男装少女萌え

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1名無しさん@ピンキー
たててみた。
2名無しさん@ピンキー:2005/04/29(金) 19:37:33 ID:FUgabjZ6
このスレは時人萌えスレです
3名無しさん@ピンキー:2005/04/29(金) 22:07:30 ID:DuDHcUv5
男装してる美少女にハァハァするスレ
http://idol.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1020794488/

男装してる美少女にハァハァするスレ Part2
http://idol.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1103457853/
4名無しさん@ピンキー:2005/04/29(金) 22:13:10 ID:lM7kSIeM
期待age

三銃士のアラミスが僕の原点です。
5名無しさん@ピンキー:2005/04/30(土) 00:52:59 ID:rxQdNsZF
男装でツンデレならさらによし。
6名無しさん@ピンキー:2005/04/30(土) 01:00:32 ID:eb+oJMXF
男装美少女

 伊集院レイ:ときめきメモリアル
 セシル・ライト:ウィザーズハーモニー
 神楽坂潤:Piaきゃろっとへようこそ!2
 ファリス:ファイナルファンダジー5
 田宮 渚:天使のすきゃんてぃ
 神崎七海:恋愛CHU!

もっともっと追加を!
7名無しさん@ピンキー:2005/04/30(土) 01:11:12 ID:rxQdNsZF
どろろ: どろろ
ほえペン: 萌(元男装)
アニメ犬ホームズ: 青いルビーにでた子

ちょい違うが
ベルセルク: キャスカ
おざなりだんじょん: モカ
8名無しさん@ピンキー:2005/04/30(土) 07:04:29 ID:ZgfgCJeX
尾久崎 晶 : 舞-HiME
イエロー : ポケットモンスター★SPECIAL
如月 静馬 : ひなたぼっこ
9名無しさん@ピンキー:2005/04/30(土) 18:46:04 ID:C4LnUngH
幕末降臨伝ONI:壬生十郎太
俺の最萌え男装女性だがマニアックすぎたな
10名無しさん@ピンキー:2005/04/30(土) 20:33:58 ID:w1xH3aAD
ハヤテきゅん
11名無しさん@ピンキー:2005/04/30(土) 21:45:15 ID:9R0y2e7u
>>10
待て待て
12名無しさん@ピンキー:2005/04/30(土) 23:19:27 ID:sTYN5z21
十二国記の陽子は?
13名無しさん@ピンキー:2005/04/30(土) 23:36:40 ID:dIciY5Sm
アフル:アンドロメダ・ストーリーズ

マニアック過ぎかも…。
14名無しさん@ピンキー:2005/05/01(日) 00:56:44 ID:TbnZ/yZK
まとめサイトとか過去ログ見れるとことか無い?
あったら教えて欲しい
15名無しさん@ピンキー:2005/05/01(日) 01:24:04 ID:qucjlhbN
(個人的)男装美少女の定義
 1.男装していること。但し恒常的にしていることが条件。
 2.男装の目的が”男”として扱われることにある。
 3.周囲からは”男”の役割を果たすことを期待・認識されている。

 対象となる女の子が”男”として扱われるために男装し、周囲も彼女に対して
”男”として扱っていることを個人的には条件にしたいなぁ〜
 尾行とかで一次的に男装しているケースは除外だし、ファッションとして
男の服装をするケースも除外したい。
 注意するべき点はボーイッシュな女の子、主人公などが”男”友達のように
対応し、男物の服装をして、女の子にモテても一般的には”女の子”と認識
されているのでこれも除外したい。
16名無しさん@ピンキー:2005/05/01(日) 01:29:12 ID:qucjlhbN
で、知っている範囲で考察すると

伊集院レイ(ときめきメモリアル)
 1.男子生徒の制服
 2.家の教育方針のため、男として高校に進学
 3.周りから”男”として扱われる
セシル・ライト(ウィザーズハーモニー)
 1.男子系の服
 2.愛しの先輩に気兼ねなく付き合ってもらうため
 3.入部に際して”男”として扱われる
神楽坂潤(Piaきゃろっとへようこそ!2)
 1.ウェイターの制服
 2.劇団で男役をするために練習
 3.”男”として力仕事を任される。ウェイターの役割
17名無しさん@ピンキー:2005/05/01(日) 19:56:37 ID:aU+NtcS7
>>12
一応男物の官服着てるという描写があるから、原作では男装美少女だろうな。
18名無しさん@ピンキー:2005/05/01(日) 23:15:05 ID:9N9lw8kC
服装が男物なら男装と解釈することもできるけどね
19名無しさん@ピンキー:2005/05/02(月) 22:09:37 ID:dkxZnOzS
ジャス学のあきらは〜!?あきらはどこ〜!!
20名無しさん@ピンキー:2005/05/04(水) 07:20:26 ID:HS7584tn
タカラヅカッ!
21名無しさん@ピンキー:2005/05/05(木) 07:28:42 ID:B+8HPhnu
藤丸ゆかり ペンギン革命
22名無しさん@ピンキー:2005/05/07(土) 00:06:50 ID:CJUP5U0O
小説投稿されないかなあ・・。
23名無しさん@ピンキー:2005/05/07(土) 10:28:44 ID:m3PQgURS
小説は難しいな・・・
剥いたら”男装”じゃなくなるし・・・

まぁ剥かんかったらいいとか、純愛H無しで書けと言われたらアレですが。
というか、漏れは凌辱専門なんで・・・シチュエーションが思い浮かばねぇ!!
24名無しさん@ピンキー:2005/05/07(土) 16:57:04 ID:CJUP5U0O
男装娘は剥いて犯すのが萌え。
25名無しさん@ピンキー:2005/05/07(土) 22:23:25 ID:/TgExGyO
凛 : まいにち好きして
26名無しさん@ピンキー:2005/05/07(土) 23:12:33 ID:PWfyUnAA
自分の性別を男だと偽っている女アスランもいいかな・・・

アスランが激しい尿意を催して、仕方なくイザークの見ている前で立小便する羽目になった。
ジーンズのファスナーを開いてマンコだけ晒し出して、上手に立小便するしかない。
イザークは背後にいるので、マンコは見えていない。
しかし、立小便を成功させないと女であることがばれてしまう。
アスランは絶体絶命の大ピンチであった。

こんな小説もいいと思う。
成功させるか失敗させるかは作者の意向に任せるところである。
なかなか萌える要素があるのではないかと思う。
27名無しさん@ピンキー:2005/05/07(土) 23:14:28 ID:iu+YQ/90
>>23
前スレに小説は投下されてるんだが
28名無しさん@ピンキー:2005/05/07(土) 23:17:19 ID:jx4XTgBP
>26
男を女にしてしまうのは男装じゃなくて女体化だろ
29名無しさん@ピンキー:2005/05/07(土) 23:23:52 ID:iu+YQ/90
男装と女体化の間には決して越えられない壁がある。
3026:2005/05/07(土) 23:24:18 ID:PWfyUnAA
>>28
女体化して、改めて男装させるわけだよ
31名無しさん@ピンキー:2005/05/08(日) 00:09:00 ID:12hM1xHq
女体化した時点でもう別ジャンル
3226:2005/05/08(日) 00:28:43 ID:wc7PBiat
女体化がだめならカガリを男装させてもいいよ
ただし、本編と違って自分の性別を男だと偽っているとか・・・

カガリが激しい尿意を催して、仕方なくキラの見ている前で立小便する羽目になった。
ジーンズのファスナーを開いてマンコだけ晒し出して、上手に立小便するしかない。
キラは背後にいるので、マンコは見えていない。
しかし、立小便を成功させないと女であることがばれてしまう。
カガリは絶体絶命の大ピンチであった。

まあ、カガリは男装してても可愛いけど・・・
33名無しさん@ピンキー:2005/05/08(日) 00:31:40 ID:KpMucvvg
立ちションネタはもうけっこう
34一応、敲き台として:2005/05/08(日) 09:46:13 ID:3Jxv3GVg
「よいしょっ。これで全部・・・か」
 潤はバイトの時間を大幅に超過させながらも、ようやく倉庫整理を終えた。
「あらっ、神楽坂くん、まだいたの?」
「あっ、店長」
「朱美でいいわよ、営業時間じゃないから」
 潤は倉庫を出たところで四号店店長、羽瀬川朱美と鉢合わせをした。
「ところで、今まで倉庫整理を?」
「ええ、明日朝の準備で」
「言ってくれれば、手伝ったのに」
「いえ、このためにここに来たのですから」
「ごめんなさいね、男手がなくて・・・」
 二号店の店員である潤が四号店にいるのはヘルプのためであった。開店から
時間が経ち、ある程度軌道に乗ってきたこの店に他店からのヘルプが必要なのは
ずばり、男性アルバイトの人員不足が原因であった。
 Piaきゃろっとはその制服の可愛さから女子高生を中心に女性のアルバイト先と
して人気のある場所であり、そこでバイトをすることは一種のステータスでもあった。
そして、それは男性にとっても同じであった。可愛い制服を着た可愛い女の子に
囲まれてのアルバイト、喜ばないものなどいようはずもない。だが、それは一つの
大きな問題でもあった。
 男性アルバイトが女性アルバイトに手を出すことである。可愛い女の子がいる
環境では当然ともいえることであったが、店にとっては重大な問題でもあった。
年頃の娘を持つ親の中には、Piaキャロットで働くことを喜ばないものが増え、
ひいてはバイトそのものを許可しなかったり辞めさせたりするケースも出てきた。
 当初は店内での恋愛禁止を規則にしようとしたが、二号店店長の奥さん自身が
一号店のウェイトレスであったことは既に多くの人に知られており、こんな説得力
皆無な規則を作っても意味のないことは誰の目にも明らかであった。
 結局、各店舗で男性アルバイト採用の際には細心の注意をはらうべしという
ある意味で当たり障りのない結論に達したのである。
 この決定に最も大きな影響を受けたのが、ここ四号店であった。
35一応、敲き台として:2005/05/08(日) 10:45:28 ID:3Jxv3GVg
 四号店の制服はPiaキャロット全店の中でも、とりわけ大胆であり、ある程度
プロポーションに自信がない女性でないと応募してこないために、キレイどころが
集まる店として一部で有名であった。そのため、応募してくる男性アルバイトにも
下心ありありのものが多かった。それらの多くは四号店マネージャー岩倉夏姫に
よってことごとくハネられたのだが、同時に四号店は慢性的な男性アルバイトの
不足に悩まされることになった。とはいえ、条件を緩めると女性アルバイトの
親に警戒されるという問題もあった。
 この状況に対して、四号店は男性アルバイトの数が揃うまで他店舗のヘルプを
要請したのだが、どの店も事情は同じであったために長期にわたるヘルプに
応えることはできなかった。とはいうものの四号店の窮状を見過ごすわけにも
いかず、各店持ち回りで男性アルバイトをヘルプに出すことになった。 潤が
四号店に来たのはこのような事情のためであった。
 だが実際のところ四号店にとって潤は微妙な存在であった。男装の美少女、
確かに他の女性アルバイトに手を出すことはしないだろうが必要な男性の
腕力が求められるかは疑問であった。実のところ、四号店にとって保護者に
睨まれるようなことをしなければ、節度ある交際程度ならば構わないと判断
していた。それよりも女性アルバイトに期待できないこと、主に力仕事に
活躍できることを男性アルバイトに期待していたのである。その証拠にこの
四号店に限らず、Piaキャロット全店で採用されている男性アルバイト全て
一見優男風に見えるものでもがっしりとした体格をしているものばかりで
あった。決して素行だけで判断しているのではないのである。
 潤は2号店では男性アルバイトの役割をしてきており、また演劇を志して
いるだけあって基礎体力に関しては他の女性アルバイトに比べて大きく
勝っていた。だが、Piaキャロットに採用されている平均的男性アルバイトに
比べると見劣りするのは仕方なかった。
 潤の方も四号店のそんな雰囲気を察してか、無理して一人で作業をしようと
する傾向があった。今日も他のバイトに手助けを求めずに一人で倉庫整理を
して、結果として戸締りの時間まで働くはめになったのである。
36一応、敲き台として:2005/05/08(日) 12:57:55 ID:3Jxv3GVg
で、ここから話を展開するとしたらどういう方向がいいか、と。
 H形態
   1.朱美とのレズプレイ。
   2.明彦(もしくは別男性キャラ)とのプレイ。
   3.突如、押し込んだ暴漢によるレイプ。
 服
   1.Piaキャロ男性用制服、プレイは半脱ぎ。
   2.4号店の制服(除くぱろぱろ)に着替えさせる、プレイは半脱ぎ。
   3.全部剥く。

でも、書くとしたらできる組み合わせは1〜2種類程度っすが・・・
まぁ、男装美少女萌えの人はどういう方向性なのかな?という意味で。
37名無しさん@ピンキー:2005/05/08(日) 15:37:36 ID:GlQCxChV
工藤叶最強
38名無しさん@ピンキー:2005/05/08(日) 16:27:04 ID:ReeaKRwC
3キボンヌ
39名無しさん@ピンキー:2005/05/08(日) 21:28:47 ID:uGKuzXod
服は1キボン

前スレのレッドとイエローの続編マダー?
40名無しさん@ピンキー:2005/05/08(日) 21:38:53 ID:ReeaKRwC
前々スレのオリジのSSの続編マダー?
41ときメモ1 主人公×伊集院レイ:2005/05/09(月) 05:03:39 ID:qBBFt4/b
保守がてら投下します。
ときめきメモリアル1の主人公×伊集院レイです。

お目汚し失礼します。

伊集院レイとつきあい始めて3日が経った。
それはつまり、俺らの卒業式から3日が経ったと言う事だ。

卒業式の後、誰からとも知らぬ、(だが筆跡からして女の子からと推測される)手紙が、机の中にあって。
どこの学校にも一つや二つありそうなファンタジックな校庭裏の伝説の木
-----それは女の子が好みそうな、永遠に結ばれるやら何やらの伝説だったが------
の下に呼び出され、僕は特に何の感慨も無くその木の下に向かった。
ら、伊集院レイが居た。

三年間クラスメイトで常日頃嫌味な金持ちの『坊ちゃん』だと思っていた、伊集院レイが。
つまり、三年間「男のクラスメイト」だと思っていた人間に
「家の家訓で男の格好してたけど、実は女でした★」と言うありえないオチと共に、告白されてしまったのだ。

三年間常に、その形の良い頭の後ろで結んでいた金の髪を下ろして、さらさらと音がしそうな
ストレート・ヘアを僕に見せつけながら、ウチの高校の女の制服を着た伊集院レイに。

俺はその日、さっき迄3年間男だと思っていた人間に告られて、承諾した。
42ときメモ1 主人公×伊集院レイ:2005/05/09(月) 05:04:46 ID:qBBFt4/b
それから3日して今日は、伊集院とつきあい始めて2回目のデートだ。
が、2度目にしていきなり家に呼ばれてしまった。
「まぁ、その辺で適当にくつろいでいてくれたまえ。」
…物凄い模様でぶ厚い絨毯やら(高そう)変な絵やら(高そう)家の門をくぐってから
玄関迄何分掛かるんだ!?ってクソ広い屋敷やら、あらゆる調度品やら部屋の豪華さや
センスが一般からかけ離れているさは、こいつ主催のクリスマスパーテイの時に来た事あるから、分っていた。
この広い屋敷の奥まった場所にある、こいつの私室に入るのは初めてだったが、
今更ロココ調の家具やら今時の高校生らしさのカケラも無い、ついでに女の子らしさのカケラも無いインテリアの類では
もう驚かん。そこは想定の範囲内だ。
そこにかわいいシカさんの、怖すぎる頭のみ剥製が壁に掛かってるが、それもまぁいい。

だが、これだけは想定外だ。これだけは!!
「何故男装なんだ。何故男言葉に戻ってるんだ。」
いじゅういん。
目の前の俺の「彼女」の筈の伊集院レイは、以前の通り金の長い髪を後ろで縛り
男物のシャツ、ネクタイ(!)細身のスラックス。
物の見事に三年間見慣れまくった男・伊集院レイの私服姿だ。
確か伝説の木の下での告白の時に『卒業したら普通の女の子に戻れるのv』とか言って無かったか伊集院。

今日!今!この時のこれは、彼氏(俺だ)と君の「デエト」だろ。

「ハッ、あれは貴様を口説き落とす為の演技に決まっておるだろう!
三年間も慣れ親しんだキャラと態度と口癖がそう簡単に直ると思うかね?
口説き落としたらこっちの物だ。」

と、何がそんなに誇らしいんだか、ハーッハッツハッ…と「ああ伊集院だな」って感じの高笑いを続ける。
何に勝ちたいんだお前。
43ときメモ1 主人公×伊集院レイ:2005/05/09(月) 05:06:01 ID:qBBFt4/b
…まぁ何でもいいがな。今更。

俺も大概だが、恋人になって尚、普通に伊集院は伊集院らしく伊集院で、何だか毒気を抜かれる。
1年の時分、入学当初に伊集院を見た時、薔薇を普通に持ってるわ、一人だけ制服違うわ(何でだったんだろう)
毎日登校がリムジンだわ、立ち振る舞いは王子入ってるわ、なのにモテてるわで、
他の凡庸なクラスメイト、否全校生徒と鑑みても明らかに一人だけ異質に愉快な人だった。
存在がネタな様な奴だった。
そして俺は正直、『お友達にはなれない』と思った。愉快過ぎて。
(俺は平穏を愛してる人間だ。)
なので、そんな派手に愉快で存在自体ががネタの様な伊集院レイが「実は女でした★」とか言われても
愉快な伊集院の人生にひどく似つかわしく感じて、驚いたが、驚ききれなかった。
ギャグみたいな人生が似合う人って得だな、伊集院。


俺がそんな失礼な物思いに耽っている事も知らず、
「僕がこんな格好で、何か不都合でもあるかね?」
と言いながら、いつの間に準備したのか
カチャ、と豪華そうなテイーソーサーに乗せられたカップをテーブルに置く。
・・・別に無い、って理由を考えてたんがな、今。
伊集院が淹れてくれたらしい紅茶を見ながら、ぼんやり考える。。
俺は紅茶の種類なんて詳しく知らないが、心地よい香りがするので多分そこら辺にも、伊集院のこだわりがあるのだろう。
・・・ほっそい指。
伊集院は俺の前に紅茶を置くと、俺の視線など全く気付いた様子も無く
対面に自分の紅茶を置き、テーブルを挟んだ俺の対面のソファーに座ろうとする。
…をい。
44ときメモ1 主人公×伊集院レイ:2005/05/09(月) 05:06:40 ID:qBBFt4/b
その指に引きづられる様に、指の先のやはり細い手首を掴んで、俺は伊集院の細い体ごと自分のソファーの横に座らせた。
こいつ、やっぱり分って無かったんだな。
つきあってるヤツを「自分の部屋に呼ぶ」と言う事の意味が。
「・・・。」
『彼女』の細い肩を掴んで、体ごと俺の方を向かせて顔を覗き込むと、「何をするんだ君は」と伊集院の顔に書いてある。
…考え方を変えれば。
男装をしてた高校三年間は確実に彼氏を作れなかったんだから、
(仮に中学の時彼氏が居ても、高校三年間の間にほぼ確実に別れただろうから)
そう考えると、この時代錯誤で何がしたいのかよく分からない愉快なこの家の家訓に、お礼でも言いたくなる。

客観的に見て、伊集院は綺麗だ。
卒業式の時と、最初のデエトの時しかまだ女装はお目に掛かっていないが、はっきり言って目茶目茶可愛かった。
陽に透ける金の髪、長い睫、すっきりした目鼻立ち、スレンダーな体の線。
すれ違う男は、ほぼ確実に振り返った。
三年間男だと通せてしまっただけあって、ハスキーな声も立ち振る舞いもひどく中性的で、
それが又アンバランスな魅力となって、一昨日のデートの間中、俺はずっと目が離せなかった。

訝しがる「彼女」の綺麗な顔と、深い色の目を覗き込みながら、手のひらで確認しつつゆっくり撫でる。
あのさ。
「あのさ」
肩に乗せた左手は、そのまま腕を撫で下げる。
傍に居る伊集院にしか聞こえない様な声で、そっと優しく言う。
「・・・俺が、伊集院に告られた時、何て思ったか、分かる?」
顔を撫でた右手は、そのまま結んである髪を往復する。
「・・・知る訳無いだろう。」
45ときメモ1 主人公×伊集院レイ:2005/05/09(月) 05:07:15 ID:qBBFt4/b
黙って俺のされるがままになってる癖に、冷静な振りをして、俺から目を逸らしながら答える。
「…あの時は、自分が必死で、そんな事」
恐らく「考えてる余裕なんて」とか続けたかったんだったんだろう語尾は、俺の口の中にあっけなく消える。
初めて彼女の唇を撫でる様に味わいながら、俺は頭の中で、そっと、続ける。
あのさ、
あの時、俺。
すげー腹立ったんだよね。


どうやら驚いたらしい伊集院は、一瞬体をビク、と固くさせ、両手で俺を押し戻そうとする。
が、なだめる様に優しく触れるだけのキスを繰り返し、肩から背中に流れた左手と
頭の後ろの首のあたりの右手に角度を付けて、無意識のうちに逃れようと動く体を、逃さない様に掴む。
力を入れすぎない様に注意しながら。
伊集院の口の表面は柔らかい。
何度か「お願い」をする様に、ゆるく口で口をついばみながら、伊集院の表情を覗き込む。
その途中にも、腕で体の角度を変え、ソファーの背に押し付ける様にキスを続ける。
伊集院は困ったのか、突然の事態に対処し切れないのか、顔を真っ赤にしながら目をぎゅ、っと瞑っている。
あー、こいつ中学の時も絶対彼氏居なかったな。
まぁ、10中8.9居ないと思ってたけど。こいつ色々ウカツだし。
…いやまぁ俺も居なかったんだけど。

とーぜん俺もキスもその先も始めてで、俺ももっと緊張だの手はずが不器用だのしてもいい筈だが。
はっきり言って俺はかなり今キレている為、至極冷静に欲望の赴くまましたい事ができてしまっている。
俺も、自分はもっと小物だと思ってたよ。
46ときメモ1 主人公×伊集院レイ:2005/05/09(月) 05:07:57 ID:qBBFt4/b
ひどく長い時間を掛け、唇の表面を舌で舐め上げる。
「・・・っつ」
と、呼吸が苦しくなったのか、今まで噛み締めていた唇が少し開いた。
と同時に俺はその口腔内にも舌を滑り込ませ、伊集院は俺から更に深いキスを受けるハメになった。
ソファーで、俺に上半身分の体重を掛けられ、無意識に押し戻そうとしたであろう両手も
背中から流れた俺の左手にいっしょくたに掴まれて、俺の緩慢な唇への愛撫を受けさせられている。
ああ、かわいそうだな、と他人事の様にちら、と思う。

伊集院の今の姿は、俺が三年間見続けた男の姿なのに、口の中や掴んでいる腕はやはり女の子だな、と思える。
俺の力で、そう苦で無く押さえ込める程、華奢でやわらかい。
時間を掛けて自分の好きな様に、伊集院の口の中を蹂躙する。
角度を変えて舌でこいつの口の中を舐め上げるとくちゅ、とやらしい音が立った。
その音に、困った様な表情のまま俺にされている伊集院から「…っ、ンッ」と鼻に抜けた様な声が出る。
キスに意識が集中して来たのか、少しずつ緩慢に彼女の体から力が抜けてくる。
俺は角度を変えて彼女を抱かえ直そうと、少し、お互いの口腔に馴染んで来た唇を離すと
彼女の少し名残惜しそうな潤んだ目や、上気した頬、濡れた唇なんかが目に入った。
その扇情的な光景にもう一度口付ける。

今度は彼女のスラックスの間に左足を入れ、もう戒める必要の無い左手も、触りたいままに
彼女の男物のシャツの上の右胸のあたりに触れる。

と、固い。感触が、ひどく。
…サラシ?

長い上寸止めで申し訳ありません。
次はやりますので。
47名無しさん@ピンキー:2005/05/09(月) 23:36:47 ID:DshtrZNf
なにこのかわいい御曹司
48名無しさん@ピンキー:2005/05/10(火) 18:25:49 ID:+LB37dDX
age
49一応、敲き台として:2005/05/10(火) 23:59:06 ID:VFLo52dL
「倉庫の整理が終わっていないんだったら手伝うけど・・・」
「あっ、もう終わりました」
「そう。ご苦労様、あがってくれていいわよ」
「はい」
「そうだ、私ももう少しで終わりだから一緒に帰りましょ」
「そうですね、ではそうしましょう」
「じゃあ、戸締りするから手伝ってね」
「はい、分かりました」
 二人は四号店の戸締りの確認に向かった。
「そうだ、聞こうと思っていたんですけど」
「なにかしら?」
「四号店の24時間営業はいつからですか?」
 ご多分に漏れず、Piaキャロットも他のファミリーレストランと同様24時間営業を
行っている。ただ、いきなり24時間営業を行うのではなく、新店舗開店当初は
朝の10時くらいから夜までという短い時間で営業し、スタッフが慣れてきてから
順次営業時間を延ばしていくという方式を取っていた。
 現在、本店・2号店・3号店は24時間営業を行っており、5号店以後の店舗も
24時間営業に踏み切っていた。この4号店のみが早朝から深夜までの営業と
なっていた。
 この質問をされた朱美は少しばかり難しい顔をした。
50一応、敲き台として:2005/05/10(火) 23:59:12 ID:VFLo52dL
「あっ、すいません。答えにくいことでしたら結構です」
「う〜ん、実はね・・・この辺り、暴走族がいるの」
「暴走族・・・ですか?」
 潤の答えには”今時?”という響きがあった。実際、本店や2号店周辺では
暴走族=珍走団として笑われる存在となっているためにほとんどいないので
ある。
「そう。で、いま治安が悪くなっててね・・・」
 朱美は言葉を濁した。それを聞いた潤はたしかに思い当たるところが多かった。
このあたりのレストランなど本店や2号店周辺では24時間営業しているところが
4号店と同じように深夜になったら店じまいをすること、海岸通の大きな道を夜
歩かないように注意されたことなど。そう考えると意外と深刻な状況なのかも
しれなかった。
「いま、警察の人に対応をお願いしているから。それが済めば・・・」
 24時間営業は暴走族がいなくなって安全になってから、ということらしい。
「じゃあ、戸締りは念入りにしないと」
 そう言って裏口に歩みかけた潤に朱美が問いかけた。
「そうだ、潤くん」
「なんですか?」
「この制服、着てみない?」
「えっ!?」
 潤は驚いた、朱美の着ている制服−トロピカル・タイプの制服を着てみないか、
ということである。この言葉に潤は大いに戸惑った。
51一応、敲き台として:2005/05/10(火) 23:59:51 ID:VFLo52dL
・・・ちょっと進めてみました。
52名無しさん@ピンキー:2005/05/11(水) 21:25:06 ID:87jxyhQd
なんでハンパな区切り方ばっかなんだよぅ!
じらしやがって!!!
53一応、敲き台として:2005/05/11(水) 23:40:41 ID:X2F+WYUM
「あ、朱美さんの着ている服ですか!?」
「そうよ」
 こともなげに朱美は言う。潤が戸惑うのも無理はなかった。4号店の制服−
トロピカルタイプはおへそを出したセパレートタイプのものであり、露出度に
関してはPiaキャロット、いやファミリーレストラン業界でもダントツで一番と
いえるほどで、なにしろ肩のストールと腰のパレオを取ってしまえば大胆な
ビキニと大差のない代物であった。
「あっ、でも僕のサイズにあったものが・・・」
「う〜ん、ともみちゃんかナナちゃんのだったら・・・」
 乗り気な朱美とは対照的に潤の方は困っていた。
 男装でバイトをしていて周囲にバレなかった、あるいはさほど不自然でなかった
のは潤の演技力という点もあったが、女性にしては高い目の身長とそれに反比例
したかのような小ぶりな胸という点も大きかった。今ここにいる二人を比較すると、
身長は潤が165センチ、朱美は156センチと潤の方が9センチ高いのであったが、
バストになると潤が77センチ、朱美が86センチと今度は朱美の方が9センチ大きい
のであった。もし潤が朱美のようなスタイルであったら男装なんて演技以前の問題で
バレてしまうのは間違いなかった。
 トロピカルタイプのような制服は朱美のようなスタイルのいい女性が着ると映える
のであって、自分のような貧相なスタイルではみっともないだけだと潤は思い込んで
いた。だから2号店のメイドタイプの服は着れても4号店のトロピカルタイプやもう
一つのフローラルミントタイプを着るのはとても恥ずかしいものであった。
 無論、朱美の方に悪意はなかった。むしろ、潤の考えていることがある程度把握した
うえで、この制服の良さと自分のスタイルに自信を持って欲しいという考えがあった。
「そうね、最終日には着て入ってもらおうかしら」
「えっ・・・でも・・・・・・」
「恥ずかしがってはいけないわ。女優だったら何でも着れないと」
 どうやら本気で潤に着させようと思っているようだった。
「ぼ、ぼく、裏口の方を見てきます!」
 返答に窮した潤はそう言って裏口のほうに向かった。
54一応、敲き台として:2005/05/11(水) 23:42:39 ID:X2F+WYUM
また半端に区切ってしまった。
一応、プロットはあるのですが、まだ・・・書けてないので。
55名無しさん@ピンキー:2005/05/14(土) 00:32:08 ID:OeVP5ihr
レイタンとのラブラブエチーまだー?
56名無しさん@ピンキー:2005/05/15(日) 00:41:05 ID:rYrxv+5u
伊集院もそうだが主人公いいぞ。がんがれ
57ときメモ1 主人公×伊集院レイ:2005/05/15(日) 14:01:40 ID:IEtiKG6l
>>46 の続きです。

「彼女」の右の胸を俺の左手で触れると、固い布の感触がした。
多分、これはサラシと言うヤツだ。
こいつが男装する時は、これで胸を包んで男のフリをしていたんだろう。
お前こんなモンしてるから、胸が育たなかったんじゃないのか。

角度を変え好きな様に彼女の口腔を犯してる間に、俺はそっと彼女のネクタイを剥ぎ、
シャツのボタンを外す。我ながら初めてなのに仕事が速い。
触りたい所なんて死ぬ程ある。
恥ずかしいだろうに、体を固くしながら半ば強引に俺の愛撫を受けさせられている伊集院は、
体が密着している所為と、初めてのキスで半ばパニックに近いらしく
俺の手が動いている事に、全く気づいていない様だった。
恥ずかしくて瞼に涙を溜めながら、俺に口腔を犯されている伊集院は、可愛い。

そんな視覚的にもやらしい伊集院を見逃したくなくて、キスの角度を変えると
「・・・ン、」と無意識に出たんだろう声と共に、瞼が少し開いた。
と、同時に

「何をする貴様ーーッ!!」

どかッ
蹴られた。腹を。
多分本人は思い切り蹴ったつもりだろうが、俺は余り痛くなく、
反動で伊集院の体の上からソファーの前のテーブルに腰掛ける形になる。
58ときメモ1 主人公×伊集院レイ:2005/05/15(日) 14:02:23 ID:IEtiKG6l
俺に完全にボタンを外されたシャツと、半分位緩めかけられ、はだけたサラシをシャツで隠しながら

「つきあって3日目で初チューの後はもうコレかっ!
やっぱり僕とつきあったのは、かわいく麗しい僕の体だけが目当てだったんだな!?」

涙を目に一杯溜めながら、真っ赤になって伊集院が怒っている。
そのしっかり握られたシャツの胸元に、さっき俺がこっそり付けた跡が残ってるのが、見える。
伊集院が怒ってるのは分るんだが、そんな表情ですらもう、何ていうか。
「…そうだよ。」
と間を置かず言うと、こいつは一瞬分り易く傷ついた表情をした。
その表情を確認して、俺はこっそりと哂う。

伊集院は確かにかわいくて麗しいが、そんな女の子は俺の回りにそらもう沢山居た。
ついでに言うと俺は顔も頭もそこそこで、そこそこモテていた。
この自由恋愛の現代に於いて「家柄」とか気にさせられる程度に環境が吊り合わないわ、
男装して高校入っちゃいました★とか言う笑える青春送ってるわ、勉強出来ても性格がアホの子だわ
そもそも女の子の好みが「フツーであれば良い」と言う凡庸な俺が、わざわざ伊集院みたいな
面倒臭いヤツとつきあってる時点でおかしいと思わないか。

あんまりこいつが分り易くかわいいので
「…ってのは嘘で」
って、とぼけたら
「どっちだ!」
って、真剣に突っ込まれた。
うるせぇ、死ぬ気で悩め。
59ときメモ1 主人公×伊集院レイ:2005/05/15(日) 14:03:21 ID:IEtiKG6l
口で説明する気の無い俺は、胸元でシャツを握る伊集院の細い手首を取って
手の甲にゆっくり口付ける。
ちゅ、と音を立てて。
腑に落ちない、と言う表情をしている伊集院をそのままぐい、と引き寄せ、開いている方の手で背中に手を回す。
外れかけのサラシの背の下に。

「…又、貴様は…っ」

と、まだ俺を信じきれないのか単に恥ずかしいのか、片手でシャツの首元を握ったまま
体をよじって俺から逃げようとする。
何、まだ3日目だから早いってか?
俺は我慢なんて、3年もしたのに。

俺から顔を逸らして逃げたい伊集院に余計征服欲を駆られた俺は、軽くこいつの脚を引っ掛けバランスを崩させる。
よろ、とソファーの方に前のめりになった伊集院の肩と腰を抱いて、ゆっくりとソファーに伏せさせる。
もう両手の入る程ほどけたサラシの隙間に後ろから両手を入れ、ふくらみを柔らかく揉みしだく。
計らずともソファーにうつ伏せの格好になった伊集院は、俺の両手が直接の胸の上にある事を認識すると、
一瞬息を詰めた後、背中の上に乗る形になった俺の方を見ながら、真っ赤になって困った様な表情をする。

…や、め、と小さく声が出た後、俺の表情を見れないかの様に脇の下から胸に伸びている俺の腕を解こうと
自分の胸の上で好きな様に動く俺の手を止めようと、サラシの上から俺の手に重ねる。
そんな弱い力じゃ、俺の手なんて止められない。
ソファーの上に組み敷いた伊集院は吃驚する程華奢で、俺の腕の中にすっぽり入る。
俺に直接触られて、困惑した様なこいつは、もうどんなに男の服を着てても、女にしか見えない。
目の前にあるこいつのうなじから唇を這わせ、さっき俺が付けた鬱血の跡に狙いを定めてもう一度強く吸うと、
…は、ぁ、と細く高い声が微かにする。
鬱血の跡は少し濃くなった。
60ときメモ1 主人公×伊集院レイ:2005/05/15(日) 14:04:14 ID:IEtiKG6l
そのまま、弱い抵抗をする伊集院の手なんて意に介さず
その柔らかい胸を両手で円を描く様に蹂躙して、その中心の突起を爪で引っかく。
止めたいのか、うつ伏せになりながら全身に力を込める伊集院の肩からシャツを少し剥ぎながら
肩にたくさんのキスを落とす。
伊集院の長い髪が顔をくすぐる。
触った後の手に、柔らかく残る胸の感触が消えない内に又そこを俺の好きな様に揉む。
たまに突起を摘むと、少しでも俺の手を動く範囲を狭めようと力を込め小さくなった伊集院の体が
びく、と電気が走った様になる。
顔を体の下の方に背けて、恥ずかしさに耐えている伊集院の恥ずかしい表情を見たくて
「伊集院、こっち、向け」
と真っ赤になっている耳元に優しい声を叩き込むと、しばらく間があってから、素直にゆっくり、こっちを見た。
羞恥と困惑と快感の入り混じって涙ぐみながら俺を睨んだ伊集院は、
見たかったそんな表情をようやく見れた俺の、満足しつつもひどく意地悪な表情を見たんだろう。
その後、又俺に口腔をさらわれて、目を閉じた。


「レイさま、お茶をお持ちしました。」
ノックと共に、ドアの外に人の気配がした。

驚いたのか、伊集院の体がさっきとは別の意味でびく、と震える。
恐らく、この家のお手伝いさんだろう。
お客の俺に、お茶を運んでくれたと思われる。

…さ、どーする?
61ときメモ1 主人公×伊集院レイ:2005/05/15(日) 14:05:04 ID:IEtiKG6l
伊集院家の一人娘の、レイさんが実家の私室で男にソファーに押し倒されて、
娘さんは半裸にされて胸を揉まれてました、じゃ言い訳のしようも無い。
これが、家人になんてバレたら、それはもう滅茶苦茶シャレになんて、ならないんだろうな。
家に、格式とやらもあるらしいしな。
俺と伊集院はこいつを猫かわいがりしていると言う先日卒業した高校の理事長に、離れさせられるかもしれない。
「ウチのかわいい娘に何しくさるんじゃ」と言う至極マットーな理由で。
いや、好雄みたいに俺も、伊集院とつきあった記憶とかをトばされるのかな。
(しかし現代科学の何をどうしたら、そんな事が出来るんだろう。魔境かこの家。)

だけど、それを選ぶのは俺じゃない。
俺は、困惑するこいつを見下ろしながら、うつ伏せになってるこいつのスラックスのベルトに手を掛ける。
そんな俺を信じられない物を見る表情で、下から見る。
これ以上俺にやらしい事をされたくなかったら、このお手伝いさんに助けを求めればいい。
その代わり、多分俺にはもう会えない。
選ぶのはお前だ、伊集院。

その俺の意図を正確に汲み取ったのか、困った様な泣きそうな様な表情を一瞬してから、
一呼吸。

「…いい、お茶は僕が出した。」
「勉強をしてるから、下がっていてくれないか。」

と、多分頑張ったんだろう至極冷静な声を出しつつ伊集院は言った。
俺の下で俺に襲われながら。
…勝った。
62ときメモ1 主人公×伊集院レイ:2005/05/15(日) 14:05:51 ID:IEtiKG6l
そんな伊集院の言葉を本当に疑わなかったのか、ドアの前の足音は又パタパタと遠ざかる。
俺に告白をして来た伊集院には余りにも分が悪い賭けに、勝った俺は
嘘つき、と又うつ伏せになった伊集院の耳に、更に追い討ちを掛けた。

「なぁ、寝室、何処?」
無駄にゴーカな伊集院の部屋の今はまだ他にいくつものドアがあって、どれが寝室に繋がるドアなのか分らない。
余りに直接的な俺の台詞が勘に触ったのか、又俺を一睨みすると
「もうこんな…事は終わりだ、止めだ止め!!」
と、ソファーに伏せた体勢のまま起き上がろうとする。
が、上に俺が乗っかってるわ俺に胸と下腹部を触られてるわで体に力が入らないのか、すぐ潰れる。
止めるかよ。

あんな弱い抵抗で、助けも呼べないわそんなんじゃ。
俺に好きなだけされるに決まってる。






63ときメモ1 主人公×伊集院レイ:2005/05/15(日) 14:09:17 ID:IEtiKG6l
すいません、次は入れますので。

>>47>>55>>56
物凄く有難うございます。

>>52
スマソ。次は完遂する。
64名無しさん@ピンキー:2005/05/15(日) 23:05:37 ID:rv+hU1Dj
やばい、禿萌えたw
次は入れるとな!!期待(;´Д`)ハァハァ

……一番簡単にED見られるからという理由で
真っ先にオトシた伊集院に一番萌えた自分なので
こんなSS読めてすげー嬉しい。がんがれ!!
65名無しさん@ピンキー:2005/05/16(月) 21:45:47 ID:dPL3ktBc
あげ
66名無しさん@ピンキー:2005/05/18(水) 15:49:48 ID:SzAvU4NU
食わず嫌いはよくないことを実感
伊集院かわいいよかわいいよ伊集院
67名無しさん@ピンキー:2005/05/20(金) 08:50:24 ID:tbhVWTUU
上げ
68名無しさん@ピンキー:2005/05/21(土) 02:06:03 ID:3Tiu7zOA
禿になるほど同意
69名無しさん@ピンキー:2005/05/22(日) 03:51:14 ID:raRE0B3W
伊集院かわええ。鬼萌え。
つか、この主人公何気に一途純情鬼畜で好きだ。
70名無しさん@ピンキー:2005/05/24(火) 04:53:22 ID:RmMJESfa
age
71名無しさん@ピンキー:2005/05/24(火) 05:34:54 ID:RGaXqfnM
すげぇ! 可愛い!
もともと伊集院は大好物なんだが
特にこれはいい!
主人公もなにげに一途な鬼畜でいい!
もー、あっちこっちに何度も入れちゃってください(;´Д`)
72名無しさん@ピンキー:2005/05/25(水) 05:25:11 ID:rKIM1oZ3
GJ!
なんかリレー小説っぽい感じもしたけど面白かった
73ときメモ1 主人公×伊集院レイ:2005/05/26(木) 02:27:18 ID:drzXYYEy
>>62 の続きです。

ソファーの上で俺に襲われている伊集院は、このゴーカな調度品溢れる彼女の私室の壁に
等間隔で5つ程あるドアのどれが寝室へ繋がる物なのか、口を割らない。

「なぁー、ベッド行こうよ。」
「つっ…つまみながら言うの止めたまえ!」

真っ赤になりながら半泣きでキレる伊集院は、自分がもう何を言ってるのか分らなくなっているらしい。
俺に背中の方から回された左手で胸の突起をいじくり回されているのが、気になって仕方ないらしく、
伊集院はサラシの布越しに右手で懸命にその動きを抑え様としている。
たまに、胸全体を揉んで中心を指で弾くと、息を詰める様な高い音がかすかにするのがたまらない。
下腹部は、俺にベルトとスラックスのジッパーを下ろされた事に抵抗して、
少しでも俺に触られにくくしようとうつ伏せの下半身に力を入れている。
が、そんな如きの抵抗が男の力に敵う訳が無くて、閉じた内股もこいつの止めようとする左手も空しく
薄い布越しに、俺の右手は両脚の中心を何度も擦る様に撫でている。
…しっとりと、濡れているのが感触で分る。

あーもー…無理だ。

本当は口を割らせる迄じくじくしとしとと苛めて、そんな伊集院の様を観察したかったが、
あんまりこいつの反応がかわいいわ色っぽいわ泣き顔がたまらないわで、そろそろ俺の方が限界になってきた。
はだか見たい。

ぐわっ、と伊集院を姫だっこして、立ち上がると俺はロココ調の、一般人からは変にしか見えない
豪華ゴーカな装飾品の合間を潜り抜け、さくさくすたすたと左端のドアに向かう。
まぁ、普通の間取りから考えて、順番に開けていけばいつかは寝室にぶつかるだろう。
無かったら床でヤろう。(伊集院はキレ倍増だろうが。)
74ときメモ1 主人公×伊集院レイ:2005/05/26(木) 02:29:01 ID:drzXYYEy
即座に色々割り切った俺は、
急に裏返され、俺に背中と両膝の裏のあたりをを持ち上げられて
俺の胸のあたりで固まっている伊集院の額に、軽くキスをした。
「相手が、俺じゃ、嫌?」
そうじゃ無い所で抵抗している事を、分っているが聞いてみる。
逃げ道を無くす為に。
こいつ、見た目通り軽いな。

「又 貴 様 は そ の 手 の 質 問 ば か り …!」

俺の胸の上で片手ではだけたサラシと胸をシャツで隠しながら、もう片方の手で俺の顔の所を押される。
あ、今度はバレた。
言わせたいだけなんだよな。何度でも。
ひゃひゃひゃ、と笑いながら力強く1つ目の扉を開けると、奥が何処まで続くか分らないクローゼットだった。
男の制服と女の制服が見える所に並んでいる。
『今度アレ着てしたい』と思ったが確実に殴られるので、黙っている。
二つ目の扉は、奥が何処まで続くか分らない靴の部屋だった。
「…イメ○ダ夫人…」
とその凄さ(無駄の)に何だかよく分からない感嘆の感想を漏らしたら
「フッ…庶民はこれだから…」
と何だか良く分からないが誇られた。
前髪を払ういつものポーズしとるから、チチ見えてるよ。
75ときメモ1 主人公×伊集院レイ:2005/05/26(木) 02:29:46 ID:drzXYYEy
3つ目の扉を開けようと、伊集院を抱かえ直しながらドアノブに器用に手を掛けると
俺の胸元で伊集院が

「ああ…そう言えは寝室だったね。残念だが、この部屋には無いんだよ。
僕はおかあさまと一緒に寝てるからね。
この部屋には君が全部食ってやれ、と言っていた僕宛のバレンタインのチョコが山盛りに…」

と明後日の方を見ながら捲くし立てる。
それを聞いて俺はにぃ、と笑う。
アレだな、伊集院。お前一番でっかい嘘以外はかなり下手だよな。
(って言うか下手ってレベルを超越しとる。)
ここか寝室。

音のしない程度の強さでドアを足で開けると、予想に違わずカーテンの空けられた大きな窓と、大きなドレッサー、
部屋の隅の壁に隣接して少し広めのセミダブル程の大きさのベットと、間接照明だけがある、程よい大きさの部屋が現れた。
ほう。
「いい感じの部屋で寝てるな、伊集院…」
扉も厚くて防音は良さそうだ。
ぴっちゃりと、ぶ厚い木材で出来た扉を後ろ手で閉める。
伊集院は無言でじたばたしている。

俺はかって無い程の物凄い上機嫌で、さくさくと伊集院ごとベットに近づき、壁に伊集院の背中を押し付ける様に下ろして
自分もベッドに乗り上げる。そのまま間を置かず真正面から深く口付ける。
二人分の体重を受けてギシ、とベットが軋んだ。
76ときメモ1 主人公×伊集院レイ:2005/05/26(木) 02:30:37 ID:drzXYYEy
さっきとは比べ物にならない程の激しさで、伊集院の口腔を貪る。
舌を絡ませて歯列も裏も存分になぞって、吸う。
ぴちゃ、と唾液の絡まる音がするが、その音にさえも興奮して、又深く貪る。
もう何度目かのキスだが、伊集院は一向に慣れる気配が無く
息苦しそうに、小さくなって目を閉じて俺に蹂躙されるがままになっている。
こいつの両肩を掴んで壁に押し付けてる手を、シャツの上からなぞって、角度を変えて口腔を貪る合間に
胸にずらしていく。
もう俺にはだけさせられて、殆ど意味の無い程隠せていないサラシの下に両手を這わせて今度は正面から
円を描く様に揉む。時々、両手の親指で円の中心の突起を引っかく。
こいつはここが好きなのか、…ん、と鼻に掛かった声が又出る。
首からキスを滑らせて、さっきとは逆に右の突起を左手でいじりながら、左の突起をサラシの上から口に含む。
空いた片手は体のあらゆる所をなぞる。
口の中にサラシ特有のざらついた感触と、その向こうの柔らかいしこりの感触を舌で楽しむ。
右の突起を強く握り潰しながら左のを甘噛みすると
「んっ…やめっ…」
と小さい声を出しながら、俺の二の腕を正面から押す。緩い。
お前3年も男の振りをしてても、ちっとも男心を分ってないよな。
そんな反応は煽るだけだろ。
77ときメモ1 主人公×伊集院レイ:2005/05/26(木) 02:31:32 ID:drzXYYEy
口の中の突起は、布越しでも、固くなってくるのが分る。それが面白くて左手で胸を好きな様に蹂躙しながら
右の突起を軽く吸ってから布越しに大きく口を開けて噛むと
「ふっ…、はぁ…ッ…」
と抑えようとしている声も抑えきれずに、びく、と体が揺れる。
恥ずかしいのか、俺を押さえてた細い手で声が出ない様に自分の口を抑えた。
そんな様がひどく可愛らしくて、手でサラシをずらして隙間に両方の突起がちょうど来る様にして
狙いを付けて又そのピンク色の突起を吸う。今度は強く。
舌のざらざらした所で舐め上げ、好きな方向に潰す。
糸の引くほど右の突起を貪ると、次は左の突起を同じ様に口腔の中で遊はせる。
伊集院は泣き出す一歩手前の様な表情をして、懸命に口を抑えて声が出ない様に我慢していたが、
ようやく左の突起から口を離した俺が、又右の突起を責め始めるのを見て、根を上げた。
「やぁ…もうっ・・・変な、声、出る…ッ」
口を手で押さえながら、息が上がって、頬が上気して、目が潤んでいる。
こーゆー表情が見たかった。ばかみたいに、三年間も。
勿体無く顔の半分を覆っている手を、優しく外すと、いとおしくて可愛がる気持ちで又キスをした。
俺はさっきから確かに怒っているが、腹を立てているが、こいつのこーゆー顔を声を、俺にだけ暴かせてくれてると思うと、
少しだけ気が済む。

優しくついばむキスの間に、彼女の腰に手を回して少し壁から浮かせて、首の裏に回した手でシャツをつかんで
今度はちゃんとゆっくりと脱がす。
こいつの肩は白くて細い、華奢な両肩で、俺は又キスして触りたいな、と思う。
上半身は、最早殆ど胸を隠す役には立っていない白いサラシしか無くなる。
綺麗だ。
俺は外気に触れて少し寒そうな背中を、撫でる様に抱きしめながら、首の後ろの髪留めもゆっくりと外す。
ぱあ、と金糸の様な髪が広がる。
俺の可愛がりたい気持ちがきちんとキスで伝わるのか、俺がシャツを脱がせても髪を解いてもキスを続けても
今度は何の抵抗も示さず、俺の首の所に手を添えて目の下を紅くして、それでも受け入れてくれている。
78ときメモ1 主人公×伊集院レイ:2005/05/26(木) 02:32:20 ID:drzXYYEy
…本当に、女だったなんて。こんなに、綺麗に、女だったなんて。
ふざけてる。
ふざけんな。

俺は、本当に最初から、1年で、出会った時から。
男だと思ったんだ。
現実離れした金持ちで、勉強出来て、女にもモテる、非凡でアホな性格のアホな男だと、思った。
平凡万歳、な俺とは遠い世界に住んでいる。
なのに何かと俺に突っかかってくるわ、突っかかってくる割に性格も思考回路もアホだから
何だか放っておけないわ、無駄に自分に自信を持ってるので短慮に豪快に誘拐されるわ(豪快に解決してたが)
庶民を傍若無人に見下す割りに抜けてて、悪気はあるのかもしれないが本心では無い、って言うか
かまって欲しい事を自分で分かって無いって言うか、何か天然に可愛げがあるって言うか。
長々とクラスメイトとしてタマに喋ったりしてつきあってると、そーゆー中身なんか結構分ってしまったりして。

それでも1年目は、何だか放っておけんなぁ、って感想しか抱かなかった。
けど2年目は「えっ…やべぇ…ちょっと…可愛くないか?」とか思ってきてちょっと、否かなり焦った。
3年目は、何て言うか、嘘をつかないとマトモに顔も見られなかった。

男だと思ってたのに、って言うか「あの」伊集院だったのに、素で胸に薔薇挿してる伊集院だったのに
言動と思考が愉快なジェントルメンな伊集院だったのに。
俺の冷静な方の頭が他に誘うべき女の子を羅列するのに、本能の方の子がついうっかり土曜の夜には
伊集院に電話を掛けるし、日曜に一緒に出掛けたりなんかしたい、とか言う腐った野望を抱きながらまさか
本当に誘う訳にはいかないし(男を)でも、何ていうか声だけでも聞きたいとかああ、こいつ声が綺麗だなとか
そーゆー思考に悩んだり、何も言えなくなりそうで、どうでも良い用事とかどうでもいい話をしたり
こいつに「僕に電話を掛けてくるなんて、相変わらず暇なんだな。」と言われ 暇 じ ゃ ね ー 
と心で豪快に逆ギレしたい様な気持ちになり、ついうっかり告白しそうになったりな。
好雄にゆーかいされたと聞いて、「何で俺が」とブツブツ文句垂れながら、つい早歩きで廃工場に行ってみたりな。
行ったら行ったでもう解決してて(ちょっとドキドキしたじゃねーか)「このアホ御曹司が!」って殴って帰ってきたりな。
79ときメモ1 主人公×伊集院レイ:2005/05/26(木) 02:33:47 ID:drzXYYEy
その頃にはもう高校入学の本来の目的であった「詩織」にデートに誘われても、俺がそれ所じゃ無かった。
俺は週末に一番したい事が「誰かさんに電話を掛ける事」だった為、こーこーせーなのにせーしゅん真っ只中の
高校生だったのに、日曜が暇だったので勉強しまくった為、何気に学年一位が余裕で取れていた。
ついでに伊集院のクリスマスパーティーは何故か見目麗しく無いと入れない妙ちくりんなシキタリがあるらしく
ちょっと色々頑張ってみていた。
のでそこそこ女の子にモテる様になっていた。
だが、そんな対外的には順調な俺の内面は、全て奴(男)中心で自分が出来ていく事が嫌で仕方なくて、
でもどうしようも無く気になって、だが、視線で追うのも、それを表に出す訳にもいかなくて。
俺は正直。…転校したかった。(でも母ちゃんに理由を言わずにその旨を言ったら、一蹴された。当たり前だ。)

そんな中、一度だけ、詩織と遊園地でデートをした事がある。
(まだ奴の電話番号を暗記して無い頃、アドレスを一ページ読み間違えた、と言うあらゆる意味で最低な理由で)
詩織はたいへん可愛らしく、俺と居て楽しそうにしてくれたが、俺が、駄目だった。
あんな良い天気で、可愛くて憧れの様に遠くから好きだった女の子が、楽しそうに笑ってくれて
昔の俺からしたら、夢の様に望んだ一日だったのに、俺は、駄目だった。
変わってしまった。
俺は、その時は表層的に笑顔を作ったが、本当に。
絶望的に駄目で。
伊集院の事ばかりばかり考えた。


だから、やっと待ちわびた卒業式の日に、机の中に手紙があっても、特に全然感慨も沸かなかった。
女の子に告白される事なんて3年の間に全く無い訳では無かったし。
俺は卒業したらもう奴に会えない程遠くへとっとと行ってしまいたかったので、つきあえないが
直接お断わりする程度でしか誠意に報いる方法なんて知らなかったし。
80ときメモ1 主人公×伊集院レイ:2005/05/26(木) 02:35:02 ID:drzXYYEy
と思って木の下に赴いたら、金の髪を下ろして、さらさらと音がしそうな髪を俺に見せつけながら、
ウチの高校の女の制服を着た伊集院レイが居た。
物凄く緊張をした風情で、ほほを染めて、下を向いている。
どうした伊集院。可愛いな。何その女装。いや本当めっちゃ可愛いけど。

「…伊集院レイ、本人です…」

うん。何その言葉遣い。

「伊集院家では、女の子は高校を卒業するまで、家の外では
男の子として生活しなくていけないの」

・・・・。
流石の俺も、頭の中が真っ白になった。
って言うか、目の前で起きている現象が理解できない。
伊集院が実は女でした…それは俺の一昨日のズリエサだ。
違う。現実逃避でつい下ネタに走ってしまった。
何だこれ。
夢?

「すっ…好きです。つきあって下さい」

死にそうに紅い顔をして伊集院が俺に告白してる。
余りに自分だけに都合が良すぎて、目の前の現実が信じられない。
(こいつの常識外な人生も信じられないが)
81ときメモ1 主人公×伊集院レイ:2005/05/26(木) 02:36:33 ID:drzXYYEy
何て言うか、女。しかも両思い、だと?
はぁ?何言ってんの。
男が可愛くって仕方なくて男にどきどきして好かれたくって男にあれこれしたくって悩みまくった
俺の貴重な3年間って一体。何。無駄?
ヲイ、そこのお前。

…俺のせーしゅんを返せ。



つい先日の事を思い出して又ムカムカして来た俺は、柔らかく好きな様に蹂躙する唇をそのままに、
右手を先ほどの下腹部に伸ばす。
ひどい逆恨みで、伊集院が何も悪くないのは分っているが、俺も悪くない。
さっきから俺が伊集院の嫌がる事ばかりしているのは、こーゆー訳だ。
スラックスの下の布に手を這わし、先ほどはうつ伏せになっていて見えなかったので、視界の隅でその様を見届ける。
ああ、やっぱりな。
再び彼女の背を壁に押し当て、口腔を蹂躙しながらこっそり腰を持ち上げると、
右手でぐい、と彼女のスラックスを膝迄引き抜いてしまう。

ちょっ…とキスを中断して抗議の声を上げる彼女の声を、遮って俺は言う。

「 何 故 男 パ ン ツ 」

彼女の抗議を遮って俺こそが抗議する。
何かスラックスの下に黒のボクサーパンツ履いてるんですけど、この人。
「…仕方無いだろう。今日のスケジュールに君にパンツ見せる行事は入っていなかったからね。」
俺の本気度に抗議する気も失せたのか、物凄くもっともな意見を言う。
…何で最早必要の無い男装を「彼氏」とのデートにして、あまつえ下着に迄完璧を求めるんだろうか君は。
「…分からん…」
伊集院の年齢相応の乙女心が何処にあるのか。
無いのかもしれない。
82ときメモ1 主人公×伊集院レイ:2005/05/26(木) 02:37:29 ID:drzXYYEy
「ちょっ…萎えたんじゃないのかっ!触るのやめたまえっ…!」
伊集院相手に最初からラッピングなんて期待するかよ。
其処まで愚かじゃねーし。

割とぴったりとしたデザインのその黒い男性用下着は、伊集院の両足の間の中心を指で前後になぞり続けると
又じんわりと指が、しとりと濡れてくる。
や…、と慌ててこいつが両足を閉じようとするが、俺が間に左足を抱かえてしまって、閉じられない。
左手で濡れてそこの形が分り易くなった布の上から、割れ目をゆっくりとなぞる。
指が動く度に布越しに濡れてくる様をもっと見たくて、左足を持ったまま、彼女の両脚の間に体を滑らす。
「やッ…見る…な…っ!」
俺に視姦されている事にすら何か得体の知れない感覚に襲われるのか、両手で俺の視線の先を遮ったが
すぐに左足を持っている右手を素早く動かして、こいつの両手も絡め取ってしまう。
そして又左手で布越しに割れ目をなぞる。
そこを相変わらず視姦しながら、綺麗な伊集院の脚をもっと見たくてスラックスを全部脱がせて
内股に沢山のキスを残す。
声を出すまいと、切なそうな表情をして唇を閉じているが
俺の内股に落とされたキスの後の唾液が冷たいのか、中心をいじる指に反応するのか
時折、びくびくとこいつの肢体が跳ねる。
内股に落としていたキスが付け根迄到達すると、割れ目を弄っていた指を止めて今度は舌で布越しに舐め上げる。
その行為に驚いたのか、びっくりして脚を又閉じようと力を込めるが、俺が閉じさせないので伊集院は結局
俺のしたい様に辱めを受ける。
「やぁ…そんな…とこ…」
泣きそうになりながら恥ずかしがる伊集院の声を聞きながら、俺はそこを丹念に舐め上げる。
舌に布の感触。染みて来る体液の味。
ああ、しょぱいんだな、と思いながら、左手で、男性用下着特有の前のボタンを外して、中の開きに指を滑らす。
83ときメモ1 主人公×伊集院レイ:2005/05/26(木) 02:39:39 ID:drzXYYEy
こーゆー所は便利だ。男用、と思いながら柔らかい茂みの感触を親指で感じつつ、もっと下に滑らす。
割れ目の先に、感触で「これかな?」と思う様な突起があって。
知識でしか知らないそれを引っかくと
「・・・やぁ、」
と、反応があった。
じわ、と濡れる感触も舌で感じる。
そこら辺一体をゆるく噛むと、力が抜けたのか壁のもたれた背が、ずる、と降りてきた。


「あっ、あん、…っやあっ…」
金の髪をシーツに垂らしながら、俺に最後の一枚も剥ぎ取られた伊集院はもう何も隠す役に立っていない白い布を胸に絡ませながら
それ以外は何も身に付けない姿で、両脚を絡め取られてその女の中心を俺に丹念に指で擦られている。
指二本でも、誰も受け入れた事の無いそこはまだ、十分に狭い。
緩急を付けながらゆっくりと、慣らしていく。動かす度にぐちゃぐちゃと音がして、やらしい。
さっき見つけた紅い割れ目の上の赤い突起は、俺に丹念に舐め上げられていて。
「やっ…もうな、かっ…熱っ…」
もう何かぐちゃぐちゃで俺に抵抗をする所じゃ無くなったらしい伊集院を戒める必要も無くなったので、
空いている手は好きな様に胸や体中を愛撫する。
こんな風に乱れる伊集院を、見るのは、楽しい。
そこは2本の指から受ける愛撫に少し慣れて来た様子で、俺は三本目をゆっくりと入れる。
一番敏感な所を広げられて又その感覚に襲われたのか、
「…ぁ…、」
と快感の涙を流しながら、又指を受け入れる。
涙をそっと舐め上げると、愛液と同じ味がした。

84ときメモ1 主人公×伊集院レイ:2005/05/26(木) 02:40:21 ID:drzXYYEy
2本の親指で広げられながら俺の舌を受け入れていたそこは、ひくひく動いていた。
じゅる、と愛液を吸って又、指を入れて順番に増やす。
「…は、あっ、…ん」
泣いている様に目を伏せ、でも身体は敏感に反応する様は、たまらない。
…そろそろかな。
俺は伊集院に見せ付ける様に手に付いた愛液を舐め上げると、パンツのポケットからゴムを取り出し口で開封する。
腰で履いたパンツのファスナーを緩め、物凄い最初から張り詰めていた自身に装着する。
…俺、凄いな。とても童貞とは思えない仕事の着実さと落ち着きっぷりだ。
日曜が散々暇だった所為もあって、高校生男子らしくついうっかりこっちの知識も雑誌とかで学んでしまったが
元々頭の出来は良かったらしく、流れだのテクニックだのを物凄くはっきり記憶してしまった。
…まぁ、そーゆーこっちゃ無いか。
俺に全部脱がされて、全部見られて、いじられて舐められて、散々喘がされたかわいそうな伊集院を、まだ視姦する。
俺のしている事に気付いて、怖いのか往生際悪く逃げようとする伊集院の細い足首を掴んで
引き寄せる。伊集院の両手で掴んだシーツに、皺が出来る。
「…に…逃げたいんだが…」
物凄く嫌な汗をかいているらしい伊集院は、背中に乗っかられた俺へ、無理だと知りつつ本音を言う。
まぁ、怖いだろうな。
「んー痛く無い痛く無い。」
後ろから頬にキスをしながら、心で、なるべくな、と付け加える。
俺の童貞喪失なんて言わば、どーだっていい。
大事なのは俺がこいつを全部抱ける、って事だしね。

85ときメモ1 主人公×伊集院レイ:2005/05/26(木) 02:41:12 ID:drzXYYEy
伊集院は、最初こそ喘ぎ声の合間に「いた」とか「いたた」とか出ていたが、
ゆっくり俺が全部納めてしまって、身体中にキスしまくっていると、少し痛みに慣れた様だ。

金に透ける髪がシーツの合間に漂って、自分がどんな姿になっているのかとてもじゃないが見れなくて
照れた様に目を逸らす伊集院の肢体は、サラシからはピンクの突起が見え隠れして、
正常位で両脚を抱かえられて、俺の楔を中心に打ち付けられている。

その、何だか堪らない光景にらしくなく理性が吹っ飛んだ俺は「痛く無い様にもう少し待とう」と思った事なんて
スカっと忘れて、好きな様に伊集院の身体を揺すり始める。
「やっ…ちょっ…まだ痛ッ…やっ…抜きたま…ぁっ、」
あ、ゴメン、どうも、違うみたいだ。
俺は伊集院に逆恨みで意地悪がしたいんだとさっきまで思っていたが、
俺、伊集院の嫌がる顔が好きみたい。
「抜け」と言われると余計奥迄入れたくなるらしい。
どうも俺ただ、伊集院限定のサドみたい。

俺はぐい、と俺に揺すられている伊集院の腕を取って、一度引き抜く。
そのまま間を置かず胡坐をかいた俺の「上」に向かい合わせて座らせる。
「又」挿入される感覚がたまらなかったのか、声にならない声を上げる。
今度は伊集院の体重も掛かって、もっと奥まで探れて、伊集院はもっと、深く俺を受け入れるハメになる。
ぐしょぐしょに濡れているのでつる、と入って、又滅茶苦茶に揺すって中をかき回す。
「…あっ…やぁ…ん、そんな、」
脇の下に片手を入れて、もう一方を腰に「だっこ」するみたいにして入れて擦って、揺する。
親指で控えめな胸のピンクの突起を、サラシごと擦る。
「…ふ、うに…する…な…っ」
伊集院の目からぽろぽろ涙が落ちてくる。
ぐちゃぐちゃと音がして、耳からも伊集院を侵す。
入れてる所も擦られてる所も恥ずかしい所も全部見える。伊集院からも。
「は…あ…熱っ…あ、    」
元々キツくて限界を感じていた俺は、伊集院が中で俺を締め上げる感覚に捕らわれて、果てた。
86ときメモ1 主人公×伊集院レイ:2005/05/26(木) 02:42:02 ID:drzXYYEy
伊集院がようやく目を覚ました頃には、俺はほとんど身支度を済ませていた。
伊集院の。
そして俺はと言うと、脱がすのが楽しくてスカっと忘れていた。自分が脱ぐの。

最初に俺と伊集院の居た居間のソファーに寝かされていた伊集院は
最初訳が分らなかったらしくぼーっとしていたが、身支度の最後のネクタイを俺に締められているあたりで
記憶が戻ってきたらしい。
一瞬で、青くなったり紅くなったりして最後は左手で自分の頭を支えながら
ぺち、と俺の顔の上に右の手のひらを置いた。
ネクタイ結べねー。

しかし、何て言うか、アレだな。
裸にして自分の好きにした女を、何事も無かったかの様にバレない様に、
又元通りに服を着せるってのは、萌えだ。
俺のモンって感じがする。
そのままソファーに、疲れたのかずる、と突っ伏してしまった恋人に
「…なぁ、伊集院、俺の事すき?」
と素直に聞いてみた。抱いた後も?

俺はと言うと、いざ本当に抱いてしまったら、身も心も結構すっきりしてしまって。
さっき迄俺は腹を立てていて、その原因は、今も恨めしいが(俺はしつこい)
今はただずっと叶わないと思ってた事が叶って、素直に嬉しい。
俺が凄く嬉しそうに聞く姿が珍しかったのか
「・・・先日言った通りだが?」
と照れながら、ぶっきらぼうに答えてくれる。
それを見て、笑う。
87ときメモ1 主人公×伊集院レイ:2005/05/26(木) 02:43:00 ID:drzXYYEy
別に、俺、もう、伊集院が男でも女でも何でも良かった。
女だったら俺の思う愛情のかたちを、一番分り易い形でしてやれるな、って。
そんだけの話で。
伊集院が俺を好きになってくれるんなら、別にどっちでも良かった。

「すきだよ、伊集院。」

あ、言っちゃった。
つい、ぺろっと口から出た。
零れた言葉を回収しようと、口を押さえる。遅いが。
「そうか、」
とやはり痛いのか、鈍い痛みに耐える様に不機嫌な表情をしている伊集院は、ぺろっと聞き流した。

あれ?

そのまま、やれやれ、と鈍い鈍痛にが気になる様子でうつ伏せになった途端、
ぐる、っと全身でこっちを向いて俺の胸倉をがば、とつかんだ。

「もう一回…もういっかい言ってみたまえ。聞いてやろうじゃないか。」

目が本気だ。怖え。怖えよ、伊集院。
88ときメモ1 主人公×伊集院レイ:2005/05/26(木) 02:44:30 ID:drzXYYEy
目前にあるキレーな顔が、さっき迄俺の手で乱れてたと思うと、いとおしい。
不意打ちで、べろっと口を舐めると、胸を掴む手に隙が出て、逃げ出す。

「ごまかすな…もう一回言って行き給え…」

立てないらしくソファーの上から物凄い本気オーラが漂ってくる。怖いし。
恥ずかしいから嫌だよ。



失われた三年間を取り戻すには、春休みは余りにも短い。


後で又電話して、明日は腰の辛い伊集院の為に映画にでも誘おうと考えながら、
俺はさっき伊集院が淹れてくれた、もうすっかり冷え切った紅茶を全部飲み干してから、ごまかす様に帰った。



89ときメモ1 主人公×伊集院レイ:2005/05/26(木) 02:52:10 ID:drzXYYEy
伊集院(;´Д`)ハァハァ しながら書いたので、過去文読み直したら文法目茶目茶でしたorz
伊集院に萌え萌え煮え煮えだったので、このスレがあって救われました。
長々と読んでくださって有難うございました。では落ちます。

>>64 >>66 >>68 >>69 >>71 >>72
レス有難うございました。
2ちゃんに文投稿とエロの話が初だったので、緊張しながら投下したのですが
温かいレスを頂けて、とても有難かったです。
90名無しさん@ピンキー:2005/05/26(木) 04:54:19 ID:+MBRi7sN
感動した!
思わずスレをお気に入りに入れました
センセの色んな作品を読んでみたいにゃー(可愛く
91名無しさん@ピンキー:2005/05/26(木) 08:40:54 ID:hfneKRev
age
92名無しさん@ピンキー:2005/05/26(木) 14:49:33 ID:tNqMVEVY
なんだこの良スレは!?
93名無しさん@ピンキー:2005/05/26(木) 20:36:38 ID:kbs657f2
月並みな言葉でスマソだがGJ!!!!!!
禿しく(;´Д`)ハァハァ!!!!
随所にゲームのエピソードも交えててうまいなぁ。
是非映画に誘った時の話も!!
…っても伊集院家なら映画館くらい自家用のがありそうだが。
94名無しさん@ピンキー:2005/05/27(金) 09:27:16 ID:2b6LLpev
この調子で板を盛り上げてくれたまえ

記念age
95名無しさん@ピンキー:2005/05/27(金) 11:28:08 ID:xZgZZKl4
>>89
GJ!!ときメモ知らんけど面白かったよ。

男装の麗人でもいいんだよな?
綾之介:妖刀伝
オスカル:ベルサイユのバラ
96名無しさん@ピンキー:2005/05/27(金) 12:24:54 ID:CtbQFCA7
激しくGJ!
いじめられる伊集院ハアハア
97名無しさん@ピンキー:2005/05/27(金) 14:16:28 ID:3Bq9sUD8
piaキャロの続き待ってます!
98名無しさん@ピンキー:2005/05/27(金) 14:22:42 ID:gNRYxmWm
uooooooo!!!!
GJ、伊集院激しくGJ!!!!!!
99名無しさん@ピンキー:2005/05/28(土) 00:43:19 ID:WCDtwnvV
age
100名無しさん@ピンキー:2005/05/28(土) 00:55:59 ID:gr5B1PlH
100ゲット。
んで>>89氏GJ!
サラシ描写が激萌えでした。好きすぎる。
続きも出来れば宜しく頼みます。もっと読みたいっす。
101名無しさん@ピンキー:2005/05/28(土) 22:26:19 ID:WCDtwnvV
102名無しさん@ピンキー:2005/05/28(土) 22:46:30 ID:vrS7T0Tw
オリエ:遠征王シリーズ
は久々にツボに入った男装女帝サマだった…。なんたって「お花さん」ですよ
103名無しさん@ピンキー:2005/05/28(土) 23:12:32 ID:qUA7JvcA
ザビーヌヤバス
104名無しさん@ピンキー:2005/05/29(日) 11:32:43 ID:dA1RX5aR
特攻天女のアキラもよろしく。
105名無しさん@ピンキー:2005/05/30(月) 18:34:09 ID:nPP62HjT
やっぱオリジキャラじゃ駄目かね?
人物像を詳しく書けば駄目かな。
106名無しさん@ピンキー:2005/05/30(月) 18:56:03 ID:F+qplPWS
ええんやないの?ばっちこい
107名無しさん@ピンキー:2005/05/31(火) 14:22:47 ID:dQJM9gk2
むしろ自分はオリジナルの方が、元ネタが無いので入りやすくてイイ
108名無しさん@ピンキー:2005/06/02(木) 22:23:13 ID:MlmJuIqY
なぜ、立ちションネタはNGなの?
109名無しさん@ピンキー:2005/06/02(木) 22:55:40 ID:4kVM8NBd
本気だったのか兄貴
110名無しさん@ピンキー:2005/06/03(金) 17:39:48 ID:sPXilVmm
オリキャラネタマダー。
陵辱でも純愛でもオッケイ!
111名無しさん@ピンキー:2005/06/03(金) 23:17:03 ID:1JaIjgpe
どんなネタがNGなの?
112名無しさん@ピンキー:2005/06/03(金) 23:21:52 ID:kFZPk8Mu
百合
113名無しさん@ピンキー:2005/06/03(金) 23:33:48 ID:sPXilVmm
自分はグロすぎなきゃなんでも・・・。
114名無しさん@ピンキー:2005/06/04(土) 00:28:20 ID:qb1QWDr6
すまんオリキャラについて聞いた者だが、いざ書こうと思ってシチュやら考えたが、キャラ考えるのが難しいな。

男装したお姉さまと女装した(強制)弟の近親相姦の話にしようと思ってるんだが、有りかね?

115名無しさん@ピンキー:2005/06/04(土) 00:35:49 ID:Vtd7oB8c
ありじゃね?
さすがの猿飛にそんな兄妹居たな。
誰も知らないだろうが。
116名無しさん@ピンキー:2005/06/04(土) 01:07:01 ID:/dwWo2uF
>>115
終盤に出てきた幻術使いか。
117名無しさん@ピンキー:2005/06/04(土) 01:13:23 ID:9NQkA1cG
>>114
NG。別のスレでやってくれ
118名無しさん@ピンキー:2005/06/04(土) 01:20:55 ID:oKo0ySLo
男装娘は完全に男になりきってて、自分を男だと思い込んでた相手にある日正体がばれて剥かれるのがいいんだよ。
相手次第で純愛にも陵辱にも持ち込めるし。
119名無しさん@ピンキー:2005/06/04(土) 01:46:21 ID:OmISwhT5
120名無しさん@ピンキー:2005/06/04(土) 02:16:56 ID:LIDFjAxT
まぁまぁ、まーたり行こうぜ
121名無しさん@ピンキー:2005/06/04(土) 02:56:18 ID:oKo0ySLo
そーだねー。マターリと男装娘とエチー(陵辱でもいいが)・・・、
ハアハア
122名無しさん@ピンキー:2005/06/04(土) 13:57:30 ID:DbOsu+8r
スト3のまことはー!?
って一瞬思っちゃったけど男装じゃなかった
絵だけみて最初男か女かわかんなかったからなあ
123名無しさん@ピンキー:2005/06/04(土) 14:31:07 ID:qb1QWDr6
ぬるちんぽ
124名無しさん@ピンキー:2005/06/04(土) 14:34:33 ID:yZ2bcfzj
118
オル窓か

男装といえばこの前ベトベンの歌劇フィデリ才見てきた
少女って歳でもないが(人妻)、萌えた
125名無しさん@ピンキー:2005/06/05(日) 00:47:08 ID:D60wc9Sa
>>116
おお居た。
あの兄(女装)妹(男装)の倒錯近親相姦書きたいなぁ。
元ネタがあって、元ネタ知名度が低いって
ハードル高いか?

>>124
オル窓?オルフェスの窓とかってやつ?
気になるので読んでくる。
歌劇のやつも面白そうだな。

そういやマドモアゼル・モーツアルトはどうか。
サリエリ×モーツアルトで。
126名無しさん@ピンキー:2005/06/05(日) 10:12:24 ID:mcWlNs+w
>125NGらしいよ
127125:2005/06/05(日) 10:43:06 ID:mGeFNopW
否自分は逆で兄(女装)×妹(男装)の男装少女受けを書きたかったんだが、ダメか?
128名無しさん@ピンキー:2005/06/05(日) 13:28:39 ID:J182UWvO
OKでしょ。こんなスレでNGだなんだ言うなよ
129名無しさん@ピンキー:2005/06/05(日) 14:34:44 ID:mcWlNs+w
>>127>>128男装姉×女装弟が前レスでNG食らってたよ?
そのお陰で職人さんがひとり去ってしまいましたがw
130名無しさん@ピンキー:2005/06/05(日) 15:11:44 ID:aa5lNUH2
少数派な俺としては男装娘受けの百合モノを希望
131名無しさん@ピンキー:2005/06/05(日) 15:22:40 ID:IvIVeLmg
>>130
それは何か?
好きになった男の子が実は男装娘で、逡巡のあげく「え〜い、この際オンナでもいいや」と
開き直って押し倒す少女のお話を書けと?
132名無しさん@ピンキー:2005/06/05(日) 15:29:24 ID:aa5lNUH2
そんなのでもok
133名無しさん@ピンキー:2005/06/05(日) 19:18:19 ID:mGeFNopW
>>129
男が受けだからNGだったんでしょ。
134名無しさん@ピンキー:2005/06/07(火) 19:25:56 ID:08iiXEa2
age
135名無しさん@ピンキー:2005/06/07(火) 22:56:15 ID:08iiXEa2
職人さんいませんか?
136名無しさん@ピンキー:2005/06/07(火) 23:53:30 ID:CQ5BiJvc
ノシ
137名無しさん@ピンキー:2005/06/08(水) 02:31:20 ID:njT7sNeh
侍娘ものが見たい
138名無しさん@ピンキー:2005/06/08(水) 05:37:28 ID:9gaSWMs/
サクラ大戦のレニがまだ出てないな。
てかまだやってないんでわからんのだが
サクラXの昴って結局男or男装娘のどっちだったんだ?
139名無しさん@ピンキー:2005/06/08(水) 15:51:46 ID:V0529NA7
>>138
Vはまだ発売されてないよ。
140名無しさん@ピンキー:2005/06/08(水) 18:34:02 ID:mPm6V3ZL
キノ
141名無しさん@ピンキー:2005/06/08(水) 22:22:50 ID:DEM0kGwN
キノピオ
142124:2005/06/08(水) 22:45:42 ID:lsHNEgqD
>>125
そうそう。シ也田りよこのね。>窓
ベノレ薔薇の雄狩と違って女子だってことがばれたらいけないのさ…

歌劇は、捕まった旦那を救い出すために奥さんが男装して牢屋スタッフに紛れ込む話だよ
男装した奥さんに惚れちゃうお嬢さんも出てくるよ
ベトベンカコイイよ
143名無しさん@ピンキー:2005/06/09(木) 17:23:31 ID:ReIsFhnA
ちんぽ
144125:2005/06/09(木) 20:18:24 ID:CdKoWL+7
トンくす
面白そうだから窓もベトベンも両方見てみるよ。
推す刈るいいよな。
推す刈るのナイトっぷりと案どれのへタレぷりがたまらん。

恋に落ちたシェイクスピアって映画とかリボンの騎士とかはどうか。
ジャンル広げたら結構あるんじゃないか男装少女
145名無しさん@ピンキー:2005/06/09(木) 21:06:52 ID:m3a7wxRh
>>144
前レスに色んな男装娘リストがあるぞ。
それなのに職人さまがきてくんないのはなぜ・・・。
具体的な要望でも書くか?自分の中で男装娘といえばコレ!!!
ってのあるし。
146名無しさん@ピンキー:2005/06/09(木) 21:30:24 ID:BIU2ZWhB
>>130と逆の意見だが
百合ならやっぱ男装少女が攻めなのがいいな。
当たり前すぎベタすぎと思われるだろうが
147名無しさん@ピンキー:2005/06/09(木) 21:38:06 ID:m3a7wxRh
普通に男が相手の場合、男装娘の正体がばれるまで内容によっては
微妙にホモだな(笑)。でも、自分はホモには全く萌えない。
それなのに男装にはなんでこんなに萌えるんだか・・・。
148名無しさん@ピンキー:2005/06/09(木) 22:30:59 ID:CdKoWL+7
冷静に考えなくても男装女と単なる男とは萌えの種類が全く違うと思うんだが。
男装少女は男の格好をしてても隠しきれない女の色香に惑い萌えるのが良いのだ。
149名無しさん@ピンキー:2005/06/09(木) 23:01:36 ID:DSYWNkCz
しかし、ホモマンガ読んでるつもりで「実は女」をやられると、少年誌でやられた場合の
2倍ショックな法則。
150名無しさん@ピンキー:2005/06/09(木) 23:12:47 ID:m3a7wxRh
148がいいこといった!!!そんなわけで自分は149の2倍ショックな法則は当てはまらない。
151名無しさん@ピンキー:2005/06/10(金) 00:00:30 ID:jqWPfnsH
少女じゃないけど、月華の真田小次郎とか、龍虎のKINGとか戦う男装女性が好きだ。
いつ負けて剥かれるのだろうとドキドキする。
152名無しさん@ピンキー:2005/06/10(金) 00:28:07 ID:AUnU3Xql
負けて剥かれるなんてハアハア・・・・な話が上がったついでにこんなシチュ希望。
時代もので侍な男装娘が主人公。境遇は道場の娘か大名の姫なんだけど跡取りの都合で男装。
しかしライバルか敵家の男との勝負で負け、そのさなか着物を切られてサラシに巻かれた胸を見られて
正体がばれる。そしてそのままついていると言いながら襲ってくる男の餌食になり陵辱され処女を奪われる。
それからしばらくは慰み者にされるんだけど次第に相手が健気な主人公に対して愛情を抱く様になって
男を嫌っていた主人公も人が変わった様に優しくなったのを見て男を好きになる。で、最後は純愛エチー。
余談だけど男装娘は巨乳の方が好き(少数派?)。
153名無しさん@ピンキー:2005/06/10(金) 01:14:53 ID:a1xwrB/K
つかこうへいの小説版幕末純情伝ってもろそんな話だった様な。
主人公やられまくってたな
サラシに負けず豊満に育つ胸ハァハァ
うる星の龍之介もだな
154名無しさん@ピンキー:2005/06/10(金) 21:06:52 ID:xjW3rO8Y
男装の美少女が激しい尿意を催したので、立ったままズボンのチャックを開いて
マンコだけ出して立小便するシーンとか・・・
自分が女であることを周囲の人に発覚させないために、絶対に失敗が許されない立小便というのが萌えるね
155名無しさん@ピンキー:2005/06/11(土) 01:09:55 ID:wch8M0ME
>152
かなりイカスシチュ。
やっぱり女だと知っているのは犯ってしまう男だけっていうのがいいな。

レディコミの黎明の月(魔木子)にかなりにたシチュ有り(元から女だとばれてるけど男装)。
絵柄が人を選ぶので絶対に探せとはいえないが話はおもしろい。
156名無しさん@ピンキー:2005/06/11(土) 12:06:35 ID:yklwBFiW
152のシチュでSS希望
157名無しさん@ピンキー:2005/06/11(土) 23:26:58 ID:SXdvFCJT
>>152
つ 竜馬×さな子
158名無しさん@ピンキー:2005/06/11(土) 23:36:50 ID:m7GhKwQL
http://plaza.rakuten.co.jp/ilcuore/
↑最強エロブログ↑
159名無しさん@ピンキー:2005/06/11(土) 23:38:20 ID:yhj7jwJR
>>157
作者誰?
160名無しさん@ピンキー:2005/06/12(日) 01:08:10 ID:/wUhJ225
武田鉄也
161名無しさん@ピンキー:2005/06/12(日) 01:20:43 ID:qm0Db2Jx
ああ、お〜い竜馬ね。
162名無しさん@ピンキー:2005/06/12(日) 17:36:00 ID:fYhuXVJx
ちょっとまて、お〜い竜馬のさな子は激しく萎えないか?
まあ、千葉さな子は確かにこのスレに適した萌え分を持ってるキャラとは思うけど。
163名無しさん@ピンキー:2005/06/12(日) 20:22:38 ID:kHmClz81
小説でのその人は知らんが、その時歴史は動いたで史実を見たことある。
確かに禿萌えた。
男勝りって紹介だったけど、男装もしてたの?
164名無しさん@ピンキー:2005/06/13(月) 00:40:50 ID:vDCbFxsM
>>163
作品によっては男装というか袴+ポニテのいわゆる少年剣士スタイルだな。

まあ【男装少女+男勝り+ツンデレ+少女剣士+悲恋】はある意味、最強コンボかもしれんw
165名無しさん@ピンキー:2005/06/13(月) 03:00:20 ID:jbRzG8lk
男装って思いのほか需要ないのかな・・・。ネット検索しても小説(特にエロ)に引っかからないし・・・。
日夜男装エロでハアハアしてる漏れはおかしいか?そんな訳でここで位男装エロ見たいです、
どーか職人様来て下さいませ。シチュは152のパターンでどうか・・・。
166名無しさん@ピンキー:2005/06/13(月) 07:14:08 ID:yGNPp8x4
>165
シチュ自体は男装あんまり関係ないが、月で始まる格闘ゲーに個人的ツボあり
167名無しさん@ピンキー:2005/06/13(月) 23:27:44 ID:jbRzG8lk
>>152
職人さん期待age
168名無しさん@ピンキー:2005/06/13(月) 23:33:37 ID:cMbbRxcU
男装の女剣士が女の悦びをを思い知らされるのがいい
169一応、敲き台として:2005/06/14(火) 01:02:58 ID:rmfU4y0Z
男装美少女ものって難しいっす・・・・・・
男装を剥く手順が結構重要になるかと。
というか単純に素っ裸にするんだったら単なるボーイッシュ少女と
変わらないし、女物を着せる訳にはいかないと・・・・・・

実は潤くんのトロピカルタイプの制服を着せようかと思ったんだけど
それだったら”男装”美少女じゃないってことに気付いて煮詰まって
たりする・・・・・・
170名無しさん@ピンキー:2005/06/14(火) 01:23:50 ID:1tSOd377
>>169
学園もの等現代ものなら男装娘が友人(男)に着替えやお風呂を目撃されるとか
ぶつかったり転んだりして抱きかかえられ胸を触られるとか。怪我したり
病気で熱が出て介抱の為に服を脱がされるとか。陵辱なら不良男装少女もしくは
武道家な男装少女が男に負けその最中服が脱げてとか。ファンタジーとか時代劇だと
その「負けて服が脱げてばれる」ってのが主流かな。でも使い方によっては現代もののパターンも
使えるな。後、男に「お前が女だって気付いてた」ってカミングアウトってのもあり。
このパターンは男装がばれてからもばれてないって思ってたときにも使える。
結構あるな、男装を剥く手順。つーことでガンガレ。
171名無しさん@ピンキー:2005/06/14(火) 23:10:31 ID:pctnapbj
>153
牧瀬リホで映画化したやつか。原作はやられまくりだなんて知らなかった(*´Д`)
さな子といえば三谷幸喜の竜馬におまかせ!で緒川たまき?が演じてた。ピッタリだったな。
172名無しさん@ピンキー:2005/06/15(水) 02:14:12 ID:ojoP1Kdy
>>168
ハアハア
>>169
男装娘に女の子の格好をさせるには男装でエッチした後
男に頼まれるか、男装娘自身が希望して女の子の服を着て
デートしたりこっそりと友人知人の前に姿を現すとか
社交パーティでドレスとかってのも
173しかし褌も捨て難く:2005/06/15(水) 22:16:41 ID:9+q/k76L
小学校以来の友達が俺をズリネタにズリズリしてました。(びっくり)

そりゃ確かに7歳の時ぐらいから高校入るまで月に2〜3度しか会えなくなってたけど。
久々にあっても、中2ぐらいから段々プロレスとかしなくなって。
時には映画もいったさ。ゲーセンなんか俺たちの庭だよな。
そうか、ウホッなタイプの人種だったのかあ…、デート気分だったりしたのかな?
とりあえず聞いてることは気付かれなかったけど、明日マジ気まずいよな…
どうしよう。


俺は伊藤伸介(イトウシンスケ)16歳高1もちろん独身だ。
先日、小学校以来の大親友、同じ学年の鷹鴇晃(タカトキアキラ)15歳の秘密を、知っちまった。
久しぶりに家に泊まることになって、寝るまでナムカプ(ゲームだ)やったりして遊んだ。
風呂入って布団しいた後も、まあ1〜2時間はくだんないことを話てた。
でもいくら遊び盛りといってもまだ高1だからな。2時過ぎにすぅーっと眠りに入ってった。
そのまま朝まで寝てりゃよかったんだよなあ俺のバカ。
しばらくしてふと眼が覚めたんだ。時計みたらまだ4時で、うぁーって思いながらさ、
となりの布団みたんだ。どうもアキラがいない。
便所だろうなって思ってまた眼を閉じようとした。ようとしたんだ。閉じなかった。
174しかし褌も捨て難く:2005/06/15(水) 22:36:50 ID:9+q/k76L
便所の方から音がした。いつもなら便所の換気扇だと思って気にも留めなかった。
でも今日だけは違った。無性に気になって、眠い体起こして布団から出た。
少しあいていた部屋のドアをゆっくり手前に引いて廊下にでた。
家は便所が2個あるのが誇りなんだけど、音は二階――この階の便所から聞こえてた。
なるべく足音を立てないように近づいていって、気付いた。
「換気扇の音…だけじゃねえや……はぁー、あいつ人ん家でシコってんのかよ」
ぶぅぅぅぅぅぅという換気扇の機械音に混じって、押し殺したような荒い息遣いが聞こえてきていた。
「まったく、あいつも中々どうしてエロスだな」
なんて思いながら、便所ノックしてびびらせようとか考えてた。
もちろん実行にうつそうとした…うつせなかった。(多いなこういうパターン)
叩こうとしたドアの向こうから、
「んっ…はぁっ…あ、あっ…シンっスケぇ…」
なんとも切なそうに、とても感情のこもった喘ぎ声が聞こえてきた。

もちろんドアなんて叩かず固まった。あんまり固まってたらカラカラという便所紙だす音がしたんで、
あわてて足音立てないようにゆっくり急いで部屋にもどって布団を被った。
しばらくして、アキラが部屋に帰ってきた。
いる。枕元からアキラの恋人を見るような視線が感じられる。ああなんかいいにおいだこいつ。
畜生こいつ女だったらこのまま俺から告ってもいけるんだろうなあ。
でもこいつ男だしなあ…「やらないか?」「うほっ、いい男」なんてネタだからこそ笑えるんだ。
なんて考えてる間に、枕元でしゃがみ込んでいた気配は隣の布団に潜った。
そして冒頭に至る。
175名無しさん@ピンキー:2005/06/15(水) 22:40:32 ID:9+q/k76L
うわ名前欄消し忘れてマジ恥ずかし('A`)

妄想垂れ流し。ここまで思いついた。
時代物の流れのなかなぜこんなのが頭に沸いたのかは定かではない。許して?
そしてこのまま終わればただのウホ小説になることに気付く。
また浮かんだら垂れ流すと思うんでそのときは寛大によろしく。
176名無しさん@ピンキー:2005/06/16(木) 19:23:54 ID:9CphfwFz
GJ。寛大に待つYO
177名無しさん@ピンキー:2005/06/16(木) 20:42:35 ID:t+9wGzRJ
ただのウホ小説でおわらせないでほしい
メ欄のとーり時代物もキボン
178名無しさん@ピンキー:2005/06/16(木) 22:33:40 ID:VrMyBVRN
>>152
男装ってほどじゃないけど
亡き父親の剣術道場で師範代やってる少女が
同じような目に合うエロ小説ならあるよ

斬! 作者:J・さいろー
179名無しさん@ピンキー:2005/06/16(木) 22:46:16 ID:21lZPpDc
>>152シチュで書いてたんだが、序盤がなんだかただの801にしかみえねぇ……orz
おまいら、最後は剥いてエロとはいえ、10レスも801みたいな描写が続くSS読みたいか?

つうかお兄ちゃんっぽい剣術使いとその周りに付きまとう美少年(実は女の子)のシチュなんだが……
180名無しさん@ピンキー:2005/06/16(木) 22:57:10 ID:bWlf9qT9
俺が許す。さあこの胸に飛び込んで来い!!
181名無しさん@ピンキー:2005/06/16(木) 23:06:25 ID:21lZPpDc
>>180
だったら推敲してから投下してみる。
即日投下ってわけにもいかないけど。
182名無しさん@ピンキー:2005/06/16(木) 23:21:07 ID:t+9wGzRJ
>>179
キターーーーー!801っぽい描写?男装ものはその過程がいいのだ!
そして、えっ女の子!?ハアハア、ガバッ。
超期待しております!
183名無しさん@ピンキー:2005/06/17(金) 00:47:51 ID:RWNdW/MQ
確か、花とゆめに
男装少女が主人公(想い人と同じ寮で相部屋)
て話があったな。舞台が男子校で。

んで男装少女放っといて脇役達が801に走る
妙な漫画だった。
184名無しさん@ピンキー:2005/06/17(金) 03:52:59 ID:RLwsahlf
花盛りの君たちへ、か。
なんかレモンのはちみつ漬けを持ってく場面の所しか見たことないけど、
801漫画だったのかw
185名無しさん@ピンキー:2005/06/17(金) 04:28:09 ID:okgPH28s
…このスレは純愛推奨ですか?なんか救いの無い凌辱にしかならない…orz
186名無しさん@ピンキー:2005/06/17(金) 06:09:41 ID:dhh1EpP/
いいや俺が許す!
注意書き付けて
凌辱どんと恋
187名無しさん@ピンキー:2005/06/17(金) 06:55:09 ID:okgPH28s
注意書きつければいいのか。ところでシチュ的にはどっちの方が好き?

A 好きになるステップの途中(女だとは知っている)に目の前で男装少女の処女を散らされる。

B 好きになった男装少女がすでに上級生にばれていて調教中。視点となる男とエチ強要

まあ、答えなくてもいいけどさ。あとスレタイは男装少女なんだけど高1(男)×高3(男装)だと少女扱いでよし?年齢の限界ラインが知りたいんですが。
188名無しさん@ピンキー:2005/06/17(金) 10:27:24 ID:GQfec5WY
竜虎のキングあたりで議論がわかれたことがあるが、高校生なら無問題だと思う
189名無しさん@ピンキー:2005/06/17(金) 10:32:41 ID:MqATzEYG
別れたのはFFVのファリスだった気がする。
ただ自分は男装の麗人も含めて欲しかったりする前スレのイガム皇子スキー。
190名無しさん@ピンキー:2005/06/17(金) 18:48:11 ID:QGgXCGEF
盛り上がってきたーーーー!うれしい・・・。前・前々スレも小説少な目(良作ばっかだったけど)で
寂しかったけど・・・これからはきっと!!!
>>187
陵辱歓迎!!!だけど救いようのある話の方が好きだから陵辱するのは
第三者より視点の男ってのはどう?これなら最後は純愛に持ち込めるし。
質問のシチュだったら好きな男とした方がいいだろうからBかな。
A→Bってのも考えられるかも。
>>189
自分は少女の方が好きだけど麗人もアリじゃない。

179氏、早く侍娘ものを!!!

191名無しさん@ピンキー:2005/06/17(金) 20:49:41 ID:v20npHid
>190
言い方的に少女しかだめだ。にとれるんだけど・・・
192名無しさん@ピンキー:2005/06/17(金) 21:27:33 ID:okgPH28s
なあ、純愛のやつも考えたがどうもありがちで、オリジナルなせいで長くなりそうなんだが。いつ終るとも知れないが長くなっても凌辱より純愛の方がいいって人のが多いのかな?
193名無しさん@ピンキー:2005/06/17(金) 21:36:42 ID:RLwsahlf
自分は100レス以上の作品を見たことあるから無問題
194続きが浮かんだ:2005/06/17(金) 22:09:19 ID:bvwmejKn
「ようっ」「おぉ」
なんて、やる気のない挨拶が交わされる下駄箱を通り抜け、正面の階段に足をかける。
ああどうしようこれを50段昇った先にはあいつも必ずくるであろうマイ教室1-4が、
いつもと変わらずにあるだろう。いっそ誰かが朝一で校内ゲロまみれにしてくれていれば、
1日かもしれないがじっくり考える時間が取れるのに。
なんて二つの意味で汚いことを考えている内に、階段を昇りきってしまった。
このままもう一つ上までいって先輩に相談しようかね。
「お、伸介。おはようっ」
後ろからの挨拶と同時に肩に手を置かれた。同じ性別とは思えないくらい綺麗で、通った声だ。
「…晃君おはよぅさん」
手を置いた肩を急に下げられて、バランスを崩した親友を振り返って腕を組んで見下ろす。
よし、いつもと変わらない。
「ひでえなあー…もしかして肩痛い?昨日腕拉ぎきまっちゃったもんなあ」
「んなこたぁない」
「そっか、ならよし。ってか朝一で英語とか辛くね?」
なんて話しながら席に着く。俺の左隣、教室の後ろ隅が晃の席だ。
首筋が少し隠れるくらいの、ごくありふれた髪型。
新学期に入ってからイメチェンを試みて髪を染め、面白いだけになった友人達とは違い、
こいつの髪はまだ少年のそれのように艶のある黒だった。
近所のおばはんからはかっこいいよりかわいいと言われることのほうが多いだけある童顔と、
ちょっと抜けた所のあるその性格からか。女子には割りと好かれるが、
不思議と告られたことはないらしい。異性の友達として好かれているようだ。
195続きが浮かんだ:2005/06/17(金) 22:20:37 ID:bvwmejKn
「ん?どした?」
担任が話す変質者の話を聞き流しながら呆けている俺に気付いたらしい。
「いや、英語メンドイなあ、と」
「あー…さっき言ったじゃん俺言ったじゃん」
いままでと変わらないな。まあこいつにしたらいままでと同じなんだけどな。
ここはやっぱり俺次第、か…

「きりぃぃぃつ!れぇいっ!!」
日直がわざとらしく声を張って担任に別れを告げる。
途端に騒がしくなった教室を、人の間を縫う様にして出口へと向かう。
「帰ろうぜー」
朝と同じく肩に手を置きながら晃が言う。勿論断る理由はない。
下駄箱を出て駐輪場へ。自転車を勢いよく漕いで校門をでる。
「急いでんの?」
「いや、なんとなくさ」
「そか」
前を向いたままの短いやり取りを終えてペダルを漕ぐ足に力を入れる。
196続きが浮かんだ:2005/06/17(金) 22:30:42 ID:bvwmejKn

どうも伸介が冷たい気がする。溜まってるのかな?
とか年頃の女の子が言うことじゃないか。一人称俺とかいってるからかな。
…そうだ。今のうちに言っとこう。
「ね」
やや後ろから伸介に声をかける。少し速度を落として横に並んで、こっちが喋るのを待っている。
やっぱりやさしいね。
「あのさ、明後日俺誕生日だけどさ」
少し声が震えているかもしれないけど、風で誤魔化せると思う。
「当日に欲しいものいうからなんも準備しないで心構えだけしといてー」
「なんじゃそら。お前…はぁ、…こないだゲーム買ったから金そんなないぞ」
呆れられた。それはそうか。普通自分から言わないだろうし。
「ふふん、安心しな。多分財布は圧迫しないさ」
「そら良かった」
おどけた風に返してくる。このやり取りだけで胸が高鳴る。
…でももし俺が―私が本当は女だってしったら、こうかえしてくれるんだろうか。
少し怖い。
197名無しさん@ピンキー:2005/06/17(金) 22:48:46 ID:dhh1EpP/
age
198続きが浮かんだ:2005/06/17(金) 22:50:16 ID:bvwmejKn

放課後の爆弾発言事件(命名伊藤某)から2日立った。
学校から帰ってきたら注文しといたケーキ買って、ゲームでもして待つか。
晃の母親は家の両親の同窓生で、おまけに晃の親父は由緒ある家の跡継ぎだとか。
子供ができたのがほぼ同時だったせいもあって、昔から家族ぐるみで仲がいい。
今年は晃の両親が仕事で九州にいっているので、晃を家に招いて誕生会を開く。
どちらかの親がいない時は、残った家で誕生会をやるのももはや伝統だ。

ケーキを冷蔵庫に閉まって自分の部屋のベッドに仰向けに倒れこむ。
「…お金がかからない。…当日に言う。…(あいつは気付いていないかも知れんが)やや赤面」
謎のピースをひとつずつ呟いてみる。
おお、凄いのが組みあがっちまったぞ。
「伸介が欲しい…てか?」
ありそうだなってかこれっぽいな。16歳になった時に言おうと思ってたトカ?
うわっ、やばっ。どんどん現実味を帯びてくるぞ。
言われたらどう答えるか。それがもの凄い重要だ。この先の付き合いとかにも響くし。
この間のあれ聞かなきゃ、思い浮かんでもキモッとか言えたんだろうなあ。
199名無しさん@ピンキー:2005/06/17(金) 22:52:41 ID:bvwmejKn
とりあえずここまで思い浮かんだ。
続きは今日かもしれないし明日かも知れないけど。
エロ短くなりそうだけどごめんね。母さん技術とかボキャブラリーとかないからごめんね。
200名無しさん@ピンキー:2005/06/17(金) 23:52:14 ID:QGgXCGEF
200get!
キターーー!職人さん乙!!!
179氏や185氏も待ってます!!!
よい週末になりそう
201名無しさん@ピンキー:2005/06/18(土) 01:55:28 ID:UpyAWwyQ
盛り上がってたのに・・・
誰もいないのか?
202名無しさん@ピンキー:2005/06/18(土) 02:49:16 ID:1d+qR6ng
GJ!
幼馴染み男装少女か、可愛い。
男装モノは、エロまでの過程が楽しいんで短くてもいい。
続き待ってます。
203続き(ry:2005/06/18(土) 17:06:36 ID:cbIwu+8E
「ピンポーン」
さあ来た、晃が来た。
「おう、母さんも親父もまだ会社だからよ。遊んでまつべ」
そういって二人で俺の部屋に向かう。やばい。ちょっと気まずい。
「ああ…っと、ジュース飲むだろ?取ってくるからエロ本でもなんでも読んでてくれ」
いや、エロ本はまずいか。ああしょうがない。
冷蔵庫から出したジュースをコップに注ぎながら、覚悟を決めた。
「まあ、アイツいい奴だしなあ。振ったら凄い凹みそうだし」
心臓の音が喧しいと思ったのは初めてだ。
階段を一歩一歩踏みしめながら部屋に近づく。またシコってたりして。
「おかえりー」
「…まさかな」
「ん?どした?」
「いいや、なんでも。ほれジュース。おごりだ」
「サンキュ」
この微妙な空気、辛いかもなあ。
「あのさ」
晃が、コップを両手で持ちながらこっちを見ている。頬が赤い。
来たか…?
204続き(ry:2005/06/18(土) 17:20:06 ID:cbIwu+8E
「誕生日プレゼントなんだけどさ」
「なんだ?」
「えと」
赤くなるなよ俯くなよ指グルグルするなよかわいいとか思ったらどうしてくれる。
あ、指で机小突き始めた。そんなにいいづらいのか?まあそうだろうな。
「なに」
ちょっと追い詰めてみる。これから掘られるかもしんないんだから、これくらい許せな。
机に頬杖をついて晃を見る。笑ってるかもなあ、俺。
「ゎたし…」
…よく聞こえなかったが、もしかして「私」って言ったのか?
「私、伸介が欲しいっ!」
言ってた。
「ん…わかった」
おもいきり眼を瞑っている晃の表情が曇る。何故?そこは拒否するのが普通だったか、やっぱ。
「そう…だよね。いいんだ、それが普通―ぅえっ!?」
今度は眼を大きく見開いてこっちを見てきた。口あきっぱなしだと間抜けに見えるな。
205続き(ry:2005/06/18(土) 17:37:05 ID:cbIwu+8E
「なんだよ、断って欲しかったのか?」
「そ、そんなことないよっ!」
ぶんぶんと頭を振って、必死に否定する仕草が少しでもかわいいと思った俺は危ないかもしれない。
いや、あんな願いを聞き届けて心中笑っているのだから、危ない上に変だ。
ああ、そうだこれだけは言っておかないとな。
「ああそれから、あんま痛いのは簡便な」
「へ?」
何故そこで間抜けな顔をする?ああ、もしかしてあれか
「な、ちょっ、違う!伸介が私に、っていうこと以外ないじゃんっ!!」
俺が晃にinするってかー!そっちか。ちょっと助かった。掘られてるとこ想像して吐きそうだったからな。
それにしても赤くなりすぎだろ。胸の前で拳つくってこっち見つめる、とか。
喋り方も女っぽくなってきたのはそのせいなのか。
「痛いとおもうけど大丈夫か?」
頬杖をやめて真面目な顔をしてみる。これは聞いておかないとな。
晃は拳を膝の上に移して、それを凝視しているようだ。俯いているせいで髪の毛が邪魔をしている。
2〜3分たったかもしれない。晃はやっと顔を上げた。
「うん。ちょっとぐらい痛くたって、平気へっちゃら」
「ならよし」
にかっと笑って答えた晃に、俺も笑顔を返す。
机を退けて膝立ちで晃に近づいて、学ランごと片腕を掴む。
…なんでこいつ制服着てるんだ?
206名無しさん@ピンキー:2005/06/18(土) 17:39:11 ID:cbIwu+8E
よし、ようやくエロにいけるかも。
ごめんね、いつもへんなとこでごめんね。
今日中に書きたいなあ。
207名無しさん@ピンキー:2005/06/19(日) 01:31:04 ID:IUX5rgWH
GJ!!!晃タンハアハア。てか伸介微妙にアホだな。
208名無しさん@ピンキー:2005/06/19(日) 13:01:12 ID:IUX5rgWH
179氏や185氏降臨マダー
209名無しさん@ピンキー:2005/06/19(日) 13:27:34 ID:/8DVOn3F
伸介のアホさが良い感じ!
早く続きを。
210179:2005/06/19(日) 13:54:45 ID:ZeY/tHKc
>>208
ごめん、せめて来週まで待って。
展開がどうもしっくりこない、というか露骨におかしい。
何とか来週までには形にするから。
211名無しさん@ピンキー:2005/06/19(日) 20:12:48 ID:IUX5rgWH
がんばって!楽しみにております。
212名無しさん@ピンキー:2005/06/19(日) 22:00:45 ID:IUX5rgWH
185氏まだかな。自分は純愛も陵辱もOK!!!
むしろ両方・・・。それがきついならしばらく陵辱した後
改心して純愛とかは?
213名無しさん@ピンキー:2005/06/19(日) 22:20:44 ID:F9NaFEAW
やっぱり801は苦手だな、
だがなんだろう?この体に満ち溢れる萌えは?
ひょっとしてこれが、男装少女萌え?
214名無しさん@ピンキー:2005/06/19(日) 22:30:15 ID:XLJrzxvU
当店は誰でもウェルカム
215名無しさん@ピンキー:2005/06/19(日) 22:45:46 ID:F9NaFEAW
>>214
wwwテラワロスwwwとVIPの真似事はこれくらいにして、携帯からバカなSS投下してもよろしかと?
ただ明日にならないと投下不可能だが
216名無しさん@ピンキー:2005/06/19(日) 23:00:14 ID:IUX5rgWH
いい。ほのぼの幼馴染小説が投稿され、陵辱が2つ程保留、
そしてバカ系、充実してきたかも!どんなSSか気になる、バカ系・・・。
217名無しさん@ピンキー:2005/06/20(月) 01:03:28 ID:VJZZuBaO
おまいら日付変わりますたよ
よって投下
「だーはっはっはっはぁ!!くらえ!!国士無双!!!!」
旅館の一室で高笑いしながら友達のトラベル麻雀をやっている高峰真は、この秀穂男子高等学校で今だ誰も出したことのない高得点に笑いが止まらない様子
「テメェなんかイカサマかましたろ真!!正直に吐きやがれ」
と点棒を全て真に取られた横溝淳一はこめかみに血管を浮き上がらせて怒鳴る
全く、これだから頭の硬い体育会系は
「ハイハイケンカしないの、
淳ちゃんの怒りはもっともだけどさ、
マコちゃんはイカサマなんてするタイプじゃないでしょ」
と怒り心頭の淳一をなだめるは男のクセに口紅をつけ、すね毛をそりそりする三門昌平
全員男だ、
当然だろう、だってここは滑り止めにしか受からないバカが押し込まれた天下の男子高
その中の遊び人真、体力バカ淳一、オカマの昌平は、このムサ苦しい学校のトラブメーカーとして、
校内はおろか、他校にまでナメられるバカ集団だ、
その名も「秀穂ゴッドファーザーズ」
218名無しさん@ピンキー:2005/06/20(月) 01:04:31 ID:VJZZuBaO
そのゴッドファーザーズと一緒に麻雀やっているのは今年転校してきた憎きイケメン野郎立花ユウ
毎回下駄箱にはラブレターが入っており、男も女も魅了するキュートボーイ
そんなヤツが何故史上最強のバカ集団ゴッドファーザーズとツルンでるかは秀穂七不思議のひとつである
とまあそんな冗談はこれ以上書けない、なんでって?これから風呂場に行くからだ
219名無しさん@ピンキー:2005/06/20(月) 01:25:08 ID:VJZZuBaO
そして所変わりここは風呂場、
といっても皆様の部屋にある風呂場とは違い、一気に30人は入れる大浴場だ
今の時間は旅館側に連絡を取って女子風呂まで貸切り状態だ
流石だな、学校。生徒共がやることがわかっていらっしゃる
「「「地・獄・が・無・け・れ・ば・天・国も〜らい♪」」」
早速来やがった主人公ゴッドファーザーズ、
脱衣場にいる先生は軽く舌打ちすると
訳の分からない歌を三人で大合唱しながらこちらに向かってくる野郎に
「何訳の分かんねぇことぬかすんじゃねぇよ!!!早く風呂入れ!!!!」



今日はここまで、暇があったら更新
220名無しさん@ピンキー:2005/06/20(月) 17:48:04 ID:+2X3n2X6
>>217
バカさがイイ!
ここからどう萌えにつなげていくのか気になる。



ついでに、ネタだけできたのでだらだらと

1男装少女が友人(男A)に恋をする
2思い切って女の格好で呼び出すが、双子だと勘違いされる
3そのまま双子と偽って付き合う
4別の友人(男B)にバレて、告白されるが振る
5今度は友人(女)に告白され、本当のことを教えて断る
6振られた二人が共謀してレイープ
7事実を知った友人(男A)が助けてハッピーエンド

…とか、ベタすぎるか。
書いてくれるヤシおらんかな。
221名無しさん@ピンキー:2005/06/20(月) 19:37:22 ID:TjPkaLAh
特攻天女のアキラがまだ出てないかな?
前スレでは話題に出てたんだけど。
ドキュ漫画だがいかにもな感じのキャラだよ。
222名無しさん@ピンキー:2005/06/21(火) 00:06:16 ID:xGGS3+Ij
ウホッ
223名無しさん@ピンキー:2005/06/21(火) 00:53:04 ID:QGN/9xWt
>>221
SS保管庫に一本あったはず。
このスレでもアキラの名前は出たけど
まだ、作品はないみたい。
224名無しさん@ピンキー:2005/06/21(火) 03:09:32 ID:ZudF1VNA
あれは伊沢を裏切った糞女だからいらない。
225名無しさん@ピンキー:2005/06/21(火) 12:12:04 ID:4QHkc/ic
アキラと言われると風間アキラを思い浮かべる俺ジャス厨
226名無しさん@ピンキー:2005/06/21(火) 14:04:50 ID:xGGS3+Ij
アキラと言われるとAKIRAを思い出す俺。
結構好きだったな。
227名無しさん@ピンキー:2005/06/21(火) 17:01:51 ID:ZwmOXgZ0
つ[尾久崎晶]
228名無しさん@ピンキー:2005/06/21(火) 23:50:18 ID:BS3SYOJs
まだかなまだかな、男装少女の小説まだかな
229名無しさん@ピンキー:2005/06/21(火) 23:57:33 ID:gv8AscUB
ハゲ同。
230秀穂ゴッドファーザーズ ◆z1nMDKRu0s :2005/06/22(水) 00:44:08 ID:2dFlX65V
おまいらのために書いてやるよ
ここでクエスチョン
ムサ苦しい野郎共が大浴場でやる行為とは?
分かった人はひとし君を台に置いてくだちい
性解は、ビバ!チンコ比べでした!!
この学校の人間も例に漏れず定規なんざ持ち出して、
やれ俺が一番太いだの長いだのとわいわいやっている
そんなこといいから早く風呂入れ、後がつかえてるぞ
「そう言えばユウちゃんはどんなチンコなのかしら?」
秀穂高校一の巨根、昌姉ぇこと昌平は既に臨戦体制のそれにタオルを掛けてそう言う
「あいつの性格からしてチンコも同じくらい引っ込んでんじゃねぇの?」
と語るは体力だけの真性ほーけー淳一クン
「分からないわよぉ、私の行きつけのバーに引っ込み思案のコいたけどベッドでは凄かったわぁ」
まずい、昌姉ぇ目がイッてる、ついでにアソコもイッとる
っていうか何人の男としたんだこのフォモ
「おめぇらまだ風呂入ってなかったのか」
早々と風呂から出てきた真クン、自慢の黒バットをぷらぷらしながらご登場
「ユウは巨根か否か」
その場でセンズリこく昌姉ぇを呆れた目線でみながら淳一がそう答える
「巨根だろ?」
231秀穂ゴッドファーザーズ ◆z1nMDKRu0s :2005/06/22(水) 01:01:46 ID:2dFlX65V
おぉ、真即答でつか、それでFA?
「いや、短小だろ?」
「自分の仲間が欲しいのか?」
こらこら真クン、図星なんだからオブラートに包みなさい。淳一が可哀想
「じゃあ調べてみるか」
こぇぇ、淳一こめかみに血管浮かんでるよ
「のったぁ!!巨根に千円!!」
流石はギャンブラー、何でもこういうことに繋げたがるな
「おし、部屋に行って調べろ、俺が勝ったら借金の2万帳消し」
2万も負けてたのかこいつ……
「そうと決まりゃ早速特攻開始だー!!」
真、大丈夫か?
なんか走りすぎてスリッパ履き忘れてんぞ
232名無しさん@ピンキー:2005/06/22(水) 01:11:13 ID:2dFlX65V
あんたはイイ子だ、夢見ておやすみ、
オネショに気をつけて〜ほんじ〜つは、終了〜〜〜
次回予告
2万のかかった大勝負
勝敗は以外な方向へ、どうなる!!ユウのチンコ!!!
待て、次回
見れば?
233名無しさん@ピンキー:2005/06/22(水) 01:39:27 ID:i1cawXZS
うわーーー気になる!!いいとこで終わらせやがって!!!GJ!!!
この場合勝者はいな・・・イヤ、ダマッテヨウ・・・。
そしてなによりユウタンがどうなってしまうのか気になる・・・。
ま、まさか男3人にヤラれて4P!!?
234名無しさん@ピンキー:2005/06/22(水) 02:15:35 ID:2dFlX65V
一名フォモを忘れてないかい?
あと眠眠打破飲んでと眠れないから投下よろしくて?
235秀穂ゴッドファーザーズ ◆z1nMDKRu0s :2005/06/22(水) 02:43:02 ID:2dFlX65V
競馬新聞とコーヒー牛乳引っさげ裸足で某建設会社ばりに走る真、
足から血出てるけど平気か?まあ平気だろう、
所詮バカの書いたクズSSだしリアリティを求めるだけ無駄ってもんだ
「本当、この旅館は地獄だぜフゥーハハハハハハ!!!」
いいからさっさと話進めろ、バカギャンブラー
ドパアァン!なんて今どき漫☆画太郎も使わないようなアホい効果音と共に割り当てられた部屋へ突入
いました!!いました怪奇イケメン野郎立花ユウ!!
藤岡探険隊初の快挙です!!








寝てるよオイ、クークーなんて小動物チックな寝息立てて、
少しサイズのデカイYシャツ着てますよダンナ!!
この場に昌姉ぇいたら襲いそう、いや冗談じゃなくマジで
だが生まれてこの方ギャンブルと女の裸にしか興味の無い真クン
腐女子萌えレベルMAXなユウのズボン下ろすことに何の躊躇いもない!!
どうなってる転校生のチンポ!!
おぉ!!トランクスを一気に引きずりおろ……
「何やってんだぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」
あーあ、ユウ起きちゃった、つまんねー
236秀穂ゴッドファーザーズ ◆z1nMDKRu0s :2005/06/22(水) 03:01:45 ID:2dFlX65V
「君はフォモか?
だからって寝込みを襲うな!!」
何顔真っ赤にしてんのコイツ?わっけわかんねー、つまらねー
「オイオイ落ち着け、ハイ深呼吸」
真の説得は正直よくわからん
だが枕でボカボカ殴るのはどうかと思うぞ
なんかツンデレ女子みたいだし、男ならガツーンと拳でぶつかれ
そうすりゃこの冷めたふいんき(何故か変換できない)も少しヒートアップすんだろ
まあそこらへんは丁度良くやってきた淳一と昌姉ぇに乱入してもらいますか
「オイ真どうした?」
淳一、いかにも深刻そうに言っとるが口の端っこ笑ってんぞ
「助けろお前ら!!仲間だろ!?」
と助けを求めるが流石はゴッドファーザーズ、一筋縄の反応じゃねぇ
「その仲間に二万せびったのはどこのバカかな」
「私体力使うのイヤ〜」
仲間のピンチを楽しむ
それがゴッドファーザーズくおうてぃ
「お前らそれでも仲間か〜〜」
なかなか面白くなってきたじゃないの
237秀穂ゴッドファーザーズ ◆z1nMDKRu0s :2005/06/22(水) 03:25:53 ID:2dFlX65V
「いちちちちちち」
そりゃあんだけ殴られりゃ痣のひとつもできるだろうな
「自業自得よ」
常に中庸な意見を吐く昌姉ぇにさえ見捨てられた真クン。なんか少し可哀想な気もする
「で、仲直りはしたの?」
「いや、まだ」
半径五メートル以内に近づきゃ走って逃げる相手に仲直りしようってのは無理だな
「早く仲直りしなさい、もう夜の3時よ」
だから無理だって
「あそこまで露骨に拒否されたら謝るもんも謝れねぇよ」
「しょうがないわねぇ、私も一緒に誤ってあげるから」
「そーいやユウは何処だ?」
そういえば少し前に外に出ていったっきり帰って来てない
「あの子お風呂に入ってなかったからお風呂じゃない」
そうと決まったら行くしか無いでしょ真クン
238秀穂ゴッドファーザーズ ◆z1nMDKRu0s :2005/06/22(水) 04:03:27 ID:2dFlX65V
ところ変わってここは男子風呂と女子風呂の入口、流石は昌姉ぇ、なんか物音聞こえてくる
ユウは風呂に入ってんだろう
そこをウンコ座りで待つオカマとギャンブラー、ようわからん構図だな
「心の準備はできた?」
人生の分岐点で励ますオカマ、なんか知らんがカコイイ
「おぅ」
イケイケ真、お前の未来は明るいぞ!!
何ゆっくり歩いてんだ!!日が暮れるぞ!!!
さて女子風呂通り過ぎた辺りで第一関門、どうやって男子風呂の中に入るか
ヘタに特攻すればまた逃げられ、だからといってグズグズしてりゃ逃げられ、
大変だなこりゃ
「えっと……」
何やってんだ!!もうスリッパの音が聞こえてんぞ!!






ってちょっと待て、
ユウが女子風呂から出て来るのは何故?
よーく考えよ〜時間は大事だよ〜
「ユウ」
真選手、ユウに声をかけましたぁ!!
ユウ、振り向いた〜〜〜!!
「あのさ、あの」
何恥ずかしがてかってんだ!!



今日は結局ここまで
239名無しさん@ピンキー:2005/06/23(木) 01:03:31 ID:wouuSUgP
>>210
来週っていつかな。日曜だから微妙・・。今週なのか来週なのか。
240 ◆z1nMDKRu0s :2005/06/25(土) 00:27:14 ID:myiYpumS
今日は眠眠打破飲んで徹夜じゃゴルァ!!!!(`д´)
241秀穂ゴッドファーザーズ ◆z1nMDKRu0s :2005/06/25(土) 01:08:38 ID:myiYpumS
「あのさ…あの…」
オイオイ真クン、ただ謝るだけだよ、ごめんなさい一言で終わるんだよ



そんなんで何 日 も 引 っ 張 る ん じ ゃ ね ぇ よ!!!
いくらネタが思いつかないからってそりゃねぇだろ
なんかユウ小走りで逃げてるし、
「あ、おい!!」
ユウが曲り角に出た途端、でました昌姉ぇ!!
ユウの前に仁王立ちして行く手を阻む昌姉ぇ
「聞いてあげて、マコちゃんあなたの事で随分悩んでたのよ」
優しくそう言う昌姉ぇ、
このオカマ新宿伊勢丹横で占いやった方が良いんじゃねぇのか?
「ユウ、パンツの中いきなり見ようとしたこと、こんな言葉じゃ償えないけど
ごめん、俺暴走しすぎた」
やっと言えたか、ホント3日も引っ張ってやっとだ
「え…あ、うん…いいよ、別に」
ユウクン、なんで顔が赤いの?
「それより、見た?」
主語が無いよ、何言ってんのか解らないよユウクン
「「へ?」」
ほら、昌姉ぇも真も解ってないじゃん、ちゃんと話さないと
242秀穂ゴッドファーザーズ ◆z1nMDKRu0s :2005/06/25(土) 01:18:24 ID:myiYpumS
「あの…ボクの…ここ」
そう言って股間を押さえてるあたりから、
要はチンポ見たかどうか聞いてるっぽ
男同士なんだから別に見られても恥ずかしくないと思うぞ
「いんや、見てない」
「ホント?」
「ホント」
「ホントのホント?」
「ホントのホント」
しつこい!!そんなこといちいち聞くなユウ!!それでも男か!!
「なぁんだ、そんなこと気にしてたの?
大丈夫よ、男同士じゃない」
ケラケラ笑って励ます昌姉ぇ、ホントこのオカマ懐深いな
「ホントに男だと思ってるの?」
爆弾発言キタ------(゜∀°)--------!!!!!!
どういう意味??誰か翻訳キボンヌゥゥゥゥ
「部屋に戻ろう、そこで話す」 どういう意味よ!!
教えてエロい人
243秀穂ゴッドファーザーズ ◆z1nMDKRu0s :2005/06/25(土) 02:11:39 ID:myiYpumS
部屋に戻るまで一言も発せぬまま、ゴッドファーザーズに割り当てられた部屋に突入
淳一を叩き起こしゴッドファーザーズ緊急会議を始める
あーこんなシリアス展開上手く描写する自信ねー
つーかバカ系だったはずなのに、なにこの重たい雰囲気
「それじゃあ話すけどその前に約束して、ここで話したことは誰にも言わないって。」
ゴクリ……
「「「分かった」」」
全員一致でそう言う
もうシリアス展開満点
「始めに聞くけど、みんなボクのことどう思ってた?」
「いいカモ」
「童貞の敵」
「犯したい」
誰がどのセリフを吐いたかはご想像にお任せします
「ボクさ、性別どっちだと思う?」
「そりゃあ、男だと思うがそんなこと聞いてくるってことは…」
淳一どうした?そのセリフはお前のキャラじゃないぞ
「もうゴッドファーザーズのみんなは人を裏切る様な人はいないって信頼して話す
どうせ転校してすぐこれじゃ他の人にもバレかねないし」
ユウは一呼吸置いて、「ボク、キミ達と性別が違う」
244秀穂ゴッドファーザーズ ◆z1nMDKRu0s :2005/06/25(土) 03:03:59 ID:myiYpumS
「ボク、キミ達と性別が違う」
「「「ナナナナンダッテー!!」」」
ナナナナンダッテー!!
「ボクはさ、普通の家族と生活が全く違うんだ、
なんていうのかな、こうでもしてないとボクが危ないんだ」
どんな家庭だよ
「家のしきたりで高校卒業まで男として生きなきゃならないとか?」
真クン、その展開はときメモだけでお腹一杯だよ
「その程度だったらまだよかったんだけどね」
ユウ、お前の背中からなんか今物凄い負のオーラが湧き出てんぞ、平気か
「んじゃあ何でそんなことする必要があるの?」
今度は昌姉ぇ、なんかこういう時強いよな、オカマって
「それは言えないよ、だって、ものすごく個人的なことだもん」
245秀穂ゴッドファーザーズ ◆z1nMDKRu0s :2005/06/25(土) 03:49:39 ID:myiYpumS
あーあー泣くな泣くな、なんか昌姉ぇまでオロオロし始めたぞ
さて、どうするゴッドファーザーズ!!
「分かった、お前についてこれ以上追及しない
秘密は守る、絶対に誰にも口にしない」
真、お前そんなカッコイイこと言うキャラだっけ?
「ホント?」
ようやく泣き止んだか、ユウ
上目使いで真クンを見つめる
「ホントだ、約束する」
真クンカァーックィイー!!
ただのバカギャンブラーかと思ってますたハイ
「ありがとう」
キャーキャー!!なんか抱きついちゃったぁーー!!
今真クンの腹にはユウのダ、ダ、ダ、ダブルマウンテンぐぁぁーー!!
オイ!!真ォ!!鼻血出してる場合じゃねぇぞ!!!





ダメだ聞こえやしねぇ、既に精神があっちにぶっ飛んでやがる
まあこれで一件落着か
246秀穂ゴッドファーザーズ ◆z1nMDKRu0s :2005/06/25(土) 03:56:38 ID:myiYpumS
アンタはいい子だ、夢見ておやすみ
おねしょに気をつけて〜♪
ほんじ〜つは終〜了〜♪
次回予告
ゴッドファーザーズに新たな仲間、立花ユウが加り、大混乱!!
どうなるユウの処女!!
次回「金曜日は仏滅」!!
ガソダムファイト!!レディーゴー!!!


と朦朧とする頭を必死に動かして書き上げました
恐ろしく読みにくい駄文投下スマソ
247名無しさん@ピンキー:2005/06/25(土) 17:12:16 ID:SfaTWxrB
>>246
朝からGJ!
人増えた人増えた。やったね。

久々の投下いきま
248週休四日を提案しま(ry:2005/06/25(土) 17:38:33 ID:SfaTWxrB
「…」
「…」
しまった。マズッた。
こうなるであろうことも想像していたのに俺ってば。
男同士ってどうやるんだ。個人的にティクビはちょっと避けるとして、キスからなのは変わらないか?
「あのさ、俺こういう(ウホッ)の初めてだからわかんないけどさ、まずキスからでいいのか?」
誘った方は心得てるっていうか予習ぐらいしてるだろ。
「え!?あ、いや…私もこういう(男女)の初めてだからちょっと…。あ、でもやっぱキスからだよね」
…ああ、俺は小学校来の友人の初めてをいただいちゃうわけか。
まあ掘った掘られたを同意したのに、いまさらキスを避けても仕様がないし。
なにより…照れて真っ赤になってるコイツが可愛すぎてオニンニンがヴォ(略)しそうなのも事実。
「よし、いくぞ」
「ん、ど、どうぞ…」
掴んだ腕を軽く引いて晃の体を引き寄せて空いた手で反対の肩を掴む。
眼を瞑って少し上を向いている顔が可愛い。本当に男かこの野郎は。
ええい、儘よ
249週休四日を提案しま(ry:2005/06/25(土) 18:06:15 ID:SfaTWxrB
ムチュッっとでも聞こえてきそうだった。
柔らかい。でもってほんの少し暖かい。俺これだけで1〜2時間いけるかも。
そのまま、両手を晃の脇の下に入れて持ち上げて引き寄せた。
俺の膝の上に下ろす時に晃が少し呻いた。…キスはしっぱなしだから篭った声だ。
「…ん、あ、悪い」
「んん、だいじょぶ」
俺が顔を話すと、晃はゆっくり眼を開けて、頬を赤く染めたまま呆けていた。
さて、またマズったか。間を空けずにいくべきだったなあ…俺の馬鹿。
「よし、じゃあ今度は舌を…」
「うへっ!?」
できるだけいつもの調子で言ったつもりだったが、驚かれた。まさか、
「知らん訳じゃないだろうに」
「え?あ、うん。嫌とかじゃなくて、普通のキスであれだったのに、舌とかもう。って」
頬を指で軽く掻きながら、照れくさそうにはははっと笑う。
ああ、可愛いなこいつもういっそ……あれってなんだ晃。
「あれってなんだ晃」
…しまった。思ったこと言っちまった。
「へ?あ、ごめん!悪い意味じゃないんだよ?なんかぽわーとして、
体置いたまま気持ちだけどっかいきそうになっちゃってぅんっ!?」
そう言いながら胸の前で人差し指をぐるぐると回し始める。
衝動的にキスをした。
250週休四日を提案しま(ry:2005/06/25(土) 18:37:01 ID:SfaTWxrB
「んっ…ふっ、ぅん…」
舌を動かすたびに鳴る水音が、やけに大きく聞こえる。
いきなりでまずかったかとは思ったが、晃が俺の入れた舌に反応しておずおずと
自分の舌を絡めようとしてきたのを感じて、ほっとした。
「ぅ…ん、んぅ…」
しばらくは、二人の少し苦しそうな喘ぎ声と、いやらしい水音だけしか聞こえない。
5分くらいたったかもしれない。そろそろ、あー…うん。…ティンコいじった方がいいのかね。
そう思って、晃に気付かれないように目線を下げた。
…おかしいね。晃の穿いている制服の黒いズボンのしたに見えるお山は、我が息子だろう。
ディープキッッスだけで勃つのは、まあこの年頃なら当たり前。
むしろ逆に勃たない方が、勃ってない!この子勃起してないよ?
え、俺が盛り過ぎ?ゴメいや、まさか晃…インポなのか?だから女子に告られないのか!?
…くっ、いい奴なのにな、お前。そうか、それでそっちの道に入ったのか。
苦労してたんだな、お前も…いや、ここは俺が勃たせてやろうじゃないか!
そうすれば晃も、普通にAVみて勃起したりできる。それが友としての行動ッッ!
溢れ出そうな涙を堪え、俺は左手で晃の右肩を掴んで少し体を開かせた。
それが意味する事が分かったのか、名残惜しそうに唇を離し、俺をじっとみたまま頷いた。
俺の右手が晃のズボンのチャックを下ろし、その中に入っていく。
簡単に入れるほどの空間は、勃っていればないはずのものだ。
そして右手はさらに奥へ…「くちゃっ」…あれれ?
これで相手が女の子だったのなら、「へへっ、下着越しでも分かるくらい濡れてるぜ?」なんて
言うところだが、男でこれは…女の子!?付いてないってことは?
「晃…君。もしかて…………女の子?」噛んだ。
「?え、うん。そうだ、よ?」
アイヤー
251名無しさん@ピンキー:2005/06/25(土) 18:39:43 ID:SfaTWxrB
危うく忙殺されかけていた作者です。
ああ、ようやく気付く所まで来たよ…。
ゴメンねお母さん本番いつ思いつくかわかんないけどゴメンね。
気長にお待ちを…
252 ◆z1nMDKRu0s :2005/06/25(土) 18:44:20 ID:myiYpumS
夕方にGJ!!!
ゴッドファーザーズの面子と違ってかーいいヒロインにハアハアしまつた
253名無しさん@ピンキー:2005/06/25(土) 18:57:06 ID:kdP7mibl
ブラボー。何か馬鹿でいいなぁ。

まあ、「噛んだ。」と「アイヤー」に二連撃でエロ→笑いになっちゃったけどそれもまた
ご愛嬌、って感じだし。
254179:2005/06/26(日) 01:36:31 ID:e1Mlpo83
……まずい、マジ時間がとれない……orz
とりあえず職人さん光臨されてるみたいなんで、しばらくは大丈夫かな。
255名無しさん@ピンキー:2005/06/26(日) 01:55:35 ID:0pR2blPv
ttp://www.pulltop.com/gp05/index.htm
よし、男装少女ヒロインだ(ここで出すべき話題かどうかはともかく)
256名無しさん@ピンキー:2005/06/26(日) 03:24:29 ID:/VL+6uYz
>>255
とりあえず、教えてくれてありがとうw
仏頂面がかなり激しくツボった。買おう。うむ。
257 ◆z1nMDKRu0s :2005/06/26(日) 06:58:37 ID:Xv6qy+3p
さて、このスレの住人に聞く、
ユウにツンデレ入れようと思うのだがぶっちゃけシュチュが思いつかない
そこでおまいらに相談、ユウがやったら萌えそうなシュチュを書いてくれ

遊びの取っ組み合間いで真、ユウの胸タッチ→セクハラで殴られる
258名無しさん@ピンキー:2005/06/28(火) 19:47:55 ID:0yqUeaaZ
179氏の発言とは裏腹に盛り上がらなくなってしまった・・・。
つーことでage
259 ◆z1nMDKRu0s :2005/06/28(火) 19:52:38 ID:aej1dFwp
俺なのか、俺のせいなのかーーー!?
260名無しさん@ピンキー:2005/06/28(火) 20:10:59 ID:0yqUeaaZ
いやいやそんな事ありませんよ。大事な職人さんですから。
つーことで萌えシチュを提供してみようかな。
ツンデレなら最初真とユウがちょっとしたことでケンカするってのは?で、その後は
1 真がギャンブラーだから勝負を仕掛けるんだけどそれが野球拳。
  もしくは真が勝ったらユウの処女を貰うと約束する。
2 ユウが風邪をひくか怪我をするかして真に保健室に運ばれる。
  看病の為に服を脱がせるんだけどつい看病以外の事も・・
なんてどうでしょう。

261 ◆z1nMDKRu0s :2005/06/28(火) 20:51:25 ID:aej1dFwp
>>260
ちゃんと文章にできるか知らんが採用
262秀穂ゴッドファーザーズ ◆z1nMDKRu0s :2005/06/28(火) 22:32:56 ID:aej1dFwp
思いたったが吉日じゃフゥーハハハハハハハハハハ!!

清水とかいう無駄なテラスのあるお寺の前で聞こえるひっどい歌声
「じ・ご・く・が・無・け・れ・ば・て・ん・ご・くも〜らい!!」
キタよバカ集団ゴッドファーザーズ、
なんか真と淳一と昌姉ぇ肩組んで大股で歩いてるし
「は、恥ずかしい」
お〜いバカ集団、クラスメイトのほとんどが他人のフリしてんぞ
その中で唯一恥ずかしいから止めろって言ってんのが立花ユウタソ
隠れ蓑にするやつ完璧に間違えたな、
可哀想なヤツ
さて、修学旅行ということで浮かれてるのか清水で働いたイタズラはいつもより磨きがかかってる
悪事1、恋愛の水を水風船に入れて、
女子高生に投げる(シャツが透けた女子高生に木刀で撲殺される)
悪事2、清水の舞台からヒモ無しバンジー
(これの一件でユウが高所恐怖症ということが判明)
悪事3、八ツ橋屋の試食品食い荒らす(先生に見つかり逃亡、横っ腹を痛くする)
ホントにこいつら高校生か?
やってることが小学生だぞ?
263秀穂ゴッドファーザーズ ◆z1nMDKRu0s :2005/06/29(水) 07:00:12 ID:iLWNRFkt
ところ変わってここは秀穂高校の人間が泊まる旅館
消灯時間過ぎってみんな騒ぐよね、この高校でもそう
ただ一グループお酒を飲んでドンチャン騒ぎをしているところが…
「じ・ご・く・が・無・け・れ・ば・て・ん・ご・く・も〜らい」やっぱりこいつらか、秀穂ゴッドファーザーズ
なんか部屋の中には中身の無い一升瓶が二つ転がっている
「うわ、なにこれ?」
昨日、ここで酔っ払っている連中に女だとカミングアウトしたユウは。今日も深夜にお風呂だ、
「ろぉ〜したぁ〜ユウ〜飲め〜〜」
舌が上手く回ってないぞ真、しかも酒勧めるなよ
「どうしたもこうしたもないよ!!
そもそもなんでお酒飲んでんの?お酒は20歳になってからでしょ?」
「んなぁ〜こといわしゅ飲みなさい飲みなさい飲み込まれなさい」
意外としっかり話せる昌姉ぇ、流石はオカマバー勤務。酒に強い
「ひょっとしへお前、おひゃけ飲めないの〜ぅ?だしぇ〜」
この発言にユウちょいキレ
「違うよ!!まだ17なのにこんなの飲むなって言ってるだけ
なのに解らない人だねぇ」
「なんらとぉ〜
おめぇクビた!!」
地方ネタキタワァ
「クビでも何でもいいよ!!
だ か ら 酒飲むな!!」
264秀穂ゴッドファーザーズ ◆z1nMDKRu0s :2005/06/29(水) 07:13:26 ID:iLWNRFkt
だんだんとヒートアップしてまいりました
ユウ、真が持っている一升瓶を奪う!!
「らにすんりぁ!!返へ!!!」
真、ユウに殴りかかります!!
女に手上げるとは情けないぞ真!!
しかも避けられてるぞ真!!
「止めろっての!!!!」
ユウ、ローキックを打ったぁぁぁぁ!!
キレイに収まりました!!!
これは痛い
「らにすんだぁ!!!」
真、効いてないのか!?
「アンタがバカだから」
「んらとぉ!!勝負ら!!」
何するの!?何するの!?
「野球拳ら!!」


お、オヤジ臭ぇ
「やってやろうじゃないの」
ユウ、良いのか?
お前一応女なんだから止めた方が良いぞ
265 ◆z1nMDKRu0s :2005/06/29(水) 07:14:42 ID:iLWNRFkt
次から野球拳いきます
うたた寝しちまったよコンチクショウ!!!
266名無しさん@ピンキー:2005/06/29(水) 18:44:10 ID:1DuiOMWD
ばかばかしくていいわぁぁ
267 ◆z1nMDKRu0s :2005/06/29(水) 20:03:25 ID:iLWNRFkt
>>266
ありがとう、それが最高の励ましになる
調子に乗って明日も書くからヨロシコ
268 ◆z1nMDKRu0s :2005/06/30(木) 05:59:45 ID:D7opG/sg
寝過ごしたぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!
269名無しさん@ピンキー:2005/06/30(木) 19:19:04 ID:ipJeCUb7
>>268
頑張れ。

ところで男装の姫なんてシチュはどうだろ。敵国との戦で奮戦するも自国が負けた為
生け捕りにされ、牢に入れられる。敵国の王子に目をつけられ、拷問にかけられそうになり
その最中服がはだけて正体がばれ陵辱される。自分の希望としてはそれからしばらく
犯され続け壊れる、もしくは壊れかけるんだけど、病気になる、他の男に犯されそうになるかして
それを見た相手が改心。それからは手厚く扱い、正気を取り戻し、相手への感情も
好意的になった男装姫、そして結婚し、女性として幸せになる、ってのはどうだろ。
男装の姫といえば「とりかえばや物語」や「有明けの別れ」といった平安文学に出てるよね。
どっちも主人公は正体がばれて犯されてる。1000年前からすげぇな・・・。
270名無しさん@ピンキー:2005/06/30(木) 21:50:31 ID:xKlKt1Pv
男装の姫なら、純愛+凌辱がいいのう(´ω`)
ありがちだが近衛隊隊長に剣を習っているうちにバレる…。
貧乏な少女が近衛隊に入るために…ていうシチュでもいけるか?
271名無しさん@ピンキー:2005/06/30(木) 22:10:23 ID:jeSxp6ge
>>270
ジャンヌダルクっぽいねそれ。そういうのもなかなかいいかも。
ふと思ったんだけど女バレイベントとしては服がはだける、
入浴や着替えを見られるシチュなんかが王道だけど
女特有の「アノ日」であることがバレて女であることも同時にバレるってのはどうだろ?
272名無しさん@ピンキー:2005/06/30(木) 22:14:35 ID:ipJeCUb7
>>269
洋物だけでなく時代物でもどうだろ。座敷牢で陵辱される戦国の男装姫、ハアハア。
273 ◆z1nMDKRu0s :2005/06/30(木) 22:42:33 ID:D7opG/sg
>>269-272読んでアイデアが浮かびっぱなしなんだが、
俺が書くととんでもない喜劇モノになる悪寒
その前に執筆中のSSが先か
274名無しさん@ピンキー:2005/06/30(木) 22:51:21 ID:ipJeCUb7
179氏マダー
275名無しさん@ピンキー:2005/06/30(木) 23:06:38 ID:xKlKt1Pv
>273
ゆっくりでいいんでお願いします。
あなたのノリが好きなんで今のも楽しみにしてます。
276 ◆z1nMDKRu0s :2005/06/30(木) 23:22:23 ID:D7opG/sg
>>275
貴様俺をおだてたな!!
おだてに乗りやすい俺をおだてたな!!!
こーなりゃレポート作成してる暇じゃねぇ!!
留年覚悟で書いてやるぅぅぅぅぅ!!!
277 ◆z1nMDKRu0s :2005/07/01(金) 00:32:12 ID:BrvQsHEI
と息巻いたのはいいが、ここの住人は和風と洋風どっちが好み?
どちらもハッピーエンドになるよう考えてあるけど
読んで楽しむのは読者だから意見キボン
それとこれから昨日書くはずだったゴッドファーザーズ書くよ
278秀穂ゴッドファーザーズ ◆z1nMDKRu0s :2005/07/01(金) 00:55:42 ID:BrvQsHEI
さて、いよいよ始まりましたユウVS真野球拳対決
両者睨みあってます、お互い一歩も譲らないーーっ!!
「アウト!!セーフ!!ヨヨイのヨイ!!!」
真のかけ声で両者右手を出したーーーーー!!!
結果はユウ選手パー、真選手チョキ!!!!
「「ウッキョーーーーー-----------!!!」」
奇声をあげて喜ぶ真ザルと酒に弱くて酔いつぶれていたはずの淳一ザルが踊り狂っている
よくやったぁ真!!!
今から少しずつ女の裸が見れるぞぉぉぉぉぉ!!
今のユウの格好は上下とも学校のジャージ
ブラやショーツを付けてないのは昨日で検証済みだ。
すなわち、あの青く色気の無い服の下はプァーラドゥアーイス!!
「ぬ〜げ!!ぬ〜げ!!ぬ〜げ!!ぬ〜げ!!」
普段出番の無い淳一ザル、ここぞとばかしに騒ぐ騒ぐ
279秀穂ゴッドファーザーズ ◆z1nMDKRu0s :2005/07/01(金) 01:13:15 ID:BrvQsHEI
「やってやろうじゃないの」
おぉ、ユウジャージに手をかけて一気に脱いだぁぁぁぁぁぁぁ!!!!
っておいユウてめぇ!!!
「何ジャージの下にTシャツなんか着てんだよ!!」
そうだ淳一!!もっと言ってやれ!!!!
チクショウ…見れると思ったのに……マジ泣きそう
「そんなに簡単に裸晒せるわけないじゃん」
得意気に語るな!!!
大事なスレ住人の期待を裏切っておいて言うセリフじゃねぇ!!!「あ、あとそっちがまけたら全裸で近くのコンビニまで全力疾走だよ」
ちょい待て、この旅館山の上にあるからふもとまで降りないとコンビニないぞ
しかも観光地近いから3時過ぎの今でも外からワイワイ聞こえてくる。
ユウ、貴 様 は 悪 魔 か?
「ふじゃけるにゃ〜、この俺しゃまは最強なのら〜
もう一きゃいいくれ〜」
気を取り直して二回戦!!
280秀穂ゴッドファーザーズ ◆z1nMDKRu0s :2005/07/01(金) 01:47:37 ID:BrvQsHEI
結果、
ユウ、グー:真、パー
勝ったぁぁぁぁぁ!!!
「「ウェ------ーイ\(ΘWΘ)ノ!!」」
よくやった真!!お前は英雄だ!!
「ま、真後だししたから今のノーカウント!!」
「往生際が悪いわよユウちゃん
女だから裸見られるの恥ずかしいと思うけど、
だからといって人をズル呼ばわりは良くないわよ」
ピューピュー、昌姉ぇカァーックィイー!!!
「わ、分かったよ……」
お、とうとう折れたかユウ。
「んしょ」
畳の上に座ってジャージのズボンに両手を突っ込み、
足をバタバタさせて、やがて出てきた手には青と白のシマシマトランクス
「一枚は一枚でしょ?」
ユウ貴様何処まで卑劣な手を……
「うゎってんろかユウ、これでおみゃはちゅぎ負けたら上か下、どちらか見しぇるんらぞ〜」
「次負けないから無問題」
言ってくれるなコラ
おし、真ぉ!!
男子高の執念見せてやれぇ
「アウト!!セーフ!!ヨヨイのヨイ!!!」
結果、
ユウ、チョキ:真、グー!!
281 ◆z1nMDKRu0s :2005/07/01(金) 06:42:55 ID:BrvQsHEI
いちおここまで
脱ぎ脱ぎシーンは強制ストリップスレで修行しまつ
282名無しさん@ピンキー:2005/07/01(金) 12:36:34 ID:P8Y3LiO1
こらまていいところで止めないでぇぇ!!
あときっちりレポ書いてからSS書けよ。リアルは優先しとけー
283 ◆z1nMDKRu0s :2005/07/01(金) 17:18:28 ID:BrvQsHEI
>>282
今日の講義で留年言い渡されたので無問題
284名無しさん@ピンキー:2005/07/01(金) 18:19:36 ID:P8Y3LiO1
全米が泣いた(つД`)
285 ◆z1nMDKRu0s :2005/07/01(金) 19:24:25 ID:BrvQsHEI
>>284
泣かんでいい
あと男装姫の件なんだが、和風と洋風どっちにする?
286名無しさん@ピンキー:2005/07/01(金) 19:41:31 ID:pI5bbXJI
和風希望
287 ◆z1nMDKRu0s :2005/07/01(金) 20:13:00 ID:BrvQsHEI
おk、和風希望一人、
ほかにいる?
288名無しさん@ピンキー:2005/07/01(金) 23:59:48 ID:P8Y3LiO1
同じく和風希望。ぬしの路線を貫いてくれ
289名無しさん@ピンキー:2005/07/02(土) 03:03:14 ID:x19BrpXu
和風も好きだがショートカット好きなんで洋風を。
290名無しさん@ピンキー:2005/07/02(土) 09:43:47 ID:iWDUICFT
z1nMDKRu0sさんだけでなく他の職人さんまだー。
291名無しさん@ピンキー:2005/07/02(土) 09:50:50 ID:iWDUICFT
あ、和風洋風の希望は書きましたので頑張って下さい。
留年にもめげるな。
292 ◆z1nMDKRu0s :2005/07/02(土) 11:25:09 ID:yTc6p11D
和風二人に洋風一人か、面白くなってキタ------(゜∀°)--------!!!
>他の職人さんまだー?
他の職人のお方も気にせずガンガン投下してください
つーか漏れも他の人のSS読みた〜い!!
293名無しさん@ピンキー:2005/07/02(土) 16:23:38 ID:x19BrpXu
昨日のケロロ、わいっ娘がでてた。
お約束の「女だったのか!?」もあってハァハァできますた。
294名無しさん@ピンキー:2005/07/02(土) 17:06:07 ID:SHGqh/Oh
自分は洋風が好みだが
まあ、そこは職人さんのやる気できめてくれ
295 ◆z1nMDKRu0s :2005/07/02(土) 17:17:20 ID:yTc6p11D
和風二人に洋風二人、
念のため明後日まで待ちますね
296名無しさん@ピンキー:2005/07/02(土) 22:47:42 ID:aru2wN2+
和風!
297名無しさん@ピンキー:2005/07/03(日) 10:03:55 ID:hbN+rlai
晃タンと伸介のエチー本番マダー。179氏や185氏の光臨マダー。
>>289
自分はロングヘア派だな。普段束ねてる髪をばさっと下ろして
一気に女らしい雰囲気に・・・。ハアハア。
298 ◆z1nMDKRu0s :2005/07/03(日) 11:53:45 ID:RuYK1HmV
うむ、俺ショートカット萌えだったのだが>>297の展開考えるとロングも捨てがたい
ハッ(゚д゚)
男装のため髪を切ってショート→髪が伸びる→束ねる
コレダ----------------------------!!!!
299名無しさん@ピンキー:2005/07/03(日) 12:42:40 ID:CE4BP251
>>297
>晃タンと伸介のエチー本番マダー。
ゴメ、今バンピーにはまってるからあqwsでfrgthyじゅいk
300名無しさん@ピンキー:2005/07/03(日) 19:08:18 ID:hbN+rlai
>>298
回想シーンで男装の為バサッと切るんだけど今は時間が経って
伸びて束ねてるって事?ショートファンもロングファンも満足って
カンジでいいな。
301 ◆z1nMDKRu0s :2005/07/03(日) 20:21:37 ID:RuYK1HmV
>>230
まあ読む人がいてこそのSSだからなるべく多くの人が楽しめるよう作んないとな
あともう投票なさそうだし和風でFA?
302名無しさん@ピンキー:2005/07/03(日) 20:24:07 ID:VNH7S5FW
和風の場合は切る必要ってあるのか?
289だけども和風ならむしろロング萌え、ただそれ以上にショートカット&貧乳萌えなんだーーー!!
303名無しさん@ピンキー:2005/07/03(日) 20:37:31 ID:hbN+rlai
>>302
対抗だ!自分はロング&巨乳萌えだーーーー!!!
304名無しさん@ピンキー:2005/07/03(日) 21:03:52 ID:8UUIWBjl
まあ落ち着け。
間を取ってショートで巨乳でよかんべぇ。
305名無しさん@ピンキー:2005/07/03(日) 21:04:57 ID:QEvJFzM9
投票出遅れたー。
自分は洋風、ショートカット萌え…
回想シーンでバッサリ、ってええなぁそのシチュ(´∀`*)
306 ◆z1nMDKRu0s :2005/07/03(日) 21:05:23 ID:RuYK1HmV
>>302
駄目か?
周りの男に溶け込む為に切ったけど戦争が激化し、髪切る暇がなくてロング
って感じでいこうと思ってたのだが
なんだかよくわからんからちっと投下してみる
307名無しさん@ピンキー:2005/07/03(日) 21:09:52 ID:VNH7S5FW
>302
時代設定がSAMURAI出てくる時代なら切らなくてもいいな、と。
それ以外だったら(´・ω・)スマナス
308名無しさん@ピンキー:2005/07/03(日) 21:11:01 ID:VNH7S5FW
レスアンカー間違えた。
×>302
>>306
309テスト投下 ◆z1nMDKRu0s :2005/07/03(日) 21:37:07 ID:RuYK1HmV
時は戦国、
尾張の織田信長による天下統一の障害は
最早最強の騎馬隊を持つ武田信玄のみとなった
そんな中、この物語は始まる

ダンダンなどと荒々しい足音が城の中から聞こえてくる
その足音の主はどんな豪傑じゃ
「まったく、馬鹿だとしか思えぬ」
なんと、まだ若いおなごではないか!
「しかしな凛様、他に人手が無いのです
どうかご理解を」
凛と呼ばれた少女や、
いくら怒りの対象があろうと側でなだめる老中の胸ぐらは掴むものではないぞ
「理解出来ぬ!!だからこうして物言いに向かうのだ!!
ついてこい!!!」
やれやれ、なんと男勝りなことであろうか
老中の気苦労は耐えぬだろうな
「父上!!」
凛や、お主礼儀作法という言葉は知らんのか
障子は片手で勢い良く開けるものではないぞ
310 ◆z1nMDKRu0s :2005/07/03(日) 22:09:23 ID:RuYK1HmV
「お話があります」
そう言って自分の弟の横たわる布団の横をはさんで真向かいに座る
これ、花も恥じらう乙女があぐらなぞかくものではない
「どうした?」
意外なほど威厳のない領主よの、この男
「何故吉光を戦に?」
少々語尾を荒らげ、そう聞く
「だから言っておろう、我が吉良家には戦場に出せるのは奴しかおらん」
「部屋に閉じ籠って春画を見ることしかしないような男が戦で活躍出来ますか?」
引きこもりに病人とは、
この家の将来が心配じゃ
「することを期待するしか無いだろう」
311 ◆z1nMDKRu0s :2005/07/03(日) 22:37:46 ID:RuYK1HmV
「父上が出れば良いではないですか」
そう言い、己が父を睨む
「ワシももう年だ、戦場に出る体力はない」
「農民に一人一人に説教する体力はあるのに?」
「うるさいよ吉行」
弟の弁護をうるさいと言うな凛
ほうれ、すねてしまったではないか
「それじゃぁ逆に聞くが凛、
お前は誰が行けば納得するのだ?」
父親、吉影が聞く
「父上」
そんなこと言っても相手は通じんぞ
「無理だ、吉光にやらせる」
「それなら、私がいきます」
良いのか凛よ、お主女じゃぞ!?
「勝手にしろ」
止めやせんのか凛の父上!!
確かにこの家の人間では最も武芸に秀でてるのは彼女だが……
「勝手にさせてもらいます」
あらら、おらシーラね
312 ◆z1nMDKRu0s :2005/07/03(日) 22:38:42 ID:RuYK1HmV
とまあテストがてら書き込んでみたが、どうかね?
313名無しさん@ピンキー:2005/07/03(日) 22:55:27 ID:hbN+rlai
軽すぎず、重すぎずでいいね。時代物に合ってる。
凛姫がどうなっていくのか気になる!
314名無しさん@ピンキー:2005/07/04(月) 00:49:15 ID:p+JDP/wm
続きカモーン(´・ω・`)ノシ
和風も萌えの予感…。
315名無しさん@ピンキー:2005/07/04(月) 01:01:05 ID:OAk40D26
どっちか片方完結させてから新しいのを始めてほすぃと思うのは俺だけ?
316 ◆z1nMDKRu0s :2005/07/04(月) 07:02:44 ID:Xke5Lrb9
>>315
了解
つーわけでゴッドファーザーズ終らせてから
317名無しさん@ピンキー:2005/07/04(月) 22:13:24 ID:QD/sFgx4
その間に他の職人方も再光臨してくれーーー!
318 ◆z1nMDKRu0s :2005/07/04(月) 22:33:46 ID:Xke5Lrb9
俺を一人にシナイデ-----------------!!
319名無しさん@ピンキー:2005/07/04(月) 23:50:46 ID:p+JDP/wm
ゴッドファーザーズの続きが気になるよパパン(゚д゚)ノシ
320秀穂ゴッドファーザーズ ◆z1nMDKRu0s :2005/07/05(火) 01:27:52 ID:MvospjMV
何時までもエロ無しはつまらないよね


良し良し良し良し良し良し良し良し良し良し良し!!!
男として育ってきたとはいえ女の子の裸が生で見れる時がやってキタ━━(゚∀゚)━━!!
「お前は英雄だぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」
淳一感極まって涙が赤くなってる、そんなに嬉しいか?

オナベの裸見るだけでそんなに興奮するお方がいるとは存じませんでつた
「ちょっとトイレ」
そう言って部屋から飛び出すユウ
「逃げるな女の裸ぁぁぁぁ!!!!」
こ、こ、恐いよ〜〜
淳一目が血走ってるよ〜〜〜
しかもそのまま鼻息荒くユウを持ち上げる様は北の工作員のよう
「放せ!!放せぇぇぇぇぇぇ!!!」
淳一の腕の中で暴れるユウタソ、無駄な抵抗はよせ
ベンチプレス片手100kgをかました男に通用すると思うてか?
「嫌だぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」
頑張れ、骨は拾ってやるからな

だからそのダークイリュージョンにでも引っかかった様な叫びはカンベンして
321秀穂ゴッドファーザーズ ◆z1nMDKRu0s :2005/07/05(火) 01:52:19 ID:MvospjMV
裸が見られるのが嫌で飛び出したユウタソ
追いかけて♪裸足で、駆けてく
陽気な淳一♪
みんなが見ている〜♪
お日様も見ている〜♪
る〜るる〜る〜♪
今日もバカまんてん〜♪
「どうしてもやらなきゃダメなのか?」
さっき淳一に強制帰還させられたユウ
顔真っ赤だが酒は入って無さそうだな
「当たり前だ」
「定説です」
野郎二人がいやに力のこもった口調でそういう
「…………見ないで」
これからストリップショーやるってのに諦めの悪い野郎だねぇ
しかもストリップってのは見られる為にやるもんだろ?
しかし女の免疫の少ないゴッドファーザーズ(昌姉ぇ除外)は素直に後ろを向く
良いのか見なくて
躊躇いがちに服に手をかけるサマやらゆっくりと
じらす用に脱ぐ様はなんかもう萌え狂いそうですぜ
322秀穂ゴッドファーザーズ ◆z1nMDKRu0s :2005/07/05(火) 07:20:14 ID:MvospjMV
「えっと…こんな感じ?」
脱ぎました!!
ユウとうとうTシャツを脱ぎ去りました!!!
細い、細いですねユウの体
というより凸凹が少ないですね
「「ウヒョ-----------------!!!!」」
淳一、真大コーフン、股間はテントが出来てんぞ
「み、見るなぁ…」
蚊の泣くような声でつぶやき、腕でぺったんこな胸を隠してへたりこむユウタソ
そんな行動取ると男を興奮させるだけだぞ、と
「は〜い次次次次ぃ!!!!」
某乳揺れ格闘ゲームのムエタイ野郎みたいなこと言うな
「む、無料ぃ…」
ユウ何故か涙声になってますよお二方、良いのか?
女は泣かせるモンちゃうで
「何言ってんらぁ?早く立てぇ!!
逃げんろかぁ?」
真まで、おまいら最悪の人間だな、そっとしといてやれよ
「ほら、立てよ!!おい!!」
淳一、ユウに近づいて腕をとり強引に立たせ……
「いやぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」





す、すげぇ、ユウの本気蹴り
淳一吹っ飛んでる……
323 ◆z1nMDKRu0s :2005/07/05(火) 07:21:33 ID:MvospjMV
また寝過ごした……
どうすんべ
324名無しさん@ピンキー:2005/07/05(火) 07:23:18 ID:vFOSuFI8
とにかくイ`
325 ◆z1nMDKRu0s :2005/07/05(火) 13:39:30 ID:MvospjMV
訂正
ユウがへたりこんで「無料ぃ」と言うシーンは「無理ぃ」の間違い
何やってんだ俺orz
326名無しさん@ピンキー:2005/07/05(火) 22:56:25 ID:7CHSgIAN
今日こそイケますか?(゚д゚)
無理せずがんがれ
327名無しさん@ピンキー:2005/07/06(水) 03:11:13 ID:+kjaxVSS
ゴットファーザーズが続いてる今こそ晃&伸介のエチー本番や
179氏や185氏の再降臨希望。他の職人さんも来てくれ!
資料は>>152>>170>>172>>220>>269なんかを参考に・・・。
328名無しさん@ピンキー:2005/07/06(水) 03:24:08 ID:+kjaxVSS
男装少女の妊娠ネタなんてどうだろ。できることなら陵辱シチュで。
男に犯されて女であることを散々最悪の形で思い知れされたのに
極めつけといわんばかりに胎内に子供が宿る。自分の希望としては
改心した男と相思相愛になり子供も産んで女性として幸せになる、
ってオチがいいな。
329秀穂ゴッドファーザーズ ◆z1nMDKRu0s :2005/07/06(水) 04:47:32 ID:jeVwJ/54
>>326
できるだけ早く抜ける展開にするつもり
だからもちっとカンベン

「あの日さぁ、酒飲んでユウが野球拳に負けた辺りから記憶が無いのは仕様?」
「淳ちゃん覚えてなくて正解だったわよ」
あれから地獄のようだったな
淳一蹴ってキレちゃったユウタソはいま思い出すだけで寒気がする
淳一蹴りまくって腕がありえない方向に曲がっているし、
それを止めようとした昌姉ぇまで本気の顔面ヒジ打ち、キックをうけて淳一のとなりだ
「生きてるかおまいら」
真クンナこのチキンめ
貴様が一番の原因なのに先生にチクって無理矢理鎮圧だ
330秀穂ゴッドファーザーズ ◆z1nMDKRu0s :2005/07/06(水) 07:00:34 ID:jeVwJ/54
「二人とも無事みたいだな」
そう言って淳一と昌姉ぇのベッドに近づく
ククク、何も知らない奴め
「来んじゃねぇ!!
てめぇだけ助かりやがってヨォ!!!」
「マコちゃんの頭の中では仲間は見捨てるモンなのかしらねぇ!!!!」
昌姉ぇ無事な左手でチョキ目潰し!!
同時に淳一の右手100kgパンチ!!!
二つともいっぺんに受けて痛そーーー!!
「うぐぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!!」
その場をのたうち回っていい気味だこの野郎!!
てめぇのせいでゴッドファーザーズ全員停学だからな、これぐらいツケとけ!!!
「さて、ワタクシ淳一クンはこの程度じゃ腹の虫が収まりそうも無いのですが」
「それには困ったわねぇ…
気がすむまで殴らせてもらいますか」
ヒィィィィィィィィィィィィィィィ!!
恐い、恐いよこの二人
なんか昌姉ぇ果物ナイフをいっぱい持って軽くシャキンシャキンなんて凶悪な音までしますよ
淳一は………無事な右手を壁に押し付けてパキパキ言わせて振り返る
331秀穂ゴッドファーザーズ ◆z1nMDKRu0s :2005/07/06(水) 07:02:24 ID:jeVwJ/54
なんで毎度毎度寝過ごすんだろう
結局ここまで
332名無しさん@ピンキー:2005/07/06(水) 22:06:24 ID:QYOmgvHy
田中啓文の私立伝奇学園の主人公がショート&貧乳、加えてTシャツとジーンズと言う格好だった。
一応男装ではないが間違えられるシーンあり。

>331
頑張れ!
しかしじらすのが上手いな!! 趣味か!!?
333秀穂ゴッドファーザーズ ◆z1nMDKRu0s :2005/07/06(水) 23:24:11 ID:jeVwJ/54
>>332
天然だ

「さあて、どっちからいこうか?ねぇ淳ちゃん」
「そうだなぁ、俺から行くか?」
恐いよ恐いよ恐いよ恐いよ恐いよ
なんか二人の後ろから変なオーラが出てるよ
「き…君達は誤解をしている!!
話せばわかる!!
だから穏便に…」
誰かこのアド〇もどきを止めてくれぇぇぇ!!
「アリアリアリアリアリアリアリアリアリアリ!!!」
「ぎょわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」
作戦中止です!!
レイヴン!!!帰還してください!!!!

って何処へ行く真
そっちは出口じゃないぞ
「うわっ!!」
何も無いトコですっ転……んでないな
「ウフフフフフフフフもぉ逃がさない!!」
だって昌姉ぇが両足抱えるようにしがみついてんだもん
「ヒィィィィィィィィィィィィィィィ!!」
恐い
全速力で走っても追い付かれたのが恐い
後ろから響く淳一の足音が恐い
そして何より一秒ごとに昌姉ぇの息遣いが熱く荒くなるのが恐い
最後に渋い緑茶が一杯恐い
「フゥ…フゥ…フゥ…フゥ
覚悟しなさい」
真クン思いっきり覚悟は出来ていません
まさかエロパロ板で自分が犯されるとは思わなんだ
334秀穂ゴッドファーザーズ ◆z1nMDKRu0s :2005/07/07(木) 00:01:49 ID:jeVwJ/54
「ハァハァハァハァハァハァハァハァハァ」
やめてくれ昌姉ぇ!!
友達を犯す気か貴様は!?
そんなこんなですったもんだしてる内に淳一のドスドスという足音が……
「覚悟しいやぁ真ぉ」
真クン血の惨劇まで五秒前、4、3、2…
「イヤァァァァァァァァァァァァ!!」
おっ、真クン昌姉ぇの拘束から逃げだした
「捕まるってたまるかぁ!!」
す、スゲー逃げ足……
埃も積もってない床から土煙らしきものを上げて逃げる逃げる
「逃がさんぞゴラァ!!!」
淳一達もそれを追って走る走る
さて問題です
サル君問題読んで
病院の廊下を走ってると行き着く先は?
事前に調べたホモ・サピエンスの正答率86%
わからない人は実際に走ってみよう
正解は「行き止まり」です!!
335秀穂ゴッドファーザーズ ◆z1nMDKRu0s :2005/07/07(木) 01:28:25 ID:bHFQD95u
は〜い正解が見えてきました
「捕まってたまるかぁ!!」
真クンひょっとして某アメフト部の主務?
なんかすごい直角のルートで近くの部屋に入る
「追い詰めたぁ!!」
淳一達、真の入った部屋のドアを勢い良く開ける!!



いない?
なんで?確かにこの部屋に入ったのに
「どこ行った?」
「部屋間違えたかしらね」
そう言ってさっきっから開けっぱだったドアをしめる
そして閉めたら扉には下の方に張り付いてる真クン、
どうやら巻いたみたいだな、良かった良かった
「ふう」
あんなうるさいヤツが来ても完全にシカト出来るこの部屋の主はどんな奴だ
「ゆ、ユウ!!?」
ユウですとーーー!!!
間違いない
男物の少しサイズのデカイ寝間着と足に痛々しいキブスをはめてベッドの上で
「くーくー」なんてかわいい寝言と共に夢の世界にトリップしとる
しっかし可愛い顔してんなぁ
ショートに貧乳、そして常時の〜ぶらの美少女とエンカウントする確率ってどのくらいなんだ?
ゴクリと生唾を飲み込む真クン
今ならじっくり見れるぞ、襲え!!襲うんだ真ーっ!!
「す、少しならいいよな」
良し、いいぞ真!!
試しに服の上から胸を揉んでみる
336秀穂ゴッドファーザーズ ◆z1nMDKRu0s :2005/07/07(木) 02:13:51 ID:bHFQD95u
一回、二回、服と一緒に小さい胸が形を変える
スゲー柔らけーぞユウの乳
それでいて弾力がありやがる、もうホント最高
今度は寝間着の下からユウの乳を揉んでみる
「……ん…んん…ん」
お、少し反応した
慌てて身を引く真、中々いい判断だ
また蹴り飛ばされちゃかなわんしな
「ん……あ……」
ユウのやつ起きやがった
良かったな、あのまま揉んでたら洒落にならん死様を晒すとこだったぞ
「……だぁれ?」
少々舌っ足らずな口調で真にきいてくる
「よお、生きてっか?」
振る舞いはいつもと変わらない様に注意しろよ
だって真、お前ユウの胸揉んだせいで股間にテント出来てんぞ
それバレるんじゃないぞ真
「……真!?」
飛び起きて松葉杖で威嚇するユウ
あの一件でそんなに嫌われたか真、かわいそうな奴だ
「そんなに警戒すんな、シラフのときはあんなに暴走しねぇよ」
さっきの乳揉みは暴走ではないのかね?
「ホント?」
「ホント」
ようやく松葉杖を置いたか
持ったときは本気で殴りかかると思っていたが……
337 ◆z1nMDKRu0s :2005/07/07(木) 02:15:10 ID:bHFQD95u
本日の分は終了
やっと投稿シュチュ終了したよ
338名無しさん@ピンキー:2005/07/08(金) 00:40:49 ID:Q+NKxQ7f
おお、いい微エロ。z1nMDKRu0sさんも筆まめっぷりに関心。
あなたがいなければこのスレ過疎ってるでしょう(苦笑)。
339名無しさん@ピンキー:2005/07/08(金) 21:12:45 ID:Q+NKxQ7f
誰かいないのかー。職人さん来てくれー!
340名無しさん@ピンキー:2005/07/08(金) 21:39:16 ID:16HqtYs7
えーと、じゃあ…


「フック! いつも悪いことばっかり!! 今日こそやっつけてやる!!!」
「現れたなピーターパン!
お前こそネバーランドを渡せば見逃してやらんこともなかったりなんかしちゃったりして」
「どっちだ。とにかく覚悟!」
カキンカンキンカーカキンキン
バシィ
「ぴ、ピーター。お前女だったのかー!?」
フックが鉤爪で破った服のなかには、ピーターの成長途上にある胸があった。
そう、ピーターパンは少女だったのだ。


おわり




小説なんてムリぬるぽ
341名無しさん@ピンキー:2005/07/08(金) 22:17:09 ID:9RhVcGqu
久しぶりにLOVE(テニス漫画)を読んだんだが、何かムラムラきてしまった。
やっぱ良いね男装少女。
342 ◆z1nMDKRu0s :2005/07/08(金) 22:18:47 ID:gLm/iC7M
誰か職人いないの?
343晃と伸介書いてる人:2005/07/08(金) 23:47:50 ID:hC2lSN2I
過労死…('A`)

リアルで一段落ついたんで、多分明日あたりにうpできるかと
344>秀穂:2005/07/09(土) 00:12:56 ID:EIWESOiM
さて、職人様帰還、と
激しく期待してます
345名無しさん@ピンキー:2005/07/09(土) 12:41:00 ID:OYhZY1g2
179氏と185氏は?
346 ◆Gbsvwbuky2 :2005/07/09(土) 16:52:08 ID:EIWESOiM
>>345
待って待って待ち続けろ
あと俺のミスにより鳥バレしたため、新しい鳥
347晃と(ry:2005/07/09(土) 16:54:08 ID:aJCSsthQ
ちょっとまた忙しくなりそうなんでできた所まで投下しま
348晃と(ry:2005/07/09(土) 16:54:29 ID:aJCSsthQ
ああそっかそうなのか。するとなにか俺は小学校以来騙されていたのか?
「どう、したの?」
晃が少し眉を寄せたまま聞いてくる。上目遣いで。
「いや、なんでも」
眼をそらしたまま答えた。晃さん視線が痛いよ。
「…え?なに、もしかして」
晃の眼が笑った。よく見たら口元にも笑みが。
「なんでもない」
眼をそらしたまま気付かれないように指を晃の股間に近づける。
「私が男だと思ってたのにOKしたひゃぅっ」
最後まで言い切る前にズボンとパンツの間に辿り着いた。一人称まで男っぽいのにパンツは女モンなのか。
「一人称まで男っぽいのにパンツは女モンなのか」
あ、また思ったことそのまま…まあいいや。
「うるさっ、んぅ…ひぅっ!」
「後で怒っていいからさ」
今はな。雰囲気大事にする男だよ俺は。自分で言いはじめといてなんだけどな。
下着越しに、くすぐるみたく弄っているだけなのに。晃エロいな。
たまに人差し指の腹で押してみると、一層大きな声を出す。
これやめられなくなるんじゃないか?
349晃と(ry:2005/07/09(土) 16:54:52 ID:aJCSsthQ
くちゅくちゅという水音と、艶っぽい晃の喘ぎ声だけが聞こえる。
喘ぎ声を聞いてるだけなのにやばいくらい勃起していた。
自分で気付いて、笑いそうになる。自分でも気付かないうちに晃の股間をいじる指に力が入っていた。
「ひぅっ…あっ、やぁっ…ふぁあっ!」
一際大きな声を挙げたかと思うと、晃の体が力なく後ろに傾いた。え?ああ軽く逝っちゃ…
早くねえか!?とりあえず左手で背中を支えてやって、そのまま仰向けにした。
「はぁっ、はぁっ…ふぅー、なんか、すご、かた」
うまく舌が回っていない。電気あんまとかやらなくてよかったな小学生の俺。
秘所の部分だけ濡れているパンツのふちを摘まんで持ち上げる。
このまま脱がせれば、俺の人生で初めて女のあそこをみることになる。
「御開帳…いてっ」
小声で言ったのに、頭叩かれた。意外と意識はっきりしてるんだなあ。
腿まで下げたズボンと同じ位置までスルスルと下げる。意外とすんなりいった。
で、はじめてみた感想。綺麗なピンク色してる。エロ雑誌なんかで見るようなのと違うものだこれは。
一人で感動してたら、晃に「まじまじみるなぁ」って言われた。
「そうだよな、見るだけじゃ悪いよな」
わざとそういいながら顔を近づけたら、晃が慌てだした。
「えっ…な、なにすんの?」
「食べます」
「…それ恥ずかしいんですけど」
「恥ずかしいからいいんじゃ…ぅぁいて」
また叩かれた。叩かれた拍子に顔が、って自分から寄せたんだけどな。
「うひゃぁっ」
とりあえず舐めてみたら悲鳴みたいな声が上がった。
ちょっとしょっぱいな。
350晃と(ry:2005/07/09(土) 16:55:48 ID:aJCSsthQ
ここまで

なるべく時間作るんでもう少々お待ちを
351名無しさん@ピンキー:2005/07/09(土) 17:03:25 ID:RBJudFll
>>342

実は現在投下するつもりで用意してる候補生であります
少々お待ちを
352 ◆bt7eJB8P.E :2005/07/09(土) 19:17:56 ID:EIWESOiM
>>351
あぁ、これが本物の神…
月並みだが激しくGJ
>>352
イイヨイイヨ--(゚∀゚)
職人様が来るのは大歓迎デスよ〜

え、俺?
只今食あたりで投下不可能orz
353名無しさん@ピンキー:2005/07/09(土) 21:47:04 ID:+BdOLQIj
晃と伸介の神キター
大好きなんだ
待ってるからがんがってくれ
354351:2005/07/09(土) 22:16:13 ID:RBJudFll
デケター

暇つぶしにつまんでくれ
355虜囚1:2005/07/09(土) 22:16:49 ID:RBJudFll
鞍から降りたイヴァンは塔を仰いだ。

頭上に射しこむ夕刻の陽は、上天気だった日中の色を残して石造りの中庭を朱色に染めている。
影に入る西の塔の高い枠窓の傍に人の気配はなく、ひっそりとしていた。
「連れて行け」
従者に手綱を預けた彼は、館ではなく塔の入り口に向かって歩き出した。
直立不動の姿になった兵士の横を通り、狭い階段の螺旋をあがって行く。

あがった先のつきあたりは小さな段差になっていて、その短い階段の下で番兵が一人、彼の姿を見ると驚いたように立ち上がった。
「変わりはないか」
「は!」
しゃちほこばる兵士に目をやり、彼は扉を見た。
鎖で閂と取っ手を巻いてあり、そこにはしっかりした錠が取り付けてある。
彼の指示した通りだった。
イヴァンは命じた。
「下を見張れ」
「は…」
兵士は慌てて階段を駆け下りて行く。
イヴァンはベルトに吊るした鍵束の中から無骨なひとつを選り分けて、錠を開けた。
ジャラジャラと音をたてて鎖を解き、閂を外す。
356虜囚2:2005/07/09(土) 22:17:26 ID:RBJudFll
窓際に彫り込まれた簡素なベンチに座り、抱え込んだ膝に顔を埋めていた16、7の、まだ少年のような若者が顔をあげてこちらを見た。
この国の第一王子本人だとわかると、警戒したように背中を伸ばしてベンチから足を下ろす。
その動きを眺め、イヴァンは後ろ手に扉を閉めた。
格子越しに開いた窓から入る空気が遠駆けで火照った躯に案外に心地よかった。

「………」
若者──ナサニエルという名だ──は会釈もしなかった。
イヴァンも無言で足を踏み入れる。
傍までいくと、ナサニエルは立ち上がった。
「…なにか?」
イヴァンは座るように目顔で伝えた。
仕方なげに若者は座り、その前の壁に背をつけて彼は腕を組む。
鉄の格子が入った窓の外はまだ熱の高い夕陽が南の城壁を染めていた。

しばらくそのままでいると若者──ナサニエルは居心地悪そうに座り直した。
神経質になっている。
「……」
だが何も言わない。イヴァンが黙っているからかもしれない。
饒舌な性質で知られる彼が沈黙を通している事に不審を抱いている様子だったが、その理由を親切に説明してやる気には到底なれなかった。
357虜囚3:2005/07/09(土) 22:17:58 ID:RBJudFll
──ジェイラスが捕虜になった。

夜明け方到着した叛乱軍との戦闘結果の報以降、イヴァンはこんなはずではなかったはずだという憤懣を持て余している。
何故あれほどの軍勢を率いていた父王が、最も信頼する部下を奪われねばならないのか。
そして自分は何故参戦を禁じられこんな後方の城で焦燥を堪えていなければならぬのか。
いや、わかっている──万が一の時、この国を継承するのは自分以外にはいないからだ。
現在成年で頑健で頭もまっとうな王の子は──多少女癖はよくないが──イヴァン以外にはいなかった。
叛乱そのものは抑えられるだろうと彼は確信している。王軍は強力だった。
王家の血縁である有力な大貴族はじめ有力な貴族達が参加してはいるが、烏合の衆とでもいうかそれぞれの利権が最優先の彼らの間にまとまりはなかった。

だが、彼が苛立っているのはそんな事ではなかった。
かの戦闘がいかに悲惨なものだったか、そのような推察などは今のイヴァンの頭にはない。
ただひたすら、なんの役にもたたぬ自分への憤怒と無力感が躯の底に渦巻いている。

自分がその場にいたならば──自分が指揮してさえいればもっとうまくいったはずだ。

若さゆえのその自意識と鬱屈は、半日程度遠駆けをしたくらいで収まるようなものではなかった。
それどころか内圧はますます高まり、彼はかつてこれほどのイライラを抱えたことはない。

もはやいつものように気の向いた女をいたぶるくらいでは到底眠れそうにない。
もっと普通でない、もっと刺激的な気晴らしをしなければ到底正常な精神状態を保てそうになかった。
塔を見上げた瞬間彼が思いついた気まぐれは普段ならば鼻で笑うような手慰みだが、このたびばかりは彼はあっさりとその実行をよしとした。
暇つぶしにはちょうどよい。
358虜囚4:2005/07/09(土) 22:18:34 ID:RBJudFll
若者は虜囚だった。
叛乱の起きる直前、イヴァンの部屋に運ぶ飲み物に薬を仕込んだとして逮捕された。
見目のいい若者だというので奥付きの小姓として採用されたばかりだった──紹介した貴族は現在叛乱軍の序列でいうと上から4番目あたりの男である。
若者──ナサニエルは身に覚えはないと王子毒殺未遂の容疑を否定したが、取り調べの最中叛乱が勃発したのでそのまま城の塔に放り込まれた。
第一王子の暗殺を仕組んだともなれば即刻死刑が当たり前だったが、イヴァンが止めた。
思いやりでも憐憫でもない。
イヴァンは知っていた。
その小姓が女であることを。

この夏のはじめの暑い夜、深夜とある侍女の部屋から出てぶらぶらと自室に戻っていたところ、城の奥庭から水音が聞こえた。
柱の隙間から覗いた彼の目に、ズボンの裾を捲りあげ、両脚を水盤につけて涼んでいるナサニエルの姿が映った。
透き通るように白い脹ら脛の曲線は艶かしく、滑らかだった。
だがそれだけだと月光のせいかもしれないと思ったかもしれない。
イヴァンが見ているのに気付いた若者はぎょっとしたように立ち上がった。
拍子に噴水がその肩にかかり、上着が躯に張り付いた。
それも気付かぬ風情で若者は水盤から飛び出すと、脱兎のごとく回廊に飛び込んでいってしまった。
イヴァンは驚きを隠せずに口を開けたままその後ろ姿を見ていた。
あれは──あの躯つきは──どう見ても女だった。
359虜囚5:2005/07/09(土) 22:19:09 ID:RBJudFll
イヴァンはそれから、気取られぬよう、素知らぬ顔でナサニエルを密かに観察した。
観察の結果、自分が騙されたのも無理はないと彼は男としての自尊心を慰めた。
どういう事情かは知らないが、そして王宮に性別を偽って入り込むことの重大さを本人がどこまで認識しているのかはともかくとして、だ。
ナサニエルの、おそらくかなり馴れているらしい、男としての堂にいった立ち居振る舞いは見事だった。
過剰に男を演じるわけでもなく自然に振る舞っているから、そのそぶりや言葉に不審を持つ者は、なおのことこの城には誰一人居なかった。
彼が興味を持ったのはその事情の謎に好奇心を持ったゆえもあったが、なにより──。
──一旦そういう目で見ると、この若者は実に美しかったのだ。



イヴァンはふと我に戻った。
あまりに長い沈黙に、若者の緊張が弾けば音をたてそうなほど高まっていることに気付いた。
不安げに座っている今、その躯を覆う鎧の継ぎ目から漏れる気配は女以外の何者でもない。
ふさふさと顎の線に沿って切りそろえられた金褐色の髪の隙間から覗く細い首筋の白さ。手首。
ベルトを巻いたウエストのくびれ。ぴっちりとしたズボンが表す線の艶かしい柔らかさ。
腰を覆う上着がなければ淫らなほどに色めいて見えるだろう太腿と腰の流れ。
結ばれた唇の端麗さには甘さが覗き、伏せている睫の濃さと長さは色気すら窺える。
顎から耳元へのあまりにも清潔でなめらかな線。
華奢な優男に見せかけられるのももうぎりぎりという辺りだろう。
──そう。たしか、17だった。
イヴァンは『彼』の年齢を思い出した。
360虜囚6:2005/07/09(土) 22:19:43 ID:RBJudFll
自ずと漏れ出る香気は、くっきりと清純そうな、けなげに張りつめた処女のそれを纏っている。
上着に覆われ、太陽にも誰にも触れさせたことのない乳房は、透き通るように白いに違いない。
最初この小姓を見た瞬間、なぜ違和感を感じなかったのか、思えばイヴァンは不思議だ。
最初から男だと思ってろくすっぽ意識しなかったせいだが、それにしても女好きの評判を返上しなければならないかもしれない。
声が高めだ。
姿が優しい。
なによりも顔が小綺麗すぎる。

男の常で、彼も美しい女が大好きだ。
捕えられた小姓は、間近で眺めても、傷のない石のようだった。
女の格好をさせて切りそろえた髪を伸ばせば、おそらく美女と呼んでも過言ではなくなることだろう。
こうして改めて眺めてみると、ナサニエルと称するこの女はなかなかの好みだ、と、イヴァンは思った。
なによりも(おそらくは)彼の敵側の人間で、この美しさにも関わらず男装をしているといううさんくささが一層いい。
暗い鬱屈はいささかも減じないが、これからの手順を考えると非常にわくわくしている。

──泣き顔が見たい

いや、そのせいでかえって面白い夜を過ごせそうだった。

──めちゃくちゃにしてやる

361虜囚7:2005/07/09(土) 22:20:15 ID:RBJudFll
「…あの」
イヴァンを見上げ、ナサニエルが口を開いた。
あまりにも第一王子の様子がおかしいのでたまりかねたのだろうが、その言葉は続かなかった。
いきなり、イヴァンが上半身を傾けてその顎を掴んだのだ。
驚いて身を引くのを反対の片腕でつかまえる。
半端に立ち上がりかけたナサニエルの躯をひき上げて顔を見た。
「……!」
ナサニエルの褐色の目が見開かれて彼を見ている。
いきなりなので何が起きているのか、理解できないようだ。
短い茫然自失状態からやっと復帰したナサニエルが両手をイヴァンの胸に突っ張り、押しやろうとしてきた。
イヴァンは抵抗するナサニエルの上腕を掴んだ。
引きずるように窓から離れた。

片隅に置いてある寝台に近づき、ナサニエルを投げた。
さらさらした髪の毛を乱してシーツの上に倒れた彼女の上に、のしかかるようにイヴァンは膝をつく。
急いで肘をついてイヴァンの下から逃れようとするナサニエルを抱き、その躯を引き据えた。
「いやだ!」
ナサニエルの叫びにイヴァンはちらりと閉じた扉を見た。
鍵は開けたままだが、兵士は塔の下にいる。少々の声ならば聞こえないはずだが…。
イヴァンはシーツの端をたくしあげた。一気に引き抜くと、それは麻のこすれる音をたててマットレスから外れた。
「なにを…」
イヴァンは彼女の腰骨を太腿で挟むように体重をかけた。これで女は動けない。
「やめてください!王…」
必死にいい募るナサニエルの口にシーツの端きれを突っ込んだ。
抵抗する声もいいものだが、今のところは静かにさせておくほうが都合がいい。
窓は細く開いているのだから。
それに、この女の場合にはそのままにしておくと舌を噛まれる心配もある。
362虜囚8:2005/07/09(土) 22:20:52 ID:RBJudFll
「〜〜〜〜〜〜!!!」
首を振る彼女の呼吸を確認しながら、彼はナサニエルの片方の手首に、彼女の喉から引き抜いたスカーフを結んだ。
寝台の柱頭に反対側の端を結びつけ、ナサニエルの上着を引き上げる。
腰に載っているので、抵抗するのはわずかに自由な片腕だけだ。押さえつけるのは簡単だった。
しばらくすると、彼女の滑らかな腹部が夕刻のわずかな光に剥き出しになり、彼はシャツの裾に手を突っ込んで胸を探った。
「………!」
ナサニエルが呻いて跳ねようとするのを、容赦なく腿に力をいれて静かにさせる。
イヴァンの指と、その間に、柔らかく弾む乳房が優しく収まった。
ナサニエルは顔を歪めて眼を閉じた。イヴァンは、反応を探るように掌をゆっくりと動かした。
「……」
ナサニエルが呻く。イヴァンはしばらくその乳房の感触を愉しみ、それから引き抜いた。
両手を腰に滑らせると、ズボンに指をかける。くねらせて抵抗するのを無視して、一気に引き下げた。
髪の色よりほの暗い、鳶色のかった金色の茂みを持つ三角の場所が白く透き通るような下腹部に現れた。

やっぱり女じゃないか。

イヴァンはことさら意地悪くそう思い、躊躇うことなく茂みに掌を這わせた。
「……………!!!!」
ナサニエルが眼を見開いて、なにか必死で叫ぼうとした。
さるぐつわのせいでくぐもった声が小さく漏れるだけだ。
363虜囚9:2005/07/09(土) 22:21:50 ID:RBJudFll
たっぷりと柔らかい茂みだった。別段、手入れはしていない。
おそらく処女なんだろうとは思っていたが、これで確認ができた。
イヴァンはふいに躯を起こした。
ナサニエルの素足を抱え上げて、開かせる。
彼女は必死で膝をより合わせたが恐怖と羞恥でろくに力が入っていなかった。
その間に躯を割り込ませ、イヴァンは一息ついた。
簡単だ。あとは思いのままである。
扉を確認し、兵士の気配がないことを再度確認した。
この女に限っては、繋がっているところを見られるのはごめんだ。
イヴァン以外にはずっと男としておく必要がある。
なんのために──?
それは、まあどうでもいい。

眼下のナサニエルに視線を落とした。
押さえ込まれた躯をよじらせて、ナサニエルはそれでも必死で逃れようと努力していた。
その非力さが微笑ましいほどだ。イヴァンは口元を少し歪めた。
「無駄だ」
わざわざ小声で言ってみる。
ナサニエルがびくっとし、褐色の美しい瞳を見張ってイヴァンを見た。
イヴァンは胴に巻いたベルトをおもむろに外し始めた。
短剣ごと床に放り投げ、それから上着の前立てのボタンを時間をかけて外す。
シャツも下着も脱ぎ捨て、躯をよじりながら下半身の拘束を手早くとった。
裸になった彼がナサニエルに被さると、彼女は一層暴れ始めた。
ナサニエルの、縛り付けられたほうの左腕には、たくしあげられた上着やシャツが層をなして重なり合い、しなやかな腕の線がそこから肩に続いている。
曲線は遮るものなく美しい清らかさを描いてイヴァンの躯に押しつぶされていた。
その乳房に、イヴァンは果実にでもかぶりつくように歯をたてた。
「!!!」
ナサニエルがさるぐつわ越しに叫ぶ。
何度か甘噛みして、弾力や肌のきめ細やかさを確認する。
364虜囚10:2005/07/09(土) 22:22:31 ID:RBJudFll

──いい女だな。

ぼんやり、イヴァンは思った。バランスも抱き心地もいい躯だった。
密かに観察していた頃からそうじゃないかとは想像していたのだが、実際のナサニエルの躯は実に気持ちよかった。
イヴァンの腕に、密着した腹に馴染む。
イヴァンは顔をあげた。
ナサニエルが睨みつけてきた。
辱めを受けつつも気丈なその様がかえって手応えを彼に与えることに気付いていない。
こぼれんばかりの涙がその眼を潤ませている。
「おい」
イヴァンはひどく優しく囁いた。
「おとなしくしてろよ」
イヴァンの顔から顔を背け、ナサニエルは嫌悪を露にして躯を捻った。
イヴァンはその腰を掴んだ。
「!!」
彼女の茂みの下に固く膨張した先端をおしつけると、ナサニエルが何かをまた叫んだ。
ケダモノ、だろうか。
やめて、だろうか。
どっちでもいい。
イヴァンは彼女の顔を眺めながら、先端に力を入れた。
ゆっくりと押し入る心地がして、柔らかで温かな花びらの間に一旦は受け入れられた。
ぬめるような艶をにじませた平たい腹が、彼の下腹部に密着して波打っている。
柔らかい茂みがそのたびに触れて心地いい。
イヴァンは無意識に舌なめずりをする。
「…初めてか?」
わざと尋ねた。
ナサニエルが羞恥と嫌悪で涙の一杯溜まった目できっとイヴァンを睨み返しかけて──なにかを叫んだ。
強い抵抗感を持て余していたモノが、ぐん…と侵入した。
ナサニエルの柔らかな躯が一瞬、凍りついた。
365虜囚11:2005/07/09(土) 22:23:11 ID:RBJudFll
処女ならば破瓜の瞬間は痛いに違いないが、イヴァンは容赦はしなかった。
とどまらず一気に貫き、抱え込んだ両脚を揺すり上げるようにして、なおも可能な限り胎内に侵入しようとした。
「〜〜〜〜〜〜〜!!!!!」
ナサニエルが腰を振りたくっていやがるのを強引に引き寄せてどこまでも入り込む。
彼女が腰を動かすので、かえって深い挿入ができた。
ナサニエルが喉を反らして呻いた。
その動きに揺れ動く、だが形の崩れない乳房が美しい。
イヴァンは無言で、労りの時間を与える手間を惜しんで動き始めた。
わずかに離れては打ち込む。
何度も往復しては深く沈めて彼女の限界と女の場所の味わいを確認しなおす。

──いい。

処女のせいか、それとも何ら愛撫をしていないからか、ひどくキツくて動くのに苦労する。
それでもナサニエルの躯は、やはり気持ちよかった。
これで蕩けるように泉が湧き出ていればどんなに旨いことだろうか。
イヴァンは動きを一瞬とめた。
彼女の柔らかく引き締まった腹に、透明な雫が落ちたのだ。
すぐに、それが自分の顎から滴った事に気付いて苦笑する。
これではまるで好みのメスを犯している犬のようではないか。

犬でいいさ。

イヴァンは本能のままの猛々しい往復をひたすら繰り返した。
没入するほどに気持ちがいいので、なにが原因でこの女を犯しているのか、わからなくなる。
だが、すでに目的はどうでもよくなっていた。
行為自体が目的にすり替わっている。
366虜囚12:2005/07/09(土) 22:23:43 ID:RBJudFll
「う、う…」
イヴァンは呻いた。
もう、すぐそこに限界が見えていた。
イヴァンは血走った目でナサニエルの顔を見下ろした。
薄い闇が部屋を覆う中での陵辱にぼんやり浮かび上がる白い顔が喘いでいた。
苦しそうに、辛そうに。
だが、その喘ぎに、イヴァンはひどく興奮した。
貫いたものでひときわ深く抉る。
「………!」
悲鳴のような呻きをあげた彼女が、急に動きを止めた彼に気付いた。
痙攣しながらイヴァンが見下ろすと、彼女の目が見開かれた。
「……!!!〜〜〜〜!!」
なにか叫んでいる。
やめて、やめて、やめて………耳に反響する幻の嘆願を想像しながら、イヴァンは精を放った。
快楽が深かった。
最後まで絞り出した空っぽの躯が、ガクガクと思わず震えた。
そのまま泣きじゃくっている彼女を覗き込む。
彼女の中から抜かないまま。

「おい…」

彼女の耳朶に囁いた。

「──おまえの本当の名前は?」

367虜囚13:2005/07/09(土) 22:24:22 ID:RBJudFll
すぐにまた思い出すだろうが、叛乱征伐の蚊帳の外にいる怒りはこのひとときばかりは忘れていた。
ナサニエルの嗚咽がやんだ。
なおも顔を近づけていたイヴァンの頬に鋭い痛みが弾けた。
ナサニエルが、自由なほうの片手を叩き付けたのだ。
全身の力をこめたのであろうその殴打は油断していたイヴァンの上半身をわずかによろけさせた。
陰部は繋がったまま、イヴァンは体勢を立て直して頭を振った。
笑い出す。
ひどく陽気なその笑いに、ナサニエルはかえって驚いたように手をひっこめた。
イヴァンはその顎を捕え、シーツを引き抜いた。
自由になった唇を開いて呼吸を貪る彼女に顔を寄せる。
気付いてよけようとする頬を押さえ、彼は唇を重ねた。
「ん…〜〜!!」
噛まれることを警戒して、舌は入れなかった。
柔らかな唇の輪郭を舐めると、彼女は眉を顰めてさらに逃げようとした。
顔を離し、彼女の手首のスカーフをほどく。
くびれた胴を抱いて、ゆっくりと腰を退いた。
「あ…は…あ」
彼の唾液で濡れたナサニエルの唇から辛そうなかすかな声が漏れた。

いいな──と彼は思う。
『次』からはさるぐつわはなしだ。
そうすれば思う存分楽しめるはずだから。

彼女の躯を引き寄せて滑らかな脚を撫でた。
どろりと濁った彼自身のものに混じったわずかな紅が腿から細く滴っていて、ひどく淫らだった。
イヴァンは、いっそ無邪気な口調でナサニエルの耳朶に囁いた。
「──処女だったな」
ナサニエルは顔を背け、イヴァンの腕から逃れようとした。
イヴァンは、彼女から手を離した。
368虜囚14:2005/07/09(土) 22:25:09 ID:RBJudFll
ナサニエルは寝台から転がるような勢いで飛び出した。
だが剥き出しの躯を腕に巻き付いたままの上着でやっと覆うと、彼女はそのままくたくたと床に踞ってしまった。
背中のなめらかな曲線を鑑賞しつつ、イヴァンは起き上った。
脱ぎ散らかした服を探し出して身につけた。
短剣の位置を整えながら振り向くと、ナサニエルが呆然と乱れきった寝台を見ていた。
彼女のズボンもシャツも、イヴァンが寝台と床の間に捨ててしまったので、どこにあるのかわからないのだ。
まあ、ゆっくり探せば必ずあるはずだ。
ナサニエルはイヴァンに視線をやろうとしなかった。
彼は気にしなかった。
それよりもいつまでたっても降りてこない第一王子に兵士どもが不審を抱く前に、イヴァンは塔から出なければならなかった。
彼は無言のまま、彼女に背をむけて部屋から出て行った。



石畳の上に歩みだし、庭の中央までいくとイヴァンは振り返って再び塔を見上げた。
灯りは灯っていない。
もっとも、虜囚に火を与える命令はしていないから灯らないのは当たり前なのだが。
あの部屋で、彼女はまだあられもない姿で呆然としているのだろうか。
369虜囚15:2005/07/09(土) 22:25:47 ID:RBJudFll
イヴァンは踵をかえし、ふと──唇を舐めた。

そういえば、自分はなぜあの女に接吻をしたのだろう。

唇に残る感触の清らかさと味を反芻した。
よくわからない。
だがとりあえず、次に抱くのもできれば夕刻がいい、と彼は思った。
一番、誰にも気取られない。
夜間の訪問はいらぬ憶測を呼ぶし、昼日中からという時間もない。
それとも朝に。
あの女が眠っているところを訪ねるものいい。

なぜなら、まだやり残した事があった。
何故男として出仕していたのか、そして叛乱軍との関わりはどの程度なのか。
夢中になってしまい、それらを尋ねるのをすっかり忘れていた。
何度でも尋ねることはできる。彼女の躯に直接。
彼女の意思は関係なかった。

あの女は彼の戦利品──虜囚なのだから。





おわり
370351:2005/07/09(土) 22:27:56 ID:RBJudFll
失礼しやしたー

凛姫の職人さん、いつまでも待ってますぜ。
どうなるかわくわくです。

>352
腹はツライな
早く治してね
371名無しさん@ピンキー:2005/07/09(土) 22:39:21 ID:0SGqAoD4
ウホッ いい作品

>>351
GJっした
372名無しさん@ピンキー:2005/07/09(土) 23:21:32 ID:eijegsft
>351
GJ! ウマー!
女性向けってか、耽美系?
373>>352 ◆z1nMDKRu0s :2005/07/09(土) 23:22:27 ID:EIWESOiM
鳥漏れしたけど誰も使わないっぽいから再利用
>>370
俺は神を見た
GJ

チクショ〜〜!!
駄文とはいえ待ってる人がいるのに腹がぁぁぁぁぁ!!!!!!
374名無しさん@ピンキー:2005/07/10(日) 00:17:54 ID:ltB7ek6n
GJ 何気に王子惚れてない? そんな関係めちゃGOOD
375名無しさん@ピンキー:2005/07/10(日) 07:13:11 ID:U39SkDxS
うわーいありがと

>374
その通り
惚れてる
続きもあるんでまたいつか投下させて
376 ◆z1nMDKRu0s :2005/07/10(日) 07:31:17 ID:yFtEXpzn
>>375
貴方の文章ならどんなに続こうが大歓迎です
377名無しさん@ピンキー:2005/07/10(日) 23:03:56 ID:S2Uvs940
いま発売中の週間チャンピョンの舞Hi-MEで、
いままでずっと男装だった尾久崎 晶がこの最終話で
中等部の女子制服を着てて。奈緒には「似合わね〜」と笑われてたけど
慣れない女子制服に赤くなって恥らう姿は十分に萌えシチュだった。
378 ◆z1nMDKRu0s :2005/07/10(日) 23:31:43 ID:yFtEXpzn
>>377
ΩΩΩ>ナナナナンダッテーーー!!!!
早速確認しなくては
379名無しさん@ピンキー:2005/07/11(月) 00:03:26 ID:6yMeekzd
>>377
ああ、スキャンで読んだ(もう捨てたが)。
あの話で女子の服装をするようになってもブラじゃなくて
さらしなのは読者受けなのか作者の趣味なのか?
380 ◆z1nMDKRu0s :2005/07/11(月) 00:12:14 ID:sPdT2uVk
>>379
あの作者の趣味はボンテージじゃないのか?
だってア〇ノ橋の〇ネ〇ネなんか序盤毎回ボンテージだったじゃん
381名無しさん@ピンキー:2005/07/11(月) 00:53:52 ID:FES1V9id
>>380
何がアベ〇橋だ!貴様は甚だしい勘違いをしている。
出口竜正はドールガンの作者で漫画版舞-HIMEを描いてるのは佐藤健悦だ!!

漫画版の晶は任務遂行時、謎のニンジャじゃなくて
胸の谷間&太もも見せまくりの「謎のくの一」だったのがなんか勿体無かったな。
あと出番が少な(ry
382名無しさん@ピンキー:2005/07/11(月) 01:12:56 ID:sPdT2uVk
>>381
シマッタ!!!!
ちらっとしか見てないからドールガンと区別つかんかった
全国のガイナックスファンに顔向けできんorz
383名無しさん@ピンキー:2005/07/12(火) 10:57:44 ID:v8zIPFAX
そういえば少女義経伝もこのスレ向きだな
384名無しさん@ピンキー:2005/07/13(水) 17:28:11 ID:is6JbeMj
急に盛り上がらなくなったな。179氏と185氏は?つーか和風もので誰かきてくれよ。
385名無しさん@ピンキー:2005/07/13(水) 23:05:09 ID:is6JbeMj
age
386秀穂ゴッドファーザーズ ◆z1nMDKRu0s :2005/07/14(木) 10:44:05 ID:03WBzEBl
俺の間違いのせいで盛り下がったのかなと反省投下

「で、どうだ調子は?」
真!!気をつけろ!!
ユウは女だとカミングアウトしてからというもの
何故か毎回お前に暴力降るう謎の美少女って設定になったのだぞ
まあ殴られる原因は全て真だがな
「うん、へいき」
おいおいこれは何の冗談だい?
真を嫌ってたハズのユウがベッドから起き上がって真の座るスペースを確保するなんて
もしかしてもしかすると……
ユウが…ユウがコワレタ-----------------!!!!!
黄色い救急車カモーン
「そっか」
こりゃ明日はブタが降るな。
それもあの電波ゆんゆんなアニメの如く大量に
だって真とユウがこんなナチュラルに話せたことないもん
「ん?」
やっちまったな真
ユウが視線を下ろした時のために予め手で隠しときゃ良いのに
「どうしたの?これ」
ああっ、ああああああああああっ!!!!!!!!!!
387秀穂ゴッドファーザーズ ◆z1nMDKRu0s :2005/07/14(木) 10:56:25 ID:03WBzEBl
ああっ、ああああああああああっ!!!!!!!!!!
ユウの……ユウの手が真の堅いナニを掴んだーーーー!!
「ねぇ、これ何なのかなぁ?
ちょ〜っと聞かせてくれる?」
ユウ、怒るのは良いが本気出すなよ
そのせいで真のが使いもんにならなくなったら真が浮かばれん
「別に、男のアレっていつもこんな感じだぞ」
そう出るか真
にこやかに笑っちゃいるが額から出てる油汗はなんだい?
「そうなんだ」
上手くやったな真
お願いだからそのまま騙されてくれユウ
そうそう、そうやってゆっくりアソコから手を離していけ
「んなわけあるかぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!!!!」
あーあ、作成失敗
ユウをキレさせる展開になりました
「ダ…誰カ助ケテ……シヌ」
松葉杖を蛇取りの要領で真の首に押し付けるユウタソ
スゲーいい笑顔なのにこめかみに血管浮いてるから台無しですな
「ス ケ ベ 滅 殺決 定」
こりゃ死んだな真。可哀想に
388秀穂ゴッドファーザーズ ◆z1nMDKRu0s :2005/07/14(木) 11:11:23 ID:03WBzEBl
アンタはいい子だ
夢見ておやすみ
夢精に気を付けてぇ〜
ほんじ〜つは 終〜了
次回予告!!
怪我も全快したゴッドファーザーズ!!!!
人知を凌駕するハチャメチャ学園生活!!!!
ユウ男装の秘密が明かされる(か?)
次回「走ってブッタ切ってジャンケンポン!!
土曜日はしそ埋めのかをり」
点棒ゲットだぜ!!!!
389名無しさん@ピンキー:2005/07/14(木) 19:08:43 ID:H5B1DDr5
>386
GJ


おまえのせいじゃない
読み専がなに言ってても気にするな
390名無しさん@ピンキー:2005/07/14(木) 19:55:45 ID:xGICnXm1
同意。あなたの筆まめっぷりには関心する。
もっと感化されてほしいよ。職人さん。
391 ◆z1nMDKRu0s :2005/07/14(木) 20:41:31 ID:03WBzEBl
>>389
なら安心して投下出来るな
>>390
大学留年決定なダメ職人と他の神職人を一緒にするでない
長編早く終らさんと>>384みたいな和風キボンしてる人が離れちまうからな
早く終らして吉良ークイーン(凛姫のやつ)始めんと
179氏と185氏も自分のペースでがんがってくだちい

翻訳
俺を一人にシナイデェェェェェェェェェェ!!!!!!
392あき(ry:2005/07/14(木) 23:15:44 ID:U2bedi0p
>>390
週一ペースでごめんよ。なるべく間隔あけないように励むよ(`・ω・´)


ゴッドファーザーズに感化されると同時に一人にしないために投下
393あき(ry:2005/07/14(木) 23:16:25 ID:U2bedi0p

今この部屋に人が入ってきたら、間違いなく俺たちはホモだと思われるだろう。
なにせかたや制服の股間に顔突っ込まれて喘いでる学ラン童顔少年と、かたや顔突っ込んでる男だ。
うはっ、ゆるぎねえ。
ここまで想像して、思い出したようにまた舌を動かし始める。危ねえへんなとこ逝ってた。
最初は気付かなかったがどうも毛が薄いらしく、顔を少し離しても割れ目が見えた。
その上の所に妙な突起がある。もしや、これが噂のクリトリスか。
「うぁっ、ひっあふ…あっ、だ、そこ駄目えぇっ!」
突起を舐めた瞬間に本日一番の声と同時に晃の体がびくんと跳ねた。
駄目と言われても、あんな反応みせられたらやめられねえよ。
「あ、ん…ふぁあっ」
舌先で突いてみたり、唇で挟んでみたり。まさにヤりたい放題な俺。後が怖ぇけどな!
晃のクリトリスとその周辺を弄りながら途中まで降ろさせていたズボンとパンツを下までひっぱり、
片足だけ残して引き抜く。両足は抜かない。エロいじゃん。このままのほうがエロいじゃん。
今度は割れ目を指で押し広げたままゆっくりと舌を入れようと試みる。
安心しろ晃。数多の雑誌や漫画から知識を取り入れた俺はまさに歩くエロテク事典!!自称だけどな。
この巧みであろう技術でさらなるエロスへ
「あ、ちょま、それはストォーップ!!」
がふっ、ぐぉ、おおこれは、まさに魅惑の三角締め…。
てらてらと光る晃の恥ずかしい液が段々とその量を増し、まるで…いやまさに河そのものになっていく。
その河の対岸に何か動く影が見えた。眼を凝らしてみれば、なんと真ッ裸の晃が体育座りして手を振っているのだ。
フォォォォ、ファァァンタスティィック!まってろ晃今いくぞ。お前の待つ極楽浄土で
「危ねェェェ!!」
「わっ」
薄らいでいた意識を一気に引き戻して魅惑の三角締めから頭を抜く。
すべすべした足と、恥ずかし汁(命名伊藤某)のぬめぬめによって思ったより楽に抜けた。
394あき(ry:2005/07/14(木) 23:17:50 ID:U2bedi0p

「大丈夫?」
俺の叫びを聞いて素っ頓狂な声を上げたまま固まっていた晃が、心配そうに聞いてきた。
「晃」
「え、なに?」
「頼むから人が紫色しているのは異常なことだって気付いて?」
「あ、ご、ごめん」
すまなさそうな声で両手を合わせて顔の前に持ってくる。
はぁ、昔から何度晃に逝かされそうになっても許そうと思うのは、この仕草が可愛かったからなんだろう。
晃が女だって気付かなきゃ否定し続けたまま認めようとなんて思わなかったかな。
「で、なんで駄目なの」
折角いいところだったのに中断させられたのを思い出して聞いてみる。
「えー、なんでと言われるとうまく説明できないんだけどね…」
「お兄さんに打ち明けてみなさい」
「うん。あのね、今まで…その、なんも入れたこと無い所だから、伸介のが最初だといいなあって」
うわぁいこの娘凄いこといってくれたよ。指より舌よりマイサンだって。
…なんも?この間家の便所でオナってた時も?
「今まで一人でしてた時も指とか入れなかったのか?」
思ったことを素直に聞いてみたら、晃は耳まで真っ赤になった。
あ、そらそうか。「どうやってオナニーしてるの?」って聞くのとほとんど一緒だなこりゃ。
気付いたらなんか俺も恥ずかしくなってきたぞ。
「あ、え、うん。なんか…怖くてさぁ」
自分の指よりも俺の愚息の方が怖くないんですってよぉぉ奥さぁん!!
嬉しいこといってくれるじゃあないか。嬉しさ通り越してこそばゆいぐらいだ。
「そか。…あ、晃っ」
「なに?」
「…大丈夫だからな」
「うん」
笑顔でそういって再び仰向けになった晃の脚の間に体を入れて座る。
お互いに下半身は裸だ。…制服は着せておこう。うん。
マイ愚息に引き出しから取り出した近藤さんをしっかりはめる。まさか晃に使うことになるなんて。
いくぜLet's Go 三匹!(意味無し)
395あき(ry:2005/07/14(木) 23:18:14 ID:U2bedi0p

と心の中で叫んでから、さきっぽを恥ずかし汁で濡れた晃の割れ目にあてがう。
「ちょっとずついくぞ」
「おぅ」
少しずつ腰を前に押し出していく。さきっぽが完全に晃の中に入る。これだけで逝きそうだ。
「んっ…ぅあ」
「痛いか?」
「まだへぇき」
うへっ、「へぇき」ってお前。俺初めて聞いたぞそんな色っぽい言い方。これ以上元気になったらどうしてくれる。
「うわっ、伸っ介ぇ…なんかおっきくなってる」
おっきしない方がおかしい状況だろこれは。
でもまあ痛いといかんからまたゆっくりと前に動かしてみる。
ぬちっと形容しがたいエロさ溢れる音をだしながら、愚息が晃の中に飲み込まれていく。
コンドーム越しでもはっきりわかるぐらいにぴったりとまとわりついて、うねうね動きながら締め付けてくる。
「うぉ…」
なんか情けない声が出た。いや、これはしかたないだろ。童貞だったし。
それよりも、さっきから晃が一言も発しない。呻きさえしない。
失神でもしてたらやべえと思って快感に耐えるために閉じていた眼を開いて目線をあげた。
あどけなさの残る顔が、苦痛で歪んでいた。…本当かはわからないが、そう見える。
起こしていた自分の体を倒して、晃の体に密着させるようにして抱きしめる。
片腕は晃の脇の下を通して頭を撫でる。顔を近づけて、小声で「大丈夫か」と問いかける。
急に近くなった声に驚いて晃が眼を開けたのと同時に唇を奪う。
最初にしたディープキスを思い出して、それよりもっと頑張ろうと思って。
くぐもった晃の息遣いが聞こえてきた。それを確認してからまた少し腰を前に出す。
「んっ…ふぅ、ふあ、ん…んっ」
ようやく、根元まで入った。
396あき(ry:2005/07/14(木) 23:23:58 ID:U2bedi0p

ようやく入った ヽ( ゚∀゚)ノウヒョー
過去最長の投下量かもしんない
つぎはあんま間を空けないで投下したいですよ

世間が夏休みに入る頃に有休とって、擬似夏休みを体験だ( ゚∀゚)ノよぅ!
397名無しさん@ピンキー:2005/07/14(木) 23:29:51 ID:1I4Bqt3H
まんがタイムジャンボ掲載の「ボーイズタイム」ネタがあるのだが…
エロがうまくかけん…
398名無しさん@ピンキー:2005/07/15(金) 00:06:53 ID:GsMh+9T5
>391
楽しみなんだいつも

んでもって、ああぅ!
そーだ和風待ちの人がいんだな
俺洋風だからちょっと控えとく
今回のだけちょこっと投下させてええ

>392
GJ!
GJ!
晃めちゃくちゃかわええ!
399虜囚16:2005/07/15(金) 00:07:54 ID:H5B1DDr5
「──食事をしない?」
彼は眉を寄せて報告を遮り、鋭く兵士を見た。
「どういう事だ」
「は、わかりませんが…水以外、まったく手をつけておりません」
兵士はしゃっちょこばって告げた。
「ふぅん…」
途中でとめていたペン先を不快げに動かす。
「申し訳ございません」
兵士は緊張にひげ面を汗で光らせていた。
イヴァンは羊皮紙の束を丸め、彼に手渡した。
「急使をたてろ。父にだ、急げ」
「は」
部屋を退出した兵士を追い、彼は回廊に出た。
すでに昼の日が高く登り、今日も暑くなりそうだった。

石造りの建物というものはそれなりにひんやりしているものだ。
が、螺旋の階段沿いに温気が上がるらしく、塔の内部は生温かった。
錠を開き鎖を外し、扉を押して覗き込む。
彼女の姿は窓際にはなかった。
寝台に視線を移したが、やはりいない。
「──おい?」
イヴァンが入り込もうとしたところに、扉の影から飛び出して来た躯がぶつかった。
その腕を素早く捕らえ、彼は肩で重い木の扉を閉めた。
「惜しい」
塔である。
他に逃げ場がない以上、唯一の出入り口が開く瞬間を狙うのは悪くない。
もしもそれが王子なら人払いをしている可能性がある──と読んだとしたら、この女はそう頭が悪いわけでもなさそうだ。
もっとも、そこまで見越して食事をとらなかったわけではないだろう。
咄嗟の判断に違いない。
40017:2005/07/15(金) 00:08:34 ID:GsMh+9T5

どっちにしても度胸だけはある。

心なしやつれたような彼女の顔を眺めて、イヴァンは微笑した。
「食わないのか、『ナサニエル』…餓死する気か?」
「放してください」
虜囚の元小姓は睨みつけてきた。
気の強そうな視線はいささかも変わっていなかった。
二日前、男に組み敷かれて泣きじゃくっていたのが嘘のようだ。
だがイヴァンは知っている。
その肌の柔らかさを。

イヴァンが放すと、元小姓はしっかりした足取りで窓際に行き、ベンチに腰を降ろした。
きつい目つきで、丈夫な鉄の格子越しに中庭を見下ろす。
肩の線が拒絶をあらわして硬い。
「食えよ。腹が減ってはうまく逃げ出せまい」
イヴァンは、片手に掴んで来た袋を差し上げた。
小さな桃とパンが入っている。
「──要りません」
「そう言うな」
イヴァンは無造作にベンチに歩み寄ると彼女の向かいがわに座った。
ナサニエルがかすかにびくりとしたのを感じた。
「ほら。毒なんか入れてない」
当てこするつもりはなかったが、彼女の表情が曇った。

そもそも何故彼女がここに入れられたかを忘れたわけではないが、返事の語尾が震えているのは少し意外だった。
「欲しくないんです。……出ていってください、イヴァン……様」
「おい」
イヴァンは声を潜めた。
彼女の視線はあくまでも中庭に据えられていて、彼には一顧だにしていない。
無視し続けるつもりのようだ。
「抱いたから気を悪くしたのか?」
40118:2005/07/15(金) 00:09:22 ID:GsMh+9T5
「………」
中庭を見下ろす横顔がこわばり、唇が少し震えた。
「こっちを向け」
「──あなたの顔なんて見たくもありません」
イヴァンは黙って、袋を置いた。
立ち上がりざま向かいのベンチに掌をつき、傍らに腰をおろして彼女を引き寄せた。
「あっ、いやっ!!」
抵抗するのを抱きすくめるとその顔をあげさせた。
「こっちを、向け、と言ったんだ」
一語一語くっきりと告げて、抵抗の非力さをしばし楽しんだ。
彼女は必死で腕を突っ張り、膝でイヴァンの太腿をけり付けて身を捩ったが、イヴァンは平気な顔で中庭に視線をやった。

いつもの午前──たぶんきっと暑くなる、いつもの夏の一日。
ちらほらと、それぞれの仕事を勤めている召使いや見張りの兵士の姿が見えた。
イヴァンは彼女を抱きすくめたまま、片手で窓を開けた。
「風が、少しは入るんだな」
イヴァンはそう言うと、すくんだ彼女の背中を締め付けるように引き寄せた。
「──声をあげると下に聞こえる。お前が女だという事も、中庭の兵士どもにみな」
彼女の柔らかい髪を頬から払った。現れた耳朶に囁いた。
「──声を出すなよ。王子だけでは満足しないと言うなら、まあ別だが」
そのまま首に顔を埋める。

自分の正体は彼しか知らないとナサニエルにもわかっている。
脅してはみたがイヴァンにはそのつもりはなかった。
兵士どもにこの女を慰み者として払い下げる意思はない。
彼のおさがりとはいえ先日まで処女だった初々しい娘だ。
しかも美しい。
その稚児めいた容姿には、熟成させると艶やかさにかわりそうな端麗が備わっている。
その手の趣味を持った兵だっているだろうからそそのかせば簡単だったが、それはなぜか彼の楽しみにはなりそうもなかった。
だから塔の鍵も身の回りから離さない。
40219:2005/07/15(金) 00:10:00 ID:GsMh+9T5
イヴァンは認めた──あの一件が原因だ。
初対面の時から興味をそそられてはいたのだが、実際に味見してみると予想以上に気に入った。
しばらくは独占してみたい。

今回は寝台には連れていかなかった。
それどころではないとイヴァンは思った。
いったん腕に捕えてみると、寝台まで堪える理由は思い当たらなかった。
「いやっ……」
叫びかけ、ナサニエルははっと窓を見た。イヴァンは口元を緩めた。
この女が秘密に敏感なのは知っている。
──声は出せまい。

イヴァンは元小姓を抱いたまま躯を捻って立ち上がった。
窓枠に彼女を寄りかからせるように押し付けた。
逃げられないようにその丸みを帯びた可愛い尻を腰で抑えつけ、後ろから彼女の腕を掴んで窓枠に置いた。
上着はこのままでいい。
後ろから柔らかそうな耳に噛みついた。
「んっ」
悲鳴を堪えるその気配にわくわくしながら、彼はゆっくりと噛み締めた。
うなじにそのまま舌をおろしていく。
濡れた感触に、おぞまし気に彼女が鳥肌をたてたのがわかった。
西の塔の窓は一番高い場所にあるから、誰かがナサニエルに気付いたとしてもその後ろの彼にまでは気付く事はない。
ナサニエルのベルトを外し、その裾から手を突っ込みながら彼はその耳に囁いた。
「──なあ」
「…っ!」
彼の手に乳房を揉みしだかれたナサニエルが背中をくねらせて抵抗した。
「まだ痛むか?」
わざと尋ねてみる。
彼女が初めてだったことを確認して愉しんでいる。
「……」
ナサニエルは無言で、おしつけられている彼の腰を気にしていた。
その前面が硬く張りつめていることを彼は知っている。
40320:2005/07/15(金) 00:10:30 ID:GsMh+9T5
「悪かったな。オレのは小さくはないそうだ」
彼女の頬が赤らむのがわかった。口惜しさかそれとも恥ずかしさか、わからない。
「抱くと、けっこう女は悦ぶ──馴れると。馴れてみるか?」
「いやです」
彼女はきっぱりと言った。それでもかすかに憤りで震えているのはわかった。
「あなたは…あなたのような淫らな男は、嫌いです!」
「そうか」
イヴァンは呟いた。
「力は抜け。抵抗するな──無駄だから」
彼女のズボンを引き下ろした。
ぷるん、と白く輝く滑らかで魅力的な尻があらわれた。どちらかというと小さめかもしれない。
太腿が艶かしくその下に続き、長い脚へと変化している。
「い…」
「声」
イヴァンが囁くとナサニエルは一瞬ためらった。
だが、彼がズボンから屹立したものを掴みだしておしつけると、小さな悲鳴をあげた。
「いや…!」

感じさせてやる、とイヴァンは思った。
この女を、泣きわめかせてやる──苦痛ではなく、否応無しで彼から与えられる快楽に耐えられなくなるほどに。
時間はあった──腹立たしいほどにあった。

…王への手紙には将軍奪回の作戦をいく通りか提案しておいた。
もちろん参謀達がとっくに考案しているということも考えられるが、万が一に備えて、だ。
数段構えの作戦だから彼らが失敗したとしてもおそらく挽回できるだろう。
事態がどっちに転ぶにしても、父からの返信がくるのは早くても明後日だ。
40421:2005/07/15(金) 00:11:33 ID:GsMh+9T5

尻を掴んで開くと、かすかにくすんだ愛らしい締まりが見えた。
その下にやわやわと盛り上がった茂みに包まれて綺麗な淡いピンクのかった谷間が見える。
指をおしつけるようにしてそこも開く。
彼女が腰をくねらせて厭がった。
中は鮮やかな肉の色で、表面には滑らかな水の気配がしたが濡れているわけではないことはすぐにわかった。
イヴァンはかすかにぞくりと身を震わせた。
早く押し入りたかったが、その前に少し辱めてみることに決めた。

ゆっくりと指を滑らせ、内部にわずかに入れてみる。
「うう…!」
ナサニエルが嫌悪も露に小さく喘いだ。
「しっ」
イヴァンは呟いた。
掌を仰向け、前に滑らせて隠れている女の蕾を探ると、半分かた抱きかかえるように密着した女の背がびくりと跳ねた。
「っ…」
人差し指と中指を重ねるように爪先で緩やかに挟む。
逃れようとする柔かな躯を胸板で押さえつける。
容易には摘めない小さな蕾を優しく引っ張った。
彼女がはっきりと大きく悶えた。
「いっ…!」
尻は白く、上気した首筋も白かった。
産毛が逆立っているのが窓からの光に輝いている。

イヴァンはナサニエルの腕を掴んでいた片手をはなして窓枠にかけた。
開けたばかりの窓を乱暴に閉めて、格子越しの風を遮った。
「…よく考えると、人に聴かせるのは惜しい」
彼は呟き、ナサニエルの腰を両の掌でがっちりと掴んだ。
持ち上げるように引き寄せると、彼女は窓枠に指をかけて懸命に抗った。
「やめてくださ…、…っ、やめ…」
「力を抜けと言うんだ。悪い事は言わんぞ」
40522:2005/07/15(金) 00:12:08 ID:GsMh+9T5
ナサニエルは窓枠に縋り付いた。
それを追うというよりはかぶさるような勢いで、イヴァンは後ろから彼女を貫いた。
「ああぁっ…!」
衝撃に耐えかねたように、ナサニエルは格子にぶつかり、背を仰け反らした。
そのまま両腕で窓を抱き、枠ガラスに爪をたてた。

下腹がぶつかるまで根を埋め込んで、イヴァンは息をついた。
「…ひどい…!」
細い声でナサニエルが喘いだ。
覗き込むと辛そうに眉を顰めていて、息があがっている。
「なにが、ひどいんだ?」
イヴァンはその耳に囁いた。
細くくびれた胴から腰までをしっかり抱きしめ、できるだけゆっくりと腰を退いた。
「気持ちよくなるまでつきあってやる。もっと力を抜け」
「いっ……」
ゆるゆると退き、それから改めて打ち込む。
全身で圧迫に耐えているらしく、抵抗の声はしばらく失われた。
イヴァンは少し上半身を退き、ゆったりと彼女の腰の奥に打ち込みながらその様を眺めた。
透き通るように白く引き締まった、まだ成熟しきってない柔らかい尻に、赤黒く太い陽根がぬめぬめと出入りする様は不思議な観ものだった。
一旦胎内に入り込むと、異物の侵入を和らげようとして彼女の躯が反応し、わずかに二度目の行為だったが先日よりはるかにスムーズに思えた。
気持ちよかった。

「いいぞ…濡れてきた」
呟くと、ナサニエルは厭うように彼から頭を離そうとした。
その顎を掴み、腰を退きながら、イヴァンは彼女の耳元に囁きを続けた。
「…ここで、ほら…ひっかかるだろう?…」
暖かくてキツいそこはイヴァンを引き止め、同時に強く押し出そうとする。
そうはさせじとまた腰を送る。
くちゅ…ぷちゅ…とあからさまな音がした。
40623:2005/07/15(金) 00:12:38 ID:GsMh+9T5
「いや」
ナサニエルが呻いた。
イヴァンが背後から抱きしめ、しかも腰を掴んでいるので犯されたまま離れられない。
「…ん…」
イヴァンも声をかみ殺した。
このままだと簡単に夢中になりそうで、それは彼の本意ではなかった。
彼はゆっくりとナサニエルから離れた。

「は…あ…」
急に楽になったらしく、彼女は汗の滲んだ首筋をそらせて吐息をついた。
震えながら、解放された腰をよじろうとする。
男に向かい合う形になって、少しでも対抗しようというつもりらしい。
抗えないのは彼女も知っているはずだった。
あの夜も今も、彼と自分の力の差を思い知らされている。
だが、だからといって思うままにさせる気は全くないようだった。
その気概がたまらなく彼の心をそそった。
犯されているこの絶望的な中でも逃れる意思を失っていない。そういう手応えは大好きだ。
屈辱と羞恥でナサニエルの頬は赤く染まり、はだけた首筋の両側は彼の唇の痕の花びらが散っている。
あんなに吸ったかと彼は不審に思い、それがやや変色していることに気付いて、先日の痕であることに思い当たった。

どうやら、自分で覚えているよりも彼女を“可愛がった”らしい。
あの後にも思ったことだが、必要性は全くないはずなのに、なぜ自分はこの女に口づけをするのだろう。
答えは簡単だ──イヴァンはふっと笑いのようなものを口元に刻んだ。
大逆罪の疑いのある虜囚だから辱めたいというのは口実で、彼女を我がものにしたいのだ。
執着を持っている──たぶん、初めて見たときから。
40724:2005/07/15(金) 00:13:06 ID:GsMh+9T5

「後ろからは嫌か?」
「……」
見当違いの質問だったらしい。
ナサニエルの頬が怒りで赤みを増すのを眺めて、イヴァンは気付いた。
もともと助平心のあった彼とは違って、抱かれることを彼女は望んではいない。
彼女にとってこれは陵辱以外のなにものでもないのだ。
イヴァンは下衣をいったんひきあげると(難しかった)彼女の腕を掴んで引き寄せ、縺れるように床の上に押し倒した。
脚を跳ね上げて暴れるのをあっさりとおさえつける。
今日は口を塞ぐ必要はない。
塔の見張りは人払いしていて中庭に出ているし、階段途中の木の扉も彼自身の手で閉めている。
窓さえ閉めれば、なにを叫ぼうがあからさまに悟られることもない。

イヴァンは太腿の途中でまつわりついていた彼女のズボンをひきしまった両の足首から引き抜いた。
すんなりとした脚を撫でて手触りを楽しむ。
起き上がって逃げようとするので、躯の上にのしかかる。
ハリのあるベルベットのような太腿を持ち上げて、彼は膝からその裏側を撫で続けた。
「やめてくださいっ…!」
撥ね除けるのは不可能だと気付いたらしく、ナサニエルは眉を顰めて涙のたまった目を彼に向けた。
イヴァンは太腿から手を離した。
彼女の乱れた襟首にその手をかけ、しゃれた小姓服の隠しボタンを外した。
「やめてどうなる?」
イヴァンは呟いた。
「お前はもう処女じゃない。状況は変わらんじゃないか?…そういえば」
喘ぐ柔らかな唇を軽く吸い、イヴァンは尋ねた。
「名前」
「……」
「本当にナサニエルなんて名じゃあるまい。家名まで教えろとは言わんから本当の『女の』名前を言え」
40825:2005/07/15(金) 00:13:35 ID:GsMh+9T5
「………」
ナサニエルは男の唾液に濡れた唇を閉じた。
強情そうな視線を逸らした。どうしても教える気はないようだ。
「…マリー?ソフィア?アンヌ?ミシェル?」
イヴァンは女官の名前を思い出し、あてずっぽに問いかけたが彼女は頑に唇を閉じたままだった。
次に彼は頭文字から綴り替えを始めた。
「…ナーシャ?…ナタリア?……ナタリー…?」
最後の名前で、彼女は一瞬長い睫を瞬かせ、動揺したように目を伏せた。
「なるほど」
イヴァンはにやっと笑い、彼女に向かって囁いた。
「ナタリー」
「…はなして!」
彼女は叫ぶと渾身の力で彼の胸を押しやろうとした。
イヴァンは彼女に抗わせたままその上着をはだけ、脱がせた。
まといつくシャツもひきむしり、バランスのとれた美しい躯を露にした。
「いや」
ナサニエル──いや──ナタリーは羞恥で喘いだ。
今やこの卑劣な第一王子は、まじまじと生まれたままの彼女を鑑賞している風情だった。
しばらくして彼は吐息まじりに呟いた。
半ば独り言のようだった。
「髪も短いくせにえらく綺麗に見える女だ……愛妾にしてもいいな」

冗談ではない、とナタリーは逆上しそうになった。
この男の愛妾など、考えただけで吐き気がしそうだった。

40926:2005/07/15(金) 00:14:04 ID:GsMh+9T5
彼女の半分血のつながった兄は、今、叛乱軍に身を投じている。
父の愛妾の子である彼女は、兄とそう親しく育ったわけではない。
むやみやたらに気位の高かった母は父の正妻と対抗したかったのか、家を継ぐ予定の多少ぼんやりした兄にひけをとらぬようにとひどく偏った育て方をした。
女の仕事よりも男のする事──武芸、馬術、勉強、教養──を奨励され、彼女自身も才能があったのか兄よりなんでも上手にこなした。
有能で鳴らした父亡き後、叛乱を計画している貴族達の中枢に近づいた兄には兄なりの焦りがあったのかもしれないが、問題は彼女があまりに男の振る舞いが上手だった事だった。
王への旗揚げとともになされるはずの、その後継者──つまりイヴァン──の排除を引き受けたのは兄だった。
お前しかいない、この兄のためだ、家名をあげるためなのだ──その言葉にさほど動かされたわけではないが、その陰謀にひどく乗り気になったのは彼女の母のほうだった。
愛妾の子であるナタリーが兄に劣らぬ手柄をたてれば──叛乱が成功した暁にはきっと自分の面目は正室のそれをしのぐことになるかもしれない。
──その予想、というよりはむしろ希望的観測の虜になった母の奔走で、ナタリーはつてを辿って王宮の小姓として奥仕えに潜り込むことに成功した。
長い美しい髪は切らざるを得なかったが、ある意味面白くもあった。
兄よりもより多く父の気性を受け継いだ彼女には大胆な気質が備わっていて、目的はともかくとして男としての王宮勤めは刺激的だったのだ。

ただ、標的であるイヴァンを身近に見るにつけ、彼女は自分の任務に疑問を抱くようになった。
もともと個人的な恨みはないのである。
しかも、彼はやや短気で我侭だが、なかなか人望があるらしかった。
あのひどい女癖の悪さは別として、たぶんよい王になる、との家臣の噂が彼女の耳にも届いた。
──迷った。
本当にこの男を取り除くことがこの国のためになるのだろうか。
その迷いがどこかで漏れたのかもしれない。
所持品を調べられ、薬を発見された──量が多ければ命を奪い、少なくともしばらくは寝たきりにさせる事ができるような猛毒だ。
問答無用で拘留された。
そして──。

そして。
41027:2005/07/15(金) 00:14:32 ID:GsMh+9T5
どんなに力を振り絞っても平気な顔で、イヴァンは彼女をじっくりと眺め回している。
それどころか、上着を脱ぎ始めた。
悪寒が走り、ナタリーは身を捩ってのたうった。
いやだ。
絶対にもういやだ。
この男に、躯の中に入ってきて欲しくない。
あの夜のような扱いをまた受けなければならないのだろうか──初めてだというのに獣のような辱めをうけ、あまりの乱暴さに壊れてしまうような気がした。
彼が去ったあと、泣きながら身繕いした。
惨めだった。
彼の女癖の悪さを、この身を以て知ることになるとは全く予想してはいなかった。
処女ゆえの潔癖さで、彼女はイヴァンの盛んな女漁りには嫌悪を感じていたから、そういう意味ではこの男は嫌いだったのだ。
なのに、奪われた。

しかも今の今凶器のようなものを入れられたばかりで、すぐにその行為が再開されるのはわかりきった状況なのだ。
先日来の痛みの残ったままの躯の奥は疼くように辛いし、体中彼の重みで押しひしげられていて重くてたまらない。
あんな事はもういやだ。
かといって、さっきのようにひどく慎重なやり方も怖い。
イヴァンが何を考えているのか、全然わからない。
彼は全裸になると、ナタリーを組み伏せた。
昨夜のようにすぐにでも脚を開かせるつもりかと、彼女は必死で太腿に力を込めた。

男は彼女のくびれた胴に両腕をまわして強く抱きしめると、唇を重ねてきた。
彼の唇がぷっくりと柔らかな唇を這い、滑らかに舌が滑り込む。
くいしばった歯の列を舐め、唇の裏を辿る。
ナタリーは顔を背けようとしたが、急に鼻を摘まれた。
イヴァンの指だとわかったが、それでもしばらく耐えた。
だが、イヴァンが顔をはなしかけたので油断して、呼吸のために顎をわずかにあけた瞬間、狡猾な蛇のように彼は舌をねじこんできた。
嫌いな男と舌を絡ませるキスをすることなど考えたこともない。
考えたくもなかったが、それはひどく繊細なキスだった。
41128:2005/07/15(金) 00:15:04 ID:GsMh+9T5
乱暴に吸うわけではなく、舌をこするように絡ませてくる。
それも舌先の敏感な横のあたりを狙うので、下手をすると単純に気持ち悪いとはいえないほどだった。
ナタリーはとまどい、そのとまどいに怯えた。
できるだけ舌を喉の奥に縮めると、その空間を埋めるようにイヴァンが舌を送り込む。
上顎の裏をちろちろと誘うように舐められて、ナタリーの背筋に危険な身震いが走った。
わずかだからイヴァンはまだ気付いてはいない。
この舌を思い切り咬んでやろうかとナタリーは一瞬考えた。

その考えを見透かしたように、イヴァンの左の掌が防御がお留守になっていた乳房を包んで捏ねた。
「んぅっ!」
悲鳴を漏らし、ナタリーは躯をよじろうとした。何度も試みたことだが、今回も無駄に終わった。
柔らかく揉みしだき、骨の太い指の腹がくにくにと芯を押した。
何度も押されるとその先端が目覚めて反応を返しはじめたのがわかった。
円を描くように乳暈をこすり、イヴァンは彼女の胸の先を愛撫し続けた。
「…っ…ん…」
ぷっくりと完全に姿をあらわしたそこを指先で確認し、イヴァンはおもむろにナタリーの口腔から舌を抜いて顔を離した。
彼女の両の手首をシーツに抑えつけて顔をおろしていく。
いい形になった左の乳房の先端を口に含んだ。
歯をたてぬよう注意しながら、そのまろみに彼は唾液をまとわりつかせ、平たく舌を這わせた。
甘く。
焦らすようにゆるゆると。
41229:2005/07/15(金) 00:15:53 ID:GsMh+9T5
「……」
彼女が息をのみ、抱きしめた躯が小さく跳ねた。
もう片方も口に含み、舌を這わせ、イヴァンはきめ細かく香しい肌を愉しんだ。
いたぶりながら滑らかな腿の間に膝を割り入れる。
はっとしたように彼女は力を込めた。愛撫のほうに気をとられていたので、その反応は遅かった。
掴んでいた手首を離し、イヴァンは美しい曲線で形作られた太腿を掴んだ。
自分の腰に巻き付かせるように強引に開く。
開かれた密かな場所から女の匂いがして、彼の興奮を誘った。
「…いやです…やめて…!」
必死で訴える小さな悲鳴を彼は聞いたが無視した。掌を滑らせて尻の肉と腰を掴む。
これで彼女はもう動けない。
躯をずらし、屹立しきって腹に触りそうなほど反り返ったものの先端をナタリーの肉に導いた。
ゆっくりと、ふっくりとした乳房やひきしまった柔らかな腹を眺めながら先端を擦り付けた。
「や…」
一気には入れず、はち切れそうな頭だけを花びらの間に遊ばせる。
愛撫したからか、それともさきほどの乱暴な侵入に反応したゆえか、その狭い入り口は濡れていた。
ぬるぬると彼の先端を包み込み、微妙に肉の門がまといつく。自身の先端もとうに欲望の雫で濡れているのをイヴァンは知っていた。
これならずっと楽に──あくまでもこの前と比べるとだが──できそうだった。

彼はふと顔をあげた。
腰を抱いているので密着こそしているものの、ナタリーは顔を背け、自由な手を彼の頭や肩につっぱって、上半身をひねるようにしていた。
先端を秘部から離さないよう注意しながら、イヴァンは少し躯をずりあげさせて片手で彼女の背を抱いた。
抱きしめられたナタリーが怯えたような怒りの色を瞳に浮かべた。
イヴァンは何も考えず、その唇を吸った。
宥めるようにキスをした。
舌を絡め、唾液を啜る。
抵抗していた彼女がしまいに困惑で喘ぎはじめるのを感じ、彼はゆっくりと腰に力を入れた。
わずかに侵入し、ナタリーにキスをし、背中から腰を愛撫する。
キスは長く、舌の動きは滑らかだった。
しばらくして顔を離して彼女に呼吸を許し、イヴァンはゆるやかにまた、自身を彼女の奥に進めた。
41330:2005/07/15(金) 00:16:28 ID:GsMh+9T5
濡れた熱い肉は彼の侵入を妨げず、ぬめつく襞がはりついてくる。
女の肉は気持ちいい。
「…っ…うっ…」
唇をまた塞ぐ。

苦痛の喘ぎを吸い取り、彼はその勢いのままゆっくりと奥まで入り込んだ。
先端がかすかに柔らかな壁に触れている。
──子袋だ。あまり突くと厭がるだろう。
イヴァンはじりじりと腰を退いた。
退くやいなや待ちかねたように隘路が閉じ、先端と茎の敏感な境目を繊細な襞が擦る。
「…お…」
快感にイヴァンは呻く。間をおかず、ゆっくりと再び押し入れる。
さっきよりも甘く強く擦り上げられた。
イヴァンはまた呻いた。
行為をここまでゆっくりと行うことはあまりない。
さっさと解放されたいから女を抱く時はいつも自分勝手にやっているのだが、こうしてみるとひどく気持ちいいことを彼は知った。
肉に阻まれると、イヴァンは彼女にまたキスをした。
「…ひどく痛むか?」
涙を一杯にためている美しい瞳に彼は囁いた。
「………」
ナタリーは問いかけを無視したが、眉をひそめて戸惑ったその表情からはさほどの苦痛の証は感じられない。
動いても構わないだろう、と彼は判断した。
ずるりと退き、彼女の脚を抱くと体勢を整えた。
ひくひくと脈打つものを深々と埋め込むと、ナタリーが躯を攀じるように喘いだ。
やはり衝撃は大きいのだろう。
だがここまでくると彼にはどうしようもできなかった。
気持ちいいのはわかっていた。
濡れたキツい隘路、上気した肌、美しいだが嫌悪を表した顔。だが唇の露はやはり甘く匂いは心地いい。
イヴァンはなにかを抑えるように首を振ると、動き始めた。
41431:2005/07/15(金) 00:17:01 ID:GsMh+9T5
彼が本気で動き始めたのを知って彼女は目を閉じてしまった。
彼に押さえ込まれており、何一つ抵抗ができない。
イヴァンが言ったように純潔はすでに穢されている。
身を護るために舌を噛む気力もなくなっていた。

塔には逃げ場のない温い空気がこもり、窓の外の陽射しの明るさで室内は暗く見えた。
女の細い喘ぎが震え、男の荒々しい息遣いがそれに絡まり、肉の叩き付けられる淫らな音だけが日の光にも増して鮮やかだった。



──どれくらい続いただろう。

しばらくして再び塔の上の部屋の窓が開いたが、中庭を通る者たちは誰一人として気付かなかった。
「いい風だ。…来ないのか?」
返事はない。
もとより期待もしていなかったので、イヴァンは肩に羽織ったシャツに腕を通し始めた。
窓際のベンチに腰をおろし、くつろいだ表情だ。
服を整え終わると、彼は窓をもっと開けた。
「さっきの話だがな」
視線を寝台に戻した。

シーツを首まで引き上げて、ナタリーは壁を向いていた。
イヴァンの声は聞こえているはずだが、身じろぎ一つしない。
盛り上がりが華奢で滑らかな曲線を描いていて、そこにいるのが確かに女であることを示している。
イヴァンは反応の無さを無視して続けた。
「──オレの妻になる気はないか?」
肩のあたりが少し揺らいだ。
ゆっくり身をおこし、彼女は呆然とした表情で振り向いた。
その目に怒りが揺らめいている。
「……なんですって?」
イヴァンは肩を竦めた。
「すこぶる気に入った」
41532:2005/07/15(金) 00:17:28 ID:GsMh+9T5
男のあまりの図々しさに言葉を失った様子で、ナタリーは起き上がった。
シーツが躯の優美な線に沿って雪崩落ち、慌ててそれを掴みあげる。
抑えつけた、怒りの大きさが窺える過度に冷静な声で彼女は言った。
「お断りです」
「妾ではないぞ──妻だ……妃だ。まあ呼び名はどうでもいい」
イヴァンは腕を伸ばして背を伸ばした。
欠伸をかみ殺し、にやりと笑った。
「悪いようにはせん。どうせもう処女じゃないんだ、嫁に行くには困るだろう。幸いオレはまだ独身だ」
付け加える。
「──命も助けてやるぞ」

ナタリーはどう答えていいのかわからない様子だった。
彼女にしては予想外も予想外、なぜこの王子がこんな事を言い出したのか、全く理解できないのだ。

もっともイヴァン自身、最初からそういうつもりで犯したわけではなかった。
結果的に(彼女に言った通り)ひどくこの女が気に入っただけだったのだが──陵辱した女に、ほとんど直後にこんな申し込みをしているあたりの神経が普通ではない。
ただ、さっきの情事でわずかに感じた混乱した甘い反応の兆しが、彼女の怒りと戸惑いを覆すかもしれないという予感はしていた。
そうとなればやり方を変えるにためらいはない。
どうしても欲しいものを手に入れるためにありとあらゆる手を使うのは、身分のせいで昔から大得意だった。

明るい陽射しの差し込む窓際で、彼はにやにやして返事を待った。
実際、どっちが虜囚になったのかわからない。

塔は双方の沈黙を抱いたまま、夏の気怠い大気にいつものように立ち尽くしていた。


おわり
416名無しさん@ピンキー:2005/07/15(金) 00:18:50 ID:GsMh+9T5
はいはいこれで終了

投下って重なるときには重なるんだなー
417 ◆z1nMDKRu0s :2005/07/15(金) 00:35:44 ID:g8Ny72KN
ふ、二人の神が一度に……
二人ともGJ!!!!
418名無しさん@ピンキー:2005/07/15(金) 01:37:35 ID:B1NkPIYN
ナタリーさん可愛いなあもう。
本名当てられて動揺するところにものっそい萌えました。GJ!
419名無しさん@ピンキー:2005/07/15(金) 21:33:09 ID:kGPOZ+pX
このスレの職人さんは誰も彼も神仕事だな。

>>416
終了!?
ナタリータソがなんだかんだいいながら
抱かれるたびにちょっとずつエロ王子に心を開いていって
求婚を受け入れるまで続くんだよね!?ね!?

…気が向いたら続き書いてくだせぇ。おねげぇしますだ。
420名無しさん@ピンキー:2005/07/16(土) 00:03:46 ID:CBsDBOjS
age
421名無しさん@ピンキー:2005/07/16(土) 00:14:18 ID:G7GnoBQy
「風まかせ月影蘭」が好きだった。
少女じゃないが。
422名無しさん@ピンキー:2005/07/16(土) 02:46:53 ID:CBsDBOjS
今日は誰もなし?z1nMDKRu0sさんを一人にさせないためにも降臨キボン。
423 ◆z1nMDKRu0s :2005/07/16(土) 06:16:15 ID:M0ExYEwy
無茶言うな
みんな忙しいんだ
424名無しさん@ピンキー:2005/07/16(土) 17:10:07 ID:m3u5XbRX
超常機動サイレーンに男っぽい女がでてくる。スカートもたまにはくみたいだが素で男かと思ってた。
多分意見が分かれるタイプだと思うが俺は燃えた。
425名無しさん@ピンキー:2005/07/16(土) 19:05:11 ID:tOlkNoK2
キャラサロンでまわしたロールをSSに書き起こしてるんだが…
スレ違いか?あと、やはり相手に了承とるべきかな。
意見キボン
426 ◆z1nMDKRu0s :2005/07/16(土) 19:56:46 ID:M0ExYEwy
期待
427名無しさん@ピンキー:2005/07/16(土) 20:08:40 ID:vIAFiYH5
期待して待機
428司 ◆aPPPu8oul. :2005/07/16(土) 21:13:55 ID:tOlkNoK2
期待されてるようなので途中まで勝手に投下する。エロまでいってないが。
もしここ見てて嫌だったら言ってください>先生
…むこうで言うべきか?

* * * * *


「まぁ、この糸割符制度っってゆーのは五都市で施行されたわけだが…」
司は、江戸時代についてとうとうと授業を続けている男に見とれていた。
顔はさほどいいわけではない。けれど、さわやかで、明るくて、人をひきつけるものを持っている顔だ。
学生時代スポーツをしていたという体はたしかにしっかりとしまっていて、うらやましい。
「―おい高槻、聞いてるか?」
呼ばれて、司の意識は授業に戻る。聞き逃すほど間抜けではない。
「聞いてまーす」
そらっとぼけたように答える司に、それを確かめる問いが向けられる。
「よし、じゃ糸割符制度が施行された五都市、言ってみろ」
「えーと…江戸、堺、長崎、京都…と、何でしたっけ」
「大阪。うーん。中途半端に聞いてやがるからイジリがいがないな」
男―三宅隆也―の言葉に、教室の空気が緩む。生徒の好意を集めている隆也は、司の視線に気付かない。
気付くはずはない―司は、男子生徒としてその前に座っているのだから―
429司 ◆aPPPu8oul. :2005/07/16(土) 21:14:31 ID:tOlkNoK2


「じゃーなー、司」
「おう、また月曜な」
放課後の教室に、司は一人残っていた。部活には入っていない。
家に帰っても誰かが待っているわけではない。
ついでに週明けからはテスト期間だ。少し自習でもしようと、司は苦手な数学の問題集を開いた。
一時間、二時間はあっという間に過ぎた。
暗くなり始めた窓外に目をやると、がらりと教室のドアが開く音がした。
「おお、頑張ってんな〜」
隆也だ。司の心臓がはねる。
「あ、先生。そりゃ頑張りますよー。テスト前だし。先生はもう問題できたの?」
敬語とタメ口が混ざる程度には、二人は仲がいい。
「ばっか、お前は人の心配するより自分の心配しろっつーの」
ぽんと、手にした日誌で司の頭をたたく。司は笑いながらあたまをさすって、ふざけてみせる。
「生徒の心配してくれるならさ、問題教えてよ。数学教えろとは言わないから」
「コラ、いくらなんでもそりゃできないっつーの」
ふたたび日誌の背で頭をたたいて、教師の顔で言う。
「くだらないこと考える暇あったら歴史事件のひとつでも覚えろって」
430司 ◆aPPPu8oul. :2005/07/16(土) 21:15:09 ID:tOlkNoK2
「ちぇー、しょうがない。地道にやるか…と」
机に向き直ろうとした手が消しゴムをはじいてしまい、司は落ちた消しゴムを拾おうと身をかがめた。
隆也の視線はなんとはなしにその動作を追い、ふと目にしてしまう。
「ん〜?お前、怪我でもしてんのか?胸に包帯なんか巻いて」
何気なく言ったはずの一言に、司はびくりと肩をすくめ、表情を凍らせる。
「あ、まー、そんなとこ…です」
「そっか。まぁ怪我には気をつけろよ」
「はい…」
司の頭をぽんぽんとたたく隆也は、気付いていない。けれど、司はおちついていられない。
「あ、じゃあ、そろそろ帰ります…」
「おう。あ、何なら送ってやろうか?」
「いや、そんな…先生テスト前で忙しいんじゃないですか?それに女の子じゃあるまいし…」
逃れようとする意思も伝わらないのかと、司ははがゆい思いをする。隆也は、優しい。
「だからさっきも言ったろ?人の心配より自分の心配しろって。
 大体な、テスト問題なんてもんは適当に…」
ひとつ咳払いをする隆也は、にくめない。
「適当って、先生…」
431司 ◆aPPPu8oul. :2005/07/16(土) 21:15:41 ID:tOlkNoK2
「とにかくだ、あんなもんより生徒の身の安全の方が大事なんだよ。先生にとってはな」
我ながらいいことを言った、と満足げにうなずく隆也を見ると、一人身構えている自分が馬鹿らしくなる。
生徒が大事だ、というせりふをこそばゆく感じながら、司も調子に乗ってみる。
「正直送ってもらうより問題教えてもらうほうが嬉しいんだけど…。
 どうも先生が送りたいみたいなんで、送ってください」」
「あのな、お前に問題を教えるということはだ。
 テストで良い結果を出すために努力しているほかの生徒を裏切ることになるんだぞ?
 悪いがそれだけは頼まれたってできないな」
「わかってますってそれくらい」
日誌でびしっと指され、それに苦笑で返し…結局そのまま、司は隆也の車に乗り込んだ。

助手席に座った司は、ふと隣を見た。こういう角度でこの男を見るのは、初めてかもしれない。
同じ目線で、横顔を。きっとここには…
「先生。ここに座る彼女とかいないんですか?」
自然に言えた、と司は胸をなでおろす。
「彼女〜?んなもん、とうの昔に別れたよ」
忌々しげに言って窓を開け、隆也は煙草をくわえた。
煙が窓に吸い込まれるようにして外に逃げてゆく。
432司 ◆aPPPu8oul. :2005/07/16(土) 21:16:04 ID:tOlkNoK2
「…お互い職持ってフリーな時間が正反対になっちまってな……自然消滅ってやつかな」
その仕草も、話の内容も、司には遠い。
「そーなんですか…」
けれどその事実は、嬉しい。
「じゃ、ここはしばらく空席ってことですね」
「そうだな〜。教師なんてやってると出会いもなかなか無いし、しばらくはお前みたいに生徒専用かな」
隆也にとっては何気ないその表現が、ひとくくりの中に自分がいることを痛感させる。
司には、少し痛い。
「まぁ、可愛い生徒がいれば寂しくないでしょ?」
窓外に目を移していた司の言葉に、隆也は明るく笑って言う。
「ああ、そうだな。生意気なところも含めて可愛いよ」
司の視線は、窓から離れない。離せない。
きっと、見られてはいけない顔をしている。体温があがった。
「あ、このへんです。ウチあそこなんで」
「お?おお、あれな」
隆也は気付かない。司の家の前に車を止め、また司の心臓を打つ。
「はいよ、お城についたぜ、お姫様」
433司 ◆aPPPu8oul. :2005/07/16(土) 21:16:47 ID:tOlkNoK2
今度は、顔を背けるわけにもいかなかった。頬をかすかに染めて、司は言葉を返す。
「どーもありがとうございました…冗談にしても気色悪いですから、それ」
「はは。親御さんによろしくな」
笑って、窓を閉めようとする隆也の笑顔が、愛しい。
離れたくない。今日ならきっと、もう少しだけ一緒にいられる。
「…ああ、うち今日両親いないんですよ。先生、夕飯まだですよね?食ってきます?」
俺を拒絶しないで、と司の中で叫ぶ思いがある。隆也はそれには気付かない。気付かないけれど。
「ん?良いのか?なら姫様の手料理とくと拝見いたしましょうかね」
「だーかーらー!そういう冗談はよそでやってください、よそで」
安堵をむくれた表情で押し隠して、司は玄関をくぐる。
隆也はおもしろそうにはいはい、と返事をしながら、それに続いた。
「あ〜……しかし親御さんがいないとなんかきまずいよなぁ…」
隆也をリビングに案内した司は、荷物を置いて隆也に向き直る。
「気まずい、ですか?あ…俺は楽でいいですけどね〜」
家の中で使うあたし、という単語が口からでかかって、慌てて台所に足を向ける。
「まぁテレビでも見ててください。適当になんか作りますから」
言われるままソファに腰をおろした隆也は、テレビをつけニュースを見始める。
「そりゃあお前さんは気楽かもしれんが、
 突然親御さんが帰ってきた時に俺はどういう顔すりゃいいのかって事だよ」
434司 ◆aPPPu8oul. :2005/07/16(土) 21:17:35 ID:tOlkNoK2
「あぁ、そーゆーことだったら問題ないですよ。
 オヤジは短期出張中、母さんは昨日から二泊三日の温泉旅行ですから」
司は冷蔵庫をあさりながら言う。家族の話をするうち、思考が家での日常に戻った。
「まったく何考えてんですかねー、娘一人置いて…って、あ… 」
司の動きが止まる。表情が凍る。失言をなかったことにするかのように、慌てて手を動かし始める。
けれど隆也はニュースを見ながら、平然と言い放つ。
「なかなか豪胆なご両親だな。こんな可愛い娘置いて家空けるなんてな」
そこに違和感はない。思わず、司の手元がすべる。
「っいっつぅ…!」
指の皮を切り、鮮やかな赤が滴る。司はそれを口に含んで血を吸い取る。
心臓が不規則な動きをしている。鉄の味を舌に感じながら、落ち着け、と自分に言い聞かせる。
そうだ、耳に入ってくるニュースのキャスターのように。落ち着け。
「ん? おい、大丈夫か?」
隆也が司の側に歩み寄る。 そして。
「指切ったのか? 見せてみろよ」
自然と、司の手を取る。
「せんせっ…」
もう、平然となどしていられない。司の目は不安のためか、大きく見開いている。
435司 ◆aPPPu8oul. :2005/07/16(土) 21:18:04 ID:tOlkNoK2
「先生、知ってたんですか!?俺が女だって…」
「は? 女?」
興奮気味の司の声と、対照的に落ち着いた隆也の声。
「お前、熱でもあるのか?」
隆也はどこまでも平然としている。興奮した様子の司の額に手を当てて、目を覗き込む。
じっと、見返した司の目に、涙がこみあげる。
隆也の胸が、どきりと鳴った。自分が泣かせたわけではない、はずだ。けれど。
司は乱暴に手を払いのけて、傷の手当てもせずに、料理を再開しようとする。
「…っもう、いいです、大丈夫ですからっ! 」
「っ……おい……」
呆然とする隆也の声に、答える余裕もない。
短い沈黙の間に、隆也の頭の中で何かがつながる。さっと、顔色が変った。
「……なぁ、その、悪いが一つだけ答えてくれるか? あの、さっきは俺が悪かった。すまん 」
頭を下げられたところで、司の心が落ち着くわけではない。
ざわざわと、涙の波を寄せるざわめきは止むどころか激しくなっている。
「…いえ、悪いのは、俺ですから…」
隆也の困惑した表情が見える。彼を困らせたのは自分だ。それも、至極勝手に。
436司 ◆aPPPu8oul. :2005/07/16(土) 21:18:35 ID:tOlkNoK2
自分に嫌気がさして、司はそれ以上話す気になれなくなった。
「………ごはん、作りますから…」
声は震えたまま、まな板に向き直ろうとした。それを、硬い声が引き止める。
「いや、その前に一つだけ教えてくれ。その、お前、女だってのは……マジなんだな?
隆也の眼差しは、声と同じく真剣だ。その眼差しに、はぐらかしは通用しない。
「…はい…。今まで、嘘ついててすいませんでした…」
はぐらかせない代わりに、司は頭を下げた。視線から逃れた。
今までは伝えたくて仕方なかった自分を、今は伝えたくなくて。
けれどざわざわとした波はもう静まりそうにはなくて、言葉だけが口をついて出てくる。
顔を上げることは出来ない。
「…だから、先生、わかっててあんな冗談言ったのかと思ったら、悲しくて…」
あんな冗談。自分を男と偽っている…女である司には、辛かった。
「俺、からかわれてるのかなって…」
そんな悪意がないことは、少し考えればわかるはずだった。けれどそう感じてしまった。
特別な相手だからこそ、ざわざわと、ざわざわと胸が騒いでしまって。かすかに、肩が震える。
その肩に、隆也の手が置かれる。
「いや……お前が悪いんじゃない。
 知らなかった事とはいえ、生徒を悲しませるようじゃ教師失格だな…… 」
437司 ◆aPPPu8oul. :2005/07/16(土) 21:19:11 ID:tOlkNoK2
深く頭を下げた隆也に、すぐには言葉が返せない。 ただ、首を横に振る。
「…いえ、俺が勝手に…嘘ついてたくせに、一人でドキドキしたり怒ったりしただけで…」
思い返せば思い返すほど、自分の一人相撲だ。隆也には何の非もない。なのに頭を下げさせて。
「…っ」
ぽろぽろと涙がこぼれる。これ以上、困らせたくはない。司は無理に笑ってみせる。
「…はは…女だってわかってたら、いくらなんでも親がいないのにうちにあがったりしませんよね」
そうだ、このまま終らせよう。そう思ったのに。
「そんなことにも気付かないで、俺…ほんと、バカみたい…」
涙が止まらない。頬を流れる涙を手の甲でぬぐう。
「まあ、なんだ……お前にも色々事情があるだろうから、深くは聞かないよ」
肩に乗っていた手が、ポンと優しく頭を撫でる。その優しさが、余計に泣かせるともしらないで。
「…ありがとうございます…」
頬を赤くして、司は思う。
きっと自分は、この人への思いを断ち切れない。それは絶望に似た、けれど喜ばしい感情だった。
そう思ったとき、隆也が口を開いた。自分でも不思議な台詞が口を付いて出てくる。
「ただな、今だから言えるが、可愛いってのはホントだ。全部ひっくるめてな」
照れ隠しに、咳払いまでして。
438司 ◆aPPPu8oul. :2005/07/16(土) 21:20:09 ID:tOlkNoK2
「…っ…先生、それ、ずるいです…」
司はますます頬を朱に染めて、上目遣いに隆也を見やる。
仕草も声も、隆也の知らない、少女のそれだ。
「お、お前だってズルいぞ……。そんな目で見ないでくれ……」
教師としての皮はずるずると剥がれ落ち、女の子を前にしてただ狼狽するしかない男がそこにいる。
「だってそんな…可愛いとか、言われたら…」
耳まで真っ赤に染めてうつむいた司の口からは、か弱い声が漏れる。
「…口説き文句じゃないですか…」
―あぁそうだ、口説き文句だったんだ。
隆也の中で、すべてがつながった。そうだ、生徒としてではなく。ただ目の前にいる少女を。
「……イヤか……?」
自分でも不思議なほど、落ち着いた声だった。
ぴくり、と司が身を震わせる。
答えを待つのがもどかしい。
俯いたまま、かすかに震える唇から…決して聞き逃してはならない言葉が発せられる。
「…イヤじゃない、です…」
おずおずと顔を上げ、涙で赤く染まった目で見つめ返した。

* * * * *

とりあえずここまで。繰り返し。相方さんにストップかけられたら止めます。
439 ◆z1nMDKRu0s :2005/07/16(土) 21:23:54 ID:M0ExYEwy
くぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁん
司キュン可愛いよ司キュン可愛いよ司キュン可愛いよ
萌えた、完璧に萌えた
GJ!!!!
440名無しさん@ピンキー:2005/07/16(土) 22:13:12 ID:TlZOni76
な、なんという萌えだ…!!!!
God Job!!!!!!!!
司タソ可愛い可愛い可愛いかわい(ry
先生何気にカッコいいよ(*´Д`)ハァハァ

441司 ◆aPPPu8oul. :2005/07/17(日) 12:31:37 ID:8+CUpezg
を、レスついてた…うん、こそばゆいなw
ありがd。
エロパートまでも少し待ってくれ

* * * * *

隆也は黙って頷いた。この言葉の少なすぎるやりとりが、一つの契約であったように。
「俺は今から男として、お前を一人の女と見る事にする。だからお前も、俺を教師として見ないでくれ……」
我がままだということはわかっている。お互いに都合のいい詭弁であると。それでも、言わずにはいられなかった。
これから、自分が彼女に何をするのか、わかってしまったから。
逡巡と罪悪感を追いやって、細い司の背に腕を回し、そっと抱きしめる。
「…はい…」
広い背に細い腕を回して、相手の鼓動を肌で聞く。
どくどくと、心臓の音が重なり合う。
隆也の唇が司の頬に落とされる。恥ずかしげに目を伏せた司も、そっと顔を上げて。
「………」
自分から唇を重ねる。
柔らかな少女のそれを、味わい尽くしたい。頭を抱き寄せるよう腕を回し、何度も何度も、唇をついばむ。
「んぅ…ん、ん…」
ドクドクと打つ心臓の音を聞きながら、司は隆也の背中にしがみつき、つたない舌の動きで口づけにこたえる。
それに応えるように舌を絡み付かせ、隆也は少しだけ唇を離して呟く。
「……全く……可愛い過ぎるぜお前は……」
「…ん、んはっ…はぁっ…」
息の上がった司の耳にその呟きが入り、思わず耳まで真っ赤に染める。
「…タラシでしょ、先生…」
「ひでぇな……」
くっ、と喉を鳴らして苦笑した隆也に、司は眉をしかめてみせる。
「…だって、恥ずかしいことぽんぽん言うから…」
「あのくらいの台詞がポンポン言えるような図太い神経じゃないと教師なんかやってらんねーって」
「う、それはそーかもしれないけど…」
442司 ◆aPPPu8oul. :2005/07/17(日) 12:32:10 ID:8+CUpezg
口ごもる司の腕を持ち上げてわきの下をくぐり背後に回りこんで。
「これでも一途なんだぜ、俺は」
後ろから抱きしめ、その身体の細さを実感する。
「ひゃ…ちょ…先生、ここ、台所…!」
くすぐったそうに首をすくめる司の反応を可愛らしく思って、頭に顔をつけて、そらっとぼけたように言う。
「ん? 何か問題あるか?」
その手は悪戯に司のお腹周りを撫で回す。
「っん…ある!問題ある!…教育者なんだからもうちょっと生徒に優しく…っ」
司に腕を押さえつけられても、焦りは感じない。
「残念、教育者の時間は定時で終わってっから」
指先でお腹をわきわきしながら耳たぶを甘噛みまでして、司を赤面させる。
「う、ふぁっ…ほんと、ずるい…」
隆也は、自分の口元が緩むのを抑えきれない。顔を見られなくて良かった。
「ま、姫様のご希望は聞かなきゃならんわな。やっぱりベッドがお望みですか? お姫様……?」
また司をからかうように行って、更に首筋へキスを落とす。
「っん、だからそれは…!」
お姫様、という単語にかみつこうとした司は、結局言葉につまる。
隆也にからかわれるのは気に食わないけれど、嬉しい。だからむくれたように言う。
「…ベッドがいい、です…」
それを聞いた隆也は、耳元でうやうやしく答える。
「かしこまりました、姫……」
そのまま、背中と膝裏あたりに腕を回してお姫様抱っこをする。
「うわっ…と…自分で歩き……もういいや…」
443司 ◆aPPPu8oul. :2005/07/17(日) 12:32:51 ID:8+CUpezg

あきらめた司の腕が首に回され、満足げに笑んで。
「それでは寝室へ御案内下さいませませ」
額へキスして、お姫様のご指示を仰ぐ。 キスに軽く目を瞑った司も悪戯っぽく笑う。
「…ニ階、ですけど…階段きついですよ?」
「こう見えても学生時代はバリバリの運動部だったんでね。お前一人抱えるぐらいどうって事ないさ」
言葉どおり司を抱えたまま苦も無く二階へ上がり、司の部屋の前で立ち止まる。
「さて、両手がふさがっているのでドアが開けられません。ここは一つ姫様自らお願いしたく存じまそうろう」
「はいはい…」
司が手を伸ばしドアを開けると、持ち主の性別がわからないような部屋が目に飛び込んでくる。
「お邪魔しますっと……何か一貫性の無い部屋だなぁ……」
ぐるりと見渡して苦笑した隆也に、司は丁寧に説明をしてやる。
「あぁ、親の趣味を自分の趣味に塗り替えてる途中だから…」
「…あ、片付けてないや…」
司の呟きを聞き、机の上に教科書をみつけ、思わず教師としての感想が口をつく。
「なんだ、ちゃんと勉強してるんだな……感心感心……」
「まぁ、流石にこの時期になったらやっとかないと…っ!?」
不意に唇を重ねられた。 突然のことに驚き、思わず隆也の首を抱いていた腕に力が入る。
頬は、きっと赤い。
「…っなんなんですかイキナリっ…」
「ん? ご褒美。努力出来る奴は好きだぜ」
しれっと言い放った隆也に唇を尖らせ、司は視線をそらす。
「…今は教師じゃないとか言ってたくせに…」
隆也は司を抱えたままベッドに座り、膝の上に司を座らせる。
444司 ◆aPPPu8oul. :2005/07/17(日) 12:33:49 ID:8+CUpezg

「ま、細かいことは気にすんなって」
笑って、隆也は司の髪をかきあげ、再び唇を重ねる。
「…ずりぃなぁ…」
司は大人しく膝の上に座り、されるがままになっている。
戸惑いが胸を満たしていて、自分から動く勇気が無い。
けれどそれが、健気にも見える。
「……本当に良い女だよ、お前は」
唇を離した隆也は真面目な顔つきで呟いて、足を開き、その間に司を座らせて後ろから抱き締めた。
「…センセ…俺…」
とくとくと鳴る心臓の音が聞こえてはいないだろうか。
後ろから抱きしめられて、その腕をつかんで、搾り出すように呟く。
「本気で、惚れちゃうよ?」

* * * * *

エロパートは時間かかりそうなのでしばしお待ちを。
445 ◆z1nMDKRu0s :2005/07/17(日) 13:45:32 ID:xBxH3BUT
うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!
司キュン可愛いよ(*´Д`)ハァハァ
俺の文章力じゃこんなかわいくかけまへん
446司 ◆aPPPu8oul. :2005/07/17(日) 19:22:30 ID:8+CUpezg
>>445
つたない上に元ネタ(?)がビミョンなのにありがとー。
しかしアンタの書く文章好きだ。いや本気で。
あのノリは真似できん。

というわけで、ちまちま書きつつネ申の投下待ち。
447 ◆z1nMDKRu0s :2005/07/18(月) 12:20:18 ID:QAsfbasL
>>446
ありがトン
あとナサニエルのSS神と司神に聞きたいのだが
ゴッドファーザーズでキャラの名前使っても良いですか?
448ナサの中の人:2005/07/18(月) 12:53:58 ID:rB40OIzF
俺のはオッケー

つかそういう申し出してもらったの初めて
あ目からなんか液体が
暑いからかなー
449司 ◆aPPPu8oul. :2005/07/18(月) 13:02:19 ID:t7ibZNg3
無問題、というか楽しみだ。

目から汗が出る事だってあるさ。
暑さに負けるな中の人達。
450司 ◆aPPPu8oul. :2005/07/18(月) 13:04:37 ID:t7ibZNg3
sage忘れたー!
申し訳ございませんorz
451 ◆z1nMDKRu0s :2005/07/18(月) 15:12:14 ID:QAsfbasL
>>448>>449
どうもありがとうございます
さて、あとは寝落ちする癖を治さねば
452名無しさん@ピンキー:2005/07/18(月) 21:14:56 ID:3wx7j1F7
ヒノキオとかいう映画に男装少女でてなかったっけ?
453ナサの中の人:2005/07/18(月) 23:49:30 ID:rB40OIzF
>419に捧ぐ

控えとくとか言っといてすまん
これでとりあえず完結だ
しかしこの王子危ねーな
454媚薬1:2005/07/18(月) 23:50:08 ID:rB40OIzF
王自らが参戦した大規模な叛乱が終息して二ヶ月が過ぎようとしていた。
ようやく落ち着きを取り戻しつつある首都の城門から、わずかな供を連れた騎馬の男が土埃を巻き上げて駆けてゆく。
彼の名はイヴァン、この国の第一王子である。



王の後継者の毒殺未遂を許す代償として、役職・領地の一部の没収と爵位及び年金の格下げ、さらに庶出の娘をとある旧家の養子として縁組みさせるよう求められたナタリーの実家は、是も否もなくその命に従った。
もちろん、失敗に終わった叛乱に積極的に参加した当主──ナタリーの義兄は、否とは言えなかった。
いっそのこと大逆罪で処刑されなかったのが不思議なほどの立場なのである。
ナタリーは母や義兄の顔を見ることもなく、あの塔から引き出され、馬で二時間ほどのイヴァンの領地の小さな館に置かれることになった。

ナタリーは、現在彼の『愛人』ということになっている。
本人はまだその立場を厭がっているのだが、現実にそうなのだから仕方ない。
初めてのことは王宮の、虜囚として幽閉されていた塔でのことだった。
二度目以降はなし崩し的に、同じその塔の全く同じ部屋で、だった。
そして今夜は──何度目かもう数えるのは不可能だが、ともかくもそのうちの一夜になるはずだった。

この日、彼女の居間を訪れたイヴァンはひどく機嫌が良かった。
このところいつも悪くはないのだが、今回は特に良かった。
ナタリーは冗談を連発している時のイヴァンは嫌いではなかったので、そのこと自体には問題はなかった。
だが、宵になり、蝋燭が灯された後それとなく人払いをし、距離を縮め始めた彼に気付いて、少し憂鬱になる。
いや──、彼が王宮から都郊外の領地までわざわざ何のために赴いてきているのか、それはわかっている。

彼がこの館に埃だらけの姿で現れたのを見た瞬間、ナタリーは確信した。
館の主人の帰還の際には先触れがある──もちろん目的までは使者も告げないが──ナタリーにはわかっていた。
絶対に彼女を抱くために決まっている。
それを果たさないままに帰る事だけはないはずだ。
4552:2005/07/18(月) 23:50:55 ID:rB40OIzF


「あのクッションはとり替えたのか?なかなかいい趣味だ」
イヴァンはナタリーのこぢんまりした居間を見渡し、居心地よげに椅子に背をもたせかけた。
まだ日中は暖かい秋の日よりだったのだが、やはり夕闇に包まれると、薪を焚かねば寒い。
ナタリーは暖炉の傍で炎に照らされながら、緊張していた。
いつイヴァンが引き寄せるか、いつ彼が立ち上がるかわかったものではない。
これまでに何度も抱かれて、もはや抗うのも妙だったが、それでもどうにも納得のできない彼女だった。

「ナタリー」

椅子で、イヴァンが呟いた。腕掛けに肘をつき、顎から頬を片手で支えている。
「はい」
ナタリーは答えた。
「顔色が悪いぞ。風邪でもひいたのか?」
その声音がからかいを帯びていることにも気付かなかった。
ナタリーは首を振った。
「いえ……」
イヴァンはごそごそと、上着のポケットを探ると小さな茶色の瓶を取り出した。
「風邪ならいい薬がある。やるぞ。飲んでみろ」
「いいえ…」
「すぐ治る。いいから、ほら」
「でも…」
イヴァンのこめかみに癇性の筋がうっすらと浮いた。
「いいから、飲めというのに」
彼は椅子から立ち上がった。あっというまに暖炉の傍に風を巻く勢いで歩み寄ってくる。
瓶を押し付けられ、ナタリーは困惑した表情でイヴァンを見上げた。
イヴァンの明るい色の瞳は真面目くさった視線を射込んでくるし、瓶を押し付けた指がナタリーの柔らかい指に巻き付いているのが気に障る。
ナタリーは慌ててイヴァンの手を振りほどいた。
避けられないにしても、このまま当然の如く引き寄せられるのだけは勘弁してほしい彼女だった。
4563:2005/07/18(月) 23:51:36 ID:rB40OIzF
というのも、ナタリーはイヴァンのやり方が気に入らない。
初めての時は…もう忘れたいのだが、とにかくひどかった。
強引というか陵辱というか、まさに奪い尽くす勢いで、それ以降だって強引さでは同じくらいひどかった。
どうも、もともと彼の所業の印象が悪いのかもしれないが、この王子に優しく女を口説くとか、じっくりと心を溶かすとか、そんな繊細さを期待するほうが間違いなのかもしれなかった。
期待──というのもヘンな話なのだけれども。
彼がなぜか自分を気に入っているらしいのは辛うじてわかる。
気に入っている女にこんな扱いをしかけてきて、プロポーズはしたものの、その返事をしない彼女をおかまいなく当たり前のように愛人扱いしている男なのだが。

ナタリーはしぶしぶ、瓶のコルクのふたを抜いた。
イヴァンの前で喉をさらしたくはなかったが、仕方なく中身をあおった。
かすかに甘くとろりとした液体が、冷たく喉を流れ落ちていった。
まさか毒ではないだろう。
好意で勧めてくれるのだから、抗うのもおとなげない──

──と、思ったのだが、やはりそれは間違いだった。

ナタリーから瓶を受け取ると、イヴァンはそれをマントルピースのヘリに置いた。
腕を組み、ナタリーを眺めてにやにやしている。
「…なんですか?」
ナタリーはその態度に不審を感じ、さりげなく後ずさった。
「ん。下町には、あやしげだがなかなか有能な薬屋がいてな」
ナタリーは空の瓶を見た。
「このお薬も?」
「そうだ…わざわざ、買いに行った。オレが自分で」
「…ご自分で?」
ナタリーは警戒した表情でイヴァンのにやにや笑いを見返した。
王子ともあろう身分の彼が足を運ぶというのはどういうことだろう。
風邪薬くらいでそんな手間をかけるだろうか。

「ああ。確実に『本物』を手に入れたかったんでな」
4574:2005/07/18(月) 23:53:03 ID:rB40OIzF

ナタリーは飛び上がった。
「それ…!何の薬なんですか!?」
「言ったろう、風邪薬だ…見た目はな。ただ、それに加えて特殊な薬草がたっぷり入っているらしい」
イヴァンは腕を解いた。
「効いてくるまでに説明してやろう……つまりな、お前が今飲んだのは」
イヴァンは声を潜めた。
「強い媚薬だ」

ナタリーは両手で反射的に喉を押さえた。
イヴァンは笑った。
「安心しろ、安全だから…ちゃんと実験済みだ、兎も犬も死ななかった」
「人間は違うって保証はありません!」
ナタリーは蒼白になった。
「それに、それに、なんですって?媚薬って…」
イヴァンは咳払いした。
「…いや、あの時、未だになんだかお前が辛そうだから、ちょっと和らげてやりたかったんだ」
「どんなお薬なんです?一体どんな効力があるの?イヴァン様!」
ナタリーの怒りが伝わったらしく、彼は少し気まずそうな顔になった。
「そんな声を出すな、ナタリー。薬屋のいうには……」
イヴァンはナタリーを眺めた。
「『貞淑なご婦人の強固な抑制を解き、淫らな欲望をあおりたてる効果』があるという事だった。お前は特に堅物だから、一番強力なのを買ったんだ」
ナタリーはくらくらするくらい腹がたち、イヴァンに詰め寄った。
「そんな怪しげなものを…!あ、あなたという方って…!」
「…頬が赤い。効いてきたかな」
イヴァンはナタリーの様子を観察しているようだった。
「怒っているからです!」
ナタリーがいきりたつと、彼は自分の耳の縁を爪先でひっかいた。
「おかしいな。即効性のはずなんだが」
「即効性…」
4585:2005/07/18(月) 23:53:38 ID:rB40OIzF
ナタリーはぞくりとして、慌てて自分の頬を両手で抑えた。少し火照っているような気がした。
逆上しているからだと無理矢理自分を納得させ、ナタリーはいい募った。
「とにかく、そんなものを人に騙して飲ませるなんて…そ、そこまでひどい方だとは思いませんでした!」
「おや。オレに毒を盛ろうとしていた女のセリフとは思えんな」
イヴァンは嘯いた。
「お前とは毎晩逢えるというわけではないからな──ついていて早く楽にさせてやるわけにもいかない」
彼は目を逸らした。
「今回だけだ。特別にな」

「今回もなにも、もう今日はお帰りになって」
ナタリーはきっぱりと言い、白い指でドアを指差した。
イヴァンが慌てたように腕を降ろした。
「待て。なぜだ!」
「そんな変なお薬を飲んだままイヤらしいあなたにおつきあいするつもりはありません」
「変な薬というが、ナタリー」
イヴァンは彼女におもねるように両手を組み合わせ、揉みしだいた。無意識なのだろう、顔は真剣である。
「試してみないか?──本当に効き目があれば、お前にも悪い話ではないはずだ」
「さっさと出ておいきになることですわ。これ以上私を怒らせたくないなら」
ナタリーは指摘して、頭に被っていた布をはらりと後ろにはねのけた。
暑かった。
その仕草を見たイヴァンの目が一瞬細まり、彼は両手をほどいた。
「…どうした。暑いのか?」
「いいえ──」
言いかけて、ナタリーはまた背筋がぞくり、とするのを感じた。
ぞくりというより、もっと不穏な感覚──ぞわり、といった、這いのぼるような気配を腰の奥に感じたのだ。
「あ──」
意識した途端、その感覚は鮮明になり、ナタリーのくびれた腰を絡めとった。
「ん」
ナタリーはかすかに呻いた。自分が呻いている事に気付き、慌ててイヴァンから離れようとした。
歩こうとすると、触れ合った太腿から光のような快楽が細く腰に炸裂し、彼女はかすかによろめいた。
「…あっ…」
4596:2005/07/18(月) 23:54:13 ID:rB40OIzF
「──値も張ったが。それだけの効果はあるようだな」
イヴァンが呟いて、片腕を伸ばしてナタリーの躯を引き寄せた。
抱きしめると、ナタリーは弾けるように声をあげた。
「!あ…ぁっ!」
「ほほぅ」
イヴァンは口を歪めた。にやにや笑っている。
「これだけでも気持ちいいのか?……いいな」
「そんな…こと…」
「キスしてもそう言えるか?」
キス、と聞いた途端、ナタリーは泣きそうな顔になった。

間をおくことなく、イヴァンが顔を重ねてきた。
その唇の暖かい感触もわずかに伸びているひげのちくちくした鋭さも、これまでと同じもののはずだったが、ナタリーはそこから与えられる情報量の多さに驚いた。
こんなに──こんなに──こんなに、神経を剥き出しにされたような刺激は初めてだった。
「ふ…」
動けなくなり、だらりと腕が垂れるのを遠く意識した。
目を見開いたまま、イヴァンの舌が抵抗を忘れた柔らかな口腔を楽しんでいるのを感じた──とても、抗えなかった。
足からも腰からも力が抜け、イヴァンが抱きしめていなければそのまま崩れ落ちそうだった。
彼の舌で、直接躯の芯に繋がっている線をかき鳴らされているようだった──。
唇を塞がれていなければ叫び出してしまいそうだ。
泣きわめいてしまいそう。

抱きしめている彼女の躯が何度かひくりと痙攣するのを、イヴァンは感じた。
効き過ぎたかもしれない。
薬屋は量に注意してくださいませ、と言っていた。
4607:2005/07/18(月) 23:54:45 ID:rB40OIzF
「この薬は習慣性もございますし、一度だけならともかく量を増やすのはお薦めいたしません──ご婦人が壊れますから」
同時に細かく薬屋の主人は利用上の注意点を述べた。
抑制を取り去る効果はあるが、過度に淫らにできるわけではないこと──。
つまり、本来対象の女性が持っている感覚をそのまま呼び起こすだけで、もともと『素質』のない女性には不向きなこと。
抑制のかかりかたには各人個人差があるので、効き様も変わってくることなど。
ナタリーを壊す気は全くないので、勧められた最少量を調合してもらったはずだが、それでも彼女にはいささか強かったのかもしれない。
(一番強力な薬だからな)
イヴァンは舌を抜こうとして、いつのまにか応え始めた柔らかい舌に気付いた。
(お───)
薄く目を開けると、上気して色っぽい目の縁になったナタリーが、切なそうにキスに応えている表情が目の前にあった。
あまりに美しいので、一瞬イヴァンは目を疑った。
ナタリーが美人だというのは最初から知っていたが、こういう顔をしている彼女をまだ彼は見たことがない。
イヴァンは歓喜の呻きを押し殺した。
してやったり、というよりもむしろ、ひどく単純なまでに嬉しかった。
厭がる彼女もいいものだが、今夜は、存分に彼女と『一緒に』楽しめそうである。
その期待でイヴァンは膨れ上がった。

顔を離すと、ナタリーが身悶えするようにイヴァンの胸に肩をすり寄せた。
「あ─」
キスをやめるのが嫌なのだ。
潤んだ瞳が艶の滲んだ恨みがましさでイヴァンを見上げている。
イヴァンは眉を片方あげて、彼女を見下ろし微笑した。
意地悪な笑みに見えたのだろう、ナタリーはかすかに唇を尖らせた。
そこにまた唇を押しあてる。舌はすんなりと彼女の中に受け入れられた。
「ん」
ナタリーがくぐもった声を漏らし、背をくねらせた。
「んっ…ん…」
イヴァンがそのくびれた腰にまわした掌で撫でると、彼女はびくっと硬直した。
「んん…」
4618:2005/07/18(月) 23:57:31 ID:rB40OIzF
あまりの反応の良さに、ふとイヴァンは本当にこの薬の影響のままこの女を抱いてもいいものかと疑問を抱いた。
反応が淫らになるだけなら大歓迎で、それこそ望んでいたはずなのだが。
もしナタリーがおかしくなってしまったらどうすればいいのだろう。
彼は『ナタリー』が好ましいのであって、それはどこか頑なところや恥ずかしがるあたりも彼女らしくて、
そこがあるからこそ意志に反して淫らになってしまったナタリーに興味をそそられるわけで──。
本当に心底壊れてしまって、修復不可能になったナタリーを想像して、イヴァンはげんなりした。
違う。
彼が欲しいのは『娼婦も恥じ入るほどに淫らになって、
しかも心の底ではそんな自分の状況を死ぬほど恥ずかしがるいつものナタリー』なのだ(我侭極まりない)。
「ナタリー」
イヴァンは囁いた。
耳朶の近くで囁きかけただけでナタリーは喘いだ。
「大丈夫か?」
「……っ…ひどい」
必死で唇が言葉を紡いだ。
いつもの滑らかさを欠いた声に、喘ぎをおさえようと努力している様が伺えた。
「……こんなの……だめ…」
ナタリーの潤んだ瞳の奥に、彼をなじるときのいつもの光を認め、イヴァンは思わずにやりとした。

──あの薬屋には褒美をやろう。

彼がそんな不埒な決心をしていると気付くわけもなく、ナタリーはイヴァンに縋り付いた。
いや、そうではない。
逃げ出そうとしているのだが、力が入らないので彼の躯にしがみつく結果になっている。
「…ふふん」
腕を掴まれたナタリーが眉を寄せて──瞳が快感を訴えているのでかえって色っぽい寄せ方に見える──イヴァンを睨んだ。
「いや…」
4629:2005/07/18(月) 23:58:05 ID:rB40OIzF
「嘘だな。嫌じゃないんだろう」
イヴァンはもう一度キスをして軽く嬲り──ナタリーは可憐極まりない声で悶えた──その躯をふわりと抱き上げた。
「イヴァン様」
ナタリーが逃げようとしたが、揺さぶるように抱き直すともうダメだった。
「んっ」
彼の指が躯ごと握りしめた乳房からの感覚でナタリーの抵抗はやんだ。
軽く早い喘ぎが耳元に繰り返され、イヴァンはもう真面目な顔をしている余裕がなくなってしまった。
「なあ」
我ながら甘ったるい声で彼はナタリーに囁いた。
「欲しいだろ?」
「欲しく──なんか──っ」
イヴァンは続けた。
「オレに抱いて欲しいだろ?」
膝を抱え込んだ掌で太腿の裏に触れると、ナタリーはまた大きく身を捩った。
「いや──いや」
「抱いてくれと言わせてやる」
イヴァンはやはり甘い声を、その桃色に染まりきった耳朶の奥にねじ込んだ。
「言わなければ抱いてはやらんぞ。──他の事はするがな」
「しないで!」
ナタリーが叫んだ。
「やめて…ああ」
耳朶に濡れた舌先を入れられたナタリーが、頭の先から出るような声を震わせた。
「……気持ちよくしてやる。ぎりぎりまでな──頼むまでは絶対に満足させてはやらない」
イヴァンはひどく嬉しそうに、残酷な宣言をした。

言ってみれば彼はナタリーに『拷問』をするつもりなのだった。
彼の求婚を承諾しない彼女を屈服させたかった。
自分を欲しくて欲しくてたまらなくさせたかった。
ナタリーの口から、それを懇願させてみたかったのだ。
46310:2005/07/18(月) 23:59:42 ID:rB40OIzF
抱きあげたままのナタリーの不審な動きに、イヴァンはふと気付いた。
細かく身を震わせている。
無意識のうちの動きらしく、ナタリーはイヴァンから視線を外してはいない。
どうやら彼女が衣装とのわずかな間隙で肌を遊ばせて、衣に触れ合わせることで快楽を得ているらしいことにイヴァンは思い当たった。
子供のような快感だが、この状態のナタリーには自分自身で得られるどんな快楽も許すつもりはなかった。
彼自身を求めざるを得ないようにしたいのだから。

イヴァンは急いで、彼女を次の間に連れていった。
寝室は控えの間を抜けたとなりの、彼女らしいつつましい部屋だった。
かすかにラベンダーの香りの漂うその寝台に彼女を横たえると、ナタリーはうめいて、シーツに躯を擦り付けようとした。
すばやく押しとどめて、イヴァンは手早く彼女の衣装を脱がせ始めた。
いつもはもっと虐めて心底楽しみながら剥くのだが、今回ばかりはそうも言ってはいられない。
薄暗い部屋──蝋燭すら灯してはいないから──に、白い肌が露になると、イヴァンは立ち上がった。
あちこち物色して寝台脇の椢の上の小さな籠から折り畳まれた清潔なハンカチを発見し、シーツに隠れようとしていたナタリーを捕まえると器用にその両手首を縛った。
寝台の柱に繋ぎ合わせたその端を縛り付け、簡単に動けないようにする。
ほっそりと引き締まった両の足首も同様に縛り付け、さて、イヴァンはやっと一息ついた。
彼女の衣装を寝台から払い落としながら改めて眺めると、魅惑的な光景が簡素な寝室に展開されていた。

ナタリーは全裸で、彼がひどく急いで解いたために伸ばし始めた髪が乱れてうねり、豪華な暗い金褐色の影を上気した肌にまつわらせていた。
両腕はひろげられて柱に括りつけられ、そのために脇の下から胸、乳房のラインが露に息づき、思いきり括れた胴から女らしくなだらかに丸みを帯びた腰…。
それから長く伸びた脚は腕同様にひろげられて、その付け根の悩ましい場所までイヴァンの目の前に隠しようもなく横たえられていた。
しかも、彼女はもじもじとその躯をくねらせて、腰や背から伝わるさらりとしたシーツの感触に気をとられている様子だった。
464名無しさん@ピンキー:2005/07/19(火) 00:01:46 ID:rB40OIzF
イヴァンが見ていることに気付き、彼女は悲鳴のような喘ぎを漏らした。
全身の白い肌が一気に薄いピンク色に染まった。
「いや!」
イヴァンは思わず喉を鳴らした。
これ以上欲望をそそるものを、彼はこれまで見た事がない。
自分がした事にも関わらず、ナタリーのこの状況が夢のようだった。
ナタリーは腿をよりあわせようとしたが、手首足首をかなり離れた場所に縛られているので…寝台の四隅の柱のそれぞれだから…それは到底不可能だと知っただけだった。
「いや──いや──」
ナタリーは叫んだ。
「見ないで──」
「ナタリー」
イヴァンは乾いた喉に無理矢理唾を送り込んだ。
「お前は──本当に──綺麗だな」
ナタリーの全身がもっと染まった。
彼女は身の置き所がないように躯を捩った。
その柔らかそうで旨そうな曲線を眺めていると──いや、視線を吸い付けられていると──だんだん、自分が彼女を焦らすことができるのかどうか心もとなくなってきて、イヴァンは勢い良く頭を振った。
しっかりしなければ、このままふらふらと欲望のままに抱いてしまいそうだ。
それではこれまでと同じだ──なんのためにわざわざ怪しげな薬を手に入れて彼女に飲ませたのか、まるで意味がなくなってしまう。
彼女を屈服させるのだ。心底彼のものにするのだ。
陵辱ではなく、一度でもいい、彼女から自分を求めさせることができれば、きっとやたらに反抗的なナタリーも自分の立場を理解するに違いない。
王子の愛人──イヴァンの愛人である自分、という立場をだ。
いちいち抵抗もせず、思うように抱きやすくもなるはずだ。
抵抗するナタリーも相当好きだが、それよりは早く彼女の甘い優しい反応を見てみたい、という強い期待もある。
なにせ、今は常時逢えるわけではないのだから。
彼女の髪が結える程度にまで伸びるのを待ち、例の旧家の養女として王子の婚約者に相応しい姿で関係各者の承諾を得る仕事だって控えている。
やると言ったら必ずやるのだ……イヴァンはこんな時にも、無駄に意思の強い男だった。
46512:2005/07/19(火) 00:03:02 ID:H8cexSM2
彼は、部屋の隅から椅子を引っ張ってきた。
「なにを…なさるおつもり……」
ナタリーが途切れ途切れに尋ねてくる。
黙って推移を見守るという気分ではないのだろう、不安そうだった。
「ん。いや」
イヴァンは言葉を濁した。
ナタリーの傍ら、手を延ばせばすぐの寝台の上では辛抱できそうもないので、一応の用心のつもりだった──効果は怪しいものだが。
イヴァンは椅子にどっかり腰をおろすと、腕を組んだ。
じっと眺める体勢になった彼を、ナタリーは恨めしそうに睨んだ。
「…見ないで」
「見たい」
見れば見るほど、美しい躯に見える。
肌理の細かな滑らかそうな肌(実際にそれが滑らかきわまりないことを彼はもう知っている)。
湯気がたちそうに上気している柔らかく刻まれた微妙な曲線。
めりはりの効いた、抱き心地の良さそうなくびれ。
腿の奥にふっくらと盛り上がった小さな丘。
そこが気になるイヴァンは食い入るように視線を据えた。
ほの暗い部屋で、しかもその中で白い太腿に半ば隠されたそこは、見えそうでよくは見えなかった。
「見ないで…いや……」
イヴァンの視線を痛いほど感じるらしく、ナタリーはなんとかそこを完全に隠そうと腰をくねらせ、膝をたてようと不自由な躯をよじった。
が、その努力がかえってイヴァンをそそっている事には気付いていないらしい。
彼女を抱いたときに、腰や太腿にこすりつけられる彼女の脚の感触を思い出した。
逃れようとして、どうしても彼に触れてしまうその熱い肌。
跳ねた瞬間の、ひきしまった腹の柔らかさやしなやかさ。
耳元に抑えかねて漏らされる喘ぎの無力さ。
これまでに何度か味わったナタリーの、その反応の記憶が、目の前の白く美しい躯からまざまざとイヴァンの脳幹を染めた。

───欲しい───。
46613:2005/07/19(火) 00:03:40 ID:H8cexSM2
こうして彼女を眺めてじっと座っているのはよくない、と、イヴァンは濁りかけた思考を抑えつけた。
ナタリーは羞恥のあまり目を閉じてしまって、顔を横に背けていた。
その上下に息づく、甘く震える乳房を睨みつけ、彼は唇を噛んだ。
絶対に、自分からは抱かない。彼女に懇願させる──だが、見ているだけではやはりそれは不可能のようだった。
イヴァンは立ち上がった。ナタリーがびく、としてこっちを向いた。
寝台に近づくと、彼女は怯えたように腰をシーツにすりつけた。イヴァンがその傍らに座ると寝台は揺れ、ナタリーの顔は赤くなった。
彼女のくびれた胴の横に片手の掌をつけ、イヴァンはナタリーに覆い被さった。
肘を曲げて彼女に接触したい衝動を抑え、ゆっくりと顔をナタリーに近づける。
吐息が絡むほどの近くで、ふい、と顔をずらして彼は彼女の耳元に囁いた。
「ナタリー」
「っ……」
喉の奥で声をくぐもらせ、ナタリーは首筋を伸ばして喘いだ。
耳朶に低く囁くと彼女が動揺するのはもう知っていたが、これほど露骨な反応が出るとは予測していなかったイヴァンは、少し目を細めた。
「どうした?」
「んっ」
その声までもがひどく響くらしく、ナタリーはまた声を漏らした。
ぱあ、とその頬から耳朶、首筋にいたるまでがまた薄く紅を重ね、薄い肌の下でどれほど熱い血が巡っているのかがまざまざと窺えた。
イヴァンは体を退き、彼女を見下ろした。

正確に言うと、『憎からず思っている』というのとは少し違う。
憎からずどころかイヴァンはあの小姓が女だと気付いた時から『好き』で『自分のものにした』かった──今でもそう思う。
好きな女をいつでも抱ける状況で、しかも抱かない。
これまでの彼なら決してこんな事はしなかったろうが、耐えるだけの楽しみがありそうだった。
ナタリーの上気した艶っぽい肌を眺めながらイヴァンは欲望を抑えつけた。
まだ抑制がきくことを確認し、彼は心に余裕を持った。

これならばナタリーを虐めることができる。
46714:2005/07/19(火) 00:04:25 ID:EalmkrQ2


ナタリーをいたぶってみたいという彼の嗜虐性は、彼女を抱く事自体でかなり満たされていた。
彼が手折るまでナタリーは正真正銘の処女だったから最初はもの凄く抵抗したし(その時彼は頬を平手打ちされた)、その後だって楽に抱いているわけでもない。
先日も当たり前のような顔をして数時間ぶっつづけでいじめたのだが、そう、実に満足した。
痛がるのをなだめすかして興奮させる隠微な愉しみもあれば、わざと激しく行為をして耐えかねて溢れる涙を味わうこともできた。
イヴァンは王の後継者としての有能さとは裏腹に、あまり善良な性質の人間ではない。
どっちかというと悪い男かもしれないのだが、ナタリーにもそういう性格を隠すつもりもない。
実は、彼女がそういう自分をあまり好きではないらしい、という感覚も嫌ではなかった。
それはそれで、そういう女を自分のものにし続ける割合に倒錯した面白みもあった。

──だが、このところ、どうもそのあたりが曖昧になってきている気がしていた。
先日も、深夜に王宮からわざわざこんな場所まで馬をとばしてきたのだが、あれは我ながら狂気の沙汰だったような気がする。
それも、その理由がナタリーを抱きたい気持ちを我慢できなかったから、というとんでもないものだった。
抱かれても積極的に彼に応えてくれない女を、どうしてそれほど恋しがったのか、どうもそのへんが曖昧である。
いや、イヴァンは薄々わかっていた。
ナタリーは、どこか──他の女とは違う感じがする。
抱けばそれで済むわけではなく、一度手に入れたからといってそのまま忘れていい女でもない。
なぜなら、イヴァンは彼女が好きだったのだ。
好きで、抱きたくて、強引な手段にしても手に入れた女だから──続けたかったのだ。彼女との関係を。
だから、求婚までしてその関係を曲がりなりにも続けているということは、もしかしたらそれ以上の感情を持ってしまう可能性もあることに彼は気付いている。
好きだけならまだいい。
愛してしまったらどうするのか。そうなったらもう首根っこを掴まれたも同然だ。
そういう女だったらイヴァンはとても彼女に悪い事をできなくなってしまうだろう。
だから、今のうちにそういうことはしておきたい。
だから……
46815:2005/07/19(火) 00:04:57 ID:EalmkrQ2
いや、違う。イヴァンは内心頭を振った。
オレはこの女に逢いたかっただけだ。
思いつく限りのことをして、彼女が自分のものであることを確認したい。
それだけだ。

──たぶん、もう愛してしまっているのだ。



伸ばされた手をよけようとして、ナタリーは身悶えした。
「きゃっ…!」
逃げる距離は手首を繋がれたハンカチの余裕しかないから、すぐに片方の乳房の先端を軽く摘まれて、ナタリーは悲鳴をあげた。
「おい」
イヴァンは笑いを含んだ表情を真っ赤になったナタリーの目前に寄せた。
「悲鳴はだめだ…出したら、お仕置きだ」
「お仕置き…」
ナタリーは怯えたように顔を背けかけた。
「ああ。オレがしたことで、もしお前がうっかり大きな声を出したら、そうだな…」
イヴァンは少し間を置いて彼女の怯えを楽しんだ。
「──この前お前の厭がった格好で抱くことにでもするか。声を出したらすぐ、だぞ」
顔を背けたままのナタリーの、肩先まで赤くなるのを横目でみて、イヴァンはわくわくした。

『この前』というのは、深夜突然訪れた時の話だ。
叩き起こした彼女をこの寝室で抱いて、その後居間の暖炉の前でも絡み合った──我ながら飢えていたと思う。
その時、どうしてもナタリーが厭がるのでできなかった抱き方があった。
それを試してみたくてたまらない。
ナタリーとであれば非常に愉しいだろうと思う──女のその時の顔が、よく見えるやり方だから。
実はナタリーが悲鳴をあげようがなんとか耐えきろうが結局やる気ではいるのだが、彼女にそれを告げる必要はない。
薬の効いた今の彼女に、声を抑えることができるかどうか、それはやってみなければわからないが。
46916:2005/07/19(火) 00:05:28 ID:EalmkrQ2
摘んだままの先端は、すでにこりこりとしていた。
指の腹を柔らかく縒ると、ナタリーが「んっ」と、鋭い吐息を堪えて腰を揺らした。
「声」
イヴァンが囁くと、ナタリーは涙の滲んだ瞳でイヴァンを睨みつけた。
「だ、出してなんか……んん…っ!!」
イヴァンが指に力を軽くこめて引っ張ると、彼女は背を弓なりに仰け反らせた。
「ほら、油断するからだ」
イヴァンは、柔らかい乳房全体を掌におさめた。
もう片方も捕えて掌に握り込み、その重量を楽しむようにやわやわと握りしめた。
ナタリーは細身だが、乳房は優しげにみえるわりに重量はたっぷりとあり、握り心地がいい。
「ん、ん…!ああ」
ピンクに染まった肌越しに、ナタリーの眉がおそらく快楽で寄るのが見えた。
「あ…ああ…あ」
彼が力の強弱をリズミカルにつけると、彼女は腰を悶えるように振った。
「や…やめ…」
無視して、すっかりぴんと可愛らしくたった乳首を指の間に挟み、イヴァンはやや乱暴に揉みしだきはじめた。
「!」
ナタリーが泣く寸前のように喉をひきつらせるのを確認し、手の甲に顔を寄せる。
指の背側にほんの先端を覗かせている淡紅色の先に舌先が触れた。
ちらちらと舐めながら指をほどいて口の中に乳首全体を吸い込む。
舌で、潰すような勢いで舐め回した。甘い感触の乳暈ごと。
「ああっ!」
ナタリーが叫んだ。
びくん、びくんと痙攣するように彼女の腰がうねり、イヴァンは、今その中にいればどれほど気持ちいいか、ふと考えてしまい頭を振った。

すぐにできる。
47017:2005/07/19(火) 00:06:19 ID:EalmkrQ2
イヴァンは、軽く達してしまった彼女の耳朶を銜えるようにして囁いた。
「……良かったか?」
「はあ…あ…あ…あ……っ……」
ナタリーは呆然としている。自分が達した事すらよくわかっていないらしい。
イヴァンは、その背中に勢い良く腕を差し込んだ。
胸板が彼女の乳房にあたるほど近づいた。
「ここが」
イヴァンは、抱いた背筋から腰の距離を測るように、軽く指で触れた。
は…、とナタリーが堪え難いような声を漏らした。
「ぞくぞくしたんだろう?…我慢できなかったんだな」
「ちが…」
「違うもんか。──それにだ」
イヴァンは間近で彼女の綺麗な褐色の瞳にぴたりを視線をあてた。
「『声』をあげたな、ナタリー」
「………」
ナタリーの瞳孔がショックで一瞬縮まった。
イヴァンは処刑を言い渡すような低い声で告げた。
「じゃあ、いいんだな」
「……そんな」
ナタリーが、力の入らない仕草で首を振った。
「おや、嫌か?」
「いや……」
そう言いつつも、ナタリーはイヴァンの抱擁を避けなかった。
避けようもないほど彼が体重をかけているせいもあったが、潤んだような瞳がイヴァンから離れない。
イヴァンは嬲った。
「…キスしてくれと言わんばかりの目つきだ」
「…ちが…」
最後まで言わせずイヴァンが唇を重ねると、ナタリーは自分から力を抜いた。
その縁を舌先でこじ開け、柔らかな甘い舌に舌を絡ませてイヴァンはナタリーの唾液を吸った。
自分のそれも注ぎ、ナタリーが苦しげにそれを呑み込むのを感じた。
口腔は熱く、いつのまにかナタリーの舌が寄り添うように動き始めたのを確かめ、いきなりイヴァンはキスをやめた。
47118:2005/07/19(火) 00:07:23 ID:EalmkrQ2
「あ」
互いの唾液の溶け合った糸をかすかにひきながら顔を離し、イヴァンは目を細めてナタリーを眺めた。
ぴくぴくと、ナタリーは何か言いたげに瞼を震わせた。
やめないで欲しいのはわかっていた。
彼女は完全に薬が効いているらしい──彼のキスに応えるなど、これまでのナタリーでは考えられない事態だ。
「続けようか?」
「…い…いや…」
「いや、か」
イヴァンは考えるふりをして身を退きかけた。すがるような眼で見たナタリーに囁いた。
「お願い、と言えば抱いてやる」
くびれた胴に手を廻すとナタリーが跳ねた。
もう完全に自分ではコントロールできていないことがよくわかる、それは鋭くて反射的な反応だった。
熱い躯を抱きしめ、イヴァンは丁寧にキスをはじめた。
「ひ…」
唇が軽く触れただけでナタリーは悶えた。
強弱をつけて吸い、舌で舐め回すと彼女は狂ったように腰をくねらせた。
「んー…!ん…っ…ん…!」
その間に腰を割り込ませると、ナタリーはすぐに綺麗な膝を絡ませてきた。
ひくん、ひくんと背筋が震えている。
「…ほう」
イヴァンが口元を綻ばせたが、もう彼女はその笑みに刺激される羞恥心より彼の躯の厚みや重みの刺激に気を取られてかすかに喘ぐばかりだった。
「うっ…ん…」
その腰を抑えつけて、イヴァンは躯を離そうとした。
後を追うようにつきあがるひきしまった腹をそそるように撫でてやると、ナタリーが叫んだ。
「ああ……!」
イくまでには至らなかったようで、恐ろしく淫らな喘ぎにその叫びの尾は変わった。
「よし」
イヴァンはナタリーの腿の合間に座り込んだ。
「…可哀相だから、ちょっとだけ気持ちよくさせてやるか」
「ん…あ…」
ナタリーは、その言葉だけでほっとしたようにイヴァンを見た。
47219:2005/07/19(火) 00:08:37 ID:EalmkrQ2
イヴァンはその潤んだ瞳ににやりと笑ってみせた。
「イかせてはやらんがな」
「………」
ナタリーの美しい瞳が涙で溢れた。
「ひ…ど……」
「オレだって抱かせてもらえないのに、なんでお前だけ気持ちよくしてやらなきゃいけないんだ?」
イヴァンは意地悪く囁いた。
さらりと片手を、ふっくらとした可愛らしい丘に割り込ませる。
「んんっ」
ナタリーが髪を乱して首を振る。
指に絡まる柔らかな毛をほどき、谷間に指を添えてみると、予想通りそこは熱い沼地のようだった。
「これはこれは。大洪水だ」
イヴァンの中継に、ナタリーはついにしゃくり上げ始めた。
「…やめ…」
「まだやめろと言えるとはな…思ったより手強い」
イヴァンは呟き、指先をわずかに曲げた。
ナタリーが跳ねるのを押しつぶすようにのしかかった。
かなり興奮してきていて、頭のどこかで警告が響いている。だがそれも興奮を彩る色彩にしか過ぎなくなりそうだ。
「ほら」
イヴァンが指を差し入れるとナタリーが堪え難いほど色っぽい啼き声を漏らした。
「…気持ちいいか」
「んんっ…あ…あああああぁん…」
イヴァンは濁った眼で彼女を眺めた。
「知ってるはずだな?…あれを挿れるともっといいぞ」
「………」
ナタリーの唇を吸う。
いつの間にか彼の腰は、ズボン越しに彼女の丘にゆっくりと擦り付けられている。
ナタリーが、吸われている唇の合間から甘く喘ぎ始めた。
「…どうだ?──いいだろ?」
「…どう…って…」
「お願いと言え。抱いてくれと言え。オレに頼め」
47320:2005/07/19(火) 00:09:25 ID:EalmkrQ2
「どうして…」
「そうすれば挿れてやってもいい」
彼女の上気しきった耳朶に囁いた。
「灼けた鉄のようなのを」
「ん…ああ…」
淫らな言葉にナタリーが我慢できなくなったようにイヴァンにしがみつこうとして、ハンカチで阻まれた。
「かき回してやるぞ…この、可愛いところをな…」
ナタリーの顔を挟み、彼はじっとその眼を見据えた。
「ほら」
深くキスをしかけ、彼女の舌が絡まってきそうになると逃げた。
「…言え」
首のラインを舐め、ほんの一瞬だけ乳房を揉みしだく。
「あああっ」
ナタリーが我慢できなくなったように身悶えした。狂気を覗かせるような激しい動きだった。
「イヴァン様…イヴァン様、お願いです…私」
「お願い?」
「お願い…」



ナタリーが涙声で囁くと、イヴァンは顔を輝かせて起き上がった。
「抱いて欲しいんだな」
「…お願い…」
「よし」
イヴァンはひきむしるように服を脱いだ。ナタリーの手首と、足首に絡まっていたハンカチを解いた。
「こい!」
ナタリーは無言で、覆い被さったイヴァンにもの狂おしくしがみついた。
「ああ、ナタリー!」
イヴァンはその顔に唇を押しあて、膝で乱暴にその腿をこじ開けた。
ろくに狙いも定めなかったが、滴るほどに濡れた甘い場所はイヴァンのものをすぐに受け入れた。
「あああーーーーーーーーっ……!」
奥まで一気に攻め込むと、ナタリーが蕩けそうな声をあげてつよく背中をのけぞらせた。
47421:2005/07/19(火) 00:10:24 ID:EalmkrQ2
「ん…!」
入り込んだ場所のあまりの気持ちよさに、イヴァンは呻きを押し殺した。
耐えに耐え、大きく硬く張り切ったものは、やっと侵入できた魅力的な隘路に驚喜してすぐにも暴発しそうだった。
だが、ここはこらえなければならない。
我慢に我慢を重ねさせたナタリーをまずは満足させてやらねばならない。
イヴァンは慎重に彼女を抱き直し、ゆっくりと動き始めた。
「…ああ…ん…あん……ああ…」
動きのたびにナタリーがうっとりと甘いかすれた声を漏らした。
自分のそれで彼女に女の悦びを味わわせているのだと思うとひどく誇らしい。彼は少しピッチをあげることにした。
「んっ…ふあ…はぁん…!」
あまりにも気持ち良さそうな声をあげるので、イヴァンはたまらなくなってきた。
「ん、あ…ああん…あ、はぁ…!」
蜜のような声を出すナタリーを、彼はこれまでまだ知らなかった。
耳からその声が入り込み、脊髄を刺激する。
「ああ…あん……ああぅん……ん……ああっ…」
きつく包んでいる柔らかな襞が絡みつき、肉が一層しなやかに彼を締め付けた。
ナタリーが仰けぞり、眉を寄せ、唇を震わせた。
抱いている女の全身が上気し、盛りの薔薇のように芳香が立ち上るような幻覚を彼は覚えた。
「あ…!!」
「いいぞ」
イヴァンは叫んだ。彼女を抱いた腕に力をこめると猛然と動き始めた。
もう我慢できない。自分のほうが先にイきそうだった。
どうせイかせられてしまうのなら、一緒がいい。
ナタリーは彼の動きにあわせてまだぎこちなかったが、はっきりと腰を振った。艶かしいというよりも、けなげだった。
「いいぞ…そうだ…もっとしっかり動け、ナタリー」
彼が命じるとナタリーは乳房からおなかを擦り付けるように、彼に合わせて動き始めた。
しっとりとした肌が汗に塗れた躯を愛撫し、彼女も同様に汗ばんでいることにイヴァンは気付いた。
ナタリーが目を薄く閉じて、イヴァンの首に腕を巻き付けた。
抗う暇もなく甘い唇に引き寄せられた。
熱く、香しい舌がするりとイヴァンの口腔に入り、さっきイヴァンのやった通りにナタリーは優しく彼の舌にそれを絡めた。
47522:2005/07/19(火) 00:11:08 ID:H8cexSM2

(優秀な生徒だ)

イヴァンは沸騰するような快楽と悦びの合間から密かに思った。
好きな女にキスをされながらその体を深く抱いている。
しかも彼女はそれを嫌がっていない…どころか。
ナタリーの反応は、ただの欲情というよりは、想う男に全てを捧げているといった趣きに満ちていた。
あの薬を使っている事を差し引いても、この反応はもしかしたら──そう考えてもいいのだろうか?
ナタリーは、自分を本当は嫌ってはいないのではないだろうか?
もし、それが本当なら──。
イヴァンは加速度的に膨れ上がっているもので彼女の奥を激しく突いた。
ナタリーは啜り泣くような声をあげ、体中をくねらせた。
ぬめる肉の襞は彼を甘美に締め付け、更に引き込もうとするようにひくついた。
ナタリーの腰を彼は掴んだ。
どう動けば男が悦ぶかを、彼女に教えた。
耳元に囁く前にそれを理解した彼女は、自分から彼の要求に応えて脚を絡め、腰を押し付けてきた。
彼の重みを受け止める腰の丸みからくびれた胴の細さがくっきりとわかり、目の前では彼の動きに合わせて乳房が揺れた。
これ以上は耐えられなかった。
「ナタリー…!」
彼は低く吼え、こらえていた欲望を解放した。
ほとんど同時に彼女の背がしなり、ナタリーははっきりとうわずった、だがたまらなく甘やかな声をあげて達した。
「あ、はっ……あああああぁ…あぁん……っ……!!」
全身が熱く脈打ち、それにあわせて彼女の胎内を子種が満たしてゆく。
快感の中でイヴァンは、ナタリーの細い指が髪を梳くように優しく愛撫しているのをぼんやりと感じていた。
「なあ…」
イヴァンは独り言のように囁いた。
「…まだ薬は効いてるのか…?」
47623:2005/07/19(火) 00:11:41 ID:EalmkrQ2
「………」
ナタリーの指がふと動きをとめた。
彼女は答えなかった。
「……まあいい」
イヴァンは呟き、彼女に入ったまま、細い躯を抱きしめた。
「次の時は、薬なしでも大丈夫かな……」

ナタリーはやはり何も言わなかったが、抵抗せず、小さな喘ぎを抑えながら、とまどったように彼の横顔をいつまでも眺めていた。
今体験したことは薬のせいだと思っていたが、我に返ってきてみるとその考えがぐらぐらとしている。
もしかしたら、イヴァンとの行為に馴れてきてしまっているのではないか。
薬はただのきっかけで、もしかしたら自分はこのいけ好かない男を、もしかして──ナタリーは吐息を漏らした。
どういう事が起こっているのかを理解したいが、それも怖いような気がする。
イヴァンが何か呟いた。
ナタリーは聞き返そうかと思ったが、沈黙を破るのも気怠いほど疲れていたので黙っていることにした。
その強さが心地悪くないわけでもないようなイヴァンの腕の中で、彼女は我知らず思った。

しばらく、このままじっとしていたい。

疲れていたが、眠くはなかった。
彼女は甘く疼く余韻を持て余しながらイヴァンの胸にそっと頬を寄せた。
背を抱いていた腕が動き、彼の掌が少しだけ伸び始めた髪を撫でた。
ナタリーは目を閉じた。
イヴァンが何も言わないのが心の底からありがたかった。

居間から漏れる蝋燭の灯が弱くなっている。
もうそろそろ深夜に近いのだろう。


おわり
477ナサの中の人:2005/07/19(火) 00:13:53 ID:EalmkrQ2
(余談。
聞き返さなくて正解。
彼はこう独語したのだ──「しまった。あの抱き方をするはずだったのに……」
ナタリーに聞かれたらせっかくの雰囲気がぶちこわしになるところだった)



しかし自分の投下方法は
いきなり大量すぎて
…困るよな

これ以上は男装少女にならなくなるので自動的に完結。
ただのラブラブエロになるので
ではほんとにさらばです
478 ◆z1nMDKRu0s :2005/07/19(火) 00:21:34 ID:cDxDVzVf
ナタリーさん萌えたぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!
GJGJGJGJGJGJGJGJGJGJGJGJ!!!!!!!!!!
何回書いても書き足りないくらいGJ!!
>これ以上は男装少女にならなくなるので自動的に完結。
ただのラブラブエロになるので
ゴッドファーザーズも一回やったらこっち路線になるかも……
どうしましょ………
479名無しさん@ピンキー:2005/07/19(火) 00:32:28 ID:VfkbqSqp
あわわゎっ!リアルタイムで読めたよ嬉しい〜!!
GJでしたお疲れ様です。
ほんのりハピーな終わり方で良かったなー(´ー`*)
他のお三方の神の更新も、お待ちしてます。ホント良いスレだよ、此処…。
480司 ◆aPPPu8oul. :2005/07/19(火) 01:07:00 ID:GHhGDI4L
GJ!とにかくGJ!
どうしよう。萌えすぎてうまく言葉が出てこないよ…!
とにかくありがとうございました。
と、ラブラブエロでも読みたいというのは我侭だろうか…
いや我侭でも言いたい。もっと書いて下さいと…!

あと、続き書けたんだけど投下は明日とかで…
こんな素敵な品の直後に投下する勇気ないよ…orz
481秀穂ゴッドファーザーズ ◆z1nMDKRu0s :2005/07/19(火) 04:13:01 ID:cDxDVzVf
その隙を狙って投下

雲一つない空
細やかに聞こえる蝉の声
まだ七月だってのに36度の猛暑
延々と続く校長の無駄話
「これは何かの前兆ですか?」
と淳一、汗でシャツが透けて筋肉が丸見え
その状態で優しく笑わないでお願い
メンズビームでも打つ気かこのマッチョ
「おぃテメェ背中にホカロン入れてるだろ?
このエリアだけ気温が全く違うんだが?」
淳一の後ろに並ぶはゴッドファーザーズ停学の張本人、真
なんか汗で水溜まり出来てる上に皮膚がカピカピになってたりする
「うるせぇよ
それよりちゃんと生きてっか真〜」
既に身体中の水分を60%くらい失ってる人間が生きてるつったら奇跡ですがな
482秀穂ゴッドファーザーズ ◆z1nMDKRu0s :2005/07/19(火) 04:13:26 ID:cDxDVzVf
淳一、せめて最後に汗で書かれた「水」のダイイングメッセージを解読するくらいのことはしてやれ
「遅刻しました!!申し訳ありません!!


ってうわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!」
と入って来たのは我らがヒロインユウタン
汗の上で干からびている真を見て大絶叫
まあこの学校が初めての人間には淳一の周りの奴らがミイラになってる意味がわからん罠
「だ、誰がーーー!!
医者ぁぁぁぁぁ!!!!!!」
483 ◆z1nMDKRu0s :2005/07/19(火) 07:01:27 ID:cDxDVzVf
今日はここまで
484司 ◆aPPPu8oul. :2005/07/19(火) 18:25:13 ID:GHhGDI4L
先にゴッドファーザーズキテター!とか喜びつつ投下。
とりあえずこれが終ったら名無しに戻ります。

444の続き

* * * * *

何てことを言ってくれるのだろう、この少女は。隆也の声は自分が思っているより優しかった。
「お前に惚れられるなら大歓迎だよ……」
後ろから司の耳たぶを甘噛みし、更に首筋を責める。
「…っ…っんぅ…や、そこ…ダメ…っ」
耳たぶへの愛撫に続く首筋への責めに、震えて声を漏らす。
その反応に気を良くしたのか、隆也は耳から首筋のラインを執拗に責め、胸の辺りをまさぐり服のボタンを外していく。
「ひぁ、ダメ、だってばぁ…」
ふるふると首を横に振るが、抵抗はしない。
「たまらないね、その仕草……。ますます燃えてくるぜ……」
口元が緩む。対して司からは、余裕が無くなっていく。
「……今は邪魔だよな、これは」
片手で露出したお腹を撫でながら、きつく司の胸を押さえているサラシを解いていく。
「はぁ、ふ…うん…」
隆也の手の動きに、司はくすぐったそうに身をよじる。
それにもかまわずサラシを解きさって、露わになった胸を下からすくいあげるように鷲掴みして
左右でリズムを変えて優しく揉んでいく。 手触りのよい胸は大きくは無いが、感度は良さそうだ。
「んは、ん…んぅっ…はぁ、はぁっ…あ、はっ…んはぁっ…」
鼻にかかった高い声が漏れ、行き場のない手がシーツをつかむ。予想通りだ。隆也はこっそりとほくそえむ。
「良い声だ……もっと聞かせてくれよ……」
胸を揉む力に強弱と緩急をつけてじっくりと愛撫し、時折乳首をツンと弾く。
「はぁ、はっ…やぁっ…ふっ…はぁっ…あぅ…せん、せ…っ」
485司 ◆aPPPu8oul. :2005/07/19(火) 18:25:46 ID:GHhGDI4L
乳首をはじかれるたび悲鳴のような声が上がる。羞恥心は、思ったほどみられない。
きっと、赤い顔も、その表情も、隆也からは見えないからだ。
「ん? ここが良いのか……?」
両乳首を軽くつまみ、指先で優しく転がす。
「ひぁ、やぁっ…は…んくっ…はぁ、はっ…あぁっ…」
快感に嬌声をあげ、シーツを握りしめていた手を口に持っていき、指をくわえる。
声を押さえ込もうとしているのだろうが、うまくいかない。
厭らしい司の声に耳を奪われ、隆也の口数が少なくなっていく。
右手で胸を愛撫しながら左手を腹部へ滑らせ、司の下半身を守るズボンの封を一つまた一つと外していく。
「はぁ、は…あ…せん、せっ…」
胸への愛撫に声をあげながら、下半身に触れられ思わず隆也を呼ぶ。
けれどそれは、拒絶ではない。じっとりと濡れているそこに触れられるのを、司はおびえながらも待ち望んでいる
「ああ……」
優しい声色で返答し、ズボンのファスナーを下ろした隙間から手を差し込んだ。
手のひら全体で股間を撫で、指先で恥丘をくすぐる。
「は、はぁ…あ、は…んふっ…はぁ…」
ぞくぞくと走る快感に、次第に頭が働かなくなって、舌足らずな声で誘う。
「せんせぇ…気持ち、いいっ…」
「ん、ありがとよ……。へへっ、今のお前……最高に可愛いぜ……」
その言葉さえ、今の司には肉体的な快感になって背を走る。
隆也は乳房から手を離してお腹を撫で、股間に潜り込ませた指を恥丘から生暖かく湿った柔らかい溝へ食い込ませて擦っていく。
「はぁ、ふ…は…ん、はっ…ひぁ…あっ…」
布地を隔ててぬめりの上を指が這う感覚に喘ぎ、思わず脚を閉じようとする。
「おっと……まだまだこれからなんだぜ……?」
486司 ◆aPPPu8oul. :2005/07/19(火) 18:26:51 ID:GHhGDI4L
お腹を撫でていた右手で司の右足を膝の裏から持ち上げ、ベッドの上に立て膝をさせる。
「え、あ…」
戸惑う司の足を抑えながら、左手を下着の中へ差し込んで無防備になった生の股間を直に愛撫していく。
やわらかな花弁を指先で押し開き、なぞる。
「っん、ふっ…はぁっ…はっ…」
腕の中で、熱い体が震える。
ねっとりとした愛液にまみれた溝に指を滑らせ、その奥にある秘穴に指を潜り込ませた。
「っあっ…!」
指の質感に、反射的に膣が締まる。
「凄い……締まりだな……」
しめつけられた指を動かして絡みつく膣肉を押し開きながら、襞を引っかくようにゆっくり指を出し入れする。
「…んぅっ…は…あ…は、んっ…」
内側への刺激に、感じたままの声をあげて、口を閉じることも出来ずにいる。素直な反応だ。
「……ヤバい……もう、我慢出来ない……。良いか……?」
聞きながら、きっと頷くと確信している。
「はぁっ、は…はい…っあ…っ!」
熱い吐息の合間に聞こえる返事は予想どおりだった。
指で膣内をほぐしながらクリトリスへ軽く触れると、司は鋭い刺激にびくりと身体を震わせた。
色付いたうなじに口を寄せる。軽く汗ばんだそこからは、女の匂いがする。
「……ありがとな……」
司の腰を浮かせてズボンとパンツを膝まで下ろし、秘穴を露出させる。
自分の勤め先の学生の制服、しかも男物(いや、女物ならいいというわけではないが)を脱がせるのは、少し変な気分だ。
けれどそこから現れた腿の滑らかさは、隆也の目を喜ばせる。
487司 ◆aPPPu8oul. :2005/07/19(火) 18:27:46 ID:GHhGDI4L
下半身をさらされて、司は一瞬肌が粟立った。
「後はお前のペースに合わるからな……」
お腹を抱えて司の身体を持ち上げ、秘穴の入り口と取り出した肉棒の先端を密着させる。
抵抗がなかったせいだろうか。この身体を味わうのは自分が最初ではないと感じた。
「…ん、は、はい……っ…いれます、よ…」
一瞬の躊躇がみられたが、そのうちゆっくりと腰を下ろし始めた。
「ん、くっ…あ、はっ…はぁ…っ」
少しずつ、濡れた中心に男を飲み込んでいく。司に余裕はない。
隆也は目を閉じ、暖かく柔らかいものに肉棒が包み込まれる感触に酔いしれる。
「お前の中……熱くて、ヌルヌルで……気持ち良いぜ………」
酔ったような言葉とともに、司の中で肉棒が更に膨張し、ビクッと跳ねる。それを感じて、司の背も跳ねる。
「っはぁっ…は…んんっ!」
それでも息を乱しながら少しずつ腰を下ろし、しっかりと根元までくわえ込む。
安堵と、隆也と繋がったという喜びに、ようやく司の表情が緩む。
「…あ…は…先生ので、なか、いっぱい…」
しばらく肩を上下させていたが、ふと呟く。
「はぁ…せんせ…キスして…」
喜んで、と心の中で返しながら、司の身体を片腕で支え、空いた手を頬に添えて振り向かせ、唇を塞ぐ。
「……んっ……」
膣内の躍動に呼応するかのように肉棒がビクッと跳ねる。
「ん…ふ、あっ…」
勝手に交合を始める膣内に翻弄され、司が唇を離してしまう。
恥ずかしそうに笑う。いまさらのその反応も、愛らしい。
488司 ◆aPPPu8oul. :2005/07/19(火) 18:28:55 ID:GHhGDI4L
「…せんせ…動くよ…」
言って、腰が動き始める。ゆっくりと、浅いストロークから…徐々に深く、早くなっていく。
「…っは、はぁ、あっ…あ、ひゃっ…んっ…は…」
腰の動きに合わせて、媚びる様な悲鳴がため息に混じる。それが粘りつくような水音とともに、隆也を興奮させる。
「せんせ、気持ちいい…?」
快感に酔ったように問いかけられれば、頷かないではいられない。
「っ……ああ……ヤバいぐらい、気持ち良い……」
段々と隆也の息も艶が帯び、司の耳に熱い吐息とともに囁きかける。
「んは、はぁっ…っは、あ…んうっ…ふ、やぁ…!」
司は自ら腰を揺らし喘ぎながら、耳に吹きかけられた吐息にも敏感に反応する。
「ん……」
時折腰を動かして司の膣内をえぐるように挿入角に変化をつける。
「…っく、あ、あっ…」
不意に与えられる刺激が司の頭の奥の方にちりちりと火花を散らす。
「は、ふぁ…あっ、んんっ…あふっ…」
「はぁ……はぁ……はぁっ……! 」
少しでも長く繋がっていようと、沸き上がる射精感を堪えながら司をギュッと抱き締める。
そんなことにはおかまいなしに、腰の動きにあわせて淫らな肉壁までもが男を翻弄しようと収縮を繰り返す。
「せん、せ…せんせぇっ…」
司自身の快感も抑えきれなくなって、理由も分らないまま涙がこみあげてくる。自分を抱きしめる手を握る。
「……っ……う……ヤバい……出そうだ……」
絡みつく膣肉の魔性の如き質感に急速に射精感を促され、肉棒が肥大して司の中で暴走を始める。
「はぁ、あっ…んんっ…いい、よ…?先生…っ!」
489司 ◆aPPPu8oul. :2005/07/19(火) 18:29:32 ID:GHhGDI4L
自分の中で脈打つモノの感触と苦しげな声に、喘ぎながらも穏やかな声を返す。
司はこんなにも穏やかに受け身なのに、どうしたことだろう。この別の生き物は、隆也を責め続ける。
「つか……さ……」
隆也ははすんでのところで射精を堪えた。司の名を呼びながら両手を使って乳首とクリトリスを同時に刺激する。
「っ!ひあ、あっ…あっ…あぁっ…やぁ、イっちゃうっ…!」
強すぎる快感に悲鳴を上げ、司の身体がびくびくと震える。
「はぁ……はぁ……つかさ……っ! 」
乳首とクリトリスを激しく刺激しながら、意を決したように腰を振り始める。
「はぁ、は…あ、んっ…せんせぇっ…っ!!」
弱い場所への同時の責めと内側を侵しつくされ、司の限界が近付く。
隆也も絡みつく膣肉を無理矢理突き抜けて子宮口を何度も何度も突き上げて快楽の絶頂を昇りつめていく。
―耐えられない。
「っ……! 出るっ……!!」
射精の寸前に力の限り司の身体を持ち上げ、秘穴の入り口に多量の白濁液をぶちまける。
「…あっ―!!!…は、はぁっ、は、はぁっ…!」
司は絶頂を迎えると同時に引き抜かれる快感に震え、ぶちまけられた熱いものを感じる。
ぐったりと隆也の胸に倒れこんで、息を整える。
「…は…せんせぇ…」
「はぁ……はぁ……」
荒く息をつきながら司の身体をゆっくり膝の上に下ろし、寄りかかってきた身体を優しく抱き締めた。
頬に涙の後がある。泣いた、らしい。いや、この場合泣かせた、というのが正しいのだろう。二回目か。
「……最高だったぜ……司……」
頭を撫でながら呟き、微笑む。司は安堵に目を細め、上気した頬をさらに赤くする。
「…ん、俺も…気持ちよかった…」
490司 ◆aPPPu8oul. :2005/07/19(火) 18:30:45 ID:GHhGDI4L
ふと、司の目が隆也の目をのぞきこむ。
「…先生、服汚れちゃったけど、どうする?」
言外に誘いを含ませて、いたずらな笑みで問いかけた。その真意が、いまいちつかめない。
「ん……? お前、そんなもん大した事ねぇって」
「じゃなくて、まさか帰るなんて言わないよね?」
まいった。これは断れない。
「………ん……」
不意に司にキスをし、そのままベッドに寝かせた。
「……お前こそ、身体は大丈夫か? 」
頭を撫でられた司は目を細める。
「ん、へーき………あ。」
思い出した、という表情の司の顔をのぞきこむ。
「…おなか空いた。ごはん作ってたんだった…」
司は隆也の手を引き、甘えるように身体をすり寄せた。
「…もう少しこうしてても、いい?ちゃんとご飯作るから…」


結局、この日はテスト勉強どころではなかったという…

* * * * *

以上。ここまでお付き合いくださりありがとうございました〜。
今度来るときにはちゃんとオリジナルで話練ってきます。ではノシ
491名無しさん@ピンキー:2005/07/19(火) 18:43:52 ID:5EqW3PpU
ウホッ
ここ最近7割ぐらいが職人
いいスレ

司氏乙
492 ◆z1nMDKRu0s :2005/07/19(火) 20:22:18 ID:cDxDVzVf
こ、股間が張り詰めて痛い
萌えがぁぁぁぁ!!!!
激しくGJ
ただ司キュンが処女じゃないところに何か伏線を感じる
493名無しさん@ピンキー:2005/07/19(火) 21:33:14 ID:EalmkrQ2
膝の上きたー!
GJ!!

気持ち良さそうでいいなあ
494419:2005/07/20(水) 01:07:39 ID:ecEl5tdv
>>ナサの中の人氏
ぐぅあーちくしょー嬉しいよー!
また拝めるとは!!しかもまさか捧げていただけるとは!!マジでアリガトウございます!
萌えた萌えた萌えた!!エロ王子最高!!ナタリータソ最高!!あーやべー。
その微妙な心理描写、まさに読みたかったもの直球ど真ん中でした…GJ。

ゴッドファーザーズエロ無くてもおもれーwこのノリ癖になる。
司タソも萌えるし読んでて気持ちいいし。超良スレだー
495司 ◆aPPPu8oul. :2005/07/20(水) 15:51:52 ID:gU9unKsL
最後に言い忘れてたのでもう一度。
先生、勝手に書き起こして投下してすいませんでした。

>491-494
ありがd。
萌えるとか気持ち良さそうと言ってもらえるのは嬉しい…。
しかし処女じゃないのには特に伏線考えてなかった…
暇が出来たら回収する。では今度こそノシ
496名無しさん@ピンキー:2005/07/22(金) 00:24:46 ID:EDIQ2buC
>>452でも言ってるけど、ヒノキオいいね
内容はウンコだけど、男装少女がかわいい
497秀穂ゴッドファーザーズ ◆z1nMDKRu0s :2005/07/22(金) 00:39:01 ID:Nq2+Mu+q
ヒノキオってワカラン
投下するならイマノウチ

「なんか怪しい陰謀を感じる…」
そりゃ全身打撲が完治した次の日に水分全部抜かれて保健室入ったらそんな妄想もする罠
でもまあウザい校長の話を聞かなくて済んだんだから結果オーライジャマイカ?
何事もポジティブシンキングだ真
「聞いたわよ〜
マコちゃん淳一オーラでミイラになったんですって?」
流石は同じゴッドファーザーズ
情報伝達が早い早い
「どこで聞いたんだよ
ったく……」
「あんたをこんな状態にしたあの子に決まってるじゃな〜い」
「ってことは淳一か!?
そういやアノヤロどこに居やがる!!」
いやー、今日も平和ですなぁ
周りにいる淳一オーラに倒れて保健室で寝てる野郎どもが殺意マンマンで寄って来てるのはキニシナイ
498秀穂ゴッドファーザーズ ◆z1nMDKRu0s :2005/07/22(金) 01:23:17 ID:Nq2+Mu+q
「あとさ、後で部室来て」
昌姉ぇアレやるのか?
もうする意味無いじゃん、なのに何故?
「なんか進展あったのか?」
「昨日住民票手に入れたし、今日は助っ人呼んだ」
「すげぇな」
「やっぱり気になるものは気になるでしょ?」
語り部です…こいつらの会話の意味が読み取れません!!
語り部です…語り部です……語り部です………
「今から行くけど…動ける?」
あれから大量のポカリ飲んだから動けなくは無いだろう
やれやれ、この学校の予想外出費は多くてかなわん
「大丈夫だ」
「そう、それじゃ助っ人呼んでくるわ
先に行ってて」
そう言って保険室を飛び出す昌姉ぇ。元気が良いのは良いことじゃ
「たしかゴッド部はっと……」
ゴッド部、なんてインパクト高い名前なんだ
何の為の部活だか理解出来んが
499秀穂ゴッドファーザーズ ◆z1nMDKRu0s :2005/07/22(金) 01:53:59 ID:Nq2+Mu+q
「あっれ?何処だっけな?」
お〜い真、何迷ってんの?
ゴッド部が分からなくなったなんてオチはおじさんやーよ
「ゴッド部何処だっけ?」
おじさんやーよ
おまいらのことだから少なくとも職員室からは離れてるんだろ?
なんでゴッドファーザーズの敵、職員室の方に逝くの?
ほら、生徒指導の教室の扉が開いたよ。
先生出てくるよ
ただでさえ一連の不法行為(飲酒、清水で綱無しバンジー等々)で目の敵にされてるんだよ
だけど今回は先生じゃ無いみたい
だって真と同じ制服来てるけど体の細さなんか女みたい
ってこの展開まさかまさかまさかまさか!!!!
「あ、真」
案の定ユウだ
今度は修学旅行の旅館の時のジャージとか病院の寝間着姿とかと違って
半袖ワイシャツにスラックスという学生スタイルだ
しかも汗っかきなのか所々が汗で透けてるぜウヒョー!!
500秀穂ゴッドファーザーズ ◆z1nMDKRu0s :2005/07/22(金) 03:45:59 ID:Nq2+Mu+q
今日はここまで
501名無しさん@ピンキー:2005/07/22(金) 07:48:52 ID:DsflZDCB
ゴッド部

インパクトあり杉
笑った
502 ◆z1nMDKRu0s :2005/07/22(金) 14:38:51 ID:Nq2+Mu+q
>>501
鳩のフン爆撃くらった直後にこんなレスが
欝から一気にハイになりますた
ありがとう
503名無しさん@ピンキー:2005/07/22(金) 22:33:33 ID:ffbZVF48
結局和風ものの投下はどうなったんだ・・
504名無しさん@ピンキー:2005/07/22(金) 22:52:32 ID:KMasdDEv
少女じゃないけど今日のルパンSPに男装女出てたね
505 ◆z1nMDKRu0s :2005/07/22(金) 23:07:28 ID:Nq2+Mu+q
>>504
あれには萌えの欠片も無い気がするのですが……
506晃(ry:2005/07/22(金) 23:09:11 ID:tBNAJdff
>>503
頭の中では江戸風な時代のある道場でそりゃもうあんなことやこんな

入れっぱなしスマソ
507名無しさん@ピンキー:2005/07/23(土) 00:01:57 ID:KCOt0Rs0
>>506
ぜひとも出して下さい(笑)
508名無しさん@ピンキー:2005/07/23(土) 02:31:12 ID:LtekT7L7
age
509名無しさん@ピンキー:2005/07/23(土) 13:15:20 ID:dCZLUC+Q
小説だが角川ビーンズ文庫から出てる
「マスケティア・ルージュ」のヒロインが男装の少女剣士という設定でなかなかイイ。
三銃士っぽい内容でウテナのさいとうちほが挿絵を担当してるけど
さいとう本人がヅカファンだけあって昔から男装モノは得意だね
510名無しさん@ピンキー:2005/07/23(土) 18:09:18 ID:DwRCfaOb
ちょいと質問。男装少女って、「男の振りをしている」のと「男の服を着ている」のとどっちがメインかな?
後者だと学ランくらいしか思いつかなくて……
511名無しさん@ピンキー:2005/07/23(土) 19:32:34 ID:EPxyb1ES
自分が男装少女だと感じれば
なんでも良
512 ◆z1nMDKRu0s :2005/07/23(土) 19:54:56 ID:2bNXNeoK
>>510
>>15見れ
513名無しさん@ピンキー:2005/07/24(日) 02:10:21 ID:N3hfNXZm
男装の理由でどんなものがあるか考案してみた

1 家の都合。現代ものと時代もので多いと思う。

2 武道や剣術をたしなむ為。道場の跡取りだと1+2。

3 戦いや復讐の為。騎士とかとか武士になりたい時とか
  女だと実力を低く見られて不便な場所に所属する場合もこれかな。
  
4 学園もの限定。恋愛や部活などの為に男子校に入学するから。
  1や2とも絡んでる事ありそう。

ってとこか。他にもあるかな。

514名無しさん@ピンキー:2005/07/24(日) 03:41:02 ID:dXJF1hRa
>>513
5 体は女だが心は男。先天的なものか1の理由でそうなってまったなど。いわゆるオナベ。
  しかしこの場合だと恋愛対象が女だと肉体はレズだが精神的にヘテロで
  男だと肉体はヘテロでも精神的にホモになる罠w
  相手がオカマ男という逆転カップルってパターンもあるが
515ナサの人:2005/07/24(日) 12:36:30 ID:wO5kjMiM
>480
司タソに捧ぐ

気に入ってくれてありがとう
今回のラブラブエロでまじラスト。武士に二言は…(誰が武士だよ
516小夜鳴鳥1:2005/07/24(日) 12:37:16 ID:wO5kjMiM
ナタリーは脚にもつれて纏いつく薄い裾を巧みにさばきながら、回廊から中庭への石段を駆け下りた。
この庭を突っ切ると回廊を回っていくよりはるかに早くホールにつくはずだった。

──やっと、逢える。
早くあの声を聞きたい。


「ナタリー?」

彼女は瞬間立ち止まり、弾かれたように再び動いた。
このあたりは水盤から溢れる噴水と、差しかわした木々の枝のせいで苔が石畳に張り付いていて滑りやすいのだが、そんな事はすっかり忘れていた。
池の周囲の縁を回る手間を惜しみ、飛び越えようとしたとたん靴の滑らかな底が滑った。
転びかけた彼女は、だがなんとか立ち直って顔をあげた。
イヴァンが呆れたような顔で、大きく張り出した木の枝をかきわけて立っていた。
ナタリーは足元の悪さを忘れてまた走り出した。

「こら、もっと淑やかにこい!」
跳びついてきたナタリーをまともに受け止め、彼は少しよろけたが口元は笑っている。
「でも──」
ナタリーは急いで身をくねらせ、首を巡らせた。
イヴァンの視線を捕える。
その変わらない色の明るさに胸が踊った。
「でも、早く会えたほうが嬉しいわ」
「オレがか?それともお前が?」
イヴァンは軽々とナタリーを抱き上げると石畳の上を一回りしてみせた。
乗馬用の長いマントが風をはらみ、大きくふわりと二人を包んだ。

彼女をおろすと、イヴァンは少し背を屈めてその顔を覗き込んだ。
「寂しかったか」
久しぶりに逢う夫の顔は少し陽に灼けている。
ナタリーははにかんだように微笑んだ。
「お帰りなさい」



首都をあげての婚礼の後、イヴァンはこの国の慣習通り、機構的にも経済的にも父王から独立した生活に入ることになった。
彼は、都の南東にある王家の離宮に手を入れて住むことに決めた。その周囲の猟に適した森が気に入っていたからだ。
彼の妃は王家に繋がる由緒正しい古い家柄の貴族の養女だった。
先年同じく王族に近い貴族の絡む叛乱を潜ったこの国にとって、この婚礼に象徴される血族の結束は喜ばしいことである。
周辺の国々との、政略結婚による連帯を望む議員たちからは多少の不満の声もあったが、王家の意向は明らかだったのでその言が上奏されることはなかった。
5172:2005/07/24(日) 12:38:03 ID:wO5kjMiM
結婚して新しい館に移ったからといってイヴァンはぬくぬくと新生活を楽しむというわけにはいかなかった。
かえって妃を得た王の後継者としての義務と仕事がどっさり増えたというほうが正しい。
彼の妃──つまりナタリーにも、婚約時に引き続き学ぶべきことが山のようにあった。
そしてイヴァンはイヴァンで宮廷への出仕だけでなく、父の代理での地方への巡回などで、ここ数週というものろくに我が家にも戻れぬ忙しさである。

こんなことなら結婚なんかするんじゃなかった、とぼやくイヴァンの冗談をたしなめきれないナタリーだった。
たしかに、婚約していた頃のほうがもっと一緒にいられたような気がする。



つまり、ナタリーは彼に押し切られたのだ。
彼女はこの男の手を拒みきれなかったのである。
それはイヴァンがむやみにプレゼントした宝石や珍しい生き物のためではなく、ましてや口が酸っぱくなるほどに繰り返した、金輪際浮気はしないという誓言のせいではない。
手練手管を尽くした夜の営みのせいでもなければ気恥ずかしくなるほどの愛の囁きのせいでもない。
ナタリーの心をほぐしたのは、彼の一種バカバカしいほどの熱心さだった。
お前がいい。
お前が欲しい。
お前しかいらない。
頼む、妃になってくれ──たぶん、これほど未来の王に口説かれた妃というのはこの国はじまって以来、彼女が初めてかもしれない。
どうしてそれほどイヴァンが自分に固執するのか、まだ恋すらした事のない彼女には理解できなかった。

そうだ、ナタリーは一度も恋をした事がなかった。
愛妾の娘ということでどちらかというと社交的ともいえない生活をしていた上に、多少歪んだ育てられ方をしたゆえに、彼女は17の年まで自分と同格の男という存在に触れたことがなかった。
身近な男といえば半分血の繋がった兄だけ、それも彼女より能力的にも才能的にも劣っているのは誰の目にも明らかだった。
男というものに興味が持てなかったのも当然といえば当然だったのだが、それが初めて身近に現れた男がよりによってイヴァンだった。
彼はこの国の後継者で、身分からいっても絶対に同格とはいえなかったのだがそれでも若い男としては初めてまともに目にした男性だったので、それがまともな出逢いならナタリーも少しは彼の存在を意識したかもしれない。
だがこれまたあまりにも特殊な出会い方だった。
彼女は叛乱軍に与した兄から、イヴァンを除く命を受けたのである。
この王子は女癖が悪いとの評判が行き渡っていたために、余計なトラブルを避けるためもあって、なんとかつてを辿って王宮に潜り込んだ時には性別を男と偽った。
それまで(母がやっきになって)男としての振る舞いも遺漏なく仕込まれていたので別段苦労はなかった。
だが、いっそのこと侍女として潜入していても同じことだったのではないか、と今ではそう思う。
5183:2005/07/24(日) 12:42:50 ID:wO5kjMiM
なぜならイヴァンはあっさり彼女が女だと見破ったのだ。
そこが女好きの所以か、それともなにか啓示でも与えられたのか──実際は彼女の水に濡れたシルエットでそれと気付いたのだ、とイヴァンは後に白状したが──
目論みが漏れ、王宮の塔に監禁された彼女は彼から無理無体の狼藉を受けた。
無論というか当然というか、彼女は全くの生娘だったし、いくら女癖がどうこういわれているといってもイヴァンがいきなりそんな挙に出てくるとは予想だにしなかったので、この顛末の衝撃は彼女にとってなまなかなものではなかった。
それまで個人的にはどっちかというと陽気で有能な王子に彼女は、ターゲットとしての意識外には、そこはかとない漠然とした好感すら抱いていた。
だから、この暴挙でその感覚が一気に覆された思いは否めなかった。
生まれて初めて、本気で他人を憎いと思った。

そんな男だというのに、イヴァンの我侭さや身勝手や独善ぶりも躯で知ったというのに何故彼女が彼の『愛人』という扱いに当初甘んじたかというと、一重にそれは権力に縛られた、ということに尽きた。
彼女にはイヴァンの毒殺未遂という弱み(いくら個人的に躊躇ったとはいえ)があり、それは彼女一人に限らず兄に、母に、そして好きだった亡き父の残した彼女の実家の家名と密接に連携した問題だった。
いわば人質にとられたも同様だったのだ。

イヴァンの強引な行為は気まぐれに過ぎないと最初彼女は思っていたのだが、それが二度三度と回を重ねるうちに塔への入り浸りようが連日連夜になり、
抱くときの彼の荒々しい言動に微妙に甘い空気が混じり始め、
ついには塔から引き出されて問答無用で彼の領地の館に放り込まれるに至って彼女はようやく理解した。
イヴァンは『本気』らしかった。
妃になれと最初に言われたときの驚きは大きかった。

自分に屈辱を与えた男と結婚する?
それも王になる男と?

即座に断った。
女を犯すような男に与える情けなどない。

それが、だ。

ナタリーは自分がどっちかというと潔癖なほうではないかと思っている。
貴族の愛妾の娘であるという出自にも関わらず、いや、かえってその所以か、どうも男のそういう性癖のいい加減さが昔から大嫌いだった。
おおらかに、嫡子である兄とのへだてなく彼女を可愛がってくれた亡き父だけは尊敬していたが、それでも愛妾の母と兄の母である正妻との微妙な張り合いぶりを身近で眺めて育ってみると、
そういう男の性癖があまり女の幸せというものに寄与しないことは明らかに思えた。
男がいろんな女を可愛がり、それで結構満足できる生き物だとすると、女は、これと決めた男に、自分一人だけを護り愛してもらいたがる生き物なのだ。
だから、イヴァンの申し出が彼女にとって問題外だったのは当然の成り行きだったろう。
彼は全く信用できなかった。
その行為そのもので、すでに彼は自分の申し出をぶちこわしていた。
5194:2005/07/24(日) 12:43:27 ID:wO5kjMiM
しかし、またもやそれが、なのだが。

イヴァンは諦めなかった。
これまで関係を結んだ女全員と手を切るとナタリーに約束し、しかもどうやら実行したらしかった。
もっとも、ナタリーが段々馴染むことになった彼の館の年配の女官達の話によると、彼はこれまでに誰か一人の女に特に執着したことはなかったという。
彼女たちも驚き、どちらかというと微笑ましく見守っているらしいこのたびの王子の熱愛ぶりに、当の相手のナタリーは歯噛みしたくなる思いだった。
関係だろうが執着だろうが、続けたがっているのはイヴァンだけで彼女にはその意思は全くないのだ。
実家に累が及ぶことだけを怖れて捕虜同様、虐待に甘んじているだけなのだ。
まさに迷惑の生見本だと彼女は思った。
王宮の塔にいた時と違って毎日躯を奪われることだけはなくなったが、それも彼が訪れてくれば変わらない。
深夜だろうが白昼だろうが、イヴァンは平然と彼女を連れて堂々と部屋に閉じこもり、その間は誰一人として一切邪魔をしてはくれないのである。
彼は甘やかされ過ぎだ、とナタリーは憤慨した。
そういう時のイヴァンはひどく幸せそうで、その呑気な喜びぶりもいっそう癪に障った。
この男は、自分がナタリーにどう思われているかとか、そういった疑問に思い当たらないのだろうか?
自分一人幸せならばそれでいいのだろうか?

一度彼女はたまりかね、面と向かってイヴァンに大癇癪を起こしたことがある。
「寄らないで頂戴!!私は!あなたが!!大っ嫌いなんです!!!」
彼の手をかいくぐり、そう叫びながらクッションだの置物だの枕だの、手元にあるものを力一杯投げつけたのだが、イヴァンは楽々とそれを避けて笑っていた。
その身のこなしの鮮やかさにも腹が立ったが、何より彼女を激怒させたのは彼がいけしゃあしゃあとして言い放った言葉だった。
「心配ない。今に好きになる、…と思う」
「今に!?」
彼女は顔色をかえて地団駄を踏んだ。
「どうしてそう言い切れるの?どうしてあなたはそう傲慢なの!?嫌い!嫌い!!」
「ナタリー」
彼は表情を少し曇らせた。
「気付いてないのか?」
「なにを?」
陶器の人形を振りかざした手を思わずとめた彼女に、イヴァンは真面目な顔で言った。

「最近な──お前、『あの時』すごく色っぽいぞ」

ナタリーは真っ赤になった。
彼には否定しても自分だけはごまかせない。
それは、彼女自身も気付いていて、密かに憂慮していた事実だった。
なにかと聡い彼が気付いてないはずはないと怖れていたのだが、こうして指摘される恥ずかしさは予想以上だった。
5205:2005/07/24(日) 12:44:53 ID:wO5kjMiM
「あ、あなたが悪いんだわ…!信じられないくらいいやらしいし、しつこいし…その…」
彼女が言葉につまっているうちにイヴァンはすっと間合いに踏み込み、その腰を抱き寄せた。
「心底嫌いな男に抱かれて、あんな顔はしないと思うが」
高価な凶器を指から払い落とすことはさすがに忘れていない。
「ナタリー…本当は、オレを好きになるのが怖いんだろう?」
彼女は思わず間近に寄せられた、イヴァンの明るい色の目を見た。
絡み合った視線を逸らさず、彼は微笑した。
「いっそ、愛してもいいんだぞ。お前には特別に許してやる」

囁かれ、そのまま押し倒されて、まあ、つまり、彼の指摘を完璧に実証することになったあの夜がターニングポイントだったのかもしれない。
イヴァンはどうしようもない男だ。
性分はともかくとして、好きな女を順当な手段で手に入れる事すらできない、普通とは到底いえない特殊な立場の男だ。
だが、それでもナタリーはずるずると彼を受け入れてしまった。
本当にいつの間にか好きになっていたのか、それとも彼の傲慢ぶりにもそれなりに馴染んでしまったのか、それは定かではない。
しかし、一度折れてしまうと、もう後は自分でも驚くほど歯止めが効かなくなってしまった。

実家との断絶のための養子縁組に引き続き議会の承認を経ての婚約発表と
怒濤のような行事が襲いかかり、あれよあれよという間に──実際は国をあげての晴れの一大イベントであるから典礼担当省が全力を挙げてのフル回転で準備しても一年以上かかったのだが──
婚礼の日が訪れ、祭壇の前でイヴァンから接吻をうけた瞬間、ナタリーはひどく落ち着き払った気持ちでいる自分に気がついた。
──もっと不安だろうと思っていた。
イヴァンのような男と正式に結ばれるという事がどういうことか、いくら18になって間もない彼女でも判っている。
それは、近いか遠いかはわからないが、いつの日かこの国の王妃になるということを意味していた。
その時にもこれほど落ち着いていられるかどうかはわからなかったが、少なくともナタリーは本来自分に備わった、父ゆずりの大胆な気質を再確認してしまう。
これがあるからこそイヴァンの申し出を受け入れてしまったのかもしれないし、そもそもこうでなければ男装をして王宮に乗り込んで、イヴァンとあのような形で出逢うこともなかっただろう。
ましてや、こんな自分勝手な男を好きになるなどということはなかったに違いない。



そして、今、湿気に満ちた奥まった庭の一角で、ナタリーはうっとりと我が身を抱いた腕の力強さに身を委ねていた。
「ナタリー」
熱のこもった囁きが漂う。
「死ぬほど逢いたかったぞ」
「…私も。イヴァン様…」
思えば数週間──実際一ヶ月以上この若い新婚夫婦は離れていたわけで、その囁きに込められた感情が多少過剰だったとしても誰に責められるいわれもなかった。
イヴァンは妃の細い腰を撫でた。
誘うようなじりじりとした撫で方だった。
「…このまま抱いたら、怒るか?」
「……」
沈黙は返答を躊躇ったわけではなく、断りかたを選んでいたからかもしれないのだが、イヴァンは意に介さなかった。
「ナタリー」
呟くと、彼は顔を傾けて片手でナタリーの顎を捕えた。
ナタリーは頬を染めて抵抗した。
「ダメです…こんなところ、じゃ…なくて……」
だが、唇の合間から舌が入り込み、イヴァンがキスをはじめるとその言葉は途切れていった。
5216:2005/07/24(日) 12:45:34 ID:wO5kjMiM
キスを交わしながら、イヴァンは彼女の滑らかに纏めた髪を崩し始めた。
ピンを外し、次々に投げ捨てて乱暴にかきほぐす。
もうかなりに伸びた柔らかで艶のある金褐色の長い巻き毛が豊かにイヴァンの頬を覆い、彼はその甘い匂いを胸郭に吸い込んだ。
「ああ──いい匂いだ」
「ねえ…あの…イヴァン様…」
唇を解放されたナタリーが、喘ぎながら問いかけてきた。
イヴァンはその躯を自分のマントで覆うと、後ろの大木に彼女の背中を持たせかけた。
「ん?」
「ここは、庭です…よ…?」
「ああ。そうか」
イヴァンは躯を寄せ、彼女の上気した顔をまじまじと眺めた。
「可愛いな…お前は」
「あの、そうじゃなくて…」
ナタリーは恥ずかしげに身を捩った。
「…お部屋に……行きましょう」
言った直後に視線を逸らして彼女は俯いた。その頬ばかりか鎖骨のあたりまですっかり赤くなっているのを見て、イヴァンはついに相好を崩してしまった。
「そうだな。寝室はゆっくりと、後でな…」
「後?」
ナタリーの眉がわずかにより、彼女は慌てたように俯いたままの顔を少しひきつらせた。
イヴァンが彼女のドレスの裾をたくし上げているのが見えたのだ。

「あの、待って…もし…もしも、誰かが…」
「大丈夫だ、ナタリー」
イヴァンはにやにやして囁いた。手の動きはやまない。
「ここではオレとお前が主人だ。覗くヤツなんかいない──間違って見たとしても遠慮して逃げるさ」
呆然としてナタリーは彼の顔を見上げた。
どちらかといえば長身の部類のイヴァンだが、肩を丸めるようにしてせっせと彼女のドレスをたくし上げている姿には威厳のかけらもない。
「…だ、だめ」
「いいから、とりあえず、落ち着かせてくれ。いいだろう、ナタリー…マントで隠れるから大丈夫だ」
イヴァンは言葉通りにマントですっぽり覆った中で彼女の脚を露にすると、ひょい、とその片方を持ち上げた。
半ば強引に腰骨にひっかけるように絡めさせて、もう片方の腕で強く彼女の腰を抱き寄せる。
「こい…ああ、久しぶりだ」
「いやです…あ、ちょっと…!」
イヴァンは腕に彼女の腿を抱いたままごそごそとズボンの前をおろし、さらに躯を押し付けてきた。
「あ、……きゃ…あ…ん…」
ひどく熱くて硬いこわばったものが擦り付けられ、ナタリーは意に反して微妙に色っぽい喘ぎを漏らしてしまった。
なんといっても恋しい夫との久々の抱擁で、しかもイヴァンが強引なのは今にはじまったことではなく、そのやり方に流される癖がついてしまっているのである。
「ナタリー…」
もはやイヴァンの囁きは情欲に塗れていた。
「ほら、腕はこっちだ、オレにしがみつけ…もっと、脚はこう…いいぞ」
注文をつけながらナタリーのしなやかな躯を浮かせるように持ち上げて木の幹に持たせかけ、今にも突き上げようとした時だった。

水盤の向こうから、男の声がした。
「イヴァン様!もしや、こちらにおわしますか」
5227:2005/07/24(日) 12:46:06 ID:wO5kjMiM
──目の前のイヴァンの顔から、膜の張ったような煙った表情が、ふいにすとんと消え失せるのをナタリーは見た。
イヴァンは頭を乱暴に振ると口の中でなにやらひどい言葉を呟き、彼女を自分の躯で隠すように樹皮に押さえつけた。
低い声で怒鳴った。
「──なんだ、ロアン」
「おお、お庭でしたか」
重そうな湿った足音がして、館の家令である初老の男が現れた。あまり才気奔ったタイプではないが、昔からイヴァンに非常に忠実で丁寧な仕事ぶりの男である。
「そこで止まれ。…なんの用だ」
イヴァンの命令に素直に従い、かなり離れた茂みの向こうで家令は喋り始めた。
恐縮のていである。汗をしきりに拭いつつ、彼はこう言った。
「ご帰還をお知らせしようとしましたが、実は…その…ナタリー様が、どちらにもいらっしゃいませんようで」

どうやらロアンからは自分の姿は見えないようだ、とナタリーはやっと細々と呼吸を再開した。
あまりのショックで今まで息が止まったままだったのである。

「ナタリーが?」
イヴァンがちらりとナタリーの褐色の瞳を見た。
「はい、お戻りを心待ちにしてらっしゃいましたからさぞかしお喜びになると思い、私自らお妃様のお部屋に伺いましたらもぬけのからでして」
──家令の報告を待つまでもなく、彼女は自室前の窓からイヴァンの一行を発見し、その足でとんできたからここにこうしているのである。
「一体どちらにいかれたのか、今みなでお探ししているのですが」
「ああ、だがそれは──」
ナタリーはイヴァンの服を必死で引っ張った。
何度も首を振ってみせる。
余計な事を言わず、とにかくこの男をどこかにやってくれ、との意をこめたつもりだった。
だが、それを見たイヴァンの虚ろな表情にふいと妙な気配が動いた。
水盤の向こうの茂みとの距離を目ではかり、ナタリーの背を隠す木の幹の太さを確かめ、水音の大きさを耳を澄ませて確認している様子である。
やがて、彼はいつもの顔でにんまりと笑った。

「…うむ。ま、どこかの隙間にうっかり入り込んでうたた寝でもしているのかもしれん」
イヴァンは適当な事を言いながら、ナタリーの背中に腕をまわしてきた。
「はあ、ですがナタリー様は猫ではなく人間でいらっしゃいますから、そのような事は…」
ロアンは困惑したように主人の言葉を訂正した。あくまでも生真面目な男なのである。
「???」
イヴァンが急に活き活きしはじめたのでパニックに陥ったナタリーの豊かな髪に鼻先を素早くつっこみ、彼は小さく命じた。
「…いいか、声はあげるなよ」
彼が何をするつもりか、悟った彼女が身をよじる暇もなく、イヴァンはお預けをくったままのモノをいきなり突き上げてきた。
「あ、ッ…」
叫びかけたナタリーの唇を噛み付くように塞ぎ、彼は性急に動き始めた。
「っ……っ…!……!!…!!!」
「イヴァン様?」
ロアンが声をかけてきた。
「ああ、…なんだ?」
イヴァンはナタリーの中で動きながら彼女の口を掌でそっと塞ぎ、顔を離して平然と答えた。
その行為は淫ら極まりないくせに、声だけはぎりぎり怪しまれないだけの冷静さを保っているのが癪に触る。
ナタリーは彼の脇の後ろから泳ぐように手をつきだし、イヴァンのマントを内側から掴んだ。
掴んだというより、縋り付いたという方が正しい。
うねるように打ち付けられる彼の腰の動きがたまらなく気持ちいいのがとても嫌だ。

口を塞いでいる夫の掌に噛み付いてやりたい。
彼女は思ったが、そんな事はできない。
久々のイヴァンとの行為は、状況が異様にも関わらず、──もしかしてそれゆえに──、恐ろしく刺激的だった。
あまりにも気持ちよすぎて、自分の意思で声が抑えられるとは到底思えない。
「…ふ……っ……う……ん…っ、ん……んっ…んぅっ…!」
心地よげに動きながら、彼女の抑えた呻きを耳にしたイヴァンが頬をだらしなく緩めているのが見えた。
彼は、ナタリーがひどく感じているのも知っている。
あまりにも淫らな自分の躯が恥ずかしかった。

それもこれも全て、ここまで丁寧に仕込み抜いたイヴァンのせいなのだが。
5238:2005/07/24(日) 12:47:13 ID:wO5kjMiM
「ところで、イヴァン様──このようなところで、どうされたのですか?」
ロアンの声にやっと不審の気配が混じった。
「…おお…いいぞ、ナタリー…あ、いや…」
イヴァンはまた頭を振り、ロアンに向けてしっかりした声を出した。
「長旅でちょっと疲れたんでな。…小鳥を愛でて休んでいる…ん…」
休むどころではない技術を駆使して美しい妃を責め抜いているくせに、彼はそう言った。
「左様ですか。なにか、お飲物でもお持ちさせましょうか」
ロアンが労るように言う。
「いや……」
イヴァンは、ついにぎゅっとしがみついて彼に応え始めたナタリーの姿に一瞬気をとられかけたが危うく答えた。
「お前たちは、…あ、…う、いや、そのまま…ナタリーを探していてくれ。オレもすぐに行くから」
「わかりました」

忠実な家令は踵をかえしかけ、ふと首を捻った。
「イヴァン様」
「なんだ」
イヴァンはもうほとんど聞いていなかった。
「もうだいぶほの暗いのですが、どのような小鳥がおりますか?」
「…ん…ああ………小鳥か……ナイチンゲールだ。可愛いぞ」
「はて…」
ロアンはまた首を捻った。
ナイチンゲールなら彼も知っているが、いっこうに声が聞こえない。
だが、イヴァンが言うならきっとそのへんにいるのだろう。
家令は彼のためにナタリーを探すべく、肥った足を急がせて小道を館のほうへと去って行った。

その姿が薄闇に消えるのを待ち、イヴァンはやっと彼女の唇から掌を離した。
「…っああ!…ああっ…あああ…!」
ナタリーが喉を仰け反らせ、細く叫んで身悶えした。
「ナタリー」
イヴァンは彼女を抱きかかえ、熱狂的に攻めながらキスをした。
ナタリーが、潤んだ瞳で彼を睨んだ。
夫の耳もとに、恨み言をなんとか紡ぎあげる。
「誰が、誰がナイチンゲールですって…よくも…っ、よくも…ああ…」
「ああ、そうだ、オレの小鳥だ」
イヴァンはフィニッシュに向けて動きを早めた。
「だめよ」
ナタリーは身悶えしてイヴァンから手を離した。
離れることを許さず抱き寄せると、ナタリーは切なげに、上気しきった顔をぼんやりと彼に向けた。
「いや、なの…こんなとこで…こんな…あ…あ…!」
ぴくぴくと彼女は痙攣し、イヴァンに抱きすくめられて長い豪華な髪を乱した。
「いや…!いや、だめっ…」
「可愛いぞ、ナタリー…いけ、イっちまえ、ほら!」
彼が思いきりつきあげると、ナタリーは柔らかな背をのけぞらせてひくん、と呼吸を止めた。
暴発寸前の彼をぎゅっと絞るように、彼女の肉の内側が全ての襞を絡み付けてしめあげてきた。
「あっ…」
ナタリーの声は、ひどく小さかった。
半分気を失いかけたような動きで彼女は愛らしい顔を傾けると、そのままイヴァンにすがりつくようにずるずると抱きついてきた。
「ああ…あ……あ………」
…はぁ…、と小さな吐息を漏らして、ナタリーは本当に気を失ってしまった。
イヴァンは少し慌ててその躯を揺さぶった。
「ん…おい、大丈夫か、ナタリー…?」
「……あ…ん………」
虚ろながらもかすかに反応が帰ってきて、安心したイヴァンは彼女を眺めながら、必死で堪えた。
こんな状態の彼女に興奮して今気をやってしまったら、後でどんな恨み言を言われるやらわからない。

まだ、寝室でゆっくり、という約束も残っていることだし。
5249:2005/07/24(日) 12:47:49 ID:wO5kjMiM
ナタリーが聞いたらかえって怒鳴られそうな事を彼は思い出し、そっと腰を退いた。
とても動きづらかったが、なんとか彼女と自分の衣装を整えると彼はナタリーを抱きかかえて水盤の近くのベンチに腰をおろした。
どこかの薮で、本物のナイチンゲールが賑やかに鳴き始めた。
ナタリーの、ぴったりと閉じた瞼が揺れ始めたのを眺めながら、彼は愛し気にその額に口づけをした。

ナタリーが気付いたら、できるだけ早く謝ろう。
彼女は自分を愛しているから、きっとすぐに許してくれる。
そして、もっといろんな事をゆっくり彼女のあの寝台で…いや、いっそこのまま自分の寝室に連れ込んだほうが…。

…イヴァンはそんな舐めくさったことを考えてわくわくと妃の可憐な顔を眺めていた。
ナイチンゲールはずっと近くで鳴いていた。
とりあえず彼は幸せで、彼女もそんな彼を、彼の思い込んでいる通りに(たぶん)これからも愛してくれることだろう。
ま、何事も保証の限りではないが、あのような状況ではじまった関係がこのような日常に辿り着いただけでも奇跡と呼べるのではなかろうか。





…それから、
自分勝手な王様と
恥ずかしがりやのお妃様は
たくさんの子供たちに恵まれて
いつまでも幸せに暮らしましたとさ。
めでたしめでたし。



おわり
525ナサ:2005/07/24(日) 12:49:47 ID:wO5kjMiM
投稿の受け入れ量が増えてる気がするが
気のせいだろうか
楽でいい

それでは名無しに戻ります
526名無しさん@ピンキー:2005/07/24(日) 12:58:06 ID:HE9yE9ho
ナタリー激萌。
ナイチンゲールにワロスw
気の聞いた言葉はかけられないがとにかくGJ!
527名無しさん@ピンキー:2005/07/24(日) 13:04:06 ID:4TVJVqgV
1レスあたり60行に変更されたそうな。
528司 ◆aPPPu8oul. :2005/07/24(日) 13:50:43 ID:0VgL/M0e
>ナサの中の人
名無しに戻るつもりがエライエロイもん捧げられたー!
GJ!というかもぅ、悶え死にました。ありがとうございます…!
書けたら、書けたら何か捧げ返しますので…。
529名無しさん@ピンキー:2005/07/24(日) 21:55:34 ID:16gaV+Wx
結局>>179>>185はどうなった
530 ◆z1nMDKRu0s :2005/07/24(日) 22:40:18 ID:ZpVOuoOO
ちくしょー!!!!!!!!
規制かかっててナサ殿のSSいままでみれんかったー!!!!
GJGJ(*´Д`)ハァハァ
531名無しさん@ピンキー:2005/07/25(月) 02:05:16 ID:qUY40kJq
人外ネタ。
男装娘は人間と戦をしている悪魔か鬼の姫。男装は悪魔(鬼)のイメージ通り
冷酷非情な父の教育方針。本人は表面上感情押し殺して戦いに身を置いてるけど
父に似ず根は優しく純粋で内心父に反感を抱いている。しかし、男装姫側の軍が
人間軍に大敗。父は死亡、そのせいで壊滅し、姫は生け捕りにされる。
姫を捕らえた男は過去に親しい女性(母親、姉妹、恋人等)を悪魔(鬼)に
目の前で陵辱された過去から悪魔(鬼)に激しい恨みを抱いていた。拷問しようとした最中
男装姫の正体に気付く。男自身の経験と悪魔(鬼)は淫乱というイメージが人間達の
間で広まっていた為(たまたま男装姫の父が特別鬼畜で色狂いだっただけで
悪魔(鬼)=淫乱というわけではない)ことあるごとに姫を淫乱扱いしながら陵辱。
姫自身は当然処女なので必死で否定するが、男の陵辱から逃れられない彼女は
望まぬ快楽に声を上げてしまう。そして処女喪失。男は姫が性行為に慣れていない反応を
不思議に思ってはいたがまさか・・と驚く。それでも姫を淫乱扱いし陵辱し続けるのだけど
次第に自分が抱いていた悪魔(鬼)のイメージとの違いに気付いていって・・・。

こんな小説キボンヌ。
532名無しさん@ピンキー:2005/07/25(月) 02:08:31 ID:M4esUY4W
そこまで決まってるなら自分で書(ry
533名無しさん@ピンキー:2005/07/25(月) 10:12:46 ID:qSaM3svz
>531
君が書いてくれ
待ってる
534 ◆z1nMDKRu0s :2005/07/25(月) 10:48:45 ID:kh6Ft1L8
>>531
激しくキボン
535名無しさん@ピンキー:2005/07/25(月) 21:53:56 ID:b5mYAWl7
ナタリー「あの抱かれ方」の夜が読みたい・・

536ナサ:2005/07/26(火) 05:53:02 ID:C91IMjfH
>>531
カマン!!!

>535
了解
ではいつかこっそり投下しましょう
狼少年スマソ
537名無しさん@ピンキー:2005/07/27(水) 00:37:45 ID:+eQ03zR2
>>531期待age
538名無しさん@ピンキー:2005/07/27(水) 19:20:58 ID:jzTe0Xlh
誰もいないのかな。保守
539名無しさん@ピンキー:2005/07/27(水) 22:39:40 ID:UNJUCn6c
>536

期待!!
540名無しさん@ピンキー:2005/07/28(木) 00:03:11 ID:BUpKjsds
伊集院の人また降臨してくれんかな
541名無しさん@ピンキー:2005/07/28(木) 00:10:26 ID:zGY9VMQ1
ちょっと趣旨から外れるかもしれないが、いいのを見つけたので報告。
今日買った小菅勇太郎氏の作品集「ボイズンガルズ(Boy’sinGirls)」
男子校を舞台に、今まで男子だと思っていた友人を好きになり、
抱いたら実は女の子で、でもその子は自分を男だと思っているままHな関係になっていくという話があってすごくよかった。

惜しむらくは、主人公以外のクラスメイトは全員その子が女の子だと知っていること。
その長編が未完で終わっていること。
そして、これが作者の遺稿集(小菅氏は去年12月に病気のため永眠)なので続きは永遠に見られないこと…。

…小菅先生のご冥福をこの場を借りてお祈り申し上げます……。
542名無しさん@ピンキー:2005/07/28(木) 01:03:32 ID:jaFozp6/
ゴッドファーザーズの職人さーん
生きてるカー

いつもマメな人がいないと
心配になってきたよ
543 ◆z1nMDKRu0s :2005/07/28(木) 04:42:12 ID:eSDiDvmJ
あーすまん
今日ダチと海にナンパしに逝くから今日は不可能
つーか今までなにやってた俺orz
544名無しさん@ピンキー:2005/07/28(木) 21:35:32 ID:IXh5sPTA
つーかいつもマメな人がいないと過疎るな・・・。もっと職人さん来てくれないかな。
545司2 ◆aPPPu8oul. :2005/07/28(木) 22:11:28 ID:j3c+VSB3
人がいないようなので途中まで投下。エロまでいってなくてスマソ

* * * * *

「…お前なぁ…」
呆れたような声が、司にむけられる。正直、返す言葉が見つからない。
「…すいません…」
もうこれしか言葉がありません、という切迫した表情の前には、一枚の紙。詳しく言うと、答案用紙。
さらに詳しく言うと、先日の日本史の期末試験の答案用紙。さらにさらに詳しく言うと、そこには29という赤い数字。
放課後の教室に二人残った司と隆也の間には、どうにも物悲しい空気が漂っている。
それを破るように、ため息とともに隆也がからかいの言葉をかける。
「まったく、俺に見とれて授業聞いてなかったのか?」
「違います」
きっぱりと。それはちょっと隆也には悲しいぐらいにきっぱりと、司は断言する。
そのくせ恥ずかしそうに目を伏せて、ぼそぼそと言い訳を始める。
「…授業はちゃんと聞いてましたよ…ただ…」
「ただ?」
視線がこっちに向かない。どうしたのかと考えていたら、どうにも恥ずかしい告白が。
「…先生と…したときのこと、思い出しちゃって…」
今度はこちらが、返す言葉が見つからない。流石に照れる。
「…あー…」
などと、間の抜けた返答だけして、司の顔を観察する。
女の子にしては多少男らしいが、男にしては女の子っぽい。
不思議な雰囲気のある顔が、今は完全に女の子の表情で、頬を赤くしている。
「…だから…その、集中できなくて…」
「…まぁなんだ…いや、俺も悪かったな…うん」
しばしの沈黙。とはいえ、少なくとも学校での立場は教師と生徒。このままでいいわけがない。
「っつってもなぁ。お前今まで半分は取れてたんだから、これからもこうだと困るよな…お互いに」
「…はい」
理由が理由なだけに、今後もこういった事態は予想される。かといってあの日のことは忘れろ、というのは流石に酷だ。
そこまではさせたくない。自分だって忘れたくはない。
ふとその記憶をたどって、一つの疑問を思い出した。
「そーいやお前、処女じゃ無かったよな。前に付き合ってた奴とかいるのか?」
「…それを今ここで聞きますか」
546司2 ◆aPPPu8oul. :2005/07/28(木) 22:12:06 ID:j3c+VSB3

あ、怒った。多分怒った。それもそうかと反省し、話を戻す。反省したわりには口調は軽い。
「いや、申し訳ありません姫。失礼いたしました」
「…先生?俺からかっておもしろいですか?」
今度こそ本気で怒ったらしい。
司はガタンと椅子を倒しそうな勢いで立ち上がり、答案用紙をカバンにつっこんできびすを返す。
「あ、おいちょっと!」
「追試はちゃんと点取りますからご心配なく。処女じゃあるまいし、いつまでもひっぱりませんから」
捨て台詞、というにしても辛らつな厭味をはいて、まるで喧嘩別れで教室を出ようとする。
「待てって言ってるだろうが!…なぁ、謝るから機嫌直してくれないか?」
その肩を掴んで呼び止めて、隆也は打開策を見出す。
「…あ、そうだ、俺が勉強みてやるよ。俺にも責任はあるしな。問題は教えられないけどよ」
その提案に、司は不機嫌な顔のまま振り返る。
「…教師は生徒に不公平じゃいけないんでしょ?」
「…あのな、いつまでも拗ねてるなって。今更お前を普通の生徒として見れるわけないだろうが」
苦笑して言ってやると、むくれたままの頬に赤みがさす。
「………じゃあ、お願いします」
「うけたまわりましてございます。じゃあ、明日俺んちこいよ。お前のとこじゃ流石にマズイだろ?」

…迷った。
正直司は迷った。休みの日は女の格好をすることが多い(といってもサラシを巻くのが面倒なだけだが)。
かといって、女子生徒が教師の家に遊びに行くのはどうかと思う。
自分はバレなければいいとしても、隆也の世間体にはだいぶ傷が付くかもしれない。
それでもちょっと、可愛らしい格好をして驚かせてやりたい気もする。
…迷った。
「…こんにちはー」
迷った挙句、結局男の格好のまま隆也を訪ねた。
変に色気づいてからかわれるのも癪だし、意識しすぎたら勉強しに来た意味が無い。
「おう。なんだ普通のかっこだな。もっと気合いれてくるかと楽しみにしてたのに」
やっぱりからかう気だったんだとため息をついて、それでも隆也の私服姿に少し胸を躍らせている。
「なんで勉強しに来るのに気合入れてくるんですか…」
「ま、それもそうだけどよ。ささ、どうぞ姫様おあがりください」
547司2 ◆aPPPu8oul. :2005/07/28(木) 22:13:02 ID:j3c+VSB3

「ハイハイ、失礼いたしますっと」
爽やかに笑う隆也の後について冷房の効いた部屋に足を踏み入れて、思わず司はきょろきょろと中を見渡す。
片付けた後らしくきちんと整頓されている。
「さて…なんか飲むか?暑かっただろ外。」
「あ、できれば冷たいお茶か水で」
言いながら適当なところに腰を下ろす。同級生たちの部屋とは決定的に何かが違う。
そう感じるほどに、ドキドキと胸が高鳴る。身体が熱い。暑い中自転車をとばしてきたからだ。
顔が火照っているのがわかる。はやく静まればいいのに、と思っていたら、うなじに襲撃が。
「っひゃっ!?」
驚いて後ろを振り返ると、隆也がおもしろそうに冷たいグラスを押し当てていた。
「うん、いい反応だな」
「…どーゆー意味ですか…」
隆也は司の問いには答えず、正面に座る。
「さて、さっそく始めるかな。試験範囲どこからどこまでだか覚えてるか?」
教科書を開いた司は、角の折られたページを探し当てる。
そこから黙々と、勉強会が始まった。

「………」
「………おい」
「え?」
黙々と問題を解いていた司に、唐突に声をかける。かけられた方は不思議な顔をしいる。気付いていないようだ
「なんだ徳川康康って」
指差してやると、間抜けな声があがる。
「あ、ほんとだ」
「あ、ほんとだ。じゃないだろ。ほんとに集中してんのか?」
誰のせいだ、と司は口ごもる。
正面からじゃ見えにくいから、とか言って真横に座って、ずっと手元や顔をのぞきこんできて。
集中なんてできるわけがない。
「…やっぱ俺がいると集中できないか?」
そのとおり、というのは悪い気がする。
「う…でも、追試のときも先生が監督ですよね…?」
「うん、まぁな。しかし困ったな。そうなると追試も…ってことになるな。…そんなに良かったか?アレ」
548司2 ◆aPPPu8oul. :2005/07/28(木) 22:13:47 ID:j3c+VSB3

教育者として話していたはずなのに、いきなりそこに話題をふる隆也の思考回路が、司にはわからない。
思わず顔を赤くして、くってかかる。
「い、いいとかって話じゃなくて…わざわざ思い出させないでください!」
もっともな反論にも、隆也は飄々としている。
「いや、あの時のお前が可愛すぎて…今と違いすぎてて、つい」
「…っどうせ可愛くないですよ」
ぷいと顔を背けると、後ろから抱きしめられた。
「いや、可愛いぞ、今のお前もな。生意気なところも全部ひっくるめて、って言っただろ?」
「…だからってセクハラは禁止」
身じろいで、腕から抜け出そうとするのを無理やり抱きしめる。
「…先生?」
不審そうに聞く司の耳元に口を寄せる。
こんなことを言ったら、本気で怒るかもしれないが。
「イヤだったか?」
顔は見えないが、すぐに言葉が返ってこないからきっと、表情は凍り付いているのだろう。
「…っなんで今更、そんな…」
「なぁ、イヤだったか?…だから忘れられない?」
司がうつむく。黙り込む。分っていてやったとはいえ、さすがにちょっと言い過ぎたか。
ごめんと言う前に、少し震えた声が耳に入った。
「…忘れたくない…嬉しかった、から」
あぁ、ちょっと泣かせるのが早すぎた。三回目にして後悔。
「ごめん。だよな。わかってた」
「…じゃあ、なんで」
声が泣いている。本気で後悔。というか、大人気ない。
「…ごめん。聞きたかったんだよ、お前の本音が」
これは本心だ。
司の後ろ頭に額をつけて、しっかりと抱きしめる。
まだ震えている声が、耳に刺さる。
「………先生は?」
問いの意味を反芻している間に、たたみかけるように問いが続く。
「先生は、忘れたいんですか?俺としたこと、後悔してる?」
549司2 ◆aPPPu8oul. :2005/07/28(木) 22:14:38 ID:j3c+VSB3

「…馬鹿言うな。俺だって忘れたくねぇよ…」
言って少し照れるが、これはこれでいい雰囲気だ。
手を動かそうと下心を持って束縛を緩めると、くるりと司が身を反転させて向かい合わせになった。
泣き顔で見上げられると、この間のことを思い出さずにはいられない。
抱き寄せようとする前に、抱きついてきた。
「…せんせ」
耳元で可愛い声を出されると顔が緩む。思わず頭を撫でてやる。
「うん?」
普通に声をかけてやったつもりなのに、しばらく返事がない。
どうしたのかと顔を覗き込もうとしたら、どうしようもなく可愛い台詞が聞こえた。
「…好き」
「…ほんとに可愛いなぁ、お前は。」
恥ずかしい。
司の顔は火照って、それを隠すように隆也の肩口に押し付けられる。
頭を撫でていた手が耳の後ろをなぞり、うなじに唇が押し当てられる。
「んっ…先生?」
「………」
司が大人しいのをいいことに、ゆっくりと背中をなでつづける。
背に回された腕の力が抜けたのを感じて、服の中に手を差し込む。
「っ、先生!」
「しようか?」
抗議をあっさりといなして、核心を突き出す。
司は身体を離してまっとうな反論を述べる。
「…俺、勉強しにきたんですけど」
「集中できねーんだからしょうがないだろ?それにさ」
耳元で囁いてやれば、きっともう何もいえない。
「俺がしたい。お前と、今したい。嫌か?」
「……っ」
予想通り、司は固まって、それを勝手に無言の肯定と受け取る。
「ん……」
軽く頭を抱き寄せて、柔らかな唇を角度を変えながら何度も啄ばんで、舌でなぞる。
550司2 ◆aPPPu8oul. :2005/07/28(木) 22:15:32 ID:j3c+VSB3
目を覗き込んでやると、恥ずかしそうに伏せる。頭を撫でたら、今度はこちらが目を覗き込まれた。
「…先生、まさか最初からするつもりだった?」
なかなかいいところをついてくる。
「………あわよくば」
「…サカリのついた雄ですか」
あきれた、という司の言葉が多少耳に痛いが、ここまできてやめるつもりもない。
「俺も男だからな」
言って唇を塞いで、さっそく司の服に手をかける。色気のない男物のシャツに、ハーフパンツ。
「っん、ちょっ、先生!」
シャツのボタンを一つ二つはずしたところで、また呼ばれる。
「ん?あぁ、お姫様はベッドじゃないとダメなんだっけか?」
「ぐ…」
姫、という単語を使えばすぐに赤面して黙ってくれる。
「ではまたお連れしましょうかね。可愛い姫君の機嫌を損ねるのは本意ではありませぬゆえ」
「…好きに致せ」
悪ふざけにのった姫の額にキスして抱えあげると、大人しく首に腕を回す。
さっさとベッドに下ろしてそのまま覆いかぶさると、抵抗がない。
―先生の匂いがする。
ドキドキと心臓が鳴っているのはきっと自分だけだろう。
少し強張った司の表情に、思わず苦笑する。
この間はどうだったっけと思い出そうとして、そういえば顔は見えなかったんだと今更気付く。
「ん…んむ……」
「…ん、んぅ…っは、先生…ん…」
舌を差し入れ口内をつつき、さらに舌を絡めとって唾液を交換する。
最初は控えめだった舌が徐々に積極的に絡んでくると、艶を帯びた息が漏れる。
「ん、ちゅっ…自分で脱げるか?」
この体勢でサラシを脱がせるのは難しい。聞いて、首筋に口づけてやる。
「…んはっ…ん、子供じゃ、ありませんから」
返事に笑顔を向けて少し身体を離してやると、シャツのボタンをはずしていく。
じっと見ていたら、赤い顔が少しむくれて言ってきた。
「…先生、邪魔」

* * * * *

とりあえずここまで。
551ナサの中の人:2005/07/29(金) 13:49:44 ID:khQVeVdB
>543
眩しい青春だ…
つか俺
こんな昼間っからなにやっorz

>司タソ
べ、勉強なんて無理だよな…!!
続き激しく期待ハァハァ

>535
デケター
腐らないうちに置いとくな
552ナタリー頑張る・1:2005/07/29(金) 13:50:32 ID:khQVeVdB
ナタリーに怪し気な薬を飲ませた翌日都に戻っていったイヴァンは、その次の日も、またその次の日も館には現れなかった。
王の息子はあれで結構忙しいのだがなによりも、あの日彼の出発までたっぷり半日以上もあった別れの時間にも
頑として口をきかなかった愛人の様子に、かなり懲りたらしい。
当然だわ、とナタリーは思う。
なかなか心を許さない彼女に業を煮やしたとはいえ、騙して媚薬を飲ませるなど、いくらイヴァンでもやり過ぎだ。
一方ではほっとしながらも、我侭男の姿の見えない日々にナタリーが何故だか物足りなさを覚え始めた三日目の朝。
王宮からイヴァンの使者が訪れた。

使者は、手紙と小さな凝った彫櫃だけを彼女に差し出して、とんぼ返りで都に戻っていった。
「…なにかしら?」
それでも急いで蓋を開いてみると、くたびれた書物がぎっしりと詰まっている。
金捺しの書名を見るまでもない。
歴史だの地理だの神学だの科学だのの定番の教科書だ。イヴァンのものらしい。
ナタリーは手紙に目をとおした。
初めて見る彼の手跡は、くっきりとした、判読しやすいものだった。


『 可愛い(←注:大文字だ)ナタリー

    本を読みたがっていただろう。
    お古をやるから機嫌を直せ。
    灰色革のがオレのお薦めだ。

    明日の夕方には行けそうだ。
    ちゃんと読んだか尋ねるからな。
    しっかり勉強しておくように。

              イヴァン 』


情緒のかけらもない切り口上の文面だが、冒頭にわかりやすい媚びが窺えるあたりが微笑ましい(のか?)。

ナタリーは本の詰まった櫃を眺め、手紙に再び目を通して、やや人の悪い微笑を浮かべた。
せっかくのイヴァンの機嫌取りは無駄に終わりそうだった。
なぜなら彼女は、父の配慮(と母のせっつき)で幼い頃から嫡子の兄と同じ家庭教師について、男並みの正式な教育を受けて育ってきたのである。
今回イヴァンが送ってきた本など、どれもこれもとうの昔に読み終えたものばかりだった。

それでも彼女はそれらにちゃんと目を通し、知識の確認を怠ることはしなかった。
覚えがいいと教師にも誉められていた優等生だけに、それらの中身を忘れているという事もなかった。
彼女は自信を持って最後の教科書を閉じた。
どんなささいな事だろうと、常時偉そうなあの我儘男の度肝を抜くことができると思うと、実はかなりに愉快だった。

予告の通り翌日の夕刻、わずかな供を連れてイヴァン本人がやってきた。
いつもとは違い、口元には余裕の笑みさえ浮かべて彼女は彼を出迎えた。
5532:2005/07/29(金) 13:51:17 ID:khQVeVdB


「もう怒ってないんだな、ナタリー」
イヴァンは彼女の笑みを見ると、上機嫌の声をあげた。
「なんの事でしょう?」
ナタリーは彼のささやかな喜びは無視したが、声は穏やかに保った。
大股で彼女の居間に入って来たイヴァンは櫃の乗せてある机に歩み寄った。
教科書が積み上げてあるのを見て、頷いている。

「どうだ、なかなか面白かったろう?」
イヴァンは振り向いて得意げに言った。
「ええ」
ナタリーは慎ましやかに答えた。
イヴァンは大満足のていでマントを外し、櫃の傍らに投げかけた。
「それは凄い。では、試してやる」
「どうぞ」
ナタリーは胸の内で一秒もかけずに戦闘態勢を整え、口元にはあくまで可憐な微笑を浮かべたまま彼に視線を投げた。

イヴァンはさっさと部屋を横切ると、暖炉脇の長椅子に腰掛けた。
自分の横を叩いて促す。
「ここに座れ」
ナタリーは長椅子に近寄ると、彼からできるだけ離れた座面に腰をおろした。
「もっとこっちだ」
イヴァンはナタリーの腕を掴むと、ぐいと引き寄せようとした。
「…最初はどの本から?歴史?それとも科学?」
ナタリーは腕を振りほどき、さりげなく長椅子の端っこににじり寄った。
「試験をなさるんでしょう」
「歴史の?まさか」
イヴァンは笑うと、ずいと彼女に身を寄せた。

「なんでそんなもの。オレが言うのはあの本のほうだ」
「あの本…?」
ナタリーの理解に苦しむ表情をみてとったイヴァンは驚いたような顔になった。
「読んだんじゃないのか」
「なにを?」

イヴァンは立ち上がり、櫃に突進すると蓋をあけ、中を引っ掻き回して灰色革の、ひどく薄い本を取り出した。
ほかの本の下敷きとして奥底に張り付いていたに違いない。
非常に地味でぱっとしない装丁の本である。本というより冊子に近い。
「ほかのは使いの手前、適当に詰めただけの間に合わせだ。お前、肝心のこれには気付かなかったのか?わざわざ手紙に書いておいたのに」
「あら…」
ナタリーは思い出した。
そういえばそんな事を読んだ気もするが、イヴァンに一矢報いることができそうだという興奮ですっかり忘れていた。
5543:2005/07/29(金) 13:51:49 ID:khQVeVdB

「…何の本?」
不安になったナタリーは尋ねた。
イヴァンは溜め息をつくと、その本を手にしてまた部屋を横切り、彼女の傍らに腰をおろした。
硬木の重い燭台を引きずって手元に寄せる。
「読めばわかる」
膝に投げ落とされた本を手に取り、ナタリーは表紙を開いた。
イヴァンはその横顔をじっと眺めている。
無言だが、彼の頬には薄い笑いが浮かんでいた。

同じく無言で本に目を通していたナタリーは、イヴァンが心中密かに十数える間もなく表紙を閉じ、思い切り彼に投げつけてきた。
「暖炉も蝋燭も燃えてるんだぞ。物騒じゃないか」
素早く身をかわしたイヴァンに向き直り、ナタリーは蝋燭どころではない火の噴きそうな目つきでその顔を睨み据えた。
真っ赤になっている。
「変質者」
イヴァンはあっけにとられてナタリーの唇が震えているのを眺めた。
「こんなもの、私に読ませてなにが楽しいの?あなたって……あなたって方は…」
「ちょっと待て」
イヴァンは、肘置きにひっかかった哀れな本を拾い上げてぱらぱらとめくった。
「こんなものとは何だ。これは定評ある指南書の古典だぞ」
「指南書…」
ナタリーは呻いた。
「落ち着け、ナタリー。お前はなにか誤解をしている」

イヴァンは真面目な顔で本の埃を払い、ナタリーとの間の座面に置いた。
脚を組んで背もたれに背を預ける。
「あのな」
「なんですか」
ナタリーは顔をそらし、罪もない絨毯の模様に焼けこげができそうな集中力で視線をあてた。
そうでもしないとこの場から跳んで逃げてしまいそうなのだろう。
イヴァンは笑いを噛み殺し(ナタリーに見られたら面倒だ)、いたって穏やかに続けた。
「こういう、様々な楽しい技術を知っておくのは人生において重要な事だとは思わんか?」
「思いません」
ナタリーは低い声で即座に否定した。
「なぜだ?」
イヴァンが尋ねると、ナタリーは顔を動かしかけ、とっさに思い直した様子で再び絨毯の上に視線を伏せた。
「…し…知らなくても…別に…困りません、きっと」

「ナタリー、それは違う」
イヴァンは声を教え諭すトーンにおとして彼女に身を寄せた。
「少なくともお前には知っておいてもらいたい」
「どうしてっ!?」
ナタリーが叫んで勢いよく立ち上がった。
彼の体温が近づいたので本能的に危険信号が働いたらしい。
「どうしてって」
イヴァンは仕方なく、再び背もたれに背を預けた。
「約束したろう。この先浮気はしないって」
「ええ、あなたが勝手に」
ナタリーの冷たい言葉にめげることなくイヴァンは続けた。
「考えてもみろ、オレのような立場で、妃以外は女っ気なしで一生過ごすつもりなんだ。珍しい男とは思わないか」
「誰も頼んではいないわ」
ナタリーは歯ぎしりした。
5554:2005/07/29(金) 13:52:26 ID:khQVeVdB


イヴァンの、さも多大な犠牲を払って彼女を手に入れるのだといわんばかりの、恩着せがましい態度が気に障る。
しかも彼のその態度はこの場合、世間的には当然のことなのである。
王族はもちろんのこと、貴族や富裕な商人などで、妾の一人も持たぬ男はあまりいない。
しかもイヴァンは将来王になる男なのだから、子孫繁栄の理からいくとこの約束は、常識を踏み外しているとすらいえるかもしれない。

「お前が嫌がることはしたくない」
イヴァンは囁いた。
じゃああの塔での行状はなに、とナタリーが突っ込まないうちに彼は急いで続けた。
「だから、そういう道をとるとなると、自然とお前への要求も大きくなる。わかるな?」
ナタリーは億劫げに視線を泳がせてイヴァンをちらりと見た。
「果たすべき役割もお前に集中する。全てを一人でまかなわねばならん。
臣民のための慈悲深く優雅で美しい王妃、子供たちの優しく賢く力強い母、貞淑で可憐で愛情深い妻、それに」
イヴァンの目がひどく面白がっていることにナタリーは気づく。
「ここは強調しておきたいんだが、王国中の誰よりも魅力的で可愛くて淫らな愛人。
つまりそういう、王の女に必要不可欠な側面は全て兼ね備えてもらいたい。
全てだ、いいな──でなければ約束は履行されない。オレは堂々と浮気する。ああ、するとも」

絶句した彼女の袖をイヴァンは引っ張った。
「座れ」
よろよろと腰を落とした彼女の髪を、彼は物憂げに撫でた。
うなじを覆うあたりまで伸びた金褐色の髪は少し巻癖が現れており、細く青いベルベットのリボンで緩やかに束ねてあった。
うんと長くなったなら、かなり豪華になりそうな髪の毛だ。
だが、せめてもう少し伸びなければ、まだまだ正式に結いあげるには難しいだろう。
「早く伸ばせ。短いのも悪くはないが…」
そう言いかけ、ナタリーが放心状態なのに気づいて彼は苦笑した。
「どうした」

ナタリーは、しばらくぱくぱくと唇を開閉させていた。
やがてゆっくりと躰をねじり、イヴァンの顔を凝視した。
「…つまり」
ようやっと押し出したような声で彼女は囁いた。
「つまり、どういう事ですか」
「つまりな」
イヴァンは顔を寄せて囁き返した。
「オレのものになるのならそれなりに努力してもらいたい。大丈夫だ、お前ならいける」
またナタリーの唇がかすかに何度か動いた。
「……あの…辞退…できないのですか」
「辞退か」
イヴァンは彼女の肩を抱いて引き寄せた。
間近になった褐色の瞳を、絶体絶命の牝鹿みたいな目だなと彼は思った。
「どうしても嫌なら断ることもできる。もちろんだ。が、そうなるとさて」
イヴァンは口の端に、悪役さながらの嫌みったらしい薄笑いを刻んだ。

「お前の実家はどうなると思う?」

「…………………」
ナタリーは素早く顔を伏せた。
その頬から耳からうなじから全部紅に染まっているのは、乙女の恥じらいなどというヤワな理由ではなく純粋な怒りゆえであることは明白だ。
イヴァンの言葉は脅しではない。
実際どうなろうが全然不思議ではないのだ。
5565:2005/07/29(金) 13:53:37 ID:khQVeVdB

ここで身も世もなく泣き伏されるとどうしようもなかったが、幸いナタリーはそうしなかった。
自分の気を落ち着かせるように呼吸を整え、彼女はイヴァンに再び視線を向けた。
顔はまだ赤いが口調は比較的冷静だ。
「…それで?」
「ああ」
イヴァンは微笑した。ナタリーのこういうところが好きだった。

彼はうっかり尻に下敷きかけていた灰色の本を引っ張り出した。
「だからこの本は、オレの夢の女を目指すお前には非常に有益だ。違うかな」
厭わしげにその本に視線をやり、ナタリーはため息をついた。
「…そういう事…」
「では、これから急いで読め。読み終わったら質問するからな。いい加減に読み流すんじゃないぞ」
彼のやにさがった顔を見ようとせず、ナタリーは指先でつまむようにしてその本を受け取った。

イヴァンは暇つぶしに短剣を抜き、先祖伝来の燭台の凝った彫刻の端を削るという暴挙に出つつ、
燭台の灯に照らされて彼の言うところの『指南書』を読むナタリーを鑑賞して楽しんだ。
眉をひそめて一、二行読み、ため息を漏らして目を伏せたりなんとなくもじもじしたり指を唇にあてたり目を見開いたり。
そわそわと髪を払ったり頬を赤らめたり視線を泳がせたりと、見ていて実に面白い。
いっそ声に出して読ませてみたいが、そこまでやるといくらなんでも怒ってしまい、
せっかくの仲直り(イヴァンはそう思い込んでいる)が無になるかもしれない。
イヴァンが燭台に絡みついた堅い彫刻の葉を五枚と花を三つほど削り落とした頃、ナタリーはぐったりと疲れた様子で本を閉じた。

「熟読したか?」
イヴァンは短剣を腰の鞘に戻し、彫刻の成れの果ての削り滓を長椅子の下に蹴り込んだ。
「本はそこらへんに置け…よし」
彼は手招きした。
「もっとこっちに来い」
ナタリーは無表情な視線を床に置いた本に落とし、またため息をついた。
その躰を捉えて傍らに引き据えると、イヴァンは質問しはじめた。
「何について書いてあった?」
「……いろいろ」
「いろいろ?」
イヴァンは鼻で笑った。
「そんな答えで合格点は出せん。ということは実家…」
「あ、あの、あ…!」
ナタリーは真っ赤になって頭を振った。
「あ…あの…よ…よ…夜っ…夜、の…事について」
「夜の事!」
イヴァンは彼女の顔の前でわざとらしくゆっくりと両手を叩いた。
「素晴らしい。満月の研究かな?それとも素敵な晩餐会の開き方かな?ふん!上品ぶるな、ナタリー」
「……………」
ナタリーは柔らかそうな淡紅色の唇をきゅっと噛みしめた。
膝の上で拳を握ったが気を取りなおしたように首を振る。
頭の中では実家実家と呟いているに違いない。

やがて彼女は小さな声で答えた。
「…だ…男女の、よ、夜の行為についての技術を著した本、です!」
「夜の行為」
イヴァンは首を傾げてみせた。
「夜の行為とはなんだ?じゃあ先々週だったか、オレとお前がしたあれは違うのか。確か真っ昼間だったが。……不合格だ」
「……………」
ナタリーの躰がかあっと熱くなった。イヴァンはその熱を愉しんだ。
「ナタリー」
彼女の肩を掴み、向き直らせる。
「そんなに恥ずかしがるような話じゃないだろう?質問はこれで終わりだ」
5576:2005/07/29(金) 13:54:15 ID:khQVeVdB
ほっとしたように面をうつむける彼女の髪のリボンを摘み、引っ張った。半端な長さの髪がいい匂いとともに流れた。
「実践に移ろう」
「え…」
髪を解かれたことに気付いてイヴァンの目を見たナタリーに、彼はこともなげに一言だけ呟いた。

「実家」

「……………」
床を蹴って立ち上がった彼女は物も言えないくらい腹をたてている様子だったが、そんなことにかまってはいられない。
これでもイヴァンとしては結構我慢をしたのである。
ナタリーの私室に踏み込んで一時間以上彼女に手を出していない。
新記録だ。



腕を掴んで座らせようとすると、ナタリーは案の定抵抗した。
「こんなとこではイヤです」
「どこで抱こうとオレの勝手だ」
「でも」
ナタリーはイヴァンに引き寄せられながら、床の上の本に視線をやった。
「あ、あの本の挿絵には、ちゃんと、その…その……は、背景に…寝台が描いてありました!」
「おや」
イヴァンは感心したように手をとめた。
「よく見ているじゃないか」
ナタリーは俯いた。
それもこれもこの男がしっかり読まなければならないと強制したからだ。

「あの挿絵はいいだろう?オレも昔あれで随分勉強…」
喋りかけてイヴァンははたと口を噤んだ。
ナタリーの非難がましい視線に臆したらしかった。
咳払いし、彼女の躯を急いで抱き上げた。
「では、ちゃんと寝台に行くか」
ナタリーは毒を含んだ口調で繰り返した。
「…『昔あれで随分勉強』…なさったの?」
「まあな。誰でも最初は初心者だ」
イヴァンは大股で控えの部屋を通り抜け、小さな寝室に踏み込んだ。

もう家具の配置にも馴れているので蝋燭など灯さなくとも蹴躓くことなどない──
はずだが、ナタリーを横たえると、彼は寝台の傍らの燭台に灯りをともした。
「勿論オレにはもう指南書なんか必要ない。あれはあくまでも初心者…」
ナタリーは指をあげて、喋り続けるイヴァンの唇を押さえた。
瞳がかすかに陰っている。
「……イヴァン様」
「なんだ?」
イヴァンはまたもや気を削がれてナタリーを見つめた。
気のせいだろうか、ナタリーはなんだか悲しげに見えた。
「………あの…」
彼女は唇を噛み、迷うように彼を見つめ、やがて長い睫を伏せた。
「いいえ。何でもありません」
「…?気になるじゃないか」
イヴァンは眉をひそめたが、ナタリーがおとなしいのに気付くと微笑を浮かべた。
「ナタリー…」
5587:2005/07/29(金) 13:54:45 ID:khQVeVdB
イヴァンのキスに反応するのは癪だったが、彼が『上手』なのはナタリーにも今ではわかっている。
いや、わかっているという事自体に今まで気づいていなかったのだが、前回媚薬を飲まされたのがよくなかった。
あの夜に味わった快楽の深さをちゃんと躯が覚えていて、今だって、本当はもっともっと気持ちいいはずだとナタリーの理性に訴えてくる。
イヴァンの愛撫に没頭しろと、躯が要求してくる。
集中したくなどないはずだのに、いっそ眠ったふりでもしてやりたいのに、息を潜めてナタリーは彼の重みをつぶさに感じざるを得ない。
イヴァンの温もりも匂いも重みも、その全てが彼女の躯に『男とはこういうものだ』と言い聞かせているようだった。

つまり、彼女はイヴァン以外の男を知らない。
イヴァンが初めて──だから当然ながら、彼以外の愛撫は知らない。
ほかの男がこんな時に、どんな声で囁きかけてくるのかもわからない。
だが、『上手』で『指南書は必要ない』らしいイヴァンのほうは事情が違う。
今後浮気はしないなどと調子のいい事を言っているが、これまで彼は散々他の女を抱いてきたのだ。
彼の重みや囁きの甘さや、愛撫のやり方を知っている女がナタリー以外にも存在するのだ。
しかも複数。

五人…?
…十人…?
……いや、まさかとは思うが、もしかしたら百人…ほども。
なんといっても、女癖の悪さで評判の男だったのだから。

イヴァンの掌が自分の知らない美しい女の手首を情熱的に掴み、
イヴァンの髪に女の長い髪が──金色か赤かわからないが──当然のごとく混じり合い、
イヴァンが明るい色の瞳をその女に向けて、可愛いだの好きだだの綺麗だの、自分へと同じくらい…
…もしかしたらそれよりも熱をいれて…甘く囁きかけている情景が、まざまざとナタリーの脳裏に浮かんだ。



ナタリーはきっとイヴァンを睨みつけた。
「イヴァン様」
「ん?」
「私…」
イヴァンの目と合うと、みるみる視線の力が弱まった。
顔をおろし、彼女は小さな声で続けた。
「……とても…下手?」

「……………………」

あまりの沈黙の長さに、ナタリーは我慢できなくなって目をあげた。
イヴァンが不審げにじっと彼女を見つめていた。
「…何のことだ、いきなり。大丈夫か?」
「大丈夫って…どういう意味?」
「なにが…」

次の瞬間イヴァンは、いきなり首の後ろに投げかけられた細い腕を感じた。
やみくもに引き寄せられ、間近に、ぎゅっと目を閉じたナタリーの顔を見た。
柔らかな甘いものが唇に押し付けられる。
何が起こったか咄嗟に理解できずイヴァンは固まった。

ナタリーは急きたてられるように小さな舌を伸ばしてイヴァンの唇の線を嘗めたが、彼の反応が鈍い事を知るとそろそろと腕の力を緩めた。
ナタリーの白い顔が離れ、睫がゆっくりと開くのをイヴァンは気が抜けたように見ていた。
しばらく、イヴァンとナタリーは息を弾ませたままじっとしていた。
先に我を取り戻したのはイヴァンだった。
5598:2005/07/29(金) 13:55:22 ID:khQVeVdB


「おい…」
イヴァンは急いで、離れかけた彼女の腕を掴んだ。
動いたので頭ははっきりしたが、ナタリーの真意が理解できたわけではない。
「今のは、なんだ?」
「………」
ナタリーは、彼に手を掴まれたまま、ふうっと小さく吐息をついた。
褐色の瞳にさした暗い色が強くなっている。

「…やっぱり、ダメなんだわ」
「なにが!」
さっぱりわけのわからないイヴァンに、ナタリーは呟いた。
「もっと…もっと、『上手』な女でなきゃ、本当は嫌なんでしょう…?」

イヴァンはあっけにとられて、彼女の頬がだんだん赤くなっていくのを見ていた。
衝動的に行動を起こしただけに、彼女の心には惨めさと自己嫌悪と羞恥心とがどっと襲いかかってきたらしかった。
「だから、私に無理矢理あんな本を読ませたんでしょう?
……男のする事は得意でも、こんなに髪も短くて…初心者で…
いろいろ、その、とにかく下手な私とは、本当はこうしてても…やっぱり、あまり楽しくないんでしょう?
だから……イヴァ…」
イヴァンがすごい力で抱きしめたので、息が詰まったナタリーは言葉をとぎらせた。

「………………………ナタリー」
長い沈黙のあと、イヴァンは彼女の名を呼んだ。
「…イヴァン様?」
耳朶にあたるその息の熱さにぞくぞくしながらナタリーは辛うじて答えた。
「…あまりオレを喜ばせるな…な?」
「ん…」
イヴァンが唇を軽くおしあて、ナタリーは小さく悶えた。
耳のあたりは弱いのだ。彼女はもう自分の弱点を知っていた。
「その声もやめろ」
イヴァンが急いで止めた。
「…お前は、こういう時には怒っているくらいで丁度いいんだ…そういうのは…」
イヴァンは一瞬彼女を見つめかけたが、珍しく、照れたように視線を背けた。
「…反則だ。ちょっとずるい」
「………」
イヴァンはひどく感動している様子だった。
ナタリーは、かえってなにか取り返しのつかないことをしてしまったような気がして不安になった。

「あの………こんなに…キスが…下手でも?」
「下手じゃない──今のは良かった」
イヴァンは呟いて、彼女がこだわっている例の本を思い出したらしく、いいわけがましく付け加えた。
「ああ…あれは、まあ、その。ただ、今後のためにだな、もっといろいろ知ってもいいと思っただけだ」
ナタリーは、あまり強い力で抱きしめられたので半分露出した肩を竦め、イヴァンの指が髪をぐしゃぐしゃにかきまわしているのを感じていた。
「…こんな髪でも?」
「すぐに伸びる。綺麗な色だ」
ナタリーは俯き、少し意地の悪い笑みを浮かべた。
「………あなたを嫌っていても?」
5609:2005/07/29(金) 13:55:54 ID:khQVeVdB

「ナタリー!」
イヴァンは起きあがり、ナタリーの腰の両側に腕をついて叫んだ。
「オレは、騙されるのは大嫌いだ」
ナタリーは驚き、肘をたてて上半身を起こし、イヴァンに向き直った。
「騙す?」
イヴァンは突き刺すように彼女の瞳を見た。
少し頬が上気していた。この男には珍しい現象だった。
「オレを嫌ってるだと?じゃあ、今のはどういう了見だ?お前は嫌っている男にあんなキスをするのか?」
「……………」
ナタリーは我知らず深い吐息をかみ殺した。
自分の感情を他人の言葉で確認するという経験は初めてだったが、なかなかに居心地の悪いものだった。

「…いいえ」
ナタリーは囁いた。
「…嫌い…だけじゃありません」
「ふぅん」
イヴァンはやや気を損ねた様子で首を振った。
「そんなに『好き』とは言えないのか」
彼は寝台の上に座り込んだ。
彼女も起きあがり、神経質にドレスの襟を整えながら俯いた。

「…聞きたくていらっしゃるの」

その言葉は今までイヴァンが耳にした中では一番友好的な言葉だった。
彼は期待に満ちて頷いた。
ナタリーは彼に視線を返した。
かすかに口を開きかけたがすぐに喩えようもなく照れくさげな表情が瞳に浮かび、彼女は顔を背けた。

小さな声でナタリーは呟いた。
「だめ。言えません」
「おい…」
イヴァンは呻いた。
よりによって寝台の上で子供のままごとのような会話をしている自分が信じられなかったが、それでも、聞いてみたいものは聞いてみたいのだ。
好きな女に焦らされるのも快感だが、こうまで彼女が近づいてきている状況は滅多にないのではないかという気がする。
なにせここまでが長かった。
今を逃せば、明日にはナタリーはしれっとしてまた仏頂面に戻るかもしれない。



彼女の躰のみならず、心まで手に入れられるかどうかの瀬戸際にいることを、彼はよく理解していた。
ここをうまく乗り切れば、おそらくナタリーとこれからは実に、そう、実に有意義な関係を築けるはずだ。
「ナタリー」
イヴァンは慎重に声をかけ、身を寄せた。
触れるか触れないかで接近をとどめ、囁いた。
「キスしてくれないか。さっきみたいに」
「………」
ナタリーは物問いた気に目をあげた。
それ以上余計な事は言わず、イヴァンは顔を傾けた。
ナタリーはおずおずと顎をあげ、彼の胸に片手の指先を置いた。少しだけ伸び上がるように首をのばし、目を閉じた。
イヴァンは動かなかった。
睫を伏せ、彼が動く気のない事を悟った彼女は仕方なく、さらに背すじをのばして近づいた。
唇が触れた。
56110:2005/07/29(金) 13:56:25 ID:khQVeVdB
「……」
ナタリーの舌が、おそるおそる、軽くイヴァンの唇の縁に滑った。
吸ってひきとめ、口の中に誘い込んで舌を絡みつかせると、ナタリーは「ぅん…」と小さく呻いて睫を震わせた。
その細い躯を抱き寄せてもっとしっかりと顔を重ね、イヴァンは柔らかくその舌を弄んだ。
ナタリーは逃げようとはしなかった。
しばらくして顔を離し、形のいい唇に溢れた唾液を軽く舐めとってやり、イヴァンは微笑を浮かべた。
「…な?」
「……な…って…?」
紅潮した目元で、ナタリーは困ったように彼を見上げた。息があがりかけている。
「オレは不満そうに見えるか?」
「…いえ…」
ナタリーはイヴァンの胸に顔を埋めた。イヴァンからだと、ドレスの襟首の隙間から、首筋から背中へのほの白い線が見える。
「こんなふうに、お前といろんな事がしたいんだ…厭がられずに。あの本を見せた理由はそれだけだ」
「………」
ナタリーは赤くなったが、イヴァンは見ないふりをした。
「まだ、オレが嫌いか?──まあ、イヤらしいのには変わらんだろうが」
「………」
ナタリーはますます困ったように彼をちらっと見上げた。
「ナタリー」
「いいえ」
彼女とは思えない素直さで囁きが返ってきた。
「…イヴァン様」
「ん?」

しばらくして、ナタリーは小さく言った。
「抱いて」



イヴァンは反射的に、どうしたんだ、とか、大丈夫か、とかふざけたことを口走ってからかいたくなるのをぐっと堪えた。

実は、だ。
期待はしていたものの、彼はこういう繊細な展開には馴染んでいるとは言えなかった。
女関係が派手だったわりに自己中心的な男だから基本的に快楽優先型で、相手の感情を慮るということはしてこなかったのだ。
だから、どうしたらナタリーが喜ぶのか、咄嗟にわからなくなったのである。

彼に似合わぬ沈黙をどうとったのか、ナタリーが不安そうに顔をあげた。
喜んで押し倒してくると思っていた男が妙に緊張している気配に気付いたらしい。
「……あの………おいや?」
その心配げな口調のあまりの可愛らしさにイヴァンの口元が歪んだ。
「いやじゃない」
芸のない言葉しか出てこない。
イヴァンは、それこそいきなり『初心者』に戻ってしまったような自分の反応を持て余した。

オレはもしかして、と彼は思った。
自分で思っていたよりも、不器用な男なんじゃないのか。

キスもそれ以上のことも単に技術面だけでいけば得意だったが、この、なんともいえず素直なナタリーはどう扱えば喜ぶのか。
いつものように自分勝手に押し倒すだけでいいのか。
今まで彼女がしっかりと感じた風情だったのは──この前、媚薬を飲ませた時だけだったな、と彼は思い出してがっくりした。
結局、自分が満足していただけで、彼はまだ一度も本当に彼女を満足させたことなどなかったのかもしれない。
56211:2005/07/29(金) 13:57:33 ID:khQVeVdB
たぶんこれまでの生涯で初めて陥った気弱さで、イヴァンはナタリーをじっと眺めた。
ナタリーは恥ずかし気ではあったが、彼の凝視に、開き直ったような愛らしい笑みを見せた。
「…イヴァン様?」
「…ああ…あのな、ナタリー…」
イヴァンはやっと呟いた。
「いつものように……抱いてもいいのか?」
「え?」
さすがに、イヴァンの異状に気付いたらしい。
ナタリーは不思議というより不審そうに、彼から躯をそっと離した。
それでも真面目な彼女はちゃんと答えを探してくれた。
「あの…じゃあ……できれば…」
少し赤くなって俯く。なかなか続きを口にしない。

イヴァンは不安が増すのを覚えた。
「できれば?」
決心したらしく、彼女はようやく囁いた。
「…あまり、乱暴にしないでくださる…?」

イヴァンはこのささやかな要望に、かなりのショックを受けた。
ということは、やはりこれまでの自分は、相当彼女に嫌われていたのかもしれない。
イヴァンが動かなくなったので、ナタリーは自分が言ったことはなにかまずかったのではないかと気付いた様子だった。
「あの」
彼女はイヴァンを見上げた。
「…あの…あの、いつもそうだっていうんじゃないんです、でも……少し…怖いから」
「そうか…」
イヴァンは呻いた。
「怖いのか」

思えば最初に彼女を手に入れたやり方が大問題だった。
あれは確かに、下手をすると──いや、絶対に、精神的外傷になって不思議ではない。
彼女を愛するようになったからやっと判ったのだが、あれは実にまずかった。
イヴァンは死んだ魚のような目つきになってナタリーを見た。
もう何もできないような気がした。

ナタリーはじっと彼を眺めていたが、やがてするりと腕から逃れた。
「待て…」
イヴァンは辛うじて呟いたが、手をのばして捕える前にナタリーは床に降り立ってしまった。
「……行くな」
呻いたが、ナタリーは彼に背を向けた。

ああ、もうだめだ───。
オレは捨てられる。
よりによって、惚れた女に。

ひどく惨めな気分で、イヴァンは顔を歪めた。
彼がここまで自虐的になったことはその我侭人生において一度もなかった。
イヴァンは虚しく掌を開閉させ、燭台の灯火が揺れたことに気がついた。
しゅるしゅると衣擦れの音がしている。

顔をあげてみると、蝋燭の灯りに照らされて淡い闇の中で輝いている白いものはナタリーの背中だった。
イヴァンは目を瞬かせた。
「……あ?」
ナタリーが振り向いた。すらりとした脚で素早く寝台に戻り、イヴァンの傍らに腰をおろした。
つんと上向いた柔らかな乳房が動きにあわせて弾むのを、イヴァンはしっかりと見た。
56312:2005/07/29(金) 13:58:33 ID:khQVeVdB
「…あの」
ナタリーは思い出したように、腕で胸を覆った。
「ああ」
イヴァンは目を逸らさなかった。
「イヴァン様」
「なんだ?」
イヴァンは、急に呑み込みにくくなった唾を無理矢理呑み込んだ。
現金なことに、ナタリーの肌を見た瞬間、今の今まで猛威を揮っていた糞忌々しい『弱気』が吹っ飛んだのを感じた。

彼女は真剣な顔で囁いた。
「これでも、お嫌?」
イヴァンはにやりと笑った。
「自信があるくせに」
彼女の気が変わらないうちに腕を巻いて引っぱり寄せた。
ナタリーは安心したようにイヴァンの腕の中に収まって吐息をついた。全身が上気していた。



「…お前、オレが好きなんだな」
イヴァンの呟きに、ナタリーは小さく頷いた。
「……たぶん」
躯を縮めるようにして抱きついている。自分でやったこととはいえ恥ずかしいらしい。
「本当かな」
イヴァンは疑り深く囁いた。
「実家のためかもしれん。お前ならやりかねん」
「……イヴァン様」
ナタリーは蝋燭の灯りをうけてきらきらする瞳を非難がましく彼に向けた。
「いや…」
イヴァンはその唇にキスをした。
少し長いキスだった。
顔を離す頃には素晴らしい考えが浮かんでいた(あくまでも彼にとって)。

「ナタリー、あの本を持ってこい」
「え」
キスの甘さにぼんやりしていたナタリーは躊躇った。
なんといっても全裸なのである。
「いいから早く!」
イヴァンが人が変わったように、いや、元の通りに活き活きし始めたのを見て、ナタリーは吐息をついた。
「…あちらを向いてらしてね」
「約束する」
念のためにイヴァンの頬を両手で挟み、横にねじまげておいてから、彼女は胸を両腕で押さえ、急いで寝台から床に降りた。
膝をつき、すんなりした背中を屈めて本を掬い上げ、電光石火振り向いた。
イヴァンは顔をナタリーに向けられた方角にむけていたが、口元のゆるんだ笑いを見れば直前までの背信行為は明らかだった。
ナタリーが本を投げつけると、予測していたらしく彼はいつもの通り危なげなく避け、受け止めた。
「やめろというのに。可愛い顔をして乱暴なヤツだ」
「そうしたくなるんですもの」
ナタリーは上気した頬を膨らませてイヴァンの傍に戻った。
腹をたてたのか、シーツを持ち上げて潜ろうとする。
「待て」
イヴァンは彼女からシーツを取り上げ、片手で本を開いた。
「返して」
「ここを見ろ」
イヴァンは、もじもじと自分の躯を抱きしめて座り込んだナタリーの肩を引き寄せ、その腿の上に本を置いた。
ナタリーは仕方なく、視線を走らせた。
以前、イヴァンがしつこく誘いかけ、ナタリーが絶対にイヤだと言い張った、『やり方の解説』がその頁には載っていた。
56413:2005/07/29(金) 13:59:09 ID:khQVeVdB
「確か、乗馬は得意だと言っていただろう?」
イヴァンはナタリーの耳に囁いた。

「………………」
ナタリーは彼の腕を肩から払いのけようとしたが、胸をおさえていては難しかった。
「ほらな。オレが変なんじゃない。本にも載ってるくらい当たり前の事なんだ…」
とくとくとイヴァンは続けた。いい聞かせながら躯をねじり、彼女の背に腕をおろしていく。
本を払い落とし(どうでもいいがこの本はさっきからひどい扱いを受けまくっている)、彼女の両の太腿と腹の交わる三角地帯に掌を押し付けた。
「あ」
ナタリーは反射的に腰を退き、その手を避けようとしたがイヴァンは遠慮なく指を滑らせた。
「いや、いきなり…」
イヴァンはにやにやした。
「いきなり脱いだヤツにそんな格好で言われてもなぁ」
全裸になったのは彼に命令されたわけではなかったことを思い出し、ナタリーは何も言えずに黙り込んだ。
さっきのイヴァンがあまりにも虚脱していたので、衝動的に脱いでしまったのだ。
今のイヴァンの精彩に溢れた顔を見ていると、さっきの元気のない態度も演技だったのじゃないかと彼女は疑った。
まるで別人である。
あんな演技を真に受けてこんなはしたないことをしてしまうなんて、なんと自分は愚かで間抜けなのだろう。
ナタリーは恥じた。

もっともナタリーの疑いは間違っている。
惚れているナタリーがそうしたからこそ大喜びでイヴァンは甦った。
あまりにも単純すぎて彼女には信じがたいだろうが、それが男というものだ。

「イヴァン様」
イヴァンの指が太腿の内側に潜って悪さをはじめたのでナタリーは赤くなり、腰をくねらせた。
逃れたくもあり、あまり反応するとかえって彼が喜びそうだから動かずにいたくもあり、そして一番厄介な事に、実は気持ちいい。
さっきから恥ずかしい思いをしていたからか、変な本を読まされたためか。
そこがぐっしょりと濡れているのがナタリー本人にもわかった。
茂みの奥からは熱い蜜のようなものが途切れることなくとろとろと蕩け出して、イヴァンはそれを指に絡めて楽しんでいる。
「ふうん……」
耳元でさも納得したげな彼の声が漏れて、ナタリーはかすかにぴくんと反応した。
これから、もっと苛められるのは明らかなのに、反応してしまう自分がイヤだ。
「あっ…あ、あのっ…」
指先を往復させるように挿れてくるので、じっとしていられなくて、彼女はわずかに腰を持ち上げてしまった。
「よしよし」
イヴァンがうわずった声で呟いた。
背中を支えていたほうの掌を彼女の尻の丸みに添わせてぐいと持ち上げる。
するりと素早く彼の髪が、引き締まって滑らかな腹のカーブに合わせて滑った。
谷間に、冷たい鼻先と、さきを尖らせた舌がぬめりこんできた。

ナタリーは絶叫に近い声をあげてしまった。
「あ、あっ!」
思わず膝立ちになりかけた彼女の片方の腿を脇に挟んでさらに上に押し上げたイヴァンは、細腰を掌全体でがっちりと握り込んだ。
あっという間にその顔の上にあられもなくまたがるような格好になっている事に気付き、ナタリーは気絶しそうな呻きを漏らした。
「…は」
イヴァンは舌をぬき、蝋燭の灯りを受けてつやつやと光っているナタリーの花弁をじっと眺めた。
何度も抱いたはずだがあまりそうは見えない。清楚な淡い薔薇色の、お行儀のいい波打ち加減だ。
だがぬるぬるとした香しい女の匂いは濃厚で、顔を近づけていると酔っぱらいそうな気がした。
茂みを分けるように指を柔らかな谷間に添わせ、探ってみると小さな突起が隠れていた。
もっと近づいて口に含む。ナタリーが喘いで腰をひこうとするのを掌に力をいれて阻止する。
「…あ、あ…あっ、ああっ…ん…!」
ナタリーの熱い太腿が頬を挟みつけて、彼女は鋭く腰を波打たせた。
隠れようとする芯を舌で探り、護られている厚い殻からほじくりだす。
強く吸いつくと、ナタリーは悲鳴じみた声をあげた。
「だめっ!」
無視した。
56514:2005/07/29(金) 14:00:06 ID:khQVeVdB
小さなその芯がふっくらと育つまでイヴァンは口を離さなかった。
やがてナタリーを解放し、イヴァンは蜜に塗れた顎をあげた。
ナタリーは腰をがくがくさせていたが、イヴァンの掌に支えられているのと、
自分でも寝台の垂れ下がった天蓋の布地にしがみついて辛うじてなんとかまだ膝でたっていた。
イヴァンは肘をついて少し躯をひきあげた。ナタリーの腰を、ぐい、と自分の腿の上に降ろす。
彼が掌を離すと、ナタリーはへなへなと腰を落とした。
肩で息をしつつ、彼女は紅潮した頬をイヴァンに向けた。
達する直前だったようで、その、我を忘れた油断しきった顔はとても色っぽかった。

「そのままだ。逃げるなよ」
イヴァンは彼女に念を押し、ベルトを緩め始めた。
ナタリーは、はぁ…はぁ…、と柔らかな喘ぎを漏らしながら目を背けた。
逃げようとはしない。
動けないのか、それとも動きたくないのか──おそらく、双方だろうう。
彼は腰から邪魔なズボンや下着をずりさげ、ナタリーを身じろぎさせると彼女の腰の後ろにうまくまわして蹴り飛ばした。
ナタリーの腹に猛ったものが直接触れて、揺れた。
イヴァンは彼女を強く抱きしめ、その耳に低く囁いた。
「腰をあげろ」
ナタリーは、呪文にでもかけられたように太腿に力を込めた。
イヴァンは細い両腕に手を滑らせて持ち上げ、金褐色の頭をはさませて掲げると、後ろの天蓋の布地を握らせた。
「“手綱”はしっかり握ってろ……乗馬が得意なら、わかるな?」
イヴァンは真面目くさった口調で続けた。
ナタリーは返事をしなかったが、布地を握る掌に力をこめた気配がした。
くすりとイヴァンは笑い、重なった枕にゆっくり躯を倒すと、彼女の腰を両手で挟んだ。
「では、よろしく」
「…私が、……するの…?」
耐えかねたようにナタリーが囁いた。イヴァンはすっとぼけた。
「そう書いてあっただろ?」
「…………」
唇をかんで、ナタリーはイヴァンを睨んだ。
睨みつつももうほとんど諦めているようで、あまり迫力はなかった。愛らしかった。
「まずは、乗るんだ…上手にな。そのままじゃだめだ、もっと脚を開け」
「こう…?」
ナタリーは恥ずかしそうに、少し腿を開いた。でないとうまく彼のモノを越せない。

イヴァンはにやつく顔を押し隠した。
下から見上げているとナタリーの胴のくびれの細さがよくわかった。
かたちのいい乳房がわずかな動作にもゆらゆらと揺れるのがつぶさに見えて、柔らかな茂みの奥には悩ましい花弁。
眉をひそめ羞恥を滲ませた彼女の端麗な顔を、燭台の灯りに照らされた金褐色の、すこし伸びた、巻き癖のある髪がふんわりと覆っている。
絶景である。

ナタリーは、覚悟を決めたように、太腿の間に彼のモノを軽く挟んだ。
それだけで気持ちいい。イヴァンは息を潜めた。
彼女は腰を揺らし、ぎこちなく『調整』した。
腰だけで合わせようとするので、勝手に脈打って揺れているそれとあわせるには少し時間がかかった。
何も言わずに彼女に好きにさせておくのがこれほど興奮するものとは、イヴァンにも意外だった。

濡れた花弁に先端が触れ、イヴァンが小さく呻くと、彼女ははっとしたように彼に視線をあてた。
イヴァンがじっと眺めていることに気付いてさっと赤くなり、彼女は目を伏せた。
やっと自分なりに納得する位置を決めたらしく、彼女の腰が沈み始める。
すぐに、くちゅ、と、妙に可愛い水音がした。
「あん…!」
もっと可愛い声で、弾けるようにナタリーが喘いだ。
一瞬躯をこわばらせたが、イヴァンがじっとしていると、また気を取り直したようにそろそろと腰をおろしていった。
「ん…っ」
幹の一番太い場所がぬるりと収まると、彼女はまた声をあげた。
56615:2005/07/29(金) 14:02:22 ID:khQVeVdB
首すじにかすかに汗が滲んでいる。
瞼をあけて、少し虚ろな感じの視線をイヴァンに向けた。
やはりまだイヴァンが見ている事を知ったが、彼女はもうそれにこだわる気を失ったようだった。
彼女は唇をかすかに開けて、躯の力をそっと抜いた。
自重で沈みながらイヴァンを深々と奥まで呑み込み、唇をもっと開いて彼女は喘いだ。
「は…ぁん…」
天蓋の布から滑らかに指が落ちかけ、危うく改めて掴み直す。

彼女の中で勝手に動き出しそうなそれを宥めつつ、イヴァンはだらしなさ満開の顔で彼女の艶姿を堪能した。
こんな時に苦みばしった顔などしていられない。
イヴァンはかすれた声で褒めた。
「…上手だな」
ナタリーが顔をあげて、イヴァンに視線を絡ませた。
唇の端がかすかにあがり、彼女は喘ぎながら得意そうに微笑んだ。
「……そう…ですか?」
「ああ」
イヴァンは唇を舐め、興奮を隠そうともせずに彼女の両膝をぐいと掴んだ。
開いて崩すとナタリーの腰が低く沈み、奥底のこりこりとした場所に、彼の先端が柔らかくつきたつのがわかった。
「おぁ…」
イヴァンは呻いたが、同時にナタリーは獣じみた喘ぎを放った。
「きゃんっ…!」

急いで膝を引き寄せてやると、ナタリーはひくひくとわななきながら天蓋から手を離してしまった。
「……今の、今の、なに…?」
震えつつ彼女が尋ねた。
かすかに苦痛が滲んでいたので、イヴァンは少々後悔した。
「すまん。ちょっと急ぎ過ぎた」
「怖い」
「悪かった」
ナタリーは気を落ち着けるように、上半身を倒してイヴァンにぎゅっとしがみついてきた。
それはそれで気持ちいいので、反省も後悔もどこへやら、イヴァンはしっかとその背を抱いた。
「ナタリー、許してくれ」

「………ねえ、イヴァン様…」
しばらくして、ナタリーが胸の上で呟いた。

「ん?」
「…今のは、あなたは……気持ちいいの?」
「ん?…ん。いいな」
「…じゃあ」
ナタリーは顔をあげてイヴァンを見た。ひどく必死な表情だった。
「どうぞ」
「どうぞって」
イヴァンは困ったように彼女を眺めた。
「…そういうのはダメだ」
「どうして?」
ナタリーは起き上がった。ふるりとその乳房の先端が触れ、またもや気持ちよかった。
「オレだけ良くてもダメだ…と思うが…おい…?」
「…でも」
ナタリーはイヴァンの胸に掌をつけると、熱に浮かされたような顔で彼を覗き込んだ。
そればかりか、その腰はひどく自然な仕草で前後に動き始めた。
中にはイヴァンのモノが収まったままだ。
「でも、あなたは良いんでしょう?……それに、あなたの喜ぶ顔って…とても…可愛いわ」
「…………」
「……私、いやじゃありません」
ナタリーは頬を染めた。
56716:2005/07/29(金) 14:03:02 ID:khQVeVdB
イヴァンは度肝を抜かれて、色っぽく動いているナタリーを見つめた。
今まで彼女を可愛いと思いこそすれ、可愛いなどと言われることなど想像だにしたことがなかったのだから仕方ない。
しかもイヴァンはナタリーより5つも年上だ。
なんでまたいきなり。
彼は忘れていた。
ナタリーを鑑賞できるということは、ナタリーも彼をよく見ることができるという事実をである。
支配感を刺激する騎乗位で、しかも──彼には理解不能だが──ナタリーは彼のこれまでの『上手な』女たちには、絶対に負けたくないのだった。
開き直った彼女が燃えるのも無理はないだろう。

ナタリーの動きは少しずつ滑らかになり、イヴァンは段々顔を紅潮させはじめた。
彼女の積極的な行動に興奮させられているだけではなく、実際にその動きは気持ちよかった。
乗馬が得意というだけのことはある……のかもしれない。
彼はナタリーの白い太腿を掴み、腰に手を滑らせて掴むと浮き上がらせた。
「ナタリー…次は…こんなふうに頼む」
すぐに理解した彼女は彼の胸に置いた掌に力をこめて、ゆっくりと上下に腰を振りはじめた。
「あっ…」
ナタリーは動きながら眉をひそめた。唇がかすかに開き、濡れた舌がちらりと見えた。
「あ…イヴァン、様…すごい……」
ナタリーがこんな言葉を漏らすのを、彼は初めて聞いた。
「お前も気持ちいいか?」
イヴァンは喘ぎながら尋ねた。
彼女のくびれた腰の奥は柔軟できつくて熱く、絡み付いてしごかれると、なんだか吸いあげられているような感覚だった。
ナタリーはイヴァンの胸から掌を離した。
ふらりと背を反らし、たて加減にしていたイヴァンの太腿にしなだれかかるように凭れて、その上に手を置き直した。
「んっ…あ…」
彼女は喘いで腰をくねらせ、イヴァンの顔を見た。
淫猥といってもいいくらい艶っぽい微笑がその唇に浮かび、彼女は喘ぎながら答えた。
「……気持ちいい……」

イヴァンは肘をたてて身を捩った。
起き上がり、ナタリーに掴み掛かる。
密着したくてたまらない。ナタリーは抱き寄せられた彼の首に腕をまわして目を閉じ、うっとりした声で囁いた。
「…気持ち……いいの…」
「オレもだ」
彼女の尻を引き寄せて、繋がったままなんとか体勢を変えることに成功した。
「んっ、あ、ああ…あん…」
ナタリーがいちいち声をあげるので、ひどく淫らな気分になる。
きゅ、きゅ、と何度も彼女はイヴァンを締め付けた。
躯を組み敷き、その頬から柔らかな髪を払い、イヴァンは彼女を見つめた。
「イかせてやろうか」
ナタリーは上気して頷いた。
「……でも、あなたは?」
「オレもイきたいんだ」
ナタリーはにっこり笑った。
「…さっきのようになさっても、かまわないわ」
「…本当に?」
子袋まで突き上げたアレだろうか。
ナタリーはイヴァンの首すじに指を這わせた。誘うような柔らかな触れ方だった。
「…はやく……」
「……怖いんじゃないのか?」
56817:2005/07/29(金) 14:03:32 ID:khQVeVdB
イヴァンは少し恐ろしくなった。
ナタリーがあまりに嵌っていて自分もこのままでは歯止めがきかず、本当に壊してしまいそうだ。
彼女がそう言ってくれるのは嬉しいが、それはめちゃくちゃに嬉しいのだが、
ナタリーに関しては据え膳を食べたことがないのだから仕方ない。
ナタリーはイヴァンの目を見た。
「怖くないわ。……あなたに、浮気なんかさせないから」
「………」
あっけにとられて、イヴァンは彼女の熱い腿が腰に絡み付いてじれったげに擦り付けられているというのに我を忘れていた。
「…なに?」
ナタリーは恨みがましげに、ちょっとだけ目を細めた。
「やっぱり……全然、気付いてらっしゃらないんだもの……」
「だから、なにが…」
「…言いたくありません」
ナタリーはイヴァンにしがみついた。
「つまり」
イヴァンはその背中から腰に、そっと腕をおろしながら呟いた。
「オレを好きなわけか」
「…………そうよ」
ナタリーの喘ぎが早まった。イヴァンが動き始めたからだ。
「…いつから?騙してたのか」
「…はい」
イヴァンの背に廻されている彼女の指が少ししなる。
「騙されるのは嫌いなんだ」
「だって…あ…」
ナタリーの腰が応じている。
「自分でも、知らなかったの……」
イヴァンは彼女の腿を掴むと、腰に引きつけた。深さなどを変えて、どうすれば一番ナタリーが乱れるか探している。
「いつ知った」
「……つい、さっき」
ナタリーは喘ぎながら囁いた。
「…あなたが、悲しそうな顔をしてらしたから」

弱気も一生に一度くらいは役立つものである。

「ナタリー」
イヴァンはにやりとして、淫らで嘘つきなのに自覚のない可愛い愛人を抱き直した。
「お前も浮気するなよ」
「しないわ…あなたが、なさらないなら……はぁ…あん…あ…」
ナタリーは髪を乱して、我慢できなくなったように、イヴァンの動きに一心に合わせ始めた。
「考えもできないようにしてやろう」
イヴァンは昂っていく躯をおさえ、理性を放り投げる前に、その耳元に呟いた。
「嬉しい…」
ナタリーは、確かに小さく、そう喘いだ。



結局あの本はどうなったのか。

もういらない教科書と一緒に永遠に櫃の中に放り込まれたのか、
それとも館の本棚の奥に記念として密かに並べられることになったのか、
それは二人以外の誰にもわからない。






おわり
569ナサ:2005/07/29(金) 14:05:40 ID:khQVeVdB
なんか鼻とか口から変な水が出そうだ

俺は和風は書けないが(知識皆無)、読むのは大好きです。
職人さんカモン。
570司 ◆aPPPu8oul. :2005/07/29(金) 15:23:35 ID:VMiLD1KK
>ナサの中の人
GJ!!!
ナタリーのエロ可愛さにやられました。
積極的なナタリーたんハァハァ…

そしてこっそりと、こっそりとイヴァンが可愛いと思ってしまった俺ガイル…
571 ◆z1nMDKRu0s :2005/07/29(金) 17:10:21 ID:WL46kpNk
>>569>>570
あんたらホンモンの神だ
断言する、GJすぎてついていけねぇ……
572秀穂ゴッドファーザーズ ◆z1nMDKRu0s :2005/07/29(金) 17:36:39 ID:WL46kpNk
負けてたまるかクルァ投下

「もう動いて平気なの?」
ほらほら真、ユウがスケスケワイシャツ着てるからってコーフンしない
女の子が心配してくれてるんだよ、何か言ってやれよ
そして何 日 も 引 っ 張 る な
「俺様があの程度で動けなくなると思うてか?」
良く言うよ、「死ぬ……マジで死ぬ……」なんてつぶやいてたくせに
「よかったね」
何故か欝オーラ全開のユウタン、言葉に覇気が無いデスよ
「お前はどうしたんだよ、海原に絞られたか?」
海原(うみはら)?
あぁあの美味しんぼに出てきそうな堅物生徒指導ね
「うん」
「お前も災難だな」
その災難にあわせてるのはおまえだろ真
お前が他人事のように言う資格ありませんから!!
残念!!!!
573秀穂ゴッドファーザーズ ◆z1nMDKRu0s :2005/07/29(金) 17:59:46 ID:WL46kpNk
「真も絞られに来たの?」
お呼びがかかっても平気で帰るバカがわざわざ指導なんてされますか?
「いんや、ただ部室忘れただけ」
「なんか部活入ってたの?」
「ちょっとな」
「何? 麻雀部? 囲碁将棋部?」
ここに麻雀部なんて無いよユウタン
「いや、軽音部」
「なんか意外……」
説明しよう!!!!(タイムボカン風)
ゴッド部とは元々真が「バンドやるとモテる」の考えから始まった部活だ
で、同じ思考回路の奴らが集まってできたのだ
しかしみんなバンドやっててもモテないと分かり
今はゴッドファーザーズが占領しているため、こう呼ばれるようになったのだ!!!!
「見てみてもいい?」
「ダメーー!!!!」
なんでよ真、別にいいじゃん
なんか見られたくない物でもあるのか?
「なんでよ?」
「と、と、とにかく来ちゃダメーー!!!!!!」
あやしい、怪しすぎる。ユウタンもジト目でこっち見てんぞ
「来るなぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」
あ、真逃げた
574秀穂ゴッドファーザーズ ◆z1nMDKRu0s :2005/07/29(金) 18:15:58 ID:WL46kpNk
何とかたどり着けたゴッド部こと軽音部
埃まみれのギター、無駄にエントロピーを高くしているごちゃごちゃした配線
デカいベースアンプとドラムセット
確かに軽音部の面影はあるな
喫煙第一と書かれた灰皿とかひっくり返したくなるちゃぶ台とか変なモンは気にしない
「遅かったな」
換気扇回してマルメン吸ってる淳一、先公にバレるなよ
「揃ったわね、じゃあ始めるわよ」
と昌姉ぇ
何が始まるんだ……
575秀穂ゴッドファーザーズ ◆z1nMDKRu0s :2005/07/29(金) 18:47:42 ID:WL46kpNk
「これを見て」
昌姉ぇが取り出したのは1枚の紙切れ
立花家の戸籍謄本だ。なんでこんなモン持ってんだよ昌姉ぇ、犯罪だぞ
「ユウちゃんの所を見て」
そう言って真、淳一の二人はユウの名前の欄を見る
「そう、ユウちゃん男として登録されてるのよ」
おいおい、マジでつか
ユウタン体は女の子でつよ、なのに何故?
「おかしいでしょ?
ただ男装して生活するだけなら戸籍まで男にする必要ない
なのに何故、ユウちゃんの戸籍は男なの?」
このバカ共に聞くなよ
「だから家の教育方針で成人するまで男として……」
またそれか
「それなら女として登録しても問題ないわよ
あと小さい頃に性転換した記録もないの」
「じゃあ何故?」
と淳一、確かに分からん。昌姉ぇは知ってんのか?
「私にもわからない
一応マコちゃんの意見もあるかも知れないと思って調べてみたけどそんな記録は無し」
かぶりをふる昌姉ぇ
謎は深まるばかり……
「だから他に男装理由はないか調べてみることにしたの」
で助っ人か
「ヨシちゃん、入ってきて」
よりによってコイツかよ
加藤義明、秀穂高校一のデブオタ
なんか同人作品を仲間と一緒に出してる模様
「で、このニートまっしぐらのワタクシに何か用ディスか?」
メガネをクイなんて動かすな、激しくキモイ
「ほら、言ったじゃない、男装少女のバリエーションについて教えて欲しいって」
なるほど、逞しいオタクの妄想力からヒントを得ようって魂胆か
なかなかのナイスアイデアだ
576秀穂ゴッドファーザーズ ◆z1nMDKRu0s :2005/07/29(金) 19:26:41 ID:WL46kpNk
「まずさ、これ知ってる?」
で義明が取り出したのは無駄に豪華な衣装で胸にバラを刺した男
「こち亀の中川?」
「伊集院をバカにするなぁぁぁ!!!!」
わかった、わかったから目を見開いて真の首を絞めるな
ちなみに言ったのは淳一だぞ、と
「ここかぁ」
まったく、噂をすれば主とは良く言ったものだね
ユウタンいきなりご登場
「んげ!!」
ヤバいヤバイ矢婆井ぞ!!
ユウの戸籍を隠せ!! 何か要らぬ詮索されかねん
つか話題が変わったらさっさとしまっとけよ
「そんなにドタバタして何やってたの?」
キョトンとしてその場に固まるユウタン
まさかお前の話をしてましたとは夢にも思うまい
577秀穂ゴッドファーザーズ ◆z1nMDKRu0s :2005/07/29(金) 19:28:48 ID:WL46kpNk
とりあえずここまで次回からこのスレ登場&司神のSS及びナサ神のSS登場です
578名無しさん@ピンキー:2005/07/29(金) 21:17:14 ID:uwuGtZQb
自評ニートまっしぐらなデブオタ笑った。「伊集院をバカにするなぁぁぁ!!!!」も笑った。
真気の毒すぎ。失礼なのはお前だよってつっこみたくなった。真と中川に。
579名無しさん@ピンキー:2005/07/30(土) 00:31:54 ID:tuzCmWkH
何故神が短い間に降臨してるというのに反応が少ないんだ!!?
>>569のナサ神が新たな職人求めてるのに!!
580 ◆z1nMDKRu0s :2005/07/30(土) 01:39:47 ID:xBbwwf1l
頼むから内輪スレで終らせないでぇぇぇぇぇぇ!!!!!!
581名無しさん@ピンキー:2005/07/30(土) 07:07:54 ID:zrtIfb8c
基本的に常駐者が少ないんだろうか?
とりあえずageとくな

>ゴッドファーザー
このノリ最高だよ
582名無しさん@ピンキー:2005/07/30(土) 09:08:04 ID:H8Jnrw3W
三人の作者様、どの方もGJ!!
どれもいい感じに甘甘で、悶えまくりですよ、はい。
583名無しさん@ピンキー:2005/07/30(土) 10:16:54 ID:8JSmCbnK
もう、凄すぎてなんと言ったらいいものか。
584司2 ◆aPPPu8oul. :2005/07/30(土) 12:04:47 ID:3ncbrhzz
レスありがd
どうしようもなく甘いエロ投下いたします。

* * * * *

「おぉ、悪い。手伝うか?」
「っいりません!それより先生も脱いでください!」
この間は自分だけ着衣のまましたんだっけと思いながら、身体をどかす。
司も上体を起して、サラシをまきとる。
この開放感が普段は安心できるのに、今日はかえって緊張する。
「………」
視線が痛い。あらわになった胸を手で隠して、いっこうに脱ぐ気配の見えない男を見る。
「何凝視してんですか」
「ん?気にすんな」
こうも飄々としていると、どうもつっこみにくい。
「…気にします。…恥ずかしいです」
言葉にするとますます恥ずかしい。自分の頬が赤くなっているのがわかる。
「…どうせ見るのに?」
「それでも恥ずかしいんです!」
ぷいと顔を背けたのは、完全に照れ隠しだ。
「そうか。もったいないな…まぁしょうがない。向こう向いててやるから」
「…お願いします」
ハーフパンツを脱いでちらりと様子をうかがうと、しっかりとした背が見える。
男の背中だと思って、また鼓動が早くなった気がした。
「………」
「…お前も凝視してるじゃないか」
「へ!?」
言われて身をすくめた司と、目が合う。鏡越しに。
「うん、細いけどいい身体だよな。胸はまぁデカくないけど感度はまぁまぁだし…」
「…せ、先生も見てるじゃないですかっ…!」
真っ赤になった司の様子を鏡越しにみながら下着ごとズボンを脱ぐ。
「うん。こっちを向いてるとは言ったが見ないとは言ってない」
「…っ!」
下着一枚で動けなくなっている司の様子を眺めて、鏡に手を伸ばす。
「ここがいいんだっけな」
乳首のあたりを指でなぞり、笑ってやる。
585司2 ◆aPPPu8oul. :2005/07/30(土) 12:05:21 ID:3ncbrhzz

「先生!」
「………」
くるりと振り向き、怒った司の唇を塞ぐ。嫌がるかと思ったが、おとなしい。
頭を押さえ、じっくりと舌同士で愛撫を続ける。
「ん…あんま声出すなよ。男子生徒と教師でヤってると思われる。壁薄いからな」
「…っは、だってっ、先生が………意地悪するから…」
声のトーンを落とした司の背中をなでる。
「あー、悪い。あんまりお前が可愛いんで…泣かせたくなった」
「…サド」
ぱっと染まった耳にキスする。
「うん、そうかもしれない。…けどお前が嫌ならやめる」
隆也にこう真剣な目で言われると、司は怒ることが出来ない。
「…あーいう意地悪は、しないでください…」
「うん、しない…しないから…いいか?」
首に唇を落とし、そのまま鎖骨まで舌を滑らせる。ぞくりと、司の中にかすかな快感が生まれる。
繰り返されたキスに、もう身体はその先を求めていた。
「ん、はっ…うん…」
隆也の舌が鎖骨から胸におりる。しばらく円を描くように動いていたが、唐突に乳首を食む。
「ん……っあ、はぅ…んっ…」
片手でもう一方の胸をもみしだき、余った手で身体を支える。
舌先でぷっくりとたちあがった乳首をこね、押しつぶし、吸い付く。
「あ、はぁっ…は…んっ…んんっ…」
漏れる息を、抑えようとしているのがわかる。
口を離して切なげな司の顔を見上げる。
「もっと声…聞かせてくれよ」
「は…あ、先生…」
臍をなめて、胸の谷間まで舌を滑らせ、そのまま細い腰を抱いて押し倒す。
腰骨のあたりをくすぐるように撫でるとかすかに身をよじる。
「…な…全部、見せてくれよ…」
下着に手を差し込みさらりとした茂みを越えると、やわらかな花弁を押し広げる。
そのまま指先で花弁を弄んでやりながら、舌は胸の谷間をゆるゆると行き来する。
586司2 ◆aPPPu8oul. :2005/07/30(土) 12:05:50 ID:3ncbrhzz

「…っく…ぅんっ…全部…って」
聞く司は、まだ声を抑えている。
「全部、だよ」
指を離して下着を下ろし、手を膝裏に入れて脚を持ち上げる。
そのまま腰を引いて湿り始めた箇所に目を向けると、蜜の光る秘所がひくついている。
「…綺麗な色だな…」
「っ、そんなん、言わないで…っ」
制止の言葉を聞き流し、唇を寄せて酸い匂いを嗅ぎながら、あふれた蜜を吸い取る。
「っん、ひゃ、やぁ…」
恥じらいに染まった頬が見られないのは惜しいが、それにしてもいい声だ、と聞きほれている場合ではない。
膣口から陰核の付近まで舌を往復させて、ときおり陰核近くを舌先でくすぐってやる。
「…ん、くっ…はぅ、や、せんせぇっ…」
せまい視界の中に、シーツをにぎりしめる手が見える。
まだ我慢してしまうのか、この素直になれない姫君は。
―それが可愛いと、思うわけだが。
自分の思考に照れながら、舌を動かし続ける。顔を出し始めた陰核に口付けて、せまい入り口から指をさしいれる。
きゅう、と指一本ですら締め付ける、愛しい少女の真ん中。
「…っ!ひあっ…あ、だめ、そこっ…んぅっ…んぁ…」
陰核をねぶっているうちに滑らかな太ももが小刻みに震えて、息が声に変ってくる。
押し込んだ指は蜜に絡めとられ、それを潤滑油にして膣壁をほぐすように指を動かす。
「は、や…せんせっ、やだぁ…」
高くかすれた声に、顔を上げ指を引き抜く。
すっかり上気した頬に、濡れた瞳。
薄く開いた唇は酸素を求めているのだろうが、そこから漏れるものは酸素より甘い。
自分のものだ。そう思って、のびあがって熱をもった体を抱きしめる。
「せんせ…せんせぇ…」
泣き声が呼ぶ。愛おしさをこめてそっと頭を撫で、額に唇を落とす。
「…入れる、ぞ…」
屹立した先端を押し付けると、腕の中の身体がぴくりとはねる。背に回された細い腕に力がこもる。
「ん…せんせ、きて…」
司の足にはまったく力がない。もう腰が溶けてしまったのだろうか。それは少し早すぎるが、嬉しい。
587司2 ◆aPPPu8oul. :2005/07/30(土) 12:06:23 ID:3ncbrhzz

ゆっくりと腰を進め、せまい膣内に押し入る。
熱くぬめる膣壁が絡み、猿のように腰を振りたい衝動に駆られる。
「ん、んぅっ…は、はぁ…あ…」
たった17の少女の、感じている…女の顔。短く切られた髪が伸びたら、もっと女らしくなるだろうか。
…それを本人が望むなら、の話だが。
からみつく肉の壁を押し分け、内側を撫でるようにゆっくりと腰を動かす。
「…っく、あ…は…あぅ…っ」
すでに肉棒は限界まで硬度を増していた。はやく暴れさせろと、ビクリとはねる。
それすらも司には快感で、膣はさらに肉棒を絞り込む。そろそろ、限界だ。
「……いくぞ、司」
「ん、は、いっ…」
途切れながらも返された返事を聞ききらぬうちに、腰は動き始めていた。
「は…あ、んっ…んは…あ…あぁっ…」
押し開いても押し開いても締め付ける膣内をぐちゃぐちゃにかき混ぜて、あふれる蜜でシーツを汚す。
「んっ…もっと声…聞かせてくれよ…」
耳元に口を寄せていったら、髪を引っ張られた。
「っ先生がっ…あ、声、出すなって…は、んっ…」
言ったっけ。あぁ、言った気もする。それを守ってくれていたのだろうか。いやいや、絶対恥ずかしがっていたはずだ。
強く腰を打ち付けると、高い悲鳴が漏れる。
「…まぁ、聞こえてもいい…さ。どうせお前と…っん、してるんだから」
「んぅっ…だってせんせ、バレたら、あ…クビっ…」
その事実には、正直いらだちを覚えるが。隆也はすでに開き直っていた。
激しく腰を打ちつけ、内側をえぐり、陰核に手を伸ばす。
「せん…あ、あぁっ…は、やぁっ…ん、い…いっちゃ、う…っ!」
背に回された腕に力が込められ、腰に絡んでいた脚が震える。
ぎゅう、と膣が収縮する。それがトドメになった。
「…っ出る…っ!」
司の悲鳴を聞きながら、最奥に精をぶちまける。
どくどくと脈打つ肉棒から精を搾り取ろうとする膣の動きにまかせて、最後まで注ぎ込む。
「…は、はぁっ…あ…せんせ、中、に…」
肩を上下させながら呟く司の頭を撫でて、自分も息を整える。
588司2 ◆aPPPu8oul. :2005/07/30(土) 12:08:17 ID:3ncbrhzz
「うん……あのな、司…俺はもう、クビなんて怖くないからな」
黙ってしがみついてくる細い腕を、肩を、首を、汗で肌に張り付いた髪を、ゆっくりと撫でていく。
「…だから、アレだ。ホモだと思われてもいいんじゃないか。他の女が寄ってこないし」
冗談めかして言うと、小さく馬鹿、と呟くのが聞こえた。
つながったまま抱きしめあって、まだ熱い身体を確かめ合う。
「…ね、先生」
「うん?」
この会話、たしか今日二回目だ。
「好き。大好き」
この内容は、一回目よりも嬉しい。
「俺も。司が好きだ…愛してる」
生まれて初めて使った言葉のこそばゆさに照れる。それを伝えるように頬にキスすると、溶けるように笑う。
「…幸せ」
「うん…幸せ、だな」

…このあと、追試に向けて一悶着あったのは言うまでもない。

* * * * *

ごめ、結局処女じゃなかったよ伏線回収しきれてないorz
そのうちまたちゃんと回収してきます…。

>ゴットファーザーズ
キモヲタ禿ワロス
現実(?)とのクロスオーバー楽しみにしてる。
589司2 ◆aPPPu8oul. :2005/07/30(土) 12:10:06 ID:3ncbrhzz
書き忘れた。

>ナサの中の人
捧げたいなと思って書いた割りにエロくならなかったのですが…捧げます。
嫌でももらってくださいb
590 ◆z1nMDKRu0s :2005/07/30(土) 22:35:32 ID:xBbwwf1l
うわ…
すげ……
司キュン可愛いすぎ……
591名無しさん@ピンキー:2005/07/30(土) 22:48:25 ID:Nip3Z5uD
ちょwwww神率タカスwww
592535:2005/07/30(土) 22:49:40 ID:ZTBjgdXy
>ナサの中の人

大感謝!もう・・最高デス。
ナタリー激萌。
Hもサイコーにイイんですが、何か
2人のやりとりもムチャ楽しくて
思わずニヤついてしまう・・。
文巧すぎ。イヴァン面白すぎ。

このお話是非また描き続けて欲しい・・と
勝手ながら思いました。
ありがとうゴザイマシタ!
593名無しさん@ピンキー:2005/07/31(日) 00:36:12 ID:iCZl2O9I
和風ものの神降臨してくれぇ!!!待ちくたびれたぁ!!!!

    
594ナサの中の人(夏場は暑い):2005/07/31(日) 09:00:42 ID:OA+Qi4Xv
>589
この美味そうな司は俺のものなのかぁ!拉致!
絶対見るよなそりゃ>鏡
ありがとうございます、娘さんは大事にry(拝)

>592
読んでもらって大感謝なのは俺たち職人も同じです
ありがとう
またいつか気が向いたら投下させてね

>ゴッドファーザーズ氏
クイ(爆笑)
595名無しさん@ピンキー:2005/07/31(日) 23:33:35 ID:z/7V5fun
age
596名無しさん@ピンキー:2005/08/01(月) 04:05:51 ID:uS+Munx6
和風ものマダー!
>>179>>185の件はどうなったのー!!
597吉良ークイーン ◆z1nMDKRu0s :2005/08/01(月) 06:52:05 ID:jhkgfMVE
>>596
わかったわかった
わかったからそんなに騒ぐな、途中までだぞ
まったく、前のカキコは>>310>>311

んでもってその日の戌どき
凛よ、何故こんな時間まで起きとるのじゃ
現代ならともかく明かりもロクにない戦国時代に10時就寝はツラいぞ
ほれ、見てみい。あんどんの油も消えかかっているではないか
ええい、黙想しながら何時間も固まるな!!
寝てるのか起きてるのか分からぬではないか!!!!
お、想いが通じたか?
凛の手がするすると床に届き、その場で礼をする
束ねてある髪の毛があんどんの光に照らされ、ゆらゆらと揺れおる
礼をしたあと面を上げ、床の手を脇の短刀へと……
って何する気じゃ凛!!
短刀をあてがうその艶のある黒髪はお主の自慢ではないのか!!!!
お願いだからやめてくれ!!!!
ロング萌えの人間を殺す気か?
そのまま一気に短刀に下ろす
あーあ、とうとう切っちめぇやがんの
598吉良ークイーン ◆z1nMDKRu0s :2005/08/01(月) 07:20:36 ID:jhkgfMVE
バサリ、これはあの風に撫でられるとさらさらと動いたものの残骸の音
そして鏡を見つつ短刀で髪を整える凛
何故か少年マンガの主人公みたいな髪型になってしまったな
「これで…良いか」
凛は短刀をしまい、何時も剣術の稽古をするときの袴に着替える
鎧や甲冑はつけず、そのままで脇差を腰に刺す
刀は手に持ち、何時でも抜けるように持つ
随分と印象変わったの
かつての姫の華やかさはどこへやら
いまは荒武者の如き殺気とも威厳とも似ぬものを纏っておる
そのまま部屋を静かに出て様子を窺う
人が居ぬことを確認すると凛は昼と同じ人物とは思えぬ軽やかな動き
吉光の部屋へと忍ぶその足は物音すら立てぬ
そして吉光の部屋の中央あたりに存在する布団の膨らみに向かい抜刀する
ぐぐもった悲鳴とにじみ出る血液を確認すると刀をしまうことはせず、そのまま城を出た
599吉良ークイーン ◆z1nMDKRu0s :2005/08/01(月) 07:41:42 ID:jhkgfMVE
「大丈夫でこざいますか?吉光殿」
いやに落ち着いた声色で血のにじむ布団に話し掛ける老中
「布団が役に立ったよ」
布団から這い出るモコモコした布団の塊、こいつが吉光か
しっかしもう春じゃというのに難儀な格好じゃの
まあ手加減を知らぬ凛の斬撃を軽減するならこれくらいは必要じゃな
「お、生きてんな吉光」
ここで威厳の無い父であり殿の登場
「父上、何故こんなことをするのですか?」
「あの天邪鬼を戦に出すためだ
あやつは面と向かって戦に行けと言っても聞かぬ」
流石は父、娘の行動も予測済とは天晴れ
「凛様はその優しさ故、暴走することがありますからな」
そういえば10年前の飢饉の時、木刀片手に兵糧庫の兵士を薙ぎ倒し
何とか米俵を出そうとして腰を折ったことがあったな
「さて、あのバカ娘だけに暴走させとく訳にゃいかねぇな
爺、戦の用意を!!!!」
「御意」
600 ◆z1nMDKRu0s :2005/08/01(月) 07:43:20 ID:jhkgfMVE
ほい吉良ークイーン導入部
ゴッドファーザーズ終わったら本格的にやるから待ってて
601名無しさん@ピンキー:2005/08/01(月) 14:28:54 ID:ChyHyYz+
何、この神々の巣窟。


GJGJGJGJGJGJGJGJGJGJGJGJGJGJGJGJGJGJGJGJGJGJGJGJGJGJGJGJGJGJGJ!!!
602名無しさん@ピンキー:2005/08/01(月) 22:41:10 ID:14/pUwBh
>>531ネタ改めてキボンヌ!
603名無しさん@ピンキー:2005/08/01(月) 23:13:44 ID:Dq80sR3Q
ナタリ&司萌!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
604司3 ◆aPPPu8oul. :2005/08/02(火) 21:09:51 ID:e0b+LAll
伏線回収できたので勝手に投下。
いい加減飽きてきただろうからこれで最後…といいつつ前半だけ。

* * * * *

司は玄関を開けてまっすぐ進み、、目的の人物がなにやらダンボールを抱えて右往左往しているのを見つける。
こっちはクソ暑い中自転車を飛ばしてきたというのに、期待してきた冷気がまったくない。
というか、外と気温が変らない。
「…先生。なんでクーラーつけてないんですか?」
暑い時間を狙って部屋におしかけてきた司の台詞はもっともだ。
「うぉ、勝手に入ってきたのか?…いやな、ちゃんと掃除しようと思って窓全開にしてるから…」
「失礼な。ちゃんとチャイム鳴らしましたよ」
そうか、と汗だくで応える隆也の目の前には、たしかにごちゃごちゃと物が積まれている。
「…ついでに昔のものを整理しようと思ってな」
その手に持っているのは、写真の束。
「…見てもいいですか?」
「うん?あぁ…ちょっと待て、整理が終ったやつから…これならいいぞ。大学のときのだ」
礼を言って受け取った司は、荷物の隙間に埋まるようにソファに腰を下ろす。
片足だけあぐらをかく様は男だが、写真を見る目は女という、なんともアンバランスな格好である。
司は一枚一枚の中に隆也を見つけ、なんともいえない気持ちでページを繰る。
「悪いな、暑くて。何か飲むか?」
思い出したように顔を上げて言う隆也に、手だけ振って応える。
「おかまいなく。この状況じゃどうやったってくつろげませんし」
「…だな。よし、さっさと片付けるか。」
今よりも”やんちゃ”していただろう隆也の写真。屈託のない笑顔は変っていない。
流石に少しは落ち着いたかな。あぁ、アホ面して。これって酔っ払ってる?バカだなぁ。
口には出さないが、司の頭には次々に感想が生まれてくる。
片づけが終ったら解説してもらって、それにいちいちつっこみをいれてやろう。
隆也は手伝えと言うわけでもなく、黙々と整理を続けている。
ふと、司の手が止まる。
「…これ…」
声に出したつもりはなかったが、隆也は気付いてこちらに歩み寄ってくる。
「ん?どした?」
「なんでもないです。いいからさっさと片付けてください」
しっしっ、と追い払うような仕草で言われると、気になることは気になるが。
605司3 ◆aPPPu8oul. :2005/08/02(火) 21:10:35 ID:e0b+LAll

さっさと片付けてしまいたいのは隆也も同じなので、不本意ながらも片付けにもどる。
「…?あぁ…」

「…と、よし。とりあえずこんなもんか。クーラーつけるか?」
途中からは司も片付けに参加して、汗だくになりながらの掃除はようやく終了した。
「ここまで汗かいちゃったらつけてもつけなくて同じじゃないですか?」
「それもそうだけど…あぁ、じゃあシャワー浴びてこい。俺は最後の整理してるから。ついでに部屋も冷やしといてやる」
笑う隆也に微笑を返し、司は浴室に向かう。
冷たいシャワーを浴びると、頭の中まですっきりしてくる気がする。ざわざわと落ち着かない胸も、きっと静まる。
風呂場の姿見に映った自分の姿は、悪くはないがさほど良くもない、と司は目を伏せる。
腰が細いのは嬉しいが、胸は小さい。短く切ってしまった髪が長かったら、彼は喜ぶだろうか。
「…でもそんなのやだ」
かっこいい自分でいたかったし、男らしくなりたかった(男に、ではなく)。
身体を鍛えようともしたし、所作はほぼ完璧に男に近付いた。それを嬉しく思っていたのに。
いつになく低い声で呟いた。
「…だっせぇ、俺」
「何がだ?」
間違いなく浴室の中に響いた声に、思わず振り向く。
戸が開いていた。
「せ、せんせっ…何して…っ」
微妙な隙間から少し顔をのぞかせた隆也に、他にかける言葉が見つからない。
「あ、悪い…シャンプー切れてたなと思って…」
照れたのか顔を背けるが、いっこうに出て行く気配がない。
照れるくらいなら最初からさっさとシャンプーをおいていけばいいものを、わざわざ開けたのは確信犯としか思えない。
司の手はシャワーにのびる。
「あぁ、これ」
「遅い!」
シャンプーを差し出した隆也に、司の反撃。
ぶしゃ、と水がかけられる。
「…っお前なぁ!」
大きな声に、司は思わず身をすくめる。けれどバタン、と大きな音を立てて、隆也は戸を閉めた。
―怒らせた。何やってんだ俺…
じわりと胸が痛んで、涙がこみ上げてくる。座り込んで、弱気な言葉をもらす。
「…もぅヤダ…」
606司3 ◆aPPPu8oul. :2005/08/02(火) 21:11:24 ID:e0b+LAll

だが、自己嫌悪はすぐにどこかへいってしまった。
がらりと、勢い良く戸が開けられる。
「!?」
司の目に飛び込んできたのは、全裸の隆也。…の腰の辺り。
「こー濡らされちゃ俺も入るしかないだろ?」
慌てて視線を顔に持っていくと、照れて顔を赤くしながら、笑っている。
「…え?…えぇ!?」
しゃがみこんだまま立ち上がれない司の横に座り込んで、頭を撫でる。
「…俺が風邪引いてもいいのか?…ってな」
泣き顔はあっという間に赤く染まり、手はタオルを求めている。
「…よ、良くはないけど…その、だからって一緒に…」
「そう照れるなよ、俺も恥ずかしいんだぜ?」
たしかに隆也の頬もほんのり染まっている気がしてほほえましいのだが。
なんとかタオルで前だけ隠した司は、ほほえましいどころではない勢いで心臓が鳴っている。
「じゃあなんでわざわざ!」
このツッコミももっともである。そのもっともなツッコミをうけて、隆也はちょっと顔を背けて呟いて。
「…そりゃ見たいからだろ…あ、いやでも、ほんとに嫌なら出てくぞ」
確認するときにはじっと司の顔をのぞきこむ。
こうなると司は、この素直で優しい年上の男の言うことは、却下はできない。
「………恥ずかしいし、ヤだけど………」
「…けど?」
聞き返す声の調子があからさまにウキウキしているのも、なんだか微笑ましくて毒気が抜かれてしまう。
「…いい、よ…」
視線を反らして言う司を、後ろから抱きしめる。
「…ありがとな」
本当に、可愛くて仕方がない。濡れた後ろ頭に唇をおしつける。
「よし、んじゃまずはお背中流しましょうかね」
言いつつタオルを手にとって、一方で蛇口をひねり湯船に湯を張る。
「え、お湯はるんですか?」
「ん。今部屋冷やしてるからな、身体冷やしすぎると良くないぞ」
隆也の手の中ではスポンジにボディソープがつけられ、泡立てられている。
607司3 ◆aPPPu8oul. :2005/08/02(火) 21:12:04 ID:e0b+LAll

膝立ちのままでは流石に辛い。司はぺたりと床に腰をおろして、膝を抱える。
隆也はとりあえずあぐらをかいて、綺麗な背中を傷つけないようにと、軽く滑らせる。
「っ…先生、くすぐったい……もっと力入れて大丈夫ですから…」
ちょっと身じろがれると、変に期待してしまう。
「ん、そうか?」
言われたとおり少し力を入れて、首の後ろから肩甲骨、背骨をつたって下の方まで…と手を伸ばそうとしたら、司が振り向いた。
「背中はもういいですから…俺が流します。先生そっち向いて」
「ん、そうか?」
ご要望にお答えして泡を流してやると、くるりとこちらに向き直る。
タオルで前を隠してはいるのだが、透けて乳首がうっすら見えるのがなんともいやらしい。
とはいえここで下半身がうずくのもマズイので、わざとトボけてみせる。
「前はいいのか?」
「自分でします!」
断言。いや、何から何までもっともなのだが。
ちょっとムキになって怒ったような照れたような赤い顔が、おもしろくて仕方がない。
「なんだ、そうか…いや、俺は前も洗って欲しいんだけど」
ちょっと困らせてやろうと思ったら、目論見どおり眉をしかめて。
「……でも背中から」
大人のような逃げ方をする。あんまりご機嫌を損ねると遊べなくなるので、おとなしく後ろを向く。
「ん、はいはい」
その隆也の背中が、司は好きだ。
しっかりと締まっていて、大きくて、憧れに近いものを感じる。
「………」
学生時代は運動部だったんだ、と言った隆也の台詞が頭を回り始める。
学生時代。その響きが、今は胸に痛い。
馬鹿らしいことだとはわかっている。こんな自分も好きではない。女々しいな、と苦笑すらしてしまう。
それでもこのわだかまりを、どうにかしたい。
「…先生」
「ん、何だ?」
子供のように大人しく背中を預けている隆也に、自分は何を聞こうとしているのだろう。
「さっきの写真。学生時代の」
608司3 ◆aPPPu8oul. :2005/08/02(火) 21:12:41 ID:e0b+LAll

努めて平生と同じ声を出そうとする。小ざかしい、なんて単語は自虐的だろうか。
「あぁ、あれがどうかしたか?」
「…先生の元カノ、写ってたでしょ?髪の毛栗色でロングの可愛い人」
隆也の表情が変った気がした。もちろん顔は見えないのだが、ひょっとしたら身体も強張ったのかもしれない。
可愛い人だった。明るい笑顔で、さっぱりとしていて、でも、とても女の子らしい、可愛い人。
全然違う。
動揺を押し隠して、優しく背を洗い続ける。
「……よくわかったな。二人っきりのは全部昔処分したのに」
司が想像していたよりも重くない声だ。それに少し、安心する。
「先生の顔見ればすぐわかるよ。学校じゃ見ない顔してた」
「そっか。良く見てるんだな、司は」
見てるよ、と言いそうになって、司は口をつぐむ。
ずっと前から見ているのだ。女の身でありながら男として生きている自分の存在を悩ましく思いながら、それでも。
ただ、それを今伝えてどうなるだろう。喜んではくれるかもしれない。けれどそれだけではないか。
過去をひきずりたくないと、思ったのは自分なのに。
「…司?」
黙り込んだ司を不審に思って、首だけ振り向く。
手を止めて視線を床に落とした司は、ひどい顔をしていた。今にも泣き出しそうな、苦しそうな。
「司?おい……いや、悪い。俺が何にも考えずに写真見せたから…」
それだけでこんな表情をするとは思えないが、他に理由が見当たらない。
せまい室内で無理やり身体の向きを変えて、司の頭を撫でる。それが余計に、司の涙腺を刺激するとも知らずに。
こぼれないうちに涙をぬぐって、顔を上げる。
「はは…なんか、不安になっちゃって…俺、こんなだし…」
自虐的な響きに、思わず強い言葉が出る。
「馬鹿言うな」
言ってから後悔する。司の頭が垂れた。
「……ごめんなさい。先生のことは、先生が言ってくれたことはちゃんと信じてる。でも…」
自信ない、と言う言葉が小さく続いて、それがどうしようもなく隆也の胸を痛めた。
どうしてこんなに繊細な子が、男として生活してこれたんだろう。
いや、男として生活してきた理由も、ここにあるのかもしれない。
「司」
609司3 ◆aPPPu8oul. :2005/08/02(火) 21:13:15 ID:e0b+LAll

考えても仕方ないことだった。これは司本人しか知らないことだ。
ただ、そのまま司の本心を遠くに置いておくことはできない。心を引き寄せたくて、身体を抱きしめた。
「…俺に伝えたいことがあるなら、ちゃんと言ってくれ。ゆっくりでいいから…司が、言いたいときでいいから」
こく、と頷く感触。
さっき洗ってやった背を撫でて、極力優しい声をかける。
「それとな、これだけは守ってくれ…自分のことを、悪く言うな。俺は今のまんまのお前が好きなんだから…」
司の腕が背に回る。濡れた体がぴたりとくっついて、自分に依存しようとしている。それが少し快い。
言い出すのを迷ったが、このタイミングしかない、とも思ってもう一度口を開く。
「…あとな、これは本当に、司が言いたくないなら言わなくていいんだけど」
「なんで男やってるか?」
先を読まれたことに驚くよりも、声が震えていないことに安心した。
「ちゃんとした理由はないよ。ただ女の子やるよりこっちのほうが俺には自然だっただけで」
すらすらと出てくる言葉は、言いなれたものなのだろうか。
「…そっか。なぁ、別に…何かに傷ついて、とかじゃないんだな?」
わずかに。体を抱いていなければわからないくらいの微細な身体の震えを感じて、思わず抱きしめる腕に力がこもった。
「…あのね」
「うん」
先を聞くのが少し怖かった。
「ほんとに、前からこうだったんだ。中学のときから、一人称は俺、だし。でも、男になりたいとは思わなかった。
 女の子に恋したことはない。ちゃんと、男が好きだった。でも」
逡巡しているのがわかって、頭を撫でる。ゆっくりでいい、と手で示す。
隆也が思っているよりも、司はしっかりした声を出す。
「でも自分が男に好かれるタイプじゃないこともわかってた。…それでも、付き合ってくれる奴がいて」
また言葉が途切れる。あぁ、きっと言いづらいことなんだろう。ひょっとしたら、言いたくないのかもしれない。
「…そいつとHしようとしたら、そいつが起たなくてできなかった。で、そのまんま卒業しちゃったから
 ………女やっててもしょうがないのかなぁ、って思った」
衝動的に司の頭を抱えて、口付けた。すこし表情が緩む。
「…大丈夫。ちゃんと話せるから」
ひょっとしたら、自分のほうが酷い顔をしていたのかもしれない。
「…うん」
自分が情けない。こんなにしっかり話してくれているのに、こちらが怖気づいてどうする。
610司3 ◆aPPPu8oul. :2005/08/02(火) 21:13:56 ID:e0b+LAll

「で、高校入るときにほんとに男やろうって決めて。男の友達ができて。…親友、もできて」
それが誰をさしているのかは、隆也にもわかった。一年生のときから同じクラスの少年だ。
「そいつにバレちゃったんだ、女だって」
「え!?アイツ知ってんのか!?」
自分の間抜けな声が浴室に響いて、司が笑う。結果的には空気が軽くなったので無問題。
「うん。それでね…アイツが、俺の初めての相手」
「………」
今度は声も出なかった。傍から見ている限りでは、二人は普通に男同士の親友に見えたのに。
まさか男と女の関係だったとは。
「…いや、まてよ。でもそれって…」
「……なんかね、恋人じゃなくて、セフレみたいな感じだった。お互い、こいつだったらシてもいいかなぁ、って」
軽く頭痛がする。自分の生徒の考えについて行けない。
いや、この思考回路は一般に理解できるものではないのかもしれないが。
「でも結局、男同士の友達が一番合ってるって気付いたから、元に戻ったんだ。…俺は」
続く言葉を予想して、軽く凹む。
「…嫌だった?」
「ううん。…先生のこと、好きになっちゃったから。ちょうど良かった」
凹み損だった。というか、こういう形で自分が喜ぶとは思っていなかった。
思わず唇を重ねて、啄ばんで、舌を差し入れる。さっきまで膝を抱えて泣きそうになっていたはずの司が、それに応じる。
ちゅくちゅくと、水音が響いて身体を熱くする。
「んは…司…」
唇をつなぐ銀の糸が切れる前に、笑ってみせる。
「俺の背中、泡ついたまんまだ」
「…そうだっけ。じゃあハイ、後ろ向いて」
身体を離して言う司の表情は明るい。
「いや、流す前に前洗ってくれるか?言ったろ、俺」
隆也のおねだりに、司は顔を赤くして俯く。
「…ヤダ」
それはそうだろう。隆也の息子は半分たちあがりかけているのだから。
これで司が刺激なんぞしようものなら、息子さんが本気になるのは目に見えている。
肩を押してむりやり身体の向きを変えさせようとする司に逆らわず、後ろを向く。
611司3 ◆aPPPu8oul. :2005/08/02(火) 21:15:29 ID:e0b+LAll
どうも身体を動かすたびに壁やら浴槽やらにぶつかる。
やっぱり浴室は広い方がいいなと思いながら、背にあてられる温かな水流を感じる。
「ほら、今のうちに自分で前洗っててください」
「はいはい…」
手早く身体を洗って、司からシャワーをうけとる。
後ろで司がごそごそと動いているのに気付いて振り向くと、こちらに背を向けて身体を洗っている。
「…洗ってやるって言ったのに」
「俺はいらないって言いました」
たしかに言われたが、だからといってこの距離で黙って見ていられるほど大人ではない。
「…わっ!?」
後ろから抱きしめて、油断した司の手からスポンジを奪い取る。
「人の親切は素直に受け取るもんだぞ?」
うなじに口付けて、手は首から鎖骨、胸へと滑らせる。
実際はもうほとんど洗い終わっていたのだろう。泡だらけの身体を掌でなでていく。
「ひゃ…親切、じゃないっ…」
腕から逃げ出そうとする司の腰をしっかりと抱き、胸を掴もうとしたが、泡で滑ってうまくいかない。
それでも司が小さく声を出したので、ボディソープを手にとって撫で回す。
硬く立ち上がった突起をつまむと、確実に高い声が響く。
「んぅ……やだ…」
手を押さえつけられて、仕方なく胸を弄ぶのは諦める。かわりのそのまま下に滑らせて、腰の細さを確かめるように掴んだ。
そのまま右手を太ももの間にすべりこませて、恥丘を蓋う茂みを指で梳く。
「ちょっ…先生!」

* * * * *

とりあえずここまで。
いっつもエロはあとから投下で申し訳ないー…
612 ◆z1nMDKRu0s :2005/08/02(火) 22:17:51 ID:XZs5JPwC
いろいろあったんだな司タンも
泣けてきた(つД`)
でも悶えた
JG
涙で反転しちまったよ
613名無しさん@ピンキー:2005/08/03(水) 12:55:33 ID:Zpk8AXUr
>姫
過激なおなごですなw

>入浴司
いいねえいいねえ
614名無しさん@ピンキー:2005/08/03(水) 17:39:44 ID:HtWgft5F
凄すぎてGJとしか言えない…

飽きたなんてとんでもない。もっと続きを読んでみたいです。
そちらの都合もあるでしょうから、無理にとは言いませんけど
615司3 ◆aPPPu8oul. :2005/08/03(水) 23:51:33 ID:ldmyos1H
ひゃっほう!まだ待っててくれる人がいるのか!とテンション高めに登場。
わざわざ風呂で実験したわりに生々しくない後半投下。

* * * * *

床に手をついて身体をねじろうとした司の上体が傾く。手が滑ったらしい。
それをそのまま胸で受け止めて、右手はさらに奥へと指を動かす。
「…っは…ぅ」
すっかり身体を預ける格好になった司は熱くて、思わず耳にかじりつくと可愛い声で鳴いた。
硬く立ち上がった雄が押し付けられているのに、司はとうに気付いているはずだ。
「……可愛いな……」
柔らかなひだをひとしきり撫でてから開かせて、その真ん中で指の腹を上下させる。
舌は石鹸の香りがするうなじを往復させている。
「ふぁ、ん…っ」
陰毛が泡立って、しゅくしゅくと柔らかなを音を立てる。
滲み出した蜜をからませて、陰核を擦る。指の腹で、ぬるぬると、優しく、もどかしく。
「ひあ…や、やだ、先生っ!」
浴室はよく声が響く。司の耳が羞恥に染まっている。
もう逃げ出せないだろう。腰を抑えていた手で再び胸をもみしだく。
「あ、は…はぁ…」
かすかに震える彼女の耳元で、何を囁こうか。
「…手、届かないから足は自分で洗えよ?」
「…っサド!変態っ!」
叫ぶ司の一番感じるところひっかいてやる。サドらしく、ちょっと強めに。
「ひ、やぁっ!」
ビクン、と身体が跳ねて、それからぐたりと身体を預けて、肩を上下させる。
「はぁ、は、はぁっ…」
軽くイってしまったらしい司の足の付け根を、ゆるゆるとさする。
司の粘液とボディソープがまざりあって、太ももの内側をじわじわと愛撫する。
「…は……や、だ…先生…」
手を押しとどめられ、悪戯を諦める。泡を綺麗に落としてやって、頭を撫でる。
「…ん…風呂、入るか」
「…うん…」
こくりと頷く様子が、子供のようで少しおかしい。さっきまで喘いでいたのにと思うと、自制が効かなくなりそうだった。
616司3 ◆aPPPu8oul. :2005/08/03(水) 23:52:36 ID:ldmyos1H
二人で湯船に浸かると、だいぶお湯が溢れた。向かい合うように、司を腿の上に座らせる。
司は躊躇いなく身体を隆也に預けようとしたのだが。
「あ…」
秘裂にあたってぴくぴくと震える肉棒の感触に、思わず腰を浮かせそうになる。
けれど隆也はしっかりと司を抱きしめて、首筋にキスを落とす。
「っ……先生…」
ぴくんと震えた司の口を塞ぐ。
「ん、む…っ」
舌を絡ませるよりも唇を啄ばみあうのが好きらしいと、この間気が付いた。
ときおり舌先でくすぐってやりながら唇を十分に味わうと、非難がましかった目がとろんと溶けてくる。
「んは…ここじゃ嫌か?」
我ながら、ちょっとずるい気もするが、こういうときは真剣に言ってみる。そうすると司は、NOと言えなくなるのだ。
「は…嫌………嫌って、いうか…中にお湯入りそうで……」
恥ずかしそうな赤い赤い頬に苦笑して口付けて、笑う。
「大丈夫だろ。ふたしちゃえばさ」
「ふ、ふたってっ…」
まずは上の口から、と再び唇を啄ばんで、腰を浮き上がらせる。
「ん、んぅっ…んふ…」
達したばかりだから、キスだけでも感じてしまうのかもしれない。力のない手が首に回される。
抵抗がないということは問題ないということだろう、という希望的観測を根拠に、勝手に照準を合わせる。
そのまま少しずつ腰を落とさせていくと、きつくて柔らかな場所に自分が飲まれていく。
びくりと勝手に震える肉棒に合わせて司の身体も揺れる。
「んは……お湯、入るか?」
だらしなく口をあけたまま、無言で首を横に振る。どうやら本当に蓋になったらしい。
最後まで腰を沈めさせると、お湯の中よりも温かくて気持ちがいい。そのうえ、ときおりきゅう、と締め付ける。
「んっ…ほんとに、気持ちいいな、お前の中…」
「や…ぁ…」
少し腰を動かしてやると、司の声が途中で途切れる。水中で軽くなった分、動かしやすくていい。
「ぁ、ちょっと、なんか…お湯、入ってく…ぅ、やぁっ」
首筋を舐め、耳を甘噛みしてやると、高い声が響く。
「…音響は最高だな」
617司3 ◆aPPPu8oul. :2005/08/03(水) 23:53:13 ID:ldmyos1H
「…っやぁ、せんせっ…ん、ぅっ…」
ぱちゃぱちゃと水面が波打って浴槽からこぼれる当たる音がなんともいえない。
不安定な身体を下から突き上げて、さらに水を波立たせる。
「ふぁ、あっ…あんっ…」
何時になくはっきりと声が聞こえるのは、体位や反響のせいだけではなさそうだ。
司の太ももが隆也の腰を挟んで、それと同じように膣が肉棒を絞る。
「…っん…イイか?司…」
司の腰を動かして少し角度を変えて、Gスポットにあたるように浅い位置を突いてやる。
「んっ、い、いよぉっ…あ、あっ…」
泣くとうか、鳴くというか、そんな声を耳元で聞かせられたら、興奮しないわけがない。
はやる気持ちを抑えて、ラストスパートへの体勢を整える。
「…は、そっか…ちょっと身体、離して、そう…手はこっち…」
「ん、はいっ…」
腰を動かしやすいようにと指示すると、司は実に従順にそれに従う。
これから自分がどう乱されるのか、わかっているのだろうか。
「…いくぞ…」
ぐ、と司の腰を沈ませて、いっきに最奥までつきたてる。
「っひゃあっ…!」
びくり、と司の背がしなる。子宮口に当たったようだ。
「な、なんか、今のっ…奥に」
不安そうな司の髪を梳いてやる。簡単に腰が浮いてしまって、なかなか難しそうだ。
「大丈夫…ごめんな、ちょっと急ぎすぎた…」
「う、ん…大丈夫、だから……」
あまり従順すぎると、不安になるというのもわがままな話だろうか。
いや、先ほどまでの会話で、彼女が無理をしているのではという疑惑が浮かぶのは仕方ない。
「…嫌だったら、ちゃんと言ってくれよ?」
「………嫌だったけど」
司の手が隆也の髪を撫でる。今までにないほど、色っぽい表情で。
「…今は、してほしいから」
溶け出しそうに熱い膣の中で、肉棒が跳ねる。
「は…まいったな…」
618司3 ◆aPPPu8oul. :2005/08/03(水) 23:53:45 ID:ldmyos1H
ほんとに、余裕がなくなりそうだ、と呟いて。
さっきと同じことを繰り返さないように、調整しながら腰を振る。
「っん、あ……あ、はっ……」
下から突き上げるのにあわせて、司も自分から腰を振り始める。
「ふぁ、あ、あっ…せんせっ…」
切なげな声と水音が響いて、小さな胸が揺れる。
腰を沈めようとするたび下腹部に力が入り、肉棒への締め付けが強くなる。
「ん、司…っ」
「あぅ…んっ……せん、せぇ、だめ、なんかっ…」
隆也の胸に置かれていた手が軽く握られる。
「なんか、いつもよりっ……あ、いっ…ちゃ…!」
「はっ…ん、いいぞ…俺も…」
司の腰を掴んで、何度押し開いても締め付ける膣肉をこすり上げる。
そのたびに快感が駆け抜けて、頭の中が白くなっていく。
「あっ……い、くっ…あ…あぁあ…っ!」
絶頂を迎えると同時に肉棒を強く締め付ける膣の動きにつられるように、最奥に熱く滾った精液を放つ。
「っく、は……はぁ…」
最後までしぼりとろうと膣が収縮する感覚に追い討ちをかけられながら、倒れ掛かってくる司の身体を抱きとめる。
「はぁ、は…は…」
息をするたびに上下する肩を抱いて、上気した滑らかな頬にキスをする。
「ちゅ…ん……司…好きだ…」
「は、うん…先生…」
少し身体を起して隆也を見つめた司の口からは、少し意外な言葉が出てきた。
「…ありがと…」
「……なんか、照れるな…」
照れくさそうに笑って、司の頭を撫でる。同じような笑いを浮べて、司も隆也の髪を撫でる。
「俺、先生を好きになってよかった」
はにかみ笑いがたまらなく愛しい。
「…嬉しい事言ってくれるな、この口は」
軽く触れるだけのキスをして、少しの間見つめ合って、また笑った。
司の腰を浮かせて引き抜くと、ぶわりと湯の中に白いものが混じる。
619司3 ◆aPPPu8oul. :2005/08/03(水) 23:55:26 ID:ldmyos1H
「…とりあえず、もう一度身体洗うか…」
「…うん…」

それからまた騒がしく身体を洗いあって、髪を乾かしながら隆也のアルバムを見て笑いあって。
…二人仲良く風邪をひいたというのは、また別のお話。

* * * * *


読んでくれる人が読みたい!と言ってくれるうちは書きたいとも…
ただ書くほうのネタがあまりないので次投下するとしたら司と女の子の百合モノになりそうなんだがおk?
620 ◆z1nMDKRu0s :2005/08/04(木) 01:02:05 ID:MejEFg9A
むしろ大歓迎
621名無しさん@ピンキー:2005/08/04(木) 02:20:08 ID:/p4RT97M
百合はちょっと…
622名無しさん@ピンキー:2005/08/04(木) 04:37:29 ID:RmRkSkuC
自分はわりと何でもいける

GJ!
うん
湯、入るよなw
623名無しさん@ピンキー:2005/08/04(木) 11:47:01 ID:R4Wb5zmc
>>619
おk
624ナサの人:2005/08/04(木) 13:07:13 ID:RmRkSkuC
狼少年が来ましたよ
625イヴァン辛抱する1:2005/08/04(木) 13:08:38 ID:RmRkSkuC
とある王国。
このあたりでは一番豊かな国であるが、当然ながら、国境紛争貿易摩擦不平分子飢饉王権と教会の権力抗争と、ありがちな火種を周辺国同様に抱えている。
だがここ2年弱ほどは平和な、とりあえず大過なき日々が続いていた。

国王夫妻の頭痛の種だった、有能だが女癖に問題のあった跡継ぎの王子イヴァンは先月初めに妃を娶ってようやく身を固め、ますますめでたい今日この頃。
あれだけいい加減な男だったのに妃は随分お気に入りらしく、女漁りもぴたりとやみ、夫婦の仲は睦まじい。
しかもこの妃は清楚な雰囲気の美女の上、若い身空でしっかり者という事で臣民からの評判も悪くない。

なんの不満もない状況のはずだったが、老王の眉間には、このところなぜだか常時縦筋が刻まれていた。



イヴァンは近従を連れ、王宮の、冬枯れをはじめた中庭の通路を歩いていた。
婚礼以来なにかと忙しくて、ここ二日ほど自分の離宮には戻っていない。
だがそれも今日までの話、今からいそいそと馬をとばして我が家に戻るつもりだ。

彼が戻ればナタリーがさぞかし喜ぶことだろう。

抱きついてくる彼女の暖かみを想像しその後二日ぶりの寝室での彼女の歓迎ぶりを妄想したりしてにんまりなんかしちゃったりして、
まさに蜜月の夫の気分を遺憾なく満喫していた彼の耳に、突如不吉な声が轟いた。

「ここにおったか、イヴァン!」

イヴァンは聞こえないふりをし、足を速めて行き過ぎようとした。
だが、回廊の柱の影から現れた父王はそうはさせじと素早く息子の袖を掴んだ。
年を取ってもこの父はかつては戦場では武勇を謳われた騎士だったので、いったんがっちりと捕まると若いイヴァンでも振り解くには往生する。
うかつだった。
イヴァンは後悔した。
王の執務室から離れた道を辿ったつもりだったが、最近父母を回避しているイヴァンの行動はしっかり分析されていた様子である。

「王妃のところへ行くのか?よしよし、わしも一緒に」
誰が、とイヴァンは思ったが口角を持ち上げて愛想よく笑ってみせた。
「退出のご挨拶だけです。父上のところにはその後…」
「ではちょうどいっぺんに片付いて良いではないか。さあ、ゆくぞ」
王はイヴァンの袖を掴んだまま、年寄りとは思えぬ速度で城の奥の階段に向かって進みはじめた。
二人の従者たちが慌ててその後をついて走った。

イヴァンの母、つまり王妃の居室は城の奥棟の二階にある。
イヴァンを掴んだ王が、扉を開けた侍女を突き飛ばさんばかりの勢いで部屋に入ってくると、王妃は喜色を満面に浮かべて椅子から立ち上がった。
「まあ、イヴァン!よく来てくれましたね」
王は得意げに胸を反らした。
「うむ。逃げようとしておったのをわしがこの手で捕まえた。これ、お前たち。よいと言うまでは部屋を出ておれ」
自ら侍従や侍女を追い出して扉をがっちりと後ろ手に閉めると、王の顔はみるみる苦虫をかみつぶしたようなそれに変化した。
「イヴァンよ。そこに座れ」
「そうですよ。さあ、おくつろぎなさい」
王妃の指さした華奢な椅子に仕方なく腰をおろしつつ、イヴァンはくつろぐのは無理だと考えた。
王の顔は屋上屋根のガーゴイルにそのまま髭を生やしたようだし、王妃の顔はこれから息子に泣きつき掻き口説く楽しみに輝き渡っている。
父王は王妃を娶ったのが遅かったから実際若めの母なのだがそれでもいつもより確かに十歳は若返ってみえる。
そんなに興味のある話題なのか。
イヴァンは心中ため息をつく。

「他ではない。お前の妃の事だが」
王が重々しく話し始めたのを、イヴァンは急いで遮った。
「あれは元気ですよ。先日も私と一緒に遠駆けを…」
6262:2005/08/04(木) 13:11:43 ID:RmRkSkuC
「乱暴者のお前と遠駆けですって?」
瞬時に青ざめた王妃が叫んだ。
「なんて危ない!イヴァン、とめなくては駄目じゃないの」
「いや、ですがナタリーの馬術は私と変わらぬくらい…」
「あれが元気なのはわかっておる。名手のお前についていけるほど乗馬が得意な事もな」
王は唸った。
「わしの耳はよく聞こえるのだ」
館に親父の密偵がいるな、とイヴァンは内心不機嫌になる。
戻ったら洗い出しに力を注がねば。

「でな、イヴァン。それでわしらは余計に心配なのだ」
王はイヴァンの肩に手をかけた。
「それほど元気で活発だというのに、あれにはまだ、懐妊の兆しはいっこうにないのだろう?」
王妃も熱心にイヴァンを見つめた。
イヴァンは心底うんざりした。
案の定この話題だ。
「まだです」
声がぶっきらぼうになったが、気にしてはいられない。
思い起こせば、すでに婚礼前から父母との間でこの話題が頻出していたような気がする。

父王は若い頃から女っ気もなく戦場に明け暮れ、イヴァンの母を王妃として娶ったのはすでに中年を越えた頃であった。
他国から娶ったとはいうものの、この国の王室出身の母を持つ妻とはかなり濃い血縁関係にあったためか、なかなか子供に恵まれなかった。
やっと生まれた王子も次々と夭折し、イヴァンは正式には王子としては三番目になるのだが、無事に育った息子は彼一人であって他の四人は全て王女。
しかもイヴァンの姉妹たちは全員、持病や生来の病弱でたびたび床に伏せる、という事情があった。
息子と違って堅物の父王はその身分にも関わらず愛妾を持たなかった。
実際、跡継ぎの心配のため王妃以外の女を持つ気にもならなかったのだろう。イヴァンとは別の意味で王族には珍しい男である。
そのような苦難の時期を乗り切ってきた老王には、この、唯一逞しく育った息子が若くして無事に妃を得たからにはぜひとも言って聞かせたい事があるのだった。

「イヴァン、お前」
父は息子を凝視した。
「まだ早いと思って、果たすべき努力を怠っておるのではなかろうな」
イヴァンは首を振った。
「ご心配には及びません」
「心配にもなります」
王妃がため息をついた。
「昔の私同様、早く身ごもらないと、周囲にせっつかれてつらい思いをするのはナタリーなのですよ、イヴァン」
せっついているのは自分たちだろう、と、イヴァンは内心突っ込んだ。
が、口に出してはこう言った。
「婚礼からたったひと月しかたっておりません。ごちゃごちゃとうるさく言うのはやめていただきた」
「たったひと月だと?ふん!」
イヴァンの言葉を遮って王が大声を出した。
「しらじらしい。その前からお前はあれを好き放題にしておったろうが」
イヴァンは思わず絶句した。
「そうですよ。神様のお恵みで嫌われもせず無事に妃にできたから良かったものの、イヴァン、お前のそういうところ、一体誰に似たのかしらねえ…」
王妃が追い打ちをかけた。
「わしには似とらんぞ」
王が再び唸った。
「私も身持ちは堅うございます」
王妃もきっぱりと言った。
夫妻は頷きあい、非難がましい目つきで息子を眺めた。

「…私のかつての行状で、父上母上にはさぞかしご心労をおかけし」
とりあえずこの場をなんとか逃れるしかないと腹を括り、神妙に謝りかけたイヴァンの耳をさらなる怒声が襲った。
戦場で鍛えた胴間声は、油断すると物理的な衝撃を受けてよろめきそうなほどの迫力である。
「わしが案じておるのはそういう事ではない、イヴァン!」
「そうですよ!」
王妃が身を乗り出した。
「お前が、婚礼前からしつこく可愛がっていたにも関わらず、未だにナタリーに子供を授けることができないのが心配だと陛下は仰っているのです。どうなのイヴァン!」
「はあ」
6273:2005/08/04(木) 13:12:21 ID:RmRkSkuC
イヴァンは目を瞬いた。
この二人がどういう思考回路をしているのか、我が実の父母ながらわからなくなる。
「ですがこればかりは…えー、双方の体調や巡り合わせの問題などもあるのではないかと思いますので、焦らずともそのうちに多分…」

「「甘い!」」

王の咆吼と王妃の金切り声が同調した。
鼓膜がつーんとして思わず耳を抑えたイヴァンの肘をむんずと掴み、老王は真剣な顔で迫った。
「わしは子作りでは散々苦労してきた。そのわしの言葉を聞け。良いかイヴァン、王の究極の義務は何だと思う。
民を護る?先祖伝来の領土を拡げる?違う。子孫を残すことじゃ」
もの凄い極論である。
「やっとの思いでお前という元気な王子が授かって」
王妃は泣いている。
「無事に大きくなってくれて、陛下がお元気なうちにとお見合い相手をいくら押し付けてもお前ときたら。いつまでたっても結婚もせずとっかえひっかえの女狂い…」
ちょっと待てオレはまだ23だとイヴァンは主張したいが口を挟む間もなく王が続けた。
「お前が散々女遊びをしておるのを苦々しく思いつつも、止めなかったのはなぜだと思う」
「……さあ」
「わしとこれは」
王は王妃に顔を向けた。
「血が近い。その不都合が子作りにも影響したのだと、昔侍医どもが言うておった。
…そっちの方面の不都合が一見健康で聡明なお前にも出ておらんとは限らんからな、黙って様子を見ておったのだ」
「そうしたら…案の定でしたわね。ねえ陛下」
「うむ」
苦渋に満ちた表情で国王夫妻は頷きあい、揃ってゆっくりとイヴァンに視線を向けた。

我知らず寒気を覚えたイヴァンに、王は言った。
「お前、あれだけ見境なく女を抱いておって、一度もおかしいとは思わなんだか」
「は?」
王妃がじれったげに口を添えた。
「どの女も妊娠しなかったでしょう?イヴァン」
「…………………」
イヴァンは何度目かはわからないが、またもや固まった。
確かにナタリーに出会うまでは、素人玄人生娘人妻年上年下お構いなく、相手の顔どころか数すら覚えてないくらい女と遊んできたのだが、誰も妊娠しただのあなたの子供ができただのと、事後に彼に言ってきたことはない。
だが。
この、跡取り息子が関係した女の後日を一人残らず調べ上げているらしいめちゃくちゃ暇…いや、恐ろしく物好き…いやいや、はっきり言って過干渉極まりない国王夫妻といえども把握していない事がただ一つある。
イヴァンは、確かにいいわけのきかないくらい女癖が悪かったのだが、誰彼かまわず最後に、まあそのつまり、中で発射した事はなかった。
よっぽどせっぱ詰まっていたか、体調が悪かったか、はたまたナタリーの場合のように相手も相手の躯も非常に好みでとことん楽しみたくなったかのいずれかで──。
(……)
イヴァンのこめかみから汗が伝わり落ちた。
──に、しても確かに。
やはり、父母の指摘をばかばかしいと切り捨てるには少しためらわざるを得ない。
ナタリーが知ったら口を利いてくれなくなること確実だが、思えば結構発射している、かも知れない。
なにせ数が数だから。

その様子を見ていた父王が肩をすくめた。
「見ろ、王妃よ。思い当たる節があるようじゃ」
「情けない子ねえ。本当に、たった一人の元気な息子だと思ってこれまで甘やかし過ぎたんですわ」
王妃はハンカチで上品に鼻をかみ、思い直したように続けた。
「…それでね、イヴァン。侍医長のポッシュの言うには、いつまでもナタリーが懐妊しないのはあの子の実家の父母どちらの血筋から見ても、たぶんお前のほうに問題があるんじゃないかって」
どこまで自分たちのプライバシーが王宮にだだ漏れになっているのかと、イヴァンの頭はずきずきし始めた。
王がしんみりと言った。
「お前も王家の血の因果でわしに似て、まあ、この際だから腹を割って話すがなイヴァン。やや子種が薄い傾向にあるのではないかとポッシュは憂いておる」
このまま椅子を蹴倒してこの場から脱走できればどんなに気分爽快だろうとイヴァンは考えたが、その考えを察したらしい王妃が椅子の肘掛けに手を置いてじぃっと彼を眺めた。
「しっかりとお聞き、イヴァン。これは大事な話なのよ」
「その通り。お前たちだけではない。国の行く末がかかっておるのだ」
6284:2005/08/04(木) 13:13:07 ID:RmRkSkuC


「で」

しばらくしてイヴァンは平坦な声で沈黙を破った。
「つまり、私に何を仰りたいと」
「うむ」
老王は気遣わしげに息子を見た。
「つかぬ事を尋ねるがな、イヴァン──」
イヴァンは肩をすくめた。これ以上どんなつかぬ事があるのか疑問である。

王は非常に言いにくそうだったが、ついに口を開いた。
「──その、あれとは普段、どのくらい…いたしておるのかな」
「……は?」
イヴァンの返事が間抜けなものだったにも関わらず王も王妃も真剣そのものだった。
「どの…くらい…とは…どのくらい、という意味ですか父上」
「うむ。褥を共にする頻度よ。興味本位で聞いておるのではない。そこが肝要じゃ」
イヴァンは無理矢理唾を飲み込み、機械的に答えた。
「決めているわけではありませんが。共にいる時には、まあ、それなりに」
「ふむ。では、週に二度くらいかの」
王の顔は真剣で、跡継ぎ息子をからかっている様子は皆無である。でなければ父といえど許さんと考えつつイヴァンは咳払いした。
「…三度くらいかと」
実はナタリーの都合の良いときには連夜の如く抱いているのだが、そこまで正直に申告する義理はない。
「なんだと」
王は衝撃を受けたように唸った。
「よいかイヴァン、これもかつて侍医がわしに言うた受け売りだが、子作りの目的に欲は厳禁ぞ。度が過ぎると一回のうちの種がますます薄くなるのだ」
「陛下の仰る通りです。イヴァンや」
王妃も眉をひそめた。
「夫婦睦まじいのは良い事ですが、それもこれも、まずは和子をなすという王族の義務を果たしてからにおし」

「義務?」
イヴァンはもはやまともに聞く気にすらならなかった。
「ナタリーを義務で抱かねばならぬのですか?」
「その通り」
王の声は急に威厳と重みを増した。
「王として命ずる。子孫繁栄のため、しばし王宮に留まり禁欲せい。妃の元に戻るのは三週間後じゃ」

イヴァンはついに椅子を蹴倒して立ち上がった。三週間と聞いて形相が変わっている。
「従いかねる。オレはオレの家に戻る!」
我侭男の地金剥き出しに口ぶりをがらりと変えて大声で怒鳴り、イヴァンは踵を返して扉に突進した。
優美な彫刻が施された扉を蹴って開けたところで彼は立ち止まった。
衛兵が十数名、緊張加減の面持ちで階段ホールへの廊下を分厚い胸で塞ぐように列をなして居並んでいる。
素手だが屈強な男たちばかり。
いかな成人男子でも一人では突破のしようがない。

その全員が父直属の精鋭である事を確認し、イヴァンは腕を組んだ。
口をひん曲げ、彼はゆっくり振り向いた。
「……本気のようですな、父上」
「ここはわしの城だからな、イヴァン。客は主人の言う事を聞いておとなしくしておるものじゃ」
王は王妃と腕を組みながら、してやったりというふうに、初めてにやりと笑った。

6295:2005/08/04(木) 13:13:44 ID:RmRkSkuC

……イヴァンがかつての居室に閉じこめられ、
父の王宮に無理矢理留め置かれて十日が過ぎた。

彼とてむざむざと軟禁されていたわけではない。
なんとか隙を見て逃げ失せようとしたのだが、昼も夜も、鉄壁の警備ぶりには隙がなかった。
廊下ばかりか窓の下の、むかし夜遊びの際に利用した細い石畳の通路までちゃんと完全武装の衛兵が二十四時間、交替で見張っている。
食事を運んでくるのも年輩の女官などではなく頑丈そうな兵士だし、相当警戒されている様子である。
国王夫妻の懸念は自分たちのかつての苦悩を反映した真剣なもののようだったが、はっきり言ってこの処置は新婚ほやほやの我儘息子には迷惑千万なだけだった。

イヴァンは檻の中の熊さながら、自室の床を円を描いて歩き回っていた。
考えれば考えるほど腹が立つ話である。
種が薄いのなんのと、調べもしないで無礼きわまりない話だ。

「待てよ」
イヴァンは立ち止まった。

独身の頃も三日とあげず女に触れていたのではあるが、二度三度と続けて抱いた女はいない。
ドライというかいい加減というか、一旦欲望を満たすとすぐにほかの女に流れていたので、考えてみればナタリーが、彼が継続的な関係を結ぶ初めての相手なわけだ。
しかも、もう浮気はしないとイヴァンは彼女に約束した。
たとえ子種云々が本当だったとしても(父の話だと可能性は高いらしいが)、彼女の都合や、例えば先日の如く仕事で抱けない夜は今後いくらでも訪れてくるわけである。
いくらなんでも、婚礼からわずか1カ月でこのように強引に隔離される事はないだろうと思う。
彼は23で、妃に至っては18そこそこで、ややこしい血のしがらみもなく、40の坂を越してようやく血族から妃を娶った父とは全く事情が違うのである。

──やはりあの無闇にせっかちな両親が悪い。

余計頭にきたイヴァンは不毛な旋回運動を再開した。
あれから何日だ?
十日だ。
彼が戻らず、ナタリーはさぞかし心配していることだろう。
彼女とこれほど長い間離れていた事はまだなかった。

…そう。
妃が心配する、とイヴァンが抗議すると、
「わしの企みに抜かりはないわ。お前が流行病にかかったゆえ治るまで心配するなとあれには言うておいた、安心するがよい」と父王は素早く答えた。
ではせめて彼女に手紙を届けてほしいと主張すると、
「何を書くかわかったものではない」と拒否された。
部屋に閉じこめられていては退屈すぎて心身とともに頭が腐りそうだ、と嫌がらせを言うと、
「それはいかんな。…おお、ちょうど良い機会じゃ。この際将来のため、みっちりと治世の勉強でもしておけ」と山のような勅令集に書物に地図に統計資料に議会の記録が届けられた。
広い執務机の表面が埋め尽くされ、載りきらない書類が周囲を即席の峻険と化してとり囲まんばかりの量である。
皮と石灰と埃と湿気の入り交じった古紙独特の匂いが部屋一面に立ちこめ、一部をめくって見てみると、父や祖父の代のものばかりではない手ずれた資料がかなり混じっているらしい。
王の命でとにかく一切合切持ち込んだに違いない。
史料編纂の係官ではあるまいし、九十年以上も前の先祖の業績を詳しく知って今の自分に何の意味があるのかイヴァンにはさっぱりわからない。

しかもこの文書類は日々増殖を重ねている。
跡取り息子が王宮にいる間に代理としてこき使って楽をしようと思いついたらしい父王が、一週間ほど前から、認証決裁の必要な政府の書類を回し始めたのだ。
「わしももう年じゃでな。ああ早く楽隠居がしたい」
王はさも弱々しげに呟き、言とは裏腹な強い視線でイヴァンをじろりと睨んだ。
「それゆえ早く孫の顔が見とうもなる。ここが辛抱じゃ、逃げるなよイヴァン」
6306:2005/08/04(木) 13:14:19 ID:RmRkSkuC

イヴァンは歩きまわりながら父の顔を思い出してムカムカし、机の傍を通りかかるたびに掌で重要書類の山を乱暴に払い落とした。
机の角を中心にした床に円形に羊皮紙が散らばり、手を伸ばしても山に届かなくなって益々イライラが募りはじめた頃、扉の向こうから聞き飽きた武骨な男の声がかけられた。

「イヴァン様。本日の書類をお持ちしました」

「要らん!持ってくるな!」
イヴァンは怒鳴ったが、扉はさっと開き、大きな書類箱を抱えた衛兵長と、事案集らしき綴りの束を捧げ持った小姓が入ってきた。
「では替わりに、すでに決裁がお済みの書類を戴いてまいり…」
そこまで言って衛兵長は床一面に派手に散らばった羊皮紙の束を見渡して語尾を濁した。
脇をむいて小姓に言いつける。
「…お集めせよ」
小姓は頷いて本を置き、丁寧に床の書類を集め始めた。

イヴァンはふてくされ、足音荒く執務机の椅子に向かうと、どかっと腰をおろした。
机の上は見飽きた書類の山ばかりなのですぐに目を逸らし、見るともなく、作業している小姓の小柄な背に雑に視線を流す。

その目が細まり、釘にでもひっかかったように視線が固定した。
瞳の色が鮮やかさを増し、急激に活き活きとした表情を取り戻す。
イヴァンは素早く足のつま先に体重をかけ、執務机に肘をついた。
獲物を発見した猫そっくりの体勢である。

肘をついた両手を組み、しきりに指を捻りあわせながら彼はちらりと、手持ちぶさたに立ちつくしている衛兵長を横目で眺めた。

イヴァンはいきなり大声を出した。
「いかん」
勢い良く立ち上がり、彼は大きな執務机を回ると散乱した書類に近づいた。
小姓の傍らに片膝をつく。
「この中に重要な命令書があったのを忘れていた。オレも手伝う」
「イヴァン様、そのような手伝いでしたらこの私が!」
世継ぎの王子を止めようと慌てて巨大な体をかがめかけた衛兵長をイヴァンは怒鳴りつけた。
「極秘書類なんだ。お前は見てはいかん。──教養があり、字が読めるからな」
「は…」
イヴァンは小姓に顎をしゃくった。
「とるにたらんこの者ならば平気だ。全部集めたら封をして持たせるから、そうだな、大物のお前は廊下に出て待っていろ」
「はっ」
プライドをくすぐられ、必要以上に表情を引き締めた衛兵長は立ち上がり、見事な敬礼をした。

彼が出ていく後ろ姿を見送っていたイヴァンは、扉がしまるやいなや傍らの小姓に飛びついた。
「ナタリー!」
「しっ!」
小柄な小姓…いや、彼の妃は急いで夫の腕を押しとどめ、わざわざ伸び上がって廊下の気配を窺った。
衛兵長の戻る様子のない事を確認し、彼女は室内用の小姓帽にすっぽり覆われた頭を戻して褐色の瞳を向けた。
イヴァンはナタリーを抱えるようにして立ち上がった。
「…イヴァン様、ご無事で良かった!お元気でいらっしゃるのね?
やっぱり流行病なんかじゃなかったのね?とてもとても心配したのよ!あなた一体何をなさったの?
いくら陛下にお願いしても取り次いで戴けないし、お手紙を送ってもあなたったらお返事もくださらないし!
どうしてこんな、衛兵に見張られてお部屋に閉じこめられていらっしゃ…」
堰を切ったようにナタリーがまくし立てるのをひき寄せて、彼は一言も言わずにその唇を塞いだ。
喋っているところにいきなりキスされて身をよじった彼の妃は、だがすぐに肩の力を抜き、イヴァンの腕におとなしやかに両手を絡めた。
「ん…」
二人は甘く啄み合い、再会の儀式を心ゆくまで行ってから、少し躯を離した。
6317:2005/08/04(木) 13:15:05 ID:RmRkSkuC
イヴァンの明るい色の目がナタリーの怪しい衣裳に向かった。
普段のドレスとは全く違う、しゃんとしたハリのある生地でかっちりと仕立てられた胴衣の喉元に覗いた粋な芥子色のスカーフ。
短剣なしのベルトを巻いた腰から下は脚に吸い付く細めのズボンと男物の短靴。
毛織の室内帽を見るまでもなく王宮仕えの小姓そのものの姿である。
「…なにやら見覚えのある格好だ」
「そうなの」
ナタリーは、キスのために紅みの冴えた唇を綻ばせて微笑した。
「見覚えがおあり?」
「覚えてるとも」
あの時は夏だったから今着ているような冬用の上着ではなかったが、彼女がかつてナサニエルなどという男名を称してイヴァンの小姓に潜り込んだ時の格好そのまんまである。
イヴァンはじろじろと妃を眺め回した。
「だがあの時はこんな帽子は被っていなかった」
「だって…」
ナタリーは帽子をとり、頭に巻き付けている髪を露にした。
つやつやした金褐色の髪の毛がいく筋もこぼれ落ち、細い肩に流れてうねった。
端麗だがきりっとした表情の顔だちが豪華な髪で縁取られた途端に繊細な艶かしさを放ち始め、イヴァンは納得した。
これでは立ち居振る舞いがどうのこうのという前に、即座に女と見破られてしまうに違いない。
「…せっかくここまでまた伸ばしたのに、今回は切るわけにもいかないでしょう?」
ナタリーは帽子を小脇に抱え、イヴァンの腕を引っ張った。
「すぐこちらに来てなんとかあなたにお会いしようとしたけれど、誰も私を通してくれないの。これならと思って…男のふりは昔から得意ですもの」
一緒に椅子に腰掛けて、ナタリーはじっと彼を見た。
「…説明してくださる?」

イヴァンがかいつまんでいきさつを説明する間、ナタリーは黙って聞いていた。

「…というわけだ」
語り終えたイヴァンは立ち上がった。またもや腹が立ち始めたのだ。
「あの短絡親父め。母上も母上ならポッシュもポッシュだ。誰も止めようとしないとは」
「イヴァン様」
穏やかな声に毒気を奪われてイヴァンはナタリーを見下ろした。
じっと彼を見上げているナタリーの長い髪に窓からの陽射しが反射して、古くさい書類ばかり見ていた視神経が癒される心地がした。
こうして見ると、この女はやはり結構な美人だなと、彼は一瞬怒りを忘れて内心そう思った。
くっきりとした頬から顎の線も鮮やかな唇も白い肌も、暖かみのある褐色の瞳のせいで可憐な印象がある。
そのくせ、小姓のかっちりとした胴衣をおそらくぎりぎりまで内側からおしあげている胸とそこはたぶんぶかぶかのウエスト部分は、
熟知しているだけにリアルに曲線が想像できて、なまじ普段ドレスで強調されているよりはるかに色っぽかった。
腰は隠れていて見えないが、上着の裾から流れ出しているすらりと長い脚のラインが美味そうである。
「…なんだ?」
イヴァンはナタリーの傍らに身を屈めた。
「では、まだしばらくはお戻りになるわけにはいかないのですか?」
「うむ…」
イヴァンはナタリーをじろじろと見た。そういえばもう二週間近く抱いていない。
「あの思い込みようではそうなるだろうな。三週間とあの糞親父は言っとった」
ナタリーは悲しげな表情になり、イヴァンの腕にそっと額をあてた。
「……再来週までお会いできないの?」
イヴァンはその頬に反対側の手を滑らせた。
「…なあ」
顔をあげたナタリーは、夫と視線が合うと少しうさんくさげに瞳を細めた。
「ナタリー…」
「…イヴァン様」
「ん?」
「……変な事考えてらっしゃらない?」
6328:2005/08/04(木) 13:15:41 ID:RmRkSkuC
「察しがよくて助かるぞ、我が妃よ」
イヴァンはにこやかに躯を起こすと、ナタリーの腕を掴んで立ち上がらせた。
「親父が禁じたのは三週間だが、まるまる二週間オレたちは離れていたんだ。これだけ辛抱すれば充分だと思わないか」
「でも」
慌てふためいたナタリーは引っ張られている腕を抜こうとした。
「し…寝室は廊下の向かい側でしょう?衛兵がいるわ」
「誰が寝室に行くと言った」
イヴァンは重要書類を踏んづけて、まっすぐに巨大な執務机に向かった。
片腕を振り回して積み重なった羊皮紙の束を払い落とし、身を乗り出して滑らかで重厚な表面を確保する。
「あの、まさか」
ナタリーが怯えたように囁いた。
「本当に察しがいいなぁ、妃よ」
イヴァンはにやりと笑い、素早く彼女の胴に腕を巻き付けた。軽いので、半分放るように机の上に抱き上げた。
そのままイヴァンが押し倒すと、ナタリーは真っ赤になって抵抗した。
「絶対にイヤ!こんなところ!」
「寝台ならいいのか」
イヴァンが彼女の襟からスカーフを抜き取りながら尋ねると、ナタリーはさらに赤くなって口ごもった。
「……………はい」
思わずちょっと手を止めて、イヴァンは笑み崩れた。
「正直でいい」
「だって、イヴァン様ったらいつも変な場所で私を──」
「しかしだ、ナタリー」
イヴァンは彼女の耳元に囁いた。
「寝台はだめだ。これからするのはいつもの愉しい行為じゃない。仕事だ。義務だ。そうだろう?」
「え」
ナタリーがびくっとしてイヴァンに視線を向けた。
「国のために子作りせねばならん。いいか、今回はオレたちは嫌々やるんだ。目的にはふさわしい場所じゃないか」
そう言いつつもイヴァンの顔がいつものにやにや笑いを浮かべているのを見て、彼女は眉をよせた。
安心していいものかどうか迷っているという風情だ。
「仕事なんだから妖しげな声は出すなよ。お前がここにいることがバレたら厄介だ」
「イヴァ──」
イヴァンはナタリーの腰を抱き、抗議の声を唇で塞いだ。
633名無しさん@ピンキー:2005/08/04(木) 13:16:39 ID:RmRkSkuC
そういうわけで珍しく『以下続く』。

後半はたぶんエロエロ。
634名無しさん@ピンキー:2005/08/04(木) 14:35:09 ID:vgZUy0Fb
めっちゃ笑かしてもらいました(ノ∀`)
635 ◆z1nMDKRu0s :2005/08/04(木) 14:42:26 ID:MejEFg9A
魔法陣グルグルに出てきた国王並に頭の弱い方をありがとう
禿げしく笑いました
636司 ◆aPPPu8oul. :2005/08/04(木) 18:53:24 ID:bVsW2Vvn
>633
楽しく読ませていただきました。
なんというか、それに尽きる。続きをキラキラ(ギラギラ)した瞳でお待ちしております。


百合モノ書き始めたんだが嫌いな人がいるようなので…
前置き書いてスルーしてもらえば問題ないかな?
…というか、あんまりエロくならない悪寒。
637 ◆z1nMDKRu0s :2005/08/04(木) 19:02:13 ID:MejEFg9A
なんだぁ〜
そんなことで悩むなや
酔っ払いを満足させろ〜
お前ならできれや〜
638百合司 ◆aPPPu8oul. :2005/08/05(金) 01:01:53 ID:HiTWzqJB
うぇーい。酔っ払いを満足させる心意気で投下するぞー。
いつものことながらロクに推敲なんざしてないぞー。

百合はちょっと…な方はタイトル↑で11レスほど落としますので百合をNGワードに入れてください。

* * * * *

「ん?あれ…三崎さん?」
夏休みの繁華街、学生ばかりが目に付く中で、ふと司の目に入ってきたのはクラスメイトの三崎ゆい…が、男二人に絡まれているの図。
ナンパだろうか、と思って見ていると、男がゆいの腕を取って無理やり連れて行こうとしている。
おとなしいゆいのことだ、断りきれないのだろう。
とっさに歩み寄って、声をかけた。
「何やってんだ?アンタら」
男二人は司より少々上背があるが、臆することなく近寄ってきたためか簡単にゆいの手を離す。
「お前こそ何なんだ?」
ふりかえった男の間からこちらをうかがっているゆいが、ほっとした表情をしているのが見える。
「…高槻く…」
ゆいの台詞をさえぎって、目配せして手をとる。
「恋人だよ。ゆい、お前ぼーっとしてんだから一人で歩き回るなっつったろ?ほら、いくぞ」
言い切ると、男たちも人ごみで騒動を起す気はなかったらしく早々と引き上げた。
それでも怪しまれるとマズイのでゆいの手を握ったまま、しばらく歩く。
「…と、この辺でいいか。大丈夫?っつか、余計なことしちゃった?」
「う、ううん、ありがとう。どうしようって、ほんと、困ってたの。ありがとうね、高槻君」
手を合わせるゆいの仕草はとても可愛い。本当に男だったら、こんな子を彼女にしたいなぁと思わせるような少女だ。
「いや、たまたま通りかかっただけだしさ。喧嘩になってたら負けてただろうけど」
笑って言うと、ゆいもくすりと笑う。
「あ、ねぇ、高槻君、今から時間ある?」
携帯で時間を確認するが、実際は時間など何時でも良かった。どうせ一人でふらりと買い物に来ただけで、特に用事もない。
「ん?あるけど…なんで?」
「お礼したいの。マックでいい?」
すぐそこにあるファーストフード店を指差したゆいに、思わず手を振る。
「いや、いいよ別に…たいしたことしてないし」
「いいから!…高槻君に聞きたいこともあるし…ね?」
ぼーっとしているようで押しが強い。だからクラス委員などやっていられるのだろうな…と思いながら、結局マックに足を踏み入れた。
二階席の隅でシェイクをすすり、ぼんやりと街行く人々を見る。
さっきからゆいは何か言いたそうにしているのだが、言い出す気配がない。
639百合司 ◆aPPPu8oul. :2005/08/05(金) 01:02:26 ID:HiTWzqJB
このままシェイクを飲みきって家に帰ろうか、と司がぼんやり思ったときだった。
「…あの、ね。高槻君って、彼女とか…いるの?」

おもわずシェイクを吹いた。
いやまさか。たしかに女の子にはそれなりに人気があるが、まさかゆいが。隣のクラスのあいつと付き合ってるんじゃなかったっけ。
そう思っていると、ゆいが慌てて言葉を継ぐ。
「あ、あのね、違うの!あたしじゃなくて、友達がね…高槻君のこと知りたいって」
口の周りを拭いて、なんとか落ち着く。彼氏ならいるけどな、しかも先生、という内心はおしとどめ。
「…いないよ。でなきゃ一人でこの辺ふらふらしてねーって」
「…あ、そっか、そーだよねー。うん、そっかー…」
わかりやすい回答のはずなのに、ゆいの納得の仕方はどうもおかしい。
次は何を言ってくるんだろうと思ってシェイクをすすると、またもや爆弾発言。
「…じゃあ、三宅先生と付き合ってるってほんと?」
ぶは、とより豪快にシェイクを拭いた。ゆいの方向に飛ばさなかった自分をほめつつ、げほげほとむせる。
「ご、ごめん、あぁぁあの、別に高槻君がホモとかじゃなくて、いや、そうなんだけど、じゃなくて、
だって高槻君が、先生の家に遊びに行ってるって言うから…」
落ち着けない。落ち着けるわけがない。よりによって決定的瞬間を目撃されていたとは。
隆也は気にするなと明るく言ってのけたが、実際にこういう事態に陥ると困るのは隆也も司も同じである。
「…誰だよそんなこと言ったの…」
「え?えーと…見たのは他のクラスの男の子らしいんだけどね、女の子の間ではちょっと噂になってる」
そうだよな、女の子のほうがこの手の話は好きだよな…と思いつつ、どう収拾をつけたものかと思案する。
「…で、三崎さん他女子の意見では俺がホモってことになってんの?」
「え。…わ、わかんないけど、高槻君もてるのに彼女いないし…そういうこともあるのかなって…」
多分これが、クラスの、下手をすると知り合いの女子全員の共通認識で、それこそ下手をすると完璧にホモだと思われているのだろう。
まぁ、それでも構わないといえば構わないのだが、それで男に言い寄られるとなると、少々困る。
ゆいの表情をうかがうと、困ったような表情で一生懸命何かを考えている。
彼女は口が堅いと有名だし、これ以上噂を広めないよう協力してもらいたい。となると、いっそ真実を告げてしまったほうが楽か。
「…残念だけど俺はホモじゃない」
それでも一応、相手の出方を伺う。
「そっか!そうだよね、うん、良かった!友達も喜ぶよ!」
にこにこと、屈託のない笑顔。多分その、司に気があるらしい友人もこんなふうに喜ぶのだろう。
…それはそれで、心が痛い。やっぱり言うしかない、と決意して、司はゆいの目をみつめる。
「…ただ、女の子と付き合うつもりもない」
「……え?」
くるりと、ゆいの大きな目がさらに大きくなる。深く息をついて、ゆいにだけ聞こえるように、声を絞り出す。
640百合司 ◆aPPPu8oul. :2005/08/05(金) 01:03:28 ID:HiTWzqJB
「…俺、女なんだ」
「え…た、高槻君が、おん、な…って…え…それじゃ…?」
ぶつぶつと、内心駄々漏れで呟くゆいの反応は当然だろう。
「あぁ…だから…」
「え、じゃあ、ホモじゃなくてオカマさんってこと!?」
ごつん。
テーブルに頭を打ち付けて、そのまましばし考える。
なんだろう、この子の相手は思ったより疲れるかもしれない。
大丈夫?と心配そうなゆいの声に、ゆっくり頭を上げる。
「………逆だ」
そう言うのがやっとだった。
「逆?…ってことは…オナベ?」
こくん、と頷く。
「え、え…えぇぇぇぇぇっ!?」
顔に似合わずデカイ声を出す。おかげで周囲の視線が注がれて、慌てて司はゆいの口を押さえた。
「ちょ、ちょっと落ち着いて。ゆっくり息して…そう」
手を離して深呼吸をさせると、ゆいはようやく声をひそめる。
「ほんと?…だって、学校には男として登録されてるでしょ?そんなこと…」
「…まぁ、そのへんのからくりはうまいことやってるからさ
そんなわけだから、その子には、俺には好きな人がいるとかなんとか言っといてくれるかな?あと、このことは秘密にしてほしいんだけど」
わかった、と言って、再びゆいは考え込む。
司のシェイクはもうほとんど残っていない。…胃に入ったのは半分程度のような気がするが。
その最後のシェイクを飲みつくして、さっさと帰ろうとする司に、ゆいは三度の攻撃。
「…じゃあ、先生と付き合ってるのはほんとなの?」
最後の一口も堪能できない。
「………本当、です。…ほんとに、ほんとに内密にお願いします。バレたら俺退学だし…先生もクビだろうし」
「わ…本当だったんだ…うん、大丈夫。助けてもらったし、あたしも高槻君や先生とお別れしたくないし」
なんでかちょっと頬を赤くして言うゆいは、本当に約束を守ってくれるだろう。とりあえずは大丈夫そうだ。
今日は色々と神経を使ったような気がする。というか、正直疲れた。もう帰ろう、と立ち上がる。
「…じゃあ、俺はそろそろ…」
「ちょっと待って」
ごめん、今いかにも嫌そうな顔した、俺。
641百合司 ◆aPPPu8oul. :2005/08/05(金) 01:04:05 ID:HiTWzqJB
しかしゆいに気にした様子はなく、なんだかもじもじとしている。
「…あ、あのね…その、お願いが、あるの…」
「…いいよ。秘密にしてもらうかわりに、俺にできることなら」
快く言って座りなおし、ゆいの赤い頬を見つめて、その雰囲気の愛らしさを再確認する。
「あの、ほんとに、失礼なこと聞くんだけど…だから、答えたくないなら答えなくていいからね?」
遠まわしな言い様に嫌な予感がする。無視して帰ればよかったかもしれない。
「その…先生と…Hしたの?」
帰ればよかった。ぱっと自分の頬も染まったのがわかる。
「…あの、さ、それは…何で知りたいのかな…」
「あ、ご、ごめん。その、あたしね、今付き合ってる人がいて…あの、だから…参考に……」
語尾が消えていくのを聞くと、こっちが申し訳ないような気分になる。
「あー…そっか、うん…まぁ、不安にもなるよね…」
「う、うん。だからね、あの、もし高槻君がいいなら、色々教えて欲しいなって…女の子同士だとなんか、言いにくいし
でも、その人と実際…する、ときに、あたしが怖がっちゃったら悪いかなって……」
ゆいの健気さに少し胸を打たれる。実際、初体験への恐怖というのは並みのものではない。
「…わかった。俺にできることなら協力するよ。…ただまぁ…ここで、ってわけにはいかないけど」
「ほんと!?うん、わかった。じゃあうちでしよう。今誰もいないし…」
しよう、って何か違う気がしますよ?誰もいないに越したことはないけど、何かちょっと、おかしくないですか?
などと嫌な予感がぐるぐると司の頭を回り始めるが、言ってしまったら現実になりそうで、結局何も言わずにゆいについて行くことになった。

「はい、ここに座って。飲み物持ってくるから」
「あぁ、おかまいなく…」
ゆいの部屋に一人取り残され、ぐるりと部屋を見渡す。なんというか、女の子の部屋だ。
人気バンドのポスターがあって、タンスの上にはぬいぐるみがあって、ベッドやカーテンはピンクで、机の上には可愛らしい小物が並んでいて。
大きな姿見があって、テーブルの上にはいろとりどりのマニキュア。部屋の隅に詰まれた雑誌もおしゃれな女の子であふれている。
こういうのが苦手だから男やってるんだっけな、と再認識させられるような、女の子らしい部屋である。
ゆいは夏の定番カルピスを手に戻ってきて、また司に白濁液を吐かせるようなことをさらりと言った。
「どうせ脱ぐんだし、冷房つけなくてもいいよね?」
なんとか吐かずにカルピスを飲み下す。
「っぐ……う、な、何?脱ぐって…実践!?」
「え、あたしはそのつもりだったんだけど…ダメ?」
真剣にダメ?とか言われると、男じゃなくても許したくなるから不思議だ。
642百合司 ◆aPPPu8oul. :2005/08/05(金) 01:04:42 ID:HiTWzqJB
「ダメ…ってわけじゃないけどさ…いや、いきなりだったから…」
「…だって高槻君の都合もあるだろうから、時間ないし…その、知識だけなら、あたしだって人並みにあるモン」
頬を染めて拗ねたように言われると、やっぱり憎めない。こんな可愛い子を抱こうとしてるのはどこのどいつだ。
…いや、予想はついているのだが。
「…三崎さんの相手ってさ…」
「ま、まって、言わないで!…あのそれがわかっちゃうと、ほんとに、恥ずかしくて学校で高槻君の顔見られなくなっちゃうから!」
いきなり実践をもちかけておいてなんだそれは。と思わなくもないが、これはこれで恋する女の子独特のものなんだなと思うとほほえましい。
「わかった。聞かない。…で、ほんとに、その…して、いいの?」
「…うん……えっと…最初は、キスから、だよね」
ゆいが司の横に腰を下ろす。これはどうにも本気でゆいの彼氏役をやらなければならないらしい。
「まぁ、そうだけど…」
緊張した面持ちのゆいの頬に、軽く口付けてやる。
「口は、ほんとに好きな奴にとっておきな?最初はキスも難しいかもしれないけど、そんなに怖いもんじゃないから、大丈夫」
「…うん」
まぁ、たまにはこういうのもいいかもしれない。自分が犯られるわけじゃなし、とどこか無責任にふっきれた司は、にこりと笑ってみせる。
「あと、高槻君、はやめてくれるかな。司でいいよ。俺も、ゆいって呼ぶから」
「うん…司、くん」
苦笑して、ゆいの背に腕を回す。やわらかな女の子の身体は、さわり心地がいい。
そのまま抱き寄せて、しばらく抱き合う。ゆいの鼓動が聞こえて、それを落ち着かせるように背を撫でる。
「…大丈夫…相手も緊張してるんだから、力を抜いて…」
「…うん…」
少し毛先の巻いた髪をどけて、首筋に口付けるとぴくりと身体が跳ねる。
「……多分、だけどな。相手も初めてだと、どうしていいかわからないだろうから、服は自分で脱いでやるといいかもしれない
 相手が脱がせようとしたら、手伝ってやって…あ、しないとはおもうけど、ジーパンは厳禁な。脱がせずらいから」
言いながら少し身体を離して、ゆいのシャツを脱がせる。
「…あと多分…下着も脱がせずらいから、やっぱ自分で脱いだ方がいいかも」
「う、うん…ねぇ、た…司君は脱がないの?」
聞かれて、思わず手を止める。脱がないで済まそうとしたのだが、そうもいかなさそうだ。
「いや…脱ぐよ。…恥ずかしい、よね?お互い背中合わせで脱ごうか……あぁ、ベッドの上で」
「うん」

背中を向け合って服を脱いでいたら、後ろから声がかかった。
643百合司 ◆aPPPu8oul. :2005/08/05(金) 01:05:39 ID:HiTWzqJB
「ね、脱いだ服ってどうしよう?」
「…そのままでいいよ。どうしても気になるならたたんでもいいけど…」
サラシを巻き取るのに少し時間がかかって、ゆいを待たせてしまう。真昼間から女の子の部屋で裸になるというのは、どうにも恥ずかしい。
振り返ると、シーツにくるまったゆいがじっとこちらを見ている。
「ごめん。多分ほんとは男の方がさっさと脱ぐと思うんだけど…」
「…司君、綺麗。ほんとに女の子なんだね…」
改めて言われると、やはり恥ずかしい。そっとゆいのシーツを剥ぐと、白く滑らかな裸体が目の前に現れる。
ごく、と唾を飲み込んだ。
「…うん…する、よ?」
首に口付け、そのまま鎖骨に唇を滑らせる。ぴく、と反応するのを感じて、胸に手を添え、下から持ち上げるようにもみしだく。
「ん、ぅっ…」
やわらかく、少しずつ力を込めて、指先で性感帯をくすぐる。…自分でするように。
軽く乳首がたってくるのを感じて、興奮を覚える。耳を甘く噛んで、できるだけ低く囁く。
「…感じる?」
「ん、うん…」
手を胸から離し、身体をぴたりとくっつけるように抱き寄せて、ベッドに押し倒す。
額にキスして、笑ってみせる。
「…大丈夫。緊張しないで…もし乱暴にされるようだったら、ちゃんと痛いって言えばわかってくれるから」
「うん…ね…司君も……最初、怖かった?」
あぁ、腕立て伏せは重要だな、とぼんやり思いながら上体を離して、「最初」のときのことを思い出す。
「…最初かぁ。入れる前はやっぱり怖かったよ。でもそれ以外は怖くなかったかな。ちゃんと優しくしてくれたし」
「先生が?」
思わず苦笑する。司の「最初」の相手は、ゆいとも顔見知りだ。
「…いや、他の奴。…多分…大切なのは、怖がらないことと、素直に反応することだと思う。
相手も女の体のことなんてわかってないからさ、態度なり言葉なりで伝えてやらないと、向こうも困ると思う」
ゆっくり、できる限り優しく声をかけると、ゆいの表情も緩む。赤い頬に口付けてやると、視線をさまよわせて口を開く。
「そっか…あ、あの、ね…あたし、その…入れるとこって、わかんないんだけど…」
「…あ……自分で触ったこと、ないんだ。そっか…最初に触るのが俺、ってのもなんだかな…」
遠慮する司をじっと見つめて、ゆいは決意を込めて言う。
「……自分で、触るから…司君の、見せて」
「っえ…!?…あ……」
ぱちぱちと司が目を瞬かせている間に、ゆいは司の下から這い出して上体を起している。
644百合司 ◆aPPPu8oul. :2005/08/05(金) 01:06:14 ID:HiTWzqJB
「お願い!」
同じようにベットの上に腰を下ろして、司は逡巡する。ゆいの手を導いてやって、自分で触れるよう手ほどきすることはできるだろう。
だが、こう正面切って真剣に頼まれると、なかなか嫌とはいえないのが司の欠点でもある。
「…わかった…じゃあ、俺と同じかっこしてくれる?」
足を前に投げ出し、開いて、膝を折る。M字開脚とかいう、それこそよく「見える」体勢だ。
恥ずかしさで顔が火照ってくる。それでもゆいの方を見やると、同じように火照った頬を恥ずかしげに伏せて、同じ体勢を取っている。
「…ここ…こうして…」
そっと自分の花弁を開いて見せると、ゆいの視線が痛いほど突き刺さる。
「わ…こんなに…なってるんだ……」
困ったことに、視線だけで軽く感じてしまう。隆也にいじめられるうちに気が付いたのだが、どうも自分は軽くMっ気があるらしい。
「ん…ほら、ゆいも…」
「うん…あ…」
おずおずと伸ばされた白い指が、グロテスクな花弁を割る。中は濃く鮮やかなピンク色で、てらてらと淫靡に光っている。
自分の物もああ見えるのだろうか。そっと秘裂の中心から下へ指をすべらせる。
「…ここが、入れるとこ…ん…ぅ」
つぷ、と指先を入れて、息をつく。ゆいを見る目も、女のそれに変っていた。
「…入れてごらん。大丈夫、指先だけなら痛くないから…」
「う、うん…えっと…ん、ここ…?」
司よりも蜜のにじんでいるそこはかんたんにゆいの細い指先を受け入れた。
「ん、なんか…すごく、キツイ…」
「…最初…いきなり入れようとしたら、ちゃんと止めて…指いれてからにしてもらったほうがいいよ…っん…」
ぐ、と指を押し込んで、ゆいに微笑みかける。それを食い入るように見ていたゆいは、ゆっくりと自分の奥へと指を進ませる。
「…指でね…ほぐすと、少しは入りやすくなるから…は……んっ…あ……」
思わず自分のGスポットをこすって、声をあげてしまう。
「…司君、気持ちいいの…?なんかよく、わかんないん、だけど…」
指を入れても動かすことができずにいるゆいの視線が、じっと司に注がれる。それが、快感になる。
「気持ちいい、よ…ん…でも、最初は…中はあんまり、気持ちよくないから」
指を引き抜くと、僅かに蜜に汚れていた。ほっとしたようにゆいも指を引き抜いて、汚れた指を不思議そうに見ている。
「女の子が一番気持ちいいのはここ…クリトリス、ってやつ」
言って、頭を出し始めた陰核を撫でると、ぴく、と背がはねる。このまま行為に没頭したいと思わせるような快感に、息が乱れる。
「は…触ってごらん…」
すっかり女の表情で言う司に見入っていたゆいは、はっとして自分のそこに手を伸ばす。
645百合司 ◆aPPPu8oul. :2005/08/05(金) 01:06:54 ID:HiTWzqJB
「…えっと…あ、これ?……っきゃ…!」
初々しいゆいの反応に、口元が緩む。乱れた息を整えて、足をそろえて座りなおす。愛液のぬめりにも快感を覚える。
「…強くすると、痛い人もいるみたいだから…そっと、ね」
「うん…」
これで少しは免疫が付いただろうか。とはいえ挿入…はできるものではなし、あとの問題は自分で自分の性感帯を理解しているかどうかだ。
「…あの、さ。オナニーはしたこと、ある?」
あからさまに言うのは少しはばかられたが、他に言いようもない。
「う、うん。あの、胸は…触るんだけど、その…あそこは、触るの怖くって、下着の上から…」
「そっか…自分で感じるところがわかると、感度良くなって少しは楽になるんだけど…」
考え込む司に、いつも唐突なゆいがまた大胆な提案してくる。
「じゃあ、触りっこしようか?」
「…へ?」
思わず間抜けな声もでる。
「あ、だから、司君が感じるところをあたしが触ってもらって、あたしもお返しするから…」
…それは本格的なレズプレイではないだろうか。
とはいえ一番手っ取り早い方法ではある。
「…んじゃ、やってみる?」
「うん!」
やたらとゆいが楽しそうなのは何でだろう。
どうも彼女と司の関係はボケ→つっこみ→とんでも発言→撃沈、と流れが決まっているらしい。
しかしここまできたらもうヤケだ。心の中で隆也に謝って、ゆいの首を舐め上げて、手は胸をもみはじめる。
「んぅ…は、司君、も…」
ゆいの舌がたどたどしく首を這い、司の動きに習って胸をもむ。
「ん、そう…ここ、がいいの…」
性感帯をなぞると、ぴくりと身体を跳ねさせて、同じように触れてくる。
「ん、気持ちいい…ここ、司君も感じるんだね…」
「うん…あ……ゆいのここ、起ってきたよ…」
硬くなった乳首を指先でつまんで、くりくりとこねてやる。
「ひゃんっ…あ、気持ち、いい…」
同じように乳首をこねられると、司のほうがするどく反応してしまう。経験が多い分感度が磨かれているのかもしれない。
「んぅっ…は、うん……あと…ん」
熱い息を耳に吹きかけて、舌を差し入れる。
646百合司 ◆aPPPu8oul. :2005/08/05(金) 01:07:31 ID:HiTWzqJB
「きゃ…ん、なんかっ…ぞくぞくするね…」
無邪気に笑うゆいの吐息と舌が耳を愛撫すると、司の背が震える。
「っん…は…」
「…なんか司君、可愛い。ね、先生とするときって、どんな感じなの?」
間近で目を覗き込まれると、ふっと現実に引き戻されたような気がする。
「…え…あぁ…どう、って言われてもな…」
自分だけ息が上がっているのが恥ずかしい。ゆいの頬も赤く色づいているのがせめてもの救いだろうか。
視線から逃れるように鎖骨やうなじに口付けながら、言葉を紡ぐ。
「…優しい、よ。たまに意地悪もするけどね」
優しくて意地悪な男の顔を思い出しながら腰の周りを撫でてやると、ゆいは身をよじりながらも真剣な表情で聞いてくる。
「ん…うまい?その、イったりするの?」
しかも、実にストレートに。
ゆいの手が腰に触れると、同じように身じろいでしまう。男とは違う柔らかな手の感触は、癖になりそうだ。
「…は…まぁ、あの歳だからね、俺らの歳の男よりはずっとうまいと思うよ…ん…イク、こともあるし…」
腰からお尻にかけての丸みのあるラインをなぞって、尻を撫で、肉をつかむ。
「…っイク、ときってどんな感じ?」
ゆいの手は繊細な動きをする。ひょっとしたら、司よりうまいのかもしれない。
「ふ…んっ…頭が真っ白になって…身体が、震えて…あそこがぎゅぅってなって…よく、わかんない…」
思い出すと、それだけでも快感が走る。ぴくぴくと震えながら、ゆいの内腿に手を伸ばす。そっと撫でてやると、ぴくりと震える。
「…ね、あそこ…触って」
驚いて顔を上げると、上気した頬でうっとりと見つめてきた。
「……ん、わかった…ゆいも、俺の…触って…」
頬に口付けて、そっと足の付け根に手を滑らせる。
少し膝を開いてくれたゆいの中心を指先で割り開いて、濡れた入り口に指を沈める。
「ん、司君、もね…」
同じようにされて、あられもない声をあげてしまう。
「ひゃあっ…は……はぁ……ゆい…ここが、Gスポット、だよ…」
指先を曲げて膣内をこすりあげると、きゅうと膣が締まった。
「んっ…あ、なんかっ…そこ、いい……」
「…うん、ゆいのここも、喜んでるよ…」
ゆいの反応に頬を緩ませるが、同じようにしようとうごめく指に反応する。
「っん…あ、もうちょっと、下、そう…っんぅっ…」
647百合司 ◆aPPPu8oul. :2005/08/05(金) 01:08:06 ID:HiTWzqJB
きゅう、と指を締め付ける膣の感覚。
「…司君のも、喜んでる…ね」
どうも自分の方が感じてしまっているらしい、というのはわかっているのだが。
あくまでこちらが教える側であることに変りはない。司が動かなければゆいも動きようがない、はずなのだが。
「ここって、誰でも気持ちいいの?」
ゆいの細い指が優しくそこを往復する。
「は…ん、多分…でも」
同じようになぞってやりながら、掌で陰核を刺激する。
「っひゃ、あっ…」
ゆいの身体が跳ねて、手が止まる。そのまま指を深くさしこみ、きつい膣肉をおしわけて抜き差しする。
「…ゆいが感じるところだけ、わかればいいんだよ…どこがいいのか、俺に教えて?」
「ん、うんっ…でも、司君、もっ…」
なんでこうも攻めたがるのだろう。このまま(自覚はなさそうだが)器用なゆいに攻められては、司がもたない。
「いや、俺は…っあ…はぅ、んっ……!」
あわてて辞退しようとしたが遅かった。ゆいの掌が陰核を押しつぶし、強烈な快感が背を走る。
「ね、いっしょに…気持ちよくなろう…」
ただそれだけが、ゆいの希望なのかもしれない。
「んは…わかった、から…ぁ…ゆいの感じるとこ、ちゃんと教えてね…」
くちゅくちゅと指の抜き差しを続けると、ゆいの反応も次第に大きくなってくる。
「ん、あ、そこ…そう、されると、いいよっ…」
じっくりとゆいの中を刺激して、弱いところを探っているのだが、それも次第に辛くなってくる。
「は、はぁ…あ、やぁっ…だめ……」
ゆいは覚えが早く、司の弱点を確実についてくるのだ。上気した肌を啄ばみながら、指先は中を刺激し続ける。
「あん…っ…は、司君、可愛い……」
「ひゃ…ちょ、ゆいっ…」
身体から力が抜けて、震えが止まらなくなる。このままでは一緒に、どころではない。
決意して、司は指の抜き差しを早くし、ぐりぐりと陰核を刺激する。
「ひゃ、司くっ…あ、あぁんっ…だめ、なんかっ…くるっ…!」
震えだしたゆいの身体を空いた手で抱き寄せて、攻める手はそのままに耳元で囁く。
「いいよ…イって」
「っや、あぁぁぁんっ!」
司の言葉とほぼ同時に嬌声をあげて、ぎゅう、と膣が収縮し身体が痙攣する。
648百合司 ◆aPPPu8oul. :2005/08/05(金) 01:09:32 ID:HiTWzqJB
「っんぅっ……は…はぁ…」
いきおいよく指が引き抜かれた感触に司も身を震わせ、ゆいから指を引き抜く。
しっかりと抱きとめて、背を撫でながら息を整える。
「…ゆい、可愛かったよ。あと、ちゃんと自分の感じるところ、わかった?」
ようやく余裕をとりもどして耳元でつぶやくと、ゆいがぱっと身体を離した。
「司君もね、すっごく可愛かったよ。ありがと。ちゃんと自分のも…司君のもわかったし」
その笑顔は男を虜にしそうに可愛いのに、司には悪魔の微笑みに見えた。
ゆいの彼氏もきっと、いつか知ることになるだろう。まだそれが先の話だといいのだけれど。
苦笑した司の頬に口付けて、ゆいはまた真剣な表情で言う。
「…ね、先生も最後、可愛いよって言うの?」
「………」
なんというか、もう関わらないようにしよう。遅いかもしれないけれど。
絶句した司を不思議そうに見つめたゆいが初体験をしたのは、この夏のことだったとか。

* * * * *

うぇーい。
書けといってくれた人ありがとう。
これでほんとにネタ切れです。なにかネタ湧いたらまた湧きますノシ
649 ◆z1nMDKRu0s :2005/08/05(金) 05:30:51 ID:l6WKRNq6
あれ? ママオカシイよ
頭がガンガンしてたのがSS読んだら治っちゃったよ
相変わらず司タン可愛いよ司タン可愛いよ司タン可愛いよ
GJ!!
650名無しさん@ピンキー:2005/08/05(金) 05:36:43 ID:sQWTPjqc
ゆいも捨てがたいが俺も司かなー
軽くサド心をくすぐる良いキャラだ
乙ですGJ!

651名無しさん@ピンキー:2005/08/05(金) 06:54:50 ID:rLG32KGR
来る度に新しい作品を用意してくれている職人さん達に感謝&GJ!!
司は百合展開でも全然OKです
652名無しさん@ピンキー:2005/08/06(土) 01:40:40 ID:6ebN9HoG
イヴァン、サイコーっっっっっっっ!!!!
司、サイコーっっっっっっっっ!!!

職人様方
大感謝です〜!!!

653名無しさん@ピンキー:2005/08/06(土) 04:49:32 ID:b+pcWw9j
なにこのスレ
クォリティタカスwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
654司4 ◆aPPPu8oul. :2005/08/06(土) 14:28:23 ID:SjsBP0ZB
予想外に反応貰えて嬉しかったんで>>638-648の後の話を考えた。
やめようやめようと思っても湧いてきてしまうんだからしょーがない。
湧いてくるうちに書かないとな!と自分に言い訳をして。

投下します。百合じゃないよ。本番でもないよ。でもエロだと思うよ。

* * * * *

「司。ちょっとここに座りなさい」
いつになく真面目な声でそう言われて、司は不思議そうな顔をしつつもおとなしくソファに腰を下ろす。
夏休みに入って何回目だろうか。こうして隆也の部屋に押しかけるのは。
頭の中で指折り数えていると、再びかけられる硬い声。
「話がある。…というか、お前、俺に話すことはないか?」
「へ?話すこと?」
間抜けな声をあげ、横に座った隆也の顔を見つめてしばし考える。
この場合の"話すこと"は"話さなくてはいけないこと"で、そんな重要な話は特に…と、そこまで考えて。
「あ」
司の頬にぱっと朱が散る。それを見て、隆也はため息をつく。
「…思い出したか?」
「え、あ、うん…て、え!?せ、先生なんで知ってるの!?」
体を横に向き直らせて慌てふためく様は、ちょっとおもしろい。
「この間三崎に会ってな、言われたんだよ。『先生、あたし、司君と先生のこと聞いちゃって、それでね』」
「それでって…み、三崎さん何て…」
司の必死さに笑いそうになるのを堪え、真面目腐った声で言う。
「『秘密にしてあげる代わりに、司君とHしちゃったんです。先生、ごめんなさい』だとさ」
司はぱくぱくと口だけ動かしている。さっきより顔が赤いのは気のせいではないだろう。
「…詳しくは俺も聞いてないが、お前三崎に頼まれてそのまましたんだってな」
少し棘を含ませて言ってやると、司の目が泳ぐ。
「あ、あの…それは、三崎さんが彼氏とする前に勉強したいって、言うから…」
「勉強、ねぇ」
泣きそうな目が見上げてくる。
「その…先生、ごめんなさい」
ぺこり、と頭を下げたまま、司は動けないでいる。
こう素直に謝られると、たまらない。頭を撫でてやると、ようやく顔を上げた。
「…気にしてない、って言ったら嘘になるけどな。怒ってはないぞ」
微笑して言ってやると、じっと目を見つめられる。
655司4 ◆aPPPu8oul. :2005/08/06(土) 14:29:01 ID:SjsBP0ZB
正直、女子生徒相手に嫉妬したと白状するのもちょっと体裁が悪い。
「…ほんとに?」
「ほんとだよ。…でもやっぱり、ちょっと怒ってるかもな」
「………ごめんなさい」
しょんぼりとうつむくのを見ていると、このまま許してやりたくなるが、そういうわけにはいかない。
これを口実に、いつもはできないことをしようという、腹黒い算段があるのだから。
「…あのな、詳しいこと聞かなきゃ、俺も納得できないだろ?だから最初から、説明してくれるか?」
頭を撫でながら優しく言ってやると、ちら、とこちらの様子をうかがってくる。
「うん……最初は、三崎さんがナンパされてるのを助けてあげて…」
順を追って話をしていく司の言葉を、うんうん、と真剣に聞く。
シェイクの件は略されて、ようやくゆいのお願いの話になる。
「それで、教えて、って言うから…俺は話すだけのつもりだったんだけど…」
「ほんとに?」
「ほんとに!」
むっとして言い返す司をなだめて、先を急がせる。ここからが重要だ。
「それで、三崎さんの部屋で、その…実際に、やって教えることになっちゃって…」
「そこは略しちゃだめだろ?もっと詳しく教えてくれないか?」
顔を覗き込んで言うと、あからさまに嫌そうな顔をする。
「…三崎さんが、どうせ脱ぐから部屋冷やさなくてもいいよねって…俺は、するつもりだったの?って
 聞いたんだけど 三崎さんにだめ?って聞かれたら、断れなくなっちゃって…」
三崎ならやりそうだ、とぼんやり考えながら、先を促す。
「そのまま襲ったのか?」
「違います!…三崎さんが俺の横に座って、キスからだよね?って言うから…
 でも、口にするのは悪いなって思ったから ほっぺにして…」
思わず苦笑する。Hはしてもキスはできないというのは、女の子の発想だろう。
「…それからベットで服脱いで……した…」
赤い顔がそっぽを向く。視線も泳いでいる。もうこれ以上言いたくないと、全身で表現しているが。
「した、って。それだけじゃ何をしたのかわからないな。服脱いだ、って言っても脱がせたのかもわかんないし」
執拗に聞く隆也に、すがるような視線が向けられる。
「…言わなきゃ、だめですか?」
やっぱり、可愛い。ぎゅうと抱きしめて、頭を撫でて、キスしてやりたい。
しかしここが我慢のしどころだ。教師の演技力をこんなところで使うのもどうかと思うが。
656司4 ◆aPPPu8oul. :2005/08/06(土) 14:29:41 ID:SjsBP0ZB
「だめってことはないけど…司が悪いと思ってるなら、できるだけちゃんと話して欲しいな」
「……わかりました……」
司の手が隆也の服の裾をつかむ。こういう子供のような仕草を、最近よくするようになった。
「…シャツだけ、脱がせて…色々説明して、ベットの上で、背中を向け合って自分で服を脱いで…それで…」
言葉が途切れる。先を促すように、そっと背を撫でる。
「……それで…三崎さんの、首とかにキスして…胸を、もんで…」
今度こそ、言葉が途切れる。ふるふると、かすかに体が震えている。
「せ、せんせ…やっぱり、恥ずかしい…やだ…」
少し潤んだ瞳を向けられると、どうしようもなく抱きしめたくなる。その衝動を抑えて、髪に口付ける。
「ん…でも司、ちゃんと話してくれないと…俺も怒っていいのか許していいのかわかんないな
 三崎が誘ったのか、司が積極的に三崎としようとしたのが、それがわからないと」
「それは…三崎さんが、あの、天然のノリでしようって言ってきて…だから、俺はそれに応えただけで…」
なんとなく、その流れは想像が付く。けれど隆也が聞きたいのはそんな概略ではない。
三崎をして『司君って可愛いんですね』と言わしめた司の乱れっぷりが知りたいのだ。
教える側の司が乱れたというのは、かなり興味深い。
「…言うのが恥ずかしいなら、実際にやってみせてくれよ。…それもできないか?」
ここにきて、ようやく司も隆也の意図に気付いたらしい。一瞬驚きの表情をして、ぐっと奥歯を噛んだ。
「…っそんなの、できません…」
まぁそうだろう。通常ならこれで隆也も諦める。
然し今回に限っては、司に非がある。隆也がちょっと怒っているのも事実だ。
それを声ににじませる。
「…そうか。じゃあしばらくここには来るな。お互い頭を冷やそう」
司の表情が歪む。泣く直前の顔で、俯いて、声を絞り出す。
「…します…します、から…」
その声に、ぞくりと背を走るものを感じる。これで興奮したら自分は間違いなくサドだろう。
「…ここでいいか?」
できる限り落ち着いた声で問いかける。司の表情は見えない。
「ベッドがいい、です」
うつむいたままの司の手をとって立たせ、ベッドにつれていく。黙って服を脱ぐのを、同じように黙ってみつめる。
上気した頬をわずかにあげて、こちらに向き直った司は、もう逆らうことはないだろう。
「…それで、どうしたんだ?」
「三崎さんを、横にして…初めてのときのこと、聞かれたから…話、してあげて…」
657司4 ◆aPPPu8oul. :2005/08/06(土) 14:30:15 ID:SjsBP0ZB
初めてのとき。それもまた、少し隆也の嫉妬をあおる。
「なんて?」
「…そんなに、怖くなかったって…そしたら三崎さんが、入れるとこがわかんないって言うから…
 でも、最初に触るのが俺じゃ、って言ったら、自分で触るから、見せてって…それで…」
小さく深呼吸したのがわかる。司はおずおずと脚を開いて、あのときと同じ格好をする。
「…こう、して…お互いの、見せて…」
じっと、隆也は食い入るように司を見つめる。
「…は…入れるとこ、を…見せて、教えて…」
司の指がびらびらを割って、生々しい中心を見せ付ける。そこは触られてもいないのにすでに濡れていた。
細い指が中におしこまれると、小さなうめき声があがる。
羞恥にうなじまで染めて自分を犯すその様は、なんともいやらしい。
「ん…ぅ…は…それ、から…」
すぐに指を引き抜いた司は、そのまま陰核に手を伸ばす。
「一番、感じるとこだよって…教えて…」
蜜に濡れた指がそこを擦ると、膝が震える。
「…は…はぁ……あと、は…」
膝をそろえる司の息が少しあがっている。視線が快感を呼び起こしているのが、よくわかる。
「…どこが、感じるのか、自分でわかったほうがいいって…言ったら」
手がシーツを握りしめた。
「…言ったら?」
「……触りっこしようって…俺が感じるとこを、触って…触られたとこを、三崎さんも触って、って」
これだ。ごくりと、隆也は唾を飲む。
「…したんだな?三崎に、言われて」
「…はい」
司は動けない。けれど隆也は、触れようとはしない。一定の距離を保ったまま、声だけをかける。
「…どういうふうに?…してみせてくれよ」
司は答えない。悲しそうな目で隆也を見つめて、うつむき、手を胸に伸ばす。
未成熟な胸を自らもみしだき、乳首をこねる。
「…ん…は…ぁ……は…そ、れから…」
悩ましげなため息の後には、隆也も息を飲むような告白が待っている。
「…先生と、するときのこと、聞かれて…」
「…へぇ…」
658司4 ◆aPPPu8oul. :2005/08/06(土) 14:30:52 ID:SjsBP0ZB
手が、腰に、尻に移動していく。自分で触るには少し不自然だ。
「…優しいよ、って…は…たまに、意地悪、するけどって…」
今まさにその最中だ、と非難がましい目を向ける。
けれど隆也はそんなものはおかまいなしに、詳細を聞きだそうとする。
「それだけ?」
「…うまいかって、イクのかって…聞かれて…だから…俺らと同じ歳の奴よりはずっとうまいって………」
知らず顔が笑む。あぁ、自分も完璧にこの状況に興奮している。
「…イクよな、司。イクときってどうなるんだっけ?」
また、司の視線が泳ぐ。赤い頬に突き刺さる視線が、不思議な興奮を呼び起こす。
「…頭、真っ白になって…あそこがぎゅうって、なって…よく、わかんない……って…」
司の手が太ももの内側に移動する。
「…三崎さんが……あ…あそこ、触ってって…言う、から…っふ、あ…」
少し開いただけの脚の間に滑らせた手が、花弁を割る。
「は……触って、あげたら…三崎さんも……んっ…それ、で……は…」
指が蜜壷に沈み、Gスポットを擦り始める。
「ふぅ、んっ…あ、その……は……ここが、感じるとこ、だって…あ、あっ…」
震えながらも手の動きは止まない。くちゅくちゅと、水音がひびく。
隆也の視線が注がれているのがわかる。恥ずかしい。なのに、指は止まらない。
「は、あっ…それ、で……はぁ、は……ここ、もっ…!」
掌で陰核をおしつぶし、体を震わせる。
「は、ふっ…み、三崎さん、上手だから、俺が、いっちゃいそうで…だから…」
くちゅくちゅと、指を抜き差しする音の感覚が狭くなる。
「は、こう、やって…あ、はぁっ…んっ、三崎さん、を……っふぁ、あっ、あぁぁっ…!」
ぐりぐりと強く陰核を押しつぶして、びくん、と体を震わせる。
引き抜かれた指とともに愛液が溢れてシーツを汚した。
「はぁっ…は…は……」
肩で息を整えて、きれぎれに最後の説明を口にする。
「は…三崎さん…を、抱きしめて……ちゃんと、わかったかって…聞いたら…」
隆也は司の側に寄り、抱きしめた。くたりと、体が傾く。
「…ちゃんと…自分のも、俺のもわかったって…言って、笑ってた……」
三崎なら言いそうだ。いつも無意識にとんでもないことを言ってのける生徒だから。
司の背を撫でてやりながら、始末のつきそうに無い自分の息子をどうしようかと考える。
659司4 ◆aPPPu8oul. :2005/08/06(土) 14:32:05 ID:SjsBP0ZB
「ん……ありがとな、ちゃんと、説明してくれて…」
ぎゅう、と服を掴まれる。泣き声が隆也を責める。
「ふ…せんせ、ひどい…俺、が悪いけど…でも」
「うん…ごめん。ごめんな。でもよくわかったよ。司がほんとに三崎のためにしたことも…」
頭を撫で、背を撫で、優しく声をかけながら、どうしようもない自分の欲求を感じる。
「…三崎が司のこと可愛いって言ったわけも、な。可愛かったぞ、司…」
「…っ馬鹿…っ」
馬鹿といわれてこれほど嬉しいのは珍しい。
司の顔に手を添えて上を向かせて、額や頬や鼻先や、唇にキスを落とす。
「…ふ…先生……」
ぎゅう、と抱きついてくる司を、そのまま押し倒す。
「っ先生?!」
びっくりした、と顔全体に書いてある、素直な反応に苦笑する。
「…なぁ、俺、司が可愛すぎて我慢できないんだけど。どうしようかな」
ほの赤い顔がまた真っ赤になって、ぷいとそっぽを向く。
「……知りません。そんなの……」
「…つれないなぁ…いや、悪かった。悪かったけど…司も感じてたよな。見られてるだけで感じたんだろ?」
「っそんな、こと…っ」
否定しきれない司の口を塞いで、舌を差し込む。
可愛くない反応とは裏腹に、舌は素直に絡み付いてくる。
じっくりと口をほぐしてやれば、すぐにまた息があがる。
「…は…せんせ…」
欲情した女の目になったら、とたんに腕も妖しく首に絡みつく。
「うん…しよう、か」
返答の変わりに隆也の頭を抱き寄せた司は、耳を甘く噛む。
「…頑張って説明してくれたお礼だ。司が一番気持ちよくなれるようにしてやるからな」
司よりも、俺の方が司のいいところを知ってるんだからな。
そう心の中で呟いて、隆也は司に噛み付いた。

* * * * *

自己満足投下でした。
ネ申の投下までの穴埋めになれば幸い。
660ナサ:2005/08/06(土) 15:57:31 ID:lfNNCXYI
か、可愛いぜ司…!!GJGJGJ!!
俺もこーゆーことしてくれる彼女が欲しいです。
ぶん殴られそうだよなw

イヴァンの後半を書き上げたが、容量みると92KBはある。
確か500KBでスレ容量は終了だったかと思うのだが、
現在このスレは464KBだ。

どうすればよいのだろう。

661名無しさん@ピンキー:2005/08/06(土) 16:31:46 ID:YyrTePVN
なんなら立てようか?
22時までに意見を待つ

>>司氏
いや、もう (;´Д`)ハァハァ というかもうね

すごく (・∀・) イイ です
662ナサ:2005/08/06(土) 17:24:53 ID:lfNNCXYI
>661
ありがとう!
では22時を待って
特に誰も意見もなければ投下を始めてもええかな

だがこのスレが沈むのは寂しい
663司 ◆aPPPu8oul. :2005/08/06(土) 17:49:05 ID:SjsBP0ZB
>>ナサの中の人氏
穴埋めのつもりが容量くっちまったようでスマソ…

>>661
新スレ立てに1票ノ
こっちを埋めるならがんがって何か書いてみる。今回の続きとか。
664司 ◆aPPPu8oul. :2005/08/06(土) 20:32:43 ID:SjsBP0ZB
ん、俺の言ってることわけわかんないな…
ナサ氏の作品を分割しないように新スレにまとめて投下してもらって、
こっちはぼちぼち埋めようか…と思ったんだけど。

他の人の意見を待ちます…
665 ◆z1nMDKRu0s :2005/08/06(土) 21:12:03 ID:AHS9dCmD
ちょっと待って今何バイト?
666名無しさん@ピンキー:2005/08/06(土) 21:14:17 ID:BuoPZlng
分割しても利点はなさそうだから、新スレに投下した方がいいと思う。
それはそうと、司氏GJ!!
667 ◆z1nMDKRu0s :2005/08/06(土) 21:16:30 ID:AHS9dCmD
スレ良く読め俺
とりあえずスレ立て期待
あと司氏GJ!!
俺がどんなに頑張っても追い付けないSSをありがとう
668ナサ:2005/08/06(土) 22:54:37 ID:lfNNCXYI
しもた寝過ごした

では新スレを俺がたててもオK?
お言葉に甘えてそちらに後半をいれませう
669ナサ:2005/08/06(土) 22:59:25 ID:lfNNCXYI
たててみた

男装少女萌え【2】
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1123336678/l50
670661:2005/08/06(土) 23:03:27 ID:YyrTePVN
うあー寝過ごした_| ̄|○
ナサ氏、すまぬ(´・ω・`)
671ナサ:2005/08/06(土) 23:16:13 ID:lfNNCXYI
いいや、すまぬ661
たてて投稿してみたらぎりぎりこっちに入ったことが判明したorz

もう俺はどうすればいいのかと申し訳なさと恥ずかしさに
埋めるの手伝うからね
672名無しさん@ピンキー:2005/08/07(日) 00:44:17 ID:jh6NopJM
人はこうやって学習していくんだな
673司4 ◆aPPPu8oul. :2005/08/07(日) 12:18:33 ID:wQFbPUIC
なかったはずの>>654-659の続き投下〜
真昼間に何を書いてる、自分

* * * * *

司の、切なげな息の音だけが聞こえる。
隆也に見られながらのオナニーで快感も興奮も一通り高まった体は、愛撫の必要もないほどほぐれていた。
「…どうすると、気持ちいいんだっけな。全部言ってくれよ、な…」
キスを繰り返し、指だけ司の中に入れて、動かしもしない。
横たわった司を見下ろして、声だけは優しく問いかける。
「せん、せい、知ってるじゃんっ…」
あぁ、知ってるとも。
けれどその事実は、口にはしない。今日は何があっても司は逆らわないとわかっているから。
「…どうだろうな。司が感じるところは司にしかわかんないだろ?
 司がして欲しいことをちゃんと言ってくれれば…司は気持ちよくなれるんだから」
きゅう、と膣が指を締め付ける。こういう意地悪で感じてしまうのだ、司は。
少し悔しそうに横を向いていた司の口が、動く。
「……指…動かして…」
そしてこういう反応を返す司に、興奮するのだ。隆也の口の端がつりあがる。
「どんなふうに?」
胸がゆっくりと上下している。それに合わせて、ゆっくりと呼吸をしているのだろう。
「…もう少し、手前の…お腹の方、触って…」
言われたとおりに指を動かす。言われなくてもGスポットくらいわかっているが、ここはできるだけじらす。
ゆるりと肉壁を触って、すぐにまた手を止める。
「…それから?どうしてほしい?」
こういうのは自分の性に合わない。
本当は、甘い言葉を囁いて、与えられる快感を全て与えて、共に上りつめていって、幸せを共有する方が好きだ。
…と、言ったところで今のこの状況では誰も信じてくれないかもしれないが。
司の貞操観念の浅さというか、無防備さというか、そういったものに少しいらだったのは事実だ。
それを反省させるべく、というのも口実にしか聞こえないかもしれないが、そこから思いついたことではある。
「…もっと」
そして司は自分に従順だ。多分こういう素質も元からあったのだろう。
「もっと?」
674司4 ◆aPPPu8oul. :2005/08/07(日) 12:19:15 ID:wQFbPUIC
「…もっとそこ、触って…」
かすれた声が指を動かす。ご希望通り触ってやれば、艶っぽいため息がもれる。
「…んぅ…は…ぁ…あんっ…」
「…ここだけでいいのか?」
まただ。膣が指を締め付ける。こうされるのを望んでいる。
「ん、あぁ…ん、だめ…もっと、いっぱい…っ」
くねる体を距離を置いて眺める。いつもぴたりと体をくっつけているから、こういう眺めは新鮮だ。
「いっぱい?どこをどうされたい?」
司の視線は隆也には向かない。
「中を…」
その単語に、素早くかみつく。
「中?どこの?口の中?それとも」
できるだけ卑猥な言葉を言わせようとしているのがわかる。それは司にとってはどうしようもなく恥ずかしいことだ。
なのに。
きゅう、とそこが疼いて、隆也の指を喜ばせているのがわかる。
「中…今、先生の指が入ってる…」
「そう、ここだな。この中を、いっぱい、どうして欲しいんだ?」
我ながら陳腐な台詞だ。どこのAV男優だ、とツッコみたくなる。
…ビデオでも回してやればよかった、とか、それこそ鬼畜な考えが思い浮かんだがそれは置いといて。
耳を澄まさなければ聞こえないような小さな声を拾う。
「いっぱい、触って…」
「触る、だけ?こんなふうに?」
指の腹であちこちの壁をなぞるように、ゆっくり動かし、かきまわす。
「ん、それ、も、いいけどっ…そうじゃ、なくて…」
言葉を選ぶ司を追い詰めるように、矢継ぎ早に言葉を継ぐ。
「どうしたら司は一番気持ちいいのか、って聞いてるんだよ。だからちゃんと、言わなきゃだめだろ?」
胸の上下する感覚が狭くなる。いや、それ以上に、口で息をしているのがわかる。
「はぅ…ん…一番、気持ちいい、のは…」
ずっと横を向いていた司の視線が、隆也に向く。潤んだ目はそれだけでも扇情的だ。
「…先生の…で、されるのが、一番、気持ちいい」
こういうことを言われると、目論見だとかなんだとかはどうでも良くなってしまう。
675司4 ◆aPPPu8oul. :2005/08/07(日) 12:19:50 ID:wQFbPUIC
こちらもとうに限界なのだ。正直、まだ自分がきっちり服を着込んでいることが信じられないぐらいで
…というか、マジでキツイ。
「……司」
もう少しだけいじめておかないと、後悔しそうな気がする。
…が、先生の、という一言さえ聞ければ、やっぱり後はどうでもよい。
いい加減息子を解放したい。それからいつものように、いや、いつも以上に愛し合いたい。
「…先生、お願い」
愛しい。
これまでの努力をすべて忘れて、指を引き抜き覆いかぶさって、唇を貪る。
司の腕は首にまわされ、脚が絡みついてくる。
「ん…んむ、ちゅ…んは……司」
唇を離すと、潤んだ目が覗き込んでくる。声を聞く前に、謝っておこう。
「ごめんな。でも、ほんとに可愛かった。やっぱ限界だ、俺」
余裕のない照れ笑いに、司は眉を寄せる。
「先生、ずるい…よ。謝られたら怒れないじゃん…」
もう一度ごめん、と謝って、服を脱ぎ、ズボンのファスナーをおろす。
片手だとうまくいかない。焦るな。ガキじゃあるまいし。
「…その、もう、ああいうことはするなよ?」
一応の再確認に、司は真面目に頷いて、笑う。
「うん。大丈夫。……俺、わりと先生にベタ惚れだから」
「…ほんとに、可愛いな………許すよ、もう、怒ってない、というか、怒ってられない」
やっと開放されてぴくぴくと震える肉棒の先端を膣口に押し当てる。
「ん…先生、早く…」
ちょうだい、と司の口が動く前に、熱く濡れた蜜壷に先端を押し込んだ。
「ん、あぁっ…」
いつもよりはっきりと嬌声を響かせて、隆也を受け入れる。
「く…やばい、な…」
じらしておきながら自分もじらされていて、思ったよりも余裕がない。挿入だけで快感が脳天にまで走る。
司の反応も良くて、このままではすぐにイってしまいそうだ。
「はぁ、あ、せんせっ…どう、しよ…なんか…っ」
すがりつく司の息は完全にあがっていて、膣も何度も収縮と弛緩を繰り返す。その刺激に、隆也は息を飲む。
676司4 ◆aPPPu8oul. :2005/08/07(日) 12:20:26 ID:wQFbPUIC
考えてみれば司はさっきすでに一回イっている。
快感に敏感な体をさらに焦らしたのだから、それこそ感度は最高だろう。
「んっ…ちょっと焦らしすぎた、な」
苦笑しつつ司のうなじに唇を落とすと、びくん、と体が跳ねる。余計なことをしている暇はなさそうだ。
「……いくぞ」
腰を動かし始めると、それこそ強烈な快感が全身を走る。
「ん、うんっ…ふ、あっ…はぁ、あ、あぅっ…」
司の高い声が耳をくすぐる。
妖しく蠢く膣壁を押し分け、最奥まで突き立てては引き抜き、また同じことを繰り返す。
そのたびに愛液が溢れ、肌のぶつかる音がし、快感に痺れながら司の喘ぎ声を聞く。
「ひぁ…んぅっ…ふ、はぁっ…あ、はっ…あ…」
背に回された腕の感触も、胸と胸のこすれあう感触も、熱い吐息も、
すべての感覚が研ぎ澄まされたように強烈に肌に刻まれて、脳を侵してゆく。
出したい。この熱い膣の中に、熱い精子を。
「…く、うっ……司…っ」
「んっ、せんせっ…あふ、あっ…せんせぇっ……だめっ…!」
声を出すこともできず、息をとめて、身体全体を緊張させて、司は達した。
その瞬間、膣が暴力的な締め付けで肉某から精液をしぼりとる。
暴発という表現に見合うような勢いで射精して、その快感に震える。
どくどくと精液が放たれるたび、司が小さくうめく。苦しげに、それでいてどこか嬉しそうに。
ぐったりとした身体を抱きしめて、じっとりと濡れた身体を重ねたまま息を整える。
「ん…司…」
余韻に酔った司の頬に口付けて、髪を撫でる。
「んは…は…先生…」
背にまわされた細い腕に、わずかに力が込められる。
「…先生…先生も、もう、こんなのしないでね…」
そんな色っぽい目で言われても説得力はない。まぁ、自分もだいぶ辛いのでなかなかする機会もないだろうが。
「……そう、だな。ごめんな、色々意地悪して」
「ん…でも、ちゃんとしてくれたから、いい」
笑った目元が、涙でにじんでいる。それが辛かったからなのか、快感のためなのかはわからない。
「…もう、しないよ。司が嫌ならな」
677司4 ◆aPPPu8oul. :2005/08/07(日) 12:21:29 ID:wQFbPUIC
頬をくっつけるように抱きしめると、耳元で小さな声が甘く囁く。
「……でも……たまに、なら…」
思わず顔をあげて見つめると、捉えたはずの視線がついと逃げた。聞き間違いではない。
「……司?」
「………」
答えない、ということは、つまり。
隆也の顔がだらしなく緩む。もう一度抱きなおして、呟いた。
「そうだな…たまに、なら」
「………うん」
三崎に感謝しよう、と隆也が思ったかどうかは知らないが。
これから後、たまにこういうことがあったとか、なかったとか。

* * * * *

さて。あとどれ残ってるくらいかな…
678ナサの中(逃亡中):2005/08/07(日) 17:56:41 ID:jh6NopJM
隙だらけの司ー!!
お前ってば可愛すぎるんだ…!いつもながらGJです!!

というわけで責任を埋めに戻ってきました。
本番薄いがまあ番外編ちゅことで
679森の中1:2005/08/07(日) 17:57:26 ID:jh6NopJM
木漏れ日の影がちらつく中で見るイヴァンの顔はいつもよりさらに若々しく見えた。
腐って湿った豊かな土の匂い、木々の緑の匂い、イヴァンと自分の服にしみついた馬の匂い。
国境まで続く森は深く、遅れがちについてきていた従者たちの姿すら見えない。

イヴァンが彼女を遠駆けに誘ったのは、気に入りの愛人を自慢の馬に乗せたいからというのが動機だろう。
だがナタリーは王子との同乗を断った。
少々気を損ねたらしい彼は、だがしばらく行くと賞賛らしき言葉をかけてきた。
ナタリーは元々乗馬は得意だったが、女装──いや、女に戻ってからも横がけでの騎馬を練習していたのでやすやすとイヴァンの馬を乗りこなした。
休憩がてら、全く姿が見えなくなった従者を待つことにした二人は馬に流れの水を飲ませ、樫の大樹につなぐとその傍らの灌木の影に座り込んだ。



「それにしても情けないヤツらだ」
イヴァンが首を振った。
「オレはともかくお前にまで…いや、馬は得意なんだな」
彼が乗馬の名手であることを知っているナタリーは曖昧に微笑した。
その笑顔を見たイヴァンは、マントを掴んで少し近くに座り直した。
「…さすがだな。今でも充分、男でもやっていける」
「あら」
ナタリーはイヴァンから顔をそむけた。
「死刑にしようとなさったくせに」
「それを云うな」
イヴァンは顔を顰めた。それでもナタリーが自分のかつての暴挙を冗談の種にするようになったことで気を良くしたらしい。
「褒めてるんだぞ」
そう言いながらナタリーの肩に躯を傾けた。
身をよけようとするとさらに重みをかけてくる。
眉をしかめたナタリーが視線をあげるとイヴァンは背を屈めた。

唇が合いそうになり、ナタリーが慌てて顔をずらせるとイヴァンは片腕をナタリーの胴に廻してきた。
引き寄せられてバランスを崩したナタリーを厚く重なった枯れ葉の上に押し倒し、彼は憮然として囁いた。
「何を逃げる」
「なんですの?いきなり」
ナタリーが困惑を滲ませてイヴァンを見上げると、彼はやや顎をあげ気味にナタリーを見下ろした。
明るい色の目に、なにやらねっとりとした光があった。
「…なんだと思う?」
「…さあ」
ナタリーが呟くと、イヴァンは苛立ったように顔を近づけた。
「決まってるじゃないか」
「わかりません」
ナタリーはまた顔を巡らせた。枯れ葉に顔を突っ込んだイヴァンが怒りの声をあげた。
「よけるな」
「重いわ。放してください」
ナタリーは必死になっていた。
まさか、とは思うが、こんな明るい森の中で、しかもいつ従者がくるかわからない状況で『その気』になられてはたまったものではない。
「おとなしくしろ」
「知りません!」
ナタリーは怒ってイヴァンを思い切り押そうとした。
イヴァンがその手首を握り、勢い良く地面に押し付けた。枯れ葉が舞いあがる。
その握られた手を見たナタリーがイヴァンに顔を向けると、彼はすっかり『その気』になった時の表情を浮かべて彼女を見下ろしていた。
見間違いようがない。これまで何度もナタリーはイヴァンのこんな顔を見てきた。
だがそれはいつも屋内で、しかもほとんどは夜だった。
こんな昼日中に屋外でその気配の濃厚な彼の様子を見ることなどなかったナタリーは軽い恐慌状態に陥った。
6802:2005/08/07(日) 17:57:59 ID:jh6NopJM

「あの…!イヴァン、様…!?」
「ナタリー…」
彼女の恐慌にはおかまいなしにイヴァンが優しげな口調で囁いた。
低い声に興奮が纏わりついている。
「抱くぞ」
「イヴァン様、だめ」
「可愛いことを言う」
イヴァンは笑った。それも低い笑い声だった。
「『だめ』?──無理だ」
イヴァンの気が変わりそうにない事を悟ったナタリーは呻いた。
「乱暴はやめて──イヴァン様……」
「…するものか」
イヴァンは呟いた。
言葉通り、彼は滑らかな手の動きでドレス越しにナタリーの躯の曲線を辿った。
「お前が懇願するのを待つさ……いつものようにな」
「そんなこと、しません」
『いつものように』という言葉に羞恥を掻立てられて少々ムッとしたナタリーは、イヴァンの明るい色の瞳に抗議した。
「そうだったか?」
イヴァンはナタリーの唇を軽く、だが誘惑の気配を漂わせて甘く吸った。
「……覚えてないな」

…たぶん、とナタリーは思った。
イヴァンが彼女のドレスを脱がそうとしないのは、従者が来るかもしれないからだ。
彼がマントすら外そうとしないのも同じ理由だろう。
だが、イヴァンのその気遣いが余計にナタリーを落ち着かない気分にさせた。
彼のマントと覆い被さった躯ですっぽり隠されてはいるものの二人が何をしているのかは一目瞭然であろうし、その羞恥を感じつつあの行為ができるとは到底思えない。
閨では二人きりで、いつもイヴァンは人払いをすることだし、それで恥ずかしい行為だろうがなんだろうがナタリーは耐えることができた。
まだ少し怖いのだが……イヴァンのやり方は半ば彼女を虐めるが如く強引で淫らだから……だが。
正直に言って最近ではかなりそれに馴らされて、彼のやり方を最初の頃ほどには厭ではなくなってきている──気がする。
少なくとも閨では。
だから、こんな状況でもすっかりキスに没頭しているらしいイヴァンが、ナタリーには信じられない。

「は、ん…」
やっと唇を解放されたナタリーが呼吸を貪ると、イヴァンはニヤニヤした。
「そういう喘ぎは男をそそるんだぞ…わかってないんだろう」
「………」
びくりとしてナタリーはイヴァンを睨んだ。その顎から首へイヴァンが唇を這わせてくる。
「待って…ください、イヴァン様…」
ナタリーは気になっている事を訴えた。
「すぐ…あ…、誰かが来るかも知れな…は…!」
イヴァンが唇だけでなく舌をちらちら出して焦らすように舐めているので気が散って変な声が出てしまう。
「………大丈夫さ」
イヴァンが彼女の腰に手をずらしつつ呟いた。
「え」
ナタリーの耳元に彼は囁いた。
「ここは街道からかなり離れているんだ──そう簡単に見つかるものか」
「………」
ナタリーは綺麗な褐色の目を見張った。安心するよりも一気にイヴァンの思惑を理解して腹が立った。

──企んだのだ、この男は。
6813:2005/08/07(日) 17:58:43 ID:jh6NopJM

「…いやだ…最初から…」
「ああ、そうだ」
あっさりとイヴァンは認めた。
少し躯をそらすと、上気して自分を睨みつけているナタリーの姿をじっと眺めた。
「最初からそのつもりだった。悪かったな」
「……なにもこんなところで…」
ナタリーが思わず憎らしげに呟くと、イヴァンは口元を少し緩めた。
「寝台の上ならいいのか?…だがまだ昼にもならん」
イヴァンはナタリーの躯を抱いた腕に力を込めた。
「夜まで待てなくてな」

それは、昼間から寝室に閉じこもっていては誰でもそれと察するに決まっている。
だが、まさかこの図々しい男がそんな事を少しは気にするようになったとは想像すらしなかった。
イヴァンにもそういう感情があるのだろうかとナタリーは思わず不思議に思った。
まさかそれが自分のためとは思いが巡らない。

「何を見てるんだ?…キスして欲しいのか」
イヴァンが顔を寄せて囁く。
「いいえ」
ナタリーが思わず否定すると、イヴァンは格段気を悪くした様子もなく声をあげて笑った。
「そうか」
言うが早いかイヴァンは顔をナタリーのドレスの胸元に落とした。
彼の片手の指が襟を寛いで引っぱり、唇と舌がその後を追った。
イヴァンの脚がドレス越しにナタリーの膝を割り、くびれた腰にイヴァンの腕が回った。
「…本気で……んっ…なさる、おつもり、ですの…?」
ナタリーは小さく声をあげた。
「ああ」
イヴァンは簡潔に応えると、もう片方の手でドレスの布地をたくしあげた。
すらりと長い彼女の脚をマントの下に露にしたイヴァンは、その滑らかさを確認するように掌をぴったりとつけて撫で擦った。
「ああ……いいな」
呻いて、彼は遮るもののないしっとりと柔らかな肌を楽しみながら太腿の奥に少しずつ指を送り込んできた。

「う…ん…」
ナタリーは羞しげに呻きを抑えた。
くちゅくちゅと柔らかで小さな水音が密やかに不規則に漂い、イヴァンは満足げに彼女をじっと眺めている。
「…熱いな」
彼がかすれた声で呟いた。
わざと虐めようという意図が明白だったが、ナタリーはその言葉に反応し、すっかり上気した顔を落ち葉の上に背けた。
「こんなに濡れてるぞ…」
イヴァンが耳朶に声を吹き込み、繊細な場所でさらに指を踊らせるとナタリーは目を閉じてしまった。
噛み締めた唇から呻きが漏れた。恥ずかしさにかすれた、だが隠しようもなく甘い声だった。
「いや…」
その唇の紅を差さないままの紅さをイヴァンは自分の唇で覆った。
舌を絡めると新たな水音がたつ。彼女の中の水は全てが甘い。
「……ナタリー」
名残惜しげにゆっくりと顔をずらし、代わりに白い肌──耳もとに頬を埋めた。
「やはり脱がせてもいいか…?」
びくっと、ナタリーの肩が緊張する。
その肩に掌を滑らせ、彼は彼女のマントルの紐を捕えて引いた。
ナタリーの熱い掌がそれを押しとどめるようにしがみついたが、イヴァンは無視して続けた。
肘で抑えるようにして彼女を地面に押しつけ、胸のボタンを外していく。
ナタリーが剥き出しになった太腿をイヴァンの腰に擦り付けた。
彼を自分の上からのけようとしての動きだが、イヴァンは心地よげにちらりとその滑らかな曲線に目を落とした。
6824:2005/08/07(日) 17:59:15 ID:jh6NopJM
「マントで隠しておいてやるから──な」
「……あなたは…?」
ナタリーが不安げに囁く。頬と目元がすっかり赤く染まっている。
「オレ…?別にいいだろう」
「どうして私だけ…」
イヴァンはきっぱりと囁き返した。
「明るいところで見たい」
「いや」
「どうして」
ナタリーはイヴァンを恨めしげに見上げた。
その目に怒りではなく不安が強く宿っているのを彼は感じ取った。
「…どうした?」
「…恥ずかしいんです」
「オレしかいない」
「あなたに見られるのが…恥ずかしいんです」
「他の男ならいいのか」
「………」
ナタリーの目がかすかに拗ねるような色を帯び、イヴァンはぞくぞくとした何かが背筋を這い登るのを感じた。
彼はそれ以上舌を動かすのをやめ、協力的でない彼女に掌を這わせて衣装を取り去る作業に集中した。



手間取ったが、それだけのことはあった──しばらくして、イヴァンは満足げに自分の作業の結果を見下ろした。
重いマントの生地で遮られてほの白く落ち葉の上に輝いている愛人の裸体、彼の好きな森の匂いに肌を染めて息づいている美しい躯。
やはり綺麗な女だ、と彼は胸の中で呟く。
閨の薄やみの中でも手と指と舌で知ってはいた──体中でその曲線を味わっていた──が、こうして木漏れ日を受けて輝いている肌の白さや薄く染まった初々しさ、それとこんな彼女の表情は堪能できてはいなかった。
ナタリーは羞恥のあまり無表情になっていて、首を投げ出すように頬の横につかれた彼の指を眺めているようだった。
ほかにどうしようもないのかもしれない。
ふさふさとした綺麗な髪の毛が長く渦を巻き、肩から鎖骨への魅力的な傾斜に一房ふた房こぼれ落ちている。
無駄な肉はなく、そのひきしまった躯はそれこそ若い雌鹿に似た清潔感があって、なのにそこだけ存在を主張している乳房はイヴァンの躯に押しつぶされて隠れていた。イヴァンが身じろぎをするとナタリーは吐息をついた。
頬に血の色があがり、彼女の極度の緊張状態が知れた。

彼がどう感じているのか、不安なのかもしれない。そう思いついたイヴァンはやっと口を開いた。
「綺麗だ」
凡庸な表現だが、ナタリーは少しだけほっとしたように力を抜いた。
「ああ、綺麗だ──お前のこんな姿を見るのはオレだけだと思うと、なんともいい気分だな」
ナタリーはもっと赤くなり、イヴァンにぎくしゃくと視線を動かした。
「──だろう?」
「はい」
「ふふん…そうだ」
イヴァンは上機嫌で低く囁いた。ナタリーがその質問にひどく傷ついたような顔をしたのが余計に彼の機嫌を良くさせた。
「オレだけ、か」
イヴァンは呟くと、自分の上着の前に片手をあげた。視線だけでは我慢できそうになく、躯でもその滑らかさや温もりを愉しみたくてたまらなくなったのだ。
前を開き、シャツをはだけたイヴァンは彼女の背中に手を回して強く抱きしめた。
ナタリーの小さな喘ぎが耳元に弾け、その両腕がマントの下の背に廻されるのを感じ取り、イヴァンは抱きしめた彼女の熱さに驚いた。
「ナタリー?」
熱でも出したのかとイヴァンがふと気遣う声をあげると、ナタリーは首を振った。
「いいえ…」
だが吐息まで熱かった。
「あ」
イヴァンの強い抱擁に、彼女はうっとりしたように目を瞑って喉をかすかに逸らした。
その喘ぎは耐え続けたあげく漏れたもの(それはそれでイヴァンは好きだが)ではなく思わず、といった優しい響きを持っていて、イヴァンはそれに気付くとまたもやぞくぞくとしたざわめきを覚えた。
6835:2005/08/07(日) 17:59:54 ID:jh6NopJM

彼女がイヴァンとの抱擁に喜びを感じているらしいそぶりを正気のまま見せるのは初めてかもしれなかった。
その表情は、イヴァンが彼女の肩を抱きすくめるように密着するとさらにゆるやかで素直なものになった。
「ああ…」
触れた腹や胸で彼女の甘やかな素肌の感触を感じつつ、イヴァンも目を閉じた。
ふわふわとした茂みの遠い感触を下衣越しに感じ取り、そういえばまだナタリーの茂みの色を確認していない、と彼はふと思った。
だが幸せそうな彼女を放してまた羞恥の殻に閉じこもらせるくらいなら今すぐでなくてもいつでも──。
──それでも、見たい。
イヴァンは目を開けた。
こんな明るいところで見る機会など今度いつ巡ってくるか、さっぱり予測できないのだから。

どうすれば彼女の反応を蕩かしたまま想い通りに宥めるか、考えながらぐいと腰を押し付けるとナタリーの背にかすかに力が通った。
「イヴァン様…」
彼のこわばりに気付いて、ナタリーは長い睫を伏せた。肌も露わなのに、それでも恥じらう仕草が一層可愛いかった。
──好きだ。
何度言ってもその深さが伝わるわけがないので言わないが、イヴァンはひどくナタリーのことが好きだった。
思うままに口走っていたら逢っている間中、こうして抱いている間中囁き続けねばならないだろう。
好きだった。彼好みの美しさと肌と肢体を持ち、いつも綺麗でどんなに穢しても清潔で、怖じ気づかない芯の激しさを隠しているこの女が愛おしかった。
「──見てもいいか?」
なのに彼の声は嬲るようにナタリーに訪ねている。
「まだ知らない──何色だ?」
「え?」
ナタリーがとまどったように身を竦めた。イヴァンはマントの下で彼女の躯から片腕を外し、枯れ葉の褥に手をつくと覗き込むように背を丸めた。
「……え」
ナタリーが硬くなって震えた。
マントの作り出す薄い闇の中で、滑らかに引き締まった下腹部の優雅な線の交わる場所に落ち葉色の茂みが淡く盛り上がっていた。
日の元で眺める長い髪のような金色のかった輝きは抑えられていたが、つやつやとしていて見た目も柔らかそうだった。
「……想像してた通りだな」
イヴァンは止めていた呼吸を太く鼻から吐いた。満足すると同時に、もっとその先が見たくなった。
「………想像…?」
オウム返しにナタリーは囁いた。羞恥で真っ赤になっていた。
「ああ」
イヴァンはもう片腕も彼女の細くくびれた胴から抜きながら応えた。
「──いつもオレが何を考えてると思う?」
ナタリーは答えない。わからないのだろう。
「お前の顔だ…どんな顔をして喘いでいるのか…とか、だな。いつも暗い場所でしか、お前は抱かせてくれないから」
イヴァンの口ぶりはからかうように見えて実は率直なのだが、ナタリーは心底恥ずかしそうに視線を逸らした。
「──やっと確認できるわけだ」
イヴァンは低く囁き、彼女にじっと目を据えたまま下衣を引き下ろした。
マントはゆったりしているのでそう困難な作業ではない。ついでに彼は、ダブレットの喉元のボタンを外した。彼女の唇が欲しかった。
「ナタリー、キスしてくれ」
ナタリーはまじまじと目を見開いて、イヴァンの喉を見ていた。ナタリーの視線が喉仏のあたりを彷徨い、鎖骨に流れた。
思えば彼女もイヴァンの躯をこんな明るい場所で見たことはないに違いない。
豊かな金褐色の髪ごと頬を両手で挟んでイヴァンが促すと、彼女はおずおずと唇をあてた。イヴァンの首筋だ。
柔らかな感触はいつもと同じだったが、その動きにつれていい匂いの髪が揺れ動くのをイヴァンは眺めながらその扇情的な視覚に満足した。
イヴァンはナタリーの唇に自分のそれを押し宛てて強引に中断させた。
「……ん…」
イヴァンの腰が意思とは関係なく小刻みに揺れていて、ナタリーはその動きに気をとられているようだった。
淫らだと思っているに違いないが、実際欲しくてたまらない。きっとナタリーもそうだろう。
一度や二度抱いたのではなかった。
初めてのときの陵辱といった趣きだったあの行為から半年近く経っている──連日逢えるわけではないが、彼は彼女をかなりに自分好みに『開発』している自信があった。
だが、彼は意識して軽く彼女から躯を離した。──努力して。
6846:2005/08/07(日) 18:00:22 ID:jh6NopJM

イヴァンは、自分が彼女に惚れているのは充分理解していた。
おそらく彼女も自分を愛していることも──でなければこれほどまでに受け入れてくれるはずがない。
だから達する瞬間は必ず彼女の胎内と決めていた。王族の胤を惜しむ気持ちはそもそもイヴァンにはないのだが、特にナタリーだとそれを受け入れて欲しかった。
早く射精したかった。熱く気持ちいい彼女の躯は、今日はどんなふうに彼を満足させてくれるだろう──。
だが、同時にできるだけその瞬間を先延ばしにもしたかった。
惜しいのだ。
一直線に追いつめてしまうには、彼の愛人はあまりにも魅力的だった。



彼の背中にかけていた掌が滑り、ナタリーは驚いたように目を見張った。
片膝の裏に手をかけたイヴァンがそれを肩に懸けるように躯をひきさげ──それでもマントから彼女の躯が外気に触れないように気をつけているのがわかった──、太腿の付け根に唇を這わせた。
「いやっ」
ナタリーは思わず叫んだ。
──もちろん、行為自体ははじめてではなかった。だが、それはいつも闇の中だった。
こんな明るい場所で彼が自分のその場所を見た事は一度もなかった。
自分ですら見た事のない場所を見られている。その不安と恐ろしさはこれまでの比ではなかった。
唇で茂みを挟むように軽くすりあわせ、彼は高い鼻の先を軽く裂け目に触れさせた。──少し冷たくて、ナタリーの躯がびくん、とのけぞる。
この瞬間にも彼に全てを見られていると思うと躯から火が出そうだった。
羞恥の限界を一気に超えたナタリーはさらに叫んだ。
「いや!やめて、やめてください!こ…こんなの、いや!」
「──そんなに恥ずかしいのか?」
イヴァンはあまりのナタリーの抵抗に驚いたように顔をあげた。
ナタリーは必死で頷いた。
「い、いやです」
「綺麗だぞ──淡い紅で。貝の身みたいにとろとろしている」
その言葉に、ひくっ、とナタリーは背中をのけぞらせて身をよじった。
「いや…いや…」

可愛いな、とイヴァンは凶暴なまでの愛しさを必死で押し殺しながら彼女を眺めた。本当に綺麗なのだ。
ナタリーは清楚で初々しい印象の女なのに、この場所だけは当然ながらひどく生々しくてそのぶん本能的にオスをそそる味と眺めと匂いを備えていた。
しかも、舐めとる後から後からじんわりと透明でとろりとした露が浮かび、その反応からも目が離せなかった。
「見ていたいんだが」
「いや、嫌い…!!やめて、お願い!」
ナタリーがあんまり厭がるので、イヴァンは仕方なく彼女のすらりとした片脚を肩からおとした。
ナタリーは素早く両脚を閉じて、イヴァンの躯の下で身を竦めるようにした。
イヴァンはその太腿を未練げに撫でたが、やおら身を起こした。
「…じゃあ、かわりに」
不興が口調に出たらしい。彼女のわずかにほっとした表情が吹き飛んだ。
ちらりとイヴァンの顔を見た彼女は、言葉の続きを目で尋ねているようだった。
イヴァンはマントルごとナタリーの腰を引き寄せた。
「こっちに来い」
「イヴァン様…」
イヴァンは彼女の耳朶に、首すじに、頬にめちゃくちゃにキスし、唇を重ねた。
ナタリーの唇も舌も柔らかくて甘く、いつもと同じく素晴らしかった。
片手で彼はナタリーの尻を掴み、太腿の上に乗せた。
「早く」
イヴァンが囁くと、ナタリーはしなやかな躯をくねらせてイヴァンにしがみついた。
軽く膝を落ち葉につけ、立ち上がりかけた彼女を追うように、イヴァンは腰を持ち上げた。
「…あ!」
ナタリーがイヴァンの目の前で白い喉をそらして小さく喘ぎ、ぴくん、と鋭く背を伸ばした。
のけぞろうとする躯を引きずり落とし、イヴァンは両腕で絡めとった。
「あぁあっ」
貫かれたナタリーが啼き声をあげた。
「ああ、あっ、あ、イヴァン様っ……!」
「ナタリー」
一旦おさまってしまうと、もう我慢できそうになかった。
イヴァンは彼女の躯を激しく突き上げ始めた。
6857:2005/08/07(日) 18:01:24 ID:jh6NopJM


昼を回った頃、森の街道からはなれた場所で、やっと王子の従者たちは主人とその愛人を発見した。
大きな樹の根元に座っていた王子は、彼等の蹄の音をもう聞いていたらしく邪険に手を振って『ひっこめ』、と合図した。
その胸に抱かれたままの美しい愛人を見るまでもなく、王子のひどく充足したような、やや疲れた表情は従者を憶測の渦に陥れた。

おとなしく邪魔にならぬ場所に馬を歩ませながら、従者の騎士たちは、自分たちを無言で森に同化させた。
衣装に乱れは見えなかったが、主人と愛人の周辺の落ち葉は乱れていてなにか大きな獣が転がり回ったような有様だったから従者たちの推測は間違いなかろうと思われた。
目を開けた彼女の耳になにかを低く囁き、彼等の主人は軽くその唇に口づけをして、身じろぎをした。
彼女の手をとり、立ち上がるのを手伝って、馬を呼んだ。
自分の馬に愛人を押あげ、その後ろにまたがると、彼は騎士たちに愛人の馬を任せて馬の首を軽く叩いた。
黙って馬をひっぱりながら、見るともなくそのマントに包まれた後ろ姿を見ている従者たちは、王子が抱いている彼女にこっそりキスをしている様子を見ざるをえず、困惑の表情を隠しあった。
濃厚な寵愛の気配が、いつも女にはいい加減で手当たり次第だった彼等の主人にはふさわしくなかった。
もともとその愛人が気に入りなのは彼等にもわかってはいた──連日逢えるわけではないが、王子は彼女を特別扱いしている。
だが、これほど溺れている様子をあからさまに見せる事は滅多になかった。
なにがあったのかは知らないが、よほどの満足を得たことは確からしい。
主人はその経験にすっかり囚われているのだろう……おそらくあとしばらくは。

いつもの彼が早く戻ることを祈りつつ、それでもそのらしからぬ幸せそうな後ろ姿に互いの微笑を隠しながら、騎士たちは深い森の中を列をなして主人の巧みな手綱さばきに今度こそは遅れぬように、落ち葉を巻き上げて馬を走らせていった。





おわり
686逃亡犯:2005/08/07(日) 18:02:09 ID:jh6NopJM
495KB。
いい案配なんじゃないかな
687名無しさん@ピンキー:2005/08/07(日) 19:08:01 ID:YmfndSqW
埋め立て用でも大変美味しかった。
この2人のラブ度はかなり高いな。GJだぜダンナ><b
688名無しさん@ピンキー:2005/08/07(日) 23:42:15 ID:gtkWSgqG
TLの「ないしょのcuteboy」読んだ。
このスレ的にはお勧め。
689名無しさん@ピンキー:2005/08/08(月) 06:04:57 ID:JF9gHvlE
どんな内容?
690名無しさん@ピンキー:2005/08/08(月) 11:48:02 ID:jv1kUcke
新スレおめ
この機会にざっと読み返してみたり。

話の途中で行方不明になってる職人氏もいるんだなー
新スレで戻ってきてくれると嬉しい
司氏もナサ氏も新スレをよろ
ゴッドファーザー氏を一人にしないでやってくれ
691晃(ry:2005/08/08(月) 12:57:54 ID:V6mBstkS
休暇とれヽ(`Д´)ノネェェェェェ!!
692司 ◆aPPPu8oul. :2005/08/09(火) 11:52:56 ID:p6n5O+ej
素朴な疑問。
高校の修学旅行の班行動って男女一緒だった?
自分共学じゃなかったからわからん…
693名無しさん@ピンキー:2005/08/09(火) 11:55:38 ID:oZMvYm3S
俺の時は一緒だったな
694司 ◆aPPPu8oul. :2005/08/09(火) 12:59:32 ID:p6n5O+ej
>693
d
修学旅行前にわたわたする話でも書けたらと思ってます…
ついでに修学旅行の思い出など書いていただいたらネタになるかもならないかも
場所は広島・京都で。
695名無しさん@ピンキー:2005/08/09(火) 13:35:55 ID:8D6Bq8sp
思い出かあ…広島は宿(平和公園原爆ドームのすぐ近く)の風呂場から
夜に人影が見えたとか話たりしたぐらいか。
京都もそんなに。下鴨徒歩でいこうとしたらバス亭6個ぶんぐらい通り過ぎたり、
自由行動終わってから宿に戻る途中道に迷ったり、
便所掃除してたおばさんが指笛で上空のトンビを自在に操ったり。
あ、銀閣寺の近くにある八神社は凄い。いろんな意味で。なんか出そうだったし。
人いないけどまさに神社っていう空気が漂ってたから一度行って見ることをオスス(ry
そこで班全員でおみくじやったぐらいか。

役立たねえ('A`)
696名無しさん@ピンキー:2005/08/09(火) 13:41:57 ID:8D6Bq8sp
今ググったらなんだ有名な所だったのか。
いやしかしあん時は昼でも薄暗いし人気はないしで怖かった。
697司 ◆aPPPu8oul. :2005/08/09(火) 13:43:26 ID:p6n5O+ej
>695
掃除のおばちゃんすげぇw
いやいや、おみくじとかすっかり忘れてたよ。
そういや寺社めぐりの思い出がすっかり抜け落ちてたな…
夜中の思い出も友達がPSone持ってきたくらいでこれといったモノないし…
……せつない青春だ…・・・
698名無しさん@ピンキー:2005/08/09(火) 13:58:36 ID:vatOedFn
PSone発売したのいつだっけ
本当につい最近高校生だったんだな
699名無しさん@ピンキー:2005/08/09(火) 13:59:18 ID:vatOedFn
あ、PS2と同じくらいか。俺が年寄りなのか。OTL
700司 ◆aPPPu8oul. :2005/08/09(火) 14:54:18 ID:p6n5O+ej
PSone 2000年発売だったんだな…そうか、出たばっかのころか
これで年齢が確定したなw
701 ◆z1nMDKRu0s :2005/08/09(火) 16:29:31 ID:2hIkUKt3
俺はいろいろやったなぁ
おじゃ魔女どれみのお面つけてピンポンダッシュしたり
エロDVD持ってって鑑賞会開いたり
イタ電したり、お酒飲んだりタバコすったり
女子の部屋に侵入して寝顔撮って帰る途中先生に見つかって一晩中正座してたり
以上定時同然のバカ学校出身のチラシの裏
702 ◆z1nMDKRu0s :2005/08/09(火) 16:32:17 ID:2hIkUKt3
ちなみにゴッドファーザーズがやった悪行のうち
清水から綱無しバンジー以外はリアルでやりますた
703名無しさん@ピンキー:2005/08/09(火) 17:44:46 ID:39HWi7+F
行動班は一緒だったけど、結局分離してバラバラに行動した覚えが。
行くところと目的が、男女で結構違うのよ。
んで、漏れの高校の修学旅行は定番の京都奈良だったわけだが、
思い出といえば、奈良の田舎の電気屋で日に焼けた未開封ファミコンソフトの山をみたり、
自由行動で大脱出して京都から大阪まで行って、たこ焼き食って帰ってきたくらい。

>>697
子供の頃、近くの川原に飛んでくるトンビと遊んでたけど、
彼等、結構口笛とか指笛とかの類に反応してくれるんよ。
口笛に鳴きかえしてくれるくらいは結構やってくれる。
704名無しさん@ピンキー:2005/08/09(火) 18:01:58 ID:F2t0h/7B
>司殿
今度は先生が女生徒にモテて司の逆嫉妬バージョンをき(ry
705 ◆z1nMDKRu0s :2005/08/09(火) 19:43:15 ID:2hIkUKt3
焼き餅(*´Д`)ハァハァハァハァハァハァ
706司 ◆aPPPu8oul. :2005/08/09(火) 20:00:32 ID:p6n5O+ej
もう一つ思い出したのは原爆ドームで友人が貧血おこして肩貸してやったくらいか。
ほんとに面白みのない修学旅行だ…
それにひきかえ皆さん素敵な思い出をお持ちで…
色々参考にさせていただきます。多謝。

>704
素敵なネタありがd
修学旅行までは時間があるので先にそのネタ書いてみたいと思います
707名無しさん@ピンキー:2005/08/09(火) 22:03:36 ID:sTzVkUZc
500KB。
おめでとう
708名無しさん@ピンキー:2005/08/09(火) 22:19:45 ID:DPPPYFQo
でも、まだもう少しだけ。
709司 ◆aPPPu8oul. :2005/08/09(火) 22:23:42 ID:p6n5O+ej
では唐突にアンケートです。
嫉妬した司はどっちのパターンでいくべきか

1.自分の愛を示すため頑張って攻めてみる
2.愛を確かめるためとことん甘やかされる
710704:2005/08/09(火) 22:35:41 ID:F2t0h/7B
では、ネタを司殿に提案しつつ、他スレで作品投下してきた私が最初に答えよう。
ずばり……3!
最初は拗ねていて投げやりな態度を取るが、やっぱり先生大好き!
自分から喧嘩しながらもやはり司から謝り、捨てないでと泣きながら……

すみません。では1で。でもやっぱりお約束。最後には攻められ(ry
711名無しさん@ピンキー:2005/08/10(水) 00:41:48 ID:BM70h5/q
つ「攻めるのはほんの最初だけ」
712名無しさん@ピンキー:2005/08/12(金) 10:55:39 ID:LBI0iShm
テスト
713名無しさん@ピンキー
まだ書けるかな〜?