……」
「あー、別に気にすんな。俺だって面倒な事はごめんだ」
「……ソル……」
もしかしたら、私は彼の触れてはいけない事に触れたのだろうか?
彼の過去に何があったか。全く知らない訳ではないが、詳しく知っている訳でも無い。
何が彼をそうさせたのか、知る由も無いが迂闊に触れて良い様な類の問題では無い事は確かだ。
「ごめんなさい……何も知らなくて」
「だから……別に気にすんなってんだろ」
「……でも……」
「だぁっ、ぐだぐだ言ってんじゃねえ!また泣かすぞ、こら」
「!……何言ってるんですか!!もう。分かりましたよ、そうなら安心です。あー、良かった。安心したついでにシャワー借りますよ。
早く帰りたいんで」
「ああ、勝手にしろや。タオルは洗面所、着替えはそこのクローゼットから適当に持っていけ」
「それは、どうも。それじゃ失礼します」
いささかむっとした表情で着替えを持って、風呂場へ向かう。洗面所のドアを閉めると、ふと、洗面台の鏡に映った自分の姿に気付く。
激しい情交を終えた自分は昨日とは全くの別人の様に見えて、何だか奇妙な印象を受ける。
全身を気だるい疲れが覆ってはいるものの、肌はより艶やかに肌理細かく、二つの瞳は潤みを増し、痩せた身体にはやや重たげな感のある大きさの乳房は更なる愛撫を求めて震えてる。
眩い金髪、陶磁器の様に白く滑らかな肌、長い睫が縁取る澄んだ青い瞳。
それは例えるなら羽化と言うべきか、開花と言うべきか―。
ともかく自身に訪れた変化はあまりに明瞭で。
「もう、誤魔化せないかもしれないな」
と、鏡の中の“女”がぽつりとつぶやく。
これからどうなるのだろう。警察機構はあくまで実力本位の集団である以上、例え性別が何であろうとであろうと素質に足りていれば問題は無いし、事実今までは上手くやってきた。
とはいえ性別を偽っていた事は事実だからその罰を受ける可能性はあるが。
コックをひねり頭から湯を浴びながら、身体の形を確かめるかの様に全身を撫でる。首、肩、腕、胸、腰、脚、そして。
自分以外の人間に舐められ、吸われ、扱かれ、貫かれた場所。なのに当の自分は初めて触れる場所。先程の痛みが残っているかと思われた場所は
くにゅくにゅと柔らかく、まだ熱を持っているそこに指を這わせてみると、ぬるりとしていて指が吸い込まれそうになる。
「ん……あ、あん……」
そのまま少し力をこめるだけで細い指が一本完全に埋没する。初めて感じる自身の体内は熱く、蕩けるようで、みっしりとした肉の壁が
指を切なげに喰い締める。そのままゆっくりと指を前後させ、からみつく膣肉を押し上げてみる。
「く……っ、ふぅ……んはぁ……」
数時間前に身体中を駆け巡った快楽の残り火が大きくなる。ぬるぬるする指の腹で小さな肉芽を擦り上げると思わず身体がびくりと震える程の快感を感じる。
こんな事を自分がするなんて昨日まで、いや数時間前まで考えもしなかったのに。
立っていられなくなり、栓の抜かれたバスタブに座り込んでしまう。
頭上のシャワー口から無数の細い水流が乳房に叩きつけられる。その水流を跳ね返し、飛沫を飛び散らせる膨らみの中心では、
愛撫を期待して屹立する突起が濡れていやらしく光る。それを空いている手の指と指の間で撚ると、鼻に掛かった甘い声が自然に漏れる。
快感に甘く痺れる頭で思うのは力強く自分を抱き締めた彼の人の腕。
あの腕にもう一度組み敷かれ、支配されたい。
限界が近くなり半ば朦朧としてきた意識の中でさえはっきりと感じる己の欲望。
欲望が大きくなればなるほど身体は切なく疼く。
そして、迎える絶頂の瞬間。
「いやっ……ん、ああっ……あああっ」
ひとつ大きく息を吸うと両脚を引きつらせ、一瞬頭の中がフラッシュをたかれた様に白くなった。
心地よい気だるさがどっと押し寄せ、バスタブの縁に頭をがくりと預ける。
半開きの口から荒い息遣いが聞こえる。
だが時間と供に欲望が静まってくると今度は軽い羞恥心と罪悪感を覚える。
「……何を考えているんだ……私は……」
もう一度身体をざっと洗うと出しっぱなしのシャワーを止める。
ふら付く足元を苦々しく思いながら、バスタオルで全身の水滴を拭うと、白いタオルにうっすらと滲んだ赤い染みに気付く。
それを目にすると再び身体に鈍い痛みを覚え、思わず眉根をしかめる。立てない程ではないが不快な事に変わりはなく、
そんな身体を叱咤しながら、服を着る。
腕を滑るコットンの感触に何だかもう長い事服を着ていなかった様な気がする。
確かに数時間もの間裸でいた事などこれまで無かったのだから当然と言えば当然かも知れないが。
袖を通した男物のシャツは一回り程大きく、ジーンズはウエストは余裕があるのに、お尻の部分がきつく、
嫌でも自分の身体のラインがいかに男性とは異なっているかを自覚させる。
バスタオルで髪を拭きつつ部屋に戻ると、ソルは静かな寝息を立てて寝入っていた。
複雑な表情で彼を見下ろし、髪が乾くまで、と言い訳しながらベッドの端に腰掛ける。キシ…とベッドが小さく軋んだ音を立てる。
改めて自分の処女を捧げた男を見遣る。
日に焼けた肌、鍛えられた筋肉質の背中、精悍な顎の線。
男らしい、という良い見本の様な身体。
確かに初めての相手が彼の様な人で良かった、とは思う。
何より意外な事に行為の最中の彼は何だかんだ言いながらも終始優しく、破瓜の痛みは凄まじかったがそれ以外に受けた苦痛は一切なかった。
彼の愛撫や口付けは彼女を蕩けさせ、あの濃厚な前戯無しに挿入されたら受ける苦痛はあんなものでは無かったであろう事が想像出来る。
でも……、本当は。
「……ひどい人ですね……あなたは」
もっと手ひどく扱って欲しかった。
別離を迎える事が苦しくならない位に酷くされたかった。
もう一度抱かれたい、などと思わない位に。
なのに、今も彼女の身体は彼を求めて疼き続ける。
「私はあなたの……敵になる事も有り得るんですよ」
もう二度と彼と肌を合わせることは無いだろう。そしてこの先何人にも肌を許す事も無いだろう。
突然胸の奥に切ない痛みと途方も無い寂しさを感じる。
ただの取引だったのに。
秘密を守ってもらう、その代償でしかなかったのに。
この気持ちは何だろう。
「……もう、行きますね」
このまま此処にいたらきっと泣き出してしまう。髪はろくに乾いてはいなかったが、すくと立ち上がるともう一度静かに眠る男を見詰める。
そしてそっとその頬に顔を寄せると、小さく触れるだけのキスをする。
「さようなら」
音を立てないように寝室のドアを閉めると玄関に向かう。扉を開けると冷たい空気がふわりと身体を包んだ。
外はもうすっかり暗くなり、しんと静まり返っている。
夜気が肌を刺し、思わず身震いをする。早く帰らないと風邪を引いてしまいそうだ。
ふと、空を見上げると星の無い暗い空に痩せた月がぼんやりと浮かんでいた。
前に月を見たのはいつだったけ。
そんな事を考えながら彼の人の眠る部屋を後にする。
重たい扉が鈍い音を立てて閉まるとオートロックの掛かる音が背後で鳴った。
一度も振り返らずにカイは闇に身を委ねる。その細い後ろ姿はしばらくすると漆黒に溶け見えなくなった。
月の光は弱く、ネオンの明かりにかき消されそれに気付く者は誰もいない。
― 糸冬 ―
96 :
前スレ878:2005/07/14(木) 23:12:42 ID:QobFdgmH
以上です。しかしこの設定だとデズの存在は……?
と言うツッコミはスルーさせて下さい……。
キターーー!!
切な気な雰囲気が素敵
すごくいいよ!神!
神キタ―――(゜∀゜)―――!! 待ってたかいがあったよ(´∀`*)
100 :
前スレ878:2005/07/15(金) 21:42:38 ID:mhC5Jjme
喜んでいただけて光栄です。
女体化もOKな寛大な住人の方々に感謝。
101 :
名無しさん@ピンキー:2005/07/16(土) 00:29:50 ID:prtP0r9O
今後の期待ホシュ
102 :
遅筆者:2005/07/18(月) 11:11:39 ID:Ytxe6rmi
最近忙しくて、書き込みに来れませんで した。
イノ受けやっと完成したので少しずつ投下します。
ソルイノ→アクイノ→カイイノ→ソルイノ
と言った流れになります。
イノ受け嫌いでしたらスルーで頼みます。
103 :
遅筆者:2005/07/18(月) 11:51:03 ID:Ytxe6rmi
鈍い音を響かせながら、自分の頬を掠めていく波動を難なく避け、
ソルは女との間合いを一気に詰めた。
轟音が鳴り響く。
音源は紛れもない己の武器のもの。
しかし音の正体は受け止められたものだと知り、即座に間合いをあ
けた。
女の骸骨をモチーフにした帽子が口をあけて笑う。その奥に集まり
始めた光の粒子が、自分が先程までいた位置に向かい放出された。
チッと舌打ちしながらも、余裕があるのは彼女が本気で向かってこ
ようと焦りの表情をしているからである。
女----イノは焦りながらも、十分効果のある技を巧みに使ってはい
るが、ソルにしてみれば、戯れと変わらないのである。
突如起こる爆発。勿論その原因はソルの技なのだが。
その爆風でイノの帽子は吹き飛び、瞬時に迫ってきたソルの攻撃を
受け止めようとしたギターも簡単に弾かれてしまった。
腕で庇おうとしたが、掴み上げられた胸倉の痛みに顔をしかめる。
が、感じるはずの本来の痛みはなかった。
104 :
遅筆者:2005/07/18(月) 12:31:25 ID:Ytxe6rmi
確かにソルは殴るのを躊躇っていた。
きつく閉じられた瞼に浮かぶ雫はイノが女だと言うことを思い出さ
せた。
「女を殴る趣味はねぇ…。」
そう呟いて手を放す。
ドサッと音を立てて落ちたイノは一瞬呆気にとられたが、すぐさま
我に返るとソルを睨みつけた。
「テメェ…ふざけんなっ!」
相手の物言いは頭にくるが、今のイノを何故かこれ以上相手する気
にもなれず、勢いよく相手の後頭部へ手刀をおろした。
崩れる体を抱き上げて、近くの空き家へと運んだ。
105 :
遅筆者:2005/07/18(月) 13:02:38 ID:Ytxe6rmi
目覚めたら見知らぬ天井。見知らぬ床。
おまけに合わせたくない顔があった。
「こんなことしても、あのお方のことは話さないからな。」
「知ってる。」
始めからすべて分かっていたかのような態度でソルは煙草の煙を吐
き出した。ゆっくり広がる紫煙にイノは思わず顔を顰める。
小さく取り付けられた窓からその煙が逃げていく。
窓の外は皮肉なほど星が輝いている。
106 :
遅筆者:2005/07/18(月) 13:03:29 ID:Ytxe6rmi
用事できたので後で続き投下しにきます!
リアルタイムキタ──!
イノ受け大好きなので楽しみにしてます(*´∀`)
イノ受けキタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!!!
ソルイノ、アクイノはともかくカイイノがどうなるのかドキドキものですな(*´д`*)ハァハァ
109 :
名無しさん@ピンキー:2005/07/18(月) 22:28:14 ID:zDpHI712
投下キタ----(゜∀゜)----! ついでにホシュ
保守
111 :
名無しさん@ピンキー:2005/07/21(木) 20:01:40 ID:t6KQaCAr
投下を期待してホシュ
112 :
Dr.K:2005/07/21(木) 21:53:52 ID:F/qH3mIH
新スレにて再び投下させて頂きます。
以前言っていたファウスト×イノです(゜∀゜)
かなりのイロモノCPですが、ちょっとした余興として
楽しんでもらえれば幸いです・・
ちなみにエロにはもうちょっとかかるかと・・(´Д`;
受け入れてもらえるか自分的に結構ビクビクですが・・;
113 :
Dr.K:2005/07/21(木) 21:54:29 ID:F/qH3mIH
重い瞼の隙間から光が差し込む。
ゆるゆると霧散していた視界が一つの焦点へと形成されていく。
やがて見慣れない白い天井がはっきりと浮かび上がる。
まっさらなカーテンが開け放たれた窓からの風に揺れ、微かな布ずれの音を立てている。
閉じられていた五感が徐々に自分の下へ戻る感覚。
此処は、何処?
途絶えている記憶の流れを必死に手繰り寄せる。
その時聴覚が、コツコツという硬質な靴音を捉えた。
それは扉の向こうからゆっくりとこちらへと近付いてきている。
やがて隔てるものを失い、その音の持ち主が姿を現した。
「おや、目を覚ましたようですね。」
何処と無く間延びしたような、のんびりとした声。
イノは首だけをそちらへ向け、その男を見据えた。
「テメェは・・・」
「お早う御座います、イノさん。」
何の感情も宿してはいない七色の瞳に、男が微笑みかけたような気がした。
気がした、というのは他でも無い。男の顔は茶色い紙袋に覆われて見えないのだから。
巨大なメス、異常な程の長身、そしてその珍妙な紙袋。男の名はファウスト。
ふぅ、と憂いを帯びたような溜息を一つ付き、イノは両腕を立てゆっくりと半身を持ち上げようとした。
だがその途端、腕に激痛が走り抜けた。堪らずに、再びベッドに倒れこむ。
「ああ、無理をしてはいけませんよ。」
それはあまり慌てた風でもなく、幼子を嗜めるような口調だ。
だがイノの耳にはそんな忠告など届いていない、それよりも自由の利かない自分の腕が気に掛かる。
ゆったりと自分の視界範囲に腕を持ち上げると、丁寧に巻かれた白い包帯が目に飛び込んできた。
無言でそれを見つめるイノに、ファウストが淡々と説明する。
「手術は成功しましたからどうぞご安心を、只皮膚が定着するまでその包帯は取ってはいけません。
そうでないと火傷の痕が残ってしまう可能性がありますから・・」
「・・・火傷。」
114 :
Dr.K:2005/07/21(木) 21:55:31 ID:F/qH3mIH
その言葉に昨晩対峙した、あの男の光景が蘇る。
まるで自分を抱き締めるかのようだった、あの赤い、紅い、焔。
そうだ、自分は背徳の炎と闘い、そして・・・・・敗れた。
「気分はいかがですか?腕の怪我はまだ痛みますか?」
カルテらしきものを取り出し、イノに他愛の無い質問を問う。
だが彼女にはそんな質問に答える意思は無い。
「・・・どういう、つもり?」
「・・・と、言いますと?」
こくん、とファウストは小首を傾げる。
「私をあの男から攫って、見知らぬ部屋に連れ込んで、どういうつもりかって聞いてるのよ。」
ああ、と大袈裟にファウストはぽんと両手を打った。
「怪我人を、医者が見過ごす訳にはいきません。
それにあのままでは、貴女は彼に殺されていましたから。」
「・・・それは残念だわ。もう少しでイけたっていうのに、邪魔するなんて酷いじゃない。」
くっと口角をからかい気味に持ち上げたイノに背を向け、ファウストは何かを取り出した。
「こちらはお返ししましょう・・申し訳ありませんが、私は生物以外の治療は専門外ですので。」
それは無残に破壊された、イノの相棒マレーネ。弦は全て切れ、ボディには生々しい焼け跡。
途端表情を失い、イノはベッド脇に置かれたそれを無言のまま見つめる。
「何かお食べになりますか?」
かたん、とカルテを机の上に置きファウストが尋ねる。
「いらないわ・・それより。」
途端、イノの瞳に蔑むような光を含んだ媚が浮かぶ。
「汗をかいて身体中が気持ち悪いの。シャワーを浴びさせて頂戴。」
イノの要求にファウストは困ったように頬をかいた。
「その腕では一人では無理でしょう?」
「あら・・センセイが綺麗にしてくれれば済む話じゃない?」
イノの真っ赤な唇がふふ、とからかうような小さな笑みを零した。
だがファウストから返ってきた答えは予想外のもので。
狼狽を見せるだろうというイノの思考を裏切り、ファウストは迷う事なく頷いた。
「構いませんよ。患者の要求は出来るだけ、聞き入れるようにしていますから。」
それでは後程、とファウストは部屋から振り返りもせずに出て行った。
115 :
Dr.K:2005/07/21(木) 21:56:12 ID:F/qH3mIH
後に残されたイノは何とも言えない気持ちで、しばらくその扉をぼんやりと見つめていた。
「調子が狂うぜ・・・あのキチガイ医者が。」
挑発にも誘いにも乗らない、見透かそうとしても何を考えているのか理解不能。
寝台に寝転んだ拍子にずきりと痛む傷が、昨晩の戦いを思い起こさせた。
「背徳の・・炎・・・あのクソ野郎が・・・」
屈辱と羞恥から、思わずぎりりと唇を噛み締めていた。
昨夜、裏路地で咲いた炎の花が鮮やかに瞼の裏へ蘇る。
ソル=バッドガイ、あの方の計画を妨害する忌々しい雑音。
今まで悔しそうに歯噛みするアイツを見下すのはいつもこちらの役目だった。
だが少しばかりこちらも遊びすぎたのだろうか、微かに生まれた油断の隙を的確に付かれた。
そして結果的に昨日アイツは冷ややかな、だが燃え滾る炎のような矛盾した瞳でこちらを見下した。
生物とは進化するもの、ギアといえども例外では無いらしい。
いや、ギアだからこそ飛躍的に進化を遂げていくのだろうか。
愛する相棒マレーネは自分の手から引き離された。
全身を支配する痛みに意識が朦朧としていく、だがトドメの代わりに聞こえたのは第三者の声。
「・・・何しに来やがった、藪医者。」
イライラした、アイツの、声
「御久し振りですね、ソルさん。」
何処か、で、キイタ、声
「退け。手前に用は無ぇ、」
「奇遇ですね、私もこちらのお嬢さんに用が在りまして。」
「・・邪魔するなら容赦しねぇぜ・・」
「お止めなさい、彼女はもう意識がありません。
動けない女性にトドメを差すなんて、貴方らしくも無い。」
離れていく、意識が、どろどろと、ユラユラト
「・・・その女には同情だの哀れみだの、無用な代物だ。」
「別に同情も哀れみもかけていませんよ。只、怪我をしているから治すだけです。
そこには悪も善も存在しませんよ。」
116 :
Dr.K:2005/07/21(木) 21:57:45 ID:F/qH3mIH
最後に聞いたのはそんな科白だったか。その後の事は全く記憶に無い。
あんな医者に助けられたなんて、考えただけで胸糞が悪い。
そういえば、とイノは今更ながらに自分の格好に気が付いた。
いつもの服では無く、ゆったりとしたワンピースのようなパジャマ。
真っ白で飾り気のまるで無いそれは、酷くツマラナイ代物で。
おそらくはファウストが着替えさせたのだろう。意識がある時だったら、絶対袖を通さない。
舌打ち一つ、天井を睨みつけると再びノックの音が鳴った。
「イノさん、シャワーの準備が整いましたよ。」
シャワー室はイノが予想したよりは広く清潔なものだった。
失礼しますよ、と一言断りを入れてからファウストはイノの服を脱がせにかかる。
少しばかり大きめのワンピースは脱皮するかのようにするりとイノの身体から離れた。
全てを脱がされた後、腕にビニールを巻かれた。
水を被らないようにとの考慮らしい、隙間無く巻かれたそれがなんとなく息苦しい。
されるがままにイノはファウストの行動をぼんやりと見ていた。
服を脱がすのも、目の前に美しい裸体があるのも気に留めた様子はまるで無い。
尤も、表情は紙袋に遮られて判別不可能なのだが。
白衣を脱ぎ、腕まくりをした状態でファウストはイノをシャワー室へと促す。
「腕を、前に出していて下さい。」
イノの背後で勢い良く水音が跳ね、しっとりとした湯気が浴室を包み込みだす。
そして足元からゆっくりとシャワーの湯を浴びせられる。
湯温は適度にぬるく、曖昧な感覚を身体に残していく。
それはまるでゆるゆるとした愛撫を受けているようで、思わず溜息が零れ落ちた。
117 :
Dr.K:2005/07/21(木) 21:58:14 ID:F/qH3mIH
「イノさん、頭を少し後ろに傾けて下さい。」
言われるがままに少し頭を後ろに倒すと、温かな湯と共に指で髪を梳かれる。
とろりとした液体で包み込まれ、大きな手が優しく髪の隙間を通り過ぎていく。
髪に感覚があるとするならば、それは性的な感覚だろう。
確かにイノは、ファウストの指の動きを髪で敏感に感じていた。
そのあまりの心地よさに、自然瞳を閉じていた。すると神経は尚更その指の動きに集中する。
やがてファウストの指が黒髪を離れ、再びシャワーの湯が当てられた。
役目を終えた泡が彼女の身体を滑り落ち、ごぼごぼと音を立て排水溝へと流れていく。
足元で渦を巻くそれが、何となく悲しい気持ちにさせた。
「はい、終わりです。」
きゅ、とシャワーコックをひねる音と同時に室内から騒々しい水音が途絶える。
水の流れを見ていたイノは思いだしたようにはっと顔を上げた。
「あら、センセイ・・・身体は洗ってくれないの?」
それはなんとなく甘えたような響きを持って、シャワー室内に反響する。
「それは・・・そこまでは、イノさんが嫌でしょう?」
何を今更、とイノは小さく笑みを零した。
「ここまで女に恥をかかせたなら、最後まで責任を取って頂戴。
それにセンセイの指使い・・とっても素敵よ・・・私・・・感じちゃった・・・・・」
とん、とファウストの胸にイノは頭を寄りかけた。見上げた七色の瞳がひたりとファウストを捉える。
紙袋の下に、困惑したように軽く開いた唇が見えた。
「患者の要求は出来るだけ、聞き入れてくれるんでしょう?」
洗って、ともう一度イノが懇願する。その表情は楽しそうであり、それでいて妙に艶かしい。
諦めたようにファウストは傍に置いてあるスポンジに手を伸ばした。
しっかりと泡立ててから、その白い肌にゆっくりと這わせていく。
壊れ物を扱うようなその感覚が酷くもどかしく、それでいて新鮮な快感だった。
何故か喉の奥に笑いが込み上げてくる。
「・・・楽しそうですね、イノさん。」
背中からファウストの声がする。その声色からも彼の紙袋の下の表情は容易に感じ取れた。
全く動揺を見せない男の防御壁が少しずつ倒壊していく。
もっともっと壊したい
イノの心に、そんな欲望がごぼごぼと渦を巻きだしていた。
思いもよらなかったカプだがイイ!!
続き待ってまつ(*´Д`)
119 :
名無しさん@ピンキー:2005/07/22(金) 21:32:17 ID:c7H9D/c9
いい雰囲気…
すげぇいい感じだな。激しく期待!
121 :
名無しさん@ピンキー:2005/07/25(月) 22:16:35 ID:jwd5/CXu
期待保守!
122 :
Dr.K:2005/07/26(火) 22:14:04 ID:hs7XUOmj
続き投下
おそらく次辺りにエロ突入かと・・
自分、過程書くの好きなので中々本番いかなくてすみません(´Д`;
微かに消毒液の匂いがする白いタオルに全身を包み込まれる。
この部屋は何もかもが白い。
カーテンも、タオルも、シーツも、壁も
一見して清潔そのものという部屋、だが白はどんな色にも染まる危うさを秘めている。
そう、ファウストは白という色そのものだ。その染み一つ無い白衣が象徴するように。
それとも既に、何色かに染まっているのだろうか。
そう、例えば・・・・眼球の奥底に染み込んでくるような毒々しい赤。
赤い血溜まりに沈む理性、びちゃびちゃと小気味良い音を立てる足元、立ち尽くす医者の手は赤く染まり・・
「イノさん、何を考えているんですか。」
くしゃ、と頭部をタオルで覆われた。柔らかな黒髪に押し当てるように水気を抜いていく。
「センセイの事よ。」
「それは怖いですね。」
アナタの企みはきっと、私を困らせるでしょうから。
ファウストの予言をイノは肯定も否定もしない、只その赤い唇に笑みを張り付かせている。
123 :
Dr.K:2005/07/26(火) 22:14:44 ID:hs7XUOmj
だがファウストが例のワンピースを被せようとすると、拒絶の態度を見せた。
「その服、嫌いよ。」
嫌いなものは自分の傍らにあってはならない
「・・・生憎と、患者用の服がこれしか無いのですが。」
流石にイノも裸体のままで居るのは躊躇われた、その時ある事を思いつく。
「センセイのシャツを貸して頂戴。それでいいわ。」
はい?と呆気に取られたようなファウストの声。だがイノはさも当たり前のようにそれを要求する。
「ほら、このままじゃ風邪引いちゃうわ・・それともそんなに私のヌードを眺めていたい?」
大袈裟なまでの流し目にがっくりと肩を落とし、諦めたようにファウストは隣の部屋へと消えていった。
結果として長身なファウストのシャツは、イノの身体を覆い隠すのに十分な役目を果たした。
ぶかぶかな腕は捲り上げられ、白い包帯を覗かせる。
裾からはみ出る形の良い脚に直接触れる空気の感覚が心地よい。
それにしても、とイノは半ば呆れたように目の前で淡々とボタンを閉めるファウストを見下ろした。
はっきり言って、自分の身体には絶対的な自信を持っている。
一々発情する男共は、彼女にとっては少しばかりオツムの足りない犬同然だ。
その欲情も命すらも自分の思うが侭という、絶対的な優越。
だが此処まで反応しない男は滅多に居ない、敵意も欲情も無い、そう・・感情というものを何も感じない。
確かに医者が一々患者に興奮していては、きりが無いのは解るが。
所詮この男にとって、女も男も温かな内臓を持った人形となんら変わらないのだろうか。
センセイはご存知かしら?
女が胎内に持つその圧倒的な淫らな熱を・・
その舌を痺れさす甘い甘いとろりとした体液を・・
その唇から紡がれる、耳にこびりつく妖艶な溜息を・・
124 :
Dr.K:2005/07/26(火) 22:15:32 ID:hs7XUOmj
それを知った時、目の前の男はどうなるのだろう。
快楽に溺れたものの瞳がイノは好きだった。その狂気と紙一重の燃え滾る瞳が。
だから昨晩、ソルに見つめられた時、その熱が快楽の導火線に火花を散らしたのを感じた。
自分を追い詰めた男の、あの優越と興奮にまみれた瞳。
敗北感と屈辱感にまみえながら、確かに自分はその熱に見惚れた。
「イノさん、そろそろ食事の準備をしましょうか。」
イノの体内にくすぶる黒い情念など知る筈も無く、ファウストはてきぱきと患者を扱う。
その七色の瞳が妖艶な紫色の光を放つ。
壊したい、壊したい、壊したい、壊したい、壊したい、壊されたい
だがこの腕ではそれもままならない。
「ねぇ、センセイ・・・私はいつ、退院出来るのかしら?」
「そうですねぇ・・とりあえず後一週間はその包帯は取れません。
その間、何かと不都合でしょうからとりあえず一週間は此処に居たらいかがです?」
扉はいつでも開け放されている、でもそこを出て行くかは私が決める。
白い包帯は解かれた瞬間、何色に染まっているのだろうか。
「・・そう。」
イノの返事を承諾と取ったのか、ファウストは再び部屋から出て行った。
焦らされた心はどろどろと淫らな液体を流し続ける。
エロ描写ないのにそこはかとなくエロさを感じさせる文章に(;´Д`)ハァハァ
本番も期待しております!
お、面白い…。イノエロス
続き待ってます!
127 :
名無しさん@ピンキー:2005/07/28(木) 19:55:50 ID:Y2/9vs4Q
保守
102サンまだー?(AAry
ほしゅ
130 :
名無しさん@ピンキー:2005/08/03(水) 21:49:18 ID:3VcoAMec
定期保守
131 :
70:2005/08/05(金) 21:46:14 ID:ceoFkF10
職人様方はお忙しいのでしょうか……
保守代わりになるのかどうか微妙ですが、新たなSSがちょこっと書けたので
投下しても良いでしょうか?
まだ現時点で最後まで書けていないのため中途半端な状態ですので、
皆様のご意見を聞いてから投下いたします。
ちなみにカップリングはまたしてもスレの流れぶったぎって申し訳無いのですが、
イノ攻めです。
正確にはイノ&ジョニー×テスタでちょっと陵辱っぽいかもしれません。
……テスタ苛めるの好きなんです……。
>132
ぜぜぜぜ是非お願いいたします!
では出来た所までですが投下します。
何とかスレが終わるまでには完結させたいものです……。
<1>
あなた自身の苦痛は、わたしにとってはばかばかしい限りである。
―ジャン・ポーラン 「奴隷状態における幸福」(『O嬢の物語』序) より―
「おやおや、お揃いで」
その日の午後、一人地上に降り立ちいつもの散歩に出ていたジョニーは意外な人物に出くわした。
「あら、色男さん。ご無沙汰ね」
そう言って婉然と振り返ったのは艶やかなボブカットに全身真紅のコーディネートの女―イノであった。
「どうしたのこんな所で?お姫様達のお相手はしなくていいの?」
「この道は俺の散歩のコースでね……それより、何してるんだ?」
「ふふ、気になる?」
「そりゃ、こんな様じゃあな」
そう言う二人の前には、両手首をぎちぎちと弦で拘束され、木に繋がれたテスタメントがいた。
「それがね、彼ったら、さっき私と戦ったはいいんだけどボロ負けしちゃったの。手加減してあげたのにね。でも、負けてもちっとも無様な顔してくれない
からちょっと別の方法で苛めちゃおうかと思って縛っちゃったのよ」
力なく項垂れている白い顎を軽く掴んでイノが言う。
「そりゃまた結構な事で……しかしいくらお前さんでもこいつをここまで大人しくさせるのは骨が折れなかったか?」
「そりゃあもう。凄い抵抗するもんだからね、ちょっとあたしも無茶しちゃったわよ」
「何したんだ?」
「利き腕潰せばお得意の武器も振れないでしょ。だからちょっと肩をゴキッ……っとね」
「っ痛〜……随分無茶するなぁお前さんも」
「心外ね、これでも慈悲をかけたつもりよ。本当は手足ぶった切って達磨にしようかと思ったんだけどそれじゃあんまりじゃない?」
良く見れば確かに拘束されたテスタメントの右腕に力が入っておらず、その肩もやや不自然な曲がり方をしているのが分かる。
脱臼した箇所を強引に捻られる痛みに耐えているせいかその顔色は危険な程に蒼白で、額には大量の脂汗が浮かび、
半開きの薄い唇は浅い呼吸を伴った痙攣を繰り返している。
「やれやれ可哀想に……ま、俺も他人の事はいえないか」
「あら、彼と訳有りなの?じゃあ、この事はもう知ってるのかしら」
「何を?」
「ほら、彼ってば男と女両方付いてるの。私初めて見たわこんなの」
そう言ってイノは大きくスリットの入ったスカートをちらりと捲って見せる。
<2>
「こんな綺麗な顔してとんだ化け物って感じよね。ま、所詮ギアですものね、化け物で当然だわ」
綺麗にマニキュアが施された爪でテスタメントの顎を弾きながらイノは殊更“化け物”という単語を強調して言う。
「ま、そう言いなさんなって。中々良いものだぜ」
「あら、貴方達ってそういう関係?もう行く所まで行っちゃった〜って?」
「そりゃ……まぁ色々と」
「そう……ふふ、やる事はやってるって訳ね。それじゃあこの綺麗なお顔で男も女もたらしこんでるって事かしら?」
「女はどうか知らないがね、男は相当喰ってるらしいな」
「で、アナタも食べられちゃったってくち?へ〜凄いわぁ良い男は片っ端から食べちゃうのねぇ。私にも少し取って置いてほしいわ。ねぇ淫売さん?」
「貴様っ……人を侮辱するのも大概に……っ」
容赦無く浴びせかけられる侮蔑の言葉にテスタメントがその身を捩ると手首に巻き付いた弦が白い皮膚を破って肉に食い込み、
外された肩に電撃が走ったかのような痛みが走る。
「あぐ……っ」
鮮烈な苦痛に思わず白い頤を仰け反らすと、濡れたような艶の黒髪が乾いた唇に数本張り付いた。
「おいおい、しかし、これはちょっと酷くないか?」
きつく縛られたテスタメントの手首を見ながらジョニーはイノに向かって言う。
「あら、良くない?そうやってそこに括り付けられていると蝶の標本みたいで可愛いでしょ」
「う〜ん、そりゃそうなんだがね、何だ俺が抑えててやるから外しやってくれないか」
「あらあら、随分優しいのね。そんなにこの綺麗なお肌に傷が付くのが嫌?それとも貴方、この淫売さんにご執心なの?
……まぁ、そうしてくれるなら良いわ。じゃ、おとなしくしててね」
鋭く尖ったイノの赤い爪がしゅっと音を立てて弦の結び目を撫でると、一瞬の内にテスタメントの戒めは解かれる。
だが、右肩の脱臼痛に加えイノとの戦いで体力を消耗していた彼にとって折角の自由もあまり意味を持たず、
出来る事と言えばただその場に蹲り痛みに小さく喘ぐだけだった。
<3>
「あ〜あ、結構ひどいな」
そう言いながらジョニーが両手首についた幾筋もの傷口の上を撫でると丸い血の雫が潰れ、じんわりと白い肌に滲む。
「全くお前さんは容赦無いなぁ」
次にジョニーはテスタメントの動かない右腕を掴むと彼が止める間も無く一息に下方に引っ張り外れた関節を入れ直す。
「くあっ……何……をっする……」
鈍い音を伴ってとりあえず彼の肩は整復されたが、それ以前にこんな強引な整復方法は更なる痛みをテスタメントの身に齎したにすぎなかった。
「痛かったか?でもこれでしばらくすりゃ動かせるようになるだろ……多分」
「あらあら、強引ね……ま、良いわ。そんなんじゃ暴れるって事は無いだろうけれど一応抑えておいてね」
「はいはい。それじゃおとなしくしてような」
絶え間なくその身を苛む苦痛に息も絶え絶えなテスタメントの髪をあやす様に撫でると、ジョニーは背後からすっぽりと包み込む様に
彼を抱きかかえ、腰を下ろす。
一方イノはどこから取り出したのかその手に禍々しい程の大きさを備えた性器の模造品を持ち、妖艶な笑みを浮かべて近寄る。
「ふふ、これはね、とある変態医者が作った特別製のバイブよ。大きさも凄いけどこれはねアナタが逝きそうになるのを感知してちゃんと精液が
出るの。あのヤブ医者に言わせりゃ半分生きているようなものなんですって。技術の進歩って凄いわよねぇ。もちろん精液も本物よ。
誰のかは知らないけどね。本当はアナタに使うつもりは無かったんだけど、折角立派なモノ持ってるんですもの、使わないって手はないわよね。
でもごめんなさいね、運悪いと妊娠しちゃうかも知れないんですって。全くそんな所までリアルにしなくても良いのにねぇ、怖くて自分じゃ使えやしないわ」
目の前にそのおぞましい物体を突きつけられ、テスタメントは思わず顔を反らす。
「その心配は無用だぞ。さすがにこいつは孕むまでは無理らしいからな」
「あら、そうなの?それじゃあ遠慮無しに中出ししまくれるって訳ね。本当羨ましいわ、そうやって毎晩生で犯りまくって男の精気を吸ってるのね」
そう言いながら戯れにイノがそのしなやかな指で梳いたテスタメントの真っ直ぐで癖の無い烏羽色の髪はさらさらと彼女の指の間を滑り落ち、
イノはその感触を心地よく思う一方で軽く嫉妬めいた感情を覚える。
「ふーん、綺麗な髪ねぇ。お手入れが大変そう……。いつもどの位の時間掛けてお手入れしてるの?」
「……」
質問に対する答えは沈黙で返って来た。
もとより答えなど期待はしていなかったのだが、この無言の返答は彼女の生来の激しやすい性格とつい今しがた沸き起こった微かな嫉妬心に火を付け
るのには充分だった。
<4>
イノの不思議な色を見せる瞳に一瞬凶暴な光が宿る。
ひゅるっ……と空気を切る鋭く短い音が鳴ったかと思うと、次の瞬間テスタメントの血の気を失った白い頬は思い切り張り飛ばされていた。
肉を強かに打つ乾いた音が辺りに響く。
「……お見事」
スナップの効いた強烈な平手打ちを目の当たりにして思わず何の捻りもない感想がジョニーの口を突いて出た。
早くも沸点を迎えて苛立ちを見せているイノは乱暴にテスタメントの艶やかな黒髪を掴んで項垂れている顔を自分の方に向けさせた。
「良い態度じゃない。あんた今の自分の立場とか状況とか全部分かった上でそういう態度取ってるんでしょうね。折角気持ちよくしてあげようと思ったけ
どそういう態度取るんならこっちだって容赦しないわよ。そうね、生爪全部剥いで、手足の指一本ずつへし折って、耳と鼻削ぎ落として、頭の皮剥いで、
尻の穴から内臓引きずり出してその口で食わせた後に舌と歯ひっこ抜いてやるから。死ねない身体を呪いながらのた打ち回るがいいわ」
サディスティックな笑みを口元に湛えてそう一気に捲し立てるとイノはもう一度軽快な音を立てて彼の頬を張った。
「まぁ、落ち着けって。そんなカリカリしてちゃ美人が台無しだぜ」
激しい打擲によって赤く腫れ始めているテスタメントの頬を優しく撫でながら、ジョニーは宥める様に言う。
「さっきから何なの貴方。マジにこの化け物に惚れちゃってるの?ただのスケコマシかと思ってたけど実はゲテモノ喰いだったって訳?」
「まさか。ただ俺はグロは勘弁して欲しいってだけさ」
「は、こんな化け物と犯ってるくせしてグロはNGってどういう事よ?本当貴方って訳分かんないわ」
「そう、俺は付き合えば付き合うほど新たな一面が見えてくる男なんだな。どう、今後真面目にお付き合いを……」
「殺すわよ。……ま、良いわ、何か毒気抜かれちゃった……。そうね、それじゃあ今日は痛いのは無しにしてあげる。その代わり良い声で泣いて精々派
手に気をやる事ね。でないと私の気が変わっちゃうかもしれないわよ」
この時、後ろから抱きかかえているため、今腕の中の虜囚がどんな表情をしているのか伺い知れない事をジョニーは少し残念に感じた。
あの冷たく、硬質な、それでいてどこか揺らぎ易い、水鏡の様な美貌にどの様な波紋が生じているのかを知りたい、と。
(知ってどうなるもんでも無いがね……それにある程度は想像がつきそうなもんだ)
濡羽色の髪が剥き出しの肌を擦る感覚が微かに厭わしく思えた。
「それにしても貴方の腕の中だとおとなしいのね、彼。よっぽど貴方の事がお気に入りなのかしら」
「どうかな……お前さんは俺の事が好きかい?」
「……誰が……貴様なぞお断りだ……」
耳元でしっとりと囁かれぞわりとした感覚に思わず身震いしつつも、憎しみをこめた口調で言う。
「ほらな」
「つれないのねぇ。こんな色男に言い寄られてそれは無いんじゃないの?ま、良いわ。それじゃそろそろ始めましょうか」
<5>
そう言って身を屈めたイノのひんやりとした手がテスタメントの脚の間に滑り込む。
「どっちから弄って欲しい?こっち?……それともこっち?ふふふ、もしかして両方が良いとか?」
細い指がまだ柔らかい肉茎に纏わりつき軽く爪を立てるとつう、と包皮の継ぎ目をなぞった。
「ん……っ」
途端にテスタメントの身体がぴくりと跳ねる。
「ああ、感じやすいからなぁ……お前さん」
その白い項に顔を寄せていたジョニーがそこへ息を吹きかけるように呟く。
黒髪を掻き分け首筋から耳へと舌を這わせると苦痛によるそれとは異なった吐息が唇から漏れ出す。
「へぇ、良く知っているのね、感じるポイント。……早速濡れてきたわよ」
重なり合った肉の花びらを丹念により分けていたイノは妖しい微笑みを浮かべると、
より分けた柔肉の更に奥に隠された熱く蕩ける密集地帯のほんの入り口を軽く指で刺激する。
「いっ……ひあっ……」
「あら、すごおい、あたしの指吸い込まれそう……ふふ、まるっきり女の子と変わんないのね、ううん普通の女の子より感度良いみたいよ」
ぬるぬるした分泌液に濡れる肉びらにやんわりと指を這わせ、全体をゆっくりと擦り上げる。
それと同時に空いている手で徐々に硬さを増して起ち上がりつつある淫芯にも刺激を与え始める。
「ねえ?どっちを弄られるのが気持ち良いの?やっぱりコレを女にこうやって扱かれるのが好き?それとも男の人にこのスケベな穴を穿られる方が
良いのかしら」
「そうだな、それは俺も是非聞かせてもらいたいな、今後の参考に」
そう言うジョニーは既にテスタメントの黒装束の留め金を外し胸元を肌蹴させ、吐息に合わせるように震える突起を弄び始めた。
その根元を指の腹で紙縒り、時折力を込めて捻り上げては先端を潰すように押し付ける。
「痛っ……ああ……止め、そこはぁっ……!」
性感を刺激され敏感になっているせいか、その責めは痺れるような鋭い痛みをテスタメントに齎す。
だが直後に怖気にも似た快感が全身を這い回り、図らずも声が上ずってしまう。
「男に乳首摘まれてそんなエロい声出せる所見るとやっぱりつっ込まれる方が好きみたいね。じゃ、淫売さんのお望み通りここを濡れ濡れにした後で
ぐちゃぐちゃに掻き回してあげるわ」
<6>
するとイノはそれまで緩やかに花肉を撫で擦っていた指にねっとりと淫液を纏わりつかせると、その指をぬるりと肉裂の間に差し込んだ。
みっしりと敷き詰められた肉襞の感触を楽しみつつ、それらを擦るようにぬちゅぬちゅと卑猥な音を立てさせながら出し入れを始める。
「ん……くひあぁ……っ、やだ……そんな……あ……っ」
一際高い声がテスタメントの唇から発せられ、言葉とは裏腹に白い大腿は与えられる快感のためにその筋肉を微妙に隆起させる。
「ふふ、あたしの指じゃ嫌?もっと太くて大きいモノを入れて欲しいの?いきなりつっ込んじゃ可哀想かと思ったんだけど、無用な心配だったかしら?」
イノが細くしなやかな指を抜き差しする度に肉の合わせ目からはじくじくと蜜液が溢れ出し、彼女の手を伝う。
その間もジョニーの手による執拗な乳首責めは止まず、充分に硬くなった肉芽をこりっという感触と供にそれまでより強く捻るとその強烈な痛みにテスタ
メントは甲高い悲鳴を上げる。だが、それはまさに嬌声と言うべき悩ましく艶やかな悲鳴でその様子から彼がただ単に痛みに喘いでいるだけでは無い
事が二人の陵辱者にははっきりと見て取れた。
性感帯の中でも一際弱い所を責められると身体全体がバネの様に撓り、イノの指に纏わりつく粘膜は締め付けるような動きを見せる。
一方彼のもう一つの性の象徴も硬度を高めて愛撫を求めそそり立っている。
「あらあら、こっちのお世話を忘れてたわね」
普通の男性のそれと比べるとやや未成熟な感のする肉茎はイノが全体に指を這わせるように握ると彼女の手の中ににすっぽりと収まってしまう。
それを柔らかい掌の肉でもって上下に素早く擦ると、テスタメントは断続的な喘ぎ声をあげながら白い喉を仰け反らせた。
早くも先端からは滑る汁液が噴出し、それとは別に染み出し続ける蜜液と交じり合い彼の内腿を汚していく。
イノが指先で頂点に軽く圧力を加えると、鼻にかかった甘ったるい掠れ声が聞こえてくる。
女の手で施される愛撫は男性としての快感をその身に齎すのだが、稀有なヘルマフロディトである彼にとってそこは女性の快楽の中心である
陰核の役目も果たしているため、同時に女の自慰にも似た法悦をも呼び覚ましていた。
結果彼の肉体は(望む望まないに関わらず)強烈な射精欲と供に急速な膣内壁の収縮を促し、収められたイノの指を優しく締め上げる事となった。
そんな目の前の身体が返す素直な反応と指に伝わる感覚を心地良く味わいながらイノが優しい口調で言う。
「いやだ、随分早いのね。まぁ良いわ、準備万端って感じだからそろそろぶち込んであげるわね」
<7>
擦りあげる仕草はそのままにぬるりと肉壺から指を引き抜くと、イノは傍らに置いてあったバイブに手を伸ばす。
『半分生きているようなもの』という彼女の言葉通り、イノの手中にあるそれは全体にいやらしい光沢を帯び、
何を期待してかくっきりと浮き出た太い筋はびくびくと脈打っている様にも見える。
「さぁ、これで今から滅茶苦茶にイかせてあげる。淫売さんらしくしっかり咥えるのよ」
イノが妖艶かつ残酷な笑みを浮かべて、肉の凶器を彼の内股に這わせる。
「いやぁ……っ、止め……嫌だぁぁっ」
這い上がる感触に本格的に犯される恐怖を感じ、テスタメントは真紅の瞳に涙を浮かべて叶わぬ抵抗を試みる。
「そう怖がるなって。別に初めてじゃないだろ?」
そんな彼を宥める様にジョニーは細い顎を掴んで自分の方に向けさせると、そのまま薄く開けられた唇に自分の唇を重ねた。
吸い付くような唇の味と感触を感じながら角度を変えて、舌を絡め合う。
逃げようとする舌を強引に捕らえ、口腔内を丁寧に嘗め回していくとテスタメントの全身から力が抜けていく。
「ん……う……」
押し付けられた唇の隙間から軽い水音が漏れ、思わぬ甘い口付けにふと彼が抵抗を弛めたその瞬間を見逃さず、
イノは肉棒を濡れそぼる入り口に宛がい躊躇う事無く彼の体内に挿入した。
なし崩し的に口付けに蕩かされそうになっていた意識は不躾な侵入者の到来を受けて、無情にも現実に引き戻された。
ぴったりと重ねられた唇を引き剥がし、テスタメントは絶叫する。
「!!っっああっ……や……ああああああっ!!!!」
イノの手で押しやられずぶずぶと淫肉を押し分けて亀頭が埋没すると、
続いて浮きだった筋による微妙な凹凸がついた陰茎本体がゆっくりと没入していく。
「男喰いまくってるってのはやっぱり本当みたいね。こんな太いのを平気で飲み込んでいくわ」
とは言えイノの手にある淫具の直径は6〜7センチは優にあり、それは通常の膣道でも迎え入れるにはかなり難儀するであろう太さであるため
実際は彼女の言う様にそう易々と事が運んでいる訳では無くむしろ意外な程に作業は難航しそうだった。
それでもたっぷりと溢れる樹液を潤滑油に、赤黒く照り光る巨大な肉具がぎちぎちと陰唇を広げ徐々に体内に収まる割合を増やしていく。
<8>
「ああぁぁっ……もう……入らな……っ、ああああっ……」
だが、いくら女性のそれと構造はさほど変わらないとは言え、出産をこれまでもそしてこれからも経験しない器官に本来の収縮性を望むのは酷であり、
事実彼の言葉通り蜜口は限界ぎりぎりまで広げられ、亀頭先端部は既に奥壁に行き着いてしまっている。
身体の最深部を突かれる事の快感が無い訳ではないが、それ以上に異物を無理やり挿入される事の嫌悪感と不完全な性器を強引に割り裂かれる苦
痛が勝ってしまい、その美しい眉は苦しげに歪められ、眦には涙が滲み、色味も造りも薄い唇からは嗚咽が漏れ始めている。
そんな獲物の様子に捕食者は俄かに気分を害したようだった。
「何よ、これでお終い?まだ全部入ってないのよ。折角今日はアナタをとことんイかせてあげようと思ったのに……つまらないわね」
「でも半分は何とか入ってるんだろ?普通の女だってこのサイズをまともに入れられるのは少ないだろうに」
「期待外れだわ、男と寝まくってるって感じだったからもう少し位は……」
「ああ、でも女のアソコは相当伸び縮みするらしいからな、案外いけるかもしれないがね」
「そうねぇ……でも良いの?下手したら貴方のお気に入りがぶっ壊れちゃうかもしれないわよ」
「元々そんなに締まりが良い訳じゃ無いからな、そこまで惜しいモノじゃ無いさ。それに前が駄目なら後ろを使うって手もある訳だしな」
「ふふ、非道い人……そうね、貴方がそう言うんじゃ遠慮はいらないわね」
楽しげな調子でありながら当事者の都合など歯牙にもかけない会話にテスタメントは戦慄するのと同時に、刺さりっぱなしの凶器にイノの手が添えられ
たのを感じた。
「や、やめ……」
「それじゃ、御主人様のお許しも出たんだし、もう少し頑張ってね……淫売さん」
イノはそっと彼の耳元で囁くと、ぐっとその手に力を込めた。
「いやぁっ、や、ああああああああああああぁぁぁぁっっっっ!!!!!」
限界まで引き伸ばされた8の字筋に更に負荷をかけて肉の凶器が再び侵入を始めた。
それは先程までのように様子を伺いながら少しづつ、と言ったものではなく力任せに内肉を掻き分け進む凶暴な動きで、
得られる快感など微塵も無かった。
必然的に最奥部まで達していた亀頭部がその壁を破らんばかりに突き上げられ、まるで内臓を直接かき回されるようなおぞましい感覚と、
破瓜のそれとは比べ物にならない苦痛にテスタメントは瞠目する。
<9>
「あああっっ……もう、駄目ぇぇぇっっ……やめてっ……お願いだからぁぁぁぁぁああああああっっっ!!!」
「あ〜ら、やればできるもんね。結構入っちゃったわ」
「な、やってみるもんだろ」
「そうよね、何事も諦めないのが肝心って事ね。……ほら、感じる?この子も何だか元気になってきたみたいよ」
そうイノが指摘する間もなく、テスタメントは啼泣しながらも自身の内部を犯すモノの変化に嫌でも気付いていた。
先程彼女が“生きている”と説明した様に早くも彼の秘肉と馴染み始めているバイブはどくどくと不気味に脈打ち、独りでに律動を始めてさえいる。
隙間無く結合しているせいか、それほど激しい動きにはなっていないものの明らかにそれは性交時雄が挿入を果たした際に行う動きそのもので、
この“生きている”性器が絶頂に向けて邁進している事が分かる。
先程から体内で特に激しく暴れまわっている亀頭部はおそらく射精をするため、本能(そんなものがあるとしたらだが)で精液を注ぎ込むための子宮口を
探し回っているのだろう。
ぐぬぐぬと淫棒が動く度に頭では嫌悪し拒絶していても、汚辱の受け入れ先は侵入物に対し淫らな肉笠を中心に無数の肉襞を纏わりつかせ、
必死に喰い締め蕩かしていく。
陰唇は哀れを誘う程に広げられ、容易な行き来などとても望めない事は一目瞭然な程だったがそれでもその合わせ目からはじくじくとした液が滲出し、
彼の意思とは別に身体はこの状況を享受しようと粛々と支度を整えつつあるようだった。
別の言い方をするならば、それは生き物相手では無いとは言え犯される事で彼の中に潜む“雌”の本能が本格的に発露し始めた証拠であり、
つまりは犯すモノの圧倒的な逞しさに対する屈従の表れでもあり、更に言うならば(それが本意であろうとなかろうと)彼の感じる苦痛、恐怖、嫌悪がいず
れ快楽と歓喜に昇華される予兆でもあった。
<10>
(まずいなぁ……感じてきちまった)
霧を噴いた様にしっとりと汗に濡れた首筋や肩口に唇を寄せ、時折強く吸い付ける様に口付けを落としながらジョニーは己の官能の芯に火が灯り始め
た事を自覚する。
腕の中に抱え込んだ状態のテスタメントが切なげに身をくねらせる度に、(当人はそんなつもりは全く無いだろうが)布越しに疼く器官が刺激され、
物欲しそうに硬さを増していく。
ジョニーは性的にはごくノーマルで鶏姦の嗜好は無いのだが先程から彼の鼓膜を震わす喘ぎ声や眼前で苦痛と快楽に悶える姿態は男と言うにはあま
りに艶めかしく、つい生唾を飲み込んでしまう。
普段は人間離れした(実際人間ではないのだが)冷たさと白さを併せ持った滑らかな肌はほんのりと紅潮し、まだ玉となって結実する程ではない量の汗
が細やかな膚理に溜まり肌全体に微妙な陰影を与えている。
テスタメントが頤を仰け反らす度に鼻先や唇に触れる絹糸の様な黒髪からは、街の女達の髪の様に香水や染料といった人工的な香りは一切しない代
わりに素直な髪の匂いのみが零れ、それがジョニーにとって何故かとても好ましく感じられた。
戯れに咽び泣きに薄く開いた口に指を入れ、唾液を掬いそのまま喉をなぞって絶え間ない責め苦によって今や下腹部の肉の環と同じくらいに過敏にな
った胸の突起に濡れた指を下からやんわりと擦り付ける。
「っはぁ……、もぅ……やぁ……め……ぁああっ……」
涙と悲鳴に掠れた声で殆ど形を成さない抵抗の言葉を口にするその表情はひどく扇情的で、ふと誘われるようにジョニーはテスタメントの細い顎を掴む
と深く口唇を交わらせた。
口紅の味も、アルコールの香りもしない、唇と舌と唾液の味のみの口付け。
籠絡させるためでも屈服させるためでも無い衝動的な口付けはそれだけに激しく永く、テスタメントの唇が苦しげにそこから逃れようとしてもすぐに塞が
れ、貪る様に舌を吸われる。
目の前で突如として始まった情熱的なキスシーンにイノは眼を細める。
「あらあら、どうしたの?直ぐ側でエロい声で喘がれて欲情しちゃった?」
「……かもな」
ようやく唇を解放してぽつりと呟く。
「そうよねぇ、私も驚いてるんだけど、さっきからとっても色っぽく喘ぐのよね、彼。これじゃあ貴方がのめり込むのも分かる気がするわ」
(のめり込む……か。そうなのかもなぁ……)
自他共に許す漁色家であるジョニーにしてみれば、人間で無くましてまともな女でも無い相手に食指が動くはずが無く、テスタメントの場合たまたま女と
して“も”機能する身体をしていたため、手近に女がいない時に(もっともそんな事は滅多に無いのだが)気紛れに抱く程度の関係でしか無い。
とは言え、これまで『同じ女と二回以上寝た事が無い』と豪語してきた彼が断続的ではあるものの関係を持ち続けているのはテスタメントだけである。
それは詰まる所、彼女の言う様にこの美しい犠牲者に対する彼の“執心”の表れなのだろうか。
「ひぃ……ああ、んああああっ……!!」
その時テスタメントの口からそれまでとはまた異なった響きを帯びた悲鳴が上がった。
とりあえずここまでです。
現在無い知恵絞って続きを捻り出しているのでご容赦下さい……。
一部改行が妙な事になってしまい、読みにくい文がますます読みにくくなってしまい、
申し訳ないです。
イイ!
テカテカして続編に期待
テスタたんハァハァ…
148 :
名無しさん@ピンキー:2005/08/08(月) 01:05:50 ID:pFVvlPbm
保守しときます。続き気になる!!
保守カキコ
必死に続きを作成していますが、中々形になりません……。
イノ受けの続きも気になります……。
150 :
名無しさん@ピンキー:2005/08/12(金) 18:07:45 ID:VjOVU+8S
あえて
あくまでもあえて、いつも女食いまくってるだろうジョニを女化させてソルにガツガツ食わせたい
…スマソ
そういえば前スレに男体化クルーが女体化ジョ兄とテスタリンカーンする小説があった希ガス。
あれって未完だっけ?
ありましたね。
個人的に続き楽しみなんで、職人さんカムバック。
153 :
名無しさん@ピンキー:2005/08/12(金) 22:22:13 ID:VjOVU+8S
ジョニ萌えだ
『ジョニーのおっぱいおっきくて柔らかくてボク好きだなぁ…(もみもみもみ)』
『ちょっ…ぁ…メイ…やめねぇか!!』
orz
萌え(*´д`*)
abaのエロいのがないよ・・・見つからないよ・・・・
誰か漏れに燃料を||||||_| ̄|○|||||
156 :
名無しさん@ピンキー:2005/08/14(日) 05:41:48 ID:5/ByRkzT
『ぁ…う…、パラケ、ルス…ぅ…気持ちいい…?』
『気持ちいいもなにも、貴女が勝手に腰振ってるだけじゃないですか…はしたない』
『だ、だってぇえ…あぅう…』
(´∀`)ハハハ
orzすまんかった
キタァァァ(゚∀゚)ァ( ゚∀)ァ( ゚)ァ( )ァ(` )ハァ(Д`)ハァ(;´Д`)ハァハァ
輝いてますよ!byファウスト
158 :
名無しさん@ピンキー:2005/08/17(水) 21:32:03 ID:PG4JqUYN
神降臨期待あげ
>156
ありがとう、慰めてくれて
こういう一文にも萌え狂ってしまうんだ・・・orzタスケテエロイヒト!
160 :
名無しさん@ピンキー:2005/08/18(木) 05:01:28 ID:nMwoHNz5
156だす
あんなんでも萌えてくれて嬉しい。
ネタくれりゃあ書けたら書くよ
携帯厨でつがww
まじすか゚ ゚ (д )
猪受けが来る間に妄想してよう
ア、アバたんハァハァ!!!素敵ッス
ネタねぇ・・・大まかに
輪姦 イスカブーストの雑魚軍団に
和姦 夢の中でパラケルスと(又は前もでたファウスト中身パラ
強姦 ペニバン付けたボスイノと(又は諸刃パラ
このぐらいしか思いつかないorz
〇月×日
今日はアバとかいう新入りと対戦してボロ負けしたアル……
腹いせに、あの娘の大事なダンナ様を目の前で喰べてやったアル!
と〜っても濃厚だったアルヨ……たまにはこういうのもイイアルネェ
あの娘、怖〜い目つきでワタシの方睨んでたアル
きっとあの娘はワタシみたいに上手くイッタことないアルヨォ
よっぽど悔しかったアルネェ……♪
P.S.
我ながら、あのマンゴプリンは絶品だったアル!
特製フルーツソースも上手く出来たアル……あの斧の顔、単純だから描きやすかったヨ♪
アバ「……あ、あぁう……まだよぉ……もっと、かき回してぇ………」
パラ「うっ……あ、ああああああっっっ!!」
アバ「……ああ、ねっとりとした熱い液体が、こんなにぃ……」
パラ「ああ………ま、また……出るぅぅぅぅぅ!!」
パラ「……あ〜あ、また失敗ですか……」
アバ「……諦めないわ……七転八起、挑戦あるのみよ……あの女には……負けない……」
参考資料:マンゴプリンの作り方(超要約)
ジューサーにかけたマンゴー、溶かしゼラチン、砂糖、牛乳、卵、生クリーム等を
よく混ぜて型に入れ、冷やし固めてできあがり。フルーツ等で飾り付けすると良い感じ
※型に注ぐ時はよく冷まし、こぼれ出さないように注意しましょう
エロくない上にアフォ文でスマソ…
>164>165
ワロタw
はじめエロ!っておもたらマンゴープリンかw
167 :
名無しさん@ピンキー:2005/08/21(日) 22:56:33 ID:kCoF5s+b
定期保守
ザトー×女ヴェノムはいけると思うのは濡れだけでしょうか?orz
>168
誘い受けウザス。お前だけだと言ってやろうじゃないか。
悔しかったら俺を屈服させるようなのを投下汁。
むしろ女ザトーに忠誠を誓うヴェノムがいいと言ってみるテスト
■■■■■■■■■■■■■■■■
■ ■ 違う板にコピペすると、四角の枠の中に
■ _,,..,,,,_ ■ メッセージとURLが現れる不思議な絵。
■ / ,' 3 `ヽーっ ■
■. l ⊃ ⌒_つ ■
■ `'ー---‐'''''" ■
■ ■
■ ■
ホッシュッシュ!
173 :
名無しさん@ピンキー:2005/08/27(土) 21:55:41 ID:GqIaYICG
神待ちホッシュ
保守。
131です。
どうにもこうにも詰まりました。
な、もんで続きはかなり先になります。
……誰も気にしていないってか、そうですか。
他の職人様方も早く帰ってきて欲しいですね……イノ受け続き読みたいよ(ノ∀`)
職人様の再来を願ってホシュ
ソル×(女体化)鰤でも可?
今日は厄日かもしれない。
ベッドに転がるそれを見遣って、ソルは大きく溜息をついた。
ソルは通りがかりに目撃してしまったその光景を無視して前へ進むつもりであった。
街の建物の間にある細く暗い通路の奥から聞こえた、「止めてください!」という甲高い声。
その横を通り過ぎようとして不意に耳に届いたその声、どこかで聞き覚えのあるような気がして、思わず足を止めた。
どん詰まりの薄汚れた壁にぴったりと背を合わせて、追い詰められている小さな影。
それを取り囲む数人の男達。「可愛がってやるぜ」とか「大人しくしてりゃ悪いようにはしねぇ」とか、定番の台詞を吐き
ながらじりじりと壁に追い込んだ獲物に迫っている。
大して急ぐ用事もなく、暇も持て余している為に憂さ晴らしとして連中の相手をしてやってもいいかとそうも思ったが
――ちらと見えた連中の獲物の、見覚えのある顔にソルの踵はそこから綺麗にUターンした。
「う、ウチに構わないで下さい〜!お願いしますーっ」
どこかで見たと思えば、女装趣味(とソルは取っている)のガキだった。
相変わらず気の抜ける声でモノを言っている。どうせ女と間違った阿呆がその面に騙されて悪戯でも仕掛ける気で
いるのだろう。
だがあんな柔そうな女顔をしていてもその戦闘力は高い。伊達に賞金稼ぎを名乗っていない、といったところか。
勿論ソルにとっては戦うに充分な相手とは言えないが、そこら辺にいるチンピラが相手ならば自分が態々出ていく
こともない。
暇は嫌いだが面倒はもっと嫌いだった。その上色気のない女と子供はソルの一番関わりたくない人種であり、この
際今見た光景は見なかったことに――
「あ、そこにいるのはソルさんですね!すいませーん!ウチ、ピンチなんです、助けて下さいーっ」
……出来なかった。
職人待ちの間に保守代わりで投下。
あかん場合はNGワード登録してくれ。
嬉しそうな声で名前を呼び、ぴょんぴょんと飛び跳ねて熊の縫いぐるみを振り揺らしている相手を、ソルは思わず
「呼ぶんじゃねぇ」と低く呻き睨みつけた。柄も頭も悪そうな数人の男達が一斉にソルの方を振り返る。
「知り合いか?」「邪魔すんじゃねぇよ」「失せろ!この野郎」とこれもまたどこかで聞いたような罵声が汚れた壁に
反響し響く。
多勢に無勢と思っているのか力量の差も測れぬ男の一人がつかつかと前にやってきて、玩具のような小さなナイフ
の刃を振り回し「怪我したくなかったら大人しく帰ってママに泣きついてな」と絡んできた。
面倒なことは嫌いだった。だが下司相手に罵られ言われる通りに動くのはもっと嫌いだった。その結果、今より余計事
が増えようとも――致し方ない。
ハ、と短い溜息を吐き、握った拳を振り上げる。ソルにとっては大した力も篭めていない一発だが、正面から食らった
男は悲鳴すら上げる暇もなくぐしゃりと地面に潰れ倒れた。
その後は御約束通り――仲間意識の高い連中はこぞってソルに怒り心頭の様子で向かって行き、伸されていく。
最後に残った一人だけが、「覚えれやがれ!」とへっぴり腰で叫びながら街の人混みの中へと消えて行った。
やれやれと肩を竦め、屍累々の連中を蹴り退けながら暗い路地に踏み込んで行く。
ソルが動いている間も、今も、ガキは縫いぐるみを抱いたままじっとその様子を見ているだけで加勢もしなかった。
自分でも充分何とか出来るだろう相手を一切ソルに任せ、傍観を気取っていたクソガキに対して文句のひとつ、
拳の一発でもくれてやろうかと――そう思っていたのだが。
「――おいクソガキ、てめぇ……」
「……ぁ…」
内股の格好で縫いぐるみを抱き微動だにしない相手の薄い肩を乱暴に掴んだ瞬間、かすかな声と共に瞼が落ちて
細い身がくたりと力を失いソルの身体へ倒れこんで来た。ほぼ反射的に逞しい片腕で抱きとめたそれを見下ろし、
おい、と声を掛けてみるが意識を取り戻す気配はない。
面倒なことは、本当に、坊やの相手をするよりもずっと――嫌いなのだ。なのだ、が……。
「へビィだぜ…」
意識を失った軽すぎるクソガキ――ブリジットの身体を肩に掛け、ソルは重たい足取りで己の宿へと向かった。
死体を担いでいると勘違いしたらしい宿の主人に怯えられながら、今夜取った宿の部屋、備え付けの古びたベッドの
上に背負っていた「荷物」を放り投げる。ベッドのスプリングで小さな身体が軽い音を立てて跳ねた。
あのまま見捨てても良かったのだが、知った顔が先程のバカ共と同じ人種に意識のないまま犯されることになっては
流石の自分も目覚めが悪い。意識が戻るまでベッドを貸し、気がつけば直ぐにでも路に蹴り出してやるつもりでいた。
背の大きな得物を部屋の隅にやってベッドの傍らの椅子にどっかと腰を下ろし、バックポケットからくしゃくしゃに
潰れた煙草の紙箱を取り出す。へしゃげた一本を銜えて箱から直に引き抜き、サイドボードに紙箱を投げた。
火を求めて再びボトムの後ろを探っていると、ソルの横顔に紅い小さな火が何の脈絡もなく差し出された。
「どうぞ」
「――不法侵入たぁ行儀がいいな、闇医者」
マッチの火をソルの煙草に向ける異常な程長身――と言っても膝を畳んでいるので腰掛けるソルとは目線の高さは
変わらなかったが――の闇医者は、今更に紙袋の内側から「お邪魔します」と挨拶する。微かな気配すら感じさせず、
己の傍らに佇む医者の姿にソルも驚きはしない。借りた火で煙草から紫煙をくゆらせ、顎をしゃくってベッドの上のそれ
を指した。
「てめぇがここに居るのは……アレと関係があるのか?ならさっさと引き取って消えろ。俺はガキも医者の類も嫌い
なんだ」
「お察しの通り、私がこちらにお邪魔しましたのはブリジット君の件に関して、お伝えしなければならないことがあった
為です。しかし直ぐに引き取って行くわけにはいきません。実は少々面倒なことがありまして」
「なら今直ぐ持って帰れ。今直ぐだ。――てめぇ等の事情なんざ知ったことか。くだらねぇコトに俺を巻き込むな」
不機嫌露わに目を眇めて紙袋の頭を睨みつけるが、紙袋越しの声に動揺の色は見えない。
「彼の依頼で新薬を調合したんですが、どうも微妙な配合を間違ったようでややこしい事なってしまいましてね。
頼まれたのは男性ホルモン抑制と女性ホルモン活性を促す薬なんですがどうもこれが配合を――」
「……ちょっと待て」
「……はい?」
「……今、なんて言った?」
「男性ホルモン抑制と女性ホルモンを――……ああ、手っ取り早く言いますと、身体を女性化する薬ですね。
ブリジット君はホモセクシャルで少年性愛癖のある男性に求愛され困っているようで、一時的に女性になれる薬は
ないかと私のところに相談にいらっしゃいました。持続性がなく、且つ人体に後遺症のないホルモン剤と言うことで
流石に私も薬の作製には時間を――おや、どうしましたソルさん。顔色が優れませんが、鉄分の不足ですか?
それともカルシウム?」
やば、なんかこの文章のふいんき(なぜかry)好きだ
>>177氏ガンがって長ガンガッテ・・・
168だ。やはり俺だけか・・・orz
女ザトーもよさげだな。
時間があったらザトー×女ヴェノムかこうと思うんだが
よ ん で く れ る か ?
読みますとも。なんでもどんとこい!
>>177氏も続き待ってますよ
183 :
名無しさん@ピンキー:2005/09/04(日) 07:28:25 ID:YSY6aw7X
たまにしかエロい所がないSSはどうですか?いらないですか?投下しようか迷ってるんですが。
>>183 しなさい、しなさい。
何でもありバッチコーイのこのスレで何をおそれる事があろうか。
>>181 がんがれ。
顔を覗き込もうとする闇医者に、がっくりと首を項垂れたままのソルが放っておけとばかりに手を払う。この医者が
行うことに関して全ては常識の範囲外が当然と考えるべきだろう。ロストテクノロジーの粋を集めても成し得ない妙薬
をいとも簡単に作り出すその才は正に奇人の域だ。
ソルの仕草に頷いて饒舌に闇医者は話を続ける。
「何とか完成はしたものの、ちょっと面倒な副作用がありまして。まぁ人間の基本的欲求を刺激するといいましょうか、
突発性女子色情症を引き起こしてしまうんです。勿論一時的なものであって常にこの状態にあるわけではありません。
インフォマニアの症状が現れるのはほんの数時間です。マウス実験でこの副作用が確認された際、一応ブリジット君
には確認したのですが時間がないと言う事で彼の意思を尊重し、投与したのですが……実はですね、発症している間、
彼――いえ彼女を保護してくれる相手を探しておりまして」
「――先に言っとく。……俺は痴女になったガキの面倒なんざ見る気はねぇ」
この流れで予測出来る相手の先の発言を読んで、ソルはきっぱりと言い切る。その眉間にはくっきりと深い皺が刻ま
れていた。面倒なことどころか、馬鹿馬鹿しすぎて呆れるような事態に何故自分が巻き込まれなければならないのか、
冗談ではない。
だが「困りましたねぇ」と呟く闇医者の調子は一向に困った様子を見せない。
「流石に患者を娼館に預ける訳にも行きませんし、かといって心当たりの方々にはことごとく断られましたし……」
「………」
「一番身元が確かで心身ともに健全なカイさんにお願いしましたが、『仮にも警察機構の長である私がそのような不純
異性交遊を行うなんて出来ません!!』と強く拒絶されてしまいましたし、アクセルさんは婚約者の女性に操を立てている
ので浮気は出来ないと言われて、一番の頼みの綱だったジョニーさんは、ご本人こそ乗り気だったものの、メイさん
から激しく抗議を受けて已む無く諦めざる終えなくなってしまいました」
「てめぇの患者だろ?他人に頼らず自分で慰めてやればいいじゃねぇか」
「残念ながら私、医師としての立場以外で人体には興味がありませんので。私と彼女では体型の差もありますし」
あんまり進んでなくてゴメソ…
イイヨイイヨー、続きガンガッテください
>私と彼女では体型の差もありますし
誰ならつりあうのかとw
ファニーなら可能だろう。
意外なのはアクセルが真面目な所だな。
昨日久しぶりにゲーセン行ったらギルティのトーナメントやってて
このスレ思い出したよ。テスタ×ディズィーが読みてぃな。
190 :
Dr.K:2005/09/06(火) 09:59:39 ID:0GleFQZt
御久し振りです!
医者イノ続き中々時間が無くて・・;;;
やっとエロ手前まで来ましたが・・続きは今月中には投下出来ればと・・;;
それからは何ら変化の無い単調な日々が続いた。
同じテンポ、同じリズム、同じ音
とつとつと楽譜上で繰り返される黒い音符のように。
だが音符は最終章へと進むにつれ、その本性を表し始める。
白い五線譜を破壊せんばかりの凶暴な塊へと。
「イノさん、シャワーの準備が整いましたよ。」
聞き慣れたその科白にイノは視線を窓の外からそちらへと向ける。
無言のまま脱衣所へ向かい、ファウストは無言のままそのボタンを外していく。
そして腕にはやはりビニールを巻かれ、浴室へと促される。
もう最近では何も言わずとも、お互いの次の行動を把握していた。
イノはゆるりと頭を傾け、ファウストはその黒髪を梳いていく。
と、その最中にファウストがぽつりと呟いた。
「明日で丁度、一週間ですね。朝一で、包帯を取ってさしあげましょう。」
「そう・・・良かった。随分と汚れてしまったから。」
イノの言葉にファウストは軽く首を傾げる、何故なら包帯はまだ雪のような白さを誇っていたから。
「センセイ、ちゃんと洗って頂戴。」
会話で止まった手をファウストは再び動かし始める。
「いい気持ち・・・」
ぽつり、とイノが溜息のような言葉を零した。
その表情からは悪意も、何も感じ取れない。只美しい女性がそこには居た。
数日前、街中で対峙したソルの科白がファウストの脳裏に蘇る。
「あの女と関わるな、くだらねぇ善意で手前が滅びるだけだ。」
ぶっきらぼうな物言いの中に、ほんの微かにこちらを懸念するような響きを感じた。
あのソルが、わざわざ忠告に来るなんてよっぽどの事だ。
力で言えば向こうの方が遥かに勝っている、
それに物を言わせて無理矢理イノの居場所を吐かせる事も出来る筈なのだ。
だがソルは封炎剣を振りかざす素振りさえ見せなかった。
ファウストは只一言、ありがとう御座いますと呟きソルの前から去った。
その時のソルの表情は今まで見た彼の表情の中で一番複雑な表情で
こちらを追いすがる事も無く、背後で遠ざかる足音が聞こえた。
「・・・センセイ、どうしたのかしら?」
再び手の動きが止まったファウストに、イノが訝しげな声を上げる。
「・・ああ、いえ、すみません。」
再開しようとしたファウストを、イノがひたりと見据えた。
「ちゃんと私を見てくれなきゃ、駄目じゃない。」
拗ねたような、甘えたような、誘うような、瞳の輝き。
どくん、とファウストの鼓動が跳ねる。
「・・・ええ、すみません。」
微かな動揺は紙袋の奥に押し込めた。
大丈夫、明日で彼女は此処から居なくなる。そして自分は何も無い、日常へと再び戻るから。
戻れる、筈だから―――
191 :
Dr.K:2005/09/06(火) 10:03:50 ID:0GleFQZt
夢を、視た
視界は一面赤かった
此処は、どこなのだろう
私の部屋は白い、筈なのに
あのカーテンも、壁も、そして私自身も
ああ、染まってしまったのですね
何、に
そう、白は赤に侵食されてしまった
誰、に
佇むのは、一人の医者
何処、に
微笑んでいるのは、一人の楽師
何故、に
それともそれは
私自身が望んだ結末なのか
192 :
Dr.K:2005/09/06(火) 10:05:14 ID:0GleFQZt
「お早う、センセイ。」
やけに近くで響く聞き慣れた声で、意識が覚醒した。
胸の辺りが息苦しい。乱れた呼吸が更に圧迫される。
紙袋の隙間からちらちらと黒いカーテンが覗く。
それがイノの艶やかな髪だと気が付くまで、しばらくかかった。
「凄い汗・・・怖い夢でも、視ていたの?」
やんわりと慰めるかのように、首筋を軽く指でなぞる。
高揚して浮き上がった血管に沿う動きに、背筋が軽く震えた。
「・・・何を、しているんですか?」
必死に呼吸を整え、何とか声を絞り出す。
何故に早朝から、自分の上にイノが陣取っているのだろうか。
だが悪びれた様子も見せず、イノはすっと両腕を差し出した。
「包帯、取ってくれるんでしょう?」
「はっ・・・ええ、まぁ・・・」
それを要求する為に、わざわざ自分の部屋にまで入り込んで来たというのか。
「・・・取ってあげます、けど・・・・まずは其処から退いてくれませんか?」
このままでは起き上がる事すら出来ない。
だがイノから返ってきた答えは「嫌」という短い一言。
「嫌だと言われましても・・・」
「そのままでも、取れるじゃない。」
「いや、しかし・・・・」
「もう、いいわ。」
しばしの押し問答の後、イノは自ら包帯の止め具を噛み千切った。
小さな金属音に続いて、はらりとスローモーションのように白い包帯がファウストの上に舞い降りる。
しばらく呆気に取られたように、ファウストはその光景に魅入った。
やがて現れたのは包帯の白さに負けずとも劣らない、美しく白い腕。
久々に目にする自分の腕を、イノは満足気にしげしげと見つめる。
「・・・オペは成功ですね・・・上手く皮膚が定着してくれたようだ・・・。」
医師として、思わずファウストから安堵の言葉が漏れた。
「さあ、イノさん・・・朝食の準備をしなくてはいけませんから、いい加減其処を退いて・・・」
「嫌」
再びそう呟くと、イノは唐突にファウストの紙袋に息が掛かる程間合いを詰めた。
ファウストの狭い視界が、イノで埋め尽くされる。
「イノ、さん?」
動揺を必死で押し隠し、その名を呟く。
「センセイ・・・・私、怒ってるのよ。」
まだ解らないの?と可愛らしいとも言える動作で首を傾げる。
「・・・何か、気に触る事をしましたか?」
「ええ・・・だってセンセイったら、ずうっと私を放っておくんだもの・・・」
「そんな筈は・・」
少なくとも自分は、甲斐甲斐しく献身的にイノの治療に専念した。
だがイノはファウストの考えを見透かしたように首を振った。
「患者としての私じゃないわ・・『女』としての私を、よ。」
私をそこら辺の生温い人形と一緒にするなんて、酷いじゃない。
ずる、とイノが軽くファウストの紙袋を上にずり上げた。
抵抗しようとも、身体が何故か魅入られたように動かない。
「ねぇセンセイ・・・・私、ずっと・・センセイの事想ってたのよ・・・・」
ずっとずっとずっと
壊したいと想ってた
イノの欲望を吐き出した唇が、ファウストのそれにゆっくりと重なった。
も、モエス
194 :
Riot:2005/09/08(木) 21:04:42 ID:YCvGV3H4
流れの途中で失礼。
質問。
クルジョニまだ書いてるんですけど、
非常に長いが、内容濃いの。
短くて簡潔なもの。
どちらが良いですか?
前者が理想だが、詰まったら後者にしてもいいんじゃない?
168、181だ
182、184有難う。時間はかかるかもしれんが頑張る
所でふとおもったんだが、感情の薄いヴェノム(女)はありか?
保守。
他力本願極まりないが、職人様がんがれとしか言えない悲しさよ。
198 :
名無しさん@ピンキー:2005/09/15(木) 22:40:28 ID:VUAxpt82
下がるの早いな・・・
とにかく保守っとくぞ
199 :
名無しさん@ピンキー:2005/09/18(日) 16:40:02 ID:WquNFfJT
職人さん待ちホッシュ
>>185 亀レススマソ
限りなくどうでもいい事なんだが、
× インフォマニア
○ ニンフォマニア(nymphomania)
だとオモ
|∀゚) ダレモイナイ・・ホッシュスルナラ イマノウチ !
というわけで保守代わりに置いていきます。
ジョニテスですが、フタナリではあっても女体化ではないので
そのへん苦手な方は避けるなりなんなりお願いします。
「ひぃっ、ア……あ、あァ!」
テスタメントはただただ、目の前の男の肩口に顔を埋めその衝撃に耐えていた。
四つん這いに近い体勢を支える白い太股ががくがくと震えている。その中心部、
はち切れんばかりに屹立する雄は紐によって無惨に戒められ、
溢れる蜜が滴り落ちるまでに赤く熟れきった牝の部分とともに逐情を訴えていた。
「あっ、ア……や、ジョニ、ィ……!!」
「だーってさ、お前さんが言ったんだろう?」
ちゅ、と淫らな水音がした。沈んだジョニーの指はしかし浅く、入り口を掻き回すばかり。
「イヤだ、って」
「あ……! そんな、そん、なァッ……!!」
一際高い喘ぎとともにびくんと腰が跳ね上がる。
「だからそっちはやめたんじゃねぇか。なァ?」
つつ、と窪みを辿った指が行き着いたのは更に後ろの、菊の窄まりだった。
己の蜜ですでに解されたと見えるそこには何やら小さな筒のようなものが押し挿れられ、
ジョニーの手によってゆっくりと抜き差しされている。
「だーいじょうぶだって。お前さん、コッチでもちゃんと感じるだろ?」
「うぅっ……ふ、くぅ……」
「そんな構えなくても、なァ」
「うぁ、ア、ぁああ……っ!!」
ぐり、と角度をつけて強く押し込まれた筒に、テスタメントは悲痛な悲鳴を上げた。
普段抱かれる際とはまったく違う。そもそもその為ですらない器官を外から内から蹂躙されるおぞましさに
肌は粟立ち冷たい汗が流れる。
だが、突かれるたび震えが止まらない背を駆け抜けるその感覚は。
あまりにも、官能と似ていた。
「楽しもうぜ、テスタメント」
低い囁き声は最後通牒のようですらあった。
ゆるゆると抜き差しされるたび、テスタメントは逃げ込むようにジョニーへとすがりつく。
もはや堪えきれない声を恥じる余裕もないらしい。涙を浮かべた目は、果たして見えているのかどうか。
黒髪を掴んで肩口から引き剥がした、白いおもてへ噛み付くように口付ける。乱暴なそれを
テスタメントはむしろ嬉しげにも見える表情で迎え入れ、自ら舌を差し出した。
「んっ……ん、う」
その間も動きを止めないジョニーの手に、くぐもった呻きが洩れる。
「……全然オッケーって感じだなァ」
後ろだけでイけるんじゃねぇ? と意地悪くささやいたジョニーから、
もがき離れた頭がいやいやと首を振った。
「んん?」
「も、……いいかげ、んに」
悲痛に酔う赤い瞳がとろりと見上げてくる。哀願を吐く唇は吸われたためか血の色を映して染まり、
塗りつけられた唾液がてらてらと淫靡な輝きを与えていた。
震える白い手が、今だ服を脱いですらいないジョニーの脚の間に触れる。
「貴様だっ、て……」
余裕ぶった態度はさすがの精神力と言うべきか。ジョニーのそこは既に硬く張り詰め、
布越しにも猛る欲望がはっきりと見て取れた。
「欲し、だろう……?」
形を確認するように指を這わせ、テスタメントは凄艶に微笑んだ。
「……及第点ってとこかねぇ」
期待とは少々方向の違うお誘いだが、とジョニーは内心に苦笑を浮かべる。
解こうとする手にベルトを任せ、顔が見えるように黒髪を掻き揚げてやる。
「もうちょっと、上手く誘えないもんかい……?」
悠然の態度をまとったそれは、明らかな嘘。
テスタメントの痴態はそれだけで、ジョニーが誇る鉄の自制心を打ち壊しかねないほどに
いつも扇情的だった。
無機的な肌が触れれば血の色を帯び、熱が生まれる。
普段冷静な表情を崩さない、どこか作り物めいた容貌が与えられる悦楽を拒みながらも
次第に抗えずとろけてゆくさま。苦痛に顔を歪めてすら、彼は美しい。
我慢なら、とっくにできなかった。
テスタメントは後ろに残ったままの異物に時折身体を震わせながら、なんとかジョニーの服を
脱がせ終わる。ようやく露わとなった昂りへ、待ちきれないとでも言うように
指を絡ませ軽く扱き上げると、わずかな逡巡ののちその先端に口付けた。
普段の行為では絶対にやらないだろうテスタメントのその仕草に、一気にジョニーの血が滾る。
「……あー、やっぱ前言撤回」
ジョニーはぐいと乱暴にテスタメントの腰を引き寄せると、熟れきったまま放置されていた
その牝の部分へ己の剛直を一息にねじり込んだ。
「上手くなったじゃ、ねぇの?」
「はっ、あぁア────────!!」
もとより狭すぎるほどの胎内を無遠慮に貫かれる衝撃にくわえ、菊の窄まりを
いまだ我が物顔に占領する異物が内壁をごりごりと圧迫する。
相まっての快美は稲妻のように意識を灼き、テスタメントは背をしならせ嬌声をあげた。
「アっ、あ、あ……っく、んぅっ……!」
断続的な突き上げと、連動して不規則に蠢く菊座の異物。テスタメントは翻弄されるまま、
身体を戦慄かせ喘ぎ耐えることしかできない。
この熱を吐き出すことすら、ままならないのだ。
縛り上げられた己の雄に震える手で触れる。充血したそれはどくどくと熱く脈打ち、
しかしその行き場を得られぬことでテスタメントを苛む。
戒めに触れた自分を見、ジョニーがにやりと笑ったのが見えた。
「ジョ、ニー……っ! こ、れ……」
哀願はもはや声にならない。
手が自由でも、触れることは出来ても、自分ではどうしても外せないのだ。
「……どうして外さなきゃ、ならない? そんなに、似合うのに」
荒い息とともに吐かれたジョニーの言葉はそれだけで、テスタメントを打ちのめすのに充分だった。瞬間、
ひときわ深く腰を突き上げられ、脳天までを走り抜けた甘い苦痛に知らず悲鳴を上げる。
白熱した視界に、くすりと笑う声を聞いた気が、した。
昇りつめようとする間際、戒めは解かれる。
自覚する間もあらばこそ、間断無い激しい攻めにテスタメントは既に失神寸前にまで追い込まれていた。
塞き止められていたものを絞り出すかのように何度も何度も促される、その感覚に、
牝の部分がきつく内部を締め上げる。けいれんにも似たその蠢きにジョニーがたまらず、
小さく呻きを洩らした。
「っく、う……!」
「アはあっ、あ、あ──────!!!」
胎内の最奥へと叩き付けられる熱の塊を受け、テスタメントもまた
あらんかぎりの声とともにその熱を吐き出す。
快楽に白く灼けつき千切れてゆく意識の中で、自分を抱きとめる腕を確かに感じていた。
ようやく体内から引きずり出された異物に、テスタメントは悩ましげな息をついた。
並外れた回復能力をもってしても今しばらくは腰が立ちそうにない。
ぐったりと横になったまま、テスタメントは力なく悪態をつく。
「……いくらなんでも、悪趣味が過ぎる」
「でもお前さん、感じてたろ?」
「…………たとえそうだとしても、無理強いであったことに変わりはないだろう」
貴様の見る目はその程度か、との低い呟きに、ジョニーはにやりと笑った。
筒を無造作に放り捨てると、テスタメントの顔を至近距離で覗き込む。
「ばーか言え、文句ばかりのお相手が実はイヤイヤながらのプレイがお好き、なーんてことが
お見通しなぐらいに俺様の目は確かなんだぜ?」
おどけて言うジョニーに、テスタメントはどこまでも無表情だった。
「……なるほど、悪趣味なのは私の方というわけか」
「……テスタメント?」
「ならば悪趣味な私の相手とやらは、きっと相当なものなのだろうな……」
ちろりと見上げてくる赤い眼に、ジョニーは両手を上げて降参の意を表した。
「わーかった、わかったから。じゃあお互い様ってことで、なァ?」
悪趣味同士仲良くしようや、と訳の分からないことを言って隣に滑り込んできたジョニーに、
テスタメントは薄く苦笑を浮かべる。
回された暖かな腕が心地よかった。疲労感のなか、なんの気負いもなく
他人の隣で眠りに就こうとしている自分を自覚する。
目覚めたとき、隣にまだジョニーがいるといい。そんなことを思いながら
テスタメントは眠りの淵に沈んでいくのだった。
以上。
お目汚しスマソでしたノシ
乙!
萌えたよ
209 :
名無しさん@ピンキー:2005/09/26(月) 00:04:58 ID:sLTTy2QI
駄目だー、アバ分がたりねぇ・・・
誰か俺に燃料を・・・補給・・・・・・
ごめん、ジョジョよく知らない(・ω・`)
アバ茶を調べてきた
・・・是非煎れてください(゚∀゚*)
ホシュホシュ。
家庭用でイノ使ってたんだが、9戦目のvsソルで不覚にも萌えた…。
開始デモはソル「久しぶりだな」イノ「ごぶさた♪」で微妙に仲良さげ、
常にエロくさいイノのセリフでそんな気になってきたところを
ソルの勝利ゼリフ「鳴かねえなら鳴かすまでだ」でトドメ。
大人なソルイノを…職人様お願いします…
アバは「自分の存在意義=パラケルスと一緒にいること」って考えてる気がする
だからアバはパラケルスに嫌われたくないと思うんだ
という訳でパラケルスに一人エチーを強要されるアバが見たいです
どうか、お願いします
216 :
名無しさん@ピンキー:2005/10/03(月) 22:52:16 ID:+WmHJekJ
保守
217 :
Dr.K:2005/10/05(水) 18:50:05 ID:29Ubd621
皆様どうもですーー!!
医者イノがやっと完結しましたのでお届けにあがりました!
後半医者が少し鬼畜化してますんで(本と大した事ないけど)
苦手な方はスルーな方向でお願いします( ´_ゝ`)
触れた唇がそっと離れてゆく。
朝の柔らかな逆光の中で艶めく彼女の唇は、何故か酷く背徳的な匂いがして
ファウストはそれをとても美しいと思った。
「何故、です・・?」
それは何に対しての問い掛けだったのか。
イノの理不尽な言い分に対して、突然な口付けに対して、抵抗しない自分自身に対して
既にそれすらも解らない、それでもその言葉を吐き出したかった。
問い掛けられたイノは、まるで幼子をあやすかのように優しく応える。
「そうねぇ・・何故かしら?でも理由とか理屈とか、面倒な事は嫌いなの。
私は私のしたいようにしてるだけ。」
微笑みを張り付けた唇をファウストの頬にそっと寄せる。
耳のすぐ傍でイノの体温が生々しく息衝き、その甘い声が砂糖菓子のようにじわりと口中に唾液をもたらす。
それを一息にごくり、と飲み下す。喉仏が生物のように大きく隆起した。
それを見て、イノはより一層笑みを濃いものにする。
「ねぇ、センセイ・・・セックスと人殺しって、中々に似ていると思わない?」
己が快楽の捌け口を求め、温もりを求め、そして壊す。
その温もりは血であろうと肉であろうと何だって構わない。
只生きているものでなければ壊せない。だから必然的にそれを殺す事になってしまう。
それを壊すのはペニスでも鋭いメスでも、同じ事。
「センセイ好き、でしょう?」
真っ赤な血が、引き裂かれる柔らかな肉が、快楽と紙一重な苦痛の叫びが
「だから私がもう一度与えてあげる・・・」
その内に秘めた素敵な破壊衝動を制する理性を
「だから、」
ぱさ、とイノの服が床に落下する。朝日に白い裸体が曝け出される。
「壊して頂戴。」
私も壊して、あげるから
そして二人は、再び口付けた。
218 :
Dr.K:2005/10/05(水) 18:52:13 ID:29Ubd621
今度は触れるだけでは無い、お互いの舌を絡めあい蠢かす。
舌をなぞり、歯茎をなぞり、柔らかな唇をなぞる。
カーテンの隙間から差し込む純粋な光の中で、澄んだ鳥達の歌声の中で
二人は世界から切り離された卑しい獣と化す。
何度も何度も角度を変え、貪るような口付けは続く。
触れ合った唇の隙間からお互いの唾液がだらだらと零れ落ちる。
「ぁ・・ん・・・」
イノの苦しげな喘ぎ、だがそれは甘美への序章。
やがて離された唇は、熱気と交じり合った一本の糸で二人を繋ぐ。
自分の誘いに応じたファウストをイノが愛しげに見下ろす。
イノの下腹部に当たる彼自身はもう、十分過ぎる程の熱を持って彼女を押し上げている。
「望んだのは貴方だ・・・」
呆然と呟くファウストの胸板に、イノはそっと口付けを落とす。
「そうよ・・・そして貴方自身も。」
その言葉にファウストは反論も抵抗も見せない。
大人しいままの彼の身体を舌でなぞり徐々に降りていく。
かちゃり、と金属質の音を伴ってベルトが外され、ズボンが下ろされた。
既に先走りの液で艶かしく濡れている巨大な肉棒を下着から引き摺り出す。
それは急激な血液の流れでぴんと張り詰め、びくびくとイノの細い指の中で蠢いている。
「なんだ・・まだちゃんと使い物になるんじゃない。」
錆びていたらどうしようかと思っちゃったわ、と楽しげにイノは呟く。
精一杯紅い舌を伸ばし、まずその先端にちろちろと軽く這わせる。
ファウストが苦悶とも快感とも取れる溜息をふっと零す。
焦らすようにその先端だけをじっくりと味わった後、唐突にイノはそれを口中に精一杯銜えた。
「・・・っ・・・!?」
予想だにしなかった快感にファウストが軽く悲鳴じみた声を漏らす。
そんな彼の様子が楽しくて仕方が無いと言いたげに、イノはその行為を更にエスカレートさせていく。
一度完全に口を離したかと思うと再び奥まで銜え込み、じゅるじゅると音を立てて強く吸い上げる。
元々濡れていたそれは更にグロテスクな輝きを増し、張り詰めていく。
口に含む度イノの黒髪がさらさらと揺れ、その周辺の肌を柔らかく刺激する。
「・・・ィ・・・ノ、さん・・・・」
ファウストの呼びかけにイノは行為で応える。
甘えたような吐息を漏らし、棹を両手でしごきつつ必死に頭を上下に揺らす。
イノの動きにつれ、徐々にファウストの呼吸が切羽詰っていく。
脳髄に直接叩き込まれるような快感、それは久しく感じていなかったもの。
それを少しでも逃すまいとファウストは強くイノの頭を押さえ込む。
「んん、ぅ・・!」
ふっとイノが苦しげな声を漏らすが、それもすぐに喜びの吐息と化す。
「っ・・・は、あぁ・・・!」
ファウストが切なげな声を上げ、一際ペニスが膨れ上がったと感じた次の瞬間
生温い液体が大量にイノの口内に流れ込んだ。
口を離す事もせず、それを必死に喉の奥へと流し込む。
飲み切れなかった液体が唾液と相成って、だらだらと周辺に流れ出す。
どくどくと躍動する肉棒を必死に手で押さえ込み、最後の一滴まで全てを受け止める。
219 :
Dr.K:2005/10/05(水) 18:55:13 ID:29Ubd621
「ふっ・・はぁ・・・」
ようやっと解放され、イノは感嘆とも安堵とも取れる溜息を零した。
精を吐き出し、一旦怒張の解けた肉棒を愛しげに白い指で撫で回す。
「センセイ、ご馳走様・・・・たくさん戴いちゃったわ。」
ちろり、と舌で口の周りについた液体を舐め取り、満足気に微笑んだ。
ファウストは軽く息を弾ませ、自分の下半身に埋まるその姿を呆然と見つめている。
だが次の瞬間、イノをそこから引き摺りだし自分の下に組み敷いた。
突然視界が180度反転して、イノは驚きに軽く瞳を見開いた。
そこに滑り込むように間髪入れず、ファウストが再び口付けた。
ファウストからの早急で乱暴な口付けを、イノはその全身で受け止める。
その広い肩に両手を回し、更に自分の方へと引き寄せた。
ファウストは夢中になって彼女を貪る。
既に其処には普段の飄々とした彼の姿は何処にも無かった。
只自分自身の欲望に忠実になり、目の前の存在を滅茶苦茶に壊さんと躍起になっていた。
吐息が零れる度に、理性は闇へと深く沈んでいく。感覚は快楽のみを求め研ぎ澄まされていく。
忘れていた、いや忘れようとしていたかつての自分自身が身体の内に蘇っていく。
血を求め、肉を求め、哄笑を撒き散らし、銀色のメスで全てを壊していったあの時の自分の姿。
ああ、私はきっともう戻れないでしょう
何故ならば、私自身が
もうそれを望んでいないのですから
220 :
Dr.K:2005/10/05(水) 18:57:07 ID:29Ubd621
ゆらり、とファウストの身体がイノから離れた。
ぐしゃぐしゃになっても尚彼の顔から離れない紙袋の所為で、表情が読み取れない。
「・・センセイ?」
突然動きを止めた彼に訝しげにイノが半身を起こし、呼びかけた次の瞬間
だん!!と勢いよく寝台に押し倒された。
「・・・っあぅ!!?」
強い衝撃で何が起こったか、一瞬理解出来なかった。
だが次の瞬間、肉を切り裂くような嫌な音と共に両手に鋭い痛みが走りぬけた。
見るといつの間に取り出したのか、小振りなメスが両手を貫通し寝台に繋ぎとめている。
そこからみるみる内に真っ赤な血が溢れ出し、彼女自身を包んでいく。
激痛と驚嘆に喘ぐイノの前に、ファウストは再び怒張したペニスを差し出す。
「なんて美しいのでしょう・・・やはり貴方には白い服など似合わない。
自身の赤い血こそが、貴方の衣には相応しい・・・」
うっとりと恍惚に浸った視線で舐めるようにその全身を見つめた。
シーツが彼女の血を吸い込み、どんどん紅く染まっていく。
そしてそれはファウスト自身も染め上げていく。
いいえ、いいえ、あなたこそがその衣にはふさわしい。
全て紅く赤く染まってしまえばいいのです、カーテンも、壁も、包帯も、白衣も、
そして貴方自身も――――
221 :
Dr.K:2005/10/05(水) 18:58:43 ID:29Ubd621
ずくん、とファウストは躊躇いも無くイノの胎内に己が欲望を埋めた。
柔らかな肉を引き裂き、其れは彼女自身へと深々と突き刺さる。
「っひぃ・・!!」
イノの喉が悲鳴にならない声を上げた。
愛液と彼女自身の血で湿った其処に、容赦なくペニスを打ち付ける。
肉と肉が擦れあう度に、ぐちゅぐちゅと湿った音と打ちつける音が部屋に響き渡る。
「ぁ!!あ!!あぁああぁああぁああ!!!!」
どくどくと絶え間なく溢れ出す赤い血に塗れながら、ファウストはイノを犯し続けた。
イノの苦痛の悲鳴は快楽の声となって、彼の鼓膜を震わす。
その七色の瞳から零れ落ちる透明な涙すら、赤に染まっていく。
「ふふっ・・・ふふ、ふふふはぁあはははははははははははははは!!!!!!!!」
赤い部屋に、ファウストの哄笑が染み渡っていく。
何度吐精しても、欲望は枯れる事なくごぼごぼと彼の内側から湧き上がっていく。
イノの胎内からは白濁した液体がとめどなく流れ出し、ファウストが蠢く度に卑猥な音を立てる。
メスが突き刺さった両手からは今だ泉のようにこんこんと血が流れ出してる。
精液と血に塗れたまま自分を犯し続けるファウストをイノはふっと見つめた。
其処には憎悪や嫌悪では無く、愛しいものを見つめる光が宿っていた。
壊れた人形をそっと抱き締める少女のような、憐憫の瞳
なんて脆い、なんて弱い、そして愛しい
「・・・・・セン、セイ」
愛してるわ
222 :
Dr.K:2005/10/05(水) 18:59:22 ID:29Ubd621
ふとイノの口から零れ落ちた言葉は、哄笑の中に溶け込んでいった。
そして せかいは すべて あかく そまっていきました
あかいがくしと あかいいしゃ
そのへやは ふたりだけの えでんのその
まっかな りんごを たべた ふたりは
しろく うつくしい らくえんから
どこまでも 堕ちて いくのです
でもふたりは とても しあわせです
それこそが
『貴方』が
『私』が
―――真に望んだ世界だから―――
223 :
Dr.K:2005/10/05(水) 19:01:10 ID:29Ubd621
こ、こんな感じになりました・・・
なんかもう後半かなり尻切れトンボですんません;;
次はもうちょっとエロをパワーアップさせたいです(´Д`;
それでは読んで下さった方々、dクス!
>>223 マジでGJ!!
イノもエロくていいがぶっ壊れた医者もいいなぁ…
225 :
名無しさん@ピンキー:2005/10/06(木) 09:38:44 ID:G+ubxJvX
>>223 おおおお!!ずっと続きを待っておりました!!
素晴らしい!!2chやっててよかった(*´∀`*)
すみませんあげてしまいました…。
ときどきでいいからファニーの事も思い出してやってください(´・ω・`)
そんなことより
>>223 あなたは最高だ、良作をありがとう
ほしゅ。
223GJ!
今更になってこのスレ発見。
もっと早く見つけていれば・・・
前スレの518-531 コミナ氏:メイ×ジョニー とか凄く読みたいがまとめサイトに無いし・・・鬱だorz
230 :
名無しさん@ピンキー:2005/10/14(金) 16:51:01 ID:YL6T1Ln1
Dr.K氏、乙!!
そしてソル×ブリジット女体化のSSを書いてる
使徒もがんがれ。
>>168 激しく希望。
好き過ぎて奉仕しまくる女ヴェノム希望。影も希望。
逆に男ヴェノムが女首領に奉仕するっていうのも見てみたいかも。
奉仕される女首領萌え! うあ〜想像したらたまらんくなった。メモ帳開くか…。
>>233 がんがってー!そして是非投下してほしいです。
俺も女ヴェノムとか描きたいかもな。なんか細かいリクある?
>>231 好き過ぎて奉仕しまくる…それイイな
なんか書きたくなってきた…かくかな
>>235 仕事こなした後に組織戻って報告した後にいい空気になってやっちまう・・・とか
ごめん頭のだめなおれにはこのくらいしかおもいつかないわorz
>>236 書いてけれ書いてけれ!
それじゃ自分はキュー&9ボール挿入でノシ
238 :
Dr.K:2005/10/23(日) 10:06:55 ID:mIUQAzEU
自分も女首領×ヴェノとか書きたいんですが
他の方とネタが被るなら別ネタ投下した方がいいですかね・・(´・ω・`)
以前チラっと出たファニーネタとか。
>>237 昨日ひっそりとやってみたが、普通のヌルーなエロスになりそうだorz
そんなんでもよかったら出来たら投下しようかと思う
9ボール挿入痛そうだが期待。
>>238 是非かいてくれ!女首領自分からおそってそうでハアハア
被ろうがなんだろうがいいジャマイカ
ザトー×女ヴェノム楽しみだ〜
俺も頑張って進めることにする。
ま、まじだ入ってる・・・紗夢より女ヴェノムに目がいってしまったww
どこのサイトさんだろう。今度色々探しあるいてみることにする
>>238 ぜ…是非ファニーも見たいです!!
ファニー率が少なすぎる…。
さっき入ってるてかいたけど、これは入れられて抜かれた後なのか・・・・?
どちらにしろいい
244 :
Dr.K:2005/10/24(月) 23:17:03 ID:Pga9+B6/
>>242 ファニーネタだと又×医者になるかと・・
あんまり連ちゃんで医者ってのも
皆さん引くかなと思って(笑
でも需要あるの解ったのでその内投下します(・∀・)
女ヴェノム何とか書いてるが体型のイメージが浮かばず停滞中…。
ヴェノムいくつなんだろ。
>>245 体系な。女体の問題点だな。
濡れはそれなりにあって形がいいの希望といってみる
>>245 いくつ、というのは年のことかと思ったがバストサイズかww
もし年のことなら梅喧の台詞などからすればヴェノムは
若いと思うよ、「若造」はカイ、チップ、ヴェノムだしさ
ヴェノムは紗夢の目に適ったビジュアル系の美形だし、
全体的に細身で、特に足は女キャラより細いくらいだから、
女だったらやっぱすらっとした細身の美人になりそうだな
脚フェチの俺としては、脚線美が印象的とかだとイイ感じ
胸はあんまでかくないかもだが、張りがある感じなのがキボン
ケツは小さくて丸くて引き締まったのが… うは、キモイな俺www
とにかくがんがれ、楽しみに待ってるぜ
女ヴェノムの本持ってるけど、貧乳ロリだった。
触手目当てで買った。今はハァハァしている。
ロリは萌えない・・・ひんぬーも萌えないorz
今俺もかいてるんだが、ふと思った
自分的な設定はどこまで使って良いんだろうか。
そしてザトーてヘタレだろうか。とか考えてるんだが誰か意見くれ
公式のストーリーだと小心者とあるし、いい意味でへたれって印象かな。
小心者だからこそ服従する女部下なんか居たらありとあらゆる事してそうだな。
あの類の虚栄心満たすのにぴったりなキャラだし。
俺は貧ロリでも萌えれるお。
意見ありです。
いい意味でへたれ・・・ありとあらゆゴブァ(鼻血)
新たに書くか・・・書き直すか。できたら投下しようと思う。
稚拙な文章だがな
神の投下にむけて保守
254 :
名無しさん@ピンキー:2005/10/30(日) 16:46:52 ID:AkyrfgCc
今更だが…ギルギア社会の弱肉強食な掟を新人イビリのペニバン付きボスイノに体にたたき込まれるアバタソキボン
>>254 いいなー、それ
告訴物の恥辱!とかいいそう
256 :
名無しさん@ピンキー:2005/10/30(日) 19:54:25 ID:AkyrfgCc
イノ「テメェ生意気じゃねぇ?」
アバ「ぁうっ、いっ…イジメだぁッ…ぅうっ」
イノ「かき鳴らしてやるよっ!!(胎内限界フォルテッシモ/笑)」
アバ「ひっ…ひぇえっっ…(気絶)」
イノ「くそ早ぇ…退屈通り越してムカついたよッ」
とか(;´Д`)ハァハァ
ミリアの髪を使ったオナニーネタきぼんぬ
女ヴェノム小説投下に向けてワクテカ保守
漏れまだできなさげだorz
他の方の小説投下楽しみにしてまつ
260 :
影:2005/11/02(水) 22:06:13 ID:OsQ9oAg9
唐突に初投下です。
流れを読まず、エディ×女ザトーです。情緒も無く、いきなりエロです。
それは駄目だと思われた方は、スルーして下さいスイマセン。
岩山の洞に腰掛け、夜空を見上げた。
「良イ月ダナ」
「…月の光など、見えもしないくせに」
宿主に思考を遮られ、小さく笑って手を挙げる。
「アア、残念ナガラナ」
白い手が自身の顔をなぞり、笑みに押し上げられた頬を緩やかに撫でた。
「月ニ照ラサレタ「私」ハ、サゾカシ綺麗ダロウニ」
指先が鼻の線を辿り、順を追って唇に触れる。
柔らかな感触が楽しく思えて、手の甲に口付けてみた。
「…っ」
苦く眉を寄せた宿主には構わず、滑らかな肌を軽く噛み、次いで頬を寄せて頬擦りする。
この「お気に入り」の躯を、文字通りに味わおうと、顔前で手を開いて指先を舐めた。
つい、と『影』が立ち上がり、樹木の蔓のように伸びて宿主に絡み付く。
「!?」
真黒い蔓は手足を捕らえ、腰を抱き肩を掴み、岩肌にザトーを押し倒した。
「あ…っ!」
抗議を言葉にするより先に、『影』の黒い手に胸を揉み込まれ、知らず喘いで頬を染める。
制止を示して挙げられた手にも『影』は絡まり、指を咥えて根元までを吸った。
「ん…っ!!」
喉を反らせた拍子に胸が揺れ、それに煽られ気を引かれて、『影』は肌に張り付くような
衣服の内に這入り込み、柔肌に直に『手』を押し付ける。
261 :
影:2005/11/02(水) 22:07:15 ID:OsQ9oAg9
「………ッ」
押し上げられた布の動きを見て取るまでもなく、乳房を嬲る『手』を肌身に感じて、
ザトーは両手を捕らえられたままで、せめて荒く身を捩った。
「や、やめろ…っ!」
「長ラク首領ヲ気取ッテイテモ、ヤハリ女ダナ、「私」ハ」
形を変える程に乳房を握り込み、エディは顔もない姿の何処かで嗤う。
汗の浮いた肌を『影』が這い、拭うように舐め回した。
怯えすら乗せて強張る四肢を嘲笑い、きつく締め上げて動揺を煽る。
「やめ……っ!」
「嫌ナラ、泣イテミセロ。ソノ方ガ盛リ上ガルダロウ?」
ぴちゃりと、わざとらしく下品に音を立てて、『影』の先端がザトーの横顔を舐めた。
「っ!」
ザトーは歯を噛み締め、勢いをつけて身を捻り、巻き付く「影」を引き千切って上体を起こした。
裂かれた『影』は破裂したかのように飛び散り、岩肌に落ち乱れた衣服に落ちて、ザトーの肌をも黒く汚す。
そうして散った『影』は、直ぐにまた集い、枷となってザトーの四肢を捕らえた。
「離せ!!!」
ぐちゃりと『影』が大きく膨れ、瞬く間に形を成して、悪魔じみた姿を造る。
「ケケケ」
獣のように声高に笑い、エディはザトーへ鼻先を寄せ、その躯に触れた。
びくりとした肩を無遠慮に掴み、岩壁にザトーの背を押し付けるようにしながら覆いかかる。
「何、を…?!」
反動で舞った金の髪に指を入れて頭皮を撫で、震える喉に舌を這わせた。
「ん…っ」
絡まる『影』の蔓が首のべルトを解き、エディは喉から鎖骨へと舌を滑らせる。
また逃げようとする躯を、その胸に手を置いて押し止め、柔らかな肌を味わった。
「…あ…っ」
手の中で歪む乳房が愉快で、より弄ぶように指を押し付けて揉みしだく。
やがて邪魔だとばかりに、豊かな胸に押し上げられていた衣服の中央を掴んで引き、乳房を剥き出しにした。
262 :
影:2005/11/02(水) 22:09:02 ID:OsQ9oAg9
「…!!」
押し返そうとエディの肩を圧していた手を離し、ザトーは自身を抱くようにして肩を竦める。
震えるままに鳴った歯の音が、凶器たる異形を煽ったのか、亀裂のように割れた口がザトーを捉え、
その喉元に甘く牙を立てた。
「痛…ッ!」
苦痛に大きく開かれた口元を『影』の蔓が渡り、轡のようになって口を封じる。
首を引き、白い喉に刻まれた牙の痕を眺めてから、エディはザトーの髪を掴み、強引に上向かせた。
「ぅん……っ」
「何ノツモリダ、ト言ッテイタナ?」
『影』を噛み締めるザトーを眼前に見ながら、エディは思い起こすように瞬きする。
眼帯に遮られるまでもなく既に機能しない目が、しかしエディを固く見据えているように感じられた。
「……」
身の内から向けられる敵意と拒絶に、エディの兵器としての部分が奮え、別の箇所が猥雑に荒れる。
エディは胸に触れる手に力を込め、びくりと竦んだザトーの肩に顎を乗せた。
「…ドンナ形デモイイ、私ヲ肯定シテ欲シイノダ」
脈の無い手が、とくとくと鳴る胸の音を掌で見取る。
「ト言ッタラ、「私」ハ笑ウカ?」
エディは口を割るだけして笑い、目前の傷痕を舐め上げた。
中途半端に続きます、スイマセン。
本体が女なら、エディの自我も女であるような気がしますが、
エディって名で女だという事はないだろうと解釈しました。
>>260 GJ!! 女首領(;´д`)ハァハァ
己の存在を認めてほしいエディたんも可愛いw
続き、楽しみにしています。
264 :
遅筆者:2005/11/05(土) 12:52:33 ID:V/aG2/WM
お久しぶりです。
遅くなってしまってすみません。
続き投下します。
信用できない相手の介抱による居心地の悪さからイノが逃げようと
立ち上がった直後、足がもつれて堅い床へと倒れ込んだ。想像以上
の先刻の戦闘による体への負担は大きかったようで、なかなか体が
言うことを聞かない。
自分の力で起き上がる前に、ソルがイノの腕を引き、再び体を寝床
へと横たえさせた。
その行為は普段のように乱暴だったが、行為事態は優し過ぎるもの
だった。
「何するんだよっ!放せっ!」
抵抗はするものの、振り払うほどの力さえ入らない。そんなイノの
様子にソルは眉根を寄せる。
左の腕でイノを拘束したまま、溜め息にも似た深い息を吐くと、咥
えていた煙草を落とし、靴の先でその火を消した。
ゆっくりとした動作で自分を睨みつけるイノを見下ろした。
265 :
遅筆者:2005/11/05(土) 12:53:50 ID:V/aG2/WM
「聞こえなかったのか!?放せって言ったんだよ!」
この様な状況であっても強気な態度のイノだが、その瞳はソル自信
よりも別のものを捉えていた。
虹色に輝く瞳は、赤い瞳と視線が交わり奇妙な輝きを放った。
拘束した腕を放さずに、ソルは右手でイノの顎を捉えるとその紅の
唇へ吸い付いた。
「んぅっ!?…んんっ……ふぅっ…ん…!」
普段から男を挑発するような態度を取るイノだが、状況が理解でき
ず、彼女は混乱していた。咥内を蹂躙する舌に成すが儘にされる。
「…んは…ふっ……!」
「…黙ってろ…。」
やっと解放された直後の言葉は意識が朦朧としているイノには聞こ
えていない。
再び、イノの意識は闇へと沈んでいった。
266 :
遅筆者:2005/11/05(土) 13:15:46 ID:V/aG2/WM
意識を手放した赤い楽師を見下ろしてソルは思考を巡らせた。
彼女の能力値が落ちている。
それは、あの男にイノが捨てられたということ。
あの冷酷非道な奴ならありえない話でもないが、奴はイノの能力を
それなりにかっている。ならば何故あの男の加護を受けられない地
で彼女は自分に襲いかかってきたのか。
情報を漏らさないように出来ているのか、女の口を割る術を実行す
る前に彼女は気絶してしまった。だが、その方が良かった。
自分の起こそうとした行動に吐き気がした。馬鹿げている。
確かに彼女は奴の片腕だが、何処まで知らされているかも解らない
と言うのに。下劣な行為は奴の興そうとしていることと大して変わ
らない。
突如額に走る激痛。
時間もそれ程残されてはいない。
気絶した女はそのままに、ソルは小屋を立ち去った。
267 :
遅筆者:2005/11/05(土) 13:17:55 ID:V/aG2/WM
↑
変わらない×
変わりはしない○
です。
268 :
遅筆者:2005/11/05(土) 13:19:32 ID:V/aG2/WM
やはり手元に原文がないと辛いのでまた後で投下します。
ソルイノキテタ――!!!
続きも待ってます(*´Д`)
>>268 弱いイノのギャップに萌えてしまっている漏れがいる……
マイペースでいいからガンガレ
なぁなぁ、ソル×ディズィーの同人って見たことある人いる?
どこ探しても見当たんないんだけど・・・。
昔どこかで見たことがあった希ガス、忘れたけど
すまんな、スレ違いだ吊ってくる
>271
ハ/セ/イ/ア/ガ/ナ?
女ヴェノムがきている・・・これは素晴らし
ボスイノのセリフで、紗夢に「そんなに拳がいいなら一発ぶち込んでやろうか?」
っていうのを聞いてフィストファックを想像した私は異常でしょうか?
どう見ても異常です、本当にありがとうございました。
最近の流れで鰤が女ヴェノムをレイープなネタが浮かび上がってしまった…
書きたいかもしれん…
277 :
名無しさん@ピンキー:2005/11/18(金) 22:28:07 ID:0IwOQI2w
濃い流れになってるなぁ……
278 :
名無しさん@ピンキー:2005/11/18(金) 23:41:28 ID:obxj3x5E
>>271 昔「漫画館」ってサイトに一冊あった。
純愛物で保存しときゃ良かったと思ってる orz
>>276 期待していいのですか先生期待してしまいます先生
自分も描きたい、女ベノム。やっぱ貧乳なのかなぁ。
そして女座頭はあの服でバインボインですか?
276だがとりあえずメモ帳開いて書き出してる。文才は無いのでその辺は期待しないでくれ。
ネタ的にヴェノムは貧乳でいくべ。何かそれで馴染んでるし俺の中で。
>271
我が家には一ジャンルと言って良い程の量がありますが何か。
ほのぼのから鬼畜までズラリと。
結構描いてた作家さん多かったと思うんだけど?
>>281 うp、うp!www
まあソル×ディズィーは多かった方ではないかと思う
今はギルティギア自体が同人的に……だからなあ
>>280 しかし激しく期待(・∀・)
疲れない程度にガンガッテ!!
確かにヴェノムは貧乳が自分も好きだ
スレンダー体型ですな
つい最近ここを知った者なんだが、まとめサイトは今どうなってるんだ?
前スレが読みたくて仕方ない。過去ログだけでも収録してくれ頼む。
一覧もくじだけ載せるなんて生殺しだろヽ(`Д´)ノ
パラレル女王様ディズィー×テスタメント!読みてぇ!
>>275 そのセリフはそういう意味で合ってるんじゃない?
あとメイにも、お家でパパのミルクでも飲んでな、とか言うし
携帯で検索しまくってたら
GLでエロいイノ受けのサイト発見したんだが、
アド書くべきか?
288 :
影:2005/11/21(月) 01:51:15 ID:XccMQOxt
またも流れを読まず唐突に、エディ×女ザトーの続きを投下。
人の身に、これ程に切り立った岩肌を駆ける術はない。
獣の足でも到るには届かず、鳥の声さえ程遠い。
その事実を事実として告げるまでもなく、乞うべき相手は目前にだけ。
「…っ!」
柔らかく曲線を描く輪郭を舌でなぞり、無造作に舐め回す。
まさに獣を思わせる それが、ザトーの心身を打ち震わせた。
「ん…!!」
悶えるままに汗が散り、火照る躯を卑猥に飾る。
「ふ、んぁ……っ!!!」
跳ねた胸を獣の手で掴まれ、色付く先端を荒く刺激され、背を駆けた痺れにザトーは顔を背け、高く泣いた。
「ドウヨ?」
「……ッ」
太腿に手を置かれて、知らず擦り合わせていた足に気付かされ、ザトーは息を飲む。
ザトーは首を横に振るだけして答え、乱れた髪を肌に貼り付けて、轡を きつく噛み締めた。
「クク…」
エディは笑みに喉を鳴らし、口付け代わりにザトーの口元を舐める。
ザトーの足首に巻き付いていた『影』が不意に蠢き、やはり絡まるようにして、内腿へと昇った。
「!!」
蔓の先端が尻を撫で、双丘の内へと滑る。
くるりと弧を描いて腰を抱いた蔓が、その腹で布越しに柔肉を擦った。
「…!!……んっ…!!」
ザトーは眼帯の奥で更に固く目を閉じて俯き、身を竦ませる。
289 :
影:2005/11/21(月) 01:51:59 ID:XccMQOxt
半ば溶けたような不定の蔓が、ぐちゃくちゃと水音を散らし、敏感な箇所を圧し上げた。
「………っ」
笑う足に よろめいたザトーの肩を抱き、エディは背を丸め、より身を寄せる。
ふと、ザトーの口元を抑えていた轡が溶けて落ち、縛めを無くした唇が震え、止め処なく吐息を吐き出した。
「は、ぁ…は…っはぁ…!」
下肢から意識まで昇る、手ぬるく甘い痺れに、ザトーはエディを仰ぎ、しかし表情を歪めて顔を背ける。
「遠慮ヲスルナ」
「あ…っ」
エディはザトーの下腹に手を置き、爪の先に布を引っ掻けた。
「大事ナ大事ナ「私」ダ。言エバ、望ム通リニシテヤルサ」
エディの爪が一息に布を切り裂き、下肢を露にさせる。
「!!」
「ダガ、ドウシテ欲シイノカヲ言ッテ貰ワネバ、ドウモ出来ヌナ」
弾かれたように顔を上げたザトーに鼻先を突き付け、エディは口を大きく裂いて笑ってみせた。
「…オヤ」
雫の糸が布と下肢とを繋ぐのを見つけて、震える宿主を見下ろした紅い瞳が弓なりに反る。
「っ……」
ただ首を横に振るザトーをエディは片腕で抱き締め、また舐めた。
「体ハ正直ダ、トイウ事カ?」
「違、…っ!」
べろべろ、ぺろぺろと。肉厚の舌が どこか滑稽に肌を撫で、肉を味わう。
エディはザトーの肌を伝う汗を舌で拭い、戦慄く白を唾液のような黒で濡らした。
「ナラバ、応エテヤロウジャナイカ」
「や、やめ…!」
足を這い上がる蔓が晒された肉弁を突き上げ、滴りを舐めながら押し広げる。
蔓の先端は『口』を開き、細やかな繊毛を生やして、それぞれが這入り込むようにして襞を割った。
「は…っ、やめ…て…!」
濡れた様を晒す肉弁を更に煽り、吸い付くように黒が蠢く。
290 :
影:2005/11/21(月) 01:52:52 ID:XccMQOxt
歪な蔦が、火照る中を掻き回した。
「や、ぁ……あっ!!」
「「私」ハ、トテモ臆病ダカラナ。ソウ容易ニハ思イヲ語レヌカ」
乱れる姿を余す事無く視界に捉え、しかし拒絶のみを口にするザトーに焦れながらも、エディは笑う。
それはそれで面白いと、エディはザトーを抱き抱え、震える躯を愉しんだ。
「やめて…く、れ…っ」
涙すらして拒んでも、淫らな水音が洞に響き、確かな昂ぶりを示す。
ひどく震える手が蔓の幹を掴むが、伝うままに纏う愛液にか不定の『影』ゆえにか、ぬめる芯を正しく
捉える事は叶わない。
蔓は嘲笑うようにザトーの手の内を滑り、滴る襞を無遠慮に圧した。
「っ、ぁあ…っ!!」
ねとりと粘液を纏う蔓がうねり、明らかに濡れた内壁と溶け合うように、身を擦り付ける。
「大騒ギタナ」
「…ッ!!」
肩を竦めるようにして言うエディに、ザトーは口元を過ぎった蔓に噛み付き、噛み千切った。
途端に蔓はまた『影』に戻り、弾けたように跳ねて散る。
「くっ、…っは…!!」
飛沫のような黒を浴びて、ザトーは反射的に顔を背け、口にも流れた『影』を吐き出そうと咳き込んだ。
咽るザトーの顎をエディの手が掴み、歪む顔に顔を突き付ける。
「飲ミ干セ」
「?!」
開かれた唇を手の平で覆い閉ざして、エディはザトーを促した。
また中途半端で申し訳ないです。
ちなみに、女ザトーは揉み甲斐のあるサイズだと思ってます。
エディ×女ザトー続きキターーー!! 待ってました。
女ザトーってなんか色っぽくていいな(*´Д`)
292 :
名無しさん@ピンキー:2005/11/22(火) 23:05:38 ID:/N4HIP3R
age
ちょっと保守がてら投下
需要あるか分かりませんが、チップ×ミリアです
というか、ミリア?×チップで強姦気味
捏造もいっぱいですので、苦手な方スルーお願いします
294 :
293:2005/12/01(木) 20:15:37 ID:sfcWSyx0
その女を見つけたのは、チップがいつもの修行を終え、
ここしばらく自分の住処と定めている森の空き小屋へと向かっている最中のことだった。
修行の最中から森の様子が普段と異なっており、
そのざわめきから何かしら大きな力を持つもの同士のぶつかり合い、
つまり誰かが仕合っている雰囲気が感じ取れていた。
しかし、特に修行を中断するようなことはせず、
いつもの通りのメニューをこなし寝床に戻ろうとする道すがら、
女が倒れているのを見つけたのだった。
「おい、しっかりしろ」
慌てて駆け寄り女を抱きかかえるが、微かなうめき声を上げただけで反応はない。
周りに流れるおびただしい血の跡からしてもかなりの深手を負っているらしい。
おそらく先ほど仕合っていたのはこいつだろうが、対戦相手はすでに消えている。
更によく見ると女の顔には見覚えがあった。
「こいつは…!何故この女がこんな場所に?」
ふと女が必死で追い求める男の姿が思い浮かぶ。
おそらくその男がこの惨状の原因であろう。
そしてその男こそチップの師匠の仇と同じ人物であるのだ。
「…っ」
今なら追いつけるかもしれない。
チップの顔に憎しみが浮かび、女を元の位置に戻すように腕を下ろす。
自分にはこの女を助ける義理はない。
そう考えて駆け出そうとした最中、再び女がうめき声を上げた。
声はひどく弱々しく、この出血では放置しておけば命も危うそうだ。
「師匠…」
どうするべきか心で師匠に問えば帰ってくる答えは一つだ。
「SHIT!」
チップは女を抱えて走り出した。
295 :
293:2005/12/01(木) 20:22:15 ID:sfcWSyx0
「ここは……?」
ミリアが目を覚ましたのは山小屋のような建物にしつらえた粗末なベッドの上だった。
何故ここにいるのか理解できず記憶を手繰り寄せるとザトー、
いやその骸と戦っていたことを思い出した。
追い詰めたと思った最後の一瞬にあの黒い影に貫かれたのだ。
我に返って飛び起きようとするが、体中に激しい痛みが駆け巡って呻き声を上げた。
傷を確認しようと体を見れば丁寧に手当てしてある。
どうやら助けてくれた人物がいるらしいが、今は他人に関わっている場合ではない。
自分も相手もごたごたになる前に出ていった方が良い。
そう判断した彼女が体をゆっくりと起こし始めた時、一つしかない部屋のドアが開き、
印象的な白い髪の男が入って来た。
「あなたは…?」
「もう起き上がれるのか!?」
驚愕の表情浮かべたその男にミリアは、何度か出会ったことがある。
忍者の真似事をする戦闘スタイルで確かチップという名前だった。
過去に末端とはいえ彼女と同じ組織に属して破滅。
その時助けてくれた恩師の仇討ちの為組織の壊滅を目論んでいたはずだ。
ミリアどうやら彼がここに自分を運び手当てしてくれたことを悟った。
チップがミリアをこの寝床代わりの小屋に連れ帰ったのは数時間前である。
やはり傷は相当深く塞がるまで数週間は寝たきりではないかと思われる程であったのに、
彼女はもうよろよろとだが起き上がろうとしている。
おそらく禁呪の力で、壊れた体をおのずと修復しているのだろう。
それにしても恐ろしい回復力である。
あれだけの深手をこのような短時間で治すにはどれだけエネルギーを必要とするのか…。
そんなチップの驚きはミリアによって中断させられた。
「ねえ、ザトーは…、いえ私の戦っていた相手は見かけなかった?」
「いいや、俺がアンタを見つけた時は一人だったぜ」
ミリアは明らかに落胆の色を見せた。
分かってはいたが、探索はまた一からやり直しだと思うと失望を禁じえない。
「そう…。手当てをありがとう。もう行くわ。…ぐっ」
「オ、オイッ。」
立ち上がろうとして体の痛みにミリアが体を折る。
そんな体を支えながらチップが諭す。
「いくらなんでもそりゃ無理だろ。アンタ死にそうだったんだぜ。いいから暫く寝てろって。」
ミリアは体を起こしたまま俯いて、痛みを抑えるかのように何度か浅い呼吸を繰り返した。
やがて落ち着いたのか顔を上げ冷たい目をしてチップに問う。
「何故私を助ける…?」
「あん?怪我をしている人間がいれば助ける。そういう事だ」
「あなたには頼まれてもないのに人を助けて回る趣味でもあるの?」
「違う。それが日本男児ってやつだからだ」
自信に満ちたチップの言葉にミリアはあっけに取られて、思わず笑ってしまう。
フッ。ハハハハ……
「テメェ!」
「ごめんなさい。馬鹿にしているわけじゃないわ。」
食って掛かるチップを軽くいなして、前にもこんなやり取りがあったことをミリアは思い出した。
あしらわれたチップは、ムッとしたまま持っていた布切れミリアに投げる。
とっさに受け取って彼女は苦しさに少し呻いた。
見れば彼女がいつも身に着けているシャツではないか。
今の彼女は下半身だけ下着姿で他は包帯まみれの状態だ。
彼女と同様シャツは相当ボロボロだったろうに丁寧に繕ってある。
綺麗にとまではいかないが、着られないことはない。
「これ、あなたが…?」
「明日には起き上がれるだろうから、それ着てさっさと出でくんだな」
チップはミリアの質問には答えず後ろを向く。
「何か食う物作ってくる」
そう言って部屋から出て行った。
その後ろ姿を見ながらミリアは、彼の真っ直ぐな瞳を羨ましく思う自分に気がついていた。
296 :
293:2005/12/01(木) 20:26:11 ID:sfcWSyx0
ぞわり、ぞわり。
背中に駆け上がってくる悪寒にミリアは目が覚めた。
チップにおかゆのようなもの(存外に美味しかった)を食べさせて貰って一眠りしていたところで、
外は真夜中のようだった。
「うあっ――――」
あまりの不快感に声が出る。
自分の体の中の奥底から何かが這い出てくるような、いや心が押しつぶされそうな違和感。
痛いのか、気持ち悪いのかさえ区別がつかない、なんとも例えようのない感覚だった。
原因はすぐに思い当たった。
「力を使いすぎた…」
そう、あの傷から回復するには仕方がなかったとはいえ、
自分の制御できる範囲外の力を一度に使ってしまった。
制御できない程過剰な力は暴走を始め、ミリアの表面に出てこようとしていた。
「…あっ…ぐうっ…」
自らの意志を手繰り寄せようと、無意識に自らを抱きしめて小さくなる。
悪寒に身を震わせながら、ふとあの男の顔が浮かぶ。
「ザトー…」
決して私はあの男のようにはならない。
私は私のままで、あの男に止めを刺さなくては。
必死で自分を律するも内側から流れ出る力はますます強くなり押し流されそうになる。
訳が分からないままに強く腕に力を込めて丸くなる。
しかしながら徐々に意識が途切れだし、
自分と取って変わろうとしている何かを押し止めることが出来なくなっていく。
誰かが彼女に何事か声を掛けている。
それが彼女の身を案じる言葉だとは認識できるが既に反応する気力すらない。
聴覚も他の五感さえ今はじわじわと失われつつあった。
それはミリアの意思の表面を包み込み、更にそれを砕いて粉々にしようとしている。
一度粉々になってしまえばすべてが終わる。
それだけは避けなければならないと彼女は奥へ奥へと自分を集中し続けた。
床で眠っていたチップは隣の部屋のただならぬ気配に目が覚めた。
元よりそう熟睡できる性質ではない。
じっとあたりを窺うにどうやら女が呻いているらしい。
傷口が開いたのだろうか。様子を見るためにチップは起き上がった。
ドアを開けると女がベッドの上でのたうちまわっている。
「オイ、大丈夫か?」
慌てて近寄って声を掛けるが反応はない。
女は自分を抱きかかえるようにして丸くなっているが、不自然にビクビク動いている。
まるで腹から何かが飛び出してくるのを抑えるかのようだ。
上掛けはすでに床に落ちてしまっている。
上半身に巻かれた包帯は暴れまわったせいで解けかけていて、
ところどころ上気して色づいた肌が見え隠れしてひどく艶っぽい。
顔を上げさせて様子を見ようと女の上半身を上げさせる。
女はじっと目を瞑ったまま息も荒い。
「オイ、どうした?しっかりしろ」
声を掛けながら女の体を揺さぶってみたり軽く頬を叩いてみるが反応はない。
熱でもあるのか、抱き起こした体が異常に熱い。
とりあえず水でも飲ませてみようとチップがベッドサイドのグラスに手を伸ばそうとすると、
女が薄く目を開いた。
297 :
293:2005/12/01(木) 20:38:32 ID:sfcWSyx0
エロ前ですが続きます
すみません
>>293乙です!
_チプイイヨイイヨーヽ(*゚∀゚*)ノ続き楽しみにしてます!
299 :
293続き:2005/12/07(水) 21:49:54 ID:SCOeMWUt
「どうした、具合でも悪いのか?」
「いいえ、たいしたことはないわ。むしろ気分は良い位よ」
チップの問いかけに女は体を起こしながら答える。
その態度は今まで苦しんでいたとは思えないほど軽快だ。
「んな訳ねえだろ。めちゃくちゃ苦しそうだったぞ」
不審に思いながら尚もチップは問いかける。
「そう?じゃあ証明してあげるわ」
女は不意にチップの腕を掴みベッドに引きずりこむと、素早くその体の上に馬乗りになった。
「オイ!冗談はやめやがれ」
「冗談なんかじゃないわ。一緒に楽しみましょうよ」
間近に彼の顔を覗き込み頬を撫でる。
妖しく潤んだ瞳に見つめられ、チップは一瞬その紅い唇に吸い込まれそうになる。
下の包帯の隙間からは美しい肢体覗き、誘うかのように艶かしく摺り寄せられる。
はっと覚醒したチップは反射的に女を押しのけようとするが体が言う事を聞かない。
驚いて自分の体を見回すと、自分の体が黄金の鎖に縛られていることに気がついた。
あっと思ってももう遅い。
腕、足、腰と要所要所にするすると伸びた女の金髪が絡みつき、ベッドに磔にされていた。
何とか動かせるのは首ぐらいのものだ。
「逃がさないわ」
白く細い腕をそっとチップの喉にあてがい、くすりと笑って女がかろく口付けてくる。
「何しやがるッ。一体どうなってるんだ!?」
「何って決まってるでしょう。女を知らない訳じゃなし」
確かに彼は女を知らない訳ではない。
荒んだ時期もあったし、それなりの経験はある。
だがしかし、この女はそんな女だったろうか?
チップの仕入れたミリアの情報と何度かの邂逅を思い出しても全く結びつかない。
言動も妖艶な表情もまるで別人だ。
そこからある結論に到達しようとするも、再び女の唇が襲ってくる。
女は彼の口内を思うまま蹂躙しながら、服を乱しにかかっていた。
乱した襟から手をしのばせ厚い胸板を弄る。
と同時に彼を押さえるのとは別の幾房かの髪が衣服を弛め、彼の素肌を剥き出しにしては弄ぶ。
まるで髪自身が一つの生物かのように蠢き、さわさわとあくまで優しく肌を撫で摩っていく。
くまなく全身に心地よい刺激を受けて、自然チップの体中の血が一点に集約される。
すると見越したように新たな一房の髪がそれに巻きつき更なる愛撫を加え始める。
指とはまた違った焦らすような、包み込むような柔らい刺激が尚一層チップの興奮をあおる。
「やめッ…くっ…」
「フフッ。素敵」
チップは何とか女を制止しようと試みるが、出てくる声は喘ぎに近い。
女は彼の上からその悶えるさまを愉しそうに眺めながら、空いた手で自らを慰め始めた。
下着は既になく、胸の辺りの包帯は解け、
剥き出しの双丘が僅かに残る包帯と共に彼女の細指に揉まれて揺れ動く。
もう一方の指は秘所に届き、艶かしく動く度に甘やかな嘆息が漏れる。
その姿はチップの視覚や聴覚までも犯そうとするかのようだ。
300 :
293:2005/12/07(水) 21:58:50 ID:SCOeMWUt
どうやら彼女は何かに乗っ取られているようだ。
(あれと同じか…)
チップの脳裏に彼女の師であり自身の仇でもある男のことが浮かぶ。
バラバラにされた思考を何とか組み立ててそこまで結論付けることが出来たが、
押さえつけられたままではどうすることも出来ない。
打開策までたどり着く前に再び思考が吹き飛ばされる。
全身の感覚全てに快楽をもたらされ、チップがどうにも自分を抑えられなくなってきた頃、
女は彼の上に乗ったままずるりとそれを受け入れた。
「うおっ」
あまりの愉悦に大きな声が出るが、女は気にせず腰を振り始める。
…ズズッ……ズチュ…
「…うぉっ……くっ…」
「……あん…くふっ……」
秘所からの音に男と女の喘ぎが重なる。
相変わらず女の髪は彼の全身を撫で回している上に自身への快感が加わり、
幾ばくかもないうちにチップは射精感に襲われる。
しかし、いくら高まっても達することが出来ない。
「くっ…な…んでだ…?」
「…ハヤいのは許さないわ……あッ…」
動きは止めないまま、女が嫣然と微笑む。
女の髪がチップの根元に巻き付き、彼の放出を妨げていたのだ。
「…やめ…ッ」
達することが出来ないままに快感を受け続けることはむしろ拷問に近い。
「あなたももっと良くしてあげる……あッ……」
くすりと微笑む瞳の中に冷たい光が灯ると、
また新たな金の鎖が今度はチップの首に巻きつき締め上げてきた。
快楽と窒息の恐怖に頭が白くなる。
(…くそっ、ヤバイかもしれねえ…)
女が自分を殺すつもりかどうかは分からないが、自分が危険な状態であることに思い至る。
「…ああっ……私もイキそうっ……あなたもイッて―――」
徐々に女の声が高くなるが、それと同時に首に掛かる力が増していく。
白くなっていく意識は快感と同じ感覚だ。
しかしその快楽を享受するのは非常にまずい。
せめて彼女の自我が戻れば…。
「ミリアっ!ミリアっ!」
最後の力で初めて彼女の名前を呼ぶ。
それと同時に破裂寸前のチップのそれは理不尽な拘束から開放され、
女からの最大級の締め付けを受けて全てを放出した。
力を使い果たしてチップの意識は白濁していく。
一瞬合った彼女の瞳にいつもの冷たいが少し悲しげな光が浮かんだように感じたのは
彼の気のせいだっただろうか…。
目が覚めるとチップは何事もなかったかのように一人ベッドで眠っていた。
朝日が眩しく彼の眼を射る。
衣服に乱れはなく一瞬全てが夢だったのかと思ったが、
体に残る気だるさと首に残る痛みがあれは夢ではなかったと告げている。
ミリアの姿は既になく、彼が繕った衣服も消えている。
自分がこうして生きているのは、彼女が元に戻ったおかげか、
それともあの乗っ取った意思の気まぐれなのかは分からない。
ただ、ベッドサイドのグラスに残された一輪の野の花に気がついて、チップは小さく微笑んだ。
301 :
293:2005/12/07(水) 22:05:12 ID:SCOeMWUt
以上です
ミリアとチップって同じ組織にいて立場が違って、抜けても立ち位置が違う
って辺りが妄想の発端ですが、全く生かせてませんね…
精進します
>>298 さん ありがとうです
302 :
名無しさん@ピンキー:2005/12/10(土) 14:06:47 ID:7j2QYhMC
_とチプって同じ組織だったか?
チップはマフィアのバイヤーだったからアサシンとは全く関係ない。
師匠をアサシンに殺されたから、
アサシンに恨みがあるっつー繋がりはあると思うがな・・・。
304 :
名無しさん@ピンキー:2005/12/10(土) 18:20:04 ID:UBScNh1j
鰤の双子のもう一方のでないかなー。いたらいろいろ書けそうなのに。
306 :
293:2005/12/11(日) 01:48:23 ID:fy26cLRs
すみません勘違いしてました orz
今更ですが一連のSSスルーお願いします
>>302 さん
>>303 さん
ご指摘ありがとうございました
ギルギアの設定なんておまけみたいなもんだし気にすんな。
そんなことよりGJ!
チプミリヨカタヨー(・∀・)
襲われてうろたえるチップ萌え
>>280さんの貧乳ヴェノムまだかなワクテカ
280だ。近く投下したい。
>>309 IDがokw
楽しみにしてます(*´Д`)
>>309 把握した
萌え撒き散らしながら待ってる
ガンガレーヽ(・∀・)ノ
保守
wktk保守
ホッシュホッシュ
315 :
名無しさん@ピンキー:2005/12/30(金) 23:31:13 ID:9q6fgOM6
メイ×ディズィが読みたい。と希望。
てか保守
梅喧なんかは需要ナシでつか?(´・ω・`)
317 :
影:2005/12/31(土) 23:22:10 ID:RpuknXvm
「………っ」
か細く震える唇を手の中で感じ、やがて黒が唾液と共に喉を下ったのを目で見て、
エディはザトーの髪を撫で、緩やかに指を通して梳いた。
さらりと指の間を流れる金糸がとても心地好くて、幾度も指を返して通す。
「私ガ食道ヲ降リル感触ハ、ドウダ?」
「……」
絡まる蔦に背を預けながらも、俯いて荒く口元を拭ったザトーを、エディはその両手を掴んで
正面に捉える。
先ず顔を、口元を、喉を、胸を―そして腹を視た。
「アア、感ジルゾ…「私」ノ内ニ、私ガ融ケテイクノヲ」
ぞくりと身を揺らして、エディはザトーの手を引く。
「は、離せ…っ!」
半ば引きずり、『影』を緩衝材代わりに背との間に差し入れながら、ザトーを地べたに倒した。
無機質な岩盤に、淡い金色が散る。
乱れた黒衣と晒された肌を飾るようにもして、宙を舞った金糸は落ちた。
闇を視界とする身では、それらを色として捉える事は出来なくても、火照る肌の熱さが意識を灼き、
衝動を煽った。
汗を乗せた肌を獣の手の掌と指とで なぞり、打ち震えながらも力なく快楽に溶けた手足を組み敷く。
あ、と反射的に開かれた口に顔を寄せて舌を捻じ込み、もがくのも構わずに荒く口内を弄った。
「ん…!!」
歯列の裏へも舌を進め、唾液を掬い塗り付ける。
息苦しさに歪む顔を眺めて、その喉に唾液を押し流した。
「…っん…!」
肉厚の舌を咥える様を眼下にし、既に滴る程に濡れた花弁を下肢の中央に据える。
「………!!!」
濡れる中を尚更に圧した『影』に愕然としてザトーが震え、身を強張らせた。
差し入れていた舌を抜き、拒絶も何もかもを無視して、エディはザトーの内へと闇色の肉を埋める。
先端が花弁を押し、雫を絡めて襞を割った。
「あぁ…あっ!!」
突き入れられた衝撃以上に背が震え、ザトーは言葉にならない悲鳴を上げた。
「い、やぁ…っ!!」
318 :
影:2005/12/31(土) 23:34:55 ID:RpuknXvm
熱の無い肉塊が襞を押し開き、くぷくぷと滑稽なまでの音を立てて、内へと沈み込む。
腹の底を突き刺されたようにも感じて、ザトーは息苦しさに喘ぎ、身を捩った。
「嫌、だ…やめ…て…!!」
暴れるままに揺れた乳房を、惹かれたようにして黒い手が鷲掴みにする。
触れる指に吸い付くようにも感じられる豊かなそれを、戯れがてらに揉みしだいた。
「んぁ、あ…ッ!」
深く突き入れ、エディは もがくザトーを眺める。
溢れた涙に濡れた唇が、緩く震えて助けを乞うた。
「いや…やめ、て…っ」
「……」
―構わず、腰を押し付ける。
軸を抜き、また突き入れ、黒の先端で花弁を舐めて、抜き挿す度に淫らに滴りを散らした。
奥底までを侵して、ひたすらに突き上げ、また突き上げられて、どちらともなく身を震わせる。
意識をも共有しての繋がりが、下肢の結びを深く思い知らせた。
「ああ、んぅ、あ…っ!」
襞を手酷く押し上げる肉の感触が、有無もなく快楽を圧し、耐えかねて喘ぎ泣き、堪えかねて
腰を叩き突ける。
「やめ、ろ…っ!!」
黒い顎が喘ぐ犬のように奮え、喚くだけの宿主に むしゃぶりついた。
たわわな胸を荒々しく揉み、べろべろと不躾に舌を這わせる。
「ぁあ……ッ!!」
ぐちゅぐちゅと下肢の交わりが耳を煽り、ザトーが一際高く声を上げた。
反った喉に顔を寄せ、長い舌で舐め、舐めて、舐める。
「は…、ふぁ…っ」
意識は交わる箇所にだけ惹き付けられ、駆け上がる悦楽に歓喜し、絶望した。
ねとりと花弁を穿つ黒と、黒で花弁を穿つ感触とを。
「…感ジルダロウ?」
「い、ぁああ…っ!!」
喉が引き攣る程の叫びにも煽られて、力の入らない躯を無理に揺り動かす。
「…ク、ハハハッ!」
319 :
影:2005/12/31(土) 23:38:25 ID:RpuknXvm
突き入れた黒に襞が絡まり、その明らかな肉欲の表れと腰の内から昇る熱とに、
エディは吹き出すようにして大きく笑った。
汗で滑る手首をそれぞれに固く手で掴み、より覆い掛かり、身を重ねる。
今は朱に染まった柔らかな肌を、まさに重なり触れて、肌身で味わった。
ひどく荒れた吐息に唾液が散り、口の端からも垂れた一筋を、エディの舌が舐める。
嫌悪に歪んだ口元を見て、しかし貫かれて奮える花弁を下肢に感じ、エディは笑った。
汗を流し涙を流し、豪奢な髪を振り乱して泣く宿主を、食い入るようにして見下ろす。
「トテモ、部下ドモニハ見セラレヌ姿ダナ」
「黙れっ!!」
ザトーは叫び、歯を噛み締めて、息継ぎさえも堪えて顔を背けた。
下腹を突き上げる黒と喉にも込み上げる熱とが、耐えるザトーの唇を、肩を震わせる。
手を捕らえられ、伝う涙を拭う事も出来ず、首を横に振って髪を乱し、泣きじゃくった。
そうして『自分』を汚すことへの矛盾に、エディはまさに自虐だと考えて、それが愉快で
また笑う。
「あ…ぁぁ!」
耳を灼く声を、好い声だな、とも思った。
「―私ヲ受ケ入レロ」
背けられた顔をまた舐め、エディは言う。
とても弱くて、とても臆病で、誰にも自分を曝け出す事は無かった『自分』。
必死で隠し通していた全てを無遠慮に引き摺り出して踏み躙って、舌を出して舐め上げた。
「私カラ、目ヲ逸ラスナ」
「あぁ……は、ぁあっ!」
ただただ腰を突き立てて、泣き叫ぶ姿を深く眺めて、ザトーを侵し、犯して、冒す。
宿主への支配欲と征服感に、ある筈の無い鼓動が高く打ち震えるようにも感じられた。
熟むように火照る肉弁を、ぐちゃりと滴りを掻き混ぜ貫いて、泣き声を心地好く聴く。
交わりつつも、吐き出すべきものが在り得る筈もなく、ただ触れる躯を煽り荒らして、
愉しんだ。
触れられる事に何よりも怯えていたザトーを、その秘所を異形が貫き、犯す。
320 :
影:2005/12/31(土) 23:39:45 ID:RpuknXvm
灼ける程に上気した頬が、堪えようとしても吐息を漏らす口元が、濡れ汚れながらも
目に映えた。
「コレモ、自己愛ト言ウノカナ」
「ふ、ぁ…っ!」
掴まれた跡に朱を散らした乳房が、突かれ震えるままに柔らかく跳ねる。
「アア、好イ姿ダ」
「黙れ…っ」
僅かに掠れた涙混じりの声に笑い、エディはザトーの頬を撫でた。
「受ケ入レロ」
そして、また繰り返す。
「私ガ「私」ヲ飼ッテイルノダ」
「…!」
間近に寄せた灼眼にザトーを捉え、エディは短く言い、口を割いて笑った。
赤い瞳に気圧されたように、俯いて唇を噛んだザトーを、不意に背を『影』で押して
手を入れ支え、上体だけを抱き起こす。
ひくつく内壁と込み上げる甘い熱とを下肢に感じ、胸と胸とを合わせ潰れた乳房を
通して鼓動を感じた。
本体とそれに身を宿す寄生種として、触れるまでもなく血潮の巡りさえも感じ取れ
たが、人と比べては大きな手でザトーの背を支えて、敢えて肉に肉を重ねる。
何故だかそうしたいと考えて、そんな思考を不可解に思いながらも、宿主の熱に
引かれて意識は暈けた。
「はっ…あぁ」
下腹からの疼きが熱くて熱くて、掻き毟るように襞を弄る。
支配を口にしながらも、身を一つとするままに、意識を引っ張られて熱に溺れた。
思いの外小さな背中が手の中に在ることに、ふと安心する。
「…」
エディは奇妙な思考に苦笑し、どうでもいいと肌の甘さに顔を埋めた。
意識を曇らせる心地好さだけを自覚して、つまりはと理解してエディは口を吊り上げる。
321 :
影:2005/12/31(土) 23:41:11 ID:RpuknXvm
「好イノダロウ?」
「……………」
既に束縛を解かれ、行き場をなくしたザトーの手が、宙を迷ってからエディの背に
触れる。
震えた指の躊躇いは直ぐに失せ、顔前の異形へ熱く息を吐きかけながら、黒い背中に
固く爪を立てた。
こくり、とザトーの顎が下がったのを、エディは直に感じる。
くっ、と喉を鳴らして笑い、エディはザトーの髪の中に鼻先を置いた。
「あ、あああ…っ!!!」
上気した頬が開かれた口に押し上げられ、喉を嗄らす程に声が上がる。
肌の柔らかさを手と舌と、重ね合う肉とで貪るように触れて味わう。
熱に呆けて半ば形成を崩し、ぐちゃぐちゃと汗や下肢の滴りとに黒を混ぜた。
「いや、あ…っ」
「ハハ、ッ」
何故かとても可笑しくて、エディは笑ってザトーを抱く。
擦り合わせる滴が立てる濡れた音が、微かな喘ぎよりも洞に響いた。
溢れる愛液を足に垂らして、身を噛む獣の腕の中で肩を竦ませ震えた。
作り物の肉がとろける内壁を抉るように擦り上げ、滴る雫が絡む感触に虫唾が走る。
それでも、気が触れそうな羞恥さえも焼き消して、ただ心地好いと思えた。
異形の獣との交わりに、この噎せ返るような熱さに、意識は焼き切れてしまったのか。
―心地好い。
―気持ちいい。
ただそう感じて、涙が流れた。
「………っ!!」
闇だけを映していた視界が、白く爆ぜる。
叩き付けられた快楽に、腰が溶けた。
322 :
影:2005/12/31(土) 23:44:07 ID:RpuknXvm
一瞬でエディの全身が溶け落ち、ぱしゃん、と音を立てて散る。
絶頂に集中を解かれたのか、形作っていた容を失くして溶けたエディを全身に浴び、
しかし拭う力も出ずにザトーは首だけを振って黒を顔から払った。
ねとりと滴る『影』に震え、ザトーは両腕を重ねて顔を覆う。
「……」
未だ熱く息を漏らして僅かに開かれた唇が、小さく言葉を紡いだ。
「………ミリア………」
緩やかに集まりだした『影』が、ぴくんと跳ねて動きを固める。
「ミリア…ミリア、ミリア……」
ザトーは顔を覆ったまま、つと涙を頬から顎へと流し、凍えたように歯を鳴らした。
やがて『影』は太く筋を作り、そのままで蛇のように膨れて鎌首を立ち上げる。
「…」
自分の物である筈の躯の上を這い、壊れたレコーダーのように自分以外の名を
繰り返す宿主を見下ろした。
「…」
エディは胴体を倒してザトーの腹に腹を乗せ、また溶けて広がり、その身を覆う。
仰向いたザトーの唇が、ふと固く結ばれた。
エディは宿主の意識を意識の奥にまで押し込んで、涙に濡れた頬を両手で拭い、
『影』製の黒衣を纏った体を起こして髪を掻き上げる。
「………」
繰り返した名を唇の動きだけでなぞって、顔を歪めた。
自分の物である筈の躯を、自分の腕で抱く。
肩に流れた金糸の感触が、やはり金色の髪の『奴』を思い出させた。
『奴』の名を、唇だけでなぞる。
自分の手で触れる、お気に入りの躯。奴も、この身に触れたのだろうか。
お気に入りの、声。この声で、幾度名を呼ばれたのだろうか。
よろりと立ち上がり、何ともなしに月を見上げて、夜の外気の肌寒さにではなく
身を震わせた。
「…」
まるで嫉妬だな、と考えたら、少しだけ笑えた。
323 :
影:2005/12/31(土) 23:46:07 ID:RpuknXvm
続くようにして終わりです。
どうにか年内に投下完了出来ました…。
ではでは、お付き合い頂き有り難う御座いました。
…ちなみにと言うか、ミリアの性別は未定です。
324 :
名無しさん@ピンキー:2006/01/02(月) 02:56:23 ID:vARvQSwH
紗夢とミリアに逆レイプされるのがいいです。
アバー!と叫びながらホッシュ
326 :
名無しさん@ピンキー:2006/01/04(水) 16:06:41 ID:3VD5EFnx
ボスイノ×アバなんぞ書いてみたり…
>>316 >>326 需要も供給も気にしなーい
好きに書いて投下してっちゃってくださいな
ということでヒンヌーベノと梅姉さん、それとアバたんにwktkしながら保守
328 :
名無しさん@ピンキー:2006/01/07(土) 05:46:18 ID:XOhWWl1m
あげあげ
アバたんはまだか。
アバたんを出してくれ…
貧乳ベノもしつこく待ってる(・∀・)ウヒョー
イノアバも読んでみたい・・・((((( ;゜Д゜))))ガクガクブルブルワクテカワクテカ
>>330そんな貴方が書いてみなされな!
俺も書きてぇけど文章力スーパー無し…。
俺もイノアバ読みてぇよう…((((( ;゜Д゜))))ガクガクブルブルワクテカワクテカ
なにげにアバを待ってる人が多いのか、ここはw
…まぁ俺もそんな待ち人の一人ダケドナー
ヒンヌーベノも気になるwktk
334 :
名無しさん@ピンキー:2006/01/13(金) 01:20:09 ID:JahRrCzy
>>333 俺そこのサイト結構常連だったり(*´Д`)
イノアバ…なんなら俺が書いたろかーっ!!!!なんてな(´∀`)
>>334 俺も常連!!ナカーマ!!
俺としてはイノ様が受けのが(ry
書いてくれるなら文句は言わんがな。
336 :
名無しさん@ピンキー:2006/01/13(金) 20:35:03 ID:JahRrCzy
>>335 ならアバが暴走してイノ様強姦とか…(´∀`)
>>334 イノアバ書いてくれぃ!いい返事を期待しとるぞ(*´∀`)
アバイノでもいいぜぃ(*´ω`)ノ
アバ流れぶった切って女ヴェノムとか言い出すテスト
貧乳ヴェノム待ち焦がれつつ
自分も書いてみようかな・・・とか何とか
アバはキャラが掴めなくてまだ書けないスマソ
339 :
名無しさん@ピンキー:2006/01/13(金) 21:17:49 ID:JahRrCzy
イノアバを恐れ多くも作成中(´∀`)ハハ
まぁマターリ待つべし
…何かさー定期的に不自然なキャラ振りするヤシがいるよな、ここ('A`)
別に良いんだが、女体化やフタナリをあまり快く思わない人もいる(俺だが)
普通の女キャラのエロが見たい
ってか、アバイノって新鮮だなー
自分では思いつかんかった組み合わせだ
俺も女体化より女のが良い。
>>339 期待してるよノシ
何かイノ受け止まってるみたいだし。
密かに楽しみだったのに…(つД`)
俺は女体化大好き(´∀`)
♂ミリア様もちょいと見てみたい気がするがな
343 :
名無しさん@ピンキー:2006/01/14(土) 01:59:08 ID:r423031w
何だかビミョーな出来だが…とりあえずイノアバ投下(´∀`)
「ここ…どこ??」
大きな鍵を背負った血濡れの包帯姿の少女が一人、赤いノイズ空間に辿り着いたのはほんの少し前。
辺りを見渡しても人影はなく、来た道を戻ろうにもその方角がすでにわからない。
「困った……どうしようパラケルス…」
背中の鍵に問い掛けても返事はなく、仕方なく前に進もうと足を踏み出した時だった。
「あらぁ?こんな所で何してるのかしら?」
少女が振り返ると、そこには赤い服を着込んだ女性がニコリと笑って立っていた。
「…だっ……誰だっ…」
気配も感じさせずに現れたその女に、少女はジリジリと後退りながら震えた声を上げる。
「こういう時って自分から名乗るんじゃないの?」
女の言葉に少女はハッとした顔をすると、鍵に繋がる鎖をギュッと握り締めてボソリと言葉を発した。
「………アバ」
「へぇ、アナタはアバっていうのね」
女がニヤニヤ笑いながらアバに近づき、情けなく縮こまったアバの体をトンと押して地面に倒した。
「痛いっ!!」
「アタシの名前はねぇ…イノって言うの」
楽しそうに笑ったイノの顔がアバに近づき、鼻先が触れ合うくらいまで接近した。
「久々のお客さんだからワクワクしちゃうわ♪」
そう言ってアバの手から鎖を離すと、大きな鍵を後方へポイと投げ捨てて腰に手を当てた。
「久しく見てないのよね、恐怖に怯える顔とか苦痛に歪む顔って」
サディスティックな笑みを浮かべたイノが、厚底のブーツを高々と上げてアバの顔の上に構えた。
「さぁ…存分に怯えてちょうだいね」
イノの言葉と同時に、分厚い靴底がアバの顔に押し付けられた。
344 :
名無しさん@ピンキー:2006/01/14(土) 02:19:48 ID:r423031w
「ひっ…痛いぃぃっ!!」
グリグリと押し付けられる靴底に、アバの足がバタバタと暴れ出しイノのお尻を蹴り上げた。
「痛ぇな、何しやがるっ!!」
ニヤリと邪悪な笑みを浮かべたイノが、アバの顔を踏みつけていた足を腹に移動させて思い切り振り下ろした。
「げほぉっ!!」
「オラオラどうしたよ?もっとイイ面見せてみなっ!!」
ドスドスとアバの腹を踏みつけて、イノはゲラゲラ声を上げながら楽しそうに笑った。
「やめっ…てっ!!苦し…っ」
「あぁ?!アタシに指図すんのかぁ?いい度胸だなぁっ!!」
ガツンとアバの股を蹴り上げると、アバはその痛みに目を見開いて絶叫した。
「ひぃいぃぃっ!!?」
その声が気にいったのか、イノはニヤニヤと笑いながら何度も何度もアバの股を蹴り上げた。
「やめてぇっ!!許してぇっ!!痛いよぉぉっ!!」
悲痛な叫びを上げながら涙を流して懇願するアバに、イノは満足げに笑って足を止めた。
「ハッ…ったく情けねぇな。もう少しくらい我慢出来ねぇのかよ、このクズッ!!」
最後にもう一度蹴り上げて足を下ろすと、イノはアバの髪を乱暴に掴み上半身を起こさせる。
「テメェにはもっと相応しい苦痛を味あわせてやらねぇとなぁ」
髪を掴んだままイノはアバの服を引きちぎるように剥ぎ取り、体に巻かれた包帯をブチブチと強引に引っ張った。
「やだっ…何をするっ…!!」
「うるせぇんだよ。少し黙ってな」
毟り取った包帯をアバの口に押し込み、再びアバを突き飛ばして床に転がす。
「さぁて…楽しませてもらうぜ」
イノの喜々とした表情にアバの顔色は真っ青に変色した。
345 :
名無しさん@ピンキー:2006/01/14(土) 02:21:13 ID:r423031w
とりあえず今日はここまで…次あたりエロに入るかもな(;´Д`)
うわ投下に遭遇した、めっちゃ興奮するわw
続き期待してます('A`*)
>>338 激しく待ってるよ。好きなものを好きと言え、待ち望む事が出来る幸せ。ハァハァ。
>>338 良い、凄く良い。
露骨にキラークイーンなイノ姐さんと虐めてオーラ全開のアバだからなぁ。
続編に激しく期待。
名前が読みづらいカプだw
349 :
名無しさん@ピンキー:2006/01/14(土) 23:57:35 ID:ETxly4Nr
期待上げ
>>338 前々から虐めてェと思ってたアバがイノさまに虐められてるのは最高だ!
激しく期待!!
351 :
名無しさん@ピンキー:2006/01/23(月) 14:43:22 ID:t8P7NOys
続編期待あげ
352 :
名無しさん@ピンキー:2006/01/28(土) 04:33:20 ID:fXimqXkj
続き期待保守
ワクテカ保守
354 :
名無しさん@ピンキー:2006/01/31(火) 22:54:49 ID:4amI3qTA
期待age
355 :
名無しさん@ピンキー:2006/02/04(土) 00:44:45 ID:mPbdUNBl
ワクワクテカテカしながら待ってます!!
356 :
名無しさん@ピンキー:2006/02/06(月) 18:21:42 ID:6jX+LHHq
アバ好きななので期待age
貧乳ヴェノムだが…も、もうすぐ投下する…!頑張るよ。
237のヴェノムまだー?
期待ageばっかだなぁ!
>>357期待しちょるよー
自分もアバ好きなので期待してますwktk
361 :
168:2006/02/11(土) 01:23:40 ID:22w7JyVG
パソコンのデータ飛んで書いてた小説全部消えたよorz
またかいたら投稿しにきまつ
>>168うぉぉぉぉぉちきしょぉぉぉぉぉぉ
頑張ってくれぇぇぇぇぇぇえ
363 :
名無しさん@ピンキー:2006/02/11(土) 10:34:05 ID:K7b3a+i9
無駄アゲしてみるテスト
365 :
Dr.K:2006/02/15(水) 15:03:24 ID:i8umHHl6
皆さん御久し振りです!!
アバで盛り上がってる流れに割り込む形で失礼します(>-<)
ファニーネタを書いたので投下します。
CPは闇慈ファニーで・・まだ続きますが
気長に読んでやって下さい。
薄汚れた街頭に蛾が群がっている。
下卑た笑いが重なりあう、粗野な歓楽街。
その一角にあるバーの片隅で、闇慈は一人杯を傾けていた。
琥珀色の液体がゆらゆらと彼の黒い瞳に映りこんでいる。
からん、と微かに涼しげな音を立てて氷の一角が崩れ落ちた。
店の中心では何やら男達が集まって、何か賭け事でもしているのか
コインの落ちる乾いた音と盛大な歓声の波が、交互に店を埋め尽くしている。
『賑やか』と『騒がしい』は似ているようで音の質が異なる。
「やれやれ・・・風情も何もあったもんじゃあない・・」
その子供じみた雑音に辟易し、溜息と共に闇慈が席を立ち上がろうとしたその時
ぎぃ、と扉が開いた音と共に違う風が流れ込んできたように感じた。
賭け事に熱中していた連中がぴたりとその動きを止め、そちらへ視線を向ける。
闇慈の位置からは新たな客の姿は見えないが
ヒュウ、と甲高い口笛の音がそれが女だという事を教えてくれた。
そして連中の反応からして、かなりの上玉だという事も。
かつかつと小さな足音が中心部へと近付いていき、ぴたりと止まった。
366 :
Dr.K:2006/02/15(水) 15:04:27 ID:i8umHHl6
「皆さん、お楽しみの所失礼致します。私、ある人を探していますの・・・
この方に見覚えのある方は、いらっしゃいませんか?」
毅然とした、よく通る美しい声だった。
何やら写真のようなものを掲げているらしいが、男達の視線がそんな場所にいく筈が無い。
「さぁ・・・知らねぇな・・・お嬢ちゃんがちょいとサービスしてくれれば
思い出すかもしれねぇけどなぁ・・・。」
見えずとも男達のいやらしい笑いが目に浮かぶ、ねちりとした声色。
「その格好からして、アンタ看護婦さんだろう?
お医者様ごっこはお手のもんだろうが、ちょっくら実践してくれよ。」
「アンタのその手持ちのもんより、ちぃと見劣りするかもしれねぇけどな。」
それに反応して、盛大に沸き起こる耳障りな馬鹿笑い。
「・・・申し訳ありませんが、急いでいますの。この方に見覚えは・・」
必死に感情を押し殺しているような声。
「だから言ったろう、アンタがサービスしてくれれば・・」
「それ位にしときな、兄さん方。」
闇慈の落ち着いた声が、その集団にするりと割り込んだ。
一斉に連中の視線が殺気立ち、そちらへと向けられる。
その群集の隙間からちらりと見えたその女性の姿に、思わず闇慈も軽く目を見開く。
白を基調としたワンピース、頭には天使の羽をあしらったナースキャップ。
全開の額が何ともチャーミングな印象を与える。
そして何故かその手には、彼女の身の丈程もあろうかという巨大な注射器。
大きな垂れ目勝ちな瞳を瞬かせながら、不可解そうにこちらを見つめている。
「なんだぁ・・・手前は?」
「関係ねぇ奴は引っ込んでやがれ。」
口々に罵声を浴びせる連中に、闇慈は溜息を一つついた。
「やれやれ・・・弱い犬程良く吠えるってね・・・」
ぽつり、と呟いたその科白に一気に場の殺気が膨れ上がる。
「このっ・・露出狂が!!」
あっさりと怒りの臨界点を超えた一人の若者が、闇慈に殴りかかった。
それだけだった。
「・・・っな・・・・!?」
次の瞬間、若者は無言のまま床に突っ伏していた。
あまりの事に、何が起こったか判らずその場の全員が硬直する。
凍りついた空気の中で、ふわりと闇慈の袖が柔らかく舞った。
その手には何処から取り出したのか、雅な扇が握られている。
367 :
Dr.K:2006/02/15(水) 15:05:05 ID:i8umHHl6
「さぁて兄さん方・・・お次はどちら様で?」
余裕綽々の闇慈とは対照的に、周りには畏怖の念から来る焦りが生じていた。
硬直した空気の中、一人の男が半ば自棄糞気味に闇慈へと突っ込んでいったが
結局先程の男と同じ末路を辿い、薄汚れた床へと叩き付けられた。
もうそれ以上、彼らに闇慈へと挑もうとする気は起きなかった。
「・・・・っち!!」
捨て台詞と言わんばかりに舌打ち一つ、ぞろぞろと店を出て行ってしまった。
「やれやれ・・」
疲れた様にふぅ、と溜息をついた闇慈の背後にあの、と声が掛けられた。
振り返ると先程の看護婦がすぐ後ろでこちらを見上げている。
「助けて頂いて、ありがとう御座いました。」
そして丁重にぺこり、と一つお辞儀をする。
中々礼儀正しいお嬢さんだ、と闇慈はにっと歯を見せて笑った。
「なぁに、大した事じゃねえよ。
・・・それよりお嬢さん、アンタみたいなコがこんな時間にこんな物騒な場所に
来るもんじゃあないぜ?」
嗜めるような闇慈の言葉に彼女は軽く俯いた。
「ええ、それは・・重々承知しているのですが・・・・
どうしても探さなければいけない人がいますの。」
「人探しなら、警察屋さんにでもいけばいいんじゃないか?」
至極まっとうな意見に、しかし彼女はゆっくりと頭を振った。
「出来る手立ては全て尽くしましたわ・・
でもきっとあの方は、今闇の中にいますの。」
「?」
「だから・・・こうして闇の世界を探すしか、もう手立ては無いんですの。」
・・・成る程、ね
つまりは表社会での手立ては全て尽くしたという訳か
それでも見つからないという事は、
何らかの裏社会の犯罪やら事件やらに巻き込まれて失踪したという事
「・・・立ち話もなんだ、助けた礼と言っちゃあなんだが・・・
一杯酌でもしてくれねえかな?」
闇慈の申し出に、彼女は小さく頷いた。
368 :
Dr.K:2006/02/15(水) 15:07:25 ID:i8umHHl6
「・・・この方を、ご存知ありません?」
お互い軽く自己紹介を済ませるとすぐさま、ファニーは一枚の写真を取り出した。
おそらく先程の男達に見せた写真と同じものだろう。
ちらりとそれを横目で見た闇慈は、軽く眉をひそめた。
写っていたのは禿頭の男。白衣に包まれ眼鏡を掛けたその表情からは
何処と無く温厚そうな雰囲気が漂っている。
「Dr.ボルドヘッド・・・かつて、世界一の外科医師と呼ばれた方で
身長は悠に2mを超えていて、身長とほぼ同じ特注のメスを愛用していますの。」
「・・・・・・・身長が2mを超えて・・・・・特注のメス・・・・・・・・・?」
闇慈の頭に瞬時に一人の男がさっとよぎった。
Dr.ファウスト。紙袋を被り、身長は悠に2mを超え、その手には特注のメス・・・
ってこれファウストじゃねーのか!!?
「・・ご存知なんですの!?」
闇慈の表情を敏感に察知し、ファニーが身体を乗り出してくる。
闇慈は曖昧な表情を浮かべつつ、頭を軽くかいた。
「いや・・・知ってるというか・・・知り合いに似たような特徴を持った医者が・・・
ファウストって奴なんだが・・・」
「・・ああ、ファウスト先生でしたら私も存じております。」
明らかに落胆の表情を見せたファニーに、闇慈は疑問符を浮かべた。
「知ってるんなら・・・だってアイツ、紙袋被ってて顔わかんねーし・・
本人に聞いた事無いのか?」
「勿論、ありますわ。でも『違います』って言われましたの。」
・・・ってえぇええ!?それで信じちゃうのかよ!!?
どう見ても身長2m超えで特注メスなんて、
世界広といえどもあの変態医者しかいねーだろ!!?
闇慈の内心の激しい突っ込みなど露知らず、ファニーはアンニュイな溜息を一つ。
「ああ・・・ボルドヘッド先生・・・・貴方は今何処に・・・・」
・・・もしかしてこの嬢ちゃん、物凄い天然なのか・・・・
「・・・・・ま、取り合えず・・・・乾杯でもしましょうかね・・・・」
目の前に置かれたグラスを、闇慈は苦笑いと共に軽く掲げた。
369 :
Dr.K:2006/02/15(水) 18:20:30 ID:i8umHHl6
頭上でちかちかと無数の星が瞬いている。
少しばかり春の気配を感じさせる柔らかな風がふっと闇慈を横切った。
「いい夜だねぇ・・・」
そう言って闇空を見上げる闇慈の腕の中には
規則正しく安らかな寝息を立てている、ファニーの姿があった。
あの後、酒が進むにつれファニーは次第に饒舌さを増し
そしてある瞬間、まるで糸が切れたかのようにことん、と眠りに落ちてしまったのだ。
そのまま店に置いていく訳にもいかず、闇慈は彼女を自分の宿へと連れて行く事となった。
抱えた彼女の身体はまるで羽のように軽く、そして柔らかかった。
こんな小さな身体で、闇の中を想い人を探し彷徨う彼女が何だか不憫だった。
「何だって俺の周りのヤマトナデシコは・・・こうも色々背負い込んでるのが多いんかねぇ・・」
ふっと隻眼の紅い髪の美しい人が脳裏をよぎる。
ふと立ち止まりもう一度空を見上げると、まん丸な月が瞳に映った。
「いい夜だねぇ・・・」
もう一度そう呟くと、闇慈はゆったりと歩みを再開した。
朽ちた石畳に、からんと乾いた音が響いた。
370 :
Dr.K:2006/02/15(水) 18:21:05 ID:i8umHHl6
宿につき、そっと部屋の鍵を回す。
古びた宿の扉はぎぎぎと軋んだ音を立て、客人を出迎えた。
ファニーを起こさないよう、そっとベッドに横たえると闇慈もその隣に腰掛けた。
安物のスプリングがぎちっと悲鳴のような音を立て、二人分の重さを受け止める。
相変わらずファニーは、すぅすぅとそれは気持ち良さそうに眠りに就いている。
「・・・ナースキャップくらい、外してやるか。」
すっと手を伸ばし、その白い帽子を外してやる。
白衣に良く映える、美しい桃色の髪がさらりと揺れた。
先程の酒屋でも思った事だが、改めてまじまじと見るとやはり美しい娘だと思う。
長い睫毛、白く透き通った肌、酒気を帯びほんのりと染まった頬、柔らかそうな唇・・・
無意識に彼女の唇に触れようとして、はっと闇慈は我に返る。
・・・何してんだ、俺
必死に煩悩を振り払おうと思いっきり頭を左右に振ってみる。
「・・・ぅ、」
唐突にぐらりと視界が揺れ、そのままファニーに上によろよろと崩れ落ちた。
どうやら酒を飲んだ後に、するような行動では無かったらしい。
「・・・・本と、何やってんだよ・・・・・」
自分自身に悪態をつき、ふっと顔を上げるとすぐそこにファニーの寝顔があった。
闇慈の胸板の下には、柔らかな二つの膨らみ。
どくん、と心臓が一際大きく跳ね上がった。
すぅ、すぅ、すぅ、
ファニーの規則正しく静かな寝息
駄目だ、いけない、止めろ
幾つもの静止の言葉が頭の中をぐるぐると巡るも
いつしかファニーの微かな寝息に吸い込まれるように、闇慈はそっと口付けていた。
「・・・・ん、」
その拍子に彼女が小さく身じろぎ、閉じられていた瞳がふっと開いた。
焦点の定まらない瞳が、すぐ目の前の闇慈を捉える。
「・・・・あ、いや、これは・・・・」
情けないくらいしどろもどろに弁解する闇慈、
しかし彼女の顔面に広がったのは、侮蔑でも怒りでも無く、喜びだった。
「・・・ボルドヘッド、先生・・・」
「へ?」
呆気に取られる闇慈を他所に、ファニーは眼鏡へと両手を伸ばした。
「先生・・・・どちらにいらしたんですの・・・私・・・・ずっと・・・探して・・・」
そのままゆるゆると頬を撫で、頭を撫でる。
ふさふさとした黒髪に、ファニーの右手が埋まった。
「先生・・・髪、伸ばされたんですね・・・ふふっ・・どういう風の吹き回しでしょう・・・」
蕩けんばかりの笑顔で、闇慈の顔を優しく撫で続ける。
「ねぇ、先生・・・・私・・・先生にずっと伝えたい事があったんですの・・・・」
そっとファニーの両手が、闇慈の両頬を包み込む。
「ボルドヘッド先生・・・私・・・先生の事・・・・」
ずっと愛していましたわ
そう言うと、ファニー自ら闇慈の唇に口付けた。
ぅおぉぉおぁぇぁおぁぁぁぁぁぁぁ!!生殺しかぁぁぁぁぁaaaaaaaa!!11
いかん。
今までになかった。
ファニーに萌えたのはどう見ても初めてです。
GJ
公式のデータが少ないファニーをよく活かしたな〜
まさかファニーが来るとは……GJ!
人稲。
376 :
名無しさん@ピンキー:2006/03/02(木) 07:16:08 ID:bLLXkESw
保守
おおおおおおおおお!!!すっと待ってたファニーがあああああ!!!!!
相手が闇慈なんて思いもよらなかったカップリング…!!
378 :
名無しさん@ピンキー:2006/03/13(月) 20:58:08 ID:NjRhRbfq
保守
379 :
名無しさん@ピンキー:2006/03/20(月) 15:13:41 ID:QnH0fxzW
380 :
名無しさん@ピンキー:2006/03/28(火) 01:13:57 ID:s3LJTZvm
保守
ファニーって誰〜|ω・`)?
382 :
名無しさん@ピンキー:2006/03/30(木) 20:46:41 ID:cbT4/6Tg
今私の心を掴んで離さないキュートなナースです。
168です。流れぶった切って投下
また消えたら悲しいので半端ですが・・・文章力乏しくて申し訳ないです。精進します
酷く静かな夜、大掛かりな仕事…
声にならぬまま叫ばれた悲鳴を赤い月が見守る中、彼女はそこに居た。
既に仕事を終えていたらしく、髪に散らばった赤い血を指でなぞりながら、ふぅと短いため息をつく。
髪だけでなく、服のいたる部分も朱に染まっていた。
だがそれは彼女のものではなく、赤の他人の物。
「一体どこから情報が漏れたのだか…」
深いため息をつきながら、傍らにおいてあったキューケースに手を伸ばす。
「長居は無用です。帰りましょう」
血の気の引いた新人の部下二人と、くすくすと低く笑う自らの上司に視線を向ける。
今まさに生殺しにあっているといわんばかりの顔の部下と、それを楽しげに見つめる上司。
「どうした、具合でも悪いのか?」
酷く優しく甘い声だが、物を言わせない棘がある。
俯いたまま、二人は首を振る。
一人は口元を抑えてしまっているし、一人は目が虚ろだ。
やはりこの仕事は魂を蝕むな
もう既に青白くなっている部下二人を瞳の端でちらりと眺め、上司である金髪の男に目線を移す。
ヴェノムは無言のまま二人へ歩み寄ると、優しく肩に手を当てる
「お前たちは先に組織へ戻るといい」
それだけを告げ、彼女は背を向ける。
色素の薄い銀色の髪は、赤黒く汚れている。戸惑いながらも二人は互いの顔を見つめあい、無言で頭を垂れると足早に組織への道に足を向けた。
二人の気配が遠ざかるのを感じながら、ヴェノムは金の髪を指先で弄んでいる上司を見つめる。
気配が完全に消え、赤い月が二人だけを照らす中、低く笑う声。
「お前は甘いな…」
384 :
168:2006/04/04(火) 02:44:37 ID:SLJqFNdb
右手から滴り落ちる血を眼前にもってくると、勢いを付けて地面へと払う。
びしゃ、という音とともに、瓦礫飛び散った血を無言で眺めながら、髪の狭間から覗く青い瞳
「否、甘いというよりは優しすぎると言った方が正しい、か?」
先ほどまでは真っ赤に染まっていたとは思えぬ右手を、そっとヴェノムの頬に当てる。
唇で髪を掻き分け、そっと額に口付けを落とす。
血の匂いがする時、彼は私に優しくなる…ふと頭の片隅で思う。
血を嫌うヴェノムを庇ってか、口調も優しく、体の芯にまで響く甘さ。
そっと瞳を伏せ、ヴェノムは血の香りのするザトーの胸に頭を預けた。
「私は優しくなどありません」
「何故?」
子供の問いかけのように、ザトーはくすくすと笑う
「生を哀願する者に私が与えられる物は死のみです」
冷たく言い放たれた言葉とともに、そっとザトーがヴェノムから離れる
先ほどまで触れていた箇所が、冷たく感じる
「だからお前は優しいというのだ、ヴェノム」
かちゃりと音を立てて眼帯を外すと、ザトーは無言のまま近くの瓦礫へ腰を落とす。
普段は見せぬ行動をとる上司を、ヴェノムはぽかんと見つめながらその動きを目で追う。
見えない瞳を空に馳せ、ザトーは口元を綻ばせた。
「だがお前は他人を放って置けない。あの部下達もお前をそう思っただろう」
生ぬるい風が吹き、髪を揺らす
「私は…」
こんなとき、どう答えていいか分からない。
「ならお前は誰を優しいと思う?」
普段は見えぬ顔がこちらを見つめ、微笑んでいる。
先ほどまでの棘は無く、出会った頃のぬくもりと優しさだけがある。
「ザトー様…私が優しいと思えるのは、貴方」
「私は優しくなど…」
ザトーの言葉が終わる前にヴェノムは彼の座っている位置の一段下に腰を下ろした。
「貴方は優しいですわ。私のような物を拾ってくださいましたもの」
ザトーの膝にこつんと頭をあて、だらしなく足を伸ばす。
深いスリッドのはいったロングスカートから覗く細い脚。
「私は優しくなどないですよ、ヴェノム」
385 :
168:2006/04/04(火) 02:45:25 ID:SLJqFNdb
手を伸ばし、ヴェノムの視界を手で覆うとザトーは言葉を続ける
「もし私がお前を拾った理由が酷く単純なもので、利用するための物ならそれは優しさといえるか?」
肯定して欲しいという想いと、否定して欲しいという想いのどちらが強いのだろう。
手のひらから伝わってくる温もりを手放すにはいい時期かもしれない。
「…優しさとは言いにくいですわね」
胸が痛んだが、それはそれで仕方がないと思う。
これ以上、彼女を酷く扱う訳にはいかないから。
「でも、もしそうだったとしても、貴方は優しいですわ」
先ほどと言っている事の違う答えに、戸惑った
ザトーに忠誠を誓ってはいるが、盲信しているわけではない。
「貴方は私に優しくしてくださいました。温もりだって、ほら…」
ヴェノムは手袋をそっとはずし、自らの視界を覆っているザトーの手に触れる。
自分の物とは対照的な白い手を、そっと頬にあてる
「貴方が沢山くれたもの」
瞳を閉じて、慈しむように頬擦りするヴェノムを、ザトーは見えぬ瞳で見つめていた
体の奥底で疼く想いがある。理性と欲望の葛藤を苛立たしく思う。
所詮は自分も人。支えてやりたい時に、欲が疼く。
「…ふっ、はははは」
突然笑い出したザトーにヴェノムはきょとんとしたまま見つめていたが、そのままぐいと抱き寄せられる。
背中にあるザトーの胸。聞こえる心臓の鼓動。
「ザトー様?如何なさいました?」
両肩に交差したザトーの手が、動く事を許さない。
鎖骨の前で交差した逞しい腕にそっと薄い手を添えた。
「やはり私は優しくなどないな…そう思うだろう、ヴェノム」
状況を理解できない中、ヴェノムは首を横に振った。
その仕草が可笑しかったのか、ザトーはくっくっと喉の奥で笑う。
「…っ」
ヴェノムの右肩が強く軋む。
身体を抱くザトーの力は酷く強い。
386 :
168:2006/04/04(火) 02:46:03 ID:SLJqFNdb
「私は優しくなど無い。酷く欲深く、そして醜い…」
汗ばんだ首筋をそっと指でなぞり、服の下へと滑り込ませる。
ヴェノムの頬にさっと朱がさされ、身体が震えるのがわかる。
指を追うように、ザトーは口付けを落とす。
「ザトー…様っ」
「私は…本当に酷い男だな」
そのままの体制で、ザトーは呟いた。
ヴェノムの声で、僅かに理性が戻った気がした。
本当に、酷い男だ。
このまま、本当に犯してしまう所だった。
時々、狂ったようにヴェノムを犯したいと思う。そして途中でその強い欲望に気づき、ザトーは脱力した。
心から、醜いと思った。
「そんなことありませんわ」
力の抜けたザトーの腕からすりると抜け出し、ヴェノムは両手をザトーの頬に添えた。
見えぬ瞳でぼんやりとヴェノムを捕らえたまま、ザトーは動かなかった。
「私にとって、貴方は本当に優しい方。誰かがそれを否定しても、私はそうは思いません」
ザトーの肩にそっと顔をうずめ、背に手をまわす。
「…」
暫くの沈黙の後、どちらからとでもなく、口付けた。
執拗に口腔を攻めてくるザトーを、ヴェノムはひどく愛しく思った。
出会った時は、求めるだけだった。だけど今は、自分を求めてくれる。
彼に必要とされる事が、嬉しかった。
「…はぁっ」
387 :
168:2006/04/04(火) 02:46:46 ID:SLJqFNdb
唇を離され、大きく息を漏らす。
離れることを拒むかのように、二人を銀色の糸が繋ぐ。そしてその糸も、すっと消える。
ヴェノムはこの瞬間が嫌いだった。まるで、心が離されているようで
傍に居ることさえ、叶わないと言われているようで
「ヴェノム」
そんなことをぼんやりと考えていると、声が頭の上からふってきた。
「は、はいっ」
身体の奥底に熱が生まれてきたヴェノムとは対照的に、ザトーの瞳は冷たく、そして息すら乱れていなかった。
名を呼ばれ、つい返事をしてしまったものの、今の場合はしなくてもよかったのではと頭の中でぐるぐると疑問が飛び交う。
「お前は本当に優しいな」
「…ザトー、様…」
悲しそうな微笑を浮かべ、頬を撫でる優しい指。
「私は、貴方のお力になりたいだけ…」
そして、ザトーはそっとヴェノムの耳元で囁いた。
戸惑うようにヴェノムは視線を泳がせたが、こくりと頷いた。
「失礼、します…」
ヴェノムはザトーの正面で正座すると、そっとザトーの腹部に触れる。
そっと布の下からザトーのモノを取り出すと、優しく手で包みこみ、先端に優しく口付ける。
「…歯を立てるなよ」
声と共に、ザトーはヴェノムの頭にそっと手を添えた。
今鰤×ミリア小説書いてます。
ソフト系が好きな方いれば近々投稿したいんですが・・・います?
(ノ ゚Д゚)ノ さぁ来い!
どんなSSでも、きっと誰かの需要があるはず!
鰤×ミリア…ミリア好きなので楽しみにしてます(*´Д`)
391 :
鰤×ミリア:2006/04/04(火) 19:16:00 ID:9/LHyIgG
題名「小悪魔と白い羽」
ピロピロリーン♪
ミリアの携帯が鳴った。
交友関係が少ない彼女に届くメールはたいていアサシン組織の者からである。
どうせまたヴェノムだろうと思いつつ、ぶっきらぼうにケータイを覗く。
「ブリジット?」
メールはブリジットからだった。先週戦った時に自分が勝ったらアドレスを教えて
欲しいと言われ、以来彼とはよくメールをする。
「教会に今すぐ来て欲しい、か。何かしら・・・」
呼び出しを受けたミリアは疑問に思いつつ、手早く準備を済ませ、教会に向かった。
呼び出された教会についたミリアはブリジットを探すが、・・・いない。
という事は中だなと思い、教会に入る。
中ではブリジットが涙を流して、うずくまっていた。
「ブリジット?私を呼び出して何をしている訳?こんな所でかくれんぼ?」
「す、すみませんミリアさん・・・ぐすっ。実は・・・その・・・」
「大丈夫だから言ってごらんなさい。」
「実はウチ…コレが大変な事になっちゃんです・・・」
そういうとブリジットはスパッツを下ろして、顔を真っ赤にして
自分の肥大化した性器を露にした。
392 :
鰤×ミリア:2006/04/04(火) 19:23:52 ID:9/LHyIgG
ミリアは突然のことに赤面になり、少し理性が崩れた。
「ちょちょちょっとどういう事!?えっ!?何なの!?
じゅ、順序立てて説明してくれる・・・ね?」
「実は先ほど、おかしなお医者さんに出会いまして、ウチを治療する。
とか言って変なお薬を無理やり飲まされたんですぅ・・・
それでその後1時間以内に女性の身体に1リットル以上射精いけないらしいんです。
死んでしまう可能性もあるとか無いとか・・・」
「・・・へ?死ぬの!?」
「・・・ミリアさん」
そう呟くとブリジットは裏からミリアに抱きついた。
と、同時にミリアの尻に彼の立派な性器が当たる。
393 :
鰤×ミリア:2006/04/04(火) 19:31:42 ID:9/LHyIgG
「ひっ!?(や、やだお尻に熱いのが当たってる・・・)
わ、わかったから。でも、私なんかでいいの?」
「ウチ、ミリアさんがいいんです。」
桜色の頬に潤んだ瞳でおねだりをされる。これを見たミリアはブリジットを
愛しく思い、同じく顔を桜色に染めた。
「わ、わかったわ。好きにしていいわよ・・・」
ン・・・クチュ・・・チュッ・・・
二人の唇の重なる音が教会に響く。ミリアはブリジットを抱きしめ、何か甘いお菓子を
舐めるかのように、ブリジットの唇を味わう。
394 :
鰤×ミリア:2006/04/04(火) 19:32:57 ID:9/LHyIgG
すいません。少々お待ちください。すぐに戻ります。
395 :
鰤×ミリア:2006/04/04(火) 20:08:57 ID:9/LHyIgG
(再開)
「んんっ・・・ぷは、あっ・・・ミリアさぁん・・・」
「ふぅ・・・激しいのは嫌だった?」
「そ、そんなこと無い・・・です・・・」
「まずは口でやってあげるね・・・んっ!」
ミリアはブリジットの性器をくわえ込み、慣れた舌つきで見事なまでに舐めあげる。
「ミリアさんのお口、やわらかい・・・うっ!ああっ!気持ちぃ・・・だめ!出ちゃうう!」
ゴプッと勢いよくミリアの口に射精する。
「ハァ・・・ハァ・・・すごい、いっぱい出た・・・精液。」
「あの、ミリアさん・・・ウチ、まだ・・・」
「そ、そうか、1リットルだもんね・・・」
「・・・ミリアさん!」
そう言うとミリアに抱きつくブリジット。不意に抱きつかれ、ミリアは少し驚いた。
「きゃっ、ブリジット、何よ!?」
「うち、ミリアさんの中で出したい・・・」
そう言うが早いか、ミリアの下着を脱がす。
「ちょ、ちょっと落ち着いて、ね?好きにしていいから・・・」
「あ、ミリアさんのオマ○コ、すごい濡れてる。入れちゃいますよ?」
ズブッ・・・
「ひゃあぁ!あん。気持ちいい!大きくて、壊れちゃいそう!」
「き、気持ちいいですか?ミリアさん。も、もっと動いちゃいますぅ。」
「そ、そうよぉ!もっと奥に、犯して!犯して!受け止めてあげるから!」
(2分くらいミリアとブリジットは激しく求め合った。そのまま続く)
「ハァ・・・ハァ・・・ねぇブリジット、おっぱいのほうも触ってぇ・・・」
「はぃ・・・んちゅ、うむぅ・・・」
ミリアの豊満な乳房を赤子のように吸い付く。乳首を吸ったり、揉んだりすると
ミリアの反応が変化するので、ブリジットは彼女の反応をたのしみつつ2つの果実を堪能した。
396 :
鰤×ミリア:2006/04/04(火) 20:24:58 ID:9/LHyIgG
「ブリジット・・・だめ!私、も、もぅ・・・!」
「ウチも出ますミリアさん!・・・イク!出ちゃいます!!」
「お願い!そのまま出してっ出してぇ!」
ビュッ・・・ドププ・・・
「ああん!・・・ブリジットの、熱ぃ・・・お腹ヤケドしちゃいそう・・・」
「はぁ・・・はぁ・・・ミリアさん、このまま、1リットル出し続けますね。」
ドピュ・・・ドプ・・・ゴポポポ・・・
こうしてなんとか1リットル出しきり、ミリアの住んでるマンションへ向かい、
二人は身体を休めた。
このときベッドの中でブリジットはこんな事を考えていた。
「えへへーっ、実はちょっと嘘だったりして♪ホントはウチのほうがお医者様に頼んだんです。
・・・だってウチ、ミリアさんとそんなに歳離れてないのに、ウチを恋人としては
思ってくれても、漢として見てくれないから・・・。
ありがとう、ファウストさん。」
<完>
いかがでしょうか?なるべく卑猥な単語は避けたんですけど・・・
397 :
鰤×ミリア:2006/04/04(火) 20:30:07 ID:9/LHyIgG
ついでにage
どこかの同人誌で見たような内容ですね
死ね
意外とその同人誌の著者だったりしてな。ワラw
さて、上の
>>391−
>>396にあやかっておいらも鰤×_投下するつもりですw
少々上の>>343-
>>344氏の作品に近いですが、そこは勘弁してください。orz
401 :
Dr.K:2006/04/07(金) 12:20:00 ID:Et1bgcoc
闇ファニ続き投下します〜
やはりファニー知名度低いんですね・・公式サイトにもいるというのに(´・ω・`)
ゆっくりと、ファニーの舌が闇慈の中へと侵入していく。
丁寧に歯列をなぞり、ゆるりと闇慈の舌に唾液を絡ませる。
激情や技術など何も無い、拙い口付け。
だが確実にそれは、闇慈の理性を奪い取っていく。
「ん・・・ふぅ・・・」
時折零れる鼻にかかったような甘ったるいファニーの吐息。
瞳を開ければ自分の唇を味わうファニーのうっとりとした恍惚の表情。
闇慈は下半身に急速に熱が集中していくのを感じた。
これ、以上・・・は・・・・ヤバイっての!!
このまま情欲に流されて事に及ぶのは、そこいらのタガの外れた男達と同じだ。
微かに残った最後の理性をかき集め、闇慈はファニーの肩を強く掴み無理矢理引き剥がした。
突然の事に呆気に取られるファニーに早急に背を向け、立ち上がる。
無言のままに部屋を出て行こうとした闇慈の背にファニーが叫んだ。
「待って下さい、闇慈さん!!」
「・・・!?」
予想だにしなかった、自分の名前。
彼女は自分を想い人と勘違いして、あのような行動に走ったのでは無かったのか?
呆然と立ち尽くす闇慈に、ファニーは大きな瞳を苦悶の表情に歪めている。
「行かないで・・・ください・・・・闇慈、さん・・・・・」
「あんた・・・ちゃんと、俺を解ってて・・・・」
闇慈の問いかけにファニーは微かに首を縦に振った。
「解っていました・・・貴方が・・・ボルドヘッド先生では無い事くらい・・・でも、」
俯き黙りこくったファニーがなんだか酷く不憫に見えて、闇慈はのろのろと再びベッドに座り込んだ。
「でも・・・どうしたんだ?」
「その・・・・似ていたのです・・・・眼鏡の奥にある・・優しい瞳が・・・
私を見つめる・・・あの二つの瞳が・・・・」
そう言って、ファニーはそっと闇慈の顔を覗きこみ
そして再びその頬を両手で包み込む。
潤んだ瞳で見上げられ、再び闇慈の理性が軽く傾いた。
だが、その両手を掴みそっとベッドの上へと押し戻した。
「あのなぁ・・・いくら似ているからって、あんな事するもんじゃ無いぜ。
犯して下さいって言ってるようなもんだろうが・・・」
誘われれば応じたくもなるが、彼女の純粋な想いを知っている以上
今彼女を抱く事は、それを利用しているようで嫌だった。
「ほれ、もう夜遅い。風邪を引いちゃあいけねぇからちゃんと布団を被って・・」
そう言ってシーツをかけようとした闇慈の手に、ファニーの白く細い指が滑り落ちた。
「いいんです・・・どうか・・・」
「へ、」
「私を抱いて下さい。」
「!!だから、何言って、」
「夢を見たいのです!!」
402 :
Dr.K:2006/04/07(金) 12:21:07 ID:Et1bgcoc
ファニーの悲痛な想いに満ちた懇願の叫び。
「あの人に包まれて・・・口付けを交わして・・・優しい瞳で見つめられて・・・
どうか一晩だけでも・・・その夢を見たいのです・・・・」
そう言って闇慈の胸で、か細くすすり泣く。
白衣の天使は、愛する人を追い求め羽ばたき続けています
天使は汚れた世界を彷徨い、すっかり疲弊しています
どうか、一日だけでもこの憐れな美しい娘に安らぎを・・・
しばらく部屋には、ファニーがすすり泣くか細い声のみが存在した。
不意に闇慈の指が、うずまっていたファニーの顎を掴み上を向かせる。
そして触れるだけの優しい口付けを降らした。
「あんたがそれで・・・少しでも救われるんなら・・・・」
そう呟く闇慈の表情は、迷いや照れくささや色々な感情が混ざり合って
困ったような怒ったような、眉間に皺を寄せた複雑な顔をしていて
何だかそれがとてもいとおしくて、ファニーはふっと微笑んだ。
この男は本当に優しい人
この人になら、安心して自分の夢を託せるだろうと・・
「はい・・・お願いします。」
涙で潤んだ瞳をゆっくりと笑みの形にほころばせ、ファニーは嬉しそうに頷いた。
403 :
Dr.K:2006/04/07(金) 12:22:32 ID:Et1bgcoc
再び闇慈がファニーに口付ける。
今度は触れるだけではなく、彼の舌がずるりと口内に侵入してくる。
それを拙いながらに彼女は受け入れ、絡め取る。
柔らかな唇からは、甘いリキュールの味が微かにして
それは彼女の唾液と混じりあい、最高の美酒となって闇慈を酔わす。
「ん・・・っふ、ぅ・・・ふぁ・・・」
呼吸が上手く出来ないのか、ファニーが苦しげな甘えたような吐息を漏らす。
それでも闇慈は深く口付けるのを止めようとはしない。
無意識に逃げようとする彼女の腰を強く引き寄せる。
その瞬間、ふっとファニーの下腹部に熱を帯びた塊の感覚が伝わった。
「・・ぁ、」
かぁとファニーの頬が瞬時に朱に染まる。
すると不意に闇慈の唇が、すっと離れ今度は首筋に埋まった。
「ひっ!?」
生暖かいものが首筋を這いずり回る感覚にびくん、と敏感に身体を震わす。
彼女の白い肌をゆるゆると闇慈の舌が蹂躙していく。
背筋の裏側からぞくぞくと電撃のようなものが走り抜ける。
ちゅう、と音を立てて闇慈が吸い付くと白い肌にくっきりと紅い花が咲いた。
かっちりと閉じられたナース服の前をこじあけると
何処か罪悪感にも似た快感が込み上げてくる。
だが背徳と罪悪の狭間は、中々に心地が良いものだと知った。
肌を覆うものを奪われ、ファニーの瞳が不安に濡れる。
その瞳が逆に闇慈の嗜虐心を煽り立てる。
形が良い乳房を掴み、その先端に舌を這わす。
もう片方の手は、もう一方の赤芽を摘み上げ、攻め立てる。
こりこりとしたしこりを伴ったそれは、ぴんと尖り闇慈の愛撫を欲す。
「あぁ、は、や・・いや・・・・!」
言葉にならない拒絶を発しながら、ファニーはいやいやと首を振る。
だが闇慈の愛撫は止まる事無く続けられた。
口中に含み、唾液を絡ませ、時には甘噛みをしてやると
ファニーは面白い程に身体を震わせ、美しい背中を仰け反らせた。
唇を離すと、安ランプの下で艶かしく唾液が糸を引いた。
今まで強く閉じられていた瞳がふっと不安げに開かれる。
それは何処か安堵をし、そして何処か物惜し気だ。
404 :
Dr.K:2006/04/07(金) 12:23:13 ID:Et1bgcoc
「そんな物惜し気な顔すんなって・・・お楽しみはこれからだからよ・・・」
「そ、そんな顔してませんわ!!」
真っ赤な顔で反論するファニーが可愛らしくて堪らない。
そのままそっとファニーの身体をベッドに横たわらせる。
軽く脚を開くと、桃色のニーソックスとガーターベルトが丸見えになった。
その光景に思わず闇慈の喉が鳴る。
「こりゃ又・・清純な顔して、随分やらしいもん着けてるねぇ・・」
「やっ・・そんなこと・・・」
しっかりと両足を固定され、スカートの中が闇慈の前に全て曝け出される。
鮮やかな配色のガーターベルトの奥には、純白のショーツが透明な染みを浮かび上がらせている。
ファニーは再び瞳を強く閉じるが、視線というものにこんなにも気配があるとは知らなかった。
闇慈の瞳が自分の身体を這いずり回るのが瞳をきつく閉じていても解る。
身体の奥までも視線が突き刺さる。
それだけで、触れられるのと同じ位感じている自分がいた。
ぞくりと快感が背中をそろそろと駆け上がっていく。
しばらくまじまじとその光景に見惚れていた闇慈が不意に頭を下げた。
たくしあげられたスカートの中に、そのまま侵入してくる。
「きゃぁ!?」
ショーツ越しにぞろりと舌で舐め上げられ、ファニーは堪らず瞳を見開く。
闇慈は舌の先端を尖らせ、ファニーの敏感な処を探し回る。
それはまるで意志を持った蟲のようだ。
「やぁ・・・ぅ、ん・・・はぁあ・・・うく・・・」
ファニーの両脚はすっかり強張り、指先までぴんと張りつめている。
するりと腿の内側をなで上げると、びくんと身体が震えた。
405 :
Dr.K:2006/04/07(金) 12:23:48 ID:Et1bgcoc
いつしかファニーは腰を上げ、闇慈が愛撫し易い体勢へと自らなっていた。
それを察知した闇慈が素早くショーツを剥ぎ取る。
既にそこは十分な湿り気と熱を帯び、物欲しげに紅く充血していた。
長い指をすっと沿わすと、柔らかな弾力を持って迎え入れられる。
その瞬間ファニーの中で、過去の光景がフラッシュバックする。
ボルドヘッドは医者という職業の割りにとても綺麗な指先をしていた。
長くて、ほっそりとしていて、だが男性的な骨々しさも兼ねていて
その指先の動きを視線で追うのが好きだった。
今思えば、あれは欲情していたのかもしれない。
医療器具をしなやかに扱うように、自分の身体も愛撫して欲しいという無意識の欲情。
「・・せん・・・せぃ・・・」
懇願するように、ファニーの唇から吐息と共に言葉が零れ落ちた。
耳聡くその呟きを拾った闇慈の指が一瞬動きを止める。
だが彼女はそれを望んでいる、止めてはいけない。
膣口辺りをゆるゆると行き来を繰り返すと、次第に指に粘着質の液体が絡み付いてきた。
それが潤滑油となり、くちゅくちゅと水音を立て指の動きを滑らかにする。
まるでおねだりをするかのように、ファニーが甘い声を上げた。
身体の奥がむずむずと快感の捌け口を求めて疼いている。
「・・・・どうして欲しい?」
突然の闇慈からの問いかけに、ファニーは夢心地から引き戻される。
「ぇ、あ・・・・どうして・・・って・・・」
困惑の表情でこちらを見返してくる彼女に、少し意地悪をしたくなる。
もしかしたら、何処かでその医者に嫉妬しているのかもしれない。
今彼女を抱いているのは自分であり、その医者では無いのだ。
「ちゃんとして欲しい事を言ってみな、でなきゃずっとこのままだぜ?」
ぬるん、と闇慈の指が再び膣口を通り過ぎる。
中途半端な愛撫が逆にもどかしくて、辛い。
「・・・ぁ・・・・あ、の・・・」
「ん?」
「な・・・・・って・・・・」
「んん??」
「な・・・なか・・・・も・・・・じって・・・・」
「聞こえねぇな〜」
すっと闇慈が指を離すと、愛液が引き留めるようにつぅと糸を引いた。
ファニーをと見ると、耳まで真っ赤になって必死にごにょごにょと呟いている。
そんな彼女にすっと顔を近付け、耳元で囁く。
「・・・ちゃんと言って御覧。」
その口調にファニーが微かに反応したように見えた。
あの、と呟いてから何度か深呼吸を繰り返す。
「な・・・・中も・・・いじって下さい・・・・」
林檎のように真っ赤になりながら、懇願の瞳を向ける。
自分から言わせておいたというのに、その瞳に微かな罪悪感を感じる。
だがそれ以上に欲情の炎が闇慈の中で燃え上がる。
一刻も早く彼女の中に入りたい欲求に駆られるが、必死にそれを押し留める。
それは彼女に対しての冒涜になる。
突っ込むだけの女など、娼婦で十分だ。
隅々まで愛撫しつくし、可愛がり、抱き締めてやりたい。
「・・良く出来ました。」
全開の額に触れるだけの口付けを降らすと、闇慈は再び愛撫を開始した。
長くなりそうなので今日はここまで・・
キタァァァァァァァァァァン!(゚∀゚)
ファニー可愛いよファニー。
407 :
名無しさん@ピンキー:2006/04/08(土) 22:41:23 ID:xfHIVUQX
ファニーたんに激しく萌えた・・・
ヒィィィィト!エンドッッ!!!
…GJ!!
闇ファニ萌える…(´д`*)
スラッシュ家庭用でたのに過疎ってるなぁ・・・
家庭用でたから過疎ってるんじゃん?
>>410 納得ww
闇ファニ……ハァハァ(´Д`*)
続き楽しみにしてるぜぃ
どうでも良いけど鰤×貝の拷問もの見てみたい…
鰤に(あっちの)洋梨持たせて
「これいれちゃいますよぉ〜?」
とか言わせたいなんていってみるテスタ
何か唐突にヴェノミリでヒラメイタ。
今メモ帳にガシガシ書き込んでるので、明日にでも投下したいと思いマッスルボマー。
よくわからんがアンカー狂いまくり
>>412の間違いです スマソorz
ほちゅ。
保守代わりの小ネタです。
エロなしのアホネタなので、ご注意ください。
アサシン組織に所属するミリアは、不機嫌そのものの顔で廊下を歩いてい
た。
元々無愛想な彼女だが、今は上司であるザトーにいきなり呼びつけられて
苛々している。さらに、棘そのものの空気を周囲に撒き散らしていることに
気付かぬまま、己の考えにどっぷり浸かっていた。
何の用だろう――忌々しいが他人より多少この男と縁があるため、いくつ
か思い当たる節はある。
一つ目が仕事。暗殺などという不愉快極まりない仕事だが、生きていくた
めには仕方がない。
二つ目が鍛錬。この男が組織のトップになってから接触は減ったものの、
彼は彼女に暗殺術を始めとする生きる術を与えた師である。また気紛れを起
こして、人の都合も聞かずに鍛錬に付き合わせるつもりなのか。
そこまで考えたところで、目の前に見慣れた扉があった。ミリアは目的地
に到着したことを知って、深くため息をついた。
仕方がない。なるべく顔を合わせたくない、要するに苦手な相手だが、努
めて事務的にやり過ごすことに決めて、執務室の扉を軽くノックする。
一応応えを待ってから、最小限の動作で部屋に入る。入るなり、差し込む
西日の眩しさに、ミリアは目を細めた。
ザトーはいつもの黒のスーツ姿で、西日を背にデスクで肘をついている。
探るような視線をザトーに向けると、ミリアは眉をひそめた。
ヴェノム程几帳面ではないが、一応片付いているデスク、そしてやや疲れ
たような表情で此方を見ているザトー。おかしいような、おかしくないよう
な……極々僅かな違和感を感じる。
しばらくして、彼女は違和感の正体に気が付いた。
それは、デスクの上に置いてあった。
ピンクのリボンと白地に花柄の紙で奇麗にラッピングされた、やや小さめ
の長方形の箱だ。
闇に身を置くこの男には、まるで似合わない代物だった。
「……」
おおよその用向きは理解できたが、『何故』という疑問は深まるばかりだ。
まず考えられるのが、バースデイプレゼント。……誕生日自体が存在ない
彼女には無意味だ。
その次に考えられるのは、所謂褒賞。……ここ最近、誰かに褒められるよ
うな事をした覚えはない。
そしてその次が――などと、あらゆる可能性を模索しているミリアは、自
覚はなかったが相当混乱していた。
「……ミリア」
彼女を混乱をもたらした張本人はというと、彼女に負けず劣らず生彩を欠
いていた。傲慢、慇懃無礼、冷酷等、普段の彼に付けられる言葉は姿を消し、
明らかに困惑が彼を支配していた。
「……何の用なの?」
気まずい空気の中、最初に口火を切ったのはミリアだった。
問われたザトーは、無言でデスクから立ち上がる。そして、らしくない緩
慢な動作でそれを手にすると、ミリアに手渡した。
「……創始者殿からお前に、だそうだ」
「……は?」
反射的に箱を受け取ってから、ミリアはまじまじと目の前の男を見た。
「……創始者殿って、あの暇人?」
ザトーが疲れた顔で小さく頷く。彼の疲労具合から、嘘ではないようだ。
なるほど、暇つぶしに人生を賭けているとしか思えないあの男が来たのな
ら、ザトーのこの様子も納得できる。察するまでもなく、今日もさぞ理不尽
に振り回されたに違いない。その時の遣り取りが容易に目の前に浮かんで、
ミリアまでどっと疲れてくる。
暇人ことスレイヤーは、彼らにとって非常に迷惑な存在だ。時折下界に降
りて来ては、このような意味不明な行動で皆を引っ掻き回していくのが趣味
だからだ。面白いとニヤニヤ笑いながら、そして散々引っ掻き回した挙句に
後始末もせず帰っていくのだから性質が悪い。組織の創始者らしいが、彼女
にしてみればただの暇人だ。これに関しては、ザトーも、そしてザトー以上
に彼女と反りが合わないヴェノムも無条件で賛成している。
「どうして、私に?」
当然の疑問を口にしても、答えは返ってこない。どうやら、本当に知らな
いらしい。いくつか仮説を立ててみたが、どれも決め手がなく、本人に確認
するしかない。要するに、あの暇人の思考を理解できる人間などそういない
し、苛々するだけ、考えるだけ、時間の無駄ということ――今すぐあの暇人
を埋めてやりたい衝動を、ミリアは辛うじて抑えた。
やや諦め気味な心境で、ミリアはリボンを解く。相手があの暇人である以
上、ここで中を確認した方が無難だ。この困った事態に、目の前の男がどれ
だけの戦力になるかは甚だ疑問だが、いないよりはマシだと思いたかった。
頭痛を堪えながら白百合の絵が美しい包装紙を丁寧に剥がすと、真っ白の紙
箱が現れる。ミリアは蓋を取り、中身を取り出して、目の前に広げた。
「……」
約十分後、口を開いたのはザトーだった。いつもの低い声は、掠れていた。
「……何だ、それは……?」
「さぁ……?」
ミリアに至っては、既に思考を放棄してしまったらしい。ここに来るまで
あれほど苛々していたのに、すっかり毒気が抜けた様子でそれを見ている。
それは光沢のある白地の布で、しっとりした手触りは悪くなかった。
白いレースがたっぷり使われたひらひらのフリルをあしらっており、彼女
の趣味ではないが可愛らしいと思った。
デザインも派手ではないが、地味でもなく、洗練された印象を持った。
要するに、ミリアの目がおかしくなければ、
『白いレースのフリルがついたワンピースのエプロン』
である。
「これを、私に、どうしろ、と?」
「私に解る訳がなかろう……」
「これを着て、手料理でも用意しろってこと?」
「さぁ……」
「私でなく、貴方にじゃあないの?」
「いや、間違いなくお前にと」
「他に、何か、言ってなかった?」
「いや、特に何も……」
「だったら、直接私にでなく、どうして貴方に渡したの?」
「それは、私が一番知りたいのだが……」
一瞬で人気のない寂寥感漂う荒野と化した執務室の中で歯切れの悪い遣り
取りを続けているうちに、ふとミリアは床に白い紙切れのようなものが落ち
ていることに気がついた。
さっきまでは床に何も落ちていなかったので、おそらくこの物体と一緒に
箱に入っていたのだろう。形や大きさから、カードのようだが……。ミリア
は頭に疑問符をつけながら、それを拾う。そして、カードを裏返してメッ
セージを読み取るなり、二人は硬直した。
『やるがいい 恥じらいながら 裸エプロン』
やたら偉そうなメッセージを凝視しながら、絶句して開いた口が塞がらな
い二人をよそに、窓の外でカラスが『カー』と鳴いていた。
(完)
ザトミリで裸エプロンネタを書いてみたかったのですが、
二人して困惑しているのが精一杯ですた。orz
421 :
293:2006/05/11(木) 23:06:02 ID:CWw6+2KT
GJ! 最後にワロタ
しまった。前回のコテ消し忘れた。忘れて下さい
他スレでも、他人のエロ同人を文章に起こしたものの投稿は、けっこうあるみたい。
やっぱやめとこうよ。同人なんてただでも叩かれがちだし。
自分が作者なんだったら一言あったほうがいいかもね。
すごくいまさらですが168です
続きがかけなくなったのと、需要がなさそうなので前に投稿したやつはなかったことにしておいてください:
427 :
名無しさん@ピンキー:2006/05/23(火) 10:09:38 ID:Rag7gYBD
あら、↑のせいでもり下がっちゃったよwwwww
ある銀河の歴史の1ページ
メルカッツ 「あまり怒るな
>>169は病人なのだ」
シュナイダー「病人ですって?」
メルカッツ 「精神面のな・・・その病気を育てたのはリアルで誰にも相手にされないニートやヒッキー・オタクの歪んだ心そのものなのだ・・・そうだなその意味で言うと
>>169もむしろ被害者なのかもしれんな・・・100年前ならあれで通じたのだがな・・不運な人だ」
シュナイダー「なるほど
>>169は不運な人かも知れない・・・だがその人にスレを託さねばならぬ名無しはもっと不運ではないのか!」
この時すでに
>>169の帰趨は決していた・・・だが惨劇は此処から始まる。
このスレの趣旨は「このスレに邪道も王道もあるかゴルァ!!」なんで
書きたいと思ったもの(同人のコピーは・・ねぇ)を書けばいいとマジレスしてみる。
のんびり行こうぜ?
>>426(198)殿。需要は後から付いてくるさ!!
ちなみに医者×看護婦+患者むしろボルファ二が好きな自分は自家発電組。
KIMOI?ああ自覚してるさ。でもサイト無いし自分で作るしかないんだよねぇ。
職人様のような文才ない盆栽ですから♪
___ _
/ ____ヽ /  ̄  ̄ \
| | /, −、, -、l /、 ヽ きみ頭だいじょうぶ?
| _| -|○ | ○|| |・ |―-、 |
, ―-、 (6 _ー っ-´、} q -´ 二 ヽ |
| -⊂) \ ヽ_  ̄ ̄ノノ ノ_ ー | |
| ̄ ̄|/ (_ ∪ ̄ / 、 \ \. ̄` | /
ヽ ` ,.|  ̄ | | O===== |
`− ´ | | _| / |
同人板のギルティスレってどこ行ったの?
そういやーウィルス爆撃やらなにやらで、
下がって下がって結局おちたっきりだ。
需要が有るなら立てたいな。
>434
新作が発表されたから情報収集できるスレが欲しいんだよね。個人的には。
他の板じゃやっぱり同人的な話はできないし。
でも、以前も過疎ってるときは過疎ってたよね……需要あるかなあ。
>>434 自分も個人的には立てて欲しい
夏の祭典の当落も発表されたし、番外編とは言え新作も出るし、
同人的な話を出来る場は欲しいと思う
168です。
428励ましありがとう。
文章書きなれてないのもあってか、すごい自分のかいたのがいやになったので、前回のは無しで
自分でもう一度考えてかいて、納得できるのがかけたら投下させていただきます。
サキュバスの性格って公式で出てたかな?
>438
でてないね。
公式であるのは外見設定だけ。
あの位置にいながら一言も喋らないしストーリーにも絡んでいない。
つまりいくらでも妄想の余地はあると。
テスタ勝利ポーズ(空中で足組んで拍手してる)から見ると明るそうでお調子者っぽいけどね。
1、「御主人様〜、えっちしましょ〜」(奔放)
2、「フフッ、我が主よ…契約の精を頂くぞ」(年上)
3、「マスター、最近…その…あの………溜まってません?」(清純)
4、「………♪」(喋れない)
妄想だけは浮かんでくる自分にちょっと自己嫌悪。サキュテス好きなんだよぅ。
443 :
名無しさん@ピンキー:2006/06/17(土) 01:27:45 ID:ck8zoUju
ageて保守
444 :
名無しさん@ピンキー:2006/06/23(金) 06:43:10 ID:HkWTN2k2
ムァ〜〜〜〜〜〜〜〜ウ゛ェラスに保守
スレ汚しだが駄文を書き込ませてください。
_×鰤です。
「¢リ ゚皿゚)≡3<ギィィィ!サッサト起キヤガレ駄目人間!
マダ眠イ、トカ駄目丸出シノ言葉ホザイテンジャネェダロウナ?がっでむ!」
あーうるさい!居候くんの持ってきた目覚まし時計のお陰で私は最近目覚めが悪いわ…
今日は日曜日…あ、今日は確か居候くんの買い物に付き合う約束の日だった!
とりあえず支度しなくちゃ…ほらブリジット、起きなさい!
(隣で寝てるブリジットを起こす。)
鰤「お姉ちゃん、もう食べられないよ…」
何がお姉ちゃんよ。ほら、寝ぼけてないで起きなさいったら!
(ブリジットの頬を叩く)
鰤「う〜ん…あ、お姉ちゃん…じゃなかった、ミリアさん。どうしたんですか?」
_「貴方今日買い物に付き合ってくれって言ってたでしょ?早く用意しなさいな」
鰤「あ!そうでした!すいませんすぐに用意します!ところでミリアさん
一つ聞いていいですか?」
_「何よ?」
鰤「えーと…何でウチら二人とも下着なんですか?」
_「何言ってんの。昨日暑かったからこの格好で寝たんじゃない。それより
準備しなさいよ」
鰤「あ、はい…」
ブリジットは洗面所に向かい、ミリアは朝食の準備をしている。
朝のメニューはトースト、スクランブルエッグ、カリカリに焼いたベーコン。マグカップにはミルク。
鰤「洗面所空きましたよ」
_「うん。じゃあちょっと食べてて」
ミリアは洗面所に向かい、ブリジットは用意された朝食を頬張る。
「うーん、やっぱりミリアさんの料理は美味しいや。お母さんのと似てる…」
っ゚w゚)っニャー
「あ、エディ。お前も起きたの?」
エディとはこの家で飼っているペットである。
「えへへ、ウチは今日、お前のご主人様と二人っきりでデートなんだ♪羨ましいか?」
っ゚w゚)っ ソウカ。セイゼイ楽シンデクルガイイ。
「うん。そうするよ。ごちそう様でした♪」
食事を終わらせ身支度を整え、二人は出かけた。
ところ変わってショッピングモール。
鰤「ミリアさんあれ買ってください♪」
_「はいはい…w」
ブリジット、すでにミリアをこき使ってます。居候のくせに。
_「じゃ、私もコレ着てみよっと。ちょっと待ってて」
ミリアの手にしたのは最近の女性誌に載っていた少し肌の露出が多い服。
試着室に入ったミリアは早速着替えを始める。
(シュルシュル…)
この店の試着室は一つの個室のような感じになっている。入ってるかどうかは外側の
ドアノブに「使用中」の看板を引っ掛けておけばよく、ドアも内側から鍵がかけられる便利な物になっている。
ブリジットは店員の目を見計らい、ミリアの入ってる試着室へ素早く侵入した。
_「きゃあ!ブ、ブリジット!?」
着替えの途中であったミリアは下着姿のままであった。突然ブリジットが入ってきたので
持っていた店の服で慌てて肌を隠した。
「鍵かけないなんて無用心ですよ…♪」
そういいながらじりじりとミリアに詰め寄る。
_「ま、まさかこんな所で!?」
ミリアは逃げようとしたが今はとても外に出られない格好だ。
鰤「ウチ、ずっと我慢してたんですぅ…」
_「ちょ、落ち着いて…んんぅ!」
ミリアが言い終わる前にブリジットが唇を奪い、口付けを交わらせた…
_「ブリジット…ちょ、やぁ…んん…」
全裸になったミリアはブリジットの愛撫を受けている。
鰤「駄目ですよ♪声出しちゃ♪」
そういってブリジットはミリアの秘部を弄りながら乳首を優しく噛む。
_「ひっ!んんんんんー!!」
ミリアは声が出そうだったがすぐ自分の手で口を抑えた。
鰤「声出すの我慢できませんか?じゃ、これ噛んでて下さい」
そういってブリジットはミリアにハンカチを手渡す。
_「んんー!!」
言われたとおりミリアはハンカチを噛み、ブリジットは愛撫を続ける。
かなり執拗にやり、ミリアの秘部はかなり濡れた。その際何回かイッたのは言うまでも無い。
鰤「フフフ…さて、本番いきましょうか?」
ブリジットはスパッツを下ろし、肥大化した自分の性器に避妊具を装着させる。
_「んん…」
ミリアは顔を真っ赤にして、ブリジットの性器を凝視する。なんだかんだいいながらノリノリである。
鰤「ミリアさん、ウチの上に乗ってください…」
そう催促を施し、ミリアは素直に、しかし無言で言うとおりにした。
いわゆる騎上位の体制になり、ミリアは腰を少し曲げて、いきり立ったブリジットの性器を掴んだ。
_「んん…」
ミリアの膣内はあまり使い込んでないため、かなり肉棒を締め付ける。
肉棒に濡れた粘膜がまとわりついてくる感じがいい。
鰤「ミリアさんのアソコ、気持ちいいですぅ・・・」
ミリアは少し照れくさそうに笑い、腰を上下に動かす。お互いの性器が擦れ、
ジュプジュプという卑猥な音が鳴る。
ミリア「ん…ん…」
単調な腰の動きに、左右の動きを加え、尻を嫌らしく回転させながら肉棒を咥え込んでいく。
その様々な動きが膣内の動きに連動し、ギュウときつく締めたり、緩く包むように締め付ける。
鰤「あ…はぁ…ウチ、すごい気持ちいい…」
そういうとブリジットは上半身を起こし、ミリアの乳房を弄り始める。
鰤「おっぱい…なめなめしちゃいますぅ…ペロッw」
_「んん!!んーんー!」
ブリジットがミリアの乳首を噛むたび声を漏らす。片方は柔らかさを堪能しながら揉み、
もう片方は舌と歯で乳首を愛撫する。噛むたび声を漏らすミリアがかわいく思え、ブリジットは何回も繰り返す。
そして一気に突き上げ、ミリアの膣内が締め付ける。
鰤「あん♪ウチ、もうイきそうです!まだ、イきたくないのにぃ!」
_「んん!んー!」
ブリジットは絶頂を向かえるのと同時にミリアも絶頂がやってきた。しかしミリアの脳内では
イきたい気持ちと抑えたい気持ちが葛藤していた。
_「んんんんんーー!ふぅー!!」
だが絶頂はすぐにやってきて、ミリアの身体を大きくのけぞらせた。
鰤「ミリアさん、一緒に!くう!」
_「んんん!」
二人はほぼ同時に達し、欲望の証を射精した…
店員「ありがとうございましたー♪」
それから急いで店を出て、二人は再び買い物を続けた。
_「もう、信じらんない…あんなところでなんて…」
顔を真っ赤にしながらミリアが愚痴をこぼす。
鰤「まぁまぁそんなこと言わないで機嫌直して下さいよぉ…アイス買ってあげますから♪」
ブリジットはケロッとした表情でミリアの手を繋ぐ。
_「ふぅ…わかったわよ。そのかわり今度は私の買い物付き合ってもらうわよ。まだ買ってないものあるんだから…」
ミリアは少し笑い、ブリジットの顔を見る。二人はアイスを買い、食べながら椅子に座り少し休んだ。
っ゚w゚)つ【終わり】
あとageときます。
いいね
452 :
445:2006/06/25(日) 18:39:02 ID:WNRrCSc6
>>450さん
>>451さん
どうでしょうか?純愛系の話で鰤受けのはずが_受けに…
楽しんでくだされば幸いです…
453 :
445:2006/06/25(日) 19:45:41 ID:WNRrCSc6
あとオマケです。今度は鰤受けです。
(ミリアの髪で手足を拘束され、身動きできない鰤。その状態でミリアに顔面騎乗され、
紗夢とミリアにフェラされる鰤)
鰤「んん…ちゅ、んむぅ…はぁっあっ…み、皆さん…もう許してくださいぃ…」
_「ふふ、駄目よ。ほら、ちゃんと舐めなさい。もっと奥まで…んん、そう、上手よぉ…」
紗「んむ…むぅ…はぁ…ブリジットのコレ、ピクピクしてるアルゥ。射精したいアルか?」
鰤「ううっ…は、はぃ…射精したいです。お願いですぅ…」
デズ「だぁめ♪男の子はもっと我慢しなきゃ駄目ですよ♪ちゅぅ…」
(そう言って鰤の性器の先端を吸い上げるディズィー。簡単に射精できないよう、ペ○スにベルトが施された)
鰤「あっ、あっあっ!あうっ!くぅっ!…ふあーあーぁぁぁ…っ!」
_「ふふ……お姉ちゃん達のペットになりますって言ったら、射精させてあげてもいいわよ?」
鰤「そんな…そんなぁ……!」
454 :
445:2006/06/25(日) 19:47:15 ID:WNRrCSc6
訂正
×紗夢とミリア
○紗夢とディズィー
小説つか、キャラサロンのログを貼られてる気がした。
そして一連の流れから、またエロ漫画からの書き起こしかと疑う俺がいる。
ゴメン
GJ!表現力ネ申過ぎ!あとエディの扱いワラタw
セリフの前に登場人物の名前を付ける、いわゆる「シナリオ形式」は好まれないっぽい。
それはともかくエディは美味しく頂きました。
エディだけはよかった。
初心者乙
461 :
名無しさん@ピンキー:2006/07/02(日) 10:11:38 ID:j5nmMcUK
age
463 :
名無しさん@ピンキー:2006/07/08(土) 20:13:40 ID:mFo3N0WO
age
ちょっと前のサキュバス談義で妄想を刺激された。
が、出てきたのは
イグゼクス・テスタBADEND後
サキュバス、魂が死ぬ前にイノの精神捕獲→陵辱
荒んだテスタにひとときの安らぎを、と奉仕
あまりに救いがなさそうで筆が進まん。誰かテスタを助けてくれ。
テスタとサキュはめっちゃ仲の良い兄妹のような間柄だと想像している(無愛想な兄と陽気な妹)
だから多少エロいスキンシップも平気な顔してやっちゃうわけだ。
そんな、添い寝や軽いキスが日常茶飯事なサキュテス読みてえよぉ
で、>464さん
テスタからサキュへの精力授与のお話なんていかが?
テスタは契約だから、と素っ気無く対応するけど
サキュはテスタへの恋慕も含めてその行為を大切にしている、そんな展開キボン
ほす
保っ守
保守しかできませんが、保守。
469 :
名無しさん@ピンキー:2006/07/21(金) 15:15:59 ID:G1mpKwwx
保守あげ
保守代わりに駄文をあげさせていただきます。
医者が悪い意味でおかしい上にエロもほぼ無いのですが…。
ねえ、先生
なんですか
何か私にできる事があれば…あの、手伝わせていただけますか?
…機会があったらお願いしたいものですね?
そう彼女に言ったのはつい最近のことだったか。
*
性的対象として異性を見たことがない、といえば嘘だ。
インターン時代、同級生らの白衣の天使の品定めに呆れながらも引き込まれるように
耳を傾けていた事も、マイルドだがグラビア写真も見たこともあった。
今となってはもう過ぎ去りし過去の思い出だが…。
あの頃なら格段気にも留めなかった。しかし斯様な状況に陥ってもお構いなしに訪れる
自身の男性たる所以を今の私はもてあまし気味である。
肉体的な欲望を我慢すれば、精神的な欲望を押さえるのが難しく、精神的な欲望を
押さえつければ、今度は肉体的な欲求に負けそうになる。
自分で出してしまえば問題はないのだが、罪の上にさらに罪を上塗りしているようで
その背徳にさらに興奮を覚えるのか問題解決にはならないのが忌まわしくも私の今の
現状なのだ。
*
ぴりぴりとした空気を感じ取ったのか、彼女は必要以上に私に近づこうとしない。
腫れ物に触るかのごとく態度をするあの聡い娘に、私は今最も情欲を覚えている。
もともと「私」に全てを捧げるつもりで旅をしている娘だ。
(…戴いてしまおうか。)
火のついていないタバコを咥え、私はぼんやりとそんな事を考える。
そもそも彼女とは人こそしらねど浅からぬ仲…。
まあつまりはそういう関係になってしまった、のだが。
しかし、それを鑑みるにしても、ティッシュの散乱する薄暗い部屋の中でだらしなく
ソファーに身を沈めているこの様な姿を見たとすれば、彼女はどう思うのだろうか。
嫌らしい、汚らわしいと軽蔑されるのか、それとも見ない振りをするのか、
もしくはその体で解消させてくれるのか。
選択肢に結局すでに性交渉が入っているのには全く自嘲せざるを得ない。
「結局なんだかんだ言って、所詮は私も、ということですか」
一度想像してみるともうそれしか考えられなくなるほど堕ちた思考。
今の私は私ではない。
世界最高の外科医として表の世界で名を馳せていた時の私でもない。
トチ狂って快楽のままに人を切り刻んでいたあの頃の、下卑て卑小で吐き気がする程
脆弱な、私。
いつまでたっても収まる事のない欲望に辟易しているとふと名案が頭に浮かぶ。
「…自分を切り刻んでみたらどうでしょうか。」
それは名案だ、他人に迷惑をかけない自慰行為だし何で気付かなかったんでしょう、
とおもむろに手術用のメスを胸に突き刺してみた。そのまま下にずっ、と引き下ろす。
そのどきどきするほど魅力的な肉の切れる感触に痛みは麻痺し、いっそこの手で
臓腑を引きずり出したい衝動に駆られる程。
普通はこんな風に感じない。
いや、こんな風に感じるから異常なのだ。―今の私は。
先生、と小さな声に意識は現実に引き寄せられ私はドアのほうを見やった。
信じられないものでも見たかのような表情を浮かべる少女を見て一連の行動を
見られていたのだと気付く。全くタイミングの悪い事だが、呆けていて
彼女の存在に気付かなかった私に責はある。とりあえず今に至る理由を何とか
誤魔化さねばならないような気がして私は立ち上がった。スプリングの軋む音に
彼女がびくり、と怯えたような気がしたが気にしない。
するりと腕に滑り込んできた物を条件反射的に握りしめ、ひたりひたりと近づけば、
引きつった笑みを貼り付けその分だけ後ずさる、我が押掛け助手。
「え、あの、私何も見てませんから、お取り込み中しつれいしました!!」
「ちょ、ファニー君、これはですねえ…」
勢い良く180°ターンしたその体を、腕の代わりに細長い銀色が貫いて引き寄せる。
勢い良く引き抜かれたそれを追うように紅い液体が糸を引き、呆けたように開いた
口に自分のそれを重ねて鉄が混じった液体を啜り、鉄錆の味に恍惚となりかけて、
ふと私は気付く。確か私は弁明をしようと思っていたはずなのだが?と。
その間にも体は理性に反して勝手に動き続け、いまや彼女は私の下に組み敷かれている。
(人のことはいえませんねえ…)
下着を毟り取りながら、じくじくと染み出した赤色はとても綺麗だなんて感慨に耽る
私には、体を求めて彷徨うあの獣に何もいえる資格はない、と何故だか思う。
それは置いとくとしても、すでに開き直ってしまったからなのか、獲物を離す気は一向に
起きそうにない。
―だって私は咽喉が渇いて渇いて死にそうなんですよ?
目の前の泉の気持ちなんか考える余裕なんて、あるわけないじゃないですか。
一番反撃されそうにない型で小さな体を押さえつけた後、引きちぎった布の残骸を
尻目に私は契る。行き場を見つけた欲望は濁流のように外界へ流れ出て行く。
体からどくどくどくどくどくあふれる白い液が収まりきらずに白い太股を伝って
桃色のニーソックスに染みを広げる光景は、私の中の嗜虐心をさらに引き起こす。
乱れた柔らかな金髪を弄るのも飽き、どうせなら無き濡れているであろうその顔が
見たくて、くるりと向かい合うように体の位置を変えれば、押さえつけていた肩に
私の指の痕がクッキリと浮かび上がっているのが見て取れる。
それは痛々しいほど紫で、白い肌に浮かび上がって、鮮やかで、綺麗。
涙で濡れた大きな瞳に歪んで映る私の顔は紙袋を透かしてもおぞましく見える。
自業自得だと己を責めながらそれでも昂りは収まる事を知らず、かえって
激しくなる一方で。
自分を傷つけ相手を責めないさむことで快感を得る私は真正のマゾヒストでサディスト。
それならばこんな私に犯されて良いようにされているこの娘は?
ぬるぬると滲み出る蜜は自己防衛のために出るものだけではない。
でしょう?ほらそんな眼で私を見ないで、ふふ。
じくじくと、そんな…っは、やば、疼きが止まらな…
死んじゃう?そんなこれ如きで?
ただ海綿体の膨張でちょっと無理に広がっただけじゃないですか。
ねえ、我慢してくださいよぅ…ふ、ふふ?
っく、くくくくく、
あはは、ははは
ひィァは、は。
は。
さあ、お手伝いをしてください。
私が「正常」でいるため、にね。
(終)
駄目だ…orzどうも気恥ずかしくて深く突っ込めない。
全速力で逝って来ます。シッショー。
472 :
名無しさん@ピンキー:2006/07/27(木) 20:57:01 ID:OqSwLG/R
急速保守
まぁ乙カレーです。さっき晩飯にカレー食ったから腹痛い…
473 :
名無しさん@ピンキー:2006/07/30(日) 23:24:40 ID:kyTvVZcC
良かったですよ、職人さん。
色々想像の余地が有るのが好きです(*´д`*)ハァハァ
それはそうと保守あげ。
梅姉さんのキボン
闇紗夢で、アホネタ系裸エプロンの話を投下します。
以前投下したザトミリ編と多少リンクしていますが、大筋には関係ありません。
バカップルモノ+全体的にアホっぽい展開+闇慈も紗夢もお花畑に入ってウフフアハハ状態です。
エロ以外が長く、肝心のエロ部分は短めですので、ご注意下さい。
長いので2回に分けます。前半はエロ無しです。
彼がその店の前を通りがかったのは偶然だった。
彼がそれに目を留めたのも偶然だった。
表通りにある生活雑貨店のショーウィンドウの前で自転車を止めて、闇慈
はそれを眺めていた。
彼が見ているのは、女性型のマネキン人形に飾られた白いエプロン。清
潔、清楚、もろもろの言葉を当て嵌めながら、ふと彼は自分が出前中である
ことに気がついた。
「げ、やべっ!」
こうしている間にも、おかもちに入れた料理は少しずつ冷めていく。ここ
で油を売っていることがバレたら、また減給されてしまう。闇慈は全速力で
自転車を走らせた。
「御津闇慈、今戻った!」
「遅いアル。もうすぐ皿がなくなるから、早く洗うヨロシ」
「へいへい……うおっ!」
ランチ客で賑わう昼下がり、自転車で出前を運んで店に帰ってきた闇慈を
待っていたのは、流しに山と積まれた食器の山だった。
チャイナタウンの一角にある屋台に毛が生えたような店で、彼は住み込み
でアルバイトをしている。
仕事内容は、主に皿洗いと出前要員。他にも買出しやら諸々の力仕事も
やっている。ぶっちゃけ、調理とウェイター以外でこき使われまくって
いる。住み込みといっても、寝床は紗夢の家の台所だから、当然寝心地は
悪いし、風邪を引いたこともある。三食昼寝なし、雀の涙のような時給を
鑑みて、この状況はちっとも割に合わない。かといって、文無しの食い逃げ
失敗犯に選択肢などあるはずもなく。
となれば当然、『逃亡』の二文字がちらつくが、
「闇慈、まだアルカ?」
すかさず厨房から催促が飛んでくる。向こうからは見えないはずなのに、
一種の超能力でも働いているのだろうか。
こうしている間にも、次々と使用済みの食器やら鍋やらが舞い込んで
来る。闇慈は大きな山ができた流しの前でがっくりと項垂れた。
「今洗うから、少し待ってろ」
このまま黙って見ていても、皿が減るはずもない。闇慈は仕方なく覚悟を
決めて、顔を上げる。ひとつ深呼吸してから、最初見た時よりも明らかに増
えている皿の山に挑みかかった。
「紗夢のヤロー、今に見てろよ」
スポンジで皿をごしごし洗いながら、それでも捨て台詞を忘れない闇慈で
あった。
翌日の夕方、再び闇慈はその店の前にいた。
ただし、昨日と決定的に違うのは、
「くーっ、やっぱ裸エプロンは男のロマンだよなー!」
日が落ちて間もないこの時間に、すっかりできあがっていたことだろう。
今朝紗夢から給料を貰った途端、これである。昼からずっと飲み歩いてい
たせいで、すでに給料の大半が消えている。お気楽街道まっしぐら、計画性
とは無縁のこの男に、果たしてあの男と会えるのかは誰にも判らない。
散々飲んだわりに足取りはしっかりしているが、顔は赤いしやたらハイテ
ンションである。酔いが醒めたら懐の軽さを後悔するかもしれないが、酔っ
払いに後先を考えるとか、まともな思考は期待できない。せいぜい、
邪魔するな 気遣い無用の 酔っ払い
位にしておくのが無難だ。
そして今日も、彼はそれに目が釘付けになっている。滅多に見られない真
剣な顔で、それをじっと見つめている。
彼の視線の先にあるのは、ショーウィンドウのマネキン人形に飾られてい
る白いエプロン。
丈が短いショートエプロンで、腰の紐を前で結ぶタイプだ。一般的に
ラップショートエプロンと呼ばれている。この男にエプロンの知識は全くな
いが、布地は生地の目裂けを防止するために繊維を小さな格子状に縫込んだ
リップストップ地を使用している。
所謂エプロンドレスのような可愛らしいものではなく、デザインもシンプ
ルで、取り立てて特徴はないが、この酔っ払いには全く違うものに映ってい
るらしい。
こうして黙って立っていればそれなりに絵になっているが、いかんせん
頭の中はお花畑で春満開。実にシリアスな表情で考えていることと
いえば……。
裸エプロン。
それは古今東西洋を問わず、男ならば一度は夢見るロマン。
その魅力は一言で語り尽くせないが、彼は主にチラリズムの部分に燃えて
いる。小さな布切れで身体の一部分だけを隠して自ら誘っておきながら、見
えそうで見せないという強烈なお預けを食らわせる、実に恐ろしいアイテム
である(?)。
昔は、とっとと見せろやゴルァ!と逆切れしていたものだが、想像力が発
達した今では、むしろこの見えそうで見えないギリギリのラインがたまらな
い。全裸よりも卑猥な妄想を掻き立てられるし、清楚なものを汚しているよ
うな背徳感にも、背中がぞくぞくする。
卑猥なシルエットを鑑賞するも良し、そのままいただくも良し、台所に立
たせて楽しむのも良しと、その用途は幅広い。悩殺ファッションランキング
のトップ3の常連を百年以上も維持しているその魅力は、由緒正しき様式美
と言えよう。
ちなみに、他にも裸靴下やら裸リボンやら裸チョーカー等、様々なアレン
ジスタイルが存在するが、彼はあくまでベーシックに裸エプロン派である。
闇慈は考える。
これが似合うのは誰だろう。
真っ先に思い浮かぶのは、ぼんっ!ぎゅっ!ぼんっ!のナイスバディが眩
しすぎる姐さん。
……鼻血が出た。
だが、気紛れで気性の激しい姐さんのことだ。そんな事をした日には、即
縛り首にされることは間違いない。
……どう考えても100パーセント無理です。ありがとうございました。
となると、姐さんのような爆乳ではないが、スレンダーですらりと伸びた
手足がそそられる紗夢。
……またもや鼻血が出た。
だが、口よりも先に手足が出るあのじゃじゃ馬のことだ。そんな事をした
日には、間違い無く夜空の星にされてしまう。
……どう考えても100パーセント無理です。ありがとうございました。
では、元暗殺者という色っぽい職業+冷たい視線が逆に快感になりそう
な、クールビューティーミリア。
……やっぱり鼻血が出た。
だが、どう見ても冗談が通じないタイプだ。そんな事をした日には、髪で
縛られて縊り殺される。縛られるだけなら無問題、オールオッケーだったり
するのは内緒だが、やはり命は惜しい。
……どう考えても100パーセント無理です。ありがとうございました。
それなら、巨乳と黒のボンテージ、そして齢三歳のアンバランスがたまら
ないディズィー。
……そろそろ貧血気味になってきた。
だが、本人の性格はともかく、史上最強のギアだ。そんな事をした日に
は、背中にくっついている連中が暴走しかねない。自分程度では消し炭にさ
れてしまうのは間違いなく、あの男に会う前からあたら男盛りの命を散らす
のはイヤだ。
……どう考えても100パーセント無理です。ありがとうございました。
実現には解決不可能な困難がてんこ盛りだが、この程度で諦めるような男
ではない。導き出される真理に、ひとり酔っていた。
「くーっ、やっぱ裸エプロンは男のロマンだよなー!」
とっぷり日も暮れて、すっかり闇が包んだ街に、ショーウィンドウの前で
上半身裸の男が握りこぶしを作って力説している姿は、一歩間違えなくても
いつ通報されてもおかしくない。
店はとっくに閉店時間を過ぎていたが、表の扉の前にかけてある営業中の
札はそのままだ。店を閉めるには札を裏返してシャッターを下ろさなければ
ならないが、店員が出て来る様子はない。勿論、店の前で意味不明な持論を
展開しているこの酔っ払いのせいだが。
表通りに構えているこの店は、主に生活家具や雑貨を取り扱っている。
当然ながら彼の妄想とは無縁の健全な店だが、たまたま今年某メーカーが出
した新作エプロンをショーウィンドウに飾っていたところを運悪くこの男の
目に留まってしまい、今に至る。
ところが、うっかり巻き込まれないように残業を決めた店に、さらに追い
討ちがかかった。
「君、それは本当かね?」
「あん?」
飽くことなく独りで大演説を続けていると、いきなり声をかけられた。
闇慈が後ろを振り返ると、一目で態度のでかそうな中年の紳士が興味津々に
話しかけてくる。
「誰だ、おっさん?」
闇慈は不躾な質問を返しながら、じろじろと紳士を観察する。年の頃は
四十代半ばだろう。モノクルをかけて、立派な顎鬚をたくわえている。
男は、顎鬚を弄りながら面白そうに自分を見ている。初対面の自分にも尊大
な態度を隠そうともしないが、不思議と不快感は感じない。
「『おっさん』は止してくれると有難いな。それより、今の話は本当
かね?」
「あったりまえだろ。何言ってんだ?」
闇慈の怪訝な視線に、歴史の闇に生きる一族の生き残りは肩を竦めた。
「残念ながら、私は君達の言うような『性欲』というものが存在しなくて
ね。長い間ずっと人間を見てきたが、君の言う『男の浪漫』というものが
よく理解できないのだ」
スレイヤーの説明に、闇慈は思わず口笛を吹く。何と勿体無い話だろう。
「へぇ。そいつは天然記念物モノだな」
「そうかね? これでも大して不便はないが、やはり知らないことは不幸だ
な。もし君さえ良ければ、詳しい話を聞かせてもらえないか?」
「ああ、俺で良ければ、いくらでもいいぜ」
闇慈は己の胸を叩いて、任せておけってと軽く請け負う。こうして、
酔っ払いによるプチ裸エプロン講座が開催された。
裸エプロンの由来から、その魅力、使い方など、あることないことを懇切
丁寧にレクチャー。内容自体やその真偽はひとまず横に置けば、闇慈はそう
悪い講師ではなかった。
元々回りくどいことが嫌いで、理屈より直感で行動するタイプのためか、
簡潔で解りやすい。ただ、否応もなく店先で猥談まがいの話を延々とされた
店はとんだ災難だが、そんなことを気にする連中ではない。
「なるほど、興味深い話だ。私も永く生きてきたが、まだまだ知らないこと
がたくさんあるな……。これだから、人間は面白い」
スレイヤーは顎鬚に手を当てて感心している。この戯れ言をどこまで本気
で信じているのかは伺えないが、
「では、早速試してみよう」
と、店の中に入ってしまう。
闇慈もふらふらついて行くと、店員があからさまに迷惑そうな視線を向け
てくる。だが、とても酔っ払いに見えない紳士がエプロンを所望したため、
仕方なく己の仕事に徹することにしたらしい。お勧めの品を数点カウンター
に並べて、顔を引きつらせたままお決まりの営業トークを展開する。
店員から一通り説明を聞くと、スレイヤーは白いレースのエプロンと、薄
いピンクのエプロンを選んだ。別々に包むように頼むと、まだ興味深そうに
店内を見て回っている。
「君はどうする?」
スレイヤーに声をかけられて、闇慈はショーウィンドウのマネキンを指差
す。
財布は軽いものの、この値段ならギリギリ買える。すっからかんに
なるが、良からぬ妄想に取り憑かれた酔っ払いに、後先のことなど考えるは
ずも無い。そして、この生徒も非常に気前が良かった。
「君、あれも包んでくれたまえ」
「えっ、いいのか?」
「構わんよ。愉快なことを教えてもらった礼だ」
「サンキュー、おっさん! アンタ、胡散臭いけど、いいヤツだな」
「礼には及ばんよ。はっはっは」
上機嫌で笑い合っているにわか師弟を、店員は気味悪そうに見ている。商
品を入れた紙袋を持ったまま、声をかけ損ねていた。
「ところで、そいつは誰に着てもらうんだ?」
闇慈が興味津々に質問すると、スレイヤーは「妻と知り合いにだ」と答え
る。
「へぇ、アンタ、妻子持ちなのか」
「そうだよ。これがまたいい女でね。今君に紹介できないのが残念だ」
スレイヤーは相好を崩して惚気ているが、エプロン姿を想像して残念そう
に首を振った。
「一応妻には着てもらうが……微妙なところだな。
だが、このエプロンが似合いそうな女性にもう一人心当たりがある。折角
だから、彼女にも着てもらうことにするよ」
ザトー君のところへ遊びに行った時にでも、渡すよう頼めばいいだろう
と、スレイヤーは気楽に傍迷惑なことを考えている。人を振り回すことなど
前菜レベル、面白ければそれで良し――あくまで己のポリシーを貫き通す
スレイヤーを止められる者などいるはずがない。
約一週間後、そうとは知らずエプロンを手渡したザトーと、裸エプロンを
勧められたミリアが石になるのは、また別の話である。
「実に有意義な時間だった。礼を言う。
しかし、本当に君は面白いな。一期一会とはよく言ったものだ」
「そうかい? 自分では自覚はねぇけどな。ま、褒め言葉として受け取って
おくよ」
「それでは、そろそろ失礼しよう。また機会があれば、会うこともあるだろう」
「おう、ありがとな」
黄緑地に白抜きロゴの店オリジナルの紙袋を左手に提げたスレイヤーは、
晴れ晴れとした様子で右手を差し出した。闇慈も笑顔で握り返して、にわか
師弟は別れを告げる。
スレイヤーは肩にかけたマントを翻すと、手品のように一瞬でかき
消える。闇慈も「やっぱ人外だったんだなぁ」とのんびり呟いて、家路に
ついた。
「……それが、こんな遅くに、酔っ払って帰ってきた理由アルカ」
「おう」
真夜中を少しばかり過ぎてから無事に帰宅した闇慈は、全然反省していな
い様子で頷いた。
たまらないのは紗夢である。ぐっすり寝入っていたところを叩き起こされ
たのは、五百歩譲って許してやるとしても。
いきなりラッピング済みの箱を手渡されて、裸エプロンを所望される
など、誰が予想するだろう(反語)。
「誰がそんなコトするアルカ。ふざけるのも大概にするヨロシ」
当然拒否するものの、厚かましさでは人後に落ちないこの男がこの程度で
諦めるはずもない。
「なんで?」
腰を屈め顎に手を当てて、上目遣いにじーっと探られて、紗夢は思わず
目を逸らした。
「アタシがそんな格好をしなければならない理由がないアル」
「そりゃ、俺が見たいからに決まってんじゃねぇか」
「……バカなコト言ってないで、早く寝るヨロシ」
バカの相手はしないに限る。明日も早いのだ。バカ男の横っ面を一発張り
倒すと、紗夢はくるりと背を向ける。
「明日は屋台の修理を手伝うアル。早く直さないと店が開けられないネ――
ってドコ触ってるアルカ!」
背を向けたのが運の尽き。いきなり背後から腰を絡め取られて、紗夢は慌
てた。
「ひでぇよ、紗夢さん。そんなのってありぃ?」
無茶苦茶なのは闇慈の方だが、酔っ払いに自覚を求めても無理だ。耳元で
酒臭く囁く男の手つきはだんだん怪しくなっており、今やはっきりと紗夢の
身体をまさぐっている。
「調子に乗るナ、この犯罪者!」
怒りのパワーで振り解いた紗夢の黄金の右ストレートが、闇慈の顔面にめ
り込んだ。
築ン十年のオンボロアパートを揺るがす真夜中の惨劇の後、ボロ雑巾に成
り果てた男は――まだ生きていた。
「じゃ、じゃあさ……」
「知らんアル。そのまま死んでるヨロシ」
口も聞きたくない。嵐が過ぎ去った部屋を短時間で元通りに片付けると、
紗夢はさっさと布団に潜りこむ。闇慈は構わず続けた。
「どうしたら、こいつを着けてくれるんだ?」
死に体で、それでも諦めない男に、紗夢はげんなりする。この執念には内
心感心するが、もっと別の方向に向けられないのだろうか。全く理解に
苦しむ。
だがいずれにせよ、裸エプロンなど論外だ。紗夢は面倒くさそうに
答えた。
「そんなに裸エプロンが好きなら、アンタがするヨロシ。それなら、考えて
もいいアル」
「ほほぅ」
――ん?
紗夢は見落としていた。酔っ払いは時としてとんでもない行動を取る
ことを。
「その台詞、忘れるなよ、紗夢」
「……へ?」
それは、まさに一瞬の出来事。闇慈が大物なのか、これがジャパニーズの
秘められた力なのかは解らない。さながら、ゾンビが息を吹き返して人とし
て甦る様を早送りで再生したらこんな感じだろうか。目前の奇跡に驚いて身
を起こした紗夢は、陸に上げられた魚のように口を開け閉めするばかり。
こうして奇跡の復活を遂げた闇慈の手が、この惨劇から無事に生き残って
いた箱を拾い上げる。箱は上の部分が押し潰されて凹んでいたが、構わず包
装紙を剥がして中身を取り出す。
「な……何してるアルカ!」
「何って、決まってるだろ」
事もあろうか、紗夢の目の前で闇慈がぽいぽいと服を脱ぎ散らしている。
男のストリップショーなんて前代未聞だが、紗夢の思考は緊急停止状態で、
リアクションの「リ」の字すら浮かばない。
こうして出来上がったのは、素肌にエプロン一丁男。
……似合う似合わない以前に、親が見たら嘆くこと間違い無し、『猥褻物
陳列罪』という言葉に拍手を送りたくなるような素晴らしいシルエットが、
紗夢の目に焼き付く。
「ほらよ。どうだ、似合うかー?」
石像と化した紗夢の前で、裸エプロン男は大威張りで胸を反らす。ワンテ
ンポ遅れて、停止状態だった紗夢の唇からひゅうと空気が吸いこまれた。
「い……いやあああああ――ッ!」
深夜の惨劇はまだ終わっていなかった。
「うわっ、お前さんの言う通りにしたんだろーが。何すんだこのアマ!」
「バカッ! 変態! あの世へ行くヨロシ! 二度と姿を見せるな
アル――ッ!」
この後百年は語り継がれるであろう紗夢の大絶叫と共に、第二ステージを
迎えようとしていた。
「はぁ……」
乙女のため息は深い。この上もなく苦りきった顔で、のろのろと手を動か
している。
太陽はまだ中天に差し掛かっていないが、普段ならこの時間はランチタイ
ムの準備に追われているはずである。しかし、バイト達の姿はなく、紗夢も
また屋台の客用テーブルに座って延々と豆を剥いているだけ。
「最悪アル……」
えんどう豆の筋を剥き、豆を取り出して水切りざるの中に放りこむ。単純
作業を繰り返しながら、またため息が零れる。
手を動かしていれば忘れられると思ったのに。昨日の悪夢が頭から
離れず、紗夢はまた絶叫しそうになるのを辛うじて堪えた。
そういえば昨夜は朔夜だった。昨夜は朔夜――しょうもないシャレが頭の
中を飛び交う。
ものすごく不味いモノを見てしまった。横から巨大ハンマーで頭を殴られ
たようなこの衝撃は、経験した者にしか解るまい。まさに人生最悪の出来事
だった。
せめてパンツくらい穿いていれば――などと考えてしまう程、紗夢が受け
たショックは大きかった。
「……一体、アタシが何をしたアルカ……」
何て酷いモノを見てしまったのだろう。男の裸エプロンは犯罪だと言われ
ている理由が、嫌というほど理解できた。二度と思い出したくもない――刹
那、あの忌まわしいシルエットが甦ってきて、紗夢はへなへなとテーブルに
突っ伏す。ひとつ屋根の下で暮らしてきて、一度も見たことがないとは言わ
ないが……。あんなのは、最悪にも程がある。
「はぁ……アタシ、もうお嫁に行けないアル……」
それどころか、二度とイイ男とお付き合い出来ない身体になって
しまった。
それなのに、あのバカ男ときたら! また腹の底からムカムカしてきて、
紗夢は突っ伏したまま両手でテーブルを叩く。
今朝、全身打撲+右肩脱臼にもかかわらずけろっとしていた闇慈は、事も
無げに言った。
『心配すんなって。こうなった以上は、俺が責任とってやるから』
『何の責任アルカ!』
『何って、お前さんはもう嫁に行けないんだろ? なら俺が貰えば万事円満
解決。簡単な理屈じゃん』
『ドコの世界にそんな理屈がアルカ! 慰謝料は一千万ワールドドル、
ビタ一文まけないアル!』
青筋を立てて喚き散らす紗夢に、闇慈は当たり前のことを告げる。
『ンな金あるワケねぇって』
『偉そうに言うな!』
あんな住所不定無職の風来坊に貰われるなんて、真っ平御免である。誰よ
りも自立志向が強い紗夢にも、素敵な男性に護られたいというささやかな願
いはある。あんなろくでなしと結婚した日には、間違いなく自分が養う羽目
になる。
今、当の最低男は家で寝ている。あの後、更にとんでもないことをぬかし
やがったので、二度と思い出さないようにしておいた。おかげで予定してい
た屋台の修理ができず、店が開けられないが、仕方ない。とにかく今は、こ
のボロボロに傷ついた心を癒すことが先決だ。このままでは、プロとして
ちゃんとした料理が作れる自信がない。
最後の豆をぱらぱらとざるに放りこんで、紗夢は席を立つ。この世の不幸
を全て背負ったような哀愁を漂わせながら、とぼとぼと炊事場へ向かう。
「アタシって、つくづく男運がないアルナ……」
こんな目に遭うんだったら、最初の食い逃げ時に警察に突き出しておけば
よかった。後悔するも後の祭、変に仏心を出したのが運の尽きだ。
しかし、彼女の不運はこれで終わりではなかった。エナジードレインよろ
しく絶賛運気吸い取られ中の彼女に、次なる試練が襲いかかる。
そう、男の浪漫を果たすべく、本気になった闇慈の逆襲が待ち構えて
いた。
486 :
475:2006/08/04(金) 05:56:22 ID:s1aKYo7W
今回はここまでです。
近いうちに残りを投下します。
わはははは。
闇慈サイテー(褒め言葉)
470です。
遅くなりましたがあんな超駄文に暖かい言葉をかけてくださり
感涙です。恥を忍んで投稿した甲斐が…。
後基本医者看護婦であれば他CPも何とか書けるような気も。
>>475 GJ!!としか言いようが…あと闇慈、確実に人の道を踏み外して(笑)
490 :
名無しさん@ピンキー:2006/08/15(火) 11:35:52 ID:h1xkcTSG
保守ついでにあげ。
…ってか、PINK板閉鎖って本当なの?
ソルxディズィーかジャスティスの中の人が女らしいからソルxジャスティスが読みたい
自分でも書きたいけど、文才ないから無理だorz
保管庫第2スレまでしかないけど、他にこのスレ保管してるとこってない?
ヴェノム×ミリアかヴェノム×梅喧で話作ろうと思うんだけど、ニーズがあるのは
どっち?
ヴェノム×梅喧って見たこと無いし、どんな話になるのか興味あるな。
随分間が空きましたが、闇紗夢の裸エプロンネタです。
バカップルモノ+全体的にアホっぽい展開+闇慈も紗夢もお花畑に入ってウフフアハハ状態ですので、
ご注意ください。
人生は明るく楽しく。
刹那主義になるつもりはないが、楽しむべきところはちゃんと楽しむべき
だ。後悔しないように。人生は短いのだから。
チャイナタウンの外れに建つ、築ン十年のオンボロアパート。見た目とは
裏腹に、昨夜の惨劇にも耐え抜いた頑強さを持つ。とはいえ、見た目のボロ
さと便の悪さは如何ともしがたく、家賃の安さを差し引いても空室が目立つ。
街の明かりがまばらになりつつあるこの時間、「裸エプロン騒動」は新た
な局面を迎えようとしていた。
「……ソレは何アルカ」
「何って、見りゃわかるだろ」
アパートに帰って来るなり、紗夢は目を見張った。
今朝家を出た時には、数日は起き上がれないよう完膚なきまでに叩きのめ
したはずだ。それなのに、帰って来たらピンピンしている。まさに不死身。
これが稀少種ジャパニーズの力なのか、それとも単に殴り足りなかっただけ
なのか。紗夢の懊悩は深まる一方だ。
一枚しかない部屋着姿の闇慈は、布団の上でごろごろしていた。勝手にヒ
トの布団を使うなと怒鳴りつけようとしたところで、闇慈は嫌な笑みを浮か
べながらそれを見せた。
闇慈が嬉々として見せたのは、真っ白いエプロン。それは見ればわかる。
だが問題はそこではない。
昨日闇慈が着けたエプロンは、今朝確かに兆脚鳳凰昇で消し炭にしたはず
だ。ということは……。
「……また買いに行ったアルカ……」
昨日と同じ物を買いに行ったらしい。本当に懲りない男である。
「そういうこと。おかげ様で、金は無くなったけどな」
たった二日でまた文無しに戻ったにもかかわらず、闇慈は能天気に笑って
いる。明日は明日の風が吹くなどと呑気に歌っており、紗夢は頭が痛くなっ
た。
そもそもこの男が店でバイトをしているのは、食い逃げに失敗したことも
あるが、旅の路銀を手に入れるためだ。それなのに、たった二日で、しかも
飲み代とエプロン代ですってしまうなんて、有り得ない。有り得なさ過ぎる。
色々な意味で脱力して、反論する気力も湧いてこない。
蔵土縁紗夢、職業料理人、現在傷心乙女モードどん底真っ最中☆
この深い傷を癒してくれる素敵な彼氏を大募集中(ただし美形に限る)。
天井を仰ぐ茶色の瞳は、半ば別世界へ跳んでしまっている。だが、闇慈は
お構いなしにエプロンを差し出す。
「それで、紗夢さんよ。昨日の約束は、忘れてねぇよな?」
「アタシがいつ、何の約束をしたアルカ」
「お前さんが言ったんだろ。俺が裸エプロンをしたら考えるって」
ようやく反論の糸口を見つけて、紗夢は不機嫌そのものの顔を逸らした。
「……考えると言っただけで、約束ではナイネ。改めて拒否するアル」
「そいつぁ、ねぇな」
ずずいっと闇慈が一歩前に踏み出す。そこに、いつものへらへらした空気
はない。妙な迫力に圧されて、紗夢は一歩後退った。
「約束は約束だろ。お前さん、親にちゃんと教わらなかったのかい?」
反論を許さない、断固とした口調で問いかけながら、闇慈の手が紗夢の髪
留めに伸びる。長い髪が背中に流れ落ち、紗夢はまた一歩後退る。声を荒げ
ているわけでもないのに、紗夢の喉がゴクリと鳴る。『否』というたった一
言を飲み込ませるほどの、静かな迫力があった。
「あ、あんな不味いモノ見せられて、従う理由はないネ」
「不味いもの、ねぇ……」
紗夢の正直な感想にも、闇慈は肩を竦めただけだった。
「お前さん、自己責任って言葉、知ってるよな? 俺のセクシーなエプロン
スタイルにどんな感想を持つのも勝手だが、それで約束が帳消しになる理由
にはならないぜ」
「セクシーって、どの口で言うカ!」
頭の中では危険信号が点灯し、サイレンが鳴りまくっている。どうでもい
い突っ込みで逸らそうとしても、乗ってこない。恐ろしいほど冷静に、しか
も耳元で屁理屈をねじ込んでくる。普段のへらへらしたバカ男とは思えない
……まるで別人のようだ。
「如何なる理由であれ、俺はお前さんの要求を飲んだんだ。ギブアンドテイ
ク、今度はお前さんが俺の要求を飲む番だ。違うか?」
「ち、違うアル!」
「いーや、違わねぇ」
「……っ!」
闇慈の指が、肩にかかる癖の無い髪を梳くようにして背中へ流す。露に
なった白いうなじに熱を持った唇が押し当てられ、這い上がるように耳朶を
甘噛みされる。紗夢の背中が竦み上がり、知らず後退っていた。
しかしこの狭い部屋では、すぐに背中が壁にぶつかってしまう。それでも
諦めきれず無意識に足掻いている様は、武術の達人とは思えない程ぎこちな
い。普段なら凶器そのものの手足が、今は思うように動かない。手首を壁に
押しつけられ、耳の後ろや、うなじの辺りから鎖骨近くまで何度も唇が往復
し、時折強く吸い上げられる。
昨夜の恐るべき体験は、彼女から確実に判断力と行動力を奪っていた。
ただし、彼女自身に自覚がないため、殴ろうとすればするほど、逃げようと
すればするほど、焦りばかりが募っていく。
「あ……やぁ……あん……じっ」
耳元へ吹きかけられた吐息にびくりと肩を震わせ、切なげに身を捩る。紗
夢の目が逃げ場を求めて左右に走るが、適当な場所は見当たらない。追い詰
められて、背中に汗が伝う。助けを求めるように見上げた紗夢は、黒い影と
目が合った。
「じゃ、よろしくな」
「……」
解放されたのはいいが、そんなものをドシリアスな顔で手渡されても困る。
紗夢は二の句が告げられず、件のエプロンと闇慈を呆然と見ている。闇慈は
着るのが既定事項と言わんばかりのふてぶてしい態度で、その自信はどこか
ら来ているのか、さっぱり解らない。
紗夢はもう一度逃げ場を探すと、左手で額を押さえながら渋々訊いた。
「……どうしても、しないといけないアルカ?」
「往生際が悪いな。何なら、俺が着せてやるけど」
どっちがいい?などと大真面目に訊いてくる。昨夜のふざけた変態ぶりも、
今の妙に押しの強い変態ぶりも、同一人物とは思えない。諦めの悪さと厚か
ましさは天下無双レベルだが、あのゴキブリ並みの生命力といい、伊達に神
器『絶扇』を操っているワケではないということなのか。敗北を意識せざる
を得ず、紗夢は俯いた。
「……」
「ん、何か言ったか?」
「…………着るから、あっち向くヨロシ!」
――絶対聞こえているくせに、コイツは……!
何故こんなことになったのか、混乱した頭では反省することもままならな
い。今彼女の頭の中にあるのは、
迂闊なことを言った昨日の自分に、小一時間説教。
ただそれだけ。
因果関係を徹底的に明らかにするまで、昨日の己の言動を検証したい最悪
な気分だ。
眉間に青筋を立てまくっても、事態がそれでひっくり返るはずも無い。紗
夢は渋々背後を指差す。
ところが、闇慈の思考はやはり彼女の右斜め上をカッ飛んでいた。
「却下。お前さんが逃げ出さないよう、ちゃんと見張っておかねぇとな」
「……は?」
一瞬ぽかんとしてから、紗夢の全身が怒りで紅潮する。
「コノ変態! 乙女に何をさせるアルカ!」
抜く手を見せずに右手が勝手に動いていたが、首を動かしただけでかわさ
れる。
「変態ねぇ……。男ってなぁ、みーんなこうだけどよ」
罵られても、闇慈はそ知らぬ顔で続きを促す。闇慈が髪を耳から掻き上げ
るように梳き、紗夢の背筋に冷たい汗がひと筋落ちる。一切有無を言わせな
い、最後通牒のような錯覚に陥る。
「……っ」
紗夢は悔しさに歯噛みしながら、己の服に手をかける。どうしてこんなこ
とになったのだろう。こんな目に遭うんだったら、あんなコト言わなければ
良かった。俯いてひたすら下を見ながら、手渡されたエプロンで前を隠して
するすると服を落とす。
下着姿になっても、闇慈は許さなかった。僅かに目を細めて、明らかに面
白がりながら無言で続きを催促してくる。揶揄を含んで見下ろされるのは、
見世物になった気分で、恥ずかしくて、悔しくて、堪らない。
いや、こんな時だからこそ冷静にならなければ、この馬鹿男の思うツボ
だ。紗夢は心を落ち着けようと、胸に手を当てる。
「焦らしプレイもいいけどな。このペースじゃ、朝になっちまうぜ?」
「誰が朝までするカ!」
朝までなんて、とんでもない。落ちつくどころか、挑発されて決意を固め
てしまった紗夢の身体から、下着が乾いた音を立てて落ちていく。闇慈の視
線を全身に受けながら、紗夢はエプロンを身体に押し付け、胸元から下を隠
して突っ立っていた。
これだけでも憤死ものだが、更にこのエプロンを着けなければならないの
か。昨日の闇慈のように、あんな格好をしなければならないなんて――恥ず
かしくて、悔しくて、目の前が滲む。
「……どうしてもしないといけないアルカ?」
どうしても諦めきれずに顔を上げると、満面の笑みを浮かべた闇慈の顔が
間近にあった。
「……!」
ぎょっとして、紗夢の背中が反射的に壁にへばり付く。闇慈は紗夢の目線
に合わせるように腰を屈めると、顎に手を当てて面白そうに見ている。
「ほい、ご苦労様」
いきなり手を引かれて強引に座らされたのは、先程まで闇慈がごろごろし
ていた布団の上。闇慈も腰を下ろすと、展開が読めない紗夢の額に己の額を
くっつける。
「……?」
「この辺で勘弁してやるよ」
本当は着て欲しかったけどなと笑いながら、紗夢の唇に軽くキスをする。
「ん……ソレ、どういう……」
紗夢は左手でエプロンを押さえながら、空いた手で闇慈の腕を掴む。闇慈
は額を合わせたまま、からからと笑っている。
「泣くほど嫌がってんのを見ても嬉しくねぇし。お前さんのそんな顔見られ
ただけでもめっけモンってことで勘弁してやるよ。今回は貸しにしといてや
るから、また気が向いたらやってくれよな」
「恩着せがましく言われる筋合いはないネ!」
『貸し』とか『また気が向いたら』という言葉に反応して、紗夢は涙目の
まま頬を膨らませる。人がどれだけ怖い思いをしたか、この男は全然解って
いない。
「まぁまぁ、そう怒りなさんな。ちゃんと謝るからよ?」
「ん……っ」
肩を抱いて口付けることが、『謝る』ことなのか。抗議しようとしても、
舌を絡められて吸い取られてしまう。
「悪かったな、怖い思いさせて」
……この男は……。
人を組み敷いて、耳元で『謝る』のだから、とんだタラシ男だ。
そんなことは今更だけど、腹が立つものは腹が立つ。
最初に妙な仏心を出さないで、警察へ突き出しておけば良かった。何度繰
り返したかわからない、今更な後悔を繰り返す。
「この眺めも、悪くはねぇよな」
闇慈の目が、エプロンで胸元から太腿まで隠しただけの紗夢の身体を何度
も往復する。多少冷静になってくると、紗夢の全身が真っ赤に染まる。そこ
へ喉元から鎖骨にかけて唇で撫でられるのだから、たまらない。
怒っているのに、しかし唇から零れてくる甘い吐息に煽られて熱が肌を包
む。せめて怒っている顔を崩さないようにするのが、精一杯だ。
「いつまでも怒ってないで、そろそろ機嫌直してもいいんじゃねぇの?」
「怒ってなんか……ないアル」
「お前さんの性格は、よーく解っているけどね。怒ってないんなら、別にい
いけど」
宥めるように笑いながら、エプロンを取られてしまう。隠すものが無くな
り見下ろされる視線が気になって、反射的に押しのけようと手が動く。とこ
ろがやんわりと押しとどめられて、紗夢は瞼を寄せた。
「ほれ、紗夢さん。怯えない怯えない」
宥めるように下りてきた三度目のキスは長く、そして妙に甘かった。
紗夢の裸体は、見た目通りにメリハリのあって均整が取れている。上を向
いてもきれいな形をしている張りのある胸、引き締まった腰、程好く肉のつ
いた尻、すらりと伸びた細い手足を長い髪が覆う。
撫でられるように優しく胸を揉みこまれていると、次第に尖った感触が
返ってくる。知らず唇を曲げて顔を逸らすと、いきなり力を込めて揉みしだ
かれる。
「んん……、や……闇慈!」
普段は気にならないはずの光が、今は瞼の上からでも鮮烈に降り注いでく
る。漸く自分が何をしているのかに気がついて、紗夢は慌てて明かりを消す
ように頼んだ。
返事は無かったが、すぐに部屋は薄闇に包まれる。ほっとして気が抜けた
瞬間、固く突き出た胸の頂きに歯を立てられ、吸い上げられる。
「やっ、……あ、ぁ……!」
麻薬のように胸から全身に回るこの感覚に、肩が震え、腰が身悶える。ま
るで身体が溶かされてしまうかのようだ。
だからこそ残念に思う。ここにいるのがこのバカ男でなければと。どうせ
なら、顔も生活力も甲斐性もばっちりな美形の方がいいに決まっている――
この期に及んでも諦め切れてないことなど、この男が知る由もない。
普段の気の強さが嘘のように、紗夢は大人しかった。大きすぎず小さすぎ
ず形良く膨らんだラインの美しさは、闇慈の手に収まって見る影もない。捏
ね回され、頂きを含まれて舌で舐られ、うてば響くような反応を返している
だけ。色付いた肌が匂い立つようにように艶かしく、明かりが絶えた薄闇に
ぼぉっと浮かび上がる。
「や……!」
いきなり指が侵入してきて、紗夢は身を捩らせて悲鳴に似た声をあげる。
そこはすでに湿り気を帯びていたが、きつそうに闇慈の指を締め上げている。
経験が無いわけではないが、慣れてもいない。本来彼女は恋に恋しているよ
うなタイプで、耳年増であることは確かだが、経験はむしろ少なかった。
「紗夢さんよ……もう一本いけるよな?」
「ヤダ……無理……っ!」
確認ではなく、通告。二本目の指を突き入られて、紗夢は足をばたつかせ
た。
「こりゃ、も少し解さないと駄目かな?」
「え、……ダメ! ダメアル!」
一旦指が抜かれてほっとするが、今度は闇慈の顔が下肢へ移動するのを見
て、紗夢は慌てて止めようとした。腰を引いて逃れようとするが、逆に脚を
恥ずかしいほど広げられてしまう。膨らんだ中心に熱い舌先を感じた瞬間、
堪らず腰を揺らした。
「んんっ! んんん――っ!」
舌で中心を舐られながら、指で入口をなぞるように動かされる。たちまち
痺れるような快感に襲われ、とっさに両腿が閉じようと動く。白い脚で闇慈
の顔を挟んでしまうが、闇慈はまるで気にせず、紗夢を責め立ている。紗夢
は恥ずかしさのあまり、両手で顔を覆い隠した。
「はあ、あ、あああ……」
尖った舌先で中心を抉るように転がされ、舐め上げられる。激し過ぎる快
感は、理性など跡形も無く吹き飛ばしてしまう。自分がどんな声を上げてい
るかなんて、解る筈も無い。普段のじゃじゃ馬姿からは考えられないような、
貪欲な濡れた嬌声が全身を煽る。背筋が仰け反り、乳房の先端がふるふると
震える。奥から蜜がとめどなく溢れ出てくる。
しばらくして解放された花芯は、気の毒なくらいに赤く膨れ上がっていた。
指で拭われ、舌でも拭われ、ワザと音をたてて吸われたにもかかわらず、今
も朝露のような蜜を湛えている。
「どした、紗夢?」
紗夢の潤んだ目が、訴えかけるように闇慈を見る。汗ばむ額に張り付いて
いる髪を丁寧に除けながら、顔を近づけて見下ろす闇慈の目は、実に楽しそ
うだった。
「それじゃあわかんねぇよ。ちゃんと言うてみ?」
「――ッ! そんな……コト……っ」
言える訳がない。紗夢がイヤイヤと拒否するも、今の主導権は彼女にない。
「お前さん、いつも言ってるだろ、『救いがたい天下無双の大馬鹿』だって。
だから、ちーっとも解りません」
――調子に乗るな、このバカ男……!
返事代わりに罵るはずが、唇を塞がれて口内であえなく消える。這い回る
ように舌で互いを探り、絡め合う。唇を触れ合わせたまま息ができる程度に
離すと、またどちらからともなく口付け合う。
また指が突き入れられたが、先程とは違って余裕を持って迎え入れている。
それでもニ本の指で中を広げるように動かされると、口内で溶け合っていた
息が引きつり、背筋が震える。中を探る二本の指は、そこから全身が蕩けて
いく様を在りのままに伝えてくる。そうして、彼女は漸くそのことに気が付
いた。
無言でくいくいと衣を引っ張ると、闇慈が顔を離して目で問い返してくる。
もう一度紗夢が衣を引っ張ると、心得たという返事と共に指が引き抜かれる。
闇慈が衣服を脱ぎ捨てているのをぼんやり見ながら、紗夢は肺に閉じ込めら
れていた空気を吐き出した。
自分だけ裸なんて不公平だ。普段は半裸で闊歩しているくせに、こういう
時だけ服を着ているのは卑怯だと思う。
「よっと。これでいいかい?」
紗夢は小さく頷いて、闇慈の背中に腕を回す。闇慈の鍛え上げた身体に、
紗夢のような柔らかさはない。紗夢も相当鍛えているが、闇慈はそれ以上だ。
全身これ筋肉という言葉がぴったりで、明らかに自分の好みとは程遠い。
『アツイ! 暑苦しいアル! もっと離れるがヨロシ!』
『スマン! 何ならもっと脱ごうか?』
思い出されるのは、暑苦しい記憶ばかり。……何度再検証しても、やはり
理想とは程遠い。我ながら、何故こんな男と……。複雑過ぎる気分だ。
再び闇慈の指が入ってきて、呼吸がまた忙しくなる。二本の指で内側を
ゆっくり探られ、花芯を強く摘まれる。
「――――ッ!」
意識が焼かれたように、一瞬全てが真っ白になった。
力なく横たわっている紗夢の眦には、うっすらと涙が浮かんでいる。胸を
ゆっくりと上下させながら、闇慈を映している。太腿に触れる熱はずっと熱
いままで、時折震えているのが伝わってくる。
お互い、もう我慢できそうになかった。
「紗夢……もう、いいよな?」
「ん……」
小さく首を動かした瞬間、紗夢はひときわ高く啼いた。
十分に準備は整っていたが、やはり経験の少なさがあるのだろう。最初に
指を入れられた時と同じく、紗夢は打ち込まれた楔をぎちぎちと締め上げて
いる。
「もう少し力抜けば楽になるって。な?」
「んぁ……そんなコト……言ったって……っ!」
一旦引き抜かれ、ほっとしたのもつかの間、再びにちという音がして、互
いのものが擦れ合う。再び身を固くする紗夢を安心させるように、闇慈が緊
張しきった首筋へ吸いつく。唾液を塗りつけ、赤い痕を幾つも散らしながら、
ゆっくりと抜き差ししていく。
何度も受け入れていると、それなりに耐性はつく。幾分楽になって強張り
が和らいだ瞬間、いきなり奥まで突き立てられた。
「そんな……や、やああっ!」
奥壁を破らんばかりに激しく突き上げられて、紗夢は普段の気の強さをか
なぐり捨てて、夢中で闇慈の首にしがみ付く。壊れてしまうかもしれないと
いう恐怖と、溶けてしまいそうな愉悦に支配されて、文字通りおかしくなっ
てしまいそうだ。
熱い吐息の下から小さく名を呼んで――きつく抱きしめられたのは覚えて
いる。が、強制的に高みに押し上げられて砕け散ったかと思うと、どくどく
と注ぎこまれる脈動を感じていた。
紗夢が意識を取り戻すと、闇慈の腕に抱かれていた。闇慈は紗夢の長い髪
を爪弾きながら、額に、鼻の頭に、目元に軽く食むように口付けている。
「アンタ……何してるネ」
「適当に遊んでるだけだから、気にしなさんな」
「……人の顔で遊ぶなアル」
普段の関係を考えると、逆に今の方が落ちつかない。照れ隠しも篭めて、
闇慈の頬を両手で引っ張る。
「おま、え、な……」
「し返しアル。って、や……そんなトコくすぐるナ……!」
色気も何もなく脇腹をくすぐられて、紗夢は堪えきれず身を捩る。
だが紗夢も負けていない。闇慈の手を振り解くと、逆に飛びかかって同じ
ように脇腹をくすぐり返す。だんだん可笑しくなってきて、二人して声を立
てて笑った。
それから。
「ふが……! なふがががのてに!」
最後に闇慈の口を思いっきり左右に引っ張って、紗夢はすっきりした様子
で悪戯っぽく笑う。
「これで許してあげるアル。一生感謝するヨロシ」
「おー痛て。野郎の顔をこんなにしといて、よく言うぜ。第一、裸エプロン
は男のロマンだろ。理解できねぇお前さんが悪い」
「……本気であの世へ行くアルカ?」
「遠慮させていただきます」
「そうアルカ……。残念アル」
「おーい、紗夢さーん?」
闇慈の逞しい腕に抱かれてそのまま二人で戯れていると、闇慈が再び強張
りを増してくる。
闇慈は紗夢の耳元まで顔を寄せると、ふっと囁いた。
「まだ、いけるよな?」
「え? まだって……あぁあああ!」
返事も聞かず、闇慈はいきなり紗夢の身体を引っくり返した。そして、間
髪入れず後ろから勢い良く突き立てる。不意打ちにも等しい突然の無体に、
気だるげに弛緩していた紗夢の身体が再び緊張する。
「いきなり何す……ん、んっ、あん、あんんっ」
肘で身体を支えることも出来ず、紗夢の手が無意識にシーツを掴む。あら
ゆる角度から責め立てられ、立て続けに襲いかかってくる絶頂を味わいなが
ら、悲鳴を上げているはずの肉襞で闇慈を奥へ奥へと引きずりこんでいく。
唇はだらしなく開き、繰言ばかりが零れてくる。紗夢の舌が、差し入れら
れた指をねっとりと愛撫している。しばらくして唾液塗れの指が抜かれても、
紗夢は物足りなさそうな悩ましげな顔でシーツを食んでいた。
互いの息遣いと、肉が擦れる濡れた音だけが狭い部屋を満たす。追い出さ
れるように掻き出された精液も、再び溢れ出す愛液も、肌を流れていく汗も
、お構いなしにシーツに落ちて染みを広げていく。
シーツに押しつけられた膨らみは、うつ伏せになっているせいもあって、
まるでたわわに実った果実のようだ。先端は痛いほど張り詰めており、
シーツと擦れ合うだけでも言葉にはならない疼きを与える。闇慈が触れるま
でもない。身体をシーツに強く押しつけるだけで、絶大な効果があった。
「あ、闇慈……! や……そんなトコ……んんっ!」
駄目押しのように、ひときわ深いところを抉るように突き立てられる。
揺らされているのか、それとも自分から腰を振っているのか。ただ身体の奥
で蠢いている律動に合わせて、中が収縮を繰り返しているだけのような気が
する。
眩むような快感に身を任せて、紗夢は再び絶頂を迎える。やがて、何かが
弾けるような感覚と共に、自らの意識を手放していた。
暑苦しくて、ぱちりと目が覚めた。
手を上に伸ばして鼻メガネを手繰り寄せる。身体を起こして目覚し時計を
見ると、針は午前七時を指している。
普段なら、この時間には起きて市場へ仕入れに行くが、屋台の修理が終
わっていないから今日も休みだろう。闇慈はこれ幸いと二度寝を決めこむ。
隣を見ると、紗夢はまだ眠っている。お互い裸だが、狭いところでくっつ
いて寝ていたら暑いに決まっている。といって、大好きな物体をわざわざ手
放す気はないから、闇慈の腕が再び紗夢を抱き込む。
紗夢は目を覚まさない。まぁ無理もねぇかと昨夜の己の所業を思い返しな
がら、朝日の中で紗夢の顔を好きなだけ眺める。昨夜のような不自然な熱は
ないが、自分より少し高めの紗夢の体温と、無防備な寝顔を見ていると、下
半身がうずうずしてくる。
「ま、いっか」
朝っぱらから一戦交えたくなったが、闇慈は自制した。がっつかずとも、
またチャンスはあるだろう。
ただし、自分から無条件で引き下がることなど、この男の辞書にはない。
闇慈は再び身を起こしてそれを探し当てると、ニヤリと笑う。
「あの時はああ言ったけど、やっぱ気になるんだよな」
人間正直が一番だよな〜などと歌いながら、今だ夢の中にいる紗夢の肢体
に手を伸ばした。
「ん……」
折角気持ち良く寝ていたのに、いきなり肩を揺さぶられる。紗夢は一瞬面
倒くさそうに瞼を持ち上げたが、すぐさま夢の中へ舞い戻る。
「ほれ、紗夢さん、起きて起きて」
腕を引かれて、強引に布団の上に座らされる。仲良くしたいお年頃の瞼を
強引に持ち上げて、目を擦る。
「闇慈……?」
この男は、人の後ろで何をしているのだろう? 頭を軽く振って意識を覚
醒させると、紗夢の目が大きく見開かれた。
「これでよしっと。おー、やっぱ見立てた通りだ」
闇慈は作業を完成させると、紗夢の前でじろじろと上から下まで何度も往
復させながら、俺ってさっすがーなどと自画自賛している。紗夢は驚きのあ
まり絶句して声も出ない。
裸エプロン。
それは古今東西洋を問わず、男ならば一度は夢見るロマン。
そう、今まさに男の浪漫が実現されていた。
※モデル:蔵土縁紗夢
白いエプロンは、確かに良く似合っていた。
裸エプロンの定番、フリフリレース付きの絹のエプロンで楽しむのもいい
が、これはこれで彼の妄想を十二分に刺激する。丈が短いので、こうして膝
を崩して座っているだけでもチラリズム最高!とガッツポーズを取りたくな
る。勿論、横からも後ろからも眺めはバッチリで、あれやこれやと妄想のネ
タには事欠かない。
太腿から下は剥き出しで触り放題だし、いずれにせよ中は何も身につけて
いないのだから、エプロンの上からまさぐるも良し、隙間から手を入れて直
に触るのもいい。それか、エプロンの裾を少し持ち上げて――などと、身も
蓋もなく下半身に大量の血が集まってくるが、良からぬ妄想で別世界へ飛ん
でしまった男に自覚はない。
ひと仕事終えたような、実に爽やかな笑顔で、闇慈は次なる野望を露にす
る。
「よし、次は姐さんだな。早速姐さんに似合うのを探しに行かねぇと」
敵は手強いが、不可能を可能にするのが日本男児というもの。
こうして、新たなる野望に息巻く闇慈の腹へ、紗夢の黄金の右ストレート
が容赦なく炸裂する。
「……問答無用アル。今すぐ死ぬヨロシ」
寝ている間にエプロンを着けさせるという愚行に及んだこの犯罪者を、紗
夢がどう料理したのかは、いずれ語る機会もあるだろう。
しかし迫り来る惨劇に、果たして築ン十年を誇るこのオンボロアパートが
耐えられるのだろうか……?
(完)
わははははは。闇慈バカすぎw(褒めてます)
紗夢がかわええ(*´Д`)
gj!
次は姐さん編ですか?w
511 :
名無しさん@ピンキー:2006/08/26(土) 20:41:22 ID:4SIxxquJ
ジャッジメントとスラッシュ、そしてACロケテ記念あげ
職人さん達お待ちしてます。
512 :
名無しさん@ピンキー:2006/08/31(木) 21:00:38 ID:lMwu9Yg1
age
age
aba
GGJで花のボスで触手プレイを想像してしまった(*´д`*)ハァハァ
>>515 おや?自分がいる。まさかドッペルさんか?!
「嗚呼、射精寸前」御津悶絶。「口内発射可?」
「不可」紗夢曰。「貴殿射精場所即我膣内」
紗夢舌技停止。萎縮物即硬直、聳立。先端、先走汁有。
「騎乗可?」紗夢訊。御津頷了解。紗夢、硬直物添手、潤滑繁茂地帯誘導。
「嗚呼」紗夢悶。「我膣内、巨大硬直物挿入完了」
紗夢下半身躍動開始。一、二、三・・・
「嗚呼」御津短声。「謝罪」
紗夢呆然、運動停止。「貴殿既射精!?」
「汝舌技巧妙故。御免」
「最低!! 三擦半男!!」紗夢絶叫。「亀頭鍛錬不足!!
貴殿包茎手術経験者!?」
「何故汝知其事実??」
御津墓穴。
以後、御津、性交時避妊具二重着用。
>>509 アンジってムカつくって再確認したからイラネ
519 :
名無しさん@ピンキー:2006/09/19(火) 23:58:29 ID:G4uCsoBq
ほしゅあげー
新作のテスタ絵にショボン(´・ω・`)
前スレのSSって見れる?
つにくちゃんねる
ソル×ディズィーないかなぁ
なんでもいいからイノが見たい
同意!!!!!!!!!!!!!!!!!
イノ様のオパイにダイブしたい。
>523
本当になんでもいいのか……?
イノのセリフが呻きと喘ぎしかないのでもいいというなら……この>464容赦せん!
もうちょっと待っててください
ほす
エクストラ偶々100円コーナーにあったんで買ってきたが瑞葉えろ可愛いのう。
結構楽しめたんだが評価低いのね・・。
デズたんハァハァな自分としては、瑞葉は容姿がかなり被ってるからなぁ…('A`)
"ギルティ"としてじゃなければ悪くは無かったかも。
あの2人の激甘Hは見てみたいかも。
あと今度は手のひらサイズ卵になっちゃったティール使って泣きながらオナニーする瑞葉とか。
産卵?(((゚Д゚;)))
ほしゅ。
過疎ってんなぁ…
予告ウゼェだろうけど、私事が終わり次第
このスレに投下させていただきますよっと ....〆(・ω・` )
534 :
名無しさん@ピンキー:2006/10/31(火) 00:47:14 ID:/8t1XKrt
期待age
535 :
名無しさん@ピンキー:2006/10/31(火) 19:05:14 ID:8dKh9Y2Y
眼鏡の男と、赤い髪の女が、ベッドの中で激しく交わっていた。
「はぁ……はぁ……うっ」
「ん……っ! や、あ……っ」
男の胸の上に、女の汗が飛び散る。
女は、男の胸板に手を滑らせた。
「本当に……学者には不似合いな体ね」
「そうか? ヒョロい方が、生化学研究者には合ってるって事か?」
男は、ズレた眼鏡を指先でくいっと直した。
その仕草がおかしくて、女はついクスクスと笑ってしまった。
「どちらかと言うと、貴方が学者あるという事が、不似合いなのかしらね……」
男は、新開発の人工細胞の研究を続ける傍ら、トレーニングも毎日欠かさなかった。
健康な肉体を維持する事は、彼にとって当然の心がけだった。
そのトレーニングの甲斐あって、男の体は素晴らしく引き締まっていた。
一見華奢ではあるのだが、腹筋は割れ、胸筋は厚く、肩幅広く、太腿は強靭だった。
黒縁眼鏡と、ぶっきらぼうに伸びた髪さえなければ、誰も彼を学者とは信じないだろう。
もっとも、それらがあったからと言っても、信じる者は少なかったのだが……。
「それ以上トレーニングしないでよ? 筋骨隆々のムキムキなんて、今時流行んないわ」
女は自分の赤い髪を片手で掻き分け、男のモノを咥えこむ。
「ん……ちゅぷっ……くちゅ……」
その頭を優しく撫でながら、男は答える。
「あの細胞を移植すれば、この体もどうなるかわからんがな……」
女は口を離した。
「やっぱり……どうしても、被験体を希望するの?」
細胞を移植されれば、男は人間でいられなくなるかもしれない。
動物実験では、例外なく凶悪で醜悪な化物しか生まれなかった。
「大丈夫だろ……理論上は、ヒト型に移植した場合は、移植前の姿形を保てる筈だ」
「でも……」
何か言いかけた女の頭を、男は一層優しく撫で回した。
まるで、これ以上興の殺がれる話題はやめようと言わんばかりに。
男の上に女は騎上位でまたがり、上下運動を開始した。
「あぁっ……はっ……あっ……あぁん!」
「くっ……良いぜ……もっと、腰振れよ……」
赤い髪が踊り、肉の音が暗い部屋の中に響く。
「あぁっ……イっちゃう……イっちゃうよぉ……フ……フレデリック……!」
「あぁ……俺も、もう……っ」
数十年後。
男は眼鏡の代わりに、赤い鉢鉄を頭に巻いていた。
神器の一つをその手に握り締め、久方ぶりに赤い髪の女と向き合っていた。
「久しぶりだな……『背徳の炎』よ……」
女は、その赤い髪以外、もはや原型を留めていなかった。
男は思った。
何故、あの男は、この女にまでGEAR細胞を移植したのか。
被験体は自分だけだった筈なのに……。
男は、同じく細胞を移植されて筋骨隆々になったその腕で、女の髪のように赤い剣を振るった。
「そう言えば……お前は、俺がこんなムキムキの体になるの、嫌がってたっけな?」
女は、首をかしげてみせた。
「……何の話だ?」
「いや……」
鉢鉄の男は、女が細胞を移植されるにあたって、記憶までも消去されていた事を思い出した。
「今度こそ、マジであの世に送ってやるぜ……ジャスティス!」
GGGJ!
エロカッコイイ。
最近のGG公式はお色気が足りないよ・・・
>>536 >GGGJ
グリムジョージャガージャックかと思った……
よく考えたられはGJJJだな……
>535
冒頭の「眼鏡の男」で一瞬闇慈かと思ったが、
そうきたか…!
GJ!
539 :
名無しさん@ピンキー:2006/11/05(日) 01:48:35 ID:7Zo629nr
メイのはない?
>540
まじすごい
無駄にクオリティ高くてワロス
「やっ……あぁ……」
女のように細く繊細な指が、メイの股間を撫で回す。
流れ出る愛液と共に、彼女の口からも思わず声が漏れる。
「メイさん……気持ち良いですかぁ……?」
ブリジットは指先を軽く曲げ、的確にメイの膣内を攻めた。
「ひゃんっ! ふ、ふあ……っ良いよぉ……そこぉ……」
既に少女とは思えない程硬く大きくしこったメイの乳首を
ブリジットは軽やかに舐めていく。
つ、続きは…!?(´Д`*)ハァハァ
546 :
名無しさん@ピンキー:2006/11/22(水) 04:31:47 ID:KeBzNfkJ
続きを期待しつつアゲほす
547 :
名無しさん@ピンキー:2006/11/26(日) 08:51:37 ID:LzEiu8q5
ポチョイノとか読みたい喃
>>547 そのころポチョムキンとイノは同時に達した
「「ぬふぅ」」
終
ポチョ梅なら書いてみたいが、本番ありなのか迷うとこだお
>>549 梅喧が暗器でポチョりんを襲うのキボン
551 :
名無しさん@ピンキー:2006/12/10(日) 00:46:22 ID:nvTk4pQh
552 :
551:2006/12/10(日) 00:47:45 ID:nvTk4pQh
すまん、ageてしまったorz
何でもいいのでソル主なのを書いてくれ。
ただし受けはかんべんな。
>>551 ホモは好かんがジョニテスに萌えてしまった
>>551&554
書き逃げスマソ。いや、マジで。
事故やら何やらあって一年以上ここ覗いてなかったんだ。
まだスレがあった事に驚くと共にオイラの拙い文章でも続き気になるって言ってくれる人がいる事に萌え、じゃなくて燃えた。
遅くなるとは思うけど続きがんがって書いてみるよ。
557 :
名無しさん@ピンキー:2006/12/14(木) 11:44:06 ID:xZDuhOxn
>554
事故だって!?ずいぶんたいへんな目にあったんだな。
原作があんな状態だから、職人さんもだいぶ減ったけど、
それでもスレはちゃんと続いているよ。
マッテルヨ。
>>555 だよな?
事故か…大変だったんだな。
そのうえで続きを書いてくれってのも大変だと思うが
やっぱり楽しみなんだよ、うん。
がんがれ(`・ω・´)
ピクリとも話の進んでない状態って事じゃね?>原作
561 :
559:2006/12/23(土) 02:21:47 ID:I4OGFDrN
>>560 そういうことか
サンクス
でも、新作のメイ、少し胸が大きくなってた
(;´Д`)ハァハァ
メイは胸があるほうが、ロリ顔とのギャップがあって萌える
処女な姐さんとかおk?
今猛烈に梅破瓜ネタが書きたいんだが。
ちなみに闇慈相手で種の為に〜みたいな感じで子作り話。
>>562 (;´Д`)ハァハァ た、頼むから投下してくれ
566 :
名無しさん@ピンキー:2006/12/29(金) 17:51:25 ID:OR92rDJA
>>562 子供はできなくていいけど処女ネタは読みたい
>>566 お前が死ねよw( ゚,_・・゚)ブブブッ
スルーしときなよ
そう言やメイも日本人だっけか
でもこいつは闇慈とは絡ませにくいか……
573 :
名無しさん@ピンキー:2006/12/31(日) 04:46:26 ID:ekNrP+PG
>>568 そうおっしゃらずにあなたから死んでください^^
>>573 いえいえ、カスの匂いを漂わせているお前から死んでくれw ( ゚,_ゝ゚)
576 :
名無しさん@ピンキー:2007/01/01(月) 18:31:02 ID:Sk5qOg0w
>>574 まぁまぁ落ち着いて腋臭臭いお前が氏ねばいいんですよ( ゚,_ゝ゚)
>>576 いやいやageてるあたりから童貞の臭いがするお前が死んでくれ、童貞のままな( ゚,_ゝ゚)
>>577 おやおや、童貞という単語を繰り返してるあたりから厨二病の臭いがする
お前が死ねば丸く治るんですよ( ゚,_ゝ゚)
みんなー、てすたんのED絵見たか?
あの脚はエロいよなー
反則だよなー
めでたくディズィーも巨根ふたなりになったことだし、
ふたなりディズィーとふたなりてすたんのお話キボンヌ
>>579 見てないけどふたなりのお話俺もキボンヌ
キボンヌその3
キボンヌその4ノシ
その場合、襲うのはやっぱりディズィーの方なのか?
何なの?
ディズィーってフタナリになったの?
ロボットカイ×アバたん
金属質の冷たい指先が、包帯に隠れた女の乳房を撫で回す。
ほどけた包帯を、さも邪魔と言わんばかりに、合金の腕が払いのける。
色白の女は、人肌では有り得ないその冷ややかで硬い掌に、
自分の体の全てを預けていた。
「ドウシタ? 全然感ジテイナイデハナイカ!」
「……鉄屑の愛撫で性感を得られないのは当然の帰結」
小難しい単語を並べられて、ロボカイは一瞬その解読に手間取った。
しばらくして、自分が貶された事に気づく。
「貴様! ワシノてくにっくニ満足デキントイウノカ!」
ロボカイはアバの股間に人差し指の先端を挿入すると、中で小刻みに振動させた。
その途端アバの膣が締まり、冷ややかな鉄の指の上を愛液が滴り落ちる。
「うふあっ……て、低俗かつ卑怯な恥ずべき悪徳だぞ、その手法は……っ
人間では不可能なその愛撫方法は、アンフェアだ……っ」
「フフフ、おなにーデハ、コンナ感覚ハソコハカトナク得ラレマイ?」
「たっ、はっ……確かにっ……自らの指先による自慰行為では、この振動は……」
調子づいたロボカイは、アバの中に挿入を始めた。
「待て、やめろっ……破瓜の激痛とそれに伴う出血に対する覚悟がまだ……」
「モンドウムヨウ、ダ」
ロボカイは下半身に設置された極太バイブを取り出し、内蔵モーターを起動させた。
「コノばいぶハ内部ノすぷりんぐ機構ト、かーとりっじ式粘液ノ排出機能ニヨッテ
本物ノちんこ以上ノ快感ヲ与エル事ガ出来ルノダ!」
怯えるアバの懇願を無視して、ロボカイは石のように硬いその陰茎をねじ込んだ。
「うほぁ……っ! ご、強姦だ……」
「何ヲ言ウ。社会勉強ノ為ニらぶほてるノ内部構造ヲ観察シテオキタイト言ッタノハ貴様ノ方ダ」
「こ……抗拒不能の状態に置かれていたと裁判で判断されれば、
和姦でも準強姦が類推適用される可能性が……っんぎぁ!」
屁理屈をこねるアバの、最後の抵抗の膜を、血の通わない鉄の棒が突き破る。
その棒の側面に仕掛けられた収納型の突起物が張り出し、アバの膣の内壁に刺激を与える。
同時に、そこから染み出した粘液は、ローションの役目を果たすと同時に、媚薬の効果も発揮する。
その効果は瞬く間にアバの精神を支配し、野生のエゴをむき出しにさせる。
「んっ……あぐっ……あへ……ちっ……膣内で……
隆起した突起物がっ……摩擦をぉ……あうっ……あぁっ、もうっ……
ゴリゴリっ……ゴリゴリするのほぉお……っ!」
ロボカイは、無数の突起物をランダムに突き出したり仕舞い込んだりしながら、
別のモーターを稼動させた。
「あひゃあっ! な……中でぇ……回転運動ぉっ……してるぅ……っ」
「ドウダ、参ッタカ! モウソロソロ中ニ出シテヤルゾ! 特別濃イおいるヲナ!」
「うあぁっ……享楽の絶頂に不本意ながら到達してしまうぅっ……!」
アバがアクメを迎えると同時に、ロボカイは棒の先端を奥に打ちつけた。
同時に、本体内部に蓄えられたカルピスの原液が、先端からピュピュッと噴き出す。
ロボカイの内部ラジエーターのすぐ隣で温められていたそれは、
アバの腹の中を熱くした。
「ソレニシテモ……何故我輩ヲ選ンダノダ?
我輩、貴様ノ事ハ生理的ニ駄目ノ駄目ナンダガ」
二人(正確には一機と一体)のイビツな性交渉が終わって、部屋は静まり返っていた。
重みでベッドの底が抜けそうなので、ロボカイは頑丈な床の上に座っていた。
「……嫌いな相手でも誘惑されたら熟慮もせず安易に手出しするなんて、蛮族以外の何物でもないわね」
アバは、せっせと包帯を体に巻きなおしながら答えた。
「私もお前の事は嫌いだ……。
異なる二種がそれぞれ酷似した性質を保有する時に、その二種間に存在する排斥感情……
所謂『同族嫌悪』とでも言うべきものを感じるわ……」
ロボカイはその言葉を、必死で頭の中で解読する。
「要スルニ、似タモノ同士トイウコトカ?」
「そうかもね……」
誰かメイとチップで精神年齢の低そうなエロ書いてください
流石に小学生以下はねぇよw
せめて中学生レベルまで引き上げろよ
チップ「ガキは黙ってろ」
メイ「テメーは若白髪だろーが」
チップ「ガキガキガキガキ」
メイ「白髪白髪白髪白髪」
チップ「パイパンは黙ってろ」
メイ「テメーのチンゲ白髪だろーが」
チップ「パイパンパイパンパイパンパイパン」
メイ「白髪チンゲ白髪チンゲ白髪チンゲ白髪チンゲ 」
ジョニー「やかましいッ!うっおとしいぜッ!おまえら!」
メイ「お前貧チンだろ」
チップ「なめんなこれでも喰らえ」
メイ「!!・・・・・ざけん、な・・・・抜けぇ・・・・」
チップ「んだその余裕ヅラァ?」
メイ「こんな貧チン何とも思わないもん・・・・ねぇ」
チップ「あの世にいっちまえ」
メイ「いやぁ!!・・・・やだぁ、ふぁあ!」
チップ「はっ糞餓鬼がっ」
メイ「やっやぁ・・・・」
チップ「いつまで喘いでんだよ」
メイ「や、山田さーーーーーん!」
チップ「こ、こんなトロい奴にーー!」
ウィナー・メイ。
メイ「はぁっ・・・はぁ・・・楽勝だねっ!!」
そして
>>590へ。
誰もメイがヤンキー化してることに突っ込まないのかww
「氣ってのぁ、法力五大属性の中で最も使い手を選ぶ属性だ。
体内に七つ存在すると言われるチャクラを開く事によって大気と通じ……」
「アァ? 俺ぁそんな小難しい事、毅師匠から習った覚えねぇぞ?
気合だ気合っ! 日本人ならまさに『気合』で氣を使いこなせっ!」
「……アナタ日本人じゃないアルよ?」
御津闇慈とチップ=ザナフ、そして蔵土縁紗夢の三人が、
一人の日本人少女に氣の基礎を叩き込んでいた。
少女の名は、不明。
五月(さつき)であるとも、芽衣(めい)であるとも言われているが、定かではない。
孤児であった頃、さる年の五月(May)にジョニーに拾われて以来、
仲間や保護者達からはメイと呼ばれていた。
出自や出身は、アイデンティティ形成に深く関わる。
自らの過去を知らざるメイにとって、かつての聖騎士団選抜大会で
かの最強最悪のギア・ジャスティスに「ジャパニーズ」と呼ばれた事は、
自分のアイデンティティを固めるための一助になるかもしれなかった。
ジョニーは「気にするな」と言うし、実際メイもそれ程気にかけてはいない。
だが、東洋人のみが先天的に素質を保有するとされる「氣」を使いこなせれば
それは憧れの異性であるジョニーに、大いに役立てる可能性を孕む。
アイデンティティ形成の欲求と、好きな人の役に立ちたいという欲求。
そこに共通するのは、自己実現という概念。
彼女が、正直信用出来ない(笑)三人にコンタクトをとってまで
教えを請うには、十分な理由だった。
氣を習うのに、最も適しているであろう人物は、クリフ=アンダーソンだった。
だが、彼はかつての大会で天に召されて以来、家庭用で化けて出てくるのみだった。
ジョニーは炎の法力は使えるが、氣は恐らく無理であろう。
信用出来る上に教え方もうまそうなのはカイ=キスクだが、
彼も氣ではなく雷を使う者だし、そもそも義賊が警察の前にホイホイ姿を現すわけにもいかない。
ディズィーのガンマレイも、その生成要素は氣ではないだろうし、
第一彼女は自力で能力を制限出来ない。教えを請うのは彼女にとっても危険というものだ。
散々考えあぐねた結果、気は進まないが
やはりこの三人に頼るしか無いと、メイは結論付けた。
ところが、である。
三人とも、氣を使いこなせるようになったプロセスが異なるのである。
闇慈は学問的に法力を習得しており、そのため氣のみならず、
最も扱いの難しい雷をも使いこなす秀才だった。
小説版『白銀の迅雷』にも書かれていた事だが、雷を戦闘技術に転用出来るのは、
盛栄揃いの騎士団の中さえ、カイ一人だけだった。
直情的でありながら理知も重んじる彼であればこそ、
がむしゃらに頑張ったからと言って何でも叶うわけではない事を知っていた。
それ故彼は、きちんとした師をもって大系的に氣を習得すべきだと判断していた。
……が、チップは違った。
公式の氣の使い手の中で、故クリフを除けば唯一東洋人でない彼は
闇慈が習ったような理詰めの方法論は、師である毅から聞き及んでいなかった。
毅は、それこそ気合でもって彼に氣を習得させていたのだ。
無論毅自身は、学術的な勉強も重要視しただろうが、相手がチップでは
理屈で教えたところで意味は無い、と判断しての事だろう。
紗夢は、独学に近い方法で格闘技を習得したため、
氣はおろかただの徒手空拳ですらも、人に教えてやれる程体系づけてはいなかった。
呼吸法や間合いの取り方なども、師に習うのではなく、実戦の中で身に着けた。
更に言えば、別段彼女は氣に執着を持っていない。
長い年月の中で、たまたま習得出来ていたから多用しているだけだ。
それが証拠に、彼女は氣ばかりでなく、炎の法力も使いこなす。
確実に勝利できるプロセスを構築するためならば、氣に執着する必要は無いというのが持論だった。
困ったのはメイである。
三人ともが全く異なる方法論を提示してくるのでは、
戦闘術すら満足に身に着けていない彼女には、どの方法も採択出来なかった。
選別基準がわからないのである。
また、ここに揃った三人は全員押しが強いタイプの人間なので
メイ本人の存在を忘れる程の勢いで、それぞれが頑なに持論を展開して討論しあっていた。
紗夢の経営する中華料理屋の客席。
三人が終わりの見えない議論を続けている間に閉店時間がせまり、
従業員は後片付けを始めていた。
「……と、もうこんな時間か。長居しちまったなぁ」
「腹ぁ減ったな。おい空き缶女、何か食わせろ」
「収入の無い男がどうやって飯代払うつもりカ。タダ飯奢る気はさらさら無いアルよ」
「……で氣の話は結局どうなったのさ。僕だけ置いてけぼりじゃん」
ジョニーから小遣いを貰っているメイは、その金で何か注文しようと思った。
が、闇慈がそれを制止した。
「っといけねぇ。飯は食わねぇ方が良いな、嬢ちゃん」
空腹に耐えかねたメイは、苛つきながら理由を尋ねた。
「……何でさ、イジワルぅ」
「意地悪なんかじゃねぇよ。丹田……つまり下腹部だな。
ここに氣を入れさせるためにゃ、空腹の方が都合が良いんだよ」
氣を習得するのに断食が必要とは思わなかったメイは、思わず眩暈を覚えた。
「くっ……くらくらするぅ……」
今にも鳴りそうな腹を押さえて、メイはとぼとぼと夜道を歩いた。
彼女の目の前には、やはり議論を続ける三人の馬鹿達。
彼らは腹が減らないのだろうか、甚だ疑問である。
「ねぇ……お腹すいたぁ」
耐えかねたメイは、懇願するような表情で三人を見た。
「さっきも言ったろ? 下腹部に力をだなぁ……」
「他に方法無いの?」
泣きそうな目で言い寄られて、闇慈は少しばかり思案した。
「そうさなぁ……まぁ、下腹部に力さえ入れば、何でも良いわけだが……」
考えながら道を歩いていると、町医者が目にとまった。
窓の向こう側に、やたら背の高い紙袋をかぶった男が歩いているように見えた。
メイは、その紙袋から本能的に「見間違い、見間違い……」と目を背けた。
闇慈は医者の看板をじぃっと眺めて、一つ妙案を思いついた。
というより、正確には「思い出した」と言うべきか。
いたって真面目な表情で、後ろを振り向きメイの顔を見る。
「お前さぁ、薬局で下剤買ってきて飲んでみる?」
もしこの場でメイがいつもの錨を担いでいたとしたら、思わずそれを地面に落としていただろう。
町中で派手な轟音が響かずに済んだのは幸いだった。
代わりに、町中に聞こえる程大きな声で、メイは目の前の男に
罵声に近い疑問符をなげかけた。
「……はぁあ!?」
「いや、まぁ聞けよ」
闇慈は悪びれる事なく説明を始めた。
「下腹部に氣が入れば良いわけだから、確かに絶食以外にも方法はあらぁな。
俺はやった事無いけど、便意を我慢して腹痛に耐えるってのも
一つのやり方としては間違ってないと思うし……」
メイが、ツッコミの代わりに痛烈なパンチをお見舞いしようかと思って
振りかぶった瞬間、チップも闇慈に同意を示す声をあげた。
「なぁるほど! 修行始めたばっかの頃に、師匠が
俺の食事の中に下剤を混入してた事があったのは、そのためだったのか!」
恐らくそんな筈は無い。
ただの、度を越した悪戯心であると思われる。
だが、師匠を崇拝しているチップの判断に、理知は伴っていない。
メイは、恐る恐る紗夢の方を見た。
「アタシはそんな修行した覚え無いあるヨ、安心するヨロシ」
その言葉に、メイは心の底から安堵した。
もし彼女も腹痛耐久レース経験者であれば、この場でメイも
下剤を飲まされて、悶え苦しむ事になるところだった。
「……ただ、駆け出しの頃はお金無かったからネ。
下剤は飲んでないけど、闇慈の言う『絶食』は、ほぼ毎日だタヨ?」
思い出したように呟いた彼女の言葉に、メイは愕然とした。
結局、どんな方法にせよ下腹部に負担をかけねばならないようだ。
そしてその点で、今日初めて闇慈とチップと紗夢は意見を同じくした。
いくら何でも下剤など飲みたくない。
さりとて、昼からずっと彼ら三人の議論に付き合わされたせいで、腹は減っている。
成長期であるメイに、絶食は不健康以外の何物でもなかった。
「他に無いのぉ? お腹に力ためる方法」
そう言われても、チップには思いつきもしなかった。
何しろ、本当に気合と下剤だけで氣を習得したのだ。
彼にしてみれば、たかが絶食が出来ないような根性の足りない小娘に、
自分が気合によって習得した氣の扱い方が、マスター出来る筈が無かった。
が、闇慈と紗夢の二人は、意味深な表情で顔を見合わせていた。
「絶食でも、下剤でもなく……」
「下腹部に、力をこめる方法……」
ただ一人、童貞のチップが思いつかなかった方法。
それは、食事によって通常通り栄養補給して構わない上に、
多少の運動も兼ねるので代謝を促進し、健康にも良いとされている方法。
女性にとっては、ダイエットに効果的とも言われている。
一説には、三日に一回「ソレ」をする事によって、年間で計上すれば六回、
サッカーの試合にフル出場したのと同じだけの運動量になると言われている行為。
あまり、子供には薦められる手段ではない。
第一、保護者であるジョニーを敵にまわす可能性が高い。
だが、この場で他にぱっと思いつく修練は、他に無い。
二人は、思い切ってメイに尋ねてみた。
「お前さぁ……セ○クスって興味ねぇ?」
少女の驚きようは、筆舌に尽くしがたかった。
最初はぼけっとしていたメイの表情が、次第に赤くなっていき、
それにあわせて目も大きく見開かれていった。
闇慈の言葉の意味を理解するまでにたっぷり十秒はかかったろうか。
そしてその十秒が経った時、メイは声を抑える事もせず
ひたすら闇慈に向かって荒々しい罵倒の声をあげはじめたのだ。
「馬鹿馬鹿馬鹿! 馬鹿阿呆間抜けの眼鏡マッチョ! 変態! 変態っ! 変態っ!!」
耳を聾するその大声に、町の人々は何事かと振り向いた。
紗夢を慌ててメイの口を抑え、路地裏に彼女を連れて逃げた。
その後を、闇慈とチップが追った。
「はぁ……はぁ……」
「落ち着くアルよ、子猫ちゃん。闇慈はセクハラのつもりで言ったんじゃないヨ?」
いきなり大人の男(しかも上半身裸)に卑猥な言葉を口走られたショックは、
さながら電車の中で痴漢されたに等しい辱めだった。
紗夢の腕に抱かれてメソメソと泣くメイに、闇慈が謝罪の言葉を述べる。
「悪ぃ悪ぃ、そんなに拒絶反応起こすとは思わなかったぜ」
後からついてきたチップが、闇慈に事情を尋ねる。
納得のいく理由が説明出来ないようであれば、師匠の教えに従って
弱き者=この場で言うところのメイを守るために、一戦交える覚悟すら彼にはあった。
「説明してもらおうか、あぁ? こんなガキンチョに助兵衛な事のたまった理由をよぉ!」
闇慈は必死に説明した。
交尾行動は、下腹部に氣をこめるのに、まさに適した行為であると。
まさしく下腹部を使った運動なのだから、当たり前と言えば当たり前だ。
フリーセックスを嫌う向きのある東洋では、普通推奨される方法ではない。
だが、メイ自身が絶食も下剤も嫌と言っている以上、他に提案は無い。
もっとも、メイはこれを断っても構わない。
彼女が氣を習得出来なくても別に闇慈達は困らないし、
別にセッ○スに頼らずとも、何度も言っている通り絶食で事足りるのだ。
純潔を散らす事と、空腹に耐える事。
並みの神経をしていれば、どちらを選ぶかは必然だった。
闇慈と紗夢は、それを見越した上で「一応」提案してみただけなのだ。
諦めてメイが絶食を選択してくれれば、それが一番良い形だった。
「……わかった」
「んなにぃ?」
さぁこのゴタゴタも片付いた、後は帰って飯を食うだけだと
団扇で顔を仰いでいた闇慈の耳に、意外すぎる言葉が聞こえてきた。
「おま、もっぺん言ってみ?」
振り向き、俯いたまま顔を上げないメイを見やる。
チップは「Jesus!」と叫びつつ頭を押さえ、
紗夢は口元に手をあてて「アイヤー……」と呟いていた。
「何度も言わせないでよっ……その方法で構わないって言ってんの!」
闇慈と紗夢の二人が、見落としていた点が一つだけあった。
メイには、恐らく人並みの貞操観念が無いという事だ。
何しろ、それなりの年頃であるにも関わらず好んでスパッツを履いて、
何恥じ入る事なく股間のラインを戦闘中にバンバン見せつける、
変態御用達のコスチュームを着用しているのだ。
その意味では、平然とパンチラをする紗夢に近いものがある。
また、親代わりの大人がジョニーとリープおばさんぐらいのものであるため、
誰も彼女に「女の子の初めては、大好きな男性に捧げるもの」
という観念を、教育していない可能性すらあった。
彼女にとってセック○とは、性的にそれなりの覚悟を要するものの、
普通の処女のように、人生全部をかける程の覚悟が必要な行為だとは
認識していなかったのだ。
メイはジョニーに連絡をいれて、朝帰りの旨を述べた。
闇慈やチップは兎も角、女性である紗夢が同行しているという事で、
何とかジョニーの了承と信用を得る事は出来た。
メイは、そんなジョニーの信頼を裏切って○ックスに明け暮れる一晩を過ごす事に
罪悪感さえ覚えた。
だが、全てはジョニーのためだ。
彼の力になるために、氣を習得したい。
三人のお陰で私は強くなったよと、誇らしげに彼の元に帰りたい。
出会い茶屋の一室を借りて、今夜はそこに泊まる事になった。
メイを気遣った紗夢が、彼女にシャワーを浴びる事を薦めた。
彼女がその幼い体に、法力で温められた湯を被っている間に、
三人はベッドの上でひとしきり話し合っていた。
「誰があの子の相手すんだよ。言っとくが俺ぁ子供に手ぇ出す程落ちぶれちゃいないぞ」
「上半身裸の変態がよく言うネ……アタシは女だから、当然無理アルよ」
「なぁ、おい、お前らちょっと待て、この流れじゃ、まるで……」
闇慈と紗夢は、二人揃ってチップの顔をマジマジと眺めた。
精神年齢から言っても、最も適任なのが誰であるか、決まりきっていた。
問題があるとすれば、彼は基本的に女性に気のきく男ではないから、
メイの気持ちを無視して一方的に動いて勝手に果ててしまいそう、という事だけだった。
だがそれも、闇慈と紗夢の二人でうまくアドバイスしながらであれば、抑える事は出来るだろう。
メイが浴室から全裸の状態で部屋に戻ってきた時、
そこには白い陰毛をあらわにした、チップが待ち構えていた。
「うわぁ……」
「んだよ、男の見るの初めてかよ、パイパン」
「そんなわけじゃないけど……っていうかジョニーのよりはちっちゃいし」
「んだとテメェ!」
>>588に進む
ちょwwwwおまwwwwwww
神掛かった文章書きつつ肝心のエロシーンがパイパン白髪論争かよwwwwww
ちょwwwwwwwwww
wktkを返せwwwwwwwwww
ウケたwwwwwwwww
カイ「あ……もう、ダメですよ……そんな無理やり挿そうとしちゃ……」
ソル「うるせーな、無理やりじゃなきゃ入らねーだろうが」
カイ「もう……あ、そんな息ふきかけないで……っ」
ソル「少し黙ってろ……」
カイ「ああ、ダメ……っ、そんな大事な処舐めたりしちゃぁ……」
ソル「あぁ?こうするのが一番良いんだろ?……もう、良いか。挿れるぞ」
カイ「そ、そんなに力任せに……っ、ダメ……壊れちゃいますよ……っ」
ソル「平気だろ……ほら、見ろよ動いたじゃねーか」
カイ「もう……、きちんと差込口に入れれば動くんですよ、ファミコンのソフトは」
ソル「ああ?ソフトの端子舐めたら一発で起動するって聞いたぜ」
カイ「それは科学的根拠0の民間療法ですってば……っていうか、何で今更『ポートピア連続殺人事件』なんてやりたいんですか?」
ソル「まだ犯人しらねーんだよ、このゲーム」
カイ「それ犯人はヤスですよ」
ソル「……ヘヴィだぜ……」
ソルカイはキモイって事分かっててやった。後悔はしていない。
スイマセンデシタ。
犯人はヤスwwwwwww
ちょwwwwwwwwww
お前ら全員GJwwwwwwwwwwwww
最近のこのスレ見てると、本当の神職人ってこういう人達なんだろうなぁと思うよ
今更なんだけどさ、
>>517ってさり気に傑作じゃね?
今日ゲーセンであのACのソルとカイのポスター見たら
また
>>607思い出しちゃったじゃねーかwww
どうしてくれるwwwww
赤い楽師は、焦っていた。
楽師は、生まれついき時間跳躍能力を保有するため、不利な立場になった事が無かった。
戦闘に関してもそれは同様で、例えば相手の攻撃が自分に命中する瞬間に、
ほんのゼロコンマ何秒か前後に時間跳躍するだけで、いとも簡単に回避する事が出来た。
容易くカウンターを取る事が出来る故に、迂闊に飛び込む相手には
即座に限界フォルテッシモを浴びせ、一撃で戦況をひっくり返せる。
赤い楽師……イノと呼ばれるその女は、自らの異能を用いて
崇拝する『あの男』に楯突く者達を、ほぼ独力で壊滅させてきた。
誰も彼女には敵わなかったし、彼女自身、ギアでも自分を倒す事は出来ないと自負していた。
そんな彼女が、今、炎に包まれ、光の矢に穿たれ、氷の柱に突かれ、瀕死の状態に追い込まれていた。
「ちぃっ……何なんだいっ、この化け物ちゃんはぁっ!」
天使と見紛うばかりの白い翼と、悪魔に見初められし黒い羽を従え、
独立型ギア・ディズィーは、無表情でイノを追い詰めていった。
彼女は、半裸に近い服装をしていたが、体はおろか服にも傷一つ無かった。
対するイノは、時間跳躍能力を用いても尚、無数の擦り傷と打撲、
そして骨折、内臓破裂、大量の吐血に見舞われていた。
既に脇腹には氷の柱が貫通しており、風穴が空いていた。
七色の瞳は、絶望と恐怖と、怒りと侮蔑を呑んでいた。
「これ以上この娘に手を出すな……さもなくば、分子レベルで貴様の体を解体するぞ」
ディズィーの背中の一翼、ネクロが静かに呟く。
意識を失っているらしく、ディズィー本体は一言も口をきかない。
虚ろな瞳で、ただ呆然と俯き、地面を眺めていた。
「こっの……言わせておけばぁっ!!」
イノは残る力を振り絞って、高周波の超音波を発生させた。
音とは分子の振動の事であり、聴覚とは空気の振動を聞き分ける事で用を成している。
分子の結合を崩壊させる程の振動を浴びせれば、
対象はその形状を維持できなくなり、破壊される。
イノの得意技の一つ、窓際desperateである。
が、その音の波は、ディズィーには届かなかった。
ディズィーの周囲に発生した緑色の障壁が、全ての物理的ダメージを無効化したのだ。
「……っ! フォルトレス……か……っ」
失意のあまり一瞬動きを失ったイノの足元に、結界が発生した。
結界はイノを取り込み、無明の棺の中に閉じ込める。
「テ……メエェェェェェェッ!」
狭く重苦しい暗闇の中で、イノは自らの体を貫く無数の光の矢を感じた。
棺の蓋が開いた時、イノは血みどろになって地面の上に倒れこんだ。
「片付いたわね……ギアでない者にしては、よくもった方だわ」
ディズィーの一翼である白き天使・ウンディーネはそう言うと、
力尽きて眠りに落ちてしまったディズィーの体を、空中で受け止めた。
既にネクロは、疲れたのでディズィーの背中でただの羽に戻って、休んでいた。
「……ふっざ……けんじゃ……ねぇ、ぞ……っテメェ……!」
突然、倒れ伏していたイノの七色の瞳が、一層の輝きを増した。
空間が歪みだし、空気中に『穴』が空いた。
『穴』は周囲の物体を、石ころを始め、飛び散ったイノの血まで、際限なく吸い込み始めた。
「これはっ……時間跳躍能力の暴走!?」
ディズィーを抱えたウンディーネは、慌ててネクロを叩き起こそうとした。
だが、事態を察知したネクロも、久々に暴れた疲れのせいで復帰が遅れ、
次の瞬間には、ディズィーごと別の時代にワープさせられていた。
「苦しめ、もがけ……最もこの星が、地獄に近付いていたあの時代で……」
ワッフルワッフル
2172年。
聖戦と呼ばれる、全世界規模の戦乱の只中。
人々は一世紀近くにわたって安眠を忘れ、諦観と絶望の中で生きていた。
地震が起きたと聞けば、それはギアのせいではないかと疑い、
津波が起きたと聞けば、やはりそれもギアではないかと言われ、
果ては山火事から落雷から豪雨に至るまで、全ての天災がギアの力によるものと思われていた。
そんな中、ギアから人々を守るために戦う、異能の戦闘集団が存在した。
後の警察機構の前身。俗に言う、聖騎士団である。
個々の持つ戦闘術と法力によって、圧倒的多数でもってギアを各個撃破していく組織。
ギア相手に、正々堂々だとか、一対一だとか言う間抜けはいなかった。
団長を務めたクリフ=アンダーソンや、カイ=キスクでさえそうだった。
だが、ただ一人、単騎で敵の懐に飛び込み、誰よりも強力な炎で
並み居るギアの群れを火葬せしめた男がいた。
元騎士団員の中では伝説にも近い位置で語られる、最強の戦士。
あまりの強さに、逆に周囲から警戒され、疎まれてさえいた騎士。
その規格外の強さは、直接見て知っている者でなければ、
単なる都市伝説として一笑に付されてさえいた、ギアクラスの戦闘能力を持つ男。
ソル=バッドガイ。
額に巻いた鉢鉄は、ギアクラスと目されるその戦闘力が、
それでも尚50%以下にまで抑えられている事の証明だった。
この当時、彼はまだ聖騎士団に所属する、遊撃剣士の一人だった。
正確には、ギア相手に遊撃などしようとする輩は、元々彼一人しかいなかった。
その日、ソルはたった一人で十体近いギアを仕留め、一服していた。
腰掛けるそれは椅子などではなく、硬くなったギアの死骸だった。
「ふぅー……こいつら全部をぶち殺すよりも、煙草一本吸う方がまだ時間かかるたぁな……」
今日彼が相手にしたギアは、彼にとってはギアと呼ぶのもおこがましい程の弱さだった。
もっともそれを「弱い」と思えるのは彼ぐらいで、団長であるカイでさえ、
全て仕留めるのに最低半時間はかかっただろうと思われる程に強力なギアだった。
吸い尽くした煙草の火をギアの死骸に押し付け、消火する。
立ち上がり、そろそろあの小煩い団長の元に帰ってやろうかと彼が考えていると、
突然背後の空間が歪曲した。
「この現象は……」
ソルは、その空間歪曲に見覚えがあった。
これは、物質が時間跳躍する際に発生するワームホールの類だ。
見慣れた者でなければ、単なる物質転送……いわゆるワープと、見分けはつかない。
だがソルには、目の前のそれが間違いなく時間跳躍によるものだと知れた。
「『あの男』の情婦が、確かこんな力を持ってたっけな……」
ソルは、自身が追い求める永遠の仇である『あの男』の側近、イノの仕業と気付いた。
そして、次にその『穴』から出現するであろうイノ自身を斬り伏せるために、身構えた。
だが、空間から現れたのは、イノではなかった。
それは、その当時のソルが初めて見る女性だった。
嘘のように青い髪がまず『穴』から乗り出してきたのを見て、ソルは即座にその正体に気付いた。
「実験生物の類……ギアか!?」
最強最悪と目されるギア、ジャスティスの赤い髪と、まるで対になるかのような青い髪。
ついで、『穴』から倒れこむように、前のめりに吐き出されてきたその背中に、
人間には存在しえない異形の翼を認め、確信を持った。
「あの淫乱女……ギアを送り込んできやがったか」
ついに尻尾までむき出しにして、ディズィーは『穴』から転げ落ちた。
ソルは出方をうかがうため、距離を保って様子を見た。
だが、ディズィーは身動き一つしなかった。
「……気絶してんのか?」
万一の場合を考え、一歩一歩慎重に間合いをつめる。
目の前のギアはそれでも動こうとしなかったが、聖騎士団にとってそれは珍しい事ではない。
知能でもあるのか、或いは動物的な本能か。
こちらを油断させるために「死んだフリ」をするギアなど、これまで無数に見てきたものだ。
だが、とうとうソルが顔を覗き込める程に近付いても、少女は身動き一つしなかった。
「……ジャスティスの指揮伝達信号が途絶えてるのか、或いは……」
ジャスティスの指揮系統から、外れているか……。
その言葉を口にはせず、ソルは黙って剣を振り上げた。
どの道、ギアを生かしておく理由は無い。
意識を失っているのなら、都合は良い。ここで、蒸発させてやる。
得物は封炎剣ではないため、2180年における彼よりは幾分劣るが、
それでも周囲は、気圧の変動を巻き起こす程の強大な炎に包まれた。
戦闘用個体として製造されたギアの体内にも、かつての戦艦と同じ機能が搭載されている。
つまりは、危険を察知するためのセンサー。体中の細胞を叩き起こすアラート。
瞬き一回にも満たない程の一瞬で、本体を起動状態に引き上げるエマージェンシー。
もっとも、それを司るのは機械などではなく、ギア自身の脳だった。
突然、ディズィーの体が跳ね上がるように起き上がる。
翼が大きく左右に開き、光がソルの炎をかき消す。
「……んだとぉ?」
まるで本気ではなかったにしろ、雑魚ごときに消される程脆弱な炎を発生させたつもりはない。
ソルは、目の前のギアが油断ならない強敵であると知った。
だが不思議な事に、目の前のギアは未だ瞳を閉じている。
相変わらず意識を失ったままで、後ろの翼だけが無理矢理彼女の体を動かしているのだ。
「ヘヴィだぜ……!」
ソルは、白い翼の放ったビットのような物体の体当たりを、寸前で避けた。
ビットは無数に発射され、それぞれが独立して稼動している。
何体かは体当たりをしかけてくるが、何体かはレーザーを放ってくる。
更に何体かは、少女本体を守るように空中停滞している。
一方、黒い翼は人型へと変形し、腕からビームを撃ってくる。
それを回避するためにバックステップしようものなら、まるでそれを見越していたかのように
地面から氷の柱が突き出され、ソルを串刺しにしようとする。
「ちっ……起こしちまったのかよっ!」
迫りくる無数のレーザーをかいくぐり、ソルはディズィーの懐に飛び込んだ。
ネクロとウンディーネは、彼のあまりの速さに目がついていけなかった。
気がついた時には、ディズィーの額に赤い鉢鉄が押し付けられていた。
「キサマっ……その装置は……!」
ネクロは、見る見るうちに自分の体から力が抜けていくのがわかった。
彼の隣で、ウンディーネも同じように体を萎ませていく。
ソルは、自分の装着していたギア細胞抑制装置を、咄嗟にディズィーの額に押し当てたのだった。
「羽が小さくなっていく……成功だな、どうやら」
ネクロとウンディーネは、もはや見えなくなるぐらいにミニマム化され、ディズィー本体に収納された。
尻尾も、普段は彼女がどれだけ頑張ってもうまく隠せないのに、
今回ばかりは見事に体の中に引き込まれ、封じ込められた。
これで彼女は、一見するとただの人間にしか見えない格好になった。
ソルは、自分でもらしくない行動だと思った。
この少女が、自らの意思で動いているのではなく、
後ろの寄生体に無理矢理動かされているのだと知って、不意に手心を加えてしまった。
普段、ジャスティスに操られている従属型ギアなどは、問答無用で殺しているのに、だ。
目の前の娘と他のギアの違いは、羽に操られているか、ジャスティスに操られているかだけでしかない。
「年ぃ食っちまったって事か……昔なら、息する暇もなく消し炭にしてやったんだがな」
彼の目に映るのは、もはや人類に害をなす凶悪なギアなどではなかった。
目の前には、すやすやと気持ちよさそうに寝息をたてる少女がいるだけだった。
突然、ソルの頭が痛み出した。
「……早ぇな、くそっ」
ギア細胞抑制装置を外したせいで、少女を守る事は出来たが、
逆に自分の本能が抑えられなくなってきた。
装置が壊れた時のための予備はあるが、戦闘では邪魔になるだけなので、騎士団本部に置いてきたままだ。
額の刻印が光り輝き、体中の血管が肥大し、浮き彫りになる。
抑えられない程の身震いが全身を襲い、冷や汗をかき始める。
プロトタイプ・ギアであるソルは、他のギアと違って、人類に対する敵対プログラムは組まれていない。
しかし、それ故に生物としての本能だけが、彼の中でどんどん大きくなっていく。
無防備に眠るディズィーにとっては、むしろ人為的な殺戮プログラムで活動する通常のギアの方が
脅威としては今のソルより、余程マシな存在であるかもしれなかった。
「ん……こ、ここは……?」
目を覚ましたディズィーは、自分の首にかけられた鉢鉄に気付くよりも先に、
目の前でもがき苦しむ一人の男の存在に目がいった。
「GoAHhhhhhhhhhhhhhhhhhh!!!!!」
ソルが遊撃専門の剣士であったせいで、周囲に騎士団の人間がいなかったのは不幸だ。
もっとも、誰かいたとしても、ソルを止める事など出来なかっただろうが……。
ソルは衝動的に、ディズィーの顔面を掴んだ。
「ひっ……」
彼女が叫び声をあげるより早く、その後頭部が地面に打ちつけられる。
「がっ……は」
激痛に涙を浮かべ、少々の涎が口の端からこぼれる。
本当なら彼女を守るべく戦闘を開始する筈の背中の翼は、装置のせいで完璧に眠り込んでいた。
「やっ、やめて下さい!」
ディズィーはウンディーネを起こすために叫んだが、翼は応えようとしない。
ソルの理性は、野性の前に敗北していた。
野性とは本能であり、本能とは食事や睡眠、戦闘、そして生殖などである。
もし今ソルの目の前に『敵』があれば、彼は本能を剥きだしにして襲い掛かっただろう。
食料があって、空腹であれば、迷わずそれを食しただろう。
何もする事が無くて眠ければ、素直に眠った事だろう。
ソル自身にとって不運な事に、今彼の目の前には、生物学的にメスに分類される生き物がいたのだ。
それも、彼と同じ人型の。
その様子を空間の『穴』から覗き見ていたイノは、内心ほくそ笑んだ。
「あらあら、可哀想な化け物ちゃん。せめてあなたが人型でなければ、
『背徳の炎』に性欲の対象として認識される事も無かったでしょうに……」
イノは、既に法力でダメージを回復させている途中であり、
まるで自宅のホームシアターで映画を楽しむセレブのように、ゆったりと腰掛けて
目の前で起こっているポルノ映画のごとき卑猥な映像を楽しんでいた。
セックスとは、前戯に至るまで全てが本能に基づいて実行される。
生まれたての赤ん坊は握力が弱く、視力も低い。
そのため、物質の形状を認識するために、自らの口を用いる。
赤ん坊が何でも口に入れたがるのはこのためで、口とは本来、
深く対象を探求し味わうために、もっとも適した器官なのである。
それに加え、雄は本能的に母性を求める。
「いやぁっ! いやぁーっ!!」
泣き喚くディズィーの懇願を無視して、ソルは彼女の衣服を素手で引き裂いた。
獣のごとき牙をむく口から、熱い涎がしたたり落ちる。
唾液はディズィーの腹の上にこぼれ、彼女の危機感を一層煽った。
「やめてぇーっ! 本当に、やめ……いたっ!!」
ソルは、叫ぶディズィーの頬を平手打ちした。
「や、やめっ、痛っ! 痛いってばぁっ! 痛いっ、痛いよぉ……」
叫ぶ間も、何度となく頬を張られ、ディズィーの顔が赤くなっていく。
「ぐすっ……ふぐ……ひっく……」
やがて彼女は叫ぶ事をやめ、ひたすら咽び泣き続けた。
ディズィーが大人しくなったのを見届けると、ソルは赤ん坊のように、彼女の唇に吸い付いた。
「ん、むっ……!」
恋人同士が交わすような、優しく柔らかいソフトタッチのものではない。
ひたすら貪るように、唇と唾液を強引に吸い寄せる、獣そのものの口付け。
ディズィーの口の端から流れていたかすかな出血すらも吸い取り、
数秒後にようやく顔を離したソルの口からは、彼女の血液が滴っていた。
次にソルは、胸元を破られて剥き出しになった乳房に、その唇をあてがった。
「ちょっ……やめてっ、ダメェ!」
ソルの本能は母性を求め、彼女の巨乳を貪欲に吸った。
まるで、母乳を飲むかのように、痛い程強く、ディズィーの乳首を吸う。
その吸い付きのあまりの強さに、ディズィーは自分の乳首が赤く腫れてしまうのではないかとさえ思った。
援護?
624 :
名無しさん@ピンキー:2007/01/22(月) 20:13:37 ID:shVQftJQ
ディズィーは俺の嫁です
イノ様は俺の飼い主です
某スレで、ある時代劇漫画の登場人物全員を
「学園」という世界観の中に押し込めたパロを見かけたんだが……
ギルティのキャラでやったら、どうなるんだろうな
結構やってるサイトあるが、やはり誰が先生になるかがポイントかもしれない
ファウストが保健室の先生なのはガチだよな?
いっそ全員先生で
ファウストは保健の授業もやってくれよ
「えーこのように、海綿体に血液が流入する事で
いわゆる勃起という状態をびよよよ〜ん、と引き起こし……」
「俺のイチモツはぁワンンンダフルにガッチガチだぜぇ?」
カイ:国語(近代)
闇慈:国語(古文・漢文)
ディズィー:家庭科?
テスタメント:生物学
ミリア:英語
ポチョムキン:礼儀作法(軍隊の)
ソル:体育
イノ:音楽
ファウスト:保健
ジョニー&スレイヤー:女性への愛し方(ナンパや決め文句等)
メイ&チップ:生徒
紗夢:食堂の料理人
・
・
・
ロボカイ:無能な校長
こんなもんしかおもいつかんかった
じゃあチップ=不良?
三歳が教員とは凄いな
けど実際問題、学園編やるとしたら
小学校で統一するか、それとも中学にするのか、はたまた高校か……
しかもそれによって教員の配役が変わってきそうだし……
そう言えば何かで聞いた話だけど、エロゲーってのは全部「学園」らしいね
これだと年齢の特定が出来ないから「こんな外見でも全員十八歳以上です」と言い張れるらしい
ミリアは英語じゃなくて、ロシア語じゃないかなあ・・・
ミリアが教師と言われたら、放課後にあの声で「どぉ?」とか言いながら男子生徒(白カッター限定)に気まぐれでパイズリしてやってる姿しか想像出来んw
校長? あぁ、スレイヤーの事ね
非常勤講師?あぁアクセルの事ね
教育実習生? あぁ、ザッパの事ね
640 :
名無しさん@ピンキー:2007/01/28(日) 07:53:32 ID:5c3Z+ZF+
■■■■■■■■■■■■■■■■
■ ■ 違う板にコピペすると、四角の枠の中に
■ _,,..,,,,_ ■ メッセージとURLが現れる不思議な絵。
■ / ,' 3 `ヽーっ ■
■. l ⊃ ⌒_つ ■
■ `'ー---‐'''''" ■
■ ■
■ ■
イノはやっぱ音楽の先生になるのかな?
エロくないイノ先生を想像したら、不覚にもツボにはまってしまった
闘いの先生は?立ち回りとか。
学校の怪談としてエディとS子がいます。
ザトー先生とザッパ先生はしょっちゅうとりつかれる。
ザッパはどっちかっつうと
中学校の生徒みたいなイメージ
イジメられてはいないと思うけど
声も浦島景太郎だしな
部活顧問分けでも良いような。
ポチョが美術部でジャムが空手(?)部でジョニが剣道部的な
剣道部は女子しかいない悪寒ww
調理実習でオムライス失敗するディズィ−萌え
←↓→←↓→ +K(キッチン
調理実習中の悲劇
調理実習中の出来事
デズ「あん、やだぁ。生クリームが胸についちゃった。ま、割烹着だから良っか」
テスタ、鼻血
>>614-622表現の仕方に才能を感じるなぁ。
面白くなりそうなのに続きが無いのは残念だよ。
保守
656 :
名無しさん@ピンキー:2007/02/14(水) 17:41:50 ID:ZLGewDu0
墨をこぼしたように真っ黒な空に、幾粒か星が散りばめられている。
それは、天高く浮かぶ飛空挺の上にあっては、最高の酒の肴だった。
底の広いグラスに、大きな氷と、少量のウィスキー。
それを、わざと貧乏たらしく、ちびちびと飲む。
なみなみと注いだ酒を勢い良く飲むのは、ジョニーの好むところではなかった。
酒は、侘しく飲んでこそ酒だというのが、彼のポリシーだった。
そしてそれは、今宵同席したテスタメントにとっても、嫌いではないポリシーだった。
「酒は初めてか?」
問われたテスタメントは、テーブルの真向かいに座るジョニーにちらと目を上げた。
「いや……人間だった頃に付き合いで飲んだ事なら、何度か。
だが、未だに慣れないものだ。下戸というのだろうな」
ディズィーを仲間に引き入れた礼として、テスタメントはジョニーの酒に付き合う約束をしていた。
――借りが出来たな――
――そうだな、酒でも付き合ってもらおうか――
二人とも、その場のノリの他愛ない挨拶程度には考えていなかった。
いつかは、目の前の男と酒を酌み交わす機会が欲しいものだと思っていた。
それは、互いに国家権力から追われる身であっては、叶えがたい約束だった。
だが、警察機構の目をかいくぐって、どうにか一席設ける事が出来た。
それが、今夜だったのだ。
「あの子は元気か?」
快賊団員達が眠りについた深夜に、テスタメントはここを訪ねてきた。
それをジョニーは、不躾だとは思わなかった。
夜間が最も目立たず、警察の目をすり抜けやすいのは当たり前である。
逃亡者同士では連絡を取り合う術もない。アポなど取りようが無かったのだ。
だから、テスタメントは眠りこけるディズィーの様子もまだ確認していない。
寝室へこっそり入って寝顔を確認するぐらいなら構わないぞと、ジョニーは言ってくれた。
だが、ここにはレディは他にもいる。
夜中にアポ無しで住処を訪れるより、本人達に無許可で寝室に邪魔する事の方が
余程不躾で、非紳士的だ。
テスタメントは断り、その代わり翌朝彼女達が起きてくるまで待たせてくれと願い出た。
それは、ジョニーにとっても願ってもない事だった。
星明りが窓を輝かせる。
文明が科学に頼りきっていた頃は、星は今程明るくはなかったそうだ。
人工的な灯りが昼も夜もなく街を白く浮き上がらせていたのだとか。
人々はその時代、新月を恐れなかった。
科学的な灯りもなく、かつギアに大地を蹂躙されていたあの頃と比べて見ると
時代の変化というものはかくも落差の激しいものだ。
「よう、お前さんはギアが台頭する前の世界を、直接知ってるクチかい?」
テスタメントの実年齢を知らないジョニーは、それとなく彼に質問を投げかけてみた。
知っていると答えれば、彼は百年以上は生きている事になる。
彼の生い立ちや、人間であるクリフ=アンダーソンを義父としていた事など、ジョニーは知らない。
知っていれば、そこからおおよその年齢も推測出来ただろう。
百年以上も昔の話など、彼が知る筈も無いと、わかっていた筈だ。
だが、お互いの事を詳しく知らないが故に、ジョニーはついそう尋ねてしまったのだ。
「……いや、私はそれ程年寄りではない。貴様よりは年上かもしれないがな」
「本当の年齢は?」
「覚えていないな。数えてもいない。こんな体になっては、数える意味も無い」
テスタメントはそう言うと、グラスの残りをまた一口飲み込んだ。
「ん〜……ジョニー、お客さん?」
眠い目をこすりながら、メイが部屋にやってきた。
用を足しに起きたのか、それとも話し声で目を覚ましてしまったのか。
パジャマ姿の彼女は、何度か顔を見た事のあるギアがジョニーと同席しているのを認めた。
「あ、えと……テスタメント、だっけ?」
未だに彼にかすかな恐怖心を感じる彼女は、思わず身構えてしまった。
「……起こしてしまったか。貴様らの団長に、酒を奢ってもらいに来たのだが」
しまった、何か土産でも持ってくれば良かったと、この時テスタメントは
子どもであるメイの顔を見て、初めて思った。
菓子など買う金は無いが、森の果物を見繕って持ってくれば良かった。
「すまないな、手ぶらなんだ」
子ども向けの笑顔を繕う事を忘れてしまった彼は、
メイに対して謝意を表すのに、どんな表情と言葉を向けるべきか迷った。
「気にしなくて良いよ。朝までいられるの?」
「……あぁ、そうさせて貰えると有り難いが?」
メイは、まだ幾らか警戒心の残る本音を抑えて、テスタメントに笑顔を向けた。
「だったら、ディズィーが起きるまで待っててよ!
アンタの顔見れたら、きっと喜ぶから」
子どもに、そのような言葉をかけてもらえるとは思わなかった。
あぁ、これが人の優しさというものだったと、テスタメントは思い出した。
そして、彼女をここまで育ててきたジョニーに、敬意をもった。
大人の酒の席に、子どもがいてもつまらない。
メイは早々に自分の部屋に戻って、眠りなおす事にした。
彼女が去っていった後で、ジョニーは空になった自分のグラスに酒を注ぎ足した。
タイミング良くテスタメントのグラスも空になったので、
お近づきの印に、彼のグラスにも注いでやる。
「あぁ、すまない」
テスタメントは、次は自分が彼に注いでやる番だな、と思った。
「気にすんな。オレぁ人に酒を注いでやるのが、大好きなんだ」
ジョニーは彼の気遣いを悟って、そう言ってやった。
帽子をとり、サングラスを外した彼の顔には、思いのほか皺が多かった。
若々しいイメージばかりがあったが、やはり年相応の年輪も刻んでいるようだ。
「……なるほど、慕われる理由もよくわかる。あの子が貴様の庇護を選ぶわけだ」
テスタメントは、彼に預けた友人ディズィーに思いをはせた。
「おぉっと、そいつぁ違うぜ。あの子は、守られるためにウチを選んだわけじゃぁねぇ」
テスタメントは、はっとした。
そうだった。かつて自分は、彼女を守るために森に居続けた。
それが、彼女を縛る鎖ともなっていた。
ディズィーが快賊団を選んだのは、守ってくれる者を鞍替えするためではなかった。
そんな簡単な事も忘れていた自分を、テスタメントは恥じた。
つくづく、卑屈な心根になってしまったものだと後悔する。
それはギアとして大量殺戮の尖兵になってしまった過去故か。
それとも、自分は元々それ程心の美しい青年ではなかったのか。
ジョニーは立ち上がり、壁にかけてある無数の写真を眺めた。
その中の一枚に、メイを拾ったばかりの頃に写したものもあった。
法力によって紙のような媒体の上に転写されたそれは、奇しくも
かつて科学の時代に存在した、カメラなる物体によって写したものと同様、写真と呼ばれていた。
写真には、まだ幼いメイと、それを抱き上げるジョニーの姿。
メイの目は、まだいくらか人間不信を宿しているように見えた。
明朗快闊な今の彼女からは少しかけ離れた、恐怖と不幸を知った者の目だった。
そんな心荒んだ孤児を、あそこまで明るい素直に子に育て上げるのは、
並みの努力ではなかったに違いない。
人生経験の深さも関係するだろうが、少なくともカイ=キスクなどには無理そうだ。
「やはり、父親というものは偉大なのだな」
テスタメントは、メイの父親代わりでもあるジョニーと、
かつての自分の義父、クリフを頭の中で見比べた。
方向性に違いはあるが、二人は紛れも無く『父親』だった。
義父に育てられているという点では、自分とメイは同じなのかもしれない。
そう、テスタメントは思った。
ただ一つ違うのは、彼女が義父に恋心を抱いているという事だ。
自分も女だったなら、或いは義父に淡い思いを抱いただろうか?
幼い女児誰もがそうであるように、自分もまた、『父親』に嫁ぐ事を夢見ただろうか?
……そこまで考えて、テスタメントは一人苦笑いした。
想像とは言え、そしていくら尊敬しているとは言え、
自分が男に惚れていたかもしれない可能性など、想像して気味の良いものではない。
もっとも両性具有である彼にとっては、女性と結ばれる事も想像し難いのだが。
ジョニーは思い出の写真を眺めながら、もう一口酒を飲んだ。
「……父親ねぇ」
意味深に、そう呟く。その呟きが、テスタメントには気になった。
ジョニーは、酒の勢いか、それともテスタメントを信用しているからか。
今まで誰にも打ち明けた事の無い心情を吐露しはじめた。
「昔読んだ小説でなぁ……親代わりの男に対して、娘が感謝の気持ちをこめて
『私にとっては、お父さんが本当のお父さんだよ』ってな、言ってやるシーンがあったんだよ」
この場合の『お父さん』とは、実父ではなく義父の事だろう。
何がしかの経緯で実父を失った娘が、自分を育ててくれた義父をこそ
自分にとっての真の父親だと、尊敬の念をあらわした言葉なのだろう。
世間一般では、美談と呼ぶに違いない。
血の繋がりは無くとも、大切に育て上げた子にこう言ってもらえれば、父親冥利につきよう。
自分もクリフに同じような事を言ってやりたかったと、テスタメントは思った。
だが、ジョニーは逆に考えたようだった。
「俺ぁ、自分の養ってきた子ども達に、間違っても『お父さん』とは呼ばれたくなかった」
「……何故だ?」
クリフを本当の父だと思いたかったテスタメントにとっては、面食らうような発言だった。
思わず、その発言の理由と真意を問いただしてしまう。
ジョニーは一つ溜息をこぼすと、今は無き孤児達の両親の、冥福を祈った。
そして、恐らくは親が手塩にかけて育てたかったであろう娘達を
不肖ながら自分が引き取らせてもらった事に、果てしなく感謝した。
「俺が思うになぁ、死んじまったあの子達の親だって、
きっと自分の手で、娘を育ててやりたかったに違いねぇんだよ。
今はもうこの世にゃ居ないかもしれないが、少なくとも死ぬその瞬間まで
あの子達を大切に守り、育てあげていたのは、紛れも無くのあ子達の両親な筈なんだ」
彼が何を言おうとしているのか、テスタメントはわかったような気がした。
しかし、言葉を遮らぬように、黙ってジョニーの話を聞き続ける。
「俺なんかよりもずっと、ご両親達はあの子達を愛してた筈なんだ。
マトモな神経してちゃ、世界中の誰よりも子を愛してるのは、親だからなぁ……。
それなのに、そんなご両親達を差し置いて……
この俺が『お父さん』等とあの子達に呼ばれるのは、申し訳ないんだよ……」
ジョニーはそこまで言い終えて、グラスの残りを一気にあおった。
彼らしからぬ飲みっぷりだった。
だが同時に、非常に彼らしい飲みっぷりだとも思えた。
「だから俺ぁ、あの子達に父親として接してはこなかった。
勿論、保護者としてのスタンスはキッチリさせていたつもりだが……
それでもあの子達が大人になった時、俺の事は父親ではなく
友人として見てくれるように、接してきたつもりだった」
テスタメントは合点がいった。
快賊団のメンバーは、彼の知る限りでは、誰もジョニーを『お父さん』とは呼ばない。
メイを筆頭に、皆ジョニーと呼ぶ。
あの子達の本当の両親に対する哀れみと敬意があるからこそ、そう接してきたのだろう。
だが同時に、彼はそれを後悔してもいるようだった。
聡明なテスタメントには、ジョニーの後悔の理由が、瞬時に理解出来た。
「メイ……という子の事だな?」
ジョニーは、こくりと小さく頷く。
「やっぱ中途半端な接し方はいけねぇなぁ……
あの子は俺の事を、保護者である以上に、思慕の対象として見るようになっちまった。
最初は、まぁ世間一般の父親ってのも、娘が幼い頃は初恋の相手として見られるもんだからと思ってな、
割り切ってきたんだが……結局あの年になっても、あいつの恋心は変わらなかったよ」
これが実父なら、単なるファザコンとして割り切れただろう。
いつかは親離れして、違う男性で素敵な相手を見つけてくれると信じる事も出来る。
だが、メイに限っては、それは望み薄な気がした。
空になったグラスをテーブルに置き、テスタメントは問いかけた。
「それで……どうするつもりなのだ?
今からでも父親として徹底するか、それとも……」
あの子の気持ちに応えてやるのか?
そう言いかけたが、口には出さなかった。
ジョニーは、同じく空になったグラスをテーブルの上に置き、伸びをした。
「済まねぇな、珍しく長話しちまったようだ」
「気にやむ事は無い。聞き役は嫌いではないさ」
テスタメントは酒瓶を取り上げると、そのままジョニーのグラスに注いだ。
そして、自分のグラスにも。
「朝まで、まだ時間があるな。せっかくの機会だ。
男同士の酒を、もう少しゆっくり楽しもう」
ジョニーは席につくと、グラスを受け取った。
「そうだな、男と飲むのは久しぶりだ」
カチンと、わざとらしく乾杯の音が部屋に響いた。
何かキテター!!
続き待ってます(*´Д`)
こういう静かでほのぼの感のある奴大好きです。
ジョニーとテスタメントに乾杯、そして
>>662氏にGJ
ktkr!!!!
こういう男達の友情話も好きだな。
テスタ「来るが良い」
ジョニ「夜用ミストファイナー!」
テスタ「おぉぉぉ!」
不覚にもワロタ
>>668 待てそれだとジョニーが返り討ちに……
え? 逆レイプ?
ならいいや。うん。
前フリなのに満足してしまったgj
ブラボー おおブラボオー
テスタ「もっと攻めてみろ
ジョニ「「そこか?
テスタ「もっと攻めてみろ
ジョニ「そこか?
テスタ「その調子だ
パターンによってはトレーニングモードでそればっかりなんだよwwwwww
マジでwwwww
闇慈「漢を魅せるぜ!!」闇慈「アレを出すかぁ〜?」
一誠奥技!!
いいモン見れたろ!!
なんか…色々探したらかなり当てはまりそうだw
イイ物を見せてあげよう〜♪
医者はなんだか別枠
681 :
名無しさん@ピンキー:2007/03/07(水) 00:10:18 ID:NxTK/Yu4
ageほす
なあ、この時代は今の科学は廃れてるんだよな
コンドームってどうなってんだ?
夕闇の空に、にぎやかな談笑の声が響く。
聖騎士団員の乗り込んだ船上では、
ローマを占拠していたギアに勝利したことを祝って
盛大な宴が繰り広げられていた。
普段は規律に厳しい若き団長も
このときばかりは皆と酒を酌み交わし、団員たちに労いの言葉をかける。
ふと、この場に一人団員が足りないことに気が付いた。
ソルだ。
今回の勝利は彼なくしてはありえなかったであろう。
ドアをノックし、返事を待たずに入る。
返事をしないことが分かっていたからだ。
「また、一人で飲んでいるのですか」
自室に戻り一人ウイスキーを呷っていた男に話し掛けながら
ワインを手にしたカイが向かいの椅子に座る。
「何しにきた?」
不機嫌そうなソルの言葉にかまわず、自分もワインを注ぎ、飲み始めた。
「たまには他の団員たちとも話したらどうです?
協調性の無い人ですね」
咎めるような言葉だが、その口調は普段と違って柔らかいものだった。
「皆、あなたに感謝していますよ」
「俺は俺のやりたいようにやるだけだ。
お前こそさっさと戻ったらどうだ、団長サマ」
だが、皮肉交じりの言葉をまったく気に留める様子もなく
カイはグラスのワインを味わっている。
ついには、ソルのほうが根負けしてしまった。
「・・・俺にもワインを入れてくれ」
空になったウイスキーのボトルを見やって、カイが苦笑する。
「飲みすぎですよ?」
そういいながらも、ソルの持つグラスにワインのボトルを傾ける。
その時、こぼれたワインがソルの手にかかってしまった。
「おいおい・・・飲みすぎなのはどっちだよ」
ソルは軽く舌打ちしながら手を拭くものを探す。
その手を、カイが急に掴んだ。
「?」
ハンカチでも持っているのかと思ったが、そうではなかった。
ソルの手を自分の口元へ持っていったカイは
かかったワインを舐め始めたのだ。
「・・・なにやってんだ」
「もったいないでしょう?結構高いワインなんですよ、コレ・・・」
指先から付け根まで舌を這わせながら、カイが囁く。
「お前、酔ってんじゃねえか?ぼうやに酒はまだ早いだろ」
手を引こうとするが、
思ったよりしっかり握られている。
カイの行動はだんだんエスカレートしていき
指を銜え、しゃぶるように舐め始めた。
「おい!いいかげんにしろ」
くすぐったいような心地よさを打ち消すように、声を荒げる。
カイが立ち上がり、手を握ったまま歩み寄る。
普段では余り見られない、襟の開いたラフなシャツを着ている彼は
その胸元にゆっくりと、ワインを零し始めた。
「ソル・・・こぼれたワイン、飲んでもらえませんか?」
誘うような、熱を帯びたまなざしに鼓動が早くなる。
「何バカなこと言ってんだ・・・」
そう言いながらも、白い胸元に滴る液体の
濃厚な甘い香りに心がかき乱される。
耐え切れず、カイの胸元に舌を這わせる。
仰け反り、恍惚の表情を浮かべているカイに
理性がかき消されていく。
「いいのか?団長。部下とこんなことして・・・」
その言葉は自制だったのか、それとも試していたのか。
いずれにしても、カイの見せた妖しい微笑みには、
もうどんな言葉も敵わなかった。
ベッドに押し倒したカイの体にワインをかけ
すするように舐め取る。
荒い呼吸を繰り返し、感じているカイを見て
強い衝動が湧き上がる。
「お前にも、してもらおうか」
チャックを下ろし、ペニスをカイの口元へ持っていく。
カイは黙ってそれを舐め始めた。
普段の団長を知るものなら想像もつかない
淫らなしぐさに、驚かされる。
コイツにも性欲なんてあるんだな。
そんなことを考えながら、ソルも
カイのズボンを下ろし、硬くなっていたモノに触れた。
シックスナインの形になり
お互いの性器を口で愛撫する。
時折こらえきれないように声を漏らして
体を震わせるカイが、愛しく思えた。
本能のまま性欲をさらけ出す
動物を思わせる粗くなった2人の呼吸。
もはやどうすることも出来ないほど体が熱を帯びていた。
「出しちまえよ・・・」
「あ・・・あああッッ!!」
カイは、そのまま堪えきれずにソルの口の中に射精する。
同時にソルも、カイの綺麗な顔に掛けるように精液を放っていた。
目が覚め、あたりを見回すと
そこは自分の部屋のようだった。
あの後ソルの部屋からどうやって戻ったのだろう・・・?
そんなことを考えながらふと壁際に目をやると
酒瓶を手にしたソルが壁にもたれかかるようにして眠っていた。
「う・・・」
尋常じゃない頭の痛みにうめきながら、
ふらふらとベッドを這い出す。
一体どれだけ飲んだのだろう・・・。
「・・・ン?お目覚めかい?団長サマ」
ソルがあくびをしながら顔を向けてくる。
「・・・・・・あの・・・昨日私は、あなたに何かしましたか・・・?」
おぼろげに残る恐ろしい記憶を否定したくて、
恐る恐るたずねる。
「・・・まぁ、気にするな。人間ハメを外すのも必要ってことだ」
いつものソルならば決して口にしないような
妙に優しいその言葉が、決定打だった。
「そんなに落ち込むな。別にたいしたことはしてねぇよ」
慰めの言葉も、がっくりと項垂れたカイには届かない。
「それに・・・なかなか良かったぜ?酔っ払ったエロいあんたもな」
にやっと皮肉めいた笑みを浮かべ、カイを見ると
真っ赤な顔をしてキツくにらみつけるようにこっちを見ていた。
「・・・元はといえば、あなたが単独行動ばかり取るからいけないんです!
だから、私はあなたを呼びに来る事になって・・・ッ!」
(天才と呼ばれてても、こういうところはただの十代のガキだな。)
フッ、と思わずこぼれた笑いに
カイがむきになって言い返す。
「何ですか?言いたいことがあるならハッキリ言って下さい!」
だが、その後すぐに頭に手を当て項垂れたところをみると
相当酷い二日酔いのようだ。
カイの小言から逃げるように甲板に出る。
高く上った日が目に眩しい。
あんなボウヤが、この規模の軍を指揮しているのか・・・
ふと、彼の背負う重荷の大きさを思い、心が痛んだ。
自分のやり方を変えるつもりはなかったが、
せめて、この軍にいるうちはその負担を軽くしてやるか。
そんなことを考えつつ、流れる雲を眺めていた。
気持ちは凄くわかるが
ここ801もアリなんじゃなかったっけか?
注意書きくらいは有って然るべき。
>>688です
801OKだと思って注意書きもなく書き込んでしまいました。
配慮が足りなかったです、申し訳ありませんでした。
いくら何でもありって
>>1にあっても注意書きくらい入れるだろ常識的に考えて。(AA略)
801は受け容れ難い…って人も多いしね。
読み手がある程度選べるように、
カップリングとか、801なら801だとか、あると嬉しい。
そうですね。
不快な思いをされた方、どうもすみませんでした。
女カイかと思ってwktkしたのに。
801より女体化希望。女ソルとかどうよ。
エッー!女体化じゃ無かったの!?
女ソルはキョヌウと信じて疑わない。
腹筋割れてるほどじゃないけど引き締まってて、
肌は日焼けして少し色黒。
そんな健康的美人、女ソルを誰か書いてみませんか。
…他力本願? しってる(・∀・)
ご期待に沿える内容には遠いかもしれませんが、
女体化ソルの話が浮かんだので書いてみました。
カイ×女ソル エロ有
ソルは肉体だけ女性なので
若干801っぽい雰囲気があるかもしれません。
苦手な方はご注意ください。
「ガンフレイム!」
突き立てられた封炎剣から炎の柱が立ち上る。
その炎を、雷の刃が切り裂いた。
「見えた!・・・スタンエッジ!!」
「く・・・」
雷撃を受けたソルが、ひざをつく。
「どうしました?この程度で負けるようなあなたではないでしょう?」
剣を構えたまま、カイがソルを見据える。
だが、様子がおかしい。
それに、ソルがなんだかいつもより小柄だ。
「るせぇ!俺の負けだって言ってんだろ、とっとと失せろ!」
その声も、どことなく弱々しい。
「・・・ソル?具合でも悪いのですか?」
歩み寄り、ソルの顔を覗き込んだカイが、はっと息を飲んだ。
ソルが・・・女性になっている?!
「ソル・・・これは一体・・・?」
ギアのプロトタイプであるソルは
体内の細胞が安定せず、時折性別すら保っていられなくなることがあった。
「ちっ・・・だから失せろっつったんだ・・・
こういう体質ってだけだ、分かったらさっさと消えろ!」
「そうはいかない!知っていれば、こんなときに戦いなど挑まなかった」
雷の刃に切り裂かれ、ソルの脚には深い傷があった。
「手当てをしなければ・・・」
「いらねぇよ、そんなもん!」
だが、弱くなった力ではカイの手は振りほどけなかった。
カイの勤める警察署内の医務室で
傷ついた脚を手当てすることにした。
勤務時間外のため、今この部屋には2人しかいない。
太腿の傷を手当するため、
ソルはズボンを脱ぎ毛布を巻いた格好をしていた。
中身は男とはいえ、今は女の体であるソルの脚を見ていると
自然と鼓動が早くなる。
なめらかで程よく筋肉のついた、肉感的な太腿は
女性経験の乏しいカイには少し、刺激が強かった。
「どうした?顔が真っ赤だぜ。
ヘンな事でも考えてんじゃねぇだろうな」
「そ、そんな事は・・・」
反論しようと顔を上げると、目の前に大きな胸があった。
無論、下着などつけているはずもない。
襟元が大きく開いた服からは、あふれんばかりに
豊かな胸がのぞいている。
思わず、ゴクリと喉を鳴らしたカイを見て
ソルがにやりとしながら言った。
「いいぜ?手当てしてもらった借りは、返してやるよ・・・」
ゆっくりと立ち上がり、毛布を取り払う。
「な、なにをしてるんですっ!やめてください!」
露になったソルの下肢から顔を背けつつ、カイが叫ぶ。
かまわず上着を脱ぎ捨てたソルが
顔を真っ赤にしているカイに露になった胸を押し付け、
誘うように囁く。
「いいから来いよ・・・」
ベッドに強引に押し倒されたカイが反論する間もなく
キスで唇を塞がれる。
ゆっくりと、舌を絡め合う内、
カイの体が熱く反応する。
「フッ・・・もう、こんなになってるじゃねぇか・・・」
笑みを浮かべつつ、カイの衣服を剥ぎ取るように脱がして
露になったペニスを口に含んだ。
「・・・ッ・・・あ・・・」
ねっとりと絡むような舌使いに
ゾクゾクと快感が突き抜ける。
唾液と、あふれ出た液体に淫らな音が響く。
不意に顔を上げたソルは
カイの手を自分の体に導く。
「したいようにしていいぜ・・・」
理性が音を立てて崩れていくのを、カイは感じていた。
ソルをベッドに横たえ、その乳房にゆっくりと舌を這わせる。
「・・・ぁ・・・」
荒くなっていく息遣いの合間に
かすかに聞こえるソルの声が、カイの性欲をさらに掻き立てた。
手当てを終えたばかりの太腿にそっと触れ
そのまま震える内腿をなで上げる。
ソルの下着を引き抜くと、そこは紛れも無く女の形をしていた。
そっと、指でなぞると
既に溢れ出ていた液体に、指先が濡れた。
「っ・・・ん・・・」
体を震わせ艶っぽい声を上げるソルは
いつも無骨な振る舞いをする男と同じ人物とは到底思えない。
今は一人の女としての彼女が、愛しいと思った。
ゆっくり指先を挿入し、かき回すように刺激する。
溢れた蜜が指に絡みついていやらしい音を立てた。
「あ・・・っっ!」
耐え切れないように、カイの背に手を回したソルが
時折背中を仰け反らせるようにして快感を味わっている。
「私ももう・・・我慢できません・・・。いいですか?」
「そんなこと、改めて聞くもんじゃ・・・ねぇだろ・・・」
激しい呼吸の合間に答えるソルに
ゆっくりと、自身を埋めていく。
思ったよりも中は狭く
締め付けてくるような感触に、カイは酔いしれた。
突き上げるように動くと、強烈な快感に
ソルが声を上げ始めた。
「あ・・・あああっ」
ヘッドギアで影になった瞳から涙が溢れる。
徐々に早くなっていく律動に、互いの体が上り詰めていった。
「・・・奥に・・・あたってる・・・
もっと、突いてッ・・・カイ・・・!!」
めったに呼ばれることの無かった名前で呼ばれ
ハッとしてソルの目を見る。
ソルもまた、潤んだ眼差しをカイに向けていた。
その強さに、嫉妬の混じった憧れを抱き
ずっと追い続けていた彼が、
今だけは女として自分を受け入れている。
そのことが、カイの欲望を満たしていった。
その体に熱を刻み付けるように激しく突き上げる。
「あ・・・ああぁああああっ!!」
大きくビクンと仰け反り、ソルが絶頂を迎える。
「ソル・・・ッ!!」
締め付けてくるソルの体に、自分の存在を残すように
大量の精液を注ぎ込み、カイは果てた。
「無茶しやがる・・・」
苦笑しながら、激しい行為に緩んだ包帯を締めなおす。
「・・・すみません・・・」
身支度を整え、女らしい体型を隠すようにマントを羽織ったソルが歩き出す。
「もう行くのですか?でも、その体では・・・怪我もしているのに」
「たいてい一晩で元に戻る。脚ももうほとんど痛まねえよ」
カイの言葉をそっけない言葉で打ち消し、部屋を出ようとしたソルが
ドアの前で一度振り返った。
「元に戻ったら・・・今日の試合の続き、してやる。
このままじゃ不本意なんだろ?」
「本当、ですか?」
「一度だけだぞ。
それまでにせいぜい稽古にでも励むんだな」
「・・・ああ。絶対に負けないぞ、ソル!」
口元に笑みを浮かべつつ、ソルは部屋を出た。
柔らかい印象を与える女性の顔つきの中、
その目だけは燃え滾る炎のような色が戻っていた。
801板あるのに
ここは何でもありなスレ。
ちゃんと注意書きあったし嫌なら見なければいい。
それはそうとGJでした。
男前なソル姐さんはいいね。
元は男なのにさらっと男の相手ができるもんかと
ちと疑問に思いはしたんだけど
ギアは両性具有という設定があったんだっけ。
>>709 マジで!?そんな設定あったの!?
てっきりテスタメントだけかと思ってた・・・
>>709 ありがとうございます。
ソルは両性具有ではなかったかと思いますが、
もし女になったらなったで、純情な男をからかって楽しんでそうかな
というイメージで書いてみました。
設定は勝手に作ったものなので
ちょっと強引な話になってしまってますね、すみません。
女体化はこのスレ見ないと思い浮かばなかったと思うので、
書いていて面白かったです。
どうもありがとうございました。
>>707 801板にはギルティギアスレは無い模様。全部一括してこのスレで引き受けてるみたいだな。
まあ、男性向けが基本のエロパロ板じゃ異端なスレではある。
異端だけど、普通にサイト巡って読めない話が色々読めて好きだな。
ま、注意書きはあった方が良いだろうけど。
>>711とおなじ事考えてたんで楽しかった。GJ!
とりあえず注意書きの他に名前欄にカプや傾向(女体化、801)入れといてほしい
716 :
801:2007/03/13(火) 17:25:48 ID:HmNwwYrH
今日も元気に>672!
鮮血が迸り、野党の群れが悲鳴をあげる。
ある者は腰を抜かし、ある者は一目散に逃げ出して、後に残ったのは一人の男と、幼い少女だった。
男は、その物騒な得物を仕舞い込み、少女に話しかけた。
「大丈夫かい嬢ちゃん。怪我は……?」
「……おじさん、僕を買って」
おじさんと呼ばれた男は、少女の突拍子も無い言葉に気が抜けた。
だが、少女が突然そんな事を言い出すのも、無理からぬ事と思った。
ここは、とある街のスラム。身寄りの無い子ども達が大勢いる場所だ。
こんな場所で、力の無い子どもが身銭を稼ぐ方法は、一つしか無い。
恐らく少女にとって、体を売って生活する事は、何ら倫理的におかしくないのだろう。
貞操の大切さというものを彼女に教えてくれる大人など、いなかったに違いない。
「おいおい、ジャンキーどもに殺されそうになってたのを助けてやったのに、第一声がそれかい?
女の子は素直に『ありがとう』っつってんのが可愛いもんだぜ。
大体『おじさん』って何だ、『おじさん』って。ダンディなお兄さんと呼んでくれよ。」
だが、少女は全く悪びれない。
「ジョニー以外の男の人なんて、おじさんで十分だよ。
大体、いっそ死んでた方が良かったような気もするし」
男は、その名に覚えがあった。試しに、少女に問うてみる。
「ジョニー……そのジョニーってなぁ、何者だい?」
少女は、目を輝かせて答える。
「会った事は無いんだ。でも、噂で聞いた事があるの。
風のように現れて、不幸な女性や子どもを救ってくれる、世界一ハンサムな人だって!」
少女の回答に気分を良くした男は、少女の目線まで屈みこんで話を続けた。
「そのジョニーさんが聞いたら、悲しむぜ? 死んでた方が良かった、なんてよ」
「だって、死んだらお腹減って辛い思いする事も無くなるでしょ?
でも飢え死には苦しそうだから、それ以外の死に方なら良いんだ」
「……たとえ野党に弄り殺されたとしても、か?」
「うん。お腹減って死ぬよりよっぽどマシだと思う。それだと苦しいのは一瞬だし。
ねぇおじさん、殺してくれないんなら、僕を買ってよ。今晩食べるもの無いんだから」
あくまで無邪気にそう言い放つ少女を前に、男はいたたまれなくなった。
とりあえず話題を変えたいが、さりとてどんな話題なら、
こんな痛々しい会話にならずに済むのか、検討もつかない。
「えーと……そうだな、嬢ちゃんの名前は何て言うんだい?」
「名前なんか無いよ。パパやママがいた頃は名前で呼ばれてたけど。
この街じゃ、名前なんて意味無いんだ。友達の名前覚えても、どうせすぐ居なくなるし。
僕もいつ居なくなるかわからないから、誰にも名前教えないの。
だから自分の名前、忘れちゃった」
やはり、どんな話題でも結局楽しい会話には発展しそうにないようだ。
「……他の友達は?」
「一昨日、最後の友達が死んじゃった。
気分悪そうな、痩せた女の人が、薬を買うお金が欲しいって言って、勝手に友達をどこかに連れて行ったの。
その友達は、昨日裸でゴミ捨て場に捨てられてた。足の間から血と、白いのが垂れてたなぁ」
何とも惨い事だ。
金のために他人に勝手に拉致され、見知らぬ男に犯された挙句に、用済みになって始末されたのだろう。
しかも薬というのは、恐らく健康のための代物ではない。むしろ真逆のものだ。
飢え死にとどっちがマシかはわからないが、出来れば目の前の少女には、どちらの死に方も味わって欲しくない。
何も知らぬ少女は、無垢な表情で言葉を続ける。
「僕、知ってるよ! あの白いの、セーシって言うんでしょ?
男の人はアレが溜まって苦しくなるから、ちゃんと出してあげないといけないんだって聞いたよ。
手で出してあげても良いんだけど、口の方がお金いっぱい貰えるから、僕はいつも口でや……っ」
男は、少女の言葉を遮るように、少女の唇に人差し指をあてた。
わけもわからず、少女はキョトンとする。
「わかった、嬢ちゃんを買おう」
男は少女を抱き上げ、自らの肩に座らせた。
「ホント?」
「あぁ。ただし金は払わない。代わりに毎日のご飯と、たっぷりの愛情をあげよう。
そして嬢ちゃんにやって欲しい事は、手や口で俺のを可愛がる事じゃぁない。
洗濯や、掃除や、買い物や、そういう事を頼みたいな」
少女は、男の言っている意味がわからなかった。無言で首をかしげる。
「俺の家族になってくれって事さ。お勉強も教えてやろう。
その内、体売らなくても立派に稼げる、一人前のレディにしてやるぜぇ?」
家族、という言葉は、少女にとって至極懐かしい響きのようだった。快く、男の提案を受け入れる。
「おじさん、名前は?」
「俺は、あー……ジョナサンだ」
「ふぅん。何か親しみやすい名前だね!」
「そう言ってくれると嬉しいな。さて、俺の家族になるからには、
嬢ちゃんにも名前が必要だな? えーっと、今日は五月だから……」
こうして少女は、男の家族の一員となった。
JohnnyとはJonathanのニックネームだったという事を、この日本人の少女が知るのは
もう少し後の事である。
719 :
名無しさん@ピンキー:2007/03/15(木) 20:43:51 ID:S9c607wS
GJ!モエス(*´Д`)
誰か普通のジョニメイ書いてくださらんか…。
正直メイのこと好きなんだけど、娘的な存在だからと
自分に言い聞かせているジョニー、でも真っ直ぐに
ぶつかってくるメイにいつしか耐えられなくなり、ついには…
的なのキボンハァハァ。
曇り空の昼下がりの下
紅いヘッドギアをつけた男・ソル=バッドガイは路地裏で空を見上げる
『一雨来るなこりゃ…』
ぼんやりそう思いながら空から視線を戻すと
見慣れた人影に気付く
青い髪を二つに分け黄色いリボンを結んだ女の子
一見普通の女の子であるが背中の羽と尻尾が彼女が異種のものであると物語っている。
ギアと人のハーフであるディズィーが居た。
買い物篭を持っているところから買い物途中であると察する
だが、少なくともヒトではないといえディズィーのような女の子が来るような道ではない。
『ま…俺には関係ねぇ…』
と、ソルが興味なさそうに関わるまいと引き返そうとしたところ…
「…ソルさん…ですか?」
遠慮しがちな中に安心したような色を含む声を掛けられた
声を掛けられてしまえばなんとも引き返しにくい物である。
ソルは心の中で大きく溜息をつきながらディズィーの方へ歩み寄った。
「…こんなところで何してやがる、とっとと帰れ」
ソルの冷たい言い方にディズィーは俯いてしまう。
「今日はお買い物の当番なんですけど、道に迷ってしまって…
言われた物は買ったんですけど、待ち合わせの場所が分からなくなって…
…その…ソルさんの姿が見えたので声を掛けたんですけど、御迷惑でしたか?」
そう言いながらディズィーは上目づかいでソルを見上げながら、申し訳なさそうに言った。
『ったく…調子が狂うぜ』
ソルは頭をガシガシ掻きながらディズィーに気付かれないように舌打ちすると
「…余計な事気にするんじゃねぇ…じきに雨が降る、着いて来い。」
それだけ言い、背を向け歩き出した
その後を表情を明るくしたディズィーはついて行った。
続きはー?
722 :
sage:2007/03/20(火) 02:06:34 ID:z9RtVGmf
続きキボン
流れを読まずにカイ×ディズィーを投下ー
投稿するのも文章にするのも初めてな上に、落ちもままならないまま
エロなのか純愛なのか判らないのですが宜しくです
街頭も届かない暗い路地に彼女は居た。
いかにもガラの悪いを文字にした男共…3人ほどに囲まれて
殆ど座ってるような状態で手で必死に抵抗していた。
「彼女を放しなさい」
カイはすばやく手に封雷剣を持ち男達の注意を引き
少しずつその男達へと近づいていく。
男達はカイが現れた事で驚いたのか逃げるよう彼女から離れ
その奥へと走り去ろうとする
今良く聞く噂を考えると、それがその現場かと思いカイも後を追うと足を伸ばす
そのカイを彼女が外套を掴み止めた。
「…カ…イっっさん」
苦しそうに自分の名前を呼ばれ思わず彼女に反応する
はぁはぁと荒い息が口から漏れ、抱きついていた腕の力も抜け落ち
そのまま崩れ落ちそうになるのをカイは慌てて受け止めた。
「大丈夫ですかディズィーさん」
大丈夫ですよと答えるように、ディズィーはカイの腕の中で笑顔を見せる
それでも何かを堪えるように荒い息を吐きつづけるので、大丈夫…には見えず
カイはディズィーを抱き上げる。
さっきの男達に何かをされたのは一目瞭然だが
何をされたのかはカイも現場を見てないので判らず
医者に見せたら…と考えが行く。
でも彼女はギアだから普通の病院に連れて行くわけにも行かず…
かといって放置しておくにもいかないので…と
カイは自分の部屋に向かい、其処にいったんディズィーを置いて
ファウストを呼ぶ方法を思いついた。
「今から私の部屋に向いますので、それまでは堪えてください」
そう言いディズィーを抱き上げたままその場から走る
うわ…すみません冒頭が少し削れたので改めて投下しなおしi||i_/ ̄|Оi||i
その日カイは偶然其処を通りかかった
あまり治安のいい場所ではない事で有名な路地の入り混じった区間
普段からあまり言い噂を聞く場所ではなかったのだが
最近は特に……悪い噂を聞くので確認のため…に近いものがあった
「や・・・やめてくださいっ」
最初は気のせいかと思ってたが
その声が聞き覚えのある声だったので、急いでその場所へと向った
街頭も届かない暗い路地に彼女は居た。
いかにもガラの悪いを文字にした男共…3人ほどに囲まれて
殆ど座ってるような状態で手で必死に抵抗していた。
「彼女を放しなさい」
カイはすばやく手に封雷剣を持ち男達の注意を引き
少しずつその男達へと近づいていく。
男達はカイが現れた事で驚いたのか逃げるよう彼女から離れ
その奥へと走り去ろうとする
今良く聞く噂を考えると、それがその現場かと思いカイも後を追うと足を伸ばす
が、そのカイを彼女が外套を掴み止めた。
「…カ…イっっさん」
苦しそうに自分の名前を呼ばれ思わず彼女に反応する
はぁはぁと荒い息が口から漏れ、抱きついていた腕の力も抜け落ち
そのまま崩れ落ちそうになるのをカイは慌てて受け止めた。
「大丈夫ですかディズィーさん」
大丈夫ですよと答えるように、ディズィーはカイの腕の中で笑顔を見せる
それでも何かを堪えるように荒い息を吐きつづけるので、大丈夫…には見えず
カイはディズィーを抱き上げる。
さっきの男達に何かをされたのは一目瞭然だが
何をされたのかはカイも現場を見てないので判らず
医者に見せたら…と考えが行く。
でも彼女はギアだから普通の病院に連れて行くわけにも行かず…
かといって放置しておくにもいかないので…と
カイは自分の部屋に向かい、其処にいったんディズィーを置いて
ファウストを呼ぶ方法を思いついた。
「今から私の部屋に向いますので、それまでは堪えてください」
そう言いディズィーを抱き上げたままその場から走る
走りながらも
「話せるなら先ほどの男達に何をされたのか話してください。
会話をするのも辛いようでしたらいいですよ」
とファウストに状況を話す時に何が起きたかを説明するために聞く
「……か…快賊団のお使いを頼まれて……み…みちに、まよった…ら」
途切れ途切れになりながらも必死にカイの質問に答える
「おとこ…のひとたちに……つか…まって、なに…かを…」
何か薬みたいなのを無理やり飲まされてしまって、体の力があまり入らなくなり
必死で手だけで抵抗していた所を私が通りかかったと…
自分の身の危険の時は力を使ってもよいようなものの
今ではだいぶ力も抑えることが出来るようになったのか、ネクロとウィンディーネは姿も現してない。
まぁ…力を使って運悪く誰かに見られたら、快賊団にも迷惑を掛けるとでも思ったのでしょうかね
カイは呆れながらも腕の中のディズィーの様子を見る
幸い…と言うべきかあまり変化がないようで安心する。
それでも辛そうに荒い息をするのはあまり気分のいいものではないので
自分の部屋のベッドに降ろすと
「急ぎファウストさんを呼んできます」
と部屋の出口に向う
「ぁぁぁっっ…!」
背中からのディズィーの突然の悲鳴に思わず振り返る
振り返りディズィーの赤い瞳と目があう
「っっカイさんたすけて…」
ゆっくりと体を起こしディズィーが手を差し出す
その差し出された手を握り返し
「すぐにファウストさんを呼びますのでそれまで…」
こらえてくださいって言葉をディズィーが頭を振って断る
「もぅ…がま…んができ、ないっ…のです」
我慢が出来ないと言うディズィーの頬がうっすらピンク色に染まっているのが判る
ベッドに横たわっている足…ふとももを流れるソレを部屋の明かりが反射させ
ディズィーの潤んだ瞳がカイを見つめる。
その美しくも艶かしさにカイは自分の中で何かが外れる音を聞いた
カイはベッドの端に座り掴んだ手をそのまま自分のほうに引き寄せ
ディズィーの顔を掴み唇に吸い付くそのまま唇を割り口の中に舌を入れ
ディズィーの舌に自分の下を絡ませる。
ふっと唇を離すと透明の唾液の糸が2人の間に引かれた。
「私も…そのあまり経験がないので…」
自分でも何恥ずかしい事を言ってるのだろうと思いながら
「…いいんですか?」
と聞いてしまう
それでもいいんですよと答えるように
ディズィーはこぼれるように笑いカイはその表情に可愛いと感じた。
カイはそのままディズィーの耳たぶに息を吹きかけ
「んっっ」
恥ずかしそうに口元を抑えて声を出すディズィーの反応を見る
その反応が嬉しく小さな耳たぶに舌を這わせ
「ぁっ」
小さな喘ぎ声一つにも興奮をする
そのままディズィーの体を支え服の上から背中を上から下へと指を動かす
「……んん…!」
体を小さく震えさせながらディズィーはカイに抱きつく
カイの胸の中で小さな声が漏れる。
そのままディズィーをベッドに押し倒しカイは外套と上着を脱いだ
ディズィーの服の隙間から見えるお腹を指で這い
「可愛いですよ」
と耳元で囁く
お腹を指を這っていた指はそのままディズィーの上着にと手を伸ばし脱がしていき
白い綺麗な形の双方の胸があらわになる。
胸を隠しそうになるディズィーの手を抑えつけ
そのまま淡いピンク色のつぼみの先端に口付けをし下を擦りつける
「はぁっ…」
押さえつけた手を離すとディズィーは顔を隠しながら甘い声を出す。
もう一つの胸を手で揉みながらその柔らかさを堪能し、指先で軽く捏ねる。
胸の刺激に反応するようにディズィーの体は小さく跳ね、心地よさそうな声が漏れる。
舌でディズィーの胸を堪能しながら手をそのまま下へとずらしていく
その意味を理解したのかディズィーの体が一瞬硬直する
カイは安心させるために顔を上げディズィーの頭を優しく撫でた。
恥ずかしそうに微笑むディズィーの顔をみてそのままショートパンツとショーツを脱がせる
其処は薬の効果かすでに愛液が溢れ出してあり、ベッドのシーツにシミを作ってあった
股間に指を這わせると、すんなりと指が中にまで通り、くちゅくちゅと粘るいやらしい音が響いた。
その音を楽しむようにカイは指を動かし、ディズィーはその動きに反応して体を揺らす。
胸から下腹部そして其処へとカイはゆっくりとディズィーの体を唇で這う。
そのままカイはディズィーの細い足を大きく開き其処に口をつける
「やっっ…あぁっ…」
ディズィーの顔は恥ずかしさのあまりに真っ赤に染まる
カイはディズィーの一番敏感な部分を舌で優しくつっつく。
ディズィーの体が跳ね、足先から頭にまで響くような快感にディズィーは抗えることもなく、ひときわ大きな声を出す。
その部分を舌で擦り吸い付き口に咥え舌先で嬲る。
「カイさんだめっっ――――!!」
ディズィー絶頂の声の後に体がひときわ大きく跳ねた。
はぁはぁと肩で大きく息をしながらディズィーはベッドで横たわる。
それを見ながらカイは自分のズボンに手を掛け
ディズィーの顔を指で這うように撫でながら落ち着くのを待つ。
ディズィーも落ち着いてからカイの手を顔に押し当てる
手を押し当てたまま恥ずかしそうに笑いながら
自分を見つけるディズィーに思わず愛しさも込み上げてくる
「ディズィーさんは…初めてですよね?」
自分でもそうだと思っているのだがつい確認をしてしまった。
ディズィーの顔が直ぐに真っ赤になったのを見て、そうですよねと自分で毒つく
「痛いと思うので力を抜いた方がいいですよ」
カイのものが当たってるのを感じてディズィーは思わず体に力を入れてしまう
「大丈夫ですから」
カイは耳元で囁きながら優しく息を吹きかけディズィーの体を解していく
そのままディズィーの両手を自分の背中に回させ抱きつかせる
そしてゆっくりとソレを中にと押し入れていく
「――――――――――――!!!」
ディズィーの声にならない悲鳴が口から漏れる
自分の中でメリメリと音を立ててる感覚を味わいその苦痛にカイの背中に爪を立ててしまう
痛みで涙が溢れ瞳を見開いたまま閉じることが出来なかった。
その涙でぼやけた視界に心配げに見つめる青色の瞳とぶつかる。
だから思わず大丈夫ですと言いそうになったけど
そう言うのが判ってるかのように、カイは無理しなくていいんですよと答えた。
ディズィーの痛みが引くのを待ちながらカイはディズィーの髪の毛を指に絡め遊ぶ
何時までそうしてたのかゆっくりとディズィーがカイの肉棒の脈に反応して声が漏らし始める。
これも薬の力ですかね…
カイは心で呟きながらディズィーの痛みが少しでも短く済むならそれもよかったかもと思った。
ゆっくりと腰を動かし自分の肉棒を出し入れする
その度に血の混じった愛液が絡みつき纏わりつく。
「あぁぁっっ…」
ディズィーの快感に合わせるようにきゅっと締まりカイも溜まらず声を漏らす。
「カイさんも…気持ちいいんですね、良かった」
頬を赤らめたまま嬉しそうにディズィーが見るので思わず、可愛いと抱きついてしまった。
互いが互いに口付けを繰り返しディズィーからも舌を絡めてくる
カイも自分の思うままに腰を動かし徐々にスピードを上げていく
「やっっあぁぁ…」
ディズィーから口を離し頭を振りながらカイに抱きつく手に力を込める
それを感じてカイもディズィーの絶頂が近いのを感じ腰を深く射す
「やぁぁぁっっっ―――――――!!」
小さな悲鳴に近い甘い声の後に、全身をガクガクと痙攣する。
カイもその瞬間自分の物が凄い締められ我慢の限界を超えてしまう。
慌てて出そうとしたけど間に合わずにそのままディズィーの中で果ててしまった。
力なく横たわり2人でぼんやりと天井を眺めた。
先にカイが動きテキパキと後処理を始めた。
ディズィーの快賊団の服も着れる状態じゃないので
自分の部屋着を出しディズィーに着せる。
ディズィーも自分で体を起こせるくらい体力が回復し
カイの用意してくれた水の入ったコップを持ち、ゆっくりと口に運ぶ
それを見て、カイはほっと一息をついて壁に掛かってある時計をみてから部屋を出て行った。
数十分後に戻ってきて心配そうに見つめるディズィーに
「ジョニーさんへ貴方が具合を悪くしてた所を、保護したので明日迎えにきてくださいって、連絡入れに行ってたんですよ」
と話す。
ディズィーも言われてあっって顔をする。
時計を見ると確かに…何時もならもう余裕で戻ってる時間なのに気がつく。
「流石にこの状況の貴方を帰す訳には行きませんしね」
少し困った顔をしながら笑う
「後は…もし子供が出来たら責任はきちんと取りますよ」
と真面目に言うのでカイらしいとディズィーは笑ってしまった。
落ちも何もなしに終了ー
i||i_/ ̄|Оi||i<最後が思いつかなかったすみません!
地の文に口語は使わない方がいいんじゃないかなぁなんて思ったり。
>>720です、行き詰まって遅くなりました。
以下が続きになります。
ソルはディズィーを自分が今泊まっている宿に連れてきた。
二人が宿についた途端雨が激しく振り出す
窓からその様子を見て心配そうな表情を浮かべるディズィーを見て
「通り雨だ…じきに止む。止んだらその待ち合わせの場所に連れて行ってやる…」
とソルは呟く。
実はソルはディズィーに会う前に快賊団の乗組員を見かけたので
待ち合わせの場所の見当がついていた。
「ソルさん…有難うございますっ」
ディズィーは本当に嬉しそうな顔を浮かべソルを見た。
「別にどうってことはねぇ…」
そう言うとソルはわざとらしくディズィーから視線を外しベッドに腰掛けた。
ディズィーの落ち着く場所はとソルは思ったが
ベッドと簡単なテーブルくらいしかない安宿なのでこれという場所がなかった。
仕方なくソルは自分の隣を軽く叩き隣に座るように促す
ディズィーはソルの1つ空いた隣に座った。
「あの…ソルさん?」
遠慮がちに尋ねるディズィーにソルは首を捻り答える。
「やっぱりお礼とか…要りますよね?あの…私何も持っていないし
お金も買い物に必要な分しか持ってなくて…その…体で払いましょうか?」
その瞬間ソルは目を丸くした。
この何も知らなさそうな娘が爆弾発言をしたのである
『意味わかって言ってんのか…?』
ソルは驚きを隠せない様子だった。
「私じゃやっぱり足りませんか…?」
ディズィーの悲しそうな顔にソルはまたもや驚いた。
「いや…そうじゃねぇっつーか…なんつーか…
お前はそれを意味分かって言ってんのか…?」
「え?…いえ、この前メイさんがジョニーさんに言ってたんです
でもジョニーさんはメイさんに足りないって言って…その後にメイさんが…」
「礼なんか要らねぇ…」
それを聞いてソルはディズィーに気付かれないように溜息を付き
ディズィーの話の続きを手で制した。
ソルはやれやれと首を鳴らしながら窓を見ると
雨はすっかりあがっていた。
「雨止んだみたいだな…おい、行くぞ」
ディズィーを引き連れ宿を出ると夕焼けが広がっていた。
「あの…ソルさん、今日は色々と御迷惑かけました」
「余計な事は気にするな…言ったはずだぜ?」
迷惑だった事は確かであるが、それが何故か苦だとは思わなかったソルである。
「やっぱり、お礼は要りませんか…?」
「要らねぇし…さっきお前が言った言葉は安売りするモンじゃねぇ…」
「私も軽く言う言葉ではないと感じたんです、でも…
ソルさんにならいいかなって…」
ソルはその言葉にまたもや目を丸く必要になった。
その時…
「あ、ディズィーだ!!探したんだよー」
快賊団の乗組員であり、ディズィーの先程の爆弾発言の元凶であるメイが
表通りから手を振っていた。
「メイさんと会えたので…ここまでで構いません
ソルさん、有難うございました」
「ああ…」
「あの…ソルさん…」
「何だ?」
「先程の話の続きで…ジョニーさんに足りないと言われた
メイさんが代わりにってこうしてたんです…」
そう言うとディズィーは背伸びをしてソルの頬に口付けた。
「本当に有難うございました」
ディズィーは一礼をして走り去っていった。
「へヴィだぜ…」
ソルはボツリと呟くと振り返り元来た道を戻っていった。
「俺にはいい…ねぇ…」
ディズィーの先程の言葉の意味を探るように改めて思い浮かべると
なんだか口付けされた頬が熱くなったような気がするソルだった。
エロ無、歯切れの悪さに陳謝。
今日は神が多いな!
739 :
名無しさん@ピンキー:2007/03/24(土) 06:10:49 ID:ke5uyM2P
人気っぽいカプってどんなの?
嗜好は人それぞれだが……
テス×デズとか闇×梅とかザト×ミリとか?
ここには本当に様々なカップリングがあるから難しい
テスタなんてジョニーやソルともよく絡ませられてるし
アク×梅とか見た事あるからきにすんな
ソルミリのサイトを昔見かけたなぁ
744 :
名無しさん@ピンキー:2007/03/28(水) 16:45:07 ID:CR2+GgHS
保守age
そういえばイノ×アバの人はどうしただろうか
なんでもいいからアバが見たい(´・ω・`)
ザッパ→アバ投下
エロなしほのぼの
この二人需要は自分にしか無い気もするが気にしない
初投下なんで改行とか分割が甘かったらすみません
「きゅ…救急車!」
目の前で倒れている少女を見付けた時俺は思わずそう叫んでいた。
日常茶飯事な出来事。目の前で人が倒れている事も、俺が血塗れだったり怪我だらけだったりする事もだ。
けれど地面に倒れ込んでいる血塗れの、全身に包帯を巻いた彼女を見ていてもたってもいられない。
金色の大きな鍵を握り締めていたのか、爪は無惨にも割れてしまっている。
「…死…ぬ…時は…一緒…が…良い…」
呟く声はあんまりにもか細くて聞き取れなかった。
けれど、近くを通り掛かった人に救急車を呼んで貰う間俺は彼女の手を離しちゃいけないと思ったんだ。
本日の天気は快晴。
彼女が運び込まれたのは国際警察機構が管理している病院。なんだか照れ臭い、けれど売店で小さな花束を買ったりしてみた。
「眼、覚めたろうか」
酷い怪我だったけど、大丈夫だろうか。
あの巨大な鍵は彼女の居る筈の病室の傍にじっと佇んでいた。心配、してるのかな。
一緒に入るかと問い掛けても首…首?…―首なんだろう、人であれば―…を振って拒否する。
ファウスト先生を探す為旅に出て随分珍妙な人達を見てきたけど、あの鍵は更に珍妙だなあ。
だとか思いながら病室の扉をノックする。
返事が無い。未だ寝てるのかな。
音を立てないように注意しながら扉を開くと予測に反して、朱色をした髪の彼女は起き上がっていた。
病院独特のツンとした薬の香りをうちけしているのはむせかえる様な血の匂い。
至る所から出血してたから仕方ないんだろう。
意識が飛んで眼が覚めるといつもこんな状況だったからよく分かる。
「良かった…無事だったんですね」
「パラケルス…」
「え?」
まるで彼女は俺の事なんか見てもいないような錯覚を不意に感じた。
「パラケルスはどこだ。お前がどこかへやったのか?!」
それが、酷く胸を締め付けるのはなんでだろう。
痛い。
怪我をした場所じゃない。
心臓のそれよりもっと深い場所が痛い。
「パラケルス、パラケルス…私にはパラケルスしかいない…」 パラケルス。
多分あの鍵の事だ。
どうしてか笑顔を浮かべるのが難しかったけど、なんとか笑いながら片手に握り締めていた花束をサイドテーブルに置く。
「大丈夫です、パラケルス…さんは部屋の外にいます。
先ずは怪我を治さなきゃ、ね。
ここのお医者様は腕も良いし…ちょっとした怪我で俺もよく厄介になってる場所ですから」
原因不明の体質は治せないみたいだけど。
それは多分仕方ない事。
「……嘘だったら恨み手帳に……追加する…」
「パラケルスさんが、大事なんですね」
「……ああ…私には彼だけ…私の世界は、彼なんだ…」
ぎこちないけれど、漸く彼女
けれど名前を返してくれるだけで、嬉しくて…嬉しくて。
「…ファウスト…。パラケルスに人の体を与えてくれないだろうか………」
「じゃあ一緒に行ってみませんか、アバさん」
「…旅は道連れ……世は情け容赦無し…」
「?と、とにかく。じゃあ一緒に旅に出ましょうね!約束です!」
小さな笑顔すら見逃したくなくて、顔を覗き込もうとしたら枕を見事に押し付けられてしまった。
「必要以上…に…ち、近付くな…」
「あ…あははは、すみません」
『拝啓、母上様。
大切な人が居る人に恋をしてしまったようです。
けれど俺は彼女が幸せになってくれれば良いなあ、とそんな事まで思うのです。』
「………ザッパ…キミ…どうしてそんなたくさん連れているんだ?
…黒い女が私を見て手招きしているし…」
「こ、怖いこと言わないでください!」
「怖いか……私は…輸血パックがもう無いのが…怖い」
「わああああ!はやく言って下さいよ!
病院へ頼みに行かなきゃ!」
貴女の願いが叶うその日迄。
傍にいさせてください。
後日血文字で『浮気者』と書かれた手紙が背中に貼られていたのは
また別の話。
以上。
×にすらなってなくてすみません
その内ちゃんとしたザッパ×アバとか二人のエロとか
書けたら投下したい所です
ザッパ×アバGJ!
ほのぼの系いいね。エロも期待しとります
スマソ、
>>745だが
>>747の最後の方が何でか切れてる
今更気付いたが許してくれorz
読み難いけど
>>747の最後に下の文を入れて欲しい
↓
ぎこちないけれど、漸く彼女は笑ってくれた。
そんな表情が今まで会った女性達の中で1番可愛くて、1番綺麗なものに感じる。
「………ところで君は…誰だ」
「そうか、自己紹介が未だだった。俺はザッパ…貴女は?」
「……………アバ」
やっぱり聞き取り辛い声だった。
おいおい…俺以外にもこういう展開を想像していた人がいたのか。
GJ!
やべぇスゲェ良いわこれ
ちょ、自分以外にもザッパ×アバ萌えがいたことが嬉しすぎるw
GJ!!
萌えた。萌えすぎる。この2人ノーマークだったが、来るよこれ。
ウホッ、良い話書いてくれるじゃないの。それじゃあとことんGJしてやるからな
ザパアバ、元々好きだったんだけどまさかここで読めるとは夢にも思ってなかったよ。
GJ!!
特定職人信者の集まってる糞スレ以外で
こんなに賞賛されるSS、滅多に無ぇよな
神だぜこいつぁ
コメントくれた人ありがとう。
再びザッパ×アバ投下。
またしてもエロ無しザッパ→アバ寄り。スマソ
エロは次回辺りに。
けど自分ばっか連投して他の投下人様の邪魔はしたくないんで
充分気を付けます。
女性の身支度はえてして長い物だとは知っていたけれど、それはアバさんも例外じゃない。
全身に包帯を巻かなきゃいけないんだからそりゃあ大変だろう。
いくらなんでも俺が手伝う訳にもいかないし。
大体手伝える訳がない。
鼻血を吹いて倒れる自信がある。
……役立たず、だよなあ。
アバさんと違って闘う力も持ってない。
病気の発作が起きて、誰かが倒れている事は今でも多々あるけど。
「格闘技でも…習おうかなあ…」
あの怖い警察の人くらい強くなりたい。
喧嘩は苦手だけど少しでも彼女を守れる位、強くなりたい。
「ザッパ!」
「アバさん、今日は早かっ……―!?ふ、ふふふ服着てください!!」
廊下に飛び出して来たのは勿論アバさん。
包帯は大体巻き直し終えているみたいだけど、ま…まだズボンも前当ても着けてない。
どう言われてもいい。
俺には刺激が強すぎます。
「それどころじゃ……無い」
「どうしたんです?」
部屋へ戻ってくれないので、とりあえず鞄の中から外套を取り出して頭から被せる。
「パラケルスが…いない…いないんだ…」
「パラケルスが?」
「あ…ああ…風呂場で包帯を巻いていて……
気が付いたらいない…パラケルス…」
小さく震えている瞳は母親を探す迷子の子供みたいだ。
俺はアバさんの肩にゆっくり触れて頷く。
内心、これだけでもドキドキしてるんだけどそれは言わない。
言っちゃいけない。
「ちょっと探してきます」
「……パラケルス…」
「大丈夫。アバさんは着替えていて下さい」
「…………」
アバさんの頭が小さく小さく頷いたのを確認して俺は宿の廊下を駆け出した。
少しだけ、気になる事。
アバさんはあんなにも真剣に、真っ直ぐにパラケルスを想っているのに。
気が付けば逃げようとしているあの鍵―魔斧、だったっけ…が理解出来ない。
「どこ、言ったんだろ…」
体力無いなあ、俺。
ちょっと全力疾走して街の端から端までを突っ切っただけなのに。
「あ……パラケルス!」
『……何故追う』
「アンタ、アバさんの旦那なんじゃないんですか!
どうして一緒に居てやらないっ」
路地裏で佇んでいたパラケルスは冷たい瞳で俺を見下ろす。
愛嬌のある筈の丸い瞳。
それすら何故だか怖くて仕方がなかった。
『あれが勝手に我を捉えているだけだ。それを旦那だの…くだらない』
アバさんがどれ程、どれ程パラケルスを思ってるか知ってる。
彼女が饒舌になるのは、パラケルスの事について話す時だけだ。
『我は聖戦の英雄也。
血を寄越すのは便利だが、所詮それだけの女よ。
新たな使い手が見つかれば今までの怨み…
全て彼奴に返してやろう』
アンタの姿が見えなくなっただけで彼女がどろだけ不安がっているか知ってるのか。
彼女がどれだけアンタを必要としてるのか分かってるのか。
俺がどれだけアンタを羨ましいと思ったろうか。
人の気持ちが分かるなんて言わない。
けど、彼女がいない所で彼女を「便利な道具」扱いするのが許せない。
ゾワゾワと背筋を這い上がる、寒気にも似た何か。
"…―協力シテアゲル…ヒドイ男…許セナイイィ"
初めて聞く声。
けれどなんとなく、俺には今はその禍々しい声も味方なんだと分かった。
『何だ、何をする気だ』
怖い。怖い怖い怖い。
けど今は味方だ。
俺と同じ様に許せないと叫んでる。
スゥ、と背後から冷たい掌に抱き着かれる様な感覚がした瞬間俺は右手を翳していた。
"皆今ハ…ザッパ…アナタニ協力スルワ…"
このあんまりにも巨大な力を制御出来る自信は無い。
俺の病の原因も彼女達だろうけど。
それでも今は何より。
許せない奴がいるんだ。
『や、止めろおぉおっ』
「いっ…けええええ!!!!」
きっと泣いてしまう。
それなら、いっそ。
・
再び宿の廊下。
きちんと着替えていたアバさんは俺が1人だけなのに気が付いて不安げに眉を垂らして
いる。
「パラケルス……何処…」
「ネズミにかじられちゃったみたいですけど、今は風呂に浸かってます。後でちゃんと連
れて来ますよ」
破壊しようとも思った。
けど出来なかった。
アバさん。
ごめんなさい。
俺は、俺自身が貴女を傷つける事だけはしたくなかった。
「良かった………ありがとう…ザッパ……」
「…っ…」
胸が苦しい。
俺がした事はいつか。
貴女をもっと傷付けるんじゃないだろうか。
「……泣いている?何故泣く、体に損傷があるのか?」
「すみません…」
我ながら情けない。
こんなに泣きじゃくってしまうなんて。
「……」
「アバ、さん?」
ふわりと細い腕が俺の体に回される。
胸板に触れる柔らかい乳房の感触に口から心臓が飛び出しそうになってしまう。
「……泣くな………」
耳に届く声に貴女は本当は全てを理解してるんじゃないか、と思う。
そう思えば思う程涙が止まらない。
「アバさん、アバさん…アバさんっ…」
「む、どうした。
私の名を連呼する度にザッパの心音が早くなっている」
ああ、俺がもっと強ければ。
貴女を守りたいと言いながら。
貴女を傷付ける事を選択するなんて矛盾した感情を。
持たずに済んだかもしれない。
「好き、です…」
「わ…わわ…私にはパラケルスがいる…
…そう言う冗談は…嫌いだ」
「ごめんなさい、アバさん、ごめんなさい。本当に…」
戸惑った顔を直視出来ずに硬く両目を閉じながら。
俺はゆっくりと、口付ける。
逃げて下さい。
俺が貴女を傷付けてしまう前に。
振り払って。
大きな声で罵って。
逃げて下さい。
「…ザッパ?」
「俺は…アバさんが好きです……本当に、本当に貴女が大切で、大好きなんです」
貴女の身体を、この腕の中から離す事が出来ずに。
何度も何度も呟いた。
ここにて一度終了。
エロ入れたらまとまらなかったんでその分は次回。
GJ!
続きが気になるぜ
ザッパ×アバまたもやGJ
今回も楽しく読ませてもらいました。
次回にwktk
二人ともなんか可愛いな(´∀`)
ザパたんもアバたんもそれぞれ萌えた。
おまいさん話書くの上手いよ、GJ!!
続きが凄く気になる。
正直このSS読んで、俺のザッパとアバを見る目が変わった
ザッパ×アバGJ!
これいいなぁ、萌えるてか癒された
続きwktkで待ってるよ
期待age
二人で旅しながら、アバがベッドで寝てる横で
ザッパが遠慮して床の上で毛布にくるまって一夜を過ごす様子が
ありありと思い浮かぶようだよ
773 :
名無しさん@ピンキー:2007/04/07(土) 17:06:29 ID:uOU6J+jg
ほっしゅ
>>771に萌て発作的に書いた。今も反省してない。
相変わらずエロ無しスマソ
今回はアバ→ザッパ寄り
「―っぐしゅ!」
小さな嚔が聞こえる。
寒い街。春が近いとは思えない程に雪深い街。
…どうして、あんな風に迷い無く私にベッドを寄越せるんだろう。
旅に出たのは、偶然。
あの人を人型にしてくれるかもしれない医者に心当りがあると言ったから。
ただそれだけの関係。
なのに何故、私を庇う。
なのに何故、弱いくせに戦おうとする。
なのに何故、私より大怪我を負っているくせに
少しだけ血の足りなくなった私をあんなにも心配する?
「…非生産的だ…不可解だ…」
けれど。
君に出逢って、私は少し…変わった様な気もする。
何か、擽ったい。
君といると、そう感じる。
あの人は私が外に出る理由をくれた。
ザッパ。
君は、それよりも奇妙で、けれども暖かい何かを私にくれる。
「ふ…は…っひぐし!」
「……」
間の抜けた嚔だ、何度聞いても。
黒い髪の女。私はお前の伴侶を取ったりしない。
私にはあの人がいる。
『ジャア何故…コノ人トイルノ?』
「………成り行き」
『…アゲナイワァ…』
「いらない。私の伴侶はパラケルスだ」
『…ソウ……』
そう。
あの人と君は…月とカマドウマ。
その筈なのに。
「……アバ、さん…」
寝言で私の名を呼ぶ。
その声すら何故か心地好くて。
「風邪をひいたら、貴女こそ困る…だろう…?
…ただ…それだけ…」
『……………』
二枚組の掛け布団で良かった。
そんな事を思いながらベッドに寄り掛かって眠るザッパの肩に、もう一枚布団を掛けた。
「……き…です…」
「―っ!」
どうして。
こんなに胸が苦しい?
>>774 ん〜、グゥレイトなジョブだ!
が、そのSSを俺が読み終えるまでに10回はヌけるんだなぁ。
ザパアバいいなぁ〜上手い!
これからも楽しみにしてるよ!
あなたが神か。
GJ!!
ザパアバはまりそうだ。
保守age
漏れを角砂糖生産機にする気か?
おたまじゃくし生産機なら俺のこと
もはや神はしんだのか?
>>774の続きマダー?
と書き込もうと思って来たら
たった三分前に
>>781が同じ事を危惧していたとは
ザッパ×アバ投下
思いの外長くなってしまったのでまたぶつ切り
エロに辿り着けないorz
以前コメントくれた人本当にありがとう
「………ザッパ…包帯が…無い…」
「ええっ!?前に確認した時は有ったのに…
とっ、とにかくアバさんっ。これ着て下さいっ」
ああ、やってしまった。
包帯や輸血パックは絶対に切らせ無いようにしていたのに。
此処のところ妙に体調が悪かった。
けれどアバさんに迷惑だけは掛けたくなかったのに。
血で汚れてしまった包帯を巻いておくのは気持ち悪いだろう。
けれど今はどうしようもなくて俺はとにかく自分の外套状の上着を脱いだ。
アバさんの細い体にくるくる、と巻き付け金具を止めようとする。
カタカタと指が震えて巧く止められない。
「ザッパ…?」
あれ、おかしいなあ。
地面に足が付いているのか分からない。
ああ、アバさんの包帯を買いにはやく次の街へ移動しなきゃならない。
動いてくれ、俺の体。
なんだか、寒い。
「……ザッパ!?」
「……バ、さん…すみませ…」
俺に出来る事は何でもします。だから貴女の傍に居させて下さい。
この想いが届くなんて。
この想いが交わるなんて。
想ったりはしていないけど。
アバさん。
俺は貴女が全てなんです。
「ザッパ!どうした、ザッパ!?あ…あああ、あ…わた、私…ザッパ、ザッパ、ザッパ?!」
低い、けれどとても愛しい貴女の声が遠くなる。
*
「…―ここ、は…」
眼が醒めて真っ先に眼に映ったのは簡素な作りの天井。
僅かに空いた窓からは食欲を誘う香りが伝わってくる。
俺は何をしてたんだっけ。
「そうだ、アバさんっ!」
立ち上がろうとしたら体が回転した。
巧く起き上がれず床に倒れ込んでしまう。
頭が重い。風邪、だろうか。
「アバさん…」
あれから俺はどうなったんだろう。
もしかしたらアバさんは1人で行ってしまったんだろうか。
俺みたいな役立たずは置いて、パラケルスと。
「そ、れも当然だよなあ…」
俺、何も出来なかった。
アバさんの役に立てなかった。
ポタポタ、と涙が落ちる。俺の瞳から溢れ、頬を伝い、顎迄流れて床に落ちる。
血を流すより痛いとおもった。
「そうそ、ちゃんと両手で支えるアル」
「………こう…?」
「溢したら可哀想アルからネ。…おや、起きてたみたいヨ」
扉の外から聞こえるほんの一瞬の声。
俺は貴女の声を間違えたりしません。
「まだ起きない方が良いアルよ。
折角この子が背負って来たんだから先ずはしっかり治すネ」
「………起きた…ザッパ…」
「え、あ…アバさんが?」
扉を開けたのは不思議な訛りで話す女性。
そして、アバさん。
両手には何か、暖かい湯気を立てている皿を乗せたトレーを持っている。
長い前髪に瞳が隠れて、表情を読み取れない。
だが女性の言葉にそれを不安になるどころじゃ無くなってしまった。
俺とアバさんの身長はたいして変わらない。
けれど体重は倍近く、違う。
加えてアバさんの体だって丈夫な訳じゃない。
それなのに俺をここまで運んでくれた…?
「ソウヨ。デッかい鍵とアンタ背負てたネ。この子にはちゃーんと感謝するヨロシ」
ああ、この人には確か何回かバイトとして雇って貰った。
出発の前にも何日か手伝いをした。アバさん、知っていたんだろうか。
Uターンしたんだ。
俺を置いて次の街にも行けただろうに。
「ありがとうございます、アバさん。本当に、本当にありがとうございます」
「………別に……」
「店長ー!!」
「はいアル。ちゃんとお粥食べて薬食べるアル。アバ宜しくネ」
ウェイトレスに呼ばれた紗夢さんは駆け足で部屋から出ていく。
アバさんは小さく、小さく頷いてからトレーをサイドテーブルに置いた。
「……起きれる、か?」
「あ、は…はい!」
とりあえず床からベッドに上がろう。
立ち眩みがしそうになった瞬間アバさんの細い腕が腰に回るのが分かった。
俺の体を支えようとしてくれているらしい。
「だだだっ、大丈夫ですよ、アバさんっ!」
「君はパラケルスより…軽い…大丈夫だ…」
そう言いながらアバさんは俺の体を浮かせ、ベッドに座らせた。
好きな女の子に(しかもその子が好きな男と比べて)軽いと言われるの複雑だ。
あああ、もう!
なんで俺はこんなに動揺してるんだよ!?
「アバ、さん…ここに座って貰えますか」
「……君はどう思うか分からない…けれど…
わ、私、は…君が倒れて…し、心臓が…止まってしまうかと思った…」
「え……」
「…良かった…ザッパ、が無事で……
棚から…ケーキが飛び出してくる程…良かった…」
辿々しい声に心臓が高鳴る。
熱のせいか、俺の理性の限界なのか。
「…ザッパ…?何をしている、離せ……」
「………」
何をしているんだろう、俺。
いぶかしげに見上げてくるアバさんを見下ろしながら、寧ろ自問したくなる。
俺は華奢なアバさんの体を押し倒していた。
ズキン、ズキン、と胸が痛い。頭がクラクラする。
ごめんなさい。
ごめんなさいアバさん。
俺は貴女が好きなのに。
貴女を傷付ける事しか出来ない最低の男です。
「好きです、好きです、アバさん」
「っ…?!や、止めろ、離せ」
貴女の言葉が嬉しかった。
それなのに俺は1番大切な貴女を傷付けてしまうんだろう。
「俺を見て下さい、アバさん。
あいつより何倍だって…俺は貴女を思っています」
綺麗に巻かれた右腕の包帯に触れる。
伝わる細い腕の感触にも痛々しさと同時だとしても酷い浴場を感じた。
「ザッパ、あつい、まだ熱がある。離れろ、はやく薬を…」
「逃げないで、アバさん」
「君は錯乱してる、きっと。はなして」
「俺を見ろよっ…」
なんだか変だ。
喋り方が逆になってるような感覚に近い。
だけど熱で沸点が下がってしまったのか、元々限界が近かったのか俺はアバさんを組み敷きながら顔を近付ける。
「ザッパ、冗談は嫌いだと…―!?」
首筋がひきつるのが分かった。
怯えている、俺に。
「――んう!」
「っは、アバ…さ…」
触れた唇はあんまりにも薄くて驚いてしまう。
ひび割れてしまっている口端へ痛みを与えぬように舌先を這わせるとアバさんの肩が強張るのが分かった。
抗議しようとしているのか、薄く開いた唇を無理矢理塞ぐ。
舌を差し入れて、小さく震えているやっぱり俺のそれより小さく、柔らかく、薄い舌を絡め取った。
くちゅ、とやらしい音がする。
「……!っふ、んう、ん!!」
どんどん、と何回も何回も肩を叩かれる。
俺やパラケルスを持ち上げる彼女とは思えぬ位その手には力が籠っていない。
華奢な指先が、愛しい。
逃がしてやる気にはとうていならなかった。
俺は自暴自棄になってるんだろうか。
アバさんと旅をするのは楽しい。
けれど好きな人が、自分ではなく他の奴を見つめているのはずっと見とくのは大分しんどい。
限界が来るのは自分が思っているよりずっとはやかった。
俺を見てくれないのならせめて俺を刻み付けたい。
「―、っ、や、め」
「っは、アバさ、んっ…」
絡めていた舌を放して唇を離す。
銀色の糸になって俺の唇とアバさんの唇を繋ぐ唾液がやらしい。
おずおずと衣服と言うよりも、前当てに近い印象を与える上着の中に手を差し込む。
指先に伝わる包帯の感触の下にふにょふにょと柔らかい乳房があるのが分かった。
「ザッパ、どうして、私は」
震えている。俺の指が身体のどこかに触れる度に、びく、と揺れる。
泣き出しそうな程にアバさんの声が、大きな瞳が震えていた。
―俺がしようとしている事は許されない事。
女性に対する、1番の暴力。
最低、な、自分。
「っ…!?うぐ、いや、っ…がはっ!」
「アバ、さ…ん…?」
不意に咳き込んだアバさんの唇から赤い吐瀉物が溢れる。
びちゃ、と組み敷いていた俺の体にも掛かるほどに大量な赤黒い体液。
驚いて顔を上げる合間にもげほ、げほ、と咳き込む度に血が溢れていく。
「アバさん!?そんな、どうしてっ」
「ザッ、パ…あ……ご、め…私は……君が…君と…」
俺の身体なんかより余程アバさんの身体は限界に近付いていたん、だ。
服を掴む指先からも血が溢れている。
ごめんなさいごめんなさい、ごめんなさい。
「君…が…………」
「アバさん、喋らないで!俺、人を呼んできますから!!」
1人部屋に残すのは心配どころじゃないけれど、とにかく早く輸血や治療を済ませなきゃいけない。
時折癒えない傷から血を吹き出してしまう様は見て来たけど、今日のは異常だ。
俺の、せい、かな。
―今はそんなことどうでも良い。アバさんが心配だ。早く、早く医者を探さなきゃ。
『……コッチ…ヨォ…』
主の分からない声に導かれて俺は廊下を曲がる。
息が苦しい、頬が熱い、地面を蹴る足が時折ぐらつく。
けど今は俺よりも、何よりも。
誰か、誰か、誰か。
彼女を助けて下さい。
「私にだって…君は……特別…なんだ…」
部屋の中で呟くアバさんの声を俺が聞き取る事が出来る筈は、無かった。
※
投下ここまで。
文字数やら改行やらが相変わらず甘くてスマソorz
棚からケーキwww
アドリブでこんなにアバっぽさを再現出来るなんて羨ましい!
GJ!
キテター!!
毎回お疲れ様、GJ!!
今回もかなりツボな展開でした。
アバタソ健気で萌えた。
とてもにまにましながら読んでいる自分がいるww
腕が壊れるまで万歳する!
アバよすぎるけどささやかに医者に期待な俺
医者ってやっぱりあの袋の人なのか……?
棚ケーキに吹いたけど良かったです。
ザパアバ今回もGJ
相変わらず文章上手いね
ザッパバGJ!
GJ!
せつねぇ感じがイイ!
ファウストせんせーたっけてあげてくんろ!
今日で一週間
そろそろ、続きを期待しても良い頃合かな?
797 :
名無しさん@ピンキー:2007/04/30(月) 17:29:53 ID:4oyN/0fs
補修上げ
今 ザパアバがあつい
GJ(*´Д`*)
続きも待ってるよノシ
ファウスト先生の診断ハァハァ 気が早すぎた
俺、このザパアバが連載終了したら投下するんだ……
ソルディズィは無しなのか?
ゲームソフトのパッケージの絵は誰が描いてるのだろうか
普通に石渡じゃねーの?
そろそろギルティにも関西弁の女キャラが必要だと思うんだ
ギア同士だし、ソルの極太にあんあん鳴くディズィー良いと思うんだがな…
まずはザパアバだろ
下手すっと今年の流行語大将だぜ
魔の森の木陰で数匹の小鳥とともに思索に耽る、私の主。
あまりに絵になるその構図を汚したくて、思わずその胸に飛び込んじゃいました、私。
「御主人〜」
「……どうした?サキュバス」
抱きつきついでにキスの一つもしてやろうかと思ったら唇をガードされました。悲しいです。
「あん、もう……けち〜」
「夢の中ならともかく……あまり無闇に精を吸おうとするな」
それは、ご自分の命を生々しく実感してしまうからですか?御主人。
ご自分のものではない、ギアの本性たる破壊欲求を……交わりの中で感じてしまうからですか?
それともまさかとは思いますけど、ディズィーさんへ操を立てているつもりですか?
「……やきもちか?」
「ヒトの心読まないでくださいよ御主人」
あれ、でもなんか表情が柔らかくなってませんか?
「私とて配慮を受け止める術くらい心得ている……そういう事だ」
あ。
キスされちゃいました。
不意打ちの微笑みから抱き寄せの3HIT確定コンボはずるいですよ、御主人。まあ嬉しいですけど……
わあ!?ちょっ、舌、舌絡みすぎですって……そんな強く……うあ……
「淫魔、サキュバス」
ぬおお。御主人の艶かしい笑顔がめっちゃくちゃこわーい。
でも期待してしまうのは、やっぱ私の本性が夢魔だからなんでしょーか。
「受け止めて、くれるのだろう?」
あ。
ギアの破壊欲求がうんぬんの所ですか。
はいはい、ヒトとギアの性質が同居してる御主人を受け止められるのなんて私かディズィーさんくらいのもんですからね。
でも優しさと激しさを同居させるのは色々な意味で反則です。
特に御主人の綺麗な顔でやられると、一撃必殺どころか3ラウンドストレート勝ち級の威力です。
「お、お手柔らかに……」
ああ、抱えあげられてしまいました。いわゆるお姫様抱っこというやつで。
今日は完全に私がネコみたいですね〜。
なんだか羨ましそうな顔の妖精さんと、生暖かい視線のエグゼビーストに見送られて、私達は朽ちた石の建物に入ります。
毎度の事ですけど、ちょっとだけ悲しいですよ。
ディズィーさんの使ってたあのあたたかな小屋で交わりたいと切望してるんですけどねぇ……
はあ。
仕方ありませんか、家族として暮らしたあの「家」に、生々しいオスメスの香りを持ち込むのもナンですしね。
「今夜は寝かせませんよー、御主人っ」
続きは省略されましたっていうか綺麗さっぱり消えました。すみません。
>>生暖かい視線のエグゼビースト
個人的に一番フいたw
エグゼに目なんかあったっけか?
GJ!
ザパアバの続きどうなったの?
814 :
名無しさん@ピンキー:2007/05/17(木) 23:59:29 ID:1Bn0NJKc
ageほす
816 :
名無しさん@ピンキー:2007/05/19(土) 01:50:25 ID:VKisgh+m
7P頑張るから誰かディズィーたんを…(;´д`)
お前が7Pネタ書くのを頑張ってくれれば、ディズィー一人くらい考えてやるよ
いつの間にか物凄く間が空いてしまったけどザッパ×アバ投下。
相変わらずほのぼのテイスト。
最初は成り行きだった。
けれど、あなたはいつの間にかとても大切な人に変わっていたんだ。
*
「ファウスト先生!」
「患者はどこですか?」
結局街で見付けた医者にはアバさんを治療する事は出来ない、と告げられた。
人工生命体―ホムンクルス。
彼女は俺たちとは違うのだとはっきり紡ぐ声が耳に貼り付いて離れない。
愕然としていた俺に声を掛けてきたのは、一度や二度でなく世話になった警察の人。
強くて、怖い人だと言う印象が有ったけれど一抹の望みを掛けて、ファウスト先生を知らないかと聞いた。
カイ=キスクさん。
彼は俺達の事情を聞くと警察機構の人達にも協力を願ってくれた。
そうこうしている内に、2日。
目の前に現れたファウスト先生は、紙袋でした。
*
時間が経つのがとても遅い気がする。
チクタクと刻まれる秒針の音が妙に煩い。
警察機構運営病院の手術室へファウスト先生とアバさんが入って、もうどの位だろう。
数十分?数時間?それとも数日?
―わからない。
お願いします、お願いしますファウスト先生。
俺には何も出来ない。
アバさんを助けて、下さい。
「少し寝た方が良いですよ。」
「カイさん…」
パラケルスを引き摺りながら、片手には湯気を立てるマグカップを持ったカイさんに声を掛けられてハッとなる。
「顔色が悪い。
彼女は私とパラケルスが待っていますから、仮眠だけでも…」
「大丈夫です」
俺を心配してくれているのは分かる。
けど、ここから離れたくない。
こんな時だと言うのにパラケルスは手術室の方を見ようとすらしないから。
アバさんを、待っていたい。
アバさん、アバさん、アバさん。
貴女が助かるのなら俺は何だってします。
この身体が、この臓器が、この命が役に立つのなら。
貴女が、今の俺の全てだから。
「……アバさんは、きっと大丈夫です。
ファウスト先生の腕も、確かですから」
『あの様な娘が1人死のうが関係あるまい。
なぜお前達はそうまでしてあれを助けようとする』
パラケルスの低い声に苛立つ。
どうして、こんなにも酷い事を言えるんだろう。
腕に爪を立てる。ここでパラケルスに殴り掛かりでもしたら、アバさんを待つことすら出来なくなる。
『人の恋情等哀れな物だ。
あれは人ですらないと言うのに、間抜けな子どもよ』
「…黙れよ」
『何か言ったか、間抜け』
「黙れ!!!!」
息が出来ないほどの、想いが。
お前をあんなにも想っているアバさんの心が汚された気がした。
「お前こそアバさんの気持ちを考えた事が有るのかよ!?
アバさんが、どんなに、どんなにっ…!」
「ザッパさん」
ふっと優しく肩に触れた指先の感触にハッと我に変える。
カイさんが真っ直ぐに俺を見詰めていた。
「カイ、さ…」
首を左右に振る。ここで俺が暴れたりしたら他の医者や看護師が駆けつけてくると諭された気がした。
「貴方はここで彼女を待ってあげてください。彼は一旦警察機構で預かります」
気のせいだろうか。カイさんは笑っている筈なのに眼が据わって見えるのは。
「は、い、すみません…」
「貴方の気持ちはきっと届きますよ。ザッパさん」
柔らかい微笑み。やっぱり気のせいだろうか。
俺は小さく頷いてソファに置かれたままだったマグカップを手に取る。
すっかり冷えてしまったコーヒーは、少し甘めで、とても美味しかった。
*
「オペ終了、成功です」
それからまた暫く経ってから、ファウスト先生は大きな体で手術室の扉をくぐりながらソファに座り込んでいた俺に声を掛けてくれた。
ストレッチャーの上では人工呼吸器を付けられたアバさん。
時折苦しそうに身を捩るけど、顔色はそんなに悪くない。
駆け寄ってきた看護士さん達がゆっくりアバさんの乗せられたストレッチャーを病室へと押して行く。
カイさんが用意してくれたらしい個室へ向かうそうだ。
「麻酔から醒めるにはまだかかりますが彼女はもう大丈夫。
身体の作りゆえ輸血パックはこれからも手放せないかと思いますが
それでも今回のようなことはもう起こり得ませんよ」
身体の力が抜けていく。
良かった。本当に、良かった。
「そして彼女の処方箋ですが」
ああ駄目だ、泣きそうだ。
情けなくて仕方ない。アバさんに知り合って俺はなんだか泣き虫になってしまったような気がする。
「世間を知る事、学ぶ事。他者と関わり合い、交わる事。
そして恐らくその切っ掛けは既に出来ているでしょう」
「え…?」
紙袋の下でファウスト先生が笑った気がする。
見た目の素っ頓狂さに比べてとても優しい笑顔だと顔も見えないのに思った。
「貴方ですよ、ザッパさん」
「お、れですか?」
「ええ、貴方の名前を彼女はずっと麻酔が効いているにも拘らず呼んでいた。
ザッパさん、貴方はきっと貴方が思っているよりもずっと彼女に想われているのですから」
今、俺の顔を鏡で見たらきっと、倒れる気がする。
顔中が熱い。きっと真っ赤だ。
「ファ、ファウスト、先生、俺っ」
「まさに愛!!愛、ばくはーつ!!」
「せせせせんせーーーーーーーい!?」
ばさっと白衣を翻したファウスト先生は、そのまま窓から飛び出していった。
ここ、五階なんだですが。
恐る恐る地上を見下ろしても、そこには誰もいなかった。
『良カッタノ…?アノ袋ニ病気ヲ治シテモラウンジャナイノオ…?』
不意に聞こえた声。聞き取り辛いこの声の主が俺の病気の原因なのは分かってる。
もともとはファウスト先生にこの病気をどうにかして貰う為に始めた旅だった。
けれど、アバさんに出会って。
アバさんを助ける為に、声を貸してくれたのもこの奇妙な女性だったから。
「貴女がいなきゃ出来なかったことも沢山有るから。
だから、気が済むまで俺の背中に憑いていてください」
『ザッパ…』
さて、アバさんの病室に行かなくちゃ。
*
「ザ……パ…」
アバさんが麻酔から眼を覚ました。
うっすらと開かれた瞳の下、心なしか隈が薄くなった気がする。
「アバさん…」
点滴に繋がれた左手が揺れている。真っ白な掛け布団の下から、細い指先が覗いた。
力なく数回揺れる指先が俺を呼んでいるような気がして、椅子から下りて床に膝を付く。
おずおずと握り締めると、力なく握り返される。
俺はもう片方の手も伸ばして、両手で強く、強く、アバさんの手を握った。
「…良かった、アバさん、良かった…!ごめんなさい、ごめんなさい!!」
嬉しい、けれど同時に俺がしでかした事への罪悪感にまた涙が溢れそうになった。
拒絶されても仕方ないのに、アバさんは小さく笑う。
外された呼吸器。柔らかい笑み。
「ザッパ…謝るの…何故?」
「俺が、俺があんな事をしなければーっ!」
アバさんの髪が小さく揺れる。左右に振られた首に、涙が溢れるのを耐えられない。
「……耳…」
「え…」
耳を貸せ、と言うことだろうか。
俺は膝立ちの体勢になってアバさんの顔に耳を寄せる。
「… …… …」
あんまりにも小さな声は、本当に聞き取れたのかも怪しい。
けれど、もしその言葉が間違いじゃないとしたら。
ああ、駄目だ、今泣いたばかりだと言うのに。
また涙が溢れる。それと同時に顔がにやけそうになって仕方ない。
「ほ、本当ですか…?」
「……二度も、聞くな」
「け、けど俺、夢だったらどうしようかって…!」
恨みがましいアバさんの両目。
白い肌が、ほんのりと赤く染まっている。
「……二度と言わない……耳、洗ってよく聞け…」
「はい!」
俺の耳にそっとアバさんの耳が掠めるように唇が触れた。
「………」
「………」
さっきはあんなに簡単に告げてくれたのに、今度はたっぷり数分かかった。
俺の手を握り締めている指先が小さく震えていたから、きゅっと強く握り締める。
「…私、は…ザッパが、好き………だと、想う……お前が…いない、と、嫌だ」
想う、の一言が有ったとしても。
俺にはそれだけで充分すぎる。
それほどまでに、俺も貴女の事が。
「俺も好きです、アバさん。俺と一緒にいてください」
「けれ、ど、私は…ホムンクルス……だ…人、じゃ、ない…」
俯いてしまう髪をそっと撫でて、俺はアバさんの頬に口付けた。
ちゅ、ちゅ、と何度も頬や額、顎先に唇を落とすとアバさんの肩が小さく震えるのが分かった。
「く…すぐった…い、馬鹿、止めろ」
「アバさん、貴女がホムンクルスだろうが人だろうが関係ないです。
アバさんだから、俺は好きになったんですよ」
小さな手を握る指先に力を込めて。
精一杯の想いを、貴女だけに。
薄い唇にも唇を寄せる。
びく、とアバさんの身体が強張るのが分かったけど、硬く閉じられた両目に拒絶はされていないんだと嬉しくなる。
「ずっと一緒に…いますから」
「……ああ…」
抱き締めた細い身体。
とくん、とくん、と鳴っている心臓の音は、少し早い。
俺の心臓もどくどくと早さを増していた。
同じ時を共に過ごす事が難しいかもしれなくても。
この時が交わっている間は、俺は、アバさん。
貴方と一緒にいると、拙い声だとしても唄えます。
「…パラケルスも、一緒、でも…良い…?」
「……も……もちろん、です」
「…?」
今はまだ、パラケルスと同レベルだとしても。
「皆で一緒に世界を旅しましょう!
オーストラリアにも是非!俺の母上もいますし、良い所なんですよ!」
「コアラも木から……落ちる…」
「こ、諺も勉強しましょうね」
いつか純白のドレスに身を包んだ貴女を、この手で抱けるその日まで俺はまだまだ負けません。
拝啓、母上様。
まだまだそちらへ帰る事は出来ないかもしれませんが。
俺は、今、とても幸せです。
紹介したい人がいるので、どうか待っていてください。
ザッパより。
これにてこの話は終了。
コメントくれた人たち本当にありがとう。
ザッパ×アバにはまだまだ萌てるし、エロも書けてないんでそのうちまたこっそり投下しに来ますw
次はきっとエロで!
時間かかったのに読んでくれて本当にありがとう
>>823続きキタ-(゚∀゚)-!!
超乙!ザパアバに沢山萌えさせてもらったよ。ありがとう。
ファウストが五階から飛び降りるだの、コアラも木から落ちるだの
アンタ本当はアークの関係者なんじゃないのかw
>>823 ザッパバ蝶GJ!
そういえばファウスト先生ってキチガイじみた言動とムチャクチャな外見で忘れがちだけど、中身は天才的な名医なんだっけ。
>>826 どころか、勝ち台詞の哲人っぽさでは並ぶ者がいない程だ
亀レスだが
>>806,815-817
ギアで7Pを想像してみているんだが、
ディズィー・ネクロ・ウンディーネで3。テスたん、ソル、ジャスティスで3。
……あと1人って誰だ?
ジャッジメントはギアじゃないんでおいとくとして、
レオパルどんとギグたんだと、あいつら両方とも「2つの生命が融合」型だから人数オーバー。
……レイヴンってギアだっけ?
別にギア限定にせずとも
メイ、ミリア、梅喧、紗夢、ディズィー、イノ、A.B.A.で軽く七人だから
こっから適当に六人選んで、絶倫男一人と犯らせまくれば良いんじゃないかと
830 :
名無しさん@ピンキー:2007/05/26(土) 14:12:33 ID:2EojPxc7
昨日の出来事。
ソル「ヴァァンデッブリ」
俺「来るがいウオォォォォ!」
ソル「ガーンフレ」
俺「来るがいウオォォォォ!」
ソル「ガーン」
俺「来るがいい」
ソル「かかったか!」
ソル「タイラァァァンレ」
俺「来るがいウオォォォォ!」
「ユーウィィィン」
シャキン!夕飯でベジタボー!
>>829 そこからメイ(子供だから)を抜いて、カイあたりを女全員で逆レイプ
>>828 ディズィーの尻尾とか?
それ、見てみたいな。壮絶なエロスと力のぶつかり合いが…!
833 :
名無しさん@ピンキー:2007/05/28(月) 04:18:03 ID:QJkBQXaH
ギアって決めたならギアで統一させた7Pがいいよな
ディズィーのしっぽイイww
イノもギアだぜ確か
I-NOは人間だろ。ただの因果干渉体
そこでソラリアですよ(カイホー小説第一弾のロリ)
……ソルモテすぎハーレム完成の予感
もうジョニー中心のジェリーフィッシュ大乱交でいいんじゃね?
838 :
名無しさん@ピンキー:2007/05/29(火) 17:45:01 ID:L1NntqBZ
ギアでって提案だったろ?
>>831の女キャラ全員でカイを逆レイプの話がいい
人大杉
カイ×ディズィーを投下します。
・エロ度は低め
・ゼクスのカイEDベースに捏造しまくり
・シリアスなのか、砂吐きそうな少女漫画なのか、どっちつかずな感じ
ですので、苦手な方はご注意ください。
843 :
薄氷 1/5:2007/06/02(土) 23:35:29 ID:ixnr+fgU
『たとえ望んだ力でなくても、人は自分の力に責任を持たなければならな
い。あなたは逃げるのでなく、自分がどんな人間なのかを伝えなければいけ
ない。それが人として生きるということです』
『でも……私が外に出ると、迷惑がかかります』
――もう誰も傷つけたくないのに。
暗い森の奥で声を殺して泣いていた彼女に、彼は手を差し伸べる。
『知らなかったんですか? 人は生きるために迷惑をかけていいんです』
『私……知りませんでした……』
『ほらね。人と暮らすと、いいこともあるでしょう?』
『人として暮らすこと……か。私に教えていただけますか?』
『ええ。そのために来たんです』
人生は何が起こるか解らない。だから面白い――最初にそう言ったのは、
誰だったか。
もちろん彼は知らないし、深く追求するつもりもない。
ただ、面白いかは別にして、こんなことになるなどあの時誰が予想できた
だろう。人類を脅かす者は全て悪だと、己の正義を信じて疑わなかった自分
が――。
「……カイさん?」
この場にそぐわない感慨に耽っていると、隣にいるディズィーが小首を傾
げて呼びかけてくる。
「あぁ、すみません。少し考え事をしていたんです」
カイは表情を緩めて詫びると、身体を起こす。ちらりと外へ目を向けて、
それから今まで彼の腕の中にいた少女を見下ろす。
彼女のリクエストに応じて明かりを消したが、カーテンは閉めていない。
今夜は月が明るく、おかげでよく見える。シーツに乱れ散らばる蒼い髪、
白くしなやかな肢体、ほんの僅かに赤く染まった顔、これら全てがカイを魅
了する。髪を下ろしているからか、別人とまでは言わないが、随分印象が異
なる。
……と言えば、きっとカーテンを閉めてしまうから、黙っていたが。
844 :
薄氷 2/5:2007/06/02(土) 23:40:01 ID:ixnr+fgU
「何を考えていたんですか?」
内緒です、とつい意地悪をしたくなったが、カイは正直に答える。
「人生とは解らないものだと、考えていました」
「そうですね」
カイに言わんとしていることを理解して、ディズィーは頷く。そう思うの
は、ディズィーも同じだった。
「私は今まで、自分の生き方に疑問を持ったことはなかった。聖騎士団にい
ても、警察にいても、自分の正義について何ら考察してこなかった」
「でも、カイさんは私を助けてくれました」
他人が見たら、こんな時にする話題じゃないだろうと呆れるのは間違いな
いが、ディズィーも身を起こして真剣に答えている。
「それは結果論です。私はあなたに会うまで、あなたを滅ぼすつもりでいま
した。人を傷つけなくてもギアは危険だと、勝手に決め付けていた。
それに……」
――私はあなたを守りきれなかった。
偉そうなことを言って彼女を森から連れ出したものの、今彼女はジェリー
フィッシュ快賊団にいる。思惑、偏見、悪意――人の手からこの少女を守る
ということがどれほど難しいかを、己の未熟さと共に痛感しただけだった。
「カイさんがいなかったら、今も私は森で泣いていただけだったと思いま
す。私、カイさんに出会えたことを、本当に感謝しているんです」
「……すみません」
カイは漸く、己の失態に気が付いた。こんな話をするために、こうして彼
女といる訳ではない。
「この話はこれで止めましょう」
今は考えたところで、何も変わらない。彼は既に選んでいる。
しかし、一方で彼は恐れてもいた。ギアの彼女と警察官の自分が、こうし
て会っていること自体が問題なのだ。同僚達に気取られないよう、細心の注
意を払っているが、いつまでもこうして気ままに会えるはずがない。
こうしている間にも、何かが水面下で動いている。先日のジャパニーズに
対する強引な指名手配、自分に似たロボットの言う終戦管理局、イノという
赤い楽師の行動……。この薄氷のような幸せは遠からず終わりを告げ、激流
のような何かが世界を飲み込んでいくのだろう。
そこに、警察機構を蝕むものを探る自分と、史上最強のギアと呼ばれる彼
女が、無関係でいられるとは思えない。彼は密かに、残された時間は思った
以上に少ないのではないかと危惧している。
845 :
薄氷 3/5:2007/06/02(土) 23:42:16 ID:ixnr+fgU
「あなたが好きです。私こそ、あなたに出会えたことを神に感謝しているん
ですよ?」
ディズィーの肩を抱いてそう囁くと、
「私もです」
ディズィーも顔を赤くしながら、腕を後ろへ回した。
彼女の身体は柔らかく、温かい。彼女に触れるまで、人もギアも変わらな
いことに、まるで気づかなかった。
上気した膨らみに包み込むように掌を被せ、もう片方の膨らみに口付け
る。緊張した紅い突起を含み、舌で転がすと、ディズィーは身を震わせて甘
い声を上げた。
首筋に口付けて軽く吸い上げると、白い肌に小さな跡が残った。それから
少しずつ下へずらして、ディズィーに跡を残していく。
不自然に乱れた呼吸、甘く濡れた声――彼を揺さぶるのは、視覚や触覚だ
けではない。急激に膨れ上がる情欲を、ともすれば持て余しそうになる。
この年になるまで恋ひとつせず、ひたすら戦いに身を置いてきた自分にこ
んな感情があること自体、信じられなかった。まして、人類の敵と言われて
きたギアのディズィーに恋をするなんて、自分でも驚くしかない。自分は頭
がおかしいのではないかと悩んだこともある。
しかし、一度認めてしまえば、後は簡単だった。自分が身を置く警察機構
には、彼女の居場所も、こうして彼女と会っていることも、決して知られて
はならないが、リスクを負ってでも彼女に会うのを止められなかった。
自然とカイの指がディズィーの秘部へ伸びる。恥丘に薄く生えた蒼い若草
は、既にしっとりと濡れている。人差し指と中指で秘唇を探ると、こちらも
既に濡れていた。
「そこは……!」
割るように押し開いて、人差し指の先端を差し込ませる。堪らず
ディズィーが身を震わせるのも構わず、指を沈めていく。
実際、誘われているのだ。彼女の膣内に包まれた指は、ちぎられそうな程
きつく締め付けられている。逃げることは許されず、奥へ奥へと進むしかな
い。
「ここがいいんでしたね」
何度か身体を重ねているから、彼女が好む場所は大体解っている。内壁を
指の腹で擦ってやると、ディズィーの喘ぎが一層甘くなる。誘われるまま
に、カイは何度も何度もそこを擦り、残りの指で赤く充血した花芽を押し潰
す。ディズィーの呼気は荒れ、何かを堪えるように身をくねらせている。
846 :
薄氷 4/5:2007/06/02(土) 23:44:03 ID:ixnr+fgU
そんな彼女がいとおしくて、つい頬に口付ける。すると、ディズィーはむ
しろ不満そうに唇を尖らせた。その意図を察したカイは、求められるままに
彼女の唇を塞ぐ。一度目は軽く、そして二度目は深く、互いに求め合う。
「あぁ……カイさん……すごく……気持ちいいです……」
ディズィーは全身を上気させ、瞼を閉じて息を吐く。ふくよかな胸も、な
だらかな腹も苦しそうに上下しているのに、恍惚とした表情でこの官能に身
を任せている。それどころか、カイの腕に添えるような仕草で手を置いて続
きを促してくる。
それだけで、カイの理性を吹き飛ばすには十分だった。勢いよく指を引き
抜くと、今度はすっかり昂った己自身を宛がう。
「ディズィーさん、いいですか……?」
一応訊いたものの、ディズィーが頷くのとどちらが早かったのか。カイは
一気に奥まで入れたいという衝動をどこか夢うつつな感覚で抑えながら、
ゆっくりと腰を沈めていく。
これが初めてではないが、今も彼女の中の抵抗は激しい。愛しい人に大き
な負担をかけないように気をつけるだけの理性の欠片は、まだ残されてい
た。
「大丈夫ですか?」
全てを沈め、根元から彼女と繋がって訊くのもどうかと思うが、
ディズィーは小さく頭を振る。辛くないはずなのに、微笑いながら繋がって
いる場所を優しく触れる。
「カイさんが、好きです。……大好きです」
「……っ」
反則だと思った。元々彼女は素直な性質だが、こんな顔で好意を告げられ
て冷静でいられるはずがない。身体を深く繋げている所為もあるだろう。達
しそうになるのを、カイは息を詰めて堪えた。
「あ、あぁ……!」
一旦腰を引くと、彼女の秘唇から名残惜しそうに蜜が糸を引く。そこへ指
を宛がうと、今も泉のように滾々と湧き出ている。誘うようにひくつく淫ら
さを知覚した瞬間、カイは再び己を沈めていた。抉るような性急さに彼女の
中はより激しく抵抗し、彼を締め付ける。堪らず逃れようとしてディズィー
の手がシーツを掻き集めても、今更逃すつもりはなかった。
「ん……っ、あぁあああっ!」
腰をがっちり掴み、打ち付けるように何度も楔を打つ。白い喉を仰け反ら
せながら、ディズィーは彼を求める。根こそぎ理性を奪われたカイも、今や
夢中で目に付くところ全てに唇をつけては吸い上げている。先程刻んだ証
を、さらに上書きするかのように。
847 :
薄氷 5/5:2007/06/02(土) 23:45:15 ID:ixnr+fgU
限界が近づいてくる。だが、まだ彼女を手放したくない。カイはその一心
で己の意識を繋ぎ留めていた。ディズィーも同じなのが解って、一層強く腰
を打ち付ける。その証拠に、絡みつくように回された彼女の脚も解ける様子
がなく、少しでも長く繋がっていたいと彼女の中がより圧迫してきて、カイ
は眉根を寄せた。
「カイさ……ん……私、また来て――あはぁぁぁぁぁ!」
「ディズィーさん……っ!」
一際甲高く喘いだディズィーは、カイにしがみついた。彼自身も強く締め
付けられ、ついに限界が訪れる。引き抜く余裕すらなく、カイはそのまま自
らの熱を放っていた。
そのまま身を寄せ合って眠っている二人を、静かに見下ろしている者達が
いる。
死神と水精――ネクロとウンディーネ、ディズィーの分身たる二人は、主
の気が抜けたため、こうして表に出てきたのだ。
ディズィーの分身とはいえ、その人格は別のものだ。彼らはカイに悪い感
情を持っていないが、ディズィーのように恋情を抱いていない。
元々顔に表情が無いため、彼らが何を考えているのかは分からない。
ただ、このつかの間の平安を守るかのように、静かに影を落としているだけ
だった。
848 :
名無しさん@ピンキー:2007/06/03(日) 19:27:42 ID:MIxFRUhY
エイプリルXメイ
メイのオナニー希望
849 :
賊:2007/06/03(日) 19:37:53 ID:MIxFRUhY
メイ
エイプリル
ジュン
ジュライ
フェービー
マーチ
オーガス
セフィー
オクティ
快賊団−−>集団陵辱乱交
カイを逆レイプ希望
>>843 やや遅くなったが、GJ!
こういうストーリーの濃厚なSSは大好きだ
852 :
名無しさん@ピンキー:2007/06/04(月) 15:43:02 ID:kN8cO2jl
>>847 おつー
誰かチップ×ポチョムキンかいてくんねーかな
sage忘れすんません
テスタ「ここから先にはいかせないよっ!」
ハァハァが切れる・・ッ ●■=
ディズィーと第三者(ギルティキャラじゃなくて自分の主観)でいま書いてて、
完成しだいいこうと思ったけどスレ違いかな?
ディズィーものが読めるなら何でもとは思うがどうだろうな
858 :
名無しさん@ピンキー:2007/06/06(水) 11:28:41 ID:0mS2ZyxK
漏れも読みたいが…いいのか?
第三者をこのスレにのせる際、誰かキャラにしちゃうのは無理なのか?
所謂ドリームってジャンルなのか・・・?
テスタと出会う前の頃でレイプネタとか?(そういう同人誌を見たことあるんで)
うーん…微妙かも
需要は低い
保守
863 :
名無しさん@ピンキー:2007/06/09(土) 22:52:04 ID:/9y3NCKb
ディズィー物は需要あるぞ!
エロがあってディズィーが出るなら問題ない
865 :
名無しさん@ピンキー:2007/06/16(土) 11:54:59 ID:L1LQxM17
保守あげ
「何故…私を呼んだ」
「思い当たる節は無いのか?」
「…ここにはディズィーの事以外での用など無い」
「じゃあビンゴだ」
「何かあったのか?」
船長室で、二人の男が向き合っていた。共通する所は黒ずくめと言うところだろうか。だが、同じシンボルカラーにしては二人の性格は真逆と言ってよい。種族も違っていた。
サングラスをかけた、船長室の主人は右手で得物の柄を弄びながら、席に座っていた。
一応の警戒をしているのか、もう一人の男はある程度の距離を取って会話していた。呼び出されたのはこの男だ。黒髪の長髪、あまり健康的では無いが透き通る肌。眼光は他の者を拒絶していた。
会話は続く。
「野暮とはわかっているが…俺の性格上、どうしても首を突っ込みたくなってな」
「…」
「…俺がお前を呼び出した理由はただ一つ…三日、いや最悪一晩で良い。ディズィーの側にいてやれないか?」
「…どういう事なんだ?」
「強いて言えばちょっとした病気…不治のな」
「なんだと!」
黒髪の男は一瞬にして顔色を変え、詰め寄った。怒りの形相を見せ、机をたたき割る勢いで叩いた。
「体に害は無い」
「貴様、私を馬鹿にしてるのか!」
「人間特有の物と言えばそうだ。お前にはわからないだろ?」
「くっ…」
歯がみをして少しだけ退いた。経験故に、船長の余裕は崩れていなかった。もう一度、同じ言葉が放たれた。
「側に居てやれ。一日だけだ」
「…」
「ディズィー」
洗濯物を干す可愛らしい少女の後ろから、黒髪の男が声を掛けた。少女は明らかに目を輝かせ、干しかけの洗濯物を固定せずに駆け寄った。
「テ、テスタメントさん!」
「久しぶりだな」
「は…はい!お久しぶり…です」
「?…歯切れが悪い。何かあったのか?」
「い、いえ!なんでもありません!と、突然来るなんて…」
「…すまない」
「あ、いえ!すぐに干し終わりますから、待ってて下さい!」
仕事を自ら忙せて、慌ててやっていても、少女は楽しそうだった。
テス×デズなんて需要無いかな…orz
>866
GJ。
超GJ。
最高に大好きなんだこのカプ
>>866 海賊団の純白の制服は、昼頃の高い陽が反射して眩しかった。透き通る青い髪の美しさは、真夏に大海原を照らす太陽に似ていた。
コントラストが美しい、二つの黄色リボンが揺れていた。
この、一見なんの後ろめたさを持たないような少女の後ろに先ほどの男が続くのは奇妙な図だ。
少女は顔に朗らかさを浮かべて、船長室にむかっていた。
廊下を渡り、その部屋の扉に控えめなノックをして、応答を確認すると、二人はその部屋に入った。
「ジョニーさん!」
「おう、ディズィー」
「テスタメントさんを呼んだのは…」
「俺だが?」
「なんで私に教えてくれなかったんですか?」
「ん…ああ」
船長はサングラスを下げ、バレないように少女の後ろに立つ男に目配せした。
黒髪の男は、仕方なしと言わんばかりのため息で答えた。
「お前さんが何してるか、抜き打ちで見たかったんだとよ」
「え?」
「ほら、お前さんの自然なトコがみたくて、わざわざ抜き打ちできたんだ。な?」
「む…まあ、そうだ」
「テスタメントさん?」
少女が疑問を感じている事を気にして、船長はたたみかけた。
「とにかく二、三日滞在するんだ。ディズィー、お前さんと相部屋でな」
少女の思考が止まった。
「…え?」
「部屋が余ってないしな」
「えええっ!」
一瞬で少女の頬に赤みが差す。両手を頬に当てる姿は本当に少女そのものだが、その反応に疑問を感じたのは黒髪の男だった。
「どうした?昔は私といつも一緒だったではないか?」
「え、えーと…」
「久しぶりに会って、遠ざけたくなったか?私は外で寝ても…」
「ち、違うんです!その…あの…」
胸の前で指を繰り合わせ、しどろもどろする少女を助けたのも船長だった。
「まあ、その辺はディズィーに任せるさ。以上。俺は少し出るから、お前らもさっさと部屋をでてくれ」
半ば無理やりの形で、二人は廊下に押し戻された。
「…えーっと」
「ディズィー、私は…」
「か、構わないですから!私の部屋で…一緒に寝ましょう…テスタメントさん…」
少女の語尾が小さくなっていくのを黒髪の男は腑に落ちないと思いながら、船長室を後にした。
勝手にちょこちょこ投下…orz
ディズィーカワエエ!GJGJGJ!
続き楽しみにしてるぞ!
そう言やこいつら、森にいた頃は一緒に寝てたんだな……
今まで考えた事も無かった
871 :
名無しさん@ピンキー:2007/06/22(金) 21:58:03 ID:Dh4Jd1br
保守あげ
異端な俺は医者のエロ小説が見てみたい。
医者「下からいきますよ!」
874 :
名無しさん@ピンキー:2007/06/29(金) 16:12:16 ID:j75sfNPh
ほしゅ
876 :
872:2007/07/05(木) 23:06:28 ID:QVRuUmNf
>>875 本当 だ! あんがと
来たのは去年で色々漁ってたが見落としてたわ。
時期外れでも ・・ハァハァ
保守
>>870 男女で一緒に生活とか、何かと不便なことや困ったことが起こったりしないのかなと
思ってたよ
「ふむ……魔界の物資で作り出せばタダだが……自然繊維の着物も肌に心地よい……今日はどちらに」
「テスタメントさんならやっぱり黒い服が似合いますよ♪」
ガタタタッ!
「ディズィー!?まだ着替え中だ、外に出ていてくれ」
「えっ、ファッションに口を出されるのはお嫌いですか?」
「いやそういう事でなく……お前だって着替えを私に見られるのは嫌だろう」
「そんな事ありませんよ?ファッションの話題で盛り上がれるのは女の子同士の特権だってサキュバスさんも言ってましたし」
「サキュバァァァス!いつ私が女になった!」
「ふぅ……ジャパンの風習だそうだが、風呂という物もなかなか良いものだな……」
「テスタメントさん、お背中流します」
バッシャァァァン!!!
「なななな何故入ってくる!」
「えっ、こういうのって『家族風呂』って言うんじゃないんですか?サキュバスさんに聞きましたよ?」
「サキュバァァァス!!」
「すまない、少々席を外す」
「テスタメントさん、おトイレなら一緒に行きませんか?」
ごしゃっ。
「…………なぜそうなる?」
「えっ、『つれしょん』って友達なら普通にやる事じゃないんですか?サキュバスさんに(ry」
「サキュバァァァス!!!」
サキュwwww
ありそうだからこまるwww
サキュバァァスwwwww
確かに小学生女児とかはたまに個室ですら連れションするよな
884 :
名無しさん@ピンキー:2007/07/15(日) 22:40:59 ID:90ntzmiE
ほしゅ
ソルとディズィーが好き
テスタとディズィーをもっとくれ(´Д`)
この二人イイよ
そこにサキュバスが絡んでくれる
>>878みたいなのなら尚イイ
「何?」
「はい!人間の人達と暮らしてみたいんです」
あの時私は、即答こそ避けたが最終的に彼女を送り出してやった。安全と言われた森の中での暮らしでも彼女はいつか巣立つと、そんな思いは前から頭をよぎっていた。
何より彼女が幸せなら、ディズィーが幸せなら、望むなら、私はどんな事でも呑むつもりでいた。
彼女が去ってから、物思いに耽る事が多くなった。それだけ私には大切な存在だったのだと、改めて感じられた。
だが、会いに行く気は全く起きなかった。
今、思う。
私の罪は深い。望んだ訳では無かったが、罪深き存在、ギアになった。多くの者を殺め、手を血で染め、人類を敵に回した。そこに若干の葛藤はあっても、戦時となれば私は躊躇いなく敵を殺した。
しかしディズィーは違う。彼女は人を、他の者を傷付けまいと望み続けた。内にある強大な力を使うことを望まなかった。それ故今、人の中で幸せを見つける事が出来た。
本来、私と対局なのだ。それも綺麗な、太陽と月の様な対局ではない。
清水と泥水。透過と濁り。交われば、清水は汚れてしまう。
私はディズィーと距離を置くことにした。あまつさえ、私を忘れてくれれば良いと思った。改めて思い、自分が恥ずかしいと思ったからだ。
元々、近付いてはいけない存在だったのかも知れない。彼女の屈託無い笑顔は、彼女が真に愛する存在にこそ相応しい。私には眩しく、美し過ぎた。
だから私はただ願う。ディズィーの幸せを願う。彼女が泣かない事を願う。彼女にもっと笑顔が増える事を願う。彼女を愛してくれる者が増える事を願う。そしてほんの僅かでも…私の事を心に留めて置くことを…
「どうして…!」
「…ディズィー?」
「わ、私は一度もそんな事…思わなかったのに…」
何故だ。何故泣く。ディズィー。
「わ、私はずっと…ずっとぉ…」
私には、彼女の言いたいことが解らなかった。
甘(ry
待てこらw
何でそこでryなんだよ
ハックショイ
保守
保守
894 :
名無しさん@ピンキー:2007/07/25(水) 23:35:11 ID:GQ/kKLLl
俺もソルとディズィーが好きだ
女体化がみたい
488KB
OKちょっと待っててくれ
>>899 乙。
とりあえず俺の愛を受け取って。
つ□
今日モ今日トテ駄目おりじなるヲ追ウ。途中、中華娘ニ遭遇、モノスゴイ剣幕デ追イ回サレタ。
ソノママデハ駄目おりじなる追跡ニ支障アリト判断、排除スル為臨戦態勢ニ入ル。
ろぼっとデアル以上、駄目人間ノヨウナ性欲ナドハナイノダガ、♀ノ脚ヤラソノ奥ヤラガ垣間見エルト、ソコハカトナク得ヲシタ気分ニナル。
トイウ事デ無駄ニ屈ミナガラ応戦スルワシ。
ワシノ目ハ望遠機能マデ完備サレテイル。見エヌモノナドナイ。
シカシ、「見エタ」ト認識シタ瞬間、チョウド中華娘ノ都合ガイイ位置ニアッタワシノ頭部ガ蹴リ飛バサレタ。
シカモ、駄目おりじなるガワシノ素敵頭部ヲ破壊。コノ上ナク気分ガ悪イ。
頭部ガナケレバ記録モ取レナイノデ、敗北感ト共ニ帰還。
頭部ヲ失クシタ事ヲ博士ニ怒ラレル。「次失くしたらお前首固定するからな」トマデ言ワレタ。ワシハ悪クネェ。ワシハ悪クネェ。
――――――――ロボカイダイアリー文書No.1984より抜粋――――
1984文書ヲ提出シタ後、博士ガ首固定発言ヲ撤回、代ワリニ記録映像ノ提出ヲ求メテキタ。
「研究者が研究結果に興味を持つのは当然だろ」トノコト。
――――――――ロボカイダイアリー文書No.1985より抜粋――――
エロパロ板で同じスレに一日に二回も書き込むのは恥ずかしいが
それでも書き込ませてもらう、
>>902乙w
梅
906 :
埋め:2007/07/31(火) 21:18:17 ID:zqgz4Tjk
ヤタラ鬱蒼トシタ森デ駄目おりじなるヲ発見。排除シヨウトスルモぎあ・でぃずぃーニ妨害サレル。
ぎあト人間ノ混合デアルでぃずぃーハ、マダ己ノ能力ヲ上手クこんとろーる出来ナイ。
シカモ、3歳ニシテコノ身体ハ犯罪、モトイ末恐ロシイ。ツイデニ服装モサリゲナク犯罪、モトイ末恐ロシイ。
年頃ノ娘ガアンア格好ヲスルトハ、ケシカラン。ッテイウカコノぎあ、ワシヨリオ姉サン。
話ヲ戻ソウ。駄目おりじなるガコノ森ニ来テイルノハ、でぃずぃーノ鍛錬ノ為ダトイウ。寛大ナワシハ終ワルマデ待ッテヤルコトニスル。
膝ヲ抱エテ座リ、観察。
コレデ駄目おりじなるトでぃずぃー、二人ノでーたヲ取ル事ガ出来ル。特ニぎあノでーたハ貴重ダ。シッカリ見テオコウ。
鍛錬ガ終ワッタトノコトデ、早速駄目おりじなるヲ排除。最新ノでーたデ貴様ヲ抹殺シテヤル!
シカシ再ビでぃずぃーニ妨害サレル。オ姉チャンドイテ!ソイツ殺セナイ!
鍛錬ノ際ニ駄目おりじなるガ腕ヲ負傷シタカラトノコト。駄目駄目ナ奴メ。
シカシソレデ引キ下ガッテハワシノ面目丸潰レ。強行突破ヲ決行。
次ノ瞬間、でぃずぃーガ「駄目ッ!」ト叫ンダカト思ウト、背中ノ二体ガワシノ頭部ヲ粉砕シタ。
仕方ガナイノデ、駄目おりじなる抹殺ヲ一旦中止、代ワリニ奴ノ団服をオモイッキリメクリ上ゲル。ソノ後速ヤカニ撤退。
駄目おりじなるハ何ヤラ訳ノ分カラナイ事ヲ叫ビ散ラシテイタ。ワシデモ理解不能ナ言語ヲ口走ルトハ、奴ハ一体何者ナノダ。
更ナル調査ガ必要ダ。
頭部ヲ失クシタ事ヲ博士ニ怒ラレル。「駄目。駄目。もう駄目。許さない」ト頭部ノ補充ヲ拒否サレタ。ヒドイ。
――――――――ロボカイダイアリー文書No.1988より抜粋――――
1988文書ヲ提出後、博士ガ急ニ態度ヲ変エテ頭部ヲ3ツホド寄越シヤガッタ。
前回ト同ジク記録映像トノ引キ換エダッタ。何ナノダ、一体。
――――――――ロボカイダイアリー文書No.1989より抜粋――――
>>906 >>オ姉チャンドイテ!ソイツ殺セナイ!
夜中に笑わすなwww
にしても、ロボカイとディズィーには、意外にも
二人とも「駄目っ」と言うという共通点があったんだな
>>906 カイにスカートめくり決行するロボカイに吹き出した。
いや、本当にディズィーのあの服装とおっぱいは全くもってけしからん。