【ジャンヌ・シンクロ】種村有菜作品3【満月・キョ-コ】

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1名無しさん@ピンキー
ついに3まで行きました。
皆さん落ちないように書き込みおながいします!
職人様も常時大歓迎!

初代スレ
http://www2.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/998737516/

前スレ
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1059050560/l50
2名無しさん@ピンキー:皇紀2665/04/01(金) 01:17:12 ID:sWnEKi5N
2ゲトw
3携帯:皇紀2665/04/01(金) 10:37:29 ID:Le9v3Y3P
1>>さんお疲れ様です。落ちないように頑張りましょう。できたものはこっちにアップした方がいいんですかね
4名無しさん@ピンキー:皇紀2665/04/01(金) 17:21:04 ID:chFo2Rgy
保守ついでに質問。
スレタイのシンクロってどの作品?
連載中のは読んだ事ないんだけどそれの事?
5名無しさん@ピンキー:皇紀2665/04/01(金) 19:09:24 ID:0g+r4NZp
>>1
乙でした!

>>4
自分も新作読んだ事ないんだけど、確かタイトル表記が
「紳士†同盟」
だと思ったから、真ん中のクロスの部分の略じゃないかな?
6名無しさん@ピンキー:皇紀2665/04/01(金) 20:33:59 ID:Le9v3Y3P
紳士同盟クロスまでが正式ですよ。だから略ですね
7名無しさん@ピンキー:皇紀2665/04/01(金) 21:01:47 ID:6qGwqLCJ
4です。

>>5-6
おお!早速の回答ありがd
「紳士同盟クロス」でシンクロっすか。なるほど〜。
 ~~     ~~~
8名無しさん@ピンキー:2005/04/04(月) 00:04:34 ID:0PR/2G0S
保守ついでに叫ぶぞ



  華   蓮     萌   え  ーーーーー!!!
9名無しさん@ピンキー:2005/04/04(月) 14:33:33 ID:MowEvgGt
俺はまろんの胸とまんこに挟まれて死にたい…
10名無しさん@ピンキー:2005/04/04(月) 17:23:08 ID:HMrahJoZ
物理的に不可能なような
11名無しさん@ピンキー:2005/04/06(水) 17:53:58 ID:YjbcptvY
顔を胸につっこんで、まんこに息子を突っこむのです
12名無しさん@ピンキー:2005/04/09(土) 03:41:29 ID:bSESeHo+
真栗萌えるって言ったら腐女子扱いかそうか

だけどあえて私は率直に言う。
皇帝×真栗ない?
13名無しさん@ピンキー:2005/04/12(火) 20:05:12 ID:5YRrA3x7
age
14名無しさん@ピンキー:2005/04/13(水) 01:45:29 ID:+Yu2rWru
職人さん、シンクロエロキボン
15名無しさん@ピンキー:2005/04/16(土) 14:57:24 ID:QVQg0Zs2
>>12
禿同!!腐女子じゃないんだけど
萌えてしまう・・・・・萌えた時点でもう婦女子かな・・
16名無しさん@ピンキー:2005/04/18(月) 02:22:25 ID:pIVVokm8
ここってフォモエロ書いていいの?
17名無しさん@ピンキー:2005/04/18(月) 06:15:46 ID:NEfE4bsb
>>16
go to 801板でそ?
18名無しさん@ピンキー:2005/04/18(月) 07:01:19 ID:pIVVokm8
>>17
そうか、じゃあそっち逝ってきます
19名無しさん@ピンキー:2005/04/18(月) 21:33:10 ID:ZvPY91F+
801板に種村作品あるの?
20名無しさん@ピンキー:2005/04/20(水) 23:37:20 ID:a6SZHe7b
なかった。。
21名無しさん@ピンキー:2005/04/24(日) 17:43:04 ID:x7Jn7EFU
age
22名無しさん@ピンキー:2005/04/25(月) 22:09:43 ID:3YNFczGQ
どうして職人さん方がぱったりと消えたんだ・・・・
なんでもいいから文章キボンヌ
23名無しさん@ピンキー:2005/04/26(火) 16:44:52 ID:3VRRiS+F
ほんと作品キボン
24名無しさん@ピンキー:2005/05/01(日) 12:27:59 ID:e89gnqQQ
GWage
25携帯:2005/05/02(月) 22:10:27 ID:XQTUnFYY

「っ…ゃっ……ぃゃっっ」
まだ空の薄暗い深夜、栗色の少女が肌の色を青ざめさせてハッと瞳を開ける。辺りは寝る時と何一つ変わっておらず、唯一変わっているのは心臓の鼓動の早さだけ。
「ん…どうかしたか…」
隣で共に寝ていた恋人、名古屋稚空が腕を肩にのばし抱え込むように引き寄せ髪を撫でてくる。
「……ぅぅん…なんでもなぃ」
彼のたくましい胸に顔をすりつけ彼の鼓動を聞くと怖い夢など一瞬にして消え去る。

――お願いどこにもいかないで。好きなの…本当に。あなたも私と同じ思いでありますように……
お久しぶりの携帯です。なかなか小説を書く時間がないのでかなり短いですがスレ貢献の為短編をかかせていただきました
26名無しさん@ピンキー:2005/05/02(月) 23:10:24 ID:OqUHwKlU
キタ――(・∀・*)――――!!!!!!
27名無しさん@ピンキー:2005/05/05(木) 19:14:29 ID:G/iBrHF4
agee
28名無しさん@ピンキー:2005/05/11(水) 18:29:08 ID:8m4oxcma
>>25
キター
29名無しさん@ピンキー:2005/05/15(日) 19:39:17 ID:a95pkkgL
から揚げ
30名無しさん@ピンキー:2005/05/16(月) 00:45:19 ID:zgQs1/Kx
誰かリレーでもしません?ちまろなら参加しますよ
3198:2005/05/18(水) 23:11:22 ID:3Ao8LsvV
なんか最近、私、変だ。
休日の朝、柔らかく光が差し込む窓。その傍らにあるベッドの中で、眠りから覚めたばかりの日下部まろんは
ここ数日いつも頭の中にあるもやもやとしたものが、またせり上がってきたことに気づいた。
そのもやもやに気付いたのは、一週間ほど前。
でもよくよく考えてみると、その感覚自体はもう少し前からあったような気がする。 ごろんと寝返って、隣で眠っている稚空の胸に顔を預けてみる。
かすかに聞こえる彼の心音と、体の温かさにどこかしらホッとする。
不意に、もやもやとした気分が少しだけ大きくなったような気がした。
それを掻き消すように、稚空の首に腕を回して体を擦り付けるようにして抱きつく。
「ん…?」
わずかな動きに稚空も眠りから覚めたようで、まろんが自分に抱きついているのを感じると
その体をあたたかい腕で包み、自分のほうへと引き寄せた。
「起こしちゃった」
ごめんなさい、とまろんが小さく呟く。
「いいよ。…今、何時?」
寝起きのせいか、いつもよりだるそうな稚空の声に、色っぽいなぁ、と頭の隅で感じた。
「まだ7時。もう少し寝る?」
その会話の最中にも稚空はあくびをしていたので、返事は聞かなくてもわかってるけど。
「ん、そうする…まろんは?」
「私も、もうちょっとこうしてる」
32名無しさん@ピンキー:2005/05/18(水) 23:16:18 ID:3Ao8LsvV
そういって更に更に稚空のほうへ体を擦り付ける。
そうしていると、あの目覚めの気分が少し和らぐような気がした。
ついでに足も絡ませて、もっと傍に行きたい、と考える。
すでに目の前で稚空は寝息を立てていて、まろんもその規則正しい呼吸音にうとうとしていると
不意に絡ませた稚空の足が動き、まろんの太ももの内側を擦った。
「…っあん」
思わず出てしまった自分の声と、じんわりと熱くなる下半身に
眠りに落ちかけていた意識が急激に引き戻された。
今、私声出した?
寝かけていたせいで夢か現実なのかわからない。
しかし、熱さがのこる下半身によって認めたくないが現実であることがわかった。
稚空に聞こえてないよね…?
寝ているし、こんな小さな声じゃ起きないだろうとは思う。
けど、稚空はこういうときは妙に勘が良いというか、敏感というか、目ざといからなぁ。
恐る恐る顔を上げると、彼はまだ眠りの中らしくてほっとした。
それにしたって私どうしちゃったんだろう。
あれだけの刺激なのに体が熱い。
目を閉じて無理やり眠ろうとするが、先程の淡い感覚が忘れられず
ますます目は冴えてしまった。
私、やっぱりどこかおかしいのかもしれない…。
33名無しさん@ピンキー:2005/05/18(水) 23:17:23 ID:3Ao8LsvV
いい匂いだ。
夢の中でそう思ったときにぱちりと目が覚めた。
カーテンから零れる、先程よりも強い朝日が目をさす。
「あ、おはよう、稚空」
まだ重い瞼をこすりながらリビングに行くと、まろんが朝食の用意をしながら微笑みかけてきた。
「おはよう、いい天気だな」
答え、なんか新婚夫婦みたいだな、とニヤニヤしながら洗面所に向かう。
その表情を垣間見てしまったまろんに、稚空も最近調子変なのかなぁ…と不安がよぎったことは露知らず。 「まろんいつ起きたんだ?」
もうちょっと寝てるって言っただろ?と朝食の最中、稚空がたずねてきた。
「ん、なんか寝れなかったから、あの後すぐ」
そうなのか、と納得する稚空にうなずいてみせる。
声を上げてしまった後、眠ろうとしても無理だったからそっとベッドから抜け出した。
もやもやとした感覚を振り払うため、熱いシャワーを浴び、洗濯を干した。
暖かな日差しの中にいると、少しは気がまぎれた。
そのおかげか、今はあの感覚はほとんどない。
ちらり、と稚空の顔をのぞくと彼は笑い返してくれる。
優しい人。
稚空に愛してもらっているときが一番幸せ。
34名無しさん@ピンキー:2005/05/18(水) 23:18:48 ID:3Ao8LsvV
「まろん、ここついてる」
そんなことを考えていると、ふっとテーブルの向こう側から顔の横に稚空に手がきて、まろんの唇の下についたご飯粒をとる。
「…ゃあんっ」
稚空の指が、まろんの皮膚に触れた瞬間、甘い痺れとともに力の抜けたような声がまろんの口からついて出た。
「………まろん?」
全身から血の気が引いていくのがわかる。顔が赤くなってしまうのを止められない。
聞かれた。どうしてあんな声が出ちゃったんだろう。
「ぁ、ぁの、びっくり、しちゃって…」
恥ずかしくて恥ずかしくて、まともに稚空の顔が見れない。
どうしよう。絶対変に思われた。どうしよう。
そう思った瞬間、まろんの瞳が潤んで、ぽろぽろと涙が溢れ出す。
「あ、え、まろん?どうした?」
おろおろとする稚空を尻目に、涙は全くといっていいほど止まる気配を見せない。
「と、とにかく、こっちおいで」
そういって、稚空が手を引いてソファーまで連れて行って、座らせてくれた。
ほんの少し間を空けて、稚空が横に座る。
そのときも繋がれた手が熱くて、体に熱がじんわりと広がって、こんなのじゃもう言わずにはいられない、と思った。
「まろん?どうした、何かあったのか?」
すぐそばで聞こえる声にさえ、ますます胸の高鳴りが増してゆく。
35名無しさん@ピンキー:2005/05/18(水) 23:19:47 ID:3Ao8LsvV
「……あの、ね、最近私、変なの」
「…変って?」
「稚空といるだけで、体が熱くなるの、ちょっと触られるだけで、変なの」
「恥ずかしいとか、そういうこと?」
自分一人ではあのもやもやの正体がわからなかったのに、稚空に話しながら考えていると
ちょっとずつわかってきた気がする。うまく言葉にできないかも知れなけど。
「恥ずかしいんじゃなくて、えっと、わからなくて…
なんていうか…さっきみたいに触られるだけで、あの、夜するときみたいな感じになる……」
そう話すことがひどく恥ずかしいような気がして、最後のほうはとても小さな声になってしまった。
「夜するとき?…つまり、感じるってこと?」
自分が言ったことだけど、改めて聞き返されるととても顔を上げることなんてできない。
稚空のストレートすぎる聞き方にも問題がある気もするが。
「それであってる?まろん」
隣にいる稚空がまろんのほうへ近づくように座りなおした。
それだけで体がぎゅうっと縮じこまってしまう。
それがさらに恥ずかしくて、首を縦に振って肯定を示すのが精一杯だった。
「…夜、するでしょ?それなのに朝起きたらすぐにキスしたい、抱きしめてほしいとかって考えちゃうもん」
前はこんなことなかったのに、とまろんが付け足すようにつぶやいた。
「なんでなのかな…私、おかしくなっちゃったの?」
再び潤んだまろんの瞳を見て、稚空はいや、と首を振った。
「そんなの俺もだよ。俺なんか抱いた後すぐでもそう思う」
あはは、と笑って稚空が彼女の頬にキスを贈る。
「初めの何ヶ月かはまろん恥ずかしがってただろ?
だから、まろんが慣れるまでは軽く軽くって思ってたけど、濃いのもそろそろいい時期かもな」
何が?と聞き返す暇もなく稚空はまろんを抱きかかえて寝室へと連れて行った。
3698:2005/05/18(水) 23:32:39 ID:3Ao8LsvV
最初以外名前入れ忘れました。98です。
稚空×都&まろんの続きがちょっと見つかりませんので
新しく書き直す(事が出来ればいいなぁ…)までのショートとして。
上のが重い感じだったので、なんか軽いのが書きたいなぁとおもいまして。
私の王道パターンとして、まろんがお馬鹿な悩みを持つ→稚空がからかいながらエチー
というのがあるので、今回もそれです。
眠い、そして割と酔い任せなのでダラダラで申し訳ないです。
この続きはまた今度投下します。
来週になるかいつになるかは分かりませんが、なるべく早く出来るよう頑張ります。
というか、もう書き手さん昔ほどいらっしゃらないんでしょうか…。
もえ様とか前スレ577様、氷月×憂を書かれた方とか…
皆さんの新作も楽しみにしていますので!

37名無しさん@ピンキー:2005/05/25(水) 18:02:20 ID:zrhAfiu3
age
38名無しさん@ピンキー:2005/05/27(金) 16:53:47 ID:dJpW89C7
hosyu
39名無しさん@ピンキー:2005/05/28(土) 08:25:51 ID:BjQrJ9u2
31たんの続きがかなり読みたい(;´д`)
40名無しさん@ピンキー:2005/06/02(木) 21:40:18 ID:KUsKxmrl
age
41名無しさん@ピンキー:2005/06/05(日) 19:38:01 ID:R1DBErY2
age=年齢
4298:2005/06/07(火) 23:30:14 ID:1Dg7oFN+
先程シーツを替えたばかりのベッド。
その中央にゆっくりと座らされ、稚空の手によってカーテンが閉められた。
とは言ってもまだまだ部屋の中は明るい。
こんなに明るくちゃ恥ずかしいな、と思っているうちに稚空が向かい合うように座り
唇が重なってくる。
「…ぁ」
ちゅ、と触れるだけのキスが送られた後、稚空の舌が口内へと侵入してくる。
あたたかく、湿った感触、そして水の音。
思わず目を硬くつむる。
頭の中がクラリと溶ける。
ねっとりと絡められる舌にまろんが懸命に応えようとしている間に
稚空に手が彼女の胸にそっと添えられる。
さらにまろんの身体が赤くなるのが分かった。
そのまま形を確認するようになぞられ、まろんがくすぐったさに身を捩る。
「っ、はぁ…」
長い長いキスがようやく終わり、クタリと力が抜けて座っていられない状態のまろんを稚空が抱きしめ、
耳たぶや頬、首筋などを唇で愛撫しながら全身をまさぐる。
稚空の大きく暖かい手が全身を這うその感触に、まろんが心地よさげに身体を預けてくる。
「気持ちいい?」
からかうような稚空の声色にまろんが顔をあげ、拗ねたような表情を見せた。
「…くすぐったいだけだもん」
「それは残念」
稚空は苦笑し、まろんに体重をかけてその華奢な身体をベッドに沈めた。
まろんの胸元に顔を埋め、空いた手で彼女の上着のボタンをひとつずつ外していく。
4398:2005/06/07(火) 23:30:48 ID:1Dg7oFN+
時折鎖骨にかかるあたたかな息に、まろんの身体は小さく反応を示す。
まろんの背中を少し持ち上げ、上着と同時に下着も器用に外して取り去る。
そこには、昨夜、というより毎晩の名残でところどころに赤く痕が残り、
彼女の白い肌とのコントラストがやけに稚空を昂ぶらせた。
「あっ…」
すでに硬くなりかけている胸の蕾を指で挟んで転がしてやると、
ぴく、とまろんの脚がシーツの上で跳ねた。
きゅ、きゅ、と柔らかく触れるだけで反応する。
キスや首筋への愛撫とともにしばらくそうしていたが、まろんのねだるような表情に急かされ
稚空の手はその白い身体をなぞり、スカートの中へもぐりこんだ。
とっさにまろんの頭に、恥ずかしいという気持ちがかすめた。
何度身体を重ねても、そこに触れられるのに慣れることが出来ない。
稚空がショーツの上からそっと秘所に触れると、そこは既に熱く潤んでいて時折ひくひくと震えている。
布越しに浅く指を沈め、まわすように揉み解すとそれに合わせまろんの呼吸も熱いものになってくる。
「ひぁっ」
唇は胸元をなめ、時々その舌が蕾をかすめてやると彼女から高い嬌声が漏れる。
もうショーツ越しにも濡れた感覚が伝わっていて、指を動かすごとに水音も聞こえる。
いやらしい、だけど愛おしい。
恥らうような伏せた表情から、淫らに快楽を求めようとねだる表情への変化は
自分が教え込んだものだと自惚れてもいいのだろうか。
頭の中をそんな考えに徐々に支配され、もっと喘げ、もっと鳴け、と稚空の中に欲求が生まれてくる。
「やぁ、っぁあ……!」
胸の蕾に吸い付き、口の中で転がしながら手では少しだけ深く指を埋めてやると
まろんの身体がビクンとはねて淡い限界を示した。
4498:2005/06/07(火) 23:33:39 ID:1Dg7oFN+
遅くなりましたが>>35からの続きです。
遅いと思いますがとりあえずこの作品だけは書き上げたいと思います。
45名無しさん@ピンキー:2005/06/08(水) 19:51:17 ID:4cNrTV07
すばらしい!!まろんが可愛いくて稚空がうらやましい…続き待ってます
46名無しさん@ピンキー:2005/06/08(水) 23:37:19 ID:wE5hPob0
コロン
47名無しさん@ピンキー:2005/06/12(日) 11:06:15 ID:h+wl7XZn
シンクロの閑雅×灰音の純愛か、まおら(男)×灰音の無理やり系。灰音のまおらの呼び方は「まおちゃん」で。
48名無しさん@ピンキー:2005/06/18(土) 11:04:40 ID:ncWnKbsh
>>47 でもやっぱり一番はジャンヌですな。
まろん×稚空が好き
49名無しさん@ピンキー:2005/06/18(土) 13:33:06 ID:oPNk8dIV
私は、いずみ×めろこが好きっ♪
50名無しさん@ピンキー:2005/06/18(土) 14:48:45 ID:DgnYqz5z
>>49
このスレでそう思ってるの自分だけかと思ったら他にもいたのね。
51名無しさん@ピンキー:2005/06/19(日) 05:55:59 ID:0EClJFjt
>>50はいっ。
まろん×稚空も好きだけど、イジワルないずみくんが好きっ☆
52名無しさん@ピンキー:2005/06/21(火) 10:36:34 ID:1eMKD3mH
うわ…リア氏ねよ
53名無しさん@ピンキー:2005/06/21(火) 21:40:24 ID:ztlrBdlj
ジャンヌの、心時×魚月が読みたい。
職人様の降臨を祈る
54名無しさん@ピンキー:2005/06/25(土) 02:14:33 ID:nJ9cEVyd
age
55名無しその89:2005/06/27(月) 00:09:41 ID:PUMcO10C
あげ



あげてみた



揚げ


挙げ
56名無しさん@ピンキー:2005/06/27(月) 00:46:39 ID:2Y67cGn7
いずみ×満月が好きだー。
………どマイナー……。
57名無しさん@ピンキー:2005/06/29(水) 12:04:22 ID:SCvlKrB9
このスレではいつのまにか耳が弱点になってることについて
58H∧L:2005/07/01(金) 04:26:17 ID:di5y5hd4
「まろん!?日曜日だからっていつまで寝てるんだ!?」
「えっ・・・・あぁぁおはよー稚空っ」
「珍しいなぁ、俺がまろんより早く起きるの」
「うっうん・・・」

あたし疲れてたのかなぁ・・・・疲れてる・・・・?あっ!!ヤバい・・・・稚空にバレたらまたいぢめられちゃうよぉ・・・


「ま・・ろん・・・まろん?まろん?顔赤いぞ、どーした?」
「ちっ稚空!?なっなんでも無いの!先に顔でも洗って来たら!?」
「えっ?まろんはまだ寝るのか!?」
「いや、すっすぐに行くから。」「ふーん・・・・これがバレたらマズイからっ!?」


そー言って布団を取られてしまった・・・・

「いっ嫌ぁぁ・・・」

「ねぇ、まろん!?これどーしたの?なんでパンツはいてないのかな?」

59名無しさん@ピンキー:2005/07/04(月) 21:46:15 ID:wCBGlQXs
漏れは古雅清十郎×神山文月が好きだ!
超マイナー・・・・
60名無しさん@ピンキー:2005/07/05(火) 16:59:14 ID:Db+ERgKU
↑おばーちゃん×じじい!?
61名無しさん@ピンキー:2005/07/05(火) 18:30:25 ID:b1VVtkQM
じじい×おばーちゃんだろ

漏れも結構好きだぞ。
62名無しさん@ピンキー:2005/07/05(火) 18:58:30 ID:eiJkd2Xp
満月に歌手を続ける事を許すシーンで、
「何ですか!これでも考えたんですよ!!」(だっけか?)を
顔を真っ赤にしながら言った文月に激しく萌えたのは漏れだけですか。
63名無しさん@ピンキー:2005/07/09(土) 09:36:07 ID:EvZ6L/QN
>>58
期待あげ
64H∧L:2005/07/11(月) 09:44:34 ID:5jrJjGk7
>>58です。
このあと強制自慰か、普通にソフトsmか……悩みです。何方かご意見を(/TДT)/
65名無しさん@ピンキー:2005/07/12(火) 00:43:02 ID:nKs3E+nu
>>64
強制自慰、露出風味でお願いします。
66H∧L:2005/07/12(火) 15:24:49 ID:6Db/U/7B
露出ですかぁ!?・・・・・・むつかしいですねヽ(。_゜)ノ
67名無しさん@ピンキー:2005/07/12(火) 18:04:02 ID:HVEACSjf
>>64
強制自慰の後に、ハードsm


と、言ってみる
68H∧L:2005/07/13(水) 05:29:40 ID:4wjiPt2S
強制自慰のほうこうで書きながら、皆様のご意見を参考にしつつ書いていきますね。
69名無しさん@ピンキー:2005/07/20(水) 17:23:38 ID:uFMYo7wE
age
70名無しさん@ピンキー:2005/07/20(水) 17:28:05 ID:TmQuCoO8
sage
71心時×魚月:2005/07/20(水) 22:15:18 ID:OUl5qA6+
―――好きな人に好きって言うのはどうして難しいんだろう。

そう思いながら魚月は隣の心時を見上げた。
生まれた時から一緒でいつもいるのが当たり前の存在だった。
「ん、なに人のこと見てんだ?惚れたか?」
「惚れるわけないでしょ」
即答し、魚月は溜息ひとつ。
自分よりも頭ひとつ分身長の高い心時と魚月は世間で言う幼馴染で、お隣さんだった。
互いの親が幼馴染と言う事もあり、良く家族ぐるみでどこか出かけると言う事は多かった。
いつも一緒。どこへ行くにしても、家に居てもどちらかがどちらかの家へ上がり込み、
自然と会話するような関係に居た。

心時の両親と魚月の両親が一緒に旅行に行く計画を立てたのは一ヶ月も前の事だった。
本当なら二人も一緒に行くはずだったのだが、直前で魚月が風邪をひいてダウンした。
心時は自分が残るから、と両親たちを行かせ、魚月の看病を続けていた。
今日で看病3日目。その甲斐もあり、魚月の症状は大分軽くなっている。
「……ごめんね、本当なら一緒に行く筈だったのに」
「いいって」
魚月が倒れてから何度目かの会話に二人で顔を見合わせ小さく笑う。
「楽になってきたか?」
魚月の額にのせた温くなったタオルを水で冷やし、またのせる。
ひんやりとしたタオルの感触に息を吐くと魚月は心時を見た。
「うん、有難う」
まだ顔が火照っているのは熱のせいだろうと思う。
だが薄いタオル越しに心時が触れる度に魚月の胸は高鳴っていた。
72心時×魚月:2005/07/20(水) 22:27:09 ID:OUl5qA6+
「着替えたいんだけど、いい?」
「あ、悪ぃ」
魚月は微かに汗臭くなっている服を摘むと困ったように笑った。
「流石にもう心時に着替えさせてもらうような年齢じゃないしね」
「……そ、そうだな」
視線を宙に彷徨わせ、心時も頷く。
目の前の魚月の顔色は初日より大分良くなっていた。
考えれば彼女はあれからずっと着替えていない。
相当気持ち悪いだろうと気付くと心時は部屋から出ていくべく魚月に背を向けた。
「あ、出なくていいよ。こっち見なければいいから」
「ばっ……!」
馬鹿、何言ってるんだ!
そう叫びそうになり、心時は口を押さえた。
「一応俺、男なんだけど」
「知ってるよ」
こっちを向こうとせず、出る様子も無い心時を確認すると魚月はパジャマを脱ぎ始める。
「でもどうせモテたりしてないんでしょ?」
からかうように言いながら自分でも何をしているんだろう、と魚月は考えていた。
こんなはしたない真似しちゃいけない。
そう理性は訴えるものの、熱のせいかやけにぼうっとした頭では思考能力が上手く働かない。
「見たいなら見てもいいけど」
普段言わないようなことを言いながら魚月はゆっくりとパジャマのボタンをひとつずつ丁寧に外していく。
背を向けているのは自分が小さい頃から見て来た人だった。
73心時×魚月:2005/07/20(水) 22:36:38 ID:OUl5qA6+
心時を好きだと気付いたのはいつの時だったろう。
確か自分が高校に上がってすぐに彼が他の女子に告白されているのを見た時、
魚月は不快感に襲われたのだけは覚えている。
自分以外の女が彼の傍に寄って欲しくないと、そうはっきりと自覚した。
心時はその時断った理由が好きな人間が居る、と言うもので―――魚月はその人間が自分だったらいいのにと思った。
小さい頃からいつもどんな時も一緒で、居るのが当たり前の存在で。
時々冗談交じりに心時が自分を好きと言ってくれるのがすごく嬉しかった。
だがその反面思う。もしそれが冗談で、他に好きな人間がいたとすればこの気持ちはどうすればいいのだろう、と。
だから自分の気持ちを言うのも、気付かれるのも怖かった。
心時がくれる『好き』が本当に自分に向けられたものなのか、それを知るのが怖かったから。
「俺、男と思ってないだろ?」
少しだけ心時の声が上ずる。
自分の背中越しに聞えるのは好きな女性が着替えている音で―――。
それを思うだけで危うく反応を始めてしまいそうになる身体を必死に宥めていた。
これは魚月の遊びなんだと、そう自分に言い聞かせて心時は他のことを考えて冷静になろうとしていた。
誘っているだなんて思っちゃいけない。
魚月は、自分のことを好きになってくれるはずがない。
前世の記憶がある心時と違い、魚月は何も覚えていなかった。
彼女の前世と自分の前世を結ぶのはただひとつのピアスで―――たったそれだけが、
心時と魚月の前世が恋人同士だったことを示していた。
記憶がなくても、もし自分を好きになってくれたらと心時は思う。
小さい頃から見てきた。他の誰が魚月を守るのも嫌で、自分が彼女をずっと守っていきたいと思っていた。
フィンを守れなかった分、今度は魚月を守り、悲しい結末ではない恋をしたいと願っていた。
74心時×魚月:2005/07/20(水) 22:47:05 ID:OUl5qA6+
だけど時々思う。
それはフィンの身代わりとして魚月を必要としていると言う事なのだろうかと。
果たせなかった前世での恋を今世で果たしたいと我儘を言ってるだけなんだろうかと。
「一応男だと思ってるよ」
返し、魚月は汗で湿ったパジャマを脱いだ。
下着も何も付けていなかったせいでそのまま素肌が久し振りに外気に触れ、ひんやりとしていた。
控えめな自分の乳房を見ると魚月は手でゆっくりと包んでみた。
「……男の人って胸が大きい方がいいのかな」
小さな小さなその声に心時は何を言ってるんだと思った。
「別に胸だけで良い悪いが決まるわけじゃないだろ」
素っ気無く返し、心時は赤くなった顔を手で覆った。
必死に人が我慢しようとしているのに、何を言ってくるんだと叫びそうになる。
相手は病人、相手は幼馴染、相手はまだ、自分よりも子供で恋愛に疎い。
―――だから誘ってるわけじゃなくてこれは天然でしてることなんだ―――
自分に必死に言い聞かせながら心時は我慢しようと拳を握り締める。
「じゃあどんなのがいいのかな」
「どんなって、そりゃ……こう、揉み心地が……」
手でジェスチャーを始めた瞬間心時は我に返った。
(何してるんだ俺)
冷静にツッコミを入れるとコホン、とわざとらしく咳払いをし、
「そんなの言えるか」
熱くなった頬をごまかすように何度も手で扇ぐ。
「私って魅力ないかな……胸、小さいし」
「……魅力、あるだろ」
いつになく弱気な魚月の言葉につい反射的に返してから心時は苦笑した。
(何言ってるんだろうなー、俺)
恥ずかしくてますます顔の熱が上がっていく。
「本当?」
「あ、あのな、結構恥ずかしいんだぞ言ってる方は!」
何とかこの話題を切り上げようと心時はいい話題は無いか探し始める。
このままでは心時の理性が悲鳴を上げ、耐え切れなくなるのが安易に想像できた。
75心時×魚月:2005/07/20(水) 22:57:57 ID:OUl5qA6+
「だって、男の人って大きい方がいいんでしょ?」
友達との会話を思い出しながら魚月は続ける。
「大きいと色んな事出来るって言うし」
「……どこからそんな知識を仕入れるんだ!」
思わず叫び、心時は泣きそうになっていた。
お互いもう子供ではない。それを理解しているんだろうかと思う。
こんな会話くらいで誘っていると勘違いするほど心時も子供ではないし、
逆に魚月は男を誘う、と言う事の意味も知らないだろう。
彼女の方を見ないように注意しながら心時は何とかこの場を切り抜けられないかと考えていた。
(ヤバイヤバイ、これはヤバイ)
服の上からもわかるほどになったそれを恨めしく思いながら心時は話題を必死になって探す。
だが再び思考が纏まる前に魚月から声を掛けられた。
「心時は、どんな子がすきなの?」
「ど、どんなてそりゃ……」
かぁっと顔が熱くなってくる。
魚月は立ち上がると覚束ない足取りで立ったまま微動だにしない心時へと近寄る。
「私じゃ、だめかな」
小さく呟くと後から彼に抱きついた。
「な、魚月?」
思わず心時の声がひっくり返る。
自分の背中に当たる二つの柔らかい感触に気付くとますます頭が沸騰しそうなほど混乱してきた。
何がどうなってこんな事になっているのか。
それを考えようとするものの、全く頭は働かない。
76心時×魚月:2005/07/20(水) 23:00:08 ID:OUl5qA6+
連投規制って存在してるんでしたっけ?
取り敢えず日付変わってからやれたら続き投下します。
77名無しさん@ピンキー:2005/07/21(木) 00:36:26 ID:9Ua6pGY6
>>76
GJ!続き楽しみにしてます(・∀・)
78H∧L:2005/07/21(木) 11:54:48 ID:Tzwc8884
>>58



「えっとぉ………これはぁ……」
「なんでかなぁ?まろん?」
「………」


真っ赤になって下を見ているだけのまろんを今にも押し倒したいのを我慢して稚空は言葉を続ける


「まろん?俺に言えない事が有るの…俺はどんなまろんでも受け入れる自信が有るけどなぁ」
「ちっ稚空?本当?嫌いにならない!?」
「なるわけないだろ?」


(もう少し、もう少しだ……もう少しで今日は楽しい一日になる………)

「えっえっとぉ…昨日、稚空寝るの早かったでしょ?だから……そのぉ……」
「だから?」

(そんな悪戯な目で見ないでぇ……全部さらけだしてしまいそう………)

「その……ひっ独りで…………」
79名無しさん@ピンキー:2005/07/21(木) 15:10:49 ID:zze13+L0
>>78 早く続き!!
80名無しさん@ピンキー:2005/07/21(木) 15:48:34 ID:HEdTH7Rl
>>71-75
続きキボン
81名無しさん@ピンキー:2005/07/22(金) 23:57:58 ID:R6MUjocL
>>71-75
続きを!
神よ!
82名無しさん@ピンキー:2005/07/24(日) 03:01:40 ID:tlwl3k2R
続き気になりますよぉ( ̄□ ̄;)!!現神の投稿が終わったら、自分も投稿したいと思います。現神程ではないですけど(;´∀`A
83名無しさん@ピンキー:2005/07/24(日) 08:51:00 ID:i+c0loaZ
続きキボン

>82
頑張れ期待してる。
84名無しさん@ピンキー:2005/07/24(日) 14:26:52 ID:RH1r0VjH
どなたかシンクロの
閑雅×灰音を書いて下さる神はいませんか…?(ノД`)・゚・
85名無しさん@ピンキー:2005/07/24(日) 23:04:21 ID:T/pjYjsV
>>84
あ〜それ俺も読みたい。
まおら×灰音とか灰音のオナは保管庫にあるんだが。
閑雅×灰音は無いもんな。

神の降臨を祈る
86名無しさん@ピンキー:2005/07/25(月) 01:15:39 ID:6sBQpT0l
私もたまには閑雅(偽)×灰音が見たいです。
神の降臨キボン!
87名無しさん@ピンキー:2005/07/25(月) 08:51:56 ID:cNSzfX0H
閑雅×灰音書いてみたいけど、自分単行本派だからなぁ…。
88名無しさん@ピンキー:2005/07/25(月) 12:46:13 ID:6sBQpT0l
>>87
十分です!私も単行本派ですし!
禿るほど期待してます、神!!
89名無しさん@ピンキー:2005/07/28(木) 21:46:45 ID:TKaZytLQ
>>87に期待。
是非是非。

そういえば>>71-75の続きは何時UPされるんだろうか
90名無しさん@ピンキー:2005/07/28(木) 22:26:10 ID:28tLX3al
確かに予定日よりかなり遅いですね。本当にアップされるのかね。かなり期待して待ってるんだが。
91心時×魚月:2005/07/29(金) 17:58:56 ID:ZV+3a+KY
夏風邪ひいちまいました。
治ったらうpするので忘れつつ待って下さい
92名無しさん@ピンキー:2005/07/30(土) 02:15:04 ID:3lt7C0XF
1時間置きにスレ見て待ってます。早く治ることを期待してます!
93前スレ577:2005/07/30(土) 04:58:04 ID:LBp2K5IT
今更で申し訳ないのですが、投稿途中だった小説をアップさせて頂こうと思います。
かなり長い間が空いてすみませんでした。そして、ムダに長いです。
よかったら読んでやってください。
94前スレ577:2005/07/30(土) 04:59:10 ID:LBp2K5IT
(ageてしまってすみません。書き込み方も忘れたか・・・。)

「都さん、起きてくれますか?」
「・・・?」
軽く腕を引っ張られ、都は体をゆっくりと起こす。さらに後ろを向くように言われ、
素直に言葉に従った。

「・・・・・・」
いつも、稚空を追いかけていた都の背中を、じっと見ていた自分。
一途に相手を追う都の後姿に、焦がれていた自分。
その背中が、自分のすぐ近くにある。
言いようのない思いに駆られて、水無月は後ろから都を抱きしめた。
「・・・この背中に、触れたいとずっと思っていました・・・」
初めて後ろから抱きしめた都は、思ったよりも小さく、華奢で、自分の腕の中に
おさまっている。
「こうやって、抱きしめたかった・・・」
うなじに口付ける。
都の体が、ピクンと反応する。
「ずっと、ずっと前から・・・」
そのまま都の上着を肩から落とし、自分も服を脱ぐと、再びきゅっと抱きしめる。

(・・・あ・・・)
背中から直に伝わる、水無月のあたたかい体温と、鼓動。
自分と同じくらい、どきどきしてる。恥ずかしいけれど、何だか嬉しい。
都は、回された腕や、手の甲に軽く口付ける。
水無月も、都の肩やうなじ、そして背中のあちこちに口付ける。
お互いに、くすぐったいような、気持ちいいような、そんな感じ。

95前スレ577:2005/07/30(土) 04:59:55 ID:LBp2K5IT
ややあってブラのホックが外され、都の胸に、直に水無月の手が触れる。
「・・・っ!」身を硬くした都をほぐすように、水無月は都の背に舌を這わせ、
優しくふくらみを揉みしだく。
「っ・・・ふ・・・」
ふくらみを持ち上げ、外から円を描くように、次第に、力を込めて胸を揉む。
そして、つぃ、っと、先をつまんだ。
「きゃ・・・っ!」
2、3度きゅっきゅと軽くつまんでやると、乳首が硬くなっていくのを指先で感じとれた。
こちらを向かせ再び都を横たえると、硬くとがった先端を直接口に含んだ。
軽く吸い上げ、舌先でちろちろと舐めまわす。
都の上げる声が気持ちよい事を伝えてくる。
「あ・・・っ!っ・・んやぁ・・・」
片手をスカートの中に忍ばせ、太ももをゆっくりとさする。
そして、徐々に手の位置を太ももの内側へとずらし、下着越しに秘部を軽くつついてやる。
「だめぇ・・・そんな所・・・・は・・・恥ずかしい・・・よ?」
胸への愛撫が続いている為、多少息を弾ませながら都が抗議する。
「そんな事言っても、ダメですよ」
「い・・・いじわる・・・!」
「意地悪で、結構ですよ」
言うと、さっきより強く、下着越しの愛撫を続ける。
下腹から下に手を滑らせると、布越しに茂みの感触が伝わり、さらに奥へ進むと、そこは
しっとりと熱を持った秘所に繋がる。
ゆっくりと、だが微妙に力加減を変えながら掌で、指で撫でさすると、都の声が
途端に上がる所がある。
水無月はそこをとんとん、と集中的につついてやった。

「やぁ・・・っあ・・・!あん・・・っ!」
胸と秘所を同時に刺激され、都はただ声をあげている。
片手で顔を隠し、気持ちよさと恥ずかしさが同居する表情が、可愛らしい。
しばらく愛撫を繰り返した後、スカートと下着を脱がせてやる。
スカートは抵抗なく脱がせることができたが、さすがに下着を取ろうとした際は両足を
ぴっちり揃えて困ったようにこちらを見つめてきた。
96前スレ577:2005/07/30(土) 05:00:36 ID:LBp2K5IT
"恥ずかしいってば!"とでも言いたげな都の頬や唇に宥めるようにキスをして、
改めて下着に手をかけると、都は諦めたように、覚悟を決めたように膝の力を抜いた。
そのまま足を開かせると、直接秘所に手を伸ばす。
「嫌ぁ!・・・んふ・・・っ!」
都の声を唇でふさぎ、先程一際高い声が上がった部分をきゅっとつまんでやる。
軽くつまみ、指の腹でさする度に、都の体がピクンとはねる。
「んん・・・ぁ・・・はっ・・・ん・・・」
くぐもった声が上がる度に、秘所に熱がこもってくる。

くちゅ。

手を下方に滑らせると、熱を持った水音がした。
都の体の最奥、花びらを指で掻き分けると、そこは既に熱い液体で満たされていた。
水無月は自分の指を軽く舐めると、都の中に、ゆっくりと指を埋める。
「っ!」一瞬こわばったが、都の体は水無月の指をすんなりと飲み込んだ。
「痛くはないですか?」
「だ・・・いじょうぶ・・・。平気」
自慰の時に、自分の指を埋め込んだことはあるが、それよりももっと筋っぽい、硬い感触。
そして、異物感。
その異物が自分の一番奥まで入り込み、今度は入り口まで引き抜かれる。
最初はゆっくりだったペースも、だんだんとテンポが上がっていく。
97前スレ577:2005/07/30(土) 05:01:11 ID:LBp2K5IT
「あっ、あん・・・っあ・・・」指の抜き差しに合わせて、上がる声。
目を閉じて、片手で顔を隠したまま、都は水無月の甘い攻めを受けている。
今度は足をMの字に開かされた。抵抗すまいと思っていても、やっぱり恥ずかしい。
そして、もう一度指を深く埋め込まれ、同時に花芯に熱く濡れたものが触れた。
「えぇっ・・・!それ・・・は、・・・ダメぇ・・・やぁ・・・っ!」
舌と指で秘所を攻め立てられる。舌はちろちろと硬くなった芯を舐めては唇できゅっと
それをつまみ、指はつぷつぷと都の粘液を掻き出すかのように抜き差しされる。
「ああ・・・。っは・・・!ダメ、ダメえっ!」
都の頭に白い霞がかかる。体の神経が愛撫されている部分に集中していく。
「気持ちいい・・・っ。これ以上はダメぇ・・・あっ・・・」
自分自身で達したことはあるが、他人から与えられるそれ以上の快感が、わずかに残った理性を
かき消していく。
頭が、真っ白になる。
「ダメっ!イっちゃう・・・も・・・!」
都の体が、きゅっ、きゅと水無月の指を締め付ける。
抜き差しのスピードを上げると、都の声は更に、更に高くなり・・・。
「やっ!・・・あああああ・・・んっ!」
一際びくん、と大きく背中が跳ね、力なく都の体はベッドに沈んだ。
目元にはうっすら涙をうかべ、紅潮した顔が、肩が大きく上下している。
「大丈夫ですか?」
「・・・・・・・」
「都さん・・・?」
「・・・・・・。・・・いじわる・・・」
潤んだ瞳と、切れ切れの声で抗議されるが、その表情や仕草が、さっきとは違って艶っぽい。
都の息が整うと、改めて水無月は唇や頬、鎖骨辺りにキスを落とし、都の足元に移動すると、
ズボンと下着を取り去った。
98前スレ577:2005/07/30(土) 05:03:13 ID:LBp2K5IT
とりあえずここまで。自分ばかりが場所を占領するのもアレなので。
次回が最後です。やっと終わりです。
週明けまでには書き込みます。
99名無しさん@ピンキー:2005/07/30(土) 12:47:27 ID:3lt7C0XF
>>98
とりあえず乙です。一気に投下されても良かったのに(´・ω・`)
どーせ誰もいな(ry
100名無しさん@ピンキー:2005/07/30(土) 23:59:42 ID:34crFucT
(´-`).。oO(単行本の2巻みて潮×灰音が見たいと思たのだが、皆さんどうでしょう??)
101名無しさん@ピンキー:2005/07/31(日) 02:25:16 ID:SvLGm55C
>>100
おぉ!同士よ( ・∀・)人(・∀・ )
私も潮×灰音見たい!!
102名無しさん@ピンキー:2005/08/02(火) 14:28:54 ID:4lmN/RBm
紳士同盟†関連なら何でもいい(ただし801以外)。
誰か書いてくれ!
シンクロは腐っても少女漫画だから原作でのエロはたぶん期待できないし、シンクロのエロに飢えてます。
神の降臨を祈る
103前スレ577:2005/08/03(水) 01:38:43 ID:CHO8Hdxf
流れを読まずに投下(シンクロ待ちの方すみません)

改めて都の足を大きく開かせ、その間に割って入り、水無月は都にゆっくりと覆いかぶさった。
「愛してます。都さん」
「私も・・・」目を閉じて一つ息を吐き、体の力を抜こうとするが、
熱く、硬いものが入り口にあてがわれると、とっさに力が入ってしまう。
「ムリかもしれませんが、力を抜いてください。その方が楽だって、聞いたことがあるから」
「うん・・・」
もう一度深呼吸をし、都が息を吐ききった瞬間、

「っ!」
ずぶり、と先端を都の中に埋め込んだ。
想像以上の激痛に、都の体が硬直する。
「っ・・・!痛・・・!」
「すいません。もう少し、我慢してください」
都自身の愛液で潤っていようが、指で慣らされようが、男性器を迎えるにはそこは余りにも狭かった。
「いや・・・嫌だっ・・・。痛い・・・よぉ・・・」逃れようと動くと、それがまた新たな痛みを引き起こす。
息も出来ないほどの、強烈な痛み。
水無月も、涙声の都に戸惑い、とりあえず動きを止める。
「大丈夫・・・だから、続けて?」
「だって、相当キツそうですよ?無理させたくないですよ」
「でも・・・。痛いけど・・・。嬉しいから・・・っ!」途切れる声で、都は自分の思いを伝える。
シーツを掴む指は、力を入れすぎて真っ白になっている。眉間にも、深い皺が刻まれている。
それでも、都は行為の続行を望んだ。
水無月も心得て、ゆっくり、少しずつ自身を奥に進めていく。どうしても逃げようとする都の腰を押さえつけ、
時間をかけて、自身を根元まで埋め込むと、そのまま体を倒し、都を抱きしめた。
104前スレ577:2005/08/03(水) 01:39:26 ID:CHO8Hdxf
「都さん、分かりますか?・・・今、全部貴方の中にあります」
「・・・ん・・・。」
「両腕を、僕の背中に回してください。ぎゅっと、抱きしめる感じで」
言われたとおり、都は両腕を回し、ぴったりと素肌を合わせる。
痛みと、人肌の心地よさと、一つになれた嬉しさとが入り混じり、都の目から、透明な雫があふれ出す。
「泣かないで下さい・・・」
「だって。嬉しい・・・から。大好きな人に愛されてる痛みだから、それも全部嬉しいの」
「都さん・・・」
「嬉しくても、人って、泣けるんだね。・・・不思議だね」
都の言葉に、水無月の鼻の奥もツンとしてしまう。それを悟られないように、都をぎゅっと抱きしめた。
「・・・ね。動いて?私なら・・・もう、大丈夫だから・・・」
「でも・・・」あれほど痛そうにしていたのに、と言い終わる前に
「言ったでしょ。痛みも全て、嬉しい事だって・・・」

都の体を気遣うように、小さく、ゆっくりと腰を動かし始める。
わずかな動きでも、苦悶の表情の都を見ると、どうしても躊躇ってしまうのだが、当の都がそれを許さない。
せめて少しでも痛みを紛らわせようと、都の胸の突起に触れた。
「あっ!あっ・・・いや・・・っ!」掌でふくらみを揉み、先端に指先で触れながら、少しずつ抽送を始めていく。
相変わらずの痛みと、少しの気持ちよさ。
水無月が動くたびに、都の指先に力が入る。背中に回された手の爪が、水無月の背中に後を残す。
正直痛かったが、それ以上に都に対する想いと、自身を飲み込む濡れた快感の方が強かった。
唇を合わせ、舌を舌で絡め取りながら、水無月の抜き差しがだんだんと激しさを増していく。
「ふぁ・・・!あ・・・ああん・・・や・・・」
ずんずんと、リズミカルに抽送される水無月の「モノ」。
一度入り口まで引き抜かれては、一気に最奥まで貫かれる。
"痛い"と言えば、水無月は途端に動きを止めてしまうだろう。そう思うと、自然、指先に力が入ってしまう。
「都さん・・・もっと、力を込めても・・・大丈夫ですよ」
「ダメ・・・だよ。やま・・・とを、傷つけちゃう・・・」
「平気ですから。もっとしっかり掴まって」
105前スレ577:2005/08/03(水) 01:40:08 ID:CHO8Hdxf
部屋に響く、粘度の高い水音。
部屋に籠る、人肌で湿った空気。
抽送を繰り返すたび上がる、甲高い声。
「あ・・・っはぁ・・・。ああ・・・んん・・・っふ・・・」
結合部の痛みは引かないが、変わりにじわじわと体の奥からあふれ出す感覚。
破瓜の血と、愛液が混ざり、結合部からはにちゅにちゅと、卑猥な音が聞こえる。
自分の体を何度も出入りする、硬くて熱い「モノ」。
熱が体を動くたびに、首をもたげてくる「何か」。
ぱんぱんと、腰を打ち付けられるたびに、もたげてくる「何か」。

「あん・・・あ・・・あ・・・っは・・・・ん・・・や、まとぉ・・・」
水無月の腰の動きが、加速度を増す。
見上げると、困ったような、それでいて攻撃的な。いつもと違う水無月の表情があった。
その表情にぞくり、とし、あふれ出す感覚が、はっきりとした流れとなって、都の体を巡る。
「いた・・・い、けど・・・なんか、何だか・・・ぁ・・・ヘン・・・だよ、わた・・・し」
「もっともっと、気持ちよくなってください」
「そんな・・・無理・・・だ・・・よ・・・ん・・・っ!ああっ・・・・・・」
都の体が、体内の水無月を絡め取るように収縮する。入り口もきゅ、っと締め付ける。
その締め付けに、水無月も自分の終焉を感じ取った。
「都さん。みやこさん・・・!愛して・・・ま・・・」
「私も、愛してる・・・っ」
射精が近づき、水無月の男性器がますます張りを強めていく。
都の内部も、それを促すように収縮を繰り返す。
腰の動きが加速し、都は何度も突き上げられる。激しい攻めを、回した両腕に力を込め、
何とか耐えている。
「・・・・っ!」
水無月の動きが止まる。体に埋め込まれているモノだけが、別の物のように白濁した液体を
都の体に流し込んでいる。
「はぁ・・・はっ・・・」肩で大きく息をしながら、都も体内が液体で満たされるのを感じていた。
引き抜くと、精液に血の混じったものが、こぽこぽと秘所からあふれ出した。
106前スレ577:2005/08/03(水) 01:41:29 ID:CHO8Hdxf
「あの・・・。大丈夫でしたか?」
「え?」
「途中から、気持ちよくて何も考えられなくて・・・。その・・・」
都の体を濡れタオルで清めてから、2人ベッドで横たわる。狭いシングルが、今の2人には丁度いい。
「・・・・・・バカ!」
顔を真っ赤にして水無月を軽く睨んでやると、キスが帰ってきた。
唇が重なる感触も、心地よい。
「都さん。大学で学ぶべきものを学び終えたら、必ずここへ帰ってきます。勿論、長期の休みの際にも、
ちゃんと帰ってきます」
「・・・・・・」腕枕されたまま、その言葉を聞き入る都。
「少しの間、距離が空くけれど、心はずっと、一番傍にいます。都さんを思う気持ちだけは、絶対」
「うん・・・。私も、会いたくなったら会いに行くわ。だから、頑張って。私もここで頑張るから」
あとは音もなく抱き合い、そのまま時間が流れた。


送るという水無月を宥めて、ひとりでマンションへ戻ると、エントランスでまろんに会った。
「お帰り、都。水無月君には会えた?」
「うん」多少ぎこちなく歩く都に何か言いたげだったが、あえて触れずにエレベーターへ向かう。
「それで?旅行のことちゃんと話せた?」

・・・・・・?
・・・・・・?
・・・・・・!
107前スレ577:2005/08/03(水) 01:45:05 ID:CHO8Hdxf
「忘れてた!」そういえば、そんな話もあったっけ。すっかり忘れていた。
「んもー!明日はちゃんと伝えといてね」
「分かってるわよ!」


自室の机に座って、都はこれからの事を考えていた。
「一年経ったら、離れ離れなんだ・・・」
でも。まだ時間はある。
明日も会いに行こう。会える内に、色々な思い出を作っていこう。
距離にも時間にも負けない思いを、今から築いていこう。

大好きな人が、大好きだと言ってくれた。こんなに嬉しいことはない。
その内やってくる別離の時には、今日の気持ちをいっぱいにして、
笑顔で彼を見送ろう。
大好きだから。
大好きな人だから・・・。
108前スレ577:2005/08/03(水) 01:46:09 ID:CHO8Hdxf
まずは、最後まで読んでくださってありがとうございました。
そして、最終までかなりの時間がかかってしまってすみませんでした。
一度書いた物が消失し、再度書き直したコレは、当初のものとは多少違ってますが、
こっちの方が流れとしてはいいものになったと思います。

実は性描写のある話は初めてです。
心理描写にかなりの量を裂いたため、18禁物としては弱いかもしれません。
そしてムダに長くなったかもしれません。
失恋して、別の人を好きになって、その人と結ばれる。
実際の都はこんなに女々しくないような気もしますが、その辺はパロディという事で
許してやってください。
ジャンヌ連載終了から大分経ちましたが、「懐かしいな」くらいの気持ちで読んで頂ければ
嬉しく思います。
それでは、ありがとうございました。
109名無しさん@ピンキー:2005/08/03(水) 02:34:21 ID:yWrWcCUN
前スレたん乙でした!
でも個人的に種村さんのはジャンヌ以前の作品が好きです。満月は途中で飽きてしまったり‥シンクロおもしろいですか?
110名無しさん@ピンキー:2005/08/03(水) 17:47:39 ID:boTklp6Y
>>108
乙。
>こんなに女々しくないような気もしますが
そういう本編には無い一面がまた萌えポイントでつ
111名無しさん@ピンキー:2005/08/07(日) 11:28:46 ID:j9J/qs5U
age
112フィンたんとアクセス:2005/08/07(日) 13:09:01 ID:++Mn3+ts
停滞気味のスレを活気づけるべく逝きます!
携帯からなので見にくいとは思いますが失礼します(ノω・`*)テヘ
113フィンたんとアクセス:2005/08/07(日) 13:16:38 ID:++Mn3+ts
「フィンは誰が好きなんだ?」
アクセスがニヤニヤしながらフィンを後ろから抱き締め耳元でささやく。
「フィンはね、アクセスが好きなんだよぅ‥」
フィンは恥ずかしそうに頬を赤らめ、その先を期待するような目でアクセスを見つめる。
「焦らさないで‥」
泣きそうなほどか弱く、フィンがアクセスを求めた。
そもそもあの意地っ張りのフィンがどうしてここまで素直なのか。その理由は昼間にフィンが誤って飲んでしまった不思議な花びらにあった。 アクセスが天界からもってきた、『セント・ラバ゙ーズ』と言う相手の心を魅了することができる花‥
本当は実になるまで待つつもりだったのだが、フィンの不注意によりこの事態に至ったのだ。
114フィンたんとアクセス:2005/08/07(日) 13:21:02 ID:++Mn3+ts
「アクセスぅ‥」
甘ったるい声を出しながら自分の首に腕をまわしてくるフィン。 アクセスは多少の後ろめたさはあるものの、やはりこんなおいしいシチュエーションにはかなわない。
「フィンの不注意のせいだし‥」自分は悪くない、と言いたげな思考は、もうアクセスの理性ではどうにもならないほど大きくなっていった。
優しく唇を重ねると、今まで抑えていた感情がどっと溢れだす。フィン‥ずっと好きだったんだ‥壊したくなるくらい。
フィンの体をを寝かせ、恥ずかしそうな顔をしてアクセスを求めるフィンを前にし、改めて自分が鳥肌が立つ程興奮してたことに気付く。
軽くキスをし、おでこ、頬、耳へと下がり、首筋に舌を這わせると、フィンを抱き締めた時にする、さわやかな花の香りがした。
「いい匂い。」
フィンの首から顔を離さずに言った。
「この香りね、前に天界でアクセスが好きな花だって言った花の香りなんだよ‥覚えてる?」
115フィンたんとアクセス:2005/08/07(日) 13:22:50 ID:++Mn3+ts
アクセスはびっくりした顔でフィンを見たが、ふと昔そんなことも言ったかもしれないと思った。アクセス自身も忘れていたような些細なことをフィンが覚えていたこに無意識に顔が熱くなっていた。
「‥そんなこと、覚えてたのか。」
顔が真っ赤なのを隠すように、アクセスは再びフィンの首筋に顔を戻した。
「アクセスにとってはそんなことでも、その時の私にはとても大事だったんだもん‥」
少しふくれたフィンをそっと抱き締め耳元でゴメン、と囁く。そして愛撫を再開させる。
服を脱がすのももどかしかったが、早くフィンの生の裸体が見たかった。改めて見るフィンの体は、華奢な腕や足に比べやや大きめな胸、そして薄めの影に隠れたまだ見ぬ秘部、天使の中でも一際綺麗だった。
116フィンたんとアクセス:2005/08/07(日) 13:24:03 ID:++Mn3+ts
早く一つになりたいのはやまやまだったが、もっとフィンの体の細かな部分までもをしっかり体に焼き付けておきたかった。胸の突起はもうそれとばかりに大きくなっていて、アクセスの欲望をさらに駆り立てる。まわりから少しずつ愛していくと、フィンがもどかしそうに声をあげる。
「やっ‥ぁぁ」
体をうねらせアクセスの口の中へともっていこうとするフィンがたまらなくいじらしい。
「‥いぢわるしないで‥」
半ば泣きそうなほど潤んだ瞳で懇願されたアクセスはたまらず勢い良く天辺へとむしゃぶりついた。
「んひゃんっっっ!」
あまりに唐突だったのでフィンの声が裏返る。アクセスは構わず胸への愛撫を続行する。口のなかで優しく転がし、舌の腹で舐めあげると、いつのまにかフィンは足を大きく広げ、いつもの彼女の恥じらいはどこかに消えていた。
117フィンたんとアクセス:2005/08/07(日) 13:41:21 ID:++Mn3+ts
ケータイ、うぷしにくい。のでごーほーむしたらパソでこの途中からうぷします‥勝手でごめんなさい汗汗
118フィンたんとアクセス:2005/08/08(月) 01:21:08 ID:JsyODey9
「フィンやらしいな、自分からこんなに足広げて。」
そう言いながら太ももへの愛撫に移る。フィンは顔を横にそらし、耳まで赤くな
っていたが、足を閉じようとはしなかった。太ももの内側にひっそりと赤く残す
二人の愛し合った証。フィンが自分の物になったかのような興奮に酔い痴れ、ま
た、それと同時に罪の意識を覚え、フィンにとっての過ちになってしまうのでは
、という不安が脳裏を過る。それでも、こんな機会はもうないかもしれない、と
思うと舌の動きを止めることができなかった。
ふと彼女のほんのりと色付いたそこを見ると、淫らな欲望がむき出しになったか
のように蜜が溢れていた。それを舌で少し、すくってやると、もっともっとと言
わんばかりにとめどなく溢れてくる。シーツを握り締めながらこっちを不安げに
フィンが見つめているのに気付き、そこへの愛撫を止め、足の先へキスをする。
王子様がお姫さまの手にキスをするように。彼の今精一杯の愛情表現で。
「フィン、いくよ。」
今まで純潔を守ってきたフィンの、初めてに対する不安を少しでも和らげたくて
、ゆっくりとことを進めてきた彼だが、ここからはきっとそんな余裕はないこと
ぐらいわかっていた。すぐそこまで迫った結合に、心も体も先走る。
「力、抜いて。」
そう言うと一気にフィンの奥まで貫いた。
「っっやああぁっ!」
痛さのあまり咄嗟に出てしまった否定の言葉に、一番動揺したのはアクセスでは
なくフィン自身だった。
「やっ違うの!やじゃないの!」
必死に前言を撤回しようとする反面、やはり痛くてお腹に力が入らない。
「その‥痛くてびっくりしちゃっただけだから‥」
だけだから‥と声が徐々に小さくなる。繋がった部分より顔が熱くなる。
「だから‥続けて?」
一層小さくなった声でようやく言いおわり、アクセスの顔をちらりと見てみると
、先程まで男らしくたくましかったアクセスの表情は一変して緩んでいた。
119フィンたんとアクセス:2005/08/08(月) 01:22:07 ID:JsyODey9
唇を噛み締め、必死にこらえるがどうしても緩んでしまうアクセスの表情に、思
わず吹き出してしまった。
「‥笑ったなぁ!」
恥ずかしそうに怒る彼を見て、二人はまたくすくすと笑った。気付くともう、フ
ィンの体の力は抜けていて、痛みはあまり感じなくなっていた。
「お返しな。」
と言うとフィンの腰をぐっと掴み、グンっと大きく突き上げる。
「ぁんん!」
こんなのずるい、と目で訴えかけるフィンに構わず、行為を再開する。
「ぁっあっあぁん!」
リズミカルな腰の動きに合わせてフィンがたまらず声をだす。初めてなのですご
く気持ちいい、わけではなく、腹の内部を刺激されるような感じの為声がたまら
ず出てしまう、という感じだったが、一つになれた喜びは大きかった。自分より
広い胸、太い腕、たくましい足腰、そんな彼に抱かれながら、女の喜びをも感じ
た。肌が触れ合うたびにあったかくて、気持ち良さそうな彼の顔つきがとてもう
れしかった。
ふと、そんなことを考えていて頭がぼーっとしているところに、アクセスは「気
持ち良くない?痛い?」と心配そうに聞いた。
「すごく‥気持ちいいよ…幸せだよ。」
と言い、彼にキスをねだると、アクセスはまた、腰を打ち始める。余裕なんてな
かった。気遣うのも精一杯で、一人、快楽へ上り詰めつつあった。できることな
らイかせてやりたい。でも、快感がここまでくるともう引き替えせない。
「フィン‥もうイっていい?」
だめ、と言われてももうイってしまうのだが、一応聞いてみる。
「また‥してね。」
と照れながら言う彼女の言動に後押しされ、更にペースをあげ、激しく突いた。
「フィン、イっくっ‥!」
「はっあぁんっ!」

ぴくん、ぴくんと脈打つ。しばらくそのまま抱き合っていたが、くしゅん、とフ
ィンがくしゃみをしたので服を着せ始めることにした。
「‥フィン‥あ、いや。」
何か言いたげなアクセスだったが、フィンはお構いなしに服を整える。
120フィンたんとアクセス:2005/08/08(月) 01:23:26 ID:JsyODey9
―もしかしてフィン、イった?―
と聞くことはもうなかった。
なぜならさっきのくしゃみで花びらはもう出てきてしまって、次の日にはもうす
っかりいつものフィンに戻っていたからだ。あの出来事を覚えているかもわから
ないアクセスには、到底聞けやしないこと。でもフィンはしっかり覚えていた。
そのこともイったことも、アクセスには内緒だけれど。

「アクセスのばか!えっち!」と今日も意地っ張りなフィン。
次は、いつ素直になれるかな‥

END

121フィンたんとアクセス:2005/08/08(月) 01:26:00 ID:JsyODey9
以上です。
なんか読みにくくてごめんなさい。
早く神が戻ってくることを祈りつつ、また名無しに戻り精進させていただきます。

122名無しさん@ピンキー:2005/08/09(火) 11:54:18 ID:2gxLBnFK
GJ!
123名無しさん@ピンキー:2005/08/09(火) 21:58:07 ID:izHw83+0
GJ!
124 ◆neuwQ4OsDg :2005/08/09(火) 23:35:26 ID:Yz25PHUL
心時×魚月さん待ってますよう♪
125名無しさん@ピンキー:2005/08/11(木) 22:14:40 ID:nD9heOqE
まおらたんエロきぼん
126名無しさん@ピンキー:2005/08/11(木) 23:16:19 ID:m1v4XX/Q
まおら×灰音キボン
127名無しさん@ピンキー:2005/08/11(木) 23:28:18 ID:Wf0rfasQ
閑雅×灰音キボン
128名無しさん@ピンキー:2005/08/12(金) 10:03:33 ID:yDyyFGY4
真栗×灰音もいいカモ...
129名無しさん@ピンキー:2005/08/12(金) 19:45:36 ID:k0PepKY1
>>128うん、いいかも
130名無しさん@ピンキー:2005/08/13(土) 02:53:42 ID:Hk9bRw/j
真栗に恋愛感情がないのでエロいのは無理だとオモ。

まおら×灰音キボン
131名無しさん@ピンキー:2005/08/13(土) 16:57:04 ID:2HZluBKi
潮×保健室の先生(名前忘れた)キボン
132名無しさん@ピンキー:2005/08/13(土) 21:48:13 ID:Bl5fiob3
千里先生な
133名無しさん@ピンキー:2005/08/16(火) 00:37:16 ID:RUpaH9Hq
マイナーだが閑雅×まおらキボン
134名無しさん@ピンキー:2005/08/16(火) 22:02:58 ID:RUpaH9Hq
期待あげ
135名無しさん@ピンキー:2005/08/17(水) 15:20:45 ID:asWD9aZ9
投下予告までしていた神はどこへ行ったんだか。。
136名無しさん@ピンキー:2005/08/20(土) 01:11:14 ID:5QY9JChJ
他所で千里×潮みかけて萌えてしまったw
137名無しさん@ピンキー:2005/08/20(土) 01:33:29 ID:vnZe+/HD
>>136
何処で見かけたのかヒントだけでもください。
千里×潮(*´Д`)ハァハァ
138名無しさん@ピンキー:2005/08/21(日) 20:09:31 ID:ZgfyFvJx
>>137
ss投稿所
139名無しさん@ピンキー:2005/08/21(日) 23:02:59 ID:RFD9S8Ga
心時×魚月の続き
閑雅(偽or本物)×灰音
まおら(男バージョン)×灰音
キボン
140名無しさん@ピンキー:2005/08/22(月) 00:05:07 ID:uSD6ngl6
>>137
探せば結構出でくるぞ?
エロありもエロなしも
141名無しさん@ピンキー:2005/08/22(月) 21:58:57 ID:PTo2cRNC
初心者です。SS投稿所ってなんですか??どこら探せばでてきますか??
142名無しさん@ピンキー:2005/08/23(火) 22:54:34 ID:7FzGqhTJ
まおら×灰音がぃぃなぁ
143名無しさん@ピンキー:2005/08/25(木) 00:29:59 ID:9n22uwby
>>133
閑雅×まおらって…801が見たいなら、801板に行け
144名無しさん@ピンキー:2005/08/25(木) 01:31:36 ID:uoPkRn81
>>143
知らないのかもしれんからあえて誰も突っ込まなかったんだぞ?多分。

しかし801板に種村ないからな…何とかならないだろうか。
145名無しさん@ピンキー:2005/08/25(木) 16:53:10 ID:DbymOA6q
灰音×郵便屋さんなんて、どうでしょう…マイナーすぎだが。
146名無しさん@ピンキー:2005/08/25(木) 22:02:19 ID:RjYnJKaw
いーやいや、自分も灰音×郵便やさんは好きダスヽ(・∀・。)ノ
147ANN:2005/08/26(金) 05:54:32 ID:gkciiccw
自分で言って書いてしまいました。灰音×郵便屋さんです。マイナーですが…郵便屋さん視点で書いてみました。携帯からなので少しづつですが…
148ANN:2005/08/26(金) 22:16:30 ID:gkciiccw
あなたはいつも、あの方を想っている…。僕はあの方とは、身分も…全てがちがう…皇帝とは…。灰音さん。あなたが好きです。
149名無しさん@ピンキー:2005/08/27(土) 01:42:38 ID:Jv3YMlAW
ぇ…これだけっすか
150名無しさん@ピンキー:2005/08/27(土) 02:26:51 ID:dQenaRIE
ワロス
151ANN:2005/08/27(土) 05:09:10 ID:YDCoY8uM
「皇帝、失礼します。郵便で〜す。」僕はその日、放課後の生徒会室へ郵便を届けに行った。「あれ〜、誰もいないんですか〜?」 「郵便屋さん!お仕事ですか?」灰音さんが生徒会室に入ってきた。
152名無しさん@ピンキー:2005/08/27(土) 11:39:41 ID:GNO7kiNm
続き続きー♪
153名無しさん@ピンキー:2005/08/27(土) 22:16:00 ID:Jv3YMlAW
ある程度できあがってから投稿した方がいいと思うし改行もした方がいい
154名無しさん@ピンキー:2005/08/28(日) 00:13:47 ID:2NZt74+4
このまま最後までいかずお流れになる希ガス
155ANN5:2005/08/28(日) 23:22:55 ID:qQ91xsY7
「…灰音さん」「なんですかー?」「好きです。」「えっ!?」そう言うと僕は灰音さんを押し倒した。「いやっ!やめてください!」嫌がる灰音さんの唇を塞いだ。
156名無しさん@ピンキー:2005/08/29(月) 14:33:16 ID:01CJLxQu
なんで一日一投稿なんだろう
157名無しさん@ピンキー:2005/08/29(月) 17:28:41 ID:3aeylJsI
神が戻るまでの辛抱です。
158ANN5:2005/08/30(火) 20:07:15 ID:FLdSCdPO
「やめて…やめてください。」僕は灰音さんの胸をなめた。「いや…触んないで」僕の男根を灰音さんに挿入した。「いやっ、いやっ、やめてー」そのまま中に出した。「ひどい…」「灰音さんの事が好きなんです!付き合って下さい!!」「ぇ‥」
159名無しさん@ピンキー:2005/09/01(木) 16:53:17 ID:tytKGuSC
あえてコメントはしない。というか出来ない。
何だこれは
160名無しさん@ピンキー:2005/09/02(金) 13:10:50 ID:btrabgDQ
ageてまともなものが書ける人を呼び込んでみる。
161ANN:2005/09/02(金) 14:16:41 ID:WiHujO2Z
ヘタレでごめんなさい…
まだ続きがあるんです。
学校が始まったので、投下は遅くなってしまいますが…
それとも、もうやめた方がいいですか?
162名無しさん@ピンキー:2005/09/02(金) 18:33:27 ID:btrabgDQ
>>161
まともに書く気があるのならせめて>>153の言ってることを考慮してくれ
163名無しさん@ピンキー:2005/09/02(金) 21:20:49 ID:8mlxq9YR
>>161
学校て…
大学なのかそれとも遅く入学した専門か。
164名無しさん@ピンキー:2005/09/03(土) 00:06:52 ID:aP1XRK9d
>>163
大学が始まるのは9月じゃないですぞ
165名無しさん@ピンキー:2005/09/03(土) 00:22:35 ID:dzSRTbUT
>>164
ネタをネタと(ry
166名無しさん@ピンキー:2005/09/03(土) 13:54:00 ID:xz6i1s6j
小学生だろw
167ANN:2005/09/03(土) 14:57:18 ID:u3qpiffP
小学生じゃありません…
一生懸命書いてるのにひどい事言うんですね。
種村先生のファンなら、良い人が多いと思ったのに…
もうやる気なくしました。まだ続きがありますが、皆さんを不快にさせてしまうようなのでやめます…。
168名無しさん@ピンキー:2005/09/03(土) 16:28:42 ID:aP1XRK9d
>>167一生懸命ならおまえに対してのレスを少しは謙虚に受けとめろよ。
だから小学生とかいわれんだ。
169名無しさん@ピンキー:2005/09/03(土) 19:50:42 ID:DUYB2m6H
>>167
やめてくれてありがとう。
170名無しさん@ピンキー:2005/09/04(日) 15:48:40 ID:hcl0TliQ
>>164
スレ違いだが私立とか一部の国立で9月から始まる大学もあるようだよ。
171名無しさん@ピンキー:2005/09/04(日) 22:06:14 ID:TIlCtisJ
ヤツが小学生だろうが大学生だろうがどーでもいい。問題なのは文章作成のセンスの無さと日本語力だ。
172名無しさん@ピンキー:2005/09/04(日) 23:30:13 ID:ccvBuJoa
>>171激しく同意
173名無しさん@ピンキー:2005/09/06(火) 14:21:58 ID:cyGiMT0I
>>171に俺も禿同
174名無しさん@ピンキー:2005/09/06(火) 21:51:05 ID:kK1CJfd0
さぁ神よ
175ANN:2005/09/08(木) 19:39:20 ID:x85TDp8q
ふぅ…
もうこんなとこ来るまいと思っていましたが、投下します。
(数少ないであろう私のヘボ小説を読んでくださる読者サマへ。
改行、いくらか文章を改善して見ました。ヘボいですが、お楽しみあれ)
176托人×満月です:2005/09/08(木) 19:43:45 ID:x85TDp8q
雨の日は傷が痛む。
エイチクン、ワタシハ…
自己嫌悪。

托人が部屋に入ってきた。ノックもしない所が托人らしい。
「満月ー」
「…」
托人の問い掛けに、満月は顔を向ける事すらしない。
「おい、満月!」
乱暴に托人の方に向かせた。
177ANN:2005/09/08(木) 19:46:29 ID:x85TDp8q
「…またあいつか?また英知の事考えてるんだろ?」
「托人には関係ないでしょ…」
「俺が忘れさせてやる!」
「いやー」
押し倒して唇を塞いだ。
パジャマをひっぱると、ボタンが吹っ飛んだ。
満月の無垢な乳首を舐めた。
「やだ、やだ、イヤー」
ズボンごとパンツを脱がすと無理矢理挿入しる。
178ANN:2005/09/08(木) 19:47:44 ID:x85TDp8q
「痛いよー托人やめてー」「満月、俺を感じろ。そして、あいつを忘れるんだー」
「あああっ、だめ、イッチャウ!イッチャウよー」
びくんと脈動する満月の中に出した。

ちくん。
ちくん。
傷は時々痛む。
でも大丈夫。
あなたがいれば。
「托人。」
「ん?」
 だいすきだよ
179名無しさん@ピンキー:2005/09/08(木) 20:45:06 ID:N6RvZ9CD
この流れの中再び投下できるとは…ある意味スゲエよ。
悪いことは言わんから、ガッコの宿題でもやってた方が良いとオモ。
180名無しさん@ピンキー:2005/09/08(木) 21:11:51 ID:vuxtJL0I
マジ吹きしたんですがwwww展開ハヤスギwwwwwww文才ナサスギwwwwwwwwww
181名無しさん@ピンキー:2005/09/08(木) 21:18:20 ID:vuxtJL0I
糞厨wwwキエロwwwwwww
182名無しさん@ピンキー:2005/09/08(木) 21:19:49 ID:vuxtJL0I
ageちゃったwwwwwwwwテヘwwwwwwwwwwwwwwww
183J.A ◆NAd1PgF5xo :2005/09/08(木) 22:19:12 ID:JsaeiMTv
知らなくていい。
ただ、アナタといたかっただけだから。


「フィン!」
まろんに次の仕事を教えるため学校に向かおうとした私は、窓から入ってきた“誰か”に不意に呼ばれて硬直する。
恐かったんじゃない、振り向かずともアナタだと分かってしまったから。
「フィン!こっち向けよ!」
動かない私に、少しだけ声を荒立てて呼ぶアナタが、どんな顔をしているかなんて知りたくない。
だから、動かなかった…
いいえ違う、動けなかったの。

「……アクセス」

何も言うつもりじゃなかったのに、唇は思いを裏切って開いてしまった。
言ってしまってから、唇を強く噛んで後悔する。
アナタが近づけば、私は逃げなくてはならないから。

「なぁ、フィン…もう、止めろよ?なんで、俺たちがこんなことしなきゃならない」

切なげな声が後ろから聞こえたと思うと、急に背中が温かくなる。彼に抱き締められた。
「触らないで」
温かい、アナタの腕が私を抱き締めるけれど、私は冷たいまま。


私はアナタと共に生きることを放棄したから。
この道を選んだ理由がどんなに滑稽なものか。
誰にも知られちゃいけない。
184名無しさん@ピンキー:2005/09/09(金) 08:04:05 ID:RxEqV+FO
>>183神キタ――[U´∀`U]――!!
でもできればもったいぶらないで一気に投下してくださると嬉しいっス。
>>177<挿入しる>禿ワラタw
彼の作品はつっこみどころがありすぎるw しかも2チャンでドコモ絵文字使ってるヤツ久しぶりに見た。
185名無しさん@ピンキー:2005/09/09(金) 17:10:30 ID:Nj1G8Usw
>>175
うはwwちょっおまwwwコレww理解無理wwwwwANNテラオロシロスwwwっうえっうえっwwww
186名無しさん@ピンキー:2005/09/10(土) 08:59:41 ID:o8n1Ciro
スレの方向がえらいことになってるな
187名無しさん@ピンキー:2005/09/10(土) 13:35:01 ID:89dZIIjX
もしかしたら、ずっとANNを男だと思ってたが、腐女子かもしらんな。
188名無しさん@そうだ選挙に行こう:2005/09/10(土) 21:12:17 ID:PW0lGGzo
最近2chの存在を知ったアリナチ儲の女子リア厨が思いつくままに書いているような印象。
189名無しさん@ピンキー:2005/09/11(日) 22:17:21 ID:zk31UAdp
>>188いや、厨でもまだましな物を書くと思うのだが…。
ANNはいくらなんでも下手すぎ。
エロが薄い、女がイヤイヤ言ってるだけとか…。
挿入してすぐ出すとか有り得ねえし。
190名無しさん@ピンキー:2005/09/12(月) 08:52:57 ID:AFasGgY+
ANNはおそらくネタで投下してるだけだろ。
マジであんな文しか書けないようなら、洒落にならん。
191名無しさん@ピンキー:2005/09/19(月) 19:34:35 ID:bT4P7D55
age
192名無しさん@ピンキー:2005/09/19(月) 21:29:48 ID:ptbaVZ2S
あれ?ちょっと見ない間にANN消えたんだ。面白かったのにw
193ANN:2005/09/21(水) 17:05:34 ID:1o0+awZ5
雨の日は頭が禿げる。
ANN、タワシハ…
頭髪脱毛。

ANNが部屋に入ってきた。ノックもしない所が厨房らしい。
「満月ー」
「…」
ANNの痛い発言に、満月は顔を(´_.ゞ`)の形に歪ませた。
「おい、満月!」
乱暴にANNの方に向かせた。
「…またか?また痛い事考えてるんだろ?」
「ANNには関係ないでしょ…」
「漏れが忘れさせてやる!」
「いやー」
iモードに接続してスレに書き込んだ。
レスを見ると、住人は吹き出した。
ANNのアリエナイ文章力に悶絶した。
「やだ、やだ、イヤー」
ズボンごとパンツを脱ぎ部屋の中で叫びだす。
「痛いよー(言動が)ANNやめてー」「満月、俺を感じろ。そして、一般常識を忘れるんだー」
「あああっ、だめ、逝っちゃう!逝っちゃうよー」
そしてまたスレに投下した。

ケラケラ。
ケラケラ。
言動は常に痛い。
でも大丈夫。
厨房だから。
「ANN。」
「ん?」
 凄く痛いよ
194名無しさん@ピンキー:2005/09/21(水) 22:39:56 ID:TpZTlfQ6
>>193禿ワロスw
スレの趣旨とはかけ離れてるがこれもありかと思うよw
195名無しさん@ピンキー:2005/09/21(水) 22:48:19 ID:BppKeBOE
ギガワロスwww
吹いたw
196ANN:2005/09/21(水) 23:34:18 ID:mTvvlgeq
自サイトの方でも、サイトの掲示板でも人気があったんですけどね…
ここの方にはあわなかったみたいですね。
無理に投下するのもなんですから、内輪でやります。
あなた方も狭い世界の中で満足してて下さい。
さようなら。
197名無しさん@ピンキー:2005/09/21(水) 23:42:35 ID:TpZTlfQ6
うん。もう来ないほうがいいよ、みんなのためにも。
きみが来てからスレの流れが著しく良くないからね。
198名無しさん@ピンキー:2005/09/23(金) 15:19:09 ID:Ics2odaR
>>196
「かんちがい」とか「しゃこうじれい」って言葉、知ってるかな?
余計な事書かない方がいいよ、こんなSSで満足するなんて、
どんな低レベルな消防が集まるサイトだって笑われちゃうからねw
消えるなら黙って(・∀・)イネ!
199名無しさん@ピンキー:2005/09/30(金) 12:00:19 ID:53WK4o36
age
200名無しさん@ピンキー:2005/10/07(金) 11:48:51 ID:cix9bwcF
200
201名無しさん@ピンキー:2005/10/07(金) 21:41:33 ID:LNFvcFYQ
鳥羽×可憐とかが見たい。
男性恐怖症なわけだが涙出るんでしょうか?
202名無しさん@ピンキー:2005/10/11(火) 05:53:35 ID:pWorPFub
男性恐怖症だと涙どころの騒ぎじゃないだろうなあ(;´Д`)
203名無しさん@ピンキー:2005/10/14(金) 19:58:35 ID:Ahpuo2VG
涙どころか硬直するだろ。
204名無しさん@ピンキー:2005/10/19(水) 18:59:26 ID:5FD9BiRf
ANNの爆撃投下はもうないのか。あれはあれで退屈しなかったwwwww
205名無しさん@ピンキー:2005/10/24(月) 18:48:25 ID:kmz2DtZb
age
206名無しさん@ピンキー:2005/10/24(月) 19:39:16 ID:jthLNr0f
ANNのサイトが見たいんですけど、どうしたら良いでしょう
207名無しさん@ピンキー:2005/10/26(水) 06:20:44 ID:x+3wHmJG
ANN様、私は貴方の小説を楽しませていただいていたファンの一人です。
よろしければ、サイトの小説の方も是非拝見させていただきたく思います。
そして、このスレにもまた是非来てください。心よりお待ちしております。
208名無しさん@ピンキー:2005/10/26(水) 07:56:38 ID:+eNv0BTr
ANNさん私ももっと読みたいよサイト教えてくださいな。
209名無しさん@ピンキー:2005/10/26(水) 19:59:29 ID:ZbPV6Fdv
はいはい自演乙。
そして、あれで満足する小学生、中学生は帰りなさい
210名無しさん@ピンキー:2005/10/26(水) 20:45:48 ID:cke+Gpay
>>209
いやいや、むしろある意味斬新なめくるめくANNワールドを堪能したい人たちナンジャマイカ?w
211208:2005/10/26(水) 21:57:12 ID:+eNv0BTr
>209
書いてくれるだけまし、あんた書いてくれるのかい?、だったらアップ
してくれよ。
212名無しさん@ピンキー:2005/10/27(木) 00:23:50 ID:CvhRCZOX
ANNかむばく。マターリ職人待ち。






雨の日は傷が痛む…
窓に当たっては、軽い音を立てて透明な雫がガラスを伝い落ちていく。何気なく見ている先に、優しい笑みで“彼”が待っている気がした。
エイチクン、ワタシハ…
自分は何を想っているのだろうと、目蓋を閉じる。深い自己嫌悪に陥った。
暗やみの中で雨音に集中していると、なんの前触れもなしに不粋なドアが開く音が響き現実に引き戻された。
托人がノックをせずに部屋に上がり込んだのだ。
「満月ー」
呼ぶ声に満月は顔を向けることが出来ず、ただ押し黙って窓の外に視線を送った。そんな満月の態度に気分を害した托人は、あからさまに声を荒立てて満月を呼び、彼女を乱暴に自分の方に向けた。
満月が痛いと小さく声を洩らしたことも無視して、托人は満月の大きな瞳を見た。
「……またアイツか?また英知のこと考えてるんだろ?」
瞬間、満月は唇をキュッと噛んで托人を睨むように見つめた。「托人には関係ないでしょ」と、ひどく素っ気なく、そして悲しそうに話す満月に托人は苛立ちを覚えた。
なんでアイツなんだと心の奥で叫び、その気持ちまま満月の腕を掴んでしまう。満月は驚き見開いた目で托人が目と鼻の先にくることを確認した。
「忘れさせてやる…ッ!」
托人の声を聞いたとほぼ同じ、満月が気付いたときには唇に托人のそれが重なり無理矢理な口付けを受けることとなった。
「んぅっ‥ふ、イヤぁ!」
逃げ惑う小さな体をベッドに押し倒し、女の子らしい色合いの寝巻を剥ぎ取るように脱がせる。
あらわになった満月の幼い胸に唇を寄せると、無垢な胸は小さく誇張した。その淡い色の頂きを舌でついばむように愛撫すると、わずかに赤く熟れて托人を楽しませた。
213名無しさん@ピンキー:2005/10/27(木) 08:15:21 ID:xkO/vshV
なんかスレ急展開だな〜

<<212その調子でがんがれ。
214名無しさん@ピンキー:2005/10/27(木) 08:16:45 ID:xkO/vshV
↑アンカー付け間違えたしOTZ
215名無しさん@ピンキー:2005/10/27(木) 12:17:52 ID:rFti2I1t
>>211
本人は本気で書いたがネタとしか思えない文章なら投下しない方がまs(ry ソレハソレデマツリニナルガ
ネタじゃなく面白かったなどと言うと、その人の日本語力まで疑われるぞ。
読みたいなら自力でサイト探せ。それが基本スキル。
216名無しさん@ピンキー:2005/10/27(木) 16:19:12 ID:tKsF0DTt
なんだこのスレw
ANN禿藁ww
ある意味神の領域じゃねーか。
こいつのSSの刺激に慣れると、ある意味他のSSじゃ満足できなくなるんだが。
クォリティタカスww

ANN帰ってきてくれ。そして俺をまた笑わせてくれよ。
っていうか・・・ネタだよな?真性じゃないよな??w
降臨期待age
217名無しさん@ピンキー:2005/10/27(木) 23:50:45 ID:CvhRCZOX
>>213
スマソ、>>212はANNネタだから続きは無いだよ。
218名無しさん@ピンキー:2005/11/03(木) 12:11:38 ID:q/tyhjmR
age
219携帯:2005/11/05(土) 14:56:20 ID:1rR4dNT1

殺風景な景色。あるのは水晶玉に似た大きなスクリーンに一人がけのいす。その椅子に髪の長い女が向かい合うように男の上に腰を下ろしている。腰を動かす度に髪は乱れ羽が舞う。
「ぁっ、ふ……ま、おう様…」

……私だ。


「……朝だ」
カーテン越しの光と小鳥達の声で目が覚める。時計を見ると午後の一時を指していた。寝過ぎた、と羽と背筋を伸ばし日下部まろんがいるリビングへと下りていった。
「おはよ…まろん?」
目をこすりながらリビングを見渡すがどこにも見当たらず、まろんの部屋へと視線をずらす。
220携帯:2005/11/05(土) 15:11:53 ID:1rR4dNT1
まだ寝てるのかと扉に近付くとかすかな声が聞こえ、よく聞こえず少し扉を開け中をのぞくとベットの上には裸のまろんが四んばいになりその後方にいる名古屋稚空になまめかしく腰をふっていた。
「ね…もっと……」
いつものまろんとは違い何か甘美のベールをまとっているように、例えるなら、いやらしい、この言葉がピッタリだと思った。髪を乱し甘い鳴き声を発する…先ほどの夢もこんな夢だった。しかし、格段に違う所がある。
愛と同情。
魔王様との行為は心も躰も機械的なものだった。ただ快楽を求めるだけのもの。ただ寂しさを一瞬だけでも忘れたかった。
愛が…ほしかったから……。
私がそんな事を考えているうちに躰は自然とアクセスを探し続けていた。
221携帯:2005/11/05(土) 15:15:41 ID:1rR4dNT1
ひさびさの携帯です。なんとなく小説のアップが少なくなってきたので簡単なのを書きました。
続きそうな感じですが一応私の中ではこれで終わりです。稚まろ好きなのでフィンが主人公なものは初めてかかせていただきました。おかしい文が多くあると思いますが気にしないで下さい
222名無しさん@ピンキー:2005/11/07(月) 18:49:53 ID:3SdNXsyA
久々キター!
223心時×魚月:2005/11/12(土) 13:41:00 ID:e2s2A+Ul
>75からの続きです(((( ;゜Д゜)))

こんな普段言わないことを言うのも全て熱のせいなんだ。
そう自分に言い聞かせ、魚月は心時の身体にまわした手に力を込める。
「胸、小さいから…駄目かな…」
「な……つき?」
声が震える。
心時は自分の身に起きている事が理解出来ないでいた。
―――魚月が俺のこと抱き締めてる?
普段の魚月ではしない行動。
いつもは軽くふざけあうような態度ばかりで、
好きだと言ってもロリコンの一言ではぐらかされるばかりだった。
それが今までの自分たちだった。
好きか嫌いかも分からず、幼馴染に甘えるような微妙な関係を続けてばかりで踏み出す勇気も強くもてずにいた。
なのに今魚月は心時に抱きついて自分では駄目かと聞いてくる。
「……」
魚月は黙ったまま次の言葉を繋げられないでいた。
後から抱き締める心時の身体は昔とは違って男になっている。
生まれた時からずっと一緒の、隣の家の男の子。
このまま熱のせいで冗談といつもと同じにはぐらかして終わりにするか。
それともやはり熱のせいにして本当の気持ちを打ち明けるか。
どちらも選ばずに心時の言葉を待つか。
魚月は何も纏わない身体が冷えるのを感じながら心時の背中に頬をすり寄せた。
224心時×魚月:2005/11/12(土) 13:54:16 ID:ca+VO3jn
好きだった。
それを言えばどんな風に関係が変わるのかと思う。
素直に口に出せずに居た気持ちを言って、心時は嫌わないだろうか。
好きな人がいると言っていた心時。
魚月を好きだと冗談混じりに言うのが本気なら、この気持ちを受け入れてくれるのだろうか。
「……」
いつもはしないことをするのは、熱のせい。
もう一度自分に言い聞かせると魚月は固まったまま微動だにしない心時の身体を強く抱き締めた。
「……好き、だった」
ずっと前から心時のことを。
素直に言えばそれまでの関係が壊れるんじゃないかと不安だった。
「本気で…か?」
反射的に聞き返しながら心時は心臓の鼓動が早くなっていくのを感じていた。
魚月が冗談でこんなことをしたりする人間じゃないのは心時が一番良く知っている。
小さな頃から見つめ続けてきたからこそ、魚月が本気なのは分かっている。
だがそれでも確かめずには居られなかった。
「次そんなこと聞いたら殴るよ…?」
恥ずかしそうに呟いて魚月は心時の背中に顔を埋める。
くすぐったいような、もどかしいような感触に心時はゾクッとしながら自分の身体にまわされた魚月の手にそっと触れてみた。
微かな魚月の震えが触れた指先に伝わってくる。
風邪のせいだけではない震えに彼女の気持ちまで心時の中に入ってくるようだった。
「俺、も……」
魚月の手を自分の手で包みながら心時は上ずった声で返す。
「俺も魚月が好きだ」
彼女だけに恥ずかしい思いはさせない。
そう気持ちを込めて素直に想いを吐露する。
225心時×魚月:2005/11/12(土) 14:08:25 ID:FQh28ywM
「……本当に?」
次に聞き返すのは魚月の番だった。
「次同じこと言ったら…キスするぞ」
照れ隠しに少しだけ冗談めかして言うと心時は魚月の手を握った。
小さい頃から見続け、守りたいと思ってきた。
彼女の気持ちが自分に向いていた―――突然の言葉に驚きはしたものの、嬉しくないはずがない。
心時は喜びを隠すことが出来ないと言った表情で自分の手の中の魚月の手を確かめる。
確かに温かくて、自分よりも少しだけ小さくて、柔らかくて―――女の子の手をしていると思う。
「いいよ、しても」
自分の手を何度も確かめるように触れる心時になら、と思った。
キスもまだの魚月だが心時になら許せるし、してみたい。
「ばっ……!お、おまっ、本気で言ってるのか?」
自分で言い出しておきながら心時は動揺した。
魚月の言葉一つに簡単に心動かされる自分が居る。
前世でのフィンとアクセスの時も気まぐれなフィンの言葉にいつも振り回されてばかりだった。
(なんか俺、何一つ変わってないよな……)
そんな自分に落ち込みつつ、心時は魚月の言葉がどこまで本気かわからないでいた。
「……ちょっと寒いね」
キスの返事をはぐらかすように言うと魚月は心時から離れた。
自分の背中から魚月のふくらみの感触が消えるのに一抹の寂しさを感じながら心時は彼女の方に向き直る。
「当たり前だ。こんなことしてると風邪ぶり返す……ぞ」
心時はてっきり魚月が服を着ていると思いこんでいた。
しかし目の前に映った魚月は裸で―――彼女の身体を隠すのは下半身に着けた小さな布地だけだ。
「な、なんっ…なんつー!!」
顔を真っ赤にし、視線をそらそうとした心時の頬に手を伸ばすと魚月は動けないように顔を固定した。
「……これくらいの胸でもいい?」
「っ……!」
(勘弁してくれ!!)
心時は泣きそうになりながら吸い込まれるように魚月の裸体に視線を這わせる。
小さい頃一緒に風呂に入った時とは明らかに違う身体。
既に少女から女性へと変化しつつある、丸みを帯びてきた柔らかそうな魚月の肢体が嫌でも目に入る。
視線をそらすことも、目を閉じることも出来ずに心時は自分の身体が相応の反応を示すのを感じていた。
226心時×魚月:2005/11/12(土) 14:21:54 ID:FQh28ywM
(頼むから気付くな、気付かないでくれ)
祈るような気持ちで心時は必死に願った。
今の魚月は普通の状態じゃない。
もし気付かれたら下手をすれば最後までいってしまう。
それはそれでいいとも思うのだがやはり初めては大事にしたい。
正直いつまで理性が持つのか、心時は既に気力だけで耐えている状況だった。
大切じゃない人間ならこのまま一気に最後までしてもいいのかも知れない。
だが相手は小さな時からずっと想ってきた相手。
当然魚月もまだ経験は無いだろうし、
このままの勢いでしてしまえば余裕が無く彼女に辛い思いだけをさせるのは容易に想像出来た。
「やっぱ、ダメかな」
心時の反応をどう捉えたのか、魚月は落ち込んだ顔になった。
(違う違う、ダメじゃない、ダメじゃないから困るんだ)
泣きそうになりながら心時はどうしたものかと思った。
目の前にはほぼ全裸の魚月。既に臨戦体勢に入っている下半身。
好きだと言ったばかりで押し倒すのも気が引けるし出来ればしたくない。
(ど、どうすればいいんだ)
涙を目に浮かべながら心時は熱が上がってきたのか息が荒くなった魚月を見る。
その顔は真剣そのもので―――冗談とかそう言ったものは欠片も見当たらない。
魚月は本気で自分に対してこんな身体ではダメかと思っている。
せめてその誤解だけでも解かなくては。
深く息を吐くと心時は心を決めた。
「全然ダメじゃない」
出来るだけ声が震えないように口を開くと心時は顔を固定する魚月の手を自分の股間に導いた。
「……?」
突然手に触れた硬い感触に魚月は怪訝そうな表情で視線を下に落とす。
次の瞬間。
「ひっ……!」
小さな悲鳴を上げ魚月は固まった。
心時はこれが手っ取り早いんだと自分に言い聞かせると魚月の様子に受けたショックを出来るだけ頭から追い払う。
経験が無い人間に、しかも疎そうな人間にこんな事をしていいものか少し悩みつつ。
魚月の手に服の上からもはっきりと分かるそれを撫でさせる。
「魚月じゃなきゃ、こんなにならない」
言うと心時は恥ずかしいけどな、と付け足した。
227心時×魚月:2005/11/12(土) 14:34:05 ID:uB03TyHe
「正直さっきから結構我慢してるんだ」
このまま曖昧な態度で流そうとしても今の魚月では勝手に誤解し事態がこじれるだけかも知れない。
ならばはっきり態度で示し、どう思ってるか口に出す方がすんなりこの状況から脱出できるかも。
―――そんな淡い期待を抱いて心時は魚月に自分のそれを触れさせる。
この年頃なら男がどういった状況でこうなるかはある程度理解はしてくれるはずだ。
だからもうこれ以上のことはしないで欲しい、と祈るような思いで心時は魚月の手を自身から離そうとした。
「こうなったら辛いんだよね?」
上目遣いに自分を見上げる魚月に性欲の高まりを感じながら心時は大きく頷く。
「ああ、だからもぅっ…!」
だからもう服を着てくれ。
そう言うつもりが魚月の手によって掠れた声を上げさせられた。
魚月の手が服の上から心時のそれを扱き始める。
「ちょ、何してるんだ魚月っ…!」
「友達が言ってたけどきちんとしないと収まらないんだよね?」
恥ずかしそうに照れながら言うと魚月はしゃがみこんだ。
友人からどうすればいいとかその手の話はある程度聞いているし雑誌からも知識は得ている。
こんな時、男性がどう辛いかも。
「いや、いい、自分で処理するからもうお前服着ろって!!」
涙声で叫ぶ心時を無視すると魚月は何とか脱がそうとズボンのベルトに手を伸ばす。
「た、頼むって魚月」
「でもきちんとしないと…心時の痛そうになってるし……辛いんだよね?」
何でこんな事態になっているのか、心時にはさっぱり理解できなかった。
熱を出すと人間どこか思考が吹っ飛んだものしか出来なくなるのだろうか。
平熱だからか心時には魚月の思考が理解できなかった。
「聞いてるのか魚月っ!」
言う間にも魚月は心時のベルトを緩め、ズボンを下ろそうとしている。
下ろされない為にも必死に手で押さえながら心時はどうすればいいかを考えようとした。
だが思考が纏まる前に魚月は下着の中に手を入れてきた。
228心時×魚月:2005/11/12(土) 14:48:42 ID:uB03TyHe
「っ……!」
直に魚月の指が自分に触れたのだと理解した瞬間、不覚にも出しそうになった。
「も、本当ヤバイから止めろって!」
悲鳴にしかならない心時の言葉も熱に浮かされた魚月には聞えてないようだった。
「……すごい……本で読んだのと違う」
(何の本だ!)
心の中で突っ込みを入れつつ心時は下着の中窮屈そうにする自身を恨みそうだった。
目の前の魚月はぼうっとした顔をして心時のを熱心に眺め、遠慮がちに触れてくる。
魚月の指先が真綿をくるむように心時自身を掴み、雑誌で読んだのか上下に扱きはじめる。
「うっ…ぁっ」
下手と言った方がいい動きだがそのもどかしい感じが逆に身体を昂ぶらせる。
「き、気持ちいい?」
「……」
なんと言えば良いかわからず、心時は自分のを扱く魚月を見るしかない。
上目遣いに興奮したように息を早め、ほぼ裸の格好で心時のに触れてくる。
異常な事態と気付きつつも心時は自分も興奮してくるのを抑えられない。
(魚月が…俺の…扱いてる)
自然と息が早くなり、顔が熱を持っていく。
多分どこか思考が吹っ飛んでいてもこうしているのは自分の為を思ってのこと。
そう考えてしまうと止めるように強く言い出せないでいた。
「辛いんだよね…良くお母さんもお父さんとこうやってるし…」
「……辛いけど、魚月何かが違っ…」
ぅ、と小さく唸ると再び襲ってきた射精感を我慢する。
魚月の手を押さえると心時は自身を下着から出した。
229心時×魚月:2005/11/12(土) 15:05:10 ID:uB03TyHe
「魚月、もっと早く扱いて」
こうなってしまえば彼女を襲う前に早く終わらせるしかない。
覚悟を決めると心時は魚月の手にしっかりと自身を握らせ、
手の動きを早めると先端から滲んだ汁が魚月の指に触れ、卑猥な音を立てた。
「……」
魚月の息を呑む音がやけにリアルに耳に響いた。
心時は恥ずかしさで死にたいと思いながら我慢できなくなった性欲の昂ぶりを収める為に魚月の手を使う。
「魚月……」
掠れた声で魚月の声を呼ぶと心時は彼女の髪に触れた。
「気持ちいい……?」
遠慮がちに自分を見上げ、聞く魚月を愛しいと思う。
「嫌いになるなよ―――出そうだ」
魚月に触れ、彼女の手で扱かれていると思うだけで腰にくる。
意識が下半身に集中し始めるのを感じながら心時は真っ直ぐに魚月の目を見る。
「これが普通なんだよね?」
「……ああ」
―――この状況自体普通じゃないけどな。
心の中で色々と言いたいことを吐きつつ心時は魚月の手を早く動かす。
普段自分でしている行為を他人の手を通している現実。
しかも、好きな女性からされたような状況だ。
「嫌いにならない。心時こそこんなことする人間だったんだって…私のこと思わないでね」
熱のせいかやけに弱気な魚月を愛しいと思いながら心時は頷いた。
「出す…からっ…」
「う、うん」
こんな経験が無い魚月はどうすればいいか分からない、と言った様子で心時を見上げる。
「な…つきっ……!」
魚月の手の中で心時のが強く震えたと思った瞬間、勢い良く先端から白濁とした液体が吐き出された。
それは魚月の胸や手に飛んでたらりと白い軌跡を残す。
「あっ…つい…」
思った以上に熱い精液の感触に魚月は興奮したように息を吐いた。
自分の手の中で心時のは震え、勢いは無くなったが精液はまだ滲むように出ている。
心時はそれを情けないような気分で見ながら深く息を吐いた。
230心時×魚月:2005/11/12(土) 15:16:23 ID:uB03TyHe
心時は魚月の身体についた自分の精液を拭いながら何とも言えない情けない気分になっていた。
一方の魚月はまた熱が上がったのか元気が無い様子で心時の行動を眺めているだけだ。
「……すごかったね」
魚月の一言に何がどうすごいのか聞き返す気力すら沸かずに心時は曖昧に笑った。
「普通キスの前にこんな事したりしねーけどな」
苦笑する心時に魚月は恥ずかしそうに俯き、着替えを続けた。
まだ皮膚には心時が出した精液の感触が残ってるようで―――身体は火照ったままだ。
「心時……」
もっとHなことをしたいって言ったら軽蔑する?
そう言いかけて魚月は黙った。
このままするとしても自分は風邪をひいている。
万が一があるかも知れないのでこの先は治ってからにしよう、
と一人結論付けると怪訝そうな顔の心時になんでもない、と返した。

後日帰ってきた心時の両親と魚月の両親が見事に風邪で寝込んだ心時を冷やかしたが、
二人の仲がそれから進展したかはまた別のお話。
231心時×魚月:2005/11/12(土) 15:18:27 ID:uB03TyHe
すんません上で終わりです。
長い割にエロ薄くてすんませんでしたorz
232名無しさん@ピンキー:2005/11/12(土) 22:21:51 ID:4GSKjOCY
>>231
うわーもう半ば諦めてましたよ、感無量っス!できればこの続ききぼん(;;;;´Д`)本番までお願いしたいものです(´・ω・`)
233名無しさん@ピンキー:2005/11/20(日) 01:35:28 ID:wmQysWQ6
保守
234名無しさん@ピンキー:2005/11/21(月) 09:44:28 ID:4/RdmHEd

「・・・・・はぁ・・・・はぁ・・・・・・はぁ」

不自然なほど果ての見えない長大な廊下を一人の少女が駆けていた。
足音と激しく乱れた吐息の音のみが昏い廊下に木霊する。
通所の生活の中では見慣れない・・・・
しかし和風に仕上げられた純白な衣装が焦りと畏れに歪みながらも失われる事のない少女の美貌を際立たせていた。
少女の名をジャンヌと言う。

いや、正確に言えばジャンヌは本名ではない。

昨今、巷を騒がせ美術品ばかりを狙う神出鬼没な怪盗の通り名
そして、その裏で天使の助力により前世での力・・・・・
かつてフランスにおいてその名を轟かせた救国の英雄・・・・・ジャンヌ=ダルクの力を受け継ぐ少女、日下部まろん。
彼女が美術品に取り憑いた悪魔を祓うために変身した姿での名がそれだった。

美しい・・・・

不気味な廊下の中を疾風と化して駆ける少女は誰もが見ほれるほどの美少女だった。
背中まで伸びる純金色の髪は頭の上で束ねられ、バランスよくすらりと伸びた足が石の床を蹴るたびに跳ねた。
無駄な贅肉など微塵もなく引き締まり、それでいて女性的な柔らかさを失っていない身体。
かつてのジャンヌ=ダルクを称え、聖女、女神と謳った詩があったそうだがなるほどうなづける話だ。

だが、彼女の聖女と称えられた美貌は今、焦りに満ちていた。

(・・・・・・まさかこんな罠にかかるなんて・・・・・)

その日ジャンヌは悪魔の取り憑いた絵を浄化するため、とある屋敷へと盗みへと入った。
だが屋敷の奥へと侵入を果たし、美術品に取り憑いた悪魔を浄化した直後だった。
唐突な空間の歪みに引きずり込まれたジャンヌは気が付くと見慣れない廊下に一人で立っていた。
おそらく異空間となっているのだろう無限とも思われるこの廊下はいくら走っても果てが見えてこない。

「クククククククク・・・・・・・」

いったいどれほどの距離を走っただろうか?
唐突に響き渡った嘲笑がジャンヌの足を止めた。
「いくら走っても無駄ですよ。ここから逃げる事など出来ない」

「・・・・・・誰?」

凛と響く声。
鋭いまなざしがいずことも知れぬ敵を探し虚空を睨む。

「ククククククク・・・・・その姿・・・・・その声・・・・間違いない・・・・」
虚空から響く声が喜悦に染まる。
「貴女はジャンヌ=ダルクの力と魂を継ぐ者ですね?」

「!!??ジャンヌ=ダルクを知っていると言うの!?」

自分の前世での名にジャンヌが驚愕の声を上げる。

「遥か昔・・・・・私は彼女に封じられたのですよ・・・・・」
235名無しさん@ピンキー:2005/11/21(月) 09:56:52 ID:4/RdmHEd
廊下に響く高い声。
その声にこもる恐ろしいまでの憎悪にジャンヌの背に冷たいものが走る。

「だが、この時代にジャンヌの魂を継ぐ者と会えるとは私は運がいい」

狂おしいほどの憎悪に染め上げられた声が漆黒の回廊に響く。

「・・・・・・この恨み、貴女の身体で晴らさせてもらうとしよう」

再び声に嘲笑を滲ませ声が淫卑に笑う。
「ふざけないで・・・・・隠れていない姿を見せなさい!!!」
美貌を怒りに染めて叫ぶジャンヌに対し男は余裕の態度を崩すことはない。
「・・・・・・まあまあ、そう焦らなくても・・・・・まずはわが下僕と戦ってもらうとしましょう・・・・・」
男の声と共にジャンヌの前方の空間に闇が渦を巻いた。

「・・・・・くっ!!」

「出でよ・・・・・・わが下僕、蛇王 ( おろちおう ) ヨルムンガルドよ・・・・・」
とっさに身構えるジャンヌの目の前で闇が弾けた。

「・・・・・これは・・・・・」

蛇王・・・・・男の呼んだ通り確かに外見上は一応、蛇と見ることが出来るだろう。
だが全身をうろこの変わりに腐ったピンク色をした粘膜のような物で覆われ。
通常の目の変わりに額に巨大な単眼のある蛇などこの世には存在しない。
全長10メートルは在るだろう奇怪な大蛇はジャンヌの前方5メートルほどの場所でとぐろを巻きこちらを伺っている。
5メートル・・・・神の力で強化されたジャンヌの運動能力をすれば一飛びで詰められる距離だ。
だが蛇から放たれる強力な邪気がジャンヌにうかつな攻撃をためらわせていた。
右手に握る聖なる神具・・・・・リボンを胸の前に構え様子をうかがう。

時間にして5分ほどの膠着状態・・・・それは唐突な形で破られた。

「アッ!!??」

ジャンヌの完全な死角。
それは硬い廊下を踏みしめていた足元から唐突に襲ってきた。

「しまった!!」

だが既に遅い。
足元から攻撃を仕掛けたもの・・・・・ヨルムンガルドの尾は同時にすさまじい速度でジャンヌ身体に巻きつき動きを完全に拘束する。
見れば石の床から蛇の尾が生えている。
石畳を破壊したわけではないむしろ同化しているようにさえ見える。

「ああ、そうそう言い忘れていましたが、そいつは壁とか床とかすり抜けちゃいますよ」

さもおかしそうに先ほどの男の声が再び響く。
床をすり抜ける能力・・・・・・
その能力を使い、この蛇の妖魔は本体を囮に地下からジャンヌへと尾を伸ばしていたのだ。

「う・・・・・・くうっ・・・・・」

凶悪な力で締め上げられるジャンヌの身体が悲鳴をあげる。
カラララララン・・・・
そして、ついに乾いた音を立てて手元から落ちたリボンが廊下を転がった。
獲物が武器を無くしたのを確認した蛇がゆっくりと宙に浮いたままのジャンヌを自分のほうに引き寄せる。
腕一本動かせず抵抗は完全に封じられている。
236名無しさん@ピンキー:2005/11/21(月) 10:04:18 ID:4/RdmHEd
「あっ・・・・・・・」

まるでなぶるようにジャンヌの身体を中心にとぐろを巻いていく淫蛇。
おぞましい大蛇を全身に巻きつかせた美少女の姿は異様なほどに倒錯的な光景だった。
先ほどのように絞めあげられることこそないものの腕一本動かせず抵抗は完全に封じられている。

ヨルムンガルドがそのままジャンヌの白い首筋に背後から顔を近づけていく。
口からはそこだけは通常の蛇と同じく枝分かれした舌が蠢いていた。

チュルッ

「うあっ!!」

胸を襲った衝撃にジャンヌの身体が弓なりに反り返った。
襟 ( えり ) 元から浸入した大蛇の舌がジャンヌの衣服の隙間から胸元へと浸入している。
大蛇の額の単眼が淫らな欲望に歪んでいるのが判った。

「くっ・・・・・・・ああっ・・・・・」

昏い廊下に湿った音が響く。
白い衣服の上からでも分かるほどジャンヌの胸元を蠢く淫蛇の舌。
抵抗したくても蛇に全身を絡め取られた状態では逃げることすらかなわずただただ必死に身をよじらせる。
だが当然そのような微小な動きで蛇の淫撫から逃れることなどかなうわけもなく・・・・。
成す術もなくその美しい胸を妖魔に弄ばれる聖女。

「・・・・・・・くううっ・・・・・・・・・」

異様に長い舌全体が蠢き、ジャンヌ衣服の中で形のよい双丘が揉みしだかれ、舐めまわされる。
胸全体から双丘のふもと、胸の谷間、更にはわきの下まで執拗なほど嘗め尽くされた。
激しく、そして時には緩やかに・・・・・・
緩急をつけた巧みな淫撫はしだいにジャンヌの中の『女』を目覚めさせていった。
声の中に艶が混じり、身体は時折不思議な電流に震える。
ジャンヌの衣服の胸の部分が蛇の唾液にベッタリと濡れ・・・・・白い衣装が透けていく。

「このっ・・・・・・んっ!!!」

蛇の唾液に濡れるおぞましい感覚の中に認めがたい不思議な感覚があるのに気づきジャンヌは戦慄した。
(やだ・・・・・こんなの・・・・・って)
必死に心の中で否定し、激しく首を振る・・・・・・・だが。
「あああああっ!!!」
次の瞬間に身体を襲った感覚にあられもない叫びを上げてしまった。

「・・・・・・やめ・・・・・・って!!!」

舌だけでは物足りなかったのだろう蛇の頭全体がジャンヌの衣装の中に潜り込んでいる。

「だめっ・・・・・ああっ・・・・・・もうっ・・・・・」

衣服の中からチュッ・・・・チュッ・・・・・・と唾音が響く。
胸で最も敏感な頂を蛇に吸いたてられ悶えてしまうジャンウ。
しかも、その間も舌は別の生き物のように休むことなく蠢き聖女の身体を責め立てている。

「〜〜〜〜っく、!っあああ!!」

大蛇にその身を絡みとられた聖女は闇に包まれた廊下の中でただ叫び、喘ぎ、身悶えるしかないのだった。
237名無しさん@ピンキー:2005/11/21(月) 10:07:25 ID:4/RdmHEd
続きは夕方に・・・・
というかこんなものでよかったんでしょうか?
ひょっとしてスレ違い?ORZ
238名無しさん@ピンキー:2005/11/21(月) 18:13:34 ID:f55sYNEV
職人様キタ!
種村作品で触手物って何か新鮮でいいな。
続き楽しみにしとります。
239名無しさん@ピンキー:2005/11/21(月) 18:53:11 ID:OGOpab2S
GJ!! 早く続きを投下してくれ
240235続き:2005/11/22(火) 10:51:51 ID:Aa30JQxA
いったいどれほどの時間、淫撫を受けただろうか?
飽きることも疲れることも知らない蛇の責め。
ジャンヌの美しい両足は小刻みに震え、その意思の強さを示していた瞳の輝きは焦点がぼやけ潤み始めている。
頬は紅潮し、食いしばった口からは堪えきれない喘ぎが漏れる。
もはや、誰が見てもジャンヌは淫蛇の与える快楽に溺れかけていた。

スッ・・・・

蛇の舌がなんお前触れもなく聖女の胸から離れた。
「くっ・・・・・・・」
胸を襲っていた快楽から唐突に解放されジャンヌが脱力し荒い息をつく。
力を失い弛緩した身体は大蛇の拘束がなければ地面に倒れこんでいただろう。
しかし、わずかなインターバルも惜しむかのように蛇は次の行動を起こす。

スルリッ
細いジャンヌの首にゆっくりと蛇の胴が巻きついていく。

クイッ
「あっ・・・・・・・」

力なくうな垂れていたジャンヌの顔が首に巻きついた蛇によって無理やり正面を向かされた。
視線の先に迫る淫蛇の単眼。

「ま、まさか・・・・・っ!!!」
唇を奪われる!・・・・咄嗟に気付いたジャンヌは、必死に顔をそらした。
標的に逃げられた口と舌はジャンヌの頬を唾液で汚す。
そのまま、ちゅっちゅっ・・とおぞましい口付けを繰り返しながら目的地に向かっていく。

「いやっ!」
首に巻きつかれ自由に動かない顔を、それでも必死に左右に振り、逸らし逃がれようとする。
そうこうするうちに、ジャンヌの整った顔中に唾液が塗りたくられてしまった。
それでも唇だけは・・・・と必死のジャンヌ。しかし・・・

クチュッ・・
「っ・・・!?」
唐突に蛇の巨体に覆われ窺う事の出来ないジャンヌの足元あたりから湿った音が響いた。

「ぅあっ・・・!」

足の付け根、女性にとって最も秘めやかな部分を白いスパッツの上から蛇の胴が擦り上げたのだった。
それまで執拗に攻められていた上半身と対照的に無関心なほどに放置された下半身
その最も敏感な部分を唐突に襲った衝撃に、ジャンヌが喉を反らしてあえいだ瞬間・・・
「!!!??」
次の瞬間ぬるんっとした感触と共に大蛇に唇を奪われた。
「んっ、んんん〜っ!!」
ジャンヌは抗議の悲鳴をあげるが蛇はかまいもしない。唇を離すどころか、逆に舌を口内に入れてきた。
「んっ、んんんん〜〜〜〜っ!?」
唇をおぞましい淫蛇に奪われた衝撃も覚めぬうちに口内に進入してくる舌。
「う・・・・・・ううんっ!!!」
首に巻きついた蛇の身体により顔を振って逃れることもかなわず口内を蹂躙されるジャンヌ。
驚くほどに長い淫蛇の舌は口内の粘膜を嘗め尽くした。
唇の裏を舐められたかと思ったら一本一本なぞるように歯茎の裏をくすぐられ、またジャンヌの唾液を吸い上げる。
「んーーーーーーーー!!!」
声にならない叫びをあげる。
ジャンヌの驚愕に見開かれた美しい双眸から一滴・・・・・・涙がこぼれ落ちた。
241235続き:2005/11/22(火) 10:59:56 ID:Aa30JQxA
クチョッ・・・クチュッ・・・クチョッ・・・・・



数分の間、聖女と蛇の口の隙間から絶えることなく響く淫音・・・・
(な、ん・・・・だろ・・・・?)
酸素不足もあいまって、口虐を受け続けるジャンヌの頭がボーっとしてきた。
大蛇の口付けはとてつもなく気持ち悪いはずなのに・・・・
なのに・・・・・なにか妙な感じがする。
「ぅ、ぅん・・・・」
艶を帯びた吐息が唇の間からもれ出た。
と、それをまるで待っていたかのように大蛇の舌が伸びてきて、口の奥で縮こまっていたジャンヌの舌が絡めとられた。

「むうううっっ!??」

ジャンヌは驚愕の声をあげる・・・・が、当然のごとく無視される。
舌と舌が絡み合い、逃げようとする舌が無理やり吸い出される。
大蛇の口内まで吸いとられ、そこで甘噛みされねぶりまわされた。
「んっ、んっ、んっ、んっ・・・・っ!」
同時に大量に口内に送り込まれてくる蛇の唾液
だが、当然ながら飲み込むことを拒否するジャンヌの唇の端からつつっと溢れる唾液が伝い落ちていく。

「んっ!!」

ピクリ

ジャンヌの身体が跳ねた。
いつまでたっても唾液を飲もうとしない聖女に業を煮やした大蛇が再びジャンヌの口の中にその長大な舌を伸ばしてきたのだった。
しかもその舌は歯を通り過ぎ、舌を通り過ぎ、喉頭を通り過ぎてもとまらない。
ジャンヌの口内に満ちる唾液の海を掻き分けながら伸ばされたそれは硬く閉ざされたジャンヌの喉の奥をくすぐりこじ開ける。

ゴポン

ジャンヌの仰け反った喉が大きく動いた。

「・・・・・・〜〜〜〜〜っ」
無理やりこじ開けられたジャンヌの食道を口内に溢れかえった唾液が流れ落ちていく。
とんでもなく生臭く、粘質なそれが喉の奥を通り過ぎるたびに喉の奥がおぞましさに痙攣する。
しかし侵入した魔舌はなおも喉の奥で蠢き、吐き出すことはおろか息継ぎさえ難しい。
その後もジャンヌは蛇が飽きるまで生臭い唾液を注ぎ込まれ続けたのだった。



ジャンヌ口虐編 終了

ねちっこすぎてすいません
キスだけでひっぱるりすぎたかなw
242名無しさん@ピンキー:2005/11/23(水) 00:28:34 ID:Vk0jFEq+
GJ!
続きをとても楽しみにしてます
243235〜の人:2005/11/23(水) 11:52:18 ID:EdBnk/sv
えっと今日は投稿難しいのですいません。
いきなり稜辱SS放り込んでしまったモノですがよかったのでしょうか?
基本的に自分は人格ぶっ壊してアヘアへ言わせる系は駄目で
ジャンヌ見たいな強い意志と誇りを持った女性が屈辱に涙しながら目覚めさせられた『女』にあがなえず、
徐々に開発されていく・・・・
見たいな感じなので姦通まではまあとんでもなく長いと思いますが
よければお付き合いをw
244ANN:2005/11/25(金) 03:26:31 ID:Xdcrr9Yp
ふぅ、やれやれ。
やっぱり私の作品を楽しんでくださる方はいるではないですか。
しょうがないので、登校します。では、どうぞ
245ANN:2005/11/25(金) 03:31:09 ID:Xdcrr9Yp
あの日を思い出す。
そう、あのときを。

「灰音さんが欲しい!!」
「いやー」
いきなり服を全部脱がす。
そのまま乳首を舐めた。
「のー! マジでいやー」
「ふっ…」
「やだー、このっ、いやー」
246ANN:2005/11/25(金) 03:33:24 ID:Xdcrr9Yp
いつの間にか挿入は開始された。
「いやー、あの時と同じは…」
「全部忘れるんだ!」
ズンズン挿入を進行する。
「あー、いや、いやいやいやいやー!!」
247ANN:2005/11/25(金) 03:36:04 ID:Xdcrr9Yp
「イッチャウ、イッチャウー」
「とどめだ!」
私は言った。
でも、あの時とは違う。

私が郵便やさんが好き…
好きなの!
それだけはホントウだから・
248名無しさん@ピンキー:2005/11/25(金) 09:15:16 ID:YW8oNWNL
ANNはいないとつまんないけど来るとうざいな。
249名無しさん@ピンキー:2005/11/25(金) 12:05:16 ID:lw5z5O9B
今職人さん降臨中だから余計なもの投稿すんのやめてほしい。
250ANN:2005/11/25(金) 14:52:09 ID:Xdcrr9Yp
リクエストがあったから書いたのに…
まともに評価してくださる方、よろしくお願いします。
251名無しさん@ピンキー:2005/11/25(金) 15:37:40 ID:YW8oNWNL
ちゃんと評価をしてもなおらないから前追い出されたんだろ
252名無しさん@ピンキー:2005/11/25(金) 23:20:15 ID:rpxjTkF8
それじゃあまともに評価してみようじゃないか。
とりあえず問題点は以下の4つ。

1 全体的にとにかく文章が短絡的で稚拙。

2 視点が定まっていない。

3 物語における登場人物の状況がまったく分からない。
  (誰が、いつ、どこで、何をしている時に物語が始まったのか)

4 人物の心理描写が乏しく、何故その行動をとったのか理解できない。
  また、人物の気持ちの変化が理解できない。
  いきなり服を脱がせたり押し倒したり、レイープですか。
  そしてその後ヒロインは自分を辱めた相手に対して「大好きだよ」。マユタン漫画ですか。

5 エチシーンでは前戯も無いに等しく、いきなり挿入。
  なのに速攻でイっちゃうヒロイン。今日びエロゲでもありえん。
  エロパロ板では一番の肝のはずのシーンが…

要するに、もっとストーリーも文章もじっくり練って太らせましょう、という事。
両方薄っぺらすぎて何がしたいのか分からない。
そんなんだから「ネタか?」と言われてしまうのです。
何より人の忠告は素直に受け入れた方があなたのためです。
あなたの作品に対する評価=あなたが投下した時のスレの雰囲気
以上の事ができる 2 1 歳 に な っ て か ら 書き込みましょう。

以上、長文スマソ。
253名無しさん@ピンキー:2005/11/26(土) 01:48:04 ID:5JIMZyqt
254名無しさん@ピンキー:2005/11/26(土) 02:17:38 ID:6lJmQs35
>しょうがないので、登校します。
登校かよwwwwワロス
255ANN:2005/11/27(日) 14:41:42 ID:c3/vlY8u
やっぱりもう来ない方が良いみたいですね…
あなたたちは精精ジャンヌの4巻でも見てハァハァしててください。
さようなら。
256名無しさん@ピンキー:2005/11/27(日) 22:25:06 ID:zfqfcgTO
<<255
ちゃんと評価してもらっといて逆ギレかよw
257名無しさん@ピンキー:2005/11/28(月) 04:28:11 ID:nJK94eYN
ANNさん行かないで!!
あなたの小説っぽいものを読んでから、並のギャグでは笑えなくなってしまったんです!!
こんな風にした責任、取ってください!!
もっと笑わせて!!
258ANN(本物):2005/11/28(月) 18:50:45 ID:q1b6nbB8
>>244から>>247は偽者です!
だまされないで下さい!
迷惑だったと聞いてから、ROMに撤していましたが、こんな悪戯屈辱的です!
また偽者が出てくるようなら、管理人さんに通報します!
259名無しさん@ピンキー:2005/11/28(月) 20:03:35 ID:LcXuMaCX
>234からのジャンヌの続き物書いてくれてる職人さんの
続きはまだですか? (・∀・ )っ/凵⌒☆チンチン
260名無しさん@ピンキー:2005/11/28(月) 20:54:01 ID:dJsODRBa
234の職人さん、急かす様で申し訳ないですが、
頑張ってくだされ。
261名無しさん@ピンキー:2005/11/29(火) 01:04:06 ID:RjwxufXS
>>258
じゃぁトリップつけれ。


まぁそんな必要もないか。
262名無しさん@ピンキー:2005/11/29(火) 07:03:14 ID:nX/1D6xE
>>261
ああ、そんな必要はない。
ついでに自演する必要も、ROMる必要もない。

ってか、ROMに徹するのなら、なんで黙ってないかな。
おまけに感嘆符多用しすぎ。ガキかお前は? すまん、ガキだったな。
263234〜の人:2005/11/29(火) 12:59:41 ID:eDFamQ2d
どうもお待たせしております。
一度書いたんですが故あって全面改訂させていますです。
というわけで予告

第2の魔獣 海魔クラーケン登場
身動きの取れないジャンヌの下半身を襲う快感の巻き

まあよければ待ってやってください
264ANN(本物):2005/11/30(水) 13:41:16 ID:7Kg8HNdp
わたしの小説はあんなに下手じゃありません!
のー!とか、マジでいやー!とかギャグじゃないんですから、そんなの書くわけないじゃないですか!
自演じゃない証拠を見せます!
上の人と同じく予告

第2話 シンデレラ・クリスマス
新聞やさんとわたしの甘く切ないお話

楽しんでくれていた人、楽しみに待っててください
265名無しさん@ピンキー:2005/11/30(水) 14:04:55 ID:jH2qU8X0
ちょう楽しみ!!w>>264
ANN(本物)たん頑張って
266名無しさん@ピンキー:2005/11/30(水) 14:08:59 ID:lWW6h05u
>>264
予告とか証拠になってないから。
267名無しさん@ピンキー:2005/11/30(水) 15:40:09 ID:uTaYYgMf
ANNは邪魔だからずっとロムってて
268名無しさん@ピンキー:2005/11/30(水) 16:02:25 ID:oeIhVIbt
新聞やさん……?
269名無しさん@ピンキー:2005/11/30(水) 21:18:55 ID:dwANxbqw
照れやさんみたいなノリ?
270名無しさん@ピンキー:2005/11/30(水) 22:47:53 ID:ZfDcjQmw
ANNの本物だか偽物だか誰だか知らんが

『わたしの小説はあんなに下手じゃありません!』
ってあたりが





超uzeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeee!!!!!!!
271名無しさん@ピンキー:2005/12/01(木) 08:18:11 ID:MnqqIXld
新聞屋さんテラワロスwwww
272名無しさん@ピンキー:2005/12/01(木) 17:50:14 ID:YSXO3+Zq
楽しみにしてる人なんかいないから。
273名無しさん@ピンキー:2005/12/01(木) 19:31:25 ID:k3Hkgunt
>>264
例え偽者が投下したのだとしても、
>>176
>>245
同レベルにしか見えんのだがw
まあ、そこが偽者(仮)の狙いだろうけど。
274ANN:2005/12/02(金) 08:25:49 ID:exMy7QwS
「皇帝。郵便でーす」
「そこに置いて置いてくれ」
郵便を置く。
「そういえば…」
思い出したように言う。
「なんですかー」
「近頃灰音とよく逢っているようだな?」
怒りを見せながら言った。
275ANN:2005/12/02(金) 08:29:15 ID:exMy7QwS
「…そんなワケ無いじゃないですかー」
「これが証拠だ!くらえ!」
「こ、これは…」
それは灰音と郵便やさんの写真だった。
「どこでこれをー」
「私の情報を甘く見ないでもらおう」
「やめてー」
灰音がドアを突き破って入ってきた。
276ANN:2005/12/02(金) 08:34:08 ID:exMy7QwS
「灰音ー」
「新聞屋さん!好きです!」
本当の心から言った。
「…そうか、なら仕方が無いな」
「皇帝ーー」
灰音さんをそのまま押し倒した。
挿入を開始する。
「痛いよー痛いよー」
「わかならなくさせてやるー」
二人でイッた。
外を見る。
「大好きです・」
「私もー」

そう今日はぼくらのー
シンデレラ・クリスマス・
277名無しさん@ピンキー:2005/12/02(金) 15:05:39 ID:QrC74HDz
腹がよじれた
278名無しさん@ピンキー:2005/12/02(金) 18:09:27 ID:b+TXRps+
おなかと背中がくっついた。
279山田:2005/12/02(金) 19:23:06 ID:2Q3WfyZo
なんだ、これは…。
280名無しさん@ピンキー:2005/12/03(土) 02:03:08 ID:YtyTD5u8
テラワロスvvv
281名無しさん@ピンキー:2005/12/03(土) 10:51:50 ID:bz6mgfGQ
ちょっ、おまえらANN相手に高反応杉
ニュータイプですかwwww
234の職人さんとかよりレス数多いって職人さんかなり泣くぞ?
他スレに逃げたらどうすんだwww
というわけで234さん応援上げ
282名無しさん@ピンキー:2005/12/04(日) 15:13:39 ID:EPKEuRzp
234のヘタレSSより、ANNのギャグの方が数倍面白いからだろ。
正直言って俺にはANNの方が楽しめる。ANN様マンセーwwww
283名無しさん@ピンキー:2005/12/04(日) 17:56:53 ID:vSVKgaOP
>>282
だったらえっちねたではない板にいけばいいだろ。
笑いを求めてるならスレ違いだ。
284名無しさん@ピンキー:2005/12/05(月) 00:19:56 ID:i9BjmHvK
つうかANNに高反応してる連中はそのへたれっぷりをあおってて楽しんでるんだろ?
ぶっちゃけ1作、2作目はともかく3作目は狙いすぎて何が面白いのかわからん
2作目以降はANNのふりをして盛り上げようとしてくれてるエロイ人だと思う

285名無しさん@ピンキー:2005/12/05(月) 18:09:10 ID:F6YzYYaF
>>283もとい>>ALL
「――――問おう、果たしてここはエロパロ板か」
286名無しさん@ピンキー:2005/12/09(金) 19:54:45 ID:r6/PHrqb
ANNねえ・・・
あれは板違いだ。それだけは確実に言える。
287名無しさん@ピンキー:2005/12/14(水) 16:38:05 ID:lE+Pr8iF
>>286
それには激しく同意できる

厨は帰れってなぁ
288名無しさん@ピンキー:2005/12/14(水) 16:50:38 ID:VnKzc8Nu
PCも携帯も貼り付け及びダウンロード可能な画像掲示板はココ↓しかない!
アクセスして貼るべし!
http://www.hl-homes.com/
289名無しさん@ピンキー:2005/12/15(木) 00:11:38 ID:mVXtdek9
ジャンヌの続き激しく読みたい!!
待ち続けてまーす。
290ANN:2005/12/15(木) 03:25:47 ID:83Hfy6HX
・具セ晢セ・蜿ッ諢帙>驕弱℃縺ヲ豌励′蠑輔¢繧・
291名無しさん@ピンキー:2005/12/20(火) 23:59:10 ID:XPb7oOeo
ほしゅ
292名無しさん@ピンキー:2006/01/02(月) 00:36:28 ID:fRykROT0
保守
293名無しさん@ピンキー:2006/01/06(金) 17:01:52 ID:eHzSVNtY
保守上げ
294名無しさん@ピンキー:2006/01/13(金) 00:22:17 ID:tjvBDldJ
保守
295名無しさん@ピンキー:2006/01/14(土) 20:20:26 ID:q8Be6RVe
シンクロ…
潮は原作で思いっきり「やっちゃって」ますよねぇ…
かなりびっくりな記憶が。
小学生だと気づかないのかな、あの表現では…
296名無しさん@ピンキー:2006/01/16(月) 18:02:14 ID:PeSHdwuW
>>295
ジャンヌも豪快にやりまくってるし・・・
最終決戦前夜とかな
先代ジャンヌにいたっては悪魔に取り憑かれた看守に純潔うばわれてるし・・・・
奪われたシーン描いて欲しかったと思うのは漏れだけではないはずだよなw
297名無しさん@ピンキー:2006/01/18(水) 03:27:50 ID:qegDI2yX
>>296
当時愛読してたときは純粋に読んでたけど、今読み返すと非常にそのシーンが気になる。

だからみんなこのスレに来るんだろうw
298名無しさん@ピンキー:2006/01/18(水) 16:37:25 ID:t6U9Oezd
潮の初体験エピとかやらんかな
いっそSSでいいから神降臨希望
299名無しさん@ピンキー:2006/01/23(月) 17:39:49 ID:oqL2p0i2
>>296
むしろ作者も売れなくなってきたらそういうの書いて欲しいと思うw
300名無しさん@ピンキー:2006/01/24(火) 22:40:29 ID:3cU0eLAa
ttp://p0c.sakura.ne.jp/upload/stored/up0001.jpg

ひさびさに稚まろの絵を見て萌え再燃w
これみて萌えた方盛り上げて行きましょう
301名無しさん@ピンキー:2006/01/25(水) 21:11:43 ID:7aitoAx3
234の人、早く続き待ってます。
302名無しさん@ピンキー:2006/01/28(土) 05:15:32 ID:EymAwYmG

まろんかわいいよまろん。
303名無しさん@ピンキー:2006/01/29(日) 15:55:59 ID:DDOU3Sns
300の画像がみれん
304名無しさん@ピンキー:2006/01/29(日) 17:35:45 ID:/vhIB+Ll
>>176托人を普通に「キモ人」と読んでしまった。。。
つか禿ワロシwwwww
305名無しさん@ピンキー:2006/01/29(日) 17:55:28 ID:/vhIB+Ll
>>296アア、、、!!!あれやられたのか!!!!ただ単に抱きしめられたトカ
キスされたトカそんな門だと思ってたwww
306名無しさん@ピンキー:2006/01/29(日) 18:55:07 ID:v3iYGyha
307名無しさん@ピンキー:2006/01/29(日) 19:21:28 ID:DDOU3Sns
306
萌えww
308風邪っぴき:2006/01/30(月) 05:06:53 ID:MkxlrRuX
「‥ん、まろんっ?」
稚空の声で悪夢から目覚める。あれ、私‥
「大丈夫か?汗ぐっしょりだ。‥早く着替えないと悪化するぞ。」
稚空が手際良く私のシャツを脱がす。
「稚空ぃ、‥今何時?」
「9時だよ。学校にはちゃんと連絡しておいたから。」
そっか‥もう連絡して‥?!
「稚空学校は!?」
私はともかく。稚空は元気なのに。
「まろんがこんなに風邪でつらそうなのに、行けるワケないだろ。俺も休むって言っといた。」
汗で冷えた体を、タオルで優しく拭いてくれる。
「‥都は?」
私も稚空も休むなんて、都が黙っているハズがない。
「俺は後から行くって言っといた。納得いかないような顔してたけどな。」
‥やっぱり。 後でどうなっても知らないんだから。
「ほら、まろんはちゃんと寝て早く治さなきゃ。」
稚空が私の着替えを終え、寝るように促す。都のすねた顔が頭に浮かんだけど、今は考えるのがめんどくさい。きっと、どうにかなる。
「うん‥ありがと。おやすみ‥」
「おやすみ」
稚空が軽く私の唇に触れた。それだけなのになんだか、今日のキスは甘い気がした‥。
309風邪っぴき:2006/01/30(月) 05:17:12 ID:MkxlrRuX
浅い微睡みからうなされて起きた。稚空がどっか行っちゃう夢だった。私を一人おいて、遠くに‥
ふと、部屋を見回す。稚空の姿が見当たらない。買い物かなぁ?それともやっぱり学校に行ったのかなぁ‥
窓から夕日が射し、部屋を寂しくおれんじ色に染めている。 なんだか、胸騒ぎがした。
‥早く帰ってこないかな。
この時間になるとなんとなく、寂しくて不安になる。
がちゃ。

稚空?
「ただいま、まろん。まろんの好きなヨーグルト、買ってきたよ」
稚空がいつもの笑顔で、買い物の説明をしおわるかおわらないかというところで抱きついた。
まだ力がうまく入らなかったけど、めいっぱい抱き締めた。
「どうした?」
買い物袋を下ろし、私の背中に手をまわす。そんな稚空のはにかんだ顔がたまらく愛しくて。
「どこにも行ったらやぁ‥」
素直に気持ちを伝えたの、どのくらいぶりだろう? 稚空の胸に顔を埋めながら思ったりした。

さっきから稚空が一言も喋らない‥

そっと顔をあげて稚空の様子をうかがうと、稚空は一言小さな声で「‥ばか。」と言って後ろのベッドに抱き合ったまま倒れこんだ。
「今日は抱かないと決めてたんだけどな。」
そう言いながら稚空は私の耳をやさしく噛む。
「まろんの‥せいだからな。」
稚空の背中に手を回すと、熱を持った自分と同じぐらい熱かった。
310名無しさん@ピンキー:2006/01/30(月) 21:15:03 ID:1rBUzdUe
>>308
ひさびさの稚まろ禿げ萌えです
熱で弱って甘えるまろんカワユス
311風邪っぴき:2006/01/30(月) 23:45:03 ID:MkxlrRuX
「ち、稚空っん!」
激しく唇を奪われ、もともと風邪のせいで意識が薄かったのに、酸素が頭までまわっていないせいか、くらくらする。受けきれなかった稚空の唾液と自分自身の唾液とが、混ざりあい頬を伝う。
「風邪うつっちゃうよ、稚空?」
こんなこと言っても、稚空がやめないのはわかっているのに、つい照れ隠しに言ってしまう。
「まろん、それ、本気で言ってる?」
稚空は意地悪そうに微笑したかと思うと、少しずつ、首から唇での愛撫を鎖骨まで下げていった。シャツを突き上げる二つの突起を1枚の布越しに甘噛みする。もともと汗をかいた時にブラジャーをとってしまっていたまろんの胸には、少しの刺激でも敏感に反応してしまう。
「稚空‥ゃだ‥」
なかなか直に愛撫してくれない稚空に、まろんがしびれを切らした。白いシャツは稚空の唾液でその部分だけ濡れて、ぴんく色に染まっていた。
「なかなか、この格好もえろくて気に入ったんだけど、冷えたら寒いもんな。」
再び手際よくまろんを脱がし、自分のシャツとジーパンのボタンをとり終えた稚空を、まろんは西日のせいで目を細めて見ていたら、夕日に射された稚空の身体に、色情、あるいは欲情という何か身体の芯を熱く燻るものを覚えた。
312風邪っぴき:2006/01/31(火) 00:00:40 ID:MkxlrRuX
「まろんっ‥」
稚空の手が優しく髪に触れる。顔に触れ、身体に触れるたび、高まっていく。
愛されている、という気持ちが何よりも快感でまろんを支配していく。
「稚空ぃ‥早く‥」
稚空がどこかへ触れるたび、焦らされているみたいでもどかしかった。
「まろん、焦らないで‥」
稚空は太ももに下を這わせ、時折強く吸って自分の印をつけ、ゆっくり楽しんでいた。
だが、まろんの急かしと、彼女の風邪を思い出し、そうゆっくりもしてられないと思い、太ももから程近い彼女のそこへ焦点を合わせた。
そこは既に手を加える必要がないくらい準備がととのっていたが、指を軽く入れてやると、身体をぴくっ、とさせて喜んだ。
そこより少し上の敏感な突起を優しく舐めあげると、いつもより敏感らしく、まろんらしくもない声をあげた。
「稚空、なんだか今日私、身体が変‥」
困ったような顔をして、愛撫を続ける稚空を見た。
が、稚空は聞いていないような素振りでやっぱり愛撫を続けていた。
313風邪っぴき:2006/01/31(火) 00:03:47 ID:PioYK/92
携帯からで読みにくくてスマソ。改行を増やしてみました。何か他に苦情、アドバイスあったらよろしくです。
314名無しさん@ピンキー:2006/02/01(水) 21:07:28 ID:RAPq+g8K
>>308
できたら全部書き上げてから一気に投下してくれたら嬉しいです
今までの作品にも連載?制で結局書き終わってないのもいくつかありますし…

とは言え携帯から乙です
ところどころでまろんを気遣う稚空に萌えです
続き楽しみにしてますのでがんばってください!  
315名無しさん@ピンキー:2006/02/05(日) 19:10:25 ID:xclu9puy
(・∀・)わくわく
316名無しさん@ピンキー:2006/02/07(火) 01:29:23 ID:y4YXNLRT
>>308さん、続き楽しみにしてます。
久々の稚まろの投下で自分的にはかなり盛り上がってますw
やっぱジャンヌ世代に自分には稚まろが一番萌えるw
317名無しさん@ピンキー:2006/02/07(火) 17:36:34 ID:hfUo/NPM
>>234さん、早く、続き待ってます。
318名無しさん@ピンキー:2006/02/08(水) 19:03:40 ID:S1Rvt8H6
319名無しさん@ピンキー:2006/02/08(水) 23:29:01 ID:VaXZTEDV
バレンタインにむけてSSなんてあると素敵
320名無しさん@ピンキー:2006/02/10(金) 00:38:23 ID:3xQT+fkC
>>308さんの投稿が一段落したら自分も投下させてもらいます。    
稚まろで暗いです。
できる限り全部書き上げてから一気に投下しようと思いますので
もうちょい時間はかかりそうですが…
それでは>>308さん始め、皆さんの投下も楽しみにしています。
321名無しさん@ピンキー:2006/02/11(土) 23:49:51 ID:YVbzeR5y
楽しみだワァ
322名無しさん@ピンキー:2006/02/19(日) 17:35:15 ID:41UUgXq8
(゚∀゚)わくわく
323名無しさん@ピンキー:2006/02/22(水) 19:23:08 ID:E/Lx2B+w
「あれ、閉雅様。どうなさったんですか?」
「……生徒会室に忘れ物、だ。」
「あ、はい了解しましたっ」
昼下がりの午後、空中庭園には灰音と閉雅の二人のみだった。
学園には部活動生徒しかおらず、灰音は下働きに精を出していた。
閉雅はベンチに座り、本を読みながら春の陽気を感じていた。
「なぁ」閉雅が声をかけた。
「はい?なんでしょう?」
「生徒会と下働きの両立、大変じゃないか?」閉雅はいつも思っていた疑問を投げかけた。
「えっ…」閉雅からの意外な質問に、灰音は少し戸惑った。話し掛けられるなんて、と思っていた。
灰音は、名も無い下働きの銅生徒だったころを思い出した。掃除をするのに入る事を許された庭園。
そこに閉雅はいた。今閉雅が座っているベンチに同じく腰をかけ、暖かい日差しに包まれて目を閉じていた。
灰音にはそんな閉雅に声をかけることは許されなかった。そんな頃と比べれば、今はとても幸せだ。
「大変…ですけど、今が一番充実してます」
「充実?」
「だって、仕事も恋も、一番頑張れてるから。だから、それだけで十分なんです。」
「…そうか、偉いな」閉雅はやさしい顔で微笑んだ。
眩しいほどのその笑顔に、灰音はまたときめいた。閉雅への恋愛感情を、また自覚した。
「そうだ、いい場所があるんだ」
閉雅は灰音を誘った。広い空中庭園のほんの端に、ボロボロの小屋があった。
「ここ、なんですか?」
「歴代の皇帝が使ってきた秘密の階段だ」
324名無しさん@ピンキー:2006/02/22(水) 19:25:06 ID:E/Lx2B+w
ギィ…とふるい扉をひらくと、白い螺旋階段があった。たくさんの樹に囲まれて、そうそう見つからない。
階段の先には小さなバルコニーがあった。しばらく使われていないようだったが、少し箒ではくときれいになった。
庭園を一望する、バルコニー。灰音はその景色に感動していた。
「すごい…きれいですね」
「俺も初めてきたな、ここ。」
ベンチにすわる二人。まるで本当の恋人同士のよう。
「皇帝とプラチナはここでよく会っていたみたいだな。ここは人目につかないし。」
「皇帝とプラチナが…素敵。」
灰音がベンチに手を置くと、閉雅は灰音の手を握った。灰音はすこし驚いたが、また手を握り返した。
「閉雅様…すきです」小声で呟いた。
二人の間に沈黙が流れる。目と目が合うと、それはもう恋人同士だった。
閉雅が灰音の顔に手を触れる。灰音は少しうつむいたが、顔をあげたとき閉雅は唇を奪った。
「し…ずまささまぁ…」
静かに時が流れる。ガラス張りの天窓からは春の日差しが舞い込み、バルコニーは暖かかった。
かつての皇帝がおそらくここでそうしたように、灰音と閉雅は口付け合って、そのまま倒れこんだ。
325名無しさん@ピンキー:2006/02/22(水) 22:37:04 ID:XNQsAb6l
>>234さん、まだ?
326名無しさん@ピンキー:2006/02/25(土) 15:10:25 ID:Ye3Uc1hx
へんじが、ない。

ただのしかばねのようだ。
327ANN:2006/03/06(月) 14:31:00 ID:12p/DJhA
ふぅ・・・また私の出番のようですね。
まったく世話の焼ける。
328名無しさん@ピンキー:2006/03/07(火) 21:38:47 ID:zkhIZqXM
ナンチャッテANNキター
329名無しさん@ピンキー:2006/03/11(土) 11:35:06 ID:hPlJu7aE
さおり様は結構な萌えキャラじゃないかと思うがどうか
いや、実物はおいといて種村の漫画の中だと
330名無しさん@ピンキー:2006/03/14(火) 22:05:58 ID:OfHevDfW
>>234、なんかものすげ−。キスだけであんなネチネチと…。てか実際にディープキスって唾飲ませたりするのか?初めて見るネタに困惑
ドSMぽいのはよく感じれたけど
331名無しさん@ピンキー:2006/03/15(水) 03:25:06 ID:ZLknzUnT
…子どもは帰ってくれよ…
332330:2006/03/16(木) 19:21:24 ID:1POWAYDG
>>331 触手もクリムゾンも知ってますが如何?
333名無しさん@ピンキー:2006/03/16(木) 19:49:08 ID:w3KaOAtj
>>332
偏った性嗜好の厨房って事はよくわかった。
334名無しさん@ピンキー:2006/03/16(木) 22:46:59 ID:1POWAYDG
このスレ見てるくせに今更何を。それこそガキくせ−わ
335名無しさん@ピンキー:2006/03/28(火) 00:50:58 ID:s3LJTZvm
保守
336名無しさん@ピンキー:2006/03/32(土) 09:59:44 ID:24sKCi9e
ここっていつでも投下していいの?
337ANN:2006/04/04(火) 15:09:15 ID:f6LhFRvl
「タクト、私タクトが隙!」
「ぎぃやあああ〜!!」
ANNは懇親の力を込めてタクトを抱き締めた。
338名無しさん@ピンキー:2006/04/12(水) 00:34:06 ID:oUmca7t7
KYOKOモノは無いのか…
339名無しさん@ピンキー:2006/04/19(水) 19:07:14 ID:TQiDGUPX
これからキャラ膨らむってところで打ち切りだったからな
そんな自分は過去スレの氷憂が好きだった
340名無しさん@ピンキー:2006/04/27(木) 18:57:02 ID:tvakb92P
「逆滝!みて、あたらしいドレスなの!今度のパーティ用よ。愛椎のユミ先生のよv」
愛らしいピンクと赤のフリルのついたドレスをきた響古は逆滝の前でくるっと一回転した
「えぇ姫様、よくお似合いですよ…」
微笑んだ逆滝だったが、その姿を見て目を丸くした。
バックは豪快に開き、りぼんの隙間から細い響古の背中をチラリと見せる。
響古の美しいプロポーションを強調したライン、そして豊かな胸の頂点だけを隠すかのような大胆なデザイン…
「18歳になった事だし、今までのかわいいドレスもいいけどセクシーなのを、ってユミ先生がおっしゃったのv」
「…そうですか…」
「…何よ逆滝…目を見て言ってよ、綺麗?」
響古が下から覗き込んだ逆滝の顔は、真っ赤だった。
無理もない、婚約から一年経った今も逆滝は響古に手を出せずにいた。
響古を大事に思うからこそ、キスどまりでなかなか先へ進めない。
上目遣いの響古は心臓がバクバクするほどかわいい。そして、そのアングルでは響古の胸がギリギリでちらついてくる
「逆滝?」
「それはパーティには着ていかないでください…」
「…ひどい…そんなに似合わなかったかな、私…ねぇ逆滝?」
「違います、違うんだ…」
「どうしたの逆滝、顔が真っ赤、熱?」
「姫様…あなたが…っ!!」
逆滝は響古を抱きしめると、そのまま口付けをした。
「さかた…んっきゃぁっ」
かぶりつくように響古の唇をいただきながら、そのままベッドに押し倒す。
舌先で響古の口の中まで舐めまわすと、響古から熱いため息が漏れた
「姫様…俺、もう我慢しません。あなたが大切だけど、だから…」
首筋へと逆滝の唇はつたい、響古は腕をベッドに押し付けられ身動きが取れなかった
「逆滝ぃっあっま、待って…待って!」
341名無しさん@ピンキー:2006/04/27(木) 19:20:07 ID:tvakb92P
響古は体が固くなった。
今まで奥手で、堅物で、遠まわしに誘っても気づいてさえくれなかった逆滝。
そんな彼が、今力いっぱい私をベッドに押し付け、感情のままに口付けをしている。
彼が今までどんなに私を大切にしてくれていたのかが分かった。その一方で、突然のこと私は何も考えられなかった…
小声で「待って」と言っても、気づいてくれない。彼がその気になったのも嬉しいけど、やっぱり少し、怖い…

「待って!!」
響古の声に逆滝は我に返った。響古が瞳に涙をためて自分を見つめていたのだった。
「あ、姫…あの…」
熱くなった感情と裏腹に、響古を苦しめていたのかと思って、逆滝は困惑した
「申し訳ありません!姫様…俺は…」
「違うのぉ…」
「姫?」
「うれ…嬉しくて…泣いてるのぉ…」
「姫様…」
「でも、少し怖く…こわくって…だってこんな明るいとこで…」
言われてみれば、部屋中の電気はつけたままだった。夜とはいえ、シャンデリアは輝いたままだ。
逆滝はリモコンを操作して、ベッド脇のランプ以外の電気をすべて消した。
部屋の明かりはオレンジのうっすらとしたランプのみとなった。
「姫様…これで大丈夫ですか?」
「…」
「いきなりこんなことして申し訳ございません。でももう我慢できないんです」
言い終わる前に逆滝の手は響古の胸へと向かった。
頂点だけを隠す布をずらすと、既に大きく膨れ上がった蕾があらわになった。
「あっ」
「姫様…すきです」
もう一度深く口付けすると両手でふくらみを刺激した。やさしく、強く…
そして舌を絡ませたあとそのままふくらみを口に含む。舌先で円を描くように、口全体で体をほぐすように…
「んぁっはぁっはぁ…あっ」
響古は自分の乳房をみた。逆滝が愛しそうに自分を舐め、味わっている姿を見て熱くなった。
逆滝はその熱くなった部分へと手を伸ばす…
342名無しさん@ピンキー:2006/04/27(木) 19:38:20 ID:tvakb92P

くちゅ…

静かな空間に溢れた愛液の音がした。
響古は初め、それが何の音かわからなかったが、自分の性欲の証だという事に気づいた。
「姫様…すごい…こんなに…」
「やっぁっ見ないでぇっ」
「姫様…気持ちいいんでしょう?」
逆滝は舌先で胸の蕾をたしなみつつ、指でトロトロに濡れてしまった秘部をつついた
「あっあっあんっ」
より一層喘ぐ響古の声に興奮を隠せない逆滝。つまんで擦り合わせてみると、響古は酷く鳴いた
愛液をすくい秘部の突起になすりつけ、また刺激する。右へ、左へ、摘み上げて、押し付けひっぱる…
「あぁんっあっぁっいやんっ逆滝ぃ〜っ」
逆滝の指は留まることを知らなかった。自分の姫が甘く鳴くたびに、理性は働かなくなる。


「あぁっあんっあ〜っ」
自分がこんなにも声を出してしまうなんて思いもよらなかった。
愛する人の愛撫で、苦しいほど抑えられなってしまう…
逆滝は響古の股に顔を突っ込み、ペロペロとあらゆるところを舐め始めた。
次第に響古のツボを見つけ、そこを集中的に責めあげるようになった
「あんっさか…逆滝ぃ!!」
「姫様…」
「私っも…もぉ…」
「なんですか?」
逆滝はわざと分からない振りをした。この国の姫に言ってもらいたいことがあったのだ。
343名無しさん@ピンキー:2006/04/27(木) 19:54:31 ID:tvakb92P
「逆滝ぃっお願い…してぇ…」
「何をして欲しいんですか?」
くちゅくちゅ、じゅるじゅる…秘部の突起を舐めるだけでなく、穴に指をあてほんの少し出し入れしてみた
「あぁんっお願い…いじわるしないでぇ…」
「言ってくれれば何でもしてさしあげますよ…」
口全体で突起をくわえると、響古はまた切ない悲鳴をあげる
「あぁっお願いぃ〜おちん○んいれてぇっ」
響古はなりふり構わず逆滝に懇願した。
「はい、姫様…いきますよ」
逆滝はその言葉を待っていた。強がりで意地っ張りな彼女の、素直なその想いが聞きたかった。
とはいえ逆滝のそれもかなり辛抱したせいで固く、大きく膨れ上がっていた。
姫の入り口へと入り込むと、きつく、その締まりのよさに逆滝は天にも上る気持ちだ
「ひゃっあっああっああ〜んっ!!」
「ひ…姫さま……ぅ…」
奥へ奥へと行こうとするたびに響古はたまらず叫んだ
逆滝は己と姫が一体になったのを見届け、美しい姫を独り占めしていることに喜びを感じた
何もしなくてもヒクヒクと動くその中で、逆滝は少しずつストロークを始める…
344名無しさん@ピンキー:2006/05/06(土) 01:27:16 ID:sl0/JnrP
保守
345:2006/05/11(木) 00:17:08 ID:adIhjUgv
今の職人さんが終わったら、灰音と潮の百合系書いてみたいんですけど…いいですか?
346名無しさん@ピンキー:2006/05/11(木) 12:01:56 ID:8G1AALBs
>>345
ウホッ
待ってるぞ
347名無しさん@ピンキー:2006/05/11(木) 18:36:05 ID:HLTvFc98
>>345
続きはないのでどぞー
348名無しさん@ピンキー:2006/05/12(金) 23:39:16 ID:FV+uq/dj
>>345
超たのしみにしてます!!!
349:2006/05/13(土) 01:47:08 ID:RWeT6Jtm
私、乙宮灰音。元気がとりえの高校1年生です!私は今、好きな人がいます。それは…
「灰音!お前また遅刻だぞ」
「すいませんっ…」
今私を叱ったのは、私の大好きな人、閑雅様。厳しいけれど、閑雅様にはいいところがたくさんある。ちゃんとわかっているの。
私一人で笑っていると、
「なに笑ってるんだ。生徒会室行くぞ」
と言い放ち、先に行っちゃった…。
「待ってくださぁ―いっ」
私はすぐに閑雅様を追いかけた。

350:2006/05/13(土) 02:04:22 ID:RWeT6Jtm
生徒会室に入ると、いつものようにまおちゃんがオコリマクリくんとじゃれてて、真栗は机でうたた寝してるし。
「あれ…?」
私は辺りを見回した。…潮がいない。いつもなら先に生徒会室にいて、私に笑ってくれたのに。
「閑雅様、潮は?まだ来てないの?」
「ああ…何も聞いていないが…。天宮のことだし、無断欠席はないだろうな」
さっきまで教室にいたのに…潮どこにいるんだろ…。
「閑雅様、ちょっと探してきますっ」
私はそう言うと、閑雅様の顔なんてみないで生徒会室を飛び出した。

教室、廊下、体育館…。思い当たるところは全部探したつもりだけど…いない…。
具合が悪くなって保健室にいるのかも。それか…早退とか?
私はとりあえず保健室へ向かった。

コンコン
「千里先生、失礼しまぁす…」
私はおずおずとドアをあけた。私は怪我や病気なんてめったにしないから、まだ保健室のお世話になったことはなかった。
「あ…あんっ」
「いけない子ですねぇ、天宮くん…はぁ」
囁き声の合間に、ベッドがギシギシと音を立てていた。
私は顔がカァーッと赤くなるのがわかった。しかも、その声の主も。
「じゃあ天宮くん…私はちょっと職員会議があるからこれで。早めに帰るんだよ」
千里先生の声がした。「わかった…」
これは潮の声…だよね。
私がドア付近でつったっていると、千里先生が私に向かって来た!やばいっ!見つかる!?
私はとっさに横にあった段ボールの影に隠れた。
パタン…
「ふぅ…」
千里先生には見つからなかったみたい。早く出て、もう一度知らん顔で保健室に入って、潮を呼ばなくちゃ…。
すると、突然頭にさっきの囁き声が蘇る。
「きゃ…」
その瞬間、私はバランスを崩して段ボールの上に倒れてしまった。
…ガタンガターン!!
「そこにいるのは誰だ!?」
潮がシャッとカーテンを開けて身を乗り出した。
…目が合った。
「灰音…?」
「あはは…」
351:2006/05/13(土) 02:24:36 ID:RWeT6Jtm
私は、笑うしかなかった。ただただ恥ずかしいのを堪えるのが精一杯で、いい言い訳なんて出てこない…
「ずっといたのか?」
「いや、今来たばっかりで…あはは」
「…どこからいたんだ灰音?」
潮の顔はいつになく真剣だった。私は観念して、千里先生と潮のエッチを目撃?したことを伝えた。
「ごめんね灰音…」
「え!?生徒会に遅れたことなら大丈夫…」
その瞬間、潮が私を優しく抱きしめた。
「なに潮、どうしたの?私になんてなにも謝らなくていいんだよ?潮の好きにしていいんだよ、こういうことはさっ」
軽く言ったつもりだったけど、私の顔はまだ熱っていた。
…さっき一瞬、閑雅様と私だったらって…考えちゃったから。といってもキスもまだだし、そんなことできるの夢のまた夢だけどね。
「灰音は…皇帝と…さっきみたいなことしたいのか…?」
潮がなぜか悲しそうな表情で私に言った。
「そりゃ…したいけどね。閑雅様がしてくれるはずないよ。いいの私、気長に待ってるから」
「灰音…」
…えっ?
潮はいきなりおおいかぶさるようにして私をベッドに押し倒したあと、キスをしてきた。
「ちょっ…潮、なにっ」
潮は私の両手をしっかり持って、私にキスを続けている。
「皇帝が憎い」
潮はそうつぶやくと、今度はゆっくり舌を入れてきた。
ピチャピチャ…
唾液が混ざる音がする。
なんで私は潮とディープキスなんてしてるの?なんで潮は閑雅様が憎いの?
「ひゃっ!」
体に強い電流が流れた気がして、私は思わず変な声を出してしまった。
潮はディープキスをやめると、私の胸を制服の上から揉み出した。
「潮っ…なにするの、やめてよっ…」
「灰音は私のものだ!皇帝になんて渡さない」
潮はそう言うと、人差し指で乳首の周りをなぞりはじめた。寒気がすると共に、私の乳首がだんだん固くなって、制服の上からでもわかるようになってしまった。
352:2006/05/13(土) 02:38:50 ID:RWeT6Jtm
「灰音…皇帝はこんなことしてくれないんだろう?私なら、灰音をたくさん気持ちよくできる…」
「潮っ…やめてっ…」
潮は私の立った乳首を指でちょんとつつくと、次は制服の中に手を入れてきた。
背中に手が周り、ブラのホックがはずされるのがわかった。
間近で見た潮の顔。
本当に綺麗で、同姓の私が見てもドキドキする。そんな綺麗な潮が…私の胸を直に揉んでる。そう考えると、下半身になにか違和感を感じた。
「灰音、気持ちいいか…?」
潮は私の立った乳首を舌でレロッと舐めると、コロコロと乳首を舌でもて遊んだ。
…私、おかしいよ…。力は私のほうが強いのに…全然抵抗できない…。
「灰音のその表情、かわいくて好きだ」
潮がぼーっとしている私を見て言った。
かわいい?これが?
力が抜けて乳首は立って、下半身は濡れてきている私がかわいい?おかしくないの?
「灰音のアソコ…見せてくれないか?」
潮はそう言うと、スカートを捲り上げて下着の上から私のアソコをそっ…と触った。
びくんっ!
潮の指がちょんと触れただけなのに、私の体は海老反った。
下半身はさらに熱くなる。
353:2006/05/13(土) 02:42:35 ID:RWeT6Jtm
来週テストなので一旦このへんで。
文章下手ですみません。小説書いたの初めてなので…
354名無しさん@ピンキー:2006/05/13(土) 13:45:28 ID:R8Igkuhk
GJ!! なかなか(・∀・)イイ!!
テストがんばって、終わった頃に続きヨロ。
355名無しさん@ピンキー:2006/05/14(日) 10:26:42 ID:XgHHlO7+
超GJ!!!
潮×灰音はイイね(´Д`*)
続き楽しみに待ってます!!!
356名無しさん@ピンキー:2006/05/14(日) 18:48:03 ID:COJuy4uG
鳥羽×華蓮は投下おkですか?
357名無しさん@ピンキー:2006/05/15(月) 04:16:00 ID:fV+Ca5db
>>356
バッチコーイ(屮゚Д゚)屮 カモーン 
華蓮もの読みたいよ
358名無しさん@ピンキー:2006/05/28(日) 01:23:51 ID:WAUH2nRm
保守
359名無しさん@ピンキー:2006/05/28(日) 17:05:29 ID:etME8FSS
>>353
テストがある21歳以上なんて凄いですね。
どの辺りの大学行ってるんですか?
やっぱり文系ですか?
360名無しさん@ピンキー:2006/05/29(月) 01:26:07 ID:ct9bGOpF
本当に大学生だったら恥をかく359
361名無しさん@ピンキー:2006/05/31(水) 06:46:18 ID:cZq8zHOG
浪人生の可能性も
362名無しさん@ピンキー:2006/05/31(水) 18:59:20 ID:5/T2NfJR
浪人生ならパソコンとかやってる場合じゃ(ry
363名無しさん@ピンキー:2006/06/15(木) 22:06:10 ID:2KyEfq0s
メガテンはそもそもちょっとエッチなオカルトライトノベルです。



アニオタ向けなのです。
みなさん、硬派を主張する連中に言ってやりましょう。

メガテンはそもそもオタク向けなのです。このスレのようなバカは
自分がオタクであると認識できない病人なのです。


ペルソナ云々のまえにメガテンそのものがオタク向けなのです。
364名無しさん@ピンキー:2006/07/06(木) 00:19:11 ID:CqJpDIuA
age
365名無しさん@ピンキー:2006/07/07(金) 02:52:36 ID:ULt0JR8b
マジレスするけど美大生とかやってると3浪4浪で大学いく人とかフツーだし大学出てから専門いく人とかゴマンといるじゃん。
テストって言葉に過敏になってる方がよっぽど厨房?とか思う。
366名無しさん@ピンキー:2006/07/07(金) 18:39:21 ID:dxld7g3n
同意。
367名無しさん@ピンキー:2006/07/16(日) 19:31:12 ID:A9RM8fqa
まろん×ノインが見たい。4巻でちあきが邪魔しなかったら…みたいな
368名無しさん@ピンキー:2006/07/22(土) 01:13:48 ID:Wr3m8//W
hosyu
369名無しさん@ピンキー:2006/07/22(土) 03:59:54 ID:octUjJw1
370名無しさん@ピンキー:2006/07/24(月) 01:19:45 ID:EVcD1n3I
誰か書いてくれ〜
371名無しさん@ピンキー:2006/07/24(月) 02:44:27 ID:O87uAZCS
樹×5000万で売られたロリ灰音を妄想してしまった
372名無しさん@ピンキー:2006/07/24(月) 22:13:17 ID:yIte/ZK0
>>234の職人、待ってます。
373名無しさん@ピンキー:2006/07/31(月) 02:08:28 ID:9rjvirD+
hosyu
374名無しさん@ピンキー:2006/08/05(土) 01:45:37 ID:avLoz5qD
hosyu
375名無しさん@ピンキー:2006/08/06(日) 01:40:29 ID:oOXcqHup
ほしゅばっかかい!
といいつつ自分もほしゅ
376名無しさん@ピンキー:2006/08/06(日) 13:11:15 ID:tEOrziZV
水着のまろんが稚空にいたずらされる話キボン
377名無しさん@ピンキー:2006/08/06(日) 20:07:10 ID:k/orC7KQ
それ自分も妄想してたw
誰か…
378名無しさん@ピンキー:2006/08/09(水) 11:16:03 ID:hz3UXRyS
見てる方いますか??

風にふわりとなびくピンクの髪
花びらを散らせながら
華奢な少女の腕には薔薇
一輪、一輪と手折る
少女の名は華蓮


その光景を遠巻きに黙って見ている
抱き締めてしまいたい衝動を押さえながら…
379マグリング:2006/08/09(水) 11:30:59 ID:8bjlU0g0
潮・閑雅投下するかに・・・
380マグリング:2006/08/09(水) 11:39:37 ID:8bjlU0g0
灰音は皇帝私室のカーテンのうらに座り込んでいた。
(マオちゃんと、ケンカしちゃった・・・)
まおらは男だった。そんな事実を知った灰音は、まおらを避けるようになってしまった。
閑雅はまだ来ていない。5時限目をサボったからだ。
ギイ・・・
(だれか来た!閑雅様だわ!)
灰音は息を殺した。見つかったら絶対に嫌われる。
(?だれかもう一人いる・・・?)
潮だった。2人はカーテンのすぐそばの書斎の机に腰掛けた。
(あれ?潮、皇帝私室に来る事なんて滅多にないのに・・・。)
「灰音はどうなんだ。」
(ええ!?私!?何かしたっけ〜!?)
潮の凛とした声。
「あいつとはまだだ。」
「私は練習台か?」
「そう言うことになるな」
「フン・・・いいだろう。」
(はっ!もしやシンデレラの劇の練習かな?もしかして閑雅様、私と練習するのが恥ずかしいとか!?)
バタッ。
閑雅は書斎の机に潮を押し倒した。
(はにゃ!?あんなシーンあったっけ!?)
「紫陽花の君。適当にいやがれよ。」
「わかった・・・」
続く・・・かもしれん
381(;^,⊇,^;):2006/08/09(水) 15:52:30 ID:JMibStlY
灰音「知ってたよ…私の為ね…どうしても」
382名無しさん@ピンキー:2006/08/13(日) 01:12:07 ID:n/mOfmCw
ロリ注意



月のない真っ暗な夜
シンプルな作りの広い部屋に押し出すようなか細い声が響いていた。

「ん…っあ…」

重なり合っている大きな影と小さな影
真っ白なシーツに小さな体を埋めている少女の名前は香宮灰音…いや正確に言うと今は“乙宮”灰音である。
まだあどけなさの残る少女はつい最近養女として乙宮樹、少女の上で律動を繰り返している男に引き取られたのだ。
融資を受ける代わりに…灰音の父が何を思い養女にしたのかはわからない。
しかしまだ10歳の灰音の心に大きな傷を残すには充分な出来事には違いなかった。

そんな傷心の灰音を始めは優しく接していた樹だが日を追うにつれ徐々に牙を剥き始めた。
一緒に眠るだけだったのに、段々と灰音の体に触れてゆく樹、灰音自身は気のせいか自分が過剰になっているだけなのだと思い気にしないよう心掛けていた。
いや、本音は認めたくなかっただけなのかもしれない。
自分を引き取ってくれた優しい人が本当は悪魔だということを…
そしてある晩唐突に体を引き裂かれた。
成長しきっていない未熟な体は酷く男を拒絶する。しかし樹はそれでもやめようとはせず荒々しく灰音の体を犯してゆく。

つづきます
383名無しさん@ピンキー:2006/08/13(日) 19:57:24 ID:Xi1SFT/s
そういうのはやだな…ジャンヌ物がいい…
384名無しさん@ピンキー:2006/08/13(日) 22:36:42 ID:4D2R6eJc
ここは21禁ですよ。
アダルトサイトなんて閲覧してないで宿題でも終わらせなよ。
385名無しさん@ピンキー:2006/08/14(月) 00:40:43 ID:4E2IibOD
一時に比べて悲しいくらい劣化したね。かつては書き手だったけど、なんかもう萌えない…どーにかしたいんだけどねぇ
386名無しさん@ピンキー:2006/08/15(火) 22:05:39 ID:+R4iyDqm
hosyu
387名無しさん@ピンキー:2006/08/18(金) 01:25:11 ID:wWIDUhsw
>>382 時事的にそういう類の投下はやばいんでないか
388名無しさん@ピンキー:2006/08/20(日) 00:17:02 ID:L290zZOk
ロリ灰音の続き待ってるよ…
389名無しさん@ピンキー:2006/08/21(月) 12:00:34 ID:zpxj67d/
hosyu
390名無しさん@ピンキー:2006/08/22(火) 02:11:49 ID:k0Ob8GtR
>>382
投下した者ですが、>>387の言うとおり時事的にマズい内容との事…。
続きは投下しない方がいいでしょうか?
391名無しさん@ピンキー:2006/08/22(火) 13:45:52 ID:wy4wfoGf
自分は続きぜひ読みたいな
あくまでパロであり創作なんだから現実とは別個だと思う
392名無しさん@ピンキー:2006/08/22(火) 19:48:43 ID:OIhFQEwT
是非投下お願いします
続き待ってます
393名無しさん@ピンキー:2006/08/22(火) 19:51:46 ID:+26HLu8S
虹板に種村作品スレないのかあ・・・
394名無しさん@ピンキー:2006/08/22(火) 20:59:40 ID:ZMHYpNZd
スレ見つけてKYOKOもの書こうかなと意気込んで原作借りに妹の部屋に行ったらとっくの昔に売られてたこんちくしょう
395名無しさん@ピンキー:2006/08/24(木) 21:08:23 ID:lTZ1Ec+T
自分の脳内でいつも妄想してることが
このスレ内で繰り広げられてて感動しますた。

普段同人誌とか同人サイトとか見たこと無いけど
こうゆうのどこにいったら見れるのかな。

恥承知でききますたスマソ。
396名無しさん@ピンキー:2006/08/26(土) 02:09:45 ID:PW+y56Ac
ノイン×まろんが見たいです。誰かお願い。
397名無しさん@ピンキー:2006/08/27(日) 19:08:19 ID:JwepSFPL
ノイン好き!!
398マグリング:2006/08/30(水) 14:19:49 ID:DIDpOQcT
私、灰音は、潮と閑雅様のHを見てしまった。気持ちよさそうに喘ぐ潮。楽しそうに笑う閑雅様。
まだ私は、カーテンの裏に座り込んだままだった。潮が自分のネクタイをピッとしめ、部屋を出ようとした。
「今さっきまで、お前が抱いていたのは、私か?それとも灰音としてか?」
潮の口調がすこし激しいのに気が付いた。閑雅様はしばらく間をおいて答えた。
「灰音として、だ。」
そう口にした瞬間、潮は皇帝私室のドアを乱暴に閉めた。夕日が射し込む皇帝私室の中、閑雅様がクッキーの袋に手を伸ばした。
「あ・・・」
私の作ったクッキーだった。混ぜが足りなくてぼろぼろで焦げ焦げなクッキー。一つ一つを、眺めてからうっすら笑って食べている。閑雅様は、私を愛してくださっているんだ。
けど、さっきの行為はいったいどういうつもりなのか、浜のシンデレラは理解できなかった。
399名無しさん@ピンキー:2006/09/08(金) 18:20:09 ID:1cQxPzoN
age
400名無しさん@ピンキー:2006/09/09(土) 23:15:37 ID:H0Nl5ly4
性格とか自己設定になりますが、刹那×夜闇は需要ある?
401名無しさん@ピンキー:2006/09/10(日) 12:04:59 ID:eY2regFD
夜深?いただきます。
402名無しさん@ピンキー:2006/09/16(土) 12:04:19 ID:kRYpu+Xs
そろそろ魔道アルル(SFC無印パッケージ)に萌えていいか?
403名無しさん@ピンキー:2006/09/16(土) 12:28:39 ID:kRYpu+Xs
誤爆スマソ
404名無しさん@ピンキー:2006/09/16(土) 21:01:47 ID:cRJTnsI1
掲示板名 :シンクロワールドカップ画像掲示板
掲示板URL:http://bbs.avi.jp/361550/
405名無しさん@ピンキー:2006/09/22(金) 01:35:07 ID:3RfUXfxC
荒らしばっかで小説はないのですか・・・
406名無しさん@ピンキー:2006/09/22(金) 18:22:27 ID:rpWX0qPz
灰音っ子と郵便屋さんのが見たいです。
407名無しさん@ピンキー:2006/09/23(土) 13:52:51 ID:gOPUUPyo
24話で守衛さん達が来なかったらっていう設定で

「閑雅様が好きです」
「じゃあ奪う事になるな」
そう言って高成は灰音の首筋に自分の唇を押し付けた。
「や…っ!嫌…止めて下さい!!」
灰音はその行為から逃れるため
腕に力を込め、高成の身体を引き離そうとするが
女の力ではまったく歯が立たない。
「ん…っっ!」
高成は、まるで、これは自分の物だと印でもつけるかのように、
嫌がる灰音に何度も何度も唇を押し付ける。
そして首筋へのキスから再び口と口とのキスへと変わる。
しかし今度は先程までのキスとは違っていた。
舌を入れてきたのだ。
「!!!」
既に何度かキスの経験のある灰音だったが
ディープキスは初めてだった。
驚き身をよじるが、そんな灰音にお構いなく高成は舌で
灰音の口内を犯していった。

唾が、舌と舌が、いやらしく絡み合う。

先程から何とか抵抗しようとしていた灰音だったが、
しだいに頭の中がぼんやりして
身体から力が抜けていくのがわかる。
(高成様…)
408名無しさん@ピンキー:2006/09/23(土) 13:54:20 ID:gOPUUPyo
しかし次の瞬間、頭の中に「あの夜」の事が浮かび上がった。
−あの夜、家にも帰れず行き場のなかった不良だった自分を
やさしい言葉で包んでくれた。立ち直らせてくれた。夢をくれた。
そう、自分の好きなのは高成様じゃない−

灰音は残った全身の力を込めなんとか高成のキスから逃れると
まっすぐ瞳を見つめ、再び言った。
「私の好きなのは閑雅様です…!高成様じゃありません!」
−そうだ、私の好きな人は閑雅様ただ一人−
「だからもう…こんな事はやめて下さい!」
−これでいいんだ。閑雅様と別人だとわかってからも
高成様を見る度に感じる不思議な衝動も、きっと何かの勘違いに違いない。
だって私の好きな人は閑雅様だけだもの…−

その言葉を聞き、手を離しジッと灰音を見つめる高成。
辺りはしばらく静寂に包まれる。
(良かった…わかってくれた…?)
ホっとしたのもつかの間、

物凄い力で肩を掴まれ、床に押し倒された。

ドンッ!
「ひゃあ…!あうっ…」
うめき声を上げる灰音の服に乱暴に手をかける
ブチブチブチッ!
ボタンが引きちぎれる音が静かなプールに響き渡った。
409名無しさん@ピンキー:2006/09/23(土) 13:56:46 ID:gOPUUPyo
「い…いやぁ!!」
制服のボタンは全て取られ
ブラジャー一枚に覆われただけの大きな胸が冬の冷たい空気の中に晒された。
「やだやだ!止めて下さい高成様!!やだぁ!!!」
「言ったじゃないか!」
大きな声で懇願する灰音の声を遮る様に高成は叫んだ。
驚きビクッとして抵抗する手を止め、大きな目で高成を見つめる。
「言ったじゃないか、あの時。お前…俺の事が好きだって…!」
そう言って高成は灰音を見つめた。
その瞳には、怒っいるような悲しんでいるような表情が浮かんでいた。
「あ…だってそれは…ふぅっ!うぅんっ!」
言いかけた灰音の唇を自分の唇で覆い隠した。
舌をねじ込み
逃げようとする灰音の舌を執拗に追いかけて、摩り付け、吸い上げる。
さっきに増しても乱暴に、ねちゃねちゃと口の中を犯しまくった。
そして右手でブラをずらす。ポロン、と高校一年生にしては
大きく成長した胸が剥き出しになった。
その胸を高成の手がいやらしく揉みしだく。
「んん…んぅっ!!」
口と胸を同時に攻められすっかり力が抜ける
(こんなのダメ…!嫌ぁ…!!)
410名無しさん@ピンキー:2006/09/23(土) 13:59:36 ID:gOPUUPyo
高成は右手で胸を愛撫しながら人差し指で乳房の周りをクルクルと刺激し、
乳首をクリっと摘んだ。
瞬間びくっと電流が走るような感覚が灰音を襲う。
「ひゃあぁぁん!!」
(やだっ!何っ!?今の!?)
−閑雅様が好きなのに。それ以外の男の人からこんな事されたら
嫌なはずなのに、もしかして私−

感じてしまっている?

(違う!私は好きでもない男の人からエッチな事されて
感じるようないやらしい女なんかじゃない…!!)
そう自分に言い聞かせたが、高成はその反応を見逃さなかった。
「どうした灰音?お前が好きなのは閑雅なんだろう?
それなのに、もしかして感じてるのか?」
「やぁ…!ちっ違います…。感じてなんて…!」
しかしその言葉とは裏腹に灰音の乳首は硬く隆起していた。
耳まで真っ赤になりかたく目を閉じた灰音を見ながら
高成はにやりと笑い意地悪く囁いた。
「閑雅なんてどうでもよくなるぐらい気持ちよくしてやるよ。」
そう言うとスカートをまくりあげ、下着の上から割れ目に沿って
ツーと指で撫で上げた。
411名無しさん@ピンキー:2006/09/23(土) 14:01:23 ID:gOPUUPyo
「!!!」
またさっきの電流が走るような感覚が灰音を襲う。
「ひぃっ!やだ…やめて…!」
もちろんそんな言葉でやめるわけもなく
更に灰音の敏感な部分を指で攻めあげる。
クチャクチュクチャ…卑猥な音が二人以外誰もいない学校に響く。
さっきプールに落ちたので当然灰音の下着は濡れていたが
明らかに水以外の液体が灰音の下着をどんどん濡らしていく。
「あぁん!…や…嫌…いやぁん…!」
嫌と言いつつ、しかしその声にはもう
「嫌」という感情はまったく込められていなかった。
もはや、ただの快楽に溺れた女の嬌声になっていた。
高成はそんな灰音のぐちょぐちょに濡れた下着を剥ぎ取る。
灰音はもう抵抗すらしなかった。
いや、それどころか次に行われるであろう「行為」に期待すらしてしまっていた。
高成がカチャカチャとベルトをはずすと
既に大きくなっていたそれが灰音の目に飛び込んだ。
「うわぁ…」
さすがに初めて見るそれはグロテスクで少し怖いと思ってしまった。
しかし身体は正直なのかまたじんわりと下が濡れるのがわかる。
412名無しさん@ピンキー:2006/09/23(土) 14:06:15 ID:gOPUUPyo
高成は灰音を抱き上げ四つん這いにさせると
充分に濡れた灰音の中に、後ろから自分のそれをほんの先っぽだけ押し込んだ。
「ひぃぃっっ!!あぁぁっっっ!痛い!痛いっ!」
本気で痛がる灰音にさすがに罪悪感を感じ抜こうとする高成だったが
灰音がそれを制した
「あぁぁ…!いやぁ…まっ待って下さい…!大丈夫ですから、抜かないでぇ…」
この言葉にはさすがに驚き尋ねる。
「お前…閑雅が好きなんだろ?いいのか挿れて?」
「う…それは…そうですけど…」
(でもなんでかわからないけど止めてもらいたくない…
うぅ…ちゃんと好きな人もいるのに、私ってなんか最低…)
「あっ!そ…そうだ!さっき気持ち良くしてくれるって約束したじゃないですか!
約束はちゃんと守らなくちゃ駄目です!」
と、もうなんだかわけのわからない事を言った。
高成はキョトンとした顔をし、ぷっと吹き出したかと思うと大きな声で笑った。
「あっははは!約束ってお前…。」
その笑った瞳はさっきまでの怒ったような目とは違い
いつもの優しい目をしていて
なんだか灰音は安心した。
「わかったよ、続けよう。ちょっと我慢しろよ。」
「はい…」
灰音を床に寝かし今度は正常位で抱きしめる。
413名無しさん@ピンキー:2006/09/23(土) 14:09:00 ID:gOPUUPyo
さっきまでとは違い優しく口づけをし、ゆっくりと挿入していく。
「うっ…うぅぅっ…!」
しかしやはり初めてで痛いのか灰音は呻き声をあげる。
だけどこんなに痛いのに−灰音は確かに「気持ちいい」と感じていた。
(どうして…だろう)
そんなの考えるまでもない

−そうか私は好きなんだ。高成様の事が−

(ごめんなさい。閑雅様…)
心の中で灰音が閑雅に懺悔している一方で
高成はゆっくりとだが確実に挿れていき、やがてやっと奥の方まで到達した。
「は…ぁ…入ったぞ灰音…大丈夫か…」
「はぅ…ん…大…丈夫…です。」
灰音を気遣い大丈夫かと声をかけたが、正直高成の方もあまり大丈夫ではなかった。
灰音の中は物凄くきつく締め付け、気を緩めるとすぐにでもイってしまいそうだった。
しかし初めてで痛くないわけがないだろうに…
目に涙を浮かべつつ「大丈夫」という目の前の少女が
とても愛しくてしょうがなかった。
414名無しさん@ピンキー:2006/09/23(土) 14:14:30 ID:gOPUUPyo
それなのに自分は−
感情に任せ押し倒し散々陵辱しこの子を傷つけた。
今更ながらとてつもない罪悪感に襲われ
「ごめん…」
と呟いた。
灰音はそんな高成の瞳をまっすぐと見つめ、言った。
「すきです」

「すきです高成様…愛してます…」

瞬間、高成の中で何かが弾けた。
「灰…音!」
抱きしめ、深く口づけをした。
「愛してる…!あんな奴なんかに渡したくない…」
灰音と繋がったまま腰を動かした。
「ああっ!あぁんっ!あぁぁんっ!」
灰音の口から色っぽい嬌声が漏れる。
もう腰の動きを止めることなんて出来なかった。
「はぁ…灰音…愛してる…愛してる…っ!」
「うぅ…私も…っ!愛してます高成様ぁ…!」
415名無しさん@ピンキー:2006/09/23(土) 14:16:04 ID:gOPUUPyo
どれくらいの時間が経っただろうか。二人は寝転んで星空を見ていた。
「くしゅんっ」
灰音が可愛らしいくしゃみをした。
「風邪か?お前って風邪ばっかりひいてるよな」
高成がからかうように言うと
「な…なんですか!そりゃー真冬にこんな所で裸で抱き合ったりしたら
風邪だってひいちゃいますよ!」
灰音がプンプンと怒ると
「でも水に濡れた身体が暖まっただろ?」
と笑いながら言った。

「さて、と…。
十夜にさっき連絡したからもうすぐロックも解除されるはずだけど、
もう遅いから家まで送るぞ。」
「え…!だっ大丈夫ですよ!ていうか、私の服びちょびちょだから、
あの高そうな車にはとても乗れません…!!
「ぬれてるくらい別にかまわん。
それより変質者に襲われでもしたら大変だからな。」
「いやいやでも…!ていうか今日の高成様以上に
危ない人はそうそういません。」
「なんだとコラ」
そう言って灰音の頭をパコっと叩いたがその言葉とは裏腹に
高成の顔は穏やかに笑っていた。
416名無しさん@ピンキー:2006/09/27(水) 18:10:12 ID:wRx1RRX7
久々にネ申降臨!

あなたの作品でシンクロものもっと読みたいです。
417名無しさん@ピンキー:2006/09/28(木) 03:04:16 ID:R18x3QbB
イオンちゃん‥(・ω・`)
418ぷぅち:2006/10/01(日) 21:07:02 ID:DwX9QAO4
初めまして。
なんだか過疎ってるようなので、要望があった帝と依音で書いてもいいですか?
つたない文書で良かったらの話ですが・・・。
419名無しさん@ピンキー:2006/10/05(木) 03:11:26 ID:O8L6l/MO
>>415
乙です。はぎとりえろい・・
420名無しさん@ピンキー:2006/10/06(金) 05:18:44 ID:/XB1fas9
イオン!!
421名無しさん@ピンキー:2006/10/24(火) 15:41:35 ID:fXS8cssS
>>420
言い方が違う!
422名無しさん@ピンキー:2006/11/01(水) 22:49:31 ID:9Aj5x6Y+
>>420
確かイ・オ・ン!!だったような・・・
423名無しさん@ピンキー:2006/11/03(金) 04:02:21 ID:9+qpNC7Q
ジャンヌのエロゲーあるけど
買った人の感想が知りたい。
424名無しさん@ピンキー:2006/11/03(金) 21:42:50 ID:yUE7xX0a
携帯から失礼します。
初代スレは見れるんだけど前スレが見れません…
どうすれば前スレが見れるようになりますかね?
425名無しさん@ピンキー:2006/11/11(土) 15:00:07 ID:+sa03Xo8
百合漫画いいね。
426名無しさん@ピンキー:2006/11/12(日) 01:42:35 ID:EemeSdHM
投下します。
稚空×まろん えろなし 暗いです
427名無しさん@ピンキー:2006/11/12(日) 01:43:33 ID:EemeSdHM
―1―
日付が変わってからたった時間はそう少なくもない、深夜。
薄暗いリビングを慣れた足取りで進み
冷蔵庫からミネラルウォーターを取り出し、渇いた喉に流し込んで
一息ついたところで薄暗い中での自分への視線に気がついた。
「アクセス、起きてるのか」
「ああ」
そう返事をしたのは、ともに暮らしている天使で
今はこのリビングの片隅を寝床にしている。
その彼から、さっき見回りから帰ってきたところだ、と付け加えられた。
「どうだった?」
「今のところはいないと思う。少なくともこのあたりには」
「へえ」
夜、特に日付をはさんでの深夜は、悪魔の力が少し増大するから
普段見落としがちな弱いそれらでも見つけ易くなるらしく、
だから『見回り』はこのような時間帯に行われている。
「まぁ、この前一匹封印したばかりだからな」
天使のその言葉を最後に、二人の間には沈黙が姿を現した。
互いに相手を見ることなく、ぼんやりと闇に目を向けている。
黒髪の天使は、その空気に耐えられなくなり思わず、稚空、と相棒の名前を呼んだ。
ひどく面倒そうな様子で彼はこちらに視線を向ける。
「…まろんは?」
少しだけ声が掠れた。
それに気付いたのかどうか分からないが、寝てるよ、と彼はそれだけ答えた。
もう話を続ける気がなくなったのか、稚空はまた薄闇の中、寝室へと引き返していった。
それを見送った天使の口から溜息が漏れたことには気付かなかっただろう。
428名無しさん@ピンキー:2006/11/12(日) 01:44:32 ID:EemeSdHM
寝室の扉を開けると、ベッドサイドの仄かな明かりに恋人の寝顔が照らされていた。
ベッドに腰掛け、規則正しく上下する肩にそっと手を添え
しばらくその安らかな寝顔に見入る。
起きている時の彼女がこんな顔をすることは最近ではめったにない。
彼女が、パートナーであったフィンに裏切られてから。
そのまま顔を近づけ、柔らかな唇にそっと自分のそれを重ねる。
ちゅ、ちゅ、と何度か触れるだけのキスを繰り返したあと、
彼女の顎に指を添えて唇を開かせ、深く重ね合わせる。
「ん…稚空…?」
唇を重ねたまま、うっすらと覚醒した彼女と目が合った。
無視して、さらに舌を絡ませあい、互いの唾液が混ざり合う。
最後に彼女の下唇を甘く噛んでから顔を離した。
そのまま濡れた唇を彼女の耳に移し、舌でその形をゆっくりとなぞる。
「ねぇ…稚空…」
拒否を匂わすような声色でまろんが稚空の肩をやんわりと押し、身体を離そうと試みる。
それに気付かない振りをし愛撫を続けたまま、何?と囁くと、
耳にかかる息に震えながらも彼女が、お願い、今日はもう無理…と呟いたのが聞こえた。
そうだろう。さっきまであれだけ泣きながら快楽を受け入れていた身体だ。
今だってやっと眠りについたばかりだったんだろう。
だけど、そんな顔をするからさらに気持ちが高まってしまうことを彼女は知らない。
「…それが、何?」
その言葉にまろんは戸惑ったように、何って…、と消え入るような声を出した。
429名無しさん@ピンキー:2006/11/12(日) 01:45:14 ID:EemeSdHM
その柔らかな頬を両手で包み、自分と目を合わさせる。
「ねぇ、嫌なの?」
硬質なその声に、まろんの顔が強張る。
続けて泣きそうな顔でふるふると首を振った。手で固定されているから許される範囲で。
その様子に稚空は歪んだ笑みを作ると、柔らかな口調でこう続けた。
「俺が抱かなかったら、誰がまろんを抱いてくれるの? 」
身体だけって奴なら腐るほどいるんだろうけど。
「もしかしてまだわからないの?」
まろんの眼が、それ以上言わないで、と訴えかけてくる。
それを無視して甘く甘く、愛の言葉のように囁いてやろう。
「まろんは誰からも愛されてないんだよ?」
その言葉を聴いた瞬間、まろんの顔が辛そうに歪んだ。
そして彼の腕の中、諦めたように体の力が抜けていった。
430名無しさん@ピンキー:2006/11/12(日) 01:46:46 ID:EemeSdHM
―2―
それは2ヶ月ほど前のことだった。
稚空がまろんに、フィンは魔王の手先だと伝えた日。
まろんが自分のせいで両親は悪魔に操られていたと知った日。
出て行くフィンにまろんが泣き縋った日。
稚空とまろんの関係が綻びを見せはじめた日。

その夜、アクセスからフィンが魔王の手先となったことの顛末を聞いた後、
まろんは稚空にしがみ付きながら、気を失うように眠った。
真夜中に眼が覚めたとき、たくさん泣いたせいで頭が痛かった。
身体はそう示しているのに、それでもまだ涙が溢れてくる。
フィンの「大嫌い」という言葉がいつまでたっても耳に残り、胸を抉るような痛みに
まろんは吐き気を覚えてトイレに駆け込んだ。
「けほっ…はっ…」
嘔吐しながら、どうか今日のつらい記憶も吐き出せますようにと願った。
しかし願い虚しく、どれだけ吐いてもその記憶はまろんの内側に残ったままだった。
431名無しさん@ピンキー:2006/11/12(日) 01:48:19 ID:EemeSdHM
口をゆすぎ、トイレから出てふらふらと歩く。
ひどく身体が軽いような気がした。何か暖かく大切なものを失った分だけ。
そのことが悲しくて悲しくて、まろんは廊下に座り込んで涙を流した。
「まろん」
不意に背後から声が掛けられ、まろんの身体が抱き上げられた。
「ここじゃ冷えるよ。ベッドに戻ろう」
優しく囁かれた言葉に、からっぽになった身体にほんの少しだけ
暖かさがともり、まろん自身はそのことに酷く安心した。
「…ちあき」
そっとベッドに下ろされて、自分の身体から離れていく手が寂しくて
まろんは彼の名前を呼んだ。
「ちあき」
震える声でもう一度名前を呼ぶと、稚空は柔らかく笑ってベッドに腰掛ける。
「どうしたの」
それが、まろんが夜中に廊下に座り込んでいたことへの疑問なのか
もしくは呼びかけられたことへの応答なのかは分からないけれど
低くて、暖かい彼の声が身体に沁みていくようで、まろんの眼から更に涙が溢れた。
瞬間、まろんの顔は稚空の胸に埋められていた。
背中にまわされた腕が温かい。
432名無しさん@ピンキー:2006/11/12(日) 01:49:27 ID:EemeSdHM
「大丈夫、まろん。俺がついてる」
声を押し殺して泣くまろんに稚空が語りかけた。
どうしてまろんは自分の前でも声を出して泣かないんだろう。
どうしてこんなにぼろぼろなのに、それでもまだ一人で抱え込もうとするんだろう。
どうしてまろんはあと一歩自分に歩み寄ってくれないんだろう。
弱々しく震える彼女に、もっと頼ってほしかった。
彼女が失くした大事なものを、出来ることなら自分が埋めていきたかった。
そんな思いを抱きながら、稚空は更にまろんを抱きしめる腕に力を込めた。

「ち、あき…」
きつく抱きしめられて息が苦しい。
しかし、その息苦しさがかえってまろんに安心をもたらした。
そろりそろりと自らも稚空に腕を回して抱きつく。
「フィンが…言ってた、わたし、なんて……大嫌いだって」
ようやく口にできた言葉は、ひどく情けなく、震えていたものだった。
「みんな、わたしを嫌いかもしれないって思ったら、怖くて…ぅ、く」
胸のうちを言葉にしたら、頭の奥がじんと熱くなった。
「寂しくて寂しくておかしくなりそう…」
その言葉を最後に、まろんは嗚咽を漏らしながら泣き続けた。
433名無しさん@ピンキー:2006/11/12(日) 01:59:43 ID:EemeSdHM
「…そんなに怖いなら、今夜ずっと抱いててやる」
まろんの髪をなでていた稚空が、不意につぶやいた。
まろんの泣き声に掻き消され、聞こえるか聞こえないかくらいの声。
聞こえなかったならそれでもいいと思った。
ただ稚空には、愛を失くしてうろたえているまろんの心を埋める方法が
それしか分からなかった。
言葉で何千回言ったところで、今のまろんにはきっと届かない。だから。
「ぇ…」
遅れて、その言葉の意味を理解したまろんが不安げに稚空を見つめた。
「そしたらきっと怖くない。でも、決めるのはまろんだ。…どうしたい?」
稚空に瞳に、困惑を隠せない様子のまろんが映る。
一方まろんは熱くなった頭に稚空の言葉が何度も反芻していた。
思いもしなかった選択だった。
稚空の言葉が抱きしめる事だけを表わしている訳じゃないことくらい
まろんにも容易に理解できた。
だけど、理解とはまた違う場所に、さまざまな怯えや不安も存在した。
拒んだら、嫌われるんだろうか。嫌と言ったら稚空も離れていくんだろうか。
今日みたいに。フィンみたいに。フィン。フィン。行かないで。そばにいて。
嫌いなんて言わないで。お願い。好きでいて。稚空。稚空。
まろんの頭の中で冷たく笑うフィンと柔らかく微笑む稚空の顔が、現れては消えた。
434名無しさん@ピンキー:2006/11/12(日) 02:00:33 ID:EemeSdHM
「…まろん」
耳元で稚空が呟く。まろんの返事を待つ囁き。
怖かった。だけど今稚空まで去って行ったら、今度こそ私はからっぽになるだろう。
からっぽになったら、きっと私は死んでしまうだろう。
私一人でなんてこの夜を乗り越えられない。
そう思った瞬間、まろんは押し潰されそうな恐怖の中で口を開く。
「私、稚空が好きだよ…寂しさ、埋めて…」
それがはじまり。
435名無しさん@ピンキー:2006/11/12(日) 02:02:07 ID:EemeSdHM
―3―
「ん…」
まろんが眼を覚ますともう日は高々と昇っていた。
起き上がろうとすると、昨夜の名残か体が重く、けだるさが纏わりついて離れない。
その原因を作った恋人はすでにベッドの中にはいなくて。
傍にいないことが不安になって、まろんは急いで寝室を出てリビングに向かった。
「あ、まろん、起きたのか」
リビングの扉を開けた彼女に声をかけたのは彼ではなく、もう一人の同居人だった。
「…アクセス、おはよう」
そう言いながらも、まろんの眼は黒髪の天使をとらえてはいない。
その眼が誰の姿を探しているかなんて、一緒に住んでいる彼にとっては一目瞭然だった。
「…稚空なら出かけたぜ」
「…どこに?」
弱々しい彼女の声。今にも消えていきそうだ。
「実家。なんか取りに行くものがあるんだと」
その雰囲気を吹き消そうと、アクセスは精一杯明るい声で答えた。
しかし彼女の眼は先程と変わらず、いや、先程に加えて不安の色が混じっている。
それこそ俗に言う、『捨てられた子犬の眼』。
「…まろん。大丈夫、稚空は帰ってくるよ。お前を置いてったりしない」
その言葉で少しだけでもまろんの心が軽くなればいい。そう思って。
「…ありがとう。ああ、アクセス、朝ご飯食べた?何か作ろうか」
朝って言うより昼なのかな。そう言ってキッチンに立つ姿は前となんら変わりないのに。
まろんのその様子が、かえってアクセスの胸を痛めた。
「ああ、稚空も食べたみたいだぞ」
「そう。…稚空、はやく帰ってくるといいね」
そう口にしたまろんの身体はひどく細い。前よりもずっと。
もう、見るに耐えなかった。心も、身体も、どんどん弱っていくまろんを。
436名無しさん@ピンキー:2006/11/12(日) 02:04:09 ID:EemeSdHM
―4―
そのあと、稚空が帰ってきたのは夕方で、
ようやくまろんの瞳に光が戻ったことにアクセスは安堵した。
夕食もほとんど摂らなかったまろんは今はバスルームにいる。
そして稚空はリビングで雑誌を読んでいた。
「…稚空、話がある」
そう口にした天使に、話しかけられた男は、眼だけで何?と先を促した。
「最近のまろん、変だ」
重々しげに口にされた言葉に、彼は長い息を吐いた後、そんなの、と付け加えた。
「フィンに裏切られて、まだ立ち直れてないんだろ?」
「とぼけるなよ!」
叫んだ天使と対照的に、彼は冷めた眼で床を見つめた。
「俺が言ってるのはフィンのことじゃない!その後、お前まろんに何した?!
今のまろんはお前に依存しきってる…!」
「…それのどこが悪いんだ?」
「は…?」
突き返された言葉への理解が追いつかなくて、
アクセスの口からは思わず間の抜けた声が出る。
437名無しさん@ピンキー:2006/11/12(日) 02:11:05 ID:EemeSdHM
「いいだろ別に。まろんが俺に依存してたところで、何の問題がある?」
「何言ってるんだよ、お前…」
問題があるとか無いとか、そういうことじゃないだろ…?
「ああ、俺がまろんに何したかって聞いたよな?簡単だよ。
毎晩抱きながら囁いてやったんだ。まろんは誰にも愛されてない、必要とされてない、
だからフィンだってお前を置いて出て行ったんだ…ってね」
そんなまろんには、俺くらいしか気に掛けてくれる奴なんていないんじゃないの?って。
何の感情も見せずにそう口にする稚空に、アクセスは視界が揺れるのを感じた。
「何で、そんなことするんだよ…なんでそんな、まろんを傷つけるようなこと…」
「…まろんが俺から離れないようにするためだよ」
「……まろんはお前を愛してるんだぞ?」

稚空はまろんの気持ちが信じられていない。
彼は、まろんは自分を愛してくれる人間を拒まないと思ってる。
それは違う。まろんは稚空を愛しているから稚空に応えているんだ。
愛し方が分からないから束縛することしかできない稚空。
愛され方が分からないから依存しきってしまうまろん。
もういいだろ、と立ち去ろうとする稚空を引きとめる。
「…お前、本当にまろんを愛してるのか?」
愛するということ。それは何だ?これもその形のひとつなのだろうか?
「愛してるよ。まろんは一生俺のものだ」
アクセスはその歪んだ愛情を目の前にして、辛そうに眼を伏せた。
窓の外は月も出ていない闇夜。
438名無しさん@ピンキー:2006/11/12(日) 02:12:36 ID:EemeSdHM
とりあえず以上です。
439名無しさん@ピンキー:2006/11/12(日) 14:07:14 ID:QbZj/5sj
なんかキテルー
乙です。
こういう歪んだ愛情物って好きです。
440名無しさん@ピンキー:2006/11/15(水) 21:59:50 ID:k2Wfve5v
乙です。とても感動しました。また書いてくれるのを願っています。やっぱり稚まろがいいですね
441名無しさん@ピンキー:2006/11/17(金) 02:19:45 ID:ean+K++w
乙です。胸がしめつけられそうになりました。良かったです。また読みたいな。
442名無しさん@ピンキー:2006/11/18(土) 03:27:05 ID:0jw7iv0T
降臨期待age
443名無しさん@ピンキー:2006/11/21(火) 00:47:17 ID:Imk+arKu
降臨期待age
444名無しさん@ピンキー:2006/11/21(火) 18:00:12 ID:geZZeOUp
444
445名無しさん@ピンキー:2006/11/25(土) 00:22:38 ID:D+8Bhe5q
427からの続きです

稚空×まろん エロあり 暗い

暗い上長いです。しかも稚空が黒いです。
苦手な方は観覧ご注意ください
446名無しさん@ピンキー:2006/11/25(土) 00:23:27 ID:D+8Bhe5q
―5―
アクセスと話した後、稚空は寝室にいた。
まろんはまだ風呂から上がっていないようだった。
アクセスの何か言いたげな表情には前から気付いていた。
あえて知らない振りをしていたけれど。
考えているとぺたぺたと足音がして意識が引き戻される。
ノックの音に眼をやれば、ドアからまろんが顔をのぞかせた。
「稚空?どうしたの、電気もつけないで」
いや、と小さくつぶやき、立ち上がってまろんの元へ向かう。
肩に触れ、風呂上りの温かな身体を抱きしめると
柔らかい香りが鼻をくすぐった。
「まろん」
それまで稚空の腕に身をもたせ、顔をうずめていたまろんが
耳元で囁くように名前を呼ぶと、二人の間の空気が熱っぽく変化しようとしているのを
感じ取ったのか、そ体が小さく竦んだ。
この後起こるであろう、未だ慣れることのない行為が不安なんだろう。
――さて、今夜はどうしようか。
手酷くしてやってもいいし、とろけるほど優しく愛してやるのもいい。
この小さな身体では受け止めきれないほどの快楽を、執拗に与え続けてやってもいい。
なにせ、腕の中の存在はいくら愛したってまだまだ愛し足りないのだから。
「稚空、あの…」
意を決して囁くような声に、視線をまろんの顔に戻せば
その伏せられた瞼は、次の言葉を口にするかどうか迷っているように見えた。
「…なに?」
作り物のような穏やかな声色で続きを促せば、それを本来の機嫌と信じたまろんは
安心したのか口を開く。
447名無しさん@ピンキー:2006/11/25(土) 00:24:22 ID:D+8Bhe5q
「今日は、その…ゆっくり話がしたいの」
小さく言葉をつむぎだす様子に、支配欲のようなものがこみ上げる。
「話?」
「うん、…聞いてほしいことが、あるから」

――決めた。

「いいよ。俺は聞いてるから。」

――今夜はこの柔らかな身体を快楽で満たしてやろう。
今はまっすぐ自分を見つめてくるこの瞳が、溢れるほどの快楽を前に
涙で濡れたなら、それはとても卑猥な光景だろう。

「それで、なに?どんな話?」
心のうちを隠して、まろんの顔をのぞきこむ。
ああ、リビングのほうが話しやすいかな。ここは冷えるし、温かいミルクでも入れようか。
そう付け足せば、愛しい彼女は信頼しきったような顔をこちらに向けて首をふる。
「あ、ううん、ここでいいの」
「そう。まあ、とりあえず座ろうか」
背中にまわしていた腕を解き、今度は肩を抱いてベッドに座らせ、
稚空もその隣に腰を下ろした。
まろんは、しばらくは何から話そうか迷っているようだったが、
頭の中で話の筋道が立ったのか、伏せていた顔を稚空へと向けた。
448名無しさん@ピンキー:2006/11/25(土) 00:25:42 ID:D+8Bhe5q
「今日は、その…ゆっくり話がしたいの」
小さく言葉をつむぎだす様子に、支配欲のようなものがこみ上げる。
「話?」
「うん、…聞いてほしいことが、あるから」

――決めた。

「いいよ。俺は聞いてるから。」

――今夜はこの柔らかな身体を快楽で満たしてやろう。
今はまっすぐ自分を見つめてくるこの瞳が、溢れるほどの快楽を前に
涙で濡れたなら、それはとても卑猥な光景だろう。

「それで、なに?どんな話?」
心のうちを隠して、まろんの顔をのぞきこむ。
ああ、リビングのほうが話しやすいかな。ここは冷えるし、温かいミルクでも入れようか。
そう付け足せば、愛しい彼女は信頼しきったような顔をこちらに向けて首をふる。
「あ、ううん、ここでいいの」
「そう。まあ、とりあえず座ろうか」
背中にまわしていた腕を解き、今度は肩を抱いてベッドに座らせ、
稚空もその隣に腰を下ろした。
まろんは、しばらくは何から話そうか迷っているようだったが、
頭の中で話の筋道が立ったのか、伏せていた顔を稚空へと向けた。
449名無しさん@ピンキー:2006/11/25(土) 00:27:55 ID:D+8Bhe5q
―6―
あのね――
そう聞こえるはずだった稚空の耳には、その声は届かなかった。
まろんの赤く薄い唇が開き、声を発するより少し前に、
稚空の唇がまろんのそれを塞いだせいで。
顔を近づけているせいで、目の前のまろんの表情は分からなかったが
予想外の出来事に思考が停止しているのであろうことが伺えた。
「…っ」
両手でまろんの頬を包み、角度を変えて唇を重ねる。
舌でゆるりと唇をわってやれば、思考が停止したままでも
自然と反応してしまうのか小さく息が漏れた。
「ぅ…や、っ」
それより奥に舌は進ませず唇同士の接触を楽しんでいると
ようやく状況が把握できたのかまろんの口から声が漏れ、
小さな手が稚空の肩を押して抵抗を試みる。
しかしただでさえ強いとは言えない力は、こんな状況下で十二分に発揮されるはずもなく
稚空の手が後頭部を支え、与えられる口付けが激しさを増したときには
とてもじゃないが抵抗することなどできなくなっていた。
稚空の長い舌が上顎をくすぐり、まろんの舌をとらえて吸い付く。
逃げようと思っても、その試みが成功するのはほんの一瞬だけで、
口内でねっとりと蠢くそれは、
すぐにまろんの舌の行く先を始めから知っているかのようにまた絡み付いてくる。
450名無しさん@ピンキー:2006/11/25(土) 00:29:54 ID:D+8Bhe5q
気付いたときには、座っていた筈のまろんの背中は柔らかなベッドの上にあり
その上には稚空が覆いかぶさっている。
それを認識すると同時に、息苦しさに霞む頭の中でだめ、と直感的に感じ取った。
だめ、だめ。これじゃあ、このままじゃ。
このまま流されてはいけない。流されたくない。
「――ゃぁ、…んっ……」
抵抗をあきらめていた手が、再び肩を押して身体を離そうと動き始めたことに気付き
稚空の舌から激しさがほんの少し抜かれる。
もう一度、力でもいいし、精神的にでも押さえ込んで行為を続けることなど、
体格差や依存的な精神面から見ても容易すぎることだが、それでは面白くない。
今日の趣向は無理矢理抱くことではないのだから。
最後にまろんの唇を甘く食み、ゆっくりと顔を離して上半身を起こす。
ベッドに沈むまろんは、突然の開放にはあはあと荒く呼吸を繰り返している。
苦しそうに細められた眼、赤く色づく頬、震える睫。
それを目にするだけで、稚空はぶるりと小さく身を震わす。
「…なんで…?」
「うん?」
いつものように穏やかに答えながらも、その手は絶対的な決定を持って
まろんの肩を押さえて白い身体をシーツに縫いとめる。
451名無しさん@ピンキー:2006/11/25(土) 00:31:18 ID:D+8Bhe5q
「どうして、私、話がしたいって…」
まろんが震える喉をだましだまし、必死に声を絞り出す。
「稚空、聞いてくれるっていった―――っ」
「嘘じゃないさ。話したらいい、俺は聞いてるから」
微笑んで答え、自らの下で硬直する細い首に口付け、舌を這わせる。
「ぃ…や、いやっ…!」
ざらりとした粘膜の感触に、まろんの皮膚が粟立つ。
思わず身体をひねろうとしたが、両の肩を押さえつける手のせいで
上半身はびくともしない。
首から舌が離れたかと思うと、ちゅう、と音を立てて鎖骨の下に稚空が吸い付いた。
ひとつ赤い痕を散らせば、次はまろんのパジャマのボタンを外し、
胸元に近い場所に唇を寄せる。
「や…っ、ちあ…話、を…きいて」
ぞくぞくとした悪寒を抑え、まろんが口を開けば
稚空は埋めていた顔をあげ、まろんの瞳をのぞきこんで楽しそうに囁く。
「だから、話したらいいじゃないか。俺はちゃんと聞いてる」
言うと同時に、ボタンを取り去られたパジャマが左右に広げられ
柔らかなふくらみを隠す下着も早々に取り外される。
露わになったそこを稚空の手が包み込むように撫でまわす。
「ん、やだっ…ちあき、やだぁ…!」
「どうした、まろん。話さないのか?」
硬くなり始めた突起を、偶然を装って掠めてやると声が高く跳ねる。
452名無しさん@ピンキー:2006/11/25(土) 00:32:06 ID:D+8Bhe5q
「やめて、い、ぁ…やだ…こんなこと、やめて…っ」
いつもと違いしつこく抵抗してくるまろんが気に入らなかったのか
少し荒くまろんの髪を梳きあげ、露わになった耳を甘噛みする。
「いやっ」
力でかなわないことは歴然としているのに、それでもまろんは足をじたばたともがいたり
自由に動かせる口で抗ってくる。
いや。やめて。はなしをさせて、と。
最終的には稚空の思い通りになるしかないとは思うが、必死に紡ぎだされる
拒否の声は聞いていて気持ちのいいものではないし、少々煩わしい。
――それならば。
それならば魔法の言葉を囁こう。
まろんを縛り付けておける、とっておきの言葉を。
「どうして、……やっ」
「どうして?わかるだろう?」
息を吹きかけるようにして、形のいい耳へと魔法を送り込む。
「愛してるからだよ、まろん。あいしてる」
稚空の口から呟きが漏れ、一拍置いてまろんの抵抗がぴたりと止んだ。
拒否の意思を示していた瞳は、悲しそうに稚空を見つめたあと
顔ごと背けられた。
身体からも力が抜け、腕はだらりとシーツの上に投げ出されている。
453名無しさん@ピンキー:2006/11/25(土) 00:33:27 ID:D+8Bhe5q
―7―
あとはいつもと同じだった。
まろんは、もう無駄に動いたり口を開いたりしなくなったものの
刺激を与えてやれば、敏感な身体はきっちり反応を返す。
その証拠に、パジャマのズボンと下着を一緒に脱がせて
股に触れてみれば熱く潤んでいた。
「ん、ぁっ、あぁ…!」
蜜を零すそこをゆるく撫で、濡れたその指で少し上の突起をこねてやれば
腰が跳ね、喘ぎが漏れた。
もうとっくに身体を押さえつける必要もなくなっていた。
稚空は顔をまろんの下腹へ埋め、更なる刺激を待つそこに舌を這わす。
「ん…!いやっ、だめ、だめっ…」
舌全体を使い、何度か下から上へべろりと舐め上げてやり、
続けて唇を使って膨れる突起をなぶってみれば、まろんの声が耳に入る。
先ほどと同じでも、今は拒絶の意思を持たないその言葉は、
打って変わって心地よく耳にさわる。
454名無しさん@ピンキー:2006/11/25(土) 00:34:37 ID:D+8Bhe5q
「やめてっ、ぃ、あ、あぁ…っ!」
もう一度、秘部全体を大きく舐め上げると、まろんは声をあげ四肢を硬直させた。
まだ落ち着かないまろんの足をさらに広げ、続けざまにそこに触れると
襲い来る快楽に怯えるように高い声があがった。
「やめっ…て、や、まだっ……」
大丈夫だよ、と声をかけ、指を一本埋め込んでやる。
何が大丈夫なのか、と稚空は心の中で自嘲しながら。
「ぁあ……ッ」
最初の夜とは比べ物にならないくらい、まろんの中は簡単に指を受け入れた。
「ん、……やはっ、い、ぁ」
「気持ちいい?もう一本増やすからね」
指で蜜を掻き出すように動かしながら問いかけてやると、
まろんはシーツに頭をこすり付けるように首を振った。
「やだ…もう、むり、っあぁ!」
「駄目だよ。きちんと慣らさないと、挿入れるとき痛いだろ?」
言いながら指を増やし、激しく出し入れしてやるとまろんの中がきゅう、と締まる。
閉じようとする足を押さえつけ、達したばかりの突起を
開いた指の腹で撫でてやると、白い喉を仰け反らせてまろんが果てた。
455名無しさん@ピンキー:2006/11/25(土) 00:36:01 ID:D+8Bhe5q
稚空は、ぐたりとベッドにしずむまろんと顔を合わせるような姿勢をとると
汗ばんだ額にキスをひとつ贈った。
「まろん、しっかりしろ」
たっぷりと愛を含んだ口調で稚空が話しかける。
「まだ、これからだろう?」
愛おしげに頬ずりすると、顔に当たる髪の毛がくすぐったいのかまろんが身じろぎする。
「まろん、お前は本当に可愛いよ。愛してるよ、ずっと」
囁く声に、まろんの瞳が焦点を取り戻した。
その眼が自分を捕らえたことに満足した稚空は、まろんの足を抱え上げ
互いの腰を密着させる。
「ぅあ……」
接触するだけでも相当な刺激なのだろう、まろんがぶるりと身を震わせた。
「力抜いて」
短く告げると、稚空が腰を突き出した。
「…っぅ!」
指とは比べ物にならない圧迫感にまろんが息を詰め、自然と身体も力んでしまう。
「まろん、力を抜くんだ。息を吐いて」
入ってしまえば乱れるくせに、まろんは未だ受け入れることが上手くできない。
自分の下のまろんは眼をきつく瞑り、続くと思われる侵入に対し身体を硬くしている。
そんなに辛いのだろうか、そんなに苦しいのだろうか。
まだ先端すら入りきっていないのだが。
稚空はふう、と一息つくとまろんの胸元に顔を埋め
赤く膨らむ突起に舌を這わす。
「ふ、ぁっ」
思わず漏れるまろんの声と吐息に合わせ、腰を少しずつ進めていく。
それを幾度と繰り返し、全てがまろんの中に納まったとき
圧迫感と快楽とでまろんは全身がちりちりと焦がされるような感覚をおぼえていた
456名無しさん@ピンキー:2006/11/25(土) 00:36:57 ID:D+8Bhe5q
「ぁあっ」
ようやく全て入ったことに安堵し、稚空が動きやすいよう体勢を整えると
繋がった部分が少し擦れ、それだけでまろんは全身を震わせる。
挿入自体が辛いというよりも、こうやって全て入ってしまえば
少し身じろぎするだけで容赦ない快楽がまろんの身を突き刺す。
大きすぎる快楽が怖くて、だけどその快楽から逃げようにも
抜くことにだって強い刺激を伴う、一歩も動けない状態に追いやられることが辛かった。
「動く、よ」
少し擦れるだけで高い声をあげ、自分の下で瞳を潤ませるまろんに
稚空もひどく煽られていた。
まろんの腰を支え、ゆっくりと動き始めるとぐちゅ、ぐちゅと
熱く稚空を包み込むそこから水音がもれる。
「ん、あぁっ、ぁぅ、や、あ、あ」
限界ぎりぎりまで引き抜いて、一気に最奥まで埋め込んでやれば
まろんの身体が反り、あられもない声が部屋に響く。
腰を動かしながら、まろんの耳に唇を寄せキスを落とせば
熱く蠢く膣内もきゅう、と閉まり稚空を追い立てる。
457名無しさん@ピンキー:2006/11/25(土) 00:37:42 ID:D+8Bhe5q
―8―
快楽に蝕まれる思考の中、稚空は思う。
まろんはきっと、『愛される』そのもの自体をこの行為に見い出している。
空っぽの身体を差し出せば、愛でいっぱいにしてもらえるこの行為を。
だからこんなにも愛を囁く言葉に敏感に反応し、従う。
だから愛を手に入れるための行為を受け入れる。
たとえ、それが稚空の言葉でなくとも。自分を抱くのが稚空でなくとも。

アクセスの先ほどの言葉を思い出す。
まろんは俺を愛している、アクセスはそう口にした。
それが何だ。そんな言葉がなんになる。
まろんが本当に愛しているのは、欲しているのは
突き詰めていけば俺じゃなく、抱きしめてくれる腕だったり
まろんに愛を囁く言葉だ。かわりなんていくらでもいる。
それに、例え――例え本当にまろんが俺に愛という感情を抱いているとして。
そんな感情があったところで、その感情が変わったらどうするんだ。
俺はまろんを失くすのか。せっかく手に入れた愛するものを。
感情がなんになる、そんな不確かなものを信じるくらいなら
いっそ傷つけてでも俺から離れなくさせてしまえばいい。
そしたら二度と、大事なものを失くさないですむ。

……だけど、こんな愛し方は少し、苦しい…
叫びのような感情が一瞬、稚空を貫いた。
458名無しさん@ピンキー:2006/11/25(土) 00:38:53 ID:D+8Bhe5q
その思いを掻き消すかのように、まろんの中をめちゃくちゃに掻き回す。
卑猥な水音とベッドの軋みが部屋の中に響き渡る。
「ぁ、あ!やぅ、あっ…い、ぁ、あああぁあっ」
ひときわ高い声をあげたかと思うと、まろんはいとも簡単に果てた。
「…っは」
きつく締まるまろんにつられて稚空自身も大きく震え、ともに果てた。
激しく胸を上下させ、苦しそうに呼吸するまろんを見下ろす。
過ぎる快楽にその瞳は涙で濡れ、緊張に満ちていた身体は今はくたりと投げ出されている。
「まろん」
答える気力もないのだろう、少しこちらに視線を向けただけで
まろんの口から返事は聞こえなかった。
ゆるりとまばたきをすれば、新しい涙の粒が頬を伝いシーツへ落ちる。
なんだか作り物のようなまろんの様子に、尽きたとばかり思われていた欲が
ふたたび煽られたことに気付き、稚空は手を伸ばして細い身体を抱き寄せる。
稚空の腕の中、繋がったままの自分の中でもう一度体積を増し始めた存在に
気付いたまろんが弱弱しく首をふる。
「あっ、や、お願い、もうやだぁ…」
何度も果てつき、これ以上の快楽はもう苦痛でしかないのだろう。
まろんが力なく身を離そうとする。
「じゃあ、まろんが俺をイかせて。それができたら終わりにしよう?」
完全に勃ちきったそれを一度まろんの中から抜くと
先程はなった稚空の体液がこぼれた。
459名無しさん@ピンキー:2006/11/25(土) 00:39:49 ID:D+8Bhe5q
―9―
とっくに快楽を受け入れるにはキャパオーバーな身体を精一杯よじり
まろんは稚空の提案に抵抗を示す。
「出来ないなら、このまま一晩中続けたっていい。時間はたっぷりあるんだ。
…どうするんだ?まろん」
優しい声色ながらも、拒否を許さない絶対的な口調に、
まろんは重い身体を起こし、ゆっくりと稚空にまたがって身を沈めようとするが、
刺激に敏感になりすぎた身体は、粘膜同士が触れ合うだけで
信じられないほどの快楽を受け、どうしてもそれ以上稚空を咥えることができない。
「やっ、あん、……は、ぁあ!」
意を決して腰を降ろそうとしても、入るまでもないところで耐え切れず腰を上げてしまう。
それが何度か繰り返されても、結局は始めのまま進歩はない。
「――まろん。駄目だろう?ちゃんとやらなきゃ」
仕方ないな、と零し、幾度目かの挑戦のとき、
稚空がまろんの腰をつかんで自分のほうへ引き寄せ一気に埋め込む。
「――――――ッ!」
突然襲ってくる身を焦がすような感覚に
びくん、と思い切り背をそらしまろんが声にならない悲鳴を上げる。
中がきつく収縮したところからみると、挿入れられるだけで達してしまったらしい。
460名無しさん@ピンキー:2006/11/25(土) 00:41:04 ID:D+8Bhe5q
そのまま動かずに、時折ひくりと震えるまろんの意識を戻させるため
稚空は一度大きく腰を揺さぶってやる。
「ひあっ」
「ほら、まろん。ちゃんと動いて」
相当につらいだろうに、このままでは終わりがないことを知っている健気な恋人は
懸命に腰を動かし始める。
「ん、あっ、やあ、はっ」
とは言っても、少しの刺激でまろんは限界を感じてしまうので
幾度となく動きがとまってしまう。
「どうした?そんなじゃいつまでたっても終わらないよ」
「――や、ああっ!」
言いながら胸の突起をつまんでやれば、まろんは背中をそらし、
今夜何度目かも分からない高みへと追い込まれた。
「……も、や…」
激しい呼吸の合間、まろんがちいさく声をあげた。
「も、できない、よ……許、して」
がくがくと震える身体でまろんが先程よりもはっきりと呟いた。
461名無しさん@ピンキー:2006/11/25(土) 00:45:43 ID:D+8Bhe5q
その言い方が、縋るように見てくる視線があまりにも可愛かったから
稚空はまろんの顔を引き寄せ、軽くキスを贈ると
細腰をつかんで乱暴に突き上げた。
「い、あぁ!やぁ、やっ、やっ!だめ、もう、だめ…ッ」
最後の方は殆どしゃくりあげるような喘ぎだった。
稚空が吐精したのを感じると、まろんは殆ど気を失うように
胸の中へ崩れ落ちてきた。
その身体を受け止め、稚空は微笑む。
まろんが意識を手放す瞬間まで、その眼に映り、その頭の中を閉めていたのは自分だ。
そんな欲求を満たしたいがためにここまでしたと言ったら
まろんは怒るだろうか。泣くだろうか。
そこまで考えて稚空はくく、と喉の奥で笑う。
怒ったっていい。泣いたっていい。そんなことは今更気にしなくても
まろんを自分のものにしてしまえばいいのだから。
眠気に身を任せ、眼を閉じようとするとなんだか部屋がいつもより暗い気がした。
眼を向けたブラインドの隙間から覗く夜空には、厚く雲が立ち込めていた。
――そうか、今夜は月は出ていなかったのか。
そう思ったのを最後に稚空は眠りへと落ちていった。
462名無しさん@ピンキー:2006/11/25(土) 00:46:56 ID:D+8Bhe5q
とりあえず以上です。
463名無しさん@ピンキー:2006/11/25(土) 21:38:28 ID:njIdQbs7
最高ww
464名無しさん@ピンキー:2006/11/27(月) 19:47:35 ID:4QOYTrLr
イイヨイイヨー
465名無しさん@ピンキー:2006/11/28(火) 14:53:17 ID:E6rIZx00
すげーイかったです。最高!
稚空がめちゃくちゃエロいですね。
行為そのものが、というよりは存在が色っぽいです。
二人が互いに抱いている感情は同じなのに、
すれ違うのが切ないです。でもかなり萌えました。
もしよければ続きがあると嬉しい…なぁww
466名無しさん@ピンキー:2006/11/29(水) 22:23:36 ID:tBiGKcu8
最高です(*´д`*)
今度は保健医と潮おねがいします♪
467名無しさん@ピンキー:2006/12/01(金) 03:27:12 ID:nH902VoO
ちまろ好きにはたまりませんでした。
歪んだ愛ですね。いいです。
できれば続きがよみたいです。
また光臨してくれるの待ってます。
ノシ
468名無しさん@ピンキー:2006/12/03(日) 14:54:05 ID:kyxkirJA
ちまろな流れを豚切る様なんだけど
今から逆滝×響古投下してもおk?
この二人が一番好きなのにss少ないのが悲しくて‥(⊃Д`)
469名無しさん@ピンキー:2006/12/03(日) 15:52:04 ID:LvsfGzbI
>>468
ぜひぜひ!見たいです!!
470名無しさん@ピンキー:2006/12/03(日) 18:49:54 ID:kyxkirJA
>>469ありがとです!とりあえずまとまったら投下します。
期待しないで待っててほしい。
471逆滝×響古:2006/12/03(日) 23:39:06 ID:kyxkirJA
少し書いてみたので、投下します。
感想、良かったら下さい。



「姫様。」
逆滝は、先程から自分に背を向けている姫君によびかけた。
数秒の間をおいて返ってきたのは、強い拒否の姿勢を示す言葉であった。
「いや。」
「‥姫様。」
再び呼びかける逆滝。今度は小さい子供をあやす様な、優しい声色で。
「絶対いや!いやったらいやなの!」
いつからこんな気まずい状態になったのだろう。
逆滝は、静かに溜め息をついた。

今日は地球国にとって重要な一日だった。
地球国の第一王女、朱臣響古と、そのボディガードである 神 逆滝との
結婚式だったからである。
もちろん、結婚式といっても一国の姫君のもの。
言葉では表せない程の贅を尽くした式であった。
誰もがこの二人を祝い、祝福した。
言うまでもなく、響古や逆滝にとっても大切な一日だったのである。
472逆滝×響古:2006/12/03(日) 23:40:25 ID:kyxkirJA
そんな二人が何故、気まずい状態になっているのか。
原因は響古の父、地球王のよけいな一言からだった。
『新しい二人の仲を一段深める為、今日一夜を共にすること。』
当然といえば当然なのだが、他人に言われてする、というものはどうも気恥ずかしかった。
だが、仮にも相手は一国の王。逆らうわけにはいかない。
───そして今に至る、というわけである。

「‥姫様。こっちを向いて下さい。」
これで何度目になるのか、めげずに逆滝は響古に話しかけた。
「‥いや。」
響古は、相変わらず逆滝を拒んでいた。
(逆滝のことは好き。大好き。だけど‥。)
自分の身体を見せるのは‥やっぱりできない。恥ずかしいよ。
(‥父様の馬鹿。)
響古は心の中で静かに毒づいた。
473逆滝×響古:2006/12/03(日) 23:41:27 ID:kyxkirJA
「‥姫様。いつまでもこうしているわけにはいかないでしょう?」
「‥‥。」
「姫様。」
「‥‥。」
いや、と言うのに飽きたのか、響古はむっつりと黙りこんでしまった。
「‥響古様、言うこと聞かないなら、襲いますよ。」
さっきとは反対に、逆滝は少し低い声で言った。
(ふ、ふん!何よ逆滝なんてオクテ男のくせに!)
そうよ、いつも自分が誘っても、全然せまってくれなかったんだから‥‥。
だから、これも只の脅し。響古はそうたかをくくった。
「襲えるもんなら襲ってみなさいよ!出来ないくせに!」
売り言葉に買い言葉、とはよく言ったものだろう。
響古はいつもの様に強がってみせた。本当は余裕なんてどこにもないのに。
「‥‥‥じゃあ。」
布が少し擦れる音が聞こえたかと思うと、響古は瞬く間に彼の腕に抱きすくめられてしまっていた。
474名無しさん@ピンキー:2006/12/04(月) 00:02:43 ID:+gktbloj
超GJ!!
続き待ってます!
475名無しさん@ピンキー:2006/12/04(月) 02:07:45 ID:6NL2sN41
都築待っております。
476逆滝×響古:2006/12/04(月) 04:32:22 ID:S0TJpgB8
>>474感想ありがとうございます!
また少し書いたので投下します。
展開遅くてで申し訳ないです‥。




背中から微かに伝わる温もりに、響古は心臓が激しく波打つのを感じた。
「やっ‥逆滝‥離して‥っ」
自らを捕えている力強い両腕に抵抗する。が、敵う筈が無いことは
彼女自身が一番よく知っていた。
「嫌です。」
不意に耳元で囁かれたせいで、響古はぴくんと小さく震えた。
その低くて冷たい声色は、普段の彼からは想像もできないもので
響古を恐怖で包み込むのに十分だった。
(やだ‥いつもの逆滝じゃない‥怖い‥!)
「ぃ、やっ‥!離して 離してよ逆滝っ‥」
「襲えるものなら襲え、そう言ったのは誰ですか?響古様。」
再び耳元で囁かれる。吐息混じりのそれは、響古の頭の奥を甘く痺れさせた。
逃げようにも此処はベッドの上。しかも座ったまま抱きしめられているので
思った様に力がでない。
「だ、め‥逆滝‥離してぇ‥っ」
段々と響古の抵抗も弱まっていく。
477逆滝×響古:2006/12/04(月) 04:33:28 ID:S0TJpgB8
「ひぁっ!!?」
突然の刺激に響古は嬌声をあげた。
逆滝の舌が、彼女の耳を舐めたからだ。その刺激は、なおも響古をいたぶり続ける
「ぁっ‥さかた、き‥やめ‥あっ」
振り払おうと後ろに回された右腕も、彼にきつく掴まれてしまう。
つつつ、となぞりながら行き交う舌は、響古の情欲を誘っているようだった。
「あっ‥はぁ‥っ‥逆滝‥」
響古が抵抗しなくなったのを確認すると、逆滝は耳から舌を離して
響古の身体をこちら側に向かせた。
「気持良いですか?響古様」
今の自分は相当意地悪な顔をしているんだろう。
瞳をとろんとさせた響古を見つめながら、逆滝はふと思った。
「き、気持良くなんかないわよ!」
頬を真っ赤に染め、息を荒げながら言っても説得力が無いことを、響古はまだ知らない。
こんな時でも意地っ張り、それでこそ俺のお姫様。
「それじゃあ‥気持良くなってもらいましょうか?」
逆滝は再び意地悪く微笑んだ。
478逆滝×響古:2006/12/04(月) 05:50:12 ID:S0TJpgB8
そう言って、響古に口付ける。
「ふ、んぅ‥‥」
わざと音を立てて、何度も唇を離しては、何度も唇を重ねた。
「ぁっ‥さか‥くるし‥っぁう‥‥んっ!」
逆滝の舌が、響古の舌を絡め取る。
響古はまたも感じた、今度はもっと強い甘い痺れに酔いしれていた。
「んっ‥ふっ‥んんっ‥‥」
そんな響古の変化に気付いたのだろうか。
逆滝は、ゆっくりと唇を離した。てらてらと光る液体が、名残惜しそうに二人を繋ぐ。
やがて、その糸はぷつんと切れ、服の上に染みをつくった。
それを合図にして、逆滝はゆっくりと響古の服を脱がせていく。
「ぁっ‥やぁ‥逆滝ぃ‥。」
口では一応拒否の体制を示しているが、体はそれ以上のことを望んでいる。
響古の甘く、とろけた声がなによりの証拠だ。
逆滝は、ゆっくりと響古を横たわらせ、服を脱がせた。
服と言っても身体の上に一枚のせただけのものなので、すぐに作業は終了した。
479名無しさん@ピンキー:2006/12/04(月) 11:43:52 ID:TfpgLFJO
ちまろ降臨マダー?
480逆滝×響古書いてた者です。:2006/12/05(火) 05:18:40 ID:JylmiszF
あらら‥なんだか、お邪魔しちゃったみたいですね。
ほとぼりがさめた頃にまた投下してこうと思います。
481名無しさん@ピンキー:2006/12/05(火) 17:43:44 ID:gtDEliLo
えぇー(´A`)気にする事ないのにぃ。
放置プレイはイヤン
482名無しさん@ピンキー:2006/12/05(火) 18:39:57 ID:TBws3Drd
早く書いてくれよぉ(´・ω・`)続きまってたのに…
483名無しさん@ピンキー:2006/12/05(火) 23:50:03 ID:0SSNZwcU
誘い受けウザス☆
484名無しさん@ピンキー:2006/12/05(火) 23:54:00 ID:PEMdAzEq
続き激しく気になる!頼むから書いてくりぇーー!
携帯スマソ。
485名無しさん@ピンキー:2006/12/06(水) 03:51:32 ID:pXjkwQTk
誘い受けてw
486千里×潮:2006/12/06(水) 13:13:52 ID:t2R25leR
慣れてる、のだろう。女の扱いにも、こういう行為にも。
生徒達よりもしっかりとした大人の身体で、それでも優しく柔らかく触れてくる。
肌をそっと滑る指。

「……ん…」

吐息が溢れる。汗がじっとりとシーツを濡らす。
温い快楽が確実な快楽に変わってゆく。今更挿入の痛みもないから、熱ばかりに支配される。
いろいろなしがらみを頭から振り払うには、これが一番丁度いい。

「あ、…ぁ…ん」
「…可愛いですよ」

微笑むその顔に、僅かだって愛しさなんて感じないのに、切なさは生まれるのだから、肉体とは便利なものだと思う。
舌が肌を形に沿って這い、汗を舐めとる。
その感覚に溜息を吐けば、揺らされる腰。擦られる内側。
うねり、くねりが激しくなるにつれ、口からは息遣いではなく、獣の様な喘ぎ、だけが。
開放の瞬間、涙腺が熱くなり、一筋伝った。
はあ…と深く息をつくと、保健医が顔を、さっきよりも更に優しい微笑みのまま寄せて来る。
男が目を閉じた事で、次に来るであろうあの行為を嫌って顔を背けた。
487千里×潮:2006/12/06(水) 13:14:25 ID:t2R25leR

「……ぁ、…ぃ…ゃ、…だ」
「…判ってますよ。…心配しないで」

口付けは頬に降ってきて、涙を舐めた。そのまま、耳を舐めて、その裏、首筋、顎の下。それは残された快楽を貪る口付け。
拒絶した直後、男が一瞬だけ困った顔を見せた気がした。

言葉の伴わない約束は、守られている。
…キスは、絶対にしない。
この、想いを紡ぐ為の唇は、誰にも渡す気になれない。
一人を除く事は出来たとしても、これからもずっと。

それを全て判った上で、私を抱き締める事を止めずに、甘い優しさばかりを与えてくるこの男は、多分本当に優しいのだろう。

「どうぞ。疲れたでしょう」
「………砂糖」
「はいはい」

渡されるそれは暖かい珈琲。
あれだけの熱の渦中にいて、直ぐに澄ました顔に戻れるこいつが恨めしくて我儘を言っても、柳に風。

「それ飲んで暖まったら、ちゃんと着替えて授業に行くんですよ」

子供に言い聞かす様な、少しも棘の無い声色。
私はそれが、堪らなく気に喰わないのに、だ。
角砂糖が2つ入った珈琲を、ひとくち飲む。
優しいのではない。甘いのだ。
488千里×潮 後書き:2006/12/06(水) 13:16:37 ID:t2R25leR
お粗末様でした。
短い上にエロも薄く(一応書いたのですがあまりにチープだった為削除しました)すみません。
精進します。
489名無しさん@ピンキー:2006/12/06(水) 23:48:48 ID:pXjkwQTk
>>471の続きと稚栗を期待してageます(・∀・)
490名無しさん@ピンキー:2006/12/06(水) 23:52:08 ID:pXjkwQTk
間違えた〇|_| ̄"
491名無しさん@ピンキー:2006/12/08(金) 01:08:29 ID:a5xwrHCa
>>486
乙!そんな事言わず次はぜひエロも!
最近職人さんが増えてきて嬉しいなぁ
492名無しさん@ピンキー:2006/12/10(日) 22:03:55 ID:Uik5hnpN

446からの話の続きです。稚空×まろん 微エロ 暗め
苦手な方はご注意ください

ややこしいのですが、
―10―はまろん独白
―11―は446の前夜
―12、13―からは446からの話のまろん視点です。
493名無しさん@ピンキー:2006/12/10(日) 22:04:44 ID:Uik5hnpN
―10―
あれはいつだったかな。
フィンがいなくなった夏の日から、
随分と後のことのような気もするし、それほど経っていない気もするんだけど。
どちらかといえば成り行きで、稚空と身体を重ねるようになったころ。
稚空はわたしを慰めるためにその行為を提案したし、わたしは一人きりになることを恐れて、それを受け入れた。
初めは肌を合わせることで一人じゃないことを実感できたけど、身体的にはどちらかといえば苦痛で、
だけどわたしは稚空に傍にいて欲しいから嫌じゃなかった。
それからしばらくして、ようやくその行為に身体的な快楽を見出すことに慣れたころ。
同じように、最中に稚空から「愛されてない」と言われるのにも慣れ始めたころ。
わたしに、「誰にも愛されてない」と囁いたのと同じ唇から
今度は「あいしてる」という言葉が漏れた。
ねぇ稚空、どうしてそんなこというの?わたしは誰にも愛されてないんでしょ?
毎晩このベッドの上で、稚空の腕の中で、あなたがそういったんでしょ?
ああ、そっか。あいしてるなんてたぶん嘘。でも、もしかしたら本当、かな?
でもそんなこと知らなくていい。
嘘ってわかっちゃうくらいなら本当かどうかなんて知りたくないの。
でも、たとえ嘘でも嬉しいよ?
だってわたしはあなたが好きなの。
好きな人からあいしてるって言われたら嬉しいの。それが嘘だとしてもね。
でも眼を瞑って聞いててもいい?
そうしてたら、本当にあなたに愛されてるように錯覚できるから。
眼を開けて聞いたら、嘘ってわかっちゃうから、ね。
494名無しさん@ピンキー:2006/12/10(日) 22:05:50 ID:Uik5hnpN
―11―
ん、と小さくうめき、稚空の寝室の大きなベッドの上でまろんの意識が覚醒した。
部屋の中は暗い。
ここはどこだろ、わたしは何してたんだっけ。
まだ半開きの眼で闇を見つめると、すぐ近くに稚空の閉じた瞼があった。
規則正しい寝息が聞こえる。
意識がなくなる前後の記憶がないことと、身体に残る倦怠感から察するに
きっとまた行為の途中で過ぎる快楽に気を失うように眠ってしまったんだろう。
まろんは最近、いつもそのパターンで眠ってしまう。
だが、夜中にこうして起きてしまったのは初めてだ。
喉が渇いたが、腰がずしりと重く、ベッドから出る気にもなれない。
今夜もあれだけ鳴かされたのだ、声もきっと嗄れてしまっているだろう。
毎晩、快楽に快楽を重ねられ、もう気持ちがいいのか苦しいのかわからないように抱かれる。
そんなふうに自分を責め立てる稚空は、今眼の前で眠る彼とは別人のようだ。
瞳を閉じて眠る様子は、こんな関係になる前の稚空のそれで
まろんに、久しぶりに会ったような感覚を呼び起こさせた。
それはあながち間違いでなく、いつもまろんは
夜毎の行為に疲れきってしまい、起きるのは昼前。
目覚めても稚空はすでに出掛けていていないので、こうして安らかな表情の稚空を見るのは
フィンがいなくなる日以前ぶりだ。
そう思うと、無意識にその頃の自分たちを思い出してしまう。
身体を繋げることによる喜びは知らなかったが、それでも幸せだった。
認めたくはないが、少なくとも今よりは。
手をつないで、指を絡めるだけで溢れ出すお互いの温もりが伝わりあった日々。
今は、こんなに全身で触れ合ってもあの頃と同じ温もりはない。
495名無しさん@ピンキー:2006/12/10(日) 22:06:28 ID:Uik5hnpN
そう思ってしまった瞬間、
失くすべきではない、大切なものを見失ったような喪失感がまろんを貫く。
でも、これでいい。これでいいんだ。
まろんはそう自分に言い聞かせる。
稚空を、大事な人を、フィンのようにいつか無くすなら
偽物でもいいから今だけは幸福の中に身をおかせて。
本当のあいしてるじゃなくても、稚空のその言葉がわたしは欲しいの。
それさえあれば、独りになった後の夜も乗り越えていけそうな気がするから。

――だけど。
こんなこと考えちゃいけないけど。
それを望むことは諦めようと決めたのに。
一度思い出してしまうと、次々に思いが溢れてしまう。
本当はちゃんと愛されたい。
稚空の顔を見て、愛してると囁かれたい。
稚空を抱きしめて、自分の想いを、愛してることを伝えたい。
もう一度、心まで近くに寄り添いたい。
身体を繋げる前の、陽のあたる場所でじゃれあうようなあのころの自分たちの関係が愛しい。
微笑みあって、ついばむ様なキスをして、心を見せあって。
「…っ」
溢れてくる嗚咽をまろんは押し殺した。
気付けば涙が頬を伝って枕を濡らしている。
今だけでも稚空が傍にいてくれればいいと割り切っていても、
誰にも愛されてないと言われれば苦しいし
今更愛してると囁かれても鵜呑みにすることなんて出来なくて
繰り返されるほどまろんの傷を深くしていく。
もどりたいもどりたいもどりたい。
愛を囁かれれば、心に灯りがともるような、暖かい毛布で包まれたような幸福感を得られたあの頃に。
まろんは顔を枕に埋め、隣で眠る稚空を起こさないよう声を殺して泣いた。
496名無しさん@ピンキー:2006/12/10(日) 22:08:11 ID:Uik5hnpN
―12―
ちゃぷん。
ミルクのようなあまやかな匂いを香らせる、それと同じ色をした湯が
バスタブに身を沈める人物の動きに合わせて小さく波立った。
その人物のもつすらりと伸びた脚も、いささか細すぎるとは言え、
なだらかな曲線で形作られている腰も、今は白い湯の中に隠されている。
ふう、とまろんは息をついて考えをめぐらす。

―――話をしなければ。

今まで目を逸らし続けていたけど、もう自分自身をごまかせない。
昨夜、溢れ出た思いが本当の自分の気持ちだ。
このままじゃいけない。
本当かどうかもわからない愛の言葉を、一時の幸せのために受け入れるのは
ある意味とても楽だった。
でも、そういう関係を続けていくうちに、いろんなものが歪んでいった。
辛いことを見ないようにしているうち、稚空の気持ちまで見えなくなった。
身体を繋げる悦びを手に入れたかわりに、心が通じ合う喜びを失った。
どうしてそれでいいなんて考えていたんだろう。
稚空と出会って、愛の意味を教えてもらったのにどうして忘れてしまったんだろう。
だけど今は、ちゃんと稚空の気持ちが知りたい。
「あいしてる」が偽りでも、受け入れなきゃいけないんだ。
その場限りの愛の言葉より、稚空の本当の思いが欲しい。
そこまで考えると、まろんは自分自身を奮い立たせるように立ち上がり
湯気のこもるバスルームをあとにした。
497名無しさん@ピンキー:2006/12/10(日) 22:08:41 ID:Uik5hnpN
まろんがバスルームから出ると、リビングにはアクセスがいた。
最近アクセスはずっと浮かない顔をしている。
優しすぎるこの天使は、共にすむ二人の関係が歪んでいくのを
ただ見ていることしか出来なかったことに、そんな必要はないというのに責任を感じているのだろう。
それに加えて先程告げられた、稚空のまろんへの捻じ曲がった愛情にも
つい溜息をこぼしてしまうほど思い悩んでいる。
「アクセス、稚空は寝室?」
まろんが声をかけると、アクセスは力なくまろんのほうを見やった。
「ああ……なぁ、まろん」
まろんは、彼の少しの沈黙の後、続けられた言葉の先に
何を言わんとしているか感じ取りにこりと微笑む。
「うん、わかってる…ごめんね、アクセス」
いつもどこか稚空を捜すようなまろんの視線が、久しぶりにしっかりと
自分を見つめたことにアクセスは眼を見開く。
「…まろん?」
寝室へ向かおうとするまろんに呼びかけると
一度こちらを振り返り、大丈夫だよ、と答えリビングをあとにした。
残されたアクセスは、以前とまるで変わらないまろんに驚きを隠せないでいた。
だけど、しっかり自分の姿をとらえたまろんに、大丈夫だよと微笑んだまろんに
柄にもなく祈ってしまう。
互いに相手を愛するほどに見えない鎖に囚われ、動けなくなってしまう――そんな二人の関係が
見ていて苦しかった。以前の二人を知っているから尚更に。
鎖を絡めたのがあの二人なら、ほどくことが出来るのも彼らだ。
まろん、稚空を助けてやってくれ。
あいつには、両腕にも脚にも心にも鎖が何重にも巻き付いてしまって
もう前にも後ろにも進めなくなってるんだ。
498名無しさん@ピンキー:2006/12/10(日) 22:09:28 ID:Uik5hnpN
―13―
まろんが寝室のドアを開けると、部屋の中は灯りが落とされていて
ベッドサイドのランプだけが稚空の輪郭をぼんやりとうつしだしていた。
電気もつけないでどうしたの、とまろんが言うと
稚空が立ち上がってまろんの元へと歩み寄ってくる。
そのまま、大きくて骨ばった手がまろんの肩に触れ、その華奢な身体ごと腕の中へ引き寄せる。
稚空も男性にしては細身のほうだったが、小柄なまろんはその腕の中にすっぽりと納まってしまう。
まろんが稚空の背に手を回そうか迷っていると、形のいい唇がまろんの耳元へ近づいてきて
吐息と言葉の中間のような声色で稚空がまろんの名を呼んだ。
その熱を孕んだような囁きの質感に、まろんの身体が無意識に竦む。
話をしようと決めてはいたものの、実際寝室でこうやって稚空に抱きしめられると
どこか緊張してしまい、なかなか切り出すことが出来ない。
大人しく腕の中に納まっているまろんを、稚空がベッドへと促そうとしたとき
ようやくまろんが声を絞り出した。
「稚空、あの…」
その小さな小さな声に、稚空は思わず気のせいだろうかと思ったが
まろんの様子からするとどうやらそうではないらしかった。
次の言葉を言うかどうか迷っているように見えたから、わざとらしい位穏やかな声で
なに、と先を促せば、可愛い所有物は話がしたいと、聞いて欲しいことがあるのだという。
どこかで稚空も予感していたことだった。
アクセスが稚空に話してきたように、まろんにも話していたって何の不思議もない。
「いいよ。俺は聞いてるから」
その言葉に安心したように息を吐くまろんを見て、
稚空は思わず声をあげて笑い出したくなった。
紡ぎだされる言葉にはかけらさえ感じられないとはいえ、
頭では全く別の、今宵の趣向を考えているのになんでまろんはわからないんだろう。
――ああ、俺を見ていないから、か。
自答した上での自嘲気味の結論に、稚空の心が暗く渦巻いた
499名無しさん@ピンキー:2006/12/10(日) 22:10:54 ID:Uik5hnpN
まろんは、稚空の表面上は穏やかな表情に安心し
その暖かな手に導かれるままベッドに腰を降ろした。
何から話せばいいんだろう。
出来ることなら、傷つきたくはない。
だけど、それを恐れていたら何も変わらないと思ったから
こうやって話し合いを提案したのだ。
大丈夫、大丈夫と自分に言い聞かせ、まろんは伏せていた顔を稚空に向ける。
今宵ばかりは稚空の顔を見て話さなくては意味がない。
「―――」
やっとの思いで口を開いたのに、まろんには自分の声が聞こえてこなかった。
覆いかぶさるように塞いでくる熱い唇のせいで。
しばらくの間まろんは何が起こったか把握することが出来なかった。
ただ、唇に感じる熱さのみを認識していた。
その間に稚空の舌がまろんの唇を割っていて、頬も両手で包み込まれていた。
「ぅ…や、っ」
ようやく意識が追いついたまろんが、小さな手で抵抗し始めると
それを嘲笑うかのように、力の差を見せ付けるかのように
稚空の手がまろんの後頭部を捕らえ逃げ場をなくし
舌がより深いところまで入り込んで激しさを増す。
500名無しさん@ピンキー:2006/12/10(日) 22:12:06 ID:Uik5hnpN
なんで。どうして。どうして、稚空は。
稚空の身勝手な口付けに混濁する思考の片隅で、たくさんの疑問ばかりが湧き上がる。
どうしてこんなことになるの?
話を聞いてくれるって言ったのは嘘なの?
口付けから開放された後、息を整えることも忘れそう稚空に問えば
聞いているから話せばいいという。
こんな状態で話せるわけなどないし、そんな話し方を望んでいるわけではないことを
知っている上で、微笑んでそう言う稚空に思わず唇をかむ。
その間も稚空の手は止まることなどなく、首にキスされ、
パジャマのボタンをとられ、胸元を強く吸われる。
身体全体でもがいても、口で拒絶の言葉を吐いても
この非力な身体は稚空の手だけで易々とベッドに押さえ込まれてしまう。
「やめて、い、ぁ…やだ…こんなこと、やめて…っ」
それでも抵抗を続けると、苛立ったような稚空に
荒々しく髪を梳きあげられ耳に歯を立てられた。
「どうして、……やっ」
「どうして?わかるだろう?」
その言葉に続けて、稚空の唇が動く。
まろんの瞳は稚空を捉えたままだ。


―――愛してるからだよ、まろん。あいしてる
501名無しさん@ピンキー:2006/12/10(日) 22:14:26 ID:Uik5hnpN
そこから後は、自分の意識があったかどうか、よくわからない。
身体中から力が抜け、何も考えることが出来なかった。
ただ、愛してるといった稚空の顔が頭に焼き付いてはなれなかった。
意識は凍り付いてしまったが、残された身体は
稚空の手に、指に、舌に敏感に反応し何度も絶頂に導かれた。
刺激に翻弄され、はしたない声がたくさん漏れた。
そして、ただただ怖かった。
行為に終わりが見えないことより、強制的に絶頂に導かれることより、
今更思いを伝えようと思っても、稚空の心がずっと遠い場所にあって手を伸ばしても届かないことが。
身体が何度繋がっても、心を繋げるための距離は果てしないことが、怖かった。

そして快楽に熱くなった頭の中で何度も稚空に謝った。
ごめんね、稚空。ごめんなさい。
わたしは知らなかったの。
わたしが弱虫なせいで、あなたの気持ちを知ってしまうことを怖がっていたから。
自分の気持ちまで誤魔化し続けていたから。
だから。
だから、今日まで知らなかった。
稚空の顔を見るまで、その言葉を聞くまで気付かなかった。

稚空が、「あいしてる」と言うときの眼が、ひどく深い悲しみを湛えていた。
そして、稚空の「あいしてる」が、「たすけて」に聞こえた。


臆病なわたし。
そうやってわたしが眼を逸らし続けてたから罰が当たったんだ。
月のない夜に、わたしはわたしの好きな人の苦しみを眼に焼きつけた。
502名無しさん@ピンキー:2006/12/10(日) 22:16:44 ID:Uik5hnpN
以上です。

ややこしいのでわかりにくいと思います。
質問があれば言っていただければ補足します。
503名無しさん@ピンキー:2006/12/11(月) 03:36:51 ID:z0Gwrmx3
ちあきの気持ちについて?と思うこともありますが、何度か読み進めていくことで分かればいいなと思います。

ともかく神!
とても面白かったです!
504名無しさん@ピンキー:2006/12/11(月) 03:54:45 ID:6Qo6pyCS
保管庫どこ?
505名無しさん@ピンキー:2006/12/12(火) 23:46:51 ID:+j0Z8w0d
切ない…。
まろんのはじめの独白部分がイっちゃってる感じで、
だからこそ最後の独白が余計に哀しかったです。

続きがあれば期待してます
506名無しさん@ピンキー:2006/12/13(水) 01:20:20 ID:gP+ydeZv
>>502
神よ、ちあき&まろんの甘甘が読みたいです。。。
507名無しさん@ピンキー:2006/12/13(水) 04:31:57 ID:cMHZ62jW
ちまろの甘甘イイ!(・∀・)
508名無しさん@ピンキー:2006/12/15(金) 19:56:38 ID:uFeqmRfE
保管庫読み直したらめちゃくちゃ楽しかった。
特にジャンヌなんて、あれが原作だとは思えないww
キャラは立ってるんだけど、種村さんは動かすの下手だよね。

ここのスレも賑わってきたし、私もなんか書くかな。
509名無しさん@ピンキー:2006/12/16(土) 08:50:36 ID:9jPAx2Pc
待ってます。
510名無しさん@ピンキー:2006/12/16(土) 23:35:02 ID:3dXrrukI
草芽小牧とか…
511名無しさん@ピンキー:2006/12/17(日) 00:49:40 ID:exZPVCnl
ちまろ甘たのむ!
512名無しさん@ピンキー:2006/12/17(日) 01:11:33 ID:SHvkGCij
>>493からの続きです

稚空×まろん エロあり 苦手な方はご注意ください
513名無しさん@ピンキー:2006/12/17(日) 01:12:06 ID:SHvkGCij
―14―
夜が明け、すっかり明るくなった窓際に寄せられたベッドの上で
稚空の意識が、夢の中から現実へと引き戻された。
ブラインドの隙間から差し込むかすかな日の光に
重かった瞼からは眠気は完全に出て行った。
ベッドサイドのテーブルに手を伸ばして水の入ったペットボトルを取ると
からからに渇いた喉にぬるくなったそれを流し込む。
それから傍らで小さくなって、丸まるように眠る恋人へと視線を向ける。
シーツのかかっていない、空気にさらされた肩や胸元には
昨夜の名残の真新しい鬱血や、幾日か前に付けたであろう薄くなった
それが所々に散っている。
普段はいくらか押さえているものの、ベッドの上ではまろんを自分のものにしたいという思いが
次から次へとあふれ出し、こうしてたくさんの所有の痕を付けてしまう。
時折、まろんの思考が快楽によって曖昧になってしまうときなどには
意識を自分のほうへ向けさせるために、歯を立ててしまうこともあったが
こうして理性を取り戻したときに彼女に身体に残る痛々しい傷を見たときには
さすがに居たたまれない気分になるので、控えている。
稚空が静かに手を伸ばして、柔らかなまろんの髪に触れる。
指を少し広げ、手ぐしで髪を梳いてみると緩く曲線を描く長い髪が
さらさらと指の間から零れ落ちた。
幾度かそれを繰り返し、まろんの顔にかかる髪を少しづつ退けていく。
露になったまろんの眦には涙のあとが乾いていて、
目元も少し赤く腫れている。

まろんとこのような関係になってからというもの、最初は穏やかだった寝顔も
日に日に疲れきって憔悴していくように見えた。
――幸せそうなまろんが見たいのにな。
ぽつりとそう考えた自分の矛盾に、稚空は少しだけ胸が痛んだ。
514名無しさん@ピンキー:2006/12/17(日) 01:12:56 ID:SHvkGCij
自分がまろんを追い詰めていることは知っている。
知っていてそうしているのだし、そうまでしてもまろんが欲しかったんだから、
今の自分にそんな矛盾じみた我侭を言うことなど許されるはずがない。
たしかに、まろんが好きだったし、花のように笑うまろんのことを、
少しづつ信頼を育んでいくことを、とても愛おしく思っていたけど、それでも。
これではいけないと頭では分かっていても、力で押さえつけてしまうのは楽だった。
こころを少しずつ、少しずつ通い合わせていくのと違って
身体はすぐに手に入った。簡単だった。
そのこころさえ、まろんは「誰にも愛されてない」けれど、自分だけはまろんのことを
「あいしてる」とベッドの中で囁けば手に入ると、思っていた。
けれど、まろんは稚空がその言葉を口にするときにはいつも瞳を閉じていた。
確かに効果は抜群だった。
あいしてると囁けば、まろんは例え直前までセックスを拒んでいても大人しく受け入れたし、
囁きに嬉しそうな様子を見せることもあった。
最初はまろんの様子の意味がわからなかったけど、幾度も繰り返されればわからないはずがなかった。
そうか、まろんが受け入れたいのは「あいしてる」の言葉だけ。
欲しいのは愛情だけ。自分のものでなくても良いのだ。
だから俺を見ないんだ。きつく眼を閉じて、言葉だけを待っている。
515名無しさん@ピンキー:2006/12/17(日) 01:13:55 ID:SHvkGCij
「…稚空?」
不意に名前を呼ばれ、稚空は驚いたように
眠っているとばかり思っていた恋人のもとへ視線を走らせる。
「……起きてたのか?」
ん、と気だるそうに返事をしてまろんは続ける。
「ちょっと前から起きてたんだけど、稚空が髪を梳いてくれるのが気持ちよくて…寝たふり、しちゃった」
そう、と稚空は返事をして自分の手がまろんの髪に触れたままだったことを自覚した。
「あの、何度も言ってごめんね、だけど」
そこで区切って、まろんは掠れた声を元に戻そうと一度咳払いをしてから先を続ける。
「ちあき――話が、」
「まろん、声が嗄れてるよ。水を飲むか?」
まろんの話を遮って、稚空がペットボトルを手にしてたずねた。
まろんは僅かに首をふり、もう一度咳払いをしてから遮られてしまった言葉を続けようとするが
稚空はかまわずペットボトルの蓋を開けた。
「駄目だ。少し飲んだほうがいい」
そう言って稚空はおもむろにペットボトルを傾け、自らの口に含むと
横たわるまろんの背中を抱き起こしてに口付けた。
まろんが稚空が何をする気かわかったのは、皮肉にも口付けられた後で
抵抗を忘れていた身体は、口移しで流れ込んでくる水をこくりと
飲み下したが、受け切れなかったぶんは顎を伝ってシーツに小さな染みを作った。
2、3度それが繰り返され、稚空は気が済んだのか
まろんの背中を同じようにシーツへ降ろした。
「ちあき、わたし…」
「うん」
呼吸を整え、幾分落ち着いたまろんがしつこく話をしようとしてくるのを
稚空は冷ややかな眼で見下ろす。
「はなし、が――」
「聞きたくないよ?」
稚空の言い放った言葉と同時に、まろんの眉が歪む。
肩をつかまれ、組み敷かれてしまったせいで。
516名無しさん@ピンキー:2006/12/17(日) 01:14:54 ID:SHvkGCij
―15―
身体を隠すシーツを乱暴に剥ぎ取られ
稚空の下に何も纏わない身体を暴かれる。
「――いや、だ…っ」
稚空がもがこうとするまろんの細い手首をつかみ
ぎり、と少しだけ締め上げてやると彼女の白い喉がひくりと震えた。
唇にキスを落とすと、顔を背けて逃れようとするので
今度は片手でまろんの両手首を頭上に纏め上げ
もう片方の手で頭を固定する。
「…ぅ」
逃げ場は失われたものの、しかしまろんは歯をきつく食いしばり、稚空の舌の侵入を拒む。
――全く、可愛がってやろうと思ったのに。
まろんの頭に添えていた手を離し、わき腹から胸へと指を滑らせて
膨らみの頂にある突起を執拗に弄くってやれば、白い肢体が震えた。
「ぁっ」
声が漏れた隙を突いて、稚空が舌をまろんの口内に滑り込ませる。
抵抗の止まないまろんの様子に、噛まれるかなと考えていたが
どうやらその気配はないらしい。
まろんの舌を吸い、口内を余すところなく蹂躙する。
その片手間で、硬く立ち上がった胸の突起を可愛がってやることも忘れない。
「ぅ、いぁっ……んっ!」
重ね合わせた唇の隙間からまろんが受け切れなかった唾液が漏れ
白い顎を伝ってシーツへとこぼれていく。
身勝手でいささか長すぎるキスに呼吸が上手くできないのか
まろんの顔が苦しそうに歪むので
唇を離してやると彼女は2、3度咳き込んでぜえぜえと荒く呼吸を繰り返した。
517名無しさん@ピンキー:2006/12/17(日) 01:15:35 ID:SHvkGCij
「はっ、はぁっ、……や、――あぁっ」
まろんの呼吸の合間に高い声が上がったのは
稚空の離れていった唇が、赤く色づいた胸の突起をついばんだせいだ。
硬く尖ったそれを、舌で円を描くようにねぶられ
思わず気が遠くなる。
「あ、あ、あっ、」
胸への刺激は下半身への欲情を煽り、思わずまろんの太腿に力が入る。
無意識でやったそれに、あざとく気付いた稚空は何の遠慮もなくまろんの奥に触れた。
「ひっ、や、あぁ」
熱く溶ける自分のそことは正反対に
全く熱を持たないかのように冷たい稚空の手に腰がびくりと震えた。
「まろん、すごいね、こんなになって。――ここには触ってないのに」
くすくすと笑う稚空に、まろんは全身がかぁっと熱くなるのを感じた。
「奥までとろとろだよ。そんなにいいの?」
言葉と同時に、稚空の長い指が中に突き立てられて
濡れ具合を確かめるかのようにゆっくりと動かされる。
「いやっ、あ、あぁ、や、おねが…!」
しかしそのまままろんの身体の奥を煽ると思われていた指は
すぐに抜かれ、稚空がまろんの足を両腕に抱えあげる。
「や、め―――」
ぐちゅり、と耳を塞ぎたくなるような音がして
稚空が自身をまろんの中に一気に埋め込んだ。
「ぅ、あぁ、あ!あ、ああぁ」
異物感と、それをはるかに上回る快楽にまろんは
ただ揺さぶられるがままに声を漏らした。
518名無しさん@ピンキー:2006/12/17(日) 01:16:07 ID:SHvkGCij
指先が白くなるほどにきつくシーツを握り締め、
声をあげて身悶えするまろんに、稚空はぞくりと熱が這い上がってくるのを感じる。
「こんな風にされても気持ちいいの?信じられないな…淫乱だよ、まろんは」
「ち…がっ」
ふふ、と笑いを含んで言う稚空に
違う、と言いかけたその言葉は新たなる刺激に途中で喘ぎに変わった。
「違わないよ。じゃあ、どうしてまろんのここはこんなになってるんだ?ねぇ、こんなに無理矢理にされて、さ」
言いながら、稚空がまろんの中に埋め込んだ自身をぎりぎりまで引き抜き、再び最奥まで貫く。
「――ぁ、ああっ」
急激な快楽に、まろんは身体をびくびくと痙攣させた。
「質問に答えろ」
それまでからかうような調子だった稚空の声のトーンが急に落ちたと同時に
達してしまったまろんの顔を自分のほうへ向かせ、
稚空は一度動きを止めてまろんを見下ろした。
「ちがう…」
「なにが」
そう問いかけても、まろんは苦しそうに胸を上下させるだけで何も答えない。
「ほら、言えよ。わたしは淫乱です。あいしてるって言って貰えれば誰でも感じます…って」
稚空のその言葉に、虚ろだったまろんの眼が光を取り戻し稚空の眼を捉えた。
その視線に含まれる強さに稚空は思わず息を呑んだ。
「ちが、う…信じて、おねがい……」
519名無しさん@ピンキー:2006/12/17(日) 01:17:05 ID:SHvkGCij
なにを。
何を信じろという。
どうして今更そんな眼で俺を見るんだ。今まで俺を見なかったのはお前じゃないか。
どうしてそんな強い眼を見せるんだ。
フィンがいなくなってからのお前はただただ弱かったじゃないか。
強くなんかなるな。お前はずっと弱いままで俺のもとにいればいい。
強くなって、俺のもとからいなくなるなんて許さない。

ちがう、ちがうの、と涙声で繰り返すまろんに
稚空は再び腰を打ち付けるように動かしながら話し出す。
「ちがわない、だろ。…こんなに感じてるくせに」
もうまろんの声を聞きたくなくて、その言葉を最後にまろんが呼吸できないくらいに早く動く。
「うぁあっ、いぁ、あ、あぁ、あん、はっ」
まろんの弱いところを重点的に突いていくと、抱えあげた白い足がびくびくと痙攣した。
ぐちゅ、ぐちゅ、と絶え間ない水音が部屋を包んで二人の耳をその音が満たす。
先ほどまでシーツをつかんでいたまろんの手が
宙をさまよい、縋り付くために稚空の身体を探す。
それに気付いた稚空は細い手首を引き、自分の首に回るよう導いてやれば
まろんが安心したようにぎゅうっと稚空の首を引き寄せる。
必然的に稚空はまろんの耳のあたりに顔を埋める形となり、
先ほどよりも近くなった距離にまろんの息遣いが時折身体にかかる。
520名無しさん@ピンキー:2006/12/17(日) 01:17:43 ID:SHvkGCij
「はぁっ、あぁ、――…き―、ん、ん」
まろんの喘ぎと自分の息遣い、それから繋がったところから漏れる水音しか
聞こえなかった稚空の耳に、ふいにまろんの囁くような声が聞こえた。
少し顔をあげてまろんを盗み見たが、熱に浮かされたように喘ぐばかりで
先ほどの囁きは気のせいだったのだろうかと思い直す。
細い腰を掴み、より奥まで届くように突いてやれば、稚空に抱きつくまろんの腕により力がこもった。
「感じてるんだ。どうして?覚えてないのか?さっきまであんなに抵抗してただろう」
「だ、って…ぁっ、すき…だもん……」
「…………」
「すき、なひと、にされたら――ぁっ、あ…かんじ、ちゃう、よ」
「……まろん?」
そうつぶやいた稚空の声はベッドの軋む音に掻き消されるかと思うほど、小さかった。
521名無しさん@ピンキー:2006/12/17(日) 01:18:17 ID:SHvkGCij
―16―
頭が痛い。眼が眩む。気持ちが悪い。
先ほどのまろんの言葉が稚空の心の中を占め、掻き乱す。
好き?まろんが?俺を?
どうして?
だってお前は俺を見なかったじゃないか。
俺がいくらあいしてると言っても、見なかったじゃないか。
だから俺はお前に愛されることを諦めたんだ。
愛されなくても、お前が傍にいてくれさえすればいいって思って、
そう思えるように心を殺してきたのに。
そうすれば楽だったのに。
なぜ今更そんなことを言うんだ。
苦しいんだ、まろん。
もう俺はぐちゃぐちゃなんだよ、自分でもどうしたらいいのかわからないんだ
これ以上掻き乱さないでくれよ。

「す、き…稚空、が…稚空だけが……すき、」
しゃくりあげながらも、まろんの瞳がしっかりと稚空をとらえた。
そんな眼で見るな。諦められなくなる。
また愛されたいと願ってしまうから。せっかく心を殺すことに痛みを感じなくなったのに。
わからない、もうわからないなにも。

俺はまろんをどうしたいんだ?まろんにどうしてほしかった?
522名無しさん@ピンキー:2006/12/17(日) 01:18:57 ID:SHvkGCij
とうに諦めたとばかり思っていたその答えが浮かんだ瞬間、眼が熱くなり視界が滲んだ。
まろんを見据えたまま瞬きをすると、熱い雫が頬を伝って流れ、
ぱたりと小さな音を立ててシーツに落ちた。

――――ああ、そうか。俺はまろんに愛されたかった。
愛をくれる人じゃなくて、名古屋稚空として。
まろんの目で、ちゃんと自分を見てほしかったんだ。
他人の気持ちを信じるのは怖かった。不確かだから。
それでも俺は、まろんに。

「稚空、なかないで…」
何も言うことなく、ただ涙を流し続ける稚空の頬をまろんの手が包み込む。
温かくて優しいその手にまた涙が溢れたが、稚空は震える喉を叱咤し唇を開いた。
「…まろん」
今度こそまろんに伝えたい。あんな歪んだ形ではなくて、心からの言葉を。
大丈夫だ。きっとまろんは受け入れてくれる。
ちゃんと俺を見ていてくれるはずだから。
稚空は一度息を吐くと、もてる限りの気持ちをこめて囁いた。
「あいしてるよ、まろん」

立ち込めていた雲は消え、今宵はきっと二人を月の光が照らす。
523名無しさん@ピンキー:2006/12/17(日) 01:19:49 ID:SHvkGCij
以上で完結です。長編でしたが読んでくださった方ありがとうございます。

心理描写について質問もありましたので補足をしておくと
まろんも稚空も互いに愛されているとは思っていません。
ただ二人とも相手が好きなので関係を失くすくらいなら
今のままのねじれた関係でもいいと考えていましたが
誤魔化し続けていた「愛されたい」という気持ちが
まろんは昔を思い出すことで、稚空はまろんに好きと言われた事で
隠し切れなくなったという感じです。
失くすくらいならこのままでもいいという気持ちと、愛されたい満たされたいという
気持ちの間で揺れる二人を書きたかったです。
524名無しさん@ピンキー:2006/12/17(日) 01:26:46 ID:SHvkGCij
>>503
一応補足をしておきました。
指摘していただいたことを嬉しく思います。

>>486
紳士同盟は未読なのですが、程よくエロスな香り漂う文体が非常に好みで萌えました。
ラストの一文はとても好きです。
また機会があればぜひ作品を拝見したいと思いました。
525名無しさん@ピンキー:2006/12/17(日) 15:52:26 ID:blSuFESp
うわーGJGJGJ!!
神よ、ありがとう!!
いつでも正座してお待ちしております!
526名無しさん@ピンキー:2006/12/17(日) 20:55:21 ID:Wyyi8AyM
そろそろ逆響の続きが読みたいです。
527名無しさん@ピンキー:2006/12/17(日) 22:01:08 ID:exZPVCnl
上に同じく(・ω・)/
528名無しさん@ピンキー:2006/12/19(火) 00:30:18 ID:NB9YeDGo
ついでにもう一本投下します

稚空×まろん エロあり 未挿入
529名無しさん@ピンキー:2006/12/19(火) 00:30:54 ID:NB9YeDGo
可愛い可愛い俺のまろん。
どこが気持ちいい?どうして欲しい?
ねぇ、全部教えてくれるだろう?

最初は触れてみることから。
髪を撫でて、手をつないで、指を絡めて。
次は優しく優しく抱きしめる。
壊れ物を扱うようにして、大事にしていることをわからせる。
それから、触れるだけのキス。
唇だけじゃなく、いろんな場所に。
まろんがもっと触って欲しいと思うような、甘いそれを。

それから、そのあとは。

********************
530名無しさん@ピンキー:2006/12/19(火) 00:31:46 ID:NB9YeDGo
こん、こん

寝室で本を読んでいると、控えめなノックの音がした。
このドアをノックする該当者は言うまでもなく、一人。
「まろん、入って」
言って、読みかけの本にしおりを挟んで机の上に放った。
ドアを開けて入ってきたまろんに近づいて、その髪に触れる。
「ん、ちゃんと乾かしたね。いい匂いがする」
せっけん、入浴剤、湯気の香り。
その中からふわりと漂うシトラス。
「稚空、くすぐったいよ」
柔らかい髪に鼻をうずめていると頭ひとつぶん下から声がした。
耳にさわるその声が心地いい。
「じゃあこっちは?」
そういってまろんの頬にキスを落とす。
続いて瞼、鼻、額、ついでに耳にも。
最後に唇にちゅ、と音を立ててついばむキス。
そうして顔を離すとまろんが物足りないような表情をする。
何か言いたいことがあるんだろう?
「…稚空、」
「ん?」
「ちゃんと…キス、して」
はい、よく出来ました。
531名無しさん@ピンキー:2006/12/19(火) 00:33:16 ID:NB9YeDGo
顔の角度を変えて、まろんの唇に自分のそれを寄せる。
柔らかい唇を甘く食む。
ほんのりと色づく頬を手で包むと、まろんがおずおずと唇を開いた。
そうだよ、教えたとおりに出来たね。
その開いた隙間から舌を侵入させていく。
ゆっくりと歯列をなぞり、上顎をくすぐる。
舌を絡めると、ひくりとまろんの背中が仰け反った。
ほら、逃げないで。
仰け反ったせいで離れかけた距離を、頬を包んだ手で引き戻す。
「ふ、ん、ん…」
息が続かないのかまろんが苦しそうに酸素を探す。
言っただろう?ちょっとずつ息を吐いて、そう、吸うんだ。
少しづつまろんの脚から力が抜けていくので
片手を腰にまわして支えることにした。
そのままもう少しだけ唇同士の接触を楽しんでからまろんを開放する。
「ぅ、はぁ……」
「まろん、立てるか?」
幾分かとろんとした顔でまろんがこく、と首をふるが
離せば床に居座りこんでしまいそうな身体はそうとは示していなかった。
「嘘。ほら、運んでやるから掴まって」
そう言われるとまろんはシャツを掴んでいた手を離して
大人しく俺の首へ手を回して縋りついた。
腕の中にすっぽりと納まってしまうまろんを横抱きにして
ベッドへ降ろす。
532名無しさん@ピンキー:2006/12/19(火) 00:34:12 ID:NB9YeDGo
ぽす、と軽い音がしてシーツに皺がよった。
横たわったまろんの顔をのぞきこむようにベッドに片手をつく。
「まろん、顔が真っ赤だ」
くすくすと笑いながら言ってやるとまろんの頬が膨れた。
「目もとろんとしてるよ?眠いの?寝る?」
ますます膨れていくまろんがおかしくてつい意地悪を言ってしまう。
何か言いたそうなまろんになに?と呟いて可愛い口元に耳を寄せてやる。
言いたいことがあるんだろう?聞いてあげるから言ってごらん。
しばらくぐずぐずとしてからまろんは俺の耳に口を近づけて囁いた。
「ね……えっち、して…」
いいよ、してあげる。可愛い可愛い俺だけのまろん。


本格的にベッドに乗り上げて、まろんの上に被さる。
首にキスを落としながら、パジャマのボタンを外すと
白い肌があらわれて、ふわ、と風呂上りの香りが届いた。
首から露になった胸元へ唇をずらしてやると
無意識にだろうか、まろんが息を呑んだ。
そのまま唇で鎖骨をなぞりながら、空いた手でそっと胸に触れる。
形を確認するように包みながら指で頂点をこねくり回す。
「ぁ、あ、ん、や…」
頂点への刺激に合わせてまろんが声をあげる。
少し前までくすぐったがるだけだったこの行為に、いまはしっかりと快感を見出せるように
なったことに喜びを感じる。
この甘い声を聞かせて欲しくてこうしているのだから。
533名無しさん@ピンキー:2006/12/19(火) 00:37:18 ID:NB9YeDGo
「ぁ、あぁ」
すっかり硬くなった突起を口に含むとまろんの首がひくりと痙攣した。
唇ではさむようにして舐ったり、舌先でちょいちょいと突いてやるだけで
まろんは華奢な肩を捩じらせる。
ふうん、こうされると気持ちいいんだ。じゃあ、これは?
「ん、やっ、それ、い、やっ…」
軽く歯でしごかれるのは嫌?ほんとに?
本当かどうか確かめるからもうちょっと続けるよ、大人しくしてて。
「いやっ、い、ぁ、やぁー…」
「まろん、気持ちいいなら『いや』じゃないだろ?」
「ひ、ゃっ!だめ、しゃべったら、や…!」
しゃべるときの口内の不規則な動きに、頂点にまた刺激が行ったらしく
まろんがシーツに頭を擦り付ける。
脚をすり合わせるまろんの様子に、最後にちゅう、とゆるく吸って口を離し
パジャマの下を脱がせにかかる。

下着まで一度に脱がせて直に触れるそこは熱くて、指先にぬめりを感じた。
「まろんのここ、どうなってる?」
ほら、言って。言えたらもっと気持ちよくしてあげる。
「ぁ、濡れ、てる……や、もっと、ちゃんと」
焦らすような触り方に煽られていたのか、まろんは躊躇うことなく答え
腰を俺の指へと押し付けてくる。
「ん、ちゃんとしてあげるから脚をもう少し開いてごらん。閉じないように我慢してて」
稚空がそう言うとまろんは立てた膝を開き、その間に稚空が顔を埋める。
「ひ、ん!いぁっ、や、あっ、あ、ぅあ」
敏感な場所に感じる舌のざらりとした感触に、腰がぐっと引かれてまろんの脚が閉じる動きを見せる。
「閉じないようにって言っただろ」
言って、稚空がもう一度脚を開かせて舌を這わすがやはりまろんの脚は閉じようとしてしまう。
534名無しさん@ピンキー:2006/12/19(火) 00:38:15 ID:NB9YeDGo
「じゃあ、自分の手で膝を抱えてごらん。ほら、こうして膝の裏に手を回して」
稚空がまろんの手に片方ずつ膝を持たせてやると、秘所が丸見えの格好に
まろんは泣きそうな顔をする。
「やだ、やだぁ…こんなの、恥ずかしい…」
「でもこうしてたら気持ちよくしてあげるよ。な、出来るだろ?」
稚空のその言葉に、少し躊躇ってまろんは顔を真っ赤にしたまま小さくうなずいた。
その様子に稚空は満足そうに笑い、再び大きく開かれたまろんの脚の間へ顔を生める。
「ひ、ぁあ!や、ん、んー!やっ、ぃあぁ!」
指でそこを大きく広げ、舌を中へつきこんだり敏感な突起を舌先でちろちろと
弄ってやるとまろんの口から切羽詰ったような声が上がり
抱えあげた膝から下が宙でぴんと張った。
「ぅ、だめ、ぁ…も、イク、の…あ、あああっ!」
稚空がまろんのひくつく腰を押さえ、べろりと大きく舐め上げると
一瞬置いてまろんの身体から力が抜けた。
535名無しさん@ピンキー:2006/12/19(火) 00:39:14 ID:NB9YeDGo

「まろん、もう手を離していいよ」
脱力し、浅く息を吐くまろんは今も従順に稚空の言ったとおりに
膝を抱えていたので、その手を離させ脚をベッドに沈めさせてやる。
「偉かったね。じゃあ次は中で気持ちよくなる練習をしてみようか」
囁かれる稚空の言葉に、まろんが小さく頷き返した。
稚空はまろんの秘所に手を這わせ、乾いた指に蜜が絡みつくように全体を浅くかき混ぜる。
その手が敏感な突起を掠めるとき、まろんは殊更大きな反応を示した。
「じゃあ入れるよ。痛かったら言って」
稚空はまろんが頷くのを確認してから、熱く潤むそこへ指を一本沈み込ませた。
「ぅ、ぁ」
ずぷ、と音を立てて飲み込まれていく指の異物感にまろんが小さく声をあげる。
「く、ぁ、んん!…っふ、い、ぁあ…」
それでも稚空の指がまろんの中を探るように動くたび、体の奥を這い回る指の感覚に
まろんの口から自然と声が漏れ、それを抑えるように口元に手を当てて声をかみ殺そうとした。
「ぅ、ぅ、っは、くぅ…」
「まろん、口を押さえちゃ駄目だ。ちゃんと声出して、どこが気持ちいいのか教えて?」
「や、そんなの、あ、っ……でき、なぃ…っ」
「出来るよ。…ほら、目も閉じちゃ駄目」
稚空がそう言って、まろんの口元を覆う手を退けると
まろんはおそるおそる目を開けて覆いかぶさる稚空の顔を見た。
「んっ」
稚空の指が探りまわすことを止め、より深いところへ進められると
まろんの身体がシーツの上でピクリと跳ねた。
536名無しさん@ピンキー:2006/12/19(火) 00:39:47 ID:NB9YeDGo
痛みは感じてなさそうなまろんの様子をみて稚空が耳元へ口を寄せて囁いた。
「まろん、今日は指を増やしてみようか」
できそう?と尋ねる稚空に、まろんは中の指の感覚に耐えたまま頷き返す。
「っう、あ」
二本目の指が入っていくと、まろんが少し苦しそうに眉を潜めた。
「まろん、大丈夫か?抜くか?」
まろんの様子に稚空が顔を覗き込むが、しかしその稚空の問いには首を振って否定する。
「じゃあ慣らすくらいにしとこう。辛かったら言えよ」
そう言って、稚空はまろんに埋め込んだ二本の指を抜き差しではなく
中でゆっくりと掻き回したり、蜜を内壁に塗りこむように動かす。
「ん、んっ、はぁ、」
指が増えたことで、刺激される面積が増え
まろんの口から吐息が漏れる。
中でイくことはまだ無理、かな。気持ちよさは感じてるみたいだけど。
まろんの様子に稚空はそう結論づけて、余った指を敏感な突起へ這わす。
「ふぁっ、あ、や、なに…ぁあ!」
中への刺激と、達したばかりの突起への刺激が混ざり合い
まろんはわけがわからなくなる。
「いや、あっ、――だめ、も、また、っイ、く…!」
稚空がまろんの胸に唇を寄せて、その頂点に歯を立てた瞬間
組み敷いた白い体がびくびくと震えて、中に埋め込んだ稚空の指を内壁が強く締め付けた。
537名無しさん@ピンキー:2006/12/19(火) 00:40:22 ID:NB9YeDGo
「大丈夫か?苦しくない?」
「…ん」
「可愛かったよ」
唇に軽くキスをしてから、はあはあと荒く息をするまろんの上から稚空がゆっくりと離れると
ベッドから降りようとする稚空のシャツの端がくい、と引かれた。
「…どこ行くの?」
「タオル持ってくるだけだよ。身体拭かないと気持ち悪いだろ?」
べとべとで。
そう言うと、まろんが目を伏せた。長い睫が頬に影を落とす。
「なんで……最後までしないの?」
赤く色づく唇が、おずおずと開かれた。
「稚空、いつも我慢してくれてるけど……わたし、大丈夫だよ?痛くても、我慢するよ…?」
一度快楽に飲み込まれたまろんの身体はほんのり上気し、大きな目は少しだけ潤んでいる。
まろんのその様子に稚空はそっと息を吐く。
そんな顔するなよ。今だってギリギリなんだぞ、わかってるのか?
抑えが利かなくなったらお前を怖がらせるかもしれないだろ?な、だから。
「いいよ、指二本でもまろん結構ギリギリだっただろ」
「だけど…」
「本当にいいんだよ、無理しなくて。今のところはこれで満足なんだから」
な、と言い聞かせてもまろんは納得いかない、という顔をしている。
「まあ…したくないといえば嘘になるけど、俺だってまろんが痛いのは嫌なんだ。
あと…何回か指で慣らせば少しは楽になると思うから、待つよ」
「…でも、だって…稚空の、そこ…苦しそうだもん」
さすがに直視は出来ないのか、まろんが目を逸らしつつも昂ぶった稚空自身をさす。
まあ、確かにこんな風になったのを見せられれば戸惑ってしまうのはわかるが、
あんなに可愛いまろんを見て平常のままでいろと言う方が無理があると思う。
「無理って言うなら、手とか…く、口とか使ってみるよ…?したこと、ないから上手くないと思うけど」
頬を真っ赤に染め、上目で小さく呟くまろんに稚空の体中に熱が増す。

駄目だ駄目だ駄目だ。
まだ、まだ我慢だ。
鉄のような精神力で耐えるのだ。
もっとまろんを慣れさせて、手なづけて、この俺なしではいられなくなるまで。
それまで理性をぎりぎりまで引き絞るのもまた一興。
いろいろ楽しませてもらうのは、全てが手に入ってからでも遅くはない。

――その日のために今はまだ、我慢を。
538名無しさん@ピンキー:2006/12/19(火) 00:44:37 ID:NB9YeDGo
以上です
539名無しさん@ピンキー:2006/12/19(火) 17:06:44 ID:faT2jB8W
神!!次きの挿入が読みたいです。
540名無しさん@ピンキー:2006/12/19(火) 20:28:15 ID:FOVx4JKk
最高だ…稚まろへの愛が復活してくる
541名無しさん@ピンキー:2006/12/22(金) 23:37:01 ID:eHw+RzG4
最高
542名無しさん@ピンキー:2006/12/25(月) 13:21:38 ID:q7MFuebB
あげ(´ω`)
543名無しさん@ピンキー:2006/12/27(水) 17:33:34 ID:TqMske/p
キョーコの続きが気になるよ〜
544名無しさん@ピンキー:2006/12/30(土) 10:33:59 ID:E2FCFE/i
さらに保守
545名無しさん@ピンキー:2006/12/30(土) 13:55:22 ID:yHJTL2do
保管庫とかはないんかね?
546名無しさん@ピンキー:2006/12/30(土) 17:26:28 ID:Kk0ki4od
>>545
ありますよ。
↓ここにあるよ〜

http://red.ribbon.to/~eroparo/girlcomic2.html#tanemura
547名無しさん@ピンキー:2006/12/31(日) 14:10:32 ID:TUqWruXu
このあとに投下するのも気が引けるけど、年明ける前にやっちゃいます
前誰かが言ってた草芽と小牧
5巻の20話。香宮の家に草芽がついて来た、設定。
548:2006/12/31(日) 14:12:46 ID:TUqWruXu
香宮の家は、俺の乙宮の家とは比べ物にならないほどでかい。
義理とはいえ、姉に一目ぼれした俺だったが、改めて灰音が売りに出される前の環境がどんなものだったか思い知らされるようだった。
そして同じようにこの家で育てられた彼女…小牧。
お嬢様で、高飛車で、世間知らずのわがまま…最初はなりゆきで仕方なく付き合っていた俺も、次第に小牧が大切でかけがえのない人にかわった。小牧がすきだった。
549:2006/12/31(日) 14:14:05 ID:TUqWruXu
小牧の部屋に通された。広い広い部屋…俺の部屋の3倍はありそうだ。
赤やピンクで統一されたかわいい家具…真っ赤なソファー、二人の写真が飾ってあるチェスト、天窓つきのベッド。
執事の人が雨でびしょぬれになった俺を見かねてシャワーに入れてくれた。すぐ帰るつもりだといったのに、灰音様の義弟様ならばと泊まるように薦めてきた。
この家の人間は、俺と小牧の関係をどこまで知っているんだろうか?
灰音が心配だ。風邪を引いてるのに、雨の中家を飛び出すなんて…ホントにバカだ。プラチナを、生徒会を皇帝にやめさせられた。好きな人に、出て行けと…。
そんなにあいつのことが好きだったのか
小牧が不安そうな顔で部屋に戻ってきた。俺の顔を見るとちょっと笑ってソファーの隣に腰かけた。
「灰音、大丈夫なのか?」
「一応…今はお休みになられてますわ」
「そっか…。お前も雨の中走ったんだろ?寒くないか?」
「あ、そうでしたわね…姉様が心配で気が付きませんでしたわ。シャワー浴びてきます」
といって室内にあるシャワールームへかけて行った。
小牧は何の意識もしないでシャワー浴びるなんていったんだろうな。純なやつめ
550:2006/12/31(日) 14:15:31 ID:TUqWruXu
ベッドに腰掛けて、思った。
小牧は何で俺が好きなんだろうな…。惜しげもなく飾られた俺と、小牧の写真。
俺は何で小牧がすきなんだろうな…。いつの間にか小牧に灰音を重ねることもなくなった。
健気に、一心に真っ直ぐに、俺を思ってくれる小牧が、いつしか本当に愛しくなった。いつか、手に入れたいと思った。
シャワールームから出てきた小牧は、フリルのついたワンピースにカーディガンを羽織っていた。細いふくらはぎと足首が見えている。
「草芽は今夜はどうなさるの?」
「あー…。母さんも父さんも灰音が心配でたまんねーみたいなんだ。電話したら、出来るだけ近くにいて、何かあったら連絡して、だってさ」
「じゃあ今晩は泊まっていかれるの?」
「まーそうだな」
「嬉しい!ちょっと心細かったから…」
にっこり笑って俺の肩に寄り添う小牧が可愛かった。
そのうちにぐっすり眠ってしまったので俺は何も手が出せなかったけど。
551:2006/12/31(日) 14:16:43 ID:TUqWruXu
ベッドに小牧を寝かせて、その隣に横たわった。
優しい寝息をたてる小牧をみていると、時間がたつのを忘れた。
白い肌、曲線を描く綺麗な黒髪、細く伸びた首筋と、息の漏れるふっくらとした唇
いつか手に入れたいと思っていた全てがそこにあると、たまらなく心が動いた。
そっとバレないように、起こさないように、つるつるの頬にキスした。
目を覚ます様子がないので、おでこや鼻の上にキスした。
それでも起きないから、そっと唇を重ねた。
ふと顔を見ると小牧は泣いていた
「こ、小牧…起きてたのか…?」
たずねてもたずねても、ポロポロとこぼれる涙をぬぐうことしかしない小牧が呟いた。
「う、嬉しいの…。」
え?ともう一度聞き返すと、潤んだ瞳で俺を見つめた
「草芽が…草芽は…姉様がまだ好きなのかな…って不安で、不安で…でも、キスしてくれた
 …こんなに愛のあるキスは初めてだよ…」
552:2006/12/31(日) 14:17:39 ID:TUqWruXu
小牧の言葉を聞いて草芽は限界を感じた。
小牧の上に覆い被さり、耳や首筋に、思いのままに唇を這わせた。
そして服を一枚一枚はいで、鎖骨や肩を撫でては抱きしめた。
「く、草芽…っ 早ぃ…だめですわっ」
小牧の言葉に耳も貸さず、草芽は不器用に小牧の体を包み込んだ。
自分の上着やシャツを脱いで、改めて小牧の顔を見つめると、また愛しさが込み上げた。
草芽の視線で体全身が熱くなっていくのを感じた小牧は思わず顔を背けた。
草芽は一息つくと、ゆっくり胸のふくらみへと手を当てた。
じっくりと大きく実ったそれを、手のひら全体を使って包み、握る。
「んっぁっ…はぁっだめ…」
初めての感覚にしわを寄せながらも、そこに愛を感じている。小牧から自然と言葉がこぼれた。
草芽は自分の持てる若い知識を総動員した。
小牧を優しく、気持ちよく包んであげるにはどうしたらいいだろう…
唇でとんがっている小さいピンクの実をつまんだり、なめたり、ひっぱったり…
その度に溢れる小牧の声は朦朧と、なすがままに流れているようだった。
止められない若い欲望が、草芽を駆りたたせる。
手で、舌先で、大きく育ったかわいい小牧のふくらみを遊んだ
嬉しいけど怖くて、嫌だけどそこに愛を感じて…
小牧は訳が分からず、ただ草芽の首にしがみついて身を任すことした出来なかった。
553名無しさん@ピンキー:2006/12/31(日) 17:50:47 ID:I9w+EDDy
最高☆
554名無しさん@ピンキー:2007/01/03(水) 23:30:21 ID:4LvAO99/
( `ω′)あげますお
555名無しさん@ピンキー:2007/01/03(水) 23:47:56 ID:16MzBo/r
どうしても天窓付きのベッドを想像する事が出来ない
556名無しさん@ピンキー:2007/01/04(木) 00:54:47 ID:STkwQnhf
そこは想像力でカバーだ。
GJ!!
557:2007/01/04(木) 18:43:56 ID:8/ZFs4AY
「草芽…っ は、恥かしいですわっいや…」
小牧の言葉に一瞬我に返った草芽は、ベッド脇のテーブルに置いてある照明のリモコンを取って調節した。
電気は消えてベッドの足元のダウンライトだけが、二人の輪郭をぼやかしつつ映す。
「これでいいか?」
「…あの、私あちらの部屋で寝…」
「今」
「草芽…私たちまだ…」
「優しくするから」
耳たぶにキスした。草芽のキスは優しい。見つめられるだけで心がとまりそうになるほど真剣な瞳。
「それとも…嫌か?」
ふとももに右手を這わすと、小牧の体がビクっと震えた。
「小牧が好きだ…好きじゃないと、こんな風に迫ったりできないよ。俺臆病者だから…」
「そんなっ草芽は…立派な方ですわ…そんな草芽が私は…」
小牧が体を起こして草芽に抱きつき唇を重ねた
「…凄く、すきですわ」
抱きしめあう体は自然と同じベッドへ沈みこみ、夜が明けるまで離れない。
558名無しさん@ピンキー:2007/01/04(木) 18:48:33 ID:8/ZFs4AY
すいません、続き書こうと試せば試すほど描写できませんでした。
中途半端になってしまってごめんなさい。
それから天窓つきベッドはイメージしずらいですね…orz
個人的に小牧は一番好きなキャラですが、お嬢様言葉は難しいですねー…。
ありがとうございました。
559名無しさん@ピンキー:2007/01/05(金) 14:49:21 ID:xjoiSClO
書いてくださいーっ!
560名無しさん@ピンキー:2007/01/05(金) 15:15:06 ID:xjoiSClO
すみません…
見事に誤爆です…
561名無しさん@ピンキー:2007/01/10(水) 17:32:26 ID:UTM2Qria
保守
562名無しさん@ピンキー:2007/01/18(木) 10:31:10 ID:nyTo2fs1
タクト×満月書いてみます。再会した後のお話です


「ん……」
カーテンの隙間から差し込む光に、満月は目を覚ました。
(……あったかい)
それは、隣で静かに寝息をたてている愛しい人の温もり。
満月はそっと体を起こし、気持ちよさそうに眠る彼の頬にキスを落とした。
(大好きだよ…タクト)
心に呟いた後、ベッドから抜け出し、床に散らばった下着を拾い上げて再び身に付ける。
満月がワンピースを着終わっても、托人に起きる気配はなかった。
喉の渇きを感じた満月は、飲み物を求めて台所へと向かった。
コップ一杯の水を口に含み、喉を潤す。
今日の仕事何時からだっけ、と考えていたのも束の間、突然のびてきた腕に肩を抱かれた。
「タクト!もー、びっくりしたぁ」
「目が覚めたらいないから、どこ行ったのかと思った」
「…どこにも行かないよ、私。ずっとタクトの傍にいるもん」
後ろを振り向きふわっと笑う満月に、自然と托人の表情も緩む。
「…うん。もう絶対離さねーよ」
そう言って、満月を強く抱きしめる。
563名無しさん@ピンキー:2007/01/18(木) 10:51:23 ID:nyTo2fs1
彼自身、ずっと愛しく思っていた彼女が、今、自分の腕の中にいることが
未だに信じられない思いがあるのだろう。
三年の空白を隔て、やっと手にした幸せは大きすぎて。
あれから何度彼女を抱いても、もっと自分のモノにしたいという独占欲は増すばかりだった。
「満月…」
そっと彼女の顎を持ち上げ、可愛らしい唇に自分のそれを重ねる。
「ん…」
力強い口付けに、満月は抵抗することもなく必死に答えようと托人の腕にしがみつく。
そんな反応すら愛しいと感じる托人は、更に口付けを深いものに変えていく。
「ふ、ぅ……ん…」
だんだんと息苦しくなり、酸素を求めて軽く開いた満月の口に、待ち構えた彼の舌が入り込む。
二人の舌が絡み合う水音が台所に響く。
「は…っ…ぅん…」
満月の足に力が入らなくなり、今にも崩れ落ちそうだということに気づいた托人は、ようやく唇を離した。
「大丈夫か?」
「もう…タクトのばかぁ…」
托人は「なんでばかなんだよ」とからかい気味に呟き、顔を真っ赤に染めた満月の首筋にキスを落とした。
「んっ…ま、待って…タクト」
これからされるであろうことを予感した満月は、慌てて彼の動きを止めようとする。
しかしそれは叶わず、耳たぶを甘噛みされ、抵抗する力など掻き消されてしまった。
564名無しさん@ピンキー:2007/01/18(木) 11:08:28 ID:nyTo2fs1
「待てない」
「で…でもっ…昨日もいっぱいしたし…。…あ…!」
口だけの抵抗を続ける満月の首筋を軽く吸った托人は、ワンピースの上から
彼女の柔らかい胸の膨らみを優しく撫でた。
幼かった彼女の体も、もうすっかり女性らしい色っぽさを漂わせている。
触れてしまえば、理性の壁というものはいとも簡単に崩れ去ってしまう。
それは、満月も同じであった。
初めは嫌がりつつも、托人の手と唇によってすぐに快楽の波に呑まれてしまうということを、
自分でも分かりきっているのだ。
「ひゃ…ぁん……」
托人の右手は満月の胸を攻め立て、もう片方の手は彼女の内股をゆっくりと撫で上げる。
ワンピースの裾を僅かに捲り上げ、下着の上から彼女の秘部にそっと指を這わせる。
「んんっ!ふ…ぅ…」
満月の甲高い喘ぎは、深いキスによってくぐもったものになっている。
下着の中に進入した托人の指は、とめどなく溢れ出す愛液を絡め取る。
「すげ。めちゃくちゃ濡れてる…」
「やっ!そんな、こと…言わないでよぉ…」
565名無しさん@ピンキー:2007/01/21(日) 02:54:52 ID:5Mc69zo2
GJ&乙です。
続きが読みたい!
566灰×高(1):2007/01/28(日) 20:05:06 ID:v3ZEN9dU
うららかな日差しが射し込む昼休み。そのざわめきもあと5分で静まる。そんな廊下を教室棟とは反対方向に歩いていく人影が―――
「皇帝、どちらにいかれるんですか?もうすぐ予鈴が鳴りますよっ!」
と灰音がかけよった。
「生徒会室に忘れ物…だ」「だっ…ダメです!」
とっさに言ってしまった。生徒会室に忘れ物、ということは簡単に言うと、サボりということ。それ自体はも理解してる。
でも皇帝、ううん、高成様と少しでも同じ時を共有したい。気付いてしまったから。閑雅様とは違うこの気持ちに。
「灰音もくるか?」
「…へ!?…い、いいんですか?」
思いもよらない高成の言葉。もちろん灰音の返事は決まっている。      「よっ、喜んで!」
「ぷっ…」       思わず顔がほころぶ。素直すぎる灰音の返事。
…愛しい。純粋にそう思えた。一日一分一秒、彼女と過ごすたび、閑雅に渡したくないという思いが強くなる。
「…もう待てないんだ、灰音…」
後ろからついてくる彼女には聞こえない声でつぶやいた。
567名無しさん@ピンキー:2007/01/29(月) 02:24:22 ID:PH+U2rU4
高成×灰音イイヨイイヨー

これが終わったら需要ないかもだけど
エロくないほのぼのな保険医×みるこ投下してもいいかな
568名無しさん@ピンキー:2007/01/29(月) 16:07:02 ID:TCQrQQBE
逆響の続きマダー?
569名無しさん@ピンキー:2007/01/30(火) 12:12:12 ID:gM3nAiRu
超保守
570名無しさん@ピンキー:2007/01/30(火) 23:27:13 ID:wfdZbMND
少女漫画板のスレ見てたらツンデレ女真栗の凌辱モノが読みたくてたまらなくなった
頼む誰か書いてくれまいか

スレチだったら激しくスマソ
571名無しさん@ピンキー:2007/01/31(水) 16:05:44 ID:RH85bmzB
ジャンヌの同人誌なんか今更手に入らないよな・・・・・・ハア。
572名無しさん@ピンキー:2007/02/01(木) 00:26:12 ID:9P/i7+gL
降臨まち(・∀・)
573名無しさん@ピンキー:2007/02/01(木) 11:14:59 ID:0UeT+d2A
続きが気になるよー
574灰×高(2):2007/02/02(金) 02:06:49 ID:i+vPELBA

―ガチャ…バタン―――
生徒会室の重厚な扉が閉まる。
「灰音…鍵閉めてくれないか」
「は、はい!」
背を向けて鍵を閉める灰音。手を伸ばせば届く位置に彼女がいる。
いつまで近くにいられるか分からないなら、あきらめる方が楽だと思っていた。今はもう、違う。
「ここに来たってことは」
ふいに声をかけられ振り向いた彼女。その腕をつかみぐっとこちらに引き寄せ、見かけよりも華奢な体を抱いた。
「してもいいってことか?」
あっと言う間に灰音の頬が紅潮する。
「な…そんな、だ…だめです…」
明らかに動揺し目を逸らす。そこが愛らしいのだけど、あえて言う。
「目を逸らすな…」
575灰×高(3):2007/02/02(金) 02:17:54 ID:i+vPELBA

君が教えてくれたんだ。だから俺はもう、目を逸らさない。
「…高成様っ!だっ…誰か来たら大変ですし…」
「やっとこっち見てくれたな」
(そんな顔、反則です…)
赤くなった彼女の頬に手をふれる。熱い…。そして唇に口付けた。
「…やっ…たっ…っふ…っ」ちゅぱ…ちゅぱ…灰音の舌をおいかける。柔らかく温かな体温。深く、浅く追い求める程に彼女の呼吸も乱れていく。
「…んっ…っは…ぁっ…た、高成様…ずるいですっ」
「したいときにする。って言わなかったか?」
「…!!」
ふとした瞬間に見せる高成の笑顔に灰音はまたときめいてしまう。
「それは…」
さらに灰音の体がほてっていく。自分ではもうどうにもできないくらいに。  「好きだ、灰音。もう俺はは待てない」
576名無しさん@ピンキー:2007/02/08(木) 02:01:13 ID:BLec/Yz5
wktk(・∀・)
577名無しさん@ピンキー:2007/02/08(木) 03:27:17 ID:85z19E3N
ありなっちがジャンヌの番外編描くらしいですね。
自分はジャンヌファンなので楽しみ
内容は魚月の話の線が濃厚?みたいだけど
久しぶりに稚空まろんで読みたい
578名無しさん@ピンキー:2007/02/10(土) 15:25:33 ID:8UtVboEU
保守しないでー…(;_;)
読みたいー
579名無しさん@ピンキー:2007/02/11(日) 17:14:54 ID:fCE8DjOr
sage
580名無しさん@ピンキー:2007/02/12(月) 16:14:45 ID:8Cr0rRCP
あげ!!!
581名無しさん@ピンキー:2007/02/20(火) 18:43:11 ID:v5JNrnWR
582名無しさん@ピンキー:2007/02/22(木) 10:01:35 ID:KyEaTJLj
誰かタクト×満月を書いてくれないか
583名無しさん@ピンキー:2007/02/28(水) 14:32:24 ID:a8GiN8KU
高成×灰音の続きが気になる
584名無しさん@ピンキー:2007/02/28(水) 14:34:19 ID:a8GiN8KU
キョウコ×逆滝も気になる…
続きみたいな
585満月:2007/03/01(木) 23:10:35 ID:W8K4VKUM
まろんとちあきのを誰か書いてください
586名無しさん@ピンキー:2007/03/02(金) 13:34:33 ID:WrIp0R3q
ち×ま 読みたい
587灰×高(4):2007/03/06(火) 21:00:43 ID:ivItEKRI

「や、高成様っ………」
抵抗する灰音の手首を抑え、乳房をおおう布を取り払う。
そこには桃色に色付いた蕾。そっと口に含み、わざと音を立てる。
ペロ…チュッ…チュパ…チュ…
「…ッんっ……っ」
必死に声をおさえる姿がいじらしい。
「灰音、声きかせて?」
「…たっ…ぁっ……かなり…さ…まっあぁんっ」
「敏感なんだな」
フルフルと首を横に振りつつも、俺の一言一言に感じてる灰音。
「乳首、立ってる」
「そんなこと…」
いつも強気な彼女の弱気な声に俺の理性はさらに失われそうになる。
片方の手で彼女の乳房をもてあそびながら、空いたもう片方の手でスカートのファスナーをおろし、その邪魔な布を取り払う。
「…っ!!見ないで下さい……」
ブラジャーとおそろいの真っ白なレースをあしらったパンティーから細く白い足がのびている。
解放された両手で灰音は顔を隠す。
588灰×高(5):2007/03/06(火) 23:57:47 ID:ivItEKRI


「きれいだ…」
太ももをなで、彼女の秘部を布越しになぞる。そこには確かな湿り気があった。
「ぁっ…そこは…ダメですっ…」
もどかしくて一気にショーツを取り去ると、早熟な秘部が姿を見せた。
ゆっくりと筋を上下になぞる。
「ぁっダメ…ッはん……っん…ッあんっ」
熱く、潤んだ彼女のそこは、ピチャピチャと音を立てる。指を中に入れ、膨らみ始めた突起を激しく攻め立てる。
クニッ…ピチャ…ピチャ…フニッ…
「ぁっぁっあぁんっ…た…っっあああんっ」
逝ったらしい灰音は荒い呼吸でこちらを見つめる。
「ッハァッハァ…高成…様?」
「…灰音、愛してる…今は俺の…俺だけの灰音でいてくれるか?」
紅潮した頬は冷めないようで少し俯き口を開く。
「…はぃ……」
――愛しい灰音…今だけはあいつを忘れてくれるか?…俺はそっと自身を取り出した。


〈続く〉
遅&エロ少なくてすみません。精進します。
589名無しさん@ピンキー:2007/03/09(金) 13:22:20 ID:4pchRM7F
>>587
期待
590名無しさん@ピンキー:2007/03/10(土) 12:18:51 ID:7B4z4g85
続きキボン
591灰×高(6):2007/03/11(日) 11:45:01 ID:ax73Cn7L
「灰音…」
上気した頬。艶っぽい唇。すべてを捕まえておきたい。でも縛りたくない。
「…た……ふ…チュパ…ンんっ…」
…君の味を忘れないように…君が俺を忘れないように「いくな…」
ズプッ…
「…ぁぁあんっ!!」
ヌチャ…ズブッ…ピチャッ…ズブッ「あぁっ…ぁんっ…っはぁんっ!」
「っ…くっ…」
……いくな……灰音……
パンパン!パンパンパンパンッ!!
「たっぁ…っぁぁぁぁああああああんっ!!!!」

――キーンコーンカーンコーン……

「もぉ灰音どうしたの?さっきの時間体育だったのに…心配したんだから…どっか具合でも悪いの?」
「ありがとりーこちゃん…ちょっと疲れてるだけだから、大丈夫よ…」



―次の日―
「…でね…そしたら十夜くんったらね…」
「あっ!た…閑雅様!」
「ちょっとぉ、灰音〜っ!?」
「ごめ〜んちょっと生徒会室に忘れ物したみたい!」


〈END〉
592名無しさん@ピンキー:2007/03/11(日) 17:54:20 ID:NU4HkYWO
>>591
素晴らしい!!
次回作にも期待
593名無しさん@ピンキー:2007/03/17(土) 19:24:30 ID:lCQHj1ZB
期待揚げ☆
594満月:2007/03/21(水) 12:29:04 ID:rje9tF8N
続きまだ〜??
595名無しさん@ピンキー:2007/03/21(水) 16:30:24 ID:KHnGn+qp
さげ!!!!!!!!!
596名無しさん@ピンキー:2007/03/25(日) 01:54:45 ID:WQzWd8y7
定期上げ
597名無しさん@ピンキー:2007/03/27(火) 03:35:35 ID:7CvNWxhD
キョーコの続き見たい
598満月:2007/03/29(木) 01:11:25 ID:BwP4B247
なんでもいいから作品誰か書いて
599名無しさん@ピンキー:2007/03/29(木) 02:19:52 ID:htnlps73
>>598
随分偉そうな態度ですね。貴方何様ですか?だったら自分で書いたら?
600満月:2007/03/29(木) 04:49:08 ID:BwP4B247
のんのん 満月は15歳の看護学生ダヨ実は書こうと思ってんだよねぇ 近日発表!!
601満月:2007/03/29(木) 04:50:39 ID:BwP4B247
のんのん 満月は15歳の看護学生ダヨ実は書こうと思ってんだよねぇ 近日発表!!
602名無しさん@ピンキー:2007/03/29(木) 16:44:52 ID:htnlps73
>>601
二回も書き込みするな。
絵文字も使うな!!!
603満月:2007/03/29(木) 19:45:38 ID:BwP4B247
間違えたです〜なんで絵文字使っちゃだめなの??
604名無しさん@ピンキー:2007/03/30(金) 05:42:35 ID:OJykMFUI
>>603
二度書き。間違えは誰にだってあるからいいとして…。絵文字はマナー的に使っては駄目です。例えばパソコンから見る人は文字化けして見れないでしょう?掲示板は皆が見るところだから、皆が見れる、見やすく書き込みをするのがマナーだと思いませんか?
これからは絵文字を使って書き込みをしないと良いですね(^^)
605名無しさん@ピンキー:2007/03/30(金) 05:48:47 ID:OJykMFUI
>>603
付けたし。こんなくだらないことでageるのやめましょう。小説書いたならageてもいいけど。普段はsageましょう。
606名無しさん@ピンキー:2007/03/31(土) 03:37:09 ID:09gK6dab
満月=マン尻
607名無しさん@ピンキー:2007/04/01(日) 12:14:51 ID:1PcdCcl6
>>606 イケテルWW
608名無しさん@ピンキー:2007/04/04(水) 10:23:46 ID:e234exE+
初挑戦です!!

―保健室にて、灰音は寝ている。格好は頭のネクタイ、リボン、上着なしの素足。そこへ高成登場。高成は愛しく思った灰音の額にキス。
千:乙宮君はおやすみ中なのでお静かにお願いしますねー
―いいタイミングで千里が入ってくる。
高:(なんか前も邪魔されたよーな…)
千:まぁそんな格好されちゃあねぇ…わかりますけど
高:(う〜)
―しばらくして。
灰:ん…あ…あれ?
―高成が椅子に座ったまま寝てる。
灰:( 高成様!!どーしよー…とりあえず服着るか)
―高成が灰音の手をにぎっていて放さない。
灰:(きゃーどーしよー…)
高:ん…あ!!
灰:きゃあ!?
高:ごめん!!
―高成が灰音の手を放す。
灰:いえ…
―ベッドのカーテンの外に出る高成。靴下をはく灰音。
高:また知恵熱か?
灰:ま…まぁそんなとこです…(高成様に告白されて以来あんま寝れてないだけなんだけど)
高:ごめん…
灰:へ?
高:わかってるんだ。灰音を困らせているのは…
灰:…
―上着を着ようとする灰音は泣いている。
高:灰音っ…
―高成がカーテンを開ける。
灰:ぐす…高成様は優しすぎます…もう私どうしたらいいわからな…
―後ろから灰音を抱きしめる。
灰:やっ…離して…
高:今日はしない!!
灰:…
高:今日は何もしないから…
灰:…はい…


エロくないです×××ごめんなさい。。。しかも文章じゃなくて会話になっちゃってるし…漫画のコマを想像しながら作ったので。。。
609名無しさん@ピンキー:2007/04/05(木) 08:52:27 ID:NcxTFhFS
おつ!
高成可愛いです。
610名無しさん@ピンキー:2007/04/06(金) 00:35:52 ID:gI4TChsb
逆響の続きはもう無いのかな…
焦がれすぎて死にそう…(´;ω;`)ブワッ
611名無しさん@ピンキー:2007/04/06(金) 09:07:21 ID:EVgHI+A/
>>608
乙!!!寸止め高成いい!!!
続き&次回作期待
612名無しさん@ピンキー:2007/04/07(土) 05:21:55 ID:/pFGnDTp
久しぶりに>>427さんの作品を読み返したけどやっぱ素晴らしいー
本にして欲しい位です
613名無しさん@ピンキー:2007/04/07(土) 09:41:59 ID:NyxsyXEs
少し時間がかかるかも知れませんが、何か書いてみようと思ってますが
草芽×小牧って需要ないですか?うーん、何書こう。
614名無しさん@ピンキー:2007/04/07(土) 11:14:00 ID:Msn7bQTp
>>608投下した者ですッ

―生徒会室に行く灰音。すると高成の部屋が少し開いている。
灰:(高成様、またサボリなのかなぁ?)高成様ぁ?
―部屋の扉を開ける。
高:ん?
灰:また“生徒会室に忘れ物”ですか?
高:まぁな…
灰:皇帝だからってダメですよ、そればっかりしてたら
高:そういう灰音はなんでここにいるんだ?
灰:私は本物に忘れ物したんで…すぐ戻りますよ
―無言で灰音を見つめる高成。
灰:わ…私戻りますッ失礼しまし…
ぐいっ
灰:きゃっ
―灰音を机に座らせる。にっこりする高成。
灰:高成さ…
―キスをする高成。右手でリボンをとって手をシャツの中の肩にすべらせる。
灰:ん…ふっ…
―左手で上着を脱がせ、シャツのボタンをとり、灰音の肩を表わにする。
灰:も…もう、授業始まっちゃ…います…
高:いいよ
灰:(よ…よくな〜い…)
―灰音の首筋にキスをする。
灰:や…あっ…
―そこへまおらが入ってくる。
ま:こうて…
―灰音の首越しにまおらと高成の目が合う。灰音は入ってきたまおらに気付いていない。
ま:(え…えっちしてる…)
―しかしまおらにかまわず灰音のうなじにキスをする高成。
灰:や…やぁん
ま:続けんのかよッ
灰:ま…まおちゃんッ!?
高:むっ
ま:まったく〜昼間っからやることじゃないでしょ!!ささッ皇帝はともかく灰音ちゃんは授業出なきゃ!!
―高成を見る灰音。
灰:う…うん…(高成様…)
―部屋を出ていく灰音。
ま:皇帝のえっち
―赤くなる高成。
ま:ふぅ。そんな好きなんだ?灰音ちゃん
高:ああ
ま:…(こりゃマジだ)…まぁここは学校だし、ほどほどにしていてよ、皇帝。まおらみたいに誰に見られてるかわかんないんだからー

また寸止め系で〜す(笑)
“首越しに誰かと目が合う”っていうのは、ちょっと別のマンガから拝借したものです。前回よりはえろくなってきてますかねぇ?
615名無しさん@ピンキー:2007/04/07(土) 11:23:10 ID:Msn7bQTp
>>614ですが、
「皇帝のえっち」

「皇帝のえっち〜」
にしてください。。。(T_T)
PCの方ごめんなさ〜いm(_ _)m
616名無しさん@ピンキー:2007/04/07(土) 13:34:00 ID:Qpq8Pv8l
>>614またまた寸止め高成最高ー!!!
617名無しさん@ピンキー:2007/04/07(土) 16:49:33 ID:Qpq8Pv8l
>>613
小牧×草芽はさりげに人気あるかも。健全なカップルだし…でもエロはあわないかもf(^^;
618名無しさん@ピンキー:2007/04/07(土) 18:18:53 ID:E6fLoNu3
ある日の昼休みの出来事灰「高成様の馬鹿!!」
高「は?!灰音?!」
灰音はそのまま走って行った−。
高成は何が何だかわからなかった。
そこに潮が来た−。
潮「高成様の馬鹿・・・か」クスッ
高「(コイツ笑いやがったな)怒)」
潮「お前が悪いんだぞ」高「なんで俺なんだよ」潮「浮気した」
高「誰が?!」
潮「お前が」
高「えっ?!」
潮「灰音を泣かしたら許さないからな・・・。」
そう言って潮は消えた。高「俺が浮気した?とりあえず灰音を探さないと−」
教室・生徒会室・食堂−裏庭に行くと木に灰音がもたれかかってた。
高「灰音?」
灰「・・・」
近付きもう一度。
高「灰音?」
灰「・・・」
高「なんで俺馬鹿って言われたかわからないんだ・・・灰音話てくれよ・・・」
すると−。
灰「高成様は大人っぽい人が好みなんですね!!」
まだ灰音は怒っていた。高「えっ?!」
灰「もういいです!!」
高「灰音??ヤキモチ妬いてるのか?」
灰「・・・っつ?!//」
高「可愛いなぁ・・・」
灰「高成様なんてもう知らない!!//」
高「灰音!!」
逃げようとした灰音の手を掴む。
灰「離してくださいっ!!///」
高「無理だな」
灰「離して!」
高「離したら何処かに行くつもりだろ??」
灰「うぅっ///」図星。
高「灰音・・・ごめん・・・不安にさせてっ・・・」
高成は自分に腹が絶った
灰「もういいです」
灰音は高成の手を掴みひねった−。
高「いっ・・・イテッ!!」
灰「ごめんなさい!!」
そして走り去った−。
高「はっ・・・灰音っ!!」
まおらが校舎のほうカラ出て来た。
ま「灰音ちゃんと喧嘩??クスッ」
高「うるさいっ!!」
ま「早く仲直りしないと僕が貰うよ??」
高「灰音は俺の物だ」
ま「ふ〜ん♪」

−つづく−
619:2007/04/07(土) 18:27:05 ID:E6fLoNu3
上は自分が書きました!初心者なんで下手くそかもしれませんが(-_-;)
つづきは暇をみつけて書いていこうと思います。
次は高成が暴走します(笑)エロチックになるかも。
620名無しさん@ピンキー:2007/04/07(土) 18:48:34 ID:Qpq8Pv8l
>>618続き期待
高成 大暴走させてくださいWいつでも正座して待ってますんで
621613:2007/04/07(土) 18:52:39 ID:tK3NfGIL
>>617
そうなのか。残念。
出直してくるよノシ
622名無しさん@ピンキー:2007/04/07(土) 19:01:13 ID:jQ03YgRa
>>621いやいや、そんなことないと思うよ
気にせず、じゃんじゃん書いて下さい
623名無しさん@ピンキー:2007/04/07(土) 19:17:22 ID:tK3NfGIL
>>622
ありがd。
近いうちに投下します。
624617:2007/04/07(土) 19:50:13 ID:Qpq8Pv8l
>>623カップリングは人の好みだから気にせず書いちゃってください
私は小牧×草芽好きですよ
625:2007/04/08(日) 02:10:55 ID:KpFsAIo6
灰音は守衛の所にいた。守「そうですか・・・」
灰「もう嫌だ・・・こんな自分。自分勝手すぎるよ・・・高成様の偽プラチナなのにヤキモチ勝手に妬いて・・・高成様を悲しませて・・・私」
灰音は守衛に相談していた−。
守衛は灰音の話を聞き終わり優しく頭を撫でた。守「女の人は誰でも自分勝手なもんですよ?」ニコッ灰「守衛さん・・・」
守「またいつでも相談役になりますよ」
灰「ありがとうございます!//」照れながら言ったすると−。
フッと灰音の所だけ暗くなった。
灰「?!」振り向くとそこには少し怒っている高成がいた−。
高「何を喋ってたんだい??」笑っているが少し怖かった。
灰「・・・」
守「世間話ですよ」
高「世間話?どんな?」灰「たっ・・高成様にわ・・関係ない・・です//」高成はその言葉に苛立った−。
灰音の腕を無理矢理引っ張って生徒会室に向かった−。
灰「ちょっと!?高成様?!」
バンッ
ドサッそしてバタンッ
灰音は床に倒された−。灰「い・・痛い・・」
高「お前言ってる事とやっている事が違うぞ?」高成は不機嫌に言った。灰「??」
高「守衛と仲良く何を話してたんだ?」
灰「///」
じっと高成は灰音を見つめる−。
灰「関係ないですっ///」その言葉で高成はキレた。そして高成の中でもう一つ何かがキレた。
高「お仕置きが必要だな」
そう言うと高成は上着を脱いだ−。

−つづく−
626名無しさん@ピンキー:2007/04/08(日) 09:31:45 ID:ZaHjR9fO
613です。
結局高成×灰音に落ち着きましたorz
草芽×小牧はまた今度にでも書けたらいいです。
初めての投下で緊張してますが、よろしければドゾー。
6271:2007/04/08(日) 09:32:46 ID:ZaHjR9fO

自分が他の人とは違う種類の人間だと気付いたのは
遠い昔、自分がまだ幼いころのことだった。

仲良く分け隔てなく育てられた記憶はほどんどない。
気付いたら大人たちは、病弱な自分の弟の周囲ばかりに集まり
自分という存在には目もくれず、彼のご機嫌を取っていた。
そして両親も、病弱な彼をいつもいつも心配して、
少しでも具合が悪くなるとと、めったなことでは休まない仕事を
二人とも放り出して、ベットの上で苦しんでいる弟の手を握っていた。

勝手に外に出ることは禁じられ、
それでも礼儀作法は厳しく躾けられる毎日。
それでも、オレは一人でそれに耐えた。
弟の分も頑張ろうと懸命に自分を励ましながら、
頑張れば自分の小さな願いは、叶うはずだと信じていた。

ある日、高熱が出た。
おぼつかない足取りで、ふらふらになりながら
その事実を執事に伝えると、すぐにお医者様を呼ぶので
部屋でお待ち下さい、と言われた。
東宮家で働くメイド達が、氷枕や冷たいタオルを用意し、
体温計で熱を測ったところ、39度近くあった。

大きな病気を今までしたことのなかった自分は
その事実に酷く心細くなった。
吐く息は浅く、呼吸することすら苦しくて、
鳥肌がたつくらい寒くて、熱くて、涙が出そうになった。
ようやく辿りついた医者の判断は、単なる風邪。
疲れていたためか、症状が悪化したのだろう、と言い
薬を処方するので安静にしておくよう、と執事に告げた。

部屋の中に一人取り残され、ドアの向こうの気配だけに集中しながら
目を閉じて、ずっと両親達が来るのを待っていた。
大丈夫?と耳元で伝えて、優しく手を握り締めてくれる、と
苦しくて苦しくてたまらないのに、何処か嬉しかった。

けれど、その風邪が完全に治るまでの間、
彼らがその大きな重いドアを開けることは決して無かった。

理解したのは、その時だった。
自分は親に愛されておらず、その寵愛は全て弟が受けているという事実。
どんなに自分が努力したところで、結局は誰も振り向いてはくれないという絶望。

胸が酷く痛かった。それこそ、自分はまだ病気なのではないかと思う位。
事実、なんともいえない切ない感情が胸にこみあげ、
目頭が熱くなる。何かを叫びたかった。けれど何を叫べばいいか分からなかった。
それでも、ただ泣くことだけは堪えた。
泣いてしまったら、全てが終わりになってしまうような気がしたから。

自分には何も無かった。
子供ならば当たり前のように両親から与えられる愛情も、
病気になったときに優しげに握り締めてくれる手も。
あったのは、忌々しい東宮という家名と、自分の名前と、もう一つ。


あともう一つは、なんだっけ。

6282:2007/04/08(日) 09:36:19 ID:ZaHjR9fO

歌が聞こえた。
鉛のように重い瞼を閉じたままで、
その音が何処から聞こえてくるかを静かに探った。
高く高く生い茂った木の太い幹、荒いごつごつをした感触を背後に感じながら、
意識はまだ、半分眠ったままだった。

また、歌が聞こえた。

最初の時には美しく、それでいて柔らかなメロディーと辿っていたにも関わらず、
しばらくすると、僅かながらに音程がはずれ、
曲の終わりが近い頃には、歌とは思えないほどの音に変化していた。
終わった後には必ず、あれ、おかしいな、と言う焦るゆうな声が聞こえた。
いつも自分の隣で微笑みながら話しかけてくれる、彼女の声だと気づくのに
時間はかからなかった。

ゆっくりと目を見開く。
自分が目覚めたことを喜ぶように、白い花々や草の芽がざざざと揺れた。
それに少しだけ笑いながら立ち上がり、ぱんぱん、と手で木のくずを払いながら、
彼女に気付かれないよう、声を潜めながらその背後に近づいた。

楽譜を持ちながら、また彼女は歌い始めた。
先程とは違って、今度は音程が上手くとれたようだ。
彼女の声に従って、静謐な空気が振動する。
数分間のソロコンサートを終えたとき、彼女に自分の存在を気付かせるように
ぱちぱちと手を合わせ鳴らした。彼女がはっと振り向いた。

「…た、…た、高成様っ」

自分の存在にようやく気付いた時、灰音は楽譜で自分の顔を隠してしまった。
何故そんなことをするか分からずに黙って見つめていると、
顔の上半分だけをオレに見せて、聞いていましたか?と尋ねた。

「今のは綺麗だったぞ。」
「今のは、ということは…まさか最初からお聞きになっていたのですか…?」
「ああ、まあな。」

答えると、彼女は再び顔を隠してしまった。
それでも、隠すことの出来なかった耳の部分や首元が紅く染まっていたことで
灰音はただ他人に自分の歌を聞かれて
照れているだけなのだと気付き、笑みが零れた。
6293:2007/04/08(日) 09:38:18 ID:ZaHjR9fO

「音楽で、歌のテストが近いんです…。
 本当なら、こんなところで唄うべきじゃない、って分かっていたのですが…。
 その、家は防音対策をしてないし、音楽室は合唱部の方々が使っているし。」
「俺は別に構わないぞ。こんなところに、今の時間は生徒も来ることはないしな。」
「でも、高成様は眠っていたんですよね?」

そう尋ねられ、思わず苦笑いをすると、
すみません、と言いながら彼女はふかぶかと頭を下げた。

「この場所は俺の私物じゃない。だから謝る必要はないよ。」
「…でも。」
「謝るのは俺の方か。歌の練習を中断させて悪かったな。」

謝罪の言葉を口にすると、め、めっそうもございません、と言いながら
灰音は慌てたように顔をあげ、両手を横に振った。
ようやく彼女の顔が見れたことに、ほっと安堵する。

「続けてくれ。」
「…え?」
「歌の練習を続けてくれ、と言っているんだ。」
「…けど…、高成様の邪魔に…。」
「ならない。灰音が唄っているところをもう一度見たい。」

素直に自分の気持ちを伝えると、彼女は一瞬だけ目を見開き
驚いたかと思ったら、またすぐに笑った。
彼女から少しだけ距離をとり、草のクッションに腰を降ろす。
ゆっくりと灰音が深呼吸をする。
彼女の周囲の空気が、その一瞬だけ停止したように思えた。
6304:2007/04/08(日) 09:39:32 ID:ZaHjR9fO
ずっと昔に、子供じみた物語を書いたことがある。
家の者に勧められて、半ば無理やり作ったものだ。
いくら気持ちをこめたところで、いくら立派な出来であれ、
その手柄は全て閑雅のものになる。それが腹立たしかった。
けれども、その頃になると、どうやっていけば自分が生き残れるか、
うまく世を渡っていけるかという知恵がついていた。
ここで断るのは得策ではないと判断した俺は、
嫌々ながらも、物語を作った。

初めは何を書いていいのか分からず、頭を抱えて悶々としていたが
出来るのなら自分だけが書けるものにしようと思った。
弟には書けない、自分だけが書けるもの。
つまりは、自分の分身を。

その結果できた文章は、自分の満足のいくものだった。
コンクールでは最高の賞を取れたし、
それが弟の称号であったとしても不思議と嬉しかった。
認められたのは閑雅ではなく、この自分だと思ったから。

けれどそんな考えは、その後粉々に打ち砕かれた。

誰も、気付かないのだ。

この物語には、ありのままの自分の姿が書いてあるのに。
東宮当主としての、閑雅しか見ていない。
閑雅を賞賛することだけを目的に、本を読み、
当たり障りの無いことを口にする。
その本に、どんな想いを込めて、
どんな気持ちで自分がそれを書いたのか、誰も気付かない。
誰も、知ろうともしてくれない。
そのことに目の前がまた真っ暗になった。

俺はは気付いて欲しかったのだ。
自分が、ここに存在しているということ。
何かを求めて、必死にそのために生きているということ。
その何かが分からずに苦しんでいること。
ありのままを書いた。なのに誰も気付いてくれはしない。
それほどまでに、自分の想いを人に伝えるのが難しいのか、と。
いつか本当の自分を分かってくれる人が現れるのではないかという薄い期待は
現実という嵐のような風に吹き飛ばされてしまったのだ。
6315:2007/04/08(日) 09:41:09 ID:ZaHjR9fO

耳の奥に、優しげな澄んだ声が届く。

彼女の声により過去へと物思いにふけり、
そしてまたそれによって、今へと意識が戻った。
照れながら終わりました、と言う彼女に手招きをすると
少しだけ早く歩いて座り込み、どうでしたか?と俺に尋ねた。
大きな瞳で不安そうに尋ねる灰音に、見事だと伝えた。

「お世辞はいらないですよ?」
「人の好意を素直に受け取った方がいいぞ。」
「本当に、そう思ってるんですね。」
「ああ、そうだ。」


「…よかった。」


目を細めながら嬉しげに笑う灰音の表情を見て、胸の鼓動が早くなった。
長い髪がゆらりと揺れて、どこからか射し込んだ陽光がきらきらと輝く。
蒸気した頬、赤く濡れた唇。決め細やかな白い肌。
それにどうしても触れたくて。

触れたくて。

気付いた時には、彼女の体を草むらに押し倒して、
強引にその唇を奪っていた。

「…ふ…っ…あ?たか…んっ」

突然のことに驚いて、慌てて抵抗し始める灰音の体を押さえつけて、
自分の唇を彼女のそれに重ねていた。
最初は啄ばむように、そしてそれだけでは飽き足らずに、
閉じた唇を舌でつついて、強引にねじ開けた後に
唾液と一緒にぬるりと舌を入れた。

奥に逃げ込んだ彼女のそれを探りあて、絡めとりながら、
焦らし、最後にきつく吸い付く。
呼吸さえも与えぬそれに、彼女は苦しそうに自分の胸元を掴む。
それでも止められなくて、灰音に触れたくて
一時唇を離してはまた、同じ口付けを繰り返す。

「…は、あ…っ」
「…灰音」
「あっ…高成さまっ…な、何して…」

彼女のしていた自分のネクタイを取上げ、唯一開いた胸元から
自分の手を差し込む。盛り上がった隆起に触れると、灰音の体がぴくんと動いた。
6326:2007/04/08(日) 09:42:55 ID:ZaHjR9fO

「…だ…だめです…っ、あ、触らないで…」

耐え切れず、上半身の服を両手で開く。
ぶち、と布の切れる鈍い音が聞こえたが、そんなこと今は気にもならない。
白い肌の上に同じような純白の下着。隠れている部分を剥ぎ取ろうとすると
灰音が思い出したかのように暴れ始めた。

「あ、…いや、いやです…。こんなところで…」
「誰も来ない。」
「そういうことじゃなくて。」

彼女の言葉を無視しながら、行為を続けようとすると
手足をじたばたと動かしながら俺に抗う。
最初はそれに黙っていたが、いい加減に怒りが込み上げてきて
灰音の両手を、見つけた小さな木の根元に、ネクタイで縛りつけた。

「や…たかなり…これ、はずして…。」
「駄目だ。」

涙ながらの懇願をあっさりと拒絶すると、彼女の瞳が一瞬だけ暗くなった。
剥ぎ取った彼女の上着を遠くに投げ、辛うじてその機能を成している
白の衣を、ゆっくりと上へとずらしていく。
淡いピンクの先端が目の前に現れ、ゆっくりとそれにしゃぶりついていく。

「…ん…、…あ、だめっ…そんなことしたら…」

一方の手では白く膨らんだ乳房を円を描くように揉みながら
舌で固くなった果実を弾くと、その度に灰音は体を震わせた。
どこまでも続く緑の絨毯の上、彼女の白さが目に眩しかった。

振動を与えながら先端を少しだけ噛むと、灰音が首をふるふると振った。
自由にならない手がもどかしくゆれ、顔にはりついた髪が美しかった。
首筋に唇を落とし、鎖骨の部分に強く吸い付く。
紅くなったことを確認して、体を起こすとじれったそうに動かす
彼女の下半身に気がついた。

「…あ…や…あんっ…」
「ここも、触って欲しいのか?」
「ちが、違いますっ…!」
「でももう、こんなになってるぞ…」

紅いスカートを着せたまま両足を地面に大きく開く。
上と同じ色の下着が、唯一彼女の秘部を隠す役割を果たしているが、
その布についた、一筋の線。
その線にそって、人差し指で彼女の中をなぞる。
少しだけ固くなったその部分をきゅ、と摘むと、
灰音はまた頬を染めながら、嬌声を上げた。

「…あ、…ああ…ん…あ、たかなりさま…」
「どうした?」
「…ん…もっと、もっとつよくして…。」

両手を握ったまま、殆ど裸に近い灰音が懇願を繰り返す。
それに応える様に、俺は灰音からスカート意外すべての服を奪いさり、
彼女の足の間に自分の顔を埋めた。
6337:2007/04/08(日) 09:44:13 ID:ZaHjR9fO

既にぐちゅぐちゅに濡れたその部分に、指を押し当て
静かに彼女の中に挿れていく。
初めのうちは中にはいった異物を拒絶していたものの、
奥へ奥へと突き進んでいくにつれ、それは弱弱しいものになっていく。

「…ん…あっ…」
「もっと欲しいか?」
「…え…、あ、やああっ…」

一旦中に入っていた指を抜き出して、その数を増やし、
勢いよく突き入れていく。
突然のことだったせいか、灰音は泣きそうな声を上げていたが、
ずくずくと突き上げると、次第に甘い吐息へと変化していく。

「…ふ…あ…っ…」
「…灰音…。」

指を差し入れしたまま、陶器のように滑らかなあらわになった肌の感触を
空いていたほうの手で楽しむ。時に、もう一度膨らみへと指を這わせて
小刻みに動かすと、それと同じように彼女の体が震えた。
すでにとろとろと透明な液が流れ出すその場所を、執拗に撫で回し、
彼女の半開きになった唇に、もう一度自分の唇を押し付けた。
どちらのものとは分からない唾液が、彼女の頬を濡らしていた。

紅くなった頬に唇を何度も落とし、耳元で彼女の名前を呼ぶ。
彼女のゆらゆらと動く白い足に、兆しはじめた自身が触れ、
その昂ぶりが増していった。

着ていた制服を脱ぎ捨て、そのままに彼女の上へと覆いかぶさる。
目に涙をいっぱいに為ながら、灰音は何度も高成様、と名前を呼んだ。
両足を自分の肩に掲げ、ひたりとその部分に自身を押し当てる。

「灰音…、挿れるぞ…。」
「あっ…ん、あ、ああっ」

淡い絨毯の波を掻き分けて、ぐい、と彼女の中へと侵入を果たす。
十分に濡れほぐされたその場所は、先端部分さえ通り過ぎれば
あとはすんなりと受け入れた。ひたり、と汗が落ちる。
多分、痛くはないはずだけれど、それでも手を縛った体制では辛いのか
苦しそうに、体を捩っていた。
しばらくは彼女の生暖かい粘膜を感じながら、灰音が落ち着くのを待つ。
次第に苦しそうだった息が、鼻にかかったような声に変化したのに気付いて、
その瞬間注挿を始めた。
6348:2007/04/08(日) 09:45:22 ID:ZaHjR9fO

「あ…は…っ…やあっ…たか、そんなのだめ…っ」
「…は…いね…、いいのか?」
「そんなの…んっ…、あ、ああっ…んあっ…」

肉と肉が叩き合う音が耳に響く。
動くたびに揺れる胸のふくらみを手で揺らしながら、
ずくずくと彼女の最奥を突く。その度に彼女は甲高い声を洩らす。

「…あ、…たかなりさま…っ」
「…灰音っ…」

ぴったりと体を密着させ、更に激しく彼女の体を求める。
腰を動かしながら、目を瞑ってその快感を耐える彼女に、
わざと自分たちが繋がっている部分を見せ付けて、
その瞬間にきゅっと締まった灰音の内部に、堪えきれずまた強く振動させる。

「…あ、…や…うで…はずして…」

泣きながら懇願する彼女の言葉に従うように、
すんなりと俺は拘束していたネクタイを外した。
それにホッとしたように彼女は薄く笑って、俺の背中に腕を回した。
二人で絶頂を向かえたのは、その後すぐだった。

最初に本の中の「自分」に気付いてくれたのは、灰音だった。
優しくて、それでいて切ない俺が書いた絵本を、大好きだと彼女は言った。
只一人、自分がここに存在するという証を与えてくれたのは彼女。
弟の代わりではなく、自分という確かな存在が灰音の側にいたい、と訴えていた。

高成様、と呼ぶその声も、照れながら微笑むその姿も。
「灰音」というその存在自体を、俺は心から愛していた。
6359:2007/04/08(日) 09:46:01 ID:ZaHjR9fO

はっと目を覚ますと、驚くほど灰音の顔がすぐ近くにあった。
心配そうに覗き込む姿に少しだけ笑って、地面に投げ出された体を抱き寄せた。
彼女は目を見開いて、それでも嬉しげに笑って、自分の名前を呼びながら、
俺の頬に両手をあて、ゆっくりと羽のように軽いキスをする。

彼女の手首に食い込んだ、紅い衣擦れの跡が痛々しく広がっていた。
その元凶は自分の行為だとすぐに思い当たり、
彼女にそれを謝罪した。灰音はそんな俺に首を振った。

「でも、出来ればこっちの方が私は嬉しいです。」

そういいながら、灰音は俺の手に自分の指を絡め、強く強く握った。
横たえた自分の体を気遣いながら、それでも、ここにいるよと伝える為に。
子供の頃、あれだけ欲しかった優しくて暖かなぬくもりを、
灰音は自分に、こんなにも簡単に与えてくれた。
そのことが嬉しくて、嬉しくて。思わず泣きそうになってしまって。
それを堪えて無理に笑った自分の顔は、彼女の目にはどんなふうに映っているだろうか。

忘れられない魔女の歌。

忘れてほしくなかったのは、今自分がここにいるということ。
必死で誰かに愛されたくて、誰かを愛したくて、
それでも何もいえない自分に気付いて欲しかった。解放して欲しかった。
押さえ込んだのは、東宮という家ばかりではなく。
只一つ自由になったはずの心を、自分自身で殺していたのだ。
いつどんなことがあったとしても、その心は自由だったはずなのに。

そのことに彼女は気付かせてくれた。
無意識かもしれないけれど、俺にはそれで充分だった。
今はこうして、俺は彼女を愛しているし、彼女に愛されたいと強く願っている。
その希望は、叶いつつある。
自由になった心は、もうきっと自分ですら止めることができない。

腕の中にいる彼女が、くすくすと笑う。
子供みたい、と言いながら優しげに、温かく笑って。
しばらくしたら、もう一度彼女に歌を唄ってもらおう、と心の中で俺は決意する。
優しい風に沿いながら放つ彼女の声を、何より誰より自分が忘れないように。
大丈夫、俺はここにいる。ほら、その証拠に、
楽しげに唄う彼女のすぐ横で、自分も同じ歌をきっと口ずさんでいるはずだから。
636名無しさん@ピンキー:2007/04/08(日) 17:45:13 ID:oiJCXgGQ
乙です!!
高成の想いが切ない〜
ステキです♪
637名無しさん@ピンキー:2007/04/08(日) 17:51:05 ID:jUzlgEtm
>>635
高成の存在を知って欲しかったってあたりが切なくてよかった!!!初投下ですか!?凄い文才を持ってますね(^^)羨ましいです
638名無しさん@ピンキー:2007/04/08(日) 17:57:31 ID:kmijLO1i
GJです!
またこんな素敵な物語を書いて下さい!
639名無しさん@ピンキー:2007/04/08(日) 23:06:20 ID:jUzlgEtm
>>625素晴らしいです。続き早く見たいです。
640名無しさん@ピンキー:2007/04/09(月) 11:12:39 ID:HPwpvAB8
寸止め高成(笑)を書いていた者です。
今度は寸止めでは終わりません…もうちょっとで完成する予定です!!
641@:2007/04/09(月) 13:41:37 ID:HPwpvAB8
>>604です

もう君なしではいられなかった。
長い髪、切なげな笑顔、細い肩、まっすぐな言葉…ほしくて、ほしくて、たまらない…
だけど、そんな自分が怖かった。
そんな自分を灰音に近づけたら、灰音が壊れてしまうのではないか、と。


今日もいつものように、授業をさぼった。思えば、灰音に気持ちを伝えてから、さぼることが多くなった気がする…灰音は…
「高成様ぁー!!」
遠くから灰音が呼んだ。
「あっあの…“生徒会室”ですかっ?」
「ああ」
「私も一緒してもいいですか?」
「だめだ」
それでなくてもギリギリなのに、二人きりになったら何をするかわからない。
「い…言いたいことがあるんです…」
灰音は頬を赤らめながら、自分の顔を見上げた。もう限界だ。
「勝手にしろ」
「は…はいっ!!」

生徒会室の私室に入った。ここは自分以外はあまり入ってはこれない。パタンという扉の音がすると、しばらく沈黙が続いた。灰音の言いたいこととはなんだろうか。「灰音」と呼ぼうとした瞬間、
「灰音は閑雅様のものです…」
その名前を聞いて、胸がずきっとした。もう灰音の口からは聞きたくない名前だった。
「けど…高成様が忘れられないんです…」
一瞬、自分の耳を疑った。
「私の心の中には、閑雅様がいました。けど…いつもそばにいてくださったのは高成様です。」
「灰音…」
「高成様を消すことなんてできないんですっ…」
灰音はいつのまにか目に涙を浮かべていた。そんな灰音を抱きしめずにはいられなかった。
「高成さ…」
「わかった…灰音、わかったよ…ありがとう」
さらにあふれ出す灰音の涙を止めるように強く口付けた。
「ふ…」
何度も唇を重ねながら、灰音の上着を脱がせ、ベッドに押し倒した。

灰音…愛してる…
642A:2007/04/09(月) 13:43:58 ID:HPwpvAB8
すいません>>640です。。。

もう灰音しか見えなかった。灰音も自分に身をゆだねているようだった。
灰音のリボンを取り、胸元が見えるところまでボタンをゆっくりはずした。そこから手を差し込んだ。
ふと、このまま灰音を壊してしまうのではないかという恐怖が自分を襲った。
差し込んだ手を戻し、灰音から離れた。
「…高成様ぁ?」
灰音は不思議に思ったのか、上体を起こした。
「怖いんだ…」
「え?」
「…灰音を壊してしまいそうで…」
すると、灰音は自分に身をよせて言った。
「私…高成様だったら…すべて受け入れます…大丈夫です」
「灰音…」
そんなことを言ってくれる灰音が愛しくて愛しくてたまらなくなった。
自分が上に着ていたものを脱ぎ去り、また灰音に覆いかぶさった。
643B:2007/04/09(月) 13:44:55 ID:HPwpvAB8
灰音を確かめるように、口付けながらシャツの上から胸のふくらみを触る。
「…ん…ふ」
灰音の口から吐息がもれる。シャツのボタンをすべてはずし、首筋に口付ける。
「…あっ…」
灰音が上に着ていたものをすべて取り去る。少し赤みをおびた白い肌が現れる。胸のふくらみに直に触れ、その突起をつまむ。すると、灰音は背中をそらす。首筋にはわせていた唇をその突起に移動させる。
「…ああっん…」
灰音の息もあがっていく。胸に唇をはわせながら、スカートの中に手を入れる。布越しでも熱く湿っていた。すっとひと撫ですると、灰音の体はぴくんと跳ねた。ひと撫でしてかたくなったものを触る。
「…あっ…あっ…はぁんっ」
そして、灰音の体を隠していたものをすべて取った。
「…た…高成様ぁ…」
潤んだ瞳で自分を見つめる。自分自身も熱くかたぶっているのがわかった。また灰音を強く口付けた。そして、灰音の熱く濡れた部分へ手をのばす。くちゅくちゅと音を立てた。
「…あぁんっ…」
灰音も自然と足を広げるが、刺激に耐えられず閉じてしまう。
「灰音…」
ふいに呼ばれた灰音は自分を見た。何か言いたそうにしていたが、襲ってくる刺激に反応するしかできなかったようだった。
644C:2007/04/09(月) 13:45:58 ID:HPwpvAB8
くちゅくちゅという音と灰音の吐く息が部屋中に響く。
「灰音…」
灰音が自分を見た瞬間、灰音の中に指を入れた。
「…い…やぁんっ…」
音と灰音の声が倍になる。指を抜き差しするたびに濡れていく。最後指を抜き、その指でひと撫でした。
「…んっはぁっ…」
また灰音の体がぴくんと跳ねた。今度は自分がはいていたものを脱ぐ。
「灰音…いいか…」
「…はぁ…はい…」
灰音に口付けて、自分自身を灰音に入れていく。
「…んっ…くっ…」
「…灰音…大丈夫か…」
「…あんっ…はい」
すべて入ったところで、灰音が言った。
「高成様…あっ…愛してます」
「俺も…だ…」
腰を動かし始めた自分はもう止めがきかなくなっていた。
「あっ…ああっ…あっ」
「愛してる…灰音…」
「あっ…あぁぁんっ!!…」
次の瞬間、灰音とともに自分も果てた。
645D:2007/04/09(月) 13:46:59 ID:HPwpvAB8
灰音とはまだつながったままだった。
「はぁはぁはぁ…」
息のあがっている灰音を優しく抱き起こした。灰音の肌が自分に触れる。
「…た…んっ…高成…様…はぁん…」
灰音の熱い息が自分にかかった瞬間、自分自身がまたたかぶり始めた。
「…んっ…」
灰音もそれを感じたらしい。
「灰音…もう一回」
まだ全部を言い終わらないうちに、こくんと灰音が頷いた。目の前にある灰音の首筋に優しく口付けると、灰音を思い切りつき上げた。
「あぁっ…あぁぁん!!」
好きだ…好きだ…好きだ…
さっきよりも強く、あふれ出す想いを灰音に流し込むように、強く強く抱いた。
646E:2007/04/09(月) 13:49:44 ID:HPwpvAB8
灰音にシーツをかけた。灰音は二度目に果てた瞬間、
「高…成…様…」
とつぶやいて、眠りについてしまった。ここまで疲れさせてしまってすまないという気持ちと、ここまで自分を許してくれた愛しい気持ちで、灰音の額の汗をぬぐって口付けた。

着替えて生徒会の仕事をしていると、しばらくして、私室の扉が開いた。
「高成様…」
「起きたか」
「はい…すいませんでした…ベッド占領しちゃって…」
「いや…」
まだ灰音はだるそうだった。
「灰音…ごめん…」
「へ?」
灰音をここまでにしてしまって…
すると、灰音はにっこりと微笑んで、自分に耳うちした。
「………」
そのあと、灰音は生徒会を飛び出していった。

ガタガタガタガタ
椅子から落ちた。顔が赤く、耳まで熱くなった。
「ははは…」

『私…幸せでした…』

灰音はそう言った。幸せだったのはこっちだ。
「灰音…」


まだ耳に君の声が残る。いつまでも響いていてほしいと願った、いつまでも…
647名無しさん@ピンキー:2007/04/09(月) 13:51:45 ID:HPwpvAB8
以上です!!

文章がまだまだですね。。。どーでしょうか?
648名無しさん@ピンキー:2007/04/11(水) 13:36:06 ID:afTtkejb
自分もなんか書いてみようかな…逆響って需要ある?
649名無しさん@ピンキー:2007/04/11(水) 17:27:04 ID:LjNVck6K
>>647
乙!!凄い表現力があるから読みやすかった。
>>648需要ありますよー

自分もなにか書いてみようかな…
650名無しさん@ピンキー:2007/04/11(水) 19:05:12 ID:H17wnl0D
書いてくれ−っ!!!真栗とまおらのやつトカ潮と千里のやつ等…。
楽しみにしているゾ!
651名無しさん@ピンキー:2007/04/11(水) 19:28:05 ID:afTtkejb
>>649どもです。じゃ、ちょっくら書いてきますね(`・ω・)
652名無しさん@ピンキー:2007/04/12(木) 17:25:27 ID:F3U3Cxft
>>651さんを待ちつつ…

―生徒会室にて、仕事をしている高成。そこへ灰音が入ってくる。
灰:手伝いましょうか?
高:いい
灰:眠そうですよ?
高:…
灰:(ダメだ、こりゃ)
―あきらめてソファに座る灰音。
灰:あの〜休んだらどうですか?
高:ギロッ
灰:(う…)
高:…ああ、ごめん…別に怒っていない
灰:あ…はい
―灰音の横に座る高成。
高:じゃあ休憩…
灰:!?
―突然、灰音にキスをする。そして、にっこりと笑う。
灰:高成様!!な…何するんですか!!
高:え…休憩…
灰:こんなの休憩じゃな…
―またキスをする高成。
灰:…ん…
―押し倒される灰音。
灰:(きゃー…ん?)
高:ぐー
―灰音が上体を起こすとひざの上で高成が眠ってしまった。
高:ちょ…高成様っ…
―高成の体をゆすっても起きない。
灰:(疲れてるんだなぁ…)
―灰音は高成の顔を見た。
灰:(さて…この状態からどーしよう…)
―すると、生徒会室の扉が開き、真栗が入ってくる。
真:なーにやってんじゃー、貴様!!
灰:しー!!
真:むぐっ…まさか、しーずんを無理矢理モノにしよーと…?
灰:ち…違うわよ!!(むしろ逆だわ)
真:じゃあ何したってんだよ!!
灰:だから、何もしてな〜い!!!!
むく
―高成が起きる。
真:しーずん…
灰:た…閑雅様…
高:ん…
―高成は吸い寄せられるように私室に入っていった。
真:あれって寝呆けてんのかな?
灰:かな?
真:かっわいい…
灰:はいはい
653名無しさん@ピンキー:2007/04/12(木) 17:26:32 ID:F3U3Cxft
―次の日。
灰:昨日はよく眠られましたか?
高:ああ
灰:あの…昨日のキ…キスは…
高:は?
灰:え?
高:昨日はあんまり記憶がない…
灰:ええ!?
高:なんか俺やったのか?
灰:え…あ…何も!!
高:ぷっ
灰:へ?
―高成は灰音を壁に追いやった。
高:昨日の続きしてもいいか?
灰:覚えてたんですねー!!
高:ああ
灰:や…やです!!
高:じゃあ奪うことになるな
灰:いやーちゃっかり二回目ぇ〜
高:ははっよく覚えてたな
灰:う…
―灰音から離れる高成。
灰:?何にもしないんですか?
高:何かしてほしいのか?
―赤くなる灰音。
灰:ち…違いますっ!!
高:はははっかわいいな、灰音は。
灰:…(そんなの笑顔で言われたら…高成様のこと…)
654名無しさん@ピンキー:2007/04/12(木) 17:30:51 ID:F3U3Cxft
以上、>>647投下した者でした。

最後、灰音が高成にゆれてる感じにしました。
655名無しさん@ピンキー:2007/04/12(木) 18:39:27 ID:IL3CJLVi
>>654
乙!!
656名無しさん@ピンキー:2007/04/13(金) 14:43:26 ID:6dl3GgEf
>>252
今更ながら同意。
ゆとり教育の延長かしらないが、最近文章力の無い人が目立つ。
657名無しさん@ピンキー:2007/04/13(金) 16:44:08 ID:X7E8HpDm
書いてくれるだけありがたいと思え
まあ確に最近文章が幼いけど…
658響×逆1:2007/04/13(金) 21:45:28 ID:r9xSqPMM
566です。よかったら感想など下さい。稚拙な文ですが…


30世紀の未来にもVALENTINE DAYという風習はまだ残っていた。そう、今日は2月14日。
「とうさま、はい。チョコレート!」
「おお!嬉しいぞよ」
「はい、氷月にも!」
「ありがたき幸せです」
「はい逆滝の!」
「ありがとうございます響古様………ん?」

―その晩―
婚約を交わした2人は同じッドで夜を明かす(氷月は別室)。
「…響古」
「な、なに?逆滝」
背中を向けたままの響古に言葉をかける。
「なんで俺のはチョコレートじゃないんですか」
「ぎくっ」
逆滝はチョコレートを食べると酔って制御不能になってしまうのだ。しかも本人には記憶がない。
「べ、別に深い意味はないわよ」
「深い意味がないならチョコレートを下さい」
「だめっ!」
「そこまでおっしゃるなら…分かりました。」
(ほっ…やっとあきらめ)「チョコラからもらったチョコを食べます!」
「だ、だめ〜っ!!!」
一途な逆滝は、たとえそれが猫型アンドロイドだろうが、響古以外の女の子ら(?)からのチョコは断っていたらしい。
「ぱくっ」
「あ、こら!だしなさい!だしなさいってば!」
「・・・」
659響×逆2:2007/04/13(金) 22:02:29 ID:r9xSqPMM
響古は逆滝の肩をつかみ激しく揺さ振る。
すると、突然その手を振りほどき彼女の体を押し倒したのだ。
「きゃっ!」
「そんなに俺に襲われたいんですか、姫様?」
「な、なに馬鹿なこと言ってんのよ!早くその手をどけなさい!」
「本当はずっとこうされたかったんでしょう?」
そう言うと響古のネグリジェの紐を解き、隠されたそこが露になった。
「やっ・・・だめ、やめてってば、逆滝!」
不敵な笑みをうかべた彼は、やはり正気ではないようだった。
―クニッ―
「ひあっん!」
「敏感なんですね、もう立ってる」
「そんなの…っあんっ」
言葉どおり、逆滝は響古の乳房と蕾を弄んでいる。舌でつつき、吸い上げ、ときには甘噛みして。
「もうやめっ…てぇっ…あぁっ」
まだ逆滝の酔いは覚めそうにない。

続く
660名無しさん@ピンキー:2007/04/14(土) 02:14:37 ID:hh2qHSYr
>>659
逆滝かわいい〜
次回に期待!!
661名無しさん@ピンキー:2007/04/14(土) 07:42:15 ID:qnV+kt35
すいません、>>648なんですが、今書いてるものが
>>658さんのものと微妙に話が似てしまいました…orz
まだ出来ていないんですが…投下してもいいんでしょうか…?

あと、>>658さん乙です。
変な話してごめんなさい。
662名無しさん@ピンキー:2007/04/14(土) 22:03:35 ID:vAZp4Y9Y
>>661
>658ではないが、書いたんならもったいないから投下していいのでは…?
663雪村 ひよこ:2007/04/14(土) 22:13:07 ID:9jYmbBCT
はじめまして、雪村 ひよこと申します。
エロ系は執筆した事はないんですけどエロ無しは何度も執筆しました。
今回は、少しエロ系に兆戦しようかと考えまして。
なので、落ちついてから 灰音×潮×高成を投下してもよろしいですか?
原稿も、もう少しで出来あがります。
それでは、お返事まっております。

664名無しさん@ピンキー:2007/04/14(土) 22:17:06 ID:ZVKKZPhB
>>663
ROMってろ
665名無しさん@ピンキー:2007/04/14(土) 23:39:26 ID:vAZp4Y9Y
>>663ここは自己紹介するとこじゃないよ。名前書くと叩かれるからやめな。
投下するのに承諾必要無し!それから下げろ
666灰音×潮×高成 (1):2007/04/15(日) 00:18:29 ID:NK1WbB+h
 灰音×潮×高成 -1-

 カナリアは、私の元から飛び立った。
決して、振りかえりもせず憎い奴の所へ過ぎ去ってしまった。
愛しい、カナリアよ。
私のところから、飛び立つならば私がこの手で壊してしまおう。

 
 いつも通り、空は晴れている。
いつも通り、生徒会室にカナリア……そう、灰音は居る。
そして、やはりいつも通り憎い奴……東宮閑雅も居る。
東宮閑雅、私から灰音を奪った人間。
私は、灰音を愛している。
だからこそ、奪い返す。

 「潮……。潮っ!!」

そんな事を考えていた私の頭に、カナリアの囀りが聞こえる。
どうやら、灰音が呼んでいるようだ。 

「何だ?灰音」

私は、考えていた事を頭から消し去り答える。
灰音は変らぬ調子で私に言う。

 「あのね、保健室に生徒会会議の書類忘れちゃって……」

灰音がそこまで言うと、少し困った表情をして小声で尋ねる。

 「一緒に、取りにいってくれないかな?」 

もちろん、私が誘いに断る事も無く灰音について行く事となった。




 灰音×潮×高成 被ったみたいでごめんなさい。
 ぇーと、前振り長くてごめんなさいね。
 まだ未熟で。
 時間が無いので、一旦切らせていただきます。
667名無しさん@ピンキー:2007/04/15(日) 02:39:33 ID:euQDvRkz
>665の話聞いてた?
668名無しさん@ピンキー:2007/04/15(日) 19:12:10 ID:Qj6t1emq
前から思ってたんだけど、
途中でいちいち自分の感想書かなくていいから。
669名無しさん@ピンキー:2007/04/15(日) 20:37:01 ID:T92nLlOy
>>668
同感
670名無しさん@ピンキー:2007/04/18(水) 01:51:51 ID:n2j24VZU
逆×響、高成×灰音とかの続き気になる
671名無しさん@ピンキー:2007/04/18(水) 09:52:26 ID:P7AeJHP1
このスレの人的にキャラ×オリジナルってどうなのかな?
672名無しさん@ピンキー:2007/04/18(水) 13:00:39 ID:n2j24VZU
>>671
いいと思うよー
673名無しさん@ピンキー:2007/04/19(木) 08:12:52 ID:8xluclyM
>>671自分も読みたい。
ただし、嫌な人もいると思うから事前に注意書きだけはちゃんとすればおk
674名無しさん@ピンキー:2007/04/20(金) 19:58:16 ID:nYf8Ns1u
>>672>>673
ありがd。じゃ、ある程度まとまったら投下させてもらうね。
ちなみに逆滝×メイドです。…あんまり期待はするなよ。
675響×逆3:2007/04/22(日) 20:28:45 ID:JbUn6LO0
「っはぁっ…っん…さか…たき?」
潤んだ瞳で逆滝を見上げる「どうかなさいましたか?」
「…なっ…」
「くすっ…触ってほしいんですか?姫?」
「…そんなわけ…っ…ないでしょ!」
「御正直じゃないなあ」
響古のショーツにはもうすでに明らかな染みができていた。
「邪魔なものは排除しないといけませんね」
「あっ…やあっ…」
響古の抵抗もむなしくあっさりとショーツを脱がされる。「ふうっ」
「…ふっ…んっ」
「こんなにヒクヒクさせて…響古様は淫乱ですね」
「さ…かたきっ!いい加減…お、怒るわよ!」
「…愛してる」
「…へ!?」
「俺はこんなに響古を愛してるのに…響古は王様や、憂姫様や、氷月や…この国全てを愛される」
「逆滝…」
「俺の姫様でいてほしいのに!」
「…ごめんね、でも…」
「でも俺は、そんな響古のナイトになりたかったから」
「…ありがとう」
響古は解放された両手をそっと逆滝の背中に回した。「私はみんなの王女だから…でもね…私は逆滝の前でだけ、普通の女の子でいれるの」
「響古…」
「続き、して?」
676名無しさん@ピンキー:2007/04/23(月) 17:30:30 ID:cKwnJTkc
│д゚)
677名無しさん@ピンキー:2007/04/23(月) 21:34:13 ID:cHcvF/tp
(゜д゜)≡(°Д°)
678名無しさん@ピンキー:2007/04/24(火) 09:33:58 ID:J1DzRnZM
( ゚д゚)

(゚д゚ )

( ゚д゚ )
679名無しさん@ピンキー:2007/04/26(木) 05:21:53 ID:FzYR1PKM
期待上げ。
680名無しさん@ピンキー:2007/04/26(木) 11:10:56 ID:s2+HYSc5
>>676->>679
おまえら遊ぶなwwwwwwwww

期待!
681名無しさん@ピンキー:2007/04/26(木) 12:19:08 ID:FzYR1PKM
>680
お前もな…
682名無し@募集中:2007/04/28(土) 23:37:35 ID:2mK5ap3H
(・∀・)(・∀・)(・∀・)(・∀・)(・∀・)(・∀・)(・∀・)(・∀・)(・∀・)(・∀・)(・∀<)(・∀・)(・∀・)(・∀・)(・∀・)(・∀・)(・∀・)(・∀・)(・∀・)(・∀・)(・∀・)(・∀・)(・∀・)(・∀・)(・∀・)(・∀・)(・∀・)
683名無しさん@ピンキー:2007/04/29(日) 23:58:40 ID:fcbpdQWZ
age
684名無しさん@ピンキー:2007/04/30(月) 07:40:30 ID:zpBnM0/m
アゲ!!!!
685名無しさん@ピンキー:2007/05/02(水) 07:45:44 ID:oe9SQBjB
定期上げV(・∀・)
686名無しさん@ピンキー:2007/05/03(木) 21:17:51 ID:u25JL8nm
上げ上げ上げ上げ上げ上げ
687名無しさん@ピンキー:2007/05/04(金) 18:18:31 ID:/NytZH94
最近age嵐が多いなぁ…
688名無しさん@ピンキー:2007/05/08(火) 17:29:36 ID:mh+nXhnl
もうANNの爆弾投下は無いのか。ちょいサミシス(・∀・)
正直、漏れは21歳以下でも作品が凄ければ特に何も言わない。
だって21歳以下なのにものすげぇ文章力あるやつとかいるじゃん。
689名無しさん@ピンキー:2007/05/08(火) 20:25:26 ID:SlQoDfn0
ANNは死んだだろ(^^)
690名無しさん@ピンキー:2007/05/08(火) 22:01:10 ID:jziTQu/B
千里×潮って需用ある?
有れば微妙かもしれんが書いてみようと思う…
691名無しさん@ピンキー:2007/05/08(火) 22:21:41 ID:2Qz60+rd
是非書いちゃってくれ(・∀・)
楽しみに松。
692名無しさん@ピンキー:2007/05/09(水) 00:09:37 ID:CtYmt3ah
楽しみo(^o^)o
693名無しさん@ピンキー:2007/05/09(水) 11:13:56 ID:UpW6HTQi
じゃあ書いてみよう。
時間はかかるけど楽しみにする程じゃないかも…;;
694名無しさん@ピンキー:2007/05/12(土) 14:22:34 ID:CMOt0GhS
楽しみage
695名無しさん@ピンキー:2007/05/12(土) 21:51:04 ID:2ONpArhX
ANN参上(・∀・)
696名無しさん@ピンキー:2007/05/13(日) 18:55:17 ID:RJA1G+IX
なるほどな
697名無しさん@ピンキー:2007/05/14(月) 21:17:34 ID:/665MbBG
>>696
何が?
698まぐりんぐ:2007/05/18(金) 18:33:48 ID:Cm+WurXe
天宮君は自分を許してあげられない
僕も…………
自分を許してあげることが、出来ないまま

 アルコール臭い保健室には、人なんて滅多に来ない。保健医が僕だからってのもあるんだけどね。
 それでも天宮君は来てくれる。真っ白いパリパリのシーツ、柔らかな枕。いつも最高の状態にしてある保健室に舞い降りた天使に、生まれて初めての恋心を抱くようになった。
 強いフリして、本当は抱きしめただけで壊れそうな自分を閉じこめたままの天宮君を、人は「紫陽花の君」と呼ぶ。
 



699まぐりんぐ:2007/05/23(水) 18:04:58 ID:Q8cECESj
紫陽花の君のカナリアは、保健室の回転式椅子に、浅く腰掛けていた
「相談って?」
千里はアルコール綿を作りながら、灰音に問いかけた。
「千里先生、潮が……最近学校に来てないんです」
《潮》という言葉で、思わず体がピクリと動く。
「知ってる。ここ3日ほど、天宮君、保健室に来てないから」
灰音の目から、一滴の涙がこぼれた。千里は慌てて灰音に向き直る
「潮が……笑わなくなったんです」
千里は潮が笑った顔を、一度も見たことがなかった。
「天宮君が笑わないのは、いつもじゃないか」
スッとハンカチを差し出した。灰音はそれをゆっくりと受け取った
「そう…なんですけど……。いつも《ありがとう》って言ったら、優しく微笑んで
くれるんです。私だけにだったけど……その私にも、もう笑ってくれないんです」
「そうか……」
感情が顔に表れないように、またアルコール綿に視線を戻した。
「潮……あんまし、閑雅様の事……好きくないみたいで……」
「天宮君は君の事を、本当に好きみたいだった。きみが香宮の家に連れて行かれた
次の日、天宮君の家に泊まっただろう。そのとき……彼女、泣いてた」
灰音の体がビクッとなり、目から大粒の涙がこぼれた。
「どうしよう……!それ……私のせいです…!!私……あのとき潮に、『灰音だけ
がいればいいなんて、いつか消えちゃう思いだ』って……言ったんです……!」
アルコール綿を持つピンセットが、震えだす。
「緑香さんは……思春期の女の子が、女の子に恋するのはよくあること……って、
言ってたけど、潮がそう言う気持ちで私を見てたって、知らなかったから……、
あんな酷いこと言っちゃったんですっ……!」

そうだ、天宮君が狂ったのは君のせいだよ、乙宮君。
君に対してだけでも、天使には笑っていて欲しかったのに

「私……自分を変える勇気がない、弱い人間なんですっ!昔から、昔から……!香
宮の家から出されるときも、父様にこれ以上嫌われたくなかったから、何も言えな
かった!そしたら……私、壊れたんです……。」
そうか、乙宮君。君は僕と同じなんだ。勇気って言葉を、知らないんだ
「髪染めて、家を抜け出して、途方もない夜を彷徨いました。私が変われば潮も戻
るかもしれない……けど、保証なんてどこにもない。閑雅様との関係さえ、壊れて
しまうかもしれないと思うと……動けないんですっ」
「僕が変わったとしたら……天宮君は変わるかい?」
灰音は涙を拭くハンカチの手を止めた。
「え……それは、そうかもしれませんけどっ………」
「君は何も心配しなくていいから、天宮君は僕に任せて」

そうか、僕が動けばいいんだ。
壊れるのは僕だけ。天使のためなら、何が壊れたっていい
見つけた、紫陽花の君の救い方。
700名無しさん@ピンキー:2007/05/24(木) 04:58:40 ID:kFoogG8U
神 降臨ネガウ
701名無しさん@ピンキー:2007/05/26(土) 17:45:59 ID:nJLh8lx0
神じゃないですけど投下します
実はついさっきまで途中書いてたらワード絶不調により全滅しました…
あんまり悲しかったので途中だけど投下します…
書きあがり次第続きますのでよろしくお願いします…

ちなみに本編で双子の誕生日の設定が出ていない(はず)なので
春(二年生にあがったくらい?)の時期になってます。時系列おかしいと思いますが流して下さい、すいません…orz
702名無しさん@ピンキー:2007/05/26(土) 19:34:34 ID:iA2/eUPw
>>701楽しみ
703まぐまぐ:2007/05/27(日) 08:11:50 ID:f/jWaoCV
真栗が女だったら、BLの件は問題ないんじゃないのかな?
704まぐまぐ:2007/05/27(日) 08:16:46 ID:f/jWaoCV
という訳で、真栗が女だった場合を想定して、まおまぐ投下しますb

ずっと一緒に居た。 それが当たり前だと思っていた。
だけど、それは段々切なさに代わっていって
何時の間にか一緒に居ることが苦痛に感じられるようになっていた。
最近真栗の様子が可笑しい事に、まおらは気がついていた。
話しかけても上の空。しかも最近では生徒会会議にもあまり参加せず
帰りは兄である征光と何処かへ出かけている様子である。
まおらが何処に行っているのか尋ねても、何時も誤魔化され
本当の事を教えてくれないのが現状だ・・・。
「怪しい・・・」

そんなある日の事だった。
何時ものように会議に参加せず早めに帰路を急ぐ真栗と征光の姿を見つけ、まおらは二人に駆け寄った。まおらの姿に気がついた真栗たちは、慌てるように階段まで走るが、まおらに追いつかれ捕まってしまった。
「捕まえた!!」
まおらは征光の腕を掴んだが、驚いた征光はまおらの腕を振り払った。その瞬間、バランスを崩したまおらは階段の一番上から身を投げてしまった。宙に浮かぶまおらに手を伸ばしたのは・・・

どすん

大きな音が辺りに響き渡り、征光の悲鳴が鳴り響く。
騒ぎを聞きつけた数名の生徒が倒れたまおらに駆け寄った。
痛みを感じない体に不信感を抱き、まおらはそっと瞳を開けた。
「・・・あれ・・・?」
まおらの下には、彼を守るように何かが横たわっていた。
ゆっくりそれを見つめるまおらの瞳には、それが誰なのかゆっくり認識されていった。真っ白な包帯が、真っ赤に染まり、地には血で出来た模様が出来上がっていた。太陽のような金色の髪は、血の色をさらに際立てていた。
「・・・ま・・・くり・・・?」
まおらを庇う様に横たわる真栗からは、返事は無く、血の気の引いた顔は真っ青に染まっていた。階段の最上階から駆け下りる征光は真栗の頭に自分のハンカチを抑えつけ、出血を止めようとしている。まおらは真栗の体を揺さぶろうとしたが、それを征光の腕が止めた。
705まぐまぐ:2007/05/27(日) 08:17:38 ID:f/jWaoCV
「頭を打っているんだぞ!体を動かすな!!」
普段からは考えられない征光の冷静な言葉に、まおらは狂ったように声を張り上げた。その痛みにも近い叫びは校内に木霊した。
***

「古傷が開いただけだね・・・」
保健室ではベッドに寝かされた真栗の診断をしていた千里が、診断を終え征光を話をしていた。真栗の頭には新しい包帯が巻かれ、顔色も先ほどよりも良くなっている様子であった。
「古傷・・・ですか?」
「ん、幼いころの古傷みたいなものが開いちゃっただけ。あとは脳震盪。ま、暫くして目を覚まさなかったら、救急車呼ぶから安心なさい、お兄ちゃん」
軽率な千里の言葉に対し、征光は一瞬だけ眉間に皺を寄せた。彼にとって、自分を失脚まで追い込んだ憎い男相手に、大切な弟を診断(助け)られたのは、少なからず悔しいものらしい。
その後詳しい説明が聞きたいと申し出る真栗の担任に呼ばれ、征光は渋々真栗の側から離れた。そんな征光の後姿を見つめ、千里は小さくため息をついた。
「・・・過保護だね〜、お兄ちゃんは」
ふと真栗の方を見れば、まだ目覚める気配はなく、何処と無く落ち着いた表情で安眠していた。襟元が血で汚れていることに気がつき、千里は親切心から真栗の上半身を脱がし、新しい服に着替えさせようとした。
「・・・ん?」
シャツまで脱がした時、真栗の体の異変に気がついた。胸元が包帯のようなサラシでぎゅうぎゅうに巻かれているのだ。これでは苦しかろうと、サラシを取ろうとした瞬間サラシから出てきた小さめだけど形の良い乳を見て、千里は我が目を疑った。
「・・・この子、確か男の子だよな・・・何でおっぱいがあるんだよ」
それは確かに女性のシンボルといえるものだった。
千里が硬直していると、用事を済ませた征光が保健室に帰ってきた。どうやら用事ついでに真栗の教室へ行き、荷物も一緒に取って来たらしい。
「まぐ、起きているか?」
ベッドの周りを囲むようなカーテンを開け、中に入ろうとした征光は、真栗の服を掴んでいる千里を見て硬直した。そして次の瞬間、千里に殴りかかろうとした。咄嗟の所で、それを交わした千里だったが、征光は気が上昇しているのか、千里に怒鳴り散った。
「貴様!人の妹に何をさらす!!」
「い、妹?!」

征光の言葉に千里は我が耳を疑った。
706名無しさん@ピンキー:2007/05/27(日) 17:24:14 ID:Fbv4oB/E
すいません。>>701です。昨日結局投下できませんでした…orz
>>704の方の続きがきになるところですが、今のうちに投下しちゃいます。すいません
707名無しさん@ピンキー:2007/05/27(日) 17:26:29 ID:Fbv4oB/E
「皇帝!お誕生日おめでとーございまぁす!!」

誕生日をこんな風に祝ってもらうのは、いつぶりだろうか。
俺が閉雅の影武者となった日から、「双子の兄」という存在は高成という名前もろとも消え去った。
誕生パーティはいつも閉雅のためだけに開かれ、以前は多くの人が名刺代わりのように持ってきては積み上げられたプレゼントも、なくなった。
十夜と千里だけが俺のためにケーキを用意したり、閉雅のパーティから豪勢な料理を取って来てくれたりした。
 それが当たり前になっていたから、少人数でやるパーティも嫌いじゃないが……

「しーずん!俺、俺のプレゼントは……俺の愛…っ」
「ちょっと真栗〜?何のつもり?皇帝は灰音ちゃん一筋なんだからねっ」
 「……誕生日、おめでとう」
 「さっケーキ食べましょう!電気消しますね」

 俺がケーキの上に立った17本のローソクを消すと、みんなが拍手してくれた。ちょっと照れくさいが、やっぱり嬉しいもんだな。何より……

「ケーキ切り分けますねっ閉雅様、いちごはお好きですか?」

 灰音がいる。
708名無しさん@ピンキー:2007/05/27(日) 17:27:27 ID:Fbv4oB/E
 誕生日会が終り、先に仕事を終えた真栗やまおら、潮たちが帰ると、私室にまで聞こえていた明るい声が聞こえなくなった。なんだか寂しいような、ほっとするような気がした。
 俺は元来あまり好意的な人間ではないし、育ちや環境がアレだったために随分ひねくれたと自覚している。だから……

 ドアをノックする音がした。十夜だろうか。
 「入れ」
 「失礼します」

入ってきたのは意外にも灰音だった。帰ったとばかり思っていたのに…
 「まだいたのか?」
 「はい、後片付けとかしてて、それに高成様がまだお仕事なさってるのに……私もここでちょっと資料整理手伝ってもいいですか?」
 「いや、そんなの明日でいいから、もう暗いし帰れ」
 「そんな……だって高成様は今日誕生日でしょう?」
 誕生日だから、何だ?と聞いた。ちょっと口調がキツいだろうか……
「あの……お迷惑だったらすいません!実は、高成様に、これ」

 灰音が差し出したのは、ラッピングしてある一冊の本だった。
 「……絵本?」
 「わ、私……男の人が欲しいものって良くわかんなくて…ごめんなさい。それは、忘れられない魔女の歌と同じくらいすきだった、シンデレラのお話なんです。」
 「……ありがとう。嬉しいよ」
 俺がそういうと灰音は照れながらも最高の笑顔を見せた。その姿を愛しくて愛しくて、抱きしめたくなった。

 「きゃっ…高成様……」
 言葉にならない思いが胸につまる。抱きしめられる距離にいるのに、まだ俺のものにならない。

 悔しい、愛しい、悔しい、愛しい

 「あっあの〜…あのっそ、そこにあるのった、食べてもいいですかっ!」
 灰音は抱きしめられて戸惑ったのだろう。俺はしぶしぶ手を離した。
 頬にキスすると灰音の顔が真っ赤になって崩れるようにソファに腰を下ろした。
709名無しさん@ピンキー:2007/05/27(日) 17:29:05 ID:Fbv4oB/E
しばらく書類に目を通していたが、灰音のことが気になって仕方が無い。今日は切り上げて灰音を家まで送っていこうと立ち上がると……ソファで横になりながら真っ赤になっている灰音がいた。
 「ちょ……どうしたんだ?灰音??」
 「…高成様ぁ……だぁ〜いすきっ」
 首に腕を回し近付こうとする灰音……嬉しいけど何かおかしい。変なものでも食べたのか…と、灰音がさっき食べてもいいか聞いたグミを見ると、それは千里からのプレゼントだった。メッセージに、「乙宮くんと食べてくださいね」と書いてある…。

 おかしいと思ったんだ。あいつが俺にただグミをプレゼントするなんてありえない。何か入れたな…。パッケージには「セントラヴァーズ特製グミ」と書いてあった。

 「高成様ぁ〜〜ねぇ…こっち向いてくださいぃ〜〜」
 いつになく甘えた声でベタベタと触ってくる灰音……正直悪い気がしない。しかしこれからどうしたものか……まさかこのまま家に返すわけにもいかない。セントラヴァーズ……何のクスリだこれ。
 「高成様〜…ごめんなさい…」
 「え?」
 「私…どっちも好きなんて……はっきり…しないこと…う…」泣き出してしまう灰音。
 
 確かに若干やらしくなる効果も入ってるようだが、もしかしたら本音も聞き出しやすくなってるのかもしれない……
 「灰音……閉雅も気になるのは仕方ないことだから…」
 「ちっ違うのぉ…そ、そうなんだけど…今は……」
 「灰音…?」
 「そばにいてくれるのが…高成様で嬉しいの…高成様の大切な日に一緒にいられて……嬉しいと思ってる…。どうしよう、閉雅さまになんて言えばいいの!?わ、私が…高成さまの方がすきみたいだなん…んっ」

 すき。まだ曖昧で、心は揺れているけど、俺の方を向き始めている。俺をまっすぐ見ようとしてくれている。この子が……好きだ。好きだ好きだ好きだ。

 無理矢理にたどたどしい灰音の口をふさぎ、ソファーに押し倒す。突然のことに息継ぎも上手く出来なかった灰音も、次第になれてきたのか腕を首の後ろに回した。
 ふたりでついばむように、時には唇から互いの唾液がいやらしく伝うのも気にかけず、静かな私室を口付けの抑揚で満たした。
 一息ついても灰音はずっと俺に抱きついて離れようとしない。俺は膝の上に灰音を乗せて頭を撫でた。
 垢抜けたシュガーブラウンの腰まである髪はサラサラで、髪を結ってあるネクタイを解くと
 「あ〜んもう、やめてくださいよ高成さまっ」と言ってちょっと怒ったフリをして、すぐ笑顔になる。そしてまた俺の胸に顔をうずめる。
 可愛くて可愛くて、一生守りたいと思った。
710名無しさん@ピンキー:2007/05/27(日) 17:31:04 ID:Fbv4oB/E
テーブルの上には、千里がプレゼントに持ってきたセントラヴァーズのグミと、ピンクの花びららしきものが入った袋があった。
グミはオレンジ味らしく、中にはセントラヴァーズとかいう白い花びらが入っている。こっちはピンクだけど、何か効能が違うのか……?
いやらしい想像がついた。すぐにその想像を打ち消そうとするが、なかなか上手くいかない。
先ほど散々キスしまくったせいもあってか、まだ体が火照っているし、グミに含まれていた花びらの効果がまだ灰音に残っているようだ。
俺はピンクの花びらを一枚口に含み、優しく灰音にキスした。
灰音に飲み込んでごらんというと、彼女は忠実にその花びらをごくんと飲み込んだ。
しかし灰音の体はグミを食べた時のように変化せず、内心すこしガッカリした。
眠そうにコクリコクリとする彼女を抱えて仮眠用のベッドに寝かせてあげた。

灰音に変化がおきたのは、その数分後だ。
711名無しさん@ピンキー:2007/05/27(日) 19:45:08 ID:Fbv4oB/E
高成はベッドに横たわる灰音の寝顔を見ていた。
彼女の頬も自分と同様に赤くほてっているのをみて、自らの手をその頬にあててみた。彼女の肌は白く、絹のようにやわらかい。
するとゆっくりと灰音が目を開けた。
 「すまん、起こしてしまったか?」
 高成がそういうのも聞こえないのか、灰音は自分の頬にあてがわれた高成の手をとり、指の一本一本を咥え舐めはじめた。
 「は、灰音!?」
 「高成さまの指……細くて長くて、でも力強くって…すきです」
 そういうと灰音はおしゃぶりをくわえる赤ちゃんのように指を舐める。高成は恥じらいを感じつつも、興奮を覚えた。
あの花の効果が今現れたのか、と冷静に観察する自分と、自分の欲望が湯水のように溢れ返りそうなのを思った。
 「高成様、もっと近くにきてくださいよう……だめですか?」
 甘えた表情で自分の名前を呼ぶ灰音に理性がぶっとびそうになる高成。
 「……だめだ」
 とはいえ正気を失っている灰音を襲うなど、やっていいことだろうか?それともこれは千里もとい神様がくれたご褒美だろうか?
 「高成様……我慢なさらなくていいんです。灰音は……あなたのものです」
 思わず灰音の体を抱きしめると、高成はそこに確かな温もりを感じた。灰音もそれに答えるように腕を回す。
先ほどを繰り返すように、いやもっと強く、互いの唇を重ね合わせてそのままベッドに潜り込んだ。
712名無しさん@ピンキー:2007/05/27(日) 19:46:45 ID:Fbv4oB/E
高成は灰音の鼻先やおでこ、首と頬に口付けする。灰音はそれを感じるように目を瞑り、吐息を漏らした。
高成が不器用に灰音を脱がす。モノトーンのブレザーのファスナーを胸から下に下げ、交換したリボンをほどき、シャツのボタンを外す。灰音は高成の首に腕を回したり、染まらない高成の髪をくしゃくしゃにして撫でる。
  高成が灰音の鎖骨に舌を這わせながら、大きな手をブラの上に乗せた。灰音の胸元に出来た大きな果実はふっくらと、その手に収まった。
 「あっ……ん…」
 果実を包むようなその白とピンクの布を取り去ると、柔いふくらみが顔を見せる。それの両方を丹念に両手でもみあげると、灰音は刺激から逃れるように背を反らせた。
 「大丈夫……か?」
 「はぁ…ん…へっ平気です…んっ…」
 初めてだからか、花の効果が出ているのか、灰音の体は熱く敏感だ。自分の体を愛する人の舌が行き交い、順々に濡れて湿っていくのを本能が俊敏に感じ取る。
 愛する人の手がこの体を包み込むたびに絶望に似た愛しさが胸をしめつける。愛する人の吐息が耳に、肌に届くだびに母親のような無償の愛を捧げたいと思う。
 回らない頭が言葉にならない快感を口に出そうとしているのが、灰音には疎ましくすら思えた。
 「やっやだ……私だけこんなはずかしい格好になってるよ……高成様も脱いでぇ?」
 そう言うと灰音は体を起こし高成の服を一枚一枚器用に脱がす。高成の引き締まった上半身があらわになったところで灰音はぎゅっとその胸に飛び込んで上になり、自分がされたのを真似するように舌を這わせる。
高成は手をそっと灰音の丸くて小さな尻に持っていく。
触れると灰音の腰がピクンと反応するが、かまわずに真っ赤なミニスカートをめくりあげて撫でまわした。
 「あっあっ……た、高成様…っ」
 パンツの中へと高成の手が忍び込むと、灰音の声は思わずはねてしまう。
713名無しさん@ピンキー:2007/05/27(日) 19:49:15 ID:Fbv4oB/E
〜〜♪

突然鳴り出した着メロにふたりの動きは止まり、同時に脇に置いてあった高成のケータイに目が行く。
「………」
灰音が困惑した表情で高成を見た。好奇心がわいた高成はケータイを手にとると、バイブ震動するケータイをスカートの中へともぐりこませる。
「あっあ…っやっ高成さまぁっふぁ…っ」
布一枚の向こうにある灰音の敏感な部分に、音楽とともにリズミカルに震えるケータイが責める。十秒程くらい経つとバイブは音楽とともに止まった。
「はぁっも、もう意地悪〜〜っやめてくださいよっ」
「はは、ごめんごめん。気持ちよかったか?」
高成は不敵な笑みを浮かべると、スカートとパンツを脱がせて灰音の両足を掴む。
「あっや…見ちゃ…見ちゃだめぇ…」
高成はその中心部を舌で一舐めすると、灰音は腰と足をヒクヒクと揺らす。それを押さえつけながら高成は秘境から沸く水を舐めとり、わざと音を立てるように舌を上下させる。
時には唇で熱く茹であがったような双葉を摘みあげる。灰音はその動作一つ一つに過敏に反応しては高く甘い声をもらした。熱い果汁はシーツまでもを濡らしては溢れ、ふたりの体を存分に湿らせた。
「どうだ?」思う存分嘗め尽くすと、胸の膨らみを吸い上げながら高成は聞く。
「あっはぁ…っ…も、もう…おかしくなっちゃいます…っっ…」
もうあの花のせいでいつもよりおかしくなっちゃってるんだけどな……そう思いながら高成は灰音に褒められた長くて細い指をゆっくり灰音の奥へ入りこませた。
「んっんんぅっふ…っ」
灰音は、はしたない声を押さえようと口を手で塞いでみるがなかなか上手くいかない。
「声……我慢するな、聞かせてくれ」
口を塞ぐ手を唇でどかして、こちらも奥まで舌を入り込ませるようにキスをした。
下の口にも指を出し入れしていると、灰音の体は意識がなくなりそうなほどに反応する。
714名無しさん@ピンキー:2007/05/27(日) 19:50:33 ID:Fbv4oB/E
キスから漏れる灰音の喘ぐ声が、泣いているように聞こえた。
高成自身も興奮を押さえきれなくなる。
「は、灰音……」
このまま流れていって大丈夫なのだろうか。高成の胸に不安が渦巻く。灰音は自分を見つめる高成の瞳に、迷いと同時に愛されていると感じた。
「高成様……あなたが、すきです。だから……迷わないで…」
灰音は自分のほうへ高成の体を引き寄せる。高成は灰音がはじめてのことに少し怯えていることに気付いた。
「ごめんな……痛かったら言えよ…」
高成は入り口にたち、重ね合わせる。灰音の腰が衝撃にガクガクと揺れるのを押さえながら、奥へ、奥へと踏み込む。
「ぁあああぁっ」
花の効果か、灰音は痛みを感じなかった。しかし灰音はあまりの刺激にたまらす声がでる。
「……大丈夫か…?」
奥深くまで入りこみ、ふたりのからだが一点でしっかりと結ばれた。灰音は沈みこんだそれが、受け入れるための穴全体を満たしているのを感じた。
「だっだいじょおぶです……あっ」
高成は片手で灰音を抱きながら、もう一方の手で乳房を掴んだ。そして腰をじっくりと上下させる。締め付けるように狭い中を大きなモノが移動していく。
灰音がふと目を開けてみると、切なげに腰を振る愛しい人の顔があった。急に胸の奥から染み出した感情が頭から膣へと抜け出し、灰音に最高の感動と快感を与えた。
次第に激しくなる二人とともに、ベッドはミシミシ、ギシギシときしんだ。
重なりあう一点からは灰音のいやらしい液と血が滲みだす。それはじゅぷじゅぷと音を立てて二人を煽る。
「あっあっあん!んぁったっ高成さま…ぁ!」
「灰音っ、気持ちいいか…?」
「あっもっ…!すごくっいい…っあん!はぁっあああぁんっ!」
悶え乱れながら自分から腰を近づける灰音の姿が、普段からは想像できないほどにいやらしい。
思わず出てしまう喘ぎ声とともにときおり、もっと……という切望が聞こえてきて、高成はより大きく強く灰音を抱いた。
「んぁっあん!も…!だめ…っ!あぁん!…変になっちゃいますぅ!!」
「んっ…う……俺も…イクつか出そ…」
「あったか…高成様っっ!イっ…ああっイクぅっ…」
715名無しさん@ピンキー:2007/05/27(日) 19:55:03 ID:Fbv4oB/E
灰音は一瞬そこで意識が消えた。あとに残ったのは絶頂を越えた感覚と高成のぬくもりだけだった。
しかしすぐに意識が戻って目を開けると、そこにはしっかりと高成がいた。
「ごめん…大丈夫だったか…?」
「あ…私は平気です……高成様は?」
「いや…それより一応外に出したけど…それが心配で」
「いいんです……高成様なら」
そういうと灰音はまた高成に抱きついて猫のように肌を擦り合わせようとする。高成はそれをぎゅっと抱き寄せておでこや頬に唇を落す。
「もう暗くなってきたな。学園が締まる前に帰らないと」
「もっと一緒にいたいです〜…」
下着も身に着けずに寄り添おうとする灰音といると、高成りはまた襲いたくなる衝動にかられた。
716名無しさん@ピンキー:2007/05/27(日) 19:59:17 ID:Fbv4oB/E
俺はあまり好意的な人間ではないし、育ちや環境がアレだったために随分ひねくれたと自覚している。
だから……だからこそ、俺がこんなにも人を好きになれると教えてくれた灰音は、本当に愛すべき存在だ。
閉雅がすきな、閉雅をすきな灰音は、俺に劣等感しか与えなかった。だけど、灰音はそれだけじゃない。
閉雅がきっかけとはいえ、俺を見てくれたし、俺と向きあってくれた。
閉雅や東宮家に対して抱いていた憎しみは、俺の心を埋めつくしていると思っていた。
でもそうじゃなかった。影武者だけど、ちゃんと人間らしい感情があったんだ。
そしてそれを好きになってくれた君を、今なら本気で信じられる。愛せる。
いつも見守ってくれた、千里や十夜、真栗や他のみんなに、言えてなかった。
「ありがとう」を思い出させてくれるんだ。

忘れてた。誕生日おめでとうって言ってくれたんだ。ありがとうって言わなくちゃ。



「灰音、ありがとう」
「えっ?…いえいえこちらこそ、いつもありがとうございますっ」
もう一度抱きしめる。温もりがある。それと同時に心臓の音が聞こえる。
影武者になってからずっと思ってた。どうして生まれてきたのかって。
こんな風に虐げられてしまうなら、どうして俺は生まれてきたんだ。
弟の影になるためだけに生まれたなら、こんな命、クソ喰らえだって思ってた。
でも今、生きてて本当に良かった。生まれてきて本当に良かったって思うんだ。
717名無しさん@ピンキー:2007/05/27(日) 20:00:39 ID:Fbv4oB/E
「そろそろホントに学園が締まる時間だぞ、急げ!」
「はっはい!!」
ふたりで急いで帰り支度をした。そこではたと気が付く。
「…灰音……いつ花の効果が切れたんだ?」
「え!!」
灰音の顔が急に真っ青になり、その後真っ赤になる。
高成は近付いて問いただす。
「あの……その……途中から…」
「途中っていつ?」真剣な高成に灰音は観念して白状する。
「……け、ケータイが鳴ったあたりから…」
高成は大声をあげて笑いだす。
「ちょっ高成様〜違うんです!わないでください〜〜」真っ赤になって制止する灰音。
「いやーー…、灰音お前……やらしすぎる!まぁ俺はいいけど」
「た、高成様だってやらしいですっ!あ、あんな…こととか…」
「ほー?あんなことって?何が一番やらしかったんだ?」
「も、もうやめてください〜っずるいですっ」
灰音はすぐ顔にでるな、というと灰音は恥かしいのか口ごもってしまった。
俺はそんな彼女の荷物を左手に抱えて、右手で彼女の手を取る。
「今日は俺の誕生日だろ?それに疲れただろうし、何か食いに行こう」
灰音は俺に満点の笑みで大きく頷いた。何があってもこの手を離さない。そう誓った。

しかし今日のことについて学園新聞が出回りそうになったのをもみ消してくれたまおらには、ありがとうだな。
718名無しさん@ピンキー:2007/05/27(日) 20:04:08 ID:Fbv4oB/E
えーこんな感じです。
途中エロ本番あたりから高成視点から第3者視点に変わってます。下手だからですorz
補足するとセントラヴァーズってのはジャンヌの番外編に出てきた天界の花。
本編では白い花で、実は恋のお守りだけど花びらは飲み込むと性格が変わるって感じでした
千里が勝手に調達してきてプレゼントした設定になってます。ピンクは白より効果が媚薬っぽいってことになってます…
719名無しさん@ピンキー:2007/05/27(日) 21:20:39 ID:pzz9cya2
>>718
乙!!貴方様の次の作品を正座してお待ちしております。
720名無しさん@ピンキー:2007/05/29(火) 16:40:18 ID:QvWQdTkJ
女体化はここではNGかと思ってたんだけど、投下してる人が居たから自分も便乗したくなった。

でも種村作品って男キャラ多いから、女体化書く人増えたらあれもこれも女体化になっちゃってややこしくなるかな…?
721名無しさん@ピンキー:2007/05/30(水) 08:07:22 ID:NoWZDIgc
シンクロ作品が繁栄している中、満月(いずみ×めろこ)を書くのは勇気がいるな・・・

誰か書いてくれませんか?いずみ×めろこ
722名無しさん@ピンキー:2007/05/30(水) 18:28:25 ID:wLIQftWI
>>718
gj!神!エロス!
723名無しさん@ピンキー:2007/05/30(水) 19:23:38 ID:0ZV/X9fU
718です。すいませんありがとうございます。
調子のってまた何か書きたいなと思います。いずめろ書いてみようかな
個人的にりーこと十夜が好きなんですけど、脇役すぎて需要ないかな…
イオンと帝、フィンとアクセスも需要なさそうですね…
724名無しさん@ピンキー:2007/05/30(水) 20:25:08 ID:Prz76MIt
718サン、素敵でした!特に最初の方の高鳴りが、昔の彼のような雰囲気出て
いて好きっす…。りーこと十夜、是非読みたいです!でも、できればあんま
エロくない感じで… って、勝手な注文ばかり…汗。
725名無しさん@ピンキー:2007/05/31(木) 14:26:56 ID:JHNRCVyh
>>723

是非とも、いずめろをお願いします!
漫画の最終回後の二人とか・・・
726名無しさん@ピンキー:2007/06/01(金) 02:19:07 ID:X5CUTBCT
いずめろ(・∀・)ヨミタイ!
727名無しさん@ピンキー:2007/06/01(金) 06:12:56 ID:SaweIIOJ
いずめろいずめろコール!
728名無しさん@ピンキー:2007/06/01(金) 15:41:29 ID:SaweIIOJ
                                    ,. -ー-、
                         _,.. -,.='''''''' ー- 、_,/  _,,.,-ヽ,
                      ,.-彡,.-',...ミ_  -、 '_,く  / _ノ-ニ_`>
                     /_,/.i- 、く   ~`ヽ、  、.\,.彡'ム,∠..,,_
                    /r‐./  l  \\    \ ヽ  r'゙,,.-‐''゙~ l,
                ,r一‐-'/, ' l   l.ヾ 、ヾ 、\   ヽ \ ヾ, .,._=ニニ=l,
               ノ'''゙゙゙゙`// .|  | l ヽヽヽ,ヽ _ヾ、  ヾ, ヽ. `ーtヮ-'_ノ|
              /,. -─/ l  |  |'、 l、ヽ,ヽ V\_ヽゝ  l'、 | l r'`゙゙゙~ ,. ヘ
               ̄>-| | l  |  .|ヽ l\ヽ'、i /f"{、)`ヾ.}.|ノへ-_‐;ニ-t'゙,,
              ∠~-'''''| | .l .ヾ、 ,キ' ヾ、 `ヾjl. ゙ ヽ  キ ヒミ、},-、__,...ヅ!
               | _,,....l .l | ヽ  V、_lr゙,-'、      \_ヅ 〉リヾ、-‐ニ-'ノ
               ゙-_つヾ、ヽヽ `ヽキ t‐゙ \          lン'`!| L.. -'"
                )ー--`ヾ、t、`ミ!、` ヽ、_ヅ ' ,. ヘ.   /"  j,!
                (__-_-一'''ツヽ~|.|'`ヽ、    ヽ、. }  ,イ__
                 r-‐゙''_'.ヅ  .|.l`'ー-ゝ、...,,,______"/ |_ <`lニ!''''''''''''''/ニ、ー、_
                 Lミ_`ー=ヮ  ヾ、.  ,ム,,,,,,,/~コ     ヽi ヽt--,-,,,,_ l",/ l  ゙`‐ 、 _
                  `ー‐'"     r'T~/,'./~r゙==ー-、,/  /,'.,'//, '`く   l      `)
                         / -'〉゙,'/ .l l |"O `/  /,'.,'/'゙,べ  ヽ.   l    _,.-'"
                         /_,_./,'./ヾ、l l.|  /_,..-_ニレ-| ん ヽ、. |.  .l~

いずめろをお願い
729いずめろ?:2007/06/02(土) 15:34:05 ID:TD5AJfu7
や…やだっ、何するのいずみくん、離してよ!

いいじゃないか、めーちゃん。
言ったろ、どんな卑怯なことをしてでも僕は君を手に入れる

…っ
ダメなの、私っ、タクトのことが…

…またそれ?めーちゃんのそれは聞き飽きたよ
僕の方がタッくんより、ずっといい男だって思い知らせてあげる

いやっ…いずみく…っはぁっん

めーちゃんは胸が弱いんだね
こんなに鳴いて…。めーちゃんはいやらしいな

やあああん、だめよ、言わないでぇ

クス。そんな君も可愛いよ
キスしたいな。こっちを見てよ、めーちゃん

や…無理…っ、いずみくん…も、許してぇ

駄目。そんな顔されて止まれるはずないだろ

…んっ
や…ふぅ…っ
あふぅ…っ
………ぷはぁっ
ヒドイよいずみくん、こんな…っ私…っ

730いずめろ?2:2007/06/02(土) 15:35:10 ID:TD5AJfu7

キスなら前にもした事あるじゃない
ああ、もしかして…舌を入れられたの、初めて?

―!
なっ…なに…っ

ふふ。分かりやすいね、めーちゃんは
僕もだよ、めーちゃん。
こんな風に女の子の胸を弄りながら――

あっああっ

舌を絡め合ったのは。

いやあ…んあ…

胸、直接触るよ
ああ、見てごらんめーちゃん
乳首もうこんなに硬くなっているよ

やあ…
う…嘘付きぃ…っ

嘘じゃないさ
嬉しいな、僕の指にこんなに感じてくれて

…いずみくん、慣れてるもん…なんか…
初めてなんて…ウソ、よ…

…。
…んー、確かに、
女の子を抱くのは、初めてではないな

!!
やっぱり…。
いやっ、あ…やめて…離してよっ
も…いや…

――でもね、めーちゃん。
こんなに激しくて熱い愛撫も…
こんなに…気持ちが、昂ぶるのも初めてだよ。

だから…?
―やだっ
他の子に触れた手で…
私、いやよ…っ

分かってないね、めーちゃん。
僕が言いたいのは、僕の方から仕掛けるのは…
本気で好きな子を抱くのは始めて、ってこと。

……っ
731いずめろ?3:2007/06/02(土) 15:36:18 ID:TD5AJfu7

めーちゃん、ここ触るよ

――!やぁ…っ
ダメ、そこは…、ああ…っ

濡れてる…ね

いや…は…ぁ…はぅっ…

凄い、ちょっといじっただけでグチョグチョだ
ほら、やらしい音…聞こえるだろ?めーちゃん

…あっ…ああ…うあ……っ…

もう抵抗しないのかい?
おっと、そんな風に睨んでも無駄だよ
めーちゃんが僕から逃げられるはずがないんだ
それに――……。

ひうぅ…っ

…狭いな。
こんなに濡れているのに指一本で限界だ…
めーちゃん、痛い?

は…ぅ……く…

大丈夫。
じっくり慣らしてあげる。
すぐに気持ち良くなるさ

ん…あ…あっ…あ

クリトリスを弄られるのが好きみたいだね。
中にの指もほら、第二関節の所まで入ったよ。
めーちゃんの中、温かい…ひくひくいってる

…はぁ…ん…やあ…あっ

めーちゃん、気持ちい?

…あ…ぅ…よくな…い…もん…っ

へぇ…そお
じゃ、やめよっか

…え…

どうしたの?
やめてほしがってたでしょ、ずっと
その望みを叶えてあげるよ

…や…、いずみ…く…
732いずめろ?4:2007/06/02(土) 15:37:53 ID:TD5AJfu7

何?
言いたい事があるならはっきり言いなよ

う…えと…あの…

どうしたの?
言わないならやめるよ
そして、二度とめーちゃんには触れない

嫌…っいずみくん…っ

クスクス。やっと素直になったね、めーちゃん
嬉しいな、こんなに僕を求めてくれて

……

ご褒美だよ

あっああ…っああああっ…

淫乱だなあ、めーちゃんは
指だけでこんなに乱れて
さっきまでの恥ずかしそうな顔もいいけど

あぁっ…あああ…あっあっ…ぁあっ…

今の乱れきった表情も堪らなくそそるな
指、もう1本増やすね
めーちゃんの中もっと掻き回してあげるよ

あああ…っ…い、いずみくん…の指ぃ…
お…奥…はあっ…私の…奥まで…あぅ…

めーちゃん、自分で腰まで振っちゃって…
そんなにいい?

い…っ…いい…っ…気持ち…っ…あっあああっ…

ふふ
僕が欲しい?
めーちゃん
733いずめろ?5:2007/06/02(土) 15:40:19 ID:TD5AJfu7

…あッ…ああ…ッ…っ…

ねえ?

…い…
欲し…い…っ…あッ…
ほし…よ…っあああっ
いずみ…くんが…はぁっ
ほしいよぉ…っ

その言葉、待ってたよ

はぁんっ…いずみく…?
どうして指…急に…

だって抜かなきゃ、僕のを入れられないだろ?

へ…?
あっ…きゃっ
ひ…ひぐぅ…

…く…きつ…
力抜いて…っ、めーちゃん…

ぅ…痛…っいた…い…よ、いず…み、く…

大丈夫…、
きっと良くなるから
僕を…信じて…

……んっ……あ…

734いずめろ?6:2007/06/02(土) 15:41:16 ID:TD5AJfu7
…奥まで入ったよ、めーちゃん
…ゆっくり…、動くよ…?

…ふ…う…ぅあ…く…

はぁ…っ…、めーちゃんの中…、
最高に…気持ちい…よ

あ……ぅあ…はぁ…あっ…
い…ずみ…くぅ…んっ

…めーちゃん…っ
―…これで…っ、めーちゃんは…、僕のものだ…っ
誰にも渡さない…誰にも…

…ぁあっああっあ…っ…ああああぁっ………



―――――――僕の隣で、何も身に纏っていないめーちゃんが眠っている。
真実を知った時、めーちゃんは僕を嫌うだろうか。
神術を使って君の理性を取り払い、欲情を煽り、僕を求めさせた…
……例え全てを知られて嫌われてしまっても、構わないさ。
後戻りなんて出来ないんだ。
 「どんな卑怯なことをしてでも手に入れる」
この言葉に嘘はなかったのだから

めーちゃん
僕は君を、放してなんてやらないからね。


END
735名無しさん@ピンキー:2007/06/02(土) 15:42:53 ID:TD5AJfu7
ちょっと悪乗りしすぎた。
本物の職人さん降臨に期待
736名無しさん@ピンキー:2007/06/02(土) 17:02:22 ID:yZOf9eNA
GJGJGJ!!!
737名無しさん@ピンキー:2007/06/03(日) 00:42:50 ID:rCXpev+G
いいよいいよー
738名無しさん@ピンキー:2007/06/03(日) 23:14:15 ID:SSFvCawu
age
739名無しさん@ピンキー:2007/06/03(日) 23:25:24 ID:4Xgiwkny
灰×高×閑見たい(´・Å・)
740名無しさん@ピンキー:2007/06/04(月) 01:10:34 ID:EZTZoaHN
すごいの発見!携帯からみてみ〜

http://2sen.dip.jp:81/cgi-bin/upgun/up1/source/up5779.htm
741名無しさん@ピンキー:2007/06/04(月) 06:13:20 ID:eho42gjt
>>740見れないんだけど;
742名無しさん@ピンキー:2007/06/04(月) 06:58:04 ID:tYXMIxAE
>>740
場違いすぎ
743名無しさん@ピンキー:2007/06/04(月) 13:28:06 ID:tYXMIxAE
腐女子なのだが、801はOKかい?
駄目ならば別にスレッドを立ち上げるのだが・・・
744名無しさん@ピンキー:2007/06/04(月) 14:19:04 ID:QxgF1jvA
>>743
801板でどぞ
745名無しさん@ピンキー:2007/06/04(月) 14:34:05 ID:tYXMIxAE
>>744
801板に種村板あったっけ?
746名無しさん@ピンキー:2007/06/04(月) 14:37:36 ID:QxgF1jvA
>>745
重複でなければ801板に新しく立ててもいいんじゃないか?
747名無しさん@ピンキー:2007/06/04(月) 14:46:27 ID:tYXMIxAE
>>746

一回調べて、重複じゃなければ立ち上げてみる
748名無しさん@ピンキー:2007/06/04(月) 15:44:32 ID:tYXMIxAE
>>747

あまり期待しないが「何を書く気」だい?
749名無しさん@ピンキー:2007/06/04(月) 17:26:02 ID:k5zj5iBC
>>729さんがとっても良かったんで今いずめろの展開に悩んでます。
「エロエロめろこ」と「最終回後のふたり(暗い)」のとどっちがいいでしょう?
750名無しさん@ピンキー:2007/06/04(月) 17:56:29 ID:QxgF1jvA
>>747
ガンガレ

>>794
エロエロも最終回後の二人もどっちも見たいなw
>>794が気分的に乗れる方を!
751名無しさん@ピンキー:2007/06/04(月) 20:18:57 ID:XdUPlSG3
ふと思ったんだが、女体化モノってこっちより801板に分類されるのかな
752名無しさん@ピンキー:2007/06/05(火) 14:00:06 ID:kYhYoRrv
>>751
どうなんだろう?
そういう事を聞くという事は、女体化小説を投下してくれるのかな?
ちょい楽しみw
753名無しさん@ピンキー:2007/06/05(火) 16:41:45 ID:CFuZydeX
女体化はここでもOKみたいだよ
過去にも投下した人がいるみたいだし
個人的にまおらが女体化して真栗に処女を奪われてしまうようなSSを見てみたいw
754名無しさん@ピンキー:2007/06/09(土) 11:54:41 ID:8jxUaTPW
ノーマルカップリング推奨宣言
755名無しさん@ピンキー:2007/06/10(日) 19:09:46 ID:lcL2jRqr
>>754
賛成
756響×逆4:2007/06/10(日) 23:12:23 ID:DjkUe3u0
大分遅くなってすみませんでした。やっと完結します。

2人はどちらからともなく唇を重ねあわせ、互いを求めあった。

…っん ちゅぱっ はぁ…ちゅ……っ たきぃっ…っあんっ

逆滝は長い指をいれた。そこはもう十分な程湿っていて、確かな収縮を繰り返している。

「…っ優しく…しな…いでぇ…」

なにかがふっきれたように、ぐちゃぐちゃに響古のなかを掻き混ぜる。かと思えばその乳房にしゃぶりつく。
ぴちゃぴちゃ…ちゅぱぁっぺろ…くちゅっ

ぁぁんっ…ん…ぁん…たきぃっ……は…ぁんっ……はぁっん

「響古…」

「…ぃれ…て…逆滝…」

「え?」

「っ…逆滝がっ…欲しい…のぉっ」
757響×逆5:2007/06/10(日) 23:15:23 ID:DjkUe3u0

もう2人を止めるものは何もなかった。逆滝は自分のそそりたつモノを取り出した。

「…いいのか?」

コクンと頷いた響古の潤んだ瞳に迷いはない。

ずぷぅっ…

「…っ」

ぽろり、と一粒の涙が頬を伝った。

「痛い?」

「ぅぅん、違う…の……こんなこと、言うの変…かな?私…」

ドキドキとお互いの鼓動が聞こえるような気がした。
「私、逆滝と1つになれてうれしい」

そして2人は1つになった
じゅぶぅっ…ずぼぉっ……
…ぁぁんっ…っはぁん…ぁっおくに…ぁぁっ…らめぇ…ああっん…

「っ響古…っ…」

「さか…たきぃ」

そのベットにいたのは紛れもなくただ一組の男と女だった。

…はっはっあぁっん…ぁいっ いっちゃうぅ っんぃっいっちゃうぅ…たきぃ…
「っく…一緒に…いこう」
身分なんて関係ない、そこにあるのが愛なら。今ここにいることが唯一で絶対の証なんだ。

さか…ぁんいっちゃ…あ あ あ あっぁぁぁぁぁああああああああんっ!!

っくは…っ響古っくぅ…ずぼっ…ドクドクッ ドクドク…
758響×逆6:2007/06/10(日) 23:19:31 ID:DjkUe3u0
気が付くと朝のやわらかな日差しがレースのカーテンごしに降り注いでいた。

「あれ…俺昨日……」
「わ、やっ、逆滝、こっち見ちゃダメ!」

バシンッ!

痛そうな頬を押さえ、必死に思い出そうとしているようだ。
(もう…本当に何も覚えてないの?!ちょっと残念…てなに考えてるの!)

「…そういえば響古、昨日は素直だったな」
「…て、ええぇっ!?」
「…またチョコ食べようかなっ」
「ちょっと逆滝!?」
「姫、朝の接吻を。」

―!!―カアァァッ…

「っ逆滝のばかぁっ!!」


END
759名無しさん@ピンキー:2007/06/13(水) 04:10:42 ID:mkC9/gcC
>>756
GJ!!!
760名無しさん@ピンキー:2007/06/13(水) 17:10:47 ID:jmSwUAFL
>>758
乙宮!!!
761名無しさん@ピンキー:2007/06/21(木) 19:48:38 ID:TWp86fV+
あげ
762名無しさん@ピンキー:2007/06/21(木) 23:20:09 ID:NUYStDCx
誰か投下してくれ
763749:2007/06/22(金) 21:21:13 ID:7ckArabY
「最終回後のめろこといずみ」投下します。
前フリのとんでもない長さは許して下さい…同人でも読んでるつもりで流してください…orz
原作で冥界についての記述があまりないので、勝手に自分で脚色してます。
死神には性器はあるけど、子供つくれないんだろうな、と思って書いてます。
射精しても精子は入ってない、ってことですね。まぁその辺はファンタジーで読んでいただけると幸いです…orz
764いずめろ1:2007/06/22(金) 21:21:58 ID:7ckArabY
古ぼけた暗くて肌寒い冥界に佇む、灰色の城に死神は生きている。
初めて死神が神から生を受けたその日から、この冥界は表から見れば変わったことなど何もない。
しかし、その中はここ数年の間にめまぐるしい変化が起きていた。

神山満月という小さな女の子がもたらした変化は、冥界全体を揺るがした。
死神主人が消え、部長が消えた。長を無くした死神たちは慌てふためいた。
そして、何よりその少女に近い存在だったふたりの死神が、自らを天使と呼ぶ運動を始める。
当初は相手にされなかった運動も、次第に広く受け入れられるようになっていく。
ふたりは恋人同士だった。

自殺した人間の罪。永遠に生きる罪とされた死神の、恋。

いずみとめろこに変化が現れたのは、5日前の話だ。
765いずめろ2:2007/06/22(金) 21:41:34 ID:7ckArabY
「そろそろいずみくん、帰ってくる頃かな……」
めろこは夜ご飯の仕度をしながらそう呟く。
いつもならいずみが帰ってくるのが待ち遠しくて仕方が無いめろこも今日は少し違う。
めろこは先日、上司に言われたことを思い出す。
元々ベテランだっためろこは、死神主人と部長の穴を埋めるための人事異動でより大きな仕事を任されるようになった。いずみも有能だったため、ミルメイクの名前はあれども個人で活動することも多くなった。
天使運動を始めたとき、批判も多かった。いろいろ言われたけど、めろこたちの意思は強く、天使運動は自由だか強制はしない、という結論でまとまった。
男子寮と女子寮に住んでいたいずみとめろこには、ふたりで住める一室が与えられた。いま二人はそこで一緒に暮らしている。
グツグツと煮込んだクリームシチューを見つめて、めろこは必死に考えていた。

いつまでもどこまでも続く、生の迷路。それは一度諦めて自殺を選んだ私たちへの、罰だ。
現に私は途方も無い年月を、こうして過ごしている。もう二度と鳴らない心臓とともに。
死に触れて死に償え。声亡き声が、そうやって私たちを追いかけて、追い詰める。
満月はこう言ったよね。チャンスなんだって……。
でもね、しばらく満月の顔見てないと、忘れそうになっちゃうんだよ
忙しさにかまけて、自らを天使と呼ぶことさえわずらわしくなってしまう。
おかしいよね、そんなことの無いように、あの運動をやってるっていうのに……。
もしかして、仕方の無いことなの?
だって、もう満月は、私たちのことわからないでしょう?
英知くんを断ち切った満月に、もう死神は見えない。
だから苦しいのかな。この間、上司に嫌味言われて気付いちゃったんだ
愛なんてものを今更信じてもどうしようもない
卵子も精子も無い私たちに、愛する意味なんてない
この恋に続きも終りも、無いんだよ
766いずめろ3:2007/06/22(金) 21:42:43 ID:7ckArabY
「めーちゃん、ただいま」
めろこがそんなことを考えてるうちに、いずみが帰ってきた。
いずみはさっそくおでこにちょんとキスをして、着替えはじめる。
めろこはいつものように笑って出迎えるが、自分でも上手く出来ていないことは分かっていた。
「あっ、いずみくん、今日は私休みだったから杏仁豆腐作ってみたんだ」
ちょっと不恰好にさくらんぼの載った杏仁豆腐がテーブルに並ぶ。
「あ、ほんとだ」
いずみはありがとと耳元で呟いてまた軽くキスをする。いつもなら笑みのこぼれる彼の仕草も、今日はなぜだか胸が苦しい

その夜、いずみはいつものようにめろこを抱き寄せる。
めろこも彼を抱きしめようとするのだが、うまくいかない
いずみも様子がいつも違うのに気が付いて一瞬戸惑う。
「めーちゃん……どうしたの?」
そういわれて思わずめろこの瞳から涙がこぼれてしまう。
彼の大きな手も背中も、体を伝う唇も、いつもならあんなに愛しいのに今日は……
問い掛けてもただ泣き続けるだけのめろこを、いずみはぎゅっと抱き寄せる。
「……ごめん……めーちゃんごめん…」
謝るいずみにめろこは返してあげられる言葉が見つけられなかった。
いずみくんが悪いんじゃないよ……
そう一言言いたいだけなのに、口にしてしまえばいらぬ言葉が出てきてしまいそうでめろこは怖かった。
「別れたい」と言ってしまいそうで、怖かった。
767いずめろ4:2007/06/22(金) 21:43:46 ID:7ckArabY
初めてめろこに拒まれたいずみは、彼女が寝付いた後起こさぬようにそっと部屋を出た。
本当にいやか、嫌でないかくらい、僕にだって見分けはつく。彼女はあの時……本当に僕を拒否した。
考えても見当たらない理由を、ずっと心の中で探している。だけど分からなくて、またため息がでた。
いずみはそっと柵をのり越えて、人間界へと降りていった。地上の朝焼けが眩しいほどに照らすと、満月と二人で歩いた雨上がりの空を思い出す。
朝帰りのホストや飲み潰れた親父がうろうろしている小汚い街を歩いていると、24時間営業をしているCDショップから歌声が聞こえてきた。
中に入ってすぐ目立つところにポップとともに満月のアルバムが売られていた。
彼女の勢いは留まることを知らず、今でも元気に活動している。
視聴機のヘッドホンを取り、耳を澄ますと満月の歌声が聞こえてくる。
その声は深く澄んでいて、愛しい人へ綴った詩を読んでいる
亡き人に思い馳せながら、そばにいてくれる彼を大切にするとー……
768いずめろ5:2007/06/22(金) 21:44:40 ID:7ckArabY
もう5日も帰ってこない彼を待ちつづけた。
もしかしたら自分が仕事に出ている間に部屋に戻っているのかも……とめろこは思ったが、そんな気配は無かった。
めろこはソファに横になる。
段々重くなる瞼を時折パチパチ開きながら、ずっと後悔していた
このままだめになってしまうのかな、と思うと苦しかった。
彼に抱きしめられても苦しいけど、彼がいないのも苦しい……
別れるなんて出来ないけど、一緒にいても苦しい……。
もう無理だ……やっぱり恋愛なんて無理だったんだ。
罪の中でどうして互いを愛し合うことが許されただろう?
永遠の刑罰……自由なんて無い。
どこからか聞き覚えのある美しい声が聞こえて心がふいに温まった。
それだけじゃない……何か暖かな温もりを、めろこは感じた。
その歌はゆっくりと苦しみを溶かして、流れ行く水になる。
そっとめろこは瞳をあける。そこには自分が待ちつづけていた人の顔があった。
769いずめろ6:2007/06/22(金) 21:46:09 ID:7ckArabY
「――ーいずみくん…」
いつの間にか、彼はめろこをベッドへと移動させてタオルケットをかけてくれていた。
あどけなく眠るその横顔に、触れようとして手が止まる
もうだめなんだよ……そう言い聞かせて手を避けようとすると、いずみが目を見開いて手を掴んだ
「めーちゃん……」
一瞬切なげに歪んだ瞳が、めろこの心を掻き立てる。
「めーちゃん、嫌ならいいんだ。僕は寮に戻る覚悟……あるから」
「え……」
真っ直ぐにめろこを見つめるいずみの目が、訴えかけてくる。その視線に耐え切れず、思わず涙が溢れた。
彼の一生懸命な視線は、私を弱くさせる。自分は一人では生きられないんだと、思わされるから。
「泣かないで……泣かないでめーちゃん」
落ちてくる雫をペロペロなめてくれる彼が、背筋がゾクゾクするほどに好きだ。でも上手に好きではいられない。だってほんとは……
「いず…っ……んぁ…っ」
「どうして泣いてるの?」
違うでしょ……泣きたいのはいずみくんなんでしょ……
めろこはあふれ出る感情を上手く言葉に出来ずに、もがき苦しんだ。それを感じ取ったいずみは、優しく彼女の背中をさすりながら涙を飲み干す。
「いずみくん……いず…ねぇ…ねぇ…」
「大丈夫、ここにいるから……聞こえてるから…」
「好きなの……ねぇ好き……でも…だめなんだよ…」
抱きしめるほどに切なく呟くめろこに、いずみはじれったさすら感じた。
僕だってすきなんだよ……と、そのまま彼女を羽交い絞めにしてめちゃくちゃにしたかったが、彼女が壊れてしまいそうで怖かった。
「どうしてだめなの?」
「だめだよ……だって……死神だもん…」
いずみが買ってきたCDの、満月の明るいポップチューンから、バラードに変わった。
「私たち…どんなに好きだって未来なんかないんだよ!どれだけいず……いずみくんがあたしに、き、気持ちいいことしたって……意味ないもん」
「意味?」
めろこは弱弱しくも声を張って言う
「あ……あたしだって…生きてたら、好きな人と、子供と一緒に……幸せに……なりたくて……でも死んじゃったから、あの日生きるのに負けて死んじゃったから…」
「自分だけだとおもうなよ!」
え……?いずみがめろこの肩を揺らして叫んだ。その瞳からは涙がボロボロと溢れて、頬を伝いベッドシーツに落ちる
「みんな一緒なんだよ……怖いんだよ、辛いんだよ…。幸せになる方法を見失って、自殺した……僕も、そうなんだよ!意味がなんだよ!
そんなの必要なのか!?希望なんか元から無かったじゃないか!ただ…」
初めて見る彼の涙に、めろこは動揺しながらも彼をぎゅっと抱きしめた。目を伏せて泣き顔を見られないようにするいずみを、めろこは子供をあやすように抱きとめる。
「君が、僕を……好きだと言ってくれるから…僕は君を、傷つけないようにする方法をかんがえていられるんだ……他の誰かを傷つけずにいられるんだ…。
いつかもし、ずっと先に、生まれ変わることがあっても、また誰かを傷つけて、負けることのないようにって……」
自分のありったけの力で、めろこは彼を抱きしめた。
「ごめんねいずみくん…っ……もう……ずっと一緒だから…もう迷わないから…」
二人はすでに涙で濡れた互いの顔をなめあいながら、ベッドに沈んだ。
めろこは彼を自ら抱き寄せて、またがる。兎の耳は彼が彼女を撫でる度にピクピクと揺れた。
770名無しさん@ピンキー:2007/06/22(金) 21:53:59 ID:7ckArabY
つづきは明日で;
771名無しさん@ピンキー:2007/06/24(日) 22:05:22 ID:cw9GfvML
>>763
おつ!
続き楽しみにしてます!
772名無しさん@ピンキー:2007/06/25(月) 10:35:18 ID:xQ6gagwf
アゲ
773名無しさん@ピンキー:2007/06/26(火) 17:09:40 ID:SJtso/Kq
アゲ
774いずめろ7(エロ本番):2007/06/30(土) 12:35:44 ID:ZmEn5cWD
服を着たままだというのも忘れて、互いに抱きしめあいながら舐め合う。
涙だか唾液だかにまみれながら、二人は懸命に互いの体を貪り食った。
冥界の夜は深く、静かだ。カーテンの隙間からほんのり射す朱色の街灯が、曲線の輪郭を映す。少し肌寒いはずの部屋なのに、熱くほとばしる体が重なり合うとこれぽっちも孤独ではない。
いずみはめろこの耳をペロペロとなめながら、太ももをつたって彼女のワンピースの裾から手を入れる。彼女の口からため息がもれた。
そのままいずみの手は彼女の体を這いずり回る。彼女の一番大事なところを敢えて避けるように、内腿や背中をゆっくりさする。彼女も彼の着ている服を、朦朧としながらも取ろうとする。
しかし体が敏感に反応してしまい、上手く出来なかった。
涙が出たあとの瞳は疲れていたし、体全部がまるで性感帯なのではないか、と疑うほどにめろこは敏感になっていた。
ついにいずみはワンピースをすべて取り去った。
「めーちゃん……」
めろこの真っ白なワンピースを脱がせると、白とピンクのリボンがついたかわいらしいブラを、そとの街灯がうっすら映し出す。
美白の柔肌がオレンジ色の光に象られ、足に触れればビクンと揺れて、吐息が胸をかすめれば兎の耳が震えた。
めろこの異様な反応に、いずみもまた異様な興奮を覚えた。
背中に手を回し、ブラを取る。めろこの豊満な乳房が、ワイヤーから豪快に溢れた。それをいずみの舌がなぞる。ピンと張った頂点を、円を描くようになめまわして口に含む。左手で足をさすり、右手でもう片方の膨らみをゆっくりといたぶる。
「あっ…はう…っん〜〜…ぁんっ
丁寧に、執拗に、淫靡に、めろこの体に這う手と舌先に、敏感になっためろこの体は否応にも反応する。
唇で頂点をぎゅっと摘み、こりこりと動かしてみると
「…ぁっあんっあっだめっあん〜
首をかくかくと震わせながらめろこが鳴いた。それを見るといずみはもっと意地悪したくなる。
775いずめろ8:2007/06/30(土) 12:37:15 ID:ZmEn5cWD
「めーちゃん気持ちよさそうだね……」
と囁くと、いずみは右手で激しく動かしてめろこの左の乳房を揺らしまくる。
指と指の間からはみ出る乳、油断するとこぼしてしまいそうな大きい膨らみ全体を握る。頂点をあま噛みしながら左手でパンツを取る。
「ふぁっあっあんっ!
左手がめろこの双葉に触れる。蜜壺から溢れた蜜がその周辺一帯をぐしょぐしょに濡らしている。
双葉は彼を待っていたかのように熱く、茹であがっているようだ。
「ぐちゃぐちゃだ……濡れてたのは涙のせいだけじゃないみたいだ」
指先でつんつんとつついて見ると、同時に彼女の声も跳ねた。左右に震えさせてみると腰もぐらついた。
手のひら全体でその辺を圧迫しながら擦ったりする。
「うぁっあっあ〜〜っいずっみゃっだめ〜〜っ」
甘い悲鳴は、拒否したいと言いながらハッキリとそれ以上を求めている。
いずみは水音が聞こえるように派手に手を動かす。
「いずっぁっだめっいっちゃ、いっちゃう〜〜」
めろこがそう言うと、いずみは途端に動作を止める。するとめろこは困惑した目でいずみを見つめる。
「まだだめだよ、もっと乱れてくれないと」
いずみはまた先ほどと同じようにゆっくりと双葉をもてあそぶ。
しかしめろこが絶頂に達そうとする前に必ずやめてしまう。それを何度も何度も繰り返した。ついにめろこが降参して
「あっやっやめ、やめちゃやだ〜〜っ」
とお願いしてみても
「だめだよ、もっと鳴いてごらん」
腰がガクガク揺れて、穴がひくひくしているのすらめろこにも理解できた。
めろこはされるがままに、ギリギリのところで何度も寸止めを喰らった。はしたない声が部屋に響いてるのは分かるけど
どうしてもやめられない……もっともっといいことしたい。
776いずめろ9:2007/06/30(土) 12:39:40 ID:ZmEn5cWD
「も、だ、だめ〜〜」
めろこはいずみの大きなモノを、口でぱくっと咥えた。
最初は唾で口と馴染ませながら、舌でなめまわし、唇で強く圧迫しながら……
めろこがこんな風に自分から咥えたがるのが珍しくて、いずみはしばらくその様子を見ながら上気分だった。
めろこは上手に丁寧に愛しいソレにご奉仕した。
「めーちゃん、いい……すごいよ。」
べろべろ、じゅるじゅると、音をたてておいしそうにそれを食べるめろこ。
いずみのソレもいつも以上に膨れ上がったところで、めろこを制止する。
「いいこだ、めーちゃん……」
そういうと、いずみは股座に顔を埋めてベロベロと嘗め回す。
「ひくひくしてる……早くいれて欲しいのかな」
壺に指を思い切り入れて中をまさぐった。
「ふあぁっあっあ〜〜っ」
めろこの頭の中が真っ白になり、意識が一点に集中する。いずみの指は出し入れされながら彼女の中を探索しつづける。
めろこの興奮がピークに達したところで、いずみは自分のパンパンになったそれを一気に突きたてた。
悲鳴のようなめろこの声と裏腹に、めろこの中は彼を充分に受け入れた。
自らの穴いっぱいに広がる彼を、めろこは過敏に感じ取る。
いずみも深く突き刺さったそれを、腰全体で馴染ませる。
「んっあ〜っいず…いずみくぅん……」
いずみはゆっくりと腰を上下させ、引き抜いては奥へ奥へと体をすり合わせる。
汗やら唾液やらで乱れきった彼女の顔を撫でて、いずみはなおも逢瀬を繰り返す
唸る二人の喘ぎ声と、ギシギシミシミシと軋むベッドの音、そして一点から溢れ湧き出る蜜がかき混ざる音が、部屋中に満たされた。
「んぁっああっお、おっきぃ…おっきいよう…ふあっああぁんっ」
次第に早くなるいずみの動きに、めろこの声も動物のようにキャンキャンはねる。
じゅぼっじゅぼ…とシーツをびしゃびしゃにしながら二人の体は激しく揺れた。
「あっああ〜っいずっも、だめ〜〜っ」
いずみの動きがピークに達すると、二人は糸がプツンと切れたように力が抜けるのを感じる。
めろこは頭の中が真っ白になったまま、瞼がカクっと落ちてしばらく目を覚まさなかった。
777いずめろ10:2007/06/30(土) 12:47:55 ID:ZmEn5cWD
めろこが目を覚ますと、そこにもういずみは居なかった。
時計を見ると、とっくにいずみは仕事に出る時間だった。
一人残ったベッドのシーツを撫でてみても、もう冷め切っていた
一瞬昨日のことがすべて嘘だったかのような気がして、不安が襲ったが、それは杞憂だった。
机の上には彼が人間界から持ち帰ったCDが置いてある。
服が昨夜のものと違うことにめろこは気付いた。
カーテンの隙間から白い太陽光が射す。
いずみは気を失ったように眠るめろこの体を、丁寧にタオルで拭いて綺麗な服を着せた。
めろこがそのことを理解しているかは定かではない。

めろこはプレイヤーを再生して、CDをかけた。
部屋に流れる音楽は、壮大なバラードだ。
歌詞カードをみると、大人になったあの子が海辺で歌う写真が使われている。
ふとその最後をみてみると、スペシャルサンクスの欄に「シニガミーズ」とかかれてあるのをみて少し笑みがこぼれた。
限り有る命を懸命に生きる彼女も、いつかは死ぬ。
そのときは、私といずみくんで迎えにいこう。
そして、きっと「天使」と名乗ろう。
めろこはスタッフ欄に書かれたタクトの名前を眺めながらそう思った。
778718:2007/06/30(土) 12:49:54 ID:ZmEn5cWD
肝心のエロが短くてすいません…orz お待たせしました。
めろこは巨乳だと思ってます。そこもっと活用できればよかったかなーなんて思ったり。
779心時×魚月@('A`)ウヘァ対策1:2007/07/01(日) 04:49:14 ID:4V9E40gz
いま発売されているジャンヌの本で、おそらく描かれるだろう心時×魚月に
('A`)ウヘァ したくないので、妄想投下します。
いま書かれている方とは別のです。
原作、アニメ共に手元にないため、設定等が違ったら修正していただけると幸いです。
あと、エロシーンはとばしてあります、スレ違いな上、チキンでスマン。
誰か補完よろ。
もし書かれなかったら書こうと思うのですが、たぶん寝取られ風になりますorz

−−−−−−−−−−−−

どうしてこうも、憂鬱なんだろう。
名古屋魚月は曇り空を見上げて思った。
先月、ずっとあこがれていた彼方木先輩と付きあいだしてからというもの
なんだか気分がすぐれない。
そうそれもぜんぶ・・・
「おっはようーーー!魚月ぃーーーーーー!!!」
こいつのせい!!
「おはようじゃないわよ、ばかぁ!!」
ドガッ!!
魚月は全速力で走り寄ってきて抱きつこうとした心時を殴り飛ばした。
水無月心時、同じマンションに住む幼なじみで
物心ついたときから、ずーっと魚月は彼に言い寄られてきた。
隙あらば抱きつこうとし、結婚を迫り、キスをしようとする。
ファーストキスもまだなのに!
(お母さんがいうには、赤ちゃんの時に心時に奪われたらしいけど
 そんなのぜーったい認めない!)
「いってぇ、今日もいいパンチだな・・・、魚月」
「もうっ、毎日毎日、このエロガッパ!」
「エロガ・・・っ!?」
780心時×魚月@('A`)ウヘァ対策2:2007/07/01(日) 04:51:55 ID:4V9E40gz
「どうせ本気じゃないくせに抱きつかないで。
 それにわたし、彼氏いるもん」
ぷいっと顔をそらしてみせてみる。
子どもの頃のようにケンカにでもなると思ったから。でも・・・。
心時は何も言ってこなかった。
不安になって思わず目をあけて心時の方を見る。
そこにいたのは、いつもの明るいお調子者の彼じゃなかった。
「彼氏、いるのか・・・?」
「う、うん」
彼はじっと魚月の方を見つめていた。目をそらせない。
「俺は本気だ」
男の人の目、濃い紫色のきれいな瞳・・・。
すいこまれそう・・・。
なんでだろう、すごくドキドキする、なんだかエッチな気分になる・・・。
魚月は快感が走るような気がして、思わずセーラー服の胸元を握りしめた。
「え、えっと・・・・・・、あ・・・
 雨・・・・・−−−」
いつの間にか、曇っていた空から小雨が降り出していた。
「な、魚月、傘忘れちゃった。家に戻るね!」
同じ階にある、マンションの部屋に戻るため駆け出すと、後ろから声が追いかけてきた。
「今日、桃栗学園でバスケの練習試合なんだ。
 待ってるから、必ず見に来てくれよな」
「きょ、今日は学校で委員会の打ち合わせだから、行けるか分かんないよ」
「待ってるから」
バタン
ドアを閉めて、そっと隠していた荒い息を吐く。
顔が赤かったの、・・・バレてないよね?
「あ、魚月!ちょうどよかったvいま追いかけようと思ったの」
顔をあげると、母、名古屋まろんが傘を持って、嬉しそうな顔で立っていた。
「お母さん!」
781心時×魚月@('A`)ウヘァ対策3:2007/07/01(日) 04:54:12 ID:4V9E40gz
「はい、傘v・・・あれ?どうしたの?顔が赤いよ?」
そういって、まろんは魚月の額に手を当て、顔を近づける。
母に見つめられるとほっとする。
なのに、さっきはどうしてあんなに・・・。
「ん、だいじょうぶ。なんでもない。いってきます」
「あ、ねえ、魚月。今日の結婚記念日の食事会、どうしても来れない?」
「両方のおじいちゃんとおばあちゃんも来るんだよね?
 すっごく行きたいけど、でも委員会があるし・・・」
そういいながらドアを開けると、いきなり、目の前に白いゆりの大輪が広がった。
「おはようございます、魚月」
「ノインさん!」
「まろんに『結婚記念日おめでとう。でも、わたしはいつまでもあなたを愛しています』
 と、伝えてください」
「後ろにいるもんっ」
どうにも魚月は子どもの頃からこの人が苦手。
そういって後ろを向くと、今度は別の手が伸びてきた。
「ありがとうノイン!でもまろんにはバラが似合うと思うよ」
と言って、まろんが受け取ろうとした花束を引ったくる。
「稚空!」「お父さん」
嬉しそうなまろんと、困ったような魚月。
「おや、稚空くん。なぜここに?」
「ここは俺の家だ」
いつものように父とノインのいがみ合いが始まったのを横目に見つつ
魚月は学校に行くためにフェードアウトして歩き出す。
「いってらっしゃいv」
母の声が追いかけてきた。
手を振ってから前を向くと、今度は珍しいひとたちがこっちに歩いてきた。
「おはよ、魚月ちゃん。今日も心時、ここに来た?」
心時の父、水無月大和と、母、都。
「う、うん」
782心時×魚月@('A`)ウヘァ対策4:2007/07/01(日) 04:57:00 ID:4V9E40gz
「もう、まったく!あいかわらずねぇ、今度よく言っておくわ。
 日曜日なのに学校行くの?いってらっしゃい」
そういって、横切っていった。
「いってきま〜す」
エレベーター付近で、もう一度振り返る、魚月たちの家の方に向かって歩いている。
なんだろう?都おばさんはよく来るけど、おじさんもくるなんて珍しい。
「あいかわらずね」
声をかけられ、玄関で稚空とノインを見守っていたまろんが、2人に気づく。
「都!それに水無月くんも」
「おはよ、まろんv」
−−−マンションの玄関口。
「ふぅ・・・」
一つため息をついて、傘を広げ、歩き出す。
大和おじさんと都おばさんの顔を見たら、一瞬忘れていたはずの彼の顔が浮かんできた。
『待ってるから』
『なによもう、本気じゃないに決まってるもん』
なんでだったっけ?高校は両親や心時の通った桃栗学園じゃなく、公立の学校を選んだ。
先月、委員会で知り合って好きだった彼方木先輩に告白されて
でも、すぐには返事できなくて・・・。
だけどあの日、高校のすぐ側にある彼の大学の校門で
『・・・あ、心時!』
駆け出そうとした足はすぐ止まった。
部活の帰りだろうか、女の子に囲まれていた彼を、その、笑顔を見て・・・。
・・・ひるがえして駆けだした足は止まらなかった。
『・・・待って、待てよ、フィン!』
フィン?フィンって誰?
子どもの頃から感じてた、彼が恋しているのは魚月じゃない。
きっと、そのひと以外は、誰でもいいんだ・・・。
子どもの頃から、魚月も夢見ていたひとがいた。
生まれたとき握りしめていたカフスのもう片方を持った、運命のひと。
783心時×魚月@('A`)ウヘァ対策5:2007/07/01(日) 04:59:18 ID:4V9E40gz
でも、いくら待っても王子様は現れなかった。
・・・その日のうちに、彼方木先輩に返事をした。
−−−夕方になっても雨はやまなかった。
『待ってる・・・、はずないよね。だってもう試合は終わってるもん』
「お先にー」
そういって、何人かの生徒が帰って行く。
「名古屋さん」
振り返ると教室には彼方木先輩と二人きりだった。
側に近づいてきた先輩の顔が近づいてくる。
・・・ファーストキス。目を閉じようとした・・・その時。
『待ってるから』
あのときの彼の真剣なまなざしが脳裏に浮かんだ。
「・・・やっ」
思わず下を向く。
「名古屋さん?」
「ご、ごめんなさい。用事思い出しちゃって!
 先に帰りますね」
そういってカバンを引ったくるように持って走り出す。
待ってるわけない。だけど・・・。
−−−雨はいっそう強さを増していた。
濡れることも構わず走っていく。雨で前がよく見えない。
桃栗学園の校門付近で、人影が見えた。近づくと・・・。
ドサッ
「心時ッ!!」
彼は倒れた。雨の中、ずっと待っていた。
あわてて傘をなげだし、額に手を当てる。すごい熱!
−−−マンションの一室、水無月家。
魚月は心時を支えて連れて帰ってきた。
ドサ
心時の部屋にあるベッドに彼を横たえる。
784心時×魚月@('A`)ウヘァ対策6:2007/07/01(日) 05:02:39 ID:4V9E40gz
「はぁ、はぁっ」
女の子の細腕で、雨の中、男をひとり支え歩くのは、ものすごく体力を消耗した。
「はぁっ・・・、おばさんは?」
「・・・親父と旅行に行ってる」
「えっ」
じゃあ、今朝はそれを伝えに・・・。
思わず冷静になる。
そういえば、心時の部屋に入ったのは子どもの頃以来だ。
「あ・・・、えっと、じゃあ東大寺のおじいちゃんとおばあちゃんは?確かここのマンションに・・・」
「じいさんたちも一緒に」
外で雷が鳴る、思わず窓の方を見て気づく。
子どもの頃とは違う彼の部屋。・・・心臓の音が聞こえてきた。
雨の音で、やけに静かだ・・・。
「・・・そ・・・、そうだ、お母さんに・・・・・、あっ」
そういえば両親さえ、いまは食事に出かけていていない。
顔をあげて、思わず彼の方を見る。
いつの間にか知らないうちに、彼は子どもじゃなくて大人の体になっていた。
きれいな顔・・・、濡れた服のまとわりつく身体・・・、手。
あの手にふれて欲しいという考えが体中を支配して、思わず顔をそらす。
明かりの付いていない暗がりの部屋に彼のすべてがやけに栄える気がした。
彼の苦しそうな息づかいが聞こえてくる。
「で・・・電気つけるね」
そういって、せめて明かりのあるリビングの側にある電気のスイッチに向かおうとすると
腕を捕まれた。濡れた冷たい腕に、心時の手が熱い。
心臓の音が、やけに大きく聞こえる。
うわごとのように彼はつぶやく。
「ごめん・・・、ずっと魚月の中に・・・フィンを探してた。
 でも、魚月は魚月だ・・・、フィンじゃない・・・」
「フィン?フィンって、誰?」
「なんだ・・・、まろんから聞いてないのか・・・。
 フィンは俺の、前世で亡くした恋人だ」
785心時×魚月@('A`)ウヘァ対策7:2007/07/01(日) 05:08:28 ID:4V9E40gz
前世・・・?子どもの頃からあこがれていた、運命の人・・・。
制服のポケットから、大切にしまっていたカフスを取り出し手にとってみる。
すると、彼の耳に違和感を感じた。
ベッドのふちに座り、彼の濡れた髪をかきあげる。すると・・・。
カフスをしていた。
「心時・・・っ、これって」
「・・・魚月の王子様が俺だって分かったら、きっと魚月が悲しむと思って。
 できるだけ身につけないようにしてたんだ。
 でも、大事な試合とか、そういうときだけ付けてた・・・」
捕まれていた腕を引かれ、思わず彼の上に重なる。抱きしめられる。
「好きだ魚月、子どもの頃から、ずっと」
熱を帯びた熱い体、ドキドキする。
でも、どうしてだろう?ほっとする、無性に求めたくなる。
彼のすべてを奪いたい。
熱を帯びた顔をあげると彼と目が合った。
彼の顔が近づいてきた、目をつぶる。
そうしてキスをした。

夜が更けていく・・・。
786心時×魚月@('A`)ウヘァ対策8:2007/07/01(日) 05:17:18 ID:4V9E40gz
−−−朝、いつものように家を出て歩いていると
「おっはようーーー!魚月ぃーーーーーー!!!」
「きゃあっ!」
思わず抱きしめられる。
「風邪は治ったの?」
「ばっちり。魚月に『看病』してもらったし」
ドガッ!!
鉄拳が飛んで、心時が吹っ飛ぶ。
「いってぇ、今日もいいパンチだな・・・、魚月」
「もうっ、このエロガッパ!・・・心時、心時?」
しゃがんだまま、心時が立ち上がらない。
「だいじょうぶ!?」
顔を近づけると思わずキスされた。
「・・・〜〜〜ッ!!」
「あ、そうだ。これ、ありがとな」
両耳に輝くカフス。

END
787心時×魚月@('A`)ウヘァ:2007/07/01(日) 05:20:14 ID:4V9E40gz
原作シーンのオマージュを入れたかったけど、手元にないので、無理でした。
なんかもう、正直すまんかった。
788名無しさん@ピンキー:2007/07/01(日) 17:58:18 ID:8pBYC55p
>>787
GJ
789名無しさん@ピンキー:2007/07/01(日) 23:22:47 ID:O6lkrf3X
わー、なんか設定もしっかりしてて良いっすー。GJ☆GJ☆
790名無しさん@ピンキー:2007/07/05(木) 00:30:17 ID:0jFeX4gq
素WWWW
791名無しさん@ピンキー:2007/07/05(木) 02:32:29 ID:SRgaQDx0
す?
792名無しさん@ピンキー:2007/07/05(木) 13:07:23 ID:uHQeQEql
>>787
GJ!
793名無しさん@ピンキー:2007/07/08(日) 22:03:24 ID:0KFLnDqG
なんかネタが思い浮かばないから、お題持ってきてみた。
(高成×灰音)
1,処女 2,欲望 3,異物挿入 4,此処がイイんだろ 5,縛り 6,秘処攻め 7,軋む音 8,鳴り響く奇声 9,矯正自慰 10,好きって言えよ 11,たまには逆とか

794名無しさん@ピンキー:2007/07/09(月) 12:51:24 ID:BI3rQC+r
自分も何か書いてみようかな…(・ω・´)
795名無しさん@ピンキー:2007/07/09(月) 19:08:42 ID:VOGYBMj1
まろ×ちーがいい…
796潮×灰音:2007/07/09(月) 19:47:10 ID:eJU7Mnu4
いきなりですが、潮×灰音書きます。7巻ラスト直後の設定で。

「潮…、大好き」
灰音はずっと言いたかったことを潮に伝えた。
「私もだ…灰音」
抱きしめあい、すごくいい雰囲気になっているふたり。
「灰音。…しよう」
灰音はとても驚いた。まさか、そんなことを言われるとは思ってなかったから。
「えっっ!?ちょっ、ちょっと潮!私たち、女の子同士だよ?いいの?」
「それでもいい。私は、灰音が好きだから」
灰音は躊躇した。確かに、自分は潮が好きだ。でも、安易にしていいのか迷う。
少し、少しだけ、高成への未練も残っている。だけど、その未練を断ちきれるのなら…。
「いいよ、潮。しよう」
「灰音…」
痛くでも、つらくてもそれでもいい。潮が好きだから。

そして、灰音は潮に優しく押し倒された。ふわりと口づけをする。
甘い甘い蜜の味。とても幸せ。初めてではないけど、「特別」な口付け。
この幸せがいつまでも続けば良いと灰音は幸せの中で思った。
                            つづく
797潮×灰音:2007/07/09(月) 19:49:47 ID:eJU7Mnu4
今日はココまでですが、また後日書きます。
下手ですみませんが、多くの人に楽しんでもらいたいです。
798名無しさん@ピンキー:2007/07/10(火) 18:08:33 ID:Oi08CY00
自分で書いてみるべきか…
799節穴さん:2007/07/16(月) 06:22:16 ID:2SQeG9Oc
アゲます
800名無しさん@ピンキー:2007/07/16(月) 12:13:38 ID:qW6TWvD/
801名無しさん@ピンキー:2007/07/22(日) 22:44:07 ID:4pGAuTH2
突然ですが、近々投下したいと思います。
ちなみにオリキャラ×既存キャラの予定なのですが…ここではそういうのはありでしょうか?
802名無しさん@ピンキー:2007/07/22(日) 22:48:21 ID:4pGAuTH2
いい忘れました。
あと、既存キャラ視点ではなく、オリキャラ視点でのものなのですが…
このスレにそぐわないようでしたら止めますので、遠慮なく言って下さい。
803名無しさん@ピンキー:2007/07/23(月) 19:14:22 ID:usK72S/e
>>802
既存キャラだれぇ
804802です:2007/07/23(月) 21:40:34 ID:goVDdLh4
>>803ええと…逆滝です。ちなみに相手は完全オリキャラのメイドさんです。
三巻の番外編の4コマまんがで、メイド二人組が逆滝に憧れているところから膨らませてみたんですが…
響古への嫉妬めいた描写などもあって(ごめんなさい、私の完全な趣味です)少しどろどろしたものになりそうです。
…こんなものでも良かったらですけど…
805名無しさん@ピンキー:2007/07/24(火) 01:06:35 ID:uBEOzGbh
>>804
投下しちゃえ
806名無しさん@ピンキー:2007/07/24(火) 21:22:20 ID:vsy3WDuw
>>804なんか面白そう。読んでみたいです。是非投下お願いします!
807名無しさん@ピンキー:2007/07/26(木) 08:33:20 ID:KuUtrIrL
>>801

そういうのは個人サイトで投下すべき・・・
オリジナルキャラ登場は夢小説と同様
808名無しさん@ピンキー:2007/07/26(木) 18:53:27 ID:sY0Takql
いきなり投稿さしてもらいます。





いつからだろう。私の隣に彼女の姿がなくなったのは…

東大寺都はいつもの四人で行く、朝の通学路でふとそんなことを考えた。
小さい頃からずっと一緒だった彼女は今はきれいな顔立ちの青年の横を歩く。
斜め後ろから見える彼女の笑みは愛おしいものだった。
今は12月。寒さが厳しく栗色の髪をした日下部まろんは鼻の頭まですっぽりとマフラーでかくし寒さに震える。
「大丈夫か?まろん」
青い髪をした名古屋稚空が優しい眼差しで聞く。
「顔のつらの厚いまろんなら大丈夫でしょ」
つい憎まれ口をたたいてしまう。
「ひど―い。」
まろんが喚きながら後ろに回り抱きついてきた。
シトラスの香りがふわっと鼻につく。
「なっなにすんのよ」
寒くて耐えらんなーいと子供のように駄々をこねるまろんの手を握ろうとした瞬間背中が急に寒さを取りもどす。
809名無しさん@ピンキー:2007/07/26(木) 19:29:52 ID:sY0Takql
振り向くと稚空がまろんを片手で包みこんでいた。
本当はもっと抱きついていて欲しかったな。
ふと本音が心を駆け巡る。横をみると二人の様子を水無月大和が微笑んで見ていた。
「仲いいですよねー」
返事もせずに、稚空の腕の中でくるまっていたまろんのマフラーを引っ張り、遅れる!と一喝する。
はーいと言って寒さで頬を染めるまろんが笑顔で返した。
小さい頃までとは違う色っぽい笑顔にどぎまぎしてしまう。

―これは彼の影響だろうか。いつの間にこんなにきれいになったんだろう。―

自分でもわけがわからない感情に押し潰されそうで怖くなり、握っているまろんの手をぎゅっとすると彼女は私以上の強さで握り返してくれた。


放課後になり、部活へ向かおうとまろんを探すがみあたらない。
友人にさっきの授業の資料を戻しに行っていると聞き、べつに待ってることもできたが迎えに行くことにした。


めったに使われない空き教室が連なる廊下は人の出入りは全くなかった。
とある教室から光がもれているのに気付き、まろんと呼ぼうとして開けようとしたドアにそえた手がとまる。

映画でも見ているようだった。机に座ったまろんに、稚空が片膝を机に乗せまろんの顔の高さに顔を持っていきくちづける。顔の角度を変え長く深くキスをかわした二人の唇が離れたとき、銀色に光る糸が光ったのが夕日に照らされたことではっきりわかった。



今日はここまで
810名無しさん@そうだ選挙に行こう:2007/07/29(日) 13:09:18 ID:hLpLnxbE
「稚空…私部活行かないと」
まろんがやんわりと稚空の肩を押しながら言った。
その間も稚空の手はまろんの制服のリボンを外し前の方をはだけさしていた。
「稚空ってば…」
普段の稚空からは考えられないくらい意地悪そうな顔をした稚空がまろんに何かをささやいていた。
瞬間まろんが悲しそうな顔をして稚空に体を預けた。
二人の間に何があったかは知らないがこれ以上二人を見ているのははばかれた。というよりもたえられたかった。

ピチャ…クチュ…
卑劣な音が耳につく。

私は一人部活に向かうことにした。
部活も後30分で終わるという頃まろんが来た。

先輩に多少嫌味を言われ練習に入る。
まろんの演技は流石エースだと言われるだけのことはある。すらりとのびる白い脚は風にゆだねられたように動く。私が見とれているとまろんに一人の先輩が近付き細かい演技の指導に入る。
ためらいもなく触るその手に不快感を覚えた。

部活後、まろんと片付けの当番だった私は体育倉庫で道具をなおしていた。
薄暗く光りは古びた蛍光灯だけだった。
「まろん、離れなさいよ」「だってぇ、お化けがでてきそうぢゃん」
後ろにぴったりとくっついてくる。
…内心嬉しいが歩きづらい。
そう思っていると、まろんが何かにつまづき後ろにこけ、巻き添えをくらった。
ガッターン

私が仰向けのまろんの上に馬乗りの状態になり、レオタードの薄い布地を通して温かみが伝わってくる。
衝動が抑え切れない。
「いたた…都どいてよ。どっ…」
どうしたの?そんな声が聞こえる前にまろんの唇を塞いだ。
811名無しさん@ピンキー:2007/07/30(月) 15:41:46 ID:kZ8lu/Ye
激しく期待
812名無しさん@ピンキー:2007/07/30(月) 17:32:06 ID:vE5ja+42
目の前にいる人物が知らない人のように思えた。
抑え切つけられた体を必死で動かしたが都の体は鉄のように重く感じられた。
その間もキスは続き、愛してる人のものではないからか、ねっとり動く舌を気持ち悪く感じた。
「んっ…ちょっ、都ってば」
やっと口が離れたときに見た親友の顔は恐ろしかった。
都がまた口を近付けようとしてきたが、ふいっと顔を横にし避けた。
「…まろんはそうやってあたしを拒絶するのね」
あたしのことキライ?そう聞いてくる都になんて答えたらいいのかわからなかった。親友だからといってもやっていいことと悪いことがある。即座にキライと言おうとしたが、言えなかった。とても悲しそうな顔だったから…
813名無しさん@ピンキー:2007/07/30(月) 18:35:48 ID:vE5ja+42
何故自分はこんなことをしてしまったんだろう。
冷静になった頭で今あったことが夢であるようにと願った。
でもまろんが困った顔をするから余計腹がたつ。優しい親友は私を傷付けまいと必死で言葉を考える。

「お願い、一度でいいからあたしだけのものになって」
震える声でそう呟いた。
「なっ、都自分でなにいってるかわかってる」
いよいよまろんが泣き出した。
でもあたしの理性を壊すには十分だった。
シャツを脱がせ上半身のレオタードを下げ、手近にあったリボンでまろんの手ををすばやく縛り上げる。
白い素肌は同性のあたしの欲情をもかきたてた。寒さで突起はすでに立ち始めていた。
新体操選手にしては豊満な胸をつかみまわりからなめる。
「やぁ…みやこ…や…めて」
必死の思いでまろんが口にした。まろんの体には至る所に所有を示すような赤い斑点があった。まろんの突起を人差し指でなでながら聞く。
「これ稚空がつけた後でしょ。他の人がまろんに印をつけたらどう思うかしら」まろんの顔が青ざめる。
「お願い。やめて!」
ばたつくまろんを抑えつけ、首筋を舐め跡をつけていく。
「いやぁぁ、やめて」
必死に抵抗するところを見ると、稚空が好きだと言われてるみたいで、腹がたつ。
「あたしだけのものなんだから」
口づけ、レオタードの股布をずらし、指を浅く挿入する。潤うそこはすんなり指を受けいれた。
「んっ…は…やっ、ちょっ…」
次第にまろんの声も甘みを帯びてきた。
指の出し入れを早くし、まろんの突起を重点的にせめる。まろんの中が一際きつくなりいとも簡単に果てた。
肩で息をするまろんは涙で顔を濡らし頬は赤くほてっていた。
スティックが目に入り、このまま入れようかとも考えたが、疲れたまろんをみるとその気も失せ、優しく介抱する。
最後にリボンで赤くなった手首にキスをしこう告げる。
「今日のこと誰にも知られたくないなら、明日またここに来て」
携帯の画面を見せながら言う。そこにはまろんの艶っぽいさきほどの行為での表情が写しだされていた。
いつとったの?と言いたげなまろんを無視し、その場を後にする。


もう後には戻れない。前に進むだけ…
今までの関係すべてを壊し…



マンションの稚空の部屋のドアの前で立ちすくむまろん。稚空が自分の体の変化に気付かぬわけがない。
今日はいつも以上に辛いことになるかもしれない…
そんなことを考える。

神様は不公平だな。と苦笑し、自分にふりかかる二つの災難。一つは以前からのもの、もう一つは今日増えたことについて頭を悩ませた。
814名無しさん@ピンキー:2007/07/31(火) 00:58:59 ID:T7iYlH5D
まろやん大好き★あげ
815名無しさん@ピンキー:2007/08/01(水) 01:23:35 ID:kWc6Re+c
あげ
816名無しさん@ピンキー:2007/08/01(水) 17:15:22 ID:oXg3iDHD
レオタ×レオタでレズなんて
ハァハァ
817名無しさん@ピンキー:2007/08/01(水) 20:47:02 ID:vUeRDIK/
('д`)アヘェ
818名無しさん@ピンキー:2007/08/05(日) 02:06:51 ID:WxdXbFjm
ジャンヌの魔王との決戦の朝、つまり、まろんと稚空が結ばれた朝とかはどうですか?
819名無し募集中。。。:2007/08/06(月) 22:51:30 ID:CJCyW5NE
>>718の、いずめろ良かったよ〜><;
さっき読んでラストで泣いちゃったよ。
820名無しさん@ピンキー:2007/08/07(火) 00:03:19 ID:ODYw3Tpt
ちまろを増やしてくれ
821名無しさん@ピンキー:2007/08/08(水) 00:20:07 ID:R4cERP1y
やまと×みやこ期待(^ω^)
822名無しさん@ピンキー:2007/08/08(水) 17:54:55 ID:EH+prCBn
>>818

それ読みたい
823名無しさん@ピンキー:2007/08/08(水) 21:12:35 ID:eNGbSUYi
過去ログ含め、キョーコの風麻と葉樹の話はないですか?
824名無しさん@ピンキー:2007/08/09(木) 09:55:48 ID:Vtkh7sk+
いずみ×めろこ前提の無理やり系の部長×いずみ(6巻の空白の時間)を書きたいのだが
スレ違いならば801板に専用のスレ立ち上げるけど・・・
此処でもいいなら投下してもいいかしら・・・?
825名無しさん@ピンキー:2007/08/09(木) 10:43:57 ID:xkSEGZyQ
>>818です





「ん…」
窓から入ってくる光がまぶしい。
(朝?)
少しだるさの残る身体を起こす。でも、このだるさは今横にいるあなたと結ばれた証。
(きれいな顔…)
ずっと見ていたい。ずっと触れていたい。思わず額にキスをした。
「ん?…まろ…」
稚空が目を覚ます。
「おはよ」
「起きてたのか?」
「ううん、今起きたとこ」
すると、稚空は私から目をそらし黙ってしまった。
「どうしたの?」
「いや…なんか…嬉しすぎて照れる」
「ぷ…あはははは!!」
「わ、笑うなよ!!」
いつも平気でせまってきた稚空なのに顔が真っ赤だった。
「だって、稚空かわいい」
「な!?」
「ふふ」
また稚空は黙ってしまい、さらに顔が赤くなっていた。なぜか、もっと困らせたいと思った。
「ね、好き?」
「ああ」
「ちゃんと言って」
急に稚空が真剣な顔になり、私を抱き寄せた。
「あっ…」
昨日の夜、何度も感じた体温が私を優しく抱きしめる。私も応えるように抱きしめた。
「好きだよ、まろん。だから…」
「稚空?」
「だから、死ぬなよ?」
稚空の声がかすかにふるえていた。泣いてるの?稚空…また私のために…
「はい…」

あなたとずっと一緒にいたいから。
地球と愛する人のために、私はすべてをかけて戦う。
大丈夫、私にはあなたがいるから。
826名無しさん@ピンキー:2007/08/09(木) 22:01:01 ID:LQdaeCKj
>>824
801板にビデオ棚というスレがあるから投下するならそこに。
827名無しさん@ピンキー:2007/08/11(土) 11:25:14 ID:YBP+ryV7
>>813


「ただいまー…」
遠慮がちにまろんが稚空の家のドアを開ける。
返事がなく、リビングまで行くと、ソファーで寝ている稚空を見つけた。
当分起きそうにないことを確認し、ほっとため息をつく。
さっきから体がべたべたして気持ち悪かったので、シャワーを浴びるため浴室へと向かう。

ちゃぽん…

白いお湯をはったバスタブに浸かると落ちついた気分になった。
そして、さっきのことを思い出す。
「…私レズぢゃあないよね」
確認するように呟き、苦笑する。
自分は稚空が好きだと心で強く思う。
だが、最近の稚空のことを思うとそれすら怪しく感じる。稚空は束縛が激しい。クラスの男子と話しをしただけで、愛情をめいっぱい押し付けられる。
正直少し億劫に感じることさえあった。
「そのくせ他の女子には優しいくせに」
水をぴちゃっと飛ばすとそれは壁に当たり弾けた。
「ヤキモチか?」
不意にかけられた声に驚き、ばっと声がしたほうを見ると、体にタオルだけを巻き付けた稚空が立っていた。
違うと言おうとする前に稚空の視線が一カ所に注がれていることに気付き、そこを見ると先ほど都に付けられたキスマークがいやらしく散らばっていた。
828名無しさん@ピンキー:2007/08/17(金) 20:07:53 ID:C27eSqTi
揚げ!
829名無しさん@ピンキー:2007/08/22(水) 02:45:36 ID:1b0ikMlv
あげ
830名無しさん@ピンキー:2007/08/23(木) 01:24:41 ID:cBeKbUVs
まろん×ノインが見たい
831名無しさん@ピンキー:2007/08/28(火) 00:41:14 ID:5ggHKEq/
あげ
832名無しさん@ピンキー:2007/08/29(水) 01:03:16 ID:QN4WqvLM
続きマダ?
833名無しさん@ピンキー:2007/08/29(水) 23:59:08 ID:664MYT4T
ちまろ続き希望
834名無しさん@ピンキー:2007/09/03(月) 22:38:07 ID:6sf+n1Mt
投下してちょ
続きミタイ
835名無しさん@ピンキー:2007/09/05(水) 22:55:16 ID:oJozfHDX
みたいあげ
836名無しさん@ピンキー:2007/09/13(木) 01:17:39 ID:F9bmzkB6
神降臨期待(・∀・)
837名無しさん@ピンキー:2007/09/24(月) 16:18:00 ID:ILen28EX
あげ
838名無しさん@ピンキー:2007/09/25(火) 00:06:36 ID:y1oB/h33
潮×灰音とか空気読まずに投下^^


ひた、と素足が濡れた床に落ちた。潮はふと顔を上げて、冷たい真っ暗な夜を見る。
その顔には表情ひとつ浮かばずに、大きな目が瞳を動かさずにじっと空を見ていた。
「はいね、」
泣きそうになりながら潮は呟く。傍にいて、ひとりにしないで、私だけのものになって。
握りしめた両手を唇へと当てて、まるで祈るように呟く。
「灰音には、私以外なんていらないのに」

ふわふわとパニエなしに膨らんだスカートが揺れる。
潮の通り過ぎる後には生徒は皆一度息をひそめてしまう。
潮はもちろんそんなことはわかっていたし、わかって余計なことは口にしない主義だった。
「潮っ」
ブーツの固い底が音を立てる。潮は足を止めて、目を伏せて後ろからの衝撃をやんわりと受けた。
「おはようー!今日も可愛いっ」
ぎゅうっと灰音は潮を抱きしめると、にこにこしながら朝の挨拶を口にした。
胸の前まで回された細い手にそっと自分の手をあてて、「うん」と応えた。
今日も愛しい愛しい大好きなカナリア。
灰音は潮の隣に嬉しそうに回り込んで、「昨日はね」と別れてからの自分を振り返りながら口にする。
まるで灰音の一日を全て共にするようで、潮はこの灰音の言葉が大好きだった。
839名無しさん@ピンキー:2007/09/25(火) 00:21:25 ID:y1oB/h33

「閑雅様」
灰音の細い手が閑雅の首に回る。閑雅は唇を薄く開いて、それから戸惑うように閉じた。
くすり、と灰音が可愛らしく微笑んで閑雅を見上げる。
「大好きです」
潤んだ大きい瞳が閑雅を写して揺れる。
閑雅は少し戸惑うように視線を彷徨わせて、それからかっちりと灰音に視線を合わせた。
「俺もだ」
細められた瞳に、灰音は顔を少し赤くしたまま目を伏せた。
閑雅の唇が灰音の額、それからまぶた、そうして唇に落ちた。

ぼんやりと晴れた空を見詰める。潮は胸に落ちた鉛の塊を取り出そうと必死で足掻く、ように。
「灰音には私以外なんて、いらない、のに。」
伸ばした爪で胸を抑える。くつりと閑雅の笑う声が背中のほうでした。
右足を静かにさしだして、顔はその足を追うようにうつむかせて、歩き出すと同時に顔をあげた。
ああだから人間は嫌いなの。私と灰音に誰も寄らなければいいのに。
スカートが風を孕んで揺れる。

両手に資料の挟まれたファイルをいくつも持ち、灰音は急いで廊下を歩いて行く。
走ると転ぶ可能性があるから、ここは「急がばまわれ」という言葉を思い出していた。
しかし急いでいて廻るのは意味がないのではないだろうか。
「灰音」
資料室にファイルを置くと、後ろから低い声がした。
灰音はくるりと振り返ると、愛しい親友の姿にぱあっと顔を明るくした。
「潮!どしたの?お仕事?」
ファイルを置いて、灰音は短い距離を走って詰めた。今日は一度も会っていなかったのだ。
いつも通りの表情のない顔に、灰音はいつも通りににこにこ笑って潮に話しかける。
「珍しいね、こっちに来るのって。頼まれたの?」
何も言わない潮に、灰音は「潮…?」と怪訝そうに尋ねた。
心の中でひとつの疑問が浮き上がる。たとえば、千里先生、とか。田宮君、とか、往光さんとか。
少し灰音が息を引きつらすと、潮は小さく笑った。
840名無しさん@ピンキー:2007/09/25(火) 00:29:25 ID:y1oB/h33
桜色をした爪の載った指が、灰音の頬に触れる。
「ききたい?」
灰音は大きな目を少し逸らせて、「男の人?」と囁くように尋ねた。
潮は手を伸ばして、灰音の頬を静かに撫でる。
頬の緩やかなカーブをなぞり、ふくらんだ唇に親指をあてる。
「そうだと言ったら?」
潮の言葉に灰音は少し目を険しくすると、「いや」と小さく、けれどもはっきりと答えた。
「嫌だよ潮。やめてよ」
力を入れると跳ね返る唇。これに何度東宮閑雅は触れたのだろうか。
「灰音」
答えを無視して、潮は愛しい名前にたっぷりと艶を込めて呼んだ。
私と灰音に誰も、誰も寄らなければいいのに。
左手を灰音の首の後ろにまわすと、その唇に噛み付くように口付けた。
841名無しさん@ピンキー:2007/09/25(火) 00:58:37 ID:y1oB/h33
「っ!潮、なにっ!」
鋭い言葉に潮は身体を離すと、「嫌なの?」と少し眉を寄せて問う。
「灰音は、私を拒絶するの?」
潮の傷付いたような言葉に、灰音はびくりと身体を揺らした。
「あ、ち、ちがう、潮、」
優しい灰音。潮は伸ばされた手をすいと導いて唇を寄せると、「灰音」と呼ぶ。
灰音は酷く困ったように、今にも泣きそうな顔でふるりと顔を左右に振った。
「嫌じゃないだろう?」
もう一度、今度は柔らかく口付けると、灰音は抵抗もせずに目を伏せた。

中々使われていないところでも、埃一つないのはさすがだと言える。
床に灰音を座らせると、潮は灰音の額に唇を落とした。
忌々しい東宮閑雅のリボンを引っ張って床に投げ捨てると、面倒くさい制服に手をかける。
ワイシャツのボタンを外しながら、唇で柔く肌を噛み、ちゅくと吸い上げた。
「う、潮」
戸惑った声に、潮は顔を上げて灰音の瞳をじっと見た。
緊張感などなくなったのか、灰音が酷く困った顔で潮を見る。
「ほんとに、こういうこと、するの…?」
ワイシャツのボタンを全て外すと、真っ白な肌にピンク色のブラジャーが映えていた。
ふわふわと触り心地の良い乳房に唇を寄せて、「だって」と潮は言う。
「こうでもしないと灰音は奪えないだろう?」
至極当然の言葉に、灰音は顔をぽんと真っ赤にさせた。
場違いなのはわかっているが、こうもはっきりと言われると同性でも照れてしまう。
灰音があわあわしている最中にも、潮は着々と灰音の服を脱がせていた。
ぷちんとフロントホックのブラジャーを外し、淡く色づく突起に唇を寄せた。
「っひゃ、」
びく、と灰音の身体が揺れる。
潮は舌で突起を転がし、ちゅく、と強めに吸う。片方の乳房を包み込むように手でやんわりと包むと、持ち上げて少し強めに揉み、手を離してやわやわと突起を攻める。
「はっ、ん、あ、」
少しもしない内に灰音は自身の手の甲を唇に当てて、必死で声を押し殺すようになっていた。
最初はガードの固かった足も今ではくずおれ、潮の位置からブラジャーとお揃いの下着が見えていた。
唇を離すと唾液が引いて、もう片方の突起に唇をあてがう。ちろ、と舐めると灰音が「んう」と押し殺した声をあげた。
少し唇を離すと灰音は身体を震わせるように、潮へと胸を近付ける。
「灰音?」
意地悪く潮が尋ねると、すっかり潤んだ瞳で「や、」と弱々しく呟いた。
「やめちゃ、いや…」
ふっと潮は微笑んで舌で持ち上げ、唇で緩く食む。
「は、ん、」
片方の乳房を愛撫することも忘れず、潮は灰音の下着へと手を滑らせた。
ふに、と秘所の部分を人差し指で押すと、くちゅりと濡れた感触がする。
「ぁう…ん、」
ぐにぐにと刺激を与えると、灰音の腰がずるりと床を滑って、いっそう下着が指張り付く感触がした。
「あ、う、」
潮は冷静な頭で、スカートはもう脱がさなくていいかと考えながら、手を一度離して下着の縁に指を引っ掛ける。
そうして思い出したかのようにスカートをたくし上げると、乳房から唇を離した。
「灰音…可愛い」
ふるふると震える様がまるで弱々しく、下着がおろされるのを今か今かと待っている。
薄く開いた唇にちゅっと口付けると、少し離して呟いた。
「下着…自分で脱いで?」
842名無しさん@ピンキー:2007/09/25(火) 01:16:10 ID:y1oB/h33
ひく、と灰音の瞳が揺れる。しかしすぐに膝で立ち上がると、下着に両手をかけた。
潮はスカートを持ち上げて、「灰音はいい子だ」と追い打ちをかけるように言う。
「うし…お、」
震える自分の名前に、潮は興奮を覚えながらずりおろされる下着を見ていた。
灰音は目を緩く瞑り、湿った下着をずるずるとおろした。
「ここ、」
桜色の爪が、ちょいと薄く生えたアンダーヘアに触れる。灰音はずる、と腰を床に落としてしまうと、潮を泣きそうな目で見上げた。
「そんなに気持ちよくしてほしいのか」
足を折り曲げて、三角に座った股は充血して、とろとろと蜜をこぼす様子がよく見える。
潮は指でクリトリスを軽く押した。
「んっや、あっ!」
じゅく、と一層緩んだ底から蜜がこぼれ落ち、床にぱたりと染みを作った。
潮は下着を片方の足から抜いてしまうと、両足の間に身体を割り入れて、今度は下から押さえるように指を這わせる。
「は、ぅ」
はやく、と灰音は乾いた唇を舐めた。早くそこに指を突っ込んで、ぐちゃぐちゃにかき混ぜてほしい。
潮の指が入り口をやわやわと這い、入るのに入ろうとしないもどかしさに灰音は腰を動かした。
「うしおっ…入れて、ってばあ」
つんと立った胸の突起が誘うように色付き、潮は堪らず乳房の上の皮膚に痕を残す。
指を押し当てた場所からはとろとろと蜜があふれて指に絡み付き、ひくひくと痙攣を繰り返していた。
つぷん、と指を埋め込むと「ぅん!」と灰音の長い髪が跳ねて揺れる。
出し入れをするのは容易で、一本だけでは足りないと懇願するように灰音は甘い喘ぎ越えをこぼした。
「っア、う、んんっ!や、あ、もっと…!」
人差し指を抜いて、中指をそろえてまた埋め込む。灰音のナカは少しキツくなって、潮の指をくわえてきゅうきゅうと締め付けた。
「はんっ、あ、あぁうっ!だ、だめっ、潮っ」
身体を寄せて、潮はとろけた瞳で、揺らぐ灰音の瞳を真っ直ぐ見つめる。
唇から唾液をこぼす痴態は、ひどくそそるものがある。早くなる出し入れに、じゅ、じゅぷ、といやらしい水音が響いた。
「んんっ、あ、や、い、いっちゃ、っ!ア、ああうっ」
びくんっと身体が一度強く跳ねると、潮の指をくわえこんでびくびくと痙攣をした。
どろどろに汚れた指を引く抜くと、潮はその指の蜜をくちゅりと舐めとった。
843名無しさん@ピンキー:2007/09/25(火) 01:21:52 ID:y1oB/h33

服を全て着込んでも、灰音はぼんやりとしていた。
「灰音?」
潮が呼びかけると、灰音は身体をびくりと揺らし、泣きそうな目で潮を見上げた。
そのまま何を告げようか、迷って一度唇を湿らすと、微笑んで手を差し出した。
「心配しなくとも皇帝には言わない」
あからさまにほっとした灰音に、潮は目を閉じてそのまま灰音を抱きしめる。
「まだもう少し我慢してあげるから…、いつか私だけの灰音に、なって」
灰音の背中に回った手が震えて、「う、潮」と灰音が潮を呼んだ。
やわらかい、女の子独特の触り心地が身体に触れている。灰音は泣きそうになった。
慣れた空気、ずっと付き合い続けて来た匂い、勝手に離れた自分。
「灰音…好き」
我慢出来なくなり、灰音はぼろぼろと潮の肩に涙をこぼした。馬鹿な頭では、何も言えそうになかった。


end
844ななし:2007/09/25(火) 14:19:53 ID:x1g0o73U
>843レズですか。きもい
845名無しさん@ピンキー:2007/10/07(日) 11:37:48 ID:ffsDAQPE
誰かまろちー書いて
846名無しさん@ピンキー:2007/10/07(日) 19:00:21 ID:zL0A3lqf
保管庫消えちゃったの?(´・ω・`)
847名無しさん@ピンキー:2007/10/07(日) 21:44:37 ID:JmUUczbz

声優(ジャンヌの)、歌手(満月の)、モデル(フロクの)、イベント(サイン会とかの)、グッツ販売、同人誌、コスプレ(まろん)、確かラジオ何かにも出てたような…
凄いマルチな活動だよね…
最近の漫画家さんって凄いな

次はシンクロがドラマ化して女優デビューでもしそうだ

コミックだけじゃなく、キャラクターグッツがかなり出てるから、億単位で儲けてるんだろうな…
海外でも人気だし、まだ二十代なのに凄いぜ

848名無しさん@ピンキー:2007/10/07(日) 21:48:17 ID:JmUUczbz
>>843
そうゆう官能小説書けるなら2ちゃんねるじゃなく、自分でサイト作って後悔したらどうだい?
ここじゃスレ落ちするしさ
今だったら携帯で簡単にサイト作れるじゃん
849名無しさん@ピンキー:2007/10/07(日) 21:48:59 ID:JmUUczbz
誤字すまぬ
850名無しさん@ピンキー:2007/10/08(月) 17:58:27 ID:j4FeoCUt
>>843
遅くなったけどGJ!!!!!!!潮ものは好きだ
851名無しさん@ピンキー:2007/10/14(日) 01:41:49 ID:s5DgORKI
852名無しさん@ピンキー:2007/10/22(月) 22:48:30 ID:8Pja+8rN
空気を読まず、逆響を近々投下します。
前の方の話と少し似てますが、気にしないで下さい。
853名無しさん@ピンキー:2007/10/23(火) 07:58:45 ID:QnSlK8ku
勝手にしたらwwww
854名無しさん@ピンキー:2007/10/24(水) 01:18:25 ID:MFvXx0bs
>>852
正座して待ってます!
855名無しさん@ピンキー:2007/11/16(金) 21:32:10 ID:RsYqyxlI
hosyu
856名無しさん@ピンキー:2007/11/18(日) 03:23:29 ID:DXsT3Ghj
干す
857名無しさん@ピンキー:2007/11/24(土) 11:41:45 ID:Oayjt+1s
858名無しさん@ピンキー:2007/11/25(日) 19:00:28 ID:zQ6N5HeC
ここの過疎っぷりがすごい…
859名無しさん@ピンキー:2007/12/12(水) 01:29:37 ID:b0bGzAh6
都×まろの続きが気になるんだが
860名無しさん@ピンキー:2007/12/20(木) 03:29:51 ID:MNOJiWJV
過疎ってるな…
861名無しさん@ピンキー:2007/12/23(日) 17:11:44 ID:5v9WrVaJ
タっくんと満月ちゃんのキボン
862861:2007/12/26(水) 16:14:39 ID:i4uXCqDg
皆さん、書き込みしないのですか?
今頃ですけど,ANNさん、176〜178のやつ、
もう少し訂正して見て下さい。(見てないかもしれないが。)
後、726、727さんに同意です。んでいずめろコール!!
863名無しさん@ピンキー:2007/12/26(水) 18:11:18 ID:+ueMg/n5
保守
864名無しさん@ピンキー:2008/01/01(火) 06:02:35 ID:yiMpN6JD
閑×灰 キボン
865名無しさん@ピンキー:2008/01/07(月) 03:04:25 ID:Soz5ELZf
めろこ
866名無しさん@ピンキー:2008/01/13(日) 03:50:14 ID:dCm5VxuT
過疎ってる…
867名無しさん@ピンキー:2008/01/16(水) 01:02:26 ID:CwaYGEi5
ω・`)
868名無しさん@ピンキー:2008/01/16(水) 01:13:44 ID:tQaQy7i1
過疎り杉ワロタwww
しっかしこのスレは性格悪い香具氏が多々いるな、
来る神も来なくなっちゃうよ。
869名無しさん@ピンキー:2008/01/16(水) 23:25:25 ID:Wupo8yST
ほす
870名無しさん@ピンキー:2008/01/18(金) 21:00:18 ID:1ph+5yLY BE:427075182-2BP(0)
確かに自分が書き手だとしたら
ここには投下しない
871名無しさん@ピンキー:2008/02/13(水) 13:28:27 ID:SmUp5oPg
これは?携帯だけだけど
ttp://courseagain.com
872名無しさん@ピンキー:2008/02/24(日) 10:42:23 ID:yq9GWJwD
>>1ー1000
873名無しさん@ピンキー:2008/02/26(火) 16:56:45 ID:q+MrnlLc
今から少し氷響を投下します。
要望がありましたら続きを投下させてもらいます。
874名無しさん@ピンキー:2008/02/26(火) 17:10:26 ID:q+MrnlLc
あれ、おかしいな…投下出来てない
もう一度やってみます。
875名無しさん@ピンキー:2008/02/26(火) 17:26:01 ID:q+MrnlLc
やっぱり駄目でした。
また次の機会にでも投下しますね。
では、失礼しました。
876名無しさん@ピンキー:2008/02/29(金) 02:36:05 ID:CVwG3Icf
頑張れ。最初に空行いれたりしてるとAA規制で投下できない事もあるから。
>>873の投下正座して待ってる。
877名無しさん@ピンキー:2008/03/18(火) 20:56:03 ID:VqqO15Z9
あげ
878名無しさん@ピンキー:2008/03/21(金) 18:59:01 ID:R4o1CVML
ジャンヌ6巻の場面で
稚空が都についた悪魔に操られ、まろんから気持ちが離れ、
夜を一緒に過ごさなくなる場面です。

今日は稚空がいない。
私の横にはいつも稚空がいたのに…。
私に言ってくれたこと、全部嘘なの?都と本当に付き合っているの?
独りで過ごす夜が怖い。
私は誰にも愛されてないの…?
瞳に溜まった涙が零れ落ちた。

すると「カラカラ」と音がした。
窓が開く音だ。
まろんは「稚空?!」と言って
笑顔で窓の方を見た。
しかし彼女の表情は曇っていく。
そこにいたのは

ノインだった…。
879名無しさん@ピンキー:2008/03/22(土) 11:36:04 ID:xIcmrvEp
「ノイン…どうしたの?」
まろんは弱弱しい声で呟いた。

「名古屋君はもうあなたを愛していません。
彼は今、東大寺さんを一番愛しています。」

「分かってる!…分かってるの。
別にあたし稚空を取り返したいなんて思ってない…
でも…。」

彼女はノインに背中を向けた。
涙が止まらなかった。
頭で分かっていても心がそれを受け入れられない。

しばらくするとノインが
「あなたは独りではありません。
私はあなたを愛しています。
私が名古屋君を忘れさせて差し上げます。」

ノインはまろんを後ろから優しく抱きしめた。
880名無しさん@ピンキー:2008/03/30(日) 20:32:51 ID:Ldq68JuA
>>879
続きは?
881名無しさん@ピンキー:2008/04/03(木) 22:48:57 ID:UCrajd/Q
まろん「ち、ちあき!怖いよ…っ」
稚空「大丈夫…まろん…肩の力抜いて」
まろん「……うん…っ」
閉雅「まろん…いいよ、綺麗だ…すごく」
タクト「すげー…触ってないのにもうトロトロだよ…」
まろん「あっいや…みちゃ…みちゃいや…っ」
帝「稚空、どんな教育してんだよ…こんなにかわいい子エロくして」
稚空「まろんは俺のだからな、それだけは忘れんなよ」
逆滝「分かってるよ。でもほら、ここひくひくしてる」
まろん「はぁ…っんふぅ…」
稚空「何まろん、感じてんの?俺以外の男に?」
まろん「ちっちが……はぅっ」
稚空「仕方ないな、いじってくださいってお願いしてみろよ」
まろん「え…っそんな…」
稚空「まろんが触って欲しいと思うならみんなにお願いしろよ、そうじゃなきゃおあずけ」
まろん「……お…願いしま…」
帝「ん?何か言った?」
タクト「聞こえないよなぁ?」
まろん「あっ…おね…お願いぃっいじってぇ!」
閉雅「どこをどんな風にして欲しいんだ?」
まろん「あ…私の…エッチなとこ全部っぐちゃぐちゃにしてぇっ」
逆滝「こんな風にかな?」(うちももをもみしだく)
タクト「うっわすげえ巨乳…やわらけー」(もみもみ)
閉雅「いいよ、かわいい尻だ」(ずりずり)
まろん「あっああんっはぁ…っふゎああんっ」
稚空「あーあ、こんなに淫乱な子になるなんて思わなかったなぁ。
   まろん、もっともっと淫らにさせてやるからな…」


おーわーりー。
882名無しさん@ピンキー:2008/05/19(月) 00:01:08 ID:aFJAGzmd
GJでしたー
883名無しさん@ピンキー:2008/06/08(日) 03:57:45 ID:6yrNj0p4
神期待age
884名無しさん@ピンキー:2008/06/22(日) 01:10:12 ID:mJCgzMJb
あげてみる
885名無しさん@ピンキー:2008/06/22(日) 13:12:02 ID:cESPiapp
age
886名無しさん@ピンキー:2008/06/29(日) 00:31:02 ID:robBFV68
大和×都
神待ちヽ(´ー`)ノ
887名無しさん@ピンキー:2008/07/13(日) 04:53:44 ID:Cx2bGpz4
(;´д`)人いねーな
888名無しさん@ピンキー:2008/07/15(火) 01:01:42 ID:au1+clDw
過疎ってるみたいだけど高成×灰音投下します。
889高灰1:2008/07/15(火) 01:02:25 ID:au1+clDw
役員会議も終わった夕方の生徒会室。
私は残った仕事を片付ける高成様を待つため、ビロード張りのゆったりとした椅子に腰掛けた。
電気はもう消してある。
夕日のみが照らす薄暗い部屋の中、その気はなかったのにいつの間にか眠ってしまっていた。



「灰音」
優しい声で起こされた。
「あ…高成様!ごめんなさい、私、寝てしまって…」
「ありがとう、疲れてるのに待ってくれて」
目を細めて笑いながら高成様はおっしゃるけれど、高成様の方がよっぽど疲れた顔をなさってる。
高成様は、私の隣の椅子に腰を下ろして小さく息をついた。
少しだけ、休憩してから帰ってもいいかもしれない…。
大きな窓の外には夕闇が目前まで迫って来ている。
秋の空はあっという間に暗くなるだろうけど、車で帰るのなら関係ないわ。
それに、人前で疲れなんておくびにも出さない彼が、私の前では、きっと私の前だけでは、
そんな姿を見せてくれるんだってことを再確認したかったから。

「眠っても、いいですよ。今度は私、起きてますから!」
自分でも少し不安になりながら言ってみると、高成様はクツクツと笑って私の申
し出を辞退なさった。
「信用できないな」
言葉だけだと冷たいようだけど、その声からは愛情を感じ取れる…っていうのは
自惚れではないはず。
「高成様、ひどいですっ」
「だって、灰音、絶対寝るだろう。朝までここで過ごすなんて耐えられないから
な」

耐えられない!
どういう意味ですか?
いくら座り心地はいいとはいえ、一人掛けの椅子で寝るなんて、ということ?
それとも…?
890高灰2:2008/07/15(火) 01:02:49 ID:au1+clDw
自分に都合のいい解釈を考えて、私はきっと赤面してしまっている。
夕方でよかった。電気を消しておいてよかった。
でも、吐息以外は聞こえない静かな部屋の中では、高鳴る鼓動の音は隠せないか
もしれない。
何か、口に出さなくちゃ。焦るけれど言葉がみつからない。
こんな沈黙、やめて!
「灰音…」
高成様の顔が近づいてくる。
あ、キスされるかも。そう思って目を閉じると、同時に唇が触れた。音もしない
ような軽いキス。
「あ…」

もっと欲しいと思ってしまった。
なんていやらしい灰音!
でも、これじゃ物足りない。いつかみたいな激しいキスが欲しいの。
そして熱いキスの後には、もっとすごい事…

初めて抱かれた夜を思い出して、私の身体はほてり、
熱いため息をつかずにはいられなくなってしまった。

「あぁ…高成様」
「どうした、灰音」
「…も」
「ん?」
高成様はひどいひと。優しいのは昼間だけよね。
夜空の幕が下りたら、学園の皇帝じゃなくて私の甘くていじわるな恋人。
「もっと…キスしてください…」
目を合わせてはとても言えない。本当はどうしてほしいのかも言えない。
こんないやらしい灰音はぎりぎりまで隠しておきたいから。
891高灰3:2008/07/15(火) 01:03:19 ID:au1+clDw
私の言葉を待っていたかのように、性急なキスの嵐。
私は椅子の背に押し付けられ、身体がくねって腰が前にずれて行ってる。
キスの感触はそのまま一番奥の敏感な部分の痺れに変わり、
そこをさらけ出すために自然と開いてしまう私の膝を高成様の脚が割る。
「ん、はぁ…」
唇が塞がれて息がうまくできない。
早く、早く解放して。
そう思って首を振ると高成様はわかってくれたのか、私の唇は解放された。
そしてその代わりに、期待通りに、キスは首すじにおりていく。
リボンがほどかれ、ジャケットの前がはだけられ、次々に露わになったそばから私の肌は高成様に吸われていく。
時たま「灰音」と悩ましげな声が聞こえると、肌から奥へ伝わる快感が増幅するのがわかる。
私は感じるままに高成様の名前を叫び、喘ぐのが精一杯になってくる…。

私のアソコはじんじんと熱くなり、もうパンティがぐしょぐしょに濡れているのがわかる。
そうしたら、次は私の方から「お願い」をする番。
「あっ…あ、高成様…ぁ、おねがい、です…」
「…わかった」
高成様が私から口を離す。
私は息を整え、
「そっちの椅子に…」
と高成様をうながして椅子に座っていただいた。
ここからが大切な「お願い」。
私の中に高成様を入れてもらうために必要な…。
ズボンの上からでももう高成様は大きく膨らんでいるのがわかった。
チャックを下ろし、薄水色のトランクスから高成様をとりだした。
「もうこんなに大っきいです…。これを、灰音の口でくわえさせてください」
そう言って大きく口を開け、高成様をほおばった。
まだ慣れない匂いにしみ出る液の苦い味。
それでも一生懸命なめるわ。高成様に気持ちよくなってほしいから。
そして私も気持ちよくなりたいから…。
892高灰4:2008/07/15(火) 01:03:52 ID:au1+clDw
全体を両手で支え、くびれを、それから裏筋にそって舌を這わせる。
上の部分をくわえ込み、くびれに優しく歯を当てて、舌の先で天辺を刺激する。
何度も教えてもらった高成様の好きなやり方で、高成様を愛する。
「はかあぃ(高成)ひゃま…」
「灰音、いいよ」
誉められると嬉しくて、もっとがんばりたくなる。
唾液をからめて全体を出し入れし先っぽを強く吸うと、高成様が小さく呻くのが聞こえた。

「灰音、もうすぐ入れてあげるから準備を…」
「はぃ」

高成様をくわえたまま、最後のための準備をするのは頭がおかしくなりそうなこと。
私は片手でパンティを下ろし、愛液でとろける自分のアソコに指を這わせた。
おそるおそる中指を侵入させるとすんなり入った。
「ぁん…っ」
ゆっくり出し入れすると、さらに熱いものが吹き出てくる。
もっと太いものが欲しいから人差し指も入れた。次いで薬指も。
全然足りない。
「高成様、私、もう…」
「わかった、灰音」
高成様への愛撫はとっくに疎かになっていたけど咎められる事もなく、支えられて立つよううながされた。
「おいで、灰音。」
椅子に座った高成様が両腕を私の脇の下に入れて抱きかかえる。
私は高成様の膝に座り、そびえ立つ高成様の上に自分をあてがった。

「あぁぁ…っ」
私のアソコは難なく高成様を受け入れた。
熱い所に熱いものを打ち込んだから、体中が熱くてたまらない。
「灰音…灰音」
「ん…ぁ、やぁん」さっきまで平気な顔をしてた高成様が必死に腰を動かしている。
その度に高成様が私の中の違う所に当たって、擦れて、たまらない。
「どんどん溢れてくるな、灰音…」
繋がっているところの液体が音を立てている。わかってるわ。
「言わないで、くださ、ぁっ!」
高成様が私を抱えたまま立ち上がり、私の身体を机の上に落とした。
「ひゃ…」
「こっちの方が動けるからな」
「そんな…あ、あーっ!」
机はちょうど高成様の腰の高さで、上を向いた高成様の先端が仰向けになった私の中の、お腹側を容赦なく攻める。
スポットに当たり、もう声も出なくなって涙が流れた。
頭の中は真っ白で、神経は高成様と繋がっている部分にしか通ってないみたい。
スポットに当たるたびに登り詰めてついに弾け、私は痙攣しながら気を失ってしまった。
遠くで高成様が私を呼ぶ声が聞こえて、私の中に注ぎ込まれる高成様を感じた気がした……。
893高灰5:2008/07/15(火) 01:05:00 ID:au1+clDw
「……」
「高成様…」

「灰音!大丈夫か?その…すまなかった」
赤い顔をした高成様が心配そうに私を見下ろしていた。
一瞬遅れて、私達がさっきまでしていたことを思い出した。
下着は替えがないから濡れたまま。
「あっ、私…大丈夫ですっ」
私が横になっているのは私室のソファー。ここまで運んでくださったの?
起きあがると、ふわりと抱きしめられた。
「高成様、私…」
「どうした?」
顔は見られたくないから高成様の胸にうずめて言う。
「どんどん…いやらしくなっちゃうんです」
「……」
「毎日、高成様と、エッチしたくてたまらないんです」
「は、灰音」
高成様の声色が変わって不安になって顔を上げると、高成様はぶっと吹き出した。
「高成様!?」
恥を忍んで本音を言ったのに笑われた!
こんなことって…
「ひどいですっ」
「ごめん灰音、嬉しすぎて、つい…」
よく見れば高成様の顔はさっきより真っ赤になってる。
「じゃあ、高成様…」
「灰音も同じ事を思ってくれて嬉しいよ。」
いやらしい灰音でも構わないんですね!
優しいけれどとろけたような瞳で見つめられ、また身体が熱くなってしまった私。

もしかして



高成様もですか?
894888:2008/07/15(火) 01:06:23 ID:au1+clDw
おそまつさまでしたー。
他の方の高灰や閑灰が読みたいです!
895名無しさん@ピンキー
いずめろ読みたいです
神光臨しないかな…