魔女っ娘&魔法少女で萌エロ

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80・・・眠てぇ
 魔法少女隊アルスってありなのか?

 そこには三人の、人間とは呼べない、魔女と魔族がいた。
 魔女・シーラは、奇妙にねじくれている木製の椅子に腰を掛け、冷たい視線を憚ることなく見せ付けている。
 魔女・エバは、怯えた顔を隠すことなく、所在なさげに立ち尽くしている。
 そして捕らえられた魔族は、目隠しをされ、両腕を石壁から垂れる鎖に拘束され、為すすべなく両足を投げ出した格好をさせられている。
 その部屋は、罪と罰の、断罪の、贖罪の場だった。
「・・・・シーラちゃん」
81・・・眠てぇ:04/10/06 14:49:43 ID:zr+dGQc7
 限りなく密閉に近い部屋の空気の悪さに耐えられなくなったのか、今までずっと黙っていたエバが小さな声で友達だと思っている彼女の名を呼んだ。
 だが、その声にシーラは応えない。彼女は、帰宅した時の格好のまま、尖がり帽子も脱がずに椅子に座り、じっと魔族を見下ろしている。その視線に感情はなく、あるのはただ、実験動物でも眺めるような、無機質に近い醒めた光だった。
 シーラとよく似た服装で尖がり帽子をお腹のところに構えるエバは、もう呼んでも答えてすらくれない彼女の顔に、背筋の寒くなる怖気を覚えた。
(・・・・シーラちゃん・・!)
 心の中でエバが叫ぶが、それはどうしたところでシーラには届かない。
 不意に唇を歪めるようにして笑みを作ったシーラが、細く白い足を伸ばして、魔族の首の辺りを踏んだ。
 急な刺激に魔族が体を震わせたが、シーラは頓着しない。更に酷薄な笑みをして、頑丈そうな肩に触れさせた踵に力を込める。靴を脱いだシーラの足は白い靴下に包まれている。その踵が、魔族の肩の筋肉にめり込んでいく。
82・・・眠てぇ:04/10/06 14:50:30 ID:zr+dGQc7
 魔族は歯を食い縛り、その姿にエバが思わず顔を背ける。
「・・・・目を逸らすな、エバ」
 魔族から視線を外さず、シーラが言った。声は抑揚に乏しく、それは絶対の命令であることを長い付き合いから悟ったエバは、恐る恐るという感じで視線を戻す。
 エバの視界を、再びその光景が占める。
 幾日も繰り返される、シーラによる虐待。この閉じられた空間でだけ露呈される、シーラの、エバでさえ見たことのなかった顔。外では頼れる、頼られる存在であるシーラの、陰惨さえも通り越した残虐で残酷な面。
(・・もう、もう嫌だ・・!)
83・・・眠てぇ:04/10/07 07:47:38 ID:/GioHiYw
 自分しか知らないシーラのもう一つの顔に、エバは心の内でだけ悲鳴を上げる。自分が決して逃げられないことは既に理解していた。
自分は、絶対にこの場で、ずっとシーラを見続けなければならないのだ。エバはそう思っていた。
 だから今も、腹の底から込み上げてくる嫌悪感を押し殺して、エバは必死にシーラを見つめている。目の前の光景を見据えている。
「・・・・どうした、痛いか?」
 シーラが声とは裏腹に薄く笑いながら言う。
 しかし魔族が答えることはない。魔族は、もう自分が何を言ったところで何も覆らないことを悟っていた。ならば無駄なことはしない。
魔族は、ひたすらに耐えることで、全てが終わってしまえばいいという虚無的な思想に憑かれていた。
84・・・眠てぇ:04/10/07 07:49:18 ID:/GioHiYw
 言葉という反応をしなくなった魔族に、シーラが苛立ちを含んだ舌打ちを発す。
 それでも薄笑いをやめないシーラは、踵を魔族の肩から腹に下ろしながら、ちらとエバを見る。エバは体を震わせ、帽子を抱き締めるようにしているが、視線はシーラと魔族を捉えている。
 それを確認したシーラの足が触れ方を変える。踵を離して、爪先を魔族の体に触れさせる。薄い布に包まれている爪先に、魔族が歯噛みした。その反応を愉しむがごとく、シーラの足が段々と下りていく。
 それに合わせるようにして変化していく魔族の男根に、エバが嫌悪と恥ずかしさを合わせた顔をする。
 だが、シーラがエバの顔を確認しているため、エバは目を閉じることもできない。
(・・・・罰だ)
 これは罰だ、とエバは心の内で諦観を覚える。
85・・・眠てぇ:04/10/07 07:49:55 ID:/GioHiYw
 そう、これは罰なのだ。シーラが行っているのは罪に対する罰則でしかない。シーラ自身、それを疑ってはいない。
 自分の行っていることが、自分の欲望に基づいているなど、微塵も感じていない。全ては義務でしかない、そう考えている。
「どうした? こんな状態にして、まさか喜んでいるのか?」
 嘲けるシーラの言葉に、しかし魔族は反応を示さない。だがそれは感情的なもので、肉体は著しい反応を見せている。
 シーラの爪先が魔族の勃起した男根の付近を撫でる度に、男根は震え、硬度を増す。
「くく、脆いんだな、魔族というものは」
 シーラは行為を明らかに愉しんでいる。
86・・・眠てぇ:04/10/07 07:50:36 ID:/GioHiYw
 自分の足の先だけで見苦しく反応する男根が、決して反応を見せようとしない魔族の弱さを裏打ちしているようで、シーラにはその弱さを自分が簡単に引き出しているように思えた。
 シーラが男根を踏むと、男根は魔族との腹の間に挟まれてびくびくと痙攣する。
「・・・・・・浅ましいっ」
 吐き捨てたシーラは、指を使って男根を器用に挟み込み、上下に扱く。そうすることでどうなるかは、もう何度も試しているので分かっていた。
 魔族もまた同じで、我慢したところで何も変わらないことは分かっている。
 程なく、エバが見守る中、魔族の男根から粘ついた白濁液が溢れ出し、シーラの白い靴下に降りかかった。
「・・・・・・ふんっ」
 靴下に染み込んできて素足に感触をもたらす白濁液に構うことなく、シーラは椅子から立つと部屋を後にする。
「エバ、綺麗にしといてやれ」
 残された言葉に、エバの表情が歪む。
87・・・眠てぇ:04/10/07 07:51:10 ID:/GioHiYw
 魔族の身の回りの世話は、エバの仕事だった。それは望んだことなので、文句の言えようはずもない。徹底的に放置しようとするシーラに従っていれば、魔族といえど死んでしまうに違いない。
 それだけは駄目だと奮起したエバだったが、最近、エスカレートしていくシーラの行動を目の当たりにしていると、果たして自分は正しいのか、と迷うことがあった。
 饐えた臭いが晴れることなく立ち込める部屋に残されたエバは、魔族に歩み寄り、側で膝をつく。
88・・・眠てぇ:04/10/07 07:51:52 ID:/GioHiYw
 間近で見る魔族の顔や体は傷だらけで、エバは吐き気を催した。更に、萎え始めている男根の、精液の付着した辺りから立ち上る臭いが、エバの気分を害していく。
 しかし逃げるわけにはいかない。助ける心を忘れてはいけない。エバはアルスのことを思い出しながら、自分のすべきことを実行していく。
 魔族の放った精液を拭い取り、体を拭き、傷の手当てをしてから、水と食べ物を口に入れてやる。魔族はその間、何も言わず、されるがままになっている。
 全てを終えてからエバは、扉を開けた。扉を閉める前に振り返り、暗く狭い部屋を網膜に焼き付ける。
 もはや癒えることのない、シーラの暗部とも言うべきこの部屋は、いつか消えてしまう時が来るのだろうか。
「・・・・シーラちゃん・・」
 エバは呟き、扉を閉めた。

 一話、終わり。
89・・・眠てぇ:04/10/07 07:53:20 ID:/GioHiYw
 上の見る限り、書き終えたら上げるのか?
90・・・眠てぇ:04/10/07 08:02:59 ID:EGldBYAe

・・・・・・スレタイ、萌えってあるな。
・・・・・・・・スレ違い・・・・か?
91名無しさん@ピンキー:04/10/07 09:50:49 ID:r5OcgYzN
(・∀・)イイ!!
92名無しさん@ピンキー:04/10/07 16:30:59 ID:YW44HF3F
>>90
も「エロ」ですから、アリです!大アリです!!
93・・・眠てぇ:04/10/08 04:25:58 ID:D7SYzsqk
 開く扉の音にさえ反応を示さなくなった魔族に、シーラの苛立ちが募る。
 シーラの目に、もはや魔族は生きることを諦めているようにしか見えなかった。それが許せなく、乱暴な足取りで椅子に向かい、腰を下ろす。エバは扉を閉めると、少し離れた定位置で、今日も酷い光景を傍観する。
「おい、起きているのか?」
 シーラの声に魔族は答えない。しかしシーラが靴下に包まれた爪先で魔族の頬を押すと、魔族は呻き声を発した。その声は低く、エバを不安に駆り立てるが、シーラは気にする素振りも見せずに唇だけで笑う。
釣り目の瞳は色欲によって怪しく輝くが、シーラは自分の瞳がそのような光を放っていることに気付いていない。シーラの意識では、魔族をいたぶることは義務であり、責務だった。
 朝からずっと履いていた靴下は、つい先程までブーツの中にあったせいでこもった臭いをさせている。シーラ自身、それに気付いて、魔族の鼻先に足を寄せている。
(・・これは罰なんだ)
94・・・眠てぇ:04/10/08 04:26:53 ID:D7SYzsqk
 罰だから、苦しませなければならない。シーラはそう思い、爪先を魔族の唇に当てる。魔族が苦しそうに唇を歪めるが、シーラは行為をやめようとはしない。爪先を魔族の口に突っ込む。
魔族は歯で対抗しようとしたが、シーラはそれを許さなかった。
 細く小さな足を、魔族の喉奥に届かせるがごとく、押し入れる。
「言っておくぞ。もしも歯を立ててみろ、お前を焼くだけではない。お前の世話をしているエバも苦しむことになるぞ」
「シーラちゃんっ」
 あまりに突然のシーラの言葉に、エバが驚愕とばかり目を剥く。
 だがシーラはエバを振り向きもしないで、苦しみもがく魔族の様子を冷徹な、しかし光り輝く瞳で見据えている。
95・・・眠てぇ:04/10/08 04:28:24 ID:D7SYzsqk
 魔族は、拒んでいたシーラの足を、甘受した。
 それはシーラの言葉が突き刺さったからではない。魔族は、シーラやエバ、それにもう一人の魔女の姿を一度、見ていた。彼女らがどれだけ幼く、また弱々しく見えるかも、把握していた。
 だからこそ魔族は、彼女らが下す罰を、初めからさして抵抗することなく受けていたのだった。
 どうせ長くは続かない、裁判にでもかけられれば処遇が決定して彼女らとも別れることになるのだから、と。
 しかし魔族の考えは誤りだった。いつまで経っても部屋から解放されることはなく、彼は罰を受け続けている。それに気付いてから、魔族はもう自分の境遇は変わることはないのだと諦め、全てを投げ捨てていた。
 口の中に強引に侵入してくる爪先にしても、つい反射的に歯が立っただけで、忠告される必要もなく抵抗などするつもりはなかった。
「・・・・・・いいぞ」
 おとなしくなった魔族に、シーラが満足そうな声を出す。
 シーラの靴下の爪先は既に魔族の唾液で濡れそぼっている。生温い感触は布を浸透してシーラの素足をも襲った。
 やがて足を抜いたシーラは、爪先から垂れる唾液の糸を見て、小さく息を呑んだ。それは無意識的なことだったので、シーラは自分の中で一瞬だけ膨れた被虐的な思考については知る由もない。
96・・・眠てぇ:04/10/08 04:29:54 ID:D7SYzsqk
「・・お前のせいで、靴下が使い物にならなくなった・・」
 囁いて靴下を脱いだシーラは、魔族の唾液によって濡れている自身の指を見つめて、首の後ろを震わせる。
 明らかな歓喜がそこにはあったが、シーラは気付かない。自分の行うことは義務であると心の底から信じ込んでいるシーラの信念は、脆くはなかった。
 シーラの濡れた足先で男根を触られ、それは驚くほど早く屹立する。醜くそそり立つ姿にシーラは顔を顰めた。それでも、罰を取り止めることはできない。
 シーラは足の指を器用に開いて、男根を挟む。親指とそれ以外の指で固定し、足の裏を男根に添える。そうすると魔族は低く息を吐いて、小さくだが確かに反応する。
 シーラの目にその反応は苦しみとして映った。
(・・・・・・・・・・・・気持ち悪い)
 だが、エバの目には、シーラを含めた光景が醜悪として映っている。
 椅子に座った姿勢で、べたべたと濡れる足を使って男根を扱いているシーラ。そのシーラの行為に体を震わせて反応している魔族。
 エバの目に、二人の姿は気持ち悪いものとしか映らなかった。
97・・・眠てぇ:04/10/08 04:30:39 ID:D7SYzsqk
 腹の底の方から次第に胸へと広がりつつある嫌悪感に、エバの表情が歪む。いくら毎日のように見ている光景といっても、慣れることはなかった。
 一体、いつまでこのようなことが続けられるのか。エバは立ち尽くすことしかできない自分を否定するかのように、そういったことを考えた。
 いつまでも続くはずはない、というのは分かっている。シーラの行為は日に日にエスカレートしているし、そういつまでも誰にも内緒にしておける訳がない。
いつかは露呈するというのは分かっていても、いつ露呈するのか。
 エバにとって大切なことはそれだった。
 焦点を合わそうとしない、空虚なものしか見ようとしないエバの視界の中で、シーラの行為は淡々と続いている。
 やがてエバの答えが出る前に、いつものように白濁とした液を魔族が排出させて、今日もまた終わる。
 シーラは、指先に付着している精液を眺めて、徐に爪先を魔族の口に突っ込んだ。
 魔族は突然の、噎せ返るような臭いと粘ついた感触に、シーラの爪先を口に含んだまま咳き込む。
「・・お前が汚したんだ。綺麗にしろ」
 シーラは鉄面皮を見せて、そう命令する。
98・・・眠てぇ:04/10/08 04:31:16 ID:D7SYzsqk
 この部屋の外では屈託のない、変化に乏しいながらも素直な表情を見せてくれるシーラとのギャップに、エバは空恐ろしいものを感じた。
 急速に焦点を結んだエバの視線が、シーラと合わさる。
 いつの間にか、シーラはエバの方を見ていた。
「・・シーラ、ちゃん・・」
 エバの口から咄嗟に声が漏れる。シーラは魔族の口から爪先を抜くと、体ごとエバの方を向き、つい今まで魔族の口の中にあった爪先をエバに差し出した。
「エバ、拭いてくれないか」
「・・・・・・え」
「いいだろ? それとも、オレの足は汚いから拭けないのか?」
 シーラの冷徹な目が、エバの全身を捉える。
(・・・・シーラちゃん・・)
 これもまた罰だ、とエバは思った。
 拘わろうとせずに逃避していた自分に気付いていたんだ、だから今度は私を罰するつもりなんだ、とエバは心の内で今の状況を納得しながら、シーラに歩み寄る。
99・・・眠てぇ:04/10/08 04:32:23 ID:D7SYzsqk
 シーラは片足を自分の頭の高さまで上げているため、短いスカートは捲れて、暗い部屋の明かりの中で白い布を見せている。
 エバはそんな状態にも拘わらず平然としているシーラを恐ろしく思いながら、シーラの足先まで来ると、屈んでハンカチを取り出した。
 左手でシーラの足を固定する。シーラの足は粘性を含んで濡れていて、指は滑ったが、それでもエバは懸命にシーラの足を拭いた。
 ハンカチで拭う度に鼻をつく臭いがしたが、エバは半ば自暴自棄になって、シーラの指の間にまでハンカチを滑らせ、拭いていく。
「・・いいぞ、エバ」
 シーラは眼前で目を潤ませているエバを見て、酷薄に笑う。
(・・・・そうだ、エバにも罰を与えなければならない。エバにも罪がある。全ての罰を、オレは均等に与えなければならないんだ・・)
 暗く湿った部屋で、シーラだけが瞳を妖しく光らせていた。

 二話、終わり。
100・・・眠てぇ:04/10/08 05:25:22 ID:mmsXW1NH
・・・・ふと思ったが、魔法少女っぽさが微塵もないな・・・・
101名無しさん@ピンキー:04/10/08 21:26:14 ID:Is0BOE8u
アルスSSが!(゜∀゜*
>>100さんGJ!アルス関連のをずっと探してたからすごく嬉しい。
続きキボン!
102・・・眠てぇ:04/10/09 02:24:34 ID:NmGCqtq3

 地下室の中で、シーラはいつものように椅子に座っている。目の前には服を剥がれた魔族、左のやや離れたところには、おどおどした態度を隠せないエバが立っている。
 もう幾度も繰り返された罰が、また始まる。
(・・もうやめて、シーラ・・)
 エバは無駄と知りつつ、心の内で悲痛な声を上げる。どうにか勇気を振り絞って声に出したところで、決してシーラには届かないことを、既にエバも把握している。目の前のシーラは、いつものシーラとは違っていた。
 ぶっきらぼうな優しさも、徹底した厳しさも、照れ屋なところも存在しない。
 今のシーラはエバの目に、ただただ圧倒的な、あらゆる蛮行を躊躇うことなく施行する、怖気を感じる別人としか映らなかった。
「どうした、エバ?」
「・・・・・・え?」
 シーラの声が、ぼうっとしていたエバの耳に届く。
「・・な、何が?」
「・・・・・・・・・・・・」
 シーラの目つきの厳しさが増す。
103・・・眠てぇ:04/10/09 02:25:16 ID:NmGCqtq3

 心ここに在らずという感じのエバを見て、シーラはやはり自分の考えが正しいことを悟った。エバは、傍観者というだけで罪にも罰にも関与しようとしない。それは普段ならまだ許されることだが、この場では許されないことだった。
「・・エバ、こっちに来い」
「・・・・・・え」
「いいから、早くしろ」
 きつい目に睨まれ、エバの体が本人の意思とは関係なく動いてしまう。気付けば、シーラの髪から甘い香りが漂う距離にエバの体はあり、金縛りにかけられたような強硬さで身動きが取れなくなっていた。
 シーラはエバの顔を見上げながら、足は魔族をいたぶっている。靴下を脱いだ爪先を口に突っ込まれている魔族は、抵抗することもせず、シーラの足の指が動く度に口の端から涎を垂れ流している。
 その行為を平然とした顔で行うシーラに、やはりエバは他人に感じる恐怖を覚えてしまう。
「下着を脱げ」
 それは、冷たいほどに絶対的な命令だった。
「シーラ!」
104・・・眠てぇ:04/10/09 02:25:49 ID:NmGCqtq3

 思わずエバの口から大きな声が出て、それを後悔するように慌てて口を噤む。だが顰めた眉の形までは戻らず、普段と全く変わらない無表情に近い顔をしているシーラの瞳を貫くようにして、エバは無言で訴える。
 しかし、シーラは動じない。表情を崩すこともない。
「何をしている? 早くしろ」
 エバの中から吐き気が込み上げ、目には涙が溜まる。
「・・シーラ! お願い・・!」
 その決死の言葉もシーラには届かず、そしてそんなシーラに決して屈さない決意を固めるエバの心を見抜いて、シーラが小さく息を吐く。
「・・・・あいつは誰のせいで死んだと思ってるんだ?」
「・・・・・・・・・・!」
「・・あいつはエバのせいで死んだんだぞ」
「・・・・・・やめて」
「あいつが死んだのはお前のせいなんだぞっ」
「・・・・やめて!」
 低く押し殺した声と、高く引きつった声が、部屋の淀んだ空気を震わせた。
 エバは自分のスカートの裾を強く握り締めて、涙がこぼれるのを堪えている。
 泣いて動けなくなることがどれだけ罪のあることなのか、エバは嫌というほど、死にたくなるほどに知っていた。だからエバは、泣かずに堪える。
 その姿を見つめて、シーラは漸く動かしていた足を止める。
 魔族の口からはとめどなく涎が溢れ、滴ったそれは、シーラの踵まで濡らしている。
105・・・眠てぇ:04/10/09 02:26:45 ID:NmGCqtq3

「・・これは罰なんだ、エバ。罪は償われなければならない。そしてオレは、罪を目の当たりにした責任として、罰を下す必要がある。それがオレの責任であり、罰なんだ。
 だからエバも、相応の罰を受けなければならない。あいつのことで罪を背負ったなら、それは償われるべきなんだ・・」
「・・・・・・シーラ」
 滅茶苦茶だ、とエバは思った。いつもは論理的に正しい思考を行うシーラが、この部屋にいる時だけはその論理性が崩れてしまう。
 確かにアルスがあんなことになったのはエバに原因があったが、それでも自分が死ぬことに対して、アルスはエバに一切の罪を感じさせないだろう。それはずっと一緒だったエバと、何よりシーラが分かっているはずだった。
 それなのに、シーラはまるで壊れてしまったかのように、異常な行為を繰り返す。
(・・・・・・アルスちゃん・・)
 エバが呼びかけても、応えることはない。
106・・・眠てぇ:04/10/09 02:27:20 ID:NmGCqtq3

 その事実は、アルスはもうこの世界にはいないということと、この現状から逃げ出す術はないという証明に他ならなかった。
 揺らぐことなくエバを睨んでいるシーラの姿に耐えられず、エバが握り締めていたスカートの裾を離す。ふわりと広がった柔らかい布地がシーラに冷笑を浮かべさせる。
 エバは、もうやるしかないんだという諦めを覚えて、かぼちゃのように膨らんでいる下着に触れる。箒に乗る際の痛みを中和させるためのそれを、躊躇いながらも下ろして、次いで白い下着を下ろす。薄い肌色に生温い風が触れて、エバは背筋を固めた。
「いいぞ、エバ。次はオレの方を向いたまま、魔族の前に立つんだ」
 エバは容赦のない声に従って動く。
 シーラは魔族の口から爪先を抜いて、べったりと涎に濡れるその足を、男根に置く。エバの真下の男根はすぐに反応して硬くなっていく。エバは跨いでいる魔族の両足を見下ろしながら、これから行われることに激しい嫌悪感を抱いた。
 シーラは薄く笑ったまま、足の指で男根を扱く。その顔が微かに火照り、耳にかかっている薄紫の髪の辺りの肌に汗が浮いていることに、エバは気付いていない。無論、罰を義務感で下していると思い込んでいるシーラも、自身の体温が上昇していることに気付いてはいない。
「・・エバ、これは罰なんだ」
 その言葉は、もはや神の一言となりつつある。
107・・・眠てぇ:04/10/09 02:27:59 ID:NmGCqtq3

 もうどうしようもない、と歯を食い縛るエバの腹に、シーラの足が触れる。服を通してシーラの足の温度が感じられて、その温度が不快感を伴うもので、エバははっとなった。シーラは優しく、ゆっくりとエバの腹を押す。
 エバは力に逆らえず、仕方なく下がると、スカートに魔族の顔が触れたのが分かった。
「シ、シーラちゃん・・・・」
 エバが懇願の顔をするが、シーラは取り合わない。
「エバ、スカートを上げろ」
「・・・・・・・・・・・・」
 助けてくれる人はいない。もうエバの側に、アルスはいない。だから何かを変えるなら、自分で変えなければならない。それはエバにも分かっている。
 分かっているが、そのアルスを喪った原因が自分であるという隠しようのない事実が、そしてそのことで悲しんでいるのはシーラも同じであるということに気付いていることが、逆らう、という行動をエバにさせないでいた。
 シーラの、虚無が内在する瞳に捉えられ、エバはぎくしゃくと従ってしまう。スカートの裾を摘み、捲り上げると、シーラの目に肌の割れ目が映った。
 恥ずかしさで顔全体を赤くさせたエバの腹を更に押すと、エバの小さな尻が魔族の俯けられた顔に触れた。エバは背筋を這い上がる嫌悪感を無理矢理に飲み込む。
「・・・・もうやめて、シーラ・・」
 か細い哀願の声は、エバも十分に理解していたが、シーラには届かない。
 冷ややかな目と、対照的に火照る体、それらを持て余すシーラは冷酷ながらも熱を感じさせる笑みを携え、震えるエバと、エバの股の下で反り返っている男根を見据えている。
「おい、魔族」
108・・・眠てぇ:04/10/09 02:28:32 ID:NmGCqtq3

 シーラが呼び掛けるが、魔族は一切の反応を示さない。苛立たしげなシーラの舌打ちが静かな空間を弾けさせる。エバは未知なる存在に対する恐怖を覚えたが、しかし目の前にいるのは確かにシーラである、という事実が彼女を混乱させた。
 シーラの足が乱暴に魔族の男根を弄る。
 魔族が呻き声を漏らし、その吐息がエバの尻を刺激する。目を震わせたエバの反応に、シーラの唇が半月のごとく釣り上がる。
「ほら、目の前にあるものを舐めるんだ。エバ、もっと下がれ」
 シーラが目に涙を溜めるエバの腹を足で押す。
「・・い、いやぁ、シーラちゃん、やめ、てっ」
 下がることを強制されたエバの尻は、魔族の顔に押し付けられて割れ目を広げ、蕾を露にする。そこに魔族の熱い息がかかり、エバはいよいよ込み上がってくる気色悪さを抑えて、小さな歯を噛み砕かんばかりに食い縛る。
 だが、そういった苦しみを見せる反応は、シーラにしてみれば義務を果たしているという満足感を彷彿とさせるものでしかない。
「・・聞こえないのか? 舐めるんだ、早くしろ」
 シーラの足で男根を扱かれ、魔族が低く唸る。
 魔族は、目隠しをされて見えないまでも、目の前に何があるのかは感触と声から判断できた。そして自分が逆らう気力すらなく、身の回りの世話をしてくれている彼女をこれから苛むのだということも、把握していた。
「・・・・・・・・・・っ!」
109・・・眠てぇ:04/10/09 02:29:16 ID:NmGCqtq3

 普段から触られることのない、排泄のためにしか利用されない部位を生温いものが這いずった。エバは堪らず前に逃げ出そうとするが、シーラの足がそれを許さない。
「エバ、逃げるんじゃない。罰を受けるんだ」
「や、いやぁ! やめて、シーラ!」
 エバはシーラの細い足を掴み、どうにか払いのけようとする。しかしシーラは椅子にしっかりと背中を預け、尚且つ両手で体がずれないように固定し、左足で床を踏み締めているため、エバの腹を押す右足はびくともしない。
 更に、魔族の舌がエバの萎んでいる蕾を撫でる度、エバの全身におぞましさが広がって力が抜けていく。
「いやぁ! やだ、やめて! お願い! シーラ!」
 金切り声にも似た叫び声が、暗い地下室に響き渡る。
 苦痛に歪み、遂には涙をこぼし始めたエバの顔を、シーラは爛々と輝く瞳で魅入られたように観察する。そこには、あからさまな性欲と色欲の火照りがあるのだが、シーラはそのことに気付いていない。
(・・そう、罰だ・・これは、罰なんだ・・)
 魔族の執拗な舌の動きにエバが一切の反応を示さなくなるまで、シーラは目の前の光景をただただ見続けた。
 エバはいつしか、抵抗の無意味さを知り、魔族の舌を甘んじて受けた。そうすると不可思議な気だるさがエバの全身を包み、やがてエバは涙と鼻水を垂らしたまま、その場にくず折れて放心した。
 エバの割れ目に触れた魔族の男根が激しく痙攣し、粘ついた液を勢いよく放出させたが、シーラは見向きもせずに部屋から出て行った。
110・・・眠てぇ:04/10/09 02:38:09 ID:NmGCqtq3

・・・・・・書き忘れた。
3話、終わり。
111・・・眠てぇ:04/10/09 02:39:22 ID:NmGCqtq3

・・・・・・間違えた。
三話、終わり。
112名無しさん@ピンキー:04/10/09 17:38:38 ID:Y1U3YZue
イイヨイイヨー(・∀・)
113・・・眠てぇ:04/10/10 00:59:26 ID:1g1gLM5W

 壁にこびりついている黴が仄かに光る部屋、その部屋の空気は淀み、すえた臭いが逃げ場なく充満している。尖がり帽子を頭に乗せているエバは、その部屋の中で空気に咽ることもなく、淡々と作業をこなしていた。
 繋がれた魔族の世話、それがエバの仕事だった。
 以前まで屈託なく綻んでいた顔は固さを増して、目の奥にも快活とした光ではなく、濁って冷めた光が見え隠れしている。
「・・・・・・・・・・・・」
 エバは魔族の、筋肉の硬さが性別の違いを感じさせる体を濡れた布で拭く。毎日、エバが拭いているにも拘らず、魔族の体からは汗と精液の混ざった濃い臭いがしている。エバは華奢な体から力を引っ張り出して、魔族の肌を布で擦る。
 それは既に日課と化していることで、だからエバは、作業に苦痛を感じもせずに別のことを考えていた。
 それは、今も夢で見ている、ある日の光景だった。
「・・・・あ、あ・・シーラ・・アルスちゃん・・」
 突き抜けるような青空、眼下には細い川の流れる中空、そこに五人が存在した。
 そのうち二人は全身を鉄の鎧で覆っていて、腰には剣を差している。残りの三人は、尖がり帽子に真っ黒の衣装と揃えられていて、帽子からは赤に近いオレンジ、白に近い紫、滑らかな金色の髪を覗かせている。
114・・・眠てぇ:04/10/10 01:00:02 ID:1g1gLM5W

 そして状況は、緊迫に満ちていた。
 五人はそれぞれ、空中に浮いている。オレンジ髪のアルスは箒に、まるでスケボーでもするような格好で立っている。紫髪のシーラは箒に跨っている。
 金髪のエバは、魔族の一人に後ろから羽交い絞めにされている。その魔族は、灰色の羽をばたつかせて浮いている細身の魔獣に跨っている。もう一人の魔族は、同じく魔獣に跨り、片手には抜き身の剣を携えている。
 それが、三人の魔女の置かれている状況だった。
「・・ちょっとぉ、人質なんて卑怯じゃないっ。早くエバちゃんを放しなさいよっ」
 額に汗を浮かべているアルスの言葉に、エバを盾にしている魔族が鼻を鳴らす。
 シーラは、魔族との距離や所有している妖精の品に思考を走らせながら、ばれないように息を呑む。
「ねえっ、ちょっと聞いてんの?」
「ほざくな、ガキが。こいつを放してほしければ、持っている妖精の品、それと捕獲している妖精を引き渡せ。さもなければ、こいつは痛い目を見る」
 怯えるエバの顔を見てシーラが舌を打つ。
115・・・眠てぇ:04/10/10 01:00:55 ID:1g1gLM5W

「待て、そんな要求を呑めるわけがないだろっ」
「はぁ!? 何を言ってんのよ、シーラちゃんっ。そりゃ捕まえた妖精を渡すのは無理があるけど、持ってる妖精の品ぐらいなら安いもんでしょっ?」
「馬鹿か、それで本当にエバが解放されると思うのか? こいつらは魔族なんだぞっ。魔女と魔族は争ってるんだぞ、見逃すはずがないっ」
「そんなの分かんないでしょうが! それにエバちゃんを助ける方法はそれしかないんだよっ? ならどうすればいいかは決まってるでしょっ?」
「それは・・・・!」
 アルスの剣幕、それと言葉に気圧されたシーラは、駄目だと思っていても言葉を詰まらせてしまう。アルスはその間にポケットから妖精の品、ピクシーの爪やグリフォンの羽といった、今まで苦労して集めたものを取り出している。
「・・どうやら渡す気になったらしいな」
 真後ろで低く笑う声が聞こえて、エバの心臓が破裂するのではというほど鼓動を早める。
「渡すわよ、当たり前でしょっ、ほらシーラちゃんも出して、ほら早く、あ、でも聞いたとおり、妖精を渡すのは無理だかんね、あたし達が管理してるわけじゃないんだから。
それと、ちゃんと約束通りにエバちゃんは放しなさいよ、エバちゃんに傷でもつけたらただじゃおかないかんねっ」
「・・・・分かっている」
 そう答えた魔族が、もう一人の魔族の方に顔を向ける。すると抜き身の剣を振り上げていた魔族は剣を下ろした。
116・・・眠てぇ:04/10/10 01:01:25 ID:1g1gLM5W

 それを確認したシーラの目が瞬間的に鋭くなる。シーラのポケットには、まだ稲妻魔法の媒体となる妖精の品が隠されていた。
「いいわね、約束したかんね」
 アルスが、両手に妖精の品を載せてゆっくりと前進する。シーラはポケットに手を入れて、かぼちゃをくりぬいて作った顔のような、強力な魔法を発動させられる品に触れる。
「・・・・・・・・・・・・」
 張り詰めるほどの緊張感が満ちる中、アルスは剣を下ろしている魔族の前で停止して、両手に載せた品を強調するように両腕を突き出した。
 魔族は、無言でそれらを回収する。
「・・よし、交渉成立だ」
 エバを捕らえている魔族が言った。エバは、驚くほどあっけなく解放されたことに驚きつつ、慌てて箒に跨って、ふらふらと危なっかしく揺れながらシーラを目指す。
 シーラと魔族の視線がエバによって遮られた瞬間が、シーラの狙った機会だった。
 しかし、後一瞬というところで、耳障りな音が響いた。
 ざっ、というぎざぎざのこびりついたような音。
「・・・・・・え」
 アルスの目の前の魔族が、いつの間にか剣を振り上げていた。それに気付いたアルスは、ふと焼けるような感覚に襲われ、自分の右腕を見る。
 しかし、そこに右腕はなく、代わりとばかりに赤黒い血液が噴き出していた。
「・・アルス・・ちゃん・・」
117・・・眠てぇ:04/10/10 01:02:01 ID:1g1gLM5W

 一切の時間の流れが停止したかのような感触が、確かにそこにはあった。
「交渉は成立だ、そのエバとかいう娘には傷一つ負わせていない」
 先程までエバを拘束していた魔族の、その言葉が、シーラの沸点を易々と突き抜けさせた。
「うあああああああああああああああ!」
 飛び出したシーラの巻き起こした風に煽られ、エバが大きく体勢を崩す。だがシーラの目には全く入っていない。彼女の目にあるのは、眼前の魔族、それだけだった。
 二人の魔族はそれぞれ剣を構えて、シーラを迎え撃つ準備を整える。自分から注意の外れたその刹那を、アルスは見逃さなかった。アルスは目の前の魔族に飛びつき、渡したばかりの妖精の品を強引に奪い取る。
 魔族はアルスを払いのけて、落ちていくアルスに構わずシーラに剣を向ける。
 シーラと魔族が激突する、その時にアルスの声は高らかに響いた。
「や、まごや、ハイレグ、ロックンロールッ!」
 突如として光に包まれたアルスに、二人の魔族が警戒心を向ける。しかしアルスの唱えた魔法は、それは対象を石化するというものだった。二人の魔族が注視する中で石と化したアルスは、眼下の川の中に消えた。
 その油断が、シーラの勝機へと繋がった。
 速度を落とさず箒を蹴り飛ばして魔族に飛び掛ったシーラは、手の中のものを力強く握り締めて、精神を集中させる。激突された魔族はシーラとともに魔獣から落ち、アルスと同じ川へと落下していく。
 もう一人がすかさず魔獣を操作して手を差し伸べたが、既にシーラの行動は終了していた。
「ハァッ!」
118・・・眠てぇ:04/10/10 01:02:42 ID:1g1gLM5W

 叫んだシーラの周囲に、ばちばちと爆ぜる稲妻が現れる。
 魔族の体を蹴って一人、中空を落ちるシーラの目の前で、雷光は更に肥大し、最も近くの避雷針となるもの、魔族の全身を覆う鎧へと収束した。
 ばぁん、と稲妻が弾ける音が空間を揺るがし、拡散した余波がシーラを襲う。シーラは突き刺さるような痛みに耐えながら落下していく。その目に、鎧を黒焦げにした魔族の姿が映った。
「・・・・・・シーラァ!」
 生きることを諦めかけていたシーラの耳にエバの声が届き、シーラが最後に見たのは、箒を操って落下してくるエバの決死の表情だった。
 二人の魔女と二人の魔族は川に落ちて消えた。張り詰めていた空間は緩和して、稲妻の欠片ももはやない。輝く日の光は少しずつ輝きを弱めていく。
 シーラが目を覚ました時、空は少し暗くなり始めていた。慌てて起き上がろうとするが、体が動かない。その理由はすぐに判然とした。
 シーラの小さな体に、エバがしがみついていたのだった。
 シーラはエバの腕を解いて、起き上がる。周囲を見れば、川の途中、ちょうど岸のようになっている場所に引っ掛かったのだということが窺えた。
「・・・・・・エバ」
119・・・眠てぇ:04/10/10 01:03:28 ID:1g1gLM5W

 まだ目を閉じているエバの頬を叩く。
 しかし、エバはぴくりともしない。シーラは凄まじいまでの不安に襲われ、素早くエバの口元に耳を寄せる。だが、シーラの耳に吐息はかからない。
「・・・・エバ・・・・エバッ!」
 シーラは叫びながら、エバの体を仰向けにして、低い鼻を摘む。それから大きく息を吸い込み、エバの唇に自分の唇を合わせ、空気を送り込む。
 シーラの行為は見よう見まね、授業として学んだことの稚拙な実現だったが、何度か繰り返すと、エバは喉を鳴らして咳き込み、口から水を吐き出した。
「エバ、おい、大丈夫か、エバッ」
 シーラが再びエバの頬を叩くと、エバはゆっくりと目を開ける。
「・・・・・・・・・・シー・・ラ・・」
「エバ・・・・良かった、無事か・・・・」
 胸を撫で下ろすシーラとは対照的に、エバの目に見る見る涙が溜まる。
「・・・・・・シーラ・・アルスちゃんは・・?」
「・・・・・・・・・・・・」
 シーラには答えることができない。
 その、シーラの無言の悲壮な表情を見たエバは、ついに涙をこぼし、大きくしゃくりあげながら泣き出した。シーラは何もすることができず、抱きついてくるエバの肩を抱き、もう片方の手でエバの頭を抱えた。
 しばらく、いつまでも続くかと思われたその時間は、しばらくで唐突に終わった。
 岸の、シーラとエバが打ち上げられていた場所よりも川に近い、大きな岩がいくつも転がっているところで、黒い影が動いた。エバは泣いていて気付かなかったが、異変を察知したシーラが目を凝らすと、そこには体を動かそうともがく魔族の姿があった。
「・・・・・・・・エバ、少し離れていろ」
 シーラの静かな声に、エバが涙と鼻水に汚れた顔を上げる。
「・・・・・・ドラゴンハウスをここに移動させる。それまで、少しの間、ここにいてくれ」
「・・・・・・シー、ラちゃ、ん、なんでっ?」
120・・・眠てぇ:04/10/10 01:05:05 ID:1g1gLM5W

 まだ声の震えるエバの瞳に、驚くほど奥の深いシーラの瞳が映りこむ。
「・・・・・・罰だ、罰を与えなければならない・・・・」
「・・・・? ・・・・シーラ?」
 それから・・・・そこでエバの、網膜に焼き付いて離れない記憶の回想が終了する。
 魔族の体を拭き終わり、傷の手当てを終え、少量の食事を口に運んで食べさせて、エバの仕事は終わった。エバは扉を開けて、外に出る。
 ドラゴンハウスという移動住居を支える頑丈な基盤、その内部の、本来は食料を蓄えておく部屋を立ち去る間際、エバはいつものように部屋を振り返った。
 しかし瞳に映るのは虚無ばかりで、エバは静かに扉を閉めた。

 四話、終わり。


 ・・・・・・・・あれ、エロはどこいったんだ?
121名無しさん@ピンキー:04/10/10 21:12:04 ID:vE0hKber
面白いよ(・∀・)!!
エロなくてもエロいよ
122・・・眠てぇ:04/10/11 01:04:50 ID:ngszWKpE

「・・・・分かってるな、エバ」
 いつもと変わらぬ光景がそこにはあった。
 暗い部屋、沈殿する空気、椅子に腰掛けるシーラ、側に立つエバ、繋がれた魔族。それらは永劫の調和さえ約束されているかのように自然だった。
 以前まで存在した唯一の違和感、部屋にそぐわぬエバの表情さえも、今は溶け込んで取り込まれている。
「・・・・シーラちゃん」
 髪のほつれ、目の奥の濁り、目の下のくまを携えたエバが、静かな声を出した。
 シーラは魔族を見下ろす格好で、エバには顔を向けない。
「・・・・シーラちゃん、今日で、七日目だよ」
「・・ああ。分かっている」
 それだけ聞くと、エバはたどたどしくも衣服を脱ぎ、下着も脱いで全裸になって、魔族の側にかしずく。
シーラは何も言わず、醒めた目で見下ろしている。
 エバは手袋を外して、魔族の男根に触れる。紅葉の葉のように小さな手が醜い男根に触れると、たちまち魔族の体は反応を示す。
 同時に鼻の奥を刺激する臭いが立ち上るが、エバは眉すら歪めずに臭いの発生源である男根に顔を寄せ、唇を開けて舌を出す。
 エバの舌が男根の先に触れると、それだけで男根は激しく動こうとしたが、エバは手で根元を押さえてそれを防いでいる。
123・・・眠てぇ:04/10/11 01:05:40 ID:ngszWKpE
 唾液が男根の全体に広がると、エバは舌を先端から筋の方へと移して、握っていただけの手を上下に動かした。唾の弾ける音が小さく鳴って、魔族の口から擦れた息が漏れる。
 エバは唇を窄めて先端を含んだり、僅かに覗かせた舌先で筋をなぞったりと、ここ数日で得た快楽を引き出す方法を淡々とこなす。
 魔族の男根はその、可能なまでに最大限の快楽をもたらすその行為に耐えられず、もはや常に痙攣した状態となっている。
 シーラはその様子をただ、一切の欲を持たない冷淡な目で、見下している。
 やがて魔族が呻き声を上げると、男根から濁った白色の液を吐き出した。
 魔族の精液は寄せていたエバの頬にかかり、それを逃れたものはシーラの足にかかった。
 それでも、エバは気にした様子もなく男根を扱き、残っているものを絞り出そうとしている。放出をやめた男根の先端を唇に含め、頬を窄めて吸って、出てきたものを飲み込む。
 男根の処理を終えたエバは次に、シーラの素足にかかって足先へと流れている精液の処理に取り掛かる。シーラの足の、膝下の部分、精液が最初にかかったところを舐めて、ゆっくりと舌を下ろしていく。
 足の甲を丹念に舐めて、爪先の指と指の間を舌を伸ばして舐め取り、小さな指を口に含んで精液を取り除く。
124・・・眠てぇ:04/10/11 01:06:03 ID:ngszWKpE

 それも終えたエバは、立ち上がってシーラと向き合った。
「・・・・・・終わりか?」
 シーラが興味の欠片もなさそうな声を出すと、エバは魔族の男根に目をやり、そこがまだ膨張しているのを確認して首を振る。
「・・・・・・そうか」
 シーラはそれだけしか言わない。
 エバはいつかの再現のように、魔族に尻を向けて立ち、後ずさる。魔族の鼻先にエバの尻が触れて、エバは微かに鼻の横を震わせた。
 そして条件反射のように、魔族が舌を伸ばす。舌はエバの尻の穴を探り当てて、その感触にエバの体が震えるが、魔族は義務のように行為を止めることはない。
 エバは歯を噛み合わせて必死に耐える。その、不快感を催すほどの気持ち悪さの中にある快楽の可能性に負けないよう、必死に耐える。
「・・・・・・・・・・」
 不意にシーラが立ち上がった。エバは驚き目を見開いたが、シーラが顔を寄せ、エバの唇に自身の唇を寄せた時、エバは息すら止めていた。
「だめっ、シーラ、きたな」
 言葉が途中で止まる。
125・・・眠てぇ:04/10/11 01:06:46 ID:ngszWKpE

 シーラはエバの、唾液と精液の臭いをさせる唇に自分の唇を重ねていた。エバはなんとかシーラを引き離そうとするが、魔族の舌のもたらす虚脱感が邪魔をして、両腕に力が入らない。
 シーラはエバの両肩に両手を置いて、目を閉じて、心持ち顔を右に傾けて、エバの唇ふ触れている。
 それだけでは済まず、シーラの唇から舌が出て、その舌がエバの唇の先に触れた。エバはますます驚くが、シーラに躊躇の気配はない。
 エバの唇を強引に割って入ったシーラの舌は、エバの口内を遊ぶように蠢き、縮こまっているエバの舌を探り出し、唾液とともに絡め取る。
 エバの口内にもシーラの唾液が流れ込んできて、エバは息苦しさに負けて、それを嚥下する。
 口付けは長く、濃密に行われた。
 唇を離したシーラの顔を、エバは呆然と見つめる。何故、シーラがそんなことをするのか、エバには全く分からなかった。
 しかしシーラは、無表情のまま、今度はエバの平たい胸に顔を寄せる。
「・・・・・・シーラ」
 先を予想してエバが囁くが、シーラは答えない。シーラは答えず、エバの胸の中心の突起に舌を這わせた。
126・・・眠てぇ:04/10/11 01:07:09 ID:ngszWKpE

 軽い電流の痺れに似たものが、エバの体内を走っていく。
「・・ぅ、シーラ・・ぁ、っ・・」
 今まで声を堪えていたエバの口から、か細い声が漏れた。
 シーラも魔族も、それには頓着せず、行為を続ける。シーラはエバの胸を吸い、手で微かに湿っている割れ目をなぞる。魔族は男根を震わせながら、エバの尻の穴を舐める。
「・・はっ・・ぁ、や・・ぅ・・」
 エバの顔に赤みが差して、頬や耳が真っ赤に染まっていく。体のあちこちが震え、割れ目から溢れる液は量を増し、唇からは吐息のような声が漏れる。
 そこにあるのは明らかに快楽だった。
 エバはなんとかそれに抗おうとするが、奮い立つのは気持ちだけで、体の一切が今や全ての行為を受け容れていた。
 シーラの舌や手が動くたび、魔族の舌が動くたび、エバの中に生まれ続ける快楽が絶対容量に近づいていく。
 そして、ついに容量を超えた。
 シーラの歯が乳首を甘く噛み、手が割れ目の僅かに中の小さな突起に触れ、魔族の舌先が尻の穴に潜り込んだ時、エバは全身を硬直させていた。
「・・・・あぁ! ・・は! ・・ぁ、はぁ、あ・・」
 強張るような声を発して、熱い吐息を漏らして、その場にくず折れる。
 シーラはエバのその姿を見下ろしてから、椅子に座った。エバはぐったりと肩を落としていて、割れ目には魔族の男根が触れている。
127・・・眠てぇ:04/10/11 01:07:50 ID:ngszWKpE

「・・・・・・・・・・」
 シーラが何も言わず、足を伸ばした。足は魔族の昂ぶる男根に触れる。細かな指先で男根の先を弄び、足の裏を男根の筋に触れさせて、時に足を上下させて扱く。
 魔族はエバの首の後ろで息を漏らす。
 二度目の射精には少しばかりの時間を要したが、シーラは淡々と行為を続けた。足の指で男根を挟んで緩急をつけて扱き、足の裏で先端を擦り、また扱く。
 多量の精液が排出されてシーラの足を汚した時、エバは既に正気を取り戻していて、急いでシーラの足を舐めようとした。しかしシーラは取り合わず、精液もそのままに立ち上がり、扉へと向かう。
「・・・・シーラ・・」
 立ち上がったエバの目が、シーラの背中に向けられる。
 シーラは扉を開いて、立ち止まっている。
「・・シーラ、今日で、七日目だよ」
 エバの悲壮な声に、シーラは振り向かず答えた。
「・・・・分かっている。全て、終わりにしよう」
 そして部屋からシーラはいなくなり、エバは魔族の方を向いて、いつもの仕事に取り掛かった。

 五話、終わり。
128名無しさん@ピンキー:04/10/11 03:38:24 ID:y4y2QyDZ
キター
129・・・眠てぇ:04/10/11 06:24:12 ID:/lIRjptV

「・・お願い、シーラ」
 食卓で向き合い、エバがシーラに嘆願する。
「・・・・無理だ、エバ」
 シーラは食事を摂りながら、平淡と答える。
「お前も分かっているだろう。オレの治癒魔法は、死が近ければ近いほど、成功率は低くなる。あいつの腕を治すことはできない」
「・・でも・・石化さえ解ければ、そうだ、アテリア様なら・・・・」
「駄目だ、これはオレ達の問題だ。アテリア様を巻き込むわけにはいかない」
「・・・・でも」
 表情を暗くするエバに、シーラの釣り目が向けられる。
「それに・・・・あいつだって、どこにいるか分からないんだ。魔法を使うためには妖精の一部だって必要になる。無理なんだよ、エバ」
「なら・・私が、用意する。アルスちゃんも見つけてくる、必要な妖精も捕まえる、それならいいでしょっ? お願い、シーラ、協力して!」
 エバが目に涙を溜めて、まるで迫るように叫んだ。
「・・・・・・・・・・」
 シーラは黙ってエバを見つめていたが、食事に戻る前に言った。
「・・揃えられたら、考える」
「・・・・シーラ」
 エバは顔を綻ばせて笑うと、涙を拭った。
     ●
130・・・眠てぇ:04/10/11 06:24:35 ID:/lIRjptV

 全てを揃えたエバの顔にあるのは喜びで、それは既にシーラの了承さえ得ているように思われたが、実際は違った。
「・・・・駄目だ、エバ」
 ベッドに置かれている石と化したアルスの体と、切り離された片腕。魔法の媒体となる妖精の品も揃っている。
 それにも拘らず、シーラは首を横に振った。
「シーラ!」
 エバが思わずシーラに掴みかかるが、シーラは態度を変えようとしない。
「・・シーラ・・どうして? シーラだって、アルスちゃんを助けたいって思ってるのに・・・・なんで、助けてくれないの・・?」
「・・・・・・・・・・」
 エバの目に涙が溜まって、目の端からこぼれる。それでも涙は枯れず、エバの顎から滴った涙は、床を濡らしていく。
「答えて、シーラ・・!」
 握り締められたエバの手が、シーラの胸を打つ。
131・・・眠てぇ:04/10/11 06:25:40 ID:/lIRjptV

 それが切っ掛けのように、シーラは唐突に、噛み締めていた歯を緩めた。
「できるわけない、できるわけないだろう! エバ、考えてもみろ、もしもオレが失敗したら、あいつはどうなるっ? 腕を引き裂かれてるんだぞ! その痛みがどれほどか、分からないのかっ? それに・・・・それに、万が一、助かったとしても・・・・あいつは、どう思う?
魔法が大好きなあいつは、今回のことをどう思うんだ・・? オレは魔法で魔族を攻撃した、魔族だってあいつを傷つけた! あいつに・・・・なんて言うんだっ?」
 シーラの顔が苦痛を感じているかのように歪んでいく。
「・・・・・・シーラ」
 目の前に立つシーラの、その表情を見たエバは、シーラを抱き締めて囁く。
「・・・・アルスちゃんは、きっと許してくれるよ」
 しかしシーラは、両手を垂れ下げたまま、何も言わない。
「・・ねえ、シーラ。私の罰って、どれくらい残ってるの?」
「・・・・・・・・?」
「・・もう逃げないから。自分で、罪を償うから・・・・だから、シーラ。お願い。私が罰を受け終わったら、一緒に・・お願い、シーラ・・」
「・・・・・・・・七日だ」
 エバの髪を鼻先に感じながら、シーラが言う。
「・・・・・・あと、七日・・・・それで、終わりにする」
「・・ほんとに?」
「・・・・ああ」
132・・・眠てぇ:04/10/11 06:26:24 ID:/lIRjptV

 頷いたシーラを、エバが更に力を込めて抱き締める。その力はシーラの体に伝わった。
「・・・・・・エバ」
「・・なに? シーラちゃん」
「・・・・お前は、魔族を許せるのか?」
「・・・・・・うん」
「・・・・・・お前は、オレを許せるのか?」
「・・・・うん」
 エバが優しく囁くと、シーラの目から涙が落ちた。
     ●
「・・・・始めるぞ」
 まだ日も昇ったばかりの空の下、森の中に潜むドラゴンハウスの中で、シーラは静かに言葉を吐き出した。
「・・・・・・うん」
 エバは頷き、自身の髪、すっかり伸びていた髪を切ったものを手に、ベッドで寝かされているアルスを見下ろす。
 窓から差し込む朝陽が、部屋の中を十分に照らしている。
「・・・・いくよ、シーラ」
 エバが金色に輝く髪をアルスの胸に置いて、隣に立つシーラを見やる。
 シーラは愛用の細身のステッキを手に、小さく頷く。
 それを合図に、エバが呪文を唱え始める。目を閉じて、小さな声で、謳うように。
「・・・・・・・・・・・・」
133・・・眠てぇ:04/10/11 06:26:43 ID:/lIRjptV

 その声を聞きながら、シーラは一時も目を離さず、アルスを見ている。好機は一瞬であり、その一瞬にしか成功がないことを、シーラは理解している。
 そして、その一瞬が訪れた。
 エバの声が途切れて目を開いた時、アルスの全身がうっすらと光り、くすんだ灰色の全身に波紋が広がるように、本来の色が浮き上がった。
「シーラ!」
 アルスの腕にまで波紋が広がると同時にエバが叫び、その叫びよりも早く、一瞬の中で、シーラは既に魔法を唱えていた。
「ハァッ!」
 シーラがステッキを振ると、アルスの肩と離れた腕が引かれあい、切断面が見えなくなる。だが切断の痕は消えない。
「シーラ、頑張って!」
 もはや見守ることしかできないエバが大声を張ってシーラに縋り付き、それでもシーラは動じずに体勢を保ち、浮き出る汗もそのままに、集中力を高めていく。
 数秒後、あっけないぐらいあっさりと切断痕は消え失せた。
「・・・・・・・・・・」
 エバはシーラの顔と、アルスの腕とを見比べ、自然と顔を綻ばせていく。
「・・シ、シーラ・・?」
134・・・眠てぇ:04/10/11 06:27:02 ID:/lIRjptV

 それでも念のため名を呼ぶと、呼ばれた本人は疲れ果てた顔で、薄く笑った。
「・・・・・・むぅ」
 その笑みをからかうように、アルスの口から声が漏れる。
「・・・・・・やった・・やった、やった、やった! シーラちゃん!」
 感極まったエバがシーラに飛びつき、大粒の涙をこぼす。
「・・・・ぅん? ・・もぅ、どうしたの、エバちゃん、朝っぱらから・・・・」
 つい今まで切り離されていた腕で目元を拭い、アルスが目を開ける。それを見て、シーラは溜息を吐き、前のめりに倒れた。
「・・だぁ! ちょ、シーラちゃん、お、重いったらっ・・」
「シ、シーラ、大丈夫っ?」
 アルスの上に倒れているシーラの肩をエバが揺する。
「・・・・駄目だ、少し寝る・・・・」
「ちょ、寝るって、思いんですけどぉ・・ちょっと、シーラちゃぁん・・!」
「ふふ・・お休み、シーラ」
「ちょ、エ、エバちゃんまでぇ・・!」
 そして。
 そして朝陽が輝く森の中、木々の中に潜んでいるドラゴンハウスの中で、力を使い過ぎて疲労のため倒れたシーラは、けたたましい二つの声を耳元で聞きながら、微笑みを携えて眠りについた。
135・・・眠てぇ:04/10/11 06:28:37 ID:/lIRjptV

 書き忘れた。
 六話、終わり。

 魔法少女隊アルス、終わり。

 あー、レスくれた人、どうもでした。んじゃ、そろそろ寝ます。
136名無しさん@ピンキー:04/10/11 16:08:13 ID:y4y2QyDZ
お疲れ様でしたーって本当に寝てなかったのかw
面白かったよー(・∀・)次回作も期待してます
137・・・眠てぇ:04/10/13 12:22:02 ID:cDHW8dSC
あ、最後のところ「重い」が「思い」になってる・・・・・・徹夜だったからな・・・・。
138名無しさん@ピンキー:04/10/15 02:39:10 ID:oT8nmmdw
・・・・このスレにはもう職人はいないのか?
139・・・眠てぇ:04/10/15 04:58:29 ID:CnhDcgA3
 広さは十分にあるが薄暗い部屋、そこにシーラは繋がれていた。
 冷たい壁が仄かな光を放ち、完全な暗闇を妨げている。しかし無駄な広さが、光の放つ温かみを奪い、寒々しさを引き立てていた。
 その部屋の中央で、シーラはぐったりとくず折れるようにして、覚醒と眠りの狭間を行き来している。
「・・・・・・・・・・・・」
 シーラの纏っている真っ黒の衣服は、ところどころ破れ、そして汚れている。シーラ自身の体も同じで、肌が僅かに荒れていた。
 時間の流れという概念が喪失して久しいその部屋が、唐突に現実感を露にする。それは開く扉の音が原因だった。同時に、シーラの目が瞬間的に見開かれ、完全な覚醒を果たす。
 体を起こしたシーラの目に映ったものは、開かれた扉から入ってくるアテリアの姿だった。
「・・・・・・アテリア様・・・・」
 ウェーブのかかった長い金髪を靡かせ、アテリアは堂々とした足取りで部屋へと踏み込む。
 シーラは歯痒いとばかりに表情を歪めるが、それでもその目は、瞳の中には、目の前の人物への尊敬の念が宿っている。
「元気そうですね」
 アテリアはシーラを見下ろし、冷淡に言った。
 そこに感情の起伏は見られない。あるのは、一切の喪失だった。
「・・・・アテリア様、もうお止めください・・!」
 シーラが必死の形相で訴えるが、アテリアは眉すら動かさない。
「私は、あなたに信頼を寄せていました。それがまさか、このような結果になるとは・・・・」
「・・・・・・!」
 アテリアの言うこのような結果というのは、妖精の捕獲失敗、それどころか、妖精の逃亡が皆に知られたという失態のことだ。
 その事実を突き付けられ、シーラは言葉を失う。
140・・・眠てぇ:04/10/15 04:58:50 ID:CnhDcgA3
「本来なら、もっと重い罰を下すところですが・・・・私の慈悲により、この程度で済むことを、ありがたく思いなさい」
 アテリアがそう言うと、シーラが引っ張り上げられるように立ち上がった。そこにはアテリアの魔法が介在しているが、シーラにはアテリアの魔法を弾くほどの力はない。
 逆らうことの無意味さを知るシーラは、歯を食い縛って、自分の意思を伝えるためにアテリアを睨んだ。
 しかし、アテリアに変化は見られない。
「本当に、残念です」
 アテリアが溜息を吐くと、シーラのスカートがふわりと浮き上がり、白色の下着を見せた。シーラの顔に怒りの色が浮かぶが、抵抗は出来ない。
「・・・・お止めください、アテリア様・・・・!」
 ただ、そう言うことが精一杯だった。
 そしてその言葉は、アテリアには届かなかった。
「・・・・っ!」
 乱暴に股をくすぐる感触に、思わずシーラは身震いする。しかし両腕は吊るされたように固まり、両足も動かせない状態では、逃げることなど出来ない。それでも視線だけを下に向けるが、そこには何
かがあるわけでもなく、それにも拘わらず、シーラの下着は何かが押し当てられているかのように窪んでいた。
 その窪みが、まるでシーラの割れ目を刺激するかのように、前後に動く。
「・・・・ぅあっ・・! ・・・・くっ! ぅ・・!」
 見えない何かに、下着の上から割れ目を擦られ、シーラが苦しみの声を出す。その目はともすれば憎悪の光すら放ったが、アテリアは冷めた表情でもがくシーラと向き合っている。
「・・ぁ、アテリア、様・・! ・・・・ふっ、ぅ、ぁっ・・! ・・・・!」
 見えない何かの動きは早くなり、それに同調してシーラの声も高くなっていく。
 顔を歪め、息を荒げ、頬を紅潮させていくシーラの様子を、アテリアは何をするでもなく、ただ観察している。
「・・う、うぁ、あっ、はっ、ぁぁ・・!」
 シーラには、既に分かっていた。
 この行為は、自分が果てるまで続けられるのだ、と。この行いはもう何度も繰り返されている。その経験から予測される行為の終焉は、自分の絶頂に他ならない。
141・・・眠てぇ:04/10/15 05:00:35 ID:CnhDcgA3
 しかし、分かっていながら、シーラは抵抗する気概を捨てることができないでいた。ここで挫けて、アテリアの思うよう振舞うことこそが、自分にとっての終わりだと、そう信じていた。
「・・ぁ、ぁ、はっ、はぁ、あ、あ、あ・・!」
 だが、どれだけ意地を張ったところで、シーラにはそれを回避することは出来なかった。
 自分の耳が赤く染まり、心臓の鼓動が高鳴り、指先に痺れが走り、頭に靄がかかり、背筋を快楽が駆け抜けていくことを、シーラは耐えることができなかった。
「うあ、ぃ、嫌だ、はっ、あっ、ぅあ・・!」
 下着を濡らして滑りのよくなったそこは、見えない何かによって擦られ、程なくシーラは絶頂を迎えた。
 どれだけ顔に嫌悪を表したところで、シーラの感じているものは快感で、その事実が、シーラの目に涙を浮かべさせた。
「・・・・シーラ、あなたは償い続けるのです。いいですね」
 そう言って立ち去ったアテリアの背中を、シーラの悔しさに滲む瞳が映していた。
142・・・眠てぇ:04/10/15 05:01:41 ID:CnhDcgA3

「っていうのは、どうよっ?」
 スプーンを高々と掲げたアルスが、満面の笑顔で食卓についている他の二人を見つめた。
「・・お前は、食事中になんてことを言うんだ・・」
 黙々とスプーンを動かしていたシーラが、盛大に溜息を吐いてアルスを見やる。
「えー、何よ、せっかく人がいい話してあげたってのにぃ。っていうか、もしかして、ズボシィ?」
「馬鹿を言うなっ。全く、アテリア様はそんな人じゃない」
「ほんとかなぁ。あの人、なぁんかきつそうだから、有り得ない話じゃないと思うけどなぁ」
 むきになっているシーラをからかうように、アルスが意地悪く笑う。
 シーラは自分の反応が面白がられていると気付くと、渋面を作って溜息を吐き、スプーンを持ち直した。
「ねーねー、エバちゃんもそう思うっしょ?」
 と、アルスがエバを見ると、エバは顔を真っ赤にした状態で硬直していた。
「・・あ、あれ? ちょっとぉ、エバちゃん? あたしの話、聞いてた?」
 アルスがエバの目の前でスプーンを振るが、エバは目をまん丸にした姿のまま、全く反応を見せない。
「あ、あちゃぁ、ちょっとエバちゃんには刺激が強過ぎたかな? おーい、エバちゃぁん、戻っといでぇ」
 苦笑いを浮かべるアルスを尻目に、シーラは再び溜息を吐いて、スプーンを置く。
「・・・・ごちそうさま」
 そうして席を立ち、早々と部屋に戻るシーラの耳には、エバを呼ぶアルスの情けない声が届いていた。

       ある日の妄想、終わり。

 ・・・・・・ひでぇオチだ・・・・
143・・・眠てぇ:04/10/15 14:38:02 ID:MStrj2LH
「・・・・あれ、アルスちゃんは?」
 朝食の時間、食卓にないアルスの姿を探して、エバが首を捻る。
 シーラは一人でさっさと山積みのパンケーキの一枚を食べながら、目線だけをエバに向ける。
「まだ寝てるんだろ」
「・・もぉう・・っていうか、シーラ、起こしてよっ。頼んだのにぃ」
「知るか」
 シーラの冷めた口調に、エバががっくりと肩を落とす。もはや慣れたやり取りだったが、それでもエバは毎度のように、残念がる溜息を吐いた。
「・・・・起こしてくる」
「ああ」
 エバは二階へと続く階段の先に消える。シーラは特にそれを見送ることもなく、ナイフとフォークを使ってパンケーキを小さく切り、それを口に運ぶ。
『アルスちゃんっ、朝だよ、朝ごはんだよぉ、アルスちゃぁん』
 二階から響くエバの声が、部屋に入り込んでくる鳥の鳴き声と調和して、心地よい音を生んだ。
 しかしシーラは、黙々とパンケーキを切り分け、ジャムのたっぷりついたそれを口に運び、もぐもぐと口を動かし続ける。
『・・・・んー・・あ、エバちゃぁん・・・・え、もう朝ぁ?』
『そうだよっ、シーラなんて、もう一人で食べてるよっ。早く顔洗って、食べようよっ』
『うぅーん・・・・』
 やけに切羽詰ったエバの声が、アルスの呑気さを際立たせる。
 そこで漸く、シーラが顔を顰め、やや顔を上向けて天井を見据える。天井からは尚もアルスの間延びした声が聞こえてくる。
『・・うぅー、もうちょっと寝かせてぇ。ほら、エバちゃんもお昼寝しよーよー』
『お、お昼寝って、まだ朝なんだって、アルスちゃんっ』
『・・・・んー?』
 やっと途切れた声に、シーラが溜息を送る。
「・・全く・・」
144・・・眠てぇ:04/10/15 14:38:23 ID:MStrj2LH
 程なく階段から降りてきたアルスは、髪のところどころを撥ねさせ、目は今にも閉じそうなほど細められて、というみっともない姿をしていた。
 前を歩くエバが、シーラの目線の意味に気付いて苦笑いを浮かべる。
「ほ、ほら、アルスちゃん、早く顔洗ってきて」
「・・・・うぅん」
 一階に下り立ったアルスの背中を押したエバは、食卓につき、パンケーキを自分の皿に取る。
「・・・・全く、あいつはたるみすぎだ」
「は、はは、まあ、仕方ないよ。ほら、きっと疲れてるんだよ、アルスちゃん」
 エバは、厳しい目をするシーラにフォローを入れながら、ナイフとフォークを使ってパンケーキを切り分ける。
「・・・・あー、まだ眠いよぉ」
 そう言って姿を現したアルスは、まだ髪こそ撥ねているものの、表情はいつもの、どこか自信を漲らせているものになっていた。それを見たエバはほっと息を吐き、パンケーキを頬張る。
「おい、お前、もう少ししゃきっとしたらどうだ?」
 しかしシーラの叱咤で、エバは口の中のパンケーキの味に関係なく、苦い顔をした。
「・・んー? シャキ? なに、鮭の親戚ぃ? ちょっとシーラちゃん、あたしは人間だよぉ?」
 アルスが一人、高い笑い声を上げて、シーラの目の端が釣り上がる。
 もはや、これも毎度のこととはいえ、エバは懲りずに臨戦態勢の二人を見て、溜息を吐く。
「っていうかさぁ、シーラちゃん、朝ごはんは皆で食べるのが普通でしょ? もう、一人で食べちゃって」
「お前が寝坊するからだろうっ」
「でもエバちゃんは待っててくれたもぉん」
「お前がちゃんと起きればいいだけだっ」
「ちぇっ」
 唇を尖らせたアルスが椅子に座ろうとして、ふとシーラの側で立ち止まった。エバは、アルスの浮かべる表情に何か不吉なものを感じて、顔を強張らせる。
「シーラちゃぁん」
145・・・眠てぇ:04/10/15 14:38:44 ID:MStrj2LH
 アルスの甘ったるい声に呼ばれ、シーラが忌々しいとばかりに顔を向ける。
「なん──」
 シーラの声は、そこで止まった。
「・・・・・・・・・・・・」
 目の前の光景に、エバが絶句する。
 アルスは、にこやかな顔を素早く寄せて、シーラの口を塞いでいた。
 まるで時間が停止したような感覚が、数秒ほど流れる。
 やがて口を離したアルスは、満面の笑顔を見せて、硬直しているシーラに言った。
「おはようのちゅー。あはは、シーラちゃんの唇、ジャムっぽい甘さがするー」
 未だ絶句するエバの前で、シーラの唇が小さく震えだす。
「・・・・き、き・・・・」
「ん? き?」
「貴様ぁ!」
 テーブルを打ったシーラの拳が、だん、と盛大な音を奏でて、パンケーキや皿を震わせた。無論、エバも震えた。
「わ、わ、ちょっとシーラちゃん、じょ、冗談だって」
 シーラの逆上に本気の怒りを感じたアルスは、謝りながらエバの後ろに身を隠す。立ち上がったシーラの向かってくる姿を見てエバの目に涙が浮かんだが、シーラの目は凶悪なほど釣り上がってい
る。
146・・・眠てぇ:04/10/15 14:39:23 ID:MStrj2LH
「ね、ねー、エバちゃん、ちゅーなんて挨拶だよねぇ、ね、ね?」
「そ、そそそそそそうだよ、シーラ、お、落ち着いて、ね?」
「黙れ! 今日という日は許さん!」
 凄まじい形相で駆け出したシーラを見て、エバが小さく悲鳴を上げ、アルスは引きつった笑い声を出しながら逃げ出す。
「ちょぉっと、シーラちゃん! 部屋の中で暴れたら駄目だよ!」
「うるさい! 馬鹿にしやがって!」
 アルスが逃げて、シーラが追う。
 その追いかけっこは傍から見れば平和そうだったが、只中に巻き込まれているエバにしてみれば笑い事ではなく、むしろ泣き言すらこぼれる始末で、舞い上がっていく埃と、パンケーキに降り積もって
いく埃を見て、エバは差し込む日の光の中、がっくりと頭を落とした。
「待てぇ!」
「やだよ、待たないよっ!」

     平和な朝、終わり。


 ・・・・初投稿したスレだから落ちるのは悲しいが、このままだと・・・・あー、眠い・・・・
147名無しさん@ピンキー:04/10/16 05:21:47 ID:q7WyHlsx
いや、よかった。
一気に貪り読んだ。
全員らしくていい。よかった。ありがとう。
148名無しさん@ピンキー:04/10/19 00:00:30 ID:vDbQ7ZXt
面白いよー(・∀・)!
アルスのSS読みたかったから嬉しい
149・・・眠てぇ:04/10/19 19:27:23 ID:EQ042a1i
 まだ朝靄の残る時間、目覚めたシーラは外の空気を吸いに家を出た。
「・・・・・・・・・・?」
 今は森の中に佇んでいるドラゴンハウスから一歩出れば、視界を埋めるのは高い木々で、日当たりは悪いが澄み切った空気が鮮烈に流れている。
 その鬱蒼と茂る緑の中、金色の髪が映えていた。
「・・・・・・・・・・?」
 しかしシーラは、すぐには声をかけない。
 原因はエバの格好だった。エバは、いつもの服を着て、尖がり帽子を被り、木には使い慣れた箒を立て掛けている。
 それは普通のことで、シーラが目を留めることでも、ましてや声をかけるのを躊躇うことでもないのだが、エバが木から伸びる枝にぶら下がっているとなれば話は別だった。
(・・・・な、何してるんだ・・?)
 エバは、地面から僅かばかり足を離した状態で、枝にぶら下がっている。その表情は皆無で、ただぼうっと、ひたすら無為にぶら下がっているようにしか見えない。
 シーラはエバのそんな顔を見て、果たして声をかけていいものかどうか、思い悩んでいた。
 しばらく、シーラはその場に立ち尽くす。
 森の中を奇妙な鳴き声が木霊して、微かに吹いた風に木々の葉が鳴り、立て付けの悪い扉が時折り小さな悲鳴を上げて、時間が過ぎていく。
「・・・・・・・・・・?」
 だが、エバは全く動くことがない。
 ただ呆然と視線を前に向けて、眠っているような静かな表情をしている。手袋をした両手で枝を掴み、両腕を伸ばしきった格好を、ひたすら維持させている。
(・・・・な、何なんだ・・・・・・?)
 何か得体の知れないものを感じて、シーラが息を呑む。
150・・・眠てぇ:04/10/19 19:27:45 ID:EQ042a1i
 沈黙を破ったのは、エバだった。唐突に枝から手を離したエバは、地面に着地し、その際に「わっ」と声を上げてよろめいたものの、何事もなかったように箒を手に取り、家に戻ろうとした。
「あ、シーラちゃん」
 視線の先にシーラを見つけたエバが、満面の笑みを浮かべてシーラに歩み寄る。
「おはよー」
「あ、ああ・・おはよう」
 シーラは思わず後ずさりしたが、エバはそれには気付かず、平易の態度で家に入っていく。
「朝ごはん、作るから待ってて。あ、今朝はちゃんと、アルスちゃんも起こしてよっ」
「・・・・あ、ああ」
 元気な声を発して家の中に入っていったエバに、シーラは怪訝な眼差しを向けた。

「・・・・・・なあ」
 昼下がり、家の中で時間を過ごしていたシーラは、側のアルスに声をかけた。
「・・んー・・なぁにー?」
 アルスはテーブルの上に鏡を置いて、その鏡と向き合っている。シーラの声に、アルスは両手を使って顔の表面を変形させながら応えた。
「・・・・・・お前、エバが何をしているか、知ってるか?」
「・・んー? エバちゃぁん・・・・? 何って、お洗濯でもしてんじゃないのぉ・・?」
 言いながら、アルスは口の両端に人差し指を入れて、口を思い切り左右に広げている。その顔が鏡に映って、アルスは満足そうに笑った。
「・・・・・・違う、今のことじゃなくて・・・・その、朝とか、暇な時間に、だ」
151・・・眠てぇ:04/10/19 19:27:59 ID:EQ042a1i
 シーラは椅子に座って腕を組み、難しい顔を見せている。
「・・・・んんー? ・・そんなの、本人に聞けばぁ・・・・?」
 アルスは、口を横に広げたまま親指で目元の皮膚を引っ張り、垂れ目を作った。
「・・・・・・おい、お前、ちゃんと話を聞いてるのか?」
 シーラの厳しい目がアルスに向けられる。
「むっかぁ、聞いてるじゃん、もうっ」
 アルスが苦心して作り出した顔のままシーラの方を向くと、シーラは苦虫を噛み潰すように、歯を噛み締めた。
「お前はオレを馬鹿にしてるのかっ?」
「うっわ、心外、シーラちゃんを和ませてあげようと思ってやってんのにぃ」
 そう言って立ち上がったアルスは、変形させた顔のまま、シーラに歩み寄る。
 シーラは思わず背中を反らせて、椅子を鳴らした。
「ば、ばか、寄るな、気持ち悪いっ」
「うわわ、気持ち悪いぃ? シーラちゃんのいけずー」
「ば、馬鹿が、真面目に話を聞け!」
 シーラが立ち上がって声を荒げると、アルスは漸く顔を変形させていた手をのけて、つまらなそうに溜息を吐いた。
「・・シーラちゃぁん、もっと楽しくいこうよぉ」
「う、うるさい」
 一瞬、喉を詰まらせたシーラだが、短く吐き捨てて椅子に腰を下ろす。
「ともかく、今はエバの話をしているんだ」
「エバちゃん? エバちゃんが、どうかしたの?」
152・・・眠てぇ:04/10/19 19:28:19 ID:EQ042a1i
 と、アルスが急に真面目な顔になって、シーラの目を覗き込む。
「・・・・お前は何も聞いてなかったのか?」
 呆れるシーラだったが、それも溜息で捨てて、アルスと向き合う。
「・・最近、エバが変じゃないか?」
「・・・・へ? ・・どっこがぁ?」
「どこがって・・・・あいつが自由な時間に何をしてるか、知っているのか?」
「・・・・・・さぁ」
 アルスの、眉を八の字にして首を傾げた挙句の返答は、シーラのほぼ予想通りで、それにも拘わらずシーラの口からは溜息が漏れた。
「・・・・・・全く」
「で? で? エバちゃんは何をしてるのよ?」
 アルスが顔を近付けると、虚を衝かれたように、シーラの目元に自然と力が入った。
「何って・・・・何なんだ?」
 アルスはがくっと大袈裟に肩を落としてみせる。
「何なんだって、シーラちゃんに聞いてんだよっ」
「わ、分かっている、ただ・・そ、そうだ、見れば早いっ」
「えぇ? そりゃ早いけど・・・・なに、エバちゃんってば何してんの?」
153・・・眠てぇ:04/10/19 19:28:35 ID:EQ042a1i
「だから見れば早いと言ってるだろっ」
 追求してくるアルスを吐き捨てるような言葉で止めると、シーラは椅子に座り直し、不貞腐れたような顔で腕を組んだ。

「・・・・・・あれだ」
 霧が陽炎のように立ち込める森の中、シーラはアルスを引き連れて、一本の大きな木に姿を隠してエバを覗いた。
「・・どれよどれ?」
 アルスは、すぐ前にあるシーラの背中にのしかかり、頭を左右に振る。
「は、離れろ、重いだろっ」
「・・わわ、シーラちゃん、静かに、ばれちゃうって」
 体を振ってアルスを落とそうとするシーラだったが、アルスの言葉に渋面を浮かべると、舌を鳴らして一方向を指した。
 シーラの指先には、無表情で枝にぶら下がっているエバの姿がある。
「・・・・一体、何をしているんだ・・?」
 唸るシーラの肩に顎をのせたアルスは、シーラとは違い、引きつった笑みを浮かべる。
「・・・・おい、お前はどう・・・・・・?」
 顔を上げたそこにアルスの笑みがあり、シーラは眉を顰める。
「・・・・・・おい」
「・・・・あはは・・」
154・・・眠てぇ:04/10/19 19:30:41 ID:EQ042a1i
 アルスは乾いた笑い声を上げる。
「・・・・おい?」
 シーラの厳しい視線を受けて、アルスはしばらく笑い続けた。

「えっ、ア、アルスちゃんっ、あれ、嘘だったのっ?」
「あははは、ごぉめん、信じるとは思わなくて・・・・・・」
「・・全く、こいつの言うことなんか信じるからだ」
「だ、だって、背が伸びるって、アルスちゃんがっ」
「いやぁ、伸びる『かも』って言ったじゃーん」
「・・・・全く」
「ずっと続けてたのにっ」
「ごご、ごめん、ごめんって、あははは」
「・・・・・・全く」

 朝の日差しが差し込むテーブルの上を、三人の声が行き来する。
 珍しく揃った朝食の場で、エバは頬を膨らませて、アルスは苦笑いを浮かべて、シーラは溜息を吐いて、せわしない空気の中、朝ごはんを食べ始めた。

エバの努力、終わり。


 ・・・・・・エロは・・・・?
155名無しさん@ピンキー:04/10/19 22:29:37 ID:xizEBjZA
ほのぼの(・∀・)イイ!!

この板的にはやっぱエロなかったら板違いになるかもね
個人的には154さんのSSはエロありでもなしでも面白いので全然おkだけど
156名無しさん@ピンキー:04/10/20 03:59:18 ID:CXQUVFc2
おもしろかった!GJ!
157名無しさん@ピンキー:04/10/24 02:36:41 ID:7406CVw5
いや!「萌エロ」だし、萌えでもいいんですよ!
158名無しさん@ピンキー:04/11/01 23:47:19 ID:mRvJ+7Q3
最近2次元ドリームにハマってしまってる・・・
魔法少女(;´Д`)ハァハァ
159名無しさん@ピンキー:04/11/05 23:34:25 ID:oLHsN8MZ
>>158
やっぱり沙枝たんが一番ですな。
160名無しさん@ピンキー:04/11/06 17:08:45 ID:cMKCDobh
あれまだ2はでないのかねえ
161名無しさん@ピンキー:04/11/06 17:32:59 ID:6gkxeQyf
>>160
既に「なかったこと」にされているような。
162160:04/11/07 00:54:48 ID:IdvS03Ax
>>161
え、何故?
やっぱ雑誌の方もおさえとかないとだめなのか……
163161:04/11/11 18:10:29 ID:JZW5qkpi
書いたそばから紗枝2発売か……新手の嫌がらせか?
164名無しさん@ピンキー:04/11/19 23:46:29 ID:nzHAt6yK
hosyu
165名無しさん@ピンキー:04/11/28 19:03:15 ID:S8meauks
ほしぃ
166名無しさん@ピンキー:04/12/05 20:45:58 ID:yNs/bUeR
新規参入歓迎
167名無しさん@ピンキー:04/12/11 20:38:02 ID:BnS7pD9O
主人公じゃないけど、ファンシーララの今市くん×篠原ちさってのはどう
すか?
168名無しさん@ピンキー:04/12/12 00:51:23 ID:MW86837Y
>>167
スレの趣旨的に、魔法を絡めた方がいいと思うけど。
あの世界観、らしさを出しつつ頑張れ!
169167:04/12/20 22:10:43 ID:PBSRgNYn
今市くん×篠原ちさのシチュエーションが上手く浮かばない。誰かアイデ
ィア求む。
170名無しさん@ピンキー:05/01/06 23:44:41 ID:UTGWBRr+
ネタを思いついたんで書いてみようと思う
SS初挑戦なんであまり期待せずに
171名無しさん@ピンキー:05/01/07 16:26:29 ID:kR+gGjRK
奇遇だね。アレも書いている途中だよ。
がんばろうぜ
172名無しさん@ピンキー:05/01/20 02:58:07 ID:6jK8gVvW
二週間以内にアップできたらいいな
173名無しさん@ピンキー:05/01/23 03:30:01 ID:H1ZVoY8g
職人募集age
174名無しさん@ピンキー:05/01/23 23:50:22 ID:YXKXyNVp
HDD掃除してたら、かなり昔に書いた、ロリ魔法少女もののSSを見つけた。
話もエロも途中までだけど、よかったらいる?
175名無しさん@ピンキー:05/01/24 00:37:02 ID:ZnZCHSt6
>>174
アップ希望。
職人さんよろしくおねがいします
176名無しさん@ピンキー:05/01/24 01:09:43 ID:Tn6PmZ6z
ごめん。今確認したら途中まででも40×40で8枚あった。12800文字。
流石にこれを2chにコピーして貼り付けるのはどうかと。
htmlにしてあるから、どこかupロダないかな。
177名無しさん@ピンキー:05/01/24 01:18:57 ID:ZnZCHSt6
178名無しさん@ピンキー:05/01/24 01:28:25 ID:Tn6PmZ6z
ttp://202.208.156.25/bin/Q879.txt

はいよ。でもテキストだし、改行失敗気味だし、ローカルに一旦保存して、メモ帳で見ることおすすめ。
html使えなかったよ。
179名無しさん@ピンキー:05/01/24 01:48:45 ID:ZnZCHSt6
>>178
読んだよ〜
Good Job
リコーダーからステッキに変わるあたりの不条理がイイ
180名無しさん@ピンキー:05/01/24 02:15:52 ID:Tn6PmZ6z
>>179

変身フラグがたつと、手に握れるくらいの大きさのモノなら全部ステッキに変わる、っていう設定で
いろいろやろうとしていたんだけど…挫折。ロリレズだと、どうしても幅が広がらない。無念。
181名無しさん@ピンキー:05/01/25 02:30:52 ID:JLjIGX97
(・∀・)イイヨイイヨー
面白かったよ。文章の雰囲気がなんか好きだ。
182名無しさん@ピンキー:05/01/26 02:21:48 ID:kRpKLYtQ
>178
面白い!
183名無しさん@ピンキー:05/01/26 14:31:13 ID:OfBb/Cvd
>>181 182

ありがとう。そういってくれるとなんか嬉しい。
だけどあの文体を出すの、もう無理かも。かなり頑張ってやった覚えがあるしなぁ。
184 ◆COP8/RAINs :05/01/27 00:17:04 ID:T6v2CY4F
ではちょっとまえの予告どおり、魔法少女物書いてみたよ。
続きものってありなんですかね?
とりあえずの一話目です、よろしく
185 ◆COP8/RAINs :05/01/27 00:18:27 ID:T6v2CY4F
それは残酷な出来事だった。
地獄めいた太陽が血の涙を垂らし、ビル郡の影に溶ける夕暮れ。
少女は初めて化け物を殺した。

その異界めいた化け物を、少女は未知の力で、こそぎとった。
血のしぶきを浴びた杖がただ一振り。
少女の手に収まっている。

もう一度言おう。
それは残酷な出来事だった。
少女は友人を抱きしめ、声を押し殺して泣いた。
その嗚咽が友人に届いたのかはわからない。
友人は混濁した意識を瞳に宿しているだけだったのだから。

birth of the slaughter    Manami_the_slaughter+Wizard
---------------------------------------------------No.1
186 ◆COP8/RAINs :05/01/27 00:20:04 ID:T6v2CY4F
「ランちゃん。さむいね〜〜」
そういって、真っ赤なダッフルコートをバサバサさせながら笑う少女。
背中にしょったリュックサックから、木刀が飛び出していることをのぞけば、ただの少女だ
名前はマナミ。背は現役女子中学3年生にしてはやや低く、頬はリンゴみたいに赤い。
勉強はできなくても剣道の腕前は学校一。でも恋には奥手。
典型的なただの少女だ。

「ホント寒い。寒すぎる」
ランが答えて笑う。めがねっ子で背が高い。
ガリ勉で。だから当然のように運動はダメ。
それでも背筋がビシッと伸びているおかげで、制服のブレザーもビシッと決まる。
モデルのような少女。俗に言う完璧ちゃんだ。
おかげで友達はマナミしかいない。
欠点だらけでも人は避けるけど、完璧すぎる人間はもっと避けられる。
とてもかわいそうな子なのだ。

そんな二人は、お互いの孤独を埋めあうようにぴったりと寄り添って歩いている。
ランはマナミのブレザーのポケットに手を突っこんでいる。
ポケットの中で二人は手をつないで、お互いの手の感触を確認しあっている。
黄昏がひなたの温みを奪い去っていく、そんな秋の夕暮れだった。

学校が終わって、二人は帰り道をトボトボと歩いていた。
背丈に差があるから、寄り添う姿はまるで大人と子供みたいだ。

そんな二人の帰路を
血塗られた混沌が、真っ赤な太陽を深夜の暗闇に変えた。
187 ◆COP8/RAINs :05/01/27 00:21:01 ID:T6v2CY4F
一瞬にして、太陽は姿を消した。
それが、雲に隠れたのであればどれだけよかっただろう。
現実は非常で、いつだって少女たちの思い通りにはならない。
今、少女たちに降りかかった災難は、少女たちの経験する中でもっとも苛烈なものだろう。
ソレを運命と呼ぶのなら、なんたる凄惨さか。
少女たちには退路はなく、暗がりと血と陵辱しか残されていない。

まるでスポットを当てたように、浮かび上がる何者かのシルエットと、
ただ漆黒の闇が広がる路地があるだけだ。

ドンッ。
地響きがした。
手狭の住宅街に、唐突に現れたそいつは、少女たちをはるか上方から見下ろしていた。
そいつは巨大で醜悪であった。
少女達は地響きの主を見つけ、言葉を失った。
「なに・・・・・・あれ・・・・・・」
マナミはヘタヘタと地面に座り込みそうになった。
ランは震える声を押し殺して、マナミを抱きしめた。
「大丈夫だから・・・しっかりして・・・」

常軌を逸したその化け物は、全身に無数の突起を持っていた。
その突起は、哺乳類の持つ生殖器に酷似している。
それゆえにその突起が何をなすためにあるものなのか、
否応なしに考えざるを得ない。
禍々しかったが、醜悪な機能美がその化け物にはあった。
たとえば、息苦しさを二人は感じていた。
かすかに鉄の味と魚の腐ったような臭いが二人の口内に広がっていた。
息を吸い込むほどに、二人は吐き気をおさえられなくなっていた。
それは化け物の発する瘴気であったが、二人にそれを知るよしはない。
188 ◆COP8/RAINs :05/01/27 00:23:28 ID:T6v2CY4F
二人は、化け物が何をしようと考えているの理解していた。
しかし。化け物の接近する中、二人は恐怖に襲われ、動けなかった。
さながら、蛇ににらまれたかえるのように。ただガクガクと体を震わせるのみ。
化け物は、粘り気のある体液を滴らせながら、触手をのばしてきた。


マナミは木刀を構える。
剣先は震え、狙いは定まらない。
既に化け物は恐怖と名のつく触手でマナミの心を犯している。

「何やってるのよ、マナミ。逃げて!!」
ランはマナミの木刀を取り上げて、触手の前に立つ。

「これでも食らえっ」
ランは木刀を振り上げ、闇雲に打って出る。フォームもフットワークも力の入れ方も、すべてが適当であった。
一息に叩き下ろした木刀は、しかし、化け物の致命的な間合いにあり、少女の間合いの外にあった。
化け物は触手を振るい―――木刀をたたき折った。
「きゃあああっ」

剣先のない木刀を、それでもランは化け物に向ける。
半ば恐慌状態に陥ったランの剣哉は、まったく化け物に届く気配はない。
触手の切っ先がランの頬をなでた。ブラウスに粘ついた液が落ちる。
「いやっ、なにをするのよ」

ランは木片を振るい、触手を払いのける。
しかし弾性を持つ触手は木片伝いにランの手首をつかみひねりあげるれてしまう。
「いっ、いた、いっ……たい」
可動域を超え、強引に曲げられた関節が悲鳴を上げる。
「ちっ、ちくしょうっ」
ランの腹部を触手が打ち据える。
ランは腹部を抑えることも出来ず、そのまま地面に倒れてしまう。
189 ◆COP8/RAINs :05/01/27 00:25:27 ID:T6v2CY4F
制服を引き裂き、衣服の隙間から触手が這い上がってくる。
ズッ、ズッ、ズッ。
日光を避ける人種特有の、やや細く筋肉の厚みを感じない太ももの上を這っていく。
「いっ、いやぁぁぁぁっ」
触手はある種の粘性を持っていた。粘り気のある体液をその表面から絶えず垂れ流し、
ランの制服や肌をその汚濁で汚した。
「きっ、きもちわるい・・・・・・」
ランの体は既にとらわれていた。
両足を触手にからめとられ、スカートをまくれあがらせたまま、真っ白な下着をのぞかせている。

その愛らしい下着を触手は引き裂いた。下着に覆われていたピンク色の性器が裂け目からのぞく。
その初々しいピンクを、化け物の持つもっとも細く小さいワイヤー触手が撫で回した。
ランは叫んだ。あらん限りの声で助けを求めた。
しかし、ランの悲鳴は誰にも届きはしない。

ワイヤー触手が
ズッ、ズズッ。
先の細い触手がランの尿道に入り込んでくる。

「あぁ、ぁぁ。そんな……やめて……やめてぇぇっ」

細触手がくすぐるように尿道にかすかな摩擦を与える。
そのこそばゆさと、かすかに感じる痛みのせいか、尿意が高まっていく。
ズッ、ズッ、ズッ。
ランの尿意の高まりが頂点に達したそのとき、細触手はその動きを止め、一息に引き抜いた。

「いやぁっ。あっ、あああぁぁぁ……」

秘所から勢いよく黄金水が吹きだした。
ランの意思とは無関係に、ジョボジョボと音を立てる。
190 ◆COP8/RAINs :05/01/27 00:26:59 ID:T6v2CY4F
放心状態のラン。
息を止めても、アンモニア臭は流れてくる。
友人の眼前で受ける辱しめは、少女の心をひどく傷つけた。 
(おしっこを漏らしたところを、マナミに見られちゃった)
今だ尿道からあふれるソレが自分の放ったものであることもわかっている。
コンクリートに押さえつけられ、ただ地面を伝って流れてくる自身の尿を甘受することしかできない。

制服をぬらす自信のソレを避けるように、ランは身をよじり

そうしてランは見つけてしまったのだ―――真っ赤な、濡れた眼球を。
触手の奥に潜む化け物の本体を、である。
充血し、白目のほとんどない眼球が、ジロリと少女の顔を見据える。
「ヒッ」
まるで皮膚の内側を蟲が這い回ったようなおぞ気が走る。
眼球は少女の体を嘗め回すように視姦し、少女の肛門に視線を注いだ。
「ナッ、ナニ? ひぐぅっ」
ひときわ太い触手が、ランの肛門をつつく。
「いやっ。絶対、そこだけは、いや」
ランは反射的に肛門に力を入れる。
触手は、ランの菊座を無理やりこじ開け
「いっ。痛い、痛いよっ。やめて。やめてよぅ」
挿入をはじめた。
191 ◆COP8/RAINs :05/01/27 00:29:38 ID:T6v2CY4F
このすがたを後背位と呼ぶものもあるだろうか。
ランの体を触手の中に取り込み、外から見えるのは、ランの上半身だけである。
おそらくはマナミの倒れている位置からなら、
ランが腰を突き出しているのがわかるだろうし、化け物が臀部を抱いているのもわかるはずだ。
それから、まだ処女のままの秘部から、幾度も潮を吹いているさまも見えているはずだ。
「やっ、めて・・・・」
ランの苦しみなど関係ないと触手は宣言したかのように、直腸の深部へと突き進んでいく。
時折、肛門の擦り切れる痛みでランは悲鳴を上げるが、もはや彼女に抵抗する力は残されてはいなかった。
ランが、進入を拒もうとしていた肛門も無残に裂け、血の赤を滴らせるのみ。
そんな直腸の内側で、触手は律動を開始した。

卵を内に秘めた産卵管。
ランは体をよじって、産卵管の陵辱から逃れようとする。
だがなおも産卵管は押し込まれ、卵で直腸を満たしていく。
それは泡のように、ランの腹部の中に充満して、時折プチプチとはじけるのだった。
(ううっ、抜けない)

ランの抵抗は、より多くの卵を腸内に送るその作業に手を貸しているだけだった。
ブジュブジュブジュ。
ランの肛門から、内圧に耐え切れなかった卵の残骸が滴り落ちる。
白濁し、しかし原形を保ったソレのせいだろう。
妊娠4ヶ月の妊婦のように、ランの腹部は膨らんでしまった。
(おなかが、ふくらんでる・・・)

「いやっ、いやぁぁぁぁぁぁっ」
192 ◆COP8/RAINs :05/01/27 00:31:20 ID:T6v2CY4F
〜〜〜〜〜〜2〜〜〜〜〜〜

マナミの面前で友人は犯されていた。
自分を守り、代わりに犯され続けたラン。
マナミはただ。ランを助けたかった。

マナミは願ったのだ。
自分に力があればと。

目の前で陵辱される友人を助けることも出来ず、
多々うろたえ逃げる自分に。嫌気がさした。
ただ力があればと。

マナミは、神であろうと、悪魔であろうと、あるいは死神であろうとも。
この状況を打開できるただ絶対的な力の主に、その命を売り渡すことを願った。
命やあるいは自由と引き換えに、マナミはランの苦境を『打ち砕く』ことを願った。

杖は少女の願いを受け入れた。
杖は主人を欲し、少女は力を欲した
193 ◆COP8/RAINs :05/01/27 00:32:16 ID:T6v2CY4F
空気が鳴った。
それは天を裂き、瘴気を打ち破る新たな風であった。
それは化け物の胴体をつきぬけ、少女の元に降り立った。
血の臭い、死の臭い。
少女の手に落ちたのは、刃のない槍。
あるいは、金属で出来たロッドと呼ぶべきかもしれない。
宝石のちりばめられたロッドは、電子回路と導線のような模様を描き、
 機械と凶器、その両面をあわせ持った無骨な形状をなしていた。
 
 「何・・・これ・・・?」
 ロッドを握る。
 全長7尺。メートル法に換算して2メートル弱の長大な得物である。
 マナミが使ってきたのは、赤樫製3.8尺(115cm)の素振り木刀だ。
 ロッドの長大さ、重さ。すべてがマナミの使える範疇にはない。
 だがしかし。マナミは全身に流れる力を感じた。
 それはロッドのもたらすもの。怒りを糧にする魔力であった。
 一振り。その刹那、ロッドは風をまとい、チリを一息に巻き上がらせる。
 なぜだろうか、ロッドはマナミにも容易に扱えた。
 (不思議。まるでわたしの体の一部みたい)

化け物は叫ぶ。
 触れたものを狂気へ導くその触手をはねあげて。
 (どうでもいいか。こいつを倒せるのなら)
194 ◆COP8/RAINs :05/01/27 00:34:23 ID:T6v2CY4F
 触手が、マナミの体をたたくその刹那。
 マナミは触手の描く軌道を避け、一刀の元に切り伏せる。
 それは長年培ってきた修練のなせる業であった。
 今、彼女の間合いにおさまる触手に、生き残るすべは持ち得ない。
  
 少女は触手を受け流し、音も立てずに切り結ぶ。
 静かに。暗い情熱を身に宿した彗星のように。 
 少女はただ赤く流れるのみ。
  
 (わたしにはまだ、こんなにチカラがあったんだ) 
 マナミは不規則に襲い掛かる触手をさばいていく。
 「うら、うらうらぁぁぁぁぁっ」
 胴を狙い放たれる触手を上体を曲げてよけ、反動を利用して、ロッドを振る。
 少女は力の脈動と肉体感覚の芽生えを感じた。
 
 立て続けに襲い掛かる触手を、かわし、突き刺し、叩き折る。
 先ほどあれほど脅威を感じていた化け物は、まるで紙みたいにへし折れていく。 
 
 マナミは研ぎ澄まされていくのを感じた。
 マナミは剣道家としての修練を怠らなかった。
 この危機的状況はマナミに「武術家の本能」を芽生えさせた。
 今はただ、死と隣り合わせのその剣哉を見舞うのみ。
 静かな分析と無言の修練は意図せず、少女を死神に変えていた。

 (ランちゃんに触れないように)
 ランを飲み込もうとしてる触手の塊を、薙ぐ。
 ザンッ。 
 「らんちゃん。待ってて。すぐ助けるからッ!!」
195 ◆COP8/RAINs :05/01/27 00:35:54 ID:T6v2CY4F
 マナミは化け物の弱点を知っていた。
 ランが無自覚に教えた弱点を。
 (斬れるだろうか?いや。斬れる)
 ソレは既に少女の間合いにおさまっていた。
 マナミには見える―――真っ赤な、濡れた眼球が。
 幾度も受け太刀をしていたロッドは軌道を急変させた。
 
 触手の奥。そこに存在する混沌の中核。
 ランの見つけた混沌の具現に、全体重を乗せて、一息に踏み込み、ロッドを突き出す。
 ロッドの先端は眼球を突き破り、化け物の肉体を百の肉片に変えた。
   
 結晶じみた眼球が血の涙を流すように、その内包する闇を垂れ流す。
 やぶれた異形の網膜は、最期に少女の姿を映しこみ―――日向の香る正午の陽光に浄化された。
 
 うす曇りも、陰間じみた薄暗さも、すっかり晴れていた。
 陽光は異形をヘドロ色の霧にかえた。
 
 「ランちゃんっ・・・・・・」
 ランは支えを失い、マナミにしなだれかかる。
 半開きになったランの瞳は、ただ意識の不在を告げるばかりだった。
 マナミはランを抱いて、声を押し殺して泣いた。
 
Continue to the next episode
----------------------------------------------No.1
196 ◆COP8/RAINs :05/01/27 00:41:12 ID:T6v2CY4F
といった具合の、前振り。
次か次の次あたりから、もっとエロイ話しにしていけたらいい感じ
ネタとかあんまりないけどよろしく
197名無しさん@ピンキー:05/01/27 21:11:39 ID:m4GfQ0Zk
悪くないage
198名無しさん@ピンキー:05/01/30 00:27:32 ID:NzyD1U0a
続き期待保守
199 ◆COP8/RAINs :05/02/01 23:24:45 ID:Pmtv2AMo
 少女の落下は止まらない。
 人型の化け物―――時代が時代なら妖怪と呼ばれているだろう―――を一刀のもとに切り伏せ、少女は空中を滑る。
 少女の踏みしめた公園の生垣が崩れ落ちる。
 轟音に気づき、一対の化け物は、少女に焦点を合わせる
 少女は二度目の生を受けた Real the Living Dead
 化け物も彼女に同じにおいを感じるのかもしれない。
 化け物らの視線には、かすかな怯えと恐怖が含まれていた。
 
 「彼らに二度目の死を」
 少女は日本刀を胸に抱き、祈りを口ずさむ。
 波打つ水面をはしる水鳥のように、死と生の境界を少女は走る。
 同じく異界より来たる使者を無に帰すために。
 (バサバサ)
 少女は飛んでいる。
 月だけが、水鳥の飛翔を堪能しているに違いない。
 月夜見よ。彼女達の決着を見届けるがいい。
 彼らの死は、お前の思い描いたものだろうか。
 水面の照り返しを受けたように彼女の白銀は淡くきらめく。
   
 彼女の踏みしめた地面から、後追いするように触手が地面から生える。
 コンクリートの打ち砕かれる音を背に、少女は飛ぶ。
 その様は、水面(みなも)を走る水鳥の、羽根を羽ばたかせる様に似ていた。
 水鳥は死に犯されることなく、自らの死で生を奪う。 
 化け物の片割れを一閃。胴を境に二つに切り分けた。
 「一匹」
 化け物の肉体から体液が吹き上がる。
 が、刃を濡らすことはない。
 少女の一閃は、一滴の体液さえつける暇を与えない。そんな高速で放たれたのだ。
200 ◆COP8/RAINs :05/02/01 23:25:31 ID:Pmtv2AMo
 ヒュンッ。
 ムチのしなりににた触手の一薙ぎが少女を襲う。
 至近距離から放たれたソレは、人の目視できる範ちゅうの外であった。
 この速度、この死角、この距離で。
 人間に、死から免れる方法はない。
 しかし・・・・・・
 ギンと鈍い音がした。
 少女は鞘で渾身の殴打を受け止めてみせる。
 風を切る触手のうなりとかすかな気流の変化を頼りに、少女は触手の軌道を把握していた。
 少女は回転するように身体を捻り、化け物を切り伏せた。
 「救いは必要だろ。神様なんて・・・いないんだからさ」
 少女は十字を切る。
 アーメン。
  
 少女の刃に不死の加護があらんことを。再生した少女に死神の慈悲を。
 少女は両刃の日本刀を鞘に戻す。
 少女は、第一の魔法少女。
 その名は・・・・・・・

UGS Reloaded  Manami_the_slaughter+Wizard
----------------------------------------------No.2
the first volume
201 ◆COP8/RAINs :05/02/01 23:29:05 ID:Pmtv2AMo

 陰鬱な夜が明け、孤独の少女は眼を覚ました。
 マナミが連れ帰ってくれたのだろう。
 ランはパジャマに着替えて、布団に包まっている自分に気づいた。
 
 寝汗で濡れたシーツやパジャマの寝心地は悪く、体温を奪っていくには十分だった。
 体が冷えている。震えをこらえて布団を目深にかぶる。
 湿っていても、外気に触れているよりずっといいし、なにより一日中だって布団をかぶっていた気分だったのだ。
 昨日のことを思い出す。まるで悪夢のような出来事だった。
 怖気、吐き気、喪失感。
 異形は、ランを陵辱し、胸の痛みを植えつけられた。
 とても大事なものを打ち破って。
 まるで世界の残酷さすべてが、ランの心を引き裂こうとしているみたいだ。
 「死んじゃおっかな」
 ランはふと、そんなことを口にした。
 震えがとまらなった。
 どんなに震えを抑えようとしても、体の芯に染み付いたあの感触を消し去ることは出来そうにない。
 腹部の痛みがいつまでも、その現実を呼び起こしてくるからだ。
 「おなかが、いたい・・・」
 ランは湿った布団にもぐりこんで、耳をふさいだ。
 (何も見たくない。ききたくない)
  
 カーテンの隙間から、暖かい日差しのさす正午。
 ランはいまだ布団の中にもぐりこんで、じっと現実逃避にふけっていた。
 
 カチャッ。
 ドアの開く音がした。
 「ランちゃん、起きてる?」
202 ◆COP8/RAINs :05/02/01 23:31:57 ID:Pmtv2AMo
 マナミの声だった。
 ランは、布団から少しだけ顔を出した。
 マナミは作り物めいた笑顔を浮かべていた。
 眠っていないのかもしれない。眼の下にくまが出来ていた。
 なぜ?
 「ランちゃん。目覚めないんじゃないかって、心配だったんだから」
 
 マナミがよってくる。
 布団をかぶったままのランは、あわてて起き上がった。
 「マナミ。まだ学校じゃないの?」
 「一時間目だけ受けて、早退してきちゃった」
 マナミは舌を出しておどけてみせる。
 「だって、すごく心配だったんだもん。昨日帰ってきてからずっと目覚めなかったし、朝よったときも起きてなかったし」
 「もうずっと起きないんじゃないかって、不安だったよぅ」
 マナミは瞳に涙をためて、ランを見つめた。

「大丈夫だよ、ホント。ホラッ」
 ベッドから起き上がる。
 足がふらついて、マナミの方に寄りかかってしまう。
 「ねぇ。本当に寝てなくても大丈夫?」
 心配そうにマナミはランを見つめた。
 まるで子犬みたいにコロコロした瞳だ。 
 「わかんない。寒いの、かぜをひいたのかも・・・」
 ランの表情に陰りが浮かんだ。
 「もうちょっと寝てたほうがいいよ」
 ランの身体を抱いて、布団をかぶせる。
 そうして、マナミも布団の中にもぐりこんできた。
 「マナミ〜〜」
 たしかに幼馴染のマナミはたまに布団の中にもぐりこんでくることもあったけれど、
 今日に限って、と。ランは思うのだった。
 「だって、ランちゃん。元気ないんだもん」
203 ◆COP8/RAINs :05/02/01 23:33:22 ID:Pmtv2AMo
「元気出して」 
 マナミはランの肩を抱いて
 「マナミは、ランちゃんのためなら、なんでもしてあげる・・・よ・・・」
 そう続けた。
 (なんだかうるうるするなぁ)
 「もっとギュッとしてよ。すごく寒いの」
 孤独に凍えるランの体を、マナミはもっと強く。強く抱きしめた。
 きっと少女は、温みが少しでも友人に伝わればと。思ったに違いない。 
 友人の優しさに抱かれながら
 「ああぁぁぁぁっ、うあぁぁぁぁぁっ」
 ランは泣いた。
 マナミの胸に顔をうずめて、ただ少女は泣いたのだった。
 涙が、痛みを洗い流してくれるまでは。 
204 ◆COP8/RAINs :05/02/01 23:34:28 ID:Pmtv2AMo
 チュッ。
 マナミはランのほっぺたにキスをした。
 「ランちゃん、大丈夫だから。もう怖くなんかないから」
 「マナミが・・・ランちゃんを守ってあげる」
 ランは上気したマナミの表情にエロさを感じた。
 (なんとなく一線を超えてしまう気がする・・・)
 
 「ランちゃん、めがねかけたい?」
 ランは次にマナミが何を言う気でいるのか、読めてしまった。
 それでもランは首をかしげる。ふりをした。
 
 「だって、ランちゃんにも、いっぱい見て欲しい・・・もん」
 (ほら、やっぱり)
 ランの考えは的中した。ちょうどひとしきり泣いた後だし、
 生理前なのでマナミの誘いに乗って見ることにした。
 (怖いけど)
 
 「・・・わたしもマナミの身体。ひとみに焼き付けたいよ・・・」
 ランはメガネをケースから取り出してかけ、 
 次にパジャマのボタンをはずそうとしたが、すぐに手を止めた。
 「ねぇ。マナミがボタンをはずしてくれないの」
 
 うなづいて、マナミは言われるまま、ボタンに手をかけて一つずつはずしていく。
 
 出るところはほどほどでていて、そのくせ、引っ込むところはひっこんでいる。
 なんだかとても女の子らしくて「えろい」身体をしているのだった。
 おなかが少しぽっこりしているせいもあるだろうし、ちょっと脂肪がのっているのもあるかもしれない。
205 ◆COP8/RAINs :05/02/01 23:35:36 ID:Pmtv2AMo
 パジャマのズボンをするするとマナミが脱がしていくと、
 キュッと引き締まったモデルみたいな脚が露になった。
 「足長くていいなぁ」
 それでもランはとことん少女の体をしていた。 
 日光の嫌いな人間特有の、不健康なほど白い肌が今はとてもなまめかしく見える。
 「マナミも脱がしてあげようか」
 
 ランが、マナミのブレザーとスカートを剥ぐ。
 
 背が低いくせに、筋肉質で、シャツの上からでも薄い脂肪と筋肉が息づいているのがわかる。
 肩や、背中や、ペチャパイの下に筋肉の厚みがあるのが、ランにはわかった。
 「マナミもすごいよ。ボーイッシュな感じ・・・さわっていい?」
 ランはシャツ越しに乳房を触る。
 かすかに乳房らしき手応えを感じた。
 「ううっ。なんだかほめられた気がしないよ……ぅぅっ」
 シャツをはだけさせて、今度はブラジャー越しに揉みしだく。
 
 「ランちゃん・・・ちょっとまっ・・・ンクッ」
 ランが唇を塞いだ。唇と唇を触れ合わせるだけのキスではあったが
 ファーストキスのマナミには少し刺激の強いものであったかもしれない。
 「プハッ」
 唇を離して、息をついたときには、マナミの顔は湯気を吹き出しそうなほど
 上気し紅くなっていた。
206 ◆COP8/RAINs :05/02/01 23:36:44 ID:Pmtv2AMo
 「はじめてだよ・・・マナミ、キスしたの」
 
 「わたしもだよ。はじめてがマナミでうれしいよ」
 ランは恥ずかしそうに頭をカリカリ掻いて、もっと恥ずかしいことを言ってみせた。
 「だからね。もっとマナミにいっぱいファーストキスをあげるよ」
 ランは、もう一度マナミの唇を吸った。
 
 唾液は糸を引いて、ポタポタ胸に落ちた。
 ランはそれを追うみたいに、唇から、あご、のどにキスをして徐々に唇を下降させていく。
 ランの唇が乳輪に到着したのは、キスからほんの一分先のこと。
  
 ランがまだピンク色の乳頭を口に含んで吸い上げる。
 少女の甘い匂いがした。

 舌先で転がしてみる。
 感度は良好。
 一方の手をマナミの腰に回して強く引き寄せ、もう一方の手で乳房を撫で回す。
 ペチャパイに口を押し付けるみたいにして、強く乳首を吸い上げ、舌で嘗め回されると
 少女は、子犬みたいに甲高い声を上げてしまった。
 「ラッ、ランちゃん〜〜。なんだか変だよぅ」
 シーツをギュッと握り締めて、マナミが悲鳴をあげる。
 
 「もっとしてほしい?」
 「うん、もっとしてへぇぇ・・・くすぐったいけど、気持ちいいよぅ」
 間髪いれずにマナミは答える。
207 ◆COP8/RAINs :05/02/01 23:38:21 ID:Pmtv2AMo
 ピンク色に顔は上気していて、ひとみもトロンとしている。
 半開きになった唇がランには口付けを求めているようにも見えた。
 ランは唇をかぶせて、今度は舌を入れてみることにした。
 「んっ、んんっ。んんっ、んっ」
 マナミの唇はランのお気に入りになった。
 吸いつけば吸いつくだけ、マナミの唇はランの唇に吸いついてくる。
 とても貧欲で、エッチな唇だ。
 舌を突き入れ、唾液の交換をするみたいに。
 お互いの舌を絡め会う。
 「むむぅ・・・・んん・・・・ンンン・・・・」

 クチュッ
 ランは腰のあたりに粘ついた感触を覚えた。
 
 唇を離してみる。口の端から、唾液が滴り落ちて、お互いの身体を汚してしまう。
 二人には身長に差がある。
 ランの腰骨が、マナミの秘所をなでさすっていたようだった。

 じんわりと下着の上に透明なラインが描かれている。
 それが、どんなものであるのか二人とも知っているし、
 下着ごしにすけて見える性器の形のいやらしさに、ランはすっかり欲情してしまった。
 パクパクと口をあけて、物欲しげにしている淫唇はマナミの唇によく似ていた。

 「もう我慢できなくなっちゃったの?」
 下着の上から、そのラインをさすれば、指に粘着質でいやらしい液体がこびりつく。
208 ◆COP8/RAINs :05/02/01 23:39:24 ID:Pmtv2AMo
「ふふっ、いれてあげるよ」
 下着をひきさげて、まだ毛さえ生えそろっていない陰部をなでる。
 直接、ピンク色の秘裂に指を当てて、すこしずつ奥へと沈めていく。
 
 チュッ、にゅぷぷぷぷぷぷ
   
 「あっ、あひゃぁぁああっ」
 マナミがひときわ大きく嬌声をあげる。
 背中をえびぞらせたせいで、指はさらにマナミの深部へと入っていってしまった。
 
 「マナミ〜〜。おかあさんたちにきづかれちゃう」
 ランはもう一度マナミの唇を塞いだ。
 
 「ンッ、んんっ、んっんっ」
 ただ吸いつくだけのキスをしながら、マナミの秘裂にさっきよりも深く指をもぐりこませる。
 クリトリスを巻き込みながら、膣道をさする。
 マナミのソコはランの指をギューギューしめつけてくる。
 それでも、マナミのくぐもった嬌声と、ランの指を押し出そうとしている膣道とに
 徐々に湿り気が帯びてくるのがわかると、ランはさらに深く、ゆっくりとマナミのそこを
 いたぶるのだった。
 
 チュクチュク。
 刺し入れ、刺し出しを繰り返しているうちに
 ランの指は行き止まりに、少女の少女幕に突き当たった。
 肉襞をもてあそびながら、処女膜の表面をゆっくりとなぞる。
 
 「うっ、うふぅぅ」
 全身を硬直させ、マナミは処女特有のぎこちない反応を返す。
209 ◆COP8/RAINs :05/02/01 23:42:01 ID:Pmtv2AMo
 「このまま、やぶってもいい?」
 マナミに問い掛ける。
 マナミはただコクコクとうなづいて、
 返答のかわりに、舌をランの口内に突きこんできた。
 マナミの両腕がランの背中に回されて、強く抱きついてくる。
 ひとみを閉じて、ただ、ソレが破られるのを待つマナミは何も知らない童女みたいに見えた。
 体温が伝わってくる。本当に子供みたいな暖かさだ。
 
 ランは、一息に指を突き入れた。
 指の先に肉の壁を押し広げ、突き破る感触があった。
 
 「んっ、んんんんんんんんっ」
  それは予期せぬたぐいの痛みだったのか。
 まるで痛みから逃れようとするみたいに、口内で舌が暴れる。
 
 ランは突き入れた指を引き戻した。
 処女幕を破ってからずっと、マナミが震えていたからだ。
 だが、指先がマナミの秘所を抜けようとしたそのとき、
 秘所はキュッとしまって、脱出を許してはくれない。 
 「もっとしてほしい」といっているみたいだ。
 ランはマナミの意思を悟り、再び指をひねりあげ、突きいれた。
 
 「んっ・・・あはぁっ」
 マナミが達する。
 マナミの唇はやっとランの唇を放してくれた。
 少しだけ白濁した愛液と、薄められてソレでも赤い血の色をした破瓜の証しを滴らせて
 マナミはランの胸に顔をうずめた。

 「看病するのは、マナミの方なのに・・・」
 それでも悪い気のしないランは、絶頂の余韻に浸るマナミを胸に抱いて、
 静かに髪をなでるのだった。
210 ◆COP8/RAINs :05/02/01 23:45:15 ID:Pmtv2AMo
 それから小3時間くらいたっただろうか。
 二人は眠りから覚めて、改めて自分たちが何をしたのか思い出して
 顔を真っ赤にしてしまった。
 ひどくシーツが乱れていて、ギュッと握ったシーツは、しわしわになっている。
 (すごくHなことをした気がする)
 
 やけに熱っぽいマナミの顔を見ていると、ランは余計そんなことを思ってしまうのだった。
 「マナミのこと、もっと好きになっちゃった」
 「マナミもランちゃんのこと、ずっとず〜〜〜っと、好きになっちゃったよ」
 二人はまた、唇を触れ合わせるだけのキスをしたのだった。

 それから、しばらく二人はとりとめもないことを話していた。
 「午前中の授業、なにやった?」
 「科学の授業。今日は『光と水』をやったんだよ」 
 とか
 「どんなこと?」
 「水の中とか霧の中では光が微妙に屈折するみたいだよ」
 と、とりとめもなく。
 そうして会話が途切れ、二人はまたキスをした。
 今度はネッチリと、ひどくお互いを求めるように。
 舌と舌を絡めあうキスをした。
 
 そんな折、ガラスを砕き、そいつは侵入してきた。
 
Continue to the next volume
----------------------------------------------No.2
211 ◆COP8/RAINs :05/02/01 23:48:29 ID:Pmtv2AMo
長くなりそうなので、2話目前半以降はいくつかに分割して貼っていこうと思います。
エロイ要望とか萌え要望とかあったら
とり入れていきたいと思ってます

それでは、またよろしく
212212:05/02/06 16:14:58 ID:nNJjJKJi
ふたなりシーラちゃん (1)
それはある日突然のことだった。
ドラゴンハウスでアルスとエヴァと一緒に暮らすシーラは
下半身からくる妙な感覚で目を覚ました。何だろう、と、布団をどかしたとシーラは
自分の目を疑った。スカート越しからも分かるぐらい、ソレは大きかった。
「そんな馬鹿な!」
心の中で叫ぶと、スカートを脱いだ。そんなことをしなくてもそれが何であるが予測して
いたが自分の目で確かめたかった。
やはり本来クリトリスがある部分に魔族の象徴であるチ●ポがそそり立っていた。
それはとても生々しくそしていやらしく、ビクビクと動いていた。
213212:05/02/06 16:15:53 ID:nNJjJKJi
何故こんなことになったんだ?俺は何かしたか?
考えてみても何も浮かばない。
かわりに頭がとろけるような感覚と共にチ●ポを触れてみたいという衝動が起こった。
触ってはいけないと思えば思うほどチ●ポはユラユラと揺れ、冷たい空気があたり
逆にそれを意識していしまう。そして遂に・・・・
駄目だ!我慢できない。
直接触りたい誘惑に負けたシーラはそっとそれに触れた。
その瞬間、体中に電撃が走ったような感覚がシーラを襲った。
またシーラのクリトリス部分から生えたチ●ポがさらに膨張し、ビクン、ビクンと跳ねた。
その後になんともいえない快感がシーラの体を蝕む。
いけない行為だと分かっていても、手は勝手にチ●ポをしごき始めてしまった。

シュコシュコ ジュポシュコ

「あうぅぅ・・んんん・・・・だめだ・・・・・アウん。 手が・・・と、と・・・・まらない」
さらに手を激しく上下に動かし、快感を求める。

シュコシュコ ギュギュッッ シュコ シュポ

「だ・・め・・だぁ。 イッ・・・・ンンッチャ・・・ゥんん!」

その瞬間だった。
「おっはっよー♪ シーラちゃん」
アルスが片手を挙げて勢いよくドアを開けた。
返事の変わりにアルスの顔に白濁液が降りかかった。
214名無しさん@ピンキー:05/02/06 22:14:23 ID:UvMSLD2s
>>212
えろいね。GJ

>>213
なぜかわらた。GJ
215名無しさん@ピンキー:05/02/07 00:34:22 ID:60Y/5pLv
アルス!アルス1
216212:05/02/07 22:56:52 ID:xxTAhWB1
212−213の続き

「ちょっと、なによ。これ〜」
アルスはネバネバとした白濁液を手で取っているが、ソープの様に手にも絡みついて逆効果であった。
大量の液が髪や顔に付着しており、ポタポタ、と床に液が落ちている。
アルスはその液に夢中になっていたので、シーラがさらけ出しているチ●ポに気付いていない。
一方、シーラはアルスの潤った唇に目が行っていた。
シーラはアルスの唇についた精子を舐めてみたかったのだ。
「アルス!」
シーラは左で自分のチ●ポをしごきながら、アルスに歩み寄ると
右手で頭を掴み自分の顔に近づけた。
217212:05/02/07 23:04:51 ID:xxTAhWB1
アルスはこの状況が未だに理解できず、今までにない刺激で頭がボーっとしていた。
シーラの唇と口の中に入り込んだネバネバとした液体が、アルスの体の力を無くしていた。
さすがに息苦しくなったのか、シーラはいったん顔を離した。息を切らしながらアルスは言った。
「ち、・・・・ちょっ・・・と、どうしっちゃったの。・・・・シーラちゃん」
「俺が出したその液体がアルスの体についたから、舐めて取ってやろうと思ったんだ」
「でも、こんなやり―――んっ!?」
”こんなやり方”と言おうと思ったが、シーラのキスで阻止された。
シーラはアルスの口の周りを舌で舐めまわすと、口の中を開けてアルスの舌と絡ませる。

チュウ チャパ チュルチュルゥゥ
「んっ んんっ んんん」

再び顔を離すと、唾液と精子が混ざり合う。
「あぁぁ・・・ここにも・・・俺のモノが・・・・・」
そう言うと、シーラは首筋に顔をうずめ、吸血鬼の様に強く吸った。

ジュルルルル― グジュ
「あぅぅ・・・・ん・・・・・・んっ。・・・・シ、・・・シーラちゃん」
「ふふっ。・・・・かわいいなぁ・・・・んんっ・・・・アルスは。そんなアルスにプレゼントだ」
アルスの手首を掴むと自分のチ●ポを握らせた。

―――――――――――――――――――――
軽いプレーでスマン。
続きはもうちょっとエロくしようと思う
218名無しさん@ピンキー:05/02/07 23:53:47 ID:60Y/5pLv
いいよ、いいよぉ
219212:05/02/09 21:56:47 ID:o1fXypce
216−217の続き

「なんで、シーラちゃんにオチンチンがついてんのよ〜」
「ほらぁ、・・・・すごいだろ。アルス。・・・・はぁ・・・はぁ・・・ビクンビクン、いってるの、んっ・・・わかるか?」
「いやぁぁ」
柄にもなくアルスは紅潮し、シーラに強制的にしごかされている。そして一分もたたないうちに
勢いよく噴射され、アルスに再び白濁液がふりかかる。

ドピュゥゥゥ っっ!

シーラの目は焦点があってなく、涎をたらしている。
一度精を吐き出したのにもかかわらずチ●ポは勃起したままだ。
「こ・・・・今度は舐めて・・・・おいし・・・んっ・・・はぁ・・・・から」
「むぐッッ!?」
シーラはアルスの頭を掴み強制フェラを行った。
(なにこれ!?甘栗ちゃんそっくり)
と思いながら、アルスは苦しさのため必死に首や下を動かすが、逆にシーラに快感を与えてしまう。
グジュウジュルジュル
「ア、アルス出るぞ。・・・・アゥン・・・・デルっ!」
「んーんー!?」
シーラは腰を激しく動かし更なる快感を求め、そして遂に・・・・
ドピュゥウゥウウウウウ
「ゲッホ・・・・はっ」
やっとシーラは押さえつけていた手を離し、アルスを自由にさせた。と同時に、アルスは精子を吐き出す。
「シーラちゃん。ひどいよぉ」
頬を紅く染め、うっすら涙が溜まった瞳に、上目遣い。
せっかく少し落ち着ちついたチ●ポが復活した瞬間であった。
それを見たアルスは体をびくっと震わせ、チ●ポは犬の尻尾の様に激しく揺れた。
220212:05/02/09 22:21:17 ID:o1fXypce
シーラはアルスをベッドに移動させると、四つん這いにさせた。
また、スカートだけ脱がし丸くて、年齢相応のプリッとしたお尻を犬の様に舐めていた。
アルスはシーラの魔法で手を押さえつけられ抵抗ができない。
「ち、ちょっと・・・・・ひあぁぁん・・・・シーラちゃん。恥ずかしいよ」
と、言葉で反抗するものの逆効果であることは言うまでも無い。
「ジュルチュルっ・・・・アルスのお尻かわいいな。舐めるたびにビクビクいってるじゃないか」
アルスのマ●コからお尻の穴へと舐めあげた。そしてそのままお尻の穴に舌を入れて吸いこんだ。
ジュル じゅチュッゥゥゥ
「ひぃぃぁぁ・・・・んん。な、何か出ちゃうよ〜」
ビュビュッ シャー
「あ・・・・アン。おいしい。・・・・なぁ、そろそろ入れてもいいか?」
手のひらでマ●コを撫でた。アルスはイッタばかなので敏感にそれに反応した。
「・・・ちょっち待ってよ。シーラちゃん」
「ん、どうした?それともまだ触ってて欲しいのか?」
「アウッン・・・そ、そうじゃなくて。そのね〜やっぱりこういうのって好きな男の子と〜」
シーラはアルスが言わんとすることが分かった。
「・・・・そうだよな。やっぱり初体験は男の子がいいよな」
「分かってくれた?シーラちゃん」
「ああ。だから、お尻の穴に入れればいいんだろ?」
そう言うと、シーラはお尻の割れ目に手を入れて大きく開いた。
(なんで、こーなっちゃうの〜〜!!!!)
221名無しさん@ピンキー:05/02/09 22:59:55 ID:KSuKmPs1
やっぱり、おんぷちゃん!
222名無しさん@ピンキー:05/02/10 00:43:29 ID:wj9/GUfE
>>212
(・∀・)イイ!!
223212:05/02/11 22:06:32 ID:8v+bQyZF
「じゃあ、いくぞ」
シーラはアルスのお尻の穴を指ゆっくりとほぐすと、チ●ポを当てた。
ゆっくりとまた確実に奥のほうへチ●ポを押し進める。
「ひぃぃぁぁん」
「う・・・ううん・・・は、入った」
そして、少しずつ腰を動かし始めた。
腰を引くたびに、排泄しているような感覚にアルスは気持ちい、と同時に恥ずかしかった。
そんな羞恥心に満ちた表情でシーラを見つめるので
お尻の中で、シーラの肉棒が硬くさらに大きくなったような気がする。
「くうぅぅ!ああああっ!」
呻き声を上げながら、さらに腰の動きを速める。
アルスは涎で汚れたシーツを握りめ、快楽におぼれる。
余裕が出てきたのかシーラは服の上からアルスの胸を揉み上げる。
「ふあぁぁん!駄目だよ、シーラちゃん。もぅ・・・んっ!」
「あぁぁ・・・・アルス・・・・ンっ」
ドピュウウゥゥゥっ!
お尻の中にたくさんの精子が注ぎ込まれ、アルスはあまりの衝撃のために
おしっこを漏らしてしまった。
「ああ・・・ん・・・・み・・・みないでぇ」
224212:05/02/11 22:07:32 ID:8v+bQyZF
行為が終わった二人は汗を流すために風呂の中にいた。
「結局なんだったの・・・・その・・・・あれ・・・」
行為をしている最中は気にしなかったが冷静になってくると、そんな言葉は口に出せなかった。
「男子の性器のことか?」
「ちょっとシーラちゃん。女の子でしょ。そんなこと言わないでよ」
「悪い。・・・・それのことだけど、俺にもよく分からないんだ」
「まぁ、いっか。もうないんだし」
シーラは先程チ●ポがあった場所を見つめた。それは確かになくなり女の体に戻っていた。
「それにしても、シーラちゃん。エロエロだったねぇ」
「っ!」
シーラノ顔から火が出た。
「それは、アルスもだろ。まさかあんなになるなんてな」
「あ、あれは、シーラちゃんが!」
キスができそうなぐらい顔を近づけ睨み合った。
しばらくすると、ふっ、と笑い出した。
「はい、シーラちゃんの負け〜」
「いつからそんなゲームになったんだ?」
「別にいいでしょ。・・・・シーラちゃん」
「ん?」
シーラの時間が止まる。アルスはシーラにキスをしていた。
顔を離して、おでこをあわせる。アルスは恥ずかしそうに
「これからもよろしくね」
「ああ」
そして二人は仲良く浴槽につかった。

(おわり)
225212:05/02/11 22:12:16 ID:8v+bQyZF
ふぅー、なんとか終わった。
エロイかどうかは自分で判断できないが、
とりあえず、原作の雰囲気を壊さないように書いてみた。
それと、「GJ」サンクス^0^
226名無しさん@ピンキー:05/02/18 16:48:23 ID:BOzPpQ28
アルス×レノンだと近親相姦?
227名無しさん@ピンキー:05/02/18 16:51:28 ID:VpBrgAlJ
うん近親相姦
228名無しさん@ピンキー:05/02/18 19:28:10 ID:5fiAe+4y
望むところ
229212:05/02/19 23:11:36 ID:gqCiFntl
俺的にはアルス×シグマもいいかも。
レノンちゃんはアルスとシーラの逆レイプ。
230名無しさん@ピンキー:05/02/19 23:27:31 ID:htqBt5HC
矢田はづ
231名無しさん@ピンキー:05/02/21 05:00:42 ID:CCeb4Aa3
>>230
いいよな矢田はづ。俺はあれで初めて眼鏡っこ萌えした。
幼馴染スレと魔法少女と眼鏡、カテゴライズするならドコだろう…?
232名無しさん@ピンキー:05/02/27 04:33:58 ID:LycT+hZP
魔法少女や魔女っ娘表現があればここだろう。
233 ◆COP8/RAINs :05/02/28 22:04:22 ID:xBDl/mur
魔法少女アイとか猫たるともこのスレでいいのかい?
234名無しさん@ピンキー:05/03/01 18:55:23 ID:4aAClt6g
魔法少女猫たると…懐かしい

萌え
235名無しさん@ピンキー:05/03/08 23:36:10 ID:ItU1sDBx
うむ。
236名無しさん@ピンキー:05/03/20 00:44:14 ID:g54r3b4k
崩壊が始まったウィザードキングダム。捕らえられた妖精とジダンを探すアルスとシグマ。
「オレの父が預言したんだ」「それで父はグランデに・・・」
「それじゃあ、シグマちんのママはどんな人なの?」
アテリアがレノンの母親であり、レノンの父親はジダンであり、レノンは自分の兄であるという
驚愕の事実を聞かされたアルスは、あることがどうも気になっていたのだ。
「オレには双子の姉がいた。オレの母はまだ赤ん坊の姉を魔女界に捨てたんだ。オレや父と暮らすために」
「えっ、ちょっと待って!もしかしてママの名前は・・・」
「メノウ」
「その人、シーラちゃんのママじゃない!」
「・・・そう、なのか?」
「シーラちゃんはママに捨てられたんだよ」
「それじゃあ、オレとシーラは・・・」
愕然とするシグマ。少し気になっていたあの魔女が、実は生き別れの姉だったとは・・・
アルスが慰める。
「あたしとレノンちゃんも兄妹ってことになっちゃうんだけどね」
「お前は、レノンのことが好きだったのか?」
「え?いや、その前にずっと女の子だと思ってて」
「本当は気付いていたんじゃないのか?男だと思ってたんじゃないのか?」
「違うよ!あたしは・・・」
「何なんdうわなにをするくぁw背drftgyふじこlp;@:「」」
シグマの口が塞がれた。
この後、何が起きたのかは言うまでも無い。
237名無しさん@ピンキー:2005/03/21(月) 10:27:03 ID:yJ7LnhC9
なるほど
238名無しさん@ピンキー:2005/03/21(月) 12:54:43 ID:ecy/NrAz
どうした、何が起きた!?
239名無しさん@ピンキー:2005/03/21(月) 16:04:39 ID:gBdv1ldV
懐かし魔女っ子ものはなかなかないなあ
240名無しさん@ピンキー:2005/03/21(月) 21:08:24 ID:OAsg7SVn
ユーミ(*´Д`)ハァハァ(唐突に)
241名無しさん@ピンキー:2005/04/07(木) 14:08:09 ID:O4IQi+6p
保守。
242名無しさん@ピンキー:2005/04/07(木) 22:40:03 ID:hsnlOelW
ミンキーモモキボンヌ
243名無しさん@ピンキー:2005/04/08(金) 02:50:35 ID:GWx1idWe
まじかるカナン書いてくれる神はおらんのか?
最終回見たら見たくなったんだ、ナツキ×ちはや
244名無しさん@ピンキー:2005/04/08(金) 21:20:46 ID:KCdhj86g
気になったんだけどさ、魔法少女って中学生くらいまで?
高校生の魔法少女ってないかな?
245名無しさん@ピンキー:2005/04/08(金) 23:15:05 ID:weHA4/fs
高校生くらいになるとそのキャラのパーソナリティや魔法の種別などによって、
「魔法少女」と「魔女」に別れる気がしますね。
246名無しさん@ピンキー:2005/04/08(金) 23:35:35 ID:KCdhj86g
>>245
こう、ノリと勢いで別れる感じかな。
魔法の種類って、例えばどんな違いがある?
247名無しさん@ピンキー:2005/04/09(土) 01:16:42 ID:3p2KXxHh
        /:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ヽ
          /_:.:.:.:_,  -─-、:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:',
         ハ〈:.:./⌒ ー--、ヽ/ヽ:.:.:./〉:.:.:.:.:.:.:.:.:l
       /:.ヘ∨          `丶、Y//〉:.:.:.:.:.:.:.l
       ,′:.:.〉                }//:.:.:.:.:.:.:.:.:.l
     ':.:.:.:./             レ':.:.:.:l:.:.:.:.:.:.:.:.| ・・・あたしの魔法は、魔女オタのオナーニのネタじゃない
     .!:.:.:./| ̄´^   ヽ、._      |:.:.:.:.:.:! :.:.:.:.:.:.:.:!
     l:.:.:,' !<_     ,  ̄ `丶 |:.:.:.:.:.l -┐:.:.:.:.:、
     |:.:.l  | `'┴`    ド┬ - ..  !:.:.:.:.:l ィ |:.:.:.:.:.:.ヽ 
     |:.:.!  l        ` ̄     !:.:.:.:.!)ノ人:.:.:.:.:.:.:.ヽ
     |:.:l  、  く .            |:.:.:.:loィ:::::::\:.:.:.:.:.:.ヽ  _
     |:.l    ヽ               |:.:.:.l_, へ::::::/ \:.:.:.:.:.:''´:.ヽ  ,.イ
     |:l     \`ヽ _,. ィ   イ:.:.:l¬ー-∨__ 丶、:./ヽ:.:''/
     |l    弋 ̄ ̄´::::::::|‐ ´  !:.:l |:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:/   ´     ´
         _,.>-、:::::::::└‐┐ |:.l !:.:.:.:.:.:.:.:/\
      , -''´:.:.:.:.:.:.:.:.\::::::::::_」  |リ {/:.:.:.:.:.:.:.:`>:.:.ヽ
      f´:T ̄ ̄ヽ:.:.:.:.:.:.:`ト、:::::\__/:.:.:/⌒:Y:.:.:.:.:/
     l:.:.:|     ヽ:.:.:.:.:.:.:}::::::::::::〃⌒ヾ::::::::::::::!:.:.:.:/
       ヽ:!       l:.:.:.:.:.:.l::::::::::::{{  し' }:::::::::::::|:.:.イ
248名無しさん@ピンキー:2005/04/09(土) 04:04:37 ID:nYZ0Oq/V
魔女っ娘は、魔法で何かを解決するのが目的。
魔法少女は、魔法自体が何らかの目的。
漏れはそんな感じで区別しています。

配置としてはこんな感じ。

    魔女っ娘
    /  \
魔法少女―バトルヒロイン
249名無しさん@ピンキー:2005/04/10(日) 00:40:10 ID:dmkgNanH
魔法が失敗してちょっぴりイヤーンな事に。
素晴らしい。
250名無しさん@ピンキー:2005/04/10(日) 16:09:12 ID:/zjKf1MU
>>247
誰これ
251名無しさん@ピンキー:2005/04/10(日) 19:48:47 ID:KTlLzlUe
まぁいまぁいぱぱぱぱ…ぱやりんこぉ!
252名無しさん@ピンキー:2005/04/10(日) 20:08:22 ID:/zjKf1MU
>>251
(;´Д`)ハァハァ (*´Д`)/lァ/lァ (*` Д´)//ア//ア!!
253名無しさん@ピンキー:2005/04/11(月) 16:13:40 ID:cjOFMT1t
ピーリカピリララポポリナペッペルトー
254名無しさん@ピンキー:2005/04/11(月) 22:29:52 ID:cxKdosYY
>>253ハァハァ
   从 从
 ∬ {´Д`)=3
 ∬〜(/)〜━~~
 旦〜(/)〜
  〜(/)〜
  〜(/)〜
   しし 
255名無しさん@ピンキー:2005/04/16(土) 22:29:47 ID:hbjCyJvq
あぁぁぁぁ、魔法少女ものがよみたいなぁぁぁ
256名無しさん@ピンキー:2005/04/16(土) 22:42:47 ID:eLFOUZo/
ミントたん(*´Д`)ハァハァ





なにか問題でも?(´・ω・`)
257名無しさん@ピンキー:2005/04/16(土) 23:09:53 ID:hbjCyJvq
スイートミントかぁぁぁぁぁ
あれからいったい何年たったんだろうなぁぁぁぁ
なつかしいな(;´Д`)
258名無しさん@ピンキー:2005/04/17(日) 15:12:00 ID:0sUAm2pq
魔女ッ娘ア・ラ・モードのSSないですか?
259名無しさん@ピンキー:2005/04/25(月) 09:55:03 ID:DrvJqUko
保守。
260名無しさん@ピンキー:2005/05/01(日) 23:46:22 ID:oeV0EYJN
職人さん降臨希望
あるいはカムバック
261名無しさん@ピンキー:2005/06/02(木) 01:16:03 ID:+nWWjxZ0
誰か居ませんかー?
262名無しさん@ピンキー:2005/06/02(木) 01:38:24 ID:RBIaEt5q
ノシ
263名無しさん@ピンキー:2005/06/03(金) 00:30:46 ID:QLcDCQpF
超遅レス。
ってことはアニメ基本なんだな>>243?
ゲームなら種人間に犯されまくりの、エッチな女の子になったけどナツキには知られたくないのと
オイシイシーン満載なんだが(ちはやは可愛くないがな)。
っちうか俺も書きたくなってきたなーカナン。
264名無しさん@ピンキー:2005/06/04(土) 15:24:04 ID:geGMIu7r
やっぱヤーメタ。
265 ◆krPffxJrJ2 :2005/06/06(月) 01:02:59 ID:OSiX2lcj
test?
266 ◆21EEMnNEgQ :2005/06/06(月) 01:03:28 ID:OSiX2lcj
test
267名無しさん@ピンキー:2005/06/07(火) 22:31:19 ID:hFtHCaoD
レノンちゃんはシチュ的にはなかなかエロにしやすいシチュなんだがキャラ的にエロに持っていきにくいな…
268名無しさん@ピンキー:2005/06/20(月) 21:46:10 ID:aQPPs8Lp
浮上
269名無しさん@ピンキー:2005/06/30(木) 02:30:48 ID:P34fAaMj
>>267
なぜエバだけがレノンが男だと知っていたのか?という話で
270名無しさん@ピンキー:2005/07/19(火) 01:47:22 ID:N8liXEjp
マジカル保守
271名無しさん@ピンキー:2005/07/19(火) 11:04:50 ID:6F9OUoZa
シュガシュガルーン希望
272名無しさん@ピンキー:2005/07/24(日) 12:28:11 ID:z4cuVAoH
マジカルエミでた〜?
273名無しさん@ピンキー:2005/07/30(土) 23:49:22 ID:LBGTGadQ
糞SS書くよ。
覚悟しな。
274名無しさん@ピンキー:2005/07/31(日) 00:43:47 ID:GjYLJhCz
まじかるカナン陵辱読み切り 設定が変わってるのは仕様。

「あっ、は、はぁ、はっ…。ま…まだなの?もうボク、脚がガクガクだよ……。」
騎乗位の姿勢で必死に腰を上下させつつ、ちはやは異形の怪物に問う。
彼女が今行っているのは「浄化」と呼ばれる儀式だ。“種”に取り憑かれた人間は、欲望の化身へと変わる。
 その欲望―食欲、睡眠欲などを満たし、邪気を払うのが魔法少女・ちはやの仕事だ。 その欲望が性欲ということになれば、当然体を差し出すのも辞さない。今回は、ちはやの初めての奉仕だった。
(ナツキが言ってた…この人達は、闇に呑まれた不幸は人達…。その闇を払って、日常を取り戻させてあげられるのは、ボクだけなんだ…っ!)
上体を支える腕から力が抜け、ちはやは怪物の上に突っ伏した。
まだまだこれから、とでもいわんばかりの剛直を膣内に感じながら、ちはやはまた達してしまったのだ。
275名無しさん@ピンキー:2005/07/31(日) 01:10:31 ID:M5yb/kj7
シュガシュガルーンはいまいちピンとこないな〜
276名無しさん@ピンキー:2005/07/31(日) 01:51:56 ID:GjYLJhCz
続き

彼らの体力-いや精力だろうか-は底なしだった。こういう事態を想定してある程度慣らしはしたものの、もう四時間も剛直を突き立てられた膣内は擦り切れ、血が滲んでいた。しかし、
「カフッ、コフゥ、ガフ…ォオ!!」
種人間はそんなことには構わない。ぐったりしたちはやの体を地面に押し付け、正常位で少女の中をえぐり始めた。
やがて、徐々に肉の槍は体積を増してきた。
「あ、わ…お、おっきくなってる…い、痛、ちょっと、太過ぎる、裂けちゃうよっ!!」
いつの間にか少女の片腕ほどにまで膨れ上がった巨根に内側から圧迫され、ちはやは目を閉じ、脚を震わせ、白い喉を晒して喘ぐ。
そして反り返った顔は、知らぬ間に背後に立っていたもう一体の怪物を視界に捉えた。それはゆっくりと歩き出した。
「あ、ちょっと、待って…今、こっちのヒトとしてるから、あとで…」
しかし、やはり彼らに他人を思いやる気持ちは残ってはいない。欲望の化身は、何ら躊躇う事なくちはやの穴に自らの怒張をあてがった。
本来男を迎え入れる器官は塞がっている為、その後ろの菊門に…。
「えっ…?そ、そこ違うよ!や、ま、待ってってば!痛い、やめてよ、やめて―――!」
強引に押し込まれた肉棒は、抵抗を物ともせず、皺を捲り込みながらちはやの直腸を埋め尽くした。
「ん、くぁ…ふ…、ほんとに、裂けちゃう…抜いて、お願い抜いて…あ、けへっ、た…けて、ナツキ…ボ、ボク、もう…限界…だよ…」
背中を弓反りにのけぞらせ、尿道から噴火を上げ、ちはやは意識を失った。
それは彼女にとって幸せだったと言えるだろう。一時的に苦痛を忘れ、過度の刺激から逃れ…
そして何より、救いを求め、いや、欲望に駆られて集まってきたおびただしい数の化物の存在を知らずにすんだのだから…。

しまい
277名無しさん@ピンキー:2005/07/31(日) 01:59:26 ID:iaROCaCp
なんつーの?
とりあえず、酔った勢いで書いちゃえ〜
って透けて見えるのが堪らないな

感想も批評も乙もGJもいらんわッ!
便所に落書きしてやるゼッ!
オラオラッ!読み手ども!糞でも食らえーッ!
って感じに見えるのも尚良し

まー何が言いたいのかと言えば
魔女っ子は伊達じゃないよな
楽しめたよ、お疲れ
278名無しさん@ピンキー:2005/07/31(日) 02:14:16 ID:GjYLJhCz
まさにそのとうり
279名無しさん@ピンキー:2005/07/31(日) 02:19:19 ID:GjYLJhCz
なんか俺IDがGJ
280名無しさん@ピンキー:2005/07/31(日) 10:26:20 ID:F2KO9i5u
以下スレは重複です
強制女性化小説ない? Part20
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1122706289/

強制女性化小説ない? 論議スレ
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1122616924/

>【この板の趣旨】
>一般向け作品(漫画/アニメ/ゲーム/小説/ドラマ等)のエロ妄想・萌え談義、
>およびオリジナル・パロディを問わないエロ小説創作等を行う板です。
議論の為のスレは板違いです。

エロパロとしての議論スレッドだからこの板で良いということはありえません。
以下に誘導できるよう、エロパロ板の皆さんで協力してください
ぴんく難民(仮)@bbspink掲示板
http://sakura02.bbspink.com/pinknanmin/
PINKのなんでもあり@bbspink掲示板
http://pie.bbspink.com/eromog2/
281名無しさん@ピンキー:2005/08/04(木) 19:36:36 ID:0SzYbKNQ

282名無しさん@ピンキー:2005/08/05(金) 02:40:59 ID:WJJN1lWE
クリィミーマミの俊夫×優キボンヌ☆ミ
283名無しさん@ピンキー:2005/08/08(月) 16:42:04 ID:HtFOeeuH
マミちゃんを返せ!マミちゃんを返せ!!!
284名無しさん@ピンキー:2005/08/10(水) 01:54:16 ID:5xhA7KdJ
もうもらっちゃったもん
285名無しさん@ピンキー:2005/08/11(木) 00:15:54 ID:foeLDFZ5
>>282
ひんでん氏が既に描いてそうだけどな
マミ×血迷った俊夫で
286名無しさん@ピンキー:2005/08/17(水) 02:41:41 ID:irSKk608
そーなんだー
血迷った俊夫ワロスw
わかる気がするwww
287名無しさん@ピンキー:2005/08/28(日) 00:09:30 ID:ikODlNom
二次元少女の必死の我慢!
自慰と排泄の一部始終。。。

萌えっ娘好きな方

http://kolpiu.blog20.fc2.com/
288名無しさん@ピンキー:2005/08/28(日) 01:20:47 ID:LcRGDluV
緑の髪のまじょっこってよくない?

http://blogs.yahoo.co.jp/impact00002000/10047178.html
289名無しさん@ピンキー:2005/08/31(水) 06:10:15 ID:UkYcc+NQ
ヤダモンとか?>緑
290にょ?:2005/09/01(木) 11:07:19 ID:ZxVYxZTN
にぃおう?
291名無しさん@ピンキー:2005/09/22(木) 21:38:41 ID:ED2lYyQZ
292名無しさん@ピンキー
保守。