1 :
名無しさん@ピンキー:
2 :
名無しさん@ピンキー:2005/05/05(木) 18:44:08 ID:sB1jSAEP
ヘンリエッタ(CV:南里侑香)
担当官ジョゼ
ジョゼのことが好きで好きでどうしようもない娘。
リコ(CV:三橋加奈子)
担当官ジャン
武芸全般そつなくこなすが、中でも遠距離狙撃と近接格闘を担当することが多い。
「男の名前」というのは通常イタリアでは一般的に語尾の母音が「O」だと男の子、「A」だと女の子だから。
トリエラ(CV:仙台エリ)
担当官ヒルシャー
面倒見がよく、義体たちのリーダー的立場にいる「お姫様」。
現在、ピノッキオとの死闘で全身ズタボロ。
クラエス(CV:小清水亜美)
担当官ラバロ
フルネームはフレッダ・クラエス・ヨハンソン(公社に入る前の名前)。
担当官を失ったため、現在は実験素体としての任務に就き、前線に出ることはない。
書庫を一人で占領している超・読書家。
夢は自家製ハーブのお風呂。
3 :
名無しさん@ピンキー:2005/05/05(木) 18:45:55 ID:sB1jSAEP
アンジェリカ(CV:寺門仁美)
担当官マルコー
義体第一号。最初の義体であるため、条件漬けの副作用が現れたのも最初。
ヤク中の天然ボケと書くとなんかひでぇw
エルザ(CV:能登麻美子)
担当官ラウーロ
フルネームはエルザ・デ・シーカ。最初に死亡した義体。
あまりに不憫なためか、アニメでオリジナルエピソードを作ってもらった。
ピア(CV:田中小百合)
担当官アーネスト
ゲームオリジナルの義体。
ベアトリーチェ
最近新たに登場した義体。
登場シーンのインパクトの故か、すっかり「臭いフェチ」キャラとして定着w
担当官やパダーニャ諸君、その他諸々のテンプレ募集。
キャラ詳細と「属性(w」を一発で把握できる、キレた文章を期待。
以前某アンチスレにあったものだと思う。
登場人物
・ヘンリエッタ
ジョゼのフラテッロ。
条件付けが最低レベル。その割に担当官への思い入れが強い。
情動的には完全に恋する少女。ただしそれは初期設定。
担当官への独占欲が発生しているなど、条件付けの偏りによる障害が出ている模様。
記憶と味覚に障害が出ており、義体としての完成度に疑問な点が散見されている。
現状では水準以上の能力を示しているが、寿命が短い可能性がある。
・リコ
ジャンのフラテッロ。
感情面の条件付けが最も強固。しかし唯一肉親の記憶を持つ義体でもある。
担当官であるジャンは神。彼が全てでリコの世界には他に何もないと思われる。
多幸症的な部分があるが、精神的にはおそらく最も安定している。
肉体的にも不具合が見られず、多分最も優秀な義体であろう。
・アンジェリカ
マルコーのフラテッロ。
初期型の故か、脳と肉体に重度の障害が発生した。
既に耐用年数を超えた義体。
しかし初期の性能は標準以上だったと思われる。
また担当官への感情も問題ないレベルに保たれ、精神的な安定度も高かった。
これは最初期のプロトタイプのため2課内チームのモチベーションが高く、メンテに相当手をかけたことも一因。
・クラエス
ラバロのフラテッロ。
初期は命令を言葉どおり実行しようとしすぎるなど、自立的判断力に大きく欠ける義体だった。義体としての性能はあまり高くない。おそらく条件付けに偏りがあったか、素体の性格自体が内向的で依頼心が強いなど、兵士向きで無かったためと思われる。
担当官との関係はほぼ親子。担当官が教官として熟練していたため精神の安定度は高かった。
担当官の死後は実験体となったが、それには問題なく適応。ただし、条件付けによる主人を変えることは出来なかった。技術的な限界か担当官のトレーニングによる強化かは不明。
・トリエラ
ヒルシャーのフラテッロ。
条件付けは最低レベル。肉体の改造レベルも比較的低いと推定できる。おそらく最も素体に近い義体。そのために自我に関する悩みなど、余分なストレスがかかりやすい。
しかし精神的な安定度は義体の中でも高レベルで安定している。おそらく素体の自立心など精神強度自体が高いためであろう。能力的には普通。
登場人物
・ジョゼ
ジャンの弟。
ヘンリエッタを亡き妹と重ね合わせている。
作品中最悪のロリペド偽善者。義体に恋愛感情を持っている可能性が高い。
・ジャン
ジョゼの兄。
リコを道具とみている。
完璧な悪人だが、義体運用もまた完璧。他の誰よりも義体を幸せにし(感じさせ)ている。
・マルコー
アンジェリカに対し、最初は熱心に指導していたが、劣化が早すぎるため失望し、後に冷淡な態度を取る。
ただし冷血漢ではないらしい。仕事も最低線ではこなしている。彼なりの適応と言えよう。
・ラバロ
クラエスに対しては、教官と部下の関係。ただし、必要を感じて親子のように振るまう場面もあった。
普通の軍人であったため、特殊すぎる2課に適応できなかった。故に死亡した。
・ヒルシャー
トリエラに対して対等に近い態度で接している。
これは担当官としては問題のあるやり方で、職務を果たしているとは言い難い。
失敗していないのはたまたま義体がそれに適応できたからで、他の義体に同じやり方をしたら確実に失敗している。
2課の中では最も善人であろうが、個人的な理由を差し引いても担当官としては無能。
1乙。
24時間以内にレスがたまらないとまずいらしいので、
おまいら、いつもの阻止力を発揮してくれ。
11 :
名無しさん@ピンキー:2005/05/06(金) 20:23:19 ID:HTIoNNrP
>>10 よっしゃ、1時間以内にレスがなかったらエッタのほっぺをむにっとつねる。
13 :
名無しさん@ピンキー:2005/05/06(金) 20:32:05 ID:HTIoNNrP
>>12 ジョゼ山っ!!!
ななななな
何ですか!?
>1乙で〜す。
えっとー。んじゃ1時間以内にレスつかなかったら俺が正義。
素直に欲望全開のことを願っておけば良かったのに……
5巻でたら、SS書けるといいな〜。
エルザの話が載ってるんだっけ?<ウロオボエ
テンプレにビーチェたんがいないのは俺の膝の上に乗ってるから。
今から一時間以内にレスがなかったらクラエスと漏れの眼鏡を交換する。
21 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2005/05/07(土) 01:13:51 ID:rrtLcXwL
車に轢かれるがいい。
ここの監視能力を甘く見すぎたか。撤退する。
>>20-21 いい加減この流れは断ち切ろうぜ。
マターリSSの投下を待てばいいじゃん。
>>23 即死判定が回避されるまでは、まあ待て。
あと7レスだっけ?
おれ50レスだと思ってた。
以前立てたスレが早々に落ちたことがあったが、いくつくらいだったかな・・
5巻待ちきれないよ5巻。
つーか順番から言ってアンジェたんか。
どんな表紙になるのやら。
と見せかけてラバロ登場。
一時間以内にレスがなければ、記憶とともにクラエスの元へラバロは帰ってくる…
>>30 ミッション成功、おめでとう。
己に利することでなければ、けっこううまくいくものなのか。
帰ってこい、ラバロ……。・゚・(ノД`)・゚・。
久しぶりに来たらこんなところに…
新スレが立ったって事は人口が少ない!?
1時間レスがなければトリエラの寝顔を写メで撮って永久保存(´∀`)
「多分盗聴されてるわよ」
「別にやましいことをしている訳じゃない」
えっ?えっ?えっ?
35 :
ee:2005/05/11(水) 04:16:02 ID:xE99Au8+
ジョゼッフォはヘンリエッタの乳房を自分の手掌に収めた。
「ななななっ、なんですかジョゼさん!」
ヘンリエッタは突然の接触に驚き、赤面と狼狽を隠さない。
少女の乳房を薄着の上からやわらかに撫で回しつつも、堂々と
ジョゼッフォは少女に笑いかけ、頭を撫でてやった。
「いい反応だ。いつでも新鮮なリアクションを取るように心が
けるのだよ、ヘンリエッタ」
少女をいなし、ジョゼッフォはその手をヘンリエッタの股間へ
と忍び込ませてゆく。ジョゼッフォの指先に、温かな繊維の感
触が走ると背筋を抜けてゆく。そしてゆっくりと、意図的に摩
擦を開始したのだ。
ホッヘ
37 :
名無しさん@ピンキー:2005/05/16(月) 07:33:33 ID:xhtmePGX
エッタはフェラチオ下手です
エッタはすぐに歯を立ててしまって困る。
歯を立てられてもガマンする人…ジョゼ
歯を立てられるのが好きな人…ヒルシャー
歯を立てられたら歯をへし折って状況改善を図る人…ジャン
エッタの歯はチタニウム合金
>>40 マヂレスすると、化学反応を起こすような物質は不向き。
溶けて体内に吸収・蓄積され、有害な影響をもたらすから。
歯の治療に金が使われるのは、金が全く反応しない物質だから。
王水にしか溶けないからね。
銀もまあまあ。
今、TBSテレビでヘンリエッタ、キタ――(゚∀゚)――ッ!!
>>42 詳細
言わないと、隣の部屋で口がきけるくらいになるまでリコに痛めつけさせるぞ。
>>43 青年とヘンリエッタが恋におちいるが、家族の反対によって二人の恋はひきさかれ、
ヘンリエッタは留学させられてしまう…
青年はやがて別な人と結婚。
それから何年も経ち、ある新聞記者が、奇妙な文面の恋人募集広告を見つける。
それは年老いた青年が出したもので、かつての恋人、ヘンリエッタに宛てたものだった。
藤井たかしが司会してた番組で、確か、そんな流れだったな。
まぁ、そのあと奇跡じみたことになるんだけど、アニメやコミックとは無関係で、実際にあった話。
詳細話したぞ。
だからリコでなく、トリエラをキボン…(´Д` *)ハァハァ
/^X´⌒`Xヘ <しょうがないわね
i i lノリ))))〉i i ズドゥーン
ノ从l ゚ ヮ(ニ((ニC__凵Q___ ,, '''"´"''';;;- __ ガヘェ!!
《 ノ ]つ1-l__l---A'´ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄~ ´"''''-''''" ・∵・
>>44 ~"゙"""""""""""""""""
46 :
名無しさん@ピンキー:2005/05/21(土) 01:57:15 ID:SfP/3PM/
♪トリエラ トリエラ トリエラララ
♪捕り物用には トリエラララ
♪トリエラ呼んで 旅楽し
捕りerrorー。
おまいら発売まであと4日ですよ
>>48 ワクワクしてきたぜ。
願わくば新刊が職人さんたちへのいい刺激となるようにっと。
今月号見て一言。
義体って・・・カナヅチだったのか・・・
まあ当然かもしれんが。
>>50 それは、通常の人間に比べると、密度があるからなのかな。
ということは、同じ背格好の普通の女の子に比べて重いのか?
騎上位とかやらせたら、腰砕けそうだな。
>>51 いや、溺れるリコをジャンが救助してるから、無茶苦茶重いわけではなさそう。
子供の体形で大人の体重、といったところではないか?
人間でも、成人男性で体脂肪率15%を切るとかなり浮き難くなります。
平均体脂肪率が20%ほどですから、5%、約3kgちょっとの差でコレですから、
「子供の体躯で大人の体重」はトンデモない差になります。
つまりそれを助けられるジャンさんの水泳スキルは高いと言うことか
ただ水深が浅かっただけでは?
>>55 ヨットハーバーなので、足が地に付く深さではない。
リコの場合、公社の訓練プログラムに水泳がない限りかなづちで当然だよな。
身体能力がどんなに高くても訓練なしで泳げる人間っていないでしょ。
>>57 飼っている犬を川に投げたらちゃんと泳いだよ。だからリコもたぶん泳げる。
泳ぎ方知らない□リコは犬かきだな
それか義体ぱわーで手足ぐるぐる回しまくってなんとか移動
一旦海底まで潜って、そこから爆発的瞬発力を発揮してジャンプで一気に浮上
→結局そう長くは持たないので再び沈降
→最初に戻る
単に派手に溺れているだけか。
エッタはわざと溺れそうだな
>>61 そして泳げないジョゼ山に代ってジャン山が代わりに助ける訳ですね。
ジャンさんが溺れた(エッタに引き込まれた)のを見て、慌てて泳げないのに飛び込むジョゼさん。
結局自力で二人を助ける羽目になるエッタ。
水から半死半生で這い上がり、振り返ると課長の犬が楽しげに泳いでいて、
なにやらものすごくむかついて石を投げて犬を撃沈するヘンリエッタ。
今月、リコが犬と戯れていたのとはえらい違いだなw
・・・そういえば海に落ちた後、ドラグノフはどうなったんだ?
公社の職員に回収させる。多分アマデオあたり。
リコたんに新しい銃が出ても良いな・・・
ま、東側のしか描かないのかもしれないが
リコが泳げないのは、義体化以前の生活の問題だろうけど
他はどうなんだろう?
泳げないだろう、体が重くて
>>70 ちゃんと水着着れば、海でならなんとか浮いていられる位にはなるかも。
淡水は多分浮かない。
「おぼれている犬は棒でたたけ」のヘンリエッタ。
今から15分以内にレスがつかなかったら、トリエラはもらって行きます
>>73 本スレではこの流れはもう終了したはずなんだがなー・・・
でも律儀に止めるのかw
放置すれなのに、なんで3分で止められるんだよ
>>76 みんな心の中にリコを飼っているから、トロくさいくせに反射神経だけは磨かれてるんだよ。
一時間レスなかったらトリエラ合意のもとトリエラと服を買ってきます。
スカートは恥ずかしいです。
80 :
名無しさん@ピンキー:2005/06/09(木) 16:14:52 ID:vMRhsxwv
188秒・・・早すぎない?
こんなレスを阻止するのに188秒もかかったのか。遅い。全然ダメだ。
リコ、もっとキーボードとマウスを上手に使えるようになれ
ジャンさんキタw
質問は一切受け付けん!
この時間なら・・・俺がトリエラと良い事をするまで後1時間うふ!。
それはどうだろう〜♪
87 :
84:2005/06/14(火) 17:01:53 ID:FFP0KkDS
ああ!13分で阻止ですか。
まあ大目に見てあげなされ。
3日ぐらい開いたりするとここが落ちないかちと心配になるし。
なるほど、スレ落ち防止にはいいか。
91 :
名無しさん@ピンキー:2005/06/23(木) 13:51:49 ID:16AxHIDx
5巻も発売されたが職人さんは来ない・・・
傷ついたトリエラたんを癒すヒルシャー、だれか書いてくれませんかー?
職人さんたちは別のお仕事で忙しいです。。。。
勝手に夏休み入りを決め込んでいる職人さんもいるので
良い子はあまり期待しないで気長に待つように。。。。
ヘンリエッタ…さあもう朝なんだから服を着なさい
他の担当官にばれてしまうよ。
>>93 わかりました。。
ジョゼさん、そこの人工皮膚取ってくれますか?
95 :
名無しさん@ピンキー:2005/07/08(金) 10:27:09 ID:qOS6iiph
age
リコ…さあもう朝なんだからその冥土服を脱ぎなさい
他の担当官にばれてしまうよ。
その声はジョ是山か!
99 :
98:2005/07/14(木) 22:18:12 ID:cVp9kiOl
・・・わりぃ
エロ広告にとばされて記事嫁ね。。
業者乙
102 :
名無しさん@ピンキー:2005/07/15(金) 22:01:49 ID:DQhfg6RY
連載続いてるのにネタ切れかよ
せめて隔週刊なら話題も続くんだが・・・。
クローチェ兄弟の復讐劇が済んだらホントに連載終了しそうだ。
7巻ぐらいで完結???
アンジェが表紙の5巻が出たばかりだが・・・、
以降の表紙は誰になるか予想してみよう。
6巻 エルザとSIG
7巻 ベアトリーチェとIMIの銃
・・・・・・・・・。
だめだこりゃ、義体だけじゃ間がもたねえ。。。。
今後、表紙には担当官を据えてはどうか?
6巻 ジョゼ&フェッロ。(orエンリカ)。 銃はFive seveNで。
7巻 ジャン&ソフィア(orプリシッラ)。FNブローニングHP。
8巻 ヒルシャー(orハルトマン)&ラシェル SIG P230。
9巻 ラバロ大尉&奥さんと娘さん(!?) ベレッタM93R。
10巻 マルコー&パトリツィア。 ステアーGB18。
・・・11巻・12巻は思いつかね。
お願いですから、再版、重版の時には、
表紙のアンジェをリメイクしてください。
六巻の表紙は作者に20リラ
エルザ出してほすぃ・・・。
ラウーロは写真でもいいから・・・。
ビアンキさんは自転車に乗っているのかが気になる
休日のフェッロたんはチェック模様の裸エプロンでおながいします・・・。
素でやりそうだからあなどれん・・・
保守がてらにこのスレ占拠
エルザ「ラウーロさん、私がんばってageますから!」
ラウーロ 「おぅ、がんばってageれ」
>>113 ラウーロ 「おい! sageのままだぞ!ヽ(`д´)ノ」
エルザ「はっΣ(゚A゚ ) すみません!」
ラウーロ 「ジョゼ、エルザと代われ。 今日のエルザじゃageられなそうだ」
エルザ「で、でも大丈夫部です…ラウーロさん! (゚A゚;)」
ジョゼ 「ごめんエルザ…」
ラウーロ 「いそげ! 113でage忘れたのが住人にバレる!」
ジョゼ 「age ヽ(´д` )ノ」
エッタ .「age ヽ(´д´ )ノ」
ラウーロ 「よし、上出来だ。 さっさとひきあげるぞ」
ラウーロ 「エルザ、ぼやっとするな!」
エルザ「…(TAT )」
ラウーロ 「チッ、使えんやつだ…」
エルザ「ヽ(`д´)ノ」
フェッロたんの役目を増やしてホスィ
保守。
ダレモイナイヨウダ…
|_,、
|兮)
|/
|
義体をさらうなら今のうち‥‥
「義体をさらうなら今のうち‥‥」
>>117は長い髪を掻き上げると、ホテルの鍵を合鍵でこじ開け始めた。
無線機からノイズ交じりのドスが利いたイタリア語が響く。
「待て!、117!、ベッドメイクに偽装した回収班が来るまでそこを離れろ!」
117は一旦手を止めて旧東ドイツ製の指向性聴診器をドアからテープごと外すと、
背広の内襟を立てて無線機のマイクに口を近づけ、あたりを憚りながら囁いた。
「大丈夫だ、やれる、催眠ガスは義体を確実に眠らせた。
ジョゼが偽電話に気づいてフロントからこの階に戻ってくるまで時間が無い。
回収班を仕立てるのに手間取ったあんたらの不手際には付き合ってられないぜ」
無線機の向こうでは、ホテルの裏口に止めたクリーニングワゴンに偽装したテロ
一味の頭目が青筋を立てて薄い髪を掻き毟った。
「なんてこった!、あの優男のジャポネーゼめ!、腕利きだというから止む無く捕
まった前任者のポジションを任せたんだぞ!?
義体を甘く見るなとあれほど言ったのに!」
117は一段とヒステリックに声を上げ始めた無線機のスイッチを切ると、いくつも
のピンが並ぶ合鍵の柄にドライバーのようなものを嵌めて、スイッチを入れる。
旧東ドイツ製の1200番代の銘をつけられた特殊な開錠ツールは低く唸りを上
げると、開錠方向に力をかけながら、高速で先端の合鍵部分を変形させていく。
隠語で「間男のパスポート」1990年代までのイタリア、ドイツ、フランスと
チェコ辺りの一般的な鍵なら5分もかからずに開錠まで持っていく性能だ。
当初の読みどおり、ものの3分もしないうちにドアの内側からカチリと音が鳴る、
117はゆっくりと合鍵を引き抜くと、もう一度聴診器で義体の安らかな寝息を確認
した。
ガンホルダーから良く整備されたグロックを半分抜き出すと、ゆっくりと音を立て
ぬようドアを薄く開けた。
あなたは・・・
○ 成功する
→ ○ 失敗する
117は握ったドアノブが勢い良く内側に跳ねた理由がわからなかった。
そう、開いたなんてものではない、跳ねたのだ。
静かに開けようと握ったドアノブに握力と神経を集中したのが裏目に出た。
117の体は前のめりにのけぞるとグロックを握ったままうつぶせに倒れこむ。
「くそっ!?」
絨毯の上でうつ伏せから仰向けに体を翻しながらグロックを抜き放つ117。
しかし、その手は横から子供の足に蹴り飛ばされた。
一瞬手の甲から感覚が抜けるほどの激痛。
グロックが部屋の隅のクローゼットの傍に滑って当たる音。
そしてすばやく伸し掛かるズボン姿の金髪の少女。
その少女は口元に厚い濡れたハンカチをあてていた。
(なぜ!?・・・ガスが防がれた!?)
少女は股の下で暴れて身悶える117の胸の上で器用にバランスを取って、一度
優位に取ったマウントポジションを崩さない。
「くそっ、こんな小娘に・・・」
(所詮少女の体重じゃないか)と少女の膝に手をかけひっくり返そうとする117
しかし、その手は膝をつかむ前に甲高い打撃音と共に止まる。
「動かないでください。」
「聞くかよ!」
思いのほか痛む頬に内心驚愕しながら117はなおも抵抗する。
長い大人のリーチが容易く少女の髪を掴む・・かのように見えてそれは直前に
藪をかき分けるかのように右に左に弾かれて容易くあしらわれた。
そして少女の拳は117の顎や頬を的確に、容赦なく、矢継ぎ早に襲う。
「動かないでください」
顎に一撃
「おとなしくしてください、」
防いだ右腕をかいくぐって顎に一撃
「静かにしてください」
3分後、ぐったりと力なく横たわる117の横で二人の少女は
無線を交信していた。
「はい、ジャンさん、情報のとおりでした。
はい・・ではこのまま次の連絡までヘンリエッタと待機します」
ヘンリエッタと呼ばれた亜麻色の髪の少女は何の感慨も無い視線
で117を見下ろしていたが、突如くすりと笑う。
「ねえ?、リコ、この人は私達をさらおうとしたんだよね」
リコと呼ばれた少女も、目を微かに細めるとあいずちを打った。
「うん、ジャンさんは逆に生かして拉致しろって」
ヘンリエッタは簡単なジョークを聞いたかのように腹を折って
親指を口に当ててなおもくすくすと笑った。
「拉致してどうするの?」
「それは・・・・」
二人の子悪魔の囁きを聞きながら、117は意識の暗闇に落ちていった。
ひまつぶしにおわり。
逆陵辱物まで持っていこうかと思ったけど書けませんでした。
ありがとう117君のことは忘れない。
又お詫びに117が主役にしたやつでも考えるよ。
イイナイイナー
(この天井は・・・さっきの部屋の照明・・)
痛んで腫れが熱を持った顔、背中にベッドの感触、そして意識を失う
瞬間に見た、天井・・・天井?、生きている?。
「ヘンリエッタ、気が付いたみたい」
「クスクス、そのまま眠っていたほうが良かったかも知れないのにね」
呆然とする117の耳に聞こえた二人の子供のいたずらっぽく笑うささやき声
が意識をはっきりと呼び戻した。
胸に毛布よりはっきり感じる重さ、投げ出された太ももの柔らかい感触。
衣擦れと一緒に117の体の上で、小さい膝が、お尻の感触がさわさわと
動く。
(・・・このガキ!、俺の体から降りろ!!)と上半身を起こそうとして117は
言葉を飲んだ。
タオルで首から縛られたぶあつい猿轡、思わず強く噛んでむせる。
「エホッ・・ゲフッ!・・・!?」
頭の上で冷たい感触がガチャリと鳴る。
両手首が痛い。
慌てて膝を立てようとすると、足首に巻かれた布のようなものがぎりぎりと
締め付けて10度も動作を許さない。
そして何より異様な予感を覚えたのは、上半身に広がる裸の感触。
頭を慌しく巡らして部屋を可能な限り見渡すと、ベッドの下に背広とシャツ
とガンケースが無造作に置き捨てられているのが見えた。
(なんだ!、これは!?、何をされているんだ?、俺は!)
高鳴る動悸に意識を振り回されまいと懸命に感情を抑えるべく天井の模様を
注視した、がそれは成功しなかった。
「こんにちは」
亜麻色の少女の顔がすっと視界を満たす。
小さい手が左胸をつっとなぞり、鼓動を探り当てると汗で滑るのもかまわず
指を広げて両手を押し当てた。
「鳴ってる」
くすりと笑う唇からいたずらっぽく歯が覗く。
体の上にだらりと足を広げた少女は、さんばらになったスカートには気にも
留めず、楽しむように背を曲げて鼓動に耳を押し当てた。
「面白いよ、リコ」
リコと呼ばれた少女は四つんばいのまま117の腰からヘンリエッタと体を入れ
替えた。
金髪の少女は縛られるがままの117の顔を覗き込むと、無表情なまま髪を後ろ
に抑えて汗ばむ胸に耳を押し当てた。
「どくんどくんと鳴ってるね、ヘンリエッタ」
「そう、義体とは違うね、義体は少し違う音が混ざるもの」
亜麻色の髪をした少女はベッド脇から自分のポーチを取り上げると
中から皮のケースに収められていた注射器とアンプルらしきものを
取り出した。
「ヘンリエッタ・・・それ・・・」
「そう、私達の「お薬」」
ヘンリエッタは振り返ると横目で117の顔を見ながら危なっかしい手つ
きで注射器に薬液を吸い上げた。
「興味あるでしょ?、私達の「お薬」を普通の人に打ったらどうなるか」
リコは目を広げてヘンリエッタの手を掴んだ。
「怒られるよ」
ヘンリエッタはリコから目を外すと、はっとするほど悲しげに、ぼそり
と呟いた。
「怒ってくれないもの」
リコの抗議は途中で消える。
少女の手元から薬が漏れ、微かな飛沫が飛ぶ。
ヘンリエッタはハンカチで飛沫を拭うと注射器を見つめ、又肩を落とし
て呟いた。
「・・・怒ってくれるかな」
そして、クスリと口元で笑うと、先ほどとは打って変わって残酷な無邪気
さをたたえた深い瞳の色が117の顔に迫った。
「この「お薬」を打たれたら、お兄さんはどうなると思いますか?」
答えられない、答えられるわけが無い。
ヘンリエッタは又クスクスと口元で笑い始めた。
無邪気な流し目。
リコもつられて体を弾ませながらクスリと笑う。
117は先ほどから感じていた違和感が何かに気づいた。
(俺はテロリストだよな、で、奴らは公社の義体では無かったか?
違う、「ここ」にあるのはそうじゃ無い!、)
ここには義体やフリーのテロリストという構図は既に無い。
もっともっと単純な関係。
今この部屋に在るものを言葉で呼び表すのならば
「捕食者と捕食されるもの」のそれであった。
ベッドに転がる少女達。
黒い好奇心を隠そうともしない。
小悪魔めいた二つの笑みが117の体の上を四つんばいに這い回る。
「ちょっとまぶしいね」
リコと呼ばれていた少女がベッドを降りて窓際に駆け寄ると、ブライ
ンドがシャッと降ろされた。
部屋に等間隔の黒い筋が入り、それは光を刻み尽くすように広がる。
簡素な装飾の調度を、テーブルを、壁にぽつりとかかる小さな田舎の
風景画を、そして最後に異様な興奮めいた吐息と熱気が満ちるベッドを。
・・・・薄闇で満たした。
茫洋としたベッドの上でらんらんと光る2対の目。
117は腹からこみ上げる悪寒と背中から立ち上る恐怖に頭をシェイク
され、パニックに陥っていた。
(やべえ・・・なんかやべえ!
覚悟してたさ!、こんな仕事をつづけていたら碌な死に目には会えな
いっていうのはよ。
第三国の名前だけの警察に拷問死されるとかさ!
マフィアの抗争に巻き込まれて穴だらけになるとかさ!
見知らぬ町で車にひき殺されるとかさ!
朝起きたらスワットに問答無用で撃たれて殺されるなんてのもさ!。
世界中の泥沼に好き好んで首を突っ込んで飯の種を探していれば
いずれ「そうなる」とは思っていたさ。
しかし「こうなる」なんて思っちゃいなかった!
ヨーロッパの田舎のボロホテルの一室で得体の知れないガキにぶち
のめされてなんかおぞましい事をされる。
俺がやって来たことの「報い」がこれだと言うのか!
嫌だ!、こんな終わり方は嫌だ!。)
誰か!、だれか誰でも良い!公社の人間でも良い!、「大人」を呼んでくれ!
終わり、
挑戦したけどやっぱり私にはエロは無理でした。
半端なので後は続きを書いてくれる人がいればうれしいです。
>>136 GJ!!
地の文もうまいね(´д`*)ハァハァ
137
ありがとうございます、書くには書いたんですが
黒いし読みづらいので他の人を待ちます。
やっぱりエロを書かないと人はこないかな?
一応21禁板だからな。
でも、萌えるようなエロは難しい。
この速さなら言える。
1時間以内にレスがない場合、ヘンリエッタは漏れのもの
じゃあトリエラは俺のだ。
回遊してんのかoл_
今なら言える
これから一時間以内にレスなかったらリコは俺が預かる
萌エロ分が不足してるのぅ。
>>145 貴方は今日中にリコたんからキシュキシュされます
言うだけ無駄だ。
まあ夏コミ新刊でも見てマターリ汁。
残念ながら、これで同人活動はしばらくお休みだそうな。
orz敢えなくレスが…
リコたんの頭撫で撫でまでの道のりは険しい
俺は夏コミとか行かないから分からないので、とりあえずコミック読んで次巻をマターリ待つとする
リコたん可愛すぎ…
お薬打ったら
1)筋肉が異様に強くなって手錠なんか外しちゃう。それで何かするけど・・・でも死ぬ
2)ポコチンが異様にでかくなって少女達に興味を持たれてしまう・・・でも死ぬ
んな感じでお願いします。
おぬしもスキよのう、
考えてみる。
ガンスリはゲーム&DVDから入りました。 気がつきゃコミック1巻〜5巻まで大人買い。
一気に読んだけど、コミックではエルザの登場シーン少なくてちょっとがっかりだった。
妄想モード突入してもいい?(´・ω・`)
アニメの人も妄想していたから(しかも能登声)
全然おk
能登声のエルザが思う存分にかわいがられるシチュきぼん。
155 :
名無しさん@ピンキー:2005/08/23(火) 18:20:48 ID:iwnhVQ+O
再来月には2期生第一号ペトラたんがお目見えするわけだが。
気になったから電撃大王買ってきた。
二期メンバーか……モー娘。の様にはならないで欲しいね。
卒業とか無しだよね。
卒業より脱走が出てきてラストエピソード爆走路線もありえるよ。
保守
>>158 卒業っていうから、映画の卒業(1967年)みたいなラストを迎えるのかと思った…
リベンジ。
今から一時間レス付かなかったら、俺がリコたんの枕になる!
じゃあ俺も。
今から一時間レスが付かなかったら、リコたんの頭をなでなでする
さてと
うはwww ギリギリセーフ?
では思う存分
ナデナデ ∧_∧
(*´∀`.'´ ̄`ヽ, ナデナデ
| つ))ノ/リノ|.ノ
| 'リ|#゚ -゚ノリ
>>165 お前ウラヤマシス(´・ω・`)
ところで2期メンバーってどういうことだ?
エッタやリコたちの話じゃなくなるのか?
リコいなくなったら俺はどうすればいいんだ…
”2期生”=簡易版義体少女10人衆
相田タソは10組もの担当官とおにゃのこのネーミングを
考えなきゃならんのか・・・?
相田タソの中の人もたいへんだな。
ジャン
「いいか、今日からお前らの名前はぺトラと…
リカ、リキ、リク、リケ、トリエリ、トリエル、トリエレ、トリエロ、
それにヘンリエッチだ。」
169 :
真夜中の出来事@:2005/08/31(水) 23:30:02 ID:+dOViXWU
リコが目を覚ましたときはまだ部屋中闇に包まれていて、
起きるべき時間ではないことは明白だった。
ゆっくりとした動作でベッドサイドに置かれた時計を掴み、
夜光塗料で光る時間を確認するとまだ夜中の2時。夜明けはまだまだ先だ。
寝返りをうったもののあまりにもはっきり目が冴えてしまっていて眠れそうも無い。
・・・こんなことは初めてだった。
微かな不安を覚えて両手を目の前に翳し、両手が健在であることを確認すると、
その両手で両足をタオルケットの上からそっと触ってみた。
・・・ちゃんとある。良かった。
真夜中に目が覚めてしまったのは体の異常からではないらしい。
もう一度寝返りを打つ。
静かに寝返りを打ったつもりだが衣擦れが部屋に響くようで、
やけに自分の動く音が気になる。月さえも出ていない、静かな夜だ。
耳を澄ますと規則正しいヘンリエッタの小さな寝息が聞こえてくる。
もう一度寝返りを打つ。駄目だ。全然眠れそうも無い。
リコは小さなため息を一つつくとベッドから起き出した。
部屋の中央に置かれたテーブルまで歩み寄ると、
その上に置かれたランプをつけようと紐を軽く引っ張った。
しかしカチカチと手ごたえはあるもののランプは点かない。
何度かカチカチと繰り返しているうちにその音がヘンリエッタの睡眠を妨げたのか、
「ウ・・・ン・・・」とヘンリエッタが小さな寝言と共に寝返りを打った。
リコはちょっとの間こちらへ背中を向ける形で寝返りを打ったヘンリエッタの様子を見ていたが、
・・・幸い起きてくる様子は無い。
仕方なくリコはランプを点けるのを諦めて窓へ近づくと外を見た。
中庭のライトは点いている。窓から見える他の義体棟も明かりが確認できる。
どうやらランプが球切れでも起こしているらしい。
リコは再び小さなため息をつくと廊下へと出た。
廊下はシンと静まり返っており、物音一つしない。
いつも点いているはずの天井の電灯がついていない。
ただ足元の非常用ライトだけは点灯しており真っ暗闇というわけではない。
どうやらこちらの義体棟は停電しているようだ。
いつから停電しているのか・・・リコはあたりを見回しながら考えた。
ヘンリエッタが日記を書いているときは部屋の電気は確かに点いていたので、
自分達が寝静まった後に停電になったらしい事は簡単に判った。
停電していることをジャンさんに報告したほうが良いか、リコは判断に迷った。
自分だけがしかも偶然こんな時間に起きていて、他の義体は寝静まっているのだ。
明日の朝報告に行っても差し支えないのではないか。
こんな真夜中だ、ジャンさんも寝ているはず・・・。
リコは何度も首をかしげながら、もしかしたらこの棟全体ではなく、
この階だけが何らかの原因で停電しているのかもしれないと思い、
とりあえずどこが停電になっているか見に行ってみようと思い廊下をゆっくりと歩き出した。
トリエラの部屋の前を通りかかったが物音一つしない。皆夢の中だ。
リコの歩くルームシューズの床をする音だけが廊下に響いている。
トイレの近くまでやってきたのでトイレを覗き込んでみたが
中には非常灯などは無いため真っ暗闇だ。
ドアを閉めかけたその時、廊下を曲がった向こう側に動く光を発見した。
リコは少し身構えた。そして鋭い視線でその光を追う。
どうやらその光は懐中電灯でこちらへ向って歩いているようだ。
光は廊下の角を曲がって地面を這うようにしていたが、
リコの足元まで来ると光はリコを照らし出した。
170 :
真夜中の出来事@:2005/08/31(水) 23:31:04 ID:+dOViXWU
「・・・リコ?!こんな時間に何をしているんだ?!」
声の主はジャンだった。
リコが
「え・・・っと・・・」
とどこから話したらよいものかと小首を傾げて悩んでいると、
ジャンはリコがトイレの前にいることに気がつき、
「あぁ・・・。中は真っ暗だろう。これを使え。」
そういうとジャンは今まで足元を照らしていたライトをリコに渡した。
リコは特にトイレに行きたかったわけではなかったのだが、
「・・・ありがとうございます。」
とういうとライトをもってトイレに入っていった。
ジャンはトイレの横の壁にもたれ掛かるとリコが今来た方向を見た。
足元の非常灯しかついておらず暗い。やはりこの棟全体が停電しているらしい。
ジャン自身が停電に気がついたのは部屋で書類の入力をしていた際に
コーヒーを飲もうとしてポットにお湯がなかったので食堂で入れてこようと部屋を出て、
食堂から義体棟への廊下の明かりが一つも点いていなかったからだ。
もしもの時のために義体棟を確認して機械室へ行くつもりだった。
暫くするとトイレから水音やエアータオルの音が聞こえ、物音がしなくなるとリコが出てきた。
「あ・・・ありがとうございました」
とライトをジャンに差し出すとジャンは無言でそれを受け取った。
リコは何気なくジャンを見ると片手にはポットと茶色い小さな紙袋を持っていた。
ジャンは何処かへ行くつもりだったのだろうか・・・リコはその紙袋を不思議そうに眺めた。
「もう遅い。早く寝なさい。」
そういうとジャンはリコを部屋に戻るように促した。
今もまだ目が冴えていて、ベッドに戻った所で眠れそうも無さそうだった。
でも目が冴えて眠れないということをジャンに言うと怒られそうだったので、
「・・・はい」
と返事をすると今来た道を戻ろうとした、まさにその時。
リコのお腹が小さく鳴った。実際は「ク〜」っと小さく鳴っただけだが、
人気のない長い廊下で、その音はかなり響いたように感じて、
ジャンさんにも聞こえただろうな・・・と思い、顔を赤らめながらお腹を軽く押さえ、
ジャンを上目使いでそ〜と見上げた。
ジャンはその音を聞き逃してはいなかった。
小さくため息をつくと、腕時計を見て
「明日の訓練は午後からだったな・・・。」
とリコに確認を求め、その問いかけにリコは頷いた。
「・・・腹が減っては眠れないだろう。私の部屋に来なさい。」
そう言うとリコを自分の部屋へと案内した。
171 :
真夜中の出来事@:2005/08/31(水) 23:32:24 ID:+dOViXWU
連投スマソ
上記は真夜中の出来事Aデシタ。
続きは後日
>>171 続きが気になる…
ソワソワ
_
.;'´ `ヽ,
!,, ノ从从ノ
'リ| ゚ -゚ノリ
/,)!,~,,!,〉
/'く...,_,,ゝ
. /_j」
>>170 停電しているのにエアータオルが動くのはどうかと
>>173 照明用ブレーカーもしくはヒューズがとんだだけで、
動力系ブレーカーは落ちてないと勝手に脳内補完。
ペーパータオルを引き抜く音に勝手に脳内変換
リコたんがジャンさんに貰った愛用のハンカチをポケットから
取り出してかさこそと拭く音に勝手に脳内変換。
ずっと迷ってたが俺決めた。
将来は日本を出て、ユーゴやボスニアに出て働く。
擬態とは違うが小児施設で(`・ω・´)
ガンスリありがとう。
そしてリコの話に期待
178 :
名無しさん@ピンキー:2005/09/02(金) 02:00:00 ID:3mSCih9x
それは福祉のお仕事か?
・・・とりあえず
>>177が外人部隊に入ったり
傭兵として人殺しを生業とするのではないのなら
まあ善しとしよう。
でもバルカン半島ではなー
劣化ウラン弾の残留放射能には気をつけるんだぞー!
俺は福祉じゃないけど医療従事
社会福祉公社か…(´・ω・`)
180 :
真夜中の出来事:2005/09/02(金) 11:18:03 ID:BY2Gsxor
脳内変換させてスマソ。。。
苦しいけれどなんとかしたwww
続きダス
181 :
真夜中の出来事B:2005/09/02(金) 11:18:45 ID:BY2Gsxor
歩幅の広いジャンについて歩くにはリコは多少小走りになる。
ジャンの靴音の後にパタパタとせわしないリコの足音が廊下に響く。
ジャンはその音に顔をしかめ、自分の歩調を少し緩める。リコの足音が小さくなった。
部屋に向うと言ったものの、この停電は放っておけない。
「リコ、お前の部屋も停電していたか?」
歩きながらジャンはリコに問いかけた。
「・・・はい。えっと・・・トイレまでの廊下はこんな風に足元の非常灯しか点いていませんでした。」
二人は歩きながら廊下の足元を照らす非常灯を見た。
天井が高く長い廊下を照らすにはあまりにも頼りなげな存在だ。
廊下を曲がるとジャンは窓から今来た廊下側の上の階部分を見上げたが、やはりこの棟は明かりの気配は無い。
中庭を隔てた向こう側にある建物を見るが皆小さいながらもどこかしらに明かりが見える。
ジャンは視線を足元へと落とした。
・・・やはりこの棟だけが停電しているのだ。嵐の晩でもない限りありえないことだ。
ましてや夜中の電気関係のメンテナンスの報告は受けていない。
公社の敷地は広大な為自社の変電所を備えている。
公社自体を襲撃するなら変電所自体に異常が起きていてもおかしくなさそうだが、
この棟以外は問題ない様子だ。
義体達を狙った五共和国派の工作かとも思ったが他の義体棟は問題ないようだ。
ここだけ停電しているにはそれなりの事情がある。それが何であれ確認しないわけにはいかない。
ジャンはリコに会うことは想定していなかったので、
長い廊下を歩き自分ひとりで義体棟の確認をした後機械室へ行くつもりだった。
しかし義体棟の半分はリコによって停電していることは確認できたのでこれ以上の確認作業は不必要だ。
「・・・リコ、部屋へ行く前に地下の機械室へ立ち寄る。いいな。」
緩めたはずの歩調を元へ戻すとジャンは歩き始めた。
窓の外を眺めながら歩いていたリコは慌てて小さく「はい」と小さく返事をするとまたパタパタと走り始めた。
ジャンは長い廊下を小走りに進み、一気に階段を駆け下りた。
リコも階段を飛び降りるようにしてついてくる。
小走りでジャンの後ろをついてきていた時とは別人のように身軽で、すばやい。
地下へと降りる階段を前にしてジャンは手にしていたポットと紙袋を床に置き、
ライトを持ち直し銃を取り出すとリコに渡した。
「これを使え。」
リコは黙って小さく頷いた。
義体は単独行動を取っている時は実に無防備だ。
就寝中たまたま起きてきたリコが装備を身につけているはずもなかった。
リコが寝間着のままでいることがその事を雄弁に語っている。
リコはジャンから銃を受け取るとセイフティーを解除し、いつでも撃てる状態にして銃を構えた。
リコが臨戦態勢を取ったことを確認するとジャンはナイフを取り出し、右手の中でクルリと回した。
地下の機械室は元々はワインセラーだった。戦時中は防空壕にもなった場所だそうだ。
いわくつきのその場所は滅多に人が訪れる場所ではない。
機械関連のメンテナンスが入ったのはもう大分前だ。
地下へと降りる階段には薄らと埃が堆積していて、リコが歩くたびに静かに埃が舞うのが見える。
階段を下りた先の機械室の扉には大きな錠前があり、ジャンは軽く錠前を引いてみたがきちんとかかっている。
「リコ・・・扉を開けろ。」
ジャンが静かに言うと、リコは構えていた銃を左手だけで構え、自由になっ右手で大きな錠前を引きちぎった。
182 :
真夜中の出来事C:2005/09/02(金) 11:25:00 ID:BY2Gsxor
リコは開けた扉を軽く足で蹴押すと先行してゆっくりと中へ入った。鈍く重い鉄の音が響く。
地下室独特の湿った匂いがリコを包む。中はかなり広い。
ワインセラーだった頃の面影は無く、中央に大きな機械があり、ゴウンゴウンと音を立てている。
リコは注意深くあたりを見回しながら奥へ奥へと歩みを進め、突き当りまで行くと振り向き、
部屋全体を改めて見回した。リコの背後からジャンが室内を照らしている。
ジャンも鋭い視線で辺りを見回したが人の気配は無い。
「・・・人はいないようですね。」
リコは銃を構えたまま背後のジャンにつぶやいた。
ジャンは小さく「あぁ」と頷くと、
部屋の奥の壁に備え付けられていた配電盤を探し、確認すると漏電遮断機が下りていた。
何者かによって細工が施された痕跡は無い。
「リコ。・・・銃をおろせ。」
どうやら漏電による停電のようだ。ジャンはリコの臨戦態勢を解いた。
リコは銃をおろし、ジャンと共に配電盤を見上げた。
そして安全ブレーカーをパチンパチンと次々に落とし漏電遮断機をオンにするジャンを不思議そうに眺めていた。
ジャンは安全ブレーカーを一つ一つ上げながら考えていた。
漏電遮断機が降りているとなれば一番考えられるのは水まわりのある場所での何らかの漏電が考えられる。
個々の義体がこの時間帯に漏電するような何かを部屋でしているとは思えない。
義体個々の部屋の安全ブレーカーを次々に上げていったがやはり問題ない。
そう考えると義体棟には水まわりといえばトイレと風呂場くらいなものだ。
食堂は棟続きだがそちら側はまた別の所に電源がある。
リコがさっきトイレに入ったときは異常はなさそうだった。
義体棟のトイレのエアータオルは夜中の使用頻度が極端に少ないために
公社独自で開発した太陽電池式のものだ。出力もうんと弱めだ。
便座もシンプルなものでウォシュレットなど付いていない陶器のそれで、
トイレにはこれといって漏電しそうな電化製品はない。
確かにジャンの考え通り、トイレの安全ブレーカーは上がり、漏電遮断機が下りる気配は無い。
そうなると残された可能性としては風呂場だ。
しかしこの時間帯は入浴禁止で、風呂場自体にも入れないように施錠がされている。
まぁ義体がその施錠を破るのは容易いが、風呂場前に設置されている監視カメラの目は誤魔化せない。
監視カメラの目を盗んで外から侵入しようとした所で風呂場には窓も無い。不可能だ。
入浴者がいない風呂場で何故漏電・・・とジャンは少し躊躇いながら風呂場の安全ブレーカーを上げた。
すると「バチン」と勢い良く漏電遮断機が降りた。
今まで静かにカチリカチリと順調に安全ブレーカーが上がっていた為に、
急にしたその音にリコはビクッとしてジャンを見上げた。
ジャンは小さく「フゥ・・・」とため息をつくと
「風呂場へ行くぞ。」
とリコ促し地下室を後にした。
183 :
真夜中の出来事D:2005/09/02(金) 11:32:28 ID:BY2Gsxor
二人は今来た道を早歩きで戻り始めた。
義体棟のトイレは各階にそれぞれの角、中央といくつか設けられているが、
風呂場は一箇所、1階北側の端にある。
風呂場の前まで来るとジャンは施錠を確認した。やはり閉まっている。
機械室の鍵と違い、もしもの時のために義体が日常生活で使用している場所の鍵は肌身離さず持っている。
無論、風呂場の鍵も持っており、ここはリコに鍵を壊してあけてもらわなくても良い。
ジャンはおもむろにベルトにかけてあったキーホルダーから1本の鍵を取り出すと施錠を解いた。
「念のためだ。誰かいないか見て来い。」
リコは「はい」と返事をして、ジャンからライトを受け取ると静かに扉を押して中へ入った。
更衣室の整然と並んだロッカーの横を通り、奥のシャワー室を一つ一つ覗いた。しかしそこには誰もいない。
「ジャンさん、中には誰もいません。」
リコはジャンにそう報告するとジャンを見上げた。
ジャンは「そうか」とだけ短く言った後、
リコが先ほどそうしたように静かに扉を開けて風呂場の中へ入った。
中は微かにシャボンの香りが残っているくらいで確かに人の気配はない。
どこかで蛇口から水が漏れているのかピチョンピチョンと規則正しい音が聞こえる。
ジャンはコンセントのある場所を確認するために壁に沿って歩いて、
何か電化製品が使われていないか見て回った。
更衣室自体にはコンセントが二つあるが、使用されていなかった。
シャワー室にはコンセントは無い。となると更衣室の一角に設けられている化粧室しか残っていない。
ジャンは化粧室に入って、一つ一つの備品を確認しているうちに漏電の原因に突き当たった。
化粧室には洗面台と鏡が付いており、それが横一列に10器程並んでいる。
洗面台に向って鏡を見ながら座って髪の毛を乾かし整えられるように椅子も備え付けられている。
鏡の回りには様々なアメニティーグッズも用意されていて、
ドライヤーは鏡の右手の壁にフックが付いており、そこにかけられていた。
ところが中央の洗面台は蛇口もきちんと閉まっておらず、水がチョロチョロと流れており、
ドライヤーは置かれているはずのフックにはなく、良く見てみるとフックは金属疲労からか折れ、
ドライヤーは落ちた弾みでスイッチが入ったのかスイッチがオンになったままその水流の下に横たわっていた。
ジャンはまた小さくため息をついた。
仕方の無いことだ。
初期の義体は自分の体をコントロールすることが難しい。
そのため、ドアノブを必要以上の力で回してしまい壊したり・・・といった話は良く聞かれる話で、
こうしたフックに物をかけるのも力加減が上手くいかないうちはそっとかけることが出来ず、
その結果フックに余計な力がかけられ続け、下へ下へと垂れ下がり終いには折れてしまうのだ。
蛇口も捻るのは簡単だが閉じるのが難しいようだ。
水を出すには水が出たところで力を緩めればいいので勢い良く捻らない限りはそれ以上力が加わることは無い。
しかしながら水を止める時にはどこまで力を入れれば水がきちんと止まるのかを把握するのが難しいのか、
水道の蛇口からは良く水が滴り落ちていることがある。
今回はその不運が重なった為、漏電したようだ。
ジャンは注意深くコンセントから水に打たれているドライヤーを抜くと、
ドライヤー本体にコードを巻きつけ、洗面台に置くと蛇口を捻って水を止めた。
そしてそのドライヤーを手にすると、このまま置いておけば間違って使用して感電する可能性もある為、
処分する為持ち帰る事にした。
化粧室から出てくると止めたはずの水音がまだしている。
振り返るが音はこちらからではないようだ。
「リコ、どこかから水が出ているようだ。止めて来い。」
リコは頷くと、シャワー室を一つ一つ覗いた。
水溜りが出来ているのは一番奥のシャワーしかない。
暫くシャワーノズルを見つめていると水が一滴二滴と零れてきた。
リコは閉めるのはどっちだっけ?と思いながら蛇口を捻った。
それがいけなかった。
水は勢い良くノズルから出てリコは全身ずぶ濡れになってしまった。
エッタは「家族の死体の隣で一晩中暴行をうけた」
ってのと、子宮がない
ってことを合わせれば、レイープされた経験があるってのは確定的だよな?
なんだ縦読みか
真夜中の出来事の続きがすっげえ気になる。
淡々と詳細な文体がすっげー好みだ。
この文体でどんなシーンに突入するのかワクワクテカテカしてる。
職人さん、がんばってくれ。
水ぬれのあと、どうなったの?
+ +
∧_∧ +
(0゜・∀・) ワクワクテカテカ
(0゜∪ ∪ +
と__)__) +
188 :
真夜中の出来事:2005/09/06(火) 21:14:39 ID:e2SvbZoi
お待たせしました。
第六話からドゾ。
189 :
真夜中の出来事E:2005/09/06(火) 21:15:34 ID:e2SvbZoi
E
ジャンはシャワーが勢い良く出た音を聞き、・・・やったな・・・とため息をついた。
キュッと音がしてすぐにシャワーの音は止まり、
髪の毛から水を滴らせたリコが弱弱しくシャワー室から出てきた。
「水は止めました・・・。」
・・・確かに水滴の規則正しい滴り落ちる音は聞こえない。
気まずい沈黙が続き、リコは「ヘヘヘ」と悪戯っぽく笑う。
ジャンは無表情のままリコを見下ろしている。
ジャンの冷たい視線に耐えかねたのか、
リコは濡れた体から何とか水滴を落とそうとしているのか盛んに腕をさすっている。
リコが腕をさするたびに髪の毛からポタポタと水滴が落ちる。そのいくつかがジャンの靴を濡らした。
ジャンはあたりを見回すと更衣室の端に置かれた棚からバスタオルを取り出すと
無言のままリコの頭を勢いよく拭いた。
「わわわ!!!」
急にタオルを頭からかけられ、少々乱暴にワシワシと頭を拭かれリコは驚いた。
しかしリコはワシワシ拭かれていることが何だか嬉しくなってジャンのされるがままになっていた。
頭を水滴が落ちてこない程度に拭くとジャンはもう一枚バスタオルを持って来た。
ジャンはリコの体を拭こうとして姿勢を屈めたが、タオルをリコの体に当てようとしてハッとして目をそらした。
リコの体は思っていた以上に濡れてしまっていて、
薄い仕立ての白いTシャツ状のコットン製の寝間着はビショビショだった。
細く白い肩が濡れた布越しに透けて見える。
何気なく肩から視線を下に移すと胸元も濡れた寝間着が張り付き、淡い桃色の乳首が透けて見えていた。
「・・・体もちゃんと拭け。」
ジャンは手にしたバスタオルをぐいっと強引に手渡すと更衣室から出て行ってしまった。
リコは体も拭いてくれそうだったのにな・・・と少し残念そうにジャンが出て行った方を見ていたが、
プルプルと頭を振ると、急いで拭かないと・・・と強引に体を拭き始めた。
リコ自身、頭から一瞬水をかぶって頭が濡れただけだと思っていたのに、寝間着はびしょ濡れだ。
肌に張り付く水分を含んだ布地が気持ち悪い。手っ取り早く勢い良く服の上から体を拭いた。
しかし腕や肩を拭くのはいいが、上半身は拭くたびに布地がすれてくすぐったい。
おまけに布地に染み込んだ水分を拭くのはあまり効率的ではないようだ。
リコは一旦寝間着を脱ぐと、手で絞ってみた。かなりの水分が足元に落ちた。
それからパンパンとグルグルになった寝間着を広げると再び着た。
服を着たまま拭いていた時は感じなかったが、脱いで改めて生乾きの服を着ると冷たい。
リコは小さくクシャミをした。
190 :
真夜中の出来事F:2005/09/06(火) 21:18:27 ID:e2SvbZoi
F
リコが体を拭き終わるのを風呂場の前で待っていたジャンは、廊下の窓に寄りかかると、
目を閉じて額に手を当て深く息を吐いた。
普段ジャンが目にしているリコは超人的で人間とは思えない神業の持ち主だ。
血の通った人間だと理解はしているが目を打ち抜かれると死ぬ、くらいの認識しかない。
しかし普段は隠れている生身の部分をさらけ出されると、動揺は隠し切れない。
・・・考えまい。考えて何になる。リコは両親に見捨てられたも同然だ。
その時点で彼女は死んでいたも同然だ。
それを公社での技術提供により不自由なりにも自由に生きている。
それ以上を彼女に与えて何になる。
・・・考えるな。
額に当てた手をそっとおろすと強く拳を握り、目を開いた。
風呂場の扉が開いてリコが出てきた。
先ほどのように服は水分で透けては無いがしわくちゃだ。
「・・・拭き終わりました・・・。」
リコは申し訳なさそうにジャンを見上げるとジャンは無言で歩き始めた。
リコは慌ててその後をついていくが、その足音はパタパタと軽快な音ではなくペトペトと聞こえる。
ジャンが少し振り返るとリコが歩いてきた部分は濡れている。
ジャンは来た道を足早に戻り、先ほどの機械室のある地下室へと行き、
唯一上げてなかった風呂場の安全ブレーカーを勢い良く上げた。
暫く待っても落ちてこない。やはりあのドライヤーのせいだったようだ。
その時ジャンの後ろでリコがクシャミをした。
ジャンがリコの方へゆっくりと振り向くとまたリコはクシャミをした。
ジャンは風呂場の鍵をリコに渡すと
「風呂場の電気がきちんと点くか確認してくるんだ。
それが済んだら戻ってくる時にタオルを2〜3枚持って俺の部屋へ来い。」
ジャンはそういうとリコを先に行くように促し、機械室の扉を閉めて、
ゆっくりと階段を登ると置いてあったポットと茶色い紙袋を手にして部屋へと戻って行った。
リコはジャンに言われたとおり急いで風呂場へと戻り、
あちらこちらのスイッチを入れたり切ったりして電気が来ている事を確認してタオルを数枚持つと
風呂場から出て鍵をかけた。
191 :
真夜中の出来事G:2005/09/06(火) 22:17:43 ID:e2SvbZoi
G
ジャンは部屋へ戻る途中、食堂へ立ち寄りココアを手に持っていた紙袋へと入れた。
部屋へ戻るとやりかけていた仕事がそのままだったと思い出し、
パソコンへと近づき、開いていたファイルを保存すると電源を切った。
机の上に散乱していた書類もファイルの中へ入れた。リコの目に入れたくない書類もある。
あとは・・・と部屋を見渡し、ハッとなった。
何をそんなに慌てているんだ。冷徹に接することに徹底していたはずの自分の心が緩んでいる。
リコを一人の人間として認めようとしている自分が強く前へと出たがっている、そう気がついた。
リコを軽々しく部屋に招いたことを後悔した。しかし時すでに遅し。仕方が無い。
・・・用が済んだら帰すだけだ。
ジャンは冷静さを取り戻す為に椅子に深く腰掛け、タバコに火をつけた。深く息を吐く。
その時、ドアをノックする音が聞こえた。リコだ。
「・・・入れ」
ジャンが声をかけるとリコはおずおずと部屋へと入って、静かに扉を閉めた。
部屋の中を興味深そうにキョロキョロと見渡しながらクシャミをしている。
ジャンは立ち上がるとクローゼットから未開封の白いTシャツを取り出すとリコへと渡した。
「そのままの格好じゃ風邪をひく。とりあえず自分の服が乾くまでそれを着ていろ。
濡れた服は乾かすから全て脱いでこちらへよこせ。」
リコは小さく「はい」と返事をして、着替えを始めた。
ジャンは何気なく背中を向け自分用のコーヒーを入れ、リコの為にココアを入れ始めた。
茶色の紙袋の中のチョコレートクッキーを皿に出した。
リコはもぞもぞと濡れた寝間着を脱ぎ上半身裸のまま
ジャンから手渡されたTシャツの袋を開けようとして、クシャミをしている。
ジャンはリコを視界に入れないように脱いだ服を拾うとオイルヒータの上に乗せた。
いつまで立ってもリコはジャンから受け取ったTシャツを開けようとしていて、
他の濡れた服を寄越す気配が無い。
「リコ、寝間着の下と下着とルームシューズはどうした。」
ジャンが問いかけるとリコは寝間着のズボンへと手をやった。
「え・・・と・・・ちょっと濡れてます・・・。」
そういうとリコはズボンも脱いで寄越した。
「下着は・・・大丈夫です・・・。ルームシューズは駄目です・・・。」
ジャンはルームシューズを受け取ると底を上にしてズボンと並べてオイルヒーターの上に置いた。
その間中まだリコは袋からTシャツを出せないでいるらしく裸のままだ。
仕方なく袋を開けてやろうと振り返ったとき、リコの体が視界に入って驚いた。
リコの腕や胸元は赤くなっていた。
急にジャンに腕を取られ「ひゃあ」とリコは声をあげた。
そんなリコを無視して、腕をよく見てみると痛々しい。
一人で濡れた体を拭いた時に急いでいたのか乱暴に拭いたのだろう、あちらこちら擦り傷になっていた。
リコも初めて気がついたようでジャンに腕をつかまれたまま「あ・・・」と言って自分の腕を見ている。
ジャンはサイドテーブルの救急箱から塗り薬を出すと、リコをベットに腰掛けさせ塗り始めた。
192 :
真夜中の出来事H:2005/09/06(火) 22:28:45 ID:e2SvbZoi
H
「・・・一人では何も出来ないやつだな・・・」
ジャンはボソッとつぶやくとリコは俯いた。
左腕、右腕と塗っていき、上半身を見ると鎖骨にも乳首の辺りにも同様の擦過傷がある。
ジャンは無表情のまま鎖骨の傷にそって指を動かした。
リコがくすぐったそうに俯いて首を動かした。
「ジャンさん・・・くすぐったい・・・です・・・」
鎖骨を右へ左へとジャンの指先が動く度にリコが小さく「ん・・・・」と声を漏らした。
ジャンはそんなリコはお構い無しに、鎖骨へ薬を塗り終わると更に薬を指につけると乳首へと塗りつけた。
リコはピクンと身を硬くして、「あっ・・・」と声を出した。
乳首の辺りも擦過傷が広がっている。小さな先端も乳輪もだ。
さっき濡れた寝間着越しに見た淡い桃色の乳首は今は痛々しげに赤い。
ジャンは人差し指の腹で薬を傷へと広げていく。
結果的にその行為はリコの乳首と乳輪をなぞる形になった。
「んっ・・・・あっ・・・・」
リコは堪らず身を捩った。
くすぐったいのとは違う、自分では感じたことのない感覚に驚き反射的にジャンの指先をかわそうとした。
「・・・動くな」
ジャンは左手でリコの右腕を押さえると再び薬を乳輪へとなぞるように塗り始めた。
「ふっ・・・んっ・・・・」
腕を突っ張るようにしてジャンの指先の動きに耐えていたいたが、
声だけは小さな唇から零れ落ちていた。
しかも腕を突っ張るようにしているとどうしても上半身はジャンへと突き出た形になる。
ジャンの指先は何度も何度も乳首の上を行ったり来たりしていた。
そのたびにリコは声にならない声を上げた。
リコは声が零れ落ちる度に恥ずかしくなって目を閉じていたが、ジャンが指の動きを止めたので目を開き、
無表情なジャンを見下ろしながら、
リコは恥ずかしさと自分の為にジャンが薬を優しく塗ってくれているという喜びに浸っていた。
ジャンは無表情ではいたが自分の指先の動きにリコが感じていることはわかっていた。
しかしこんなにも敏感に反応するとは意外で内心驚いていた。
リコは手足以外は生身と考えると敏感であってもおかしくは無い。
しかも公社が改造していない未開の部分は敏感であってもおかしくは無い。
ジャンはリコが自分の指先の動きにどういった反応を示すのか見たくなっていた。
男としての反応なのか、それとも義体担当官としての義体への興味からか。
動きを止めていたジャンの人差し指と親指がリコの立ちかけている小さな乳首を摘んだ。
「あぁっ!!」
とリコはのけぞり腰掛けていたベッドのシーツをキュッと掴んだ。
ジャンの指は完全に立っているリコの乳首を転がすようにクリクリと動き、優しく摘む。
何度かその行為を繰り返した後、ジャンはリコの左腕を押さえていた手を離し、
指先で反応を楽しんでいるのとは逆の薬を塗られていない側の膨らみかけの小さな乳房を
優しく包むとやはり立ちかけている乳首の先端に下を当てるとそっと口に含んだ。
193 :
真夜中の出来事:2005/09/06(火) 22:32:07 ID:e2SvbZoi
誤字発見シマスタ。
H最後の行「下を当てると」→「舌を当てると」
脳内変換ヨロシコ。
>>193 おおお、続きキタ━━━━━(゚∀゚)━━━━━!!!!
それぞれらしくていいですよ、素晴らしいですよ。GJ!
まさかタオルで拭く力さえコントロールできず擦り傷ができたとは予想しなんだ・・・そこで薬を塗ってあげたジャンに萌えたとか萌えなかったとか
続ききたー!
ええい、この文体でこの展開が萌える萌える。
流れ豚切りスマソ
idol talkの極みの部分だけでいいからうpして欲しい
干からびちまう。
俺の愛用のグロックが最近ジャムってばかりなんだ
199 :
198 :2005/09/20(火) 02:10:11 ID:sLVgVK2o
スマソ、解決しましたorz
200 :
名無しさん@ピンキー:2005/09/24(土) 23:21:51 ID:8Evru5vi
ペトラたんデビュー。結構萌える予感♪
(16歳なのに乳が) つ る ペ ト さ ん い ら っ し ゃ い !
リコたんの拳を俺の鼻血で汚したい
と、以前から思っていましたが、その機会がありましたので報告します。
すごく痛いです。顔だけでなくて首から上が全部痛いです。
でもガツンとくる衝撃と同じタイミングで
俺の微妙な所の上でリコたんの小さなおしりがぴょんぴょん跳ねているのを感じます
手でかばうふりをしてリコたんの胸に触ってみたいと思います。
わあ。つるぺとだあ。
更にリコたんのちっちゃなおしりに手をのばしてみ
「リコ、やめろ。その男から離れろ。」
サングラスの男が銃をこっちに向けています。
キシュ
ガンスリの中ではトリエラがツンデレキャラとして不動の地位を築いてるけど、
実はジャンさんも相当なツンデレだよね。
原作の4話、21話、アニメの5話、10話、13話など、
ツンデレっぷりを示す表現がそこかしこにある。
きっと口では「リコが死んでも代わりはいくらでもいる」とか言っておきながら、
実際にそういうことになったらワインでも飲みながら一晩中リコの死を悼むんだろうな……。
新しいボトルを用意しようと立ち上がる。その瞬間、
「……っと」
足がもつれて身体を支えきれずテーブルに両手をついてしまった。
どうやら思ったより酔いが回っているようだ。
身体が火照っているし動悸もする。
俺は酔いを醒まそうとベランダへ移動した。
手摺りに体重を乗せ夜風にあたる。
ふと見ると、手摺りの上に水滴が落ちていた。
「雨か……」
掌を広げてみる。そこにはなんの感触もなかった。続いて空模様を伺ってみる。
やはり雨のようだ。雨粒が目に入ってしまったのだろう。上を向いたら視界がぼやけ、何も見えなくなってしまった。
目をこする。手についた液体は何故か熱を帯びていた。
音を立て激しく雨が降り注ぐ。
酔いはまだ醒めそうにない。
ジャンがリコに厳しいのは、リコが危険にさらされる可能性のある場合みたいです。
原作の3話で口のまわりに血がついてる場面も、
ジャムった銃の銃口を覗きこんだか、似たような事をしたのでジャンに殴られた
と脳内補完が可能です。
愛着のある道具を大切にしているだけとも取れるが
その事を隠そうとしているような発言もあるので、
その一線を越えているのを本人も自覚しているのかもしれません。
これは憶測に基ずく仮定だが
この板で男二人が「ジャンはいいよね」と語り合っている図というのはまずくないか?
ビアンキ「ジョゼはヘンリエッタに押し倒されたんだって?
ちゃんと■■■やったか?」
(間)
ジョゼ「もちろん」
ジャンのリコに接する態度について
ジャンやジョゼがまだ男の子だったころ
ジョゼに対してもジャンはあんな感じだったのかも
コートのえりをつかんで引き寄せたり
「ちゃんと歩道を歩け」と言って手を引いたり
「ジョゼ、××に遊びに行こう」でなくて「ジョゼ、××に遊びに行くぞ」だったり
「ジョゼは弟なんだから俺の言う事を聞け」とか言ってみたり。
それでジョゼは、ジャンとリコを見ていて
「兄さんは昔もああだったなあ。ふっ」と、思ってたりして。
猫かわいがりしているジョゼよか、道具として扱い
距離を置こう距離を置こうとしているジャンの方が、
逆に愛情深く見えるよなー。
って、男三人でジャンはツンデレとか言ってるのって
どうなのかな。マジ。
ちょっと呼んでみよう
腐女子や〜い
呼びました?
>>209 餌が無い場所で召還したら可愛そうじゃないか。
いや、足りない、餌が足りないと共食いするんだ。
だから魔よけの呪文ぐらいはしておこう。
「ピノッキオがクリスティアーノおじさんにほっぺたすりすり。
ピノッキオがクリスティアーノおじさんにほっぺたすりすり。」
さて本題に戻ろうか。
あっさり「あっち側」に逝ってしまって幸せそうなジョゼ
必死に「こっち側」にとどまろうとして精神がかなり参ってそうなジャン
>>207の
>コートのえりをつかんで引き寄せたり
>「ちゃんと歩道を歩け」と言って手を引いたり
>「ジョゼ、××に遊びに行こう」でなくて「ジョゼ、××に遊びに行くぞ」だったり
>「ジョゼは弟なんだから俺の言う事を聞け」とか言ってみたり。
これにめちゃくちゃ萌えた漏れは、どうすればよいのだ…orz
伏せ字が気になるなぁw
>>214 俺らから見たらジョゼ山が「こちら側」でジャン山が「むこう側」なわけで
あんなきょーれつな妹がいてそれを失ってたら後の人生キツイだろうなあ
ここの前スレや前々スレに投下されたSSの保管庫ってどっかにありますか?
GUNSLINGER GIRL.‐二次創作物無断転載倉庫
で検索してくれ。誘導を間違えた・・・スマソ
そうか、面白いのは無かったのか。
結構好きなのはあるんだけどな。
残念
225 :
222:2005/10/21(金) 03:20:14 ID:XNuWxxey
>>224 いや、結構おもしろいのもあったよ。
でもハアハアしようとしてパソコンの前で裸になってたから、
寒くて風引いて寝込んでしまってここに来れなかったんだ。
小ネタで笑えるのもあったし、トリエラの過去話(原作とは違っちゃったけど)もおもしろかった。
ただ、読んだ中では本番は無かったし、エロが少なかったのでちょっと残念。
また今度探してみる。
226 :
222:2005/10/21(金) 03:50:23 ID:XNuWxxey
風を引いてどうするんだ俺は……。
まだ少し熱があってぼーっとしてるみたいだ。
一時間以内に書き込みがなかったらトリエラに看病してもらえる。
良かったね看病してもらえて。
と言いますか、こういうのの阻止が無いくらい過疎ってる?
それとも・・・・優しさ?
>>222 →トリエラの過去話(原作とは違っちゃったけど)もおもしろかった。
ああ、あれは評判よかった。
→小ネタで笑えるのもあったし、
いくつかお勧めきぼん
サンドロ様×ペトルーシュカ
お願いします
トリエラとこのスレ住人のおかげで風邪は完治しましたよ。
皆ありがとう。
>>229 かなり前のやつだけど宴会シリーズとかかな。
コピペの一日シリーズとか、少しやり過ぎな感があったけど超人バトルも笑った。
後SSの中では大体ヒルシャーが鈍感で朴念仁な性格になってて、
トリエラがやきもき、周りの課員がドタバタしてる様子も面白かった。
今月号のペトラたんは萌えるぞ。
>>231 報告ありがと。
宴会シリーズと一日シリーズは覚えてる、おもろかった。
超人バトルは知らない、よろしければリンクよろ。
ヒルシャーが朴念仁役というのは真面目さゆえの宿命。
何故か末っ子だったのではあるまいかと想像。
又気が付いたら報告希望、沢山あってどれから見たら良いのやら。
結構続きが見たい惜しいものも多いね、ハードアクションものと
トリエラ絡みのハートフルものであったなあ。
過疎とはいえエロから外れてスマン。
お話し中ごめんなさい。
ひとつ思い付いたので、ここに捨てて行きます。
Q. トリエラは生えているか
しょりしょり
義体技師A「脚を交換するたびに剃るのは面倒だな。」
義体技師B「接合部に毛がはさまるともっと面倒だぞ。」
義体技師C「そう思ってな、2期生の適応診断の項目に『○イパン』を入れておいたよ。」
義体技師A「『パ○パン』か、いいっすねー。」
義体技師C「そうとも、『パイ○ン』はいい!」
その後、延々『パイパ○』について熱く語り合う義体技師たち。
・・・
義体技師B「この義体 泣いています。」
A. 剃っている
・・・”1期生”の義体少女たちが第二次性徴期を迎えているかどうかワカランけど
たぶんハイティーン組以外は生えてないんじゃないかと?
>>235 A.
真夜中、部屋をノックする音でヒルシャーは仮眠から目を覚ました。
何か差し迫った事態でも発生したのかと枕もとのガンホルダーを手に取り、それを装着しながらドアへと向かう。
ドアを開けるとそこにはトリエラが俯きながら立っていた。
「トリエラ、どうかしたのか? こんな真夜中に」
「いえ、その……」
いつもの快活な口調はそこにはなかった。
トリエラの口からは感動詞と指示代名詞が延々とつむがれ、ヒルシャーはまるで要領を得る事ができなかった。
長くなりそうだ、と判断したヒルシャーは、
「トリエラ、立ちっぱなしでは疲れるだろ。とりあえず部屋に入りなさい。話はそれから聞こう」
言って、トリエラを自室へ招き入れた。
自分はデスクチェアに腰掛け、トリエラはベッドへと座らせる。
「で、話というのは?」
ヒルシャーに続きを促されてやっとトリエラは話の核心に迫る。
「その……明日は、私の足の定期交換が行われます」
「知っている」
「それで、その時……」
トリエラはやはり途中で口を噤んでしまった。
義体といえども年頃の女の子。男性に、それも意中の人であるヒルシャーにこういうことを話すのは大分勇気がいる。
それでも彼女は俯いていた顔を上げ、そこからは一気に言った。
「その時、義体技師の先生たちに、いわゆる、し、下の毛を剃られるじゃないですか。私、それが嫌なんです。
好きでもない男の人たちにマジマジと観察されて、それであそこの毛を剃られるなんて、もう我慢できません」
その予想だにしていなかったトリエラの訴えはヒルシャーを狼狽させるには十分すぎるものだった。
たっぷりの間を空けてから、何とか平静を装いヒルシャーは口を開く。しかし、
「そ、そうか……そ、そ、それでトリエラは私が、ごほん! 私にな、ナニをして欲しいのか、な?」
その声は裏返り、その動揺は到底隠せるものではなかった。
そんな様子を見てトリエラは少し嬉しくなる。
ヒルシャーさんが自分のことであわてている。それもあんなに顔を紅潮させながら。
そう思うとトリエラは自分を何か暖かいものが包んでいるような、そんなじんわりとした喜びを感じるのである。
普段見せない自分の担当官の慌てっぷりに思わず笑みもこぼれてしまう。
ヒルシャーはそんなトリエラの様子を見て、ごほん! ともう一度咳払いをして、
「私に何かして欲しい事があるのか?」
と訊ねた。その声は上ずったままで、貫禄も威厳もあったものではない。
トリエラはまた少し笑い、こちらも負けじと頬を朱に染めて、それでもはっきりと言う。
「私、ヒルシャーさんに剃ってもらいたいんです。どうせ剃られるなら大好きなヒルシャーさんに……」
「…………」
一瞬の沈黙。
その後、ごくりと唾を飲む音が真夜中の静まった部屋の中でやけに大きく響いた。
「……………………」
今度の沈黙は長かった。
そうしてヒルシャーは固まったようにして黙考していたが、やがて立ち上がるとトリエラのもとに歩み寄った。
「わかったよ、トリエラ」
ヒルシャーはそう言うやいなや突然トリエラの身体を抱え上げた。膝の裏と脇に手を添えるその抱き方は通称お姫様抱っこと呼ばれるものだ。
「わっ! ひゃっ、な、何ですか? 急に」
トリエラは抗議の声を上げながらしっかりとヒルシャーの首に腕を巻きつけた。
「ここじゃ剃れないだろう? シャワールームに行くのさ」
「そ、それは解りますけど、なにもこんな風にしなくても……」
「こういう抱かれ方は嫌いか?」
「いえ、どちらかというと好きですけど……ってそんな話してません!」
「はは、さあ着いたぞ」
会話の間にもヒルシャーは足を進め、すでに脱衣所の中に到着していた。
優しくトリエラを着地させると、ヒルシャーは洗面台の下の棚をあさりだした。
「確か髭剃りはこのへんに……」
「ちょっ、まさか男性用ので剃るつもりじゃないですよね?」
「ん? それ以外に剃るものがあるのかい?」
ヒルシャーの配慮のなさに呆れたようにトリエラは大きくため息をついた。そして、
「女の子の肌にそんなものは使えませんよ。いいですか、ちゃんとこういう女の子専用の剃刀があるんです」
可愛い装飾を施されたピンク色の剃刀をポケットの中から取り出した。
「そうか、すまないな。こういうことには疎くて……」
「別に謝らなくてもいいですよ。あなたがそういう性格なのは知っていますし」
それに、
「そっちの方が安心ですしね」
とトリエラは小声で付け足した。
「何か最後の方が聞き取れなかったんだが……」
「いえ、何でもありませんよ。さあ早く済ませちゃいましょう」
トリエラはシャツのボタンに手をかけて脱衣を始める。もちろんヒルシャーには背を向けたままだ。
下着まで脱いで右手で胸を、左手で秘部を隠しながら振り返る。
「じゃあ、いきましょうぶっ!?」
トリエラの目の前には裸のヒルシャー。鍛え上げられた肉体がまぶしい。
「な、な、なんでヒルシャーさんまで脱いでるんですか!?」
「シャワールームに入ったら濡れるだろう」
「だからって、下着まで脱ぐことはないでしょ! せめて前をタオルで隠してください!」
激しい剣幕でまくし立てるトリエラにも動じず、ヒルシャーはしれっとした様子で言ってのける。
「いまさら恥ずかしがることもないだろ。何回こうやって一緒にシャワーを浴びたと思っているんだ?」
トリエラはそんなヒルシャーを睨みつけ、高らかに宣言する。
「ひょっとしてなにか期待していますか? だめですよ。今日はそんなことするつもり全然ありませんからね!」
図星をつかれたヒルシャーはあからさまに落胆を表に出し肩を落とす。
「まったく……」
トリエラは呆れた表情を浮かべながらヒルシャーの腕を取り、シャワールームの中に入っていった。
小ネタで終わらせるつもりが長くなってしまいました。
エロシーンは明日か明後日には投下します。
イイヨ イイヨー!
トリエラを壁に寄りかかるように座らせ、腰にきちんとタオルを巻いたヒルシャーはその正面に屈む。
トリエラが持ってきていたこれまた女の子用のシェービングフォームを手のひらに出し、優しくトリエラの下腹部に塗布していく。
その手つきにトリエラは下腹部に走る疼きを覚えたが、口を手で押さえ、なんとかあえぎ声を堪えた。
ヒルシャーはというと剃毛に四苦八苦していて、それに気づいた様子はない。
安心するトリエラ。しかしそれもつかの間、剃刀のひんやりした感触に思わず声が出てしまう。
「んっ……」
それを痛みによるものだと勘違いしたヒルシャーは彼女を気遣う。
「すまない。慣れないことなのでな、痛かったか?」
「いえ、大丈夫です。ちょっと冷たかっただけですから」
「そうか、なら……」
シャワーを出してお湯にしばらく剃刀をさらす。
「これで大丈夫だろう」
次に触れられた剃刀にトリエラは全く冷たさを感じなかった。
その代わりに下腹部の疼きが強くなっていくのをトリエラは感じていた。
じょり、じょり……。
剃毛の音がシャワールームに鳴り続ける。
上半分を剃り終えて、下に剃刀を運ぼうとしたヒルシャーはそこで顔を顰めた。
「もうちょっと足を開いてくれないか。これでは剃りにくい」
ヒルシャーの要望にトリエラは首を振る。
「だ、駄目です。これ以上は恥ずかしくて……」
羞恥心の他にもトリエラには足を開けない理由があった。
好きな男性に下腹部を触れられ、優しく剃毛されている。これでは発情するなというほうが無理だ。
現にトリエラの女性器は潤いを増し、蜜があふれ出しそうな、そんな状況になっていた。
さきほど自分でそんなことするつもりは全然ないと宣言しているだけに、このような状態をヒルシャーに見せるわけにはいかないのだ。
「しかし、これでは……すまない! トリエラ」
「きゃっ!?」
強引に足を開かれてしまったトリエラ。
「…………」
ヒルシャーの動きがそこで止まった。
「あー、こ、これは、ぬ、濡れているのは……」
かぁっっ、とトリエラの顔は一瞬で真っ赤になってしまう。
「ひ、ヒルシャーさんが悪いんですよ! そんな優しい手つきで触れるから! 全部、全部ヒルシャーさんのせいですからね!」
ほとんど涙声のような調子でトリエラは怒鳴った。肩もぶるぶると震わせて羞恥と怒りに顔をゆがめてもいた。
そんなトリエラを見てヒルシャーは優しく微笑むと、唐突に目の前の唇を奪った。
「あっ……」
硬直するトリエラ。その唇を解放すると先ほどと変わらぬ笑みでヒルシャーは、
「いや、実を言うと私もさっきから興奮しっぱなしでね。ほら」
そう言って、タオルを取り去り自分の性器をさらした。
トリエラが視線を落としていくと、そこには高く、高く起立したヒルシャーの剛直があった。
二人はベッドの上に身を投げ出す。
剃毛を済ませた後、このままシャワールームで、とも思ったのだが、
やはり少し狭く体勢もきつかったので結局はベッドでしようということになった。
トリエラに覆いかぶさるようにしてヒルシャーはベッドに四肢を付き、彼女の身体を観察する。
白いシーツに広がる金髪、褐色の肌、そのコントラストは見るもの全てを感嘆させるだけの美しさがあった。
それは何度もこの様子を目撃しているヒルシャーも例外ではない。
「綺麗だよ、トリエラ……」
頭を抱き、熱烈なキスを浴びせる。
トリエラもそんなヒルシャーに応えるべく唇を開き彼を迎え入れた。
からまる舌と舌。それはいやらしく動き互いを求め合う。
「んっ……ちゅっ、はぁ、あ、ヒ、ヒルシャーさん、好きです……」
「私もだよ、トリエラ」
一旦唇を離し、見つめあって睦言を囁きあう。そしてまた唇を重ねる。
その口付けの最中でもヒルシャーはトリエラの身体を愛でることを怠らない。
繊細な手つきで彼女の耳を、首筋を、少しなだらかなふくらみを愛撫していく。
「ああっ! そ、そこは……っ、んんっ!」
薄桃色の乳首に軽く触れたときトリエラの口から大きな嬌声が発せられた。
「相変わらずここが弱いみたいだな」
ヒルシャーはさらに畳み掛けるべく絶妙の力加減で硬く尖ったそこを抓った。
「―――っ!!」
達しそうなその快感にトリエラは背を激しく仰け反らせる。
快感の波が去ってからも彼女はその余韻から呼吸を早めていた。
「イったのか?」
ヒルシャーの無遠慮な質問にトリエラはとろけた目つきを素早く引き締め、眼光鋭く睨む。
「こ、これぐらいじゃ、イキません! ちょっと、ほんのちょっと気持ち良くなっただけです!」
「そうか……じゃあ次はちゃんとイかせるからな」
ヒルシャーはトリエラの足の間に腰を進めた。
視線を下げてトリエラの入り口を確認する。剃毛が済んでいるのでその部分はいつもより見つけやすかった。
「しかしこういうのもなかなか……いいものだな」
その言葉にトリエラは眉をひそめる。
「ヒルシャーさん……まさかとは思っていましたが、あなたはロリコ」
「ち、違うぞ! 断じてそういう意味ではない! その、こういうのがいいのではなくてだな……。
トリエラがこうなっている状態もまたいい、という話なのだ。断じてそういうことではない! そう! 言うなれば私はトリコンなのだ!」
その聞きなれない単語にトリエラはもちろん聞き返す。
「なんですか、そのトリコンって?」
「トリエラコンプレックスの略だ」
その答えにトリエラは一瞬言葉を失い、その後顔をフェラーリカラーに染めて、
「な、なに馬鹿なこと言ってるんですか!!」
と怒鳴った。一方のヒルシャーは先ほどのセリフでどこか吹っ切れてしまったのか、
「馬鹿なもんか。私は本気だ。トリエラのことが好きで、好きでたまらないのさ。最近は寝ても覚めても君のことばかり考えているよ。
これをトリエラコンプレックスと言わずになんと言うか? ああ、トリエラ中毒と言うのもありかもしれない。
しかし中毒と言うとなにかマイナスイメージが湧いてくるな。やはりトリコンと言うのが妥当だろう」
と誰が聞いても馬鹿以外の印象を抱かないことを大真面目な口調で語った。
「言っておきますけどコンプレックスだって、良い意味では使われませんよ」
冷静に突っ込むトリエラだった。しかしすぐさま表情を緩める。
「まあ、それだけ私のことを想ってくれているということですよね」
結局この二人は似た者バカップルなのかもしれない。
「じゃあそろそろ……」
「はい……来てください。ヒルシャーさん」
ヒルシャーは片手を剛直に添えてトリエラの入り口へと近づけていった。
くちゅっ、と僅かな水音をさせて二人の性器が触れ合う。
先ほどの剃毛プレイ(?)とベッドでの愛し合いのおかげでトリエラのそこは十分に潤っていて、たやすくヒルシャーを飲み込んでいく。
「ん……くっ! ああ、ヒルシャーさんが入ってきます……おっきい、です」
「トリエラの膣内はあったかくて、締め付けもきつくて、いつも通り最高だ」
ヒルシャーの先端がトリエラの最奥まで達する。そこを一突きするとトリエラは一際大きな嬌声を上げる。
「ああっ! んうっ!! ひ、ヒルシャーさんが、奥まで……私の一番奥まで、ふあっ!!」
「トリエラ、激しく動いていいかい?」
「は、はい」
トリエラの許可を得てヒルシャーは腰の動きを速めていった。
それに連動するようにトリエラも不十分な姿勢ではあったが腰を動かし、互いの快感をさらに高めようとする。
一突きするたびにトリエラのその年相応に狭い膣内はヒルシャーをぎゅう、ぎゅうと締め付ける。
さらには肉襞の一つ一つがまるで違う生き物のように蠢きヒルシャーを高みへと押し上げていく。
「トリエラ、いいよ、す、凄く気持ち良い」
「う、嬉しいです。ヒルシャーさんのも凄く、凄く気持ち良いですよ……熱くて、硬くて、太いのが私の膣内を掻き回すんです。
ゴリゴリって……ああっ! 今のところ凄く、良い、です」
任務のときとはまるっきり違う甘く幼い声。その声に刺激されたのかヒルシャーはさらに動きを速めていく。
トリエラの膣内には大きすぎるヒルシャーの剛直は彼女の性感帯を的確に刺激する。
「はぁん! い、いいっ! そこ、良すぎて、私もう、もうっ!」
「ああ、ここかい? 良いよ、何かざらざらしていて、私も、す、凄く、くうぅ!!」
絶頂の気配を感じたのかトリエラはヒルシャーに呼びかける。
「わ、私も、もうイキそうですっ、ぎゅ、ぎゅうってしてください」
「トリエラ!」
ヒルシャーはトリエラの名前を呼びながら彼女を力強く抱きしめた。
その瞬間トリエラの膣内は痙攣したように引きつり、ヒルシャーの精液を搾り取ろうと収縮を強めた。
「だ、射精すぞっ!!」
「あぁーーーっ!!」
二人は同時に、その単位をコンマにしても全く同じタイミングで達した。
ヒルシャーは身体を震わせ、トリエラの膣内に白濁した粘着質の液体を注ぎ込んでいく。
トリエラは絶頂の余韻の中で自分の胎内に注ぎ込まれた熱を感じていた。
「ヒルシャーさんの凄くあったかいです……」
「トリエラ……」
欲望をすっかり吐き出したヒルシャーはトリエラの長く滑らかな髪をなでながら優しくキスをした。
「トリエラの髪の毛はさらさらで気持ちいいな」
トリエラはその言葉に感激して今度は自分からヒルシャーの唇に口付ける。
こうして二人は繋がったまま、互いの身体を愛で合い、幾度となく唇を重ねた。
次々とつむがれていく愛の囁き。
互いの温もり。
触れ合う肌の感触。
それら幸せなものに包まれながら、やがて二人は穏やかな眠りへと落ちていった。
そして翌日……。
「ああ、その……トリエラの剃毛は済んでいるから必要ないぞ」
トリエラの入った処置室の前でヒルシャーは義体技師にそう言った。
「そうですか。いや我々もそのほうが手間が減って助かりますよ。しかし自分で処理するとはよほど恥ずかしかったんですかね?」
「そうだな“自分”で処理するとはな」
自分に不自然なアクセントをこめるヒルシャーだった。その不自然さを感じ取り、
「まさかヒルシャーさん、あなた……」
慄然とした様子で言う義体技師。
「な、何を言うんだ。そ、そんなわけないだろ。いや、仮にそうだとしても私は自分の職務を果たしただけだ!
なにも、そう、なにも問題はない!」
ヒルシャーはあせりのあまりか見事な自爆を果たす。
そんな様子をガラス越しに見ていたトリエラは薄く笑い、
「今回は楽しい夢が見れそうだわ」
と小声で呟いた。
Fin.
これで終わりです。
感想等ありましたら、聞かせていただければ幸いです。
>>234さん、ネタを拝借してしまい申し訳ございませんでした。
246 :
234:2005/10/25(火) 04:54:09 ID:KnXqhdsU
やられたー
お礼は倍返し...は、ちょっとできないけど
良いものを頂きました。
>>233 超人バトルというか、クラエスが実況をやってて他の義体たちがリングの上で戦う話。
確かトリエラ対リコとトリエラ対アンジェリカがあったはず。
探せばまだあるかもしれないけど、俺が読んだのはその二つだけだ。
>>237 激しくGJ!
久しぶりに萌えたぁ(*´д`*)ハァハァ
昼萌えgj
>>245 / ̄ ̄ ̄フ\ _ ノ^)
// ̄フ / \ .//\ ./ /
// ∠/ ___\___ __// \ / (___
// ̄ ̄ ̄フ /_ .//_ //_ / \./ (_(__)
// ̄フ / ̄//////////// | (_(__)
/∠_/./ ./∠///∠///∠// ∧ ∧ /) (_(__)
∠___,,,__/ .∠__/∠__/∠__/ (´ー` ( ( (_(___)
\ \ \/ ̄ ̄ ̄フ\ \ \_ \ _ /⌒ `´ 人___ソ
\ \ \フ / ̄\ \ .//\ //\ / 人 l 彡ノ \
\ _ \//___\/∠_ // < Y ヽ ヽ (. \
//\///_ //_ /// 入├'" ヽ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
// //.////////∠/ ヽ-i ヽ__ ヽ
/∠_//./∠///∠// .\\ `リノ ヽ |\ ヽ
∠____/.∠__/∠__/∠フ\.\\ c;_,;....ノ ヾノヽ__ノ
>>245 あ、あれだ、半端で終わってる奴だ。
ちなみに他板にエルザ対エッタの半端もある。
>>245 gj!
倉庫を見てきた
プリシッラがクラエスにハアハアする話が萌え
>>252 あ、嬉しい。
あんまり反応無くって途中で止めた話だから。
ほぉぁぁあ!
見てない間にSSが!グッジョォォブ!!
通りすがりにGJ!
エロとギャグの質、高し
シドロモドロのヒルシャー様とか「トリコン」とか
ギャグというよりユーモアと言ったほうがよかったかも、すんません
「ドイツ野郎はこんなセックスする奴ばっかり」と言われると信じちゃいそうな説得力があった
少し寂しいね。
てなことでエロ妄想。
担当官×義体のエッチでお気に入りの体位は?
ジョゼ×ヘンリエッタ
やっぱりスタンダードにジョゼ主導の正常位。
で、気分が盛り上がってきたらラブラブ対面座位かな。
ジャン×リコ
バックスタイルで結構激しく。
でもその理由はジャンがリコの顔を見ながらだと、いたたまれなくなってしまうからだという設定。
ヒルシャー×トリエラ
トリエラ主導の騎乗位、女性上位もありかな。
ただ攻めておきながらも最後は抱擁を要求し、見事なツンデレを達成する。
って朝っぱらから何を考えてんだ俺は……。
ぼくも朝からへんな事を考えていました。
ベアトリーチェでコスプレ
[REC]
ビーチェちゃん、それじゃこれに着替えてみようか。
まず今着てるもの全部ぬいでもらって
この『金』て書いてある腹掛けを着てちょうだい。
いいねぇ。いいねぇ。
じゃあ、そこでくるって回ってみて
おしりが丸見えだねぇ、かわいいなぁ。
じゃあ今度は、ぴょんって跳ねてみて
腹掛けが、ひらっとするとω見えちゃうねぇ。
いいねぇ。いいねぇ。
じゃ次は、この大人サイズの斧を持ってみて
片手で肩にかついで、もう一方の手は腰に当てて
足をもう少し開いて、そうそう。
おっ、かっこいいよ。
じゃ足はそのままで横向いてみて
これもかっこいいなあ、いいねぇ。いいねぇ。
それじゃあ、これからこの格好で動物園に行こうか。
動物は好きかな?え、動物園に行った事無いんだ。
きっとおもしろいよ。
…
いろんな動物がいたね。
ビーチェちゃん、その斧はもういいから、こっちに頂戴。
こんどは、この熊さんと相撲をとってる所を撮ってみようか
ビーチェちゃんは、力持ちで強いから平気だよね。
あ、そうそう、熊さんには手加減してあげてね。
間違って殺しちゃったら
『熊殺しのベアトリーチェ』
って言われちゃうからね。
女の子なのに、そんなあだ名がついたら困るでしょ。
だから、熊さんだけでなく牛さんにもやさしくしてあげようね。
え?
おれはベルナルドじゃないよ
プリシッラちゃんでぃ〜す。うそ。うそ。
おれの頭に斧が刺さってるって?
・・・・・
気にするな。
お好みによりヘンリエッタでも可。
♪ま〜〜さかりか〜ついだき〜○たろう〜〜
♪ま〜〜さかりつ〜いたき〜○たろう〜〜
ひ゜かちゅう
とかいう替え歌集にあったような。最近、記憶障害が(ry
♪すーごいちからもーちでーうしをすででころせるーんですー
空手バカ一代?
牛殺しは空手家の第一目標。
熊殺しは武道家の第一目標。
やっぱりゴッドハンドの方だとおもう。
北極熊を素手で殺せれば地上最強の生物の仲間入りだ。
でもオオスズメバチだけは勘弁な。
ヘンリエッタ「もしそれができたら、銃が無くてもジョゼさんをおまもりできますか?」
最愛は最強に勝るそうだぞ、ヘンリエッタ。
さて。
人にものを訊く時には殴るより、関節技とか
寝技
のほうがスマートだと思うのだが、
ジャンは教えてないのかな?
…ね、寝技。
つまり、「寝る」技かっ!
年長者でも「胸に詰め物をした方が良いな」レベルじゃ無理。
犠牲sy…もとい尋問したい相手に馬乗りになる。
この段階で幼い土手が男の胸に押し付けられるわけだ。
その得がたい感覚を味わう間もなく、
容赦ない拳の嵐が男の顔に荒れ狂う。
天国を予感させる期待を与えられ、しかる後に地獄を味わう。
ジャンさん一流の拷問術に気づかないのか?
>>270よ。
二の腕をリコたんのおまたではさまれて、その腕を両手でかかえるように引っ張られると
腕がつるぺた胸に押しつけられるのだ。
それで、ぎゅーってされたら苦しいだろうな。
スマートな所は血が出ない事。
血は出ないけどきっとこんな音がすると思う。
ごきっ… みしっ… ぱきぃ…
俺もリコたんの関節技くらいたい
瞬殺じゃなくて、拷問系なら少しは胸やらなにやらの感触が…
痛みでそれどころじゃないよな
>>275 それに耐えることができたら君もプリシッラになれる
ホシュ
キシュ
大王の次回掲載は
銃の練習は適当でいい、と言っているサンドロがお送りする
ペトラとサンドロの絞め技・関節技入門。
レオタード着用。
この位やればもう少し2期生の人気が出るかな?
アンジェをひざに乗せて保守。
282 :
名無しさん@ピンキー:2005/12/04(日) 09:29:38 ID:gaFxIrL5
>>280 やるなら本格的に、スパッツ一丁でオリーブオイル全身に塗りたくってのレスリングがいいと
思います!
ここには粛清する義体は来ないようだな、、、、
ここはエロパロスレだからな。
(あれ?
>>281の膝の上に固いものがあるわ…?
そういえば、マルコーさんがお尻に固いものがあたったら
即座につぶせと言ってたっけ…?)
ぐちゅ
男にとって重要な何かが爆散したらしい
(これでよし、っと…
あれ、私、何してたんだろう?
このごろごろ転がってる人は何をしてるんだろう…?
あ…マルコーさん、お薬、ください…)
>286
???
膝の上に置いたりする物で
固い物で
男にとって重要な物
缶ビール?
つまみはソーセージ。
288 :
ヂャン:2005/12/06(火) 01:04:11 ID:N2cuL8Yg
エロパロ板でカマトトぶるのは皆パダーニャのテロリストどもだ…
リコ…構わない、撃ち殺せ。確実に、仕留めろ
変なスイッチが入ってしまったよぅ。先に謝ります。ごめんなさい。
>>286 (あれ?)
アンジェは自分が男の膝に乗せられ、スリップの上から体をまさぐられていて、
ももの皮膚に触れているものが男の足だけではない事に気づいた。
(
>>281の膝の上に固いものがあるわ…?)
その熱を持った男の器官は彼の膝の辺りまである長大な物だった。
(そういえば、マルコーさんがお尻に固いものがあたったら
即座につぶせと言ってたっけ…?)
そして、すぐに飛び降りて
片手では握れない太さの男のものを両手でつかみ、
その異様な形態と感触に少しためらった。
男は何を勘違いしたのか、立上って腰を突き出すようにしながら
アンジェの頭を手の平でおさえ、赤くてらてらと光る先端を
やわらかい頬に押しつけ、それは粘液でぬるりとすべった。
アンジェは手に力をこめた。
ぐちゅ
断面から血と白濁が吹き出し、黒髪や顔、上半身にふりかかった。
男はうめき声をあげ床に倒れ込む。
(これでよし、っと…
あれ、私、何してたんだろう?
このごろごろ転がってる人は何をしてるんだろう…?)
黒髪を濡らし、スリップを肌に張りつかせている体液の混合物は、
ショーツにも染み込み始めていた。
(あ…マルコーさん、お薬、ください…)
勢いを失っても常人の2倍以上はある男の器官を床に捨て
はだしでドアに向かった。
駄文ですが、投下させてください。
【リコの記憶】
私のパパとママは生まれつき四肢に障害の会った私のせいでいつも喧嘩ばかりを
していた。<br>
「リコ、お前のせいでパパはママといつも喧嘩ばかりだ。だから、お前に責任を
責任を取ってもらうよ」
パパはママと喧嘩をすると、決まってその夜に私の所に来た。そして、いつもの
ように私のパジャマを1枚1枚脱がせると、その大きな手を私の胸に置く。
「パパ、それ……嫌だよ」
いつものように言葉だけの抵抗を試みる。それを聞いたパパはいつも嬉しそうに
笑う。嫌がる私の反応を見て、極上の笑みを浮かべるのだ。私はそんなパパの笑顔を
見るのが大好きだった。ろくに動けない私がパパを喜ばせる事が出来るのだから。
「じゃあ、今夜だけだよ。ママには内緒で……」
「あぁ、ママには内緒だ」
私が目を瞑ると、パパの大きな手が乳房を柔らかく包む。それと同時にひんやりと
した感覚が胸の先っぽに伝わってくる。
《ぴちゃっ……ちゅっ……》
「んんっ、くすぐったい……」
パパは私の胸を舐めるのが好きだった。手足が自由に動かない私は、腰や頭を
振って、その感覚を紛らわそうとする。だけど、まぎらわそうとすればするほど、
電流が頭の中を駆け抜け、全身から汗が噴出し、体が紅潮する。
「んっ、はぁ……はん……」
私の小さな胸をパパは優しく揉み、小さな乳房は形を変えて少しずつ変化する。
先の突起は充血し、固く突き出す。私は首でイヤイヤをして訴える。
「リコ、こんなパパを許してくれ。お前にこんな愛情表現をするパパを……」
「パパ……ぁぁっ……こんな動けない私がパパの役に立つのなら……んんっ」
パパの手が私のショーツに伸びる。指先で私の敏感な部分を縦に何回も
往復する。くっきりとスジが現れ、温かな温もりがショーツをびっしょりと濡らして
いく。
《ちゅくっ、ちゅっく、くちゅっ、ちゅくっ》
「気持ちいぃ……パパ……そこっ……ジンってくるよ」
いつの間にか脱がされたショーツは私の動かない膝までおろされていた。私の
胸にあったパパの顔はその部分に下りていく。
《ぺろ……ぺちょ……》
「ひゃっ!……んっ、んっ、んぁあっ……だめだよ……そこ、だめ……」
股の間の筋肉が何度も緊張してぴくぴくと痙攣する。そしてそれに合わせて私の
割れ目も収縮し、中(膣内)に差し込まれたパパの舌を圧迫する。
《コリッ……》
「!!」
パパの指が私のクリトリスを刺激した。背中が仰け反り、膣内からぬるぬるとした
液がトロトロと流れ出てくるのがはっきりとわかる。
「ごめんなさい……んっぁぁぁ……我慢できないよ……んぁぁぁあああ……
いっちゃう……よぉ……」
「リコ……いいから……イきなさい……お前にしてやれるのは……今日が最後だ……」
《ちゅっ……ぺちょ……くちゅちゅっ……》
「うん……あんっ……そうだね……今日で……んっ!んんっっ!!」
私はパパの舌がクリトリスを弾き、指が膣内をかき回している途中で白い靄に包まれた。
明日になれば私はパパと別れなければならない。パパを失う代わりに自由に動く体が手に
入る。
「……ぁぁぁぁぁぁああああっん!!!」
「リコ……今日もだ……服を脱げ」
ジャンさんが仕事を終わった私にいつものいつものようにご褒美をくれる。何だか懐かしい
感じがする。どこかで……。
自由な体。可愛がってくれるジャンさん……。
【社会福祉公社……私はここでの生活をとても気にいっている】
おしまい
以上です。余りガンスリと関係ない部分なので萌えないと思いますが、思いつくまま書いたので
許してください〜。
292 :
289:2005/12/07(水) 23:34:37 ID:DiNpOaW7
さて、投下して丸一日になるわけだが、自分が書いたもので直したいところがあったりする。
きみもそう思っている事と思う。誰とは言っていないよ。
出来上がったものを一晩置いてから、自分以外の誰かになったつもりで、ゆっくり読み直すと、
直したくなる所が必ず見つかるものだ。それがきみの課題だと思う。誰とは言っていないよ。
感想は、きみのリコはわたしのリコではない、としかいえないが、
わたしのヘンリエッタにはちんちんが付いているし、わたしのトリエラは男の子だ。
だから、わたしの意見をまじめに受け取るのは間違いかも知れない。
また何か書いたものを投下してくれれば、わたしはうれしい。
>>292 このスレを取り仕切っている289さんに課題を言い渡された者です。
嗜好に合わないものを投下して本当に申し訳なく思います。
ただ、できれば誰とは言わないとか回りくどい言い方をして欲しくなかったです。
その方がとても傷つきます。
このスレに今後も
>>289さんの素晴らしいSSをアップされる事を期待しています。
今回はご指摘いただき、ありがとうございました。
>>293 いや、いや兄さん(姉さんかもしれんが)。
>>292はネタみたいなもんだから(本人じゃないので本当のところは解らないが)
それほど気にする必要もないだろ。
まあ確かに、
>ジャンさんが仕事を終わった私にいつものいつものようにご褒美をくれる。
のような文章や変換ミスは自分の意識しだいで直せるんだから、そこは気をつけたほうがいいかも。
295 :
289:2005/12/09(金) 03:09:23 ID:UiPOB0Gq
>>293 ごめんなさい。ネタでした。
普段使わない文体で遊んでみたつもりだったのですが、悪い印象を
与えてしまったようで、残念に思います。
言葉で考えを伝えるというのはむつかしいなあ。
それから、このスレを取り仕切ってなんかいません、というか
ここに来るようになって3ヵ月ぐらいなのに、言いつけを守らず書き込みをしている
未熟者に、そんな事無理です。
あと、携帯からアクセスしていたり、パソコンが家族で共用だったり、保護者の管理下に
ある場合は、時間をかけて推敲しろという事が、無理を言っている事になる。
推敲した形跡が無いSSを見かけても、そういう可能性も考慮して、いちいち指摘するのは
やぼなのではないかと。今後気をつけたいと思う。
アンジェをおふろにいれて保守。
あのままではかわいそうだよね。
297 :
名無しさん@ピンキー:2005/12/19(月) 00:10:26 ID:SGEW+KpM
6巻発売したってのに保守られもしないのかこのスレは
>297
6巻
なんか話と絵柄が変わっていてなぁ、別作品かとおもたよ
hosyu
ほしゅ
301 :
名無しさん@ピンキー:2005/12/21(水) 23:47:38 ID:Y848KEB3
この先ペトラたんの活躍に期待汁。
義体中一番ののっぽ、いやいやモデル体形はかなりの萌えだ。
とりあえず改造前処女決定唯一の義体なんで期待
303 :
名無しさん@ピンキー:2005/12/22(木) 02:05:52 ID:9nfEk1EY
リコの笑顔がヤバイ
行く末が気になる
305 :
名無しさん@ピンキー:2005/12/22(木) 19:38:20 ID:JlQi4siB
アンジェとクラエスは無視ですかそうですか。。。。
非処女確定
・ヘンリエッタ(一家惨殺犯に一晩中暴行、義体改造に際して生殖器切除。全義体中最も悲惨かも)
・トリエラ(惨殺ビデオ出演者。最初に性的暴行が加えられ、次いで拷問されてた段階で救出)
処女確定
・リコ(ずっと寝たきり。犯る香具師がいるとすれば医師や見舞い客ということに)
・アンジェ(両親に保険金殺害されそうになる。それまでは普通の少女)
・ペトラ(ずうっとバレエ一筋。あとちょっと経てば彼女を好いてる香具師と結ばれてた鴨)
クラエスはどうだったっけ?
スポーシ一筋少女は運動中に処女膜断裂がデフォだと思いますっ!
ペトラは魂が処女。
ガンスリンガーガール・ペトラ編は遊んでそうな見かけになっちゃった遊んでない彼女とアレッサンドロが結ばれるまでのお話です。
今月号はクラエス×ペトラだなw
あれ?
『条件付け』の関係で本気出せる相手もいないってヒルシャーが4巻で言ってなかったっけ。
義体は担当官を含めて『公社』側に属する人間は攻撃できないと解釈してたんだが、もしかして義体同士なら無問題なのか?
それとも過去に行なわれたクラエスの譜面書き換えだけが特別だったのか?
そもそも、条件付けそのものが不安定だから
下手に試せなかった、というのもあるが。
今は試せるぐらいには安定したのかも知れないが…どうだろ。
>309
そっとペトラを後ろから抱き寄せ、首筋に顔をうずめるクラエスタン(;´Д`)スバラスィ ...ハァハァ
乱れてまじりあう髪の色の黒と赤。
まじりあうにはトリエラやアンジェくらいの長さが必要だと思うが。
ペトラじゃきびしいべ。
315 :
名無しさん@ピンキー:2005/12/31(土) 15:12:04 ID:SlEBrUd1
ピノッキオ×トリエラ
316 :
いけません!:2006/01/01(日) 02:12:05 ID:sHmT40vq
>>314 クラエスが上ならば。
キスをして、右の首筋をなめて、今度は左の耳たぶを口に含み
そのまま左の首筋に舌を這わせ、ほほに軽くキスをして
右の耳たぶを舌でくすぐれは、
ほーら混じった。
その間にもクラエスの手はペトラの体を撫でたり揉んだり摘んだり…
「あぁん、おねえさま…」
しかし、個人的にはペトロシュカは同人誌版の軍人娘の方が萌えたなー
>>318 裸で両手足をベットに縛り付けられたまま、トリエラに硬くなった部分をもてあそばれるピノッキオ。
「ピノッキオ…本当に名前の通りね」
いたずらっぽく笑いながら、手の動きを早めるトリエラ。
突然の変化に脈打つ少年の器官。
そして、がまんできずに射精。
なみだ目になりながらピノッキオは思った。
──女の子はもうたくさんだ
321 :
名無しさん@ピンキー:2006/01/06(金) 20:23:33 ID:f9tD9XJ7
ウホッ いい男!
てかなんだよこの過疎り具合
「はっ、はっ、はっ…」
リズミカルな吐息が洩れる。本人は荒ぶる呼吸に完全にペースを乱されているのだが、後ろから悪魔的な手管で制御され、傍目には、少女はごく自然に、滑らかにその深淵に嵌りつつあるように見える。
「綺麗ね…こうやって見ると、あなたの赤毛に桜色の耳朶が映えて、とっても素敵よ」
黒髪の少女は眼鏡を傍らの机に置いて、ねっとりとした口調で囁いた。
本人すら忘却の靄の向こうに置き去りにしてしまっているのだが、眼鏡を外したクラエスは狩人だ。
無垢なる無知を免罪符に、その残虐性に思い至らないまま攻撃衝動は解き放たれる。
今の彼女を本気で親身に思ってくれた人は、それを忌んだ。
彼はかくなかれかしと、思いを託して彼女に眼鏡を授けた。
すなわち、見た目こそは大人びていても、赤毛の少女は、あどけない黒髪の少女にとって、最早急所に牙を立てられた獲物に過ぎない。
「…るして…」
呼吸に遮られて、その哀願はかすれ、か細い。
クラエスに、聞く耳あろうはずもない。
「なかなか大きいのね。気持ちいいんでしょ。素直になりなさい」
指が、胸元で蠢く。
その瞬間、ぎゅっと固く閉じた瞼の裏に赤い光が炸裂する。
蠢きは、艦砲射撃のように彼女の体を貫き、麻痺させ、聴覚を奪う。
無重力が、彼女を包む。
頬に感じるシーツの冷たい柔らかさが、辛うじて彼女がうつぶせに押し倒されているんだという状況を伝えている。
だが、体が動かない。
義体の出力から言えば、彼女ら二期生徒は「不適格品」クラエスにさえ敵わない。
いわんや、それを自在に操る技能でさえ、クラエスに一日の長がある。
「抵抗するなら抵抗するで構わないけど、せめて厭くらい言えばいいのに。気持ちいいんでしょ? 答えたら?」
下半身がじわじわと麻痺し始めた。
胸だけしか弄ばれていないのに、もうじき絶頂が訪れる。
生物にとって究極の快楽、性的快楽は、もはや彼女を苛む暴力としてしか機能していなかった。
「ペトラ…さあ、屈服しなさい。この部屋をあげるわ、そのかわりあなたは私のものになるの。いいこと?」
まもなくその瞬間は訪れるだろう。
否応なく。
もともと、鎹たる全てを奪われた少女の心は、既にへし折られていた。
「気持ちいいです! 気持ちいいです! ああ、クラエスさま! 私はあなたさまの奴隷です! お情けを、お情けをくださいませ!」
様づけで他人を呼ぶとき、ぞくぞくっと彼女の中を電流が走る。
それが何かなどと思い至るまでもなく、彼女は既に至福の余韻を噛み締めていた。
323 :
名無しさん@ピンキー:2006/01/09(月) 13:23:40 ID:UNTaR8KK
秋葉原でガンスリの同人売ってるところってどこですかね?
324 :
名無しさん@ピンキー:2006/01/09(月) 20:04:31 ID:OpTprtmE
古書が欲しいの?
漏れはもっぱら「とらのあな」を利用しているが…。。。。
規模が小さくても構わないなら「メロンブックス」でもいいんじゃない?
325 :
名無しさん@ピンキー:2006/01/09(月) 22:52:25 ID:jyyM72uF
「よぅしヘンリエッタ、バースト10秒、いくぞ!」
「はっ、はい。ジャンさっ、あっ、お、お願いします!」
パララッ パララッ パララッ パラッ パラッ パラ、、パラ、、、、どろり
「ふう、ヘンリエッタ、マガジンを抜くぞ。チャンバーももう空っぽだ。それと今の射撃の採点をな」
「は、はい、ジョゼさん、ありがとう、、ございました。あ、あれ?クラエス?どうしたの?」
「ん?ちょっと見学。久しぶりに銃声を聞いて興奮しちゃった」
(なんだろう、懐かしい匂いだ、、)
-------------------------------------------------------
「あれ?クラエス、あなたイカ臭いわよ?こんな日課あったの?」
「え?(くんくん)本当だ」
おしまい
「ふう、、
326 :
名無しさん@専用色:2006/01/09(月) 22:55:32 ID:jyyM72uF
「よぅしヘンリエッタ、バースト10秒、いくぞ!」
「はっ、はい。ジャンさっ、あっ、お、お願いします!」
パララッ パララッ パララッ パラッ パラッ パラ、、パラ、、、、どろり
「ふう、ヘンリエッタ、マガジンを抜くぞ。チャンバーももう空っぽだ。それと今の射撃の採点をな」
「は、はい、ジョゼさん、ありがとう、、ございました。あ、あれ?クラエス?どうしたの?」
「ん?ちょっと見学。久しぶりに銃声を聞いて興奮しちゃった」
(なんだろう、懐かしい匂いだ、、)
-------------------------------------------------------
「あれ?クラエス、あなたイカ臭いわよ?こんな日課あったの?」
「え?(くんくん)本当だ」
おしまい
327 :
325 326:2006/01/09(月) 22:56:23 ID:jyyM72uF
間違って重複投稿してもうた。SORRY
それなんてミニー・メイ?
火薬探知犬がいるので飛行機に乗れない
kwsk!
「かしまし」の主要キャラ3人がガンスリキャラに似ていることについて
>331
「ガンスリ」の主要キャラ3人がCCさくらのキャラに似ていることについて
(桃矢も含む)
自分は、それはそれでよろしいのではないかと思う。
>330
実弾や爆発物を所持していなくても
服や鞄に残り香があるのではないかと
ビーチェ「火薬くさいです」
333 :
名無しさん@ピンキー:2006/01/20(金) 22:23:55 ID:mBl+HFsF
今月もクラエス×ペトラ。いやむしろ逆か?
作者的にこの二人の組み合わせは気に入ったらしいw
疲れてんのかな。
ガンスリがガンスミに見えた…
>334
ラリーvsエッタ?
ラリーが親指飛ばしても平然としてラリーに殴りかかって
勝てそうだな。エッタちん。
最近5巻買った。ピノッキオ強すぎ…
互角の殺し合いもすごい良かったけど、
トリエラにボロ雑巾のように嬲り殺されるのを見たかったよ。
あとフランカを殴った男は特殊な性癖の持ち主ですか?
俺はピノが可哀想に思えた
肉体の損傷を考えないでいい義体相手に生身で立ち向かうってのはさー
でも相当押してたよな
ラストの鍵握って突くのナイフとかだったらトリエラ死んでたし
でフランカ×ピーノキボン
ワイン園で潜伏中
気を張ってても疲れるからと酒盛り
酒盃を重ね色々しゃべくる間に押し倒されるピーノ
飲みすぎでふらつくピーノに対して余裕の酒豪フランカ
「殺しは凄いけどコッチはどうかしら?」
さんざフランカに弄ばれたピーノ
「やっぱり女の子は苦手だ」
「私女の子って歳じゃないし」
ピーノ(´・ω・`)
「この酔っ払い・・・」
「あら大丈夫よ、ここのワインは水みたいなものなんだから」
>>337 > あとフランカを殴った男は特殊な性癖の持ち主ですか?
爆弾テロの被害者。昔日の恨みを晴らしただけ。
>>330 詳しく!
先生、ボクは福祉公社に就職したいです!
希望する部署に配属されるとは限らんけどね。
・作戦部1課 素性が良い奴しか採用しないんだ。2課の内情を探るための監視が副次任務だ。
・作戦部2課 戦闘用の義体技術をカウンターテロでデータ収集している実験集団。
課員や担当官は独身で秘密が守れて「子供が好きな人」限定だ。ただし素性が悪くても外国人を受け入れる度量はあるぞ。
・公安部 情報収集担当のセクションだ。テロ組織や犯罪結社にスリーパーとして潜入任務をこなす人もいるよ。
・保安部 『社会福祉公社』施設内の警備担当。義体の行動を一日中、監視カメラと盗聴器で見張っているよ。
・技術部 再生医療やサイバネ技術に精通して無いと駄目だね。”2期生”以降は軍事利用の義体技術を民間に還流しようと頑張っている。
・広報部 左翼系や外国のジャーナリストに欺瞞情報を流したり、義体化候補の素体を国の内外問わずリストアップする仕事もしてるよ。
さあ、
>>341はどこにはいりたいのかな???
【ただし、ネタも混ぜてあるよw】
入れそう:保安部≧広報部>公安部>一課>二課>技術部
入りたい:技術部>保安部>公安部>二課≧一課≧広報部
先生、ボクはトリエラにドリル付けたいです!
ガンスリンガーガールと攻殻機動隊を合わせるネタはよくある(攻殻サイドで)けど、
他にガガガと組み合わせる作品……
……みなみけ……
い!苺ましまキシュ
じゃ、俺は5体使って変形合体システムを付けるっ!
保守
>345
ファイナルフュージョン!<ガガガ違い
350 :
名無しさん@ピンキー:2006/02/04(土) 13:24:26 ID:3crwbvDg
>>349 そ、そんな、誰もが思いつくが決して口には出せないネタを堂々と放ちやがって・・・
晒しageてやる。
ネタ的展開で
・作戦部9課
義体技術を全面的に採用しつつも、思考戦車といったAI関係にも力を入れている。
ほっしゅ
355 :
名無しさん@ピンキー:2006/02/22(水) 06:09:31 ID:gPnOodZg
356 :
名無しさん@ピンキー:2006/02/23(木) 14:39:41 ID:YzTwrrdI
今月号もペトラたん。
なんか今までにないほど自由な考え方をするようで、道具っぽさがない娘だね。
このままだと第7巻もペトラOnlyになってしまうのでは!?
>>356 キャラクターの性質上、話を広げやすいのかもしれないね
ああ、新参に表紙まで奪われたビーチェたんは今いずこ?
360 :
名無しさん@ピンキー:2006/03/11(土) 18:01:23 ID:y45eqwPV
ほしゅっ
361 :
名無しさん@ピンキー:2006/03/15(水) 22:59:06 ID:3uGRHyMM
ほしゅ
362 :
名無しさん@ピンキー:2006/03/16(木) 08:15:49 ID:q9yq0U0z
ホッヘ
手榴弾!
364 :
名無しさん@ピンキー:2006/03/18(土) 00:53:31 ID:2tpKfoZW
今だ、撃て
801板にあったガンスリスレがなくなってる
必要になったら立てればいいか
あの子たちは2課のお人形と呼ばれているけど
機械の体だから、機械人形なのかな
それとも
人工筋肉だから、肉人形なのかな
スモータイプとか見てみたい気もする
「肉人形」に誰も反応してくれないので
この手足の無いリコはもらっていきますね
,ィ^i^fト、
,《;´ ̄`ヽ, キシュキシュキシュ
!,, ノ从从ノ 、,、!' ∧ ∧ ,,;; ;''
'リ| ゚ -゚ノリy'二二iiニニl;;;、 ( ´Д`・)・∵”
>>367 /{H}ソつ_/ ̄ 'v` ( ・.);”;"
く{,,ロ,.}〉 j |・,|∴;”;"
. (_j_i (__.(__)`’'' '
つーかリコは病気で四肢が麻痺してるのであって、手足が無いわけじゃなかろう。
麻痺してる手足って、恐ろしい程に骨皮筋衛門だが
リコの夢の中のリコ
おびえる表情がイイ
ヘンリエッタを肩車しながら保守
ビーチェたんを肩車して高速で振動しながら保守
向きが反対ならもっと良いと思ったので
頭を右に180度回してもらう。
「首を180度..?」
ゴ キ ッ !
へんじが ない。
ただの しかばねに なったようだ。
あ、しまった。
もいちど右に180ど、まわして
これで、もとどおり。
ドットーレ・ビアンキ!急患です!
頚椎の損傷が著しく、ほぼねじ切れてます!
チッ、変なのを呼ぶなよ。仕様がねえな。
「そして、>372と>373は機械の体を持った女の子として生まれ変わったのでした」
379 :
374:2006/04/04(火) 01:11:54 ID:5YpJbI3N
今起こった事をありのままに話すぜ・・・・
俺は保守したと思っていたらいつの間にか性別が変わっていた・・・・
な、何を(ry
ガンスリンガー伍長
381 :
名無しさん@ピンキー:2006/04/05(水) 18:21:39 ID:mjfeNeo+
「男子もちゃんと歌ってください」を改変しますた。
私は、超不思議に思うことがある。それは、昼者さんが鳥鰓をどう思っているのかということ。
私は初期義体だし、よくおくすりが切れてぶったおれる。だけど、おくすりの副作用のふりをして、「はい?」とかとぼけると皆がこんらんして、なんだか楽しい気分になる・ストレスかいしょうにもなる。 (でも、おくすりのおかげで丸子ーさんとはうまくいってないけど)
昼者さんにとって鳥鰓はなんなの?別に上司と部下の関係でもEじゃん。しせんをあわせて『ライ・アーモ』これでばんじVery Good☆
382 :
名無しさん@ピンキー:2006/04/05(水) 18:22:51 ID:mjfeNeo+
それと、ちゅうとはんぱに鳥鰓の設定を変えようとしないで下さい。
鳥鰓が新式のべネリM4を撃ってもはくりょくでんから、骨董品のウィンチェスターM1897のままにしといて下さい!
あと、鳥鰓のトレードマークの黄金のツインテールをしげしげとみて「長い髪は邪魔か?」とか言わないで下さい!!
昼者さんはやる気あるんですか?ちゃんとやっている人(序是さん)をみならって下さい。本ト昼者さんは(ヘ)(タ)(レ)です。
↑
クールぶってんのかしらんけど。
ちゃんと鳥鰓をみてけっこうマジメなときもあるけど、、、、フザケてて、「胸につめ物がいるか・・・」とか言ってる時もあるし・・・
最近新参登場で、登場場面すくないのになのに、だいじょうぶなのかな?
こらー!!昼者さん、すなおになりなよ!!もうみんなはイカってます。みんな昼者さんと鳥鰓のラブラブを楽しみにしてるのに。
義体と担当官の恋は宿命なんだから。
読者のほとんどの人が思ってることを書きます。昼者さん、鳥鰓とヤッちゃいなよ!
あーでも、鳥鰓が好きなんだけど、素直になれない昼者さんもEよ
383 :
名無しさん@ピンキー:2006/04/05(水) 18:27:54 ID:mjfeNeo+
あげてしまってすみません、
ちなみに元ネタです↓
私は、超不思議に思うことがある。それは、男子がうたを歌わないこと。
私はオンチだし、よく歌詞をまちがえる。だけど、歌をうたうと、なんだか楽しい気分になる・ストレスかいしょうにもなる。
男子にとって歌は楽しくないの?別にオンチでもEじゃん。楽しくなればVery Good☆
男子の人歌って下さい。女子だけ歌ってもはくりょくでんから、歌って下さい!
やる気はあるんですか?ちゃんとやっている人まで、まきぞいにしないで下さい。本ト(ム)(カ)(ツ)(キ)ます。
↑
不良ぶってんのかしらんけど。
ちゃんとならんでけっこうマジメなときもあるけど、、、、フザケてて、ならんでない時もあるし・・・
本番11月9日で、もうすぐなのに、だいじょうぶなのかな?
こらー!!男子歌えよ!!もう女子はイカってます。みんなDぐみのハーモニーを楽しみにしてるのに。
大きな声で思いっきり歌うと気持ちいいんだから。
女子のほとんどの子が思ってることを書きます。男子歌いなよ!歌わないより、歌ってる方がカッコEよ
なんかいいなあ
よくわからないけど
ローティーンの女の子風の語り口が洩れの変な所を刺激しているみたい
>昼者さん、鳥鰓とヤッちゃいなよ!
トリは良いかも知れないが
ヒルは、アムステルダムであった事を思い出して、
トリの裸を見るとしぼんだりしないかな?
あるいは、終ってから泣くヒル。
その隣で、ひざを抱えてタバコの煙をはくトリエラ。
あの二人ならやりかねん。
エルザの頭をなでながら保守。
そして、にらまれる。エルザの心はあの人の物。
>>372 _ (⌒,,)
ミンナミテル , '´, ヽ、( ,,)
ハズカシイ… i ノノ)ハノ )∫
ノ从*´дノリ
/∧u-uフ / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
(( *´Д`) | 柔らかい感触が後頭部に…首裏に…‥
/⌒ミ ミ_`丶 | ,、ァ,、ァハァハァハァハァノヽア丿丶ア丿丶ア(*´Д`)(*´Д`)
/ 入ノ し / ゚.o O\
(_ノ| │/  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
.| ,i'
.O/ .i ママーアノヒト、
/ ,つ \
.∧_∧ / /~\ \ ∧∧ ∧∧ ミチャイケマセン!
(;・∀・) / / > ) (゚Д゚;) (;゚ー゚)
( ) / ノ / / (| | | ⊃⊃ ∧∧
Y 人 / / . / ./ ⊂、〜| 〜| | (゚д゚*)
(_」 J / / ( 丶、 ∪ .∪∪ ( ,,)〜
( 丶 \_ )
丶_)
書き込み規制になったらSSでも書こうかと思っていたら
近頃は全然そんな事が無い。
392 :
味オンチ:2006/04/23(日) 08:36:36 ID:Ux5ktFWm
「イタリアシチリア島の岩塩」というポテチ食べました。
でも普通の塩味ポテチとどう違うのかわかりませんでした(´・ω・`)
マジレスするとポテチは化学調味料の塊なんで、そんな微妙な味の差なんてわからん食べ物であります。
その他ハンバーガーなんかのファーストフード、ジャンクフードも同様で、
こういうものばかり食べてると舌がバカになって、微妙な味の違いがわからなくなります。
エッタちんの塩味のする所をなめました。
でも普通の塩味のする所とどう違うのかわかりませんでした(´・ω・`)
---
マジレスするとエッタは化学調味料の塊なんで、そんな微妙な味の差なんてわからん食べ物であります。
(ry
>>394はフランケンシュタイナーを喰らって死にました。
396 :
名無しさん@ピンキー:2006/04/24(月) 21:55:48 ID:YcBQTYjB
>394
味覚障害だからな。
だれがうまいことを言えと(ry
だってほら、美味いものの話しだし。
ところでドラグノフってのは元々は軽量化を施して
その代わりに命中精度を落とした銃なんだが・・・
ガンスリの時代ならとっくにもっと良い銃が量産されてるはずだしなんで
あんなの使ってるんだろう?
>>399 信頼性が高いんだよ。
少々乱暴に扱ってもきちんと射てる。
ソ連製の銃器は大体そうだが。
つーか今でもバリバリ現役。
トレンチガン使ってるのと同じジャン?
今月はトリエラとペトラたんのお話。
どちらも大人っぽくなって♪
今月はトリエラとペトラたんのお話。
どちらも大人っぽくなってorz
404 :
名無しさん@ピンキー:2006/04/26(水) 22:10:44 ID:UvHBCX7g
ばかだなあ。
大人っぽくなってはしゃぐペトラたんととまどうトリエラたんの落差が萌えるんじゃないか。
能力的には劣るペトラたんだが性格的には結構主導権取るの上手そう。
サンドロの薫陶の賜物でありますなw
>>401 まぁトレンチガン使ってるのはトリエラたんも覚えてない事情があるらしいがな
口に出して言うのは少し恥ずかしいので、思い出せない事にしているのかもね。
はじめて銃の扱い方を教えてもらった時、文字どおり手取り足取り教わったので
話そうとすると、あんな事やこんな事を思い出してしまう。
「足をもっと開け」
ヒルシャーさんが言う。
後ろから抱き抱えるようにして、銃を持つ私の手の上に彼の手が重ねられている。
「そうじゃない!」
足の内側に彼の足が触れるのを感じ、無理矢理広げさせられる。
「そんな格好で撃てば転んでしまうぞ」
こんな感じ?
あれだ。
最初のほうはショットガンの反動をうまく流せずにいて
バランス崩して頭から転んだところをヒルシャーに抱きとめて貰ったんだよ
それ何てシティーハンター?
結果的にトリエラの服が透けてヒルシャーモッコリというわけだな
保守
エリザヴェータとペトルーシュカ
しゃぶってもらうなら、どっち?
エェルゥザァーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
義体は市販の痛み止めは効かないのか、「お薬」と干渉して副作用が出るのか
とにかく飲めない。
ヘンリエッタに女性ホルモンを投与してみたら、特に問題はなかった。
ならば、ピルで生理を止めるのは問題なさそうだ。
これでトリエラも生理痛から解放される。
ヒルシャーよかったな。
生理痛から解放されたいなら摘出手術しちゃえばいいだけの話。
どうせ擬態は子供なんて作れないし、
自己満足でしかない生理痛で作戦効率が落ちるのは公社にしても無駄。
……逃げてきました。ある意味ここの姉妹スレから。
義体は将来民生用に使われるんだから、子供が産めなくなるようだと困るんだよ。
しかし「将来≠今」だ罠。
418 :
名無しさん@ピンキー:2006/05/20(土) 22:09:57 ID:LM7n/shN
んにゃ、人工臓器は拒絶反応抑制とかなんとか、とにかく投薬による負担が増すつう設定になっとるがな。
できるだけ自前の方が良いんだべさ。
419 :
名無しさん@ピンキー:2006/05/21(日) 00:35:46 ID:Gdi6/IdC
>414
つか自ら望んで苦痛を受け入れてる描写だったが。
取り外したサンプルと付けたままのサンプルの
二種類で比較実験をしてる説
421 :
名無しさん@ピンキー:2006/05/22(月) 18:27:10 ID:QuaqKJS4
今月号は・・・
ペトラたんエロエロです!
_ ∩
( ゚∀゚)彡 おっPai! おっPai!
⊂彡
ピル→なかダし
でなく、取る、取らないの話になるのか
このスレは。
「あの夜」一晩中暴行を受けて泣き叫ぶエッタを想像するとおっきする俺は人間失格ですねorz
>>423 そうとも。
関係ないがアンジェリカはアンジェリーナ時代の方が可愛い気がする。
>>423 ピノッキオが保護される前にどういう辱めを受けていたか
想像するとおっきする漏れも人間失格ですな
違うぞ。
想像しておっきするなら、まだまだ人間。
人間失格なのは、想像して、実践する奴。
427 :
名無しさん@ピンキー:2006/06/03(土) 03:58:27 ID:ZUqwRKUM
人工的に造られた女性器でどの程度の快感を得られるか、という実験をジョゼ・ヘンリエッタ組で行うSS希望
428 :
名無しさん@ピンキー:2006/06/04(日) 19:54:12 ID:4mAtB5L8
age
>427
かずのこ天井だったり、みみず千匹なエッタは嫌だな。
未成熟なのがいいの。
>429
その辺はジョゼさんの好みで仕様変更になりますw
トリエラって子宮切除されてないよね
義体になる前にイミモノにされた影響が出てたりして
トリエラは定期的に義体技師のおぢさんたちに体をいじり回されているので
問題があってもすぐに修正されているはず。
ヘンリエッタが子宮を取らなければならなかったのは
あの事件の後運び込まれた病院の救急処置で、
子宮の損傷と出血が多かったので取る必要があったのでは。
切断した右手や左足のようにね。
つまり、ジャンとジョゼが病院を訪れた時はもう子宮は無かったと思われる。
もし直接公社に運び込まれていたらどうだったか、といわれても、そんな事知らないが
そのための義体技術の民生化なのだろう。
433 :
名無しさん@ピンキー:2006/06/22(木) 03:23:16 ID:uadzT1Cf
age
フェッロの日常の姿がビアンキ先生の想像のとおりだとすると、萌えますな
むしろ、カウンタックで車庫入れする時にガルウィングが屋根に
当たらないように気をつけたりとか、
クラッチをつなぐ時にノッキングする方がいいかな
マニュアル車をあやつるおねいさんはイイ。
クラッチを踏んだりアクセルからブレーキに踏み替えたりするたびに
ストッキングに包まれたひざが動くのを眺めていると幸せな気分になります。
シフトレバーを操作する手のしぐさを見て、変な想像を膨らませるのもよし。
437 :
名無しさん@ピンキー:2006/06/29(木) 11:17:52 ID:vE2GcKJd
age
ひーるあんどとぅーするおねいさんはひきます
あ、ごめ
SSは女の子同士がいいです。
ジョゼ「ヘンリエッタの膝小僧に擦り傷があったんだ」
「副作用で足がもつれたんじゃないだろうか」
フェッロ 「こけただけでしょう」
いつもの通りをフェッロが運転するマセラッティが右折する。
ミラーには後輪が路側帯に沿ってきっちりと転がる様が映っていた。
せっかくの高級セダンの側面がへこんでたら格好悪いよね
え、側面でなくてボンネットでしたか。
リコが海に落ちたあと、次のページでは新しいシャツに着替えてジャンと海辺を
歩いている。
これはジャンの車にはリコの着替えと替えのパンツが積まれていたという事を意味する。
作戦で海に落ちるという状況はあまり無いかもしれないが、返り血を浴びる事は
十分に予想されるので、任務の際、各担当官の車には着替えと替えの下着が
必ず積まれているであろう事は容易に想像できる。
この着替えを準備するのが、義体なのか、担当官なのか、それとも別の誰かなのか。
この辺はケースバイケースでやっているものと思われる。
ぐちょぐちょに濡れたリコのパンツを想いながら記す。
>ぐちょぐちょに濡れたリコのパンツ
そもそも穿いてないんだから替えのパンツは要らないだろ!
じゃあパンツを省こう。
ぐちょぐちょに濡れたリコを想いながら記す。
濡れたパンツがおしりに張りついていたり
縦筋が透けて見えるのがいいんじゃないか。
海水でぬれた生暖かいパンツは俺のものだ。
中身はお前らにくれてやる。
>444
このスレで一番潔いな、お前。
ミミ 「チャオ トリエラ!」
ヒルシャー「残念だが、この電話にトリエラは出ることができない」
ミミ 「…そうなんだ」
ヒルシャー「何か用件があれが伝えておくが」
ミミ 「そう。 じゃあね、あの頭突きで退場になった選手」
ミミ 「私、全然悪くないと思うよ」
ミミ 「敵ながらアッパレだった。 うん」
ヒルシャー「・・・・・・・・」
ミミ 「それだけ!」
なぜトリエラが電話に出られなかったのか、この板的に考えてみる。
夜遅い時間だったのでヒルシャーはズボンとパンツをはいていなかった。
ヒルシャーは褌
450 :
名無しさん@ピンキー:2006/07/22(土) 19:38:57 ID:5bgQGjSR
今月号から重大なネタバレ。
義体の性格には条件付けは関係なく、改造前の人格が非常に大きな要素を占める。
ペトラの場合のように、元あった潜在的願望(こういう自分でありたい)が表に出る一面も。
イタリア対フランスの夜
「やっぱりと思ったが、みんな残業ブッチして逃げやがったか・・・って・・・うをっ!」
「ジャンさん何驚いてるんですかぁ?」
「ジョルジュ!他の誰が来ても貴様だけは絶対来ないはずだったのに!」
「俺のWCは準決勝で終わりましたから、そうそう、ジダンが前半で一点取ったようですよ」
「ジョルジュ・・・ちょっと留守を頼んでもいいか?」
帰ろうとするジャンを引きとめるジョルジュ、そして
ジョルジュ×ジャンの夜
なわけないか。
公社で当たり前の様に観戦している気がするw
何故かミミがいるんだ。
あの決勝の夜は仕事になんなかったろーなw、トトカルチョくらいやってそう
号泣してジョルジュと抱き合うアマデオ、狂喜してキス魔になるフェッロ
準決勝の日以来ヤケ酒を食らってるをしてるヒルシャーとアルフォンソ
見た目から察するにフランスの血が入ってるっぽいジャンが
「ジダンのバカ・・・」と言いながら泣き崩れる
「オリガさん、わたしのところも、いつかきっと・・・・」
「ペトラ、無理なのよ・・・シベリアの氷が溶けない限り、永久に無理なのよ・・・・」
>狂喜してキス魔になるフェッロ
いい絵だ
7巻のトリエラがハイヒールを履くとフェッロより背が高くなる件
乱打エッタとは何者ですか。東洋の小者をブン殴ってでも判定負けしたとですか
技術部の双子A「乳!それは女子の夢」
技術部の双子B「乳!それは女子の希望」
A「でも相田のせいで義体は胸が小さいの」
B「そんな乙女の悩みを解消すべく」
A「アンジェちゃんに大人の胸と腰をプレゼント」
B「トランジスターグラマーとか言うのですね」
A「てゆーか、背を伸ばすのは思ったより面倒だったし」
B「中には衝撃吸収材を入れてみたので、本物より少し硬めになっちゃた」
A「でも、これでマルコーさんも安心ね」
B「次はリコちゃんでやってみようか」
A「これでもう、男の子と間違われないわね」
B「人工皮膚の仕様変更ってことでやっちゃいましょう」
>459
イタリーのBズ 乙
ゆさゆさと胸を揺らして走るアンジェを見て
「俺の可愛がってた女の子はとっくにどこかに逝ってしまった」
これはもう彼の口癖のようになっていた
タプタプ揺れるほどおっぱいが豊かなアンジェなんて…。
……大 好 き だ ー っっっ!
はぁはぁはぁ。。。。
463 :
名無しさん@ピンキー:2006/08/18(金) 00:56:41 ID:bDOSuKyp
巨乳のアンジェ・・・いいねえ
そして性欲をもてあますアンジェ。
マルコーさんに迫るアンジェ。
こんなの俺のアンジェじゃねえとやさぐれるマルコーさん。
魔改造されたヘンリエッタに追っかけまわされる夢にうなされるジョゼ山。
ベアトリーチェなんていたっけ?義体?
Portinari Beatrice 1266〜90 フィレンツェの女性
ダンテの永遠の女性。シモーネ-デ-バルディの妻。
ダンテの終生の理想として、「新生」、「神曲」の中で描かれている。
>>465 一話だけしか出てきていない多分義体の子。 鼻がいいみたいだ。
>>464 性欲をもてあましているだけなら、ぶるぶる震えるおもちゃをくれてやれ
(((((θ))))) ブィィィィィィン!!!
お医者様でも草津の湯でも治らないのなら、別だが
ベアトリーチェといえば夢魔
今の旬だと、世界有数のビアトリス使いなツンデレデレデレデレヒロインか。
ヒルシャーは、赤フンが似合いそうだな。あとマルコーも。
トリエラでは駄目ですか
いいかもしれない
↑今となっては、ここにぷりんとした尻のトリエラの画像があったであろうと
想像することしか出来ない
夜、ヘンリエッタとジョゼが、公社の地下に降りていく。
ジョゼに呼び出されたヘンリエッタは、困惑していた。
ジョゼが不機嫌そうに、黙ったままだからである。
「ジョゼさん……?」
ジョゼは、ヘンリエッタと目も合わせようとしない。
落ち着きなく、深いため息ばかりついている。
そして、非常に気まずそうな顔をしている。
公社の地下には、冷たい色をした、薄い緑の廊下があった。
そこを、2人は歩いていく。
いちばん奥の、廊下の突き当たりが、電気がついておらず、暗くなっている。
ヘンリエッタは、なんとなく、そこにだけは、行きたくないと思った。
しかし、ジョゼは、その暗がりの方へ歩いていった。
仕方なく、ヘンリエッタも、恐る恐る、ついていく。
暗がりの手前までくると、ジョゼは足を止め、壁にある蛍光灯のスイッチを入れた。
急に明るくなり、ヘンリエッタは、目がちかちかした。
ジョゼは、ポケットから鍵の束を取り出し、何やら独り言をぶつぶつ言いながら、
ひとつの鍵を選び取った。
どうやら、この、目の前の金属製の扉の鍵のようである。
その扉の鍵穴へ、ジョゼは鍵を差し込んだ。
ヘンリエッタは、勇気をだして、聞いてみた。
「ジョゼさん……この扉はなんなんですか……?」
あまりに不安で、声がふるえる。
ジョゼは、ようやく口を開いた。
「ヘンリエッタ……僕を許してくれ。
公社から、義体を、快楽玩具にするよう、命令が下されたんだ」
「そっそんな……」
「馬鹿なことだ。僕は、僕のヘンリエッタを、快楽玩具になんか
したくない……だが、命令なんだ……!」
ヘンリエッタは、べそをかきはじめた。
ジョゼも、俯いたままである。
しばらくして、ジョゼは扉を開けた。
ヘンリエッタは扉の音に怯える。
薄い、消毒液の匂いがした。
扉の向こうは、ひろびろとした、四角い部屋だった。
床がタイルになっていて、部屋の四隅にはシャワーが取り付けてあった。
呆然としているヘンリエッタの後ろで、ジョゼが、扉を閉めた。
「ジョゼさん……」
ジョゼは、ヘンリエッタの胸をさわった。
「いやっ!」
ジョゼの腕をはらいのけるヘンリエッタ。
はっとしたように手をひっこめるジョゼ。
「ごめんなさい……ジョゼさん、私」
「いや、いいんだ。すまないヘンリエッタ。でも、分かってくれ。
ヘンリエッタは公社なしでは生きられない。
公社の命令に従わなくては……僕もくびになってしまうだろうし」
ヘンリエッタは、しゃがみ込んで、声を出さずに泣き出した。
ジョゼは、深くため息をつき、具合が悪そうに、頭をかき始めた。
(まいったな……)
ジョゼは、ビデオカメラを取り出した。
「ヘンリエッタ……これは、ビデオカメラだ……。
君を、今から僕が……することを、撮らなくちゃならない」
「……ううっ……う」
「公社に提出しなければならないんだ。分かってほしい」
そう言って、ジョゼはヘンリエッタの胸を触り始めた。
キタ━━(゚∀゚)━━!!
エッタちん(*´Д`)ハァハァ
わっふるわっふる
はっぶる!はっぶる!
ジョゼは、ヘンリエッタのことが好きだった。
最初に彼女をパートナーにしたのも、彼女が可愛かったから、
というのもあるかもしれない。
ジョゼは、ヘンリエッタの傍にいるのが心地よかった。
彼女のやわらかい肌に、触れるのが幸せだった。
失礼ながら、ちょっと、興奮したこともあった。
善い行いが好きだったので、なるべく、自分でも考えないようにしていたが、
キスくらいはしてもいいかな、と思っていた。
ジョゼに、「ヘンリエッタに入れ込むな」というのが無理な話である。
真面目すぎるので、大したことも出来ないでいたが、
今回のこの命令、ジョゼは少し良心を痛めながらも、ちょっと嬉しかった。
さまざまな段階を飛ばしすぎているが、ヘンリエッタと
色々なことが出来ると思うと、わずかに感動してしまう。
公社からは、あまり具体的な命令は言われていない。
なら、別にひどいことをしなくてもいい。
僕なりに、愛するヘンリエッタを、可愛がろう。
そう思っていた。
もちろん、真面目なジョゼだから、そればかり考えていない。
むしろ、それ以外の苦しみが、彼を苛んでいた。
しかし、
周りの人間は、ヘンリエッタをジョゼの妹だと笑っていたが、
実際、そこまで近い関係ではなかった。
それが逆に、近親相姦的な罪悪感を感じさせない、
ちょうど良い距離でもあった。
ビデオカメラを出している時、たしかにジョゼは、いよいよ始まる
ヘンリエッタと自分との、卑猥な行為を想像し、興奮していたのである。
ジョゼは、ヘンリエッタの胸を、服の上から微妙に触っていただけだが、
いきなりの愛撫は、自分には向いていないと思った。
そこで、いったん手を離し、ビデオカメラを床に置き、
どきどきしながら、自分のズボンの、ファスナーに手をやった。
ヘンリエッタは、タイルの床にへたり込んだまま、ジョゼを見上げた。
ヘンリエッタが、ズボンのファスナーに、目をやったのを確認すると、
ジョゼは「いいかい……?」とたずねた。
ヘンリエッタは、半分泣いていたが、無理に笑ってみせた。
「ジョゼさんが……やりたいのでしたら、私……」
ジョゼは、その顔に胸がしめつけられた。
「……無理しなくていい。嫌なら、嫌とはっきり言ってくれ。
どうか、正直に、嫌がってみせてくれ」
「……」
ヘンリエッタは、俯いてしまった。
ジョゼは、ズボンのファスナーを下ろし始めた。
「い、嫌です……」
ヘンリエッタが焦るように、そう言ったのを聞き、ジョゼは
ズボンのファスナーを、最後まで下ろした。
ジョゼのモノが現れる。
驚いたヘンリエッタは、手で両目を覆う。
ジョゼも恥ずかしかったが、ここまでして、今さらどうにもならない。
ビデオカメラを再び手に取ると、
録画スイッチを押した。
「ヘンリエッタ……こっちを向いてくれ」
しばらくして、ゆっくりと手をずらすと、ヘンリエッタはジョゼを見た。
「これを、触ったりとか、できるかな……?」
ヘンリエッタは、おそるおそる手を伸ばし、
指先を、ジョゼのモノに触れさせた。
しかし、すぐに手を引っ込めてしまった。
「い、いきなりは、無理さ。当たり前だな……」
ジョゼは、ビデオのスイッチを切り、考え込んだ。
「よし」
ジョゼは、ヘンリエッタに、じかに触れるようなことは、よそうと思った。
「よし、ヘンリエッタ……ヘンリエッタは、何もしなくていい。
そこに、じっとしてるんだ。分かったかい」
無言で頷くヘンリエッタ。
ジョゼは、ビデオカメラのスイッチを入れた。
「……笑わないでくれよ」
そう言って、ヘンリエッタの前で、1人で自分のモノをしごき始めた。
「ジョゼさん……?」
困惑するヘンリエッタ。
しばらくすると、ジョゼのモノから、白い粘液が出てきた。
白い粘液は、ヘンリエッタの服にかかった。
「きゃ!」
ヘンリエッタの、胸元から、スカートまで、液体はかかった。
驚き、自分の服から、両腕を、少し離すヘンリエッタ。
「はは……これだけじゃ……無理かな」
ビデオのスイッチを切るジョゼ。
ジョゼは、心配そうに自分を見るヘンリエッタの頭を、やさしく撫でた。
着替えさせないと……
そう思ったとき、ジョゼは自分の失敗に気がついた。
代えの服を持ってきていなかった。
そんな、最初、服にかけるつもりは無かった。
これじゃあ、帰ることもできない。
このまま、こんな地下室にヘンリエッタ1人置き去りにするのも何だし、
服は、この部屋に設置されているシャワーで洗い流すことにした。
ジョゼは、ヘンリエッタの服を脱がし、その間、自分の上着をかぶせてやった。
シャワーをひねり、自分のかけた物を洗い落とすジョゼ。
スカートも洗う。
なかなか、水だけで落とせるような物でもなかったが、
大分ましになった。
びしょ濡れになった服を、ヘンリエッタに着せ、
自分の上着を、その上からかけてやろうとしたとき、
ジョゼは、「いいところまで行ったかな」と思った。
なにせ、今まで、これといった事も無かったのである。
それが、さっきは、精液をかけた。
今は、濡れて、下着が透けるような服を着させている。
それは、自分が精液をかけたせいなのだ。
「ジョゼさん……?」
なかなか上着を被せてくれないので、ヘンリエッタは後ろを向いた。
485 :
名無しさん@ピンキー:2006/08/30(水) 09:41:43 ID:B+zD7qdO
期待age
ワッフルワッフル
続きマダー?
続き…
「ジョゼさん。あの、まだ、何かなさるのでしたら、続きをしてください。…
さっきは、嫌がったりして、申し訳ありませんでした。」
ヘンリエッタは、肩をふるわせていた。
濡れたブラウスのせいで、寒さを感じているのだろうか。
地下の部屋でもエアコンが効いている、しばらくすれば、乾くぐらいの温度だ。
「ヘンリエッタ…」
ジョゼは、一回の射精で満足できるような淡泊な男ではない。
しかし、嫌がる相手を無理矢理押し倒して、行為を繰り返すほど野蛮でもなかった。
「いや、もう今日はこれくらいにしておこう。
公社から、どこまでしろとは、命令されてない…」
「ジョゼさん、わたし、忘れていたんです。それが、すごく恥ずかしいんです。」
「いや、僕の方が、恥ずかしいことをしたんだ。君のせいじゃない。」
「いいえ、わたしは、ジョゼさんのヘンリエッタであることをほんの一瞬だけ、
忘れていました…そのことが、わたし、許せないんです。
ジョゼさんが、こうして2人きりになれる時間と場所を作ってくださったというのに、
それだけでも、幸せなことなのに、それを嫌がるだなんて…自分が恥ずかしいです。」
(まいったな…、僕よりもヘンリエッタの方が、ずっと大人じゃないか…
しっかりしろ!ジョゼッフォ=クローチェ!)
ヘンリエッタが、くるりと振り向くと、彼女は、濡れたブラウスのボタンを全てはずし終えていた。
(ふるえていたわけじゃなかったのか…)
ジョゼの眼は、ヘンリエッタの幼い胸に釘付けになる。
濡れたブラウスのせいで、下着まで濡れて、
ヘンリエッタの平らな胸の上の2つの突起がくっきりと現れていた。
僕は、なんて馬鹿なことをしたんだ。
公社の命令で、彼女を抱くなんて、彼女が嫌がって当たり前だ。
自分の意志で、彼女を抱くことこそ、彼女が望んでいたことだろうに!
ジョゼは、ビデオカメラをちらりと見たが、今日の分は、これでおしまいだ。
後は、2人だけの時間にしようと考えた。
ジョゼは、ヘンリエッタの前で跪き、彼女の顔を見つめた。
「ヘンリエッタ。僕は、君のそばにずっといたい。だから、もう一度、
今から僕がすることを許しておくれ。君の『Si』の返事が欲しいんだ。」
ジョゼは、そのまま濡れたヘンリエッタの腰に両腕を回して、
顔を彼女の腹部に埋めた。
ヘンリエッタの手が、ジョゼの頭を抱きかかえる。
「ジョゼさん、わたしをあなただけのヘンリエッタ…いいえ、あなたのためのヘンリエッタにしていただけますか。『Si』…ジョゼ…」
ジョゼさんが、洗ってくださったブラウスとスカートからは、
さっきの精液?の匂いが薫ってくる。
ああ、なんてもったいないことをしてしまったんだろう…。
あのままにしておけば、ジョゼさんからの贈り物コレクションにできたのに…。
ううん、今度は、大丈夫。やってみせる。
トリエラが、確か、言っていたっけ。
男の人のものを口にくわえて、愛撫する方法があるって。
条件付けの学習記憶に、そういうのなかったよね。できるかしら…。
ヘンリエッタは、ジョゼのズボンの前をあける。
大きくなったものが出てきた。
(ジョゼさんの……)
口を開けて、先端部分から咥えていこうと思った。
ゆっくりと、ジョゼのものに口を近づけていくヘンリエッタ。
さっき、射精したばかりなので、まだ匂いが強く残っている。
その匂いが、この状況を意識させる。
(ジョゼさんのを、これから咥えるんだ……)
普段は、絶対に口に含まない物。
自分の好きな人の、見慣れない、性器。
赤い、くびれた先端部分からは、熱が伝わってくる。
もうすぐ、それを口に含む。
どんな味がするのだろう。これが、自分の口に収まるのだろうか。
ヘンリエッタは、心臓を激しく鼓動させながら、唇に亀頭を触れさせた。
舌に触れたわけでもないのに、甘いような、苦いような味が、
ぬるぬるとした液と唇を通して、伝わってきた。
少し怖く感じたのか、ヘンリエッタは、亀頭にキスするように、
唇の先で、ジョゼのモノの先端を擦っていた。
ジョゼのモノからは、次々に透明な粘液が出てくる。
ヘンリエッタは、少し唇を開けて、亀頭を咥えようとした。
精液の匂いが、一気に強くなる。
興奮しているので、呼吸が荒くなり、その匂いを強く嗅いでしまう。
一瞬、顔をしかめたものの、2、3回吸ってしまうと、
頭全体が、ジョゼのその匂いに支配され、心地よくなった。
「うっ……う」
ずるずると、口の中に、亀頭を入れていく。
味わったことの無い、独特の生々しい苦味と、すべる粘液と、
太くて熱い肉の棒の感覚が、口に広がった。
492 :
sage:2006/09/05(火) 21:51:53 ID:fTP1nnCk
ふと、ヘンリエッタは、自分がしているその行為が正しいことなのかどうか、
不安を感じた。
何と言っても、初体験のことなのだ。
しかも、ジョゼから具体的な命令が出されていない場合、
義体は、担当官の意志を読み取って、
自主的に行動できなくてはならないという条件付けもされている。
ヘンリエッタは、くわえたままの姿勢で上目遣いにジョゼを見上げる。
(ジョゼさん、気持ちよさそう…わたし…上手くできてる?)
ヘンリエッタの不安を見抜いたかのように、ジョゼの両手が、ヘンリエッタの頭部を
やさしく包み込んだ。今までのソフトタッチの愛撫は、
必然的にダイナミックにならざるを得なくなった。それでも、次を
どうしようか迷っているヘンリエッタに、ジョゼは、声をかけて促した。
「もし良ければ、そのまま続けてくれないかい?
そう、大好きなポップキャンディーをなめるような感じで、
できるだけ舌を動かしながら…そう、いい感じだ…」
ヘンリエッタの上手な動きに対して、ジョゼは、
彼女の髪を手串ですくようにして、頭を撫でてほめてやった。
その都度、ヘンリエッタは的確に反応し、素早い義体の身体制御で、
完璧な口唇のリズムと顎の動きをマスターしていく。
ジョゼのあらあらしい息と激しくなる鼓動の音を
超聴覚機能を持つヘンリエッタが、聞き逃すはずがなかった。
(わたし、うまくできてる!ジョゼさんのお役にたっているんだ!)
さっきまでのヘンリエッタのぎこちない動きは、
たちまち巧みな動きへ変化し、
ジョゼのペニスは、大きく勃起を始めた。
さっきの射精のときに、ヘンリエッタは、目を開けて観察していたので、
射精のときが近いことを大きさの変化から、感じ取っていた。
(なんだか、味も匂いもきつくなってきた感じがする。
ジョゼさんは、さっきの白いものをもう一度ここから出そうと
なさっているんだわ!)
そのことが理解できると、ヘンリエッタは、安心し、
より激しい動きへシフトさせた。
「ヘンリエッタぁ!」
ジョゼの手が、強く自分の頭を抱きかかえるようになったことから、
ヘンリエッタは、自分の動きに自信を持った。
(やれるっ!このままいけば、ジョゼさんの願うようなことができる…)
ヘンリエッタは、義体のCモードを発動させ、
口腔によるペニスへのグラインドを急加速させた。
「うっううっ…いいよっ…ヘンリエッタ…そのまま、そのまま続けて…」
ジョゼは立位姿勢を保つことができなくなり、ヘンリエッタの動きにあわせて、
押し倒される格好で、仰向けになった。
ヘンリエッタは、愛撫を止めることなく、
そのままジョゼの両足の隙間に潜り込む。
起立するペニスをピストンにして、
口腔をシリンダーとした吸引と圧搾の動きを続けた。
何か、なつかしい感じがするのは気のせい?
前にもこんなことをした気がするのは、どうして?
条件付けの記憶に、こういう担当官との接し方ってあったかしら?
なんだか、こうしていることが、
すごく自然な感じがしてくる奇妙な感覚を
ヘンリエッタは、楽しみ始めていた。
ヘンリエッタが、正しい方法をようやく学び終えた頃、
ジョゼは、ヘンリエッタの激しい頭部の動きを止めさせた。
「あんっ。」
ヘンリエッタの口が、濡れそぼったペニスから、無理に引き離されて、
細い粘液の糸が両者に渡った。
ヘンリエッタは、不満だった。
493 :
sage:2006/09/05(火) 21:52:41 ID:fTP1nnCk
「ジョゼさん…あのっ、もう少し、このまま…続けさせてください…」
「うん、わかってるよ。とても上手にできているんだけれど、
もう少し、違うことを教えたくてね。いいかな?」
ジョゼは、ヘンリエッタの返事を待たず、上半身を起こし、
ヘンリエッタの細い足首をつかむと、
引きずるようにして自分の顔に引き寄せた。
ヘンリエッタは、身体の向きを180度回頭させられ、
小さなお尻がジョゼの胸の上に乗っかった。
ジョゼは、スカートはそのままにして、下着だけをすばやく剥ぎ取った。
(そうか、そういうことなんだ。)
ヘンリエッタも、ジョゼのズボンを足から抜き取り、
トランクスを剥ぎ取った。
さっきまでよく見えなかったジョゼさんのペニスが、
はっきりと見えるようになった。これで、もっとやりやすくなる…
ジョゼさんの匂いが、真下のペニスを中心に薫ってくる…
ヘンリエッタは、ペニスの下部のふくらんだ左右対称の丸みを
両手で包み込んだ。少し、ひんやりした感触だ。
「あのっ、ジョゼさん…」
続きをしてもよいか、許可を得ようとしたヘンリエッタは、
ジョゼが自分の股間に顔を埋めたことで、衝撃を受けた。
「ジョゼさんっ!!」
わたしの両足を開いて、わたしの…陰部を舐めてくださっている!
瞬間、ヘンリエッタは、自分の仕事を思い出した。
間髪入れずに、彼女の口はジョゼのものを含み、
自然な営みを再開した。
(ジョゼさんが…ジョゼさんが…わたしを愛してくださっている!!
だって、こんなことって…わたしのあそこをジョゼさんが、
キレイに、舐めてくださっているんだもの!ああ!なんて素敵!
ジョゼさんっ!好きです!ダイスキです!)
ジョゼは、ヘンリエッタの小さなお尻を両手に抱え、
舌を2つの割れ目の間に差し入れ、激しく左右に動かし愛撫した。
(僕のヘンリエッタ…僕だけのヘンリエッタ…ゴメンっもう我慢できないんだっ)
ジョゼの動きは、いつものやさしいそれではなく、
激しい情熱的な男の動きだった。
そんなジョゼの新鮮な動きをヘンリエッタは、
きちんと愛情として受け取っていた。
(うれしいです、わたしは義体なのに、普通の女の子として、
愛していただけるんですね。ジョゼさん。)
ヘンリエッタは、再びCモードを発動させ、
さっきより少し小さくなり始めたペニスへさらなる愛情を注ぎ始める。
今度は、ヘンリエッタの喉奥と、ペニスの反りとが上手くあてはまって、
ジョゼの快感は、さっきの倍になった。
ヘンリエッタの幼い汁の匂いが、ジョゼの嗅覚を刺激し、
ヘンリエッタの冷たい太股が、ジョゼの両頬を挟みこみ、
ヘンリエッタの温かな口腔が、ジョゼの快感を収束させていった…
あんた、すげぇよ
暗い、複数のモニター画面が映る部屋で、
背広姿の強面の男と清楚な感じの少女が、
静かに、じっと画面の中のジョゼとヘンリエッタの行為を見つめていた。
あらゆる角度のカメラが、二人の姿を撮り続け、高感度マイクが、
二人の息づかいさえもはっきりととらえていた。
男は、煙草を吹かしながら、無機的に見つめ続けていた。
少女も男のそばに寄り添いながら、黙って彼らの営みを観察していた。
沈黙を破ったのは、少女の方だった。
「ジャンさん。」
「何だ。」
「ヘンリエッタ、うまく飲めるでしょうか?」
「担当官が与えたモノを拒否するなら、躾がなってないな。」
「そうですね…」
「ジャンさん。」
「何だっ。」
「あのポジションで、飲ませていただいたことは、一度もなかったですね。」
「俺は出す時、女の顔を見ながらする主義だからな。」
「そうですか…」
「ジャンさん。」
「何だ!」
「わたし、いつもジャンさんの部屋に行く前には、シャワーを浴びてるんです。」
「担当官のために義体が身だしなみを整えるのは、当然だ。」
「そうですよね…」
「ジャンさん。」
「何だっ!」
「ヘンリエッタ、すごく幸せそうですね。」
「今が幸せだからといって、これからも幸せで居続けられるものでもない。」
「そうかもしれませんね…」
「ジャンさん。」
「何だっ!!」
「ジョゼさんも、おいしそうに舐めてますね。」
「義体が分泌する液体は、無味無臭だ、味などついているものか!」
「そうなんですか…」
「あの、ジャンさん…」
「やかましいぞ!リコ!」
「すいません。ジャンさん、でも、あの、その…
たまには、違ったことをしてみたいとか思ったりしませんか?」
「思わん。俺がしたいことにお前はつきあえばいい。違うか?」
「はい、その通りです…。」
そのとき、画面の中のジョゼが、絶頂を迎えた。
小型スピーカーから、ジョゼとヘンリエッタの喘ぎ声が
モニタールーム中に大きく響き渡った。
『ああっ、ヘンリエッタぁぁ…出すよ…出るっ…』
『うっくぅぅ…ゴクッゴクッゴクッ…チュルチュルチュル…』
ヘンリエッタの手が、ジョゼの両太股を押さえ込み、
爪を食い込ませた。
ジョゼの手が、ヘンリエッタの頭部を抱え込み、
髪の毛を鷲づかみにした。
ヘンリエッタのCモードによる高速なピストン運動が止まり、
ゆっくりとした動きへシフトする。
ヘンリエッタは、口をすぼめて放出された液体が外へ漏れないように、
大切に、慎重に、愛おしく飲み込んでいった。
モニターを見つめるリコの喉が、ゴクリとなった。
細い長いズボンの両膝を擦り合わせ、股間を押さえながら、
そわそわする落ち着きのないリコの姿をジャンは、叱った。
「はしたないぞ!リコ!」
「はい、すいません。」
ジャンは、画面の中のヘンリエッタが、
確かに弟ジョゼのモノを飲み込んだかどうかを確かめるために、
カメラをズームアップさせる。
ヘンリエッタの紅い口唇が、画面いっぱいに広がり、
細かく蠢動し、チューブの中の液体を搾り取りにかかっていた。
白い液体を吐き出したり、漏れ出したりした形跡はなかった。
まちがいなく、ジョゼのモノは、
ヘンリエッタの体内に吸収されたことが確認できた。
「ヘンリエッタ、ちゃんと飲みましたね。」
「そうだな。我が弟ながら、世話の焼ける奴だ。
これで、公社の条件付けの指揮系統の拘束制御を解除できた。」
「でも、快楽玩具なんて、嘘をつくのは、良くないと思います。」
「あいつは、こうでもしないと、義体に手をつけん。
義体には、公社への忠誠と奉仕が最優先で擦り込まれているから、
それを解除しておかないと、後々やっかいなことになる。」
「これで、ヘンリエッタもわたしと同じように、
担当官のためだけの義体になれたんですよね。」
「そういうことだ。仮に、公社から追っ手がかかっても、
ヘンリエッタは、ジョゼを守るために命がけで働くだろう。」
「そのときは、わたしもジャンさんをお守りします。」
「当然だ。お前は、そのために拾ってやったんだからな。」
「はい、ありがとうございます。」
「リコ!」
「はい?」
「今晩、0:00に俺の部屋に来いっ。
よく、身体を洗ってくるんだ。特に、念入りにだ!…わかったな?」
「はいっ!!念入りにですね!」
「新しいポジションで、お前を使ってやる。」
「はいっ!!!がんばります。」
ジャンは、モニターの記録を全て消去する操作を行い、
カメラ、マイク、スピーカー、モニターの全ての電源をカットした。
「リコ、行くぞ。」
「はい、ジャンさん!」
部屋を出て行くジャンの後をリコは追う。
振り返るとモニタールームの向こうの、さっきの2人の姿を思い出す。
もう少し、見学したかったな…
そしたら、新しいことをもっと学べたかもしれないのに…
リコは、残念そうに、モニタールームの扉を閉めた。
GJ!
俺は今、神を見た。
>>497 オハー!
お褒めいただきありがとうございます。でも、
うーん、自己満足、自慰行為の産物ですねー。
始めの書き出しの
>>476 様に感謝です!
本当は、続きを期待していたんですけど、
欲望に負けました…読めぬなら、作ってしまえって!
本当に申し訳ありませんでした。ペコッ。
でも、このシュチって萌えるんですよねー。
ガンスリって設定がメチャタブーなんで、
こういうのいっぱい書けそうです。
ぐっじょぶ!
この中で、荒巻と草薙になれる組がどれだけ出るんだろう……(出なくていい
ジャン×リコが読みたかったりする
>>484 あたりの童貞っぽいジョゼが好ましい
もう少し困らせてやっても良かった
斜め上からカラっと上手くまとめましたね
GJ !
エロパロの案として、読みたいのはどれ?
ジャン×リコ 夜な夜な繰り広げられるジャンのリコへの調教ストーリー
ジョゼ×ヘンリエッタ 初なエッタが性のテクニシャンとして成長していく学習ストーリー
クラエス×義体技師 ジャンにばれるのを恐れながら禁忌を犯す勇敢な若手技師のストーリー
アンジェリカ×マルコー 抱かれた次の日昨夜の出来事を忘れてしまう悲しいストーリー
トリエラ×ヒルシャー 義体の妊娠試験をすることになった2人の悶絶ストーリー
いろいろ考えられますねえー
>503
そいつぁ悶絶モノだ。
主に悪党が。
エクセレント!!!!
>503
アンジェリカ×名も無き2課の男達ってのは?
アンジェリカはもはや公社の仕事には使えないほど衰えていた。
そこで仕事柄彼女を作ることも結婚することも難しい男性課員の
性処理に使われてしまうことになった。(民生利用のデータをとる
という名目もあったが)毎晩何人もの課員に弄ばれるアンジェリカ。
課員の中には酷く陵辱をするのも居た。
かつてアンジェリカと楽しい毎日を過ごしていたマルコー達
(プリシッラ、オリガ、アマデオ、ジョルショ)はそんな状況が辛く
アンジェリカに顔を合わせられずに居た。
しかし、アンジェリカの扱われ方はどんどん酷くなっていく…。
そしてついにプリシッラは折を見てアンジェリカに会いに行こうと
マルコーたちに提案するのだった。
そして数日後、アンジェリカの居る部屋に向かうマルコー達…
一歩一歩、その部屋に近付く度に足が重くなっていくのを感じた。
聞く所によると昨日も7人の課員がアンジェリカを酷く―らしい。
そしてついに部屋に着いた。マルコーは扉をゆっくりと開ける。
ベッド以外何も無い部屋に彼女は…居た。そしてマルコー達が
部屋に入ってくるのに気が付くとアンジェリカはゆっくりと振り向き、
笑顔でこう言った。
「マルコーさん、お仕事ですか?またお役に立てるように頑張ります」
その笑顔はあの時のまま…そう、始めて出会った時と同じような
天使のような笑顔だった。
マルコーは泣きたくても泣けない…そんな何とも形容しがたい感情に
見舞われた。プリシッラはもうオリガにしがみついて泣いていた。
以下略
うん、あっし、やっぱしこういうのは苦手だ。明るいのがいいねー。
アンジェリカで話を書くと暗くなるかなー
ハッピーエンドがいいなら、やっぱヘンリエッタ×ジョゼですかねー。
マルコーってけっこう若い30代前半だけど、アンジェリカに興味を持つロリコンじゃなさそうだしね。
アンジェリカを戦闘用義体から、ベッドの上での情報収集用義体にするとか、
病院の看護師とのロマンスとかすれば、明るくなるかな?
ですねぇ〜。
アンジェリカを頑張って大人っぽく変装させても
背伸びしたい中学生にしか見えませんし。
こういうのは文才がある人に任せますわ〜。
アンジェにオナニーを教えるプリシッラ
忘れてしまうアンジェ
くりかえし
511 :
リコの長い夜:2006/09/17(日) 00:55:52 ID:j1iHJiqL
>>496 続編のつもり
義体棟には、空き部屋がいくつかあったが、リコとヘンリエッタは、相部屋として生活するよう決められていた。
二人の担当官が、たまたま兄弟であったということもあったが、同時期に義体化されたことと、お互いの性格を相補し合い、
より安定した生活を営むことができるように、配慮されたからであった。
「ねえ、ヘンリエッタ?」
リコが、パジャマ姿で、同室のヘンリエッタに声をかける。
「なあに?リコ。」
「うん、あのね、男の人って、着ている服で、その人を好きになったり、嫌いになったりするものなのかな?」
「どうしてそんなこと聞くの?リコを嫌いになったりするわけないじゃない。わたしは、リコがズボンをはいていても、
素敵なドレスを着ていても、リコは可愛いと思うよ。」
「うん、ありがとう。でもね、ホラッ、わたしって、いつも男の子の格好をしているでしょ。ジャンさんって、こういうのが好きなのかなって…」
ヘンリエッタは、リコが、ほとんどズボンしかはかないのを時々、残念に思うことがあった。
それは、リコが女の子らしい格好をすれば、十分に可愛いスタイルと美貌を持っていることがわかっていたからだ。
しかし、服装をリコが自分で変えていくようなことをジャンさんは、許していないようで、
服装のことを自分がとやかく言っては、いけないのだということをわかっていた。
義体は、担当官のもので、リコは、ジャンさんのものなのだ。
「あのね、わたしは、リコが、何を着ていても可愛いと思うんだけど、
ジャンさんが、ズボン姿のリコを好きなら、その方がいいと思うの。
わたしも、ジョゼさんがくださった服だから、大切に着たいって思うし、
女の子らしい服だから、可愛いというわけではないと思うの。」
「うん、そうだよね。ありがとう、ヘンリエッタ。」
「でも、どうしてそんなことを聞くの?」
「うん、今日は、シンデレラタイムから、お仕事なの。」
「えっ、もう、すぐじゃない?」
「そうだよ。ジャンさんの部屋へ行くことになってるの。」
「お仕事、パジャマのままでいいの?」
「うん、今日のお仕事は、このままでイイんだって。」
「そうなんだ…」
「うん、そうみたい…」
二人の間に、甘い空気が漂った。
お互い、自分と担当官の親密さをどれくらい知っているのか気になるところではあったが、
見栄を張って、競い合うような女の感情が育っているわけでもなかった。
何と言っても二人は、ローティーンなのだから。
512 :
リコの長い夜:2006/09/17(日) 00:56:30 ID:j1iHJiqL
「あのね、ヘンリエッタ。わたしたちって、特別なんだよ。」
「どうして?」
「それはね、わたしたちが、担当官のための義体であるってことなんだよ。」
「えっ?」
「ヘンリエッタも、ジョゼさんのことが大好きでしょう?
わたしだって、ジャンさんが大好き。だから、わたしたちって、特別なんだよ。」
「うん、わたしもリコと同じ気持ちだよ。」
ヘンリエッタは、リコが全てを視ていて、何もかも知っているということを知らなかった。
しかし、リコが何かを伝えようとしていることは、わかった。
ついさっき、自分が、ジョゼとようやく思いを遂げることができたことをリコがなんとなく感づいていると理解したのだ。
そして、ヘンリエッタは、ずいぶん以前から、リコがジャンと相当親密な関係になっていたということを知るはずもなかった。
だから、リコが、『仕事』といえば、普通に仕事のことなのだと思ったのだった。
「じゃあ、先に寝ていてね。戻ってくるのは、明日のお昼ぐらいだと思うから。」
「うん、お仕事、がんばってね。」
「うん、わたしだって、ジャンさんのためのリコなんだから。」
「えっ?」
「行ってくるねー。」
”バタン”
扉が閉まった後、リコの言葉が尾を引いた。今の言葉って…わたしの…?偶然よね…。
義体棟から、外へ出て、二課のオフィス棟へ歩いていくリコ。
スリッパで、ぺたぺたと音を鳴らして、出かけていく姿は、シンデレラの優雅さからは、ほど遠い。
しかし、間近で見れば、ヘンリエッタの言うことがお世辞でないことが、わかる。
風呂上がりのリコの髪は、いつものぼさぼさヘアが、頭に張り付いて、
首筋のカーブをキュートに見せているし、紅い唇は、女の子であることを強調し、
何より、薄く柔らかいパジャマの下の2つの胸の膨らみがしっかりと見えていた。
リコは、ブラもしていないし、シミーズ(肌着)も着ていない。小さめのパジャマの隙間から、
おへそがちらちらと見え、ショーツのワンポイントリボンがはみ出していた。
今日のリコは、いつもとは違う。身体を念入りにお風呂で2時間以上洗ってきたし、
トリエラにもらったシャンプーとリンスとボディソープの香りが、リコの身体をまとっている。
きっと、ジャンさんが褒めてくださるー。『リコ、いい匂いがするな…』
そんなことになるかも!
リコの足取りは軽やかだった。
今から、大好きなジャンさんとの長い夜が始まるのだからー。
ワッフルワッフル
514 :
リコの長い夜:2006/09/17(日) 13:11:57 ID:j1iHJiqL
夜の公社の庭は、灯りが全くない。
灯火管制で、上空からの視認を難しくさせるためだ。
普通の人は、植え込みの緑と煉瓦の歩道の境目を見ながら歩いていくようになっている。
でも、リコは、ヘンリエッタが聴覚機能を強化しているのと同じように、
微弱な光でも暗視できる眼を持っているので、
夜のサーチングは、慣れたものである。
歩道の煉瓦の形が六角形になっているところと長方形になっているところを見分けながら、
長方形の部分だけを踏んでいく。実は、六角形の部分が感圧センサーになっていた。
ここを踏めば、警備室に通行シグナルが伝わり、夜間用の監視カメラが集中的に追っかけてくる仕組みになっているのだ。
リコは、鼻歌まじりにトントンとジャンプしながら、進んでいく。オフィス棟の駐車場を横切り、裏口へ向かう。
エントランスには、赤外線ビームが地上30cm以上の高さで張り巡らされている。
(ここは、匍匐前進っと。)
次の自動扉は、手でタッチして開くタイプだ。夜間は、手動になっているので、開閉センサーが働かないように、
隙間にナイフを夾んでから、そっと開く。
警備室のブザーが鳴らない限り、警備員は、無数の小型モニターを切り替えながら見ているので、まず気づかれない。
担当官の仕事部屋が並ぶ廊下まで、わずか30秒!
ジャンさんの部屋は、廊下の一番奥の部屋で、ジョゼさんの隣の部屋になっている。
廊下の赤外線センサーに関知されなければ、ここの廊下の監視カメラは、作動しない仕組みになっている。
ジャンさんがシンデレラタイムを選んだ理由は、センサーの翌日への切り替えタイムラグが、5秒間生じるからで、
午前0:00きっかりに、5秒以内でこの廊下を走り抜けて、ジャンさんのお部屋に滑り込まなければならない。
ただ今、23:59:50s
ジャンさんが、部屋の扉を開けてくれた。スリッパを手でもって、5・4・3・2・1・Go!
25mを一気に走り、ジャンさんの部屋へ駆け込み、扉を静かに閉めて、鍵をロック!
この間わずか2秒の離れ業!わたしは、こうやって、いつもジャンさんの部屋へお忍びで来ているのだ。
「ジャンさん、今晩は。」
「だいぶ上手になったな。今日は音も最小で、まったくわからなかった。」
「えへへ、今日はパジャマだからでしょうか。」
「おいっ!お前、パジャマが、破れているぞ。」
「えっ?」
リコのパジャマのズボンの股下が縦に破けて、白いショーツが見えていた。
「えへへ、やっぱり、パジャマ姿でCモード発動するのは、無理がありますね。」
「明日、新しいものをプリシッラに頼んで買ってもらえ。」
「ありがとうございます。でも、繕えば、まだ、はけますよ。」
「気にするな。パジャマぐらい好きなモノを選べ。」
「わたしは、ジャンさんが選んでくださったものを着たいんです。」
「好きにしろ。だが、それもいい加減小さくなっている、繕っても破れるだけだ。」
「それでも、いいんです。わたしは、ジャンさんのためのリコなんですから。」
「フッ、ヘンリエッタのまねか…」
「ジャンさんとジョゼさんがご兄弟でいらっしゃるように、わたしもヘンリエッタと姉妹のつもりでいるんです。」
「俺は、お前を妹だと思ったことは、一度もないぞ。」
「はいっ、わかってます。わたしは、ジャンさんの道具ですから。」
「メンテナンスを始める…服を全部脱げ!リコ。」
「はい。ジャンさん…」
515 :
リコの長い夜:2006/09/17(日) 13:18:40 ID:j1iHJiqL
リコは、いつものように服をきれいに、おりたたんで、ジャンのクローゼットの中にしまう。
ショーツも脱いで、たたんだパジャマの一番上に重ねる。
少し、湿った感じになってしまった…。
(せっかく、お風呂に入ってきても、ここへ来るまでに汗をかいてしまうんだよね。…)
クローゼットの中には、練習用の(スコープの微調整がしていない)ドラグノフが仕舞われている。
練習用の(挿薬されていない)アモカンも出して、ベッドの上に置いた。
裸のまま、横たわって、狙撃姿勢をとる。
ジャンさんのベッドの頭側には、大きな壁鏡があるので、銃口とスコープとわたしの顔が映っている。
「ジャンさん、準備できました。」
ジャンさんは、いつものようにストップウォッチを手にして、計測している。
「伏臥狙撃姿勢のまま、マガジンへの給弾。15秒以内。Pronti?(用意)、カチッ!」
マガジンを外す、同時に5発分の弾薬を指に挟み込んで掴み、装填していく。2回繰りかえせば、全段装填完了。
マガジンを戻して、元の体勢に素早く戻る。
「カチッ!13秒55!まあまあだ。次、ボルトアクションによる排莢5秒以内。Pronti?カチッ!」
ボルトアクションで、10発を排莢していく。このとき、ベッドの上に落とさないように、
左手で、1発ずつ空中で掴んでアモカンに戻していく。
「カチッ!4秒02いい感じだ。次、…」
…こうやって、わたしは、ベッドの上で、ジャンさんから言われるままに、いろいろな作業手順を実行して、
タイムを計られていくんです。一つでも、失敗すると、この後のご褒美が減っていくので、わたしは、ものすごく真剣です。
裸でやるのは、わたしの筋肉の動きが、よく見えるようにするためなんだそうです。…
1時間後、汗びっしょりになったリコは、息を切らせて、ドラグノフをクローゼットの中に仕舞う。
ジャンのベッドの敷布が、湿って凹み、リコの身体の形を創っていた…。
リコは、両足を開き、後ろ手に両手を組んで、ベッドの外で起立した。
そして、平らな胸の2つの突起を精一杯ピンと張って、ジャンへの注視姿勢(休め)をとった。
「はぁはぁ…訓練終了です。ジャンさん、評価を…お願いします…」
「銃の取り回しに磨きがかかっていた。一度掴んだ部分をずらしたり、添え直したりする無駄な動作がなくなった。
しかし、弾薬を掴むときに、装填する10発目は初弾となる重要な弾丸だ。
右手親指と人差し指のみで触れるように言っていたはずだ。弾を手の脂で汚さないようにする手順がまだ、良くない。
それに、息が上がっている。もっと自分の身体を制御して、呼吸を乱さず素早く動くコツをつかめ。
Cモードを多用していては、義体に負荷がかかるばかりだ。全体としては、95点といったところだ。」
「はい、わかりました。はぁはぁ、ありがとう…ございました…」
ジャンさんは、わたしの訓練レポートに記述を済ませると、上着を脱いで、わたしに近づいてきた。
95点なら、殴られない合格点数のはずだけど、今日は、特に厳しいのかもしれない…。
殴られる覚悟をして、眼をつぶった。そして、わたしは、ジャンさんに言ったの。
「あのっ、わたし、言われたとおり、今日は、ちゃんとキレイに洗ってきたんです!はぁはぁ…ホントです。
汗臭くなっちゃいましたけど、トリエラから借りた石けんで、あそこもキレイにしてきました…
ジャンさんっ、だから、今日は、その…ヘンリエッタのように…ちがうポジションで、練習していただけませんかっ…うっううぅー」
ジャンさんは、わたしの唇を塞いで、そのままベッドに押し倒してくださいました。
同時に、ジャンさんの舌がお口に侵入してきて、わたしの両手首を押さえ込みます。
目を開けると、ジャンさんも目を開けて、わたしを見つめてくれています。
「目を閉じるな。いつも目を開けて、俺を見ていろ。」
「はいっ、ジャンさん。」
ワッフル!わっふる!
517 :
リコの長い夜:2006/09/17(日) 15:53:04 ID:j1iHJiqL
ジャンさんが、ネクタイを外されて、シャツを脱いで、わたしの身体の上に乗っかってくれるときが、
最高の時間の始まりなんです。ジャンさんが、一番優しく見えるときなんです。
ブリーフ姿のジャンさんは、わたしの両膝をつかんで、わたしの股を開きました。
ジャンさんの顔が、わたしの股の上から覗いてます。
「あのっ、今日は、わたしもジャンさんのを…」
「俺は、お前の顔が見たいんだ…」
「はいっ、ありがとうございます。でもっ、せっかく…ああっん、ジャンさん…」
ジャンさんが、わたしの陰部へ舌を差し込みながら舐めてくださいました。
ご自分が、まだ射精されていないのに、わたしへの愛撫を優先してくれたのは、これが初めてです!
ホントは、ヘンリエッタのように…してみたかったけど…これもいいかも…
「リコ…いい匂いがする…お前の…汗の匂いだ…」
舐めながら、ジャンさんは、わたしに問いかけます。
「あっん、ジャンさん、ち、違いますぅ。それは、汗じゃないですぅ…」
「汗じゃなかったら…分泌液だ…違うか?」
「そっ、そうかもしれないですけど、き、今日は、トリエラから借りた、ボディソープの…
あっうん…ジャンさん、そこっ、もっと深くお願いしますぅ。」
ジャンさんが、わたしの眼と唇をまっすぐに見つめてくださっています。
「もっと…深くとは…どういう…意味か?」
「で、ですから、ジャンさんの舌をクリトリスだけでなく、わたしの膣内へ入れて、欲しいということですぅ…」
「俺が、まだ出してもいないうちに、自分の欲求ばかり言うとは、躾が足りないな?」
「だ、だって、ジャンさんが、わたしが、咥える前に、わたしを押し倒してしまわれたからですぅ。」
「俺の…せいにするのか?」
「ち、ちがいますぅ。わ、わたしは、い、いつもジャンさんのことだけを考えて…いますぅ。
で、でも、今日は、新しいポジションでわたしを使ってくださるって、い、言われたから…楽しみにしていたんですっ。
ジャンさん!」
ジャンさんが、動きを止めて、わたしの陰部の凹みに、ご自分の顎の突起を置いて、
両手をわたしの小さな膨らみに添えてくれました。
親指で、乳頭をこねこねと回しながら、顎先でわたしのあそこを愛撫してくれます。
わたしはフリーになった両膝をジャンさんの広い肩に掛けて、ぶら下がるような格好になりました。
「お前は、軽いな。」
「わたしは、みんなよりも軽い骨格で造られていますから…比重もほぼ普通の子供と同じはずです。」
「こういうときに、便利な身体でよかった。重いとこういうポジションはとれんからな。」
「ジャンさんは力持ちですから、わたしが重くっても、きっと大丈夫ですよ。」
「フッ。じゃあ、そろそろ、今日のリクエストに応えるか。」
「はいっ、69のポジションで使ってくださるんですね?」
「ちゃんと飲んで見せろよ。もし、失敗したら…」
「ヘンリエッタにできたことをわたしが失敗すると思ってるんですか?大丈夫ですよ。今までに何度もしてきたことですから。」
「反対向きで、飲ませたことはなかったはずだ…」
ジャンさんが、わたしの太股の内側にキスをしながら問い詰めてくる…
518 :
リコの長い夜:2006/09/17(日) 15:58:16 ID:j1iHJiqL
「そ、そうかもしれませんけど、おんなじことですぅ。」
「90点以上は…3回の…褒美だったな?」
「はいっ、その通りです。あっ、んっん…」
「今日は…5点のアップだったから…お前の言うとおりのポジションで…使ってやろう…
いいか…俺は…お前の顔を見ながら…出す方が好きなんだ…わかるか…俺の気持ちが…」
「はいっ、ありがとうございます!わたしも、ジャンさんのお顔を見ながらするが好きですぅ、で、でも、
わたし、ヘンリエッタに負けたくないんですぅ。わたしの方が、何度もジャンさんと練習してきているのに、
初めてのヘンリエッタが、わたしの知らないことをジョゼさんとしてるんです!
それで、わたし、わたし、悔しかったんです!ジャンさん!
わたし、ジャンさんだけのジャンさんのための完璧なお道具になりたいんです!
そのためには、知らないことが1つでもあったらいけないと思うんです。
だから、わたし、ジャンさんが望まれないことを要求します、すいません、ジャンさん…。
終わったら、わたしを躾し直してください…。わたしは、わがままな道具です…。」
「そうでもない。お前は、俺の言うことをよく聞いている…今日の褒美だ…」
ジャンさんが、わたしの身体をひねって、ちょうどあのときと同じような体勢になった。
わたしは、ジャンさんの顔の上を跨ぐかっこうになり、わたしの顔の下で、ジャンさんの勃起したペニスが、
下着の中で苦しそうにしている。わたしは、素早くジャンさんの青いブリーフを剥ぎ取り、ペニスを救出すると、
元気なタワーがそびえ立つ。亀頭から、既に、カウパー粘液が漏れ出て、
早くわたしに舐められたがっているように見える。いつもと同じジャンさんの匂いだ…
「いただきますっ!」
わたしは、いつものように太くて長いジャンさんの分身をお口に挿入した。
咥えてみて、いつもとは違う喉奥の刺激に感動してしまう!
反りの向きが違うだけなのに、いつもより数センチも深く飲み込めてしまうこの感じ!
ホントに、これで、射精したら、喉にからんじゃうかも…。
最大深度で飲み込んでみて、感触を確かめ、今度は、ゆっくりと排出していく。
唇をすぼめて、蠕動運動をしながら、搾り出す動作を忘れない。
「リコ、始めるぞ。」
ジャンさんが、両手をわたしのお尻に食い込ませ、わたしの股間に歯を当てて、かじりつくようにして吸い付いてきました。
いつもと全然違う感覚が、わたしを襲い、身体が震えます。このポジションは、そう、なんだかジャンさんを支配した気分なのです。
いつもは、ジャンさんの道具として咥えさせてもらっているわたしが、今度は、わたしが、ジャンさんを襲おうとしているんだ!!
鏡に大きく映ったわたしは、本当にジャンさんを征服しちゃう…そんな感じ!素敵!
ジャンさんがわたしの股下で動けなくなって、わたしを舐め続けるしかないこのポジション!
このままジャンさんを射精させちゃったら、わたし、こぼさないでちゃんとできるかしら…大丈夫…だよね。何回も練習してきたことなんだもの!
リコは、目を開けて、ジャンのペニスをよく観察する。
目を開けていないと、射精のタイミングを間違えてしまうからだ。
鏡の方に映る自分の顔とジャンのペニスが重なる姿をちらちらと見ながら、リコは、興奮度を高めていく。
リコの脳裏に、射精の瞬間がイメージされて、銃身を咥え喉奥へ狙撃を受ける気分になる。
両手で、ペニスの下にくっついて離れない睾丸をやさしく揉みしごく。
この動作で、射精の量が大きく変わることを経験から学び取っていた。
精液は、この2つの膨らみで造られるからだ。
リコは、いつもより間近にその膨らみを観察できるこのポジションを得たことで、肛門へと続くラインからも、粘液がにじみ出ていることに気がついた。
人差し指でそのラインをなぞって、粘液を掻き集めると、ジャンの反応が変わった!
「くっぉぉぉ!」
(ジャンさん、かわいいっ!こんな声聞いたの初めてだよね。
ペニスさん、今日は、わたしの言う通りにしてもらうからね。まず、あなたの匂いは、どうかしら?)
519 :
リコの長い夜:2006/09/17(日) 20:53:11 ID:xHWpWB4D
リコは、咥えたペニスを外へ解放し、鼻の穴へ亀頭を押しつけると、大きく息を吸い込んだ。
むせ返りそうなくらい、いつものジャンの匂いが、体内いっぱいに広がる。
(ジャンさんのコロンの香りと男の人のこの匂いってとってもイイ感じがする。
食欲をそそるようなこの匂い…。自分の股間が疼くようなこの匂い…そして…)
リコは、再びペニス全体を深く飲み込み、舌先をタワーのトップからボトムへと螺旋を描くようにからませていく。
表現のしようがない豊かな味わいが、口いっぱいに広がり、唾液が次々とにじみ出てくる。
『休みなく動かし続けろ!口だけでなく、顎と首と頭全体を動かし、水平方向に大きく揺らし、
垂直方向にも、飲み込みながら搾り取り、吐き出しつつ吸引する動作を続けろ!』
リコは、習ったことをこの初めてのポジションで、十二分に発揮できていた。教えたジャン自身が、驚きを隠せなかった。
(たいしたものだ。歓楽街でこいつと同じレベルの女に出会えることは、年に1度ぐらいのモノだ。
このポジションもそう悪くない。こいつが望むなら、また、こうやって使ってやってもいいか…。)
リコが、最も気にしていたのは、自分がジャンの期待に確実に応えているかどうかという一点だった。
だから、ジャンが自分にどういう愛撫をしてくれているかということよりも、
目の前のペニスにどういう快感を与えればいいかだけを考えるようにしていた。
そして、ターゲットは、ジャンの射精であり、自分がそのときまでにどういう仕事ができるか、
それが最大の関心事であったのだ。
射精の瞬間からジャンの快感は、あっという間に消失していくことを経験から学び取っていたリコは、
ジャンが本当に満足してくれる射精を味わわせたいと思っていた。
それができなければ、ジャンの道具として完璧といえないからだ。
自分が良かれと思うだけでは、SEXはうまくいかない。仕事と同じ連携が大切なのだ。
(ペニスさん、匂いも味もいつもと同じですね。大きさも硬さも元気いっぱいですね。
わたしは、あと、どんなことをしたらいいですか?歯を当ててみましょうか?ほらっ、痛くないでしょう?
もう少し強く噛んでみようね?どうっ?気持ちイイでしょう?)
リコの動きは、ジャンにしごかれた成果で、ヘンリエッタとは比べようもないテクニシャンなものだった。
それでも、リコは、さらに高みを目指し、研究に余念がなかった。
いつでもジャンの動きに敏感に反応し、より快感を得られる動きへ修正を繰りかえし、
ほぼ一定時間で、必ずジャンを射精へと導けるようになっていた。
「ジャンさんっ、いつでもどうぞ。」
リコがそう言ったとき、まさに射精寸前の状態で、的確なリコの読み取りに、ジャンも満足した。
520 :
リコの長い夜:2006/09/17(日) 20:56:10 ID:xHWpWB4D
(咥えているだけじゃダメっ。ペニスをしごいてジャッキング(持ち上げる)しないと快感は持続しないっ!
飲み込むだけでもダメっ。チューブの中のモノを搾り出すようにして、吸い出さないとせっかくの射精の勢いが無くなってしまう!
そして、射精のときも動きを止めちゃダメっ。ジャンさんが一番喜ぶときこそ、わたしが一番大変なお仕事のとき。
だって、飲み終わらないうちに、次々とあたらしい精液弾が充填されてくるから、
お口に蓄えながら、射精の脈動感を唇の動きで再現し続けるの!
精液が出てこなくなっても、油断は禁物!残った不発弾がいきなり飛び出してくることもあるもの…)
今まで無視していたリコの陰部に、快感の感覚が戻ってきた。ジャンが愛撫の方法を変えたからだった。
両手人差し指をリコの肛門と膣口に同時に差し込んで、深く内部の肉をえぐり出したのだった。
(ジャンさんっ!)
今まで、奉仕することに夢中だったリコが、急に自らの股間と下腹にかけての快感を感じた。
そして、それを与えてくれたジャンへの思慕と感謝が波のように押し寄せてきた…
(あうっ、いくっ、ジャンさん!わたし行っちゃう!なんか、これ、すごくイイ感じ…)
ジャンの股間がぴくぴくと痙攣を始め、亀頭の先から粘着質の液体が飛び出してきた。
(ジャンさんのが、出て来るぅっ!)
「うぉおおおお!リコ!」
「うっぷ。コクッコクッ…ジュルジュル…ムキュッ…ムキュッ…」
リコは、全力でジャンのフルオート射撃を舌で防御し、第1射のもっとも固い大口径の半固形弾頭を喉奥へと導き、
うまく飲み込むことに成功した。第2射の流動弾は、そのまま喉奥の壁に当たって砕け散らせ、
その滴の欠片が、口内に飛び散り、落下していく。第3射の粘りけのある糸を引く感覚の小口径流弾は、再び喉奥へ導き、
嘔吐感を抑えながら、ゆっくり飲み込むことで防戦した。
第4射以降は、高速の連弾で、粘りも固まりもなく一番飲みやすいが、圧倒的な物量で口内を次々に満たしていった…
これを飲めなければ、ヘンリエッタに負けてしまう!リコは、抑えていたCモードを発動した。
口内で落下し、口の外へ出て行こうとする大量の精液をすすり上げながら、ペニスを宙に浮かして、
精液をからめとって、ペニスのジャッキングを続けた。
この連続した動作により、大量の精液がむせずに飲みやすい位置へと移動でき、息を継いで、
飲む込むタイミングを自由に図ることができた。
射精し続けるペニスを安心して受け止めて、愛撫できる余裕ができたとき、リコは、勝利を確信した!
(やったぁ!大成功だよ!)
ジャンは、今までに味わったことのない快感に満たされていた。
いつもは、リコの歪む顔と膨らむ頬と白い液体が漏れ出てきそうな紅い唇を見つめながら射精をしてきたジャンにとって、
むせるようなリコの陰部を口で味わいつつ、下半身の快感を得ることが新鮮だったのだ。
(リコ、お前という奴は…)
射精の余韻を限りなく長く延ばそうとしているリコの健気な愛情をジャンは、初めて大したものだと思った。
義体で満足なんかできるはずがないという持論のジャンは、リコを抱いても、歓楽街で人間の大人を抱くことも欠かさなかった。
その度にリコを連れて、傍らで、隠れて見学させ続けていたジャンだったが、
このテクニックは、リコが自分で編み出したモノに違いなかった。
ジャンに認めてもらいたい一心から、ここまでたどり着いた努力の成果だった。
少女は、女としての技をテロ制圧技術と同等に学び終えていたのだった。
(ジャンさん、喜んでくださるといいな…)
521 :
リコの長い夜:2006/09/17(日) 20:59:48 ID:xHWpWB4D
リコの口の中には、まだ、わざと飲み込んでんでいない精液がたっぷり蓄えられていた。
今の段階で、飲み込むのは、容易いことだった。
しかし、ジャンが喜ぶような終わり方を考えると、蓄えていた方がいいのだとリコは、知っていた。
ペニスの中に残っている残留弾を処理しながら、左右2つの丸い給弾マガジンを柔らかくもみほぐし、
次弾装填への準備を促す。砲身を冷却させ、銃口に舌を差し込み、フィールドストリッピングの作業を行う。
分解と掃除で、銃を可愛がることが義体の仕事なのだから、この仕事も共通している。
授乳をする赤ん坊のように吸い付き、ジャンのケアを熱心に繰りかえすと、ジャンは、ジョゼと同じような仕草をしていた。
リコの髪の毛を両手でやさしく梳きだしたのだ。
いつもは、ぼさぼさの髪の毛が、今日はやけに滑りが良く、サラサラ感の手触りがイイ感じなのだ。
ふんわりといつもと違う匂いが髪の毛から漂い、リコは、トリエラから借りたシャンプーとリンスに感謝した。
ジャンのペニスが通常サイズまで冷却されると、リコは、口をようやく離し、ジャンの顔を見つめる体勢に身体を起こした。
これで、ジャンが喜ぶ姿勢になる。
ジャンの顔を見ながら、ペニスをもう一度咥え直す。そして、リコは、口の中の精液をゆっくりと飲み込んで見せた。
「ごくっ、ごくっ、ごくっ、ごくっ…」
飲み込む音が、はっきりとジャンの耳に聞こえた。
飲むときは、喉を鳴らして飲むように教えたのはジャンだった。
リコは、初めての69で、ジャンの期待に完全に応えて見せたのだった。
リコは、満足だった。ジャンさんが喜んでくれたことが、自分の下半身への愛撫を通して伝わってきたし、
何よりも射精の量と勢いがいつもと全然違っていたからだ。自分は、確かによい仕事をしたのだと確信できたから。
満足感の中で、リコは、安心感と心地よい疲労感にとらわれて、ペニスを口に咥えたまま、動きを止めて、そのまま数十分間が経過した。
そして、まったく動かなくなったリコに、ジャンは、声をかけた。
「リコ、そろそろ、上に登ってこい。リコ?」
多分、こんなに優しい声でリコを呼んだのは、久しぶりだと思った。しかし、リコは、応えなかった。
「リコ?!」
ジャンは、両足の間で、自分のペニスを咥えたまま、安らかな寝息で眠りこけているリコを確認した。
「ったく!!せっかくのムードが台無しだな。しかし、まあ、今夜のお前は、いい仕事をしたぞ。」
ジャンは、枕元の煙草とライターと灰皿を手元にとりよせる。
そして、毛布を丸めて背もたれを作ると、股間で眠るシンデレラ姫の髪の毛を撫でながら、ゆったりと喫煙を楽しんだ。
美味い、こんな味わい深い煙草も久しぶりだ。リコが、だらしなくシーツによだれを垂らして、口からペニスが外れた。
それでも、右手で銃身を掴み、左手でマガジンを支える姿勢を崩さなかった。
(ホントに、大した奴だ。リコ。俺は、道具に愛情は注がん。
しかし、使えなくなった道具を大切にしまい込む性癖があってな…お前が、もしも、動けなくなって、
五共和国派を皆殺しにした後で、俺が生きていたら…お前をこうして抱いて老後を過ごすのも悪くない…
いや…俺に幸せというのは…似合わん。
せめて、お前が望むようなことをしてやるさ。
お前のための俺になってやっても……チッ)
ジャンは、煙草の火をもみ消した。
(どうして、こんな奴に俺が気を使わねばならんのだ。こいつは義体だ…。俺のために使って何が悪い?)
「おいっ!リコ起きろ!休憩は終わりだ!2回戦目の用意をしろ!
今度は、お前の中がターゲットだ!リコ!1回で男が満足できると思ってるのか!」
ジャンは、リコを蹴飛ばして、起こす。
522 :
リコの長い夜:2006/09/17(日) 21:03:39 ID:xHWpWB4D
「ジャンさん、痛いですぅ。」
「自分だけ満足感に浸りやがって!次の仕事をしろ、リコ!」
「あっはい、ジャンさん。すいません。眠ってしまいました。」
「次は、お前自身の中だ。できるな?」
「もちろんです!えっと、わたしが上になりますか?」
「調子に乗るな。道具が上に来てどうする?足を開いて、仰向けになれ。」
「うふっ、はい、ジャンさんっ。」
「何がおかしい?」
「だって、ジャンさん、やさしくしてくださるから。」
「いつもと同じはずだが…」
「目がやさしくなってます。いつもより、ずっと…」
「勝手に思ってろ!」
ジャンは、リコに被さろうとして、ふと、自分の銃身が十分な硬さになっていないことに気がついた。リコが、自然に、口を近づけていった。
「ジャンさん、任せてください…」
リコは、ジャンのモノを再び咥える。今度は、飲むためでなく、自分の身体の中に導くための作業。
十分な硬さが得られれば、いいのだから、簡単なものだ。射精直後のペニスは、匂いも味も強くなっている。
それを口の中であたためながら、大きくしていく。柔らかなペニスを軽く甘噛みして、垂れた睾丸をもみしごく。
すると、2つのマガジンは、銃身へ装填されていく不思議な男性の現象が起きる。
硬くなっていく銃身をリコは口の中から産み落とすと、両足を開いて、両手で膣口を開いて見せた。
「ジャンさん、どうぞ。お願いします。」
ジャンは、もはや、リコに主導権を握られていることを不快に思わなかった。
自分の中に人道的な面が残っていれば、これからの作戦の障害になるーそう考えていたからこそいつも冷酷に徹してきた。
リコは、そんな自分を見抜いてしまったのだ。身体を重ねるうちに、俺を理解したということなのか…。
「リコ、入れるぞ。」
「はいっ、ジャンさん。」
リコは、ジャンの肩に手を掛け、しがみついてくる。ジャンは、小さなリコのターゲットに狙いを定め、挿入した。
「あうううっ、ジャンさぁん。」
リコの甘えた声が、ジャンには、心地よかった。ジャンの背中で、リコの両膝が交差し、しっかりと巻き付いた。
ジャンの長い銃身が完全にリコの身体に埋められ、腹部が亀頭の先端でぽっこりと膨らむ。
リコは、自分の腹部が膨らむのを見て、喜んだ。
「ジャンさん、ようやく全部収まるようになりましたぁ。
ほらっ、ここがこーんなに膨らんで…あんっ、ジャンさん、いいですぅ。」
ジャンは、男特有のピストン運動を始め、リコの身体を縦に揺さぶった。
「リコっ、どうだ!」
「はいっ、いいです!ジャンさんをいっぱあい感じます!」
「可愛いことを言うな!」
「だって…だって、ジャンさんが、強く入れてくださるから…あんっ、いいですっ。」
ジャンは、自分が笑っていることに気がついた。今までリコを抱くときに、こんな気持ちで抱いたことはなかった。
愛情ではなく、欲望なのだと言い聞かせてきた自分が、いつの間にか変わっていたのだ。
(いつもより、やさしい目になっている…っか。馬鹿な奴だ。リコ!こんな俺に愛を感じるなんて!!)
523 :
リコの長い夜:2006/09/17(日) 21:06:33 ID:xHWpWB4D
ジャンの長く大きくなった銃身は、さらにリコの体内で磨かれ、銃弾が装填されていく。
リコが次第に爪を食い込ませ始める。
いつもなら、殴って引き離してやるところなのに、今は、リコの爪が背中に食い込むのが、快感だった。
(俺から、離れたくないというんだな。お前が悪いんだぞ、こんな俺に愛を感じやがって!!)
「ジャンさんっ、わたし、いつだってジャンさんを見てます。
いつも目を開けて、ジャンさんだけを見つめてますから、ですから、わたしを捨てたりなさらないでください。
わたしは、ジャンさんのためのリコでいたいんです!」
「好きにしろ。俺は、お前を道具として使う!お前は、俺の最高の道具となれ!いつでも俺を見てろ!
お前が選んだ男が、道具を使いこなせるかどうか、お前の目で確かめろ!」
「はいっ、ジャンさん!見てます!ずっとずっと見てます!ジャンさんっ、わたし行っちゃいますぅ。
ジャンさん、ください。わたしの中に、ジャンさんの愛を注いでくださいっ!」
リコの腹の中に、ジャンは、大量の弾を撃ち込んだ。
撃ち込むたびに、リコの身体は、ベッドのマットに身体を沈み込ませ、狭く小さなリコの入り口から白い液が零れ落ちた。
リコの股間に心地よい温もりが伝って、シーツに染み込んでいく。
ジャンは、リコの頭を胸に抱き、両手でかかえた。
心臓の鼓動が、リコの心臓の音と重なる。リコを愛おしく思う自分をもう否定しなかった。
ジャンが、自分の身体の上で果てる姿をリコも愛おしく感じていた。
もともと、条件付けによる絶対服従が強かったリコであったが、ジャンと身体を重ねる親密さが、
他の義体よりも深く長かったために、リコは、冷酷非情なジャンの心の内を読み取っていたのだ。
(ジャンさん、大好きです。ずっとずっと、一緒です。)
彼が、自分の闇を閉じこめるために、わたしという生け贄が必要なら、喜んで捧げたい。
わたしは、そのために、リコへと生まれ変わったのだから。
そして、もしも、わたしを捧げることで、彼の野望が達成できるなら、こんなにうれしいことはない。
彼の命令で、いくらでもトリガーを引こう。そして、彼を守るためなら、この身体を楯にし、いくらでも血を流そう。
その結果、死んじゃったとしても、ジャンさんさえ生きていれば、それがわたしの一番の幸せ。
そのときまで、わたしは、リコとして、ずっとおそばにいます。ずっと、一緒です、ジャンさん。
524 :
リコの長い夜:2006/09/17(日) 21:10:08 ID:xHWpWB4D
ジャンの荒々しい息づかいが収まり、鼓動が落ち着いてきた。
何分経っても、身体を押さえ込まれたままのリコが、ジャンに呼びかける。
「ジャンさんっ?あのっ、ジャンさーん?あれあれっ?」
ジャンの静かな寝息がリコの耳に聞こえてきた。そのまま、ジャンは、眠ってしまったのだ。
(わたしの中に柔らかくなったジャンさんのモノがそのまま残って、
温かい液体がゆるくなった隙間から流れ出してきた。このままでもいいんだけど…。)
わたしは、ジャンさんの身体を持ち上げて、ひっくり返す。
やっぱり、眠ってるー!こーんな無防備なジャンさんの姿を知っているなんて、きっとわたしだけだよね。
わたしは、ジャンさんの唇に強くキスをした。でも、全然、王子様は、目を覚まさない。
だから、今度は、舌を入れてディープキス!でも、やっぱり、目を覚まさなーいっ!ジャンさん、疲れてるんだー。
えへへっ、煙草の味がするよ、苦い味ー。そうだ、今のうちにジャンさんのモノを抜いて、きれいにしなくっちゃ。
わたしは、2回目の射撃を終えた銃口の掃除を開始する。今度は、匂いも味も薄くなっている。
だいぶ搾り取っちゃったみたい…3回目、できるかしら。このまま目を覚まさなかったら、起こさなくてもいいよね…。
根本を親指で締め上げて、中に残っている液体を外へ排出させる。
白く濁ったような透明な液体が水滴となって、銃口の先からしみ出てくる。これが、わたしの栄養分。
ちゅるっと吸い取って、お口に収める。
今度は、わたしのお腹の方。指で掻き出すと、中から粘っこい精液があふれてくる。
これは、舐めて採っておこうっと。シーツに染み込んでしまった分は、もったいないけど、お洗濯だよね。
わたしは、自分の中のジャンさんからいただいた液体を指でこすり取って、何度も口へ運んだ。
ジャンさんの匂いでいっぱいになったこの身体が、とても誇らしく思えた。
もしも、ジャンさんが義体のわたしを抱いてくださらなかったとしたら、こんなにも愛情を感じることがあっただろうか?
今では、もう、条件付けが無くなったとしても、この人から離れる人生なんて考えられない。
ジャンさんは、男としても、人間としても一流なのだ。それは、子供にでもわかることだ。
ただ、生きていく道が普通の人に比べて、とても険しい道を歩まれているだけなのだ。
わたしは、その道を切り開くための銃なんだ。
「ジャンさん…」
リコは、ジャンの唇をもう一度奪う。そして、ジャンの胸の上に頭をのせて、ジャンの鼓動を聞き取ろうとする…
”トクンッ、トクンッ… ”
ジャンさんの心臓の音…この音を聞いていると、なぜかすごく安心する…
ジャンさんの男の匂い…この匂いが、わたしを義体から女にしてくれる…
ジャンさんのキスの味…この味で、わたしは、元気になれる…
わたしも、ジャンさんの眠りに誘われるかのように、一緒に眼を閉じた。
どちらかが、目を覚ましたら、素敵な三回戦をしましょう。
だって、今日は、95点だったんだからね!ご褒美をちゃんといただかないと、次回の分を増やしちゃいますよ、わたしだけのジャンさん!
とりあえず終了!(3回戦を書くのは、台風が逝っちゃったらねー停電でたいへんのよ!!!)
…なんだかリコとジャンが喋りすぎだと思う。
登場キャラはリコの代わりに”愛の堕天使”プリシッラでも良かったのでは?
普段は冷酷非情に思われているジャンがずいぶん優しくて違和感がありまふ。
でも流石に上手いですね。。。。
電力供給が復旧するのを心待ちにしております。
(・∀・)電力復旧マダー?
527 :
リコの長い夜:2006/09/18(月) 10:32:48 ID:zDTfMODk
>>525 ご意見ありがとうございます。
いやいや、リコ&ジャンで書いてみたかっただけなんですけどね。
やっぱ、あたたかい感じになっちゃいましたねえ。
もっとバイオレンスジャンにしても良かったんですけど、リコたんがかわいそすぎになるしー。
プリシッラは、萌えキャラじゃあないもんね。
しゃべりすぎなのは、2人の行動描写だけでは、萌えんでしょ?
心理描写も考えたんだけど、やっぱしゃべりすぎでしたかねー。
3回戦目を読みたい方いらっしゃいますか?
明日から仕事だから、書くなら今日中しかないんだけど。
設定としては、朝、ジャンが目が覚めると、
リコがモーニングコーヒーを不器用に炒れていて、
新婚夫婦の朝の雰囲気で、シャワールームで…
とか考えているんですけど…
萌えるリクエストがあればどうぞ!
しゃべりすぎもだけど、言葉使いがキャラと合ってないと思う。
エッタのも思った。
でもジャンさんとリコ好きなんで嬉しいです。
担当官をテロリストの人質にとられて、
ヒルシャーの目の前で仕方なくパダーニャの言いなりになるトリエラを見たい
ジャッキング ワロス
533 :
リコの長い夜:2006/09/23(土) 23:52:14 ID:QEydM+dX
公社の敷地には、緑の木々がたくさん茂っている。
公社で寝泊まりする者には、小鳥たちが、朝の訪れを鳴き声で教えてくれる。
しかし、リコの朝は、両手足が動かなくなる悪夢で、ヘンリエッタよりも先に目が覚める。
この毎朝の苦しみをヘンリエッタは、知らない。
ところが、ジャンの匂いに包まれて目覚める朝は、とても幸せな気持ちで起きられた。
お互いの肌の温もりを確かめ合うSEXが好きだからかもしれないが、
多分、ジャンと一緒に居られるから、こんな気持ちになれるのだとリコは思う。
悪夢で目覚めないですむ朝…。それだけで、リコは充分に、幸せだった。
「ジャン…さん…おはよう…ございます…」
わざと小さく静かな声で、ジャンさんを起こさないように言ってみる。
わたしは、裸のまま、ベットを降り、ジャンさんの身体に毛布を掛ける。
エアコンが効いてるけど、窓を少し開けて、外の空気を入れようと思った。
この部屋は、煙草の匂いが少しきつい。
ジャンさんの匂いだから、心地良いのだけれど、朝の空気もきっと気持ちがいいと思う。
エスプレッソメイカーに水と豆をセットして、コーヒーを入れよう。
前のときは、分量を間違えて、ジャンさんに睨まれてしまいました。(叩かれなかったです。)
今度は、上手くやって見せたいと思います。
15分ほどで、シューシュー、ゴリゴリ、ゴポゴポッと音を立てて、いい匂いがしてきます。
静謐な朝の空気と煙草とコロンとコーヒーの匂いは、幸せの4拍子だと思います。
わたし用のとジャンさん用のカップをキレイに洗って、仕事用デスクの上に並べます。
できあがったエスプレッソをすぐに注げるようにします。これで、ジャンさんを起こす用意ができました。
「ジャンさん、朝です。ご予定があるなら、起きてはいかがですか?いい天気ですよ。」
「うるさいっ。俺が起きようと起きまいと、お前は、俺を見てればいい。」
「はいっ、わかりました。」
わたしは、また、ベッドに戻り、ジャンさんの身体に触れるように毛布に潜り込んだ。
まだ眠そうなジャンさんを怒らせるのを覚悟の上で、おねだりをしてみる。
「ジャンさん、あのっ、ご褒美は、3回でしたよね?」
「残りは、シャワーを浴びるときだ…」
「はいっ、わかりました。」
「それまでに、俺をその気にさせてみろ。」
「はいっ、がんばります。」
わたしは、毛布をかぶったまま、ジャンさんの足下から両脚の間のトンネルをくぐっていきます。
ふさふさとした毛の間に、対象を発見。両手で確保。お口による洗浄作業の開始。
わたしがジャンさんの上に乗っかると怒られそうな気がしたので、身体の向きは、そのまま変えませんでした。
ジャンさんが、すぐに毛布ごとわたしの頭を押さえつけてくださいました。
銃身は、既に硬くなっていました。朝は、わたしがする前から、硬くなっているときが多いです。
男の人って、不思議です。昨夜、わたしがキレイにした銃口に、ジャンさんの匂いと味が戻っています。
射精してからの時間が経つほど、強い感じです。たぶん、3発目の威力も充分そうです。
534 :
リコの長い夜:2006/09/23(土) 23:56:35 ID:QEydM+dX
「うっ…」
ジャンさんが感じています。
わたしが咥えるとジャンさんの鼓動が速くなって、元気になってきます。
わたしがジャンさんのお役に立っていることを実感するときです。
カリのまわりに沿って舐めます。
亀頭の部分を軽く歯で噛んで、ジャッキングすると、吸うだけのときよりも引っ張る力が強くなるので、
ジャンさんが喜んでくれます。
両手で丸いマガジンを揉み扱いて、銃身から引き離すような動作をするとどんどん硬くなっていきます。
銃身に沿った下部ラインからは、しっとりとしたカウパー腺液がにじんできて、これがいい匂いを出してくれます。
暗い毛布の中でもわたしの眼には、ジャンさんのモノがしっかりと見えます。
シャワールームへ行く前に、ベッドで3回戦終了できそうな感じです。
ご褒美さえいただければ、場所はどこでもいいんです。
こうして、ジャンさんが、わたしを使ってくださることが、一番なのですから。
「リコ、上に登ってこい!」
「ファイ。」(咥えてるのでうまく話せません)
ジャンさんのお腹を登って、胸の上を進みます。
毛布の外へ顔を出すと、ジャンさんの顔へ到着です。
そして、わたしの両膝の間には、ジャンさんの銃身が挟まっています。
「はい、来ました。」
「キスをしてみろ!」
「はい?わかりました。」
わたしは、軽いキスをジャンさんにしました。
「もっと情熱的なやり方で、できないのか!」
「あっ、はい、すいません。もう一度させてください。」
ジャンさんが望まれているキスは、舌を絡め合うような激しいものでした。
わたしは、ジャンさんの唇全部に覆い被さるようにして、かぶりついて、舌を入れようとしました。
でも、ジャンさんは、わざと前歯を開いてくれません。これをこじ開けろということなのでしょう。
わたしは、舌先でジャンさんの唇の内側を円を描くようにして愛撫し、歯の扉を開けてくれるように努力します。
でも、開きません。両手で、ジャンさんの頬を挟んで、圧力を加えます。前歯の隙間が少しだけ広がりました。
お鼻の位置を左右に揺らして、ジャンさんの鼻と交互にぶつかる感じで、その隙間をさらに広げるように工夫します。
また、少しだけ、隙間が広がります。
わたしは、下顎をジャンさんの口の中へ割り込ませ、ジャンさんの上前歯にわたしの下前歯を軽く当て、
持ち上げるようにしながら、強引に隙間をこじ開けます。
広がった隙間へ、大量にわたしの唾液を送り込みながら、舌を侵入させることに成功しました。
後は、激しく吸い続けながら、ジャンさんの舌と絡め合うダンスを踊ります。
お互いに、息を鼻から吸い、吐きながら、しばらくそのままで重なり合っていました。
すると、ジャンさんが、眼を開けて不満な表情をなさるのが、わかりました。
わたしは、キスのときも目をつぶらないように、ジャンさんから教わっていたので、唇を離し、その不満をお聞きしようと思いました。
「どうかされましたか?」
「お前、口の中が精液臭いぞ!」
「す、すいません。昨夜ちゃんと全部飲み込んだんですけど…。は、歯を磨いてきますっ。」
「何処へ行く?俺をちゃんと見てろと言ったはずだ!」
「でも、このままじゃ、ジャンさんが、キスを楽しめないでしょう?」
「お前のミスだ!」
「どうすればいいでしょう…」
「お前は、俺のを飲むよりも、キスの方が好きなのか?」
535 :
リコの長い夜:2006/09/24(日) 21:20:58 ID:Sz1kaTQv
わたしは、迷いました。
だって、ジャンさんは、キスよりも飲む方が絶対に喜んでくださるからです。
でも、わたしにとっては、キスもフェラも同じくらい大切なことです。
ジャンさんが、キスもできる状態にしておくことが重要なのであって、どちらが好きかの問題ではないのです。
でも、わたしは、そのことをジャンさんにうまく説明できません。
仕方ないので、わたしは…
「あの、キスが好きです。でも、飲むのは、もっと好きです!」
「なら、問題ない。」
ジャンさんは、ベットから降りると、わたしをお姫様抱っこして、シャワールームへ運んでくれました。
ヘンリエッタは、わたしよりも2倍近く重たいので、こういう風にジョゼさんに抱いてもらうことはできないでしょう。
ジャンさんの部屋のバスルームは、トイレと一緒になった簡易型のシャワールームです。
わたしは、まず、トイレの便座に座らされました。
バスタブに湯を入れながら、ジャンさんは、浴槽に入り、シャワーを頭から浴びながら、わたしをじっと見ています。
「あのっ、どうかしましたか?」
「お前を見ている…」
「わたし、どこかヘンですか?」
「お前は、…。」
「?」
ジャンさんの目がわたしの顔から、視線を移していきます。
首、胸、おへそ、腹部、臀部、そして、閉じた太股の間のわたしの陰部で留まりました。
「見えづらい、見えるようにしろ!」
わたしは、両手で自分の両太股を持ち上げて、180度開脚をさせます。
ここは、狭いけれど、ジャンさんとの距離が近いのが、素敵です。
ジャンさんが見たいというのであれば、よく見えるようにしなければなりません。
男の人って、不思議です。
「少し、広くなってきたか?」
ジャンさんが両手で、わたしの大淫唇を開いて、中を覗かれます。
「あっん。」
「昨夜の分が、出てきそうか?」
「いえ、あのっ、昨夜ジャンさんが眠られてる間に、全部、その…」
「舐め採ったのか?」
「はいっ、全部いただきました。」
「教えたことをちゃんと守ってるな。」
「はいっ、とてもおいしかったです。」
「しかし、飲んだ後、口の中をきれいにしておくことを忘れたな?」
「はい…申し訳ありませんでした。」
「もう一度、躾ける必要がありそうだな?」
「はい、お願いします。」
ジャンは、身体をリコの方へ傾け、リコの陰部に顔を埋めた。
舌をリコの膣に差し込み、唇でまわりの臀部を軽く噛んだ。
「こっちの方は、きれいにしてあるんだな…お前のいい匂いしかしない。」
「はいっ、そっちは、ジャンさんに舐めていただけると思ったから、
昨夜のうちに、きれいにしておきました。あんっ…、とってもいいです、ジャンさん…」
>ヘンリエッタは、わたしよりも2倍近く重たい
ひどい…
537 :
リコの長い夜:2006/10/02(月) 14:44:16 ID:wQMNI2IE
ジャンさんが、わたしの陰部をこんなふうに愛撫してくださるのは、久しぶりです。
ジャンさんにわたしの身体を激しく使っていただくこともうれしいのですけど、
やさしく愛撫されるのは、もっと素敵なことなのかもしれません。
この前、ヘンリエッタとジョゼさんの愛し方を見てしまったので、
男女の愛し方には、いろいろな方法があることがわかりました。
ただ、こうして舐めてもらっても、
わたしのあそこからはジャンさんに飲んでもらえるようなモノが出てこないので、
ジャンさんは、あまり舐めたがらないのだと思います。
わたしは、ジャンさんの濡れた頭を抱きかかえました。
ジャンさんの頭がわたしの股間で小刻みに揺れ、とっても幸せな気持ちです。
でも、ジャンさんの広い背中には、たくさんの銃創と手術痕があって、とても痛々しいです。
わたしがお守りする以前の傷なので、仕方がないのですけど、この傷をつけたテロリストには、
それ以上の代償を払っていただかねばなりません。
わたしは、ジャンさんの道具として、完璧でなければならないのです。
こうして、ジャンさんに喜んでもらえるような愛し方も、ジャンさんを守る戦い方も、
全部、ジャンさんから教えていただいたことです。もっともっと上手くなりたいです。
「リコ、こっちに来い。」
「はい。」
ジャンは、リコの身体を抱き寄せ、自分の股間の上に跨らせる。
湯が溜まったバスタブに、二人は、半身を浸らせた。
ジャンは、リコの平らな胸の2つの紅い突起を親指で擦り、手触りを楽しむ。
雨の中での作戦も珍しいことではないが、こうして、濡れそぼったリコを間近に見ると、
リコが美少女であったことを再認識せざるを得ない。
リコをパートナーに選んだのは、病院のベッドに縛られ、親に疎まれながらの人生よりは、
自由に動く身体で、血にまみれた仕事をさせる方が、生きている価値があると思ったからだが、
実のところ、リコの器量が悪ければ、選んでいなかっただろうと思うジャンであった。
目立ちすぎない程度の器量が、選定の条件であったが、リコは、充分すぎる美少女なのだ。
長いまつげ、大きな碧い瞳、細く白い素肌の手足…見つめるほど、美点が増えていきそうになる。
故に、ジャンの選択として、少女として扱わず、名前も男の名を与え、服装も少年のように、
行動も粗っぽく躾け、興味を逸らしていったのだった。
しかし、夜の男の生理を処理させるとなると話は違ってくる。ジャンには、同性愛嗜好は全くない。
身近な女性をそばに置くのは、情報の漏洩と保身に気を使う必要が多く、
街へ繰り出す時間的な余裕にも制限があった。
いつでもどこでもいっしょにいる必要性と多様性の義体であるなら、リコを自分だけの道具として扱い、
それに相応しい自分のための技能を教え込む必要があった。
ただそれだけの理由だった。
自分の役に立つように仕込んでいった結果として、道具への愛着となってしまったわけである。
この辺の誤算は、むしろリコの粘り強い性格によるものであったろう。
生まれてから一度も病院のベッドから出ることを許されず、夢も快楽も与えられなかった彼女にとって、
ジャンは魂の解放者であり、自由を与えてくれた守護神でもあった。リコのジャンへの忠誠心は、
信仰心に近く、どんな不合理なことでも
「ジャンさんがそう言うなら、その通りなのでしょう」と言い切れるほどだったのだ。
「お前は、…」
「?」
「リコ!」
「はい?」
「お前は、俺の道具だ。」
「その通りです、ジャンさん。」
「道具の分際で、俺に奉仕させすぎていないか?」
「はい、申し訳ありませんでした。ここからは、わたしに奉仕させてください。」
まだ続くのではないかという、ささやかな期待
539 :
リコの長い夜:2006/10/06(金) 18:42:21 ID:7PafE5gj
>>538 この連休中に書くので待っててくださいな。
読んでくださってありがとう!
540 :
リコの長い夜:2006/10/07(土) 19:53:40 ID:uaHSltNR
リコは、自分の乳首を愛撫するジャンの両手首を掴むと、
そのままジャンの親指左右を同時に口に咥えた。
ジャンの両手の上から、自分の手の平を重ね、そのまま頬に沿わせた。
リコの顔が、ジャンの両手の中に収まった。
頬からジャンの手の温もりを感じつつ、リコは、ジャンの目をまっすぐに見つめ、
親指でないものを要求する視線を送る。
"ジャンさん、わたしに奉仕させてください…”
ジャンから教えてもらったこと、SEXのとき、必ず両目を開けて見つめること。
スコープで標的を見つめるとき、両目を開け、片目で見るクセをつけないこと。
ちゃんと覚えて、実行できている。
できていないとき、ジャンは、必ずリコを殴りつけた。2度目は、死につながる。
1度で、できるようにならなければならない。
また、そうできるように義体は、造られている。
ジャンは、武闘派の軍警察幹部の人間だった。
そして、リコは、一生をベッドの上で過ごすしかない病状だった。
道を切り開くための銃を欲した男と自由な身体を望む少女が、
お互いを求め合う関係になるとは、思ってもみなかったことだろう。
リコが、ジャンの欲求に応えることは、
自由な身体を使えることへの喜びとそれを与えてくれた男への感謝であり、
ジャンが、リコを道具として見なすことには、
自分自身の心の闇と理性とのバランスをとるためであった。
お互いが抱えた問題と動機は、まったくかみ合っていないにもかかわらず、
両者は、パートナーとしての強いつながりを維持していた。
リコは、ジャンの親指をペニスと同じように愛撫し、しゃぶりつづけた。
リコの口の中に、吸い込まれていく指先の快感にジャンは、満足だった。
そのまま、リコを抱きかかえ、口腔内を指先でかき回す。
「お前の口は、よく動くな。」
「ふぁぃ?」
「昨夜のお前はよかった…。この小さな口も、お前のここも、俺を充分に癒してくれた。」
「ふれしいです、ひゃんさん…」
「しかし、俺は、こんな風にしかお前を扱えない…。」
541 :
リコの長い夜:2006/10/07(土) 19:59:19 ID:uaHSltNR
リコの口から、涎が糸を引いて零れ、頬がピンク色に染まった。
リコが、湯でのぼせたのではなく、ジャンからの言葉がうれしかったからだ。
ジャンは、両親指で、リコの口を広げて、その隙間に自分の銃身を滑り込ませ、
リコの頭を股間に押しつけた。
リコも上手に口をすぼめて、受け入れる。
湯の水面から起立したタワーが、そそり立ち、先端ドーム部分が、リコの舌の洗礼を受ける。
リコは、この作業が大好きだった。
もともと、ジャンの夜のお相手を務めるようになったきっかけは、
ジャンと高級娼婦の作業を隠れてそばから観察した後、
自分の方がもっと上手にできるとジャンに進言してからであった。
それから、毎日のように咥え続け、飲み干し、味わい、
今では、何時間でも続けて楽しめるようになった。
ジャンが好きだから、彼から教わるどんなことも楽しかった。
訓練は辛くとも、肌を重ねる命令は、心地良かった。
悪夢を見ないですむ目覚めの朝は、最高だった。
口と身体が、ジャンの匂いで満たされていれば、リコは、それだけで幸せだったのだ。
一方で、ジャンには、ジャンなりの葛藤があったのだ。
自分の復讐の道具として、義体は必要不可欠な存在だが、別にリコでなくともよいのだ。
義体を消耗した末には、乗り換えることもあるだろう。
しかし、自分のベストツールとして訓練していくほど、義体は、担当官の身体の一部となっていく。
担当官の行動様式、味の好み、言葉遣い、性的な嗜好、
服装など全てが義体にとって覚えておくべき情報であり、
ジャンは、リコに必要な知識と技能を次々に教え込んでいった。
そして、リコは、過酷な訓練と学習に耐え、ほぼ完璧にジャンの期待に応えた。
能力も知性も品格さえも、ジャンに最も相応しい道具になること、そうなれなければ、見捨てられる。
その緊張感が、義体の欠点である精神的な不安定要素と身体制御のための投薬量を減らすことになり、
結果的にリコの負荷を減らしていた。
安定させるために、愛情を育もうとしたジョゼと緊張感を与え続けたジャンの方針は、
奇しくも同じ成果を上げていたのだ。
教えるほどにめきめきと上達し、自分に懐いてくるリコに、ジャンは、愛着を感じ始めていた。
愛着と愛情にどれだけの差があるというのか?
復讐の殺人鬼として生きる苦しみのために、人間的な温かみをリコに求めようとしているのではないか?
このまま、道具としてリコを使い続けていれば、
リコが自分の要求に応えられなくなる義体消耗限界の日が、いつかやってくる。
そのとき、自分はどうするのか?
他の義体を使用することができるのか?
義体を道具として使いこなし、担当官のために死ぬことが、当然なのだと言い切れるのか?…
「ジャンさんっ?」
リコは、下半身の作業を中断し、ジャンの顔をじっと見つめる。
「なんだ?まだ、終わってないぞ。」
「ジャンさん、何か悩んでませんか?」
「俺が何を悩むというのか?」
「だって、どんどん元気が無くなっていきます…」
確かに、起立したタワーが倒れかけ、ドームの膨らみにもしわが寄っている。
「お前のやり方が悪い…」
542 :
リコの長い夜:2006/10/07(土) 20:39:38 ID:uaHSltNR
そう言ってみたものの、明らかに萎えるようなことばかり考えていたのだから、
ジャンは、バツが悪かった。
「すいません…あの、どこがいけなかったのでしょうか?」
「自分で考えろ。ただし、Cモードの使用はするな。」
「…それじゃあ、せっかくシャワーを浴びてるんですから、お身体を洗いましょうか?」
「やってみろ。」
リコは、シャワールームの棚からポンプスプレーになっているボディソープの液を手に取って、
ジャンのドーム部に垂らして、上下に撫でる。
泡がタワーを滴り、湯の中に落ちていく。
せっかく洗おうとしても下半身が湯の中に浸かっているのでは、うまく洗えない。
リコは、ジャンにポジションチェンジのオファーを出す。
「それじゃあ、ジャンさん、そこのバスタブの縁に座ってください。」
「この俺に命令するのか?」
「だって、座ってくださらないとわたしの顔を見ながらの射精は、できないですよ。
わたしだって、ジャンさんの顔を見ながら飲むの、好きなんです。」
「よかろう。」
543 :
リコの長い夜:2006/10/07(土) 20:41:17 ID:uaHSltNR
ジャンが縁に座ることで、リコは、バスタブの中でジャンの股間を洗う作業がしやすくなった。
ちょうどリコの口の高さにジャンのモノがぶら下がっている。
とにかく勃起させないことには、作業が終わらない。
リコは、両手で泡立てたボディソープを丁寧に銃身に塗り込めていった。
「ジャンさん、昨夜のわたしの身体から、いい匂いがしていたでしょう?」
「そうだったか?」
「昨夜、ジャンさんが、そう言ってくださいました。わたしの身体からいい匂いがするって…」
「義体は、体臭となる成分を体内で分解し、追跡の証拠となりやすいものを出さないようになっている…」
「わたしの匂いのことじゃないんです。
訓練の前、シャワーを浴びてきたんです。
ジャンさんに、していただけると思ったから、トリエラから、高級な化粧品を借りて、念入りに洗ってきたんですよ。」
「そうか…」
「でも、訓練で汗をかいてしまったから、ちょっと残念でした…。
ジャンさんに一番きれいなときに、していただこうと思ったんですけど。」
リコは、ジャンの銃身に硬さが戻ってきたことを手の感触で感じた。
「訓練しに来たんだ。何の努力もなしに、褒美はやらん。」
「そうですよね。でも、やっぱり残念でした。」
「お前は、いつもきれいだ…」
「えっ?はいっ!ありがとうございます。」
544 :
リコの長い夜:2006/10/07(土) 20:47:19 ID:uaHSltNR
ジャンさんが、うれしいことを言ってくださるときって、元気になってくるときが多いです。
男の人って不思議です。
元気がないときや発射後は、なんだか冷たい感じがするのに、
奉仕するほど、やさしくなっていくんですから。
短い時間しか楽しめない身体であることが、男の人の特徴なのかもしれません。
手の作業を銃身からマガジンの部分へ移動させると、
マガジンがきっちり装填されて、ぶら下がっていません。
こういう状態がベストコンデションなのです。
筋に沿って、さらに奥の方を指先で舐ります。
わたしの陰部は、無毛ですが、男の人って毛深くて、洗いにくいです。
でも、ジャンさんのここからは、いつもいい匂いがします。
わたしが一番安心できる匂いです。
洗うのがもったいないくらいです。
奥の排莢口に人差し指を入れて、少し中身を穿ります。
ジャンさんの穴がキュッと締まって、わたしの指の侵入を阻みます。
でも、気持ちよさそうです。
わたしだったら、ジャンさんが中に入ってくるときは力を抜いて、
出て行くときに締める方が気持ちいいのに、男の人って不思議です。
何度か繰りかえすうちに、ジャンさんの穴は、わたしの指を受け入れてくれます。
右手人差し指の第3間接までをすっぽり入れて、中身を掻き出します。
泡で良く滑るので痛くないはずです。
ジャンさんの顔を見ながら、ジャンさんの息づかいを聞きながら、加減をします。
激しすぎても弱くても、気持ちよくならないからです。
左手で銃身を磨く作業を、右手でマガジンと排莢の穴をケアします。
白い泡でよく見えなくなりますが、手触りでジャンさんの銃の形を正確に把握できています。
3度目の射撃まで、あともう少しです。
「リコ!手の作業はもういい。口に咥えろ!」
「はいっ、洗い流します。」
wktk
+ +
∩_∩ +
(0゚・(ェ)・) ドキドキ クマクマ
(0゚つ旦O +
と__)__) +
547 :
リコの長い夜:2006/10/15(日) 01:06:24 ID:2K5R3aGu
わたしは、そそり立った銃身に付いた泡をシャワーで洗い流しました。
今度は、硬さも長さも充分です。
ボディソープで、洗う作業は、大成功でした。
でも、仕上げは、やっぱりわたしの中でしないといけません。
目の前の銃口からは、石けんとジャンさんの男の匂いが薫ります。
ぱくっと、口にくわえると、やっぱりいつものジャンさんの味です。
射精直前にだけ出てくる先走り液が、もうとっくににじみ出ていたのです。
(危ないとこだったね。あのまま射精させたら、泡と混ざって、わからなかったもの。)
射精した精液を全部飲むことは、ジャンさんとわたしの絆なんです。
その理由は、わたしが、初めて飲ませてもらったとき、
わたしの公社に対する拘束制御が外れて、
ジャンさんだけの命令のみに従うようになったことに、
ジャンさんが気がつかれたからでした。
担当官のものを飲むという行為に、
そういう条件付けが設定されていることをジャンさんは、まったくご存じなかったのです。
条件付けの譜面は、公社の最高機密らしくて、公社という組織への忠誠を優先させ、
命までも奉仕してしまう条件付けは、高価な義体の運用上重要なことなのだそうです。
わたしたちが戦闘中に主人を変えて、敵に寝返ったりすれば、
わたしたちの兵器としての価値がなくなってしまうからです。
また、担当官が公社を裏切ったり、担当官が作戦中に死亡する可能性はあり得ることなので、
通常の指揮系統では、公社という組織に忠誠を感じ、担当官という対象には、
服従という形で拘束制御がかけられていたのです。
でも、優先順位が、担当官よりも公社の方が高いことに、
ジャンさんは、我慢がならなかったようです。
わたしだって、自分にそういう暗示がかけられてるなんてわからなかったんですが、
飲んだ瞬間、公社のことなんかどうでも良くなってきたので、ジャンさんにそのことを相談したら、
「作戦一課の○○○を今すぐ殺してこい!」って言われて、
「はい、わかりました。」って即答でCZ75を手にしたものだから、ジャンさん慌てて、
「リコ、今の命令は撤回する。お前の指揮命令系統の条件付けが外れたことを確認した。
以後、この俺にだけ、忠誠を誓え!」って、言われたんです。
わたしは、そんなの誓うまでもないのになって思ったんですけど、
「はい、わかりました。わたしは、ジャンさんだけに、忠誠を誓います!」って答えました。
あの夜から、わたしたちは、相思相愛の特別な関係になれたんです。
だから、ジャンさんが、出したモノは、必ず飲むようにしているんです。あの日の誓いを忘れたくないから…。
548 :
リコの長い夜:2006/10/15(日) 01:08:42 ID:2K5R3aGu
(ジャンさん、わたしたちって、もしかして世界で一番幸せかもしれませんね。)
わたしの口の中で、ジャンさんの男の匂いが、強くなり、
粘っこい液が銃口からあふれ出てきました。もう秒読み段階です。
わたしは、ジャンさんの腰に両手を回して、口でぶら下がるような姿勢になって、
ジャンさんの顔を見上げました。ジャンさんが、わたしを見てくれています。
わたしが笑っても、ジャンさんは表情を変えたりしません。
でも、ジャンさんがイク瞬間の表情を見るのが、わたしは大好きです。
だって、わたしが、お役に立てたことの最大の証なのですから。
「うっ、リコ!」
ジャンさんが、わたしの名前を呼んでくれます。
これを合図に、わたしは、銃身を吸い上げ、口内の気圧を一気に下げました。
ジャンさんの銃弾を口内に受ける準備です。
発射を促すように舌を密着させ、
レロレロと外から内へ巻き込むようにしながら銃口を刺激します。
その瞬間、ジャンさんの銃身がビクッビクッと震えて、
わたしの口内にたくさんの精液が流れ込んできました。すごい量です。
昨夜ほど濃くないけれど、銃身が上下に跳ねて、わたしの口の中で暴れまわります。
わたしは、口でしっかり咥えて、その動きを押さえ込みます。
同時に、両手で、ジャンさんの腰を強く抱き寄せ、
わたしの口からジャンさんのモノが、はずれないようにしっかりとつながります。
喉奥へ精液を導くと、奥の方でどんどんと溜まりだして、むせそうになってきます。
でも、まだこのままスティルキープなんです。
飲むのは、一番最後です。射精中は、口の蠕動運動を絶対に止めません。
射精してくる銃口に舌先を当てて、左右上下に精液を口全体に広げます。
そして、唇で銃身を前後にしごきます。
ときどき亀頭のカリ部分に前歯を軽く当てて、
ジャンさんの快感にアクセントをつけることも忘れてはいけません。
ジャンさんの短い快感をできるだけ長く持続して差し上げることが、わたしの仕事ですから。
549 :
リコの長い夜:2006/10/15(日) 01:11:25 ID:2K5R3aGu
「リコ、俺には、お前が…必要…」
ジャンは、リコへの思いを射精の瞬間にだけ、素直に口にできた。
このことが、より一層、義体であるリコの忠誠心を高めることになっていた。
公社の指揮命令系統を受けない、担当官のためだけの義体になったリコ。
ジャンの言葉と行動の全てが、彼女の行動原理であった。
少女でもあるリコは、ジャンという男の手で、最高の女に仕上がっていたのだ。
リコは、口に溜まった精液をもらさずに、ペニスを愛撫し続けた。
ジャンは、あまりの快感で、リコの顔を見つめることを忘れていたが、
リコは、ジャンのペニスと表情を直線上に捉えて、見つめ続けていた。
ジャンの口から涎が零れ、首を左右に振りながら、全身を身もだえさせている。
そういう状況を創り出した自分に、リコは、自信と喜びを感じていた。
膨らませた頬に、大好きなジャンの精液をたっぷりと溜め込んで、得意気になっていた。
柔らかくなり始めた銃身からマガジンが離れ始めると、リコの両手は、
マガジンへのマッサージへと切り替えた。
ひんやりと冷たい手触りの袋の中には、硬くて丸い実がある。
それをやさしく指先で揉まれ、ジャンは、また、快感の嗚咽をもらす。
「ううっ、もういい、そこまでだ。もう、出ない…」
ジャンからの制止で、リコは、銃身をもう一度喉奥深くまで咥えてから、
さらに、銃身の内部に残っている液体を搾り出す作業に取りかかる。
唇をこれ以上絞れないくらいに、きつく細く締め付け、ゆっくりと銃身を外へ吐き出していく。
リコの唇の圧力で、チューブ内の精液は、リコの口内へ搾り出されてくる。
この残りの液体が、一番濃い味であることをリコは、知っていた。
そして、この作業が、ジャンの快感の最終段階であることを。
ドーム部分の丸みに合わせて、唇をぴったりと閉じ、ジャンの銃身が外へ解放された。
”チュボッ”
口内に大量の精液を溜めたまま、リコは、バスタブの中で立ち上がり、
ジャンの顔の前で、こぼさないようにして口を開いて見せた。
「あーんっ、ろおんれもいいれひょうか?」
550 :
リコの長い夜:2006/10/15(日) 01:13:26 ID:2K5R3aGu
ジャンは、自分が出したモノをリコが愛おしく口に溜めている姿に興奮する性癖があった。
しかし、リコにとって、それは、ジャンのためのパフォーマンスではなく、
義体である自分が、最高の女として生まれ変われたことへの重要な儀式であった。
誇らしげに見せるリコをジャンは、満足しながら見つめた。
「飲んでみろ。美味そうに、飲んで、俺の最高の道具である証を見せろ!」
リコは、にっこり微笑み、うなずいた。
ジャンの目を見つめながら、口を開いたまま、精液を嚥下していった。
”ごくっ、ごくっ、ごくっ、こくっ、こくっ、んっ、んっ、……はあぁあ”
リコは、全てを飲み込むと、ジャンの胸に飛びついた。
「ジャンさん、ありがとうございました。3回目の御褒美もとってもおいしかったです。
次は、もっともっと上手に飲んで見せます。
もっともっと、上手に銃を扱えるようになります。
ですから、わたしをもっともっと使ってください。ジャンさん!」
口の中が精液臭いと言われたリコは、代わりにジャンの胸にキスをした。
ジャンもそれがわかっていたから、あえて、キスをしようとはしなかったが、
代わりにリコの頭にキスをした。
多分、それで、リコが喜ぶことを知っていた。
リコの髪の匂いが、いつもよりもいい匂いであることをようやくジャンは納得した。
(ヒルシャーめ、こんな高級シャンプーを買い与えてるのか!
現場に匂いを残す不手際になるというのに。けしからん。
今度、注意をしておく必要があるな…それにしても、いい匂いだ…リコの匂いと混ざって…
癒される薫りだ…トリエラめ、こしゃくなマネをする!)
551 :
リコの長い夜:2006/10/15(日) 01:15:30 ID:2K5R3aGu
シャワーヘッドが、バスタブの中で音を立てて、ずっと湯を出し続けている。
二人は、それを無視して、バスタブの縁に寄りかかって抱き合った。
リコは、ずっと、ジャンの胸に唇を押しつけたまま、ジャンの胸の鼓動を感じ続けていた。
ジャンは、リコの頭に鼻を押しつけたまま、リコの髪の匂いを感じ続けていた。
二人がバスルームから出てきたとき、昼の12時を過ぎていた。
抱き合ったまま、バスルームの中で眠ってしまったのだ。
午後からは、ジャンにも仕事があったので、慌てて外へ飛び出し、服装を整えた。
リコには、クリーニングしておいた普段着を着せ、目覚ましのエスプレッソを入れるように命じた。
その間に、ジャンは、身だしなみを整えていると、すぐに、リコがコーヒーカップを持ってやって来た。
(やけに早いな?)
一気に飲むと口の中に、苦いだけの薫りのなくなった残骸のような味が広がった。
「おいっ!なんだ、この味は?」
「あの、朝起きてすぐに作っていたんです。ですから、それは、5時間前に炒れたエスプレッソです。」
「煮詰まって、焼けこげた味がする…」
「おいしくないですか?」
「不味い!」
「すいません…水の分量は、正確に計ったんですが、飲む時間のことを考えていませんでした。」
「リコ、美味いエスプレッソが作れるように、努力しろ。」
「あっ、はいっ!!」
「美味いエスプレッソが作れるようになれたらー」
「なれたら?」
「1回分追加だ。」
「はいっ!ジャンさん!がんばります!」
ジャンは、リコの笑顔を見ると、部屋を出た。
ジャンが警備室前を通過するのを見計らって、リコも、素早く部屋から廊下へ飛び出し、
監視カメラの眼をかいくぐり、義体寮へ戻って行った。
自分の部屋へ帰ったら、ヘンリエッタと昼食を食べに行こうと思った。
552 :
リコの長い夜:2006/10/15(日) 01:20:29 ID:2K5R3aGu
(あれ?ヘンリエッタ?鍵がかかってる?)
”ガチャガチャ”
(開かない…?)
「あっ、リコなの?ちょっと待ってて…」
部屋の中から、なにやらドタバタと音が聞こえてくる。
合部屋に鍵をかけるなんて、ヘンリエッタにはめずらしいことだ。
しばらくすると、扉が開いて、ジョゼさんが出てきた。
「や、やあ、リコ。おはよう。」
「おはようございます、ジョゼさん!昨夜は、ヘンリエッタもお仕事だったんですか?」
「ああ、そういう感じだ。
君が、兄さんのところへ行ったと聞いて、ヘンリエッタが拗ねてしまってね。
代わりに僕が、ここへ来たというわけさ。」
「じゃあ、わたしと同じですね。お疲れ様でした!」
「リコは、どんな仕事があったんだい?」
「はい、いつもと同じメニューのSVDの取り回し訓練です。
95点だって、ジャンさんにほめていただきました。」
「そ、そう。ちゃんと訓練してたんだね。えらいよ。リコも兄さんも…、でも、どこで眠ったんだい?」
「ジャンさんと一緒に、同じベッドです。」
「ふうん。兄さんもなんだかんだ言って、やさしいんだな。」
「はい、ジャンさんは、いつもわたしに、やさしくしてくださいます。」
「そうだね。」
ジョゼは、兄の厳しい側面と義体への接し方のギャップに、それ以上の想像力を停止させた。
そして、ジョゼの後ろから、ヘンリエッタが眠そうに出てきた。
「おはよう、リコ。早かったんだね。」
「おはよう、ヘンリエッタ。でも、もうお昼だよ。」
「えっ、ああっ、ホントだ。ジョゼさん、すいません。ずいぶん長く引き留めてしまって。」
「僕だって、充分に楽しんだよ。それじゃあ、夕方は、一緒に食事をしよう。」
「はい、食堂でお待ちしています。」
なぜか少し疲れた感じのジョゼの後ろ姿をヘンリエッタとリコは、見送った。
リコには、その理由がちゃあんとわかっていた。
しかし、ヘンリエッタは、その理由がリコには、ばれていないと思っていた。
それで、リコは、少し意地悪をしてみたくなった。
「コホンッ。ねえ、ヘンリエッタ、唇のまわりに何か白いモノが付いてるよ。
歯磨きの後、ちゃんとタオルでふかなかったの?」
「ええっ、ウソっ?」
慌てて唇を両手で拭うヘンリエッタの仕草をリコは、笑顔で見つめた。
「も、もう、付いてない?」
「うん、もう付いてないよ。ヘンリエッタって、あわてんぼさんだね。」
「もーっ、リコに言われたくないよ。」
553 :
リコの長い夜:2006/10/15(日) 01:24:27 ID:2K5R3aGu
さらに、だめ押しで、もう一声、リコはヘンリエッタに浴びせかけた。
「あれっ、なんか、匂うね。何の匂いかな?ジョゼさんの匂い?」
”クンクン”
わざとらしく、何の匂いかわからないような仕草で、
リコは、ヘンリエッタの前で不思議がって見せた。これで決定的だった!
「あっ、そうそう、今朝、ジョゼさんが、コロンをわたしの部屋で使ったみたいなの。
その匂いよ、きっと!うん、そう。間違いないわ。
窓を開けて、空気の入れ換えをしたら、匂わなくなるわよ。ま、窓を開けるね。」
リコは、ヘンリエッタの慌てる姿を見て、幸せなことが昨夜繰り広げられたことを確信した。
(よかったね、ヘンリエッタ。これからは、わたしが訓練のとき、毎晩愛してもらえるね。)
ヘンリエッタは、窓を開けながら、リコにバツが悪そうに話しかけた。
「ねえ、リコ、昨夜は、ジャンさんとホントに仕事だったの?」
「そうだよ。ドラグノフダミー銃の取り回し訓練を1時間。
ハンドガンの取り回し訓練を3時間。起きた後、射撃の終わったハンドガンの清掃作業に4時間って感じかな…」
「それじゃあ、ほとんど寝てないんじゃないの?」
「?ちゃんと寝たよ。ジャンさんのベッドで…」
「うそ!」
「ホントだよ。わたしはウソは苦手なので、いつもホントのことしか言わないよ。」
「ごめん、だって、あのジャンさんが、リコと寝てるってなんか想像できなくて…」
「えへっ、ジャンさんわたしと2人きりのときってやさしくなるの。」
「それって、のろけてるの?」
「うん、そうかも。」
「やだっ、リコの幸せ者ー。」
「ヘンリエッタこそ、わたしが居ない間、幸せなことがあったんでしょ?」
「実は、そうかも!」
「ねえねえ教えて、どんなことがあったの?」
「ひみつー。」
「教えてくれないんだったら、自分で探すからねー。ええと、まずは、ベッドの中から証拠品を探そっかなあ。
あれれ、わたしの下のベッドがなぜか、使われてるね。どうしてかしら?」
「だって、ほら、わたしのベッドは上だから、ジョゼさんと話をするのに、上だと不便でしょ、
それで、あの、リコのベッドを使わせてもらったの…ゴメンナサイ…。」
「いいよ。ヘンリエッタが幸せなら、わたしは、それが一番うれしいの。よかったね。ジョゼさんが来てくれて。」
「うん、ありがとう。リコ。」
「いつか、教えてね。ジョゼさんとどんなことをしたのか…ね。」
「うんっ。とっても幸せなことがあったの。でも、まだ、ちょっと秘密にさせて。」
(リコが、きっとびっくりしちゃうと思うから。)
554 :
リコの長い夜:2006/10/15(日) 01:24:58 ID:2K5R3aGu
ヘンリエッタは、秘密にすることで、リコに対して女としての優越感を感じていた。
リコも、ヘンリエッタよりも先に女になっていたことを秘密にすることで、
ヘンリエッタが隠そうとする姿を可愛いと思えた。
そんな初なルームメイトをこれからもすっと大切にしたいと思った。
「ねえ、ヘンリエッタ。お腹すかない?」
「すいた!朝ご飯…、うーんっじゃなくて、お昼ご飯を食べに行こう!」
「うん、行こう!」
2人は、両手をつないで、そろって部屋の外へ飛び出し、ドアを閉めた。
カーテンがなびく部屋の窓から、さわやかな空気が入ってきて、
昨夜のヘンリエッタとジョゼの匂いを外の庭へと連れ出している。
これからは、幸せな夜と過酷な昼の戦いが交互にやってくることだろう。
それでも、義体として人生をやり直すことになった2人には、後悔なんて必要ない。
ただ、担当官のためだけに日々を生きること。
その同じ誓いによって、ヘンリエッタとリコは、姉妹のように強く結びつくことができた。
そして、いつか彼女たちに死が訪れようとも、そのとき、そばには、愛する者が居てくれるのだ。
それを信じるに足る確かな温もりを2人は手に入れることができたのだ。
爽やかな秋の風が、公社の庭を駆けていく2人の背中を後押し、応援するかのように吹き抜けていった。 (完)
どこの文学作品かと思った。
テラgj!
おなかいっぱいなリコ…
ハァハァ
くいしんぼうのリコは、まだまだ食べ盛り。
独占欲の強いヘンリエッタは、何でも蒐集しそう。
使用済みの婚童夢とか…
「ジョゼさんが使ったティッシュも
アイロンがけしてとっておくんです…」
「ジョゼさんが噛み終わったガムも大事に取っておくんです…
寂しくなったときにたまに噛んでます・・・」
こういうのはどうだろう?
『ウォンカのメチャうまチョコ』を開けたら金のチケットが入っていたヘンリエッタ。
ジョゼ山官能写真集:裸の上半身の寝顔とかシャワー後の隠し撮り
562 :
リコの長い夜:2006/10/21(土) 23:17:43 ID:wJFlK4y7
次の作品は、どれにしようか?
ヘンリエッタとジョゼ
トリエラとヒルシャー
アンジェリカの新米義体技師
クラエスとラバロ(ううっ無理っぽい)
課長とメイド
564 :
リコの長い夜:2006/10/22(日) 00:01:26 ID:wJFlK4y7
>>563 いいな!それいいよ!おもしろそう!
早速原案を練ってみよう。うんうん。
やはり、メイドは、消耗した義体って線でOK?
それとも、実験用部分化義体にしよっか?
俺の中でもあのメイドはクラエスの別の可能性という事になってるw
566 :
リコの長い夜:2006/10/22(日) 00:25:00 ID:bDLVLlNF
>>565 つまり、担当官は課長さんってこと?
それとも、公社の担当官クラスの者に服従する条件付けが施されてるとか…
も少し、小説のネタをいただけるうれしいのだけど。たのむ!
>>566 ありていに言えば耐久消耗限界を超えた義体のリサイクルって事で。
初期の投薬実験の副作用の所為にしとけばあの無機質な感じも出そうじゃないか。
実はメイド服の下は傷だらけとか(修理しようにもこれ以上の投薬に耐えられないとか)
実はパダーニャのテロで四肢を吹っ飛ばされたとか実は課長が趣味で誘拐
俺きめえwww
どうも、課長と言われて荒巻しか出てこねぇ……
あの表情でリコやエッタの陰部を弄り回す荒巻……
571 :
名無しさん@ピンキー:2006/10/23(月) 04:17:59 ID:9E2LusY/
保守
課長とか何の話かわからん・・・・
アク禁解除されたかな?
>>563 社会福祉公社作戦二課課長のロレンツォは、50代の管理職である。
若い頃は、イタリア内閣府の公安組織改革に情熱を傾け、
検事、マフィア、警察、政治家、司教、投資家などを巻き込んだ汚職の一掃に
大鉈を振るった華々しい経歴を持っている。
彼は、亡き親友から、二人の息子を託されていた。
息子と言っても、二人とも30代働き盛りの優秀な軍警察幹部の屈強な男である。
亡き親友は、五共和国派によるテロで殺され、そして、彼は、友の死を悼み、
公益法人社会福祉公社というテロ根絶のための特殊部隊を
その2人の息子らと共に作り上げたのだった。
二課課長室では、机上の整理と書類とに格闘しながら、
仕事をするロレンツォの姿を傍らでじっと見つめる温かな視線があった。
藍色と白の清楚なメイド服を身にまとい、
いつでも彼からの命令を即座に実行できる位置で、かつ、
彼の仕事の邪魔にならない絶妙の距離を保っている若き女性の瞳であった。
沈黙の執務室で、音声のない会話が始まるー。
”ローザ…コーヒーが飲みたいな…”
”はい、承知しました。5分ほどお待ちくださいませ。”
”慌てなくてイイ。ゆっくりと美味いやつを炒れてきてくれ給え”
”もちろんですわ。”
”毎度のことながら、すまないと思ってるよ。
君の働きに報いるだけの俸給と休暇を差し上げたいのだが、
君が居ないとわたしの仕事が滞ってしまいそうでね。まったく、すまないと思ってるよ。”
”課長、わたしは、充分に報われておりますわ。”
”そう言ってもらえるとうれしいね。”
”わたしは、今までにいただいていた俸給の全てをお返ししても、課長のおそばにいることの方を選びますわ。”
ロレンツォも彼女も、口唇の動きだけで会話することができた。
当初は、彼女なりに音声を発する会話に努力していたが、
ロレンツォが読唇による口話を勧めたのであった。
実際、義体であるローザにとって、声帯超音波会話モジュールを使用すれば、
携帯受信機による交信が可能であったが、両者とも、お互いにしか読み取れないこの会話方法を好んでいた。
”社会福祉公社が、もう5年…いや3年早く設立していれば、君がテロに巻き込まれ、音を失うこともなかったろうに。
そして、あの兄弟たちの人生も、もう少し幸せなものにしてやれたかと思うとな…。
まったく、年をとると回顧することが多くなっていかん。”
”課長は、まだまだ充分にお若いですわ。少なくともわたしには理想の男性です。”
”からかうもんじゃあないよ。
君のその感情は、部分義体として投薬された条件付けの副作用によるものだ。君の本当の感情ではない…。”
”いいえ、女性は誰もが、自分の本当の感情かどうかなんて考えていません。
あるのは、そのとき一番好きな男性が、誰かっていう現実的な判断だけです…。”
”そうかね。では、コーヒーの中に君の愛をいっぱいに注いできてもらおう。”
”お任せください。”
※ って感じでどうかな?萌えそうなストーリーになるかな?ダメだったらこの企画は没ということで…
なんかアク禁の巻き添え食らって、しばらくアクセスできなかったよ。
良いんじゃね?
メイド義体のネタは以前やったことあるけど
手話で意思疎通をはかるのを書いてたら挫折したけど
「読唇術」というのは上手いアイディアだな。
二人の間だけで使えるというには無理があるが
面白そうだから続けてくれ。。。。
課長テラダンディスwwww
wktk
577 :
リコの長い夜:2006/10/28(土) 18:41:48 ID:uXKOBn4j
わーい!転載倉庫に保存されたよ!trielaさんサンキュー!
あそこに載るのが夢だった…
しかも、SSの長編記録更新!ああっ、リコたん、ジャンさんありがとう!
>578
「凄く醜いよ、兄さん」
ローザ=パウジーニは、五共和国派の薬物テロによる被害者である。
クローチェ事件後、
テロ取り締まり強化のためのコンラート法案国会提出に反対する勢力との闘争に巻き込まれ、
聴覚と身体の一部に障害を負ってしまった。
テロ現場が、たまたまローマ市郊外の公社敷地に近かったこともあり、
心肺停止状態になった彼女は、試験運用中の公社義体実験場に救急搬送され、その後、
通常治療により、かろうじて死を免れたもののほとんどの感覚器官と運動能力を失ってしまった。
ちょうどその当時、条件付けの投薬技術は、臨床試験段階に入っており、
死を待つだけの患者であるならば、
生体への効果を試したいという条件付け技師からの提案をロレンツォが許可し、
ローザの運動神経や視神経組織を奇跡的に回復させることに成功したのだった。
しかし、彼女が、成人女性の身体であったために、聴覚神経には、大きな障害が残ってしまった。
さらに、不具合のあった一部の生体部分を義体パーツへ換装し、
さらなる全身義体化案も検討されたが、適合率が悪く、条件付けのための投薬治療だけに終わり、
その後の義体化手術がまったく行われなかったのだ。
そうして、投薬メンテナンスなどを定期的に受け続けねばならない身体になったこと、
義体化技術の機密保持が必要であったこと、
投薬治療により本人の過去の記憶のほとんどが失われてしまったことから、戸籍上は死亡とされ、
彼女は準義体として公社の福利厚生部員課長付のメイドとして雇われたのだった。
社会福祉公社には、
修道院だったころの設備と貴族の屋敷として作り替えられた豪華な当時の施設が残されており、
一般社会に出る前の義体達の訓練所として使うこともあって、
来客用の寝室や舞踏場や厨房やリネン室などがそのまま備えられている。
メイドたちの休憩室も設けられていたが、ローザだけは、課長室隣の秘書室を使うことが許されていた。
普段は、課長室で待機し、
課長からの要望で、ほとんどの食事や身辺の世話を彼女が担当していたからである。
家族を持たないロレンツォにとって、ローザは、なくてならない女性となりつつあった。
…………………………………………………………………………………………………………
重苦しい雰囲気の中、ジャン様とジョゼ様とロレンツォ課長が、お話をされています。
わたしは、音を聞くことができないので、お三方の口の動きを見ることでしか、
会話が理解できませんが、この部屋にいることを許されている間は、
お客様の会話を聞き取ることもわたくしの仕事です。
お客様の要望や課長の指示を聞き漏らさないように…いえ、
見落とさないように緊張感を持って、いつも仕事をしています。
「ジョゼ、ヘンリエッタに条件付けを徹底すべきだ!猟犬には首輪をつける必要がある!」
ジャン様は、どうやら、今日の作戦でミスを犯したヘンリエッタに、
かなりの不満を抱いておられるようです。
「それには反対だ兄さん、薬の多用は寿命を縮める…」
ジョゼ様は、どういうわけか、ヘンリエッタを庇っておられるようです。
条件付けをきちんとしていないから、ミスを犯したということではないのでしょうか?
「使えなくなったら、新しい患者を用意すればいい。お前は道具に愛着を持ちすぎだー」
ジャン様は、義体に対してとても厳しいのです。
人間として扱うのではなく、きちんと道具として扱うように心得ておられます。
義体にとっては、この方が悩んだりすることがないから、リコは、
とても安定しているのでしょう。
それに比べて、ヘンリエッタの度重なるミスは、やはり、
ジョゼ様の対応の甘さが原因なのかもしれません。
義体は、やさしく人間扱いされると、義体の身体への劣等感に苛まれ、
人間の身体に戻りたいという叶えることができない欲求を抑えきれなくなるのです。
課長は、この辺のことをどのようにお考えなのでしょうか?
「まあ、待てジャン。少々問題はあるが、ヘンリエッタは優秀だ。
簡単に使いつぶすのもおしい。
とにかく今回は、無事アルバニア人の身柄は押さえたのだ。今回の件は大目に見よう。」
「はい、課長がそのようにお考えであれば、わたしに異存はありません。」
ジャン様は、機嫌が悪そうにお部屋を出て行かれましたが、わたしには、弟のジョゼ様に、
わざと反対の御意見を述べられることで、
義体の失敗に対する処置の方針を明確になさったのだと思いました。
御兄弟のお二人が、とても強く結びついていることを、わたしは知っています。
ヘンリエッタの失敗をジョゼ様が、担当官の職責として糺さないのは、
間違いであるということをジャン様は、仰りたかったのです。
どちらも人間として、とても立派な方であることをロレンツォ課長から聞かされていましたが、
ジャン様は、論理的に行動し、ジョゼ様は、人道的に行動する傾向が強いようです。
「ジョゼ、個々の義体の扱いは、担当官に一任している。
ヘンリエッタが最低限の投薬で使えるというなら試してみろ。
ただし、大きなミスは許されない。今回のことは、きつくしかっておくんだな」
「はい…。」
わたしには、ジョゼ様が、ヘンリエッタをきつくしかったりすることはないだろうとわかりました。
でも、銃を持ち、人命を奪うという行為は、極めて重たい仕事なのです。
小さなミスですらも、より多くの仲間の命を失うようなミスにつながることは、
この世界では当たり前のことです。ジョゼ様は、どうして、そんなにヘンリエッタを庇うのでしょうか?
ジョゼ様も、機嫌が悪そうに、黙って部屋を出て行かれました。
”課長…ヘンリエッタへの条件付けを強化されないジョゼ様のお考えは正しいのでしょうか?”
”さあ、どうだろうね。”
”義体は、担当官のために命さえも捧げるような条件付けがなされるんだそうですね。
残念なことに、わたしは、そこまでの投薬治療を受けられませんでしたから、
命を捧げるほどの仕事はできませんけど、わたしだったら、担当官の信頼を得るために、
名誉にかけてお仕えします。なのに、命令無視だなんて、義体として恥ずかしい行いですわ。”
”君は、いつも充分にわたしの信頼に応えてくれているよ。
君がそばにいてくれるおかげで、わたしは、自分の身辺警護に何の努力もなく過ごして来られた。
そう、例えば、こうやって炒れてくれるコーヒーだけでなく、食事も嗜好品も、わたしが口にする前に、
全て毒味と検査をしてくれていたこともわかっていたよ、ローザ。”
”ご存じだったのですか…出過ぎたことをして、申し訳ございませんでした。”
”御礼を言ってるのだよ。君は、そうやってわたしのことをいつも案じて見守ってくれている。
つまり、義体は、担当官に対して従順であるだけでなく、
自分の意志で担当官を守るようにも行動できねばならない。
ヘンリエッタの命令無視もそういう状況にあったのかもしれないということだ。”
”課長は、義体のことをよくおわかりなのですのね。”
”まあ、わたしは、みんなの父親のような立場だからね。”
(父親ですか…)
ローザは、視線を床に落とし、ロレンッオの顔を見られなくなった。
二人の会話は、お互いが顔を見合わねば、沈黙を意味する。
ローザが、再びロレンツォを見つめ直して、会話が再開する。
”わたしは、亡き友人の死に対して、自分の仕事を完遂させたいと思っている。
君がわたしにそうやって尽くしてくれることで、わたしは、自分のことだけを考えて、
仕事に打ち込むことができるよ。ありがとう。ローザ。”
”な、なにを仰いますの?
わたくしは、課長に救っていただいたことへの恩返しをしたいだけです。
わたくしがテロにあった、あの日、瀕死状態で運ばれてきたそうですね。
本当なら、遺体として焼かれてしまうところを課長が、
臨床試験のための検体として治療の許可をしていただいたことを義体技師から聞かされました。
数百万ユーロもする条件付け用の神経再生治療を受けなければ、わたしは、
あのまま死んでいたはずでした。
こうして、生きていることには、何かをやるために神様に生かされているのだと考えています。
それなのに、ヘンリエッタ達のように、課長の仕事のお役に立てない自分が、情けなくて…”
”ローザ、君は、わたしにとって大切な人だ。そういう風に自分を貶めてはいけない。”
(だったら、わたくしを人間としてでなく、あなただけの義体として扱ってください!
条件付けも中途半端で、義体パーツも不完全な身体ですけど、この思いは、
他の義体少女達と同じです。わたくしを義体として扱ってくださらないのは、
わたくしが、不完全な義体だからでしょうか?それとも、こんな半機械半生身の女には、
魅力がないからでしょうか?わたくしの条件付けをもっと強化して、
わたしを完全な義体にしてください。そうすれば、ずっとあなたのために、
おそばでお守りすることができます。
…あの子達にできていることが、わたしには、できていないなんて!
わたしは、義体なんですか?それとも人間なんですか?
あなたのお役に立つこともできず、あなたを愛することもできず、
このままずっとただのメイドのままなんですか?あなたをこんなにも愛しているのに。)
ローザは、この心の言葉を…ずっと言いたくて、どうしても、言えないでいた。
なぜなら、ロレンツォの答えがわかっていたからだ。
『君のその感情は、君の本当の感情ではない…。』
…………………………………………………………………………………………………………
あまずっぺええでもwktk
わーい!
エロパロ以外で久しぶりに「優良」な作品がキターッ!
グ ッ ジ ョ ブ。。。。
>>584 単純に喜んではいられまい。
…ロレンツォ2課長もセクースするかもしれないのに。
ばっかこの後ニ課長はメイドのお馬さんだろ@がんすり幼稚園
>>584様
エロはだめでしょうか?
アンケート
A:このままシリアス路線
B:エロパロ路線
希望の多い路線へ修正します!
ただいま、エロ方面へ向けて執筆中だったのだけど…グスン。
十分読み応えがあるのでシリアスのままでおk。
(正直長文のエロは食傷気味ですので…)
ロレンツォ2課長の情交シーンなんて今まで誰も書いていないので
大いに期待してますがメイド義体(?)は原作では1話にしか
登場していないので最終的にキャラが逝去されるプロットが
シリアス路線としては相応しいであります。
…でもどうしても書きたいというのであれば
ABの折衷案で、シリアスなエロでおながいします!
>>589 そっちはパロディ主体でエロは読んだことが無いよ。
性行為の描写を取り扱うならここで間違いはないはずだが?
あ・・・・・ヤベ、
>>574のメイドイン公社を読んで、
>>591のメイド絵を見たら・・・・・・・・・・惚れた。
細かいけど、ちょっと高すぎるなと思った
>数百万ユーロもする条件付け用の神経再生治療
だいたい1ユーロ 150円なので数万ユーロぐらいが適当かと
最近、改造前のトリエラをマリオから買ったら
いくらぐらいかなと妄想していたので気になった
>>593 ありがとうございました。機密保持が必要なレベルの価格は、1億円を超えるぐらいかなと判断しました。
わたくしの考証では、義体は、軍事兵器みたいなもので、価格はあってないようなものだと思ってます。
ただ、個人で支払える価格では、他の物へ流用されたり、機密保持が守れなくなります。ムツカシイね…
シリアスエロで書くのは、きついなー続編投下です!
社会福祉公社のメイド達は、政府の身障者支援政策によるケアとリハビリを受け、
就職先を公社内で斡旋されているという体裁を整えていた。
彼女たちの主な仕事は、広大な公社施設のメンテナンスと来客の接待であるが、
政府広報誌用の宣伝写真を撮られることもあって、福利厚生部は、
まさに公社の表の顔役となっていた。
しかし、実際は、ローザのように義体化された直後の基礎訓練をしたり、
消耗した義体の復帰訓練をしたり、
担当官が定められていない検体の適応訓練をしたりする場であった。
ローザが、課長付のメイドという今の地位についたのは、公社設立以前からである。
課長のそばにいられる幸せと優越感が得られるこのポジションを
自分の努力で手に入れた自信がローザにはあった。
他の多くの義体達のねたみや嫉妬を買いながら、孤独に耐え、
音が聞こえないというハンディすら、むしろアドバンテージであると考え、
乗り越えてきた。
そして、そういう努力をしている自分が、誇らしかった。
他の義体たちとローザとに大きな差があったのは、
ロレンツォ課長を総括担当官として認識できていないことだった。
他の義体達には、命令を拒否することができない条件付けが与えられているのに、
部分義体とはいえローザには、なぜか、命令拒否の特例事項が与えられており、
そのことが、決定的な行動の差となって表れた。
つまり、ローザは、ロレンツォ二課課長を担当官としてではなく、
男性として意識していたのだ。
忠実で従順な部下としてではなく、女として認められたいと願うローザの努力が、
他の義体達の追随を許さないほどに、ローザの技量を伸ばしていったのである。
元々メイドとしての適正があったかといえば、決してそうではなかった。
病院で基礎的な生活訓練を積んだだけのローザが、
初めてメイドとしての訓練を受けたときは、
基本的なメイドとしての振る舞いや知識は、条件付けにより覚えていたものの、
実技となると、まるでダメであることを思い知らされた。
その後、訓練をしていくうちに、
メイドの技術も銃器と同じような専門技術であることに気がついたのであった。
(戦闘が無理なら、メイドの仕事で、あの方のお手伝いができないものかしら?)
公社は、特殊組織であるために、外部の者を頻繁に出入りさせるわけにはいかない。
そのため、職員には、軍部や警察出身の守秘義務を守れる経験者が多かった。
そして、外部から経験者を入れる場合でも、身元を詳細に調査し、
守秘義務の契約にサインさせた上で、仕事を依頼する規則になっていた。
故に、ローザをメイドのエキスパートへと育て上げたのも、
外部からやってきた女性のメイド養成教官であった。
初めて出会ったときの感動をローザは今でもはっきりと覚えていたー。
『本日から、メイドの教官をさせていただく、ローズバンクと申します。
まず、皆さんが今、着ておられるメイド服は、わたしたちが家事という限られた世界で、
社会的な機能を果たしていくことの証だということを申し上げておきます。
社会は、誰もが、それぞれの役割をきちんと果たすことで、成立しています。
わたしたちは、その動きをスムーズにさせる潤滑油みたいなものです。
人と人とが出会う場において、お茶を入れて雰囲気を和まし、商談を成功させることも、
部屋を清潔に保ち仕事がはかどるようにすることも、
あらゆる配慮をして主人の健康を保つことも、
社会全体の機能としてメイドが働いていることを自覚してください。
このユニフォームを身にまとう皆さんは、小さな個人として働いているわけではなく、
主人のために、さらに大きな社会全体の機能として働いている存在なのですー
このことを忘れてはなりません。…』
他のメイド達には、ありきたりの挨拶の一部として聞こえていたかもしれないが、
義体となったローザには、この言葉が、失われていた条件付けの知識のように感じられた。
(そう…わたくしは、メイドとして、主人のために働こう…)
メイド養成のローズバンク教官は、ローザにとって、憧れの女性に見えた。
歳は、ロレンツォ課長と同じぐらいであるはずなのに、ローズバンク教官は、
30代のような若々しさを持っていた。
それでいて、身のこなしやその言葉遣いからは、
明らかに長き人生を生き抜いた者だけが持つ風格を感じさせた。
そのきめ細やかな配慮と鋭い指摘は、あっという間に多くのメイド達の尊敬を集めていった。
ローザに聴覚の障害があることも、おそらくは事前の書類で知っていたのだろう。
他のメイド達よりも、ローザの行動に注目し、特別な指導をすることが多かった。
「ローザさん?あなたは音が聞こえないのね?わたしの言葉は、伝わっていますか?」
「はい。きょうかん、こうわでかいわをよむことができます。
えいごといたりあごなら、ほとんどのかいわがわかります。」
「そう、えらいわ。でも、その分のハンディをどのように克服するおつもり?
あなたは、健常者以上の魅力を出せなければ、メイドとしては、務まりませんよ。
もっと笑顔の練習をなさい。愛想笑いではダメ!
まず、あなたが心の底から相手のことを想えるようになさい。
そして、相手からの信頼を得られる笑顔ができるようになりなさい。
わたしの言っていることが、わかるかしら?」
ローザは、自分の顔が真っ赤になっていくのを感じた。
笑顔は、義体の基礎訓練にはない内容だった。
そして、何人かの医者や看護士たちに、自分の感情表現が貧しいことを指摘され、
笑顔が少ないことも知っていた。
けれども、仕事さえできれば、笑顔など必要ないと自分で決めていたから、
このままでいいのだと思っていた。
そのことを改めて指摘され、恥ずかしいと思ったからだった。
「わかります。えがおがだせるように、どりょくします。」
「そう、あなたの心の中の闇をわたしが照らして差し上げます。
だから、少しでも、明るくなれたなら、このわたくしにあなたの可愛い笑顔を見せて頂戴。いいわね?」
「はい、きょうかん!」
「いいお返事です。ローザさん。
それから、わたしたち二人でいる間は、口話でも結構よ。
わたしには、あなたの口の動きで、言葉が伝わります。
英語と日本語なら、会話ができるわ。」
”はい、ありがとうございます。がんばります。”
”うん、早速、いい笑顔になってきたわよ。その調子です。”
口話のみで、コミュニケーションを取ったのは、これが初めてのことだった。
ローザは、ローズバンク教官が、
分け隔て無く他の義体メイド達の指導をしていることを知っていた。
自分だけが特別扱いされているのではなく、
ただ、障害のあることを配慮してくださっただけなのだとわかっていたが、
教官の言葉には、愛情を感じることができた。
ローザは、その期待に応えたいと思った。
初日の訓練終了後、ローズバンクは、二課課長室を訪問した。
公社設立まで、時間がないせいか、どの部署も忙しい雰囲気で、
活気に満ちており、よい印象を覚えた。
彼女には、外部招聘教官として特AランクのIDを発行されていたため、
セキュリティをスルーしながら、課長室の扉を開けて中に入っていった。
すると、やはり、組織の長であるロレンツォも忙しそうに働いていた。
「お久しぶりです、ロレンツォ。忙しそうですわね。」
「ああ、どうかね?うちのメイド達は、よく育ってきているかね。
まあ、かけてくれ給え。ミス・マリコ」
「ミスは、よしてくださいな。あなたと同様、もう、すっかり歳をとりましたから。」
「そうは言っても、ウチのスカウトマンの目にとまるくらいだ。
まだ、ときどき戦技訓練としての教官も務めているのだろう?
君さえ良ければ、義体の担当官として、ウチに来てもらいたいくらいだよ。」
「残念ながら、今は、メイドの養成教官として来ているのです。」
「本当に残念だ。そうだ、わたしの秘書としても使える優秀なメイドを一人選んでもらいたい。
愛想はなくてもいいが、真面目な娘がいい。そういう娘はいるかね?」
「…まだまだ、訓練不足です。はっきりと申し上げられませんが、
家事メンテナンスも接待も秘書までもとなると、
オールマイティな技術知識教養が求められます。
とても3ヶ月で、養成できるとは思えませんわ。」
「しかし、君は、一般人から僅か数年でディビジョン最高の指揮官として活躍したではないか?」
「運が良かっただけですわ。」
「胸のバラからの応援があればこそかー。」
二人の間に、沈黙の深き溝が横たわった。
ここから先は、緊張感のある会話が始まることを両者は理解していた。
旧交温める暇もなく、彼らは、本題に切り込んだ。
「あなたから、ここへの仕事の依頼があったとき、当初は、お断りするつもりでした。」
「それでも、ここへ来てくれたのは、わたしをわざわざ軽蔑するためかね?」
「そうですね、今日は、そういう意味もあってここへ参ったわけですが、
義体化された彼女たちを見ていて、考えが少し変わりましたわ。
子どもを使うということに、納得したわけではありませんけど、
現実にテロや病で死んでしまうよりは、
義体として生きていることの意味を問い続ける苦しみの方が、
まだ幸せなのかもしれないと思えるようになりました。わたくし自身がそうでしたから…」
「無論、将来的には、人道的な方面へ技術転換を図っていくことになるが、
研究開発のための予算を得ながら、
より安全で一般化できる義体化技術を開発し続けるには、こういう方法しかなかった。
現在の投薬技術では、子どもでなければ、
脳神経系の義肢制御のための条件付けが成立しないのだ。
彼女たちの苦しみには、担当官という協働者をつけることで配慮している。これが精一杯なのだ。」
「担当官に、独身男性が多いのは、そのせいですね。
まあ、こういう仕事をしていれば、家庭を営むことも難しいでしょうし。
戦友という関係は、男女の関係を超えることもあります。
彼女たちが、幸せだと感じているなら、それも一つの生き方なのでしょう。
それで、ロレンツォ。義体の消耗限界が来た子達へのケアプログラムは、まだ研究中なのでしょう?
その顧問として、わたくしを雇いませんこと?もちろん、このメイド養成の仕事が終わった後の話になりますけど。」
「それは、願ってもないことだよ。是非、お願いしたい。あー、戦技教官としても、構わないぞ。」
「いいえ、メイドたちの教官として、引き続き雇っていただきたいのです。」
「たすかるよ。何しろ、ここは秘密が多くて、首が回らなくなりそうなくらい息苦しいものでね。
君のようなカウンターテロの専門家が来てくれると、安心だ。早速、手続きをしておこう。…」
「本当は、わかっていらっしゃるのでしょう?わたくしのねらいを?」
「…わかっているとも。でも、公社の秘密を漏らすことは、
君が守秘義務契約書にサインした時点であり得ないと思っているよ。
もっとも、君が、その気になれば、公社対USAの戦争になりかねないからな。
わたしの名にかけて、彼女たちのケアに全力を注ぐことを約束しよう。決して、彼女たちを使い捨てにはしない。」
「奥さまの名にかけて?」
「もちろん、妻の名を汚すような行いは、今でもしていないつもりだ。」
「ご立派ですわ。」
「なに、君に褒めてもらえるほどではないさ。お互いテロで家族を失った者同士だ。」
再び、両者の間に沈黙が訪れた。そして、二人の間の緊張感は、解けていった。
「すまないね。公社もまだまだ人材不足でね。コーヒーを入れるのも自前でやるしかないのだ。」
ロレンツォは、自ら、コーヒーカップをローズバンクに差し出した。
彼女もそれを受け取り、口に運んだ。二人は、元々同志なのだから、多くの言葉を必要としなかった。
「…さっきの秘書兼メイド候補のことですけど、ローザという娘をご存じ?」
「もちろん、義体化された娘達の名前ぐらい知っておかねば、この職は務まらんよ。」
「どういうわけか、あの娘だけ、義体化していませんね?」
「…よくわかったな。君の目は、レントゲンだな。」
「あの娘だけ、聴覚に障害がありましたし、足音やカップを洗うときの動作が繊細で、
他の娘達とまるで違いましたから。」
「あの娘は、薬物テロの被害者だ。
脳に相当なダメージを受け、通常治療では、植物状態のままだった。
その後、脳神経の再生治療のために条件付けを試みた特例義体なのだ。
成人女性だったために、身体のほとんどが、生身のままなのだよ。」
「そうでしたか。すると、彼女が一番辛いかもしれませんね。」
「マリー、彼女を特別に鍛えてやってもらえないかね?」
「…もちろん、彼女達全員の技能を伸ばすために来たのですから。
でも、一人だけを選べというのであれば、そういう候補として、指導してみましょう。」
「よろしく頼む。」
「あなたもまだまだ男でいらっしゃるのね。」
「なにをバカなことをわたしは、上司としてお願いしたまでだ。」
「あらそう?そういうことにしておきましょう。
同じバラの名前を持つ者同士、彼女と仲良くなれるかもしれないわね。…」
(わたくしをマリーと呼ぶのは、何年ぶりのことかしら…ロレンツォ…)
バラノマリーキター
砂漠の薔薇〜
ローズバンクの指導は、徹底した手作業にこだわったものが多かった。
例えば、会議中の客に出すグラスをテーブルに置くときには、
まったく接触音をたてぬように置けるまで何度も練習をさせた。
衛生的な既製品のミネラルウォーターのペットボトルをそのまま利用する案が出されても、
来客が飲むグラスの氷の音で雰囲気が和らぐという理由から、
1杯ずつ氷の入ったグラスを作らせた。
また、公社貴賓用の赤絨毯の掃除では、粘着テープをメイド全員の手に丸めさせて、
まさに絨毯爆撃のような人海戦術で、埃を集めさせた。
メイドの一人が掃除機による集塵を提案しても、
空気を汚し埃を他の場所へ移動させやすいという理由で、
却下されてしまった。
またあるときは、公社玄関前のサッカーコート級の広さの庭園で、
小さな雑草を1本ずつ手作業で、延々6時間にわたって除草作業をさせた。
除草剤を使う提案も環境に悪いということで却下された。
その数々の非効率な作業方法に疑問を投げかける福利厚生部員もいたが、
作業に参加しているメイド達には、おおむね好評であった。
それは、非効率な作業過程で、常にメイド達側に創意工夫を考えさせるローズバンク流の指導にあった。
「よいですか、仕事を行うときは、その仕事の成果が最も良くなる方法を選択することです。
お客様がいて主人のメンツを保たねばならない場合、
美術品やインテリアの寿命を延ばして希少価値を守る場合、
清掃や修理のコストを下げなくてはならない場合など、方法がワンパターンであってはなりません。
何を優先させるのかを考え、TPOにあわせて『最良の方法を選ぶ』ということです。
わたくしが、非効率な手作業を皆さんにさせているのは、
この点を考えて作業できるようになっていただきたいからです。
そう、わかりやすく言えば、母親が子どもの誕生日にケーキを食べさせたい場合、
見栄えの良いケーキを外で買ってくるのか、見栄えは悪くとも材料を買ってきて自分で手作りするのか、
どちらが子どもを喜ばせることになるかということです。
皆さんは、メイドとして働いているときに、主人の視点で、どのように作業すれば、
より公社で過ごす人たちの気分をよくできるか?そう考えてもらいたいのです。
この視点を外さなければ、皆さんの仕事の成果は、飛躍的に伸びていきます。
良い仕事というのは、全て、単純な作業の堅実な積み重ねなのです。
このことは、本人の日頃の生活のあり方が、そのまま仕事のスタイルとなってくるということです。
いいかげんな生活は、だらしない仕事しかできなくなるものなのです。
手作業は、つらいでしょう?
でも、そのつらさを味わった上で、既製品を買うか、機械を使うか、薬を使うか、
手作業を選ぶか判断して欲しいのです…」
ローザは、ローズバンク教官のおかげで、どんな訓練でも楽しく過ごすことができた。
そして、いつしか、義体となる前の笑顔が少しずつ出てくるようになっていた。
そうして、そんなメイドとしての訓練が終わる最終日、ローズバンク教官は、
全員を集めた場で、メイドの仕事とは関係のない話を聞かせたのだった。
「皆さん、今日までよくわたくしの指導に耐え抜いてみせましたね。
今日は、メイドとしてではなく、義体として一つの心構えを教えておきましょう。
あなた方の中には、担当官と共に戦場へ出る方もいるでしょう。
また、公社内に敵の侵入を許せば、あなた方が好むと好まないとに関わらず、
戦闘に参加することになるでしょう。
未成年の方もいるので、今日まで教えることを躊躇いましたが、
義体という特別な人生を送る皆さん方に対するわたくしなりの愛情として受け取ってください。
まず、女であるということを最大の武器にするには、
敵に対して無力で非力な存在であることを生かしなさい。
身長が低く、子どものように振る舞える方は、なお有利です。
敵は、そのほとんどが屈強な男性で、しかも銃などの凶器を携えています。
ですから、抵抗できる力があることを悟られてはなりません。
人質として利用価値のある女であることを見せるのです。
ときには、身体を委ねることや辱めを受けることもあるでしょう。
しかし、恥も痛みさえも、生き残るという価値には、かないません。
義体は、強い攻撃力と高い防御力があると聞いています。
しかし、それに過信しては、なりません。
実力を出し切る戦闘ではなく、戦力を温存し、敵側に勝利条件を悟られず、
実力半分で相手を殲滅させる戦闘であるべきです。
…戦場では、自分が生き残るためのあらゆる可能性を探し、謙虚に判断なさい。
わたくしが教えたことが、皆さんの幸せにつながっていることを願います。
以上、全ての指導を終わります。さようなら、お元気で。」
(ローズバンク教官は、軍隊式の敬礼をして、わたくしたちの前を去りました。
きっと、どこかの組織に所属していた優秀な元軍人であったのでしょう。
たぶん、わたくしたちは、メイドであっても、
公社への忠誠を誓う義体であることも忘れてはならないということなのでしょう。
ただ、義体であるのに義体としての力を持たないわたくしは、どうすればいいのでしょう…。
その後、わたくしは、ローズバンク教官の仮のオフィスルームに呼ばれました。
そして、そこでは、うれしいことが待っていたのでした。)
”良く来てくれましたね。あなたに差し上げたい物があるの。
『ノンブル=ノアール』というこの香水よ。幻の香水で、今はもう手に入らないの。
アトマイザーで申し訳ないけど、これをあなたに。
意味は、『完璧な黒の調和』。
メイドが付けるにふさわしく、相手からの信頼に応えるような微香よ。
この香に似合う成長をしなさい。
ローザさん、課長があなたを待っています。
音が聞こえないハンディをむしろあなたの魅力にして、
周囲の人々に慕われる成長を期待していますー。”
ローザは、ローズバンク教官からの贈り物を受け取った。
おそらく、自分が人間だった頃にもこういう出来事は、あったのかもしれない。
しかし、彼女が覚えている記憶の限りでは、初めてのプレゼントだったのだ。
”あ、ありがとうございます。あの、質問をよろしいでしょうか?”
”よくってよ、ローザさん。”
”どうして、わたくしだけに、こんなにもやさしくしてくださるんですか”
”そうね、どうしてかしら?あなたのことが好きだから。ではダメかしら?”
”ダメだなんて!とても光栄なことです。わたくしも教官のことが大好きです。”
”そう、うれしいわ。”
”もうひとつ、お聞きしたいのは、わたくしは、義体のような高い戦闘力を持ちません。
見たまま、そのままの非力なメイドでしかないのです。
そんなわたくしが、大切な人を守るためにできることって、ありますか?”
”そうね、例えば、大自然で生きる弱い動物たちなら、どうやって自分の身を守っていると思う?”
”…わかりません。でも、わたくしは、弱くても、自分の命を懸けて守りたい人がいるのです。”
”言葉に気をつけて!命を懸けるということは、自分が死んでも構わないという意味ではなくってよ?
ローザさん、あなたは、テロで命を失うところだった。でも、生き残ったわ。
神があなたに生きなさいとお命じになられたの。その大切な命を軽々しく捨ててはなりません。”
”でも、命を捨てるくらいの覚悟がないと、他の義体達のように戦えません!”
”義体化されていないあなたが、義体達のように戦っても、同じ戦果は上がらないわ。
あなたには、あなたなりの戦い方があるはずです。
あなたに教えたことの中に、そのヒントがありますよ。
よく考えて、あなたが大切だと思う人のために、あなたの命を懸けなさい。
ただし、決して、死んではなりません。あなたが死ねば、その大切な人を悲しませるだけよ。
彼なら、きっとあなたに命を捨てさせてまで守ってもらおうとは思わないはず。”
ローザは、口話を切り替え、感情的な声を上げた。
「どうして、そんなことわかるんですか!きょうかんは、かちょうさんのことを…」
「やっぱり、ロレンツォを愛していたわね?」
「……」
ローザの顔が、みるみる紅く染まっていく。
そんな初な彼女をローズバンクは愛おしいと感じていた。
「ローザさん。彼は、あなたが守らずとも充分に自分を守れるくらいに強い人よ。
でも、弱いあなたがそばにいて、敵の人質となったとき、彼の強さが試されるでしょうね。
そんなあなたが彼のそばにいたいのなら、彼のためにできることは、
彼自身の強さを維持することではないかしら。
弱い動物は、強い動物に守ってもらうものよ。
でも、その代わりに、強い動物が苦手とするものを提供することで、
共生という関係ができるーこれが答えよ。
後は、御自分で考えなさい。ローザさん。」
「わかりました。きょうかん!ごきょうじゅ、ありがとうございました。」
ローザの目からは、涙がこぼれていた。
公社に忠誠を誓わされる義体が、公社外の人間にここまで心を許すことは、
他の義体ではあり得ないことだった。
(この純粋さ…、ここに彼は惹かれたのね。)
「ローザさん、いい笑顔よ。今度会うときには、もっと素敵な笑顔を見せて頂戴ね。」
「はい、どりょくいたします。ふたたび、おあいできるひをおまちもうしあげます。」
こうして、ローザは、ローズバンク教官の期待に応え、
最も優秀なメイドとしての今の地位を手に入れたのだった。…
「君が、ローザだね。今日から、君に、わたしの身の回りのことをお願いする。」
「はい、ロレンツォさま。よろしくおねがいいたします。」
「ああいや、そうではない。わたしのことは、課長と呼びなさい、いいね?」
「はい!かちょう。」
「うむ、いい返事だ。よろしくお願いする…」
多分、この瞬間に、ロレンツォとローザの運命は決まっていたのかもしれなかった。
…………………………………………………………………………………………………………
おいおい
ひらがなだとなんでこんなに萌えるんだ?
グッドジョブ!!
メイドの仕事の中でも、外から来るお客様への接待は、一番気を使うものです。
わたしたちが、強い義体だということを知っているお客様よりも、
本当に身体が弱くてリハビリ中であると信じているお客様には、
特にそのように思わせておく必要があるからです。
義体の性能は、秘密にしておかねばなりませんが、
政府が義肢の開発と身障者支援を積極的に行っていることは、
宣伝する必要があるからです。
わたくしには、始めから強い力などありませんので、演技する必要もないのですが、
以前、こんなことがありました。
酒に酔われた男性のお客様が、廊下ですれ違いざまに、
わたくしのメイド服のエプロンをつかんできたのです。
どうやら、わたくしの胸を触ることが目的のようで、
壁に強く押しつけられて、身動きがとれなくなってしまいました。…
「なあ、俺は、知ってるんだぜ。ここのメイド達は、身体を義肢に置き換えて、
ここでリハビリ中なんだって?その副作用で、えらく従順なんだってな?
どうだい、俺を『ご主人様』と呼んでみないかい?
いいねえ、メイド服の女と一度やってみたかったんだ。
俺のは、大きいぜ、どうだい、もてなしてみろよ。
ああん?お前はあんまり胸がねえな?歳、いくつだ?もしかすると、10代かぁ?」
お客様は、大きな胸の膨らみを御希望のようですが、それなら、どうしてわたくしを選ばれたんでしょうか?
対応策を考えていると、お客様の手が、メイド服の隙間から、わたくしの胸への侵入を図り始めました。
そのときです!
「あなた!ここは、福祉施設であって、あなたのようなゲス野郎のためのナイトクラブではないの。
彼女から離れなさい!」
フェッロ様でした!
「おうおう、怖いお姉さんもいたわけか、しかし、相手が悪かったなあ。
俺は、ここの戦技訓練を担当することになった、陸軍からの派遣講師だぜ。
少しは、接待してもらったってバチはあたらねえだろう?」
「その手を離さないとバチはあたらずとも、罰が与えられるわよ。」
「おとなしくしてりゃいい気になりやがって、女には優しくしたかったんだが、
ちょいと身の程を教えてやりたくなるねえ。」
お客様の手が、わたくしの胸から離れ、ナイフを持つ仕草へと変わりました。
このままでは、フェッロ様をトラブルに巻き込んでしまいます。どうすればいいのでしょう?
わたくしが、身体をお客様に差し出せば、丸く収まるかもしれません。
でも、フェッロ様の目がとても怒っておられたので、余計なことを言うのも、どうかと思ったのです。
フェッロ様は、こういう方がとてもお嫌いだということをわたくしは存じていましたから。
雰囲気を和らげようと、お二人の間に入り込もうとしたのですが、
お客様は、右肩でわたくしを壁に押しつけ、動かせてくれません。
「あなたの右耳、無いわね?もう片方も切り落として差し上げましょうか?」
「なにっい!?」
「あなたの耳を切り落とした有名人が、ここで働いているのだけれど、お呼びしましょうか?」
「ど、ど、どうしてそれを…」
「だって、彼は今はわたしの部下だから。」
「あいつが、女の部下になってるってぇ?ひゃひゃはああっ、こいつはでたらめだな。
あいつは、女の下につくことを絶対によしとしなかったんだ。ありえねー話だ。」
お客様は、フェッロ様を見下すようにお笑いになりました。
すると、フェッロ様の後方から、心強い援軍が来てくださったのです!
「ところがよ、そのありえねーことが、ここでは起きてしまったんだよ。陸軍の恥部野郎め!」
「て、てめっ、ジョルジュ!ここで、働いてやがったのか!」
「ジョルジュ。彼は、任せたわよ。
ああそうそう、彼は戦技教官としてここに雇われる予定のお客様だから、
丁重にもてなしてやって。多少のことには目をつぶるわよ。」
「了解。さあ、こっちへ来な!ここで戦技教官が務まるかどうか、俺が試してやる。」
「ま、待て。俺の言い分も聞いてくれ。俺は挨拶をしてただけだぜ。
それをあの女が、俺をこけにするもんだからよ。
ちょっとからかっただけなんだよ、ジョルジュ、なっ、わかるだろ…何もしてないんだってばよ…」
お客様は、後ろ蹴りにされながら、ジョルジュ様に公社の訓練場へと連れて行かれました。
おそらく、耳を切り落とされるようなことはないでしょう…。
「フェッロさま、おてすうをおかけしました。」
フェッロは、社会福祉公社作戦二課の後方支援を主な仕事としているが、
射撃の技術も格闘戦術も折り紙付きの特殊部隊員であった。
もちろん銃の携帯を認められている身分でもあるから、ジョルジュが来なければ、抜いていただろう。
それで、事態が収まらなければ、彼の左耳は、削られていたに違いない。
しかし、トラブルが終わっても、フェッロの顔つきは、厳しかった。
「ローザさん、こちらに来てー」
フェッロが義体に対して、敬意を払うのは、ローザに対してのみである。
本来、義体は、法的には、人ではなく、物なのだ。彼女らを人として扱うのは、
間違った主従関係を創る恐れがあるので、担当官の方針をふまえて、
それ以上に義体に干渉しないことが、フェッロの構えであるのに、
ローザに対しては、同僚以上に愛情と敬意の念を持って接していた。
化粧室に、ローザを連れ込み、フェッロは、扉を閉めて前に立って密室状態を作る。
「スカートの中を見せてくれる?」
いきなりディープな質問に、ローザは戸惑ったが、
すぐに、股間の銃の所持のことを問われていることに気がつき、
メイドスタイルのロングスカートを手繰ると、太股にガーダーベルトのように装着されたホルスターを見せた。
「やっぱりね。」
フェッロは、ローザの股間に手を入れて、ホルスターのボタンを外し、銃を取り出した。
「この銃の携帯許可は、課長に出してもらったの?」
「いいえ、じゅうのしゅとくきょかは、かちょうにだしていただきましたが、
けいたいきょかしょうは、いただいておりません。」
「あなたが、銃を携帯したい理由は推測できるわ。
でもね、秘密組織だからって、公社内での秩序を乱していいという理屈はないのよ。わかるでしょう?
公社内で自由に銃の携帯を許されるのは、作戦実働部隊の担当官クラスのみの人間に限られているの。
あなたは、戦技訓練はおろか、その条件付けさえもされていないのに、銃を所持しても、意味がないわ。
対防刃処理も、防弾処理もされていない生身のあなたの肌に、銃という凶器は、似合わないわ。
けがの元になるだけーわかるわね?」
「はい。」
ローザの肌は、20代の美しい張りあるシミひとつない美しい肌だった。
北部の肌理の細かい美しさは、同性のフェッロが見ていてもため息をつくほどなのだ。
「それにしても、この銃をあなたに選ぶなんて、銃器課も気が利いてるわね。
グロックG26コンシールドキャリー、強力な9mmパラベラムを使用でき、
この160mmのコンパクトさは、携帯しても違和感がなく、
かつトリガーセイフティ機構という他の銃にない特徴なの。」
「いいえ、じゅうのせんていは、かちょうにしていただきました。」
「なるーほどー」
(そうなると、ローザさんが銃を携帯していることを課長は、知っていて放置している可能性が高いわね…。)
「ローザさん、この銃の携帯許可がないことは、黙っておきます。
あなたが準義体である以上、公社の不利益になるような発砲をすることがないとわかっていますから。
ただ、あなたには、銃を持って欲しくないの。これは、わたしのわがままね。
公社の女性は、みんな銃を持っているからかしら?おかしなものね。」
フェッロは、薬室チャンバーに初弾が装填されていることを確かめ、
ローザが素人ながら、緊張感を持って銃を所持していることを評価した。
「老婆心ながら、忠告するわ。あなたが銃を使うときは、衣服を捲り、股間に手を伸ばし、ホルスターから銃を引き抜き、
標的に狙いをつけて、引き金を引くという長くわずらわしい手順を踏まないと撃てないの。
だから、この銃は、緊急時にあなたが撃つための物ではないわ。
敵に銃の所持を悟られないようにし、銃を密かに所持し続けること。
そして、銃を扱える者にこの銃を手渡すことに意味があると思うの。
それは、おそらく課長が使うことになるものね。
だから、銃のホルスターの位置をふくらはぎにして、上方ではなく、前方に対して抜けるように変えておきなさい。
その方が、実用的だわ。」
フェッロは、グロックを慣れた手つきで鮮やかに、ローザの股間のホルスターに戻した。
「あの、ふぇっろさまは、どうしてわたくしがじゅうをもっていることがおわかりになられたのですか?
うまくかくせているとおもったのに。」
「ローザさん、わたしはここへ来る前は、麻薬取り締まり捜査官だったの。
非番で銃を携帯するときは、あなたのようにいつも股間に仕込んでいたものよ。
股間に異物があれば、歩き方がどうなりやすいかわかるでしょ?」
「そんなにおかしなあるきかたでしたか?」
「まあ、プロならわかるという感じかしらね。」
「じゃあ、やっぱりダメですね。かちょうしつにこられるかたは、みんなプロの方ですから。…」
「でも、股間から、ふくらはぎへ変えれば、わからないと思うわ。
スカートがずれても見えないようにする動き方の工夫がいるけれどね。」
素人のローザを虐めているような気がしたフェッロは、フォローを付け加えた。
「わたしが、公社へ来た理由はね。
弟が、麻薬中毒で亡くなったからよ。
麻薬取締官でありながら、自分の家族さえ守れなかった。
わたしは、もっと強い力で、悪と戦うためにここへ来たの。
そのためには、自分が悪になることも厭わないという思いでね。
ローザさん、銃を持つことは、悪に近づくことよ。
銃で撃たれてもおあいこの関係になるの。
自分が銃を持つから、相手が銃を持っているかどうかがわかるようになるの。
あなたには、そんな女性になって欲しくないけど、
あなたが課長を守るために、銃を持ちたいという気持ちは、理解できるわ。」
「はい。ありがとうございます。フェッロさま。」
「もう!様はよして!ローザさん。それと、あなたのそのオーバーニーソックス、とても魅力的だわ。」
「はいっ、プリシッラさまにえらんでいただいたんです!」
「ああ、なるほど。彼女、そういうの好きだものね。」
フェッロは、ローザに対する接し方が、みんなやさしくなっていることを知っていた。
義体に対しては、冷酷に。それが、自分の方針だった。
しかし、ローザは、ほとんど生身の身体で、義体としての力を持たされていない。
いわば、何のために生きているのかわからない不安に苛まれているはずなのだ。
そんな彼女が銃を持ち、ヘンリエッタやリコのように、担当官への思慕とも服従ともわからぬ感情で、
トリガーを引くことが、嫌だったのだ。トリガーを引くときは、愛情ではなく、憎しみであるべきなのだ。
そんな信条にとらわれている自分が、ローザに銃を持つなと言うのだから、滑稽でもあった。
振り返って、化粧室の扉を開けて外へ出ようとするフェッロは、後ろからローザにやさしく抱きしめられた。
まるで、妹が姉に甘えるような仕草であった。
「フェッロさま、どうかいつまでもおすこやかでいてくださいませ。
こんどかちょうしつへおこしいただいたときには、フェッロさまのすきなオレンジフレイバーティーをおいれします。…」
「ええ、ありがとう。ローザさん、楽しみにしてるわ。」
フェッロが、心地よいローザの髪を撫でると、ローザは、とびきりの笑顔で応えた。
義体である彼女が最も苦労して得たものは、信頼の証の笑顔なのかもしれなかった。
フェッロと別れた後、ローザには、もう一人御礼を言うべき相手がいた。
仕事の合間をぬって、訓練所や待機室を探してみたが、なかなか見つからない。
ようやく見つけたとき、彼は、中庭の木の下に座り込み、さぼって…いや、休憩をしていた。
「ジョルジュさま、さきほどはありがとーございました。」
「へへっ、なあに。あいつは、根は悪い奴ではないんだが、美人を見ると見境が無くってな。
許してやってくれ。俺が、お灸をすえといたから、ここにいる間、ちょっかいはもう出さないはずだぜ。
あっ!いけねえ。俺のしゃべり方、伝わってるかい?」
「はい、だいじょーぶです。ジョルジュさまは、おつよいんですのね。
わたくしもそんなちからがほしいです。あの、これはおれいです、どうぞ。」
ローザは、ジョルジュに公社の購買部金券の束を渡した。上等のウイスキーが買えるぐらいはある。
「ちょっちょっ、待ってくれないかな。こいつをもらっちまうと、俺のかっこよさが無くなってしまうだろうが。
フェッロの命令で、やったことだし、実際、たいしたことしてネエから、気にすんなって!」
「だいじょうぶですよ。そのけんは、わたくしのせったいようのしごとでよぶんにいただいてるぶんです。
ジョルジュさまに、もらっていただければ、うれしいです。
そのかわり、また、こまったときに、たすけてくださいね。」
「そ、そうかい?なんか悪いなあ。じゃあ、いただいとくとすっか。ただよ、あーそのなんだ、…」
「だいじょうぶです、フェッロさまには、ナイショですネ。」
「ああっ、そういうことで頼むよ。やっぱ、一応上司だからな。
こういうことがばれると、やかましく叱られるんだよ。
あの人は、銃を抜くと性格変わるしな…ローザさんもおっかないと思うだろ?」
「いいえ、こうしゃのひとたちは、みんなやさしいです。ジョルジュさまのように。」
「そうかあ?うん、そうだな。
ローザさんのようにみんな心がキレイな人ばかりだったら、テロなんて起こらないだろうになあ。
じゃあ、こいつは、ありがたくいただいとくよ。
ああそうだ。今度、ああいう輩と出会ったときのあしらい方を教えといてやるよ。
ああいうのは、即興的に女に飢えているようで、意外に節度があるんだ。
身体を触ってきたときに、甘い声で、『ここではイヤ!深夜わたしの部屋へ来てっ…』って言うんだ。
そんでもって、オリガかフェッロのオフィス部屋番号を教えてやりゃあイチコロよ!!触られた以上の仕返しが期待できるぜ?」
「それは、いいかんがえですわね!」
「だろっ?でも、俺が教えたことはナイショだぜ?」
「ハイッ!ジョルジュさま。」
「じゃあ、そろそろ仕事に戻るとすっかな。」
「おきをつけてくださいませ。」
「ああ、ありがとよ。なんか、やる気が出てきたぜっ!」
走って仕事場へ戻るジョルジュをローザは、笑顔で見送っていた。
そして、中庭でのこの様子を遠くから見ていた公社事務員達の目には、課長付のただのメイドが、
乱暴者特殊部隊員ジョルジュを叱って、仕事に戻らせているようにしか見えなかったのだ。
『へーっ、あのメイドさんは、大したものねえ。』
後日、ジョルジュが、事務員とすれ違うたびに、クスックスッと笑われてしまう理由を彼は知るはずもなかった。
いい感じです。是非続けて…。。。。
615 :
名無しさん@ピンキー:2006/11/22(水) 22:43:10 ID:KsWN5hMs
今月号もまたペトラ。
相田さんとことん気に入ったんだなあ。。。
またも人大杉
あまりにもエロがないので、不満でしょうか?
それとも面白くないのかなあ?マイナーキャラのSSだもんね。
この後、シリアスエロにするつもりです。多分日曜にはUPできそう。
御希望があれば今のウチにどうぞ!
やっぱスカートたくしageこそメイド。
>>618 そうですねえ、メイド服のままでの逢瀬を考えております。
ただ、シリアスにというご要望を満たすために、苦労してます…ハイホントに…
ううっ、単純なエロなら、いくらでも書けるのに…
シリアスにすると動機を矛盾させられないからつらい
「スカートたくし上げ」了解でございます!
スカートたくしage賛成派 ノ
ローザかわいいよローザ。
ローザを課長に「かちょうはわたしのたいせつなごしゅじんさまです」と言ってほしいところです。
ローザは、課長の命令で、ジャンを探していた。
公社内にいることがわかっていても、ジャンを見つけることは一苦労なのである。
公社の人間の中でも、ジャンは、特別な地位を占めており、ジャン本人の希望で、
現場の最前線に立つ作戦指揮官でありながら、二課課長の補佐役及び、
他の組織との交渉役をも担っている。
非合法な組織で働く人間にとって、最も危険な状態は、
組織内部の人間による組織への不信感である。
”いつ自分が非合法に裁かれるのか、疑心暗鬼になる…”
このことが、公社存続に関わる問題である以上、
現場の人間としての感覚を失わないようにするため、
ジャンは、あらゆる部署で仕事を行っているのだ。
それで、彼を探すのに一苦労するのである。
ちなみに、ジャンは、自分から携帯電話で他人を呼び出すことはあっても、
公社内では、自分の携帯電話の電源を常に切る主義である。
作戦実行部隊の人間の習慣上、居場所を特定されないようにすることが、好ましいからである。
ようやくジャンを見つけたとき、ローザは、広い公社内をマラソンした気分であった。
「ジャンさま!かちょうがおよびですわ。いますぐ、かちょうしつへおいでください。」
「わかった。…ああ、パウジーニさん…」
ジャンは、公社の中では、冷酷非情で有名である。
そんなジャンが、義体メイドをファミリーネームで呼ぶのは、特に変だった。
そばにいるリコも、不自然なジャンの様子をクスリと笑って見せた。
「ふふっ、おかしいですわ。
わたくしのことも、リコとどうよう、ローザとだけ、およびください。
なにかとくべつなごようでしょうか?ジャンさま。」
「いや、俺は、あなたを義体だと思っていない。
課長には、あなたのような女性が、必要なのだ。
確かに、あなたは、義体としてのケアを受けたが、女性として生きていける。
もし、あなたも課長を必要としてもらえるなら、伝えておきたいことがあるのだ…」
「はい?」
「とても、言いにくいことだが、
あなたの条件付けとして組み込まれている義体の拘束制御を解除する内容だ。」
「それは、こうしゃのきみつほじきそくにふれるないようですわね?」
「そうだ。」
「わたくしが、うかがってもよろしいことですの?」
「俺が、あなたに伝えておきたいと判断している…#…#…」
ジャンの真剣な目配せに、ローザは敏感に反応した。口話による会話を求めていたのだった。
”ご教授ください、ジャン様。”
”あなたが、………のときに、……すれば、……だ。”
”!!!!……というと……のことですよね?”
”そうだ。”
”…ではダメなのですか?”
”…からではダメなのだ。…から……を……することが必須条件だ。”
忘れるな。課長の……を……んだ。
そうすれば、あなたは、課長だけの義体となれる。
リコやヘンリエッタのように、担当官のためだけの『3人目の義体』となれる。”
「ありがとうございました!ジャンさま。」
「礼をいうのは、俺の方だ。
あなたが、そばにいてくれるようになってから、親父どのは、見違えるように元気になった。
あなたのおかげだと、俺は思っている…。」
「わたくしは、ただ、みのまわりのことをおせわしているだけです。」
「これからも、よろしく頼む。」
「しょうちいたしました、ジャンさま。」
ジャンを課長室へ連れていくと、ローザは、すぐに課長から別の用事を頼まれた。
「ああローザ、何度もすまないが、ジョゼも呼んできてくれ。
そのあと、そのまま事務室へ行って、ジョゼの休暇申請書類と滞在場所確認書を1部ずつもらってきてくれ。」
(わたくしに聞かせたくない話なのかしら?
エルザが、ラウーロ様と共に逝かれてから、課長のこのピリピリとした感じって、一体何かしら?)
「しょうちしました。」
ローザは、ジョゼを探しに、また課長室を出て行った。
ローザをわざと部屋の外へ出させたロレンツォは、ジャンに、鑑識からの結果を手渡した。
A4紙の書類の束には、
ラウーロの頭蓋骨を貫通した銃弾Aとエルザの頭蓋骨内から摘出した銃弾Bが、添えられている。
「二人を殺した銃弾について、困ったことが判った。」
ロレンツォの言葉に、ジャンは、表情を曇らせ、冒頭の検査書類を読むなり、呟いた。
「これはまずい。」
鑑識書類は、2発の銃弾が、エルザ所持のシグザウワーP228から発射されたものであることを証明していた。
つまり、担当官ラウーロは、義体エルザに撃たれて死亡し、
その後、エルザは自らの銃で自殺ということを証明していたも同然だったのだ。
「これが事実なら深刻な問題です。」
「何とかならんか?」
「…銃弾のことは隠して、義体の能力不足ということにすれば、それ以上追及されないかもしれません。
それだけでも、充分こちらの失点ですから。」
二課の存在意義は、義体技術開発とテロ殲滅組織としての効率的な運用にある。
エルザが、担当官を殺したとなれば、テロ殲滅の道具として致命的であるし、
義体が担当官を殺し自殺となれば、義体技術の根本的な欠陥をさらけ出すことになる。
二課の存続のためには、どうしても隠し通さねばならない事実であった。
「…このことは、ジョゼには、黙っていろ。エルザの件が片付くまで、公社の外にいてもらう。
あいつは純粋だから、真相を知れば、ひどく傷つくだろう。」
ジャンは、事の重大さを知りながら、
それでも我が弟への配慮を欠かさない父親のようなロレンツォをさすがだと思った。
課長がいれば、二課の存続に何ら問題はない。
義体運用の課題も技術的な問題もようやく安定してきただけに、
今回の事件が作戦一課のドラーギ課長に感づかれれば、
二課の予算を削って、一課に回せと主張するであろう。
実際、治安維持に貢献してきたイタリアの特殊部隊員のほとんどは、一課に籍を置いており、
外国からかき集められたクセのある余所者部員で新規構成されている作戦二課を疎ましく思う者は、
たくさんいたのだ。
「あいかわらず、課長はジョゼに甘い。」
「ああいう奴ほど、周囲が守らねばならんのだ。
社会福祉公社の理念を最も大事にしているのは、奴かもしれないのだから。
汚れるのは、わたしとお前だけでいい。」
課長の言葉には重みがあった。
大切な人を失った悲しみから生まれた社会福祉公社。
大切な人を生き返らせる義体化技術。どうしても守らねばならなかった。
(課長、そんなあなただからこそ、俺もあなたを守ります。)
ジャンは、冬のシチリアの気候を想像していた。
かつて、夏の間中、家族で過ごしたシチリア島の別荘地。今なら、オフシーズンだ。
観光客も少なく、ヘンリエッタと戯れるにはちょうど良い場所だろう。
一課の目障りな調査官も動いているようだし、ジョゼに休暇を出せば、
緊急性の高い事件でないことを装えるかもしれない。
その間に、エルザ事件の原因を究明し、完全に証拠を消しておかねばならない。
そして、担当官と義体とを結びつける条件付けの見直しをせねばならない。
まず、P段階における義体化前の検体の適合率検査のボーダーを高くすること、
そして、D段階における義体化後の検査の徹底と投薬調整期間を長く設けること、
さらに、S段階における担当官との人間関係を常に心理カウンセリングにより監視すること…
解決のためにやらねばならないことは山積している…どこから始めていくか…。
そこまで考えてから、ジャンは、第2のエルザ事件が起こるとすれば、誰になるか想像してみた。
(1期生達のカウンセリング資料からは、
エルザのような極端に担当官への依存と忠誠が強い者はいなかった。
最もエルザに近いと義体と言えば、ヘンリエッタだが、公社の忠誠律を外してあるあいつは、
ジョゼのために死ぬことはあっても、殺すことはあり得ないだろう。
とすると…義体メイド達のカウンセリングも再チェックする必要がある…
待てよ、ローザの心理グラフは、エルザのものに似ていたな…
つまり、同様の危険性があるということになるか!チッ、俺としたことが、
殺人機能が付いていないせいで、彼女への目が甘かったかもしれん。
毒殺や放火といった方法で、心中するといった可能性もある。
しばらくローザを課長から遠ざけておく方が賢明か…)
「課長、とりあえず、第2のエルザ事件を起こさせない予防策として、
義体メイド達全員を検査入院させてください。」
ジャンの目論見を素早く読み取り、ロレンツォは即答した。
「ローザは、わたさんよ。彼女がいなくなったら、わたしの仕事が滞ってしまう。」
「しかし、今、一番危ないのは、ローザかもしれんのです。」
ジャンの声は、いつになく焦っていた。
信頼していたローザが、実は一番危ない存在かもしれないと気づいた自分の鈍さに腹を立てていたのだ。
「可能性の問題を言えば、全ての義体達にその危険性はある。
そのための担当官なのだ。
彼女たちの暴走を食い止めるのも担当官の役割なのだ。
彼女たちだけに暴走の責を問うのは酷だろう。
元々死んでいたに等しい検体を無理矢理、科学の粋を集めた義体化技術で、
人生のやり直しさせているのは我々なのだから。
彼女たちが生き続けたいと思うように、ケアする責任を負っているのは、我々側なのだよ。
その責を放棄することは、社会福祉公社の理念にあわない、そう思わんかね?
つまり、ラウーロは、優秀だったかもしれんが、担当官としてその責を果たせなかったわけだ。」
「ラウーロごときが死んでも、公社の存続に何ら影響しません。
しかし、今ここで課長が亡くなられでもしたら…」
「おいおい、わたしが死ぬことを確定事項として話を進めるのは良くない…
お前が、配慮してくれるのはうれしいがな。ローザのことは、安心してイイ。」
「課長、エルザ同様、ローザが危険であるという状況は、変わらんのです。
彼女の検査入院を認めてください!」
「他のメイド達には、一時検査を許可する…しかし!
ローザには、検査も書き換えも認めない。
彼女の処置は、わたしに任せてもらおう。
それで、いいな?」
ロレンツォは、口を挟むなと言わんばかりに、最後に睨みを効かせた。
これには、さすがのジャンもびびった。
「…わかりました。では、俺は、2発の銃弾のダミーと検査書類の作成を行ってきます。
銃弾の線状痕は、過去の五共和国派テロリストの物でよろしいですね?
課長は、部長への報告書をお願いします。」
「わかっておる。心配するな。」
うはwww待ってましたwwww
ジャンが、課長室から出て行った後、入れ替わりに、ローザが、ジョゼといっしょに戻ってきた。
課長は、ジョゼに休暇の命令を出すと、ジョゼはその命令に逆らうこともなく素直に従い、
黙って部屋を出て行った。
そんな不自然な光景を目にしたローザは、どうしても、その裏側の事情を知りたくなった。
(どうして、命令で休暇なの?休暇なんて自主的に本人から願い出るものでしょうに…)
”課長、ジャン様とのお話…何だったのですか?
作戦上の機密でなければ、教えていただけませんか?”
”すまないローザ。その件は、話せない。ジョゼにも話していないことなのだ。”
”それでは、理由を知らされないままで、休暇ですの?
きっとジョゼ様はお悩みになられたままで、休暇をお過ごしになるかと思いますわ。”
”うむ、まあな…。”
ローザは、秘書の仕事もできるように訓練されてきたメイド義体である。
この会話だけで、エルザ事件との関わりを見抜くことができた。
自分に聞かせないようにロレンツォが配慮してくれていることが、わかったからだ。
(わたくしが聞けば、苦しむか、悩むか…のような原因があるんですね。エルザの死の原因…)
”さて、わたしは、部長のところへ出かけてくる。4時間ぐらいで戻るから、よろしく頼む。”
”はい、わかりました。”
ローザは、さっきの疑問への答えを推論していた。
しかし、愛するあまりに憎しみへと変化するような愛をローザは、理解できないでいた。
むしろ、やはり何者かによる狙撃をかばって、身を挺して死亡した…という方が理解しやすかった。
自分なら、そうするだろう。
戦闘行為で、主人を守れない自分ならば、せめて、
自分の身体を楯にするぐらいのことができなければ、主人を愛していることを証明できないだろうと思った。
エルザデシーカは、担当官ラウーロへの忠誠が、最も高い義体だった。
その姿は、尊敬に値するほどだった。
きっと、自分の義体性能の限界を出して戦い、それでも守りきれずに、命を失ってしまった…
うらやましいとも思える。
愛する人の前で、戦い、死ねるなら、きっと、ラウーロ様は、ほめてくれたことだろう…。
”よくやったな、エルザ。お前は最高の義体だぞ。”って。
ただ、戦闘性能があるなら、主人を守ってこその義体のはず…。
自分が死んで担当官も死んでしまう状況にならないようにするのも義体の務め。
エルザは、状況認識が甘かったと言わざるを得ない。
”エルザ!何やってんだ!主人の安全を確保する前に勝手に死ぬな!”
厳しいラウーロ様なら、それくらいの言葉を言うかもしれない。
いろいろ思いを巡らせてみたものの、結論は出なかった。
ローザは、課長の書類仕事がやりやすいように、秘書としての仕事を始めた。
課長やジャン様やジョゼ様の行動に謎はあるが、とにかく、今は、自分の仕事を果たそうと思った。
(わたしは、こうすることで、課長にほめていただくしかないもの…。)
その一方、ローザが暴走する可能性をそのまま放置できるようなジャンではなかった。
すぐさま全義体のカウンセリングカルテのスクリーニングを行った結果、
やはり、不安定要素の大きいローザを検査入院させる必要が認められた。
第2のエルザ事件の被害者が事件の隠蔽者であったなどと洒落にもならない。
ロレンツォ課長が反対している手前、ローザを更迭する権利はないが、
ローザ本人に課長付けメイドの任を辞退させれば、当面の危険が回避できると考えたのだ。
ロレンツォ課長が部長のところへ出かけている時間を狙って、
ジャンは、ローザが熱心に働いている課長室を訪れた。
「あっ、ジャンさま。かちょうは、いまぶちょうのところへいかれています。」
「いや、課長ではなく、あなたに話があって来たのだ。」
ジャンの表情は、いつものローザへのいたわりが感じられないような冷たさがあった。
「あの、どのようなおはなしでしょうか?」
「戦闘能力が高く、担当官への絶対的な忠誠心の高さがあったエルザは、
あなたにとって、憧れの義体だったか?」
(ジャン様からの質問で、わたしの疑問が解けました。
エルザは、ラウーロ様を殺してしまったのね!
そして、ジャン様は、わたしを疑っておられるのだわ!)
「いいえ、エルザデシーカは、たんとうかんをまもりきれずにしにました。
なんてぶざまなんでしょう!わたしだったら、じぶんがしんでも、かちょうをまもりとおします。」
「では、なぜ、銃を携帯している?」
ジャンは、ローザのメイドスカートの中の銃を指さした。
「こ、これは、いざというときに、かちょうにつかっていただくために、けいたいしているのです。
じゅうのしゅとくきょかをだしてくださって、じゅうをえらんでくださったのは、かちょうです!
わたくしをおうたがいなら、このじゅうで、わたくしをうってくださってけっこうです。
どうせ、わたしはしんでいたみですから…。」
「…やはり、俺が見込んだとおり、あなたは女性でもあり、義体でもある。
あなたが、完全に課長のものになっていれば、俺もこんなに悩みはしない。
あなたが、中途半端な条件付けで、不安定にさせられているから、この俺にも判断がつかん。
だから、安全策をとりたいだけなのだ。」
「ジャンさまは、わたくしも、エルザのようになるとおかんがえですの?」
「わからない。お前…いや、あなたを信じたいが、義体の投薬技術と条件付けには、
まだまだ不完全な部分が多い。
エルザのように破滅的な最後を迎えないように、あなたの条件付けを書き換えた方がいい。
優秀な若い男性の担当官を探して、あなたに付けてあげよう。」
「ジャンさま、わたくしは、せんとうぎたいではないのでしょう?
せんぎくんれんもできないわたしのじょうけんづけをいまさらかきかえて、どうなるというんですか?
かちょうとすごさせていただいたこのきおくがきえて、みしらぬたんとうかんのぎたいとなるなんて、
いやです!できません!」
「ローザ…」
単なる義体であれば、ジャンは迷わず、顔面に拳をたたき込むか、
銃で頭部を殴りつけるぐらいの事をしているだろう。
しかし、ローザは、ロレンツォ課長に見初められた女性であり、
自分の母親のような存在になるかもしれない女性だった。
あらゆる敵勢力から課長を守るというジャンの信念と課長への愛情との葛藤で、
ジャンは一つの結論を出した。
「では、あなたに3日間の猶予を与えよう。
その間に、課長のものになってくれれば、あなたの条件付けを修正しない。
だが、それ以降は、あなたがエルザのように課長を危険な状態にしてしまう可能性があるため、
あなたを課長付けのメイドから外させてもらう。
その後、課長の判断で条件付けを修正するかしないかを検討する…
その3日間で結論を出してくれ…それまで、銃は俺が預からせてもらう。
スカートを持ち上げてくれ…」
ローザは、メイド服のスカートをたくし上げた。
自分への性的な欲求を希望して、スカートを捲られる方が、どれだけ楽な気分だったろうか?
義体として戦闘力を持たされていないローザにとって、ロレンツォ課長から与えてもらった銃は、
唯一心のよりどころであった。
それを失うということは、メイドとして失格…義体として不合格…女性として無様だった。
ジャンは、ローザのふくらはぎのホルスターからG26を抜き取り、弾倉を外し、チャンバーを空にして、ポケットに収めた。
本当は、ロレンツォ課長に、この銃を見て欲しかったのだ。
”ローザ、よく整備してある銃だ。エライぞ…わたしのためにいつもこの銃を所持してくれていたね、ありがとう。…”
いつかこんな言葉を聞くことを期待して、銃を隠し持っていたというのに!
ローザは、自分の視界が歪んでいくことを認識した。
もう、ジャン様を見つめることができなくなった…
今、見つめれば、きっとジャン様をにらんでしまう…
ジャン様を尊敬の目で見られなくなる…
ダメだ!こんなだから、ジャン様は、わたくしから銃を取り上げようとなさるんだ!
義体のくせに、主人に、逆らうなんて!
メイドのくせに、主人に従えないなんて!
わたしって、一体、何?バカっ!バカっ!ローザの不良品!できそこない!
エルザのようになりたいわけ?
ローズバンク教官の言葉を忘れたの?笑顔で相手の信頼に応えなさいって…
笑うのよ、ローザ…
さあ、顔を上げて…
ジャン様に、ごあいさつするのよ…ローザ…
ぽつぽつと床に零れていく水滴に、ジャンは、何の関心も示さなかった。
「3日間だ…」
ジャンは、そう言って課長室を出て行った。
ラウーロとエルザが死んだ頃なら
ナタレ(クリスマス)の時期だったはずだが?
漏れの希望したスカートたくしageがこんな事になるなんて。
ローザ可哀想なローザ・・・・
続きが気になって夜しか寝れない。
>631
健康な体は大事だな。うまく使えば一生、働いてくれるからね(」p
数時間後、ロレンツォが課長室に戻ってくると、机の上が見事に整理され、
すぐに仕事が滞りなくできるようになっていた。
諸機関からのFAX、Eメールの印刷文書…、優先順位の付箋紙をつけて並べてある…
いつも通りのことだ…ローザは、ロレンツォの留守中に休むということがなかった。
彼女がいてくれなければ、ロレンツォは、過労で倒れていただろう。
それくらい、ローザの仕事は、いつも的確で、ロレンツォへの愛情が伴っていた。
だから、ロレンツォは、ジャンに口を出させなかったのだ。
しかし、ローザの心には、ロレンツォのその愛が、届いてはいなかった。
「おかえりなさいませ。コーヒーをいれてきますね。」
ローザは、戻ってきた課長の顔を見なかった。
お互いに顔を見つめなければ、口話はできない。
ロレンツォは、すぐにその異常に気がついた。
平静を装いながら、顔を伏せたまま、
すれ違いざまに部屋を出て行こうとするローザの肩を、
ロレンツォは強くわしづかむと、間近に顔を寄せてローザを見つめた。
ローザの目が真っ赤にはれて、涙を流した後が認められた。
ロレンツォの顔が、爆発するように、一気に険しくなった。
「何があった!!!」
ここまで怖いロレンツォの顔をローザは見たことがなかった。
恐怖で、身体がすくみ、条件付けの関係で、
ジャンをかばう余裕もなく、素直に答えるしかなかった。
”あ、あの、ジャン様がおいでになり、わたくしもエルザのようになるかもしれないので、
すぐに、条件付けの書き換えをするようにとの御指示を受けました…。”
”それだけではないだろう?あいつは、お前に何をした!?”
(課長…、今、わたくしのこと『お前』って呼んだ?…)
ジャンは、目的のためなら、殴る蹴るどころか、
銃で死なない程度に手足を撃ち抜くぐらいのことができる。
まさか、そんなことをして、ローザの真意を確かめようとしたのではあるまいか?
不安に駆られたロレンツォは、すぐに、ローザの華奢な身体を抱き寄せ、
顔、首筋、手首の異常を確かめる。
傷など、特に何もないようだった。
いや、最も大切なところを確かめていないー。
怒りの感情を高ぶらせたまま、ロレンツォは、ローザのメイドスカートのすそをめくり、
股間がくっきりと見える位置までたくし上げた。
ローザの美しく細い両足と紺のオーバーニーソックスが、全て露わになる。
ローザは、ロレンツォになされるまま身体を委ね、
ロレンツォの鋭い目は、ローザの柔らかな膨らみを包む純白のショーツからつま先までをたどり、
その美しい肢体が暴行などされていないことをつぶさに確かめた。
そして、そのすらりと伸びた魅惑的な美しい脚よりも、
ロレンツォは、ふくらはぎ部分に装着したホルスターのグロックG26が無くなっている事実に注目した。
ロレンツォもローザが銃を携帯していたことは、とっくに気がついていたのだ。
”ジャンは、君に何をしたんだ?”
”いいえ、ジャン様は、お話をされただけです…
ただ、課長からいただいた銃は、ジャン様に、お預けしました…
わたくしが銃を持つのは、信用できないからって…。
わたくしの日頃のいたらない行動のせいで、ジャン様の信頼を得られませんでした…
主人の信頼を得られないメイドなんて、情けないですよね…
も…もうし…わけございません…。”
(ジャンの奴め、余計なことをしおって!
銃を与えられることが、義体にとって主人からの信頼の証であることをわかっているくせに、
それを取り上げるとは…残酷なことをする…。)
”ローザ、わたしは、君に銃で守ってもらおうとは思っていない。
君は、わたしの心を支えてくれている。
それが、最高の見守りなんだよ。
君にしかできない仕事をわたしは君から取り上げたりはしない。”
”でも、わたくしは、義体です!
それなのに、銃を携帯することも、扱うこともできないことが、とても苦しいのです…”
”ローザ、その苦しみの原因を与えたのは、わたしだ。
だから、君が義体の使命感のために苦しんでいるのを見るのは、とてもつらいよ。
何か、わたしにできることはあるかね?”
”課長…、わたくしを人間として扱い、メイドとしておそばに付くことをお許しいただけるのでしたら、
むしろ、わたくしの条件付けを書き換えて、義体として扱い、
課長の身の回りの全てをお世話する命令を与えていただけませんか?
そうすれば、わたくしは、悩みません!”
”しかし、君の条件付けを書き換えれば、…
その…もう2度と自由意志を持った人間としては、生きていけなくなる…
命令を拒否できる特例事項がなくなれば、君は、完全な義体になってしまうのだ。”
”その問いは無意味ですわ。
条件付けの投薬治療がなければ、わたくしは、死んでいたのですから。
条件付けで生まれ変わったわたくしが、義体として生きていけないことの方が、つらいのです。
ご命令ください。義体として生涯、課長のそばで働けと…。”
”それはできないよ、ローザ…何度も言うが、それは、君の本当の感情ではないのだ…。”
”…やっぱり、課長もジャン様と同じようにお考えなんですね…
いつ動かなくなるかもしれないわたくしなんか必要ないって…
わたくしもエルザのように暴走するかもしれないって、お疑いなんですね?…
わ、わたくしは、どうしたらいいのですか?…
課長に疑われたら、わたし、もう、ダメです…”
ロレンツォは、こういう義体特有の強迫観念のような副作用を理解していた。
義体は、言うまでもなく機械の身体である。
生体である神経で機械制御させるために、異常な興奮作用を起こす投薬治療により、
脳に制御のための電気信号を覚えさせていく仕組みが、条件付けなのだ。
この常軌を逸した麻薬中毒状態での条件付けにより、
義体は、義肢制御を赤ん坊のように覚え直していく…
この過程で、記憶中枢の大半が初期化され、
銃の使い方、公社への忠誠、担当官への服従といった義体特有の後天的な知識が入力されていくのである。
ところが、ローザの場合は、後天的な義体の条件付けを途中で中断した特例義体である。
公社への忠誠を入力し終えた時点で、担当官も定められないまま、
その後のメンタルケアも充分に行われなかった。
そのため、自分が何のために生まれてきたのか、
主人に対する奉仕義務を怠っていないかといった不安の強いことが、
ロレンツォには、わかっていたのである。
また、公社内のメイドで、戦闘用の義体化手術を受けなかった特例義体は、ローザのみであった。
そのため、他の義体達のような仲間意識を育むこともできず、ローザの孤独感を大きくさせていた。
本来、義体は、担当官からの命令と賞賛を得ることで、自分の現状に満足し、
心の安定感を得るように暗示がかけられている。
それにより、機械の身体に対する劣等感が緩和され、義体であることが優越感へと転化され、
過酷な任務を果たすことができるようになるのである。
つまり、ローザは、担当官の命令という形の愛情が欠けていたために、
ずっと安心感を得られないでいたのだ。
だからといって、愛する女性を条件付けという薬で、自分のものにするということが、
ロレンツォには、どうしてもできないでいたのである。
”ああ、ローザ、とにかく座って話そう。嫌な思いをさせてしまったね。”
「いっ、いやです。わ、わたしなんかひつようないって…おはなしなんか…
もう、き、ききたくないっ…」
ローザは、ロレンツォの手をふりほどいて、課長室の扉の前へと逃げた。
このまま、課長室にいれば、聞きたくない命令を聞くことになる…
その恐怖から、逃げ出したかったのだ。
それとは逆に、命令を求めようとする義体の本能が、部屋から逃げ出したい行動を妨げる。
義体の条件付けを受けた者が、公社の命令を拒否しようとすると脳内に激痛が走り、
命令に従うと快感を伴う刺激が与えられ、自分の意志として命令を拒否しないようになっている…
しかし、ローザは、命令拒否の特例事項により、痛みを伴いながらも命令拒否ができるようにしてある。
命令実行待機→命令実行吟味→命令実行待機…の回帰アルゴリズムが働く。
いわば、無限ループによる命令拒否であった。
「ローザ、部屋を出て行かないでくれ。どうか逃げないでくれ給え。」
ロレンツォは、扉の前のローザへゆっくりと歩み寄る。わずか数mほどの二人の距離がとても遠い。
「い、いやっ、です。か、かちょう。
このまま、わたくしをメイドとして、ずっとそばにいろと、め、めいれいしてください。
そんな…やさしいいいかたをなさらないで。
ど、どうかごめいれいなさってください。
わ、わたくしは、…かちょうのごめいれいでも、おそばをはなれたくないっ…」
ローザは、全身を痙攣させて身悶えする。
人間の女性としての強い意志で、命令遵守の条件付けに逆らっていた。
これが、どんなに凄まじい痛みを伴う行動か、ロレンツォには、理解できた。
課長付けのメイドとしてなら、どんな命令にも従いたい…
しかし、見知らぬ担当官の義体となるのなら断固命令拒否をつらぬこうとするローザは、
あきらかに人間の女性らしい行動であった。
人間らしく生きられるようにと、特例事項を設けたことが、ローザにとっては、苦痛でしかなかったのか?
ロレンツォは、ローザを義体としてではなく女性として扱ってきた自分の過ちを認めざるを得なかった。
そして、男として、決断するのだった。ローザが、正面から自分の顔を見た瞬間、ロレンツォは、口話で、愛を告げた。
”ローザ=パウジーニ!君をわたしの妻に迎えたい。
義体として、生涯、わたしのそばにいることを命ずる。
従うなら、こちらへ来なさい。
しかし、人間として、わたしの命令を拒否するなら、そこにずっと立っていなさい。
君を抱きしめ、無理矢理、その生意気な唇を塞いで、命令拒否できないようにしてやる!”
命令拒否の特例事項が楽に使えるように、ロレンツォは、ローザに命令を与えた。
ローザが、ロレンツォに歩み寄ろうと身体を震わせた瞬間、そのまま、激痛のため行動不能になり、
課長室の床に倒れたーいや、倒れる寸前で、ロレンツォに抱きかかえられた。
間近に見るロレンツォの顔は、優しさにあふれていた。
そう、ローザは、この笑顔がずっと欲しかったのだ。
息を切らせながら、ローザは、最後の力をしぼり、ロレンツォに言葉を返す。
”課長…わたくし、ずっと、あなただけの義体になりたかった…。
でも、あなたからの最初のご命令は、あなたを課長とお呼びすることでした…
そのご命令…とってもつらかったんです。
公社の多くの義体を娘として見ていたあなたをわたしだけが独り占めするなんて許されないことですよね?
あなたのそばで、メイドの仕事を黙ってしていれば、良かった。
でも、いつか身体が動かなくなって、メイドとしても務められなくなる日が来るのが怖くて。
音も聞こえない不完全な義体のわたくしが、あなたのそばにいるのは、相応しくないって思ったから、
ジャン様の仰るとおり、他の誰かの義体として働くことも考えたのですけど、
あなた以外の男性のものになりたくなかった…。
これって、わたくしの本当の感情ではないのですか?
あなたを愛していることをどう言えば、あなたに信じていただけるかって…。
あなたのために、できることをしようって…。
あなたの信頼に応える仕事をすれば、いつかきっと…”
”もういい、言うな。わたしが悪かった。
君を生き返らせる決断をしたときに、わたしがきちんと条件付けを徹底する命令を躊躇ったのが悪かった。
今まで苦しめて、すまなかった。
一生をかけて償いたい、残り少ないわたしの人生と一緒に過ごしてもらえないだろうか?
もう、課長と呼ぶな。わたしが、君の担当官になろう、いや、わたしは、君の夫なのだから。
ロレンツォと呼んでくれ、ローザ。”
”ありがとうございます、うれしいです。
でも、ごめんさい。ちょっとだけ、眠らせてくださいね。
ロレンツォ…様…”
二課課長付けメイド義体、ローザ=パウジーニは、そのまま意識と機能を失った…。
>二課課長付けメイド義体、ローザ=パウジーニは、そのまま意識と機能を失った…。
えっ!
機能停止…ってことはまさか(ry
639 :
名無しさん@ピンキー:2006/12/17(日) 09:00:51 ID:cWbIRTv3
SSを書く場所はここだけになってしまったようだ…
なーに、「SSを書く場所」はまた立てれば済むことだ。。。。
書き手は少ないが読者の需要はあるのだから焦ることもない。
それよりもネタを温めておく方が大事だ。
作品なら書き溜めておけばいつでも投稿できるしな。
641 :
639:2006/12/17(日) 14:55:47 ID:cWbIRTv3
>>640 本当に需要があるのだろうか?
俺は、ガンスリがメジャーになるのは好まないが、
消えて無くなるのは嫌なのだ。
ここに、どれくらいの人が来てるのか知る術はない…
やべぇ・・・萌える・・・・・・かわいいよメイドかわいい。
メイドイン公社を読むとき、ガガガ一巻を片手に読んじまうよ。
メリークリスマス!
楽しい夜を過ごせましたか?
わたしは、仕事でしたYO!
年内に完結させたいのだけど、もう少しエピソードを
入れることもできます。どうしよっか?
このままゴールインさせてイイかな?
も少し続けて…
…………………………………………………………………………………………………………
「ローザ…」
「だれ?」
「ローザ…」
「はい、何のご用でしょうか?」
「ローザ…コーヒーを入れてもらえるかね?」
「はい…課長…」
「そうではない。わたしのことは、ロレンツォと呼ぶように言ったじゃないか?」
「すいません、ロレンツォ様。でも、わたくし、なんだか、変な感じなんです。
ふわふわとしていて、感覚が…。
あの、ロレンツォ様は、どうして、わたくしにだけそんなにもやさしくしてくださるんですか?」
「それは、きっと君が好きだからだよ。」
「わたくしが、公社の娘たちの一人だから?」
「そうではない。君は、娘ではなく、わたしの妻だと言ったではないかね?」
「でも、わたくしは義体です。やっぱり、課長は、わたくしの大切なご主人様です!」
「では、妻になる前に、女になってもらえるかな?」
「ええ、こんなわたくしで良ければ、喜んで!」
「では、まず、君のメイド服のエプロンから脱いでもらおうか…」
「はい、かしこまりました…
あれっ?おかしいです。わたくしのエプロンの結び目がほどけない…
あれっ?おかしいな…ほどいてもほどいても固くて…」
「どうしたね?早く脱いでもらわないと、約束の時間に遅れてしまうよ。」
「はい、少々お待ちください…今すぐに脱ぎますから…
あれっ?おかしいな…いつもならすぐに脱げるのに…」
「さあ、急いで…3日間しかないのだよ…」
「はい!わかってるんですけど、どうしてもメイド服が脱げないんです!おかしいなー?」
”メイド服が脱げないとは、躾がなってないようだな!”
”ジャン様!どうしてここへ?”
”時間オーバーだ!メイドたるもの主人の命令で、10秒で裸になれるように訓練されたはずだ…”
”そんな訓練したことがありません!”
”なんだと!お前達メイドは、男への性的奉仕訓練を3ヶ月間、学んだはずだが…
忘れてしまったというのか…やはり、あなたは危険な義体のようだ。”
”3日間待っていただけると、お約束したはずです!”
”3日間待っても、メイド服1枚脱げないようでは、役立たずだ!”
”そんな!このエプロンが悪いんです!結び目がきつくて、どうしてもほどけないんです。”
”俺を馬鹿にしているのか!
エプロンが脱げなければ、スカートの下からショーツだけを脱げば、それで済むことだろう?
女が男に愛してもらう方法なんていくらでもある!”
”そ、そうですよね。”
「あの、ロレンツォ様。服が脱げないので、メイドスカートをはいたまま、わたくしを女にしていただけますか?」
「そのままで、できるのかね?」
「たぶん…。あの、この紐がどうしてもほどけないものですから。」
”さあ、早くショーツを脱いで、課長の上にまたがるんだ!”
”ええ、ジャン様。わかってます。あの、オーバーニーソはどうしましょうか?”
”そのままでいい!早くするんだ!急げ!”
「ローザ!わたしが与えたグロックG26をどこへやったのだね?」
「えっ?あ、あの、ジャン様にお預けしたと、以前、お話ししました…。」
「わたしが君に渡した銃を他の男に預けるとは、どういう事だね?」
「だって、ジャン様がそうしろと仰ったから…」
「君は、ジャンとわたしのどちらの命令を優先するのかね?」
「どちらも大切な人です。
でも、わたくしの条件付けには、担当官が定まっていないので、公社の指揮系統に拘束されています…」
「君は、わたしの妻ではないのか?」
「はい、あなたの妻にしてくださると仰っていただきました。
でも、ジャン様は、わたくしが、あなたの本当の妻になるための方法を教えてくださったのです…」
”早くしろ!3日間だ!”
「はいっ、わかっています。でも、このショーツもなかなか脱げなくて…おかしいな…」
「ローザ…」
「はいっ、お待ちください…コーヒーでしたよね?あれっ?服を脱ぐのが先だったかしら?
変だな…こんな命令あったかしら…それに、わたし口話でなくて、普通に話してるし…」
「ローザ…」
「はいっ、課長。もうすぐです、お待ちください…」
「ローザ…」
「はいっ、ロレンツォ様…」
「ローザ…」
「はいっ…」
「ローザ…」
「…」
………………………………………………………………………………………………………
ピッ、ピッ、ピッ…
義体治療室で、ローザの心音信号が鳴り響く。条件付け担当医師からの説明が始まる。
「彼女の制御信号が、かなり弱くなっています。
もともと、身体制御の信号が弱かったこともありますが、
以前よりも感情を表現することが難しくなってきていますね。
笑顔で客を接待するメイドという仕事には向かないような症状です。
力仕事もできませんし、もちろん、戦闘用義体として務まるわけもありません。
どうします?彼女の仕事内容を…」
「せっかく、笑えるようになったというのに…。また、元に戻させてしまうのか!なんてことだ…。」
「このままでも、日常生活には問題ありません。」
「特例事項の書き換えをしてくれ。」
「命令拒否可能のループ部分ですね…」
「そうだ。彼女を完全な義体としての条件付けに変更する。」
「この指揮系統の拘束制御条項の書き換えは、脳にかなり負担をかけますが…」
「わかっている。彼女を完全な義体として扱う。担当官をわたしとし、わたしだけの義体とする。」
「よろしいのですか?
命令拒否権を与えた義体の上書きは、他のどの義体でも試していないケースです。
一体どのような影響がでるか…。
エルザ事件やクラエス暴発事件のような身内に対する戦闘行為につながる可能性もあります。
もっとも、彼女の場合、戦闘力は、無いに等しい義体ではありますが…。」
「彼女の魂を救うには、わたしへの奉仕とわたしからの信頼が必要だとわかったのだ。
その代償として、わたしの残りの人生を彼女に預ける。そのための書き換えだ。頼む。」
「わかりました。
では、この書き換えは、記録上残さないようにしておきます。
ヘンリエッタ、リコに続く3人目の義体ということになりますね。」
「すまない。」
条件付けは、脳内麻薬を投与しながら、催眠プログラムをかける。
命令実行時に、義肢が巧みに制御され、命令完了時に快楽刺激が起こり、
命令拒否をすると、激痛が起こるようになっている。
義体達が、無意識に命令を求め実行していく理由は、パブロフの犬とおなじ原理なのだ。
条件付けが終われば、命令実行することを快感として認識するようになるわけである。
しかし、さじ加減を間違えれば、命令を実行しても快感を得られず、次々に命令を求め続け、
快感を得られないことがわかると、主人に反感を抱き、
薬物依存症特有の暴力的な行動と禁断症状で苦しむことになる。
エルザ事件は、その典型的な例となった。
条件付けの書き換え治療が終了したローザは、そのままベッドで目を覚ました。
目を開けると、そばに愛しい男の姿が見えた。
まさか、夢?
そこには、二課で最も忙しく働き、
義体の見舞いなどに時間を割くことなど考えられないロレンツォの姿に間違いなかった。
”課長…ずいぶんとお暇でいらっしゃるのですね…
こんなとこにいらっしゃらないで、すぐに課長室へお戻りください…
きっと、みんなお困りだと思いますわ。
テロをなくすためのお仕事、課長にしかできませんわ。”
「君の無事を確かめるまで、仕事なんかできないよ。」
「えっ!!!………………………………………………」
「どうしたね?痛みがあるのかね。技師を呼んでこようか?」
ローザは、課長の目をじっと見つめて、そして、ゆっくりと目を閉じた。
瞳からは涙がこぼれ出た。その表情に、ロレンツォは慌てた。
「い、痛むのかね?技師を呼んでこよう、待ってい給え。」
「いいえ!いいえ、そうではありません。かちょう、こ、こえがきこえます!!」
「えっ?」
「かちょうのこえが、きこえますわ。はっきりと!」
「なんだって?!聴覚機能が回復したのか?」
「ええ、聞こえます。課長の声が、聞こえます!ああ、神様。」
「書き換えの副作用が、こんな形で出てくるとは…なんということだ!」
ローザは、ロレンツォを見つめながら、涙を流す。
ロレンツォも喜ばずにはいられなかったものの、前例のないその副作用の福音に、違う心配もしていた。
(どこかに大きな異常があるのではないか?)
「わたくしの条件付け…担当官は、課長なんですね。…」
「不服なのかね?」
「ええ、不服ですわ。
最初から、わたくしをあなたの義体にしてくださっていれば、こんな遠回りにならなかったんですもの。
でも、そのおかげで、音を取り戻せました。
課長、ありがとうございました。」
「まずは、技師達に精密な検査をしてもらおう。
一時的な回復なのか、それとも、他の制御機器の暴走事故かもしれない。
君の耳が聞こえることは、誠に喜ばしいが、まさか、命を縮めるような症状の前触れとも限らん。」
「大丈夫です。もう、覚醒後の自己診断プログラムが完了しています。
異常なしですわ。」
「しかし、念のために、調べてもらおう。」
ロレンツォは、ベッド脇のインターホンで、技師達に指示を出す。
ローザは、まだ自由に動けないものの、徐々に身体機能を回復させていった。
表情が硬いのは、やはり制御信号の劣化が原因と思われた。
しかし、聴覚機能の回復による刺激と精神的な喜びからか、
自分の表情が乏しくなっていることに、ローザ自身は、違和感を感じていないようだった。
ロレンツォには、そのことが何よりもうれしかった。
「ああ、愛する人の声が聞こえるということは、こんなにも素敵なことなのですね。
わたくし、こんな当たり前のことを今まで幸せだと感じられなかったから、神様が試練をお与えになったのですね。きっと。」
「ローザ、君を無理矢理、義体にしてしまったことをすまないと思っている…」
「いいえ、わたくし、幸せです。例え、また音を失っても、大丈夫です。
これが、一時的な回復であっても、落ち込んだりはしませんわ。」
ローザは、顔をこわばらせたまま、無理に笑顔を作って見せる。
そんなローザの仕草が、ロレンツォには、たまらなかった。
自分のせいで、苦しんでいるのに、自分は、その苦しみを和らげてやることもできない。
それどころか、麻薬で彼女の自由意志すら奪おうとしているのだ。
少女から大人になったばかりの健気な女性を…。
早ぇwww
だがGJ!
「課長…?どうかされましたか?」
「ローザ。君に、ローザという名を与えたのはわたしだが、パウジーニという姓は、実名だ。
君も、無差別テロで、全ての家族を失っている…。
このことは、話すべきではないと思っていたが、妻に隠し事はしない。
君の御両親と弟が、あの地下鉄での無差別テロで亡くなれられている…。
だから、君だけでもどうしても救いたかった…
君を幸せにしてあげたいと思っているのに、わたしは、君を苦しめてばかりいる…」
「課長、それ以上のことは、お話ししていただく必要は、ありませんわ。
わたくしは、あなたの家族にしていただくのですから、これからのことをお話ししてください。
わたくしは、敵討ちだとか、復讐だとかいう感情とは、距離を置いておきたいのです…。
あなたが、多くの不幸な人々を代表して、険しい道を歩まれていることをわたくしは知っています。
ですから、わたくしの些細な苦しみなんかちっとも気になりません。
わたくしは、課長のおそばにいられれば、それで、十分幸せなんです。
ただ…、ずっと疑問だったのは…。」
「…何かね?」
ローザは、ロレンツォの心配そうな顔を見て、微笑みかけた。
聴覚機能が麻痺していた今までは、明瞭な大きな声で聞いていたローザの声が、
もっと近づかないと聞き取りにくいぐらいの囁く声で話しかけてくる。
ロレンツォは、もっとよく聞こうと、ローザの枕元に顔を寄せていく。
美しいローザの瞳に、ロレンツォは吸い込まれそうになった。
それが、ローザの女としての誘導であることに、ロレンツォは気がついていなかった。
「…課長、どうして女としての魅力に欠けるわたくしを選ばれたのですか?
他にも、魅力的で有能なメイド義体がたくさんいるのに。
わざわざ、わたくしを秘書兼メイドとして、お選びになったのには、何か特別な理由があったのでは?」
「君が魅力に欠けるだって?」
「だって、わたくしのスリーサイズは、…ご存じなんでしょう?
課長が、わたくしを選んだ理由…是非、知りたいですわ。」
「ああ、それはだな…君が…」
「わたくしが?」
「君が…」
「?」
「君がここで臨床試験に入る段階の、身体の細部にわたる検査で、
そのときに、君は、まだ女になっていなかったようだったから…そういうことだ。」
「えっ?そうだったんですか?」
「うむ、まあそうわけで、君が動けない身体のままでいることを見過ごせなくてね。
まあ、年老いた男の情欲が、君を選んだ理由かな。」
「では、選んでいただいたわたくしとしては、その務めを果たさないでは、いられませんわ。」
「ま、まあそうあせらんでイイ。
ゆっくりと時間をかけて、わたしのそばにいてくれるだけでも、よいのだから。」
「そうは、まいりません!わたくしを女にしていただくことは、あなたの責任です。
それが理由で選んでいただいたのであれば、尚更ですわ。
わたくしは、あなたの義体になれたのでしょう?
遠慮なんかされないでください。
課長…キスしてください…お願いします…」
紅いローザの唇が細く開いて、大きく息を吸い込む。
ロレンツォは、それに吸い寄せられるかのように、顔を引っ張られ、唇を近づけていった。
これ以上やさしくできないくらいに、ローザの唇に自分の唇を重ねる。
しかし、ローザは、それよりももっと強い力で押しつけてくれることを欲して、
動きの鈍い両手で、ロレンツォの頭を抱きしめた。
そうして、二人はしばらく、そのまま動きを止めた。
これは、担当官と義体との、神聖な契約なのだと思えた。
そのまま唇が離れていくことに、ローザはものすごい不満を感じたが、
すぐに義体技師達がやってくる病室では、これ以上のことが期待できないこともわかっていた。
こういうのは、セクシャルハラスメントになるようにも思うが、どうなんだろうね。」
「そうですね、わたくしが今ここで、大きな声を出して、
フェッロ様やオリガ様やプリシッラ様が来られたら、きっと課長のことを軽蔑なさるかと思いますわ。」
「おいおい、脅迫してるのかね。」
「ええ、脅迫しているのですわ。
わたくしが、せっかく念願の担当官を得たというのに、その担当官が、
御自分の責務から逃げようとなさっているあなたに、義体として、ご忠告申し上げているのです。」
「まいったな、まさか、こういう形で、拘束制御が解かれるとは…」
「いいえ、わたしのなかの公社への拘束制御は、まだ解かれていません。
あなただけの義体となるには、あなたのをいただかないといけないと…わたくし、知っています。」
「どうしてそれを…」
「みんなに愛される人のことは、味方をしてくださる方が多いということですわ。」
「ジャンの奴か…あいつめ、君を苦しめた分、何かお灸を据える必要があるな。」
「お止めください。課長は、御自分の息子を信じて差し上げてください。
あなたを愛しておられるから、わたくしを遠ざけようとなさったのですわ。」
「しかし、せめて君にだけは、詫びを入れさせよう。」
「課長、ジャン様を許して差し上げてください。わたくしには、お二人とも大切な方です。」
「そうだな、ローザ。君は、やさしいな。」
「いいえ、わたくしは、自分が好きな方にだけやさしくできるだけです。」
「ふむ、君に嫌われたら、公社では生活できないな。」
「クスッ。ありがとうございます。でも、課長、キスが、とてもお上手なんですね。」
「そうだな、10年前までは、妻がいたのだ。テロで、亡くなったのだよ。」
「…そうでしたか。では、奥さまの墓前で、お誓いしなければなりませんね。
課長の命をわたくしの身に変えてもお守りすることを。」
「ダメだな。」
「えっ?」
「もう誰も死なせたくはない。君もあの兄弟達も、そして、
今も薬漬けの中毒患者寸前で、戦い続けている公社の娘達にもだ。」
「課長…」
「テロは、根絶させねばならん。
しかし、そのためならば、何をやっても許されるかと言えば、そうではないのだ。
テロリストと同じことをして、我々が正義だと唱えても、それは、問題の解決にはならない。
わたしができることは、法執行機関の長として、テロを憎む人々の代わりに、汚れた仕事をするだけだ。
だから、ローザ。わたしの身代わりになろうなんて考えてはいけない。生きなさい。
生きて、わたしの仕事を見届けてくれ。みんなが幸せになれる日を夢見ていて欲しいのだ。
明るい明日が必ず来ると。約束してくれ、どんなことがあろうと、わたしより先に死んではいかん。
死ぬときは、わたしの死を看取ってからにしてくれ。これは、夫として君に最初にお願いすることだ。」
「わかりました。ロレンツォ様。その日が来るまで、どうかわたしを存分に働かせてください。
あなたの義体として、おそばでお仕えさせていただきますわ。
そして、妻として、あなたの死を看取らせていただくことを誓います。」
ロレンツォは、技師達と入れ替わりに、病室を去っていった。
ローザは、自分が、愛されていることと必要とされていることを確信し、
以前よりもはるかに幸福感を感じていた。
これが、本当の義体になったという実感なのだろう。
そして、次に手に入れる幸せは、課長だけのための義体となれる拘束制御の解除…
それが、ジャンとの約束だった。
ローザが倒れたという情報は、瞬く間に公社中に広がった。
課長室には、毎日大勢の人間が出入りする関係上、ローザがいないという情報が、
公社の最優先伝達事項として知れ渡ったのだった。
『公社井戸端BBS』
「ローザさん、倒れたって?」
「義体の寿命が原因か?」
「いやいや、とうとう課長が我慢できなくなって、お手をつけたって線も…」
「いや、投薬治療のミスという方が…」
「ローザ、ほとんど義体化してないんだろ?投薬量、少ないんじゃないのか?」
「その分、精神的に不安定な部分が、脳に負担をかけていたらしい…」
「ローザ、可哀想、ローザ」
「ああっ!あの笑顔が見られないなんて!もう課長室へ行く楽しみが無くなってしまったよ!」
「もう、病室では意識が回復してるって?」
「面会は自由なんだろ?」
「じゃあ、お見舞いに行くのは、公社の人間として当然だよな?」
「行こう!行こう!」
「ローザさんを見舞わない者は、課長にチェックされるかも…」
「プリシッラ>>ALL お見舞いに行くときは、ローザさんに世話になった分の品を抱えていくようにNE。
これは、最優先事項である。
品物には、誰からのものか記名し、なおかつ病室の邪魔にならないよう心がけること。
これは、ジョークではない!繰りかえす、これは、ジョークではない。ボーナス査定に響くことを心せYO!」
「心得た!」
「任せろ!」
「ローザのハートは、俺のものだ!わたさん!」
「>>俺のものだ! お前、勇気あるな…俺には、とても言えん…」
「立ち上がれ!公社のメイドマニアたちよ。今こそ、愛する者のために…」
「ジャン>>ALL 仕事しろ」
「えっ!冗談?」
「マジ?…」
「本物?」
「申し訳ございません。」
「すいません。」
「ごめんなさい。」
「失礼しました。」
エエ話やなーとか思って読んでたのに噴いたw
でも上手いなあ。GJです。
>>656 サンキュー!もう少しストーリーを引き延ばすつもりでいます。
ギャグっぽく?でも、シリアスに続ける予定です。
>>『公社井戸端BBS』
ちょwwwwwジャン山wwwww
>メイドマニア
ん?オレのことか?
てすと
公社内で、あれこれと噂で持ちきりになっている間、病室でのローザは、順調に身体を回復させていった。
倒れてから3日目の早朝には、退院が決まった。ローザは、急がねばならなかったのだ。
そんなとき、プリシッラが、課員を代表し、たくさんのお見舞いの品物を抱えてやってきた。
「元気そうじゃなーい。
わたしがお見舞いに来たその日に退院だなんてさぁ、もう少し仕事を休んで、寝てたらイイのに。
わたしならそうするのになー。ローザ、真面目すぎ!
でもさー、良かったよねえ、聞こえるようになったんだもん、驚きだよねえ。」
プリシッラは、表面上、軽口を叩いて見えるが、
実は、他の誰よりも他人の心理と状況を理解してくれる女性だった。
ローザが、ロレンツォ課長に思いを寄せていることも、
課長が義体にしてしまったローザに負い目を感じ、その思いを逸らし続けてきたことも、わかっているのだ。
彼女は、ソシオマトリクスによる情報分析学のプロだった。
「あの…、プリシッラ様、お願いがあるのです。
課長が喜ぶような品を今日の夕方までに、選んでいただけないでしょうか?」
プリシッラは、真面目な顔でローザを見つめる。
ローザの表情から、特別な決意を見て取ると、病室を片付けながら、プリシッラも真剣に考え始めた。
「うーん、難しいねえ。
男は、女からもらうものは、どんなものでも喜ぶものなんだけど、相手があの人じゃあ、悩むよねえ。
決戦は、今晩なわけ?」
「ええ、そのつもりです。時間が、もうないんです。」
「…時間がないって理由はさ、わかんないけど。
それなら、『もの』よりも『心』だよ。ローザはさ、わたしらが失った純な心を持ってるじゃない?
それが一番の魅力だと思うよ。
モノを相手に贈るのではなく、綺麗にした自分自身を相手に贈るというつもりで、自分に投資するといいかもよ。」
「でも、わたくしって女としての魅力に欠けるから。
その、課長のご期待に添えなくて、失敗してしまうかも…。
記憶上は、まったくそういう経験ないし。
…どうすれば、いいかずっと考えていたんですけど、あんまりいい方法が思いつかなくて。」
プリシッラも自分がティーンエイジャーの頃を思い出すと少しだけ顔が熱くなる。
あの頃は、相手に抱いてもらうだけで、世界の中心に自分がいると思えた。
最近は、ダメだ。なんだか食欲を満たすような感じで、男を選んでいる自分がいる。
ローザが、相手の気持ちをどうやって自分に向けさせたらよいかを悩む姿は、本当に可愛いと思えた。
「とにかく、相手をその気にさせればいいわけだ!それには、インナーウェアが決め手だね。」
「下着って事ですよね?普段のものでは、ダメですか?」
「特別な日には、より強力なものを身につけましょう!
そして、女の子はいつでも可愛い下着を身につけていなくちゃダメYO!わたしが、セクシーなモノを選んであげるよ。」
「ありがとうございます。がんばってみます。」
「ローザ!あなたは、きっと課長に気に入られるわ。
ううん、もう既に愛されていると、わたしは見てるよ。だから、自信を持ってね。
あなたを嫌いになるような男はいないって!」
「はいっ、プリシッラ様。」
「ローザ!チッチッ、ちゃうよ。わたしのことは、プリシッラちゃん!とお呼びなさい!」
「ハイ、プリシッラちゃん!」
プリシッラは、すぐにローマ市内の高級ブティックへ嬉々として出掛けていった。
公社の外出目的報告書には、『情報工作用衣装購入』となっていた。
もちろん、費用も公社負担にするつもりであった。
経費の決裁権は、課長にあるわけだから、文句がくるか御礼の言葉がくるか、
プリシッラには、楽しみなギャンブルであった。
(とうとう、ローザも女になるか…。)
プリシッラは、義体達が幸せになることが、自分の仕事だと思っていた。
それぐらいのことをしてやらねば、自分の存在価値などないとさえ思えるのだった。
彼女たち義体の寿命は、投薬による中毒症状で、
おそらくは長く生きられないことがアンジェリカの例でわかってきている。
ヘンリエッタの味覚障害や記憶障害もそのことを暗示している。
彼女たちの幸せとは、担当官との信頼をどれくらい強くできるかにかかっているのだ。
一般的な常識にとらわれることなく、彼女たちの今のクオリティオブライフをどれくらい上げられるかが、
担当官ではないプリシッラの最大の課題なのだ。
義体達が、幸せだと思えることなら、何だってしてみせる!
それが、プリシッラの公社での生き方だった。
(アンジェにしてあげられなかったことを他の義体にしたからって、
わたしの罪が軽くなるわけじゃあないけど…。
しかし、公社の男どもは、どうして、少女みたいな義体に惚れ込むかなー。
人生に屈折した男って、ロリコンになる心理が働くのかねえ…
まあ、ローザは、成人女性だから、いいんだけどさ。)
車を運転しながらプリシッラは、
厳めしいロレンツォ課長としなやかなローザの二人が抱き合う光景をイメージしてみた。
あんまりロマンチックな感じがしないのは、ローザに対して失礼な気もしたが、
課長もずっと独りなわけだし、当人同士が幸せなら、それが一番だ。
ただ、病院でのローザが、以前よりも課長を尊敬するというよりは、
崇拝するに近い感じになっていることに、なぜか亡くなったエルザの雰囲気を思い出すのだった。
(ローザは戦闘義体ではないのだから、エルザのように敵に撃たれることはないわよね。
せめて、メイドとして長生きをし、幸せになって欲しいもんだわ。
まあ、情報工作員のわたしとしては、課長の飲み物に媚薬や精力剤を混入する、
使用するコンドームの裏面に吸収性の高い特殊強壮剤を塗り込む、
ローザの言いなりになるようにスコポラミン系の自白剤を薄めて喫煙パイプの口元に塗布する…、
ぐらいのことを考えてみたが、
相手が公社の作戦二課課長なだけに、それは洒落にならない。
正攻法で、ローザの魅力をアップする方向で応援するしかないか…。)
そう思いながら、プリシッラは、愛車ビートルのギアをトップに入れ、アクセルを踏み込む。
エンジンがうれしそうに回転音のうなりを上げて、プリシッラの心は、はずんだ。
ローマ市街へ入る高速道が、朝のラッシュで次第に混み始め、彼女の車は、その中へと紛れていった。
あけましておめでとうございます。3人目の義体でのカキコも結構楽しいですねえ。
とりあえず、この話は、そろそろクライマックス(エロシーン)へ突入です。
御希望があれば、今のうちにどうぞ!
条件その1 メイドスカートのたくし上げ
条件その2 条件付け拘束制御の解除
条件その3 深夜の課長室でメイクラブ
今のところ、こんな感じとなっております。
条件1と条件3は外せねぇ!!
665 :
名無しさん@ピンキー:2007/01/05(金) 15:00:01 ID:feD/I64u
乙鰈揚だ!
>「ハイ、プリシッラちゃん!」
本当にこういう所で俺をニヤリとさせやがるぜ・・・・
1を外すことは許されない。繰り返す。1を外すことは許されない。オーバー。
ローザは、病室からまっすぐに課長室へと向かった。
ロレンツォ課長に会い、今夜のデートの願いを伝えなくてはならない。
そのためのアポイントメントを取っておく必要がある。
ただ、いくらなんでも、いきなり今日言って、
今日の予定を自分のために組んでくれるものだろうか?
ローザは、深呼吸をして、課長室の扉をノックする。
「課長?わたくしです。ローザです。入ってもよろしいでしょうか?」
「ローザ!待っていたよ、入ってくれ。」
まだ聞き慣れていない声だが、病院のベッドで聞いた声紋パターンと一致する。
間違いなくロレンツォ様の声だ。
声の調子から、なんとなく、自分の退院を待ち望み、喜んでくれている感じが伝わってくる。
彼の義体となったからには、これからは、彼の声だけで正確に命令実行できなくてはならない。
今まで命令を受けるときは、必ずフェイストゥーフェイスだったから、
相手の表情と周囲の状況から理解できていた。
しかし、徐々に音声だけでも、微妙な言葉のニュアンスを聞き取れるようになっていかなくてはならない。
義体として学ぶべき事は、まだまだ、たくさんあるのだ。
「課長、ただいま戻りました。仕事に復帰いたします!」
「ローザ、今は二人きりだよ。」
「えっ?」
「今、ここには、わたしと君しかいないと言っているのだ。わかるね?」
「あっ、ハイ。失礼しました。ロレンツォ様。」
「うむ。これからもよろしく頼む。」
「はいっ!お任せください。
では、早速、3日間分のデータ処理から始めていきます。
優先順位の低いものを全部、わたくしの方へ回してください。」
ローザは、すぐに課長の隣の椅子にすわり、書類整理を始める。
既に、ローザ専用の机の上には、書類の山が築かれつつあった。
それを見た瞬間に、ローザには喜びが沸いてくる。
自分が必要とされていること、あてにされているということ、愛されているということ。
その全てが、ローザの生きるエネルギーとなっているのだ。
正規の義体になるということは、こんなにも心が安定するものなのだ。
(今まで悩んでいた毎日が嘘のよう。
もしも、ロレンツォ様だけの義体となれたなら、もっとすばらしい幸福感を味わえるのだろうか?)
そのための今夜のデートの願いをいつ切り出そうかと悩みながら、目の前の書類を裁いていった。
しばらくロレンツォと一緒に仕事をしていると、音が聞こえるということは、
なんて素晴らしいことなのだろうとローザは実感していた。
病院のベットで独り過ごしているだけでは、気がつかなかったが、
咳払いや椅子が軋む音だけでも、その音をよく聞いていれば、
見つめて理解する以上に、相手の心模様が伝わってくるのだ。
しかも、慣れてくると、目で書類を裁きながら、耳だけで相手の動向を探れることがわかってきた。
この身体なら、今まで以上にロレンツォ様のお役に立てそうだ。
そう思うと、これからどんな風に働いて、
どれくらいほめてもらえるだろうかなどと想像し始め、ローザは、とても幸せだった。
あっという間に正午を過ぎ、休憩時間を迎えた。
まだまだ、休んだ分の仕事を取り戻すには、時間が、かかりそうだが、
最優先の書類が滞ることは、なさそうだった。
これなら、デートのお願いをしても許されるかもしれない。
「あの、…」
「さて!昼食にしよう。病院食ばかりで、飽きただろう?外へ出掛けようじゃないか!」
「えっ、あっ、でも、わたくし、こんな私服のままなので…。」
ローザは、メイド服が、いつものユニホームであったが、
今は病室から直行したために、トレーニングウェアのままだったのだ。
そして、ふと気がついた。
(わたしって、メイクしていないすっぴんだった!
髪もぼさぼさ、口紅もひかず、指先のマニキュアもなく、靴もスニーカー!
ああ、わたしって、なんてうかつだったのかしら。
ロレンツォ様に会うことばかり考えて、全然、女としての用意をしてこなかったんだ!
下着も普通の白の綿ショーツとベイシックブラのまま…。)
”女の子はいつでも可愛い下着を身につけていなくちゃダメYO!”
(プリシッラちゃんからのアドバイスが聞こえてくる。
ローザのバカ…でも、断るようなことじゃあないわよね。ただの昼食なんだし。)
「別に格式の高い店に行くわけじゃない。
ローマ市内まで行かずとも地元のパスタ店で食べれば、少しは元気が出るんじゃないかね?」
「あの、わたくしそんなに元気がないように見えますか?」
「うむ、何か悩んでる感じがするがね。担当官としては、気になるな。」
(ロレンツォ様って鋭い!どうして、そんなことまで、わかるんだろう?)
「あの、お供させていただきます。」
「では、行こうか。」
ロレンツォは、ローザの手を取り、つかんだ手を自分の左肘に沿わせ、
二人並んで仲良く課長室を出て行った。
そんな二人に、公社の人々は、心から祝福の声を送った。
照れながらもローザは、公社の人々の気持ちがうれしかった。
そうして、ローザは、真っ赤な防弾仕様のフェラーリの助手席に乗せられた。
「この席に女性を乗せるのは、君が初めてだ。」
「光栄ですわ。ロレンツォ様…」
ロレンツォは、400馬力のエンジンを吹かし、シートにめりこむ加速で急発進させた。
砂埃を舞上げて、愛車を走らせるロレンツォ自身が、実は一番舞い上がっていたのだった。
ロレンツォなりに、ローザの快気祝いのつもりであったが、
ローザには、ロレンツォの義体になれたことだけでは、満足できなかった。
拘束制御の解除がなされていない現段階では、ロレンツォ課長の命令とジャンの命令は、
優先順位がつけられなかったからである。
3日間以内に、ロレンツォの本当の妻になれなければ、課長付けメイドの職務から更迭される…。
それは、ローザにとって充分に不安なことだったのだ。
それを解決するためには、今夜のデートの約束は、絶対に外せなかった。
(でも、これって、初デートになるのかな…。)
ローザは、ハンドルを握るロレンツォの顔を横目でちらりと見る。
がっちりとした筋肉質の身体、精悍な男の顔、機敏なギアシフトの操作、アルマーニのスーツ…
どこを見つめてもローザとつり合いそうもない一流の男性であることに、若いローザは、焦りを感じていた。
彼のそばにいられることは、幸せであるのに、それに相応しい自分でいなければならないからだ。
トレパン姿の自分を見て、きっとみんな変に思うことだろう。
メイドが服装を整えないで、主人の恥になるなんて、やってはいけないことだ。
やはり、着替えてくるなり、誘いを断るなりすれば良かった。
もし、こんなことでロレンツォ様に嫌われでもすれば、今夜のデートどころではないのだから。
「ローザ?」
「あっ、はい。ロレンツォ様。なんでしょうか?」
「何を考えていたんだね?」
「えっ、あの、とても幸せだなって、そう思っていました。ただ…」
「ただ?」
「少しだけ、不安もあるのです。
最高の幸せを手にしたというのに、なんだか、
わたしみたいな女が、ロレンツォ様のそばにいるのは、どうなのかなあって。」
「君をそばに置いているのは、わたしの意志だ。
周囲がどう思うことではないさ。
それに、君は、もうわたしの義体であり、妻なのだ。
常に、わたしのそばにいる義務が君にはある。ちがうかね?」
「そうですよね。仰るとおりです。ロレンツォ様!」
「やっと、いつものローザらしく笑ったな。」
「ありがとうございます。ロレンツォ様。」
しばらく、二人は沈黙し、高速回転のエンジン音だけが聞こえる車内で、幸せな空気が漂う。
ローザには、お願い事があったし、実は、ロレンツォにも欲望があった。
ローザが倒れてから、条件付けの書き換え治療中も、ずっとローザの傍らで看病していたことと、
この3日間、ローザ抜きで執務を続け、多忙さを極めていたことによる欲求不満が、ロレンツォにも溜まっていたのだ。
「今晩…」(ローザ)
「今夜…」(ロレンツォ)
二人は、ほぼ同時に話しかけた。
そして、沈黙の車内は、笑い声で満たされた。
「なんなんですか?ロレンツォ様?」
「一体、何の用かな?ローザ?」
お互いに、同じことを望んでいたことがわかり、
二人は、夫婦としての最初の絆を見つけた気がしたのだった。
ローザは、ロレンツォのギアシフトの手に、自分の手を重ねた。
「いつでもおそばにいますわ。ロレンツォ様。」
「今晩、仕事の続きをしたいんだが、来てもらえるかね?」
「もちろんです。これからは、お仕事以外でも、おそばにいさせていただきます。」
「よろしく、お願いする。ローザ。」
「ええ、ロレンツォ様。わたくしの大切なご主人様…」
ローザは、顔を横に向けて、愛するロレンツォの運転する姿を見つめ続けた。
(わたしが彼に相応しいかどうかなんて悩むことじゃあなかったんだ。
わたしを選んでくれたロレンツォ様に、わたしが何をするかで悩むべきだったんだわ。
彼の義体になれた喜びで、大切なことを忘れるところだった…。
わたくしは、メイドなんですもの。
主人のために働く。
そのために、おそばにいるのだから。)
地元の近くの店に行くはずのロレンツォのフェラーリは、何故か高速道に入り、ローマ市内へと向かっていた。
そうして、高級イタリア料理店で食事を済ませ、
公社に戻ってきたころには、ほとんどの課員が退社しており、日がすっかり暮れていたのだった。
671 :
メイド イン 公社:2007/01/14(日) 20:05:58 ID:PDhmRoCk
うーん、だれもいないの?
いよいよこれから…と思って
息を殺して待ってました
あと亀レスになるけどマニュアル車で激しい加速をする場合はギアを下げて加速します
プリシッラちゃんはもしかすると知らないかも。でもオリガさんは知ってるはず。
この時、モーターの様に回るとかという某社のエンジンは歌うなどと言われますが
そうでない場合はエンジンが悲鳴をあげるという表現になります。
>>672様
おおっ!適切な御意見ありがとう!
車に、詳しくないのがバレバレの表現でしたね。OLZ
そうか、オートバイでも加速するときはシフトダウンするものね。
フェラーリとかフォルクスのエンジン固有の表現というのもあるのかしら?
いい勉強になりました。じゃあ、御礼の続きをどうぞ!
公社に戻ると、ローザは、すぐに、義体棟にあるシャワールームへと向かった。
今晩に備えて、身体を綺麗にしておきたかった。
今は、夕食よりも今夜のことを考える時間の方が惜しかったのだ。
夕食は、そのまま課長室で、簡単な夜食でも作ればいいと思った。
課長室の専用冷蔵庫に、来客用のピザやワインなどを保存しているので、
ロレンツォ様と二人きりで食べれば、おしゃれな感じになるだろう。
”0時に課長室で…”
それが、口話による課長からの誘いだった。
シンデレラタイムの訪問が意味するのは、仕事ではないというサインなのだと思う。
名実ともに、夫婦となれる、それを感じていた。
シャワールームは、メイド専用のメンテナンス棟にもあったが、
そこは、かつてのライバル達と顔を会わせねばならなかったので、使いづらかった。
担当官が定められていない義体が多いメイドの中から、
課長付けのメイド兼秘書に選ばれたローザは、やはり羨望の的だった。
そして、今では、対外的には担当官…実質的には、夫となる課長のそばにいるのだから、
それは、他のメイド達にとって、嫉妬を感じない方がおかしいぐらいなのだ。
しかし、ローザは、そのために精一杯努力してきたし、
チャンスは他の義体達にも同じようにあったのだ。
今の自分の地位も幸運も、自分の力で手に入れたのだから、正々堂々としていればよかった。
そうは言っても、シャワー中に、服を隠されたり、ぬらされたり、
替えの下着を汚されたりなどの嫌がらせは、課長付けのメイドになってからも続いていた。
だから、ローザは、戦闘義体達が住んでいる義体棟内のシャワールームの方を好んで使っていた。
この夕食時なら、まだあまり込んでいないはずだった。
「あれっ、クラエスさん?」
シャワールームの先客に、クラエスの姿を見たローザは、声をかけた。
しかし、眼鏡をかけてないクラエスの表情は、大人びて見え、少し怖い?
そんな感じの表情であったために、ローザは、迷ったのだった。
そうして、クラエスの隣で、身体を洗いながら、話し始めた。
「眼鏡を外した顔をお見かけするの、初めてだったから、一瞬誰だかわからなかったわ。」
「耳、聞こえるようになられたんですね、おめでとうございます。」
「ええ、そうなの。心配してくださって、ありがとうございます。」
「ローザさん、あなたの方が、義体としても、素体年齢的にも大先輩なのですから、
わたしなんかに敬語を使わなくてもいいですよ。」
「ううん、ローティーンのリコやヘンリエッタはともかく、わたくし、あなたをずっと尊敬していたんですのよ。」
「わたしを?」
「だって、クラエスさんは、担当官がいらっしゃらないでしょう?
わたくしもずっとそうだったから、とっても不安だった。
それなのに、あなたは、いつも冷静でいらっしゃったから。
すごいなって、前から、思っていましたのよ。
それに、義体技師の皆さん達が仰っていたのは、クラエスは、すごい!賢い!
最新の義体技術の駆動パラメータを全て暗記してるって。
わたくしも、課長のおそばで働いてるから、書類のテクニカルタームに悩まされることが、とっても多くて。
わたくしは、クラエスさんみたいに賢くないから、いつも苦労しっぱなし。もう、毎日ホントに大変!」
「そうなんですか。
でも、わたしは、別に冷静でいるわけではないし、不安だとかも感じているわけではないんです。
ただ、あまり多くのことを感じたりしなくなっているみたいなんです。」
「わたくし、3日前、条件付けの書き換えをしていただいたの。
そのおかげで、担当官をロレンツォ様にしてもらって、ようやく、念願が叶ったんです。
おかしいでしょう?20代の義体のわたくしが、30も年の離れた方を慕っているなんて。」
「そうは、思いませんわ。
ローザさんは、誰からも慕われていて、公社で最も優秀なメイドとして、
評価されているじゃあないですか。
そんなところが、課長に見初められたって、技師たちも噂していました。
わたしも、時々パートナーが欲しいと思うことがあります。
わたしの場合も、憧れているのは、ずっと年上がいいと思うことがあるんです。
そう、課長さんぐらいの年齢がタイプかしら。
おかしいでしょ。
多分、わたしって義体になる前は、相当なお父さんっ子だったか、
孫娘を溺愛している祖父にでも育てられていたんだと思うわ。」
「じゃあ、わたくしたちは、お友達になれないかしら?
あっ、でも、ロレンツォ課長は、わたくしの担当官だから、興味を持ってもダメよ。
クラエスさんは、他の素敵なロマンスグレーを見つけてね?
そのときは、わたくし、応援しちゃうから!」
「ええ、そういうときが来たら、お願いします。
でも、まあ、ジャンさんが今のわたしの担当官みたいなものだから、
そういう人、必要ないと思います。」
「ジャン様は、とっても厳しいお方ですものね。
でも、あの方を嫌いにならないで欲しいの。
とても厳しい方だけど、私利私欲で動く方ではないし、
あの方が、他の人に厳しくするときは、それ以上に自分に厳しい処置をしているの。
それだけは、理解してあげてね。」
「ええ、わかっています。
わたしの担当官ではないけれど、ジャンさんが、わたしを気遣ってくれていることは、わかります。
この前も、中庭に野菜畑を作る許可を出してくださったり、
公社のプライベイトルームの図書資料庫を専用に貸し与えてくださったり、
けっこう特別扱いをしてもらってます。」
「きっと、ジャン様は、クラエスさんに何か未来を見いだしておられるんだと思うの。」
「わたしに、未来?」
「ええ、それは、なんだかわからないけれど、あなたが大切にされているってことは、
必ず何か意味があるはずだわ。
ジャン様って、すごいリアリストだから。」
ローザは、こんなに義体同士でおしゃべりをしたことはなかった。
メイド同士では、ある意味ライバルであったし、リコやヘンリエッタは、よく課長室に来ることがあっても、
幼すぎて(いつも担当官のことだけを考えているので)、おしゃべりを楽しめる相手ではなかった。
「ローザさん、今晩何かあるの?なんだかとっても楽しそうですよ。」
「ええ、今日は、課長さんと夜のお仕事なの。」
「そうなんですか、がんばってくださいね。」
「ええ、ありがとうございます。クラエスさん。
あの、もしよかったら、また、こうやってお話していただけないかしら?
わたくしって、義体のお友達がいないから、こうやってクラエスさんと話せて、
とってもよかったと思っていますのよ。どうかしら?」
「ええ、わたしでよければ。」
「ありがとう。クラエスさん。
今日ってなんていい日なのかしら、初めての義体のお友達ができるなんて!うれしいわ。」
「そんな、オーバーな言い方しなくても。」
「ううん、わたくしにとっては、毎日がとっても大切。
今聞こえているこの音も、いつ聞こえなくなるかわからないし、
クラエスさんが毎日開発してくれているボディやパーツも、年齢の高いわたくしには使えないし。
わたくしの場合、脳内パーツと条件付けの投薬のマッチングができなくなれば、
そのまま廃棄処分になるかもしれないから。
あっ、でも、そんなに悲観してるわけじゃないの。
少なくとも、全身義体化されているみんなよりは、投薬の負担は軽いわけだし、長生きしてみせるつもり。
わたしの脳ってけっこうがんばり屋さんみたいだから、順応が悪くても、きっと耐久性はあると思うわ。」
「ローザさんも、戦っているのですね。」
「そうかしら?でも、同じ義体ですもの。
わたくしは、メイドとして。
クラエスさんは、試験体として。
他のみんなは、担当官の銃として、みんな、それぞれの役割で、がんばっているんだわ。」
「ローザさんって、やさしいんですね。
みんなが慕ってるって理由が、なんとなくわかりました。」
「やだなあ、そんなにほめないでくださいな。
わたくしって、自分が好きな人には優しくできるだけなんですよ。」
「じゃあ、公社で嫌いな人っているんですか?」
「ううん、公社の人たちは、みんな大好き!だって、いい人達ばかりなんですもの。」
「ほらっ!ローザさんって、だれにでもやさしいじゃあないですか。」
「そうかしら?」
「ええ、きっと、神様がそういう風に、ローザさんを導いてくれたんですね。」
「神様が?わたくしを?」
「あっ、ごめんなさい。義体は、宗教的に中立であるように、条件付けされていたわね?」
「ううん、わたくしには、そういう条件付けはないみたい。」
「そうですか、わたしにもそういう条件付けはないんですけど、ときどき頭の中で、誰かが、話しかけてくるの。
クラエス、暴力を使ってはならないって…だから、わたし、試験体として働いているんだと思うの。」
「その声、神様なのかしら?」
「わからない。でも、誰かがわたしを導いてくれている気がする。これって、神様みたいなものだと思うの。
だから、きっとローザさんの耳が聞こえるようになったのも、神様が、それを望まれたからだと思うわ。」
「やっぱり、クラエスさんって、すごい方!これからも、いろいろ教えてくださいね。」
「ええ、わたしでよければ。」
ローザは、うれしそうに先にシャワールームを出て行った。
(ローザって、課長の義体になったんだ…だから、あんなにもうれしそうなんだわ。
やっぱり、義体には、担当官が必要か。)
クラエスが、こんな風に親しく話せる相手は、ルームメイトのトリエラぐらいだった。
相手が、つまらなければ、長く話すこともなかっただろう。
クラエスにとって、ローザは、心地よい話し相手になりそうだった。
(みんな、それぞれの役割で、がんばっている…っか。
さすが、ローザさん、大人らしいわ。その生き方をわたしも見習おう。)
クラエスは、ドライヤーで、髪の毛を乾かした後、ていねいに眼鏡をかける。
シャワーを浴びた後の、この時間が、なんだかすごく落ち着く。
一日の疲れが癒されていく感じだ。
そして、心の中の神様からの言葉が聞こえてくるような気がするのだった。
俺は数ヶ月パンツ下ろして待ってるんだがそろそろチンコが凍傷起こしそうだ。
>>677様
ごめんなさい。なんかいろんなエピソードを入れようとして、
本題がホントに遠くなっていました。
でも、満足してもらえるように努力してます。
実は、そこの部分はずいぶん前から書いてるんです。
凍傷起こした部分は、摩擦熱で治療してね。
あと少しで、…
ローザが、課長室隣の自室に戻ると、
扉の前に、プリシッラからのプレゼントケースが置かれていた。
『Toローザ
これで、課長を悩殺して!大丈夫、きっとあなたは幸せになれるわ。
ただし、今夜は、いつものメイド服で、出かけること!いいわね?
From 愛の堕天使 プリシッラちゃん』
ローザは、ケースを抱きしめ、プリシッラの愛情に感謝した。
こんな風に、みんなが、自分を応援してくれている…。
義体になったことで、苦しいこともあったけれど、うれしいこともたくさんあった。
きっと、人生は、悲しみ半分と喜び半分なのだと、ローザは思う。
クローゼットを開け、プリシッラに言われたとおり、
一番新しくて、シルエット型の美しいメイドドレスを選び出した。
そして、全ての衣服を脱ぎ去ると、姿見の鏡の前に立った。
自分のスタイルは、男性には、喜ばれないボディサイズみたいだ。
男性方が好む雑誌に載っている多くの女性は、
みんな自分とは違う豊かな体型をしていたからだ。
きっと、ロレンツォ様もそういう女性をお好みなのだろうと最近までは思っていたが、
どうも違っていたらしい。
だからこそ、今日は、そのことをしっかりと確かめたい。
そして、彼に、確かめてもらいたいのだ。
ローザは、AAサイズのブラをはめ、鏡の前で、にっこり微笑んでみる。
ほんの少し、色っぽい感じがする。
プリシッラが選んだラペルラのセクシーなデザインが、ローザに自信を与えていた。
そして、ショーツをはき、いつもの紺のオーバーニーソックスに両脚をつつむ。
ふと、ふくらはぎに装着するはずのアラミド製の空のホルスターに目をやった。
本当なら、ロレンツォ様から与えていただいたハンドガンG26をそこに入れて行きたかった。
でも、そのためには、今夜を成功させなければ、それも叶わない望みなのだ。
(大丈夫、やってみせる!)
下着姿のままのローザは、華やかではないが、
清楚で美しいメイドとしての化粧を念入りに行っていった。
今日までの、テロ被害者としての義体化手術、病院での基礎訓練、投薬治療の激痛、聴覚障害、
ローズバンク教官との出会い、ロレンツォとの共同作業、公社の人々からの思いやり…
様々な苦しかったこと、楽しかったことの一つひとつを思い出しながら、自らを美しくしていく。
そして、鏡の中の自分に語りかけた。
(ローザ、きれいになったわ!ローズバンク教官、わたくしに、力を貸してください!)
化粧箱の中から、黒いバトンのようなアトマイザーを取り出す。
以前、つけてみようとしたが、その高貴な薫りに気後れして、
ずっと身につけることを躊躇っていた、あの香水だった。
今日つけなかったら、一生使えないような気がした。
だから、ローザは、ローズバンク教官の力を借りる思いで、
今日こそ、この香水を使おうと決めた。
首と手首と内太股の静脈部位に噴霧し、ていねいに皮膚に擦り込んでいく。
自分にとっては、安心感と幸福感を感じさせてくれるこの匂いを、
ロレンツォ様は喜んでくださるだろうか?
洗面台で、歯を磨き、まつげを整え、髪を丁寧にとかし、リボンで束ねる。
そして、頭部に、新しいカチューシャをつける。
さらに、いつものフリルのブラウス、メイドスカート、エプロンドレスに身を包み、服装を整えていく。
キュッと腰紐を強く引き締めると、なんだか、戦いへ出かける兵士のような感じになる。
靴を磨き、姿見の鏡の前にもう一度立ってみる。
美しいメイド?いいえ、美しき戦士のように見える。
この戦いに勝って、この部屋に戻ってくるとき、
わたしは、ちゃんとロレンツォ様だけの義体となっているだろうか?
一瞬、不安がよぎる。
”ダメ!”そんなことを考えていては、いけない。
ロレンツォ様のために、自分ができることを行うこと!落ち着くのよ!
いつものあなたになるだけ。
ただ、仕事の時間が少しだけ、ロマンチックなだけよ。
だから、ローザ、あなたが、なすべきことをするのよ、いい?
そうして、準備万端整った頃、時刻は、23時半を過ぎていた。
約束の時間まで、少し、早いが、目的地は、ほんの隣の部屋なのだ。
”バタン…ガシャッ”
隣の部屋の扉の閉まる音と施錠の音が、同時に聞こえた。
ロレンツォ様が課長室に入られた音だ。
深夜のオフィス棟には、わたしとロレンツォ様だけしかいない…
(さあ、いこう!)
「ロレンツォ様、入ります。」
静かに扉を開いて、課長室に入る。
何度もやっている行為が、特別なことのように思えるから不思議だ。
外の公社中庭の夜景は、ブラインドですっかり覆われて、外からは中が見えない。
そして、執務室の灯りが、いつもよりも数段暗く落としてあり、
足下が少しだけおぼつかない感じになっていた。
それでも、進む先はわかっている。
ロレンツォ様のおそばへ行くこと、今夜はそこから始まるのだから。
「午前0時にとの、お召しにより、参上いたしましたわ。ロレンツォ様…。」
ローザは、いつものようにお辞儀をし、ロレンツォからの指示を待つ姿勢で、応対した。
ただ、いつもと違っていたのは、真新しい下着を身につけ、
期待と愛情に満ちた最高の笑顔で、彼の信頼に応えようとしていたことだった。
そんなローザを目の前にして、ロレンツォは、一瞬、固まり、動かなくなった。
”? ロレンツォさま…”
「ローザ?この香りは…おお、ノンブル=ノアール…
ど、どうしてこの香水を君がつけている?
もう、20年以上…製造も販売もされていないはずだが。」
「はい、以前、ローズバンク教官から、いただきました。
この香りに似合う成長をしなさいと、お言葉をいただきました。
まだ、わたくしは、この匂いに似合う成長をしていないと思って、
ずっと躊躇っていたのですが、今日は、思い切って、つけてみました。」
「そうか、彼女が、君にそう言ったのか…」
「はい?あの、この香りには、もっとちがう意味があったのでしょうか?」
「ああ、うむ。そうだな、君には、話しておかねばならんな。
この香水は、わたしの妻が好んで付けていた香りなのだよ。
『完璧な黒の調和』…君のような従順と奉仕のメイドによく似合う。
ただし、見かけがいいだけの中身のない女性には、この香りは似合わない。
教養と信頼を揃えた女性にこそ、この香りに相応しい。
この香水は、付ける女性を選ぶというとても高貴な香りなのだ…
そのため、世の女性達に敬遠されて、ついには、製造も販売もされなくなった。
わたしの妻は、指輪やネックレスなどの宝飾品の贅沢こそしなかったが、
この香りにだけは、ずいぶんこだわっていてね。
結婚記念日や誕生日に、高価なこの香水をよく贈らされたものだったよ…。
すまない、ローザ。
君を抱くこんな場面で、他の女の話をするなんて、わたしは、なんて失礼な男だ…許して欲しい。」
ロレンツォの目には涙が潤んでいた。
ローザは、前屈みのロレンツォを小さな胸でやさしく抱きしめ、彼の大きな体を全身で感じた。
白いエプロンドレスの上に、大の男の涙が染み込んでいく。
(この人の心の中には、まだ、奥さまが住んでおられるのだわ。
義体のわたくしが、そんな方に抱いていただくことこそ、失礼なのではないだろうか?
この人の義体として、妻として、本当にわたくしに務まるのだろうか?
わたしは、この香水を付けるに相応しい成長をしていたかしら?
ローズバンク教官は、このことを知ってらしたんだ。
だから…わたくしに…これを…)
震える男の身体を抱きしめるローザは、自分の役割を完全に理解していた。
ローザは、話題を変えて見せた。
「あの…ロレンツォさま。このままの服装でよろしかったでしょうか?
もう少し、女性らしいフォーマルなドレスを着てこようかと思ったのですが、
わたくし、この服以外にあまり大した服を持っていませんでしたので、この格好で、ここへ参ったのですが。」
「…ああ、そうだったな。申し訳なかった。
今度、プリシッラにドレスを見立ててもらうか。
でも、君は、その服が一番君らしい。
いつもわたしを支えてくれたメイドの君を見ていたから、なんだか、その落ち着くという感じだね。
いや、別にその服でなければ、いけないという意味ではないよ。」
「あらっ、この服とても人気があるんですよ。
ロレンツォ様は、こういうメイド服は、お気に召しませんか?
ジャン様もジョゼ様もジョルジュ様もアマデオ様からも可愛いって言ってくださいますし、
フェッロ様もオリガ様もプリシッラ様もいつか着てみたいって言われてますのよ。」
「ああ、いやいや、嫌いなわけないじゃないか。その服が、よく似合っているよ。
わたしもメイド服は大好きだよ。うん、実にいいよ。ローザ。」
「そうでしょう?わたくしも、この服を着ると、なんだか今日もがんばるぞって、感じになるんですのよ。ほらっ!」
ローザは、くるりと回ってメイドスカートをふわりと翻して見せた。
自分でもはしゃぎすぎていることがわかっていた。
ただ、照れくさかった。
今夜、自分は愛する人のものになるということが、とても幸せなことなのに、
素直に『抱いて』と言えない自分がいたのだ。
だから、ローザは、わざとらしく、ロレンツォの周りで、動き回って見せたのだ。
「ねえ、ロレンツォ様、踊りません?」
「えっ?何だって?」
「ほらっ、ワルツでも、いかがですか?チークでもよろしいですわよ?」
「おいおい、年寄りをからかわんでくれよ、社交ダンスなんて、10年以上踊っていないよ。」
「わたくしも、ですわ。でも、なんだか、ロレンツォ様と踊ってみたいんです。ダメですか?」
「ダメだなんて、言わんさ。わたしで良ければ、踊っていただけるかね。」
「ええ、もちろんです。」
二人は、狭い公社の課長室で、ダンスに興じる。曲はないが、ローザの脚は、ワルツのステップを踏んでいた。
ロレンツォもその動きにあわせて、リードをした。
二人は、二人きりの時間を楽しんでいたのだ。
過去を失った女と過去を引きずる男が、奇妙な縁で出会えたことを喜んでいたのだった。
”あの、ロレンツォ様、わたくしこそ、あなたに抱いていただくに相応しいかどうか、不安なのです。
あなたの心に、美しい女性がおられるというのに、わたくしはそこへ土足で入っていこうとしています。
わたくしは、閉ざされた扉を壊して侵入しようとしている礼儀知らずです、お許しください。
それでも、わたくしは、どうしてもあなたが欲しいのです。
ロレンツォ様…どうか、奥さまの思い出と一緒に、あなたの心に住まわせていただきたいのです。…”
声が聞こえるようになったというのに、ローザは、わざと口話でロレンツォに問いかける。
二人の距離は、わずか数十センチメートル…。
二人の息づかいも、お互いの匂いも、瞼ののわずかな動きさえも分かり合える距離だ。
ローザは、恐れていた、最高の幸せを手にすると同時にそれを失うことへの不安を。
それでも…勇気を振り絞って、ローザは、ロレンツォへの求愛モーションを開始した。
ローザは、ダンスのステップを止めて両足を開くと、
軍隊式の傾注姿勢をとり、まっすぐにロレンツォを見上げた。
身長差が30cm近くもあるので、
まるで、教師の前に立ちふさがる気の強い女子学生のような雰囲気だ。
両手を水平に伸ばし、お辞儀をするような仕草で、自らのメイドスカートの裾をつかむと、
これ以上ないくらいにゆっくりとした速さで、たくし上げていく。
3日前のあの日、取り乱したロレンツォに無理矢理スカートを捲り上げられ、
股間のショーツまで見られたというのに、
女としてのローザの身体には、まるで関心を持ってもらえなかった。
今日は、そのときとは違う新しい下着を身につけた完全装備の自分を
ロレンツォにじっくりと鑑賞してもらいたかった。
いつもの紺色のオーバーニーソックスに包まれたローザの美しい脚が、
舞台の開幕のように徐々に露わになっていく。
細い足首、ゆるやかなふくらはぎの曲線、膝から太股への直線ライン、
その終着駅となる2つの丸い膨らみのωが、デスクライトで美しく照らされた。
床からすらりと伸びた紺色のオーバーニーソと引き締まった白い肌との境界線が、
ぴっちりと張ってローザの若さを主張している。
プリシッラが選んだ最高級のラペルラのベビーピンクのショーツは清潔感あふれるレースで飾られ、
ロレンツォの目に眩しく焼き付いた。
薄い生地の向こう側で、ローザの股間のスリットラインが、くっきりとそのまま透けて見えている。
ローザの陰部は、左右ふたつの丘にはさまれ、硬く閉じたスリット内部の唇が、ほとんどはみ出ていない。
それなのに、左右の脇腹からの急勾配と太股により形作られたV字ラインは、
その閉じたスリットを開けて欲しいという誘惑のサインを暗示していた。
ローザの気力が集中している陰部では、汗と体液が体温で気化され、妖艶な甘い匂いを放っていることだろう。
メッシュのショーツデザインは、その効果を最大限に発揮し、
ローザの若い雌の匂いがショーツの生地を通り抜けて漂い、
ロレンツォの鼻腔にまでその薫りを届けることに成功していた。
紺のニーソと白い肌の太股とピンクショーツで構成された3色ボーダーが、
アンダースカートのホワイトフリルに映えて、神聖な絶対空間をそこに生み出していた。
ローザは、たくし上げていったスカートのすそを口元まで運んで停止させると、
完全に開帳された自分の股間をつきだすように見せながら、最高の笑顔でロレンツォに願いを乞うのだった。
「ロレンツォ様、わたしの大切なご主人様…だ…い…て…いただけますか?」
「ローザっ!!」
GJ!。。。。
あれ?
何でプロがいるの?
え?これプロでしょ?
オレはほのぼのすぎて心が暖まっているから春を先取りしているんだけど・・・
応援保守
688 :
名無しさん@ピンキー:2007/01/30(火) 01:58:07 ID:Utli2XJi
熱烈保守!
689 :
メイド イン 公社:2007/02/04(日) 21:21:54 ID:FlHlJx2z
お待たせ!仕事の関係で、しばらく書き込めなかったYO!
抜けるかどうかわかんないけど…お試しあれ!
小柄なローザが、巨体のロレンツォに、勢いよくソファに押し倒される。
ローザもロレンツォを下から両腕を巻き付けて、引きちぎるかのような強い力で、爪を立ててしがみつく。
これ以上ないほどに二人の身体が密着し、お互いの唇の距離は、零になった。
そして、互いの唇をなめあうようにして、会話を交わす。
「わたしは…君を条件付けで手に入れた最悪の男だ…
そんなわたしに…ついてきてもらえるかね?」
「わたくしは…公社の娘の身でありながら…
父親役のあなたを…独り占めしようと企む最低の義体です…
こんなわたくしでよければ…おそばにおいてください…ロレンツォ様…」
ローザの細く美しい両足の間にロレンツォの腰が挟まれ、自らの股間を愛しい彼の股間へと導く。
ロレンツォも、ローザの唇を塞ぎながら、彼女の導きに従った。
お互いの息づかいと鼓動が、激しくなっていることを感じ合い、そのことにより、お互いの心を高めていった。
ロレンツォが、ローザの腰のエプロンドレスの紐をするりとほどいてみせると、ローザは、”クスッ”と笑った。
「どうかしたのかね?」
「いいえっ、ちょっと、思い出し笑いです。ロレンツォ様、脱がせるの、お上手ですわ。」
「そうかね?君が、何を着ていても、脱がせ甲斐があるよ。」
ロレンツォは、自らズボンのベルトを外し、ローザの最も敏感で神聖な谷間に、
自身の逞しくなった膨らみを、こすりつけていく。
お互いの下着の中のものが、はち切れそうになり、その温もりで気持ちを交換しあう。
(ああこれが、男の人なんですね。これが、わたしの中へ…)
ローザは、初めての行為にも関わらず、冷静かつ理性的だった。
(今夜、わたくしは、ロレンツォ様のためだけの義体になれる…)
ロレンツォが、ローザのブラウスのボタンを一つひとつ外していく間、
ローザは、どうやって対象を確保するか、ロレンツォの動きに注意して見ていた。
条件付けの予備知識からは、壮年男性の性行為は、1回目の射精に至るまでの時間が長く、
2回目の射精となるとさらに長くなる傾向があり、
場合によっては射精しないで、そのまま性的絶頂を終えることもあるという。
ローザにとっての目的は、確実に口から体内に吸収することであったから、
どうしても、初弾を手に入れる必要があった。
2回目では、後日ということになりかねない。それでは、ジャンとの約束を守れなくなるからだ。
ロレンツォは、ローザのブラウスの下に、
ふくらみかけたばかりのような小さな胸を包むベビーピンクのブラジャーを出現させた。
ローザの胸は、乳頭の部分を除けば、本当に水平で、滑らかであった。
素体年齢20代の身体ならば、もっと胸囲があってもいいのに、
ローザの身体は、女性というより少女のように細く引き締まっていた。
ローザは、どうせ義体にするなら、身体を大人用に作り替えてもらえたら、
ロレンツォに気に入ってもらえるはずと、本気でそう思っていた時期もあった。
しかし、ロレンツォの嗜好は、処女性という男の独占欲を刺激するものだった。
そして、彼の目に、ローザの小柄な肉体は、
女としての魅力よりも神聖な対象として、映っていたのだった。
実のところ、ローザは、自分が本当に処女なのかどうかあまり自信がなかった。
一般教養としての条件付けと特殊作戦技術としての条件付けの中に、
男性の生理や実践的な性交渉に関する生々しい記憶映像もあったからだ。
また、ローズバンク教官からは、夫となる男性へのABCも教わっていた。
おそらく、優秀な義体であれば、恋人としても妻としても母親としても一流になれるのだ。
しかも、ほぼ毎日のようにロレンツォのことだけを考えて生活を営んできたローザにとっては、
いつ、このような関係になれるかという憧れを頭の中で思い描き、
そのシミュレートが、何度も繰りかえされていた。
そのため、他の誰よりも絶対にうまくやる自信と技術があると、ローザは思っていたのだ。
ロレンツォの唇と舌が、ローザの左右の胸の突起を交互に愛撫し始める。
「うっあぁっ、ロ、ロレンツォ様…」
ローザは、あっという間に冷静さを失っていく。
愛する人に身体を愛撫されるという初めての体験に、全身が火照っていく。
(ダメぇっ…ちゃんと、考えなきゃ…。どうしたらいいか、よく見てないと…)
ロレンツォの愛撫が、激しくなり、胸から首筋へと這い上がっていく…。
荒々しい息づかいと細かく動く顎と口唇で、ローザの上半身が、紅く染まっていく。
(わたしも何か…)
ローザは、条件付けの選択肢の中から、性交渉のオプションを選択しようとしても、何も選べなかった。
(えっと、これってキスなの?それとも、ペッティング?このままでいいの?ああっ、わかんないよ、どうしたらいいの?)
下半身の着衣は、そのままで、ローザの上半身だけが、露わになっていった。
ラペルラのブラとフリルのブラウスが、ソファの上に無造作に外され、
まるで、ロレンツォがレイプしているかのような光景になる。
しかし、ローザは、ロレンツォの意志に叶うように振る舞っているだけなのだ。
そして、ロレンツォは、ローザに愛を与えたいだけなのだ。
ローザの細い両膝をM字に開脚させて、メイドスカートをたくし上げる。
ふわっとローザの体臭と香水の匂いのブレンドが、ロレンツォの男性を強く刺激した。
ロレンツォの頭にメイドスカートが覆い被さり、そのままメッシュ状のショーツに顔を埋めていった。
ローザは、その上から両手で愛しい彼の頭部を抱え、自分の股間に押しつけた。
「あっ…ん…」
ロレンツォの鼻の部分が、ローザの谷間を埋めるように前後にスライドし、
心地よい振動を伝えてくる。
その刺激にたまらず、ローザは、冷静さを失った。
そして、ロレンツォもまた、ただの雄となっていった。
本当は、もっとやさしく、語りかけながら、ゆっくりと愛していきたいと思っていたが、
ローザの雌の匂いで、ロレンツォも冷静さをうしなっていたのだった。
猛り狂う獅子のような獰猛さで、ローザの股間は、唾液と体液にまみれて、
舌と唇でショーツが食い荒らされていく。
べとべとになって、糸を引くように濡れたショーツが、ゆっくりローザの太股を滑りながら、
脱がされていく。
毛深くない、ローザの股間を直接、ロレンツォが味わえるようになると、
その刺激は、何十倍にもなって、ローザの全身をふるわせた。
(やだっ、そこもきれいにしてきたけど、はずかしいっ…!)
あまりのくすぐったさに、ローザは、小さなお尻をソファに押しつけ、左右小刻みに揺らす。
ロレンツォの舌が執拗に膣の奥へと入り込むほど、ローザの動きは、進入を喜びつつも、
拒否するかのような動きになっていた。
しかし、ロレンツォの強い両手に抱きかかえられたローザの腰は固定されていて、
奥深く進入してくる舌の進行を止められなかった。
せめて、動きをもう少しでもゆるめようと努力するローザは、
太股を閉じて、ロレンツォの頭を固定しようと試みた。
が、それは、かえって内部への舌の進入速度を速めることになった。
ロレンツォの口が、ローザの膣口と完全につながり、膣内の体液を吸い上げにかかった。
その刺激に、ローザは、完全に理性を吹き飛ばしてしまった。
「あんっ!ロレンツォ様!もっと、もっと、…してください…」
ローザの可愛い鳴き声を聞くたびに、ロレンツォの男が勃起していく。
はち切れんばかりに伸びていく銃身が、とうとうロレンツォのトランクスから飛び出し、
ローザのスカートの中に埋め込まれていく。
濡れた膣に、先端の照準をあわせて、挿入していくと、ローザは、軽い痛みで、びくっと反応した。
処女特有の拒否反応である。
「痛いかね?」
ローザは、黙って首を横に振った。どんな激痛であっても、ローザに止める意志はなかった。
これは、女性が越えなければならない儀式なのだから。
ロレンツォの銃身は長く、ローザの体内に全てを収めることはかなわなかった。
しかし、ローザの柔らかで柔軟なガンケースが、銃口をやさしく包み込み、
ロレンツォに充分な快感を与えていた。
ロレンツォは、ローザの軽い身体を抱え、己の分身に全体重をかけると、
狭く暗いターゲットをめがけて、連射を始めた。
(うそっ!!男の人の腰って、こんなに速く動くものなの?!)
ストロ−クというよりは、削岩機のような振動に近いロレンツォの腰の動きは、
ローザの身体を細かく震わせた。膣にはまった先端は、狭く短いローザの体内で動く余裕がなく、
ローザの身体全体を浮かせるようにして突き上げた。
抱え上げられたローザは、まるで、ピンポン球のように上下に弾んだ。
ローザは、自分の体内に突き刺さった銃身から、快感が波のように押し寄せていた。
SEXが快感であるという知識は知っていたし、自慰行為を楽しむこともしていた。
でも、ロレンツォがこのように自分を愛してくれることを想像していたときと、
実際に味わっている今との違いを思い知った。もっと可愛らしく振る舞って抱かれようとか、
ロレンツォが気に入るポーズや性行為を覚えていこうとか、そんな余裕なんて、微塵もなかった。
ただ、『気持ちがイイっ!』。こんなにも肌を寄せ合うことが、うれしいことだなんて、思ってもみなかったのだ。
(わたしって、すごい淫らな女かも…)
ロレンツォが、自分をとても純粋に愛してくれることを知っていたから、
ローザも彼の前では、そのように振る舞っていた。
でも、こんな風に愛してくれるのだったら、もう、これからは、自慰なんてできないだろう。
ローザが、寝る前に、いつもしていたあのさびしい行為が、
今日のこの日の練習だったかと言えば、全然、練習になんかなっていなかった。
メイドスカートとオーバーニーソックスを身につけたまま、
騎乗位になったローザは、ロレンツォの手で、自らの腰を振るように誘導された。
下から突き上げる微妙な振動を感じながら、その振動を増幅させるかのように前後に揺らすと、
さらに、激しくなる突き上げを感じることができた。
SEXが、二人の共同作業であることを理解した瞬間だった。
両手の平を彼の腹の上に置き、自分の体重をロレンツォの銃身の上にくるようにバランスをとる。
”こうでしょうか?ロレンツォ様…いいですか?わたくし、おかしくないですか?”
”そうだ、それでイイ。次は、前後左右、ひねる…うまいじゃないか…”
音声にならない口話で、お互いの唇を見ながら、交わしあう。
ローザは、自分の下腹部の内部から盛り上がった膨らみを両手でそっと押さえてみる。
明らかに、硬いものが身体の中にうめ込まれていて、その先端による膨らみだ。
子宮口に近い部分に、ロレンツォの亀頭がはまっているのだろう。
それを頭の中でイメージしながら、腰をくねらせながら、大切なロレンツォのエキスを手に入れることを考える…
わたしの膣は 精液搾るシリンダー
あなたのミルクを飲みたいの
それが 望みだから
もっと しぼりあげて
もっと しめつけたら
ガンバレ!わたしの身体!
そう わたしは あなたのために
生きているのよ
さあ 行きましょう
二人の世界へ
わたしの舌は 精液味わうピストン
あなたのミルクを味わいたい
それが 好みだから
もっと 吸い上げて
もっと 飲み干して
ガンバレ!わたしの身体!
そう わたしは あなたのために
生まれてきたの
さあ 行きましょう
一緒にどこへでも
あなたが わたしを選んでくれて
わたしが あなたを射止めたの
だから もうまよわない
わたしは あなただけのもの
さあ 行きましょう
一緒に 何時の日か 何処へでも
「ローザっ、いくぞ。」
「お、お口にくださいっ!!」
ローザの身体の奥から、ロレンツォのモノが引き抜かれると、ローザは、瞬間、身体を起こして、
粘液の糸を引いて零れ始めている銃身の先端へ自らの口を運んだ。その行動は、素早かった。
(絶対に、全部飲むんだから!)
ローザは、銃口を口いっぱいに頬張ると、今まで感じたことのない安心感を覚えた。
体内から引き抜いた長く太い銃身は、男と女の匂いにまみれ、ある種の媚薬のような効果をローザに与えた。
くわえるだけではダメだし、飲み込めなくて吐き出してもダメなのだ。
出されたモノを全て口から飲み込むことで、拘束制御解除となる。
それが、ジャンから教わった方法だった。
ここで、失敗すれば、解除できていない自分は、ジャン様の命令に逆らうことはできない。
それでは、ロレンツォ様だけの義体とは言えない。
くわえた肉の味は、血の匂いとロレンツォの薫りに満ちていた。
やっぱり自分は、処女だったんだという安心感と、ここから放たれる彼の命の源を味わえるかと思うと、
ローザは、雌の本能を駆り立てられた。
(この匂い?以前、どこかで…)
”あっ!”
ローザは、ロレンツォの寝室ベッド脇のダストボックスの匂いを思い出した。
(そうだ!あの匂いだ!変わった匂いだとは思っていた。あのときの匂いは、これだったんだ!
ということは、ロレンツォ様、御自分で、自慰行為をなさってたんだわ!
ああ、なんてもったいない…。
わたくしが、飲んでさしあげるべきものをあんなにお捨てになられていただなんて。
ああっ、ローザのバカッ!
もっと早く気づいていれば、ロレンツォ様をお慰めしてあげられたんだわ!)
ローザは、ロレンツォの部屋の掃除のときに捨てていたティッシュペーパーの山と
発酵したかのようなあの精液の匂いを思いだし、
過去の膨大な量の精液を全部飲めていたら、
どれくらいロレンツォの忠実な義体になれただろうかなどと妄想が膨らんだ。
(でも、ご主人様ったら、あんなにたくさんの…まるで、ゴミ箱を妊娠させるかのような量を…
もしかしたら、ロレンツォ様、ずっと前から、わたしを女として見てくださっていたの?
わたくしを思いながら、あんなに出してくださっていたなら…うれしい…。)
「うっぉおおお、ロ、ローザ!出すぞ!」
”ブブッ、ブブブッ、ブブッブブブッ…”
ローザの口内で、携帯電話のバイブレータのような振動と共に、
生温かい液体がほとばしる。
濃く粘りけのある、例えようのない味が広がった。
その液体は、半固形のゼリー状の固まりで、喉の壁に当たって、
次々に飛び散り、細かい滴となり、ローザの口腔内へと飲み込まれていった。
ローザが、ずっと望んでいた瞬間だった。
(何かが起きるはず!)
そう予感していたローザだったが、特別なことは、何も起きなかった。
もともと、ロレンツォのことだけを考えて生活していたローザが、
今更、公社への忠誠律がはずれたからといって、特別な感情が芽生えることはなかったのだ。
拘束制御の解除とは、ロレンツォの命令を無視してでも、ロレンツォの命を守るためなら、
他のどんな障害さえも排除できるという無制限な行動ができるという点にあった。
それにしても、なぜ、『これ』なんだろう?
ローザは、ロレンツォの体液を飲み込みながら、この行為を不思議に感じていた。
どう考えても、義体と担当官が、こんな関係になる事って、あまりないはずだ。
担当官だって、機械の身体を抱くよりも生身の女性の方が気持ちがいいに決まっている。
義体は、別に担当官と恋愛関係を築く必要はなく、信頼関係があればいいはずだ。
男と女の肉体的な関係は、信頼という精神的なつながりをより深くする場合もあるが、
義体は、拘束制御されている間は、人間のように浮気や疑惑を絶対にしない。
仮に担当官側が浮気しても、条件付けされている普通の義体は、
それを嫉妬したり裏切りと捉えたりできない(拘束制御している)ようになっているからだ。
しかし、担当官が、死んでしまったり、義体への興味が無くなったり、
作戦行動中に死亡したりすることは、あり得ることである。
公社への忠誠律を外すことができないのは、この可能性があるからであった。
義体が、担当官のものではなく、公社の備品であるとの条件付けの拘束制御により、
仲間を撃ったり、公社の作戦行動を阻害しないようにしているのである。
なのに、エルザは、ラウーロを撃ってしまった…何故か?
もし、義体と担当官のつながりをより強くできるなら、
性的なパートナーの関係となるべきなのかもしれない。
妻と夫のように、決してお互いを裏切ることが無く、
互いに補い合うような関係になることを想定したものが、
拘束制御の解除の要件ということなのかもしれない。
(好きな人のものでなければ、これって、とても飲めない味だわ。
もっと美味しいものかと思ってたのに、すごく苦い…
おいしいって思えないわたしって、まだまだ子どもなのね。
ロレンツォ様に喜んでいただけるように、味も匂いにも慣れていかなきゃ。
でも、3日間のお約束、間に合いましたわよ。ジャンさ…………)
自分の放った銃弾をていねいに飲み込み、
さらに、銃身を愛撫し続けるローザの背中を見下ろしながら、ロレンツォは、再び男を刺激されていた。
彼女が、自ら欲し、自分もそうしたいと思っていながら、できずにいたことをとうとうやってしまったのだ。
まるで授乳をしているかのように吸い付いてくる幼き唇の動きは、
口話をして話す日頃の清楚な彼女の姿を連想させた。
そして、大量の弾丸を消費した銃身がようやく冷却し、
新たなる弾丸をマガジンから補充しなくてはならない段階にもかかわらず、
その愛撫を止めずに吸い続けているローザをこの上なく愛おしいと感じていた。
ロレンツォは、彼女の頭を撫で、顎を抱えると、瞳をのぞき込んだ。
「このまま、続けられるかね?」
ローザの瞳は、女になっていた。
ロレンツォの意志を感じ取ると、ローザはうなずき、腰に両手を回してしがみつくと、その愛撫を激しくさせた。
精液製造元のダブルカラムのマガジンを手のひらで包み込み、薬莢の実をやさしく揉み扱く。
これは、条件付けの知識として学んでいたこと。
そうすることで、発射後の男性の快感を持続できるという。
次に、柔らかくなった銃口先端部分の膨らみと銃身の境界線を前歯で軽く噛んで、引っ張るようにして吸い上げる。
これは、女性雑誌からの知識として覚えたこと。
そうすることで、次の勃起を早めることができるという。
さらに、銃身内の残液を指輪を作って搾り出し、先端部分を舌先でねぶりまわす。
最後に、口の中の精液を舌でかき集め、残さず、きれいに飲みこんでしまうこと。
そうすることで、男性への従順さをアピールできる。
これは、プリシッラちゃんが教えてくれたこと…
しかし、せっかく教わったとおりに、飲んだというのに、
義体としての特別なイベントが何も起きなかったことが、ローザを不安にさせていた。
(もしかして!飲む量が足りなかったかしら?だとしたら、念のため、2回目も飲まなきゃ!)
GJGJGJGJ
この2人はついにw
>>702 初めて見た!でも、2005年の作品なんだな。続編が書かれていないのが、残念。
口内モノなのが、イイ!
>>700 不満じゃない
かなり前戯が長かったので本番ナシかと思ってた
この後の物語にも期待
>>704 前戯が長かった
確かに…
本番ナシかと思ってた
確かに…
706 :
名無しさん@ピンキー:2007/02/24(土) 07:00:23 ID:kWd/Tc4z
浮上
ローザは、銃身内部に残弾が、まだ残っている可能性を考えて、口で強く吸い出そうと試みる。
口内を減圧させながら、銃口先端のクリーニングを繰り返してみるものの、
内部から漏れ出てくるものもなく、味も匂いもすっかりなくなり、
初弾は全て吸収し尽くしていることがわかった。
もし、足りないとすれば、ロレンツォ自身に給弾してもらうしかない。
「味が気に入ったのかね?」
ローザは、頷いて見せた。
本当は、苦い味だった。
でも、今日までのローザの強いロレンツォへの思慕故に、
こういう味も美味しいのかもしれないと感じ始めていた。
ロレンツォの身体の一部を飲み込むという快感。
そして、担当官との一体感。身体の中に染み込んでいく彼の肉体の成分…
自分は、彼のものになったという満足感、彼の徴を受けたという存在感に満たされていた。
それに、これで、本当に彼だけの義体になれたという安心感が、
この味と匂いに象徴されていたせいかもしれない。
ようやく薄暗がりに目が慣れ、
恥ずかしさからよく見ないようにしていたロレンツォの逞しい肉体を直視できるようになってくると、
ローザは、あることに気がついた。
「ロ、ロレンツォ様…こ、この背中の傷!何なんですの?この酷い傷跡は?事故…ではないですね?…
ご、拷問…の傷ですか?」
ローザの目つきが、メイドから戦闘義体の鋭い眼に変わっていくことが、ロレンツォにはわかった。
明らかに、瞳の中に憎しみの焔が見られたからだ。
「ううっ、ゆるせないっ!こんな酷いことするなんて!よくも、わたしのロレンツォ様に、こんな傷を!
苦しかったでしょう?、痛かったでしょう?うわぁぁぁぁッ!」
ロレンツォのケロイド状になった痛々しい傷を見つめるローザは、泣き崩れた。
両手に握り拳を作り、歯を強くかみしめる姿は、ロレンツォが見たことのない彼女の姿だった。
やはり、彼女も義体なのだ。
主人を守れなかったという自己嫌悪感に苛まれ、
主人を慕う気持ちから傷をつけた相手への復讐心を駆り立てられているのだ。
小柄な身体を震わせ、ロレンツォの胸に、頭を埋めてくる。
「さあ、落ち着くんだ、ローザ。
ほらっ、もうちっとも痛くなんかないんだよ…傷は、君が生まれてくる前の古いモノなのだから。
だから、君が泣くようなことじゃない。
ちょっとだけ、条件付けによる担当官への忠誠本能が刺激されているだけだなのだよ。
大丈夫だから、落ち着きなさい…憎しみの感情に囚われてはいけない。君には、笑顔でいてもらいたい。」
「は、はいっ、すみませんでした…うっううぅ……」
ローザは、泣きじゃくっていた。
義体でなくとも、あまりの傷の酷さに、一般人なら目を背けるほどなのだ。
ロレンツォの身体は、明らかに激しく殴打された凹みと火傷による傷で、歪んでいた。
おそらくは、骨や内臓にも大きな後遺症を残していることが伺えた。
ローザは、その傷の酷さを見て、担当官を戦闘行為で守るという自分の使命感の希薄さを恥じたのだった。
(担当官には義体がつきそう…その通りだわ!こんな危険な仕事をしているんだもの。)
「ロレンツォ様…わたくし、軽く考えすぎていました…。
こんな恐ろしい傷を負うようなことをなさっているお仕事だとわかっていたはずなのに…
わたくし、考えが甘すぎました。ジャン様の日頃のあの厳しさは、このこと故だったのですね。」
「まあ、あいつの厳しさは、誰もがそう思うほどだからな。
しかし、小さなミスの結果が死につながるし、見通しの甘い行動の結果が、こういう傷を作る。
そんな特殊部隊員たちの傷の積み重ねが、経験となって、公社の義体達にインプットされているのだよ。
いわば、我々の命のリレーだな。
義体達のテロ制圧技術は、多くの命の積み重ねによるものなのだよ。」
「ロレンツォ様、傷に触れさせてください…」
「いいとも、自慢するようなモノではないんだがね。」
ローザは、ロレンツォのへこんだ傷の一つひとつを人差し指でなぞり、触れていく。
しっかりとその傷の場所と形を覚えていく。
彼の身体に関する全てをわたしの記憶に…。
そして、その苦しみと痛みを忘れないように、条件付けによる憎しみに囚われないように、
吐き気と憎悪をコントロールさせながら、ローザは、ロレンツォの傷を覚えていった。
「ローザ…大丈夫かね?」
涙を溜めながら、口を真一文字に結んだローザの真剣な顔は、傷口へと近づいていった…
「ローザ?」
ローザは、ロレンツォの背中の傷を指で一通りなぞり終えると、その道順を今度は、舌でなぞり始めたのだ。
「ロ、ローザ…や、止めたまえ。くすぐったいじゃあないか。」
涙を流しながらも、ローザの目は、怒っていた…。
彼女もやはり条件付けに支配された義体なのだ。
担当官の傷を見て、冷静でいられるはずも無かった。
ただ、ローザは、傷をなめることで、自分を落ち着かせようとしていたのだ。
動物の親が、子どもを舐めるような本能で、丁寧に傷跡を舐めていった。
そんなローザを見ているうちに、ロレンツォも、それが快感へと変わっていった。
そして、たまらなく愛おしい感情が沸いてくるのだった。
ちょwww舐め回しているのかwwww
これはエロス!
相変わらず上手いなぁ〜
しばらく、ローザのなされるままに、ロレンツォは彼女の愛撫に身を委ねた。
彼女が、自分の古傷さえも愛おしいと感じてくれるならば、それでイイと思う。
ただ、ロレンツォは、ローザにエルザのような激しい愛憎の感情を持って欲しくなかった。
ロレンツォが望んでいたのは、癒しとしての存在であり、
自分と日常生活を共にしてくれるパートナーであったからだ。
ローザの愛撫が、背中から再び柔らかくなったロレンツォ自身に戻ってきた。
ロレンツォは、彼女が咥えやすいように、ソファに座り、
紅い唇と清楚な髪型の頭を両膝で挟み込む。
ロレンツォの両太股を手すりにして、ローザは、授乳する赤ん坊のように両頬をへこませ、
熱心に吸い上げてくる。
このまま、彼女に任せていれば、2度目の口内射精も可能だろう。
一生懸命に吸い続ける姿から、もう一度飲みたがっているのだとロレンツォは、直感していた。
ローザのこめかみのヘアラインに沿って頭を撫で、
視線を自分に向けさせると、ロレンツォが、問いかける。
「どうするね?2回目も飲みたいかね?
君は、もう拘束制御を解除されているのだよ。
それに、無理して、飲まずともイイ。」
「そう…なんでしょうか?なんだか、少しだけ不安で…。」
「拘束制御の解除は、スイッチが切れるようなモノではないだろう。
君が自覚してなくても、それが、わかるときがくる。君は、もう、わたしだけのものだ。」
「じゃあ、お腹の方にもいただきたいです!
だって、ホントのSEXは、お口に出すんじゃなくて、
膣に出して妊娠させる性行為のことをいうのでしょう?
わたし、今日は、膣内に出しても大丈夫な日なんです。
でも、ロレンツォ様こそ、無理して出さなくてもいいんですのよ。
その…続けて2回目なんて、お疲れでしょう?」
「こいつめ、言ったな!」
「エヘッ!言っちゃいましたわ!」
飲んだことの効果かどうかはともかく、
ローザは、ロレンツォと対等な会話ができるようになっていた。
それに、今までよりももっと強くむすびついているような感じがしていた。
「どれ、それじゃあ君の中に再エントリーさせてもらおうか。」
「はいっ、お願いします。」
ロレンツォは、着衣を全て脱ぎ終わっていたが、
ローザのメイドスカートとオーバニーソックスだけが、まだ、残っていたので、
まずは、それを排除する作業に取りかかる。
「立ってもらえるかね?」
「はい。」
デスクライトの淡い光りのシルエットで、上半身裸のメイド姿をロレンツォは鑑賞した。
これを脱がせてしまえば、彼女は、メイドからただの女になってしまう。
なんだか脱がせるのがもったいないような気がしてくる自分に、ロレンツォは笑った。
なかなか脱がそうとしてくれないで、
しばし自分を見つめ続ける担当官ロレンツォに、義体ローザが、問いかける。
「何か、おかしいでしょうか?」
「いや…君が、こうしてわたしのもとに嫁いでくれるなんて、夢のようだからさ。」
「そんな…もったいないお言葉です!わたくしの方こそ、夢のようですわ。」
ロレンツォは、ローザの腰に両手をかけて、ベルトのクリップを外す。
そして、サイドジッパーを開き、メイドスカートを床に落とすと、
太股と股間のデルタ空間がシルエットで浮かび上がる。
両手で太股を挟み込むようにして、オーバーニーソをゆっくり降ろしていくと、
ローザの脚の温もりが伝わってくる。
ローザの細くすらりとした脚に沿って、ていねいに脱がしていく様子は、
まるで王女に仕える召使いのごとくである。
ロレンツォもそれを意識しながら、膝を着いて、畏まったかのように、囁いた。
「姫、あなたの美しい御美脚にキスをしてもよろしいか?」
戯れるロレンツォに、ローザもそれにあわせる。
「よい、そなたがそうしたいのなら、したいようにするがよい!」
ローザは、素足になった片足をロレンツォに差し出し、つま先立たせ、傲慢に構えてみせた。
「ありがたき幸せ!」
ロレンツォは、かかとを両手で包み込み、つま先にキスをした。
「ロ、ロレンツォ様…。あの、そ、そこは、汚いです…わ。お止めになってください。」
ローザの足の指は、美しく爪が整えられ、シッカロールのような淡い石けんの薫りがしていた。
汚いどころか、それを口に含みたいという欲望をかきたてられる。
ロレンツォは、ローザの足の指を1本ずつ咥えていった。
ロレンツォの口の中の温もりを足の指先で感じ、
ローザは、義体としての奉仕本能と逆のことをさせている自分を恥じた。
背徳感と罪悪感が襲ってきて、
それでいて、自分が担当官にこんなにも大切にされているという満足感に満たされていた。
”わたしって、こんなに幸せでいいのかしら?もう、最高っ!”
ちゅぱちゅぱと指をなめ上げていくロレンツォの姿を見下ろしていると、
なんだか自分が担当官ローザになって義体ロレンツォを支配しているかのような錯覚にとらわれ、
もう少し、図に乗ってみようと思った。
「ロ、ロレンツォ、足はもう一つあるのだぞ。片方ばかり、なめるでない!」
「ははっ!姫。今しばらくお待ちを。
こちらの御美脚の味が無くなるまで、今しばらく、舐めたいのです…」
もう、耐えられなかった。
義体が担当官に足を舐めさせるなんて、冗談ではない。
ローザも跪き、ロレンツォの頭を両手で抱きかかえると、
唾液で糸を引く愛しきロレンツォの唇に食らい付いた。
舌をの口の中に入れ込み、彼の舌と握手をさせる。
お互いの唾液を交換するかのような激しい絡み合いと吸い付きで、
”カチカチ”と前歯がぶつかり合う。
”プッふぁあ”
唇がようやく離れ、二人は大きく息を吸い込む。
「ロ、ロレンツォ様…もうっ、やめてくださませんか?
こんなのルール違反です…
わたくしがすべきことを、担当官のあなたが奉仕するなんて、いけませんわ!」
ローザは、べとべとになった頬の周りの唾液を手の甲で拭い、顔を紅くしながら訴える。
それでいて、笑顔でいる自分が可笑しい。
「君が、わたしのそばで働くようになってから、いつも頭の中で君を抱いていた…。
君を大切にしたいという良心と、君をわたしだけのモノにしたいという欲望がいつも戦っていたよ。
君を女性ではなく、義体として扱えば、君を壊してしまいそうでね…だから、君に”課長”と呼ばせたのだ。」
「ロレンツォ様…」
「わたしは、淫猥な男だな…嫌いになるかね?」
「どちらの心もロレンツォ様です。
わたくしの大切なご主人様を嫌いになれるわけありませんわ。
義体として扱っていただければ、わたくし、喜んで御奉仕いたします。
でも、女性として扱ってくださるなら、わたくしは、男性であるあなたを独占したい気持ちを抑えきれません。
わたくしだけを見つめてくだるのであれば、どのようにしてくださってもかまいませんわ。
あなたの望むようになさってください。」
「ローザ…」
両手の指をお互いに組んで握り合い、二人は再び唇を重ねる。
ロレンツォの厚い胸に薄いローザの胸がこすれていき、そのまま二人は、ソファに倒れ込んだ。
みなさま、お久しぶりです。
仕事がちょー忙しく、先へ進みませんね。
お許しください。
さて、予定としては、
@ あと残弾2発
A ジャンとの決闘
B メイドイン公社のテーマ
で終了でゴザイマス。
要望があれば、今日中にレスをいただけるとうれしいです。
この話を最後にして、今後は真面目にブログを更新していく活動に
戻ろうと思います。匿名でエロを書くのに、ここはとても居心地よかった。
皆様からの御支援を大変うれしく思います。
ありがとうござました。
>>715 いえいえ、自分のペースで書いてくださいな
もし、差し支えなければブログを教えていただけないでしょうか?
その…、興味が出てきて…
エッタやアンジェにエロ話を話す事になってしまったローザ
キボンヌ
718 :
名無しさん@ピンキー:2007/03/09(金) 01:45:31 ID:8vUxrWSj
次の土日に期待age
>>716様
いつも応援ありがとうございます。
ブログは、ガンスリ関連なんですが、ほとんど更新されてませんので、来ていただくに値しないかと思います。
ただ、ここで書いているようなサイドストーリーをいくつか載せていますので、いつかきっと、
「ああここだなって」わかるんじゃないかと。ここで、さんざんエロを書きまくったので、直リンクを貼るのはご容赦を。
でも、壁紙とビデオでたどり着けると思いますよ。ゴメンね。まわりくどっくって!それじゃあ、続きをどうぞ!
>>717様
ネタの提供ありがとうございます。うーん、エッタは、シチリアに行ってるし、アンジェリカは、入院中だし時期的に難しいので、
今回の話では、ちょっと無理かしら。でも、ローザがお姉さんっぽく、「彼が、そのとき、どうしたと思う?」なあんて
のろけを語るのも面白いですね。
すぐに、ロレンツォは、ローザの両膝を肩に引っかけ、
くびれた彼女の細いウエストを両手で抱きかかえると、
硬く伸びた銃口の先端をターゲットに接触させた。
先ほど充分に潤滑させたので、もう痛みもないだろうと思えた。
しかし、やはり恥ずかしさからだろうか、ローザの股間は、閉じ気味だった。
「あ、あの、ロレンツォ様…」
「んっ?どうしたね。まだ、怖いのかな?」
「いっ、いえ、そうでなくて、もし、よろしければ、
ロレンツォ様の私室のベッドへ連れて行っていただけませんか?
その、ロレンツォ様が、激しくされると…わたくし…つぶされてしまいそうなんです…
ご、ごめんなさいっ!ロレンツォ様が愛してくださるのが、とってもうれしいんですけど、
皮のソファだと、腰が痛くって…」
顔を真っ赤にして、懇願するローザを見下ろしながら、ロレンツォの顔も紅くなった。
自分の方が年長であるのに、なんと配慮のなかったことだろう。
自分のことばかり考えて、ローザを抱こうとしていた自分を恥じたのだった。
「おお、これはすまなかった。
君のメイド姿があまりにも可愛いので、つい、ここで抱いてしまった!失礼した。」
「いえっ、あの、ここでもイイんです!
その…ベッドでなら、もっと激しくできるかもと思ったものですから…やだっ、わたし何言ってるのかしら!」
自分の言葉に恥ずかしさを感じて、両手で顔を隠し、目をそらすローザの仕草に、ロレンツォの男が萌えた。
「ローザ姫、君をわたしの国へお連れしよう。少しだけ、我慢してくれよ。」
ロレンツォは、ローザの内部へ進入させた。長い銃身が、音を立ててめりこんでいく。
「あんっ。さ、さっきより、なんだか深く入ってくる感じです。」
「まだまだ先に届いてはいないよ。さて、わたしの首に抱きついてもらえるかな?」
「はいっ?」
「つながったまま、ベッドまで行こうじゃないかね。」
「あっ、は、はいっ!こうするんですね?」
「そう、いい子だ。」
ロレンツォは起立し、ローザはつながったまま抱きかかえられた。
体重の軽い、細身のローザは、軽々と持ち上げられ、ロレンツォの銃身で支えられる。
ロレンツォは、ローザの臀部に指先を当てて、両手で銃身を軸にし、回転させながら、歩き出した。
「ああっん、お、お止めになってくださいっ!くすぐったいです!」
「君は、軽いな。まるで鳥のようだ!そーれっ。」
「や、やめてくださいっ。なんかおかしいですよっ!」
課長執務室の隣にあるロレンツォのベッドまで、二人は、移動していく。
お互いを見つめ合ったまま、抱きかかえられていくローザは、懐かしい記憶を感じていた。
”この感じ?どこかで、あったかしら?”
ぎゅっと強く抱きしめ、ロレンツォに額をもたれさせた。
”安心と信頼と愛情と希望と未来と…ロレンツォのおかげで得ることのできた安らぎを言葉に代えて、
頭の中で呟いてみる。いくつもの幸せな言葉ばかりが浮かんでくる。
もしかすると、かつての父親に抱きしめられた記憶がよみがえってきているのかもしれない。
ああ、亡きお父様、わたくしは、今とっても幸せです。だって、わたし、お嫁さんになれたんですよ。
死んでいたかもしれない運命をこの人が、救ってくれたんです!
だから、わたくし、この人のために、生きていきます!そうだ、「感謝」って言葉がぴったりなんだわ!
そんなことを思ってる内に、ベッドに到着した。
もう少し、このままロレンツォ号に乗っていたいのにな…。自分でもわがままなことを考えている。”
ロレンツォは、ベッドに腰掛け、顔をふせたまま自分勝手なことを考えているローザ姫にロレンツォ号から降りるように促す。
「姫、着いたよ。ここなら、痛くないと思うが、どうするね?」
ロレンツォの問いかけに答えず、黙って見つめる。自分は、もう少し、この状態を楽しんでいたい。
でも、ロレンツォ様の2回目の期待にも応えたい。そんな気持ちを沈黙で表現しようと試みた。
ローザの膣が、さっきよりも大量の分泌液で濡れていることは、ロレンツォにもわかっていた。
おしりを抱きかかえた指先部分がねっとりし、ベッドに座った瞬間に、じゅるりと音を立てたからだ。
顔を真っ赤にさせて、黙ったまま訴えかけてくるローザの笑顔が、ロレンツォには、たまらなかった。
「わたしも、もうしばらくこうしてみたくなった。それでいいかね?」
自分のわがままな願いを巧みに読み取ってくれる最高の夫に、ローザは、こくりと頷いて返答した。
やさしく話しかけてくれるロレンツォの笑顔が、ローザには、たまらなかった。
ぎゅっと、抱きしめて、股間の銃身を軸に自ら腰を振る。『う・れ・し・い』のスペルをいいかげんに描いてみる…
わからないでしょう?と笑顔で、問いかけてくるローザに、ロレンツォは、しばらく、その答えを思案する。
「う・れ・し・い?だね。わたしもうれしいよ。ローザ。」
「すごいですっ、どうしておわかりになるのかしら?不思議ですわ!」
「そんなこと簡単だよ。だって、わたしは、君を愛しているからね。何でもわかるのさ!」
本当は、ロレンツォは、ローザの唇の動きから心理を読み取っていたのだった。
彼女が思っていることや言いたい言葉が、口話のときのクセで、微妙に動くため、
音声にならなくても、ある程度、考えが読めるのだった。
でも、そのことを言わずにいたのは、年長者としての狡さだった。
今は、ローザを喜ばすことだけを考えていたかった。
ちょ、エロスw
待った甲斐があった、GJ!!
週末のひそかな愉しみになった
>>722様
>>723様
光栄です!今日はも少しがんばって続きです。
うーん、クオリティが落ちてなければいいけど…(^_^;)
二人は、向かい合った座位の姿勢で、つながったまま、ベッドの上で会話を始める。
「あの、ロレンツォ様…わたくし、さっき、上手にできていたでしょうか?」
「上手だとかの能力の問題ではないと思うがね。
だって、君は今日初めて、わたしの妻になったのだよ?
新婚初夜に、妻の身体に、夢中にならない夫が、いると思うかね?」
「あの、でも、わたくし、義体でもあるし、普通の女性と比べて、
あなたを満足させていないかもって、不安になるんです。」
「そうだな、そういう意味では、普通の女性なんかとは、
比べようもないほど、君は、素晴らしかったよ。
君を他の誰かと比べるかなんて、とても失礼な話だと思うのだけれどね。」
ロレンツォは、ローザの小さな可愛い胸の突起に、軽くキスをする。
ローザもそれくらいなら、もう恥ずかしがらないで、我慢できるようになっていた。
お返しに、ロレンツォの額にキスをする。
「あなたの義体になったからには、だれよりも上手にあなたに抱かれたいのです。
いいえ、そういう受け身的な考えでなくって、
もっと上手にあなたを喜ばせてあげられるようになりたいんです。
あなたの大切な命を上手に受けとめたいのです。」
「上手だったともさ。
君は、わたしの命の種をあんなにもおいしそうに飲んでくれたじゃないか?
そして、今も、こうしてわたしのものを身体の中で温めてくれている…。
わたしが喜んでいることを感じないのかな。
君の中で、もっと大きくなりたいと言っているだろう?」
「ええ、感じます。あなたのものがお腹の中で、とくんとくんって動いてます。
でも、わたしのここって、あの、
ロレンツォ様のものをきちんと収めきれていないので、か、風邪をひいてしまうんじゃなかって…。」
内部に収納できない銃身部分をローザは、右手でそっと握りしめる。
ちょうど、ロレンツォとの身体の隙間が、10cmほど空いているのは、そのためである。
どんなに努力して押し込んだとしても、この隙間が埋まるとは思えなかった。
彼の身体のサイズに合わない、自分の小柄なサイズをのろわしく思わずにいられないローザだった。
「あの、お口でなら、がんばれば、きっと全部飲み込むこと、できますわ。
でも、一番大切なここに、全部入りきれないなんて、その、普通の女性なら、…」
「ローザ!君は、自分の身体をずいぶん、過小評価しているようだが、
魅力のない女性の前で、わたしのモノがこんなに大きくなると思うかね?
まだまだ、君の中で大きくなりたいと言ってるじゃないか!
君がわたしのココを全部、身体の中に入れたいと思うのは、多分、
条件付けの一部の知識がそうさせているのだ。
わたしは、この隙間さえも、貴重なものに思えるよ。
比べたりするのは、本当に失礼なことだが、いいかな?
わたしの亡き妻も、今の君と同じように、これぐらい隙間があったよ。
この隙間を縮めようと励んでくれる君が、愛おしいよ。
小さな口を大きく開けて、わたしを飲み込んでくれようとしてくれる君が、たまらなく可愛いよ。
どう言えば、いい?わたしが、君にこんなにも夢中になっていることを!」
ロレンツォも、ローザの右手の上から、右手を重ね、自分の銃身を握りしめた。
自分自身の律動をローザの手の感触のフィルターを通して感じ、より一層の興奮を覚えた。
ローザの指は、滑らかで、少しひんやりとしていて、それでいてぬくもりを感じるしなやかさだった。
ロレンツォが、わざと妻と比較してみせたことで、ローザの気持ちは、急に安心していったようだった。
ローザの関心は、過去の女を越えてみせたいという女の嫉妬であり、
義体として担当官を満足させねばならないという条件付けの使命感に起因していたようだった。
「ロレンツォ様、わたくしのこの身体で、満足していただけますの?」
「ローザ、満足なんてものじゃないさ。
今の君は、わたしの理想だ。
この世で、君よりも素晴らしい女性はいないし、わたしを男にしてくれる最高の女は、君しかいない。
信じて欲しい、我妻よ。」
「はいっ!信じます。
あなたがそう仰ってくださるんなら、わたくし、あなたの最高の妻になります。
ううん、なりたいんです!
いたらないところをちゃんと指導してくださいませ。
わたくし、がんばります!」
「うむ、いい返事だね。
わたしも、最高の夫になれるように、努めるよ。
だから、そうじらさんでくれ。
そろそろ、エントリーさせた結果が欲しいと、ココが言ってる。
でないと、ホントに風邪をひいてしまうよ。」
ルームエアコンが効いているこの部屋で寒さは感じていない。
まして、裸のローザを抱きしめるロレンツォの身体は、
さっきからずっと火照り続け、汗を流しているくらいだった。
「はいっ。ありがとうございました。わたくしのわがままを聞いてくださって。」
ローザは、両手を離し、ロレンツォの顔を見つめながら、
ゆっくりとそのまま後ろのベッドに倒れ込んだ。
やわらかなベッドに、ローザの身体が沈み込む。
早速、ローザは、ロレンツォの背中へ両足を絡め、
かかとで腰を引き寄せて、その隙間を埋めるべく努力をして見せた。
しかし、ローザの中で、起立していた銃身が、いきなり90度に折れ曲がった刺激で、
銃身はさらに長く太く成長し、隙間は余計に開く結果となった。
「あっ!いま、大きくなりましたね?ロレンツォ様。」
「ああ、こいつめ。わたしをこんなにもじらすなんて、なんていけない子なんだ!君は!」
続き来てたじゃん
GJ
ロレンツォは、ローザとのふれあいを心の底から楽しんだ。
彼女が、自分の醜さを浄化してくれている、そんな気持ちになれたのだ。
だから、自分も素直な男になった。
ローザという一人の女性によって、男の忌まわしい過去が、癒されていたのだ。
ローザの膣は、銃身を締め上げ、残りの体液を搾り出すかのような蠕動運動で、
ロレンツォを喜ばせる。
気を抜けば、ローザの力強い膣圧で、銃身自体が外へ掃き出されてしまいそうになる。
ロレンツォも、力強くローザをベッドに押し倒し、腰を入れて、彼女の中心へ突撃する。
ローザの腰が壊れそうなくらいに、関節が軋む。
「あんっぁ…っ…ぁ…っ…」
男特有の銃身を擦らす運動で、ローザの動きに対抗させる。
彼女の内部で、快感が高まっていることが、彼女の顔から見て取れた。
その恍惚とした表情は、さらにロレンツォ自身を快感へと導いた。
「どうだ、さっきよりもイイだろう?」
ロレンツォは、わざとローザの目を見つめて、問う。
「は、はいっ…ぅ…っ…ぅ…っ…」
相手に問いかけ、しゃべりたいのに、しゃべらせないように抱くのがコツだと、ロレンツォは知っていた。
「イイのかね?それとも、よくないのかな?わたしのローザ!」
「は、はいっ…とってもイイですっ…さっきより…すっと…深く入って…来て…」
「そうか、そうか、じゃあ、もっと深く入れてみよう。」
ロレンツォは、残りの隙間が埋まるような勢いで、銃口をローザの臍下内部に定めて、撃ち込み始めた。
「んっぁああ、そ、そこっ。わたしの中で、何かに、当たってます!」
ロレンツォは、ローザの子宮口突起に自分のカリを引っ掛けるようにして、ピストンを調節する。
『射撃の腕よりも、抜くタイミング』がコツなのだ。
ローザのような小柄な身体には、勃起させた銃身を抜ける直前までスライドさせるよりも、
内部での小刻みなショートストロークの方が、女性にとって負担がなく、快感を感じるのだ。
「んっぁああ、ロレンツォ様ぁ」
ローザの目が、虚ろになり、ローザの快感が絶頂に達していた。
ロレンツォも2発目を撃つことに躊躇いがなくなった。
「さあ、行くぞ!君の中に、射精だ。
さっきの味を思い出しながら、受け取るとイイ!」
「は、ハイッ!お、思い出しながら、いただきますっ!」
「うん、いい子だ。いけない子だなんて言って、悪かったね。ローザ?」
「は、ハイッ!わたし、いい子になります!だって、あなたの妻になったんですもの!」
「わたしの妻になったからには、わたしのものを毎日受け取らねばならないよ?できるかね?」
「はいっ!できます!」
「じゃあ、行くぞ!!」
ロレンツォは、ローザの両太股を持ち上げて、そのまま胸に抱きしめる。
ローザの細い足が、ロレンツォの両頬に当たり、ローザの狭い股間のスリットが最小になる。
そのまま、ローザの腰を折り曲げ、ロレンツォの巨体が覆い被さった。
ローザの体内にもっとも深く銃身が進入し、その先端で、ロレンツォの愛が飛び散った。
「あっ、出てます!今、出てるんですよね…?」
「ああ…出して…るよ。さっき、君の口に出したモノを今度は、中に出してるよ。」
「うれしいっ。もっと、もっと出してくださいな、ロレンツォ様!」
ロレンツォの体液が、ローザの体液と混じり合って、ベッドのシーツを濡らしていく。
ピストン運動を止めずに続けることで、じゅぶじゅぶと音を立てて泡立ち、心地よい触感を二人に与えていた。
でんぐり返しになりそうなくらいにローザの身体を折り曲げ、
ロレンツォは、彼女の両膝を彼女の耳元そばのベッドに押し当てた。
そうすることで、ローザの腰が浮き上がり、ロレンツォの銃身を内部で折り曲げる力が倍加し、快感が持続する。
この体位は、ソファではできない行為だった。
”ローザの言う通りにしてよかったな…”
ビクビクと射精を続けるロレンツォは、ローザの配慮に感謝した。
条件付けの知識や技術が後天的に注入されたとしても、それが発揮されるには、
人格や個性がとても重要になる。
明らかに、ロレンツォのことを思っての行動が、ロレンツォを喜ばせていた。
処女の初々しさと、娼婦のような妖艶さで、ロレンツォは、2発目を存分に使い果たしたのだった。
ローザの呼吸が整い、落ち着き始めると、ロレンツォの銃身も細く柔らかくなった。
ローザの膣圧で、体液が内部から絞られ来て、膣口から零れ出ていた。
「ロレンツォ様、あの、ちょっと…離れてくださいますか?」
「うん、どうしたね?」
「あの、こぼれちゃいそうなんです。」
「ああ、トイレだね?」
「い、いえっ、そうじゃなくて…あっ、もっと、ゆっくり抜いてください…」
ロレンツォの銃口が膣から引き抜かれた後から零れてくる精液のカクテルをローザは自分の指で上手に擦りとる。
「ロ、ローザっ!無理に飲まなくともイイ!」
「無理じゃないですッ!こうしたいんです!ダメ…ですか?」
「…いいや。ダメでないよ。…とてもいい子だ。」
「でしょう?だって、これを飲むことで、わたしがロレンツォ様のものになった証拠なんですもの!
こぼしたりなんかしたら、他の義体達に恨まれちゃいます!」
ローザは、膣から零れる泡状の白い粘液を美味しそうに口に運んでいく。
ロレンツォは、その行為をずっと見守り続けた。
これ以上淫猥な光景はないだろう!
愛しい者が、自分のものを美味しそうに味わっているのだから。
雄と雌の匂いがベッドの周囲に立ちこめ、より二人を興奮させていた。
紅い舌とピンクの唇と白い指の間で、白い精液が糸を引いて濡れている。
ぴちょぴちょと音をたてて、ていねいに指先を舐め続けるローザをロレンツォは、物欲しそうに鑑賞し続けていた。
「もうっ、ロレンツォ様!これは、わたくしがいただいたものですからね?
そんなに見つめられても、もう返しませんよ!」
「いやいや、そんな取り返そうなんて思ってないさ。
君が、あんまり美味しそうに舐めるものだから、感心してるのさ。」
「そう見えます?」
「ああ、こっちが恥ずかしくなる感じだよ。そんなにたくさん出してしまったからね。」
「でも、2回目は、1回目よりも量は少ない感じですよ!
さっきは、こぼさず飲むのに、苦労しましたもの!2回目は、なんだか飲みやすい感じですのよ。」
精液を舐めとるローザを見ることで、ずっと興奮し続けている自分自身をロレンツォは、再発見していた。
”わたしは、本当に卑猥な男だな…”
これからは、こうして、彼女に毎晩のように吸い取られていくのかと想像すると、
むくむくと銃身に力が漲ってくるのだった。
そして、膣から完全に精液がぬぐい取られると、ローザは、銃身本体へ狙いを変えてきた。
「お待たせしましたわ!今度は、こちらのお掃除、しますわね。」
ローザは、さっきと同じように、銃身の根本から内部のチューブを絞り上げ、
零れ出てくる白い精液を舌先でからめ捕っていく…。
残弾全てを完全に吸い取る動作を繰りかえし、射精の快感がまた戻ってくるような感触だ。
その行為で、ロレンツォの睾丸の付け根のカウパー腺に例えようのない刺激が走る。
「ううっ、ロ、ローザ!!イイ。君は、なんていい子だ!」
「そう?、そうですか!」
「ああ、とてもイイ感じだよ。」
銃身内部の残弾は、出されたモノよりも男の匂いが強い。
そして、粘液状のものが張り付いていて、さっきよりも味が濃いのだ。
睾丸も垂れ下がって、ひんやりと冷たくなっている…。
”男性の生理についての知識を、
ロレンツォ様の生理として覚え直さなくてはならないことが、たくさんありそう。
もっともっと詳しくなって、いっぱい喜んでもらえるように、がんばらなきゃっ!”
ローザは、既に拘束制御の解除が完了していたが、
当初の目的とは別に、ロレンツォの精液の匂いと味に、執着心を持ち始めていた。
ロレンツォ自身が、そのことを喜んでいることが、ローザに、はっきりとわかったからであった。
アンケート
次回、残弾1発!どこに撃ちたい?
A 口
B 膣
C アナル
D 鼻
F 耳
G 髪
H 目
I 脇
J 臍
K その他
Dからはマニアの世界だな…
GJ!
ノーマルにBを
俺もBかな?
おっぱいが選択肢にないのは万死に値する!
アンケート集計結果
B 膣 2
E 胸 1
>>735 ごめんなさい。ぬけてました…OLZ
737 :
名無しさん@ピンキー:2007/03/22(木) 08:19:30 ID:gkw8MbA6
エロイヨーエロスギルヨーGJダヨー
も、なんつーか、どこでもいいっす。
”射精時には、あんなに硬く長く膨らんでいたのに、
射精直後からこんなに柔らかく短く萎んでいくんだわ。…”
夢中に吸い付き、しゃぶりながらも冷静に情報収集をしているローザであった。
義体には、担当官からの微妙な目配せや指先の合図で、
突入のタイミングや作戦の調整を図れるように
常に担当官の動きを学習する条件付けがなされている。
ロレンツォの好みや癖を完全に覚えて、ベッドの上での作戦に役立てねばならない。
まして、つい最近まで聴覚機能が麻痺していたローザにとって、
対象を見ないで音だけで動きを察知する力は、
明らかに他の義体よりも経験蓄積量が足りなかった。
それに、義体メイドであるなら、奉仕する分野で、他の戦闘義体に負けるわけにはいかない。
ロレンツォ様の自分への愛を信じていても、他のメイド義体達に、
「ローザは、たまたま運がよくて選ばれただけ…」
「魅力も能力もない義体と夜を過ごすなんて課長が、かわいそう…」
そんな戯言を一蹴するだけの努力を今まで以上に積む必要があるとローザは、考えていた。
”彼の愛に甘えてはいけない!彼のそばにいることが一番似合う義体となるわ!”
そんなことを考えながらひたすら舐め続けていると、口の中で新しい変化を感じとった。
なんと、3度目の勃起の兆候が出てきたのだ!
試しに、両手で左右の睾丸を揉み扱いてみると、明らかにロレンツォ様が、感じていた。
”3度目…できるかもしれない。”
しかし、新婚初夜で3度目をねだることは、妻としては、
はしたない行いなのかそれとも賞賛されることなのかが、わからなかった。
ロレンツォが、まだ撃ちたいというのであれば、撃たせてやりたい。
しかし、そうすることは、自分が欲望のままに相手を貪っているかのようなわがままな行いとも思えた。
既に2発の銃弾を体内に吸収しているのだ。
自分としては、大満足のはず。
さらに、3発目を要求するよりも、妻として夫の健康管理上、諫めるべきなのではないか?
そう思ったローザであった。
口からほかほかに温まった銃身を吐き出すと、ロレンツォの顔色を覗った。
「あの、また硬くなってきたようなんですけど…」
ローザは自分から、やりたい!という意志を出さないようにして問いかけた。
「君が、わたしに元気を与えてくれているからだ。君は、どうしたい?」
ロレンツォは、ローザの頭を両手で包み込み、目を見つめた。
「わたくしは、ロレンツォ様がなさりたいことをしたいだけですわ。」
「君が大きくさせたのだから、その責任を取るべきだと思うがね?」
「そ、それは、そうですけど、もう続けて2発も射精してるんですよ!
時間も3時ですから、そろそろお休みになられた方がよろしいかと思いますけど。」
「んっ?何を心配してるのか知らんが、わたしは、疲れてなんかおらんよ。
君が、もう眠りたいというのであれば、わたしもそうするつもりだが…」
「そんなっ!そ、そんなことありません!!まだまだ、したいですっ!
まだ、やりたいこといっぱいあります!
ただ、あの、ロレンツォ様が、わたくしのために無理をなさっているのではないかと…
すいません、なんだか、失礼なことを言ってますよね?
ロレンツォ様が若くないからとかってことじゃなくて、
短い時間に、あんまりたくさん射精させるのはお身体によくないって、知らされていたから…」
「やれやれ、条件付けというのは、一体どんな知識まで注入していたんだろうな。
そんなことまで、心配していたのでは、気が休まらないだろうに!
君が、したいと思うことをして欲しいな。
ベッド上では、男と女の関係だ。
担当官と義体の関係の条件付けを忘れるようにできるといいな。」
「だって!普通の男性でも、一晩で3回も射精できないって、知らされていたから。」
ローザは、目をそらして、自分の発言を恥じた。
ホントは、したくてたまらない。
3度どころか、彼女がロレンツォに求めているのは限りない欲望の渦だった。
身体の傷の位置と後遺症の程度、性的快感を感じる部位、皮膚の健康状態、体臭、体液の味、身体のサイズ…
全てをデータ化し、自分の学習機能を全開にして、覚えていきたい。
できることなら、ロレンツォのそばを一瞬でも離れたくない、ずっとつながったまま毎日を過ごしていたい。
これから彼が撃つ全ての精液を自分だけが独占できれば、本望なのだ。
しかし、メイドとしての務めを考えると、ロレンツォの健康管理は、絶対に外せなかったのだ。
「まあ、そうだろうな。
わたしだって、普通は、続けて3回もできないさ。
君が、あまりにも可愛いからだろうな。」
ロレンツォは、ローザの髪を指先でくるくると巻き付けて、耳に掛けて愛撫する。
ローザも顔を傾けて、その手の温もりを感じる仕草をする。
幸せというのは、こういうことを言うのだろう。
”わたしって、そんなに可愛い?3度目を続けて、いいのかしら?”
「そうとも、続けていいともさ!」
「えっ!どうして、わかったんですか?
あっ!わたし、唇、動いてました?
じゃあ、ずっとそうやってわたしの心をお読みになっていたんですのね?」
「やれやれ、ばれてしまったな。もう少し、君に、不思議がらせたかったんだがね。」
「あんっ、はずかしい!わたくし、どんなことつぶやいてました?
ヘンなこと考えていたから、ああっ!もう、はずかしいわっ!」
ローザの頬が紅くなり、両手で顔を隠して、ロレンツォの胸の中に頭を埋める。
ついさっきまでその可愛い小さな口で男性自身をしごいて精液を飲み干していた彼女が、
そんな子供のような仕草をとることが、ロレンツォには、たまらなく愛おしく思えた。
ローザにしてみれば、
”ロレンツォ様の胸って、なんて広くて逞しいのかしら。”
”これって、おいしくないっ、でも慣れていかなきゃっ。”
”えへっ、お姫様抱っこだぁ。それに、しっかりつながってるー。”
”やったぁ、二発目も飲んじゃった”
”うそっ!まだまだ元気なんだわ、3度目できるかしら…”
一体、どんな言葉を読まれて、なんて失礼極まりないことを読まれていたかと思うだけで、
ローザは、パニクった。
「どれどれ、君の方は、どうなんだろうね?」
ロレンツォは、ローザの股間に指を差し込み、内部を穿る。
指先には、ねばねばする汁がねっとりからみつき、糸を引いている。
唾液と精液とバルトリン腺液のカクテルが、ローザの膣口から漏れ出て、シーツを濡らしていた。
「ああっ!そんなに動かさないでくださいっ。」
「君ばかりに、させてしまったからね。そろそろわたしが君にしてやりたい。」
ロレンツォの指がV字になって、ローザの狭い割れ目を捲りあげる。
濡れているとはいえ、乱暴なまでのその動きに、ローザは、強い痛みを感じた。
「ロ、ロレンツォ様。い、いたいっです。」
「痛いかもしれないが、少しずつ慣れてもらわんとな。
狭いのもいいが、もう少し広がった方が、君にとっても楽になるからね。」
「は、はいっ。がんばります。」
「いい子だ。」
ロレンツォの指は、膣内部を上向きにひっかくようにして、ローザのクリトリス包皮を刺激する。
ローザの白い分泌液が、ロレンツォの爪に挟まり、痛みを和らげる。
ロレンツォもローザに見習って、その液体を舐めとった。
「うん、美味いね。君のここから出てくるものは、いい味がするよ。」
「いやだぁ、そんなの味わわないでくださいっ!」
「君だって、わたしのをさんざん舐めたじゃないかね?わたしだって、舐めてみたい。」
「そ、そうですけど、無理して飲まないでくださいっ。
わ、わたしが飲むのは、義体なんですから、当たり前ですわ。」
「うーん、どんどん出てくるよ。これは直接飲んだ方がいいな。」
「あんっ!」
ロレンツォは、シックスナインの体位で、ローザの上に馬乗りになって押し倒し、彼女の股間に食い付いた。
前歯による激しい愛撫で、ローザの体内から漏れ出てくる分泌液を掻き集めて味わい続ける。
ローザの顔の真上には、咥えねばならない対象がぶら下がってきていたが、
痛みと快感の境界線のようなロレンツォからの愛撫で、冷静な判断ができなくなっていた。
”と、とにかく咥えなきゃっ!”
パクリとくわえたものの、それで精一杯だった。
ロレンツォの愛撫が、激しさを増し、ローザの股関節が軋む。
ロレンツォの歯が縦スリットの膣口を垂直に囓る動きは、ローザの全身に電撃を走らせた。
もはや、妻ローザをいたわる夫ではなく、女ローザを貪る男になっていた。
尻の割れ目に指を入れて、しっかりと挟みこんでいるので、ローザは逃げようがなかった。
ロレンツォの口が、凄まじい速さで動く。
「ふわぅっ、あっ、あっ、あっ、あっ、ろほ、ふぇんつぉさまぁ!!」
ローザの口に、上から突き刺さった銃身に腰のグラインドの動きが加わわり、喉奥へと深く進入してきた。
自分が上になり、楽な姿勢で咥えていたさっきまでの体位でなく、
ロレンツォが上になって、咥えさせられるこの体位は、よりローザに努力を求める体位だった。
ベッドで夾まれた頭は、逃げることもずらすこともできず、
ロレンツォの重い体重が、ローザにのしかかり、嘔吐感を覚えながらも、全てを飲み込む。
やさしかったロレンツォが、明らかに、怖いロレンツォに変わっていることを感じた。
”これって、イラマチオっていうんだわ!”
ロレンツォは、3度目ができる男としての持久力をローザに見せたかった。
しかし、若い肉体に吸い取られた2度の精力は、かなりのエネルギー消費で、
3度目は、強い刺激を与えねば、出せないことを予感していた。
乱暴で刺激的でリズミカルな前後運動をしばらく繰りかえさねば、射精できないのだ。
しかし、ローザの口も狭く、全てを収めることが叶わないことがわかると、ロレンツォは、その動きを止めた。
無理に押し込めば、嘔吐しかねない。
「やはり、きついようだね。すまなかった、痛かっただろう?」
ローザの口からべとべとになった銃身を引き抜いて、虚ろな瞳のローザに話しかける。
「いいえ、大丈夫ですわ。こうすれば、いいんです。」
ローザは、ベッドに寝たまま、端にずり寄って来て、頭だけをベッドの下へと垂らした。
喉がストレートに伸ばされて、ロレンツォの銃身の長さを確保できる体位になって見せたのだ。
「いや、それだと、息ができないだろう?」
「ううん、大丈夫です。
呼吸は、ロレンツォ様の動きに合わせてできますから。
むしろこうした方が、ロレンツォ様の腰が動かし易いはずです。
これで、わたしのお口に入れてください。
これなら、どんなに激しく突いても、ずれませんわよ。」
ローザの唇から、唾液の糸が垂れて、床に落ちていく。
ロレンツォは、ベッドから降りて、逆さまになっている紅い口の中へ銃身を差し込んだ。
あっというまに内部へ全ての銃身が収まってしまうと、
ローザは、自ら腕を逆手にしてロレンツォの尻を抱きしめた。
”射精するまで、離さない!”
そういう意志を読み取ったロレンツォは、本気になって口へのグラインド射撃を始める。
同時に、ローザの股間への口撃も忘れない。
ローザの平らな胸の上に乗っかり、激しく突き立てるたびに、股間でうめき声が漏れ聞こえ、それが快感刺激となる。
「うぉっ、うぉっ、うぉっ、うぉっ、うぉっ、…」
ローザの苦しんでいるようで、それでいて、がんばっているようなあえぎ声がたまらない。
しかし、このまま射精するのは、危険に思えた。
もし、この状態で喉奥へ出せば、上手くいって、食道への直接射精で嚥下できるが、
下手すれば、むせて気管に入りかねなかった。
ローザは、飲みたがるかもしれないが、ロレンツォの3発目の標的は、決まった。
今夜最後の射精は、もう一度膣内で、行うべきだろう。
ロレンツォ様エロ過ぎw
GJ!ですよ
GJ!!
気遣うつもりが火に油を注いでいるローザがイイ!!
hosyu
ほしゅ
>>745 うわーわわわ。見事にぺったんこですね。
いるんですね。こういう人が。
ちょっと身長高い感じだけど、いいですねえ。
顔が見えないのが、残念!
ロレンツォは、ひんやり冷たいローザの美しい股間に顔を埋めながら、
ローザの温かい口内で自分を暴れさせた。
それが、ローザにとってどんなに苦しい体勢であるか、
わかっていながら、わざとそうしていた。
『男の本能は、女性を征服することでもあり、
女の本能は、男性に従属することでその代償を要求できることでもある。』
そんなことを言ったのは誰だっただろうか?
おそらく、ローザが苦しんだ分、ロレンツォは、後ろめたさから、
夫として真摯に仕えねばならなくなるだろう。
しかし、ローザは、自分が苦しんでもロレンツォを喜ばせられることが、
何よりも快感になっていたのだ。
それが、条件付けによるものなのか、
それとも、ローザの意志なのか、彼女自身にもわからないでいた。
ロレンツォの長い銃身が、ローザの喉から食道へかけて出入りし、
嗚咽の声は、さらに苦しい声となっていた。
大量の唾液がローザの唇から鼻や頬を伝って、床にしたたり落ちていた。
ロレンツォのマガジンが、かっちりと装填されて、
銃身の長さも太さも硬さも最大になったとき、ロレンツォは、勢いよく口腔から引き抜いた。
”ズボッ”
「ああっ、ロレンツォ様…このまま出していただいて、いいのに!わたし、大丈夫ですわ。
ちゃんとこぼさないで、飲む自信がありますっ!」
「いや、そうじゃないんだよ。君の顔を見ながら、行きたいんだがね?ダメかな?」
「あっ、それじゃあ、咥える向きを逆にしましょうか?」
「いやいや、そうじゃないよ。もう無理して飲まなくても、イイ。
君の拘束制御は解除されているのだから、安心なさい。
わたしが、君の顔を見ながら、君の胸の鼓動を聴きながら、抱きしめたいんだが、どうかね?」
ロレンツォにそう言われて、ローザの顔は、真っ赤になった。
飲むことばかり考えていた自分は、はしたないと思われなかっただろうか?
すぐに、ベッドの上に起き上がり、ロレンツォの顔を見つめがら、
ローザは、ごく普通に、当たり前のように、仰向けで横たわった。
そして、手のひらを広げ、両腕をロレンツォの前に差し出した。
「お願いします。入れてください、ロレンツォ様。」
ロレンツォは、ローザの両太股をM字に開かせ、
美しいローザの体内に入っていった。
そのまま、身体を重ね合わせると、ローザの顔は、
ロレンツォの胸の位置にやって来る。
体重をかけないように、ロレンツォは、身体を転がして、ローザを上にして抱きかかえた。
「ロレンツォ様…、わたくし、痛くありませんから、動かしてください。もう、大丈夫ですわ。」
「そうか?じゃあ、少しずつ動かしてみよう。」
ロレンツォは、ローザの腰を引き寄せ、小刻みに前後に揺らす。
ローザの唇が真一文字に結ばれて、うめき声を漏らすまいと歯を食いしばっている。
やはり、まだ、痛みがあるのだ。
それでも、その顔からは、苦痛だけではなく、喜びと恍惚の表情が見て取れた。
”愛しき、ローザ。君は、なんて、安らぎを与えてくれるのだろう?
わたしは、そんな君に何を返してやれるのか?ありがとう、ローザ。”
「わたしの方こそ、ありがとうですわ。ロレンツォ様!」
「いや、こいつは一本とられたな。今度は君に、わたしの心を読まれてしまった!」
「うふふっ、お互い口話での会話が長く続きましたもの。癖になっているんですわ。」
「癖か、こうやって君と抱き合うことも、当たり前のことになっていくんだな。…」
「そうしてくださいますか?」
「ああ、もちろんさ。」
「うれしいっ、もっと動かしてくださいな。ロレンツォ様。」
かわいいよ、ローザ!
GJ
GJ!
GJ!
小刻みに下から突き上げるようにして腰を動かすと、
そのわずかな動きでさえ、ローザは敏感に反応し、小鳥が鳴くように喘ぐ。
そうするうちに、ローザの膣内は溢れるような体液で潤っていった。
しかし、騎乗位では、ローザの方から積極的に動かねば、大した刺激は味わえない。
そのことを察したローザは、すぐに起き上がり、ロレンツォの上を跨いで膝立ちになり、
先ほど学んだ腰の動きを自ら再現してみせた。
ロレンツォの銃身が刺さった股間を軸にしながら、前後に激しく揺らしていく。
不規則な振り子のような、ぎこちない動きが、
すぐに規則的で巧みなリズムへと変わり、連続高速運動へと発展する。
「ああ、いいよ。ローザ!」
「こうですか?わたし、うまくできてます?」
ローザの素早いなめらかなその動きは、確かな快感をロレンツォに与えていた。
ローザの狭い膣で圧縮された銃身先端は、さらに膨張し、発射準備を整える。
自分の動きによる快感で、ロレンツォが喜んでいるかと思うと、
ローザは、うれしくてたまらなかった。
”やったぁ。わたし、上手にできてるんだ。
ロレンツォ様に喜んでもらえるように、もっともっとがんばろうっと。”
ローザは、軽い痛みも忘れて、腰を巧みに振り続け、
ロレンツォの硬いマガジンへと手を添えた。
かちこちに固まっているそのダブルカラムマガジンには、
濃い3発目を湛えていることだろう。
ここに愛撫を加えないのは、メイドとして、手落ちだ。
すぐさま、前後から、右手で睾丸をつまむようにして揉みほぐし、
左手でペニスシャフトを強く握りしめた。
「うぉっ、ロ、ローザ!」
”ロレンツォ様が、喜んでくださっている!”
ローザは、ようやくセックスのおもしろさを感じ始めていた。
二人で作る営みこそが、愛を育むのだということを。
”相手の喜ぶことを自分で考えて、積極的にしていくといいんだわ!
わたしって、本とか条件付けに頼りすぎていたんだ!
ああっ、もう情けないっ!しっかりするのよ!ローザ!
あなたは、ロレンツォ様に選ばれたのよ!
妻なら、もっと夫の好みや嗜好を感じ取らなきゃダメよ!”
ローザの手による前後からの挟撃で、
ロレンツォの理性は、ほぼ殲滅させられた。
もともと3回目の突入作戦自体が、戦力不足なのに、
ローザの若い肉体と愛情深い好奇心との対戦では、
不利を通り越して、敗北は目に見えていた。
つまり、ローザが満足するまでは、
つきあえないということを意味していたのだった。
しかし、ロレンツォにも男の沽券があり、夫としての意地もあった。
このまま、ローザの手による愛撫で、騎乗位のまま撃ち止めさせられるのは、不本意だ。
自分さえ気持ちがよければイイという問題ではない。
ローザに満足してもらい、条件付けがはずれたとしても(そういうことはあり得ない)
男として愛してもらえるに足る自分を見いだしてもらいたかったのだ。
ならば、ロレンツォは、ローザの若さに負けない魅力をどうしても演じてみせる必要があった。
「ローザ、すまないが、下になってもらうよ。」
ロレンツォは、乱暴にローザの腰をつかみ、つながったままベッドに押し倒した。
騎乗位で優越感に浸りながらダンスを踊っているローザの動きを完全に封じ込めたのであった。
「どうしてぇ?気持ちよくなかったですか?」
不思議そうに尋ねるローザのほほえみは、勝ち誇った顔にも見えた。
夫として、妻に奉仕してもらうことはこの上ない喜びだが、
妻に主導権をとり続けられる初夜というのも情けないではないか!
「気持ちが良すぎたんだよ!だから、今度は、わたしの番さ。」
ロレンツォは、全体重と残りの精力で、
つながっているローザの股間を目がけ、一点集中突入を敢行させた。
”メリメリッッ!”
「うあぁあああっ!いっいたいですっ!」
ローザの叫びに耳を貸さずに、
ロレンツォは、自分の銃を完全にローザの体内へ埋め込む作業を開始する。
ローザの腹部がぽっこりと膨れ、見えない内部からの突き上げで、
ローザの下腹部を進行している様子をとらえた。
先端銃口の敏感な部分が、ローザの終端にある子宮口の唇と微妙に故擦れ、
もう、それ以上の進入が無理であることがわかる。
それでも、ロレンツォは、ローザの欲望を満たすために、その運動を止めなかった。
「あんっ、あああん。いたいっけどっ、や、やめないでくださいっ!」
ローザの内部で、
痛みから快感への転化が起きていることをロレンツォは見抜いていた。
「止めないとも。これは、君の痛みを和らげる注射だからね。
お薬をもらう準備はいいかね?」
「はいっ!いっ、いただきます!おっ、お薬、くださいっ!
わたしの中に、いっぱい欲しいんです!」
「さあ、いくよ!口を開けて!目を開けて!足を開いて!
両手で、わたしの銃を握りしめなさい!」
「はいっ!わかりました!」
ローザが、両手でロレンツォの銃を強く握りしめた瞬間、
その手に大きな脈動を感じた。
ロレンツォの体内からローザへとつながるパイプラインで、
大量の精液の輸送が行われていることが、その感触から確かめられたのだ。
握りしめた指をはじくかのような力強い脈動のリズムは、
ローザの体内へ流れ込んでいく巨大な海の波をイメージさせた。
ロレンツォは、ローザの大きく開いた口の中を覗き込み、
自分自身が銃弾となったかのようなイメージで、
紅く奥深いローザの口腔へと飲み込まれていった。
ローザの吐く息の匂いとノンブルノアールの香水の匂いと
ローザの膣から溢れるバルトリン腺液の匂いのミックスフレグランスが、
ロレンツォの鼻腔を刺激し、興奮を高めた。
そして、ロレンツォは、ローザの唇に大きくかぶせるようにして喰らいつくと、
口の中に溜まった多量の唾液を注ぎ込んだ。
”!!!!”
すぐにそれに反応したローザは、ロレンツォからの贈り物をあっと言う間に飲み込むと、
彼の舌先を自分の舌で絡め捕り、自分の口腔内へと引きずりこむように誘いこむ。
そして、さらにパイプラインを強く握り締め、絞り上げる動作を加えた。
”!!!!”
絡み合う舌先の運動と下半身の脈動とのシンクロナイズが、
自然で心地よいオーガズムを二人にもたらした。
同時に絶頂を迎え、同時に果て、満足感に浸ることができたのだった。
”とくんっとくんっとくんっ…”
そうして、二人は、お互いの鼓動を聴き合うようにして身体を重ね合い、
つながったままで、ようやく眠りにつくことができたのだった…。
ふううううううううううううううううううううっ
エロシーン終了デース!
食傷気味って、怒られちゃうかな?
でも、どうしても書いてみたかったのだ。
シリアスにという要望に応えるのがこんなに大変なこととは…
このあと、物語は、ジャンとの対決とメイドイン公社のテーマで終了です。
長い間おつきあいくださいまして、ありがとうございました。
GJ!、そして、お疲れ様でした
お仕事が忙しい中、ありがとうございました!
GJ!!
堪能させてもらいました
…………………………………………………………………………………………………………
午後の公社の課長室で過ごす二人。
いつものような風景なのに、いつもとは違う空気が漂っていた。
晴れて夫婦となった二人の間には、新しい信頼と愛情の糸でつながっていた。
そして、ローザにとっては、新たな条件付けによる生活の始まりだった。
”今まで以上に、ロレンツォ様のお役に立ちたい!”
ローザの仕事ぶりは、今までと変わらない真剣なものだったが、
どこかしら温かみが増していた。
後遺症を抱えるロレンツォへのいたわりや仕事上のきめ細かい配慮が、
もっとうまくできるようになっていたのだ。
夫婦となったことに加え、音が聞こえるようになったことで、
ローザのメイドとしての才能に、さらに磨きがかかっていたのだ。
窓を開けて、冬の冷たい風で室内の空気を入れ換えるときでも、
ロレンツォが部屋から出ている間に済ませておいたり、
彼のコーヒーカップを机上に置く時の音が、静かになったのは、
ローザの感性と情熱の表れだった。
そんなローザの幸せを揺るがす連絡が、ついに、課長の胸の携帯電話に入ってきた。
「おう、ジャンか。…ああ、そうだ。…うむ、わかった。」
いつものジャンからの電話であるなら、そう聞き耳を立てることもないが、
今日の場合、約束の3日間後の電話である。
自分に関係のある電話であることをローザはすぐに気がついていた。
しかし、ロレンツォは、そんなことを知らないでいる。
「ローザ、ジャンがわたしたち二人にお祝いをしたいんだそうだ。
地下の射撃レンジまで出てきて欲しいそうだ。
行ってみようじゃないかね?」
「…あっ、はい!わかりました。」
「そうかまえんでもイイ。あいつには、手出しをさせない。
君にはずいぶん酷いことを言ったようだが、あいつは、言い方が冷たいだけで、
根は優しい男なのだよ。許してやってくれ。
多分、誰にも知られないように、君に謝りたいのさ!つきあってやろうじゃないか。」
「ええ、知っています。」
(とてもやさしくて、それ故にとても激しい気性である方であると。)
ジャンの呼び出しを受けて、二人が射撃レンジにやって来ると、
中央レンジにただ一人で立っているジャンの姿が見えた。
いつもとは違う雰囲気に、ローザはすぐに義体としての本能を刺激された。
(ジャン様のそばに、リコがいない?どういうことかしら?)
ジャン様が、課長とわたくしをわざわざ、この地下射撃場へ連れ出したことの理由は、
わたくしに謝りたいのではなく、わたくしが、公社の義体となっているか、
担当官の義体となっているかの確かめをなさりたいのだと確信していました。
ですから、わたくしは、スカートの中に、ホルスターのみを装着してから、
ロレンツォ様のおそばを離れないようにして、ここへ来たのです。
今のわたくしには、ロレンツォ様からいただいたG26を返していただく資格があるはずですから。
射撃レンジの施設には、ジャン様以外に誰もおられません。
おそらく、ジャン様が、ここを一時的に閉鎖なさったのでしょう。
周囲から人の気配が、まるでしませんから、保安員もどこかへ行っているのだとわかりました。
火薬の臭いがたちこめるここは、わたくし達、福利厚生課のメイドが、
掃除や管理を任されていない唯一の場所かもしれません。
「ローザ、これを返しておく。初弾が既にチャンバーに装填されている。
携帯許可証は、俺の名前で正式に出しておいた。これからは堂々と携帯するといい。」
ジャンは、ローザにG26を手渡した。
そして、ローザがそれを受け取るやいなや、ジャンは、課長の背中に周りこみ、
ローザをまっすぐに睨み付けた!
「さて、約束を確かめさせてもらおうか。」
ジャンは、自分のFNブローニングハイパーを胸から取り出し、スライドを引いて装填する。
そして、ロレンツォを後ろから羽交い締めにして、そのまま銃口を頭部に押し当てた!
「な、何を考えておる!やめんか!ジャン!」
「課長、動かないでください。
ローザが、俺の予想したとおりの女性なら、約束を守るはずです。
しかし、ただの義体だというなら、課長のそばにいるのは、危険です。
俺は、危険性のあるものをそのままにしておくことはできない。」
「さあ、どうする?拘束制御を解除してるなら、俺を撃てるはずだ。
課長だけの義体になった証拠を見せてもらおう。」
「お願いです。こんな試し方をなさるなんて、おかしいです。
あなたは、課長の大切な方なんです。
お願いですから、銃をおろしてください!」
ローザは、銃器の訓練を受けたことはないが、知識として条件付けは施されている。
自分の銃の引き金を引けば、弾が出る。
ジャンの銃も引き金を引けば、弾が出るだろう。
こんな均衡状態で、急所を外して手足を撃つことは、危険である。
相手の動きを完全に止めるためには、頭部への狙撃しかなかった。
ローザのグロックG26の銃口が、自然とジャンの頭部をピタリと狙った。
この超近接距離なら、絶対に外さないだろう。こんなことは、通常の義体にできる動作ではなかった…。
(ああ、そうなんだ!これが、拘束制御解除の効果なのね…)
「そうだ、それでいい。
あとは、俺を撃てば、確認できる…。
公社の最高指揮官たる俺を撃てるか?ローザ。
撃てないなら、課長は、死ぬ。
代わりに、俺が、公社の最高責任者になるだけのことだ。」
ジャンは、銃口をロレンツォに密着させて、ロレンツォに反撃の隙をまったく与えなかった。
ロレンツォは、ジャンが芝居をしていることをわかっていたが、
ローザが、誤ってジャンを撃ってしまうことを恐れていた。
ローザは今では、自分の命を守るためなら、何でもできる義体となっていたからだ。
「ローザ、俺を撃て!撃たなければ、俺は、課長を殺す。
引き金をひいてみろ。」
「ローザ、心配するな。ジャンの奴は、本気じゃない。危ないから、銃をおろしなさい。
ジャン、貴様、いいかげんにせんか!」
「ローザ、冗談ではないぞ。3秒後に引き金を引く、3、2、1、!」
”カシュッ”
ジャンを狙ったローザのG26が、乾いた音をたてた。
チャンバーが空であるための音だった。
「……わたくしをお試しになったのですね?」
「そういうことだ。
公社への忠誠律と指揮系統の拘束制御が解かれていることをたった今、確認した。
これからも、親父殿を最優先で守ってやってくれ。」
”バシッ!!”
ローザの左手が、ジャンの右頬を激しく叩いた。
「ジャン!こういう方法は、もう2度となさらないでください。
わたくしが、ロレンツォ様だけの義体となったからには、わたくしは、あなたの義理の母親です!
そのわたくしに、引き金を引かせるなんて!
ここに、リコを連れて来ていないことが、わたくしへのあなたなりの信頼の証であるとわかっていても、
わたくしは、ロレンツォ様を愛しているのです。
こんな事をすれば、わたくしは、必ず引き金を引きます。
…そして、もしも、あなたが死ぬようなことになれば、ロレンツォ様が助かっても、ひどく悲しまれます!
あなたは、ロレンツォ様の宝なのですから、わたくしにこんなマネをさせないでください!」
G26を握りしめた右手を下ろして、ローザは泣いていた。
ロレンツォただ一人のことだけを考えていればいいものを、
ジャンも大切な家族であると、ローザは言っているのだ。
ジャンは、笑っていた。自分を家族として愛してくれる女性が、目の前にいるからだ。
「それでいい。
もし、俺を撃たなければ、俺は、ここで、課長を犯すように、あなたを脅迫するつもりだった…。
俺は、何事も自分の目で確かめる主義だ。
ここに、リコを連れてこなかったことをあなたなら、気がついてくれると思っていた。」
「おい、ジャン、いい加減そういう自分の身体を張った確認方法は止めてくれ。
銃を使った芝居は、心臓に悪い。
万が一の事故もある。
それに、ローザは、銃の訓練は受けていないのだぞ。」
「課長、だから、ここへ連れてきたのです。
ローザさん、あなたには、課長からの仕事が無いときは、毎日1時間でいい、
ここへ来て射撃訓練を積んでくれ。
指導は、二課の課員に頼むといいだろう。」
「銃をもつ義体は、それなりの技術を積めと仰るのですね?」
「そういうことだ。的に当たらずともせめて敵を撃てるようにならねば、携帯する意味はなかろう。
課長だけの義体となった今のあなたなら、それが理解できるだろう。」
「わかります。
愛する者を守るためなら、それ以外のモノを捨てる覚悟がいると?」
「その通りだ。
それ以外の生き方を俺は認めない。」
「でも…、お断りしますわ!
銃の引き金を引いたのは、これが、おそらく、わたしの人生で最初で最後になることでしょう。
わたしの手に銃は、相応しくありませんわ。
銃を携帯することは、主人に仕えるメイドの務めです。
でも、銃を撃つことは、主人の仕事です。
ジャン、わたしは、銃を撃って主人を守るのではなく、銃を撃たずに守る方法を考えています。
わたしは、ロレンツォ様の銃ではなく、彼のためだけのメイドでいたいのです。」
「フッ…。ならば、それでやってみるがよかろう。
あなたの判断を尊重する。」
ジャンは、自分の提案を拒否されたことをむしろ喜んでいるように、笑っていた。
「やれやれ、わたしをカヤの外に置いて、勝手に話を進めんでくれ。
ジャン、とにかくお前のしたいことは終わったのだろう?
わたしが、お前を殴りたい気持ちを抑えている間に、出て行くがいい。」
「そうさせてもらいましょう。次に会うときは、礼を言いたくなることもあるでしょうから。」
「いや待て!やはり、その強情なお前の鼻をあかしておかねばならんな。
ちょうどいい!
射撃で勝負しようじゃないか。
お前のその思い上がりを義父として、糺しておいてやる!」
ジャンかっけー
GJ!
…………………………………………………………………………………………………………
公社中庭の木立の下で太陽の光を浴び、一人ぼーっと立っている美少年…
いや、もとい、美少女リコがいるのを不審に思ったアマデオは、迷わず声を掛ける。
ジャンさんがいれば、絶対に声を掛けなかっただろうが、
女性に声を掛けることを、アマデオは、自分の美徳としていた。
「おやっ?リコは、どうしてこんなところにいるのかい?ジャンさんはどこだい?」
「アマデオさん、ジャンさんは、地下の射撃場で課長さんと大事なお話があるからって。
だからここで、待っているように言われたんです。」
「地下の射撃場?あの御二人が秘密訓練?似合わんなー何かあるな…」
アマデオは、すぐに地下射撃場へ、こっそりと忍び込むと、
三人のただならぬ話し合いに出くわした。
折しも、ジャンがローザに銃の訓練を積むように語りかけている最中だった。
そうして、ジャンと課長の射撃勝負になると知るやいなや、
気づかれぬように抜け出し、アマデオは、
すぐにその情報を公社二課の作戦室の面々に吹聴して回ることを怠らなかった。
「おーい、地下射撃場で、課長とジャンさんの射撃の一騎打ちだそうだ!
オリンピックでも見られない射撃の腕前が見られそうだぜ!
仕事なんかほっぽって、みんなで見に行こうぜ!」
「おおっ!!そいつぁ見物だっ!行こうぜ!」
二課の職員は、常に娯楽に飢えていた。
緊張感ある職場であるが故に、ジョークとゴシップは、
彼らに欠かせないエネルギーのようなモノである。
しかし、フェッロやヒルシャーにしてみれば、勤務時間内に各自の持ち場を離れて、
全員が射撃場へ出かけていくような行動を認めるわけにはいかない。
まして、二課のナンバー1と2の対決を観察することに何の益があるか?
「何考えてるの?ジャンさんが、おられる場所へ出かけて、何と言い訳するつもり?」
フェッロが、厳しく皆を正す。
「そうだぞ!みんな冷静になれよ。あの御二人の射撃訓練する場面を見たからって、
別に僕らが上手になるわけじゃないよ。
それより、公安資料の犯罪パターンのフーリエ変換作業を誰か手伝って…」
「ハイッ!ヒルシャーさん!わたし、やりまーす!」
「おおっ、トリエラ、すまないね。」(今日はやけに素直だなあ?)
「だから!課長さんとジャンさんの射撃を見に行きましょうよ!」
「なっ、君までそんなミーハーなことを言うとは思わなかったよ…」
滅多におねだりしないトリエラが、ヒルシャーをじっと見つめてくる…。
「あのね…トリエラ。僕達は、今は、デスクワーク中だけど、これも仕事なんだよ…」
「わたしが手伝えば、パソコンでプログラム組むより早くデータ化できますよ…
だから、ねえ、ヒルシャーさぁんぅ…」
トリエラは、別に射撃が見たいのではないのだ。
見たいのは、あの二人が、何を理由として射撃訓練をしているのかという点だった。
どう考えても、ローザが絡んでるとしか思えなかった。
ならば、義体と担当官との恋の行方…見届けねばなるまい。
ヒルシャーだって、人並みに、ゴシップの類に興味はあった。
そして、トリエラがそう言うなら、少しぐらいなら…。
いやっ、ジャンさんがいないときこそ、秩序を保つように年長者として、振る舞うべきだろう。
年下のフェッロだって見てるし…
「そうだな、あの二人の射撃の腕前は、すごいって聞いてるし、…
いいや!だめだ!御二人だけでの話があるから、僕らは邪魔すべきじゃないよ。
そうだろうトリエラ?」
「ヒルシャーさんが、変換作業プログラムを作って、テンキーで入力してたら、
1日じゃ終わらないと思うけどなあ。
わたしなら、書類を読んでいくだけで、終わらせられるのに!
…ああでもなんだか、義体眼のデジタイズ変換モジュールの調子が悪い感じ…
今日中に終わらせるんなら、…なにか、気分転換になるモノが欲しい感じです…」
「ト、トリエラ…君は、どうしてそういう言い方をするんだい?」
「だってぇ、近頃、ヒルシャーさん、全然わたしのこと大事にしてくれないんですもの。
少しぐらい、わたしが喜ぶことをしてみようかなって気分になりません?」
「ぼ、ぼくは、いつも君のことを考えてるじゃないか?
それに、今は、勤務中で、このデータの解析も仕事なんだから…」
「だからぁ、わたしがやってあげるって言ってるのにぃ、ネッ?ちょっとだけ、興味があるでしょ?
あの御二人の勝負の行方…おねがいっ!どうしても見たいの!」
「うっ…」
トリエラは、いつもクラシックなブラウスを好んで着ていたが、
今日の服装は、やや胸の膨らみがよくわかるようなウエストラインが絞ったタイプだった。
ヒルシャーの机の上の書類をのぞき込むふりをして、
自分の胸をヒルシャーの右肘にわざと押し当てる。
先端の硬い部分を、間違いなく彼の皮膚で感じてもらえるように、トリエラは、わざとこすりつけ方を工夫した。
「そ、そうだな、君が、そこまで言うなら、ちょっとだけ見てみようか?
あの、フェッロ、少しだけ、その見てみようか?御二人が、勤務中に射撃勝負なんて、わけがありそうだし、
秘密訓練じゃないと思うんだよ。
見学させてくださいって、言えば、ダメだとは言わないと思うんだけど、どうだろう?」
フェッロも、実は、見たくてたまらなかったのだ。
しかし、上司のジャンさんが自分に寄せてくれる期待や信頼を裏切るわけに行かず、
ヒルシャーからの提案は、渡りに船だった。
「そうですね。仕方ありませんね。
でも、ここを空にするわけにはいかないでしょうから、誰かが、ここに残らないといけませんよ?」
「公社内監視映像なら、ここからでもみんなで見れるじゃあないスか?」
アマデオが、絶妙のタイミングでオプションを提案すると、作戦二課のデスクワーク組全員が無言で賛同した。
では、今から、作戦二課の射撃研修を
課長とジャンさん両名による教育映像を視聴しながら行います。
アマデオ、公社の監視カメラネットワクークにアクセス。
射撃場の御二人の姿を選び出して、一番わかりやすいものを最大表示で、
中央の作戦指揮用スクリーンに映しなさい。」
「了解!」
「オリガ、御二人の射撃ターゲットを2台のカメラでクローズアップ。
左右に並べて、それをメインスクリーンにオーバーレイして!
スコア集計の計算機も用意。」
「任せてください!」
「プリシッラ、ローザさんに義体用CDMA通信回線を開いて、
現場での会話をメール送信してもらえるかどうか交渉してみて。
もし、御二人の活動が極秘内容であるなら、
監視カメラの映像もわたしの権限ですぐに封鎖すると伝えてみて。」
「わっかりました!」
「ヒルシャーさん、これでいいでしょうか?
わたしも、御二人の射撃を見たのは、公社に来て以来のことですから、
見学してもよいとローザさんが判断すれば、見ても良いのではないかと思いますが?」
「ああそうだな、ローザさんに聞くのがイイと僕も思うよ。」
作戦二課の士気は、異様に盛り上がっていた。
殺伐とした突入作戦で、他人の命を奪うための作業は、何度も行ってきたが、
最高の娯楽映像を抜群のチームワークで入手できることに、充実感を得ていたのだ。
「ローザさんから、メール返信!メインスクリーンに字幕スーパーで表示します!」
『to プリシッラちゃん
ジャンさんが、わたくしの労働条件を改善するように、射撃勝負で課長に要望中。
課長から、見学許可だそうです。
みなさん、見てるんですか?
from ローザ』
「よっしゃあ!俺は、ジャンさんに50ユーロかけるぜ!」
「わたしは、課長に、50ユーロね!」
「じゃあ、俺が、金、集めますんで、みんなはってください!」
「アマデオ!お止めなさい!
これは、課長とジャンさんの勝負であって、賭の対象にするような不謹慎なこと…」
「収益は、ローザさんへの快気祝いに使います!」
「…そう、ならいいわ。わたしは、ジャンさんに500ユーロ。」
「おおおおっ!!」
あんましカキコしてないけど応援してるにょ
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「ジャン、お前が負けたら、今後、ローザに命令することは許さん。そしてこれからは、彼女のことを『ローザ義姉さん』とでも呼んでもらおうか。」
「ふっ、何を言い出すかと思えば、俺に銃を教えたことで、勘違いなさっているようですが、俺の腕前は、日々向上する一方です。まるで勝負になりませんよ。でも、まあ、俺が勝ったときは…」
ジャンは、涙を拭って沈んでいるローザの顔をちらりと見た。考えてみれば、ローザは、何一つ悪いことをしていないのに、エルザ事件がきっかけで、かなり悪辣なことを彼女にしてしまった。ジャンは、義理の母親になった彼女に申し訳ない気がしていたのだ。
「…俺が勝ったら、彼女の労働条件の改善を要求します。
週末は、公社外でローザと一緒に休暇を取ること。
ローザが望むときは、必ず彼女を抱くってことで、どうです?」
「ふん、自分だけが最高の射撃技術を持っていると信じとるようだが、イイだろう。
わしが、現場を引退したからといって、腕が鈍っていると思わんほうがいいぞ。
ローザ、君の銃を貸してもらえるかな?」
「はい、もちろんです。これは、ロレンツォ様の銃ですもの。」
ローザは、ふくらはぎのホルスターからG26を鮮やかに抜いて、ロレンツォに手渡した。
「この勝負、君の銃で勝ちたいものだ。
しばらく、ジャンに預けていたせいで、運が悪くなっていなければいいが…」
ロレンツォは、不敵な笑顔でジャンに嫌みをぶつけた。
「フッ、何を言うかと思えば、その銃は、ローザがきちんとメンテナンスをし、
銃器課がベストコンディションで保管していたんです。
銃のせいにして、腕の不味さをいいわけにしようとしても、見苦しいだけですよ。」
ジャンは、自分の愛銃FNブローニングハイパーを取り出し、チャンバーに装填させると、
すぐさま、14ヤードのターゲットにフルオートで3発続けて、発砲した。
”ダンッ!ダンッ!ダンッ!”
「まあ、距離は、こんなものでいいでしょう。ご老体には、きつい距離かもしれません。」
ジャンも、お返しとばかりに皮肉たっぷりに一言をぶつけてきた。
「ほうー、射撃姿勢をとるまでの動作に無駄が無くなったじゃないか。
成長するもんだな、リコに撃たせてばかりではなかったのだな?」
消音ヘッドホンを掛け、課長も、隣のレンジに入ると、G26をフルオートで3発発砲させた。
”ダンッ!ダンッ!ダンッ!”
「ふむ。イイ銃だ。グロック社から特注でバレルを選ばせただけのことはある。」
9ミリパラの音が、場内に響き渡る。
二人は、お互いに嫌みな言葉を交わしているのに、
何故か、二人の会話がうれしそうに弾んでいることが、ローザには、わかった。
音が聞こえなければ、こういう会話の中に隠れた信頼のニュアンスは、わからなかっただろう。
これは、わたくしの名を借りた二人の仲直りの儀式なのだと気がついたのだった。
「ほーぉう。課長、ちゃんと訓練していましたね。
とても、そんな暇があるとは思えないのに。いつ、されてたんです?」
「この歳になるとな。射撃の練習よりも有効な練習方法が、あるんだ。お前にはまだ無理だがな。」
「撃たずに、上達できるとは、思えませんな。証明できますか?」
「ああ、もちろん。好きな女性の前で、恥をかくわけにはいかんだろ?」
「そうでしょうね。」
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課長のスコアは、ジャンよりも点数が低い。
中央サークルに1発も当たっていないためだ。
しかし、不思議なことには、センターサークルを囲むように正三角形の弾痕ができている。
これは偶然なのか…
「ああっ!課長、おしいっ!もう少しでど真ん中!」(ジョルジュ)
「課長、すごいよ!」(ヒルシャー)
「課長さん、トライアングルショットなんて!」(トリエラ)
「課長って、犬と戯れているボケ老人のふりをしていたんか!喰えんお人やなぁ!」(アマデオ)
「今の反応で、射撃に詳しいかどうかがわかるわね。」(フェッロ)
「えっ、真ん中に当たってないだろ?上手いのか?あれで?」(ジョルジュ)
「多分わざとね。」(オリガ)
「この後、逆三角形で、星マークにでもするつもりじゃないかしら?」(プリシッラ)
「銃で静止した標的を撃つのは、そう難しいことではないの。
問題は、動いている標的を確実に仕留める技術よ。
わたしたちは、逮捕よりも制圧することが多いのだから。」(フェッロ)
「へぇー、俺はナイフが専門だからな。すると、この勝負、課長の勝ちなわけ?」
「まだ、わからないわよ。ジャンさんだって、こういうトライアルシューティングよりも、
コンバットシューティングでの技術が評価されている方だから。」
「でも、真ん中に当てんと、意味ないちゃうん?」
「あんたねえ何回突入作戦やってんのさ?一瞬の隙を狙って、相手の身体に3発も撃つことの意味は?」
「そ、それは、確実に相手が抵抗しないようにするためだろ?」
「初弾は、当たる面積の大きい胸や腹を狙って相手の動きを封じ、
次弾で、相手の攻撃手段である腕や肩を狙って、凶器を使えなくさせ、3発目で、頭部を狙う。
ボディアーマーが、発達した現在では、初弾で相手の攻撃力を奪うことが難しいのは常識よ。
課長の撃ち方には、現場で磨かれた習慣が出ているのよ。」
「静止した標的の真ん中に当て続けるだけなら、オリンピック選手の方が技術が上。
でも、彼らが、動くテロリストを相手に戦えば、初日に葬式を出すことになるわね。
動く標的に加えて、ねらえる身体の場所も変わる、相手から狙われながら、遮蔽物に己の身を隠しつつ、
右手でも左手でも撃てる訓練なんて、彼らには必要ないものだから。」
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つづきたのしみにしてますほしゅ
GJ!しかし500Kbの限界まであと11Kbしかないぞこのスレ。
「ロレンツォ様ぁ!素敵ですッ!
こんなに射撃がお上手だなんて、わたし知りませんでしたわ!
ジャン様と互角でいらっしゃるということは、公社一の腕前ということですわね?」
ローザは、レンジに入っている間は、さすがにロレンツォに触れなかったものの、
消音ヘッドホンを外し、マガジンを抜いて給弾しているロレンツォの腕に抱きついて、はしゃいで見せた。
「ふむ、あいつとジョゼに銃を教えたのは、わたしだからな。」
「いつも机に座ってばかりのロレンツォ様も素敵ですけど、銃を撃つお姿もかっこいいですわ!」
「そうかね?」
「ええ!とっても!」
その傍らで、ジャンも、黙って給弾作業をしているが、何故かうれしそうに笑っていた。
ジャンは、マガジンを装填して、レンジに立ち、今度は、左手に持ち替えた。
そして、ゆっくり全弾をターゲットに撃ち込んだ。
2発が、中央ド真ん中に。残りの弾で、十文字模様になるように弾痕をずらして見せたのだ!
「ほほうっ!左手で左右上下にもずらせるようになるとは、やるじゃないか。」
「この銃で、何度も作戦を遂行してきましたからね。
今では、精密射撃ならば、左右どちらで撃っても同じスコアが出せますよ。
さすがに、フルオートでは、利き腕でないと反動を抑えきれませんが、
サイトを見ずともこの距離ならば、ほぼ必中です。
デスクワークばかりの課長には、こういう射撃はできないでしょう?」
「高性能な銃ばかりで、訓練してきたお前達と一緒にするな!
わたしたちは、不良品の銃を自分で調整しながら使っていたものだ。
お前達みたいな若造には、初弾から銃のクセを見抜き、修正して撃つようなことはできんだろう?
どれ、わたしも左手で撃ってみるか。」
ジャンと同じような姿勢で、レンジに入ったロレンツォは、ジャンと同じようなリズムでターゲットに撃ち込んで見せた。
ロレンツォのG26は、コンパクトな携帯銃であるが故に、装弾数が10発と少ない。
しかし、まったく同じような十文字模様をこしらえて見せたのだ!
「クッ!、お見事です。」
全弾を撃ち尽くした両者は、レンジから同時に退き、マガジンに再装填を始める。
すぐに勝負がつくと思っていたジャンには、焦りが見え始めた。
冗談抜きに、本気モードでやらないと負けてしまいそうな課長の勢いに、ジャンも余裕が無くなり始めていたのだ。
”課長も人が悪い!こっそり練習していやがったな!
デスクワークばかりの今なら、簡単に勝てると思ったのに!
この勝負に勝たねば、ローザに対する謝罪とならないではないか!”
だからといって、勝たせてくれだなんて言えるわけもなく、ジャンは、不機嫌そうに4回目の給弾作業を始めた。
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「ぶぅーっ、わたし、ジャンさんの所へ行ってきます!」
「どうしたんだ?リコは?」
スクリーンを黙ってみていたリコが、いきなり駆け出して、部屋から出て行った。
「ジョルジュ…あんたさっ、いい大人なんだから、少しは女心というものを知りなさいよね?」(オリガ)
「リコは、ジャンさんの義体でしょ?
そばに担当官がいないという状況下で、担当官が銃を使っている現場を見て、冷静でいられると思う?
しかも、リコは、顔に出さないだけで、本質は、エッタと同じように、ジャンさん命ってタイプの子よ。」(プリシッラ)
「複雑な女の心境がわからないようじゃ、まだまだね。」(フェッロ)
「チッ!なんだよう。みんなしてオレをバカにしてさ。
オレだってちゃんとわかってらぁ。
ジャンさんは、リコが応援に行かなくたって、この勝負勝つさ!
あの人の腕前は、直に見た俺がよく知ってる…」
「いつ?ジャンさんが訓練してるのを見たの?」(フェッロ)
「ん?ああ。オレが、夜中に投げナイフの訓練をしていたら、たまたまジャンさんに出会って、
地下射撃場に助手として連れて行かれたことがあったんだ。
いやぁ、あのときは、ホント、運が悪いと思ったぜ!」
「ちょっと!それってすごい幸運なことよ!」(プリシッラ)
「で、どうだったの?そのときは?」(オリガ)
「そのときは、ジャンさんがレーザーサイトで照らした部分にリコが撃つという訓練をしていたんだけどよ、
リコの調子が良くなくてなー。
怒ったジャンさんが、お手本だってつーて、リコにレーザーサイトを持たせて、自分が撃って見せたんだよ!」
「それで?」
「驚いたの何のって!義体と互角の射撃をする人なんて、ジャンさん以外にいないと思ったね!
リコは、レーザーサイトをターゲットを隣のレンジから、順番にずらしていったんだけどよ。
ただの一発も外さないで、全弾、レーザードット上に撃ち込んで見せたんだ!
ありゃ、一生忘れない光景だね。」
「へっーーーー!!!」
「さあて、この勝負面白くなってきたわね。
ただいまのスコアは、ジャンさん300点。課長が220点。
1発あたりの平均得点は、ジャンさんが、7.14。課長が、7.33。
これは、ほぼ互角の戦いね!」
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782 :
メイド イン 公社 :2007/05/05(土) 12:59:00 ID:CBK758QU
>>780様
よろしくお願いします!
次スレに誘導してもらえるとうれしい!
783 :
780。。。。: