神無月の巫女 エロ総合

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1名無しさん@ピンキー
かわいいよ姫子かわいいよ
2名無しさん@ピンキー:04/10/29 17:23:47 ID:NoInNSQF
千歌音 かわいいよ 千歌音

いきなり間違えてt
3名無しさん@ピンキー:04/10/30 01:41:24 ID:vAzPyscN
3get
4名無しさん@ピンキー:04/10/30 04:52:20 ID:mtaqGRRs
最初から茂呂パンなんて挑発だよ挑発、最高だヽ(`Д´)ノ
5名無しさん@ピンキー:04/10/30 13:24:06 ID:3JO+DFYc
頑張ってみようかな
レーコ×コロナ
6名無しさん@ピンキー:04/10/30 13:47:42 ID:gkKpydDJ
>>5
激しく期待。

でも千歌音×姫子も誰かぁ〜
7名無しさん@ピンキー:04/10/30 14:53:51 ID:fhJdirKG
オタクばっかだね。
服とか、ださそう。
ままに買ってもらってそう。
8名無しさん@ピンキー:04/10/30 18:12:11 ID:2UU6e8Tq
うお、レスついてるし

このスレたてた者だけどとりあえず
・神無月の巫女関連のエロ・妄想話をするスレです
・SS・イラスト投稿神随時募集中

ってことでいいかねぇ、見てる人どれだけいるかもわからんがー
9名無しさん@ピンキー:04/10/31 01:29:04 ID:4I46hBS0
即死はさせたくないなあ
10名無しさん@ピンキー:04/10/31 05:30:09 ID:IXZLdLjw
でも落ちちゃうんだよねえ
11名無しさん@ピンキー:04/10/31 15:30:08 ID:f5fnEu4o
期待age
12名無しさん@ピンキー:04/10/31 15:41:05 ID:399rGYVm
気体age
13名無しさん@ピンキー:04/10/31 15:42:09 ID:399rGYVm
sageとるやん、自分orz
14名無しさん@ピンキー:04/10/31 21:26:03 ID:ok9+IpMa
age
15名無しさん@ピンキー:04/10/31 21:33:15 ID:RoJvfXSc
16名無しさん@ピンキー:04/11/01 02:24:51 ID:QgNGdWvw
大谷キャラの話がどうしても書きたい。でもまだ見始めたばっかりなんで誰か
、代わりに描いてくれ……レズでもソウマを襲ったりするのとか何でも良いから。
175:04/11/01 10:28:13 ID:jZ8pxGrb
書いてみましたので保守ついでに投下します。
ちょっとだけですが
18名無しさん@ピンキー:04/11/01 10:31:30 ID:jZ8pxGrb
「お注射にゃーの」
「も、もうやめやがれ!ぎゃー!」
今日も騒がしいオロチサイド。コロナはヘッドホンを外して、プレーヤーの電源を切った。
「うふっ、やっぱあたしの曲は最高ね♪」
オアシスを発見したかのような、すがすがしい笑顔。
四の首コロナ、自分が大好きであった。
「おたセンセは執筆中でございますか」
レーコは応えない。
「あーあ、つまんない」
寡黙な美青年とクールな参謀は、いてもいなくても変わりはしない。レーコなど圏外だ。
会話できる相手はギロチとネココくらいだった。
「ちょっと、それじゃ
あたし含めて三馬鹿みたいじゃないの!」
「間違ってない」
「あんたは漫画描いてろ!」
「69位」
「68位よ!」
レーコは、いつも自分のプライドを傷つけようとする。
だから、冷静でいられない。
「あたしは
これからなの!あたしが成功しない訳ない!認めないわ!」
レーコは応えない。
「白黒つけましょうよ、もうすぐ新曲が出るわ。
自慢じゃないけど最高傑作よ」
レーコは応えない。
コロナも無言で睨みつける。
絶対に認めさせてやる、と。
こうして、コロナの新曲PR作戦が始まった。
19名無しさん@ピンキー:04/11/01 10:37:21 ID:kMBhPCjG
神無月は初めも今も「なんだかな〜」という出来栄えなのだが、エロ百合があるので毎回楽しみに
してる。千歌音が泣く姫子に激しいビンタ喰らわせて無理やり手篭めにする鬼畜な展開キボン。

「大神、大神って私の前でアイツの名前を出すなッ!」
千歌音は嫉妬の感情に身を任せ、姫子の頬に激しい平手を見舞った。
「きゃぁ! 痛いよ、千歌音ちゃん」
「姫子の私のもの、姫子は私のもの、大神のホモ野朗になんか渡してたまるもんですか」
「お、大神君はホモなんかじゃ」
「口答えするなァ!!」
バチン!
「ううっ、ヒック・・・ひどいよ、千歌音ちゃん」
「姫子を本気で愛せるのは私だけよ。それを今から証明してあげる。姫子はもちろん処女よね。
アイツへの想いなんて消し飛ぶように、見るも無残に散らせてあげるわ」
「ひっ、いやっ、なにするの千歌音ちゃん」

こんな感じ↑
20名無しさん@ピンキー:04/11/01 10:41:14 ID:jZ8pxGrb

それからのコロナは積極的だった。
「おはようございまーす」
スタッフが笑顔で挨拶を返してくれる。
仕事仲間に、彼女の姿勢は好印象であった。
マネージャーに無理な注文を押しつけたりもしたが、時には
ささやかながらTV出演もした。
「あたしにだってコネはあるのだ」
とにかく曲を聴いてほしい、活動しているだけで真摯な想いになる。
コロナは、確かな手応えを感じていた。
21名無しさん@ピンキー:04/11/01 10:43:06 ID:kMBhPCjG
>>18
スマソ、タイミング被ったorL
GJです。誠に申し訳ない
22名無しさん@ピンキー:04/11/01 10:51:15 ID:jZ8pxGrb
>>21
こちらこそ半端な投下でアレでした
23名無しさん@ピンキー:04/11/02 00:35:39 ID:fV5WE5UI
>>16
マコちゃんなら宮様押し倒しとか
姫子とラブラブとか。
ミヤコならエロエロか純愛でツバサかな。
24名無しさん@ピンキー:04/11/02 09:07:15 ID:D5HegVck
ソウマ惨殺。宮様ハッピーエンドが見たい
25名無しさん@ピンキー:04/11/02 19:20:05 ID:2KhchLGe
ギロチ率いる厨房軍団が姫子を・・・・('A`)
26名無しさん@ピンキー:04/11/03 01:13:30 ID:degmtSBY
正直アニメも原作も今の段階だと鬼畜物くらいしか思いつかん・・・。
おまいら鬼畜はイケる?
27名無しさん@ピンキー:04/11/03 01:20:11 ID:lmMCuTPZ
投下してくれるなら有り難い。嗜好なんて人それぞれだからね。
漏れは正反対に神無月は凌辱いらないもんな…
28名無しさん@ピンキー:04/11/03 01:21:30 ID:lmMCuTPZ
逆に多数が百合いらなかったら百合スレに逃げるけど?
29名無しさん@ピンキー:04/11/03 01:41:16 ID:QQgzYvwt
いるに決まってるつーか俺は完全に百合目的だよ。
宮様が姫子を蹂躙する話なら陵辱だろうが歓迎w
30名無しさん@ピンキー:04/11/03 20:38:56 ID:f3FVtKA8
誘導されてやってきたハァハァスレの117(121)です。文才はないですが、ネタが浮かんだらカキコしてもよろしいでしょうか?
31名無しさん@ピンキー:04/11/03 23:46:04 ID:kPpwErOM
是非頼むw
てゆかまぁ、そこまえ直接的な18禁表現じゃなきゃ
どっちに掲載してもいいと思うけどね
32このスレの30:04/11/04 00:17:39 ID:G5Hct8s8
では、明日の夜にでも投下しますね。18禁で姫子とマコトものを一つ。因みに、レズもの書くの初めてなんで、あんまり期待しないで待っててください。
33名無しさん@ピンキー:04/11/04 00:18:14 ID:bOanI6lg
少しだけですが、書いてしまいました。
34名無しさん@ピンキー:04/11/04 00:18:38 ID:bOanI6lg
私たちの村を襲った災厄、あれから数日が過ぎた。
私は千歌音ちゃんのお屋敷に、ご厄介になっている。
 
ここの皆さんも、とても良くしてくれて、
(なぜか椎茸料理がよく出てくるが……)
何とか元気に暮らせています。
 
オロチの事、巫女の事、不安なことは、まだたくさんあるけれど……
千歌音ちゃんや、大神くんとなら、乗り越えて行けそうな、そんな気がする。
……でも、それでも、毎夜見る悪夢が、私の不安を増長させる。
 
今夜もまた、悪夢で目を覚ました。
体の震えが止まらない、恐怖が全身を支配する。
 
ベッドの上で、小さく震えていると、千歌音ちゃんが、
部屋の扉を開け、中に入って来た。
「姫子、大丈夫?」
心配そうな顔で私を見る。
「あ、ご、ごめん、また起こしちゃったね、」
35名無しさん@ピンキー:04/11/04 00:19:14 ID:bOanI6lg
何とか笑顔を作って答えるが、
声が震えているのが自分でも分かる。
千歌音ちゃんはベッドの横に腰掛け、私の手を優しく握る。
「怖い?」
私は黙って頷いた、目から涙が溢れ、手の甲に落ちた。
体の震えはまだ止まらない。
 
突然、千歌音ちゃんは、私を引き寄せた。
大きな胸に顔が埋まる。
「え?あ、千歌音ちゃん!?」
「大丈夫よ、姫子、大丈夫、私がついてるから、私が姫子を守るから……」
私を包みながら、優しい口調で囁く。
千歌音ちゃんの体温を、鼓動を感じる……
何だろう?いい匂いがする。
 
いつの間にか、体の震えが止まっている。
不意に恥ずかしくなった、だって、
私、千歌音ちゃんと、抱き合ってる……
「あ、千歌音ちゃん……ありがとう、もう、大丈夫だよ」
36名無しさん@ピンキー:04/11/04 00:20:17 ID:bOanI6lg
体を離し、恥ずかしさを隠すため、それと、
感謝の気持ちを込めて、私は微笑んだ。
すると急に、千歌音ちゃんは顔を赤くして、
私から目を背けた。
どうしたんだろう?
 
「……ごめん……姫子、私…もう……」
震える声でそう言うと、スッと、私に顔を近づけ、唇を重ねてきた。
突然の事に、私は戸惑った。
そのままの体勢で、ベッドに押し倒される。
私、この感触、知ってる?
「ん……ち、千歌音ちゃん!」
唇を離し、体を押し退けた。
「ごめん、姫子、私、私もう、これ以上、耐えられない……」
千歌音ちゃんの手が私の体に触れる。
「だ、だめ、千歌音ちゃん!その、女の子同士でこんな……」
「姫子は、私のこと、嫌い?」
その問いかけに、私は首を横に振った。
嫌いじゃない、嫌いなはずがない。
37名無しさん@ピンキー:04/11/04 00:24:46 ID:bOanI6lg
この程度です……
続きは、また後日に……
38名無しさん@ピンキー:04/11/04 00:33:35 ID:0rg/Yh7b
GJ!
続き期待してまつ。
39名無しさん@ピンキー:04/11/04 04:02:10 ID:iCdL2u6c
千歌音「姫子の脱ぎたてパンツ(;´Д`)ハァハァ 股間のとこの黄色いシミがまた…」
姫子「また………なにかしら?(ーー#)」
千歌音「ちっ違うのよ!(゚Д゚;) これはその…あの…ほんの出来心で…」
姫子「ふーん…千歌音ちゃんって出来心でそういうことするんだ…(ーー#)」
千歌音「だってだって………プチン☆ 姫子ぉ好きだー!(;´Д`)ハウーン」
姫子「あん! もう……ちょっと話を聞いてぇええええ…(*゚∀゚*)キャウン」
40名無しさん@ピンキー:04/11/04 07:14:16 ID:NKajSTEH
顔文字満載な辺り、どっちかが実際に書いてそうな文章だな…
4130:04/11/04 20:22:50 ID:G5Hct8s8
今から投下しますね。
あんまりエロくないですが……
4230:04/11/04 20:27:52 ID:G5Hct8s8
(ハァハァスレ117の続きということで)
「ひ………め、あっ……ふぁ、あ……」
私のルームメイトであるマコちゃんは千歌音ちゃんの信奉者。千歌音ちゃんに対する憧れをいつも聞いていたからその大きさもわかるというもの。私が千歌音ちゃんの家にお世話になっていることをマコちゃんは知っている。
だから、一つ屋根の下で私と千歌音ちゃんが愛し合ったこともすんなり理解した。だって、あの事件で千歌音ちゃんのお世話になることになったのは私だけだったから……。
4330:04/11/04 20:29:40 ID:G5Hct8s8
「どうしたのマコちゃん? まだ始まったばかりだよ? そんなに声出して……」
そういいつつも私はマコちゃんの体に愛撫を続ける手を休めない。
「……だって、姫っ…子っ…………あ、んっ…触り…方が、んっ……」
「何かおかしいかな?」「……あっ……あああ…」
女の子の大切な所を触りそうで触らない。私が千歌音ちゃんにされたことを思い出し、その行為をナゾってみる。
窓から月の光が部屋に差し込む。幾十もの輝きが、生まれたままの姿でいるマコちゃんの肌をより白く、それはあたかもベッドの上にユリの花が咲いたかのように美しく照らす……。
4430:04/11/04 20:31:56 ID:G5Hct8s8
……月。月の巫女。千歌音ちゃんが月というのも頷ける気がする。学校ではみんなを照らす、まさしく月のような存在……そんな人と愛し合った夜を……。「マコちゃん、ずるいよ、一人だけ気持ちよくなって」
今まで私が覆い被さった状態から添うように体を持っていき唇を奪う。
「んっ……はぁ………ああ……」
私とマコちゃんのものが混ざり合い、互いの唇を離す時に出来た粘性を帯びた糸は月明かりに照らされ妖しく淫らに形を成す。
マコちゃんの目はトロンとしている。普段のマコちゃんのそれとを比較するまでもなく、かえって日常を知っているだけに、そうさせているのは私なのだと自覚する。
4530:04/11/04 20:34:03 ID:G5Hct8s8
体が熱を帯びていくのを意識する。マコちゃんの手を自分の、残念ながら慎ましく育ってしまっている胸へと導く。
「……くっ、あっああ……」
さっきまでは私の一方通行で間接的にじらされていたため私の体は少しの刺激で反応をあらわにする。
「姫子……」
私の胸に子供のように吸いつく。しかしその行為自体は子供のそれとは違う。ただ吸いつくだけでなく、舐めたり、優しく息を吹きかけたり、甘噛みetc……。
「マ、マコちゃん……上手いよ〜」
私の体はさらに熱を帯びる。体の中に太陽が存在するかのように熱は加速していく。鼓動が、心拍数が上がる。マコちゃんの心音が波打つのも感じる。それが一層私を興奮させる。下半身も益々ムズムズ感が増えていく一方で、お返しにとマコちゃんの乳首を抓る。
4630:04/11/04 20:37:15 ID:G5Hct8s8
「……ひゃ!?」
形勢逆転。今度は私がマコちゃんの胸を責めたてる番。マコちゃんの体つきはとても理想的だ。
普段から陸上部で鍛えているだけあり、出るところと引っ込む所のバランスがとれていて劣情を掻き立てられるのはいうまでもない。ルームメイトはこんなにも女として体が熟れているのだ。
いったん行為を中断して2人して体を起こす。マコちゃんはうっすらと汗を浮かべている。
女の子の甘酸っぱい匂い。私はその匂いを口の中に満たしたくて首筋に舌を這わせる。
「っ……」
マコちゃんは可愛く背を仰け反らせようとするけど逃がさない。
「…はん、いいよぉ……姫子……。気持ちい……いよ〜」
マコちゃんはそういいつつ、私の大切なところに指を這わせる。
私はワザと自分の体を倒し、私の、女の子の大切なところをマコちゃんに見せる。
4730:04/11/04 20:39:02 ID:G5Hct8s8
「どう?マコちゃん……ここがね、宮様と一つになった、交わったところだよ」
「……ここが、宮様と姫子が交わったところ。……綺麗。私も一つになれるかな?」
顔を赤く高揚させながらイジらしく、私に伺いをたてるような目で私を見る。もし私が男の子だったら、こんな可愛いマコちゃんの表情に冷静にはいられず、大神君の家にあったHな本に書いてあったビーストモードっていうのに変身しちゃうだろう。
「もちろんだよ。でもね、その前に準備しなくちゃ」
「……準備?」
言い終わるか終わらないかぐらいのところでマコちゃんを押し倒し、大神君の家にあったHな本に書いてあった69という体位になる。
4830:04/11/04 20:40:40 ID:G5Hct8s8
「マコちゃんのここ、可愛い」
マコちゃんのぷっくりとした部分を優しく子供をあやすように扱う
「はぁ……んっ」
マコちゃんの吐息が私のアソコにふわっとかかる。そして、マコちゃんの舌が私のアソコを時に優しく、時に荒々しく蹂躙していく。頭の中が溶けていくみたいだ……。
「もうそろそろいいかな?」
マコちゃんを座らせた状態で、私はマコちゃんのアソコを覗き込む。
「……あんまり……見ないで…………恥ず………かしいよ」
この期に及んで恥じらいを捨てないというのは、かなりの高ポイントなんじゃないだろうか? 立ち上がって、私はマコちゃんと一つになるためのアイテムを取り出す。『ソウトウバイブ』って千歌音ちゃんが言ってた、たしかね……。
4930:04/11/04 20:42:39 ID:G5Hct8s8
「これね、宮様も使ったんだよ。私達もこれからお世話になるから、よろしくってお願いしないとね」
私はバイブに優しくキスをする。そして自分の唾液を口に含む。一連の行為を終えた後、マコちゃんにそれを渡す。少し困り顔だったマコちゃんに、宮様の味がするよって言ったら、ちょっと考えた後、それを私がさっきしたのと同じ様にもう一方側にしはじめる。
その姿はとても艶めかしく大人の女の色香が漂っている感じがする。
私は今まで座っていた状態から立ち膝に変え、バイブの反対側に左手を添えて口にくわえ、空いた右手で自分を慰める……。
気付けばマコちゃんも自分のアソコを慰めている。私を見て欲情してくれたのかなと自惚れてみる。卑猥な音が部屋を包み夜も深淵を深めていく……。
5030:04/11/04 20:44:14 ID:G5Hct8s8
「……いれるよ」
私はマコちゃんに告げてバイブをマコちゃんの中に進めていく。すんなりと飲み込まれていく二人を繋ぐ愛しの掛橋。私もその一方を中にいれていく。
「うっ……う………ん、はぁ、これで宮様とも一緒になれたよ、マコちゃん」
犯している気持ちと犯されている気持ちが同居する。快楽を求め動き出す私達。マコちゃんの形の良い2つの膨らみがたゆんたゆん揺れている。悲しいかな、私には揺れる程の胸がない。でも、こんな胸でも好きだって言ってくれる人もいる。
「…ひ…ひめ………んっ、ん……めこぉ……わた…ああ……もう……だめだよぉ……」
「わ……たしも………一緒に………いっ………こう?」
5130:04/11/04 20:45:57 ID:G5Hct8s8
快楽を求めるスピードを上げる。互いに腰を動かす為、より大きな快感の波が襲う。目尻に涙を浮かべているマコちゃん。そんなマコちゃんがぼやけてくる。私も涙を浮かべているってことだね。「もう……イっちゃうよ〜」
「わたしも……あっ…」『あ〜〜〜』




「……すぅ〜……好きだよ、姫子……」
私の隣ではマコちゃんが可愛い寝息をたてておまけに寝言まで言って寝ている。笑顔がこぼれちゃうじゃないか。
「私も眠ろう、おやすみマコちゃん」
マコちゃんの髪を優しく撫でる。良い匂いが漂う。そんな微香を感じながら、マコちゃんの頬にそっとキスをして私は眠りにつくのでした。
……ところで、千歌音ちゃんと間接的に寝たことになるってのはどこまで本気だったのかな?
おしまい
5230:04/11/04 20:49:04 ID:G5Hct8s8
ケータイからなんで不手際があったかもしれませんが、それは許して下さいノД`)
文才のない自分の稚拙な文章ですが、このスレの発展に少しでも役にたてたなら本望です。
ノシそれでは……
53名無しさん@ピンキー:04/11/05 00:43:14 ID:TtHkCywV

                 ,r=''""゛゛゛li,
      _,、r=====、、,,_ ,r!'   ...::;il!
     ,r!'゛゛´       `'ヾ;、, ..::::;r!'゛
    ,i{゛‐'_,,_         :l}..::;r!゛
.  ,r!'゛´ ´-ー‐‐==、;;;:....   :;l!:;r゛
 ,rジ          `~''=;;:;il!::'li
. ill゛  ....         .:;ll:::: ゛li
..il'   ' ' '‐‐===、;;;;;;;:.... .;;il!::  ,il!
..ll          `"゛''l{::: ,,;r'゛
..'l!       . . . . . . ::l}::;rll(,
 'i,  ' ' -=====‐ー《:::il::゛ヾ;、
  ゛i、            ::li:il::  ゛'\
  ゛li、      ..........,,ノ;i!:....    `' 、
   `'=、:::::;;、:、===''シ゛゛'==-、、,,,__`'(・∀・)  グッジョブ!!!
     `~''''===''"゛´        ~`''ー(   ))
                         u~u
54名無しさん@ピンキー:04/11/05 01:00:10 ID:KJezKC/q
結構勢いあるじゃない

しかし全部百合だな
55名無しさん@ピンキー:04/11/05 01:07:38 ID:PWQLHDPB
百合以外いらんし…
56名無しさん@ピンキー:04/11/05 17:32:31 ID:3N3EwWk+
千歌音姫子のラブラブエロ希望。
57名無しさん@ピンキー:04/11/06 04:36:13 ID:x+IuAaeO
姫子をいじめる三人の名前って判る?
輪姦書くのに名前が判らないから書けない。
58名無しさん@ピンキー:04/11/06 05:26:50 ID:TzGepvQw
イズミ、ミサキ、キョウコ
イズミが青髪あとワカラン
59名無しさん@ピンキー:04/11/06 10:39:53 ID:ywgXPMXU
レズ虐め輪間(;´Д`)ハァハァ
60名無しさん@ピンキー:04/11/09 11:35:07 ID:fSrv2Izq
ho
61名無しさん@ピンキー:04/11/09 14:06:08 ID:1N7KIi5N
メイドさんの計略にはまり、いろいろされちゃう姫子(;´Д`)ハァハァ
62名無しさん@ピンキー:04/11/09 16:11:34 ID:TwyHT97P
ていうかそろそろ百合いじめSSうPマダ-?
6336からの続き:04/11/10 03:18:06 ID:fHTn+nxv
「……私は、姫子が好き、姫子の事が……好き」
そう言いながら、私を抱きしめる。
胸がドキドキする。
千歌音ちゃんの鼓動も、高鳴っているのを感じる。
 
千歌音ちゃんが私のことを……
「嫌?」
耳元でそう囁く、震える声で……
 
嫌では、なかった、むしろ、嬉しかった。
 
千歌音ちゃんの体が震えている。
答える代わりに、私は、そっと、
その体に手を回す。
「!……姫子?」
「……私も千歌音ちゃんのこと……」
「姫子……」
私たちは、再び唇を重ね合わせた。
 
パジャマのボタンが一つずつ外されていく。
裸なら、お風呂で見られているのに、なんだか、とても恥ずかしい……
「や……恥ずかしいよ」
露わになった、自分の胸を隠す。
「見せて、姫子の体……」
6436からの続き:04/11/10 03:18:25 ID:fHTn+nxv
「…で、でも、私……胸、ちっさいし、その、それに、
千歌音ちゃんみたいに綺麗じゃないし……」
「姫子は綺麗よ、もっと自分に自信を持ちなさい」
なんだか諭すように言われ、私は観念した。
 
千歌音ちゃんの手が、私の手をどかしていく。
すごい……恥ずかしい……
「姫子」
呟くようにそう言うと、私の胸にできたアザに口を付けた。
「あ!……」
温かく柔らかい感触に、驚いて声をあげてしまった。
そこから胸にかけて、ゆっくりと移動していく。
舌が乳首に触れ、そこを刺激してくる。
さらに手で、もう一方の胸にも刺激が与えられる。
「姫子のここ、固くなってる」
「ん、んぅ、あ…や……あ……」
変な感じがする、なんだろう?
ちょっと、切ないような……
 
ひとしきり、私の胸を愛でた後、千歌音ちゃんは、そこから手を下の方へ伸ばす。
ボーッとしていた頭が元に戻る。
6536からの続き:04/11/10 03:18:45 ID:fHTn+nxv
「あ!千歌音ちゃん!」
私の声を無視して、手はパジャマの中に……
下着越しに、私の恥ずかしい所を撫でる。
「あ、ん、だ、だめ、千歌音、ちゃん」
「姫子、かわいい……」
今度は、下着の中に……
「あう!」
直接あの部分に触れられて、私の体がビクンッと跳ねる。
「変、だよ、千歌音ちゃん、私、ん、なんだか……」
「感じてるの?姫子」
「分かんない……けど」
「けど?」
「変な、感じ……」
「そう……じゃあ、もっと変になって」
私のアソコをなぞるように、手を上下に動かす。
体の奥が熱い……
「姫子の、濡れてる」
「あ、う、いや……んく」
千歌音ちゃんの手が、さらに強く私のアソコを刺激してくる。
 
手をアソコから、抜き取って、私の目の前に持ってくる。
千歌音ちゃんの指が、私ので、濡れて光っている。
やだ、私……あんなに……
「このままじゃ、シミになっちゃうわね……脱ぐ?」
「……うん」
6636からの続き:04/11/10 03:19:35 ID:fHTn+nxv
千歌音ちゃんが、私のパジャマのズボンを脱がす。
私が身に着けているのは、一枚の下着だけになった。
「いい?」
私は小さく頷いた。
千歌音ちゃんの手が下着に掛かる。
やだ、見られちゃう……
下着を脱がされ、裸になった私を、千歌音ちゃんが見下ろしている。
恥ずかしい……
手で顔を覆い、足を閉じる。
「見せて、姫子の、全てを……」
足に込めていた力を抜き、千歌音ちゃんに委ねた。
 
私の足を開いて、アソコを見ている。
「これが……姫子の……」
突然、千歌音ちゃんは私のアソコに口を付けてきた。
「きゃっ!だ、だめ!そんなと、んぅ!あ、やめ、きたな……あう!」
千歌音ちゃんの舌が、私の恥ずかしい部分を舐める。
「姫子のココ、とっても綺麗よ」
今度は私のアソコの突起を、舌先で刺激してくる。
「ひゃう!だめ!千歌音ちゃっ、そこは、はう!」
全身を電流のような刺激が駆け巡り、背中が仰け反る。
6736からの続き:04/11/10 03:20:07 ID:fHTn+nxv
その突起を口に含んで、吸い上げる。
「ひあっ!吸っちゃ……ああ!」
全身が震える、頭が真っ白になる。
「気持ちいい?姫子……」
「ハァハァハァ……わ、わかんない、でも、声が……」
「もっと、聞かせて姫子のかわいい声……」
千歌音ちゃんの指が、また私のアソコに触れる。
体がまた跳ねる、だめ、声が……
「んく、ふぅ、あふ!あ……はう、ん、ひっく、ふああぁぁ」
もう、声を抑えることができない。
 
どれくらい経ったろう、長いような、短いような。
時間の経過がはっきりとしない。
 
千歌音ちゃんの指と舌が、私の何かを掻き立てる。
私の体の奥から、何か大きな、とても大きな何かが、
迫って来るような、そんな感覚を覚えた。
「イキそうなの?姫子」
イク?わからない、でも、何か、くる、大きいのが……
「うあ!やめ!千歌音ちゃっんぅ!」
「やめていいの?姫子……」
6836からの続き:04/11/10 03:20:26 ID:fHTn+nxv
千歌音ちゃんの手が、突然止まる。
アソコの所が熱い。
なんか、もどかしい様な、変な感じ。
……もっと、してほしい。
「どうなの?姫子」
「あの……その……千歌音ちゃんのいじわる……」
「フフッ……」
再び、千歌音ちゃんの舌と指が、さらに激しく私を責め立てる。
もう……だめ……
私の中で、何かが、弾けた。
「うあああぁぁぁーーー!!」
恥ずかしげもなく、大声をあげてしまった。
気が遠くなるような感覚が全身を貫き、頭の中が真っ白になる。
ダメ……何も考えられない。
 
「気持ちよかった?姫子」
千歌音ちゃんの問いかけに、答えられずにいた。
「ハァハァ……千歌、音、ちゃん……」
荒い息の中から、何とか、千歌音ちゃんの名を呼ぶ。
 
紅く染まった、顔で私を見ている。
「姫子……次は、私に……」
千歌音ちゃんの手が私の胸に触れる。
「ん、うぅ……」
少し触れられただけなのに、私どうしちゃったんだろう……
6936からの続き:04/11/10 03:20:50 ID:fHTn+nxv
「私が、千歌音ちゃんに?」
声が掠れてる。
「ええ」
そう言うと、千歌音ちゃんは、私から体を離し、
ベッドの横に立った。
月明かりを背に、私に向き直る。
「見て、姫子」
ゆっくりと千歌音ちゃんは、自分の服に手を掛け、
上着、そして、下着を脱いでいく。
私は、固唾を飲んでそれを見続けた。
徐々に千歌音ちゃんの肌が、露わになってくる。
 
「少し……恥ずかしいわね」
私の目の前に、何も身に着けていない、千歌音ちゃんがいる。
いつもお風呂場で見ている、雪のように白い肌が、
うっすらと紅く染まっている。
私は魅入られたように、その肢体に目を奪われた。
 
「さあ、姫子」
ベッドに横になり、私を誘うように手を伸ばす。
その手を握り、千歌音ちゃんの唇に、自分の唇を重ねる。
千歌音ちゃんの舌が、私の口の中に入ってくる。
少し驚いたけど、私もそれに応える。
7036からの続き:04/11/10 03:21:35 ID:fHTn+nxv
私の舌と、千歌音ちゃんの舌が、口の中で絡み合う。
なんだか、頭の芯が熱くなるような感じがする。
口を離すと、二人の唾液が糸を引いて繋がっている。
私はさっき、千歌音ちゃんがしてくれた様に、胸に口を付けた。
やっぱり、大きいな……千歌音ちゃんの胸。
手で触れるとその質感が、直に伝わってくる。
柔らかい。
「ん、う、はあ……」
千歌音ちゃん、感じてくれてるのかな?
私は舌先で、乳首を舐める。
あ、固くなってる。
「あ、ん、姫子……んっ」
感じてくれてるんだ……千歌音ちゃん。
固くなってる、千歌音ちゃんのその部分を、
舌先で舐めながら、手を下に伸ばす。
一瞬、体が強ばるが、すぐに力を抜いて、私の手を導く。
 
千歌音ちゃんのアソコ、濡れてる、それに、とても熱い。
私はアソコの割れ目に沿って、指を動かす。
千歌音ちゃんがした様に……
7136からの続き:04/11/10 03:21:56 ID:fHTn+nxv
「ん……あ、姫子、も、少し、強くしても、いいよ……」
「う、うん」
言われた通りに、先程より、強くなぞる。
「そう、ん!い、いい……姫、子……あうっ」
千歌音ちゃんの体が、ピクピクと震えている。
そこから手を離し、指を見る。
透明な、粘り気のある液体が指を濡らしている。
 
足の所に移動して、その間から、千歌音ちゃんのを見る。
「姫子……あんまり、見ないで」
そう言われても……
 
ここが千歌音ちゃんの……
私は、そこに舌を近づける。
千歌音ちゃんの匂いがする、それと、味……
「あっ!姫子!だめ、そ……んあ、ひう!」
千歌音ちゃんがしてくれたのと、同じように、舌を動かす。
こんな感じだったかな……
 
大きくなっている突起に、舌で触れる。
「んあ!はう……く、あう!」
千歌音ちゃんの背が、反り返る。
私は、夢中で千歌音ちゃんのアソコを舐め、吸う。
7236からの続き:04/11/10 03:22:39 ID:fHTn+nxv
「あっん!いい……姫子、私、もう…、
イ、あ、だっめ!っあああぁぁぁーー!!」
千歌音ちゃんの体が、大きく、仰け反り、ぶるぶると震える。
「はぁ、はぁ、はぁ、はぁ……」
果てた、千歌音ちゃんを見つめる。
 
綺麗……私は本当にそう思った。
いつも思うことだけど……今は、より一層そう思う。
うっすらと汗ばんだ肌、長くて綺麗な髪、ほんのりと紅く染まる頬、
潤んだ瞳、形のいい大きな胸、くびれた腰、
引き締まったお尻、スラッと伸びた手足。
女の子の私ですら、見とれてしまうほどに、美しかった……
 
「あの、千歌音ちゃん?」
「ん?」
「あの……その……よかった?」
「……フフッ、ええ、姫子に触れられてるって、思うだけでも、私……」
私の頬に触れ、笑い掛ける。
私達はまた、口づけを交わした。
千歌音ちゃんの、温もりが伝わってくる。
7336からの続き:04/11/10 03:25:03 ID:fHTn+nxv
次で終わりです。
74名無しさん@ピンキー:04/11/10 04:26:24 ID:mep/W1Qm
保存しますタ!!
75名無しさん@ピンキー:04/11/10 14:58:39 ID:b0J378Yg
大好きなソウマが千歌音ちゃんを犯して絶望する姫子
大好きな姫子が三の首に犯されて絶望する千歌音

互いが絶望しながら絶頂する作品をお願いします
76名無しさん@ピンキー:04/11/10 15:32:15 ID:ieBzRhkI
>>62-72
これだよこれ、俺が望んでいたのは。乙
>>75
冗談でもやめれくれ…orz 寝取られ属性はないんだよ。
百合スキーだし、まだ他の女相手ならわかるが。
77名無しさん@ピンキー:04/11/10 15:43:48 ID:/dKDTHzq
>>75
そんなオナニーは自分で書け
78名無しさん@ピンキー:04/11/10 16:42:12 ID:J/X4F+n4
百合専用スレというわけでもなかろう
嫌いだからといって否定するのはやめれ
気に入らないのはスルー汁
79名無しさん@ピンキー:04/11/10 18:31:21 ID:PZnCK2/o
ていうかそれ以前に75はageてるし煽りっぽいんだけどね
80名無しさん@ピンキー:04/11/10 18:32:27 ID:2E3bSH9A
百合専門でやりたいなら百合板でやればいいんじゃ?
まああっちはアンチ百合の馬鹿がいますけど・・・
81名無しさん@ピンキー:04/11/10 18:39:34 ID:PZnCK2/o
まぁこの板のヤミ帽スレなんかは見事に百合SSしか投下されてなかったりするけど。
書き手次第かなぁ。今の所はこのスレも百合か…
とはいえ75の思い通りになる事の方がもっと可能性低いから、やっぱ自分で書いた方がいいかと…
82名無しさん@ピンキー:04/11/10 18:40:40 ID:oBNSp9TS
とりあえず73GJ!
キボンヌイボンヌ言ってる暇があったら自分でその妄想を形にして見せてくれ
83名無しさん@ピンキー:04/11/11 10:52:03 ID:+bx8MQkl
>>81
それは書き手がいなかったから・・・・・・
漏れは百合も陵辱もOK耐性あるからいいが、陵辱ものはメル欄にNGワードを入れるのが無難だろう
84名無しさん@ピンキー:04/11/11 12:59:39 ID:hCcvBcva
エロ「総合」だしね。
85名無しさん@ピンキー:04/11/11 16:05:41 ID:IdrhFuoH
30と34に禿しく期待。

>>57さんはどうしたのかな?
苛められ女に輪姦される姫子(;´Д`)ハァハァ
8630:04/11/11 22:42:00 ID:3OWuVu8v
ども。あんまり期待されていない30です(ウザイとか言わないで)。
75さんの書いていたものでちょっと作ってきました。あくまで、思いつきの即興なんでエロくなく、加えてよい出来ではないですが……。
リョウジュクがだめな人もいると思いますので、メル欄にリョウジュクといれとくんでNGワードにしといて下さい
では投下……
8730:04/11/11 22:44:10 ID:3OWuVu8v
「……んっ……わ、私はそ……んな…ああっ…」ぼやけた視界に映るのは大神君に一方的に抱かれている(この場合、犯されていると表現したほうが適切か……)千歌音ちゃん。
大神君は今までオロチの血に逆らって、私達を守ってくれていた。でも、血に逆らい続けた大神君は、オロチの呪いに蝕まれてしまった。
その結果、大神君はオロチに降り、ギロチと共に私達を捕らえに来たのだ。
当然のことながら私達には抵抗する余地もなかった……。
8830:04/11/11 22:45:52 ID:3OWuVu8v
「姫宮……どうだ? お前の大好きな来栖川の前で自分の痴態をさらすのは!」
「……お……お黙りなさい! オロチ…にっ……降っ……た…裏切り……者!」
「そんな強気なこと言っても体は正直だなぁ! 姫宮!!」
大神君はそう言うと自身の体を四つん這いにさせられている千歌音ちゃんの体に埋めていく。
「…うっ…ああ……ああっ」
学園を明るく照らす月のような存在である千歌音ちゃんが、私の前で霰もない姿をさらしている。巫女服は無惨にも引き裂かれ、原型を止めていない、ただの布切れのようにも思われる。
8930:04/11/11 22:47:30 ID:3OWuVu8v
「姫ちゃん、あいつら見て濡れてきてるぜ。意外とHなんだな」
三の首……だったかな? オロチの一人が私の、女の子の大切なところに手を這わしてくる。
「……!?……あっ」
思わず声がもれてしまう。
「……そっ、そんなこと……」
「そんなこと何かな? 体はやっぱりオパーイのデカイ月の巫女と同じで正直だぜ」
私の自由を奪うように、鎖が手首を縛り上げる。脚に力を入れていても、男の人の腕力にかなうはずもなく、ささやかな抵抗はあっという間に無駄になってしまう。
千歌音ちゃんは今も大神君に突かれている。
「姫ちゃん、いい子だ……」
そう言いつつ、私を女の子の子供が用をたすときに親がそうするような、何というか、とても恥ずかしい体制にさせられる。
「やっ……やめてよ…恥ずかしいよ。そっ、それに……千歌音ちゃんが見てるし……」
あまりの恥ずかしさに、私の言葉は後半は尻すぼみになってしまう。
90名無しさん@ピンキー:04/11/11 22:47:55 ID:JVYvpih0
(*゚д゚) 、ペッ
9130:04/11/11 22:49:11 ID:3OWuVu8v
そう、気付けば千歌音ちゃんが私の大切なところに顔を近づけさせられていた。
「姫ちゃん。コイツ、姫ちゃんの飲みたいみたいだぜ」
「なっ、千歌音ちゃんがそんなこと望んでるはずないし、そんなこと絶対にできないよ」
「どうなんだ? 姫宮……飲みたいよな? 顔にかけて欲しいよな? どうなんだ! はっきりしろ!」
大神君が千歌音ちゃんの形の良いお尻を何度も叩く。
「やっ……やめて!……痛いっ!!」
千歌音ちゃんのお尻には紅葉のような手形ができていく。
「大神君、やめて。お願い……千歌音ちゃん、痛がってるよ…」
「来栖川……お前が思ってるほど姫宮は苦痛には思ってないぞ」
そう言って、千歌音ちゃんの大切なところに指を這わせ、そこを掬う。
「見ろ、来栖川。コイツは痛めつけられて感じるMなんだよ!」
大神君は指を私に見せ、糸を引いているモノを纏わせていることを強調するように、指と指をつけたり離したりする。
「……やめて……お願いだから……やめてください。姫子にそんなもの見せないで…」
千歌音ちゃんが涙を流しながら訴える。
92名無しさん@ピンキー:04/11/11 22:50:17 ID:JVYvpih0
30は神からチンカスに格下げ決定だな
9330:04/11/11 22:50:48 ID:3OWuVu8v
「じゃあ、来栖川の……飲みたいんだよな?」
三の首のオロチ、ギロチ(さん?)が千歌音ちゃんが同意を求める。だめだよ、千歌音ちゃん! 私のなんて、汚いよ。絶対だめだよ!
「……………はい。私は姫子のものが飲みたいです」
……言ってしまった。私は頭を何かで殴られたかのような錯覚にとらわれる。
「じゃあ、姫ちゃんに出してもらおう。って言っても素直に出してくれないだろうし……姫ちゃんのしてる姿みたいしなぁ……」
「なら刺激を加えればいいんだ。姫宮に来栖川のココを舐めさせればいいんだ」
「ヒュ〜。頭良いな、八の首。んじゃ早速、月の巫女、姫ちゃんの可愛いココを舐めるんだ」
そう言って持ち上げている私の腰を前方に突き出す。
「……わかりました」
千歌音ちゃんは私の大切なところを舐めはじめる。
「だっ、だめだよ! 千歌音ちゃんやめてお願い!…んっ…ちか…ね……ちゃんお願いだよ……」刺激に耐えるのが辛い。目に涙が溢れてくる。
もう…………。
「あっ……ああ〜……」私のものが千歌音ちゃんこ口に注がれていく。それをゴクリと飲んでいく千歌音ちゃん。
私は大切な友達になんてことをしてしまったんだ……。後悔と絶望の二文字がそれぞれ私を襲う。
9430:04/11/11 22:52:20 ID:3OWuVu8v
「姫ちゃんの可愛い格好も見れたし、そろそろ本番といくか」
私は地面におろされ、仰向けに寝かされる。私の上に千歌音ちゃんは寝かされる。ちょうど千歌音ちゃんの大切なところが私の顔の上にくる状態。「姫宮と俺の一つになる部分を良く見ててくれよ、来栖川。次は俺と来栖川がこうなるんだからな!」
大神君は千歌音ちゃんと一つになるところを見せつけるように動く。二人の愛液が私の顔に滴り落ちてくる。その匂いが私を欲情させる。股の辺りが疼く。
「姫ちゃんごめんよ〜。んじゃヨロシク」
私の中に段々と熱を帯びたものが入ってくる。さっきまでの行為で濡れていたためにあまり痛みを伴わずにすんでいるが、大きい。壊れてしまいそうなくらい大きい。
「うっ……あっ…大きすぎるよ……こ…こわ…壊れちゃうよ」
目の前では千歌音ちゃんが、大神君がという状態。五感をフルに使い、私はもうおかしくなりそうで……。
「わ……わたし、んっ…はぁ……もう……」
「俺も来栖川ももう………」
「じゃあみんなで一緒にってやつだ。いくぜ姫ちゃん。八の首! 早くくたばんなよ!」
頭の中が真っ白になっていく。感覚が研ぎ澄まされて、逆に何もわからなくなって……果てていく……。
95名無しさん@ピンキー:04/11/11 23:00:12 ID:8HKji96Y
いらねえええええええええええええ、なにそれ
96名無しさん@ピンキー:04/11/11 23:00:22 ID:8HKji96Y
いらねえええええええええええええ、なにそれ
9730:04/11/11 23:02:26 ID:3OWuVu8v
以上です。ケータイからなので不備があったらスミマセン(∩Д∩)
後、93の最後の所貼り付けるのミスってしまいました
最後の「襲」→「襲う。」と皆様の脳内変換で直して下さい。
他にネタとして『音羽×姫子の調教モノ』と『姫宮家・驚異の科学力(姫子幼児化モノ?)』を考えていますが、リクエストがあったらということで。
他に何かあったら言って下さい(叩かれすぎると氏んじゃいますが)
長文すみませんでした。ノシそれでは……。
9830:04/11/11 23:05:15 ID:3OWuVu8v
って、もう叩かれてますね。リロードしてなかったもので。
m(_ _)mスミマセンでした。
99名無しさん@ピンキー:04/11/12 00:10:56 ID:r/tthESm
>>30
読みました〜。じぶんも何か書いてみよう思ってたりするんですけど、
レイプものは動機付けとか難しいそうだな〜、と感じますた。
個人的には、『音羽×姫子の調教モノ』で、乙羽さんに、じっくり基本的な
ところから仕込まれていく姫子を見てみたいです!
100旧型30:04/11/12 00:22:36 ID:FFS9bTPC
ちょ、ちょっと待った。
神無月第6話放送までの空き時間に久しぶりに来たんだけど……
(゜Д゜≡゜Д゜)俺がもう1人いる!
しかも日付が変わってIDも変わるから証明もできない
……まあいいや。新30さん頑張って下さい。
俺はもう書く気なくなった……。
つけ加えたいんだけど、俺はマコちゃん派なんで、俺の投下したやつからそこらへんを読み取って……無理か。文才ないしノД`)涙涙涙
(´・ω・`)みんなサヨナラ
101名無しさん@ピンキー:04/11/12 01:11:47 ID:/m4xPUDX
>>30逝かないで、戻って……
まんま>>75っぽいと思ったの俺だけ?
てかさ……その手の話が投下されたら叩きか……
せっかくの総合なんだから、お前ら……
102名無しさん@ピンキー:04/11/12 01:29:15 ID:hXL6Z7S1
>>98
気にすんな、ここは総合スレだ
叩いてる方が悪い

>>100
よくわからんが戻って来い
何か適当にトリップ付ければ間違われないだろう
文才ないなんてこともないぞ
103名無しさん@ピンキー:04/11/12 01:39:32 ID:hXL6Z7S1
>>97
書き忘れたが
俺も音羽×姫子の調教モノをキボンヌしとく
104名無しさん@ピンキー:04/11/12 02:41:12 ID:NuxqMnLv
陵辱も(´д`;)'`ァ'`ァ
105名無しさん@ピンキー:04/11/12 05:42:42 ID:uEh862Be
>『音羽×姫子の調教モノ』と『姫宮家・驚異の科学力(姫子幼児化モノ?)』

ていうかこっちを先にうPってくれれば良かったのに。
30カンバーーーーーっク!!て偽者かよ。
騙る必要なんてないから普通に書けばいいのにね。なんで30名乗ったんだろ?(;´Д`)
106名無しさん@ピンキー:04/11/12 07:43:07 ID:rB+iT5xw
偽30が凌辱ものなんて書いたせいで本物の30が・・・
最悪だな。おかしいと思ってたんだよ
107名無しさん@ピンキー:04/11/12 08:44:57 ID:PFEgdjF1
30も36も頑張ってくれ頼む…
偽はもう来なくていいから
10875:04/11/12 12:36:03 ID:9g+tnIX6
おお!期待通りのモノが投下されている!!
マリみてで同じようなこと要求したらやはり叩かれたから
無理だと思っていたのだがね・・。
所詮、アニメなんて作り物なんだからもっとラフに行こうよ
彼女達はあんたらの恋人ってわけじゃないんだからさ。
作り物に対してなにムキになってるの?キモいよ!w
欲を言えばもう少し合体してからの描写を細かくお願いしたかったのだが
頼んでいる身であまり我侭なことは言えないな。
お互いの秘部から滴り落ちる精液を舐め合うとか!
ヒヒヒヒヒヒヒッヒ!!!
109名無しさん@ピンキー:04/11/12 12:48:18 ID:YoeVd1GY
大抵の人は、作品のイメージがぶち壊しになるから嫌なんだと思うが…
110名無しさん@ピンキー:04/11/12 12:54:54 ID:pvLrikdh
ここまで分かりやすい自作自演も久しぶりに見たな・・・
111名無しさん@ピンキー:04/11/12 14:19:37 ID:d1bcwSqh
どうでもいいよ。読まないもん
112名無しさん@ピンキー:04/11/12 15:27:44 ID:aoRddmp6
やっぱアンチ百合荒らしの自演だったか…
>>75の文章見た時点で口調からして煽ってるぽかったけど。
それに気付かず擁護してた椰子もいたが、次からはよく読むべきだな。
113名無しさん@ピンキー:04/11/12 16:34:48 ID:hXL6Z7S1
>>75が♂♀陵辱SSを求める
それに対して>>76、77が煽り(76は煽りというほどでもないが)
>>86が75の要望に応じてSS投下(騙りか手違いかは知らんが30と名乗る)
潔癖厨の>>92>>95などがスレを荒す
>>75が感想とともに百合派に煽り返す(煽るより先に礼くらい言え・・・)

煽り返した75にも問題はあるが
発端になった77、92、95
などを無視して片方だけ荒し扱いしてるのは何故だ?

理性的な反論頼むわ・・・

>>109
だからといって排除していいというものではない
それにイメージなんて人それぞれ
男女カプや単キャラ目当てで観てる奴もいるだろう
ここは百合板じゃないんだし
114名無しさん@ピンキー:04/11/12 16:51:49 ID:usO+/0gr
いや、手違いで30を名乗るなんてことはまずないと思うのだが…
どうやったらそうなるんだよ。幾らなんでも騙るのは酷すぎるぞ。
ていうか112が言ってるように、75の書き方は多分に問題があるかと。
それに反応した人間を煽り扱いはどうかと思う。
つーか蒸し返しはいいよ。空気嫁

↓以後何もなかったかのように
115名無しさん@ピンキー:04/11/12 17:09:14 ID:KF+/8SzT
一方的に言いたい事言い尽くしたあとにそんな事言われてもねぇ。
116名無しさん@ピンキー:04/11/12 17:13:10 ID:hXL6Z7S1
騙りだったと仮定しても>>92>>95の時点ではわからない
>>86が酷いかどうかは知らん、騙り?については擁護してないし

75の書き方の問題とはなんだ?
煽りが含まれているようには思えないが
仮に百合派への当てつけが含まれていたとしても
スレ違いではない限り非難はできんだろ
はっきり言って百合以外を排除したがってるようにしか思えん

>つーか蒸し返しはいいよ。空気嫁
都合が悪いレスだけ「蒸し返す」になるのか?
好き放題言って反論を封じる空気嫁もどうかと思うが・・・
11775:04/11/12 17:15:46 ID:9g+tnIX6
>>114
じゃあどんな書き方が良かったのかな?
手本を示しておくれ。
元から陵辱SSそのものに抵抗感があったようだから
結果は大して違わないと思うのだけど。

>>109
それを壊したい人も中にはいるよ。
だってこうゆうところならそれが可能だもの。
118名無しさん@ピンキー:04/11/12 17:29:06 ID:HkLMyJwM
陵辱SSがダメだなんて抜かしている時点で、2chエロパロにいる資格なし。
嫌ならスルーしろ!
119名無しさん@ピンキー:04/11/12 17:59:04 ID:rB+iT5xw
つーか108みたいなカキコした後に本人がんな事言ってもねぇ
120名無しさん@ピンキー:04/11/12 18:03:41 ID:3uPcyvoq
まぁしかしアニメ板の本スレはアンチ百合が荒らしてるかと思えば、
PINKのこっちはこっちで逆に百合信者が…

漏れに安息の地カモン
121名無しさん@ピンキー:04/11/12 19:30:41 ID:d1bcwSqh
>>120
百合スレはマターリしとるよ
122名無しさん@ピンキー:04/11/12 23:03:31 ID:pvLrikdh
>>113
空気読めない奴が2chすんなよ
123名無しさん@ピンキー:04/11/13 01:19:08 ID:1W8AZdT1
>>122
あの状況で黙れば
今後、陵辱系を書く人が投下しずらくなるだろ
荒しの思い通りにしてどうする

てか、今の状況で空気読んでないのはそっちだ
124名無しさん@ピンキー:04/11/13 01:25:05 ID:5WNWRgAi
陵辱系は荒らしなのか?
125名無しさん@ピンキー:04/11/13 03:43:10 ID:GRQsSbMU
>>123
まあ落ち着け。現状ではお前が一番荒れる原因になるぞ。そろそろこの話題は切り上げれ。
126名無しさん@ピンキー:04/11/13 04:55:00 ID:uOUrJuIE
再燃させるようなの(・Α・)イクナイ
よーわからんアンカーレスつけまくりの文章もいらん。
説明がかったハイライトなんて誰も読みたくないし。
127名無しさん@ピンキー:04/11/13 20:28:33 ID:vCK0aYKN
シスターオロチ×千歌音きぼん
128名無しさん@ピンキー:04/11/14 08:17:56 ID:2cmj4gW4
今週はエロかったな。おもわず俺のジャイアントロボが暴走するところだった。
129名無しさん@ピンキー:04/11/14 09:36:38 ID:3wydd2eQ
俺もマツタケアンデッドを解放されそうになったよ
130名無しさん@ピンキー:04/11/14 13:12:07 ID:HTdNN6OT
千歌音×姫子の貝合わせ見たい。(;´Д`)
13172からの続き:04/11/14 21:03:28 ID:wAXWDMf6
「姫子、今度は、二人で……」
千歌音ちゃんは私をベッドに寝かせ、上になる。
「千歌音ちゃん?」
少し不安になって、名前を呼ぶ。
だが、それには答えず、千歌音ちゃんは、また私の下半身の方へ……
 
突然、私の足を開いて、体を滑り込ませてきた。
「きゃっ!や、やだ!千歌音ちゃん、何?!」
あまりに突然だったから、驚いて、足に力が入ってしまう。
「姫子……力を抜いて」
「うん……」
力を抜いて、千歌音ちゃんにすべてを任せる。
何をされるんだろう?
不安、それと、期待が入り交じり、なんだか……
すごい……ドキドキする。
 
千歌音ちゃんの体が、近づいてくる。
そして、私のアソコと、千歌音ちゃんのアソコが、重なり合う。
「ふあぁ!」
「んぅ、姫、子……ん、ふ」
熱い……灼けちゃいそうなくらい、すごく熱い……
何?気持ちいい?千歌音ちゃん……
13272からの続き:04/11/14 21:03:53 ID:wAXWDMf6
「姫子、すごい……ん、濡れて……あ、あ、っああ!」
腰を動かして、私のアソコに、自分のあの部分を擦りつけてくる。
「あぁ!だめぇ……うあっ!千歌、音ちゃ……ふあぁ」
私たち二人の声と、湿った音が、部屋に満ちていく……
「っんあ、姫子、だめ!腰、止まらな、ああ!」
眉間にしわを寄せ、上気した表情で私を見下ろしている。
 
私も、同じ様な顔、してるのかな……
あ、やだ……腰が勝手に……
「うああ、あう、くっ、ひうっ!ああぁぁぁーー!」
声が、止められない……だ、め……
 
私たちの、一番敏感な部分が擦れ合う。
下腹部から全身に、電気が流されたような、強烈な刺激が突き抜ける。
「ふあああぁぁぁぁーーー!!!」
「くあああぁぁぁぁーーー!!!」
千歌音ちゃんも私と同じように、
体を仰け反らせ、悲鳴をあげる。
13372からの続き:04/11/14 21:04:24 ID:wAXWDMf6
私の足を抱きながら、腰を動かして、
さらに強く擦り合わせてくる。
私もまた、それを求めるように腰をくねらせる。
「んん、あ、姫子、すごい……感じる!」
「あっ!く、私も、千歌音ちゃんを……感じる、ふあ!」
混ざり合った、熱い水が、私の太股を伝ってくる。
 
熱い吐息、湿った音、いやらしい音、
それが耳の奥まで響いてくる。
私は再び、体の奥から、何かが
迫ってくる様な感覚に襲われる。
「うあ、ひう!だめ千歌音ちゃ、んぅ!わた、し、また、あう!」
「んく、姫子、わ、わ、たしも、あっく、もう!っはあう!」
さらに強く、激しく、腰を動かし合う。
まるで、互いが、互いを求めるかのように……
 
もう……だめ……くる……イク……
頭の中が、また、真っ白になった……
13472からの続き:04/11/14 21:04:56 ID:wAXWDMf6
二人の敏感な突起が、擦れ合う。
「あ、イッ!千歌、ひう!くあああぁぁぁーー!!」
「あう!姫、子ォ!っふあああぁぁぁーー!!」
二人、ほぼ同時に、達した。
やだ、私……震えてる、それに、あんなに大きな声を、
千歌音ちゃんの目の前で出して……恥ずかしい……
今更だけど……
 
突然、千歌音ちゃんの腰が、再び動き出した。
「ひっ!だ、だめ!千歌音ちゃんっ!あ、や、あ、わた、し、また……ふあぁ!」
「おね、がい、んあ!姫子を、もっと、はあ、もっと!感じさせて!」
そう言って、千歌音ちゃんは、腰を動かし始めた。
そして、私も、また……
 
あれから、何度、体を重ねたかよく覚えていない。
私たちは、求め合った。
私を、千歌音ちゃんを、快楽を、互いの温もりを……
13572からの続き:04/11/14 21:05:24 ID:wAXWDMf6
いつの間にか、眠ってしまっていたみたい。
ふと、目を覚ますと、隣では、
千歌音ちゃんが寝息を立てている。
「千歌音ちゃん……」
そっと、千歌音ちゃんの頬に触れる。
「……ん、姫子……」
寝言で私の名前を呼んでる。
ちょっとドキッとした。
どんな夢を見てるんだろう……
私の口から、自然と笑みがこぼれた。
 
千歌音ちゃん、私、大丈夫だよ。
確かに怖い、すごく怖いけど。
千歌音ちゃんがいてくれたら、傍にいてくれたら、
私、がんばれる、大丈夫だよ、きっと……
千歌音ちゃん……大好き。
 
そう、心の中で千歌音ちゃんに語りかける。
千歌音ちゃんの、長くて綺麗な髪を撫で、
瞼を閉じ、寄り添うように、眠りについた。
 
 
 
その日、椎茸がてんこ盛りの食事が出された……
……なんでだろう?
 
 
        おわり。
13672からの続き:04/11/14 21:07:14 ID:wAXWDMf6
妄想垂れ流しのスレ汚しでした……
まあ、みなさん、マターリいきましょう。
では……
137名無しさん@ピンキー:04/11/14 21:14:08 ID:wAXWDMf6
ソウマの事、忘れてた……
138名無しさん@ピンキー:04/11/14 21:31:19 ID:IT/DyBMD
>>136
ソウマのこと忘れてることも含めてGJ!!
139名無しさん@ピンキー:04/11/14 23:01:03 ID:y/AKV53w
性的行為に対する未知の不安から、初めはおずおずと
しかし次第に興奮から呼吸が乱れていき、最後は頭が真っ白になって
絶頂に達してしまう、そんな姫子の初々しさが伝わってきますた○
140名無しさん@ピンキー:04/11/15 09:00:43 ID:IzOsw+9o
>>138
全くですな。GJ!
141名無しさん@ピンキー:04/11/15 13:36:59 ID:EkrjSg2i
メイド 「お嬢様には罰としてサンジェストの下の世話をして頂きます」
142ツバサ:04/11/15 13:52:13 ID:6qttHBHI
「ソウマに振られたから141で我慢することにするぜ。
こーい!!!141!!!もっとこーーーーーーい!!!!」
143ソウマ:04/11/15 15:47:51 ID:SLXDcAdz
ツバサ兄さん(ノ∀`)
144名無しさん@ピンキー:04/11/15 17:45:53 ID:mWjr3be+
>>140 同意!
145名無しさん@ピンキー:04/11/17 00:18:25 ID:OlAyMQrk
いっそチカネタンはにの首のネーチャンに走ってもらいたい。
その方が気が楽だ...。
146名無しさん@ピンキー:04/11/17 07:31:46 ID:IXbL20dr
アイドル娘のグラビアでオナるソウマ。
偶然、それを目撃してしまう千歌音。

ソウマ「おはよう、姫宮」(オナニー見られているとは知らず爽やかに)
千歌音「あ、ああ、おはよう」(ちょっと俯いて顔を赤らめる)
ソウマ「どうした? 顔が赤いけど熱でもあるのか」
     (千歌音の額に手を当てようとするソウマ)
千歌音「きゃっ! オ、オナニーした手で触るなァ!」
ソウマ&千歌音「あ・・・・・・」(気まずい沈黙)
147名無しさん@ピンキー:04/11/17 11:16:25 ID:cQ7o7bMV
キャラ違うって宮様
148名無しさん@ピンキー:04/11/18 01:10:26 ID:TLlVBszk
ギロチ×コロナ
ギロチが姫子で自慰。
ソレを見たコロナがギロチにテクを教え込んでいくシチュきぼん
149名無しさん@ピンキー:04/11/18 16:10:48 ID:xYZGmVpq
ギロチにはネココだって

つーか、オロチの面子って案外ピュアそうじゃないか?
一と二は別として
150名無しさん@ピンキー:04/11/18 17:13:14 ID:LdgMu/mi
ツバサとミヤコはピュアそうに見えないの?
151名無しさん@ピンキー:04/11/18 22:57:16 ID:3deAo0U+
どこがだよ
152名無しさん@ピンキー:04/11/19 18:01:17 ID:7o2PX9eR
ツバサ→ミヤコ→ギロチ→ネココ→コロナ→レイコ→ツバサ…

ぐらいでどうでしょう?

153名無しさん@ピンキー:04/11/19 18:33:59 ID:VkVtAkzg
千歌音さえいればオロチ衆なんて眼中にない。
ただし先週の件でシスターミヤコだけは存在価値を見出した。
154名無しさん@ピンキー:04/11/19 23:49:53 ID:esR6v6SN
ミヤコのえろえろな香具師を誰か書いてくれ。俺は他作品でとてもとても時間が
……。
155名無しさん@ピンキー:04/11/20 00:26:12 ID:jMUpQMiy
ツバサとラブラブな感じか……
それとも、ソウマか千歌音あたりに捕まって、色々されちゃう……
とか……かな?
オロチ衆と絡ませるのも、おもしろいかも。
156名無しさん@ピンキー:04/11/20 01:59:44 ID:sqneHlU8
宮様が遂におやりになってしまいますた。
157名無しさん@ピンキー:04/11/20 02:11:02 ID:xTNLUHl9
レーコ×売れないアイドルはげしくキボンヌ
158名無しさん@ピンキー:04/11/20 11:51:40 ID:i2MqCZ6o
ギャァァァァァァァァァ(・Д・;)ァァァァァァァァァァ
159名無しさん@ピンキー:04/11/20 15:01:12 ID:7rG53FbP
ツバサ×姫子で鬼畜物が読みたい
160名無しさん@ピンキー:04/11/20 20:08:33 ID:ejfjx3Fs
ツバサは、ソウマじゃない?
161名無しさん@ピンキー:04/11/20 23:30:48 ID:md+q++ty
そいつぁ板違いだ…
162名無しさん@ピンキー:04/11/21 01:43:31 ID:UD81RLh6
「姫子が受けた苦しみをお前にも(ry」とか言って千歌音をレイープするソウマきぼん
163名無しさん@ピンキー:04/11/21 07:20:43 ID:lesJGBo+
姫子が初エッチをつまびらかに千歌音に報告。
風呂場で微に入り細に渡り聞かされて千歌音暴発
164名無しさん@ピンキー:04/11/21 09:12:26 ID:NMZaFatJ
TVKで見てるんだが、まさかアレを本編でやってくれるなんて…
ハァハァ
165名無しさん@ピンキー:04/11/21 14:13:15 ID:RSkzQ0c4
>>163
ハイハイ、サヨウナラ

166名無しさん@ピンキー:04/11/21 21:50:41 ID:6PwVFPoD
今回予想以上の暴走をしてくれた千歌音GJ!!
167名無しさん@ピンキー:04/11/21 23:54:26 ID:Ie8+A06a
放送が楽しみだ……
168名無しさん@ピンキー:04/11/22 13:41:09 ID:QvRBTvlq
俺も千歌音にあんなことされたい
169名無しさん@ピンキー:04/11/22 13:45:02 ID:iEUK69r4
>>168
千歌音に触れていいのは姫子だけ。
千歌音が触れたいのは姫子だけ。

168は姫子になる旅に出た。
170名無しさん@ピンキー:04/11/22 19:48:17 ID:oj5jBI87
>>169
後ろからォパーィ揉んじゃうもん!
171名無しさん@ピンキー:04/11/22 19:53:05 ID:iEUK69r4
ツバサ先生、>>170の後ろからぶっこんでやってください。
172名無しさん@ピンキー:04/11/22 20:19:02 ID:Z6IBxn7J
ツバサはホモなんかじゃないやい。
ソウマが好きなだけだ。
173名無しさん@ピンキー:04/11/22 23:45:38 ID:SKi+Smc2
千歌音はレズなんかじゃない。
姫子が好きなだけだ。
174名無しさん@ピンキー:04/11/23 01:17:19 ID:RvnYkPrk
>>172
>>173
ヽ(´ー`)ノ
175名無しさん@ピンキー:04/11/23 01:50:09 ID:2i8U+dK9
>>171
ツバサ先生は今再起不能のED治療中なので無理です
176名無しさん@ピンキー:04/11/23 01:57:25 ID:u8Wb7Elv
千歌音タン暴走しすぎ。今まで冷静だった反動か?
177名無しさん@ピンキー:04/11/23 17:30:18 ID:iM4ietie
>>176
いままで我慢してたのがもう我慢できなくなったんだろうな。
ソウマとのこと応援して、自分が守りきれなかったこと後悔して
そんな千歌音をずっと見るよりは
今回のことで俺はスッキリしたよ。
178名無しさん@ピンキー:04/11/23 22:40:30 ID:i2uPxutM
ピエロソウマにはとっととご退場願いたいな


…てか、すっかり雑談と化してるけど
ここってSSがあがるのを待つところなんじゃw
179名無しさん@ピンキー:04/11/23 22:54:20 ID:BmwAwzSV
ただ待つのではなく、雑談をしつつネタを提供し、職人様の活力を養うのがベター。
180名無しさん@ピンキー:04/11/24 01:04:13 ID:VttzYUyo
本スレよりよっぽどマシなふいんきだ
181名無しさん@ピンキー:04/11/24 04:12:24 ID:1Fx9/p60
メカどうしエッチは、このスレ的にどうですか?
182名無しさん@ピンキー:04/11/24 07:04:27 ID:balrZgJM
メカどうしエッチだなんて、吉田戦車の戦え!軍人くん以来だ
183名無しさん@ピンキー:04/11/24 09:14:02 ID:ue/UKYsM
今の本スレは中身も酷けりゃスピードも速すぎなので見る気しない
184名無しさん@ピンキー:04/11/25 10:14:38 ID:atKDPfqv
次週はいよいよ千歌音タンの激しくも淫靡な手つきのオナニーだぞ!
ベッドに仰向けに寝そべって、乳首揉みながら、クリトリス擦りまくり!
185名無しさん@ピンキー:04/11/25 12:58:56 ID:jId683MH
>>184 ホント?
186名無しさん@ピンキー:04/11/25 13:08:07 ID:/3pABwLE
>>185
マジ話
187名無しさん@ピンキー:04/11/25 13:16:16 ID:jId683MH
>>186 まだレイープの回みてないから分かんないんだけど、次回予告でやってたとか?
188名無しさん@ピンキー:04/11/25 13:44:23 ID:j6RYywjk
>>184はネタ
189名無しさん@ピンキー:04/11/25 16:53:47 ID:gGqWXmc+
何か書いたらうpしていい?
190名無しさん@ピンキー:04/11/25 16:59:22 ID:/YHzTZzl
>>184
何かヤミ帽みてーだな
191名無しさん@ピンキー:04/11/25 23:10:51 ID:5yGJOlHK
[sage]
レーコ×コロナ

今日も、まったり雰囲気なオロチサイド。現在、ネココ、コロナ、レーコの3人がいる。
コロナ「ああぅ…マジ暇なんだけどぉ〜なんで出撃しちゃダメなのかなあ」
ネココ「知らないにゃーの〜だってミヤコがダメって言ったからには従うしかないにゃーのぉ」
コロナ「あーあー…新曲まだ完成してないしぃ…あ!そうだヲタ漫画センセ、なんか漫画読まして〜」
レーコ「うるさい…っ……あ、はあんっ…」
コロナ「…はあ?ちょっとあんたどうしたのよ…あれ?レーコ?姿が見えない…」
ネココ「ロボの中みたいにゃーの?」
コロナ「おーい!レーコぉ?何して…」レーコ「あっ…はあ…ふぅっ…」
ネココ「にゃんか喘ぎゴエ聞こえるにゃ〜の」
コロナ「あ〜もう!何やってんだか…仕方ない、ちょっと様子見て来る」
ネココ「行ってらっしゃい☆にゃーの」
192名無しさん@ピンキー:04/11/25 23:57:16 ID:5yGJOlHK
[sage]
レーコ×コロナ2

コロナ「おーい!漫画家大センセ〜………えっ…え!?」
コロナはレーコのロボの中に入った途端、その光景に目を疑った。
レーコは、オナニーをしていたのだ。自分の股間に手をのばし、しきりに手を動かしながら声を出し喘いでいる。ふとレーコはコロナの姿に気付いた。
レーコ「…勝手に入ってこないでよ、ばか」
コロナ「あ、あんた…なんで…こんな…」
コロナは狼狽している。
レーコ「なんで、って…」
レーコは少し顔を赤らめ哀願するような視線でコロナを見た。その姿がかわいくて、コロナは胸が高鳴った。
レーコ「……そういう気分だったから」コロナ「はあ!?なっ…」
レーコ「でもだめね…やっぱり、誰かに手伝ってもらわないとイケない…例えば、いきなりプライバシー無視して入って来た2級アイドルとか」
コロナ「あ、あたしい!?」
コロナは顔を真っ赤にした。
コロナ「なっ…なんで…あたしが…」
コロナが下を向いてもごもごしていると、レーコが急にキスをしてきた。
コロナ「!んん!?」
間髪を入れず、レーコは舌を無理やり口の中に入れてくる。コロナ「んっ…んあ…」
193名無しさん@ピンキー:04/11/26 00:00:17 ID:gFVxG8zd
千歌音「姫子好きよ…姫子」 ドサッ
姫子「きゃっ!何?私が…千歌音ちゃんに何かしたから…!?」
千歌音「そう。…でもね、教えてあげない」 
姫子「いやっ!千歌音ちゃん…いやーーーーーー」
ソウマ「ハァハァ…」
194名無しさん@ピンキー:04/11/26 00:02:13 ID:yDLaG6Hc
[sage]
レーコ×コロナ3

コロナ「!んん!?」
間髪を入れず、レーコは舌を無理やり口の中に入れてくる。コロナ「んっ…んあ…」
コロナは、キスをなすがままにされながら、レーコとのキスがそんなに嫌じゃないのに驚いていた。レーコの息がコロナにかかる。レーコの舌が、巧みにコロナの舌を弄ぶ。5分ほどキスをしていただろうか。
レーコは急にキスをやめた。コロナはヘナヘナとその場に座り込み、ハアハアと喘ぐ。
コロナ「っあ…はあ…い、いきなり何するのよ…」
レーコ「…イケた」コロナ「へ?」
レーコ「さっき、キスしながら弄ってたらイケた。」
コロナ「は、はああ!?じゃあさっきのキスはただのあんたのオカズってことかい!」
レーコ「手伝ってって、言ったじゃないばか」
コロナ(何よ…か、感じちゃって損した…結構、気持イかったのに…)
レーコ「何?物足りないの?オリコン69位」レーコはコロナの顔を覗き見た。その顔がかわいくて、思わずまた胸が高鳴る。コロナ「う…うっさい!68位よ!は…早くミヤコさまの所に行くわよ!」
レーコは、ほんの少しだけくすりと笑った。
レーコ「…今度は、コロナのオナニー手伝ってあげよっか」コロナ「あっ…あたしはそんなことしないし!」
レーコ「……前にコロナのロボの前通った時、怪しい喘ぎゴエが…」
コロナ「うわわわ!はいはい、分かりました!分かったから!」
コロナは顔を真っ赤にして去って行く。…あのオナニーの時、私もレーコのことを思ってしたなんて…そんなの、口が裂けても言えない、と思いながら。
195名無しさん@ピンキー:04/11/26 00:04:26 ID:yDLaG6Hc
[sage]
くそなSS書いてスマソ…
196名無しさん@ピンキー:04/11/26 00:15:30 ID:gfZQ7nUv
>>191
GJ!あんたの百合魂は伝わったぜ。
197名無しさん@ピンキー:04/11/26 11:29:28 ID:bQ4A01JZ
>>191
(´Д`*)ハアハア
198名無しさん@ピンキー:04/11/26 18:37:40 ID:yDLaG6Hc
[sage]
196、197書き込みセンクス
思い付きで書いてしまたので今度はもう少し推敲してエロで書くわ…ところでオロチサイドの百合モードはやはりマイナーなのか?(´・ω・`)ショボーン
199名無しさん@ピンキー:04/11/26 20:34:09 ID:WRE+bOun
>>198
なんつーか、千歌音が濃すぎるからな・・・。
あと、sageになってないぞ!
200名無しさん@ピンキー:04/11/26 21:47:53 ID:yDLaG6Hc
>>199 チカネタソ好きじゃないんだよな…sageは間違えていた 指摘サンクス
201名無しさん@ピンキー:04/11/27 00:56:44 ID:cDr1+HdD
コロナ死んじゃった…orz
202名無しさん@ピンキー:04/11/27 01:00:19 ID:EsVB9JxE
石になっただけだ!死んではいない!!
ただ、ミヤコだけは死んだかも・・・・?石になった模写がなかったし、
「さようなら、シスター」で窒息死かも・・・・。
203名無しさん@ピンキー:04/11/28 00:25:09 ID:r+0gvDMk
ミヤコ石になってたよ
ツバサとの会話のときに石になったオロチの面々が出てた
204名無しさん@ピンキー:04/11/28 01:02:28 ID:H/r9svvJ
神無月の巫女始まった〜
205名無しさん@ピンキー:04/11/28 16:28:48 ID:sZoDMXOT
ツバサ×ミヤコでミヤコの片思いキボン
206名無しさん@ピンキー:04/11/28 19:10:24 ID:FH3aAkc8
本スレのソウマED派アホ過ぎ
マジになって見てないことが分かるよ。
207名無しさん@ピンキー:04/11/28 19:18:49 ID:VAQkM0lp
だからってこっちで愚痴られてもなあ。
208名無しさん@ピンキー:04/11/28 22:26:55 ID:IhBNj1nn
>>206
百合野郎死ね必死すぎ
209名無しさん@ピンキー:04/11/28 22:29:33 ID:qrXteSVr
>>208
本スレで必死になりすぎて叩かれたからってイライラするなよ。
エロパロスレだけはまたーりしようぜ。

ネココたんハァハァ
ドラマCDのコロナたんハァハァ
210名無しさん@ピンキー:04/11/28 23:01:29 ID:f1DkJqPA
ドラマCD、欲しいよう。田舎だから売ってなかったよぅ。
211名無しさん@ピンキー:04/11/28 23:16:18 ID:FH3aAkc8
>>208
必死で悪いか!!こちとらなぁ渇いて渇いて仕方ないんだよ!
今年は豊作だったけどな
ヽ(´ー`)ノ
212名無しさん@ピンキー:04/11/29 17:47:51 ID:JKmzHsXd
>>210
アマゾンで予約汁
213名無しさん@ピンキー:04/11/29 23:08:41 ID:+74uaXj9
ドラマCD、千歌音と姫子の百合はあったか?
214210:04/11/29 23:17:39 ID:0FwHz4n/
>>212
それも考えたけど、週末にオタク仲間と秋葉原に行く約束してるんでその時でいいかな、と思って。
そういう具体的な予定がなかったら、助言してくれた様にするんですけどね。
でも、オレもドラマCDの内容、知りたいな。能登は出番あるのかな。
215名無しさん@ピンキー:04/11/29 23:21:23 ID:NxtyxDr3
>>213
劇でキスシーンがあるらしく、「千歌音ちゃんにならされてもいいかな」
なんてシーンがあるらしい。本スレに書いてあった
216215:04/11/29 23:23:34 ID:NxtyxDr3
278 風の谷の名無しさん@実況は実況板で sage 04/11/28 22:09:41 ID:pIIO+3lg
アマゾンで23日に注文したドラマCDがやっと届いた。
初回版じゃなかったらどうしようかと思ったが
初回版だった。ジャケットと同柄のポストカードと、
DVD連動キャンペーンの応募券付き。
(おしゃべりCDもらうには発送手数料800円+切手代が必要だと。金とるのかよ)

ドラマ本編は千歌音×姫子のこそばゆい百合展開がメインで良かった。
劇の練習で千歌音に顔を寄せられた時に
「千歌音ちゃんになら本当にキスされてもいいかなと」と思い
その後ドキドキが止まらない自分にとまどう姫子は
やはり充分その気有り。

オロチ衆の出番は聞いてた通り多いな。
コロナがソウマを誘惑してるのがエロくて良かった。
コロナ×ソウマはジャケ裏でも絡んでる。
217名無しさん@ピンキー:04/11/30 00:53:13 ID:fLdbZFOe
>>215
>>216
情報サンクス(・∀・)
買ってみようと思いまつ。
218名無しさん@ピンキー:04/11/30 02:12:06 ID:VS9LK76e
コロナ×ソウマか…
BADENDしか思いつかんな
219名無しさん@ピンキー:04/11/30 02:16:22 ID:c2H5CdK2
>>215-216
GJ!!!非常に興味をそそられるな。
220名無しさん@ピンキー:04/11/30 03:04:58 ID:x6fjic0p
ドラマCDを聞いてから、コロナ×ソウマの絡みって
以外と良さげかもと思ってしまった・・・・・・・・・・
でもかなりの少数派になるだろうなぁ、きっと・・・・・orz

ドラマCDのコロナたんエロイよ、コロナたん
ハァハァ
221名無しさん@ピンキー:04/11/30 19:03:48 ID:mL0tEpL0
それでも俺はレーコに(;´Д`)ハァハァ能登に(;´Д`)ハァハァ
222名無しさん@ピンキー:04/12/01 10:24:13 ID:XBt9KIi5
そういえばさ、一話はペヤに激しく不安だったよ。
段々クセになってきて
もう今ではペヤヴォイス以外は考えられないが。ハマってるよな。
能登も乱発してる訳じゃないし
223名無しさん@ピンキー:04/12/01 15:38:25 ID:YJ/USPpa
なんで能登じゃないんだと文句を言われなくなったね。
224名無しさん@ピンキー:04/12/01 17:31:11 ID:KueYvJT7
ドラマCD聞いたがよかった。
アニメ本編でもあれぐらい百合百合して欲しい。
225名無しさん@ピンキー:04/12/01 17:54:58 ID:XBt9KIi5
ブレーメンの話が伏線になってるとしたらだ、能登は百合の気があるってことになる。
レーコ×コロナは妄想だけの話じゃなかったってことだ!
226名無しさん@ピンキー:04/12/01 18:41:08 ID:6JcwJr5P
オロチ派はやっぱマイノリティなんだろうなorz
いいさ、それが我が宿命。そんな俺にとっては今回のドラマCDは
実に良かった。しかしミヤコ姉さんといいコロナといい、えろいねーちゃん
多いなこのアニメ。さすがは介錯。くそ、時間さえあれば此奴らで何か
描きたいが……ミヤコなんて漫画版限定だが汁描写だぜ、汁描写。
どーするよ。俺のような腐れ妄想野郎を釣りたいとしか思えん。
そんなキャラを大谷様がやるんだよ。最高すぎるだろ!!
227名無しさん@ピンキー:04/12/01 21:11:37 ID:SaEBfDyM
ミヤコえろい、乳をペロンとしたい。
228名無しさん@ピンキー:04/12/02 01:03:47 ID:sJQAYNsN
いよいよ、待ちに待った第8話が放送だ!
フフフ……
229名無しさん@ピンキー:04/12/02 03:39:04 ID:40EBH4Z8
ヤミ帽を完全に越えたな!オナニー止めどころかレイプ突破!
最高です。
230名無しさん@ピンキー:04/12/02 07:55:11 ID:MsAEpWpC
もういっそコロナ×ソウマになればみんな幸せになれるんじゃないか?
231名無しさん@ピンキー:04/12/02 12:33:06 ID:j/0ir72F
ツバサ×ソウマ以外認めませんが

あとギリギリで
カズキ×ソウマ。
232名無しさん@ピンキー:04/12/02 22:50:38 ID:oEtVgPIo
どのみち百合がメインのこの作品では、副産物としての価値しかないわけだが…>801
233名無しさん@ピンキー:04/12/02 23:02:43 ID:dUWhJvQb
(´Å`)
234名無しさん@ピンキー:04/12/02 23:04:46 ID:kqJx18Ql
>>233
何よその顔文字は。ふざけt(ry

百合百合レズレズシーンが見たいな〜
235優春01/20 ◆oWOH3lyrZ2 :04/12/03 05:28:06 ID:/np8MFtY
天火明村(あまほのあかりむら)。この自然が豊かで静かな村に何か特徴があるとするなら、いにしえからの伝承が数多く伝えられている事と、
村の面積の多くを「姫宮」という地元の名家が所有している事だろう。
その姫宮家の邸宅は地方の旧家としては珍しく本格的な洋館で、その規模は庶民の感覚からはかけ離れた巨大な屋敷だった。
しかし、今この家にはまるで人の気配が感じられない。
これだけの屋敷を管理するには相当の数の人間を雇わなければならないはずだが、まるで雨の日の墓地のように不気味に静まり返っていた。
それでもまったくの無人というわけではなかった。現在この屋敷には二人の少女が居住している。
一人は館の主である姫宮千歌音。もう一人は元は客人であった来栖川姫子。
二人は無二の親友であると同時に、世界を破滅から救う使命を背負った「月の巫女」「陽の巫女」として肉親以上の強い絆で結ばれていた。
しかし困難を乗り越え、使命を果たしたとしても、その後の自分を待っているのは姫子のいない底知れぬ暗闇だけという事実に絶望した千歌音は狂気へと走り、
世界を滅する邪悪である「オロチ」へと転じてしまう。
闇の住人となった千歌音は姫子を凌辱し、姫子の危機に駆けつけた学友・大神ソウマを一蹴した。
今の千歌音にとってソウマは命を奪うだけの価値すらない無力な虫けらにすぎず、
巨大な邪神のしもべ「タケノヤミカズチ」を使って彼を敷地から放り出すと、千歌音は姫宮の領地を囲む結界を張った。
これで屋敷へは千歌音の認めた者しか出入りできなくなる。
姫子はこの館に囚われ、千歌音も外に出ることはなくなった。
オロチとしての勤めを果たすためか屋敷から姿を消すことはあったが、いつの間にかいなくなり、
いつの間にか戻っているといった次第で、門から外へと出かける様子はみられない。
こうして不可視の結界に守られた姫宮邸への人の出入りは途絶え、
村人はもちろん、千歌音と姫子を訪ねて来た者さえ門扉の前に立つだけで異様な空気に気圧されてしまい近づかなくなっていった。
世界は救世の巫女を失い滅亡へと転がり始めていく。
そしてこの外界とは隔絶した屋敷で、使命を放棄した千歌音と、放棄させられた姫子の二人は彼女たちだけの暮らしを始めた。
236優春02/20 ◆oWOH3lyrZ2 :04/12/03 05:31:17 ID:/np8MFtY
姫宮千歌音は自室で本を読んでいた。だが彼女がこの部屋を使い始めたのはつい最近のことである。
もともとの自室は千歌音と大神ソウマとの争いの際に破壊されてしまった。
今では片づける者もいないのでその部屋はそのまま廃棄された形になっている。
そのため滞在する客のために用意したあった空き部屋を代わりの私室として使用していた。
無心に本の文面を追っている様子の千歌音だったが、実は彼女の意識は背後にいる人物に向けられていた。
先ほどから半開きのドアの向こうで、部屋の中に入ろうか何十分も迷い続けているオドオドした少女。
「ち、千歌音ちゃん、あの……相談があるんだけど……」
千歌音が読んでいた本を閉じた時、ようやくその少女――来栖川姫子は部屋に入り声をかけてきた。
「相談って、何かしら?」
千歌音は椅子に座ったまま後ろを振り返り姫子を見る。
「あの、あたし最近体の調子が良くなくて、それで、あの……」
「あら、それはいけないわね。私の家のかかりつけの医者に来てもらいましょうか?」
「う、うん。お願い!」
ホッとした表情の姫子に千歌音は感情の読めない笑みを浮かべる。
「もっとも、最終的には医者に診てもらうとしても、もっと手っ取り早い方法があるわよ」
「えっ?」
千歌音は椅子から立ち上がると、部屋のはしの机へと歩いていく。
以前の自室にあった机にくらべるとはるかに小さいが、それでも「女子高生が使う」というイメージからはほど遠い豪華な品だ。
彼女は机の引き出しから小さな紙袋を取り出すと、姫子の前まで歩いて行きそれを手渡した。
「もし必要なら、これをお使いなさい」
いぶかしげな顔で袋を受け取る姫子が封を開ける。中には小さな紙の箱がひとつだけ。
それを袋から出して箱の正体を確かめた姫子は「ヒッ」と小さな悲鳴をあげた。
「妊娠検査薬……?」
237優春03/20 ◆oWOH3lyrZ2 :04/12/03 05:35:41 ID:/np8MFtY
「あなたの相談って、このことではないのかしら?」
「そんな……わ、私、違、ちがう…」
「そんなに動揺してて違うもないでしょう。いつもの姫子だったらこんな時、顔を真っ赤にして『もう、冗談はやめてよ』とか言ってくるのではなくて?」
「うっ……」
姫子は言葉につまった。ここまで確信を持った態度で言われてしまっては、ごまかしようがない。
「その……ずっと生理が来なくて、あたし規則正しい方だったのに。それで本で調べたら赤ちゃんができた時の症状にあてはまってるし……」
「ふぅん」
こんな重大な告白をしているというのに、関心のなさげな千歌音の反応でかえって感情をたかぶらせた姫子は一転して早口で言葉をまくしたてた。
「で、でもそんなことあるわけがないの! ソ、大神君とはキスまでしかしてないし…」
「でも姫子だって処女ってわけじゃないでしょう?」
「そ、それは千歌音ちゃんが無理矢理あたしを……!」
姫子の脳裏に凌辱の忌まわしい記憶がよみがえる。
「でも姫子が体を許したのは私一人なんでしょう? だったらあなたのお腹の子は私の子供よね」
千歌音の思いがけない言葉を、姫子はどう解釈していいかわからず、次の言葉を発することができなかった。
今、自分の体におきている異変について姫子はすでに答えを出していた。
世の中には「想像妊娠」というものがあるらしいから、異変の正体はおそらくそれだろう。
しかし陽の巫女となってからは様々な危険に翻弄され、命まで何度も狙われてきた身としては、意識を失っている間に何かがあったという最悪の可能性もある。
だからそんな不安を払うために一応の検査を受けようと、千歌音に姫宮家かかりつけの秘密を守れる医師を紹介してもらおうというのが姫子の相談の内容だった。
238優春04/20 ◆oWOH3lyrZ2 :04/12/03 05:39:37 ID:/np8MFtY
ところが話を聞いた千歌音は姫子の懐妊をあっさり認めただけではなくそれが自分の子であるとまで言う。
女同士の交わりでできた子供――そんな悪質な冗談としか思えないことを、確信のあるような口調で言われて姫子はただ混乱するしかなかった。
まさかお嬢様育ちの彼女は子供の作り方も知らないのではないか、そんな事さえ考えてしまう。
「そんな、だって私も千歌音ちゃんも女の子同士だよ。そんなはずないよ。これは何かの間違いなの! だから間違いだって確かめるために検査がしたいの!」
「姫子、忘れたの? あなたは世界を救うはずだった陽の巫女、私は世界を滅する力を持ったオロチ。私たちの存在はすでに常識の物差しで測れるものではないのよ」
「……」
「何もない空間から巨大なロボットを召還するのと同性で子供を作るのと、事情を知らない人間が聞いたらどちらもバカげた冗談としか思えないでしょうね」
「千歌音ちゃん……」
「どうして子供ができたのか理屈はわからないわ。でも理由ならわかる。それを私が望んだから」
もう姫子には反論の言葉もなく千歌音の言葉を聞く事しかできない。
「姫子、本当はあなたが妊娠していたこと、言われる前から気づいていたの。妊娠検査薬なんてものが私の机にあったのもそれを知っていたからよ。
これもオロチの能力なのかしら? なぜかわたしにはわかるの。
目に見えなくとも人が聴覚や触覚で風の存在を認識できるのと同じように、私には姫子の体に何が起きているかわかるのよ」
「私のお腹の中に千歌音ちゃんの赤ちゃんが……」
姫子のかたく握られた手のひらの中で妊娠検査薬の紙箱が無惨につぶれていく。
ショックで千歌音の言葉も、耳鳴りのように遠くで何かがうねっている風にしか聞こえない。
「もうやめて! 聞きたくない! 千歌音ちゃんは嘘をついているのよ。私の困った顔を見るのが楽しいんだわ! 
今の千歌音ちゃんはオロチだから平気で嘘がつけるんだ!」
姫子は顔を上げると、千歌音を見つめて発作的に叫んだ。
239優春05/20 ◆oWOH3lyrZ2 :04/12/03 05:43:10 ID:/np8MFtY
「いいえ、オロチになってからの私は嘘をついたことは一度もないわ。
むしろ以前の私の方が嘘ばかりついていた偽善者だったのよ。社交界の名士に囲まれた空虚な誕生会に喜んでみせたり、あなたと大神君の仲を取り持とうとしたり。
今思えばなんて愚かだったのかしら。
あなただって本当は私が嘘をついているかいないか、わかっているのでしょう? ただ認めるのが怖いから否定しているだけで」
「私は、私は…」
貧血を起こした時のように体は平衡感覚を失い、まっすぐ立っていることが出来ない。
ひざから力が抜けてその場に崩れ落ちそうになる姫子の体をすばやく千歌音の腕が伸びて支える。
「姫子! 気をつけて」
「あたし……もう、わからないよ……なにがなんだかわからない。もう、もう……あたし、どうしたらいいの?」
それまでこらえていた涙がせきを切ったようにあふれ出す。大きな瞳から涙の粒が次から次へとこぼれてカーペットにしみを作った。
「あなたがどうしたらいいかは私が教えてあげる。姫子、あなたは私のそばにいればいいの」
千歌音は身をかがめて自力では立っていられない姫子をそっと床に座らせた。
「私を愛してくれなくていい。私を憎んでくれていい。その方があなたも楽でしょう? 
ただ世界が滅ぶまでの時間をこの暗闇の底で私の隣にい続けてくれればいいの」
うつむいていた顔をゆっくりと上げて姫子は潤んだ瞳で千歌音を見上げる。
「あたしたち、もう世界を救うことも、平凡だけどそれが幸せと思えた頃に戻ることもできないの? もう何もかも取り戻すことはできないの?」
「そうよ姫子、過ぎた時間を巻き戻すことは……できないわ」
240優春06/20 ◆oWOH3lyrZ2 :04/12/03 05:47:03 ID:/np8MFtY
胸の奥からこみ上げてくる感情に声をふるわせる姫子の瞳を、千歌音は迷いのない澄んだ目で見つめ続けた。
見下ろす千歌音の顔がゆっくりと近づいてくる。姫子はそっとまぶたを閉じて唇と唇が重なる瞬間を待った。
千歌音の裏切りを許したわけではない。それでも姫子は罪人に堕ちた彼女のキスを拒まなかった。
それは自由を取り戻すことをあきらめたからか、それとも「一緒にいたい」というあまりにも小さな願いさえ大罪と引き替えでなければ手に入れられなかった少女が哀れに思えたからか、姫子自身にもわからなかった。
唇を割って口内に侵入してくる他人の器官におびえるように縮こまる姫子の舌に千歌音のそれが追いすがり、からみつく。
「んっ……」
下に降ろしていた姫子の両手がおずおずと千歌音の背後にまわり、背中を抱きしめた。
千歌音は唇を離すと甘い息を吐く。そしてそのまま姫子の体を押し倒した。
「姫子……」
長い黒髪が美しい少女は同性の恋人のブラウスのボタンを手際よく外していき、服の前を大きく開く。
飾り気のないシンプルな下着に覆われた控えめな胸の隆起。その中央に外の肌とは色の異なる部分がある。
陽の巫女の刻印。もしこれがなければ彼女たちは仲のいい友人同士で終わっていただろう。
これがあったから二人はより近づき、より近づいたから歯止めを失い破滅へと転落した。
その刻印に千歌音は唇を寄せる。そしてキスの跡で刻印を見えなくしてしまうかのようにその周囲に何度も何度も口づけをした。
「姫子、少し背中を浮かせて」
「うん」
千歌音の意図をさとった姫子は頬を染めながら従う。
千歌音は上体をわずかに持ち上げた姫子の背中の下に手を入れると、見えないにもかかわらず器用にブラジャーの留め金を外し、相手の体から取り去った。
241優春07/20 ◆oWOH3lyrZ2 :04/12/03 05:49:53 ID:/np8MFtY
再び姫子の体を床に寝かせると千歌音は露わになった胸に手をのばす。
柔らかい肌の感触を味わいながら、膨らみのふもとから頂へと指がはいあがっていった。
指の動きが胸の頂点にある縮こまった薄紅色の乳首に達すると円を描くようになでていく。
「あっ……」
姫子の口から甘い声が漏れる。今度は人差し指と親指の間に乳首を挟み揉みこむように刺激を加えた。
「姫子、気持ちがいいの? 胸の先、固くなってるわ」
「ああっ、そんな……」
自分の体の恥ずかしい反応を指摘されて姫子は顔を横に向けた。
千歌音はそのまま指での愛撫を続けながら、もう一方の乳房に口づけをする。
「あぁ……」
色の薄い乳輪の周りに五回、六回とそれを繰り返す。こちらはまだ充血してない乳首を上下の唇で挟み込む。
すると唇に乳首が固く、立ち上がっていく感触がはっきりと伝わってきた。
「う、んんっ」
気を抜くとあられもない声が漏れてしまいそうで姫子は口を閉じたまま顔を左右に振って快感に耐えた。
「フフッ、まだ母乳は出ないのね」
ようやく乳頭から口を離した千歌音は淫蕩な表情で微笑む。
その千歌音の手が胸から腹へとすべり降りていく。かわいらしい臍の横を通って下腹へとたどり着いた。
「ここに私と姫子の子供がいるのね」
だが二人の間に子ができたからといって、今更世界を救う月の巫女に戻れるわけでもない。
この子が産声を上げる前にこの世界は滅ぶだろう。
二人には過去も未来もなく、今、この時しかないのだ。
ままごとのような家族ごっこをしている自分たちを想像してみてもそれは幻にすぎない。
242優春08/20 ◆oWOH3lyrZ2 :04/12/03 05:53:06 ID:/np8MFtY
感傷を断ち切って千歌音は指を下腹からさらに下へと降ろしていく。
スカートの側面のファスナーを下げてそこから手を入れる。
「あら、姫子の下着、湿っているわ。胸を愛されただけで、もう欲しくなったの?」
「い、いやぁ、恥ずかしいよぉ〜」
「恥ずかしがる必要はないわ。ほら、私だって……」
千歌音は姫子の手をとると、それを自分のスカートの下へと持っていった。
「うわぁ!」
姫子は指先に伝わる感触に思わず驚きの声を上げた。
千歌音の下着は湿っているどころではない。布越しだとは思えないくらいその部分はぬるぬるとしていた。
目の前のりりしい顔立ちの少女がまるで淫乱女のように欲情している。
それが信じられず姫子は再度確かめるように指を動かした。
「あっ!」
その途端、千歌音の体が電気に触れたようにビクッと震えた。
「千歌音ちゃん……」
姫子の指がさらに激しく動く。濡れた下着の中央に走る縦の裂け目にそって上下にこする。
「うぅっ、くっ!、んんっ……」
欲望のままに生きるオロチになった今でも、はしたない声をあげるのに抵抗があるのか、千歌音は固く目をつむって声が漏れるのを耐えている。
そんな彼女の様子が、少しだけ姫子に意地の悪い気持ちを起こさせる。
それまで布越しに秘裂をまさぐっていた指をいったん横にどけると、下着の脇からその下へもぐりこませ、直接指先で過敏な器官に愛撫を加えていった。
「あっ! ああっ!」
突然激しさを増した刺激の前に千歌音の自制はあっけなく崩れ、反射的に浅ましい嬌声をあげてしまった。
243優春09/20 ◆oWOH3lyrZ2 :04/12/03 05:57:16 ID:/np8MFtY
しかし今度は千歌音が攻勢に転ずる。下着の上からの愛撫をひとまず止めると、指を姫子のショーツの中へと侵入させていく。
恥丘を飾る柔らかな縮れ毛の間を抜け、わずかにほころんだ肉の裂け目にたどりついた。
下着を濡らす乙女の樹液を指にからめ、恥孔の入り口をこする。
「い、いやっ! ダメェェッ!」
性的な経験は少ないが元々豊かな感受性を持っていたらしく、姫子は下腹部からこみ上げてくる官能に敏感に反応して体を震わせる。
主導権を取り戻そうと姫子は指を千歌音の秘裂が始まる部分に身を潜めている肉の突起へと移動させた。
クリトリスを保護する包皮の上に指の腹をのせて、そこを優しくなでさすっていく。
「くうっ、うぁぁ……」
女体の中でもっとも敏感な器官なだけに痛みを与えないよう注意しながら巧みにバイブレーションを加えると、陰核が充血してみるみる固く膨らんでいく。
「ひ、姫子、そこは……」
快感の中枢を直に刺激されて、痺れるような感覚が背筋を駆け上がる。
全身の力が抜けてしまいそうになるのをなんとかこらえると、千歌音は姫子の膣口を愛撫していた指先をさらにその中へと進ませた。
細い指が潤んだとば口につぷっと侵入する。
「あぁっ、指、入れちゃ、ダメッ!」
「姫子こそ、私、そこをさすられると……あっ、ああっ!」
陽の少女の指は千歌音の制止も聞かず執拗に固くなった肉芽をこすり続ける。
一方、月の少女もピンクの秘孔に激しく指を出し入れさせた。
薄暗い部屋を二人の少女の喘ぎ声と、濡れた肉と肉がこすれあう卑猥な音が支配した。
244優春10/20 ◆oWOH3lyrZ2 :04/12/03 06:00:06 ID:/np8MFtY
「千歌音ちゃん、あたし、あたし、もう……」
「姫子、待って、私も一緒に……」
千歌音は肉孔に突き入れた指を二本に増やし、より激しく媚肉をえぐる。
「ああっ! くぅぅ、ダ、ダメェ!」
姫子の体に潜む女の本能が千歌音の指をキュウッと締め付けさせる。
一方、それまでは包皮の上からさすっていた陽の少女だったが、指技をさらにエスカレートさせ、
陰核を覆う皮を剥いて、神経がむき出しになった無防備なクリトリスに直接愛撫を加えた。
「ヒッ! あうっ! ああぁ!」
たまらず千歌音は浅ましい声をあげる。
ついに快感のレベルが限界を越えた。二人の少女は一気に快楽の頂上へと駆け上がっていく。
「あ、あ・あ・あ。ちかねちゃ……あああああーーーーっ!」
「ひ、ひめ……こ、ぉぉ、うあ! あ、あぁあーーーーっ!」
ひときわ高い声を発して二人は絶頂へと達した。
悦楽の頂点を極めた体が弓反りの形でブルブルふるえる。
しばらくその状態が続いた後、熱い吐息とともに浮き上がった腰が床へ落ちた。
「う、あ、あぁぁ……」
「はっ、はっ、はっ……」
ぐったりとした体がときおり快感の余韻でビクッ、ビクッと痙攣する。
そのたびに膣口からは押し出されるように愛液があふれ出て太ももを濡らした。
しばしの間、そのまま気だるい解放感にひたる。
「千歌音ちゃ…ん」
姫子は目の前の少女の胸に顔をうずめる。
「姫子……」
腕をまわして陽の巫女の体を抱きしめながら、千歌音は他の言葉を忘れてしまったかのように、ただ恋人の名前だけをつぶやいた。
245優春11/20 ◆oWOH3lyrZ2 :04/12/03 06:03:08 ID:/np8MFtY
女同士の契りは場所をベッドの上に変えて続いていた。
今、二人は生まれたままの姿を晒している。
夫婦で寝るにしてもまだ充分余裕のある寝台に横になった少女達は発情した動物のように互いの唇をむさぼりあう。
さらにその下ではつやのある白い太ももをからめて恥丘に恥丘をこすりつけていた。
千歌音の濃密な漆黒の繊毛が姫子のまだ生えそろわない栗色の茂みを求めて上下する。
乙女らしい恥じらいをかなぐり捨てた二人の激しい動きに合わせて頑丈なベッドがギシギシと音を立ててきしんだ。
「ふ、あぁっ……」
長い長いキスが終わると千歌音は片方の手で自分の髪を一房つかみ、姫子の目の前に差し出した。
「姫子。私の髪の毛、見ていて」
姫子には千歌音の意図する所はわからなかったが、言われたままかつて全校生徒の憧れだった長い黒髪を見た。
すると奇怪な事が起こった。繊細な髪の毛の先端から約40センチくらいまでの部分がみるみる針金の様に太くなっていく。
「えっ?」
その変化はさらに続く。髪はその太さを増す一方、色の方はどんどん薄くなり黒から濃い茶へ、濃い茶からカフェオレの色へ、そして濃いめの肌色へと変わっていく。
太さはやがて茹でる前のパスタくらいにまでなり、ついに茹でた後ほどの太さになって変化は終わった。
一本一本がその太さなので手にした一房の髪の毛全体ではかなりボリュームが増えている。
「千歌音ちゃん、これは……?」
「フフ、驚いた? 手品ではないわ。これもオロチの力みたい」
変化した髪をよく見ると、まるで生き物の様にヒクヒク脈動している。美しい少女の体の一部とは思えない形態だ。
246優春12/20 ◆oWOH3lyrZ2 :04/12/03 06:10:04 ID:/np8MFtY
と、次の瞬間、太さが茹でたパスタ程になった三、四十本の髪の毛がいっせいにビクッとふるえたかと思うと、
二倍、三倍の太さに膨らみ、内部からの圧力に負けたようにビチッと音を立てて弾けた。
「キャッ!」
それをすぐそばで見ていた姫子は、顔一面に飛び散った白い頭髪の残骸をあびて悲鳴をあげる。
それは元は髪の毛だったとは思えない、熱い白濁の粘液となって姫子の愛くるしい顔を汚した。
「ああ、ごめんなさい。これ、私の気持ちが高ぶると勝手に膨らんで弾けてしまうの。
姫子の顔を見てたらどうしても気持ちが抑えられなくなってしまって……」
謝罪しながら千歌音は左右の手で両方から姫子の頬を挟むと自分の顔を近づけ、
のばした舌で恋人の顔から糸を引いて垂れ落ちる粘液を舐め取っていく。
そして口の中に溜めたそれをピチャピチャとしばらく音をたてて味わった後、喉をならして飲み下す。
だがそれでも唇の端に残った一かたまりの白濁液は、トロリとこぼれて唇からあごへ、
そしてシーツの上に糸を引きながら落ちていった。
ふぅ、と息を一つ吐き出すと千歌音は再び自分の黒い髪を手に取り、そこに念を送った。
すると先ほどと同じように頭髪の先端が再び太く肌色に変化していく。
しかし今度の変化はそれだけでは終わらなかった。太くなった髪は自分の意志があるかのごとくうごめき、
互いに寄り合い、絡み合い、やがて太さ4センチ・長さ30センチを越える肉色の一本の棒状のかたまりになった。
「姫子、私たちはどうして二つの体に分かれて生きなければならないの? そんなのは間違っている。
私、あなたと一つになりたい。あなたの中に入ってあなたを直に感じたい。お願い、私を受け入れて」
千歌音はそう訴えると、手にした肉色の固まりを姫子の前に差し出した。
「千歌音ちゃん、でも……私、怖いよ」
目の前の太い肉塊に姫子はおびえた声を出す。
247優春13/20 ◆oWOH3lyrZ2 :04/12/03 06:13:53 ID:/np8MFtY
「大丈夫、優しくする。約束するわ。だから私にまかせて」
「う、うん」
千歌音は毛先が肉柱に変化しているそれを後ろから両足の間を通して前へとまわした。
つまり黒い髪の束の上をまたぐ形になる。
肉塊と化した髪の毛の先端は少し黒ずんだ肌色をしているため、
見ようによっては裸身を晒す千歌音の股間から長大な男根が生えているように見えなくもない。
千歌音は姫子の体に身を寄せると、手にした自分の体の一部を、この世でもっとも大切な人の女の部分に触れさせる。
手に力を入れて挿入を試みるが、性体験のほとんどない体の中に異物が侵入してくる感覚に姫子の体はこわばり、うまくいかない。
「姫子、体の力を抜いて」
「う、うん」
あせらず、ゆっくりとその感触に慣れさせていく。
根気よく筋肉をほぐし続けたのが功を奏したらしく、姫子の扉は徐々に千歌音の一部を受け入れていった。
最初は注意深く静かに出し入れを繰り返し、なじんでくるのを見計らってより深い部分までえぐりこんでいく。
「あ、あ、ああぁぁっ!」
千歌音の責めを受けて姫子は顔をのけぞらせて喘いだ。
彼女にとってこれほどの性的快感を味わったのは生まれて初めてだった。
年頃の少女らしい好奇心で何度か試してみた自慰の真似事など今の悦楽に比べたら児戯でしかない。
「あっ、あぁ、ち、千歌音ちゃん!」
248優春14/20 ◆oWOH3lyrZ2 :04/12/03 06:21:02 ID:/np8MFtY
千歌音は一方の手で肉塊を操りながら、空いた方の手で姫子のよく手入れされた栗色の髪をすくい上げる。
その手の中の頭髪にオロチの念を送ると、それは三度同じ変化を見せた。
細い髪の毛が太さを増し、色が抜けていく。
そして千歌音の時と同じように一本の太い棒状に姿を変える。
ほんの数十秒で蛇の頭のような形の肌色のかたまりになった。
棒と言っても何十本ものひも状の物が絡まりあって形を作っているため、表面はゴツゴツと節くれ立っている。
月の刻印を持つ少女はその髪のかたまりだった物に口を寄せると、舌にたっぷりと唾液をのせてそれにからめていった。
口の中に唾液をためてから舌を使ってそれにまぶしていく。
やがて表面がすっかり濡れて、光を反射するようになった。
「姫子、見て。これ、あなたの髪の毛で作ったの。今、あなたの胎内を犯しているのと同じ物よ」
「私の……髪……、私の体の……一部?」
「そうよ、姫子。私もあなたのものが欲しい。あなたの体の一部で貫かれたい……だから……お願い」
「うん、千歌音ちゃん、あたしも千歌音ちゃんの中に入りたい」
姫子は千歌音から自分の髪でできた肉色のかたまりを受け取ると、おまじないをするかのようにそれにそっとキスをする。
そして千歌音にならって背中に垂れ落ちる髪の先端を後ろから股の下をくぐらせて前へと出す。
姫子は手にした自分の肉茎を千歌音の秘孔へと押し当てた。
しかしすぐには挿入せず左右の陰唇の間をそれで上下になぞる。
「あ、ああっ!」
さらに極限まで膨らみ、肉の莢から顔をのぞかせている陰核の表面をその先端でねちっこくねぶる。
「姫子、そんな……」
249優春15/20 ◆oWOH3lyrZ2 :04/12/03 06:24:56 ID:/np8MFtY
「うん、じゃあ、いくよ」
相手の官能が充分高まっているのを確かめると、ぐっと力をこめて押し進める。
だが千歌音もまた姫子と体を重ねるまでは純潔な乙女だった。
性感が開発されてない肉体が挿入に対してどうしても緊張してしまう。
「千歌音ちゃん、リラックスして」
「え、ええ」
常に毅然とした態度で、何かにおびえる表情など決して人に見せることのない千歌音が小さな子供の様に身を固くしている。
その姿に姫子の中にあらためて彼女を愛おしいと思う気持ちがこみ上げてきた。
姫子が再び彼女の体の一部を挿入しようとすると、千歌音の濡れそぼった膣口はためらいながらも恋人の体を受け入れていく。
蛇の頭のような所まで沈んだ所でいったん進むのをやめる。
姫子が感動したような口振りで言った。
「不思議だよ。これ、髪の毛が形を変えた物なのに神経が通っているみたい。千歌音ちゃんのここがキュッと締め付けてくるのがちゃんとわかるよ」
「ええ、私も、私の体の先が姫子の体に入っていて、そこからあなたの体温が伝わってくるのがわかる。姫子の中は柔らかくて、熱いくらいに温かいわ」
千歌音は姫子の体の中に入ったままだった髪のかたまりをグッと押し出した。
「ああっ!」
姫子もまた千歌音の胎内に挿入されたそれを、いったんとば口まで引き抜くと再び奥まで突き入れる。
「あんっ!」
250優春16/20 ◆oWOH3lyrZ2 :04/12/03 06:29:41 ID:/np8MFtY
ズプッ、ズプッ、ズチュッ……。
グチュ、クチュ、グチュッ……。
「あん、あん、ああっ!」
「う、あふっ、くぅぅ〜」
二つの膣口が卑猥な音をたて、白い二匹の性獣が淫らな喘ぎ声をもらす。
「姫子、姫子……」
ふだんの知的なまなざしからは想像もつかないほど、とろけた表情で千歌音は愛しい人の名前を呼んだ。
汗に濡れて光る体を寄せ合い、乳房と乳房を押しつけ合う。
固くとがった乳首同士がこすれて、そこから痺れるような快美感が広がっていった。
千歌音のたわわに実った柔らかい胸が、姫子のなだらかな膨らみに押し潰され変形する。
千歌音は陽の巫女の首筋に唇を這わせ、むさぼる様に何度も何度もその白い肌を吸った。
汗がにじんだ額や頬に、ほつれた髪が何本も貼りついている。
その様が彼女たちの容貌を、いっそう淫らな顔に化粧していた。
「ああ、千歌音ちゃん、千歌音ちゃん」
「好きよ、好きよ、姫子!」
愛しい人の敏感な器官が自分の肉茎を甘く、熱く、締め付ける。
その感覚で、挿入した部分が今にも弾けてしまいそうだった。
そして同時に自分の胎内に潜り込んだ相手のモノが出し入れされるたびに、ゴツゴツした表面が濡れた肉ヒダをめくり上げる。
ひと突きされるごとに、腰がはね上がって快感を訴えた。
入れる感覚と、入れられる感覚。
本来なら片方しか受け取れない快感を同時に味わう。
それは通常のセックスをはるかに越える未知の快楽。
そしてこの味を知ってしまったら二度と引き返せない禁断の果実だった。
251優春17/20 ◆oWOH3lyrZ2 :04/12/03 06:35:31 ID:/np8MFtY
無意識に肉塊をもっと深くまで受け入れようとして、貪欲に腰がベッドの上ではねる。
少女達は相手の胎内深くに入り込んだ自分の部位がビクッ、ビクッと大きく脈打つのを感じた。
この時間をもっと感じていたいと願いながらも、頂点に向かって急速に高まっていく官能は、もう自分でも抑えようがない。
限界がすぐ目の前に来ている。
千歌音の空いている方の手が恋人を求める。
姫子はそれに応え、二人の細い指と指がからみあい、手と手が固く結びついた。
「ひ、姫子! だ、駄目っ、わたし、も、う……」
「ちか、ね……ちゃ……あっ、あ、あ……いっ、くぅ……」
二つの豊かな乳房を激しく上下に揺らして身悶える千歌音の奥底で、姫子の肉柱がひときわ大きく膨らんだ。
「ああっ!」
姫子の体内でも最奥まで肉塊が達すると同時に、それが大きく膨張する。
「くはぁっ!」
次の瞬間、それは極限まで膨らんで弾けた。
一瞬にしてドロドロの溶岩と化し、飛び散った熱い粘液が女体のもっとも深い部分を叩く。
感度を増した肉洞の底に、大量の熱した体液をぶちまけられる感覚が脳髄を貫き、二人は一気に絶頂を極めた。
「あ、ああ…、ああああぁぁーーーーーーっ!」
「あっ、あうっ、くううううぅーーーーーっ!」
断末魔の叫びをあげて、少女達は昇りつめた。
汗に濡れた体が反り返り、硬直する。
弓なりになったまま全身が激しく痙攣し、くびれた腰がしゃくりあげる様にふるえた。
つなぎあわせた手を通して、共鳴する音叉の様に、相手の愉悦の深さが伝わってくる。
やがてエクスタシーの波がゆっくりと引いて行くと、こわばった筋肉から力が抜け落ちて、もちあがった双臀がドサッとベッドの上に沈んだ。
252優春18/20 ◆oWOH3lyrZ2 :04/12/03 06:39:36 ID:/np8MFtY
「はあっ、はあっ、はあっ……」
薄暗い部屋の中で聞こえるのは、少女たちが漏らす甘い吐息だけ。
すっかり弛緩しきった体をベッドの上に投げ出して、姫子は快楽の余韻にひたっていた。
しどけなく開かれた両足の付け根を飾る淡い草むらは激しい摩擦でそそけだっている。
その下に位置する女の源泉が荒い呼吸にあわせて開閉をくりかえし、
そのたびに注ぎ込まれた白濁液が内側からトロリと押し出されてしたたり落ち、太ももを汚した。
一方の千歌音も浜に打ち上げられた流木のように正体を無くし、汗と体液で湿ったシーツの上にうつ伏せになっている。
閉じたまぶたが絶頂の残響で小さくふるえていた。
自慢の黒髪はおどろに乱れ、波打ちながら放射状に広がっている。
そのため、普段なら隠れている背中が露わになっていた。
熱い息に合わせて上下する左右の肩甲骨の中央に浮かんだ運命の刻印。
月の巫女の証である三日月形のアザ。
千歌音を表すその三日月はこれから満ちてゆくそれではなく、
少しずつ欠けていき、やがて何もない闇へ飲み込まれていく滅びの月だった。
253優春19/20 ◆oWOH3lyrZ2 :04/12/03 06:45:03 ID:/np8MFtY
その日、姫子はまだ朝も早い時刻だというのに何となく目が覚めてしまい、
寝直す気にもなれずベッドの上に上半身だけ起こしてぼんやりとしていた。
あれからどれだけの時間が過ぎたのだろうか。今、壁にかかっているカレンダーは今月のものなのか、先月のものなのか。
いや、もしかしたらもっと前からそのままになっていたのかも知れない。
少女は視線を下へと落とした。
(さすがにお腹、目立ってきたなあ。学校へ通っていた頃だったら大騒ぎになってたよね。マコちゃんが知ったらどんな顔で驚くかな?)
姫子は寝床から出ると着替えて屋外へ出てみた。
早朝のこの時間なら本来、外は澄んだ空気が心地よいはずだったが、結界の中では風もなく、どこかよどんでいるように感じる。
朝の空を見上げると、西の方角に薄く白い月が浮かんでいた。
明けた空に浮かぶ月を名残の月、または有明の月・残月などという。
(千歌音ちゃん……月は時間とともに欠けていって最後はまったく光を失ってしまうけど、それを乗り越えればまた光を取り戻していくんだよ。
私、こんなことになっても、何もかも終わったとは思えない。千歌音ちゃんと二人なら、何もない所からやり直せるような気がするんだ。
自分でもあきらめが悪いって思うけどね……)
254優春20END/20 ◆oWOH3lyrZ2 :04/12/03 06:52:29 ID:/np8MFtY
「おはよう、姫子、体の調子はどう?」
自分の名を呼ぶ声に、姫子の意識が現実へと引き戻された。
いつの間にか、数歩離れた場所に千歌音が立っている。
朝の陽の光を浴びて、つやのある流れるような黒髪が輝いていた。
「おはよう、千歌音ちゃん、たぶん順調だと思う」
「そう、それは良かったわ。もし、何かあったら言ってね。すぐに医者を連れてくるから。
もっとも今のこの村に来たがる医者なんていないから、力ずくで連れてくることになるけど」
そう言うと千歌音はクスッと小さく笑った。
姫宮家の敷地を覆う結界はオロチの力で作られた物。
そこから発する瘴気が徐々に村を蝕み、住民の中には心身の不調や、言いしれぬ不安などを理由にここを出ていく者も少なくはなかった。
「それはそうと、時間はあるかしら? あなたに報告したいことがあるの」
「いいけど……何かな?」
「あの……ね」
彼女には珍しく口ごもった千歌音は自分の下腹に手を当てた。
そして少女は頬を紅潮させ、慈愛に満ちた微笑みを浮かべる。
千歌音は次の言葉を口にした。
「私にもできたの……」
「え?」
「今、このお腹の中に姫子の子供がいるのよ。姫子の赤ちゃんの兄弟。フフッ、これも異母兄弟って言うのかしらね」


〔終〕
255優春 ◆oWOH3lyrZ2 :04/12/03 07:01:41 ID:/np8MFtY
あぁ… 語彙がオサーン くさくて恥ずかしい。
ところで今朝も快晴。
外に出てみると、ホントに西の空に残月が浮かんでいます。
256名無しさん@ピンキー:04/12/03 07:06:24 ID:cmNdPK/P
GJ・・・GJだ・・・!
257名無しさん@ピンキー:04/12/03 08:37:16 ID:sqt5tHDB
朝から神が…変態神が光臨された
258名無しさん@ピンキー:04/12/03 08:51:12 ID:2iS2bEwW
大作お疲れ様でした!!!
259名無しさん@ピンキー:04/12/03 10:02:28 ID:/W22ayCs
ネ申。
260名無しさん@ピンキー:04/12/03 14:46:51 ID:sVJbnzpo
神 !
姫子と千歌音ちゃんの赤ちゃんもきっと女子である程度育ったら家族レズ4Pぃ〜〜!!
261名無しさん@ピンキー:04/12/03 23:20:49 ID:HBZi4t4i
神がいたのか…。神にageを奉仕いたします
262名無しさん@ピンキー:04/12/04 01:37:59 ID:zjbZzdQR
早く心置きなく妄想したい…。
263名無しさん@ピンキー:04/12/04 02:38:35 ID:8xsu402i
ちょっと、保存するから題名考えて!
264名無しさん@ピンキー:04/12/04 11:02:41 ID:GJeyN7wd
>>260
あ、それは漏れも思った。
やっぱ子供は女の子じゃないとな。
265名無しさん@ピンキー:04/12/04 12:09:58 ID:6D8/4nTY
神が(このスレに)気付かれたようだ…
266名無しさん@ピンキー:04/12/04 12:28:53 ID:XNG2rOVg
>>235-254
乙であります
267名無しさん@ピンキー:04/12/05 02:37:03 ID:tuAjWYMW
ハッピーエンドだったら妄想しまくってやるから!
268名無しさん@ピンキー:04/12/05 08:13:57 ID:CkRlMLSA
今、ようやく読み終えました。実に良い!
まさしく神の称号に相応しいエロ文学。原作では味わえないほど神秘的な雰囲気が漂ってました。
269名無しさん@ピンキー:04/12/05 21:05:10 ID:+FA9+Jat
ミヤコ×ソウマ 希望
270名無しさん@ピンキー:04/12/05 22:48:03 ID:30l9lS3c
オロチに勧誘orツバサの代用ってところか?
271名無しさん@ピンキー:04/12/05 23:32:19 ID:6Dmf7YWA
触手はok?
272名無しさん@ピンキー:04/12/06 03:54:14 ID:VDg/I3q2
>>264
女同士だと女しか生まれないんだよな、たしか。

>>優春さん
乙!もうあなたがアニメ作って!
名前の由来は姫子の中の人?
273名無しさん@ピンキー:04/12/06 06:47:17 ID:fMB+hnoT
ミヤコさまが純情なソウマくんを妖しくリード…………(*´д`*)ハァハァ
オロチの魂の疼き、悪意と邪心、破壊の衝動にとろけながら(*´д`*)ハァハァ
神の御前で背徳と姦淫の行為に耽る(*´д`*)ハァハァ
そんなのを見たい。
274名無しさん@ピンキー:04/12/06 10:45:33 ID:HFepyBr8
正直宮様が関わった百合シュチュ以外どーでもいいよ
275名無しさん@ピンキー:04/12/06 14:59:25 ID:66VxKQzA
>>272
遺伝子上はね。でも外形となると……、両性具有で具ぐれ!
276名無しさん@ピンキー:04/12/06 18:13:56 ID:uH1wztWM
>>273
そんな2人を姫子が見てしまって宮様の処に駆け込む展開キボンヌ
ミヤコ×ソウマは騎上位がいいね(*´Д`) ハァハァ
277名無しさん@ピンキー:04/12/06 22:23:25 ID:FZ4mJ5Bc
>>271
個人的にはokに一票。
ただ触手は蕎麦みたいに、アレルギー反応を引き起こす人もいる「食材」なので
「成分表示」をして、そういった人への配慮をするが吉と思われ。
278優春 ◆oWOH3lyrZ2 :04/12/07 00:43:14 ID:yG279v7N
>>272
おおっ、まさか「Ever17」の事を知っている人がいるとは!
ご指摘の通り、下屋則子がほとんど無名時代にやったゲームキャラから名前をもらいました。
279名無しさん@ピンキー:04/12/07 02:20:53 ID:idbVY+6s
ほー・・・当時無名だったのか。てことは今はそれなりに人気なんだ
ファンには申し訳ないが知らんかった、下屋恐るべし
280名無しさん@ピンキー:04/12/07 07:39:29 ID:UB5txK9T
いや、まだまだ売り出し中に近いと思うよ。
それなりにメジャーなアニメからだと
いい役はシスターシェシェ位?マリみての桂は脇役だし。
マドレーヌは主役だけどアニメ地味だし、古いファンはゲームを知ってる人じゃないかな。
神無月でかなり注目浴びてると思う。
281名無しさん@ピンキー:04/12/07 09:26:51 ID:HR7uK1NX
マリみての桂は結構有名だと思うけどな〜
282名無しさん@ピンキー:04/12/07 12:08:39 ID:eCyjhcoC
>>281
悪いけどマイナーアニメの脇役だよ。
283名無しさん@ピンキー:04/12/07 13:21:17 ID:J2coS0II
トチ狂って朝の時間なんかにやって視聴率が悲惨な事になったからね…
1期同様深夜帯にやってれば、DVD買ってくれるヲタ的にはマイナー作品ではないと思うのだが。
284名無しさん@ピンキー:04/12/07 15:04:31 ID:fpPUhkbj
何しろ最も視聴者が多いであろうテレ東で、時刻テロを入れてたからな。
あれで、モチベーションが下がった。
285名無しさん@ピンキー:04/12/07 19:12:56 ID:C3Np0hce
日曜朝なんかにやるって決めた香具師は何を考えたんだろうな?
どう考えても子供が見るアニメじゃないからグッズ売り上げに関係ないし意味ないだろ。
ヲタは土曜夜更かしする人間が多いこともあいまって悲惨。
286名無しさん@ピンキー:04/12/07 21:54:13 ID:HR7uK1NX
そこでDVD戦略に出たんでしょうがw
まぁかくいう私は全話リアルタイムで見て尚且つDVDもコレエディを全巻買ってますが・・・
まんまとは め ら れ た ん で す ね !
287名無しさん@ピンキー:04/12/08 09:07:06 ID:KcrK7la9
コレクターエディションって、紙代だけで数千円するやつかw
288名無しさん@ピンキー:04/12/08 10:25:14 ID:Bg9yDAfW
日曜の朝な上に裏番組がデカレンジャーだからねぇ・・・。
視聴率的にも売り上げ的にも悲惨になる罠。
289名無しさん@ピンキー:04/12/08 11:46:37 ID:6S8znk4k
今のゾイドも時間帯的に失敗だな
プリキュアと見事にブッキング。
290名無しさん@ピンキー:04/12/08 14:20:16 ID:i0QzHxTK
おいおい…なんか話がずれまくってるぞw
まぁ神が光臨しないかぎりこのスレはこんなもんかもしれんが…
アニメのネタは他のスレで散々やってるしな
291名無しさん@ピンキー:04/12/09 02:47:46 ID:1iPKecWo
292名無しさん@ピンキー:04/12/09 14:03:26 ID:y0up4TG5
マシュマロ通信のバイオレット
293名無しさん@ピンキー:04/12/09 20:40:42 ID:w0Ci8EeL
マコちゃん再登場!三人組も再登場!
嗚呼、オロチ衆が・・・・・・
294名無しさん@ピンキー:04/12/09 22:33:40 ID:RxozALfd
ああそういいやそんな奴等もいたっけな
295名無しさん@ピンキー:04/12/11 00:30:00 ID:OV5ZFhWE
本スレの方、今日発売のアニメ雑誌からのネタバレが飛びかっていて、近寄れない…
296名無しさん@ピンキー:04/12/11 10:42:51 ID:/U5rdkXD
更に俺は1週遅れ組だから余計に近寄れない
297名無しさん@ピンキー:04/12/11 11:43:01 ID:W5YmU7zh
「兄さんやめて!兄さん!」
「お前が好きなんだ、ソウマ…」
「なっ!?」
「好きダァソウマァァァ!!!」
「やめて兄さんやめてよ!兄さぁぁぁぁん」
298名無しさん@ピンキー:04/12/11 14:57:18 ID:OOIulKDy
>>297
続きキボン
299名無しさん@ピンキー:04/12/11 20:02:48 ID:NFX5/vnL
>>297
続きがやけに気になる俺は末期ですか?
300名無しさん@ピンキー:04/12/11 21:33:26 ID:w7gUgoEO
>>297
ここにも続きが気になる人が一人∩(;´A`)
301名無しさん@ピンキー:04/12/11 21:43:55 ID:L8jyPcEe
>>297
すんげー気になる・・・裏で宮様とツバサが手を組んでたり・・・
302名無しさん@ピンキー:04/12/11 21:48:25 ID:3ge8Dz1H
本編でこうならなかったのはツバサが宮様より堪え性があったという事だろうか
303名無しさん@ピンキー:04/12/11 22:00:15 ID:L8jyPcEe
一緒にいた期間が違うからさ
304名無しさん@ピンキー:04/12/11 22:25:53 ID:W5YmU7zh
「ソウマ、再会したお前に俺は衝撃を受けた。なんと美しい、気高く雄々しい魂。お前は俺の、俺だけの物にする…とな」
「もう、やめてくれ…」
「たまらなかったぞ」
「やめろお!!やめてくれえ!」
「だがソウマ、お前の微笑みは女に向けられていた。俺との事など、忘れてしまっていた」
「それは…すまなかった、兄さん。でも!」
「俺はなソウマ、お前を忘れる瞬間はなかった。お前を想えばこそ生きてこれたんだ」
「兄さん…じゃあ俺は、どうすればいい?どうしたら兄さんの憎悪を癒やしてあげらるんだ……」
「ソウマ、お前は本当に美しい。お前は俺の太陽だ、ソウマ」
「兄さん…………どこを見ているんだ?」
「ソウマァァァァァァァァァ!!!俺に任せろおおぉぉぉ!!」
「いやぁぁぁぁ」
305名無しさん@ピンキー:04/12/11 23:09:07 ID:NLfH7Gko
>>304
最後まで書いてくれハァハァ
306名無しさん@ピンキー:04/12/11 23:18:58 ID:3ge8Dz1H
しかしこのソウマは萌えるな
307名無しさん@ピンキー:04/12/11 23:33:28 ID:hvvpS2Sn
>>304
おもろいなツバサw
ドラマCDでキボウ
308名無しさん@ピンキー:04/12/12 01:26:30 ID:hjvTlph1
千歌音ちゃんがぁぁぁぁ
見てない人もいるかも知れないのでこれ以上は言いませんが・・・
309名無しさん@ピンキー:04/12/12 02:23:08 ID:/ELrUwc3
>>308
 ソウマもぉぉぉぉ
 こいつぁ死んでも最終話は見逃せねェーッ
310名無しさん@ピンキー:04/12/12 03:18:05 ID:IdDUm4PI
>>301
実は、カズキ兄さんだったり・・・
311名無しさん@ピンキー:04/12/12 03:21:25 ID:NFdiKweA
>>310
実はカズキとツバサの2人の兄さんだったり・・・
312名無しさん@ピンキー:04/12/12 11:59:43 ID:zEmABXp1
(・∀・)キュンキュン
313名無しさん@ピンキー:04/12/12 18:27:38 ID:XdWjYkl9
どうせハピーエンドだよ。介錯関係で鬱エンドは期待できんし。
314名無しさん@ピンキー:04/12/12 18:58:20 ID:tAqXE6bt
ソウマ、姫子、千歌音は絶対に死なない
315名無しさん@ピンキー:04/12/12 18:59:34 ID:32ZT2utF
ツバサ兄さんも死なないで欲しい・・・
オロチも元に戻るだろう。
316名無しさん@ピンキー:04/12/12 19:12:10 ID:QvQ5aTDF
みんな好きだからね
317名無しさん@ピンキー:04/12/12 19:35:13 ID:hnv1u1W2
314-316
なんか感動した。
やっぱこのスレの雰囲気は良いなぁ。
318名無しさん@ピンキー:04/12/12 20:17:58 ID:hjvTlph1
でも千歌音ちゃんは際どそう・・・
千歌音ちゃん大好きなのになぁ・・・
はっきり言って千歌音ちゃんを見るために神無月をみt(何をする貴様ら〜
319名無しさん@ピンキー:04/12/12 20:23:45 ID:QvQ5aTDF
大丈夫、千歌音ちゃんは不死身だよ

一回死んじゃうかもしれないけれど
姫子の愛を受ければ何度だって立ち上がるのだ
320名無しさん@ピンキー:04/12/12 23:35:56 ID:tZlJyLK+
こーゆー漫画は最後にはちゃんと生き返るってありきたりなオチだから
千歌音ちゃんは全然大丈夫




・・・・だよね?(´・ω・`)私どうしたらいいのかな・・・・千歌音ちゃん
321名無しさん@ピンキー:04/12/12 23:38:41 ID:hjvTlph1
>319.320
でも予告だと千歌音ちゃんは月(星?)になってた・・・

320は320のままでいいのよ
322名無しさん@ピンキー:04/12/13 07:27:44 ID:+eSh7Zlg
無難にソウマも千歌音も生き返って三人仲良く登校ENDだったり
323名無しさん@ピンキー:04/12/13 11:02:22 ID:16BstZhq
>>322
おまいさんは百合板でも同じ事を言ってたが、そうなってほしいのか?
いや、ソウマはイランよ
324名無しさん@ピンキー:04/12/13 12:49:38 ID:/wKhOJVm
>>323
空気読めよ
325名無しさん@ピンキー:04/12/13 14:34:51 ID:v7wu7amW
むしろ323がイラネ
326名無しさん@ピンキー:04/12/13 14:38:41 ID:K9iuSbRR
なんで同一人物だって分かるの?
327名無しさん@ピンキー:04/12/13 18:16:15 ID:OlkEwRYI
323が好きなの
323の瞳が好き 春の銀河のようにきらめく瞳が 
春のひざしのような優しいまなざしが好き
328名無しさん@ピンキー:04/12/13 18:22:10 ID:ORHI73xB
こぉおおおおい!323!!もっとこぉおおおい!!!!
329名無しさん@ピンキー:04/12/13 18:50:24 ID:sMAvBiyT
323…このスレのほんとう、うけとって……
330名無しさん@ピンキー:04/12/13 23:20:27 ID:cqnjvB/t
俺はむしろ326に萌えるな。
331名無しさん@ピンキー:04/12/14 01:34:34 ID:YiFD3iOs
で、何の話してたっけ?
332名無しさん@ピンキー:04/12/14 01:36:15 ID:q3BvKxuc
みんなが好きだからみんあ幸せになってくれよ、って話。
333名無しさん@ピンキー:04/12/14 01:58:41 ID:uDgEDZbK
ソウマ以外な
334名無しさん@ピンキー:04/12/14 02:12:54 ID:93GCUol5
ソウマはツバサと幸せになってくれ
335名無しさん@ピンキー:04/12/14 02:29:34 ID:csR5HUOL
>>333
こういう粘着ってソウマの何が気に入らないんだろうか。
俺はソウマも好きだが姫子と幸せになのだけは想像できない。
336名無しさん@ピンキー:04/12/14 02:35:08 ID:q3BvKxuc
>>335
百合オタの中には、百合カプの傍に男がいるだけで許せない奴がいるみたいだね
千歌音×姫子派だが、ソウマにも幸せになって欲しいよ。いい奴じゃないかあいつ。
337名無しさん@ピンキー:04/12/14 02:41:48 ID:SmCFQQvP
神無月に嫌なキャラはいないですわ
11話のソにはきゅんとしました

さすが、ツバサ様の好きになった人
338名無しさん@ピンキー:04/12/14 03:16:05 ID:N22t1f4l
来週で終わりとは..13話あると思ってたのにorz...
最後は無難に3人でハッピーエンドがよかったが、千歌音ちゃんが
生き返るかは正直微妙。
339名無しさん@ピンキー:04/12/14 05:23:57 ID:+ajzv1YM
>>335
ていうか過剰反応しすぎ。だから拗れるんだよ
340名無しさん@ピンキー:04/12/14 10:10:21 ID:YiFD3iOs
ソウマは俺がもらっとくよ
341名無しさん@ピンキー:04/12/14 10:44:54 ID:xrpcbNwP
>>340
ツバサ「ソウマは渡さん!!わああああたああああさあああああんんんん!!!!!!」
342名無しさん@ピンキー:04/12/14 10:45:26 ID:g2YFz0uH
ふざけるな俺の人生のパートナーだ
343名無しさん@ピンキー:04/12/14 11:38:01 ID:vGWOEnAg
なんだこのスレ、ソウマ支持の腐女子だらけじゃないか?
神無月の巫女スレとしては失格だな、終了
344名無しさん@ピンキー:04/12/14 11:48:12 ID:wVrKD8Gn
>>343 一つだけ言わせてくれ。
 私 は 違 う 。
 千歌音×姫子しか見えてない。あのアニメは二人の世界だ。
345名無しさん@ピンキー:04/12/14 12:20:00 ID:SmCFQQvP
ネタをネタと見抜けないと
346名無しさん@ピンキー:04/12/14 12:20:12 ID:EqNfcq0x
つーかあの2人以外に誰かいたか?ソウマとかって誰?
347名無しさん@ピンキー:04/12/14 12:52:18 ID:g2YFz0uH
ネタにマジレ(ry
348名無しさん@ピンキー:04/12/14 13:47:26 ID:wVrKD8Gn
ネタ…。ネタ、だったのか…。
興奮して必死に否定なぞと、お恥ずかしい限り。
349名無しさん@ピンキー:04/12/14 13:53:37 ID:uhyARCey
マコちゃんがいるだろ。
350名無しさん@ピンキー:04/12/14 16:42:05 ID:YeKFUKCT
ドリル椎茸メイドを忘れてはイカン。
あれでも、宮様お第2夫人なのだから。
351名無しさん@ピンキー:04/12/14 17:06:50 ID:uhyARCey
椎茸も最後に「千歌音さま」でなく「千歌音ちゃん」と叫べば
千歌音ちゃんの琴線に触れてハァハァできたかも知れないのに。
残念。
352名無しさん@ピンキー:04/12/14 17:17:54 ID:SmCFQQvP
「姫子…」
「お嬢様…んっ………」


「ごめんなさい、乙羽さん」
「何言ってるの千歌音ちゃん?わたし姫子だよ?甘いあま〜〜〜い残飯卵焼きがダイスキな16歳♪オヒッホホホホ」
353名無しさん@ピンキー:04/12/14 17:38:25 ID:q3BvKxuc
「お嬢様・・・あんな小娘よりも私のほうが数段いいということ、お体に教えて差し上げます」
「やっ・・・乙羽さん」


「ごめんなさい姫子、私はもう汚されてしまったの・・・」
「何の話?千歌音ちゃん」
354名無しさん@ピンキー:04/12/14 21:56:21 ID:VyINoB28
まったりいこうよー
355名無しさん@ピンキー:04/12/14 22:19:35 ID:xrpcbNwP
「ソウマ・・・あんな小娘よりも私のほうが数段いいということ、体に教えてやろう」
「やっ・・・ツバサ兄さん」


「すまない姫子、俺はもう汚されてしまったんだ・・・」
「何の話?ソウマ君」
356名無しさん@ピンキー:04/12/14 22:50:18 ID:EqNfcq0x
姫子は大変だなw
357名無しさん@ピンキー:04/12/15 02:23:59 ID:oXV8Im1m
アニメ版神無月の巫女、ヤミ帽のディープキス糸引きくらいやってくれよ!
できれば姫子ペッティングでマンコの汁糸引きとか。
358名無しさん@ピンキー:04/12/15 02:38:18 ID:/9bOn0tN
359名無しさん@ピンキー:04/12/15 07:51:03 ID:tKZZnM61
SS職人まだー?
360名無しさん@ピンキー:04/12/15 10:41:51 ID:c2CIU0G5
百合落とせばアンチ百合いが騒ぎ
純愛落とせば百合信者が騒ぎ
361名無しさん@ピンキー:04/12/15 11:00:17 ID:4gcEHsHF
そこで百合純愛ですよ
362名無しさん@ピンキー:04/12/15 12:07:02 ID:OYF8jcVv
信者って
363名無しさん@ピンキー:04/12/15 16:47:22 ID:3P8Fet0d
>>360
姫子と千歌音のレズプレイの下で二人に足コキされるソウマ
完璧
364名無しさん@ピンキー:04/12/15 16:51:42 ID:HtAml7eP
この前落とされたのは千歌音と姫子の百合だったが
別にアンチ百合騒いでないだろ。
叩かれるのは百合だから男とだから・・・とかじゃなくて単に下(ry

てなわけで百合でお願いします。
365名無しさん@ピンキー:04/12/15 19:18:32 ID:DQN7APCw
百合っ百合っ
薔薇っ薔薇っ
366名無しさん@ピンキー:04/12/15 19:25:48 ID:OYF8jcVv
DQN氏ね
367名無しさん@ピンキー:04/12/15 23:50:11 ID:pNqpqFpN
百合ヨロ
368名無しさん@ピンキー:04/12/16 07:05:25 ID:BS+OOGZz
千歌音×姫子しか需要ない?
369名無しさん@ピンキー:04/12/16 07:56:48 ID:oNjYbigz
そんなこと無いだろ。
370名無しさん@ピンキー:04/12/16 10:00:23 ID:L8UQXrLg
ツバサ×ソ(ry

俺は純愛でも百合でもどちらでもいいけどな
371名無しさん@ピンキー:04/12/16 13:56:39 ID:MXR2aqmU
まるで百合が純愛じゃないような言い草だな
372名無しさん@ピンキー:04/12/16 16:41:26 ID:K6x79z6F
俺はミヤコたんものを一日千秋の想いで待ってるぞ!
373名無しさん@ピンキー:04/12/17 00:15:56 ID:l5TnSrv+
あの女嫌いなタイプだからどうなってもええよ
374名無しさん@ピンキー:04/12/17 02:54:47 ID:fwUOKGp6
エロシスターみたいな姉が欲しい。
375 ◆UAPR67jd7w :04/12/17 06:06:02 ID:IyYn+eM9
はうあうぅ〜。SSできたけど、ごめんなさい、百合じゃないですぅ〜
それどころか、誰も望んでないカプなんで恐縮なんですけど、
本スレでの下の書き込みを読んでから妄想が止まらなくなってしまいました。

 707 名前: 風の谷の名無しさん@実況は実況板で [sage] 投稿日: 04/11/27 01:51:50
 ギロチが石化された直後にコロナが襲いかかって来たんで、
 「こいつらデキてたのか!?」と一瞬思ったのは俺だけでいい…

 709 名前: 風の谷の名無しさん@実況は実況板で [sage] 投稿日: 04/11/27 01:54:22
 >>707
 乳小さいしな…

今回のSSは最終回でオロチ衆のその後がどう描かれるかによっては、「ありえねーyo!」ということになる
可能性がある内容なので、最終回が放送される前の今しかSSを投下するタイミングがないんです。
そんな訳で、スレの空気嫁ないSSですが投下させて下さい。
376コロナ×ギロチ-01/23 ◆UAPR67jd7w :04/12/17 06:08:14 ID:IyYn+eM9
始まりはあの時だった。
それまで敵だった月の巫女が、オロチ二の首・ミヤコの奸計で寝返り、私たちの一員になったあの時――
私は元々、月の巫女のお高くとまった態度(と、やたら自己主張するデカい胸)が気にくわなかったのだけれど、
どうせこんな新参者、使い捨ての駒にされるだけと思って我慢してた。
ところがあの女は味方となったはずの私たちに牙を向けてきたのだ。
まず手始めに三の首・ギロチが、手の甲のオロチの刻印を小刀で貫かれて石に変えられた。
ギロチが石にされるのを見た次の瞬間、私の体は考えるより早く動いていた。
月の巫女を私の攻撃が襲う。
五の首・レーコと六の首・ネココもそれに続いた。
こうして私たち3人と月の巫女の戦いは―― 始まらなかった。
ミヤコと一の首はともかく、私たち3人は瞬殺、完敗だった。
月の巫女の矢で、胸のオロチの刻印を射抜かれて石になっていく刹那の時間に私は思った。
(あの巫女、「殺しはしない」とか言っていたけど私は断言するね。
あの女、確かに殺しはしてないけど私たちを甦らせるつもりなんかこれっぽっちもない。
私たちは石になったまま永遠に放っておかれるに決まってるんだ。それじゃあ死ぬのと同じじゃん)
もう体が動かない。じわじわと全身が石になっていく冷たい感覚が背筋を凍らせる。次第に意識が遠くなってきた。
(なんでこんな事になっちゃったんだろう? ギロチがやられたのを見たら反射的に……
そっか、私ギロチの事……、こんな時になって気がつくなんてバッカみたい。でも、もしやり直せたら、やり直せたら……)
そして私は物言わぬ石となった。

それからどれくらい時間がたったのか。
まったく期待していなかった復活の時は、ある日突然おとずれた。
その時にはすべての事件は終わっていて、私は「これじゃあ、ただのピエロじゃん」と自分の立場に呆然とするだけだった。
私は今さら世の中を呪いなおす気力も起きず、唯一の居場所である退屈な日常に戻っていくしかなかった。
377コロナ×ギロチ-02/23 ◆UAPR67jd7w :04/12/17 06:10:34 ID:IyYn+eM9
あいも変わらず、日常は私の神経を逆撫ですることばかり。
確かやり直せたなら、したいことがあったはずなのに、それは味気ない、そのくせやたら忙しい日々の中に埋もれていった。
そんな時、街角でレーコと会った。
珍しい事にいつもなら街ですれ違っても、こっちを無視して行ってしまうレーコが自分から声をかけてきた。
「あーら、オタ先生、珍しいじゃない、アンタから話しかけてくるなんて」
「ミヤコ、国へ帰るんだって……」
「えっ?」
「知ってるでしょ? 何十年も戦争をやってる国。何のつもりか知らないけど帰るんだって……」
「そんな! ギロチは? あいつも一緒に帰るの?」
「さあ、そこまでは知らない……」
「……」
「じゃ、伝えたから……」
言うだけ言うとレーコは去ってしまった。しかし私にとってはレーコなんてどうでもよかった。
(ウソでしょ! ギロチが外国へ行く?)
通行の邪魔になるのもかまわず、私は歩道に立ちつくしていた。
(何で? なんでいつもこうなるのよ。石にされた時も、今回も。気がついた時はいつも間に合わない……)
私の左右を見知らぬ人々が通り過ぎてゆく。
(間に合わない? ううん、違う! 今の私は石になったわけじゃない。動くことも話すこともできる。まだ間に合う!)
私はその足でギロチに会いに行った。

結論から言ってしまうと私は彼に告白し、つきあうことになった。
あとでわかった事だがミヤコは最初から自分一人で帰国し、ギロチは残していくつもりだったらしい。
一時期ほど戦いは激しくはなくなったとはいえ、その国はけっして安全な所ではないし、ギロチはあれでも中学生だ。
姉として、つれていく気にはならなかったんだろう。
一方ギロチにしてみれば、おっかない姉貴と離れられるということで、もちろん異存はない……
という展開を予想してたけど、実際には彼はかなり強く反対したらしい。
それでも止めることはできなかったのだ。
もっともミヤコにしても、別にあっちに永住する気ではないと言う。
いまだ行方不明の一の首は、弟の七の首に会いに必ず帰ってくる。
その時、何があってもあのお方をお迎えしなくては、ということだ。
378コロナ×ギロチ-03/23 ◆UAPR67jd7w :04/12/17 06:12:39 ID:IyYn+eM9
こうして私はギロチとつきあいはじめた。
そして普通の男女が普通に順を追うように、ほどなくして私たちは結ばれた。
当然、経験者の私がリードしたのだけど、好きでもない男とは何度も寝てきたのに、好意を抱いた男との関係はこれが初めて。
私はなんだか初体験みたいにドキドキしてしまった。
初めてと言えば、てっきりケダモノのようにがむしゃらに求めてくると思ってたギロチは、予想に反して優しかった。
本か何かで女の扱い方の勉強でもしてきたのだろう。
手順が教科書通りという印象のやり方だったが、あいつにしちゃあ、上出来よね。
いずれは私たちなりのスタイルができてくるんだろうけど、初心者は基本が第一。
これがアダルトビデオなんて見まくって、「フィニッシュの時は女の顔にかけるもの!」なんて
現実とAVを混同した、間違った勉強をしてきた日には、アッパーをくらわせてアゴを砕いてやる所だったけど。
……
もっとも、その後で、ギロチが以前から抱いていた「恋人ができた時の夢」が
「女を裸にして首に鎖を巻き、夜の公園とかを四つん這いで散歩させること」と聞かされた時は、
怒りの右フックがアイツのテンプルを貫いていたけどね。
379コロナ×ギロチ-04/23 ◆UAPR67jd7w :04/12/17 06:14:54 ID:IyYn+eM9
それにしてもおかしなもので、ギロチとつきあいだしてから気持ちに余裕ができてきた気がする。
振り返ってみれば、今までの私はすぐに答えを求めすぎていたんじゃないだろうか?
なにか仕事をしたら、すぐに結果が目に見える形になって返ってこなければ、ダメだったのかと失望してしまう。
その繰り返しにあせっていたのかも知れない。
でも本当は結果なんてそんなにすぐ形になるもんじゃない。

それがわかったのは、これまで毛嫌いしていたアニメの仕事にも再び取り組んだ時だった。
「あたしのブレーメンラブ」以来避けていたアニメの仕事を再びやりだしたのだけど、
それはプライドを捨てて仕事ならなんでもやります、と妥協したわけじゃない。
今回はむこうから「この役は是非、コロナさんに」とオファーがあったのだ。
なんでも、その七人の人魚姫が出る子供向けアニメはメインキャラすべてに歌うシーンがあり、
中でも「私に」というキャラは他の六人の人魚姫がタバになってもかなわない最強の実力の持ち主。
だから、それに見合った歌唱力がないと役が成り立たないと言うのだ。
でも、私が引き受けた理由は向こうから頼んできたからというだけではなかった。
そのキャラは本来、主人公の味方側のはずが、過去にあった事件により
絶望のあまり世界のすべてを滅ぼしてしまおうとする悪役。
つまり、私のオロチとしての過去をなぞるような設定だったのだ。
おかげで私は役に感情が入りまくり。
元々本職の声優ではない私なんかは、こういった自分が投影できる役でないと芝居ができないのだろう。
音響監督がOKを出しても、納得がいかないと自分からもう一回録り直しを願い出る私を
「ブレーメンラブ」で競演した声優が信じられない物を見るような目で見ていたのがおかしかった。
今回の仕事も、嫌々出演した「ブレーメン〜」がなければ、起用されなかったわけで、
結果がこんな回りくどい形で出てくることもある。
すぐに結果が出るのを求めていたら、大して走らないうちに気持ちが疲れてしまう。
そんな風に思えるようになったのは余裕が出てきたからだろうか?
380コロナ×ギロチ-05/23 ◆UAPR67jd7w :04/12/17 06:18:02 ID:IyYn+eM9
私たちがつきあい始めて数ヶ月がすぎた。
明日は休日で、私もオフ。だから当然の様にギロチは私のマンションに泊まりに来ていた。
マンションと言ってもこんな田舎の村にあるものだからアパートよりは少し上レベルでしかないけど。

そして今、私は湯気の立ちこめたバスルームに立っている。
まず熱いシャワーで体を温めると、ボディソープをスポンジで泡立てて、白いシャボンを全身に塗った。
そして覚悟を決めると、こみ上げてくる羞恥心に耐えて、両方の手の平を胸の上に置く。
そのまま外から内側へ円を描くようにふたつの膨らみを揉みこむ。
「あっ…、はぁ……」
泡にまみれた指先が乳首に触れるたび、そこは敏感に反応し、充血して固くなっていった。
バスルームでオナニーを始めた私の目の前には、ギロチが座っている。
ギロチの、女が一人でやってる所をどうしても見たいという要求を、当然最初は断固拒否していた私だったが、
結局根負けしてこんな風に彼の目の前で独りエッチの実演を晒しているというわけだ。
どうも「首に鎖で散歩」発言から察するに、コイツ、羞恥系のプレイに関心があるんだろうか?
そりゃあ、わからなくもないよ。
陽の巫女みたいにオドオドして無意識の内に「いじめて光線」を出してる女っていうのは、つい責めたくなる。
だけど、私みたいに気が強い系が恥じらっている姿もまた、男にとってたまらなくそそる光景だ。
それは、私だって見られるのが商売である芸能人のはしくれ、理解してるさ。
でも、やけっぱちでやることになったものの、実際やってみると人前でのオナニーがこれほど恥ずかしい物とは思わなかった。
彼の視線を意識すると、羞恥心で頭の中が沸騰し、のぼせてしまいそうだ。
381コロナ×ギロチ-06/23 ◆UAPR67jd7w :04/12/17 06:19:47 ID:IyYn+eM9
私は指の先を固くなった乳首に当てると、コロコロと転がすように刺激を与えた。
人によっては充血すると乳輪の部分がプックリふくらんだり、乳首が豆つぶの様に球型になったりする事もあるらしいが、
私のそれは縮こまっていた物がピンッととがって突き出した形になる程度の変化しかおきない。
でも見た目の変化が少ないからといって、そこの感覚が鈍いわけではなかった。
むしろ私の体に点在する性感帯の中では乳首は過敏な方で、こうしていじっているだけで、早くも息が荒くなり始めているくらいだ。
「ん……ふっ……」
私は右手で乳首への愛撫を続けながら、左手でシャワーを取ると水流の強さを最大にした。
そしてお湯を噴き出しているシャワーを股間に持っていく。
乳頭をいじっていた右手を、お湯とシャボンで濡れて肌にぺったりと貼りついた茂みの下まで伸ばすと、指先をクリトリスの上に置いた。
敏感な部分を守っている肉のカバーをそっとめくって、剥き出しにする。
そして程よい熱さのお湯を噴出しているシャワーをそこに当てた。
「あっ、ああっ……」
ほとばしる水流が過敏な神経核に当たる感覚で、脳がしびれていく。
私は左手でシャワーを支えながら、右手の指の腹で水しぶきに叩かれているクリトリスをなでさすった。
ふと横を向くと浴室の鏡に欲情しきった淫乱な女の顔がこっちを見ている。
言うまでもなくそれは私自身の顔だった。
華やかな衣装を着てスポットライトを浴びることを日常としている私が、今は娼婦の様な淫らな表情をしている。
(私、こんないやらしい顔を好きな男の前でしてるんだ……)
そう自覚するとなんだか自分がひどく猥褻な女に思えてくる。
いや、男の目の前でオナニーにふけっているなんて、実際、私は充分に淫乱な女なんだ……
鏡の向こうの顔に、そう心の中で語りかけると、私はクリトリスを嬲る指の動きをいっそう激しくした。
382コロナ×ギロチ-07/23 ◆UAPR67jd7w :04/12/17 06:22:20 ID:IyYn+eM9
「なあ、もっと指で開いて中を見せてくれよ」
水しぶきで肝心な所がよく見えないのがもどかしいのか、ギロチがそんな要求をしてきた。
私は水流を止めてシャワーを壁のフックにかけると、自分のその部分に左右から両手をそえる。
そして二本の人差し指で肉の亀裂をぐっと両側に割り開いた。
「ああ……」
自分でさえまじまじと見た事のない場所を他人の目に晒している。
今の自分の姿を意識すると耐え難い恥ずかしさを感じると同時に、視姦による倒錯した愉悦がこみ上げてきた。
露出することで胸の鼓動が激しくなっていくのが自分でもわかる。
縦長の裂け目を割り開く役目を片方の手にまかせると、私は右手の人差し指を肉口の中に潜り込ませる。
「うっ、ううっ……」
爪で内部を傷つけないよう注意しながら、指を出し入れする。
激しさを増す指技に反応して、体の奥から粘りけのある体液がどっとあふれ出てきた。
「コロナ、ここを濡らしてるの、シャワーのお湯だけじゃ、ねぇよな」
「バカ……」
私はギロチの指摘にあおられたように、指を二本に増やして自慰行為をエスカレートさせた。
濡れた肉と肉がこすりあわされて、何とも言い難い卑猥な水音がバスルームに響く。
さっきまで割れ目を押し開いていた左手の指を剥き出しのクリトリスの上に移動させ、そこに微妙なバイブレーションを加える。
「あ、あぁ〜っ」
私の口から、他の男にはとても聞かせられない、いやらしい声が漏れた。
383コロナ×ギロチ-08/23 ◆UAPR67jd7w :04/12/17 06:24:32 ID:IyYn+eM9
「コロナ、次は向こうをむいて、やってくれないか?」
ギロチの言葉に、思考能力を失った私は何の疑いもなく従った。
壁に向かい合わせになり、彼の方にお尻を向ける姿勢をとると、私は再び指を濡れた肉の間に入れて、中を掻き回す行為を再開した。
ふと、官能に麻痺した意識の表面に理性のかけらが浮かんできて、私にあることを気づかせる。
(! この格好、後ろの穴まで丸見えなんじゃあ……)
気づいてしまうと、すでに上気していた私の顔は羞恥でさらに真っ赤に染まった。
さすがにこんなポーズを他人に晒すなんて耐えられない。
「ギロチ、もう、いいで……きゃっ!」
言葉を言い終わる前に、それは短い悲鳴に変わった。
ギロチが後ろから抱きつき、腕を前に回して私の泡まみれの胸をわしづかみにしてきたのだ。
「あー、も〜、見てるだけじゃ、ガマンできね〜っ」
大きな手の平で揉みしだかれて、私のシャボンまみれのふくらみが様々に形を変えた。
「やっぱ、コロナのおっぱい、いーよなーっ。柔らかくて小さくて、俺、こういうのが好きなんだよな〜」
うう〜っ。今、NGワードを言ったーっ。
そこは「小さいのが好き」じゃなくて「大きいのは嫌い」って言わなきゃダメだろー。
そんな内心むくれている私の気持ちなどお構いなしに、ギロチは柔らかい双丘の感触を楽しみ続けた。
「あうっ!」
ギロチが片方の手を胸から離して、太ももの内側をそっとなであげる。
それだけで、胸が小さいと言われた事への不満など霧散してしまった。
「指が止まってるぜ……」
その言葉を耳にして、私は催眠術にかかったかのようにオナニーを再開する。
「あ、ああ…、はぁあ〜」
自らの行為に自然と私の裸身が反り返っていく。
歯を噛みしめてはしたない声があがるのをこらえるが、それでも抑えきれず、歯の間から甘いうめき声が漏れてしまう。
384コロナ×ギロチ-09/23 ◆UAPR67jd7w :04/12/17 06:26:22 ID:IyYn+eM9
「ひゃうっ!」
何か指より太くて熱いモノが私の股の下をくぐって内ももに触れきて、私は妙な声をあげてしまった。
これって……背中から私に覆いかぶさっているギロチの……?
「コロナの肌はスベスベで、い〜よな〜」
ギロチの熱く脈打つ長いモノが、泡まみれの私の太ももの内側にこすりつけられ前後している。
いわゆる「素股」というやつだ。
(バ、バカッ! ダメだって! ああ……、もう、いくら自分の指を使っても足りないよ……)
「ギロチ……、それ……」
「あん?」
私は顔を後ろに向けて、潤んだ目で彼を見る。
自分からねだる言葉を口にするなんて、恥ずかしくておかしくなりそう。でも……
「お願い。それ、ちょうだい……」
「欲しいのか?」
「うん、欲しい。私の中に、入れて……」
「コロナはスケベなアイドルだな。自分から欲しがるなんて」
「だってぇ……」
私にここまで言わせておいて、まだ、じらし足りないのか、ギロチは腰を前後に振る。
灼ける様に熱くて長いそれが、泡でぬめる太ももの内側をこすりあげる。
そのたびに、私の上体から力が抜け、もう両手を壁につけなければ体を支えることができなかった。
その姿勢になったため、私のお尻はますます上へ突き出すような破廉恥な格好になる。
385コロナ×ギロチ-10/23 ◆UAPR67jd7w :04/12/17 06:28:38 ID:IyYn+eM9
ギロチの右手が下に降りてきて、下腹へと移動していく。
肌に貼りつく濡れた草むらをかき分けるようにして表皮をなでながら進み、
ついに彼を受け入れたくてジンジンとうずいている器官にたどりついた。
ギロチの手のひらが、私の盛り上がった部分に重ねられる。
人差し指と中指をそれぞれ左右の陰唇の上に置くと、指を開いて入り口を開けさせた。
彼が二本の指を開いたり閉じたりをくりかえすと、それに従って私の肉口もぱくぱくと開閉をし、
そのたびに内側からお湯とは違う熱い粘液があふれて内股をしたたり流れた。
「コロナ、ドコに欲しいんだ?」
「そんなこと……」
とても口にできないような言葉をギロチが求めてくる。頬を赤らめてためらう私のとば口に彼の指が入ってきた。
「あっ……」
でも深くは入れずに、あくまで浅瀬をピチャピチャとかき回すだけだ。
「じらさないで……」
「ドコに欲しいか言ったら、入れてやるさ」
「ううっ……」
「いらないのか?」
「う、うぅ…、お…に、入れて……」
「あん? 今、何か言ったか?」
膣口をもてあそんでいる手とは別の手も、私の下半身に忍び寄って来た。
さっき私がオナニーで見せたのをお手本にして、彼はクリトリスの上に指を置くと、
その過敏な器官に小刻みに震動を加えてくる。
「ひゃっ、ああ、そこっ、ダメ! い、入れて、お願い!! 私のお○んこに入れてェッ!!!」
ついに私はAV女優の様な卑猥な言葉を口にしてしまった。
そして一度口にしたことで、あっけなく理性の堤防が決壊した。
私の情欲は一気に狂おしく燃え上がり、もうそれを受け入れないことには、一時もいられないほどになってしまう。
「欲しいんだな?」
「欲しいっ、お○んこに欲しいのっ!!」
内股にこすりつけられていたモノが後退する。
そして、それまで入り口の内側をかき回していた指が抜かれ、愛液に濡れた陰唇を割り開いた。
ぽっかりと口を開けたそこに、固い先端が押し当てられる。
386コロナ×ギロチ-11/23 ◆UAPR67jd7w :04/12/17 06:31:35 ID:IyYn+eM9
「早く、来て……」
せがむ私の言葉に応えて、彼の長大なモノがメリメリと狭い肉の道へ押し入って来た。
「くうぅ……」
彼と会うまで日本人の体しか知らなかった私にとって、ギロチのモノは想像を越える大きさで、
今それが私の胎内をみっちりと満たしていた。
体の大きい方ではない私は、内側から拡張される感覚を、ただ全身をわななかせて耐えるしかなかった。
それでも彼の腰と私のお尻はまだ接していない。
ギロチのそれは、まだ私の中に根本まで入りきっておらず、一握りほど余していたからだ。
「動くぞ?」
「う、うん……」
ズブッ!
「あうっ!」
ギロチの先端が私の奥底にぶつかってくる。
ズッ、ズッ……
彼の固いモノが一番深い部分を二度・三度、ノックしたかと思うと……
ドチュッ!!
渾身の力をこめて最深部に叩きつけられる。
それが繰り返されるたびに、衝撃で頭の中に電流が走り、意識が持っていかれそうになった。
ギロチが激しく腰を使うのに合わせて、私の体は前後にゆさぶられ、
下向きになって、ややボリュームを増して見える二つの胸がふるふると揺れていた。
387コロナ×ギロチ-12/23 ◆UAPR67jd7w :04/12/17 06:33:43 ID:IyYn+eM9
「コロナ、すげぇな、根本までくわえこんでるぜ」
「えっ……?」
彼に指摘されて下を見てみると、いつの間にか床にスタンド式の鏡が置かれていた。
そして、そこに映し出されているのは、彼の巨大なモノを飲み込んでいる私のアソコ……
挿入された直後は収まりきらなかったのに、執拗な抽送をくりかえされている内に、その部分はすっかりなじんで
今では深々とこわばりを受け入れていた。
赤黒くて、表面が濡れてテラテラと光っている節くれ立った男の器官が、肉の穴の中にズブズブと出入りをくりかえしている。
これ以上ないくらい、いやらしい光景がハッキリと鏡に映し出されていた。
「い、いやぁ……」
思わず恥ずかしさに眉をたわめながらも、私はどうしても鏡から目をそらすことができない。
興奮と羞恥心が私の肌を火照らせ、桜色に染めた。
「あうっ……」
それまで私のくびれた細い腰をつかんでいたギロチの手が胸へと移動してきた。
重力に引かれて逆さまの円錐状になったふくらみの先端を、無骨な指でつまんでひねりを加えるようにもてあそぶ。
「ん、んん……」
敏感な乳首への愛撫に、私の閉じた口から甘い吐息がこぼれる。
388コロナ×ギロチ-13/23 ◆UAPR67jd7w :04/12/17 06:35:59 ID:IyYn+eM9
そしてギロチのもう一方の手は、置いてあったボディソープのボトルをつかむと、
逆さにしてその中身を私の背中からお尻にかけて垂らした。
「あんっ……」
突然の冷たい感触に私の腰がビクッと震える。
私が何のつもりかと、とまどっていると、ボトルを置いたギロチは
ボディソープでぬるぬるになった私のお尻を手のひらでなでさすってきた。
そのまましばらく柔らかい肌触りを楽しんだあと、私の髪の毛に残っていた泡のかたまりを手ですくう。
そして、それをお尻の割れ目の間に塗りつけてきた。
「あ、嫌っ、そこは……」
「心配するな、まだオマエの許しをもらってないからな。指を入れるのはやめとくわ」
(バ、バカ! お尻の穴をさわるのだって許しちゃいないわよ!!)
そんな私の内心の叫びもかまわず、ギロチの太い指が後ろの穴の上で円を描くように動く。
「はぁ、うう〜〜っ」
未知の感覚に内ももの筋が引きつり、極太のモノを受け入れている筋肉がキュ、キュッと彼をしめつけた。
その反応でギロチは、私の体が排泄する器官への刺激を拒絶していないと判断したのだろう。
後ろの穴をなでさすっていた指の動きがさらに大胆になった。
そんな所、触るなんて。 
ああ、でも普段なら絶対に嫌だけど、今なら、せっけんをつけた指でていねいにそこを洗われているようなものだし、
汚れてなければ触る位は許してもいいかも……
そんな風に自分自身を納得させながら、私は初めての快感を受け入れ始めていた。
389コロナ×ギロチ-14/23 ◆UAPR67jd7w :04/12/17 06:38:23 ID:IyYn+eM9
後ろへの愛撫に対する私の抵抗が薄らいできたのをみてとると、ギロチがゆっくりと指先に力をこめてきた。
「ちょ、そんな…!」
まさか、さらに行為をエスカレートさせてくるとは思ってもいなかった私はあせった。
指の力に負けて、充分に揉みほぐされていたその部分は、ためらいながらも徐々に口を開いていく……
(このままじゃ、指が入ってきちゃう!)
私はあわててそこの筋肉に力を入れて固くし、指の侵入を阻もうとした。
ところが、さっきまでとがった乳首をいじりまわしていたはずのギロチのもう一方の手が、気がつけば私の下腹部に移動している。
そして彼の指が、充血してすっかり膨らみきった、むき出しのクリトリスをキュッとつまんだ。
「ああっ!」
鋭い刺激に、私の裸体が電流に触れた時の様に、大きくはねる。
後ろの穴に攻め入ろうとしている指への防除体勢は、一瞬で総崩れになってしまった。
その時を待っていた彼の指がズブズブと排泄する器官にめりこんできた。
(ああ……、指は入れないって、言ってた…、くせ、に……)
「ああ、はぁ、はぁ……」
わたしはもう何も考えられず、だらしなく開いた口からよだれを垂らして喘ぐだけだった。
お尻の中で指がモゾモゾと動くだけで頭の中が真っ白になり、何がなんだか、わからなくなっていく。
390コロナ×ギロチ-15/23 ◆UAPR67jd7w :04/12/17 06:40:59 ID:IyYn+eM9
もちろんその間もギロチの腰は動くのをやめたわけではない。
後ろの穴を嬲られて悶えながら、前の穴は激しく出入りしている彼の太いモノを貪欲に飲み込んでいる。
せっけんでぬめったギロチの指が後ろの穴の中を掻き回すと、体の内側をゾクゾクするような痺れが走り、歯がカチカチと鳴った。
ギロチの動きが単純なピストン運動から、腰を回しながらの突き入れに変わる。
彼の長大な肉柱が、熱くぐずぐずに溶けただれた私の奥底を攪拌した。
「あっ、奥に……当たって、るぅ……」
私はもう恥も外聞もなく、甘え泣きの声をあげた。
剛直で肉道をこすりあげられる快感。
後門を犯す指がもたらす愉悦。
前後の急所を同時に責められる、生まれて初めての感覚で、すでに私は自分が何をしているのかさえわからなくなっていた。
「ああっ、ギ、ギロチ、私、もう……、ダメ、お願い……」
私はもう、まともな言葉を話すこともできず、支離滅裂に単語を並べてギロチに限界が近いことを訴えた。
「よし、一緒にイこうな!」
私の願いに応えて、ギロチが腰の動きを加速させた。
一気にラストスパートの体勢に入る。
パンッ、パンッと肉と肉がぶつかり合う音がバスルームにこだました。
亀頭のくびれの張り出した部分が、内側の肉ヒダを根こそぎ掻き出していくみたい。
391コロナ×ギロチ-16/23 ◆UAPR67jd7w :04/12/17 06:44:24 ID:IyYn+eM9
「あ、ああ……、あ、ひぃ……」
はしたないよがり声がもう止まらない。
私は息も絶え絶えに喘ぎながら、朱に染まった体をうねらせた。
ズンッ!
ギロチの先端が私の奥底に叩きつけられる。
「はうっ!」
次の瞬間、胎内を埋め尽くす極太のモノがグググッと膨らんだ。
狭い肉道が、ふくれあがった剛直に圧迫される。
「うっ!!」
ギロチが噛みしめた歯の間から、くぐもったうめきを漏らす。
そして腰をいったん引くと、もう一度、子宮口をこじ開けるくらいに、ひときわ深く貫いてきた。
それが奥に当たった瞬間、彼は灼けるくらい熱いしぶきをドバッと最奥に噴き上げた。
「あヒッ!!」
熱くとろけた肉の中に灼熱の白濁液を叩きこまれる感覚に押し上げられて、私もまた一気に頂点に達してしまう。
「あ、あああ…、ああああぁぁーーーーーーっ!!!」
絶頂を極めて弓なりに反り返った私の体がビクッ、ビクッと痙攣する。
すると昇りつめた瞬間、私の中から何かが噴き出した。
(ああ……、これが話に聞く潮吹き?)
麻痺した頭をそんな卑猥な単語がよぎる。
獣が交わる格好のまま、全身を震わせる私の恥穴から、さらにピュ、ピュッと熱い果汁がほとばしった。
かたや胎内では、肉柱が内側にたまっていた精液を最後の一滴まで残らず吐き出そうとして、二度・三度と脈動している。
ドクッ、ドクッ……
彼の放った灼熱の体液が、じんわりと胎内に広がっていくのを私は感じていた。
392コロナ×ギロチ-17/23 ◆UAPR67jd7w :04/12/17 06:47:11 ID:IyYn+eM9
はっ、はっ、はっ、と小刻みに漏れていた私の息が、次第に落ち着いてきた。
「はあぁ〜〜っ」
胸の中の空気を吐き出したすと、ぶり返してきた余波で最後にもう一回ブルブルッと大きく身震いをする。
全身から切ないオーガズムの波が引いて行くに従って、壁について体重を支えていた両手から力が抜けていった。
手のひらがずるずると壁を滑り、裸体が崩れ落ちていく。
私とギロチの腰の結合が解かれて、まだ半分堅さを残した彼のモノが白濁の糸を引きながらズルッと私の肉穴から抜け落ちた。
「はあっ、はあっ……」
私はバスルームの床にへたりこみ、脱力した体を壁によりかからせて、かろうじて自分の体重を支えた。
半開きの唇から、いまだに熱い息が漏れている。
私はトロンと溶けきった目で宙を見つめて、絶頂の余韻にどっぷりとひたっていた。
(あ…、あふれてる……)
霧がかかったような意識の片隅で、ギロチが注ぎ込んだ大量の体液が開きっぱなしの膣口からあふれ出し、
浴室の床に垂れ落ちて、白く広がっていくのをぼんやりと感じていた。
393コロナ×ギロチ-18/23 ◆UAPR67jd7w :04/12/17 06:56:03 ID:IyYn+eM9
(あ〜あ、ゆうべはムチャしたなぁ……)
私は鏡の前で寝起きの髪を整えながら、昨晩の事を振り返り、自分の乱れように赤面していた。
でも鏡の中の自分をよく見てみると、人目につく場所には一つもキスマークがついていない。
やってる最中はガムシャラなくせに、考えてくれてるんだ、あいつ……
言葉には出さないギロチの心づかいに気がついた私の胸の中に、何か温かい物が満ちてくる。
鏡の中の私は自分でも照れくさいくらい、優しい目をしていた。


私たちは今、休日の商店街を歩いていた。
私の村は田舎だが、隣の街まで足を延ばせばウィンドウショッピングができるくらいの繁華街はある。
横を歩くギロチが思い出したように話題を振ってきた。
「オレ、この前出たおまえの新しいCD、買ってみたんだ」
「はァ?」
私はギロチの言葉に喜ぶよりも、むしろ疑問符を口にしてしまった。
だってコイツは、私が以前お義理であげたCDをブーメランにして遊んだのだ。
あんな屈辱を味あわされて、今さらCDを買ってくれたからといって感謝する気にはなれないのも当然だろう。
「あの、オレ、音楽のことはよくわかんねーんだけどさ」
(はいはい、アンタに知的な感想は求めちゃいないさ)
私は心の中でギロチの言葉をスルーしようとした。
394コロナ×ギロチ-19/23 ◆UAPR67jd7w :04/12/17 07:01:33 ID:IyYn+eM9
私の考えてる事がわかる筈もなく、ギロチは呑気に言葉を続けた。
「中でも三曲目、いいな、俺、気に入ったぜ。なんか詩がよォ、オマエのこと言ってるみたいで」
「えっ!」
驚いた。実は今回のミニアルバムの三曲目は私の初めての作詞曲なのだ。
プロの作詞家のアドバイスを受けて何回も手直しをしたものの、
結果的には、今の私のレベルの中では最大限、伝えたいことが表現できたと思っている。
でもペンネームを使っているので、私が作詞をしたことは関係者しか知らないはずだ。
それをこのギロチが曲を聞いて、あれが私の事を歌った物だって、わかったって言うの?
この脳ミソまで筋肉でできているバカが、バカが……、バカ……
「あん? オメー、何か今、すげー失礼なこと考えてねーか?」
体をかがめてギロチが私の顔をのぞきこんでくる。
でも一つの考えにとらわれていた私の耳にはその言葉は入ってこなかった。
あの歌詞……
誰かに私をわかってほしいと思って作った詩。
それをわかってくれた人がここにいる。
「ギロチ……」
「えっ……? おいっ! なんだ? 目ェ、ウルウルさせて、オレ何か泣かすようなこと言ったか!?
ゴメン! あやまる! 謝るから許せ! なっ!」
やだ、こんな往来で涙腺ゆるませるなんて。
照れくささで自分の顔が真っ赤になっているのがわかる。
「バカッ、男がこんな事でうろたえるな」
私は強がってみせたが、声が震えているのがバレバレだ。
395コロナ×ギロチ-20/23 ◆UAPR67jd7w :04/12/17 07:06:03 ID:IyYn+eM9
うわーっ、路上で男の言葉に目を潤ませているなんて。
こんな場面、あの女に見られたらなんて言われるか……
そう、あの性格が極悪な……
「バカップル……」
「ぎゃあああああああーーーーーっ!!」
ちょうど頭に思い描いていた人物の声がすぐ背後から聞こえてきて、私は思わずみっともない叫び声をあげてしまった。
「レーコ! あんた、いつの間に!」
「ギロチ、その様子だとうまくいってるようね……」
かみつく様な私の言葉を無視してレーコはギロチに話しかけた。
「そりゃー、もう! レーコ、いやレーコさんからもらった本のおかげっス」
あん? 何の話してんだ?
他の女とギロチが私の知らない話題を口にしているのは、やっぱり面白くない。
そりゃ、疎外感を感じるほどの事ではないとはわかっているけど。
「本って、何のことよ?」
「私がギロチに本をあげたの……」
レーコがいつも通り、無表情に答える。
ギロチと本? ありえない組み合わせだ。
どーせ、古くさい番長マンガだろうけど……
「何の本よ?」
「フッ……」
私の問いに、レーコが少し頭を下げて意味ありげな笑いをもらす。
顔の角度が変わったため、光がメガネに反射して、レンズの奥の目がどんな表情をしているか読めない。
396コロナ×ギロチ-21/23 ◆UAPR67jd7w :04/12/17 07:11:08 ID:IyYn+eM9
一拍、間を置いてレーコが口を開いた。
「How To Sex ……」
「……」
「……」
「はいィっ?」
思わず私はすっとんきょうな声をあげてしまった。
「つまり初心者向けに書かれたセックスのやり方の本……私が選んでギロチにあげた……」
「……」
「どうやら役に立ったようね……」
「もう、バッチリっスよ!」
横からギロチがヘラヘラした笑顔でレーコに答える。
「なるほど、あんた達はあの本にあった通りのやりかたで……フッ……」
「だよなっ、コロナ」
ギロチが私の顔をのぞきこんで同意を求めてきた。
「……」
「ん? コロナ、どうした?」
「コ……」
「コ?」
「コロナ・パァァァァンチィーーーーーッ!!」
「ぐばぎゃあぁぁぁぁぁーーーーー!!」
不意打ちの顔面パンチをあびて、ギロチの巨体が目の前の交差点から一つ先の信号機の下までふっとんだ。
返す刀でレーコのメガネをコナゴナにしてやろうと、ふりかえりざま拳を振り上げるが、すでにそこには誰もいない。
周囲を見回してみると、レーコの走り去る後ろ姿が、四つ先の信号の向こうに小さく見えるだけだった。
「チッ……」
あげた拳を虚しく降ろして、私は呆然とその場に立ちつくした。
397コロナ×ギロチ-22/23 ◆UAPR67jd7w :04/12/17 07:15:54 ID:IyYn+eM9
最悪だ……
迂闊だった。
そりゃあ、ギロチにとっての初エッチがうまくいった事に関しては、レーコのおかげもあると言えなくもない。
最初の頃、彼がやけにベッドの上で優しかったのについては、感謝すべきなんだろうけど……
でも、ギロチが最近妙にマニアックなプレイを求めてくるようになったのも、すべてレーコの入れ知恵と考えると……
あああ〜!
私とギロチの行為は、本を通してとは言え、すべてレーコにプロデュースされていたってこと?
ゆうべのあの公開オナニーショーも? 後ろの穴を責めてきたのも?
さっき嫌な笑いを浮かべていた時、アイツの脳内では二人の夜の再現映像が流れていたんだ。
そう考えると恥ずかしさで体中の血液が沸騰して、こめかみの血管が破裂しそうになった。
ああーっ! この場で腹をかっさばいて果ててしまいたい!
もーっ、最悪だーーっ!

しばらくの間、ひとしきり怒りまくったおかげで、ようやく頭が冷えてきた私は、
しょんぼりと肩を落として街をトボトボ歩いていた。
私の人生、なんでこうなるんだろう?
思い返せばケチのつき始めは、あの時負けてからだ。あの……
「胸がデカいだけの、ド変態巫女に……!」
おっと、忌々しくて、つい思っていたことが口に出てしまった。
その時、後ろから小さくささやく声が聞こえた。
「……ねちゃん…、だめだよ…、おち…いて……」
いけない、背後に誰かいたんだ。今の下品な独り言を聞かれたかな?
でもこの妙にオドオドした声には、聞き覚えがあるような?
すると突然、背後から刺すような怒気が、いや殺気が私の体を貫いた。
本能が命の危険を感じ取り、一気に全身が総毛立つ。
398コロナ×ギロチ-23終/23 ◆UAPR67jd7w :04/12/17 07:21:17 ID:IyYn+eM9
「コロナさん……。今、大変面白い事、おっしゃってましたね」
この声は……!
心当たりがありまくりな声で話しかけられて、私は恐る恐る背後を振り返る。
油がきれて錆びたロボットのように首がギギギ…と、きしみながら後ろを向いた。
いたっ!
鬼がいたッ!!
長いストレートの黒髪が全身から噴き上がる怒りのオーラで、風もないのに波打ってなびいていた。
復学したのか、休日の外出まで学校の制服姿とはさすが優等生だが、
その制服も内側から放出されるエネルギーで、髪の毛同様バタバタとはためいている。
そして切れ長の二つの目は、血のように赤い光を放ち、まるで岩でも貫きそうな鋭い眼光が私の顔に突き刺さっていた。
あああ…、女としか交わらないくせに無駄にデカいあの胸は……
まさしく奴だッ!
その後ろでは、つがいの陽の巫女が、主人に叱られた小型犬のようにおびえた表情でオロオロしていた。
アスファルトの上に仁王立ちしている女夜叉の方に視線を戻すと、奴の手に、どこから出したのか、
いつの間にか月の巫女の太刀が握られていた。
右手で刀のつかを持ち、左手で刀身を覆うさやを握っている。
そしてそれを体の前に突き出すと、パチンッと小さな音を立てて鯉口を切った。
鯉口を切るとは、いつでも抜刀して斬りかかれるようにすることだ。
つまり……、殺る気、満々?
「ねえ、さっきの言葉。胸がデカいだけの、ド 変 態 って……」
「あ、あ、あぁ……」
逃げられない。
全身が硬直して足が動かない。
私は矢で刻印を射抜かれたわけでもないのに、再び石になっていた。
「だ れ の こ と か し ら ?」
「ぎゃああああぁぁぁぁーーーーーーっ!!」

END
399名無しさん@ピンキー:04/12/17 07:24:54 ID:SfVI5I48
>>376-398
おまんこ
400 ◆UAPR67jd7w :04/12/17 07:28:05 ID:IyYn+eM9
えう〜っ
今回、途中で連続投稿規制に引っかかり、初めての体験でアセりました〜

それはともかく、今晩ちばテレビでは最終回ですね。寂しい……
それでは、皆さま、ごきげんよう。
401名無しさん@ピンキー:04/12/17 08:27:18 ID:dAyYqyQy
えう〜っ言うな、妄想乙
402名無しさん@ピンキー:04/12/17 09:33:57 ID:BLrGw3dv
乙。好きなタイプの話だ。w

でも、欲を言えば殴った後のフォローは欲しかった。
403名無しさん@ピンキー:04/12/17 15:51:06 ID:JC0XrvSU
(:.;゚;Д;゚;.:)ハァハァ
404名無しさん@ピンキー:04/12/17 16:09:06 ID:qNjSZhUS
乙&GJでした。
神無月の巫女=姫子×千歌音百合派が多い中で
オロチ衆LOVE派の自分としてはこういうSS大満足でした。

アニメで出番がほとんどなかったオロチ衆だったからなおさら・・・・

405名無しさん@ピンキー:04/12/17 20:05:45 ID:Ex9nWxQ+
おつかレイプ!!
ステキですた!GJ!!!d(・∀・)b
自分もオロチ衆スキーなのでなおさらはあはあ
406名無しさん@ピンキー:04/12/19 02:03:08 ID:ajFsHvnX
うわーん、千歌音ちゃん結局死んじゃった・・・
でもお早い生まれ変わりで^^
407名無しさん@ピンキー:04/12/19 02:21:00 ID:YxFUJrKj
最終回age
408名無しさん@ピンキー:04/12/19 05:19:51 ID:xYJL54H1
ソウマかわいそ…
409名無しさん@ピンキー:04/12/19 15:41:24 ID:XHDjI3f8
でも自分、東海組ですから〜!残念!
410名無しさん@ピンキー:04/12/21 11:01:03 ID:D05uSAQM
転生後の、
大人姫子×少し幼い千歌音ちゃん
で誰か描いて頼む。
二人とも記憶取り戻して、終始姫子がリードし処女を奪うようなやつを…
411名無しさん@ピンキー:04/12/21 17:58:44 ID:JidkkGVX
>>410
うわっ・・・・




それ超萌える
412名無しさん@ピンキー:04/12/21 20:43:41 ID:KZAahD4L
>>410
俺からも頼む。マコちゃん入れて3Pもいいかも。
413名無しさん@ピンキー:04/12/22 08:19:01 ID:6AvHrXHv
>>410
2人がイチャついているのを見、
「今まで女の子同士だからって誤魔化してきたけど、もう遠慮しないよ私」
と宣言するマコちゃん。そこに割って入る乙羽さん。
利害関係が一致し、裏で手を結び色々策を弄するとか…
板挟みにあいオロオロするばかりのちび千歌音ちゃん。何気に姫子余裕。

千歌音ちゃんだけが記憶取り戻さなくて、「姫子おねえちゃん」と言ってる姿もいいな(´Д`*)
414名無しさん@ピンキー:04/12/22 20:48:23 ID:A35Q26fX
>>413
GA!あとはそれを書いてくれる神の降臨を待とう。
415名無しさん@ピンキー:04/12/22 23:54:14 ID:CurJI5OK
>>410
があああ。なんだその萌えシチュ!!
書きたい…。しかし、最終話の細部が分からない未視聴組の悲しさよ…。(´・ω・`)
416名無しさん@ピンキー:04/12/23 00:22:18 ID:JWuwElth
自分も6話までしか観てないけど
姫子×千歌音の妄想が止まらん…

「千歌音ちゃん、千歌音ちゃんって本当に綺麗ね」
「……姫子?」
「こんな千歌音ちゃん、他の誰にも見せたくないな」
「わ、私は…」
「うふふ、赤くなってる。可愛いよ、千歌音ちゃん」
「あ、ちょっと、だ、駄目」
「ここ弱いんだよね…ふふ」

みたいな。姫子はけっこう積極的と見てるので。
417名無しさん@ピンキー:04/12/23 00:26:09 ID:yzU8Ie/u
同意…。
6話までの段階で、姫子×千歌音妄想が止まらないよ、私も…。
っていうか、>>416の受けな千歌音ちゃん 激 し く 萌 え !
418名無しさん@ピンキー:04/12/23 05:11:49 ID:kpfSnO+C
千歌音「私、姫子を抱きしめてキスしたいって思ってるのよ、女の子なのに。」
姫子 「千歌音ちゃんとなら、したいよ。」
千歌音「私は姫子を傷つけて、酷いことを沢山、沢山したわ。」
姫子 「それでもいいよ、私。もう私のために我慢なんかしないで。
    辛いこと、苦しいこと、どんなことでも私に分けて。
    千歌音ちゃんといっしょなら何があったって平気、頑張れるから。
    私、千歌音ちゃんの姫子になりたい。」
419名無しさん@ピンキー:04/12/23 10:25:31 ID:tzM1Hqos
NECO組でちんぷんかんぷんな俺が来ましたがすぐ帰りますよ
420名無しさん@ピンキー:04/12/23 14:34:28 ID:YLPB3cmp
また来てね
421姫千歌:04/12/23 15:21:01 ID:yzU8Ie/u
>>410のシチュでちょっと投下して良いですか?
萌えた勢いで書いちゃったんで、とりあえずエロ前まで。
422姫千歌:04/12/23 15:21:53 ID:yzU8Ie/u
「千歌音ちゃん…!」

 白昼堂々、交差点の真ん中で抱き合っているのに、人の目なんて気になりもしなかった。
 姫子は千歌音の細い身体をぎゅっと力を込めて抱きしめなおした。
「姫子…ずっと、待っていたのよ」
 耳元で千歌音の声が震える。ため息と同時に感情も吐き出してしまったような、そんな声に
背筋がゾクゾクした。
 背中に千歌音の腕を強く感じる。
 嬉しい。触れ合って居られる事が、ようやく巡り合えた事が、何よりも嬉しかった。
「千歌音ちゃん……おかえりなさい」
 もう、姫子はすべてを思い出していた。
 前世も、最愛の人の事も、どうしてそんな大切な事を忘れてしまったのかも。

 肩に、こつんと千歌音の額を感じた。甘えるようなその仕草がなんだか可愛くて、嬉しかった。
「ええ、ただいま、姫子。…逢いたかったわ」
「千歌音ちゃ――あれ?」
 姫子は千歌音の肩に手を置いて身体を離すと、千歌音を上から下までまじまじと見詰めた。
 切れ長の瞳に、お人形さんのように整った綺麗な顔。柔らかそうな白い肌に、腰より長い
艶々の黒髪。
「姫子?」

「千歌音ちゃん――なんだか、縮んでない?」
 くすり、と笑う千歌音は、確かに千歌音そのものだったのだけれど。

423姫千歌:04/12/23 15:22:49 ID:yzU8Ie/u

「同じ村に住んでたんだ…」
 姫子は、千歌音に案内されて場所を移した豪邸の前で、呆然とため息をついた。
 こんなに近くに住んでいたなんて。しかも、村で知らないものが居ないほど有名な姫宮家の
お嬢様だったなんて。

「なのに、姫子ったら全然探し出してくれないのだものね」
 千歌音が少し拗ねたように笑いながら、大きな門を開ける。しかしそれは千歌音にも同じ事が
言えるはずだった。
「千歌音ちゃんだって…」
 私に気付かなかったんだから、おあいこじゃない。そう言おうと思ったけれど、千歌音の
楽しげな顔を見てやめた。それに、『探し出してみせる』と言ったのは紛れもなく姫子だったから。
「…でも、仕方ないわね。ちょっと遅れてしまって、同い年にはなれなかったのだもの」
「遅れてって――」
 どういうこと?尋ねようとした言葉は、出迎えのメイドさんたちに遮られた。
「お帰りなさいませ、お嬢様。…そちらの方は?」
「ええ。こちらは来栖川姫子さん。私の大切なお客様よ。音羽さん、来栖川さんと大切な話が
あるの。お茶は要らないわ」
 言外に近寄らないように、と言い含めて千歌音は颯爽と屋敷の奥に歩き去っていく。音羽や
メイドたちにぺこりと頭を下げると、姫子も千歌音に手を引かれて、その後に続いた。
424姫千歌:04/12/23 15:23:35 ID:yzU8Ie/u

 カチャ、と部屋の鍵を回して、次の瞬間には姫子は千歌音を再び抱きしめていた。
「千歌音、ちゃん…!」
「あっ。姫子…」
 首筋と腰に手を当てて、強く強く引き寄せる。艶々の黒髪に頬擦りして距離を詰めて、できる
事なら間に何も無い一つの存在になれたらいいのにと思った。
 どんなに抱きしめあっても、触れ合っても、足りない。
 再会できた喜びと、愛しさと、嬉しさが全身を満たしていく。同時に、想い人が近しい存在に
なってはじめて、これまでの渇望が抑えきれないほどに表面に出てくるのを姫子は感じていた。

 好き。
 愛しい。
 そんな言葉じゃ、全然足りない。

「姫……んっ」
 少し身体を離してこちらを見上げてきた千歌音に、姫子は噛み付くようなキスをした。
 再会した瞬間から、ずっとこうしたかった。
425姫千歌:04/12/23 15:24:37 ID:yzU8Ie/u

 千歌音ちゃんとなら、誰になんて言われたって構わない。
 そう思っていたのは――今でもそれは変わらないけれど――たしかに本当のこと。だけれど、
だからといって進んで見世物になる気も無かったし、そんな千歌音を誰にも見られたくないという
独占欲もあったから、ずっと我慢していたのだ。
 触れ合った唇から、全身に喜びと感動が広がっていく。

 ――本当に、確かに、千歌音ちゃんはここに居る。

 唇を割って舌を差し入れると、熱い千歌音のそれがおずおずと応えて来た。
 舌を絡めて、歯列をなぞって、歯茎の柔らかい部分を愛撫する。舌の付け根のあたりを
くすぐると、姫子の服を掴む千歌音の手にぎゅっと力が入った。
 甘い、唇。千歌音もそう感じてくれているのだろうか。
 交換する唾液も甘くて、こくんと喉を鳴らして飲む千歌音に愛しさが募った。

 唇の隙間から、角度を変えて口付けを交わすたびにいやらしい水音が部屋に響いて、
だんだんと気分が高まっていくのを感じていた。
 目を開けて、唇を離す。
「んっ。…あ、は…ぁっ…。姫…子……」
 千歌音がうっとりと姫子を見上げてくる。頬が上気していて、年下のはずなのに艶っぽかった。

 こんな千歌音ちゃんを誰かに見せてあげるなんて、冗談じゃない。

 念の為に、と姫子はカーテンを引いた。

426姫千歌:04/12/23 15:25:43 ID:yzU8Ie/u

「千歌音ちゃん…ずっと会いたかったよ。この四年間、ずっと待ってた。誰なのかも分からない
けど、顔も覚えてなかったけど探してた。会えて、嬉しい…」
「私なんて、生まれてからずっと貴女を…姫子を待っていたのよ。月に居た時間も合わせたら、
二十年になってしまうわね」
 待っていた時間が長いほうが想いが強い、なんて事はないと思うけど、なんだか得意気に
千歌音は言った。
「あっ、ずるい。それだったら私だって生まれたときから千歌音ちゃんを待ってたんだから、
二十年だよ」

 そう言えば、千歌音ちゃんは今何歳なんだろう、と姫子は首を傾げた。
 初めて会った時と同じくらいに見えて、だからかほとんど違和感が無い。最後に会ったあの
時のままだ。違和感を感じるとすれば、それは姫子が大人になってしまったからなのだろう。

「覚えていなかったくせに?」
「千歌音ちゃんだって、さっき全部思い出したはずでしょ?」
 くすり、と笑いあう。

427姫千歌:04/12/23 15:26:22 ID:yzU8Ie/u

 どうやって、千歌音がここに今存在しているのか。どうして今世でまた回り逢えたのか。
 聞きたい事は、沢山あった。
 言いたい事も沢山あった。会えなかった間の事、今の姫子のこと、千歌音への想い。
 でも、そんな事より先に、今ここに千歌音が確かに存在しているという事を全身で確かめ
たかった。
 言葉より感覚で、確かな実感を得たかった。
「千歌音ちゃん…私、私ね…」
「姫子?」
「あの時言った事は、全部本当だよ。千歌音ちゃんが好きで、本当に愛してる」
「姫子…」
 千歌音の瞳が濡れたように潤む。少し切ないような顔になって、眉根を寄せた。
「千歌音ちゃんをずっと待ってたの。もう、待てないの」
 目を閉じて小さい声で姫子の名を呼ぶ千歌音の頬にそっと口付けて、唇で涙の筋を拭って
いく。
「姫子…姫子…!」
 まるであの別れの続きのように、千歌音が姫子の胸にしがみついて、涙を流す。
 思い出した今となっては、その記憶は昨日の出来事よりも鮮明で近しいもので、だからこれは確かに、
あの離別の時の続きに他ならなかった。

「だから…良いよね?」
 こくん、と頷く千歌音を確認すると同時に、姫子は千歌音の柔らかい唇を自身のそれで強く塞いだ。

428名無しさん@ピンキー:04/12/23 15:28:35 ID:yzU8Ie/u
…続いて良いですか?
年の差とか分からないんで適当なんですが、また投下してよければ続き書きたいです。
とりあえず仕事行ってこよ…。
429名無しさん@ピンキー:04/12/23 15:46:46 ID:PS9qxj1Q
GJ!
続き希望!!
攻めの姫子萌え!!!
受けの千歌音萌え!!!!
430名無しさん@ピンキー:04/12/23 16:06:42 ID:VhcwJzMM
VGJ!この注文後の早さに感動。
431名無しさん@ピンキー:04/12/23 19:04:53 ID:YLPB3cmp
これは一年間エロくしていた子への、サンタさんからのプレゼントですね。
リードされる、千歌音の初々しさ、イイッ !
完結したらワープロソフトで縦書きにした上で、プリントアウトして何回も楽しみます。
432名無しさん@ピンキー:04/12/23 20:33:47 ID:Rqr/z0HF
>>431
ちょっと…
それいいんじゃない?>縦書き
433名無しさん@ピンキー:04/12/23 20:58:44 ID:X+PE3VIS
GJ!!
ぜひ、続きをお願いします
姫子×千歌音ハァハァ
434名無しさん@ピンキー:04/12/23 21:18:13 ID:uY5IlnvN
百合神さまキテター!!
続き超期待してます。GJ!!
435名無しさん@ピンキー:04/12/23 21:35:54 ID:PUH258MY
「おっそいなぁ、姫子」
あやつめ、
さては映画が楽しみでなかなか眠れなかったんだな。
「しょーがない娘だ、迎えに参るとしますかぁ」

姫子とあたし。
ずっと仲良しで、これからだってずっと一緒のふたり。
誰よりも近い、ふたり。
そう、心の何処かで信じていたんだ。

「えっ…」
だから一瞬だけ、理解できなかった。
だって姫子、
ファーストキスだってまだだからさ。
悪い虫はみんな跳ね返してやったんだ。
交差点のど真ん中で抱き合って唇を重ねるなんて、
そんな相手いる筈ないんだもの。
間抜け顔のあたしに、ほんとうに嬉しそうに呼びかける声。
「マコちゃん!わたし、巡り逢えたよ!
 たった一人の運命の人に、逢えたよマコちゃん!」
その人は、とても綺麗な人だった。
そして、女性だった。
四季の美しさを兼ね揃えような、
本当に美しい女性だった。
436名無しさん@ピンキー:04/12/23 21:39:12 ID:PUH258MY
だから疑った。
姫子は正気なのだろうか。あんな綺麗な人、毒がないわけがない。
あんな人、知らない。
おそらく始めましてから間もない筈だ。
大体、女の子同士なんだよ?
姫子は騙されているんだ。
「姫子の傍にいてくれて、本当にありがとう……」
「千歌音ちゃん…」
「………」
あたしの疑惑は一瞬で吹き飛んだ。
全て理解してしまったから。
あたしにはわかる。
姫子は、ずっと彼女を待っていた。
他の人にはわからなくても、あたしにはわかる。
そしてあの人も、同じなんだ。

「あたし、適当にブラついて帰るね。よろしくやって」
笑わなきゃ。
「ありがとう。ほんとにありがとう、マコちゃん」
「うん…またね、姫子」

眼をみればわかるんだよ。
姫子の心が、独り占めされたってこと。
予感がするんだ、
どんどんあたしを置いて離れていくって。
わかるんだよ、姫子。
あたしとの時間のほうがずっと長いのに、
入る余地がないってわかっちゃうんだ。
ねぇ姫子…胸が痛いよ。

「やっぱりあたし、姫子のこと……」
437名無しさん@ピンキー:04/12/23 21:41:41 ID:PUH258MY
応援に姫千歌の裏をちょっと書いてみたり。
438名無しさん@ピンキー:04/12/23 22:00:17 ID:3uwksrZf
・・・イイ(´Д`*)
439名無しさん@ピンキー:04/12/23 22:10:20 ID:b7hUIc7n
縦書き、ヨサゲな気がするんでちょっとググって見つけたトコで422-427のを
試してみたよ。

ttp://chronoflyer.ddo.jp/vertica/vertica.cgi?url=http%3A%2F%2Fidol.bbspink.com%2Ftest%2Fread.cgi%2Feroparo%2F1099038173%2F422-427

WinIE5.5以上限定っぽいけど(・∀・)イイ!!かも
440名無しさん@ピンキー:04/12/23 22:23:30 ID:dCHmaZPI
>>422
一足早いクリスマスプレゼントキタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!
441名無しさん@ピンキー:04/12/23 22:35:57 ID:mhXGpOMZ
GJ!!
俺の中では正式な「ラストシーン直後」認定。
まあなんだ、まこちゃんにも幸せになって欲しいけどな。
442名無しさん@ピンキー:04/12/23 23:07:21 ID:Rqr/z0HF
>>439
ちょっとちょっと、GJじゃない?
443名無しさん@ピンキー:04/12/23 23:51:07 ID:OFTW+/eG
そういやこのスレには乙羽さんが登場しないな。
彼女も合わせて4人は百合畑の住人の筈なのに。

ていうかDVDのライナーノーツや相関図にまでそう書いてあったのにはワラタ
444名無しさん@ピンキー:04/12/24 00:29:29 ID:VCSs04Uf
>>443
実は最近乙羽X姫子もいいかなって思ってるYO
嫌がらせをしてるうちに姫子ハァハァになっていく乙羽さん
445名無しさん@ピンキー:04/12/24 00:34:23 ID:CGfR1Iv+
それは最高に少数派ですね
446中学生千歌音:04/12/24 02:32:06 ID:gK0MPVRe
具体的なエロは書けないんだけど
触発されて大人姫子×子供千歌音を書きました。
12話での交差点での再会から。
6話までしか観てないんで変な部分あったらゴメソ
447中学生千歌音:04/12/24 02:33:25 ID:gK0MPVRe
パパーッとクラクションが鳴らされて、姫子は我にかえった。
「あ、いっけない! ここ交差点だった…迷惑になっちゃうね」
「こっちに行きましょう」
涼やかな声は初めて耳にするはずだ。なのに懐かしい。
「あ」
手を取られて走る。
白いワンピース姿の長い髪の少女は姫子より背が少し低い。
眼が離せない。胸のざわめきがずっとおさまらない。
歩道につき、少女が振り向く。黒髪と白い肌の本当に美しい女の子だ。
「私は姫宮千歌音。あなた、お名前は?」
「わ、私、来栖川姫子」
答えながらも、姫子の視線は千歌音の胸元の貝のペンダントに向いていた。
「来栖川さん、お茶をご一緒しません?」
はっとして顔を上げると、鮮やかな微笑み。
「あなたとお話したいの」

二人は手ごろな喫茶店に入った。
程よく人の話し声や茶碗のぶつかりあう音が聞こえてくる落ち着いた店だ。
コーヒーを頼んでようやく人心地がつき、姫子はため息をついた。
千歌音はそんな彼女をじっと見つめている。
「不躾なようだけど、ペンダントを見せていただけないかしら」
「う、うん」
外された二つのペンダント。その先の貝殻がそっと合わさる。
カチリ、と小さな音をたて貝はぴったりとくっついた。
「合った……」
二人の声が重なる。つめていた息をほうっと吐き出した。
やっぱり、という思いで胸は一杯だ。
448中学生千歌音:04/12/24 02:34:49 ID:gK0MPVRe
(まさか貝合わせの相手が女の子だったなんて)
ちらりと正面の少女を見る。眩しくて正視できない。
俯いた姫子の前に白い手がすっと伸びてきて、優しく手を包む。
「あっ」
触られてびくっと反応した手をさらにしっかり握り、少女は頬を染めた。
「来栖川…さん、私、何だかあなたと初めて会った気がしないの」
「わ、私も! あの、私のことは姫子って呼んで…そう呼んで欲しいの」
「……姫子?」
「うん。私も千歌音ちゃんって呼んでいいかな」
「ええ、もちろん。……姫子、どうしたの? どうして泣くの?」 
「わかんない。勝手に出てくるの」
千歌音が正面の席を立ち、姫子の隣に座った。
そっと肩に腕がまわされた。
「姫子、泣かないで。あなたに泣かれると私も胸が苦しい」
千歌音は姫子の手を取って、そっと己の胸に導いた。
「ね、心臓が痛いっていってるでしょう?」
(うわ…)
驚きで涙が止まり、姫子は千歌音を見下ろした。
「柔らかいね、千歌音ちゃんの…」
「えっ?」
ぱっと手が話され、千歌音の顔がみるみる真っ赤に染まる。
「わ、私なんて失礼な真似を! 姫子、ごめんなさい」
「ううん、いいの。変なこと言ったの私だし!」
運ばれてきたコーヒーを飲み赤くなった頬が戻るころには、
二人はそれまでの物語をほとんどし終えていた。
姫子は大学生で千歌音はおとなっぽい外見にも関わらず
まだ中学生ということが判明し、姫子は大きなショックを受けた。
449中学生千歌音:04/12/24 02:36:09 ID:gK0MPVRe

「うそじゃないわ」
「だって胸私よりおおき…あ、ゴメン何でもない」
「……気にしてるのよ、これでも」
「ごめんね」
今までどこでどうやって暮らしてきたのか、貝殻はどこで手に入れたのか、
話しても話しても終わらなかった。
「姫子が天火村に居たなんて…私もときどき遊びにいっていたのよ」
「えーっ、どうして会わなかったんだろう」
話すうちに外はすっかり日が傾いていた。

「姫子。今日何か予定ある?」
「無いよ」
「遅くなって誰か心配する人は?」
「居ないよ…一人暮らしだもの」
「じゃあ家に招待してもいいわね?」
「えっ」
驚いて千歌音を見ると熱っぽい瞳で見つめ返された。
「このままお別れしたくないの。駄目?」
千歌音の全身から咲き初めの高貴な花の色香が香り立つようだ。
(私、女なのにくらくする…これで中学生だなんて詐偽だよ千歌音ちゃん…)
「ううん。嬉しい」
「決まりね」
はしゃいで声をあげる千歌音を見て、姫子は不意に抱きしめてキスしたくなった。
「姫子?」
「何でもない…ゴメン、ちょっといま私変なの」
「……姫子?」
450中学生千歌音:04/12/24 02:37:30 ID:gK0MPVRe
千歌音の住まいは豪壮な屋敷だった。
メイドたちにかしずかれ、夕食を済ませたあと、千歌音の部屋へ案内された。
「どうぞごゆっくり」
千歌音付きメイドだという乙羽さんがお茶を置いて部屋を出ていった。
姫子はここが密室だということを意識して、不意に息苦しさを覚えた。
「姫子…」
すっと千歌音がそばに寄ってきた。思いつめた表情だ。
「な、なに千歌音ちゃん?」
(もう、なに中学生の女の子にこんなにドキドキしてるんだろう、私)
すっと唇に柔らかいものが押し当てられる。
驚いて千歌音を見ると、頬を染めていた。姫子の首に手を回し、抱きついてくる。
「姫子を見たときからずっとこうしたかった……変でしょう、私?」
「千歌音ちゃん!」
柔らかい身体を抱きしめる。口付けて、身体に触れたくてたまらない。
(駄目、千歌音ちゃんまだ子供なのに)
「姫子……」
千歌音の唇がわずかに開く。誘われるように、とても自然に唇を重ねていた。
求められてる気がしてそっと舌を差し入れると、千歌音の身体がびくんと震えた。
(そっか千歌音ちゃん、大人っぽく見えても本当に子供なんだな)
霞んだ意識の底でぼんやり思う。
451名無しさん@ピンキー:04/12/24 02:37:42 ID:BehuFJy9
流れをぶった切ってスマン
ミヤコ×ソウマが書きたい、と思ってるんだが
需要あるか?
452名無しさん@ピンキー:04/12/24 02:40:21 ID:gK0MPVRe
柔らかい肌を味わいたくて、ワンピースのボタンを外す。
ブラをいつ外したのか、真っ白で形の綺麗な乳房が目の前にあった。
はっと気づくと千歌音は息を弾ませて、潤んだ瞳で姫子を見上げている。
「千歌音ちゃん、ごめん、ごめんね」
「どうして謝るの、姫子」
「だって千歌音ちゃん、まだ子供なのに。私、こんなことしたら駄目なのに」
「ずっと…待ってたの。だからそんなのいいの、姫子…」
腕を広げて千歌音は微笑んだ。
「千歌音ちゃん、私もずっと千歌音ちゃんだけだから……っ」

だから…許してね……

姫子の囁きはとても小さかった。

白い身体に唇で刻印をうがちながら姫子は泣いていた。
嬉しくて、やっと出会えた少女がいとおしくて…
運命の相手は何故か歳が同じはずだと思っていた。
違ってしまっているのが不思議に切なく哀しかった。
それでも千歌音が腕の中にいる。
乱れても美しい、こんなに綺麗な女性を乱れさせているのが自分だと思うと
ますます欲望が募る。
もうずっとこの夜が明けなければいいのにと姫子は鈍く重い頭で思った。



endです…
453名無しさん@ピンキー:04/12/24 02:42:40 ID:gK0MPVRe
うわー最後ageちゃってゴメソ
恥ずかしいのでちょっと逝ってきます
454名無しさん@ピンキー:04/12/24 03:03:39 ID:mYWeQ4jx
>>435-436
イイ(・∀・)!!
12話の後だと、マコちゃんと姫子ずっと一緒に暮らしてそうだしなあ。

>>447-452
こちらもイイ(・∀・)!!
(新)千歌音姫子は記憶が戻ってない方が好みかな。
455名無しさん@ピンキー:04/12/24 04:03:59 ID:hiqHKO+8
職人さまみんなGJ!!
ここはイイ文章描く人多いな。俺も頑張らねば。

>>451
ここにあるぜ!!
俺も大谷様に免じて書きたいんだが今一寸、別の作品を完結させなあかんのでな
。貴殿に委任した。エロエロなのを頼んます。
456410&413:04/12/24 06:11:35 ID:yaW04beG
どれも素晴らしいですね(;´Д`*)
記憶有り無し両方のバージョンを書いて頂けるのは嬉しい。
>>421
私の妄想は脳内オンリーで創作活動には向いていませんので、
もうどんどんやっちゃってくださいw
>>435
これ見てると、千歌音ちゃんのように黒い衝動に突き動かされて
姫子を無理矢理犯るマコちゃんを妄想してしまいました…
>>454
今までの記憶がないのは少し寂しさも感じますが、
年の差がある場合は記憶が戻っていない方が
姫子が性知識の薄い子供にアレコレやって犯罪臭があっていいかもしれませんなw
457名無しさん@ピンキー:04/12/24 13:37:48 ID:yWHhEbqO
>>453
禿しくGJ!!!
458名無しさん@ピンキー:04/12/24 17:18:35 ID:vMZApyRw
>>453
乙&GJ!!
(;´Д`)ハァハァさせてもらいましたw

>>451
ここにもいます〜!!
エロエロなの期待してますw

この調子でどんどんSSがUPされていって
その中にソウマ×コロナとか出てこないかなぁ・・・
俺はドラマCD聞いてからこのカップリングに(;´Д`)ハァハァしてまふ・・・・・

・・・・おとなしく神の降臨を待つか。
459名無しさん@ピンキー:04/12/24 17:20:11 ID:vMZApyRw
ageスマソ・・・・・orz
460名無しさん@ピンキー:04/12/24 23:04:05 ID:TfBT7hvB
>>455>>458
レスサンクス。じゃあ今から書き始めるよ。
>>458
俺もソウマ×コロナが書きたいんだがミヤコの方があきらかにエロにしやすい罠…
これが無事書けたら挑戦してみるよ
461名無しさん@ピンキー:04/12/24 23:25:38 ID:ZEt+9PSd
コロナが遊び半分でソウマを誑かしてたら、ソウマが突然その気になって強引に・・・とかね
ソウマの豹変に戸惑い焦るコロナ( ;´Д`)ハァハァ
462名無しさん@ピンキー:04/12/25 04:05:27 ID:tVNBIsL/
姫子になって千歌音ちゃんにエッチなことされるか、
千歌音ちゃんになって姫子にエッチなことされるか、
お前らどっちがいい?
463姫千歌:04/12/25 04:22:20 ID:818F64vw
…ぜ、前者を希望して良いですか。


というか、姫子になって千歌音ちゃんにエッチな事する、って選択肢は無いんですか?
464姫子の盗撮日記:04/12/25 04:56:53 ID:ZJ2uk8/U
俺も前者だな。

姫子×千歌音を書いてみたので投下する。
つまらなかったらスマン。
465姫子の盗撮日記:04/12/25 04:57:32 ID:ZJ2uk8/U
姫子が千歌音の屋敷に居候し始めてから数日後……。

「千歌音ちゃん……」
姫子はデジカメを手に無我夢中で、風呂の扉の隙間から
シャワーを浴びている千歌音を盗撮していた。
「(あたし、またやっちゃった……)」
姫子は罪悪感に囚われながら、そそくさと自室へ引き返した。

姫子は写真を撮るのが大好きで、最近は千歌音の盗撮をやるようになった。
その度に罪悪感に囚われるものの、このスリルが堪らなくなっていた。
姫子は自室で、今までデジカメに収めた画像を鑑賞していた。
「これは着替え中の……これはお風呂の……あっ、これよく撮れてる」
姫子のコレクションの中には千歌音のパンチラまであった。
姫子はおもむろに下半身に手を伸ばした。
「千歌音ちゃぁん……あ、んんっ」
左手にデジカメを持ちながら、右手で自分の秘部を弄る。
「ん……あぁ、あ、はあはあ……」
盗撮した千歌音の写真でオナニーするのが姫子の日課になっていた。

すると突然ドアがノックされた。
「姫子、入るわよ」
姫子は慌ててデジカメを枕の下に突っ込んだ。
「な、何?千歌音ちゃん」
風呂から出たばかりで、まだ少し湿った長髪の色っぽい千歌音が入ってきた。
「この前姫子が撮った写真を見せてもらおうと思って」
466姫子の盗撮日記:04/12/25 04:58:33 ID:ZJ2uk8/U
「しゃ、写真?」
姫子はついさっきまで盗撮した千歌音の写真でオナニーしていたので一瞬戸惑った。
「あっ、い、今出すね」
姫子が机にしまってあった写真を取り出している間に、千歌音は姫子のベッドに腰掛けた。
「はい、これ」
姫子は枕の下のデジカメに気づかれないかどうか内心焦りながら、千歌音に写真を手渡した。
デジカメの液晶画面には千歌音の胸チラ画像が表示されたままだ。

「ふふっ、よく撮れているわね」
千歌音は姫子の撮った写真を一枚一枚丁寧に見ながら微笑んだ。
「あなたの撮った写真を見ていると心が和むわ」
「千歌音ちゃん……」
「私と姫子の大切な思い出の記録ですものね」
姫子の良心が疼いた。
千歌音のすぐ後ろにある枕の下には盗撮画像が目一杯詰まったデジカメが隠してあるのだ。
「(うう〜、見つかったらどうしよう……)」
「姫子?」
「え、あ、何?」
「また今度一緒に出かけて写真撮りましょうね」
「う、うん」
「おやすみ、姫子」
「おやすみなさい、千歌音ちゃん」
千歌音は姫子の部屋から出ていった。
なんとかデジカメを千歌音に見つからずに済んだ。

ほっとため息をつくと姫子は枕の下からデジカメを取りだし、電源を切った。
「もうこんなことは止めよう。見つかっちゃったら千歌音ちゃんと一緒に居られなくなっちゃうよ」
姫子は部屋の明かりを消し、ベッドに潜った。
467姫子の盗撮日記:04/12/25 04:59:12 ID:ZJ2uk8/U
真夜中、千歌音の部屋に向かって廊下を歩いている自分が居た。
手にはデジカメが握られている。
「(もう止めようと思ったのに……。あたし病気なのかな)」

姫子は千歌音の部屋の前に着くと、その場に木が生えたように立ち止まった。
「(だ、駄目だよ、こんなことしちゃ。もうしないって決めたのに)」
自室へ引き返そうとするが、足は動かない。
姫子はまだ千歌音の部屋に潜り込んで寝顔を撮るという大胆なことはしたことがなかった。
しばらく姫子は理性と欲望との間で葛藤した。
「(駄目、駄目よ!)」
そう思いながら、しかし、姫子はドアノブに手を伸ばし、回していた。
部屋の中は真っ暗で、耳を澄ますと千歌音の寝息がかすかに聞こえてきた。

姫子は静かに千歌音のベッドに近づいた。
ベッドの横まで来ると、姫子はベッドのすぐ近くのスタンドライトを点けた。
そして、千歌音の無防備な寝顔をのぞき込んだ。
「(うう〜千歌音ちゃんの寝顔、見てるだけでドキドキするよう)」
千歌音はすーすーと寝息を立てて気持ちよさそうに眠っている。
「ごめんね千歌音ちゃん」
姫子はそう言いながら恍惚とした表情でデジカメを構えた。
すると突然千歌音は瞼を開いた。

「姫子?」
468姫子の盗撮日記:04/12/25 05:00:01 ID:ZJ2uk8/U
「あっ、ち、千歌音ちゃん」
「姫子……」
姫子がだらしなく口を半開きにして、荒い呼吸をしながらデジカメを
構えている姿を千歌音にばっちり見られてしまった。
「(ど、どうしよう、どうしよう。見つかっちゃったよぉ)」
「姫子、あなた……」
「ご、ご、ごめんなさい(もう駄目だ。千歌音ちゃんに嫌われた……)」
「……うすうす気づいていたわ」
「えっ」
「姫子が私に隠れて写真を撮っていること」
「…………」
「ねえ、姫子。どうしてこんなことをしたの?」
「……そ、それは……千歌音ちゃんのことが……」
「私のことが?」
「す、好きだから……」
姫子は涙声で答えた。
すると千歌音はふっと微笑んだ。
「ふふっ、私も姫子のこと、大好きよ」
「ち、千歌音ちゃん?」
「それで……私の写真を撮ってどうしたの?」
「えっ……そ、それは……あの……」
「正直に言って頂戴」
「……ち、千歌音ちゃんの写真で……お、ォナニー……」
姫子は消え入りそうな声で言った。
「そう……」
千歌音はますます笑顔になった。
「千歌音ちゃん、怒ってないの?」
「怒る?いいえ、私は嬉しいのよ」
「え、だって、お、オナニーしてたんだよ。千歌音ちゃんの写真で……。あたし女の子なのに」
469姫子の盗撮日記:04/12/25 05:00:34 ID:ZJ2uk8/U
すると突然、千歌音は姫子の唇に自分のそれを重ね合わせてきた。
「んっ……」
「姫子、私もね……あなたのことを想ってしてたの」
「えっ」
「でも、これでもうその必要はなくなったわ」
「千歌音ちゃん?」
「姫子……好きよ」
千歌音は姫子の秘部をまさぐり始めた。
「あっんん……」
「姫子、私のもして頂戴」
「う、うん」
姫子と千歌音はお互いの秘部を責め合う。
「ひぁ……千歌音ちゃあぁん、ん……あん」
「姫子ぉ……そこ、そこいいのぉ……」
「あああ……い、イッちゃうぅぅ、イッちゃうよぉ!」
「ひ……姫子ぉ、んあ……一緒に、一緒にイキましょう……ああん!!」
二人は同時に体を震わせ、絶頂に達してしまった。

姫子はデジカメで同じベッドに入っている千歌音と自分を撮影した。
「これでまた思い出が増えたわね、姫子」
「うん、千歌音ちゃん」



<終>
470名無しさん@ピンキー:04/12/25 08:41:31 ID:GJWheX73
なぜ俺が読みながらどきどきしなくちゃならんのだ・・・(´Д`)
そりゃ二人が仲悪くなるシーンなんか見たくないからだ、とにかくGJ!
471名無しさん@ピンキー:04/12/25 11:14:10 ID:tVNBIsL/
GJだ。だが尻切れトンボだな。
まあこの手のシチュエーションはエッチするまでの攻防が萌えるのだが。
乙!
472名無しさん@ピンキー:04/12/25 11:42:47 ID:78nb7qe0
タシーロ姫子キタ━━━(゚∀゚)━━━!!!!!
473名無しさん@ピンキー:04/12/25 12:00:39 ID:YQI+2G5L
貴重な姫子->千歌音モノ、いいねいいね。
とはいえ確かに最後が急すぎる。これなら二人が手を合わせて…くらいで止めたほうがスッキリするかも
474名無しさん@ピンキー:04/12/25 12:49:48 ID:oWkVG5hG
グッジョブ!
475名無しさん@ピンキー:04/12/25 13:40:54 ID:aSh6k5PG
盗撮d(・∀・)GJ!
ところで今少年エース見たんだがレーコ×コロナが少しだけあったよ レーコたんの告白にとまどうコロナ(;´Д`)ハァハァ
4765:04/12/25 13:54:06 ID:/E4vmIqW
介錯、よもや急造じゃあるまいな…
>レーコ×コロナ
477名無しさん@ピンキー:04/12/25 14:02:54 ID:Bj8b4kj+
69位と売れない漫画家か・・・。
478名無しさん@ピンキー:04/12/25 14:34:44 ID:oPlAIMRH
いきなりすいません…。みなさまの作品に触発され、ソウマ×千歌音
作ってみたんで、投下します。
てか…作ってて思ったんですが
ソウマ×千歌音とか誰も望んでないよね…。アホだ…俺は。ソウマが嫌いな人や、
こんな宮さまは見たくないっ!て人は見ない方がいいです。
479ソウマ×千歌音:04/12/25 14:42:14 ID:oPlAIMRH
授業が終わり、帰ろうとするソウマを姫宮が呼び止める。
「大神くん。話があるんだけど?」
いつになく真剣な表情で千歌音はソウマに話しかける
「なんだ?姫宮?俺に何か用か?」
「ええ…とても大事な話があるの…ちょっといいかしら?」
そういって千歌音はソウマを校舎裏に連れだす。
「で?こんなとこまで呼び出して、教室じゃ話せない事なのか?」
「大神くん、貴方、昨日姫子にキスしたんですってね。いえ…キスしてたわね?」
(「…!!」)
「…見てたのか!?」
「偶然にね。それに、姫子が嬉しそうに教えてくれたわ…。」
「…あぁ、したぞ。それが…問題でもあるのか…?」
「くすっ…。そんなに恐い顔しないで…。私、怒ってなんていないのよ…?」
そう言いながら千歌音は一歩一歩ソウマに近づく。
「私…ただ、大神くんが姫子にどんな風にキスをしたかが気になるだけ…」
「え…?」
瞬間、千歌音の手がソウマの頬に触れる。「遠くからで見えなかったから…どんな風にキスをしたのかとても気になるの…」
「ね?教えて大神くん…」
「…どんなって…別に…普通に…。」
「普通に?普通ってどういう風なの?私にしてみせてくれる…?」
……!!
480ソウマ×千歌音:04/12/25 14:45:29 ID:oPlAIMRH
「(姫宮は何を言っているんだ…?)」
その言葉を聞いた瞬間、ソウマは顔を赤くしてしまう。
「くすっ…どうしたの…顔が赤くなってるわよ…?かわいい大神くん…。」
「か…からかうのはよせっ…!!」
「からかってなんかいないわ、私…本気よ。それとも私の事…信じられない?」
千歌音は妖絶な目でソウマを見つめる
「…お願い…教えて、大神くん…。私にキスをして…」
今にも消えてしまいそうな…壊れてしまいそうな千歌音の表情を見ていると、
放っておく事は出来ないソウマ。
「…姫宮…。…いいんだな…?」
「大神…くん…」
千歌音は目を閉じ、唇をそっとソウマに差し出す。
「(……くっ…意識が…意識が全て姫宮に持っていかれそうだ…
まるでオロチに意識を則られた時のように…。姫宮の、この雰囲気がそうさせるのだろうか…?)」
(「……姫宮」)
「ん…」
ソウマは姫子にしたように、千歌音に軽く口づけをする。
だが…「ん…んんっ…」
「(姫宮……!?舌を入れてきてるのか…!)」
「ちゅるるっ…ちゅ…ちゅぱっ…」
千歌音は手でソウマの顔を引き寄せ、激しく口づけをしてくる。
「(…ダメだ…もう…俺は…)」
「ん…ちゅっ…ちゅる…ちゅ…」
千歌音の口に舌を入れ、互いに口づけを交す
481ソウマ×千歌音:04/12/25 14:49:29 ID:oPlAIMRH
「ちゅるるっ…ちゅぱっ…ぷはっ」

「…とっても情熱的なキスね…大神くん…」
くすり。と千歌音は笑う。
「…姫宮…その…俺は…」
「気にしないで大神くん…。全部、私が勝手にやったことだから……」
「でも、本当に姫子にもこういう風にしてあげたのかしら?」
「…!姫宮っ!」
「ふふっ…冗談よ…。
それでは…ごきげんよう…。」
軽い皮肉を放ち、千歌音は去っていく

…ソウマはしばらく呆然としていた。
482ソウマ×千歌音:04/12/25 14:51:58 ID:oPlAIMRH
(大神家)
「…姫宮…何であんなことを…
まだあのキスの感触が忘れられない。
姫子の時とは全然違う…この感じ…。」
「明日…確かめてみるか…
姫宮の事だ。ただの気まぐれかもしれない。」

(翌日…)

昼休み、姫宮の姿がない…。
ソウマは、姫子に聞いてみる。
「なぁ、姫子?姫宮がどこに入るか知らないか…?」
「ん?千歌音ちゃん?多分、音楽室じゃないかな?今日の朝、たまには音楽室のピアノの面倒もみてあげないとね。って言ってたから…。」
「音楽室か…ありがとう。」
「?大神くん、千歌音ちゃんに何か用があるの?」
「あ…?あぁ…何でもないよ。姫子が気にするような事じゃないさ。」
「…そう?…変な大神くん。」
顔に?を浮かべたままの姫子を置いて、ソウマは音楽室へと向かう


…音楽室。昼休みは滅多に誰も利用することはない部屋からピアノの音が聞こえる。
…多分、姫宮だろう…。
(ガララッ…)
ソウマは音楽室のドアを開ける。案の定、千歌音はそこでピアノを引いていた

「…?あら、大神くんじゃない。珍しいわね、こんなところまで…。どうしたのかしら?」
千歌音のピアノを引く手が止まる。
483ソウマ×千歌音:04/12/25 14:53:38 ID:oPlAIMRH
「…姫宮、その…なんだ。」
ソウマはなかなか用件を言い出せない
「くすっ…どうしたの?大神くん?私に用があるんでしょ?」
千歌音は昨日とは違い、いつもの皆が知っている「宮さま」、な雰囲気だ。
「姫宮…昨日の事なんだが…」
そんな雰囲気がソウマを安心させたのか、ソウマは昨日の事を尋ねる。
「昨日…?あぁ…あれね…。」
まるで、どうでもいいことの様に千歌音は返す。
「言ったでしょう?あれは全部私が勝手にしたこと。大神くんが気にすることはなんにもないの。」
「気にするなって言われても、俺は…」
「…なら、なんて答えたらいいのかしら?どうして欲しいの…大神くんは?」

……!
(「まただ…、またあの目で俺を見つめる。」)
「言ってご覧なさい。大神くんは、私に何をして欲しいのか…?」
千歌音は立ち上がり、ソウマの手を握る

「…姫宮…俺ともう一度、キスをしてくれないか?」

「ふふっ…そう…キスして欲しいの…?
いいわ…してあげる。
ただし、条件があるわ。」
「…何だ?」

「姫子に、これ以上近付かないで。姫子にこれ以上何もしないで…。そうしたら、私…今だけ貴方の物になってあげる…。
貴方だけの千歌音になってあげる…。」
…千歌音はソウマの耳元で呟く。
(「俺はどうしたらいいんだ?俺は、姫子が好きなはずなのに…」)
「一つ…いいか…姫宮?」
「なに?」
「姫宮は…俺の事をどう思ってるんだ?」「……情熱的なキスをくれる男の子。っていったら怒るでしょ?くすっ…。」
「………」
484ソウマ×千歌音:04/12/25 15:06:34 ID:oPlAIMRH
「…嫌いじゃないわ…大神くんの事。私があんなキスしたのに…ちゃんと受けとめてくれたでしょ?だから…好きよ。本当…」
「姫宮…」
(「姫子…ごめん…。今の俺はもう…姫宮しか見えない…」)

ソウマは音楽室に鍵をかけ、
「わかった。姫子には手を出さない。俺は姫宮が欲しい…」
そう言って千歌音を抱き締める。
「…大神くん…嬉しいわ……んっ…」
千歌音の柔らかい唇を再び味わう
「んんっ…ちゅっ…ちゅるっ…」
「(姫宮…この感触…これが姫宮なんだ…)」
「んっ…大神くん…ここも…触っていいのよ?」
千歌音がソウマの手を自分の胸に乗せる
「…姫宮…やっぱり大きいな…」
優しく服の上から揉んでみる
「やあっ…はっ…大神くん…」
「ご…ごめん…痛かったか…?」
「…平気よ。それよりも…くすっ…えいっ」
「うわっ…!」
千歌音は急にソウマの顔を自分の胸の谷間に埋める
「大神くん…感触はどうかしら…?」
「…………」
谷間にソウマの顔を挟んだまま強く抱き締める
「どうしたの…?何か言って欲しいのだけれど…?(頭をなでなで)」
「…き、気持ちいい…」
「ふふっ…そう?それはよかったわ。ちょっと待ってて、今、服脱ぐから…」
千歌音はゆっくりと服を脱ぎ、ふっくらとした胸をソウマに見せる
「…俗に言う月のオッパイ…食べてみる?」
485ソウマ×千歌音:04/12/25 15:07:52 ID:oPlAIMRH
ゴクリ…とソウマは唾を飲み、
「う…うわあぁぁっ…」
興奮のあまり、ソウマは千歌音の胸にむさぼりつく
「ちゅるっ…ちゅっちゅぱっ…ちゅっ…」「あぁん…ふぁ…やっ…おおがみ…くん…いいわ…すごく…いい…」
「ちゅ…ちゅぱっ…ちゅるるっ…ちゅる」必死に片方の胸にしゃぶりつき、空いている方の胸を揉みしごく
「やん…あぁ…あん…はぁ…きもち…いい…きもちいいわ…おおがみ…くん…」
ソウマの無器用な攻めに、千歌音は甘い声を発してしまう
「…姫宮…」
ソウマはスカートの中に手を入れ、姫宮の秘部であろう所を触り始める
「ひんっ…!ひゃっ…あん…そこは…はぁん!…」
「姫宮…濡れてるな…いや…濡れてるなんてもんじゃない…ぐちょぐちょだ…下着の上からで…これなのか?」
「いゃあ…そん…な…事、言わないで…はぁ…あんっ…あなたが…そうさせたんっ…ああぁん…!」
秘部を触りながら胸を攻められ饗ぎ声を出してしまう
「姫宮って淫乱なんだな…よし…」
千歌音の下半身の下着を全て脱がし、そっとクリトリスをいじる
「ぁあん…!はぁ!…ぁん…やぁん…クリ……はぁ…いい…!…やん……」
今まで感じた事ない快楽が千歌音の体を襲う
「はぁ…おおがみくん…も…脱いで…はぁ…ね?」
「あぁ…そうか…すっかり忘れていた…」服を脱ぎ出すソウマ
やがてカチンコチンな棒が千歌音の前に現れる
「…ねぇ、大神くん…?音楽の授業…しましょうか…?」
そう言って、うつろな目をした千歌音がソウマの肉棒を握る
486ソウマ×千歌音:04/12/25 15:10:41 ID:oPlAIMRH
「何、言ってるんだ…姫宮……えっ?」
やがてソウマの肉棒を自分の口に含み舌で棒を刺激しはじめる
「んっ…おふえひょ…ひひゃん…れひょ…ちゅっ」
「姫宮っ…!」
「んっ…ちゅっちゅ…ちゅぱっ…ちゅっ…」
一生懸命ソウマにご奉仕する千歌音
「姫宮…でるっ!」
「ふぇ…?」
突然のソウマの言葉に加えていた棒を離してしまう。その瞬間
「ドピュッ…ドピュッ…ドクドク…」
勢いよく千歌音の顔にかけてしまう…
「ご、ごめん…姫宮っ…言うのが遅れた…」
「あぁ…いいのよ…。そう…これが大神くんのザーメンなのね…。素敵…」
千歌音は顔についたソウマの液を手にとって舐めつづける
「ねぇ…大神くん、私もう…我慢出来ないわ…欲しいの…大神くんのが…」
ソウマにキスをして、自分の太股を大きく開く
「姫宮…わかった…いくぞ」
ソウマは自分の棒を千歌音の秘部へとゆっくり挿入していく
「グチュ…グチュ…」
「ああっ…!ああぁ…ああぁん!ああぁ…」悲鳴に近い声を出しながらソウマの棒が
千歌音の中に入っていく
487ソウマ×千歌音:04/12/25 15:12:36 ID:oPlAIMRH
「くっ…すごく締め付けられるな…」
「はぁ…はぁ…動かすぞ?姫宮?」
「ん…あ…お願い…」
ソウマは腰を動かし始める
「…あんっ…ふぁっ…やぁ…大神くんっ!大神くんっ!」
「姫宮っ!姫宮っ!」
互いに名前をよびあい快楽を求めあう
「だめっ…大神くんっ!わたしっ…もう…!」
「あぁ!俺もそろそろっ!」
「あ…あぁっ!…イクっ!イクっ!中で…中でだしてっ…大神くんっ!…大丈夫だからっ!大丈夫だからぁ…!」
「うおおおっ!」
ソウマがラストスパートをかける
「ふあぁぁん!イクぅ!イク…!大神くんっ好きっ!大好きっ!っやあぁ…もうイッちゃう…………!!!」
千歌音が絶頂を迎える
「んっ………………!」
「…………はぁはぁはぁ」
互いにぐったりし、後戯に浸る

「…ねぇ大神くん…私の事…好き…?」
「あぁ、好きだよ。俺は姫宮が大好きだ」「…そう、ありがとう。私も大神くんの事好きよ。…でもね…」
「…?」
「私は大神くん以上に、姫子の事を愛しているの…。ごめんなさい…。」
「…そうか…」
「約束…守ってくれるわよね?」
「あぁ…わかったよ。姫子にはもう手は出さないよ。姫子と姫宮が何しようが俺は関係ない。」
「そう…ありがとう。」
488ソウマ×千歌音:04/12/25 15:15:55 ID:oPlAIMRH
(そして…夜…姫宮邸)

「(私は…あんな男に自分の体を許してしまった…。堕ちたものね…。)」
「えぇ…とことん堕ちる事ができたわ…
これで私はもう…戻る事が出来ない…」
「くすくす…。今夜は楽しみましょう?
姫子…?」

―おしまい―
489名無しさん@ピンキー:04/12/25 15:19:08 ID:oPlAIMRH
長々とすいませんでした…。
ホントにありえねぇですから。
…話的には姫子とソウマがキスしたあと?みたいな。でもストーリーめちゃめちゃですね。見にくくてすいません…。
どうも失礼しました…。
490名無しさん@ピンキー:04/12/25 15:50:32 ID:MySiCVEZ
内容は悪くないよGJ
491姫千歌:04/12/25 15:51:46 ID:818F64vw

うわ、萌えSSが最近次々と…!この、ネ申どもめ…!
つか、しまった…。記憶の無い千歌音ちゃん萌え萌えだな。
投下して良いですか?
>>421の続きです。
そして遅くて申し訳ない。クリスマスプレゼント…には遅すぎるな。
DVDがなかなか来なくてヤキモキしてたらクリスマスを逸してしまっていた…。
492姫千歌:04/12/25 15:52:38 ID:818F64vw

 夢中で唇を交わしているうちに、段々と脚に力が入らなくなってきたのを姫子は感じていた。
 必死に口付けに応えてくれている少し年下の千歌音は、ぎゅっと姫子の服を掴んで、かろうじて
身体を支えている。
 細くて今は姫子より少し小さい身体を抱え込んで、少し押すように歩いて移動すると、ベッドに
ぶつかる。膝を折られた千歌音がポフ、と軽い音を立ててベッドに座り込んだ。
 目を閉じていたから状況を把握できていなくて、びくっと身体を竦ませる千歌音が可愛いかった。
 驚いて目を開けると唇を離して、立ち上がろうとする。

「ふぁ…っ?あ……姫子…っ」
「だめ」
 その肩を軽く上から押さえて制止した。何事かを訴えようとした唇を姫子の唇で遮って、揉む
ように啄んだ。

 甘い。
 さっきも思った事だけれど、唇が、ヒトの唾液が甘いなんて事が本当にあるなんて。
 自分の唾液はいつも無味なのに、不思議だった。

「くぅ……ん、ん…んぅ…」
「千歌音ちゃん…」
 そのまま肩に掛けていた手に力を込めて、ベッドの上に押し倒した。
「千歌音ちゃんの唇、すごく甘くて美味しいよ。千歌音ちゃん…」
 形のいい紅い唇が唾液に濡れて艶っぽく輝いている。
493姫千歌:04/12/25 15:53:44 ID:818F64vw

「ぁっ…姫子…っ」
「ねぇ、千歌音ちゃん。千歌音ちゃんもそう思ってくれた?」
 言って唇を啄む合間に、思い出していた。あの千歌音がオロチになったと告げてきた夜の事を。
 千歌音もまた思い出したのだろう。苦しげに顔をしかめて、今にも泣き出してしまいそうだった。

「あ……そんな顔しないで、千歌音ちゃん。そんなつもりで言ったんじゃないの…ほんとだよ」
 細い身体をぎゅっと抱きしめる。首筋に顔を埋めて、キスを散りばめていく。熱い吐息と切ない
喘ぎの合間に、千歌音の唇から言葉が漏れて、繰り返される。

『ごめんなさい』

 どうして千歌音ちゃんは謝るんだろう。謝られる度に胸が切なく疼いた。
 愛してる、って。
 千歌音ちゃんとならこういう事したい、って。抱きしめて、キスしたいって。
 あの時、ちゃんと伝えたはずなのに。

「ね…千歌音ちゃん。忘れちゃったの?」
「忘れてなんか…っ。私が姫子に何をしたか――」
「違うよ、千歌音ちゃん」
「えっ」

 多分、勘違いしているだけなのだろうけど。もし、忘れているのなら。
 ――もう一度、しっかり伝え直そう。今度は、疑う余地も無いくらいに。

494姫千歌:04/12/25 15:55:21 ID:818F64vw

「せっかくの綺麗なワンピースが、皺になっちゃうね」
 胸のふくらみをワンピースの白い生地越しにそっと撫でる。
「んっ…!」
 びくりと身体を強張らせて、千歌音が目を閉じた。凄く、初々しくて可愛い反応。
 もっとそれを見ていたくて、手の平で柔らかく両胸を撫でさする。いちいち反応する千歌音が
可愛くて、ちょっと意地悪したい気分だった。
「くぅ…ん、はっ…あ、あぁっ…」
「千歌音ちゃん、やっぱり胸おっきい…」
 二十歳になったというのに、結局姫子の胸はそれほどには育っていなかった。標準といえば
標準、ちょっと小ぶり。その程度だ。
 それに対して千歌音は、記憶にあるのよりは若干小さいような気がしないでもなかったけれど、
やはり豊満な体つきをしていて、少し不公平だと思う。
 と言っても、こうして触れてみたのは初めてだから、以前の正確な大きさなんて分からない
のだけど。
 指の腹で、胸の先端あたりを撫でてくすぐると、千歌音の唇から熱い吐息と甘い声が間断なく
漏れる。
 服の上からもつんと硬くなってきているのが微かに感じ取れて、それを知ってしまえばもう
我慢できそうになかった。
 千歌音の背を浮かせてワンピースの止め具を外していく。
495姫千歌:04/12/25 15:56:21 ID:818F64vw

「やぁ…、あん、姫…子…っ」
「優しくするから…任せて、千歌音ちゃん」
「姫子…っ、でも…私、私も」
「だめだよ、千歌音ちゃん。今は私のほうがお姉さんなんだから」
 鎖骨にそって這わせていた唇で首筋にキスして回りながら、耳元で囁く。形のいい耳たぶを
甘く噛んで、舌先で耳の付け根をくすぐった。
 お姉さん、って自分で言っていてもなんだか変な気分だった。確かに姫子のほうが年上だった
けど、記憶が戻った今となっては、姫子も千歌音も精神的にはあの時のままなのに。
 それでも、この四年間の経験と成長は姫子の中に確かに根付いている。
 千歌音はどうなのだろう、と気になった。姫子は千歌音と出会ってからの日々をやり直した
だけだったけれど、千歌音は生まれてからこの年頃になるまでを二回も繰り返したのだ。
 やっぱり、両方とも記憶を持っているのだろうか。そうなると混じってしまって大変なんじゃ
ないだろうか。
 気になって尋ねると、意外にもあっさりと答えは返って来た。

「両方あるけど、変わらないわ。あ、んんっ…ちょっと、姫子…喋っている時くらい、やめっ…ぁ」
「変わらない?」
「くぅ…ん、……姫子と出会うまでは、どちらも同じような人生だったもの。…そうね、考えてみる
と周囲の人たちの年齢とか、クラスメイトの顔ぶれとかは変わっているけれど…さして重要な事
ではないでしょう?」
 以前の記憶はあるけど今世に比べてぼんやりしているから、気にも留めなかった、らしい。
というより、考える暇が無かっただけなんじゃないかな、と思った。なにしろ、記憶を取り戻した
のはついさっきの事なのだから。

 姫子も姫宮邸に来てようやく千歌音の家柄を思い出したところだった。
 記憶が戻った今となっては、千歌音が姫宮のお嬢様である事なんて当然の事だと思えるのに、
知らされるまで思いつきもしなかったのだ。多分、そういうものなのだろう。言われないと、
何かがないと思い出さないような、そんな薄い記憶。
 
496姫千歌:04/12/25 15:57:18 ID:818F64vw

「ただ、姫子ともう学園生活を送れないのは、ちょっと寂しいわ。……姫子との日々だけは、
こんなにもはっきり覚えているのに」
「千歌音ちゃん…っ、私も寂しかったよ。千歌音ちゃんが居なくて、毎日寂しかった。
足りないのは分かるのに、何が足りないのか分からなくて、ずっと…」
「姫子…」
 唇が重なる。深まるわけでもなく、ただ重ねあうだけ、触れ合うだけの柔らかいキス。
 しばらくの後唇を離して、姫子は千歌音のスリップに手を掛けた。
「大好きだよ、千歌音ちゃん……だから、もっと、千歌音ちゃんをちょうだい」
 目を閉じて微かに頷く千歌音に、愛情と感謝を込めてもう一度口付けた。
 

 姫子の指が、千歌音の身体を柔らかく愛していく。
 声を抑えきれない。まだ敏感な部分を触られたわけでもないのに、あられもない姿で
いやらしい声を上げる自分の姿を頭の冷静な部分が見つめていて、恥ずかしかった。
 しかし、それもすぐに考えられなくなっていく。
 姫子の手はもどかしいくらいに優しくて、涙が出るくらい切ない。

 ――どうして、こういう風にしてあげられなかったのだろう。

 考えても仕方のない事。あの時はああするしか千歌音には残されていなかったし、
納得済みの行動だったはずなのに、そんな後悔が頭をもたげた。

 こんな風に優しく愛して、姫子の『初めて』をもらって行きたかった。
 泣かせることなく、苦しませる事なく。
 それが、偽らざる千歌音の本音だった。

 もしそうだったら、どんなに素敵だっただろう。
 千歌音のしたことを姫子は許してくれたけれど、それで良いと言ってくれたけれど。

497姫千歌:04/12/25 15:58:19 ID:818F64vw

 姫子は、ただただ優しく千歌音を感じさせようと頑張ってくれているのが分かる。
 経験の無い千歌音が怖がらないように、辛くならないように。
 安心させるように優しいキスと甘いキスを繰り返して、次第に千歌音の心と身体を柔らかく
していく。開かせていく。

「ふぁ…あぁっ……!ひめ…こ…っ」
 身悶える千歌音の腕を取って、姫子がワンピースとスリップとを身体から完全に取り去った。
近くにあった椅子に投げ掛けて、次は下着に取り掛かっていく。
 何がなにやら分からないうちに下着もなくなってしまって、心許ない気分になった。
 
「恥ずかしい…」
「あっ、だめだよ、千歌音ちゃん。ちゃんと見せて」
 姫子の手が、胸の前で組んだ千歌音の腕を取り払う。
 うっとりと目を潤ませて、頬を紅潮させる姫子を見ていられなくて、恥ずかしくて、千歌音は
目を閉じて顔を背けた。
「千歌音ちゃん……すごく綺麗」
「や、やだ…っ」
 耳も塞げればいいのだけど、姫子に両手を抑えられたままでそれは叶わなかった。
「いや?…でも、千歌音ちゃんのここ…」
 姫子が千歌音の胸に顔を近づける。
「や…っ、み、見ないで…っ!」
 姫子に、一糸纏わぬ姿を、まじまじと見られている。
 生まれたままの姿を、素の千歌音を曝け出している。
 それだけで、もう背筋を何か得体の知れない感覚が這い上がってくるのを感じていた。
 以前は何度も一緒にお風呂に入ったりしていたのに、どうした事だろう。
498姫千歌:04/12/25 16:00:51 ID:818F64vw

 姫子が胸の先に顔を近づけて、そこに頬擦りした。
「ゃん…っ!」
 ピリピリとした何かが胸の先から伝わって、胸の奥に快感がわだかまる。お腹の下のほうが、
脈打っているのが分かる。
「ね?触ってみると分かるでしょ?…千歌音ちゃんのここ、固くなってる」
 姫子が、嬉しそうに無邪気に笑う。
「そんなの、言わないで…っ」
「千歌音ちゃん…可愛い。千歌音ちゃん…」
 熱に浮かされたように姫子が囁く。
「姫子のほうが…可愛――あっ、んっ」
 胸の先に息を吹きかけられる。驚いて姫子を見ると、姫子はこっちを見ていなくて、ただ胸の
先をぼんやりと――頬を紅潮させて見詰めていた。
 荒くなった吐息が千歌音のそれを刺激している事にも気付いていないのだろう。
 唇を近づけて束の間逡巡すると、ちらりとこちらを見上げてきて、千歌音と目があうと慌てて
顔を離した。

「あっ、ち、千歌音ちゃん」
「姫子…。姫子の好きにして良いから」

 ――私は貴女を好きにしたのだから。

499姫千歌:04/12/25 16:01:45 ID:818F64vw

 触れるか触れないかの微妙な指遣いで、姫子の手が千歌音の全身を柔らかく愛撫していく。
 もどかしいその刺激に集中して、感覚がより鋭くなっていく。
 たまに敏感なところを指が通り過ぎると、ただ触れられただけなのにはしたない声を上げて
しまって、でもそれを恥ずかしいと感じる余裕も既に無くて、千歌音はただ身悶えた。
 姫子の唇が首筋から鎖骨、肩、脇腹と移って行って、キスの跡がそれに続く。時折舌で肌を
舐められて、その都度耳の奥がざわざわするような快感が起こった。

 薄く紅い徴。
 姫子に愛された、その証左が身体に散りばめられていく。

 優しく付けられたそれはすぐに消えてしまいそうに薄くて、それが少し切ないような気もして、
でも季節柄誰かに見られるかもしれない事を考えると少し安堵していた。
 優しい全身へのキスと、柔らかい指。愛撫の間にあるいは最中に、千歌音の名前を囁く甘い声。
 そのどれもが千歌音に快感と感動を与えていく。
「っあ…あぁ…。んっ…姫子……」
「千歌音ちゃん……。…大好きだよ、千歌音ちゃん…」

500姫千歌:04/12/25 16:03:05 ID:818F64vw

 姫子の舌が胸のふもとを舐めてくすぐる。
 少し上につうっと舌を滑らせて、先端に到着する前にまた下りていった。

「んっ…」
 新たな刺激への緊張と期待に強張っていた体から力が抜ける。姫子の唇はそんな事
お構いなしに胸から下りてお腹の方へと移っていった。

 さりげなく内腿に這わされた手は、まるでまじないの文様を描くかのように膝の裏から
脚の付け根までを撫でさすっている。
 反対側の内腿には、いつの間にか姫子の唇が移って、そこにもキスを散りばめ、愛していく。
「ん、…っふぁ、あっ…ぁん…!姫、子…っ」
「ん…。あ…千歌音ちゃんのここ……すごく綺麗」
 唇を離した姫子がうっとりと言う。反射的に脚を閉じようとしたけれど、快感に腐抜けた身体には
力が入らなくて、姫子の手にあっさりと抑えられてしまった。反対に一層脚を広げられる。

 何て格好をしているのだろう。
 はしたないところを、姫子の眼前にいやらしく晒している。

 息がかかるほどの距離で、姫子がじっと千歌音の女の子の部分を見詰めている。
 羞恥と快楽に、そこがうごめいて震えているのが感じ取れた。
501姫千歌:04/12/25 16:03:42 ID:818F64vw

「――っ!」

 姫子の指が、不意に敏感な突起に触れて、千歌音は高い声をかみ殺して喉を震わせた。
 びくん、と身体が弓なりに反って背が浮く。お腹から膝くらいにかけてがじんわりと妙な感覚に
包まれていて、千歌音の女の子の部分がいやらしく脈動する。
 これは――
「あ…もしかして、千歌音ちゃん…軽くいっちゃった?」
 言われて、悟った。
「くぅ、ふ…はぁ…んっ。…いやっ…恥ずかしい…」
 ベッドのシーツを強く掴んで引き寄せる。ベッドから半ば剥がれたそれに身体を包んで、
姫子の目から隠れてしまいたかった。
 
「……っ!…ごめんね、千歌音ちゃん。……もう、私…我慢できない、かも…」
 シーツの隙間から千歌音を抱きしめて、姫子が耳元で熱っぽく囁く。荒い息が耳から首筋を
絶えず温めていて、冷房は効いているはずなのにあついと思った。
 姫子の手が、先ほどまでとは違って、性急に千歌音の身体をまさぐっていく。擦り付ける
ように身体をこすり付けてきて――布の感触が裸の胸になんとも言えない刺激を加えた。
「あっ…!…ん、…姫子も、脱いでくれない…?」
 一人だけ裸で居るのが恥ずかしかった、と言うのもあったけれど。
 姫子ともっと触れ合いたかった。間に何も挟まない、素の肌と肌で、二人自身で。
 姫子の身体を、見たかった。白くて柔らかい身体をしっかり覚えていたかった。
「えっ。あ…うん…」
 本当は自分の手で脱がせたかったけれど、力も入らなくて手を出しかねているうちに、
姫子はさっさと洋服を脱いでしまった。
 下着姿になって、それも外そうと背中に手を回す姫子の頬は赤い。やはり恥ずかしいのだろう。
502姫千歌:04/12/25 16:05:11 ID:818F64vw

 慌てているのか、ホックを外すのに四苦八苦している姫子を眺めながら、千歌音は手を
伸ばして布越しに姫子の胸に触れた。そっと包み込んで撫でる。
「ぁん…っ!やだっ、ち、千歌音ちゃん?」
「あなたの身体、やっぱりとても柔らかいのね」
 ちょっと懐かしいと思ってしまう感触。二人の運命が回り始めたあの日、あるいは千歌音が
姫子を苛んだあの日に感じた感触と、それはいささかの変わりも無かった。

「ただ、ちょっと大きくなったかしら」
「それでも、千歌音ちゃんよりは小さいから…恥ずかしいんだけど」
「可愛いわ、姫子…」
「千歌音ちゃん…」
 姫子のショーツに手を掛けて、少しずづ下にずらしていく。
「んっ…!」
 姫子がぎゅっと目を閉じて、恥ずかしげに顔を背けた。

 次第に露になっていく姫子の秘所。
 ショーツを膝まで下ろすと、其処とショーツとをつぅっと繋いでいたいやらしい糸が切れた。

「姫子も…こんなにしていたの?何もしていないのに?」
「やぁっ…!やだっ…千歌音ちゃん、そんな事言わないで…」
「姫子……」
 感動だった。千歌音から触れられてもいないのに、姫子も感じてくれていたなんて。
「もうっ。…続き、して良いよね?千歌音ちゃん…」
 こく、と頷く。恥ずかしい。
 いちいち、許可を求めなくても良いのに。何をされても、文句なんて言うはずは無いのに。

503姫千歌:04/12/25 16:06:09 ID:818F64vw

 さっさと自分のショーツを脱ぎ捨てた姫子は性急に千歌音が包まるシーツを剥ぎ取ると、
打って変わって優しく身体を重ねてきた。

「はぁ……っ」
「く、ふ…ぅ」

 身体を重ねると、まるで最初から対であつらえてお互いが存在しているかのように、
ぴったりと合わさった。

 離れがたいほどに、ぴったりと、しっとりと合わさって違和感が無い。
 かかる身体の重みさえ丁度良いと思えるほどに。

 二人は、ぴったりと合わさっていた。

504姫千歌:04/12/25 16:09:23 ID:818F64vw
うぉ。予定外にエロが長くて終わらない…。すみません、まだ続きます。
次回あたりには終わらせますんで!勘弁!
それじゃ、また!エロサンタにはなり損ねたけどな!
505名無しさん@ピンキー:04/12/25 16:13:58 ID:818F64vw
ていうか、うっかり名前とメル欄記憶したまま書き込んで死ぬほど恥ずかしかった今日この頃。
スマン。
506名無しさん@ピンキー:04/12/25 17:25:18 ID:FuTveUwg
>>姫千歌の人
感動した!あんたは十分エロサンタだったさ。
507名無しさん@ピンキー:04/12/25 17:52:35 ID:vIguRNWa
>>505
>名前と目蘭
そのままにしておいてくれたほうが
後で便利だからそのままで。
508名無しさん@ピンキー:04/12/25 18:20:06 ID:FYlJ2ccT
クリスマス神キターー
509名無しさん@ピンキー:04/12/25 19:30:12 ID:aSh6k5PG
姫千歌の人、グッジョブです。続きも期待してまつよ
510458:04/12/25 20:20:16 ID:hQ65bvlp
>>460
>これが無事書けたら挑戦してみるよ
キタ━━━ヽ(∀゚ )人(゚∀゚)人( ゚∀)人(∀゚ )人(゚∀゚)人( ゚∀)ノ━━━ !!!
ソウマ×ミヤコの方も楽しみにしてますw

>>464>>489>>姫千歌の人
皆さんGJ!!
それぞれ(;´Д`)ハァハァものでしたw

それにしても最近神の降臨が多いナァ・・・・
黄金時代の到来か?
511名無しさん@ピンキー:04/12/25 20:49:35 ID:oPlAIMRH
>姫千歌の人、
やっぱ姫千歌はいいね…
ドキドキする!

今度はコロナ×姫子の犯られちゃった
コンビとかにしようかなぁ…
この二人、仲良さそうな気がするんだが…
512名無しさん@ピンキー:04/12/25 21:03:39 ID:FuTveUwg
>>511
>今度はコロナ×姫子の犯られちゃったコンビ
ワラタ

「あんたの料理はそれからよ」
「さぁどうしてあげようかなぁ〜」
とかドラマCDでおいしめな台詞はあったよね。期待。
513姫子の盗撮日記:04/12/25 22:35:06 ID:ZJ2uk8/U
>>464の者だが、助言と反響dクス。

>>491
素晴らしい作品だ!GJ!!
514名無しさん@ピンキー:04/12/25 22:49:03 ID:GJWheX73
というかこのスレ、どういう風なSS書けば萌えるかわかった。
姫子、千歌音、仲悪くなりかける→仲直り、エロシーン
これが大枠。後は上手く着色していけばいいだけ・・・超単純明快だな・・・だが俺はこれを望む
515名無しさん@ピンキー:04/12/26 00:02:23 ID:aSh6k5PG
うるさい69
516名無しさん@ピンキー:04/12/26 00:54:13 ID:Z6cJvav6
>514
お前がGJだw
ひめちか頑張ってかきまーす
517名無しさん@ピンキー:04/12/26 00:58:36 ID:ZjcfJWMZ
ほんとだGJだ。
ここは>>514も頑張って書いてくれないと。

>>516
私、待っていたいSSがあるの。
信じているの、いつか読めるって。必ず読めるって。
だから私、そのSSを待っていたいの。
518名無しさん@ピンキー:04/12/26 01:00:31 ID:Z6cJvav6
>517
わかったよ姫子w
お前がそう言うなら頑張る…ブロロロロ…
519460:04/12/26 01:29:40 ID:eTbu8zda
ソウマ×ミヤコ前編書き上がったからとりあえずあげてみる。
あんまエロくないから期待しないように。
520ソウマ×ミヤコ:04/12/26 01:30:32 ID:eTbu8zda
「〜〜〜っ!……ッはぁ…………ふぅん……んん……」

どうして自分がこんな所にいるのか全く分からない。
ドアを隔てて聞こえてくる嬌声をぼんやりと聞きながらふと思う。
そう…確かに自分は―――――
521ソウマ×ミヤコ:04/12/26 01:31:50 ID:eTbu8zda



姫子に会いたい。
起きて真っ先にそれを思った。包帯だらけの体は、身を起こそうとするだけで酷く痛む。
だが、それよりも―――――自分の中のオロチが、酷く疼く。

「うッぐ……」

背中の鱗、オロチへ逆らい続けることへの呪いは前よりも一層広がっているようにも思える。
額の疼きも、体を引き裂くような痛みもますます酷くなるばかりだ。
叫び声を出そうになるのを堪えつつ、痛みが通り過ぎるのを待つ。

「ぐうっ…………うう………ぐぁあ…っ………」

自分の中のオロチと必死に戦いながら、ソウマは思う。
大丈夫だと。自分はオロチになんて決して負けない。
姫子がいる限り。姫子のあの笑顔がある限り、決してオロチの血なんかに屈したりはしない。
たとえこの身が枯れ果て、消える運命だとしても。
――――――姫子を守って見せる。
522ソウマ×ミヤコ:04/12/26 01:32:54 ID:eTbu8zda
痛みが一頻り収まった時、足は自然と姫子の元へと向かう。
来栖川姫子は、現在ここ大神神社の一室に「保護」されていた。
あの姫宮邸での、月の巫女の離反から一昼夜が経過したが、姫子が部屋から出てくる様子は未だ無い。
それだけ彼女にもショックが大きかったのだろう。
今でも脳裏に焼きつくあの――――

「――――っく…!」

あわてて頭を振り払う。あの後自分は完膚なきまでに敗北したのだ。
大怪我をし、ここに担ぎ込まれ最初に目を覚ましたとき、カズキに諭すように言われたことを思い出す。

『月の巫女には会うな。お前が行ったところで何もできはしない』

いたずらに傷を広げるだけだと――それは断定であり、命令でもあった。
それでもいい、とも思う。会うことが出来なくとも。ただ遠くから眺めるだけでも自分は頑張る事が出来る。
声を掛けずとも。ただ姫子がいてくれるのなら。
523ソウマ×ミヤコ:04/12/26 01:33:57 ID:eTbu8zda
あまり足音を立てないよう歩く。そこの角を曲がればそこに姫子はいる。
起きているのか、寝ているのか。どちらにせよ会うことは出来ないが。
ふと。足を止めると異変に気付く。

(あれは……姫子の部屋から!?)

耳を済ませると微かな息遣いが聞こえる。

(何を……しているんだ…………?)
524ソウマ×ミヤコ:04/12/26 01:35:14 ID:eTbu8zda
足は勝手に部屋へと向かう。決して足音は立てずに。襖の前に立つ。
もはや部屋から漏れてくる声ははっきりと聞こえた。しかし頭はソレを理解することが出来ない。

「………っはぁ……ああ…千歌音ちゃん…………」

襖越しにもはっきりと聞こえる艶声。声に合わせ、ちゅく、ちゅくと猥らな水音まで聞こえる。

「…ああん!……千歌音ちゃんすごいよ!…んんっ……あっ、はっ、か、感じちゃうぅ……!」

もはや声を隠そうともせず姫子は秘め事を続ける。秘部を弄る手は次第に激しく膣をかき乱す。

「……千歌音ちゃん!もっと!……ああっ……もっと弄って!そこぉ…そこがいいのぉ……」

じゅぷじゅぷという音は次第にスピードを増してゆき、それに合わせて姫子の声も更に高くなる。

「ああっ!千歌音ちゃんの手素敵ぃ!千歌音ちゃんの目も、息遣いも、舌も、髪も、胸も全部、全部ぅ!」
「んっ…あああああああああああっっ!」

もはや限界を向かえ、姫子の手はそれまで弄っていた秘部を離れそのすぐ上の陰核をぎゅっと握る。

「ああああっ!千歌音ちゃん!イっちゃぅぅぅぅぅぅ!!」

ぷしゃっ、と秘部から大量の愛液が飛び出し畳を濡らす。
後に残ったのは姫子の荒い息遣いだけだった。

「はぁ…はぁ…千歌音ちゃん…千歌音ちゃん……好きぃ…………愛してる……」

ぐったりと姫子は壁にもたれかかる。そのすぐ側、襖の向こうにはもはや誰も立っていなかった。
525ソウマ×ミヤコ:04/12/26 01:36:11 ID:eTbu8zda


千歌音ちゃん。千歌音ちゃん。千歌音ちゃん、千歌音ちゃん、千歌音ちゃん、千歌音ちゃん、千歌音ちゃん
千歌音ちゃん千歌音ちゃん千歌音ちゃん千歌音ちゃん好き千歌音ちゃん千歌音ちゃん千歌音ちゃん
千歌音ちゃん千歌音ちゃん愛してる千歌音ちゃん千歌音ちゃん千歌音ちゃん千歌音ちゃん千歌音千歌音
千歌音千歌音愛してる千歌音千歌音千歌音千歌音千歌音大好き千歌音千歌音千歌音千歌音千歌音千歌音…

雲一つ無かった快晴が、雨雲に覆われてゆく……
526460:04/12/26 01:41:36 ID:eTbu8zda
はい、というわけで前編終了。
ミヤコが全く出てこないとか、何かオチが読める、とか言わないように。
エロ、どころか長いSSは初挑戦だからこんなもんです。
後半はしばらくかかると思うが期待せずに待っていてくれたら嬉しい。
527名無しさん@ピンキー:04/12/26 02:40:23 ID:+zIY+tLg
>>460
姫子のオナヌー萌え。
528名無しさん@ピンキー:04/12/26 02:46:26 ID:ZjcfJWMZ
>>460
<建て前>
ソウマの悲惨さがよく伝わってきた。
これからどうなるのか楽しみ。
――――――――――――――――――――
<本音>
千歌音ちゃんを想って自分を慰める姫子ハァハァ
529名無しさん@ピンキー:04/12/26 03:54:19 ID:VQyTlqb8
>>526
GJ!! 続き、マターリ烈しく期待してます。
ああ、はなっから当て馬の定めたる七の首は何処へ・・。
530名無しさん@ピンキー:04/12/26 16:42:16 ID:tEFRCZw9
>>526
姫子のオナーニ(;´Д`)ハアハアですた。後編も頑張って
531名無しさん@ピンキー:04/12/27 00:31:32 ID:cb/8J46F
ここは偉大な神々の集うインターネットですね

>姫千歌さん
割りこむような形で記憶無しバージョン投下して
すいませんでした…
続きすごく楽しみです。千歌音ちゃん可愛い。

中学生の千歌音と姫子のデートの話を
途中まで書きますた。
明日明後日くらいに投下できたらいいな。
532名無しさん@ピンキー:04/12/27 01:18:29 ID:hw4jcMGz
ミヤコは責められるのは
弱い
と見た。
533460:04/12/27 03:15:21 ID:qjWOCUGr
みんなスマン…
俺はとんでもなく重大な過ちを犯していた…

この話ホントはソウマ×ミヤコじゃなくてミヤコ×ソウマだったんだよ!!
ミヤコが可愛く悶える姿が見れると思ってた人達ご免なさい。この話はソウマが総受けです
534458:04/12/27 03:27:22 ID:0HdA/8K+
>>533
>この話はソウマが総受けです
俺は始めからソウマ×ミヤコと聞いてそういうシチュを想像してましたよw

後編の方マターリしながら待ってますw

では名無しに戻るか・・・・・
535名無しさん@ピンキー:04/12/27 03:30:16 ID:+mw+ETXl
>>533
萌えられれば、それでイイ…。
536名無しさん@ピンキー:04/12/27 11:52:07 ID:O5C2w8Ju
>>460
俺は以前君にレスしたSS書きだけど俺が書くとしてもそうなるよ。つーかそうだろ(?)
だからがんがれ。なんつーかエロいもんなぁあの背徳破戒シスター。
その気持ちは痛いほど解る。
537名無しさん@ピンキー:04/12/27 18:10:09 ID:ubfffL1o
オロチ衆に栄光あれ〜
538中学生千歌音:04/12/28 00:41:31 ID:W8v05uXJ
書きあがったので投下します。

今日は千歌音ちゃんとデート。
夏休みが終わっちゃうと、中学生の千歌音ちゃんとはお休みの日しか会えなくなるから
頑張ってあちこち行こうよって千歌音ちゃんに言ってるの。
本当は私、お話してるだけでも楽しいんだけど、千歌音ちゃんはきっと遊びたい盛り…
いっぱいいろんな経験、して欲しい。
(ほんとうに外見大人っぽいし、実際性格も大人なんだけどね)

寝坊したけれど、何とか待ち合わせ場所に数分前に着いた。もう千歌音ちゃんは先に来ていた。
私を見つけて、にこっと笑う。淡いペパーミント色のシャツとお揃いのスカート。
淡い色って色の白い子が似合うけど、千歌音ちゃんほど綺麗に着こなす女の子も
そういないんじゃないだろうか。
「ごめん、待った?」
「まだ時間前よ。私が早すぎちゃったみたい」
白い帽子の下から私を見上げて笑う千歌音ちゃんに、周りの人みんな見惚れてるよ…
「じゃ、じゃあ行こうか?」
いつも、千歌音ちゃんといるとドキドキする。
千歌音ちゃんは落ち着いてていいな、って私の方がずっと歳上なのに!
うう、ちょっと情けないかも。
落ち込みながら電車に乗って、壁側にそっと押されてその瞬間にやっと気づいた。
千歌音ちゃんが混んでる電車の中で私を庇ってくれてるよー。うわー本当に情けない。
539中学生千歌音:04/12/28 00:42:10 ID:W8v05uXJ

「ち、千歌音ちゃん、ごめんね」
「何のことかしら」
ふふって笑った千歌音ちゃんの顔が強張った。はっと視線を下げると、鞄を持った手が
不自然にお尻に押し付けられてる。千歌音ちゃんのお尻を誰か触ってる! 
怖い目つきで千歌音ちゃんは、ばっと後ろを振り向いて、その手をつかんだ。
「やめてもらえません?」
ぐぐっと力を込めて手を引っ張る、ちらりとあせった顔が見えた。そのとき電車が駅について、ドアが開いた。
力任せに手を振りほどき、降りる人の群れにまぎれて、痴漢は一緒に降りていったみたい。
千歌音ちゃんは閉まるドアを睨みつけていたけど、動かなかった。
吐息をついて私のほうを向いた顔は、いつもの通りの千歌音ちゃん……
「残念ながら逃がしてしまったけど……姫子、どうしたの?」
「千歌音ちゃん、私何もできなくて…もう情けない、千歌音ちゃんに助けてもらってばかりで」
「姫子、私あんなの気にしてないわ。姫子が嫌な思いをしなくて良かったと思ってるくらいなんだから」
そっと私の手に触れてくるすべすべした手。
切れ長の瞳で見つめられて、口紅ひかなくてもふっくら綺麗な唇…ああ、キスしたいなあ。電車の中だからできないけど。
赤くなった頬をうつむいて隠すつもりで、ふと千歌音ちゃんのスカートに目が行った。
「千歌音ちゃん、スカート汚れてる」
「え? あら、本当。たぶんさっきの…」
不愉快そうに千歌音ちゃんの眉間が歪んだ。
このままにしておけない。私はそう思った。
540中学生千歌音:04/12/28 00:42:39 ID:W8v05uXJ

「次の駅で降りよう? それ、綺麗にしないと」
「このくらい平気よ」
「ううん、駄目」
千歌音ちゃんは諦めたみたいに小さく笑った。
「じゃあ姫子のいうとおりにするわ」

駅で降りて、駅に隣接したホテルに入る。
気兼ねなく服を洗える場所って他に思いつかなかった。
千歌音ちゃんに待っててもらって、ツインの部屋をとった。
貧乏学生には痛い出費だけど、しかたがないよね。千歌音ちゃんのためだもの。
夏休みが終わったらいっぱいバイトすればいいんだし。
ロビーで待ってる千歌音ちゃんのところへ戻ろうとして、ホテルの中にあるお店のショーウィンドウに
目が留まった。……うーん、あれ千歌音ちゃんに似合いそうだなあ…お金足りるかな。
ちょっと迷ったあと、私はその店に入っていった。

「千歌音ちゃん、お待たせーって、あれ…」
立ち姿も綺麗な千歌音ちゃんは若い男の人に話しかけられていた。何か答えて、横に向けた顔の表情が冷たい。
足早に近寄っていくと、その人は苦笑した様子で立ち去っていった。
「いまの、なに?」
「何でもないわ。誰か待ってるのかって話しかけられただけよ」
「そうなの…あの、遅くなってごめん。お部屋に行こうか、千歌音ちゃん」
541中学生千歌音:04/12/28 00:43:09 ID:W8v05uXJ

エレベーターに乗ってから千歌音ちゃんが話しかけてきた。
「せっかくのデートなのに、ごめんなさい」
「千歌音ちゃんが悪いんじゃないよ。気にしないで」
そっと手を繋いだ。千歌音ちゃんの頬がぽうっと染まる。
それを見て、変な下心なんかないつもりだったのに、心が騒ぐ。
気分を変えたくて、その時思いついたことを口にした。
「私たちって、周りからどんなふうに見えてるのかな」
「さあ。姉妹…かしら?」
「千歌音ちゃんみたいな妹がいたら、すごく嬉しくて、自慢しちゃうだろうな」
「……でも、姉妹じゃなくて良かったと思うわ」
握った手にきゅっと力がこもった。
ああ、ちょっとヤバいかも……。

誰にも会わなかったので、手を繋いだままで部屋に到着。
千歌音ちゃんはお部屋の浴室にさっさと入っていった。
洗ってあげようと思ってたのに、また先を越されてしまった。
今日の私って駄目駄目だ。鈍くて気が効かなくて、千歌音ちゃんに先手を打たれてばかり。
せめてお茶でもいれて待ってよう……
しばらく経った後、カチャと扉の開く音がして、千歌音ちゃんが出てきた。
「軽く洗って、ドライヤーで乾かしてみたのだけど、少し染みが残りそうだわ」
542中学生千歌音:04/12/28 00:43:34 ID:W8v05uXJ

スカートはやっぱり洗って乾かしたせいで、そこの部分が皺になっていた。
「せっかく綺麗なスカートなのにね。あ、そうだ!」
慌ててバッグの中をかき回す。小さな紙袋を取り出して千歌音ちゃんに差し出した。
「これ巻いてみたらどう?」
紙袋の中から出てきたのは、濃紺の地におおきく月をデザインしたスカーフ。小さく星も散ってる。
千歌音ちゃんは皺と染みを隠すようにスカーフを巻いて、ぐるっと回ってみせた。
「変じゃない?」
「ううん、似合う。美人でスタイルいいと何でも似合うね」
「有難う、姫子」
肩に手を置かれ、ちゅっと軽くキス。あれ、と思ってるうちに間近で千歌音ちゃんの瞳がきらめいて
二度目のキスは舌が入ってきた。
「……ん……っ」
濃厚にむさぼられて、立っていられなくなる。力が入らない腰を抱かれて導かれるように、ベッドに座らせられた。
千歌音ちゃん、こんなキスをいつのまに覚えたのー!?
「ん…うっ、は…」
やっと唇が離されて、私は上がった息をつく。
「姫子がこの間してくれたキスのお返し」
濡れた唇をぺろっと舐めて千歌音ちゃんが言う。
「え、まさかあれだけで?」
「弓道、乗馬、ピアノ、テニス…どれも先生には覚えが早いと誉められたわ」
543中学生千歌音:04/12/28 00:43:59 ID:W8v05uXJ

不適に笑う千歌音ちゃんに柔らかく押し倒されて、いつのまにか上に乗られてるし。
「私って実は努力家なのよ、姫子?」
「千歌音ちゃん、駄目、駄目ぇっ」
カーディガンが脱がされて、力の入らない腕で私は抵抗を試みた。
その途端、封じ込めるように首もとに情熱的なキスを落とされてふにゃふにゃになっちゃう。
「この前の姫子、私が子供だってことを気にしてたでしょう?」
「う…ん」
「だったら私が姫子を愛したらいい、そう思って今日は来たの……」
まさか、さ、最初からー……?
驚きで一瞬我に返って、千歌音ちゃんを見る。う、この表情は…本気だ。
「姫子は私にされるのは、いや?」
「い、いやっていうか、そういう問題じゃないような」
「怖がらないで、姫子を気持ちよくさせてあげたいだけだから」
「ここ、怖いっていうか…あ、んっ」
手際よく服をはぎっとていく千歌音ちゃんは、とても楽しそうに微笑んでいてうっとりするくらい綺麗。
気を取られたすきに下着を降ろされ、私の小さい胸も全部全部、千歌音ちゃんの目の前に晒されてる。
「姫子は綺麗ね……」
羞恥でぼっと顔が火を噴いた。
「ふふ、身体まで赤いわよ」
泣きたくなって、睨んでしまう。
544中学生千歌音:04/12/28 00:45:05 ID:W8v05uXJ

「千歌音ちゃんってけっこう意地悪」
「そうよ。私、嫉妬してるの。姫子は魅力的だもの。もう、誰かと経験あるんでしょう?」
違う、そう思った途端涙がぶわっとあふれてくる。
「してないよ! ずっとずっと千歌音ちゃんだけを待ってたのに……そんなこと言わないで」
「じゃあ、私がはじめてね?」
「そうだよ!!」
私は少し怒っていたけれど、千歌音ちゃんがあんまり嬉しそうに満足そうに笑うから、気が抜けてしまった。
「優しくするわ」
囁いて、深い深いキス。
今更だけど、本当に本当に千歌音ちゃんって中学生なんだろうか……。
浚われていく意識のどこかでばんやりと、私はそう思った。


end

攻守逆転…エロ薄くてすいません
545名無しさん@ピンキー:04/12/28 01:03:35 ID:CcWCIWBn
GJ!
さすが千歌音タン、物覚えが早い。
546名無しさん@ピンキー:04/12/28 02:39:11 ID:G5GUBPyk
>>538
こらっ!!





GJ!!
547名無しさん@ピンキー:04/12/28 03:36:13 ID:lJAdQmMb
……っっだー!


なんて強烈な萌えなんだ…!
やっべ、マジニヤニヤしちゃいますよ、もう。GJ!
548名無しさん@ピンキー:04/12/28 04:04:25 ID:h4xLHW0k
中学生の人GJ!
攻守逆転萌えだぜ。
549 ◆BW7uBN9p1c :04/12/28 05:58:20 ID:zsWO7Q3n
このスレ最近、盛況ですなあ。
読む人も大変でしょうが、今年のSS、今年の内に、って事でおいらも投下します。
550 ◆BW7uBN9p1c :04/12/28 06:03:58 ID:zsWO7Q3n
復活したオロチが世界の滅亡をもくろみ起こした一連の事件は、二人の巫女と一人の青年、そして彼女たちを支える人々の働きによって終結した。
邪神の脅威が去った後、引き裂かれた大地で巫女たちを見つけだしたのは神官・大神カズキと助手ユキヒトだった。
巫女装束で倒れていた二人のうち、陽の巫女・来栖川姫子は気を失っているだけだったが、月の巫女・姫宮千歌音の体は冷たく瀕死の状態である。
世界がリセットされたため、刀で貫かれた腹部の傷は消えていたが、破壊された世界を救う代償として千歌音の生命力のほとんどが必要だったのだろう。
彼女はすぐに病院に搬送されたが、助かるのか、そのまま息絶えてしまうのか、どちらとも言えない状態が何ヶ月も続いた。
伝承には、オロチによって破壊された世界を元に戻すには、最後の儀式として巫女の命を巫女の手で捧げなければならないとある。
その通りなら世界が元に戻っている以上、千歌音が助かる可能性はないはずだった。
しかし病状は少しずつ回復し、ついに彼女は目覚める。
この伝えられたシナリオとは異なる結末を迎えたことについて、カズキは伝承にはないイレギュラーな出来事が――
つまり巫女ではなく敵の一員の大神ソウマとツバサがオロチを滅したということが、予定とは違う結果を呼んだのではないか、と推察した。
ただし彼はその後で「いや、運命に逆らおうとする二人の巫女の強い意志がそうさせたのかも知れないな」と付け加えたが。
551 ◆BW7uBN9p1c :04/12/28 06:06:19 ID:zsWO7Q3n
そして一年がすぎた。
日常の生活に戻った姫子と千歌音は今では17歳になっている。
今年も例年通り乙橘学園・学園祭の季節がやってきた。
メインの出し物は当然今年も「宮様」こと姫宮千歌音と「神様(じんさま)」こと大神ソウマが主演する劇である。
ただ、いつもの年と少し趣向が違っていたのは、劇の内容がファンタジー調の物ではなく現代劇という点にあった。
千歌音が演じるのは敏腕な女刑事。一方ソウマは妹を守るために心ならずも罪を犯してしまった逃亡者の青年役。
二人は互いの素性を知らずに知り合い、惹かれ合っていくが、追う者と追われる者という立場はこの愛を許さなかった。
青年の命を狙って襲いかかる組織と戦いながら、二人の許されぬ愛がたどりつく運命は……? こんな筋書きのサスペンスドラマなのだ。
姫子は「二人にはいつもみたいに王子様・お姫様役が似合ってるのに」と言ったが、マコトに「だから姫子はお子チャマなのよ」と一蹴されてしまった。
もっともそんな姫子も、衣装合わせの時にスーツをビシッと着こなした千歌音を見た瞬間から、これはこれでいい!派になってしまったのだが。
55203/25 ◆BW7uBN9p1c :04/12/28 06:09:24 ID:zsWO7Q3n
今日は休日。千歌音は姫子と一緒に、自分の部屋で劇の稽古をしていた。
二人きりの練習もまた例年通りのことであり、主役の千歌音に対して、裏方の姫子という立場も変わりないものだ。
しかしこの稽古の時に思いがけないアクシデントが発生した。
「えっ!」
姫子は自分の身に起こった出来事に驚きの声をあげた。
なぜなら、ガチャリと音がしたかと思うと、背中の下に回した姫子の両手には芝居で使う手錠がかけられていたからだ。
「ち、千歌音ちゃん、何をしているの?」
「学園祭でやる演劇の練習よ」
「それはわかるけど、なんで後ろ手に手錠をかけてるの?」
「えっ? 手錠ってこう使う物じゃないの?」
「違うよ! あたしもテレビとかでしか見たことないけど、たぶん刑事さんはこういう使い方はしないと思うよ」
「ごめんなさい。私テレビのドラマとか、あまり見ないもので……」
「う、ううん。謝らなくてもいいよ。こういう手違いをなくすためにもリハーサルってやるんだし。で、手錠の鍵はどこにあるの?」
「鍵ならサイドテーブルの上に置いてあるわ」
「ここね……、きゃあ!」
「姫子!」
いつも何もない所で転ぶ姫子の特技がこんな所で出てしまった。
足をもつれさせた姫子は肩からサイドテーブルに突っ込んでしまう。
テーブルにタックルしてしまった姫子は床の上を何回かゴロゴロ転がって、ようやく止まった。
周囲を見るとテーブルは倒れこそしなかったものの、テーブルの上の物が床にばらまかれていた。
「姫子! 大丈夫? 今テーブルにぶつかったけど、角とかで怪我しなかった?」
床の上にあお向けに寝転がっている姫子を、千歌音が心配そうにのぞきこむ。
「うう……、へへ、痛いけど平気だよ。転んだりぶつかったりするのは慣れてるから怪我しないコツはつかんでるんだ」
「そう、よかった……」
千歌音は両手が使えない姫子の肩に手を置いて、その体を抱き起こした。
55304/25 ◆BW7uBN9p1c :04/12/28 06:12:32 ID:zsWO7Q3n
「でもテーブルの上の物、落っことしちゃった。ごめんね」
「いいわ、落ちた物は拾えばすむことですもの」
「すぐ拾うから…、あっ、でも、あたし手が……」
「フフッ、後ろで手錠をかけられていては拾うのは無理ね。元はと言えば私が悪いんだし、拾うのはまかせて」
「ごめんねぇ、千歌音ちゃん……」

「ないね……」
「ないわ……」
「困ったね……」
「困ったわ……」
あれから早、一時間。どういうわけか床の上に落ちた物の中で、手錠の鍵だけが見つからなかった。
「ごめんなさい…、私が稽古の相手を頼んだばかりに……」
「そんな! あたしがテーブルにぶつかったのが悪いんだから、千歌音ちゃんは謝らないで」
「それにしても変ね。これだけ探して見つからないなんて」
さすがに「宮様」と呼ばれる人をこれ以上、床をはいずりまわさせるわけにはいかない。
姫子があきらめの言葉を口にしようとした時、千歌音が困ったようにつぶやいた。
「手錠と言ってもオモチャだし、せめてペンチでもあれば鎖を切ることができるのに、
ごめんなさい、この家にそういった工具はないの」
「え…、まさか、こんな大きいお屋敷で?」
「ええ、ないのよ」
「でも、どこの家でも一つくらいある物だし、探せば……」
「修理とかは、そのたびに出入りの業者を呼んでいるし」
「だけど探せばどこかに……」
「姫子、まさか私が嘘を……」
「えっ! いや、違う! 違うよ! そうよね、どこの家にでもあるなんて決めつけちゃいけないよね。
こういったお屋敷は私たちの暮らしとは環境が違うんだし」
「ありがとう姫子、わかってくれて」
55405/25 ◆BW7uBN9p1c :04/12/28 06:15:38 ID:zsWO7Q3n
「それでね、あの〜」
姫子が何か言おうとしたが、どうやらそれに気づかなかったらしく、先に千歌音が言葉を続けてしまった。
「おまけに車もないのよ。故障してしまって、ちょうど連休で私たちを学校に送り迎えする必要もないので修理に出しているの。
車があれば工具を調達して来られるのに」
「そ、そんな。だって確か他にも車はあったような……」
「姫子、まさか私が嘘を……」
「えっ! いや、違う! 違うよ! そうよね、そういう事もあるよね」
「ありがとう姫子、わかってくれて」
「もしかして合い鍵とかは……?」
「ごめんなさい、それもないの」
「え、エヘヘ……、いいの、言ってみただけ…、はぁ……」
「そんなに気を落とさないで。明日にはなんとかしてみせるから」
「ありがとう、千歌音ちゃん、でも、あの、あのね、私、話したいことが……」
「じゃあ、気分を変えて、乙羽さんが置いていってくれたお菓子でもいただきましょうか」
芝居の稽古をするために菓子や飲み物は離れた机の上に置いてあったため難を逃れていた。
「えっ? でも、この手じゃ……」
そうなのだ。
両手を後ろで拘束された状態ではとても食べ物を口に運ぶことはできない。
「さ、姫子、口を開けて」
「えっ!」
どうしようかと考えていた姫子が、声をかけられて千歌音の方を見る。
すると彼女はケーキの一角を切り崩してその一かたまりをフォークで姫子の前に差し出していた。
「え〜と、千歌音ちゃん? 何をしてるの?」
「姫子は今、両手が使えないのだから私が食べさせてあげる」
「ええっ!」
(こ、こ、こ、これってテレビの恋愛ドラマとかで、恋人同士が「あ〜ん」とか言って食べさせ合う、あれをやるってこと?)
55506/25 ◆BW7uBN9p1c :04/12/28 06:18:17 ID:zsWO7Q3n
「姫子? ケーキは好きだったわよね?」
(そういえば、さっきテレビのドラマとか見ないって言っていたっけ。
だから千歌音ちゃんにとってこんなのは変に意識したりする必要のない、自然な事なんだ。
俗世に毒されてないっていうか、やっぱり千歌音ちゃんは純粋な人なんだなぁ……)
「姫子、私の顔をじっと見つめて、どうかしたの?」
「う、ううん! そんな事ないよ、じゃ、じゃあ悪いけど食べさせてもらおうかな、何か照れるけど」
「さあ、姫子、フォークの先に気をつけて食べてね」
「うん」
平然とした顔の千歌音の前で自分だけドギマギしているのもおかしいと思った姫子は、首を伸ばして差し出されたケーキのかけらを口にした。
「どう?」
「うん、おいしい」
「よかった。それでは夕食もこうして私が食べさせてあげるわ」
「ええーーっ!」

そしてそのまま本当に夕食の時間が来てしまった。
メイドの如月乙羽が食事の準備ができたと告げに来たので、千歌音は席を立ち部屋の出口に向かったが、姫子はまだぐずぐずしている。
二人きりならともかく、手錠姿をメイドたちに見せるのは抵抗あるのだろう。
鍵があきらめきれないのか、姫子はまだサイドテーブルの周りをうろうろしていた。
そんな姫子を千歌音が気づかう。
「姫子、急病ということにして食事は部屋に運んでもらいましょうか?」
「う、ううん、それじゃ、いらない心配をかけちゃうし、どうせ結局はわかることだから変に隠したりしない方がいいよ」
テーブルを背にした姫子は吹っ切ったようにそう言うと、今度は素直に千歌音の後に続いて部屋を出た。
55607/25 ◆BW7uBN9p1c :04/12/28 06:20:51 ID:zsWO7Q3n
結局、夕食も千歌音の手で食べさせてもらうことになった。
予想はしていたものの、やはり夕食は姫子にとってティータイム以上に身の置き所がない時間であった。
なにしろ食事係のメイドたちの見てる前での「あ〜ん」「おいしい」である。
もちろんメイド達は主人のやることに口は出さない。
しかし姫子にしてみれば何人もの前で、千歌音の手で食べさせてもらう事はたまらなく恥ずかしいことだった。
そのため食事の間中、心臓の鼓動が高鳴りっぱなし。
いや、食べ終わって緊張が解けてからも他人の視線が気になって仕方がなかった。
もっとも、それでいて、あるメイドの嫉妬の眼差しにはまったく気がついてないのだから、彼女は幸せ者と言えるのだが。
(許せない、許せない、許せない! 手錠を使ってのプレイなんて、無垢なお嬢様を倒錯した世界に引きずりこんで! 
何も知らない様な顔をして、この真性M娘はどこまで好き勝手をやれば気が済むんでしょうか、キィ〜〜ッ!)
メイド約一名のこんな魂の叫びにはまるで気がついていない二人は食後の呑気な会話を楽しんでいた。
「来栖川さん、お腹がこなれたらお風呂にしましょう」
「え……、やっぱり千歌音ちゃんと一緒に……?」
「もちろんよ。困った時には遠慮なんてしなくていいのよ。私が洗ってあげるから心配しないで」
「う、うん……」
「お嬢様、そのような事でしたら、このわたくしが!」
ついにたまりかねて乙羽が口をはさんだ。
「いいえ、来栖川さんがこんなに困っているのも私のせいなの。だから償いのためにもこれは私自身でやらなければ意味がないのよ」
「で、ですが……」
「乙羽さん、私を思ってくれる気持ちはありがたいけど、それに甘えてしまったら私は自分の過ちの後始末を人にやらせる人間になってしまう。
だからあなたの厚意は次に私が困っている時にあらためて差し伸べて欲しいの」
「わかりました。出過ぎたことを言って申し訳ありませんでした」
「いいえ、乙羽さんの私への思いやり、いつも感謝してます」
55708/25 ◆BW7uBN9p1c :04/12/28 06:23:17 ID:zsWO7Q3n
バスルームの隣にある脱衣所に二人はいた。
「姫子、少しの間、じっとしていて。今、服を脱がせるから」
「うん……」
入浴前に裸になるのは当たり前。それでも他人の手で服を脱がされるという事に、姫子はつい緊張してしまう。
「それにしても今日、姫子が着ているのがそでを通すタイプではなく、肩ひもを首の後ろで結ぶ形の服でよかったわ。
これなら首の後ろの結び目をほどくだけで脱げるけど、そうでなかったら服が脱げずに入浴はできない所だったわ」
「うん、千歌音ちゃんに薦められた時は、背中が大きく開いている服で恥ずかしかったけど、まさかこんなことになるなんてね」
「でもブラジャーだけは肩ひもを切らないとダメね。ちょっと刃物を使うから動かないでね」
「う、うん」
千歌音は小さなはさみで注意深く肩ひもを切り、それを姫子の体から取り除く。
「うう〜」
姫子にとってちょっとしたコンプレックスになっている、なだらかな胸が露わになるが、両手を後ろで拘束されていては隠すこともできない。
「じゃ、下も脱がすから少し足を開いて」
千歌音はそう言うと姫子の足下にしゃがみこみ、残った最後の一枚に手をかけた。
ちょうど千歌音の目の前に姫子の股間がある。
これからその部分を千歌音の目に晒すと思うと、姫子の頬が赤く染まった。
ゆっくりと千歌音が姫子の下着を降ろしていく。
やがて薄く生える茂みが顔をのぞかせた。
そして秘められた器官が、憧れの親友の前に露出する。
「う〜っ」
姫子は自分の心臓の鼓動が早くなっているのを感じていた。
「姫子、足を交互にあげて」
姫子が恥じらっている間に、下着は足首まで降ろされていた。
言われた通り足を上げると、千歌音は起用に下着を両足から抜き取る。
「じゃ、私もすぐ脱ぐから待っていてね」
「うん」
55809/25 ◆BW7uBN9p1c :04/12/28 06:25:40 ID:zsWO7Q3n
姫宮邸の浴室。そこはバスルームというよりは大浴場といった方がしっくりくるような広大なスペースだった。
千歌音と一緒に入浴するのは今晩が初めてというわけではないが、今の姫子は両手を後ろにまわしたまま。
恥ずかしい所を隠すこともできず、千歌音の前に晒して歩くのはどうにも落ち着かない。
「さあ、姫子、お湯をかけるからそこに座って」
「うん」
食事の時は第三者の目が気になったが、二人きりの時にこうして何もかもまかせきって甘えてしまえるのは確かに心地いい事だった。
手が使えないのは困るけれど、そのおかげでこうして千歌音がかいがいしく自分の世話をしてくれている。
このやっかいな状態に、少しだけ感謝したい姫子だった。
「姫子の肌はきれいね。こういうのを赤ちゃんみたいな肌って言うのね」
「エヘヘ…、胸も赤ちゃんみたいだけど」

しかし姫子にとって幸せな時間は長くは続かなかった。
(あっ、ど、どうしよう……)
姫子はあることに気がついて顔をこわばらせた。
「姫子? どうしたの? 何かソワソワしてるみたいだけど」
「う、ううん、何でもないよ」
そうは言ったものの、今の姫子は正真正銘の緊急事態に直面していた。
(こんな時にトイレに行きたくなるなんて、色んなこと考えてたから、お風呂に入る前にすませておくの忘れてた……)
一度気がついてしまうと尿意はどんどん強くなっていく。
ひざをモゾモゾと動かせている彼女の様子は明らかに不審だった。
(でもトイレに行くってことを千歌音ちゃんに伝えるのは……ああ、だけどそんなこと、もう言ってられない。
仕方がない、お風呂場やトイレのドアは何とか後ろ手でも開けられるよね。でも…もし開けられなかったら? 
どうしよう、千歌音ちゃんに一緒に行ってもらおうか……)
55910/25 ◆BW7uBN9p1c :04/12/28 06:27:56 ID:zsWO7Q3n
「姫子、あなた、やっぱり様子が変よ。どうしたの?」
「あ、うぅ…、あのぉ……」
「もしかして、それは口に出すのがはばかられることなのね」
「うう〜」
「わかったわ、私もお行儀が悪いとは思うけど、こんな時ですもの、ここで済ませてしまうのも仕方がないわね」
「ええっ!」
「もちろん、良くないとは思うけど……、あっ、もしかしてシャワーの水くらいでは流せない方の……」
「わー、わー、わーーーーっ! 違う! 違うよ、千歌音ちゃん!「小」の方だけだよ!」
「え……」
「ああ〜ん、もう、イヤーッ!」
「……軽い冗談のつもりだったのだけれど、本当にそうなのね」
「冗談って…、千歌音ちゃ〜ん……」
思わず泣き出しそうな声を出す姫子だったが、考えてみればこれで千歌音に切実な事情を伝えることはできたのだ。
あとはトイレに行くだけと思うと、姫子は正直ほっとした。
「だからトイレに……」
「いいわ、ジョークとはいえ、前言を翻すのも潔くないこと、水で流してしまえばいいのだし、思い切ってここでしていいわ」
「ここでェッ! できない、できません! 絶対無理です!」
「でもこの浴場は広いから歩いていくだけでも一仕事よ、
それにバスルームやトイレのドアをその不自由な状態で開けられるかどうか……、
もし開けられなかったら困るわ。高校生にもなって、もしもトイレの前で粗相をしたりしたら一生消えない心の傷になるかも」
「で、で、で、でも、千歌音ちゃんっ!」
「できない……かしら?」
「絶対、できないよぉ〜!」
「そう、そうよね、私、姫子の気持ちを考えていなかったわ」
「千歌音ちゃん?」
56011/25 ◆BW7uBN9p1c :04/12/28 06:30:16 ID:zsWO7Q3n
「人の見てる前でそんな姿をさらすなんて嫌だ、誰だってそう思うでしょう。私はそんな姫子の気持ちを察するべきだったわ」
「う、うん、だからトイレに……」
「でもこのままでは体によくないわ、姫子、あなただけ恥ずかしい姿を晒すからつらいのよね」
「え?」
千歌音は何を言おうとしてるのだろう。姫子は彼女の真意を測りかねていた。
その間に千歌音は姫子の前にまわりこんで、そこにしゃがむ。
「姫子、私を見てて。私がまず、それをするから。そうすれば姫子も決心がつくでしょう」
(ええーーーーっ!)
姫子は今、耳にした事が本当に千歌音の口から出た言葉とは信じられなかった。
千歌音は自分の言っていることがわかっているのだろうか?
「こんなことができるのは相手が姫子だからよ。世界中でたった一人、あなたの前だから私はこんな事ができるの」
「千歌音ちゃん……」
姫子が手を伸ばせば届く距離に千歌音がいる。
もちろんその近さでは、しゃがんでいる彼女の下腹を飾る黒々とした恥毛もはっきりと見えた。
(わ、わ、わ、わ……)
その部分が小さく震えている。そこの筋肉に力がこめられるのが姫子にもわかった。
「姫子、見ていてね……」
宮様が人前で用を足す。それはとても正視できない光景だった。
しかし千歌音は姫子のためを思って自分から恥をさらそうとしているのだ。
目をそむけるのは彼女の自己犠牲を裏切ることになる。
56112/25 ◆BW7uBN9p1c :04/12/28 06:32:33 ID:zsWO7Q3n
「あぁっ……」
千歌音が切ない声を漏らした瞬間、漆黒の繊毛の下から雫がこぼれた。
そして小さな流れはあっという間に量を増し、一すじの水流に変わる。
肉の裂け目から湧き出た金色の放水が弧を描いて落ち、床を叩くはしたない音がバスルームに響く。
シャワーを使ってからしばらく時間がすぎているので、床の上のお湯はすでに引いていた。
そこにわずかに色の付いた新たな水たまりが、小さな波を立てながら、みるみる広がっていく。
浴室の床に生まれた水たまりからは、薄い湯気があがっていた。
「うう……」
こみあげる羞恥心に耐えているのだろう。
頬を朱に染めた千歌音が哀切な溜息を漏らした。
(千歌音ちゃんが、千歌音ちゃんが……!)
千歌音は薄く目を閉じ、整った顔を紅潮させてその行為を続けていた。
その表情はまるで排泄の解放感にひたっているようにも見える。
もし椅子に座っていなければ、衝撃的な光景を目にして、姫子はきっとそこにへたりこんでいただろう。
目の前で繰り広げられる黒髪の美少女の恥態に、思考が麻痺してしまった姫子は、ただただ放水を続ける部分を見つめていた。
やがて水流は勢いを失い、二、三度、残りの雫をしたたらせて終わった。
「はぁ……」
大きく息を吐き出すと、ようやく千歌音は顔をあげる。
普段は理知的な輝きが印象的な瞳が、今は妖しく潤んでいた。
「姫子、姫子もこれで度胸がついたのではなくて? あれからずいぶん時間がたってしまったし、我慢を続けては本当に体に悪いわ」
そう言われてみれば尿意はすでに限界に達していた。
姫子は再び両ももをすりあわせて耐えるが、今からではトイレまで歩くどころか、立ち上がっただけで暴発してしまうのは目に見えていた。
「あああ……、ち、千歌音ちゃん、どうしよう? あたし、あたし……」
全身をワナワナと震わせて限界を訴える姫子。
56213/25 ◆BW7uBN9p1c :04/12/28 06:34:47 ID:zsWO7Q3n
「姫子、恩を売るつもりで言うのではないけれど、私は姫子一人に恥ずかしい思いをさせたくなくて、あなたの前でそれをやったのよ。
お願い、私を救うためにも、どうかもう我慢をするのはやめて」
千歌音は姫子に身を寄せると手を伸ばして、相手の下腹部に手のひらをのせた。
そしてそこにぐっと手に力をこめる。
「ああ、千歌音ちゃん、押しちゃダメ! もう、ああ、手をどけて! あたしから離れてっ!」
体をガクガクと震わせながらも、姫子の精神はギリギリの所で踏みとどまろうと勝ち目のない苦闘を続けていた。
しかし、もう体が言うことを聞いてくれない。
内ももの筋肉が痙攣し、膨張しきった内圧を解放しようと動く。
「千歌音ちゃん! ゴメン! ごめんね!」
姫子は目の前の少女への謝罪を繰り返しながら、たまりきった物を爆発させた。
つつましやかに生える縮れ毛の下から、シャッと一条のしぶきが飛び、その後に続いて激しい放水が始まった。
もちろん、すぐ前にいた千歌音の手に、腹に、胸に容赦なくそれは叩きつけられ、
それどころか気品ある顔にまで、はじけたしぶきがかかっている。
「あ、ああ、あああ、止まらない、止まらないよ〜」
一度、堰を切った勢いは姫子自身にもコントロールできない。
姫子は下肢をブルブルふるわせ、悲痛な声をあげて泣きじゃくった。
本来、放物線を描くはずの水流は、勢いが激しい事に加え、距離が近いため、直線のまま千歌音に浴びせられる。
「千歌音ちゃん、ごめん、ごめん」
「姫子、後で洗えばいいのだから、そんなに泣かないで」
自分でも止めることができず、ふるえながら放水を続ける姫子を、千歌音は愛おしそうに見つめる。
千歌音はその身を汚されながらも、嫌悪するどころか、
うっとりと夢を見ているかのような陶酔の表情で、姫子の体から噴き出している熱い水流を浴びていた。
56314/25 ◆BW7uBN9p1c :04/12/28 06:37:17 ID:zsWO7Q3n
姫子にとっては長い長い恥辱の時間がようやく終わろうとしていた。
体内からあふれ続けたしぶきはようやく量を減らしていき、名残の雫を数滴こぼすと、やっと止まった。
しかし体の内側からの、はちきれそうな苦痛から解放された後も、姫子はずっと体を丸めてすすり泣いていた。
両目から次々と涙があふれるが、手が使えない彼女はそれをぬぐうことさえできない。
「ううっ、ごめんね、ごめんね、千歌音ちゃん、ごめんね」
震えた声でただ、それだけを繰り返す姫子の裸身を千歌音はそっと抱きしめた。
「姫子、もう泣かなくていいの、二人とも同じ事をしたのだから、どちらかが負い目を感じる必要はないのよ」
「で、でも……、あたしは千歌音ちゃんを汚しちゃった。千歌音ちゃんの顔にまで汚い物をかけて……、
う、うっ、千歌音ちゃん、あたしどうすれば許してもらえるの?」
「許すも何も、私は姫子を怒ってなどいないのよ、もう気に病むことはないわ」
「ダメだよ、千歌音ちゃんは優しいからそう言ってくれるけど、あたしは自分が許せない」
「そう、姫子は何か形にして償いをしないと気が晴れないのね」
「うん……、自己満足でわがまま言って、千歌音ちゃんを余計に困らせているのはわかってる、でも……」
千歌音はそれがわがままだとは思ってないし、姫子を責める気もない。
しかしこのまま姫子が気まずい思いを引きずるのは、せっかくの連休がもったいない、そう考え、ある提案をすることにした。
「じゃあ、姫子が私をきれいにして」
「う、うん、でも手錠を外さないと……」
「姫子、犬や猫の母親は子供の体をきれいにする時、全身を舌で舐めるの。
手が使えない今の姫子にはそうするより方法がないのではなくて?」
「うん……」
すでに石鹸で洗った体を舌で舐めて、それが体を清めることになるのか? それは問題ではなかった。
千歌音がそれを求めている。姫子にとって大事なのはただそれだけだった。
56415/25 ◆BW7uBN9p1c :04/12/28 06:39:36 ID:zsWO7Q3n
「さあ、姫子……」
姫子は差し出された千歌音の手の甲に口づけた。
そして舌を伸ばすと、そのまま甲を舐め、さらに口で指をはさんで手をひっくり返し、手の平にも舌をはわせる。
次に細くて長い指の一本一本に唇を寄せ、指の先を口にふくんで舐めしゃぶった。
五本の指をすべて舐め終わると、手首からひじ、さらに上腕へ舌を移動させる。
もう一方の手にも同じ行為を繰り返し、その後は奉仕の対象を足へと変えた。
足の甲にも裏にも、手を抜くことなく舌を這わせていく。
もしこれが他の人間なら、いくら洗いたてであっても、足の指の間にまで舌を入れることなど決してできないだろう。
相手が千歌音だからこそ、姫子はこんな奉仕もためらいなくできるのだ。
チュッ、チュパッ。
姫子がその小さな口を開けて千歌音の足の指をくわえこみ、頬をへこませて吸う音が聞こえる。
さらに口をもぐもぐ動かせて無心にそれをしゃぶる姫子の姿を、千歌音は何も言わず見つめていた。
愛しい少女の奉仕を受ける彼女の頬は上気して薔薇色に染まっている。
後ろに回した両手を手錠でつながれた全裸の美少女に足の指を舐めさせている、そのことで千歌音の心に倒錯した嗜虐の悦びが芽生え始めていた。
(姫子、ああっ、私のかわいい姫子、私だけの姫子……)
ぷはっ……
姫子が足の指から口を離すと、口内にたまっていた唾液が唇からあふれて浴室の床に糸を引いて落ちた。
あごから透明の糸が一筋たれているが、両手が使えないので唾液をぬぐうことができない。
姫子は顔をあげて千歌音を見た。
千歌音同様、その頬は紅潮して、夢見るような表情を浮かべている。
千歌音は口を開かずに、ただ微笑みを返す事で奉仕の続きをうながした。
それを受けて、姫子はもう片方の足にも舌を這わせる。
56516/25 ◆BW7uBN9p1c :04/12/28 06:41:51 ID:zsWO7Q3n
手の時と同じように足の先から足首、ふくらはぎ、ひざ、と舐めながら場所を移していく。
産毛の生えた白い表皮に唇を寄せ、愛おしげに吸う。
そんな行為を一心に続ける姫子の胸の内に、妖しい情感がこみあげてきた。
手首に触れる手錠の感触が、まるで自分が千歌音に支配される所有物になったような錯覚を与える。
子宮の底から全身へと、甘く切ないしびれるような感覚が広がっていき、しだいに姫子は初めて味わう被虐の情念に酔っていった。
今、千歌音に命令されたら、トランス状態のシャーマンが神託を受けたかのごとく、その命まで捧げてしまうかも知れない。
そんな妄想さえ、今の姫子には現実味を持っていた。

四肢を一通り舐め終えた姫子は、千歌音の上半身への奉仕を始めた。
まず首筋に口づけをして、徐々に鎖骨の窪みへと舌を移動させる。
そのまま休まず動き続けて、舌はボリュームある乳房へと達した。
(千歌音ちゃんの胸、やっぱり大きいな。それなのにあお向けになっても形が崩れない……、
弓道やってて、胸の筋肉が発達してるからなのかな?)
そんな事を思いつつ、伸ばした舌を引っ込めて、変わりに唇をとがらせ柔らかい胸の表面を吸う。
すると千歌音は赤ん坊がむずかる様な声をあげた。
手が使えたらこの胸にさわれるのに、そんなもどかしさで、姫子の愛撫はいっそう熱のこもった物になる。
姫子はぱくっと口に千歌音の乳首をくわえると、歯は使わず唇だけで、そこを噛むように刺激する。
すると敏感な胸の先端が充血してコリコリとしこってきた。
さらに舌の先でそこを上から下へ、下から上へ、何度も舐めあげる。
その度に千歌音の裸身はビクッ、ビクッとわなないた。
姫子は千歌音におおいかぶさっている上半身を持ち上げると、同じ行為をもう一方の乳房にも繰り返す。
「千歌音ちゃん、この胸にもあたしのがかかっちゃたんだよね。あたしが全部舐めるから許してね」
姫子の奉仕を受ける千歌音は無意識の内に太ももをよじった。
羞恥の源泉の奥にともった小さな火が段々と大きくなってくる。
千歌音の媚肉はまだ触れてもないのに自然と扉を開いていった。
「ああ……」
黒髪の少女の奥底から湧き出したしずくがトロリとあふれて流れ出た。
56617/25 ◆BW7uBN9p1c :04/12/28 06:44:56 ID:zsWO7Q3n
そして姫子の奉仕は胸から下に移っていった。
しかし千歌音の腹部を見るたびに姫子の心は締め付けられるような苦しさにさいなまれる。
なぜなら彼女はそこに目には映らない傷跡を見ていたからだ。
剣の舞踏会の際に姫子の刀がこの白い腹を貫いたという事実……
千歌音を殺しかけたという出来事が刻んだ、姫子の心の傷はまだふさがってはいない。
しかし千歌音を傷つけたというだけで、これほど苦しむのなら、前世で姫子を殺した千歌音の絶望はどれほど深かったのだろう?
それを思い出してからの現世の千歌音はどんな思いで姫子に接していたのだろうか?
彼女の気持ちを想像すると、姫子の「千歌音ちゃんにはどんな事でもしてあげたい」という思いはさらに強くなる。
だから姫子は心の傷から目をそらさなかった。
そっといつくしむ様に見えない刀の跡にキスをして、そこから舌による奉仕を再開した。
腹を舐め、さらに形のいいへそに舌先をさし入れる。
その少女の頭に千歌音はそっと手を当てた。
「姫子…、下もお願い……」
「うん、千歌音ちゃん……」
姫子はうなずくと顔を下に移動させる。
そして鼻の頭を黒い茂みにこすりつけた。
千歌音の春草は姫子の物よりも密生していたが、ほとんど直毛と言っていいくらい縮れは少なく、ツヤがある。
(きれいな人は、どんな部分もきれいなのかな?)
姫子はそう思ったが、決してずるいと言いたいのではなく、むしろ千歌音だからそれが当然だと感じていた。
そのあと繊毛の林から頭をあげると、太ももの間に頭をうずめて肉の裂け目に口づけをする。
あっ、と小さな声をあげて千歌音が体をのけぞらせた。
姫子は盛り上がった肉丘へのキスを繰り返し、舌を這わせる。
56718/25 ◆BW7uBN9p1c :04/12/28 06:47:10 ID:zsWO7Q3n
二人の恋が成就してからのこの一年間で、彼女たちが肉体の関係を持った回数は意外なほど少ない。
死の淵から生還したと言っても、生命力はいちじるしく衰えていて、入院、リハビリ……、
千歌音の体が元に戻るまでかなりの時間を必要とした。
そのような経緯をへたため、二人が心だけでなく、体も結ばれたのは最近の事だった。
そして肉の悦びを知った体は、ただ一方的に愛されるだけでは物足りなくなったのだろう。
千歌音は上体を起こして、姫子に話しかけた。
「姫子、手で体を支えられない状態でその姿勢を続けるのはつらいでしょう? 今度は私が上になるから、あなたはあお向けに寝て」
「うん」
姫子は千歌音の言葉通りに床に横になった。
手首の上に腰を乗せるのは体重がかかってつらいし、手錠が肉にくいこんで痛いので、なんとか手の位置を調整して楽な姿勢を選ぶ。
千歌音はその上をまたいで、姫子とは上下を逆にして体を重ねた。
今、姫子の顔の真上に千歌音の性器が、千歌音の顔の真下に姫子のそれがある。
「姫子のここは小さくてピンクでかわいらしいわ」
千歌音が指摘した通り、紅茶色の髪の少女のその部分は、童顔の容貌と同じで、まだ子供の面影が残っている。
しかし童女そのものの姿ではなく、かといって成熟した女の物でもない。
そんな微妙なバランスを持った固いつぼみが、千歌音の指と舌で、花開こうとしていた。
千歌音は舌を伸ばすと、壊れ物を扱うような心づかいで、その部分を愛撫した。
陰唇の右の外周を舐め、次に左の外周を舐め、最後に中央に縦に走る肉の溝の間で舌を踊らせる。
千歌音は目を細めて、真下にある姫子の秘唇へと舌を伸ばしていった。
その舌の先をとがらせて狭い膣口にもぐりこませる。
まるで埋もれている何かを舌でほじくり出すかのような動きで内部をえぐった。
「あ、ああ……」
悶える姫子のピンクの肉洞がトロトロと蜜を吐き始めた。
それを舐め取るように千歌音の舌が動く。
しかし姫子の反応は次から次へと豊かにあふれ出て、とても舐め取れる量ではなく、千歌音の口のまわりはベトベトに汚れてしまった。
「もう、こんなになって…」
感心したように言うと、次に秘裂の始まる部分に身を潜めてるクリトリスを舌の先で何回かノックする。
そして唇を寄せ、音を立ててそこを吸った。
56819/25 ◆BW7uBN9p1c :04/12/28 06:49:24 ID:zsWO7Q3n
「うっ、ああ…!」
一番敏感な突起に強烈な刺激を受けて、姫子の腰が跳ねるように震えた。
さらに左手の指で割れ目を開くと、右手の指で口を開けた入り口を円を描くようになでていく。
千歌音は注意深くそこに指を挿入し、幾重にも重なるヒダを一枚一枚めくり返すように動かした。
「うっ、ああっ……」
そのまま指の愛撫を続けながら、唇を陰核に寄せてキスをする。
器用に舌先を操って包皮をめくり、舌を時計回りに動かせてくすぐった。
「はあ、はあ…」
「姫子のここ、固くなってきたわ」
クリトリスからこみあげてくる快美感を、首を左右に振って訴える姫子。
その顔のすぐ前に千歌音の女の部分がある。
すでに千歌音の肉唇はぱっくりと開き、内部が奥まで見えていた。
媚粘膜を濡らす粘液がバスルームの照明を反射してキラキラと光っている。
(さっきの続きをしたい…、千歌音ちゃんのここを舐めたい…)
そう思った姫子は目の前の千歌音の媚肉に唇を近づけていった。
姫子は大胆にも、ハンバーガーを食べる時の様に、大きく口を開けると陰唇をまるごと口にふくんだ。
「ひっ」
突然の感覚に千歌音が短い悲鳴をあげる。
千歌音の女陰を口にくわえこんだ姫子は、舌の先を膣口へとさしこんでいく。
「あっ、ああっ、姫子!」
千歌音の腰がガクガクと震えたが、それでも姫子は吸い付いたまま口を離さない。
しばらく頬をモグモグさせて味わった後、ようやく口を離した。
「千歌音ちゃん、気持ちいい?」
「ええ、姫子、ああっ…、素敵よ」
恋人の愛撫を受けて千歌音は恍惚の表情で答えた。
「姫子、ちょっと変わったやり方をしてみるわ」
横になったまま手を伸ばした千歌音は、浴室の鏡のそばに置いてある浴用用品の中からタオルと電動歯ブラシを手に取った。
そして姫子の下腹部の上でタオルを広げる。
「千歌音ちゃん……?」
56920/25 ◆BW7uBN9p1c :04/12/28 06:51:39 ID:zsWO7Q3n
いぶかしげな声をあげる姫子にはかまわず、千歌音は指でタオル越しに秘裂の位置を確かめると、
もう一方の手に持った電動歯ブラシをそこへ近づけ、スイッチを入れた。
「ちか…、あっ!、はうっ!」
とまどっていた姫子の体が電流を流された様にビクッと大きくはね上がった。
千歌音が震動する電動歯ブラシの先を、タオル越しにふくらみきったクリトリスに当てたのだ。
「あっ、ああっ! が、はぁ…」
姫子は峻烈な刺激に我を忘れ、意味不明な声をあげながら、全身をガクガク震わせた。
直接触れたら痛いくらいの震動が、間に布をはさむことによって程良く減衰される。
「どう? 姫子。本当はガーゼとかを当ててやるらしいのだけれど、タオルでも充分いいのではなくて?」
だが姫子にはそれに答える余裕などない。
開きっぱなしの口から泡を吹きそうな勢いで嬌声をあげ続けた。
「う、うぅ…、これ、あたし、ダメ、ダメェ…、あ、ああ、クゥ…、キャウッ!」
子犬のようなかわいらしい悲鳴をあげて、姫子はあっけなく絶頂をむかえてしまった。
少女はブリッジをするように体をのけぞらせて快感を受け止める。
「はっ、はっ、はっ…」
荒い呼吸のため、大きく上下するなだらかな胸。
頬を紅潮させてあえぐ姫子は、半分失神状態に陥り、ぼんやりとうつろな目で宙を見つめ続けていた。
57021/25 ◆BW7uBN9p1c :04/12/28 06:53:53 ID:zsWO7Q3n
「姫子、今度は一緒にね」
千歌音は姫子の左の太ももをつかむと、ぐいっと自分の肩にかつぎあげた。
持ち上げた膝の裏を肩の上に乗せる。
そのため床についたままの右足と、担ぎ上げられた左足が90度近い角度に大きく開かれた。
千歌音はその大きく開いた両足の間に体を入れる。
そして腰を押し出して、姫子の割り裂かれた足の付け根に自分の股をすりあわせていった。
「あ……」
いまだ夢うつつの表情をしていた姫子だったが、自分の体が動かされていることに気がつき、ようやく我に返った。
千歌音の盛り上がった肉丘が自分のそれにすりあわされている。
「あ、ああっ…」
黒髪の少女は腰をただ前後にゆするのではなく、恥丘を中心にして「の」の字を書くように回転させた。
あふれる愛液にぬめる媚肉同士がこすれあわさり、ねばっこい水音が立つ。
姫子もまた、無意識の内に、もっと快感を得ようとして腰をうねらせ始める。
アクメを極めたばかりの子宮が新たな性感でジンジンうずいていた。
「あ…、ああ、くぅう〜っ」
千歌音は担ぎ上げた姫子の左足を右手で支えながら、空いている左手を相手の秘部へと伸ばした。
そしてクリトリスを覆う包皮をめくり、敏感なそこに指の腹をあてて、バイブレーションを加える。
「ひっ! ああっ、ち、かね…、ちゃ…っ、はぁっ!」
過敏な器官を、絶妙な震動で刺激されて、姫子のよがり声のボルテージがさらにあがる。
千歌音は指と目で姫子の陰核の位置を確かめると、そこを目がけて今まで以上に腰を突きだした。
狙いはたがうことなく、千歌音のクリトリスと姫子のそれが接触、押しつけられる。
そのまま、もっとも敏感な神経のかたまり同士がこすれあう様に千歌音は腰を使った。
「う、ううっ、姫子…」
「ああ、ち、千歌音ちゃん……」
57122/25 ◆BW7uBN9p1c :04/12/28 06:56:11 ID:zsWO7Q3n
絶頂を極めて、まだ余韻が抜けきらない状態から、休みをはさまず
次のさらなる高みへと押し上げられていく姫子の体がビクッ、ビクッと震えた。
切なげなまなざしが二度目の頂点が近いことを訴えている。
それをさとった千歌音は最後の瞬間を合致させようとして腰のうねりをさらに激しくした。
過敏な肉粒と肉粒がこすれあうたびに、甘い痺れが下腹部から全身に広がり、二人の膣孔からは熱い愛液が次々とあふれ出てくる。
「ち、千歌音、ちゃん…、あたし、ああっ、も、う……」
「姫子、私も、あっ、ダメッ、イッ…、ちゃ、う……」
激しい摩擦によって彼女たちのクリトリスはパンパンに膨れ上がり、包皮はめくれて根本までが露出していた。
その器官がぬるぬるの愛液をローション代わりにして、こすれあわさっている。
千歌音がひときわ激しく腰を突き出した瞬間、女同士の交わりは頂点をむかえた。
「あ、ああっ、ちか、ね、ちゃ、ああああーーーーっん!」
「姫子、姫子!、ひっ、くぅっ、はああぁぁぁーーーーっ!」
高い声で互いの名前を呼び合いながら、恋人たちは昇りつめた。
絶頂を極めた二人の体がのけぞり、全身の筋肉が硬直する。
千歌音の肩に乗った姫子の左足が、ピンッとつま先まで伸びきっていた。
「あ、ああ……はぁ……」
やがて激しかったあえぎがおさまりはじめ、体の緊張が解けていく。
直線を描いていた姫子の足が、次第にぐんにゃりとなった。
そのまま力の抜けた足が、同様に脱力している千歌音の手を離れてずるずるとすべり落ちる。
それを追う様に、千歌音の体が、あお向けの格好で浴室の床に崩れていった。
「はぁ……」
抜け殻のようになった体を横たえて絶頂の余韻にひたる二人だったが、
執拗にこすりあわされて充血した媚肉はいまだに収縮を続け、淫らに蠕動を繰り返していた。
57223/25 ◆BW7uBN9p1c :04/12/28 06:58:28 ID:zsWO7Q3n
入浴を済ませた二人は、寝るまでの時間を千歌音の部屋で談笑してすごした。
彼女たちはそれぞれの寝間着に着替えていたが、姫子は相変わらず腰の後ろで手錠をかけられているので、
そでに手を通すことができない。
仕方なくパジャマの上を肩にはおっていたが、前のボタンを止めることができず、
少し動いただけで胸が露出してしまうので、いささか落ち着かなかった。

二人の時間はあっという間にすぎ、壁にかかった時計が日付の変わる時間を知らせる。
「わっ、もうこんな時間なんだ」
「そうね、おとぎ話だと魔法が解ける約束の時間ね」
千歌音は少しだけ寂しげに微笑んでそう言った。
そして椅子から立ち上がると、机まで歩いていき、引き出しから何かを取り出して手の中にしまう。
そして姫子の所まで戻って来ると、背後にまわった。
「ちょっと、パジャマをめくらせてね」
「えっ?」
千歌音は姫子のパジャマをめくって、手の中の小さな銀色の金属片を、手錠の鍵穴にさしこむ。
そしてカチッと音がして、あっけなく手錠は外れた。
「ち、千歌音ちゃん、そ、それ! どうして鍵があるの?」
姫子が驚いて立ち上がった拍子に、肩にかけてあっただけのパジャマが床に落ちてしまう。
「あわわ……」
上半身、何も身につけない姿になってしまった姫子はあわててパジャマを拾い上げると、千歌音とは反対側を向いて急いでそれを着た。
「ごめんなさい、姫子。無いと言ったけど、合い鍵は本当はあったのよ」
「それ、合い鍵なの?」
「ええ、いつでも外せると思ったから、軽い気持ちで無いと言ってしまって……
でも、姫子が何もかも私にゆだねてくれるのがうれしくて、つい言い出せなくなってしまったの。本当にごめんなさい」
57324/25 ◆BW7uBN9p1c :04/12/28 07:02:55 ID:zsWO7Q3n
神妙な顔の千歌音を見て、姫子はなぜか責めようとはせず、バツの悪い顔をした。
「千歌音ちゃん、謝らないで。私には謝られる資格はないの」
姫子はそう言うと、昼間彼女がぶつかったサイドテーブルの前まで歩いていった。
そして台の上のこまごまとした物を手で動かす。
千歌音が不思議そうに見守る中、姫子は小物の影から何かを手に取った。
「千歌音ちゃん、これ……」
姫子が手にしたそれを千歌音の目の前に差し出すと、それを見た千歌音の目が大きく開かれた。
「それ! 手錠の鍵? どうしてそこにあるの?」
「テーブルにぶつかって、私、あお向けにひっくり返ったでしょ、あの時偶然、手の真下に鍵が落ちていたの。
それで思わず握りしめて手の中に隠しちゃった。本当はすぐ冗談だよって鍵を出すつもりだったけど、どんどん大ごとになっちゃって、
そしたら言うに言えなくなって……それで…、千歌音ちゃん、ごめんね!」
「でも、お風呂に入った時は鍵を持ってなかったでしょう?」
「うん、夕食に呼ばれてこの部屋を出る時、あたしテーブルの周りをうろうろしてたでしょ。
あれ、鍵を探してたんじゃなくて、本当は千歌音ちゃんの目を盗んで鍵をテーブルの上の目立たない所に置いていたの。
一度徹底的に探した場所はかえってわかりにくいって、以前マンガで読んで試してみたんだ……」
もしその時、鍵を置いていかないで浴室まで持っていっていたら、あんな抜き差しならない事態にはならなかったのに、
そう思うと姫子は自分の失策がたまらなく恨めしく感じてしまう。
一方、あっけにとられていた千歌音の顔に笑顔が戻ってきた。
「フフッ、被害者が犯人だったなんてオーソドックスな謎解きだけど、すっかり引っかかってしまったわ」
「えーっ、だって千歌音ちゃんだって合い鍵隠してたじゃない! 工具や車がないっていうのも嘘なんでしょ」
自分だけが悪者のような言われ方をされて、姫子の顔が思わず、むーっとふくれた表情になる。
そんな素直な反応がいかにも姫子らしくて、少し笑った後、
千歌音はパジャマ姿の姫子の両肩に手を乗せ、相手の体をそっと自分に引き寄せた。
そして頬と頬が触れるくらい近くまで抱き寄せると、目を閉じて世界でもっとも大切な人に語りかける。
57425END/25 ◆BW7uBN9p1c :04/12/28 07:05:25 ID:zsWO7Q3n
「そうね、ごめんなさい、姫子」
「う〜っ、でもやっぱり悪いのはあたしだから…、ゴメン、千歌音ちゃん」「私たち、知らずに同じ事をしていたのね」
「うん、色々迷惑をかけておいて、こんな事言っちゃいけないのかも知れないけど、千歌音ちゃんに甘えられて楽しかった」
姫子は顔を千歌音の肩にあずけたまま、幸せそうに微笑む。そして二人はそのままの姿勢でしばらくの間、クスクスと笑い合った。
その後、千歌音は体を姫子から離すと、相手の細い手を取る。
「千歌音ちゃん?」
「たしか手錠って、こう使うのよね」
そう言うと千歌音は手に持っていた手錠の一方を姫子の手首にかけ、もう一方を自分の手首にかけた。
「え……?」
この思いがけない行動に、姫子はどう反応していいかわからなかった。これも芝居のリハーサルなのだろうか? それにしても唐突な……
「ねえ、姫子、お休みはまだ一日あるのだから、ここで魔法を解いてしまうのはもったいなくないかしら? 
このまま月曜の朝、登校の前まで過ごしてみない?」
「丸一日、手錠でつながれたまま?」
「そう、食事も、お風呂も、寝るときも一緒よ」
「う……、え〜と……」
つい先ほど自分がバスルームで晒した醜態を思い出して姫子は言葉につまった。
「あのね、トイレの大の時だけは外すって事で良かったら……」
「その条件をのめばいいの?」
「千歌音ちゃんとなら…、いいよ…」
姫子は頬を赤く染めながらうなずいた。
二人の視線が交差する。姫子はそっと目を閉じた。幼さの残るその顔に千歌音の顔が近づいていく。
つややかな姫子の唇に千歌音のそれが重ねられた。
「んっ……」
手錠でつながれた手と手が結ばれ、指がからみあう。
しばらくお互いの口内を味わった後、甘い吐息をもらして唇を離した。
「メイドのみんなには、鍵は見つかったけど、手錠をかけた後でまた無くしたと言いましょうか」
「えーと、さすがにそれ、信じてくれないかも」
「フフッ、それでも別にいいわ。ああ、素敵な休日になりそうね」

【終わり】
575 ◆BW7uBN9p1c :04/12/28 07:09:29 ID:zsWO7Q3n
ううっ、我ながら長杉…
これだけ小分けにしても「本文が長すぎます」というエラーが2回も出ちゃった。
しかも内容が聖水プレイだもんなぁ。

それじゃ、失礼します。
576 ◆BW7uBN9p1c :04/12/28 07:23:10 ID:zsWO7Q3n
読み返したら25END/25の2行目
改行忘れてた…
577名無しさん@ピンキー:04/12/28 09:07:57 ID:aCk52Aog
(゚д゚)ウマー
578名無しさん@ピンキー:04/12/28 09:31:02 ID:BPvw600K
>>420
ただいま
今見終わりました
ソウマ君30分で2回もフラれて可哀想だった・・・
579名無しさん@ピンキー:04/12/28 11:23:14 ID:5jSbUQJ7
ここは、神々の住まう良い月ですね
580名無しさん@ピンキー:04/12/28 12:59:50 ID:YCnCazyN
ここは百合百合なインターネットですね
581名無しさん@ピンキー:04/12/28 15:14:35 ID:gHV3bSnG
というかほとんど姫千歌だな。俺としてはノーマルカプも応援したいところだが…
582名無しさん@ピンキー:04/12/28 15:15:20 ID:kn1od5fI
GJすぎるよ…!
583名無しさん@ピンキー:04/12/28 15:16:50 ID:h4xLHW0k
エロ神様方ありがたや。
584名無しさん@ピンキー:04/12/28 17:07:11 ID:KzUMnWrD
>>581
このアニメでのノーマルは姫子千歌音だろう。
585名無しさん@ピンキー:04/12/28 17:40:14 ID:aCk52Aog
>>584
あとレーコ×コロナとかツバサ×ソウマあたりがノーマルだな

この作品は
586名無しさん@ピンキー:04/12/28 17:49:06 ID:h4xLHW0k
マコ×姫子もノーマルだと言ってみる
587名無しさん@ピンキー:04/12/28 17:52:29 ID:KzUMnWrD
>>586
ああそれもいいですね。マコちゃんも大分愛情深そうだよねえ。
どなたか甘甘なマコ姫書いてくだちぃ。
588(・ω・):04/12/28 17:53:25 ID:+6m4gEhu
空気読まずにマイナー杉るイズミ→マコたんチックな一人プレイ投下w

―――昔々の記憶。
転びそうになった私に手を差し伸べてくれた人。
その人の手に触れた瞬間、身体が熱くなり胸の奥底を掴まれたような感覚に陥った。
それがきっと、私の運命の人。
「ありがとう。」って笑顔で伝えたい。
だけど誰だかわからない。名前も、顔さえも知らない。思い出せない。
唯一の記憶の欠片には暖かく、細く、繊細で綺麗な手だけだった。
589(・ω・):04/12/28 17:56:08 ID:+6m4gEhu
夜、学生寮の一人部屋の一室から妖しげな吐息が響く。
「っ・・・ぁあ」
そこには自らを慰めるイズミの姿があった。
ほんの少し透けている乱れたピンクのネグリジェが月明かりに照らされて、より一層淫らにしたてあげている。
柔らかな胸をいじっていたイズミの手が段々と下へのびていく。
下着を身に付けてないその部分は既に女性特有の愛液が大量に溢れ出ていた。
「・・っ」
ぎこちない手つきで内部へ中指を挿れる。
指を動かすたびにクチュッという音が耳に付く。
高まる感情を押さえきれないイズミは指をもう一本、人差し指をも侵入させた。
590(・ω・)@激しく尻切れ:04/12/28 17:59:14 ID:+6m4gEhu
秘部もそれに反応し、さらに大きな水音が響く。
「(もっと、もっともっとほしい・・・)」
もうその指は、勢いを増すことしか知らなかった。
二本でも精一杯の膣内に、三本目の薬指を力ずくで押し込んだ。
「つっ!やぁっ・・ぁぁふぁぁぁっっ」
絶頂を向え、勢い良く粘度の高い愛液が溢れだす。
イズミはその様を濡れた瞳で茫然と眺めていた。
「・・はぁ・・・はあ・・っ。こんなの、馬鹿みたい・・・・・」
自らの挿入していた指を抜こうと、腕ごと軽く上げたその時
「ひゃっ!?」
爪が頭をのぞかせた愛芽を引っ掻いた。
「やだ・・・っ。ココ、すご・・きもち・・ぃ・・・っっあぁぁああっ!!」

――夜は未だ、始まったばかりだった。
591名無しさん@ピンキー:04/12/28 20:52:12 ID:hpkm7456
ウンコー!( ・∀・)つ≡≡●
592名無しさん@ピンキー:04/12/29 14:38:12 ID:TQNpURmC
>前世だと性格が違うのかもしれませんね
>一応今回は日食…太陽が月に食べられてしまう話です…。
>前世、来世は月食なのかな??

作者BBSより
転生するたびに攻守交代してんのか・・・たまらん
593名無しさん@ピンキー:04/12/29 14:41:53 ID:TQNpURmC
594名無しさん@ピンキー:04/12/29 16:07:22 ID:KWlCxymz
>>593
二人とも色っぽくて良い。
595名無しさん@ピンキー:04/12/29 18:36:19 ID:AtJBxt/Z
今世は太陽を食(レイプ)してしまいましたからね
596名無しさん@ピンキー:04/12/29 20:09:26 ID:lS3TZUi1
>>593
スゴーイ
詳細希望

これを壁紙にして年をこそうと思います。
597姫千歌:04/12/31 16:39:14 ID:KVY2yj9C
えと…やたら長くて申し訳ないんですが、投下します。
なんとか今年中に書き終わったか…!
>>421 >>491の続き姫子×千歌音です。
NGワード himechikaで。
598姫千歌:04/12/31 16:39:56 ID:KVY2yj9C

 姫子の腕の中で、千歌音の身体が快感に震えている。
 切ない吐息に堪え切れなくなった喘ぎを混ぜて、可愛い声で啼いている。
 全身へのもどかしい愛撫で酷く鋭敏になっているらしい千歌音の身体は、ほんの少しの刺激
でも過剰と思えるくらいに反応を返すから、見ている姫子のほうが堪らなくなった。
「千歌音…ちゃ……!」

 胸の先を口に含んで、強く吸って、軽く噛んで、舌先で回すように転がす。もう片方の胸にも
手を這わせて、先端をこね回すように弄る。
 空いた手は、身体を支えるのに使われている。でもそれだけじゃ物足りなくて、もっと触れ
合いたくて、千歌音の背中に回してすべすべの肌を撫で回していた。
 姫子と同様、千歌音の月の巫女の徴は、もう其処には無いのだろうか。
「はぁ…あっ、ん…!くぅ…んっ……!ぁあ…っ姫子…!」 

 ――優しくしようと思っているのに。優しくしてあげる、ってさっき言ったばかりなのに。

 姫子は、千歌音の美しく乱れる様に激しく欲情していた。
 初めての感覚だった。
 自分で触っているわけでもないのに、姫子の女の子の部分は熱く溶けていて、じわり、と
いやらしい液体が溢れ出す感覚がはっきりと感じ取れた。
599姫千歌:04/12/31 16:41:19 ID:KVY2yj9C

 身体の中で荒れ狂っている激しい感情の波に身を任せて、千歌音に叩きつけてしまいそうに
なる。
 
 でも。
 でも――

 理性と身体とが、相反する主張を繰り返していて、気が変になってしまいそうだった。
「はぁ…ぁっ…!千歌音…ちゃぁん…!」
 細い身体に遠慮しながらのしかかって、引き寄せて全身を密着させる。胸と胸、お腹とお腹を
すり合わせて、お互いの脚を絡めあった。
 それでもまだ触れ足りない様な、そんな焦燥感。
 欲望に任せて千歌音のすべてを奪ってしまいたい、そんな危険な渇望を誤魔化すために
必死で肌を求めた。全身を撫で回して、口付けて、手と唇の愛撫が訪れていないところなんて、
もうないくらいに。

「くぅ…ぅん…っ!姫子……お願いだから…っ」
「えっ?」
 姫子が愛撫に熱中していると、千歌音が切ない声を上げて姫子の頭を抱え込む。悲痛な
響きに顔を上げて千歌音を見ると、閉じた両目から涙を流して泣いていた。
「千歌音…ちゃん?…ご、ごめん。ごめんね…痛かった?何か気持ち悪かった?」
 慌てて身体を離した姫子の声は、自分でも可笑しくなるくらい掠れて狼狽していた。
 なのに千歌音は首を左右に振ると、姫子の身体を抱きしめて引き寄せる。
 耳元で涙に濡れた声で、言葉を紡いだ。

「お願いだから……そんなに、優しくしないで…」
「えっ。どうして?」

「っ…だって、私は姫子に、あんな風にしかしてあげられなかったのに」
「千歌音ちゃん?」
600姫千歌:04/12/31 16:41:58 ID:KVY2yj9C

「辛いの…姫子が優しくしてくれるのは嬉しいけど、その…感じる度に…気持ち良くなる度に、
姫子にしてしまった事と比べてしまって、辛いの…っ」
「千歌音ちゃん……」

 もう気に病まなくても良いのに。

 そう言ってあげたかったけれど、きっと千歌音はそう言ったところで自分を責める事を
やめたりはしないのだろう。
 千歌音の頬を伝う涙を、唇で拭って目元を舐める。まぶたの上に口付けると、そこが
びくりと震えたのが分かった。
「っあ…、姫…子……」
「ね、千歌音ちゃん。…私言ったよね、千歌音ちゃんのハンカチになるって。涙は全部
私が吸い取るから。悲しいならそれも一緒に吐き出して」
「姫子…っ」
 一層溢れてくる千歌音の涙を拭う合間に、言葉を続けた。

「それにね…千歌音ちゃん。後で、私の『初めて』もう一回千歌音ちゃんにあげる」

「……!だって…っ」
 千歌音の唇に手を当てて、言葉を遮った。
「千歌音ちゃん、知ってた?私、まだ初めてなんだよ。だから、もう一度やり直そう?
…私も、千歌音ちゃんの『初めて』貰っちゃうんだから」
 悪戯っぽく言って、微笑む。
 ちゃんと自分は笑えているだろうか。心配する姫子をよそに、千歌音はしばらく姫子を
見詰めると、泣きそうな顔で、それでもちょっと口元を引き攣らせて笑ってくれた。
 切なく寄せられた眉に潤んだ瞳で、こくりと微かに頷く不器用な笑顔が堪らなく愛しかった。
「姫子…」
601姫千歌:04/12/31 16:42:47 ID:KVY2yj9C

 本当は、あの夜千歌音に奪われた『初めて』だって、姫子にとって間違いなく大切な
ものだった。

 あの時は驚いて、どうして千歌音がそんな事をしたのか分からなくて、辛くて、身体と
心が痛くて。
 オロチになった、と言う千歌音にショックを受けて、感じなかったけれど。

 後から思えば、『初めて』が千歌音で良かったと、嬉しかったと思う。
 他の誰にああ言う事をされても、きっとイヤだった。千歌音だから良かったのだ。

 ――あれだって、大切な千歌音ちゃんとの思い出の一つなのに。

「――大好きだよ、千歌音ちゃん。だから、もう何も心配しないで…我慢しないで。千歌音
ちゃんが辛いと思うことも、千歌音ちゃんの全部が欲しい。私、欲張りかな?千歌音ちゃん…」
「姫子…私、姫子が好きなの。あなたが欲しいの」
「ありがとう、千歌音ちゃん。嬉しい」

 でも、その記憶が千歌音を傷つけるだけのものであるならば、今は伝えなくていいと思った。
 姫子にとって大切な『初めて』の思い出である事は変わりないけれど、そんなの、千歌音の
心の傷を抉るより重要な事じゃない。
 いつか、千歌音と姫子がもっと大人になって、二人とも落ち着いたら。
 その時に、笑いながら話せれば良いな、と思う。

 好きな人と二回も『初めて』を経験したのって私くらいだよね、って。
 凄く、素敵な事だよね、って。

602姫千歌:04/12/31 16:43:24 ID:KVY2yj9C

「――だから、ね。千歌音ちゃん…その、させて?」
 今更、と思いながら頬に血が上るのを感じる。
 話している間に少し落ち着いたけれど、姫子の身体の芯はまだ熱く疼いていて、このまま
では居られなかった。もっと千歌音を感じたかった。
 千歌音もきっと同様だろう。先ほどまでの熱がもう冷めているとは思えない――と言うより、
思いたくなかった。
 千歌音も頬を染めて俯く。
 熱く唇を交わしながら白い内腿に手を這わせてくすぐるように撫で回すと、白い脚がびくりと
跳ねた。
「あっ!……姫子…ぉ」
「…っは、あぁんっ!」
 身悶えする千歌音の身体が、姫子の胸にぶつかって先端を刺激する。背中を走って全身に
広がるような快感が姫子を襲って、あられもない声を上げてしまった。
「はぁ…っ!もう駄目…私、もう我慢できないよ、千歌音ちゃぁん…」
「んん…っ、我慢なんて、しなくて良いから…!お願い、もう、私……っ」
 お互い、これ以上焦らすのも焦らされるのも耐えられそうになかった。
 姫子は千歌音の唇を深く奪って、千歌音が応えてくるのを待たずに舌を絡めた。
「あふ…っ、んっ、んん…」
「んぅ…んふっ、はぁ…っ」
 唇の間からいやらしい水音と吐息が漏れる。角度を変えて口付ける度に口の端から唾液が
伝って、千歌音の頬を流れた。
 合わさった胸と胸からの刺激に意識を持っていかれそうになりながら、姫子はまだほとんど
触れていなかった千歌音の女の子の部分に指を這わせた。
「んっ!!ん、んんぅ…っ!」
 いきなりの秘所への刺激に千歌音の背筋が反る。一層押し付けられて、胸が擦れる。
 その堪らない快感に姫子は唇を離してしまった。
603姫千歌:04/12/31 16:43:58 ID:KVY2yj9C

「はぁっ…千歌音ちゃん…っ」
 唾液の筋を伝って首筋までを舐め取ると、今度は胸に唇を這わせて、赤ん坊のように其処を
ひたすらに刺激した。
 千歌音が苦しげに息を漏らして、それでも合間に姫子の名を繰り返す。
 それが、ものすごく嬉しい。

 千歌音の熱く蕩けた秘所に這わせた中指全体を使って、割れ目をゆっくりと上下になぞって
いく。指の付け根あたりに、大きくなった突起の感触。
 くちゅくちゅと絡みつく千歌音の蜜を秘所全体に塗りつけて、塗りこむように愛撫していく。
「はっ…!はぁっ、…っ!……ふぅっ」
 千歌音の口からは荒い息とかすれた音だけが漏れている。口を開けたままで閉じる事を
忘れて、ちゃんとした声にならないらしいその喘ぎは、酷く扇情的だった。

 もっと感じて欲しい。
 もっと気持ちよくなって欲しい。
 もっと乱れて、可愛い声を聞かせて欲しい。

 どうやったら優しさとそれを両立させる事ができるのだろう。
 もう、姫子は感情のままに千歌音を愛し始めていた。
 初めてだから、年下だから、あんまり激しくしちゃいけないと思っていたのだけれど。
 千歌音が感じてくれているから、もうなんでも良いと思った。

 そう開き直ってしまえるくらいに、姫子は千歌音に酔いしれていた。

604姫千歌:04/12/31 16:44:37 ID:KVY2yj9C

「千歌音ちゃん…っ」
 胸から口を離す。唾液に濡れた両胸の先端はいやらしく輝きを放っていた。 
 唇を滑らせて、通りすがりにおへそに舌を差し込んで、姫子は千歌音の女の子の部分に
唇を近づけた。
「ああっ…!姫子…駄目っ…!」
 そこだけは、と抵抗する千歌音の脚を押し開いて、間に顔を埋めた。
 恥ずかしいのは分かるけれど、ここまで来て止めるつもりはなかった。
 甘美な女の子の匂い。千歌音の蜜の匂いに誘われて、もう自制がきかない。
「んむ……んっ…んふぅ…ちゅ」
 舌で割れ目を舐め上げて、とろりとした蜜を口に含む。
 実際的には少し苦味のあるそれは、心情的には蕩けてしまいそうな程甘くて、美味しかった。
 少し露出している上部の突起にキスをして、舌先で唾液と混じったその蜜をその部分にまぶす。
「きゃんっ!」
 その途端、千歌音の全身が大きく跳ねた。
「千歌音ちゃん…可愛い。我慢しないで、もっとたくさん声聞かせて」
「や、だ…恥ずかし…っ」

「――じゃあ、そんな余裕なくしてあげる」
 赤く充血した突起に軽く唇を当てたまま、囁いた。
 姫子が喋る度、唇が動いて千歌音の一番敏感なところを刺激する。
 手の甲を口元に当てて声を抑えた千歌音の身体は、素直に反応してびくびくと震えていた。
「ね…して欲しい事、教えて?何も言ってくれないと分からないよ…。千歌音ちゃん…私、
どうしたらいいのかな?」
「そんなの…言えない…っ」
 左右に首を振って、千歌音は頑迷に口元に当てた手の力を緩めない。

605姫千歌:04/12/31 16:45:31 ID:KVY2yj9C

 あの千歌音がこんなに乱れて恥ずかしがって、身体まで桜色に染めている。
 刺激に乱れる姿態が艶かしくて、顔を背ける仕草が堪らなく可愛くて、そそられる。
もっと意地悪してみたくなる。

「ずるいよ、千歌音ちゃん…。私だって、初めてで良く分からないから不安なんだよ。だから、
どうしたら千歌音ちゃんが感じてくれるか、教えて」
 指先を入り口に当てて、ゆっくりとかき回しながら言葉を続ける。こぷ、と音を立てて其処
から千歌音の蜜が溢れ出した。
「ふぁ、ぅんん…っ!」
「あ、千歌音ちゃん…すごい」
 唇で触れる突起が微かに震えているのが分かる。
 塞がれた唇から漏れる吐息も細かく途切れ途切れになっていて、唇のすぐ下にある媚肉は
刺激を求めてひくついていた。
 少しだけ挿し入れた指から伝わってくる体内の熱と締め付け、脈動。

 もう、限界が近いのだろう。
 このまま絶頂を迎えさせてあげたいという気持ちと、長引かせてもっともっと乱れる千歌音を
見てみたいという欲望が姫子の中でせめぎあっていた。
 迷って、唇と手を離す。

「…ぁっ。姫…子……?」
 いきなり刺激がなくなって驚いたのだろう。とろんとした瞳を開けてこちらを見る千歌音の
緩んだ腕を取って、口元からはずした。
「あっ」
「ね…千歌音ちゃん。声、出して…そしたら、いかせてあげられるから」
 こんな言い方は卑怯だろうか。意地悪だろうか。
 それでも、姫子は千歌音の声を聴きたくて。千歌音に何かを与えている証を感じたくて
仕方が無かった。
606姫千歌:04/12/31 16:46:02 ID:KVY2yj9C

 首筋に強く吸い付いて、紅い跡を残す。それを舌で舐めながら囁く。
「私も、このままじゃ辛いの。千歌音ちゃん…千歌音ちゃんがもっと欲しい。声が聴きたいの」
「ふあっ…あぁっ、…っ!……分かったから、お願い…もう…っ」
「苦しい?」
「っくぅ……身体が変なの…。私の身体では無いみたいに、思い通りにならなくて…。こんな
感覚知らなくて、気が狂ってしまいそう」
「うん…ちゃんと、いかせてあげる。だから、任せて千歌音ちゃん…」
「姫子…!」
「ん……」
 千歌音の腕が姫子の首に回って、唇が触れる。もう今日何度目になるか分からない
ディープキスで、お互いの唾液を交換して舌を絡めた。
「ふぅ…んん…っ、ぅ…んっく」
「んんっ…ん、はぁ…っ。千歌音ちゃん…ね、分かった?千歌音ちゃんの蜜の味…」
「いや…っ!そんな事言わないで…」
 顔を背けてぎゅっと目を閉じる千歌音にもう一度口付ける。そんな仕草が、ますます
姫子を煽って行為を助長させると千歌音は気付かないのだろうか。
 姫子はまた秘所への愛撫を再開させようと唇を下ろしていった。

607姫千歌:04/12/31 16:46:29 ID:KVY2yj9C

「千歌音ちゃん…いくよ」
 さっきと同じように千歌音の秘所に顔を埋める。
 舌先を挿し込んで、蜜を掻き出すように動かすと、千歌音の腰が動きにあわせて控えめに
揺れた。
「ふぁ、あ、あぁあっ…!ん…ぁん、あ、あぁ…んっ!」
 舌が奥まで届かない事がもどかしい。精一杯伸ばして上壁を舐め上げて、媚肉自体を唇で
揉むように啄む。
 唇を上にずらして舌を抜く代わりに、指を一本じわじわと差し入れていく。
 鼻先で敏感な突起を探り当てて、その下のほうからゆっくりと舌で舐め上げて頂点を
くすぐった。
「ふぇ…っ、っく、ぁあ…っん、あ、ああっ…!は…ぁん!」
 千歌音の唇から漏れる艶声に背筋がゾクゾクする。身体の芯が熱くて痛いほどに疼いて、
でも自分では触れないもどかしさに姫子は身を捩じらせていた。
 空いている手で左右に押し広げると、敏感な突起は完全に露出した。舌をすぼめてその
付け根をぐるりと舐めて回る。ぐい、と恥骨に押し付けるように舌で潰すと、千歌音の背が
浮いて身体を強張らせた。
「あ、あぁ…っ、ふぁ……ああぁっ!」
 声が高まっていく。悲鳴のようにも聞こえるそれには、まったく余裕が感じられない切羽
詰った響きがあった。
 中に入れていた指を一旦引き抜いて、浅く挿しいれ直す。上壁を揉むように擦りながら、
敏感な突起を愛撫する舌の動きを激しく早くしていく。
 吸い上げて、先端を舌でつついて、軽く歯を当てる。
608姫千歌:04/12/31 16:47:20 ID:KVY2yj9C

 と、千歌音の身体が反る。白い喉を震わせながら千歌音が脚を突っ張ったまま硬直して、

「――っ!!」

 音になりきらない声を上げると、びくん、と大きく跳ねて千歌音は今度こそ深い絶頂に
達した。
 愛しさと感動がこみ上げてきて姫子が身体を重ねると、無意識にしがみついてくる。
 それが、震える全身が、いっそう愛しさを募らせた。
「千歌音ちゃん…。千歌音ちゃん…っ」

「…はぁ、あ…。あ、ふぅ…」
 少し落ち着いたのか、熱いため息をついて千歌音がベッドに身体を沈み込ませる。
「千歌音ちゃん…」
 その少し汗ばんだ身体をぎゅっと抱きしめて肌を密着させると、姫子の女の子の部分が
ドクン、と脈打って、全身に波のように広がるのを感じた。
「くぅ…ん、んんっ!」
 軽く達してしまったらしい。身体から力が抜けて、千歌音の上に重なった。
 力の入らない腕をのろのろと姫子の背中に回して撫でてくれながら千歌音が不思議そうに
首を傾げた。

「姫子…も?」
「えと…その、千歌音ちゃんほどじゃないけどね」
609姫千歌:04/12/31 16:48:46 ID:KVY2yj9C

 何もされてないのに逝ってしまうなんて、顔から火が出るほど恥ずかしい。
 感じやすくて淫乱だとか思われたくないな、と思いながら姫子は千歌音の隣に身体を
横たえた。
「千歌音ちゃん…すごく、素敵だったよ」
「ひ、姫子……」
「ホントだよ、千歌音ちゃん」
 千歌音の手を取って、キスを一つ落とす。すべすべの肌に頬擦りして、姫子はうっとりと
目を閉じた。
 そこそこ体に力が戻ったらしい千歌音が足元にあった毛布を引き上げて、姫子に掛けて
くれる。
 ひとつの布団に二人で包まって温めあうのは、なんだか気恥ずかしくて、でもすごく幸せな
気分だった。
 さっきまでのような激しい感情は薄れていって、柔らかな幸福感に胸が満たされる。

「姫子……」
「千歌音ちゃん…大好き。年は離れちゃったけど、私たちこれから普通にただの大学生と
――中学生…として、一緒に居られるんだよね?」
 身体を重ねて欠乏感が満たされると、お互いにまだ何も知らない事に気がついた。
 再会してからの時間、ほとんど何も言葉を交わしていない。
 否定しなかったところを見ると、千歌音は今中学生なのだろう。
「もうすぐ高等部に進級するのだけれどね」
「…千歌音ちゃんは、もう、どこにも行かないよね?巫女の運命なんて、オロチなんてもう
心配しなくていいんだよね?」
610姫千歌:04/12/31 16:49:38 ID:KVY2yj9C

「……それは、私にも分からないわ。また今世で姫子と一緒に居られる、と言う事自体…
それは、嬉しい事だけれど――イレギュラーなのだもの」

「そっか…千歌音ちゃんにも、分からないんだ…」
 涙が一筋、頬を流れるのを感じた。
「姫子」
「ううん、大丈夫。先の事はまだ分からないけど――千歌音ちゃんと一緒なんだもん。
きっとまた頑張れるから」
 首を振って、笑う。ちゃんと笑えていないのが、頬の引き攣り具合で自分でも分かった。
「姫子…」
 千歌音の手が姫子の涙を拭って、優しく頬を撫でていく。

「分からない…けれどね、姫子…私、もうあなたと離れたりなんかしない。生まれ変わって、
来世でも、その次でも、ずっとよ」
「千歌音ちゃん…っ」

「姫子…。――久遠の時が流れても、二人の誓いは変わらない。あの空に輝く月のように、
二人の道を照らし続ける。いつまでも、どこまでも。世界が微塵の砂となっても、この愛だけは、
おわらない。愛してる。ずっと貴女を愛しているわ、姫子。
 ――意志の力なくして、私は今ここに存在しえなかったのだと思うの」
 言って、千歌音が柔らかく優しく微笑む。
「千歌音ちゃん、それって……」


――『私のブレーメンラブ』
611姫千歌:04/12/31 16:50:16 ID:KVY2yj9C

 いつだったか千歌音にせがまれて何度か繰り返した、あの素敵な台詞。
 その頃には千歌音が姫子を愛してくれていた事を考えると、あれは――

 かあっ、と頬に血が上るのを感じた。それを誤魔化すように冗談っぽく笑って、姫子は頬を
撫でてくれる千歌音の手を取った。
「千歌音ちゃんったら、キザな台詞。…それに、気が早いよ」
「え?」
「来世も、その次も、の前にね…今の私たちのこれからは、まだずっと長いんだよ。
おばあちゃんになっても、千歌音ちゃんと一緒に居るんだから」

 嬉しかった。
 あの時は何の気なしに言った姫子の台詞を、千歌音が鮮明に覚えてくれている事が。
 芋づる式に些細な出来事を思い出すにつれ、あんなにも愛されていたのだと知れて嬉し
かった。

 今頬を伝うのは、不安や悲しみの涙じゃない。
 そんな気持ちが無いと言えば嘘になるけれど、それよりも喜びが大きかった。

612姫千歌:04/12/31 16:51:16 ID:KVY2yj9C

 千歌音が笑う。おかしそうに、嬉しそうに笑ってくれる。
「そうね…姫子の言う通りだわ。先のことばかり見ていては、足元に躓いてしまうわね」

 それからは、二人の今の事と、これからの事を話し合った。
 お互いの現在の生活、些末な日常の出来事、やりたい事。

 一通り喋りつくして、お互いの『今』を知って、ほっと息をついた頃に千歌音が言った。

「それじゃ、姫子はうちに下宿なさい。姫子の――女の子の一人暮らしは、危ないわ」
「えっ、でも、だってそんな悪いよ…」
 別に住んでいる家が壊れたわけでもないのに。下宿する理由なんて、何も無いのに。
 ――それに、千歌音ちゃんのおうち…しいたけが…。

「あら、私と一緒に居てくれるのではなかったの?」
「千歌音ちゃん……」
 いきなりの提案に戸惑う姫子に、千歌音が悪戯っぽく笑いかける。

「これからは、毎日一緒よ」
「ん…」

 お互いの瞳にお互いを映しながら、言葉を交わす。
 こんな距離に、ずっと居られるなら。他の事なんてどうでもいいと思えた。

「うん、千歌音ちゃん。うん。ずっと一緒に居ようね」

 頷きながら、予感がしていた。
 それは、決して悪いものではなかった。


 ――愛と波乱としいたけに満ちた、幸せな日々の予感。
613姫千歌:04/12/31 16:58:43 ID:KVY2yj9C
終わりです。
冗長な割にエロが充実してなくてスミマセン…!
色々レスありがとうございます!マジ嬉しいです。
縦書きとか…うわぁ嬉し恥ずかし。妙なプレイに目覚めそうだ…。

妄想提供で萌えさせてくれた>>410に感謝!
中学生千歌音の人とか楽しみにしてます。
もう、皆千歌音ちゃんがエロくてGJ!
もっとこのスレに千歌音ちゃんのエロが溢れますように!
と祈りながら、名無しに戻ります。 ノシ
614名無しさん@ピンキー:04/12/31 19:24:45 ID:xKAI0xqP
>>613
おかしいな、ハァハァしていたはずなのに途中から涙が出てきたぞ。
ブレーメンが出てくるとは思わなかった。
幸せそうな姫千歌をどうもありがとう。
615名無しさん@ピンキー:04/12/31 20:55:07 ID:yU06HdO6
神諸君、GJであります!
諸君と言っても、ひとりですが
616名無しさん@ピンキー:04/12/31 21:29:57 ID:ZGs7H36+
>>613
一年の最後に良いものが読めたよ。
GJ!
617460:04/12/31 21:39:40 ID:1/ZFtWzO
GJ!
やっぱり姫千歌はレベル高ぇなぁ。

ミヤコソウマは今PCに触れない状態なんで結構かかりそうです。
もし待っている人がいるならスマソ
618名無しさん@ピンキー:04/12/31 23:36:01 ID:fCkLjCld
姫千歌の中の人、GJ!これからもエロエロで幸せな千歌音ちゃんを期待してまつ。
619名無しさん@ピンキー:05/01/01 00:17:03 ID:yW9lR65C
お前ら今年も宜しくお願い致しますよ。
620名無しさん@ピンキー :05/01/01 01:35:34 ID:sS8HKna5
新年からいいもん読ませてもらいました。
みんな実はセミプロ?上手すぎるよ。

挿絵入れて文庫で出版してほしいわ。
姫千歌さんの外伝OAV化でみたいぐらいだよ
621名無しさん@ピンキー:05/01/01 01:48:34 ID:NUNlC6ON
622 【大吉】 :05/01/01 10:38:59 ID:1bg3OiJZ
あけおめ
623 【吉】 :05/01/01 17:28:49 ID:sUO+iRZw
あけましておめでとう!
今年も千歌音ちゃんがエロく元気でありますように。
624名無しさん@ピンキー:05/01/04 00:54:05 ID:w/nTDQWG
保守
625名無しさん@ピンキー:05/01/04 13:07:59 ID:w/nTDQWG
保守
626名無しさん@ピンキー:05/01/05 01:17:55 ID:uATaC6Iy
これからも期待保守

今は絶える時なのだろう・・・・
627名無しさん@ピンキー:05/01/05 05:15:27 ID:0N/o1Gs7
すみません質問です。
ここはエロが濃厚じゃないとだめれすか?

みんなに触発されて千歌音×姫子を書いてる初心者なんですが。
一応、Hシーンは後半にちょこっと入れようと画策中なんだけど。

あと621の出典はなんですか?
628名無しさん@ピンキー:05/01/05 11:12:07 ID:uQf+xMtm
んー消えてるから分からないけど
たぶん介錯センセの同人のオマケカレンダーの絵
違うかな?
629名無しさん@ピンキー:05/01/05 12:19:38 ID:3dpE3prg
>>627
私はほんのりエロいのも 大 好 物 ですが。
千歌姫楽しみにしてます。
630名無しさん@ピンキー:05/01/05 12:33:51 ID:oXyAtU9G
>>627
薄くても構わないと思う。供給ないからみんな飢えてると思うし。

>>621の絵はカミーラと言う雑誌のものだと思います。
どういう雑誌なのかは検索してみて下さい。
631627:05/01/06 05:22:38 ID:c0k6rQNX
>>628-630
有難うございます!
頑張って書いてみますが、あまり期待しないで下さい。。。

神無月の他の創作小説読みたいのに、
2ちゃん以外でサイトがあまり見つからない…。

あと百合職人の人はその「カミーラ」とかで
体位とか研究してるんですか?
はじめて書くアニメのSSが、レズ物な自分って一体…。
632名無しさん@ピンキー:05/01/07 07:10:37 ID:p1vTyeU3
百合最高
633名無しさん@ピンキー:05/01/07 13:06:38 ID:tdcxQ9LE
>>613
全米が泣いた
634名無しさん@ピンキー:05/01/07 23:13:48 ID:/lpL1H7/
ミヤコソウマまだ〜ぁ?
635名無しさん@ピンキー:05/01/07 23:21:55 ID:RRlWHOMO
ミヤコ×ソウマ、俺も首を長くして待ってる・・・・・

460さん、いつまでも待ってますから・・・
636460:05/01/08 00:28:08 ID:2B9PKg2d
まさか俺の拙い文章を待ってくれている人がいるとは…ありがとう……
火曜日あたりには何とかしてあげたいと思うんで…
すいません待っていてもらえますかorz
637名無し@627:05/01/08 01:36:53 ID:MyR0NtNf
460氏、私も楽しみにしております。ノシ

初書きの拙文ですが、思い切って投下してみます。
アニメの8話前あたりを設定しています。
パソがへぼいので、投了に時間かかりそうですが…。

アニメは衝撃の8話と最終回しか観てなくて、
大まかな内容は2ちゃんや原作で補完しました。
ほんとは、ちゃんとDVDで観てからにしたいんですが…。


では、↓どーぞ。おながいします。
638Rebirth Kiss 1/15:05/01/08 01:47:45 ID:MyR0NtNf
Episode 1: Rebirth Kiss


 秋晴れの青空の下、河原に仲良く腰掛けている制服姿のカップルがいる。
 一人は、すみれ色の大きく澄んだ瞳がひときわ愛くるしい女の子、来栖川姫子。
紅茶色の長い髪にしつらえた、ひときわ大きな赤いリボンがチャームポイントだ。
彼女の傍らにいるのは、幼馴染みで、凛々しく端整な顔立ちで清潔感がある
黒髪の少年、大神ソウマである。
 二人は今、ランチボックスを広げて、お弁当を美味しそうに頬張っている。

 姫子は、お手製のおにぎりをおいしそうにぱくつくソウマの口元を眺めながら、
自分の唇にそっと手を当ててみる。
昨日の彼との、甘酸っぱいファーストキスの余韻に耽りながら。

 傍目から見れば、ごく普通のさわやかな青春真っ盛りの恋人どうし、の光景である。
もしもうひとりの主人公の存在をここに加えなければ、この世界の物語は、悲しく、
苦しく、切なく、だからこそ美しい恋の結末を辿ることはなかったに違いない。
それでも、いま幸せそうにくつろいでいる少女たちの命運と、世界の行く末を握る鍵は、
おそらく、もう一人のヒロインに委ねられていた。

 そう、大木の陰からこの幸せそうな男女の歓談を、じっと息を潜めて見つめている、
一人の女の子―姫宮千歌音の登場を。
639Rebirth Kiss 2/15:05/01/08 01:56:40 ID:MyR0NtNf
 千歌音は、腰まで伸ばした美しい翠の黒髪をたなびかせ、ひっそりと、
そこに佇んでいた。
色白で痩身ではあるが、女性にしては凛とした物腰と、優しく、時には鋭い眼光を
備えた切れ長の瞳の持ち主である。
この聡明そうな少女も、河原にいる少女と同じ学園の衣装を着ている。
 河原のすぐ後ろがなだらかな斜面をもった土手で、千歌音が身を隠している楠は、
そこに生えていたのだった。
千歌音はやや斜め後ろに位置してはいたが、二人の様子の全貌を俯瞰することができた。

「おいしかったよ、ごちそうさま。来栖川って料理上手なんだな」
「喜んでくれてうれしいな。あっ、でも、ほんとは千歌…じゃなくて
 宮様に教えてもらったの」

 時折漏れ聞こえる男女の明るい笑い声。
それにあわせて、身を寄せる大木の幹を掴む、千歌音の手に力がこもる。

寂しげな表情を浮かべる木陰の少女。
この構図は、明らかに両想いの恋人の語らいに嫉妬する片想いの少女、
というベタベタなシチュエーションに違いない。
しかし彼女の物憂げなコバルトブルーの瞳に映るのはまさしく、
少年ではなく少女、の方なのであった。

そして見つめられる乙女は、未だ見つめる乙女の存在に気づいてはいない。
640Rebirth Kiss 3/15:05/01/08 02:03:35 ID:MyR0NtNf

容姿端麗、品行方正、才色兼備、文武両道…といった
ありとあらゆる四文字熟語の賞賛が似合う裕福なお嬢様、姫宮千歌音の行くところ、
常に黄色い歓声とうっとりとした羨望の眼差しとがつきまとう。
学園のアイドルであり、お屋敷のメイドたちには畏敬の女主人であり、
社交界でも花形スターである彼女。

万人の視線の対象である彼女、だが当の本人の眼中には、
たったひとりの平凡な少女しかいないのだ。

誰もが目で追わずにいられないほどの、並々ならぬ存在感を放つ
千歌音の身を隠すのに、この一本の巨木や木の葉のざわめきでさえも、
いささか役不足にも思われる。

 だが千歌音は、自分の纏う光輝くオーラを打ち消す術を身に着けていた。
なぜなら彼女こそが、光の満ち欠けによって人の目に出没を繰り返す
「月」の巫女なのだから…。
641Rebirth Kiss 4/15:05/01/08 02:11:27 ID:MyR0NtNf

 千歌音の憂いを少なからず滲ませた、愛でるような眼差しの行き先には、
姫子の屈託のない笑顔が、そしてもっとその先には、
記憶の中の美しい人の最期の微笑がある。

 全身全霊で瞳の中の少女を愛したい。
 抱きしめてキスしたい。

 その衝動を、千歌音はひたすら厳しい理性と哀しい記憶とで抑えていた。

 それでもやり場のない情動が溢れ出しては、彼女に樹幹を抱擁させ、
やるせなさで張り裂けそうな胸を押し付けさせ、内股を擦り付けさせている。

 んんっ…ひ、姫子…大好きよ…。

 声を押し殺してはいたが、自分の淫らな想像のなかの姫子のイメージと
じっとりしてきた下半身に、覚えてしまった罪悪感。
 気を取り直して、千歌音はいつもの冷静な自己を取り戻す。

 そして今はひたすら、目で愛撫することに集中しようとした。
642名無しさん@ピンキー:05/01/08 02:15:04 ID:IYtOwDag
リアルタイムキタ━━━━(゚∀゚)━━━━ !!!!!
643Rebirth Kiss 5/15:05/01/08 02:17:38 ID:MyR0NtNf

ふと見ると姫子は、横で寝そべったソウマではなく、
何かあらぬ方向を見つめていた。
千歌音も姫子の目になったつもりで焦点を合わせる。

川岸には浮き沈みを繰り返しながら、流れていくダンボール箱。
こちらからははっきりと見えないけれど、中からかすかに
くぅーん、くぅーんと動物の鳴き声が聞こえる。

仔犬だわ!

と千歌音が判断するまもなく、姫子はすでに一目散に箱のほうへ駆け出している。
慌てて後を追ったソウマが追いつくも間もない。

彼女は、勢いよく履いていた靴とハイソックスを脱ぎ捨てると、
スカートを膝上まで捲り上げながら水中を目標に向かって、おずおずと、
しかし着実な足取りで進んでゆく。
見ているこちらがまどろっこしく、はらはらする。

秋とはいえやはり水はひんやりと冷たく、昨日の雨で水かさはやや増していた。
幸いなことに川底は思ったほど深くはなかった。
644Rebirth Kiss 6/15:05/01/08 02:24:43 ID:MyR0NtNf

姫子は水面が腰の高さになるところで、仔犬を拾い上げることができた。
そして笑顔をふりまきながら、膝丈まで浸かったソウマのところへ戻ってくる。

「来栖川、無茶するなよ!俺に任せてくれたらよかったのに」
「えへへ、私だってやればできるもん。ほらみて、このコかわいいでしょ?」

抱きかかえた仔犬をソウマに手渡して、姫子は小さな命の救助成功に、
得意満面の笑みを浮かべる。
にっこりと笑いあう二人。 

思わず川岸まで駆け寄っていた千歌音は、姫子が事無きを得ていたので、
そのままその場に立ちすくんでいた。
向かい合う男女に、ちくりと胸に棘が刺さる感覚。

覗き見をしていたと感づかれないだろうか?
都合よく場に居合わせた理由を聞かれたら何て答えようか?

そんな当惑が、彼女の歩みを止めさせる。

しばしの逡巡の後、二人に気づかれないうちに立ち去ろうと、
千歌音はくるりと背を向けた。
645Rebirth Kiss 7/15:05/01/08 02:35:53 ID:MyR0NtNf

 ソウマは左腕で仔犬を抱きかかえながら、空いた右手で姫子と手を繋ぎ、
さぁ、帰ろうかと促す。
姫子はソウマに先導され、少しふらつきながら歩み始めた。
 ふと遠方に、見覚えのある人物の後姿が目に止まる。

 あれっ…千歌音ちゃん…?

 姫子がぼんやり脇見していると、ソウマとの手が自然に離れた。
前に引っ張る力がなくなった反動に足場の悪さが加わって、
姫子の体は大きくぐらついた。
苔むした石に足を滑らせて、思いっきり仰向けになって倒れこむ。
 こんなときでさえ姫子は、「普段から何もないところでも一人で勝手に
躓いてコケてしまう特技」を発揮してしまった。

 ばっしゃーんっ!

と派手な水音が辺りに響き渡って、川面に何重にも大きな波紋が広がる。
 驚いて振り返るソウマ、そして千歌音。

「お、おいっ?!大丈夫かっ、来栖川!!」

「姫子!!」

 すでにもう川岸近くまで来ていて水深も数十センチなのに、
姫子は水の中で上向きに臥したままだ。
自力で起き上がらない。

 それもそのはず、ひっくり返った拍子に、後頭部を川底の石に思い切りぶつけ、
気を失っていたのだ。
646Rebirth Kiss 8/15:05/01/08 02:46:48 ID:MyR0NtNf
ソウマは急いで仔犬を河原へ降ろすと、すぐさま引き返して、
水中から姫子を助け起こした。
その場で上体を抱えながら、肩を揺さぶってみるが、依然として姫子の反応はない。

その時、矢も盾も堪らず、千歌音が息せき切って駆けつけてきた。
肩で大きく呼吸を整えながら、衣服が濡れるのも構わず姫子の側にしゃがみ込む。
掌で姫子の頬を軽くぱしぱしと叩く。

「来栖川さんっ…ねえっ、姫子、姫子!どうしたのっ?!しっかりなさい!!」
「姫宮、ちょうどいいところに来てくれた!来栖川が大変なんだ、手を貸してくれ!」

いくらスポーツ男児のソウマでも、制服が水分を一杯含んでいて重くなった姫子の身体を、
一人で持ち上げるのは至難の技だった。
ソウマが後ろから姫子の両脇の下から支え、千歌音がくの字に折り曲げた両膝を
抱えるようにして、慎重に持ち運ぶ。
河原に敷きっぱなしのランチシートの上に、振動を与えない程度に、
仰向けにゆっくりと姫子の身を横たえた。

姫子は糸の切れた操り人形のように、未だ身じろぎひとつしない。
顔色がどんどん悪くなっている。

心なしか全身の肌が不吉な土気色に染まり、唇も紫色に変化しているようにみえた。


千歌音は全身から血の気が引いてゆくような悪寒を覚えた。
姫子の口と鼻とに、すぐさま手をかざしてみる。

647Rebirth Kiss 9/15:05/01/08 02:57:33 ID:MyR0NtNf


        息 を し て い な い …。



 千歌音は急いで、姫子の制服のボタンを外し、襟元を緩めてブラウスの前を開いた。
レースの白いブラが見えたので、ソウマは思わず赤面して顔を背ける。

 千歌音は姫子の胸元に耳を当てて、心拍の有無を確かめてみた。
今にも止まりそうな、聞き取れるか、取れないかのか細い心音。

 完全に停止したわけではないが、いつ何時、危険な状態に陥るかわからない。
一縷の望みはある、しかし予断を許さない状況だった。

「大神くん、貴方は救急車を呼んできてちょうだい。応急処置は私に任せて。多少なりとも医学の心得はあるから」
「ああ、分かった。後は頼んだぞ」

 姫子の側を離れるのは忍びなかったが、今の自分にはなす術がないのだ。
そう言い残してソウマは、その場を後にした。
648Rebirth Kiss 10/15:05/01/08 03:16:35 ID:MyR0NtNf

遠ざかるソウマの足音を背に、千歌音は悲痛な面持ちで、姫子の蒼白な顔を一瞥した。

そして意を決して、姫子のうなじの下に手を入れて、咽喉をぐっと上方に突き出すようにさせた。
気道から肺にかけて一直線の通路を確保するためである。
鼻をつまんで自分の唇で姫子の口をぴったりと塞ぐと、
ふーっと生命の息吹を送り込む。
と同時に定期的な心臓への刺激も忘れない。


      「貴女」をもう二度と失いたくないの…。


 千歌音は必死だった。

 幾度か人工呼吸と心臓マッサージを繰り返すと、姫子の硬直していた右手の指が、
微かにではあるが動いた。
千歌音がその兆候を見逃すはずはなかった。
いまや藁をも縋る想いの千歌音にとって、
それは生還への道標であり、希望の光であると思われた。

 姫子の右手をぎゅっと握り締めながら、切羽詰った形相で
かけがえの無い友人の魂に呼び掛ける。

「姫子、ひぃめこおぉーっ、お願いよ、戻ってきてぇーっ!!」
649Rebirth Kiss 11/15:05/01/08 03:23:15 ID:MyR0NtNf

生ける少女の絶叫は、瀕死の少女の意識に届けられたようだ。

姫子の指からの断続的に握り返される確かな手応えを、千歌音の手は感じとった。
おもむろに姫子の眉がぴくりと動いたかと思うと、小さな口から
コポッと川の水が吐き出された。

次第次第に姫子の身体には血の通った温かさが満ちてきて、
柔肌が生気のある色を帯びてくるのがみてとれる。

千歌音は、息を吹き返したばかりの少女の上体をそっと起こして優しく抱擁した。
何度も姫子の胸に顔を埋めては、その鼓動を確認する。

とくん、とくん、とっくん…。

「姫子、動いている…生きているのね」

650Rebirth Kiss 12/15:05/01/08 03:31:55 ID:MyR0NtNf

千歌音は、その目覚めを今か今かと待ちわびながら、
腕の中の眠り姫の顔を飽くことなく見つめている。

千歌音の中で、記憶がフラッシュバックする。

物悲しい別離のシーンが脳裏を掠めて、千歌音の目頭は熱くなる。
堪え切れない悲哀と歓喜とがない交ぜになって、ほのかにしょっぱい液体が、
瞳から分泌される。
頬をつつーっと一筋の涙が伝わってゆく。


自分が今抱きかかえているのは、

「息絶えてゆく少女」ではなく「生まれ変わってきた少女」、

なのだ。

おぞましいアクシデントも時間が経てば、笑いとばせる思い出に変わるであろう。
姫子の復活した今日という日を特別な記念日にしよう…。

 だから姫子が覚醒してから最初にかける言葉も、千歌音はこのとき心に決めていた。
651Rebirth Kiss 13/15:05/01/08 03:39:57 ID:MyR0NtNf

姫子はまどろみの中で、自分の意識が朦朧としてくるのを感じていた。
聞き覚えのある二人の声が、必死に自分の名を叫んでいるのを尻目に。
その二つの声に応えたくても、手足が鉛のように重く、思うように動かせない。

そのうち呼び声もか細くなって、ぷっつりと途切れてしまった。
完全に無音で暗闇の世界に、ひとり取り残されている。


あたし、このままどっかに行っちゃうのかな…。


ふわりと軽くなったような気がして、精神だけが上へ上へと連れて行かれそうだった。
もはや何も口にすることも考えることもできない。

しかしその刹那、何か得体の知れない意志の力が働いた。
昇天を遮られて、姫子の魂が自らの来し方へと引き摺り戻されてゆく。

最も身近で聞き慣れた人の叫び声が、耳元でこだましているのが、
だんだんはっきりしてくる。

懐かしく、愛しい、綺麗で透き通った、この声…。
652Rebirth Kiss 14/15:05/01/08 03:50:48 ID:MyR0NtNf

千歌音の溢れ出す涙はとどまることを知らず、ぽたぽたと姫子の顔に浴びせかけられる。

姫子は瞼に熱い雫が当たったのを感じ、花弁が開くかのように、
ゆっくりと眼を見開いた。

目の前には、懐かしい人の泣き崩れた顔。

目を真っ赤に泣き腫らした彼女の、その瞳がみるみるうちに微笑んで、
その口元がにっこりと綻んで、こう呟く。


 「姫子、ハッピー・リバースディー」
  生まれてきて、おめでとう。生き返ってくれて、ありがとう。


感謝の言葉を口にした艶のある唇が、やさしく、優雅に、接吻を施す。
姫子の乾きはじめた唇に潤いを与え、愛でるように慈しむ。
653Rebirth Kiss 15/15:05/01/08 04:12:37 ID:MyR0NtNf

姫子は、未だ意識があやふやで、時おり後頭部の痛みと眩暈を覚えつつあった。
それでも心地よい唇の感触に、言いようのない安らぎを感じつつあった。

 ああ…なんか、これ、気持ちいい…。

瞼が再び重くなってくる。

姫子の首が、がくっ、と千歌音の胸元へうな垂れた。

千歌音は一瞬どきりとした。
が、その杞憂もすぐさま安堵に取って代わる。
姫子がすーすーとかわいらしい寝息をたて始めたのだ。

再び眠りについた麗しの姫君を、大事そうに一段と強く千歌音は抱きしめる。
彼女の存在の重みと復活の喜びとを、一身に噛み締めながら。

そして、再び嬉し涙に打ち震えつつも、自分がこの、
とてつもなく、大きな、大きな命を、今まさに全力をかけて救ったことに、
今まで生きてきたなかで最高の満足げな笑みを浮かべながら…。



いつの間にか例の仔犬が近寄ってきて、姫子の足にじゃれついている。
遠くからは、救急車のサイレンが鳴り響いてきた……。



【続く】

654Rebirth Kiss 15/15:05/01/08 04:25:19 ID:MyR0NtNf
読了有難うございました。

なんか途中からオチが見えてしまいそうですが。
エロエロが少なくて、恐縮です。。。お許しをw

実は、これ三部作+αで構想してまして、一応続きはあります。
その最後に、Hシーンは含めるつもりなんですが。

では、他の神様の降臨も楽しみにしています。
おやすみなさいです。
655名無しさん@ピンキー:05/01/08 07:25:51 ID:+X77GJGA
SSキタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !

乙ー、そしてGJ!
次回も期待してるぞー!
656名無しさん@ピンキー:05/01/08 10:02:39 ID:hjG0hKG7
627の中の人、ほんのりエロな千歌姫、ありがとう。

姫子が救った「小さな命」と
千歌音が救った「大きな命」とのコントラストが良い。

しかも、前半で退場するソウマ(ry

657名無しさん@ピンキー:05/01/08 11:53:16 ID:5yKb05W5
乙。三部作とは力作ですなー。
しかし、前もって書いておいて貼り付けて
投下しても、そんなに時間がかかるの?大変だな…
658名無しさん@ピンキー:05/01/08 23:56:37 ID:i7dAjk6f
千歌音ちゃん托イよ千歌音ちゃん
659名無しさん@ピンキー:05/01/09 01:34:41 ID:rSFlHLys
>>654
GJ!

>>657
長文は改行に時間かかるんでないの?
ネット環境悪いとか?
660名無しさん@ピンキー:05/01/09 02:03:27 ID:Ftjku/HA
区切り方にこだわると時間もかかるかもね
まあ10分も20分も迷うかは人によると思われ
661名無しさん@ピンキー:05/01/09 03:28:00 ID:v5hAUYJF
>>658
何を今更
エロパロの宮様は変態ですから! 残念!
662名無しさん@627:05/01/09 05:01:54 ID:SNPCdUFT
>>657-660

ありがとうございます。
投下に手間取って、すみません。
無線で回線が遅いんです。接続すぐ切れるし…ブロードバンド欲しい…

Wordの段落設定がきかないんですね。
長文投稿初めてでしたので、アセる。
おまけに、カキコしながら推敲したりもするんで余計時間がw

一応、他の人の投下の邪魔しないように、人のいない深夜狙ってるんですが。
しかし、第二部は余裕で20スレ以上は消費しそうでつ。
無駄に長杉。でも書かずにはいられない…
千歌音ちゃん、私どうしたら(ry

>>658
やっぱり千歌音のキャラ違ってますか?
漫画版のなにか企んでそうな千歌音ちゃんの方が好きでなんですが。
663名無しさん@ピンキー:05/01/09 05:05:08 ID:ht0DDmf6
>>662
うpロダに上げるっていう手もあるけど
そうすると折角の良質SSが後から来た人に読まれないという事に・・・。
>>658はただのマルチ。百合否定派なんだろう。気にするな。
664名無しさん@627:05/01/09 05:07:51 ID:SNPCdUFT
>>657-660 → >>655-660でした。ごめんなさひ…
665名無しさん@627:05/01/09 05:18:35 ID:SNPCdUFT
663さん、
アドバイスありがとうです。

うpロダってすぐ見ないと消えちゃうんですね。
知らなかった…。
他の人の意見伺いたいので、亀投下ですが がんばってみまつ。
でわ。
666名無しさん@ピンキー:05/01/09 14:42:35 ID:Ftjku/HA
20スレ以上とはもはや大河ドラマだな
667名無しさん@ピンキー:05/01/10 06:45:11 ID:DgpmRXp1
大河ドラマで百合はやらんだろ
668名無しさん@ピンキー:05/01/10 08:38:28 ID:vBTNgesA
いや、是非将来NHKででもやってくれることを夢みよう
題材は何かあるかな
669名無しさん@ピンキー:05/01/10 10:59:23 ID:vVtktZHM
宮様のレズレイプはNHKの規制コードに余裕でひっかかりそうだ

どーでもいいが、
新撰組なんて腐女子萌え歴史ドラマの定番みたいなもんやるなYO!
670名無しさん@ピンキー:05/01/10 22:21:39 ID:p1lmlMpI
男向けは規制が厳しいが腐女子向けは甘いのが世の常のようだ
671名無しさん@ピンキー:05/01/10 23:02:10 ID:hNxMqZ9u
そーいやウテナはミュージカル化したな
『くるみ』みたく実写版になるかもしれん
観てみたいような、観たくないような
672名無しさん@ピンキー:05/01/11 04:25:40 ID:fGdbSIv7
とりあえずラブ分が満腹になってから。
ネタはそれからだ
673名無しさん@ピンキー:05/01/11 05:58:50 ID:EKqcu7nf
今日あたりミヤコ×ソウマの神様来ますかね?
674460:05/01/11 18:10:14 ID:s/EP3/y4
アクセス規制で書き込めない…
ちなみに今は携帯からだけど今日は無理かも
675名無しさん@ピンキー:05/01/11 21:40:55 ID:c1i6SDIl
せかして すまんです
待ってます
676458=635:05/01/11 23:29:38 ID:T3hPhE+C
>>674
460氏
こっちもマターリ待ちますから、そちらも焦らずマターリやって下さい。
楽しみにしてますよw
677名無しさん@ピンキー:05/01/14 01:19:09 ID:CPFoI/4P
保守
678名無しさん@ピンキー:05/01/14 06:34:25 ID:stFVflQ8
>>671
TBSのせらむんの二の舞はご免こうむりたいものだ
679460:05/01/14 13:53:57 ID:FFLY9i2f
ミヤコ×ソウマ投下しますね。
680ミヤコ×ソウマ:05/01/14 13:54:46 ID:FFLY9i2f
雨に打たれながら、歩く、歩く、歩く。
さっきまで気持ちよく晴れていた空は、今はすっかり陰に覆われている。
服も着ずに家を飛び出したので、上半身はすっかり濡れてしまっている。
肌に吸い付く包帯が不快だったが、それを取り払う気分にはなれなかった。
むしろ今は何も考えたくない。だからこんなどしゃ降りの中をひたすら歩き続けた。

ふと気付くと、辺りは深い闇に包まれていた。全ての光を遮り、そこはひたすらに深く暗い。
正面には何時の間にか、一軒の教会が在った。なぜかそこに続く道だけは明るく照らされている。
あきらかに不自然だった。普段なら間違いなく引き返していただろう。
しかし、麻痺した脳はなぜかそれに引き寄せられていた。
そこに行けばきっと自分の痛みは無くなるだろう、という確信がある。
と同時に、絶対に行ってはならないと本能が警鐘をならす。
そこで痛みを無くして貰いたいという欲求と、絶対に行ってはならないという危機感。

「………………」

相反する二つの感情は、一瞬ソウマを躊躇わせたが、
結局、欲求に屈することにした。
我慢するにはこの痛みは少し辛すぎた。
681ミヤコ×ソウマ:05/01/14 13:55:27 ID:FFLY9i2f
――ザッ

覚悟とともに一歩を踏み出す。
目の前の教会は、異様な雰囲気も手伝い酷く不吉なもののように思える。
そこには外の教会には無い、闇が存在しているように思えた。
近くまで来てみると見上げるほど大きいドアの前に立つ。
ここまで来たらもはや躊躇いは無い。そのドアを開けようと、両手にぐっと力を入れ―――
ようとした瞬間、向こう側から勝手に開いた。

整備されていないのか、ギ、ギィーという音とともに巨大なドアが両側に開いてゆく。
それと同時にむっとした空気が流れ込んでくる。
ソウマは気がつかなかったが、それはあの時姫子が発していたものに良く似ていた。
信者たちが座る傍聴席には、誰もおらずステンドグラスから指す暗い光がただそれを煌々と照らしていた。
正面の壁にかかる聖母の肖像は、粘つく空気と闇に晒され酷く淫靡な物に思える。
さらに中へ入ろうとソウマが足を進めたとき―――

―――その声は伽藍とした聖堂の中に凛、と響いた。


「ようこそいらっしゃいました。悩める子羊よ」



682ミヤコ×ソウマ:05/01/14 13:56:07 ID:FFLY9i2f
額の強烈な痛みに、意識が一気に覚醒してゆく。
ソウマの中に宿るオロチの血により、本能的に相手の正体を知る。

「お前…っ!―――オロチかっ!」
「正解。私はオロチ衆の一人、シスターミヤコ。久しぶりね。七の首」

最悪だった。まさかみすみす敵の陣地に入り込んでしまうとは―――!
考えている暇は無い。瞬間、退転。一気にドアに取り付き開け放つ――

「なっ……!?」

開――かなかった。
いくら力を込めてドアを押そうと開く様子は全く見られない。
その様子をミヤコは追おうともせず眺め続ける。そして、幾分か楽しそうに告げた。

「無駄よ。もはや貴方は私の胎内にいるも同然。ここから出ることはできないわ」
「ぐっ……貴様……!」

そこでミヤコは可笑しさが堪えられなくなったのかクスクスと忍び笑いをもらす。

「でもわざわざ貴方のほうから来てくれるなんて………何か余程の事でもあったのかしら?
そう例えば――貴方の愛しい陽の巫女が自「黙れぇぇぇぇっ!!」

ミヤコが喋り終えないうちにソウマが疾走する。
猛スピードから繰り出される右の拳がミヤコを捉えた、と思った瞬間―――――砕けた。
ガシャン、と音をたて鏡が砕ける。そこに在ったのはミヤコではなく鏡であったかのように。
683ミヤコ×ソウマ:05/01/14 13:56:42 ID:FFLY9i2f
「………なっ…!!」
「貴方の拳では私を捕らえることはできない。ましてや切り札を奪われた貴方に私に対抗する術は無い…」

周囲の空間から声が響く。砕けた鏡が共鳴し合い、煩雑な音が空間を満たす。破片は舞い上がり、新たな鏡となってその数を増やす。
いつの間にかソウマは20枚ほどの鏡に囲まれていた。

バリン、と激しい音を立ててまた一枚鏡を割る。しかしミヤコはそれを意に会する様子はない。何せ鏡が尽きることは無いのだから。
疲れと焦りがソウマを襲う。

(くそっ……このままじゃ………)「うあっ!」

一瞬の迷いが命取りだったのか、周囲を舞う破片がソウマの服に刺さり空中に縫い付けられる。
外そうともがくが、取れる様子は無かった。そして正面に人影が現れる。今度こそ本物のミヤコだった。

「ふふ、愚かで純粋な七の首……これほどまでに違うのに、やはり貴方の中にもツバサ様と同じものがある…」

ぺろり、とミヤコの驚くほど紅い舌がその唇を濡らす。
見るものを蠱惑するそれは恐怖すらも快感に変えた。背筋にゾクゾクしたものを感じるが必死にそれを抑える。
ミヤコの顔を見ないよう俯き、歯を食いしばり耐える。
ふと、顔に何かが近づいた気がした。
684ミヤコ×ソウマ:05/01/14 13:57:30 ID:FFLY9i2f
突然のミヤコからのキス。とっさに対応できなかったソウマの唇を割り裂き舌まで侵入してくる。
ミヤコの舌が一方的に口内を侵略し、ソウマの舌へと絡みつく。本当の蛇ではないかと間違えるほど長い舌は絡みつくだけでは飽き足らず
舐め、擦り上げ、更には唾液まで流し込んできた。口を強引に開けられている状態では、それを飲むしかなかった。
こくん、こくんと唾液を嚥下する音がやけに大きく響き渡る。しかしソウマにはそれを気にする余裕すらなかった。

「ふ……んん…ぬぁ………んむ……ふふ、痺れちゃって、可愛い顔ね。こういうのは初めてだった?」
「う…………あぁ……」

もとより、恋愛に疎いソウマがディープキスなど知る由はない。ただただミヤコの恐るべき舌技を受けて、意識を保つのに必死だった。
身体を束縛され、口内を犯されても、しかし、その目は諦めてはいなかった。

「…本当に頑張るわね。……いいわ、私が救ってあげる」

ミヤコはソウマから一歩離れると、仰々しく手を広げた。

「懺悔の時間よ。主の元へと貴方を堕としてあげましょう」
685460:05/01/14 13:59:36 ID:FFLY9i2f
続きます。
だいぶ削ったんだけど結局本番まではいけなかった…
期待してた人すいません。
686名無しさん@ピンキー:05/01/14 15:37:14 ID:AlgeQGZ/
460さん 
GJだ!! 続き期待してます!
687名無しさん@ピンキー:05/01/14 18:02:05 ID:UGayzkow
(*´д`*)ハァハァいいぞー、いいぞー!
介錯の同人誌にミヤコさまが出てこなくて残念至極だったから癒される。
ヤシこそエロ向きだってのによぅ。
688名無しさん@ピンキー:05/01/14 23:19:05 ID:qUIyYscr
ソウマ カコイイ! ミヤコ エロイ!
早く続き読ませて! 
689458=635:05/01/14 23:29:06 ID:3kHYbGJZ
460さん
GJ!! 待っていた甲斐がありました!!
続きかなり期待してます!!

やっぱミヤコはエロ向きですよねw
この調子でコロナ×ソウマの方も気が向いたら・・・・・(^^;
・・・いや、まずはミヤコ×ソウマですよね(汗

自宅パソが壊れ中なのでネットカフェから読ませて頂きました。
これからもSS投下を見逃さないようチェックしますので頑張って下さい。
690名無しさん@ピンキー:05/01/15 07:18:04 ID:V5xt/Mjj
460さん!
待望のノーマル(?)エロ投下ですね ありがとうございます。
導入部の情景描写が秀逸ですね 
文章も読みやすく、無駄な表現がなくて みずみずしいかと思われます。
服を着てないなんてソウマ、ミヤコにやられる気マンマンですか…
続きもぜひ楽しみにしています。

自分も続編のラストまでがほぼ仕上がりましたんで、第二部を
460さんの次回投下を待ってからにしようかと思案中なんですが…
区切りすぎたせいか、30スレ以上消費しそうな勢いなんで
691名無しさん@ピンキー:05/01/15 10:59:25 ID:bNgoOPPh
やっぱり30スレ以上なのか…
レスね、レス
692627=690:05/01/15 19:29:48 ID:dADj8xd3
そう、30レス以上でした…失礼
第二部全部投下したら >>684の続きが40レス以上先になって (^^;
せっかく盛り上がってる気持ちが萎えるかと思うんですよ
自分のはエロ少ないんで
しかも第三部+αラストまでいくと100スレ近く消費しそう
長すぎるのって迷惑ですか? スルーするのも大変かと思いますが

明日の深夜まで待ってみて460さん了解or降臨なしならば
一応、部分的に15レスくらい投下したいんですが、ど―ですか――もしもし?
693460:05/01/15 19:38:31 ID:bNgoOPPh
俺基本的に書いて出してしてるんで続きにはしばらくかかります。
というわけでOKですがとりあえず他の人にも聞いてみるべきでは?
あ、ちなみに>>691も俺です。
694627=690:05/01/15 20:10:51 ID:dADj8xd3
460さん、回答とお気遣いありがとうございます
ほかの人のカキコみて 早ければ明日深夜ごろをメドに投下予定です ではまた

あと なにげに689さんのIDの YbGJ が気持ち代弁してますね〜
695名無しさん@ピンキー:05/01/15 22:04:07 ID:2ED9L/pI
読みたい 早く投下キボンヌ
696627:05/01/17 01:23:37 ID:3NwBK4Np
こんばんわ。かねてよりのチカヒメ薄味百合SS第二部3分の1ほど投下します
最低、一時間以上かかります。15レスほど消費予定。

では合言葉は「千歌音ちゃん、私の百合SS、受け取って!」

↓では、どーぞ。と その前につまらない余興を一発w
697Episode 2: 0/37:05/01/17 01:29:38 ID:3NwBK4Np
【前回までのあらすじ】(>>638-653 Episode 1: Rebirth Kiss)

ナレーションby下屋則子(+川澄綾子)

私立乙橘学園の女子高生、来栖川姫子は幼馴染の少年、大神ソウマと河原で
ランチの最中、仔犬を助けようとして水難事故に遭った。瀕死の彼女の一命
を取り留めたのは、姫子の友人で同居人、姫宮千歌音だった。姫子と千歌音
は、一千年前に世界の危機を救った太陽と月の「巫女」の生まれ変わりである。
だが、姫子に友情以上の感情を抱く千歌音は、前世の縁よりさらに深い絆を
求めていた。千歌音のキスをきっかけに、二人の乙女の運命は変わり始める…。

姫子「千歌音ちゃん、私、どうしたらいいのかな…?」
千歌音「月と地球と太陽と、貴女がいればそれでイイ…」

【OP】「Re-sublimity」の脳内演奏お願いします♪

【タイトル】Episode 2:Remember Kiss
698Remember Kiss 1/37:05/01/17 01:38:58 ID:3NwBK4Np
Episode 2:Remember Kiss



―――あれ…ここ、どこ……?


 
姫子は気がつくと、誰かの腕の中にいた。

その人物は、純白の上衣と紫苑色の袴といった装束で、豊かで美しく長い黒髪を
後ろでひとつに束ねていた。その出で立ちから、どこかの神社の巫女だという
ことが分かる。
見たこともないような不思議な仮面を着けている。だから、表情は分からないけれど、
その顎のラインと口元はどこかで見覚えがある…。

自分のおかれた状況が、いまひとつ把握できない。

頭を少し巡らせて、視野を広げてみた。目に飛び込んできたのは、何重にも連なった
朱色の社に囲まれた参道と、その奥にかすかに見える祭壇らしきものが一瞬見えた。
どうやらここは鍾乳洞の中のような空間らしい。締め縄のかかった大きな岩塊が天井
から突き出ている。周囲は大きな溜池で、その水が不吉なほど赤褐色に濁っていた。
心なしか、血生臭い匂いが立ち込めている。
699Remember Kiss 2/37:05/01/17 01:45:23 ID:3NwBK4Np

どうやら自分と、自分を抱きかかえるこの女性、二人っきりのようだ。
目を自分の身体に転じてみると、自分も、その女性と色違いの紅色の巫女服を
身に纏っている。

  そういえば、私、川に落ちたんだっけ。ここ、天国なのかな…?
  だとしたら、この人、着物着てるから和風の天使?
  でも、なんで私もお揃いの服着てるのかな……。

姫子が想像を膨らませていると、頬に冷たい雫が当たった。
見上げると、その人が仮面の下から涙を流していた。姫子は右手を伸ばして、
その人物の頬にそっと触れる。


―――「貴女」は誰……?


その人物は、仮面をゆっくりと外した。そして、姫子が差し出した手の甲に
手を合わせ、重なった二人の手を自分の頬に擦りつけるように押し付けたのだった。

仮面の下の素顔は、自分と同じ年頃のうら若い女性だった。
どこか、懐かしく愛しく思われる、その人の顔が、
目に大粒の雫を湛えたその顔が、だんだんと近づいてきた。

唇になにか、甘く、柔らかく、湿った「もの」が押し当てられた。
700Remember Kiss 3/37:05/01/17 01:49:50 ID:3NwBK4Np

姫子は、自分の口の中を、ねっとりとした生ぬるい液体が、溢れているのを感じた。
それが口元から一筋垂れるやいなや、姫子の意識が遠のきはじめた。

視界がぐらつき、世界は色を失っていく。
目の前の人物が必死に、自分に向かって、しかし自分のものではない誰かの名
を叫び続けている。

すすり泣く声を遠巻きに耳にしながら、瞼が重くなって、ついに瞳は閉じられた。
その最後の瞬間に、かすかに、こう聞こえた――。


「愛しています、さようなら。ありがとう…」



―――姫子の意識が次第にフィードバックしてゆく……。
701Remember Kiss 4/37:05/01/17 01:58:03 ID:3NwBK4Np

姫子がぱちりと目を覚まして、最初に目に映ったのは、見覚えのある顔の輪郭と
可憐な口元だった。

懐かしい人の顔が間近にあった。
豊かで長く美しい緑なす黒髪をヘアバンドで留めたその人、
姫宮千歌音は切なそうな眼差しで、じっと正面から自分の顔を見つめている。

姫子は、千歌音の顔のどアップに少々面食らってしまった。
さらによくみれば、彼女は、目のなかにうっすらと小さな海を湛えているのだ。
両頬には涙の河の跡が残っている。
普段、気丈な千歌音が見せたことのない情景だったので、姫子はかなり心を
揺さぶられた。

  何で、なんでそんな心配そうな顔してるの?…千歌音ちゃん……。
  そういえば私、川に落ちたんだっけ。
  ここは天国、じゃもちろんないよね……。

背中にあたった寝具や枕の確かな感触で、姫子は今の自分のおかれた状況を
いち早く察知した。
なにより目の前にいる千歌音の存在が、明瞭にそれを物語っている。
姫子は姫宮家の一室で、いつも使い慣れたベッドに寝かされていたのだった。

手足を少しもぞもぞと動かしてみたり、頬を少しつねってみる。

  今が現実ってことは、さっきの場所は夢…?
  それにしては、どこかで見たことがあるような……。


姫子はそのビジョンへの既視感に、思いを巡らせていた。
702Remember Kiss 5/37:05/01/17 02:05:24 ID:3NwBK4Np

一方、姫子のお目覚めに胸を撫で下ろした千歌音は、いつもは冷静沈着な自分が
心取り乱していたことに気がついた。
千歌音は慌ててハンカチを目頭にあて、涙の筋道をごまかした。

「千歌音ちゃん、どうして泣いていたの…?」
「姫子が、このまま死んじゃうんじゃないかと思っていたの」

  そんな、大袈裟だよ…。

と姫子は返そうとした。
が、相手があまりにもナーバスな表情をしているので、その言葉を飲み込んだ。

「私がちょっと目を離した隙にこんなことになってしまって…ごめんなさい」
「え?どうして千歌音ちゃんが謝るの?悪いのはドジな私なのに」

僅か数秒間のうちの出来事とはいえ、姫子の転倒は自分が背を向けたことにあることを、
千歌音は激しく後悔していた。

あのとき、自分が河原に居合わせた理由なんていくらでも取り繕えたのだ。
なぜ、さんざん傍観していながら、姫子が心配で声をかけなかったのか。

千歌音は自責の念に駆られているうちに、自分の行動の裏に潜む、どす黒い感情の
塊に気がついた。

そうだ、数日前、姫子とソウマのキスを目の当たりにした。
だから嫉妬しつつも、あまりにも姫子が嬉しそうなので、二人の仲に割り込むのを
ためらったのだ。
703Remember Kiss 6/37:05/01/17 02:10:47 ID:3NwBK4Np

姫子はそんな千歌音の深層心理など知る由もない。

大切な友人を困らせている原因が、そもそも自分にあるのだということは
薄々感じていた。
しかし、千歌音がなぜそこまで暗く思いつめた表情をするのか分からない。
よく分からないが、ともかく今回の事故で迷惑かけたのは自分なのだ。
ここはひとつ、正式に、盛大に、謝っておかないと。
先に千歌音の口から謝罪の言葉が出たので、意表をつかれてしまったけれど。

「千歌音ちゃん、あの、私…いつも迷惑かけてばっかで…ごめんなさい。
 今回の件もすごく反省してます……」

すごくはにかんだ口調であったけれど、姫子のまっすぐな眼差しは、その言葉が
嘘偽りのないものであることを告げていた。
その言葉に触発されて、千歌音は心のわだかまりを払拭しようと、笑顔をつくって
みせる。

「いいのよ、そんなことくらい気にしなくても。それに、姫子ったら寝てる間、
 いびきかいていたのよ」
「えぇっ、やだもぉ、千歌音ちゃんたら!」

いつしか二人の間のしんみりとして澱んだ空気は、和やかで明るいムードに
変わっていた。

姫子には自覚はないだろうけれど、場の雰囲気を和ませ、誰とでも打ち解け
あえるような不思議な能力が備わっている。
その親和力を一番身近で理解しているのは他ならぬ自分なのだ、
と千歌音は自負する。
704Remember Kiss 7/37:05/01/17 02:16:21 ID:3NwBK4Np

千歌音は、姫子が蘇生した後の事の顛末を語りだした。

曰く、姫子は救急車で病院に担ぎ込まれたものの、千歌音の迅速かつ適確な
「応急処置」(この言葉を云う時、なぜか千歌音は声のトーンを落とした)の
おかげで大事には至らなかったこと。
後頭部を強打していたが、検査でも脳波に異常はなく後遺症の心配もないこと。
それで姫子を姫宮家の寝室に移したのだが、三日三晩昏睡状態にあったこと。
一昨日の晩から高熱を出して今までずっとうなされていたこと。
その間にソウマとマコトがお見舞いにきてくれたこと。
仔犬はソウマが預かって世話していること…etc。

ソウマの話をするときになって、千歌音が蔭りのある顔つきをしたのが
気にかかった。


――…千歌音ちゃん、疲れてるのかな……?


「もしかして、千歌音ちゃん、ずっと徹夜で看病してた?」
「いいのよ、大事な姫子のためだもの。これくらい平気」

ふとまじまじと眺めてみると、千歌音は目が充血気味でいつもより顔も青白く、
一層痩せ細っているようにみえる。

学校の授業に加え、弓道部の活動やら生徒会やらお茶会やら何かと多忙の身の
千歌音が、いつもよりも増して病気の自分のために時間を割いてくれたことが
一際嬉しかった。
705Remember Kiss 8/37:05/01/17 02:20:50 ID:3NwBK4Np

「ありがとう、ほんとにありがとう。私のために…こんなにやつれるまで…」

姫子は込み上げてくる感激で、胸が一杯になる。
誠心誠意の感謝の気持ちをこめて、千歌音の右手こぶしを両手でぎゅっと握り締める。

千歌音の胸が、きゅん、と高鳴った。
嬉しさで迷わず左手を重ねて、姫子の手をさらに強く握り返してしまう。

「だから気にしなくていいのよ。それより貴女は早く体が良くなることだけ考えなさい。
 休んでいる間の授業のノートは取ってあるから。治ったら私がみっちりしごくわよ」

最後の一言に姫子は思わず苦笑い。
つられて千歌音も口元が緩む。

  千歌音ちゃんのためにも早く良くならなくっちゃ、ね。
  看病疲れで逆に千歌音ちゃんが倒れたら、
  今度は私がつきっきりで看病してあげるんだ。
  あ、でも勉強は絶対みてあげられないけど…。
  とにかく、これ以上負担はかけたくない。
  とにかく元気なところを見せて、今晩は千歌音ちゃんにも、
  ちゃんと睡眠とってもらわないと。
706Remember Kiss 9/37:05/01/17 02:25:23 ID:3NwBK4Np

と思い立って上半身を起こそうとした矢先、ふらふらと眩暈が襲ってきた。
なんだか、さっきより身体が内側から焼けつく様に熱くなっている気がする。
心なしか息継ぎも乱れがちになってきている。

「姫子!?また熱が出てきたのね。さっきまでは薬で抑えてたから」
「大丈夫、もう…熱下がったよ……」
「だめよ、ちょっとみせてごらんなさい」

姫子はどきりとした。

文字通り目と鼻の先に、あの切れ長の眼の真ん中にあるマリンブルーの大きな瞳が
だんだんと近づいてくる。
前髪をさらりと掻き分けられ、額どうしをくっつけて熱を確かめる千歌音。

姫子は異様に心臓が高鳴る。
必要以上にまばたきの回数が増える自分。

  うわ、睫毛が凄く長いんだ、千歌音ちゃん…っていうか、なんで私、
  こんなにドキドキしてるの? 
  余計熱上がりそうだよ…。

姫子の頬はただでさえうす紅色に上気していたのに、顔から火が噴き出そうなくらい
真っ赤に染まる。
707Remember Kiss 10/37:05/01/17 02:29:34 ID:3NwBK4Np

千歌音はおもむろに体温計を取り出して、姫子の脇に挟んだ。
計測中に千歌音の目を盗んで姫子は、キョロキョロと周りを見回している。

挙動不審な姫子の行動に、千歌音はすぐに勘づいた。

「姫子、探し物はこれかしら?」
と水の入ったコップを差し出す千歌音。

  ――はい、そうです。  (^^;

「でも、水につけて温度を下げるのは反則ではなくて?」

  ――はい、そうですか…。 _| ̄|○ 

古典的な芸当がいともたやすく見破られてすねている姫子を横目に、
千歌音は体温計を取り出した。

38度5分。
昨日の40度よりはましだが、まだまだ全快とは言いがたい温度だ。

「ほら、やっぱり熱があるじゃないの。顔も随分赤いし、まだ安静にしてないと
 だめでしょう?」

姫子のほうは、おそらく1度5分ほどの体温上昇が千歌音の額のせいだとは、
口が裂けてもいえない。

全身が無性に汗ばんでくる。
708Remember Kiss 11/37:05/01/17 02:35:24 ID:3NwBK4Np

「解熱剤は用意してあるの。お薬飲むわね?」
「あ、うん…お願い…」

ベッド脇のターンテーブルに置いてあった錠剤をやさしく噛み砕いて口に流し込み、
コップの水を口に含む千歌音。
姫子の顎を少し、くいっと持ち上げて、その手で上下の唇を開く。

――ふぇっ?


びっくりしている姫子の唇に、むにゅっ、と柔らかい「もの」がくっついた。

上下の歯の隙間から千歌音の口の中の液体が並々と注がれ、ひたひたと口内に
浸水してくる。
二人の唇の隙間から時々、滴がぽたぽたと垂れ落ちる。

姫子は慌ててこぼれ落ちないように、口をきゅっと真一文字に結んだ。
移し終わった千歌音はそれを見届けてから唇をそっと離す。

やたら生暖かいそれは、しばらく姫子の口内を満たして反芻を繰り返す。
ためらいがちに行ったり来たりした後、堰を切ったように喉の奥へ流れこむ。

こくん、
とかわいらしいく喉を打ち鳴らした姫子。
はあっ、と小さな吐息を漏らす。
709Remember Kiss 12/37:05/01/17 02:39:37 ID:3NwBK4Np

千歌音の綺麗な親指が、唇から漏れた液体を拭ってくれた。
爪の形も長さもほどよく切り揃えられていて、よく手入れされた指先だ。

「あ…千歌音ちゃん、ありがと…ね」

気恥ずかしさで目をそらしつつ、礼を言う姫子。
まともに友の顔を拝むことができない。

姫子の胸の鼓動は、一段と激しさを増した。

千歌音のくれた生命の水は、乾ききった喉を潤してくれた。
姫子の指先は、濡れた唇の感触を、返す返す何度もなぞっている。

液体とばらばらの粒とからなる異物は、食道を伝って胃に達しているはずだが、
喉の内側を侵蝕されてゆくような感触が、尾を引きずっている。

それは不味い物を食べたときの後味の悪さではなく、むしろもっと求めたくなるような
まろやかな、でもそれでいて胸が疼く様なほどよい快感。
身体の内側に千歌音が入り込んで、愛撫されているといったらいいだろうか。

710Remember Kiss 13/37:05/01/17 02:49:39 ID:3NwBK4Np

そんな姫子の思惑を察したのだろうか?
千歌音は、くすりと笑って、あたかも猫を扱うように、姫子の喉をくすぐった。

さらに、その喉からパジャマ越しに胸の真ん中辺りまで、自分の口が与えたものの軌跡を
たどるかのように、人差し指でなぞってゆく。

その指先の道程の途中には、パジャマの胸元から覗く、あの太陽のタトゥーがある。
いったん下降線を辿った白くて細い指先が、その日輪の痣まで戻ってきて軽くタッチした。

「少し強引だったかしら?でも、ちゃんと飲み込んでくれたのね」


軽く触れた千歌音の指先がひんやりとしていて、思わずはしたない声を
上げそうになる。

声を噛み殺しながら、姫子はうんうんと頷く。

目の前の少女には、自分の内部がなにもかも見透かされているようだった。
ソウマとの熱くさわやかなキスとは違う、甘く濃厚な口付け。
この唇の感触をどこかで記憶している自分がいる。
彼女はその理由を知っているのではないか?
一度味を占めた、この快楽の由縁を是が非でも知りたい。


姫子は、この知りたいという欲求に貪欲になり始めていた。
711627:05/01/17 03:06:08 ID:3NwBK4Np
いったんここで切ります。エロ少なすぎ展開遅すぎでもうしわけないですが。
続きは今晩深夜かも、です。 
ではおやすみなさい
712名無しさん@ピンキー:05/01/17 03:23:19 ID:71KEXIBc
>>711
乙!大作ですな。
これからエロくなりそうなふいんき(なぜかry)だし、先が気になります。
千歌音ちゃんは積極的なのかそうでないのか・・・。
713名無しさん@ピンキー:05/01/17 07:31:04 ID:Puls0srV
はあ
714名無しさん@ピンキー:05/01/17 09:24:07 ID:0GeJg9WC
キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!

ハァハァして続きを待つよ!投下乙!
715名無しさん@ピンキー:05/01/17 10:01:36 ID:Vd4/afj7
>>711
GJ!!楽しみにしてますー
716名無しさん@ピンキー:05/01/17 11:14:57 ID:d/RIa0v7
つ、続きが気になるでヤンス。
717名無しさん@ピンキー:05/01/17 13:43:56 ID:hwLKF/cf
>>711
GJ!!凄い大作ですね。
これからの続き、楽しみにしてます。
718627:05/01/18 00:47:23 ID:ZTx6qJAC
視聴者の皆様、こんばんわ。ご愛顧頂きまことに有難うございます。
インターネット百合脳大河ドラマ 「神無月の巫女:番外編―忘れえぬ接吻―」のお時間です(違
ぶっちゃけ、前回のEpisode 1で姫子が千歌音と絡まないまま気絶したので、

宮様は 欲 求 不 満 です!

今回は第二部3分の2までを投下。13レスほど1時間以上を予定しております。
合言葉は「千歌音ちゃん、>>710からの続き、受け取って!」

(冒頭の一文は710の最終行の訂正です)

↓では、どーぞ。
719Remember Kiss 14/37:05/01/18 00:53:40 ID:ZTx6qJAC

姫子は、この唇の記憶に貪欲になり始めていた―――。


千歌音は姫子の上体を寝かしつけると、薬とコップを片付けはじめた。
その様子をぼんやりと眺めながら、姫子の悶々とした想いは募る。

しかし自分の思惑とは裏腹に、薬の解熱作用のせいで体中が重くなってゆく。
全身が徐々に火照りかえる。
千歌音に自分の心の中のしこりをぶつけてみたいのだけれど、熱とけだるさの
せいで頭がうまく回らないし、言葉がうまく紡ぎだせないでいる。

姫子は普段から決して理路整然と喋れるほうではなかったし、感情をぽんぽん
ストレートに口にしてしまうタイプだ。
けれど、このときばかりは慎重に言葉を選んだほうがいいように思われた。

  こんなことを聞くのは不躾かな…?
  もし千歌音ちゃんに変に思われたりしたら…
  でも…。


と思って右腕をおずおずとさし伸ばす。
720Remember Kiss 15/37:05/01/18 00:58:30 ID:ZTx6qJAC

千歌音は、サイドのテーブルから盆を手にとって立ち上がろうとしたその刹那、
自分の服の袖をぎゅっと引っ張る力に気がつく。
それは姫子にできる精一杯の訴えだった。

千歌音が振り返ると姫子が口をパクパクさせている。
声にならないけれど、姫子の唇の動きは千歌音にも読み取れる。

「待って」

と。

千歌音は黙ってはいたが、その目元が嬉しさで緩んでいた。
姫子の右手の甲を包み込むように、掴んでやさしく振り払う。
すくっと立ち上がって盆を持って、だだっ広い部屋の奥にある、扉の向こうに
消えていった。

――…行かないで、…千歌音ちゃん、……私をおいていかないで……。


永遠の別れでもないのに、なぜ今そんな想いに囚われたのか、姫子にも分からない。
遠ざかる千歌音の背中を目で追いながら、姫子の後悔は憔悴に変わってゆく。

千歌音がいない、このがらんとした空間にただ一人残されて、全身を覆ってくる
不安と寂しさ。


――この感情を打ち消すために、何かに縋りたい……。
721Remember Kiss 16/37:05/01/18 01:05:58 ID:ZTx6qJAC

さきほど千歌音が腰掛けていた部分のシーツを片手で手繰り寄せて、まだ残っている
彼女の温もりで心落ち着かせようとした。
鼻は彼女の残り香を、目は優しい笑顔を、待ち焦がれている。
姫子の耳は、扉の開かれる瞬間を期待して鋭く研ぎ澄まされてゆく。

身体が異常に、熱い。

薬の効果で体内の発熱が促進されているのだろう。
まるで、灼熱の砂漠に寝かされているよう。
汗ばめば汗ばむほど、全体内から水分が搾り取られていくようだ。

「…んんっ……っ…あっ…ちか…ね、ちゃ…ん…」

喉に並々ならぬ渇きを感じて、姫子は千歌音の艶やかで弾みのある唇との接触を夢想した。
そして、その懸想がとたんに禁忌なもののように思われて、シーツの端を口に含んだ。

押さえられた情動が下腹部に移動して、そこにうず痒い、不思議な感覚を溜め込んでいる。
じわりと染み込んだのはシーツへの唾液か、それとも下半身の体液なのか分からない。

姫子が寝転がって身悶えするにつれ、いつもの赤リボンで結われていない、ストレートに
下ろされた腰の丈まである髪の毛が、ベッド上で扇のように広がっては、振り乱れてゆく。

今度は心の中で叫んでいた。


――……早く、早く帰ってきてよ……千歌音ちゃん!


千歌音がいなくなったのは僅か数分にしか過ぎないのだが、姫子にはそれが異常に長く、
狂おしく、永遠に続く拷問の時間のように感じられた。
722Remember Kiss 17/37:05/01/18 01:10:49 ID:ZTx6qJAC

――カチャリ!

ほどなくして、静寂を突き破るかのようにドアノブの回る音がした。
姫子の視界に飛び込んでくる、薄暗い室内に隣室から差し込む一条の光と、次第に
スーッと伸びてゆく長身の少女のシルエット……。

千歌音が両腕に、何やら携えて戻ってきたのだ。


「着替えをもってきたの。汗をかいて、気持ち悪いんじゃないかと思って」

姫子は、今の自分が淫らな姿態を晒している気がした。
潔癖そうな友人が、ゆったりとした足取りで近づいてくるのだ。
千歌音からは見えないほうの後ろ手で慌てて、乱れた衣服や寝具を直そうとする。

千歌音は、淋しがらせてごめんね、とでもいように、姫子の顔を覗き込みながら、
紅茶色の髪の頭をなでなでする。
そして、さっきは振り払った姫子の右手を軽く握り締めた。

自己の妄想に気後れを感じつつ、千歌音の心遣いが嬉しくて、そしてなにより
千歌音を身近に感じられることが嬉しくて。

姫子は熱と倦怠感で衰弱しきったはずの体に鞭打って、屈みこんだ千歌音の
首っ丈に、すがりつくように両腕を回してきた。
723Remember Kiss 18/37:05/01/18 01:16:54 ID:ZTx6qJAC

千歌音は大胆な姫子に、思わず目を見張る。
求めに応じて、床に膝をついて立ち、上体だけ姫子のほうに身を寄せて抱きしめる。

姫子は期待を込めて瞳を閉じる。
誘い受けるように上向き加減なその口元。

千歌音は、姫子の右手に五本の指を綿密に絡み合わせながら、けれども今度は、
唇というよりは口角に程近い、皮膚の表面に軽く触れるような接吻をした。

再び瞳を開けた姫子の目に入ったのは、既に立ち上がって、赤子をあやすかの
ようになだめ、諭すような表情で俯瞰している千歌音。

「じゃさっそく、着替えましょうね」


千歌音には、熱っぽく瞳をうるうるさせて縋りついてきたり、唇で誘惑したりする
姫子が、妙に色っぽく感じられた。
少し乱れた着衣や髪も、姫子の艶っぽさを品のいい程度に演出させる要素となっている。

心の動揺を見抜かれぬようにして、そして理性が感情を制し、精神を肉体よりも優位に
立てようとして、わざと姫子を子ども扱いしてみたのだった。
それは友情以上の感情を溜め込んだ千歌音が、姫子に対し精神の均衡を保つ常套手段であった。

肉欲の奴隷と成り下がったときの自分を想像することは、誇り高い千歌音にとって、
我慢がならなかった。
なにより、そんな自分を姫子が蔑むのではないかという最大の恐れが、自分を戒める
原動力となっていた。

欲望にぎりぎり歯止めをかけることには長けているのだ。
いつもどおりの自制心で、千歌音は禁断の色欲を封じた……はずだった。
724Remember Kiss 19/37:05/01/18 01:22:20 ID:ZTx6qJAC

寝そべったままの、姫子のパジャマの上衣のボタンを、千歌音は一つずつ丁寧に外してゆく。

姫子の着ていた薄紫色のパジャマは千歌音の借り物とみえて、姫宮家御用達の上等のシルク製で、
サイズは少し大きめだった。
前をはだけると姫子は、可愛らしく小さなピンクの花柄模様のレース飾りがついた、
白地のキャミソールを身に着けていた。
その下には、ブラジャーは着けていない。

木綿製の薄い下着を通して、標準的な大きさだが形の良い胸がみてとれる。
中央部が突起した二つの乳輪が透けてみえそうだ。

千歌音は思わず息を弾ませた。

その二つの山なりに触れそうになって差し出した手を、理性が頭をもたげ、
慌てて引っ込めさせる。


しかし姫子のほうは考え事に夢中になって、その様子には気づかない。

直前のキスが拍子抜けするほど軽かったので、姫子はキスなんて千歌音にとっての
スキンシップに過ぎないのかなと思いはじめた。
姫宮家主催のパーティーには、諸外国からの来賓も多いのだから、千歌音にとって
キスなんて社交辞令みたいなものかもしれないな、と。
725Remember Kiss 20/37:05/01/18 01:39:52 ID:ZTx6qJAC

千歌音は、興奮を気取られないように平然として、姫子の下半身を覆っていた布団を剥ぎ取った。
パジャマのズボンを穿いていなかったので、白いパンティーのみ身につけた、色白の両足が露わになる。
その太腿を異常な目つきで眺め回していたが、姫子の視線が気になるので目を逸らした。

姫子の首と背中に手を当て、両腕で姫子の上半身を起こす。
そして、姫子にくるりと向こう側を向かせる。
二本の腕からパジャマの袖を器用に抜き取って、脱がせた。

姫子のキャミソールは肩紐が長く、後ろの背中が途中まで大きく開けられたものだった。
千歌音は、姫子と対峙していないこの状態で、湧き上がる欲求の血潮と心の乱れを鎮めようとした。

千歌音は、姫子の紅茶色の後ろ髪を鷲掴みにして、肩越しに前身に垂れさせ、
姫子の両手でその束を押さえさせた。
次に肩紐を外そうとしたが、思い立って、その両手をとめてしまった。
そして、その手の行く先に迷った挙句、姫子の幅が狭くやや撫で気味の両肩に、千歌音は手をかけた。

露になった白い背中を、固唾を呑んで、隈なく眺め渡す。

――…なんて、細くてきれいな背中と小さな肩幅、そして華奢で括れた腰周りなのかしら……。


たまに同伴の入浴中でも見かけた姫子の背中が、この時非常に魅惑的で、
いつも以上にこの小さな背中を守りたい、と千歌音に思わせた。
どちらかと言えば千歌音のほうが、学園でも姫宮家邸内でもいつも後ろを
追いかけてくる姫子に対し颯爽と歩く「宮様の背中」を見せていたので、
新鮮な感覚だったのかもしれない。

もっと顔を近づけようと、千歌音は身を乗り出して、ベッドの上に片膝をつく。
その動きをベッドの軋む音で察した姫子は、千歌音の身体ひとつ分の場所を設けるために、
ベッドのサイドから中央に詰め寄った。
726Remember Kiss 21/37:05/01/18 01:45:05 ID:ZTx6qJAC

背中の一点を凝視しながら、千歌音は姫子と同じ平面上に座した。
 
背中はその人の人生を語る、という格言がある。
うなじから背の中央を伝って走る一直線の背骨が、姿勢の良さと姫子の歪みない心身の
成長ぶりを示唆しているようだ。

うっとりと見入っていた千歌音は、姫子の目線がないのを隠れ蓑に、ふと悪戯をしてみたくなった。
その背骨に沿うようにして、唇を這わせる。

途端に姫子が背中越しの刺激に俊敏に反応した。

「ひゃ…んっ…!ちょっ…と、千…歌音ちゃん!」

奇声とも喘ぎ声とも受け取れる声をあげて、両肘を後ろに突き出す格好になる。
肩甲骨が浮き彫りになって、背中に二つの逆三角形の台地を形成する。
その姿は千歌音のイマジネーションをかき立てた。

「姫子の背中には、天使の羽根が生えてるみたい…」
「え…?…あ、じゃあ、千歌音ちゃんは月から舞い降りた天女かな」

歯が浮きそうな台詞が臆面もなく返ってきたので、千歌音は思わず口元が緩む。

本当にこの子は天使なのかもしれない。そして、その純粋無垢な魂を汚すことを、一時でも
夢想していた自分を恥じてもいた。

欲望を忘れようと、反省するように頭を垂れる。
727Remember Kiss 22/37:05/01/18 01:50:37 ID:ZTx6qJAC

姫子は、自分の背中に千歌音の額が、ごつん、と当たって、軽く重心をかけてくるのを感じた。

「…千歌音ちゃん…?気分でも悪いの?やっぱり疲れてる……?」
「姫子、お願い……少しだけ、このままでいさせて。すぐに私、落ち着いて…
 いつもみたいに、良くなるから……」


姫子の身体からは、さっきまでの茹だるような熱っぽさや気だるさが、
既に尾を引きはじめていた。
何より千歌音を気遣う姫子のことである。
うんうんと頷いて、肩にかけた千歌音の手に労わるように掌を重ねた。

姫子は、千歌音が体重を掛けやすいように、お腹に少し力を込めて、
前屈みになった
…が、傾きすぎて、うつ伏せに倒れそうになる。
あらら……と姫子。

反射神経の良い千歌音は、急いで姫子の肩を引っ掴んで支えようとする。
その反動で逆に姫子が、後ろの千歌音の懐へと体を預ける体勢になった。
千歌音の豊満な胸がクッションとなって小さな背中を、すぽん、と受けとめる。
728Remember Kiss 23/37:05/01/18 01:55:56 ID:ZTx6qJAC

姫子は思わぬアクシデントに、またしても身体が緊張して硬くなってしまう。

千歌音の息遣いが、聞こえてくるような至近距離だ。
実際、耳の裏に千歌音の生暖かい息がかかっている。
ほのかに千歌音がつけているコロンの香りが漂ってくる。
それは上品だけれども、どこか性感を刺激するような妖艶な匂いでもあった。

姫子は自分でも、理解不能なほど、胸の鼓動が速くなり、全身の神経が収縮し、
顔に集中して血が上流するのを感じた。

これは、すでに風邪による高熱や眩暈のせいではないことは明らかであった。
胸に両手を当てたまま、うずくまる様に背を丸めつつ、姫子は考える。


  このドキドキはもしかして、恋のときめき…?
  ソウマくんとのキスの時も感じた…でも、今はそれ以上…。
  なんで千歌音ちゃんにこんなにトキメクのかな…女の子なのに……。
  私って変なのかな………。

729627:05/01/18 02:02:53 ID:ZTx6qJAC

【挿入歌】♯「Suppuration-core-」by KOTOKO を脳内演奏して下さい♪


今晩はここで締め切ります。期待させてごめんなさい。下手なラブコメみたいだ…orz
第二部ラストまでは明日投下予定です。では、おやすみなさいませ。
730名無しさん@ピンキー:05/01/18 02:03:40 ID:pIZ4YelL
ドラマだドラマ!
731名無しさん@ピンキー:05/01/18 02:07:07 ID:g+73AIBt
イイヨ(・∀・)イイヨー
いうことなしだ!!
732名無しさん@ピンキー:05/01/18 02:09:36 ID:i793I6qh
ここで終わるとはなんて酷なΣ(゚Д゚)

しかしGJ!明日の夜が楽しみだYO!
733627:05/01/19 02:41:35 ID:jf9hoU1A
視聴者の皆様、こんばんわ。毎度ご愛顧頂きまことに有難うございます。
インターネット百合脳大河ドラマ 
「神無月の巫女:番外編」第4話「太陽と月を仰いで」のお時間です(違

さすが堂々と「抱かれたい神無月キャラNo.1」の宮様人気!
深夜にも関わらず視聴率も急上昇(大嘘)でして、めでたくこのたび
第三部の放送もケテーイ(大迷惑)しました。

今回は第二部ラストまでを投下。16レスほど1時間半以上枠を予定しております。
合言葉は「千歌音ちゃん、>>728からの続き、受け取って!」

(拙稿に皆様の心温かいレスありがとうございます!作者冥利につきます、です)

↓では、どーぞ。
734Remember Kiss 24/37:05/01/19 02:46:22 ID:jf9hoU1A

姫子が心臓を抑えるようにして、身を強張らせているのが、千歌音は気がかりだった。

抱きかかえた少女の手首を掴みながら、尋ねてみる。
その手首の付け根からも、姫子の間断なく音を刻む脈拍が読み取れる。

「姫子、胸が痛むのかしら?」
「千歌音ちゃん、ちがっ…っひゃ、あぁんっ…!」

姫子は、ひやりとした冷たい感触を、一瞬、地肌に感じて声を上げる。

姫子の交叉している腕を振り解いて、千歌音がおもむろに下着の中へ左手を滑り込ませて、
直に心臓部分の肌を探り当てて、掌を当てたのだ。
そうして、その掌ごと後ろにいる自分の左胸にぐいっと押し寄せた。

千歌音が姫子の耳元で甘く優しく囁く。

「ほら、ね。こうすると、貴女の心の音が直接私の心にも聞こえるの」


――ドクン、ドク、ン、ドックン、ドクン……。


735Remember Kiss 25/37:05/01/19 02:52:33 ID:jf9hoU1A

姫子は自分の異常な周期で波打つ胸の音動が、千歌音に聞こえるのが恥ずかしかった。
そしてなにより、千歌音に乳房を掴まれている状態と彼女の掌の感触に。

耳を澄ますと千歌音も鼓動が早まり、背の肌を通して接した彼女の胸が、小刻みに
膨張と収縮を繰り返しているのが分かる。

――もしかして、千歌音ちゃんも、私にときめいてる…?


それを直接聞くのももどかしいし、そのために必要な心の落ち着きが、
姫子には足りなかった。

しかし、当初は不協和音だった自分の心音が、千歌音のそれと重なり合ってくるにつれ、
姫子は緊張を解きほぐしてゆく。
遂に、二人の鼓動のリズムは調律するように融けあって、快いハーモニーを奏でている。


―――とくん、…とくん、…とくん、…とくん、………。
―――とくん、…とくん、…とくん、…とくん、………。
 

千歌音の掌の冷たさも、今や温もりに変わっている。

いつのまにか、ちゃっかりと千歌音の空いていた右腕も回ってきて、
後ろから抱きすくめられていた。

姫子はもはや抵抗を感じていない。
千歌音との生命のリズムを刻む音を育んでゆく一体感に喜びを感じ、
共鳴する心音に恍惚と耳を傾けていた。
736Remember Kiss 26/37:05/01/19 03:03:07 ID:jf9hoU1A

姫子の体温を背中から感じている千歌音が、ふと口を開く。

「フフッ…やっぱり姫子は陽の巫女なのね。
 わたしと違って身体がすごく暖かいわ、羨ましい…。
 肌もこんなに艶があって、生き生きしているもの」

日頃は氷のように冴え渡る瞳をもつ千歌音の、斜め上からの舐め回すような視線に、
姫子はやや戸惑いと恥じらいを感じる。

「そんな…千歌音ちゃんこそ、すっごく透き通るように色白で、私、うらやましいよ。
それにスタイルもよくて頭もいいしさ、みんな『宮様は素敵』って褒めてるんだよ」

「他の子たちはきっと私が近寄りがたくて、血の通ってない人間って思ってるかもしれないわ……。
本当の…真実の私を知ったら、姫子もみんなもがっかりするでしょうし…」

「ううん、そんなことない。 それに千歌音ちゃんは、お日様よりもお月様だよ。
だって太陽はあって当たり前と思われてるけど、
 月はいつもみんなが大好きで見つめてくれるものだもの。
 千歌音ちゃんには月みたいな素敵な引力があるんだよ、きっと」
737Remember Kiss 27/37:05/01/19 03:10:40 ID:jf9hoU1A

千歌音がふっと顔を曇らせたので、姫子は必死にフォローする。

「あ、それに最近さ、国語の授業で習ったよね。え、えーと……
 与謝野晶子…だっけ?
 『原始人は太陽みたいだったけど、現代人は月みたいだ』って言ったの…?」

「……………」
千歌音が数秒の沈黙の後、嘆息まじりの苦笑いで応じる。

「……姫子。それをいうなら平塚雷鳥の
 『原始、女性は太陽であった。現在、女性は月である』なのよ……。
 それに、その言葉は明治・大正時代の女性に対してで、
 しかも誉め言葉じゃないのよ……」      (´д`;) オイオイ 

「ええぇ――っ、そーだったの?!あはは、ごめん。
 千歌音ちゃん、やっぱり物知りなんだねえー」 (*´∀゚*)アハッ


頓珍漢な物言いが恥ずかしく、姫子は赤い舌先を小さく出して、気まずい顔をした。

その姿があまりも可笑しくて、千歌音は思わず噴き出しそうになる。
738Remember Kiss 28/37:05/01/19 03:15:22 ID:jf9hoU1A

「ふふっ、…姫子はいつも面白いわね…相変わらず、明るくて。
 それに、慰めてくれてありがとう、姫子。
 そうね、私が月の巫女で貴女が太陽の巫女。この運命は変わらないわ……
 でも、今日の貴女を抱き締めると火傷してしまうかしら、ね?」

「千歌音ちゃんの看病のおかげで、もう熱は引きはじめてるみたいなの。
 でも、千歌音ちゃんの体温が低いのなら、私、
 千歌音ちゃんのカイロになってあげる」


姫子はいたずらっぽく微笑むと、千歌音の方へ自分からもたれかかる。
完全に体を預けようとする少女の両肩を、後ろの少女がしっかり受けとめる。
千歌音は、身につけていた少し大きめの緋色のガウンの前を開いて、
姫子を後ろから優しく包み込む。

二人羽織の格好で乙女たちは寄り添い合っている。

――ずっと、千歌音ちゃんとこうしていたいな。


発熱も気だるさも、病人という特権を利用して千歌音を独り占めできた
この至福のひと時にあっては、なんら障害ではない。
姫子は人肌の温もりと安堵感とで、心身ともに満たされていた。

んんっ…。

思わず愉悦の溜息をもらす。
739Remember Kiss 29/37:05/01/19 03:19:40 ID:jf9hoU1A

その吐息がなんとも切なく甘美な囁きに思われて、千歌音の欲情をまたしてもそそる。

千歌音は姫子の肩に顎を乗せ、頬をくっつけ合って、姫子のお腹の前で組んだ腕に
ぐいと力を込めて、後方へ引き寄せる。
正座を崩したような姿勢の千歌音の太腿の上に、姫子はちょこんと乗せられてしまった。
千歌音は女性にしてはやや長身のほうなので、自分の顔が膝上に乗せた姫子よりも、
およそ頭ひとつ分高い位置にある。

いまや、上半身の皮膚が触れていないところない位、姫子の肌は千歌音の上半身に
吸い寄せられていた。
それは、二枚貝の貝殻が皿の窪みどうしを重ねているような姿、とでもいえるかもしれない。

千歌音の締め付けがきつかったので、姫子は少し身を捩じらせて訴える。

しかし千歌音はまったく気づかない。
目を閉じて全意識を、姫子と接した自分の体表に集中させ、そして陶酔していた……。
740Remember Kiss 30/37:05/01/19 03:24:56 ID:jf9hoU1A

抱きかかえた少女の肉体の特徴――滑らかな肌触りや温もり、髪の香り、重さ、
華奢で細い腰周りやお尻の柔らかさや肉の厚み――
をまざまざと感知しつくし、酔いしいれる。

千歌音の心の中の「私」が呟く――。


  抱きかかえたときのこの感じ、やはり「あの方」と同じだわ…。
  あのとき残酷な運命に遮られて、遂げられなかった、
  この千年越しの想いを、姫子の身体を使って実らせたい…。
  でも、大事な使命を果たす前に今そんなことをしたら…
  それに姫子の気持ちは私にはないのかも……。


自分の潜在的欲望と理性とが葛藤を繰り返している千歌音は、
姫子の声でハッと我に返る。

「あの…千歌音ちゃん、ごめん、悪いけど、私ちょっと、きつい…んだけど」
「あ、ごめんなさいね、姫子。随分苦しかったでしょう?」
741Remember Kiss 31/37:05/01/19 03:32:23 ID:jf9hoU1A

千歌音は慌てて腕力を弱めたけれども、相変わらず身体は密着させたままだ。
この甘美な感触を手離すつもりは毛頭ないらしい。

姫子も千歌音の柔肌の太腿椅子の座り心地がよく、相当気持ちいいので、
そのままの体勢でよかった。

千歌音の、先ほど眉に皺を寄せてなにやら考え事をしていた顔と、
今のちょっぴりの狼狽振りとのギャップが、姫子には少し可笑しかった。
もっと向かい合って顔が見えるように、千歌音の首に両腕を回して、
くるりと左向きに回転。
両足を千歌音の太腿と直交するように座りなおした。

千歌音はお姫様抱っこのしかたで、横向きの姫子の肩を右腕で抱く。
腕の中の少女が、向日葵のような笑顔をふりまいてくれる。

「弓道で鍛えられてるからかな、千歌音ちゃんは。腕の力強いんだね。
 こんなに細いのに」


姫子は、千歌音のよく引き締まった白い二の腕を掴んだり、指先でつついたりする。
茶目っ気たっぷりの少女の仕草が可愛らしく、千歌音はにっこりと薔薇のように微笑んだ。

742Remember Kiss 32/37:05/01/19 03:40:50 ID:jf9hoU1A

―――姫子は、同じ16歳だけれど、大人びた自分と比べるとかなり子供っぽくみえる。
姿形は「あの方」に生き写しでも、考えや喋り方は全然違う。

だが、そこがいいし、それでいいのだ。
泣き虫で弱虫で、あまり賢いほうではないけれど、純粋で律儀で、誰に対しても優しくて、
傷つきやすくて脆くて、それなのに仔犬を助けるのにも命懸けで…恋にも一途な姫子が、
自分は好きなのだ。

「あの方」の落ち着きと判断力とは、現世の自分が受け継いだのだから……。
姉のように自分を慕ってくれる妹分の姫子、この美しい少女をいつまでも好きでいたい。

私は「月の巫女」として「陽の巫女」をではなく、
「姫宮千歌音」として「来栖川姫子」を愛しているのだ―――。


そのように考え巡らすことで、千歌音は姫子を押し倒したいという邪念を、
頭の隅に追いやった。

千歌音はきりりとした口元で、姫子に言葉を返す。


「そうね…私は大事なものを守るために、強くなりたいから、
 常日頃から鍛錬は欠かさないわ」

  そうよ、姫子。貴女を守るために、
  私はこれからも、ずっと、もっと、強くなりたいの。



目が合って、くすくすと笑いあう二人。
743Remember Kiss 33/37:05/01/19 03:47:18 ID:jf9hoU1A

――そう、千歌音ちゃんは強い人だ。

姫子は確信する。

自分と違って嫌なことがあっても泣き言ひとついわないし、ひとつの方向を見据えて
何事もテキパキと冷静沈着に対処してゆくのだ。
それでも姫子は、ときどき彼女の性格が分からなくなる。

  千歌音ちゃんって、どんな人?
  皆の目の前で気丈で格好よく、礼儀正しく振舞う優等生の「宮様」と、
  私の前でだけとびきりの笑顔をみせてくれる優しい「千歌音ちゃん」と。
  それにこうして二人きりでいるときも、千歌音ちゃんは、
  時々なにか遠くを見つめて物思いに耽っている。
  私と会話の最中に急に口をつぐんだり、話題を変えてきたり。
  最近は特にそれが頻繁になってきた気がする……。


しかし、それが自分の存在を蔑ろにされたと感ずるほど、
姫子は捻くれた考えの持ち主ではない。
ただでさえ、陽の巫女としての覚醒が不十分な自分と比べ、
千歌音のほうがおそらく前世の記憶が鮮明であろうし、その分だけ
抱えている悩みもさぞや大きいだろう。
 

  ほんの少しでも、その苦労を分かち合いたいと思うのに……。
  やっぱり、こんな柔な私じゃ当てにならないのかな……?

744Remember Kiss 34/37:05/01/19 03:53:48 ID:jf9hoU1A

姫子は自分の、ぷにぷにした二の腕をさすって、千歌音のそれと見比べつつ、
少し溜め息をつく。

  私も千歌音ちゃんやマコちゃんみたいに、
  スポーツでもやっとけば良かったかな…。
  うーん、でも…私、かなりの運動音痴だし……。

 
腕の中の少女が、なにかぶつぶつ言いながら、溜息をついたり軽く頭を抱えこんだり
する様がいかにも愛嬌たっぷりで、千歌音には微笑ましかった。

姫子はいつ何時も、千歌音との友情と信頼が潰えないことを疑ってはいない。
それゆえに、千歌音がいつも自己の内面で、柵に囲った「想い」に囚われていることに
未だ気づかない。

なぜなら、彼女の心の領域に土足で踏み込んで、あれやこれやと詮索するようなタイプでは
ないからだ、あくまでこの時までは…。


身を寄り添わせつつ、二人の心は未だ錯綜している。
月の少女と太陽の少女は、ところどころで身体の接点と和音をもちつつも、
微妙な平行線と心の温度差を保ったままだ。


都会の喧騒のなかで、二人の心のシグナルに青信号がともり、歩みだしては抱きしめあう大団円
――互いの笑顔と「想い」が幸福に交差する、あの十字路までの道程はまだまだ遠い先のこと………。

745Remember Kiss 35/37:05/01/19 04:00:52 ID:jf9hoU1A

――ある意味で姫子の、全てのものを許してしまえるような優しさに満ちた心根が、
幾ばくかの足枷となって、月面の表と裏のような千歌音の多面性を生み出している、
ともいえる。
太陽に照らされて月は光り輝くけれども、その裏側では魔力にとり憑かれた
人間の怨念が渦巻いている。

そして後になって、千歌音がオロチに魅入られたのも、人間の負の面を併せ持つ
「月の巫女」であったからなのだろう。
例えそれが計画的行動であったにせよ、千歌音にはそれを受容する陰の要素があった。

なにより彼女は、前世で最愛の人を最悪の手段で失ったという絶望と
その後生きながらえてしまった孤独とを味わった人間なのだから。
 
「強くあれ」という願いは、自分の弱さを認識した時点からはじまるのだ。
姫子の良心的な解釈とは裏腹に、千歌音は心の奥底では、自分の中の脆さと、
前世における無力さを、ひしひしと感じていたのだった……。


照明を消した部屋には、いつのまにか、窓辺の大きく開くカーテンの隙間から、
月明かりが蒼白く差し込んでいる。


「あっ、千歌音ちゃん、ほら見て、窓のほう…お月様が出てるよ」
「ええ、今夜はとっても綺麗な満月ね、姫子。まるで…お日様みたい。
 あんなに強く明るく輝く月なら、他のどんなに煌めく星々でさえも
 霞んでしまうくらいね……」

746Remember Kiss 36/37:05/01/19 04:05:36 ID:jf9hoU1A

目を輝かせながら、月をじっと見つめている姫子の横顔を眺めながら、
千歌音の心は、声にならない言葉を繰り広げる――。


  太陽みたいに影ひとつなく、欠けることなく、強く美しく輝く月。
  私は姫子の前で、そんなふうになれるかしら。
  
  姫子は私を優しく照らしてくれるお日様。
  月は太陽があるから輝くことができる。
  誰よりも美しく、輝きたいとそう思えるの。
  
  姫子の向こう側の顔も、私はよく知りつくしているの。
  誰よりもいつも、飽き足りないくらいに貴女を見ていたから。
  
  でも…私には姫子が知らない横顔があるの。
  
  あの月にある朽ち果てた社に閉じ込めてきた、
  「私」の気持ちと「貴女」の記憶。
  本当は貴女に見て欲しい。知って欲しい。分かって欲しい。
  
  けれど……。



姫子と千歌音の二人っきりの長い、長い秋の夜は、まだまだ続いてゆく――。

747Remember Kiss 37/37:05/01/19 04:15:37 ID:jf9hoU1A

仲睦まじく寄り添う乙女たちを覗いているのは、雲ひとつない夜空に浮かぶ月輪のみ。
今宵のような蒼白い月夜の晩にこそ、古来より、一目を憚る恋の逢瀬が重ねられてきたのだ。
例えば、かの光源氏は8月15日の満月の夜、月明かりを頼みに秘密の恋への通い路を忍び歩き、
夕顔と許されぬ一夜を共にする。
陽光の下で光り輝く姦通相手との情にほだされ、翌晩まで一緒に過ごした夕顔には、
月光の下でのおぞましい悲劇が待ち受けていた……。


おそらく月の魔力が、月の少女と太陽の少女、この二人の淡い友情の灯火を、
激しい恋慕の炎に変えるのには、さほど時間がかからない。

千歌音の中の情念のバイオリズムが、無意識のうちに、刻一刻と狂い始める、
その時が近づいてゆく………。


【またしても続く】

【ED】♯「agony」by KOTOKOの脳内演奏をお願いします♪


     元始、女性は実に太陽であつた。真正の人であつた。
     今、女性は月である。
     他に依つて生き、他の光によつて輝く病人のやうな蒼白い顔の月である。
     私共は隠されたる我が太陽を今や取戻さねばならぬ。(中略)
     調和よ、統一よ、無限よ、完全よ、永遠よ。
     私はここに人間の真の自由、真の解放を見出さう。(中略)
     最早女性は月ではない。其日、女性は矢張り原始の太陽である。
                        by平塚雷鳥「青踏」(創刊号序文)
748627:05/01/19 04:17:19 ID:jf9hoU1A
本日の放送はこれで終了いたします(笑)
ガスの元栓、火の元の戸締りにご注意の上、ご就寝下さい。

―― プツッ―…ザ―――ッ………。


結局、Bどまりかよっ!って批難GO!GO!ですね…お目汚し失礼しました。
…しかし第三部では宮様が姫子に×××(お好きな言葉を連想して下さい)をっ!

「千歌音ちゃん、私、またこのスレに投下してもいいのかな…?」

皆様お休みなさいませ…。
749名無しさん@ピンキー:05/01/19 09:17:21 ID:ifZ6rG75
乙でした。 GJ!
次回はエロエロ期待してもいいのかな?
750名無しさん@ピンキー:05/01/19 15:14:43 ID:+DsUyPD1
627さん、乙です!
いやぁ、美しい情景が脳裏に浮かんでくるような
そんな感じです。

OP、ED聞きながらだとかなり入り込めますな。
いやはや、GJ!!!
751627:05/01/19 19:37:05 ID:SC1zSJwr
>712-717, 730-732,749-750
悪ノリした駄文を読了下さりありがとうございました。
リアルタイムの人、投下遅くて改行悪くて申し訳ないです。

750さん、CDもってないのでOP,ED全部聞いたことないですが、
お褒めくださり有難うございますw

ところでラストまでほぼ完成ですので、早ければ今晩深夜投下したいのですが。
第三部は余裕で65レス(+αで15レス)ほど消費します。
ですので、460さんの続きとかなり離れたり、拙文と挟まれることになりそうです。
460さんと読者の方ごめんなさいです。
できたら、今月中にラストまで投了したいですので。

ではまた。
752名無しさん@ピンキー:05/01/20 04:37:53 ID:FDDI926i
ハァハァ!だ、第三部が気になるでヤンス。
753627:05/01/20 05:09:42 ID:/cBNISEu
視聴者の皆様、こんばんわ。毎度ご愛顧頂きまことに有難うございます。
インターネット配信・百合脳大河ドラマ「神無月の巫女:番外編」のお時間です(違
第三部は長編映画「神無月の巫女・ザ・ムービー―Return Kiss―」ですので、
深夜枠の放送時間の都合上、数回に分けてお送りする予定です。
なお、こちらはガチレズ18禁指定(笑)ですので、あらかじめご承知おき下さい。

今回はその第1回「その彼女のキスの理由」を投下。 16レスほど1時間半以上枠を予定しております。
合言葉は「千歌音ちゃん、私の第三部、受け取って!」

(明け方近くなり申し訳ありません^^;)

↓では、どーぞ。
754名無しさん@ピンキー:05/01/20 05:11:58 ID:MjQtKsCA
割り込み
えへへ
↓では、どーぞ。
755Episode 3: 0/65:05/01/20 05:13:59 ID:/cBNISEu
【前回までのあらすじ】(Episode 2:Remember Kiss >>698-747あたりをご参照)

ナレーションby川澄綾子(+下屋則子)

昏睡状態の来栖川姫子は、無意識のうちに前世の記憶の断片に触れていた。眠りから
覚めた姫子は、献身的な看病をする姫宮千歌音に淡い恋心を抱く。一方、巫女として
の心の古傷が癒えない千歌音は、無知な姫子を慮って自分の本心を打ち明けられずにいた。
満月の夜、二人は抱擁しながら言葉を交わし、情意投合しえたかに思われた。
だが姫子へのキスをきっかけに、今、二人の乙女の運命は狂い始める……。
脳内補完SS三部作遂に完結…かな?

千歌音「ずっと好きだったの、貴女が。でも、私の好きは、姫子の好きとは違うの…」

姫子「千歌音ちゃん、私の『本当』受け取って!」


【OP】♯「Re-sublimity」by KOTOKOの脳内演奏お願いします♪

【タイトル】Episode 3:Return Kiss

756Return Kiss 1/65:05/01/20 05:24:35 ID:/cBNISEu
Episode 3:Return Kiss



時刻は、すでに午後11時を回っていた。

千歌音の抱っこが気持ちいいので、姫子はついつい、うとうとし始めた。
千歌音は一睡もしていないにもかかわらず、姫子の様子が気になって寝つけない。
それどころか、姫子があまりに無防備な寝顔をみせるので、目が冴え冴えとしてくる。

姫子の寝顔も、そして唇の味も千歌音はよく知り尽くしていた。
時おり姫子の寝室に忍び込んでは、熟睡している顔をじっと眺めつくしたり、
気づかれない程度に軽くキスを繰り返していたのだ。

さっきの口移しで飲ませた薬のことを思い出す。

――もう一度、熱く口づけを交わしたい……。


情動の波が高まりつつあったけれども、千歌音は病の身の姫子を案じていた。
膝から姫子を降ろすと、その身体をそっと横たえた。

今晩は、こんなに近くで愛しい人の顔を眺めながら夜を明かすことにしよう。
そして添い寝をしようとした矢先、姫子が突然目をぱちりっと見開いて顔を上げた。
757Return Kiss 2/65:05/01/20 05:29:36 ID:/cBNISEu

「あら、姫子。今夜はこうやって側にいてあげるから、安心してぐっすりお眠りなさい」
「あ、うん。私、実は千歌音ちゃんにさっきから尋ねたいことがあって。
眠って忘れないうちに聞こうと思って…」

姫子はどう話を切り出そうかと考えあぐねて、口をもごもごさせている。
千歌音との口移しのシーンとその後の挨拶代わりのような軽いキスの場面が、
交互に頭に浮かんで、再び赤面する。
しどろもどろになりながらも、ようやく声を押し出した。

「あ…あの…千歌音ちゃんは、そ、その…キスについてどう思うっていうか…」
「え…?」

千歌音は内心、自分の本心を見透かされているのではないか、とどきりとした。
が、あくまで平静を装ってみる。

「いや、だから…ね、私はソウマくんとが、その……ファーストキス…
だったんだけど……」
「そう…ファーストキスなの……」


―――ズキッ…!

姫子の言葉に愕然とする千歌音。その彼女の中で、心の亀裂音がした。
今の姫子の耳には入らないほど小さな…。
758Return Kiss 3/65:05/01/20 05:35:10 ID:/cBNISEu

姫子との初めてのキスは、二人の16歳の誕生日であり、最初のオロチの襲撃で学園が
崩壊した最中の出来事だった。
人事不省に陥った今回の転倒事故ほどではないが、そのときも姫子は気を失いかけて
いたのだから、覚えていないのも無理はなかった。

けれど姫子の、自分よりソウマとのキスの思い出の印象が深い事実に接して、
千歌音の胸が今更ながら、ズキズキ、と痛む。

さらに、照れ隠しに笑みをうかべる姫子の顔と、明るい喋り口調が幸せそうにみえて、
なおさらそれが、心に楔を打ち込んでくるのがはっきり感じられる。

「それで、私はそうだったんだけど…。ほら、よく初恋の男の子とのキスは甘酸っぱい
 レモン味っていうけど…千歌音ちゃんは初めての相手とはどうだったのかな…とか、
 な、なんて……」

「――――……姫子…。ずいぶん残酷なことを聞くのね………!」


かなりの間をおいて、千歌音が腹の底から搾り出すような声色で答えた。

姫子は、その声がかつてなく恐ろしく低いので、思わず口を噤んだ。
驚いて千歌音のほうへ振り向く。

黒髪の少女の赤い唇はぎゅっと噛み締められたまま、わなわなと震え、目つきは
鬼気迫るものがあった。

759Return Kiss 4/65:05/01/20 05:40:51 ID:/cBNISEu

自分が嬉々としてファーストキスの話を持ち出したのが、癪に障ったのだろうか?
ここはひとつ自分の疑問点を単刀直入に聞いてみようか。

ご機嫌斜めな千歌音を前に、姫子はさらに大仰な作り笑いと上目遣いで、
彼女の怒りを和らげる、という手にうってでる。

「あの…千歌音ちゃんのさっきの薬の口移しとか、手慣れてるっていうか…
 あ、いや、上手いって褒めたかったんだけど……?」

「……私は…男の子とのキスはまだしてないわ………」

―――そうですか…って、…ええッ――?!…て、ことはもしかして……。

「そう、私のファーストキスの相手は……」

―――千歌音ちゃんの初めてのキスは……この私――っ?!



姫子は身を仰け反らせて、少し心の距離をとるかのように、千歌音から離れた。
間延びするような声を発して。

「え、ええぇ――っ?!うそでしょ?そんな…千歌音ちゃん、みんなに
 モテモテだから、てっきりキスぐらい経験済みだと……」

760Return Kiss 5/65:05/01/20 05:46:41 ID:/cBNISEu

千歌音は、ずいっ、と間合いを詰めてくる。
暗く沈んだ面持ちで、けれど姫子の両腕をがっしりと掴みながら。

「……姫子は、もしかして私とが嫌だったのかしら……?」
「え、ううん、そんなこと絶対無いけど…でも、さっきの薬の口移しとかは
 『初めて』の部類には入らないよね……私たち、女の子どうしなんだし……」


そう言いながら、姫子は目を逸らして、どぎまぎしながら頬を赤く染めた。
瞼をさかんにしばたたかせては、目が泳いでいる。
両の人差し指の先で円を描くようにつつき合わせている。
動揺が隠し切れないのだ。

千歌音には、姫子の言動から鑑みるに、はっきりと拒否されていないことは
嬉しかったが、姫子の人を傷つけない善意の言葉であるように思われた。

千歌音を気遣っての言い回しが、逆に鋭く、深く、激しく心に突き刺さってくる
ことを、無邪気な姫子は知らない。
761Return Kiss 6/65:05/01/20 05:58:40 ID:/cBNISEu

姫子の口からは、誕生日のファーストキスはおろか、蘇生のセカンドキスのことすら
語られないのだ。

まったく心臓をえぐられるような思いだ。先ほどまでの甘美な夢見心地の抱擁が嘘のよう。
いっぺんに地獄の底に突き落とされた気分。
それほどまでに千歌音の失望は深い。

「―――…やっぱり、覚えてないのね……姫子」
「いや、むしろ、すごいはっきりと、忘れられないものになったっていうか…。その、…
 …千歌音ちゃんにとっての最初になるキス、なのかなぁ?の…さっきの口移しで私、
 何かを思い出した気がするの……とっても大事な。
 た、例えば、…そ、そうだ…も、もしかして私たちの前世に関係あるの…かなぁ……とか?」


千歌音の落胆した顔色を伺いつつ、姫子はあたふたと弁解をする。

――…私たちの「前世」ですって……!


千歌音は姫子の声から距離をとるように、彼女の身を突き放していた。
そしてひたすら目を合わせないようにして、ただじっと千歌音は耳を傾けていた。
抑えていたはずの情動に、自分がいまや全身を支配されていくのがわかる。

「前世」という言葉の響きに、張り詰めた神経の糸がぴーん、と反応して、
千歌音の心の弦を弾いてゆく。
太古からの心の古傷に塩を塗りこまれるような、痛々しい悲哀歌(エレジー)の旋律が
脳内を流れてゆく…。

762Return Kiss 7/65:05/01/20 06:04:50 ID:/cBNISEu

千歌音の脳裏に焼き付けられた、あの哀しい別離のヴィジョンが、
いつもより鮮明に再生される。

  本当はあのまま二人で、奈落の底まで堕ちてゆけば
  よかったのかもしれない……。


千歌音の中で、何重もの理性の留め金がガチャリ、ガチャリと外れてゆく。
囲っていた激情が、柵をどんどんのり越えてなだれ込んで来る。

――もう一人の「私」が魔笛のように囁きかける。

  もう我慢の限界だ。失いたくないのだ、この人を…!
  「貴女」が生きているうちに……
  まだ、この身があるうちに……
  今こそ本懐を遂げてしわなければならない……―――!!


千歌音は顔を向き直すと、姫子に突き刺さるような視線の矢を投げた。

姫子の瞳の中に、じっと目をこちらに見据えた蒼く冷たく光る瞳の少女が
クローズアップされる。
763Return Kiss 8/65:05/01/20 06:12:27 ID:/cBNISEu

「…それなら貴女自身のカラダに直接、覚えていることを
 聞いてみたらどうかしら?」


甘く誘惑するような言葉と、鋭く危険な目つきで言い放つ千歌音。

姫子は対峙した千歌音が、ずいっと詰め寄ってきたので、どきっとした。
千歌音に、自分の瞳を的にして射抜くような視線と、
上品だが棘のあるような言葉を送られて、姫子の驚きが戦慄に変わる。
一瞬にして、身を竦める。

――……ち、千…歌音…ちゃん……?!


やっとのことで驚きの言葉を紡ぎ出そうとした姫子の口に、
二の句を告げさせまいと、千歌音の唇が覆いかぶさった。
少し口を離して逃げようとした姫子の唇を逃すまいと、千歌音は右手で
顎をがっしり押さえつけた。

…んんっ、むちゅっ、ちゅぅ…ちゅうう……。

唇の表面を貪るように、口元に食らいつく過激な口づけがはじまる。

「ふふふっ……姫子の唇はやっぱり、甘くて柔らかくて、美味しいわ。
 貴女の唇は永遠に私だけのもの……もう他の誰にも渡したくないの、
 もちろん大神君なんかにも、……絶対に、ね!」

764Return Kiss 9/65:05/01/20 06:17:53 ID:/cBNISEu

姫子は、千歌音の血走ったような言動にすっかり怯えきっていた。

――…こんなの、いつもの千歌音ちゃんじゃない…。なんか、凄く、こわい……。


千歌音の唇に塞がれて、声を発することが出来ない。
何より、千歌音の鍛え上げられたリーチの長い両腕で、腰から背中にかけての
上体と腕とをがっちりと絡めとられているので、身動きがとれない。

姫子が顔を引き攣らせながら、ぶるぶると身を縮ませている。
それに合わせ、ますます姫子の身をがんじがらめにするように、千歌音の唇と
手に籠もる力に拍車がかかる。

右手で姫子の後ろ頭を抱え、左手ではぐいぐい腰を引き寄せて、身体どうしが
擦れあい、胸や内股の窪みといった身体の凹凸が重なりあうほど密着してゆく。
もはや、二人の間でいかほども身動きできうる隙間などないくらいに。
 
姫子は千歌音と密着した下半身に、再びうず痒く不思議な、けれど今度こそ明瞭な
湿度を帯びた感覚を覚える。
淫蕩な汁気をもったような、その部分の恥ずかしい状態を知られたくない一心で、
身を離そうともがく姫子を、千歌音がますます拘束してゆく。
765Return Kiss 10/65:05/01/20 06:26:25 ID:/cBNISEu

「このキスは何度目かしら?二度目、三度目?いいえ、数え切れなくらいのはずよ…
 軽く唇を奪うだけなら、ね……でもこれからが貴女と私の『本当のキス』……―――!」

そう言い終るやいなや、千歌音は舌を強引に挿入すると、執拗に絡めてきた。
姫子の歯にかち当てたり、舌を押し上げて、舌先で付け根を突ついたり、頬の内側の皮膚を
なぞったり…ありとあらゆる敏捷かつ緻密な動きで、太陽の少女の口内は犯されてゆく。

千歌音の舌は長いのか、姫子の口の奥へ奥へと進み、咽元まで達する。
さらに奥へ進んで、まるで食道から体内へ入り込まれるような錯覚まで起こしそうだ……。
千歌音のあまねく自在に動き回る舌運びにあわせて、ぴちゃ、ぴっちゃ、と、
いやらしい水音が姫子の口から聞こえる。

「んんっ…姫子、私の唇の味はいかがかしら?…ちゅぅ…貴女の蜜のように甘い唇に、
 私以外のキスの想い出が…くちゅ、…刻まれるなんて許せない……!
 私達のこの唇の間に図々しく割って入ってくる、…グチュ…大神君とのキスの印象なんて…
 だから消すの、…じゅるっ…私の口づけで邪魔者の記憶なんて…全部ね!」


当初は、初めての濃厚なキスに驚愕していた姫子も、その華麗で巧みな舌捌きに、
次第に心を束縛され身体を翻弄されていく。
千歌音の精力的な舌遣いとその左腕に掴まれた渾身の力とで、姫子は腰のくびれで
二つに折れそうなほど身が反り返る、それを千歌音の右腕がすかさず背中を支えるといった具合。
痛みよりは快感で腰が砕けそうで、唇を吸い寄せられたまま、釣られるように、千歌音の背中に
両腕でしがみつく。


  これ、気持ちいい…まるで脳が蕩けそう…。
  でも、この感覚、やっぱりどこかで…?

766Return Kiss 11/65:05/01/20 06:34:03 ID:/cBNISEu

―――ピカッ!

―――あ………っ?!


その刹那、姫子の全身の神経を逆なでする様な衝撃が走って、頭になにかが
フラッシュバックした。

その反動で姫子の口が閉じられ、千歌音は舌の先を噛まれてしまった。
思わず顔をしかめる千歌音。
口内から出血してしまったらしく、唇に少し血が滲んでいる。

「痛ッ…!」
「あ…ご、ごめん、千歌音ちゃん!」

思わず条件反射で謝ってしまった姫子に、千歌音は少し目を丸くする。
その素直さが千歌音の征服欲を逆に駆り立てたようだ。
千歌音は丁寧に唇の血を手で拭い取って、その口元でにんまりとした笑みをつくった。
舌先のぴりりとした痛みに構わず、口づけを再開する。

姫子は、さきほど頭に叩き込まれたヴィジョンの断片が気がかりであった。
そして、不可抗力とはいえ千歌音を傷つけてしまったという後悔も加わって、
されるがままの口づけに寛容になるどころか、積極的になりさえした。

姫子は自分から、舌を千歌音の方におずおずと挿しいれて、千歌音の真似をするように
もごもごと、動かしてみた。
もう少しで何かを思い出すかもしれない、という期待と、覚えたての危険な快楽への
好奇心とをこめて。
767Return Kiss 12/65:05/01/20 06:38:28 ID:/cBNISEu

姫子の申し出に、今の千歌音の愛情の渇ききらない唇が応じないはずがない。


糸を引くほどに絡まりあう二つの舌先。
少女たちの口内を行きつ戻りつを繰り返して、互いの内部を慰め合う。
時おり息が苦しくならないように、少しずつ唇の接点をずらす。
その都度、並びのいい白い前歯が二人の隙間から覗いては、はぁっ、はぁっ、
と漏れ出る幾つもの桃色吐息。

千歌音と姫子は、口元の角度を変えては、何度もキスを繰り返す。
お互いの唾液を咽元へ流し込み、飲み下しあう。

…んんっ、ぅちゅっ…っちゅる…、ちゅぱっ…れろ…ぷはぁっ…はむっ…。


粘り気のある液体を交換しあう音。
頬に垂れた銀色の引き糸を唇で辿るように吸い寄せる音。
唇の表面が口角や口元の周囲にべたべたと押し付けあって弾む皮膚の音。
上下の唇を交互に口でくわえたり、舐めあったり、甘噛みする音。
淫らにかき乱れた息遣いのリズム。

それらが静かな室内では、一層いやらしい旋律となって響き渡る。
768Return Kiss 13/65:05/01/20 06:44:51 ID:/cBNISEu

「んんっ…むちゅぅっ…ひ…めこ、どう…したの…?」
「んっ、はぁ…っ!ち…かねちゃんとのキス…な…にか、思い…出しそ…う、だから、
 んっ、くちゅっ、ぱふっ、…もっ…と、続け…て…」


千歌音は唇に意識を集中させつつも、心の片隅では、姫子の能動的なキスとその根拠に、
少し躊躇いと戸惑いを感じていた。
自分は本能に駆られて、今まさに姫子に欲望をぶつけてしまった。
それなのに姫子はそれを、記憶を取り戻すという好意的な所作に解釈しているのだ。


  確かに「思い出してみたらどう?」
  という煽り文句で姫子を挑発してしまったけれど…。
  それに万が一、キスによって姫子の前世の記憶までが取り戻され、
  あの悲しい「私たち」の結末を知ってしまったら…。


千歌音は頭の中を整理しようと唇を離して、少し冷静になった口調で、尋ねてみる。
濡れた二人の口元には、艶やかな雫の垂れた跡も残っている。
情熱が渇ききらない唇で、少女たちの対話がはじまる。

769Return Kiss 14/65:05/01/20 06:55:12 ID:/cBNISEu

「……姫子は、自分の前世の記憶が甦ったほうがいいのかしら?」
「私…だって、前世の千歌音ちゃんと過ごした遠い昔のこと知りたいの……」
「それが、姫子と私にとって…どんなに酷い事実だったとしても……?」

  二人の今の関係に楔を打ち込むような、
  あの凄惨な月と太陽の巫女の宿命でも…?


「千歌音ちゃんは、月の巫女としての記憶がちゃんとあるんでしょ?
 知っているなら、教えて欲しいの!私が陽の巫女として、
 生まれ変わる前の世界ではどんな人で、どんなふうに生きていたのか……」

姫子が両腕に縋りついてきて、言葉を発する。
答えを出してくれるはずの千歌音の口元を、食い入るような目線で捉えて。

「…………………」


姫子の問いかけに、ただただ沈黙で応ずるしかない千歌音。
目を床のほうに落として、ひたすら思案に明け暮れている。

発作的な情熱の捌け口として奪った姫子の唇に、逆に、自分の暴発への熱さまし
のごとき返り水を浴びせられ、それによって欲情に操られた自分の心を封じられている。

「前世の記憶」という、これまで幾度も自分を制してきたキーワードが姫子の口から
積極的に発せられたとき、千歌音は今まさに、それをどう乗り切るかという、
大きな分水嶺に立たされているのだった―――。

770627:05/01/20 06:56:38 ID:/cBNISEu

そろそろ、夜明け前ですので、お姉さんたちの危険な夜の話は今日はここまで(酷)
お付き合いありがとうございました。
続きは明日かも、です。
では、皆様お休み?なさいませ…

771名無しさん@ピンキー:05/01/20 07:46:55 ID:xVI6zZ9p
GJ
千歌音ちゃん暴走気味だよ千歌音ちゃん
そろそろ重要な部分に近づいたっぽいですね〜
次回も激しく期待


しかし…これって本編途中の話(違ってたらスマソ)だよね?
もしラブラブ百合エロやるならソウマを振るなり別れるなりの描写はしっかりやってほしいなぁ
そもそも何で最初の方に出てきたかも分からないし
772名無しさん@ピンキー:05/01/20 11:01:55 ID:undZuV/2
乙―!! 千歌音ちゃんはやっぱりエロくなくっちゃ! 次回も頼む
773名無しさん@ピンキー:05/01/20 19:05:20 ID:4v5zM0qG
>>770
良作だ。千歌音ちゃんエロいよ千歌音ちゃん 

ところで754はわざと時間狙ったのか? ハゲしく萎える…
下手したら書き手が投稿やめたりして、読み手が逆に迷惑なんだよな
荒らしのせいで廃れた良スレは数知れない
投下完了まで待つくらいの読者マナー守れんのか?
774名無しさん@ピンキー:05/01/20 20:18:02 ID:AOCdM4CQ
すいません。
たまたまです。
もうしません。
一つかしこくなりました。
627さんごめんなさい。これからもがんばってください。
応援してます。
775名無しさん@ピンキー:05/01/20 21:37:22 ID:b56qLBDE
どーぞの後に時間空きまくりなのもちょっと問題かなと思う
776627ですが:05/01/20 22:01:29 ID:tezMSW4d
貴重なご意見ありがとうございます。 やはりエロが入ると反響が違うのかな?

>771
>本編途中の話?
時期的には「あの夜」あたりですが、トーシローのSS(サイドストーリー)ですので曖昧。
ちなみにアニメ数話のみ視聴の妄想で書いてますので、設定、キャラ性格ずれてるかも、です

>ソウマを振るなり別れるなりの描写
ソウマ告白→即行失恋はアニメのみで十分では(苦笑)
マジレスすると、男の子の心理描写が難しいからです、自分。でも姫子×ソウマ(エロなしで)も書いてみたいかも
ってゆーか、カッコイイ ソウマは他の職人さんにご依頼を

>そもそも何で最初の方に出てきたかも分からない
しょせん第三部までの千歌音の恋愛感情を掻き立てる当て馬ですから(爆)
でも、また再登場するかも?

>773-774
お構いなく。投下開始時にageにしてしまった私もうっかりしてました。
投下中、何度も回線切れますので時間かかるんです。無駄にレス消費してるし。
申し訳ありませんがご理解下さい。
それにしても深夜でも意外と人多いんでスカネ… ではまたパソ良好なら投下しますんで
777名無しさん@ピンキー:05/01/20 23:41:26 ID:FDDI926i
エロい、エロいよ!
ふふ・・・へへへ・・・。続きが楽しみでヤンス。
姫子可愛すぎ!
778名無しさん@ピンキー:05/01/21 00:04:22 ID:w9HKAjml
保守します。
779名無しさん@ピンキー:05/01/21 00:37:47 ID:rHdDNMdc
ソウマは報われなさに萌えるなぁ。
780627:05/01/21 04:48:22 ID:iWr7gijm
視聴者の皆様、こんばんわ。毎度ご愛顧(え?)頂きまことに有難うございます。
インターネット配信・百合脳大河ドラマ「神無月の巫女:番外編」第三部・映画版
「神無月の巫女・ザ・ムービー―Return Kiss―」のお時間です。ちなみに今回は
一部過激な表現を含みますが、エロリスト視聴者様の篤きご要望にお応えして、
完全無修正のノーカット版(笑)です。

ここで巷の声を――
「奥さん(誰)、ちょっと聞きまして?」
「な、なんと宮様がとうとう、満月を眺めてスーパーレズビアン(爆)に変身!ですって」
「まぁ、なんということでしょう!(サザエさん口調で)」
「百合パワー大炸裂ですわ。もうどうにも止まりませんのよ、この人!」
「ますます、このスレから目が離せませんわね、皆さん」

…本日はその第2回「太陽に月が背いて」を投下。 
都合15レスほど1時間半以上(≦∞)枠を予定しております。

合言葉は「千歌音ちゃん、>>769からの続き、受け取って!」
(投下の前後にいつも無駄に2レス消費してごめんなさいです^^; )

↓では、どーぞ。
781Return Kiss 15/65:05/01/21 04:57:27 ID:V2CEquyB

今後の二人の巫女の行く末を左右する分岐点で、あくまで「この物語」での
千歌音の選択はこうだった。
 
万一キスによって姫子の記憶が覚醒したとしても、自分には「打つ手」がある。
「それ」は最後の禁じ手であるが、彼女の記憶の再生と引き換えにしても惜しくはない
くらい等価なものに思われた。

しかし、同時に「それ」は千歌音にとって危険な賭けでもあり、大きな代価を必要とする。
最大限に欲望の虜になった自分を曝け出し、姫子に蔑視されるという千歌音の心の痛手
という代償が。
それでも清濁併せ呑んで、姫子が強く望んでくれるなら…この「奥の手」を用いるべき
なのかもしれない…。

しばらく逡巡を繰り返した後に、千歌音は「それ」の覚悟を決めた。


  姫子のカラダを奪う。
  姫子の「記憶」の解放のために。
  姫子を「前世」の呪縛から守るために。
  そのためになら、強欲の翼に身を委ね、姫子に忌み嫌われ、
  悪魔の化身に魂を譲り渡してもいい。


今や千歌音も自己の本能から出た情欲を満たすことを、姫子の記憶再生のためと
合理的に正当化している。

千歌音はあらためて姫子の方へ顔を向けた。
再び狙いを定めて獲物を射るような目つきで。
782Return Kiss 16/65:05/01/21 05:03:56 ID:V2CEquyB

「姫子、私はあなたにファーストキスを捧げたの。
 だから、本当の『貴女と私との初めて』貰っても良いわね?」

「…え?!…っんんっ……!」

…ぐちゅ、くちゅ、ちゅるぅ……。

はじまりの了解を姫子から得るか否かのうちに、千歌音はもう一度、
濃厚な接吻をしてきた。

千歌音は、着ていた緋色のガウンを勢いよく脱ぎ捨て、さらに胸につけていた
ブラジャーも臆面もなく取り外した。
その一連の動作で、千歌音の髪がふわりと肩越しに空を切るように、颯爽と
たなびいては後ろで翻り、毛先の束が腰周りにふわりと舞い戻る。
なんと長くて伸びのいい、艶のある、緑なす黒髪であることか。

諸肌脱いだ上半身を姫子の前に躊躇いもなく見せつけるように晒す。
蒼白い月光に照り返されて、大理石の彫刻のように透き通るような肌の滑らかさと、
雪のような白さ。
そして、すらりとした長く伸びた肢体に、姫子は思わず息を呑んだ。

――…うわっ、千歌音ちゃんの身体、やっぱりきれい……。


普段から入浴中によく見慣れた友人の半裸体が、このときばかりは一際、
冴え冴えとした、艶かしく妖しい魅力に満ちている。
783Return Kiss 17/65:05/01/21 05:07:51 ID:V2CEquyB

千歌音は、姫子が自分の肉体にうっとりと見惚れていることに、かなり勇気づけられた。

有無を言わさず、姫子の身に着けていたキャミソールを剥ぎ取った。
胸元が露わになった姫子を、細くとも鍛え上げられた両の腕で、がっちりと組み敷く。

千歌音と同じく下一枚で着ぐるみ剥がされた時点になって、姫子はようやく、
これから始まる儀式の意味に気づいたようだ。
姫子の防御本能が、その両腕で胸を隠すように交差させようとする。
四つん這いになった千歌音が、間髪いれずに姫子の両手首を掴んで、それを阻む。

真上からみれば、千歌音の背中にある三日月形の巫女の証が、姫子の太陽の刻印と
ちょうど重なり合うような位置にある。
背に月光を浴びて、その弦月の紋章が蒼白く煌いた。
が、千歌音の身体で月明かりが遮光されて、その陰に隠れた姫子はそれを知る由もない。
いまや、太陽の少女の胸の証は、月の少女の人影のために影も形もない。

真上にある千歌音の顔は、一層暗い影を落として、氷のように凍てつくような瞳だけが
浮き彫りにされている。
それが姫子の眼には、身の毛がよだつほど脅威を駆り立てるものに映る。

「千歌音ちゃ…ん、これ、キスじゃなくて…飛躍しすぎ…って、…っ、あっ!」 
「姫子、本当の…もっと貪欲な私を今から見せてあげる……!」


暗闇の顔の中で際立つギラギラと妖しく輝くコバルトブルーの瞳と冷たい微笑みとが、
目と鼻の先にまで近づいてきた。

784Return Kiss 18/65:05/01/21 05:18:35 ID:V2CEquyB

「貴女の唇だけじゃ物足りない…可愛らしい耳も鼻も、その春の銀河のように
 煌めく澄み切った瞳も、細くて白い手も足も、華奢な腰も、
 柔らかくて温かな肌も…この薄くても形の良い胸も、
 よく手入れされた、シルクのようにしなやかで光り輝く髪の毛も…
 貴女のカラダが丸ごと欲しいの…貴女の美しく清らかな心が欲しいの…
 貴女という存在全てが、私は愛しくて、欲しくてたまらないの…!
 貴女が好き。貴女が大好きよ、姫子!」


真上に覆いかぶさった千歌音が、姫子の眼をじっと見つめて、これまで溜め込んできた
「想い」を洗いざらい告白する。
そして手をとったり、髪の毛を一掴み掬ったりしては、やさしく紳士的な口づけをしてゆく。

その優雅な仕草と睦言めいた語り口に、姫子の身体の緊張が少しだけ緩む。

「……千歌音ちゃん…」

――私も大好きだよ……だけど…まだ……。


姫子の声を耳に入れたか、いないかのうちに、千歌音の唇が姫子の唇を塞いでいた。

千歌音からの愛の囁きに酔いそうな姫子の心の隙をついて、千歌音は巧みに
姫子の身体の自由を奪ってゆく。
785Return Kiss 19/65:05/01/21 05:25:20 ID:V2CEquyB

さきほどの影の差した冷たい印象の面差しとは裏腹に。
千歌音が本格的に、ゆったりと姫子のしなやかな体躯を愛し始める。

最初はやはり頭部からだ。
姫子のうなじを優しく労わるように、右手で撫でさすりながら、千歌音の唇は
口元から頬をなぞって、額や瞼の上や顎といった顔全体に、
心持ち軽く撫でるような感じで接してゆく。
決して顔に傷をつけないように、優しく、たおやかに、細心の注意を払いながら。

さらに口の動きは顎の下へと移って、首筋に沿って上下に唇を這わせてゆく。
耳の付け根に到着して舌先でしゃぶると、姫子が、きゃんっ!と仔犬のように吼える。

千歌音は、嬉しさで身がぞくぞくと震えてくる。

「うふふっ…姫子は、意外とここが弱いのね………」

姫子は耳が敏感なことが分かって、そこを集中的に攻め立てることにした。
耳たぶに噛み付かれたり、窪みを舐め尽されたり、耳穴に熱い息を吹きかけられたり。

その度毎に、ぅひゃっ、あぁんっ!という小さな声を発しつつ、
姫子が駄々を捏ねるように目をつぶって頭を左右に横振りする様が、
千歌音にはますます愛しくてたまらない。
786Return Kiss 20/65:05/01/21 05:31:16 ID:V2CEquyB

千歌音は、存分に両耳の反応を楽しみ終わると、再び首筋を伝って今度は鎖骨のラインに
沿うように口づけをする。
ぴくっ、と身をひと振るいさせる姫子。

唇を寸分も姫子の体から離さないようにして、千歌音の頭は姫子の首の付け根から
胸元まで、すでに移動していた。

千歌音はふと気になって、姫子の胸元の太陽のタトゥーに口づけをし、手をかざしてみた。

けれど、なにも起こらない。

奇跡の待ちぼうけを喰らったその手が、再び快楽の谷間を求めて、日輪をかたどった
痣の持ち主の肉体を蹂躙しはじめる。

姫子のピンク色の二つの乳房にある突起物は、数度にわたるキスや首から上への執拗で
巧みな刺激によって、ぴんと立っていた。
それゆえ、姫子の胸は一層丸みと張りがあって形よくなったように思われる。


千歌音に愛される度に、姫子の体躯は内部からより美しく、
より艶めかしく感じることのできる、「女」になってゆく。
787Return Kiss 21/65:05/01/21 05:36:32 ID:V2CEquyB

千歌音は姫子の両胸を交互に鷲掴みして、激しく揉みしだく。
むっちりと柔らかく、それでいて手応えのある弾力だ。
突起した乳首を指先で摘まんでみたり、捏ね回したり、前歯の先で甘噛み、
赤子のように吸いついてみたり、舌先でなめずり回してゆく。

「ち、ちかね、ちゃ…っんっ、そこ…はぁ、…ぅああっ、あっ、ぁああん!…ああアッ…」

耳のとき以上の刺激に、姫子の身体が激しく痙攣し、身悶えする。
それにあわせて胸も大きく揺れている。

  誰にも渡したくない、こんなに愛しく狂おしい姫子のカラダ。
  この白い柔肌と膨らみ、熱気、喘ぎ声、艶っぽい吐息。
  切なそうな顔、乱れた髪。その姿と私に与えてくれるこの感覚全て…
  今だけ、いいえ、これからもずっと私だけのものよ……!


千歌音は、姫子が自分の指先と舌と唇の動きで身体を操られ、猛り狂ったように乱れて
いるのが愉快でならない。
もっともっと姫子の身体を苛めてみたい、激しく踊るように狂わせてみたい、
あんっ、あんっと喚かせてみたい。

理性のたかが外れて、小悪魔のような微笑を浮かべ、ますます手と口の使い方を
多様に高度に洗練させてゆく。

外側からの刺激によって内側から芽生えた淫らな欲望が、徐々に初心な姫子の
身体を蝕んでゆく。
だが、忌むべき苦痛が不思議と快楽への歓喜へと取って代わっていることを、
姫子は意識していないけれど、身体の反応が正直に肯定している。

788Return Kiss 22/65:05/01/21 05:42:49 ID:V2CEquyB

散々に胸への攻撃で、姫子を弄び尽くした後、甘美な刺激の峠を越えて、
千歌音の欲望の矛先は、最終目的地へ到達する前の小休止を求めていたようだ。
姫子のへそ周りや、胴体全体、腕や太腿といった無難な部位に軽くキスを点在させていく。

当座の刺激の山場を通り越していたので、姫子の身体はさほど過剰に反応しない。
けれど、単純に面映いような、くすぐったいようなのとは異なる、この感覚。
心地いいけれど、それでいてやはり、卑猥な誘いを拒めない自分への罪の意識を
感じずにもいられない。
胸のときのような喘ぎ声こそ出はしないが、敏感になっている姫子は、
小刻みにふるふると身を震わせる。

千歌音は、身体の凹凸を舌や指先で感知してゆくかのように、万遍なく
緩急をつけてときには優しく、ときには激しく愛撫してゆく。

身体の隅々まで姫子の快楽のつぼを探り当ててくれるので、
姫子は次第に気持ち良くなって、千歌音の動きに自然に身を委ねてゆく。
身体のぎこちなさが抜け、背を仰け反らせ、腰をくねらせている様も、
今や妖しく優雅で魅力的に感じられる。

姫子は、耽美な刺激に飼い慣らされて、快楽の底なし沼に身も心も溺れゆく
自分を感じはじめている。
789Return Kiss 23/65:05/01/21 05:46:17 ID:V2CEquyB

千歌音の唇に惹かれて、体内の血潮が皮膚表面へと吸い寄せられていくかのように、
姫子の肌に浮かび上がってゆく花弁模様。
その淡い桜吹雪のようなキスマークの嵐が、姫子の全身を埋め尽くすように覆いはじめ、
乙女の白い柔肌はほんのりと薄紅に色づいてゆく。

体内から湧き上がる情念がほとばしった雫となって、全身がしっとりと汗ばんでくる。
二人の肌の重なりで、周囲には蒸気さえ漂いそうな湿った空気が満ち、
身体が溶け合いそうな熱気が、むらむらと立ちはじめている。

二人だけの秘密の遊戯の時間は、まだまだ続く……。


じりじりと理性が麻痺して、感覚が思考を支配してゆく。
二人はもはや前世の記憶の再生のことなど念頭にない。
今、二人の乙女は、神に仕える穢れなき清純な巫女としてではなく、
互いが互いを求め合う色欲にまみれた肉塊にすぎない。

けれど、その交わりは美しい。

一目散に局地を目指さないのが、千歌音流の夜の美学らしい。
千歌音は唇へのキスと同様に、前戯にもたっぷりと時間をかけていく。

それは姫子の局部をじっとりと濡れさせるまでには充分な時間であった。
790Return Kiss 24/65:05/01/21 05:50:18 ID:V2CEquyB

「姫子、そろそろこちらも感じてくれたかしら?」

突然、姫子の内股の間の窪みに手をあてる千歌音。
パンティーの上から姫子の割れ目に沿って、最初のうちは壊れ物を扱うかのように慎重に、
しかし次第に執拗で綿密に、人差し指と中指を動かす。

「ああぁっ…ぅはっ…はぁん…んぁ、ああ、アアッッ!」


その動きに応じて姫子が敏感に、ぴくん、ぴくん、と身悶えしている。
一番感じやすい部分への、前触れもなくやってきた刺激の高まりに、全身の筋肉と
神経が再びざわめき出す。
シルクのような滑らかな髪が、ベッドの一面上に扇子をぱらり、
ぱさりと広げたような音を立て、大きく振り乱れてゆく。

千歌音は、自分の指の動きに即座に反応する姫子の素直さが、いかにも初々しく
可愛くてたまらない。

姫子の脇腹から下腹部にかけて、いまだかつてない、疼くような痛みが走った。
自分の敏感な「女」の部分から、どろどろとした液体がどくどくと
流れでくるのを感じられる。


  この痛みと下腹の湿っぽい気持ち悪さ、なんだろう?
  …もしかして…さっきの……?!
791Return Kiss 25/65:05/01/21 05:54:18 ID:V2CEquyB

それは、通常考えられるミルク色の淫靡な粘りのある液体ではなかった。

姫子がおもむろに両足の付け根に目をみやると、案の定、白いパンティーには
赤い染みがべったり浮き出ている。
しかも赤い液体は太腿を伝って、もはやシーツにまで滲みかけていた。

その様子を千歌音が、少し驚いた顔で、しかし、じっと見つめている。

「姫子、もしかして『それ』、初めてだったの……?」

姫子は自分のしでかした醜態への申し訳なさと、それを凝視する友人の眼差しに対する
気恥ずかしさとで、すっかり気が動転していた。
おねしょした幼児が無駄におこなう隠蔽工作のように、ベッド脇にのけてあった
上掛け布団で自分の下半身を隠そうとする。

「うわわぁあ――っ、ご、ごめんなさいっ!許して!生理の血でベッド汚しちゃって
…千歌音ちゃん、私、どうしたらいいのかな……?」

「いいのよ、姫子。気にしないで。シーツの替えなんていくらでもあるの。
女の子の日にはよくあることだわ、それに……」

792Return Kiss 26/65:05/01/21 05:58:10 ID:V2CEquyB

…と言い置いて千歌音は、くすりと笑みを浮かべた。

自分の粗相が見つかってバツの悪そうな表情を浮かべて、婆やに叱られた
幼年時代の記憶を思い出して、ちょっぴり苦笑い。
そして自分と比べて素直に謝る姫子をみて、一段とほほえましく
かわいいと思って満面の笑み。

気を落ち着かせるために、姫子の頭を抱き寄せて額にやさしく口づけをしてみる。
彼女の腕から布団を引き剥がして、改めてまじまじとその光景を見詰めていた。

  千歌音ちゃんお嬢様育ちだし、
  他人の経血見るのがそんなに珍しいのかしら?
  私ははマコちゃんとかと寮でそういう話ふつうにしたりするけど…。


と姫子が怪訝そうに思い巡らせていると、突然千歌音が姫子のパンティーに手をかけて、
一気に膝あたりまでずり下ろした。
793Return Kiss 27/65:05/01/21 06:04:45 ID:V2CEquyB

「姫子の、この『初めて』をよく知りたいの。ちゃんとお見せなさい」
「ちょっと、千歌音ちゃんたら…そ、そんな恥ずかしいよ!」


嫌がる姫子の手を軽く叩いて、千歌音は姫子の最後の一枚を、強引に足首から抜き取った。
姫子の恥部が眼前にありありと現れている。
姫子はあられもない秘所を間近に見られて、恥ずかしさで胸が張り裂けそうになる。

千歌音は数秒間、秘部とにらめっこしていた後、そっと掌を当ててみた。
途端に姫子が、あぁんっ!と少し甲高い声を上げる。

その反応が面白くて、千歌音はしたり顔をした笑みで口元を結ぶ。
姫子の感度を試すかのように、どんどん接触をエスカレートさせる。
割れ目に沿って、指を上下になぞらせる。

その動きに呼応して、姫子は腰を大きく振らせた。
ぴりっとした痺れが頭の芯に走って、全身の神経に波紋のように広がってゆく。

「……っああぁん、ぅあっ…んんっ、アッ…!」


姫子の大事な部分からの出血は、極度の緊張で一時的に止まっていた。
じわりと濡れている、そこから甘酸っぱい匂いがふんわりと鼻につく。 

ピンク色の柔らかい花弁を一枚ずつ、ピンセットで扱うかのように、指で剥いでいく。
その中央に、薄桃から少し紫色に変色したような色合いで、突起になった部分が見える。
その突起を狡猾な手並みで、千歌音は指先でつまんだり、左右に寄せたり、
中央に擦り合わせてゆく。
794Return Kiss 28/65:05/01/21 06:22:50 ID:V2CEquyB

「はぁっ!…ひいぃっ…んふぅっ……ぃやあっ!…んんっ…アアァ、あん!!」

その度毎に姫子の息遣いが激しさを増し、喘ぎ声の切なさといやらしさに磨きがかかってゆく。
シーツが姫子の乱れ髪とサラサラと絡み合ったり、カサカサと背中で衣擦れさせる音が、
かすかに呼吸の合間に聞こえてくる。
悶絶しそうなほど弓なりに動く姫子の身体の衝撃を吸収してたわんでは、ギシギシと軋むベッドの音も。

じっとりと湿った薄紅色の薔薇の花弁を掻き分けてゆくと、そこはまだ誰も侵したことのない領域への入口がある。
その未知なる聖域へ、千歌音の食指が動き出す。

「…っ…はあ…、はぁっ……」
「姫子、私を受け入れて」
「…っ、えっ?…千歌音ちゃ…ん?……ぅああっ、ナニ?…やめて…いやっ、ああっ!」
 
千歌音は躊躇することなく、その禁断の門に人差し指を挿入し始める。
人差し指の第一関節まで隠れた時点で、さらに中指も加えてみた。
二本の指とも余裕で入ってゆく。
ぬぷっ、ぬぷっとした、なにか粘ついてまとわりつくような音と、指先に流れる淫蕩な汁気の感触。
さらに何かの膜に押し戻されそうな力。それを物ともせずぐいぐい進むと、ぱんっ!と破裂したような音がする。
二本の指はずぶずぶと淫らな音をたてて、ますます壺の奥へ入り込む。
千歌音の指と姫子の秘肉との隙間から、ちゅぷ、ちゅぷ、と血と愛液とのまじりあった卑猥な液体が流れ出る。

初めての侵入を受け入れる姫子は、今だかつてなく激痛に見舞われた。

「痛っ! …ああっ…イヤっ、いやァ――ッ
 ぅあ゛あ゛あ゛――っ、あああああッああああっ―――――――ッ!!」


姫子は今にも失神しそうなくらい、喉が張り裂けんばかりの悲鳴を上げる……。
795627 :05/01/21 06:27:10 ID:V2CEquyB
【嘘次回予告】
――タタタタタ…―ドン!ドン!ドン! ――バンッ!

血相変えて寝室の扉を蹴破り、飛び込んできたソウマ。
それを妖艶な微笑みと凍てつくような瞳で迎える千歌音。

ソウマ「ひ、姫宮ぁ〜!貴様、来栖川にナニをしたァ―――!!」ワナワナ…
千歌音「あら、大神君。遅かったわね、姫子はとっくに私が最後までちゃちゃっと頂いちゃったわ。
うふふ、ごちそうさま… ニヤリ」
姫子 「千歌音ちゃん〜っ…(*゚∀゚*)キャイ~ン」(うっとりした瞳で千歌音に身を寄せる)
ソウマ「ぬぅあに〜ぃ?!おい、来栖川!しっかりしろ!」
千歌音「ついでだから、貴方のロボットも頂戴しちゃおうかしらね♪ フン、フーン」(下手な鼻歌で)
ソウマ「なんだと?…あ?…うわぁあ゛あ゛あ゛あ゛あ―――っ」

――そして、ソウマは愛機にズタボロにされましたとさ……。


数週間後―――。
乙羽「あら……こんなところに制服着た腐乱死体が…?」

(「それ、(一部脚色含む)アニメまんまだろっ!」と視聴者からのマジツッコミはいる)


771さん、ソウマの出番無理矢理つくりましたから、これでご勘弁をw
…自分は、ソウマ嫌いじゃないですよ。

では、「千歌音ちゃん、私、明日の深夜も待っててもいいのかな?」
乱筆駄文の本稿、読了有難うございました。皆様、それではお休みなさいまし…
796名無しさん@ピンキー:05/01/21 11:36:36 ID:VUDy/9pF
乙。嘘予告ワロタ!
なんかすごいことになってるな、この展開
797名無しさん@ピンキー:05/01/21 15:50:58 ID:dwMlaHQw
エロいなあ・・・。実にエロい。
は、早く続きを・・・。
798名無しさん@ピンキー:05/01/22 02:45:14 ID:/aBkn0YP
まだかなー?わくわく
799627:05/01/22 04:04:44 ID:SEsb6AnR
視聴者の皆様、こんばんわ。
いつもお世話になっております。お待たせしっましたっ。
インターネット配信・百合脳大河ドラマ「神無月の巫女:番外編」第三部・映画版
「神無月の巫女・ザ・ムービー―Return Kiss―」のお時間です。

さぁて、本日の見所は
やはり「姫子洗濯板に招待状」「宮様のハアハア斬りと歯の浮くような台詞」
(それは前回w)ですね(大嘘)

…本日はその第3回「月影に啼くこころ」を投下。 
都合9レスほど1時間以上(≦∞通信環境と作者の健康状態により無限大;)枠を
予定しております。

合言葉は「千歌音ちゃん、>>794からの続き、受け取って!」

↓では、どーぞ。
800Return Kiss 29/65:05/01/22 04:09:00 ID:SEsb6AnR

千歌音の耳と心とに大きく響き渡った姫子の絶叫。
それは、月の少女と太陽の少女の心理面においては、その後の主客を転倒する
ほどの大音響となる。

予想外に姫子が貫通に喚いているので、千歌音は驚いて指の侵入の手を休めた。
空いている方の片腕で、姫子の上体を支えながら、その怯えているような肩を
抱き起こす。

姫子は初めての痛みに堪え切れなくて、目に涙の海を浮かべていた。
苦しみの雫は、少女のくるんとカールした睫毛に弾かれて、木の葉から朝露が落ちるように、
ぽたりと零れていく。
それをきっかけに、はらはらと涙が溢れ返っては流れ落ちて、姫子の頬を幾とおりもの
涙の筋がつくられていく…。

涙の流出がひとしきり途切れたあとで、姫子は瞼に手を当てながら、うっく、ひっく、
としゃくり上げる。
背筋を丸めて、肩をわなわなと打ち震わせている。

しおらしく泣き崩れる姫子の憐れな姿に、千歌音の顔は思わず色を失った。
これまでの自分の暴走を顧みて、いたく反省する。

  私はいつも、そうだ…深く濃く愛するがゆえに、
  好きな人を大きく酷く傷つけてしまう………。


千歌音は、泣き塗れていた少女の腫れぼったい瞼に口を寄せて、悲しみの水滴を拭い取る。
そして、泣きべそを掻いていたその顔に、あの癒されるように深くて甘くとろけそう
な口づけを施す。

801Return Kiss 30/65:05/01/22 04:13:46 ID:SEsb6AnR

千歌音は、姫子の耳元に優しく囁いて、許しを請う。

「ごめんなさい…貴女を傷つけるつもりはなかったの。こんなに痛がるなんて
 思わなかったの……さっきまでの姫子がすごく素敵だったから………」


姫子はしゃくり上げながら、また涙をぽたぽたと溢す。
大人の苦痛に対して流されたその涙には、注射を痛がる子供のごとき苦悶の表情に、
少しばかり自分の成長に対する嬉しさを滲ませてもいたのだった。
千歌音はそれに一向に気づかないけれども。

「んっ…うぅっ、…っく…ひっく…ずるい…よ、
 千歌音ちゃん…キスでごまかそうとするなんて……」


そう思っていても、千歌音の蛮行を憎みきれないでいる自分がいる。
そこが姫子の優しさだ。

「姫子はやはり『これ』も初めてだったのね……。大丈夫、私に任せて。
 これからはもっと優しくしてあげるから…ねぇ、いいでしょう?」


千歌音は甘くおねだりするような視線で、姫子に同意を求めてくる。

姫子は答えずに伏し目がちにして、千歌音の胸に顔を埋める。
千歌音は少し嘆息して、今度は姫子の気分の昂揚がなくなるまで静かに待つことにした。

802Return Kiss 31/65:05/01/22 04:18:15 ID:SEsb6AnR

―――その時、千歌音の脳裏をよぎる思いとは……。


  私がこれほどまでに、ひとつのことに執着し、耐え忍び、
  待たされたことが未だかつてあったかしら……。
  天賦の才能と、それを切磋琢磨する努力と、美貌と、生家の財力と権力と。
  これまでは何ひとつ不自由なく、欲しいものは周りから与えられるか、
  自分で手に入れてきた。
  そして今や、この大好きな人の身体までこの腕の中にある……。

  けれど、そんな自分がたった一人の大切な少女の気持ちを掴むのに、
  こんなに我慢と苦労を強いられるなんて……。
  我ながら、浅ましくて本当に滑稽だわ……。

  でも、それほどまでに私は姫子が好きなんだ……。


今さらながらに、千歌音は自分の想いの深さを再確認する。
そして姫子の心が再び振り向いてくれるまで、声もかけず、ひたすら忍の一字を
押し通すことを心に誓った。

人の心を待つということの難しさを、千歌音は学んでいた。

803Return Kiss 32/65:05/01/22 04:22:25 ID:SEsb6AnR

かたや姫子も、「初めて」の苦痛で千歌音に恨みがましいことを口走って、彼女の心情を
傷つけてしまったことを、深く後悔していた―――。


  元はといえば、私が記憶を取り戻したいといったばかりに、こんなことになったんだ。
  それに、いつだって千歌音ちゃんは、私のことを大事に思って尽くしてくれる…。
  
  巫女としての運命に気づいていても、私を気遣って責任を一人で
  抱え込んでいる、千歌音ちゃん。
  自分の気持ちを押し殺して、ソウマくんとのデートのときも
  陰ながら応援してくれた、千歌音ちゃん。
  倒れた私を一睡もせず看病してくれた、千歌音ちゃん。
  コンプレックスだらけの私の身体を好きといってくれた、千歌音ちゃん。
  甘く切なく、唇が蕩けるような情熱的なキスをしてくれた、千歌音ちゃん。
  腕の中で私の身体を優しく強く抱き締めて、
  激しく深く心地よく愛してくれた、千歌音ちゃん。
  そして、初めての痛みで泣いてしまった私の涙を拭って、
  慰めてくれている、今の千歌音ちゃん。

  私は全部の千歌音ちゃんが好きなんだ。
  
  だから、もうこれ以上、
  大好きな千歌音ちゃんを困らせたくない、苦しませたくない……。
804Return Kiss 33/65:05/01/22 04:26:47 ID:SEsb6AnR

姫子は意を決して、千歌音の胸元で俯けていた顔を上げた。

「千歌音ちゃん、私、やめて欲しくなんかない……」
「姫子…本当に、構わないの……?」
「いいの。千歌音ちゃんとなら、何があっても怖くないの。
 私、千歌音ちゃんとなら、したいよ!」


千歌音は、その言葉の念押しをするように、淡い希望を滲ませつつも半信半疑の眼で、
姫子の顔色を伺ってみた。

腕の中の少女は、春風のように健やかで穏やかな笑顔で仰ぎ見ている。
すっかりと涙の渇ききった、曇りひとつなく輝くすみれ色の大きな瞳で。

心の灯火はちらちらと揺れ動く情念の炎を吸収しつつ大きくなる。
自ら身を焦がすほどの灼熱と高温を発する炎に包まれつつ、
それでいて太陽はなお一層美しく輝きつづけるもの。
ひとつの苦痛に満ちた体験が糧となって、太陽の少女の心を広く、
明るく、強く、逞しくしてゆく。

瞳こそが、彼女の心ばえを物語る。
姫子のその落ち着き払って、頼もしささえ覚えそうな顔つきに、千歌音は心を打たれた。
と同時に、彼女の真意を探るような目つきをした自分を恥じた。
805Return Kiss 34/65:05/01/22 04:31:06 ID:SEsb6AnR

胸の中で込み上げては、渦を巻く歓喜の小さな潮流。
それを感じつつも、心のわだかまりを未だ拭い切れずに、千歌音は口火を切った。

「ありがとう、姫子。でも、その前に、お願い…私を許してちょうだい…
 貴女の気持ちを考えなかった私を…。本当はずっと、ずっと、姫子とこうしたかったの。
 姫子を抱きしめて、キスして、貴女を手に入れたかったの…それでも、こんな手荒なやり方で、
 ますます貴女の心が私から遠のいてゆくのが怖かったの…ずっと我慢していたわ。
 でも、本当の私は弱いから、自分の欲望を堪え切れなくて、それを激情に駆られて、
 貴女のか弱いカラダにぶつけてしまって…私はやっぱり不器用でこんなに乱暴な愛し方しか
 できなかった……」


千歌音は姫子の身を胸元から外し、両手をベッドについて大きくうな垂れては悔悛の情を示す。
下向き加減に発せられる低い声が掠れ、次第に尻すぼみになってゆく。

「千歌音ちゃん、そんなに自分を責めないで。千歌音ちゃんが悲しいと、私もとっても悲しいの…」


姫子が励ますように千歌音の肩を両手で軽く押さえ、その手で起こそうとする。
二人の少女はあらためて座したまま対峙した。
806Return Kiss 35/65:05/01/22 04:35:24 ID:SEsb6AnR

「姫子はとても心が優しいから、思いやりがあるから…きっと、こんな酷い私でも
 許してくれるんじゃないかと思っていた。私、貴女の心に甘えていたの…
 こんなこと、言うつもりなかったのに……。私、本当に今夜の満月で気が狂ったみたい…
 今日の私は変だわ…ごめんなさい、私ったら……うぅっ…!」


自虐的な繰り言を言っているうちに、千歌音は感極まって、言葉を咽喉に詰まらせた。
そして今度は逆に千歌音のほうが姫子の胸に飛び込んで、しおしおと泣き崩れた。

姫子は子供のように甘える千歌音を、聖母のごとき慈愛の顔で抱きとめる。
これまで幾度も自分が落ち込んだとき、そうしてもらったように。

「いいの。私はどんな千歌音ちゃんでも大好きだよ。形を変えるお月様みたいに、
 綺麗で物静かな千歌音ちゃんが、いろんな表情をみせてくれるなら…」
 

そう述べて姫子は、寝室の二人を覗く、夜空に浮かぶ満月をふと見上げた。
807Return Kiss 36/65:05/01/22 04:42:42 ID:SEsb6AnR

月の少女の啜り泣きと嗚咽の声が交互に、姫子の胸元から聞こえてくる。

頭を撫でたり、頬に手を添えて指で涙を掬い上げたりしながら、姫子はただただ千歌音を優しく慰める。
姫子のその優しさが一層心に沁みわたり、千歌音の緩くなった涙腺を刺激する。
ささやかな喜びを含んだ涙が止め処もなく、流れ落ちる。

なおも千歌音の懺悔の弁は続く。


「……私には姫子の知らない顔があるの…月の裏側みたいに暗くて冷たくて、
 誰にも踏み込めない、見せたくない弱い部分が。
 姫子が私を優しく強く照らし出す、明るくて温かい太陽だったから、私は余計に自分の影に
 苦しんでいたの……。
 二人の誕生日の時の月食みたいに、いつか私の月影が姫子の太陽の光を奪ってしまうんじゃないかって……。
 私の唯一の日溜まりの場所で出会ったときの胸つくような貴女の笑顔、それを自分の手で壊してしまうことが
 ひたすら怖くて、今日みたいな…こんなに明るい月夜の晩はいつも眠れなかった…月光で明るみになる心の影で
 気が触れそうで…そのうち姫子をたくさん、たくさん傷つけて、しまいに殺めてしまうんじゃないか
 ってくらいになりそうで…
 だから、私は姫子に知られたくなかったの、私の『本当』の心の姿を……」
808Return Kiss 37/65:05/01/22 04:49:25 ID:SEsb6AnR

姫子は千歌音の両肩を抱いて、その面差しを真正面からじっと見つめた。

その笑顔の眼差しは、千歌音の脳裏に深く刻まれた、秘密の花園で邂逅したときの
姫子の第一印象と寸分違わないものである。

「怖がらずに全部の貴女を残らず見せて。私、千歌音ちゃんの全てが知りたいの」

「……姫子…。こんな私でも、貴女は受け入れてくれるの…?」


涙に塗れた面を上げた千歌音に、姫子はうんうんと二度三度も頷く。
嬉しさで千歌音の顔が、自ら光に満ちた月のようにぱぁっと輝いた。

均衡を失っていた千歌音の心と体のバランスは、姫子の心の手綱に導かれて僅かずつ
ではあるが、その平静を取り戻しつつある。

「今の今まで私はとっても独りよがりだったわ。姫子を愛しているといいながら、
 貴女の痛みに気づかなかったもの。私は、あんなに姫子を抱きしめて姫子の鼓動や
 息遣い、肌触り…貴女の身体の感覚を全て感じていたというのにね……」

「私たちは今日が『初めて』だったんだもの…最初から上手くいかなくても全然、
 不思議じゃないよ、千歌音ちゃん。気にしなくていいの…
 それにね……ほら、えぃっ」


 白くて温かい手が、するすると千歌音の身体に忍び寄ってくる。
809627:05/01/22 04:53:55 ID:SEsb6AnR
訂正:スマソ

>807 (千歌音の台詞で)二人の誕生日のときの月食→二人の誕生日のときの日蝕


…というところで、本日締め切りです。
エロの発展を期待していた方ごめんなさい。
実は第三部のこれ以降のセリフを千歌音と姫子に語らせたいがために、このSSを
手掛けたというのが本音です。
もちろん原作にあるような濃厚な二人のキス萌えシーンも書いてみたかったのですが…。

「千歌音ちゃん、次回も読んでくれるのかな?」

ではまた、皆様ごきげんよう。お休みなさいまし。
810名無しさん@ピンキー:05/01/22 05:03:48 ID:xDq3fMDV
おいいいいいっ!
続きが気になるじゃん!
明日まで裸で待ってるよ・・・。
811名無しさん@ピンキー:05/01/22 05:17:42 ID:1hfJnyfT
おぉぉぉぉっつ。
812460:05/01/23 04:03:40 ID:3n/04HU0
月曜あたりに続き投下したいんだけどスレ容量大丈夫かな?
というか627氏の邪魔にならんだろうか?
何か色々とはっちゃけちゃったせいで前回以上に許容してもらえるかが不安だ…
813627:05/01/23 05:35:41 ID:PA9MThmT
今から投下…と思いましたら460さんお久しぶりです。
自分、この後最低でも60レス以上(おい^^;)消化しそうでつ。
いろいろ書きすぎて離れちゃってすみません。

自分のは第三部は今日分入れて3回で終わりますが、
強引割り込み&大量消費の責任とって次スレに回してもいいですよ?

460サンおよび読者の方が嫌でなければ、間に挟まれても自分はノープロブレムです。
トリップつけてますから。
ってゆーか、早く続き読みたいんです! 楽しみです!
ぶっちゃけ先に投下したモン勝ちです!
レスアンカーつければ読みやすいと思いますし。

月曜から数日空けてほしいor
深夜(0〜7時台)投下が時間都合いいなら、こちら休載しますが。

で、今日この後こりずに投下予定なんです、やっぱり。では…
814627:05/01/23 05:59:00 ID:PA9MThmT
視聴者の皆様、こんばんわ。
神無月DVDCM目当てでMBSの「グレネーダー」観てたら、すっかりおっぱいリロードにハマって(爆)
投下が遅くなってしまいました627です。スミマセン…(反省)

毎度毎度のインターネット配信・百合脳大河ドラマ「神無月の巫女:番外編」第三部(…以下略)

さて、本日の放送は、第4回「燃ゆる太陽の想い」です。
都合14レスほど2時間以上(≦∞通信環境と作者の心身状態により無限大;)枠を予定しております。
なお、裸でスタンバイ(笑…ナンノ、ジュンビナノカナ?)のエロリストの皆様のご要望にお応えし、
今回の放送分には3レスほど、ディレクターズカット(嘘)されていたエロ部分を、
加筆修正して含めました。
したがって第三部の総レス数が68になりました(無駄です)

合言葉は「千歌音ちゃん、>>808からの続き、受け取って!」
 
↓では、どーぞ。
815Return Kiss 38/68:05/01/23 06:04:14 ID:PA9MThmT

姫子は突然、千歌音の急所を覆うパンティーに手を突っ込んで、千歌音の見よう見まねで
その陰部を弄った。
途端にぁあんっ!と千歌音が艶っぽい悲鳴を上げる。

「…あぁっ、んんっ、姫子…いきなり、なにを…」
「さっきのお返しだよ、千歌音ちゃん」

姫子がいたずらっぽくウインクする。

「やはり、すこし根に持っているの?姫子らしくな…っんんっ、あああぁんっ…はあぁッ!」

千歌音の「女」の部分は、姫子が思った以上に、すでにかなりの湿り気と熱気をも帯びていた。
その刺激への感度の高さは、千歌音の身体の内的成熟度をも物語るものであろう。

  もう千歌音ちゃんもこんなに濡れている。
  やっぱり、私よりも「大人」の女ってことね……
  それに、私の身体を愛してくれたときに、
  私と一緒になって感じてくれていたんだ…。

姫子は、千歌音のその感度の具合を、自分の手でますます試してみたくなった。
ただそれだけで姫子には、あくまで最終的な千歌音のカラダへの征服欲はなかった。

攻守の逆転に少し気が動転して姿勢を崩した千歌音の一瞬の隙をつき、
姫子は彼女の身体をゆっくりとベッド上へ押し倒した。
右手で後ろ首を支え、背中にある三日月形のタトゥーのあるあたりに左手を添えながら、
姫子は千歌音の上に徐々に覆いかぶさる。

その胸元にある太陽の巫女の証に、今度は月明かりが差し込んでいる…。
816Return Kiss 39/68:05/01/23 06:08:24 ID:PA9MThmT

姫子は、千歌音の肉付きのよいバストにも狙いをつけ、乳首に噛りついては、
豊かな乳房を激しく揉みしだく。
それから千歌音の最後の一枚も奪って、生まれたままの姿にさせる。
そして口と手による上半身への激しい攻撃と、指先を用いた下半身への軽度の接触を交互に繰り返す。

「…んぅ…あぁんッ…ひ…めこ…私…だ、め…はッ…ああんっ…いヤッ!」

千歌音が、これまでにない切ない喘ぎ声を上げて、もんどりうっては体躯をくねらせる。
それは普段の冷静沈着な優等生として名を馳せる、彼女からは想像もできない乱れようであった。

千歌音は姫子からの逆襲に、今度は逆に自分の貞操が狙われているという
一抹の不安を抱いた。
しかし、実のところ姫子が恥部の外陰ばかりせめて貫通を目的としていないと
分かるやいなや、やはり愛に貪欲な千歌音の中では、
貞操の危機感が性愛への飢餓感へと代わりゆく。


―――愛するよりも愛されたい。本当の「私」はそうだったのではないかしら?
なぜなら、「あの人」は巫女の宿命のために身を穢すことも穢れることも恐れていた。
「私」からの肉の交わりとしての求愛を拒否したのだ、最後の唇の接触を除いては。
「私」の本当の望みは、抱くのではなく抱かれること。
だとすれば、いま念願かなって、身も心も太陽に蹂躙される月影も悪くはないわ……――。


817Return Kiss 40/68:05/01/23 06:13:54 ID:PA9MThmT

千歌音は、太古の「想い人」に抱かれるという自己の姿を夢想し、それを目の前の
少女の身体に投影して懸想していた。

一方、姫子はしばらく千歌音の反応を堪能しつつ、仔細に観察してから、お慰み程度の
淫靡な刺激から千歌音を解放するつもりであった。
もう潮時かしらと思って、千歌音から身を離そうとした……

…その手を千歌音がおもむろに引っ掴んだ。

「え?…きゃっ、なに……千歌音ちゃん、私…もう…終わり…」
「だめ……お願い…もっ…と、…私に…ちょうだい…ほしいの、貴女が。
 もう傷つけないから……ね?」


そういって、姫子のお尻から腰にかけて両手を添えて、強引にその身体を
自分の側へ密着させた。
二人の胸周りや下腹の窪みといった肉体の凹凸ががっしり合わさっている。

千歌音には自分を気遣って控えめな姫子のやり方が焦れたかったのだ。
姫子が真上にぴったり乗った状態で、千歌音の腰がお手本のように、いやらしく
上下左右に円を描くように運動しはじめる。
秘所へのその振動が、腹這いになって肌を重ねた姫子にも伝わって、
外部を慰めることの愉悦を知らしめる。

姫子もだんだんその気になって積極的に体躯をくねらせて、
ペッティングの舵取りを務めようとする。
818Return Kiss 41/68:05/01/23 06:19:24 ID:PA9MThmT

お互いに主導権を交換しつつ、新たな性的遊戯の秘儀が続く。

音叉のように性的快感の刺激が、結合部から二人のそれぞれの体躯へ、
中枢から全神経へ伝わって、脳から快楽への分泌指令が下る。
二人の「女」の部分から同時に紅白の淫水が漏出しはじめて、その部分で
豊饒な葡萄酒とミルクセーキが中和するように交じり合う。

千歌音と姫子は、心音や肌理、体温に、そのべっとりと濡れた恥部の湿気や鼻をつく
甘酸っぱい匂い、腰や胸を中心にしてS字型に連動する胴体の運動感をも加えた共鳴要素で、
言いようのない一体感を得てゆく。

月と太陽の少女たちの肉体の振幅が、周囲の空気も震わせてゆく。
二人の間の皮膚の境界が先の前戯と同じく、再び熱気で溶け合いそうだ。

互いに傷つけあわずに、快楽の瞬間を無限に求め合う情熱だけが二人の肌の間でせめぎあっている。
もっと欲しい、求めたい、触れ合いたい、交じりあいたい、という情意が、
自然に二人の乙女の両手両足を螺旋のように激しく絡み合わせる。
時おり、太腿の接触位置や角度をずらして内股を擦り合わせるポイントを替えては、
あらたな刺激地点を示し合わせたように開発してゆく。

下だけでは足りなくて、再び唇をも貪りあう。
ぴちゃり、ぴっちゃりとしたふしだらな水音と乱れ飛ぶ吐息と喘ぎが、
二人の共通感覚に加わってゆく。
819Return Kiss 42/68:05/01/23 06:22:54 ID:PA9MThmT

「ち、…かね…ちゃ…あン、これ…すごく…アアッ…いい…のぉ…」
「姫…こ、…もっと…そう、もっ…と、んんっ…つよく…はげしく…動かし…て、
 いいわ…そう…」

さきほどまでの苦痛はどこ吹く風で、あまりの壮絶な気持ちよさに、
二人とも一緒くたになって軽く達してしまいそうになった。
しかし、体格と精力さでやや劣る姫子が先に参って、千歌音の腹の上でくてん、
と倒れこんでしまった。

千歌音も、姫子を加えた二重の身体を揺り動かすには体力を消耗しすぎた。
胸元の少女の呼吸を整える息遣いと発汗と温もりを感じとりながら、
その紅茶色の頭部を両手で胸の谷間に、愛しげに抱き寄せて休養をとってみる。

曲がりなりにも自分から求めてきた姫子への及第点としての評価と、
償いとして過去の苦痛を現在の快楽へと昇華しえた自分へのご褒美といわんばかりに、
月の少女が、太陽の少女の熱い唇をまた求める。
そのキスで、ようやく姫子が法悦からくる脱我状態から目を覚ます。

「はぁ、…はぁ、…はぁっ…ふ、ふふっ、千歌音ちゃんも、すごく感じてたね、今も、
 その前からも…私と同じ…というかそれ以上に……」
「はぁ、はあぁっ、ふうぅっ……姫子も…ね、貴女いつのまに…こんな……」
「私の…手つきも…身のこなしも、なかなかのものでしょ?」
「…ええ、まぁ…そうね、褒めてあげてもいいかしら……」

お互いに肩で息を切らしながら、額に汗を滲ませつつ、姫子は見た。
千歌音が苦笑しているのを。
820Return Kiss 43/68:05/01/23 06:30:23 ID:PA9MThmT

「…でも、姫子、かなり積極的になったものね。なんだか急に…」

息を整え終えた姫子が、得意満面な笑みを浮かべて答える。

「えへへ。『初めて』がなかなか上手くいかない、っていう話の続きをしようと
 思ってたの。これが、私なりの解答。ま、単純だけど」
「え?」
「えと、つまり、ね。キスの話の前にガウンに二人で包まれてたとき、千歌音ちゃんの
 胸の高まりとか、息遣いとか、いつも首につけてる香水のいい匂いとかで、
 私も千歌音ちゃんのこと感じた、と思っていたの。抱き締めあってる間中、
 千歌音ちゃんの心臓のドキドキする音や呼吸のリズムが、私のと重なり合って、
 一体感を得ていたの…その時はね」

千歌音は、嬉しさと困惑とが同居したような複雑な顔をしている。

「姫子があの時そう感じてくれていたなんて嬉しいわ…でも、私は肝心なときに、
 貴女の大事な部分の痛みや苦しみに、ほんの少しも気づかなかった…鈍い人間ね、
 心も身体も。『初めて』なら尚更気をつけて姫子のカラダを思いやるべきだったのに…」

「それは、これが私だけの『初めて』じゃなく、
 千歌音ちゃんの『初めて』でもあるからだよ、きっと。
 どんな痛みや苦しみでも自分が感じないとわからないもの…」
821Return Kiss 44/68:05/01/23 06:35:42 ID:PA9MThmT

姫子は体重の負担をかけまいと、千歌音の上から降りた。

二人は横向きに寝転がっている。
熱く赤く濡れた部分が密着しない程度に、千歌音は姫子の腰に、姫子は千歌音の首に
お互いの両手を回しつつ。

身体を適度な距離で引き寄せあったまま、姫子と千歌音の互いを思いやる
言葉の応酬が、延々と続く。

千歌音は悔恨の念を込めて言う。

「でも、やはり姫子が私の『カラダの想い』を受けとる側である限り、
 私は貴女の身も心も傷つけないようにする義務があるわ。
 なのに、それを怠った…自分だけが満足していたの。
 それは貴女にとっての苦痛ではなくて?」
 
姫子はいつになく少し大人びた口調で、問いに応じる。

「私たちは、同じように女の子の身体を持っていても、心は人それぞれなんだよ。
 それぞれ考え方も感じ方もみんな違う。
 私も鈍くて、声を上げてくれないと、千歌音ちゃんの痛みなんて分からないの。
 口に出してくれないと、どんな想いも伝わらないの…だから、これからどんな
 些細なことでも包み隠さず教えて欲しいの。
 私は、いつも自分の気持ちに正直すぎて、思ったことをすぐに口に出す方だから、
 それで千歌音ちゃんの心を掻き乱してしまってるのかもしれないけど…」
822Return Kiss 45/68:05/01/23 06:38:21 ID:PA9MThmT

姫子の持論に、千歌音はやや俯き加減になって反駁してみる。

「…私は、自分の弱さからくる苦痛や悩みをひけらかして、姫子を苦しめたくないわ。
 姫子の悲しみは勿論、私の悲しみだけど…私の苦痛は貴女のものじゃない。
 例え苦痛の原因が貴女にあったとしても、私は姫子を責めることはできないわ…
 色恋沙汰ってそういうものだもの……」

それに対する姫子の答えは、口調こそ明るく穏やかだが、言葉の端々には、
千歌音を想う心に裏打ちされたように、強い信念に満ちているものであった。

「お互いにたくさんたくさん傷ついて、血だらけになって、
 それでも一緒に手をとって生きていくって素晴しいことじゃない?
 痛みや悲しみを共有できる仲って素敵だと思うの、私。
 千歌音ちゃんと同じ日に、感覚や感情を分かち合える身体と心をもって
 生まれてきて、私、ほんとに良かったと思っているよ。
 そのために、私たちは生まれ変わってきたの」

823Return Kiss 46/68:05/01/23 06:44:35 ID:PA9MThmT

姫子はさらに、千歌音と仲良くした思い出のワンシーンを思い浮かべて、言葉を紡ぐ。

「千歌音ちゃん、前に私に貝合わせの話してくれたよね?」
「ええ。二枚貝はぴったりと貝殻が合うのは絶対に一組しかないってことよね
 …それが、なにか?」

千歌音は話題の方向性が変わったので、姫子の意図が掴めない。
少々困惑気味の千歌音の手をとって、姫子は二人の掌どうしをぴったりと合わせた。

「ほら、見て。私と千歌音ちゃんは同じ五本の指のある手をもってるけど、手の長さも、
 色も肌触りも温もりも、指や爪の形も、皺なんかも似ているようで全然違う。
 だから、『もの』としては同じ一組の貝殻どうしとはいえないけれど……。
 …えーと、どういったらいいのかな、二人が共有してるのは、
 外の貝殻じゃなくて中身のほう。
 二人の『こころ』…私たちの中の秘められた恋心。
 私たちは同じ『想い』をこの身に宿して、閉じ合わさった二枚貝なの。
 もう一度ひとつになるために、私と千歌音ちゃんは
 二つの身体と二つの精神を持って生まれてきたの。
 神様がたぶん、そうしてくれたの……」

「神様が……私たちを、もう一度ひとつにさせる…ため、に…ね。
 もし、そうなら前世での巫女の運命は……」


  神様がいるとしたら…なんて残酷な神様に、私と貴女、二人の生が
  弄ばれ、支配されていることかしら……!前世も、この現世も……――。

824Return Kiss 47/68:05/01/23 06:48:36 ID:PA9MThmT

千歌音は慌てて言葉を濁した。

記憶が完全に覚醒してない姫子はまだ知らないのだ。

その神への供物の正体を……そのために自分たちが生まれては消えてゆくなんて。
月の巫女と陽の巫女のいずれ宿命によって絆を引き裂かれる末路を。
月と太陽とが同時に存在することができないこの地球上に生を受け、
永遠に二人で生きることは許されず繰り返してきた虚しい輪廻を―――。

そんな千歌音の逡巡の内容を知るはずもなく、姫子は言葉を続ける。

「私と千歌音ちゃんが二枚貝みたく対になる運命は、前世に関係あるかもしれないけど、
 今は…もう、前世の巫女の記憶なんかより、今ここに千歌音ちゃんと
 一緒に存在していることが、私は何よりの幸せなの。
 たぶん、千歌音ちゃんと前世の月の巫女が完全に一緒じゃないように、
 私と前世の陽の巫女も多分同じじゃない。考えも感じ方も。
 それは私と千歌音ちゃんとの間でもいえる。
 私と千歌音ちゃんとが同じじゃないなら、それでいいの。
 違っているから、お互いに惹かれあうの」
825Return Kiss 48/68:05/01/23 06:55:12 ID:PA9MThmT

姫子は話の筋を具体化するために、さらに合わせた千歌音の手の指の間に、
緊密に五本の指を絡め合わせて、ぎゅっと握り締める。

「だから、二人の身体っていう貝殻がうまく嵌まらなくて
 痛いほど深く傷ついて、悲しいほど大きく迷ってもいいの。
 これから私と千歌音ちゃんとの、この重なった手と手の隙間に、
 楽しみや喜びや悲しみや痛みを、私たちの涙で練り上げた綺麗な真珠みたいな
 二人だけの『こころ』を詰め込んでいけばいいの」


姫子のポジティブシンキングに感化されつつ、呪われた運命に囚われていた
今の千歌音はマイナス思考に傾いてしまう。
思いがけず自分の悪しき内情を曝け出してしまう。

「…本当のこというと、私は姫子を襲いはじめたとき、姫子の身体を苛めては
 乱れ苦しんでいる様を楽しんでいたふしがあるの。
 だから姫子のあの激しい痛みも予想できなかった…こんな私だから…
 姫子と心と体を通わせる資格なんて無いのかもしれないわ…」
826Return Kiss 48/68:05/01/23 06:55:58 ID:PA9MThmT

姫子は話の筋を具体化するために、さらに合わせた千歌音の手の指の間に、
緊密に五本の指を絡め合わせて、ぎゅっと握り締める。

「だから、二人の身体っていう貝殻がうまく嵌まらなくて
 痛いほど深く傷ついて、悲しいほど大きく迷ってもいいの。
 これから私と千歌音ちゃんとの、この重なった手と手の隙間に、
 楽しみや喜びや悲しみや痛みを、私たちの涙で練り上げた綺麗な真珠みたいな
 二人だけの『こころ』を詰め込んでいけばいいの」


姫子のポジティブシンキングに感化されつつ、呪われた運命に囚われていた
今の千歌音はマイナス思考に傾いてしまう。
思いがけず自分の悪しき内情を曝け出してしまう。

「…本当のこというと、私は姫子を襲いはじめたとき、姫子の身体を苛めては
 乱れ苦しんでいる様を楽しんでいたふしがあるの。
 だから姫子のあの激しい痛みも予想できなかった…こんな私だから…
 姫子と心と体を通わせる資格なんて無いのかもしれないわ…」
827627:05/01/23 06:57:07 ID:PA9MThmT
スマソ。二重誤爆です
828Return Kiss 49/68:05/01/23 07:00:40 ID:PA9MThmT

姫子が引き揚げようとしても、しばしば降下を辿ってゆく千歌音の心の階段。
姫子は、上から見下ろすのではなく、目線の高さを合わせるため、
千歌音と同じ段差に身を寄せあって座り込もうとする。

千歌音の自戒を込めた口調にあわせるように、姫子も自ら開花しつつある欲情を吐露してゆく。

「私も最初は怖かったの。千歌音ちゃんの濃いキスも、カラダを迫られて、抱かれて…
 さっきのカラダの場所に指の入るのも……」

さっきまでの肌の交わりをまざまざと思い浮かべて、羞恥心からか姫子の顔がほんのり
紅く染まるけれど、彼女の言葉は続く。

「でも、その挿入の前後の肌を重ねてるとき、私はすごく、すごく気持ちよかった。
 最初の苦痛が次第に快楽に変わっていったの。
 頭では女の子同士のいけない禁じられた遊びって思ってるのに、
 身体がその危険な香りに誘われてしまうの…。
 それはきっと、私が千歌音ちゃんのこと好きだから、私の身体が
 許せたのかな、って」

静かに傾聴していた千歌音は、姫子の本心に心を開かれつつも、
それでも躊躇いがちにおずおずと口を開く。

「でも、私の好きは、姫子の好きとは違うの…かも」
829627:05/01/23 07:08:12 ID:PA9MThmT
【嘘次回予告 その2】

千歌音「貴女以外のものなんかもう何もいらない…(うんたらこーたら)
    …邪魔者ばかりだから消すの、全部ね♪ ウフフッ」
(地球に向かって矢を射るが、姫子の胸元をチラ見したため、手元がトチ狂ってしまい満月を大爆破)

千歌音「ガビ―――――ンッ!!しまったぁァ―!!満月がなければスーパーレズビアンに変身できないわ!
    姫子、私、これからどうしたらいいのかな?」
姫子 「……とっとと氏ね」

(ブシュッ!ドバーッ……姫子の剣先が千歌音を貫く。一面血の海に)

―――こうして月の巫女の尊い犠牲によって世界は再生されましたとさ……めでたしめでたし。


……自分は宮様大・大・大好きですよ、一応。
あ、ちなみにブルマさんに惚れる前のべジータは嫌いですが(誰も聞いてません)

…本日も投下不手際な駄文にお目通し頂き有難うございました。
裸で待機の人(笑)、お風邪をひかれませんようご注意を…

「千歌音ちゃん、460さんの続きも投下してくれるかな?」

皆様、お休みなさいまし。
(460さん、お先に失礼いたしました、です)
830名無しさん@ピンキー:05/01/23 12:53:47 ID:V9tkF89Q
乙。今日もGJ
積極的な姫子もイイ!
831名無しさん@ピンキー:05/01/23 13:04:29 ID:YdtJ8N6r
GJ!
続き楽しみにしてます!
832名無しさん@ピンキー:05/01/23 14:31:56 ID:W3kKNn6J
おれは幸せだ!
833名無しさん@ピンキー:05/01/23 19:32:10 ID:Opvf6eNh
>>627
乙。そしてGJ!!
本当楽しく読ませてもらってますよw

>>460
首を長くして続き、待ってました!!
投下されるの待ってます〜
834名無しさん@ピンキー:05/01/23 20:43:47 ID:PLnUcuLL
乙! しかしアニメが終わってそんなに間もないのによくそんなたくさん描けるな・・
うらやまスィ。

>>460さま
首を長くどころか、寧ろ引っこ抜いて待ってましたぜ!!
今の俺はブロッケン伯爵さ。明日が愉しみー。
835名無しさん@ピンキー:05/01/24 00:40:13 ID:T3LHXt1Y
裸で待ってた甲斐があったぜ!GJ!
ウフフ、なんか俺のハートが暖かくなってたよ。
836名無しさん@ピンキー:05/01/24 02:38:41 ID:TeE1wpyf
心は温かくても身体は冷えるかも知れん!
風邪引かないうちに服着ろよ?
837627:05/01/24 06:03:44 ID:zXooUHjE
視聴者の皆々様。こんばんわ。いつも大変遅れまして申し訳ございません。
毎度ご愛顧(マジかよ?)頂きまことに有難うございます。
インターネット配信・百合脳大河ドラマ「神無月の巫女:番外編」第三部・映画版
「神無月の巫女・ザ・ムービー―Return Kiss―」のお時間です。

さて、物語もいよいよ佳境にさしかかり、この第三部も残り二話のみ。
本日の放送分は、第5回「消えない感覚の絆」です。

都合14レスほど2時間以上(≦∞通信環境と作者の下半身状態(爆)により無限大;)枠を予定しております。
また今回放送分も、一部再編集しましたので3レスほど追加、総レス数72になりました(またですか、アンタ)

合言葉は「千歌音ちゃん、>>828からの続き、受け取って!」

↓では、どーぞ。
838Return Kiss 50/72:05/01/24 06:30:44 ID:Oa3KwbrL

その常日頃の千歌音らしからぬ弱気な言の葉を封じるように、千歌音の口に
姫子は軽くキスをして、人差し指を押し当てた。

「ううん、違わないよ。
 本当は私も千歌音ちゃんのカラダを求めていたのかもしれない。
 千歌音ちゃんが私を好きなのと同じくらい、…いいえ、
 もっともっと、私が千歌音ちゃんのことずっと好きだったから。
 こんな気持ち、ソウマ君とのキスのときも抱いてなかった。

 私たちは元々同じ『想い』をもった、秘密の恋の共犯者なの。
 千歌音ちゃんは決して独りよがりなんかじゃないよ、私が保証するから。
 お願いだから、そんなにいつも自分の心を責めないで。
 私のために一人で苦しみを抱え込まないで。
 私にも背負わせて欲しいの、千歌音ちゃんの苦しみや悲しみの想いを…」

「姫子……」


千歌音の心に深く沁みこんでいく、姫子の高くて透き通るような声。
胸のうちに込み上げてくる嬉しさが雫となって、千歌音の瞳が潤んでくる。
839Return Kiss 51/72:05/01/24 06:35:42 ID:Oa3KwbrL

姫子はさらに、千歌音の心に揺さぶりかける。

「それに、さっき私のほうが千歌音ちゃんを攻めたとき、
 その…部分の濡れ具合で分かったの。
 千歌音ちゃんも、はじめから私と一心同体になって感じてくれていたのかも……
 私が思った以上に、感じられる以上に、千歌音ちゃんは私のことを感じて、
 私に精一杯の愛をくれていたんだなって……」


姫子は千歌音の首にさらに縋りついて、耳元でおねだりするように囁く。
そのとびきり甘く高い声が熱い吐息を伴うと、魅惑的な木霊となっていっそう深く、
千歌音の心に響くのだ。


「…だから、ね?もっと…さっきみたいに、さっき以上に私を感じさせて、
 気持ちよくして欲しいの。
 貴女にもっともっと愛されて、いっぱいに千歌音ちゃんのこと感じられる
 姫子にして欲しいの…… これからも、ずっと……」
840Return Kiss 52/72:05/01/24 06:37:53 ID:Oa3KwbrL

姫子からの挑発的するような仕草と愛の囁きに魅了されて、
今度は千歌音がいつになく顔を赤らめた。

自分の庇護の対象だと思っていた姫子からの、力強く確信をついた主張と
色欲への肯定的な把握に、千歌音は少々舌を巻いてしまう。
いつもは舌足らずな姫子に、なんだかムードづくりと論理の先を越された
ような気がしないでもない。

  守りたいと思っていた純な心に、
  逆に救われる自分の背伸びしていた心。
  でも、それもいいかしらね、私たちのこれからの関係には…。
  そして、姫子と一緒なら巫女の宿命も乗り越えられるかも……。


この時ばかりは、千歌音は、姫子と共に歩む二人の行く末に対し、
淡く希望の展望さえ見出しつつあった。

(その予感は外れてはいないだろう、今となっては、のことであるが……)
841Return Kiss 52/72:05/01/24 06:42:18 ID:Oa3KwbrL

「……姫子…そうね。もっともっと経験を積んで、私たち一緒に『大人』の女に
 なりましょう…誰も知らない、二人だけの秘密の夜を繰り返して。
 他のみんなも羨むくらいのとびきりの綺麗な女性になって…ね?
 そのために何度でも、心と身体が傷ついたって構わない。
 私には私の痛みと悲しみを共有してくれる姫子がいるから……」

言葉を媒介にして、千歌音と姫子とは、肉体だけでなく心までも裸にして
ぶつかり合い、まじり合い、その痛みや心地よさを共有しはじめている。
その堅く深く結ばれてゆく絆は、前世の月と太陽の巫女のそれ以上といっても、
いまや過言ではない。
おそらく、現世の二人の乙女があくまで太古の少女たちの生き様に思いを馳せない限りは……。
 

涙の跡もすっかり乾いて、二人の顔はいつもの女子高生らしい明るい笑みを取り戻す。


「姫子、今夜は貴女に…私の『想い』を受け入れる側になって欲しいの。
 声は我慢しなくてもいいから。無理そうなら素直に言ってちょうだい。
 二度目は上手くやる自信があるの」

「うん。私は千歌音ちゃんを絶対に信じてるから…
 千歌音ちゃんと一緒ならもう何が起こっても平気だよ」

「じゃ、いくわよ、姫子。今度こそ、私の『本当』受け取ってちょうだい」
「うんうん、千歌音ちゃんの『本当』貰うね」

842Return Kiss 53/72:05/01/24 06:49:28 ID:Oa3KwbrL

千歌音が身を横転させて姫子の上に、再び覆いかぶさる。
本当の愛の儀式の始まりの合図として、二人は熱く濃く口づけを交わした。

――本当に今日は千歌音ちゃんとの何度目のキスなのかな…―


姫子は考える。

今日の初体験のディープキスは、自分の記憶の再生を望んでのことだった。
けれど、今の姫子の唇は、うろ覚えな「誰か」とのキスの想い出よりも、眼前の愛しい少女の、
現実の唇の味ただそれだけを求めている。
空虚で穴開きだらけの気の遠くなるほどの時を経て古びた記憶のアルバムよりも、今この
一瞬一瞬唇を重ねるごとに泡のように消えては生じて、繰り返される生々しい感覚、
その積み重ねこそが私は欲しい。

そのキスの味わいをいつまでも永遠に忘れたくないという思いが募って、
姫子は千歌音の唇を頑強に離さない。
自分の唇もこの身すべても、千歌音の愛を吸い寄せ、吹き込むためにあるのだと。

かたや千歌音の胸中も同じであった。
もはや美化されすぎた想い出の冷たく硬くなってゆく「あの最期の人」の唇よりは、
燃え滾るほど熱く柔らかく、今後もいつでも口づけ返してくれる、
涎まみれで濡れそぼった「この最愛の人」の唇がいい。

843Return Kiss 55/72:05/01/24 07:14:05 ID:Oa3KwbrL

それは、二人の合意の上での、愛情以上の見返りや他になんらの歪んだ感情も
含まない、今に生きる少女たちの、正真正銘の恋人のキス、であった。

そして、現代の月と太陽の少女はそれ以上の「本当」もやはり望んでいた。

互いに奪い合うような唇どうしの激しく、甘い愛撫だけで、前戯は十分であった。
二人の最終目的はひとつなのだから。

「ね、…チュルッ…千歌音ちゃん……くちゅぅ…そろそろ……私…」
「んんっ…クチュ…あら、もう…おねだりなの…くすっ、
 姫子…これ、が欲しいの?」

千歌音はおもむろに姫子の口に、離した唇の代わりに、自分の右手の指先を銜えさせた。
姫子がとり憑かれた様な舌廻しで一本一本舐めあげる、
その手指の様子を恍惚とした表情で見つめる千歌音。
その構図はどこか卑猥なものを連想させずにはいられない。

けれど、それは千歌音なりの優しさだった。
姫子が痛がらないように、その綺麗な白い指に、二人の舌で攪拌した唾液を
たっぷりとつけて濡らしてもらうのだ。

844Return Kiss 55/72:05/01/24 07:18:46 ID:Oa3KwbrL

姫子はおそらくその意味を言わずもがなで理解していたのだろう。
千歌音の濡れた指先をしゃぶり尽くすと手首を掴んで、それを自分から、
もの惜しげもなく内股へと導いたのだった。

その手馴れた誘導ぶりに、千歌音の側のボルテージも高まってくる。
重心を姫子の身体の右下側へとずらした。  

千歌音は、人差し指と中指に、薬指を加えて、姫子の秘部のさらに奥へ奥へと
進行を再開した。
ちゅぷ、ちゅぷん、と再びみだらな音が聞こえてくる。
三本の指は、見る見るうちに指の付け根までが隠れてしまった。
警戒心を解いた姫子の「入口」の受け入れ態勢は万全のようだ。

情欲を溜め込んでいた姫子の「中」は、かなりの湿り気と熱を帯びている。
太陽に触れたように焼けつき熔けてゆくような感覚を、千歌音の指先は捉える。

千歌音は姫子の顔色に注意を払いつつ、膣内で指をそっと動かしてみる。

途端に姫子の、ああぁんッ、という声。
姫子の入口は、快く迎え入れた千歌音の指を、今度こそ逃しはしない
とばかりに締めつける。
指の付け根に、秘肉の扉がぎゅうぎゅうと吸いついて離れない。

千歌音は、内部で指三本を揃えたまま回転させたり、指を一本ずつ、ばらばらに
自由自在に折り曲げたりして、壷内をかき回し、内壁に衝撃を与えていく。
尖った爪先で引っ掻いたりしないように最大限に配慮しつつ。
845Return Kiss 57/72:05/01/24 07:22:49 ID:Oa3KwbrL

「っああぁつ……っはあんっ、ああ…ッ…ああンぅ……っ、いいィッ……」


姫子の感度は、動きに応じて次第に高まり、その喘ぐ声は痛々しさよりも、
萌えるような艶っぽい声音になっている。

姫子は、姫宮家で二人だけの誕生祝いをしたときに、自分のためにショパンの名曲を
ピアノ演奏してくれた千歌音の姿を思い起こした。
あの鍵盤を叩く華麗でダイナミックな指運びと手捌きで、自分の「中」が千歌音の指に
自在に弾かれているのかしら…と。
鍵盤を押した勢いでピアノ内のハンマーが弦を叩くように、指が奏でる内的な刺激の
リズムが頻繁に、姫子の身体をぽーん、とベッドの上で軽く跳ね上がらせる。

「中」を蹂躙されている間中、姫子の脳内を駆け巡るピアノソナタの幻聴と演奏時の
千歌音がみせた爽やかな笑顔のイメージとが絡み合って、挿入直後の苦痛をかなり緩和してくれた。

姫子は、その小さな内部から、全身の神経へ波紋のように伝わる、刺激の音波を感じてゆく。
すでに十分濡れている、その空間内でさらに蒸し暑く、ねっとりとした愛の溶媒が練成されて、
漏れ出ようとしている。

846Return Kiss 58/72:05/01/24 07:27:20 ID:JxIBvZk3

ひとしきり運動を終えた後で、千歌音はそっと、姫子の入口を傷つけぬように
指を引き抜いた。
赤い血と乳白色の粘り気のある体液とが入り混じった蜜が、ぴーん、
と張りのある糸を引いている。
その糸は、姫子の秘門と千歌音の指先とを繋いで、切れることなく放射線を描いていた。
姫子のとろんとした瞳も、その血の糸を見つめている。

千歌音はその赤い蜜の糸を、途切れぬように凧糸を手繰り寄せる要領で、指先に
くるくると巻きつけて絡め取る。
その指を恍惚と眺めて、丁寧にしゃぶり尽くした。

「ふふふっ、これがまさしく、私と姫子を繋ぐ赤い糸ね……」


指先から舐め取った姫子の液体に、味を占めた千歌音の口が呟く。
飢えた唇がさらなる甘美な蜜を求めている。

獲物を求めて身を伏せる雌豹のように、しなやかな腰つきで、
千歌音はベッド上に這いつくばった。
847Return Kiss 59/72:05/01/24 07:29:47 ID:JxIBvZk3

千歌音は、姫子の股間に顔を埋め、女の部分に唇を当てて、
どろどろと溢れ出してくる液をさかんに吸い寄せていく。
自分の口周りや頬に血が跳ね返るのも全く意に介さずに。

「…え、あっ…駄目だよ、千歌音ちゃん…汚れちゃ…う…の…アァ…
 ぁああんっ……んはぁン……」


こんなにも全身で自分を愛し慈しんでくれた気高く美しい少女の顔が、
自分の忌まわしく汚れた部分の血で穢れてゆくのは我慢できない。
そうは思っても、姫子は千歌音のちろちろとした舌遣いが絶妙に、
快楽の的を射ていて、制することもできない。

くちゅ…ぐちゅ…ちゅるっ…じゅる…。

ひとしきり局部の表面を濡らしていた愛欲の血潮を舐め取って、千歌音はごくん、
と咽喉を打ち鳴らす。

848Return Kiss 60/72:05/01/24 07:33:23 ID:JxIBvZk3

それでも、千歌音の舌捌きは止まることを知らない。

散々指先で苛んだばかりの姫子の秘部に、今度は長い舌先で応戦していく。
陰核を突付いたり、舐め上げたり、捏ね繰り回してゆく。
その長い舌先がノックするように門を突付いて、じわじわと潜り込む。

ピンク色の異物の挿入に、千歌音の指捌きで慣らされた姫子の穴は、簡単に応じた。
関節や骨組みのある指とは明らかに違う、柔和でねっとり濡れた粘膜のある突起物の感触が、
姫子にこれまでになく最上の刺激をもたらしたようだ。

――あああああっっ……!


姫子の全身を、電流のように駆け巡る痺れが襲う。
快楽の波のクライマックスが刻々と近づいてくる。
茫然自失となって、もはや何も考えることができない。

姫子は切なそうに瞼を閉じた。
両手は縋りつくように千歌音の頭部を弄り、翠なす黒髪の毛の中に十本の指が
絡まりあっている。

「ああぁああっ……あァ…ち、かね…ちィぁあん…もぉ、私、だめ、
 …イクぅ…い、きそ…イっちゃうよぉ…」

849Return Kiss 61/72:05/01/24 07:39:23 ID:JxIBvZk3


「姫子、…んんっ…大、丈夫よ。
 私が…ついてるから……力を、抜いて…はあっ…思い切っていくのよ、
 …クチュ……さぁ…私もいくから……ズッ」

…プチュ…ッ…ヌプ…ッ…じゅる…ッ…ズプ…ズプ…ッ…


千歌音は、舌をピストンのように出し入れして、姫子の「中」を奥へ奥へと衝いた。


もはや、自身の存在を除いては、二人の間に割り込んでくる邪魔なものは何もない…
この世界の他の何ものも…言えない…見えない…聞こえない…けれど消えない感覚だけが、
二人だけの想い出となるカラダの絆。


いまや、姫子はその部分の音と熱と感触だけ感じる一個の感覚器官になっている。
姫子の「下の口」のなかで感じるのも、ただ千歌音の舌という軟体生物のうごめき。

千歌音の舌はだんだんト長調からニ短調へとテンポを変えた素早い拍子で、
愛のビートを刻むペースを速めてゆく…。

850Return Kiss 62/72:05/01/24 07:42:05 ID:JxIBvZk3

突かれるたびに刺激の波動が大きくなる。
その度毎に、姫子の体躯の反りとうねりが大きく繰り返される。

その動きに乗じて、千歌音の意識も姫子のそれと共鳴しながら、
二人は極大点を目指して高揚してゆく。

ズッズッ…!…ジュプ…ッ…!…ズチュ…ッ…!…ペロ…ッ…
ズプ…ッ…!…ヌチュッ…!…レロ…ッ…ん…っ…ふ…っ…


――姫子、さぁ…今よ…!!…いきなさい! 


千歌音の舌の最後の一撃。
最後にして最大の電撃が落ち、
稲妻のような轟が姫子の頭の芯から脊髄を伝って全身を貫いた。


―――ズッ、ォ―――ンッ!!

「んっ…ああぅっ――うあああぁアァッ――、んあああああああ―――っ!!」


絶頂を迎えた瞬間、頭の中が真っ白になり、
姫子は、ばんっ!とベッドから弾かれるように大きく身を躍らせ、
陸に釣り上げた白魚のように、バタッとその場に倒れ臥す。


とうとう二人は、愛の果てに辿り着いたのだ―――。

851627:05/01/24 07:48:27 ID:JxIBvZk3

はいはい、今日はここまでですよ、大きいお兄さん、エロいお姉さん方!
残りは感動(になるといいが?)の最終話のみとなりました。
乞うご期待下さい。

レス番割り振りし忘れ箇所ありますが、文章の内容、投下順に変わりありません。
失礼しました。

ところで昨日分の反響が以外に大きかったのは、やはり嘘予告効果ですか?
キャラへの情熱や愛はまだ冷めやらず、ついつい筆が進んでしまいます
(要するにヒマ人なんですね、アンタ?)

本日も冗漫なる拙稿を、辛抱強くお待ち下さり、かつ、ご読了頂きありがとうございました。

「千歌音ちゃん、私たち、ここでも幸せになれるのかな?」

ではまた。皆様、お休みなさいまし。ってゆーかおはようございます(笑)
千歌音ちゃんと姫子の、良い夢が見られますよう…。
852627:05/01/24 08:17:35 ID:CFken0TI
訂正

>840 1行目 挑発的する→挑発する でした。

推敲不十分ですね すまそ。
853460:05/01/24 15:36:33 ID:d88dhfCQ
いいのかな……?
それじゃミヤコ×ソウマ投下します。
少しの間お目汚しをば失礼。
854ミヤコ×ソウマ:05/01/24 15:38:09 ID:d88dhfCQ
「ん……はむ………んんっ……………」

あれからソウマはずっとキスをさせられていた。痺れるような快感とあまりにも長いキスにもはや時間の感覚さえ殆どない。
舌の感覚はすっかり麻痺し、自分の口の中の唾液がどちらのものか判別もつかない。
だというのに、ミヤコの舌はまるで疲れを知らぬかのように動き続ける。舌もあごの感覚も完全に麻痺してしまっているのに、ミヤコから
与えられる快楽だけはなぜかしっかりと感じる事ができた。
舌を絡ませ、唾液を飲み、歯の裏側まで擦られる。それらすべてが快感となって襲ってきた。

「んむ……んんんんんぅ…」
「ぷはっ…どう?少しは自分に素直になってきたかしら?」

ミヤコのいうとおり、ソウマはもう余計な事は殆ど考えられなくなっていた。未だ頭の中に残るのは一つだけ。

「…姫子……」

その名を耳にしたミヤコは表情も変えずに呟く。

「やはり…陽の巫女、ね。けど……現実から目を逸らすのは感心しないわね」

そうミヤコが言うと、周りにあった鏡の内の一枚が、す、と前に出てきた。それはソウマの前に出てくるとまるで石を投げ込んだ池のように波紋を広げる。その向こう側に浮かんだのは……
855ミヤコ×ソウマ:05/01/24 15:39:40 ID:d88dhfCQ


「………う…うああっ!」

鏡を覗き込んだソウマが叫びを上げる。
そこに映し出されたのは、裸で絡み合う二人の女性。一人は闇に映えるような美しい黒の長髪を持つ女性。
学園でも皆の羨望の眼差しを一身に受けており、今は…姫子を襲い、オロチに下った月の巫女、姫宮千歌音だろう。
もう一人は――――
意識が現実を否定する。視覚から入った情報は、しかししっかりと脳へと送られていた。そこにいたのは紛れもなく―――

「千歌音ちゃんのお肌、すべすべ。とっても気持ち良い…千歌音ちゃん……千歌音ちゃん………」
「姫子だって…とっても素敵よ。ほらここだって………あぁ…姫子…姫子ぉ………」

二人は抱き合ったまま、キスをし、互いの舌を味わいあう。鏡の中からぴちゃ、ぴちゃ、と卑猥な音が響く。
そしてキスをしながらもお互いの身体を責め合っていた。
千歌音の手が、彼女のものと比べたら、まだずいぶん慎ましやかな姫子の乳房へと伸びる。
ちょうど手に収まるほどのそれを、ぐにぐにと揉みしだく。そのタイミングに合わせて姫子の繋がった口元から堪えきれない喘ぎが洩れる。
自分の手にあわせて形を変えるそれを楽しんだ後、千歌音の指はその桃色の頭頂部へと向かった。
千歌音の細く美しい指がそれに触れた瞬間――――ビクンっと目に見えて姫子が快楽に震える。

「あぁん……あっ、千歌音ちゃん、気持ち良いよぅ…んっ……ふあっ、だめっ、そこはぁ…」
「ふふ……姫子のここも、もうこんなになっちゃって……」

千歌音が、姫子の限界まで起立した乳首をぐりぐりと押しつぶす。

「あっ!ああああああああっっ!」
856ミヤコ×ソウマ:05/01/24 15:42:45 ID:d88dhfCQ
ついに達してしまったのか、姫子の身体からぐったりと力が抜ける。少しばかりの間蕩けていた姫子だが、おもむろに千歌音の腰を両手でロックすると、その剥き出しの秘部に顔を近づける……

「ちょっ……姫子、何を―――」
「お返しだよ、千歌音ちゃん」

姫子の舌が千歌音の縦筋を下から上まで舐め上げる。

「っひぃん!」

予想外の姫子の行動に、思わず千歌音が悲鳴をあげた。しかし姫子はそれをやめようとはせず、ますます激しくそこを攻め立てる。秘部を舐めあげ、割り開いて中まで舌で弄んだかと思うとこんどはその上にある陰核へと舌を伸ばす。

「あっ、はっ、ひ…姫子、ちょっと、ぁあっ、感じ…すぎちゃうっ!」
「千歌音ちゃん……感じて…私を……」

そして姫子が陰核を、ちゅぅ―っと吸い上げると千歌音は一気に絶頂へと達した。

「あああああああああっ!駄目ぇ!イっちゃうぅぅ!」

千歌音の秘部から潮が噴出し、姫子の顔にかかった。しかしそれが逆に姫子の艶やかさを引き立てる。
それを復帰した千歌音が舐め取り、二人はまた絡み合い………
857ミヤコ×ソウマ:05/01/24 15:45:27 ID:d88dhfCQ

「やめろおっ!もうやめてくれっ!」

嘘だ……こんなのは…あんまりだ……嘘だ、見るな、見るな見るな見るな見せないでくれ……

「本当よ」

ミヤコがソウマに言い放つ。それも聞いたのか聞いていないのか、ソウマの身体はがたがたと震え出した。
それでも、ソウマは顔を上げ、問いかける。

「嘘…?」
「本当。私は嘘は言わないわ。なんなら彼女に聞いてみたら?」

とミヤコが鏡の向こうの姫子を指し示す。ソウマは縋るような思いでそれに喋りかける。

「く、来栖川……俺は………」

それが聞こえたのか姫子がちらりとこちらを一瞥する。そしてにこりと微笑んだ。それは自分が取り戻したかった姫子の本当の笑顔。

「ああ…ひめ――」
「大神君。私は、千歌音ちゃんを愛してるの。これからも私達はずっと一緒。私が千歌音ちゃんを守ってあげるし、千歌音ちゃんが私を守ってくれる。だから………大神君はもう――――

イラナイ


858ミヤコ×ソウマ:05/01/24 15:48:18 ID:d88dhfCQ
脳が裏返る。目はひっくり返り、心は捲れ上がる。

「う、あああぁああああああぁあぁあぁあぁあぁあぁあぁあぁあぁあぁ
ぁあぁああああああああああああああ亜あぁあぁあぁあぁあぁあぁあぁあぁあぁあぁあぁ
ああぁあぁあぁあぁあぁあぁあぁあぁあぁあぁあぁあぁあぁあぁああああ!!!!!!!!!」

絶叫の衝撃に鏡が砕ける。と同時に幻影も砕けた。
だが――――――砕けたのは鏡だけではなかった。

「う……ぁ…………」
「あらあら…振られちゃったわね」
「………」
「これから貴方はどこへ帰るのかしら?貴方の居場所は…どこ?」
「………う…うう」
「周りに誰もいないまま貴方は進み続けるのかしら?」
「……あ、あぁ………い……い、や……」
「自分の居場所が欲しい?」
「自分を迎えてくれる場所が、自分を必要としてくれる、愛してくれる人達が」
「――――――――貴方が、望むのなら」
「…………………」

がくりと、重力に引かれる様に、しかし確実に自分の力で、ソウマの首が――――下ちた
それを見届けたミヤコはソウマに向けて柔らかく微笑む。それはまさしく聖母の笑み。

「そう………なら―――共に堕ちましょう」

859460:05/01/24 15:57:46 ID:d88dhfCQ
今回もアレなところで終了です。
ほんとごめんなさい。生まれてきてすいません。
とりあえずミヤコ姐さんソウマ調教日記陥落編まで進んだので後は突っ走るだけです。
エロのほうも力入れますんで見捨てないでください。
しかし……やっぱりやりすぎた感があるなあ。俺はただ単にエロゲの主人公並に鬼畜な
ミヤコ姐さんが書きたかっただけなんだが……次は幸せな話が書きたいね。
続きはできるだけ早めに仕上げますんで待っててくれますか?
627氏を見習いたいね。ホント。
860名無しさん@ピンキー:05/01/24 16:11:40 ID:T3LHXt1Y
おいおい、エロいな!GJ!
今日はカーニバルですか?服を着る暇が無かったよ。
861627:05/01/24 16:51:22 ID:0IjL3CrD
460さん、キタ━━━(゚∀゚)━━━!!!!! ヤタ――――ッ!!!!!
乙!乙!GJでした!続き気になる!!

まさかミヤコ×ソウマで千歌音×姫子がみられるとわっ!!
ありがとうございます!!
でも鬼畜なミヤコもちょー観たいですね。また次回の楽しみに



というわけで、今晩自分のダラダラ第三部最終話投下しまつ…たぶん
862名無しさん@ピンキー:05/01/24 17:33:56 ID:us9XEjHC
>>460
キタ━━━(゚∀゚)(゚∀゚)(゚∀゚)(゚∀゚)━━━!!!!!
GJ過ぎますよ!!本当に!!
まさにこういうミヤコ×ソウマが読みたかったんです!!

ネットカフェから欠かさずチェックしてた甲斐がありました(ノД`)・゜・
本当GJにです。

次回投下も凄く楽しみにしてます。

>>627
毎回、毎回GJな出来ですね!!
貴方の作品も欠かさずチェックしてますw

なんだかTV放映を見てるような感覚で
毎日わくわくしながら読ませて貰ってますw

でも本当今日はカーニバルですなw
863名無しさん@ピンキー:05/01/24 19:11:06 ID:zrlQGcD/
いやね、もうなんというか原作よりキャラの掘り下げが出来てる時点でみんなもう
すげぇよ。原作では正直全くハァハァできんかった姫子にバッチリ感情移入できるし。

>>460
GJ!!
お、俺が描こうとしてたのより遙かにエロいよそしてエグいよ(*´д`*)ハァハァ
こういうダークな心象描写大好き。
やっぱり貴方が描いてくれて良かったですよ!
このままどんどん突っ走っちゃってくだせぇ。
864名無しさん@ピンキー:05/01/24 22:32:43 ID:TeE1wpyf
うぉお!!>>460氏、GJ!
まさか、ミヤコソウマで姫千歌が見られるとは思わんかったー。超得した気分。
続きが楽しみでなりません!いくらでも待つので、焦らず書いてください。
865627:05/01/25 06:25:17 ID:wvLIo8mD
視聴者の皆々様。こんばんわ。 いつも大変遅れまして申し訳ございません。
毎度ご愛顧頂きまことに有難うございます。
インターネット配信・百合脳大河ドラマ「神無月の巫女:番外編」第三部・映画版
「神無月の巫女・ザ・ムービー―Return Kiss―」のお時間です。


さあて、今晩の「神無月」はぁ〜?(サザエさん風に)

やっぱり 交  差  点  エ  ン  ド ですよね?(大嘘)


ところで、姫子・千歌音ラブラブ百合ED→ソウマ姫子にフラレ場面は、460さんが
見事に鬱々モードで再現(なんて絶妙な投下タイミング。あなた様は神ですかw)
してくださいましたので、今回の放送分ではざっくり割愛させていただきます(笑)

…さて本日は、とうとう怒涛の第三部最終話となる第6回「甦る唇の記憶」をお送りします。
都合12レスほど1時間半以上(≦∞通信環境…以下略)枠を予定しております。
合言葉は「千歌音ちゃん、>>850からの続き、受け取って!」
 
↓では、どーぞ。(゜ヮ゜)ノ
866Return Kiss 63/72:05/01/25 06:41:59 ID:Ien2mWFa

―――絶頂のまさにその直後。

姫子は興奮の峠を通り越しての忘我状態にあった。
精根尽き果てたような表情で、身を捩じらせた姫子の上体を、千歌音は優しく手を添えて起こした。
そしてさも愛しく慈しむように、腕の中にしっかりと抱きとめる。
顔がよく見えるように、麗わしの姫君の乱れた前髪をさらりと掻き分ける。

千歌音は自分の口周りにたっぷりとついた、姫子のものであった血潮を手で拭い、
さらに指の血液をチュルッと口に含んだ。
そして今宵の秘め事の最後を締めくくるかのごとく、姫子の唇に感謝と歓喜の気持ちをこめて、
心篤く口づけを施す。

「…ありがとう、姫子。今夜の貴女、とても良かったわ…
 私、二人だけの今日のこと、これから一生忘れない…」


…んんっ?……くちゅっ…。

とろんとした姫子の瞳の中に、千歌音の血塗れの唇が色鮮やかに大きく映る。

姫子は、自分の口の中を、溶岩のような赤く生ぬるい液体が、溢れているのを感じた。
赤ワインのようにほろ苦い味わいと、鼻腔をくすぐる甘酸っぱい匂いまで、今は分かってくる。
生きている証の深紅の溶媒、それを自分の唾液とともにごくりと飲み下した。

喉の内壁を愛撫していくように流れて、体内の奥に溜まりこんでゆく、
この液体の感覚、どこかで……?
867Return Kiss 64/72:05/01/25 06:44:38 ID:Ien2mWFa

―――あ………っ?!

―――ピカッ! ザ―――ッ!


その刹那――。

姫子の頭に閃光のような衝撃が走って、何か複数のイメージの欠片が
情報の洪水となって押し寄せてきた。
断続的な記憶の切片が次々と連なっていて複数枚の画像に形をなす。
さらにそれは重なり合い連なって時系列に沿った、いくつかのシーンを色鮮やかに
再生した映像となっていく。
姫子の中で、見たことのある風景、愛しく懐かしい人々の顔を収めたフィルムが、
時間を巻き戻して廻り始める。

姫子はその記憶のフィルムの衝撃の光に、眩暈を感じて気を失った。



姫子の頭の中を幾つかの想い出がフラッシュバックしてゆく―――。

868Return Kiss 65/72:05/01/25 06:51:15 ID:Ien2mWFa

――……… ザ――――ッ。 ―――プツンッ―…………。


姫子が再び瞼を開いたとき、最初に目に映ったのは、
見覚えのある顔の輪郭と、赤く濡れて光る口元だった。

眼前の少女は、自分の身体を細長く白い両腕で抱えてくれている。
大きな涙の海をその瞳に浮かべながら。
みるみるうちに溢れ返るその雫が頬を幾筋も伝っては、止め処もなく流れ落ち、
姫子の胸元に垂れ込める。

二人の乙女の身体に、窓辺からの強く明るい月光が、神からの恩寵のように降り注いでいた。

姫子の太陽の巫女の証は、持ち主の未だ熱情さめやらぬ肌の紅潮と満月からの照射と
によって、一際くっきりと、ひとつずつの火焔の揺らめきまでが遠目ででも分かるほどの
形をなし、色鮮やかに見えている。

月光に煌めく涙の一滴がタトゥーの上で撥ね返って、
そのタトゥーがその形のままに、太陽のように燦然と輝いた。

明敏な意識を保ったまま、姫子の記憶の中の、あの情景が一瞬の閃光とともに甦った―――…。


―――…胸元の痣の眩い輝きが薄らぐと、
姫子は泣いている黒髪の少女の頬に、そっと右手を差し伸べた。
その少女は、姫子のその掌に手を重ねて、自分の濡れた頬に引き寄せた。
重なり合った二つの掌の上も、涙の通り道となってゆく。

姫子の真っ赤に燃えた唇の動きから読み取れる、「その人」の名は………。

869Return Kiss 66/72:05/01/25 06:54:04 ID:Ien2mWFa

「千歌音ちゃん…。
 ……私、どうして貴女が泣いているのか、今ならはっきりと分かるの…」
「姫子…どういうことかしら?まさか…貴女……」

涙に濡れた千歌音の顔が、少し引きつった。
驚きで、思わず頬に当てた手が離れる。

「私、ついさっき夢の中で全部思い出したの。
 誕生日の千歌音ちゃんとのファーストキスと、河原での人工呼吸…
 そして遠い昔の「私たち」、月の巫女と陽の巫女の悲しい宿命……。
 私と千歌音ちゃんにとって何より大切なことだったのに、気絶か何かのショックで
 忘れてしまっていたの。
 ごめんなさい…私の記憶がないことが千歌音ちゃんを、今までこんなにも
 苦しめていたなんて………」

870Return Kiss 67/72:05/01/25 06:57:23 ID:Ien2mWFa

姫子の方が自らの無知と無理解を謝るので、千歌音の嘆きは諦めにかわる。

「…そう。とうとう知ってしまったのね。
 本当は私、姫子に前世の記憶は取り戻して欲しくなかったの…ファーストキスと
 河原でのキスだけ憶えておいてほしかっただなんて、私ってずるい女…。
 前世のことはずっと、自分だけの胸にしまっておこうと思っていたの…
 姫子を騙していて悪かったと思っているわ。
 知られるのが怖かったの、こんな残酷な私たちの運命を……
 せっかく転生したのに、再会したのに…いずれ二人のどちらかが、
 また死ぬために生まれてきたなんて……」

「前世の巫女たちにあんな真実があったなんて知らなかったの。
 私こそ気づいてあげられなくて、ごめんなさい。
 前世の陽の巫女の死で、千歌音ちゃんは……月の巫女である『貴女』は、
 ずっと自分を責めてきたんだね。
 生まれ変わってきてからも、ずっと一人で…でも、もう心配しなくていいの……」


腕の中の姫子が仰ぎ見て、手を再び差し出す。
千歌音の涙の乾ききっていない頬筋を、慰めるように撫でる。
その掌がすごく温かい。

「「『私』は『貴女』とこれからもずっと一緒にいるからね………」」

姫子の声が「誰か」の声とかぶって、こだまのように心に響いてくる。

871Return Kiss 68/72:05/01/25 07:04:48 ID:Ien2mWFa

その姿は、千歌音の脳裏に強く刻まれてきた、月の巫女に抱かれた陽の巫女の
最期の笑顔を彷彿とさせずにはいられなかった。
全ての不条理を許してしまえるような、あの慈愛に満ちた微笑を―――。

千歌音は湧き上がる涙を堪えるように、眉を寄せ、唇をぎゅっと噛み締める。
ひとりでに、心の中の「私」の声がこだまする。


  ――姫子のこの仕草と笑顔……あの時と「あの方」と同じ……。 
  私の腕の中の「あの方」は息絶える間際まで、こんなふうに
  余力を振り絞って私の頬を撫でて、私の心を慰めてくれたわ……。
  ただの一言も、自分の身体を貫いた血塗りの刃を手にした「私」を
  怨むことも、誰も責めることもなく。
  全てをご自分で悟って。一人だけでで背負って。

  「大丈夫。心配しないで………私は、これでいいから…悲しまないで
   …ありがとう…さ、よ…なら………」
  
  って、呟いて
  優しい笑顔を「私」に手向けて、逝ってしまった。

  命果てた「あの方」の身体が、いつまでも太陽みたいに暖かくて…
  「私」は絶対にすぐに生き返るものだと信じて、
  ずっとずっと口づけをしていた………
  
  何度も何度も私の息吹を送り続けていたのに………。
  「あの方」の唇はもう開くことはなかったの……

872Return Kiss 69/72:05/01/25 07:08:24 ID:Ien2mWFa

掠れるような声で、潤ませた瞳で、今の自分を取り戻した千歌音が答える。

「……前世では月の巫女が陽の巫女を姉のように慕っていたわ。
 それなのに『私』はオロチを倒した後に『あの人』を……。
 転生したら今度は絶対、私が陽の巫女になる女の子を守るって決めてたの…。
 それが姫子だった。姫子が運命の人で私は良かったの…。
 だからオロチの最初の襲撃や水難事故のとき、私は貴女を助けるのに必死だった。
 姫子の笑顔がまた見れるなら、その言葉が聴けるなら、私は命を捧げても惜しくはないと……」

「私も大好きな千歌音ちゃんが月の巫女で良かったよ。
 でも、千歌音ちゃんが月の巫女って分かる、そのずっと前から、
 私は千歌音ちゃんのことが好きだった。
 何でもできて何でも持っている素敵な「宮様」じゃなくて、私の前では、いつも等身大で
 素顔の自分を見せてくれる普通の女の子の「千歌音ちゃん」が大好きだから…。
 月の巫女と陽の巫女の因縁とか想いとかも大事だけど、
 私は今の千歌音ちゃんへの想いのほうが重要なの!」


姫子はきっぱり言い切って、真珠のような瞳で、真摯に千歌音の目を見据えた。
873Return Kiss 70/72:05/01/25 07:12:20 ID:Ien2mWFa

姫子の純粋な眼差しに、暗い回想で疼いた心が堪えきれずに、
千歌音は思わず伏目がちになる。

「本当は一人だけの苦しみと悲しみに満ちた歳月なんて、もうお終いにしたかったわ…
 でも、姫子を運命の業火に巻き込みたくなかった…もう二度と…」


姫子は千歌音の首に両腕を絡ませて、注意を惹くように、少しばかり憂いに沈んだ、
サファイアのような瞳の顔を覗き込んだ。

「貴女が気の遠くなるような昔から『心の社』に閉じ込めてきた想いと迷いと心の痛み…
 それが私にも今なら分かるの。
 これからずっと、私は千歌音ちゃんと想いを共有してゆくの」
 

天岩戸のように固く閉じられた心の扉に差し込んでくる光の声。
千歌音の瞼が大きく開かれた。

じっと見つめあう二人の乙女の美しい横顔が、月明かりに照らし出される。

「姫子…ありがとう。姫子の言葉で私は今やっと気づき直したの。
 思い返してみたの、現在の私の気持ち。
 陽の巫女の生まれ変わりだから、私は姫子を好きになったのではないの、
 今のままの姫子を愛しているんだということにね……」

874Return Kiss 71/72:05/01/25 07:15:57 ID:Ien2mWFa

千歌音の涙の乾ききった切れ長の瑠璃色の瞳が、姫子の明るく澄み切った瞳を、
優しく捉えている。
月の少女は、太陽の少女の折れそうなくらい華奢な腰にそっと両腕を回す。
今日何度も何度も、その身を強く優しく抱き締めた細長い腕としなやかな手つきで。

「生まれ変わる前の人生よりも、生まれ変わった後の人生のこと考えようよ。
 これからは、二人一緒で、ね?」

「そうね…これからが、私たちの新しい人生と恋のはじまりかしら」

「うん、うん…じゃぁ、その新しい人生のお祝いに…私からのプレゼント。
 千歌音ちゃん、私の『本当』受け取って!」

丸く大きなすみれ色の瞳の少女の、あの最高の笑顔が近づいてくる。

姫子は千歌音の唇に、甘くて蜜のように蕩けるキスをした。

「千歌音ちゃん、ハッピー・リバースディー! 私たち、生まれてきておめでとう!」

千歌音も姫子の唇に、負けないくらいの情熱的で盛大なキスをお返しする。

「姫子も、ハッピー・リバースディー! 私たち、生まれ変わってきてありがとう!」


そして、二人の少女は、明るく楽しく笑いあって、
しっかりと抱き締めあって、誓いあっては、語り合った。
キスではじまる姫子と千歌音の今日からの新しい人生と恋とを………。

875Return Kiss 72/72:05/01/25 07:24:24 ID:Ien2mWFa

―――その後。
二度三度の熱い抱擁を繰り返してからの、姫子と千歌音の寝物語。

今、二人の少女は身に一糸纏わずに、お互いの素肌で暖めあいながら、
ベッドに横になっている。
姫子に腕枕をしながら、千歌音が耳打ちするように語りかける。

「たしかフランス人女性の書いた哲学書で読んだことがあるの。
 『私たちは二度生まれてくる。最初は人間として。その次に女性として』って言葉をね。
 女の子にとっては、男性とはちがう女性、女性らしい女性として生きることが
 『第二の人生』なのよ。他のみんなも姫子も私も、それは変わらない事実だわ。
 でもね、私たちには、二人の間にしか分からない運命が、誰も知らない特別な人生があるの」

「うんうん、千歌音ちゃん。私も分かる。
 それがあるから、私たち何度も転生して、再会して、恋に落ちるんだよね」

「そうよ、姫子。私たちは今、いうなれば『第三の生』を生きているの、それはきっと………」

ひと呼吸おいて、二人の乙女は口を揃える。


「「神無月の巫女として」」


【終】

…じゃ、なくてエピローグへ続く。

【ED】♯「agony」by KOTOKOの脳内演奏をお願いします♪

876Return Kiss おまけ:05/01/25 07:28:49 ID:Ien2mWFa

―――……ブ―――――ッ!  スルスルスル……ザワザワ……
(ブザー鳴って黒幕が下りてゆく。次第に照明が点灯しはじめる空間。漏れ聞こえてくる、ざわめきの声)

♪―場内アナウンス―♪
本日は、劇場版「神無月の巫女・ザ・ムービー―Return Kiss―」を長時間ご覧くださいまして
誠に有難うございました。館内が明るくなるまでは、他のお客様のご迷惑になりますので、お座席
をお立ちにならないようお願い申しあげます。また、お持ちになられましたご飲食物などのごみ類
や不要のパンフ等は必ず、各自でお持ち帰り下さい。
それでは、お手回りのお荷物・貴重品等お忘れ物なきようご留意の上、お足元にお気をつけてお帰り
下さい。次回のご来場もスタッフ一同、心よりお待ちいたしております。…プツンッ


ユキヒト「先生、先生!ほら、もう終わっちゃいましたよ、映画」ユサユサ…
    (隣席の長髪の男の肩を揺さぶって起こす)
カズキ 「パチッ… んんっ…?ああっ、ユキヒト君…いやぁ、実にいい映画だったねえ。
     感動ものだよ、ははは」
    (眠そうな瞼を擦りながら、うーんと背伸びをして肩を叩く)
ユキヒト「何言ってんですか、先生!ほとんど爆睡してたでしょ?!こんなに涎たらして
     大きなイビキもかいてたし…だいたい、先生が学割でチケット買いたいからって、
     こんなクソムービーに無理矢理つき合わされた僕の身にもなってくださいよ、もう!」プンプン…
カズキ 「はははっ、じゃ、もう行こうか」


――…館内を後にする怪しげな雰囲気のヤサ男二人組。

その背後では、パンフや紙コップをバサバサと盛大にスクリーンや地面に叩きつける音、
夥しい観客の「金返せ――ッ!ゴルァ!!」「ソウマ救済しろや!!ボケェー!」
「オロチ衆、完全ムシかい!チクショー!!」等の罵声が飛び交っていた……―――。

877627:05/01/25 07:30:44 ID:Ien2mWFa

――…す、すみません、石を投げないで下さいっ!失礼しました(泣)


「ハッピー・リバースディ!」の台詞前に、月光の下で向かい合う千歌音と姫子は、
EDの一枚絵(肩脱ぎ巫女服。アニメ宣伝ポスター。しかしココでは全裸でって…ウフフ)
をイメージして描写しました。
自分のパソ壁紙として愛用wしつつ執筆できて幸せです(*゚∀゚*)
最後の千歌音いうところの哲学書とは、ボーヴォワール『第二の性』ででてきた言葉だったような、うろ覚えですが…蛇足ですね、スマソ。

読者の皆様、本日も、このような駄文にお付き合い下さり有難うございました。

「千歌音ちゃん、次のエピローグも読んでくれるかな?」
…また性懲りもなく明日以降投下予定(18レス程消化予定^^;)です。
あと少しだけご勘弁を。

皆様、お休みなさいまし。ではまた。
878名無しさん@ピンキー:05/01/25 07:44:29 ID:GiP0Da2g
朝も早よから乙。

ソウマは……,踏み台ということで<ヲヒ
879名無しさん@ピンキー:05/01/25 13:13:52 ID:Ff0MiS4j
わ、私は幸せです…!GJ!
じんときた。切ない。気になる。
続き頑張ってください。楽しみにしてます!
880名無しさん@ピンキー:05/01/25 13:53:39 ID:v6UxUCG7
。・゚・(ノД`)・゚・。


もう、涙腺緩みっぱなし!感動した! 
TVの最終回思い出して、余計じーんときた
ありがとう627氏!!GJ!!!
881名無しさん@ピンキー:05/01/26 00:59:13 ID:ET+w7/Zo
ご無沙汰してます。
前に中学生ものを書いたものです。
今前世の話を書いてるんだけど
姫子とか性格違うんですわ…
むしろ千歌音っぽい。
それでもここの方々に受け入れて頂けるのか
伺いたいです。
882名無しさん@ピンキー:05/01/26 01:02:08 ID:kKskNZbe
どんとこい!
883名無しさん@ピンキー:05/01/26 01:20:52 ID:3IwgvM2D
ばっちこーい
884名無しさん@ピンキー:05/01/26 01:52:43 ID:bJbF/ddb
前世なら性格が逆でも不思議はない
885名無しさん@ピンキー:05/01/26 02:14:36 ID:3IwgvM2D
前世だと姫子が逆におねいさんになってるようなイメージがある。
886627:05/01/26 04:06:39 ID:Re062vUI
>>881さん!アナタは私ですかw

以前の中学生千歌音の話、堪能させて貰いました!
あなた様の大ファンです!投下絶対、楽しみにしてますっ♪
自分も今後、前世もの準備中(でも予定は未定w いろいろ勉強したいんで、
たぶん一ヶ月以上先)…でも、千歌音と姫子の性格どころか巫女の名前も勝手設定なんで、
オリキャラ百合スレにでも投下しようかと思ってました。
せめて介錯先生の漫画で名称ぐらい出してくれたらいいんですが。
今後出てくるかな?

で、今晩というか、もう明け方に、最後の投下予定のため、今推敲中なんです…。
待ってる人、もしいたらごめんなさい。
887627:05/01/26 06:14:01 ID:Re062vUI
視聴者の皆々様。こんばんわ&おはようございます。
いつもスレお目汚し&駄文迷文浪費家の627です。
毎度ご愛顧頂きまことに有難うございます。

先日配信致しました、超イタい百合脳大河ドラマ「神無月の巫女:番外編」
第一部〜第三部を捕捉する小説版が×川文庫より発売されました(ありえません)。
その名も「神無月の巫女:番外編エピローグ―Reverse Kiss―嵐の前夜」です。
今回は、特別にその中身を映像化してお送りします。

都合18レスほど2時間半以上(≦∞通信環境…以下略。いつも回線断絶しまくり)
枠を予定しております。

合言葉は「千歌音ちゃん、私からのエピローグ、受け取って!」

↓では、どーぞ。
888Epilogue: 0/16:05/01/26 06:17:26 ID:Re062vUI
【前回までのあらすじ】(Episode 3:Return Kiss  >>755-875あたりをご参照)

ナレーションby間島淳司(+松本保典)


来栖川姫子と姫宮千歌音。惹かれ合う二人の少女の心は、巫女の宿命に翻弄されて、
互いに深く交錯してゆく。満月の晩、キスへの誤解と前世の記憶との関連を巡って、
姫子は千歌音の秘められた想いを知る。彼女たちは様々な紆余曲折を経て、遂に
初めての歓喜に満ちた契りを交わした。だが、二人の乙女の運命は、来るべき本当の
「嵐の夜」に向かって再び廻り始めるのだった…。

ソウマ「来栖川!俺にできることは、せいぜいこんなエロSSで
    アニメを脳内補完することしか、できない――っ!」
ツバサ「ソウマ、ならばせめてこのスレの最後まで、バカな妄想を貫かせてやる!
    来おぉぉい―――っ!!」


【OP】♯「Re-sublimity」by KOTOKO の脳内演奏お願いします♪

【タイトル】Epilogue:Reverse Kiss―嵐の前夜―
889Reverse Kiss 1/16:05/01/26 06:22:27 ID:bFUhhsg7
Epilogue: Reverse Kiss―嵐の前夜―



――……チュン…、チュン…、チュン……。

朝の眩しい射光と小鳥のさえずりに起こされて、来栖川姫子はぱちりと目を覚ました。
なんだか随分と長く眠っていたような気がする。

最初に自分の目に映ったのは、見覚えのある顔のシャープな輪郭と、赤く可憐な口元だった。
ベッドの傍らで、大切な友人であり居候先のご令嬢、姫宮千歌音が倒れ伏していた。
姫子の汗ばんで温かな右手を、その白く冷たい右手で固く握り締めたまま。
その右手の人差し指に、昨日にはなかった絆創膏が巻かれてある。

「千歌音ちゃん…!」


姫子は、大急ぎで千歌音の肩を揺さぶってみた。
やがて、千歌音は少し眠そうな目を擦りながら、ゆったりと起き上がる。

「…あら、姫子。おはよう。ご機嫌はいかが?」

  良かった…単に眠り込んでいただけなんだ、千歌音ちゃん。
  そういえば私、川に落ちたんだっけ。
  ここは天国、じゃもちろんないよね……。

890Reverse Kiss 2/16:05/01/26 06:24:49 ID:bFUhhsg7

痛みも消えて軽くなった頭を存分に巡らせながら、姫子は紛れもなく、
ここが姫宮家の寝室であることを確認する。

唇がこころなしか熱く湿っぽい。
表面を何度もなぞって、感触の余韻を確かめてみる。

「私、昨日の夜は、もしかして…その…千歌音ちゃんと……」

―――あんなことや、こんなことをしたよね?!

とは、さすがに恥ずかしくて聞けない。

姫子は頬を紅く染めて、息を詰まらせる。
緊張のあまり言いよどみ、遂には口籠ってしまう。
その顔を心配そうに千歌音が覗き込んでいる。

「え?…姫子、何を言っているの?貴女は川で転倒した後、病院から我が家に運ばれて、
 ずっと今朝まで、三日三晩も高熱にうなされて寝込んでいたのよ」
「えっ……?!でも……」

――…昨日は私たち一緒の夜を…過ごした、はず……?


驚いて見上げた姫子の瞳に、千歌音の怪訝そうな顔つきが映った。

891Reverse Kiss 3/16:05/01/26 06:26:53 ID:bFUhhsg7

「姫子、もしかして頭の打ちどころが悪かったのかしら……
 熱がまだ残っているのかしら?」

そう言って千歌音は、姫子に額を寄せてきた。

目と鼻の先にある千歌音の顔に、姫子は火が噴き出そうに真っ赤になる。
しかし、異常に波打つ胸の鼓動を手で抑えつつ、自ら瞳を閉じていた。
熱を確かめてくれた後の、淡く唇への口づけの期待なんか抱きつつ。

千歌音は姫子の誘惑するような唇をちらりと一瞥しはしたが、くっつけあった後の
額のほうへと軽く口づけを施した。
そして、胸元に姫子の頭を一瞬だけそっと抱き寄せた。

塞がらなかった口元で、肩透かしをくらったという表情を浮かべる姫子。
見つめる千歌音は、穏やかで優しげで笑みを湛えている。

「熱はもうないわね。良かったわ」

892Reverse Kiss 4/16:05/01/26 06:29:54 ID:bFUhhsg7

―――コン、コン!

「お早うございます、千歌音お嬢様。失礼致します」

その時、ドアをノックする音がして、姫宮家メイド長の如月乙羽が扉から顔を覗かせた。
朝食の支度が整ったので、呼びに来たらしい。

「姫子は着替えを済ませて、後からいらっしゃい。食堂で待っているから」

そう言い残した後、千歌音が扉に手をかけたまま立ち止まった。

「…………………」

こちらを振り返り、なぜか意味深な目配せをした。
少し淋しさを滲ませるように、唇をぎゅっと噛み締めるように結びつつ……。

―――……千歌音ちゃ…ん……?


そのときの千歌音の姿に、理由もなく姫子は違和感を覚えた。
千歌音の遠ざかる背中を名残惜しそうに見つめながら、一人で物思いに耽る姫子。
姫子は唇にもう一度触れてみる。

  やっぱり、「あれ」は夢だったのかな…?
  千歌音ちゃんとの熱く、甘い夜……
  それに、もうひとつ別の世界で「誰か」と「何か」をしていたような……?

893Reverse Kiss 5/16:05/01/26 06:32:43 ID:bFUhhsg7

千歌音との破廉恥で濃密な肉体の絡み合いを想像して、姫子はまたしても赤面する。
そして夢と現実との辻褄を、考えれば考えるほど、姫子の単純な頭が混乱する。

突然、腹の虫がぐーっ、と鳴ったので、姫子は思考回路のスイッチを
現実路線へと入れ換えた。

「朝ご飯食べてから、思い出せばいいかな…。うん、咽も渇いたし…」

両手を思い切り、天井へ向かって伸ばして、うーんと背伸びする。

「さて、と。千歌音ちゃんを待たせると悪いから、早いとこ着替えて………」

そしてボタンを外そうとして着衣にかけた手を、はたと気づいてとめた。

――姫子は、白地の着流しのような寝間着を身につけていた。

「あれ、私、こんなの着てたっけ…?
 それに、千歌音ちゃんのさっきのあの格好って……」



894Reverse Kiss 6/16:05/01/26 06:37:18 ID:bFUhhsg7

その頃…姫宮家の別室で―――。


黒髪の少女は、薄紫色のパジャマと下着一式を手にしていた。
物憂げな瞳に光る一筋の涙。

その衣類を両腕でしかと抱き締めて、愛撫するように口づけをしている。
それに 確 か に 昨 日 ま で 、袖を通していた人物の姿を思い描き、
その身体の感触を思い起こし、その名を幾度も囁きながら……。


千歌音は敢えて、身も心も結ばれた前夜の記憶を、姫子から一時的に抹消していた。

最愛の人を巫女の宿命から守りたいが故に、逆に傷つけてしまう
あの「衝撃の夜」を 今 晩、迎えるために。
姫子の運命と世界の行く末をただ一身に背負うため、
自分を慕う姫子の心をひたすら欺き続けるために。


一体、千歌音はどうやって姫子から蜜月の夜の記憶を消去したのか?
その謎の解明は、二人が初めて結ばれた数時間後に遡る―――。

895Reverse Kiss 7/16:05/01/26 06:39:55 ID:bFUhhsg7

――――。

夜明け前になって、千歌音は目を覚ました。
そのすぐ傍らで、すーすーと音を立てる姫子のかわいらいしい寝息が聞こえる。
姫子は身じろぎひとつせず、ぐっすりと寝込んでいる。


睦みあいの行為の後―――。
姫子は千歌音に腕枕をしてもらいつつ、二人は睦言に興じて、心は癒されつつも
その身はすっかり疲れきって、一糸纏わずにお互いの素肌で暖めあいながら、
眠りに落ちたのだった。
それは、千歌音にとって束の間の至福のひと時であったことだろう。


千歌音は姫子の寝顔を眺めたのち、こめかみのあたりに軽くキスをする。
姫子は依然として、瞼を閉じたままだ。

千歌音は、口元を妖しく綻ばせる。

「薬がよく効いてるわね……」

どうやら数時間前に与えた睡眠薬の効果がてきめんのようだ。
昨晩、解熱剤に紛れ込ませた睡眠薬を、千歌音は姫子に気づかれないように、
わざと口移しで与えたのだった。
その催眠効果は服薬して数時間後に表われるものであった。

千歌音は、姫子の頭の下から腕をそっと抜き取った。
衣擦れの音もなく下着を身に着け、緋色のガウンを羽織る。
こっそりベッドから身を滑らすと、足を忍ばせて隣室に向かう。

896Reverse Kiss 8/16:05/01/26 06:44:12 ID:bFUhhsg7

隣室から戻ってきたときの千歌音は、手に衣類を携えていた。
白い上衣に朱袴といった巫女装束の出で立ちで。
千歌音は、手早く横たわる姫子の裸体に、手にしたその衣装――
自分のものと色違いの紫苑の巫女服――を纏わせたのだった。

千歌音の足は、さらに室内のサイドテーブルに向かう。
その引き出しの中を探って、何かを取り出した。

再び、姫子の前に戻ってきた千歌音の手には、一口(ひとふり)の小太刀が握られている。
それは、姫宮家当主が先祖代々継承してきた「伝家の宝刀」であった。

その柄は黒塗りの地に金箔で螺鈿の紋様をあしらってある。
その造りから相当高価なものと分かる。

897Reverse Kiss 9/16:05/01/26 06:47:33 ID:bFUhhsg7

千歌音の右手が神妙な手つきで、スラリ、とその鞘を抜く。

刀身が美しく弓形に反り返っていて、刃毀れひとつない。
よく手入れされた刃先は、持ち主の冷静で几帳面な性格を物語っている。
鋭利な剣先が妖しい光沢を放っている。

その鏡のように磨き上げられた刃の平面に、持ち主の少女の
暗く思いつめたような表情が映し出されている。

さらにその刀の抜き身を、寝ている少女の首筋近くに寄せた。
今度は刀身に姫子の斜め横顔が映っている。

姫子は、あいかわらず無邪気に寝そべっている。

千歌音は語りかける。

「貴女が悪いのよ…姫子。
 貴女が大神君とのファーストキスの話をしたから。
 貴女が私の月の巫女としての記憶を知りたがったから。
 そして……貴女が私の『本当』に気づいてしまったから………」

898Reverse Kiss 10/16:05/01/26 06:52:43 ID:bFUhhsg7

千歌音は、その小太刀を勢いよく振りかざした。

―――ヒュンッ!  
        ―――スパッ……パサッ………。


千歌音の華麗な剣捌きによって、懐剣の刃先が弧を描くようにして宙を舞い、
振り落とされる。
空気と同時に何かを颯爽と切る音。
数秒遅れて何か軽いものが、はらはらと空を漂いながら床に落ちる音が、聞こえた。

千歌音はもう一度、今度はゆったりと抜身に纏まりつくものを振り捨てるように、
空をヒュッとなぎ払った。
まるで、自分の心を一刀両断して、吹き溜まりになった
迷いだけを薙ぎ払うかのごとく…。

「相変わらず、いい切れ味ね……」

その呟きを発した口元がにやりと微笑んだ。
少女の凍てつくような、けれど崇高ささえ感じさせる闇の瞳が、妖しい輝きを放つ。
真冬の夜、地面に張った氷に映し出された曇り空から時々覗く月光のように。

刀剣を眼前で垂直に構えた千歌音。
正面からみれば、刀身で切り分けられた左右の顔が月光の射光によって、
陰と陽ほどに異なる印象を醸し出している。


姫子は、糸の切れた操り人形のごとくに横たわっている。

……その寝息は聞こえない。
899Reverse Kiss 11/16:05/01/26 06:55:49 ID:bFUhhsg7

千歌音は左手に持ち替えた懐剣で、微塵の躊躇いもなく、
右の人差し指の先を軽く切りつけた。
白く長い指の腹にスパッと一筋の線が入って、肉の切れ目から瞬く間に
じわじわと血が滲んでくる。

千歌音は、指先の痛みなどものともせず、眉ひとつ動かさない。
彼女の瞳は、自分のものであるその深紅の液体が指を伝って手首の付け根まで
流れ落ちる様と、もの言わぬ姫子の安らかな顔とを、交互に捉えている。

今にも床に零れそうなほど血を滴らせる指を、千歌音は口に含む。
流れる血を唇で吸い寄せる。

そしてその血に塗れた唇で、姫子の甘い唇に濃密な接吻をする。
あの深く咽喉の奥に至るまで、姫子の口内を蹂躙していくような情熱的なキスを。

そして、真っ赤に染まった姫子の唇を渇かぬうちに、
無傷の小指と薬指の先で優しく拭った。

900Reverse Kiss 12/16:05/01/26 06:59:11 ID:bFUhhsg7

千歌音は、たった今、眠り姫の唇を奪ったその口で、
鞘を納めた刀剣の柄にいとおしそうに、しかし妖しい口づけを施してゆく。
その後、小太刀は大事そうに千歌音の着衣の懐へ隠された。

そして、床に散らばった数十本の短い髪の毛を静かに掻き集めて、
束にして掌で押し潰さんばかりに握り締めた。


その毛髪の元の持ち主――。
紅茶色の髪の少女は、身じろぎひとつせず………未だ深い眠りに落ちていた。

千歌音は、独り言を呟く。


  昨晩は姫子に押し切られて、思わず積年の想いを告げてみたけれど…。
  姫子…私は貴女を愛しているから。
  「貴女」を今度は絶対に失いたくないから…。
  巫女の悪しき宿命から救うために、
  私は 今 日 の 晩 こそ、この刀剣で、
  すでに至るところ、愛して慈しんで慰めて、知り尽くしてしまった
  貴女の大事な「カラダ」を貫くの………―――。

901Reverse Kiss 13/16:05/01/26 07:01:58 ID:bFUhhsg7

神無き月に邂逅した二人の巫女のキスには、深い秘密がある。
それが、記憶の解放と封印、人格の生成と消滅の手段であることを、
今の姫子は知らない。
記憶を再生したはずの姫子の頭の片隅からその事実が、千歌音の仕業で、
すっぽり抜け落ちていた。

千歌音とのファーストキスは、
姫子の生誕と陽の巫女としての降臨を祝い、
千歌音の河原でのキスは、姫子の復活と前世の記憶へのニアミスを生じ、
千歌音との契りを交わした前夜のキスは、運命の二人の絆を深め、
今また、千歌音の血塗られたキスが宿命のために、その絆を引き裂こうとする。


そして前世の月の巫女のキスは、陽の巫女の転生と再会を願って。

想い人を自らの手で殺めたことへの悔恨のために、
太古の月の少女は太陽の少女の記憶を吸い取ったのだ。
逝く者の最後の「一息」と「純潔の血」とともに…。

902Reverse Kiss 14/16:05/01/26 07:06:15 ID:bFUhhsg7

オロチの復活とその封印、すなわち世界の崩壊と再生のためには、
二人の巫女のどちらかが命を捧げなければならない。

世界のはじまりとおわりに、乙女の穢れなき身体と「純潔の血」の奉納が必要なように、
二人の巫女自身の輪廻にも二人の生気と血と接吻とが関わっている

…のかもしれない。

千歌音の姫子への陵辱は、陽の巫女の純潔を奪うことで、
姫子を犠牲から救う最後の「奥の手」であった。
そして、その「奥の手」の小道具は今……。
 
来るべき世界の危機に、自己破滅的なシナリオを実行するために、
千歌音は姫子に悲しい嘘をつく。
 
「この物語」は、悲壮な決意に身を固めた月の巫女、姫宮千歌音が望んだ可能性
もしくは一炊の夢に過ぎない……。 


903Reverse Kiss 15/16:05/01/26 07:08:37 ID:bFUhhsg7

―――唇だけが知っている二人の乙女の愛の絆と運命と歴史。


少女たちの命運と、世界の行く末を握る鍵は、この時点では、
もう一人のヒロイン、姫宮千歌音に委ねられていた。

けれど、千歌音も今は気づいていない。

姫子の昨晩の記憶の封印が実は不完全であったこと。
姫子のカラダに刻んだ二人だけの感覚の絆が残っていたこと。
それゆえ、近い将来の狂気じみた情事でさえ、一夜明ければ、姫子にとっての
忘れがたい思い出に変わること。
姫子が、千歌音の心にしまっていた『本当』に、気づきはじめてしまうこと。

それゆえ、最終局面で、自分の夢見た決着―姫子の腕の中での末期―に加え、
転生による魂の救済と輪廻からの解放が、全てを悟った姫子の側からの
口づけによって成就されることに………―――。

 
904Reverse Kiss 16/16:05/01/26 07:13:55 ID:bFUhhsg7


銀月の嵐の夜の当日の、静かな朝に、

紅の巫女服を身に纏った月の少女の真っ赤に濡れた唇が、太陽の少女との
二人だけの真実をそっと呟く―――。


―――私たちは

  キスで現世に生き返って、     rebirth in this world by kiss,
  キスで記憶を思い返して、    remember what we were by kiss,
  キスで前世に舞い戻って、    return to another world by kiss,

  そしてキスで物語をひっくり返す  reverse our story by kiss,


       何度でも、生まれ変わって、出会って信じて、ときには傷ついて、
       恋に落ちては、二人だけの想い出を重ねるために―――。



【完】

905627:05/01/26 07:46:16 ID:ZQao5eF9

………夢オチ+タイムベント…って介錯でいいのかな? withデビルスマイル(笑)


ハッピーエンド期待されてた方は、前回ので終わったことにして下さい(苦笑)
まあ、アニメ最終回+介錯先生版のコミックス第一巻ラストとの辻褄合わせを持たせ
たかったわけですが…。(「介錯」だから、血塗れネタか、ツマラン)
例の8話前後の千歌音オロチ化?や精神破綻の動向は未見なので分からないです。
だからかなり適当。
千歌音ちゃん、情緒不安定すぎるよ、千歌音ちゃんw

あとSSのくせに、キャラの台詞少なすぎ、自己満足的解説多すぎ、伏線矛盾あり、
改行多すぎ下手すぎですね。
ほんとスンマセン…回線切っていっぺん首吊りに逝ってきまつ…_| ̄|○ 

しかも、読み返したらエロ描写妙だし萌えないし、変なトコ一杯あるな。
ちゃんとDVDで全話視聴後書き直して、いつか自分のHPで発表したいと思います。
小説のみの同人サークル参加もいいのだけど、あまりなさげ。

最後になりましたが、拙稿にここまでご読了くださり、ご意見頂きました読者の方々、
これまで素敵なパロを読ませて下さった他職人の方、そして投稿する機会を設けて下さった
スレ管理者様に感謝致します。
神無月カーニバルでますます投下が増えそうなので、次スレも存続決定ですよね?
ってか今後も投下したいので、迷惑じゃなきゃ宜しくお願いします。

「千歌音ちゃん、次は881さんはじめ他の人のSSが読めるのかな?」

では、自分は名無しの一読者に戻りますんで。
皆様、ごきげんよう。(゜ヮ゜)ノシ


906名無しさん@ピンキー:05/01/26 13:23:37 ID:QPCCFINC
627さん、長い間の投下乙でした!GJ! 
最初からもう一度読んでみるよ
907磊 前世 出会い編:05/01/26 20:24:34 ID:ET+w7/Zo
どうも、元中学生の人です。
NGワードは滅多に出番の無さそうな漢字の「磊」でお願いします。

姫子の性格については大丈夫みたいで良かったです…
その他にもオリジナルの設定などどうなのかな、と思うところがあるので
とりあえずお試しということで、キリもいいし
「出会い編」として書けたところまで、どーんといかせて頂きます!

>627さん
完結おめでとうございます。
これだけの量を質を保ったまま書くことができるなんて…
遅筆の身には627さんが眩しく見えます。
同じ板の百合スレも見ていますので、前世ものの投下を楽しみにしています。
908磊 前世 出会い編:05/01/26 20:25:24 ID:ET+w7/Zo

月がおぼろに霞む春の夜のことだった。

淡い月光でけぶるような夜道をゆく影が二つある。
「姫子さま…」
「なあに?」
ぶるっと身をふるわせたのは姫子の乳母だ。
「何だかおそろしいような夜ですわね。ご覧なさいませ、
まるで月が泣いているようですわ…」
村外れにある社からの通い慣れた帰り道も、いつもと違うように姫子の眼に映る。
(今宵は何かが起きそうな夜だこと)
しかし不安がっている乳母を怯えさせることはするまいと、姫子は笑顔を向ける。
「大丈夫よ、こんな夜もあるわ。さ、急いで帰りましょう」
足を速めた直後、道の傍らの草薮が音を立てた。
獣が身じろぎしたしたような気配を感じ、乳母は「ひっ」と悲鳴をあげ、
その場に立ちつくしてしまった。
乳母を庇って姫子はその前に立ち、気配のする闇をにらみつけた。
「何者!」
息をつめる二人の前へ、四つ足の獣がゆっくりと歩み出てきた。
そのとき、雲の切れ間から月光が射し込み道を照らし出した。
その獣は人だった。それもまだ子供だ。
男か女かも見分けのつかない顔に清らかな月光が当たる。
汚れ乱れきった髪の間から意外なほど綺麗な瞳が姫子を見つめる。
視線があったとき、姫子の体内のどこか深いところで、火花が散った。
「姫子さま、いけません!」
乳母の甲高い声で我に返ると、姫子はいつのまにかその獣じみた
人間のすぐ前に立ち、瞳をのぞきこんでいた。
909磊 前世 出会い編:05/01/26 20:26:43 ID:ET+w7/Zo

「あなたの名は?」
「…………」
言葉を話すことができないのか、黙って見返すばかり。だがその瞳は
知的で穏やかといってもいいほどで、姫子の恐怖心はすっかり消えていた。
「お腹はすいてない?」
相手は相変わらず黙ったまま、うなずいた。
「じゃあついていらっしゃい。私の邸で食べ物をあげる」
「姫子さま、なんてことを」
非難じみた乳母の声をそっと己の唇に指をあてて封じる。
「私が面倒をみるわ」
反論を許さずに歩き出した。振り向くと乳母は諦め顔でついてくる。
その更に後方で、小さな影が夜の闇に紛れるように二人の後を追ってきている
のを確認し、姫子は落ち着いた気持ちで歩き続けた。
何かが起きそうだという予感はどこかへ去っていた。
もうその「何か」は起きたのだと姫子は思う。陽の巫女としての直感だった。

邸につくと、厨へ向かった。夜が遅くとも、姫子の邸では誰かしら起きている。
下女に言いつけて木の鉢に粥を一杯よそってもらう。
外へ出て鉢を地面に置き少し離れて待つと、影が近づいてきた。
姫子から眼を離さないようにしながら、鉢をかかえて直接口を付け
中味をむさぼっている。しばらく経ったあと空になった鉢が地面に落ち、
人影は俊敏な動作で近くの樹の陰に隠れた。姫子は鉢を拾い上げて声をかける。
「夜があけたらすぐいらっしゃい。また粥をあげるから」
そして自身も休むために邸へと入っていった。
910磊 前世 出会い編

翌朝、日の出前に目が醒めた。いつもなら起床をぐずぐずと延ばす姫子にしては
珍しいことだった。昨夜の獣じみた影を思い出し、慌てて着替える。
真新しい単衣と手拭いを持ち、下女に用意してもらった粥を片手に姫子は外へ出た。
待っていたかのようにすぐに汚れてみすぼらしい人影が現れた。
「待たせてしまったかしら? さあまず食べて」
粥の鉢を地面におくと、今度はそれほど空腹ではなかったのか、上品ともいえる
しぐさでそっと粥を口に運んでいる。
身体にまとっているのはボロボロに擦り切れた布一枚。
髪は泥でところどころ固まり、木の葉がついている。
粥を食べ終わるのを見届けると、姫子は「ついていらっしゃい」と話し掛け、
邸の裏手へと回った。裏には清浄な水が流れ、邸のそばで深い水溜りをつくっている。
「ここで身体を洗いましょう。水がまだ冷たいかもしれないけど、今の姿のままでは
お湯を使わせてもらえないから、とりあえずここで綺麗にしましょう」
通じているのかふと不安になって瞳をのぞきこむと、わかったと言いたげに小さく頷いて、
水に入っていった。布を留めていた紐を解くと、裸身があらわになった。
すぐ水の中に身体を沈めてしまったから、姫子が目にしたのは一瞬のことだった。
「あなた、女の子なのね。だからそんなに汚していたの? 野に居たって河も泉も
探せばあるのに何故だろうって思っていたのよ」
傍へ近寄って話しかける。白い手が一心に髪のもつれを解きほぐしているが、答えは無い。
長い黒髪だった。汚れが落ちるに従って、元来の美しさが蘇ってくる。
少女はざっと水飛沫をたて、髪をふりはらった。
「きゃっ」
おもわず腕で飛沫を避けた姫子がつぎに顔をあげたときに目にしたのは
今まで見たこともないほど美しい少女だった。
白い裸身に浮いた水滴は、朝日をうけて輝いている。青味がかって見えるほど
黒々とした髪は豊かに背中を流れ落ちている。
姫子を真っ直ぐ見据える瞳はまるで黒曜石の黒だ。