【パタリロ】魔夜峰夫作品でハァハァ【ラシャーヌ】

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1名無しさん@ピンキー
ほっといても「ハァハァ」している連中がわんさかいる魔夜峰夫漫画のキャラで
さらに「ハァハァ」しようという無謀な試みのスレです。
お得意の801でも不純異性交遊という変態カプ(パタリロの世界ではこっちが異常らしい)でも
叔父と甥でもなんでもOK
SS、ネタ振り、雑談、セリフだけのネタでもなんでもやってみよう
2名無しさん@ピンキー:2005/06/21(火) 22:04:14 ID:8Yu02241
ちょうど買ってきた殿下78巻を読んでた。
3名無しさん@ピンキー:2005/06/21(火) 22:04:19 ID:bY0krghB
41:2005/06/21(火) 22:09:26 ID:bY0krghB
>>2 君はいい人だ!

バンコラン×マライヒのような定番からタマネギ×タマネギとか
叔父さん×ラシャーヌとか 美少女と×××を××するヒューイット(でも夢オチ)とか
はたまた17歳になって突然美形になったパタちゃんとマデリーン似の女の子とか
アスタロトとかザビエル学園とか果てはミーちゃんとパタのショートポルノごっことか
いろんなもので遊んでみてください
5名無しさん@ピンキー:2005/06/21(火) 22:20:36 ID:Jpjh+3i5
すごいスレ発見記念パピコw
アスタロト公爵とベーヤン単体モエですがなんとか話題についていこうと思います。

こちらは、なりきりはスレ違いですよね?
6名無しさん@ピンキー:2005/06/21(火) 22:30:05 ID:30YDNr+0
マライヒ女体化キボン
7名無しさん@ピンキー:2005/06/21(火) 22:47:39 ID:Q7d3UzMj
魔夜峰夫 ×
魔夜峰央 ○
8名無しさん@ピンキー:2005/06/21(火) 23:15:02 ID:/BrrkuJL
なんだか良くわからんが、小さいコップで一杯。
9名無しさん@ピンキー:2005/06/22(水) 00:16:57 ID:FX7woPHw
ミカジュー?
101:2005/06/22(水) 00:35:23 ID:B2DmxVHR
>>7 すみませんでした〜〜〜!!
11名無しさん@ピンキー:2005/06/22(水) 01:18:28 ID:BW4yvWHC
>>5
私もベル×明日タ路とが一番萌える。
ベルが攻めでアスが天然受け
12名無しさん@ピンキー:2005/06/22(水) 01:41:15 ID:lQDYhhgY
魔性の美少女、ルル・ベルきぼん!
昨今の萌え系とは一線を画した、彼女こそ真のロリータだ!!
13名無しさん@ピンキー:2005/06/22(水) 09:09:08 ID:9YdqsrMH
ロリと言えばヘブ子。
14名無しさん@ピンキー:2005/06/22(水) 12:48:13 ID:VXqUwamF
ルルベル好きだなー
15 ◆qjtBZ14hGg :2005/06/22(水) 14:47:28 ID:Ya9DH77n
美少年キラーバンコランとマライヒのSSキボンヌ
16名無しさん@ピンキー:2005/06/22(水) 21:20:25 ID:hrX/bpqz
うっかり琴線に触れちまった…ゾゾゾー
そういやマライヒは全然オッケーだよ、
俺801板タタケナスwwwwwwww
17名無しさん@ピンキー:2005/06/23(木) 10:09:20 ID:UTDUa1dB
和巳×めぐみ×マドンナの3Pでひとつ
18名無しさん@ピンキー:2005/06/23(木) 14:27:42 ID:ns7GTo6G
妹と母を入れて5Pキボン
19風と木の名無しさん:2005/06/23(木) 19:35:22 ID:LoCDFk7G
パタリロのなりきりスレって今でもある?
あったら誘導していただきたいのですが・・・
20名無しさん@ピンキー:2005/06/23(木) 22:37:38 ID:1te7IAt6
ヒューイット…
21名無しさん@ピンキー:2005/06/23(木) 22:57:37 ID:VU+QWTiX
ノースダコタ・・・
22名無しさん@ピンキー:2005/06/23(木) 23:35:46 ID:iDXnGb55
エロパロ板においては異色なスレだなw
とりあえず支援カキコ
23名無しさん@ピンキー:2005/06/23(木) 23:43:06 ID:zdc8gZbM
パタちゃんのお尻 

もこっ
24名無しさん@ピンキー:2005/06/24(金) 00:12:06 ID:hXg4ahBM
孔雀の羽でザカーリを可愛がってやりたい・・・
25名無しさん@ピンキー:2005/06/24(金) 00:40:40 ID:OnzbDFfb
女装に目覚めたタマネギ同志の倒錯ものとか・・・。
26名無しさん@ピンキー:2005/06/24(金) 07:27:09 ID:raJE0nSC
従姉妹から始まるマンデリンちゃん(だっけ?)系のパタが惚れる女は
いわゆる ツ ン デ レ だと思うと 萌 え な い か ?
27名無しさん@ピンキー:2005/06/24(金) 14:58:21 ID:P7yyq3wB
原作でもあったけど、バン以外の相手に犯されてるマライヒとか倒錯的でイイ
28名無しさん@ピンキー:2005/06/24(金) 15:39:30 ID:/6z6Ci90
マライヒが中世的な女性だと思えば萌えないこともないが何か違う気がする
かといって801とも違う世界のような気もするし
何だろう、難しいなwwww
29名無しさん@ピンキー:2005/06/24(金) 17:16:19 ID:c14tXeGN
ホモってわけでもないのに、はじめて「萌え」という単語が
脳によぎったキャラがマライヒだった・・・それ以降は女しか好きに
なってないけどww
30名無しさん@ピンキー:2005/06/24(金) 22:04:59 ID:qQoB57v5
そろそろ即死回避できるかな?
熟女の魅力・エトランジュ王太妃を忘れてはいませんかな?
31名無しさん@ピンキー:2005/06/24(金) 22:12:21 ID:CREE2hjI
エトランジュは未亡人とジャンルで。
熟女と言えば食堂のおばちゃんだろう。
3230:2005/06/24(金) 22:15:53 ID:qQoB57v5
「王太妃」じゃなくて「王太后」の方が正しいのかな?良く分からなくなった。
33名無しさん@ピンキー:2005/06/24(金) 22:18:10 ID:lt1D/1Y4
食堂のおばちゃんって、ペッタンコのか……。
一瞬宮殿のかと思った。
34名無しさん@ピンキー:2005/06/24(金) 23:11:07 ID:7IcT6vV4
>>22 そもそも作品事態が異色だからスレも異色だなvv
少女漫画ってことになってるけど普通の少女漫画じゃないし少年漫画でもないし
35名無しさん@ピンキー:2005/06/24(金) 23:34:15 ID:Pie8wUMn
ところでプララにはエロい機能はついてるのかな?
作ってる奴が天才とはいえお子様だから、なさそうではあるんだが。
36名無しさん@ピンキー:2005/06/24(金) 23:37:32 ID:Pie8wUMn
いや、何巻か忘れたがプララの恋愛話もあったし、
人間に恋をしたプララが、殿下にせがんで女性機能をつけてもらう話はどうか?
で、知識だけで経験のない殿下が、ドキドキしながら女性器を作る…なんてもの萌えだ。

誰かキボン。
37名無しさん@ピンキー:2005/06/26(日) 02:04:26 ID:BNIR1Xex
ちょっとだけ書いてみる。自信ないけど。そんでもって今回はエロまったくなしで。




常春の国 マリネラ・・・から遠く離れた街ロンドン。

その街角を一人の少年が歩いていた。
「つまんないなぁ・・・。バンコランたら最近仕事仕事って、ちっとも家に帰ってこないんだもの。ごはん食べて行こうかな・・・。」
少年の名は『マライヒ』。
亜麻色のくせ毛と切れ長の目、そして少女のように細い四肢をもっている。

そんな彼を車の中から観察している男がいる。男は従者に車を止めさせると言い放った。
「美しい少年だ。あの子とお近づきになろう。」

マライヒが近くにあったブラジル料理店に入ろうとすると、大きな花束を持った男が声をかけた。
「やあ!」
「あなたは!?」
「私はウェントワース公爵サムスエード、食事をする所を探しているようだが、よかったらご馳走させていただきたい。」
「はぁ?!見ず知らずの人にそんな・・・。」
「気にする事はない。私は美少年が大好きなんだ!!」
能天気に言いはなった公爵にマライヒは花束を投げつけ、思いっきり拒絶した。
「お門違いだ!相手が欲しけりゃ夜のピカデリーサーカスへ行くといい!」
その後も押し問答は続いたが、結局マライヒは怒ったまま店をあとにした。
だが、こんなことで諦めるような男ではない。
公爵は従者に言いつけてマライヒのあとを付けさせ、住所から何からを調べ上げるのだった。



今日はここまで。
38名無しさん@ピンキー:2005/06/26(日) 10:37:10 ID:8EAgCsoU
マライヒの浮気キター(°∀゜)―!!
39名無しさん@ピンキー:2005/06/26(日) 14:01:54 ID:s9BpTG/z
>>37
そういう話があったよな。違う展開になるのか?
わくわく
40 ◆qjtBZ14hGg :2005/06/26(日) 14:57:56 ID:Pxgm1QRM
40ゲット
私はパタコラン少佐
41名無しさん@ピンキー:2005/06/26(日) 16:21:51 ID:h94DsapA
37の続き。


 あれから一週間後。

マライヒは友人のマリネラ国王パタリロに相談を持ちかけるべく、マリネラのロンドン大使館にやってきた。
この日たまたま武官たちをおちょくりながら、健康診断なぞやっていたパタリロも、マライヒからこれまでのいきさつを聞いて
顔色を変えた。

「なに?!するとその公爵がお前に一目惚れして?!」
「この一週間、毎日高価なプレゼントを贈ってよこすんだ。よほどお金と時間をもてあましているらしい。」
「今度そいつに会ったら、僕みたいなタイプは好きじゃないか聞いてみてくれ」

お金が余っていると聞いて聞き逃すパタリロではない。
が、彼は自分が思うほどの美少年ではなく、むしろ3日前の肉まんに似ている。
やがて、公爵のことを調べていた武官が調書を持ってやってきた。

「殿下。ありました。ウエントワース家と言えば、由緒正しい名門でしかもお金持ちだそうです。」
「公爵個人の事は?」
「以前は正常だったんですが、二年前奥さんに逃げられて、それ以来美少年趣味に走ったと書いております。」
「軟弱なやつだ。」

パタリロにとっては軟弱なやつで済むことだが、被害をまともに受けているマライヒにとっては迷惑な話だった。
やがて、武官の中にマライヒの情夫であるバンコランに相談した方がよいと言うものが出てきたが、多忙なバンコランの居所はなかなかつかない。
優秀な武官たちが調べた結果、今朝がたロンドンに戻ってきていることがわかったので、マライヒは一度自宅へ戻ろうと、大使館をあとにした。

マライヒが大使館を出てタクシーを捜していると、屈強そうな男がマライヒに襲い掛かった。公爵に仕向けられた誘拐犯である。
すぐさま以前から身に付けていた体術で男を倒すと、マライヒは男の持っていた手帳から公爵の手の者と確信し、大使館に舞い戻る。



ちとここで小休止。
42名無しさん@ピンキー:2005/06/26(日) 16:42:18 ID:h94DsapA
続き。


大使館に戻ったマライヒは怒り心頭だった。
すぐにでもバンコランにとっちめてもらわなければ気が収まらないと、周りにもわかりやすく怒っている。
そこで、パタリロの考案した覗き見ロボットによりバンコランの行方を捜すことになった。

「すごいもう見つけ出した!」
「作った人が偉いから」

自慢げなパタリロをよそに、映し出されたモニターにはとんでもないものが映し出されていた。
なんと、プラチナブロンドの美少年と楽しそうにホテルへ入っていくバンコランが。
こんな物を見せられて、平然としていられるマライヒではない。
普段から隣のヤキモチで首でも吊ろうかと言うほどのヤキモチやきだ。
静かに燃えるようなオーラを体から発しながら、マライヒは大使館を飛び出した。

「マライヒさん!どちらへ?!」
「公爵の所!!」
「えぇ?!なぜ?!」
「バンコランが浮気するならぼくだって!!」
「大変だ止めろ!」
「やですよ殺されちゃいますよ」
「あれ?殿下、よく見ると少佐の様子がへんです。」

パニックになるマリネラ大使館。その中でただ一人、いつものバンコランに様子と違うことに気がついた者がいた。


一方マライヒは、叩きのめされた男をどつきまわしている公爵を見つけて声をかけた。そして相手になっていいと公爵に告げる。
公爵は、今まで散々断られたのにどう言う風の吹き回しかとは聞かない。マライヒの気が変わらないうちに・・・と、供の者を帰らせ自分が乗ってきた車の中へ
マライヒを連れ込んだ。
43名無しさん@ピンキー:2005/06/26(日) 17:19:38 ID:h94DsapA
更に続き。


 公爵の車の中。
外まで聞こえるほどの喘ぎ声がひびいている。が、声はマライヒものもではない。
公爵が何もされていないのに勝手に喘ぎ声を上げているのだ。
マライヒは困惑した。

 やがて、ひとしきり騒ぎ終えると公爵は真面目な顔でマライヒに真相を打ち明けた。
二年前奥方に逃げられて以来、もう一度身を固めろと親類がうるさく、かといって公爵本人はそんな気はないこと。
財産目当てに娘などを押し付けられていやになっているため、男の子にしか興味がないと思わせるための演技だったことなど。
普段のマライヒなら、そのような理由があれば納得するのだが、今回はそうはいかなかった。
なにしろ最愛のバンコランが浮気しているのだ。それに一度火がついたヤキモチは間単に消せはしない。

「好きじゃない人に抱かれるのは正直本意じゃないけど・・・。」
「え・・・?!」

マライヒは舌なめずりしながら公爵の肩にしなだれかかる。
そして、公爵の服を脱がせながら、耳元でささやいた。

「ね・・・一度男の子を味わってごらんよ。ヤミツキになるかもよ?」
「だが・・・うっ・・・」

なれた手付きで服を脱がせると、マライヒは公爵の胸に唇を這わせた。
最初はいつもと違う感触に戸惑いながらも、次第にマライヒ自身にも火がついたように、公爵にキスしていく。
やがて、公爵も我慢し切れなくなったのか、マライヒの顎を持ち上げ、薄い唇を噛みつくようにむさぼった。
歯列を割って舌が入り込む。そして、絡み合い行き場をなくしたよだれが互いの唇からあふれ出した。

44名無しさん@ピンキー:2005/06/26(日) 17:53:54 ID:h94DsapA
「はぁっ・・ね・・・触って・・・」

マライヒは我慢し切れなくなったのか、公爵の手を取り自分自身に触れさせた。
公爵も、初めてのことに戸惑った表情を見せていたが、興奮は抑えきれないらしく、マライヒのまだ十分に発達していない部分をやさしくすりあげる。
始めはゆっくりと次第に激しく。
マライヒはこらえきれなくなって、公爵の下半身に手を伸ばした。
そっとズボンの中から公爵自身を取りだすと、先端に口付ける。
先端から順についばむようなキス。だんだんと硬くなり反り返った公爵のモノは、普段目にしているバンコランのよりも大きくたくましかった。
目を見開いてマライヒが呟く。

「す・・・すごい。口に入りきらないかも・・・。」

再び舌なめずりすると、口を大きく開いて公爵のモノにしゃぶりつく。
喉の奥まで飲み込むとやはり大きすぎて、激しくむせた。

「ゲホッ・・・ゴホッ・・」
「だ・・・大丈夫かい?無理しなくても・・・」
「いいんだ。続けさせて。こんな大きなの初めてだから・・・」

そう言ってマライヒは再び公爵のモノに口を付ける。
今度は半分くらいのところで止め、右手で残りの部分をすりあげる。
口の中をよだれで滑りやすくし、吸い立てる。
いやらしい水音が2人だけの車内に響き渡る。

「ちゅぶっ・・・んむっ・・」
「あぁっ・・・ま・・・待て・・・やばい・・・。」

余りに激しく吸いたてられて、公爵はこらえられずマライヒの顔を引き剥がそうとした。
が、しっかりと咥えこんだマライヒの口の中に放出してしまう。
マライヒは喉を鳴らして、放たれた白濁液を飲み干した。

45名無しさん@ピンキー:2005/06/26(日) 20:22:51 ID:h94DsapA
「はぁっ・・・はぁっ・・・。」

肩で息をしながら公爵はマライヒを自分の膝の上に座らせた。
この美しい少年が自分からいきり立ったモノを咥え、さらには放出にいたるまで愛撫してくれたとはにわかに信じがたかった。
だが、久々の性行為ということもあり、一度だけでは飽きたらないとでも言うように、己自身は唾液で濡れてそそり立っている。

「お返しだ。」

自分の膝の上にいるマライヒの首筋に歯を立てる。舌で、唇でうなじから背中を愛撫する。
左手はマライヒのちいさな乳首に達し、器用に転がす。開いた右手は再びマライヒ自身に伸ばされていた。

「ああっ。」

自分で導いたときとは違って不意の行動に声が漏れる。その声に触発されたのか公爵の動きが一段と激しくなる。
我慢できずにマライヒは涙で瞳を潤ませながら懇願した。

「お・・・おねがい・・・も・・・もう・・・。」
「ん?欲しいのかい?はしたない子だ。」

公爵は意地悪く両の手に力を込めた。マライヒの目が見開かれて涙が零れ落ちる。

「あぁ・・・あぁぁん・・・もうだめぇ・・・」
「まだ逝かせないよ。」
「お願いします・・・ぼくを・・・めちゃめちゃに・・・」

マライヒが達しようとすると手を止め、一切の快楽を奪ってしまう。それがかえってマライヒの情欲を燃えあがらせた。
46名無しさん@ピンキー:2005/06/26(日) 20:49:05 ID:h94DsapA
激しく攻め立てたかと思えばふっと手を引いてしまう。そんな公爵の愛撫にマライヒはたまらず腰を突き動かした。
公爵も息を荒げながら、愛撫を続ける。
マライヒの先端からもれる透明な液を指先にすりつけ、左手で他の男に開発されているであろうつぼみをまさぐった。
でなければ、これほどまでに男の愛撫で喜びはしない。

「ぐちゅ・・・。」

驚くほど素直に指を飲み込むつぼみに少し戸惑いは覚えたが、それもすぐにどこかへ消し飛んでいく。
『入りたい。』
久しく交わっていなかったため、我慢が出来ない。
とは言え、すぐに突き立ててしまってはこの小さなつぼみは壊れてしまうだろう。
慣れるまでもう少し。
始めは一本だった指を2本、3本と増やし、ぐにぐにと動かした。
相変わらず快楽を求めて腰をゆするマライヒに煽られるように、手の動きが早くなる。
つぼみはかなりほぐれたようだ。

「あぁ・・・はぁっ・・・あぁんっ」
「このくらいで大丈夫か・・・。入れるぞ。」
「あんっ・・・き・・・きて・・・・。」

マライヒを持ち上げ狙いを定めると、一気に突き入れた。
ひときわ大きな声でマライヒが喘ぐ。
「こんなに大きな声では外に丸ぎこえかもしれないな・・・。」と思いつつも、快楽をむさぼり始めてしまった体は歯止めが聞かない。
公爵はマライヒの細い腰を掴むと、上下にゆすりたてた。

「あぁっあぁぁ!大きい!!」

マライヒは今まで迎え入れたことのない大きさを感じていた。
47名無しさん@ピンキー:2005/06/26(日) 21:04:20 ID:h94DsapA
実際、バンコランとの情事の時には感じたことのない大きさである。
いつの間にか自然と腰が動いて公爵を根元まで迎え入れてしまっていた。
それでもまだ足りないのか激しく腰を振る。

「あぁぁぁっ!ステキッ・・・気持ちいい・・・。」

一際高く嬌声を上げてマライヒは自分の精を空に放った。
だが、公爵のモノはつぼみに突き立てられたままだ。

「もう果ててしまったのか。」
「はぁっ・・・うん・・・」
「私はまだ満足していないぞ。」
「ま・・・待って・・・あぁんっ。」

マライヒが余韻に浸る間も無く、公爵は激しく攻め立てた。
マライヒの中はきつく、ぎゅっと奥まで公爵を飲み込んでいる。
一度は精を放ったマライヒだが、再び訪れた快楽に、はちきれんばかりに立ち上がる。
公爵はそこをさすりながら、腰を突き立てる。限界が近い。
己の限界を感じ取ると、マライヒを再び高みに持ち上げるべく、激しく愛撫を繰り返した。

「あぁぁぁっまたっ・・・きちゃうっ・・・で・‥でちゃうよぉぉっ。」
「よし、私も限界だっ・・・・くぅぅっ・・・・うぅっ。」
「あぁぁん!だめぇっ!」

ドクドクとあふれ出す公爵の精を体内に感じながら、マライヒは先ほどまでの激しい怒りが落ち着いたことに気がついていた。
『バンコランを許してあげよう・・・。』
素直にそう思えた。
48名無しさん@ピンキー:2005/06/26(日) 21:10:19 ID:ZaJ/fgmA
(*゜∀゜)ムハー GJ!!!!
49名無しさん@ピンキー:2005/06/26(日) 21:15:31 ID:h94DsapA
ことを終えて、二人とも乱れた衣服を整えるとどちらともなく口付けた。

「好きな人がいるんだね。」
「うん・・・。」
「その人と喧嘩でもしたのかい?だから私と・・・・。」
「だって!!」
「こういうことをしてしまった僕が言っても説得力はないけれど、相手を信じることで世の中平和に収まるさ。」
「・・・・。」
「ワインでも飲むかい?」
「・・・うん。」
「・・・きちんと彼を信じてあげられる?」
「大丈夫。」

公爵の言葉は驚くほどすんなり聞き入れられた。
今後マライヒの方から浮気をする事は二度とないだろう。


後日、先日のバンコランの浮気が実は仕事だったことがわかって、マライヒは普段の生活に戻ったのだった。




終わり。
50名無しさん@ピンキー:2005/06/26(日) 21:22:43 ID:h94DsapA
ずーっと下げ忘れていた。_| ̄|○ 

逝ってきます
51名無しさん@ピンキー:2005/06/26(日) 21:41:43 ID:bimoFfDM
イイヨーイイヨー素晴らしかったです!
これがバレた時のバンの嫉妬と怒りはいかほど・・・ヒィッ
52名無しさん@ピンキー:2005/06/26(日) 23:26:31 ID:0umMxChn
あの公爵がバンコランよりキョコーンだとは
53名無しさん@ピンキー:2005/06/26(日) 23:26:42 ID:X1PxMDBl
>>51
ソレ(・∀・)ダ!!
54名無しさん@ピンキー:2005/06/26(日) 23:42:20 ID:h94DsapA
パタリロが絡むとどうも真面目な話しにならない・・・。

なんかネタは無いか・・・・。
551/2:2005/06/27(月) 03:34:03 ID:JnKf+KET
>51
(゚∀゚)アヒャ〜ン
浮かれた脳味噌でちょっと書いてみる〜


マライヒの告白が終わり、部屋の中には緊迫した空気が流れている。
その緊張を破り、バンコランが低い声で呟いた。
「──お仕置きが必要だな」
ソファに座っているマライヒの身体が反射的にビクッと震えた。
バンコランはマライヒを見据えたまま、襟元のネクタイをわざと派手な音をさせて引き抜いた。
その衣擦れの音にマライヒが身を固くしたのがわかった。
そしてマライヒに近付くと、彼の両手首を掴み、それを自分のネクタイで縛り、頭上へ持ち上げた。
「…な、にを…」
マライヒはバンコランと目線をあわせない様、顔を伏せながら、掠れた声でどうにか問いかける。
バンコランは右手でマライヒの顎を捕らえ、自分の方へ向かせ、ささやく様に言った。
「公爵にはどんな風に抱かれた?」
「……っ!!」
562/2:2005/06/27(月) 03:37:30 ID:JnKf+KET
マライヒは息を呑んだ。自分の顔が上気して来るのが嫌でもわかった。
目の前のバンコランの視線から逃れたくて、顔を左右に振ってみたが、無駄だった。
せめて視線には囚われない様にと瞳を伏せてみたが、それも無駄な足掻きだと自分でわかっていた。
深く青い瞳の中には、怒りと嫉妬と哀しみが渦巻いていて、マライヒを捕らえて離さない。
しかし、恐れとは違う感情で、マライヒはバンコランの視線を受けていた。
「お ぼえて な い …」
辛うじて、途切れ途切れに呟いた。声が、身体が、震えた。
「思い出すんだ」
間髪入れずに鋭い声でバンコランは言った。同時にマライヒの腕を掴み、身体をソファの上に倒す。
バンコランはその上から覆い被さる様な格好で、マライヒの耳元に囁きかけた。
「公爵がお前に何をし、お前が公爵に何をしたのか…全てわたしに話すんだ
お前のこの口で」
バンコランは再び右手でマライヒの顎を捕らえると、先刻よりも力を入れて口を開かせた。
人差し指で唇をゆっくりとなぞり、口腔内へ押し進むと今度は歯列をなぞった。
噛み切られる心配はない。自信があった。
耳元の熱い囁きを聞きながら、口元の感覚に戸惑いながら
マライヒは自分の中に後悔や恐れとは違う痛みが疼いている事に気が付いた。
それはまるで、これから起こるであろう事を期待し、確信している様な、甘い痛みだった。


改行は多すぎて修行は足りませんですた(´・ω・`)ショボンヌ…
57名無しさん@ピンキー:2005/06/27(月) 05:35:57 ID:M6n/llZi
ぎゃ〜〜〜!!ちょっと見てない間に二作も投下されてる!!
公爵編、最初のちょっと攻めちっくな小悪魔マライヒ萌え〜
告白編、バンコランにおびえる子羊マライヒもええわぁ〜〜
これからどんな責めが…ワクドキ☆
よ〜し、朝から良いもの見させてもらった!今日は一日頑張って働けそうだ!
職人さん達、ありがとう!
58名無しさん@ピンキー:2005/06/27(月) 17:59:36 ID:g2HvG97B
ウホッ
59名無しさん@ピンキー:2005/06/27(月) 18:26:48 ID:g1GkJ0HP
ウホッ いいお仕置き…ゾクゾクしますな!
60名無しさん@ピンキー:2005/06/27(月) 21:50:51 ID:sKYXN7lR
新ネタが出来た。>>36の話を元に。


常春の国 マリネラ

今日もマリネラ宮殿では国王パタリロが、タマネギたちをおちょくりながら仕事をしていた。
時には怪我人が出るようないたずらをするパタリロがふと思い立って、タマネギの一人に声をかける。
「おい。ロボットが子供を産んだらおもしろくないか?」
「えぇ?!そんなこと可能なんですか?」
「ばかばかしい。ロボットが子供を産めるわけないじゃないですか。」
「そんな事はないぞ。体内に自分の複製を作りだす機構を取り付ければ良いのだ。技術的には不可能なことじゃない。」
「だけどそんなロボットがなんの役に立つんです?」
「そこが問題だ。果たしてそんなロボットがなんの役に立つか・・・うーむ疑問だ。」
あいも変わらずパタリロの考える事は突拍子もない。
悩んでいるように見せかけて、ただタマネギをからかっているようにも見える。

と、そんなやり取りをしながら仕事を続けていると、作業室のドアを蹴破る勢いで一体のロボットが飛び込んできた。
「殿下!私に子供を作らせて!!」
「な・に・ぬねのっ?!」
「私を子供の産める体にしてって言ってるの!!」
飛び込んできたロボットは早口にまくし立てた。
「ぷ・・・プララちょっと落ち着いて状況を説明してくれないか。」
「わかったわ。」
プララと呼ばれるロボットは、以前パタリロが作ったプラズマXとアフロの子供である。
といっても別にアフロが産んだわけではなく、パタリロが二人の子供として作ったのだが。

プララの説明を聞いたパタリロは、ちょっと悩みながらだが理解を示した。
61名無しさん@ピンキー:2005/06/27(月) 22:06:16 ID:sKYXN7lR
「なるほど。人間の男と結婚するためには、その男の子供を作らなきゃいけない。と言うわけだな。」
「できる?殿下。」
「まぁ、技術的には不可能じゃないが・・・。」
「出来ないの?!」
「いや!できるとも!」
髪の毛を逆立てながら詰め寄るプララに半ば圧倒されて、パタリロは出来ると答えてしまった。
「そう。じゃ今すぐにして!」
「そう急がされても、ボクはまだ10歳だからあの・・・その・・・。」
「なによ。」
「内蔵機構はすぐに出来るんだが、男性を受けいるためのその・・・女性器と呼ばれるものを見たことがないんだ。」
「あっ・・・。」
「だから、それを調べるための時間が欲しい。わかったらすぐにでも作ってやる。」
「わかったわ。じゃあ今すぐ調べてちょうだいっ!!」
プララは踵を返すとさっさと作業室をでて行ってしまった。

一連の騒ぎをプララの怒りを恐れて物陰から見守っていたタマネギたちが、わらわらとでてきた。
「殿下、とんでもないことを請け負っちゃいましたね。」
「あーでも言わんと殺されそうな勢いだったからな。」
「でも、どうするんです?見本になるような物はここにはありませんよ?」
「え?!ないのか?!」
「10歳の殿下には目の毒だからって、宮殿内には女性が脱いでる雑誌やなんかは置かないことにしているんです。」
「男が脱いでるのならたくさんありますけどね。」
「それはバンコランの影響か。」
「まぁ、それは置いておいてですね。殿下が知らない事は殿下が作ったマザーコンピュータでも知らないわけで。」
「お前たちの知り合いで、見せてくれそうな女性はおらんのか?!」
まことに勝手な言い分である。
とは言えこのまま放置も出来ないので、タマネギ達の機転で全世界にいる黒タマネギを使って女性のヌード写真が集められた。
62名無しさん@ピンキー:2005/06/27(月) 22:26:25 ID:sKYXN7lR
パタリロの目の前には世界各国の女性のヌード写真が並べられた。
「うーむ。こうして見るとありがたみがないな。」
「僕たちは元から興味ないですけどね。」
バンコランと長く付き合いがあるせいか、タマネギたちは男性に興味があるらしい。
プララよりもそっちを治そうかと一瞬考えたパタリロだが、プララが怒ってしまうと命に危険が伴うため、改めて写真をまじまじと見つめることにした。
「女性のデリケートな部分は初めて見るが・・・気持ち悪・・・・」
「殿下!いけません!そういうことを口にしては!!」
「そうか。では・・・グロ・・・」
「だめですってば!!」
女性に免疫のないパタリロがこう言う反応を示すのも当然だが、タマネギたちは必死で止める。
「うーん。じゃあどれがプララにふさわしいものだと思う?」
「殿下、これなんかいかがでしょう?」
タマネギの中でも珍しい、異性に興味のあるタマネギが差し出したのは、プララの年頃と同じくらいの少女の写真だった。
(どこで手に入れたのかは秘密)
「ふむ。これならプララも納得するかな。」
「殿下、形だけ真似てもいけませんよ。男性もそうですが女性と言うのは性行為の際にいろんな変化があるのです。」
「なに?!じゃあ何をしたらどうなるかも調べねばならんのか!」
「そういうことですね。」
「どうしたらいいもんか・・・。」
思案に明け暮れる一同。
するとタマネギの一人がとんでもない事を言い出した。
「本物の女性を観察してみたらいかがでしょう?」
「なに?!そんなことしたら犯罪ではないのか?!」
「他に手はありませんよ!」
「しかしだな・・・」
「プララに怒られてもいいんですか?」
「それは困る!だが・・・・」
「待ってて下さい!女性を調達してきます!」
タマネギは一度薬品室に駆け込むと、布切れを手に宮殿を飛び出していった。
6351:2005/06/27(月) 22:31:56 ID:jJ5UJHCL
>>55 乙です!有難うございます
エロいよ・・・バン怖くて泣きそうだよ・・・ハァハァ(;´Д`)ハァハァ
64名無しさん@ピンキー:2005/06/27(月) 22:44:58 ID:sKYXN7lR
しばらくして、数人のタマネギに担ぎ上げられて一人の女性が運ばれてきた。
「お待たせいたしました!女性です!」
「どこから調達してきたんだ!」
「その辺を歩いていたのを捕まえてきました!」
「あのなぁ〜。」
あきれ返ったパタリロだが、こうなってしまっては仕方がないので研究をすることにした。

まずはさらってきた女性をベッドに寝かしつける。
「ちょっと待て。コイツに意識はあるのか?」
「ありません!ですが特殊な薬品で無意識に体が反応するようにはしてあります!」
「ついでに媚薬も含ませておきましたので、感度は良いかと思います!」
「ふんまに余計なことに頭を使いおって・・・。」
パタリロも人の事は言えないが、研究を進めなければいけないので続けることにした。
「まず何をするんだ?」
研究・・と言っても女性に触れたことすらないパタリロがどうすれば良いのかわかるはずもない。
そこで女性に興味のあるタマネギが指示をすることになった。
「まずは衣服を脱がせてください。」
「む・・そうか。気が進まないなぁ。」
しぶしぶパタリロが女性の衣服に手をかける。一通り脱がせて裸にするとまた質問した。
「このあとは?」
「愛のある性行為だったらキスからですが、それはこの際飛ばして・・・胸を揉みましょう。」
「こうか?」
言われるまま女性の豊満な乳房に手を伸ばし、むにむにと揉みしだくパタリロ。
薬が効いているのか、女性はピクリとも反応しない。
しかし揉み続けていくうちにだんだん女性の息が荒くなってきた。

65名無しさん@ピンキー:2005/06/27(月) 23:22:59 ID:sKYXN7lR
「なんだか苦しそうだぞ?」
次第に荒くなる女性の息遣いに恐れをなしたパタリロが、乳房から手を離す。
「殿下、そのままお続けになってください。これは感じてきた証拠です。」
「む・・・しかし・・・。」
「では試しに乳首に触れてみてください。」
「こうか?」
揉んでいるうちにピンと立ち上がった乳首をパタリロは軽くつまんでみた。
「あ・・・ん・・・・。」
わずかに反応を示した女性にびくっと手を離すパタリロ。
無意識に耳まで赤く染まっている。
「もっとしても大丈夫ですよ。気持ちがよいのでしょう。さぁ続けてください。」
さらっと勝手なことを言うタマネギ。
まだなんだか納得がいかない顔でパタリロは恐る恐る乳首に手を触れた。
「あぁ・・・あん・・・」
媚薬がまわっているのか、ビクビクと背中をそらせて声を上げる女性に、再びパタリロはおののく。
「やっぱりなんか変だぞ?本当にこれで合ってるのか?」
「良いのです、これが普通の女性の反応です!」
強く言いきられてパタリロは、意を決したように女性の胸に挑みかかった。
「殿下、舐めてみていただけますか?」
「んむっ・・・。」
勢いに乗ったパタリロは臆することなく乳房に吸いついた。
「あぁぁぁっ!」
一際高い矯正を上げる女性に調子に乗ったようにちゅうちゅうと吸いつくパタリロ。
まるで子供が母親の乳房に吸いついているようだったが、(実際パタリロは子供だ。)
それでも女性は感じているらしく高い声をあげ続ける。
66名無しさん@ピンキー:2005/06/27(月) 23:48:44 ID:sKYXN7lR
「殿下。次に進みましょう。次は下半身です。」
「む。もう良いのか。」
「まずは足を開かせてください。」
一瞬どう開かせたら良いのかわからないパタリロを手伝って、タマネギが女性の足をM字に開かせた。
だが、本人に開脚の意思がないため、すぐに戻ってしまう。
そこで、両側からタマネギが支える形で足を開くことにした。
「やっぱり、気が進まないなぁ。」
本物の女性器を目の前にして怖気づくパタリロに、先ほどから興奮を抑えきれないタマネギがゲキを飛ばす。
「殿下、せっかくのチャンスです!最後まで行きましょう!」
「チャンスって・・強制的にこうなったんじゃないか。」
「さあ、まずは女性器に触れてください。」
「ううっ・・・。」
おずおずと女性器に手のひらをあてると、すでに濡れそぼっているらしくベッタリとした感触がある。
「なんだ?お漏らしでもしたのか?」
「女性は気持ち良いと感じると、こう言った液体を出すのです。」
「しらなかった・・・。」
「さぁ、次は上の方にある部分に触れてください。」
「どれだ?」
「ぽっちりと出ている部分ですよ。これをクリトリスと言うのです。」
「これか。」
パタリロがチョンとクリトリスに触れると女性の体が跳ね上がる。
「あぁっあぁん!」
「な・・なんだ?!」
またしても手を引っ込めてパタリロが驚く。が、今度は自分からクリトリスに触れてみた。
何度か繰り返すうちに女性器から、液体があふれ出していることに気がついた。
「これはどういう仕組みなのかな・・・。」
探究心に火がついたパタリロは、自ら肉壷に指を埋め込んでみる。
67名無しさん@ピンキー:2005/06/27(月) 23:54:32 ID:4uyMxVhC
殿下可愛いな(;´Д`)ハァハァ奥手でいい
68名無しさん@ピンキー:2005/06/28(火) 00:09:36 ID:vwsMs9Kj
『ぐちゅり・・・』
すっかり濡れて受け入れる準備を整えた肉壷は、パタリロの指をいともたやすく飲み込んだ。
「殿下、入れるだけではいけません。女性を喜ばせるためには指を動かさなくては。」
「こうか?」
ゆっくりと指を前後に動かし、肉壷の中を行き来する。
あふれ出る液体は気にならなくなっていた。
女性は声をあげてはいるがまだ絶頂には至らない。
ゆるゆると腰を振ってパタリロの指をしっかりと咥え込もうとする。
「うーん。これをプララにもつけるのか難しいな。」
「天才の殿下が作れないはずないじゃありませんか。」
「そーかー?」
すぐに調子に乗るパタリロだった。
やがて、指を動かすだけではつまらなくなったのか、空いている手でクリトリスを突付いてみた。
「あぁぁん!あぁぁぁっ!」
「ん?更に激しくなったな。こうしたらどうなるんだろう。」
突付くだけではなくあふれ出る液を指にとってクリトリスになすりつけてみる。
「あぁぁぁっい・・・いくぅっ・・・・!」
すると、女性は腰をがくがくと振りたてながら絶頂を向かえた。
ガクリと力を失った女性の足をタマネギが解放すると、時折ひくひくと痙攣しながら足はだらりとベッドに放り出された。
「今のは・・・?最後にとてつもなく締め付けられたが。」
今いち状況がわかっていないパタリロにタマネギが言う。
「女性が絶頂を向かえたんですよ。すごいですねぇ。初めてで女性を逝かせるなんて!」
「これでプララに女性器を作れますね!」
「うむ・・・。なんとかやれるだけやってみるか。」
「頑張ってください!」
珍しく皆から応援されて研究室に篭ることになったパタリロだった。
69名無しさん@ピンキー:2005/06/28(火) 00:22:43 ID:vwsMs9Kj
そして数日後。


たった一度の経験とコンピューター並の知識を駆使して、何とかプララに人間同様の機能を取り付けたパタリロ。
やれやれと普段の仕事をしているとプララが血相を変えて飛び込んできた。
「殿下!私処女じゃないの?!」
「ん?」
「憧れの彼とベッドまでは行ったけど処女じゃないって言われたわ!!」
「処女ってなんだ?」
「それはですねぇ・・・。かくかくしかじか・・・。」
タマネギの説明を聞いて、パタリロが問う。
「なに?あの女性と同じく作ってはいけなかったのか?」
「そうですね。処女膜がなくては処女とはいえませんから。」
「誰だ!そんな見本を連れてきたのは!」
「も!もうしわけありませーん!」
「えーぃ!こうなったら連帯責任だ向こう一年給料なし!!」
「ひぇ〜〜っそれだけはご勘弁を!!」
「あーん!殿下のばかー!」
泣き叫ぶプララとタマネギを他所にパタリロは思った。

『女性とは奥深いものだなぁ・・・・。』




END
70名無しさん@ピンキー:2005/06/28(火) 20:47:26 ID:o/9P8Y5q
GJ!パタかわいいパタ(*´ρ`)
71名無しさん@ピンキー:2005/06/28(火) 23:35:30 ID:9DuJwZPs
振り回されっぱなしの殿下とはまた珍しいものをw
オチもワロタ。
72名無しさん@ピンキー:2005/06/28(火) 23:39:49 ID:EfXdUHM8
パタかわえぇええww
73名無しさん@ピンキー:2005/06/29(水) 18:46:23 ID:le2+jDlC
こういうことにだけは弱い殿下萌え(;´Д`)ハァハァ
74名無しさん@ピンキー:2005/06/29(水) 22:53:13 ID:8CzIQjw2
久々に全巻読み返してるんだが、激しく先が見えない・・・orz

おかげでいくつかネタは浮かんだけどw

創作とはいえヒューイットが想いを遂げちゃったらまずいかなぁ・・・?
75名無しさん@ピンキー:2005/06/29(水) 23:11:05 ID:qiEa+qbS
>74
ヒュー糸、是非お願いしたい…(;´Д`)ハァハァ
76名無しさん@ピンキー:2005/06/29(水) 23:13:16 ID:8CzIQjw2
>>75
よっしゃ。考えながら書くんで時間かかるかもだけど書いてみるよ。

77お願い♪ヒューイット!:2005/06/29(水) 23:41:58 ID:8CzIQjw2
常春の国 マリネラ

マリネラ王宮の応接室で、落ち着かない表情で座っている男がいた。
その名はアーサー・ヒューイット。
彼はCIAの優秀なエージェントだが、ひとたび幼女を目にすると、
写真を隠し撮りしたり、物陰からつけまわしたり・・・と一風変わった・・・と言うよりも犯罪者のようなことをしでかしてしまう。
そんな彼の目の前には三日前の大福・・・・いや、この国の国王パタリロがふんぞり返って座っていた。

「それで?任務中にまた例の病気が出たって?」
「病気って・・・」
「お前の娘と言ってもおかしくない程の幼女のケツを追い回してりゃ、立派な病気だわぃ!」
「ううっ。」
「今回のお相手はどんな子だ?」
「聞いてくれるか!とてもかわいい6歳くらいの女の子で笑うとバラのつぼみが開いたようで・・・・」
「やっばり病気だな。」
「うっ・・・!」
「それでこの僕に何をしろと言うんだ。」
「このままじゃ仕事なんか手につかないからなんとかしてもらおうと・・・!」
「帰れ!」
「そんなぁ〜!」
「変態ロリコンの手伝いをするくらいなら、変態色魔の浮気でも覗いてた方がいいわぃ!」
「謝礼はいくらでも払う!君の望むだけ払おう!」
「謝礼?!」
「そうだ!しかも全額小銭で支払おうじゃないか!」
「小銭?!よしわかった!!お前の望みをかなえてやろう!」
「ありがとうパタリロ君!!」

お金が大好きなパタリロが、謝礼と聞いて断るはずもなく、二つ返事でヒューイットの頼みを聞くことになった。
78お願い♪ヒューイット!:2005/06/30(木) 00:10:10 ID:/i5/zE4f
ヒューイットからの頼みの内容というのはただ一つ。
「かわいい美少女と×××。」
とは言え、CIAのエージェントではなくても年端もいかない幼女に手を出しては犯罪なので、
そこの所も何とかして欲しいと言うものだった。
パタリロはヒューイットを一度帰らせると、自室に篭って何かを作り始めた。

「殿下が部屋に篭って何か作るとロクなことがないからなぁ。」
「今度は何を作るつもりだろう?」
「女の子型のロボットだったりして?」
「まぁ、この間プララに人間と同じ機構を付けちゃったくらいだから、ありえないことではないけど。」
「でも、そんな単純なものじゃないような気がするなぁ。」
「まぁ、どっちにしろ閉じこもっている間は平和なんだし、出てきても被害はヒューイットさんだけが被ることになるんだろうから。」
「それもそうだね。」

噂を聞きつけてタマネギたちがわいわい言っていると、勢いよくドアを蹴飛ばしながらパタリロが出てきた。

「出来たぞ!!これでヒューイットから謝礼がもらえる!!」
「お金が絡むと仕事が早いなぁ。」
「で、何を作ったんです?」
「前に作ったコイタクトレンズの改良版だ!」
「コイタクトレンズって、それをつけて見た相手に惚れられるってものですよね?」
「そうだ!あの時は何でもかんでもに惚れられたが、今度は改良を加えて幼女にしか好かれなくなる!」
「なんだかなぁ〜。」
「早速、ヒューイットに付けさせるぞ!ヒューイットを呼べ!」
「すぐにできるとわかったら帰さなかったら良かったじゃないですか!」
「いいから呼んでこーい!」
「ふぁーぃ。」

数分後、口からダラダラとよだれをたらしそうなヒューイットが宮殿に飛び込んできた。
79お願い♪ヒューイット!:2005/06/30(木) 00:41:17 ID:/i5/zE4f
パタリロはマジックハンド(木製)でヒューイットにレンズを取り付けてやった。

「いいか。このレンズを通してみた女の子はお前に惚れるように作ってある。
 だからと言って欲張ってはいけないから、効果は泣いても笑っても一日に一回だ。わかったか?」
「うんうん!ありがとう!君にはなんとお礼を言っていいか!」
「いやぁ、感謝の気持ちは謝礼で表してくれれば・・・」
「早速試してみるよ!」

謝礼のことなどすっかり頭にないヒューイットは、ばたばたと宮殿から飛び出して、
宮殿近くの公園で早速かわいい幼女を見初めた。
しばらく見つめていると、その幼女がヒューイットの視線に気付きレンズから出る特殊な光に心奪われる。
そしておずおずとヒューイットに近づいて来た。

「あの・・・」
「な・・・なんだぃ?!」
「私・・・あの・・・貴方のことが・・・」
「うんうん。」
「す・・・好きです・・・!」
「(じーん)」
「あ、あの。」
「なんだい?」
「私を好きにしてっ!」
「いいとも!!!」

見事レンズの力の虜になった幼女と、今にも顔がとろけそうなヒューイットは近くにあったホテルに連れ立って入って行った。
後ろからパタリロとタマネギたちがつけているのも知らずに・・・。
80お願い♪ヒューイット!:2005/06/30(木) 01:22:53 ID:/i5/zE4f
ホテルの一室に入ると、鍵を締めてヒューイットは早速幼女をベットに横たわらせた。
とは言え、ヒューイットも初めて願望がかなえられたので、これは夢じゃないか?!と疑いを持っていた。
だが、目の前に確かな温もりがある。今までは我慢に我慢を重ねていたが、今日はその必要はない。

「本当にいいのかい?」

震える声で最後の確認をすると、幼女は恥ずかしげにコクリと頷いた。
それを見るとヒューイットはやさしく幼女に口付けた。
幼女の唇は柔らかくすべすべしていて、ヒューイットの理性を吹っ飛ばすには充分だった。
やさしくついばむように幼女の唇にキスしながら、手早く服を脱がせていく。
すっかり服を剥ぎ取ってしまうと、改めてこの幼女の美しさに息を呑んだ。
やわらかい巻き毛、陶磁器のようなすべすべした肌、初めてのことに上気した頬、そしてちいさいバラのつぼみのような唇。
どれをとってもヒューイットの好みであり、今まで夢の中で抱いて来た女の子のどれよりもすばらしかった。
ヒューイットは、再び幼女にキスの嵐を落としていく。
額、頬、唇、顎とだんだんに下へ降りて、首筋へ。
緊張しているのか幼女は小刻みに震えていたが、やがてヒューイットのやさしい口付けにいつしか震えも止まっている。

「今更、こんなこと聞くけど・・・名前は・・・?」
「あ・・・アイシャ・・・。」
「かわいい名前だ。」

ヒューイットはアイシャの柔らかい体に唇を這わせていく。が、まだ乳首には触れない。
お腹、わき腹を通過し、太ももへ達する。
アイシャはまだ未発達の体ながら感じているらしく、だんだんと息が上がってきた。
81お願い♪ヒューイット!:2005/06/30(木) 02:03:00 ID:/i5/zE4f
一方、ヒューイットとアイシャの後を追って隣の部屋に陣取ったパタリロたちは、壁に聴診器をくっつけて隣の音を聞いていた。

「殿下。あのコンタクトの効き目ってどのくらいなんです?」
「そうだなぁ。単純に5時間ってとこじゃないかな。」
「え?ずーっと続くんじゃないんですか?」
「それだとあの色魔の餌食が増えるだけだからな。しかも効き目が切れたらそれまでの事は忘れる。」
「ヒューイットさんは両想いになったと思ってますよ?!」
「どうせ、食い散らかすんだろうからそれはそれで問題ないんじゃないか?」
「まぁ、5時間もあれば思いを遂げる事は出来ますけど・・・。」
「面白いからどうなるか観察するんだ。」
「観察だけですか?」
「ん?もちろん証拠を残して、あとで奴からたっぷりと口止め料はもらうが。」
「やっぱり〜。」

腹黒いパタリロを他所に隣の部屋では、いよいよヒューイットが本格的にアイシャを攻め立て始めた。
音を立ててアイシャの桜色をした乳首に吸いついていく。
左手でアイシャの髪をなで、右手は空いている乳首の周りをくるくるとなぞる。
初めての感覚にアイシャは声をあげる。

「あぁっおじ様っ・・・くすぐったい。」
「我慢おし。これから気持ち良くなるから。」
「・・・あぅっ・・・これが大人への階段なのね・・・」

シーツを握り締めてアイシャが呟く。
初々しいアイシャの様子に、すっかり火をつけられたヒューイットは唇を下半身へと移動させた。
両手で足を持ち上げ、まだ毛も生えていない部分を舌でなぞる。
普通の女性との行為と違って、これから成長していく幼女の体は反応が薄い。
それでもヒューイットは幸せだった。
音を立ててアイシャのこれから敏感になるであろう肉芽を吸う。
アイシャは初めて人目にさらされて、恥ずかしげにはしていたが、だんだんと快感を得るようになっていた。
82お願い♪ヒューイット!:2005/06/30(木) 02:20:57 ID:/i5/zE4f
「あぁんっ・・・お・・・おじ様・・・。」

息も切れ切れにアイシャは小さく声をあげる。
その声に触発されてヒューイットの舌の動きは激しくなった。
部屋の中はアイシャの声とヒューイットのたてる水音が響いている。
やがて、ちゅっとキスをするとヒューイットはゴソゴソと自分のものをズボンから取り出した。
そしてアイシャの口元に差し出すと、アイシャの頭をなでながら言った。

「アイシャちゃん・・・これを舐めてくれないか?」
「あ・・・あぅ・・・。」
「齧ってはいけないよ。アイスキャンディを舐めるみたいにして・・・。はぅっ。」

アイシャは最初いきり立ったヒューイットに驚いた表情をしていたが、おずおずと舌を出して舐め始めた。
(ちゅぷ・・・ぺろっ・・・)
小さな口で一生懸命ヒューイットを愛撫する。
さすがにその小さな口には入りきらないので、舌先でちろちろと舐めていく。
が、興奮したヒューイットのモノはびくんびくんと跳ね上がる。
あまりにも跳ねるのでアイシャは両手でそっとヒューイットを包み込むようにして、さらに亀頭部分を舐め上げた。

「アイシャちゃんのいやらしい顔・・・ステキだ・・・。」
「・・・ちゅぷ・・・んっ・・・はむっ・・・」

ヒューイットがアイシャの顎を軽く持ち上げると、アイシャは大きな目を見開いてヒューイットを見つめる。
その様子にますますがまんができなくなるヒューイット。
そこにアイシャが呟いた。

「・・・んむっ・・・・はふっ・・・おじ様ァ・・・・アイシャ・・・なんだかアソコガムズムズするのぉ・・・・。」

懸命なアイシャの愛撫によって我慢も限界に来ていたヒューイットは、アイシャの口から自分のモノを引き抜くと
アイシャをベッドに押し倒し、足を開かせた。
83お願い♪ヒューイット!:2005/06/30(木) 02:40:20 ID:/i5/zE4f
アイシャはまだ小さい女の子なので、自分のモノを入れてしまっては壊れてしまう。
そこで、ヒューイットはアイシャの柔らかく濡れた部分に自分を押し付け、ゆっくりと腰を前後した。
ベッドがギシギシと音を立てる。
アイシャはぎゅっと目を閉じて、ヒューイットの首にしがみつこうとしたが、所詮は大人と子供。
胴の長さが違うのでしがみつくと触れ合う部分がずれてしまう。
仕方なく、ヒューイットは体位を入れ替え、自分のモノの上にアイシャを座らせた。
そして、アイシャの腰を掴むと前後にゆする。

「あぁっおじ様っおじ様ぁっ」
「アイシャちゃんっ!」

しっかりと腰を掴まえ激しくゆすりたてると、ヒューイットは思い切り精を放った。
放たれた精は上に乗っているアイシャの胸や太ももを汚していく。

「アイ・・・シャ・・・」
「おじ様っ・・・大好きよ。」

幸せそうな顔でアイシャを抱き締めるヒューイット。アイシャもまたぎゅっと強くヒューイットに抱きついた。



そして・・・・・・
想いを遂げたヒューイットはアイシャとシャワーを浴びて、うきうきとホテルをチェックアウトしたのだが、
目の前をマリネラ警察に取り囲まれてしまった。

「アーサー・ヒューイットさん。幼女誘拐容疑で逮捕します!!」
「なにぃ?!」

レンズの効果とはいえ、幼女をホテルに連れ込んであれこれとしてしまったのだ。
当然の事と言えよう。
84お願い♪ヒューイット!:2005/06/30(木) 03:01:21 ID:/i5/zE4f
困り果てたヒューイットは警察官に必死でいいわけをする。

「こ、これはだな、パタリロ君からもらったコンタクトのおかげで、この子と両想いになったのだ!だから、決して誘拐ではないんだ!」
「両想いだからって、誘拐はいけませんよ。それに本当に両想いかどうかも怪しい。」
「本当だってば!!!」
「お嬢ちゃんはこのおじちゃんのこと知ってるのかい?」
「ううん。知らない。」
「アイシャちゃん!!!!」

なんと言うタイミングだろうか。レンズの効果が切れて、今までのことを忘れてしまったアイシャは冷たく言いはなった。。

「このおじちゃん怖い!!」

さっきまでとはうって変わった態度にヒューイットは呆然となる。
そこへどやどやとパタリロ一行がやってきた。
「マリネラ警察諸君、ご苦労!」
「パッパタリロ!!」
「ヒューイット。これで少しは懲りたか?」
「な・・・なんだって?!じゃあ警察を呼んだのは君か!!」
「そりゃあ、いたいけな幼女を変態色魔の餌食にしてはかわいそうだからな。」
 あと、幼女に対する淫行は黙っててやるから、口止め料をよこせよ。」
「なっ・・・・!!」

結局。パタリロから高額の謝礼と口止め料をふんだくられたヒューイットは、マリネラ警察に一晩拘置されたあと、
貨物扱いでアメリカに送り返されたのでした。めでたしめでたし。

「うがーーーー!!パラリロと関わるとロクなことがないーーー!!」

85名無しさん@ピンキー:2005/06/30(木) 13:35:38 ID:/i5/zE4f
あ・・・・最後の最後で間違えた・・・_| ̄|○ 


パラリロってなんだよ・・・・。

86名無しさん@ピンキー:2005/06/30(木) 14:24:02 ID:NrkpCSBk
パラリロかわいいよパラリロ
87名無しさん@ピンキー:2005/06/30(木) 15:40:33 ID:x2fe7C+v
タマネギの会話がほんとに漫画に出てきそうでリアリティあるw
面白かったー
88名無しさん@ピンキー:2005/06/30(木) 17:28:35 ID:tWG0S2st
珍走かと思ったw>パラリロ
89名無しさん@ピンキー:2005/07/01(金) 00:47:29 ID:dk7QIJAR
なんかリクありませんかね?

まぁ、100%期待に答えるのは難しいけどさっ。
90名無しさん@ピンキー:2005/07/01(金) 01:22:57 ID:TYFnzQVF
トラウマ×童子ちゃんでお願いします
91名無しさん@ピンキー:2005/07/01(金) 02:20:55 ID:G4kDMUUj
パタリロ受でひとつ
92名無しさん@ピンキー:2005/07/01(金) 02:49:36 ID:ZvW2F/Ea
7年後のバン×パタを!
93名無しさん@ピンキー:2005/07/01(金) 05:29:46 ID:qElT5TVz
パタ受ならなんでも
94名無しさん@ピンキー :2005/07/01(金) 08:06:20 ID:8QeZjEkc
7年後のバン×パタにいっぴょー!
95名無しさん@ピンキー:2005/07/01(金) 08:38:03 ID:iM1Rpm2k
貧乏神とジブラルタルのお姉様方でw
96名無しさん@ピンキー:2005/07/01(金) 13:20:15 ID:dk7QIJAR
以外とバン×パタ多いねぇ。

貧乏神とおねーさまがた・・は難しいかもね
トラちゃんと童子ちゃん・・・童子ちゃんが何者かわからない・・・・orz。
97名無しさん@ピンキー:2005/07/01(金) 13:38:08 ID:S5tJ51N6
バンパタキボン
98名無しさん@ピンキー:2005/07/01(金) 13:57:57 ID:W4skI1rj
リクありですか。なら、熟れた身体をもてあましたエトランジュがタマネギを
次々喰っちゃうというのを希望。

>>96
童子(わらしこ)ちゃんはトラウマの続編『妖怪始末人トラ・貧!!』に
出てきた座敷童の女の子で、トラウマの彼女(っぽい)です。見た目は
アリラン似。
99名無しさん@ピンキー:2005/07/01(金) 15:32:08 ID:2cyhZ0X1
乳搾りされたミカちゃんの話をよろ
100sage:2005/07/01(金) 20:29:45 ID:KVSWXVxu
 リクエストってオッケーですか? でしたら桜丸ちゃんかたまちゃんで
ラブコメキボン
 ジブラルタルのお姉様方っつーかママさんの話も見てみたいなぁ
101100:2005/07/01(金) 20:32:02 ID:KVSWXVxu
 はうあー! 妄想に囚われててメル蘭間違ったYO!
 おらが丸様の隣で陰々滅々に落ち込んで来まつ
102名無しさん@ピンキー:2005/07/01(金) 20:42:23 ID:dk7QIJAR
では。リクの多かったところでバン×パタ行ってみます。


常春の国マリネラ

マリネラ王宮ではちょっとした事故が起きていた。
いつもの様にタマネギをおちょくるための機械を作っていたパタリロが、ちょっとしたミスから爆発事故に巻き込まれてしまったのだ。
とは言っても、人間離れした能力を持つパタリロにとっては、痛くも痒くもない規模の爆発だったのだが・・・。
突然の爆発音にあわててタマネギたちがパタリロの部屋へと集結する。

「殿下ー。大丈夫ですかぁ?」
「いたずらも程々にしないと怪我しちゃいますよ〜。」
「あれ?おかしいな・・・。」
「おかしきゃ笑え!」
「ぎゃっはっは!!」
「笑うな!!」

口々に好き勝手なことを言うタマネギたちだったが、いつもならこの辺りで突っ込みを入れに来るパタリロが出てこない。

「あれ?そろそろ殿下が出てきてもいい頃なのに、出てこないな・・・。」
「また何かのギャグでも思いついたに違いないよ」
「そうかなぁ?」
「た・・・たいへんだーーーーー!!!」

爆風が収まったので部屋の中を覗きに行ったタマネギがあわてて飛び出してくる。

103名無しさん@ピンキー:2005/07/01(金) 20:52:59 ID:dk7QIJAR
あわてて飛び出してきたタマネギに皆いっせいに注目した。

「どうした?!」
「で・・・・で・・・・殿下が!!!」
「死んでるのか?!」
「そうだ!!」
「わーぃ!・・・・ってなにぃ?!」

急いで部屋へ雪崩れ込んだタマネギたちが目にした物は、すでにこと切れて青ざめた顔のパタリロだった。

「本当だ、死んでる・・・。」
「でも、今まではこのくらいの爆発くらいなんともなかったじゃないか」
「そうだよ、殿下の新しいギャグかも知れないぞ!!」
「殿下、たちの悪い冗談はやめてくださいよ・・・。」
「バカモノ!殿下はお金が絡んで人殺しはすれども、生き死にに関してのギャグはやらないんだ!!」
「って事は本当に・・・死・・・?!」
「すぐに葬儀の手配をするんだ!解散!!」

いっせいに散らばるタマネギたち。
一方パタリロは宙に浮かんでさまよっていた。

「あれ?!なんで僕は浮かんでいるんだ?ははーん。さっきの爆発で魂が吹き飛ばされたのか。
 これならすぐにでも体に戻れそうなもんだが。あれ?戻れない?おかしいぞ?なんでだーーーー??」

顔に手をあててパタリロが絶叫する。と、自分の顔がなんとなく変だなと思った。

「あ?!いつもの僕のふくよかなほっぺじゃないぞ?鏡・・鏡・・・あぎゃっ!!」

鏡に写っているのは、かつてご先祖であるパタリロ7世の肖像画に描かれている顔と同じものだった。
104名無しさん@ピンキー:2005/07/01(金) 21:05:46 ID:dk7QIJAR
「どういうわけだろう。僕は一気に17歳まで成長してしまったのか?これでは10歳の僕の体に戻れないわけで・・・・。
 うわーん!なんとかしなくては僕の体が焼かれてしまう!!・・・そうだ!霊感青年の44号に頼んでみよう!」

あわててパタリロがタマネギ44号の元へ行くと簡単に事情を説明した。

「とすると、殿下の魂は17歳にまで成長しているんですね、それで僕にどうしろと?」
「宮殿に行って、育成装置に僕の体をかけて欲しいんだ。それで一気に17歳に成長すれば、魂も元に戻れるはずだ。」
「わかりました。やってみましょう。」

パタリロの指示で他のタマネギが見守る中、パタリロの体は育成装置によって成長させられた。
成長が止まると、肉体と魂が融合してパタリロが生き返る。

「生き返ったぞーーー!」
「いっそあのまま死んでくれれば良かったのに・・・。」
「なんだとーー?!」

かくして、姿は変わったがパタリロは生き返ったのである。

数日後。
MI6に持ち込まれた事件について、バンコランが直々にやって来た。
今回は仕事なのでマライヒは来ていない。
105名無しさん@ピンキー:2005/07/01(金) 21:29:22 ID:dk7QIJAR
宮殿内にいつもパタリロの姿が見えないので、バンコランはタマネギに聞いた。

「パタリロはどこだ。」
「え?!殿下ならあそこに。」

タマネギが指差した先にはスラリと美少年に成長したパタリロがいる。

「バカにしているのか?私はつぶれ大福を探しに来たんであって、あんなカワイコちゃんを探しに来たんではない!」
「だって、本当に殿下なんですよ〜。」
「あぁ、少佐はご存じなかったんですね。殿下は一度死んで、あの姿で生き返ったのです。」
「そんなバカな話があるかっ!!」

徹底したリアリストのバンコランは信じられないと言うように、パタリロを見つめた。
が、いくらパタリロと言えど美少年である。バンコランは無意識のうちに眼力を使ってしまった。
一方、眼力を受けたパタリロは、平然としていた。美少年になったとはいえ元がパタリロなので眼力が通じないのだ。
だが、眼力を受けてバンコランをおちょくることを思いついたパタリロは、目を潤ませてバンコランに近づいていった。

「バンコラン少佐・・・僕とベッドを共にしてください。」
「私は、仕事で来たのだ、君の相手をしてる暇は・・・・。」
「僕じゃダメですか・・・?」
「仕方ないな。」

パタリロの迫真の演技に根負け・・・と言うよりも己の本能に忠実になったバンコランはパタリロに誘われるがまま
ベッドに雪崩れ込んだ。(もとよりこの少年がパタリロだとは思っていないので、すんなり引っかかったのだが。)
106名無しさん@ピンキー:2005/07/01(金) 21:59:56 ID:+zu3xt3n
  ∧_∧  +
 (0゚・∀・)  ワクワク テカテカ
 (0゚∪ ∪ +
 と__)__) +
107名無しさん@ピンキー:2005/07/01(金) 22:16:29 ID:9W8kD0qJ
>>102-105GJ!!
眼力に顔を赤らめるパタ17を見たかった気がするのはここだけの秘密だ。
108名無しさん@ピンキー:2005/07/01(金) 22:34:51 ID:dk7QIJAR
バンコランはパタリロをベッドに横たえると、服を全て剥ぎ取った。
目の前にいるのは17歳の美少年であると同時にパタリロである。
が、はなから信じていないバンコランは、強引にパタリロの唇に噛みついた。
同時に手袋をはめたままの手でパタリロの体をまさぐっていく。

「あぁっ少佐っ。」

感じている振りでバンコランを煽るパタリロ。
バンコランは躊躇することなく、パタリロの下半身に手を伸ばした。
やさしく先端にキスを落とすと、一気に根元まで咥えて吸い上げる。
パタリロにとって初めての快感が湧きあがった。

(しまった!意外と気持ちいいぞ・・・。そうか・・・みんなこういうことをしてるのだな・・・。)

始めは演技していたパタリロだが、バンコランのテクニックにだんだんと翻弄されだした。
口ではパタリロのモノを吸いたてながら、右手でつぼみを揉み解す。
さすがのパタリロもこらえきれずに、声をあげた。

「あぁっ・・・バ・・・バン・・・」
「黙って。」

黙々と愛撫を続けるバンコラン。やがて、バンコランはベッドに腰掛けると、
パタリロの頬を両手で押さえ、自分のモノを咥えさせる。
109名無しさん@ピンキー:2005/07/01(金) 23:00:24 ID:dk7QIJAR
バンコランの大きすぎるモノを咥えさせられて、パタリロは戸惑った。
だが、バンコランに頭を押さえつけられているので、口を離す事も出来ない。
強制的に頭を揺さぶられて、喉の奥へ突きこまれ、しぶしぶながら舌を這わせるパタリロ。

(さすがたくさんの少年の相手をして来ただけの事はあるなぁ。口の中でまだ大きくなっている・・こんなのが入ってきたらどうなるだろう・・。)

頭は冷静に分析しているが、体の方は勝手に熱くなっていた。やはり眼力を受けたせいだろうか。
頭を揺さぶられるたびに喉の奥を突かれるので、少し苦しくなったがパタリロは我慢して舌を動かす。
ふっと、頭を押さえつけていた手の力が緩まったので、パタリロは一度口を離し、今度は自分からバンコランのモノを咥えていった。
だが、知識がないので先程バンコランがしてくれたことを思い出しながらいろいろとやってみる。
亀頭をくわえ込んで鈴口をちろちろと舐める。右手で根元部分をにぎり上下に動かす。
そして全体を吸い上げるようにして、手を激しく動かしていると、バンコランのモノがビクビクと震えた。

「よし、いいだろう。」

バンコランはパタリロの口からモノを引き抜くと、パタリロを四つ這いにさせた。
そして、後ろからパタリロのつぼみに狙いを定めると、一気に突き入れてくる。

「う・・・あぁぁっ・・・痛いっ・・・・」
「すぐに良くなる。」

バンコランは冷静に腰を前後に突き動かしている。一方受け入れたパタリロはじっと痛みに耐えていた。
痛みに耐えているとだんだんと気持ち良くなってきた。
110名無しさん@ピンキー:2005/07/01(金) 23:12:18 ID:dk7QIJAR
一度快楽を得た体は止まらない。パタリロは自分でも腰を動かし始めた。
そこへ、バンコランが絶妙なタイミングで手を伸ばし、パタリロのモノをしごきたてる。

「あぁっ・・気持ちいい・・・・」

一心不乱に突き上げられ、パタリロは思わず声を漏らした。
後ろから突かれているので、バンコランの長い黒髪が背筋をなぞる。
それがさらにパタリロの快感を高めていった。

「あぁぁっ髪が・・・」

さすがのパタリロも限界が近くなっていた。バンコランも同様らしく、腰と手の動きが更に早くなる。

「あ・・・・だめっ・・・・何かが出るっ・・・・」

ほぼ同時に高みに達した二人は重なり合ったままベッドに倒れこんだ。
111名無しさん@ピンキー:2005/07/01(金) 23:30:54 ID:dk7QIJAR
しばらくして。

ベッドから起き上がり、身支度を整えて、いまだベッドに倒れこんだままのパタリロを改めて振り返ったバンコランは
顔面から目鼻が離れるほど驚いた。
先程まで腕に抱かれていた美少年はどこにもおらず、よく見知った10歳児のパタリロが寝ていたのだ。

「パッパタリロ!!!貴様何でそこで寝ている!!!」
「おや?知らないうちに元に戻ったようだ。」
「説明しろ!!!」
「だから、お前がベッドで抱いていたのは間違いなく僕なのだ。と言っても育成装置で17歳に成長した僕なのだが。
 で、どういう仕組みかはわからんが、ことが終わって元に戻ったところを見ると、そういうきっかけで元に戻るんだろうな。
 今まで実験したことがないからわからなかったが。」
「では、私はお前と・・・・・」
「気持ち良かったぞ。また機会があったら頼む。」
「うあぁぁぁぁぁぁあ!!」

能天気に答えるパタリロをよそに、バンコランは気も狂わんばかりにもだえるのであった。

さらに後日、バンコランはマンションにこのときの写真が送り付けられ、逆上したマライヒに手痛い目に合わされるのだが
それはまた別のお話。
112名無しさん@ピンキー:2005/07/01(金) 23:37:37 ID:iM1Rpm2k
ъ(゜д゜)グッジョブ!!
113名無しさん@ピンキー:2005/07/01(金) 23:39:38 ID:ZvW2F/Ea
パタの最後のセリフに萌えた!!
114名無しさん@ピンキー:2005/07/01(金) 23:44:44 ID:dk7QIJAR
なんか、無理やりな設定になっちゃったなぁと反省しつつ。

実際難しいわぁ。バン×パタ。
115名無しさん@ピンキー:2005/07/02(土) 00:07:39 ID:Qimdg/zf
age
116名無しさん@ピンキー:2005/07/02(土) 00:08:47 ID:nkXPxAjV
スーパーキャット×パタ
117名無しさん@ピンキー:2005/07/02(土) 01:11:50 ID:lTcVcLDs
なんか皆さん、魔夜漫画っぽい言い回しを熟知しておられますな。
レアルだ。
118名無しさん@ピンキー:2005/07/02(土) 11:34:43 ID:l1T1IsjT
おじ様×ラシャーヌでぜひ
119名無しさん@ピンキー:2005/07/02(土) 11:54:53 ID:tI5Mhjld
リアルだよなあ。そのまま本編に漫画とし載ってても違和感なさげ。

バンパタ美味しくいただきました。
マライヒは、写真の美少年がパタリロだと知ったらどうなるんだろう…
バンのトラウマよりそっちのほうが心配だ・・
120名無しさん@ピンキー:2005/07/02(土) 12:12:09 ID:sIcq9Nrj
デュモン×マライヒでお願いします。
121名無しさん@ピンキー:2005/07/02(土) 13:13:40 ID:i789tO/j
トランプ×ロビンキボン
122名無しさん@ピンキー:2005/07/02(土) 20:09:07 ID:1gF+U0kI
エエ感じに盛り上がって美味しくいただいた初物が、寝て起きたらパタリロだったりしたら
ちょっと立ち直れんぞ
まだ、男と間違えてエトランゼ様とヤリきっちゃいましたって方がましだ
123名無しさん@ピンキー:2005/07/02(土) 21:05:05 ID:Qimdg/zf
デュモン×ミハイルを・・・・!
124名無しさん@ピンキー:2005/07/03(日) 01:04:53 ID:qVdaWord
とりあえずエトランジュ様に出てきていただきましょうか。


常春の国マリネラから遠く離れた静かな国スイス。
ここにはマリネラ国王の母君であるエトランジュ王太后がサナトリウムで静養している。
元来、体の弱かったエトランジュは、現国王であるパタリロ=ド=マリネール8世を産んだあと、体調を崩してしまったので
転地療養としてここへ移住して来たのである。
療養といっても特別に何か治療をしているわけでもないので、とても退屈な日々を送っていた。

そんなある日。政務が忙しく、身動きのとれないパタリロから使わされた2人のタマネギ隊員が、エトランジュのサナトリウムを訪れた。
久々の来客にエトランジュも上機嫌で会話を楽しむ。

「転地療養でここへ越してきてもうかれこれ8年ぐらいになるかしら?」
「そうですねぇ。」
「特にする事もないし・・・パタリロは元気でやっていますか?」
「はい。それはそれは元気に過ごしていらっしゃいますよ」
「ということは、相変わらずタマネギ部隊の皆さんにご迷惑をかけているのですね。」
「いえ!決してそのような事は・・・!」
「いいのよ。あの子の事は良くわかっています。」
「王妃様!」
「母親の私が言うのもなんですが、あの子は普通の子供ではありません。」
「まぁ。確かに。」
「自分の手に負えずにあなた達タマネギ部隊にお任せしたのですから・・・。」
「はぁ。」
「これからもパタリロのことをよろしくお願いしますね。」
「はい!お任せください!」
「ところでエトランジュ様。先ほどから気になっていたのですが、これはいったいなんですか?」

タマネギの一人が指差したものは以前とある国の女王からもらった小さな香炉だった。
125名無しさん@ピンキー:2005/07/03(日) 01:51:57 ID:qVdaWord
実はこの香炉、強烈な媚薬成分が含まれていて、どんな貞女でも淫乱にしてしまう効果がある。
エトランジュはもちろんその効果を知っているので、あわてて取り繕った。

「え?!あ!あぁ!こっ、これは、以前知り合いの女王様からいただいたものなの。」
「へぇ。」
「火をつけるといい香りがして、リラクゼーション効果があるのよ!」
「ふぇ〜そうなんですか。」
「でも、なんだか使ってないようですが・・・」

するどいタマネギの突っ込みにエトランジュはしばし考え込む。

(パタリロを産んでからしばらく、殿方と交わることもなかったわ。陛下はかなりの御歳だったし・・・
 私だってまだ若いのだから・・・。夜一人出自分を慰めるのにももう飽きてしまったわ・・・彼に手伝ってもらいましょう。)

「コホン・・・そうね。せっかくいただいたのだし、使わないともったいないわね。さっそく火をつけてみましょう。」
「僕たちもご一緒してよろしいのですか?」
「えぇ!もちろん!貴方たちがいないと・・・ゴホゴホ・・・」

あやうく自分の目的まで言ってしまいそうになったエトランジュは、急いで香炉に火を入れた。
すぐに香炉から香りが立ちこめて、決して広くはない部屋を充満して行く。
香りをかいだタマネギもエトランジュも、体の奥底から沸き上がる熱にたまらず声を漏らす。

「エトランジュ様。なんだか体が熱くなってきました。」
「わ・・・私もです。」
「これ・・・本当にリラクゼーション効果があるんですか?」
「実は・・・強力な媚薬なのです・・・」
「えぇ?」
「・・私も女ですもの。いやらしい気持ちにもなります。貴方たちは私を慰めてくれればよいのです。」
「エトランジュ様!!」

こうして、媚薬の効果も手伝ってエトランジュとタマネギ2人はベッドに雪崩れ込んだ。
126名無しさん@ピンキー:2005/07/03(日) 02:19:13 ID:qVdaWord
3人は激しくもつれ合いながら互いの衣服を剥ぎ取っていった。
もちろんタマネギ部隊の特殊メイクも落とし、2人の隊員は素顔になる。
2人の隊員の名は420号と525号。二人ともタマネギ部隊に選ばれるだけあって美しく整った顔をしていた。

2人はエトランジュをベッドに横たえると、早速両の乳房に吸いついた。
420号は舌で乳首を転がし、525号は甘く乳首をかむ。
左右同時にしかも違う刺激を与えられ、エトランジュはそれだけで達してしまいそうになる。

「あぁぁっ。イィッ・・・ステキよ・・・・」

ビクビクと背中を反らせ過剰なまでに反応を示すエトランジュ。
しばらくして、525号がエトランジュの足元に移動し、M字に開脚させた。
そして、エトランジュの恥ずかしい部分に触れると、すでにそこはぐっしょりと濡れそぼっている。

「エトランジュ様。胸だけでそんなに感じられたんですか。」
「あぁっ・・・んっ・・・」
「いけないなぁ。一国の王の母君ともあろうお方がこんなに淫らに・・・」

525号はわざと咎めるような口調でいうと、エトランジュの割れ目に舌を這わせる。
舌でクリトリスを刺激するとエトランジュは更に高い声をあげる。
すでに濡れそぼった肉壷に指を挿入し、わざと音を立てて動かす。

「エトランジュ様、聞こえますか?貴方のここはもうすでにぐちゅぐちゅですねぇ。」
「あぁぁん・・・言わないでっ・・・」
「ほら・・・ちゃんと聞かなきゃダメですよ。」

さらに激しく音を立てる525号。エトランジュは恥ずかしさのあまり首を横に振る。

127名無しさん@ピンキー:2005/07/03(日) 02:39:27 ID:qVdaWord
420号は一心不乱に胸を責めていたが、こらえきれなくなっていきり立ったモノをエトランジュの口元に差し出した。
エトランジュは差し出されたモノに手を沿え、口に含む。
ねっとりと亀頭部分を舐めあげると、喉の奥まで吸い込むようにして咥え込んだ。
その様子を見て525号もたまらず、一気にエトランジュの中へ自分のモノを押し込んでいった。

「んっ・・・んむぅっ・・・・はむっ・・・」
「エトランジュ様。お上手ですよ。」
「こっちもすごくいい具合だ。締まる・・・・。」

媚薬の効果も手伝ってイヤらしく腰を振りたてるエトランジュ。
やがて、媚薬の効果もあいまって絶頂を向かえた。

「あぁっいやぁっ・・・あぁぁぁっ!」

ひとしきりぴくぴくと震えていたが、ガクリと脱力する。

「エトランジュ様。もう逝ってしまわれたのですか?」
「無理もないよ。殿下を御産みになってから一度も陛下としていないんだから」
「あ・・・うぅ・・・」
「気持ち良くて声も出ないらしい。」
「でも、僕らはまだ気持ちよくなってないからねぇ。」
「エトランジュ様。まだ終わっていませんよ。」

脱力したままのエトランジュを4つ這いにさせると、今度は420号が肉壷へ進入し、525号が口を塞いだ。

「エトランジュ様の膣内・・・あったかくて気持ちいいな・・・。」
「舌技もたいしたもんだ。やはり陛下が仕込んだのかな。」

2人に前後から突き上げられ、時折苦しそうな表情をみせるが、再び沸き起こる快楽にエトランジュは身を任せているようだ。
128名無しさん@ピンキー:2005/07/03(日) 03:01:50 ID:qVdaWord
2人はしばらくの間、精を放つのを我慢していたが、あまりの気持ち良さにこらえきれなくなる。

「あぁっ。エトランジュ様!逝きますよっ!」
「うぁぁ!僕ももダメだ出るっ!」
「んんっ・・・。」

2人はほぼ同時にエトランジュからモノを抜き取ると、白いエトランジュの体に精を放った。
白濁液がエトランジュの背中を汚していく。

「はぁっ・・あぁ・・・気持ち良かった・・・・」
「うん。気持ち良かった。」

2人は満足げにベッドへひっくり返ったが、エトランジュは不満げにタオルで背中を拭いている。
そして、無言のまま2人のモノをしごき始めた。

「えぇ?まだご満足いただけないんですか?」
「えぇ。まだ全然。」
「ひぇ〜。」

2人はエトランジュが満足するまで付きあわされたのだった。

数日後。
マリネラへ帰ったタマネギたちは、先日のことで味をしめたエトランジュから再び呼び出されることになったが、
2人は顔を見合わせて言った。

『エトランジュ様。性欲強すぎです〜。僕たち7回もお相手出来ませ〜ん。』


THE END


129名無しさん@ピンキー:2005/07/03(日) 03:03:15 ID:qVdaWord
展開にちょっと無理があったような気もするけど・・・
とりあえず3Pにしてみました。
130名無しさん@ピンキー:2005/07/03(日) 11:52:24 ID:A9DAGy0U
熟女エロランジュ様ハァハァ
131名無しさん@ピンキー:2005/07/03(日) 15:51:10 ID:uJqTjns3
IDにWordが
132名無しさん@ピンキー:2005/07/03(日) 15:52:55 ID:qVdaWord
>>131

うぉ。気付かなかったw

133名無しさん@ピンキー:2005/07/04(月) 04:00:15 ID:NyPHaiEV
,
13498:2005/07/04(月) 23:40:08 ID:tQGfKTei
イェエーー!
リクに答えて下さってありがとうございます。つーか期待通りの内容で面白かったです。
エトランジュ王妃、最近出てこないけどどうしてるんだろう。
135名無しさん@ピンキー:2005/07/05(火) 22:56:08 ID:G/ekeKvu
バンを想ってハァハァしてると思ふ<エトランジュ
136名無しさん@ピンキー:2005/07/06(水) 23:00:43 ID:Zr3Q4hm9
2012年夏季五輪開催地ロンドン決定の裏では
http://live14.2ch.net/test/read.cgi/liveplus/1120656825/
137名無しさん@ピンキー:2005/07/09(土) 00:18:58 ID:4C3K8is3
書き込みないねぇ。ってことで一つ投下するか。


常春の国マリネラ

マリネラ王宮ではパタリロがタマネギ相手に新しい発明を試していた。

[ちゅどーーーーーん!!!]

「殿下ー勘弁してくださーい!!」
「これじゃ命がいくつあっても足りませんよ!」
「何を言う!もっと実験してみないと結果がわからないではないか!続けるぞ!」
「ふえーん。」

あいかわらずめちゃくちゃである。
そこへマライヒがたずねてきた。

「パタリロ。」
「おぉ!マライヒか。何しに来たんだ?」
「今日もわけのわからないことをしてるんだね。」
「うん。まぁ。試作品を試しているんだが。で、何しに来たんだ?」
「あのね。お願いがあってきたんだけど・・・。」
「金なら貸さんぞ!!」
「わかってるよ。タマネギさんをひとり貸してもらえないかと思って。」
「いくら出す?」
「え?」
「人から物を借りるときは謝礼の一つも出すってもんじゃないのか?」

あいかわらずがめついパタリロである。
138名無しさん@ピンキー:2005/07/09(土) 00:50:09 ID:4C3K8is3
結局、小銭で謝礼を払う約束でマライヒはタマネギ隊員のうちの一人を借りることになった。

「で?タマネギを使って何をやらかそうとしてるんだ?」
「聞いてくれる?あのね・・・」
「うわぁぁぁぁっ。」
「どうしたの?」
「何か怖い話でもして、僕を怖がらせるつもりなんだーーー」
「あのね・・・」

がっくりと肩を落とすマライヒ。

「で?何をするんだって?」
「(あぁぁぁ・・・何がしたいのかわからない・・・)」
「話してみんかホレ。」
「うん。あのね。ジブラルタルの女の子(?)の助っ人をして欲しいんだ。」
「なにーーーー?!」
「バットに頼まれたんだよ。誰か顔の綺麗な子を探して来いって。」
「だったらお前で十分じゃないか。なんでタマネギを連れて行く?」
「確かに僕は綺麗だけど・・・これからバンコランの手伝いをしに行かないといけないから、手伝えないんだ。」
「よし。じゃあ僕が行こう。」
「えぇぇぇ?!」
「バットのところでは一度働いてるし、何より僕は美少年だ。」
「何を言ってるかわかってる?」
「わかってるさ。バットのところでバイトするんだろ?」
「まぁ、それはそうなんだけど・・・。」

かつて支払いが出来ずにバットの店であるバイトをしたことがあるパタリロは、
そこで出されるアルバイト料が高額なことを思い出し、部下にやるよりは自分で・・・と考えたのだった。
いかにもパタリロらしい考えである。
139名無しさん@ピンキー:2005/07/09(土) 22:21:58 ID:Xou7XRGZ
一方、バットの経営するオカマ・・・いやニューハーフカフェ「ジブラルタル」では問題が起こっていた。
上客の中に「美しい少年」を一晩借りたいと申し出た者がいたのだ。
実際、店のホステスたちは「我こそは美しい」と自負しているのだが、客の美の基準が違うため全て却下されたのだ。

「困ったわぁ・・・。」
「何を困ってるだ?バットママ。」
「お客様から『美しい子を』って御要望があったんだけど、お店の子たちじゃダメなんですって。」
「えぇっ?!オラたちより美しい子がいるんだべか?」
「たしかにあなた達は綺麗よ。でもね。私やマライヒみたいな顔の方がいいんですって。」
「そんなら、マライヒちゃんに頼んだらどうだべ?」
「それが、残念なことにバンコラン少佐のお手伝いがあって無理なんですって。」
「じゃあ、バットママが相手すればいいべ。」
「それも申し出てみたんだけどねぇ。あっさり断られちゃって。」
「打つ手なしだべな。」
「一応、マライヒに頼んで助っ人を探してきてもらうことになってるの。そろそろ着くころじゃないかしら?」

と、バットが戸口に目をやるとちょうど到着したパタリロが入って来た。
140名無しさん@ピンキー:2005/07/09(土) 22:26:33 ID:Xou7XRGZ
「バット待たせたな。」
「あら殿下。お久しぶり。今日はどうしたの?」
「マライヒに頼まれて手伝いに来たんだ。」
「えぇ?!殿下自ら?・・・でも・・。」
「僕だって美少年の端くれだ。十分役に立つだろう?」
「バットママ誰だべ?このつぶれた肉まんみてぇのは?」
「あなたは最近入ったから知らないのね。この方はマリネラの王様よ。」
「ひぇぇぇ。こんな顔で王様だべか?信じられねぇだ。」
「貴様に顔のことを言われる筋合いはない。」
「まぁまぁ、落ち着いて殿下。」
「で?僕は何をすればいいんだ?」
「一晩だけお客様とベッドを共にしてもらえればいいんだけど。」
「なにーーー?!そんな事は聞いてないぞ!」
「マライヒにも詳しくは伝えてなかったんだけどね。上得意様の頼みだもの断れないじゃない。」
「店のオカ・・・いや、ニューハーフたちじゃダメなのか?」
「誰もお眼鏡にかなわなかったのよ。」
「だったら僕だってだめじゃないのか?」
「ものは試しに紹介して見るわ。だめだったら申し訳ないけど。」

半ば強引にパタリロはその客に紹介されることになった。

「と言うわけで、こちらが当店お勧めの子でございます。」
「どーもー(作り笑い)」
「おぉ。この子こそわたしが求めていた子だ!なんて美しいんだ!」
「えぇ?!」
「切れ長の目、むしゃぶりつきたくなるような唇、ふくよかな頬、むっちりとした肌触り。
 どれをとっても美しいじゃないか。バットママありがとう!」
「よ・・・喜んでいただけて光栄ですわ。では一晩ごゆっくりとお楽しみください。」

ダメで元々作戦が功を奏したのか、以外にあっさり気にいられてしまったパタリロは、客の家へ連れて行かれてしまった。
141名無しさん@ピンキー:2005/07/09(土) 23:06:13 ID:Xou7XRGZ
家に着くと豪勢な食事が与えられ、大理石で作られた浴室に通されて体を磨かれたあと、パタリロはベッドへと放り込まれた。
しばらくベッドで湯冷ましのジュースを飲んでいると、同じく風呂からあがってきた客がやってくる。

「さぁ、カワイコちゃん。僕を楽しませてくれたまえ。」
「(ここで断ったらバットに怒られるだろうなぁ・・・慰謝料だとか言って高いお金をふんだくられそうな気がする・・・)」
「君はどこが弱いのかなぁ?」
「あっ・・・・(あれ?)」

ベッドにもぐりこんできた客に体をまさぐられ、以外にも感じてしまった自分にパタリロは驚いた。
普段のパタリロだったら絶対にありえないのだ。ところが体が意に反して反応してしまう。
うなじへのキスに思わず声が漏れる。

「あっ・・・あぁっ・・・」
「おや、もう効いてきたようだ・・・」
「な・・なに?」
「この期に及んで拒まれたら困るから、先ほど君の飲んだジュースに薬を入れさせてもらったよ。」
「・・・!」

ニヤニヤと笑いかける客の手は、パタリロの乳首をまさぐった。ゾクゾクと湧き上がる感覚にパタリロは身震いをする。
耳たぶを甘くかまれ、耳元にふっと息を吹きかけられると、さらにゾクゾク感が増す。
やがて体中を客の舌が這い回り始めると、パタリロは甘く声をあげ始めた。

「あぁっ・・・いやぁっ・・・」
「ここはどうかな?」
「ぅぅっ・・・うあぁぁっ。」

パタリロ自身に舌が及ぶと、一段と高く声が上がった。
竿の部分を握り、玉を舐め上げると腰が自然と浮き上がる。
浮き上がった腰の下にすばやく手を差し入れると、硬く閉じたつぼみに指を押し付け、やさしく揉み解していく。
執拗に責められ、指が2本入るようになったころ、客は体を一度離すと、いきり立ったモノをつぼみに押し付けた。
142名無しさん@ピンキー:2005/07/10(日) 00:17:53 ID:HLTfJGXW
「そろそろ大丈夫かな?」

ゆっくりと腰を押し進めていくと、指でならされたつぼみはいとも簡単に飲み込んでいく。
根元まで納めると激しく腰を突き動かし始めた。

ぐちゅぐちゅと卑猥な音をさせながら腰を振りたてつつ、パタリロのモノに手を伸ばし軽くしごき立ててやると
早くも限界に達したパタリロから精が放たれる。と同時に客自身もパタリロの直腸内に精を放った。

それから夜明けまで延々行為は行われ、疲れ果てて眠り込んでしまったパタリロが目覚めた場所は
ニューハーフカフェ「ジブラルタル」のソファの上だった。

「お目覚め?殿下。」
「う・・・うん?」
「昨日はずいぶん頑張ってくれたみたいね。お客様からお礼の品がたくさん届いたわ。」
「へ?」

バットが指差す場所を見ると、山のように小銭が積まれていた。

「オゼゼだ・・・\\\\\\」
「今回は助かったから全部殿下にあげるわ。」
「おぉぉぉ\\\」

実はそのほかにも高価な贈り物がたくさんあったのだがバットにより、小銭だけがパタリロに渡された。
だが、どんな高価なダイヤモンドより小銭が好きなパタリロが満足したのは言うまでもない。

マリネラに大量の小銭を持ち帰ったパタリロは小銭風呂に入りながら考えた。

「よし!僕のクローンを大量に作って変態の金持ちに売ったら大もうけだ!!」

この壮大な作戦は後に失敗に終わるのだが、それはまた別のお話。
143名無しさん@ピンキー:2005/07/10(日) 01:11:15 ID:725zdu1Q
GJ!パタちゃん(;´Д`)ハァハァ
144名無しさん@ピンキー:2005/07/10(日) 07:15:15 ID:U39SkDxS
GJ!
あまりにも会話がらしくて
脳裏で全編が原作の絵で浮かんだyo
145名無しさん@ピンキー:2005/07/10(日) 13:49:36 ID:P323HU2N
そのままの殿下で萌やしてくれる剛の者がいるとは思わなかった・・・
146名無しさん@ピンキー:2005/07/11(月) 00:57:09 ID:Vd3lXnph
>>144と同じく脳内魔夜絵で展開された。
電化萌え(*´Д`)ハァハァ
147名無しさん@ピンキー:2005/07/11(月) 23:13:02 ID:TIRgzNR5
や…やべぇ…
よもやパタでエロなど不可能だと思ってたのに
こんなに面白いとは…。電化かわいいよ電化!
148名無しさん@ピンキー:2005/07/14(木) 23:02:40 ID:wyP6V/D3
殿下かわゆ(´∀`*)禿萌えしました!

44号萌えなんですが誰か他タマネギ×44号投下してくれる神はいませんか?
149名無しさん@ピンキー:2005/07/15(金) 02:56:12 ID:0H2Mp4R+
ルルベルキボン
150名無しさん@ピンキー:2005/07/15(金) 07:18:48 ID:4TKePwsI
一度、ルルベル×ヒューイットが読んでみたい。
151 ◆iQ1CwzKqLM :2005/07/15(金) 09:53:21 ID:vpVjctT8
アフロ18xプラズマ希望
スーパーキャット♀xスーパーキャット♂希望
152 ◆iQ1CwzKqLM :2005/07/15(金) 15:47:37 ID:vpVjctT8
パタリロ殿下ファイト、がめついのが玉に瑕だけど僕は好きさ
153名無しさん@ピンキー:2005/07/16(土) 00:39:49 ID:oNIsqwej
ほっしゅ
154名無しさん@ピンキー:2005/07/17(日) 05:54:01 ID:eegad+7X
ルルベル×ヒューイットに自分も一票!
155名無しさん@ピンキー:2005/07/17(日) 23:32:32 ID:vELsGZd3
ルルベル×ヒューイットいい!
156名無しさん@ピンキー:2005/07/18(月) 01:00:20 ID:R6X4t9Td
んじゃ。次はルルベル×ヒューイットで行ってみるか・・・・。とは言え設定練るのでしばし待たれたし。

今日中にうpできたらいいけど・・・。
157名無しさん@ピンキー:2005/07/19(火) 01:04:20 ID:Y/XacaBq
>156
楽しみにお待ちしてます
158名無しさん@ピンキー:2005/07/19(火) 02:25:25 ID:QaSuvPAp
遅くなっちゃったけど出来ました。


アメリカ

某都市の大金持ちカペン家の屋敷。
この家のひとり娘、ルル=ベル(10歳)はあまりの退屈さに嫌気がさしていた。
いつもなら召使の亀右衛門(通称亀ちゃん)をからかいからかわれして、気分を紛らわすのだが、
今日は家の用事が忙しいらしく、亀右衛門の姿が見えない。

「あぁ。退屈だわ。今日はお客様が見えるからその準備でみんな忙しいし。一人でどこかに遊びに行こうかしら?」

ルル=ベルはおやつにと出されたホットケーキを食べながら、ぼんやりと外を眺めて呟いた。
かといって、一人で出かける様子はない。

「今日のお客様は確かCIAにお勤めされてる方だとか。どんな方なのかしら?私と遊んでくれるといいけど。」

遊ぶ・・・と言ってもおままごとやお人形遊びではない。ルル=ベルは10歳にしてはかなりませているのだ。
やがて、お腹が見たされるとルル=ベルはころんとベッドに寝転ぶとすぐにすやすやと寝息を立て始めた。
159名無しさん@ピンキー:2005/07/19(火) 02:26:01 ID:QaSuvPAp
数時間後
カペン家に招かれた客。CIAのアーサー・ヒューイットは少し緊張していた。
招かれた・・・とは言っても極秘任務なのだ。カペン家にスパイ容疑がかけられているのである。
その実態を探るため、カペン家の当主に近づいたのだが、思いのほか気にいられてしまい、この度家に招かれる事になったのだった。

「うーん。緊張するな。だが、実情を探るチャンスだ。慎重に行動をせねば。」

玄関の呼び鈴を押すと、執事が向かえ出て、家の中に通された。
すでに準備の整ったリビングに通され、柔らかいソファに腰をおろす。
ふと視線を感じて、目をやるとそこにはおめかしをしたルル=ベルが妖艶な微笑を携え座っている。

「初めましておじ様。私はこの家の娘ルル=ベルです。」
「初めまして。アーサー・ヒューイットです。」
「父から話しは伺っておりましたが、想像以上にステキな方。」
「い・・・いやぁ。お嬢様がいるとお聞きしていましたが、これほど美しい方だとは。」

そうなのである。ルル=ベルは自他共に認める美少女なのだった。
普段から幼女にしか興味を示さないヒューイットだったが、彼の好みにぴったりなのだ。
自然と口元が緩んでよだれをたらしそうになるが、ヒューイットは必死で我慢した。

「あの。私、一人で遊ぶのに飽きちゃったんです。あとで一緒に遊んでいただけます?」
「よっ!喜んでっ!!」

内心わくわくしながらヒューイットはルルベルの手をとって返事をした。
ルル=ベルはにこりと微笑むと食後に部屋へ来るようヒューイットに言い、自分はさっさと部屋へもどって行った。
160名無しさん@ピンキー:2005/07/19(火) 02:27:29 ID:QaSuvPAp
ヒューイットは出された食事をあっという間に平らげると、いそいそとルル=ベルの部屋を訪れた。

『コンコン』

ちょっとの間をおいたあと、ドアが開きルル=ベルがひょっこりと顔を出す。
そして、ヒューイットの手をひいて部屋へ招き入れた。
部屋へ入るなりヒューイットはぎょっとした。
目の前にいる少女がバスタオルを一枚、体に巻きつけただけの状態だったのだ。
あわてて目をそらそうとしたが、ルル=ベルがバスタオルの裾をちらりとめくったため逆に釘付けになる。
それでも何とか目をそらすとルル=ベルに言った。

「ル・・・ルル=ベルちゃん、いつまでもそんな格好をしていては風邪をひくよ。」
「今シャワーを浴びた所なの。それに・・・。」
「それに?」
「もし、体が冷えてしまったらヒューイットおじ様に暖めてもらおうと思って。」
「え・・・えぇぇぇぇぇ?!!」

ヒューイットは耳を疑った。こんな小さな少女が自分に暖めてもらいたいなどと言ったのだ。当然である。

「おじ様はこんな子供はお嫌い?」
「え・・あ・・・いや・・・。」

大胆なルル=ベルの発言にヒューイットは悩んでいた。
仮にも容疑者の娘である。それでなくともアメリカでも5本の指に入ろうかと言うほどの富豪の娘に、手を出して
それがばれてしまった場合、自分の立場が危うい。
ヒューイットは必死で本能と戦っていた。
だが、それはルル=ベルによってもろくも崩れ去ってしまった。
ルル=ベルがヒューイットの手を自分の口元に運び、指を舐めたのである。
161名無しさん@ピンキー:2005/07/19(火) 02:28:57 ID:QaSuvPAp
「私、おじ様のような人を待っていたの。」
「あぅっ・・・。」
「たくましい体をしてらっしゃるのね。」

器用にヒューイットのジャケットのボタンをはずすと、胸板に手を這わす。
鍛え上げられた筋肉の上を、ルル=ベルの細い指が滑っていく。

「ねぇ、おじ様。私のこと好きにして良いのよ?ね?」

妖艶な微笑を浮かべ、巧みな舌使いで指を舐めあげながらルル=ベルが言うと、とうとう我慢しきれなくなったヒューイットは
ルル=ベルをベッドに押し倒した。

「あんっ・・・。」
「ルル=ベルちゃん・・・本当にいいのかい?」

ルル=ベルは返事の変わりにヒューイットの首に腕を廻すと、自分から口付けた。
激しいキス。舌を伸ばし、ヒューイットの唇を舐め上げる。やがて口内に侵入すると遠慮なく口の中を攻め立てる。
10歳にしてなんと言う技だろうか。
すっかりその気になったヒューイットをベッドに引き倒すと、ルル=ベルはヒューイットに馬乗りになり、さっさと衣服を剥ぎ取っていく。
ジャケット、Yシャツを脱がし、厚い胸板にキスを落とす。時折わき腹に指を這わせてやるとヒューイットは小さく身じろぎした。

「ふふっ。おじ様ステキ・・・。」

小さな舌を伸ばし、ヒューイットの乳首をちろちろと舐めあげる。
やがて、ヒューイットは手を伸ばすとルル=ベルの体に巻きついているバスタオルを剥ぎ取った。
まだ成長過程にある乳房はほんの少し膨らみ、桜色の乳首はつんと尖っていた。
恐る恐る、胸のふくらみに手を伸ばしまさぐると、ルル=ベルがちいさく声をあげる。
その声に調子に乗ったヒューイットはルル=ベルの体を自分の顔の前に引き倒すと、乳房にしゃぶりついた。
162名無しさん@ピンキー:2005/07/19(火) 02:30:19 ID:QaSuvPAp
片乳を揉みしだきながら、もう片方の乳首を軽く吸い上げ、舌ではじいてやる。

「あんっ・・・あぁん・・・」

ヒューイットの頭を抱きかかえ、ルル=ベルは甘い声をあげる。
指をルル=ベルの秘所に這わすとくちゅっという音がする。そして、ヒューイットの指を濡らしていった。

「感じているのかい?」
「あんっ・・あぅっ・・・。」

ヒューイットはルル=ベルの腰を掴むと、自分の顔の上に座らせた。
舌を伸ばして、蜜壷の周りをを丹念に舐めあげる。
クリトリスに舌が触れると、電気が走ったような快感が流れ、ルル=ベルはビクビクと体を振るわせた。
無意識の内に腰が揺れ、自分の一番感じる所をヒューイットの舌に押し付けていく。
ヒューイットは指を蜜壷にゆっくりと差し入れた。狭い膣内の中を丹念にほぐしてやる。
ルル=ベルは絶えず声をあげ続けた。

「あっ・・あぁっ・・・あぁん!」

ひくひくと膣内は収縮を繰り返し、ヒューイットの指を飲みこんでいた。
やがて、ルル=ベルはヒューイットの顔から下りると、まだ脱がしていなかったヒューイットのズボンに手をかけた。
ベルトをはずし、ジッパーを下げるとぴっちりとした下着の中でヒューイットが膨れ上がっていた。
ズボンを脱がしてやると下着には手をかけず、下着の上からヒューイットに口付ける。
唇でふくらみをなぞり、時折甘噛をする。そのたびにヒューイットはぴくぴくと跳ね上がった。

「ふふっ。こっちもたくましいのね。」

舌なめずりをして、下着を脱がしていく
163名無しさん@ピンキー:2005/07/19(火) 02:31:52 ID:QaSuvPAp
大きく屹立したヒューイットのモノは先端から汁がこぼれていた。
ルル=ベルは先端に舌を這わせ、汁を舐め取ると、一気に喉の奥までヒューイットを飲み込んだ。
あまりの気持ち良さに、ヒューイットは大きく息を吐きながら、精を放つのを我慢する。

「くっ・・・うぅっ・・・」
「おじ様、気持ちいい?」

ルル=ベルはしばらくヒューイットのモノを咥えていたが、やがて口を離すと、ヒューイットの腰の上にまたがった。
自分の愛液をヒューイットのモノにこすり付けてローションの代わりにする。
十分に濡れたところで、自分の手でヒューイットを導くと、ゆっくり腰をおろした。

「あぁぁぁぁぁっ!」

あまりの気持ち良さに思わず大きな声がヒューイットから漏れる。
一方ルル=ベルは苦痛にまみれた表情をしていた。
おませだとはいってもまだ処女である。破瓜の痛みに必死で耐えていた。
ヒューイットを受け入れ、痛みになれたころ、ルル=ベルの体は再び快感に支配され始めた。
ゆっくりと腰が前後に動く。愛液が再びあふれ、ヒューイットの太ももを濡らしていった。

「お・・・おじ様・・・あぁっ・・・」
「ルル=ベル!!」

ヒューイットは体を起し対面座位の姿勢を取ると、下からルル=ベルを突きあげた。
ぐちゅぐちゅと卑猥な音が室内に響いている。
164名無しさん@ピンキー:2005/07/19(火) 02:36:30 ID:QaSuvPAp
ルル=ベルのクリトリスをさすってやると、膣内の締め付けがいっそう強くなった。
それにより射精感が高まったヒューイットはいっそう激しく腰を突きあげる。
ルル=ベルはしっかりとヒューイットの首につかまり、体内を駆け巡る快感に酔いしれていた。
やがて快感の波が強くなり、今まで以上にヒューイットを締め付けた。

「あぁっおじ様っ・・・ルル=ベルもうだめぇ・・・・っ!」
「くっ・・・うぅっ・・・!」

ほとんど同時に絶頂を向かえ、ヒューイットはルル=ベルの胎内に大量に精を放った。
しばらく、抱き合ったままの姿勢でいたが、どちらからともなく口付けをかわした。

「ふふっ・・・こんなに楽しかったのは初めて。おじ様、ありがとう。」

にこりと微笑み、ルル=ベルはヒューイットの膝から下りると衣服を身につけながら、こう付け加えた。

「赤ちゃんができたら、責任取ってね。」
「え・・・・あぁ。」
「よかった。」

ルル=ベルはニヤリと笑った。


結局、妊娠はしていなかったが、その時のことをネタに何度か関係を持つハメになったりしたが、
やがてルル=ベルに他の遊び相手ができ、快楽と恐怖の日々は終わったのだった。

あの微笑みは妖艶な女そのものだった・・・と後にヒューイットは知人に語っている。


終わり。
165名無しさん@ピンキー:2005/07/19(火) 02:37:23 ID:QaSuvPAp
たいして落ちなかったな・・・・。

ルル=ベルはやっぱり攻めだろうということでやってみました。
166名無しさん@ピンキー:2005/07/19(火) 08:19:26 ID:8iVRQntZ
そうそう、CIAのヒューイットはロリコンだったw
それをネタにパタか誰かにからかわれていたっけ。
ルル=ベルはおしゃまなあの性格だし、無理なくオチはついたと思うよ。お疲れ様。

ふと思ったけど、魔夜峰央キャラって
ウホッでも百合でもなければ801にもとらわれない、中性的な性格を持つキャラもいるけど
(ラシャーヌとか)
本人が広い趣向を持って描いているからだろうか?
おかけで多くの読者に受け容れられたとか…あ、いや、漏れも含めて。
167名無しさん@ピンキー:2005/07/19(火) 10:46:54 ID:j8FcSW+9
ヒューイット・・・・良かったね報われて・・・・(つд⊂)ウレシナキ
私のなかではラシャーヌ並に魔夜キャラのなかでは気の毒キャラなので、
ほんといいもの見せていただきますた。GJ!

>>166
ご本人、いたってノーマルですんごい美人の奥様と娘さんの息子さんの4人家族。
↓キッズステーションインタブー
ttp://www.kids-station.com/minisite/patalliro-saiyuki/int_maya/index.html
168名無しさん@ピンキー:2005/07/19(火) 12:47:52 ID:4+SIX7O6
>どこかのオカマバーには『パタリロ!』が全巻揃っていたらしいですよ。私、違うんだけどなあ…(笑)。
169名無しさん@ピンキー:2005/07/19(火) 15:47:36 ID:PuG9tob/
GJ!!
ルル=ベル×ヒューイットだからさぞひどい目に遭うだろうと思っていたが、
むしろ萌えました。
170名無しさん@ピンキー :2005/07/19(火) 18:36:24 ID:5B1/bZfN
あながちファンサービスのためだけでなく、独身時代の作者は
「美少年のアシスタントを揃えて、身の回りにはべらしたい」と
発言してたくらい少年愛の世界を愛好してたから、
当時の時流にはかなりうまくハマったんだろうね。
171名無しさん@ピンキー:2005/07/19(火) 22:16:19 ID:NHdaIc/y
パタリロを読んでても、なんというか、作品全体に、
マイナーなものも受け入れちゃうような許容量の広さを感じるよ。

びっくりするような嗜好の人物が登場して、
タマネギとかがギョっとしても、作品的に、本質的には否定してないというか。
びっくりするけど、それはそういうものなんだなぁと納得してしまう気風というか。

なんでも受け入れて包み込んでしまうフロシキのような世界、
それが魔夜先生の作品世界。そんな気がする。安心して読めるんだよなぁ。

それはそれとしてルル=ベル×ヒューイットおつでした。
美味しくいただきました。
172名無しさん@ピンキー:2005/07/19(火) 23:49:05 ID:2P2JVZQm
ふと思ったんだが
パタリロ西遊記の八戒と悟浄で絡ませるとすると
どっちが受でどっちが攻めのほうが萌える?
全体的な流れを知りたい
173名無しさん@ピンキー:2005/07/19(火) 23:56:17 ID:QaSuvPAp
悟浄攻めがいいな。冷静に大人なリードで。

八戒が攻めだと三蔵との方がしっくりきそう。
174名無しさん@ピンキー:2005/07/20(水) 16:53:23 ID:96GQ3Gsl
ヒント:今週の放送
175名無しさん@ピンキー:2005/07/20(水) 22:19:45 ID:jGc+JjvS
なんつうか、パタリロはあれ自体がエロパロなんだよな。
名前からして耽美とリビドーをパロで包んでるもんな。
パロのパロは難しいよな。
176名無しさん@ピンキー:2005/07/23(土) 18:21:07 ID:7g3pjHeS
常春の国マリネラ
マリネラ宮殿で働く国王付きの武官、タマネギ部隊には霊感青年44号と呼ばれる隊員が所属している。
近頃、霊障騒ぎもたいして起きておらず、日常の業務を日々こなしているが、
彼は自分の能力が衰えるのを恐れて、昼夜問わず修行にはげんでいた。

ある日の夜、今日もいつものように国王パタリロにおちょくられながら業務を終え、宿舎に戻る途中、44号は不思議な体験をした。
いつものメーキャップを落とし、疲れた足取りで宿舎へ向かう44号の前に、タマネギ隊員のひとりが立ちふさがった。

「44号。話があるんだけど。」
「ん?誰だい?見慣れない顔だけど。」

普段ははとぼけたタマネギの扮装はしているが、厳しい訓練を受けてきた彼らは、皆同じ格好をしていても誰が誰だか見分けがつく。
ところが、目の前にいるのはまったく知らない男だった。漂ってくる気配も普通の人間のそれとは明らかに違っている。
本能で身の危険を察知し、思わず身構えた44号に男は言った。

「待ってくれ!僕は妖しいものじゃない!」
「十分妖しいが・・・・なぜタマネギ隊員の格好をしている?僕に何の用だ。」
「僕は・・・人間じゃないんだ。」
「そうだろうね。気配が違う。・・・でも・・・普通の幽霊とも違うみたいだけど。」
「お察しの通り、僕は人間の霊じゃない。こんな姿はしてるけど・・・。」
「どういうことだ?」
「僕は・・・交通事故に巻き込まれて死んだ。以前パタリロ殿下がパイライフに扮装して大騒ぎしたことがあっただろう?
 その時に市街地で死んだんだ。」
「そう言えばそんなこともあったね。それで?」
「普通は不運な事故にあった者は自縛霊にでもなるんだろうけど、僕は違った。動けるんだよ。」
「ふむ。」
「浮遊霊と言ってしまえばそれで終わりなんだが、どうも死ぬ間際に僕の魂に変なものが憑いたみたいでね。
 自分でもどうなっているのかわからないんだ。それでなんとかしてもらいたくてこうして君の前に出てきてみたんだよ。」

177名無しさん@ピンキー:2005/07/23(土) 18:59:11 ID:7g3pjHeS
44号は少しだけ警戒を解くと、目の前にいる男に尋ねた。

「いきさつはわかったけど、君は人間じゃないと言った。でも、僕の見る限りでは元人間だね。いったい何が憑いてるんだい?」
「堕天使。」
「はぁ?」
「信じられないだろうけど、本当なんだ。憑かれた時に相手の記憶やなんかが全部入り込んできてね。それでわかったんだけど
 僕の中にいるのは悪魔と恋に落ちた末に天界を追われた堕天使なんだよ。」
「堕天使が何で君にとり憑くんだよ。いくら精神体だとはいえ、人間に憑依するなんて・・・」
「天界を追われて、悪魔の所に身を寄せたんだが、だんだんと精神エネルギーが削られていってしまったんだって。
 それで仕方なく僕の霊体に入り込んだらしいんだけど・・・。」
「そんなことがあるのか・・・・いや、精神世界は複雑だからあるのかもしれない・・・。」
「それで相談なんだけど・・・。」
「ちょっと待って。僕は君とは面識がない。どうして僕の能力のことを知っている?」
「霊魂になってから知ったんだけど、そういう能力のある人間って霊魂にはすぐわかるんだ。
 君はよっぽどすごい能力者なんだろう?自然に引き寄せられたんだよ。」
「じゃあ、その格好はいったい?」
「見ず知らずの僕の頼みなんか聞いてもらえないと思って職場を覗かせてもらったんだ。
 みんな同じ格好をしているみたいだから、この格好なら警戒されないかと思って。」
「なるほどね。で・・・?相談ってなんだい?」
「いいにくいんだけど・・・僕の中の堕天使を満足させてもらいたいんだよ。」
「えぇ?!」
「悪魔との関係ですっかり淫乱な体になってしまって欲情が押さえられないみたいなんだ。
 これまでも何人かの男の霊と関係を持っているんだけど、ちっとも満足出来ないらしくって。」
「天使ってユニセックスだから性行為なんて・・・・」
「僕の中の堕天使が必要としてるんだ。それに堕天使が満足したら僕も成仏できる!助けると思って・・・!お願いだ!」

必死で懇願する男に根負けして、44号は頼みを聞くことになった。
178名無しさん@ピンキー:2005/07/23(土) 20:19:48 ID:7g3pjHeS
しかし当然のことながら霊体とそう言う行為を行ったことがない。
おそるおそるどのようにすればいいのか、男に聞いてみる。

「出来るだけの事はやってみるけど・・・具体的にはどうやって・・・?」
「幽体離脱をして、僕と肉体関係・・・いや、霊体関係を持ってもらえれば。」
「・・・わかった・・・。でも、ここじゃなんだから宿舎へ行こう。」

44号は意を決すると男を宿舎へ連れて帰った。
シャワーを浴び、バスローブを羽織った彼は意識を集中すると、ガクリと椅子に崩れ落ちた。
そして、彼の頭上には霊体になった44号と今だタマネギの格好をした男が浮かんでいる。

「何度やっても不気味なもんだな。自分の体を見下ろすのは。」
「44号さん。ではお願いします。」
「あ、待って。君の名前は?」
「リチャード・クロフォードです。」
「そうか、リチャード・・・。じゃあ・・・いくよ・・・。」

44号はそっとリチャードの手を取り、引き寄せる。
タマネギの特殊メイクである付けメガネと菱口をはずすと、とても端正な顔が現れた。
目を閉じてゆっくりと顔を近づけると、そっと口付ける。
本来、彼はノーマルだが人助けのためと割り切っていた。
始めはフレンチキス程度だったのが、だんだんと熱を帯びてくる。
舌を伸ばし、唇の奥へと進入して行く。歯列を割って相手の舌を絡めとる。
やがてどちらからとも無く唇を離して見詰め合う。

「キス・・・上手ですね。」
「・・・バカ・・・。」

44号は照れた様にリチャードの頬を両手で挟むと、おでこをこつんとあてた。
まるで昔からの恋人との行為のようにふっと微笑を浮かべると再び口付ける。
179名無しさん@ピンキー:2005/07/23(土) 21:38:54 ID:7g3pjHeS
今度はすぐに舌を絡ませてリチャードの口内を犯していく。
最初はされるがままだったリチャードの舌が44号のそれに自分から絡みついていった。
口付けたまま服に手をかけ、制服のボタンをはずしていく。
中にきているシャツのボタンもはずし、前をはだけさせると、男にしては薄い胸板に手のひらを滑らせた。
その感覚にリチャードはゾクリと身を震わせる。
44号はそのままリチャードの乳首を探り当てると、指先でくるくると刺激した。

「ん・・・ぅ。」

指での刺激でプクリと立ち上がった乳首をつまみ、指の腹でころがしてやる。
微妙な快感に思わず腰が引けてしまったリチャードをしっかりと抱き寄せると、首筋にキスを落とす。
唇を滑らせ、舌を出して鎖骨を舐め上げていく。
リチャードは身を固くして、44号の愛撫を受け入れていた。
だんだんと唇や手が下へ降りていく。乳首を指でもてあそびながら、もう片方に舌を這わす。
開いた手でわき腹をさすり、その手がベルトにかけられた。
器用に片手でベルトをはずし、ズボンのジッパーを開くとパンツごと一気に足首まで引きおろす。
すでにそそり立ったリチャードのモノに手を伸ばし、やさしく手の平で包み込むとびくりと反応した。

「はっ・・・あ・・・。」

ゆっくりとモノをしごきたてられ、リチャードはたまらず声を漏らす。
44号は先端に舌を伸ばし、鈴口をちろちろと刺激する。相変わらず手はリチャードのモノをしごき立てていた。
パクリと亀頭を口に含み、首を揺らして竿部分を唇でしごいてやると、やがてリチャードの体が小刻みに震えだす。

「んっ・・あぁっ・・・もう・・・出ちゃいそうだ。」

それまでされるがままだったリチャードの手が44号の頭に廻され、ガクガクと振りたてる。
強制的に喉の奥までモノをつきこむと、一気に白濁液を吐き出した。


180名無しさん@ピンキー:2005/07/23(土) 22:54:46 ID:7g3pjHeS
「ふっ・・・ふぅっ・・・」

リチャードは肩で息をしながら44号の口から自分のモノを抜きとると、心配そうな顔で44号を覗きこんだ。
44号は喉の奥で放たれたものにむせて激しく咳き込んでいる。

「大丈夫ですか?44号さん・・・。ごめんなさい・・・。」
「げほっゴホッ・・・あ・・・あぁ・・・なんとか・・・・」

リチャードがトントンと背中をさすってやるとやがて咳の収まった44号は、バスローブを脱ぎ去り、涙を拭いてリチャードを押し倒した。
仰向けに寝転がるリチャードの足を高く持ち上げると、きつく閉じられたつぼみに舌を這わせる。
舌でつぼみを押し開いてやると、以外にすんなり受け入れられた。
唾液でソコを十分湿らせると、片手で自分の息子をしごきつつ狙いを定め、ゆっくりと押し込んでいった。
きつすぎないが心地よい圧迫感に、大きくため息を漏らす。
男性のココはこんなにも気持ち良いのか・・・と今まで同僚達の趣味に眉をひそめていた44号は感心した。

「動くよ・・・。」
「は・・・はいっ・・・。」

ゆっくりと腰を引き一気に奥まで突き込む。
そして小刻みに奥を刺激したかと思うと、また限界ギリギリまで腰を引いてはリチャードを貫いた。
決してワンパターンには動かない44号に、じれったそうにリチャードも腰を振る。
リチャードは再び膨れ上がった自分のモノをしごきたて始めた。
その様子を上から見下ろしていた44号も煽られるように、つきたてる。
やがて2人の動きがはげしくなり、ほぼ同時に白濁液を吐き出した。

大きく肩で息をし、つながったままで深い口付けをかわす。
やさしくリチャードの髪をなでてやっていると幸せそうな顔のまま、リチャードの姿が薄くなる。
彼の中の堕天使が満足した証拠であった。
これまでリチャードが相手をしてきた男性の霊たちは、己の欲求を解消するための行為しか行っていなかった。
しかし、44号の丁寧な行為によって堕天使は、以前つきあっていたやさしい悪魔の事を思い出したのだった。
181名無しさん@ピンキー:2005/07/23(土) 23:10:24 ID:7g3pjHeS
だんだんと薄れゆくリチャードの体を抱き締め、44号は少し寂しさを感じていた。

「ありがとう44号さん・・・。」
「リチャード・・・」

愛しそうに口付けようとしたがその時すでにリチャードの体は消え去ってしまっていた。
むなしく空を抱く両手を握り締め、44号は涙を流す。



やがて、44号は自分の体に戻り、かすかに残るリチャードの感触を抱き締めて眠りについた。
その後しばらくリチャードの面影を追い求めていたが、次第に立ち直った44号は今も元気にマリネラ国王付きの武官として働いている。





終わり。
182名無しさん@ピンキー:2005/07/24(日) 06:10:05 ID:mn13N5lG
キボンした者です。
バッチリ萌えさせていただきました(´∀`*)マリガ!
183名無しさん@ピンキー:2005/07/24(日) 22:11:15 ID:rdOnGU4D
44号キター(゚∀゚)!テラモエス!乙です!!
184名無しさん@ピンキー:2005/07/25(月) 01:19:38 ID:pUk6snYl
44号ーーーー!!
一番好きキャラだから嬉しいーー!!
アリガトウ!これで今週からまた仕事頑張れるよ!
185名無しさん@ピンキー:2005/07/28(木) 18:11:55 ID:CGJTy/3Y
ホシュ
186名無しさん@ピンキー:2005/07/28(木) 20:36:12 ID:i21U4LZd
そろそろ新作でも書いてみるか・・・

ネタ的にはバン×ザカーリ+マライヒ・・・って男ばっかりかよ。
187名無しさん@ピンキー:2005/07/28(木) 21:16:40 ID:H42TFcYR
まったくもって正しいな。
期待しつつ待ってます。
188名無しさん@ピンキー:2005/07/31(日) 18:56:46 ID:yTA3lCvf
八戒×悟浄キボンヌ
どっちも男、しかもノンケだが
189186:2005/08/02(火) 22:43:15 ID:a6HUeT1P
ゴメンなさい時間が無くて進んでない・・・

今週末にUP出来たら万歳します。
190名無しさん@ピンキー:2005/08/05(金) 23:01:45 ID:pH02dIdX
マライヒを虐めてあげてください。
バン×マラが一番萌える!!
191名無しさん@ピンキー:2005/08/06(土) 00:31:09 ID:vW1OXDk8
ノシ
>55-56の続きを密かに期待している
192名無しさん@ピンキー:2005/08/06(土) 21:09:54 ID:L9fahQlr
>55-56の続きはもうずっと待っている。
ムラムラさせたまま終わらせないでクレ〜
193名無しさん@ピンキー:2005/08/07(日) 01:31:31 ID:o4iEn1yj
>>37-49
ウエントワース公爵とマライヒの
パロ、かな〜り良かったす!久々に萌えた。ハァハァ
194名無しさん@ピンキー:2005/08/07(日) 04:30:03 ID:zLj2SIrP
バン×マラ×ザカーリできた。難しかったよぅ。


常春の国マリネラ。
この国の少年国王に半ば脅されてやってきた占い師ザカーリは、空港につくなり深いため息を吐いた。

「ふぅ。ここはいつ来ても落ち着かないな。」

国王に似たのか、この国の人間はいつも落ち着きなく働いている。
ザカーリは荷物を近くのベンチに下ろすと、自分もその横に座って周りを見回す。
相変わらずせわしなく動く人々にもう一度深いため息を吐く。
その時、不意に背中に触れるものがあった。

「あぁっ!」

大きく背をそらしてザカーリが叫ぶ。
彼はとても敏感でちょっとした刺激でも声が上がってしまう。

『だからどうしてこうもみんな落ち着きがないんだっ!』

別に落ち着きがないからザカーリに触れているわけではない。
むしろ、人の流れに逆らって座りこんでいる彼が悪いのだが。
今の彼にはそんなことどうでもよかった。
たくさんのせわしく働いてる人間に囲まれている。
いつ、その彼らが自分に触れるかと思うと気が気ではなかった。
195名無しさん@ピンキー:2005/08/07(日) 04:30:50 ID:zLj2SIrP
「やっぱり帰ろうかな。パタリロには悪いけど僕にはこの国は合わない。・・・・あぁぁぁぁっ!」

踵を返して帰りの飛行機を探しに行こうとするザカーリのお尻を撫でさする手が一つ。
散々喘ぎ声を上げさせられ、息を切らして振り返るとこの国の少年国王パタリロがマジックハンドを手ににこやかに立っていた。

「どうしたザカーリ。気持ち良すぎて声も出んのか?」
「パッ・・・パタリロ!」
「約束を忘れたわけではあるまい。なぜ帰ろうとするんだ?」
「そ・・・それは・・・。」
「まぁいい。ここで僕に見つかったのが運のつきだ。早速宮殿に来てもらおうか。」

パタリロが言うが早いかどこからともなくタマネギ部隊の数人が現れ、ザカーリを担ぎ上げると猛ダッシュで宮殿へ連れ去っていった。
宮殿につくなり、なぜかパタリロの寝室のベッドに縛り付けられる。
ザカーリは担ぎ上げられた時の自分に触れる手の感触で、意識が飛びかかっていた。

「あ・・・あぁ・・・・。」

手足を縛られたままベッドに横たわり、うつろに天井を見つめている彼の目を、急に3日前につぶされた肉まんのような顔が覗きこむ。
あまりのひどい顔とパタリロの持っている物にザカーリの目が見開かれる。
パタリロの手には大きな孔雀の羽が握られていた。

「約束の返事はまだか?僕は気が短いんだ。」
「僕をどうするつもりだ。」
「わかってるくせにぃ〜。こちょこちょこちょ・・・・。」

にやりと笑みを浮かべ、パタリロが羽でザカーリの首筋を撫であげる。
身構えていてもその感触に、ザカーリは大きく背をそらせながら喘ぎ声をあげる。
ひとしきりサワサワと触れられ、息も絶え絶えになったころ、ようやく羽の動きが止まる。

「約束を守る気にはなったか?」
「金儲けの肩棒をかつがされるのはイヤだ。」
「ほぅ・・・・。まだ足りないのか。お仕置きだな。」
「あぁっ。あぁん!」

今度は数本のマジックハンドが先程の羽に他にザカーリをくすぐりだす。
さすがに先程の攻撃で体力を使いはたしていたザカーリはぐったりと気絶してしまった。
196名無しさん@ピンキー:2005/08/07(日) 04:32:25 ID:zLj2SIrP
「失神したか。よし。またあとでやろう。」
「殿下。よした方がいいですよ。ザカーリさんにバンコラン少佐を誘わせて、しかもそれをネタにゆすろうだなんて。」
「そうですよ。殿下の悪巧みが成功したことなんて一度もないじゃないですか。」
「うるさい!やると言ったらやるんだ!邪魔したりなんかしたら承知しないぞ!!」
「そりゃ、邪魔なんかしませんけど。」
「まぁいい。これから力づくでザカーリには言うこと聞かせるから。とりあえずこのままにしておけ。」
「わかりました。でも殿下はどこで寝るんです?」
「うむ。第二寝室で寝る。用意しておけ。」
「ふわぁ〜い。」

ぞろぞろと一同が部屋を出て行ったあと、しばらくしてザカーリが目を覚ます。

「ん・・・うん・・・。」

依然縛りあげられたままなのに気付き、今日3度目の大きなため息をつく。
そして諦めたかのように天井を見上げると、やがて小さく寝息を立て始めた。

一方パタリロはロンドンからバンコランを呼び寄せていた。
もちろん、悪巧みの餌食にするためである。
そうとは知らず、たまたま仕事の休みが重なり、マライヒから旅行を迫られていたバンコランは渋々ながらマリネラにやってきた。

「何の用だ。私は忙しいんだ。」
「なんだマライヒも来たのか。これは好都合だ。」
「好都合?なぜ?」
「あ・・・いや。こっちの話だ。2人とも疲れただろう?今日は食事をご馳走してやる。」
「金なら払わんぞ。」
「そのうちイヤでも払わせてやる。」
「何?」
「おーい!タマネギたち!」

バンコランの質問をはぐらかしつつパタリロがタマネギを呼ぶと、別室で待機していたタマネギ部隊が豪華な食事を用意しだした。
いぶかしげに様子を伺いながらも、妖しい点が見つからないのでバンコランもマライヒも食事を楽しむことにした。
197名無しさん@ピンキー:2005/08/07(日) 04:35:05 ID:zLj2SIrP
一通り食事を終え、風呂に入ったあとで改めてバンコランが質問する。

「パタリロ、これはいったいなんの真似だ。私に何か用があったんじゃないのか?」
「いやいや。まぁまぁ。どうだ2人とも今日は泊まっていかんか?」
「珍しいね。パタリロから泊まって行けって言われるのなんか初めてだ。」
「あとでしっかり宿泊代はもらうぞ?」

何はともあれ、バンコランとマライヒはマリネラ宮殿に泊まる事になった。
寝室に通された二人は、皆の食事中に全裸にされ、再び縛り上げられてベッドに転がされているザカーリを見つけ、慌ててロープから開放してやった。

「ザカーリじゃないか。こんなところで何をしている?しかもその姿は・・・。」
「それは僕が聞きたいくらいだ。バンコラン少佐はなぜここへ?」

ベッドの上でシーツに包まり真っ赤な顔で状況を飲み込もうとするザカーリ。
一方バンコランは隣にマライヒがいるのも忘れ、シーツの中の全裸のザカーリに釘付けになる。
それに気がついたマライヒは怒りで髪の毛を逆立てていた。

「バン!僕と言う者がありながら貴方は!!!」
「・・・・(シュボッ)」

怒りで我を忘れかかっているマライヒに、バンコランは強力な眼力を使ってしまった。
目の前に好みの美少年が2人もいる。その状況で眼力を使うのはバンコランにとっては当たり前のことだった。
眼力を直接浴びたマライヒは怒りを忘れ、うっとりとした目つきでバンコランを見上げる。
一方、直接力を受け無かったザカーリだが、生来の敏感さが災いして、きっちりとバンコランの術中に落ちていった。
バンコランは満足そうな顔でマライヒの顎を持ち上げると、むさぼるような口付けを落とす。
舌で唇をなぞり、歯列を割って、口内に進入してくとマライヒも舌を伸ばしてそれに絡みついてきた。
よだれが唇の端から零れ落ちて喉を伝っていく。
その様子をザカーリはうらやましげな顔で眺めていた。
眼力の影響でザカーリの下半身は屹立し、今にも爆発してしまいそうになっている。

「来い、ザカーリ」

マライヒを片手で抱き、もう一方の手でザカーリを抱き寄せると、ザカーリにも優しい口付けをする。
198名無しさん@ピンキー:2005/08/07(日) 04:37:00 ID:zLj2SIrP
ゆっくりとついばむように唇を重ねると、ザカーリはブルッと身震いしてバンコランの体めがけて精を放ってしまう。
白濁液がバンコランのズボンを汚していく。

「いけない子だな、ザカーリは。」
「あぁっ。ごめんなさい。」
「お仕置きだ、自分で舐めて綺麗にしろ。」
「は・・・はい。」

バンコランはベッドへ腰かけると、ザカーリを跪かせて自分の下半身にザカーリの頭を押し付けた。
すでにそこは欲情で膨れ上がっている。
ザカーリはそっと舌を伸ばしてぴちゃぴちゃと自分で放った精を舐めとっていく。
時折、バンコランのたくましい膨らみに舌が触れると、布越しにビクリビクリと跳ねるのがわかり、ザカーリは舌の動きを早めていった。
マライヒはザカーリがバンコランの下半身を清めているのを不満げに見ていたが、バンコランに引き寄せられて再びキスの嵐を受ける。
巧みなバンコランの舌技にうっとりと身を任せながら、マライヒは自分の手でバンコランの衣服をはぎ取っていく、指先で首筋をくすぐり、
その手を下へ下げると乳首をもてあそぶ。
バンコランも、ザカーリの頭を撫でながら空いた手でマライヒの衣服をはだけ、ショートパンツの中へ手を差し入れる。
すでに立ち上がっている部分を優しく握ると軽く上下にしごいてやるとマライヒの下半身は喜びで震えた。
やがて、バンコランはザカーリの頭を下半身から引き剥がすと自ら服を脱ぎ捨て、マライヒを四つ這いにさせると、
背中に舌を這わせながらマライヒの分身をゆっくりとしごきたてる。
ザカーリはそれを見ながら自分で自分自身を慰めている。

「ザカーリ。私が欲しいか?」
「あぁっ・・・はい。欲しいです。」
「マライヒは?」
「うん・・・早く来て・・・。」
「よし、そうか。マライヒ、ザカーリの上に跨るんだ。」
「え・・?」

戸惑いながら、マライヒが横たわるザカーリの腰の上に跨ると、バンコランはザカーリのつぼみに自分自身を突きたて
激しく抽送を始める。右手でマライヒとザカーリの隙間に手を差し入れると、2人のモノをまとめて掴みしごきたてる。
199名無しさん@ピンキー:2005/08/07(日) 04:38:27 ID:zLj2SIrP
空いた片手はマライヒのつぼみに深く進入し、出入りを繰り返す。

「あぁっあっ!」
「バン・・・!そんなっ・・・ひどいっ僕にも頂戴!」

マライヒは物足りなげに腰を突き動かして、バンコランの進入をせがむ。
ザカーリは激しい抽送にすでに限界を向かえていた。
一際大きく声をあげて、背中を仰け反らせながらマライヒと自分の腹の間へ精を吐きだす。
その様子に、バンコランはザカーリの中から己の分身を抜き取ると、マライヒに挿入し直して激しく突き動かす。
マライヒは念願のバンコランの挿入に喜びの声をあげて答えた。

「あぁっバン!ステキ・・・!もっと・・・!」
「はぁっ・・・はぁ・・・」

ザカーリは満足げな顔で自分の上にいるマライヒを見上げ、ぐったりとしている。
バンコランは激しくマライヒを攻め立てながら、同時に右手の動きを激しくしていった。やがて、ほぼ同時に高みに達すると、バンコランはマライヒの体内へ、マライヒはバンコランの手の中へそれぞれ精を解き放つ。
ドクドクと吐き出されるバンコランの精をしっかりと受け止めたマライヒのつぼみはヒクついていた。

しばらく声も出さず、乱れた呼吸を整えるとバンコランはマライヒを抱き起こして、部屋に備え付けのシャワーを浴び、衣服を整えてベッドへと戻ってくる。
ザカーリはその間もベッドの中でぐったりと天を仰いだままだった。

「ザカーリ?大丈夫か?」
「あ・・・うん。ステキだったよ。」
「バンはあげないよ!」

嫉妬心を剥き出しにしながらマライヒがザカーリに言い放つと、ザカーリは薄く微笑を浮かべて答える。

「君には敵わないよ。結局バンコランは僕の中では果てなかった。今夜の事は夢か幻だとでも思うことにするから。」

いい終えると、すぅっと深い眠りに落ちていくザカーリの表情は幸せそうだった。
その顔に『少し意地悪だったかな』と思いながらもマライヒはバンコランの腕に抱かれて眠りについた。
200名無しさん@ピンキー:2005/08/07(日) 04:39:40 ID:zLj2SIrP
翌朝、起しに来たパタリロが両手を差し出して3人に言った。

「昨夜は3人でお楽しみだったみたいだな。僕のおかげだろう?謝礼を・・・・」
「やかましい、貴様にくれてやれるのはこれだ!」

バンコランはパタリロのにやけた顔を思いっきり殴りつけると、マライヒを連れ立ってロンドンへ帰っていった。
それでもしつこくザカーリの足にしがみついてくるパタリロを足蹴にすると、ザカーリは1人、宮殿を立ち去りながら想いをはせる。

「この国に来るのもバンコラン少佐がいればいいもんだな・・・。」



fin
201名無しさん@ピンキー:2005/08/07(日) 10:56:38 ID:ZYfzhTNh
GJ!!
期待以上の仕上がりだー!バンコランおいし過ぎる!

直眼力のせいか妙に素直なマライヒたんハァハァ…
202名無しさん@ピンキー:2005/08/08(月) 00:18:49 ID:MED50kYF
GJ!ぞんぶんハァハァさしてもらいました!
バンの3P手馴れた様子が・・・ww

203名無しさん@ピンキー:2005/08/08(月) 17:31:47 ID:HMiPUC+z
職人さん素敵です!セリフが
それっぽくてうまいvv
頭ん中で絵がそのままでてくる

リクとかいんですか?
204名無しさん@ピンキー:2005/08/08(月) 23:14:47 ID:12kEbETC
とりあえずリクってみるといいことあるかも
205名無しさん@ピンキー:2005/08/09(火) 02:04:48 ID:PlBwlAZ1
3P、GJ!!!!!
ザカーリの敏感体質次第でもっとエロエロエロ〜になりそうだ

>バン×マラ×ザカーリ
ザカーリ総受2輪差しとか
この表記通りに 連 結 するんだと思っていたのは(・∀・)ヒミツ!!
206名無しさん@ピンキー:2005/08/09(火) 07:12:15 ID:g4n8X4Kg
バン長期留守中のマライヒのオナヌーシーンに
予定より早くバンが帰ってきて見られてしまうという
のどうでしょう   恥ずかしプレイ

自分も文才が欲しいす・・・

207名無しさん@ピンキー:2005/08/09(火) 13:33:29 ID:n0Eq4Hv4
小学生以来の萌えを再燃させられた漏れが来ましたよ、ハアハア。

上のレスにも多数ありますが、どれも絵付きですんなり再生させられますた。
神々のGJ!!ももちろんですが、原作の懐の広さ…いい意味でのエロパロとの
距離の近さを感じます。
原作でもどのキャラの組み合わせもありっつーか、匂わせてたりするし。
(バン×エトランジュとか)

久々にクックロビン音頭聞こうかな。
208名無しさん@ピンキー:2005/08/09(火) 17:49:12 ID:NN0tFNge
>206
|・∀・)ノシ ちょっと書いてみるよー期待しないで待つヨロシ
209名無しさん@ピンキー:2005/08/09(火) 17:50:03 ID:NN0tFNge
うわ、クッキー切れてた…orz
210206:2005/08/09(火) 20:30:53 ID:JcUezi+q
WWOOOOw!!!
あんな妄想でよろしかたでしょうか?!
    待ちますよ〜!
               
                 
211名無しさん@ピンキー:2005/08/10(水) 17:53:31 ID:prcgUdKQ
206じゃないけど楽しみだー

+   +   
  ∧_∧ +
 (0゚・∀・)  テカテカ
 (0゚∪ ∪ + テカテカ
 と__)__) +
212名無しさん@ピンキー:2005/08/10(水) 22:17:29 ID:IeNFfHxP
なんとなく今頭の中にある妄想CP

18歳パタ×マラ
マラ×タマネギ(超受け子
バン×アスタロト×バン(リバってこと。でもバン×アス気味かも
ヒュ×美少女化パタ
ザカ×パタ(逆襲チックに。本番ナシ
悟浄×八戒
ネコマタ(だっけ)×トラウマ
ラシャ×マラ
バン+マラ×ラシャ

自分で書いてもいいけど
文書く時間がないのと、面倒くさい…(ぁ
なのでこのカプを元に誰か書いてくれないかなーとか期待してみる
213名無しさん@ピンキー:2005/08/11(木) 00:39:58 ID:kcmHi1tK
>>212
パタ(18)×マラ
ザカ×パタ
ラシャ×マラ
がいいねぇ。ザカーリの逆襲見てみたい
214名無しさん@ピンキー:2005/08/11(木) 01:14:38 ID:GZ47TOg6
やっぱ男×女は難しいか。
魔夜作品の女キャラというと、エトランジュ、プララ、アフロ18、めぐみ、マドンナ、マデリーン、キトリ、八汐路さん、アイシャ、食堂のおばちゃん(以上「パタリロ!」)、
ルル=ベル、ヘブ子、童子、おらが丸の姉、このみ(「おらが丸」柳生の娘)、静香(「妖怪学園ザビエル」卓麻の姉)、イエリナさん(「ラシャーヌ」おじ様の元婚約者)、etc.…。

あーん、キャラ立ってる人物が少ないーーー!
215名無しさん@ピンキー:2005/08/11(木) 13:38:03 ID:M0GTdMbt
>>214
パタリロのおばあちゃん、高円寺のおばちゃん、浦賀上人の娘(ボンボリ頭)
ヤスミン、アシスタント3人組、何とか大使の娘(エリザベス)etc
216名無しさん@ピンキー:2005/08/11(木) 15:46:59 ID:jQTd6aGZ
女キャラも好きだけどエロって感じのは
いないなぁ。魔夜作品は男のがセクシー…
マライヒ×キアイラで近親相姦、、はきついか;
ボリス×キアイラとか。
217名無しさん@ピンキー:2005/08/11(木) 19:19:16 ID:TUXH9vfj
マザリシャリフ×ヘンベル
218名無しさん@ピンキー:2005/08/11(木) 23:42:57 ID:fl/jEUuC
V.マドンナで8Pがあるじゃないか
219名無しさん@ピンキー:2005/08/12(金) 00:19:14 ID:UXzecOJy
アスタ×猫娘!
220名無しさん@ピンキー:2005/08/12(金) 00:40:35 ID:6Fs38KKs
>>218
何げにハーレム設定になりそうな美味しいところの手前で止めた
野沢尚の発想がひねくれすぎていたなあ。

>>219
猫娘は蓮っ葉すぎる印象だがあれはあれで悪くないw
221名無しさん@ピンキー:2005/08/12(金) 01:08:35 ID:FGhWuHoP
>>220
いや、猫娘はあれで意外とウブそうワクワク。
222名無しさん@ピンキー:2005/08/12(金) 21:40:55 ID:e+b84QKb
ルックスがチープすぎて耽美系のアスタロト様と釣り合わない気もする。
でもそれが逆にいいのかも。
223名無しさん@ピンキー:2005/08/12(金) 21:53:24 ID:vQzOyeVL
片思い、しかも身分違いでご主人様の
アスタロトに抱かれたらうれしだろうねぇ
224名無しさん@ピンキー:2005/08/13(土) 01:56:27 ID:bw9Apjdc
こないだ漫画喫茶で1巻から読み返してた
4巻あたりに入ってた「若さま」が可愛くて悶え死んだ
225名無しさん@ピンキー:2005/08/13(土) 08:41:06 ID:Fg+SZ3sM
>>224
若さまとそばかす眼鏡のお姉さん両方ホスィと思った
226名無しさん@ピンキー:2005/08/15(月) 08:29:04 ID:eHbfNBVC
アスタロト×猫娘萌える
227名無しさん@ピンキー:2005/08/15(月) 15:59:03 ID:zAkVYK2t
ラシャーヌ×マラィヒキボン
228名無しさん@ピンキー:2005/08/15(月) 21:46:02 ID:e9+dVbI6
マライヒ×44号萌え〜(*´Д`)
229名無しさん@ピンキー:2005/08/16(火) 00:36:18 ID:9p5u4ogD
今日、初めてこのスレ見つけた。
記念火気庫。(AAry

それにしてもこんなスレがあったなんて……
>>1も物好きだなw
230名無しさん@ピンキー:2005/08/16(火) 00:37:52 ID:qg+6ZGXz
オマエモナー!
そしてオレはもっと物好きだ!!
231名無しさん@ピンキー:2005/08/16(火) 00:42:29 ID:9p5u4ogD
レスはええなw


関係ない話だが、俺はパタを小1ぐらいのときに読み始めたなぁ。
母親が読んでいたパタを、こっそり自分の部屋に持っていってたよ。
最初はギャグ漫画ぐらいにしか感じてなかったけど、
段々エロい部分も理解してきてどんどんのめり込んで行ったね。
232名無しさん@ピンキー:2005/08/16(火) 00:49:06 ID:qg+6ZGXz
>>231
たまたま見ていたので。小1か〜。自分は物心ついてから
読み始めたからギャグとエロ両方ではまった。アニメのバンと
マライヒが妙にエロかったなぁ

233名無しさん@ピンキー:2005/08/16(火) 02:09:27 ID:Mavnwt7F
漏れは忘れもしない大学の漫研時代
部室の本棚に62巻だけたまたまあったので読んでみたら…今に至る。
当時は『パタリロといえば「クックロビン音頭」』というくらいの認識しかなかった為に
普通に読み進めて、素直に内容が理解できなかったw
マライヒなんか「ボクっ娘なんだー」と思ってたからなぁ。
東カリマンタンの話は衝撃的以外の何者でもなかった。
234名無しさん@ピンキー:2005/08/16(火) 02:54:31 ID:qg+6ZGXz
SS書いてくれるネ申はいませんか?キボンは多いんだけど…
自分も他力本願なのでマターリ待ってます(´・・`)
235名無しさん@ピンキー:2005/08/16(火) 12:09:09 ID:ykKQuonG
時期的に職人さんも忙しいんでしょう
マターリ待ちましょ( ´ー`)y−~~~
236名無しさん@ピンキー:2005/08/18(木) 20:46:10 ID:fK+85FaO
ホシュ
237名無しさん@ピンキー:2005/08/19(金) 01:01:44 ID:3ZhCNhi0
sage
238名無しさん@ピンキー:2005/08/19(金) 15:16:38 ID:Ysr8Cjgs
>>225
同意
3Pきぼんぬ
239名無しさん@ピンキー:2005/08/20(土) 15:07:42 ID:sd8Phu5g
ひさびさにちょっと書いてみるのでちょこっとまつよろし。
240名無しさん@ピンキー:2005/08/20(土) 17:05:11 ID:/Wc6cWoz
ワクワク(・∀・)ww
241名無しさん@ピンキー:2005/08/21(日) 01:08:42 ID:RFdirrV3
あつい
242名無しさん@ピンキー:2005/08/21(日) 10:30:53 ID:nBhUHlW6
宮殿タマネギ×ロンドン大使館タマネギ萌え〜(遠距離?)
243名無しさん@ピンキー:2005/08/22(月) 22:19:02 ID:TF1EK6dO
突撃!隣のバンコラン
244名無しさん@ピンキー:2005/08/23(火) 00:10:55 ID:TbVPrStO
テラワロス!

パタがしゃもじ背負ってバンコランを食べに・・・。
245名無しさん@ピンキー:2005/08/24(水) 20:07:36 ID:sdYm79B4
マライヒ総受で
246名無しさん@ピンキー:2005/08/25(木) 00:23:36 ID:D1p2Av2j
いや、むしろマライヒ攻で
247名無しさん@ピンキー:2005/08/25(木) 00:25:48 ID:KgmnyDlo
俺は受け推奨だな。アニメとかえろかった…
248名無しさん@ピンキー:2005/08/25(木) 00:30:50 ID:6tVgpMNa
マライヒ総受けに一票!シュチュエーションはお仕置きで。
相手はラーケン伯爵で。
249名無しさん@ピンキー:2005/08/25(木) 00:42:25 ID:ksPlGsAn
ラーケンテラナツカシスwwwwww
250名無しさん@ピンキー:2005/08/25(木) 12:01:30 ID:atqbc4ym
数字板のビデオ棚にネ申到来。
ココもごらんであろうか。ごちそうさまでスタ
パタはいいなあ〜

251名無しさん@ピンキー:2005/08/25(木) 19:21:51 ID:1jqB7ahB
>>250
情報d
252名無しさん@ピンキー:2005/08/27(土) 01:58:40 ID:vBtRYQRC
ワクテカしながらホシュ

+   +  ワクワク 
  ∧_∧ +
 (0゚・∀・)  
 (0゚∪ ∪ + テカテカ
 と__)__) +
253名無しさん@ピンキー:2005/08/28(日) 03:02:34 ID:JeEo7fh9
アスタロト受が読みたいなぁ
254名無しさん@ピンキー:2005/08/30(火) 20:55:59 ID:sXqlh0MA
恋のマイアヒってきくたびに「恋のマライヒ」だと思ってしまうorz
255名無しさん@ピンキー:2005/08/30(火) 23:39:04 ID:AIsYYKxe
マライヒ〜♪ バンコラ〜ン♪ ふたりで〜♪ ギシギシアンアン♪
256名無しさん@ピンキー:2005/09/01(木) 01:18:33 ID:3iYoAuJM
>>255

IDカコイイ
257名無しさん@ピンキー:2005/09/03(土) 02:03:01 ID:ffisFmjD
>255見てふと思ったんだが
バンコランはフィガロが出来た後もナマでガンガンヤッてるんだろうか?
てか、バンコランはコンドームの使い方知らなさそうだな
258名無しさん@ピンキー:2005/09/03(土) 11:50:54 ID:4TiWP65y
下着すら付けない人だからね。
ひょっとして下着の代わりにコンドーム付けてたりしてw
259名無しさん@ピンキー:2005/09/03(土) 22:11:40 ID:WVnCAGPU
普通は男の子は妊娠しないから生でもいいのでは??
まぁ、マライヒは特異体質だけど・・・・。
260名無しさん@ピンキー:2005/09/05(月) 08:56:50 ID:pMqYt2L+
あんな不特定多数と関係してたらマジで感染症とか恐いと思うんだが。
美少年はトイレに行かないらしいから病気もあるわけないってことですかw
261名無しさん@ピンキー:2005/09/05(月) 09:44:51 ID:/9qt593d
パタリロ!は究極のSF(少し不思議な、と読んでも可)だから問題無いよw
262名無しさん@ピンキー:2005/09/05(月) 17:36:10 ID:RW/CPjAI
>>261
山田峰央乙。
263名無しさん@ピンキー:2005/09/05(月) 19:48:34 ID:yZlF1BGU
>260
いや、でもバンコランの好みの美少年は
「『触れれば折れそうなほど細いが
出るべき所は出ていて スポーツは万能
あでやかで たおやかで 声は可愛く 髪はしなやか
もちろん絶世の美少女で 性格の良さは天下一品
そして何よりの絶対条件として 手 つ か ず の バ ー ジ ン 』
これを男の子に置きかえたような美少年しかバンコランは相手にしない」との事だから
性病の心配はいらんのかもしれん
264名無しさん@ピンキー:2005/09/05(月) 20:20:35 ID:3qmdGpBa
でもマライヒは

 手 つ か ず の バ ー ジ ン

ではなかった。
265名無しさん@ピンキー:2005/09/05(月) 23:37:47 ID:8PFM9m1B
すでに他の男に薔薇の蕾を開発されていた・・・と。>マラ化
266名無しさん@ピンキー:2005/09/06(火) 00:04:53 ID:yZlF1BGU
余程具合が良かったのか<薔薇の蕾






…と下卑た事を言ってみる
267名無しさん@ピンキー:2005/09/06(火) 00:28:34 ID:qWas+hf2
>>263
そこまで美食家になったのは最近の話で、それ以前は
街で通りすがりの美少年をかたっぱしから食っちまう見境なしの大食漢だったとも言ってたが。

…真面目な話、例え病気持ちで無い純粋培養のバージンであっても
おいどの穴にアレ突っ込んだら、病気になると思うんだがねぇ?
だってウ○コとか出る穴ですよ?アレ突っ込んだらアレにウ○コとか付きますよ?

…あぁ、あの世界じゃ美形はトイレに行かないんだったっけ…。
268名無しさん@ピンキー:2005/09/06(火) 01:03:47 ID:8k/KJD3R
>267
それを言っちゃあおしまいよw

そういえばパタリロはすごくウンコーヽ( ・∀・)ノ●に執着してるよね
(ギャグネタとしてだけど)
まぁあの位の年頃はそう言うのを面白がったりもするんだろうけど
269名無しさん@ピンキー:2005/09/06(火) 11:25:56 ID:XpV9yIcb
ウンコラン♪ウンコラン♪ウンコランラン♪

って踊ってるパタコランは可愛かったw
270名無しさん@ピンキー:2005/09/06(火) 22:09:18 ID:3R5sIf7Z
美少年は慣らさずに突っ込まれても大丈夫そうだから
(ギャグキャラだと痔になったりするが)
美形は801穴も標準装備なんじゃなかろうか
271名無しさん@ピンキー:2005/09/06(火) 22:28:58 ID:8cRQOloe
日本最古の男色文献は鎌倉時代末期のものである…(らしい)

今ならゴムもローションもあるけど、昔はナマ+唾液ですぜ。
272名無しさん@ピンキー:2005/09/06(火) 23:06:11 ID:zd24FiCA
とろろあおいを使ってたはずだよ。
273名無しさん@ピンキー:2005/09/06(火) 23:25:10 ID:Ra+regjW
え、メンタコじゃ無ぇの?
274名無しさん@ピンキー:2005/09/07(水) 00:24:43 ID:er9o5CNQ
美形はうんこしないから、
うんこ穴→やおい穴に進化したんだとオモワレ
275名無しさん@ピンキー:2005/09/07(水) 01:06:36 ID:pMtK4Kms
>271
世界的に見れば古代ローマ帝国の時代からある訳で…<男色文献
276名無しさん@ピンキー:2005/09/07(水) 01:13:59 ID:mwmc/9dE
日本はなんで小姓稚児陰間などの世界的に見ても珍しく、素晴らしい文化
をなくしたんだろう。
現代では「やおい」「同人」なんかで残ってるけどこれは後ろめたさを感じる。
昔は陰間茶屋とか普通にあったのが信じられん
277名無しさん@ピンキー:2005/09/07(水) 01:25:20 ID:e6AcExUB
そーいや殿下はトロロアオイに似てるんだっけ…
278名無しさん@ピンキー:2005/09/07(水) 04:07:56 ID:rYtq7jnx
>>276
西洋文化が流れ込んできたせいだ、キリスト教圏である欧米に配慮した、ときくけどな。
本当の詳しいところは専門の人じゃないとわからんが
279名無しさん@ピンキー:2005/09/07(水) 11:14:33 ID:Z5VNu1d1
普通に考えて、どうしたって非生産的だからじゃ無いのか…。

お稚児趣味のそもそもは、女人が禁制だったお坊さんの間で広まったものだし
江戸時代の陰間は、当時の江戸は地方からの出稼ぎが多くて男女比率が極端に男のほうが多かったため
女性不足の解消のために広まったものだそうだし。

例えばだが、コンドームなどの手軽な避妊手段が無く、中絶手術も発達せず、
同性愛を否定する宗教も広まらず、エイズなどの病気も存在しなければ、
今でも風俗産業の大半が陰間茶屋だったって可能性もあったかもしれない。

俺 は ゴ メ ン こ う む る が
280名無しさん@ピンキー:2005/09/07(水) 14:33:58 ID:0clGt2OA
普通に淋病や梅毒はあったけどね。江戸時代も。
陰間に限らず、遊郭、岡場所でも。
281名無しさん@ピンキー:2005/09/07(水) 15:47:54 ID:46ATr38U
ここは知的なインターネッツですな。
282名無しさん@ピンキー:2005/09/08(木) 13:51:49 ID:n7oPafY+
明治に入って西欧社会のキリスト教的思想を
考慮しなきゃならなくなって、日本の同性愛文化は廃れてしまったね。
283名無しさん@ピンキー:2005/09/08(木) 15:24:53 ID:j83+lIDo
>>281
なんというか、非常にパタリロ!好きの集いらしいよね。
284名無しさん@ピンキー :2005/09/08(木) 18:42:37 ID:W71GgvUa
本スレもそうだけど、専門的な知識の豊富な人が実に多い。
285名無しさん@ピンキー:2005/09/08(木) 23:55:24 ID:5FIYjPp4
>>284
本スレなんてあったのか?
知らなかった……。
286名無しさん@ピンキー :2005/09/09(金) 00:04:38 ID:VSc+iYCz
あ、少女漫画板のミーちゃんスレのことね>本スレ
287名無しさん@ピンキー:2005/09/09(金) 13:16:27 ID:FFBf8m/w
本スレは少女漫画板にもかかわらず非常に良い雰囲気で大好きだ。
俺、パタリロ好きな女と付き合いたいかも…
288名無しさん@ピンキー:2005/09/09(金) 19:22:38 ID:acGIvggk
>>287
少女漫画板に書き込んでる人間が皆、女ってわけじゃないぞ…。
289名無しさん@ピンキー:2005/09/09(金) 20:47:00 ID:CnkfSPzx
>>287
(゚д゚)/私じゃダメですか?
下半身にちょっと問題がありますけど。
290287:2005/09/09(金) 22:01:37 ID:kOaTeM9M
工工エェ(´Д`)ェエ工工
ひょっとしなくても俺の元へマリネラ王国から招待状キテルー!?


>>289
上半身に自信のある方でしたら、交換日記からおながいします。
291名無しさん@ピンキー:2005/09/09(金) 23:34:15 ID:Hvr6FlVS
>>287
私だってパタリロに理解ある男性と付き合いたい
マライヒ好きな男性でも可。
292名無しさん@ピンキー :2005/09/09(金) 23:54:44 ID:QEKfWlBA
夫婦でパタリロ読んでる俺は勝ち組
293名無しさん@ピンキー:2005/09/10(土) 00:01:22 ID:9J2JMmXe
そういやパタリロってロリ・ホモ・ノーマル何でもあったよな。


でも一番エロかったのは30後半〜57・8巻くらいまでだな。
そのあとはだんだんギャグマンガ化してきて、それはそれで楽しめたが。
294名無しさん@ピンキー:2005/09/10(土) 13:28:46 ID:SgxVfwoO
>>292
家族全員でパタリロ読んでる私はさらに勝ち組
295名無しさん@ピンキー:2005/09/10(土) 14:45:27 ID:WVqRhF0L
この前死んだバーちゃんの棺桶にパタリロ入れた俺こそ真の勝ち組
296名無しさん@そうだ選挙に行こう:2005/09/10(土) 17:46:58 ID:DknUdBTR
子供にパタリロをみたいと泣きつかれる俺もまあ勝っているほうかな
297名無しさん@そうだ選挙に行こう:2005/09/11(日) 22:19:20 ID:U4F/nzEq
おい野郎ども、今日の選挙、ちゃんとパタリロ8世って書いて投票したか!?
298名無しさん@そうだ選挙に行こう:2005/09/11(日) 22:40:05 ID:apBq1JlZ
>>297
んなわけねーだろwww

俺はタマネギ ホのセーラーウェガ号って書いたぜw
299名無しさん@ピンキー:2005/09/15(木) 00:06:58 ID:KcDsBSk5
hoshu
300名無しさん@ピンキー:2005/09/17(土) 14:11:04 ID:nhMSit+c
homoshu
301名無しさん@ピンキー:2005/09/17(土) 16:14:47 ID:qZ+s1GE3
>>298は市中引き回しの上、磔獄門。
302名無しさん@ピンキー:2005/09/17(土) 19:33:16 ID:VVQ3WyTM
>301
いや、むしろ鋸挽で

昔の人は犯罪には厳しかったよね
よくまぁこんなに残酷な刑罰を考えつくもんだと感心してみたり
303名無しさん@ピンキー:2005/09/20(火) 01:51:00 ID:5z+DN9rE
鬼女板のパタスレ落ちたんだね…)Oo。(´-`)
304名無しさん@ピンキー:2005/09/21(水) 01:40:00 ID:Nzd5v3+3
おにじょばん ってどこなーの?
305名無しさん@ピンキー:2005/09/22(木) 00:08:42 ID:Ojowht/6
>304
鬼女=きじょ=既婚女性
306名無しさん@ピンキー:2005/09/23(金) 13:34:33 ID:OcJmafU9
304じゃないけど、なるほど納得。
307名無しさん@ピンキー:2005/09/23(金) 19:48:00 ID:JSWS81zr
毒男=どくお=独身男性と言うが如しだな
308名無しさん@ピンキー:2005/09/25(日) 19:39:11 ID:rISsCaVP
喪女=もじょ=もてない女性 だしね
309名無しさん@ピンキー :2005/09/26(月) 20:50:34 ID:8QnvOE4K
ゆうべパタ西読み返してたら
マラ三蔵がバン羅漢にヤられた後、何かあったのかと問いただしたパタ悟空に
「別に・・・」と応えたコマで何故か禿萌えた。
310名無しさん@ピンキー:2005/09/26(月) 22:11:21 ID:JJb+fYH/
>>309
俺的にはパタ源で光バンコが女を食い荒らすようなシーンも結構そそった。
311名無しさん@ピンキー:2005/09/27(火) 01:37:11 ID:07iRe0i/
禿萌っつったら「マライヒの季節」

「いや こんな格好 恥ずかしい…」

( 'A`).・;'∴
ど ん な 格 好 な ん だ yo! _ト ̄|○ノシノシ<バンコランノヤシ…!!

と、悶々とさせられます今も
セリフと背景だけだから余計にいろいろ考えてしまう
あのマライヒは反則だ(´д`*)カワエエ…
312名無しさん@ピンキー:2005/09/27(火) 14:29:25 ID:YkEnKuiK
>>311

禿萌えじゃあぁぁぁぁっ!!!!!!!

それ何巻だったけ?
313名無しさん@ピンキー:2005/09/27(火) 23:25:52 ID:PldIl3FP
14巻P149の3,4コマ目だな。
この話で宝石の知識が結構ついたからよく覚えている。
314名無しさん@ピンキー:2005/09/27(火) 23:51:51 ID:Vk5bVyfj
>309
あれは、最後までヤってないもんだと思ってた。
2巻の八戒の露骨な物言いに顔赤らめたりしてたし。
315名無しさん@ピンキー:2005/09/28(水) 05:45:36 ID:ztX952d1
>>314
それは、ほら、あれだよ。







昼は淑女、夜は娼婦の魅力なのさ。
316名無しさん@ピンキー:2005/09/28(水) 23:40:59 ID:kBblHA6H
>>314
たった一回、一夜限りの体験でロストバージンしただけで
伏字全開トークが出来るようにはならんだろw

むしろ、なまじ経験して知識を得ちゃったもんで
露骨な物言いをされると、今まで以上に照れてしまうとか。

…萌えるな…。
317名無しさん@ピンキー:2005/09/29(木) 22:41:28 ID:g1b6DZbX
騙されたとはいえ、やることやっといて、「私のバン羅漢への愛は、キリス
ト教徒のマリア様への愛と同じなのです」なんて言ってたんか……
318名無しさん@ピンキー:2005/09/30(金) 01:34:46 ID:Rl0+n1oS
つまり、キリスト教徒はみんなマリア様ハァハァな奴ばかりだと示しているんだよ!(AA略)
319名無しさん@ピンキー:2005/09/30(金) 18:23:23 ID:5YvEs3jf
な、なんだt(AAry
320名無しさん@ピンキー:2005/10/01(土) 01:28:13 ID:rNzrvyOC
とりあえず、マライヒ萌えー
321名無しさん@ピンキー:2005/10/04(火) 18:12:27 ID:0ZqFRBpa
ヒューイットがロリコンでなければマジで結婚したいんだがロリコンじゃなかったらヒューイットじゃないんだよなぁ
322名無しさん@ピンキー:2005/10/04(火) 19:56:09 ID:nP7zMpQs
>>321
メルモちゃんがいればヒューイットは救われるのにね
323名無しさん@ピンキー:2005/10/06(木) 18:34:03 ID:lkyHZadg
メルモちゃん?ミルモちゃん??
324名無しさん@ピンキー:2005/10/07(金) 17:57:23 ID:V1Q+sjc0
>>323
メルモだな
飴玉で成長するも子供になるも自由自在。

って、今の若い奴はわからないんだろうなぁ。
325名無しさん@ピンキー:2005/10/07(金) 18:55:55 ID:0cEcVE3i
パタリロ読んでる人間がメルモちゃんを(雑学として)知らないわけがない。という偏見。
326名無しさん@ピンキー :2005/10/07(金) 19:10:31 ID:Dm7mINvK
あーかいキャンディあーおいキャンディしってるーかい

リアルタイムで見ていた俺がここにいる。
それはともかくミーちゃんの漫画好きな人って雑学豊富なイメージはあるな。
ある程度の素養がないと笑えないギャグが多いからだろうか。
327名無しさん@ピンキー:2005/10/09(日) 17:19:36 ID:3h9lFXNq
>>326
あーそれはあるかも。
自分はやっとこさPINK板の入場資格を手に入れたような若輩者だけど、
パタリロのネタ背景を知りたいがためだけに全然興味なかったガラスの仮面とか読んだもんなあ…
328名無しさん@ピンキー:2005/10/09(日) 20:00:33 ID:XIDoD0Hj
落語の素養も欲しくなってくるよなあ。
文楽とか円生とか聴くようになっちゃったよ。
329名無しさん@ピンキー:2005/10/09(日) 20:06:43 ID:v0cdGJwM
パタリロ好きになってから時事問題に敏感になったりねw
330名無しさん@ピンキー:2005/10/12(水) 07:23:43 ID:M7i6z0Mt
>>328
俺なんか、今度歌丸師匠の独演会行ってくるよ!
331330:2005/10/14(金) 19:14:18 ID:WDjLD/8g
なんですか歌丸師匠じゃいけないんですか…漏れスレッドストッパージャソ


円楽師匠、大事に至らなきゃいいな…
332名無しさん@ピンキー :2005/10/14(金) 19:37:27 ID:tWsm6FpD
エロパロ板ならぬ知的な会話だなw
333名無しさん@ピンキー:2005/10/16(日) 00:02:16 ID:GAalY9ed

円楽師匠のご無事をえろぱろ板から願う

なんてパタリロイズム。
334名無しさん@ピンキー:2005/10/16(日) 02:18:51 ID:vm9whghS
円楽とは何だ!
せめて伊吹大!
335名無しさん@ピンキー:2005/10/16(日) 03:08:15 ID:kH1D/5dt
>>334
人を、それも闘病中の人間を「なんだ」と言い捨ててしまうのは紳士的な振る舞いとは言えませんよ。
336名無しさん@ピンキー :2005/10/16(日) 07:19:31 ID:+q7yCCtV
>334
初めて読んだ幼少のみぎり、意味がよくわからないながらも
腹かかえてワロタよ、それ。
337名無しさん@ピンキー:2005/10/16(日) 09:48:37 ID:whdwQCOf
この台詞、タマネギがしゃっちょこばって言いはなってる絵でワロタよ。
338名無しさん@ピンキー:2005/10/16(日) 22:04:59 ID:XswdWH9C
「黒いさんちのプリンスメロンに払われた10円ちょうだいな」
てのもあったな。
339名無しさん@ピンキー:2005/10/16(日) 22:06:02 ID:XswdWH9C
打ち間違えた。「黒井さんち」だった。
340名無しさん@ピンキー:2005/10/16(日) 22:56:59 ID:Y316gZXf
アリは貧乏か?

……そういやパタリロ25周年だな。
(西遊記見てて気が付いた。)
341名無しさん@ピンキー:2005/10/19(水) 00:15:28 ID:W0LWTyml
25周年なんですか!今年パタリロを読み始めたビギナーファンには衝撃の事実・・
342名無しさん@ピンキー:2005/10/20(木) 23:34:13 ID:vU0/VRQj
25年前のマンガなのに、未だに面白いから凄いよ、パタは

ここでネタ見てるだけでも、バーチャル落語を聞いてるパタのような反応をしてしまう
343名無しさん@ピンキー:2005/10/21(金) 21:24:30 ID:PjLMFP/a
>>342
あるあるwwww
344名無しさん@ピンキー:2005/10/22(土) 21:51:47 ID:DtzZv+04
菱形の口が好き。
二十数年前、小学生女子に、
ピンポイントで人気ありましたよ。
タマネギ・・・・・
345名無しさん@ピンキー:2005/10/22(土) 22:55:10 ID:+bKzy89t
>>344
スマソ
十数年前ですね。厳密には。
346名無しさん@ピンキー:2005/10/23(日) 00:16:37 ID:8vvj4ChE
あの菱形の口って、「パタリロ!」が元祖なんだっけ?
「マカロニほうれん荘」のトシちゃんも、同じ菱形口だったけど…。

他に菱形口のキャラが出るマンガってあったっけ?
347名無しさん@ピンキー :2005/10/23(日) 00:42:07 ID:1t7JfkhW
マカロニの連載開始が1977年、パタリロが1978年ということなので
おそらくマカロニが初出だと思われ。
他の漫画はどうだろう。最近ではわりに見るけど、
当時の漫画では他に見なかったような。
348名無しさん@ピンキー:2005/10/23(日) 15:51:17 ID:gxvX+soS
パタリロ!25thキャンペーン実施中!!
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349名無しさん@ピンキー:2005/10/23(日) 21:08:45 ID:oNgK5Ktz
スターダスト計画出るのか。
ついでに主題歌のCDも出ないかな。
350元祖薬師寺涼子:2005/10/26(水) 16:11:06 ID:RYxwEIhc
「トシちゃん感激」て言う言葉も流行ったけ。
351名無しさん@ピンキー:2005/10/26(水) 23:32:49 ID:PpuVglBR
マンモスうれぴー♪ とかね。
352元祖薬師寺涼子:2005/10/30(日) 14:55:23 ID:Wbwvua9g
「マカロニほうれん荘」にきんどうさんと沖田君もいたよ
353名無しさん@ピンキー:2005/10/31(月) 18:44:48 ID:gj08TBA4
かつて作品を投稿してくれた神様は今いずこ…
354名無しさん@ピンキー:2005/10/31(月) 23:07:59 ID:qLIlA0Uc
昔、公認ファンクラブに入ってたよ、峰ラルウオーターて名前だったかな、会員と呼ばずに狂人ってよんでたんだよね。

355元祖薬師寺涼子:2005/11/01(火) 14:29:36 ID:LD/Iaccy
クックロービン音頭の元祖てなんだっけ?
356名無しさん@ピンキー:2005/11/01(火) 22:13:38 ID:ziSyB+Lj
元々はマザーグースだけど少女漫画的にはポーの一族じゃないかな。
ロビン・カーがいじめられて飛び下りちゃったとかそういう話だったような。
357名無しさん@ピンキー:2005/11/03(木) 18:54:53 ID:lSWim+Yr
花が爛漫咲き乱れ 長閑和やか常春の…
358名無しさん@ピンキー:2005/11/03(木) 19:17:35 ID:z+h39uKc
西遊記の
たいらばやし か ひらりんか いちはちじゅうの(ry
の踊りを見て、クックロビン音頭を思い出したのは俺だけではないはず。
359名無しさん@ピンキー:2005/11/04(金) 00:04:24 ID:PF6MwcVE
>>358
ノシ


誰かSS書いてくれ。
小銭ならあげるから。
360名無しさん@ピンキー:2005/11/04(金) 19:40:13 ID:v1X22MIl
「薔薇の友」のパロが読みたいなw
361名無しさん@ピンキー:2005/11/05(土) 19:33:08 ID:VS71NAwi
ガラスのパタリロ仮面のラストにパタリロが、
バンコラン・マライヒ・ヒューイット主演でSMポルノをやるとかいってたな。
それをネタに誰か書いてくれ。  マラ化受けで。


362名無しさん@ピンキー:2005/11/06(日) 21:10:21 ID:UzHtu+rn
三河屋×青年パタが読みたい(*´−`)
363名無しさん@ピンキー :2005/11/06(日) 21:19:52 ID:B8uXuNvl
私も読みたいノシ>三河屋×青年パタ
364名無しさん@ピンキー:2005/11/06(日) 21:19:53 ID:ZDVIoge+
マラ化受け大賛成!!!
365名無しさん@ピンキー:2005/11/09(水) 23:26:22 ID:7QzPwM2k
マラ化は受以外想像付かん。
が、ミーちゃんはその思考をぶっこわしてくれた。
どの話か忘れたけど、マラ化が攻だったことがある。
しかもアニメ化までされw
366名無しさん@ピンキー:2005/11/09(水) 23:41:51 ID:1v9UH1/7
「プリンス・マライヒ」じゃないか?
パタリロの父が留学してた学校に立つ納骨堂の秘密を探るため、
学長の孫をたらし込むシーンだったと。
その孫の名前は忘れたのに、じじいの名前は覚えてるよ。(藁)
確か、アッシャー・ガンノスケー。
367名無しさん@ピンキー:2005/11/10(木) 01:30:45 ID:XKO/XPt7
>>366
ありがd。
思い出した・・・アっシャー・ガンノスケー。
ミーちゃんだから許される(笑)。

ところで、既出のヒューイット話、出来たら投下していいかな。
メルモのお薬がでてくるやつ。
何だか書いてて長くなりそうなんだが・・。
368名無しさん@ピンキー:2005/11/10(木) 07:47:43 ID:KeAEg7Uk
待ってる!がんがってくれ!!
369367:2005/11/11(金) 23:32:25 ID:5ciTc2Ws
>>368
おう、がんがってみる。

だれか、ランダムで書いてくれ。
ツタカヅラ歌劇団とか(笑)
370367;ヒューイット。@:2005/11/12(土) 01:44:59 ID:+TypJvla
な、なんかヒューイットが段々とひどい変態になっていくが許せ。そして長いがそれも許せ。


常春の国、マリネラ。

いつものようにタマネギ達をひとしきりイジめたパタリロは、ご満悦でお風呂の準備をしていた。
「一日のシメはやはりこのナメタケ風呂に限るなあ!」
100円ショップからタマネギに調達させた大量のナメタケ。ざっと100瓶以上はあろうかというそのナメタケを、片っ端から湯気の立つ湯船にあけていく。
「納豆風呂もいいんだが、おハダの保湿を考えるとやはりナメタケ風呂のほうが具合がいい」
全てのナメタケを投入し終わり、おもむろに醤油を取り出す。
「そしてこれが肝心!香ばしい香りがリラックス効果をもたらすからな!」
ドボドボと醤油を注ぎ、その中にドボンとつかる。
「うーーーん、いいナメタケ加減だ!」
パタリロが嬉々としているところに、タマネギがやってきた。
「殿下、ご入浴中失礼します」
「なんだ?僕は今、命の洗濯をしているんだぞ」
「ナメタケでですか?」
「見たら分かるだろうが」
「ナメタケですよ〜?ご飯の友じゃないですか」
「納豆だってご飯の友だ。ナメタケに浸かってなにが悪い」
ボディスポンジに液体をしみこませ、体をこするパタリロ。
「で、なんか用じゃなかったのか?」
「あっ、そうでした。お客様がいらしてますよ」
「きゃくぅ〜?こんな夜更けにか」
「まだ夜7時ですが」
「僕のようないたいけな少年には十分な夜更けだ。どこの誰なんだ?」
「ヒューイットさんの知人と言ってますが。女性です」
「ヒューイットの?まさか美少女じゃないだろうな」
ヒューイットと聞いたパタリロは、ひどくめんどくさそうな顔をした。以前、コイタクトを作ってやったことを思い出す。
「いえ、若い女性ですね。23、4歳といったところでしょうか」
「ふむ、何か金儲けができるかもしれん。わかった、風呂から上がったらすぐに行くと伝えろ」
371367;ヒューイット。A:2005/11/12(土) 01:48:16 ID:+TypJvla
宮殿の客間には、先ほどパタリロを訪ねてきたという女性がソファに座っていた。
タマネギの言う通り若く、更にかなり美しい女性である。
体のしなやかな曲線を強調した黒のドレスをまとい、肩には毛皮のショール。
その隙間からのぞく胸は、遠目でもかなり豊かだ。
(どう考えてもヒューイットの好みではないな・・・何の用なんだ?)
いぶかしく思いながらも、パタリロは女性に会釈した。
「どうもお待たせして申し訳ない。わたしに御用だとか。風呂上りなのでこんな格好で失礼させていただきます」
バスローブを羽織ったパタリロは、女性の向かいに腰を下ろす。
「いいえ・・・私のほうこそ急にお訪ねして申し訳ありません。でも、その・・・なんだか変わった匂いの入浴剤ですのね?」
「あぁ、これはナメタケです。それに醤油を少々」
「ナメタケ?ご飯の友の?」
女性は不思議な顔で聞き返す。
「どいつもこいつも飯の友・・まぁそれはおいといて、なんの御用でしょう?」
「あの、殿下はCIAのヒューイット様とお知り合いだとか・・・」
「まあ知り合いといえば知り合いだが尻愛の仲ではないというか・・」
「どうか、どうか私のために小さくなる薬を作っていただけませんか!!!」
女性はパタリロの言葉も無視して大きく泣き崩れた。
372367;ヒューイット。B:2005/11/12(土) 01:50:10 ID:+TypJvla
事の次第はこうである。
女性はエマという名前で、マリネラで小さくはないバーを経営しているのだが、かれこれ3ヶ月前、ヒューイットがひどく若い女の子を伴って店に来た。
店の雰囲気が気に入ったのか、その後もちょくちょく来てくれるようになり、ママという立場から彼と話す機会も増え、仲が良くなるにつれ段々とエマはヒューイットに魅かれるようになっていった。
そんなある日、ヒューイットは一人で店にやってきた。明らかに酔っていて、足取りがおぼつかないほどだった。
そんな彼を店に入れて話を聞くと失恋したのだという。更に聞けば、初めてこの店に来たときに連れていた子だという。エマは驚いた。てっきり妹なのだろうと思うほどに、年の差があるように思ったからだ。
そう言うと、ヒューイットは酔った勢いで「わたしは幼い子が好きなんだ」と漏らしたのである。
普段とても紳士的で知的なヒューイットがこんなにも酔いつぶれるほどに辛い思いをしているのが、エマには耐えられなかった。
そこで、以前彼が話に出した3日前のぼたもち・・ならぬパタリロを思い出した、というわけである。
373367;ヒューイット。C:2005/11/12(土) 01:53:37 ID:+TypJvla
話を聞いたパタリロは最初渋っていたが、うまくいった暁には報酬を支払うというエマの言葉に快諾した。

「だれがぼたもちだ」
「殿下じゃないんですか?」
そう口を滑らした助手のタマネギを叩きのめし、パタリロは試験管を眺める。王宮の実験室である。
「小さくなるといっても、縮小じゃまずいんだな。成長を逆行させる薬じゃなきゃいかん」
「ヒューイットさんは筋金入りのロリコンですからねぇ」
「エマが24だから、そうだな・・・一粒で5年若返るくらいにして、三粒飲めば9歳か」
「そういえば昔、そんなアニメありましたね」
「メルモだろ?」
「なんで殿下がそんな昔のことご存知なんですか」
「僕は25周年で永遠の少年だからな」

―それから3日後。
「よし、できたぞ。これを飲めば設定どおりに若返る」
小さめの瓶の中に、赤と青の丸い錠剤が混ざって入っている。
「青一粒で5歳若返り、赤一粒で5歳成長する」
「しかしアニメのまんまですね」
「僕のこだわりだ」

「殿下、ありがとうございます!これであの人を慰めてあげられる・・」
ホオッとため息をついて涙ぐむエマに、パタリロは仏のような笑顔で応える。
「いやいや、人助けが僕の趣味ですから。で、成功したら・・・」
「もちろんですわ!提示額をお支払いいたします!!」
そう言って、エマは意気揚々と帰っていった。
「殿下、追いかけなくていいんですか?気になるでしょう」
「当たり前だ、だからあの瓶にちゃんと高性能カメラ搭載の錠剤型ロボットを入れてある」
「・・・うわぉ」
374367;ヒューイット。D:2005/11/12(土) 01:56:22 ID:+TypJvla
「さて、薬が出来た時にヒューイットは呼び出してあるはずだからな・・おっ映ったぞ」
パタリロがスクリーンに向かい周波数を合わせると、すぐにロボットからの映像が映し出された。
「さっそく店に入ったな。ふむ・・うまい具合に瓶が二人の正面だ」

店内は赤と黒を基調とした落ち着いた造りで、その薄暗いカウンターに二人が並んで腰を下ろしている。
『ヒューイット様・・突然、お呼び立てして申し訳ありません』
『いやなに、今はちょうど仕事も一段落していたから問題ないが』
映像で見る限り、ヒューイットはろくに食事もしていないのかかなりやつれている。思わずタマネギがつぶやいた。
「ヒューイットさん、かなりショックだったんですねぇ・・」
「あいつの恋愛が望み通り行くこと自体稀だからな。そーゆータイプはとことんへこむんだ」
「殿下もいいとこあるじゃないですか!謝礼は貰うにしても、人助けといえばいえないこともないような気がしなくもないですよ!」
「それはホメとんのか?けなしとんのか?」

『私・・私、もう耐えられないのです!ヒューイット様がそんなにお辛そうな顔をされるなんて!』
エマは涙にぬれた頬をヒューイットへと向け、情熱的な目で彼を見る。
『エマ・・この間のことなら、忘れてくれ。わたしはどうかしていた』
『いいえ、いいえ!どうかしてしまうほどにあの女性を愛していらっしゃったことを私は知っています。そして私も・・あなたを愛しているのです・・』
エマの伏せた瞳からひときわ大きな雫が落ちた。その仕草を見て、ヒューイットは彼女の手をそっと取る。
『エマ・・君の気持ちは嬉しいが、わたしは君の気持ちに応えるつもりは・・』
『存じていますわ。あなたの性癖は以前酔いつぶれた時に聞いてしまったの』
エマのうつむきがちな告白を聞き、ヒューイットは固まった。
(何!?いつしゃべったんだわたしは!!酒のせいか!?)
『でも、この薬・・これがあれば、あなたを満足させてあげられる』
375名無しさん@ピンキー:2005/11/12(土) 01:57:52 ID:6WJJ/eOB
  ∧_∧  +
 (0゚・∀・)  ワクワク テカテカ
 (0゚∪ ∪ +
 と__)__) +
376367;ヒューイット。E:2005/11/12(土) 02:17:36 ID:+TypJvla
エマの視線が瓶に注がれ、そして手が伸びた。中から青い錠剤を三粒取り出す。
エマは錠剤を飲み、一方のヒューイットは未だにパニックに陥っていた。
(確かにあの日の記憶はないが・・あぁ・・・酒はやめよう・・)
『お・・おじ様・・』
『エマ、わたしはもう酒は・・・』
慌てた余り、ヒューイットは気づかなかった。彼女の声が幼くなっていることに。その結果、わが目を疑っている。
『え・・エマ!?なぜ・・本当にエマなのか!!』
『おじ様、悲しいのね?大丈夫、エマがおじ様を慰める』
瞳を潤ませた美少女は満足に舌の回らぬ口でヒューイットに口付けた。
(か・かわいい・・・!!まずい、興奮してしまう)
小さく細い舌が一生懸命に絡んでくる。知らず、ヒューイットは彼女の愛らしい顔を支えて口付けに応じていた。小さな口におさまらない唾液が、彼女の唇をピンクに輝かせている。その頬はバラ色に上気していた。
膝の上に跨っていたエマはつたない動きでヒューイットのモノを取り出し、やや硬度を持ちつつあるそれに唇を被せる。
上から眺めるヒューイットには、エマの陶磁器の肌の上に落ちた長い睫毛の影が揺らめいて見えた。
『え・・エマッ!いけない・・!!』
『エマはおじ様に喜んでほしい・・気持ちいいでしょ?ここ・・』
エマの小さな舌が、敏感な亀頭を這い回る。唾液のヌルつきが手伝って、頭を突き抜けるような快感が沸きあがる。ヒューイットは強張る自分の手のひらをエマの頭に乗せた。
『ああ・・っエマ・・・上手だよ・・』
377367;ヒューイット。F:2005/11/12(土) 02:19:20 ID:+TypJvla
顎が砕けてしまいそうなほどに大きくなったヒューイットのモノを一心不乱に扱き上げ、エマの息も弾んでいる。
『すごく大きい・・・おじ様、すごいわ』
『君の蕾が見たくて堪らなくなってしまった・・見せてくれるかい?』
ヒューイットはエマを抱っこする形で、彼女の下着の上から股間をさすった。
『あんっ!おじ様ァ・・エマ、お股が変・・』
『どれ、見せてご覧?』
優しくヒューイットが下着を取り去ると、恥毛の生えていない無防備な蕾が露になる。そこは水をかけたように潤っていた。
『ああ・・・エマはいけない子だ・・・わたしのモノを舐めながら、こんなにお漏らししたんだね』
『ごめんなさい・・・おじ様に触って欲しくて、そう思うとムズムズして・・・』
『触ってあげるとも・・もっといいこともしてあげよう』
ヒューイットは人差し指をぬめりの中心にあてがい、優しくさすってやった。エマの口からは、高く可憐な叫びがほとばしる。指で掘り起こした蕾は赤く、淫靡に光っている。
『エマ・・・もう我慢できない!』
『ああっおじ様!エマの中にきて!』
エマの体を持ち上げて、ヒューイットは自身を彼女の中へ進ませた。狭すぎるほどの膣内が、脈動とともに彼を圧迫する。
『あ・・エマ・・・すごくいい・・・痛くないかい?』
『痛いけど・・・おじ様がくれる痛みはヘイキ・・・』
涙目で笑顔を作るエマに、ヒューイットの理性は吹き飛んだ。付け根近くまで挿入し、エマの体を上下させる。
『ああ、ダメだ・・・エマ、いくよ・・・!』
『おじ様ぁ!!』
エマの蕾が更にきゅっとなり、堪らずヒューイットは彼女の中に放出した。
『あ・・・あ・・おじ様のが・・・いっぱいぃ・・』
378367;ヒューイット。G:2005/11/12(土) 02:21:02 ID:+TypJvla
―後日。
エマとヒューイットは付き合い出し、薬の力を借りてだが順調にいっているようだ。パタリロはエマからの謝礼をたっぷり貰い、毎日オゼゼ風呂に入っている。
「しかし、殿下がこうもちゃんと人助けするとは思いもしなかったな」
「ああ、本当だ。なんだかんだ言っても、ヒューイットさんのこと大事に思ってるんだなぁ」

タマネギたちがパタリロのことをちょっと見直しているその時。
宮殿地下のオーディオルームでは、一人フィルムを編集するパタリロがいた。
「ふっふっふっ、この録画したテープでヒューイットを脅迫すればまだまだオゼゼがたんまり!さらに世界の金持ちロリコンにダビングして売れば大もうけ!!」

そんな不幸をまだ知らないヒューイット、幸せはいずこに・・。
379367:2005/11/12(土) 02:23:22 ID:+TypJvla
自分文才ねぇよ。。。修行してくるわ。

長くつたない駄文、読んでくださった皆様ありがとうございました。
また機会があれば、投下したいと思います。
380名無しさん@ピンキー:2005/11/12(土) 03:01:27 ID:9saOKv+P
>367
GJ!
端々が面白い。原作絵で場面が想像できたよ!
381名無しさん@ピンキー:2005/11/12(土) 10:57:38 ID:CgSkQxqe
文才ある!すごく上手!
バン×マラ化でもぜひお願いします
382367:2005/11/12(土) 16:37:16 ID:o0dWmZmQ
>>380
ありがとうございます。
エロでもパタリロはギャグ必須と思い、色々付け足したらこんな長く。。
やっぱり原作絵が浮かぶシチュは大事っすね。

>>381
まじですか?じゃあがんがってみますww
どんなシチュがいいでしょうかね?
マラ化自慰ネタが耽美で個人的にラヴなんですが〜。
383名無しさん@ピンキー:2005/11/13(日) 08:04:56 ID:BIUHT1CL
マラ化爺ネタ、紀文のやつ好きでしたー!!
でもバンとも濃厚にやってほしいわ。
どんなのでも良いですよー!お待ちしてます。
384367:2005/11/13(日) 21:38:10 ID:OMeXnuaL
どのくらい濃厚なのがいいっすかね笑。
ソフトからハードまで、できちゃいますww
ガラスのパタリロ仮面で出てきたポルノSMとかいいっすねえ☆

385元祖薬師寺涼子:2005/11/14(月) 15:38:20 ID:QkoJtzKA
昔、パタリロのご先祖が悪魔界で活躍したシーンあったけ?
天界、魔界魂の争奪戦しか覚えてなく、登場人物は忘れた。
386名無しさん@ピンキー:2005/11/14(月) 16:47:17 ID:MbUeE275
6世だっけ?
アスタロトに魂売って生身のまま(?魔界に連れてこられたとかなんとか
387名無しさん@ピンキー:2005/11/15(火) 15:01:07 ID:hk8EOsZC
>367さま

もう甘〜い甘〜い話から、鬼畜攻めまで色んな物を読みたいです。
欲張りかしら・・・
でも、マラ化のかわいさ嫉妬深さが出ているのがいいなあ。
それとバンコランも、いつもはパタにおちょくられているけど、
マラ化と2人のエッチの時はやっぱり溢れる大人ムードで。
あのセンセイの絵って体位ははっきり分かっても、案外動きが無いですよね。
そういうの濃くお願いします。要望ばっかりでごめんなさい。
388元祖薬師寺涼子:2005/11/18(金) 21:17:11 ID:zxlGtu9o
パタコラン少佐になり、マライヒに「浮気するぞ。」と言うシーンが面白い。
389名無しさん@ピンキー:2005/11/20(日) 05:27:59 ID:gLB8iFZi
ソーダ村の村長さんが〜
390名無しさん@ピンキー:2005/11/20(日) 14:19:48 ID:rQi4RIIB
氏んだー ソーダ〜
391名無しさん@ピンキー:2005/11/23(水) 07:53:56 ID:qPCSaYIq
ソーシキ饅頭でっかいソーダ〜
392名無しさん@ピンキー:2005/11/24(木) 16:31:55 ID:N8v+dbS7
あパパンがパン♪
393名無しさん@ピンキー:2005/11/24(木) 19:40:44 ID:ami7urRt
だ〜れが殺したリリス・サ〜ル
394名無しさん@ピンキー:2005/11/24(木) 19:50:01 ID:ujpjSalh
耐熱木工用ボンド吹いたw
395名無しさん@ピンキー:2005/11/25(金) 00:13:56 ID:CRqgX3HE
>>393
ラノベのトリブラスレでパタリロの話題が出たからってこっちにそのネタ出すかフツーw
396名無しさん@ピンキー:2005/11/25(金) 11:21:13 ID:3Xzh7gEG
異文化コミュニケーションってやつだね。
397名無しさん@ピンキー:2005/11/25(金) 20:45:18 ID:+b4pWVJb
三日前のぶたまんじゅう・・・。
398元祖薬師寺涼子:2005/11/25(金) 21:15:39 ID:67ttWNjA
アスタロトのライバルは?
399名無しさん@ピンキー:2005/11/25(金) 23:38:03 ID:JLDSGVyH
ベジタブルしゃぶしゃぶ
400名無しさん@ピンキー:2005/11/27(日) 04:46:23 ID:iR/s6BrH
ぶ…豚の出来損ない
401名無しさん@ピンキー:2005/11/28(月) 01:11:17 ID:3gZe0T/h
い…猪に踏まれたかのようなへちゃむくれ
402名無しさん@ピンキー:2005/11/29(火) 20:45:54 ID:iO38XzZv
数字板のパタスレ、落ちちゃった?
403名無しさん@ピンキー:2005/11/29(火) 21:13:25 ID:ZrfCUl0C
>>402
落ちちゃったみたいだね

パタリロの二次創作サイトを探してるのに全然ない…
自分で作るしかないのか?
404名無しさん@ピンキー:2005/11/29(火) 21:41:01 ID:hmZ+Zm69
>403
そこから広がっていく可能性あるしレッツゴー
405名無しさん@ピンキー:2005/12/01(木) 00:17:21 ID:ZFR7kaPo
>>403
作るは一時の迷い、作らぬは一生の後悔。
406名無しさん@ピンキー:2005/12/02(金) 15:42:32 ID:j/0QyUVy
>>403
がんばってね!
407名無しさん@ピンキー :2005/12/02(金) 19:27:42 ID:7NxTIBiL
>403
大昔に一度見たことあるな。エロじゃなかったけど。
タマネギ秘話みたいなのを読んだ記憶がある。
>403がエロ系の作るならがんがって探しあてて行くよ。
408風と木の名無しさん:2005/12/03(土) 22:02:39 ID:NtQg8310
このスレ何度か見てるけど、一度もss書いたことはない。
書いていいでしょうか。
409名無しさん@ピンキー:2005/12/03(土) 22:12:18 ID:CDQNel5F
>>408
すごく読みたいです!
410408:2005/12/03(土) 22:22:01 ID:NtQg8310
メル欄が違ってたorz>>409さんありがとうございます。

リクエストがあればお応えする形にしようと思っています。
ノーマル、アブノーマルのどちらでも。

411名無しさん@ピンキー:2005/12/03(土) 22:26:34 ID:CDQNel5F
>>408さん
パタリロなら何でも好きな雑食なので、何でもいいですよ
408さんの書きやすいもので。
412408:2005/12/03(土) 22:38:04 ID:NtQg8310
ありがとうございます。
私自身読みたいと思っていたので、バン×マライヒの話にしようと思います。
今夜中にうpします。
413バン×マラ@:2005/12/03(土) 23:27:01 ID:NtQg8310
MI6本部に近いロンドンのある病院。
その中の一室に、バンコランとマライヒは居た。
「まったく、2週間以上も病院などでぬくぬく過ごすなど!諜報員にあるまじき
ことだ!」バンコランは包帯を巻いた自分の体を睨み、忌々しげに言う。
「仕様がないじゃない、その体じゃまともに諜報活動なんて出来っこないよ。
あなたは大怪我を負っているんだから」
彼の着替えの衣服を持ってきたマライヒがそうたしなめた。
「そもそもあの豚まんじゅうのせいで私がこんな被害を負ったのだぞ、くそ!
いつかあの腐れハンペン撃ち殺してやる」
「お仕事なら部下やぼくが処理しているから心配しないで。それより今はあなたの
体を良くしないと」マライヒは慰めるように言いながらバンコランを見つめた。
ワーカホリックであるバンコランにとって、自分の仕事が出来ない状態は
どれほどつらいことだろう。出来るだけ彼が早く退院できるようにと、マライヒは
寝間着を取り出しながら思っていた。

今日はここまで。ちなみに舞台は「再びラーケン」の病院です。
414バン×マラ@:2005/12/04(日) 11:06:49 ID:Cg3jfksf

ふと、バンコランの首筋が目に入る。
其処の少し裏側に、マライヒが付けた覚えのない(入院したのが4日前なのだから
残っているはずもないだろう)緋色の痕がくっきりと残っていた。

「・・・バン。ちょっと聞きたい事が」
「最近男の子なんかをこの病室に入れたりした?」
ゴゴゴ、と、効果音をバックに、マライヒが静かに怒りの目を向ける。
あからさまにぎくりと肩を跳ねさせてしまったバンコランは、恐る恐るマライヒの
方を振り向き、弁解の態勢に入ろうとした。
恐らくここでなだめて置かなければ、後一ヶ月は入院の危機に遭わされるだろう。
「マライヒ何を言って」
「その首筋の痕は何?
・・・あなたがぼくのいない間男の子を連れ込んでいたなんて。あなたって人は・・・」
まずい、覚悟したバンコランは被害を最小限にしようと受身の型を取る。

が。

そこには、思いつめた表情で、上着を脱ぎだそうとするマライヒがいた。

「・・・あなたがそんなに男の子と遊びたいのなら、ぼくにも考えがある」
そしてベッドのシーツの上にゆっくりと乗り、悩ましげにシャツのボタンを
はずし始めた。
415バン×マラB:2005/12/04(日) 22:18:26 ID:Cg3jfksf
バンコランは驚きながらも、目の前の恋人である美少年を凝視する。
柔らかな絹のブラウスが肩から滑り落ちると、少年は上品な細身のパンツを
ゆっくりと焦らす様に下ろしていく。

「あなたが満足して、浮気なんてしないように・・・ぼくを好きに抱いていい」

甘い、白い肌が外気に晒される。その寒さのせいか、マライヒの淡い桃色の
可愛らしい乳首が少し震えた。
ついにこらえ切れなくなったバンコランが、少年の白い腰を掻き抱き、自分の
上に引き寄せ、柔らかい腹を舐め上げる。

「んぁ・・・ッ、バン・・・」
マライヒは首を反らしながら、甘い声を奏でる。4日も男に触れられなかった
身体は敏感に素直に、青年の愛撫に答えた。
バンコランは少年の反れた白い首に冷たい手を沿わせた。
416名無しさん@ピンキー:2005/12/05(月) 00:42:39 ID:247apYSJ
+   +   
  ∧_∧ +
 (0゚・∀・)  ワクワク
 (0゚∪ ∪ + テカテカ
 と__)__) +
417名無しさん@ピンキー:2005/12/05(月) 16:30:27 ID:K4HTixng
スマソ。
三河屋×パタのエロパロでもよろしいでしょうか?
418名無しさん@ピンキー:2005/12/05(月) 17:55:35 ID:Nj6R6sGk
三河屋ktkr!
419名無しさん@ピンキー:2005/12/05(月) 18:03:52 ID:K4HTixng
417です。
7年後設定でいこうかなと思ったんですが
エロいシーンは少なくなってしまって
三河屋さんの性格がいまいちつかめなくてこれでいいのかどうか悩んでます。
420名無しさん@ピンキー:2005/12/05(月) 19:39:33 ID:zCpH9FoA
とりあえず投稿してみよう!
421三河屋×パタ@:2005/12/05(月) 20:46:57 ID:K4HTixng
とりあえず投下してみます。なかなかエロにならない・・・

ここはロンドン大使館。
パタリロが見回りに来る日である。
普段から倹約生活を強いられているタマネギたちはいかにして
トイレットペーパーを使い回しているように見せかけるかおやつに食べたバナナを主食だとごまかそうかなどと
画策するのに頭を悩ませていた。そんな折、パタリロが通信で連絡をしてきた。
『おーい、誰かいるか』
「はい、こちらロンドン大使館。殿下、何か御用ですか」
『実は今日は本当はそっちに行く予定だったが急な用事ができたんで、用件だけ言っておく。三河屋号はいるか』
「いますけど今手が離せない様子なんで・・呼んできましょうか」
『そうしてくれ』
しばらくして三河屋号がやってきた。
『この暇な時期に手が離せないことなんてあるのか』
「いえ。タマネギ部隊に入ってまだて2ヶ月しかたってないので、暇を見つけては勉強をしているのです」
『ふーん。まあいいか。実は頼みたいことがあるんだけど、お使いを頼まれてほしい』
「お使いですか?どこへ?」
『ロンドン市場』
三河屋号がコケる。
『コケるような場所じゃないだろう。ロンドン市場に行って今から買ってきて欲しい物を紙に書いて送るから
それを買ってきて欲しい』
「はあ。わかりました」
422三河屋×パタA:2005/12/05(月) 21:17:11 ID:K4HTixng
ロンドン市場に向かった三河屋号はひとり首をかしげながら歩いていた。
「珍しいものを買うんだなあ。魚のあらにパンの屑・・」
そうこうしているうちにロンドン市場に着いてしまった。
「すみませーん。パンくずありますか」
「そこにあるから箱ごと持ってってよ」
(そうだよなあ・・・)
一通りそんな感じで買い物?を終えた三河屋号は市場を出た。その時、三河屋号の前を警官らしき男達が取り囲んだ。
「すみませんがその荷物の中身をみせていただけますか」
三河屋号がいぶかしげに買い物籠を前に差し出して驚いた。なんと、籠に入ってたはずのパンくずや魚のあらは無く、
代わりに籠の中にはあふれんばかりの現金が入っていたのだ。
「えっええっ」
驚く三河屋号の後ろから先ほどのパン屋の主人の声が響く。「オマワリさん、こいつです!こいつが店の金を盗んだんです!!」
そんな!馬鹿な!
とにかく逃げようと思った三河屋号は持っていた現金入りの買い物籠を警官に渡すのを忘れて、そのままロンドンの街の方へと走り出した。
とにかく隠れる場所を探さなくては・・・ふと脳裏に浮かんだのはかつて自分の主君を負かしたことのある安アパートの一室だった。
「あそこなら!上手く隠れられるかもしれない!」
三河屋号はそのアジトを目指して走り出した。
423名無しさん@ピンキー:2005/12/05(月) 22:20:07 ID:dwl2pLDi
415の続き読みたいです。
424名無しさん@ピンキー:2005/12/06(火) 14:00:24 ID:02h7l/lG
おお、なんだか盛り上がってるな。
425名無しさん@ピンキー:2005/12/06(火) 22:05:51 ID:Ladu0LjH
>422
続きテラワクテカ
426バン×マラC:2005/12/07(水) 21:06:51 ID:X+T6Zud2
あの、2日もあけてしまってすみません・・・orz
神職人さんのお話が終わった後、再び投下してよろしいでしょうか?
427名無しさん@ピンキー:2005/12/07(水) 22:17:48 ID:yVb9LQ4H
>>426
終わるの待たなくても大丈夫だと思うよ
どっちも続きが気になるw
428名無しさん@ピンキー:2005/12/07(水) 22:24:50 ID:3ZmzgnI7
426様 是非ゆっくりでもいいのでお願いします。楽しみにまってます。
429名無しさん@ピンキー:2005/12/08(木) 23:36:41 ID:J0OOko3w
>>426
>415の続きが気になります!同時進行でも投下、
大丈夫だと思いますよ。
430408:2005/12/09(金) 15:11:37 ID:m5/VbIpG
>>427-429
ありがとうございます!
ちょっと今長くパソコン使えないので、ちょっとずつ投下することに
なると思うのですがよろしいでしょうか?
431408:2005/12/10(土) 22:32:10 ID:MpIaAcnS
少年の唇から、艶めいた吐息が出る。
マライヒはバンコランの首に腕を回し、母が子にするように彼の頭を撫でた。
バンコランはやがてマライヒの下腹部に指を這わせる。
しかし、いつもならばその快感に溺れはじめ声を上げるマライヒがいるはず
なのだが、今日はその声がしない。
バンコランが手を止めて顔を上げ、マライヒの様子を見ようとする。
「バン」
マライヒがバンコランの顔を見下ろし艶然に微笑む。上気し、艶っぽい息を
吐きながら、マライヒは男に言う。
「何故やめようとするの・・・?それから、・・・指なんかじゃいや。
満足できないんだもの」
そう言うと、ゆっくりと男の耳の上に手を添え、その頭を下腹部に持っていかせた。

「ちゃんと・・・口でぼくを愛して・・・」

バンコランの口元に自分の可愛らしい其れを近づける。バンコランは要望通り、その若い茎を丹念に口淫した。
マライヒが高い嬌声を上げる。
「あぁあッ!んあぁ!バン・・・とっても上手・・・その調子で、もっと・・・」
マライヒは顔に歓喜の表情を浮かべ、誘うように腰を振った。

432408:2005/12/10(土) 22:34:45 ID:MpIaAcnS
またもメール欄間違えたよ・・・
上のは「バン×マラC」です。すいませんo.....rz
433名無しさん@ピンキー:2005/12/14(水) 20:58:23 ID:Ip/SH8hb
ホッシュ
434名無しさん@ピンキー:2005/12/17(土) 19:50:28 ID:qtn+BCQ7
保守
435名無しさん@ピンキー:2005/12/20(火) 20:03:37 ID:byKc9yHa
ほーしゅ
436名無しさん@ピンキー:2005/12/22(木) 10:47:09 ID:cKQoYOLD
アーネスト・ホーシュ
437名無しさん@ピンキー:2005/12/25(日) 23:03:17 ID:o4HpTji5
バンコランお誕生日おめ。
(ザカーリが占いで「クリスマスの生まれ」と言ってたはず)
438名無しさん@ピンキー:2005/12/27(火) 00:57:10 ID:Z18Ko8ER
パタリロは四月一日だったか。
マライヒの誕生日はいつだったっけ?

まぁどのみち何年たとうが歳取らないわけだがw
…あれ、でもタマネギたちは歳を取っていってるような…。
(結成して10年しかたってないのに初期メンバーがロートル扱いだしなぁ)
439名無しさん@ピンキー:2005/12/27(火) 21:57:43 ID:LLVLu5ky
マライヒは2月14日バレンタイン生まれ
440バン×マラD:2005/12/31(土) 01:17:09 ID:UfI7t3gp
普段の行為と違い、今日はこの少年が己を翻弄し、誘導している。
その事に青年はひどく煽られる。
いつしかバンコランは夢中になってマライヒの愛らしい其れを吸い上げ、
巧みに舌を這わせ、少年を絶頂に導く。
「あっ・・・!バン、いく、いっちゃうぅッ!!ふ・・・ああぁぁん!!」
マライヒは白い肢体を反らし、白い液をびゅくびゅく、と吐き出した。
マライヒは快楽の余韻に浸り、はぁはぁと荒い息を出し、ぼんやりと病院の
無機質な天井を見上げ寝転がっている。
バンコランは少年の身体に再度覆い被さり、首元やわき腹、とにかく敏感な
処を撫であげ、悪戯のように彼の愛人の身体で遊ぶ。
ほんのり紅くなった顔に笑顔を浮かべ、マライヒはバンコランにささやく。
「・・・ばん、あなたにも気持ちのイイこと。してあげる・・・」
441名無しさん@ピンキー:2005/12/31(土) 16:34:24 ID:bWDqUUTj
楽しみ。2年越しになるんですね。
442名無しさん@ピンキー:2005/12/31(土) 21:16:43 ID:fK4l40O2
越年。でも気分は床春〜♪
443名無しさん@ピンキー:2006/01/02(月) 07:50:05 ID:oHuvxB8h
ageましておめでとう。
444名無しさん@ピンキー:2006/01/07(土) 15:05:39 ID:q3gvMxwJ
ほしゅ
445名無しさん@ピンキー:2006/01/07(土) 23:14:09 ID:YfbEQY/V
【久々に書いてみるか】

パタリロvsマライヒ


常春の国マリネラ。
新年だというのに雪も降らないこの国の少年国王は、お年玉集めに遁走していた。
どうやら出会う人全員にお年玉をねだっているらしく、マリネラ宮殿で働くタマネギ部隊も
半ば脅されるようにして、お年玉をむしりとられていた。

「お?!お前はタマネギ10号じゃないか。恵まれない僕のためにお年玉をよこせ。」
「い、いやですよ。どこが恵まれていないんですか。」
『天下の宝刀 国王命令だ!』
「ふえ〜ん!」

と、まぁこんな具合である。
日頃から安月給で働いている上に、さらにお年玉まで巻き上げられて、タマネギ達は困り果てていた。

「殿下にも困ったものだ。」
「お金が絡むと人が変わるからなぁ。」
「オゼゼのためなら人を殺してもなんとも思わないんだろうな。」
「どうにかする手はないだろうか?」
「エトランジュ様に来ていただくか?」
「いや、殿下のことだ。喜んでお年玉をせびるだろうな。」
「うーん・・・・。」

結局、いい案も浮かばないまま、被害者はどんどん増えていった。
446名無しさん@ピンキー:2006/01/09(月) 00:19:47 ID:i+aELWZz
×じゃなくてvsなんだw でも、

+   +   
  ∧_∧ +
 (0゚・∀・)  ワクワク
 (0゚∪ ∪ + テカテカ
 と__)__) +
447名無しさん@ピンキー:2006/01/10(火) 19:06:46 ID:PG+dK2fg
>445  続き

世界各国に散らばっている大使館の職員たちも同様で、必死の抵抗もむなしく
泣く泣くお年玉を巻き上げられていった。
ロンドン大使館も恐らくターゲットにされているであろう。
タマネギ達は皆で寄り集まって、対策を練る事にした。

「どーする?殿下の恐怖はもうすぐそこまでやってきているぞ?」
「こうなったらバンコラン少佐に頼むしか・・・・」
「少佐は今浮気の真っ最中だ。邪魔したら命が危ない。」
「今度はどこの少年だい?」
「フランスで引っ掛けたらしい。」
「うらやましいなぁ。」
「・・・・うーん。仕方ない。マライヒさんに来ていただこうか。」
「そーだね。それがいいよ。」

結局、出張と称して浮気にはげむバンコランのかわりに、彼の愛人である
マライヒが呼ばれることになった。

「どうして、こんなに人数がそろっててパタリロに勝てないのさ?!」
「そう言われましても、国王命令とあれば逆らうわけには・・・」
「じゃあ、素直に出せばいいじゃないか。」
「そんなぁ。ナントカしてくださいよ。」

泣いて頼むタマネギ達に押しきられて、渋々協力させられることになったマライヒは
とある作戦をたてることにした。

「パタリロが来たら勝負を持ちかけるよ。」
「勝負・・・ですか?」
「でも、彼の知能は高いから、絶対勝てるようにしたい。」
「はぁ。」
「そのためには、君達の協力が必要なんだけど・・・・かくかくしかじか・・・」
「なるほど。それで巻き上げられた分は取り返せるわけですね?」
「作戦通りにいけばね。」
「このままだまってお年玉を差し出すのは、いやですから協力させていただきます。」
「助かる。じゃあ、絶対にばれないようにしないとね。」

マライヒはそう言うとすぐに、パタリロをロンドンへ呼び寄せた。
448名無しさん@ピンキー:2006/01/11(水) 14:17:29 ID:YYzdUdZh
+   +   
  ∧_∧ +
 (0゚・∀・)≡3 ドッキドッキ
 (0゚∪ ∪ + ワックワック
 と__)__) +  テッカテッカ
449名無しさん@ピンキー:2006/01/15(日) 02:26:28 ID:wK7IrneD
とりあえずホシュ
450名無しさん@ピンキー:2006/01/18(水) 19:53:45 ID:NwNnJLSw
もういっちょ、ホシュ
451名無しさん@ピンキー:2006/01/20(金) 12:16:45 ID:s4lZ7+u5
続き待ってます
452名無しさん@ピンキー:2006/01/21(土) 21:11:46 ID:r/LkeBva
ワクテカしながらクックロビン音頭貼り
ttp://www.sanspo.com/baseball/top/tig200601/tig2006012105.html
453名無しさん@ピンキー:2006/01/23(月) 13:34:15 ID:tXtIAAjV
すげー!>>452
454名無しさん@ピンキー:2006/01/24(火) 19:42:07 ID:k7NRZMhw
圧縮間近?ホシュ
455名無しさん@ピンキー:2006/01/24(火) 22:24:32 ID:gexdwo1q
マライヒのおなにシーンがあるのって何巻?
456名無しさん@ピンキー:2006/01/25(水) 02:04:48 ID:q4jIE38A
yomitai
457名無しさん@ピンキー :2006/01/25(水) 08:38:13 ID:k04CsnFe
コミクス20巻「気分・紀文・奇聞」
458名無しさん@ピンキー:2006/01/26(木) 22:51:48 ID:zIW8LM3e
エトランジュです
体を持て余してます
エトランジュです
エトランジュです
459名無しさん@ピンキー:2006/01/26(木) 23:06:24 ID:4IXJqzmq
>>457
文庫なら9巻
460名無しさん@ピンキー:2006/01/28(土) 10:40:32 ID:5bs4xa7e
ロボット相手にオナニー&SEXの方法を教えるのもすごいなマライヒ
461名無しさん@ピンキー:2006/01/30(月) 20:34:11 ID:VaPSZtHE
ホシュ
462名無しさん@ピンキー:2006/02/02(木) 21:29:36 ID:bowCHAOm
バンコランってパタリロときすしたんだよな
463名無しさん@ピンキー:2006/02/03(金) 01:08:13 ID:u3CqtZvl
誰かラーケン×マライヒ書いてください。
464名無しさん@ピンキー:2006/02/03(金) 11:31:06 ID:g/WK+SQx
自分もラーケン×マラ化見たい!
465名無しさん@ピンキー:2006/02/04(土) 15:33:12 ID:TsThuwH0
八戒×悟浄キボン
466名無しさん@ピンキー:2006/02/06(月) 02:46:01 ID:eMbAb+hJ
ホシュ

数字板も落ちたままで寂しいよ。
467名無しさん@ピンキー:2006/02/07(火) 02:08:20 ID:XhmI1q4Q
ラーケン×マラ 見たい! ((o(´∀`)o))ワクワク

パタリロと萩尾望都は最高だと思う。
468名無しさん@ピンキー:2006/02/11(土) 16:30:00 ID:wBXg4JOb
ホッシュホッシュ
469名無しさん@ピンキー:2006/02/12(日) 12:59:59 ID:mXlbseCJ
ほしゅついでにヨタ話でもしましょうよ。
たしかフィガロの話。サカって苦しそうなタマネギに「バカ。」と顔を赤らめていうマラ化に激しく萌えた。
470名無しさん@ピンキー:2006/02/12(日) 14:49:32 ID:c0oDwVku
>>469
あれは萌えた!マライヒってなんであんなに可愛いんだ!!
471名無しさん@ピンキー:2006/02/13(月) 00:16:47 ID:keCUGlPw
バンコランのおじ?だかに拉致監禁束縛されて眼力受けて陵辱されて、
イヤなのに抵抗出来ないマライヒにも萌えたが、その後自力で脱出したさまに萌え燃えた。
472名無しさん@ピンキー:2006/02/13(月) 01:59:57 ID:3n1uIOUr
本当にマライヒが萌える。初めてフォモカプ好きになったのはバンマラだった。

日々女性化していく彼(むしろ彼j(ry))だが、宝石貰ってキャーキャー騒ぐ姿は、
マイナスイオンを放出してくれている気がする。
全てのマライヒが萌え。(´Д`)ハァハァ
473名無しさん@ピンキー:2006/02/13(月) 02:57:25 ID:dnJyZVg+
ホモのふりしてる貴族だかに、ロレックスだかなんだか貰って、地面にたたきつけて
たが、宝石か毛皮だったら、もうちょっと迷ったのかなぁ。
474名無しさん@ピンキー:2006/02/15(水) 00:00:40 ID:f3gYmIHb
マライヒのお誕生日だったのね
475名無しさん@ピンキー:2006/02/15(水) 00:44:23 ID:TN9hQNG6
マラ化誕生日おめでとーーー!!
きっと今夜はバンコランと…(ゴニョゴニョ)
476名無しさん@ピンキー:2006/02/19(日) 21:50:58 ID:lg83JU9Q
hosyu
477名無しさん@ピンキー:2006/02/21(火) 03:22:33 ID:5qZ/nAL2
誰か心の優しい絵師、マライヒ画像うpしてくれ・・・orz ( ゚д゚)クレ
もしくは描いてるサイト∩゚∀゚∩ageしてくれ・・・!厨房だろうがなんだろうが
萌えたいんd(ry)
478名無しさん@ピンキー:2006/02/21(火) 18:51:49 ID:kzjQ3eBA
>477
暗いと不平を言うよりも
進んで明かりを点けましょう

まずは言い出しっぺから
479名無しさん@ピンキー:2006/02/22(水) 21:24:03 ID:MaGygQq6
祝・「パタリロ西遊記・外伝」発売! (2/4)
 ・・・・・・もうすぐ発売から一ヶ月になるが・・・
480名無しさん@ピンキー:2006/02/22(水) 21:39:41 ID:u5XEIO/P
>>477
今あるかどうかわかんないんだけど
「魔夜先生をなめなめする会」略して「マヤナメ」っていう
昔お世話になったHPの管理人&住人が確か物凄くマラ化ファンだった気がする。

今生き残ってるかどうか本当にわかんないんだけど
参考程度にどうぞ。
481名無しさん@ピンキー:2006/02/22(水) 23:15:14 ID:w3OZP2rD
三河屋パタの続きキボンヌ
482名無しさん@ピンキー:2006/02/22(水) 23:39:01 ID:6mUAmFhi
>>480
>>477さんではないが、ググってみても何も出てこなかったよ。
残念。
483477@ファンキー:2006/02/23(木) 04:03:32 ID:jQCSwtkG
477です。
∩゚∀゚∩ageして良いのか悪いのか良く分からんサイトだが、良いのだろうか?

ttp://cult.jp/onyx/Phantom/illust/

>>478 ↑サイトしか手元にパタリロ関係が無いんだ、勘弁してくれorz
>>480 有難う!スマン! ・・・が出てこなかった・・。(マヤナメに昔行った事の有る様な無いような・・・)
>>482 出てこなかったな・・・。残念・・・(つД`)

パタリロ!好きが周りにいなくて自家発電 自家発電。
484名無しさん@ピンキー:2006/03/01(水) 02:30:10 ID:xvHWLlz8
ホシュ
485名無しさん@ピンキー:2006/03/02(木) 20:35:59 ID:CQZbUabq
>>483
>478が言いたかったのは、絵が見たいって言うなら自分で描けってことだと思う。
晒された個人サイト可哀想…
486名無しさん@ピンキー:2006/03/03(金) 00:40:46 ID:7bWcHgHf
>478の意図する所は>485に同意

自分は>483で晒したのは>477のサイトだと思ってたが、違うのか?
>勘弁してくれorz
とか
>自家発電
とか他人様のサイトに対しては言わんだろ、普通は
487477:2006/03/04(土) 01:50:40 ID:YXxrUGqm
477です。すみません・・・JJあのサイト、数週間前に立ち上げた自分のサイトです・・・JJ
パタサイトをググったけど、出てこないから自分のサイトをあげしても良いだろうか・・・
自分でサイト探したりしたけど、サイトがなかなか見つからないから、自家発電
と書きたかったんですが、本当にすみません・・・。
488名無しさん@ピンキー:2006/03/04(土) 02:01:50 ID:Q46vClwK
>487
>JJ

なんだこりゃ
OL向けの雑誌か
てゆーか、ガキは巣へ帰れ
489名無しさん@ピンキー:2006/03/04(土) 02:20:09 ID:dEI3RPd/
まあまあ…
ちょっと空気が読めてなかったってことで。
>477のマライヒたん可愛かったしな
490名無しさん@ピンキー:2006/03/06(月) 20:58:08 ID:IBm2CpL2
ばんこらん×ひゅーいっと が読みたい…れす!!
でも何がどうなったらそうなるのか想像できんw
491名無しさん@ピンキー:2006/03/06(月) 21:32:53 ID:1DJLEIO0
媚薬使ってバンコランを手込めにするエトランジュ。
それがバレてマライヒにお仕置きされるバンコラン。
492名無しさん@ピンキー:2006/03/08(水) 22:12:55 ID:ihSBSMwX
>491
そのシチュなら マライヒにお仕置きされるエトランジュ の方がモエス

あの当時のマライヒはすんなりと納得(?)してたが、
今だったらどうなるか…
493名無しさん@ピンキー:2006/03/12(日) 21:49:35 ID:sJP2LKOb
>マライヒにお仕置きされるエトランジュ 

思いがけず(*´Д`)ハァハァしてしまったじゃねーか
494名無しさん@ピンキー:2006/03/20(月) 02:01:28 ID:679o1LIC
バンコラン×エトランジュは指マソ止まりで本番ナシと思っている俺が通りますよーっと

本スレの流れでコミクス読み返してたらそうじゃないかとオモタ
495名無しさん@ピンキー :2006/03/20(月) 18:42:25 ID:ywEUCmY3
>494
「うっ!」とか言って顔歪めてたのはそうなのか!
確かにバンコランの服がほとんど乱れていない…
496名無しさん@ピンキー:2006/03/28(火) 21:03:03 ID:obxX9FWB
704番目からのホシュアゲ

>494
おまい、頭いいな!
497名無しさん@ピンキー:2006/03/28(火) 21:16:06 ID:4v0EqwR5
こんないいスレ発見できて幸せだわ…!!
とりあえずバンコラン×エトランジュキボンヌですよと
498名無しさん@ピンキー:2006/03/29(水) 09:20:51 ID:LfrlRyyo
477>
自分ヘタレ絵師だけれどマライヒは何回も描いてるわよと…
って今もかなり描いてるけど 笑
499名無しさん@ピンキー:2006/03/31(金) 20:47:16 ID:w+N6piZq
自サイトのおえびでらくがき程度なら結構描いてる事に気が付いた<魔夜キャラ
500名無し@ピンキー:2006/03/32(土) 18:57:05 ID:eD/hipm8
結構パタリロ描きさんって多いのかも…
501名無しさん@ピンキー:2006/04/09(日) 16:10:37 ID:pUfWRYwK
そろそろ本スレでチンコ談義するのはやめて欲しい…age

「少佐はとてもたくましいし
その気になればどんな女性でも満足させられるでしょうね」

ちょwwww王妃様wwwwwwwwwww
とても少女漫画の台詞とは思えなス
502名無しさん@ピンキー:2006/04/10(月) 00:28:35 ID:vwibd537
誰かバンコラン×エトランジュのSS上げてくれないかな(ノД`)゜。
503名無しさん@ピンキー:2006/04/12(水) 21:50:13 ID:5xtAT5Tr
>>502
まだそんなこと言っとるのかー!
神や仏に頼る前になぜ自分の力でなんとかしようとせんのだー!





…いや、俺もですがorz
504名無しさん@ピンキー:2006/04/14(金) 16:23:52 ID:1jOJcpSp
パタリロ西遊記の悟浄×八戒は書いたよ










ヘタレだけども…(´・ω・`)
505名無しさん@ピンキー:2006/04/14(金) 16:40:44 ID:g3KY9FJa
「マヤナメ」→「マラ化の季節」になっている模様。
詳細不明

>477さん・・・
マラ化の画像・・・これしかありません。許して
ttp://www3.ocn.ne.jp/~natukich/maraich2.jpg
506名無しさん@ピンキー:2006/04/14(金) 16:59:32 ID:EMfD8BgB
>>504
よ、読みたい。すごく読みたい。
507名無しさん@ピンキー:2006/04/16(日) 16:14:30 ID:Km4ULWyp
まぁとりあえずあげときます(´・ω・`)

悟浄×八戒



「お前ってホントに欲ってものがないよなぁっ」
布団へ仰向けに横たわった八戒が呆れた声で言った
珍しくいい宿に泊まれることになり悟浄と八戒は同室で寝ることにした
「…武人に欲など必要ない」
部屋の隅にある椅子に座り窓の外を眺めながら悟浄は相変わらず堅い口調で言った
夕日の光が差し込み部屋を紅く染めた
まだ寝るのには早い時間帯だ
堅い口調で答えられムッとする八戒
『ったくつまんねぇ男だな〜相変わらず…』
そう思った瞬間何を思いついたのか布団から起き上がりいやらしい笑みを浮かべ悟浄の方を見た
「そんなこと言うけど色々溜ったりしないのかよ?」
それを聞いて意味が分かったらしく赤面しつつ
「バッバカ!!そんなもん考えもしないわっ!!!」
「まったまた〜照れちゃって…口で言っても体は正直っつーからな〜♪」
あくまでも悟浄をからかう八戒。さらにからかいはエスカレートする
「でもまぁ、俺たちはお師匠様に使えてる限り女には触れられないからな…男の俺と一発やるか?」
と言いつつ胸元を大胆にはだけてみせ布団にあぐらで座った
「ほら、抱いてみろよ…まぁ女も襲えねぇ根性なしなんだから男なんてなおさら襲えな…っ」
悟浄は人が変わったかのように急に椅子から降り八戒の唇を奪った
これはさすがに八戒も予想外だった
顔を真っ赤に染め悟浄を振り払った
「バッバカ…冗談だってば!っやめろよっ!その冗談も通じない堅い性格直せ!バカ!」
視線を悟浄に向けることすら出来ずうつ向いてしまった
「わしを本気にさせたのは八戒ではないか…おびえるな…恐くない」
いつもの悟浄の口調ではなかった
508名無しさん@ピンキー:2006/04/17(月) 19:29:58 ID:UckOIdPy
キタキタ―――!!o(゚∀゚)o 続き続き!!
509名無しさん@ピンキー:2006/04/17(月) 19:52:30 ID:H7WP4HWX
再び悟浄の唇が八戒の唇に重なる
悟浄が舌を入れ二人の口元からいやらしい液体の音ががらんとした部屋に響く
八戒は目をぎゅっと閉じて固くなっている
本人にはまだそれが恐怖なのか快感なのか感じられなかった
はだけた胸元に右手を忍ばせ胸を愛撫した
「っはぁ…っ!!」
胸元を触られ思わず悟浄の唇から自分の唇を離す
二人の唇からつぅっと糸が引いた
唇は唾液で濡れて光っている
赤面しうつ向いた八戒の顔を見て悟浄は耳元で
「…なんだ、感じてきたか…?」
と小さくささやき再び胸を愛撫し始める
「バカ…そんなんじゃ…っ…はぁ…っんん…」
胸を愛撫され思わず声を上げてしまう
悟浄は八戒の胸の突起を指でクリクリとこねくり始める
「バカ!!それだけは…やっ…やめ…ふあぁっ…ん…」
もう理性なんて吹っ飛ぶくらいに声を上げてしまった
悟浄にはその突起が徐々に固くなっていくのを感じた
「バカバカ言うな…ずいぶんと感じやすいんだな…」
不審な笑みを浮かべつつ左手は八戒の下のモノにふれる
左手で器用に下を下ろされ八戒のモノがさらけだされた
「やっ…恥ずかしい…」
急に女々しくなり目に涙をため赤面しつつ小さな声で言った
そのモノは反り上がり透明な液体で濡れていた
悟浄は右手の胸の愛撫は未だに止めず空いている左手でモノに優しく触れた
親指の腹でモノの先の方を撫でながら再び耳元で
「こんなに濡らして…女とヤる時もこんななのか…?」
といたずらっぽくささやく
「…あっ…うっ…もっと…っ」
普段の八戒とは思えない発言をした
悟浄は少し驚いた表情をしたが再び笑みを浮かべ
「…そうか…感じるのか…気持ちイイか…?」
とまた耳元でささやく
「っう…ん…気持ち…イイ…ん…っふぁ…」
八戒も快感を感じてきたようだった
510名無しさん@ピンキー:2006/04/17(月) 21:02:50 ID:W9W0Ls53
おお〜乙です!悟浄好きだから嬉しい!
511名無しさん@ピンキー:2006/04/19(水) 21:25:34 ID:KJHKTXcu
つ、続きを………

圧縮近そうなのでホシュアゲ
512名無しさん@ピンキー:2006/04/23(日) 00:12:23 ID:LSgYWE6f
おお!このコンビ大好きなので期待!
513名無しさん@ピンキー:2006/04/29(土) 17:52:45 ID:ONRRYc65
ムッハー悟八ktkr(*°∀゚)期待age
514sage:2006/05/01(月) 13:15:01 ID:dKOJAKvh
まあ、連休ですんでぼちぼちと・・・・・・。

 マライヒ×バンコランで。

 失敗には死を。
 徹底して叩き込まれた組織の掟。
 わかっていた筈だった。ミスをすればそこで終わりなのだ。
 僕たちは使い捨てられる組織の駒にすぎない。
 でも僕は伯爵の・・・・・・。伯爵は僕を・・・・・僕に、死を?

 目を開けたそこは、見知らぬ部屋の中だった。
 枕を重ねた大きなベッドの傍らに、黒い髪の男が立っている。
 バンコラン少佐・・・・・・。我ながら馬鹿な羽目に陥ったもんだ。こんなところで、こんな男と。
「・・・・・・どうするつもり?」
「エトランジュはどこだ」
 鼻で嗤ってやったら頬に火花が散った。
 ふん。
「その程度で口を割らせようっての?甘いよ」
 伯爵の館で受けた訓練の数々が頭をよぎる。思い出したくもない、拷問。どこまでの痛みになら耐え
られるのか、僕はわかっているはずだ。伯爵・・・・・・。
「そうか」
 ぎしり、とベッドが鳴った。
「こんなことはしたくなかったが」
「何を・・・・・・」
 対処を考える暇もなく、襟元に手がかかった。力づくでブラウスが開かれる。
「やめて!!」
 何を・・・・・・何を考えてるんだ!?この男・・・・・・なんで?
「口を割らせるにはいくらでも方法がある。苦痛ばかりとは限らない」
 馬鹿な!
「う・・・」
 唇をふさがれる。手が動かない。
「やめ・・・」
 首を振りたくって一瞬だけ逃れたが、執拗に唇を押し付けられる。
 嫌だ・・・なんで、急に、こんな、ことに・・・・・・。
 唇が・・・舌を入れられないように歯をくいしばると、ついばむ様に唇を吸い込まれる。
「う・・・」
 わけがわからない。嫌だ!
 手が首筋を滑っていく。手が自由になった!と思った瞬間、どうやって外したのか、僕のネクタイ
で両手をまとめて括られた。
「やめろ!こんな・・・・・・僕は女の子じゃないんだ!」
 僕は自分の女装を激しく悔やんだ。
515名無しさん@ピンキー :2006/05/01(月) 18:29:29 ID:ki6dBhbV
>>514
うおーキタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!
クールな文体が(・∀・)イイ!! 続き待ってます!!
516名無しさん@ピンキー:2006/05/01(月) 21:48:43 ID:9ZEYIQAK
八戒×悟浄書いてたものです〜

まさかこんなに評判いいとは思っていなかったので続き書いてません…
連休中には仕上げたいかと!!
バンコラン×マライヒ楽しみにしとりますヒャー
517名無しさん@ピンキー:2006/05/01(月) 23:07:31 ID:FavvSYiw
>>514
おおお!!!原作沿いな話しだ!
ついに待ちに待ってたバン×マラキターー!!
518名無しさん@ピンキー:2006/05/01(月) 23:39:33 ID:L/gXLOs8
わーいGW職人祭りだわっしょい♪
バン×マラも悟浄×八戒も楽しみにしてま〜〜すv
519名無しさん@ピンキー:2006/05/09(火) 02:13:25 ID:MfiWbY+7
あげ
520バン×マラ 2:2006/05/09(火) 15:00:22 ID:yWptxxqM
 ブラウスの前が開かれる。首筋に沿って唇がおりてくるのがわかった。
「やめ・・・ろ」
 少佐は何も答えない。脇腹の方から手が這い上がってくる。冷たい掌。伯爵とは
違う手順に、頭の中が白くなる。唇が胸にたどり着く。
「触るな、くそっ」
 括られた手をそのまま握って少佐の後頭部に叩き付けようとした瞬間、乳首に歯
がたてられた。
「いっ・・・・・・!」
 痛い!
 容赦のない行為に一瞬躊躇うと、ふわり、と体が浮いてうつ伏せにひっくり返された。
ブラウスの袖が音を立てて破れ、あらわになった背中にまた唇が触れる。
「元気がいいな」
「なっ・・・!馬鹿にするな!」
 ふふっ、と笑う息が背中をくすぐった。
 我慢しようと思っていたのに、ぴくり、と背中が揺れたのが自分でもわかった。
 唇がゆっくりと背中を往復し、唾液で冷たくなった場所に息がかかる。
「嫌だ・・・やめて・・・」
 僕は背中が弱い。
 伯爵の訓練のおかげで、見えない方により注意を払うようになってしまって、その結果
で・・・結果で、背後に人がいるとそこに神経が集中して視線や息遣いにやたら敏感になって
しまって、ああ・・・・・・。
 ふうっと息が吹きかけられると、やめようと思っても背中が浮く。
 刺激から気をそらそうとしても、そうはさせないように背中にかかる息が近くなる。唇が
触れる、と思うとそのまま遠くなり、また微かに息がかかる。僕は思わず拳を握り締めた。
触れるなら触れてもらいたい。いや、違う。そんなこと言ってる場合じゃない。これは・・・
これは情事じゃない。拷問なんだから気をそらさないと、気を・・・・・。
「ああっ!」
 唇がくるかと思ったら指で背骨をなぞられた。思わず首をひねって顔を見ると、少佐も
僕の顔を見た。にやり、と嗤う。この上なく優しく僕の背に指を這わせながら彼は嗤った。
「名前はなんだ?」
「なに・・・・・・?」
「名前だ。お前の」
「誰が・・・!」
 誰が喋るか、と言おうとした口をふさがれる。ついばむように優しく唇が吸い込まれる。
「大きな声をだすんじゃない」
 低い、甘い声。冷たい顔に似合わない。
521バン×マラ 3:2006/05/09(火) 15:15:01 ID:yWptxxqM
舌が、唾液が口に入ってきて、僕の舌を絡めとる。思わず舌を絡めてしまって我に返った。
だからそんな場合じゃないんだ!
「ううっ?」
 舌を噛んでやろうとしたら、スカート(!)を捲られた。下着がそのままずりおろされて、ひ
どい格好になったのがわかる。キスをされたまま、乱暴につかまれてきつく上下に擦られた。
暴れてやろうと思っても、背中に体重がかかって暴れにくい。とりあえずこのキスをやめたい。
息が苦しい。首を振り放して少佐と反対の方へ顔を捻ると、そこは鏡になっていた。いや、本当
は窓なんだけれど、カーテンが開いていてもう外は夜なのだ。表が暗い。中の明かりで鏡になった
窓に自分が映っていた。
「あっ・・・」
 いやらしく半開きにした口許や、煽り立てるように自分自身に絡みつく少佐の指が目に焼きついて
僕は慌てて目をつぶった。
「いい格好だな」
 ふふふっ、と嗤う声が耳にかかる。残酷な口調とは裏腹に、耳たぶにそっと歯がたてられる。僕を
擦る指の動きがゆっくりになって、不覚にも漏らしてしまった先走り液を弄るようにすくって、指で
塗り広げていく。指が先端から円を描いて下がっていく。さっきまでと違う動きに拍子抜けして、嫌
味に腹が立って、目を開いたら着衣も乱さず冷静な男の顔がそこにあった。
「あんた、いや、な、奴だね」
「犯罪者に言われる筋もないな」
「あんた・・・だって・・・・・こんな・・・ことして・・・大差、ないだろう・・・」
 ああ・・・・・。
 指が絡みついてくる。焦らすように、ゆっくり擦りあげて、湿った指で僕の後ろに触れた。
 せめて声は出さないようにしようと思う。そっと触れて、ぎゅっと押して、潜り込むかと思ったら
また前にまわって指を絡める。何度か繰り返されているうちに目を開けていられなくなった。声を出さ
ないように、腰を動かさないように、耐えているのが難しい。
 女の子にはこういう場合の訓練もあったのだろうか。僕は・・・・・・伯爵と関係してはいたけれど、こんな
事態は想定外だった。だんだん指が早くなる。気持ちが高ぶってくると、時々、痛いほどぎゅっと握られる。
それが嫌だった。そのままにして・・・そのまま・・・ああ、もう・・・。我慢しようと思っても息が漏れて、それ
が喘ぎだか吐息だか、自分でもわからなくなった。また強く握られる。もうそれはやめて・・・嫌だ・・・。
522バン×マラ 4:2006/05/09(火) 15:38:32 ID:yWptxxqM
「名前は?」
「指を・・・離して・・・」
「名前を聞いているんだ。聞こえるか?」
「ああ・・・嫌だ・・・お願い・・・」
 指が動き始める。もう少し・・・。
「聞こえるか?名前を言うんだ」
「ああっ・・・ううう」
 話かけないで欲しい。また止められた。止まった指が、今度は後ろをうろうろし始める。入りそうで
入らない。腰が動いてしまう。もう一度、仰向けにくるりとひっくり返された。目を開けると、僕自身の
傍に少佐の口がある。口でされる、と思うと、またひくりと腰が動いてしまった。
「お前も、あのラーケンとやらも、国際ダイヤモンド輸出機構の人間なんだな?」
 ああ、息がかかる。もう少し、もう少し、と思うと腰が止められなくて、彼の口の中に差し込むように
持ち上げてしまった。
 僕を掠めるようにして顔をそらし、少佐は僕の膝を立てて、腿の内側に唇をつけた。そんなところじゃない、
そんなところじゃないのに。
「そうなんだな?」
 なんのことかわからない。なにがそうなんだ?組織?僕と伯爵が組織の人間だってことは、パタリロ8世
もこの少佐もわかっているはずだ。そのはずだ。だから頷いてもいいんだ。ああ、うまく考えられない。少佐
の唇が足を滑ってヒップを噛んだ。
「ああっ!」
「違うのか?」
 捕まった時はどうするんだっけ?尋問されたら?何も喋らないより、何か喋ったほうがいいんだ。そう
教わった。圧力に屈したように見せて、つまらないことだけ吐いて、肝心なことは黙っている。これはつまら
ないことだ。
「そう、だ・・・ああっっ!」
 彼は僕を口に含んだ。待っていた刺激に体が反応する。もうすぐ駄目になる。気持ちいい・・・。
「ああ・・・ああっ、ああ・・・ううん・・ひっ!」
 急に怪我をした方の腕を引っ張られて僕は我に返った。
「あっ・・・なに・・・?」
 起き上がった少佐が淡々とヌードに変わる。ぎしり、とベッドがきしんでまた押し倒された。腕が痛い。
唇が首筋から胸に移る。さっき噛まれた乳首を、今度は優しく嬲りはじめる。
「ううん・・・」
 だからそうじゃない。もうそんなことされたくない。もっとちゃんと、もう少しで・・・。
「名前は?」
 僕の、名前?ああ、そうだ。これは情事じゃないんだ。名前は喋ってもいいんだっけ?
 固いものが腰の辺りから僕自身の上に来る。これがそうだ、と示威するように僕の上に重ねて、擦っていく。
指が後ろにまわって、入口をなぞる。微妙な動きが僕を煽る。そうじゃない。そうじゃない、もっと・・・ああ、
腕が痛い。潰さないで、腕が痛くてうまく動けない。動くと彼のものに僕自身が擦れる。いけそうでいけない
でいるせいで、はちきれそうになって痛い。もうちゃんとして、そんなところじゃないよ。
「なまえ・・・は・・・」
523バン×マラ 5:2006/05/09(火) 16:32:59 ID:yWptxxqM
名前は言ってもいいんだ。これがはじめての仕事じゃない。調べれば僕の名前なんてどうせすぐわかるんだ。
だったら・・・気持ちよくなりたい・・・ああ・・・。
「マラ・・・イヒ・・・ああ・・・もう・・・」
 ぐいっとひっくり返された。四つん這いの背中に少佐の髪がかかる。それだけで叫びそうになる。ああ、
入ってくる・・・。
「ああ・・・あああぁぁぁ」
 気持ちいい・・・気持ちいい・・・一杯になる・・・。ぐいっと入ってずうっと引かれる。抜けそうで不安になる。
「嫌だ・・・嫌だ・・・ああ・・・ああああっ」
 抜けちゃう、抜けてしまう。
「エトランジュはどこだ?」
「あ?ああん、あぅ、あっあっあっあっ」
 もう一度ぐっと入って、今度は叩きつけるように動く。ああ、ああ、もう駄目だ。触って、前にも触って・・・!
ああ、いっ??
「いたい!」
 また腕を捕まれて僕はパニックになった。
「痛い・・・いたい、もういや・・・もういや、お願い・・・」
 自分で腰を動かしても、少佐に腰を引かれてしまう。先っぽだけが僕の中に残っている。こんなんじゃ嫌だ。
「ねえ、もう・・・ああ。ああ、痛いよ、腕を、腕を放して・・・!」
 腕が解けた。じんじんと痺れるような痛みが脳に抜ける。少佐がまた動き始める。痛みと快感で頭が白く
なる。もう駄目、もういく、ほんとうにもう・・・。
「あっあっあっあっあっあ・・・いやあ!」
 また掴まれた。
「エトランジュをどこへ隠した?」
「エトランジュ・・・?」
 ああ、抜けちゃう・・・。
「言え。楽にしてやる」
「ほんとうに・・・?ああ・・・」
 でも駄目だ。喋ったら僕は・・・僕は伯爵に・・・伯爵に殺されるんだろうか?それとも組織に?同じこと
なんだっけ?ああ、抜かないで・・・嫌だ・・・。
「あああんっ」
 ああ抜けちゃった…ぬけちゃった・・・。
「エ・ト・ラ・ン・ジュ・だ。どこにいる?」
「それは・・・」
 きつく掴んで擦られる。そんなふうにされると痛い。痛いけどいく。こんなの嫌だ・・・嫌だけどもう
げんか…いで・・・。
524バン×マラ 6:2006/05/09(火) 17:23:42 ID:yWptxxqM
「うぅっ!」
 今度は肩に歯をたてられた。
「もう・・・もう許して・・・お願い・・・」
 痛いのと気持ちいいのと辛いのとで頭の中がごちゃごちゃになる。こんな台詞、もっとも口走って
はならない気がする。思う壺だ。思う壺だと思うけどもう僕も限界で・・・ああ、いやあ!
「いやあ・・・あっぁっぁぁ」
 ぎゅう、っと根元を掴んだまま、少佐が中に入ってくる。そのまま短いストロークで突いてきた。
痛い気持ちいい痛い痛いああこんなの嫌だ嫌だ嫌だ・・・!あんまりぎゅっとつかまれているのでい
くにいけない。それなのにどんどん突かれて気持ちいいのかどうか、どうなのか自分でもわから
ない。枕に顔が圧迫されて息が苦しい。手を放して欲しい。もう、こんなにずっと・・・耐え
られない・・・。
「言え。楽になりたいだろう」
 低い、甘い声。せめて手を括ったネクタイを取ってほしい。手を放して欲しい。キスして欲しい。
もういかせて・・・。
 必死で振り返ると、吸い込まれそうな瞳が見えた。
「言う・・・から・・・言うから・・・許して・・・もういかせて・・・」
 少佐の姿が滲んで見えにくいのは自分が泣いているからだろう。情けない、と思ったけれどもう
どうしようもなかった。
 少佐の顔がゆっくり近づいてきて、そのままキスされた。甘く優しいキス。思わず送り込まれた
唾液を飲み込んでしまう。きつく掴んでいた手が離れる。
「どこにいるんだ?」
 僕はマリネラ王妃と伯爵のいる別荘の場所を吐いた。伯爵の顔と、僕に拷問に耐える訓練をした
男の顔が頭に浮かんだけれど一瞬だった。
 少佐の手が僕をそっと包んで、ゆっくり、だんだん早く、突いてくる。
「あっ・・・あっあっあっあっあ・・・あああ!」
 僕は一分、持たなかった。少佐の手の中に長く、自分でもびっくりしたほどの量を吐き出し、そ
のまま枕に突っ伏した。

「うう・・・」
 気がついたら、少佐はもうスーツを着てベッドの脇に立っていた。
 まさか夢だったか?と思ったけれど、もちろんそんなわけはなく、僕は裸のままだった。でも腕の
包帯が替えてある。
「着替えろ。一緒に来てもらう」
 一緒に?
「残酷だね・・・僕のせいで計画が失敗するのを見てろって言うの?」
 そしてたぶん、伯爵の死ぬところを。
「お前は組織の裏切り者だ。どうせ手を切るならすっぱり切った方がいいだろう」
「あんたが裏切らせたくせに・・・」
「お前はいつか私に感謝するだろう。来い」
 そうして彼は、目を閉じた僕に長いキスをした。

 終わりです。
 長文、下げ忘れ、しかもGWが終わってしまったことをお詫びします。
525名無しさん@ピンキー :2006/05/09(火) 19:59:16 ID:Yg6V/PEN
おおお!待ってました!ヌゲー上手いしエロイ、エロイよ(*´Д`) ハアハア
初期原作の耽美感がすげーよく出てて良かったー
今のラブラブな二人じゃなく非情な男バンと殺し屋マラ化、
最高でした。超GJ!!そして他のも是非よろしく頼みます!
526514:2006/05/10(水) 10:50:03 ID:8iy2mwkL
>>525
 褒めてくれてありがとう。喜んでもらえたなら嬉しいよ!
 
 ずーっと上の方にあったマラ化×エトランジュお仕置き編って
やつを書きたいと思ってるんですが、よかったら待ってて下さい。
527名無しさん@ピンキー:2006/05/10(水) 21:40:50 ID:D1e3Dewb
おおおおおおおお〜すごくイイ(・∀・)!!
えがったー
この一発ですっかりバンはマライヒにメロメロになったんだね。
外見モロ好みだしさらに反応がいいときたら。
グッジョブ!
528名無しさん@ピンキー:2006/05/11(木) 00:04:00 ID:1BLqjVzT
うわ何このスレwwwwwwクオリティ超タカス!!!
よもやエロパロ板でバン×マラが読めるとは・・・ありがたや。
職人さんGJです!!!!!
マラ化×エトランジュお仕置き編待ってますよ!!!!!
529名無しさん@ピンキー:2006/05/12(金) 20:55:17 ID:YHoCReOs
この漫画はあれだよね、一度冷めた後も定期的に萌えくるよね。
もう読まないからしまっちゃおー、と思った後年後にまた萌えてきて
押入れからコミックスずるずる引きずりだすみたいな。
そんで巻数多いから出したりしまったり面倒なんだよ。
今何巻まで出てんだろう。
530名無しさん@ピンキー :2006/05/12(金) 21:03:21 ID:S8R1p1P3
>529
もうすぐ79巻が出ますよ。
それより手持ちのは売らずに手元に置いとけ。そういう周期は何度も来るから。
私は何度も売って何度も全巻買いなおしたよw
531名無しさん@ピンキー:2006/05/12(金) 21:36:21 ID:BEUAgqlh
そいや話それちゃって悪いけどエトランジュに妹っていたのよね…
532名無しさん@ピンキー:2006/05/13(土) 17:58:06 ID:dW+zCaTg
>530 サンキュー。79巻か。なんか
あんまり巻数すすんでないんだね。

エトランジュに妹なんかいたかえ?最近出てきたの?
533名無しさん@ピンキー:2006/05/13(土) 19:53:56 ID:voJG1RFi
確かね、57巻に出てきた〜顔そっくりやで…
このためだけにわざわざ57巻買った(爆
534名無しさん@ピンキー:2006/05/19(金) 06:50:51 ID:6hD8Lgfj
ttp://interrupt.ne.jp/~int0100/cg/Etrange00.jpg
こんなん見つけた…エトランジュ
535名無しさん@ピンキー:2006/05/19(金) 10:49:36 ID:6Rz0hSNM
(;;´・ω・`)
536名無しさん@ピンキー:2006/05/19(金) 10:55:07 ID:4DRR9Sek
ところで、今日って79巻でるよね。
537名無しさん@ピンキー:2006/05/19(金) 11:48:54 ID:6hD8Lgfj
そうだよ〜今日買いに行くつもりだ
538名無しさん@ピンキー:2006/05/19(金) 20:37:46 ID:4DRR9Sek
近所の本屋になかった、残念。
539名無しさん@ピンキー:2006/05/19(金) 21:32:45 ID:uCQ/cwLQ
今人生で何度目かのパタリロブーム。
せっかく最新刊出たけどマライヒタンの出番が少なくて淋しい・・・。
ここもSS出ないねぇ・・・。
とりあえずDVDでも観てくるか。
540名無しさん@ピンキー:2006/05/24(水) 09:50:35 ID:ASNILV43
79巻ゲト。数年ぶりに登場のエトランジュだけど、相変わらず
キレイかった。セリフが少ないのが残念だったな。
541名無しさん@ピンキー:2006/05/25(木) 17:06:16 ID:/AyyWfY2
遅まきながら>>514さん、あんた本当に 神だ!! すごいのめりこんで読んじゃったよ!こんないいものが読めるなんて!ありがとう>>514 グッジョブ!
ところでほぼセリフだけのアホSS(エロ薄め)が浮かんだのだけど投下しても桶?
542名無しさん@ピンキー:2006/05/25(木) 18:46:27 ID:9mgfIZ7E
>>541
もちろん桶!!
543541:2006/05/25(木) 23:03:43 ID:/AyyWfY2
実はずっと前に別スレでバンコラン×ヒューイットをやってみようとしてまだやってなかったのでそれをやってみようかと思います
セリフだけで読みづらいかと思いますが文章書くのが苦手なのでご容赦を。とりあえず途中まで投下します
544名無しさん@ピンキー:2006/05/25(木) 23:04:20 ID:/AyyWfY2
【ロンドン】

『どこがロンドンだニャ』
『今日も霧が深いなぁ』


「ぼくの父方のおばあちゃん、つまりぼくのおじいちゃんオッターモール二世の后で現太皇太后なわけだが
おばあちゃんは若い頃 はまべで一つの小瓶を拾ったんだ。小瓶のフタを開けてみると中から魔神が出てきて『なんでも望みを叶えてやる」とお決まりの文句を言ったそうだ。
おばあちゃんは奥ゆかしい方・・・だったから『つつましいささやかな幸せだけでいい』と答えた。すると小瓶が定期的に羊皮紙に指示を書いて出すようになり、
それに従って行動するとトントン拍子に何事もうまくいって、平民の一市民にすぎなかったおばあちゃんは今では一国の太皇太后、子宝にも恵まれて今やアメリカの大企業の経営顧問として
国民に尊敬され愛されるすばらしい女性になったんだ。
ところがおばあちゃんは真面目な方・・・だったから、ここまでうまくいくのはおかしいと感じて『いつかは魔人が全てを奪い去っていくんじゃないか』と常に怯えて暮らしていた。
その結果どう見ても幸福なはずなのに無口でいつも陰気な人になってしまったんだ。それで大天才のぼくが協力して魔神を問いただしてみたら、
なんとその魔神は神になろうとして本物の神様に怒られてビンに閉じ込められた銀河の支配者だったのだ!
魔神はおばあちゃんを騙すつもりはなかった。元は銀河の支配者だから彼にとっての富とはぼくたちの想像を絶する贅沢のことに違いない。だから魔神にとっては
おばあちゃんのシンデレラストーリーも「ささやかな幸せ」にすぎなかったんだ。
おばあちゃんの長年の不安は取り越し苦労に終わったと、こういうわけなんだ」

「すごい話だがそれとぼくが呼ばれたことと何か関係があるのかい?」

「実は安心したおばあちゃんは『今までウジウジしてて損したわ!』と開き直って大量のホストを雇って人生をやり直すためにアバンチュールだオートクチュールだセキチューだのとハッスルでマッスルしはじめてしまったんだ」

「オートクチュールはわかるが『セキチュー』って言うのがわからない」
「え?」

「知らなかった!!セキチューはさい●まだけじゃなくて全国区の店だと思ってたのに!!」
「一部の人しかわからないネタを書くな!」(ボカ!ボカ!)

「誰と話しているんだ?」
「売れない漫画家」

「つまりおばあちゃんは陰気に過ごしてきた人生をやり直そうと突然気持ちが若くなってしまったわけだ」
「はぁ」
「だが気持ちは若返っても体が若返るわけじゃない。いくら遊びまくりたくても身体機能が衰えているから長時間は遊べないし
いくら金を払ってホストの相手をしたくてもおばあちゃんは既に〜その〜なんというか〜いわゆるひとつの賞味期限切れだから相手もできないし」
「えらい言い方だな」
「だから栄養ドリンクを飲んで一時的に元気になって遊んでいたらしいんだがそのうち薬に体が慣れてしまって効かなくなるうえに続けて服用するのもよくない」
「確かに」
「そこでぼくの天才的頭脳をみこんでおばあちゃんは心だけじゃなく体も若返る方法を考えて欲しいと頼んでこられたわけだ。
そこでお前の出番だヒューイット」
545名無しさん@ピンキー:2006/05/25(木) 23:05:27 ID:/AyyWfY2
「ちょっと待ってくれ。君のおばあさんのことはわかったけどそこでどうしてぼくが出てくるんだ?」
「ヒューイット、実に言いにくいことなんだが・・・・・
お前はなんというか・・・その・・・ロリコンだ。
いわゆるひとつのロリコンだ。まぁ、なんというか、その・・ロリコンだ。可哀相なことにロリコンだ。どこまでいってもロリコンだ。
それゆけみんなのロリコンだ。あ〜もうホントにロリコンだ。いつまでたってもロリコンだ。西遊記でもロリコンだ。哀れ不幸なロリコンだ。
あ〜〜ロリコンだったらロリコンだ」
「そんなに何度も言わなくてもいいだろうっ!ぼくは小さくて可愛い女の子が好きなだけで犯罪的なことは何もしてないんだ!」
「小さくて可愛い女の子の親からしてみれば立派に犯罪予備軍だ!」
「そこまで言わなくたって〜!」(アオーン!)
「まぁまぁ殿下、そこまで言ったらいくら本当のことでも可哀相ですよ。それに今回はヒューイットさんに協力してもらわないといけないんですから」
「フォローになってないぞ」
「そうだ、いったいぼくに何をさせるつもりなんだ?」
「なんだ、これまでの話でわからないのか?これだから千葉県民は・・・」
「だれが千葉県民だ!」
「田舎者でも今回のことには役に立つだろう。心と一緒に体も若返りたいというおばあちゃんの望みを叶えるためにぼくは一つの発明をしたんだ。お前にはその実験体になってもらう」
「心と一緒に体も?そんなことが可能なのか?!」
「可能だ!ぼくの辞書に不可能の文字はない!!
安い辞書を買ったら『不可能』が書いてあるページだけ落丁してたんだ」
「殿下、例のブツをお持ちしました」
「おお!例のブツだな?ブツであってブリではないぞ。ちなみに鰤といったら鰤切り神事」
「誰が土井ヶ浜の浜出祭りのメインイベントの話をしておるか」
「詳しいな」
「これが君の発明品?ただの饅頭にしか見えないんだが」
「そう思うのが素人の赤坂、松坂、道玄坂。これはただの饅頭じゃない。これを食べると体が若返ってしまうという魔法の饅頭なのだ。
名づけて

 『 ヤ ン グ 饅(マン) !』」

ザザーン!!(汗を拭き取らないタオルってきらいよ!)
546名無しさん@ピンキー:2006/05/25(木) 23:06:13 ID:/AyyWfY2
「これを食べると精神はそのままに体だけが望み通りの年齢に早変わりするんだ」
「本当だとしたらすごい発明だな」
「本当ですよ。殿下は3日前のアンパンでケチで守銭奴でイジワルですけど頭脳だけはすごいんですから」
「何か言ったか?」
「いいえ」
「言いたいことがあるなら言っていいぞ」
「嫌ですよ。またお給料減らすんでしょう?」
「今日は機嫌が良いから何を言っても許してやるぞ。どうだ言ってみろ?」
「本当ですか!?実は前から言いたかったんですけど、お給料を少しはあげるくらいしてくれても・・・」

「 ア ラ ス カ 行 き だーーーーーーっ!!

と言っていた少佐はどこの情報部員だったかな?」(青池先生はお元気かな?)
「・・・・・・・」
「どうした?言いたいことがあったんだろう?」
「いえ・・・」
「ないのか?」
「はぁ・・・」
「な い ん だ な?」
「はい」
「いやぁ、部下から不満の出ない良い上司とはぼくのことだなんてお前も口がうまいなあ!ハッハッハッ!」
「気の毒に・・・」
「わかってくれますかヒューイットさん!」(エエーン!)
「部下との微笑ましいスキンシップはこのくらいにして、どうだヒューイット、これを食べてみないか?」
「食べてどうするというんだ?たとえその話が本当だとしてもぼくだってまだ若返らなくちゃならないほどの年寄りじゃないんだぞ」
「まだわからんのか?これだからノースダコタの田舎者は・・・」
「まだ殺しちゃだめですよヒューイットさん」
「これを食べてお前が13歳くらいの少年に若返ったらお前の好きな女の子に声をかけても不審に思われないだろーが」
「ああっ!!」
547名無しさん@ピンキー:2006/05/25(木) 23:07:18 ID:/AyyWfY2
とりあえずここまでです
548名無しさん@ピンキー:2006/05/25(木) 23:25:40 ID:E7Lyc71s
いいねー、ロリコンヒューイット。
いつでもどこでも虚仮にされてるヒューイットイイ。
バンコランにコマされたらロリコンは直るだろうか?悪化する
だろうか?
続き楽しみにしています。
549名無しさん@ピンキー:2006/05/26(金) 00:30:45 ID:1BHIqeCs
>>544-547
GJ!!
550バン×ヒュー?:2006/05/26(金) 01:47:20 ID:TlbYwgAd
「そうだ!いつもは小さい女の子に声をかけると変な目でみられたりしたけど、ぼく自身が少年に戻れば十歳くらいの女の子に声をかけたって・・・!!」
「よだれを拭け、よだれを」
「もういろんなことを想像してるみたいですね」
「まぁそういうわけだヒューイット。ぼくの発明だからちゃんと好きな年齢になれるだろうが、実験しないことにはおばあちゃんにあげるわけにもいかないからな」
「 是 非 や ら せ て く れ!」
「わかったからよだれを拭け。よし!さっそくヤング饅を食べるんだ!そして自分が若返った姿を頭に思い描くんだ!」
「よし!」

お食事チュー(巻き毛が可愛いバンパネラネズミ)

「おおおおっ!!」
「あああっ!若返った!!」
「えーっ!ヒューイットさんですよね?!」
「当たり前だここでヨン様が出てきたらおかしいだろう。ところで何でお前顔が赤くなっているんだ?」
「いや、だって、ホラ、ねぇ?」
「ねぇでわかるかアニョハセヨ」
「ヒューイットさん、いまおいくつくらいになったんでしょう?」
「一応パタリロが言ったように13歳のつもりだけどそう見えるかい?」
「見えますとも。それで、お若くなったヒューイットさんが美少年だったものですから・・・けっこう私の好みでして」
「あ、それはボクもそう思った」
「ボクも」
「ボクも」
「なんだお前たち、変態が変態的趣味で変態に恋したら変態の闇鍋じゃないか」
「ひどーい!殿下そこまで言わなくたって!」(ビエエっ!)
「そうだ!第一ぼくは女の子を好きなのであって男を好きなんじゃないから変態じゃない!」
「正常とは言えんだろーがっ!!」
「いつもバカにされるーー!!」(わーん!)
「でもヒューイットさん!今のお姿で女の子に言い寄っても変態とは思われませんよ!」
「そうだ!今なら美少女に声をかけても不審に思われない!そしたら・・・そしたら!」
「まぁ妄想はそのくらいにしてよだれを拭け。じゃあさっそく外に出て女の子達に変態的な行為をやりまくってこい。
ぼくたちはお前の体に副作用や目立った変化がないか遠くから観察してるからな」
「わかった!ありがとうパタリロ君!生きる勇気が沸いてきたよ!よーし!美少女と仲良くなるぞーー!!」
551名無しさん@ピンキー:2006/05/26(金) 01:48:19 ID:TlbYwgAd
「行っちゃいましたね。いいんですか殿下?本当にヒューイットさんが女の子とお近づきになってその・・・いけないことになっちゃったら」
「そうなる前にヒューイットを押さえるためにぼくたちが観察しに行くんだ。ホラお前たちも後を追え。
いくら実験のためとはいえ罪のない女の子をロリコンの毒牙にかけちゃいかん」
「ああ、なるほどちゃんと考えてるんですね。でもどうしてアメリカ大使館でもマリネラでもなくてロンドンで実験するんです?」
「アメリカだともしヒューイットの少年時代を知っている人物に出くわしたら不審に思われるだろうし、万一女の子の被害者が出た場合
国民に被害者を出させるわけにはいかん。その点ロンドンは変態が多くて変態菌が蔓延しているから一人くらい被害に遭ってもどうにかなるだろう」
「そおですかあ?」

【公園】

『霧が多い公園だなぁ』
『いいかげんなのニャ』

(ああ、あの子もいいなぁ、あっちの子もかわいいなぁ。ああ、今ならどの子に声をかけても変態とは思われないんだ!くうううっ!!)

【公園の茂みの中】
「どうです殿下?」
「遊んでいる女の子たちを眺めて妄想しているみたいだ。まだ女の子に飛び掛る危険性はないが時間の問題だな。そうなったら止めるんだぞ」
「わかってますよ。でもいいところで止められるなんてちょっとかわいそうな気がしてきました」
「知らないで手を出されたら女の子のほうが目も当てられんだろーが。ん?あれ?」
「どーしました!?」
「なんであいつがこんなところに?」


【再び公園】


「マライヒ、どこにいるんだ?フィガロと遊びに来ているから昼休みにでも寄ってくるように言われたが、この霧ではどこにいるのやら・・・」

【再び茂み】

「どうして少佐がここにいるんですかー!?」
「ぼくは知らない!あいつが勝手に来たんだ!」
「どうするんですか!これじゃ少佐がヒューイットさんと鉢合わせしちゃいますよ!」
「そんなこと言ったって・・・いや、大丈夫だ。バンコランはヒューイットの少年時代は知らないはずだ。だから気づかないだろう」
「あ、そーか」
「お?そう言ってる間にいよいよヒューイットが女の子に近づいて変態的な誘いをかけているぞ」
「本当だ。こうして見ると少年少女で違和感はないけど中身はヒューイットさんなんですよね・・・ああっ!少佐がヒューイットさんの傍を通る!」
「騒ぐな!たとえ顔を見られたとしてもバレないはずだ!ヒューイットが妙な真似をしないかだけ注意しろ!」
「あああっ!目が合ったああ!」
「騒ぐなっちゅーとろーにっ!」ボカ!ボカ!

「ん?なんだ?」
「どーしたんですか?」
「ヒューイットの様子がおかしい?」
「え?あ、なんだか震えているみたいですね。もしかして副作用ですか?」
「そんなはずはないんだけどなぁ・・・・あっ!」
「えっ!?」
552名無しさん@ピンキー:2006/05/26(金) 01:48:55 ID:TlbYwgAd
「ヒューイットが女の子の手を振り払った!」
「ええっ!!ヒューイットさんは筋金入りのロリコンなんですよ?!絶対にありえませんよ!」
「でも現にこうして・・・・あああっ!!」
「今度はなんです!?」
「ヒューイットがバンコランの後を追いかけ始めた!」
「ええっ!?まさか自分から正体をバラしに行ったんじゃ・・・」
「そんなはずはない。あいつは今 自分も少年になって堂々と美少女とお近づきになれると思って有頂天になってるんだ。たとえCIAの長官が居たって目に入らないはずだ」
「じゃあどーして?」
「あああーーーっ!!」
「なんですか今度は!!」
「ヒューイットが・・・ヒューイットがバンコランとキスしてる!!」
「えええええええええええええっ!!どーしてそんなことに!?」
「ぼくだって不思議だ!バンコランもヒューイットも変態だがこの二人は絶対噛み合わないベクトルの変態だったんだ!それが何がどうしてこんなことになったのか・・・」
「副作用じゃないんですか!?」
「そんなはずはない!カメムシの実験ではなんの副作用もでなかったんだぞ!」
「どーしてカメムシで実験したんですか!」
「そうだ眼力だ!!バンコランの眼力にやられたんだ!!」
「あっ!さっき目が合ったとき・・・でも少佐の眼力は美少年にしか通じないんじゃありませんか?」
「実年齢がどーあれ今のヒューイットは美少年だ。それにヒューイットは変態だがバンコランはそれに輪をかけてぬか漬けにして3日間日干ししたくらいの究極の変態だからヒューイットの変態がバンコランの変態に負けたんだ!」
「じゃあ今のヒューイットさんはバンコラン少佐の虜に・・・・」
「いかん!すぐに止めるんだ!」
「あーっ!!そう言ってる間に二人ともいなくなってる!!」
「あいつのことだ、獲物を見つけたと思って近くのホテルにしけこんだに違いない。そーなったら・・・」
「そーなったらヒューイットさんが大変です!」
「違う!金儲けができなくなるんだ!」
「ええっ!今回はおばあさまのために損得抜きで発明したんじゃないんですか!?」
「おばあちゃんからはお金は取れないがヒューイットからは女の子と仲良くなれるごとに従量課金制で金をふんだくるつもりだったんだ!このままじゃ逆に請求されかねない!
ぼくはお金を貸すことと取られることがなにより嫌いなんだーーーーーー!!!」
「あ〜あ」
「いいから早く探せーーー!!」
「探せったって、こう霧が深いんじゃ探しようがありませんよ〜!」
「どーすればいいんだーー!」
553名無しさん@ピンキー:2006/05/26(金) 01:49:28 ID:TlbYwgAd
【ホテル ぶつめつ】


「怯えることはない。私は君に恐ろしいことをしようとしているのではない。素晴らしい世界を見せてあげようとしているのだ」

(ああ・・・なんてことだ・・・まさかバンコラン、君をこんなふうに見つめる日が来るとは思わなかった。今まで君の姿がこんなふうに見えたことがあっただろうか?
今までだって色男なのはわかっていたが私たちは趣向が噛み合わないただの友人だったのに。ああ・・まだ信じられない。本当は抵抗したいのに声もろくに出せない)

「君を一目見たとき私は気づいたのだ。君は私と運命を分かち合うためにこの世に生を受けたのだと」

(なんてことを言うんだ君は。これと同じようなことを何人もの少年達に囁いてきたんだろう。マライヒくんに言いつけてやりたいが・・
ああ・・・でもこんなことがあっただなんてマライヒくんどころか誰にも言えな・・・い・・・ああ、やめてくれ、そんなふうに触るのは・・)

「さあ力を抜くんだ」

(ああっ・・イヤだ・・・男にこんなことをされるなんて・・・ぼくは女の子が好きなんだぞ。それなのにこんな、こんな、
こんなことをされて・・・ああ、そんなところをそんなふうに触られて・・・・気持ちいいだなんて・・・
でも、ずっと女の子に最近ろくに触れなかったから・・・こんなふうに肌を重ねるのは久しぶりだ。だからといって相手が君なのはやっぱり
納得いかない・・けど・・く・・・ああ・・・君の眼力の力がこれほどとは・・・ああっ)

「いい子だ」

(あ・・・そこ・・・ああっ・・・そんな触りかた・・・やめて・・・ああっ・・ああっ・・ああっ!あっ!ああっ!!)




【再び公園】

「バンコラン!遅かったじゃないか。ずっとフィガロと待ってたんだよ」
「すまないマライヒ。仕事が押して昼休みが遅くなってしまったんだ」
「パーパ!」
「ハーイ!」
554名無しさん@ピンキー:2006/05/26(金) 01:50:49 ID:TlbYwgAd
【ロンドン大使館】

『今日は霧が多い日だなぁ』
『あ〜あ』

「どーするんですか殿下?ヒューイットさんを見つけたのはいいですけど時既に遅しでショックで寝込んじゃいましたよ?」
「あいつには寝込む前に無理やり野菜ジュースを飲ませておいたから大丈夫だ」
「野菜ジュースが何か役に立つんですか?」
「実はな・・・」
「殿下ー!ヒューイットさんがお目覚めになりましたよ!」

「パタリロくん!実は女の子に声をかけてからの記憶がないんだ!あの後どーなったのか気になって仕方がないんだ!教えてくれ!」
「えええっ!?」
「そのことなんだがなヒューイット、実はヤング饅には副作用があって食べてからの記憶が一部消えてしまうことがわかった」
「そんなっ!じゃああれを食べて少年になっても女の子と仲良くなった記憶は消えてしまうのかい!?」
「まぁそーゆーことだな」
「そんなあ〜〜〜!!!」(アオーン!)
「まーそー気を落とすな。あのあとお前は女の子と楽しく過ごしていたのは確かだぞ」
「それはわかっているよ。だってまだ体が温かくて胸が疼いているんだ。きっととびきり可愛い女の子と素敵な時間を過ごせたに違いない。
覚えていないのは残念だが久しぶりにそういう良い思いができたんだということを大切な思い出にするよ。ありがとうパタリロ。
もしヤング饅に副作用がなくなったら教えてくれ。お金なら払うから」
「そうか!じゃあそのうち副作用をなくして使えるようになったら売りつけるからな。それとアメリカに帰るんなら流星号を貸すぞ」
「なにからなにまでありがとう!今度アメリカに来たら奢るよ!それじゃあ!」
555名無しさん@ピンキー:2006/05/26(金) 01:51:24 ID:TlbYwgAd
「殿下・・・・・・・・」
「ヒューイットは行ったな?」
「ええ、でも、副作用なんてあったんですか?」
「天才のぼくの作ったものだ。そー簡単に副作用があってたまるか。ヒューイットがバンコランとのことを覚えてないのはヤング饅の効能じゃない。
あいつが寝込む前に飲ませた野菜ジュースにいれた菜っ葉の作用だ」
「え?菜っ葉にそんな作用が?」
「菜っ葉にはそんな作用はない。実は前に「一番忘れたいことを忘れられる」野菜を作って売り出そうと思ったんだが・・・」
「やっぱりお金儲けですか」
「それで出来たのが菜っ葉で作用はちゃんとある。あるんだが栽培が難しいうえに発育が遅いから売れたとしても赤字になることが解って栽培を中止した。その余りを取ってあったんだ。」
「じゃあ、その菜っ葉を食べると忘れたいことは忘れてしまうんですね」
「そうだ。名づけて『冬ソナ(菜)』!ザザーン!(記憶喪失ネタって万国共通なのね!)
これでヒューイットはバンコランとの信じがたい思い出を引き摺らなくて済むだろう」
「そーですね。きっと覚えていないほうがヒューイットさんにとっては幸せなんでしょうね」
「ぼくだってあんまり覚えていたくない。まぁヤング饅のほうは使えるからおばあちゃんに約束どおり渡すとしよう」
「ところで殿下」
「なんだ?」
「ヒューイットさんを探しているとき慌ててカメラを持ってきてましたけどあれはなんだったんですか?」
「うん?あれはだな・・・・」


【バンコランのマンション】

「あれ?FAXが来てる。珍しいな。しかもパタリロから・・・」
「マライヒ、今帰ったぞ。フィガロはどうした?」
「バンコラン・・・この写真はなぁに?」
「!!こっこれは実は上司の息子さんが訪ねてきたんだがロンドンは初めてだとかで道に迷ったから案内してやれと上司に頼まれて・・・」
「ぶわぁんこらぁん!!」
「待て!マライヒ!違うんだーーー!!」

バリッ!!


END
556541:2006/05/26(金) 01:54:50 ID:TlbYwgAd
以上です。お粗末さまでした。途中「売れない漫画家」とか千葉県民さんやノースダコタの住人さんを
バカにする発言がありましたが決して本当にそう思っているわけではないのでご了承ください。ミーちゃんは
「偉大な漫画家」だと思ってますんで。
557名無しさん@ピンキー:2006/05/26(金) 07:33:57 ID:5uLVhr2L
>>541 GJ!
なんか本編にそのまま出てきそうでうまい!
ヤング饅ってネーミングが秀逸ですな。
558名無しさん@ピンキー:2006/05/26(金) 16:27:55 ID:C1R25Hud
ほんとにお上手ですよねー。絵が浮かびますもん。
色々無駄無く利用して楽しむパタリロが、らしくてお見事!
ヒューイットには気の毒なことになるんじゃないかとヒヤヒヤしてたら
全然後味良くて感心しました。
559名無しさん@ピンキー :2006/05/26(金) 18:46:24 ID:pWyVPGcd
いいオチの付け方でした。楽しませてくれてありがとう!gj!!
560名無しさん@ピンキー:2006/05/31(水) 12:22:37 ID:kRzVQcjn
鬼才現る
561名無しさん@ピンキー:2006/06/02(金) 13:46:21 ID:nSheXG6/
またえらいこと下がってんね。
562名無しさん@ピンキー:2006/06/04(日) 20:54:15 ID:SE6PfbXf
あげ
563名無しさん@ピンキー:2006/06/05(月) 21:06:32 ID:ifv0bYW9
マライヒ×エトランジュです。
なんか異常に長い気がしますが、ご容赦を。


 どうして…。いったい、私はどうしてあんなことをしてしまったのか…。
 パタリロの肩を落とした後ろ姿が忘れられない。わたくしはこんな身体で、長くあの子
の傍にいてやることはできなかったし、父王亡き後のあの子を支えてやることもできなかっ
た。なのにあの子は…確かに変わった子だけれど、そんなわたくしを責めることの決してな
かった子だのに、わたくしは…子供にあんな姿を見せて…。
 考えても考えても、もうどうすることもできない。あの子に償う方法すら思いつかない。
 目の前の鏡の中に、眉間にきつく皺を刻んだ青白く醜い顔がある。
 マライヒさんにあのひどい言葉を投げつけた後でもこんなに醜くはなかったと思う、醜い顔。
なによりも醜いのは、こんなことになってもなおパタリロの後ろに少佐の顔が浮かんでしまう、
この心根。どんなに打ち消そうとしても、もう考えまいとしても、少佐の顔が浮かんでくる。
少佐はこのことをどう思っているのか、この醜い、卑怯なわたくしにも、幾許かの好意を、せ
めて憐れみを、嫌悪以外の感情をもってくれているのかと、もうこれで二度と会うこともなら
ないのかと、想いが溢れて止まらない。もうどうしていいのか…わたくしは…。
 これ以上自分の顔を見ていられなくて鏡台の上に身を伏せると、遠くでバリバリッと耳障り
な機械音がした。
 電送機…王宮から?パタリロ?
 パタリロだったら、どう言い訳するべきなのだろう。あの時は咄嗟に『これにはわけが…』
と言ってしまったけれど、子供に説明できるわけなど何ひとつ…。
「おや、マライヒさん。お一人で?」
 マライヒさん?
「うん、ちょっと王妃様に用があって。いいかな?」
 思いもかけない来訪者だった。いえ、あんなひどいことを言ったあとに、あんなひどいこ
とをしたのだから考えておくべきだったのかもしれないけれど、考えられなかった。どうし
たら…どんな顔をして彼に会ったら…いいえ、まさか会えるわけもない。
「王妃様。マライヒさんがお見えです」
 ドアの外からタマネギの声がする。
「気分が悪いのです。お通ししないように。帰っていただきなさい」
「そうはいかない」
 わたくしの言葉が終わるか終わらないかのうちにドアが開く。
「あっ…ちょっ…マライヒさん!」
 焦ったタマネギが押しとどめようとしたけれど、彼はするりと滑り込んできた。
「ぶ…無礼でしょう!仮にも一国の王妃の私室ですよ!」
 とても顔を合わせられない。なんとかして帰っていただかなくては…。
564名無しさん@ピンキー:2006/06/05(月) 21:08:01 ID:ifv0bYW9
「御無礼は承知の上です」
 マントの裾を引くタマネギを振り返りもせず、こちらへ近付く姿が鏡に映る。
「マライヒさん、本当に…」
「悪いけど、席を外してくれないかな」
「は?」
「王妃様と話があるんだ。席をはずしてくれないか」
「そんなわけには…マライヒさん、日を改めて…」
「王妃様」
 彼はタマネギにはまったく取り合おうとしなかった。
「人払いを。あなたの為にも」
「あなたに指図をされる謂れはありません。タマネギ!帰っていただきなさい」
「は…!」
 タマネギが彼の腕を引いたのと、彼がくるりと向きをかえたのとがほとんど同時だった。鏡の中でマライヒさんの右手が素早く動いて、タマネギががくりと床に沈んでいった。
「な…!」
 床の上のタマネギを抱えて扉の外へ出す。すべてが驚くほど静かでスムーズで、それが却って恐ろしかった。
「なんの…真似なの…」
 答えないまま、またこちらへ進んでくる。
 わたくしは逃げるべきなのかしら?でもどこへ?電送機のある部屋へ…。
 少し手を伸ばせば触れられる、というところまで来て、彼は立ち止まった。
「こっちを向いて下さい。話があるんです」
「こんな乱暴な真似をして、いったいなんの話がおありなの」
 しかたなく顔を見た。彼は静かに、薄く、微笑んでいる。
「それはよくおわかりのはずでしょう。あの惚れ薬のことです」
 一番聞きたくなかった言葉を聞いて、胸が詰まった。
「まさかあんなことまでなさるとはね。どんなに似ていないように見えてもあなたはパタリロのお母様だ。パタリロのあの懲りないところも、実はあなたに似ているんでしょう?」
「息子を…引き合いに出さないでちょうだい」
 ふふっ、と低く嗤う。
「パタリロの名前を聞くと、あなたでも心が痛みますか?」
 今までの32年間の生涯の中で、こんな残酷な顔でわたくしを見た人間は彼が初めてだった。
「なにが…なにがおっしゃりたいの…」
「これっきりにしていただきたいんですよ。ぼくや、バンコランの前に顔を出すのはこれっきりに」
 彼の右手がわたくしの頬に触れる。
「なにを…」
565名無しさん@ピンキー:2006/06/05(月) 21:12:08 ID:ifv0bYW9
「あなたに振り回されるのはもうまっぴらだ、ということです。ぼくとバンコランのことに余計な口出しをしたり、
得体の知れない薬を使ってみたり…。それでなくても今は大事な時なんです。パタリロ並に懲りないあなたが決し
て忘れないように釘を刺しておこうと思って、ぼくはここへ来たんです」
 残酷な顔で、ひどい言葉を吐き出しながら、細い指でわたくしの輪郭をなぞる。
「なにを、なさるの…」
 喉の奥が張り付いたようになって、うまく声が出せない。逃げ出そうと思っても、視線をそらすことすら難しい。
そっと包み込むように腰を抱かれて、わたくしはますます戸惑った。
「あなたの一番なさりたいことですよ、王妃様」
「なっ…!」
 ふうっと耳元に息がかかる。身を捩っても腕の中から逃げられない。華奢な…華奢なように見える腕が、どんなに
押しても動かない。
「馬鹿な…あ、あなたは女性には…」
 耳朶に舌が這う。
「そう。ぼくは女性に興味はない」
 ガウンの中に手が入り込む。強く胸がつかまれた。
「いやっ!」
 すぐに手を引いて、するりとガウンの紐を解く。ガウンの前が開いて肌に空気が触れた。
「は…放しなさい!放しなさい!人を呼びますよ!」
「どうぞ。誰が来てもぼくは構わない」
 一度引いた手が、今度は脇腹の方から上に伸びてくる。そっと肌をなぞり、胸にたどりついて止まる。下のほうから
すくい上げるように持ち上げて、やわやわと揉みはじめた。
「おやめなさい!はん…犯罪ですよ!」
 低い笑い声が耳にかかる。
「ううううっ…」
 耳朶が吸いこまれて齧られる。背中を指が這い回る。胸をすくいあげて、落として、また下からすくって揉みこまれる。
掌の中で形を変えていく胸に、じんわりと血が集まって重くなる。
「こんなことをして…王宮が…マリネラが…黙ってはいませんよ…」
 唇が首を滑り出した。喉元を、薄い唇と舌が這う。鎖骨に軽く歯を立てる。髪が…長い髪が肌に触れて、重くなった乳房
をこする。ゆるゆると胸が揉み続けられる。指が中心に近づいて乳首を挟むようにして動く。

566名無しさん@ピンキー:2006/06/05(月) 21:15:07 ID:ifv0bYW9
「大丈夫です、王妃様。どうせ誰も信用しません」
「なっ…!あ…!」
 腰を屈めて、唇が首から下に降りてゆく。まだ触れられていない方の胸の輪郭を確かめるように、
上部から脇に向かって丹念に舌が這う。背中に触れていた指が、背骨に沿って下ろされ、尾骨にた
どりつく。頭を押しても、髪をつかんで引きはがそうとしてみても、彼のペースは全く崩れなかった。
「そんな…わけが…ないでしょう…」
 ああ…唇が…胸を…。
「どうして?ぼくが女性に興味がないのはみんな知っていることです。あなたに手を出す理由がない。
あなたにはあるかもしれませんけどね」
 胸の先端で口を開けて、乳首に触れるようにして喋っている。その感触に、わたくしは思わず彼
の肩を握り締めた。
「わ…たくしにそんな…りゆう…がっ…あ…」
 彼は口を閉じた。
 幼子のように吸い付いて、歯をたてる。舌が…舌が絡みついてくる。
「あ…あ…」
「こうしたかったんでしょう?王妃様」
 口に含まれているのとは反対側の乳首が、嫌というほど捻りあげられた。
「ううっ!」
 痛みが疼きに変わってゆく。
「はあっ」
 ちゅぷん、と卑猥な音をたてて、乳首から唇が離れていく。唾液に濡れた
部分に触れる空気が冷たい。背すじに触れていた指が前にまわって、下着に
触れた。
「あ!いや!い…!」
 閉じようとした足をすくわれて、わたくしは鏡台の上に尻餅をついた。
 そこに触らないで…そこに…ああ…。
567名無しさん@ピンキー:2006/06/05(月) 21:18:41 ID:ifv0bYW9
 指が、わたくしの下着の上を往復する。硬く膨れた部分に触れると、それを押し潰そうとする。
「くふぅっ…」
 それに触らないで…そんなこと…あ…。
 足でスツールを引き寄せて、その上に腰を下ろす。興奮の欠片もない、年に似合わない醒めた
瞳がわたくしを見つめている。この子の目は青いんだわ、とわたくしはなんの脈絡もないことを思った。
 尖った部分が、爪で刷くようになぶられる。
「あっ…はっ…あっ…」
 ああ、ひっかかないで…ひっかかないで、声が…。
「ああっ、あっあっいやっ、あっ、やっ…」
 やめて…。
 こんな…こんな風にこの子の思い通りになりたくない。とにかくなんとかして逃げないと…足を…
閉じて…ああ、脱がさないで!
閉じようとした足を無理矢理に開かされ,つうっと下着が引き下ろされた。こんな…こんな状態で
下着を脱がされたら…わたくしは…。
 必死で暴れると、はずみで鏡台の上からわたくしのお尻と香水瓶が滑り落ちた。高い音をたてて、
足元で瓶が砕け散る。濃厚な香りがそこに立ち上る。わたくしは不恰好にも彼に抱きつくような形
で受け止められていた。
「危ないですよ、暴れると」
 身体が浮いて、鏡に顔が向けられる。中途半端に身体にまとわりついていたガウンが脱がされ、
お尻からずり落ちた下着一枚の無様な姿が映っている。
「いやっ!いやっ!」
 立ち上がって逃げようとして逃げられない。細い腕が後ろから巻きついて、わたくしの胸を強く
押えている。この、細い、身体の、どこに、こんな、力が…。
 身を捩っているうちに、わたくしの足にマライヒさんの足が絡みついてきた。両方の足が絡んで
わたくしの自由にならなくなる。手も足も、嘘のように重く動かない。鏡の中から、冷たい目が
わたくしを見つめている。
「こんな…ことをして…何になるの…」
568名無しさん@ピンキー:2006/06/05(月) 21:21:49 ID:ifv0bYW9
「たぶん、あなたが自分の本性に気がついて、バンコランに合わせる顔がなくなるんじゃないか
と思いますよ」
「わたくしの…本性…?」
 胸を押えていた手が緩んで、そっと乳房に触れる。先刻からの陵辱で、いつもより赤味の増し
た胸に白い指が埋まる。女性のそれのような細い指。
「少佐、に…本性が…わかるのは…あなた…の方で、しょう…。キーンさん、だけでなく…わた
くしにまで…こんな…ことを…」
 美しく細い指が、わたくしを玩ぶ。根元から絞るように揉まれて、乳房が無様に尖っている。
たぷたぷと揺すられ、どこまで伸びるか試しているかのように、強く乳首を引っ張られる。
「彼は別に、ぼくが心正しく清純だから愛してるわけじゃないと思いますよ。たぶんその逆なんです」
「なに…?」
「なんでもいいんです。ぼくとバンコランのことは。それよりもあなたのことだ」
 強引に開かれている足の間に手が伸びる。どうしようかな、と迷っているように指が下着の上を
さまよっている。薄いブルーの布が一部だけ濃く変色して、いてもたってもいられないような思い
にさせられる。
 ビッ、と鋭い音をたてて、下着が破り取られたのが見えた。
「やめ…!」
 露わになった足の間に手が伸びる。鏡の中のわたくしに見せつけるようにして、白い指がそこを開く。
その美しい指に比べると、そこは悲しいくらい無残に見える。赤く、充血して、潤っている。こんな目に
あっているのに。
「放しなさい!放しなさい!」
 指が…指が中に潜り込んでくる。襞を探り、くすぐって、溢れたものをすくいあげて、尖った部分に塗
りこんでゆく。
「あ…ああ…」
 顔を背けよう、と思うのに、目が離せなかった。
 細い指が円を描いて、尖った部分を刺激する。
「あ…あ…あ…ああ‥いや…」
 何度も何度も、信じられないくらい辛抱強い。
569名無しさん@ピンキー:2006/06/05(月) 21:24:01 ID:ifv0bYW9
 ゆっくりと撫でられるたびに、身体の奥が溶けてゆく。
「あっ…ああっ…ああ…ああああ…」
 ぴくり、ぴくりと腰の動くのを止められない。息を吸い込むと、濃厚すぎる香水の
香りで頭が痛くなってくる。もう目を開けていることもできない。じっとしていられ
ない。何とかして…ああ、何とかして…。
「あはあっ!」
 くちゅり、と音をたてて、後ろの蕾に指が忍び込んだ。
 思わず目を開くと、鏡の中に全裸で腰を突き出した女が見える。赤く、とろとろと
蕩けたそこはぱっくりと口を開いて何かをねだっている。浮いたお尻を下から支える
手の中指の先が消えている。わたくしの蕾に飲み込まれているのだ。ああ、いやらしい…。
鏡に映る女の中で、一番いやらしいのはその表情だった。欲望に霞がかったように潤んだ紫
の瞳も、上気した頬も、半円に歪んで開いた唇も、みな同じことを叫んでいるように見えた。
 もっとして。
 自分から溢れたものをまぶされて、滑りのよくなった蕾が指を飲み込んでゆく。
 経験したことのない圧迫感と疼きが、焦らすように嬲られる花芽からの刺激と混じりあう。
どうしていいかわからない。次第に圧迫感が強くなる。それが苦しくて腰を前に突きだすと、
くるりと花芽が剥きあげられた。
「あっ!いやっ!いやあ!」
 剥きだしのそこをつまんで捻られる。
 刺すような刺激に腰を引き戻すと、指が蕾を圧迫する。中指のすべてが中に埋まっている。
 苦しくて腰を浮かすと、尖った部分を潰された。
「あ…!いや…いや、もう…ああっ!」
腰を戻すと指が埋まる。浮かせると花芽をこすりあげられる。
「ああっ!ああああっ!ああっ!」
目を開けていられない。声が…声が抑えられない。腰が止められない。ああ、おかしくなる…。
570名無しさん@ピンキー:2006/06/05(月) 21:54:29 ID:ifv0bYW9
「目を閉じないで下さい」
 今までで一番優しい声で彼が囁く。
「目を開いて、自分の姿を見てごらんなさい。このいやらしい顔を」
 言われた通りにしないわけにはいかなかった。
「あ…ああ…あ…あああああ」
 そこはもうさっき見たわ。もう見たからやめて。指を抜いて。苦しいからやめて…。
「ここだって、ほら。びっしょりですよ」
 尖ったところを押しつぶしていた手が逸れて、蕩けきった部分に吸い込まれる。
 濡れて蕩けたわたくしは、彼の細い指をやすやすと飲み込んだ。一本…二本…もう一本…。
「ああ…ああ、もうやめて…」
 指が襞をくすぐっている。前後から圧迫されて苦しい。そこに入れないで…。そんなに
たくさん…ああ、もっと奥に…もっと…。
「やめたいんですか?こんなになってるのに?」
 恥骨の裏側を強く押すようにしながら指が引き抜かれる。
「あ…あっ、ああああっ」
 粘度のある液体が、わたくしの身体と彼の指を繋いでいる。彼の手は、指どころか掌ま
で濡れて光っていた。
「気持ちいいんでしょう?自分の恋敵に抱かれているのに」
「ああ…ああ…」
 濡れた指が唇に差し込まれる。生臭い。急に空虚にされた部分が強く疼きだす。お尻の
中の指だけがいやらしく動いている。
「いや…いや…こんな…いや…」
 腰がうごいてしまう。何かを迎えいれているようにゆらゆらと前後に動かしてしまう。
「何が嫌なんです?」
 お尻に入った指が引き出される。わたくしの溢れさせたものをすくうように、頼りない
ほどにそっとわたくしの表面をなぞる。指が尖った部分に触れた瞬間、わたくしの身体は
勝手に動いて彼の指に自分を押し付けてしまった。
「あはぁっ」
571名無しさん@ピンキー:2006/06/05(月) 21:58:14 ID:ifv0bYW9
 刺すような刺激が身体の奥へ抜けていく。ああ…もっと…もっと…。
 腰が動く。止められない。そんな風に触らないで…もっと強く…押し潰して…。
「何が嫌なんです?これですか?」
 指が引かれる。
「だめ…だめ、指を…」
 ああ、だめ…こんな…こんなにしたまま放り出すなんて…だめ…。
「もう指はそこにはないでしょう?なにが駄目なんですか?」
まるで愛の言葉を紡ぐように優しい小さな声がする。
「だめ…こんな…」
 熱い。蕩けたそこが熱を持って熱く疼く。触って…お願い、触って…。
「なにが駄目なんですか?」
 浮遊感がして、抱き上げられたのだとわかる。ベッドまで運ばれる間すらもどかしい。
「だめなの…だめ…」
 熱い。お願い。早く触って。さっきのように一杯にして…。
 幾つも重ねた枕の上にわたくしを横たえると、彼ははじめて着衣を脱いだ。
「どうしてくれるんです、こんなにして」
 細いズボンの腿のあたりに染みがついている。わたくしが溢れさせたものなのかしら?
「それは…ああ…」
 そんなことより早く…。
「いやらしいと思わないんですか?こんなに濡らして。そんな風に腰を振って。バンコラン
が好きなんでしょう?それなのにぼく相手に…まるでさかりのついた犬みたいだ」
 ああ…。
 膝で大きく足が割られる。早く…早くして…。
 指が…細い指がわたくしをなぞる。腰を突き出さずにはいられない。
「ああ…あああああ…」
 わたくしは呻きながら彼の指先に芽を擦りつけた。
「そこがいいんですか?それともこっち?」
 指が動いて中へ入る。細い指。そんなのじゃだめ…。そんな細い指…。
「そこは…いや…」
「そう。こっちはどうです?」
 指が後ろへ忍び込んだ。
572名無しさん@ピンキー:2006/06/05(月) 22:00:03 ID:ifv0bYW9
「ああ、いや…いや…」
 一本じゃない。もう一本…ああ、こっちへ入れるのはやめて…。二本の指が中で開いたり
閉じたりしているのがわかる。鈍い快感がじわじわと伝わる。
「それはいや…それはいやなの…」
「嫌じゃないのはここだけですか?」
 尖ったそこを舌が這った。
「ひっ…!」
 あああ。そこよ。
 そこ…そう、そこよ…もっと…ああ…もう…!
 心地よく熱いものが全身に広がる。舌が包皮をめくり、唇が吸い上げる。ああもっと…
もっとして…。ちろちろと舌が芽の上で遊んでいる。もっと強く…ああもう少しだから…。
「あうっ!?」
 ほんの少しだけ歯が立てられた。
 そんな…そんなに強くしちゃだめ…あああ…ああだめ…。
「ああ!あああ!あ…あああああっ!」
 わたくしは彼の頭を抱え込むようにして果てた。 
 ああ…。
 大きすぎる快感にさらわれていた理性が戻ってくる。
 マライヒさんはベッドに肘をついてわたくしの顔を見つめていた。
「あなたは…」
 大きな声を出したので声が掠れている。
「あなたはゲイなんじゃないの?」
「そうですよ」
 女の子と見紛うばかりの綺麗な顔。冷たく暗い、青い瞳。
「でもわたくしがはじめてじゃないわね?」
 彼は腕を伸ばして枕もとのデキャンタから水を汲み、一口飲んでわたくしに手渡した。
 もう温くなったその水が、乾いた喉に染み渡る。
573名無しさん@ピンキー:2006/06/05(月) 22:02:42 ID:ifv0bYW9
「バンコランに逢うまで、ぼくが何をしていたか知らないんですか?」
 何をしていたか?この子が?
「ああ…そういえばあなたはデュランのところに…」
 デュラン…そうね、この子はもともと犯罪者なんだわ…。
 そんなことは忘れていた。このいっそ愛らしいほどの顔立ちや、少佐の傍に寄り添っている
時の女性的な雰囲気もあって、過去のことなど思い出すことはなかった。
「そうね…。あなたは人殺しなんでしたわね…」
「はっきりおっしゃいますね」
 くつくつと、喉の奥で笑う。
「その通り、ぼくは人殺しです。だからね、その気になればぼくはなんでもできるんですよ」
 身体を起こした彼の動きにつれてその長い髪が動く。
「なんでもするように、あなたのいとこに躾られましたしね」
 わたくしの手から空になったコップを取り上げて、ベッドに座ったマライヒさんはわたくし
の頭をぐっと押さえ込んだ。
「でも基本的に女性に欲情するのは難しいので。あなたにも協力していただかないと」
 頬に性器があたっている。確かにそれはまだ硬度をもってはいなかった。
「無礼でしょう…」
「いまさら…こんなにしているくせに」
 彼はわたくしの腰を浮かせて、わたくしにまたがせるような形で足を差し入れてきた。
 わたくしの足の間に、彼の足が密着している。ぐいっと押し付けられると、濡れた襞が
くちゅりと音をたてた。
わたくしは、少し細身なそれを両手で持って口を開いた。彼の顔を見つめたまま、できるだけ
舌を尖らせて下から上へくすぐるように舐めあげる。笠の下をくるりと丸く舐めまわす。
 細い眉が微かにしかめられたのだけが、見てとれる変化だった。
 大きく口をあけてそれを咥える。できるだけ奥の方まで飲み込んで、ゆっくり頭を上下させる。
下の方へ添えていた手を後ろへ伸ばすと、彼は少し笑ってわたくしの手を握った。
「お上手ですね。年の功ですか」
 そんな挑発にのっても仕方がないので、手を握らせたまま、口は放さないでおいた。
できるだけ唇をすぼめて、笠をひっかくようにしながら頭を上下させる。ゆっくり、それからだんだん早く。
574名無しさん@ピンキー:2006/06/05(月) 22:06:06 ID:ifv0bYW9
 身体の下で足が微妙に動き出す。押し付けられたと思ったら軽く引かれ、膝を曲げたり、伸ばしたりする。
尖った部分が押し潰されて、心地よい疼きが広がってゆく。すべりのよくなった身体が動く。前に、後ろに。
幾度か繰り返しているうちに、身体が動くのはマライヒさんが足を動かしているからではなく、自分が秘所を
すりつけているからだと気づいた。
 でも止められない。疼きは襞の奥まで広がっている。熱く、心地よい。頭の中でいやらしい音が響いている。
わたくしの口元から。足の間から。ああ…このまま…このままずっと…。
 肩が痛んで引きはがされた。
 仰向けに転がされ、男性にしては小柄な身体がかぶさってくる。わたくしの膝は彼に割られるまでもなく、
大きく、しどけなく開いていた。
 濡れそぼったその部分に、硬く、大きくなったものが触れる。ちゅぷん、と気恥ずかしい音がする。わたく
しは大きく息を吸い込んだ。
「抵抗しないんですか?」
 人をこんなにしておいて、いまさら何を言うのだろう。
 二度、三度と彼のものがわたくしをこする。零れるほどに溢れたそこが、早くそれを飲み込もうとしてひくついている。
大きく膨れ上がった花芽に硬いものが押し付けられる。
「ああっ…はっ…はあっ…くぅぅぅ…」
 早く…もっと奥へ…早く中へ…。
 わたくしは懸命に腰を突き出していた。
「ああぅ…はああうう…」
「いやらしい。自分がどうなっているかわかりますか?」
 どうなっていてもいいわ…どうなっていてもいいから早く…早くそれを中へ…。
「こんなにたくさん涎を垂らして…ひくつかせて…これであれば誰のものでもかまわないんですか?思い上がって
生意気なボウヤのものでも?」
 構わない…ああ構わないから早く…。
「はあっ…あああぅぅ…」
 はいってこないならもうこすらないで…それでいっちゃう…またいってしまう…ああ、でも中が…。
 この間、一瞬だけ入ってきた少佐のものを思い出す。逞しくて硬い…奥までみっしり…ああ、早く
それで…それでわたくしを一杯にして…。
「はああ…は…早く…早く入れて…ああもう…もう…ああああああ…」
 わたくしの表面を往復していたものの角度が変わる。ああ来る…来るわ…入ってくる…。
「こっちですか?」
575名無しさん@ピンキー:2006/06/05(月) 22:08:48 ID:ifv0bYW9
「う…くふうぅぅぅ」
 もっと…もっと中へ…奥へあてて…ああ一杯にして…。
「それともこっちがいいですか?」
「ふ…はぁっ!」
 嘘のような速さでわたくしの中から滑り出し、足をつかんで濡れた部分を恥ずかしいほど上へ向ける。
「いやっ!いやっ!」
 抜かないで…こんな格好にしないで…。
「力を抜いて。口を開いて」
「あ!あはああああっ!」
 ものすごい異物感とともに、彼が…彼のものがお尻に入ってきた。
「いや…いや…あ…いや…」
 苦しい…苦しい…お腹が苦しい…。動かないで…苦しい…お尻が熱い。張り詰めて痛い。
「やめて…や…ああ…ああああ…」
 壊れてしまうわ…。
「くああああああっ!」
 マライヒさんは入れたままわたくしをひっくり返した。
 中が…彼のものに引っ張られて引き攣れる。張り裂けてしまいそうになる。熱い。嫌よ。
 ゆっくりと動いている。耳元に息がかかる。手が伸びて胸に触れる。尖りきった乳首をこねまわす。
「やめて…もう…お願い…あつい…お尻が…抜いて…」
「駄目です」
 耳の中に舌が伸びる。胸を触るのはやめて。お尻がよけい熱くなるの。動かさないで。中が…嫌よ…疼く…。
胸の上から手が離れてほっとする。
「あっ!だめ!だめ!ああいっ…いやあぁっ」
 指が、指が前に。中へ入る。嫌、嫌よ、そんな…あああ…ひっかいちゃだめ…苦しい…指がたくさん入っている。何本?
もうわからない。前も後ろもきつくて苦しい。動いたらいや…たくさん入っているのがわかる。指も、ペニスも。ふたつの
間で薄く伸びきった粘膜がひっかかれる。
「抜いて…抜いてっ」
 熱い。熱い。あの痺れそうな疼きがじわじわと沸いてくる。気持ちがいいの?
「いい…いい…あっ…ああっ」
 わからない。でも…でももう…もういやあ!
「あ…!あはぁあああっ!」
 目の前が白くなる。自分の中が動いて、彼の指をぎゅっと食い締めたのがわかる。
気持ちいい…気持ちいい…指を動かさないで…そのままで…ああ、壊れてしまうから…。
 ゆっくりと、わたくしの後ろから彼が抜け出していった。
576名無しさん@ピンキー:2006/06/05(月) 22:12:43 ID:ifv0bYW9
「後ろでしたことがあるんですか?」
 自分の身体を支えていることができなくて、崩れ落ちたわたくしの身体を引っ張りあげて、マライヒさんは
自分の隣に横たえた。
「聞こえていますか?」
 聞こえてはいても、わたくしはもう息をするのがやっとだった。じんじんとした熱い痺れが、後ろの蕾から
身体の奥や膨らみきった芽に伝わっている。達したはずなのにまだ足りない。前が…前にも…。
わたくしの額に貼りついた何本かの髪の毛を、白い指が払う。
「後ろはバージンだったんですか?それともバンコランにしてもらったんですか?」
「少佐…?」
 ああ、少佐…。
「少佐は…こんなひどいとこはなさらなかったわ…」
 ああ、声が掠れている。
「ひどいだなんて。気持ちよさそうでしたよ」
 意地の悪そうな笑い声が耳にかかる。
「嘘…」
「嘘じゃない。いったんでしょう?最初の一回でいくのはなかなか難しいと思うんですけどね。さすがにバン
コランの相手をしようと思うだけあって逞しい」
「な…そんなことまで言われる筋合いは…」
「そうですか?」
 彼は身を起こしてもう一度グラスに水を注いだ。
「ぼくは彼の恋人なんですよ。自分の恋人にあんな薬を飲ませた人間に言うにしては優しい方でしょう」
 こくり、こくりと喉が動く。中身が半分ほどになったグラスをわたくしの口に押し付けてきた。飲み込み
きれなくなった水が、唇の間から零れて頬を伝ってゆく。
 指がまたわたくしの形をなぞる。
 残酷な言葉に冷やされていた身体が反応してしまう。入れられなかった部分が強く疼いている。触って…
入れて…その硬いもので…その部分を突いて…。
「ああ…」
 くすくすと笑いながら、わたくしの腰を浮かせて自分の身体にまたがらせる。高齢だった陛下のものとは違って、
わたくしの入口にあてがわれた彼のものは上を向いて反り返っていた。
577名無しさん@ピンキー:2006/06/05(月) 22:15:45 ID:ifv0bYW9
「自分で入れてください」
「いやよ…いやよ…」
 いいえ、入れたいわ。まだ熱い、中に、これを入れて…そうしたら…でもまさか自分では…。
「強情を張らない方がいいですよ。そろそろタマネギの目も覚めるでしょうし。ぼくの上で腰を
振ってたなんて報告されたら、パタリロに合わせる顔がないでしょう?」
「パタリロ?」
 そう…もしあのタマネギが目覚めたら…。こんなところを見られたら…。
 とろり、とわたくしの中から蜜が溶け出した。
「そうですよ。あなたは性欲が湧くとすぐご子息のことをお忘れになるようですけどね、自分の
友人を総ナメにされちゃあ、いくらパタリロだって悲しみますよ」
「そんな…ああ…」
 そんな、あなたはわたくしが誘ったわけではないし…ああ、足が…。
「足が疲れたわ…」
 もう二回もいかされているのだもの。足にも腰にも力が入らない。少しだけ腰を落とすと
硬いものが襞の間をこすった。
「ああっ」
 ああ…これ…そう…。ほんの少し刺激しただけなのに、わたくしから滴る蜜が止まらない。とろとろと
彼のものに絡んでゆく。っこの硬いもので中を…そうすればこの疼きも…。
「あ…ああああ…」
 くぷうっ、と音がして、先端が飲み込まれた。身体の中が勝手に動いて、襞が硬いものを食い締めてしまう。
硬度がわかって快感が増す。もっと奥へ…もっと奥へ…。
 わたくしの中が蠕動して、彼を奥へ奥へと誘い込もうとしている。動くたびに…彼のものが…。
「ああ…ああ…ああ…」
 ああ、また入ってしまう。もう半分しか残っていないのが見える。あとはわたくしの中にある。
もうこんなに入ってしまったのだから…もう同じ…あ…。
 わたくしは彼の胸に両手をついて膝を折った。
「あ…あああああ…ああ入ってる…入ってるわ…」
 とうとう全部飲み込まれてしまったのが見える。彼のものが身体の奥へ当たっている。
 疼いている、その場所に。
「ああ…ああ…」
 体重をかけて、彼のものへ自分自身を押し付ける。
「あはあっ!」
 尖ったものが潰れて、快感が彼の当たっている場所へ抜けた。中が動くのを止められない。
これ以上奥へはいけないのに、もっと奥へもっと奥へと誘い込もうと動いている。
「あああ…あああああ」
 いいわ…いいわ…ああもっと…あ!
578名無しさん@ピンキー:2006/06/05(月) 22:20:06 ID:ifv0bYW9
彼が腰を突き上げた。
 気持ちいい…気持ちいいの…気持ちいい場所に当たっている。
 わたくしの腰が、自然に円を描くように回り始めた。丸く…尖った芽を潰しながら、熱く疼く場所を
こすり続ける。
「うう…ああ…ああ…気持ちいい…」
 腕が動いて、胸をつかまれる。乳首が挟まれて揉みこまれる。
 気持ちいい…気持ちいい…今までで一番気持ちがいいわ…。
 快感がクリトリスのまわりに集まっている。弾けそうに膨れ上がっているだろうその部分を、これ以上
できないくらい押し付ける。本当に弾けてしまいそうで恐ろしくなる。
「ああ…ああマライヒさん」
 耐えられない…耐えられないわ…。
「いっちゃう…ああ…いっちゃう」
 またいってしまう。もう三度目なのに…ああ…。
 クリトリスが弾けそうに硬い。これが弾けたらきっと、きっと恐ろしいほどの快感が襲ってくる。怖い。
「手を握って…お願い、手を…ああ…くる…きちゃう…ああ…あああ…」
 手を…早く…。
 胸をさぐる腕にしがみつく。クリトリスからなにかが這い出してくる。胸へ、背すじへ、腿へ、子宮へ
何かが駆け巡る。
「いやよ…いやよ…あっ!ああっ!あああああっ!」
 これ以上は受け取れないほどの快感がわたくしの中へ押し寄せる。すべての回線がショートしたようになって、
わたくしはしばらく息もできなかった。
「っ…くっ…は…あ…ああ…」
 横たわっていたマライヒさんが動いて、わたくしと身体の位置を入れ替える。
「待って…待って…」
 もうだめよ、本当にもうだめ。これ以上されたら死んでしまうわ。もうわたくしは…。
「大丈夫ですよ」
 なにが大丈夫なのかはわからなかった。ベッドの上に膝立ちになって、彼はわたくしの腰を抱え込んだ。
胸から下が宙に浮く。その不安定な姿勢のままで、彼はわたくしを突いてきた。
「いやっ!いやああ!」
 先程の余韻がまだ残る子宮を、嫌というほどつつかれる。叩きつけられる下腹部に、膨らんだ芽が潰される。
頭がずり上がり、重なり合った枕にきつく押し付けられている。いや…いやよ…こんな…いやよ…お尻を下ろして…
こんなのはいや…浮いている部分がすうすうして怖い。わたくしの中だけが熱い。ひりつくような快感がクリトリスと
子宮の間に溜まってゆく。さっきいったばかりなのよ。もう声も出ない。自分の乱れた呼吸だけが耳に響く。目を開けて
いられない。どうしてこの子はこんなに長くもつのだろう。もういって…あなたもいって…早くしないとまたいっちゃう…
本当に壊れてしまう…熱い…熱くて…ああ壊れちゃう…ああ…。身体の中がぐねぐねと動いているのがわかる。彼のものに
絡みつこう、絡めとろうと動いている。こんなことしたくない。したくないのにわたくしの身体は彼に固く固くしがみつき
なお快感を貪ろうとしている。もう駄目なのに。こんなに気持ちよくなっても、どうしていいかわからない。これ以上は駄目。
もう駄目だから…駄目だからいって…ああ、またいっちゃうから…またいっちゃう…またいっちゃう…ああ駄目!
579名無しさん@ピンキー:2006/06/05(月) 22:26:17 ID:ifv0bYW9
「ひ…く…ああああぁっ!」
 ぎゅうっと身体の中が引き攣れる。恐ろしいほどの快感がわたくしの身体を浸してゆく。わたくしは力いっぱい、シーツを握り締めた。
 はあっ、と詰めていた息を吐くような音がして、わたくしの中から彼のものが抜けた。抜かすまいと食い締める中の動きがまた快感を生む。
もうどうしていいかわからない。下半身が乱暴にベッドにおろされて、口の中に何かが詰め込まれる。反射的に口を閉じようとすると、喉の
奥に熱いものが流れ込んできた。
「うっ…」
 目を開くと、白い、引き締まった腹部が見えた。どうるすこともできずに、わたくしは吐き出されたものをすべて飲み込んでしまった。その
えぐみのある苦いものが、わたくしの中へ落ちてゆく。
 ふうっと息をついて、マライヒさんはわたくしの口の中から自分のものを抜いた。飲み込み損ねて唇の端から垂れたものを指ですくい、もう
一度わたくしの口の中へ戻す。
 わたくしは彼に向かって鉛のように重く感じる腕を伸ばした。
「おわかりになりましたか?」
 マライヒさんが身を屈めてわたくしの目を覗き込む。
 何が?何がわかったかというのだろう。わたくしは自分の腕を彼の首に巻きつかせた。
 彼はそのまま身を起こし、わたくしはベッドの上で彼に抱えられるような格好になった。整わない荒い呼吸が、目の前の巻き毛を揺らす。
抱きつきながら大きく息を吸い込んで、この子の髪と少佐の髪は同じ匂いがすることに初めて気がついた。
いつお会いしても、少佐から生活感がしたことはなかった。いつもかっちりとしたスーツで、乱れたところのない
少佐は、朝起きてから床につくまであんな風でいるのだろうと漠然と思っていたけれど、勿論、そんなはずはない。
彼にもわたくしからは伺えない日常があって、それを共有しているのはこの子なのだと、打たれたように、そう思った。
この子は少佐と同じ部屋へ帰り、同じテーブルについて、同じシーツに包まれて眠っているのだ。わたくしはそんな
ことすら気づかなかった。少佐の日常。余人の目には触れない部分。少佐は…。
 しばらく、わたくしの呼吸をたしかめるように背に触れていた腕が離れる。自分の身体に巻きつくわたくしの腕も
解き離し、彼はもう一度、わたくしをベッドに横たえた。
「そうね、わかったわ…」
 一つしか見えない青い瞳。その瞳の奥の暗い光がわたくしを射る。
「わたくしでは無理なのね…」
そう、この子が自分で言ったとおり、少佐はこの子の善良さや清純さを愛しているのではない。普段の穏やかな瞳に隠された、
この暗さを愛しているのだろう。この魂の暗さを。
580名無しさん@ピンキー:2006/06/05(月) 22:32:33 ID:ifv0bYW9
わたくしはデュランを殺した時のことを思い出した。
 あの時の引き金を引く感触。デュランの背から流れた血…。
 あれが…わたくしは愚かにも思いもしなかったけれど、あれも少佐のひとつの日常なのだ。少佐の手も、そしてこの子の
この白い手も、血にまみれている。わたくしの頭の奥に、血にまみれた二本の手が浮かぶ。しっかりとした大きな手と、
華奢なほどの細い手。絡み合った二本のそれからは、真っ赤な血が滴っている。
 わたくしは少佐を愛しているけれど、少佐の中できっと特別な地位にいるのだけれど、それが確かだとしても、
彼の中のこの子を追い出すことは無理なのだ。この子は…この子と共にある少佐は、わたくしのなかの彼とはきっと
大きく違うのだ。この子はその少佐の中の大きな部分を支えているのだ。わたくしの目には映らない何かを。その同じ、暗い、魂で。
「思い上がっていたのは、わたくしの方なのね…」
「わかっていただけてよかった」
 彼はもう一度だけわたくしの頬にそっと手を触れた。
「もう二度とお会いしないことを願っています。お互いのために」
 するり、とベッドの上から滑り降りて、彼は鏡の前で身仕舞いをした。鏡には、まるで何事もなかったような涼しい顔が映っている。
 最後に一度、鏡の中のわたくしの顔をちらりと見遣って、彼はそのまま部屋を出て行った。

「ウッ」
 ドアの外でタマネギの声がしている。
「マライヒさん。ひどいですよ」
「ごめんね。痛かった?」
「そんなことより王妃様はどうなさいました?」
 なんて呑気な護衛だろう。
「寝込んじゃった」
「寝込んじゃった?」
「そう、ごめんね。ちょっとごたごたしちゃって。一眠りするから、呼ぶまで誰も入らないようにってさ」
「ごめんねってマライヒさん…」
「ほんとにごめんね。でもきっと一眠りすれば大丈夫だよ。じゃあ、またね」
 呆気にとられるタマネギの顔が見えるようで、わたくしは少し笑った。わたくしの国の呑気な護衛は、
きっと言われた通り部屋へ入っては来ないだろう。
 わたくしは乱れたシーツの間に潜り込み、絶望したまま目を閉じた。

 以上です。
581名無しさん@ピンキー:2006/06/05(月) 22:45:32 ID:+TCQyc9L
GJGJGJゥゥゥゥゥ!!!!!!
エロエロでいい感じです!
マライヒ、女もイケたのか!!
582名無しさん@ピンキー:2006/06/05(月) 22:56:18 ID:LtnNsXgL
リアルタイムて初めてだ!
エロい上に話もおもしろくて引きこまれました。乙!!
583名無しさん@ピンキー:2006/06/05(月) 23:41:46 ID:Yqq58P8i
GJGJ!!!すっげぇ!!
エトランジュの支離滅裂になってる感じが凄く(・∀・)イイ
男の子ではない「男」のマライヒも(・∀・)イイよエロカッコイイ!
寝る前にいいもん読んだ。ありがとう!!
584名無しさん@ピンキー:2006/06/07(水) 06:19:28 ID:9ZKDAkrY
ふおおあエトランジュエロい!!!!!(モチツケ
なんだかマライヒが雄々しくて素敵ングでした…
マライヒ攻めもいいもんだと改めて思いました、うへ
わあぁ頭の中で妄想が広がるものだからテストに集中できんorz
585名無しさん@ピンキー:2006/06/07(水) 10:38:40 ID:yMwCJt0z
マライヒはバンコランと一緒だとほとんど女の子だけど
ピンだと結構男らしかったりするよね。

とにかく584はテスト頑張れ。
586名無しさん@ピンキー:2006/06/09(金) 07:27:18 ID:oVUWTtp8
テスト終わた〜!!!!!!
そしてあげ
587名無しさん@ピンキー:2006/06/09(金) 13:37:06 ID:ZFhQ4bK5
エトランジュ様、少女漫画版でも大人気ですね
588名無しさん@ピンキー:2006/06/09(金) 21:51:37 ID:VkeDzAJN
ここの住人とかぶってる率高そうだから仕方ないのかも知れんが
全年齢板でああいう話題を引っぱるのはどうかと思う
589名無しさん@ピンキー:2006/06/10(土) 08:31:05 ID:mAYDuIV0
そいやアニメの方でマライヒが亀甲縛りやられてた
ちょwwwwwおまwwwww
590名無しさん@ピンキー:2006/06/10(土) 09:37:18 ID:91YdoOZ8
かわいそうに、親に
「亀甲しばりってなに?」
って聞いてしまったチビッコもいたろうよ……。

自分はあのアニメの「マライヒの季節」の××シーンに萌えましたよ。
マライヒの手の上にバンコランが自分の手を重ねるっつーところが
子供心に色っぽくてね。
ナニやってんのかはわかんなかったけど、たいそうドキドキしたもんでした。
591名無しさん@ピンキー:2006/06/10(土) 12:23:20 ID:UBdPOof/
『シュシュ』という擬音にドキドキしていた。
592名無しさん@ピンキー:2006/06/12(月) 04:06:20 ID:v//bBlvB
とりあえず踊っておく

だ〜れが殺した♪
( ̄)_Λ_Λ     / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 し  つ・◇・)つ <  クックロビン♪
    ̄)  )      \______
    (__)
593名無しさん@ピンキー:2006/06/14(水) 07:04:56 ID:HERiLovG
そういえば

冬のエトランジェ

って歌あるよな
594名無しさん@ピンキー:2006/06/15(木) 10:04:48 ID:AT9agNHp
マライヒの浮気と嫉妬するバンコラン、っていうのをやりたいんですけど、
原作のマライヒは身持ちが堅いじゃないですか。性格に破綻が少ないように
書いていったら怒涛の大長編になってしまったわけです。
エロに至るまでが長〜いんですが、投下してみてもいいですかね?
カップリングとしてはタマネギ×マライヒ、のち、バン×マライヒになります。

595名無しさん@ピンキー:2006/06/15(木) 15:03:46 ID:MjxcRKjB
>>594
大長編見たいです!期待して待ってます!
596名無しさん@ピンキー:2006/06/15(木) 15:08:48 ID:++uNPdFq
ドンドンやれ。
597名無しさん@ピンキー:2006/06/15(木) 16:47:46 ID:lJs7CZhv
wktk
598名無しさん@ピンキー:2006/06/15(木) 23:18:30 ID:2Z0LNW7U
城様×桜丸なんて書いてくれる神はおられぬか?もしくは書記長×真理亜とか。
599名無しさん@ピンキー:2006/06/19(月) 17:12:46 ID:gB4xP+ZN
あ げ
600名無しさん@ピンキー:2006/06/20(火) 18:10:14 ID:WK0M/wtY
>599に代わって
age
601名無しさん@ピンキー:2006/06/21(水) 21:00:41 ID:hcDWkxro
そういえばスレ立て一周年記念なんですね。
おめでd!
602名無しさん@ピンキー:2006/06/21(水) 22:19:27 ID:28wgdZDw
Σまじだ!!!!!わあぁおめでd!!一周年記念で誰かSSあげないかな
603名無しさん@ピンキー:2006/06/22(木) 20:40:13 ID:m/blKmsH
 一周年記念には間に合いませんでしたが、怒涛の大長編です。
 とりあえず、この分までがイントロです。
殿下が怒鳴り込んできそうですが、投下します。

 タマネギ×マライヒで。

常春の国、マリネラ。
 パタリロのもとに、一本の電話がかかってきた。
「なんだ、ロンドンのタマネギか。ぼくはこれから昼寝の時間なんだ。二時間したらかけ
直せ」
「それが…マライヒさんとフィガロ坊やが行方不明だとかで。少佐がお見えになっている
んですが、何かご存知ないですか?」
「マライヒが?知らんな。バンコランを出してみろ」
 パタリロはお昼寝用の可愛い水玉三角帽子を脱いでベッドに座り直した。
「もしもし」
 恐ろしく、機嫌の悪そうな声がする。
「どうした。とうとうマライヒに愛想をつかされたか?」
「冗談ごとじゃないんだ!お前、本当にマライヒがどこに行ったか知らんのか?」
「知らん。今回はマリネラにも来てないぞ」
「それはわかっている。出国した形跡はないんだ」
「調べたのか」
「調べた。何しろフィガロを連れたまま、行方をくらましてもう四日以上だ。いったいど
こへ行ったものか……」
「ふうむ」
 マライヒの家出といったら大使館か宮殿へ来るのがお定まりだ。しかもフィガロを連れ
ているならなおさそう奇抜な場所には……。
604名無しさん@ピンキー:2006/06/22(木) 20:43:49 ID:m/blKmsH
「バットのところは?聞いてみたのか」
「ああ。しかし彼らも知らんらしい」
「じゃあどこへ行ったんだ」
「それがわからんからお前に聞いているんだろうが!!!」
 バンコランの大声で、パタリロの耳がきーんと鳴った。
「ぼくに怒鳴るな!どうせまたお前の浮気が原因だろうが!」
 まったく、手に負えない色魔だ。
「それが……」
「違うのか?」
 他に喧嘩の種があるか?
「四日前まで一週間ほど仕事でアメリカに行っていてな。戻って来たらもぬけの殻だ」
「お前、本当に仕事だったのか?」
 疑わしそうなパタリロの声に、受話器の向こうのバンコランがぐっ、と固まった。
「ほ…本当に仕事だ!他に何がある!」
「本当か〜。また向うでかわいこちゃんとお楽しみだったんじゃないのか〜?」
「かっ…仮にそうだったとしても、マライヒにそれがわかるわけがなかろう!」
「わからんぞ〜。あのマライヒのことだからな。お前の様子からなにかかぎつけたのかも
しれん。しかし一週間も出張だったんじゃお前、正確にはいつからいなくなったのかわか
らんのじゃないか?」
「そうだ。先週の金曜日に公園でフィガロを遊ばせているのを、下のオッペンハイム夫妻が
目撃している。それが最後の足取りだ」
「先週の金曜日って……」
 パタリロは壁にかかった西遊記のカレンダーを見た。
「それじゃもう一週間近いじゃないか」
 今日はもう、木曜日だ。
「おかしいな」
「おかしいのはわかってる!!!」
 きーん、とまた耳鳴りがして、パタリロは大きな三角錐の特性耳栓を耳に詰め込んだ。
「怒鳴るなとゆーに、まったく……。タマネギに言って改良型覗き見ロボットで探させろ。
マライヒの脳波を登録してあるからすぐに見つかる」
「そんなものがあるならすぐに出せ!」
「偉そーに……。自業自得じゃないか、使用料を払えよ」
「この欲張り!拝金主義者!守銭奴!ふぐちょうちん!」
 ふぐちょうちん?
「お前なー、自分とこの夫婦喧嘩の尻を他人のことろへ持ってきといてその言い草か?」
「やかましい!」
 心配が昂じて脳にきてるんだな、しかし傍迷惑な奴だ、と思いながらパタリロは欠伸を
した。
「じゃあ、見つかったら知らせろ。後で請求書を送るから」
「この……!」
 バンコランがまた何か叫んでいるのを最後まで聞かずにパタリロは電話を切った。
605名無しさん@ピンキー:2006/06/22(木) 20:49:11 ID:m/blKmsH
 どうせすぐみつかるだろう、とたいして心配もせずに眠ったパタリロは、心地よく
お昼寝から覚めて午後のおやつを楽しんでいた。今日のおやつは冷凍みかん二十キロだ。
「この冷凍みかんというのは皮ごと食べてもおつなものだなあ」
「殿下、ロンドンからお電話です」
 タマネギテンテン号が受話器を持ってあらわれた。
「おお、貸してみろ。あの変態色魔からいくらぶんどってやろうか……。もしもし」
「見つかりません」
 受話器の向こうのタマネギの声に緊迫感がある。
「見つからんとはどういうことだ。ロンドンにいないのなら範囲を広げて探せばいい」
「大使館にある覗き見ロボット五台を出して国内隈なく探させていますが、見つかりま
せん」
「おかしいじゃないか」
「はあ……」
 タマネギたちも困惑していた。
「出国していないというのは確かなのか?」
「少佐がおっしゃるには税関を通った記録もないし、船や飛行機などへの登場記録もないそ
うで」
「銀鷲号は。お前らマライヒに貸してやって忘れてるんじゃないのか?」
「銀鷲号ですか?」
 マリネラにあるジュウタン型飛行ユニットは流星号、ロンドンのものは銀鷲号、他にも
アメリカ大使館に彗星号、マリネラ・スイス間を僅か三十秒で飛ぶハイパージュウタン型
ユニット銀星号などがある。
「銀鷲号は、先週一度トルコへ飛ばしたきりだと……」
「トルコ?」
「はい。トルコの貿易商にヘッドハンティングされたとかで先週末に除隊したペーパーバッ
クライター号が……殿下!」
「急に大きな声を出すな!」
 パタリロは耳を押えた。
「殿下、ペーパーバックライター号ですよ!マライヒさんはトルコかも知れません!」
「なんで」
「忘れたんですか?ほら、殿下がマライヒさんのホログラムを作って騙したあのタマネギで
すよ!あいつならマライヒさんに頼まれれば銀鷲号に乗せますよ!」
 ホログラム?
「そんなことがあったか?」
「あったじゃないですか!少佐がマライヒさんに暴力をふるうとかなんとか言ってマンションに
怒鳴りこませたでしょう!?73巻の『立体マライヒ』を読んでみて下さい!」
「何のことだかさっぱり覚えがないが……。まあいい。ロボットをトルコへ飛ばしてみろ。
ぼくも流星号でそっちへ行くから」
 ごっくん。
 パタリロは冷凍みかんの最後の一つを飲み込むと、立ち上がった。
606名無しさん@ピンキー:2006/06/22(木) 20:52:14 ID:m/blKmsH
 ロンドン大使館は混乱していた。
 十数人しかいない大使館付きタマネギの半数近くが覗き見ロボットの受像機に張り付き、
映像とレーダーを確認している。残りの半数で通常業務をこなしたり、バンコランをなだ
めたり、なだめようとして失敗して怒鳴られたりと大忙しだ。
「あ、殿下!」
 タマネギタンタン号がパタリロを見つけて駆け寄ってくる。
「まだ見つからんのか」
「はあ……」
「流星号に二台乗せてあるからそれも飛ばせ」
「はっ」  
 タンタン号は駆け出して行った。
「パタリロ!」
 噛みつきそうな顔で葉巻をふかしていたバンコランもやって来る。
「やっぱりお前が絡んでるんじゃないか、この唐辺木!」
 とうへんぼく?
「ぼくは関係ないだろう!タマネギの横恋慕にまで責任が持てるか!」
「お前の教育がしっかりしていないからタマネギが余計なことをするんだ!」
「人のせいにするな!そもそもお前の下半身がしっかりしていないからマライヒが家出な
んかするんだろーが!」
 二人が恒例のかけあいをしている間も、タマネギたちと覗き見ロボットはマライヒを探
していた。 
 パタリロは手近にいたポンポン号の肩越しに、エキゾチックな町並みの映る受像機を見
つめた。
「どこだ?」
「このロボットは首都のアンカラに行ってます」
 ふうっ、とバンコランは溜息をついた。
 たちのぼる紫煙がゆるく崩れる。
 マライヒの奴、まったくなにを考えているのか……。他の男の子達とはただの遊びなの
だ。マライヒがわざわざ気にするようなことでもない。それにしてもどうしてアメリカで
ティムと落ち合ったのがバレたんだろう。まさか本部に二重スパイが……。
「あっ!」
 部屋の向う端で、タマネギルンルン号が声をあげる。
「いたか!」
 バンコランはパタリロを突き飛ばすようにしてルンルン号に駆け寄った。
607名無しさん@ピンキー:2006/06/22(木) 20:54:34 ID:m/blKmsH
「いました!」
 広がる町並みの先、微かに黒海を眺められるホテルのベランダに、マライヒはいた。玩
具のような白い椅子に座り、対になったテーブルに肘をついている。
「フィガロは!?」
「フィガロ坊やもいます。部屋の中らしくて映像が確認できませんが、反応があります!」
 ふうっ、とバンコランが息をつき、室内の空気が緩んだ。
「まったく心配させおって……すぐ呼び戻してくれ」
「それが……改良型覗き見ロボットには通話機能がついていないんです」
「じゃあトルコの大使館に連絡して迎えを……」
「トルコには大使館がないんです。無許可の出張所しか……」
「無許可の出張所?」
 あまり聞かない単語に反応して、バンコランは眉をしかめた。
「またお前はなにかろくでもないことを……」
 パタリロは汗をかきながら右手を上げてバンコランを制した。
「居場所がわかったんだから、直接行ったほうが早い。流星号を貸してやろう」
「そうだな。トルコのどこだって?」
「これは……イスタンブール市街ですね」
 その時、受像機の中でマライヒが振り返って微笑んだ。その視線の先に部屋から出てき
た男がいる。男は持っていたチャイグラスをマライヒに渡し、彼の肩に手をかけて何か話
しかけた。
 部屋中に、なんともいえない張り詰めた空気が漂った。
「ペーパーバックライター号……」
 ルンルン号が青ざめて口走る。
 驚きのあまり、バンコランは一瞬自失した。
 これはなんだ?
 マライヒはなにをしている?
 こんなところでタマネギなんぞと……タマネギはただ出国の為に利用しただけではない
のか?
「音声を拾え」
 バンコランの手の中で、ぽきりと葉巻が折れた。
608名無しさん@ピンキー:2006/06/22(木) 20:56:55 ID:m/blKmsH
「……いのが幸せだな」
 マライヒがペーパーバックライター号―――本名をフィル・デーヴィス二十八歳マリネ
ラ生まれ―――を振り仰いで目を細めた。
「それは良かった」
 ライター号の手がマライヒの髪に触れる。
 ガマ蛙のようにたらーりたらりと脂汗を流しながら、パタリロはバンコランから距離を
取った。
 彼の背中からは瘴気が噴き出しはじめている。
「フィガロ坊やが目を覚ましたら食事に行きましょう。何がいいですか?」
「そうだね……羊はもう飽きた?」
「いいえ。あなたが食べたいものならなんでも」
 世の中にこれほど愛しいものはない、というような顔で、ライター号はマライヒを見つ
めている。
 マライヒはなんだか淋しそうに笑ってテーブルの上にグラスを置いた。
「元気が出ない?」
「そんなことはないけど」
 彼は身体を傾けて、ライター号の胸に頭を預けた。
 バンコランの口元から、ぎりっと鈍い音がして、その場にいた全員が彼の顔を見た。青
ざめて形相の変わったその顔を。
 タイムをとったら必ず世界新記録だろう、人間にはありえないようなスピードで、バン
コランが部屋を駆け出していく。
「殿下……」
 パタリロに呼びかけるルンルン号の声は恐怖に上擦っていた。
「バ…バンコランを止めろ!」
「そうおっしゃられても……」
「そうだ、銀星号だ!」
 パタリロの懐から、ぼうん、と銀星号が出た。
「これで先回りしよう!行くぞ!」
「はい!」 
 ルンルン号、ランラン号、タンタン号が乗り込んだ。
「でっぱつ!」
 ゴッ!
 轟音とともに大使館の窓をぶち破り、四人を乗せた銀星号は消え去った。
609名無しさん@ピンキー:2006/06/22(木) 20:58:21 ID:m/blKmsH
「しかし……ライター号もとんでもないことを……」
 ロンドンに残されたタマネギたちが顔を見合わせている。
 イスタンブールではライター号が身を屈めてマライヒの頬に口づけていた。
「おい」
 トントン号がポンポン号を肘で突く。
 ライター号はそのまま唇を滑らせて、マライヒの唇を塞いだ。ライター号の口づけを受
け入れたマライヒの顔が大きく仰向く。白い椅子の背に柔らかな巻き毛がかかって陽に光
る。ライター号の手がマライヒの肩から下がってその手を握る。
 おおーっ、とタマネギたちの間から小さな歓声があがった。
「うまくやったなあ、あいつ」
 タマネギたちの頭に、マライヒとあんなことやこんなことをしているライター号の姿が
浮かび、唇の端からたらりと涎がたれる。
「なんて羨ましい……いや、けしからん……」
「しかしいったいどうやって口説いたんだろうなあ」
「なあ……」
 相手はあのマライヒである。美少年好きの隊員たちの間でも人気はあったのだが、口説
いてどうにかなるものだとは誰も思っていなかった。マライヒにとって男はバンコランと
それ以外、という分け方しかされていないと思われていた。
 それをいったいどうやって口説いたのか?
 話は一週間前に遡る。
610名無しさん@ピンキー:2006/06/22(木) 21:03:36 ID:m/blKmsH
 これでイントロ終了です。
 ちょっと一休み。
611タマネギの恋ってことで:2006/06/23(金) 14:10:28 ID:AJhd6iHW
続きます。

 来客があったのは昼下がりだった。
 フィガロに昼食を与えて昼寝をさせて、さあ一休みしようかな、とマライヒが思ったと
ころでチャイムが鳴った。
「はーい、どなたー」 
 呑気な気分でいられたのは、スコープを覗くまでだった。
「王妃様……?」
 なぜこんなところに王妃様が?
「なぜここへ……」
 ドアを開いて、マライヒはもう一度驚いた。
 いや、違う。似ているけれど別人だ。王妃様よりずっと若い……たぶんぼくより年下だ……
それにこの子は……この子は男の子だ。
「バンコラン少佐のお宅?」
 青いような、黒いような、紫のような、複雑な色の瞳がマライヒを見ている。
「……君は?」
「ぼくはローマン。君はマライヒ?」
 ローマンはにっこり笑って右手を差し出した。
「そうだけど」
 マライヒの眉が剣呑な様子でつりあがる。白金の髪も、滅多にないその紫の瞳も、まる
でエトランジュそのもので神経に障る。誰がお前の手なんか握るというんだろう、アホか?
「よろしく。彼からぼくの話を聞いてる?」
「彼?」
「そう。バンコランに聞いてないの?」
 マライヒの強張った顔を見て、無邪気なふうに笑うローマンの目がちかりと光った。
 動揺してるね、ざまあみろ。
 どんな子かと思っていたけど、そんなに夢中になるほど綺麗でもない。こんな子のため
にぼくをないがしろにするなんて許せない。もう逢えない?君とは終わった?そんな言葉
で簡単に片付けられるほどぼくはお安くないんだ、見てろ。
「困ったなあ……。とりあえず入れてくれる?」
「……なぜ?」
「なぜって……立ち話もなんでしょ?入れてもらうよ」
 自分の横をすり抜けて、部屋へ入ろうとする少年の右手をマライヒが掴んだ。
「君は誰だ?何の用?」
「だからローマンだって。君に会いに来たんだよ。ちょっと、痛いよ」
 これは噂通りだな、見かけによらないんだねこのバカ力、とローマンが心の中で毒を吐く。
612タマネギの恋ってことで:2006/06/23(金) 14:15:11 ID:AJhd6iHW
「ぼくに?」
「そう。ねえ、とにかく放してよ。痛いんだけど」
 掴んでいる、という自覚もなく掴んでいた手をやっと放して、マライヒはまじまじとロー
マンの顔を見た。見れば見るほどエトランジュによく似ている。不吉な予感に血の気が下がる。
これは……この子は間違いなく彼の浮気相手だろう。そんな子が、なぜこんなところに?
まさか喧嘩を売りに来てるのか?
「ほら。真っ赤になっちゃったじゃないか。彼に言いつけるよ」
「なに?」
 マライヒより僅かに細い腕に赤く、指の痕がついている。折ってやったらよかったな、
とマライヒはちらりと思った。
「頭悪いなあ。わかりそうなもんだけどね。ぼくは君に引導を渡しに来たんだよ」
「なんだって?」
 聞き返すマライヒの声は掠れていた。
「君の番は終わったんだよ。これからはぼくが君のかわりをするんだ」
「なに……?」
「君はずいぶん長くここにいるんだよね?それに子供もいるんだって?だから彼としても
なかなか出て行くようには言い辛いって……ねえ、聞いてる?」
 何か聞こえているような気はしていた。でも声よりも何よりも、マライヒの耳の中で響いて
いたのは彼自身の鼓動の音だった。どくん、どくん、と耳元で音がしている。どうしてだろう、
とマライヒはぼんやり思った。この子は何を言ってるんだ?出て行く?誰が?ぼくが?ぼくが!?
「でもぼくもそんなに長くは待てないんだよ。だから自分で話をつけようと思って……ねえ、
君もそんな古女房みたいな理由でここにいるのは本意じゃないだろう?自分でももうわかって
いるんだろう?彼に愛されているのは、もう君じゃないんだよ」
 まなじりが裂けるほど見開かれたマライヒの目を見て、ローマンはほくそ笑んだ。
 傷つけ。苦しめ。ぼくよりも深く。
 マライヒの目の前にはナイフが浮かんでいた。銀色に光る、よく研いだナイフの刃。こ
の得意げな顔を切り裂きたい。刃を刺して心臓をえぐり出したい。凶暴な衝動が膨れ上が
る。肌身離すことのないナイフに手が伸びそうになるのを必死で堪える。落ち着け……落
ち着け……、この子の話が本当だとは限らない。彼に……バンコランに話を聞いてからで
ないと……落ち着け……。
 マライヒは固く目を閉じた。
613タマネギの恋ってことで:2006/06/23(金) 14:17:58 ID:AJhd6iHW
「彼を愛してるって言うんなら、もう解放してあげてよ、ね?」
 ローマンはほとんど笑い出しそうだった。
 もう一押ししてみたらどうするだろう?泣き出すかしら?いや、でもキレたらまずい。
力では適わない。この辺りが潮時だ。
「ぼくはこれで帰るけど。バンコランとよく話し合って。ね?」
 ああ、おかしい。
 ぼくが苦しんでいた間も、のうのうと彼に愛されていた顔が歪んでいる。
 マライヒの血の気の引いた頬が、震える唇が、固く固く閉じられた目の全てが、ローマンを喜ばせた。
 まったく、期待以上だ
 彼の恋人は嫉妬深い、と聞いた時から思っていた。そいつはきっと、いつか自分にとっ
てかわる相手が出てくることを死ぬほど恐れているのだと。その恐怖が現実になったかも
しれないと思っている今、どんなに苦しんでいることだろう。いい気味だ。
 ひらひらと手を振ってローマンが去っていったあとも、マライヒはしばらくその場に立
ち尽くしていた。彼がもう行ってしまったことすらすぐには気付かなかった。
 なにもかもが、ひどく狂っているような気がした。ここはこんなに暗かったろうか?こ
のドアはこんな色だったろうか?どうしてぼくはこんなに固くノブをつかんでいるんだろ
う。視界が暗い。ノブから放した手が震えている。
 ばたり、とドアが閉じた。
 今のは、なに?あの子はなにを言ったんだろう?ぼくは……。
 膝が萎えて、彼はそのままそこへ座り込んだ。
 うまく考えがまとまらない。頭の中に、ローマンの声が響いている。あれは本当だろう
か?いや、まさか。バンコランがあんな……あんなことを他人に言うはずがない。もし、
もしも万が一ぼくと別れようと思っているなら、彼は自分でそう言うはずだ。それだけで
もあれは嘘だ。嘘だ。嘘だ……。
 なにか柔らかい小さなものが膝を叩いて、マライヒは我に返った。
「フィガロ?」
 フィガロの顔は涙で汚れていた。
「マーマ」
 昼寝から覚めたフィガロは、いくら泣いてもマライヒが傍に来ないので、自分でベッド
から出てきたのだ。どれだけの時間その場に座っていたのか、窓から見える空が暗くなっ
ている。
「フィガロ……」
 頭の奥が恐怖で痺れたようで、マライヒはフィガロを抱きしめた。
 ありえない、と思う気持ちと、万が一、と思う気持ちがマライヒの中でせめぎあう。
 もしも万が一本当だったら。
 バンコランの口から出てくるかもしれない残酷な言葉の数々が頭に浮かぶ。いつか見た
夢が脳裏に甦る。
614タマネギの恋ってことで:2006/06/23(金) 14:21:59 ID:AJhd6iHW
『すまない。さようならだ』
 マライヒはがばりと立ち上がった。
 とにかく、ここで考えていても仕方がないのだ。なんとか……なにを……自分でもなに
をするつもりなのかよくわからないままに、彼はフィガロを抱えて部屋を後にした。

 マライヒはほとんど無意識のうちにマリネラ大使館を目指していた。
 頭の中は悪い予感で一杯で、常は考えないようなことばかり考えてしまう。
 昔、マンションにあの占い師が……なんていったけ、そうザカーリだ、ザカーリが越し
てきた時に言っていた……『君は彼の最初の恋人じゃないし、最後の恋人でも……』彼の
占いは外れたことがないので評判だった。あれはこのことを言っていたんだろうか?いや、違う。
あんなの口からでまかせだ。『君と同じような立場の少年が何人いたと思ってるんだ?』違
う。ぼくは違うはずだ。バンコランが、彼が何回ぼくを愛していると言ったか思い出せ。
「マライヒさん?」
 肩を叩かれて飛び上がった。
「あ……」
 目の前に立っていたのはとんがり頭にメガネに菱口、見慣れた姿のタマネギだった。
「どうしたんです?大使館にいらっしゃるんですか?」
「え?」 
 ああ、そうだ、大使館だ。そうだ。
「パタリロ、来てる?」
「いいえ、今日は名探偵友の会の会合で……キエフにいるんじゃなかったですかね」
「キエフ?」
 またなんだってそんなところで会合を……いや、そんなことはどうでもいいんだった。
「じゃあロンドンには来ないの?」
「会合の後は会食ですし、その後どこだかの大金持ちの家に勝手に転がりこむ予定になって
いるらしいですから、来ないと思いますが。あの……顔色が悪いですよ」
「うん……」
 マライヒは途方に暮れてタマネギを見た。  
 パタリロに会ってどうなるということもなかったが、相談に乗ってくれるのはパタリロ
ぐらいしか思いつかない。
「大丈夫ですか?」
「うん……」
 どこをどう見ても大丈夫そうではなかった。このタマネギオブラディ・オブラダ・ペー
パーバックライター号は、その恋心を利用されてパタリロにこっぴどい目にあわされた経
験がある。そのためにマライヒを見るとどうしてもまたホログラムに違いないと考えてし
まうので、基本的に彼とは会話しないようにしていたのだ。もう一度笑い者になるのはまっ
ぴらだった。けれど蒼白な顔で子供を抱えて歩くマライヒは、あまりにも普段の彼とは
異なっていて、声をかけずにはいられなかった。
615タマネギの恋ってことで:2006/06/23(金) 14:23:37 ID:AJhd6iHW
「殿下に御用ですか?」
「うん……」 
「殿下に来ていただくのは無理かもしれませんが、銀鷲号を出しますよ。キエフに行かれますか?」
「うん……」
 焦点のあわない目がライター号の顔に据えられている。
「マライヒさん?」
「うん……」
 ライター号の言葉はマライヒの耳を素通りしていた。
「少佐になにかあったんですか?」
 バンコランとなにかがあった、というふうには思われなかった。痴話喧嘩ぐらいでこん
な顔はしないだろう。
「そうじゃないんだけど……ねえ、ニューヨークって今何時だっけ?」
「ニューヨークですか?」
 ライター号は時計に目を落とした。針はもうじき六時をまわる頃だ。
「午後一時ぐらいですね」
 ロンドン・ニューヨーク間の時差は、確かマイナス五時間だ。
「一時か……」
 海外出張中のバンコランを捕まえるのは難しい。たいてい出張先の情報機関と絡んでの
活動となるので、支局のほうでも所在の問い合わせにはほとんど応じない。そのために
バンコランが宿泊先のホテルへ戻ったところを捕まえるのがもっとも確実となるのだが、
まさか昼の一時にホテルにいるはずがない。ひょっとしたらいる可能性もあるが、その場
合は秘密のお楽しみに耽っている最中なので、電話なんかにはまず出ない。
 途方に暮れたまま、マライヒはフィガロの身体を抱きしめた。
 パタリロは来ない。バンコランは捕まらない。とにかく……とにかくなにをどうするべ
きなんだろう?ニューヨークへ行くか?いや、行っても彼が捕まるとは限らない。それに……
いや、こんなことを考えていてもはじまらない。彼に直接確認する以外、本当にことがわ
かる方法はないんだ。
 フィガロを抱く手に力がこもる。
 そう、話としては簡単なんだ。帰って、ホテルに電話して、戻ったら家へ連絡するよう
に伝言すればいい。それだけだ。そうして彼に聞けばいい。あの……あの子の言ったこと
は本当なのか。どうせ嘘だ。そうだ、こんなに取り乱すようなことはなに一つ……。
「マライヒさん」
 ライター号が手を伸ばしてフィガロの身体に触れた。
「つぶれちゃいますよ、坊や」
616タマネギの恋ってことで:2006/06/23(金) 14:36:51 ID:AJhd6iHW
「え?」
 マライヒが下を見ると、フィガロが必死な顔をして、自分の胸を押していた。
「ごめん!苦しかった?」
「ぶーっ……」
 フィガロは涙目になっている。
「ごめんね……」
「どうされます?」
 ライター号は、謝りながらも心ここにあらずといったマライヒからフィガロの身体を受
け取った。
「ああ……うん、帰る」
「じゃあ、お宅までお送りします」
 フィガロの身体は温かく、重い。本物の赤ん坊だ。フィガロが本物ならマライヒもきっと本物で、
これはパタリロのいたずらではないんだろう、とライター号はやっと得心がいった。

「少佐は今晩お戻りになるんですか?」
「ううん、もう二三日は……あれ?」
 ライター号を振り返ったマライヒは、驚いたように目を瞬いた。
 いつの間にか家に戻って来ている。
「マライヒさん、お一人で大丈夫ですか?」
 マライヒさんがこの様子じゃ、フィガロ坊やだけでも大使館に連れて行ったほうがいいな、
とライター号は考えていた。ロンドン大使館員はしばしば彼のベビーシッターがわりに使
われているので、みんな子守りは得意なのだ。
「もし良かったら、大使館でフィガロ坊やを預かりますけど」 
 そうだ、フィガロだ。
 だめだ、こんなにぼんやりしてちゃ。あのローマンとかいう奴の思う壺じゃないか。
 マライヒはぎゅっと目を閉じて、少しでも頭をはっきりさせようと、首を振った。
 長い髪が動いて、髪の匂いなのか香水の匂いなのか、いい香りがライター号の位置まで
届く。ライター号は拳を握りしめた。
 まずい……かわいい……。
 この人は所詮ぼくの手の届く人じゃないんだ、とあの時思い知らされたはずだった。だ
から写真も処分した。この人のことは諦めようと決めたじゃないか。大使館付きのタマネ
ギでいればどうしてもマライヒさんに会ってしまうから、だから、わざわざトルコなんて
縁も所縁もない所へ行くことに決めたんじゃないか。もう明後日にはトルコへ行くんだ。
今頃ヒヨってどうするっていうんだ!
「ごめんね、心配かけて。大丈夫だよ」
「そうですか?」
617タマネギの恋ってことで:2006/06/23(金) 14:56:53 ID:AJhd6iHW
 全くそうは見えなかった。
「じゃあ、坊やが寝るまでいましょうか?」
「寝るまで?」
 なんだかフィガロはさっき昼寝から起きたばっかりみたいな気がするけど、とマライヒ
は壁にかかった時計を見た。
「あれ?」
 時計は六時十五分を指している。
 いつの間にこんなに時間が経ったんだろう?そう言えばフィガロは昼から飲まず食わずだ。
「ごめん、フィガロ。お昼の後からミルクも飲んでないね」
 キッチンへ向かおうとするマライヒとライター号が制した。
「ぼくがやりますよ。どうぞ座ってらして下さい」
「そう?いいの?」
 そうしてもらえればありがたかった。
 しっかりしなきゃ、と思っていても頭がうまく働かない。
 なんだろう……いや、電話だ。ニューヨークのホテルに電話を、ってとこまで考えたん
だ。うじうじしててもしょうがないんだ。あんなの絶対、絶対嘘だ。電話しろ。ホテルの
番号はわかってるんだ。
 マライヒの目には、電話は不吉に光って見えた。
 なんて言えばいいんだろう、電話で。あのローマンって子はなに?ぼくと別れるつもり
だって本当?もうぼくを……ぼくを愛してないの?
 そんなことが言えるだろうか?
『すまない。さようならだ』
 ぼくの前にいたたくさんの男の子たち。その耳にこの台詞が届いた時、みんななにを思
ったんだろうか。晴天の霹靂だったのか?それとも予兆はあったんだろうか。予兆……も
う愛されてはいない予兆。そんなものがあったか?いや、ないはずだ。
 じゃあ、あの浮気は?ひっきりなしのあの浮気は?
 もうほくには飽きたから……。
「バンコラン……」
 そんなことになったら生きていけない……生きていけないよ……。
 無理だ。電話はできない。確認なんてとてもできない。でもこのままでもいられない。
どっちがより苦しいのかわからない。こんな疑惑を抱えたままではいられない。でももし
これが真実だったら……そんなことには耐えられない……。
 ああ、堂々巡りだ。
 マライヒは電話から離れてベランダへ向かった。
 とにかく、落ち着いて考えよう。頭を冷やして。悪いことばっかり考えても仕方ないん
だ。仮に彼がぼくに飽きたにしても……そのことが新しい恋人の口からぼくの耳に入るよ
うな真似はさせない。そんなに残酷な人じゃない。そんな卑怯な……。
 マライヒは身震いした。
618タマネギの恋ってことで:2006/06/23(金) 14:58:37 ID:AJhd6iHW
 夜風が冷たい。
 冷えたのは頭ではなく心だったような気がした。
 あの人は別れると決めた相手には冷たい。曖昧な態度はとらない。こんな風に……こん
な残酷なことまですることもあるんだろうか?
「違う……違う、そんな人じゃない!」
 そうだろうか?
 今までに、ドアを開けたら彼がそこでベッドインしていたことが何度あった?この家の、
ぼくらの寝室でさえ何度もあった。あれだってそうとう残酷だ。彼は本当はそんなことに
は無頓着なのかもしれない。
『愛している』
 何度そう言われたかわからない。
 でも本当に愛している相手がいるのにあんなことをするだろうか?
 彼は名うてのプレイボーイだ。愛してる、なんて今日会った子にも言うだろう。ぼくだ
けが特別だなんてどうしてわかる?
 わからない。
 そうだ、わからないんだ。
 足元が崩れていくような気がした。膝に力が入らない。
 マライヒは手すりにしがみつくようにして身体を支えた。
 駄目だ、こんなこと考えちゃ。ただの嫌がらせなんだ。あの子を殴り飛ばして締め上げ
てやれば良かったんだ。そうすればこんなこと嘘だってすぐわかったのに。あいつ、もう
一度ぼくの前に顔を出したら死ぬような目にあわせてやる。
 だいたいバンコランもバンコランだ。なんであんなに王妃様にそっくりな子と浮気した
りするんだろう。ぼくがどう思うか考えないの?まさか本当に浮気じゃないとでも?ぼく
は本当に、本当にもうお払い箱なの……。
「そんな……」
 あんなに……あれだけ王妃様にそっくりなら……あの子ならありうるかもしれない。彼
は王妃様に執着している。パタリロはあれは恋愛感情じゃなくて一種のマザコンだって言
ってたけど、でも彼の王妃様に対する扱いは普通じゃない。この間だってわざわざスイス
までお見舞いに行って……。あんなこと、他の女には絶対しない。あの人は特別なんだ。
その王妃様にそっくりな……女性でもなきゃパタリロの血縁でもない子が目の前に現れて、
彼の気持ちが傾かないわけがあるだろうか?
「こんな……こんなのひどいよ……バンコラン……」
 不安のあまり吐き気がして、マライヒは手すりに顔をうつ伏せた。

 ベランダは冷えている。
 月は朧に霞んでいた。
「マライヒさん」
 フィガロを寝かせ終えたライター号は、その動かない背中に声をかけた。
619タマネギの恋ってことで:2006/06/23(金) 15:00:46 ID:AJhd6iHW
「ん……」
 強く愁いを含んだ顔が振り返る。
「冷えますよ」
「うん……」
 やばい……。
 ライター号はマライヒを直視できなかった。
 伏せられた瞳が愁いを含んで揺れている。いつもより鋭角的に見える頬の線も、きつく
噛みしめられた唇も、恐ろしいほど美しく、震えがくるほど艶がある。
 この人は笑った顔より陰のある顔の方が綺麗だ。
「なにがあったんですか?」
「昼間、王妃様にそっくりな男の子が来てね」
「え?」
「もうぼくの番は終わったって。彼が愛してるのはもうぼくじゃ……」
 それ以上は言葉にできなかった。マライヒは大きく音をたてて息を吸い込むと、そのま
ま息を詰めた。自分自身の声で聞いてもそれは驚くほど残酷に響いて彼をうろたえさせた。
 ああ、泣いてしまう、とマライヒ本人もライター号も思った。
「そんなはずはありません!」
 あなたが泣いたりしなくていい。
 ライター号は強く言って、マライヒの腕を引いた。倒れかかってきたその細い身体を抱
きとめて、小さな頭を自分の肩に押しつける。
「そんなことはありえない」
 抱きしめられたマライヒは、驚愕するより安堵した。
「そう思う……?」
「勿論です」
 ライター号にとって、それは当然のことだった。
 こんなバカバカしいことで、この人にこんな顔をさせたくない。
「そんなことは嘘に決まっています」
 冷静に考えれば、ライター号にそんなことを保証されたからといってなにが変わるとい
うわけでもなかったが、マライヒは自分でもおかしいほど安堵した。
「本当?」
「本当ですよ」
 確信に満ちたライター号の声で、涙が零れた。
 そうならいい。本当にそうならいい。
「でも怖いんだ」
 ライター号の制服の胸を堅く掴んで、マライヒは顔を上げた。
 もしもローマンの言ったことが本当だったら。
 これ以上の恐怖はない。
 ライター号は首を振った。
620タマネギの恋ってことで:2006/06/23(金) 15:02:06 ID:AJhd6iHW
「怖がる必要なんてない。それは絶対に嘘です」
 ライター号を見つめる青い瞳が恐怖に縮んでいる。
「泣かなくても大丈夫ですよ。あなたを傷つけようと思って、その子が勝手に言っただけで
す。少佐はそんなこと全く考えていないはずです」
「本当にそう思う……?」
 マライヒの耳に、ライター号の言葉は福音のように届いた。
「本当にそう思いますよ。少佐が愛しているのはあなただけです。そうおっしゃるでしょう?」
 だから泣かないでください。そんな顔をしないで。
 ライター号はマライヒの頬から涙を拭い、その頭をそっと自分の肩に乗せた。そのまま
手を滑らせて、あやすようにマライヒの髪を撫ぜる。
「でもそんな台詞、彼は何人の男の子に言ったか……」
「そんな何人もの男の子たちとあなたはまるで違います」
「そんなことわからないよ……」
 あやすように、甘やかすように触れられる。
 マライヒはほとんど甘えるようにライター号に不安を言い募った。
「わかります。少佐にもわかっていますよ。あなたがどんなに得がたい人か。あなたのよう
な人は他にはいない……」
 それはライター号の愛の告白だった。本当のところ、少佐にそれがどれだけわかってい
るのかは疑問だ、とライター号は思っていた。
「でもあの子は王妃様にそっくりだった……」
「誰に似ていても同じです。比べものにならない。少佐はあなたの美しさだけに惹かれてい
るわけじゃない。あなたにとって少佐がそうであるように、少佐にとってもあなたは奇跡
だ。その美しさも、強さも。少佐の隣に立てるのはあなただけです。他の少年でも少佐の
慰みにはなるでしょう。でも伴侶にはなりえない」
 少佐はその少年時代に母親から借金のカタに売られて家を飛び出した、という過去があ
る。そこからの人生も当然平坦なものではなかったろう。家出少年が僅か十年でMI6にそ
の人ありと知られるまでになったのだ。その遥かな距離を自分一人の腕一本で埋めてきた
のだ。ここに来るまでにいったいどれほど過酷な道程を踏み越えてきたのか……凡人には
想像もつかない。
 この人だってそれは同じだ。
 この人がもともとは犯罪組織の幹部の愛人で殺し屋だった、というのは今の様子からは
想像もつかない。
 想像もつかないほどこの人からは遠いのに、腕利きだった、というのがぼくには痛々し
くてしかたがない。勿論才能も大きかったんだろうけれど、この格闘技には全く向きのな
さそうな身体で腕利きと言われるようになるまでの過酷さは、少佐のそれにも決して引け
はとらないだろう。ぼくらが受けたマリネラ軍の軍事教練などとは比較にならないような
過酷なそれを受け続け、まだ子供だったこの人は、どれだけの思いに耐えて大きくなって
きたのだろう。
621タマネギの恋ってことで:2006/06/23(金) 15:03:21 ID:AJhd6iHW
 この人たちの心の中にはきっと大きな修羅がある。凡人には想像もできないほど。他か
らは窺えないような、きっと大きな傷を抱えて、この人たちは立っている。
 そんな相手は他にはいない。
 他の誰に少佐の傷が見えるだろうか?今もきっと過酷であろうその日常を救えるだろう
か?あなた以外に成しえない。少佐にはあなた以外の相手はいない。
「あなただけなんです……」
 それなのになぜ少佐は、この人にこんな思いをさせるのだろう。
 かわいそうに、こんなに泣かせて。
「さあ、泣かないでください。大丈夫ですから。少佐が愛しているのはあなただけです。本当ですよ。
他はただの遊びなんです。そうおっしゃるでしょう?愛しているのは、あなただけだ……」
 そう、ぼくだって愛しているのはあなただけだ。
 あなたの為ならなんでもするのに。こんなふうに泣かせたりは決してしないのに。
「さあ、中にはいりましょう。ここじゃ風邪をひく。ね?本当に大丈夫ですよ。歩けますか?」
 ライター号に肩を抱かれて、マライヒは部屋へ戻った。ぐったりとソファーの上に崩れこむ。
考え疲れた頭が痛んで、目を開けているのが嫌だった。
「お疲れだから悪いことを考えるんです。温かいものを食べてお休みになれば、悩んでいた
のがバカバカしくなりますよ」
 ライター号はフィガロの飲んだスープの残りを運んできた。
「食べたくない……」
 マライヒはその匂いだけでも吐きそうだった。
「そうおっしゃらずに。一口だけでも食べてください」
 マライヒは目を開けなかった。
「じゃあ、こっちを。これだけでいいですから飲んでください。お願いですから」
 口元に、なにか温かいものが触れる。
「これ、なあに?」
 開いた目に映ったそれは赤ワインのように見えたが、口に触れるグラスの縁は温かだった。
「ワインです。飲んでください、暖まりますから」
 ライター号は動こうとしないマライヒの手に手を添えてグラスを傾けた。
 薄い唇の小さな隙間から、赤い液体が吸い込まれていく。
「甘い……」 
 呟くマライヒの口の端から、飲み込み損ねたワインが零れた。
 うっ……。
 ライター号は固まった。
 やばい……なんでこんなにかわいいんだろう……。
622タマネギの恋ってことで:2006/06/23(金) 15:04:32 ID:AJhd6iHW
 あの甘いカーブを描いた薄い唇。グラスをあてたら、柔らかそうに少しへこんだあの唇。
触りたい。あれに直接。キスさせてくれとまでは言わない。そこまでは言わないからちょっと
触らせてくれないだろうか。
「さ……砂糖を入れてワインをお湯で割ったんです。子供の頃、風邪をひくとよく母が作って
くれたんですが、甘すぎましたか?」
 ううん、と首を振るマライヒの髪が揺れる。さっき抱しめた時と同じいい香りが漂ってきて、
ライター号はくらくらした。
 そう言えば、さっきこの人を抱きしめたんだ。
 抱きしめて髪を撫ぜた。そんなことのできる日が来ようとは思わなかったけれど。
 もう一度触れたら、この人は怒るだろうか?それとも……。
 その誘惑に耐えるのは難しかった。
 今なら触れられるかもしれない。
 この人はこんなにも傷ついて疲れている。今以上のチャンスはない。どうせ明後日から
ぼくはトルコだ。冥土の土産に是非一回、唇ぐらい触らせてもらっても……いやいやいや。
そんな人の弱味につけこむような真似はいけない。それじゃあ火事場泥棒だ。いやでも……。
 そんなライター号の葛藤などは知らぬ気に、マライヒは指をあげて顎に零れたワインの
雫を拭って舐めた。
 薄い、桃色の舌がちらりと覗く。
 いやいやいやいや、マライヒさん。今そんな顔をされては困る。大変困る。
 多大な努力を払って、ライター号がマライヒの顔から目をそらす。
 マライヒはライター号の偉大な自制心にはまるで気付かず、残りのワインを飲みきった。
「ありがとう。いろいろと」
「いいえ」
「フィガロのこともありがとう。すぐ眠った?」
「ええ。ミルクもたくさん飲みましたし、とてもお利口でした」
「そう……良かった」
 マライヒはまたソファーにもたれて目を閉じた。
 しみ一つない頬に、長い睫が淡い影を落としている。乱れた髪が一房、顔にかかっている。
ああ、あの唇。あの唇に触れてみたい。
 ライター号の自制心も限界だった。
 もう一回舌でも出されてみろ、押し倒してしまいそうだ。
 押し倒してどうにかなるような相手でもないが、押し倒したい誘惑に打ち勝つのは木石
ならぬこの身には無理だろう。
623タマネギの恋ってことで:2006/06/23(金) 15:05:30 ID:AJhd6iHW
 帰ろう……。
 時計は九時をはるかにまわっている。ニューヨークは四時過ぎだ。もうじき少佐も仕事
を終えて家に連絡するだろう。いや、出張中毎日連絡するようなマメな人なのかどうかは
知らないが、とにかく自分がここにいてもできることはなにもないだろう……いや、厭ら
しい意味ではなくて。
「マライヒさん」
 あまり顔を見なくてすむように、ライター号はソファーの背中の方から声をかけた。
「うん……」
「ぼくはこれで失礼します。ニューヨー……」
「え?」
 マライヒはなにに驚いたか自分でもわからなかったが、驚いた。
「帰るの?」
「は?」
 振り向いたマライヒの目に、なにか切迫した色がある。
 ライター号はうろたえた。
 いや、だから、ここで帰らないでとかそんな顔して言われたらぼくは……。
 ここで一人になってどうしたらいいだろう、とマライヒは思っていた。
「もうちょっといてよ……」
 手を伸ばして、ライター号の腕に触れる。マライヒに他意はなかった。ライター号はタ
マネギだった。あんな豚まんでもパタリロは一応国王で、その友人である自分にタマネギ
たちはいつも礼儀正しく親切で一定の距離を取る。どのタマネギも皆タマネギはタマネギ
で、そのメイクの下に個人的な感情があることを忘れていた。
「構いませんよ。落ち着かれるまで」
 バカバカバカバカぼくのバカ、とライター号は内心で身悶えた。
「ありがとう」
 マライヒはにっこりと、花のように笑った。
 ライター号にはこれが限界だった。
 背後に立つライター号の方に顔を上げているために、細い頤が持ち上がっている。閉じ
られていた唇が薔薇の蕾が開くように柔らかくほころんで、少し開いている。キスして、
と言っているような唇のその甘いカーブ。柔らかそうで……キスしたい。触れたい。キス
したい。一度でいいから。
 やばい、欲望のランクも上がっている。触るだけなら洒落ですんでも、キスなんかした
らまず確実に殴り飛ばされる。黒タマが三人がかりで五分もただずに沈められたのは部隊
内では有名な話だ。いや、それ以前にこんなに傷ついている人を余計に傷つけるような真
似をするのは人として……いかん、いか〜ん。
 ライター号は手を伸ばしてしまった。
 目の前の白い頬に触れる。疲れで少し削げている頬に。滑らかで……陶器のような見た
目とは違い柔らかいその頬。上等な絹のようだ。滑らかで、柔らかくて……口をつけたら
甘そうで……。
624タマネギの恋ってことで:2006/06/23(金) 15:06:37 ID:AJhd6iHW
 頬をたどって、唇に触れる。指の先で、その輪郭をたどる。奇跡のようなその造形。
 人差し指を一度往復させて、唇の真ん中を押してみた。予想通り柔らかいその唇。
「なにかついてる……?」
 マライヒは小さく囁いてもう少し唇を開いた。白い歯の間から口中が見える。
 ライター号は身を屈めて、その唇に自分のそれを重ねた。
 マライヒは動かない。
 マライヒさんだ、これはマライヒさんの唇なんだ、とライター号はそれだけを思っていた。
あの美しい……あの唇。
 ファーストキスより興奮した。自分たちの間にソファーがあることに感謝した。さもなければこの……
舌も入れないこのキスで、こんなにも興奮した下半身が彼の目に触れてしまうだろう。
 数秒の間重ねていた唇を、決死の思いでひきはがす。
「す……すいませ……」
 謝ろうと思ったら、マライヒの口の間から舌が覗いて唇を舐めた。一瞬の、そのエロティックな
光景は、ライター号の理性の残滓を吹き飛ばした。
 ソファーの背に置かれたマライヒの手の上に、自分の手を重ねてもう一度顔を寄せる。
 殴るなら今殴ってもらいたい。もう自分では止められなかった。
 唇を重ねて、舌を伸ばして小さく開いた隙間から潜り込む。あの薄そうな舌をみつけて
自分のそれでなぞってみる。
 マライヒは舌を絡めてきた。
 感極まったライター号は、重ねていたマライヒの手を握った。強く。
 こんなことは信じられない。これは本当に……本当のことなんだろうか?また殿下のい
たずらかもしれない。いや、いたずらでもいい。笑い者でも。あとで脅迫されて大枚む
しられてもいい。マライヒさんのキスだ……。
 信じられない、と思っているのはマライヒも同じだった。
 まさか自分にキスをするタマネギがいるとは思わなかった。
 そして自分がそれを振り払おうと思わないのも信じられなかった。
 一発殴ればきっと壁まで吹き飛ぶだろう、タマネギの戦闘能力は総じてたいしたものではない。
でもそんな気にならなかった。このキスは嫌じゃない。バンコラン以外の人のキスが……しかも
こんなタマネギ頭のカツラをかぶったような人とのキスが嫌じゃないなんて……どうしてだろう?
 唇を離したライター号がマライヒを見た。伏せられた目の薄そうな瞼の上に唇を落とす。
頬にも、額にも、顎にも。幾度も幾度も唇を落として、もう一度その唇の上に戻ってきた。
その魅力的な下唇を僅かだけ噛んでみる。柔らかく自分の歯を押し返すその弾力に目が眩む。
625タマネギの恋ってことで:2006/06/23(金) 15:09:02 ID:AJhd6iHW
 目を閉じてされるがままになっていたマライヒが、重ねられた手に指先を絡めた。
ライター号が舌を入れやすいように、首を傾げて口の角度を調節する。
 嫌じゃないのはこの人から厭らしい感じがしないからだ、とマライヒは思っていた。
 顔中に降るキスの雨や、気遣うように緩めてはまた思わずといった調子で固く握りしめ
られる手から伝わってくるのは、欲情よりも愛情だった。その切迫した息遣いや、必死な
眼差しからも、愛が滲んで零れ落ちるように思えた。
 普通のティーンエイジャーのするような恋を一度もしてこなかった彼は、こんな風に、
むきだしの愛情が押し寄せてくるような余裕のないキスを受けたことがなかった。最初の
男は彼を玩具のように思っていたし、ラーケンの所でも、数いる愛人の一人だった。バン
コランもきっかけはまあレイプであるし、愛しあうようになってからも、恐ろしいほどの
場数を踏んだその洗練されたキスからは、こんな溢れるような愛は感じられなかった。い
つも余裕がないのはマライヒの方で、切羽詰って唇を求めていた。
 ライター号の手にとって触れるようなわかりやすい愛は、ローマンのつけていったマラ
イヒの傷に届いてそれを包み込んだ。
 長いキスを終えて自分を見つめているライター号の頭に手を伸ばして、そのカツラを外す。
「ねえ、名前は?」
 カツラの舌はブロンドだった。
「フィルです。フィル・デーヴィス」
 ぼくの声はみっともないほど上擦っている、と思いながらフィルはメガネを外してメイ
クを取った。
 絡み合っていた指を惜しみながら外して、フィルはソファーをまわってマライヒの前に
来た。その場に跪くようにしてマライヒの顔を覗き込む。マライヒは腹を立てているよう
にも、フィルの行為に傷ついているようにも見えなかった。もう一度、手を握る。その指
に指を絡める。今度はマライヒの方から唇を寄せてきた。
 マライヒの舌がフィルの口へと入りこむ。その舌が自分の舌に絡んで唾液が流れ込んでくる。
あまりにもそれは甘美で、呻きそうになるのを辛うじて堪えた。
「マライヒさん……」
 二人の唇の間に引いた銀の糸を、薄い舌が絡めとる。その仕草も、細められた切れ長の目も、
濡れた唇も、ひどく妖艶で美しい。
626名無しさん@ピンキー:2006/06/23(金) 15:12:10 ID:AJhd6iHW
 こんなにスレ消費しといてキスまでか!というお怒りはご尤もだと思います。
 いや、ほんとすいません。
 ひとまずここまでです。
 また夜に来られたら来ます。
627名無しさん@ピンキー :2006/06/23(金) 19:07:20 ID:mTyVd18f
すごく(・∀・)イイ!! gj!!
細やかな心情描写があるから行動が自然。
面白くて一気に読んじゃったよ〜

wktkしながら続き待ってます(*´д`*)
628タマネギの恋ってことで:2006/06/23(金) 20:42:13 ID:AJhd6iHW
フィルはマライヒの身体をソファーの背に押しつけて、その白い首に唇をつけた。幾度も幾度も。
桃色の薄い耳朶に、鎖骨の窪みに、華奢な肩に、小さな乳首に、縦長の臍に、引き締まった腰に、
すんなりした指に、細い腕に、数え切れないほどのキスをした。その美しい、愛しい身体。
 マライヒはフィルの髪に指を埋めて、されるがままになっている。小さく開いた唇の間から、
時々密やかな吐息が漏れる。喘ぎというには控えめな溜息と衣擦れの音だけが、静かな部屋に響いている。
「綺麗だ……」
 我ながら月並みだ、と思ったけれど、ライター号はそう言うしかなかった。
 まさに惚れ惚れと言われた言葉に、マライヒが低く笑う。
「本当に……」
 なんて言おう。讃える言葉も思いつかない。
 ゆっくりと、そっと掌でその肌を撫ぜる。抱きしめてまたキスをする。溢れた唾液が
唇の端から顎を伝わっていく。舌をのばしてそれを舐めとる。抱いた身体を横に向けて、
その柔らかく長い巻き毛をどける。今度は背中にキスをする。浮いた背骨の一本ずつに。
固い肩甲骨に。肋骨の線に沿って。幾度も幾度も。
 背にかかった髪をどけられたところで、マライヒは息を詰めた。賞賛の溜息が背にかかる。
唇がだんだん背中に近づいてくる。背骨の一つずつを確かめるように唇が触れる。
「は……あ……」
 それは吐息よりも喘ぎに似ていた。
 背骨をたどって、上から下へと唇が這う。腰のところまできてまた首筋へ戻っていく。
マライヒはソファーの肘を握りしめた。
「は……あ……はあっ……あ……ああっ……はああ……あ……」
 低い、微かな喘ぎがマライヒの唇から溢れ出す。
 それに煽られるように、フィルのキスにも熱が入る。舌を這わせ、肌を吸い上げ、肩甲
骨を軽く噛む。微かな低い声が響く。マライヒの背が反り返る。
「ああっ……あ……はあっ……あ……ん……ん……あ……」
 こんな声を出すんだ……。
 その声の低さと儚さがひどくセクシーだった。
 ゆらゆらと腰が動いている。肘掛に突っ張って身体を支えていた腕が崩れる。
 また戻ってきた髪を払って指で背骨を撫で上げる。特に背中の真ん中が弱いように思えた。
「ああっ……あ……う……ん……あ……あうっ……あっあっあっ……あああ……あ……あ……」
 弱そうなところに集中させてキスしていると、だんだん声が高くなってきた。甘えるような、
切迫した色が出る。背中が再び反り返る。
629タマネギの恋ってことで:2006/06/23(金) 20:44:54 ID:AJhd6iHW
 ゆらゆらと動く腰へ手をまわして、服を脱がす。マライヒのそれは大きくなって濡れていた。
フィルがそこへ指を絡めると声がまた高くなった。
「ああ……ああ……ああっ……ああん……あああああ……」
 背中へのキスを続けながら、指を動かす。喘ぎの中の切迫した色が濃くなってくる。
 気持ちいいんだな、と思うとフィルは我慢ができなくなった。口で愛撫しようと思って指を
離すと、マライヒが喘いだ。
「あ……だめ……だめ……あああ……だめ……」
 我慢できない、というように腰を動かす。フィルはその痴態に息を呑んだ。
「もっと……?」
「もっと……もっと……」
 焦れたように腰が動いている。もう一度唇を背中に落とすと、高く細い声が出た。
「ああああああ……ああ……ああ……ああ」
 指を絡めて早く動かす。声は高く、高くなる。
「あっあっあっあっ……ああっ……だめ……だめ……」
 白い手が伸びて、フィルの腿の辺りを探った。手を握ると、強く握り返してくる。
「ああっ……ああっ……ああっ……あっ……あっ……あっ……ああっ!」
 細い声が弾けて、マライヒの背が震えた。
 荒い息を吐くその背に被さるように抱きしめると、首をひねって振り返った。上気した頬が、
濡れた瞳が愛おしくて、唇を寄せるとその唇を吸い返してきた。
 我慢できない、とばかりに自分の身体を引き寄せるフィルを押し止めて、マライヒは座り直した。
「順番」
 小さな声で囁くと、フィルの首に唇を寄せる。
「マ……マライヒさん……」
 うろたえるフィルの唇に指を乗せて声を塞ぐ。フィルの下半身が跳ね上がった。
 尖らせた舌の先が首筋を滑っていく。するすると手馴れた様子で制服を脱がす。まるで
バージンブレイクする女の子みたいだ、と思いながらも為す術もなく固まっているフィル
の乳首を食んで舌で転がす。
「マライヒさん……マライヒさん……」
 フィルは呼びながら彼の頭をかき抱くしかなかった。
 舌が下がって臍の間をくすぐっていく。頭が下がってくる。まずい。
 フィルは慌ててそれを押し止めた。
「駄目です、マライヒさん」
630タマネギの恋ってことで:2006/06/23(金) 20:46:20 ID:AJhd6iHW
「どうして?」
 上目遣いは止めてくださいこんな時に、それでイッちゃったらぼくはどうしたらいいんですか、
とフィルは思う。マライヒはフィルの制服を引き下ろした。
「駄目ですって……」
「どうして?」
 その口が下着の上からフィルのものをぱくりと咥えた。
「あっ……」
 フィルの下半身が震える。
「駄目ですって本当に……あなたにされたら……」
 下着の上から自分を愛撫するマライヒの尖った舌が見える。
「あなたにされたらぼくは三十秒だ……」
 マライヒは低く笑うと、彼のものを下着から出して舐めあげた。
「マライヒさん……」
 左手の手首から上を持ち上げてひらひらさせると、フィルがその手に指を絡めてきた。
 彼のものを先端からゆっくり口に含んでいく。
 フィルはそのビジュアルだけで限界だった。
 あの小さな口が開いて、自分のものを飲み込んでいる。あの柔らかな唇が、それに絡みついている。
思わず腰を突き出すと、頭が上下しはじめた。
「マライヒさん……マライヒさん……」
 マライヒの頭の上に手が置かれる。絡めた指が固く固く握られる。
「駄目です……マライヒさん……っ」
 まずい、本当に三十秒だ、とフィルは情けなく思った。
 口に出すのは悪いと思った。
 でも彼の口に含まれている、という圧倒的な快感の前で、思考は無意味だった。
「くっ……」
 マライヒの口に欲望を吐き出してしまったことへの自己嫌悪と、その倒錯的な快感とに
耐えているフィルの膝に、するするとマライヒが這い登る。
「マライヒさん……」
 情けなさそうに言って自分を抱きしめるフィルの肩に、マライヒは頬をすりつけた。
 フィルのそのあなたが好きだあなたが好きだと囁き続けているような営みは、今の彼を
ひどく安心させていた。どこにも隠されていない、そのはっきりした愛が。
「ベッドに行こう……」 
 耳元で囁くと、またきつく抱きしめられる。
「ぼくが好き……?」
 聞かなくても答えのわかっている安心。
「愛しています……愛しています……愛してる……」
 寝室までマライヒを運ぶ間中、フィルは囁き続けていた。
631名無しさん@ピンキー:2006/06/23(金) 20:50:24 ID:AJhd6iHW
  ちょっと中途半端ですが、今週はここまでです。
  もしよろしかったら、来週続きを上げさせて下さい。
632名無しさん@ピンキー:2006/06/23(金) 22:53:09 ID:AEV4cu+a
乙です!楽しみにしてます(*´ρ`)
633名無しさん@ピンキー:2006/06/25(日) 02:22:39 ID:jgdqd6+T
凄くイイ!!楽しみだー!
634名無しさん@ピンキー:2006/06/26(月) 07:00:35 ID:b5nNmHDN
あげてみよう
635名無しさん@ピンキー:2006/06/27(火) 09:27:59 ID:Mzk3qYus
イイ!相手を問わず愛されているマライヒを見るのが好きなので、非常に嬉しいです。

73巻を買ってこなくては…!
636タマネギの恋ってことで:2006/06/29(木) 18:03:29 ID:j+32TQ7j
 居間は明るかったが、寝室には月明かりだけだった。マライヒがベッドサイドに手を伸
ばして、ベッドから少し離れた壁の灯りをつけた。
 淡い灯りに白い身体が浮かび上がる。
 フィルはその姿に息を呑んでまたキスをした。長いキスを。
 唇を吸い込んで軽く噛む。舌で歯列をなぞる。あの薄い舌と舌を絡める。ずっとずっと
そうしていたくて、彼は息が苦しくなるほど長く唇を合わせてしまった。
 唇を離すと、小さく口を開けて息をついている顔が見えた。
「愛してる……」
 フィルはもう一度言って、身体を反転させて背中に触れた。髪をどかすとマライヒの背
が緊張する。ふうっと息を吹きかけると、はあっと甘い息を吐く。二度、三度と繰り返す
と背中が反り始める。フィルは我慢できなくなって唇を落とした。また声が聞きたい。あ
の低く微かな喘ぎを、高く細くなる声を。
 はぁっ、はぁっと吐き出される息に声が混じる。
「はぁっ……ああっ……はあっ……はぁっ……ああ……あああ……ん……」
 フィルは舌を滑らせて、今度はヒップに口をつけた。
「あっ、だめっ」
 マライヒの身体がぴくりと跳ね上がる。
「そこはだめ……」
 フィルの舌がお尻の間をなぞって後ろの蕾を軽く押す。
「恥ずかしいから……ああ……」
 甘い吐息がマライヒの唇から零れ続けている。
「あっ……ああっ!」
 フィルが舌を潜りこませると、マライヒは高く喘いで身をひねった。
「だめ……」
 フィルは目の前の腰を捕らえて、今度は前に口をつける。
 大きく口を開けて、一度咥える。吸い上げて、舌を絡める。鈴口に舌を差し入れたり、
螺旋を描くように舐め上げたりするたびに、微かな喘ぎが部屋に広がる。
「んっ……うん……あっ……ああっ……ああ……あ……」
 舌は断られたが、指ならどうだろう、と思って指を差し入れてみる。
「ああっ」
 とたんに声が切迫した。
「あっ……あっ……だめ……ぁあっ……あっあっあっあうっ……ううん……」
 抜き差しを繰り返して、指を増やすと、マライヒの声が高くなりはじめた。腰がシーツから
浮き上がってくる。何かを訴えるような高い喘ぎと切なげな息遣いがフィルの耳に響く。淫らに、
しどけなく動く腰が目に入る。たまらなくなって抱きしめると、そのまま深いキスをした。
「んっ……んふう……んっんっんっ……んう……」
637タマネギの恋ってことで:2006/06/29(木) 18:05:36 ID:j+32TQ7j
 マライヒの舌が口中を這う。力いっぱいフィルの背中にしがみつく。口づけながらも
喘ぐその様子に我慢できなくなって、フィルは指を抜いた。
「ん……?んんう!んん……いや……」
 焦れて擦りつけてくる腰を捕らえてひきつける。
「顔を見てしたい……」
 フィルが腰を進めると、マライヒは大きく息を吸った。
 ああ入る、と思った。この人の中に入ると。
 白い腕が自分の腕に絡んでいる。青い瞳がフィルを見つめている。
 マライヒの中は暖かく、柔らかくフィルを包みこんだ。
「愛してる……愛してる……」
 囁くとマライヒは目を閉じた。
 軽い身体を抱き上げて、フィルは幾つもある枕にもたれるようにして座った。その細い
腰をつかんで動かすと、マライヒがまた喘ぎだす。
「んっ……うう……ん……あ……あっ……ああ……」
 最初はフィルの動きにまかせていたが、次第に自分で腰を動かしてきた。
 マライヒは目を閉じて、頤を上げている。軽く開いた口から喘ぎが零れている。固く、
大きくなったものを擦ると、息を吸いこんで首を振る。
「はああ……ああ……ああ……ああう……あっ……あっあああっ」
 その淫らな光景に、フィルの限界が近づいてきた。
 目を閉じようか、と思った。この強烈な視覚刺激がなくなればもう少し我慢できるかも
しれない。いや、でも……。これは刹那の幸福なのだ。もう二度と見られないかもしれな
いのだ。よく見ておきたい……。
 快感に下から腰を突き動かすと、耐えきれない、とばかりにマライヒの背が反り返った。
白い喉がさらけ出される。そこに思わずしゃぶりつく。
「ああっ。あっ……ああっ……あっ……はぁぁうっ……あっ……」
 喘ぎ声が耳に近い。フィルは息を詰めて快感を堪えた。
 マライヒも限界が近いのだろう。声が細くなりはじめた。フィルは密着させていた上体
を放して、前に触れる指をできるだけ腰の動きにシンクロさせた。
「ああっ……ああっ……ああっ……ああああっ……」
 がくり、とマライヒの首が下がる。髪に隠れて顔が見えない。
「顔を見せて……あなたが達するところが見たい……」
「だめ……だめ……」
 フィルの淫らな要求に煽られて、ふるふると首を振る。身体が震えだした。
「あっ……ああっ……あうっ……あっ……」
 フィルはマライヒの髪を押えた。
「だめっ……だめっ……ああっ……ああっ……あっあっぁっ……あああっ!」
 きつく閉じた目を、上気した頬を、半分開いて濡れた唇を、その淫らな表情を、フィル
は固く目にやきつけて果てた。
638タマネギの恋ってことで:2006/06/29(木) 18:07:32 ID:j+32TQ7j
 こうなってしまった以上、ぼく実は除隊してトルコへ行くことがきまってるんです、
じゃあさようなら、とはフィルには言えなかった。
 離れがたかったし、マライヒを一人で残して行きたくなかった。
 一人になれば、この人はまた泣くだろう。思い煩う必要はないのに。
「一緒にいきましょう。トルコに」
 八割がたは無理だろう、と思ったけれど誘ってみた。
 マライヒは何も答えずにいたが、フィルが翌日銀鷲号で迎えに行くと、そのまま黙って
フィガロと乗った。
 乗ってはいけないのは、もちろん百も承知していた。
 誰のためにもよくないだろう。ぼくにもバンコランにもこの優しい人にも。
 もしローマンの言ったことが嘘だったら、バンコランは怒るだろう。もうぼくを許さないかも
しれない。フィルもきっと無事では済まないだろう。怒った彼からどこまで庇い通せるか……。
 そう思っても、バンコランが戻るまでのその寂寞とした時間を、とても一人では過せなかった。
 戻った彼に事実を聞くのも嫌だった。
 ローマンの言ったことは嘘かもしれない。でもあの人があの子を抱いたのは確かなのだ。彼は
あの子を愛したろう。ぼくと別れるつもりかどうかは別にしても、きっと彼はあの王妃様に
似た子を愛したろう。他の多くの身体だけ摘んでみた男の子たちとあの子は確かに違うだろう。
 そう思うのは辛かった。
 ぼくたちの間には、なにがあるんだろう、バンコラン。
 片手間に与えられる愛なら無いほうがマシだ。そう思えれば良かったのに。
 どんな愛でも、あなたの愛がなければ生きてはいけない。
 こんなに苦しい思いをしても、それはあなたには伝わらない。自分の浮気は遊びなんだ、
気の迷いだと繰り返すだけだ。
 あなたにはわからない。あなたの遊びがいつか遊びでなくなる日が来るだろう、と思う
この恐怖はきっとわからない。
 この恐怖を思って欲しい。
 醜い思いが湧きあがる。
 あなたも苦しめばいいんだ。ぼくを失うと思って苦しめばいい。あなたにとってもそれ
が苦しみであればいい。
 もしローマンの言葉が本当なら、彼はぼくを捜しはしないだろう。フィガロのことは捜
すだろうけれど……フィガロの消息だけをパタリロにでも伝えればいい。パタリロは文句
を言ってもきっと力になってくれるだろう。そうしたら、最悪でも別れ話は聞かなくてすむ。
639タマネギの恋ってことで:2006/06/29(木) 18:09:14 ID:j+32TQ7j
 あの人の口から別れの言葉を聞くのはどれだけ辛いだろう。もうぼくを愛していないと
知ってあの眼を見るのはどれだけ怖いだろう。あの人の冷たく変わった眼差しは、きっと
ぼくには耐えられない……。
「大丈夫ですよ、マライヒさん」
 フィルは徹頭徹尾、バンコランの愛を信じて疑わなかった。
 不安がるマライヒに、ずっとそう言い続けた。
 その王妃様に似たなんとか言う少年の言葉の方が真実ならいい、と願いたかったが、
マライヒのためにそれはできなかった。
 少佐はここへ来るだろう。そしてこの人を連れて帰る。
 それまでの、これは夢のようなものだ。美しく、そして刹那の夢なのだ。
 愛しくて愛しくて、ずっと彼を見ていた。本当に、寝る間も惜しんで彼を見ていた。
 彼が歩くのも座るのも笑うのも食べるのも眠るのも愛しくて、自分でもおかしかった。
 腕をひくと柔らかくもたれかかってくる身体のその重みも、嘘のようにしなうその背中も、
絡めた指の意外な力も、低い喘ぎも細い声もみな愛しかった。
 ただ時々不安そうに揺れる瞳だけが痛々しかった。
 抱きしめても抱きしめても、ぼくのものにはならなかった。
 この美しい身体も、愛しい心も、恐ろしいほど遠い。どれほど愛していると思っても。
 どんなに愛しくてもあなたはぼくのものではない。
 早く少佐が来ればいい。とうとうそう思った。ここへ連れて来てはいけなかった。どれだけ
ぼくが囁き続けても、あなたの不安は拭えなかった。ぼくはぼくの夢のために、あなたの
恐怖を引き延ばしてしまった。
「少佐は来ますよ。一週間もしないうちに、きっとあなたを見つけてふっ飛んできます。大丈夫ですよ」
 早く少佐が来ればいい。早くこの人が安心できるように。
 少佐があなたを抱きしめれば、あなたの陰は消えるだろう。
 来なければいい。ずっとこうしていられればいい。決してぼくのものにならなくても。
 そう思いたかったけれど、できなかった。
 愛していても、こんなに遠い。
 この人は結局、自分のすべてを少佐のもとに残してきてしまったのだから。
640タマネギの恋ってことで:2006/06/29(木) 18:10:40 ID:j+32TQ7j
 覗き見ロボットのカメラが、銀星号を捉えた。
「あ、殿下だ!」
 ロンドンのタマネギたちが声をあげる。
 ききーっ、と耳障りな音をさせて急停止した銀星号からパタリロたちが飛び降りる。
「こらーっ!なにをやっとるかーっ!」
 タマネギたちはベランダの床に着地したが、パタリロは狙ったようにフィルの背に落ちた。
 落ちてきたパタリロと、その重みで潰れたフィルと、椅子から振り落とされたマライヒと、
三人が団子になって床に転がる。
「パッ、パタリロ!?」
「殿下!?」
「お前ら正気か!?こんなところでキスなんかしおって、バンコランに殺されるぞ!」
「バンコラン……?」
 マライヒの背が冷たくなった。
 彼が、来るんだ。
 期待と恐怖に、息が詰まる。
「そうだ!流星号に乗っているからすぐ来るぞ!早く逃げろ!」
「ほら、いらしたでしょう?」
 床にへたりこんだままのマライヒに手を差し伸べながら、フィルは無理に笑った。
 夢は終わったのだ。ぼくの美しい夢は。
「ん……」
 バンコランが自分を捜し当ててきたという深い安堵と、これから直面せねばならない彼の
怒りへの恐怖の中で、マライヒは初めて自分がいなくなった後のことを考えた。
 ローマンの話が嘘だったのなら、彼がぼくを許すのなら、ぼくはきっとロンドンに帰る。
 そうしたら、この人はどうするんだろう。
 ぼくは自分のことで精一杯で、この人のことを考えていなかった。
 この人は本気だ。この人の愛に浸されて、ぼくはこの時間をなんとか乗り切ったのだ。
でもぼくがいなくなったらこの人は……。
 その喪失感と絶望を、初めて想った。
 この人はぼくを失って、いったいどれほど苦しむだろう。
「フィル……」
 手を握る。差し伸べられたその手を強く。
 そう、フィルはこうしてぼくを救ってくれたのに、ぼくは彼を……。
「ぼくの言った通りでしょう?少佐があなたを手放すはずがない」
 ぼくだって、あなたを手放したくはない。
 万感の想いをこめて、フィルはマライヒを抱きしめた。
 これが最後だ。この人を抱くのは。もうこれきりなのだ。
 この髪も頬も肩も背も、爪の先まですべてが愛しい。このままどこまでもさらって行き
たいと強く強く思う。この美しく愛しい人を、決して放したくはない。
 でもこの人は少佐のものだ。この人のすべては少佐とともにある。ぼくはただの火事場
泥棒なのだから。
641タマネギの恋ってことで:2006/06/29(木) 18:11:54 ID:j+32TQ7j
「早く逃げろとゆーに!死ぬ気なのか!?」
 抱き合う二人の上下左右を、パタリロがぐるぐると駆けまわる。
「殿下!少佐が来ます!」
 双眼鏡で空を見ていたルンルン号が絶叫する。
「うがーっ!!早く離れろーっ!!」
「さようなら」
 フィルは腕を解いてマライヒの頬にそっと手を触れた。
 彼に触れられるのもこれが最後だ。
「元気で。ずっと……ずっとあなたの幸せを祈っています」
 この美しい人の姿を目にするのもこれが最後なのだ。
 決して忘れないように、生涯その姿を想うことができるように、フィルはマライヒを見つめた。
「フィル……」
 なにか言いかけたマライヒの声は、パタリロの声にかき消された。
「来たーっ!!」
 流星号のおこした風で皆の髪が揺れる。バンコランが流星号から飛び降りた。
「貴様……!」
 マライヒの頬に触れていた流星号の手を払い、胸倉をつかみあげる。
「バンコラン!」
 怒りと嫉妬で色を失ったバンコランにも負けないほど蒼褪めたマライヒが、必死でその
手にすがりつく。
「お前は後だ!」
 弾き飛ばされたマライヒの背がベランダのガラスに突っ込んだ。割れたガラスがなだれ
落ち、物凄い音をたてる。その音で目を覚ましたか、遠くでフィガロの泣く声がする。
「いっ……!」
 背中の痛みに息を詰めるマライヒに駆け寄ろうとしたフィルの腹部を、振り向きざまの
バンコランが蹴った。吹き飛んだフィルの身体が棒立ちになっていたパタリロの上に声も
なく崩れ落ちる。
「ぶっ!」
 じたばたともがくパタリロの上に倒れているフィルを、もう一度蹴り上げようとバンコランの
足が動く。その軸足になる膝を、飛びついてきたマライヒの足が払う。バンコランはバランスを
崩して膝をついた。
「マライヒ!」
「パタリロ!」
 後ろ向きのまま飛び退り、マライヒは割れたガラスの間から部屋へ飛び込んだ。
「フィガロとフィルを連れて帰れ!」
642タマネギの恋ってことで:2006/06/29(木) 18:13:01 ID:j+32TQ7j
 部屋の中央に座り込んで泣いているフィガロを抱えてきた彼は、傍らにいたタマネギの
手にフィガロの身体を押し付けた。
「パーパ!」
 久しぶりに見た父の姿に、泣いているフィガロが手を伸ばす。
 フィルは衝撃で気を失ったのか動かない。
 フィガロの姿を見たからか、バンコランは自分を抑えようとして大きく息を吸い込んだ。
「パーパ!マーマ!」
 真っ青な顔で対峙している両親の姿に不安になったフィガロが声をあげる。
「帰れ、パタリロ」
 バンコランの顔から目を離さないまま、マライヒは低く言った。
 この自分たちの姿をフィガロに見せるわけにはいかない。バンコランにフィルを殴らせては
いけない。手加減できなくて本当に殺してしまうかもしれない。帰れパタリロ、早く帰れ。
「パーパ……」
 伸ばされたフィガロの手が触れる。小さな手がバンコランの人差し指を握りしめる。
「行け」
 フィガロの手を握り返して、バンコランはパタリロを振り返った。
「マーマ……」
「後でね、フィガロ」
 マライヒは精一杯の笑顔を作る。膝が笑わないように、唇が震えないように、必死で気力を
振り絞る。早く帰れパタリロ、まだぼくたちが正気なうちに。
「行くぞ」
 赤ん坊のフィガロを銀星号に乗せるのはさすがに無茶なので、バンコランの乗ってきた
流星号をおろして、タンタン号とランラン号の二人がかりで動かないフィルを積みこんだ。
ルンルン号がフィガロを抱いてあとへ乗り込む。
「パーパ。マーマ」
 フィガロが泣きながら呼んでいる。最後にパタリロが流星号に乗り込んだとき、フィルが動いた。
「少佐……」
「なんだ」
 バンコランが振り返る。フィガロが自分を呼ぶ声だけが、辛うじて彼を引き止めていた。
「なにか言い遺すことでもあるのか?」
 拳銃を抜きたい衝動を堪えるのにひどく力がいる。撃ち殺してやったらすっきりするだろう。
フィガロがいなければそうしてやる。間違いなくそうしてやる。
「あなたはなにもわかっていない……」
 骨の何本かは折れているのだろう。舌が巧くまわっていない。喘ぐ口の端も切れている。
643タマネギの恋ってことで:2006/06/29(木) 18:15:33 ID:j+32TQ7j
「なに……?」
「パタリロ、早く行けっ!」
 マライヒが絶叫する。
 喋っちゃだめだ、だめだよ、フィル。殺されてしまう、喋らないで。
 流星号を出発させまいと、フィルが手を伸ばしてバンコランの腕をつかむ。彼の隣でフィガロを
抱くルンルン号の顔は、そのタマネギメイクの上からもはっきりわかるほど蒼褪めていた。
「彼を愛しているのは……あなただけじゃないんだ……彼が必要なのは……あなただけ
じゃない……なのに……彼の愛情の上に胡坐をかいて……あんなに彼を傷つけて……
あんなに泣かせて……可哀想に……」
「ライター号!」
 フィルの口を塞ごうと、パタリロが伸ばした流星号備えつけの木製マジックハンドの柄を
バンコランがつかむ。ぼきり、と嫌な音をさせてそれは折れた。
「彼の相手があなたである必要はないんだ……あなたの傍にいないほうが、きっと彼も幸せに
なれる……ぼくのほうがずっと……」
 ずっとマライヒさんを幸せにできる……と良かったんだけれど。
 痛みに霞んできたフィルの目に、真っ青になったマライヒが映る。
 たとえどんなに浮気者でも、あなたの相手は少佐でなければ駄目なのだ。あなたの愛は
少佐でなければ埋められない。なら少しでもあなたが幸せであることを祈る。
 あなたが思うよりも少佐の中のあなたは大きい。あなたの愛が少佐の形をしているよう
に、少佐の愛もあなたの形をしているだろう。
 あなたが不安に思うことはない。少佐はあなたを失えない。今度の事で少佐も懲りるよ。
何ヶ月かは浮気の虫も止むだろう。だからそんな顔をしないで。これはただの八つ当たりだ。
でもぼくは言わずにいられないんだ。
 ぼくの恋のために。
「マライヒさんはあなたには勿体ない!!」
「この……!」
 バンコランが拳銃を抜いた。
「バンコラン!」
 叫んだマライヒの手からナイフが飛び、トリガーをすくって拳銃ごとベランダの手すりに
ぶち当たる。ルンルン号が大慌てでバンコランの腕からフィルの手をもぎ離し、流星号は
やっとのことで飛び立った。
「ライター号!このバカたれが―――!」
「パーパー!マーマー!」
 遠ざかる二人の声が青空に尾を引いた。
644名無しさん@ピンキー:2006/06/29(木) 18:18:00 ID:j+32TQ7j
 これでやっとタマネギ編終了です。
 次週、怒りのバンコランってことでお付き合い下さい。
645名無しさん@ピンキー:2006/06/29(木) 18:35:58 ID:yXaGdKr0
GJGJGJ!!!!!
646名無しさん@ピンキー :2006/06/29(木) 21:37:52 ID:Uvl/TJlc
面白いよー!GJ!続き待ってます。
647名無しさん@ピンキー:2006/06/29(木) 22:15:00 ID:VWPclxXB
最高だーー!
648名無しさん@ピンキー:2006/07/03(月) 21:26:12 ID:MRkkE14c
ここは過疎ってても少女漫画板では定期的にエロ話出るね
なんでだろ
649怒りのバンコランってことで:2006/07/06(木) 20:47:52 ID:dTKzdQrs
 バンコランがテーブルを蹴った。壁に当たってその脚が折れる。
 フィガロが消え、ライター号に煽られた後では、バンコランは自分を抑えられるか疑問だった。
 今、マライヒの顔を見たら何をするかわからない。
 マライヒを見ないように、拳銃を見ないように、ナイフを見ないように目を閉じる。目を閉じて、
深呼吸をして、落ち着こうと葉巻を出してみて、自分の手が震えているのに気がついた。
 情けない。
 バンコランは自嘲した。
 マライヒの浮気ひとつでこの騒ぎか。今までにわたしがしてきたことを考えろ。
 そう思っても、気持ちにおさまりはつかなかった。
 なぜこんなバカげたことをしでかした。なぜこんな所まで逃げてきた。家出ではなく駆
け落ちだとでも言うつもりか。まさか、わたしのマライヒが。
「バカな話だ!」
 バン!
 投げつけたシガーケースが床に当たって跳ね返る。辺りに葉巻とガラスが飛び散った。
 この子がわたしを裏切った。
 考えるだけでもバカバカしい。ありえない話だ。これはなにかの間違いだ。
 そう思った。そう思いたかった。そう思う気持ちによけい腹が立った。
 バンコランはなにかを無条件で信じるということがほとんどない。なにもかも疑っていく
のが商売だ。無条件で信じていても構わないのは自分だけだ。商売柄身についたその習性も、
マライヒに関しては別だった。
 この子はわたしを愛している。それは揺るぎのないことだった。
 しかしマライヒも生身の人間だ。魔が差すことの一度ぐらいはあるはずだ。
 そう思う端から別の気持ちがこみあげる。
 そんなバカなことがあるか!
 この子はわたしものだ。
 なぜそう思う。なぜこのくらいのことを考えておかなかった。なぜこうも頭から信じ込んだ。
なぜこうも動揺しているのだ。なぜ!
 バンコランはマライヒを見た。
 風がその髪を乱している。色を失った顔の中で、大きく目が見開かれている。震え
ださないように、唇が固く噛みしめられている。
「なぜだ」
 顎をつかんで仰向かせる。痛かったのだろう、マライヒは少し呻いたが、力が加減できなかった。
 その青い瞳を覗き込む。自分だけを見ていると思っていたその瞳を。足元でガラスの砕ける
音がする。その破片を拾って潰してやりたいと思う。この目を。わたしを裏切った目を。
650怒りのバンコランってことで:2006/07/06(木) 20:53:26 ID:dTKzdQrs
バンコランはマライヒの身体を突き放した。
「あ……」
 よろめいた足が破片で滑って、マライヒはガラスの中へ尻餅をついた。
「なぜこんな真似をした」
 低く低く抑えた声がマライヒの耳を打つ。血の気のないその顔が、怒りと嫉妬と苦しみを
抑えこんだ暗い瞳が、それでも凄絶なほど美しいとマライヒは場違いなことを思っていた。
「先週……」
 喉がつまって、うまく声が出ない。口の中が乾いている。声が掠れているのがマライヒ
自身にもよくわかった。
「あなたがアメリカに行っている間……家に男の子が来たんだ」
「なに?」
「綺麗な子だったよ。王妃様にそっくりだった」
「なに……?」
 バンコランにもやっと話が理解できた。
 エトランジュに酷似した少年。
 初めてその少年を見た時、彼はパタリロがまたなにかトリックを使って自分を騙そうと
しているのだと思った。それが単純な他人の空似だと見極めがついたその晩に、バンコランは
ローマンと関係をもった。エトランジュにそっくりな彼を抱くのは奇妙に倒錯的で、一時
それに夢中になった。マライヒと引き換えようとは思わなかったが、普段の浮気相手とは
一線を画す存在だった。
 それが本人にも伝わってしまったのだろう、マライヒと別れてくれと言い出した。バンコランは
それを一蹴したが、ローマンとしてはおさまりがつかなかった。別れ話をした後もしばらく彼に
付きまとってきていたが、最近見かけなくなったのでもう諦めたのかとこの不実な男は思って
いたのだ。
「ぼくと別れて、あの子と暮らすの?」
「なんだと?」
 バンコランは再び眉をしかめた。
「そう言ってたよ……あなたが愛しているのはもうぼくじゃない……」
 マライヒは無意識のうちに手に触れているものを握りしめそうになった。微かな痛みが
掌を刺す。 
 ああ、これはガラスだ。握っちゃだめだ。
 震えながら手を離す。
 握りしめたい。なにかをぎゅっと。こんな話はしたくない。この人に頷かれたらぼくは……。
651怒りのバンコランってことで:2006/07/06(木) 20:56:45 ID:dTKzdQrs
「バカな。そんなヨタ話を本気にしたのか?」
 バンコランは吐き棄てた。
「ヨタ話!?」
 その言葉を聞いた途端、唐突にマライヒの中の恐怖が憤激に変わった。
「そんな言葉で済むような話だと思ってるわけ!?」
 ガラスの中から跳ね起きて、バンコランの胸をつかむ。
 ヨタ話だって、簡単に切り捨てられなかったのはどうしてだと思うの!?
 あなたが浮気ばっかりするから……!あんな、選りにも選ってあんな女と同じ顔の……!
あんな……!
 あの恐怖と衝撃が、この人の中ではヨタ話の一言で片がつけられる。
 彼にとってのその事実のあまりの軽さが恐ろしいほど腹立たしい。
「あなたはなんにもわかってないんだ!」
『あなたは何もわかっていない……』
 先刻の、タマネギの台詞がバンコランの耳に甦る。
「なんだと?」
「ぼくの気持ちなんかなんにも……!年がら年中浮気ばっかりで……!ぼくがいつもどんな
気持ちで……!なんにも、なんにも知りもしないで……!」
 深い憤りと悲しみが、マライヒの中で渦を巻く。
「あんたに非難される謂れなんかないんだ!ぼくが誰と寝ようがなにをしようがぼくの勝手
じゃないか!」
 バンコランは怒りのあまり指先が冷たくなっていくのを感じていた。
 なにを言ってるんだ?こいつは。
 誰と寝ようが、なにをしようが?
 バンコランの脳裏にマライヒの白い肢体が浮かんだ。
 シーツをつかむその指先が、快感に反り返るその背中が、耐え切れないと動く腰が、
哀願するように高く細く響くあの声が、ありありと浮かんできた。
 あれを他の男が?
 そんな想像には耐えられなかった。
 胸をつかんでマライヒの軽い身体を吊り上げて、ベランダの壁にぶつけるように押し付けた。
「正気で言ってるのか……?」
「なにが違うのさ!?あんたのいつもしていることと!同じことじゃないか!」
 バンコランの身が怒りに震える。視界が赤く染まっていく。気持ちが制御できなくなる。
「黙れ……」
「あんたにそんな偉そうに言う資格が……!」
「黙らんか!」
 バンコランが拳を握った。引きつったような恐怖の色がマライヒの顔に浮かぶ。
固く握った拳が目の前に迫る。風を切る音が迫ってくる。
 マライヒはきつく目を閉じた。
652怒りのバンコランってことで:2006/07/06(木) 20:59:15 ID:dTKzdQrs
目を閉じてはいけないとわかっていた。ちゃんと目を開いて拳を見ないと避けられない。
この距離であの勢いだ。下手をすれば骨が折れる。目を開いて避けろ。
 でも、自分を殴るバンコランの顔を見たくなかった。
 ヒットした時の勢いを殺すために僅かに頭をひいたのだけが、彼の殺し屋としての本能だった。
 耳元でひどく大きな音がして、肩にぱらぱらとなにかが降りかかってきた。
「バンコラン……?」
 バンコランが殴ったのはマライヒではなく壁だった。落ちてきたのは壁の破片だ。
 途中までは本気で殴ってやろうと思っていた。マライヒが目を閉じなければ殴ったろう。
マライヒが目を閉じたということが、彼をなんとか思いとどまらせた。
 自分以外の人間が相手なら目を閉じないだろう。目を開いて避けるなりガードするなり
対処する。この子にならば可能なはずだ。
 目を閉じさせたのは恐怖なのか諦念なのか、それとも別のなにかなのか。
 固く閉じられていた目が開いて、バンコランを見つめている。
 お前の言うことはもっともだ。確かにわたしにお前を責める権利はない。
 だが……。
「これはあてつけか?」
「え……?」
「わたしへのあてつけなのか」
 そうであって欲しいと思った。
 この子はわたしとは違う。この子にとってセックスはただ快感の為にあるのではない。
もっとずっと精神的なものだ。寝たいから寝るのではなく、愛情があるから寝るのだ。
 あてつけならばまだ許せる気がした。
 わたし以外の男を、例え一瞬でも、この子が愛したなどとは考えられない。
「違うよ……」
「なに?」
「あてつけなんかじゃない」
 マライヒは首を振った。
 こうするしかなかった。あなたを失うかと思ったら、あんまり怖くて、胸が痛くて、
とても一人ではいられなかった。フィルがいてくれなければぼくは……。
「ぼくは怖かったんだ。だから……」
 目の前の優しい手を握ってしまった。
「なぜそんなにわたしが信用できないんだ!」
 自分でも理不尽だとバンコランは思っていた。
 愛しているのは本当だ。誰よりもなによりもこの子を愛している。
 この子がそれを信用できないのは、わたしの悪い癖のせいだ。
 わかっていても、許せなかった。
653怒りのバンコランってことで:2006/07/06(木) 21:01:56 ID:dTKzdQrs
「どうやって信用しろっていうのさ!?いつもいつも浮気ばっかり!この半年だけでも何人の
男の子を抱いたの!?」
「今はわたしの話をしてるんじゃない!お前の話だ!」
「だから同じことじゃないか!あなたがいつもしていることだ!もうしないもうしないって
言いながら、いつもいつもしてることだ!たまに自分がされたからって、そんな被害者面
することないだろう!?」
「いい加減にしないか!」
 バンコランはマライヒの胸から手を離した。
 支えを失ったマライヒの身体が壁に沿ってずるりと崩れる。その腕を取って、彼はマライヒを
部屋に引きずり込んだ。
 ぐいぐいと引かれる腕が痛む。バンコランが自分をどうするつもりなのかわからずに、
マライヒは半ば呆然としたまま部屋を引きずられて行った。
 洗面所へと続くドアが開く。呆気にとられたままのマライヒは、洗面台に頭を突っ込まれた。
「頭を冷やせ!」
 マライヒの頭上から、冷たい水が降り注ぐ。
「いやっ!」
 咄嗟に洗面台に手をついて頭を上げようとしても動けない。ざあざあと水音が響く。首筋が
冷たい。しばらく頭を押し返そうとしていたが、力比べでは勝負にならない。逃げようとする
マライヒの頭を、バンコランは渾身の力で押さえつけた。マライヒが頭を持ち上げるため
というよりは、洗面台の底に顔を押しつけられないためだけに暴れるようになった頃、
バンコランの手が緩んだ。
「バン……」
 マライヒの身体がそのまま床に投げ出される。飛び散った水で濡れた床が冷たい。髪を
伝った雫が背中へ下りて行く。
 バンコランの肘から下もぐっしょりだった。水飛沫で胸の辺りも濡れている。
 互いにとても頭が冷えたとは言い難い二人は、まるで仇同士のように睨みあった。
 怒りに狭まったバンコランの視界にマライヒが映る。濡れた髪が蒼褪めた額に張りついている。
肩で息をしながらも、怯むことなく真っ直ぐにこっちを見ている。
 せめて泣き伏しでもしてくれたら。
 気がおさまらない。
 わたしも悪いだろう、勿論それは承知している。だがだからと言ってなにをしてもいい
ということにはならんだろうが!
654怒りのバンコランってことで:2006/07/06(木) 21:04:51 ID:dTKzdQrs
 バンコランは長い洗面台の上に置かれた見覚えのあるバックを腕でなぎ払った。マライヒが
フィガロの荷物入れにしているボストン型のそのバックは、バスルームへと続く扉にあたって
跳ねかえり、盛大に辺りに中身をぶちまけた。口を閉めていなかったのだろう、おむつやら
着替えやらベビーフードやらが散乱する。中で一際高い音をたてて、マライヒのナイフが
転がり出た。
 そのナイフは飛ばすためのものではなく、接近戦で使用するための大振りのものだった。
いつものナイフより長く幅があり刃も厚い。柄の部分に赤い石を嵌めこみ、鞘に彫金を
施したそれは、マライヒが輸出機構にいた時に何本か揃いで作ったものの残りだ。
 なぜこんな所にナイフなぞ入れておくんだ!
 なにもかもに腹が立つ。
 バンコランはマライヒに背を向けて、部屋のほうへ足を踏み出した。
 そのホテルはタマネギの薄給で泊まるにしては上等で、部屋もそれなりに広かった。突き
出した壁に半ば隠れるようにしてダブルベッドが置いてある。手前にはソファーセットが、
その脇にフィガロのためのベビーベッドとTVがある。割れたガラスを勘定に入れなければ、
それは平和な風景だった。
 部屋の真ん中に、フィガロのお昼寝毛布が落ちている。ベビーベッドの上にはお気に入りの
小さなぬいぐるみと、大事な携帯ゲームが放ってある。ソファーの背にはマライヒのマントが
かかり、テーブルの上には読みかけらしい本が一冊、置いてある。
 バンコランは一瞬、撲られたようにたじろいだ。
 それはどこかで見たような風景だった。まるで、ちょっと三人で旅行に来ましたというような。
例えばこの部屋のどこにも灰皿のないことが、マライヒの本の隣に自分の読み止しの新聞
のないことが、ベッドの上に自分のナイトガウがンが広げられていないことが不思議なほど、
彼に属するものがそこにはあった。
 踏み出した足を止めて、マライヒの方を振り返る。
 自分のいないマライヒとフィガロのその生活の跡は、バンコランを打ちのめした。マライヒが
自分を裏切っていたことをはっきりと物語るそれらのものは、思いもよらないほど彼を傷つけた。
 足元に転がるナイフを見る。身を屈めて、金色のその重そうなナイフを取る。
 鞘をはらう。鈍く光る刃が見える。刃には自分の顔が映っていた。血の気のひいた、歯を
食いしばった男の顔。それが自分のものだとはバンコランには思えなかった。
 わたしはこんな浅ましい顔をしているだろうか。こんなにも醜い顔を。
655怒りのバンコランってことで:2006/07/06(木) 21:06:56 ID:dTKzdQrs
 かちりと硬い音をたてて鞘が落ちる。水に濡れた冷たい床にバンコランの靴音が響く。
彼はマライヒの前に片膝をついた。
「バンコラン?」
 バンコランは刃を下にむけて、マライヒの頬にナイフをあてた。光るその刃がひたりと
肌に吸いついていく。
 バンコランはマライヒの首を見ていた。
 薄い肌に、この銀色の刃が吸い込まれていくのが見えるような気がした。それはきっと
恐ろしいほど簡単なことだ。もう少し刃を滑らせて、この下が頚動脈だ。
 ナイフが動く。マライヒの耳の下へ。
 皮膚を切り裂くその感触が、バンコランの手に感じられる。僅かな抵抗を感じさせて
入りこむその刃が見える。しぶく血煙が、声もなく崩れるマライヒの姿が見える気がする。
 反吐が出そうだ。
 わたしはお前を失えない。お前のいない人生を考えることすらできない。
 愛していると思っていた。お前はわたしの命だと、キーンの時に思い知った。しかし
これほどお前の存在が大きいとは思わなかった。
 自分を裏切った当の相手がこれほど必要だと認めるのは、バンコランには苦しかった。
 愛している。わたしのすべてはおまえのものだ。
 おまえのすべてもわたしのものであるはずだ。お前がそうでないのなら、この地上にわたしの
ものなどなにもない。それほどに、それは確かなことだった。
 しかしお前はわたしを裏切った。
 とても信じられない。許すことなどできはしない。
 その気持ちの女々しさにまた打ちのめされる。
 許すも許さないもないことだ。わたしたちは二人とも違う場所で同じことをしていたのだ。
わたしがアメリカでティムとしていたようなことを、お前はここでタマネギとしていたのだ。
ここで。このベッドで。
 これほどにグロテスクな話をわたしは知らない。
 バンコランはナイフを滑らせた。刃が下がって切っ先がマライヒの喉元に触れる。
 そのまま、真っ直ぐ手を下ろした。
 ぷつりと軽い手ごたえを残してマライヒの服が裂ける。
 マライヒは目を見開いた。
 動いてはならないと知っていた。
 今動いたり喋ったりしてバンコランを揺らしてはならない。
 刺す気がないのはわかっている。殺すのならば撃つだろう。彼は今、怒りと狂気の紙一重の
ところにいるんだ。自分でも狂気を振り払おうとしているはずだ。邪魔をしてはいけない。
 マライヒはそう思っていた。
656怒りのバンコランってことで:2006/07/06(木) 21:11:25 ID:dTKzdQrs
刃の先が肌に触れないように息を止めて、ナイフが服を裂くのを感じた。血が流れたら
まずい。これが肌に触れたら終わりかもしれない。狂気が勝ってしまったら、その気はなくても
刃を刺してしまうかもしれない。このナイフはよく切れる。
 シャツを裂き終わると、バンコランはナイフから手を離した。
 マライヒの手が動いてそれを受け止める。
 鞘が遠い。マライヒの位置からでは手を伸ばしてもとうてい届かない。このナイフを遠ざけて
おくべきか否か、マライヒには判断がつかなかった。自分たちの両方から手の届かない辺りに
飛ばしておいたほうがいいのか、ここへ置いて見ないふりとしていたほうがいいのか。
どちらが彼を揺らさずにすむだろう。
 どうすべきなのか決めかねているうちに、唇を塞がれた。
 深く、熱いキスだった。バンコランは自身の混乱から目を逸らすようにマライヒに口づけた。
長く、情熱的に口内を舌が這い回る。マライヒは口をいっぱいに開いてそれを受け入れた。
絡めた舌が誘い出されてバンコランの口に入った。その舌に歯が触れる。痛みに呻く寸前まで
強く歯が立てられる。マライヒはナイフの柄を握りしめた。
 ナイフなんかじゃなくて、手を握りたい。触れたい。触れたら彼は揺れてしまうだろうか?
 お互いの唾液が口で混ざり合う。幾度も顔の角度を変えて、深く唇を触れあわせる。
あまりにも長いキスで、酸素が足りなくなったようにマライヒの頭がぼんやりとする。
手を握りたい。できれば抱きしめてもらいたい。
 マライヒはそっと手を伸ばして、自身の膝の上で固く握りしめているバンコランの手に
ほんの僅か指先で触れた。
 バンコランの手がその指先を捕えた。きつく掴んで強く引く。反対の手で腰を払われて、
マライヒは床に押し倒された。
 濡れた床が背に冷たい。マライヒはさりげなく手を動かしてナイフを遠くに滑らせた。
「冷たいな」
 唇を離して、バンコランが低く言った。
 マライヒは静かに頭を動かした。
 さっき倒されたばかりの身体が引き起こされる。その胸に頬を強く押しつけられる。
抱き上げられてベッドの上に落とされる。
 マライヒは足を崩して座った姿勢で、立っているバンコランを仰ぎ見た。
 頬が微かに上気している。唇が濡れている。切り裂いた服の間から、その滑らかな肌が覗く。
657怒りのバンコランってことで:2006/07/06(木) 21:12:23 ID:dTKzdQrs
バンコランは強く歯を食いしばった。
 この子の姿に息を呑むタマネギの顔が見える気がした。
 引き裂いてやりたい。この美しい顔も身体もなにもかも。
 なぜお前がわたしを苦しめる。お前の愛は確かなものだ。疑ったことは一度もない。
それなのになぜ、他の男に抱かれたりした。
 引き裂いてやりたい。二度とこんな真似ができないように。
 引き裂かれて泣き叫ぶこの子が見たい。
 バカな話だ。
 バンコランは自嘲する。
 この子だけが悪いと思うか。誰のせいだか考えてみろ。元はと言えばわたしのせいだ。
あのタマネギの言うとおり、この子の愛に胡坐をかいて、どれだけこの子を傷つけた。
これ以上この子に傷がつけられるか。
 つけたかった。
 傷つけて泣き叫ばせて許しを請わせてやりたい。
 バカなことを考えるな。
 悪いのはわたしだ。この子にした自分の仕打ちを考えろ。
 バンコランはネクタイを外した。
 この子が憎い。
 そんなはずはない。
 この子の愛を失って、生きていけると思うのか。
 自分を裏切った相手の愛が必要なのか。誰かがいなければ生きていけないほどに弱いのか。
お前の自尊心はどこへ行ったんだ。
 バカげたことだ。
 プライドがあるというなら認めるべきだ。自分が悪いと知っていて、なぜなおこの子を
責め続ける。責められるべきはわたしの方だ。許しを請うならわたしの方だ。わたしが悪かったと、
愛していると、信じてくれと言うべきだ。
 そんな真似ができるか?
 引き裂いて泣き叫ばせてやるほうがはるかに簡単だ。叫ぶ声が聞きたいだろう。すすり
泣いて謝る声が聞きたくないか?
 聞きたいだろう。
 それがどれほどの快感か、お前は知っているはずだ。
 そんな、ことを、知るものか……。
658名無しさん@ピンキー:2006/07/06(木) 21:15:35 ID:dTKzdQrs
しまった!また長々書いた割にはキスだけだった!
次はバン×マライヒ、長丁場でエロです。
お目汚し失礼しました。
659名無しさん@ピンキー:2006/07/06(木) 22:00:13 ID:kwxwN0q5
うわーGJ!
660名無しさん@ピンキー:2006/07/06(木) 22:46:50 ID:EsgiPL7O
GJ!!!!次作をwktkして待ってます!
661名無しさん@ピンキー:2006/07/07(金) 01:03:20 ID:LaspIGgW
嗚呼、もう>>658大好きが止まらない!GJです!!
662名無しさん@ピンキー:2006/07/07(金) 14:31:27 ID:48CDOks7
次回も大いに期待してます!!
663名無しさん@ピンキー:2006/07/08(土) 03:36:32 ID:ZR0OafOo
あげ
664名無しさん@ピンキー:2006/07/08(土) 10:14:22 ID:1SM2xpXb
『義母と義娘の禁断の愛』
プララとエトランジュがいました

いろいろやりました
おわり
665名無しさん@ピンキー:2006/07/08(土) 19:30:56 ID:JZwipYwS
>>664
誰か詳細執筆キボンヌ
666名無しさん@ピンキー:2006/07/08(土) 21:02:28 ID:/fsCXaxH
バン×マラ続き希望(・∀・)
667名無しさん@ピンキー:2006/07/08(土) 21:11:56 ID:MnySlA5n
>>665
こんな感じ?

ああっ、駄目です王妃…
可愛い娘…

いろいろやりました
おわり
668名無しさん@ピンキー:2006/07/09(日) 13:57:27 ID:48eyuKn+
>667
逆がいいなー
プララ攻めキボン
669名無しさん@ピンキー :2006/07/09(日) 19:18:59 ID:1wCxwBnF
あーそれルルベルっぽくていいな>プララ攻め
670名無しさん@ピンキー:2006/07/09(日) 22:20:43 ID:PZuqLENy
即落ちしたらしい前スレをみつけた。一つだけ乗ってるネタがここの最初のほうとかぶっててワロたのでコピペ。

魔夜峰夫キャラのエロパロ
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1064580244/

19 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:03/09/28(日) 12:05 ID:yLX2nXLY
思いついたネタ

・ランダムに惚れている時のプララが純愛エロを読み、セクースを知る。
・パタリロに、あたしに××××をつけてっ!と頼む。
・女性器があっても、性欲がないし、性交渉で受けられる精神刺激や肉体刺激を変換しないし、
 そこらへんはぼくは知らないからとか、真赤のまま説明するパタリロ。
・みんな全部つけてというプララを拒否するが、ランダムへの思いの深さや迫力に負けて、しぶしぶ了解する。
・女性器のしくみや、どの場所を刺激されたら興奮するかを、ホモだらけのタマネギや
 エトランジュにはもちろん聞けずに、プララが持ってきた本や漫画が元の、いびつな知識で作成する。
・とりあえず起動してみると、なぜか淫乱モードになってパタリロを誘うプララ。
・そのままプララ攻めで童貞を散らしてしまうパタリロ。

エロはうまく書けないので、ネタだけ。すまん。
前書いたのを改変して、淫乱モード初期だけ載せてみる。
671名無しさん@ピンキー:2006/07/09(日) 22:21:17 ID:PZuqLENy
20 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:03/09/28(日) 12:08 ID:yLX2nXLY
「プララ、気分はどうだ」
横たわったプララは、ゆっくりとぼくに視線を向け、媚を含んだ笑みを浮かべた。
ランダムに恋をしてから、少しずつあらわれてきたプララの新しい表情。
元気な女の子に現れてきたその表情に、生みの親として、興味はひかれていた。
しかし、そのどれとも違う、この笑み。心臓が跳ね上がった。

「い、違和感とか、ないか」
まるで聞いてもいないように、ぼくの顔をみつめたまま、右手首を太ももで挟みこむ。
そのまま、ゆっくりとした上下動を繰り返す。からかうように表情が変わる。
ほのかに蠢く全身と、足を動かすたびにこすれる音と水音。

「ねぇ…殿下」
くぐもった声。離れているのに吐息さえ耳朶に感じそうで、振り払うように肩をふるわせた。
「聞こえる? この音… どうなってるか、見たい?」
細い手首に隠された、ぼくがつくったその場所。なのに、考えただけで、気が遠くなりそうだった。

身体をひねって、ぼくに足が向く方向でうつぶせになる。
移動するたびにちらちらと小出しにされる擬似性器。鮮紅色に色づいていた。
耐えられないくらいゆっくりと足を開きながら、すこしずつ腰をもちあげる。
青白いほどの周辺と対照的なまでに赤くてらてらと光るそれは、腰の動きとともに
ゆっくりと形を変える。その間も、中心部は静かに呼吸していた。

プララの手が股の下からのびる。細い指先で、広げられる。
上気したまま、視線がはずせない。
「早く触って…殿下。たしかめてよ」
672名無しさん@ピンキー:2006/07/12(水) 06:20:21 ID:pW2So2YV
あげ
673怒りのバンコランってことで:2006/07/13(木) 13:04:27 ID:rla4GWyc
マライヒはバンコランの瞳が翳っていくのを見つめていた。
苦しめばいいと思った。ぼくのように。ぼくを想って苦しんで欲しかった。
今、この人は苦しんでいる。ぼくが望んだその通りに。
「バンコラン・・・・・・」
マライヒは手を伸ばしてバンコランの腕に触れた。
なにかを堪えて震えているその腕が、マライヒの身体を抱いた。
バンコランの腕の震えがマライヒの身体に伝わる。きつく、苦しいほどに抱きしめられる。
バンコランの肩から、髪から、慣れた葉巻の匂いがする。
マライヒは自分を抱く腕の力を、その大きな胸を想った。
躊躇してはならない。
組織で訓練を受けていた時、一番初めに叩き込まれたことがそれだった。走れと言われたら走って、
跳べと言われたら跳んだ。刺せと言われたら刺して、殺せと言われたら殺した。そうできなかった
時には懲罰があった。飛んでくるナイフが怖くて立ち竦むと、それを刺された。銃を構えた相手に
突っ込んでいくのが怖くて怯んでいると、こめかみに銃をつきつけられた。今ここで死ぬか、
あそこまで走ってあいつを殺すか選べと詰め寄られた。苛烈を極めたその訓練で、ぼくは
なにも考えなくなった。まるで猟犬のように、御主人さまのかけ声ひとつでスイッチが入って
なんでもできる。
 それが一番嫌だった。
 ぼくの中には獣が育った。そいつはなにも恐れない。耳元を掠めてすぎる銃弾も、刺したナイフの
先から伝わってくる、相手の筋肉が切れるあのぶつりとした嫌な手ごたえも、血の匂いも断末魔の絶叫も。
 スイッチを入れて、そいつに身を添わせる。走って、跳んで、ナイフを投げる。なにか
飛んできたら避ける。周囲はスローモーションのように見えた。そいつは殺戮に興奮した。
一人殺す度に、ぼくの中のそいつはどんどん大きくなった。
こんな仕事をしているのだ。ぼくは長くは生きられない。たとえ誰かに殺されなくても、
いつかこの猛る獣がぼくを喰い尽す。いずれそのうち、ぼくはぼくではなくなるだろう・・・・・・。
そう思っていた。
バンコランに逢うまでは。
この人はぼくの獣に鎖をつけた。
気がつけばそいつは猛らなくなっていた。この人はぼくをぼくに返してくれた。
そんなことができるのはこの人だけだ。
674怒りのバンコランってことで:2006/07/13(木) 13:09:50 ID:rla4GWyc
自分を抱くその腕の強さを、胸の広さを想う。
ぼくはあなたと一緒なら何処でも安心できる。どんな状況に陥っていても、あなたとならば
切り抜けられる。そう思っていられる。
そう思うのはぼくだけじゃない。あなたの腕は強いから、誰もがそれに頼ってしまう。
あなたの仕事を手伝うときによく思った。あなたの部下はみんなあなたを信頼している。
あなたの指示に従えば、後ろにあなたがいると思えば安心できる。その気持ちはよくわかった。
でもあなたは?
みんながあなたを頼りにするから、あなたは誰にも頼れない。
自分を頼りに、自分のたてた作戦を遂行するために出て行く人の背中を見るのはどんな気持ちだろう。
任務は成功するとは限らない。出て行ったきり二度と戻れない人もいる。そんなたくさんの部下の命を、
あなたはその手に乗せている。それはどれほど重いだろう。戻らぬ人を、その人のために
泣く人々を見るのはどれほど辛いだろう。
でもあなたはなにも語らない。辛さも、孤独も、哀しみも。気持ちはすべてあなたの胸の中だけにある。
誰ともそれは分かち合えない。ぼくとでも。
マライヒは、バンコランの震える腕を想った。
こんな時でもこの人は、こうして気持ちを押さえ込む。
押し込まれたその気持ちが何処へ行くのか、ぼくは考えなくてはいけなかったんだ。 
「ごめんなさい」
あなたにこんな想いをさせるべきじゃなかった。苦しめばいいなんて思ってしまってバカだった。
あなたを愛していると言うのなら、ローマンの言葉ではなく、あなたの言葉を信じていなければいけなかった。
 バンコランの手がマライヒの唇に触れた。先刻のキスで濡れた唇を人差し指でなぞってゆく。
二度、三度となぞられる唇のむず痒さに、マライヒが少し口を開ける。その隙間に指を差し入れると、
マライヒの歯が手袋の先を噛んだ。バンコランが手を引くと手袋が抜ける。口元から手袋を取りさり、
マライヒの口中深く指を埋める。一本、二本。歯列を探り、舌をくすぐり、深く抜き差しを繰り返す。
その指にマライヒが舌を絡めるのが見える。半ば口を開いた淫らな顔が。
 あのタマネギにもこんな顔をしてみせたのか。
 いくら自分を戒めても、バンコランの脳裏からはそんな想像が拭えなかった。
 マライヒに対する腹立ちと、その感情の女々しさが心の底から厭わしい。
マライヒに触れれば触れるだけ忌々しさは募るばかりだとわかっていても、彼はその手を
止められなかった。
675怒りのバンコランってことで:2006/07/13(木) 13:12:28 ID:rla4GWyc
唇から指を抜いて、切り裂かれた服の間から肌に触れる。そっと手を動かしながら唇をあわせる。
マライヒの手が首にまわる。その手をはずさせて服を抜く。むきだしになった肩から手首へと触れる。
バンコランはマライヒの両手をまとめると、自分のネクタイで素早くその手首を縛った。
「バンコラン?」
 マライヒはもう一度押し倒された。起き上がろうとした胸に膝が乗せられる。急な重みに喘いで
いるうちに、蔓薔薇をかたどって装飾されたベッドヘッドの蔓のひとつにネクタイの端がくくられた。
「な・・・・・・どうして!?」
 バンコランは答えない。黙ったまま首筋に唇を落とした。
 バンコランの舌が、唇が動く。首筋から鎖骨へ。マライヒは骨の周りが弱い。骨の形に沿って
進む唇から逃れるように首を振った。
「どうして縛るの?」
 答えないままに唇が下がる。下も脱がされて腰骨に唇が触れる。舌が骨の形をなぞる。
マライヒは喘ぎそうになるのを堪えた。
「ねえ、ほどいて」
 こういうのは嫌だった。拘束されたりしたくない。抵抗したりしないからほどいて。
 腰骨に歯が触れる。筋肉を動かすように歯が動く。マライヒはひくりと腰を動かした。
「あ・・・・・・いや・・・・・ねえバンコラン・・・・・・・いやだよ・・・・・・」
 マライヒが嫌がるのは承知していた。嫌がるだろうから縛っているのだ。彼はこの少年を
傷つけたいという欲望から逃れられなかった。それがどれほど醜いことか、卑劣なことかわかっていても。
バンコランの指が、マライヒ自身をそっと撫で上げた。
 根元から上まで順に、唇で挟むようなついばむようなキスを落とす。先端に舌を這わせる。
割れた部分に舌を差し入れる。先端から飲み込んで舌を絡めていく。
「ああ・・・・・・ほどいて・・・・・・ねえほどいてよ・・・・・・」
 普段の声より僅かに低くなる声で、マライヒが囁く。
 バンコランはもう片方の手袋を外した。溢れ始めたもので指先を湿らせて、マライヒの後ろへまわす。
指を這わせると声が高くなる。
「いや・・・・・いやだって・・・・・・あっ・・・・ああっ・・・・・あ・・・・・」
676怒りのバンコランってことで:2006/07/13(木) 13:15:10 ID:rla4GWyc
 前に口をつけたまま、後ろに指を潜りこませる。切なげな声が響く。くくられている手が
固く握りしめられている。
 バンコランはマライヒから口を離して枕の方へ手を伸ばした。
 自分に覆い被さるような形になったバンコランに腰を押し付けてマライヒがうめく。キスを
ねだるかのようにバンコランへ顔をむける。
「ねえ、ほどいて・・・・・」
 バンコランはマライヒを無視して枕の下を探った。案の定、片方の枕の下から洗面所に
あったものと同じナイフが出てきた。
「なに・・・・・?」
 快感に潤んだマライヒの目にもナイフが映る。それでネクタイを切るのかと思った。
しかしナイフは僅かに開いたマライヒの口へ鞘ごと突き込まれた。
「ううっ!?」
 予想もしていなかった動きに、マライヒの目が見開かれる。深く、ナイフが差しこまれる。
「うっ・・・・うっ・・・・」
 ナイフが僅かに抜き差しされる。喉が苦しい。なにをされているのかわからない。どうしてこんなことを?
 快感ではなく怯えに染め上げられた青い瞳がバンコランの顔に据えられている。苦しそうな呻きが聞こえる。
わけがわからないと言いそうなその顔を、バンコランは表情のない目で見つめていた。
 唇の間からナイフを抜いて、マライヒの身体をひっくり返す。よつんばいにされたマライヒが
怯えた顔で首をひねってバンコランを見る。
「いや・・・・・・・いやだ・・・・・・」
 なにをされるのか見当がついた。
「ねえ、本当にいやだよ・・・・・・バンコラン、ねえ、いやだって・・・・・」
 その声も顔も、本気で怯えているように見えた。
 本当にいやだろう。バンコランにもわかっていた。ベッドの上でマライヒが求めているのは
愛情と快感だけで、屈辱や苦痛を与えられることではない。
 かわいそうに、傷つくだろう。
 バンコランは一気にナイフを突き入れた。
「!!!いや!!!」
 マライヒは絶叫した。
 ナイフの固いその鞘が、自分を切り裂いたような気がした。
「いやだ!抜いてよ!抜いて!ああ、やめてっ!」
 取り乱すマライヒの背に覆い被さり、バンコランは耳もとに唇をつけた。
「暴れるな。鞘だけが中に残ると抜けなくなるぞ」
677怒りのバンコランってことで:2006/07/13(木) 13:17:57 ID:rla4GWyc
「やめて!やめて・・・・・!こんなのいやだ!知ってるくせに・・・・・!知ってるくせに・・・・!」
 マライヒの声はほとんど泣き声だった。
 突き入れたナイフを引き出して、半分ほどをまた突き入れる。バンコランは浅い部分で
抜き差しを繰り返した。
「いや・・・・・いや・・・・・いや・・・・」
 鞘の固さが、冷たさが内部に感じられる。こんなのいやだ。いやだバンコラン抜いて、もうやめてよ・・・・・・。
 バンコランはマライヒの背中に唇を落とした。ひとつひとつ順番に背骨を嬲りながらナイフを
動かし続ける。マライヒは何かを振り払うように首を振る。
「お願い、やめて・・・・・・いやだ・・・・・・いやだ・・・・・・お願い、いやだ・・・・・・」
 冷たさは次第に消えていったが、中をこする鞘の無慈悲な固さが彼を苦しめた。生身でない
ものでされるのはいやだった。それが快感を生むのもいやだった。玩具にしないで。優しくして。
こんなふうに扱わないで。
 バンコランの手が前に触れる。ショックで硬度を落としたそれを擦りあげる。
「お願い・・・・・・抜いて・・・・・・抜いて・・・・・・」
 必死に繰り返される哀願が、次第に高くなってくる。
 いやだと思う。こんなことはいやだと強く思っているのに、鞘が内部で感じる部分を探り続ける。
「いや・・・・・そこ・・・・ねえ・・・・・いや・・・・・」
 前に触れている手がマライヒのものを緩く包みこんで幾度も上下する。指が複雑に絡みつく。
露わにされた首筋に唇が触れる。不意打ちのように耳朶を噛まれて吸い上げられる。
 嫌悪感と快感がマライヒを責めたてる。
 哀願の間に微かに混じっていた喘ぎの量が多くなる。喘ぎの合間に哀願が混じるようになる。
「ああっ・・・・ああっ・・・・あっ・・・・ああやめて・・・・・いや・・・あっ・・・・もうやめてっ・・・・」
 感じたくない。こんなものでいきたくない。そう思う端から快感が与えられる。堪えようと思っても
声が高くなり、自分を追い込むだけだとわかっていても腰が動く。
「バンコラン・・・・・どうしよう・・・・・ああ・・・・・ああバンコラン・・・・」
 抜いて欲しい。抜いてあなたでして欲しい。
「お願い・・・・・お願い、頂戴・・・・・・こんなの取って・・・・・・ああ・・・・・・ああお願い・・・・・・」
 身体を支えるほどの力が出せなくなって腕が崩れている。括られた手が時折シーツを引っ掻いている。
高く上げられた腰が淫らに動き続ける。
 切ない声がバンコランの耳に響く。
「お願い・・・・・・ねえバンコラン、お願い・・・・・・あなたでして・・・・・お願い・・・・・」
678怒りのバンコランってことで:2006/07/13(木) 13:20:52 ID:rla4GWyc
 バンコランの手がマライヒのものから離れた。マライヒは深く息を吐く。身体の中からナイフが
抜け出して行くのがわかる。安心している彼を裏切るように、もう一度、深くナイフが入りこむ。
「あっ!?いやっ!!!」
 すっかり抜いてもらえると思っていた所に再び差し込まれたそれは、最初に突き入れられた時を
上回る嫌悪を感じさせた。
「やめてっ!やめて!お願い、やめて・・・・・・!」
 バンコランは答えない。マライヒは必死で彼を振り返った。
「もういやだ・・・・・・ねえもういやだ・・・・・・許してよ・・・・・・」
 答えは返ってこない。なにも読みとることのできない、濃い青い瞳がマライヒを映している。
「どうして・・・・・・こんな・・・・・・あ・・・・・・ああ・・・・・・もうやめて・・・・・・」
 唇が背中に触れる。鞘が中で動き続ける。嫌悪が、快感が膨れあがる。喘いでいるのか、
問いかけているのか、懇願しているのか、自分でもよくわからなくなる。こんなにいやなのに
感じさせられるのが辛い。どうせならもういかせて欲しい。どうして前に触れないんだろう。
前に触ってくれればすぐに終わりがくる気がする。ああ、もう抜いて。気持ちがいい、やめて。
これでいっちゃう。ああもう駄目になる。駄目になる。もう早く触って。ねえ、もう、ああいやだ・・・・・。
 途切れ途切れの声が部屋に響く。
 解いてくれ、いかせてくれ、抜いてくれと懇願する切ない声が高く細く響き続ける。
 二人で過ごした幾つもの夜の中で、前に触れていない時にマライヒが達したことはなかった。
中には簡単にそうできる子もいるが、この子は後ろだけではうまく達することができないのだと
バンコランは知っていた。
 知っているからこそ、限界に近くなってから手を離したのだし、離してからは決して触れない
ようにしているのだ。
このまま嬲っていたらこの子はどうなるのかと、彼はマライヒが聞いたら泣き出すようなことを考えていた。
679怒りのバンコランってことで:2006/07/13(木) 13:24:29 ID:rla4GWyc
 バンコランはナイフを操りながら、マライヒの感じる部分に触れてゆく。背中を、腰を、内腿を、首を、
乳首を、膝の裏側を、耳朶を、指が、唇が這う。柔らかく敏感な部分を焦らすように責められながら、
嫌悪を催す硬いものが激しく蕾を抉るのを感じる。その相反する刺激が彼を追い詰める。
行き場を与えられない快感がもどかしく膨れあがってゆく。
「バン・・・コラン・・・・・・ああっ・・・・・・あっ・・・・・・も・・・もういかせて・・・・・・ねえ・・・・・・もう許して・・・・・・」
 とろとろと溢れているその部分が疼く。
「ああ・・・・・・ああ、もう駄目・・・・・・触って・・・・・・お願い・・・・・・触って・・・・・・・」
 息も絶え絶えに懇願するその様がなおバンコランを煽る。
 ほんの一瞬だけ先端に触れる。その手にむけて腰を突き出したマライヒの中に、いっそう深く
ナイフを突き入れる。無意識のうちにそれを固く食い締めたマライヒは、その硬さにまた嫌悪を膨らませる。
 いくら嫌でもそこから伝えられる快感は確かなもので、マライヒの身体を蕩けさせる。
膨らみきったその快感が出口を求めて震えている。どうしていいかわからない。お願い、もう一度触って。
そんな風じゃいやだ。ちゃんと触って。いかせて、お願い。もう許して。
 途切れ途切れに哀願する。
 もう抜いて。腕を解いて。はやくいかせて。
「も・・・・・・抜・・・・・・て・・・・・・ううっ・・・・・・あ・・・・・・はぁ・・・・・・あっ・・・・・・ああっ!」
 バンコランが強く耳朶を噛んだ。
 急な痛みに身が震える。我に返ったマライヒの耳に、バンコランの息がかかる。
「どうして欲しい」
「あっ・・・・・・あっ・・・・・・」
「一つだけ叶えてやろう」
 抜ける寸前までナイフが引かれる。
「抜いて欲しいか」
「あ・・・・・・ああああぁ・・・・・・」
 いやなのに、腰がナイフを追いかける。抜ける、と思ったそのナイフがまた突き入れられる。
「ああっ!あっ・・・・・・ぁ・・・・・・」
「触れて欲しいか」
 前に手が触れる。待ち構えていた部分を包んで手が動く。
「ああっ・・・・・・あっあっあっ・・・・・・あっ!」
 二三度動いて、手が離れた。
「あ・・・・・・ああ駄目・・・・・・ねえっ・・・・・・ねえほんとに・・・・・・」
 一瞬だけ与えられた快感がもどかしい。もっと触って。いっぱい触って。ねえはやくいかせて・・・・・・。
マライヒは腰を揺すりたてた。
「解いて欲しいか」
 手首を繋いだネクタイが引かれる。
 解いて欲しいとマライヒは思う。せめて解いてくれたらもっと楽になる。あなたに抱きつけたらもっと・・・・・・
ああ、でも触って・・・・・・一度いかせて・・・・・・。
680怒りのバンコランってことで:2006/07/13(木) 13:27:25 ID:rla4GWyc
 答えようと息を吸い込んだ唇を塞がれる。自分の背に覆い被さるような形の彼と唇をあわせるために
懸命に首をひねる。早く、キスはもういいから。早く触って。もうどうにもならない。ああ早く。
 早く開放されたくて腰を揺する。腰を動かしても気持ちがいいのは蕾だけで、前は空しいだけだと
知っていても腰が止められない。動くから快感が膨れてしまう。もうはちきれそうになっている。
はやくいきたい。楽になりたい。下腹部に渦巻くそのもどかしさに耐え切れなくて、マライヒは
喘ぎながらバンコランの舌を貪った。
 唇が離れる。触って、と言おうとしたところに冷たい声が響く。
「なにもして欲しくないのか?」
「ち・・・・・・ちが・・・・・・ああっ!」
 離れた唇が首筋を這う。触れるか触れないかのその感触が、焦らされて敏感になっている肌に響く。
気持ちいい。どうしよう、気持ちいい。中でナイフが動いている。抜いてくれる気なんかないんだ。
ぼくを嬲っているだけなんだ。
 その自覚に半狂乱になる。
「ああっ!ああっ、もういやっ!いやっ、お願い!お願いもう許して・・・・・・!」
 ナイフが動き続ける。舌が、指が肌に触れている。気持ちがいい。どうしていいかわからない。
こんなにいいのにこのままじゃいけない。膨れあがった快感が出口を捜している。一瞬でもいいから
触れて欲しい。もう一度。そうしたらいけるかもしれない。ああお願い。こんな風にしないで・・・・・・・!
「バンコラン・・・・・・バンコラン!」
 いやだ・・・・・・いやだ・・・・・・ああもう・・・・・・もう・・・・・・あっ・・・・・・!
 何かが溢れる感覚があって、マライヒの身体が痙攣した。
「くっ・・・・・・!」
 マライヒが息を堪える。
 快感が抜ける。頭の中が白くなる。がくがくと震える腰を支えていられなくて膝が崩れた。
「いったのか?」
 バンコランの手が前に触れる。
「あっ・・・・・あっ・・・・・・」
 いったというより溢れた気がした。もう留めていられない快感が溢れて零れ出しただけで、
この耐えがたいもどかしさが消えて行かない。まだ足りない。もっと、ちゃんと、ちゃんと
してくれないと終わりにできない。
 マライヒはバンコランの手に腰を擦りつけた。
681怒りのバンコランってことで:2006/07/13(木) 13:32:59 ID:rla4GWyc
「ううっ・・・・・・」
 呻くマライヒの下から手を引き出して、バンコランはナイフを抜いた。
「あっ・・・・・・」
 抜け出していくナイフのその感触に身体が震える。マライヒは震える手を持ち上げた。
「こっち・・・・・・こっちも・・・・・・」
 早く解いて・・・・・・。抱きしめさせて・・・・・・。
 バンコランは抜いたナイフの鞘をはらって、マライヒの両手の間に差し込んだ。ぶつりと音がして
結び目が切れる。マライヒはナイフを握るバンコランの手をつかんだ。ナイフをむしり取るようにして
受け取ると、鞘に収めて遠くへ投げた。どこかの壁に鞘のぶつかる音がした。バンコランの肩に縋って
その唇を噛む。血の味がするほど強く噛みながら、彼のスーツを脱がして行く。もどかしくボタンをはずして
Yシャツをはだけさせる。露出した肌の馴染んだ手触りを感じる。ああ、バンコランだ・・・・・・。
その手触りに少し放心して唇を離した。バンコランの身体を押し倒すようにして横たえさせると、
のしかかって胸に頬擦りをした。
「バンコラン・・・・・・バンコラン・・・・・・」
 うわ言のように名前を呼んで、胸に舌を這わせてゆく。慌しくベルトを外し、ジッパーを下ろしてゆく。
早く、早くと逸る気持ちでいっぱいになる。早く抱いて。あなたでして。ああもう我慢できなくなる・・・・・・・。
 足でズボンを蹴り放すと、マライヒはバンコランのものに触れた。
「あああ・・・・・・」
 まるで自分が触れられたように呻きながら彼に腰を擦りつけた。ああもう我慢できない。我慢できない・・・・・・。
 左手で、傍らに投げ出されていたバンコランの右手を握る。片方の手をバンコランのものに添えると、
マライヒはそのまま腰を下ろした。
「ああ、入ってくる・・・・・・」
 やっと入ってくる。マライヒの内部が悦びに震えるように彼を締めつける。その圧迫感に目眩がする。
「気持ちいい・・・・・・バンコラン・・・・・・」
 背中が仰け反ってゆく。手を後ろに回して身体を支えて、マライヒは喉を曝け出した。
髪が揺れてバンコランの足をくすぐる。息を喘がせて彼の名を呼びながら、マライヒは腰を動かした。
 気持ちいい。気持ちいい。気持ちいい。早く触って。ちゃんといかせて。ああ気持ちいい、我慢できない。
ちゃんといきたい。ねえ早くいかせて・・・・・・。
 腰を揺すりながら、バンコランの腕を引く。握った手を自分自身に近づける。
682怒りのバンコランってことで:2006/07/13(木) 13:34:58 ID:rla4GWyc
「ねえ・・・・・・」
 マライヒが手を離すと、バンコランはそのまますっと手をおろした。
「バンコラン!」
 マライヒが悲鳴をあげた。
「ねえ、ねえもう我慢できないから・・・・・・。触って・・・・・・ねえ・・・・・・」
 触って欲しさに気が狂いそうになる。とろとろと溢れたものが自分自身を伝わってゆく。その感触にすら息を呑む。
「お願い・・・・・・早く・・・・・・」
 バンコランの手が動く。ゆっくりと、じれったいほどゆっくりと、その指先が自分の方へ近付いてくる。
マライヒは息をするのも忘れてそれを見つめていた。
 早く、早く。ああもう我慢できない。気が狂いそうだ。早く触って。早くなんとかして・・・・・・。
 マライヒがいかに追い詰められているのかは、その顔を見ればよくわかった。食い入るように
自分の手元を見つめるその顔を、バンコランは下から眺めていた。
 マライヒの身体に手を触れる。軽く握って上下してやると、マライヒはまた後ろ手をついて仰け反った。
「ああ・・・・・・ああバンコラン・・・・・・ああ・・・・・・」
 いかにも気持ち良さそうに腰を揺する。バンコランはマライヒから手を離した。
「あっ!いやっ!」
 マライヒはバンコランの腕を握りしめた。
「いや・・・・・・もう・・・・・・ああ・・・・・・ああ・・・・・・許して・・・・・・」
 もう一度あんな風にいくまで放っておかれるとは思いたくなかった。
「あんなの耐えられない・・・・・・あんなの二度も・・・・・・気が・・・・・・気が狂う・・・・・・」
 横たわっていたバンコランが起き上がって、マライヒの腰をつかんだ。そのまま上下に揺り動かす。
「あ・・・・・・!あ!」
 急な動きに仰け反った身体が崩れそうになる。その背をバンコランの手が支えて自分の身体に添わせるようにした。
「あっあっあっあっあっあっあぁ」
 がくがくと揺すぶられる。マライヒは必死でバンコランの首にしがみついて身を支えた。
自分とバンコランの身体に挟まれて、蕩けた部分が刺激される。自分の溢れさせたものでつるつると滑るそれが快感を生む。
 気持ちいい気持ちいいああもう駄目だいってしまう・・・・・・。
 あまりの快感に声も出せないままに、マライヒは夢中でその首にすがっていた。
 もう達するというその瞬間、バンコランはマライヒの身体を突き倒して、彼自身の根元を握った。
「あうっ!?」
 マライヒが目を見開いたまま身を震わせた。全身が総毛立つ。行き場を無くした快感が腰で頭で渦を巻く。
「うっ・・・・・・くうっ・・・・・・!」
 それは快感ではなくもう苦痛だった。バンコランが手を離すと、マライヒが溢れさせたものがとろりと零れた。
683怒りのバンコランってことで:2006/07/13(木) 13:36:46 ID:rla4GWyc
「いや・・・・・・いや・・・・・・」
 こんな形じゃ我慢できない。完全に達せられないもどかしさが彼を責めたてる。どうやって
耐えればいいのかすら見当がつかない。
 姿勢をかえようとしてバンコランが腰から手を放すと、マライヒは身をひねって逃げ出そうとした。
「マライヒ?」
 バンコランは咄嗟にその腕をつかんだ。
 つかまれた腕を振り放そうとマライヒがもがく。反対の手でベッドヘッドにつかまるようにして身を縮めた。
「もういや・・・・・・もういや・・・・・・やめて・・・・・・」
 まさか逃げるとは思わなかったので、バンコランは少しの間まじまじとマライヒを見つめた。
 顔を伏せて、肩を震わせている。さっき浴びせた水のせいか汗のせいか、ところどころで髪が肌に
貼りついている。バンコランはその髪をかき上げた。
 普段は見えない方の目がのぞく。マライヒは首を振った。
「もう許して・・・・・・お願い、もう許して・・・・・・」
 なにに対して許しを請うているのかマライヒにもわからなかった。この行為の終わりの見えなさが
恐ろしかった。いつまで嬲られるのかわからない。行き着くところのないままに、疼いた身体を持て余して、
その苦しさに涙が溢れてきた。
「マライヒ」
 バンコランは濡れてゆく頬に手を触れた。
 傷つけてやりたいと思った。泣き喚くさまが見たいと、すすり泣く声が聞きたいと思う醜い心に
抗えなかった。その結果がこれだ。わたしの望み通りになった。
 満足か?
 零れ落ちる涙が見える。
 泣かせたのは何度目か。傷つけたのも、裏切ったのも数え切れない。
「マライヒ・・・・・・」
 抱き寄せると胸の中に崩れてきた。
684怒りのバンコランってことで:2006/07/13(木) 13:38:38 ID:rla4GWyc
 バンコランはマライヒの身体をうつ伏せの形でベッドに横たえた。
「い・・・・・・やだ・・・・・・」
 マライヒが首を降る。
 濡れて縺れた髪を避けて、マライヒの背に唇を落とした。
「いや・・・・・・」
 小さな掠れた声だった。
 腰を上げさせて前に触れた。
「ああっ」
 マライヒは力なくシーツをつかんだ。
 疼いたそれが彼の掌に包まれる。その掌が上下する。焦らされ続けたせいで敏感になったそこにそっと指が絡みつく。
また途中で放り出されたらどうしようという不安と、疼く部分に加わる刺激の快さとで溶けそうになる。
「やめないで・・・・・・お願い、やめないで・・・・・・」
 掠れた声で繰り返される哀願がバンコランの頭を痺れさせる。たたきつけたい衝動を堪えて
そっとマライヒの中に入った。
「あっ!あ・・・・・・うぅ・・・・・・」
 もう力の入らない指がシーツを掻く。ゆっくりとバンコランが入ってきて、何かを確かめるように動きを止める。
絡んだ指がそっと動いている。静かに腰が動き始める。指が、腰が動くたびに、小さく掠れた声が響く。
バンコランはマライヒの背に被さるようにしてその指に自分の指を絡めた。
「ああ・・・・・・ああ・・・・・ああっ・・・・・・う・・・・・・」
敏感になりすぎた部分を蕩かすような繊細な指の動きや、優しい腰の動きとは対照的に、
絡んだ指だけが固く握りしめられる。もどかしく渦を巻いた快感がやっと行き場を見つけられる。
痙攣するように身が震えて、何も考えられなくなった頭から背中を駆けて、蕩けきった部分まで快感が抜けた。
「ああ、だめ・・・・・・もう・・・・・・ああ・・・・・・あっ・・・・・・バンコラン・・・・・・バンコラン・・・・・・」
 愛しい名前を囁きながら、マライヒはその手に縋るようにして果てた。
 ぐったりとしたその身体をバンコランが後ろからそっと抱きしめる。短く吐き出される荒い呼吸が
落ち着くまで、彼はそのままそうしていた。
 マライヒの息が整うと、バンコランは彼の手を放してもう一度その細い腰を抱えた。
「ああっ」
685怒りのバンコランってことで:2006/07/13(木) 13:44:18 ID:rla4GWyc
 マライヒの背が緊張する。またゆっくりと抜き差しされる。欲望を吐き出して小さくなった部分を
そっと摘みあげられて、指で掌で刺激される。その硬度が高まると、絡んだ指の動きが早くなった。
同時にゆっくりと穏やかだった腰の動きも早くなる。もう自分では腰をあげているのがやっとという
マライヒの身体が人形のように揺すられる。身体が勝手に彼を締めつけて、慣れたその大きさと
圧迫感を感じて震えた。朦朧としてきた頭が快感だけで占められてゆく。名前を呼びたいと思っても、
息をするのが精一杯で声をあげることもできなくなる。目を閉じて彼の動きを感じながら、高まってくる
感覚に身を委ねているしかなかった。バンコランの限界も近いのだろう、その追い上げられるような
動きにもう何度目か分からない絶頂感が押し寄せてくる。名前を呼びたい。手を握りたい。そう思っても
どうにもならない。バンコランの身体の重みが背にかかり、空いた手が身体にまわって抱きしめられた。
「くっ・・・・・・」
 耳元で低い声がして、バンコランの身体が震えた。こういう場面で彼が声を出すのは珍しい。
ああこの人も気持ちがいいんだと思った瞬間、彼の吐き出した欲望の熱さを身に感じて、
マライヒもまた達してしまった。
 お互いの乱れた呼吸だけを聞きながら、彼らはしばらく動けなかった。
 先に動いたのはバンコランの方だった。身体から小さくなった彼が抜け出すのがわかって、
マライヒが深く息を吐いた。バンコランはうつ伏せで崩れ落ちたマライヒの隣に身を横たえると、
その身体を引き寄せて頭を自分の肩に乗せた。
 閉じていた目を開いて、マライヒが彼の顔を見た。さっき流した涙のせいか疲れのせいか、
腫れた瞼が普段よりその目をとろりと柔らかい表情にさせていた。乾いた唇が音のないまま名前を形作った。
『バンコラン』
 マライヒは重くなった腕を動かして、彼の胸に手を置いた。バンコランがその手を取って口付けた。
「マライヒ」
 甘く、優しい声がした。
『バンコラン』
 すっかり枯れてしまって息だけになった声が自分を呼ぶ。
 見ろ、この子を。こんなに傷つけられてもこの子はまだわたしの名を呼ぶのだ。
バンコランはマライヒの手を握ったまま、今度はその額に唇をつけた。
「すまなかった」
 甘い声と優しい仕草に安心して、マライヒが首を振る。
 もういつものバンコランだった。腹をたてているようにも、傷ついているようにも見えない。
他に人がいる時にはあまり見せない、優しい恋人の顔をしていた。
 もう一度この顔が見られて良かった。
 心の底から安堵して、マライヒはフィルを魅了したあの笑顔を作った。
 彼の薄い唇がふわりとほころぶそのさまがバンコランの胸に沁みる。
 この子を微笑ませるのは簡単なことだ。この子の望みは僅かなものだ。わたしが自分のそばにいて、
優しく触れていればいいのだ。それだけでこんなにも嬉しそうに微笑むのに、なぜあんなに泣かせたりするんだ。
「マライヒ」
686怒りのバンコランってことで:2006/07/13(木) 13:46:08 ID:rla4GWyc
 優しい優しい声がする。マライヒはその声を想う。こんなに長く一緒にいても、ぼくは未だに
この人の声や仕草にうっとりとする。
『愛してる』
 声にならない声が囁く。
 バカだな。
 バンコランは腕の中の少年を想った。
 わたしなど愛していない方が幸せだ。あのタマネギの言葉は本当だ。お前はわたしには勿体ない。
闘う彼の姿を想う。
 ナイフを握って走るその姿を。臆することなく、傷つくことなどないかのように走る。
この子の愛はこの子そのものだ。美しく、強い。傷つくことなどないかのように。
 確かにヨタ話どころの騒ぎではない。この子が怖いと言うのなら、それは本当に怖かったのだ。
この子の心が折れるほど、ローマンは、わたしはこの子の心に傷をつけた・・・・・・。
「マライヒ・・・・・・」
 わたしの愛は下郎の愛だ。お前のそれとは大きく違う。タマネギの言葉は本当だ。お前はわたしが
相手でないほうがいい。お前のそれと同じ愛を、お前に注ぐ男もいるはずだ。
 だがわたしはお前を手放せない。お前のすべてはわたしのものだ。
わたしのものだ・・・・・・。
「愛している」
 バンコランの声がマライヒの耳に触れた。抱かれている彼の肩を、空気を伝わって、聞きたかった
言葉が胸に落ちた。
『本当?』
 バンコランは頷いた。
 愛している。お前ほど深く強く愛した少年はいない。
 だがこんなにも深く傷つけた少年も他にはいない。
 フィルの手がマライヒに触れているのを見た時の、この部屋を眺めた時の痛みがバンコランの胸に蘇る。
 わたしはいつもこれほどの力でお前の心を引き裂いていたのだ。
その想いに、胸が痛んだ。
『あの子よりも?』
「誰もお前とは比べられない。わたしの心は後にも先にもお前一人のものだ」
 やっぱり身体は違うんだねと言いたくなったけれども、そんな場合でもないと思ってマライヒは自分を抑えた。
「マライヒ、愛している」
 愛している。それは本当だ。
「信じていてくれ」
 バンコランの両手が背にまわされる。マライヒは目を閉じた。
 フィルの言った通りだった。彼が囁き続けてくれた通り、なにも心配することはなかった。
彼は一度もこの人を疑わなかった。ぼくがこの人を信じていても彼にとってはなんのいいこともないのに、
信じるように言い続けた。この人を貶めたことも、この人を疑わせてぼくの気持ちを自分の方へ
向けようとしたことも一度もなかった。
 フィル。ぼくはバカだ。
 ついてきてはいけなかった。ぼくはあなたを苦しめただけだ。
 あなたはこんなにぼくを想ってくれたのに、ぼくがあなたに返したのは苦しみだけだ。
あなたは苦しむだろう。ついてきたから失わせてしまった。別れも言わなかった。愛してもらっただけで、
なにもしなかった。
687怒りのバンコランってことで:2006/07/13(木) 13:55:50 ID:rla4GWyc
 ちゃんとバンコランを信じていなければいけなかった。ぼくが来たのは誰にとっても良くなかった。
フィルにも、バンコランにも。来る時にそれはわかっていたのに、ぼくは自分の苦しさだけに
眼が眩んで傷つけてはいけない人を傷つけた。
『ごめんなさい』
「お前が謝ることはない。わたしの蒔いた種だ」
 バンコランはマライヒを抱く手に力を込めた。
 悪いのはお前じゃない。わたしの方だ。こんな事をさせてしまってすまなかった。
「少し眠れ。疲れたろう」
 パタリロが作ったあのバカげた絨緞がどんなに早くても、ロンドンは遠い。このまま行くのは辛いだろう。
 バンコランは固く目を閉じて顔を歪めているマライヒを見た。
 帰ろう、マライヒ。もうなにも考えるな。
「起きるまで抱いていてやる。少し眠って、家へ帰ろう」
 フィガロを眠らせる時のように、バンコランの手がマライヒの背を叩いた。マライヒが小さな
子どもに戻ったように。その懐かしい優しさにマライヒの目から涙が零れそうになる。
『バンコラン。ぼくはあなたに逢えて良かった。あなたと同じ所へ帰れて良かった』
 微かに笑うバンコランの息がマライヒの髪にかかる。
「わたしにとってもお前との出逢いは僥倖だ」
 お前の愛は貴重なものだ。お前と共に在る人生はわたしには過ぎた幸せだ。
「さあ、もうなにも考えずにおやすみ。フィガロが待っているだろう」
『うん・・・・・・』
 バンコランの手が繰り返し背を叩く。懐かしい優しさで。
マライヒはいつか眠りに落ちた。
688怒りのバンコランってことで:2006/07/13(木) 13:58:11 ID:rla4GWyc
誰かの話し声がして、フィルは目を開いた。
「気付いたか」
「殿下!?」
 起き上がろうとした身体を、パタリロが制した。
「そのままで構わん。どうだ、気分は」
 僅かな間だが、フィルにはなにがあったか思い出せなかった。
腹部に違和感がある。ここは大使館じゃない。殿下とルンルン号の二人だけしかいないのに、
妙に狭苦しく感じるこの白い部屋はきっと病院だ。
「ぼくは・・・・・・」
「肋骨が三本折れた。肝臓にも傷があるらしいが、それは経過を見るそうだ。このままならば投薬で、
悪化するようなら手術で直す。なあに、たいした怪我じゃない」
 淡々と語られて、フィルはなにがあったか思い出した。
「お二人は・・・・・・」
「あいつらは帰った。ホテルの修理代も怪我の治療費も入院中の休業補償もあの色魔に出させてやるから安心しろ」
 いかにもパタリロらしいその言い草が、フィルに深い労りを感じさせた。殿下にとってお金はなにより
大事なものなのだから、それを工面してくれるというのはきっと最大限の労りだ。
「殿下にはご迷惑をおかけして・・・・・・誠に申し訳なく・・・・・・」
 フィルはなんとか起き上がって頭を下げた。
マライヒさんも少佐も、殿下には大事な人だ。その人たちや殿下自身をこんな騒動に巻き込んだぼくは
臣下の風上にもおけない。
「・・・・・・お詫びの言葉もございません・・・・・・」
「ぼくは別になにか実害があったわけじゃないから構わんが」
 覗き見ロボットをすぐに引き揚げなかったので、パタリロは二人の和解するさまを途中まで見てしまっていた。
ベッドシーンが佳境に入ったあたりでさすがに悪趣味だと思ったタマネギたちがロボットを戻したが、
後は推して知るべしという所だ。
 まったく、あんな下半身無人格性欲過多淫乱色魔の連れ合いにちょっかいをかけるなんて
このタマネギもバカなことをしたものだが、あいつら二人のほうがよっぽどバカバカしい。
少なくともあそこでバンコランに啖呵を切ったこいつの勇気は評価できる。ただのバカかもしれないが、
マライヒに惚れた気持ちは本物だろう。だったら気の毒なものだ。
「マライヒがお前に詫びたいと言っていたが」
「いいえ・・・・・・謝っていただくようなことはなにもありません」
 わかっていたことだ。少佐が来た時点でぼくの夢は終わったのだ。気持ちも告げた。別れも言った。
心残りはなにもない。
「そうか。まあ、養生しろ」
「ありがとうございます・・・・・・」
「ぼくは帰るがこいつは残して行くから。後はこいつと相談しろ。じゃあな」
「除隊した身にそ・・・・・・殿下!!」
 入り口の方へ身を返したパタリロの肩に光る物があった。
 フィルはパタリロに摑みかかるようにしてそれを取った。
「な・・・・・・なんだ?」
689怒りのバンコランってことで:2006/07/13(木) 14:00:09 ID:rla4GWyc
 細く長く柔らかくカーブを描いたそれは、マライヒの髪の毛だった。パタリロが銀星号から降りて
三人で転がった時にでもついたのかもしれない。
 フィルは呆然として儚く光る髪を見ていた。
 これはあの人の髪だ。
 その髪の儚さがフィルを泣かせた。
 あれは、夢だ。この一週間は夢だ。ずっとそう思おうとしていた。あの人は少佐のものだ。
この髪の毛の一本までも。でも抱きしめていたかった。ずっと抱きしめて顔を見ていたかった。
 あの愛しい顔がまざまざと目に浮かんだ。一週間のうちに目にしたあの美しい顔が幾つも幾つも浮かんで
散った。最後に瞼の裏に浮いたのは、最初のキスをする直前の、あの花のような笑顔だった。
「マライヒさん・・・・・・」
 愛している。こんなにも愛している。この髪の毛の一本までも。
「ライター号・・・・・・」
マライヒの髪を握りしめて俯くフィルの背に、ルンルン号が手を触れた。
「申し訳ありません・・・・・・取り乱しました・・・・・・」
 わかっていたことだ。覚悟していたことだ。あの人はぼくのものにはならない。
「いや、構わん。帰るぞ」
「殿下・・・・・・」
 パタリロが無言のまま振り返る。
「ありがとうございました・・・・・・」
「うむ」
 部屋を出るパタリロの後ろ姿に、フィルは除隊したことを後悔した。
「殿下・・・・・・」
 殿下はあれで御歳十歳なのだ。御立派な方だ。さあ未練たらしいことは止せ。髪の毛なんか
持っていてどうする。
 フィルは違和感のある腹部を庇いながら傍らの窓を開けた。
 これを捨てたら後悔するだろう。例え髪の毛一本でもあの人のものだ。自分のものにならなくてもいい。
あの人に繋がるものを持っていたい。愛してる。愛している。
 それがどうした。あの人は魂の底まですべて少佐のものだ。ぼくの愛なんか関係ない。
なにを持っていてもいなくても同じだ。
でも愛している。ぼくのものにならなくても。
 もう一度逢いたい。あの笑う声が聞きたい。手を握って抱きしめたい。
 いくら考えても、もう二度と逢えない。夢は終わったのだ。
フィルは窓の外に手を伸ばして髪を放した。
髪は一瞬儚く光って、どこかへ消えた。


690名無しさん@ピンキー:2006/07/13(木) 14:46:37 ID:T6yarJGs
更新キタ━━━(゜∀゜)━( ゜∀)━( ゜)━( )━(゜ )━(∀゜ )━(゜∀゜)━━━!!!!!

お疲れ様でした&ありがとうございました。ついでに結婚してください。
691673:2006/07/13(木) 18:40:55 ID:rla4GWyc
>>690
 結婚だなんて……ポッ
 シアワセニナロウネ

 ってそれはともかく長々読んでいただいてありがとうございました。
 ごめんな、こんなに書いて……。しかも行の頭がズレてるし。orz
692名無しさん@ピンキー :2006/07/13(木) 18:43:02 ID:qsJ6CV8U
ヌゲー!!超GJGJGJ!!
マライヒの心情、ものすごく自然でした。お仕置きエチー中のバンの心情にも
ホロリとさせられ。あー文才ないので上手くいえませんが、とにかく楽しませて
もらいました。ありがとう!
是非また、別の話も書いてください。
693名無しさん@ピンキー:2006/07/13(木) 21:03:52 ID:I/QWlerK
>>673乙!激しく狂おしく乙!
こうして読むとバンってつくづく酷い奴だよなw
でも、だからこそマライヒみたいなパートナーが必要なんだなぁ、と唸らされる作品でした。
心情描写が自然で、タマネギにも救いがあって良かったよ!また貴方の作品が読みたい。
694名無しさん@ピンキー:2006/07/14(金) 00:39:07 ID:XWc7ucj9
フィルの想いの切なさに涙しました。GJ!
695名無しさん@ピンキー:2006/07/14(金) 10:19:08 ID:of+ecyX1
えろぱろ板なのに
エロイって感想が出ないのがワロス
とりあえず 長 す ぎ
696名無しさん@ピンキー:2006/07/14(金) 10:43:05 ID:xonmuXX+
長いか?筆力がすごくて、引き込まれたよ。
細やかに心理を追っているから、エロでも泣ける。
>>695は短いのが好みなのか。
697名無しさん@ピンキー:2006/07/14(金) 11:03:55 ID:of+ecyX1
よしとけ
またこんなズラズラ書かれたら
どうすんだ
698名無しさん@ピンキー:2006/07/14(金) 19:31:00 ID:E0SaayMv
GJでした!またあなたの文が読みたいです!
699名無しさん@ピンキー :2006/07/14(金) 20:54:35 ID:L7aBb69l
>>697
どのみち過疎ってるスレだし、いいんでない?
700名無しさん@ピンキー:2006/07/17(月) 00:00:18 ID:syne0M3t
>>697 696だけど、私なら嬉しい。
好みに合わない作品があるなら
専ブラでID指定し消去すればいいよ。
701名無しさん@ピンキー:2006/07/17(月) 14:47:51 ID:DMW3zybu
まあ過疎は過疎だよねー。
連休でも森閑としてるね。

おーい誰かー、と呼んでみる。
多いカレンダ−が降ってくるかな。
702名無しさん@ピンキー:2006/07/17(月) 21:31:16 ID:MR0Y55sc
こんなスレがあったとは。
魔夜作品でエロと言うとルルベルが筆頭だとおもうが
(遊びに来た同級生のチンコ手コキしだすからなぁ・・・)
さすが板住人。上の作品群、どれもハァハァです。
703名無しさん@ピンキー:2006/07/18(火) 14:35:04 ID:biYB10OU
上の長編を書いたものです。
また読みたいと言っていただいて大変光栄です。
ありがとうございました。

というわけで調子に乗ってもう一本。
もう半年近く前に出ていた話題だけれど、
ラーケン×マライヒはどうですか?
いい加減マライヒがお腹いっぱいなら別のカップリングを考えます。
704名無しさん@ピンキー:2006/07/18(火) 16:02:31 ID:xpfc8tfD
新作wktk(・∀・)
705名無しさん@ピンキー :2006/07/18(火) 18:36:41 ID:sQ3m3ZVX
サド系は好物なので期待大>ラーケン
706名無しさん@ピンキー:2006/07/18(火) 22:11:48 ID:fQCEmZw/
ラーマラきぼん!
707名無しさん@ピンキー:2006/07/19(水) 21:57:09 ID:4TiDDW//
  ∧_∧
 ( ・∀・) ドキドキ
 ( ∪ ∪
 と__)__)
708ラーケン×マライヒ:2006/07/23(日) 13:25:56 ID:HlwbKBg2
 ラーケン×マライヒで。


 果ての見えない長い廊下を、子供が一人、歩いている。誰もいない暗い廊下に、子供の足音だけが
響いている。子供は廊下の両側に幾つも並んだ扉を順に開きはじめる。
 かちゃん。かちゃん。かちゃん。かちゃん。
 幾つ扉を開いても、部屋の中には誰もいない。
 数え切れない扉を開けて、子供は誰かを捜している。
 誰もいないよ。
 マライヒは子供に声をかけた。
 この館にはもう誰もいない。父様も母様ももういない。誰もいないんだ。もう捜すのはおよしよ。
 子供は扉を開き続ける。
 かちゃん。かちゃん。かちゃん。かちゃん。
 またこの夢だと、マライヒは思う。
 あの子供はぼくだ。ここは子供の頃に暮らした場所だ。
 子供は扉を開き続ける。誰かを捜して、一心に扉を開く。
 かちゃん。かちゃん。かちゃん。かちゃん。
 いくら開けても同じことだ。そのかちゃんかちゃんという音を止めてくれ。聞きたくないんだ。
開いたドアを見たくない。
 子供はマライヒの言葉には頓着しない。ただ扉を開き続ける。
 かちゃん。かちゃん。かちゃん。かちゃん。
 子供は誰かを捜している。それが誰かはわからない。ただ誰かを、自分を振り返る誰かの姿を求めて
扉を開き続ける。
 かちゃん。かちゃん。かちゃん。かちゃん。
 子供は強く思っている。
 これだけたくさん部屋があるんだ。きっと誰かがいるはずだ。ぼくを見て微笑う誰かがきっといる。
 ここに来て。抱きしめて。愛していると囁いて。
 失ってしまった何かを取り戻す為に捜している。
 誰もいないよ。
 大人になったマライヒが、子供の自分を嘲笑う。
 誰に願う?この館には誰もいない。捜すだけ無駄だ。さあ、バカなことは止めてこっちに来い。
 子供は扉を開き続ける。
 かちゃん。かちゃん。かちゃん。
 かちゃん。
 そのドアの中には男がいた。
 大きくなったマライヒも、まだ小さなマライヒも、息を呑んでその男を見つめた。
 黒い、長い髪をした、背の高い男がこちらを振り返る。
 男の顔を見る前に、マライヒは目を覚ました。
709ラーケン×マライヒ:2006/07/23(日) 13:32:21 ID:HlwbKBg2
「あ・・・・・・」
 マライヒは微かに声をあげた。
 それは父母が亡くなった頃から見続けているお馴染みの悪夢だった。誰もいない家の中で
ただ扉を開き続けるシンプルな夢なのだが、マライヒはどんな夢よりもこれが一番嫌いだった。
 この夢を見ると切なくなる。誰もいないがらんとした部屋と、単調な扉の音が胸に迫って哀しくなる。
 マライヒは手を伸ばしてサイドテーブルから書類を取った。
 昨夜受け取ったその書類は、次のターゲットについての調査報告だった。
「MI6、バンコラン少佐、か」
 その書類には一葉の写真が添えてある。どこの間抜けが撮ったのか、かなり遠景から捉えた
不鮮明な横顔の写真だ。
 長い黒髪の男の写真。黒い服を着て、葉巻だか煙草だか細い何かをくわえている。
 マライヒがあの夢の中で自分以外の姿を見たのは初めてだった。部屋の中にはずっと誰もいなかったのだ。
あの子供は今までに誰も見つけたことはない。
 選りによってどうしてこいつが出てきたんだろう。昨夜こいつの殺し方を考えながら寝たからだろうか。
 それともお前はこんな男を捜していたのか?
 マライヒは子供の自分をせせら笑った。
 この男はぼくが殺しに行く男だ。じきに冷たくなって墓の下だ。
 いっぱいに引き伸ばしてあるらしい、粒子の粗い写真を眺める。顔立ちがよくわからない。
目が蒼いか。黒髪で碧眼、長髪に長身、か。
 マライヒが指を放すと、写真も書類もひらひらと顔の側に落ちた。
 あの子供はずっと誰かを捜している。もう何年も。見つかるはずもないのに、諦めない。
 諦めればいいのに。
 マライヒは自分の手を見つめた。あの頃よりもずっと大きく、強くなった手を。
 あの子供が捜しているのは、自分を抱きしめてくれる手だ。
 あの子がぼくを振り返れば、抱きしめて言ってやる。誰もいなくても大丈夫だ。男の子だろう?
一人でも大丈夫なんだ。自分の足で歩いてそこから出ろ。
 でもあの子供は振り返らない。
 ここに来て。抱きしめて。愛していると囁いて。
 いくら耳を塞いでも、打ち消しても打ち消しても、子供のぼくは願い続ける。
 それはまるで祈りのように、小さなぼくの深い場所から染み出して、強く、静かに繰り返される。
 ここに来て。抱きしめて。愛していると囁いて。
 何に祈る?ぼくは人殺しだ。ぼくの祈りが聞き届けられるはずがない。
 何年も捜した挙句、見つけたのは殺される男か。だから早く諦めれば良かったんだ。
「バカバカしい」
 マライヒは差し上げていた手で目を覆った。
 それとも逆か?あの男がぼくを殺すんだろうか。あの子は死神の姿をぼくに見せたのか?
 報告書の内容はシビアだった。ビョルンを殺したのもあの男だ。敵対組織は枚挙に暇がないらしい。
これだけあちこちの組織から眼の上のたんこぶ扱いされていて、それでも平気で街を歩いているのだ。
半端な強さじゃないだろう。
 射撃の名手か。どうするかな。
 考えを巡らせるマライヒの耳に電話のベルが響いた。
「はい」
 マライヒは起き上がってテーブルの上の受話器を取った。
「わたしだ」
「伯爵・・・・・・」
「すぐにわたしの部屋に来い。話がある」
「はい」
 この仕事の話だろう。そうわかっていてもマライヒは今ラーケンに逢いたくはなかった。
 あの夢の後は人恋しい。小さなあの子の叶えられない深い望みが、ぼくの胸にも流れ込んできて憂鬱になる。
こんな気分の時に伯爵に逢うとろくなことがない。あの人はぼくの気持ちを暴きたてて、
傷つけるのが異様に上手い。
 でも逢いたくないと断れるような立場でもない。仕事絡みじゃ尚更だ。
「あーあ・・・・・・」
 マライヒは気怠るそうに立ち上がると、手早く身支度を始めた。
710ラーケン×マライヒ:2006/07/23(日) 13:37:05 ID:HlwbKBg2
「遅いぞ」
 ラーケンの目がちかりと光って部屋へ入るマライヒの顔を映した。
「ごめんなさい。眠っていたんだ」
 ラーケンは眉を上げた。
「まさか体調が悪いとでも言うんじゃなかろうな。こんな時に」
「そうじゃないよ・・・・・・ただ寝過ごしただけ。ごめんなさい」
 ラーケンの自室の机はアンティークの非常に大きなものだった。椅子に腰掛けているラーケンと
向かい合うように立つと、両方からお互いに手を伸ばさないと触れることも難しいという代物なので、
マライヒはラーケンと語る時は椅子の傍らに立つのが常だった。なのに今日は机の向かいで足を止めている。
 マライヒの瞳が揺れているのをラーケンは見つめた。この子はいくら諌めても、目に感情を
映してしまう。気持ちが揺れると瞳も揺れる。傷つけると目を見開く。感情が高ぶると瞳の青が深くなる。
「まあいい。報告書は読んだか?」
「読んだよ。確かにあのMI6は邪魔だろうね」
「今回は母親を使ってパタリロ国王を誘い出す。その時にMI6がでしゃばってきたらお前の出番だ。いいな?」
「わかってる」
「母親はスイスにいるそうだ。我々もすぐスイスへ発つぞ」
「うん」
「マライヒ」
 神妙に頷いてはいるが、なぜか自分と目を合わそうとしないマライヒの名をラーケンは呼んだ。
 そばへ来るように手で合図する。
「なに?」
「なにか気に懸かることでもあるのか?」
「ううん、なんにも。どうして?」
 二人の耳に、それは実に白々しく響いた。
 ラーケンが立ち上がる。大きな机を回り込んで側に来たマライヒの、長く柔らかい巻き毛に触れる。
「マライヒ」
 いとも優しく囁きながら、力の限りその巻き毛を引いた。
「うっ・・・・・・」
 髪が引かれて、マライヒの頤があがる。
「今がどんな時かわかっているのか?」
 髪をぐるりと手に巻きつけて力を込める。天井を向きかけた唇を捉えてそのまま貪った。
「んんっ・・・・・・」
 ぎりぎりと引かれる髪の根元が痛む。マライヒは細い眉を顰めてラーケンを見た。
 伯爵・・・・・・。
 口づけの時にも閉じないラーケンの蒼い瞳が冷たく自分を見つめている。
 彼は目を閉じてラーケンの舌を舐めた。
 ラーケンの舌先が上顎を軽く擽るのを感じる。むず痒さに顔を動かしたくても、髪が引かれているので
動けない。舌を伸ばしてラーケンの口中に差しいれると、舌先に歯が立った。
 ラーケンの髪を掴んでいない方の手が、マライヒの開いた胸元からもぐりこむ。マライヒにはいつも
意外に思われる暖かい手が肌を滑り、小さな乳首を爪で弾いた。そのまま爪を立てるようにして捻る。
「んっ・・・・・・」
 鋭い痛みがマライヒの乳首から下腹部へ抜ける。
 ラーケンは唇を離すとマライヒに囁きかけた。
「マライヒ。仕事の前だ」
 冷たい声を出しながら、掴み上げたマライヒの髪に優しく唇をあてる。
「気にかかることがあるなら言え」
 じゃあ優しくして。
 優しくしてよ、伯爵。抱きしめて。愛してるって言ってみて。
 マライヒは動ける範囲で首を振った。
「なんにも。ただ夢見が悪かったんだ」
711ラーケン×マライヒ:2006/07/23(日) 13:41:50 ID:HlwbKBg2
 強く引かれる髪が痛む。
 ぼくは愛されてなんかいない。この人はぼくの恋人でもないし、愛人でもない。飼い主だ。
 わかってる。ぼくはこの人の猟犬だ。
 わかってる。だからなにも願いたくない。
 ここに来て。抱きしめて。愛してるって囁いて。
 胸の中の強い願いを押し潰す。小さな頃から変わらずに胸に宿り続ける願いを。
 誰に願う?何に祈る。伯爵に頼んでみろ。さぞかし面白がって嘲笑うだろう。
「なんの夢を見たんだ?」
 バカバカしい、と言い出しそうな冷たい声が耳に響く。
「何だったろう。子供のぼくが出てきたよ」
 マライヒは曖昧に答えて目の前にあるラーケンの顎に唇をつけた。
 ラーケンはまだ稚い少年の肢体の持つアンバランスさを好んでいた。もう成人に近いマライヒの身体から
それは失われてしまっていたが、この子にはそれを補う美しさと、どことは言えない歪さがあった。
 触れれば切れるような鋭さや、呆れるほどの気の強さの影に、ほんの少しの力で折れてしまいそうな
脆さが同居する。今にも折れそうな儚さを見せて、しかし本当には折れないのだ。揺れて、たわんでも、
意外な強さで元に戻る。
 面白い子だ。
 その折れそうで折れない部分が気に入っている。この子は変に素直なので、傷つけるとちゃんと
傷ついた顔をする。泣きそうにすがりついてきて、でも実際にわたしにすがって泣くことはもう何年もない。
今日のようにこの子の瞳が揺れているのを見ると、わたしの中の残酷な思いに火がともる。
この子をこの子たらしめている微妙な部分を破壊してやりたくて仕方がない。
 まあ、実際に壊してしまっては殺し屋として使い物にならなくなるだろうから、手加減は
してやらなくてはならないが。
 残酷な笑いがラーケンの唇から零れた。
 もう一度髪を引く。よろめかないように足を突っ張ったマライヒの、さらけ出された白い喉に唇を落とす。
唾液を乗せた舌でそっと肌を刷き、時々強く吸い上げる。唇を下ろすと共に、髪を引く手に力を込める。
マライヒは少しよろけて机に腰を乗せた。舌が滑って乳首に触れる。ラーケンはさっきの爪痕を探るように
舌を動かした。できるだけ優しく舐めてやりながら、反対の乳首を違うリズムで弾く。
「ああ・・・・・・」
 マライヒの手が机のふちを掴んだ。
「マライヒ」
 ラーケンは彼の髪から手を離した。抜けた髪が指に絡まっている。たいした本数でもないが、
マライヒの髪は長さがあるのでごっそり抜けたように見える。それを本人に見せつけるようにして取った。
 マライヒの瞳が揺れている。何か言いたいのを堪えている。その頭を抱えるように囁いてやる。
「隣の部屋に執事を待たせてある。声を出すなよ」
「そんな・・・・・・」
 マライヒは首を振った。
 どうしてこんなに意地悪なんだろう、声を出さないなんて無理だ。
 その抗議にはとりあわず、ラーケンはマライヒの薄い耳朶を噛んだ。甘く噛んで、耳の後ろを
舌の先で刺激する。幾度も繰り返しながら服の上からマライヒに触れた。
「っ・・・・・・」
 膨らみ始めたその部分を包むようにしてさすりあげる。自分から顔をそらすようにして息を乱す
その美しい顔を眺めて、ラーケンは笑った。
「いい子だな、マライヒ」
 次第に硬度を増してゆく膨らみを、時々強く掴んでやると、マライヒの肩がぴくりと揺れる。
薄い唇が小さく開いて吐き出される息が空気を乱してゆく。
712ラーケン×マライヒ:2006/07/23(日) 13:46:31 ID:HlwbKBg2
「脱げ」
 マライヒは口元を歪めてラーケンを見た。
「自分で脱いで、机に座れ」
 そう言って、ラーケンは椅子に腰掛けた。
 切れ長の目がつりあがって抗議するように自分を見つめるのを楽しみながら、彼は机の上から
葉巻を取って火を点けた。
「早くしろ。時間がないんだ」
 紫煙が部屋に流れ出す。マライヒはわざとらしく溜息をついて服を肩から滑らせた。
 ラーケンの唇から微笑が零れた。
 いい度胸だ。
 むきだしになった細い肩へ向けて、手にした葉巻を放り投げる。
「伯爵・・・・・・」
 際どいところで葉巻を払って、マライヒはラーケンを見た。
「態度が悪いぞ」
 哀しそうな、悔しそうなその目を見つめて、ラーケンは至極優しそうな声を出した。
 マライヒが唇を噛んだ。なにか言いたそうに震える唇を固く噛んで、ラーケンの目を見つめたまま
全裸になると、言われた通りに机に腰をおろした。
「言いたいことがあるなら言ってもいいぞ」
 マライヒは首を振る。言ってどうなるものでもないのは、長い関係でよくわかっていた。言えば言うほど悪くなる。
どうしてこんなにぼくの嫌がることをするのが好きなのかわけがわからない。
 不貞腐れたようなマライヒの足を取って机の上に膝を立てる。嫌そうに首を振るマライヒの肌に、
髪が流れて美しく光る。ラーケンは立てさせた足の内腿に唇をつけた。
 白く滑らかな肌の感触を味わいながら舌を這わせ、唇で食み、歯を立てる。指を伸ばして、
マライヒのものに触れる。指先で、下からそっと撫で上げる。幾度も幾度も角度を変えて、彼全体を撫ぜてやる。
 マライヒの唇から零れ出す吐息を聞きながら、大きくなったそれを逆手に握って擦りあげる。
触れるか触れないかにそっと先端部を撫で回す。敏感な縫い目の部分をくすぐって、溢れ始めたもので指を濡らした。
 また髪を掴んでマライヒの顔を下げさせる。濡れた指でマライヒの唇に触れる。口内を犯すように
差しいれて掻きまわす。
 マライヒの目が潤んでいる。上気し始めた肌も、潤んだその瞳も、マライヒの気持ちを裏切るような言葉を
ラーケンにかけ続ける。もっと、もっとと語りかけている。
 彼の唾液で湿した指でその蕾に触れる。そっと刷くように、爪の先で掻くように、指の先だけを
差しいれて、小さな蕾を蹂躙する。
 同時に、待ちかまえている下半身にも唇をつけた。
 マライヒが、はぁっと深い息を吐く。
「伯爵・・・・・・」
 小さな、弱々しい声で喘ぐ。
「声を出すなと言われたろう?」
 透明なものを溢れさせている辺りに唇を触れさせながら、ラーケンが言う。
 マライヒは右手をあげて口元を覆った。
 ラーケンが舌を伸ばして先端部をそっと舐めた。その割れ目に舌を添わせ、滲んだ露をすくうように舌を動かす。
蕾の中に僅かばかりもぐりこませた指をもっと奥へと忍ばせて、マライヒに声を上げさせる部分を捜す。
 ラーケンのくねる指が、微かに触れる舌先が、マライヒの息を弾ませる。マライヒは息が喘ぎにならないように
口に押し当てた右の中指を噛んだ。
713ラーケン×マライヒ:2006/07/23(日) 13:50:58 ID:HlwbKBg2
 くぐもった息がマライヒの唇から漏れる。ラーケンは尖らせた舌をマライヒ自身の上で遊ばせる。
舌先以外は触れないように注意しながら、自分の唾液で彼を隈なく濡らしてゆく。蕾の中で動く指が
マライヒの感じる部分を捉えてつつき出す。マライヒは机の上に片手をついて身を仰け反らせた。
「仕事の前だ。手を噛むなよ」
 ラーケンの冷たい声にはっとする。噛んだ指には強く痕が残っている。でもどこかに痛みを与えでもしないと
正気が保ち辛い。声が漏れてしまう。
「は……ぁ……」
「マライヒ」
 冷たい声で諌められると、どうしていいかわからなくなる。息が弾んでいるのか、喘いでしまっているのか
自分でもよくわからなくなる。せめてベッドでしてくれたら。この不安定な体勢は辛い。
肩に掴まったら伯爵は怒るだろうか。怒るだろう。何かに掴まりたい。ああ、声が……。
 マライヒは唇をわななかせながら右に左に首を振った。長い巻き毛が薄く上気した肌を滑る。
腰が机から浮き上がる。さぞかしみっともない格好になっているだろうと、僅かに残った理性でマライヒは悔やむ。
腰を戻してクールな顔をしていたい。気持ちよくなんかないふりをしたい。この人を楽しませたくない。
でも腰が浮いてしまう。声を漏らさないのがひどく難しい。なにか掴みたくて、手をきつく握りしめた。
「マライヒ。手を傷つけるな」
「くっ・・・・・・」
 この冷たい声が嫌だ。ぼくだって手に爪なんか立てたくない。でも声が・・・・・・声が堪えられない・・・・・・。
「あうぅ・・・・・・」
 伯爵の口が開いてぼくを飲みこむ。温かいものに包まれる感触に下半身が跳ね上がる。中で指がくねっている。
探り当てた部分に指が押しつけられている。こんなふうにしたくないのに、もっともっと身体が受け入れたがって
足が開いてしまう。ぼくはみっともなく足を開いて腰を揺すりながら、荒い息を吐き続けるしかなかった。
自分の口から零れる息が、部屋の空気を淫らに揺らしているのがわかる。でも手も握れない。指も噛めない。
堪えかたがわからない、もう触らないで欲しい・・・・・・。
 ぼくを飲みこんでいる伯爵の口から淫らな音が響く。ぼくのものにいやらしく舌がからんで頭が上下する。
いやらしい音が、伯爵の口の中から、ぼくの口元から響く。
「は・・・・・・く・・・・・しゃく・・・・・・」
 喘ぐ息が空気を揺らす。切迫したその息遣いがラーケンを楽しませる。中に潜らせた指を増やして、
マライヒの腰の動きに添わせて動かしてやる。立てさせていたマライヒの膝が崩れて両足が肩にかかる。
もう駄目だと言わんばかりに足がわたしを引き寄せる。仰け反っていた身体が屈みこんで、
あの長い髪がわたしを隠すように雪崩れてくる。もうほとんど喘ぎに変わっている息が、切なげに短く吐き出される。
口に含んでいるものが、ぴくぴくと脈打っているのがわかる。限界なのだろう、とろとろとひっきりなしに
露を零すそれを吐き出して指をぬくと、マライヒの腰が大きく震えた。
「あ・・・・・・伯・・・・・・爵・・・・・・伯爵・・・・・・」
 回らない舌で名前を呼ぶ。指を抜いた蕾がいやらしくひくひくと蠢いている。ラーケンはその部分に舌を這わせた。
「あ・・・・・・ああだめ・・・・・・伯爵・・・・・・もう・・・・・・ああ・・・・・・ああ・・・・・・」
 声を抑えるのはもう無理だった。中が熱くたぎるようで我慢できない。指を、もう一度・・・・・・
ああもっと大きなもので・・・・・・。
「マライヒ」
 ラーケンは顔をあげてマライヒを見た。薄く開かれた唇も、青い瞳も濡れている。
「よくそんないやらしい顔ができるな。恥ずかしいとは思わないのか?」
「あっ・・・・・・」
 マライヒは身を震わせて首を振った。
「声を出すなと言ったろう。わからないのか?」
 冷たい声が、マライヒの心を冷やす。熱く疼く身体と冷える心を持て余す。
「伯爵・・・・・・」
 自分でも情けないほど頼りない声が出て、マライヒは唇を噛んだ。
714ラーケン×マライヒ:2006/07/23(日) 13:56:07 ID:HlwbKBg2
 ラーケンはもう一度彼の髪を掴んで強く引き寄せた。
「あっ!」
 不安定だったマライヒの身体が崩れて膝に落ちる。その身体を突き倒すように床におろして、
マライヒをそこへ跪かせる。マライヒはしばらく動かなかった。
「マライヒ」
 ラーケンが、髪を掴んだままの頭を自分の方へ引き寄せる。冷たい声と仕草に促されて、マライヒは窮屈そうに
収まっていたラーケンのものを取り出した。心は冴え冴えと冷えているのに、解された身体が疼いている。
別の場所がそれを飲み込みたがってひくりと動いた。
「ああ・・・・・・」
 マライヒは切なく喘ぎながらそれに口をつけた。先端から順番に、キスを落とすように唇を触れていく。
ちろちろと舌を伸ばしてくびれた部分を舐めまわす。指を絡め、舌を絡めながら大きく口を開いて飲みこんでゆく。
「いい子だ」
 マライヒの唇が柔らかく自分のものを飲み込んでゆくのを感じる。えずく寸前まで飲みこんでから、唇を
すぼめて先端まで滑らせている。もう一度飲みこみ始めたところで、ラーケンはその亜麻色の頭を力一杯押し込んだ。
「ぐっ・・・・・・」
 苦しさと驚きで、ラーケンに絡んでいたマライヒの指に力が入る。ラーケンは今度は力の限りその髪を引き、
顔を自分のほうへ向けて怒鳴りつけた。
「爪を立てるな!」
「あっ・・・・・・」
 慌ててラーケンから手を離すマライヒの頭をまた押しつける。歯を立てないように、小さな口を一杯に開いて
マライヒはされるがままになっていた。
 苦しさよりも惨めさが先に立って、彼はラーケンの行動を制止できない。やめてくれるようには頼めない。
頼むと余計に惨めになる。平気な顔で受け入れるしかない。長く続くその行為で、マライヒの目に涙が滲む。
喉が苦しい。吐きそうになる。ここで吐いたらどうなるかわからないと思って必死で吐き気を堪えている。
惨めなのは嫌だ。特に今日は嫌だ。やめてよ伯爵。優しくしてよ・・・・・・。
 またぐっと髪を引かれる。涙の滲んだ目を見られたくなくて目を閉じた。
「強情なやつだ」
 おかしそうなラーケンの声が耳に触れる。乱暴に引きあげられた身体が机に投げだされる。
優しくしてよと願う声が聞こえたようなタイミングで自分を手ひどく扱うその男を、マライヒはその瞬間
強く憎んでいた。こんなことはしたくない。したくないんだ・・・・・・。
 顔を伏せて強く机に爪を立てた。磨きこんだその机はマライヒの爪を受けつけない。
 マライヒの震える背を見つめながら、ラーケンは自分自身を彼の蕾に押しつけた。
「ああっ・・・・・・」
 憎いと思うその心とは裏腹に、入り込んでくるその感触に、身体が勝手に反応する。自分の中が収縮して、
彼を食い締めるのがわかる。待っていたんだと言いそうなほど、固く彼を締めつける。
「お前は可愛いな、マライヒ」
 どうしてこんな言葉を、こんなにも人を見下したように喋れるんだろう。
 マライヒは彼の言葉に逆らうように首を振った。
 一杯に入りこんだ彼は、動きを止めてマライヒの背を見ていた。
 視線を感じたマライヒの背が揺れる。ぞくりとなにかが背骨を這いあがるような感覚がある。
舐めるように肌を這う視線を受けて大きく息を喘がせた。触れるか触れないかの位置に浮かせた指が背を這い回る。
指を追うように背中が浮き上がって、大きく開かれた口からせわしなく息が漏れる。唇が震え、腰が揺らめく。
「あっ・・・・・・」
 思わず声が漏れた。
「マライヒ」
 咎めるように名を呼ぶ声に歯を食い縛る。
 この男が憎いと思う。この世で一番、憎いと思う。こんな風じゃない愛が欲しい。焼けつくような想いが駆ける。
滲んだ涙が零れないように、マライヒはきつく目を閉じた。
715ラーケン×マライヒ:2006/07/23(日) 14:01:10 ID:HlwbKBg2
 ラーケンが動き出した。
 食い縛った歯の間から息が漏れる。ゆっくりと引き出される感触に自分自身が震えるのがわかる。
いつの間にか手を突っ張って起こしていた背に唇が触れる。肌で光る汗を舐めとる舌の動きに抗えない。
マライヒの唇から細く高い声が零れだした。
「ああ・・・・・・ああ・・・・・・伯爵・・・・・・」
 誰よりも憎い男の身体が自分を支配する。悔しさと情けなさと惨めさと抗いきれない快感がマライヒを責めたてる。
泣き出してしまわないように、目の前に見える自分の肘に思い切り爪を立てた。
「マライヒ」
 ラーケンの声が厳しくなる。
 構うもんか。怒鳴られようが殴られようがこんなところで泣き出すよりマシだ。
「マライヒ」
 打って変わった優しい声がして、叩かれると思った手が、そっと優しく外される。
「傷をつけてはならん。仕事に差し障るだろう」
 そう、わかってる。仕事の前だ。どんな些細なことが命取りになるかわからない。だから優しくしてよ。
混乱させないで。優しく抱いて。嘘でいいから優しくして。あなたは嘘は得意じゃないか。
 自分を振り返ったマライヒの、普段より濃くなった青い瞳が今にも零れそうな涙を滲ませて揺れているのを
映して、ラーケンの冷たい瞳が光を宿す。
「我慢できないのか?」
 優しく囁いて、マライヒの背に唇を落とす。どこまでも白く滑らかな肌に舌を滑らせる。
美しいその背が震えるのを愛でる。細い身体をそっと揺り動かす。自分の動きに添うように微かな
喘ぎを漏らすマライヒの中は熱く、きつく自身を包んでいる。とろりと滴る蜜に濡れたその部分を掌に包み、
できるだけそっと、優しくそこを刺激する。マライヒがそうしてもらいたいと願っているようにそっと、優しく。
愛撫という言葉に相応しいように扱ってやる。
「あっ・・・・・・はっ・・・・・・ああ・・・・・・ああ伯爵・・・・・・あっ・・・・・・ああっ」
 堪えきれない小さな声がマライヒの唇から零れ続ける。
 人が変わったような彼の愛撫に素直に身体が答え出す。もっとここに、もっとたくさん、いっぱい入って、
もっと動いて・・・・・・。そう思う心を言葉に出してしまったかと思うように次第に動きが早くなる。
背中をなぞる舌がぴちゃぴちゃと卑猥な音をたてている。その快感に鳥肌がたつ。前に絡みついた指が動く。
身体が熱く蕩けていく。とろとろに溢れたものをまぶされて滑った指が、時折思いもかけない場所に触れる。
中が熱い。身体の芯が熱を持つ。それを吐き出そうとして震えている。気持ちいい。伯爵、気持ちいい・・・・・・。
 快感を訴えるマライヒの声が部屋に満ちる。
「気持ちがいいか?」
 マライヒの耳朶に唇を這わせて、優しく優しく囁いてやる。
「いい・・・・・・いい・・・・・・伯爵・・・・・・気持ちいい・・・・・・」
 陶然としてマライヒが答える。
「いい子だ・・・・・・本当にお前はいい子だ・・・・・・」
 前に触れる手を早めて、ラーケンはマライヒの耳に声を落とす。耳朶を口に含み、それを噛みながら
強く腰を打ちつける。
「マライヒ・・・・・・愛している・・・・・・」
 聞こえるか聞こえないかの声で囁いてやる。
 マライヒの背が震える。喘ぎが細くなる。
 本当?伯爵。それ、本当?
 聞きたいと思っても、意味のある言葉はもう紡げなかった。
716ラーケン×マライヒ:2006/07/23(日) 14:06:20 ID:HlwbKBg2
 熱い身体から伯爵のものが抜けてゆく。
「あっ、いやっ!」
 急に空虚になったそこが熱く疼く。食い締めていたものを求めて痙攣するようにひくひくと動く。
身体を反されて、快感に潤む瞳にラーケンの顔が滲んで見えた。
「伯爵・・・・・・」
 抜け出していたものが再び自分の中に満ちる。疼くその場所が固いものでぎゅっと擦られる。
目を開けていられなくなる。達する前に一目ラーケンの顔を見ようと思って、マライヒはきつく目をつむって
滲む涙を振り払った。ぽろりと涙が目尻を転がる。
「いい子だ、マライヒ。愛している・・・・・・」
 マライヒは目を開いて腕を差し上げた。ラーケンの頬に触れたかった。その言葉が本当かどうか確かめたかった。
 マライヒの瞳に映ったラーケンの顔は、とても愛する者を抱いているようには見えなかった。
「伯爵・・・・・・?」
 その目には愛情ではなく愉悦があった。組み敷いたマライヒの反応を面白がっているような。
マライヒが傷つくのを待っているような、暗い愉悦がありありと見えた。
「マライヒ、お前はわたしが作った最高の芸術品だ・・・・・・」
 唇が皮肉に歪んでいる。
「どうして・・・・・・」
 どうしてこの人は・・・・・・。
 ラーケンの喉の奥から低い笑い声が聞こえる。もう何度目か、髪を掴んで引き起こされる。
ラーケンはマライヒの身体を机からおろしてその場に立たせると、片足を上げさせて椅子に乗せた。
そのままマライヒの身体を机に押しつけるようにして、下から彼を突き上げた。
「あっ!あっ・・・・・・!」
 マライヒの小柄な身体が浮きそうになる。仰け反って崩れかけた背を、机に後ろ手をついて慌てて支えた。
ぐいぐいと揺すられて、熱いその身が擦られる。
「いや・・・・・・いや・・・・・・伯爵・・・・・・い・・・・・・や・・・・・・」
 もうたくさんだった。
 嘘なら嘘でも構わない。でもどうしてぼくに隠す気もないのに嘘をつくのかわからない。自分の嘘に傷つく
ぼくを眺めて喜ぶその気持ちがわからない。
 もうしないで。こんなのはいやだ。こんなの・・・・・・こんなのいやだ・・・・・・。
 いやだいやだと訴えながら、マライヒはラーケンの肩にすがった。本当は首に腕を回したかった。
身体中でしがみついていたい。突き上げられる度に崩れそうになる背中をあなたの腕で支えて欲しい。
抱きしめて、伯爵。嘘でいいから抱きしめて。
 揺すられる身体が熱い。自分の体重がかかったせいで、深く、深すぎるほど入り込んでいる伯爵のものが
強くぼくの中で動く。その熱さが疼いているぼくの中を蕩けさせる。悲鳴のような高い声が自分の口から
出ているのがわかる。きっと声は廊下にまで響いているだろう。でも止められなかった。
「あっ!ああっ!ああ、伯爵・・・・・・!伯爵・・・・・・ああっ、いいっ・・・・・・!」
 気持ちいい。止められない。とろとろに蕩けたぼくのものが、伯爵と自分の間で揉みくちゃにされる。
熱く疼くぼくの中と、強く刺激される蕩けたものが、同じところを目指して震える。
「ああっ、もう・・・・・・もう・・・・・・!」
 もうだめだとマライヒの中に微かに残った理性が言う。その身の熱さも疼きも蕩けるような感覚に変わる。
もう我慢ができなくなる。耐えられないその感覚に煽られて、もう溶けそうなそれをラーケンの身体に
ぎゅっと押しつける。ずっと堪えていた言葉が無意識に口から迸った。
「抱いて・・・・・・抱いて、伯爵・・・・・・抱いて・・・・・・・っ!」
 マライヒはラーケンの首に両手をまわして強く抱きつくと、その身に縋りついて果てた。
「あっ・・・・・・あっ・・・・・・あっ・・・・・・ああ・・・・・・」
 がくがくと快感の余韻で腰が引き攣るように動く。その動きにあわせて、まだ達していない
ラーケンのものを強く締めつける。ラーケンはマライヒがよく見えるように、少し身体を離して動きを早めた。
「ああ・・・・・・ああぅ・・・・・・あ・・・・・・ああぁ・・・・・・」
 達してなお揺すぶられ、痙攣する内部をこすられながらマライヒは喘いでいた。大きく口を開けて、
きつく目を閉じた顔が仰け反っている。下をおろしただけで服を脱がなかったラーケンの上着を握りしめて
身を支えながら、不規則な痙攣と早くなるラーケンの動きに翻弄されている。
「いい子だ、マライヒ・・・・・・いい子だ・・・・・・」
 囁きながら、抱いてやる。
「いい子だな・・・・・・」
 マライヒの身体が自分自身に熱くまとわりついてくる。
「あああ・・・・・・あっ・・・・・・ああう・・・・・・」
 開いた口から零れる乱れた呼吸と甘い声を、自分を締めつけるマライヒの身体の熱さを、
マライヒが決して言いたくなかっただろう言葉を吐き出させて陥落させたことを楽しみながら、
ラーケンはマライヒの中にその欲望を吐き出した。
717ラーケン×マライヒ:2006/07/23(日) 14:10:35 ID:HlwbKBg2
「あっ・・・・・・はっ・・・・・・あ・・・・・・」
 反らせていたマライヒの首がラーケンの肩に落ちた。ぐったりとして震えるその身体を、ラーケンは
優しく抱きしめてやる。引き抜くほどに強く掴んだ髪をそっと撫でてやる。マライヒが内心で渇望している通りに、
優しい恋人のように扱ってやる。
「伯爵・・・・・・」
 小さな声でマライヒが呼んだ。
「なんだ?」
 ラーケンの優しげな声がマライヒの胸を震わせた。
 愛されていると思っていた。最初の頃は。
 地獄のような訓練が始まってからしばらくの、あの恐ろしい日々をなんとか耐えられたのはこの人がいたからだ。
あんなに怖いことも辛いことも生まれてから一度もなかった。あんなことがこの世の中のどこかで行われていると
いうことすら想像したこともなかった。血反吐を吐くという言葉は修辞上だけのことだと思っていたのに、
本当に血反吐を吐かされた時のあの痛みと恐怖を、自分の倍ほどもあるような大男に捻りあげられて
骨を折られた時のあの音を、きっとぼくは一生忘れない。後から施された訓練の方が内容的にはずっと
ハードだったけれど、一番辛かったのはあの頃だった。痛くて、怖くて、苦しかった。
 今でも想う、記憶がある。
 初めて銃で撃たれた日、今思えば腕を掠めただけの掠り傷だが、その時の恐怖でぼくは屋敷を逃げ出した。
雪の降る日で寒かった。腕は痛いし震えは止まらない。行くあてなんて勿論ない。途方に暮れて蹲っていたぼくを、
この人は捜しに来てくれた。
「お前には飛び出す癖があるんだな」
 おかしそうに言って、手を引いてくれた。
 雪の中を二人で黙って手をつないで歩いた。
 屋敷に戻ると傷の手当てをしてくれた。
 傷の痛みと恐怖に泣くぼくを、この人は優しく抱きしめてくれた。
 おまえの気持ちがわかると囁いてくれた。おまえの恐怖と痛みと苦しみを自分のことのように感じると、
おまえの為にできることがあればいいのにと言ってくれた。
 懐かしい、甘い記憶。
 でもほんとはみんな嘘だった。ぼくを手に入れるまでの芝居だった。
 この人は残酷だ。嘘なら嘘で、黙っていてくれたら良かったのに。
 みんなみんな嘘だと知らせて、傷ついて取り乱すぼくをこの人は笑って見ていた。
 ぼくの恐怖も痛みも苦しみも、この人にはただの楽しい見世物に過ぎない。フリスビーを咥えてくる
犬を見るように、見下した、冷たい瞳でぼくを見ていた。ずっと。
 ずっと最初から愛されてなんかいない。
 その事実に、どれだけ泣いたかわからない。
 知っているのに願ってしまう。錯覚しては揺り戻される。ぼくはどうしても、どうしても子供のぼくを
自分の胸から追い出せない。
 ここに来て、抱きしめて、愛していると囁いて。
 あの夢が嫌いなのは、自分を思い知らされるからだ。
 誰も側にはいない。抱きしめてくれる腕なんかない。誰にも愛されてなんかいない。
 そんなこと知りたくない。
 伯爵・・・・・・。
718ラーケン×マライヒ:2006/07/23(日) 14:13:05 ID:HlwbKBg2
「愛してる・・・・・・」
 マライヒは囁いてラーケンの口に自分の唇を寄せた。目を閉じて、キスをする。自分を見つめる
冷たい目を見ないようにして、舌を絡めて唾液を飲みこんだ。
 本当は、嘘だ。
 ぼくだってあんたなんか愛しちゃいない。ぼくがこの世で一番憎んでいるのは目の前のあんただ。
本当は、今すぐこの場で殺してやりたい・・・・・・。
「さあ、ゲームはお終いだ」
 ラーケンは、額を押してマライヒの唇を遠ざけると、脱ぎ散らかされた服を指差した。
 マライヒの瞳が、絶望に揺れる。
 そうだ、ゲームだ。絶対にぼくは勝てない、残酷なゲーム。
 ゆっくりと自分の膝から滑り降りて着替えを始めるマライヒを見つめながら、ラーケンは衣服を正した。
 ラーケンにとってこれは楽しいゲームだった。まるで昆虫採集や狐狩りを思わせるゲームだ。
美しい獲物を追い詰めて、傷つける。その傷ついた物言わぬ者達の傷み苦しむさまを眺めるのが、
ラーケンの子供の頃からの楽しみだった。
 捕えてきた大きな蝶をピンで貼りつけ、その羽のはばたくさまを見るようにしてマライヒを嬲る。
歯をむいてくる手負いの狐の瞳のように、絶望と恐怖を、それを上回る大きな怒りを宿すマライヒの瞳を見る。
この子は口では何も言わない。物言わぬ者達のように。それ故にその苦しむさまがラーケンを一層喜ばせる。
 着替えを終えたマライヒにラーケンは言った。
「出発は二時間後だ。遅れるなよ」
「わかった」
 マライヒの昏い瞳がラーケンを見る。手負いの獣そのままの苦しみを宿して怒りに燃える目が。
 マライヒは振り向いてドアに向った。
「マライヒ」
 扉に手をかける彼の背中に、ラーケンが言う。
「あの少佐は腕利きだ。抜かるなよ」
「わかってる」
 わかってる、ぼくは猟犬だ。せいぜい、あなたの為に獲物の首を獲ってきてやるさ。
 嬉しいでしょう?褒めてよ。
 マライヒの細い眉が吊り上る。長い睫に縁取られた、底光りのする目が細められる。絶望に蒼褪めた頬が
シャープな線を描いて、薄い唇が禍々しく歪んだ。
 美しく凄絶な笑顔を残してマライヒは扉を閉めた。
 言葉にできない想いに震えながら、閉めた扉に寄りかかる。
「なあ、マライヒ。おまえを育てて良かったよ」
 扉の向うからは、哄笑が聞こえていた。



以上です。
また長々と失礼しました。
719名無しさん@ピンキー:2006/07/23(日) 21:11:47 ID:bP4ELvwF

    f`::'ー 、,-、-、_ _,....-- 、_  _,....-=―ヽ―-、-、_        、ミ川川川彡
   ,.r'‐'゙´ヽ,r'  ヽ \ー、_:::::::::/,´:::::::::::,:::::::,::::::::ヽ::\`ー、     ミ       彡
 ,〃ィ  ,rヽ'-ヽ i 、 、 ヾ,、 `'y',ィ´/::::::::/|::::::ハ_::::::::ト、::::\ \  三  ギ  そ  三
r'/〃//    | i! |, \、_`ー!rf.,イ-,ィ/u ノ::::/ |::::`::::|iヽ::::::ヽ  ヽ. 三   ャ れ  三
iヾ!l i /,.=ヽ  i,ケ ハ,i', Y't=ラ゙,〉'|::::r'|! 彡´ ,!--、 |i!|::|::i::::::',   ', 三  グ  は  三
  {ヾllッ-,   〃ノ'-'、||ii i|i| |-/! /^ヽ    ´   ヾ|从ノ::i::::|   ||三  で     三
  >|゙! 0ヽ ノ' ´ 0 レノWノi |,.、!/ 0       0  ',' レ|,イ::::i,,_ | !三  言  ひ  三
  ',i ヽ- ,      _, "  |i| | |             ´ '´ハ',Y  .!三  っ  ょ 三
  /l   `        !| | i `´ r     'ー‐' u   (-, ' |   !三  て  っ  三
  /久        U  |! i|'´'、u              z_,ノ/ .i |三  る  と  三
 /イ |ヽ '==..‐_、      |!,'|Y´,ヽ  ___        ハ_ ,/i | |三  の  し 三
 |ト|、',::::\     _,.-‐イ//-'´::::!\'ー‐--ニュ     / ト_、 _| _!,=,|三  か て 三
  〉:ヾ_'、::::`ー‐r<   //イ|::::::_、:::`7i\ __,..-‐'´  .| |`゙"::"::|-"三  !?    三
 'ー‐'´¨`'ー、/,rケ  /,'1ノ人'-‐'`y'/::::, i| ,!,      |`iiイ:::::::::|  彡     三
    ,〃7,‐/ {   ´_,-'´ ,,‐!、=,/.〃::::i i|kハ    / ,ヾ、::::::|.|!  彡川川川ミ
   ,ッ'、_〃'f /゙-<´  r〃 〃 /イ::::,!ッ'/  ',  / /   |ト、:|:リ
  rir' 〃,y'、久_,.rヽ/〃  川/iケir'〃/ ,-'水´  /    〃  \
  f::}'ー'〃_i| /::::f|::::',  .〃 r/if |||ir' f| レ' r'o | .〃-、 〃     "i
  ,);'ーッ゙-. レ:::::/_|::::::',_,〃=_、!!|| !i/ ||:,ri   !o ∨/
720名無しさん@ピンキー:2006/07/24(月) 20:47:55 ID:LLHxxSvL
ああ…切ないす。
この後バンの拷問にあうのですね。
721名無しさん@ピンキー:2006/07/25(火) 13:46:01 ID:3lRPMhcn
すみません、教えてちゃんで申し訳ないのですが、
パタリロ本編に一度、従妹役でルル・ベルちゃんが出てきたお話があったと思うのですが、
サブタイトルを教えて下さい。
また、今出てる文庫本シリーズの何巻に収録されているのかも、分かればありがたいのですが・・・
722名無しさん@ピンキー :2006/07/25(火) 19:35:14 ID:heMkWs+w
>>721
地球人の課題
パタリロの子孫の従妹役で出てきた。
単行本だと8巻。
723名無しさん@ピンキー:2006/07/26(水) 19:49:13 ID:5Rd+RCEf
まあ、なんだ
調子に乗って出てきたのにGJのひとつもつかないっていうのは
同じ字書きとして泣ける

こういう所に向いてないんじゃないかな
長文書く人みたいだし自サイトでも作ったほうがいいんでは?
パタリロの二次ってやってるとこ少なそうだけどな
724名無しさん@ピンキー:2006/07/27(木) 12:43:38 ID:2LufGJ2B
パタリロの二次創作サイト頑張って探してるけどどこにもないや…
自分の調べ方が悪いのかな…
725名無しさん@ピンキー:2006/07/28(金) 02:26:07 ID:On2JtSEd
え?そうか?このスレ毎日見にきているわけじゃないから
他の人もそうってだけじゃないの?一週間以上無視だったら
そう言われてもしかたないかもだが。おお遅れましたがあんたGJ!!
>>723おまえ、いったいこのスレで何がしたいんだ…?

こっちも字書きだが、良い話でも「いいなあ…」って感じても
GJ一言だけ書くのは言い捨てのようで気が引けて、かといって
詳しく作者に向けて感想書くほどまでには至らないっていうレスを
以前読者からもらった時があるから「ああそうなのか」と信じてるよ。
そういうことじゃない?もっと気楽に投下&ロムしようじゃないか。

長文とか言ってるけど、そんな中だるみするほどレス使ってないし
(それはそれぞれの感覚だから>>723が長編というならそうなんだろうが)
スレの雰囲気が殺伐とするようなことは、互いにマナーとして自粛しよ?
726名無しさん@ピンキー:2006/07/28(金) 07:52:21 ID:CS9cgQRW
クマクマ
727名無しさん@ピンキー:2006/07/28(金) 14:51:55 ID:er1MPAAU
職人さん叩きはイヤだな
728名無しさん@ピンキー:2006/07/28(金) 18:27:48 ID:8fvUCBck
物凄く高い所からの目線な>723にはひたすら吃驚するばかりだが
>725には全く共感できない、ココは21未満お断りだよ?

お話しは面白かった
文章が凄く上手くて釣り込まれるように読ませて頂きました
職人さんGJ

2ちゃは一人がスレを独占するような形になってしまうのは
確かに嫌われやすい事だけれど
今回職人さんはちゃんとスレの了承を得て書いていたのだし
マナー違反ではないとオモ
729名無しさん@ピンキー:2006/07/28(金) 18:49:17 ID:Hx2cdvBQ
つか感想がなかったのはひとえに>>719のせいだろう?
730名無しさん@ピンキー:2006/07/28(金) 19:31:50 ID:BcL+ez0M
>>728
職人GJ!荒しは(・∀・)ウセロ!でもう締切りってことで。お終いお終い仕切り直し!
ここで不肖わたくしめが心静めの舞いをば…
かぽーん
731名無しさん@ピンキー:2006/07/28(金) 20:59:42 ID:wrJ6a1DC
や、ごめん、723だけど
荒らそうとも叩こうとも思ってないよ
ただこの職人はエロよりもパロがやりたいんじゃないかって印象があるからサイトでも作ったほーがいいんじゃないって言った迄
巧いからダレてないかも知れないけど、マライヒの夢シーンとか無いほうがエロとしてはまとまるだろ?それをあえて描くんだからほんとに描きたいのはそういうシーンとかなんじゃ?と思ってさ
732名無しさん@ピンキー:2006/07/28(金) 21:28:43 ID:Q892J/eI
巧いかなあ
自分の世界に酔ってるだけって感じ
あちこちほころんでて読んでてちょっとキモイよ
733名無しさん@ピンキー :2006/07/28(金) 21:34:58 ID:HShEvV8Q
感想は書かなかったけど、凄くうまいと思ったよ。
心理描写が巧みだから違和感なく読めるし。
読み物としてとても面白かった。ごめんね、感想書かなくて>作者さん

ただエロパロ板かどうかは微妙かも。
叩く人が出るのもそのせいかもしれないと思うが、自分は単にエロエロなのより
こういうのの方が好きだから、もっと読みたいな。
734名無しさん@ピンキー:2006/07/29(土) 02:00:49 ID:ewZQASFy
>>729
別に関係ないだろ
ホントにGJならそんなんスルーしてレスしてるし

そろそろ御本人の登場ですか?
735名無しさん@ピンキー:2006/07/29(土) 15:23:43 ID:qoZmbYBb
うぜええええええええええーーーーーーーーーーーーー
736名無しさん@ピンキー:2006/07/29(土) 22:07:08 ID:zE1+ucOW
>>733 同感。心理描写が巧みで引き込まれる。
もっと読みたいな。
737名無しさん@ピンキー:2006/07/30(日) 19:43:09 ID:tAvanCPx
読みますた。GJ!!
もっとパタパロ読みたいよ!
738名無しさん@ピンキー:2006/07/30(日) 21:04:07 ID:jMKSu4EX
はいはい、本人乙
739名無しさん@ピンキー:2006/07/30(日) 23:58:00 ID:rPUdo7My
職人さんGJ!
早く来ればよかった…
740名無しさん@ピンキー:2006/08/04(金) 12:18:50 ID:+2f+wcqX
ほしゅ
741名無しさん@ピンキー :2006/08/04(金) 20:18:35 ID:4vnWaPMA
保守がてらリクエスト

三河屋×青年パタ 誰か書いてくださらんかのう…
742名無しさん@ピンキー:2006/08/05(土) 11:48:59 ID:b8LF0fEz
>>741
ちょうよみたい
743名無しさん@ピンキー:2006/08/06(日) 10:49:31 ID:xHKX50B4
アスタロト待ち
744名無しさん@ピンキー:2006/08/06(日) 11:23:39 ID:sSVoR/H3
ラブラブだった頃のデミアン×バンコランが見たい。
745名無しさん@ピンキー:2006/08/07(月) 00:03:36 ID:KC6CZQ8h
バンコラン×エトランジュキボンヌ
746名無しさん@ピンキー:2006/08/12(土) 00:50:49 ID:EpG5mpW9
保守
747名無しさん@ピンキー:2006/08/15(火) 23:43:10 ID:FXXjm6nj
エトランジュはバンコランにとって理想の母親だからなー
近親相姦っぽくなりそうだ
748名無しさん@ピンキー:2006/08/17(木) 10:51:46 ID:sya8SeF1
あれが理想の母親だっていう原作設定がまずわからない
息子の友人に一服盛ってやっちゃおうっていう人ですよ?
あれで母を尊敬するパタもすごいけど
ドン引きしないバンもものすげえと思うよ
母親を求めるんなら性からは遠くあって欲しいと思わないかな
749名無しさん@ピンキー:2006/08/17(木) 15:19:53 ID:bbMfMR/N
バンコランはパタリロの友人か
元々はボディーガードだったんだが
750名無しさん@ピンキー:2006/08/17(木) 20:51:04 ID:uoq2WJRN
この手で頃してやりたいほどの友人だとも
751名無しさん@ピンキー:2006/08/22(火) 19:06:31 ID:2cxUXRDh
アスタロト×マライヒは邪道?
752名無しさん@ピンキー:2006/08/22(火) 23:12:26 ID:dDCaBhgU
>>751書きたきゃ書けばいいさエロさえあれば無問題でしょ
753名無しさん@ピンキー:2006/08/22(火) 23:54:28 ID:sRyNS6UI
751をものすごく見たいよ
754名無しさん@ピンキー:2006/08/28(月) 08:32:59 ID:cwHhrnkB
パタリロ×ヒューイット
755名無しさん@ピンキー:2006/08/30(水) 20:46:34 ID:0k+0Hu5K
沙悟浄受け読みたい。
756名無しさん@ピンキー:2006/08/31(木) 07:00:58 ID:FKMI9y02
自分は八戒受けを読みたい
757名無しさん@ピンキー:2006/09/05(火) 23:33:32 ID:mXDICQjm
エトランジュでしょ。
758名無しさん@ピンキー:2006/09/12(火) 17:55:21 ID:pzQwvcjN
パタちゃんのむっちりした太もも
759名無しさん@ピンキー:2006/09/12(火) 19:13:12 ID:jHdOS71p
女体化マライヒが見たいな
巨乳じゃなくても我慢するから
760名無しさん@ピンキー:2006/09/13(水) 14:03:48 ID:vRsAsygE
バンコランはどうするのかな>女体化マライヒ
761名無しさん@ピンキー:2006/09/15(金) 19:58:27 ID:v3YAF4H1
エトランジュの時はあんま嫌がってなかったし
愛があればなんとかなるかも
762名無しさん@ピンキー:2006/09/17(日) 21:42:41 ID:zsbcQID/
保守
763名無しさん@ピンキー:2006/09/18(月) 19:02:57 ID:lBXC/XOo
職人叩きは過疎の原因
764名無しさん@ピンキー:2006/09/18(月) 21:29:05 ID:W4I9kcmS
っていうかよくこんなスレを
全年齢版に貼ったね
765名無しさん@ピンキー:2006/09/19(火) 00:30:13 ID:1+H8FuYI
あれは知っててやってる気もするが




本スレのツッコミにワロタ
766名無しさん@ピンキー:2006/09/20(水) 01:14:08 ID:YnJJYe0N
【訃報】バンコラン役などで知られた元声優の曽我部和恭さんが食道癌のため死去【J9って知ってるかい】
http://news18.2ch.net/test/read.cgi/mnewsplus/1158682392/
767名無しさん@ピンキー:2006/09/20(水) 15:13:52 ID:gilbCogK
ブライトに続き、また・・・。
768パタリロおっかけ:2006/09/21(木) 18:39:23 ID:VcRBta6p
皆さん何歳ごろパタリロにはまりました?ぼくは13歳の時です。
769名無しさん@ピンキー :2006/09/21(木) 18:45:09 ID:P5jcyVfM
ぼく、いくつか知らないけど、本スレで聞いたほうがいいと思うよ。
770パタリロおっかけ:2006/09/22(金) 22:03:25 ID:n1VP6Mki
そろそろ新しいssが読みたい・・・
だれか投下してくれませんか〜?
自分的にはラシャーヌと叔父さんのをキボン
771名無しさん@ピンキー:2006/09/22(金) 22:40:35 ID:n+CPN92D
自分で書けばいい
772名無しさん@ピンキー:2006/09/26(火) 22:02:23 ID:tOWAonFo
パタリロ×バンコランって駄目、なの、か。
773名無しさん@ピンキー:2006/09/26(火) 23:16:43 ID:W/s8IKsY
バン受けとは新しいですね
774名無しさん@ピンキー:2006/09/27(水) 12:47:26 ID:tUbcEV4x
パタリロは17歳になったら美少年になるらしいが、そうなったら
ラシャーヌ(7巻)みたいに小遣いかせぎに売春をするかもしれん。
775名無しさん@ピンキー:2006/09/30(土) 05:09:42 ID:VfzYQFXm
美少年になったらバンの眼力も効くんだろうか?
776名無しさん@ピンキー:2006/09/30(土) 22:55:48 ID:t7TQrQKr
眼力の効かなくなるコンタクトを使用するんじゃないか
その上でバンをからかって欲しい
777パタリロおっかけ:2006/10/07(土) 20:58:27 ID:R5YWckJH
思ったんだけどパタリロが17歳の時、
マライヒとバンコランはどうなってるのかな?
778名無しさん@ピンキー:2006/10/09(月) 18:26:49 ID:Q5HiNXCM
エトランジュ×マライヒきぼんとか言ってみる
779名無しさん@ピンキー:2006/10/12(木) 21:45:22 ID:G62WvPDH
保守
780名無しさん@ピンキー:2006/10/12(木) 23:40:44 ID:fOsG7nIt
パタ×マラ化萌え
781名無しさん@ピンキー:2006/10/13(金) 07:12:11 ID:luOPQr/L
まだ10代だった頃、マライヒにハァハァしたのを覚えてる。
男なのに何故なのかと考えたけど、そのときは分からんかった。
でも20代になって自分がバイだと分かって納得。オナニーしたのもうなづける。
782名無しさん@ピンキー:2006/10/13(金) 17:40:03 ID:z9fMbE/Z
>>781
マライヒの性別は男じゃなくて「美少年」だ。間違えるな。
783名無しさん@ピンキー:2006/10/15(日) 04:35:00 ID:4DolUbk4
>>777
かわらないんじゃないかな。
784パタリロおっかけ:2006/10/16(月) 17:33:55 ID:0hf6o0Rn
でもバンコランってあくまで13〜19歳までしか相手に
しないんじゃなかった?(ファントムは23だったケド…)
マライヒは25歳だし…
785名無しさん@ピンキー:2006/10/16(月) 18:10:00 ID:AHHHS7bR
新規なら相手にしなくても
情もあるだろうし
フィガロもいるし
25くらいならまだ充分綺麗だろうし
別れはしないんじゃないだろうか
786名無しさん@ピンキー:2006/10/16(月) 19:24:04 ID:x5LdPGvN
家政婦はパタリロと、奥様はパタリロはネタにしにくいな。
787名無しさん@ピンキー:2006/10/17(火) 02:49:01 ID:kopCupdn
マライヒはもう年齢とか関係ないところにいってしまっている気がする…(バンも
788名無しさん@ピンキー:2006/10/17(火) 12:32:12 ID:9d0IjoZ0
ラシャは23歳になってしまった。
789パタリロおっかけ:2006/10/17(火) 18:30:47 ID:WTnpAKo1
そして叔父さんは36歳に…
790名無しさん@ピンキー:2006/10/21(土) 01:49:16 ID:j8GNWFCM
ラシャーヌの叔父さん好きだ。バンコランより年上なんだよな。
791名無しさん@ピンキー:2006/10/21(土) 08:02:26 ID:vfrPXr2D
さすが年の功だ
792名無しさん@ピンキー:2006/10/22(日) 08:54:43 ID:zsRdH0ol
うがー
793パタリロおっかけ:2006/10/22(日) 16:25:38 ID:QZ9zstJW
たしか叔父さんって拳法を使ってるはずだったのにいつの間にか
超能力使い始めてるし…
794名無しさん@ピンキー:2006/10/27(金) 03:41:16 ID:j78VQVjD
スーパーキャットXバンザイぬいぐるみきぼん。
795名無しさん@ピンキー:2006/10/27(金) 22:36:33 ID:7/9HPnYi
ネコがネズミにせまるなっつーの
796名無しさん@ピンキー:2006/10/28(土) 03:56:07 ID:YtTaPEB8
ネコとネズミは仲良くケンカしなw

ところで自分、つい最近このスレ発見したんだけど、
マラ化好きなんで長編でもwktk一気読みした。
亀でスマソだが個人的には職人さんGJ!
797名無しさん@ピンキー:2006/10/28(土) 04:28:25 ID:ln5q/KYs
>>795

好きだニャ。

忠臣蔵の中のどこかだったような……調べ始めてこんな時間になった。
798名無しさん@ピンキー:2006/10/28(土) 12:25:53 ID:etTQIB1h
今、欲しいところだけコミック買ってるんだけど、
バンコランって2回もパタリロにキスしてるんだね。
799名無しさん@ピンキー:2006/11/04(土) 00:36:03 ID:VE8T14il
>>795



違うよたしか「霧のロンドンエアポート」だったよ
800名無しさん@ピンキー:2006/11/06(月) 01:10:14 ID:0SmhYE7a
>798
マジか。見直したいから何巻か教えてくれ
801名無しさん@ピンキー:2006/11/06(月) 11:28:54 ID:+fQtfG3v
>>800
18巻「キーンVSパタリロ」と
38巻「バンコランの病気」

将来パタリロが美少年になったら、バンコランは理性が保てない方に10000マリネラ。
802名無しさん@ピンキー:2006/11/06(月) 14:48:18 ID:euVfSCvr
マライヒが先にちょっかいを出す方に10000マリネラ。
803名無しさん@ピンキー:2006/11/06(月) 19:45:11 ID:0H97Iq/n
>>802を希望
804名無しさん@ピンキー:2006/11/10(金) 12:04:42 ID:qxvntk11
805名無しさん@ピンキー:2006/11/10(金) 21:58:04 ID:qxvntk11
マライヒはアナルからフィガロを生んだのだろうか
806名無しさん@ピンキー:2006/11/10(金) 22:20:00 ID:vpgiqQ6J
帝王切開だろ
傷が残らない特殊なテープだろ
807名無しさん@ピンキー:2006/11/13(月) 12:27:24 ID:I/wmxQFz
私も最近ここに来たが
マラ化受け激しくGJだと思った!
バンマラ話とか泣けたし…
まだ見てるかな?職人さんにはまたきてほしい!!
808名無しさん@ピンキー:2006/11/15(水) 11:01:20 ID:+0hSkUC5
バンに子どもができたということは、24世紀のマスター・ウォンは
やっぱりバンの子孫なんだろうか。
でもフィガロにはアイシャドウないしなぁ。どうなんだろ。
 
809名無しさん@ピンキー:2006/11/15(水) 13:39:50 ID:35H5PC3c
隔世遺伝とか?
810名無しさん@ピンキー:2006/11/16(木) 00:34:06 ID:sb2ZMnvW
マライヒはかわいい…んだよなあ、男のくせに。
あるいは、男だからこそ可愛いんだろうか。
初恋の人(2次元限定)でした。
811名無しさん@ピンキー:2006/11/16(木) 13:46:43 ID:feo/P6Gk
いまやすっかり可愛くなってしまったマライヒだけど、
ごくごく初期は結構大人っぽいというか男っぽいというか
雰囲気が違うんだよねー。
当時はビョルンアンドレセンの方可愛いと思った記憶が。
812名無しさん@ピンキー:2006/11/16(木) 15:30:14 ID:J8iN9uOl
ビョルンで思い出したけど、アニメ見てた人に質問。
ED「美しさは罪」のアニメーションに出てくるのはマライヒとバンだけかと思ってたら、
最初の横顔は漫画の2話目に出てきた、バンとバラ園でウフウフした後のビョルンのコマとまったく同じだった。

あのEDでは彼はマライヒとして出てるの?
アニメの中ではあのシーン、どうなってるの?
813名無しさん@ピンキー:2006/11/16(木) 16:32:54 ID:ljCxgqhu
>>811
確かに彼は初期の方が大人っぽく今よりクールな感じがした
霧のロンドンエアポートを境にしてぐっと可愛くなったと思う
個人的には可愛くなってからの方が幸せそうで好き

814名無しさん@ピンキー:2006/11/16(木) 23:35:15 ID:hBUvjW5E
しかし、グローブナー将軍死去の回のマライヒはガチ。
815名無しさん@ピンキー:2006/11/17(金) 12:49:04 ID:xBpk8Wfa
ビヨルン・アンドレセンか…
ところであの子の名前はビョルン?ビヨルン?
アニメでの発音はビヨルンだったけど…。
816名無しさん@ピンキー:2006/11/17(金) 13:25:03 ID:qtCydOCI
え?アニメ見てないけど、ビョルンじゃないの?
817名無しさん@ピンキー:2006/11/17(金) 18:18:59 ID:Eaewno2F
あの双子の名前聞くたびに無責任艦長タイラーシリーズのカール・ビョルン・アンドレセンを思い出すな……
818名無しさん@ピンキー:2006/11/19(日) 06:37:55 ID:ksfcqu51
ビョルン・アンドレセンといえば「ベニスに死す」やるねBSで
819名無しさん@ピンキー:2006/11/21(火) 19:11:23 ID:r9fHb56f
マライヒが女体化したとして
相手はバンとパタとどっちがいいと思う?
820名無しさん@ピンキー:2006/11/21(火) 19:13:21 ID:amDQU8LG
>>819
自分としてはバンのがいいなぁ…
ところでアナタは職人さん?職人さんなの?゚+.(・∀・)゚+.゚
821名無しさん@ピンキー:2006/11/21(火) 19:25:24 ID:r9fHb56f
すごい即レスありがとう。
途中まで書いたものの、どっちにしようか迷っていたんでバンでいきます。
822名無しさん@ピンキー:2006/11/21(火) 19:28:34 ID:amDQU8LG
>>821
ぎゃーーーーーーっ
職人さんキタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!
毎日チェックしてた甲斐があったよ…ママン…・゚・(ノД`)・゚・
wktkしながら待ってます
823名無しさん@ピンキー:2006/11/22(水) 02:41:30 ID:0Jauh16T
ニューウェーブの頂点を目指しているうちに何かあったみたいですね
824sage:2006/11/22(水) 09:41:56 ID:oq0hN3rC
ホント、毎日チェックしててよかった・゚・(ノД`)・゚・
マラ女体イヒ(´Д`;)ハァハァ
825名無しさん@ピンキー:2006/11/23(木) 01:32:56 ID:u8bc9dFa
職人さん待ってます(・∀・)+゚テカテカ
826名無しさん@ピンキー:2006/11/24(金) 20:51:46 ID:3kkW22tc
職人さん待ってる人いっぱいいたんだなぁ…。
自分もその一人だけど。
827名無しさん@ピンキー:2006/12/02(土) 13:08:26 ID:u6qiMvnC
保守
828名無しさん@ピンキー:2006/12/02(土) 20:33:10 ID:6jtmW3D6
829バンマラ 女体化:2006/12/03(日) 15:28:28 ID:uVtNN4L5
バンコラン×マライヒ。女体化アリです。

「こんにちは」
大使館の玄関扉を磨いていたタマネギが、聞き覚えのある声に振り返った。
「おやマライヒさん、いらっしゃい。殿下に御用ですか?」
「やっぱり来てるんだ、パタリロ。ねえ、ヒューイットさんも来てない?」
「ええ。お見えでしたが。ついさっきお帰りになりましたよ。お約束だったんですか?」
「ううん。昨日、買い物の帰りにヒューイットさんを見かけて。でもバンコランに聞いたらそんな話は
聞いてないって言うから、ひょっとしてパタリロに会いに来たのかなって」
「まあ、どうぞこちらへ」
タマネギに先導されて、マライヒは大使館に入って行く。
「殿下、マライヒさんが…あれ?殿下?」
タマネギがマライヒを通した応接室には誰の姿もなかった。
つい今しがたまでいたというヒューイットに出したのだろう、二組の茶器と、可愛らしいデザインの白
いキャンディポットが二つ、テーブルの上に残されているだけだった。
「今までここにいたんですがね…。探してきますから、チョコレートでも召し上がってこちらでお待ち下さい」
タマネギは茶器だけを盆に載せ、二つのポットを甘い物好きのマライヒの方へ押しやると、部屋を出て行った。
手持ち無沙汰になったマライヒは、何の気なしにポットの中を覗いた。片方にはピンクの包み紙に包ま
れた飴らしいものが、もう片方には丸いチョコレートが入っている。
この大使館でパタリロのいる時に、お茶やお菓子が出るのは珍しい。
「ヒューイットさんのお土産かな」
マライヒは飴のほうをポットから出して、かりんと齧った。
けっこう美味しい、と思った時、マライヒの目の前がぐらりと揺れた。
「え…あれっ?」
地震かと上を見上げても、天井のシャンデリアは微動だにしていない。
目眩かな、珍しいな、とマライヒは自分の頬に手をやった。
「あれ?」
動かした腕が、なにかふにゃりとしたものに触れる。そのふにゃりとした場所から、奇妙な感覚が走り抜ける。
「え?え?えええ〜っ!?」
ふにゃりとしたものは乳房だった。そう大きくはないが、丸く膨らんだ柔らかな乳房。
「なんだこれ〜っ!?」
「なにを騒いで…なっ!?マライヒ!?」
部屋に入ってきたパタリロが、ぎょっとした顔で大きく叫んだ。
たまたま大きく胸の開いた服を着ていたので、白い膨らみの大半が露出している。マライヒは慌ててそれをマントで覆った。
「どういうことだ、これ!」
「おまえ、その飴を食べたのか!?」
「だって食べてもいいって!飴のせいなのか!?」
「あちゃ〜…」
パタリロの話はこうだった。
830バンマラ 女体化:2006/12/03(日) 15:29:16 ID:uVtNN4L5
かの変態ヒューイットは、その性癖のせいで失敗ばかりしている。最近では変態趣味が近所で評判になって、
小さな女の子にちょっと話しかけただけで警察を呼ぶ人間までいる。これではおちおち写真を撮ることもできない。
なんとかすることはできないか…。
「そこでこのチョコレートだ。こいつを一粒食べると、二十年、歳をとる。ただし二十分だけな」
「なんだってそんなもの…あ!」
「そうだ。その間に部屋に連れ込めばいい。独身のヒューイットが成人女性を引っ張り込むなら誰も文句はつけられん」
「バカっ!犯罪じゃないか、そんなの!」
「まあ、それは置いといてだ。問題はその飴だ」
「そうだ!この飴はなんなんだ!」
この問題を置いておくことはできないが、今のマライヒにとってはそれが最も重要だった。
「それは失敗作なんだ」
マライヒの胸の中で、不吉な予感が膨らんでくる。
「その飴を食べると、ホルモンバランスが劇的に変化して、小さな女の子だけでなく、誰でも成人女性になってしまう。
胸が膨らんで、性器の形状が変化する」
「どうしてホルモンのバランスだけで性器の形態変化まで起こるんだ!」
「それがぼくの天才たる所以だ」
「なにが天才だ、くだらない薬を作って!早く戻せ、バ…あ…」
片手でマントを押えながら、もう一方の手でパタリロに掴みかかろうとしたマライヒが動きを止める。
「それが…戻す薬はないんだ」
「なん…あ…っ」
マライヒの頬が赤く染まる。
彼はまじまじとマントで隠した自分の胸を見た。
自分が動くと、マントが動く。その動いたマントが胸の先端に触れると、そこから淫らな感覚が走り抜ける。
「パタリロ…まさかこの薬…!」
「あー…なんだ、まあ、きっとおまえが思っている通りの効果がある。それを食べると性ホルモンが多量に分泌されて、
まるで媚薬でも飲んだように…」
「どうしてこんなろくでもない薬を…ああっ!」
血相を変えて怒鳴るマライヒの首筋を、どこから取り出したのかクジャクの羽でパタリロがなぞる。
「あっ…あっ、やっ…パタ…いやっ…あっ…あはぁあっ!」
パタリロとしては冗談のつもりだったが、自称天才であるところの彼の作った媚薬はよく効いた。
羽から与えられる疼きから逃れようとしてマライヒが身を捩ると、胸の先がマントにこすれる。それだけで、
ただの布地が掠めただけだとは思えない快感が広がる。その快感から逃れたいのか、それとももっとそれを得たいのか、
自分でもわからなくなってマライヒは喘いだ。
どう取り繕いようもない声に、パタリロも呆気にとられて手を止めた。
「バカぁ…」
マライヒは胸を抱えてテーブルの上に突っ伏した。
足の間が疼いている。
胸の先が、足の間が熱く疼く。刺激を欲して疼いている。
マライヒはほんの少しだけ顔をあげて、髪の間から潤んだ瞳を覗かせた。
「はや…く…」
快楽を望む潤んだ瞳に見つめられて、吐息のような囁きを聞く。
まるで愛撫の続きをねだられたようで、パタリロは息をのんだ。
「もどして…」
「いやだから、もとに戻す薬はないんだ。なにしろ失敗作だからな」
この薬は、膣内に注入した精液と、女性自身から分泌される体液とが化学反応を起こすことで解毒されるのだと、パタリロは告げた。
「あ…アホかーっ!!あ…」
ごいん、とテーブルの上のキャンディポットがパタリロの頭に投げつけられた。
腕を動かしたせいで、またマライヒの身体に疼きが広がる。
「じゃあぼくはどうなるのさ!」
焦燥が胸を焼いた。
831バンマラ 女体化:2006/12/03(日) 15:29:51 ID:uVtNN4L5
女性体になってしまったのも困るが、この疼きをなんとかしないとどうにもならない。
「まあ、バンコランを呼ぶしかなかろう」
パタリロはポットがあたってできたたんこぶにばんそうこうを貼りながら答えた。
「呼べるわけないだろう!?」
バンコランは女性を抱かない。
それどころか性的な対象としては嫌悪している気配もある。以前、二卵性の双子を使って彼を騙した時のことを思い出して、
マライヒはほとんど泣きそうになった。
あの時彼は、自分の上に女性を重ねて吐き気を催してさえいたのだ。
「しかし他に方法がないんだ」
「一生このままなの!?」
「いや、三日もすれば薬は切れる。だがおまえが三日も耐えられるかどうか」
「ああ〜ん…」
マライヒが泣き声をたてる。
確かに、そんなに長くは耐えられそうにもなかった。
「でもバンコランは駄目だっ!」
こんな姿は見せられない。彼に女性の身体を見られて嫌われるくらいなら、三日でも十日でもこの疼きを我慢したほうがマシだった。
「他に方法を考えろ…早く…」
「まあ、考えてはみるが…とにかくおまえは少し休め」
パタリロは後ろに控えていたタマネギを振り返った。
「マライヒを静かな部屋に連れて行け」
「はい。マライヒさん、こちらへ」
そう言われても、マライヒは腰が砕けてうまく立てない。差し伸ばされたタマネギの腕にすがるようにして廊下を歩いた。
気の毒だったのがこのタマネギで、目を潤ませ、息を喘がせているマライヒを半ば抱えて歩いているうちに、
彼の方まで妙な気分になってきた。
マライヒが家出してくる度に使う客室に彼を通すと、そっとベッドに座らせる。
その時、なんの偶然なのか、タマネギの肘がマライヒの胸に触れた。
「あうっ」
ふいの刺激に、マライヒが喘いで首を仰け反らせる。
「マライヒさん…?」
マライヒを見つめるタマネギのズボンの前が膨らんでくる。
「大丈夫ですか?」
震えるマライヒの耳元に、息を吹き込むようにして尋ねる。
「あ…あ…」
「マライヒさん、大丈夫ですか?」
タマネギの唇が、マライヒの耳に触れる。
振り払わないといけない、とマライヒは思った。
触れてはいけない、とタマネギは思った。
だが、止められなかった。
832バンマラ 女体化:2006/12/03(日) 15:30:26 ID:uVtNN4L5
耳元から首筋に、タマネギの舌が滑る。その動きに添うように、小さな喘ぎがマライヒの唇から零れる。
タマネギの指がマントにかかる。
「だ…め…」
「駄目?」
ぷつっと小さな音がして、マントの金具が外れる。はらりとマントが肩から落ちる。
「駄目なんですか…?」
尖りきった乳首に、指が触れる。
「あっ」
鋭い快感が、マライヒの胸の先から足の間に抜けた。
「あっ…ああっ…」
タマネギの指が、胸の先端を弾くように触れる。
「うっ…ふぅぅ…」
辛そうに首を振るマライヒの乳首を、タマネギの指がそっと摘んだ。
「こうされたくないんですか…?」
やわやわと乳首が揉みこまれる。
タマネギの指が動く度に、足の間の疼く場所が強く脈打つ。快感よりも焦燥が勝って、マライヒは首を振りたくった。
「い…いや…」
いや、焦らさないで、もっと、もっとぎゅっと、強く摘んで…。
「いや?いやですか?」
タマネギは指に力を込めた。
「あっ!ああっ!あああっ!」
捻りあげられた乳首から生み出される刺すような鋭い快感に、マライヒの身が震える。硬く尖って愛撫に応える
その乳首を潰すように、小ぶりな胸全体が荒っぽく揉みしだかれる。タマネギの手が、指が動く度に快感が膨れ上がる。
足の間が濡れてゆく。
こっち…こっち、こっちもして…。
マライヒは自分でも意識せずに両足を擦り合わせた。
「ああっ…あ…あああっ…」
振り払わなくてはいけない手が、こんなに欲しい。
自分の服を脱がそうとするタマネギに協力して腰を持ち上げてしまう。濡れた下着に指が這う。その感触がもどかしい。
閉じなくてはいけない足が、開いていく。
タマネギは下着に指をかけてひきおろした。
「あっ…はあっ…」
濡れた場所に触れる空気が冷たい。タマネギの視線を感じて身を竦めると、ひくりとそこが蠢いた。
くちゅり、と淫らな音がして、タマネギの指が襞を開く。
「い…や…いや…いやあぁ…」
しとどに吐き零した蜜で、全体が濡れて光っている。ぴくぴくと物欲しげに開け閉めされる小さな口の上に、
膨れきって紅く輝く場所がある。
包皮から顔を覗かせて震えるそこに、タマネギはすくった蜜をすりこんだ。
「ひっ…!うううっ!」
胸とは比べものにならない感覚に、マライヒの背が反り返る。大きく足を開いて背を仰け反らせ、
その敏感な器官を曝け出しているマライヒの姿に、タマネギは欲情が堪えられなかった。
バンコラン菌のせいでホモ化してしまったが、このタマネギは入隊前はヘテロセクシャルだったのだ。
「嫌じゃないでしょう…?いいんでしょう?ここが」
包皮を剥いて、摘み上げる。指の腹で押し潰す。蜜をすくって何度も塗り込む。
「いっ…あああ…いいっ…あっ…いやっ…いやあ…いっ…だめえぇっ!」
熱く疼いたその場所を嬲る指に狂わされる。消えていく理性をなんとか留めて、マライヒは叫んだ。
833バンマラ 女体化:2006/12/03(日) 15:31:08 ID:uVtNN4L5
「こんなに濡らして…どんどん露が溢れてきますよ…。ほら、ここも膨らんで真っ赤だ。触って欲しい触って
欲しいって言ってますよ。それなのに駄目なんですか?」
「うっ…あうぅぅ…」
クリトリスから指を外して、親指を除く四本の指で、性器全体を撫であげる。焦らすようなその動きに、
マライヒの腰が痙攣するように跳ね上がる。
もう身体は言うことを聞かなかった。
「駄目ならどうしてこんなにお口をぱくぱくさせているんですか?」
ひくひくと勝手に動くそこに、指が潜り込む。
「あっ…ふうぅぅ…や…い…や…おね…が…いや…」
抜いて、差し込まれる指のその感触に、マライヒは目を見開いて首を振った。
手を取られて、タマネギの股間に導かれる。硬く膨れたそこに触れて、マライヒの脳裏に性器が浮かぶ。
タマネギのではなく、バンコランの見慣れたそれが浮かび上がる。
「これが入ったら、どんな感じがすると思いますか?これが、そこに入ったら。気持ちがいいと思いませんか?」
「あああぁ…」
その快楽を想像したマライヒの身体から蜜が溢れる。
ぱっくりと口を開いたそこから零れ落ちる蜜をすくって、タマネギは笑った。
「素直だな…可愛いですね、マライヒさん…」
またクリトリスが摘まれる。
「あくぅうっ!」
ああ、もう駄目だ…。
「だ…め…だめ…ああ…」
駄目だ、欲しい。欲しい、入れたい。ああ、もう…。
「ああ…も…あ…パ…パタリローっ!!!!」
最後に残った僅かな理性で、マライヒは叫んだ。
「マ…マライヒさん!」
その絶叫はパタリロの耳には届かなかったが、近くの廊下を歩いていた別のタマネギの耳には入った。
「マライヒさん?どうかなさ…あっ!!」
目に飛び込んできた衝撃的な光景に、入ってきたタマネギはぽかんと口を開けた。
マライヒに触れていたタマネギは、咄嗟にマントで目の前の身体を覆って飛び退った。
「出て行って鍵を閉めろ!早く!」
喘ぎながら、マライヒが叫ぶ。
二人のタマネギは、思わず言われた通りにした。
834バンマラ 女体化:2006/12/03(日) 15:31:44 ID:uVtNN4L5
「うっ…ふうぅっ…あっ!」
止そう止そうと思っていても、指がそこに這いこんでしまう。いやらしく疼く胸に、局部に指が這う。
自分がなにをしているか、大使館中の人間が知っているだろう。そう思っていても、マライヒは手を止められなかった。
「や…あ…はっ…ああ!あっ!ああっ…!」
指が、止められない。
ずきずきと脈打つ場所を手荒く捻り潰しても、身体の中に指を差し入れても、この疼きは去らない。何度達しても、
またすぐに身体が疼きはじめる。でも触れずにはいられない。どうしても得られない何かを欲して指が身体をまさぐった。
「あ…あ…いく…いく…ああ…またいっちゃう…」
ぴんと反り返ったマライヒの爪先が、ベッドの上のクッションを落とした。
「あっ…ああっ…!」
小さな音を立てて、扉が開く。
入って来たバンコランの目に、半ばシーツに埋もれたマライヒの白い身体と、朱く染まったその顔が見えた。
「マライヒ」
快楽の余韻に震えていたマライヒの身体が硬直する。
「バ…バンコラン!?」
跳ね起きて、シーツで前を隠す。大きくなってしまった胸と、無くした部分が見えないように身体を隠した。
「な…どうして…!?」
「パタリロに呼ばれたんだ」
ぎしり、と音を立てて、彼はベッドに腰掛けた。
目の前に、マライヒの脅えた顔がある。
女性化したといっても、その顔立ちや華奢な体躯はもともと女性的で、シーツで隠した部分を除けば、
いくらか肩が丸みを帯びた程度にしか見えない。
「呼ぶなって言ったのに…」
マライヒは唇を噛んだ。
「なぜ」
髪に触れる手を避けて、マライヒが小さく叫ぶ。
「聞いたでしょう?ぼくは女の子に…」
「らしいな。戻し方も聞いてきた」
バンコランはマライヒの腕を掴んで自分の方へ引き寄せた。
「いや…だ!」
身を硬くしているその背に指を這わす。
「や…あ…い…や」
背筋をなぞる指の、その慣れた感覚にマライヒの身体が震える。足の間からとろりと蜜が溢れるのがわかる。
唇が肩に触れる。鎖骨の上に舌が這う。マライヒは懸命に首を振ってバンコランの身体を押し戻した。
「お…お願い…お願い、やめて…」
「なぜ?」
彼は顔を上げながら、首筋を下からぺろりと舐め上げた。
835バンマラ 女体化:2006/12/03(日) 15:32:20 ID:uVtNN4L5
「ああぅ…」
顔を上に向け、マライヒが呻く。
「そんな調子で。三日も耐えられるものか」
「だっ…て…あ…ん…」
下唇が噛まれて、口づけが始まる。
差し込まれた舌を、流れてくる唾液を貪りながら、マライヒは腰をひくつかせた。
足の間が、胸の先が、さっき舌の触れた首が、身体の奥の深い部分が、快楽を欲して熱く疼く。
いつもみたいに、されたい…。
長く続く身体の火照りと、このキスのせいで朦朧としてきた頭で願う。
触って、バンコラン、触って、キスして…ああ…ああ、入れて…。
マライヒは手を伸ばして、バンコランのそこに触れた。
まだ硬度をもたないそれを、服のうえからさすりあげる。
ああ、大きくなって…早く…早く頂戴…バンコラン、頂戴…。
「欲しいんだろう…?」
耳の傍で、囁かれる。
「欲しい…」
マライヒはバンコランの身体にしがみついた。
「欲しいよ…」
彼が中に入ってくれば、この渇きも疼きも止まる気がした。
「でも…でも、女の子だから…」
「女の子だから?」
身体がゆっくりベッドに倒される。
マライヒはきつくシーツを押さえつけた。
「嫌われたくない…」
バンコランの眉が片方、おかしそうに上がる。
「誰がおまえを嫌ったりする」
「おん…なの子は…き…らい…でしょう…?」
ああ、ああ、指が…。
バンコランはマライヒの膝の横から内腿を伝って、そっと腰の方へと指を進めて行く。
マライヒはその進入を拒むように、きつく足を閉じた。
「別に嫌いなわけじゃない。ただ興味がないだけだ」
「うそ…」
「どんなに姿かたちが変わっても、おまえはおまえだ。嫌ったりはせん」
彼はマライヒの膝に手をかけると、一気に足を開かせた。
「あっ!いやっ!」
乱れたシーツの間から、初めて目にする器官が覗く。
濡れてひくつくその場所を見せまいとして、マライヒが身を捩る。両方の足に力を込めてなんとか閉じようとする。
「暴れるな」
バンコランはマライヒの片方の足に自分の膝を乗せて、もう片方を強く掴んで上げさせた。
「や…だ…いやだ、ねえ、いやだ…」
半ば泣きながら懇願するマライヒの脅えた顔を見て、彼の何かに火がついた。
シーツを掴んで引きはがす。
マライヒも力いっぱい掴んでいたので、耳障りな音をたててそれは裂けた。
「いやっ!お願い、いやっ!」
マライヒの白い胸の頂と、足の間の濡れた部分が、朱に色づいている。
バンコランは足を押えていない方の手で、胸を掴んだ。
836バンマラ 女体化:2006/12/03(日) 15:34:49 ID:uVtNN4L5
「あっ!や…!いや、バンコラン、いや!」
色づいて尖った乳首を、人差し指と中指の間に挟むようにして、胸を揉む。
ふにゃりとしたその感触は、正直歓迎できるようなものではなかったが、マライヒの脅えた顔つきがそれを
補ってなお余りあった。
「おね…が…や…あっ…ああ…っ」
乳首に触れる手袋の感触を悦んで、彼の目の前に曝け出された場所が蜜を吐き出す。
そんな自分を見られたくはなかった。
これで嫌われたらどうしよう、もう二度と抱いて貰えなくなったらどうしようと、マライヒはバンコランの下から
逃れようとしてもがいた。
「いや…いやぁ…」
普段はうっとりと目を閉じて、心地良さそうに愛撫に応えている顔が、泣き出しそうに歪んでいるのを見る。
もっともっとと巻きついてくる腕が、自分から逃れようと胸を押しているのを感じる。
身を捩らせて泣き声をたてるマライヒの姿は、女性体であるということを差し引いてもなお扇情的で、
彼の欲情を掻き立てるのに充分だった。
手袋を外して、その濡れそぼった部分に触れる。
きりなく溢れてくる蜜を、指先ですくいあげる。
「いや…いやだあぁ…」
泣き声は続いている。
指を差し入れて襞をくすぐると、マライヒは高い音をたてて息を吸い込んだ。
「ふうん…」
そこはやはり、後ろの蕾とは感触が違った。
これほど濡れているせいもあるのだろうが、後ろよりもスムーズに指が出入りする。
もう一本、入れてみる。
「バ…ン…も…も…う…やめ…うっ…ふうぅぅ…」
指を抜き差しさせていると、びくりびくりと腰が跳ねる。
もう一本入るかと試してみたが、ぴちゃっと水音をたてて、そこは指を拒んだ。
「やめ…て…バン…あ…あぁん!」
胸の先を咥えたバンコランの髪を、マライヒが強く引いた。
「キ…キスしちゃだめ…ああ…ああだめ…」
温かく柔らかい舌が、熱く硬くなった乳首を舐る。小さな胸がどこまで入るか試すように、大きく開いた口が
胸全体を吸いあげる。その感覚に鳥肌がたつ。
どうしようもなくて、マライヒはバンコランの頭を強く抱きしめた。
「や…いや…ああ…あっ…また…またいっちゃ…っ」
かりっと小さな音をたてて、乳首に歯が立てられた。
「あっ…はあぁっ!」
蜜を吹き零しながら仰け反るマライヒのそこが、固く指を喰い締める。
大きく震えるその身体を、胸から顔を離したバンコランが抱きしめた。
「うっ…ふうっ…あ…」
自分の中から指を抜き、服を脱ぎ始める彼を、鋭い快感に潤んだ瞳でマライヒが見つめる。
「きもち…わるくない?」
「おまえに触れて、そんなことを思うわけがない」
服を脱いでしまったバンコランは、もう一度マライヒの足を開かせた。
837バンマラ 女体化:2006/12/03(日) 15:35:27 ID:uVtNN4L5
「や…ぁ…」
そこに、指が這いこんできた。
「あ…あ…」
達したばかりなのに、また熱く疼き始めた場所に指が這う。
あそこに指が、このいつまでも疼き続ける快楽のボタンに指がかかると思うと、その期待で足を閉じるのも
忘れてしまう。マライヒは震えながら指を待った。
「どこが気持ちいい?」
そっと襞を撫であげてきた指が、膨れ上がったそこに触れる。
「あっ…そっ…そこっ…」
「これか…?」
そこが、そっと抓まれる。
「ふ…ふあぁあっ」
マライヒの背がまた仰け反った。
緩急をつけて、指先でそこを揉むようにする。
「あっあっあっぁぁっ」
自分の指先と同じリズムで泣くマライヒを楽しみながら、バンコランは持ち上げた足の柔らかな腿に舌を這わせた。
「や…あ…や…はぁっ」
限界まで充血したそこを離して、指の腹で押し潰す。
ぱっくりと開いた口からどくりと蜜が吐き出される。初めて目にするその光景を、彼は感心しながら眺めていた。
マライヒの溢れさせたもので、シーツまでが濡れている。女性というのはたいしたものだと思いながら、
紅く膨れた部分を隠す包皮をそっと剥きあげた。
この小さな突起がよほど感じるらしく、マライヒは腰を突き上げて哀しそうな声をあげた。
「も…や…バン…あ…や…」
いやだ、と泣くのを無視して、バンコランはそこを舌先で突いた。
「い…いやあぁっ!」
とうとうマライヒは本当に涙を零し始めた。
「だ…め…おね…あ…く…ううぅっ」
柔らかな舌の先で包まれる。卑猥な音を立てて、ぴちゃぴちゃと舐められる。舌で、ぎゅっと押し潰される。
敏感すぎるその突起には、舌がちょうどいいのだとマライヒは知った。
「いやっ!いやっ、もう…ああ…!ああ、いっ…いくうっ!」
がくがくと腰が跳ねる。なす術もなく震える身体に、大きな身体が被さってくる。
マライヒは夢中でその背にすがりついた。
「も…もういや…ねえ、もういやなの…」
「なにが嫌だ?」
耳朶が口に含まれる。
その刺激で、今達したばかりの身体がまた疼きだす。
「もう、戻して…もう…ああ…ああ、死んじゃうよ…」
838バンマラ 女体化:2006/12/03(日) 15:35:57 ID:uVtNN4L5
ぐっと足が開かれる。バンコランはマライヒの身体を離して、自身を濡れた部分に当てた。
「あ…あ…」
こんなに小さな器官が、自分を受け入れるほど開くだろうかと危ぶみながら、バンコランはあてがったそこに力を込めた。
後ろとはやはり勝手が違う。ぬるぬると滑るそこから自身がズレる。角度がよくわからない。マライヒの腰の動きが、
入ろうとする自分の邪魔をする。
「や…あ…や…」
焦らさないで…いやだ…焦らさないで…。
バンコランは涙を零しながら首を振るマライヒの髪を撫でた。
「じっとしていろ…」
「ああぁ…」
そう言われても、腰は勝手に動いてしまう。
ゆっくりと、少しずつバンコランが入ってくる。マライヒは息を詰めてそれを感じた。
「あっ…ああ…ああ、入ってくる…」
少しずつ、襞をわけて、大きなものが入ってくる。
「どう…しよう…バン…ああ…はいっ…て…くる…」
マライヒは震える腕を差し上げた。バンコランは上体を下げて、その腕が自分の首に巻きつけるようにしてやった。
「痛いか…?」
耳元で、小さく囁く。
マライヒのそこは、きつく自分に絡みついている。後ろとは違う。もっと強く絡んでくる。中が、蠢いている。
「い…たくない…けど…へん…な…かんじ…」
マライヒは大きく口を開いて息をした。
バンコランがゆっくり腰を動かすと、身体の下から悲鳴があがった。
「や…!うっ…ごか…な…!」
巻きついた腕に力が込められる。
「バン…!あ…ああ…ああ、いやっ!いやあ、お腹が…あ…いっ…いや…っ!」
彼の動きにあわせて、襞が動く。腰を引かれると、自分の中身も引き出されるような気がする。突き入れられると、
それを逃がすまいとして身体が勝手に彼に絡む。中が蠢く。かき乱されるようなその感覚に耐えられずに、
マライヒは彼にしがみついて泣いた。
「苦しいか?」
小さな問いに、必死で頷く。
「もう少し我慢しろ…」
「あ…ああああぁ…」
我慢できるかわからない。
がくがくと腰が震える。
バンコランは身体の位置を変えて、ベッドに座ると、マライヒを膝の上に抱え直した。
「いや!ああ、いや…ぁ!」
こんな形にされてしまうと、もとより深く入ってしまう。彼のものが身体の奥の何かに当たっている。
首を振るマライヒの髪が揺れて、バンコランの身体を打った。
マライヒの腰を掴んで揺り動かす。
「や…いやだあぁ…!」
泣き声が耳元で聞こえる。
泣かれても、彼も慣れない器官の中でじっとしたまま果てるのは無理だった。
839バンマラ 女体化:2006/12/03(日) 15:36:29 ID:uVtNN4L5
「辛抱しろ…」
「で…きな…あっ…あああ…ああ…いや…いや…だよぉ…」
身体の中がかき回される。襞が彼に絡んでいるのがわかる。もうこれ以上奥へは入らないだろう、何かが
彼に当たっている。でも自分の身体はもっと奥へと彼を誘い込むように動いている。なのに彼が腰を引きあげて
自分の中から出ようとする。彼のその動きと、自分の中の動きの矛盾が苦しい。バンコラン、苦しい。
苦しいバンコラン、ああ変になる…。
「バ…ン…ああ…ああ…変…変になる…へんになっちゃう…ああ、ねぇっ」
身体が熱い。彼の入っている場所が熱い。
そんなにかき回さないで…ああ、またいっちゃう…ねえ、またいっちゃう…もういきたくない…もう苦しいの…
ああ…ああでもいっちゃう…いやだ…いやだいっちゃう…ああ…ああ、いやぁ…。
頼りない喘ぎが紡がれる。
びくん、びくんと、マライヒの意思とは無関係に腰が跳ねる。マライヒが限界なのはわかっていても、
初めて入る女性器の中で、バンコランは果て切れなかった。
マライヒの身体を返して四つんばいにする。もう上体を支えられずに崩れて喘ぐ顔の下に、枕を差し入れてやる。
「もう少しだ…」
「や…やああ…」
マライヒはもう、何を言われているのかもわからなくなっていた。もう涙も出ない。ただひたすらこの疼きから、
この行為から解放されたいと願うばかりだった。
こんなふうにかき回されたくない。お腹の中が変になる。彼のものはどこに当たっているのだろう。ああこんなふうに
しないで、バンコラン、なんとかして…。
訴えたくても、筋道だった言葉は出ない。
空しく唇を戦慄かせて震えていると、また彼が動き出した。
「あっ…やっ…やぁっ!」
マライヒを案じて動きを加減していては、いつまでも果てられずに結局この行為を長引かせてしまうと
気づいたバンコランは、深く、早く、その身体を抉りだした。
「やめて!バンコランやめてぇ!」
はっきりした言葉はこれが最後だった。
目の前の枕を強く抱きしめながら、泣き声をあげるマライヒを見る。こんなに辛そうに泣く者を抱くのは
彼も初めてだった。可哀想だと思う気持ちと、もっと激しく泣かせてやりたいという嗜虐的な気持ちが共に湧き上がる。
泣かせてやりたい…。
彼は激しく腰を突き上げながら、前に手をまわしてマライヒの敏感な突起を探った。
「や…あ…あはぁっ!」
甲高い声があがって、抱いている身体が震える。ぎゅうぎゅうと自分を締めつける内部の動きからも、
マライヒが達したのがわかる。それでも手の、腰の動きを緩めずに抱き続けた。
「や…!やあぁぁあ…!」
悲鳴が部屋に響き渡る。
そこに触っちゃやだ、触っちゃやだ、潰さないで、ああ気持ちいい、またいっちゃう、今いったのにまたいっちゃう、
ねえもういってるの、いまいってるの、もう触らないで。突ついちゃやだ、動いちゃいやだ、いってるの、ねえ
じっとしてて、ああおかしくなる、かき回さないで、こんなに気持ちよくなったら死んじゃう、ねえもう許して、許して…。
悲鳴にのせて、途切れ途切れに訴える。
マライヒ自身も何を言っているのかもうわからなかったし、バンコランの耳にも言葉としては入っていなかった。
彼はただこの悲鳴を、自分を締めつける熱い身体を感じて腰を動かしていた。
840バンマラ 女体化:2006/12/03(日) 15:37:03 ID:uVtNN4L5
目の前の白い背中が大きく震える。きつく枕を抱いている腕が見える。長い髪が動く。顔が見えないのが
惜しくなって、マライヒの身体を無理にひっくり返した。
「や…ぁっ…」
もう悲鳴も出ない。
変なふうに動かしちゃいやだ、ああこの格好はいやだ、突かれるとあの気持ちのいい場所が潰れる、潰しちゃいやだ、
こんなに深く入っちゃいやだ、ああ抜かないで、かき回して、もっと入ってきて、奥まできて、そこにあてて、
それを潰して、気持ちいい気持ちいいああもうしないで…!
天井知らずの快感が、マライヒの中で膨れ上がる。
きつく目を閉じて頬を上気させ、うわ言のようになにか言い続ける口が開いている。
快楽にさらわれ続けて正気を失ってしまったようなその顔を見る。
目を開けさせたい。どんな目をしているのか見てみたい。
バンコランはマライヒの身体を揺すった。
「マライヒ、目を開けてみろ」
言われても、マライヒにはわからなかった。
首を振りながら喘ぎつづけているしかない。
「マライヒ…」
ああ彼が呼んでる、ねえもうしないで、もういったの、あなたもきて、早くきて、ねえもう…もうだめだよ…。
「バ…ン…」
マライヒは薄っすらと目を開いた。
その潤んだ青い瞳を見た。快楽に蕩けきった瞳。
それを見つめながらなおいっそう深く突き上げて、彼は果てた。
身体の中に熱いものが吐き出される。
マライヒは目を見開いた。
「あ…あ…バ…」
熱い、と思った。
どくん、どくんと彼が脈打つのがわかる。
あの途轍もないような快感が引いていく。どこかへ引いて、まともな感覚が戻ってくる。熱く滾る快楽が引いて、
彼が中で脈打つのがわかるほど、冷静になれた。
「バンコラン…」
はあっと大きく息を吐いて、彼は抱えていた腰を離した。
下から自分を見つめているマライヒの頬に触れる。
その瞬間、マライヒの中がぎゅっと狭くなった。
「うっ?」
締めつけているというような生半可なものではなく、身体が閉じているようだった。
「なっ…」
バンコランは慌てて腰を引き、マライヒの中から出た。
「あっ…あっ、あっ」
横になっているのに、ぐらりと視界が、頭が揺れる。
マライヒは身体を横に向けて、胎児のように丸まった。
奇妙な感覚が身体を抜ける。身体の中身が一度縮まって、またぽんと膨れなおしたような気になる。
その奇妙さに耐えようとして、目の前にあった手を強く握った。
841バンマラ 女体化:2006/12/03(日) 15:37:33 ID:uVtNN4L5
「マライヒ?大丈夫か?」
マライヒの顔を窺うように身を屈めてきた、バンコランの髪が、その肩に、脇腹に触れた。
「…い、じょうぶ…」
奇妙な感覚は一瞬で、それを抜けると今度は強烈なだるさが襲ってきた。
やっとの思いで目を開けて、彼はバンコランを見た。
「でも…」
「でも?」
バンコランは気遣わしげに肩に手をやり、マライヒの身体を返した。
「マライヒ」
そこにあったのは見慣れたマライヒの身体だった。
胸も膨らんではいない。ふにゃりと柔らかなそれではなく、細くてもきちんと鍛えられた硬い胸がそこにあった。
どんなに華奢でも女性のそれとは違うラインを描く身体が、見慣れた愛しい器官があった。
「戻ったな…」
「ほんと…?」
自分の手で胸に触れて確かめてみようと思ったが、あまりのだるさでマライヒの腕は動かなかった。
手も、腰も、頭も重い。なんだろう、だるい。目を開けていられない…。
でも、なんとか目だけは開いて、バンコランを見た。
聞かなくてはいけない。意識が途切れてしまう前に、これだけは聞いておかなければ。
「ねえ、まだ好き…?」
女の子だったぼくを抱いても、まだちゃんと好き?
バンコランが、鼻の先で微笑うのを見る。優しい顔で微笑って、唇がおりてきた。
「愛してる」
額にその唇が触れたのを感じて、マライヒは目を閉じた。
「マライヒ?大丈夫か?」
意識を失ったその身体に触れる。
呼吸はきちんとしている。脈も弱くない。疲れすぎただけだろうとは思ったが、何しろ得体の知れない薬を飲んだのだ。
どれだけ身体に負担がかかっているのかわからない。
パタリロめ、叩きのめしてやる。
脱ぎ捨てた服を慌しく纏いながら、彼は物騒なことを思っていた。
しかしその前に、本当にマライヒが大丈夫なのか調べさせてやらなければならない。
振り返って、目を閉じたマライヒを見る。
いつもより顔色が悪い。もとから白い頬が、なお白い。乱れた髪が顔にかかっている。その髪を払って、
微かに開いている唇に触れた。
心配そうな最後の声を思い出す。
バカだな…。
「愛している」
もう一度額に口づけて、彼は部屋を後にした。
842名無しさん@ピンキー:2006/12/03(日) 23:03:58 ID:aRpCURpa
GJGJGJ!!!マライ費・・;´Д`)
843名無しさん@ピンキー:2006/12/03(日) 23:08:55 ID:XSDrNqgk
バン×エトランジュきぼん。

バンは他の女の子とセクースしかけたときには吐くほど嫌がってたのに、
エトランジュとそうなったときには満更でもなさそうだったので、この二人は
何となくオトナの関係になってほしい。
844名無しさん@ピンキー:2006/12/03(日) 23:13:41 ID:FM2RwdZp
職人さんGJ━━━━(゚∀゚)━━━━!!
マライヒかわいすぎだーーーーーっ

職人さん、また書いてください♪
おねまいしますぅ〜〜〜
845名無しさん@ピンキー:2006/12/05(火) 03:29:23 ID:nW52RPrg
職人さんGJ!!!!!
バンの愛に胸きゅんだー
マライヒの可愛さに(*´Д`)ハアハア
毎日覗きにきててよかたー\(^O^)/
846名無しさん@ピンキー:2006/12/07(木) 14:15:49 ID:6X8YIEuG
おくればせながらグッジョォォォォブ!!
バンマラ 女体化 最高っす!!!!!
847名無しさん@ピンキー:2006/12/22(金) 18:14:04 ID:W53P9qaP
ほしゅ
848名無しさん@ピンキー:2006/12/22(金) 23:12:23 ID:6YTeLCC9
職人さぁぁん!!わたし、大ファンです!!!
超GGGGGGGGGGJJJJJJJJJJ!!!!!!!
849名無しさん@ピンキー:2006/12/31(日) 20:25:38 ID:PGXhXJDD
アスタロト
850名無しさん@ピンキー:2007/01/01(月) 00:27:49 ID:erVqlchU
新年早々物凄いスレを見つけてしまった。
なんか繋がりにくいから
朝になったら最初から読むよ。
851名無しさん@ピンキー:2007/01/01(月) 03:06:33 ID:/zR4z75R
職人さん来てたァァァアアアア!!!!!!

萌えすぎて変な顔になったよ!
852名無しさん@ピンキー:2007/01/01(月) 05:38:32 ID:Phg4xULT
職人さんまたいらして…(´;ω;`)ウッ...
853名無しさん@ピンキー:2007/01/05(金) 00:40:56 ID:+Vt8Vyrn
保守!
854名無しさん@ピンキー:2007/01/05(金) 01:46:52 ID:008FMzsl
一日でここスレ一気読み。それぞれの職人さんすごいよ!なんかただのエロじゃなくてホントに原作にも出そうですげいよ!
744と少し違うけど、再会してからのデミアンとバンコランが見たい…。再会後、二人で食事&乾杯をしてデミアンにからかわれて赤くなるバンコラン… 文才と乏しい想像力じゃ書けないよ自分で(泣)
全然話が違うのですが、 ツンデレと言うのは「ツンツンデレデレ」の略?疎いのでまったくわからないのです。(何々×何々とゆうのもあまりわかってなかったりする) そんな私が職人さんにリクするのもおこがましいけどパタリロが好きなんだよホントに!長々すいませんでした。
855名無しさん@ピンキー:2007/01/05(金) 19:46:18 ID:Ikt3NG6N
原作でマライヒ萌はもう期待出来ないだろうからここでネ甲を待つよ

856名無しさん@ピンキー:2007/01/07(日) 02:28:54 ID:G1ZRJqCT
魔夜スレの皆さん、力をお貸しください。
パタリロが地下かどこかに閉じ込められて、脱出するために、
二枚の扉のどちらかを選んで進んでいく話は何ていうお話だったか
分かる方いらっしゃいませんか?
扉をあけると、さらに扉が…っていう感じでドンドン進む話だったと思います。
扉を選ぶ基準はナゾナゾだった気がします。
857名無しさん@ピンキー:2007/01/07(日) 02:29:26 ID:G1ZRJqCT
すいません…誤爆orz
858名無しさん@ピンキー:2007/01/08(月) 02:28:50 ID:afYe747K
今、パタリロの映画版を見終わったとこww
859名無しさん@ピンキー:2007/01/10(水) 19:11:59 ID:agMPCAft
少年バンコ欄が最高に美しいw
初体験は身売りで女役だったんだね
トラウマになった事をみると、一晩だけと聞いた相手に、いきなりすごい事されちゃったか、、
860名無しさん@ピンキー:2007/01/13(土) 02:36:05 ID:HJuKNH2l
ばるばろっさ
って名前がイイw
前髪があるのがすごくかわいいね。
861名無しさん@ピンキー:2007/01/14(日) 19:09:10 ID:rz5lxPw8
この物語の設定では、美少年で犯される、美青年になって美少年を喰う、再会して懐かしむも、裏切って敵対する
このパターンだと、マライヒも美青年になって、前髪上げて、年下の恋人つくって、バンと再び敵対、、しないかw
私は、圧勝続きのバンを手こずらせたファントムが好き
眼力って、目で犯してるの?なら、失神した少年は下着グッショリだね、、。
ファントムは、それでも美少年みたいに倒れなかった。やっぱさすがのバンでも青年相手だと大変らしい。
勝因は、ファントムがアレを思い出したのか、バンが眼力で犯したのかが、わかりずらかった。

862名無しさん@ピンキー:2007/01/14(日) 19:12:03 ID:rz5lxPw8
訂正 昔の恋人と再会して懐かしむも、裏切って敵対する、ね。
863名無しさん@ピンキー:2007/01/15(月) 17:29:34 ID:DhwoK/bn
マライヒが記憶操作とかされてバンコランと再び敵対するみたいな話読みたいな!
バンはマライヒ殺せるのかな
864名無しさん@ピンキー:2007/01/15(月) 18:26:48 ID:AoQUK3Uz
>>863
今となっちゃあ殺せまいと思うけど
それすっごく読みたい
バンの葛藤が見たい
きっと眼力ビームでどうにかするんだろうけども
865名無しさん@ピンキー:2007/01/15(月) 19:17:46 ID:DhwoK/bn
でもビョルンは殺したよね
眼力で解決したらつまらないから
マラを操ってるのはバンコより更に
眼力の強い男とかで勿論その男に
マラは犯されちゃうんだけど!
でも心のどっかでバンコの事が気になるマラ
…いじらしいのぉ
866名無しさん@ピンキー :2007/01/15(月) 22:00:19 ID:6Dq0wTmE
>>865
パタの発明品、眼力遮断コンタクトつけられてる設定なら無問題
>眼力
867名無しさん@ピンキー:2007/01/15(月) 23:18:01 ID:1NXGrRDu
職人さん!!
>>863-866のネタで是非書いてくれー
気になって気になってしかたがない
868名無しさん@ピンキー:2007/01/19(金) 00:41:45 ID:X6PFFv3l
このスレ読んでたらもういてもたってもいられなくなって
漫画喫茶で1〜50巻イッキ読みしてきますた。

パタリロを「きみ」って呼ぶヒューイットがかわいすぎてハァハァ
869名無しさん@ピンキー:2007/01/19(金) 13:57:46 ID:dI1Cx6cJ
ネギボーズの秀麻呂とマライヒを絡ませるんだったら、
どっちが受だといいかな?
百合っぽい組み合わせだから迷うな〜
870名無しさん@ピンキー:2007/01/19(金) 18:49:12 ID:kyQdPhR1
秀麻呂!
871名無しさん@ピンキー:2007/01/19(金) 20:08:15 ID:u9jtUG7A
マライヒの攻めはお姉様っぽくていいなぁ
あくまでも百合としてね
872名無しさん@ピンキー:2007/01/19(金) 20:09:45 ID:LsdkcR0A
革命参加した(?)タマネギのその後を見たい、って言ったらマニアックだろうか。
あの木のエピソード、一番好きだったり。
873名無しさん@ピンキー:2007/01/19(金) 22:24:44 ID:dRT1stfj
>870-871
なるほど、じゃあ秀麻呂受けをこころがけてみる。
百合のような薔薇に萌えたのでw、拙文ながらがんばってみます。
874407:2007/01/20(土) 07:34:44 ID:icpxIe50
>>872
忠誠の木か。16号でしたっけ?
875名無しさん@ピンキー:2007/01/20(土) 15:48:35 ID:Msv7n211
少年バンを眼力で倒せた奴はいなかったなあ
現在のバンに突っ込めるスゴイ奴はいないのか
876名無しさん@ピンキー :2007/01/20(土) 16:16:21 ID:eTA9KI0U
キーンと眼力で対決したらどうなってたろうか。
もしバンが敗れたらメロメロになってたのかなあ。
877名無しさん@ピンキー:2007/01/20(土) 18:56:48 ID:icpxIe50
クリムゾン状態じゃないですかね。
878名無しさん@ピンキー:2007/01/21(日) 02:01:21 ID:GQJn/yN9
そういや霊感青年44号は、キーンのラストにいきなりあらわれたんだよなぁ
タマネギのなかで一番登場回数が多いんじゃねーか
879名無しさん@ピンキー:2007/01/21(日) 02:29:34 ID:lcL5nvWh
でも タマネギ44て、同じタマネギにラブコールもらってるシーンが一度あったね。先生番号ごっちゃになってるみたいだけどね(^_^;
バンはデミアンに眼力じゃないけどメロリンコだったよね…
しつこいが これも再会後の話を職人さんハァハア‥
勿論マラと秀も待ってますよー!
880名無しさん@ピンキー:2007/01/21(日) 13:01:15 ID:2k/unh/y
キーンVSバンでどっちがテクニシャンか対決とかは?
マライヒと3P誰か書いて♪
881名無しさん@ピンキー:2007/01/21(日) 19:26:02 ID:TX+Q/IU8
>>878
あの44号の登場のさせ方は、ご都合主義で不自然すぎたよな
魔夜先生、あのころからご都合主義展開の多用が目立つようになった気がする

ああいうシーンでは、本来
主役のパタリロ自身かヒューイット級の重鎮レギュラーキャラに渋い台詞を言わせて然るべきだった
882名無しさん@ピンキー:2007/01/22(月) 12:20:02 ID:pX2gdVPX
可愛いマライヒたん誰か書いて
883名無しさん@ピンキー:2007/01/22(月) 21:01:32 ID:9LEpvMOS
マライヒたん、陵辱されて泣き喚いちゃうみたいなのが読みたいなあ
愛なんてなくていいから
884名無しさん@ピンキー:2007/01/23(火) 02:16:50 ID:73G4Wzfw
鬼畜なの読みたい〜
マラ受けで
885名無しさん@ピンキー:2007/01/23(火) 20:49:58 ID:end16vls
嫌で嫌ででも感じてくれちゃうといいな
泣きわめいてるのにおっきくなっちゃって
こんなにしやがって本とは欲しいんだろ?
みたいなべったべたなやつ読みたい
886名無しさん@ピンキー:2007/01/27(土) 01:15:02 ID:z5uxKnP9
どうでもいいが、マライヒの名前を略さないでくれ
マラってwww
887名無しさん@ピンキー:2007/01/27(土) 03:02:11 ID:9Wqy9U44
原作に沿うとキーン相手とか?>マライヒ凌辱
普通にバンコランとしっぽり夫婦生活営んでるよーなのも萌えるが。
888名無しさん@ピンキー:2007/01/27(土) 11:32:26 ID:raOyPaUX
フィガロは気を使って早く寝てくれそうww
889名無しさん@ピンキー:2007/01/27(土) 14:22:04 ID:HvtJ0v+U
あのまま脱出できなかったら、キーンにはまってたんだろうか。
890名無しさん@ピンキー:2007/01/27(土) 19:32:32 ID:QFEoJBNQ
マライヒは尻まで含めていろいろなオトコどもの好みのようだから
キーンは眼力でも薬物でも駆使してモノにしようとしたんじゃないだろうか
891名無しさん@ピンキー:2007/01/27(土) 20:20:40 ID:HvtJ0v+U
常にキーンの眼力に晒されて、バンコランを忘れるマライヒはそれはそれで萌え。
892sage:2007/01/28(日) 00:25:58 ID:0JbonmJ8
>>886

すまんw
893名無しさん@ピンキー:2007/01/28(日) 05:14:49 ID:aAhuBiCj
暴走八戒に犯されるおっしょさんは?
894名無しさん@ピンキー:2007/01/28(日) 11:13:42 ID:Xl1d70lU
>>893
おっしょさんは純情だから、かなり激しく萌えるかと…
895名無しさん@ピンキー:2007/02/03(土) 16:36:52 ID:p6Up4VMf
ラーケンて自分の名前彫っちゃう程
実はマライヒに惚れてたんだと思う
惜しい人を亡くした
896名無しさん@ピンキー:2007/02/04(日) 02:26:27 ID:ckLYMzOF
考えてみるとマライヒは相当男受け良い、っつーか男を魅了する男なんではないだろうか。
体全体から万古乱とは逆の種類のビーム(「あなたの好きにしてオーラ」?)を出しているような。
897名無しさん@ピンキー:2007/02/04(日) 02:48:22 ID:gonZlEZ6
>>895
すまんがそのエピソード、なんて題か教えてくれまいか。
最近はまって文庫で集めてるんだが、全然その巻にあたらなくて…
898名無しさん@ピンキー:2007/02/04(日) 08:39:40 ID:POm2288r
文庫なんて飾りなのです
古本屋でコミックスを丹念に集めないとダメです
899名無しさん@ピンキー :2007/02/04(日) 10:00:01 ID:O1nsinVQ
>>897
コミックス63巻、文庫なら37巻の
「マライヒ戦争」だったと思う。
900名無しさん@ピンキー:2007/02/04(日) 11:21:39 ID:zdAh2BHd
>899
素早い回答ありがとう!早速今日探すよ!
901名無しさん@ピンキー:2007/02/04(日) 14:58:06 ID:8DkWcDcD
タマネギの息子、子タマネギ3人が、
すっかり少佐の眼力に染められて帰ってきた話があったが、
あれって、眼力でしびれさせただけ?それとも、幼児いたずらしちゃったか?w
902名無しさん@ピンキー:2007/02/04(日) 18:43:50 ID:Ykj72vfg
あの後の親の嘆きからすると『済』だろう。きっと。
903名無しさん@ピンキー:2007/02/05(月) 00:17:50 ID:3i6/uCJi
バンコランのは結構デカイみたいだが、
そんな子供とやって大丈夫だったのか?
白人系は柔らかいから案外入るというけど
904名無しさん@ピンキー:2007/02/05(月) 00:41:14 ID:P8nnTTa9
子供の菊門はめちゃくちゃ伸縮率
良いそうだよ
それでも慣らさないと裂けるだろうけど
905名無しさん@ピンキー:2007/02/05(月) 00:41:13 ID:4ggSFiBK
あっちの人のはおっきしても柔らかいからアナールセックスも大丈夫って聞いた事ある。
逆におっきするとかなり固くなる日本人のは後ろでヤるのには向いてないんだと。

でも子供に手を出すのは犯罪ですよ><
906名無しさん@ピンキー:2007/02/05(月) 00:56:45 ID:clYOVIfW
バンの守備範囲にはかからない年齢だからやってないと思いたい…
やってないよぉぉぉ〜〜!(泣
907名無しさん@ピンキー:2007/02/05(月) 13:08:13 ID:cvclUtB2
そんなバンは嫌いだい!(>_<)
908名無しさん@ピンキー:2007/02/05(月) 22:20:50 ID:FLGSKNKM
十年後の予約をしただけだと解釈しておきたい。
909名無しさん@ピンキー:2007/02/05(月) 22:33:29 ID:P8nnTTa9
10年後、成長した子タマネギたちが
バンコランのマンションに押し掛け……
910名無しさん@ピンキー:2007/02/06(火) 01:17:35 ID:LRlrckfY
マライヒはついに切れて家を出ていき…
911名無しさん@ピンキー:2007/02/06(火) 01:18:35 ID:r1hyKyKv
マリネラへ。

この道はいつか来た道〜♪
912名無しさん@ピンキー:2007/02/06(火) 17:06:44 ID:4OHQwUKm
そういえばトルコあたりに行ったタマネギいたよね。マライヒに片想いしてたタマネギ。
あれって完全にふっきれたんだっけ?
913名無しさん@ピンキー:2007/02/09(金) 17:32:56 ID:vXg+690q
>>912
それ色んなエピソードがまざってませんか?
マライヒに片想いしてたタマネギのエピソードは、
ネギボーズ部隊の秀麻呂と、パタリロの立体映像に騙された人しか記憶にないんですが・・・。
タマネギじゃない人たちで、マライヒに片想いしてた(片想いのフリしてた)人は他にもいますが、
その中で旅立つ系は多分変装したパタリロ似の少年と、王女さまな気がします。
私が知らないだけだったらごめんなさい。
他の方でご存知の方がいらっしゃったら教えてください。
ってかなりスレ違いっぽい・・・すいません。
914名無しさん@ピンキー:2007/02/09(金) 21:50:16 ID:98MffZ7H
マライヒがレイプされる夢をみてしまった・・・
しかも5人がかりに・・・
915名無しさん@ピンキー:2007/02/09(金) 23:33:30 ID:4GKfzLyS
おま…ww 妄想しすぎww
よし、我も枕の下にマライヒタン
の写真を忍ばせよう
916名無しさん@ピンキー:2007/02/10(土) 03:29:14 ID:7B2QJdYp
マライヒがランダムに教えた姿を想像すると、夜も寝られない
917名無しさん@ピンキー:2007/02/10(土) 10:46:17 ID:V/BOmUmW
しかし、マライヒは皆の性奴隷になればいいんです
918名無しさん@ピンキー:2007/02/10(土) 11:36:10 ID:rC+Z181p
みんな締め殺されると思います
919名無しさん@ピンキー :2007/02/10(土) 11:37:44 ID:DkD94gHc
むしろキックの餌食に
920名無しさん@ピンキー:2007/02/10(土) 13:33:07 ID:xBXyqv8K
>>916
激しくエロいシーンだったろうな、と思う反面、
ロボット相手にそんなレクチャーまでしてバンコランの周囲から斥けようとしたマライヒって
どう考えても

「変態」

以外の何者でもないやんけ、と思ってしまった

921名無しさん@ピンキー:2007/02/10(土) 23:00:39 ID:rC+Z181p
マライヒが1人でやってるとこを覗き
たいと思ってる自分はもっと変態かも
922名無しさん@ピンキー:2007/02/11(日) 00:01:02 ID:RRsIvHQi
マライヒは何をしていても可愛い、と思う人?


ノシ
923名無しさん@ピンキー:2007/02/11(日) 01:29:24 ID:fGsppZi3
ノシ
924名無しさん@ピンキー:2007/02/11(日) 02:50:02 ID:nmsBKrU+
ノシ
925名無しさん@ピンキー:2007/02/11(日) 13:49:35 ID:qhatY3aT
ノシ
926名無しさん@ピンキー:2007/02/11(日) 23:37:51 ID:Px+4JWj/
マライヒって、クック・ロビン音頭踊ったことあったっけ?
バンコランは何度か乗せられてたが。
927名無しさん@ピンキー:2007/02/12(月) 15:38:30 ID:WbrD6KtT
14巻の「ファントム」でザカーリと一緒に踊ってたyo
928名無しさん@ピンキー:2007/02/12(月) 16:02:01 ID:sXHLYthl
>>926
EDで毎回踊ってなかった?
929名無しさん@ピンキー :2007/02/12(月) 22:56:42 ID:e5+rEuht
数字板住人は棚へ今すぐgoだ!
930名無しさん@ピンキー:2007/02/15(木) 17:27:20 ID:DNQBDWgb
マライヒはごうかんされるのが似合う
温室でのお初はいくつだったのだろうか?ここで開発されたかな、、
デミや、バン叔父にやられた時は、やっぱ不本意ながらイカされちゃったか?w
931名無しさん@ピンキー:2007/02/15(木) 18:13:24 ID:lqEPTNdx
>>928
EDという字をみてなぜかペレを思いだしますた
932名無しさん@ピンキー:2007/02/17(土) 13:16:22 ID:d5DSFmN/
つーか、マライヒがもし女だったら凄い男性恐怖症になりそう・・・
933名無しさん@ピンキー:2007/02/18(日) 15:24:15 ID:LbJt+SOd
バンはいつも生でやってそう
病気に用心だな
934名無しさん@ピンキー:2007/02/20(火) 10:58:55 ID:qLsk8Zco
きっとバンコラン菌が病気のウィルスを駆逐してるんだよ。
935名無しさん@ピンキー:2007/02/27(火) 07:47:05 ID:6E3RVlyp
936名無しさん@ピンキー:2007/02/27(火) 17:55:08 ID:qIQFEU9u
黒髪を、おかっぱにカットされ、化粧を落とされ、
熟練したホモじいさんに後ろを可愛がられるバン
久々の後ろに処女のような反応を示すバンが
937名無しさん@ピンキー:2007/02/27(火) 19:59:50 ID:SRIrOzNc
小さい頃、バンのアイシャドーが何か分からなくて
悩んだなぁw
どうしてこの人だけ目と眉の間に縦線入ってるんだろうって

アイシャドーと分かってからはどうして男なのに化粧してるか
不思議だった。
バンのアイシャドーって地顔だったような気が。どうだったっけ?
938名無しさん@ピンキー:2007/02/27(火) 20:37:17 ID:K8kFnFps
ちふれです
939名無しさん@ピンキー :2007/02/27(火) 20:37:42 ID:dxwDTP6P
天然です>バンのアイシャドー

アマバンと呼ばれるタマネギが真似してアイシャドー塗ってたけど
それは「ちふれ」でした
940名無しさん@ピンキー
マライヒって一昔前の日本妻みたい。無節操バンコラン夫にどれだけ浮気され裏切られても結局毎夜彼に抱かれてしまうんだよね。マライヒ健気だよ…。そしてバンコランはどこまでも罪な男だねぇ。二人の行く末はどうなる事やら…。でもそんな二人が大好きさ。