18禁版シスタープリンセス妄想スレッド 21

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945名無しさん@ピンキー:2005/07/30(土) 20:59:20 ID:he4CzUIM
(´-`).。oO (ファンタジー)
946名無しさん@ピンキー:2005/07/30(土) 22:19:02 ID:zjjVescH
>>943
はっ、俺たちはdでもない間違いをしていたようだ(以下中略)
つまりちよちゃんの父親には12人も妹がいたんだ!
947名無しさん@ピンキー:2005/07/31(日) 00:02:44 ID:qiNRRf4q
な、なんd(ry
948エビチリ:2005/07/31(日) 00:27:47 ID:zfUvT6jw
シスコス (1)鞠絵の場合1

それはある日の事。鞠絵と衛・春歌が兄の部屋に行った時だ。
三人は興味本位から兄のいない間に部屋を探った。そこで三人はベッドの下から
三冊の本を見つけた。
「うわあ、あにぃはこんなのが好きなの?」
「これが兄君様の趣味なのでしょうか」
「こっこれを兄上様が・・・・・」
その三冊の本を見て三人は顔を赤くする。その三冊のタイトルは
「ご奉仕メイド」・「ブルマ運動会」・「巫女で快感成就」
というコスプレ物のエロ本だ。
試しに三冊のページをめくるとシュチエーションの下にメイドやブルマ
巫女のコスプレをした女性がセックスをしている。
「あっ、兄君様も男ですから、ねえ」
恥ずかしがりながら三冊のエロ本を元の位置に戻す春歌。
「そっそうだね」
「えっええ」
衛と鞠絵も恥ずかしがりながら同意する。
だが、この時に三人の胸の内にある決心が固まっていた。

数日後。
「兄上様。ちょっといいですか?」
夜。兄の部屋のドア越しに鞠絵が兄に訪ねた。「いいよ」と兄は
あっさりと答えると鞠絵が部屋に入る。
「まっ鞠絵。その格好は?」
兄は驚く。目の前にはメイド姿の鞠絵がいたからだ。
「メイドさんです。似合いませんか?兄上様?」
顔を赤くした鞠絵が兄に尋ねた。
「いや、似合うよ。鞠絵・・・・・・」
兄はここで鞠絵を落ち着いて見るようになり、メイド姿の妹の愛くるしさを
感じていた。
「あっ、兄上様!」
「わっ!」
突然、兄に抱きつく鞠絵。驚く兄。
「鞠絵・・・・・・?」
「兄上様・・・・いえ、ご主人様」
抱きついた鞠絵が眼鏡のレンズ越しに上目使いで言った。
(続く)


949名無しさん@ピンキー:2005/07/31(日) 00:55:05 ID:YMM8GkU5
>>948
兄君「さま」だよ
950名無しさん@ピンキー:2005/07/31(日) 01:07:31 ID:Yo8D/Cw7
まず兄君か兄上かはっきりしろ
951名無しさん@ピンキー:2005/07/31(日) 01:08:29 ID:3bOe0Ovw
はやく続き書いてくれ。
952エビチリ:2005/07/31(日) 01:10:50 ID:zfUvT6jw
>>949
そうでした。すみません。
953エビチリ:2005/07/31(日) 01:42:37 ID:IGXZgYqw
シスコス (2)鞠絵の場合2

「ご主人様?」
兄は驚くばかりだ。妹が抱き付き、自分を「ご主人様」と呼び始めた。
(鞠絵がコスプレに目覚めた?いや何か違うような)
兄の混乱をよそに鞠絵は次のステップに移ろうとしていた。
「ご主人様・・・・・ご奉仕しますね」
鞠絵はそう言うと姿勢を低くして兄のズボンのベルトに手をかける。
「鞠絵。そこは」
「任せて下さいご主人様」
すっかり鞠絵はメイドに成り切ってしまったようだ。鞠絵はズボンのベルト
を外すとズボンを脱がせ、次いでトランクスを一気に下げる。
「では、ご奉仕します」
目の前に兄の半立ちの男根があるものの、決意した様に鞠絵はそう言う。
そして唇を兄の男根に近づける。
「んっ、ん」
そして口の中に受け入れ頭を前後に動かし始める。兄はそれだけでも悶絶
していたが、鞠絵はくちゅくちゅと音を立てて舌で攻め始めた。
(あの本通りにやっているけど兄上様は気持ちいいのでしょうか?)
フェラをしながら鞠絵はそう思った。ここまで鞠絵はあの兄が持っていた
エロ本の内容を真似てしていたのである。
「ご主人様。気持ちいいですか?」
一旦兄の男根を口から離して鞠絵は尋ねた。
「気持ちいいよ。ホントに」
こう聞いた鞠絵は兄の男根を再び咥えて舌と頭を動かす。
「んふ、んっん」
くちゅくちゅ
淫らな音と声が部屋を充満していた。
「鞠絵。出そうだ」
こくんと鞠絵は頷くと頭の前後の動きと舌の動きを加速させた
「ぐっ!出る」
鞠絵の口に兄の精が放たれる。熱い粘っこい液が口内を襲うが鞠絵は兄を
本当に満足させたと言う達成感に浸っていた。
「はあ・・・・はあ・・・・」
兄は射精が終わったと感じて男根を口から抜いた。だが、唇から抜いた感
触からまた精を放ち鞠絵の眼鏡や白い頬・黒い髪にメイド服を白く汚した。
(続く)
954エビチリ:2005/07/31(日) 03:06:37 ID:tzOcTKf4
シスコス (3)鞠絵の場合3

「ごめん鞠絵。こんなに汚して」
兄は鞠絵の顔に降りかかった精液をティッシュで拭く。
「いえ、ご主人様が喜んでくれるなら」
「鞠絵・・・・」
メイドに徹する我が妹に兄は心が揺れていた。
「あの、ご主人様」
「何だい?」
「お情けを・・・・・下さい」
鞠絵はスカートを捲って兄に白いガーターとパンツを見せる。
「いいんだね?鞠絵」
「はい、ご主人様」

ベッドへ仰向けにに寝かされた鞠絵は兄からのキスと体中への愛撫を受けた。
「可愛いよ鞠絵」
喘ぐ鞠絵の姿を見て兄は何度もそう言う。
「そろそろ、いいかい?」
兄は鞠絵に尋ねる。鞠絵は兄を真っ直ぐ見て答えた。
「来てください・・・・・ご主人様」

(続く)
955エビチリ:2005/07/31(日) 03:36:57 ID:tzOcTKf4
シスコス (4)鞠絵の場合4

「うっ、つっ」
兄は鞠絵のスカートを捲りパンツを脱がせて正常位で鞠絵の中に入り込む。
受け入れる鞠絵は初めての感覚に顔を歪ませる。
「痛い?」
「大丈夫です。続けて」
兄はゆっくりと腰を動かす。
「はっあう、はあ」
鞠絵は頬を朱に染めて荒く息を吐き出す。その姿が堪らないと
感じた兄は段々と腰の動きが激しくなっていった。
「はあ、あん、あああ、あん」
鞠絵も荒い吐息から少しづつ艶かしい喘ぎ声を出し始める。
「あん、あう、はあん、あっ兄上様ああ!」
快楽に浸り、鞠絵はメイドから妹に戻る。
「ぐっ鞠絵!」
兄は果てた。その瞬間に鞠絵の中から男根を引き抜き精が鞠絵のメイド
服に降り注ぐ。
そして兄は力が抜けたように鞠絵の上に倒れる。
「兄上様。大好きです」
倒れこむ兄の耳元で鞠絵は囁いた。兄も「俺もだよ」と答えた。


情事が行われていた部屋を隔てたドアの向こうでは呆然と立ち尽くす
妹が一人いた。衛だ。
「あにぃが・・・・・鞠絵と・・・・・」
兄の部屋に入ろうとしていた衛だったが、部屋からの艶かしい声に部屋
で何が起こっているか分かった衛は呆然と立ち尽くすしか無かった。
(ぼっボクだって、ボクだって!)
そう心で叫びながら衛はその場を後にした。
(続く)「
956名無しさん@ピンキー:2005/07/31(日) 03:44:55 ID:HlRlgnH/
書いてもらってて悪いんだけど一回テキストとかワードに起こして推敲してから投下してくれ
957名無しさん@ピンキー:2005/07/31(日) 07:51:28 ID:0U55Heil
書き直してやりたい気持ちが湧いたが

眠いのでやめた
958名無しさん@ピンキー:2005/07/31(日) 09:03:43 ID:iJ0jlwMw
咲耶「あぁん、んっ…おいひい…。ほへほほへ。ジュル…。ほほ美味ひはは堪ははいほほ〜♪太ふへ喉ほ奥はふぇ届いひゃうひ…」
   (あぁん、これよこれ。この美味しさが堪らないのよ〜♪太くて喉の奥まで届いちゃうし…)

春歌「本当ひ美味ひいふぇふは〜♪ほへほ熱ふへ…ほうはっへ一日中ひゃふひ続へはいふぇふは〜」
   (本当に美味しいですわ〜♪とても熱くて…こうやって一日中しゃぶり続けたいですわ〜)



兄「こら、雌豚と牝牛。ボクを見つつ艶かしい表情しながらフランクフルトを舐めるのは止めろ。むしろ舐めずに食え!」
咲耶「えー、んっ…おいひい…。ふぁっへ…ほんはひ熱ふへ…太ふへ…大ひいんふぁほん」
   (えー、だって…こんなに熱くて…太くて…大きいんだもん)
兄「喋るな雌豚…」

衛「あ・・・あにぃ…ボクも…その…しゃぶってみたい…かな」
花穂「花穂も!花穂もおにいちゃま、しゃぶってみたいの!」
兄「…あまり誤解を招く発言は止めてくれ二人とも…ってその前に何で顔を赤くして言うかな…」






雛子「でもこのフランクフルト、おにいたまのおちんちんより大きくて長いよ?」
兄「雛子ちゃん…これ以上ボクをいろんな意味で苦しめないで………orz」
959名無しさん@ピンキー:2005/07/31(日) 10:01:06 ID:iJ0jlwMw
>>958
一応別オチ


可憐「(お兄ちゃん、お兄ちゃん、お兄ちゃん、お兄ちゃん………)」
千影「(兄くん、兄くん、兄くん、兄くん、兄くん、兄くん、兄くん………)」
じいや「(にいや様、にいや様、にいや様、にいや様、にいや様、にいや様、にいや様、にいや様………)」



兄「お前ら………ボクの股間の前に座って集中しながら顔真っ赤にしてフランクフルトを舐めるのは止めろ!
   こらそこ、激しく口から出し入れするな!!」



白雪「あの〜にいさま、説明台詞の最中悪いのですけど………
    皆さん!にいさまは”ポークビッツ”しか持ってないので期待をしてもダメですの!!」



兄「もうボク、お婿に行けない………orz」
960名無しさん@ピンキー:2005/07/31(日) 10:24:54 ID:F2KO9i5u
以下スレは重複です
強制女性化小説ない? Part20
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1122706289/

強制女性化小説ない? 論議スレ
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1122616924/

>【この板の趣旨】
>一般向け作品(漫画/アニメ/ゲーム/小説/ドラマ等)のエロ妄想・萌え談義、
>およびオリジナル・パロディを問わないエロ小説創作等を行う板です。
議論の為のスレは板違いです。

エロパロとしての議論スレッドだからこの板で良いということはありえません。
以下に誘導できるよう、エロパロ板の皆さんで協力してください
ぴんく難民(仮)@bbspink掲示板
http://sakura02.bbspink.com/pinknanmin/
PINKのなんでもあり@bbspink掲示板
http://pie.bbspink.com/eromog2/
961名無しさん@ピンキー:2005/07/31(日) 11:02:52 ID:vihf3fBI
<その1>
この世の中には絶対に傷をつけてはいけないものがあると思う。
誰でもそれを持っていると思う。
いつまでもガラスケースに入れたまま、大切にしたいと思うもの。

神聖なもの。
自分の手で触れる事さえ憚られる。
その前に立てば、自分の醜さをいつも再認識させられる。

花穂と一緒に住み始めてから数ヶ月になった。
上記のように、自分に言い聞かせてはいるが、簡単に言うと生殺しの状態だ。
わが妹(義理だが)ながら、日に日に可愛らしさが増す年頃であるし、一挙一動に咲耶のような
色っぽさまで備わってきている。妹の成長が嬉しいのは兄として当然だが、一方で僕の中には
好きな女の子に対する当然たる想いが渦巻いていた。義理であるため、パンドラの箱の鍵は緩い。
僕がその気にさえなれば、組み敷くことくらい簡単なのだ。

しかし、僕の事を好きだという花穂がそういった事まで考えて同居しているように見えなかった。
まだ子供なのだ。自分の意思で僕と同居する事を決めて押し通したとは言え、子供なのだ。
いくら、男性として好きだと言葉では言っても、一緒に居たいくらいの程度に思えた。
つまり、性欲と言うものが存在しないと思っていた。
そして、冒頭のような言い訳を自分に繰り返し、一人夜を遊んだ。

花穂に女性としての魅力を、色っぽさを感じるたびにそれを罪だと感じるようにした。
それはいけない想いなのだと。相手が望まない行為を働こうとしている、自分の暗部なのだと。
花穂は、セックスなんか望んでいないのだと。だから、自分は悪い考えを持っているだけ。

会ったその日に股を開くような糞みたいな女とは違う。
何事も段階というものがある。
花穂は、物語の中だけに存在するような純粋な少女だ。
一生処女なんだ。誰にも股を開いたりしない。
そんな下劣な行為はしない。
下劣なのは僕だけで十分だ。
962名無しさん@ピンキー:2005/07/31(日) 11:05:03 ID:vihf3fBI
<その2>
ずっと自分に言い訳をして、セックスを下劣な行為だと言い訳にして、そうやって人生を誤魔化してきた。
当然のようにこの歳での童貞で、周りの女性を下劣だと思うことにして、そうやって人生を誤魔化してきた。
やったことも無いくせに、妬みと羨みを糧に、快感を貪るだけの行為だとしてきてきた。
本当に貪っているのは一人遊びしか出来ない自分なのに。

相手の気持ちを一番考えられないのは僕だった。
相手からの拒否を恐れて、どこにも踏み込めずに、自分の島を作っていた。

「お兄ちゃま、一緒に寝よ。」
「ああ、いいよ。」
そうして、ぼくは花穂をいつものように布団に招き入れた。
そうして、ぼくは花穂の手を、いつものように握った。
花穂のパジャマのボタンは1つ外されて、白い胸元がわずかに見える。
いつもは、そのまま花穂は静かに寝息を立て、ぼくは手を離して眠るはずだった。
しかし、花穂は違った。
そのまま、横からぼくに密着すると、ぼくの頬に軽くキスをした。
「えへへ・・・。お兄ちゃま、大好き・・・。」
花穂は小さく笑った。
「僕も好きだよ、花穂。」
接近した花穂の可愛らしい笑顔にも若干慣れてきたし、甘い香りがする体にも慣れてきたはずだった。
今日もいつも通りの夜になるはずだった。
「嬉しい・・・。」
花穂は横からではなく、仰向けに寝る僕に覆いかぶさり、くちびるを重ねた。
「花穂!?」
「花穂のファーストキス。お兄ちゃまにあげちゃった・・・。」
瞬時の出来事で、止められなかった。
「どうして。」
僕はムダと知りながら聞いた。
「花穂は、お兄ちゃまが大好きだから・・・だよ。」
「だからって、ぼくは、花穂の兄」
言いかけたところで、花穂の方が強い調子で言った。
「お兄ちゃまは、花穂のお兄ちゃまじゃないから。」
「どういう意味。」
「花穂が、好きになってもいい人だから、イケナイと思ってたけど、違うんだもん。」
963名無しさん@ピンキー:2005/07/31(日) 11:06:42 ID:vihf3fBI
<その3>
「お兄ちゃまは、花穂のこと、好きですか?」
「もちろん、好きだよ。」
「でも、お兄ちゃまは花穂に隠し事、してる。」
「そんなこと、ないよ。」
「ううん、一緒に住んで解ってきたの。お兄ちゃまは花穂から目を逸らしてる。」
「え?」
「花穂のこと、ちゃんと見て。お兄ちゃま、花穂をまっすぐ見て。」
花穂の言う事が、理解出来てなかった。
何を言いたいのか。
「花穂は、お兄ちゃまの妹だけど、その前に、女の子なの。」
「・・・。」
「そして、女の子である前に、人間なの。」
花穂が、こんな事を言い始めるとは思わなかった。
花穂に、こんな風に言われる日が来るとは思わなかった。
見抜かれていた。
「お兄ちゃまは花穂の事、ちゃんと見てくれてないよ。寂しいよう・・・。」

一緒に住んでいるのに、勝手に花穂を自分の思い通りの人間だと思おうとしていた。
自分のコンプレックスを投影して、神聖で、純粋で、他とは違う女になると信じていた。
会ったその日に股を開く女とは違うと信じていた。
花穂は、僕の人形ではないのだ。

「花穂。」
「お兄ちゃまは、花穂のこと、好きですか?」
花穂にもう一度同じ事を聞かれた。
「・・・。」
「優しいだけのお兄ちゃまじゃなくて、他のお兄ちゃまも知りたいの。」
「それ以上言うんじゃない。」
「花穂を信じて。嫌いになったりしないよ。」
「言うな。」
沈黙。
痛い所を突かれ過ぎて、花穂に強い調子で言ってしまった。それをすぐに後悔したが、訂正する言葉が出ない。
一番気にしている所を突いてくる。
花穂を信じていないところ。
下劣な欲望を持っている自分を見せられない。
人間としては当然なはずなのに。
964名無しさん@ピンキー:2005/07/31(日) 11:08:18 ID:vihf3fBI
<その4>
僕の中で、何かが切れた。
嫌われても構わない。
そこまで言うならやってやるよ。
「大人をからかうなよ。」
ぼくは、低い声で言うと、花穂をそのまま組み敷いた。
「・・・。」
花穂はキュッと目を閉じて、少し苦しそうな顔をした。
少し、涙が浮かんでいた。
「花穂は、お兄ちゃまの全てを見たいだけなのに。」

ぼくは花穂を見ないようにした。
苦しい顔をさせているのは自分なのに。
そして、僕は心を閉じた。
苛立ちと自棄を混ぜた気持ちで胸が一杯になり、花穂を初めて自分の意思で傷つける。
上半身を脱ぐと花穂のパジャマのボタンを乱暴にちぎった。
そして、そのまま強く、抱きしめてしまった。
ちがう、こうじゃない。なんで抱くんだ。
好き放題やってやりゃいいのに。

花穂の腕が、ぼくの背中に回った。
「お兄ちゃま。」
力が込められた。
指から、伝わってきた。
花穂の悲しみ、焦り、落胆、失望、心を開かない僕に対する気持ち。
素肌が触れ合う胸の小さな鼓動が、感じた事の無い気持ちを呼び起こした。
ちがう、こうじゃない、なんで傷つけるんだ。
花穂を決して傷つけてはいけないのに。
「あったかい。」
花穂は耳元で言った。
「これが、お兄ちゃまなんだね。お兄ちゃまの気持ち、わかるような気がする・・・。」
965名無しさん@ピンキー:2005/07/31(日) 11:09:43 ID:vihf3fBI
<その5>
下劣だと思っていた行為は、気持ちとやり方で変わるものだった。
僕の全てを見たいと、身を挺した花穂。
僕の心を開きたいと、身を挺した花穂。
僕は、本当に自分の事しか考えていなかった。
会ったその日に股を開く女とは違う花穂。
固く閉ざされた扉をこじ開けるのに最適な方法を選んだ花穂。

「お兄ちゃま。」
「ごめんね、花穂。ありがとう。」
僕は、花穂から少し身体を離した。
「今までずっと、悲しい想いをさせて。ごめんね。」
「ううん・・・。嬉しい・・・。」
花穂は、笑った。
「大好き。」
花穂はもう一度ぼくを引き寄せて、キスした。
「本当のファーストキスだよ。」
「さっきのはノーカウント?」
「やりなおし☆」
「花穂。」
「なあに?」

「こんな僕だけど、見捨てないでね。」

破れた花穂のパジャマから見える、歳の割には膨らんだ胸が、僕を誘った。
花穂に体重をかけないように、両膝と左の肘で立ち、右手をそっと花穂の左胸に当てた。
「!」
やっぱり恥ずかしいのか、花穂は身体を震わせた。
僕が動きを止めたら、花穂はいやいやと首を横に振った。
だから、そっと、花穂のふくらみを優しく握った。壊れないようにそっと。
「お兄ちゃまの思うように、して。」
消え入りそうな声で花穂は言った。
966名無しさん@ピンキー:2005/07/31(日) 11:11:52 ID:vihf3fBI
花穂SS描き始めました。
その6以降つづく。
967エビチリ:2005/07/31(日) 12:49:41 ID:a/cGSgNx
シスコス (5)衛の場合1

「あにぃ。ジョギングしよ」
衛の誘いに兄は軽い気持ちでOKした。少し体を鍛えると
思う程度で毎朝の衛とのジョギングを始めた。
最初こそは良かったものの、毎朝というのが次第に兄には
過酷なものになりつつあった。だが兄は別の目的でジョギ
ングに挑む事になった。
(衛のブルマ姿が見れる!)
コスプレ好きの兄は趣味という欲求を満足させる事で苦を楽
に変えていた。
そしてこの日もわざと衛から少し遅れて衛のブルマ姿を見て
いた。
「あにぃ。ちょっと休憩しよ」
振り返った衛は兄にこう言うと公園にあるベンチで休む。
「あにぃ・・・・・あの、その」
衛の表情が曇り始める。
「どうしたんだい?衛」
だが、衛は意を決して言った。
「この前、鞠絵とセックスしてたでしょ」
「!!」
兄は狼狽した。メイド姿の鞠絵とセックスをした事を衛は知って
いたのだ。
「いや、あれは、その」
兄は何を言っていいやら分からず言葉がしどろもどろになる。
「だから、ボクにもしてよあにぃ。いつもあにぃがボクのブルマ姿
を見てるの知っているんだよ」
衛は必死になって兄に訴える。
(続く)
968名無しさん@ピンキー:2005/07/31(日) 14:21:19 ID:D+PD8jpl
皆夏休みで暇なんだなw
頑張って書いてケロ
969エビチリ:2005/07/31(日) 14:49:32 ID:a/cGSgNx
シスコス (6)衛の場合2

何やら逃げ場が無いという心境に陥る兄。
「ねえ、あにぃ」
衛は兄の腕を掴んで更にせかす。その衛の姿に兄の心も決
まった。
「やろう。衛」
二人は公園の植え込みの影に行く。

「はあ、あにぃ・・・・・」
兄は衛を右手で抱きしめると左手でブルマ越しに衛の尻を揉む。
(柔らかい・・・・・・)
ブルマの生地と尻の弾力と言う二つ感触を楽しむ兄は更にブルマ
越しに秘部の辺りを擦る。
「くっはあ、あん、はああ」
衛が兄の愛撫に反応して喘ぐ。兄は更に手をブルマとパンツの中
に入れて衛の秘部を直接刺激する。
「そっそこ、あん、だめえ、はん」
この刺激に激しく喘ぐ衛。そして次第に兄の手が湿り、濡れて行く。
「すごく濡れてるよ衛」
こう兄が悪戯ぽく言うと衛は
「うん、凄く感じるよあにぃ」
と潤んだ目で答える。
(可愛い)
潤んだ瞳に兄は衛に愛おしさを感じていた。
(続く)
970エビチリ:2005/07/31(日) 19:13:09 ID:a/cGSgNx
シスコス (7)衛の場合3

「衛。後ろ向いてその木に手をついて」
兄は衛にこう指示すると衛は言われた通りに兄に背を向け木の幹に手を付く。
「入れるよ。衛」
「うん。来てあにぃ」
承諾を得た兄は衛のブルマとパンツをずらして秘部へと男根を入れる。
「あっ、いっ、つう」
バックスタイルで初めてを受け入れる衛は喪失の痛さを感じた。
「ゆっくり行くよ」
兄は衛を気遣いゆっくりと腰を動かす。
「はあ、あん、はあ、ひん」
まだ少し痛みを感じながらも衛は快感へと意識は浸って行く。
兄は新たな感触を求めて衛の白い体操服の上着の中に両手を入れる。そして
小ぶりな衛の胸を揉む。
「あん、あああん、はあ」
「まだ痛い?」
「あんまり痛くないよ。段々気持ちよくなってきた」
「じゃあ、ちょっと早く動くよ」
「うん」
兄は腰を早く動かす。
「きゃっ、あん、あん、ああああ」
さっきまでとは違う衝撃に驚きつつも歓喜の声を上げる衛。
「はああん、あん、あん、気持ちいいよ。あにぃ!」
衛の悦楽に満ちた声が兄の腰を更に早める。
「そろそろ・・・・・うっ出る」
兄は急いで衛から男根を抜き、衛の白い脚に精を放つ。
「はあ、はあ、はあ、あにぃ・・・・・はあ」
衛は力が抜けた様に木の幹に寄りかかり地面へへたり込む。

「なあ、衛。鞠絵との事だけど・・・・・・・」
後始末を終えてジョギングを再開した時に兄は衛に聞いた。だが、衛は兄の手
を握る。
「今はボクを見て欲しい・・・・・・・」
切なそうな顔で衛は兄に言った。兄はそれ以上は言わず、いつもより遠回りの
コースのジョギングを二人でするのであった。
(続く)
971名無し:2005/07/31(日) 22:09:04 ID:MauFy9g8
いいよ〜いいよ〜。両方ともいいよ〜!
972名無しさん@ピンキー:2005/07/31(日) 22:13:57 ID:uUqa9sHF
ところで次スレまだー?ちんちん
973名無しさん@ピンキー:2005/07/31(日) 23:46:55 ID:yKUbu7yk
[ダミアン] お兄ちゃんの可憐な一日 >21-23 >45 >58>60-63 >78-79 >82-83 >122-128 >143-146 >212-216 >244-248 >359-360
                      >414-417 >431-434 >466-469 >508-512 >535-539 >622-623 >675-679 >702-704 >745-751
[ダミアン] 鞠絵お姉さんの特別授業 >844-847
[ダミアン] 妹ロシアンルーレット >936-937
[食人族] 兄くん 搾精地獄 >35-40
[食人族] 千影 >633-643
[フェリル] 四葉 >70-71>74>73>75
[フェリル] 妹、万博へ行く >84-86 >88-91 >111
[エビチリ] シスコス >948 >953-955 >967 >969-970
[名無し] >114-120
[名無し] 千影 >135-138
[名無し] アメリカンルーレット >185
[名無し] >202
[名無し] 可憐 >405-406
[名無し] >491-492
[名無し] 可憐 >497
[名無し] >480 >499-500
[名無し] 春歌 >625
[名無し] >755-756 >779 >790
[名無し] 花穂 >803-808
[名無し] 花穂 >961-965
974名無しさん@ピンキー:2005/08/01(月) 00:07:59 ID:6N51QLet
>>973
まとめ乙。
975エビチリ:2005/08/01(月) 00:10:53 ID:1DKk30cn
シスコス (8)春歌の場合1

春歌はかつてドイツにいた。
ドイツにいた時から日本への強烈な憧れを抱いていた春歌は大和撫子になろうと
していた。それは愛する兄に仕える為であった。
「巫女装束・・・・・・」
春歌は鞠絵と衛で潜入した兄の部屋で見つけた三冊のエロ本。その一冊に春歌
は強い印象を残した。
「巫女で快感成就」
この中では巫女装束を着込んだ女性のHな姿の写真が載っていた。
「兄君さまはこの着物が好きなのですね」
春歌はこう考えた。
「兄君さま。待っていて下さいね」
春歌は白と赤の生地と裁縫道具を用意した。

「お帰りなさい兄君さま」
「!!」
兄は驚いた。家に帰り自分の部屋に入ると目の前に巫女が立っているのだ。いや、
正確に言うならば巫女の格好をした妹である。
「春歌。どうしたんだい?それは?」
兄の問いにクスリと笑って春歌は答えた。
「これは私が作ったんですよ」
「凄いな春歌。でもどうして巫女の服なんだい?」
兄は内心で生で見る妹の巫女姿を喜んだが聞いてみた。
「それは、この本を見たからですわ」
春歌は恥ずかしがりながらも、あの「巫女で快感成就」を手に持った。
「そっ、それは」
妹にエロ本を見られ、なおかつ独特な趣味が露見された事に激しい羞恥心を感じ
る兄。
「兄君さま。こんな物がなくても私が満足させてあげますわ」
「はっ春歌?」
巫女姿の春歌が兄に迫る。
(続く)
976名無しさん@ピンキー:2005/08/01(月) 00:41:13 ID://oOG+FC
エビチリ美味すぎ
中の海老がプリプリだと感涙しちゃうね
GJ
977名無しさん@ピンキー:2005/08/01(月) 00:44:13 ID:lqT8I1pW
もしもシリーズ その1
「もしも咲耶が雌豚だという事実に兄が気付いてなかったら」

兄「咲耶ちゃんはホントに洗濯上手だね。特に僕のパンツ、シミ一つ残ってないや」
咲耶「そんなに褒めてくれるなんて嬉しいわ、お兄さま!」

満面の笑みを浮かべて喜ぶ咲耶の歯の間に、兄の陰毛が挟まっていた事は言うまでもない。
978エビチリ:2005/08/01(月) 00:44:34 ID:1DKk30cn
シスコス (9)春歌の場合2

「さあ、兄君さま・・・・・・」
春歌は兄の右手を取り自分の胸へと運ぶ。
「春歌・・・・・・」
巫女装束の生地越しに春歌の控えめな胸の感触が兄の手に伝わる。
「兄君さま。いいのですよ」
「・・・・・・・・・・・」
誘う春歌の言葉にも兄はこれ以上の一線を越える事に躊躇していた。例え既に
二人の妹を抱いたとはいえ。
だが、春歌はその兄の意識を無視して次の手に移った。
「おっ!!」
春歌は強引に兄の唇を奪う。柔らかい春歌の唇に兄の意識の中で何かが吹っ切れ
た。兄は春歌を抱きしめ口の中へ舌を入れディープキスをする。
「んん?んふ、ふ、ふう」
突然の兄の豹変に春歌は驚いたが兄は自分を受け入れたと感じた。そして春歌も兄に
応えるべくこちらから抱きしめて兄の舌に自分の舌を絡める。
濃厚な抱擁とキスをしながら兄は春歌をベッドへと向かわせる。
「春歌!」
唇と腕を離し、春歌をベッドに寝かせると兄は襲うように春歌に覆い被さる。
巫女装束の上着を脱がせて肩から胸を露にさせる。そして控えめな春歌の胸を両手で
揉み口で吸い上げる。
「はああん、あん、はう、あっ兄君さまあ」
胸を襲う感覚に春歌は身悶える。
更に兄の右手は袴を捲り秘部を攻める。
「ひゃん、そこはあ、あん」
涙目になりながら春歌は兄の激しい責めを受けていた。

(続く)
979名無しさん@ピンキー:2005/08/01(月) 01:51:12 ID:n++zC+F8
>エビチリ
とりあえずsageれ。
sage方知らないなら初心者板池。
まあ内容は乙だが。
980名無しさん@ピンキー:2005/08/01(月) 02:07:37 ID:n++zC+F8
立てますた。

18禁版シスタープリンセス妄想スレッド 22
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1122829364/
981名無しさん@ピンキー:2005/08/01(月) 10:15:41 ID:XSfokj7X
ならば後は春歌の巫女さんコスプレでこのスレを埋めると。
982名無しさん@ピンキー:2005/08/01(月) 10:56:03 ID:RLoAQCqP
[ 今週の黙れ雌豚+α ]
>96 >269 >277 >383 >546 >558 >578 >785
>791 >820 >831 >834-839 >860 >933 >958 >977
983エビチリ:2005/08/01(月) 17:42:25 ID:cobJ5NVP
シスコス (10)春歌の場合3

「はああん、あん、あん、ああん」
まるで貪るように春歌の胸や秘部を攻める兄によって与えられた感覚によって
春歌は激しく喘いでいる。
「いやあ、頭が真っ白になっちゃい、あふん、ますう、あっ、あああああ」
激しい攻めにとうとう春歌は絶頂に達した。
「はあ・・・・はあ・・・・・はあ・・・・」
達した春歌はぼんやりと兄を見る。兄は春歌から離れてズボンを脱ぎ始めている。
(これでは私が満足してしまいましたわ。兄君さまはまだ・・・・・・)
春歌は兄に言った「 こんな物がなくても私が満足させてあげますわ」という部分を
達成していない事に春歌は焦る。
「兄君様。今度こそ、満足させてあげますわ」
宣言するように春歌は言いながら身体を起こし、今度は春歌がベッドに腰掛けてい
る兄を仰向けに寝かせる。
「参ります」
春歌は兄に跨ると腰を兄の男根へ向けて降ろす。
「くっん、は、ん、」
春歌の秘部に兄の男根が入り、春歌は最初に感じる喪失の痛みを感じた。
「はっ、あん、ふん、ああん」
「兄を満足させる」為に春歌は懸命に騎乗位で腰を振る。だが、それは初めての
痛みと次第に増える快感が混ざったものであった。
「春歌・・・・・・」
兄は余りにも懸命な春歌にもどかしさを感じた。
「あっ、兄君さま?」
突然兄は身を起こし春歌を抱きしめ前座位の格好になる。
「無理するなよ春歌。俺と一緒にやろう」
「兄君さま・・・・・・・」
(続く)
984エビチリ:2005/08/01(月) 17:46:25 ID:cobJ5NVP
シスコス (11)春歌の場合4

「あん、ああん、はん、いっ」
抱き合いながら兄と春歌は互いに腰を動かす。
「あん、兄君さまぁ、はあん」
春歌は腰を動かしながらもしがみ付くように兄の背中を抱いている。兄も半分脱がせ
た巫女装束の白い上着越しに春歌の背中を抱く。
「あん、あん、いいん、ああああ」
「はっ春歌。そろそろ」
兄は限界に近づくと抱きしめた腕を解いて春歌の腰を赤い袴ごと掴んでラストスパートに入る。
「ああん、あん、あん、あん、はあん」
「くあ、出る!」
兄は腰から手を離し男根も春歌から抜く。そして精を放った。
放たれた精液は白い上着と露な白い胸と桜色に染まる春歌の顔に注がれた。
「・・・・・・満足できたよ、春歌」
行為の後で放心する春歌に兄はそう言った。

二人は気付いてはいなかったが、情事の最中にこの部屋の前には二人の訪問者がいた。
鞠絵と衛だ。それぞれ別の用事で兄の所に来た二人は偶然にも兄の部屋の前で一緒になった。
そこで二人は春歌の喘ぐ声で部屋で何が起こっているかを知った。
愕然とする二人は黙ってその場を静かに去って行った。

(続く)
985名無しさん@ピンキー:2005/08/02(火) 11:29:41 ID:ErHZBpR2
>控えめな春歌の胸
納得いかねえ
986名無しさん@ピンキー:2005/08/02(火) 11:57:17 ID:qyKpYmaU
>>985
何かの伏線かもしれんぞw
987名無しさん@ピンキー:2005/08/02(火) 12:17:23 ID:ZCxAW65o
エビチリ乙。いいよ。
988名無しさん@ピンキー:2005/08/02(火) 20:39:13 ID:qah4jDak
遅れたけど新スレ立て乙&エビチリ乙
989エビチリ:2005/08/02(火) 22:21:46 ID:PRxE5bst
シスコス (11)兄の場合1

兄は悩んでいた。
三人の妹を抱いた事に。
(俺はなんと言う兄なのだろう・・・・・)
妹から誘われたとはいえ、兄としての境界線をことごとく
越えて妹を抱いた事に自己嫌悪になりそうになる。
(あの三人の気持ちに俺はどう応えてやればいいんだ?)
兄の葛藤は続く。

「知っていたのですか・・・・・・・・」
ここは鞠絵の部屋。
部屋には鞠絵と衛。それに鞠絵に呼ばれた春歌がいた。
三人の話す事は先日の兄と春歌の情事についてだ。
鞠絵と衛に知られていた事に春歌は顔を真っ赤にしてうつむいた。
「実は私も兄上様と」
鞠絵がそう言う。春歌は黙って聞く。だが衛は発言をした。
「実はね・・・・・・・・ボクもあにぃとしたんだ」
「え・・・・・・」
「・・・・・・・・」
衛の告白を機会に三人はしばらく口を閉ざし沈黙した。

(続く)
990エビチリ:2005/08/02(火) 22:35:50 ID:PRxE5bst
訂正します。
シスコス(11)兄の場合1では無く。
シスコス(12)兄の場合1です。
991名無しさん@ピンキー:2005/08/03(水) 18:38:42 ID:7SAS+reR
1000取り
992名無しさん@ピンキー:2005/08/03(水) 22:21:07 ID:1hdAmYWk
断る
993エビチリ:2005/08/03(水) 22:49:37 ID:zVK9jocT
シスコス (13)兄の場合2

「・・・・・・今日のあにぃは元気無かったね」
沈黙する空間でぽつりと衛が言った。
(兄上様・・・・・・・)
(兄君さま・・・・・・)
この言葉に鞠絵と春歌は新たな考えを持つ事になる。
一番悩んでいるのは兄なのだと。
「春歌。衛。今は兄上様の心を助けましょう」
鞠絵は言った。

兄は家を出た。
今は一人になりたい。三人の顔を見るのが辛いからだ。
(どうしたいんだ!俺は!)
当ても無く街を歩く兄の自問自答は続く。時間が幾ら経てど自問と自虐の
言葉しか心の中で永遠と回る。
「あっ!」
背後で叫び声が聞こえる。だが兄は気にせずうつむいて歩く。
「兄上様!」
「あにぃ!」
「兄君さま!」
兄の足が止まった。それは聞き慣れた三人の妹の声だ。
(できない!今の俺には三人の合わせる顔が無い!)
兄は走り出した。妹から逃げるために。背後から何度も聞こえる自分を呼ぶ
妹達の声を振り切って。

(続く)
994名無しさん@ピンキー
エビチリさん・・・そんなにギリギリまで書かないでおちつて新スレ行こうよ。