>>412 それはお前の勝手な妄想。
あるいは・・・
まぁ、とにかく本人に嵐という自覚が無い時が一番困るわな。
本人は諭しているつもり、だったりとか。
無造作に投下。
「さ、いかせてあげる」
裕美は、馬乗りの体勢のままでスカートを捲り上げた。
下着もはいていなかったため、彼女の秘部が晒される。
もっとも、その体勢では裕美の体が邪魔になって佑一からはそれは直接は見えなかったのだが。
裕美は佑一の上に腰を下ろすと、佑一のいきりたったものを両手でつかんだ。
そして、自らの秘部へといきなりそれを突き立てた。
「ううっ!」
「ああんっ!」
二人が同時に声を上げる。
裕美の秘部は、前戯などまったくなかったにも関わらずすでにびしょぬれだった。
それは、作り変えられた彼女の体ゆえの効果だったのか、
あるいは彼女自身の興奮もあったのか。
裕美は、そのまま佑一の上で女座りする格好になった。
二人の結合部はスカートに隠れて見えないが、佑一のものは
根元まで完全に裕美の中にすっぽりと収まっていた。
「ふふっ・・・」
妖しく微笑むと、裕美はそのままの体勢で佑一と全身を密着させる。
同時に佑一の全身にはやわらかな感触が伝わってくる。
可愛らしい唇、艶やかな髪、やわらかい乳房、すべすべの脚、そして繋がっている暖かく官能的な感触・・・
そこに追い討ちをかけるように、裕美は腰を動かし始めた。
腰を前後に動かすとともに、自分の体の魅力を見せつけるように組み敷いた男に擦り付ける。
服の上からとはいえ、はっきりとわかる感触が佑一の脳に興奮をもたらす。
その快感に埋もれ、佑一の抵抗する気力はもはや完全に奪われていた。
「ううっ・ああっ・・・」
「そろそろいきそうなんじゃない?いいわよ、おもいっきりあなたを私にちょうだい・・・
そしたら・・・ふふっ・・・佑一も・・・あたしとおんなじに・・・」
さらに腰の動きを加速させる。
「あ、ああっ・・・だ、だめだ・・・もうっ・・・!」
抵抗することもかなわず、裕美の中に佑一は精を解き放ってしまった。
「さ、いかせてあげる」
裕美は、馬乗りの体勢のままでスカートを捲り上げた。
下着もはいていなかったため、彼女の秘部が晒される。
もっとも、その体勢では裕美の体が邪魔になって佑一からはそれは直接は見えなかったのだが。
裕美は佑一の上に腰を下ろすと、佑一のいきりたったものを両手でつかんだ。
そして、自らの秘部へといきなりそれを突き立てた。
「ううっ!」
「ああんっ!」
二人が同時に声を上げる。
裕美の秘部は、前戯などまったくなかったにも関わらずすでにびしょぬれだった。
それは、作り変えられた彼女の体ゆえの効果だったのか、
あるいは彼女自身の興奮もあったのか。
裕美は、そのまま佑一の上で女座りする格好になった。
二人の結合部はスカートに隠れて見えないが、佑一のものは
根元まで完全に裕美の中にすっぽりと収まっていた。
「ふふっ・・・」
妖しく微笑むと、裕美はそのままの体勢で佑一と全身を密着させる。
同時に佑一の全身にはやわらかな感触が伝わってくる。
可愛らしい唇、艶やかな髪、やわらかい乳房、すべすべの脚、そして繋がっている暖かく官能的な感触・・・
そこに追い討ちをかけるように、裕美は腰を動かし始めた。
腰を前後に動かすとともに、自分の体の魅力を見せつけるように組み敷いた男に擦り付ける。
服の上からとはいえ、はっきりとわかる感触が佑一の脳に興奮をもたらす。
その快感に埋もれ、佑一の抵抗する気力はもはや完全に奪われていた。
「ううっ・ああっ・・・」
「そろそろいきそうなんじゃない?いいわよ、おもいっきりあなたを私にちょうだい・・・
そしたら・・・ふふっ・・・佑一も・・・あたしとおんなじに・・・」
さらに腰の動きを加速させる。
「あ、ああっ・・・だ、だめだ・・・もうっ・・・!」
抵抗することもかなわず、裕美の中に佑一は精を解き放ってしまった。
な、何故だ・・・!
普段だったら、こんなに出るはずはないのに・・・
射精が、とまらない・・・?
いや、何か・・・吸われている・・・?
股間では繋がり、唇を重ねて密着したままの二人の体。
体を動かそうにも下の佑一にはどうにもならない。
そのうち奇妙な感覚が佑一に起こった。
何か吸い取られるような感触に加え・・・自分のものがどんどん小さくなっているのだ。
性行為を終えた後萎えるというようなものではない。
小さくなって消えてなくなりそうな、そんな感触なのだ。
それにも関わらず、裕美と繋がっている感触はどういうわけか消えない。
やがてその奇妙な感触がおさまったとき、ようやく裕美が唇を佑一から離した。
頬を赤く染め、うっとりとした表情に思わずぞくりとする。
裕美は、佑一には目もくれず、そのままの体勢で真希のほうを見上げた。
「真希様ぁ・・・この者の男の精気は完全に吸い上げました・・・」
男の・・・精気・・・?吸い上げただって・・・?
そういえば、体に全然力が入らない・・・
手に力をこめるが、指先一本さえ動かせない。
「ふふっ・・・よくやったわ、裕美」
「真希様・・・」
そのまま真希の唇が裕美を奪う。
その時裕美は自分の、いや佑一から吸い上げた全身の精力が、真希とキスしている口のあたりに
集められて来たのを感じた。
「さあ・・・」
「ああんっ・・・」
裕美は、全神経が唇に集められているかのような錯覚を感じた。
快感に酔う裕美の目を満足げに見ると、真希は裕美の中に舌を入れる。
ひとしきり裕美の中で裕美と舌を絡めあわせる。
そして、裕美の唾液を舌を使って巧みに自分の口に移しはじめた。
それを感じると、裕美の舌もそれを手伝い、自分の唾液を真希に移す。
「はあああっっっっ・・・」
不意に真希が唇を離す。
恍惚の表情で体をえびぞりにし、両手は自らの胸をわしづかみにした。
「ああっ、いいわ・・・この感触・・・久々の人間の精気・・・
でも、もっと純粋な精気でなければ・・・さあ、これを受け取りなさい・・・」
真希はもう一度裕美に口付けた。
さっきとは逆に、今度は自分の唾液を裕美に口移しにする。
裕美はうっとりとした表情で真希の唾液を受け入れ、大好物の飲み物のように残さず飲み込んだ。
それとともに、力が全身に広がっていくのを感じた。
真希が唇をすっと離す。二人の間にすっと唾液の橋がかかる。
「さあ、可愛がってあげなさい」
「はい・・・」
佑一にまた奇妙な感覚が襲い掛かった。
二人の女の痴態をどうすることもできず眺めているしかなかった佑一。
だが、二人の二回目のキスの後、裕美と繋がっている股間部に妙な違和感を覚えた。
股間部が妙にうねうねしている。どろどろの感触というか、とにかく妙というほかなかった。
それは・・・自分のものが彼女に挿入されているはずなのに、なぜか・・・
その部分の形状がゆっくりと変えられているような感触だった。
やがて漠然としていた感触がはっきりしてきた。
自分のものが向こうに挿入されているんじゃない・・・自分が挿入されている・・・!
「どうかしら?この感覚?これからこの快感があなたのものになるのよ」
「・・・!」
抵抗しようにも体が動かない。
その瞬間、佑一の心を一瞬だがある種の絶望感が支配した。
自分の体が作り変えられるという恐怖感。
「ああっ、この出しちゃう感じ・・・まるで男の快感みたい・・・」
うっとりとした表情が裕美に浮かぶ。
それと同時に、なにかが股間の結合部から体に流れ込んでくるのがわかった。
不思議とそれは暖かく、とても心地よい感触のものだった。
絶望感に支配されかけた佑一の心や体をそれが優しく満たしていく。
思わず目を閉じてその感覚に浸ってしまう。
突然上に乗っていた裕美が佑一の胸をわしづかみにした。
佑一はいぶかしんだ。何故胸なんかを・・・!
裕美の両手は、平らで筋肉質な佑一の胸を服の上からリズミカルにもみしだく。
すると・・・それまで平らだった胸は、どういうわけかゆっくりと膨らみ始めた。
それを確認すると、裕美は佑一のシャツを一気に捲り上げる。
裕美の目に、思春期の少女のようにわずかに膨らみかけた両の乳房が飛び込んできた。
それを乱暴につかみ、さも男が少女をレイプするかのような乱暴な手つきでもみはじめる。
今回からこのハンドルにします。今回はここまで。
2chブラウザの調子が悪い・・・
>>420-421の2重書き込みスマソ_| ̄|○
「七夕の晩に……」
「はい、ちゃんと背を伸ばして」
「姉ちゃん、もういいって」
鈴が口を尖らせて抗議するが、長い髪をカタツムリの殻のような形にくるく
るっと巻き上げて頭の上で止めている有沙は、『妹』の言葉を笑って受け流す。
「ダメよ。去年のこと、忘れたの?」
「はうぅっ……」
去年の同じ七夕祭りの『惨事』を思い出して、鈴(りん)は硬直する。
なにしろ、ブラジャー無しで浴衣を着て七夕祭りに連れ出され、人ごみの中
で上半身を丸出しにしてしまう醜態を晒してしまったのだ。この時はさほどショッ
クでもなかったが、今は思い出すだけでも顔を赤面させてしまう。
この頃は妙に男の視線が気になる。
夏服に替わった時のクラスメートの微妙な反応も記憶に新しい。はやし立て
られるのは慣れたのだが、黙ってじっと見つめられ、ため息をつかれるのは今
までに無いことだった。
最近、女っぽくなったと、よく言われる。
別に化粧をする様になったわけでも、女性らしくしようと意識をしているわ
けでもない。なのに、会う人会う人にことあるごとに変わったと言われるのは、
正直なところ鬱陶しい。
進路相談で、担任教師にまで最初から女子大に行くものだと思われていた時
には、立ち上がって机を蹴っ飛ばしてしまったほどだ――ただし机はびくとも
せず、鈴の足がねじれて、全治二週間の捻挫となったのだが。
「俺は男なんだよぉ……」
「はいはい。だったら最初からお祭りに行くなんて言わなければいいのに」
「あぅう……」
姉にまでこう言われては返す言葉も無い。
この市の七夕祭りは七月ではなく、八月の第二土・日曜日に開かれるもので、
巨大な七夕飾りで全国に知られており、観光客も結構やってくるという一大イ
ベントなのだ。八月だから当然学校は夏休みなのだが、鈴達は高校三年生。夏
は大学受験に最も大切と言われる時期である(とは言うものの、大切じゃない
時間など無いのだが)。
それでもやはり息抜きは必要だし、露天にも、そこらの町内会の盆踊りとは
比べ物にならないほど多くの種類の店が出ている。この地方の子供達にとって
は数少ない、大人公認で夜更かしができる日なのである。
鈴のクラスメートの女子達も、この日ばかりは夏期講習を休んだり、うまく
日を調節して祭りに被らないようにしている。鈴も例に漏れず大手予備校の夏
期講習を受講しているのだが、『彼』はもちろん、講習を休むつもりなどなかっ
た。
夏期講習は朝の九時から午後三時くらいまでで、夕方からは体が空いている。
それを知ったクラスメートの一人が、
「ねえ。リンリンもお祭り、一緒に行こうよ」
などと誘ったのだが、もちろんいつものようにもてあそばれるのがわかりきっ
ていたので、鈴は「イヤだ」と、一言のもとに斬って捨てた。ところが、
「みんなに浴衣姿を見られるのが恥ずかしいんでしょ」
なんて言われると、つい反発してしまうのが鈴の弱点だ。
確かにこんな姿を人前に晒すのは、恥かしいというより、嫌なのだ。嫌なら
出て行かなければいいようなものだが、人に言われると否定したくなる。恥か
しいなら来なくてもいいよなどと言われ、鈴はついつい、そんなことはない。
皆と一緒に七夕祭りに行く、とのせられてしまったのだ。
つまり鈴は、基本的に人が良くて、すぐに騙されるタイプの人物なのである。
「さあ、できたわ」
ぽんっ、と姉にお尻を叩かれ、抗議をしようとして鈴が口を開こうとした瞬
間、ふすまが開いてビデオカメラを構えた男が姿を現わした。
「おお、鈴! その浴衣、似合ってるぞぉ!」
淡い黄色の生地に金魚と水草をあしらった浴衣にピンクの帯は、まだ一人前
の女性ではなく、少女らしさをたっぷりと残している鈴にはことのほか良く似
合っていた。
「一回と言わず、千回くらい死んでこい! この糞親父」
言うが早いか、DVD ビデオカメラを回し続けている父親に向かって手に持っ
た巾着袋を投げつける。ところが父親はさっと身をかわしてしまったので、袋
は壁に当たって床に落ちる。
「よしよし。可愛い娘のためだ。お父さんが娘にお小遣いをあげよう」
心行くまで『愛娘』 の浴衣姿を存分に DVD に収めた父・航十朗は、財布か
ら一枚の新札を取り出し、鈴が投げ付けた巾着袋を開けて中にそれを収めた。
「今時千円かよ。……って、その前に俺の持ち物に勝手に触るな!」
「うんうん……鈴がますます女の子らしくなって、お父さんは嬉しいぞ」
「ふ……っざけんじゃねぇ! 俺の名前は徹で、男だって言ってんだろうがっ!」
最初は蹴飛ばそうとしたのだが、浴衣では足が上がらないので代わりに右手
の甲で何度も父親の体を叩く。だが、航十朗はにこにこと笑うだけで、一向に
堪えた様子が無い。元の男の時だったら顔をしかめるほどの威力があったかも
しれないが、今の鈴では親子のコミュニケーション程度の威力しかない。
『娘』との久々のスキンシップに目を細めて感動している父親を見て、よう
やく鈴は攻撃の手を休めた。これでは父親をますます喜ばせるだけだ。そこで
父親が、鈴に言った。
「じゃあ、“パパ、鈴にお小遣いちょうだい”って可愛らしく言ったら二万円
やるが、どうする?」
「うっ……」
月一万円の小遣いでやりくりしている鈴としては、二万円は非常に魅力的な
金額だ。鈴の心の中で葛藤が繰り広げられたのは一瞬だけで、『彼女』はあっ
さりと悪魔に魂を売り渡してしまった。
「パパ♪ 鈴にお小遣い……ちょーだいっ♪」
体を少し前に倒し、手を後に組んで小首をかしげ、下から覗きこむようにし
て父親の顔を上目使いにみつめる。
つぶらな瞳とポニーテール気味にまとめた後ろ髪から見える後れ毛とうなじ
に、航十朗は目眩を起こしたように体を揺らし、危うく後ろに倒れそうになる
のをなんとか堪えて、右手でこめかみを押さえる。
「くっ……わかってはいたが、なんという破壊力だ。よーし、父さん、可愛い
娘にお小遣いをあげちゃうぞっ」
「わーい、パパ大好き♪」
思わず抱きついてしまってから我に返り、鈴は父親を突き飛ばした。
「こら、何を言わせるんだエロ親父!」
「ふっ。強くなったな、鈴。では約束通り、小遣いをやろう」
倒されて床に座り込んだままズボンの後ポケットから札入れを取り出し、三
枚の一万円札を取り出した。
「え? さ、三万円!?」
「いらんのか?」
「いるいるいるいる、もちろん、いるっ!」
鈴は小走りに駆け寄って父親が差し出す手から三枚の高額紙幣を奪い取り、
床に落ちた巾着袋の中に入っていた財布に札を四つ折りにして放り込むと、
「じゃ、行ってくる!」
と言って履き物をつっかけ、からころと軽やかな音を立てて飛び出して行っ
た。
航十朗は鈴の後ろ姿を、腕を組んで見守っていた。
「あれだけ暴れまわっても着崩れしないとは、ずいぶんと慣れたものだな」
「そりゃあもう、私が厳しくしつけましたから」
今まで黙っていた姉が、笑みを浮かべながら言う。
だが、今の彼女の微笑みには、先程までは微塵も感じさせなかった邪(よこ
しま)な雰囲気がうかがえ、それを隠そうともしていない。
「んぅ〜んっ♪ 鈴ちゃん、萌え萌えよっ!」
今まで堪えてきた感情を爆発させ、有沙はぷるぷると体を震わせて悶えた。
「あのなぁ、有沙……」
「お父さん。それは言わない約束よ♪」
両拳を口の前に持っていって、かわいこぶりっこのポーズで有沙が言う。
「それに、鈴ちゃんが今更男に戻った所で、普通の生活に戻れると思う? お
父さん似のあの子が、女の子っぽい仕草をしてるところを想像してみてよ」
「……ううむ」
航十朗は一瞬だけ脳裏に女物の浴衣を着てしなを作っている息子の姿を浮か
べ、顔を左右に振って無気味な光景を頭から追い払った。
確かに、近頃めっきり女の子が板に付いてきた鈴を男に戻しても、男には戻
りきれないだろうということは、容易に想像がつく。
「それに、研究データも全部破棄したんでしょ?」
「ああ。お前の言う通りにな。でもあのデータは科学と、かつての錬金術に通
じる神秘学とのハイブリッドという、大変に素晴らしい成果に繋がるはずだっ
たものなのだがなぁ……」
「お父さん。錬金術は等価交換が原則なのよ」
「なんだそれ。そんな話は聞いたことが無いぞ。パチンコか?」
「私も、旭(あきら)から聞いた受売りなんだけど」
「旭もそういうことに興味を示すようになったのか? 私の跡を継ぐのは有沙
ではなく、案外旭かもしれないな」
「うふふ。そうだといいわね、お父さん」
何ということだろう!
味方だと思っていた姉の有沙が、実は鈴が男に戻るのを阻止する最大勢力だっ
たのである。しかもOLをしているというのは真っ赤な嘘で、某大手化学メー
カーの研究室で、父親にも負けないマッドサイエンティストとして日夜怪しげ
な研究に明け暮れているのは、鈴も知らない秘密であった。
父親の航十朗が万能系のオールラウンダーだとすれば、娘の有沙はケミカル・
バイオ系に特化している。彼女の試算では、もし鈴を元に戻すとしても、偶然
起きた転送機の事故の結果を分析し肉体のみを男性に戻す研究は、これに専念
しても、少なくとも十年はかかるという結果だった。鈴としてはあっさりと諦
めて欲しくないだろうが、二人がこの偶然の事故を喜んでしまったのが、彼女
の不幸の始まりだった。
「やっぱり年の近い妹がいると、いろいろと張り合いがあっていいわぁ」
「有沙は、徹が……」
「鈴ちゃんでしょ」
いつもの優しげな表情とはうって変わって、人を貫かんばかりの鋭い視線で
父親を射すくめる有沙。
「……鈴が生まれた時から、妹の方が良かったって言ってたからなあ。旭の時
も、次は絶対に妹だって言い張っていたな」
「うふふふふ。お父さんだって、二人目も娘が良かったって言っていたんでしょ
う?」
そして、父と娘は顔を見合わせた。
「越後屋。そちも悪だのぅ?」
「いえいえ。御代官さまほどではございませんわ。おほほほほ」
「はっはっは!」
怪しげな会話をかわしている二人を物陰から覗いていた影が、ほうっと息を
吐いた。
「やれやれ。うちのなかでまともなのはあたしだけかなあ……。お姉ちゃんを
しっかり見守ってあげないといけないわね」
齢(よわい)九歳にして一家の良心であり大黒柱になりつつある、次女、も
とい三女の香菜だった。彼女の背後には、線の細い少年が立っている。
「ねえ、香菜。僕もお姉ちゃんに付いていっちゃだめかな?」
「だめよ。お姉ちゃん、そういうのすっごく嫌がるから。旭お兄ちゃんも、も
う少し鈴お姉ちゃんのことをりかいしてあげなきゃだめよ?」
「うん……そうだね」
六歳も年下の少女に諭される少年は、次男もとい、長男の旭である。母親に
似て優しげな顔立ちをしている。
だが困ったことに、この旭は、実の姉である鈴をオナペットにしていたりす
るのである。鈴が下着をそこらじゅうに放り出しているのをいいことに、自分
の部屋に姉の下着を持ち込んでは(自粛) なことや(自粛) なこと、果ては
(自粛自粛自粛)という、顔に似合わず相当にえぐいことをやっていたりする
のだ。
可愛げのある顔をして、やっていることはエグイ(でも童貞)。
まともなのは、香菜だけであった。
――今の所は。
たぶん。
***
家を出て五分もしないうちに、鈴は何人かのクラスメートに取り囲まれた。
どうやら待ち構えていたような感じである。
「おいっす、滝田」
「こんばんは、リンリン!」
「鈴ちゃん、かわいい〜♪ ねえ、触らせて触らせてっ!」
擦り寄ってくる女共を手を使って寄せ付けず、
「うっす!」
と返事を返す。
「おい、滝田。その浴衣はなんだよ」
「……仕方ないだろ。これ着ていけって言われたんだから」
両手を前でクロスさせ、鈴は口を尖らせる。
「母さんが若い頃の、形見の浴衣をほどいて仕立て直したものなんだってさ」
「そうなんだ……」
鈴の言葉に、場がちょっとしんみりとした雰囲気になる。
ちなみに、嫌がる鈴にそう言って聞かせたのは姉の有沙で、もちろん形見の
浴衣だなんていうのは大嘘である。大体、二十数年前の布地がこんなに色鮮や
かで、真新しいわけなどあるわけがない。
「おっ! いいねぇ、それいただきっ!」
今時珍しい一眼レフの銀塩フィルムカメラを顔の前にかざし、フラッシュを
焚いて鈴を撮影したのは、藤堂一三(とうどう かずみ)。 十人並みの平凡な顔
立ちだが、誰にも負けない得意なことがある。それが撮影技術だ。大きな展覧
会で入賞するような芸術的な写真から、盗撮スレスレの隠し撮りまで実に幅広
い。手にしたカメラで、一度狙ったどんな獲物も逃がさないことと、彼女の名
前から連想されるあるマンガの登場人物をもじってつけられたあだ名が、
「ゴ○ゴかずみ」
だったりする。
「おい、藤堂。いいかげん、俺を写真に撮るのはやめろよ」
「いやあ。いい被写体を見掛けると、つい、こう……ね」
と言うが早いか、唇を尖らせて膨れっ面をしている鈴の顔を素早くフィルム
に納める。
「こら、人の話を聞けよ!」
次の瞬間、
「うおっ!」
「おおうっ!!」
男共の視線が鈴に釘付けになる。鈴は一瞬、事態を把握できなかったが、す
ぐに何が起こったかを理解すると慌ててしゃがんで、胸の下までずり落とされ
た浴衣を直そうとあたふたし始めた。
「うわ! この娘(こ)、胸が大きくてブラが落ちませんよ?」
「んまー! 何を食べたらこんな牛乳(うしちち)になるんでしょうねっ」
「うきーっ! 羨ましぃ〜っ!!」
とかはしゃいでいるのは、クラスメートの女共だ。
もっとも、この程度のお遊びは日常茶飯事で、一歩間違えば陰湿ないじめな
のだが、体育の授業で水着を着る時も、平気で全裸になるどころか、ヘアライ
ンの処理を見せあったりするのには鈴も驚いた。
おまえら、羞恥心無いのかよと問うと、だってセックスする時は裸でしょと
返された日には空いた口が塞がらなかった。そのまま鈴も全裸に剥かれ、体の
隅々までチェックされてしまったのは、男子には絶対に言えない秘密(と書い
てトラウマと読む)である。
「うっわー、奥さん見ました?」
「ええ、確かに見ましたわ。リンリンがおしゃれなブラしてましたよっ」
「信じられなーい! あ、でもそのブラ、どこで買ってもらったの? リンリ
ン」
夕闇の下でもはっきりとわかる白い豊かな双球を押し込めていたのは、スカ
イブルーのレーシィなフルカップのブラジャーだった。もちろん、下もお揃い
である。しっかりと胸を包んでいるから胸をさらけ出す醜態を見せなくてすん
だのだが、こうなったら、鈴が白状するまで彼女達の追求が止むことはないだ
ろう。
鈴はがっくりと前にくずおれた首を傾け、恨めしそうにクラスメートの女狐
たちを横目に見上げて言った。
「知らない。姉ちゃんにむりやり連れてかれて、色々と着せられた」
「で、どこよ? 私達が知りたいのはそこなんだけど」
「壬谷(みぎわ)駅前のデパートだけど」
「あ、知ってる。そこ、フランスとかの下着売ってんだよねー。外国の高級ラ
ンジェリーショップだけで五店舗もあるって。うちのお姉がそこで買ったの持っ
てるけど、高いし勝負用なんだって絶対に貸してくんないの。ケチだよねー」
「おー。お嬢様じゃん、リンリン」
「うっせーや。ほっといてくれ」
ようやく浴衣を着つけ終わって立ち上がった鈴は、男三名がしゃがんだまま
なのに気づいた。
「何やってんだよ」
「……いや、マジ、直立できない」
「勃っちゃったんでしょ?」
女子共は容赦が無い。
「うわ……お、お前ら、正気か!? 俺は男なんだぞ?」
「いやー。頭では理解しているんだけど、下半身は別の生き物でー……」
「わかるけどな。わかるんだけど……」
鈴が彼らを見つめる目は複雑であった。
***
祭りの出店が一番多く軒を連ねているのは、地元の神社である弥郷(みごう)
神社である。御神体が隕石だったり、祭っているものが少し変わっているとか
それなりに曰くのある神社なのだが、説明していると非常に長くなるので端折
ることにする。
この弥郷神社の神主の娘が鈴のクラスメートということもあり、一行はまず、
ここをスタート地点にしてめぼしい場所をぐるりと回っていく予定だ。
境内に入るやいなや、
「はりょはりょ〜ぉ、りんりん。おハョ〜♪」
浴衣ではなく巫女装束を身にまとってこちらに駆け寄って来ようとし、途中
で二度もこけた少女は、辻村紅葉(つじむら もみじ)。 この弥郷神社の神主の
娘であり、巫女姿で家を手伝うことから一部のマニアから熱狂的に支持されて
いたりするが、それも口を開くまでの話。成績の良さからは考えられないよう
な奇妙なイントネーションの、脱力系の軽薄な口調は、神主の父親にとっても
悩みの種だという。
「辻村。それを言うなら、こんばんは、だ」
「てへっ☆」
何が嬉しいのか満面の笑みを浮かべて、鈴の耳元で紅葉が囁く。
「ねえ、りんりん。みわりょんが来てるよぉ〜」
「……って、辻村っ! 皆の前でそんなこと言うなよぉ!」
鈴の顔が瞬時に真っ赤になった。
「あれぇ? りんりんは、みわりょんが嫌いかみゃ?」
んー? と腰を屈めて鈴の顔を覗きこむ。
「き……嫌いってわけじゃ……ないけど、さ」
口ごもる鈴の前に、
「こんばんは」
鈴にも負けず劣らずの白い肌をした長髪の美少女が、紅葉の背後から現れた。
紺に朝顔の柄が染め抜かれた浴衣と黄色い帯が夜目にも映え、実に涼しげだ。
「あ……やあ」
「こんばんは、鈴ちゃん」
「こ、こんばんは……元気?」
「ええ、元気よ」
少女は、くすりと笑った。
「あー、あーっ! もう見てられないわね、このバカップルは!」
「熱い熱い。熱くて死んじゃいますよ?」
「それじゃあ、一緒にデートして来なさいよ。あたし達なんかジャマみたいだ
し」
「でででで、デートだなんて、そ、そんな……」
顔を真っ赤にさせて口ごもる鈴を、生暖かく見守るクラスメート達。
それもそのはず。
みわりょんこと、丹堂美羽(たんどう・みわ)は、バリバリのレズっ娘なの
である。どうして鈴が拒否をしないかというと、美羽から男性恐怖症を治した
いから付き合って欲しいと言われたからである。
それが今年の二月の末だったから、付き合い始めて半年近くが経とうとして
いる。今では校内の誰もが認める『レズビアンのカップル』であった。
自分は男のつもりだから、鈴としては不本意な称号であるし、レズだなんて
思ってもいないのだが、周囲から見れば、甘々な雰囲気でべたべたとくっつい
て一緒にいる二人は、どうひいき目に見てもレズのカップルなのだった。
「うぉお……滝田よ、道を踏み外すな。俺達はいつでもお前を待っているぞ」
「誰が男と付き合うか、ボケ!」
級友の男子の言葉に反応した鈴の右ストレートが、見事に彼の顎をえぐった。
「い……いいパンチしてんじゃねぇか。がっくり」
顎を押さえて崩折れる彼と冷やかしの声援を送る女子達を背中に受けながら、
鈴は生まれて初めてできた『彼女』の手を取り、喧騒の中へと足を踏みいれた。
(後編に続く)
438 :
380:04/07/24 19:21 ID:VIOc4bTx
まずは、できあがったところまで。
連投になってもうしわけない>Mc103さん
後でじっくり読ませて貰います。
お二方ともGJ!!
>>380 う〜ん…。投稿してくれたのはGJ! なんだが、強制っぽくないような気が…。
違ってたらスマソ
TSさせられて時間たってそうだからなぁ。
事の始まりは強制的なんじゃなかろうか。
TSさえあればどんなものでも俺はOK。
Mc103さんも380さんも、GJです!続き、期待してます!
『バレンタインなんか大嫌い!』の続編ですな。
380氏(0w0)b GJディス!
お二方とも乙です。
ダーク系とライト系で
好対照ですな。
>>440 まあ、本人の同意なしで女性化してるんだから
いいんじゃない。
非強制スレがあの有り様だし。
しかし考えて見ると、非強制スレのSSでも
「わーい、女の子になったー、うれしいよ〜」
っていうノリは殆ど見かけないな。
このジャンルは強制がデフォルトの形式なの
かもしれない。
アバズレ女には萌えない
レズばっかだな
>>380 乙〜
女でも(むさい男じゃなくて)綺麗な女相手なのがすごく楽しいです。
>>440 非強制スレが実質的に機能していない昨今、ここで全部やっちゃっていい気もする。
あっちは、SSを投下すると非難されるからなOTL
>>444 そりゃまあ、憑依とか自分で意図的に可逆の変身したんでも無い限り、手放しでは喜べないだろ。
両方を手に入れられるなら確実なプラスだけど、男である事や過去に築いてきたものを代償に得た
女で喜べるのは、性同一性障害で男であったことを不快に思ってた人間くらいだろ。
男として普通に生きてきた人間が、戻れる保証無しにいきなり女になったら喜んでばかりもいられ
ない。
戻れる選択肢があるものは全く見かけないし。
そうえいば、このスレって変身系ばっかだな
そうそう
>>451 まあ、他人が強制してできそうなのって変身(手術・魔法)か脳移植・精神交換系位だし
無理矢理他人に憑依させるってのはピンと来ないしな。
変身系が多くなるのは仕方ないだろう。
カイトシリーズなんかは、変身じゃないわけだけどな。女性型クローンへの脳(記憶)移植だし。
>>453 保管庫のシスタープレイみたいなヴァーチャルものもあるけどな。
短編としては面白かったが、長編には向かないかもしれないが。
455 :
380:04/07/25 11:20 ID:2uzZ5gMl
>>453 憑依系+レイプ物で一本書いてるけれど、長くなりそうなのと、導入部の展
開に迷っているのでまだうぷできない。書きかけは十本以上あるんだけどね……。
女性化の要因って、以下の三点以外に何があるかな?
・変身(手術・魔法・転生など手段は様々)
・皮物(ある意味、魔術・超科学的)
・憑依(厳密には女性化とは言えないか?)
皮物のリクエストがあるのも「いつでも男に戻れる」というのがあるからか
ね? でもそれだと「強制」の縛りが難しい。
今回投げたのは、443さんがフォローしてくれたように、「バレンタインなん
か大嫌い!」の流れのお話です。別に女性化しようとしてさせられたわけでは
ないのですが、ある事故によって女になってしまい、そのままなし崩しに女性
として生きることを強いられた「元」少年の物語です。
意に反して女性として生きることになるというのは、これもまた「強制」だ
と思うので、こちらに投げさせて貰ったという次第です。
ライト物が多いのは単に、ここんとこ暑いので、ただでさえ鬱陶しい気持ち
をさらに鬱にさせる話なんか書きたくないというのが正直な気持ちです。涼し
くなったらダーク物に手を着けるつもりです。
SS作家の書きます宣言はウザいからやめてくれるかな?荒れるもとだし雑談なんか聞きたくない。
ただ作品だけ糖化してくれるのが健全だよ。
住民がだいぶ入れ替わったのかなぁ…このスレくらいは寛容さを保とうよ
明らかに釣りだろ
>456
藻前の脳内だけで「健全」な。
そこんとこちゃんと書くように。
ここにいる人間の総意みたいに書かんでほしいな。
釣られとく。
最初は小さかった佑一の乳房は、裕美にもまれるごとに見る間に大きさを増していく。
「う・ううっ・・・」
自分の胸が女のように大きくなること、そして胸をもまれて感じるという未知の感覚。
認めたくなかった。だが、次第に大きくなっていく快感。
声を上げずにはいられなくなってきた。それも、耳を覆いたくなるような男の呻き声から
徐々に興奮を煽るような少女の喘ぎ声へと変わっていった。
「うう・・・あああっ・・・ひっ・・・ああんっ・・・ああっ・・・」
「いい声・・・」
裕美の手の動きがさらに加速する。
佑一の変化は、胸や声だけにとどまらなかった。
がっしりとした胴が細くなり、肩は一回り小さいなで肩に、腰の部分にはくびれが現れる。
半袖のシャツから見える両腕からはみるみる筋肉が落ちてくる。
それとともに、腕を覆っていた体毛が次々と抜け落ち、肌の色が透き通るような白へと変化する。
ズボンに覆われて見えないが、脚のほうでも同様の変化がおきていた。
そして、快楽の表情が浮かぶ顔は、精悍な印象を与えた角型の顔つきから
某有名アイドルグループのメンバーを思わせるような丸型の可愛らしい目つき・顔つきへと変貌していた。
さらに、短く刈っていた髪が伸び、肩まで届くようなセミロングになった。
「さあ、自分の体のさわりごこち、よく観察してみたら?」
裕美が細く変わり果てた佑一の手を取り、固く張った佑一自身の乳房の上に重ねる。
「ひゃあっ!」
その手がつんと上を向いた乳首に触れた瞬間、桜色の唇から声が上がる。
佑一の手に自分の手を重ね、その上から胸をもみしだく。
最初はゆっくり、徐々に早く・・・
佑一の手がなかなか動かなかったが、何度か強く刺激を与えてやる。
すると、だんだんと佑一の手がひとりでに動き始めるのがわかった。
「はぁ・・・はぁ・・・んっ・・・ううっ・・・はああんっ・・・んっ・・・」
ついに裕美は佑一の手を離した。しかし、佑一の手はその動きをやめない。
むしろどんどん激しくなっていく。
「はああ・・・ああんっ・・・いい・・・もっと・・・」
恍惚とした表情で自らの胸を弄ぶ佑一。
「あらあら、すっかり淫乱女になっちゃったみたいね・・・じゃああたしも」
裕美はニヤニヤとした表情を浮かべ、激しく腰を振り始めた。
とたんに佑一の表情が一瞬ゆがむ。しかし次の瞬間、それは快楽の表情に打ち消されていた。
「ああっ、ひいっ・・・いいっ・・・気持ち・・・いいっ・・・」
「ふふんっ・・・自分で胸をいじりながら犯されて感じちゃうなんてね・・・
あたし、佑一がそんないけない女の子だなんて思わなかったな」
「えっ・・・」
快楽に染まった佑一の表情が一瞬曇った。
「これがあの男らしかった池田君だなんてとても思えないわ」
真希が佑一の耳元でつぶやく。
(お、俺・・・)
そうしゃべろうとするが、口が言うことを聞かない。
「だって自分からあんなに激しく胸もむんだもん。相当な淫乱だよね」
言葉で佑一をなぶりにかかる裕美。
(そ、それはおまえが・・・)
「私達といっしょになれば、もっといいことできるんだけどな」
(い、いいこと・・・)
佑一の心は徐々に揺さぶられてきていた。
あと一押し・・・
「さあ、手がとまってるわよ」
裕美がもう一度佑一の手の上から胸をひとつかみする。
たったそれだけで、佑一の手はもう一度激しく動き始めた。
「ふふ・・・正直ね」
腰の動きを再開させる。その動きは荒々しく、男だった時の女の中に挿入する行為の
本能がいまだ彼女の中に残っているかのような激しさだった。
再び快楽の声を上げ始めた佑一に、真希が耳打ちをはじめた。
一つ一つの言葉が、魔法のように佑一の中に染み込んでいく。
「ふああっ・・・(私達の仲間になりなさい・・・そうすれば)はあんっ・・・
(あなたももっと気持ちよくなれる・・・)ああんっ・・・(そう、正直になって・・・)
ああっ・・・あああっ・・・(さあ、私に服従するのよ・・・)あああああああああっっっっっ!!!」
真希に、裕美に、そして自らによって蹂躙され、佑一は女としての絶頂を迎えた。
それは、佑一という人格が消滅する瞬間でもあった。
「いっちゃったみたいね・・・」
佑一と繋がっていた部分から、裕美がものを抜き出す。
ぬちゃっという音がし、一瞬棒状のものがスカートの下からその形を主張する。
だが、それはすぐに小さくなり、消えてしまった。
それは精気を形にしたものであり、佑一から吸い取った男の精気を真希が
女としてのそれに変換し、佑一に注入するためのものであった。
二人の女が、絶頂の余韻に浸る少女とも言えるような女を見下ろす。
「さあ、目覚めなさい」
ゆっくりと体を起こす。その表情は陰になってよくわからない。
自分の細くなった腕をながめ、その手触りを確かめる。
その手を胸に持っていき、膨らんだ胸をぎゅっとつかむ。
「はああ・・・」
「どうかしら?その体の感想は」
「ああ・・・ありがとうございます、真希様・・・」
少女は、裕美の時より若干幼い・・・高校生くらいの年だろうか・・・そんな印象の声で答えた。
「いいかしら?あなたは私の僕・・・これから私の手足として働いてもらうわ・・・佑奈(ゆうな)」
「はい・・・真希様・・・」
パチン!真希が指を鳴らす。
すると、佑一が着ていた半袖シャツにジーンズといった服が消え、一瞬眩しい光に包まれた。
そのあとに現れたのは・・・進学校として付近で有名で、制服も可愛いと評判の
私立葵稜学園のブレザー制服に身を包んだ少女だった。
真希は、佑奈と呼んだ少女・・・元佑一・・・を頭からそっと抱きしめた。
「おめでとう、佑奈・・・これであなたもあたしと一緒ね」
「裕紀・・・いや、裕美・・・」
二人の顔が近づき・・・そして、唇が重なる。
その瞬間、いきなりドアが開け放たれた。
「あなたたち、何やってるの!」
三人が一斉に振り向く。
そこにいたのは・・・研究室の修士2年、中島美奈(なかじまみな)だった。
とりあえずここまで。
>>380氏
エロシーンが無いのに萌えられる文章・・・すごいですね。
新作も期待してます。私も精進せねば。
>Mc103さま
乙です。リアルタイムで見れて良かったー。
佑一が女性化されたら、佑一をフった後輩が次の餌食かと思っていましたが、
別の女性が!
これはどうなるのでしょうか。楽しみ楽しみ。
男性化だけは勘弁
467 :
380:04/07/25 19:54 ID:q3kUClcu
何事もなかったかのように別の話を、できたところまで投下
1.
『彼』は、身体中にある鈍痛と体の芯に感じる刺すような痛みに吐き気を感
じつつ、ゆっくりと上半身を起こした。
頭上には、くすんだオレンジ色に変色した蛍光燈が低い耳障りな音を立てな
がら、時折思い出したかのように白い輝きを取り戻しては消え、しばらくして
また輝いては消えということを繰り返している。
(ここは、どこだ?)
四方を壁に囲まれた場所に腰を下ろして座っていた。
体を曲げようとして、身体中に走った痛みに身をすくめる。
(そうだ。俺は女を待ち伏せして……)
頭痛が激しくて、その他は何も思い出せない。
ゆっくりと立ち上がろうとして『彼』は、膝に触れた手の異様な感覚に、思
わず声を上げた。
「何だ、ご……がふっ!」
しわがれた声が口から漏れた次の瞬間、喉が膨れ上がったような感じがして
咳き込んでしまう。しばらくの間、体を折り曲げて苦悶する。咳をすればさら
に痛みが走るのだが、止めることもできない。ついに胃までもがねじれたよう
になり、胃液を吐き、その酸味がさらに喉を刺激して苦しさは留まることを知
らない。
どれくらい苦しんでいたのだろう。
やがて咳は止まったが、声を出すと再び苦しさが蘇りそうで怖かった。
恐る恐る上半身を上げてみようとして、『彼』は自分の体が変であることに
気がついた。
腿に当たっていた柔らかいものは、紛れもなく自分の胸だった。
白い素足の脛あたりまで下ろされているのは、紺のチェックのスカートと淡
いピンクの可愛らしいショーツだった。
「えっ!?」
思わず声を上げ、『彼』は自分の唇に手を当てた。だが、今度は苦しくない。
「あー、あー……そ、そんな馬鹿な!」
澄んだ良く通る声は、自分のものではなかった。それだけではない。その声
は女性の声だったのだ。
立ち上がろうとして、ようやく『彼』は、ここがトイレの中であることに気
がついた。どうも、どこかの公衆トイレのようだ。アンモニア臭と汚物のすえ
た匂いが吐き気を誘う。
こんな所に長居するわけにはいかない。
覚悟を決めて立ち上がろうとして、股間の冷ややかな感触に気がついた。胸
を押し潰すようにして股間を覗き見ると、やはりそこには男のシンボルではな
く、うっすらと陰った女性の証がそこにあった。
やはり自分は、『今は』男ではない。
ようやく現状を認識し、覚悟を決めた。まずはこの汚いトイレから出よう。
考えるのはそれからでも遅くはない。
トイレットペーパーを探したが、どこにも見当たらない。舌打ちをしてスカー
トのポケットも探ってみたが、何も入っていない。カバンも持っていなかった。
仕方なく、そのままショーツを持ち上げて履いてみた。微かな違和感があっ
たが、どうやら外に染み出すほどではなかったようだ。次にスカートをはく。
だが、ベルトは無いし、ホックも前に無い。
しばらく迷ってから、ようやく横にあるホックに気付き、舌打ちをした。
(脱がせるだけなら得意なんだがな……)
何十人となくレイプをし、一度も捕まったことがないどころか警察に尻尾す
らつかませていない自信がそう思わせるのか、唇を歪ませて、顔に似合わない
不敵な笑みを浮かべる。
立ち上がってスカートの裾を直して振り返り、レバーを捻って水を流す。
個室から出て目に映った光景に、奇妙な違和感を感じた。
「なっ……!」
思わず鳥肌が立った。
そこは、男子用のトイレだった。
今、自分は間違いなく女の体をしている。性転換手術をしたという記憶も無
い自分が男の便所に入っているのは、明らかに変だ。だが、男であるはずの自
分が女になっていることに比べれば、それも些細なことだ。
外は既に真っ暗のようだが、時計も持っていないこの体では今何時なのかも
わからない。持っているのは身に着けている服だけだ。
外から誰かが入ってくるかもしれないという恐怖をおぼえて、急いでトイレ
から外に出る。
様々な悪臭のるつぼから逃れ出て、一息つく。
さて、これからどうすればいいだろう。
困ったことに、自分がどこに住んでいるかも憶えていない。
男だったということだけは確かなのだが、それ以上は途端に記憶が怪しくなっ
てくる。確か会社に勤めていたはずだが、どこでどんな仕事をしていたのかも
わからない。これではどうしようもない。
周囲をぐるりと見渡して見るが、まったく見覚えの無い公園だ。その一角に、
今出てきた公衆トイレがある。周囲は芝生に囲まれ、木立や背の高さほどもあ
る植込みが視界をさえぎっている。秋の虫の音が草むらから響き、ひんやりと
した夜気が薄いブラウス一枚の体に染みてくる。
公園の出口は一か所だけだった。出口に面した道路は街灯も少なく、普通の
背丈の人よりも高い塀が続いていた。
「犯罪多発地帯。ひったくりに注意!」
という看板がなかば朽ち果てて、傾いた状態で電柱にくくりつけられている。
敷地を隔てた道路には煌々と明かりが灯り、人通りもあるというのに、この
裏通りはその正反対だ。
この道は、今時珍しい、格好の犯罪ポイントだった。
(そうだ、ここは……俺が昨日、下見をしたポイントだ!)
徐々に記憶が蘇ってくる。だが、まだ寝足りない状態でむりやり起こされた
か、頭痛の無い重度の二日酔いのような状態で、どうにも記憶がはっきりとし
てくれない。自分の名前も思い出せないというのは異常だった。
街灯はついているものの、三分の一ほどは明かりが切れていて、その役目を
果たしていない。
女が一人で歩くには、あまりにも危険だ。しかし、出口はそこしかない。公
園の周囲は塀に囲まれ、その向こうには閉鎖されたらしい工場の建物が街の灯
りを背景にして、うっすらと浮かび上がって見えている。
覚悟を決めて歩きだそうとした『彼』の目に、強烈な光が浴びせられた。
「なっ!」
目が眩む。
膝が崩れ落ちそうになるのをなんとかこらえたが、何が起こったかを理解す
る間もなく、『彼』は首筋を鈍器で殴られたような衝撃を受け、意識を失った
……。
(続く)
>>426 GJ!
異性愛中心の世の中に負けず
自分のセクシュアリティを貫くのが素晴らしいです。
48 名前: 名無しさん 投稿日: 2004/07/25(日) 22:40 [ eT7oiVJ. ]
私は強制スレで投下したことも有る職人ですけどね
職人連中はいちいち釣りに反応しすぎ、職人なら作品で勝負しろや
誰?
苺100%の作者がTSモノを書いてたとは知らなんだ。
未遂で終わってるけど・・・。
>>473 脳内職人だろ?
大概、他のスレを使って釣りをしようとでも考えてるんだろう。
>>455 >女性化の要因って、以下の三点以外に何があるかな?
工エエェェ(´д`)ェェエエ工工
入れ替わり物は〜?
>>455 >女性化の要因って、以下の三点以外に何があるかな?
工エエェェ(´д`)ェェエエ工工
脳移植とかVRとかクローンへの意識転送・共有とか部分交換とか因果律変更や
並行世界への人格移動みたいな既知系とかは〜?
479 :
380:04/07/26 07:28 ID:z/ZI724b
\ ∩─ー、 ====
\/ ● 、_ `ヽ ======
/ \( ● ● |つ
| X_入__ノ ミ そんな餌に釣られるかクマー!
、 (_/ ノ /⌒l
/\___ノ゙_/ / =====
〈 __ノ ====
\ \_ \
\___) \ ====== (´⌒
\ ___ \__ (´⌒;;(´⌒;;
\___)___)(´;;⌒ (´⌒;; ズザザザ
こういう流れにしかならないあたりは末期だな('A`)
>>471 380氏
悪い奴は許せません!因果応報。
とことん辱めてやってください!
(ほんとはちょっぴり興奮)
300です。
レスを見た限り、続きを書かなきゃいけないような脅迫観念に襲われた
ので書いてみたんだけどいるかな?
ただ、続き物の予定じゃなかったので設定は一貫してないし適当だし、
表現方法は本来のスタイルに戻してる(所々捻れてるけど)上に、突貫
で書いた為出来は微妙だし、senseとは雰囲気が違うんだよね、コレが。
まぁ、書いた以上はどこかで公開はするとは思うけど……いります?
>>484 いますぐ投下してください。(*^^*)v
なによその顔文字は。ふざけてるの?