ロード・オブ・ザ・リングのエロ小説2冊目

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1名無しさん@ピンキー
指輪物語の深遠かつ広大なる世界の辺境で(;´Д`)ハァハァするスレです。
映画原作女体化ふたなり異種姦触手幼体鬼畜なんでもカモォォォン!!!

前スレ ロード・オブ・ザ・リングのエロ小説
http://pie.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1076164789/l50

SS保管庫
ttp://lotrep.nobody.jp/
2名無しさん@ピンキー:04/07/02 17:14 ID:zgv9jZ9e
>1乙!

保守!
3名無しさん@ピンキー:04/07/02 17:35 ID:5SoWW0bB
>1おつかれー。
んでもって
ほしゅほしゅ。
4名無しさん@ピンキー:04/07/02 17:40 ID:Psz+YRr8
>1
スレ立て乙&トンクスです。とりあえず世界の辺境で(;´Д`)ハァハァを叫んでおく。
  ゴンドールの姫将軍萌えぇぇえェェエ-------------!!!!!!!!!
5名無しさん@ピンキー:04/07/02 18:07 ID:yTieqUQC
>1乙です!
そして保守。

引き続き神々が降臨しますように。
そんな自分は清純派ギムリに(;´Д`)ハァハァだ。
6名無しさん@ピンキー:04/07/02 18:16 ID:dr4xut2Y
>1乙!
フロド嬢(;´Д`)ハァハァ
7名無しさん@ピンキー:04/07/02 18:35 ID:5SoWW0bB
>1乙トン!!
前スレだけど保管庫設置乙かれさま。
87:04/07/02 18:41 ID:5SoWW0bB
ありゃ。
>3に没にしたスレ書き込まれてた。
二重ウザくてスマソ。
97:04/07/02 18:45 ID:5SoWW0bB
スレじゃなくてレスれす・・・。
恥・・・。
10名無しさん@ピンキー:04/07/02 19:00 ID:jfp4VIw8
>1
スレ立て乙です。

……保守のために前スレにうpしたアラ×フロ♀のSS
うpしなおしていいでしょうか……。
(一応、前のに少し手は加えてあります)
11名無しさん@ピンキー:04/07/02 19:33 ID:q05e0EML
>10 щ(゚Д゚щ)カモォォォーン

なにを遠慮されることがありましょうか!
12名無しさん@ピンキー:04/07/02 19:36 ID:q05e0EML
あ、IDがもうちょっとでエオメルだった。惜しかったけど嬉しいので再カキコ。
13名無しさん@ピンキー:04/07/02 19:40 ID:jfp4VIw8
>12
あ、本当に惜しい! あと少し>IDエオメル

それでは失礼して投下をさせていただきます。

14名無しさん@ピンキー:04/07/02 19:41 ID:jfp4VIw8

 エルロンドの館でメリーとピピンが同行を懇願し、正式に九人の指輪の仲間が結成された
あとのことです。
「馳夫さん……」
 小さな呼びかけの声にアラゴルンは振り返りました。ホビット庄から指輪とわが身を守りきって
この半エルフの館に辿り着き、今また重荷を背負ってこれ以上ない困難な旅に出かけなければ
ならない小さな友人の姿をかれは見出しました。
「どうかしたのかね?」
 穏やかにかれは尋ねました。フロドの表情からその心の大部分を占める不安と、また諦めと
僅かな望みとを察知していたのです。
「馳夫さん、ひとつだけお願いをしてみてもいいでしょうか? たぶんきっと、ばかばかしくて
笑ってお終いになってしまうようなお願いだと思いますけど……」
「どんな願いかを言ってみるまではどうなるか判らないものだ、フロド」
 アラゴルンの言葉はフロドのいくばくかの望みの助けとなったようでした。
「では、あなたの部屋へ一緒に行っても構いませんか? 他の人たちに聞かれたら、なんてばかな
ことを馳夫さんに頼むのかと驚かれてしまいそうだから」
 あまり冴えない顔色のホビットを見た馳夫は暖かい眼差しで友人に答えました。
「頼みごとがいつも重々しいものとは限らない。あんたが自分の考えをばかなことと思っているに
しても、まずはわたしに聞かせてくれなくちゃ困るね、それからわたしが判断するのだから。
さあ部屋まで行くとしよう」
 フロドの頬が嬉しげな薔薇色に染まりました。耳たぶまでが微かなピンク色でした。
15名無しさん@ピンキー:04/07/02 19:42 ID:jfp4VIw8

 アラゴルンの部屋で、二人は勝手知った友人同士がよくするようにベッドの上に座りました。
エルフの館の椅子は大半が背の高い彼ら自身のために作られていたからです。
「それで、あんたはどういうお願いをわたしにするのかな? わたし自身、あんたの旅には
同行させてもらうのだが」
 フロドの悩みとは指輪の旅についてのことだろうとアラゴルンは考えていました。そして、
それは間違ってはいなかったのです。
 少しの間ためらってからフロドは口を開きました。
「火の山へ行くまでには、きっと何度も風見が丘のときのように怖い目に遭うのでしょうね」
 アラゴルンは隣に座った小さな友人を見ました。黒の乗手の首領、恐るべき影の王から受けた
かの女の傷はエルロンドの癒しの技によって癒えているはずでした。
「黒の乗手のことだけではないんです。もちろん、わたしにはあれだけでもたくさんですけど
――トロルやオーク、魔狼だって襲ってくるようになるのではありませんか?」
「そうだね。かの国ではあらゆる悪しきものをわたしたちに差し向けてくるだろう。だがどんな
魔物がきても、わたしがあんたを守ってみせよう。風見が丘ではあんたを守りきれなかったが、
こちらとてそう何度も後れをとりはすまい」
「あのときはわたしが悪かったんです!」フロドが慌てていいました。
「黒の乗手と指輪の意思に負けてしまったんですから。指輪をはめてしまえば誰にも見えなく
なってしまうんだから、馳夫さんのせいじゃありません」
 ちょっと黙ってからフロドはまた顔を上げました。
「わたしはもう指輪の意思にも黒の乗手にも負けたくありません。他の闇の勢力に属するもの全て
にも。けれど、敵のやり方を知らなければ身を守ることもできないということもありますよね?」
「そうかもしれない」と馳夫は相づちを打ちました。「だが、いったいどのやり口に対して
身を守ろうと思っているのだね?」
16名無しさん@ピンキー:04/07/02 19:43 ID:jfp4VIw8

「拷問です」とフロドは答えました。
「オークたちは、普通では考えられないような酷いやり方で拷問すると聞いたのです。その……
肌を合わせることですら、黒い敵は残酷な拷問に変えてしまうって。だから、わたしは少しでも
その痛みを知っておきたいんです。何も知らないより少しは心強くいられるかもしれませんから」
 真剣なホビットの眼差しにアラゴルンはしばし黙っていました。
「だが、敵のやり方を知ること全てが良いとは限らない。白の賢者サルマンですら、敵の方法を
学ぶことで堕落していったと思われるふしがあるからだ」
「でもわたしは何も知らないんです。わたしは指輪を持って滅びの罅裂へ行かなければならない、
けれどもし旅の途中でみんなと――」
 急に言葉を途切らせ、ぷっつりとフロドは黙りこくりました。これから口にしようとする自分の
言葉によって悪いことが起こるのを恐れたかのようでした。
「かわいそうに、わが親愛なるホビットよ。あんたはガンダルフやわたし、そしてあんた自身の
友達と離れ離れになることを恐れているんだね。そうなったときに自分が指輪と戦い続けていける
かどうかということも。だが恐れてはいけない。確かにわたしとボロミアは途中で別れることに
なるが、他の仲間が全てそうなる訳ではない。あんたの友人は言うに及ばず、ガンダルフもきっと
最後まであんたとともにいるだろう」
 アラゴルンの言葉は温かみと力強さに満ちていましたが、それでもフロドは小さく首を振ります。
「わたしもそう信じています。だからこそ余計に、わたしはわたしの敵のやり方を知らなければ
ならないんです」
 頑なな言葉にようやくアラゴルンは気付きました。フロドが恐れているのは、自分が危険に陥る
ことではなく友人を危険に陥れることだったのです。
17名無しさん@ピンキー:04/07/02 19:43 ID:jfp4VIw8

「だとしたら、あんたがオークなどから拷問を受けなければならない状況に陥った時点でこの世界は
終わりを迎えるとわたしは思うがね。だが、フロド。あんたがそれほどにいうのだったらわたしも
考えなければならない」
 アラゴルンは立ち上がって部屋の窓を閉め、カーテンを閉めました。
「わたしは優しくはしない。だがあんたを手酷く嬲るだけということもできはしないよ」
 ベッドを通り過ぎ、ドアを閉め鍵を掛けると急に部屋の中は静かになりました。それまで外で
さえずっていた小鳥の声や、爽やかなブルイネン川のせせらぎの音さえ遮断されたのです。
 ゆっくりベッドに戻ってくるとアラゴルンはフロドの瞳を覗き込みました。
「なぜならわたしはあんたを愛している。この心に長い間抱き続けている愛とは別の愛情があんたに
酷いことをしたくはない、つらい目にも遭わせまいと望んでいるからだ。だがやんぬるかな!
ドロゴの娘フロドよ、あんたの心はそれで落ち着きはすまい。例え心強い旅の仲間が常に側にいようと、
危険はそれよりもっと近くに速やかに現れるのだ。だから、フロド」
 アラゴルンは言葉を切ってそっとフロドの手にキスしました。
「わたしはこの頼みを断ることはしない。無論のこと汚らわしいあのオークどもの流儀に従うことも
できないが。だが小さき人には、例え間に深い愛が流れていようとも、我々のような大きい人間と
こうした行為を結ぶのはそれだけで充分な苦痛となるだろう」
 まるでかれ自身が痛みを受けたかのようにアラゴルンは表情に影を落としましたが、それでもフロドに
今一度覚悟を迫るとかれはきびしい顔で行動に移りました。すなわち、フロドに丸めたハンカチを
かませ、あるいはかの女の着ていたチョッキで両手を後ろ手に縛ったのです。
 かれは囁きました。
「わたしは酷いことをしよう、あんたの望みどおりに」
18名無しさん@ピンキー:04/07/02 19:44 ID:jfp4VIw8

 フロドの背筋はアラゴルンの囁きにぞくぞくとして粟立ちました。
 馳夫さん、と呼ぼうにも今は口を塞がれていました。
 かれはフロドのシャツのボタンをすっかり外してしまい、またかの女の下肢から男物のズボンや
下着といったものを全て取り払いました。フロドの身に着けているものは大きく前が開いて乳房を
わずかに隠すばかりのシャツただ一枚だけとなってしまったのです。
 後ろ手に縛られていてはシャツの前を合わせることもできません。また三角を形どって生えた濃い
捲毛を隠すことも適わないのです。
 思わずフロドは身をよじって馳夫の眼差しから肌を隠そうとしましたが、かれの手でやんわりと肩を
つかまれて、また正面を向かざるを得ませんでした。
 シャツの隙間に見える胸の谷間で、細い鎖に繋がれた金の指輪が揺れてきらめきます。
 アラゴルンは僅かに指輪に目を留めましたが、すぐ振り切るようにして視線をそらしました。
 かの女の姿が触れるべきではない貴い女主人のように見えながらも、逆にひどく卑賤な売笑婦のよう
にも見えたのです。かれははした金を投げてやりながら今すぐ体の下に組み敷いてぼろぼろになるまで
何度でもその小さな体を貫いてしまいたい衝動に駆られましたが、暗い影は去りました。
 フロドの瞳が晴れわたる青空のように一片の曇りもなくかれを見上げていたからです。かの女は
馳夫を信頼していました。だからこそこんなことも頼めたのでしょう。
 ゆっくりとアラゴルンはかの女の肩から腕へと手を這わせました。人の手には、ホビットの細い腕は
子供のように頼りなく感じられました。
「小さな体だ……。あんたはこんなに小さな体に重荷を背負ってつらく長い旅をすると決めたのだね。
ならばせめて、わたしはあなたを全力で守ろう。指輪ではなく、あなた自身を」
19名無しさん@ピンキー:04/07/02 19:45 ID:jfp4VIw8

 アラゴルンはそういってフロドの手に口付けました。
「だが今だけはあんたをいじめる。わたしはあんたを泣かせるよ、フロド。それ以上のことはしない
にしてもね」
 小さく笑う馳夫の言葉に怖じ気づいたフロドの両脚が大きく広げられ、馳夫がそこに顔を埋めます。
小さな秘裂に舌が押し当てられたのを感じ、フロドの足指がぴくんと竦みました。
「あ…ああ……」
 震える喘ぎはハンカチの口枷によって声にはなりませんでした。
 アラゴルンの眼差しがかの女の恥ずかしい場所を見つめ、かれの舌がその場所を舐めていました。
 たちまちのうちにフロドの秘裂は奥からあふれ出した熱い潤みで満たされましたが、馳夫は更に
音を立ててそこを舌でかき回し、また今にもあふれてしまいそうなジョッキいっぱいのビールを啜る
人のようにズズッとフロドの蜜を啜り上げたのです。
 この音はフロドの廉恥心を掻き立てました。「なんていやらしい音なんだろう! けれど、ああ、
体が熱くてたまらない!」
 おのずとフロドは腰を浮かせましたが馳夫はかの女の腿にしっかり手を掛けてそれを阻みました。
「逃がしはしないよ。あんたはわたしに身を委ねたのだ。そしてわたしは、あんたが気を失うまで
たっぷりいじめさせてもらうことにする」
 フロドは初めて自分を捕らえている相手が恐ろしい狩人であることに気付きました。そしてフロドは
かれの獲物なのです。
 かの女は急に心細くなりました。
「なんてばかなことをお願いしてしまったんだろう。『気を失うまで』と馳夫さんは言ったけど、
どんなことをするつもりなんだろうか」
20名無しさん@ピンキー:04/07/02 19:46 ID:jfp4VIw8

 怯える心とは裏腹に、フロドの体はどんどん熱くなっていきました。馳夫の舌は柔らかな
丘に埋もれるように隠されていた小さな宝物を見つけ出し、泉を更に蜜であふれさせました。
薄紅色をした真珠の粒が舌先でつつかれ転がされるたびにかの女は体を震わせ、また僅かな
喘ぎ声をハンカチの間から洩らしました。馳夫の舌が薄紅色の肉芽を弄うとそれだけでフロドの
体の奥が甘く疼くのでした。
「あんたの濡れ方ときたら、危うくわたしを溺れさせてしまうところだったよ」
 馳夫が笑いながらようやく体を起こしました。そしてかれは自分の着ている服に手を掛け、全て
脱ぎ去りました。
 フロドはぽうっとなってかれの逞しく引き締まった体を見つめました。浅黒い肌も濃い色の体毛も
今はまだ平然とそこにあるだけの雄根さえも、何もかもが男らしく、馳夫らしくもあったのです。
 馳夫はベッドに横たわるフロドの後ろに寝そべり、フロドの体に手を回しました。かの女の小さな
体を後ろから抱き締めて、右手でシャツの下の小さな乳房に触れ、また左手ではかの女の濡れそぼった
秘裂の奥を巧みな指使いで探り始めたのです。
「ああ! 馳夫さん!」
 甘い悲鳴はハンカチでくぐもらされましたが、かの女の感じている快楽は体の反応に現れていました。
 蜜にまみれた媚肉は馳夫の長い指を絶えず締めつけ続けましたし、丸い乳房の真ん中で乳首は
すっかり尖ってこりこりと硬くなっていました。
 かれの指が中で蠢く動きに合わせてフロドは細く切ない喘ぎを洩らし続けました。指が触れている
箇所だけでなく、全身が内側と外側から柔らかい羽毛の先でくすぐられているような感じがして
「もうやめてください」とも「もっとしてください」ともいえないようになってしまったのです。
 また、もし意味のある言葉を口にするだけの冷静さが残っていたとしても、かの女の口は絹で
塞がれて喋ることもできませんでした。
21名無しさん@ピンキー:04/07/02 19:47 ID:jfp4VIw8

 長い指に入り口が押し広げられていくにつれ、くぐもった啜り泣きの声音には甘やかさと艶が
いや増しに増していきました。かの女の体は馳夫の指の動きにあわせて緩やかにうねり始めました。
フロドはすっかり焦れてしまって、その場所を満たしてほしくてたまらなくなってきたのでした。
「気持ちいいのかな? だがそれだけでは済まないよ、フロド」
 後ろから囁かれた声にすら感じてフロドの蜜壷はぎゅっと指を締めつけましたが、胸の奥で
心臓は更に早鐘を打ちました。
 次第に力を得て硬さと大きさを増したものがフロドの脚の間に感じられたからです。
 馳夫は体を起こしてベッドの頭板に背中を預け、足を広げました。またフロドを呼ぶとかの女の
口からハンカチを外して命じました。
「これを舐めるんだ」
「えっ……で、でも、馳夫さん」
 フロドは途惑いました。ホビット庄ではこんなことをするなんて聞いたためしもありませんし、
もっと馳夫の手で触ってもらいたくもあったのです。
「これがオークのやり方なのですか?」
「そして人間もする。エルフもときにはね。ドワーフについて聞いたことはまだないが。だが今は
口淫の習慣がどの種族の間で広がっているかを講釈したいんじゃないし、あんたの好みに合わせる
つもりもない。あんたは酷いことをされたいのではなかったのかな?」
 馳夫の言葉にフロドは真っ赤になりました。
 かれのいった通りでした。
 後ろ手に縛られたままおずおずとフロドはかれの前に頭を垂れ、大きな男根をそっと唇の間に
含みました。
「舐めるんだ、フロド。さっきわたしがしたように」
22名無しさん@ピンキー:04/07/02 19:48 ID:jfp4VIw8

 厳しい口調にせきたてられてフロドは一生懸命に舌を這わせ始めました。
 ホビットの小さな口に馳夫のものはいささか大きすぎましたが、フロドは顔を動かして何度も
裏の筋を舐め上げたり、横から皮の終わりの部分を唇でそっと挟んだり、また先端をすっぽり
口の中に入れてしまって小さな穴を舌先でちろちろと舐めたり吸い上げたりしました。
 そして驚いたことに、馳夫がそれを止めさせたときには舐める前とはすっかり様子が違って
いました。ホビット庄で下世話な話にいう『愚息の成長しきった』状態になったのです。
「こんなに大きいなんて……」
 思わずフロドは呟きました。だんだん怖くなってきたのです。
 怖じ気づくフロドの様子を馳夫は見て取りましたが、だからといって中断はしませんでした。
 馳夫のものを舐める間にもフロドの脚の間からは透明な蜜がじわじわとあふれ続け、腿を伝って
微かに光ってすらいたのです。
 かれは腰を落とせばすぐ馳夫のものを飲み込む位置にフロドを膝立ちで立たせました。
「あんたの声は外には洩れない筈だが、あえてこうしておこう」
 短く言って再びフロドの口の中に丸めたハンカチを押し込みました。フロドがより怯えると
判っていてそうしたのです。
 馳夫の思ったとおり、フロドはたちまち両目に涙を浮かべました。かの女は狩人の矢に狙いを
つけられたうさぎでした。狩人の指が矢を離れたその瞬間、うさぎは鋭い矢に身を貫かれるのです。
「覚悟はいいね?」
 ことさらゆっくり馳夫は訊ねます。フロドは頷きも首を振りもしませんでしたが、ぽろりと
涙をこぼして目を閉じました。
23名無しさん@ピンキー:04/07/02 19:49 ID:jfp4VIw8

 馳夫はフロドの腰を沈め、ついに秘肉が先端を飲み込むというところで不意に手を止めます。
 いぶかしく思って目を開けたフロドに意味ありげな眼差しを投げつつ馳夫は片頬で笑みました。
「あんたの濡れたあそこから素敵にいやらしい音がしている」
 馳夫は雄根の上でフロドの腰を軽く回すように滑らせました。小さいけれど、確かにはっきりと
した水音がかの女の耳まで届きました。
「こういうのを『淫らな体』というのだよ」
 再びフロドの全身が熱くなりました。真っ赤になった小さな体を素早く馳夫は引きつけました。
「――っ!」
 声にならない悲鳴が上がりましたが、馳夫のものは半分もフロドの中には入っていませんでした。
馳夫自身の大きさがかれを拒ませたのです。
 予想以上のきつさに馳夫の眉間にしわが走りましたが、かれはそのままフロドの体を揺すりたて、
ついに膣の最奥までを自らの雄肉で埋め尽くしたのでした。
 大きく喘ぎながらフロドは涙がこぼれないよう、天井を仰いでいました。
 お腹の中いっぱいに馳夫を感じているのです。それでも馳夫の雄根はまだ根元の方が残って
いましたが、あの太くて立派な馳夫のものが自分の中に入っているというだけでフロドには
信じられない気がしていました。
 馳夫にとっても驚きはありました。人間の女性にはありえない細かさの襞がフロドの体内に
収まった部分全てをやわやわと包み込み、しかもそれらがフロドの喘ぎに合わせてうねるように
動くのです。はじめに指で探ったときから予想されたことではありましたが、実際の感覚は
それ以上だったといえましょう。
「苦労して竜の巣穴に入るだけの価値はあったようだ」
 小さく苦笑を洩らした馳夫は再び体に力を入れ、ベッドのばねの力も借りながら少しずつ
繋がったまま自分の上でフロドを跳ねさせ始めました。
24名無しさん@ピンキー:04/07/02 19:50 ID:jfp4VIw8

 フロドはといえば、馳夫のものを受け入れただけでも精一杯だったところにきてまた体を
動かされたものですから、必死になって首を振りました。せめてもう少しだけ、このまま動かずに
いて欲しかったのです。
 そんなフロドの考えを読み取ったかのように馳夫は低く笑いました。
「だめだよ。あんたの好みには合わせないとわたしは言っただろう?」
 腰の動きを止めずに馳夫は続けます。
「それに、こうしてあんたの小さな胸が揺れている様子はなかなか可愛い眺めじゃないかね?」
 馳夫の手でかの女が揺さぶられるたび、シャツがはだけて形の良い二つの乳房が露になり、
弾むように揺れていました。小振りとはいえ陽に晒されることのない柔らかできめ細かな肌は
乳房の突端でぽつりと濃い桃色に色付いた乳首と、その周囲を薄く縁取る乳輪の色に彩られ、
ひとしお白く柔らかげに見えたものでした。
 けれどそれだけでなく、首に掛かった鎖と指輪もまたかの女の動きとともに軽やかに飛び跳ね、
乳房の谷間で無垢な金のかがやきを放っていました。
 またしてもアラゴルンは指輪をつかんでかの女の首を鎖で締め上げ、泣き叫ばせてみたい誘惑に
駆られましたが、すぐさま強い意志の力でそれをはねのけました。かれ自身の考えではなく、
指輪がそれをさせたがっていることをかれは知っていたのです。恐らく指輪はフロドを裏切り、
もっと誘惑に弱く与しやすそうな人間であるアラゴルンの手に収まってこそ本当の主人の許へ
戻れると考えていたに違いありません。
 フロドは指輪とアラゴルンの間で危険な戦いが行われていたことに気が付きませんでした。
 ただかの女はハンカチを咬んだまま口元を僅かに震わせました。けれどこらえきれず、
やはりフロドは恥ずかしさにまた泣いてしまったのです。
 フロドは泣きながら切なく喘ぎました。かの女の体の奥からは透明な蜜が湧き出し続けていて、
馳夫の雄根や黒い叢さえもすっかり濡らしきっていました。
25名無しさん@ピンキー:04/07/02 19:51 ID:jfp4VIw8

 そのうちフロドの様子に変化が起き始めました。いやいやをするように身を捩じらせ、馳夫の
手を逃れようとしだしたのです。もちろんホビットの力で人間の、それも逞しい男の腕力を振り
切れよう筈はありません。
「んん、んんんっ…!」
 不意にかの女の体が大きくわななきました。馳夫には自分を包む柔らかな襞が突然凶暴になって
襲い掛かってきたかに思われました。
 フロドは嫌がるように首を振り、声にならない声をひときわ高くして叫びました。
「くっ……!」
 目眩がしそうな激しさでフロドの膣内は馳夫を責め、きつく搾りたてます。こらえることなど
できませんでした。
「ああっ!」
 馳夫と繋がっている場所から透明な薄い蜜が勢いよくあふれ出し、フロドの体は力を失って
がくりと前に倒れました。
 小さな体を受け止めた馳夫は苦笑してゆっくりかの女の中から己を抜き出しました。
 思いもよらない手荒な反撃を受けたとはいえ、絞られたのが半端な部分からだったせいか、
まだ馳夫のものは力を失いきってはいませんでした。
 さてどうするべきかと軽く吐息をついたとき、微かなくぐもり声がかれを呼びました。
 口にハンカチを咬ませられたまま、フロドが潤んだ眼差しでかれを見上げていたのです。
 すぐに馳夫がハンカチを取ってやると、フロドはまだ夢を見ている人のような面持ちで
かれの逞しい胸に頬を擦り付け、肌にそっと唇を押し当てました。
 不思議と熱いものが馳夫の胸のうちに湧き起こりました。
 小さい人への強い愛がかれの胸を温めたのです。
 馳夫はフロドを抱き上げ、改めてベッドに横たえると額にキスしました。
26名無しさん@ピンキー:04/07/02 19:52 ID:jfp4VIw8

「気を失わなかったのだね、フロド。わたしはあんたが気を失うまでひどいことをすると
言ってしまったのだが。あんたはどうしたい? もっとひどく、いじめられてみたいかい?」
 ぽうっとフロドの頬がまた上気しました。
 そしてかの女は小さく頷いてしまったのです。
 実のところ、フロドは馳夫の言葉の意味をちゃんと理解していなかったといえましょう。
 ただかれの灰色の瞳に見つめられ、かれの声で囁かれたとき、フロドは魔法にでも掛けられた
かのように頷いていたのでした。
 馳夫はフロドを寝かせておいたままベッドを立ち、部屋の調度品を取って戻ってきました。
「何だと思う?」
 かれはフロドにそれを見せました。アーモンド色のとろりとした液体が入った、美しい形の
波璃瓶でした。
 見当もつかずに黙っていたフロドの前で馳夫は瓶のふたを取り、かの女の前に差し出しました。
「いい匂いがしますね」
 胡桃と蜂蜜をたっぷり使ったケーキを焼くときの匂いに似ているな、とフロドはぼんやり考えました。
甘くて香ばしい故郷の味を思い出すことはそれだけでホビットのお腹を減らすのに充分なのですが、
さすがに今はそれどころではありませんでした。かの女の体はとても重く感じられましたし、もう
何も入っていないはずの場所が今でもなお大きく太いものを挿し込まれているようで、あまり
気分が良くなかったのです。
「エルフの香油だよ。疲れた人にはこれがよく効くのだ」
 馳夫は瓶の中身を掌にたらし、フロドのおへその上へ落として大きな手で揉むように油を
塗り広げました。香油は思ったよりずっとさらさらとしていて、肌の上でよく伸びました。
 フロドは思わず溜め息を洩らしました。馳夫の手が動くとそこから甘い香りと温かな力が
広がって、かの女の心まで温めてくれるように思われたのでした。
27名無しさん@ピンキー:04/07/02 19:53 ID:jfp4VIw8

 下腹の柔らかな部分を掌で摩られてもフロドは何もいいませんでした。馳夫が優しさから
こうしてくれるのだと思えましたし、何といってもまず気持ちよかったのです。
 馳夫はベッドに腰を下ろすとフロドの体を抱き上げ、なおも香油を使ったマッサージを
あらゆる場所に施しました。フロドの耳に口付けたりしながらかの女の小さな背にも香油を
広げました。
 フロドは骨が溶けてぐにゃぐにゃになってしまったような不確かさを全身に感じていました
けれども、まったく不快には思いませんでした。
「男の人の腕の中ってなんて居心地がいいんだろう。それに、このいい匂い! 甘くって
優しくって、まるで夢の中にいるみたいだ」
 声に出さずにフロドはうっとりと呟きました。
 馳夫の手はどこまでもここちよくかの女の肌を愛撫しましたし、最初は甘さだけが目立つ
ように思われた香油の香りも今は官能的で心をとろかしてしまいそうに思えたのです。
 見上げれば黒い髭の生えた馳夫の顎がありました。フロドはちょっと手を伸ばしてその顎に
触れてみました。短い部分は指先には少し痛く、けれど見た目より手触りは柔らかでした。
 ガンダルフとは触りごこちも少し違うようです。
「わたしの顔がどうかしただろうか、フロド?」
 肌に滑らせていた手を止め、僅かに驚いたように馳夫が訊ねます。
「いえ、すみません、わたしたちには髭って生えないものですから、なんだかつい触って
みたくなってしまって」
 慌ててフロドは謝りましたが、馳夫はむしろ楽んでいるように見えました。
「わたしの父が母に求婚したとき、かの女はまだ若かったため父親に結婚を反対されたという。
これは求婚というわけではないが」かれは小さく笑って続けました。
「わたしに父の思いを偲ばせるよすがとなる。かれはどんなにギルラインを愛したことだろう!」
 そういって馳夫はフロドの小さな体を抱きしめました。
28名無しさん@ピンキー:04/07/02 19:57 ID:jfp4VIw8

またしても中途半端な部分で切れててすみません。
ここまでが、今のところまともな文章になっている部分です。
即死防止まであともう少し頑張れてたらよかったんですが…

>保管庫管理人様
SSの訂正や差し替えは可能でしょうか?
29名無しさん@ピンキー:04/07/02 20:01 ID:/F33+jUB
がんがれー
30名無しさん@ピンキー:04/07/02 20:27 ID:EOBqRuHU
>28 ネ申 再降臨!

指輪があると緊張感が増しますな!
いつか続きを読めるのを待ってます!!
31名無しさん@ピンキー:04/07/02 20:45 ID:atismKkr
新スレ乙!
前スレの>>1は2スレ目にいくことなど予想しておったかねぇ。

ギムリたんのスカートは後ろが空いている
32保管人:04/07/03 00:04 ID:kLdPxNlc
遅れ馳夫ながらスレ立て乙華麗&御目。
保管庫乙コールもアリガトン。

>28様
改稿ということでファイル上書きしましたが、FTP鯖が人大杉で
繋がりません・・・後程アプしますのでしばらくお待ち下さい。

あと前スレの絵、捕獲できる分はしましたので、こちらも後程
コーナー作っときます。
33名無しさん@ピンキー:04/07/03 00:33 ID:HkedEUNN
>捕獲
(;´Д`)ハァハァトゥーリンの目の前で連れさらわれるフィンドゥイラス姫オモイダシタヨ。
鬼畜だな漏れも。
34保管人:04/07/03 01:22 ID:Rog/p/K+
繋がったんで色々アプデートしときました。
35名無しさん@ピンキー:04/07/03 07:43 ID:kDbENlFq
>保管人様
いろいろとありがとうございます。
お手数お掛けしまして済みません。

新スレ立ったし、これで心置きなく前スレの職人さんが投下できますね。
ギムリたん(;´Д`)ハァハァ
コソーリとメリピピも期待(;´Д`)ハァハァ

36名無しさん@ピンキー:04/07/03 10:58 ID:jJ/DYqoX
>>1&管理人様乙!GJ!

偉丈夫な執政長男ボロミア×華奢で可憐な妹ファラミア近親ソウカンなんてのも萌えかもだ。



(;´Д`)(;´Д`)(;´Д`)ハァハァ
37名無しさん@ピンキー:04/07/03 15:12 ID:KiNuQFm5
>>1様保管人様、そして再降臨の神職人様乙!!

そしてあなた様は前スレ127様でもありましたよね?
お願いしまつ。オーク輪姦後に サムの暖かい手を是非差し伸べて下さいませ

あのままじゃ可哀想過ぎて・・・゚・(ノД`)・゚・
38名無しさん@ピンキー:04/07/03 17:30 ID:eRAfXPW7
専ブラなんでわからないが人大杉?
いま人少ない?
39名無しさん@ピンキー:04/07/03 23:45 ID:xqhitN0u
そんなようなことが前スレの最後の方に書いてあったような>人大杉

またなのか、人稲杉状態……。
40名無しさん@ピンキー:04/07/04 12:09 ID:/ZkQwCRV
職人さんで、専ブラ入れてない人って意外とまだ多かったりするのかな。
もしそうだったらもったいない希ガス…
41名無しさん@ピンキー:04/07/04 19:17 ID:kaalgKCZ
この板一覧の「ミスラとまんこしたい」が
「ミスランディアと…」に見えた。
もう駄目かもしれん。

萌ルドール設定ならいけるか。
42名無しさん@ピンキー:04/07/04 19:38 ID:GU1T770n
人大杉なのかな?
それともスレ始まったばかりだから
皆様子みてるのかな?

アラ×女体ボロ
デネ×女体ソロ
デネ×フィン
レゴ×女体ギム
萌エーーーーーーっ!!!ヽ( `ΦдΦ)ノ シャー!!!

人がいないみたいなので多めに萌えてみる。
我ながら女体萌え多い。
43名無しさん@ピンキー:04/07/04 22:17 ID:U6EDCEWd
前スレの方が上がっていたので新スレage
でも上げても見られないんだよな、専ブラ以外は。

塔の高いところで毛を逆立ててる猫のようなクルニーアたん萌えー
その後、塔から降りられなくなっちゃって困ってるくせに
やっぱり毛を逆立てて救助しようとする消防隊員(ガンダルフ)を威嚇する
クルニーアたん萌えー
44名無しさん@ピンキー:04/07/04 23:08 ID:98CdsikS
ああ神よ、イシリエンの奥方様なギムリたんとか初花散る編とか、闇の森の奴隷のギムリたん
はまだでございましょうか。身もだえするほど待ちわびておりまする〜。
45名無しさん@ピンキー:04/07/05 00:03 ID:xBNMr4vc
イシリエンの夏は暑いからって、高い木々の上にかけられたフレトの上に蚊帳のように薄絹を
吊って、床には柔らかな敷布を広げてクッションなんかを転がして閨にした場所でレゴラスに
貫かれて一生懸命声を殺しているギムリたんに、萌え。本人は半ベソ状態で一生懸命に声を
抑えているんだけど、イシリエンのエルフたちには丸聞こえ(笑)。おまけにフレトの上だとはい
え、木の上であることには違いがないから、時々風が吹いたりすると木のきしむ音が聞こえた
りして、ビクビクしていたりすると、なおよろし。
46名無しさん@ピンキー:04/07/05 00:24 ID:eQE1YGvj
女体アラ。
ttp://akm.cx/2d/img/4261.jpg
無駄にデカイ絵です。
47名無しさん@ピンキー:04/07/05 06:16 ID:2B4kyI7s
何だおまいら
そんなにギムリたんのエロいシーンを語って俺を萌え殺そうとしたってそうはいかんぞ。
俺はギムリたんの巨乳をもみまくりたい! 乳首にしゃぶりつきたいんだ!
そこらへんを濃密に描写してくれお願いです。
あとギムリたんパンチラ絵キボウ。髭ナシで。
48名無しさん@ピンキー:04/07/05 20:37 ID:4LttAPVL
>>46
女体アラーーーー!!!
*・゚゚・*:.。..。.:*・゚(゚∀゚)゚・*:.。. .。.:*・゚゚・*キターーーーーー!!!!!
何があったの
服着てるのにティクビまるだし
儚げ〜〜。
49名無しさん@ピンキー:04/07/05 23:15 ID:vsE3f4SZ
いつものようにアロドに相乗りで、レゴラスの前に座らされてあちこち弄られて「放せ、馬鹿!」
とか「恥知らず!」とかいってじたばたするギムリたん(ハァハァ)。

あとは今日みたいな暑い日は、ギムリたん「で」体を洗いたいもんだな。
ぷりぷりした白くて柔こい巨乳で。

あぁ、たまらねぇ。
50名無しさん@ピンキー:04/07/06 00:25 ID:umcQod2D
>あとギムリたんパンチラ絵キボウ

         /^l
     ,―-y'"'~"゙´ | 
     ヽ  ´ ∀ ` ゙':  ぱんつー
     ミ       ゙':
     ゙, ∪   ∪''ミ
     ,, ミ.──── ;:'
    ミ  '; ヽ ̄ ̄//ミ
      `"' ∪ ̄ ̄ ̄∪
51名無しさん@ピンキー:04/07/06 00:32 ID:umcQod2D
ごめんずれまくった。
ウケ狙いなんてした俺が馬鹿でした。

        /^l
     ,―-y'"'~"゙´  | 
     ヽ  ´ ∀ `  ゙':  
     ミ        ゙':
     ゙, ∪   ∪''ミ
     ,, ミ.──── ;:'
    ミ  '; ヽ ̄ ̄//ミ
     `"' ∪ ̄ ̄ ̄∪

ところでメリピピの場合は
メリーが女なのかピピンが女なのか。
52名無しさん@ピンキー:04/07/06 00:48 ID:hkANabWu
女体エオメルプリーズ!
継母グリマに追放されてファンゴルンの森に逃げ込むエオ雌ル。
そこで見つけた小さい人達の家でお世話になる。とか!(小さい人の夜のお世話はエオメルの仕事だ!)
最後に現れる王子様は…セオドレドかなあ…。
53名無しさん@ピンキー:04/07/06 01:13 ID:dZADqGpH
>>51
百合で行こう
54名無しさん@ピンキー:04/07/06 01:25 ID:ccji3JRt
>52
そこでピチピチの幼女ロシリエルでしょう!
55名無しさん@ピンキー:04/07/06 01:26 ID:Qiv8S9sZ
前スレが上がってるんでage。
メリ娘とピピ娘にキャッキャとじゃれつかれて押し倒されて
笑いながら「こらー」とか言ってるうちに体をまさぐられて
感じちゃってでも小さい人相手に本気で暴れるわけにもいかず
なすがままに声上げさせられちゃったりしてるボロミアお姉さま萌え。
それをひっぺがしに来てすっ転ばされる馳夫さんも萌え。
56名無しさん@ピンキー:04/07/06 03:18 ID:eHoJ6rFT
>>55

(*´Д`)(*´Д`)(*´Д`)モエモエ
57名無しさん@ピンキー:04/07/06 05:11 ID:GNFhrZ/d
>52
素直にエオウィンではいかんのか?
継母グリマが愛憎のあまり追放(その前にレズ調教有)、でも気になって様子を見に行ったりする。
小さい人達との絡みは必須。ホビットでなくドワーフでも可(そうなると7人どころでなく13人w)。
最後の王子は当然ファラミア。

エオウィンだと、グリマ継母に追いやられる前にぶっ飛ばしそうな印象があるんで、
あえて耐えそうな兄がいいのだろうか。

エオメル女体化なら、52のもウマそうだが
セオドレドとの悲恋(死ぬから)とか、エロ王との草原での逢引も萌え。
58名無しさん@ピンキー:04/07/06 06:31 ID:9STCL4zM
>>57
エオウィンならぶっ飛ばすどころかグリマ継母を逆調教だろう。
女体化エオメルはちょっと馬鹿入ってそうでちょうどいい。

つかサルマンとセオデンに弱みを握られてSM調教されるグリマ未亡人モードが見たい。
ローハンとアイゼンガルドで身も心も汚されていく30前後の熟女のたわわな肉体。
鞭打たれたり足蹴にされたりして涕泣する所とか、裏切りがバレて公衆の面前で
素っ裸にされて縛られて肉便器にされるとことか。
マニアすぎるかー。
59名無しさん@ピンキー:04/07/06 15:42 ID:RGEOLmsK
昼下がりから失礼してSS投下させていただきます。
・ギムリたんとボロミアたんの露天女湯 悩み相談室。
・レゴラス×ギムリ♀でアラゴルン×ボロミア♀です。
・以前投下したエレスサール王×ボロミア姫の設定をちょっと引っ張ってますが、
 あまり関係ないかもしれません。
・以下11レスほどお借りします。
白い湯気がもうもうと夕焼けの空に立ち上り、淡いあかね色に染まってはさあっと溶けるよう
に散っていく。岩に囲まれ自然に湧いた湯をたたえた池のようなその場所は、ちょうど頃合い
に色付いたさまざまな種類の木々の林の中にあった。
「裂け谷の館を思い出します」
その色を見上げ、清らかな湯の中で手足を伸ばしながらボロミアが言った。
「そうだね。でもここにはあの場所にあった、すこしもの哀しいような空気はないね。あそこ
と違ってここはとても――」
同じように湯に浸かり、落ちてくる葉を拾い集めながらギムリが返せば、
「温かい?」
湯を両手ですくってボロミアがいたずらっぽく微笑む。
「うん。確かにそうだ。あの館ときたら、窓だらけで落ち着かないし身の置きどころがないし、
わたしは自分の体がホビットたちくらいに縮んでしまう気がしたよ」
ギムリがわざとらしく溜息をついて集めた葉をぱらぱら取り落としてみせると、ボロミアは声
をあげて笑った。祖国を愛するひたむきさゆえに指輪の悪しき力に侵され、斃れそうになった
あの姿を間近で見ていたから、ギムリはボロミアにこんな明るい笑顔が戻ったことをとても嬉
しく思う。
レゴラスとギムリに誘われて、アラゴルンとボロミアがこの地を“お忍び”で訪れたのは昨日
のことだ。レゴラスが言うには「お互いに見せたいところに連れていってどうだどうだって自
慢しあってるんだよ」という2人旅の道中で見つけたというこの場所を、ボロミアもとても気
に入った。少しとろみのある澄んだ湯はとても肌あたりがよく、何より景色が素晴らしい。都
にも立派な石造りの大きな浴場はあるが、自然に囲まれた天然の湯の気持ちよさというのは格
別なものだ。
ボロミアはギムリがとても好きだった。鎧に身を包み、話で聞く通りに厳しい顔をして頑固そ
うでとっつきにくい第一印象を裏切って、ギムリはとても物腰が柔らかく、頑固というよりは
真面目で、親切で、剛胆で物怖じしないが、同時に純粋で可愛らしいところのあるドワーフの
姫だったのだ。
王が不在の王国で最も身分の高い家の姫として生まれながら、蝶よ花よというではなしに女な
がらに武器を取り常に前線で戦ってきたボロミアは、ギムリの立場に親しみを覚えた。何より
彼女の質実な人となりがとても好ましかった。それはギムリも同様で、旅の仲間の中で2人の
距離はどんどん近しいものになっていったのだ。
人間の女性の中でも背の高いボロミアから見れば年下の娘のような小さな体で、力のあるボロ
ミアでも重いと感じる武器を見事に使いこなす。敵の懐をかいくぐるようなその戦いぶりは時
折無鉄砲でひやひやさせられることもあったが、ゴンドールでは使う者のない戦斧や見たこと
もない細工の鎧に純粋に武人としての興味を惹かれ、いろいろ見分させてもらっては質問を繰
り返した。ギムリも嫌な顔ひとつせずにそのひとつひとつに丁寧に答え、ボロミアの知らぬ知
識をたくさん教えてくれた。
そしてその小さいかっちりした手は、驚くほど器用に様々な仕事をこなすのだ。破れたりほつ
れたりした旅装束を手際よく、かつ完璧に繕う方法や、どんなに動いても絶対にずれない晒し
布(これはギムリもボロミアも胸に巻いていた)の巻き方はとても役に立った。――しかしそ
うやってきっちり巻き上げた布を、どんな魔法かアラゴルンにはいつも容易く解かれてしまう
のをどうすればいいのかはさすがにギムリには聞けなかったのだが。もしかするとギムリも同
じ悩みを抱えていたのかもしれないと気付いたのは後になってからだ。
始めは反発し合うばかりだったエルフの王子とドワーフの姫が、旅の中で惹かれ合い、お互い
を唯一の存在として結ばれたことはボロミアも知っていた。だがギムリの悩みは深そうで、一
緒に入ると言ってきかないレゴラスとアラゴルンの2人をはっきりきっぱり断って食糧の調達
に向かわせ、今こうして女2人だけで湯に入っているのも、「相談したいことがある」と真剣
な表情で打ち明けられたからだ。
「……ええと、わたくしはあまり知恵は持ち合わせませんが、お話を聞くくらいでしたらお役
に立てると思いますよ」
ちゃぷちゃぷと湯で遊ぶばかりで黙りこんでしまったギムリに、ボロミアが声を掛ける。ギム
リははっと顔を上げ、申し訳ないと律儀に謝ってから少し言いにくそうに切り出した。
「ボロミアは……その、つらいことはない?」
自分が相談を聞こうと思っていたのにまずそんな質問をされ面喰らってしまったが、聞かれた
ことにはきちんと答えようと言葉を探す。
「そうですね…今の立場に戸惑いはありますが、都が復興し、毎日民の笑顔を見ることのでき
る歓びの方が大きくて――」
「ああごめんごめん。わたしの聞き方が悪かった」
ギムリが慌てて遮るのを更にきょとんとした顔で見やるボロミアに、咳払いをして改めて聞き
直す。
「その―――、アラゴルンとの関係というか―――、よ、よ…夜の、その、そちらの方で、つ
らいことはないのかなと」
頬を染めながらしどろもどろに続けるギムリを、ボロミアはまだぽかんと見つめている。
「ヌメノーリアンは並みの人間より情愛がキツ……濃いと聞くからね。それに…、婚礼の儀式
とやらもずいぶん無茶をしたそうだから、アラゴルンは」
「え…ええ……………えぇ!?」
ようやく話の内容を理解したボロミアが半分立ち上がる。温まってほどよく桃色に染まった肌
の上をなめらかな湯が伝い、すぐに玉のように弾けた。
「す、座って、ボロミア」
ギムリは何故か慌てて着席を促し、ボロミアは何故か慌ててそれに従った。
「何故ギムリがその話を……」
「レゴラスに聞いたよ。都の人たちが結構噂にしているって」
『白き塔の姫将軍、太陽の戦女神と崇拝され国中から愛されたボロミア様は、今は還り来た偉
大なる国王陛下のご寵愛を一身に受けてなお光り輝いておいでだよ。なにせ王様ときたら七夜
の婚儀の間中昼も夜もいっときもボロミア様をお離しにならなかったというじゃないか。ほん
とうにボロミア様はあれだけの方にあれだけ愛されて、なんとお幸せなことだろう』
とか何とか、レゴラスに詳しい内容までは聞いていないが、本当はもっと下世話なあられもな
い噂もあったらしい。だが既に顎まで湯に埋まっているボロミアにそれを聞かせてはつむじま
で沈んでしまうかもしれない。
「な…七夜のうち三日は、遅くまで飲みながら話をしたり添い寝をしていただいただけです」
ぼそぼそと言い訳のように呟くのに、では残りの四日は大変だったんだろうな、と思ったが黙っ
ておいた。
「それに……エルフの殿方だってあのように浮き世離れして見えて…その、ずいぶん逞しいと
お聞きしております。ギムリはつらいことはないのですか?………もしやご相談とはそのこと
で?」
黙っていたら今度はうっと黙らされた。赤くなって俯いたギムリの様子を見てボロミアはそう
だったのかと納得する。女の身でも恥じ入りたくなるほど優美で、朗らかな性質の人好きのす
るかのエルフの王子が、弓を取っては向かうところ敵なしの勇敢な戦士の顔を持つことは知っ
ている。だがギムリの様子から察するに、要するに求められすぎて困っているということなの
だろう。しかしボロミアはレゴラスのそんな一面を想像することができない。彼はとても紳士
的にギムリに接しているように見えていたのに。――もっともこの場にアラゴルンがいれば、
「あんなに分かりやすいのにあんたはどうして気付かないんだ!」と天を仰いだことだろう。
ともあれ、想像はできない、が、大事な友が悩んでいるというなら力になってやらなければ。
「……でも、ギムリは幸せだということは間違いないですよね」
ギムリは無言のままこくりと頷いた。
それはボロミアだって見ていれば分かる。ギムリは少し変わった。以前の快活さはそのままに、
とても穏やかに笑うようになった。レゴラスと自分の関係に戸惑うばかりだった頃と違い、そ
れを受け入れ、新しい世で新しい2人の道をしっかりと歩み始めたように見える。それに――。
ボロミアは隣でまだ俯いているギムリをそっと観察するように盗み見る。ギムリはとても綺麗
になったように思うのだ。クリーム色の肌はどこもすべすべとやわらかそうだし、まるい頬は
触れたくなるようなばら色をしている。胸のふたつのふくらみは湯の中でぷるんと弾けるよう
で、くるみ色の茂みがきちんと閉じられた肉付きのいいふとももの付け根でゆらゆら可愛らし
く揺れている。同じ色のふわふわした量の多い髪の毛は、不器用なボロミアにはさっぱり分か
らない複雑な編み込み方で頭の上にまとめられていた。それは何か花の形のようにも、お菓子
の形のようにも見える。
夕焼けの色に染まった湯はまるでとろりとしたシロップのようで、そんなシロップに浸かりな
がらボロミアは「ギムリは何だかおいしそうですね」と他意もなく心で呟いた。レゴラスはさ
ぞギムリを可愛いと思っているに違いない。ボロミアも小さくて可愛いものにはとても弱いの
だ。
「……レゴラスといて、わたしは幸せだよ。でも……それでもちょっと困ることとか、あるだ
ろう?ボロミアも」
のんきに見とれていたら縋るような目で見上げられた。ボロミアは何度かぱちぱちと瞬きし、
そうだ相談に乗っているのだったと思い出す。
「そうですね…確かに、頼んでもやめてもらえない時とか…離してもらえない時などは少し困
ります」
「そんな時はどうしてる?」
「何度もお願いはするのですが……あまり聞いてもらえません」
「わたしもそうなんだ。頼めば頼むほど逆に色んなことをされる気もする。……ひょっとする
とやめてとか離してとか言わない方がいいのかな?」
「それは考えつきませんでした。そうかもしれません。わたくしたちが騒ぐから余計に面白が
られてしまうのかもしれませんね…!」
「きっとそうだ。それなら、何をされてもむっつり黙っていれば向こうも興味をなくすのでは
ないかなあ」
「これからはつらいときはそうしてみましょう」
「そうだね。そうしよう。まったく、こちらはくたくたなのにレゴラスときたら、エルフの膏
薬とか滋養酒まで持ち出して続けようとするんだよ」
「似たようなものはアラゴルンも使うことがありますよ。……でもエルフの殿方の体力という
のは感嘆すべきものがありますから、きっとギムリの方が大変なのでしょうね」
「でもそれはアラゴルンも変わらないんじゃないかな。ヌメノーリアンとエルフの両方の血を
引いているのだもの」
まるで大発見をした子供のように満足げにかんばせを輝かせ、ドワーフと人間と、双方の民が
誇る姫君2人の、ちょっと軌道を外れたような会話は続いた。空は少しずつ日が傾き、あかね
色だった湯気も薄い紫色に染まりつつある。
「そういえば遅いね、あの2人は。どこまで行ったんだろう」
「そうですね。暗くなってきたし先に火を起こしておいたほうがいいかもしれません」
そう言ってボロミアが湯から立ち上がった。ギムリはそんなボロミアの身体を称賛のまなざし
で見上げる。すらりとかたちよく伸びた腕や脚、均整のとれた引き締まった肢体の描く女らし
い曲線、ちょっと重そうなくらいだが張りのある豊かな乳房など、ギムリはつい見とれてしま
う。大体ボロミアは自分のことに無頓着で、ギムリですら「分かってないなあ」と思うことが
よくあった。ボロミアはとても綺麗だ。美しいものには目がないドワーフの自分が言うのだか
ら。アラゴルンがあれだけ夢中になるのも無理はないと思う。
「………ゃッ!」
ぼんやりそんなことを考えていたら、ボロミアが着替えを取りに行った木の陰から小さく悲鳴
のような声が聞こえた。
「ボロミア!?」
慌てて湯から飛び出て、濡れないように岩の上に置いていた手斧を掴む。ボロミアの剣はそこ
に置かれたままだ。温かな湯とのどかな雰囲気に気を緩めすぎていた自分を叱責し、すぐに飛
びかかれる構えで声のした方へ駆けた。
正確には、駆けようとした。
だが一歩進んだかどうかのところで、ギムリの身体は覚えのある腕に捕われていた。
「レゴラス!」
どこから湧いて出たのか、緑葉の王子がギムリのほてった身体を後ろからがっしりと抱きかか
えている。
「ギムリ、あったかーい。ほかほかだね」
「は、離して!ボロミアが…」
ギムリの驚愕などどこ吹く風で身体を擦り寄せてくるのに、必死で手足をばたつかせて抵抗す
る。
「大丈夫。あれはアラゴルンだから」
細身の身体に驚くほどの力でその抵抗を難なく封じ込め、レゴラスはあくまでマイペースに濡
れたままのギムリの身体に手を這わせ始めた。
「あ、アラゴルンが……?っや……っ、いや、レゴラス…!」
「わあ、やっぱりここのお湯に入るともっとすべすべになって良いね」
後でアラゴルンにもお礼を言ってもらわなくちゃ、と笑いながら、弓を引くとも剣を取るとも
思えぬかたち良く整った指が不似合いな無遠慮さでギムリの肌をまさぐり、ぷるんと湯の玉を
弾くまるい乳首に優しく触れた。
「あぁっ…!だめ…!ぁん、あ……」
「暖まってると、ここも柔らかくなってるんだよね。ふかふかで気持ち良い…………ああでも、
もう堅くなってきちゃった」
すぐにぷつりと尖ったそこを今度は指で挟むようにして、少し早い動きでくりくりと転がす。
「いやぁ!あっ…あっ…ぅ、ん……、やめて…ぇ…」
ギムリは身体を折るようにして逃れようとするが、逆にレゴラスの手を乳房に埋めてしまう格
好になる。レゴラスは楽しそうに笑顔を浮かべたまま、ギムリの口を片手で塞いでしまった。
「んく…っ」
「ねえギムリ、もういやとかやめてとか言わないようにするって言ってたよね?」
「!?」
話を聞いてたのか、と声を上げたいが、後ろからのしかかるように抱き締められ、しっかりと
口を抑え込まれて叶わない。
「わたしたちはそこでずっと見ていたよ。でもあんまり可愛らしいから我慢ができなくなっち
ゃった」
驚かせてごめんね、と耳許で囁かれて足元から力が抜けそうになる。
「ボロミアはちゃんとできてるかどうか、聞いてみようよ」
そう言われて無意識に耳をすませば、木の向こう側からは切なげに喘ぐ声の合間に「だめです」
とか「やめてください」と細く鳴くように懇願する言葉が聞こえてきた。その声は普段の晴れ
やかで闊達なボロミアの様子からは想像できないほどに甘く濡れていて、ギムリの顔も思わず
赤くなる。
「ボロミアもやっぱり駄目みたい。あんな可愛い声でお願いされても、アラゴルンだって堪ら
ないだろうけど。でも――」
口を塞いでいた手が外れ、その手が素早く後ろへ回ると、ギムリの弾むような尻の肉をぐっと
掴み上げた。
「ひぁっ…!」
「ギムリならもっと可愛い声が出せるよね。ねぇ、もっと聞かせて――」
ねだるように囁き、双丘の間の狭い道を辿った指が、きゅっと閉じようとする脚の間の蜜壺に
押し入るように侵入する。
「!…いゃっ……!さわらない、で…、んっ、あ…いやぁ…ん……」
必死で身を捩り、声も上げないように唇を噛もうとする。しかしそれも一瞬で解かれてしまう。
「ここ、もう濡れてるね。可愛い…」
更に身体を折って前へ逃げ出そうとした動きを逆手に取って四つん這いに這わせてしまうと、
ギムリの意志に反して蜜が零れだしたそこのぬめりを借りて、うっとりしたように呟いたレゴ
ラスの指が更に狭い奥へと分け入った。
「…だめ……っああ…ひぁ、…ぁん、指、入れちゃ……ぃやっ…!」
「なぁに?指じゃいや?」
腰をレゴラスに差し出すように突き出した格好でくちゅくちゅと音を立てて秘処を弄ばれなが
ら、ギムリが必死で違うと首を振る。
木の陰からはボロミアの短くほとばしるような嬌声と、泣き縋るようにアラゴルンの名を呼ぶ
声が断続的に聞こえてきた。
「あーあ、アラゴルンてば、余裕ないなあ」
わざとあきれたようにそう言って、指の動きはそのままに砂糖菓子のようにまろく白い尻に口
付け、甘さを味わうようにぴちゃぴちゃと舐める。ギムリの身体がびくんと何度も跳ねた。
「ギムリ、さっきわたしといるのは幸せだって言ってくれて、嬉しかったよ」
身体を返さずに背中から抱き締められ顔を覗き込まれる。澄んだ空色の瞳と目が合った。洞窟
や地下に暮らすことを当たり前に望んでいたギムリに空の高さや雲の数を教えてくれた、ギム
リの大切な宝石だった。
「ありがとう。わたしもとても幸せだよ。だから」
美しい宝石に見とれている隙に、中にある指の本数が増やされる。
「今夜はいっぱいそれを教えてあげる」
にっこりと花のように微笑まれ、はっと気付いてそれとこれとは、と抗う間もなく脚を開かさ
れた。
「レ、レゴラス…っ、待って…、っあ、あァ――ッ!!」

結局その晩ギムリとボロミアの2人は湯に入ったときの姿のまま一度も服に着替えることなく、
互いの恋人のいささか行き過ぎた愛情行為をさんざん受け入れさせられ、抱きかかえられたま
ま身体を綺麗にされながらことりと気を失うように眠ってしまった。愛しい身体を抱き締め、
撫でてやりながら満足そうに湯に浸かる男2人が、自分の花嫁(レゴラスもギムリを半ば本気
でそう呼ぶのだ)がいかに可愛らしくて淫らで美しいかを自慢しあっていることなどつゆ知ら
ず、その寝顔はどこか疲れているようではあったが、やはりとても幸せそうだった。
71名無しさん@ピンキー:04/07/06 15:54 ID:RGEOLmsK
以上で投下終了です。ちょっとキチークな方向に持って行こうとしましたが、
自分、どうしてもただのラブイチャエロカポーが好きで仕方ないようです……。
お付き合いどうもありがとうございました。
72名無しさん@ピンキー:04/07/06 15:54 ID:RGEOLmsK
ID、がんばれば LEGO と読めなくもない!w
73名無しさん@ピンキー:04/07/06 15:58 ID:aRdPkPER
ハァハァ
おやつにスバラスィものをいただきましたー
74名無しさん@ピンキー:04/07/06 18:34 ID:KGbZ7RdN
ギムリたんもボロミアたんも可愛ええ!
してきなスレだよ。してきな59だよ…。
女体萌えー

>>57>>58
そう!エオウィンだと意味が無い!
図体がでかいけど(もちろん巨乳)真面目でバカなお姉ちゃんが、
追放されてホビットにいいようにされる設定とか想像しただけでピンコダチ…!
原作の監禁ネタも捨てがたいなあ。
でも、エロサル王との逢瀬もたまらんものがあるよね。
メル姉は誰が相手でもすっげーうろたえそうな所がイイんだ。
75名無しさん@ピンキー:04/07/06 19:02 ID:q458rWnM
エロスサールもエロフも温泉を覗きながらマスかいてたんじゃないか?w
途中、このままボロミアとギムリのレズプレイに傾れ込むかと思たよ
真っ昼間からのSS投下、御馳走さまでした!
76名無しさん@ピンキー:04/07/06 20:39 ID:+dVoX1j/
萌えの大量投下キターーーーーーー!!!

>>52>>57
純情で雄々しい女体エオメルイイッ!!!
さらさらの長い金髪なびくのモットイイッ!!!
エオメルはノーマル、801だと
巨根に書かれる事が多いけど
女体だとどこがでかいかな?
やっぱ胸?

>>58
後家グリーーーー!!!
萌えるよ女体グリマん!
みたいよ雌ぐりまン!
つーか女体になってもいじめられるのねグリマたん。
純情路線も見たいけど、いじめられてるのも見たい。
58さん、あなたがマニアなら私もマニアだ。

>>59
アーオーカーンー!!!
レゴギム、アラボロ一粒で二度美味しいー!
初々しいギムとボロと対照的な男二人が良い。
ほんっとギムとボロってイイ体してそうだよな。
ゴチソウサマでした。

今日は幸せです。萌え死ヌ。
7776:04/07/06 20:52 ID:+dVoX1j/
長くてスマソ
78名無しさん@ピンキー:04/07/06 23:38 ID:tTaRcmG1
新スレ祝いに描いたピピン置いていきますね。
ttp://akm.cx/2d2/img/1783.jpg

ただのロリ絵です。
79名無しさん@ピンキー:04/07/06 23:51 ID:bMD2URFD
あああ、なんて素敵な女湯相談室(笑)。
ボロたんの方も、エロスサ−ルに、

「…あちらはあちらで上手くやっているようだがね」
「っふぁ…ゃ、アラ、ゴル…」
「ほら、聞くといい。あなたの大好きな、意地っ張りのドワーフ姫の声だ。あんなに愛らしい声で
 泣かれたら、レゴラスならずとも毎夜責めたくなるだろう…さぁ、ボロミア。あなたの艶やかな
 声をもっと聞かせてもらうとしよう…」
「んん…ぁ、あ…ッッ」

みたいなことをされているかと考えると、たまらん。
今夜のオカズは、ギムリたんとボロミアたんの活け造りの白和えに決定。
80名無しさん@ピンキー:04/07/07 00:05 ID:5IoAT3W1
>>71
ラブイチャエロカポー (・∀・)イイヨー!!イイヨー!!!
所詮エロパロなんだから、こうアリエネーヨな設定で
ハッピーにエロを楽しむの(・∀・)イイ!!

まぁそんな俺は鬼畜エロも大好物なわけだが。
81名無しさん@ピンキー:04/07/07 02:10 ID:A+zWDo8i
新スレ初新作キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!
しかも乳首っ…乳首がふにふにのつんつんッッ……!!
口調は優しいのにやってることはスケベオヤジも真っ青なレゴラスと
反応がいちいちエロ可愛い女ギムリに萌えたー
ラブイチャ最高ですな!
個人的にエルベレス!です。

そしてレズプレイにもちと心惹かれたり。
82名無しさん@ピンキー:04/07/07 02:19 ID:6zxUTNif
アラボロいいなぁ。なにげにおいしいシチュも沢山あるじゃないか。

エルロンドの館を見学中、初めて会ったエロゴルンに全身
嘗め回すように視姦されて動揺するボロ子萌え〜(;´Д`)ハァハァ
その後の会議でも執拗ないやらしの視線に耐えきれなくなり
真っ赤な顔で体を震わせながら「王など必要ないッ!」と必死に
睨み返すボロ子萌え〜(;´Д`)ハァハァ
83名無しさん@ピンキー:04/07/07 14:43 ID:N//ZGDaS
>>55>>82も映画のシーンまんまじゃねーか!と思ったが、
オンナノコにするだけで半端ない萌えですね。ボロ子タン(;´Д`)ハァハァハァハァ
84名無しさん@ピンキー:04/07/08 00:24 ID:0dAHB6Uc
ここって女体化マンセー?
男女物(公式)書いたらひく・・・?
85名無しさん@ピンキー:04/07/08 00:38 ID:j8ovH3zF
>>84
んあこたない。
サム×ロジ、ファラミア×エオウィン
近日投下予定です。

がんがれ!!





86名無しさん@ピンキー:04/07/08 00:48 ID:IfTyxP9L
>>84
そんな誘い受けしてるヒマがあったら投下しなされ。
87名無しさん@ピンキー:04/07/08 01:06 ID:fT0HAINp
>>59
>「…だめ……っああ…ひぁ、…ぁん、指、入れちゃ……ぃやっ…!」
>「なぁに?指じゃいや?」
ここのやりとり萌えました。
ものすげぇ萌えました。
ありがとうネ申様。
88名無しさん@ピンキー:04/07/08 01:20 ID:4c7oC3iH
>59です。このスレで女体化萌えに目覚め、おのれのエロ妄想を
文章にすることの楽しさ(と難しさ)を知った身にとっては大変嬉しい
お言葉の数々っていうかエロレスの数々にこっちが(;´Д`)ハァハァハァハァハァ.......

…失礼しました。ともあれ、やら…やさしい旦那さんたちに
ありがとうございました!と申し上げたい、です。
89名無しさん@ピンキー:04/07/08 15:19 ID:aB/vloAn
>88さん、乙!
これからもがんがれ!期待しとるよ!

ところで、

       ハ,_,ハ    m
      ,:' ´∀';   ノ 
    l^ヽ'"'"~/^i'ツ'∧_∧
  ヾ        'ミ,    )  ふんかふんか…いいにおい
  ミ  ´ ∀ `  と,   ヽ
  ッ       _   "ミ__>
 (´彡,.     (,,_,ノ  _ヽ_)_)
     "'"'゙''""''''゙""´

レゴ×女ギムはこんなイメージがあるのだが・・・
って、これじゃ体格差が逆だな
90名無しさん@ピンキー:04/07/08 19:08 ID:BbJB+eNQ
カワエェ・・・(*´∀`)
91名無しさん@ピンキー:04/07/09 07:50 ID:uaEN9smw
>89
同じくカワエェ‥(*´∀`)
体格差は逆だけど、のちに西方へついて行っちゃうギムリたんは、
とても包容力あって、精神的にはレゴラスより大きいかもしれない
92名無しさん@ピンキー:04/07/09 23:59 ID:n1Nyaik1
ふかふかに顔うずめたい…
93名無しさん@ピンキー:04/07/10 10:41 ID:fs01xJtV
なんだ、なんだ?
ほのぼのしすぎてエロ萌え話ができなくなってしまったのか?

>89
エロモードに入ると巨大化して陵辱してくれるから無問題。
94名無しさん@ピンキー:04/07/10 13:55 ID:s2yFxcgj
八頭身になるのか(笑

前スレの話になるが怪獣レゴラスと奉げ物ギムリで
ヤマタノオロチ作戦を思いついたんだ。
大量のぶどう酒を用意してレゴラスを酔いつぶさせて退治しようとする。
しかし飲んでも飲んでもまったく酔わない。それどころかどんどん元気になって
結局犯られちゃうギムリ。ヤケ酒飲んで終わり。
95名無しさん@ピンキー:04/07/10 21:56 ID:AO0ERKgJ
>>94

…レゴラスを退治できたかと思ってグローインや他のドワーフたちが岩屋に踏み込んでみると、
葡萄酒の空樽がゴロゴロ、離れ山の至宝とまで言われる姫の姿はなく、ついでに怪獣レゴラス
の姿も消えている、と(笑)。
96名無しさん@ピンキー:04/07/10 22:45 ID:RoX7Jqrn
昔読んでたエロ漫画を読み返していたら、即刻ギムリたんに脳内変換。

『ドワーフの若奥様』。

働き者で朗らかで、意地っ張りだけど純粋で家事万能な遣り繰り上手な若奥様は、
手の技に勤しんだり、愛しのダーリンとオーク殺しの旅に出てはラブラブな日々を
過ごしておりました…とかが、頭の中をパァーッと(笑)。
97名無しさん@ピンキー:04/07/10 23:33 ID:VCWpZgDV
こんばんは。前回からあまり間が空いていない連投で恐縮なのですが、
後日談ということで続けて投下させて下さい。
・露天女湯相談室のその後。
・ギムリたん♀とボロミアたん♀の姫コスプレ百合エロ。
・女体化の上に百合プレイというキワモノなので、趣向が合わない方は
 以下16レス分、どうぞスルーでお願いします。
ボロミアを乗せた馬と、アラゴルンを乗せた馬。そしてレゴラスとギムリの2人を乗せた馬の
3頭が、顔を覗かせた太陽に白み始めた空の中、忍ぶように白き都に入城した。そのまま客人
として王宮へ通されようとするのを、
「わたしはもう少し朝の声を聞いていたい。少し外の緑の様子も見てくるよ。でもギムリは疲
れているだろうから、部屋で休ませてもらうといい」
と断った緑葉の王子と、留守中に溜まった政務を片付けるために王として早々に執務室へ入っ
て行ったアラゴルンに残されたボロミアとギムリの2人は、王宮の庭でゆっくりと朝のお茶を
いただいていた。
だが、会話はない。
お互い、目も合わせようとしない。
普段の打ち解けようが嘘のようにぎくしゃくした空気が、2人の間で沈んでいた。
原因は分かっている。4人で出掛けた露天の湯で見てしまった――というより見せられてしま
った、お互いの艶かしすぎる姿。はじめは声しか聞こえぬところで抱かれていたのに、気が付
いたら互いの目に映るところで、アラゴルンとレゴラスにそれぞれ何故か張り合うような激し
さで責めたてられていた。その姿を思い出して、どうしても意識してしまうのだ。
――あんな声で鳴くなんて。
――あんな顔をするなんて。
普段からは想像もできない、相手のあまりに淫らな姿が脳裏に焼き付いていて途方に暮れてし
まいそうだ。ギムリは両手で包むように抱えたカップの琥珀色の底を覗き込んで、小さく溜息
をついた。こんなことで大事なボロミアとの関係がぎこちなくなってしまうのは嫌だ。
「………朝食はお口に合いませんでしたか?」
尋ねられた声にはっと顔を上げる。ボロミアがこちらを窺うように軽く首を傾げ、困ったよう
な顔でギムリを見つめていた。そのちょっと緊張したようにも見える表情に、ボロミアも同じ
ように途方に暮れ、だが何とか自分と元通りに話したいと必死で言葉を探したであろう様子が
見てとれた。それに勇気づけられたように、ギムリの顔に笑みが浮かぶ。
「とんでもない。とてもおいしかった! 久しぶりにこちらへ来たのに、料理長はちゃんとわ
たしの好みを覚えていてくれたんだね」
明るいギムリの言葉に、ボロミアの顔にもみるみる安堵したような笑みが広がった。
「良かった。厨房に伝えたら喜びます。きっと今夜の晩餐会ではもっと腕を奮ってくれますよ」
楽しみにしてくださいね、とボロミアは更に嬉しそうに笑った。
ギムリも嬉しくなり、
「それじゃあいっぱい料理長を褒めて、わたしはいっぱいお腹を空かせておかなくちゃ。大変
だ」
とおどけた調子で言ってみせる。それがおかしくてボロミアはまた笑う。
大丈夫。すぐ元通りになった。
お互いのこういう気取りのなさや、素直さが好きだったことを確認する。
2人はこれは良い香りがするな、きっとイシリアンに滞在しているエルフたちから届けられた
ものだろう、とやっと気付いたお茶を飲みながら、他愛もない話を続けた。美しくも愛らしい
ドワーフと人間の姫君が奔放なくらいにころころ表情を変えて笑いさざめきあう様子は、端か
ら見てもたいそう微笑ましいものだった。控えの衛兵の瞳にもお茶のおかわりを注ぎにきた給
仕の侍女の唇にも、暖かい笑みが浮かんでいるのに2人は気付いただろうか。
「晩餐会には何を着たらいいんだろう」
ふと、思い出したようにギムリが呟いた。
「旅装束ばかりで、よそいきの服を持ってきていないんだけれど」
「晩餐会といっても、アラゴルンとわたくしがお2人を歓迎してご馳走したいだけのささやか
なものですから、飾る必要は――――そうだ」
ボロミアの瞳が何かを思いついたようにぱっときらめく。
「レゴラスとアラゴルンを驚かせましょう!」
言うが早いがギムリの手を取って歩き出した。ボロミアは大抵、考えるより先に行動に出る。
その点では負けていないはずのギムリも面喰らっているうちに、ボロミアの私室に招き入れら
れていた。
広さはあるが華美な装飾や無駄な調度はまったくなく、壁に掛けられた剣や杓、ゴンドールの
絵地図など、まさに騎士の部屋といっていい。だが殺伐としているわけではなく、机に置かれ
たさまざまな美しい色のインク壜や刺繍が施されたカバーの掛かった読みかけらしい本などが
雰囲気を和らげ、何よりよどみのないボロミアの人柄を映したような居心地の良さがあった。
「こちらです」
その好ましい空気にギムリがちょこちょこと失礼がない程度に部屋の中を見分していると、奥
の間から声を掛けられた。
「靴を脱いでくださいね」
言われて足元を見れば、その部屋の床には厚手の敷布が敷きつめられ、壁一面にしつらえられ
た扉を開ければ、一目で上質とわかるさまざまなドレスがずらりと何着も掛けられていた。
「すごい…!」
感嘆して見上げながら中へ入る。大きな鏡もあるその部屋はそれらのドレスに着替えるための
部屋らしかった。
「なんて綺麗なんだろう。これはぜんぶボロミアの?」
「ええ。母上が着ていらしたものもあります。――でも一度も袖を通したことがないものの方
が多いんです」
そう言って少し申し訳なさそうに笑う。聞けばボロミアの誕生日や折々の行事の時に侍女頭た
ちがどうしてもと頼むので作ってきたものらしい。幼かった頃はともかく、戦士として進んで
いくさ場に立つようになってからは女性らしいことがすべて煩わしく、なるべく避けてきた場
所なのだという。だがほとんど着られることはなかったとはいえ丁寧に作られ定期的に手入れ
をされてきたそれらの衣装は、すこしも古びたり傷んだりしている様子はない。
「何を着ていてもわたくしはわたくしなのに、わたくしのわがままで侍女や針子たちに悲しい
思いをさせてしまうこともありました。年に数度のことなのだから、着てみせるくらい何でも
ないことでしょう? それに――」
ボロミアは少し表情を翳らせて続けた。
「――…父は何も言いませんでしたが、鎧ではなく、こんな服を着たわたくしの姿をもっと見
せてさしあげたかったと、今は思うのです」
俯いてしまったボロミアの腕を、そっと撫でるようにギムリが握る。それに答えるようにボロ
ミアは明るく笑った。
「だからこれからは、折りにふれてこういうのも着てみようと思うのですよ。まぁあまり似合
わないだろうなとは思うのですが」
冗談めかして言うのに、ギムリは絶対にそんなことはないだろうと否定する。だってボロミア
は誰が見たって綺麗だし、ここに並んでいるドレスはどれを取ってもボロミアの髪や肌や瞳の
色を考えて映えるように作られたものばかりだ。では自分はボロミアの着替えや髪を結う支度
を手伝わなくちゃ、と考えていたら、今度は逆に腕を引かれた。
「ギムリにはわたくしが小さかった頃のドレスをお貸しします」
「え、わたしも着るの?」
「もちろんです!レゴラスたちを驚かせようと言ったでしょう?」
ボロミアは丈の短いドレスを奥から何着もひっぱりだしてきた。
「これはまたずいぶんと可愛らしいね!」
「わたくしにも可愛らしかった頃くらいあるんです」
そう言ってわざと拗ねたように唇を尖らせてみせるボロミアを、今だってじゅうぶん可愛らし
いけれど、とギムリは思う。
サイズが合うといいのですが、と呟きながらボロミアは小さいドレスの中から一着を選びだし、
ギムリの身体に当てて満足そうに頷いた。
「この色がいいと思います」
ボロミアが選んだそれはなめらかな光沢のある生地が華やかだが、浮ついてはいないチェリー
色で、確かにギムリの深いくるみ色の髪によく映えた。少女が着るものらしく暖かい色どりの
糸でふんだんに刺繍が施され、ぽんとふくらんだ袖とたっぷりとギャザーの寄せられたスカー
トが重なったデザインが少し可愛らしすぎて恥ずかしいが、レゴラスを驚かせようというボロ
ミアの悪戯のような提案が楽しくて、とりあえず袖を通してみることにした。
「着替えたら声をかけてくださいね」
そう言って自分も一着を選んだボロミアがギムリに背を向けてチュニックを脱ぎ始める。白い
肩と背中にうすく浮き上がった骨のかたちが艶かしくて、ギムリは慌てて目をそらした。
慣れない服に苦労しながら何とか形を整え、後ろを向いたまま声をかけると、ボロミアも丁度
着替え終わったところらしい。2人で一斉に向き合った。
「……わあ…きれい…」
「ほら、やっぱり可愛らしい!」
はしゃいだようにギムリの手を取って確かめるようにドレスを撫でる。そんなボロミアは、光
が当たるとほとんど白に見える品の良いラベンダーブルーの、すらりとしたシンプルなドレス
に着替えていた。ボロミア本人は単に着るのが面倒でなさそうだという理由で選んだのだが、
肩から胸元へかけて斜めに大きく開いたそれは、ボロミアの凛とした女らしさを充分に引き出
して強調している。
「ボロミア、綺麗」
感嘆して繰り返すと、ボロミアも膝をついて満面の笑顔で
「ギムリも可愛いですよ」
と嬉しそうに繰り返した。
「髪はわたしが結ってあげる」
さらさらした金の髪に指を通すと、ボロミアは撫でられた猫のように目を細める。
「わたくしの髪はうまくまとまらないので、結うときはいつもたくさんピンを挿されて痛くて。
それが嫌でずっと短くしていたのですが、ギムリなら上手にしてくれそうですね」
「もちろん、痛くなんかしないよ。ああ、でもこんなことなら髪飾りや首飾りの細工物を持っ
てくるんだったな!」
ボロミアはふと、残念そうに天井を仰ぐギムリの胸元に目を止めた。
「ここのリボン、短いのでしょうか?」
胸の前できれいに結ばれるはずの幅広のリボンが、ほとんど解けかかっている。
「あ……、それは、その…ちょっと胸がきついんだ」
見れば確かに前を合わせる紐は広がって、それでも胸のふくらみがぎゅっと押しつぶされたよ
うになってしまっている。ギムリは背の大きさは人間の娘くらいだとはいえ身体は成人した女
性なのだから、子供用のドレスでは不都合があって当然だろう。
「これは、直さないといけませんね」
ボロミアは同じ布があるだろうか、と心配しながら、胸のリボンとその下を締める紐を確かめ
ようと手を伸ばした。すると、
「あっ……!」
軽く掴んだだけなのにまるで弾けるように前の合わせが解け、クリーム色のふたつのまるい乳
房が、束縛から解放されたようにぷるんとこぼれ出た。
「ああ、も、申し訳ありません!!」
「だ、大丈夫、ボロミア大丈夫だから…!」
真っ赤になって必死でドレスを元通り着せようとするボロミアと、前を隠そうとするギムリの
両手がせめぎあうように交差するうち、ボロミアの指がギムリの胸の頂きをかすめるように触
れた。
「ひぅ…っ!」
思わず空気を飲むような声をあげてしまう。ボロミアも指先のやわらかい感触にびくんと身体
を震わせた。
「あ……っ」
途端に、また思い出してしまった。今朝まで頭の中を占めていたあの姿を、さっきより鮮明に
思い出してしまった。
「ボロミア……手を離して……」
それを無視するように努めながら、敏感なそこを優しく羽で触れられるような感触がたまらな
くて、早くなる鼓動を必死で落ち着かせながらギムリが言う。
「ごめんなさい……」
ボロミアが小さく呟きギムリがほっとした次の瞬間、片方だけだった羽が、両方の乳房に触れ
た。
「…っぁん!!」
それだけで背筋に快感が奔り、ギムリの背が反る。それがかえってボロミアの指に胸のふくら
みを押しつけてしまうことになる。
「ボロミア、だめ……!」
「ご、ごめんなさい……でも、触れてみたくて…」
頬を染め、唇を舐めながらおずおずと覗きこむような若草色の瞳に見つめられ、ギムリは強く
拒絶することができなくなってしまう。
「…すこし、少し、だけ……あっ…、あぁ…んっ……」
ボロミアの指が少しずつやわらかな頂きに沈んでは離れ、ためらいがちにかすめるように動い
てはまた沈む。まるで児戯のようなやさしいだけの触れ方に、ギムリは感じたことのないよう
な快感に戸惑うばかりで、漏れる喘ぎを噛み殺そうとするがうまくいかない。
何度も夢中で触れるうちに、ボロミアの指先に堅いしこりがあたるようになった。それをそっ
と乳房に押し込めるようにしたり、指先を滑らせるように触れてみる。ギムリの唇からは荒い
息と上ずった声が、絶えず零れるようになっていた。
クリーム色にやわらかく光るたっぷりとした乳房の上になった実はとてもおいしそうで、ボロ
ミアはごく自然にそれを舐めてみたくなった。顔を近付け、そっと舌先で触れる。
「あぁっ…!!……だっ…め、もうおしまい、ボロミア…!」
ギムリの身体がうたれたように震える。膝をついているボロミアは立ったままのギムリの胸に
顔を埋め、舐めるだけでなくその実を口に含んで舌で転がしたり、やわらかい唇で吸ってみた
り、ごく軽く歯の先で押してみたりもした。
「あっ、あっ、ゃっ……もう、んん…だめだったら……」
自分が動くたびにギムリから可愛らしい反応を引き出せるのが嬉しくて、ボロミアは左右の乳
首を交互に熱心に舐め続けた。ようやく顔を離すと、ぷくりと膨らんだ実は自分の唾液に濡れ
て光り、美しいドレスを着込んでいるのに胸だけを露出させ快楽に震えるギムリの愛らしくも
淫らな姿に、うっとりと見とれた。
「レゴラスの気持ちがすこし分かりました」
「え……?」
「ギムリはとても可愛らしいです」
そう言ったボロミアの顔にはふざけている様子は全くなく、ただ本当にそう思っているだけの
純粋な微笑みが浮かんでいる。
「レゴラスは少しひどいことをしているのでは、と、実は思っていたのです。でもそうではな
く、ほんとうにギムリのことを愛しているからなのですね」
ボロミアは鈍感だと自分のことを思っているようだが、自覚はないにしても人の好意にとても
敏感だ。ギムリはそっとボロミアの頬に触れた。誇り高く厳しい表情をしたゴンドールの姫将
軍としての殻をいちど剥いてしまえば、与えられる好意に従順に自分を馴染ませる。
暖かい掌に嬉しそうに頬をすり寄せてくるボロミアに、ギムリはそっと口付けた。ボロミアは
ふいをつかれたように何度か瞬きをする。
「ありがとう。ボロミアにそう言ってもらえると、嬉しい」
「……レゴラスに直接言われるよりも?」
「それは……………どちらも嬉しいよ」
からかうようなボロミアの口調にちょっと頬を膨らませて返答を濁せば、同じように口付けを
返された。
「ん…………」
「……っふ…」
どちらからともなく唇を開き、相手の舌を招き入れて音をたてて絡めあい始めた。くちゅくち
ゅという音に煽られるように、ボロミアの手がまたギムリの胸に伸びる。ボロミアの手にあつ
らえたような大きさの張りのある乳房を包んでゆっくりと揉みしだき、掌にあたるこりこりし
た感触を転がすように動かした。
「んっ……んぅ……」
また寄せてくる快感にギムリが身を捩る。体格で優るボロミアに徐々に押されそうになるのを、
引き剥がすように唇を離した。
「待って!」
ボロミアは少し不満そうに首を傾げる。
「わ、わたしだってボロミアにしてあげたいのに、これでは不公平だよ」
「……それでは?」
「横になって…」
ボロミアはためらいながらも言われるままに床に身を横たえる。するとギムリは這うような姿
勢でボロミアの長いスカートの中に潜り込んでしまった。
「ギムリ…!」
驚いて脚を閉じようとするが、既にギムリが膝の間に収まってしまって閉じることができない。
動揺する間に、下穿きの上からそっと指が触れた。
「ひぁ…っ」
そこは既に潤んでいて、布の上からぬるりとした感触を伝えてくる。ギムリが指先で何度か撫
で、押すようにしていると、くちくちと湿った音がかすかに聞こえるようになった。
「…恥ずかしいです……もう、出てきてください…!」
ボロミアが口元を押さえてふるふると首を振る。ギムリがスカートから這い出てきたのをいい
ことに脚をきつく閉じてしまうが、触れられたところが熱くてたまらない。
「ボロミア、スカートを上げて」
「…………ギムリ…」
「お願い。このままでは息苦しいよ」
真摯な目で見上げられて、ボロミアはおずおずと両手でスカートをたくし上げ始める。きちん
と閉じられたしなやかな脚が徐々に露出し、膝のあたりで止まった。ボロミアは顔を赤くして
唇を噛み、切なげに眉根を寄せて目で訴える。だがギムリにまた小さな声でお願い、と言われ
ると、観念したようにたっぷりした布地をかき寄せ、白い太腿の付け根まですっかりあらわに
した。
ギムリは下穿きに手を掛け、少しずつ引き下ろしていった。ボロミアはスカートを握りしめた
まま、かすかな動きながら協力するように腰を捩り、片足を外す。膝に手を掛けると、震えな
がら脚を開いた。
ボロミアの秘部を覆う茂みはあわい金色で、肌が透けるくらいに薄い。
「あまり、見ないでください……」
「どうして? とても綺麗なのに」
色もかたちも花みたい、と呟きながら薄い茂みの下にそっと指を這わせる。秘唇を撫で、蜜の
在りかを探るようにその入口にわずかに指先を埋めると、くぷりと栓が外れたかのように溢れ
て指にまとわりついた。
「すごい……こんなに濡れてる」
ギムリはごくりと唾を呑み、指を浅く何度も出し入れしたり、もう片方の手でその周辺を撫で
るようにとろみを塗りつける。
「あ…ふ…ぁん……、ごめ、んなさい……っ、ギムリに触れていたら……こんなに、なって…っ
……」
アラゴルンとは違う小さな指にそこを優しく開かれる未知の快感に喘ぎながら、必死で言葉を
繋ぐ。両手は律儀にスカートをたくし上げたままだ。
「謝ることなんか、ないよ」
そう言ってギムリは、清冽で淫らな蜜の溢れるそこに口付けるように吸いついた。
「あぁっ…!だめ、だめです…!そんな……っあ、ああ!」
とろりと舐め、舌でくすぐる。ボロミアは髪を乱して打ち振り、身体の中心に集まる熱をやり
すごそうとするが、沸き上がる快感の方が早くて追いつけない。
ギムリは自分がされたことのある行為をほとんど無意識に真似ていた。びくびくと震える白い
太腿がギムリの耳や頬にあたる。
ギムリは、自分の鼻があるところにあたるたび、ボロミアの口から短い悲鳴のような嬌声があ
がることに気が付いた。そこに唇を押しつけ、尖らせた舌の先でつつくように舐めてみた。
「………っあぁ!ん…はぁ、あん…!」
ボロミアの身体が大きく跳ね、浅く指を挿し入れたところがきゅっと収縮する。ギムリは見つ
けた快楽の種を何度も舐めたりきつく吸い上げたりしながら、くちゅくちゅと音を立てて器用
な指で中をかき回した。
「だめです……だめ…っ、ギムリ、もぅ、わたくし……あ、―――ッ!!」
足首に白い布が引っ掛かったままのボロミアの脚が、かたちの良い爪先までぴんと硬直したか
と思うと痙攣したように震え、声にならない悲鳴を引いてくったりと力が抜けた。たぐり寄せ
たスカートの布地をぎゅっと胸元で抱き締めたまま、あわい影を落とす瞼を伏せて浅い呼吸を
繰り返す。
「ボロミア……つらかった…?」
ボロミアがあんまり艶めいて可愛らしいから、止められなかった。
ボロミアは赤く染まった目の縁に透明な雫を浮かべながら、すぐに首を横に振った。
「つらくありません……でも、わたくしだけこんな…」
あまり力の入らない身体を起こし、ギムリの唇や鼻の頭についた自らの蜜を指で拭いぺろぺろ
と舐めとる。暖かく湿った舌の感触を心地よく受け入れながら、ギムリも息をついた。
「……わたしもアラゴルンの気持ちがすこし分かった」
「……?」
「だめだと言われても、もっとしてあげたくなるね。ボロミアには」
はにかむように頬を染め、見上げる視線にボロミアは胸が熱くなる。
「わ…わたくしだって、ギムリにもっとしてさしあげたいです」
「でも、もう――」
「だめです。だってまだ、わたくししか………………ておりません」
同じくらいに顔を赤くしておずおずと相手を見つめる2人は、どちらからともなく微笑み、ど
ちらからともなく手を伸ばしあって相手に触れた。
互いの恋人との、翻弄され呑み込まれて壊れてしまいそうなほどの激しい快楽とは正反対の、
たどたどしいまでに優しく、暖かいよろこびの中をゆったりとたゆたうような行為に2人はし
ばらく夢中になった。
何度か満たしあい、心地よく蕩けるような疲労に身体を触れあわせたまま横たわる。
「……レゴラスには」
「……アラゴルンには」
ほぼ同時に口をついて出た恋人の名に、顔を見合わせて吹き出した。
「絶対に内緒だよ」
「絶対に言いません」
約束として互いの頬にかるく口付けを贈った。
「……でも、跡をつけてしまいました…」
ボロミアがひどく申し訳なさそうにギムリの首筋を指先で撫でる。
「……わたしもだよ」
ギムリもボロミアのはだけた胸元にそっと手を這わせた。
「おしろいなどで隠せるのでしょうか? わたくしはあまり化粧道具を使ったことがなくて」
「わたしもほとんどないけれど、多分これはそんなに目立たないんじゃないかな。それよりせ
っかくのドレスが、しわくちゃになってしまった……」
ボロミアの大事なものなのに、と詫びるのを首を振って遮る。
「いいえ。それにあの……よごしてしまいましたから……でも今から洗って整えてもらえば、
まだ日も高いですし夜の晩餐会には間に合うと思うのですが」
「そうだね。今日は天気が良いし風もある」
そうと決まれば行動は早い2人だ。あくまでアラゴルンとレゴラスを驚かせてやるという当初
の目的を思い出し、急いで準備に取りかかった。

その夜。
1日どこかをふらふらしていた緑葉の王子と1日執務室に詰められていたゴンドールの王は、
遅れて晩餐会の席に現れた2人の大事な姫君に、口をぽかんと開いたまましばらく言葉もなく
目を、それだけではなく心も、根こそぎ奪われることになった。
ギムリはドレスの胸元と裾をきちんと合うように直しておいた。少し可愛らしすぎると本人は
思ったそのデザインも、決して子供っぽくはなくギムリの快活で清純な美しさを意外なほど引
き出している。髪は普段より華やかな編み込みでまとめ、きれいに巻くように整えたおくれ毛
が動くたびにゆらゆらと揺れて可愛らしい。
ボロミアは腰までぴったりと身体の線に沿い、そこから裾まで流れるようなドレープが優雅で
シンプルなドレスに身を包んでいた。肩までしかない金髪はギムリが器用に整え、耳の後ろで
すっきりとまとめられている。さらけ出されたうなじから肩、大きく開いた胸元のなめらかな
肌が白く透けるようだった。
2人とも耳飾りと小さな首飾りくらいしか装飾品は身につけていないが、それがかえって2人
の飾らない素直な美しさを引き立てていて好ましかった。実は2人とも慣れぬ踵の高い靴に四
苦八苦し、邪魔な長い裾をさばいて歩くのに悪戦苦闘していたのだが(とりあえず支度を手伝
ってくれたボロミアの侍女頭に何度も言われた「歩幅を小さく!」という助言だけは必死で守
った)、アラゴルンとレゴラスがまだ目と口を開けたまま間の抜けた顔でこちらに見とれてい
るのに、してやったりと静かに微笑みを交わした。
だが上機嫌な2人の姫君はあまり考えていなかった。
我に返った男2人が、常ならぬ装いに身を包んだ想い人に何を思い、どんな気になるのかとい
うことを。よく透る目と耳を持ったエルフと、ただびとならぬ力を持った野伏が、ギムリとボ
ロミアが時折交わす秘密めいた視線の意味に気付くのかどうかということを。それから、お互
いの首筋と胸元に残されたかすかな花びらのような跡のことも。
すべては食事の後に、身をもって知らされることとなる。
114名無しさん@ピンキー:04/07/10 23:51 ID:VCWpZgDV
以上です。その後当然全てお見通しの2人におしおきされる姫さんズとか、
まだこんなに素直じゃない頃のボロミアたんを調教する馳夫さんとか
書いてみたい気もしますが、あまり連投が続くと他の職人さんが
投下しにくい雰囲気になってしまうかもしれず、自分もマズーなので、
少し控えようかと思います。
とりあえず今回もお付き合いありがとうございました!
115名無しさん@ピンキー:04/07/11 00:07 ID:Z4OviPzo
キター!!
姫様ズの百合〜〜ッッ!!

誰があなたに文句を言うものなどがあろうか。
お仕置きされちゃう姫様ズもおねがいします!ぜひ!!
116名無しさん@ピンキー:04/07/11 00:28 ID:8pyXLMet
ドレスとかボンテージから乳だけ出す格好が漏れのツボと知っての所業か!?
想像して悶えたyo!
リクに答えて(?)百合プレイに心のそこからエルベレス!

>>115
いや、せっかくの>>114の気遣いを「書け書け」で台無しにするのも悪いよ。
ここはマターリと充電してもらって、たっぷり濃厚な続編期待。
しかしホントに>>114さんは作品といい、「お付き合いありがとうございました」でしめてくれる礼儀正しさといい、なんかイイな。(;´Д`)ハァハァ

117名無しさん@ピンキー:04/07/11 00:33 ID:Z4OviPzo
>>115です。
あまりの嬉しさに、少し脳ミソのタガをはずしすぎてしまったかもしれません。
たいへん申し訳ありませんでした。

少し頭を冷やします。
118名無しさん@ピンキー:04/07/11 00:39 ID:8pyXLMet
>>115
いや、気持ちはよく分かるから。ホントは漏れも同じ気持ちだよ…。 ゴメンな。
119名無しさん@ピンキー:04/07/11 02:16 ID:2TJZiAdn
新作キタ━(゚∀゚)━(∀゚ )━(゚  )━(  )━(  )━(  ゚)━( ゚∀)━(゚∀゚)━ !!

この夜のアラゴルンとレゴラスの選択肢

1 おしおき責め
2 おしおきレズプレイ強要
3 スワッピング
4 上記三つのフルコースヽ(゜∀。)/アヒャアヒャ
120名無しさん@ピンキー:04/07/11 21:30 ID:dWQ4p5Ib
普段とは違って本当に「お姫様」な格好のボロたんギムたんに萌え〜〜!!
柔こい胸ポロリなシーンのギムリたんはイラストで見たいくらい可愛いし、ギムリたんに
舌で責められてイッちゃうボロミア姉さまで丼飯三杯はイケる。

何よりもこの板の「キング・オブ・姫」なギムリたんが他の誰かを責めている図、というの
がイイ。自分が(レゴラスに)されて気持ちがいいことを同じようにしてあげる…という件は
ギムリたんの成長(?)をみるようで、たいへん可愛らしい。
…それだけレゴラスが調教してるってことなのかもしんないが(笑)。
121エルロンドとケレブリアン :04/07/11 21:36 ID:xN7qUvyi
SS初めて書くよ・・・ドキドキ。
ヘタレだけどちょこっと投下させていただきます。

カプはエルロンド卿とケレブリアン。
オークに拷問されて裂け谷で療養中のシチュです。
122エルロンドとケレブリアン 1:04/07/11 21:36 ID:xN7qUvyi
「何故、貴女がこのような目に?」

漆黒の瞳を濡らし、男は囁いた。
視線の先には、柔らかな銀髪のエルフ。陶器のような白く、滑らかな肌に残る痛々しい傷跡。
元々華奢な体つきだったが、今はやつれて。

「ケレブリアン」

妻の名を呼ぶと、ベッドに横たわるエルフの睫が、僅かに揺れた。

「あ・・・なた?」

薄い、色を失った唇が、辛うじてその言葉を紡いだ。

「ケレブリアン!」

焦点の合わない瞳が宙を彷徨う。
妻の頬を両手で包み込み、顔を覗き込む。

「あなた」

やっと、瞳があった。優しい翠の瞳は、色がくすんで宿す光も鈍く反射していた。
弱々しい妻の姿に、瞳から感情が形となって零れ落ちる。

「泣いて、いらっしゃるのですか?」

123エルロンドとケレブリアン 2:04/07/11 21:45 ID:xN7qUvyi
「・・・あぁ」

初めて見る夫の泣く姿に、ケレブリアンは手を伸ばした。
傷だらけの腕。

「こんなに眉を寄せて。貴方はいつもそう」

儚げな微笑が、エルロンドの胸を締め付けた。

「貴女がこんな姿になって、私は・・・私は・・・何も出来ない」
「貴方は私を癒して下さいました。ほら、もうそんなに泣かないで下さいな」
「私は自分が不甲斐ない。助けることが出来なかった!」

ケレブリアンの手を取り、エルロンドは声を荒げた。

「泣かないで下さいませ。ご自分をお責めにならないで」

細い腕が、エルロンドの頬を撫ぜる。

124エルロンドとケレブリアン 3:04/07/11 21:54 ID:xN7qUvyi
(ちょと修正)

柔らかな手が、エルロンドの頬を撫ぜる。

「ねぇ、貴方」

ケレブリアンは、夫から視線を外し、窓の外を見た。

「わたくし、西に旅立とうと思います」

そして、悲しそうに微笑んだ。

「貴方の治療が悪かったのではありません。ですが、わたくしの居場所はもう中つ国にはありません」
「ケレブリアン・・・」
「わたくしは、オークに抱かれてしまいました。体の傷は癒えましたが、心の傷は・・・」

どれだけ辛い、苦しい思いをしただろう。

「貴女の傷は、もう癒えないと?」

震える声で尋ねる夫に、ケレブリアンは瞳を閉じて肯定の意を示した。

「わたくしは、穢れてしまったのです。貴方に、触れることも、本当は・・・」

頬に触れていた手が、引き戻される。それをエルロンドは引き止めた。

「貴女は穢れてなどいない。初めて会った時に恋した、貴女のままだ」
125名無しさん@ピンキー:04/07/11 21:55 ID:xN7qUvyi
ごめん、初めて書いたから書き方が変だ。
また明日にでも続編投下しにきます。エロじゃなくてごめんね。
明日はエロ持ち込めたらいいなー。

そして、スレの流れ切ってごめん。
126あぼーん:あぼーん
あぼーん
127あぼーん:あぼーん
あぼーん
128あぼーん:あぼーん
あぼーん
129あぼーん:あぼーん
あぼーん
130名無しさん@ピンキー:04/07/11 23:10 ID:QjhR2oZm
>>114
毎回読みごたえのある作品乙です!
自分は他スレでSS書いてて、こちらはハァハァROMってる身だけど、
連投っていっても連日連夜とか他の職人さんの直後とかじゃないから
全然他の職人さんが気を遣うとかそんな心配はないと思われ。
また何か書いたら投下して下さい待ってます。
131名無しさん@ピンキー:04/07/12 00:13 ID:kLQ6H7/K
>125
ケレブリアンキター!(゚∀゚)
続き待ってるよー
132名無しさん@ピンキー:04/07/12 01:16 ID:iWHuCXHx
>>114
ドキッ!女だけのお着替え会 〜ポロリもあるよ!〜
とかが頭に…

絶対子供用に納まる乳じゃねえ!と思ってかぶりついて読んでたら
ポロリキタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!
ギムリたん無意識でトレースしちゃうほどクンニされてんだ…
仕込まれてんだそーなんだ…

>>121
前スレでリクのあったケレブりゃんだ!
熟年ラブカポーでガンガレ!
133名無しさん@ピンキー:04/07/12 21:14 ID:kuvaHLnT
> 1日どこかをふらふらしていた緑葉の王子と1日執務室に詰められていたゴンドールの王

と思わせておいて、また覗いてたりするんじゃないの?この二人。

>>114さん
「おしおき編」お待ちしています。
134あぼーん:あぼーん
あぼーん
135名無しさん@ピンキー:04/07/13 00:43 ID:wmjAOphl
>>114
ギムリたんの乳描写キボンした俺の願望を満たしてくれてありがd。
「一緒にいて幸せ」なんていってくれるギムリたんのよーな嫁欲しい。
もっと好き好き大好き言ってイチャコラしてくれ。
136名無しさん@ピンキー:04/07/13 08:43 ID:X7/UlIG+
DVD見て思ったけどボロミアとギムリって仲いいね
バーリンの墓で大泣きするギムリたんをそっと慰めてるのもボロミアだし
モリアから抜けた所でも、中に戻ろうとするギムリたんを
ガッシと肩抱いて気遣ってやってるのもボロミアだし

というわけで姫百合(;*´Д`*)ハァハァ〜
137あぼーん:あぼーん
あぼーん
138名無しさん@ピンキー:04/07/13 22:58 ID:v9Nc/esq
>>135
その嫁には、是非とも裸エプロンだの彼のYシャツの上だけを素肌に着たりとかをやって
欲しいもんだな。たとえ旦那がヒモのように生活能力のなさそうなレゴラスだったとしても(笑)。

しかし何度読み返しても、姫百合はいいよな。可愛くって。
139名無しさん@ピンキー:04/07/14 07:45 ID:zD10B9PS
むかしむかしアマンの国に
レゴラスとギムリがいました。
レゴラスは森へ散歩に
ギムリは洞窟へ石を見に
そして他にはすることがないので
毎日ギシギシアンアンしておりました。
140名無しさん@ピンキー:04/07/14 08:14 ID:ZsMmimEq
ある日のことです。
森の中でレゴラスは棺に入ったお姫様を見つけました。
大急ぎでギムリを呼ぶと
ギムリは美しいのでドレスを脱がせてじっくり見たいと言い出しました。
ふたりで丁寧にドレスを脱がせていると
ちょうどそのとき
馬にまたがったどこかの王様らしき人が通りかかりました。
「何をしているんだ?」
141名無しさん@ピンキー:04/07/14 10:49 ID:RyL5yAqh
>140
おいおい、「アマンの国」だぞ。

>139
この流れで、「ドワーフに人権なし」と考えるアマンのエルフの一派に
リンカーンされるギムリたんを書いてみたいが・・・、あの最強王子をだし
抜く方法が思いつかん。
142名無しさん@ピンキー:04/07/14 11:49 ID:l7dJX1i+
ある夕暮れ時のこと
散歩に行ったレゴラスの帰りが遅いので
心配になったギムリは探しに行きました。
森のむこうのほうできらっと輝く髪がゆれるのをみたギムリは
走って何とかそのひとかげに追いついたのですが
それはレゴラスではなく、冷たい目をしたエルフでした。
「お前、ドワーフだな、こんなところで何をしている?」
143名無しさん@ピンキー:04/07/14 15:14 ID:JI4Wkm3+
それでは>>142ルートと別に並行して、
「アマンの国」を華麗に見なかったことにしつつ、>>140の続き。

「やあ、これは石の国の王様」
レゴラスはエルフ流に胸に手をあてて優雅にあいさつをしました。
「きれいなものを見つけたのでわたしのギムリにあげようとしていたところです」
そう言うレゴラスの顔はとてもとくいげです。
すわりこんだギムリも三つ編みを揺らしてうれしそうにうなずきました。
王様も馬を下りて棺をのぞきこみました。
すると、りっぱな棺の中には金の髪をした美しいお姫様が
死んでいるとも思えぬばら色の頬をして、眠っているかのように
横たわっているではありませんか。
しかもきれいなドレスは2人がかりで脱がされかけていて、
何だかたいへんなことになっています。
王様の目はその美しいお姫様にくぎづけになりました。
「我が友、レゴラスとギムリよ」
王様はお姫様を見つめたまま言いました。
「この方をわたしにいただけないだろうか」
144名無しさん@ピンキー:04/07/14 15:49 ID:KLnsoUBo
枝分かれ
連載小説イイ

もっともっと続けてくだちい
145名無しさん@ピンキー:04/07/14 16:08 ID:RyL5yAqh
おもしろいので続けてほしいとも思うが・・・

投下を狙っている職人さんが投下しづらいんじゃないかとも思う・・・
146名無しさん@ピンキー:04/07/14 16:23 ID:JI4Wkm3+
>>145
投下するSS作成の合間に息抜きでリレーしてしまいました。
楽しそうだったもので。どうもすみません。
147名無しさん@ピンキー:04/07/14 16:28 ID:CU/titDj
職人さんの投下が始まれば
当然ほかのレスは自粛するから
別に平気なのでは?

軽いおやつリレー程度で。
148名無しさん@ピンキー:04/07/14 18:19 ID:RNWHPTB0
枝分かれどっちも面白い。
つ、続きをキボンヌしたい・・・。
149名無しさん@ピンキー:04/07/15 01:17 ID:jAA6wyff
>>146
そ、そのSSを読みたいですだ、旦那ぁ〜〜。

個人的にはイチャイチャラブラブが好きなんだが、リンカーン編にも心がときめく…
許せ、ギムリたん。
150名無しさん@ピンキー:04/07/15 08:05 ID:UAgSFWnb
リレーするんならルールを決めとかないとな。SS投下の他にも、マターリ萌え話を
したい住人もいるんだし。

・名前欄に「リレー」と書くこと。
・冒頭にどこの続きかアンカーを入れること。「>139の続き」みたいに。
・いきなり割り込みでSS投下があっても文句を言わないこと。
・同じくいきなり割り込みで萌え話、リレーSSに対する感想、他SSに
 対する感想があっても文句を言わないこと。
151リレー:04/07/15 08:17 ID:9MAL7QwG
>>142の続き。

アマンの地に来てからは、レゴラスに守られ、奥方の庇護のもとにあったギムリにとって、
そのようにあからさまに敵意を見せるエルフに出会ったのは本当に久しぶりのことでした。

「わたしはギムリ。たしかにわたしはドワーフですが、
ガラドリエルの奥方の恩恵を受けこの地を踏むことを許されたものです。
浅ましい泥棒でも、無礼な侵入者でもありません。」
「にわかには信じがたい話だな。」
じろじろとねめつけるようなエルフの視線に一瞬ギムリはひるみましたが、それでも胸をはって、
真っ直ぐその目を見返してやりました。彼女はグローインの娘、ドゥリンの末裔にしてエルフの友。
なんら恥じ入るところはないのです。
しかしその堂々とした態度が、逆にそのエルフの気に触ったようでした。
「ヴァラの加護深きこの美しいアマンに、ドワーフの姿は似合わない。
地を掘り、木を倒し、破壊しながら自らを作り手と呼ぶ浅ましい種族よ!
もし本当に奥方がそなたを招きいれたのだとしたら、愚行としか言いようがない。」
「なんですって!!」
誇り高き自分の一族を侮辱された上、敬愛する奥方への暴言にギムリはすっかり冷静さをなくして
飛び掛りました。しかし、その手がエルフに届く前にエルフの長い腕がギムリの首根っこを捕らえ、
易々と地面に組み伏せられてしまいました。
「アマンでエルフに危害を与えようとするとは、愚か者め! この様な不届きな輩には」
エルフはギムリの顔を覗き込むと、ちろりと舌なめずりをしました。
「なんら罰を与えるのが妥当だろう。
おまえを私の仲間のところへ連れ帰り、罪人の処罰を相談することにしよう!」
152名無しさん@ピンキー:04/07/15 14:55 ID:K/5T3Olh
うぉーー!!続き読みてー!!!

最近原作読み直してるんだが、このスレのせいでだんだんギムリが
ほんとに萌え娘キャラ、ボロミアが姫将軍キャラならイイ!
と、思うようになってきた・・・
153名無しさん@ピンキー:04/07/15 22:32 ID:PPK4FTsD
さぁさぁ、捕らえられたギムリたんは一体どうなってしまうのか?
触手・淫薬・言葉責め、フェラ・顔射・剃毛・肛虐と、プライドが山より高いドワーフの姫君を
エルフ王子のいない隙にリンカーンできるのは、ココのリレー小説だけ!
さぁさぁさぁさぁ、読んでってよ、書いてってよー!
154名無しさん@ピンキー:04/07/15 22:48 ID:2uYW1+4m
指輪物語の関連スレで肛虐なんて単語を目にする日が来るとわなぁ( ̄ ̄ ̄ー ̄ ̄ ̄)ニヤリ
155名無しさん@ピンキー:04/07/15 22:52 ID:PPK4FTsD
ふふふ…。そういうアンタも同志だな?(ニヤリ)
156141:04/07/16 07:49 ID:1/i4iP5K
すげぇ・・・、リンカーン話が進んでるよ・・・。言ってみるもんだな。
だが、>151の文章が素晴らしすぎて、続きを投下する勇気が出ない罠。

>151さん、連投になってもかまわないから、続きキボンヌ!
157リレー:04/07/16 10:57 ID:Z4KaJ4+5
>>143の続き

「いただくって、今ここで?」
エルフは美しい顔をわざとらしーくしかめて言いました。
「ちがう!ちゃんとしかるべき所へ連れて行って…ああいやその…」
「どこへ連れ込んで何をする気なのかなぁ〜」
レゴラスは王様を小さい頃から知っているので、よくこんなふうに
子供を相手にするようにからかって遊びます。
そして王様はこのエルフに勝ったことはほとんどないのですが、どうしても
棺のお姫様が欲しくて仕方なかったので、かなりがんばって対抗しました。
それがおもしろくてレゴラスはまたひょいひょいと王様をかわして
からかっています。
王様はもてあそばれっぱなしです。
そんな2人をよそにギムリは眠れるお姫様の見分をつづけました。
ギムリは自分の興味をひかれたことには一直線なドワーフの娘です。
すると、半分ほどあらわになった白くてたわわな乳房のあいだに、
ちいさなカードがはさまっているのをみつけました。
「このひとはボロミアという名前らしいよ」
ギムリはそのカードを開いて読みあげました。
『この娘 ボロミアは いちど死にました
 鍵をひらき 名前をよべば
 あなたのものとして また目をひらくでしょう』
「鍵…?鍵とは何だ?」
「まあ、ふつうは王子様のくちづけだよね。
 でも、ここはふつうじゃない場所だからねえ」
そう言ってレゴラスはにっこりと笑いました。
158名無しさん@ピンキー:04/07/16 15:00 ID:9GLXDDxO
どきどき・・・

職人さんの作品もすばらすぃけど
リレーもドキドキしていいですねぇ
159リレー:04/07/16 22:19 ID:cChCv2wO
>>157の続き

レゴラスのそんな邪気たっぷりの微笑みに、王様は思わず後ずさり、口をもごもごと動かします。
「…それは…しかし、だ…っ!?な、何を、ギムリ…」
なんとしてでもこの姫が欲しい王様が、次の言葉を考えあぐねて目をそらせたところに飛び込ん
できたのは、小さな手を服の袷に差し入れて、まろびださせたお姫様の豊かな乳房に優しく触れ
たりくちづけをするギムリの姿でした。激しく動揺している王様に、顔を上げたギムリはにっこりと
笑いながら、とんでもないことを口にしました。
「でも、レゴラスはこうやって私を毎朝起こします。だからひょっとしたらこの綺麗なひとも、そうす
 れば起きるのではないかと思って。…普通はそうではないのですか?」
なんら疑うことなく言葉を口にするギムリに、痛む頭を抱えながら違う、と言いかけた王様は、自
分の隣でニコニコと微笑みながら立っているエルフから発せられるドス黒いオーラに気圧されて、
口から出かかった言葉をグッと飲み込みました。

160リレー:04/07/17 02:36 ID:L0020dvG
>>159の続き

「…と、とにかくだな。こ、ここでは何だから、ば、場所を変えようじゃないか。」
王様は、この場の空気を和ませようと必死です。
「それでは、私達のお家まで運びましょうか。」思いがけないギムリの提案に王様は、
ほっと胸を撫で下ろしました。
ギムリは、もてなし好きのドワーフです。こんな綺麗なお姫様が家に来てくれるかと
思うと、嬉しくて嬉しくて満面の笑顔です。
「そ、そうか。ギムリがああ言ってくれている。レゴラス、いいかな?」王様は、
エルフのご機嫌を伺いました。このエルフのご機嫌を損なうようなことをして、
お姫様が自分の手に入らなくなるなんてことは、絶対に避けなけれなりません。
その時「ね、レゴラス。いいでしょ?」またまたギムリが予期せぬ援護射撃をして
くれたのです。「よしっいいぞギムリ!」王様は、心の中で小さくガッツポーズを
とりました。
レゴラスは、アラゴルンの心の中なぞ当然お見通しです。鼻先で「ふっ」と笑いつつ
ギムリには、爽やかな微笑を向けてこう答えました。「あぁ、ギムリ、君がいいなら
そうしようよ。」レゴラスは、ギムリが喜んでくれれば他の事はどうでもいいのです。
「でも、どうやって運ぼうか?馬もいることだしね…。そうだ。私とギムリは、一足先
に帰ってお客様をお迎えする準備をすることにするよ。」と言うが早いかギムリを
抱きかかえて軽々と馬に飛び乗り「じゃぁ、アラゴルン、必ず後で家に寄ってよね。
ギムリが楽しみにしているから」と呆然と立ち尽くす王様を残して走り去って行って
しまいました。
一人森の中に棺と一緒に残された王様は、根っから苦労性な自分の属性を呪いました。
161名無しさん@ピンキー:04/07/17 02:55 ID:2D6Yi850
王様がんばれ〜(イロイロエロエロとw)
162ネタフリ:04/07/17 18:40 ID:1HZVvOkC
おお、ひさびさに来てみたらリレー小説が始まってる!職人さん、読んでますよ、ガンガレ!
>レゴラスは、ギムリが喜んでくれれば他の事はどうでもいいのです。
この一文がなぜこうも漏れのツボを突くのか‥。ハゲドウ&ハゲワラ!

ところで、リンカーン編、最強王子をだし抜く方法らしきものを思いついたので、書き込んでみ
るテスト。

>151の後、悪エルフたちに取り囲まれ、言葉責め&服の上から胸とあそこをさわさわされるギムリ。
しかし、間一髪のところでレゴラスに助けられる。
     ↓
その出来事の記憶も薄れた数ヵ月後、ふたりで森を散歩中に打ち捨てられた鍛冶場を発見。
(ふたりは知らないが、その場所は悪エルフたちの根城の近く)
     ↓
目を輝かせて喜ぶギムリ。ここに篭って奥方のためのアクセサリーを作りたいとレゴラスにお願
いする。(本当はレゴラスのための銀の指輪も作るがそれは恥ずかしくて言えない)
     ↓
不本意だが承諾するレゴラス。毎日鍛冶場に通って一心に仕事に打ち込むギムリ。
     ↓
ギムリにほうっておかれて退屈なので、気の合うエルフを誘って剣技を競ったり弓の試合をするレゴ
ラス。
     ↓
その試合に平和な生活に飽いていたアマンのエルフたちが続々参加。やがてアマン全体のエルフが参
加しての一大武術大会に発展。ガラ様はじめ、エルダールのお歴々も御観覧。(こっそりヴァラール
も御高覧)。連日、島全体がお祭り騒ぎ。
     ↓
レゴラスにどうしてもとねだられて、一日だけその試合を見に行くギムリ。ガラ様の隣にちょこ
んと座って見学。その愛らしさでエルフたちを釘付け。(本人は自覚なし)
     ↓
そんなギムリに邪な視線を送る悪エルフ一党。逃がした魚の可愛らしさに、悔しさと欲望を膨ら
ませる。
     ↓
当然のごとくレゴラスにこてんぱんに負かされる悪エルフ一党。レゴラスに対する憎しみも増大。
163ネタフリ:04/07/17 18:41 ID:1HZVvOkC
     ↓
悪エルフ一党、ギムリをストーカー。鍛冶場に入っていくギムリを発見。レゴラスは試合(この日
決勝戦)にかまけていて気づかず。
     ↓
で、リンカーン(このへん20レスほどかけてじっくりたっぷりねっとり)
     ↓
大会では当然のごとく優勝するレゴラス。しかし、終了直後に胸騒ぎを覚え、一路鍛冶場へ急ぐ。
     ↓
リンカーンされているギムリを発見。一斉に逃げ出す悪エルフ一党。その場でふたり斬り殺すレ
ゴラス。あと10人ほどは取り逃がす。しかし、顔だけはエルフアイでばっちり記憶。
     ↓
小さい体を精液まみれにされてぐったりとしているギムリ。レゴラスの呼びかけに目を開き、一
瞬安堵の笑みを浮かべるが、すぐに舌を噛み切って死のうとする。とっさに当身をしてギムリを
気絶させるレゴラス。
     ↓
ギムリを抱え誰にも見られないようこっそりとガラ様に会いに行く。ガラ様にギムリを預ける。
     ↓
悪エルフ一党を急所をピンポイントで射抜いて殺す。
     ↓
全員殺し終わってガラ様の所へ行くレゴラス。しかし、ガラ様からギムリたんが辱めを受けたのはそ
なたのせいだと叱責される。ギムリを手元において妾が守ると言い出すガラ様。返す言葉のないレゴ
ラス。
164ネタフリ:04/07/17 18:41 ID:1HZVvOkC
     ↓
身体を汚されてしまったけれどレゴラスが許してくれるなら‥、とレゴラスとともにいたいと願うギ
ムリ。ギムリの健気さに打たれてレゴラスを許すガラ様。
     ↓
再びふたりで生きるが、ドワーフ特有の強い貞操観念のせいで自分を責め苦しむギムリたん。ギムリ
たんの肉体を他の男に触れさせてしまったことで気が狂いそうなレゴラス。
     ↓
ラストは‥、
誰の目にも触れさせないようギムリを閉じ込めてしまうレゴラス。ギムリもそれを望む。
もしくは、
アウレが何とかしてくれる。(この「何とか」が思いつかん)

‥というネタでどなたかSSをっ‥!
165名無しさん@ピンキー:04/07/17 21:12 ID:FDvBy7Nv
凄い!

エロ漫画のようでもあり、少女漫画のようでもあり、天下一武道会のようでもあり、
必殺仕事人のようでもあり、ラストは江戸川乱歩のようでもある…しかしここまで
ストーリー立てしたアナタは凄い。

アウレに頼んでアマンから少し離れたような瀬戸内海の島々みたいなのを作っ
てもらって住むしかないのかなぁ…。アウレは自分の娘のようでもあるギムリの
事を何よりも考えてくれそうな気はするが…。
166名無しさん@ピンキー:04/07/17 23:52 ID:Wutf5bws
アマン本国とトル・エレスセアの間ではなく、船の行き来がないような離れ無人島を作ってもらって二人で住む、か、誰も手出し出来ないような大物に匿ってもらうか。

エルウィングの塔なんてどうだい?同じく放浪癖のある旦那持ちでギムリと気が合いそうだが。
167リレー:04/07/18 00:08 ID:/XrYj4Lh
>>160の続き

石の国の王様から強奪……いいえ、借りた馬はとても軽快な走りをみせました。
きっとなかよしの馬の国の王様からもらった馬なのでしょう。
レゴラスの腕にかかえられるようにその背に乗ったギムリは、たのしそうに言いました。
「はやくあのお姫様を迎える準備をしないとねえ。瞳を開いたらどんな色だろう?」
ギムリは馬に乗るのは好きではありませんでしたが、レゴラスと一緒なら平気なのです。
「どんな色だろうね。当てっこをしようか?」
とか何とか言いながら、レゴラスのあたまの中はさっさと家に帰ることでいっぱいでした。
アラゴルンがあのお姫様を目覚めさせ、歩いてレゴラスとギムリの家にたどりつくまで
けっこう時間がかかるに決まっています。
ならばその間に大好きなギムリを可愛がることができそうだからです。

その頃王様はギムリが無邪気にさわったために、今は豊かな乳房をすっかりあらわにして
横たわるお姫様の前で固まっていました。肌も髪もやわらかな日ざしに内側から光るように
輝いてまぶしいほどです。胸の頂きとうすく開いたくちびるは、同じ薄桃色をしています。
あまりにしどけなく無防備な『すえぜん』に、王様も多少良心がとがめるのでした。
しかしそのやわらかいくちびるに自らのくちびるを重ねた瞬間、すべての迷いはふっきれて
しまいました。何度か繰り返しくちづけ、顎をつかんで口を開かせ、舌を挿しいれます。
お姫様の舌をひきだしてからめたり、くちびるを舐めてあまく噛んでみたりしました。
ふれてみた乳房は夢のようにやわらかく、はずむようなとろけるような感触に王様は夢中に
なりました。肌は王様の掌にすいつくようにしっとりとして、とてもいい匂いがします。
「ボロミア……」
くちづけと愛撫のあいまに王様はお姫様の名を呟きました。
どうか目をさましてくれるようにと願いながら。
168リレー:04/07/18 01:47 ID:NuPyhYA+
>>151です。げんきですか。
ごめんね、母さん初めてリレーしたから続けにくくてごめんね。


ギムリは後ろ手に縛られ、乱暴に森の中を引っ立てられていきました。
(レゴラスはもう家に帰ってるだろうか。心配しているかもしれない。
罰といっていたけど、一体何をされるのだろう?)
そんなことを考えながらあるいているうちにふと、以前これと同じようなできごとがあったことを思い出しました。
ロリエンの森で、ハルディアと初めて会った時のことです。
ロリエンのエルフ達は、指輪の一行でただ一人のドワーフだったギムリに対し、目隠しをして歩くことを強要しました。
あの時はそれが酷く侮辱的なことに思えてギムリ自身も強く反発しましたので、アラゴルンの仲介がなければ
ひと悶着どころでは済まなかったでしょう。
しかしそれは力を増す暗闇に対して中つ国全体が警戒心を強めていたからで、争いのないアマンでのこの様な仕打ちは
まったく理に適わないものに思えました。
「それであんたは私をどうするつもりだい? 牢屋にでも閉じ込めておく? まさか殺してしまう気じゃないだろうね。」
「仲間との相談次第ではそれもあるだろうな。」
皮肉でいった言葉を肯定されて、ギムリは飛び上がらんばかりに驚きました。
「冗談じゃない!そんな仕打ちがあるものか! 大体、元はといえばあんたの無礼な態度が最初にあったからだよ。
ドワーフだというだけで殺すだなんて、全くもってエルフらしくないぞ! エルフの中じゃ乱暴だって言われている
闇の森のスランドウィル王だって、私の父にはもう少しましな対応をとったのに!」
「スランドゥイル? スランドゥイルといったのか?!」
今度はエルフが驚いて声を上げる番でした。
「彼は我が一族の王族だ。私の王の名はエルウェ。シンゴルと呼ばれた方だ。彼を亡くし、我等は悲しみと共に
このアマンに移ったのだ。
169リレー(168の続き):04/07/18 01:49 ID:NuPyhYA+
「ドワーフというだけで、と言ったな? そうとも、ドワーフであるという理由で私はお前を憎む。
お前の父にはもう少しましな態度をとった、だと? スランドゥイルはあの悲しみを忘れたのか?!
いと呪わしきノグロドのドワーフどもよ! とるに足らぬ存在でありながら、エルフの王に刃を突き立てたのだ!
何百年何千年経とうとも、私はけしてお前達ドワーフを許しはすまい!」
ギムリはその激しい慟哭を聞いて、エルフの瞳に燃える冷たい炎の理由を理解しました。
全ての苦しみを癒す筈のアマンの国で、彼は暗い怒りを抱えたまま長い時を過ごしていたのです。
それはどんな拷問よりも辛い事に思われました。そして同時に彼女の胸に、ある感情が湧き出てきました。
絆深い仲間達の旅立ちと別れの悲しみに、枯れてゆく花のように光を弱らせていくレゴラスの姿を見て
山と一族から離れ、共に船に乗る決意をしたときに感じた気持ちです。
「私の一族は、あんたが憎むドワーフ達とは父祖を異にするけれど。」
泣きじゃくる子供に優しく囁くような声で、ギムリはエルフに言いました。
できればレゴラスによく似た金糸の髪を撫でてやりたいと思いながら。
「あんたの憎しみを和らげてあげたいと思うよ。どうすればそれが叶うんだろう?」
ふいに覗き込んだケレド=ザラムの水面のように深く澄んだその瞳に、エルフはほんの一瞬声を忘れて見惚れました。
はっとわれに返ると同時に、彼は怒ったように言いました。
「命乞いで言ったつもりならずいぶんと的外れな考えだ。私はお前に癒しを期待していない。できるとも思わない。
余計な気を回す余裕があるのなら、これからの自分自身の心配でもするといい。」
しかし彼の心は、ドワーフに心動かされた自分への苛立ちと困惑に大きく揺れていたのでした。
170151:04/07/18 02:08 ID:NuPyhYA+
168の最後にかぎカッコとじが無いのは仕様です。
リレーなのに2レスも消費して申し訳ない。

ついでに温泉話に萌え萌えして描いたギムリたんを置いていきます。
>>114さん萌えをありがとう。
ttp://akm.cx/2d/img/4495.jpg
171名無しさん@ピンキー:04/07/18 11:43 ID:rWV81Un7
 ネ 申 キタキタキタキタ━━━(゚∀゚≡(゚∀゚≡゚∀゚)≡゚∀゚)━━━━!!!!!!!!!!
しかも美乳+髭無しぎむりタン・・・ハァハァハァ
もうリレーじゃなくてこのまま突っ走ってくれないか?
172名無しさん@ピンキー:04/07/18 21:14 ID:L2ksK85q
うぉ〜〜〜っっ!キターッ!神…!

子供な身長でも体はオ・ト・ナなギムリたん〜〜ッ(ハァハァ…)
ぷりぷりしたオパーイとどっしりとした下半身が、たまらなく萌え〜。

こんな可愛いギムリたんの乳首をサワサワフニフニクリクリしていたのかと思うと、
うらやましくてレゴラスに殺意すら覚える(笑)。

なにはともあれ、職人さんグッジョブ!!
173名無しさん@ピンキー:04/07/19 00:15 ID:6YPn/XEn
>>170=150氏
女湯SSを書いた者です。ギギギギギギギムリたーん!!!
も、萌え……あそことかあそことかに埋まって窒息したい……SS書いて良かった……
そして私も172さん同様「レゴラスめ…」と思いましたが、怖いのでそっと思うだけで
呪うのはやめにしました。172さんも夜道には気を付けて!昼間でも気を付けて!
横の風呂桶に入ってる黄色い生き物2匹も辛抱たまりません。
でもコレ相手だったらやらしいことできないなぁアラゴルン大変だ(w
絵も文章もこれだけ書けるのが凄すぎです。
いち住人として、また次の作品楽しみにお待ちしてます!
174名無しさん@ピンキー:04/07/19 00:16 ID:6YPn/XEn
150じゃなくて151氏でした!申し訳ありません!
175名無しさん@ピンキー:04/07/19 21:19 ID:Hrct0veN
最近人が少ないような気がするな。
…やはり、夏祭りの準備で忙しいんだろうか、みんな。


…池とか泉とかで「泳ぎを教えてあげるから」って、どんどん深くてギムリたんの足の届かない所へ
連れて行ってしまうレゴラス。悪態をつきながらも、泳げなくて怖いから涙目で必死にレゴラスにしが
みつくギムリたん。もちろんレゴラスの狙いはそれ。

「体を洗っていただかなければ、今宵の閨は共に致しませぬ!」と言い張るボロミアたんを、水の中
に引きずり込もうと、海坊主のように機会をうかがうアラゴルン。

行儀良くさやの中に納まったえんどう豆のように、ごく浅い所でパチャパチャやるホビッツ娘たち
(スク水着着用)。
176151:04/07/19 22:16 ID:pwl/pAgf
>>171〜173
感想どうもありがとうございます。喜んでいただけて幸いです。
これで>173さんがレゴラスにあそことかあそことかに顔を埋められる
ギムリたんを書いてくれるともっと嬉しいです(姑息)。
そうです薄汚い下心なんです。騙されてはいけません。

ギムリたんは私の頭の中では、けしからんムチムチ娘です。
177名無しさん@ピンキー:04/07/20 03:01 ID:qF32DsK3
>175
神リレーの続きが早く見たいので、つい固唾を呑んで見守ってしまうのです
178名無しさん@ピンキー:04/07/20 06:28 ID:+PyRSAxX
リレーSSの流れを切ってしまうかもしれませんが、レゴラス×ギムリを投下していきます。

ギムリたんイシリエンの森へ拐わかされる‥、もとい、ギムリたん初めてイシリエンの森へ行く編。
前編のみでエロがありません。ダメな方はスルーお願いします。
髭描写はあえてしなかったので、髭あり、髭無し、お好きなほうでお楽しみください。
一部、「ホビットの冒険」を読んでいないとわからない箇所がありますが、話の筋には関係ありま
せん。
179イシリエンの森:04/07/20 06:29 ID:+PyRSAxX

「ギムリ、イシリエンの森へ行こう!」
「‥嫌だ」
レゴラスの提案を、ギムリは即座に断りました。
指輪戦争の後、イシリエンの森には、レゴラスが連れてきた闇の森のエルフたちが住まっていました。
一方、ギムリは燦光洞の領主となり、破壊され荒廃したゴンドールの修復に忙しい毎日を送っていま
した。今は暑い夏の盛りで、ふたりはミナス・ティリスにおりました。
闇の森について、ギムリは父親のグローインからいろいろ聞かされていたので、気が進みませんでし
た。言葉を濁しているとレゴラスにどんどん圧されて、終いには承諾させられてしまいます。経験か
らそれを知っているギムリは、嫌なときはきっぱりと拒否することにしていました。もっとも、それ
でも押し切られて泣きたくなるほど恥ずかしい目に遭わされることもしばしばでしたが‥。
「あんたが突拍子もないことを言い出すのには慣れているけれど、私はゴンドールの都を修復する大
 事な仕事を抱えてる。順調に進んでいるけれど、まだまだ元の通りとは言えない。とてもイシリエ
 ンの森まで出かける余裕はないよ」
ギムリは重ねて断りました。
「あの土地も戦乱の傷跡からだいぶ癒されてきた。樹々の燃えるような深緑が美しいよ。ギムリにも
 見せたいんだ。それに、近々帰るよって使いを出したら、ぜひ奥方様も一緒にいらしてほしいって
 返事がきたんだ」
「奥方様」と聞いて、ギムリの瞳が輝きました。
「ガラドリエル様がいらっしゃる! それならそうと早く言っておくれ! 行くよ! 必ず行く! 
 仕事は何とか都合をつけるから!」 
喜びのあまり勢い込んで喋るギムリを、レゴラスが遮りました。
「違う、違う。ガラドリエル様はいらっしゃらないよ。『奥方様』っていうのは、私の妻のことさ」
ギムリはきょとんとしました。意味がわからなかったのです。レゴラスはギムリの頬を両手でそっと
優しく包みました。
「あんたのことだよ、ギムリ」
180イシリエンの森:04/07/20 06:30 ID:+PyRSAxX
               ※

レゴラスから話を聞いたエレスサール王とアルウェン王妃からも、「休暇を兼ねてぜひ行ってらっし
ゃい」と許可が出てしまいました。なによりも、ギムリ自身の口から「都合をつける」と言ってしま
ったのが徒となりました。「その気になれば都合がつく」ということだからです。
こうして、半ばさらわれるように、アロドの手綱を取るレゴラスの前に座らされて、ギムリはイシリ
エンの森へ向かうことになってしまいました。

               ※

途中、イシリエン大公であるファラミア卿の館をあいさつもかねて訪れ、一晩の宿としました。
時も場所もかまわないレゴラスのことです。旅路の途中、戸外でするのを決して許さないギムリとの
約束を守っていたのも一因でした。
次の日の朝、ギムリは優しいエオウィンからしきりに身体のことを心配されてしまいました。
「出かけなくてはならないのに、少しも眠っていないのでは? なんでしたら、もう一日ゆっくりし
 ていただいても構わないのですよ」
しかし、いくら親切にすすめられても、恥ずかしく決まりの悪い思いを抱えているギムリは一刻も早
く出発したくてたまりません。
「イシリエンの夏は特に暑さが厳しいのです。無理をしないほうが‥」
ファラミアもエオウィンと一緒になってさらに引き止めようとします。
ギムリは思わず、
「ドワーフは頑丈ですから、大丈夫です!」
と叫んでしまい、穴があったら入りたいほど恥ずかしい思いをしてしまったのでした。
181イシリエンの森:04/07/20 06:32 ID:+PyRSAxX
              ※

イシリエン大公の屋敷を離れてほどなく、ふたりは馬上で大喧嘩を始めました。
「レゴラスの恥知らず! あんたは私に恥をかかせるのがそんなに楽しいのかい!」
「ひとことだよ。たったひとこと言ってくれれば良かったんだ。意固地なギムリ! あんたが私のこ
 とを『愛してる』って言ってくれれば、朝まで責めたりはしなかったよ!」
「い、言うもんか! これから先だって、絶対言わない! レゴラスの馬鹿!」
まるで自分が悪いように言われて、ギムリは憤慨しました。
以前からギムリに「愛してる」と言ってほしいと願うレゴラスでしたが、なぜか昨夜は特に激し
く求めてきたのでした。
ギムリはレゴラスに「愛している」と言ったことはありません。ふたりきりのときでもです。
レゴラスに対する自分の想いは、身体を開いていることで充分過ぎるほど伝わっているはずだと、
ギムリ自身は思っていました。
「私は歩いていく! もうあんたの腕の中はうんざりだ!」
「‥ッ! ギムリ!」
レゴラスが言い返そうとしたその時、アロドが鋭くいななき、前足を上げてふたりを振り落とそう
としたので、そこで喧嘩は終わりになりました。
182イシリエンの森:04/07/20 06:33 ID:+PyRSAxX
ドワーフには「愛している」と告白するよりも大切な儀式がありました。
ドワーフは皆、真実の名を持っています。それは死んだ後墓石にも刻むことのない重大な秘密の名
前でした。本来、婚儀を済ませ夫婦になったふたりは、初夜の床でお互いの真実の名を伝え合うの
です。「愛している」という言葉よりもそちらのほうがドワーフにとっては重要でした。ギムリに
とってもそうでした。
いつか伝えなくてはと、ギムリはずっとそう考えていました。
指輪の旅の途中、ふたりは初めて身体をつなげました。充分にお互いの意思を確認はしましたが、
慌ただしく身体をつなげ、また、初めてだったギムリはそこまで気を回す余裕がなく、レゴラスに
まだ自分の名前を教えていませんでした。
それにレゴラスはエルフでした。伝えたところでその重大さをわかってもらえるか疑わしかったの
です。そうして今日まで伝えることができないまま日々は過ぎてしまったのでした。
(でも、しばらくは絶対教えない!)
ギムリは、すっかり意地になっていました。それでも結局馬からは下りず、レゴラスの腕にすっぽ
り収まったまま、旅を続けたのでした。
183イシリエンの森:04/07/20 06:35 ID:+PyRSAxX
               ※

それからさらに一昼夜旅を続け、夕暮れで全てが赤く染まる頃、ふたりはイシリエンの森に着きまし
た。森の樹々の香が清々しく、木陰を渡る風は涼しく、旅路の暑さが嘘のようでした。
出迎えのエルフたちが、レゴラスに恭しくあいさつをしました。彼らはギムリにも笑顔を向け、「初
めてお目にかかれて嬉しゅうございます、奥方様」と、レゴラスに対するのと同様に恭しくあいさつ
しました。
まずレゴラスが馬を降り、それからギムリを馬から降ろしました。ところが、レゴラスはギムリを抱
いたままで、地面に降ろしてくれません。
「軽いから平気だよ。私は気にしないよ」
降ろしてほしいと頼むギムリに、レゴラスはそう返しました。「私は気にするんだ!」とギムリが抗
議しても聞きません。エルフは細身の優美な身体に似合わずたいへん力が強いのでした。いくらギム
リが暴れても腕の中に押し込めてしまいます。
「さぁ、参りましょう。宴の場所へ」
出迎えたエルフのひとりが促しました。別のエルフたちが手分けしてアロドから荷をおろしました。
ふたりを乗せてきたアロドは、轡と鞍を外され放されました。イシリエンの森には厩舎はありません。
新鮮な草を森のどこででも食べられるからです。
森の中心にある宴の場所に向かって、レゴラスは飛ぶように歩いていきます。手ぶらのときとまった
く変わらない足取りで、はたから見ると、まるでギムリに重さがないようでした。
「私は赤ん坊じゃないぞ!」
真っ赤になって、そして恥ずかしさで少し涙目になって、ギムリは怒鳴りました。
184イシリエンの森:04/07/20 06:37 ID:+PyRSAxX
               ※

奥深い森の中心は広場のようになっていて、すでに宴が盛大に催されていました。
宴会好きな闇の森のエルフたちは、常に何かにかこつけては宴を開いています。今回は、レゴラスが
森に帰る旨を使者を通して伝えられた直後、さっそく王子帰還祝いの宴が開かれていたのでした。
それを聞いたギムリは仰天しました。自分たちが旅に出る前から、つまり少なくとも10日以上前か
らずっと宴が続いているということだからです。
設えられた席に着くと、すぐに杯と御馳走が前に並べられました。そして、レゴラスの元に次々とエ
ルフたちがあいさつをしに来ました。彼らの相手をするレゴラスは、いかにもこの地の領主という感
じで、ギムリはまるで知らない人を見る思いでした。彼らはギムリにもあいさつをしましたが、全員
がギムリを奥方様と呼ぶので、なんとも恥ずかしい思いをしました。レゴラスは後から後からあいさ
つにくるエルフたちに言葉をかけています。
レゴラスに放っておかれて所在のない思いを抱いていると、ひとりのエルフがお菓子をたくさん載せ
た盆を持ってギムリの所へやってきました。見覚えのある蜂蜜菓子でした。
勧められて食べてみると、似せて作ったものではありません。紛れもなくビヨルンの蜜蜂から採取し
た蜜でした。大好物の甘いお菓子を思いがけず食べることができてとても嬉しくなり、ギムリは気持
ちがほぐれました。
しかし、闇の森のエルフとビヨルンは仲が悪いとギムリは聞いていました。ギムリが蜂蜜菓子に目が
ないことを知っているレゴラスが命令して無理に取ってこさせたのではないかと心配になりました。
185イシリエンの森:04/07/20 06:39 ID:+PyRSAxX
「奥方様、心配には及びません」
菓子の盆を捧げ持つ若い男のエルフが答えました。
「グローイン殿の娘御、ギムリ様、我々の奥方様のためと申しましたら、いくらでも持ってゆくがよ
 い‥、と」
ビヨルンはグローインを憶えていて、たいそう懐かしがりました。それからエルフの王子がドワーフ
を妻に迎えたと聞いてたいへん驚いたようでした。しかし、それ以来闇の森のエルフに対する態度が
ずいぶん柔らかくなったということでした。
それがきっかけで熊人族の方々と友好を持てるようになりましたと、エルフはギムリに感謝しました。
ギムリは照れくさくなりました。自分が何かをしたわけでもないのに感謝されたからです。しかし、
聞き覚えのある名前が出たことでますます気持ちが和らぎ、しばらくギムリはお菓子を食べながらそ
のエルフと談笑しました。
ところが、不意にギムリは蜂蜜菓子を、男のエルフは捧げ持っていた盆を、レゴラスに取り上げられ
ました。
「宴の席で飲まないなんてあんたらしくないね、ギムリ」
男のエルフは一礼して引き下がりました。レゴラスは盆を少し乱暴にギムリの前に置き、ギムリの顔
の大きさほどもある杯を押し付けて、他のエルフに酒を注ぐよう命じました。レゴラスは少し不機嫌
になっていましたが、ギムリにはそのわけがわかりませんでした。
注がれた酒は良い香りで味もたいへんおいしかったので、ギムリは次々と杯を空けました。酔いのお
かげで気持ち良くなり、ようやく気分も楽しくなってきました。
186イシリエンの森:04/07/20 06:39 ID:+PyRSAxX
陽が完全に西に隠れ、夜が更けていっても宴は続きます。周囲にかがり火が焚かれ、エルフたちの軽
やかで優雅な踊りが始まりました。
いつの間にかレゴラスの飲んでいるものだけが、他の誰が飲んでいる酒とも違っているのにギムリは
興味を示しました。格別に香り豊かで酒精の強さが伝わってきます。
「それはなに?」
ギムリは尋ねました。酔いのせいで、本人は気づかなくとも少し甘さを含んだ声になっていました。
「飲んでみるかい?」
レゴラスは杯をいっぱいに満たしてからギムリに差し出しました。深紅の葡萄酒でした。コクリと一
口飲んだギムリは、固まってしまいました。それは王族専用の、特別強いつくりの葡萄酒だったので
す。隣ではレゴラスが悪戯っぽい微笑を浮かべています。それぞれ好きに宴を楽しんでいたエルフた
ちの注目がいつの間にかギムリに集まっていて、一瞬、宴の場は水を打ったように静まり返りました。
後に引けなくなったギムリは覚悟を決めて一気に杯をあおりました。周囲のエルフたちから一斉に拍
手と歓声が上がりました。しかし、王のために特別に作られた葡萄酒を飲んで、ただで済むわけはあ
りません。
ギムリはレゴラスの腕の中に昏倒し、その意識は深く沈んでいきました。
187イシリエンの森:04/07/20 06:42 ID:+PyRSAxX
* * * * * * * * * * * * * * *

「愛してるよ、ギムリ。お願いだから、あんたも言って‥」
「‥‥ぃ‥や‥」
「酔ってるときでも言ってくれないなんて、本当にギムリの強情っぱり‥。あぁ、でもいつか必ず‥」
裸のレゴラスが覆いかぶさり、とても哀しそうな顔が近づいてきました。そうして、唇をふさがれたと
ころでギムリの意識は再び途絶えました。

* * * * * * * * * * * * * * *

翌朝、名を呼ばれた気がしてギムリは目覚めました。すでに陽は眩しく輝き、ほど遠くないところから
陽気な歌声が流れてきます。夕べの宴会がまだ続いているのでしょう。エルフたちが声を合わせて歌う、
その歌の中にギムリの名が出てきました。歌好きなエルフたちは、もうギムリのことを歌にしてしまっ
たようでした。
昨夜の酒のせいで少し頭が痛みましたが、起きようと上掛けを退けたギムリは、自分の身体を見て仰天
しました。あちこちに強く吸われてできる赤い跡が散っていたのです。それだけでなく、乳房には噛ま
れた跡が残っています。よく見ると、肩口、腕、そして内股の特に柔らかい部分にもありました。
「眠ったままで起きないからいろいろしちゃった」
傍らのレゴラスがさらりと言いました。レゴラスは既に身支度を整えていて、寝台の端に腰かけながら、
ギムリの寝顔を眺めていたのでした。レゴラスの少しも悪びれない様子に、昨夜の、こちらの胸が切な
くなるほどの哀しい顔は夢だったのだろうか、とギムリは訝しみました。ところが、そんなことを考え
ていられなくなりました。身体の奥からヌルリと何かが滑り落ちる感覚が起こり、膣から精液があふれ
てきたのです。
その様子に気づいて「お風呂?」と訊いてくるレゴラスに、ギムリは枕を投げましたが、あっさりかわ
された枕は床に落ちました。その床にはギムリの着てきた服が床に乱暴に散らかされていました。
188イシリエンの森:04/07/20 06:43 ID:+PyRSAxX
そのとき、ギムリは今いる部屋が奇妙なことに気がつきました。木で作られた居心地の良い部屋で、四
方に大きな窓はありますが、扉がどこにもありません。代わりに床に四角い扉がついていて、そのそば
に縄梯子が置いてあります。窓のすぐ外に、夏の日差しを受けて青々と茂った葉が手で触れるほど近く
にありました。葉をつけた樹々は、見渡す限りどこまでも続いていくようでした。ただし、その葉は庭
木のような種類の木の葉ではありません。もっと大きく育つ種類の樹の葉でした。
ギムリはおそるおそる窓の外を覗き込みました。そして、再び仰天しました。
そこは高い高い木の上だったのです。地面ははるか下、宴を続けているエルフたちがちっぽけに見える
ほど高い場所でした。そしてギムリのいる所は、同じくらいの高さの樹々にぐるりと囲まれたロリエン
風のフレトで、実際ロリエンから客人が来たときに使われる住居でした。
「なんでこんなところに!」
高いところが苦手なギムリは叫びました。
「ここがいちばん近かったから‥」
「おろして! 早くおろして! やだ! レゴラス! 早く!」
レゴラスが言ったことの意味を考える余裕もなく、ギムリは真っ青になってレゴラスにしがみつきまし
た。
「やだ! やだよぅ‥」
ギムリの声は次第に小さくなり、やがて身体が震え出しました。
大地の上に岩で堅固に造られた砦や城塞ならば、どんなに高くてもギムリもこれほど怯えたりはしませ
ん。しかし、大樹の枝の間に乗せるように建てられた木造りの住居は頼りなく感じられ、ギムリは今に
も落っこちてしまいそうな錯覚に囚われてしまいました。
「私の腕の中はうんざりじゃなかったのかい?」
レゴラスがからかいますが、ギムリは怯え切って、言い返すこともできません。震えは次第に大きくな
り、目には涙が、身体には冷や汗がにじみました。
189イシリエンの森:04/07/20 06:44 ID:+PyRSAxX
不意にギムリの身体はふわりと浮き上がりました。レゴラスが上掛けごと横抱きに抱えあげたのです。
レゴラスは床の扉のところへ行きかがんで開けると、はるか下の地面へ飛び降りました。
落下していく間、ギムリは悲鳴をあげることもできませんでした。
着地はさほどの衝撃もなく、レゴラスは地面にストンと降り立ち、何事もなかったように歩き出しまし
た。
「馬鹿! 馬鹿! 馬鹿!」 
ギムリはレゴラスをポカポカ叩きました。暴れるせいで、上掛けから腕と肩口がはみ出てしまい、はっ
と気づいたギムリは大慌てで上掛けを掻き合わせました。
レゴラスはギムリを抱いたまま、宴の方向へ向かいました。
レゴラスはひとりのエルフに歩み寄り、先ほどまでいた樹上のフレトを目で示しながら、エルフ語で何
事かを囁きました。エルフがうなづくと、レゴラスは再び歩き出しました。

           ※

その館は森の南西のはずれにありました。森の中心からずいぶん長いこと歩きました。フレトがロリエ
ンからの客人に使われるように、その館は館で生活している客人をもてなすときに使われました。
裂け谷の双子はエルロンド卿の使者として、あるいはオーク狩りの旅の休憩所として使うためにこの森
を訪れました。イシリエン大公夫妻やドル・アムロスのイムラヒル大公なども時折この森を訪れて憩い
を求め、または、エルフの美しい歌の昔語りに耳を傾け歴史を学んだりしました。
現在は客人はありませんでした。
ギムリはレゴラスに抱えられたまま、館の中へと入りました。そうして、やはり抱かれたまま、そこに
いた3人のエルフの娘たちに紹介されました。森にいる間ギムリの世話をする侍女ということでしたが、
ギムリは恥ずかしさが勝ってレゴラスの胸に顔を埋めるばかりでした。
190イシリエンの森:04/07/20 06:46 ID:+PyRSAxX
* * * * * * * * * * * * * * *

レゴラスは浴室でギムリを降ろし、あとを侍女に任せて浴室を出て行きました。
「い、いい‥、自分ひとりで洗えるから‥」
浴室に連れてこられたギムリは首を思い切り横に振りながら、身体に巻きつけた上掛けをしっかりと握
り締めて後ずさりしました。
「奥方様にそんなことはさせられません」
湯気に満ちた浴室で侍女たちに取り巻かれて、ギムリは上掛けを剥がされるところでした。戦闘では斧
を振るってオークを倒すギムリでしたが、相手が女性では力任せに突き飛ばすわけにもいきません。
「だめっ‥! 嫌ぁぁぁっ!」
結局ギムリは噛み跡だらけの身体と、膣から零れて内股を伝う精液とを見られてしまったのでした。

* * * * * * * * * * * * * * *

花の香りをつけた湯に入れられ、エルフの娘たちに隅々まで綺麗にされ、湯上りのローブを着せられ、
そうして今度は衣裳部屋に通されました。森に来てから驚いてばかりのギムリでしたが、またも驚かさ
れました。まるであつらえたように小さなギムリの背丈に合わせた衣装が部屋の半分を埋めていたので
す。侍女のひとりが言いました。
「ガラドリエル様からの贈り物です。どれも素晴らしいものばかり!」
「だって、そんなことレゴラスはひとことも‥」
「燦光洞領主でもある奥方様がエルフの衣装を持っていては他のドワーフに示しがつかないだろう、と
 いうお心遣いですわ。けれど、いつか着ていただく日のために、イシリエンの森の方へ届けてくださ
 っていたのです」
「ガラドリエル様‥」
ギムリは敬愛する方の名を呟きました。ロリエンの奥方の好意があたたかく胸に沁みました。沁みたの
ですが‥。
191イシリエンの森:04/07/20 06:50 ID:+PyRSAxX
「夏はこの衣装に決まっています」
数ある衣装のひとつを着せて、侍女はきっぱりと言いました。
「でも‥」
「イシリエンの夏は厳しいのです。皆、このような薄物を着て過ごしますわ」
「だけど‥」
ギムリは困ってしまいました。ドワーフにとっては信じられないほどの薄着だったからです。流れ落ち
るように滑らかな絹の薄物は、風をはらむようにゆったりとしているのですが、大きな胸とお尻の張り
出したところにピタリと添い、そのラインを露に浮き出たせていました。下着姿を通り越して、裸同然
でした。しかし、他の衣装を見てみても、飾りや作りの差こそあれ、似たり寄ったりです。こんな服ば
かりで過ごすことは到底耐えられません。どうしようと、さんざん逡巡した挙句、ギムリは決心しまし
た。
「‥服を取りに行く。あの樹の上にまだあるはず」
侍女たちは驚いて、慌てて止めました。
「いけません! 危険です!」
「梯子だって降りてはいないのに!」
そうです。レゴラスはギムリを抱えて飛び降りたのです。当然、縄梯子が下がっているはずはありませ
んでした。梯子無しで登らなければならないことに怖気づきそうになりましたが、
「でも‥取りに行く」
と改めて決意を固めました。
「あの‥、奥方様‥」
侍女のひとりがおそるおそる申し出ました。
「実は、あそこにはもう服はないのです。王子の言いつけで他の者が取りに行って、今は私が荷と一緒
 にお預かりしております」
「それなら‥」
ぱっと表情を明るくしたギムリに、申し訳なさそうに侍女は言いました。
「ですが、この森から出るときまでは決して返してはいけないと王子の言いつけで‥」
192イシリエンの森:04/07/20 06:52 ID:+PyRSAxX
              ※

ギムリはレゴラスの待つ部屋に飛び込みました。
「レゴラス! 私の服を返して!」
ギムリの剣幕などどこ吹く風で、レゴラスは両手を広げてにこやかにギムリを迎えました。
「とても悩ましい姿だね、ギムリ」
「からかわないで! それにガラドリエル様からの贈り物のことを黙っているなんて!」
怒ったギムリは伸びてくるレゴラスの腕を振り払おうとしました。しかし、逆に大きな手に手首を掴ま
れました。
「教えればあんたはすぐにこの森に来ただろうけど、それじゃガラドリエル様のためみたいで嫌じゃな
 いか」
なんだか恥ずかしいことを素面で言われて、ギムリのほうが赤くなってしまいました。
「そ、それはいいから! 服と荷物を返して! 今すぐ!」
ギムリはレゴラスの手を振り解きました。
「私だってどこにあるのか知らないよ。場所を知ってるのは彼女たちだけだ」
「じゃあ、もう一度彼女たちに頼む! どうあっても返してもらう!」
ギムリは踵を返しました。
「‥それは無理だと思うな」
言いながら、レゴラスはすばやくギムリの身体を背後から抱き上げました。離せ、降ろせ、と暴れるギ
ムリの足が空を蹴り、薄物の裾を翻します。
「どうして?!」
ギムリは当然の疑問を口にしました。
「私が返しちゃいけないと言ったから」
ギムリの頭上から降ってくる声が、たいそう怖いことを言いました。いつものレゴラスの鷹揚な口調で
したが、それがなおさら怖い感じがしました。
「王子」と呼ばれるレゴラスは、この森で絶対の権力者なのです。ギムリは今頃そのことに気づきまし
た。レゴラスに逆らえる者はこの地にはひとりもなく、それを当たり前であるとレゴラス自身も考えて
いる。それをギムリは先ほどのせりふから感じ取ったのでした。ギムリは焦り始めました。やっぱり自
分はとんでもない所に来てしまったのでは、と。イシリエンの森でひとりぽっちのドワーフでした。
ギムリは暴れるのを止めて大人しくなりました。身体を抱く腕の力が強くなり、俯いて頬を摺り寄せて
くるレゴラスの長い金髪がサラサラと振りかかってきました。
愛しいはずの男の腕の中で、ギムリは堪らなく心細くなってしまったのでした。
193イシリエンの森:04/07/20 06:52 ID:+PyRSAxX
* * * * * * * * * * * * * * *

レゴラスは森への散歩に誘いましたが、ギムリは恥ずかしくてとても外を歩けませんでした。そうして
ギムリが部屋に閉じこもっているのをいいことに、レゴラスはギムリを犯し続けました。
夜が更け、朝が来て、また夜が訪れ、その夜も白んで明け始めました。
「もういやぁっ‥! やめて‥ぇ‥」
「私のギムリ‥、私だけの大切なギムリ‥」
「あっ‥、あぁっ‥! お願い‥、もう‥レゴラスゥ‥」
「あそこがとろとろ‥。でもまだできるよね。ここだってまだこんなに尖ってる」
「ひゃ‥っ!」
レゴラスはギムリの乳首を強くつまみあげました。ギムリの背が弓なりに反り、大きなペニスを咥えさ
せられた膣がきゅっと締まります。
「いや‥、いやぁ‥」
ギムリは顔を覆って首を横に振りました。くたくたになるほど犯されているのに、刺激を受ければ快感
が沸き起こる自分の肉体のはしたなさが嫌でした。
「ギムリ、愛してる‥」
再び腰の動きが激しくなりました。疲労と、それ以上に嵐のような快感に息も絶え絶えでした。ギムリ
は必死で哀願しました。
「‥森へ行くから! 外に出るから! あんたの言うとおりにするから‥」
「じゃあ、すっかり夜が明けるまでにいっぱいしようね」
「‥! いやぁぁぁっ!」


(後編へ続く)
194イシリエンの森:04/07/20 06:53 ID:+PyRSAxX
長い話ですが、読んでいただいてありがとうございました。いつも萌え妄想を提供してくださる住人様
に深く感謝申し上げます。後編は申し訳ないのですが、少し遅れるかもしれません。

リレーSSの行く末、長編SSの投下を楽しみにしております。職人様、がんばってください!
195名無しさん@ピンキー:04/07/20 11:56 ID:qPu2gVfH
住人の皆様、職人の皆様、いつも心の潤いをありがとう。保管人です。
前スレがdat落ちした様子ですが、当方レス988までしか捕捉出来ませんでした。
その後レスがあったかどうかどなたか確認できますでしょうか?

保管庫も作品が増えて参りました。
キャラクター別やシリーズ別などに分類した方が
読みやすいかどうか検討しようかなーという事を検討中です。
196名無しさん@ピンキー:04/07/20 16:59 ID:d8HxKFYQ
>>195
乙です。
巡回してるけど、その後はレス付いてないと思います。
容量オーバーによるdat落ちではないでしょうか?
197名無しさん@ピンキー:04/07/20 18:27 ID:VU685l2a
>195
前レスを容量オーバーさせた者です。
SSの続きはリレーが終わったあとにでも…と思っています。

SSの分類は難しいかもしれませんが、されていたら読みやすいかもしれませんね。
今のままでもどのキャラのどういう話かはタイトルで判りますから、あえて
しなくてもいいのかもしれませんが。

>194
GJです! ビヨルンのお菓子で懐柔されてるギムリたんが可愛いw
つかどのシーンでもギムリたんがすごくキュートですな。
後編が楽しみです。
198197:04/07/20 18:28 ID:VU685l2a
レスとスレを間違えるなんてまた初歩的な……on_
199名無しさん@ピンキー:04/07/20 19:49 ID:b/uYw3T2
>>194さん、GJ!
連休明けの朝起きたら、素敵に可愛く可哀想なギムリたんに萌え萌え〜!!
バリバリの執着心と子供のような嫉妬心で満ち溢れているレゴラスも、またよろし。
後半戦も楽しみにしております。頑張ってください!
200名無しさん@ピンキー:04/07/21 00:54 ID:sKY+SZOs
リレーの続きが見たいからカキコをひかえるってのは
暗に「リレーが流れを止めてる」って言ってるようなものだよ…
本気で楽しみにしてて応援する気があるなら、
作品はちゃんと投下。感想やネタ振り、萌え話を止めないでくれ。

>>194さん
どこがエロ無しなんですか(笑
あいかわらずエロエロしいです。雑談で出た萌えシチュのサービスっぷりも嬉しいです。
そして後編はしばらく後とのおあずけっぷりに悶え。
201名無しさん@ピンキー:04/07/21 01:14 ID:3L6ep33R
>>197
意地悪なテドに辱められるメイドサムたんが見たいですと言ってみるテスト
202名無しさん@ピンキー:04/07/21 01:26 ID:pO/qjpBu
>>175
> 「体を洗っていただかなければ、今宵の閨は共に致しませぬ!」

・・・・ものすごい殺し文句/誘い文句だよボロミアたん・・・。
自覚無いんだろうけど・・・。そこがイイんだけど・・・。
とりあえず水中カメラを用意して、海坊主にナニされたりナニされたりしてる
姫将軍を激写してえ。
203リレー:04/07/21 01:41 ID:A9A9KqT+
>>169の続き

一方、その頃レゴラスは、暗く静まり返った部屋に立ち尽くしていました。
通りの向こうから自分達の家に明かりが灯っていない事には気づいては
いたのですが、
「もう、又ギムリがいたずら心を起こして私を驚かそうと部屋の灯りを消して
隠れているよ。エルフの私から隠れようなんて100年早いんだよ。」とクスクス
笑いを堪えながらドアを開けたのでした。
どうも様子が違います。ギムリの気配が全くないのです。
綺麗好きのギムリが毎日整えてくれている部屋と既に準備された夕餉の支度。
ただ、そこにギムリだけがいないのです。

レゴラスは、森での散歩の途中にビルボとフロドに出会い、「今日は、
サムが兔のシチューをたくさん作って待っているはずだから、ちょっと家に寄って
持って帰られたら如何ですか?」という誘いを受けたのです。
サムの作る兔のシチューは絶品です。「ギムリが喜ぶだろうな」と、3人の
ホビット達の家に立寄り、楽しくお喋りをしていたらついついいつもより遅い帰宅
になってしまったのでした。

この至福の土地に来て以来感じたことのない嫌な予感が胸を過ぎります。
「私を探して森に入ったのだろうか。」
「それともフロド達の家から帰る途中で行き違ってしまったのだろうか。
それとも、奥方のところだろうか」
「闇雲に1人で森の中を探すよりは、一度フロド達の家に行った方がいいかもしれない」
とレゴラスは家を飛び出し、今帰ってきたばかりの道を走り出していました。
204リレー:04/07/21 01:42 ID:A9A9KqT+
>>203の続き

気持ちばかりが焦り、絡んで幾度も転びそうになる足をどうにか動かして、
レゴラスは、フロド達の家の見慣れた丸いドアの前に立っていました。
ドアをノックし、「フロド。私だ。レゴラスだ。ギムリがこっちに来ていな
いだろうか?」と叫びました。
レゴラスらしくない荒々しいドアの叩き方に驚いたサムが急いでドアを開けて
くれました。3人の小さな人が心配そうな顔をしてこちらを伺っています。
「ギムリが家にいないんだ。私と入れ違いにこちらに来なかっただろうか?」
「いや、来なかったですよ。」とフロドが。「あぁ来なかったね。」とビルボ
が顔を見合わせて答えます。
「お顔が真っ青ですだ。大丈夫ですだか?」サムは、玄関の扉に寄りかかり
息を切らせているエルフを心配そうに覗き込んで「今、水をお持ちしますだ。」
と、奥のキッチンに入って行きました。
フロドは、元気づけるように優しく手を握ってくれました。
「ガラドリエルの奥方のお屋敷に呼ばれたのではないですか?」
「今から行ってみようと思っているんだ。そうだとよいのだけれど…」
「とにかく、こちらに来れば、私達がお家までお送りしますので大丈夫ですよ。」
「あぁ、お願いするよ。私は、心当たりを探してみなくては。寛いでいるところ
申し訳なかったね。」といつものレゴラスらしい柔らかい笑顔で微笑むと、
もうすっかり暗くなってしまった通りに飛び出して行きました。

サムがレゴラスの為に水の入ったグラスを持って来た時には、彼の背中は暗闇の向こうに
消えてしまうところでした。
レゴラスが走り去って行った暗闇を見つめながら「おら、あんな風に不安そうな
レゴラスさんを見たのは初めてですだ。大丈夫でしょうか。」とサムが心配そうに呟きます。
「サムや。大丈夫さ。ここは至福の土地なのだよ。だから、誰かが悲しまなくては
いけなくなるような事は何も起きたりはしないのさ。」と元気づけようとするフロドの声
にも不安は隠しきれていません。フロドとサムを見つめているビルボの瞳もどこか
不安気でありました。
205203-204:04/07/21 01:46 ID:A9A9KqT+
全くのエロなしです。すんません。
ちょっと、レゴラスを動かしてみました。

リンカーンじゃない方のリレーでちょっとエロネタが浮かんでますので、
明日か明後日には・・・
206名無しさん@ピンキー:04/07/21 15:12 ID:kRZafiuT
フツーに面白かったんでここがエロパロ板だってのを一瞬忘れてしまったw
続き楽しみにしてますぞ。
207名無しさん@ピンキー:04/07/21 17:41 ID:FKJLxsPN
なにごとだ! っちゅーくらいすごいな、このスレ
レベルたけー!
でもギムリはありえねーだろ!
208名無しさん@ピンキー:04/07/21 20:14 ID:aGgmNLFi
>>202さんに禿同。
こんなセリフ言われた日にゃ、とことん閨の中で泣かせてみたくなろうというもの。
根本的に、ボロミアたんは身だしなみはキチンとするお嬢様なので、結構口うるさそう(笑)。

…だけど、このネタの逆バージョンで前スレにもあった、
「水浴びも、腰湯すら使ってないのに!」ってジタバタするギムリたんもタマラン。
209馳夫:04/07/21 21:06 ID:o03F4oLa
王と王妃と側室ボロミアで3Pキボンヌ。
2人がかりで犯されてあまりの羞恥と背徳心に泣きながら乱れまくるボロミアキボンヌ。
終わりのない緩慢なエルフの責めに「どうか、どうかもうお許しくださ・・王妃様・・あっ・・」みたいなやつを
激しくキボンったらキボンヌ。
210名無しさん@ピンキー:04/07/22 00:23 ID:MG4PM3Kp
>>209
落ち着け馳夫(笑)
211名無しさん@ピンキー:04/07/22 00:25 ID:MG4PM3Kp
・・・と思ったらIDが4Pだぞゴルァ!!
212名無しさん@ピンキー:04/07/22 00:37 ID:OPqqev+j
ギムリたんいっぱいで幸せだなぁ。
ついにイシリエンの奥方SSも来たし。
>194 dクス!! オークよりもたちが悪い旦那エルフと
可哀想過ぎる嫁ドワーフハァハァ。さっそくオカズにしまふ。後編も超期待。

あとは氷プレイと王子×奴隷だな。どこいったん?放置プレイ?

>209
馳汚キタ━━━(゚∀゚)━━━!!!!
とりあえず風呂はいれ。話はそれからだ。
213名無しさん@ピンキー:04/07/22 10:44 ID:eymmBHs7
>>209
政務の間腹ン中でずっとこんな事考えていそうですな。王。
ご一緒に言わせてください。「キボンヌ」

>>212
「たちが悪い旦那エルフ」だぁー?
レゴラスの勃ちが悪い訳ないだろー!!!
と素で変換してしまた。恥すぎる…。
ハイ、王子、性質は悪いと思います…。
214名無しさん@ピンキー:04/07/22 11:06 ID:ym7B2K/w
>212
>あとは氷プレイと王子×奴隷だな。
初花散る編、レゴラスとのギャグエロもまだだぞ。待ってるぞー!
それからネタフリされたリンカーンのSSも読みたい。リレーでやってくれる
のか?リレーではダメなら、もうネタふった人が書いてくれ!
215名無しさん@ピンキー:04/07/22 15:24 ID:IkXR+W1p
>>211
<4Pだぞゴルァ!!

…よ、4P!?とかおもってびっくりしたが、ドワーフのギムリたんをレゴラスのトコ
から拉致ってくれば、ホイ、4P。
凄いな、王様。中つ国のメジャー種族の最上級の女をすべて食い散らかしたことに…
あとはこれにフロドたんを加えれば…。
216名無しさん@ピンキー:04/07/22 16:10 ID:kSnLg6wp
とりあえず男でも、口、両手、本身で4人いっぺんに相手する事は可能だ。
脳内の情報処理が追い付くかどうかは置いといて。
217名無しさん@ピンキー:04/07/22 16:14 ID:kSnLg6wp
そんでもって、本身でいったら次と順繰りにおいしく頂けばよろし。
終ったら周りに死体、もとい肢体がごろごろ…と。

…キングサイズのベッドって確かダブル×2ぐらいだよな。
と妄想してみたり。
218名無しさん@ピンキー:04/07/22 17:51 ID:ZclhFQYl
>>216
でなきゃ、下ごしらえは女同士でしてもらうとか(笑)。

…アラゴルンになって、旅の仲間たちを食いまくりなエロゲーもいいな。
友情関係を食い物にして、芋づる式に手篭めにしていくとか。
目指せ、画像回収率100%!
219名無しさん@ピンキー:04/07/22 18:22 ID:kSnLg6wp
>>218
女同士もイイが、何も王様がしゃかりきになる必要ないな、
と今気が付いた。逆に全員でお口でサービスさせれば。
220名無しさん@ピンキー:04/07/22 18:36 ID:jnGZTVwm
>>219
そういう余裕のあるパターンは王様には似合わない気がする。
なぜだろう。絶えず最前線タイプだからだろうか。
男ガラ様とかだったら、9人が90人でも奉仕
されるのが似合いそうなのに。
221名無しさん@ピンキー:04/07/22 19:19 ID:0dVWyjNK
王様、腎虚で死ぬなよ!とか心配しながら失礼して、SS投下させていただきます。
先日の姫百合(保管庫さんのタイトル(・∀・)イイ!!)SSの続編です。お仕置き編です。
・アラゴルン×ボロミア♀でレゴラス×ギムリ♀です。
・ボロミアたん方面がメインになります。
・少しスワッピング行為がありますので、お嫌いな方はスルーでお願いします。
・以下23レスお借りします。
222姫百合・お仕置き編 1/23:04/07/22 19:20 ID:0dVWyjNK
その夜の食事はとても楽しかった。
忘れずに料理長を褒めておいたからか、とても美味しい料理が出され、レゴラスがどこかで抜
かりなく手に入れてきたぶどう酒もこれまた素晴らしく、食べ、飲み、みな上機嫌に笑った。
何よりボロミアとギムリは自分たちの企みが成功したことが嬉しかった。アラゴルンとレゴラ
スはとても驚いていたし、それに、似合うと言ってくれた。それぞれ耳まで赤くなってしまう
ような言葉で褒めてくれた。ただ驚かせようという計画だったが、褒めてもらえれば嬉しいに
決まっている。だから、とても幸せだったのだ。
つい半刻ほど前までは。

ボロミアは自由にならない身体を何度も捩っては戒めのきつさに絶望する。頭の上で両手首を
括られ、足首はそれぞれ左右の天蓋の支柱に繋がれて身体の向きを変えることもできない。
「あまり暴れるな。傷がつく」
幅広の布で縛られているとはいえボロミアが何度も外そうと暴れたせいで、布が擦れる部分が
うっすら赤くなってしまった。アラゴルンは寝台に浅く腰掛けてそんなボロミアを覗き込むよう
に身を屈め、手首を戒めの上から何度かさすった。
「――…外してください」
震えそうになる声を必死で整え、ボロミアは翠の瞳に挑むように力を込めて、覆い被さる支配
者を見上げる。
「駄目だ。これはあなたの罰だから。―――何を言われているかは分かるね?」
口調は優しいが、そう言うアラゴルンの瞳の色にボロミアの喉が凍りつく。
知っているのだ。ギムリとボロミアの、2人だけの昼間の秘めごとを。
223姫百合・お仕置き編 2/23:04/07/22 19:20 ID:0dVWyjNK
「……どうして…」
「どうして? それはこちらが聞きたい。あなたに裏切られるとは思ってもいなかったよ」
「違います!」
叫ぶ声音はほとんど泣いているようだった。
「あなたを裏切ってなんかいない。怒らせるつもりもありませんでした。ただ――」
気丈に見上げるボロミアの瞳が揺らぐ。ただ、どう言ったらいいのか分からないのだ。言った
通り、アラゴルンを裏切るつもりは全くなかった。それはギムリだって同じだ。あれはただ、
お互いを確かめあうような、優しくて暖かいばかりの行為だった。快楽が欲しかったのではな
く、ただ相手を気持ちよくしてあげられるのが嬉しかった。そしてその想いは、アラゴルンに
対するものとは全く違うのに。
アラゴルンは言い淀んでしまったボロミアの身体の両側に手を付き、無言で見下ろしていた。
2人でレゴラスとギムリを客人の部屋へ送り、戻るところで空いているこの別の客間にボロミ
アを引きずるように連れ込み寝台に拘束してしまってから、肌には指1本触れていない。ボロ
ミアが身を捩るたびに白に近いドレスのブルーが蝋燭と月の明かりに照らされ、寒色とも暖色
とも見える妖しい色合いにちらちらと変化した。
「あなたは知らなすぎる」
そう言ったアラゴルンの表情からは何も読み取ることができない。その右手に、服の隠しにし
まっておくような小さなナイフが握られていた。何を、と問おうとしたボロミアの喉がひゅっ
と息を呑む。身動きの取れない肌に、鞘から抜かれたその背がひたりと押しあてられた。冷た
い金属の感触に白い肌が粟立つ。
224姫百合・お仕置き編 3/23:04/07/22 19:21 ID:0dVWyjNK
「動くな」
その声は肌にあてられたナイフの感触と同じくらい鋭利で冷たく、名を呼ぼうとしたボロミア
の唇を封鎖する。震える肌の上を殊更にゆっくりと滑らせ、強調された胸の谷間からドレスの
布地に潜り込み、そこで一気に上へ引き上げて切り裂いた。
「………!!」
瞳を驚愕に見開き震えながら声を上げることもできぬまま、閉じられぬよう固定された脚の間
のスカートも、秘部を覆う小さな布も、同じように切られた。アラゴルンはナイフを寝台の端
に突き立てると、切ったところを更に両手で傷を開くように引き裂いていく。しなやかな脚と
豊かな乳房が、破れた布地からこぼれ出るように露出した。
びりびりという嫌な音を、ボロミアはどこか遠くで聞いていた。視界は霞んで、あまりよく見
えなかった。泣いていることに気付いていなかった。
アラゴルンはまだ足りぬとでも言うように、うなだれているボロミアの首を上げさせるときれ
いにまとめられた金の髪に乱暴に指を入れ、ぐしゃぐしゃに掻き乱してしまう。
「………っひ…」
堪えきれぬようにボロミアの唇から嗚咽が漏れた。
せっかく、きれいにしてもらったのに。驚かせようと、そして本当はそれよりもアラゴルンが
気に入って、喜んでくれればいいと、そう思って準備したのに。
こんな服は着なければよかった。
こんなことをしなければよかった。
自分が情けなくて、泣いていることが惨めで、余計止まらなくなる。
だが、ギムリとあんなことをしなければよかったとは思わないし、間違っていたとも思わない。
あれは誰を裏切る行為でもなかった。
225姫百合・お仕置き編 4/23:04/07/22 19:22 ID:0dVWyjNK
その時、ふいに場違いなノックの音が部屋に響き、扉が静かに開いて人が入って来る気配がし
た。鍵が掛かっていなかったことに驚くボロミアは、暗がりから視界に入って来た人影に更に
言葉を失う。
入って来たのはいつも通り穏やかな表情を浮かべたレゴラスと、その肩にまるで荷物か何かの
ように担ぎ上げられたギムリだった。脱がされかけたドレスが腰のあたりでまとわりつき、上
半身があらわにされている。手は後ろ手に縛られているようだった。
「その格好でここまで来たのか。悪趣味だな」
アラゴルンが冷たい声音のまま呆れたように言う。
「あなたに言われたくないな。でもさすがに声を出されたら人が来るから――」
そう言って大きな寝椅子に腰を下ろし、ギムリを膝の上に抱き直した。ギムリの身体は痺れた
ように自由がきかないらしく、更にその口には黒い布で猿轡がはめられていた。
「ひどい………何をしたんですか、レゴラス!」
ボロミアは拘束された身体を起こそうともがきながら、それでも火のついたような口調で問い
ただす。
「ひどい? それはどっちだろう、ボロミア。あなたはわたしのギムリに何をしたの?」
レゴラスの口調は優しく、表情も柔らかい。だがその底に沈んだ気配にボロミアの濡れた瞳が
びくんと揺れる。
「………わたくしが悪いのです。わたくしが先に……ギムリに触れました。…ですから、それ
は外してあげて……ギムリは悪くありません…」
炎が消えるように声は小さくなり、懇願するものに変わる。レゴラスの腕に捕らえられたギム
リは意識だけははっきりしているようで、うまく動かぬ身体で必死に首を振ってボロミアの言
葉を否定する。
226姫百合・お仕置き編 5/23:04/07/22 19:22 ID:0dVWyjNK
ボロミアはギムリに手を伸ばしたかったが叶わず、せめて視線を合わせて「ごめんなさい」と
呟いた。だが強い力で顎を掴まれ、上を向かされる。
「言う相手を間違えるな、ボロミア」
顔に触れるアラゴルンの手からは、いつも惜しみなくボロミアに注がれる愛情も慈しみも、情
慾すら感じられなかった。こんな風に触れられなければならないほど、自分は間違ったことを
したのだろうか。
「――あなたには言いません」
違う、とボロミアは確信している。だから謝らない。
「強情っぱりなんだね。そんなところもあなたとギムリは似ているよ」
レゴラスがあきれたように言って、小さな瓶を寝台の上へ放った。
「少しにしておいた方がいいよ。人間には効き目が強すぎるかも」
そう言って微笑み、膝の上のギムリを抱きしめる。
「う……んぅ…!」
ギムリはその腕の中で首を打ち振り、封じられた口で苦しげに訴える。やめて、と言っている
のだとレゴラスには分かったが、聞こえないふりをした。
アラゴルンはまるで義務的な動作でそれを拾い上げ蓋を外して中身を確認すると、ボロミアの
顎を掴んだ手に力をこめる。
「口を開けなさい」
ボロミアは顔を背け、唇をきつく噛みしめてそれを許さない。こんなアラゴルンは違う。こん
なアラゴルンの言うことは聞きたくない。全身が強張るほどに力を入れて拒絶する。
だがアラゴルンは意外なほどあっさりとその手を離した。その呆気なさにボロミアが戸惑った
一瞬の隙に、さらけ出された白い太腿の間を押し広げる。
227姫百合・お仕置き編 6/23:04/07/22 19:23 ID:0dVWyjNK
「……いっ…ぁ!!」
ボロミアの秘裂に、固く冷たいものが触れる。乾いてきつく閉じた入口を瓶の口で無理矢理こ
じ開けられる痛みに、ひきつるような悲鳴を上げた。それを無視して捩じ込まれ、どろりとし
た液体が流し込まれる。
「それはちょっとひどいんじゃないの、アラゴルン」
わたしはちゃんと口から飲ませたよ、と柳眉をしかめてレゴラスが言うが、その声はさして気
にしているようには聞こえない。
ギムリは怯えた目で寝台の上を見つめ、震えていた。縛りつけられ、ドレスを切り裂かれたボ
ロミアの姿だけでも信じられなかったのに、アラゴルンは何をしているのだろう。頭が理解す
ることを拒む。ただ分かるのは、自分がアラゴルンをこんなに怒らせ、ボロミアをひどい目に
遭わせているのだということ。すぐにでも駆け寄ってボロミアを庇いたかった。でもレゴラス
に抱えられた身体は言うことをきかないし、猿轡が邪魔でやめてと叫ぶこともできない。ギム
リの頬を涙が伝っていた。
「身体に入れればいいんだろう」
アラゴルンは変わらず何も読み取れない表情のまま、零れた液体をすくって節高い指をボロミ
アの中へ挿し入れた。注ぎ込んだものを塗り込めるように乱暴に掻き回す。
「う……うっ…」
背けた顔を枕に埋めるようにして、ボロミアが嗚咽を噛み殺す。中を荒らされる感触はただ気
持ちが悪いだけだった。アラゴルンは埋め込んだ指はそのままに動きを止め、じっと薬が効い
てくるのを待つかのようにボロミアを見下ろしていた。
228姫百合・お仕置き編 7/23:04/07/22 19:24 ID:0dVWyjNK
やがてボロミアの唇が解け切なげに息を吐いた。徐々に強張りが解け、重くなった身体が寝台
に沈んでいく。もうどこにもうまく力が入らない。中にあるアラゴルンの指の感触だけがやけ
に生々しく感じられた。それもずるりと引き抜かれる。
アラゴルンはその指をボロミアの破れたドレスで拭い、
「これでいいのか」
とレゴラスに向かって言った。
レゴラスは何も答えずに軽く肩をすくめ、ギムリをそっと寝椅子に下ろした。そのまま、寝台
の方へ歩いて行く。
何をする気なのだろう。
何を。
ギムリは自分を離れたレゴラスが、寝台に拘束されたボロミアの上に屈み込んで手を伸ばすの
を、まるで夢の中の出来事のように呆然と、痴れたように見つめていた。
何が起きているのかわからない。
自分の隣にアラゴルンが腰を下ろしたことにも気が付かなかった。
「外すぞ」
短いその言葉はギムリではなく、レゴラスに向けられていた。アラゴルンの手が猿轡に掛かり、
ようやくギムリはびくんと身体を震わせ、蒼ざめた顔を上げる。丈高い黒い人影は月明かりを
背にして表情は見えず、ただ熱くも冷たくもない平淡な気配だけがギムリを怯えさせた。
「声が聞こえなければつまらぬ」
「わたしはあまり聞きたくないんだけどね。でも、仕方がないか。好きにすればいいよ」
好きに。
レゴラスの口からあまりに軽く吐き出されたその言葉に、ギムリの感情が灰色に塗り潰される。
予想もしない優しい手付きで口に噛まされていた布が外されたが、何も言葉は出て来なかった。
229姫百合・お仕置き編 8/23:04/07/22 19:25 ID:0dVWyjNK
「レゴラス、やめて…!こんなことは無意味です……!!」
やはり薬がきつかったのか、囁くようにしか出ない声でボロミアが叫ぶ。レゴラスは笑うだけ
だ。
「無意味ではないよ。あなたとギムリには、わたしたちがどんな思いをしたか知ってもらわな
くちゃ」
レゴラスはボロミアの上半身を支え、アラゴルンとギムリの様子がよく見えるようにしてやっ
た。背を屈め、耳許で囁く。
「自分の愛する人が、他の誰かと睦みあっていたらどんな気持ちになるか」
「……いやです…いや……」
「見るんだ。これはあなたたちの罰なんだから」
アラゴルンはギムリを膝の上に乗せ、蒼ざめた額に唇で触れながら、首筋から肩へとすべらか
な肌をまさぐっていた。後ろ手に縛られた手首を下へ引けば、かたちの良い乳房がつんと前に
突き出されるような姿勢になる。それを両手で包むように撫で、やわやわと揉んでいると、ギ
ムリの口から堪えきれぬように甘い喘ぎが漏れはじめた。
「やめて……やめて……」
うわごとのように同じ単語を繰り返しながら、ギムリの身体が徐々に後ろの広い胸にもたれる
ように力が抜けていく。アラゴルンのざらついた指先が小さな乳首を摘んで引っ張ると、短い
悲鳴をあげて身を捩った。アラゴルンは強弱をつけながらその動きを執拗に繰り返し、しこり
のように固くなったそこを掌で転がし、指先で軽く弾くまねをする。
「あっ……あぁんっ…!…や…ぅ…やめ、てぇ……」
230姫百合・お仕置き編 9/23:04/07/22 19:26 ID:0dVWyjNK
ギムリは頬を上気させ、自分の喘ぐ声を打ち消すように首を振りながらひたすら濡れた声で鳴
くだけだ。それをなだめるように何度も額や頬に口付けながら、アラゴルンの手は休むことな
くギムリを追い立てた。肌に髭が擦れる違和感までもが、ギムリを苛む。
「いやっ……こんな、の…!あ…んん……!」
ギムリはアラゴルンの手にどうしようもなく感じてしまっている自分を何度も、何度も叱咤す
るように正気をたぐり寄せようとしたが、すぐに引き戻された。アラゴルンの手は決して乱暴
ではなく、かと言って遠慮するわけでもなく、ギムリの快楽を支配していた。
レゴラスとボロミアが見ている。それなのに。
どうして自分の口からはこんなはしたない声があがるのだろう。
ボロミアは目を閉じることも逸らすこともできずにそのさまを見つめていた。身体は小さく震
え続けていたが、涙はもう乾いていた。
誰よりも知っているアラゴルンの手が、自分ではない身体を蹂躙する。
あの腕は、あの指は、自分だけを抱くものではなかったのか。
ギムリの小柄な身体はアラゴルンの腕の中にはまるで不釣り合いに見えて、嫉妬と、怒りと、
申し訳なさと、悲しさと、様々な醜い感情が体中を逆巻いて、ボロミアを内からずたずたに切
りつけた。
「あなたとギムリは勇敢で誇り高くて、戦うことを知っているから、よほどの苦痛でも耐える
でしょう」
レゴラスの指が、アラゴルンに乱されたボロミアの髪を優しく梳いた。もつれた髪が魔法のよ
うにするりと解け、撫でつけられていく。
231姫百合・お仕置き編 10/23:04/07/22 19:27 ID:0dVWyjNK
「でも、快楽にはとても弱い。気持ちのいいことが大好きだものね」
その指の心地よさに揺れる翡翠の瞳が不安げに見上げる。しなやかな指先が露出したボロミア
の耳朶を羽のようにかすめ、くるりとそのかたちをなぞるとやわらかく挿し入れてきた。
「…ふ、ぁ…っ」
ぞくぞくと背筋を駆け上る快感に、ボロミアが噛み殺せぬ息を漏らす。レゴラスは目を細める
と支えていたボロミアの頭をそっと枕に預け、縫いつけられた身体をまたぐように覆いかぶさ
った。
頭上で手首をひとまとめにされているために、さらけ出された白い二の腕の内側に唇を押しあ
てながら「ひどいことをするね」と呟いて、ボロミアの身体にまとわりついている破られたド
レスの布地をめくるように剥がしていく。仰向けになってなお張りを失わぬ豊かな乳房を、や
わらかな手が押し包んだ。
「胸、大きいね」
ふわりと上品な微笑みにまるで似つかわしくない露骨な台詞にボロミアがかっと赤くなった。
優美なエルフの手からこぼれるほどのふたつの真っ白な乳房が、何度もゆっくり捏ねまわされ
てかたちを変える。
「んっ……ぁ…、あ……」
噛みしめた唇を破って切ない喘ぎが漏れる。レゴラスの指がふくらみの頂点を叩き、折り曲げ
た間接とやわらかな指先でそこを覚醒させた。
「…っ、やめ……やめてください…!……ぁっん!」
快感の集中するそこを目覚めさせられ執拗に嬲られる。手つきは優しいが、容赦はなかった。
レゴラスが身体を倒してボロミアに顔を近付け、背ける頬と首筋に唇を滑らせた。ボロミアは
視界に入る輝くような金の髪を、信じられない思いで呆然と見つめた。さらさらと流れるよう
な長い髪で、つんと尖った胸の先端をするりと撫でられ短い悲鳴をあげる。
232姫百合・お仕置き編 11/23:04/07/22 19:27 ID:0dVWyjNK
「……ねが…い、もぅ……あっ、…いやっ……ん、ひぁ…!」
レゴラスの言った通りだ。
自分はこんなことが大好きで、なんてはしたない女なのだろう。
だからアラゴルンとレゴラスを怒らせ、ギムリまで傷付けた。
謝りたいのに、唇を開けばただみっともない声があがるだけだ。
ギムリは動きを止めたアラゴルンの腕の中で、寝台を向くように拘束された姿勢で、レゴラス
とボロミアの様子を見ていた。身体はくすぶり続ける快楽の火種で熱かったが、心は凍るよう
に冷たかった。
レゴラスの髪とボロミアの髪は薄い月明かりと蝋燭の灯の下で重なり合うと、どちらがどちら
のものか分からぬほどに溶けあって見える。
2人はそうしているのがとても似つかわしいようにギムリの目には映った。
くせのない金の髪もしなやかな長い手足も、ギムリにはないものだった。その美しさを称賛こ
そすれ、羨んだことなど一度もなかったが、ただ絶望に近いくらいの寂しさに襲われる。自分
が小さくみっともない存在に思えて、消えてしまいたくなった。
うつむいて涙を堪えようとして、ふいにさらりとした心地いい感触に身体を包まれた。
潤んだ目をしばたたいて顔を上げれば、アラゴルンがやわらかな毛布を丁寧にギムリの身体に
掛けながら、小さく「すまなかった」と呟いて大股で寝台へ向かう。
その気配にレゴラスも身体を起こし、ひらりと飛び下りた。アラゴルンは乱れた寝台のシーツ
を引っ張り、あっけにとられるボロミアの身体をばさりと覆う。
「いいかげんにしろ」
きつく眉根を寄せて低く唸るような声でレゴラスに詰め寄る。
233姫百合・お仕置き編 12/23:04/07/22 19:28 ID:0dVWyjNK
「それはこっちの台詞。あれ以上やったら殺すところだった」
レゴラスはあくまで飄々とした風情で、殺気立った王との間合いを保つ。
「やめろ。あんたが言うと冗談に聞こえん」
「だって冗談で言ってないもの」
そう返すとレゴラスは構ってられないとばかりに向きを変え、ほとんど飛びつくようにギムリ
に抱きついた。
「ごめんね、あんなおっかない髭にあんなことされて、怖かったね」
くるまれた毛布からちょこんと顔だけを出したギムリをぎゅうぎゅうと抱きしめ、頬や額に何
度も音を立てて口付ける。ギムリは何が起きているのか認識できずに、降りそそぐ口付けを呆
然と受けとめていた。ただ、レゴラス、レゴラスだ、と、冷えきった心が溶けてきしむ音を立
てるほど、歓喜の声を上げていた。
ボロミアの見開かれた瞳はアラゴルンに縫いつけられていた。名前を呼びたかったが、声が出
なかった。アラゴルンはその目線に困ったような、ばつの悪そうな曖昧な笑みで応えると、ボ
ロミアの顔を両手で挟んでそっと口付けを贈る。
「………悪かった。ひどいことをした」
「……なぜ……」
「我々の大事な姫君たちがあまりに奔放で可愛らしい真似をするからね。すこしお仕置きをし
ようということになったのだ」
優しくボロミアの髪を撫でながら、子供に諭すようにアラゴルンが言う。
「そんな…それでこんな……」
四肢の自由を奪われて、無理矢理薬を体に入れられて、2人で、あんなことを。
234姫百合・お仕置き編 13/23:04/07/22 19:29 ID:0dVWyjNK
「……………解いてください」
ボロミアの声は震えていた。
「……外したら殴らないか?」
「殴るに決まってる!いいから外せ!!」
どんなに荒れた戦場でもよく通り、ゴンドール全軍の兵士たちを勇気づけ奮い立たせた姫将軍
ボロミアの声で一喝する。
レゴラスは面白いものを見るように、ギムリはただ目を丸くして、アラゴルンは「旅の道中は
よくこんな風に怒鳴られたなあ」などと懐かしさを胸にちくりと感じながら、ボロミアの手首
と両足の戒めを解いた。
さてどちらの頬を張られるのだろう、順当に両方だろうな、と居ずまいを正した次の瞬間、縋
るように伸ばされた白い腕に抱きつかれた。
「…ラゴルン……アラゴルン…」
何度も名を呼び、泣きじゃくるように「ごめんなさい」と繰り返す愛しい身体を、虚を衝かれ
た遅れを取り戻すようにきつく抱き返す。ボロミアはただ離れまいと、離されまいと、痛む両
手首を必死に繋いで縋りついた。アラゴルンはボロミアのうなじや肩口に噛みつくように口付
け、抱きしめる腕にありったけの力を込める。
そんな2人の様子にレゴラスはやれやれと溜息をつき、ギムリは頬を染めながらもほっと安堵
の息をついた。
「……レゴラス」
自分の顔にかかるつややかな金糸の髪に見とれ、頬とまなじりを赤く染めながら見上げたギム
リが愛しいその名を呼ぶ。
「何だい?」
返されたその表情も声音も、嫌になるくらい甘かった。
235姫百合・お仕置き編 14/23:04/07/22 19:30 ID:0dVWyjNK
「…わたしも手を解いてほしいのだけれど」
「ギムリも、わたしを殴る?」
レゴラスはくすくすと笑いながら毛布をめくり、わざと身体が触れるように前から手を回して
後ろ手に縛った手首を解く。赤くなってしまった手首に唇を押しあて、さあどうぞと目を閉じ
た。
「ギムリの好きなようにして」
そう呟いた唇の美しいかたちや伏せられた睫の長さに目を奪われ、そのまま首を伸ばして口付
けた。鼻がぶつかり、思った以上にちゅっと大きな音がして、ギムリは恥ずかしさに今さらう
ろたえる。あまりに稚拙な口付けにレゴラスはたまらず吹き出し、怒った顔で真っ赤になった
恋人をまたぎゅうぎゅうと抱きしめた。
「アラゴルン、わたしたちは部屋へ帰るよ」
もう他人の目に触れさせてなるものかとばかりに毛布でくるくる巻いたギムリの身体を、来た
ときのように乱暴にではなく恭しく丁寧に抱き上げレゴラスが告げれば、
「ああ」
ボロミアの胸元に顔を埋め、腰まわりに残ったドレスの生地に手を滑りこませながら、そちら
を見もせずにアラゴルンが返す。ん、ん、と甘い声を漏らし始めていたボロミアがはっと顔を
上げた。
「待って…ギムリ!」
ギムリはレゴラスに下ろして、と頼み、同じようにアラゴルンに頼んで起き上がったボロミア
の横に腰を下ろした。
236姫百合・お仕置き編 15/23:04/07/22 19:31 ID:0dVWyjNK
「ごめんなさい…。わたくしがドレスを着ようなんて言って、あんなことをしたせいで、ギム
リを傷付けてしまいました……」
「謝るならわたしも同じだよ。でもあれは誰かを傷付けようとか、裏切ろうとか、そんなふう
じゃなかったんだから、もうそんなことは言わないで」
ギムリの言葉にボロミアはこくりと頷く。
すると何の違和感もないごく自然な動作で、2人は顔を近付けて優しく唇を触れ合わせた。
シーツと毛布で身体を包み寝台の上で寄り添う2人の姫君を、まるで女神だと真剣に見愡れて
いたレゴラスとアラゴルンが固まっている間に、女神たちは無邪気に何度か触れるだけの口付
けを交わす。
「…………何してるの2人とも!もう駄目!!」
「…………あんたたちは反省しているのか!?」
ほぼ同時に両側からべりっと音がするように引き剥がされ、それぞれの恋人の腕に抱き込まれ
た。
「お妃教育がなってないんじゃないの、ゴンドールの王様は!」
「あんたこそ貞淑なドワーフの姫をこれ以上おかしくするな!」
アラゴルンとレゴラスは互いに噛みつくように怒鳴りながら、だが自分の腕の中で反省して悪
びれるどころか無意識に身をすり寄せるようにして見上げてくる罪つくりな宝物を、一体どう
してくれたものかと天を仰いだ。
「とにかくわたしたちは部屋へ戻るから。明日の朝食はいらないし、こちらが出て行くまで誰
もよこさないようにして」
237姫百合・お仕置き編 16/23:04/07/22 19:32 ID:0dVWyjNK
ギムリをしっかりと抱え直して、レゴラスが捨て台詞のように言い残して部屋を出て行く。閉
まる扉の向こうでこれからがお仕置きだよ、と呟いた声がボロミアの耳に入り、アラゴルンの
腕の中で不安げに身じろいだ。
「レゴラスはギムリにひどいことをしないでしょうか?」
するに決まってるだろう、と思いながら、アラゴルンはボロミアを寝台に押し倒す。
「それは向こうの問題だ。あんたは」
掛けていたシーツを剥ぎ取って床に放り投げた。
「自分の心配をするんだな」
アラゴルンの瞳に宿った野の獣、捕食者の気配にボロミアはぴくんと身体を震わせる。不安げ
にさまよった目線が、何かを決意したようにひたりとアラゴルンにぶつかった。
「今夜は、いたしません」
「…………は?」
「わ…わたくしは今、あなたが欲しくて仕方がないのです……でも、我慢いたします。それで、
浅ましいわたくしへの罰にしてください…」
自分の身体をぎゅっと抱きしめながら唇を噛んで震えるボロミアを押さえ付けたまま、アラゴ
ルンはぽかんと口を開いた。
何を言っているのだボロミアは。
欲しくて仕方がないが、抱いてくれるなと? それは一体どちらへの罰なのだ?
「ボロミア……」
説得するような声音で優しく髪を撫でながら言う。
「罰してほしいのか?」
ボロミアが小さく頷いた。
238姫百合・お仕置き編 17/23:04/07/22 19:32 ID:0dVWyjNK
「だがあんたはもう充分それを受けたと思うがね」
今度は大きく首を横に振ったが、無視して唇を重ね深く侵入した。戸惑う舌を引きずり出し、
何度も絡め歯を立てて蹂躙する。口内をくまなく犯しながら、腰まわりに残っていた布地も引
き裂いて膝を割った。
「んっ……く、ふぅ…」
零れる声をすべて激しい口付けに封じられた苦しげな腕が、アラゴルンの首に回され黒く波打
つ髪をその指に絡めた。その髪と肌に感じる少しかたい髭の感触に、例えようもない安堵と悦
びを覚える。
アラゴルン、と全身で呼んだ。ざらつく感触で身体中をたどってほしかった。
アラゴルンの両手が強い力で豊かな乳房を揉みしだく。嬲られすぎたそこは、皮膚が1枚薄く
なったようにひりつく痛みを訴えるが、その痛みすらもボロミアを鳴かせるだけだった。ぷく
りと丸い乳首を舌でさらうようにねっとりと舐め上げれば、組み敷いた身体がきつい快楽に何
度も跳ねる。
「…やぁ…っ、あ…!ア、ラゴルン…っ、ひっ……ぁあ…ん、んっ!」
これがつい先刻自分を恫喝した戦女神と同じ女の声か、とアラゴルンは思う。自分はその全て
を掌握して支配している、唯一の王のはずだ。
だが、いま支配されているのは一体どちらなのだ。
なめらかな下腹部をたどり、そっとボロミアの秘処に触れる。指先にとろりと滴るような、濡
れた感触があった。
239姫百合・お仕置き編 18/23:04/07/22 19:33 ID:0dVWyjNK
「さっきはすまなかった。……痛かったか?」
乾いたまま無理矢理異物を挿入したそこを労るようにゆっくりと撫でる。ボロミアは辛さを思
い出したように眉をしかめ、だが今は優しい指の感触に潤んだ瞳で見上げて言った。
「……あなたがくれるものでも、あなたでないものは、もう嫌です」
縋る指にぎゅっと力がこもる。アラゴルンはほとんど焦燥に近い愛おしさと歓びと、欲望に目
眩すら覚えた。どんなに優しいことも、どんなにひどいことも、全てをしてやりたくて仕方が
なくなる。力が入りそうになった指を離し、もうしないと誓う代わりに深く口付けた。
「……今夜はしたくないと言ったな?」
「し…したくないのではありません。でもわたくしは我慢するべきで……」
「ではわたしはどうすればいいのだろうな」
口付けた唇を頬から耳許に滑らせ、吐息を吹き込むように囁きながら、ボロミアの手を自分の
脚の間へと導いた。指先に感じる隆々とした硬さと熱にボロミアの手がびくんと震えたが、少
しためらった後やわらかな掌で包みこむように、指を絡めてゆるゆると扱き始めた。アラゴル
ンは一瞬息を詰めたが、すぐに笑って自分の手をボロミアの脚の間に滑り込ませる。今度は優
しく撫でるのではなく指をつぷりと挿し入れ、蜜壺から雫を溢れさせた。
「んっ……は、ぁ…っ」
長い指が埋め込まれ、濡れた音と共に引き抜かれて本数が増やされる。ボロミアの中は淫らな
温もりで溢れかえるようで、不埒な侵入者をもっと奥へと誘うようにひくついて蠢動していた。
締めつけてくる柔肉を掻き分けるように2本の指で侵し乱す。空気を含んだそこがくちゅくちゅ
と卑猥な音を立てた。親指で溢れた蜜をすくい、肉芽を押さえて転がすようにしてやる。
240姫百合・お仕置き編 19/23:04/07/22 19:35 ID:0dVWyjNK
「ひ……ゃんっ、あっ、あっ!…や…ゃめてくだ……あぁ!」
ボロミアがいやいやと首を振って身悶える。アラゴルンの男根には両手が添えられ、快楽に追
い立てられるように性急な動きに変わっていた。
「……まるで我慢くらべだな」
アラゴルンは苦笑しながら、下腹部に集まる欲望を散らすようにボロミアを乱れさせることに
集中する。
「いやっ…!いや、あん……っ、だめです…だめ、アラゴルン、もぅ…っ」
否定の言葉ばかりを繰り返す唇を塞ぎ、そそり立った雁首をボロミアの秘裂に押し付ける。び
くりとボロミアの腰が引け、腕がアラゴルンの胸を押し返した。
「だめ……」
熱に潤みきって、それでも意志を込めた目線に見つめられ、その強さに一瞬見とれたのちにや
れやれと身体を離す。
「どちらが罰を与えられているのやら」
寝台を下り何かを手に戻って来たアラゴルンが、ボロミアの腰のくびれをまたぐように膝をつ
く。手にした瓶の蓋を取り、とろりと滴る香油をボロミアの胸へ垂らしていった。
「ひぅっ…」
その冷たさにボロミアは息を呑むが、すぐにたわわな乳房の頂きから裾野までまんべんなく塗
りつけられた。体温に温められ、甘い香りが立ち上る香油でぬめぬめと光る白い乳房のいやら
しさにアラゴルンはごくりと唾を飲む。何度も両手で捏ね回しては乳首を指の腹で転がした。
「あっ…ふぁ……んん…っ」
粘つくような快感にボロミアが切なく身を捩る。アラゴルンは掌に足した香油を自らの屹立に
も塗りつけると、身体を前へ移動させそれを豊かなふくらみの間に埋め込んだ。
241姫百合・お仕置き編 20/23:04/07/22 19:36 ID:0dVWyjNK
「あ……あっ…?」
ボロミアは自分の胸元に感じる異物感によるべない視線でアラゴルンに縋る。体重を掛けすぎ
ぬよう気を遣いながら、囁くような声でどうすればいいか教えてやると、ボロミアは戸惑いな
がらも言われた通り従順に、両手で乳房を寄せて男根を包み込んで揺すり始めた。その様子を
見下ろしながらアラゴルンも少しずつ腰を使い始める。
ぬちぬちと音を立てながら白い豊かな丸みの間を見え隠れする陰茎は生々しく、それを必死に
捕まえようとでもするように両手を使い、こぼれ落ちそうなくらいの自分の乳房をかき寄せ身
体を揺らすボロミアの姿は、途方もなく男の劣情をそそるものだった。
「んっ…ん……ぁ…、はぁ…ん…っ、あん…」
自分のされている、していることに戸惑いながらも昂りを抑えられない。呼吸は乱れ、見上げ
れば自分を見下ろす視線の熱とぶつかった。熱を孕んだ蒼灰色の瞳に見つめられたボロミアを、
大きな幸福感と愛しさの波が襲う。
「…アラゴルン……」
首を曲げて舌を伸ばし、その先端部に舌を這わせた。
「ボロミア………!」
掠れた声で名を呼んだアラゴルンが低く唸り、熱い奔流を解き放つ。白い体液をまともに顔に
浴びたボロミアは息を詰めたが、それがおさまるまで乳房を寄せた手を離そうとはしなかった。
荒い息を吐き、ひとしきり放出を終えると、アラゴルンは自ら汚したボロミアの美しいかんば
せに見愡れ、それを確かめるように手を伸ばす。すると、触れようとしたその瞬間、伏せられ
たボロミアのまなじりに透明な雫が盛り上がり、弧を描いて流れ落ちた。
242姫百合・お仕置き編 21/23:04/07/22 19:37 ID:0dVWyjNK
「ボロミア……ボロミア、すまなかった」
慌てて指でそれを拭い、敷布を引っ張って白濁を拭き取る。
「大丈夫です…大丈夫ですから……」
「わたしが悪かった。また泣かせるつもりは――」
「違うのです。…わかりません……わからないのですが」
止まらぬ涙に小さくしゃくりあげながら、涙と精液にまみれた顔でそれでもボロミアはふわり
と微笑んだ。
「とても、幸せで」
アラゴルンは言葉を失い、激情のままにボロミアをきつく抱きしめた。震えるほど力をこめて
抱きすくめられたボロミアが、んっ、と苦しそうに息を吐く。
客人用に調えられている箪笥から柔らかい清潔な布を取り出して水差しの水で湿らせ、座らせ
たボロミアの汚れた顔を丁寧に拭う。熱く火照った身体に滴る水滴も心地いいのか、ボロミア
は気持ちが良さそうにアラゴルンの手に頬をすり寄せてきた。喉が鳴りそうだな、などと考え
ながら、仕上げとばかりに冷たくなった唇をまた熱くするような口付けを贈って抱き寄せる。
「アラゴルン…」
「何だ?」
「さっき、わたくしが何を知らぬとおっしゃったのですか?」
この部屋に連れ込んで拘束し、服を切り裂く前に告げた言葉のことを言っていると気付くのに
時間がかかった。
「―――あなたは何も知らないと言ったのだよ」
「ですから、何を…」
243姫百合・お仕置き編 22/23:04/07/22 19:37 ID:0dVWyjNK
「あなた自身の美しさや可愛らしさ。残酷なほどの無邪気さと、清廉さ。誇り高く恐ろしく身
持ちが固いくせに、どんな娼婦も叶わぬほど淫乱にもなる――それから」
「あ、ア…アラゴルン!」
ボロミアがこれ以上言わせまいと真っ赤になって遮った。
「……知らないだろう?」
「知りません!」
腕の中で暴れるのをからかうように抱きしめる。鍛え抜かれた腕の力に抵抗をあきらめて大人
しくなったボロミアがぽつりと呟いた。
「わ……わたくしは、いやらしいのでしょうか」
「とてもね」
偽らず低く答えてやれば、助けを求めるようにアラゴルンを見上げる。
「だから……だから大事な友人のギムリともあんなことをしてしまったのでしょうか。レゴラ
スにも、わたくしたちは快楽に…弱いのだと言われて……」
不安げに揺れる翠の瞳を慈しむように瞼に口付けた。
「それは恥じることではないが、誰に知られる必要もないことだ。わたしだけが知っていれば
いい。あなたはわたしの前でだけ、そうありなさい」
王の声で命じられ、ボロミアの瞳が晴れる。はい、と呟くように言ってほころんだ笑顔に微笑
み返し、ボロミアの身体を膝の上に向き合うように抱え直した。
「アラゴルン…?」
「もう罰はおしまいだ。この先は」
悪びれも、照れもせずに言ってのけた。
「愛しあえばいいだけだ」
244姫百合・お仕置き編 23/23:04/07/22 19:38 ID:0dVWyjNK
翌日、日が高くなっても2つの客間の扉が開くことはなく、王の命によって消化がよく滋養の
ある食事が、一方の扉の前まで静かに運ばれただけだった。
相手に与えられるものはすべて与え、奪えるものはすべて奪い尽くし合った恋人たちは、その
食事すら相手の口からついばむように供し合った。
「また、あの露天の湯に行きたいです」
口移しで与えられた水をおいしそうに飲み干したボロミアが、思い出したように言った。
「そうだな。だが出来ればわたしとしては」
雫に濡れたボロミアの薄い唇を指先で拭いながらアラゴルンが言う。
「あんたを独り占めしたいから、今度は2人きりで出掛けたいね」
ボロミアは赤くなり、アラゴルンの精悍な面に浮かんだ野卑な笑みに軽く肩口を拳で叩くと、
胸元に顔を埋めて小さく「そういたします」と呟いた。
245名無しさん@ピンキー:04/07/22 19:40 ID:0dVWyjNK
ちょっと長くなってしまいましたが以上です。
やはり鬼畜には徹しきれませんでした…(w
クソ酷暑の中、相も変わらず暑苦しいイチャエロバカップル話に、
今回もお付き合いありがとうございました!
246名無しさん@ピンキー:04/07/22 19:53 ID:NRmj91gn
205です。

わぁ、お仕置き編だ。うれしー。しかも23スレもあるよ。
今日は、これを読んで、刺激されてからエロネタを練ります。
上手くまとまらないんですわ。

他にリレーに参加可能な方は、気にせず続けてください。
私のエロ作品は、どうにでもなりますんで!

247名無しさん@ピンキー:04/07/22 22:29 ID:NRmj91gn
>>245さん

お疲れです。

私の頭にあったお仕置き編っていうのが、もっと軽いものだったので驚いてしまいました。
「昼間してもらったのと私がするのとどっちが気持ちいいの?」的なものかと・・・

もう、充分に鬼畜でした。パイズリにガンシャって・・・

あと、薬が出てきた時は、「自白剤」かと思いました。
「昼間ふたりでどんなことしてたの?正直に言ってごらん。」
「目の前で同じことするまで許さないからね。」的な展開かと・・・

ラストは、二組とも「今度は二人きりでね。」って出掛けた温泉で4人鉢合わせちゃって苦笑ってのを
想像させてくれました。

もう一方のカップルのお仕置きもよかったら書いてください。
あと、リレーの華を飾るリンカーン部とか、氷プレイとか、今、話題に上っているのは、全てお任せしたい気分だ。

新作もできたらどんどん投稿してください。



248名無しさん@ピンキー:04/07/22 22:30 ID:kRDkOmOl
そのまま鬼畜路線で逝くかと期待してたのに、そうくるかエロじじぃども!!
できればこの先もボロミアとギムリはこっそりとレズってて欲しい。
いや、二人の目の前でレズプレイでもいいのだが。

いろいろと美味しいシチュの御馳走を振る舞ってくれる職人様。
今夜もありがとうございました。
249名無しさん@ピンキー:04/07/23 01:25 ID:uewmXGdt
>245
ソーニュー描写がなくてもこんだけエロエロですか・・・すげえよ ネ申 。
貴方は本当にこのスレで初めてSSを書き始めた初心者なのですか・・・
250名無しさん@ピンキー:04/07/23 02:08 ID:rdTWsfr+
>>245 毎度GJ!
しかしギムリたん可哀想過ぎる…
自分の小さい体にコンプレックス感じて
自分が場違いな存在だと思い込んで涙ぐむあたり本気で抱きしめたくなった。
健気すぎる純粋すぎる可愛すぎる
こんなギムリたんを怯えさせたり泣かせたりするなぞ論外。
レゴラスのバカ!バカ! おまえの父ちゃんアル中!!
251名無しさん@ピンキー:04/07/23 05:10 ID:jcCYAX5G
 (;´Д`)ハァハァ(;´Д`)ハァハァ(;´Д`)ハァハァ(;´Д`)ハァハァ
このスレにはイルーヴァタアル様が降臨していらっしゃる
 (;´Д`)ハァハァ(;´Д`)ハァハァ(;´Д`)ハァハァ(;´Д`)ハァハァ
252名無しさん@ピンキー:04/07/23 08:44 ID:i7gBMjqV
>>249
まあ、その、あれだ。なまじエロのお約束とか、定型を知らないで書く方が
予想から外れてエロ度が増す可能性があるのかもしれない。
あくまで私見だけど。
253名無しさん@ピンキー:04/07/23 12:44 ID:gf+x7Ago
このスレ的に、レゴラスはお綺麗だけど中身は黒いヤツで決定なのだな
254名無しさん@ピンキー:04/07/23 13:39 ID:1QJDKF9f
>>252
それもあるのかもしれないが、どちらかといえばこの職人さんは、バランスセンスがいい
んだと思うな。料理で言う所の「さじ加減上手」というか。
エロも、エロでないシーンも手抜きってモンが見られないし、文章のセンスもいいし。
255名無しさん@ピンキー:04/07/23 13:46 ID:1QJDKF9f
…それはそれとして、ギムリたんへの「おしおき」の中身が気になる…
ギムリたんを立たせたまま、ドレスの裾を持ち上げさせて露にさせた無防備な秘所に
指や舌でいたづら責め、とか。普段拒みそうな所で、フェラとか。
256名無しさん@ピンキー:04/07/23 13:49 ID:8Ia1Nc5d
こんなスレがあったなんて。
ここの王様は原作ぽく男らしくてエロかっちょいいね。
257名無しさん@ピンキー:04/07/23 15:03 ID:Jtk72RZ3
エロイ熟女ガンダルフが「早くイケばかもん」とか言いながら手コキしたら俺は
258名無しさん@ピンキー:04/07/23 15:20 ID:2qjQ3OIg
俺は、、、、どうすると言うんだ257!

俺はボロミアたんみたいな天然勝気プライド高いくせに俺の言うことだけは聞いて
顔にぶっかけても泣きながら「幸せで」とか言ってくれちゃうような女抱きたい。
エロスサール王くらいの偉業を成し遂げたらそんな女とやれるんですか?
259名無しさん@ピンキー:04/07/23 16:43 ID:gf+x7Ago
ああ、平日の昼間なのにこんなにレスが・・・
夏休みだ・・・
260名無しさん@ピンキー:04/07/23 17:19 ID:2qjQ3OIg
>>259
21禁板に夏休みあんまり関係ないんじゃないか?
261名無しさん@ピンキー:04/07/23 21:37 ID:DB7Cz7m9
関係ない筈なのに涌いて出てきてるから問題なんじゃないか…
262名無しさん@ピンキー:04/07/23 22:32 ID:P86ONkKh
>>245です。レスありがとうございました。
あまり人がいなさそうな内にズラズラ書いちゃうぞー。
>>249 >初心者
コソーリ普段は絵や漫画を描いてますが、文章を書いてみたくなったのはこのスレに来てからです。
ROM住人としても投下する側としても、フトコロが深くてありがたいスレだと思います。
>>250 >おまえの父ちゃんアル中!!
それだ!それならレゴラスも言い返せまい!(無言で射殺されそうです)
>>251 >イルーヴァタアル様が降臨
どこですか!ボロミアたんを生き返らせることはできませんか!!
>>252 >エロのお約束
どんなお約束なのか教えて下さいエロい人……。
>>253 >レゴラスはお綺麗だけど中身は黒い
と言うより元々言動が常人の遥か上空を飛び回ってる上にちょっとギムリたんのことが
好き過ぎなだけかと思われ。(このスレ的というか私的にですが)
263名無しさん@ピンキー:04/07/24 01:25 ID:bxC1f8oi
こーども扱いしないでよ♪
ちっちゃくたって 一人前♪
という某CMの歌を聞いて>>170のギムリたんが頭にぽわわーんと…(;´Д`)ハァハァ
一人前どころか1・5倍スーパーカップな乳とフトモモ(゚д゚)ウマー

>>245 ギムリたんのお仕置きキボン ノシ
このままだと「レゴラスにはボロミアみたいに綺麗な人間かエルフのほうが似合う」
とか思い込んで勝手に身をひいちゃいそうなヨカーン
濃厚かつ激しくやらしい調教щ(゚Д゚щ)カモーン!! 
264名無しさん@ピンキー:04/07/24 04:22 ID:axAkTo6n
>>259,261
平日の昼間にレスしてるだけで
夏休みのお子様扱いされるんじゃかなわん。
色んな状況の人間がいるだろうに。
別に夏厨くさい書き込みもなかったと思うが。
265名無しさん@ピンキー:04/07/24 05:30 ID:GWbFlmVO
>>263 >勝手に身をひいちゃいそうなヨカーン
私の脳内には、「溶け合う金髪 等など」を見たことなどすっかり忘れて、「今夜は、罰として私が
一杯してあげるね。ボロミアにしたよりもっと気持ちよくしてあげるね。」とか可愛いことを言いだして
いつもは、嫌がるフェラでも他のどんな体位でもノリノリでこなしちゃって、あのレゴラスもたじたじな
天然小悪魔ギムリたんがいるんですが、駄目ですか?
そういうのは、最早ギムリたんではないのかもしれませんが、私の脳内にはいるんです。(涙

>>169のギムリたんも私的には、小悪魔に見えるんですが、リンカーンされながらエルフ達をどんどん
癒しちゃって、レゴラスには黙ってよ。とか考えるギムリたんもいます。


それと、「溶け合う金髪」を見ながら、「私も金髪にしようかなー」と企むアラゴルン。
金髪にしていいかファラミアに相談して、「又、この王は、ろくでも無い事を考えてるはずだ」
と即座に却下されるアラゴルン。ってのもいるんですが、

私はもう、駄目でしょうか・・・(涙


266名無しさん@ピンキー:04/07/24 06:33 ID:8eo3VwoK
>>262
いつもいつも素晴らしすぎるネ申SS読ませていただいて感謝です。
ボロミア姉さんタマラン。
口では「殴るにきまってる!!」とか言ってても
心の中は一途に「マイ キング…」なんだもんなぁ
元からエルフ苦手そうだから本当に恐かったろうな
ギムたんもチクチク髭と臭いに耐えて良く頑張った!感動した!
267名無しさん@ピンキー:04/07/24 20:05 ID:Nv5jn0uH
いや、王様だからさすがにもう臭くはないんではw
ただレゴラスはやることはアレでも容姿や口調が女の子っぽく柔和なので
いかにも雄〜な王様はさぞ怖かったろうなぁ。
ガタガタ震えて泣いちゃったりしたら可哀想萌え!

姫百合のお仕置きというなら、むさ苦しく王様とレゴラスでやってるのを
見せつけるのが正当では?とか思ったけどそれじゃどっちへの罰なんだか
わからなくなってしまう上に全然見たくないねw
268名無しさん@ピンキー:04/07/24 21:53 ID:1EnILR1z
そんなお仕置き、板替えだべ。

どっちが攻めかで血を見そうだ、ありえねー。
269名無しさん@ピンキー:04/07/24 23:32 ID:Nv5jn0uH
そう、やってる本人達も苦行っつーか不可能w
相手が自分の恋人に触るのも嫉妬でどうかなりそうだけど、ぎりぎりの妥協点だったんだろうと思ってさ。
「いいか、乳までだぞ!」とか事前の打ち合わせはあったんでしょうか。

その辺の微妙なさじ加減も含めて、改めて職人様GJ!ってことで。
いつもご馳走様です。レゴギムお仕置き編キボンに禿洞。
270名無しさん@ピンキー:04/07/25 01:00 ID:WOgGzd0n
>>269 いいか乳までだぞ
翌日、ミナスティリスの芝生の上で、大喧嘩しているバカ二人。
「アラゴルン、約束が違うじゃないか。乳首は触らないって約束だったろ? 
 ギムリは、乳首が一番感じるから駄目だって言ったのに。」
「お前だって、ボロミアの首筋にーーー」
「あれは、振りしただけだよ。ギムリの前で私がそんな事できる訳ないじゃないかー。
エロスサールのドスケベ野郎」
「うるさい。絶倫エロフの大馬鹿野郎」
それを見て、「いつも仲いいわね。ウフフ」と微笑む姫二人。
271名無しさん@ピンキー:04/07/25 01:13 ID:y3d6Vwss
あのー、こちらでは女野伏アラゴルンと
ゴンドールの無骨で一途な大将ボロミアとかはだめですか?
272名無しさん@ピンキー:04/07/25 01:17 ID:t2FmUrGU
キタ─wwヘ√レvv〜(゚∀゚)─wwヘ√レvv〜─ !!
漏れはOKだ。ネ申降臨の日を今か今かと待ちわびている。
273名無しさん@ピンキー:04/07/25 01:32 ID:rPTrRnQ6
>>271
誘い受けウザイ。漢らしくスパンと己の萌えを語るなり投下するなりしろ。
274名無しさん@ピンキー:04/07/25 08:00 ID:xIDhJ21R
>>273
いや、暑さのせいか、ちょっと言い方きつくないか?
需要があるか聞いてくれただけだし、
うざくなるほど何度も聞かれたり
言い訳されたりしてるわけでもないし。

というわけで、自分はお待ちしてます。
ついでに、姫ゴルンとデネ話をふってた方も
ずっとお待ちしております。
275名無しさん@ピンキー:04/07/25 08:13 ID:DDig8OeI
お仕置き編の
<「ごめんね、あんなおっかない髭にあんなことされて、怖かったね」

が好きだ。そんな優しい言葉を口にしたその舌の根も乾かんうちに、どんな
言葉責めでギムリたんに「お仕置き」したのか考えるだけでも、このクソ暑い
最中に体温が急上昇。

276名無しさん@ピンキー:04/07/25 09:03 ID:X7navkr5
ギムリたんは可哀想であってナンボだと思う。
ガクブルしながら強がるのが萌え!
たといレゴラスにご奉仕してあげよう!と思って頑張るのでも
恥かしさで死にそうになりつつもじもじとやって欲しい。
種族の違いとかも気にしてほしい。そこは重大な萌えポイントだと思う。
エルフは公然と「ドワーフイクナイ!醜い!」とか抜かす超絶美形種族だから
そんな種族を旦那にもったら、嫁が容姿の違いを気にしないわけがない。
自分の魅力に自覚無くて悩むギムリたん萌え。
あぁ何故こんなに好きなのにいじめたくなってしまうのか。
ごめんよギムリたん。


お仕置き編があるとしたら例のエルフの軟膏やらなにやら使って欲しいな
今回は動けなくするだけだったけど、もっとエロエロになっちゃうやつ。
で、「私はいやらしくなんかないぞ!」と言ってきかないギムリにそれ使って
ねとねと言葉攻めしつつ我慢比べ。結局我慢できなくなるのはレゴラス(笑

ちなみに275に禿同。萌えますゾー
おっかない髭よりよほどおっかない鬼畜きわまりないプレイして欲しいもんだ。
でも最後は愛でイチャイチャ。
277名無しさん@ピンキー:04/07/25 10:32 ID:Zq8rkaBD
>274
でも実際ウザイんだよ。フロド嬢だってギムリたんだって姫将軍ボロミアだって
素晴らしいエロ作品が投下されたり、熱烈萌え語りする連中がいたから
盛り上がったり受け入れられたりしたわけだからな。
「○○は駄目?」って聞いて「有り得ない」って言われたらどうする気なんだか。

しかし245神の作品は投下後にここはこうかも、あの後はこうかもって
レスが続くのがすげえよな。妄想刺激されまくり。
278名無しさん@ピンキー:04/07/25 13:41 ID:TIMYRaBw
>271
お待ちしております!!
女野伏見てぇー!!
279名無しさん@ピンキー:04/07/25 17:53 ID:D8XhZXQL
女野伏と姫将軍の百合がええな・・・
しかし旅の仲間、女だらけにw
280名無しさん@ピンキー:04/07/25 18:11 ID:1Ty639TU
そこで「ドキッ!?女だらけの指輪物語、エロもあるよ」ですよ
281名無しさん@ピンキー:04/07/25 18:24 ID:rcY6c96Y
「ねぇ、ギムリ。ボロミアとどんな事したの?もう怒らないから言ってごらん?」
「そんな事言えないよ!ボロミアとの約束だもの」
強情を張るも色んな事されて、「お願い止めて!話すから…」
と結局、喋る羽目になっちゃうギムたん
真っ赤になって顔を伏せて、小声で「ボロミアがね。胸を舐めてくれたの。で、私が
ボロミアのあそこを舐めてあげたの」
「だって、レゴラスがいつも舐めてくれるのが気持ちよかったから…。ボロミアも
気持ちよくしてあげたかったんだ」と天然お色気パワー炸裂のギムたん。
舐めまくられて、イカされまくるギムたん。
282リレー:04/07/25 20:27 ID:rcY6c96Y
>>167の続き

多少どうでもいい感が漂っているリレー(リンカーンじゃない方)ですが、うpします。

ギムリとレゴラスは、二人の家に到着しました。
馬に乗った時は、いつもレゴラスが先に降りて、一人では降りられないギムリを抱き下ろ
してくれるのです。が、今日のレゴラスは、いつものように降ろしてもらおうと腕を伸ば
したギムリを抱き留めると、そのまま玄関に向かってスタスタ歩き始めてしまいました。
レゴラスの肩に顎を乗せた体勢のギムリは、「えっ?降ろしてよ。」とレゴラスの横顔を
不満気に見つめると、レゴラスは「なんで?このままベッドに直行だよ。」とニッコリと
爽やかな笑顔で当然のことのように答えるのです。
「お客様が来るから準備をするって言ってたじゃないか。」とギムリが憤慨すると、
「大丈夫さ。アラゴルン達がここに着くには、まだまだ時間がかかるよ。それに、あんな
君を見せられたんだもの。すぐにでも君を抱きたいんだよ。もう我慢できないよ。」
とギムリには、何でそうなるのか全く訳のわからないことを囁くのです。
「さっきのって?」自分は、一体何をしたのだろうと、小声で訊ねると
「お姫様にキスしてただろ?君は、私にだって自分からキスしてくれたことなんて殆ど無
いじゃないか。今朝だって、私がいつものように起してあげる前に(>>159 参照)ベッド
を抜け出してたし、ひどいよ。今日は一度も君の肌に触れていないなんて私には信じられ
ないよ。」
283名無しさん@ピンキー:04/07/25 20:28 ID:rcY6c96Y
>>282の続き

「そ、そんな。」レゴラスとのその行為は、とても濃厚な上にとっても時間がかかるのです。
いつもギムリは、終った後はフラフラで一人で歩くことさえままならないのです。そんな
時にアラゴルン達がやって来たらどうしたらいいのでしょう。
「で、でもね。レゴラス。まだ日も高いし今日は、お天気がよかったから、汗かいちゃっ
たよ。」と自分でもただの悪あがきだとしか思えない言い訳を捻り出し、何とか腕から逃
れようと抗ってみますが、相手は、エルフ、それもレゴラスなのです。聞き入れてくれる
訳がありません。ギムリを抱きとめる腕を緩めてくれる訳がないのです。
それどころか、一生懸命腕から逃れようとしている様を可愛いとでも思っているのか。本
当に満足そうな笑顔でぎゅうぎゅう抱きしめ、頬を摺り寄せてくるのです。
「大丈夫さ。私は全然気にしないよ。ベッドに入れば、どうせ汗をかくんだし。私は、
ギムリの汗の匂いも色っぽくて好きだよ。ねぇ、あの最中の君の上気した顔がどれだけ色
っぽいかなんて君は知らないでしょ。」なんてギムリが顔から火が出そうになってしまう
事を平気で耳元で囁くのです。
ギムリは、こんな事を囁かれただけで体に力が入らなくなって、くったりと凭れ掛かって
しまうしかない自分の体が恨めしく思いました。
「よし、ベッド直行決定だ。」とレゴラスが思ったかどうかはわかりませんが、決定した
のは確かの様です。最初から決定していたともいえるのですが…。
284名無しさん@ピンキー:04/07/25 23:52 ID:j10ZT4uD
お仕置き編の

> そう言って微笑み、膝の上のギムリを抱きしめる。
> 「う……んぅ…!」
> ギムリはその腕の中で首を打ち振り、封じられた口で苦しげに訴える。やめて、と言っている
> のだとレゴラスには分かったが、聞こえないふりをした。

このくだりが好きだ。その後の黒レゴとの対比でいい!

もし、お仕置き編のレゴギムverを書いて下さるなら、食事の後、部屋に帰ってギムリに薬を飲ませて
担いでくところもいれてくだちい。
285名無しさん@ピンキー:04/07/25 23:55 ID:j10ZT4uD
>>276さん あなたの確立したギムたん像に感服いたしました。
特にこの部分↓
> 自分の魅力に自覚無くて悩むギムリたん萌え。

そして、↓に禿同
> あぁ何故こんなに好きなのにいじめたくなってしまうのか。


286271:04/07/26 01:28 ID:7Y0HRjrI
聞き方が悪かったようですみません。
ずと姫将軍で来ていたので、逆のパターンを
急に投下するのは良くないと思って伺ったのですが・・・。


女野伏とボロミアを投下させていただきます。
今夜は前編で、エロなしです。

1/4

夜番の交代より少し早く目の覚めたボロミアは、近くに流れている川で顔を
洗おうと、剣を携えて皆の側から離れた。と、先客がいるようで水音がしている。
誰だろうかと思いながらそっと闇の中に目を凝らすと、ほっそりした
シルエットが、薄明かりの中に浮かび上がっていた。
この寒空の下で、腰まで水に浸かっているのを見てボロミアは驚き、
そのまま薮を掻き分けるようにして川岸へ降りていった。
「アラゴルン! 風邪を引くぞ」咎めるように上げた声にアラゴルンは振り返り
「これくらいは慣れている。心配するな」と返した。
馬鹿なことを、と思いながら、その辺りに脱ぎ散らされている服を拾い、
「上がって来い」と重ねて言うと、アラゴルンは肩を竦め最後にもう一度
ざぶんと水の中に体を沈めてから上がって来た。
髪をかき上げ、手足を振って水気を払う姿を、ボロミアはじっと見つめ、
それからはっとして顔を横に向けた。
遠くから見ていたときには気付かなかったが、その肉の薄い体に、それでも
ふっくらと盛り上がった胸は白く、寒さのために尖った先端はつんと上を
向いていた。細くくびれた腰と、髪と同じように濡れた黒い茂み。
そのすべてを、この女野伏は隠そうともしないので、ボロミアのほうが
羞恥を覚えたほどだった。
287271:04/07/26 01:29 ID:7Y0HRjrI
女野伏とボロミア
2/4

「は、早く服を着ろ」
いつまで経ってもアラゴルンが差し出した服を受け取ろうとしないのに
苛立ってそう促すと、女は喉の奥で小さく笑った。
「何がおかしい」
ボロミアはつい振り向く。
アラゴルンはちょうど背を屈めて脚を拭いているところだった。
しなやかな背骨のラインと引き締まった小ぶりな尻が夜目にくっきり
浮かんでいて、ボロミアは慌ててまた目を逸らした。
アラゴルンはボロミアの様子など少しも気にせず、そんなことを言いながら、
ようやく差し出された服を一枚一枚身に着け始めた。
「あんたは私のすることはいちいち気に食わないんだろう?」
「そんなことはない」
いやに決め付けた物言いにボロミアはむっとした。
「いまだって私のことにあれこれと口を出して」
「それは……寝込まれたりしたら皆が困るからだ」
「素直じゃないね、ボロミア」
笑いを含ませてそう言ったアラゴルンの声がいつもより艶めいて聞こえ、
ボロミアはどきりとする。
「いいんだ、わかっている。あんたのような人には、私みたいなのは
我慢できないんだ。そうでしょう?」
そのあまりの物言いにボロミアは、相手が着替え中かもしれないという
ことも忘れて振り返った。アラゴルンは足にぴったりとしたズボンを履き、
色の黒いシャツを来たところでした。そして、首筋に髪が張り付いた髪から
滴る雫が、紐をきちんと結んでない胸元に滑り落ちていくのに目を奪われる。
288271:04/07/26 01:31 ID:7Y0HRjrI
女野伏とボロミア
3/4

「女は控えめに殿方の後ろにいるのがゴンドールの美風でしょう。
 どうせ私はそのようには振舞えない」
アラゴルンが続けた声にふと我に返り、ボロミアは「そんなことはない」と、
もう一度言った。
「俺が、あれこれ言いたくなるのは、お前があまりに何に対しても無頓着
 すぎるからだ。どんなに汚れても気にもしないし、真っ先に危ないところへ
 切り込んでいくし、今だってこんな無防備に、は、裸になって……」
裸、と口にして、先ほど目の当たりにした裸身を思い出しボロミアは真っ赤になった。
「…男所帯の中でそんな格好をして、あまりにも無防備すぎる」
まるで保護者か何かのように窘めたが、そんなボロミアに、アラゴルンは興味
深そうな眼差しを注いでおり、それがボロミアに居心地の悪いものに感じられた。
避け谷で初めて会ったときにも、同じようにじっと見つめられ、同じように
気まずさを感じたことまで思い出す。
「そ、そんな風で、今までよく無事に生きてこられたものだ」
精一杯の皮肉を込めて言うと、アラゴルンはいつものように喉の奥を鳴らして笑った。
「あんた、そんな心配をしていたのか!」
ゴンドールの執政家の嫡子として生まれたボロミアは、彼女のそんな乱暴な
口の利き方もあまり気に食わなかったのだが、それを注意することはやめた。
「誰がこんな私に欲情すると言うの? 一族のものは族長である私にそんな
 不埒をするはずもないし、ドワーフやエルフは他の種族には興味も持たない。
 ガンダルフは言うまでもないし、ホビットたちだって、こんなみっともない
 私なんか相手にはしないさ」
ボロミアは苛立ったが、アラゴルンは気にもせず続ける。
289271:04/07/26 01:32 ID:7Y0HRjrI
女野伏とボロミア
4/4

「あんただって、深窓の姫君に崇高な愛をささげることはあっても、こんな女、
 見向きもしないだろう?」
アラゴルンは長年の野伏の生活の中で身についた男の仕草で肩を竦め、ボロミアが
手にしたままの上着を受け取るとそこからパイプを取り出した。
その手を、ボロミアは掴んで引き止めた。
「ボロミア?」
「……そんな風に自分を卑下してはいけない」
「事実だよ。みんなそう思ってる」
「違う」
「違わない」
「少なくとも俺は違う」
言い切ったボロミアを、アラゴルンは鼻で笑おうとして、そして失敗した。
急に潤み始めた目を間近で見て、ボロミアはうろたえた。
「ア、アラゴルン?」
掴んだ腕が痛かったのかと慌てて離し、それからうつむいてしまったアラゴルンの
顔をそっと覗き込んだ。すばやく目尻を拭ってしまったアラゴルンは、早くも
いつものような笑顔になり、
「女だからと侮られるよりはましだから、それでいいんだ」
と言ってくるりと背を向けた。
薄手のシャツ姿のままなせいか、細い背中はいつもよりいっそう細く、頼りなく
感じられる。ボロミアはまた、自分でも理由のわからぬうちにその体を抱きしめていた。
「ボロミア?」
振り返ったアラゴルンの目の前に、ボロミアの柔らかな色の髪と、まっすぐな
眼差しがあった。ボロミアは自分の行動にも戸惑いはしたものの、、振り返った
アラゴルンが、少し驚いたように目を見開いた後、ゆっくりとそれを伏せたのに
誘われるようにそっと口付けた。
皮肉ばかりを言う彼女の唇は薄いけれど柔らかで、思ず抱きしめた腕に力を込めた。
290271:04/07/26 01:33 ID:7Y0HRjrI
敬体でなくてすみません。
後編は明日か明後日に投下します。
291名無しさん@ピンキー:04/07/26 08:13 ID:vnPhNmN9
>しかし245神の作品は投下後にここはこうかも、あの後はこうかもって
>レスが続くのがすげえよな。妄想刺激されまくり。
いやだって「これからがお仕置きだよ」なんていわれて
そのままフェードアウトなんてことされたら
ちょっとまって プレイバックプレイバック♪ てなもんですよ(懐古主義)
兄さん待ってヨ! そこからが一番おいしいところじゃナイデスカーー!!?


>282 よく頑張った!この調子でリレーもほっそりゆっくり続けたいもんだ。
   毎朝乳をしゃぶられるギムリたん萌えー
292名無しさん@ピンキー:04/07/26 08:16 ID:8BcTXgdk
>282
>多少どうでもいい感が漂っているリレー
どうでも (・A・)イクナイ!! 続き(・∀・)イイ!!
293名無しさん@ピンキー:04/07/26 09:33 ID:uKzcpCzp
照れるボロミアかわいい!女アラゴルンもいいねぇ〜。続き楽しみです
294名無しさん@ピンキー:04/07/26 23:41 ID:oOZtMYTV
>>290

続き楽しみにしてます。

乳談義 女体化すると、アラゴルンは乳なさそうですよね。で、なんだか乳首黒そうなイメージが・・・なぜだ!?
ボロねえさんは、美巨乳って感じ。真っ白で釣鐘型かな。巨乳だけど、着やせするから脱がせてみてびっくり
な感じか。
ギムたんは、おわん型でパァーンってはちきれそうな感じ。こちらは、洋服の上からでも爆乳ってのがわかる
感じ。
295名無しさん@ピンキー:04/07/26 23:47 ID:Rpvbi1zo
ファラミアは微乳。でも美乳。
296名無しさん@ピンキー:04/07/27 00:30 ID:h54RIS9r
フロドはふくらみかけ…
297名無しさん@ピンキー:04/07/27 00:32 ID:L7SA6vH/
スレンダー乳:馳子さん、メリ娘、ピピ娘
巨乳:姫将軍
爆乳:ギムリたん、サムたん
微乳:フロド嬢、執政家妹

イエローキャブだかの某タレントが言ってたけど、ダイエットで運動する時は
乳に晒し巻いて揺れないようにするらしい。
そうしとくと乳まで痩せずにすむらしい。

・・・姫将軍とギムリたんの美乳が保たれてる理由がここに!
(あと王様と王子に揉まれまくってるってのも基本か?)
298名無しさん@ピンキー:04/07/27 00:33 ID:BHJHZAAY
「わたしはあなたの創造主 アラタールのマハルです。
 今日は頑張るギムリにこのワタクシ応援をしにまいりました。
 さあ この精霊様になんでもいってみなさい」

「そ それじゃマハル様! 一ッコだけ聞きたい事があります!!」
「私もうエルフ続きでヒドイ有り様です。 
 この先もずっとエルフにまみれる人生なのでしょうか……」

「……………………まーね」

「うわああああああああああああああんん!!」

「まッ まちなさいッギムリッ」
「今のナシッ! ウソ! ノーカン! ノーカン!」
299名無しさん@ピンキー:04/07/27 00:40 ID:o4Gci6fF
ボロたんとサムたんの乳はまっしろで
マシュマロみたいにやわらかそう……ふかふか〜

というわけでお仕置き編のパイズリ大変萌えました。ゴチ!!
300名無しさん@ピンキー:04/07/27 00:49 ID:7qmDeoom
個人的には、

ホビッ娘は皆、つるぺたぷに。(サムだけは例外的にむちぷりでもいいかも)
ギムリたんは体の大きさの割合を考えると、結構な巨乳ちゃん。フィギュアとかでありそうな、
バストトップが高めのTシャツとか着ると、布地が引っ張られてぱつんとした感じになるタイプ。
姫将軍はトップとアンダーの差が激しそう。裸体の彫刻のように思わず手で触って、下から掬
い上げて手触りを確かめたくなるようなたっぷりとした巨乳。
エルフは個人差がありそうだが、漏れの頭の中ではハルディアは微乳…しかも結構気にして
いそうな気が。で、彼女は微乳なのに彼女の妹たちはどちらも巨乳だったり、とか。
301名無しさん@ピンキー:04/07/27 01:27 ID:6n6IRGII
ガンダルフは垂れてるのかな...
どっかの過去スレでサルマンにまわされてるガンダルフ萌えって書いてあって
確かにって思ってしまった。
302名無しさん@ピンキー:04/07/27 07:10 ID:mRz9V8fJ
>298
デカイ武器を持ち、爆乳不幸キャラ繋がりですなw
303名無しさん@ピンキー:04/07/27 16:37 ID:iYw70J3C
ギムリたんのソーニューありSSをハゲシクお待ちしております
304名無しさん@ピンキー:04/07/27 19:57 ID:REjQLkfE
着物の帯をクルクルされて裸に剥かれて悪代官に手篭めにされちゃうのが、時代劇の腰元。
爆乳を固定するための晒しをクルクルされて裸に剥かれてレゴラスに手篭めにされちゃうの
のが、ギムリたん。

あああああ、ギムリたんに浴衣とか着せてみたい。髪の毛もほわほわの綿飴みたく結って
連れ回してぇ。帯の腰の部分に風船でも括り付けとけば、迷子対策もバッチリ。
305名無しさん@ピンキー:04/07/27 21:55 ID:KYbjHusd
>>175

> 行儀良くさやの中に納まったえんどう豆のように、ごく浅い所でパチャパチャやるホビッツ娘たち
> (スク水着着用)。

遅レスで申し訳が、このホビット娘達は、遠めに見ると無邪気にはしゃいでるようだが、「楽しそうだね。」
と近づいて見ると、すっごいことして乳繰り合ってたってSSが読みたい。
一番人気は、フロド、一番テクニシャンは、ピピン、一番知識が多いのが、メリー、一番感じやすいのがサム。
一つ頼む。
306名無しさん@ピンキー:04/07/27 22:36 ID:AzHQMMsa
>>305
とんでもない場面に出くわして焦り、しかもホビッ娘達に捕まってあれこれされるのが姫将軍。
物凄い形相で救出にやってくるが、メリピピにすっ転ばされるのが馳王。
307名無しさん@ピンキー:04/07/27 23:04 ID:jDWsF+i5
んで、メリピピに水着をひっぺがされて、馳王に開発されまくりな体を二人に
責められる姫将軍萌え〜〜!!

その頃、そんな様子を眺めていたフロドお嬢様とメイドのサムは…

「…ああ、サムや。ボロミアさんのあの姿の、なんていやらしいことだろう!何だか
 私も妙な気持ちになってきてしまったよ。それにしてもお前の胸はいつもフカフカ
 で気持ちがいいねぇ」
「…お、お嬢様…あの、そのように触られては、おら…」

とか?
308名無しさん@ピンキー:04/07/27 23:57 ID:BHJHZAAY
>303
お前は俺か
仕事中「あーギムリたんの本番見たいなぁ」とか考えてて
家帰ってみたら頭の中とまったく同じこと書き込まれててビックリだよ。
ドッペルゲンガーいるよ!怖いよ!
309名無しさん@ピンキー:04/07/28 00:16 ID:neH+Xje8
では>>306-307あたりは自分のドッペルゲンガーでしょうか。
次そんなの(メリ娘ピピ娘+野伏×姫将軍)書きたいなーとか
ウッカリ思ってました(w
310305:04/07/28 01:08 ID:tVM74bFm
>>309
書いて下さい。サム娘フロ娘も加えて。お願い!
311名無しさん@ピンキー:04/07/28 01:22 ID:bQ14uC1Z
以前一蹴されたこともあったけれど
ここまで徹底されるとレゴラスの女体化モノが見たくなってくる


ギムリたんと百合で
312名無しさん@ピンキー:04/07/28 01:46 ID:EINyrdBl
>>311
レゴギム百合…俺を萌え殺す気ですか(;´Д`)ハァハァ(;´Д`)ハァハァ
あと、武骨で真摯な執政長男に性感帯のとんがり耳を責められるレゴタンとか…
313名無しさん@ピンキー:04/07/28 01:56 ID:QpAHzknf
個人的にフロド×ファラミアも見てみたい 捕らえられたフロド嬢が…! 
314名無しさん@ピンキー:04/07/28 02:17 ID:q9lHTrsV
・・・・駄目だ。
真っ赤になって固まってる執政長男に乗っかって
「エルフの肌、見たことある?」
とか楽しそうに責めてる女レゴしか思い浮かばん。
315名無しさん@ピンキー:04/07/28 03:24 ID:8fhTTjXr
あったらいいなこんなゲーム

【ギムリのアトリエ】

燦光洞に工房をひらいたギムリたんが
アクセサリーやら武器やらを作る依頼をこなし
美人だけど怒ると怖いガラドリエル先生の卒業試験にいどむゲーム。
ホビットさんたちが採取や作成を手伝ってくれるが
「今日は珍しい果物を見つけた。でも、おいしそうだから食べちゃった」
とかお茶目なこともしでかしてくれる。
どこぞの王子やら野伏やら執政兄弟やら馬飼王の甥
等の魅力的なキャラクターと知り合って、いっしょに冒険もできる。
仲良くなると「個人的に同行」だの「君に頼んでよかった」だの思わせぶりなセリフ続出
しかし何故かラブラブED(w は存在せず、がっかりする女性ファン多数。

エロくないな。すまない。
余談だがドワーフって輪廻転生するんだな。
不老不死人外のレゴラスがギムリの生まれ変わりを探して長い時を旅する
話なんてのもできそうだ。デアボリカ。
316271:04/07/28 03:44 ID:vy7q2/9Y
何だかいっつもタイミングが悪い気がしてならないのですが
流れブッタ切りで失礼します。

>>286-289続き
女野伏とボロミア
1/6


触れただけで唇を離したボロミアは、自分の心臓が恥ずかしいほどに高鳴っている
ことに気付いた。初めて戦場に出たときから、この歳になるまで、経験は数えるほど、
それも欲を晴らすためにと、周りのものに用意された妓ばかりで、つまり、このように
触れ合うことは初めてと言っていい。
そんなボロミアの様子を知ってか知らずか、アラゴルンはゆっくりヲ瞼を持ち上げ、
上目遣いに視線をよこすと、消えそうな声で彼の名を呼んだ。
ボロミアは唾液を飲み込み、そしてもう一度、顔を近づけていくと、それを受け止めるように
アラゴルンの指がボロミアの頬を撫でる。
軽く何度か短いキスを繰り返す間、髭の感触を楽しむようにしていたアラゴルンの指が、
輪郭をなぞるようにして首に回されると、ボロミアは思い切ってその薄い唇を舌先で割った。
彼女の体を抱いた腕を少し緩めると、その中でアラゴルンは体の向きを変え、より深く
口付けを交わせるように体を寄せてきた。細い背中を撫で上げると、アラゴルンはくぐもった
声を漏らし、わずかに背を反らせた。
「アラゴルン…」
名を囁き、薄いシャツの上から肌をまさぐる。裾から指を忍び込ませると、
アラゴルンの体に緊張が走った。やけに積極的に思っていた彼女のその反応を見て、
ふと頭を過ぎったほどには彼女も経験のないことに気付く。
この寒空の舌で水浴びをしたあとの肌はひんやりと冷たく、小さく震えてすらいる。
それを温めるかのようにボロミアは大きな手を広げて肌を撫でた。
「あ……」
317271:04/07/28 03:46 ID:vy7q2/9Y
>>286-289続き
女野伏とボロミア

2/6


指の先が胸の先端を掠めるとアラゴルンは小さな声を零した。ボロミアの手はそれでも、
そこには至らず肌の上を滑り続ける。意地悪く焦らしているもだろうかとアラゴルンは
目の前の男の顔を見たが、真剣そのものの表情は、この先をどうしようかと思案して
いるようでもある。ふと触れたポイントでアラゴルンが体を震わせると、驚いたように
そこから指が離れていく。そのじれったさに、アラゴルンは小さく笑い、
「遠慮しなくていい」と言った。
ボロミアは一瞬顔に血を上らせたが、笑いを含んだままのアラゴルンの唇に勢い良く
口付けると、それまでのことが嘘のような力強さで、アラゴルンの胸を掴んだ。
小さなふくらみは、その大きな手の中にすっぽりとおさまってしまうほどで、
それを力任せに掴まれたものだから、痛みで思わず声が出る。
寄せ合った下半身を男が硬くさせているのに気付いてアラゴルンはわずかに体を引いた。
ボロミアは追いかけるように体を寄せる。
アラゴルンはまた体を引く。
それを繰り返して、あ、と思ったときには視界が一転していた。
柔らかな草地の上で良かったと思う。
アラゴルンの上に覆いかぶさるようになったボロミアは、勢いよくシャツを捲り上げると
白い肌の上に唇を寄せた。
「……あっ」
高い声に驚いてボロミアは慌てて体を起こした。
「嫌か?」
アラゴルンは首を振った。
「……体中傷だらけで、肉付きも良くないこんな私でも、あんたの慰めになるというなら、
 好きにしてくれていい」
「卑下するなと言っただろう」
ボロミアは顔を顰めた。
318271:04/07/28 03:47 ID:vy7q2/9Y
>>286-289続き
女野伏とボロミア
3/6


「女なら誰でもいいという歳はとっくに越えた。今は、お前が欲しいんだ」
アラゴルンは泣き出しそうな笑顔になると、
「女扱いをされたのも久しぶりだ。照れてしまうな」
と、冗談めかしたことを言い、それからぎゅっとその首にしがみつくようにして顔を寄せると
「私も、あんたが欲しい」と囁いた。
深く長い口付け。互いの舌が唾液の音をさせて絡み合う。ボロミアの手は皮膚の下で動く
骨の感触を確かめるように胸や脇を撫で、そしてゆっくりと柔らかな腹をおりていった。
ズボンを留める紐を解くとその中へ指を忍び込ませる。まだ湿っている茂みは熱で少し蒸れ、
指に絡みついてくる。ボロミアは乱れた呼吸で肌を撫でるようにしてアラゴルンの首筋や
耳朶に口付け、それからまた胸の上へと唇を下ろした。上下する小さな胸の上で
存在を主張するように尖った乳首を唇で挟み、その根元の方を舌で捏ねるように舐める。
軽く吸い、舌を這わす。
アラゴルンのひそめた声はそれでも堪えきれず空気を振るわせる。闇の中に白く上がる呼気。
ボロミアの指先は薄い肉に隠された花芯を探り当て、彼らしい優しさと力強さでそれを何度も擦られる。
「…あ……ん……っ」
零れそうな声を、捲り上げられ喉の辺りで蟠っているシャツを咥えて抑える。
指先はさらに奥を探り、蜜の在り処へと這入っていく。熱く濡れた肉壁を擦り、
その入り口の広さを確認するように何度も何度も出入りをする。蜜が潤み、ぴちゃ、と
湿った音を立て始める。恥ずかしそうに体を捩るアラゴルンの脚をズボンから引き抜いて、
野歩きで鍛えられたしなやかなそれを撫でる。
冷えていた肌は熱を取り戻し、白い肌は上気して、刻まれた傷痕を赤く浮かせている。
その姿はとても扇情的で、ボロミアはいよいよ自身の熱を滾らせた。
片手でベルトを外す。自分の装備の厚さを思わず恨んでしまうほどに余裕がない。
脚を大きく広げさせ、その間に自分の体を割り入らせる。
「アラゴルン」
名を呼び、いきり立つ熱を、蜜で溢れた裂け目にあてがい、ぐいっと押し込めた。
319271:04/07/28 03:48 ID:vy7q2/9Y
>>286-289続き
女野伏とボロミア
4/6


「あぁ……!」
その衝撃にアラゴルンは思わず声を上げ、ボロミアの肩に置いた手に力を込めた。
「すまん、痛いか?」
ボロミアは額に汗を浮かせてそう聞きはしたが、アラゴルンが頷いたとしても
その行為を止めるとは思えなかった。実際は、アラゴルンは眉根を寄せながらも首を振り、
短い呼吸を忙しなく繰り返しながら、自分の中に入ってくr物を受け止めようとしていた。
時間をかけて何度か小さく腰を前後させながら、ようやく根元までをアラゴルンの中に飲み込ませる。
「はぁ……大きい……」
思わず呟いた言葉にボロミアは照れたように少し笑い、それから胸に口付けた。
「このままでも、どうにかなりそうだ」
狭い入り口に根元を押さえられて、ますます熱が高まる。
アラゴルンは脚を宙に浮かせているのに疲れて、足首をボロミアの背で交差させた。
腿を少し締めると、ボロミアが小さく呻く。
くすくすと笑うアラゴルンに、ボロミアは意趣返しをするように空いている手を下腹へ
下ろし、そっと花芯を撫でた。
「あ! やっ……」
アラゴルンの体を強烈な快感が走った。挿入されて圧迫感があるためか、先ほど触れられた
ときの何倍も強い刺激を受ける。その反応を見て、ボロミアは何度もそこを撫でた。
「やっ…んっ……ああ……!」
アラゴルンはボロミアにしがみつくのも忘れて体を大きく反らし、その一方で下半身を
ぎゅっと締め付けた。ボロミアはもう我慢ができなくなり、腰を抱え上げると勢い良く
それを突き上げた。
「あっ…あ、あ……っ」
ボロミアの律動に合わせてアラゴルンは声を漏らしたが、それは意味をなさず、
ただボロミアの意識を行為への没頭へと導いた。
320271:04/07/28 03:51 ID:vy7q2/9Y
何だか分割配分を間違えました……。
バランス悪くてすみません

>>286-289続き
女野伏とボロミア
5/6


進めれば進めるほど、抜き差しを大きくさせるほどに快感も大きくなり、全身を支配する。
抱え上げた白い脚の内側に頬を寄せ、口付け、そしてまた腰を打ち付ける。
背は高いが、細いアラゴルンの体は、軽々とボロミアの動きに攫われ、草の上で上下している。
深く深く侵入しているのに、もっと奥へと行きたい。

体を繋げてもなお癒えない焦燥感があることをボロミアは初めて知った。
今のこの行為に比べれば、これまでの経験など、ただの遊びだ。

「……ミア…ボロミア……!」
アラゴルンが細い声を上げた。ボロミアは応えるようにひときわ強く突き上げると、
その奥に高まった熱を吐き出した。
「あ、あぁ……!」
アラゴルンの足がガクガクと震えている。
彼女が達したのかどうかボロミアには分からなかったが、息を吐くアラゴルンの
表情を見るとあまり気にすることではないように思えた。
体を傍らに横たえ、彼女の目尻に滲んだ涙を指の背で拭ってやると
アラゴルンは少し微笑み、それから、眉を寄せた。
321271:04/07/28 03:56 ID:vy7q2/9Y
>>286-289続き
女野伏とボロミア
6/6


「……今夜限りだとしても、嬉しい」
「なにを言うんだ」
「だって、こんな旅の中のことだからな…」
「そんな不埒な気持ちで抱いたわけではないぞ」
たった今、幸福感に包まれていたばかりなのに、なんてことを言うのかと
ボロミアは口を尖らせた。
「……ホビットたちに対してもそうだけど、あんたは世話好きなんだ」
「……だから?」
「私のことも、放って置けなくって、って、そういう優しさ」
「馬鹿なことを」
「責めてるんじゃないよ。そういう優しさでも私は嬉しかったってこと」
アラゴルンはボロミアの顰め面を撫で、そして微笑んだ。
「あの、ナルシルの間で初めて会った時から、私はあんたが好きだったよ」
ボロミアはその手に自分の手を添えてそっと引き寄せるともう軽く口付けた。
「過去形にするな。俺はさっき自覚したところだ」
アラゴルンは目を見開き、それから笑い出した。その合間にボロミアの頬や
唇に何度も口付けた。
そう簡単に機嫌を直すまいと、顔を顰めたままだったボロミアだったが、
やがて根負けして、アラゴルンの細い体を抱き返すと、遊びのようではない
濃厚な口付けをして、そしてもう一度その体へ手指を這わせた。
アラゴルンの声は笑いを含んだものから艶めいたものへと変わり、そして
重ねた唇に吸い取られた。
322271:04/07/28 03:58 ID:vy7q2/9Y
あまり色っぽくないのに長くなってしまいました。
想像してたよりエロって難しい・・・・。
職人様を改めて尊敬。
これからも楽しませてください!
323名無しさん@ピンキー:04/07/28 04:57 ID:EzMCWBY+
「味見したい?」とか、超ミニスカ&ショートブーツなレゴが出てきちゃったじゃねーか。
足が綺麗そうだ。
流し目も上目づかいも似合うじゃねーか_| ̄|◯
324名無しさん@ピンキー:04/07/28 10:37 ID:2Ryw2KV1
>271
乙!
全然抵抗なく読めたし、エロもすげー面白かったよ。
女野伏もいいもんだなー
325名無しさん@ピンキー:04/07/28 11:37 ID:eBTge2Ru
>322
後編投下乙。そういや映画ボロミアの一人称って「俺」だったよな。忘れてたw
だがちょっとタイプミスが目につくし、前編は敬体と常体が入り交じってたりしたんで
残念。少し落ち着いて推敲すると良かったかもだ。
(職人には職人魂見せてほしいと思ってるんで、うるさくてスマソ)
326名無しさん@ピンキー:04/07/28 19:34 ID:u0tiTlHL
このスレ(と保管庫)の姫将軍とギムリたん、良過ぎ。
宗旨替えしそう、俺。_| ̄|○
327名無しさん@ピンキー:04/07/28 21:11 ID:bKGb33yJ
>>304

自分は、ギムたんに花火をさせてあげたい。そして、その後は、縁側でスイカを食べさせてあげたい。
天敵のエルフのいないところで、一日伸び伸びさせてあげたいよ。
328名無しさん@ピンキー:04/07/28 21:11 ID:fznGTH9c
>>326
そういう貴様の宗旨とhg不ぁg@ghfmj/:』KH。
329名無しさん@ピンキー:04/07/28 21:54 ID:5SR8GOhP
リネ2の女ドワーフを、もう少しだけ手足を縮めてむちむちにして上着が弾けそうな超爆乳にしたのが、エロパロ板の女ギムリのイメージだ
ttp://www.lineage2.jp/guide/class_dwarf_4.asp
ttp://image.playforum.net:8080/column/10031004/1890/3.jpg

ドワっ娘の真ん中に居るダークエロフ♀は女レゴラスかもなー
ttp://community.lineage2.jp/bbs/wView.aspx?iid=1735&ap=15&bid=1010&pg=10&wld=0&tp=0&st=1&kw=

オーク♂との対格差はエロ過ぎw
ttp://community.lineage2.jp/bbs/wView.aspx?iid=1730&ap=15&bid=1010&pg=11&wld=0&tp=0&st=1&kw=

髭有りギムリ萌え派には、欲望を満たせなくてすまんね
自己補完しててくれ
330名無しさん@ピンキー:04/07/28 23:03 ID:+Vuaddxr
ドワッコたまらん!!!  乳と尻がかなり足らんがコレだよコレ。 
レゴラスもこういう具合に妖艶な女エロフだったら最高。
331名無しさん@ピンキー:04/07/28 23:22 ID:UdFmrBuS
>>322
乙です。
長男を翻弄させる女野伏に萌えました。
332名無しさん@ピンキー:04/07/28 23:24 ID:hM6lKXqo
●遂に殺人事件に発展したらしいぞ
http://hidebbs.net/bbs/aaalll
333名無しさん@ピンキー:04/07/29 00:51 ID:O5iF7zXV
>>322
ありがとう!!女野伏をありがとう!!

エルフ達に調教されるのぞみちゃんとか
脱走とかおいたをしでかしてファラミアにお仕置きされるエレスサール女王とか
来 な い の か 。
334名無しさん@ピンキー:04/07/29 01:36 ID:V0GCyrEy
ボロレゴ投下してもよろしいですか?
執政長男と女エロフです。
かなりまどろっこしいです。
半分に分けて投下しまっす。
台風の勢いに乗って、初ssなので、よろしければ御指導いただければ・・・。
335執政長男と女エロフ 1/6:04/07/29 01:39 ID:V0GCyrEy
sage忘れました・・・。このままテロの勢いで投下して逝きます。

執政長男と女エロフ 


「ねぇ。」
それまで黙っていたエルフが不意に口を開き、
ボロミアは反射的に、剣の柄にかけていた指に意識を走らせました。
オークの気配をレゴラスが察知したと思ったのです。
「あっ、ごめん。ちがうんだ。」
レゴラスは、柄にかかっていた指をそっと包むように撫ぜました。
戦を意識し緊張していた男の指は、自分の勘違いと理解すると、
徐々にその力を分散させていったようでした。
レゴラスは安心して、そのまま手を撫で続けました。

ボロミアと一緒に寝ず番をするのは、これが三度目でしょうか。
初めは、なんの感慨も持たぬ相手だったのですが、レゴラスから見て、
なにかにつけ大げさとも言える反応を示すボロミアは、
格好の娯楽となりつつありました。
今も「祖国に想い人や恋人はいるの?」と、からかってみようとしただけなのに!
こんな時、レゴラスは心の中でくすくす笑いが起きて、嬉しくなってしまうのでした。
336執政長男と女エロフ 2/6:04/07/29 01:40 ID:V0GCyrEy
そんなことを思ううち、知らずに微笑み、無心に手を撫でていたのです。
レゴラスにとってはそれだけのことだったのですが、
それまで、ただ自分と男の手を見ていた視線を、男の顔に移動させたとたんにです。
ボロミアの瞳が揺れ、動揺とも焦燥ともいえる色が走ったのを、レゴラスは見逃しませんでした。
稲妻が走ったように、彼の指はこわばり、手のひらは汗ばんで、息まで荒くなってきました。
視線は彼女の放つ矢のごとき正確さでもって、ボロミアの視線を自分の瞳に縫い付けました。
それが、いかに、ボロミアにとって残酷なものか、それまでレゴラスは気づいていなかったのです。

「あんたは全く、エルフにしては…」
アラゴルンは、あの時何を言いかけたのか、レゴラスは、今になって気になってきました。
ガンダルフの髭に、アラゴルンのパイプの火種が飛ばなければ、
もう少し、アラゴルンの髭を触ってられたのに、などと関係無い事が頭の端をよぎって行きます。
ガンダルフは自慢の髭が焦げてしまって、アラゴルンを杖で打ち付けようとしてさ、
それを見たフロドが怯えちゃって、そんなフロドを見てサムは取り乱すし、メリーとピピンははやし立てるしで、
大笑いだったなあ、「お前さんがまさに火種だったわけだ。」とギムリは言ったけど、たまにギムリは分からない事を言うよ、
まったくドワーフは意地っ張りな上に、いじわるだよ。目は微笑んでたけどね。
しかし、今眼前にいる人間はどうでしょう。
微笑とは一番遠い国にいるように、レゴラスには見うけられました




337執政長男と女エロフ 3/6:04/07/29 01:41 ID:V0GCyrEy
ボロミアは視線を合わせるのを避けるのですが、レゴラスは彼の指を離しませんでした。
振り払う気配は、感じられませんでした。視線は彼女を避けるのに、です。
あるのはただ焦燥と混乱に、戸惑う彼の体温だけでした。
こんなボロミアを前に見た、と思うや、くちびるは動いていました。

「わたしは奥方様じゃないよ?」
レゴラスは、至極真面目だったのですがボロミアは一瞬、きょとんとした後で大きく息を吐き、
「あなたにはかなわない。」
とだけ言って、レゴラスの指を解き、手のひらの汗を上着で拭いました。
そして、上着から清潔な布を取り出すと、レゴラスの手に握らせたのです。
なにか私はまた、勘違いをしたのだろうか。
逡巡するレゴラスに、ボロミアは背を向け、老木に持たれかかり、また大きく息を吐きました。
その様子を見た時、レゴラスは急に息が詰った様になり、首筋が熱くなるのを感じました。
レゴラスはボロミアのくれた布をたたみ直すと、彼の額にそっと押し当てました。
ボロミアは刹那、何か言いたげにしましたが、レゴラスにされるがままになっていました。
そして、見つめるレゴラスの瞳から目を逸らす事もありませんでした。
自分と同じ焦燥を、相手の内に見つけたのです。

338名無しさん@ピンキー:04/07/29 01:44 ID:V0GCyrEy
眼球がピクピクいってきたので、今夜は失礼いたします。
職人さんてすごいなー。かわいくエロくのさじ加減が絶妙な神が多すぎて、
覗くたびにウハウハです。このスレ。
339名無しさん@ピンキー:04/07/29 07:48 ID:JtfkNYaV
>327
その天敵のエルフをギムリは好きなんだよ…
いくら一生懸命守ってあげても最終的にヤツのところに。

>333
のぞみちゃんて誰!?とか思ったよー
めーなのよー
340名無しさん@ピンキー:04/07/29 08:04 ID:RRRKAFpa
>338
うむ、乙。では、遠慮なく指導。
エロまでいかないなら投下前に明記のこと。
>台風の勢いに乗って
>このままテロの勢いで投下して逝きます。
>眼球がピクピクいってきたので、今夜は失礼いたします。
いらんことを書かないこと。おまいの近況報告なぞいらん。
それから、いかにも書きかけなSSは投下しない。
他の職人さんが投下躊躇するだろうが。他の住人も萌え話をしにくくなる。
341名無しさん@ピンキー:04/07/29 13:41 ID:HAuDp2g1
姫百合はいい。心があらわれるようだ。
342名無しさん@ピンキー:04/07/29 14:37 ID:a+1gyO0y
言ってることは一々尤もだけど
偉そうなのは(・A ・)イクナイ!
343名無しさん@ピンキー:04/07/29 15:15 ID:RRRKAFpa
>342
うむ、すまん。だが、ここしばらく腐女子同士の馴れ合いのような
雰囲気がスレに漂い始めていて正直いらいらしていた。
住人が、あるいは書き手が腐女子でも一向にかまわないんだが、
(良い作品を投下してくれるし)、もっとこう・・・、べたべたしな
い程度の和気藹々な雰囲気、及びハゲシイ萌え話ができたころに戻りたい。
夏厨けん制も含めて書き込み。
344名無しさん@ピンキー:04/07/29 15:30 ID:mN61cbJ4
>>343、よく言った!!
謙虚さと卑屈さは違う。
己が書いているものに対してプライドがあるなら、迷うな誤るな躊躇うな。
評価は後からついてくる。その上で礼儀を正せ。


345名無しさん@ピンキー:04/07/29 16:11 ID:KnBHtxGT
>271や>334あたりに苛つく俺の心が狭いのは暑さのせいだと思いながらも、
やはり愛の鞭GJ>273とか>325とかIDカコイイ>340。

>べたべたしない程度の和気藹々な雰囲気、及びハゲシイ萌え話ができたころ
ヌッチャケ、前スレ初期の頃も作品は文句なく神だが
卑屈語り、近況語り、執筆状況/予定語り、誘い受けがウザイ雰囲気は
なきにしもあらずだったと思うがね。
上記の言い方では最近の住人や職人 だ け のせいみたいではないかと思い、
あえて絡む。
346名無しさん@ピンキー:04/07/29 16:25 ID:RRRKAFpa
>345
誤解を招くような真似をしてすまん。実は新参者で、レゴ×女ギムの原作準拠
のSSが投下されたころから見ていたものだからつい・・・。
確かに最近の住人や職人だけのせいではないな。
347名無しさん@ピンキー:04/07/29 19:18 ID:YxfXQ5i+
>346
どの辺がべたべたした馴れ合いだと思ったのかな。良いSSが投下されたり
良い萌え話ネタがあればレスの応酬になるのがスレの花道だと思う。

>レゴ×女ギムの原作準拠のSS
これもついでにちょっと疑問だ。
そもそも 女 体 化 な時点で何に準拠もへったくれもない。
女体化でもノーマルでも、瀬田調だろうとなかろうと、パラレルワールドだろうと、
職人魂があって萌えられてエロくて面白けりゃ何でも良いし。

ただ>340,343で言ってる事は良く分かるし主張には全面的に同意。
348名無しさん@ピンキー:04/07/29 19:20 ID:R7C3icyl
遅レスだが、>>190の文章で、
<…まるであつらえたように小さなギムリの背丈に合わせた衣装が部屋の半分を埋めて
 いたのです。侍女のひとりが言いました。「ガラドリエル様からの贈り物です。どれも素
 晴らしいものばかり!」

ってのがあったが、そん中にはレゴラスがこっそり混ぜた実用性の薄そうな寝室用の服
とかも入っていそうな気がするのは何故だろう…。南方人の国からお取り寄せした、ハク
ショ○大魔王のアクビちゃん風の露出度高めなのとか…。
349名無しさん@ピンキー:04/07/29 19:25 ID:A5DxjPKJ
確かに職人の誘い受けやら全レスやらはウザく見えるが
それらにいちいち「ウザイ」と絡むのはどうか。
自分には>275や>325のようなレスの方が余程腐女子くさく見える。

新規の職人が多ければいくら切り捨てようが構わないと?
350名無しさん@ピンキー:04/07/29 19:55 ID:8xlUjxrY
>>349
誰かが言わなきゃ分からないだろってのもあるんでは?
切り捨てと取るか愛の鞭と取るかは受け手次第だけど。
あとそれと自分がそう穿っただけの例を挙げてまでの腐女子談議は関係なかろう。
351名無しさん@ピンキー:04/07/29 21:09 ID:JtfkNYaV
40はエライよ。俺なんかスルーしてたのに…大人の対応と見ない振りは違うよな。
せっかくの意見を「偉そうイクナイ!」とか「いちいち絡むな」で却下しないで欲しい。
340さんの言い方は高圧的に見えるかもしれないが、簡潔かつ分かりやすい。
私がいいたいこと書くとこうなるよ…

「指導をお願いします」ということは、一見謙虚に見えますが、はっきりいえば
「ちゃんと全部目を通して、自分の向上のためにアドバイスしてくれ」と言ってるのと同意です。
自分の全身全霊かけて、全ての萌を詰め込みました!という作品にならともかく、
「はじめて書きました」とか「勢いにまかせて」等の
『これは私の全力じゃないんです。ホントはもっとスゴイんですよ私!』ともとれる
言い訳めいた前置き付きの作品で指導を請うのは、ちょっと違うのではないかと思います。
しかもそんな風に他人の感想を求めておきながら、たった3レス程度で「疲れたからここまでー」
というのは、身勝手にも程があるでしょう。疲れてるなら投下などしないで寝ていいんです。
貴女の書き込みが一日ないと死ぬ!という方は多分いらっしゃいませんから。
この小ネタ程度の量の書き込みを「前編」などと称するなら、今までの神職人様達の作品は
1クールぐらいある大巨編になってしまいます。
前編で3レスなら、後編をあわせてもおそらく10レス程度なのでしょう。
それなら、どうして終わりまで書いてから投下しないのですか?
日数をおくことで推敲も十分できるし、他の職人さんの投下の妨げになることもありません。
あげくの果てにage晒しでは、夏厨扱いされても仕方ないと思います。
このスレが好きだと仰るならそれを維持する為に、ご自分も一住人としてマナーを弁えてください。

ヴァラールの降臨するこのスレをただの公開オナニースレにしないために発言させていただきました。
>348さん、せっかく萌え話で流れを変えようとしてくれたのに御免なさい。
352名無しさん@ピンキー:04/07/29 22:04 ID:4x/H6hHs
>351
ちゃんとボロレゴの人は半分に分けるって最初に書いてあるよ
短編なら一気に投下汁なんてそんなルールないし
絵師さんとかでも似たような事言ってUPする人だっていたよね

大人の対応と見ない振りは確かに違うけど、
貴方の反応も「大人の対応」とは言い辛いよ
353名無しさん@ピンキー:04/07/29 22:32 ID:JtfkNYaV
はい、半分に分けると書いてありました。
ただ、流れの全く止まっているスレならともかく、このスレは投下も多いです。
他の職人さんの妨げになる危険を犯してまで
日にちをまたぐ理由が理解できなかったのです。

私の対応は340さんのに比べると多分に私的意見と個人感情が入っている
のも自覚しています。そこが他の方の感情を逆撫でするかもしれないと
分かっていながら、あえてこういう受け止め方をした一住人がいたと
主張したいがために発言しました。確かに大人の対応ではなく、しゃべり場の
10代若者のような義憤と傲慢に満ちた行動です。私の意見はスレ全体の意見などではなく、
自分ひとりの勝手な価値観です。それをもって「マナーを弁えろ」というのは片腹痛い
自治厨発言でした。陳謝します。

>絵師さん
すいません、覚えが無いです。
その場で言及されなかったということは、気になるほど問題のある発言ではなかったか、
その時のスレの流れがその勢いを許してたのだと思います。
だからといってかなり前の人の例をもちだし、
他の人が怒られなかったんだからこの人だけ怒られるのはおかしい!
というのは小学生の論理だと思います。
354名無しさん@ピンキー:04/07/29 22:58 ID:LZ0zteuE
本題と関係ない議論に盛り上がるスレは廃れる法則
355名無しさん@ピンキー:04/07/29 23:36 ID:7lEImBwe
>353
また読み手スレ作ってそこに意見書けば?
ここでやられるのは迷惑
356271:04/07/29 23:39 ID:JjM4mbcK
すみません、自分の書き込みや投稿がまずかったせいですね。


>>325
自分でも見返してみてひどいと思いました。
ご意見ありがとうございます。
すでに保管庫に置いていただいているようなので、
推敲して、そちらを差し替えていただこうと思います。

女野伏、共感いただいた皆さんもありがとうございます。
ロリアンでしっぽり編とか、TTT以降の未亡人(エオメルに言い寄られる)とか、
いろいろ妄想が止まらないので、修行しなおして
またお目にかけたいと思います。

357名無しさん@ピンキー:04/07/30 00:13 ID:AJZvmTPu
で、ID:JtfkNYaVはどこを立て読みすればいいんだ?w

束、議論厨イラネ。
そんなに語りたいなら他人の批判してないで、燃える萌え魂だけ投下汁。
358名無しさん@ピンキー:04/07/30 00:21 ID:kvKaEKEp
>355 迷惑だと思うなら参加すんな。自治厨に絡むオマエも自治厨。
359名無しさん@ピンキー:04/07/30 00:30 ID:Z9Scd/mV
ロリっ娘魔法使いのサルマンたんがエント達に陵辱される小説はまだですか?
360名無しさん@ピンキー:04/07/30 00:34 ID:SPjxSjUu
おまいらもうちと歯に衣着せろ。
お互いを気遣うのと馴れ合いは違うからな。
361名無しさん@ピンキー:04/07/30 00:44 ID:CyEg7y09
>>348

< そん中にはレゴラスがこっそり混ぜた実用性の薄そうな寝室用の服

いつ着てくれるか毎晩ドキドキのレゴ。どうせ直ぐ脱がしちゃうのに(笑
362名無しさん@ピンキー:04/07/30 01:17 ID:yec/ctzI
351はちょっとヒス気味だが言いたい事は分かる。
271あたりからおかしくなったよな。自覚はあるわけだ。
「職人なら職人魂見せやがれ」という意見にまるっと同意。
「間違ってるとこ推敲するから保管庫差し換えて」・・・・(°Д°)ハァ?
363名無しさん@ピンキー:04/07/30 01:24 ID:+4CXS85t
>>357
同意
馴れ合いや誘い受けももにょるが
自治房や議論房もうざー
議論房の長文なんか一行目でリタイヤ

そんな話よりギムリがレロレロされるとか
ホビッ娘がぴちゅくちゅしてるとかの話を聞きたい
364名無しさん@ピンキー:04/07/30 01:34 ID:hzIXNzQ3
>363
オマイ正直すぎ(w

俺はもうラーツ×姫将軍で抜いて寝るわ。
365執政長男と女エロフ 4/6:04/07/30 02:03 ID:BAO2hM0H
ボロミアがレゴラスのきゃしゃな手首を掴み引き寄せると、
次の瞬間には、そのまま倒れこむような形で彼女の体躯は彼の胸におさまっていたのです。
ボロミアの大きく無骨な手が、躊躇しつつも、自分の背にまわされるのが分かりました。
それがレゴラスには好ましくて、また胸の内でくすくす笑いが起きてきました。
ボロミアが次に自分に何をほどこすのか、ワクワクします。
「あなたのお好きなように。人間の睦み合い方、わたし知らないんだ。」
あまりにはっきりしたエルフの物言いに、ボロミアの緊張も緩むのでした。

首筋から胸元が露にされ、彼の汗ばんでじっとりと熱い手のひらが上着の合わせから侵入してきました。
実際に触れてみるまで、白磁のような質感を思わせた彼女の皮膚は、
予想外にとろけるように柔らかく、ボロミアは吸い寄せられるようにくちびるを押し当てていました。
まだ胸の先はなだらかで、男の舌で変容させられるのを無垢に誘っているように見え、たまらずボロミアが口に含むと
「あっ」とレゴラスは自分でも驚くほどに甘えた声を漏らしているのでした。
その嬌声にボロミアは勢いづき、左手を彼女の小さな下着を引き下げました。
丈の短い衣は捲りあげられ、そのすべらかな両足の最奥にある秘密を隠すものは、ささやかな金の茂みだけです。
柔らかな肉の丘は温かく、ボロミアの手のひらの熱と同化し、一体となったように馴染むのでした。
若草の茂みに指を這わせると、エルフはくぐもったような甘え声を出して、背中が小さく痙攣させます。
しこってきた乳首の輪郭をなぞるように舌を使い、くちびるで吸い付くというようなことを夢中で繰り返すうちに、
彼女の腰が緩やかにうごめき、茂みをなでるように動いていた指先が、誘われるように、
その奥にある秘裂へと滑り落ちていくのでした。 
そこは潤い、熱くぬかるんでおり、彼の指はつっぽりと紅唇に滑り込んでしまいました。
366執政長男と女エロフ 5/6:04/07/30 02:03 ID:BAO2hM0H
「指では足りないようですな?」
そういいつつ、乳首を舌先で転がすと、エルフは息をせわしげにし、くんくんと甘えた声を吐くのが精一杯で、
代わりに返事をするかのように、下の唇は咥え込んだ彼の指にきゅくきゅくと吸い付くのでした。
「下の口は雄弁ですぞ。しかも捕らえて離してくれそうもない。」
レゴラスは頬をさっと赤らめましたが、すぐ表情を変え、ねめ付けるような艶っぽい目つきでもって彼の耳元で囁きました。
「だって、あんまり気持ち良いんだもの。もっと、ボロミアを食べさせてくれるのでしょう?」
ボロミアは声にならぬ声を喉に押し込み、それからくくっと笑いました。
それを見たレゴラスは嬉しいようなくすぐったいような気持ちになり、心がきゅうと優しく掴まれる思いでした。
ボロミアはあたたかなぬかるみから引き抜いた指を、レゴラスのくちびるに押し当てると、
レゴラス本人の蜜で濡れそぼった指先でもって、紅でも掃くように愛液を塗りつけました。
彼の視線は、ぷっくりとふくらみ、普段より赤みをおびた唇に釘付けとなり、粘液で光るその卑猥さに、
思わず自分の喉が鳴るのにも気づかぬほどでした。
それを知ってか知らずか、レゴラスは歯列を割り侵入してくる指をちゅうちゅうと吸っては舐め、
時折、唇でもって彼の指先を愛撫しました。
そしてふいに、心持上気したかんばせを寄せると、ひとことふたこと、何事かを彼の耳元で囁きました。
囁きは、先ほどののような戯言めいた痴戯ではなく、その証拠に、耳元から注ぎ込まれた熱は、
ボロミアの血液を沸騰させ、体中を巡ると、然るべき所で膨れ上がりました。
張り詰めた自身を彼女の内に早くしまい込み、熱くなった自分の粘膜と肉でもって享受したい、
それはかつてないほどの欲望の奔流でした。
彼は力のままに彼女に覆い被さると、脚の間に割り入り、
潤んだ秘裂にその熱の塊を押し当て、腰をゆっくりと埋め込んでいきました。
「は…ぁ…」
それはまるで、ぬくまった泥に手首までさし込み捏ねるかのような質感で、
どちらからともなく、たえいるようなため息が漏れ出しました。
367執政長男と女エロフ 6/6:04/07/30 02:04 ID:BAO2hM0H
ふたりは、お互いの体をぴったり隙間なく結合させると、性器を通じて感じる充実感に、
あらゆる部分が悦びで痺れていく思いでした。
「ボロミア…はいってるよ…苦しいくらい。」
性急に貪るのはいささか惜しく思え、レゴラスがゆるやかに腰をまわすと、
繋がった部分から、にちにちと淫猥な音が熱気とともにあがってきます。
その卑猥さに照れる事もなく、そこに意識を集中させ夢中になっているエルフに、
多少気後れしつつも、もたらされる快感に、ボロミアは感謝すら覚えるのでした。
レゴラスは声を出すことも忘れたようになり、浅瀬にあげられた魚のように、はくはくとくちびるが酸素を求めるように震え、
意識はただ波のように湧き起こる悦びを追うのでした。
内から湧き出る泉は、次から次にこぼれだしては、男の熱源に撹拌され粘度を増すだけで、
本来の摩擦を和らげる意味は失われ、ますますお互いの性器の密着させるための粘液と成り果てました。
膣内は、半身を埋めたあたりで特にきつくなっており、男性器を最奥に誘うようにうごめくからたまりません。
それに加えて、天井のざらつきがボロミアの胸をくじるようにむず痒くさせるのでした。
「されるがままの甘い快楽に浸るのも悪くはないが」
自然と座位になっていたレゴラスの腰を、ボロミアの手のひらが押さえ込みました。
「ここが泡立つほどに、味あわせてもらう!」
そういうや否や激しく腰を突き入れられ、レゴラスはあまりのことに目が眩むようでした。
「だっ・・め…・!こんな・・・あ・・っ」
ごりごりと硬い肉を、膣内の壁をえぐるように激しく突き入れられて、眼前に虹が見えます。
「この、舌先のようざらつく壁…」
これを私の体で、なめしてしまうほど食いつくしたい。
ボロミアは最後まで言葉にはしませんでしたが、もうふたりにとって言葉などはどうでも良くなっていました。
美味なるものはただ五感で味えばよいだけで、悦びは自らの内よりもたらされることを、相手から知るのでした。
体が幾度もの弛緩と緊張に疲れ果てるまで交わりは続き、翌日のレゴラスは爽快感に目覚め、
ボロミアは我が身の人の子としての限界を知ったのでした。
368名無しさん@ピンキー:04/07/30 02:07 ID:BAO2hM0H
不用意な礼儀知らずのために不快な思いをさせて、申し訳ありませんでした。
残りを投下していきます。
ストイックさや色々かけていた部分を自分なりに自覚するいい機会でした。
不快な思いさせてごめんなさい。
369名無しさん@ピンキー:04/07/30 02:40 ID:YBZk4+zN
保管庫の話が出ているので少し。保管人の個人的見解です。
個人サイトなら書きかけSSの掲載や後日の差し換え・削除も大いにオッケーでしょう。
しかし2chの投稿板は基本的に一発勝負、その後投下作品をどうアーカイブ化されても
文句は言えないという場で、そこが職人魂の見せ所であって欲しい。
いつもしてきな萌えを提供して下さる職人諸氏諸姉への勝手な理想の押し付けでしたスンマソン。
370名無しさん@ピンキー:04/07/30 10:29 ID:/kD0wNAy
>>341
わかる。殺伐議論で荒んだ心も癒される。
癒し姫百合エロのお恵みがまた降って来ますよーに雨乞い。
371名無しさん@ピンキー:04/07/30 14:07 ID:QKdYdKhU
>368
面白かったよ。女レゴもいいねぇハァハァ
372名無しさん@ピンキー:04/07/30 19:53 ID:9iW2vitk
>>348
確かに。だけど根本的にギムリたんは一生懸命お願いすれば、
恥らいつつも着てくれそうな気がする。好きな相手が望むなら。

姫百合はいい。
心が洗われるとはまさにこのことだ。
前レスでの氷プレイ、姫百合で連想するとたまらん。ただ単に
削氷に甘露蜜かけてボロミアたんとギムリたんで食している姿
でも愛らしい。
373名無しさん@ピンキー:04/07/30 20:10 ID:xhQj5Xbe
ギムリにドレス着せたがるボロミア見て
知世たんを連想した漏れ。
「ギムリちゃん、とってもかわいらしいですわv」
「ほええ〜〜」
374名無しさん@ピンキー:04/07/30 21:33 ID:Q2PX7i8f
>>372
> 削氷に甘露蜜かけてボロミアたんとギムリたんで食している姿

暑い夏の日パラソルの下で削氷に寒露蜜をかけて味わうボロたんとギムたん。
と、ギムリが食べようとした氷が匙から解け落ち、ギムリの胸元に・・・
「あ、ギムリ。氷が」ボロミアの手が伸びる。
落ちた氷を払い落とそうと立ち上がりかけたギムリの動作もあって、ボロミアの手が
ギムリの柔らかい胸に触れた。「あ、ごめんなさい。」と、手を引っ込めるボロミア。
触れた側も触れられた側もあの日の衣裳部屋での出来事を思い起こして、顔を
赤らめうつむいてしまう。
「ギムリ・・・」「ボロミア・・・」絡み合う視線。

「そこ!ちょっと離れて離れて!」とレゴラス登場。回収されてしまうギムたん。
あの日以来、レゴラスの監視の目は厳しい・・・

375名無しさん@ピンキー:04/07/30 23:12 ID:zsJ+Ecjo
話は変わりますが

王様ご一行にぶち当たってしまった放浪の身のやさぐれサルマンたん。
キュートなフロドたんがガンダルフと一緒にいるのを見て
「この小娘がいたからガンダルフめがわしになびかなんだのじゃな!」
とジェラシりまくり。
でもプライドが邪魔してそんなことは口に出すこともできず、
結局やさぐれ道まっしぐら。
旅の途中で怒りに任せてグリマたんを言葉責めやスパンキングで嬲る日々……

なんてのを想像するとSM(*´Д`)ハァハァ
376名無しさん@ピンキー:04/07/30 23:25 ID:WcEqQQrG
>>374
萌え〜!
>>190の、アクビちゃんのような格好のギムリたんも良し!
ボロミアたんもお揃いで、ベリーダンスのような衣装を着せてみたい……
想像するだけで辛抱たまらん。(王様と王子はもっと辛抱たまらんでしょうが)

>>375
サルマンたんが報われる日は来ないのか〜!?
377376:04/07/30 23:26 ID:WcEqQQrG
>>190……ではなくて>>348でした。済まぬ。
378姫百合小ネタ 1/1:04/07/31 00:03 ID:y1tAid2E
夏の日。水密桃を仲良く一緒に食べるギムリたんとボロミアたん。
「可愛らしいくだものですね。この色、何だかギムリに似ています」
(桃のあわいピンク色のあたりを指さす)
「そうかな?わたしはこのすべすべの手触りはボロミアに似ていると思うけれど」
(桃をなでなでしながら小刀を取り出すギムリ)
「皮を剥いて食べるのですね」「はい、どうぞ」(ひときれを掌に乗せて差し出すギムリ)
「いただきます。(ギムリの掌から直接ちゅるんと桃をほおばる)………甘い!」
「ほんとう?じゃあわたしも。(小刀で切り取った桃を口に入れる)………うん、甘いね!」
「やわらかくてみずみずしくて、とてもおいしいです」(満面の笑顔)
「これは本当においしいね。じゃあもうひときれどうぞ」(こちらも満面の笑顔)
(またギムリの掌から桃を食べるボロミア。そこに残った果汁もちゅぱちゅぱ舐める)
「くすぐったいよ、ボロミア」(ちゅぱ)「でも、勿体ないです」(ぺろぺろ)
(ギムリがまた小刀で直接食べようとするのを止め、それを自分の掌に乗せ)「どうぞ」
(ギムリもボロミアの掌の桃をほおばる)
「おいしい!……それに、こうして食べた方が甘くなるんだね」(ボロミアの掌をぺろり)
「くすぐったいですよ!」(笑いながら身を捩る)
「ボロミアだってしたのに……もっと食べる?」「はい。いただきます」

「ボロミア!その水密桃はわたしへの献上品なのだから、まずわたしが手ずからあんたに食べ
させたり、あんたがその美しい手でわたしに食べさせてくれるのが道理ってもんだろう!」
「ギムリギムリ!!わたしにも桃ちょうだい!桃たべたい!ギムリごと!!」

その後、桃の汁は肌がかゆくなるからちゃんと拭き取りなさいと、何故か全身をくまなく舐め
回されることになる姫君2人でありました。
379名無しさん@ピンキー:04/07/31 00:28 ID:AJmfJUhM
>>374
<「そこ!ちょっと離れて離れて!」

ドアをバターン!と勢いよく開けてサッカーホイッスルを吹き、
目を三角にしたレゴラスが即座に頭の中に連想。
380名無しさん@ピンキー:04/07/31 00:34 ID:AJmfJUhM
んで、イエローカードをビシィッッと二人につきつけたり。
二枚警告が出されると、次の日皆の前に顔が出せなくなるほど閨で責められ、
レッドカードだと、問答無用でその場から拉致され(以下同文)。
381名無しさん@ピンキー:04/07/31 18:05 ID:MdzKzGt9
>169のギムリたんに、ママンのように甘えさせてもらいたい
382名無しさん@ピンキー:04/07/31 19:47 ID:AYaOL2K5
>381
おっきな胸を顔をうずめて甘えてくるレゴラスに、
「レゴラスは赤ん坊みたいだね。本当に三千年も生きてるの?」
とうっかり口をすべらせてしまい、お仕置きでアレをしゃぶらさ
れるギムリたん。
383名無しさん@ピンキー:04/07/31 21:08 ID:i03c1PhD
みんなで和気藹々ガン爺の花火を見上げる中
こっそり二人だけ抜け出して
イケナイことをしてしまうメリピピ二人……
384名無しさん@ピンキー:04/07/31 21:08 ID:twRYRGUy
>>382
しゃぶってるうちにうっとりしちゃって
一心不乱にちゅぱちゅぱするギムリたん
「どっちが赤ん坊みたいなんだい?」とからかわれて
ザーメンミルクをたっぷり飲まされるギムリたん

貞淑なドワーフ姫に な ん て こ と を ・・・
385名無しさん@ピンキー:04/07/31 22:23 ID:mqTYnmzH
>>384
涙ぐみながらも、コクコク一生懸命飲んでくれるギムたん。(涙
386名無しさん@ピンキー:04/07/31 22:39 ID:qhwc3l9l
>383
それ、ピピ×メリ娘で想像してしまった。
未成年のピピンに大人ぶってリードしていたつもりなのに、
いつのまにやら立場が逆転して鳴かされてしまっているメリ娘。
387名無しさん@ピンキー:04/08/01 07:45 ID:z2PdGt57
>>376
それじゃ漏れは反則なまでのムチプリなギムリたんに、
「裸エプロン」で一票。ハァハァ…
388名無しさん@ピンキー:04/08/01 15:59 ID:G7xYJGhN
>>387
じゃあ漏れは清楚なスレンダー美乳公女ファラミアタンの裸エプロンで(ry
389名無しさん@ピンキー:04/08/01 16:55 ID:bAuW+zit
>>387
「お風呂にする?ごはんにする?」ってギムリたんにいわれたら?
390名無しさん@ピンキー:04/08/01 18:17 ID:dG2ah1in
>>389
もちろん「ギムリたん」にする。
お姫様抱っこして、
「お風呂も沸かしたし、ご飯の仕度もできてるのに、あんたときたら!」
とか腕の中で言われて胸をぽかぽかされながら、ベッドに直行。
391名無しさん@ピンキー:04/08/01 18:57 ID:p9QZ6Qpi
>386
個人的にはメリピピどっちも娘だと更に嬉しい。
392名無しさん@ピンキー:04/08/01 19:57 ID:SQb3Iiv6
>>389
上級者を目指す漏れは、
ギムリたんに女体盛りしてご飯を食べ、
一緒にお風呂に入ってギムリたんを泡々ぬるぬるにして、
その乳とむちぷりなフトモモで漏れをむにゅむにゅ洗っていただきたいッッ!!!
393390:04/08/01 20:11 ID:DxegtYo6
>>392
負けました。あんたが師匠。ぜんぜん妄想足らんかった。
修行して出直してくるから待ってろよ!
394名無しさん@ピンキー:04/08/01 20:49 ID:Y4gnkLJ7
こう暑い日が続くと、ギムリたんや姫将軍の乳尻太ももで体を洗ってもらいたいな。
勿論綺麗にしてもらった後は、彼女たちを丁寧に洗うために肌をまさぐるか、泡泡レズ
ショーデモしてもらいたい。漏れの目の前で。や、エロフとエロスサールの前でもいいが。
395名無しさん@ピンキー:04/08/01 23:21 ID:45gdM6jn
>>394
「こう暑い日が続くと」ネタ、好きだなあ俺。w)

ところでお仕置き篇>>234
>ゴンドール全軍の兵士たちを勇気づけ奮い立たせた姫将軍ボロミア

違う所が奮い勃っちまってた兵士もごまんといるんじゃないのかと。
つうかよくもまあ王様に食われるまで無事だったもんだな。
軍の中で戦女神に対する紳士協定でも結ばれてたのか?
あと執政家長女には「王還りますまでこの身の純潔を保つ」ことを誓う
風習でもあったのかもしれん。萌える。
396名無しさん@ピンキー:04/08/01 23:29 ID:VaDF1CpP
素晴らしい制約じゃないかw
美しき夕星姫を片手に、己のために育てられた姫将軍を片手に、玉座につくエロ王。

ここで、リヴ=あるうぇんとDVDの男ボロミアを思い出していかん。いかんったら、いかん
王の帰還をレンタルしてきて男ギムリが出た途端に、魂が口から漏れ出かけた俺からの警告だ!!
397名無しさん@ピンキー:04/08/01 23:56 ID:nxlRJbYV
「ボロミアは本当に豊かな胸をしているのね。それにかたちも美しいし、ここは
なんて綺麗な色……」
「!!…あっ、ゃ……、ひ、妃殿下…おやめくだ…さ……、っぁん!」
「わが妃よ、ボロミアはわたしのものなのだから、断りなく触れてもらっては困る」
「あら、だって、あなたのものはわたくしのものですもの」
「やぁ……!あ、ふぁ……ん、んっ……お、おゆるしを…、どうか、ぁ…あん…!」
エルフの王女の絹のような舌&唇と、人間の王のざらつく舌&髭で左右それぞれの
乳首を責められて鳴かされまくるボロミアたん。
398名無しさん@ピンキー:04/08/02 07:46 ID:+1KEp4i6
エロ王と夕星姫なら、フロド子やファラ子もいいなー。

しかし、なぜ俺の脳内で、レゴ(♂)はギムリたんロック・オンで、
レゴ(♀)は「誰が来てもいいよ」になってしまうんだろう。
399名無しさん@ピンキー:04/08/02 08:02 ID:CCbXokFi
だから
アルウェンに剣持たせたり、ハルディア殺したりするくらいなら
いっそギムリを娘っこにしてくれと。


落馬するギムリたん
「平気平気」といいつつパンツまるみえなのに気づき真っ赤になって慌てる

食事するギムリたん
何故かメニューは、こぼれる程蜂蜜をのっけられたパン、
頬張るのがやっとの太くて大きいソーセージ、
濃厚なミルク。

場をなごませようとするギムリたん
だぶだぶの鎖帷子いっちょで胸周りがきついとおどけてみせるが
その途端胸のボタンが弾けとび、おっぱいポロリ。
ちらりと見えたピンク色にアラゴルンとレゴラスの喧嘩も止まる。

オークに乗っかるギムリたん
オークの数を自慢すると突然ギムリの股下に矢を放つレゴラス
矢の刺さったところがアップになり、肉付きのいい太ももや
ふにふにと柔らかそうな土手も大写しに。スクリーンの前も大興奮。

400名無しさん@ピンキー:04/08/02 09:51 ID:SBlaKIyA
>395-397
イイねえ。純潔は守りつつ、男女の営み(wや閨での作法なんかは
「いつの日か還ります王の為に」教わったりしてそうなボロミア姫。
しかしそんな浅い知識や想像を遥かに絶するような事をアラゴルンにされたり
させられたりして、気高さはそのままにどんどん淫らに咲き開いていく
ゴンドールの花。(w そらエロゴルンもたまらんわな。
401名無しさん@ピンキー:04/08/02 13:09 ID:xgoZt9mV
>>399
股下に矢を射るって、なんか暗喩的でエロイなw
402名無しさん@ピンキー:04/08/02 21:42 ID:wW/6K+oH
こう暑い日が続くと、テレコンタール王朝の関係者には、乱れに乱れた夏を
すごして頂きたいですね。
いつも涼やかな美人の女性執政ファラミア嬢と二人きりの執務室。
ファラ嬢が人の心が読めることを知っている上で、さんざん視姦しまくる馳王。
でも、決して手は出さない。じらしてじらして、ファラ嬢が涙目ですがり付いて
お願いするまで、視姦のみ。
執務室の机の上で「姉上を悲しませたくはありません」とか泣きながらも
結局、いただかれてしまうファラ嬢。

夏草の覆い茂る草原を馬に乗って駆けてくるお隣の国の女王エオメル嬢。
これまた鍛え抜かれたナイスバディー。

等々。エロスサールの名の下に王様には、夏ばてなどせぬよう頑張って頂きたい。
403名無しさん@ピンキー:04/08/02 22:12 ID:wW/6K+oH
>>398
自分の脳内のレゴラスも同じです。
♂でも♀でもすっごい絶倫で、すっごいテクニシャンです。
多分>>398の脳内でもそうなのでは?
404名無しさん@ピンキー:04/08/02 23:29 ID:hAEDHjkP
>>399
<食事するギムリたん。
 何故かメニューは…

熱々のソーセージに舌を火傷しちゃったりして、舌を小さく出しながらケホケホしてたり、
濃厚なミルクを飲み干したギムリたん(オプションとして口の端にわずかについた白濁
汁)。「美味しかったですか?」と聞くと、「ええ、とっても美味しいです!」と満面の笑顔
で答えてしまい、その場にいた男たちの股間を直撃。
405名無しさん@ピンキー:04/08/03 00:55 ID:LSBOdenB
>402
そんな事知ったら、生娘・・じゃない生真面目でひたすらマイキング一筋、
でも妹もこの世で一番可愛くて仕方がないようなボロミアたんはショックで
臥せっちゃいそうだなぁ。そこで王のいやらし手の出番になるわけだが。
もしくは泣きながら必死で王様を自分に繋ぎ止めておこうとご奉仕しちゃうとか。
406名無しさん@ピンキー:04/08/03 00:59 ID:FWb4chZp
>>399
城壁で「外が見えないよー」とぴょんぴょん、爆乳たゆんたゆん
を忘れてるぞ。

RPGのお約束で
「敵対する国の王子と王女は密かに恋仲になる」ってのがあったが
まさにレゴラスと女ギムリだな。
これでグローインが「わが娘の夫は世界で最も強いものでなければ!」とか言って
武闘大会を開催して、優勝者をギムリと結婚させるとか言い出したらさらにお約束。
レゴラスは仮面をかぶってこっそり参加。
407名無しさん@ピンキー:04/08/03 08:09 ID:4C9q2wHm
>>406
もしドワーフの大会なら、身長ですでにバレバレじゃあ・・・w
でも、レゴラスならわけのわからない理由で押し切って参加しそうだ。

>>403
レゴラス(♀)の場合、天然度高めな印象。
企まずして、目線だけで男共をバッタバッタと落としていく。
♂だと、ギムリたんを視姦しつつ、抗議されたらすっとぼけて
動けないように抱きしめて下半身をまさぐって、
「見られるだけでそんなに濡れるの?」な態度&言葉責め凶悪犯な印象。
どっちにしても床上手そうなのは同意です。
408名無しさん@ピンキー:04/08/03 13:51 ID:xfFgYjYz
>>407
当方人間ですが、ギムリたんをいただけるなら死んでも参加させてもらいます。
409名無しさん@ピンキー:04/08/03 15:08 ID:+Ng/3HCq
やっぱお約束として、ラスボスはギムリたんだよね。
参加者の中で優勝した者は更にギムリたんと勝負。
410名無しさん@ピンキー:04/08/03 19:24 ID:TMTlZTVt
よく事情を知らないままうっかり参加してしまい、
ばたばた強敵を倒しちゃうゴンドール随一の剣士でもある男装の姫将軍。
覆面参加のレゴラスと当たる頃に駆け付けたエレスサール王に
無事拉致…棄権させられました。
411名無しさん@ピンキー:04/08/03 23:39 ID:jR+Me0ms
 「…!何をなさるのです!あと一勝で優勝だというのに!」
 「ああ、ボロミア。あなたはちっともわかっていない!決勝戦の相手はアレだぞ!?」
 「でも…」
 「デモでもなんでもいい。さあ、私と一緒に帰るんだ!」
 「嫌!嫌です…アラゴルン!」

そんな事情も知らんと、最終試合用の仕度のために胸に晒しを巻いて武装を整えるギムリたん。
412名無しさん@ピンキー:04/08/04 00:35 ID:NFJtb6Hq
武闘大会なら、エモノはなんでもあり?
RPG的には剣のイメージが強いけど、レゴラスって短刀はともかく長剣の腕はどうなんだろう?
なんでもありだと、弓対斧とかじゃ射程が違いすぎてきつそうだ。
413名無しさん@ピンキー:04/08/04 00:57 ID:yj5selzm
>>411
でもやっぱり「勝負を前に背を見せて逃げるなど!」とかゴネる姫将軍に王様キレる。
そのまま控え室なり単なる物影なりでそりゃもう容赦なくガッツンガッツン。
(立ちバックとかでお願いします)
試合はおろか一人で立ち上がる事すらままならなくなってしまい、泣きながら王様に
悪態をつきつつ抱きかかえられて退場する姫将軍。

あとは覆面参加のマスク・オブ・レゴが最終試合中に、衆人環視の中でギムリたんに
いかがわしい行為に及ばないといいんだが・・・・・無理ぽ。
414名無しさん@ピンキー:04/08/04 01:03 ID:atz2SAZr
>>413
マスク・オブ・レゴ (爆
視姦されて、力が入らなくなっちゃってヘロヘロでウルウルのギムたん。
「卑怯だぁーーー」と泣きじゃくりながら抱きかかえられて退場。
レゴの優勝。向かうところ敵無し。
415名無しさん@ピンキー:04/08/04 07:46 ID:cH58Tsue
表面上の激しい戦いとは別に精神戦もくりひろげられてるのだね。
「ふふ…ギムリったら本当に乳首が感じやすいんだね。ああ、もうあそこがトロトロに濡れてきてるし」
「た、戦いの最中に何をいやらしい妄想しとるんだアンタはっっ!!真面目にやれーー!!」
416名無しさん@ピンキー:04/08/04 13:27 ID:L5A8Qh5D
偽名なのに本名入ってるからバレバレなマスク・オブ・レゴ。
ひとりだけ気付かないギムリたん。
まさに、割れ鍋に閉じ蓋バカップル。
417名無しさん@ピンキー:04/08/04 19:31 ID:5NbNGULO
いやいや。そういうシチュは、関係者一同、誰一人見抜けないのだ。
変装というもはばかるような、目元だけを隠しているマスクと、いつもと違う衣装。
顔の半分は晒しているし、髪もそのまま。
だが声を聞いても親でも気がつかない。何故かそうなっている。

「最後の対戦者は、あの仮面の男。でも負ける訳にはいかないんだから! あたしの夫となるのは、レご、、、
ううンっ レゴラスなんかじゃないもんっ 私は一生結婚しないもん! だから負けられないのぉ!
レゴラスなんか、しらないもん、、、大会が始まっているのに、どこかにいっちゃってて、、、う、うくっ、
ふぇ、、、ぇ、、、ぇ、、、れごらすぅ」

控え室で声を殺してぼろぼろ鳴くギムリたん。ちなみに、着替えの途中w
そして窓の外には、それをしっかり覗き見しているマスク・オブ・レゴww




つい、マスク・ド・レゴと書きそうになるな、、、、、
418名無しさん@ピンキー:04/08/04 20:12 ID:dOL7jXCr
そんなギムリたんは、万が一にも謎の覆面男に敗れたときのために
懐に小刀を忍ばせてるのです。
愛してもいない相手から辱めを受けるくらいなら、自決も辞さない潔癖ドワーフの姫君。
419名無しさん@ピンキー:04/08/04 21:36 ID:5a2ZYCN3
遅くなったうえに、武術大会話に割り込みで申し訳ありません。
>>179-193の続きです。レゴラス×ギムリです。前編から一気に読むのをおすすめします。
髭描写はあえてしなかったので、髭あり、髭無し、お好きなほうでお楽しみください。
一部、「ホビットの冒険」を読んでいないとわからない箇所がありますが、話の筋に
は関係ありません。
420イシリエンの森:04/08/04 21:37 ID:5a2ZYCN3
ギムリは手を取られ、柔らかい草地に足を踏み出しました。
イシリエンの森は朝の光を浴びて輝き、森林の醸し出す清冽な樹の香りとエルフの歌声に
包まれていました。
イシリエンの奥方のことを歌っているのでしょう。歌には時折ギムリの名も出てきました。
だれもかれもがギムリのことを歌っていました。節回しは同じですが、歌詞は一度として
同じものがないように思われました。ギムリはエルフ語がわかりません。
ギムリは、なんと歌っているのか尋ねたことがありました。「ギムリは小さくてとっても
可愛らしくて甘いものが好きで葡萄酒に酔いつぶれちゃって‥」とそこまでレゴラスが答
えたところで遮りました。ドワーフの中でも酒に強いと自負していたギムリでした。それ
が、一杯の葡萄酒で酔いつぶれて意識をなくしたのです。そのことをギムリ自身は情けな
く思っていました。けれど、エルフたちの間ではそうではありません。なみなみと注がれ
た酒精のとびきり強い王族専用の葡萄酒を飲み干したことは賞賛の的になっていました。
並のエルフでは、数日は動くこともできないはずなのです。そして、中つ国のエルフたち
の尊崇を集めるロリエンの奥方からたくさんの色とりどりの衣装を贈られたことも、ギム
リに対する尊敬の念をエルフたちに抱かせていました。しかし、ギムリ自身はまだそのこ
とを知りません。
純白の薄物をまとい、手を引かれるままにギムリは素足で森の中を歩んでいきます。朝露
を含んだ草がギムリの小さな足を濡らしました。
いつもは元気に活発に動き回るギムリも、今はゆっくりとしか歩けませんでした。愛され
すぎた身体はけだるく、思うとおりに動いてくれません。その様子が道行く途中で出会う
エルフたちの目にはたおやかに歩く小さな愛らしい貴婦人のように映りました。しかし、
ギムリ自身はこんなのは自分らしくない、と考えていました。
421イシリエンの森:04/08/04 21:37 ID:5a2ZYCN3
ギムリは自分の手を引く男の背中を見上げました。綺麗なものが好きなドワーフならば、
賞賛を惜しまない見事な造型がそこにありました。
王族の衣装をまとったレゴラスは、背が高く細身ながら逞しく鍛え上げられた男性的な身
体の線が衣装を通して透けて見え、スラリとたいへん姿が良いのでした。
それに引き替え自分は‥と、ギムリは恥ずかしくてたまりませんでした。身体の線が露骨
に表される薄物を着せられ、大きな胸と腰の形がくっきりと浮き出ています。下着はなく、
乳首は薄物に擦れて尖り、足の間には風が通って落ち着きません。着てきた服も、着替え
を詰めてきた荷も、どんなに頑張っても結局返してもらえなかったのです。頼りない薄物
を透かして、生まれたままの姿を四方八方から眺められているようでした。
奥方様、とエルフたちに声をかけられても、恥ずかしい姿を見られたくなくてさっとレゴ
ラスの影に隠れました。ミナス・ティリスにいるときは、荒廃したゴンドールの都を復興
しようとドワーフたちを指揮しながら懸命に働いていたギムリでした。小さな身体を活発
に動かして、誰にも物怖じせず、胸を張って快活に政務をこなしていました。しかし、こ
こに来てからどんどん自分らしさが失われていくような気がしました。
宴が催された広場、澄んだ水がこんこんと湧き出る泉を過ぎ、たわわな実をつける果樹の
林へと案内されました。レゴラスは楽しくてたまらないという様子で、ギムリのためにイ
シリエンの森の美しさ、素晴らしさを説明しました。
もっとも、森の美しい景色にも素直にギムリの心が動かされたりはしませんでした。
422イシリエンの森:04/08/04 21:38 ID:5a2ZYCN3
今朝も侍女たちに身支度を整えてもらったのですが、入浴の際、レゴラスに付けられた薄
赤い口付けの跡や精液に濡れた全身を恥ずかしさのあまり身を固くして必死で隠そうとす
るギムリに対して、「愛し合っていることは恥ずかしいことではありませんわ」と至極当
然のように言うのです。むしろ、彼女たちはギムリの恥ずかしがりようを不思議に思って
いるくらいでした。自分ひとりでお風呂に入りたいと主張するギムリの願いは無視され、
侍女たちの細い腕繊細な指先で丁寧に時間をかけて隅々まで洗われました。思わず赤面し
てしまう部分にまで手を差し入れられて。イシリエンの森では自分の常識が通用しないの
だと、ギムリはますますとんでもない所へ来てしまったという思いを深めたのです。       
周囲に人気がなくなったところで、ギムリはレゴラスを立ち止まらせて懇願しました。辺
りはギムリの名を呼ぶ歌も途切れ、静寂が支配していました。
「せめてガラドリエル様の髪だけは返して」
常に肌身離さず持っていたギムリの大切な宝でした。浮き彫りをした水晶の小箱を作り、
その中に収めたのです。この森に来て初めての夜、フレトで脱がされた服のポケットの
中に入れてあったのですが、それも服と荷物と同様に取り上げられていました。
「‥平和な世の中が来れば、あんたと思うさま愛し合えると思ったんだ。それなのにあん
 たは毎日忙しく働いているし、ガラドリエル様のことばかり口にしている」
レゴラスはとても痛そうな表情をして、一呼吸おいて続けました。
「返さないよ」
「ひどい‥、んっ‥!」
言いかけたギムリの唇をレゴラスが塞ぎました。
「ギムリ、私の妻‥、この森にいる間は私のことだけ考えてくれたっていいじゃないか」
ギムリはきつくきつく抱きすくめられ、そのまま柔らかい草の生えた地面へ押し倒されま
した。まさかここで‥、とギムリは焦りました。
423イシリエンの森:04/08/04 21:38 ID:5a2ZYCN3
「愛してる、ギムリ‥」
もはやその言葉はギムリにとって束縛の呪いのように聞こえました。凝り固まった過剰な
独占欲の発露としか受け取れず、ギムリはむしろ恐怖を感じました。
「嫌ッ!」
レゴラスの隙をついて突き飛ばし、ギムリは森の中を必死で逃げました。しかし、木々は
行く手を遮るように立ちはだかり、服の裾は足にまとわりついて、何もかもがギムリの邪
魔をしているように思われました。振り返るとレゴラスが追いかけてきます。ギムリは懸
命に駆けていました。レゴラスは大股ながら歩いていました。それなのに距離はどんどん
縮まります。
ギムリは木の根につまづいて転びました。前のめりに倒れ、その拍子に薄物の裾が捲れ上
がり、白く肉付きの良い太股がさらされました。ギムリを大きな影が覆いました。
もう駄目だと諦めた瞬間、とても優しく助け起こされました。
「ごめんね、外でするのがそんなに嫌ならもうしないよ」
いつもの陽気で優しげなレゴラスの顔がそこにありました。ギムリは呆然としながら、再
び手を引かれて歩き出しました。もうギムリにはレゴラスがわからなくなりました。

                ※
424イシリエンの森:04/08/04 21:39 ID:5a2ZYCN3
美しい着物、豊富なおいしい食事、すべての身の回りの世話をみる侍女たち、奥方様と敬
意を払いかしづくエルフたち。毎日届けられる新鮮な蜂蜜菓子。そしてエルフ語でギムリ
のことを歌う美しい歌声。
それらに囲まれてもギムリの淋しさはつのりました。
紙もペンも与えられませんでした。ガラドリエル様とビヨルンへお礼の手紙を書きたいと
いうギムリの頼みも当然のように聞き入れられなかったのです。律儀で礼儀を重んじるド
ワーフであるギムリには耐えられないことでした。
ですが、なによりも辛いのはレゴラスのことを理解できなくなったことでした。毎夜優し
く抱いてくれるようにはなりました。ギムリの嫌がるような無茶もしなくなりました。こ
の森へ来る前のレゴラスに戻ったようでした。しかし、ギムリはあまり笑わなくなりまし
た。そうして、レゴラスもそれに引かれて輝きを失っていきましたが、淋しさに心を痛め
ているギムリはそのことに気づきませんでした。
425イシリエンの森:04/08/04 21:40 ID:5a2ZYCN3
                ※

「私は森を出ようと思う」
夜、豊かな胸に顔を埋めて優しく愛撫してくるレゴラスを見下ろしながら、ギムリは言い
ました。
「ここへ来てから私はちっとも自分らしくいられないよ。何一つ自分では決められないの
 だもの。私はお姫様や赤ん坊じゃないんだ。あんただって、こんな私といて楽しいはず
 はないだろう。だから、ミナス・ティリスへ戻る」
ギムリは真剣でした。決意を示すために、快感を与えられても毅然とした態度を崩しませ
んでした。なのに、返ってきたのはからかうような言葉でした。
「私は行かないよ。ひとりで馬に乗れるの?」
「歩いて行ったっていい。とにかく‥、‥痛ぁい!」
乳首を歯でチクリと噛まれて、ギムリは悲鳴をあげました。
数日前に果樹の林で見たレゴラスがそこにいました。陽気さ優しさはなりをひそめ、眉根
を寄せ激痛に苦しめられる人のような表情が浮かんでいます。
レゴラスは無言でギムリの身体を持ち上げ、向かい合わせに膝の上に座らせました。まだ
十分に濡れているとはいえないのに、ペニスがずぐ‥と膣の最奥に入り込み、先端が子宮
の入り口を苛みます。ふたりは種族が違うのです。体格差そのままに、お互いの性器のサ
イズもちがうのです。この体位では簡単にペニスが子宮に届き、ギムリはとても辛い思い
をしなければなりません。
「歩けないようにしてあげようか」
あまりの冷たい声音にギムリは身震いしました。

                ※
426イシリエンの森:04/08/04 21:40 ID:5a2ZYCN3
翌朝、ギムリは本当に歩けなくなりました。気分が悪くなるほど下腹部の奥が鈍く痛み、
立つこともできませんでした。ひどい顔色でした。中に射精されるのたびに刺激が強すぎ
て、「子宮に刺さる」とありえない錯覚に恐怖を覚えるほど激しく犯されたのでした。
レゴラスは毛布で包んだギムリを浴室まで抱きかかえ、そこで侍女たちに渡しました。そ
してエルフ語で彼女たちに何事かを囁き、音高く扉を閉めて足早に出て行きました。
ギムリにはエルフ語はわかりません。痛みに呻くかのように呟いたその台詞が気になり、
尋ねてみました。侍女たちはこう答えました。
「奥方様に優しくしてやってほしい‥、と。自分では傷つけるばかりでとても無理だから
 ‥、と」
自分ばかりが苦しい思いをしていると考えていたギムリは驚きました。
レゴラスが何に苦しんでいるのか、イシリエンの森へ来てから様子がおかしいのはそのせ
いなのか、なぜ自分に何も話してくれずにひどいことをするのか、様々な思いが渦巻いて、
ギムリは大粒の涙をこぼし、声を上げて泣いてしまいました。

                ※

ギムリは静かに髪を梳かれていました。先刻まで身も世もなく泣きじゃくっていましたが、
一時の激情は去り、湯浴みをし、湯上りのローブを羽織り、侍女たちの手で支度を整えら
れている最中でした。森へ来て以来の淋しさ、辛さ、苦しさがあふれた涙とともに流れて
いってしまったようで、今は静謐な気持ちでした。
泣いている間、辛抱強く抱いて慰めてくれた侍女たちのおかげでした。ギムリはありがた
く思いました。本当はレゴラスに慰めてもらいたかったのですが、それは叶わないことだ
ったので。
427イシリエンの森:04/08/04 21:41 ID:5a2ZYCN3
ありがとう。みっともないところを見せてしまったね」
「いいえ。やっと奥方様が私たちに遠慮したり恥ずかしがったりされなくなったのだとい
 うことですわ。嬉しいです」
侍女のひとりがにっこりと笑いました。思わず見蕩れるほど綺麗な、エルフの女性の笑顔
でした。この侍女たちはギムリによく尽くしていました。ですが、ギムリはなぜこれほど
まで自分の面倒を嫌な顔ひとつせずやいてくれるのだろうとずっと不思議でした。ギムリ
は尋ねてみました。
「私はドワーフであるのに‥。あなたたちの奥方がドワーフでも本当に構わないの?」
「奥方様のお世話をするのが楽しいのですわ。私たちには奥方様がいらっしゃらなかった
 ものですから。私たちの奥方様を戴くことができて光栄なのです」
「あ‥‥」
そうです。闇の森のエルフ王には奥方がいないのでした。悪いことを聞いてしまったよう
な気がして、ギムリは少し後悔しました。ですが‥。
「でも、本当にそれだけ‥?」
「‥純血のエルフは自然には死ねないのはご存知ですね」
ギムリに問われて、侍女のひとりが語りだしました。
「限りある命を持つ者を愛したエルフは、いつか必ず辛い別れの時を迎えるのです」
アルウェン王妃はエルフでしたが、人間の血が混じっていたため、人間になるという選択
肢がありました。しかし、レゴラスにはありません。
「王子は定命の命をもつあなたを愛しました。普段は陽気な方ですが、その懊悩は深いの
 です」
「気も狂わんばかりに悩んでおられますわ。奥方様の前では、いえ、誰の前でも決して表
 には出しませんが」
「平和な時代がやってきましたが、あの方は本来戦いの中で命を燃やす気質の方なのです。
 奥方様に出会わなければ、平和な世界でだんだん輝きを弱らせていったことでしょう。
 奥方様がいなければ、あの方は‥」
「奥方様は恥ずかしがってなかなか愛しているとは言えないようですが、ぜひおっしゃっ
 てあげてください。あなた様を失ってからもいつ果てるとも知れない長い長い時間を生
 きなければならない王子に。その思い出と言葉が王子を支えてくれますように」
代わる代わる話す3人の侍女の言葉は、切なくも心地よい歌のようにギムリの心に沁みて
ゆきました。
428イシリエンの森:04/08/04 21:43 ID:5a2ZYCN3
                ※

ギムリはひとり部屋でレゴラスを待っていました。いつもならレゴラスの方がここで待っ
ているのに、今はその姿はありません。ひとりになったギムリは先ほどの侍女たちの言葉
を反芻しながら、寝台に腰掛け、レゴラスのことを想っていました。
レゴラスはすでに三千年近く生きているのでした。知ったときには驚きましたが、途方も
ないことに想像することさえできなかったのと、レゴラス自身の若々しい美しさ、ギムリ
を独り占めしたがる子供っぽさに、そのことについてを深く考えたことがありませんでし
た。
けれども改めて考えてみて、レゴラスにとって自分といられる時間が驚くほど短いことに
ギムリは愕然としました。ギムリの一生をすべてレゴラスとともにいたとしても、それは
本当につかの間のことに過ぎません。
だからあんなに苦しそうな顔を‥? だけど、私が死んでからレゴラスにふさわしい相手
が現れるかもしれないじゃないか、という考えがふとギムリの胸をよぎりました。
だけど、それは‥、そんなのは‥。
「嫌‥」
と震えて消え入りそうな声で呟いた途端、ギムリの心が弾けました。もう自分ひとりの淋
しさや苦しさに胸を痛めている小さなドワーフではありませんでした。
いつしかギムリは一心に扉を見つめていました。どれくらい時間が経ったでしょう。やが
て扉がゆっくりと開き、レゴラスが入ってきました。ギムりの宝であるロリエンの奥方の
髪を大事そうに手にしていました。
「レゴラス‥」
ギムリは弾かれたように寝台から飛び降り、レゴラスが何か言う前に名を呼びました。奥
方の髪はギムリの眼中にありませんでした。その瞳はひたすらレゴラスの顔を見つめてい
ました。
「レゴラス、レゴラス‥」
何度も名を呼ぶギムリの真剣な様子に、何かを訴えたがっているのを察して、レゴラスの
表情は精悍なものに変わっていきました。
429イシリエンの森:04/08/04 21:43 ID:5a2ZYCN3
「レゴラス、愛してる」
ごく自然に言葉が零れました。不思議と恥ずかしくはありませんでした。
あぁ、とギムリは思いました。自分を独占したがるレゴラスの気持ちがやっと理解できた
のです。自分は今までなんと頑なだったんだろう、とギムリは反省しました。レゴラスが
どんな気持ちで愛していると言ってくれているか思いをめぐらすこともなく、惜しみなく
愛情を注いでくれるレゴラスに対して、ただ聞き流していただけも同然だったことに気づ
きました。
レゴラスは奥方の髪を取り落とし、みるみるとても困った顔になりました。
「あぁ、どうしよう‥」
レゴラスの声は震えていました。壊れ物に触れるようにおそるおそるギムリの頬を撫ぜま
した。
「あんたをめちゃくちゃに犯したい気持ちと、大切に慈しんで抱きたい気持ちとで、私は
 ふたつに裂かれそうだよ」
「うん‥、好きに‥」
次の瞬間噛み付くような勢いで口付けられ、ギムリは寝台に押し倒されていました。

                ※
430イシリエンの森:04/08/04 21:44 ID:5a2ZYCN3
「は‥、ふぅ‥、ん、ん‥」
長い口付けでした。無遠慮にレゴラスの舌に口内を蹂躙されたかと思うと、逆に舌を絡めと
られ誘い出されて甘く噛まれたりしました。レゴラスの熱い塊が布地越しに膝小僧に当たっ
てその熱が伝わりました。ギムリの身体は早くひとつになりたいと願い、火がついたように
高ぶり、熱く潤みました。
レゴラスはやっと愛してると言ってくれたギムリが愛しくて欲しくてたまりませんでした。
ひどいことをしたことを謝りに来たはずでした。ところが逆に不意打ちのように告白され、
喜びに満たされてどうにかなってしまいそうでした。
レゴラスは唇を離してみました。ギムリは息苦しさから解放されてほっ‥と息をつきました。
呼吸が整うと、レゴラスを見つめてにっこりと笑いました。イシリエンの森に来てからは初
めての、レゴラスが愛した晴れやかな笑顔でした。
「ギムリ、愛してる‥」
「レゴラス、私も‥大好き‥」
つややかに濡れた小ぶりな唇が囁きました。
「大好き?」
レゴラスに聞き返されて、ギムリは横に首を振りました。
「愛してる‥」
もう一度ギムリに軽く口付けてから、レゴラスはゆっくりとギムリの薄物の裾を捲りました。
鍛えられて引き締まり、豊かな胸や肉付きの良い腰に比べると細すぎる感のあるウェストま
ですっかりさらすと、両膝の後ろに手を差し入れ、短い足を大きく開かせました。
「あ‥‥」
さらけ出されたギムリの秘所にレゴラスが顔を近づけます。
薄くふわふわとした細い陰毛の生えたそこは、見た目の小ささや、いまだ初々しい桃色が幼い
印象を抱かせますが、その奥には成熟した淫らな蜜壷があるのでした。レゴラスの舌がギムリ
の陰核をちろりと舐めあげ、ついで内部に侵入すると、葡萄の実を噛み潰したときのように愛
液がほとばしり出て、レゴラスの整った顎を伝って滴り落ちました。
431イシリエンの森:04/08/04 21:44 ID:5a2ZYCN3
ギムリはその快感を背をのけぞらせて受け止めました。レゴラスが上を見上げると、形よく隆
起した二つの山の頂上に固く尖った乳首が薄物をもちあげて、ギムリが敷布を握り締めていや
いやをするように身動くたび、柔らかい山が弾むように揺れていました。
唾液で濡らすつもりのレゴラスでしたが、その必要はなくなりました。レゴラスはしとどに濡
れたギムリの秘所にペニスを当て、全体を愛液で濡らしました。擦るつど、ギムリが小さく甘
い吐息を吐き出します。レゴラスが目で合図をすると、ギムリは顔を赤らめ、潤んだ瞳でうな
づきました。
濡れて光るギムリの秘所にレゴラスはゆっくりと侵入していきました。指で慣らしていない膣
は締まりがきつく、それだけに内部の襞のひとつひとつが絡み付いてくるのがはっきりとわか
りました。
「ふ‥、あ、あぁ‥‥」
甘い声をあげるギムリは、とても綺麗でした。普段の様子からは想像もできない妖しく淫らな
表情、紅潮した全身、泉のごとくあふれる愛液。初めて抱いたときはち切れそうに瑞々しかっ
た肌は、しっとりと吸い付くような肌に変わりました。すべてレゴラスがそのように変えたの
です。
突かれるたび、ギムリの大きな胸は薄物の下で窮屈そうに揺れました。ギムリは胸元のリボン
を解かれ、広く取られた襟を大きく開かれて、豊かで白い胸を引き出されました。襟の縁のレ
ースが美しく乳房の周囲を飾り、まるで花に縁取られてるみたいだ、とレゴラスは思いました。
その頂上には周囲の花よりも鮮やかに淫らな色をした桃色の蕾が尖って、上下に大きく揺れな
がら、触れられるのを待っていました。
「レゴラス‥」
ギムリが濡れた声で呼びました。促しているのだとわかりました。しかし、愛おしさでどうに
かなってしまいそうな気持ちはいまだにレゴラスの中に渦巻いていて、ギムリを傷つけないよ
う力の加減をする自信がありませんでした。抱きしめれば抱きつぶしてしまいそう、柔らかな
乳房を掴めば握りつぶしてしまいそうでした。
エルフというあらゆる力の優れた種族に生まれたことを、レゴラスは恨めしく思いました。
432イシリエンの森:04/08/04 21:45 ID:5a2ZYCN3
レゴラス‥、私は‥幸せだよ‥。あんたといるだけで‥」
ギムリがそう言ったのは、レゴラスが自分でも気づかず悩ましい表情を顔に浮かべていたから
でした。レゴラスの苦痛を取り去ってやりたいとギムリは願いました。
「愛してる‥」
もっと早くからたくさん言っておけばよかったと、ギムリは後悔しました。レゴラスが自分の
口からこの言葉を聞けなくなる前に。
レゴラスは輝くばかりに微笑みました。ギムリが見た苦痛は、その表情から跡形もなく消え去
っていました。
「だけど、私のほうがもっと愛してるね」
突如腰の動きが激しくなり、ギムリは寝台の上で小舟のように揺さぶられました。入り口まで
引き抜かれたかと思うと、一気に奥まで突き入れられます。
「ひゃっ‥! あぁっ! だめ‥、あん‥、ふ、あああぁっ!」
ギムリはあっけなく達かされてしまいました。
ギムリは涙が出るくらい切なくて、それなのに身体が蕩けそうな幸福感に満たされました。

                ※

何度も愛し合って火照った身体に夜風が当たり、だんだんと熱と汗が引いていきました。森は
漆黒の夜を迎え、開け放たれた窓辺で寝台にのったまま、レゴラスはギムリを背後から抱きし
め、ふたりで星を眺めていました。
じっと見つめていると吸い込まれそうな満天の星空でした。あの方向にはエルフたちの集落が
あるのでしょう。しんと静まり返った森の中に遠く住まいの明かりが灯って、ギムリを暖かい
気持ちにさせました。
433イシリエンの森:04/08/04 21:45 ID:5a2ZYCN3
レゴラスは愛しいギムリに頬を摺り寄せました。そして、星を造り空に撒いた者、すべてのエ
ルフが崇拝するヴァルダへ感謝を捧げました。
「ありがとう、エルベレス様‥」
それから、腕の中にいる愛しく大切な小さな者の存在を確かめるように腕に力を込め、その耳
元に囁きました。
「ありがとう、ギムリ。愛してる‥」
「愛してる、レゴラス」
ギムリも肩を抱いてくれる逞しい腕に全てを預けて呟きました。
それから、しばらく無言でふたりは幸福をかみ締めていましたが、やがてギムリはふと気づい
たことを口にしました。
「ねぇ、レゴラス、森に来る前にファラミア卿の屋敷で、『愛してるって言ってほしい』って
 ねだっていたのは‥」
「うん、宴の席でみんなの前で言ってほしかったんだ。でもあんたは恥ずかしがり屋だから、
 いきなりは無理だと思って。ふたりだけのときならと思ったけどあんたは頑固で‥」
「ごめん‥」
どうしても言ってほしかったレゴラスの気持ちも考えず、夜通し責められて恥ずかしい思いを
させられたとそのことばかりに憤っていたことを、ギムリは申し訳なく思いました。
「今ならみんなの前で言ってくれる?」
レゴラスはそう願いましたが、ギムリはうなじから首筋から、全身がぽーっと赤く熱くなりま
した。
「それはまだ‥」
「いいよ、私のギムリ。あぁ、でもいつか必ず‥」
434イシリエンの森:04/08/04 21:46 ID:5a2ZYCN3
少し悲しげなため息交じりの台詞に記憶を刺激され、ギムリは酔いつぶれた夜のことを思い出
しました。振り向いて見上げてみると、間近にとても哀しそうな顔がありました。あの夜に見
たことは夢ではなかったのです。
それからふたりは誤解を解き合いました。長い時間はかかりませんでした。
そしてギムリはみんなの前では口にできないけれど、代わりにふたりきりのときには必ず「愛
してる」と言うことを約束しました。ロリエンの奥方の髪のことも、レゴラスに預かっていて
ほしいとギムリは願いました。この森の中にいる間は、レゴラスのことだけ考えると決めたの
です。
「ありがとう、可愛いギムリ‥」
そう云うやレゴラスはギムリの身体を掬い取り、ギムリは前のめりに突っ伏してしまいそうに
なって慌てて窓枠に手をついて身体を支えました。頭だけでなく上半身までが夜気の立ちこめ
る外にはみだしました。ギムリが振り向くまもなく、レゴラスは四つん這いになったギムリの
尻の肉をぐっと割り開いて、背後から挿入しました。さきほどの情交で濡れてほころんだそこ
は、なんなくレゴラスを受け入れました。
「あ‥、いきなり‥、あぁ、だめ‥!、だめぇ‥」
入り口まで抜かれ一気に奥へ突き上げる大きなストロークにギムリは翻弄されました。快感に
身体の力が入らず、窓枠に突っ張っていた腕がだんだんと曲がっていきます。
「ひゃ‥ぁんっ!」
前後に揺れる乳首が軽くかする程度でしたが窓枠に擦れ、ギムリは驚いて外に向かって大きな
声をあげてしまいました。しかし、誰かに聞かれたらと考えながらも、声を殺すことはできま
せんでした。
「あ、あぁん‥、は‥、あ‥、う‥」
窓枠に触れるたびにギムリの膣はぎゅっとレゴラスを締め付けます。不規則な締まりがさらな
る快感を呼び起こしました。レゴラスは自分の身体の下で悶えるギムリの、滑らかで小さな背
中を見下ろしました。小さな身体でした。その小さな身体で自分の濃い情欲を受け止めてくれ
るギムリに、申し訳なさと愛しさとさらなる欲望と、3つの複雑な感情が沸き起こりました。
435イシリエンの森:04/08/04 21:47 ID:5a2ZYCN3
かし、伝えるべき言葉はたったひとつなのです。レゴラスが耳元で囁くと、ギムリはひとき
わ高く甘い声をあげて達してしまいましたが、まだ外は暗く夜は続くのでした。
ペニスを抜かれたギムリは、優しく仰向けに寝かされました。絶頂の余韻に酔って茫洋とした
視線を泳がせていました。身体が心地よいけだるさに包まれ、このまま眠りたいたいな、と考
えましたが、それは叶いませんでした。レゴラスが再びギムリの膝を開かせたのです。
「あ‥」
首を起こして下腹部を見ると、いきり勃ったペニスが足の間の向こうから濡れた姿を覗かせて
いました。さっきレゴラスはまだ達していなかったのです。
「後ろからするより、やっぱりギムリの可愛い顔を見ながらしたいな」
綺麗な顔がにっこりと微笑むと、ギムリの膣に凶暴なペニスが押し入ってきました。
「いや! もうだめ‥、だめぇ‥」
拒絶の言葉はだんだんと小さくなり、短い喘ぎだけが部屋に、そして開け放した窓から外に響
きます。レゴラスに開発された身体は何度愛され達しても、快楽を与えられればすぐに熱を持
ち汗ばんで、背をのけぞらせてのた打ち、貪欲に愛しい男を締め付け、激しい快楽の波に溺れ
てしまうのでした。
「あ‥、また、イク‥!あ、ああぁっ!」
「わっ‥!」
レゴラスはギムリにしがみつかれて枕に突っ伏してしまいました。甘い表情を夢中で眺めてい
て油断したのです。ギムリは達する瞬間しゃにむにしがみつこうとするのが常でした。抱きし
められたレゴラスは、身長差がありすぎるせいで、気をつけていないとギムリの頭上の枕に顔
を突っ伏してしまうのです。
胸にギムリの熱い吐息と幸福を、ペニスにびくびくと痙攣する膣の内壁を感じながらも、レゴ
ラスはまた自身が達する瞬間を逃してしまいました。
身を離したレゴラスに苦笑交じりに顔を覗き込まれたギムリは、まだまだ夜が終わらないこと
を知ったのでした。

                ※
436イシリエンの森:04/08/04 21:47 ID:5a2ZYCN3
名を呼ばれたような気がして、ギムリは心地よい眠りから覚めました。外はすでにかなり陽が
高くなっているようでした。昨夜の疲れからすぐに身を起こすことはできず、目を開けたまま、
自分の名を呼ぶ声に耳を傾けました。それはエルフたちの歌でした。エルフ語がわからないの
でなんと歌っているのかわかりませんが、陽気で美しい歌でした。
どうして自分のことを歌っているのにレゴラスの名前が出てこないのかな、とぼんやりギムリ
は考えました。

                ※

その日、輝くばかりの一対がエルフたちを驚かせました。レゴラスに手を取られ歩くギムリは
しゃんと顔を上げ、恥ずかしがることもなく、物怖じもせず、王子であるレゴラスの横につい
て行きます。お互いに愛し愛されているという自信は、ふたりに晴れやかな笑顔を浮かべさせ
ました。誰もがお似合いの一対であると考えました。歌う声が大きくなりました。
森の散歩の途中で出会ったエルフの娘たちは編んだ花飾りをギムリに捧げました。エルフの男
たちはイシリエンの奥方への忠誠の証として手の甲に接吻をしたいと申し出ましたがそれはレ
ゴラスが断りました。
また、あるエルフがリスに木の実の餌をやっていたところに通りかかったとき、ギムリが熱心
にリスが食べる様子を見ているので、そのエルフは「奥方様に」とにっこり笑ってギムリにリ
スを抱かせ、餌の木の実もいっしょに渡しました。ギムリはまったく怯えないリスをつくづく
と眺め、餌を食べさせてやりながら、エルフというのはすごい種族だと思いました。用心深い
はずの野生の動物がまったく警戒しないのですから。
歩くうちに餌を食べ終わって満腹になったリスは、ギムリの豊かな胸にもたれかかってうとう
とと眠ってしまいました。その可愛さに目を奪われていると、ひょいとレゴラスに取り上げら
れました。レゴラスは適当な木の洞にそのリスを優しく置きました。
437イシリエンの森:04/08/04 21:48 ID:5a2ZYCN3
                ※

この数日の間に実がすっかり熟したのでしょう。果樹の林は甘い香りに満ちていました。
レゴラスは柔らかな草地に座って木にもたれ、ギムリはその膝に抱かれていました。
あたりは静かでした。まったく人気がなくなり、歌も聞こえませんでした。
「愛してる、ギムリ‥」
「私も愛してる」
レゴラスの囁きに、ギムリはふたりきりになったときの約束を守りました。ふたりは触れるだ
けの口付けを繰り返しました。レゴラスの大きな手がギムリのふくらみに触れて、ギムリは身
を固くしました。
「外でするのは、やっぱり嫌? 愛し合うことはちっとも恥ずかしいことじゃないよ」
ギムリは頬を赤く染めて、首を横に振りました。「愛してる」という言葉を口にすると、レゴ
ラスと早くひとつになることを身体が欲してしまうようになっていました。
「そうじゃない‥けど‥」
消え入りそうな声で呟きました。ギムリは幸福に満たされて、何も拒む気はありませんでした
が、
「ガラドリエル様の服だけは汚さないで‥」
昨夜、夢中で睦みあっていたせいで、敬愛するロリエンの奥方から贈られた衣装をしわだらけ
にし、染みまでつけて汚してしまいました。そのことを申し訳なく恥ずかしく思っていました。
レゴラスはギムリの薄物を優しく脱がせてやりました。陽の光の下で、初めてギムリは一糸纏
わぬ姿になりました。その肌の白さ、柔らかさ、胸のふくらみからくびれた腰へのライン、地
肌が透けて見えるほど薄く細い恥毛、適度に肉のついたむっちりとした太もも。すみずみまで
よく知っているはずの肉体でしたが、レゴラスはまるで初めて見るように眺めました。ギムリ
はとても綺麗でした。
438イシリエンの森:04/08/04 21:49 ID:5a2ZYCN3
「んん‥、はぁ‥ん‥」
指は簡単に受け入れられました。ギムリの秘所は触れる前から濡れていました。乳首も摘んで
愛撫すると、泉が湧くように愛液が溢れてきました。
レゴラスはギムリに身体の向きを変えさせ、後ろ向きに膝に座るように言いました。
「でも、この格好じゃ‥」
ギムリは戸惑いました。座位では奥に入りすぎて、ペニスが子宮に当たって痛い思いをしてし
まいます。レゴラスは、足を開いて跨ぎ、地面に膝を立てて身体を支えることを教えました。
レゴラスの助けもあって、なんとかギムリは教えられたとおりに受け入れることができました。
圧迫感がすごくて何度も大きく息をついて呼吸を整えました。
ギムリがとりあえず落ち着くと、レゴラスは首筋やうなじに口付けを降らせながら、手を伸ば
し片手に余る大きな乳房を揉みました。持ち上げると乳房は適度な重さを、掴むと柔らかさと
弾力を伝えます。十分に堪能すると、今度は乳首をつまみ上げました。
「ふあぁっ!‥ぁ‥ん」
敏感な部分を愛撫されて、上の口から喘ぎ声が漏れ、下の口がきゅうと締まりました。乳首の
硬度がレゴラスの指によってどんどん増していきます。乳首は限界まで尖って、与えられる刺
激は直接下腹部につながってギムリをどんどん淫らにしていきました。ギムリ自身は気づいて
いませんが、自らわずかに腰を動かしていました。ペニスを咥え込まされた箇所が熱くてじれ
ったくてレゴラスはいつまで続けるんだろうと少し恨めしくなりました。
「レゴラスゥ‥、お願い‥」
動いて、とは口にできませんでした。それはあまりにもはしたないような気がしたからです。
「はっきり言わないとしてあげない」
「そんな‥」
「じゃあね‥」
レゴラスはギムリの小さな手を取り、秘所へと導きました。もう一方の手で陰核を包む薄皮を
剥き、ギムリの指をそこへ触れさせました。びくんとギムリの背が反りました。
「いじってごらん」
439イシリエンの森:04/08/04 21:49 ID:5a2ZYCN3
レゴラスは再び両の手で乳首をこね回します。ギムリは自分の手で自分の身体を感じさせた経
験がありません。まったく無知でした。しかし、レゴラスはこれ以上のことをしてくれそうも
ありません。ギムリはもう一度おそるおそるその部分に触れてみました。小さくぷっちりと固
くて、濡れてぬるぬるしています。少しでも強くいじると痛みを伴います。ギムリは自分の腿
に伝い落ちた愛液を指に掬い取って、陰核に塗り付けました。たっぷり濡らしていじったほう
が気持ち良くなることを、レゴラスとの行為のうちに知っていました。
桜色の爪のついた小さな手の指先が、自分の秘肉を広げ、くちゅくちゅと淫らな音を立てて、
最初はたどたどしく、やがて大胆に陰核を擦りました。
いつしかギムリは夢中になってしまい、知らず腰を動かしていました。既に挿入されているペ
ニスで内部の敏感なところを何度も擦りました。そうせざるを得なかったのです。レゴラスの
手は胸ばかり責めて、唇はうなじや首筋を滑り、ギムリの熱を上げるばかりでした。じれった
さが切なくて、恥ずかしさで瞳に涙を浮かべましたが、止められません。
ギムリの限界が近いことを、レゴラスは感じ取っていました。ギムリは悩ましい声をあげてい
ました。もう意志では腰の動きを止められないようです。
と、遠くのほうから何かが近づいてくる気配がしました。耳の良いレゴラスはすぐに気づきま
したが、柔らかい草に覆われた地面で蹄の音は消され、また行為に夢中になっているギムリは
それがすぐ近くに来るまで気がつきませんでした。
アロドでした。イシリエンの森へ来た日から放し飼いにされ、自由に方々を走って新鮮な草を
食んで過ごしていました。今日も気の向くままに森の中を走り回っていると、近くに主人たち
の声がしたのでやって来たのでした。この忠実な馬はふたりでひとりの主人が大好きでした。
しかし、今は一方が一方をいじめているようにしか見えません。抗議するようにレゴラスを見
つめ、鼻息を鳴らします。
「いやっ! 見ないで!」
やっと気付いたギムリは、レゴラスの腕から逃げようとしますが、がっしりと捕らえられてし
まいまいた。
440イシリエンの森:04/08/04 21:50 ID:5a2ZYCN3
「アロド、ギムリは幸せだから泣いているんだよ」
レゴラスの声は嬉しそうです。
「見ないでアロド!」
逃げられないギムリは必死で叫びました。しかし、レゴラスはギムリの願いとは逆のことをし
ました。膝の後ろに手をやり、ギムリに大股を開かせたのです。ペニスを咥え込んだあそこが
丸見えになりました。
「いやあぁっ!」
何とか逃れようとギムリは暴れましたが、レゴラスの力は強くびくともしませんでした。馬と
いえどもアロドの賢そうな瞳にあられもない姿を見つめられ、羞恥心で頭がどうにかなってし
まいそうでした。
ギムリはつながっている部分を手で隠そうとしましたが、レゴラスの穏やかな声に止められま
した。
「隠さないで、ギムリ。私たちが愛し合っているところを、誰かに憶えていてもらいたいんだ」
「レゴラス‥、でも‥! 恥ずかしいよぅ‥」
レゴラスはギムリを持ち上げ、落とし、また持ち上げました。出入りするペニスに責め立てら
れるたび、見た目にもはっきりわかるほどあそこがびくびく収縮と弛緩を繰り返し、ぬらぬら
と濡れたその部分は本来の桃色が充血して淫らな色に変わっていました。
レゴラスがエルフ語で何かを呟きました。するとアロドはレゴラスに抗議するかのような仕草
を止め、しかし立ち去るでもなく、ふたりをじっと見つめました。その視線はもっとも淫らな
部分に集中しているようにギムリには感じられました。
「あ‥、なんて、ん、言ったの‥? ああぁっ!」
激しく抜き差しされて、喘ぎ混じりに尋ねました。上下に大きく揺れる乳房の先端が、触れら
れてもいないのに感じるほど敏感になっていました。
「ギムリが潮を吹くところを見せてあげる、って」
「いや! だめぇ、イッちゃ‥、あ、あ、ああぁっ!」
身体が一瞬硬直したかと思うと、ギムリは大量に潮を吹いて達してしまいました。

                ※
441イシリエンの森:04/08/04 21:50 ID:5a2ZYCN3
数日は幸せのうちに日々が過ぎました。愛し愛されているという自信は、淋しさにふさいでい
たギムリを、もとの快活で生き生きとしたギムリに戻しました。
「奥方様には本当に感謝しておりますわ。近頃の王子の嬉しそうなこと! 『愛してる』とお
 っしゃって、王子の望みを叶えてくださいましたのね」
髪を漉いてくれる侍女の言葉に、ギムリは照れて赤くなりました。他の侍女も、ひとりはかい
がいしくギムリの爪の甘皮をむきながら、ひとりは数ある衣装の中からギムリに着せるものを
選びながら、にこにこと笑顔を浮かべました。彼女たちはすっかりイシリエンの奥方らしくな
った可愛らしいギムリが自慢でした。戸惑い恥ずかしがって遠慮しがちだったギムリの心を自
分たちで開かせたということに。
ギムリ自身もこの侍女たちに感謝し、またたいへん好きになっていました。そして、イシリエ
ンの森に住むエルフたちのことも。
ただ、ギムリはたったひとつだけ気がかりなことがありました。
「レゴラスは私とばかりいっしょにいて政務などは大丈夫なの?」
レゴラスは入浴と御召し替えの時間以外はいつもギムリといっしょでした。それが不思議だっ
たのです。
「それについてはなんの心配ございません。むしろ、奥方様のおかげで助かっているくらいで
 ‥」
「だって、彼はここの領主なんじゃ? ‥どうして私のおかげ?」
急に訝しさを感じて、ギムリはつい強く詰問するような口調になりました。侍女はその鋭さに
どぎまぎし、ギムリはますます不審に思いました。
「ええと、その、王子はスランドゥイル王の御子息だけあって、あらゆる能力がずば抜けて優
れてらっしゃるので‥」
慌てた侍女はあたふたと言葉を次ぎました。問い詰められた侍女は平静さを失って口を滑らせ、
最後に余計なひとことを付けてしまいました。
「周囲に与える影響が大きいのです。良きにつけ、悪しきにつけ」
控えめな表現でしたが、レゴラスの性格を熟知しているギムリには十分に伝わりました。
442イシリエンの森:04/08/04 21:51 ID:5a2ZYCN3
平穏な生活を営みたいエルフにとっては、レゴラスは困った領主なのでしょう。本来闇の森の
エルフと仲の悪いビヨルンから蜂蜜菓子を調達することだって、最初に命じられたエルフはど
んなに困惑したことか想像がつきました。
それからギムリは、さきほどの侍女の言葉をおかしいと思いました。確かにレゴラスに「愛し
てる」とは言っていますが、ふたりきりのときにしか言ってないのに、なぜ知っているのでし
ょう。さっきの口ぶりからは、レゴラスが彼女たちに話したというわけではないようです。レ
ゴラスはいつもギムリといっしょで、離れるときはギムリが入浴と着替えをしているときだけ。
そして、その間は侍女たちがギムリの世話をしているのです。彼女たちにレゴラスと話す時間
はないはずでした。ならばいつ知ったか。それは閨でのやりとりを聞いていなければ不可能で
す。
急にギムリはエルフの耳と目がどんなに鋭く小さい物音を聞き分け、遠くのものを見る力に長
けているかを思い出しました。迂闊にも今まで忘れていたのです。いえ、そのこと自体レゴラ
スが皆に命じて気づかせないようにしていたのかもしれません。それに気づいた瞬間、あるこ
とがギムリの頭の中で弾けました。
「‥歌! 私の名がでてくるあの歌! なんと歌っているのか意味を教えて!」
ギムリはたいへんな剣幕で侍女のエルフに詰め寄りました。
困った侍女は慌てて首を振りました。
「あなたから教えられたということはレゴラスには絶対言わないから!」
「で、ですが、どのみちこの会話も王子には聞かれて‥」
慌てたエルフは扉に目をやりました。ギムリもそちらをきっと見据えて大声で言い放ちました。
「レゴラス! 聞こえてるのなら、今すぐここへ来て! あの歌の意味を教えてくれないとひ
 どいんだから!」
443イシリエンの森:04/08/04 21:53 ID:5a2ZYCN3
数時間後、長い長い歌詞の意味をすべて聞かされて、ギムリは憮然として腕を組んでいました。
最初に森へ来た夜酔いつぶれて前後不覚の状態で抱かれていたところ、毎夜の閨での喘ぎ声、
窓を開けて抱かれていたところ、森の中であられもない姿をさらしたこと。抜きん出た目と耳
を持つエルフたちには全てを見られ聞かれていたことをギムリは知ったのです。
レゴラスとの睦み合いや、身体の各所を蕾や花や果実や宝石に喩えられ微に入り細に入り描写
されて、ギムリは恥ずかしさで死んでしまいそうでした。
しかし、ギムリはもう怒ってはいませんでした。
歌の中には、レゴラスのことを揶揄している箇所も多くあったのです。特に行為の最中、不意
に小さなギムリにしがみつかれて顔を枕に突っ伏してしまうところなど、なんともおかしく、
ギムリは怒った顔を崩して吹き出さないよう苦労しなければなりませんでした。歌を作った者
のちょっとしたからかいの気持ちが含まれていることに気づかないで、レゴラスはそのまま訳
したのです。レゴラスらしいとギムリは思いました。
歌の中に「レゴラス」という名は出てきませんでしたが、レゴラスのことは「王子」を意味する
エルフ語で表されていたので、ギムリにはわからなかったのです。
第一、ギムリはレゴラスのこともエルフたちのことも、もはや後戻りできないほど好きになって
しまっているのでした。
444イシリエンの森:04/08/04 21:53 ID:5a2ZYCN3
自分の前に畏まっているレゴラスは叱られた子供のようで、とても三千年も生きているとは思え
ませんでした。そう考えたとき、ちくりと胸が痛みました。レゴラスと自分がいつか必ず辛い別
れをしなければならないことに。ギムリは溜息をつきました。
ギムリはレゴラスの上衣の裾を引っ張り、かがむよう促しました。レゴラスは膝まづき、ふたり
の顔は同じ高さで見つめあいました。
「レゴラス、私の‥夫‥、一度しか言わないから良く聞いて。そして決して他の誰にも教えない
 で‥」
レゴラスが急に精悍な顔つきに変わりました。ギムリは決意を固めるためにもう一度溜息をつき
ました。それからレゴラスの頭をかき抱き、その耳元に唇を寄せました。これから、レゴラス以
外他の誰にも聞かれたくないことを、閨の声よりも聞かれたくないことを伝えるのでした。
ギムリは、小さな小さな声で囁きました。

「私の本当の名前は‥」

(了)
445イシリエンの森:04/08/04 21:54 ID:5a2ZYCN3
長い話ですが、読んでいただいてありがとうございました。
神の長編SS、そしてリレーSSの続きを、
首を長くして! 喉から手が出るほど! お待ちしております。
また、前スレ>876 や、>45 >348 のネタでギムリたん奥方様SSも
ハゲシク期待しております。
446名無しさん@ピンキー:04/08/04 22:08 ID:5NbNGULO
すごいボリュームの長文、おつかれさまでしたー!
リアルタイムで読ませていただきました。
何回エロ描写が入ったんですか、まだ続くかーー?!と嬉しい悲鳴出ました。
これからじっくりと読み返して、今夜のおかz… (*゚∀゚)ノ ハァハァ
447名無しさん@ピンキー:04/08/04 23:58 ID:ti6R0qdI
ID:5a2ZYCN3さん、乙でした!
ひとつの完成したパロ作品として普通に面白かったす。
エロなくても読めるくらいだ。
いや本当にないと寂しいんだがw
448名無しさん@ピンキー:04/08/05 07:12 ID:AyBLXQId
イシリエン後編キタ━━━(゚∀゚)━━━!!!!
お待ちしておりました!
種族差せつないよギムリたん
体格差エロイよギムリたん
でかい逸物をきゅっきゅと一生懸命しめつけるギムリたんの膣を想像し
股間を熱くしながら読ませていただきましたよ。
…しかし動物に見せ付けるとはエルフらしいマニアックなプレイだ。

>>445神、いつもエロスをありがとう。
449名無しさん@ピンキー:04/08/05 14:31 ID:JtiqqJaZ
>>445
乙です!GJです!体格差エッチに萌えました。
枕に埋まっちゃう王子がイイw
何よりギムリたんが幸せになって良かった良かった。
450名無しさん@ピンキー:04/08/05 19:15 ID:n9JlwJG1
GJ!!ギムリたんかわいいよハァハァ
なんかもうどこを誉めればいいのか迷うくらいよかったー!!
次の作品も楽しみにしております。

最近「ギムリ=女の子」認識が普通のことになってきてるのが怖いw
先日家族が3部をレンタルしてきたんだが・・・
451名無しさん@ピンキー:04/08/05 19:27 ID:VYuVK33r
>445激しくgj!
うあー、中つ国一のバカップルのくせして
なんて切ないんだ!たまらん
しかし乳首スケスケのギムリたんがそこら歩いてたら
エルフの男どもはみんな前かがみになりそな…
452名無しさん@ピンキー:04/08/05 21:45 ID:Dw91jkTl
来た〜〜ッッッ!!!
神〜〜ッッ!!

こうやってギムリたんは、じわりじわりと調教されていく訳だな。
貞淑なドワーフ姫なギムリたんを後背位でも座位でもアオカンでも一生懸命
こなせるようにしてしまった訳だし。
このバカップルの一番のポイントであるところの身長差がまた、たまらん。

アロドに見せつけることに味をしめたレゴラスは、そのうち馬上でもギムリたん
に悪戯をする気なんじゃ・・・。

エロベレス、ギムリタンニエル!!
神はこの地に降りたまいたぞ!!!
453名無しさん@ピンキー:04/08/05 22:32 ID:7AS86UBT
>>450
微妙に同士。
さっき『王の帰還』を読み返していて、
落ちぶれたサルマン様とガンダルフ一行が出会うとこで
「一行は杖にすがった老人に追い着きました」
→(゚Д゚ )・・・?→Σ(´Д` )
そうだ、サルマン様は髭長爺さんだったと思い出した。
脳内ですでに銀髪妖艶悪女になっていたことを思い知らされた瞬間だった。
454名無しさん@ピンキー:04/08/05 22:36 ID:kzUqrAhv
女ギムリは苦手〜と食わず嫌いしていたのですが、
今読んだらエロ関係無しに、読み応えあって驚きました。
特に最後のシーンがイイ!!
ギムリの心情の変化が違和感無く読み込めました。

>445さん、 神 と呼ばせてください!!
455名無しさん@ピンキー:04/08/06 00:06 ID:ooFS46VZ
>>450,453
俺も微妙に同士。ギムリたんと姫将軍はもはや映画だろうと原作だろうと
脳内ですっかりおなごに変換可能な体にされたw このスレでw

しかしこのスレはレベル高えな。しっかり物語性のあるエロを読ませてくれる、
初期のフロド嬢の神と、前スレのサルマンたんの神と、
姫将軍を降臨せしめた神と、445のレゴギム神が俺の中で四天王。
456名無しさん@ピンキー:04/08/06 01:20 ID:1bE7ziC0
ここは神降りたもうたインターネットですね(;´Д`)ハァハァ(;´Д`)ハァハァ
457名無しさん@ピンキー:04/08/06 04:22 ID:IoQJ+xJo
メリフロの神さんは続きを書いてくださらんかのう…
サムが結婚しちゃって寂しいフロドお嬢様を慰めるのは
メリーだ!なんて妄想しておるんだが。
458名無しさん@ピンキー:04/08/06 08:15 ID:7PrD/MjK
サルマンたんが報われるSSも読んでみたい。
459名無しさん@ピンキー:04/08/06 09:09 ID:Zel/z1n/
ギムリタンソニエルに笑ったよ。漏れにもそれ使わせてくれ!

中盤まで「もしやバッドエンド?」とハラハラさせられたので
ギムリたんの笑顔が心のそこから嬉しかった。
かわいそう萌えとはいっても、やはり最後はラブラブハッピー、
これ最強。
>>445ネ申様
エルベレス・ギムリタンソニエル!
460名無しさん@ピンキー:04/08/07 01:39 ID:kguGOtoZ
>458
サルマンたんが報われた瞬間っつったら、ガン爺を塔の屋上に閉じ込めたときか。

あれがサルマンたんの人生最高の瞬間だったんだろうなぁ。
461名無しさん@ピンキー:04/08/07 14:35 ID:k579hFyS
>>458
サルマンたんが、多彩なるサルマンからピンクのサルマンになってしまうような
のが読みたいのう。
ガン爺への想いを成就させてあげたいのう。

指輪戦争の後、フロたんに諭されて、ホビット村で過ごすピンクのサルマンたん。
すっかり悪は立ち去り、乙女モード全開のサルマンたん。
サムたんからお料理を教えて貰ったり、植物の世話を手伝ったり・・・
しかし、度々様子を伺いに訪れるガン爺には、素直になれないサルマンたん。
ある日、ガン爺が西に旅立つ日が近いとフロたんから教えられ・・・
みたいなのが読みたいのう。
462名無しさん@ピンキー:04/08/07 15:32 ID:Vvu/2QiT
男装の麗人なソロンギル来い来い来い!!


来て下さい。
463名無しさん@ピンキー:04/08/07 17:45 ID:DT1bp9Dt
>>461
それすごくいい!そのくらいおバカなありえねーノリでサルマンたんが見てみたい。
しかしそのままでは萌ルドール行きかもしれんなw
ガンダルフ、最後に1度でいいから抱いてやってくれー!
464名無しさん@ピンキー:04/08/07 18:21 ID:RnX17LgF
ホビット庄の外れの庵に住む魔女…イイ!
ガンダルフに相手をしてもらえない腹いせを
柳爺で晴らすとかどうだろう。
465名無しさん@ピンキー:04/08/07 19:01 ID:fbKlOL+e
ピンクのサルマンたんかーw
なんかすごそうだなぁ、読んでみたいけど。

ところで、神リレーの続きってやっぱり今の時期は
職人さんが忙しかったりするから無理なんだろうか。
繁忙期が過ぎるまではぐっと我慢かなぁ。
466名無しさん@ピンキー:04/08/07 21:52 ID:GOqJ0tTI
ピンクなサルマンたんのテーマソング

「桃色片想い」

胸がキュルルン、なサルマン様。
467名無しさん@ピンキー:04/08/08 00:05 ID:KTApyEPY
旦那に先立たれたデネソール婦人もイイぞ。
未亡人は大好きだ。
468名無しさん@ピンキー:04/08/08 00:17 ID:8Qa4NIZE
>>457
駆逐されとらんぞ、安心せい!!
ば〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ちり執筆中。
多分オーバー40スレ。
469468:04/08/08 00:19 ID:8Qa4NIZE
40レスだよ。
40000もカキコ出来るか!!切腹!!
470名無しさん@ピンキー:04/08/08 00:46 ID:Jaoz/eCU
>>466
セクシーなのキュートなのどっちが好きなの〜♪ かよ!
つーか桃色サルマンたんならどっちでもいけそうな気がする俺はもう駄目か。
471名無しさん@ピンキー:04/08/08 01:07 ID:1wBho4+J
嫉妬深いサルマンたんか〜、きっとヴァルダ(人妻)もガラ(こっちも人妻)もキアダン(熟女)もダイッ嫌いに違いない(w

「なによあの女!自分の旦那の前で他の男に色目使ってんじゃないわよ!(UT)なにが3番目じゃないよ、じゃあ何番目だと言いたいの?!」(勘違い)

「なによあの老婆!指輪で気を引いちゃって!自分で作ったもんでもあるまいし、サウロン(♀)に寝取られたりしたらどうすんのよ?!」

「なによあの妖女!やたらとヨイショしちゃって!あんたは自分の薄い旦那をヨイショしていればいいのよ!!」

なんてなー(w
472名無しさん@ピンキー:04/08/08 01:16 ID:1wBho4+J
>>471の続き
ところが当のサウロン(♀)はレズピアン、パランティア越しに視姦されるサルマンたんとか、遠くから念力でガラドリエルを犯そうと必死のサウロン…なんてないか。

暑さで脳がやられたらしい
473名無しさん@ピンキー:04/08/08 01:25 ID:fjh3NoDY
>>472
サウロン視姦は、ええのぉ。あの熱いまなざしで視姦。熱すぎる。

そして、指輪戦争後のホビット村でガン爺と・・・
あの熱いまなざしとは違う。ガン爺の優しい舌づかいにイカされまくるサルマンたん。
そして、ついにピンクのサルマンたんに変身だ。
474名無しさん@ピンキー:04/08/08 02:27 ID:lZ/zRtVf
ヤボなこというが、>>470
セクシーなの キュートなの どっちが好きなの〜♪は
桃色片思いの歌詞じゃないぞ。
わかっててあやや繋がりだけでいったのならスマン。
>>471ワラタ。萌ルドールな気もするがまあヨシってことで
475名無しさん@ピンキー:04/08/08 09:03 ID:crfPAWsz
>471
ビルボにじぇらしーめらめらのサルマンたんもおながいします。

オルサンクそっちのけにホビット庄にばかり入り浸るガン爺。
「パイプ草の出来が気になって」と言い訳してますが、ある日
パランティアを覗いたサルマンたんが真相ハケーン。

「なによあのウサギのできそこない! ワシにでも熊男にでも
食わせとけばいいのよ!」
476名無しさん@ピンキー:04/08/08 12:22 ID:Ua5J5iy9
ガンダルフ 「わしならセクシーなのよりキュートな方が好きに決まっておる」
サルマン  (無言で杖を手に取り、ガンダルフを床でグルグルの刑)
477名無しさん@ピンキー:04/08/08 18:15 ID:RnYAch/S
なるほど、サルマン様がパイプ草の樽を秘蔵していたのは
ガンダルフを釣るための餌だったと!

>>476
ワラタ。たしかにホビットとかドワーフ贔屓だもんなあ。
478名無しさん@ピンキー:04/08/08 20:01 ID:GLq5r0dA
ガンダルフは正妻に縛られるのは性に合わぬと、あちこちに現地妻、もとい、愛人がいそうだ。
後腐れないように人妻とかの方が好きそうだ。
479名無しさん@ピンキー:04/08/08 20:29 ID:hTHGIUSL
>>476>>478からガンダルフの好みは、「キュートな人妻」ということで決定。

もう、西へ帰るんだから、その前に一回くらいサルマンたんを抱いてくれたって
いいじゃないかぁーー。
お願いだガンダルフ!
480名無しさん@ピンキー:04/08/08 21:28 ID:WvX4fUK0
いや待て、決定はまだ早いぞ。
ビルボもフロドも人妻じゃないし、ビヨルンも人妻じゃないw

それにサルマンのことだ、抱いてもらえなくたってきっと逆に
ガンダルフを襲っているかもしれない。
塔の上に閉じ込めておいたのは一日二日のことじゃないんだし。

サルマンがガンダルフをすぐ始末せず、終局まで自分の手元に
閉じ込めておきたかった気持ちが切ないなあ。
女体化じゃないと無理な話だけど。
481名無しさん@ピンキー:04/08/09 01:50 ID:Sa8IoUmA
ごめん
ヒステリックな女言葉から
お○ぎとピー○なサルマン連想しちまったい
482名無しさん@ピンキー:04/08/09 11:10 ID:8HrUJcvh
>>468
うれしや!!

後は帰省中にスレが流れてしまわないように祈るのみッす
483名無しさん@ピンキー:04/08/09 12:36 ID:kl4KvJDM
 
484名無しさん@ピンキー:04/08/09 13:13 ID:WSeSSqA7
ファンゴルンからローハン行きの間飛陰の前にギムリを乗せたのは
キュート好きだったからなのかガンダルフ。
さぞ後ろのエロフが殺気だってたことだろう。
485名無しさん@ピンキー:04/08/09 17:44 ID:oSEiY/du
こんにちは。サルマン the ピンクたんが報われる日を夢見つつ、SS投下に参りました。
・メリ娘+ピピ娘+野伏×ボロミアたん♀の乱交?4Pネタ。
・女の中に男が1人〜ですが、馳夫さんハーレムというわけではなく、
 表記通り3人vs姫将軍な感じです。
・メリピピの百合プレイが匂わす程度あります。
・以下27レスお借りします。
486名無しさん@ピンキー:04/08/09 17:45 ID:oSEiY/du
身体の両側にあるころころとした温もりが心地よくて、うっとりと目を閉じそうになる。ボロ
ミアは何度か目をしばたいて、木陰にうすくこぼれ落ちる木漏れ日を追った。
人の目と、名を言うをはばかる敵の目を忍んでの、指輪を運ぶ旅。厳しい旅路は夜陰に乗じて
進まねばならないことが多く、日の高いうちから休憩をとることもしばしばあった。身体を休
ませるためには、こんな明るい時間でもできるだけ眠っておかなくてはならない。だがボロミ
アは今は眠るわけにはいかなかった。
周囲の偵察に出ているアラゴルンに、戻ってくるのを待てと言われているからだ。
それはつまり、戻ったら抱くという暗黙の意味が込められているのを、ボロミアは既に覚え込
まされるように知ってしまっていた。
だが、なぜ自分はそれに逆らえないのか。
アラゴルンが、己が絶対の忠誠を捧げ仕えるべき主筋の、正統なる末裔であるからか。
それは違う、とボロミアは自分を叱るように空を睨む。
王など、認めてはいない。侮るつもりは毛頭ないが、あの男はただの野伏の首領ではないか。
あの行為はただの慰め合いで、同じ種族という近さがその相手としてお互いを選ばせたにすぎ
ない。そこには何のしがらみもない。
気配が硬質なものに変わったのに反応するように、両側からすがりつく小さな身体――メリー
とピピンが居心地悪そうに身じろいだ。ボロミアははっとして、2人のふわふわした巻き毛を
優しく撫でつける。その巻き毛は、ボロミアに祖国で今も戦っているはずの弟が幼かった頃を
思い出させた。実際この年若いホビットたちは、ボロミアから見れば自分を姉と慕ってくれる
妹のような存在だった。2人の陽気さと屈託のなさにボロミアは何度も助けられたし、ボロミ
アも困難な道を進む時は手を貸し、アラゴルンにぶっきらぼうに配られただけでどうすればい
いか分からない、という剣の使い方を教えたりして、2人を助けてきた。
しばらく髪を撫でそれぞれのつむじのあたりにそっと口付けを贈ると、何かを決心したように
小さな身体を両脇に抱え直した。
アラゴルンの言うことなど聞く必要はどこにもないはずだ。
今わたくしはこのまま眠っていたいのだ。野伏の都合など知らぬ。
ボロミアはそう自らに言い聞かせるように、ぎゅっと瞼を閉じた。

毛皮の裏がついたボロミアのマントはとても暖かい。ボロミアはその暖かさをいつも惜しみな
く「小さい人たち」である自分たちに与えてくれる。先程もそれをそっくり貸してくれようと
するのを、今日は風が冷たいから一緒に使いましょうと言って両脇を陣取り、眠る体勢に持ち
込んだのだ。
「……ボロミアさん、眠っちゃったみたいだよ」
「――――……」
「ピピン!」
メリーが声を潜め、ボロミアの身体の反対側にぴったりと寄り添う年下のホビットを揺り起こ
す。
「……もうだめ…」
「何言ってるんだ。今日こそボロミアさんを馳夫さんから守るって約束したのに」
目も開けずにむにゃむにゃと気持ちよさそうに弱音を吐いていたピピンはそう言って頬を叩か
れ、やっとぱちりと目を開けた。
「……そうだ。そうだった」
「いいかい、絶対にボロミアさんから離れるんじゃないぞ」
「わかってる。離れないよ。……それにしても気持ちがいいなあ」
ピピンはそう言ってまたボロミアの身体にぎゅうっとしがみついた。負けじとメリーも反対側
で同じようにしがみつく。
ボロミアは疲れていたのか、温もりに安心しきっているのか、すっかり深く眠り込んでしまっ
たようだった。規則正しい寝息がすうすうと聞こえ、頬をすりよせた目の前で胸のふくらみが
同じ呼吸に上下していた。
人間のボロミアからすれば小さな子供にしか見えないようなホビットの2人だが、メリーは既
に成人しているし、ピピンは成年に達していないとはいえ好奇心の強さは魔法使いの折り紙付
きだ。
そんな2人はある日偶然見てしまったのだ。ちょうど今と同じくらいの時間に休息をとってい
た時、沢の音に誘われて喉を潤しに行った先で、重なり合う人影を。
アラゴルンが身体ごとぶつけるような激しい口付けで、ボロミアを木の幹と自分との間に封じ
込めていた。何度も角度を変え唇を貪り、手は服を剥ぐのももどかしいように開(はだ)けさ
せた前の合わせに押し入り、胸の上を這い回っている。ボロミアは口付けの合間、言葉になる
前の音で切なげに小さく鳴き、迫り寄る身体を押し返せずにアラゴルンの肩口で白くなるほど
握りしめられた拳が震えていた。
沢の水音以上に濡れた音を立てながら、何度も口付けは繰り返された。メリーとピピンは息を
呑んだまましばし呆然とした後に、潅木の陰から這い出るように慌てて来た道を戻ったが、ア
ラゴルンとボロミアの2人はしばらくたっても露営の場所まで戻っては来なかった。あの後何
があったかなんて、誰に聞かなくったって分かる。
そんなアラゴルンとの関係をまさか知られてはいまいと思っているのはボロミアだけで、メリ
ーとピピンの2人は2人なりに“強くて優しくて頼りになるけどきれいで可愛らしいボロミア
さん”が、“強いしかっこいいし頼りになるけどちょっとうさんくさい薄汚れた野伏の馳夫さ
ん”にあんなことをされているのを、何とか阻止しようと画策していたのだ。
それが、ボロミアの両脇をがっちり固めて離れないという作戦なのだった。
「ねえピピン、“抱きごこちがいい”ってボロミアさんみたいな人のことを言うのかな…」
「きっとね。それに何だかいいにおいがする…」
ピピンがボロミアの胸元に顔を埋めて深く息を吸い込むと、ん、と鼻から抜けるような吐息を
吐いてくすぐったそうに身を捩った。
「起こしちゃ駄目だぞ」
「わかってる」
そう言いながらピピンの小さな手は器用にボロミアの革の上衣の留め具を外し、中の深い緋色
のチュニックの釦まで外し始めた。もちろん、冷たい外気にボロミアが目を覚まさないように、
もぞもぞとマントにもぐり込みながらだ。
「………どうしよう、メリー」
「どうしようって、何が」
ピピンを引っ張り出そうとしながら、周囲の気配に目を光らせているメリーが苛立たしげに返
す。
「ボロミアさん、本当にいいにおいなんだけど」
くっきり浮き出た鎖骨に鼻を埋めるようにしながらうっとりと呟くピピンの様子に、メリーも
たまらずマントにもぐり込んでピピンの頭を押しのけ、同じように顔を埋めて息を吸い込む。
「………本当だ。これは花の香りかな?」
「上等なぶどう酒とか、たっぷり蜂蜜を使った焼き菓子みたいな甘い匂いだよ」
「くいしんぼうのピップ!」
「だって、すごくおいしそうな匂いだもの」
そう言いながら2人のホビットたちは無意識にもじもじと脚をすり合わせるようにしながら、
無言の呼吸で更にボロミアの服を開けさせていった。ピピンは数の多い釦を手早くやっつけ、
メリーは剣を下げるための長いベルトを解いてしまう。
マントの中でボロミアの上半身はさらけ出され、小さく喉を鳴らしながら身じろいだが、目を
覚ます気配はなかった。
「やわらかい……けど、これ、邪魔だなあ」
「どうやって巻いてるんだろう?」
小さな4本の手がきっちりと胸に巻き付けられた晒し布の上を這い回る。豊満なふくらみの大
きさとやわらかさはその束縛の上からでも充分感じとれたが、それゆえにいっそうその布が邪
魔でもどかしい。それでもその柔らかさを少しでも味わおうと執拗にまさぐるうち、ボロミア
の唇から切なげな吐息が零れ、その頂きがメリーとピピンの手にかすかにふつりと固く触れた。
2人がその頼りない固さをもっと確かなものにしようとつついたり摘もうとするうちに、そこ
は布越しでもぷっくりと存在を主張し始める。
「…んっ……ふぁ………あっ…!?」
息を吐き眉根を寄せ、薄く目を開いたボロミアが、自分の置かれている状況を把握するのに数
秒の時を要した。
「め、メリアドク殿、ペレグリン殿……?」
乱れかけた呼吸の下から、明らかに無体を働いている2人のホビットの名を、それでも礼儀正
しく呼ぶ。
「メリーって呼んでくださいっていつも言ってるでしょう、ボロミアさん」
「ピピンですよ、ボロミアさん」
「…メリー、ピピン、これは何の真似です?」
両側からにっこりと無邪気に微笑まれ、律儀にきちんと名前を呼び直す。だがその声音は困惑
に揺れるものだった。
「ごめんなさい。起こさないようにと思ったんですけど」
「ボロミアさんがあんまりいいにおいだから」
「それは、あの、ですから何を……、っあ!」
混乱したままのボロミアがしどろもどろに言葉を探すうちに、また胸の突起を小さな指に摘ま
れ、短い悲鳴を上げてしまう。
「お、おやめください、お二人とも……ん、やぁっ…!」
普段のボロミアのしっとりした響きの良い声とは違う、少し甲高くうわずるような甘い声に、
メリーとピピンは自分たちでも驚くほど胸の鼓動が早まるのを感じた。煽られるように指の動
きも早くなる。
「だめ……だめです、離して…っ」
そう言いながらもボロミアの両腕はメリーとピピンの身体を抱えたまま、その小さな背中に縋
るようにぎゅっと2人の服を掴みしめていた。頬を上気させ子供のようにいやいやと首を振る
ボロミアの姿に、ホビットたちが意を決したようにずいと身を乗り出す。
「ボロミアさん、もっとちゃんとしてあげますから、この布、外してください」
メリーが真摯に頼みごとをする真面目な表情で言えば、
「取ってくれないとビリビリ破っちゃいますよ」
ピピンが口を尖らせながらいたずらな目で見上げて言う。
「…………だめです、そんなこと……だってじきに―――」
がさり。
その時、3人の頭の方向から何の前触れもなくごく近い距離で、枯れた葉を踏みしだく荒い音
が聞こえた。
「…アラゴルン……」
「―――馳夫さん」
その方向へ一斉に顔を上げた3人の目に映ったのは、仲睦まじく眠っているというには少し行
き過ぎたありさまの3人を、片眉を上げて無言で見下ろす野伏の姿だった。そのあまりに近い
距離とアラゴルンの表情が、気配を消してしばらく眺めていたが今わざとらしく音を立てて枯
れ葉を踏みましたよ、ということを無言のまま3人に伝えていた。
「少しやんちゃが過ぎますな、ホビットのご淑女がた。それに」
開き直ったようにボロミアにしっかりとしがみつき、頬を膨らませて見上げるメリーとピピン
にそう言うと、
「ゴンドールの姫君も」
すっかりうろたえて泣きそうな顔になってしまっているボロミアに視線を移す。
「ボロミアさんは悪くないですよ!」
「悪いのは馳夫さんです!」
「わたしが?」
その視線からボロミアを庇うようにメリーとピピンがそれは見事に同じ動作で起き上がり、ボ
ロミアの両脇の位置は譲らぬままアラゴルンに詰め寄った。
「そうです、嫌がってるボロミアさんにあんなことをして!」
「嫌がってる?」
一瞬目をまるく見開いたアラゴルンはすぐに唇の端を歪めると、口の早いホビットたちが何か
言い返すのにさえあまりに素早い動作で身を屈め、その隙にそそくさとチュニックの釦を掛け
直そうとしていたボロミアを強く引き寄せた。
「あ、アラゴルン!」
油断した、と思う暇もなくがっしりと後ろから腕を回され、ふたつだけ掛けた釦をまた外され
る。
「あんたたちの目にどう見えたかは知らないが」
遠慮なく侵入し、乳房の頂きを3本ばかりの指先が押し包んで捏ねた。
「…っぁん!」
「ボロミアは嫌がってはいないよ」
びくんと跳ねた身体をしっかり抱きかかえたまま、意味ありげに微笑んで言う。メリーとピピ
ンが呆気にとられている間に、別の手がいともたやすくボロミアの胸を抑える布地の端を見つ
け、魔法のようにするするとそれを緩め、解いてしまった。
「うわあ………」
「……すごい…」
その手際の良さと、束縛を押し破るように、まるであふれ出んばかりにあらわになった乳房の
豊かさに、メリーとピピンが思わず感嘆の声を上げる。
「や、やめて……アラゴルン…!」
後ろから両手首を捕らえられたボロミアが身を捩るたびに、ふたつのふくらみがぷるぷると揺
れる。その肌は温めてバターを溶かしたミルクの色で、さっき布地の上から触っていたところ
はつくりたての苺のジャムを混ぜたミルクの色だった。あまり行儀のいい飲みものじゃないね、
とフロドに笑われるのだが、どちらも疲れた時に欲しくなるメリーとピピンの子供の頃からの
好物で、ホビット庄を出てから何度恋しく思ったか分からない。エルフの住む館でもミルクと
ベリーのジャムは食べさせてもらえたけれど、苺のジャムはフロドの家でサムが作る、ちょっ
ぴり砂糖が多めの甘いやつじゃないと駄目だ。
メリーとピピンは顔を見合わせ、同じことを考えているのを目で確認し合うと、その好物にじ
りじりといざり寄った。
「離せ…!離して……っ!」
ボロミアはほとんど泣きわめく声だった。アラゴルンはボロミアの頭を抱えるように腕を回し、
強引にこちらを向かせ唇を塞ぐ。叫ぶかたちに開かれた口内に舌で切り込むのは容易だった。
それに合わせたようにほとんど同時に、左右それぞれの乳首が温かく濡れた感触に包まれた。
「っ!!……んッ、んん――!」
メリーとピピンがボロミアの胸に顔を埋めていた。ちゅぱちゅぱと音を立てて先端を吸われ、
小さいがよく動く舌で乳房を舐め回される。ふっくらとやわらかい乳房は這わせた手や唇に吸
い付くようにしっとりときめこまかく、優しく押し返されるような弾力がある。つんと尖りだ
した乳首はねぶれば舌の上でぷるん、と弾けるようだった。その感触とひときわ強まったボロ
ミアの甘い匂い、そして頭の上から漏れ聞こえる濡れた喘ぎ声に、メリーとピピンは我を忘れ
て豊かな丸みにむしゃぶりついていた。
「んっ、ん、…や…はな……、ぅんっ……」
ボロミアの身体からは少しずつくったりと力が抜けていく。手首を戒めていた手が必要なくな
ったアラゴルンは両手でボロミアの頭を支えると、唇を塞いだままゆっくりと力の入らない身
体を押し倒していった。メリーとピピンも離されまいと、ボロミアにしがみついたまま身体を
倒す。アラゴルンはボロミアの口内をもう一度確かめるようになぞり、絡めた舌を吸い上げる
と唇を離した。唾液に濡れ、赤くなってしまった唇はもはや閉じることができなくなっていた。
「ボロミアさん、可愛い…」
普段自分が可愛くて仕方がないと思っている小さい人の口からうっとりとそんなことを言われ
て、ボロミアはただ狼狽するしかない。自分にこんなことをしているメリーとピピンの様子は
いつもと大して変わらず、強くはねのけることもできないボロミアは、乱れた息をようよう整
えて諭すように言った。
「メリー、ピピン、もうこんないたずらはやめにして、眠らないと…」
「駄目ですよ。だって、わたしたちが眠ったらボロミアさん、馳夫さんとまたどこかに行っち
ゃうんでしょう?」
「それであんなことされちゃうなんて駄目です!」
「あ、あ、あんなこと!?」
詰め寄る2人に、ボロミアは防戦一方だ。それを面白そうに見ていたアラゴルンが、ボロミア
の足元に移動した。
「まったくホビットの好奇心というのは、恐れ入るね」
「好奇心じゃないですよ。わたしたちはボロミアさんの為を思って――」
「そうです、ボロミアさんの為に――」
「わたくしの為なのでしたら、どうか3人ともお離れください!」
鋭くそう叫んだボロミアに3人の視線が一斉に集まる。ボロミアの肌は耳朶まで薄紅色に染ま
り、辛そうに寄せられた眉の下で翠の瞳はすっかり潤んでしまっていた。むきだしになったた
わわな乳房に両腕を回して隠そうとしているが、かき寄せられたこぼれ落ちそうなふくらみと、
見えそうで見えない乳首がよりいっそういやらしく、艶かしいだけだ。
――離れてって言われても。
――無理だ。
そんな心の声が呼応し合ったかどうかはともかく、今の3人は目の前のごちそうを我慢できな
い子供と同じようなものだった。メリーとピピンは両側からボロミアの頬に口付け、まなじり
に滲んだ雫を舐め取り、優しく耳朶に舌を挿し入れてボロミアを鳴かせた。アラゴルンはボロ
ミアのブーツを片方脱がせてしまうと、ズボンの腰を締める紐を解いて下穿きごと引き下ろす。
「やっ!やめて……!」
引き抜いた片脚を肩に担ぎ上げ、縦に開いたボロミアの身体の中心で秘めやかに息づく花芯に
恭しく口付けた。
「ひっ……あ、ァ!」
喉がひきつるような悲鳴を上げ、ボロミアの背が仰け反る。メリーはそんなボロミアをあやす
ようにつややかな髪を梳き、小さな唇でボロミアの顔中に口付ける。ピピンはふたつの乳房を
ひとりじめできるのが嬉しくて仕方ない様子で、夢中になって交互に吸い付いている。
アラゴルンはすでにしっとりと潤みはじめていた中心を舌で拭うように舐め上げ、その上にあ
る肉芽の周辺を焦らすように、円を描きながら何度もくるくると舌で往復した。
「んっ……ふ、ぁ……あぁん…っ」
自分の身体の至るところに舌が這わされ、くちゅくちゅという濡れた音が聞こえる気がする。
3人から与えられる愛撫に、ボロミアの意識は瞬く間に蕩けてしまった。自分がとんでもない
ことをされているという困惑は、寄せる快感の波に押し流されてしまう。
溢れ出した蜜でボロミアは花弁まで濡らしていた。アラゴルンはそこに指先をつぷりと挿し入
れ、折り曲げて内壁をさぐるように蠢かせる。もう片方の指で種を露出させ、尖らせた舌先を
押し付けねっとりと執拗にねぶり回した。
「……っあぁ!ひっ……い、やぁ、あんっ…!!」
むきだしにされたきつい快感にボロミアがびくびくと震える。つんと固く尖った乳首を音を立
てて吸ったり、甘噛みを繰り返していたメリーとピピンが心配そうに顔を覗き込んできた。
「ボロミアさん、大丈夫?」
こんな姿、見ていられたくはない。だが今のボロミアは無意識にふるふると首を振り、緩むこ
とのないアラゴルンの指と舌の責めに絶えずあ、あ、と短く鳴きながら、縋るように2人の小
さな手をぎゅっと握りしめた。
「握っていてやってくれ」
アラゴルンはホビットたちに低い声でそう言うと、ボロミアの身体をほとんど折り曲げるかた
ちに両脚を抱え、自らの男根を取り出して軽く扱き上げた。戦を前に抜き放たれた剣のように
いきり立つそれを、誘うようにひくついて濡れそぼる深みに埋め込んでいく。
「ひっ……あアぁぁっ!!」
狭い入口を割られ、内壁を摩り広げられる圧迫感にボロミアの背がしなるように反る。外から
追い立てられていた身体は、内からせり上げる刺激にあっけないほど一瞬で高みに達してしま
った。あまりに急激に絶頂に引き上げられたせいで、ボロミアは2本の小さな手を握る力を加
減できない。メリーとピピンは痛みに顔を歪めたが、それでも両手でしっかりと握り返した。
きゅうきゅうと痙攣するように締め付けてくる熱さとざらつく膣壁の感触に、アラゴルンの額
にも薄く汗が滲む。蕩けるような秘肉を確かめるべく、ゆっくりと中を捏ねるように腰を入れ
始めた。未だ絶頂のさなかで震える身体を、まだ上へ連れて行くとでも言わんばかりに緩急を
つけて揺すり上げられる。ボロミアはまるでそれに置いて行かれまいとするように、繋がった
ところを離さぬようアラゴルンを無意識にぎゅっと喰い締めていた。
「んっ、あっ、ぁんっ、あんっ……」
揺すられるたびにボロミアの口から上がる甘えるような、鼻にかかったどこか幼い声に、メリ
ーとピピンはごくりと唾を呑む。
「……ボロミアは嫌がってなんかいないだろう?」
抱え上げたしなやかな白い脚の間から、アラゴルンが唇の両端を上げて笑った。その自慢げで
不敵で、その上嬉しそうな顔に、メリーとピピンはたいそう不満を覚えたが、何も言い返すこ
とはできなかった。
「アラゴルン、もうやめて……こん、な、…2人の前で…っ!」
ボロミアの懇願はすっかり涙声になっていた。わたしたちの前じゃなければ構わないのかなあ、
と、メリーとピピンは思う。
「あんたたちが3人であんなことを始めていたからだろう?」
わたしは待てと言っておいた筈だ、と、耳朶に甘く吹き込むように囁く。
「そ…それはっ……あっ!ゃ、は…――あぁ、ん!」
激しい律動でがくがくと責め立てられるボロミアの口からは、アラゴルンを否定する言葉は聞
こえてこなかった。
――ボロミアさんを守ろうと思ったのに。
――ボロミアさんはあんまり嫌がってない?
それはそれで何だか理不尽な不満を覚えたメリーとピピンは、普段はあんなにきちんとして凛
として、穢れなんか寄せつけないような顔をしているのに、今は信じられないほど乱れていや
らしい声を上げるボロミアを、もっと苛めてしまいたい欲求に駆られた。
「馳夫さん、大きい人って、本当に大きいんですね。こんなの見たことないです」
メリーがずぷずぷと濡れた音を立ててボロミアの秘裂を出入りする陰茎を、ちらりと見やって
言う。
「それが全部入っちゃうなんてすごい。ボロミアさんのここ、よく見てもいいですか?」
ピピンがアラゴルンににじり寄り、屈託ないまなざしで見上げて言う。
アラゴルンは一瞬呆れたような顔をしたがすぐに薄く笑うと、無言でどうぞ、と促した。
「だ、駄目です!だめ……やめて…っ」
両側から繋がったところを覗き込まれ、ボロミアがあまりの羞恥に身を捩る。アラゴルンはし
っかりと腰を捕らえてその抵抗を抑え込んでしまうと、わざとじわじわと緩やかな注挿に切り
換えた。
「ボロミアさんすごい……こんなに大きくて長い馳夫さんの、全部呑み込んでますよ」
「ボロミアさんのここ、こんなに濡れてるのに、まだどんどん溢れてる」
「そんなの……言わな、でくださ…っ……!」
自分の身体からくぷ、くちゅ、と卑猥な音が鳴るのさえたまらないのに、その上そんな恥ずか
しいことまで聞かされるのは耐えられない。
「だって、ボロミアさんは自分では見られないでしょう?」
「だから、わたしたちが教えてあげますね」
にっこりと微笑んだメリーとピピンがそっと指を這わせ、淫らな蜜にまみれた秘唇をぬるりと
撫でつける。
「ひ、いっゃあ!あ、ん――ッ!!」
もうこれ以上何も受け入れられないほどにアラゴルンで満たされているのに、そこへメリーの
小さな指が無理矢理に押し入ってきた。
「やっ、だめっ、――…いやぁぁ!」
「わあ…ボロミアさんの中、熱くて溶けそう…」
「メリー、ずるい!」
そう言ってピピンも自分の指を同じところへ割り込ませた。2人の小さな手はすぐにとめどな
く滴る蜜まみれになってしまい、その滑りを借りて更に1本ずつ指を埋没させていく。
「すごい……とろとろですよ」
「やわらかくってきゅっきゅって動いてます」
「中が見えそう。きれいな色…」
「指が引っ張られちゃう!」
口々にあられもない感想をボロミアに聞かせながら、埋め込んだ指をばらばらに蠢かす。
ボロミアは声もなく仰け反り、限度を越えた快感にびくびくと震えながら身も世もあらず泣き
だしてしまった。
「いゃ……もうやめて…、おねがいっ……抜いて、抜いて……」
しゃくりあげながら3人の侵入者に乞い願う。アラゴルンはボロミアのきつい収縮と、埋め込
んだ自らの屹立に添えられるようなかたちにまとわりついて蠢動するメリーとピピンの指に、
奥歯を噛んで低く唸った。ボロミアを気遣ってやる余裕はもはやなかった。
「ひっ、ひぁ、ああん!いや、やっ、ああぁぁ!!」
アラゴルンは手加減のまるでない激しさで中を穿ち、同じところにある2人の指も違う間合い
で短い抜き挿しを繰り返す。猛り狂う剛直で深奥を続けざまに打ちつけられ、小さい指で秘肉
をさんざんにかき乱された。鳴きすぎたボロミアの悲鳴は掠れ、唇の端から唾液を垂らしただ
ひたすらうわごとのように赦しを乞う。
「…やっ…んんっ、駄目、もぉ…!…ふぁっ、あ、たすけて…助け……」
ボロミアの目は見開かれていたが、その視界は真紅に染まり、続けざま闇に閉ざされ、そして
真白に弾けた。
「っひぅ……ひっ…!い、ァ――――ッ!!」
掠れた細い悲鳴を引いて、抱え上げられたボロミアの脚がぴぃんと硬直する。
「うわっ…」
「抜けな…!」
メリーとピピンが慌てるほどの苛烈なまでの締め付けに、アラゴルンは低く咆哮じみた声を漏
らして精を解放し、迸る情慾をボロミアの指先から爪先まで巡らせんばかりに叩き付けた。完
全に力の抜けたボロミアの身体は流し込まれた熱に反応するようにびくびくと何度か痙攣し、
突き立てられていた男根と2本の手がずるりと濡れた音を立てて引き抜かれても、ぐったりと
動くこともできないままだった。
「………ボロミア」
アラゴルンは、浅い呼吸を繰り返し見開かれたままうつろに空を見上げる若草色の瞳を覗き込
み、軽く頬を叩いて焦点を合わさせる。ボロミアの唇が音もなくアラゴルン、と呼ぶかたちに
動いた。
ねぎらうような口付けで抱きしめれば、ボロミアのまなじりからは透明な雫がこぼれ落ち、も
つれる舌を必死に絡め合わせてきた。
正しく恋人たちが慈しみあい、求めあって互いの愛を確認するようにしか見えない長い口付け
に、メリーとピピンは今更ながら目のやり場に困ってしまった。いやらしく繋がるところを間
近で見るより、何故か恥ずかしくて仕方がなかったのだ。
「ピピン…」
「なに?メリー」
「わたしたちの作戦は失敗かな」
「失敗っていうより、最初からちょっとズレてたのかも」
でも当初の目的は達成できなかったけど、こんな素敵で可愛らしいボロミアさんが見られたん
だから、大成功だよ。
ピピンが能天気に言うのに、ちょっとしかめっ面だったメリーの表情も緩む。何にせよ2人が
ボロミアを大好きなことに変わりはないから、ボロミアさんが嫌じゃないならそれはそれでい
い、まあそういうことにしておくか、といたずらっぽく微笑みを交わしていたら、小さな声で
名前を呼ばれた。
ボロミアがアラゴルンの腕を借りて上体を起こし、メリーとピピンを近くへ呼んでいた。
「ごめんなさい、ボロミアさんごめんなさい。あんなことして」
「すみませんでした。ボロミアさん、ごめんなさい!」
頭を突き合わせるようにして口々に謝る2人を、ボロミアは優しく胸元へ抱き寄せて掠れた声
で囁くように言った。
「今度から並んで眠るときには、お2人の手をしっかり括りつけておかなくては」
頬には幾筋も涙のあとが残り、目の縁は痛々しいほど赤く染まってしまっていたが、ボロミア
の表情はいつも通り穏やかで優しくて、春の日射しのような暖かい笑みが広がっていた。
「ボロミアさん…」
「また一緒に寝てくれるんですか?」
「ええ。お2人が手を括っていてくださればね」
「わたしは樹の幹に縛りつけておいた方がいいと思うんだが」
ボロミアを抱き支えるアラゴルンが、怖い顔でわざとらしく威嚇するように言う。ボロミアは
それをたしなめるようにアラゴルンの名を呼び、そんなことはしませんから、と2人に向かっ
て首を傾げて微笑んだ。
薄雲に覆われた空の上で太陽はいつのまにか少しずつ傾き、木々の陰も長くなっていた。日が
落ちきったら、また出発しなくてはならないだろう。だがボロミアの表情は穏やかだとはいえ、
激しい行為に疲れきっているのはその様子で明らかだった。
「ボロミアさん、歩くのはつらいですよね…?」
「わたしたち、ガンダルフに頼んで来ます。今日はもう少し休ませてって」
そう言ってメリーとピピンが立ち上がりかけるのを、ボロミアが止める。
「いえ、皆に迷惑をかけるわけには…それに、その……」
困ったような目線を向けられたアラゴルンが分かっているとでも言うような顔で、荷物から小
ぶりの容器を取り出してきた。蓋を開ければ、甘い花のような澄んだ香りが立ち上る。
「あっ…」
「この匂い…」
それは、ボロミアに添い寝するメリーとピピンをたまらなくさせたあのおいしそうな匂いを、
もっと単調で清涼なものにした香りだった。夢中でボロミアにかじりついていた時は気付かな
かったが、思い出せばボロミアの身体からはこの花のような香りと、ボロミアの肌の清潔で甘
い匂いと、アラゴルンがいつもふかしているパイプ草の、渋くて少しだけ甘ったるい香りが絡
み合った、複雑で良い匂いがしていた。
「それ、何ですか?」
「裂け谷にいた頃エルロンド卿に教わった膏薬だ。すこし野伏流に改良してあるがね」
「お薬?傷につけるんですか?」
「まあそんなところだ」
アラゴルンは興味津々のホビットたちの質問に答えながら、亜麻色のやわらかい軟膏を指先に
とろりとすくう。メリーとピピンの視線に戸惑うボロミアの脚の間に長い指を忍ばせそっと塗
りつけてやれば、くんと鼻にかかった息を漏らした。
「あっ……あ…ん………」
アラゴルンの胸にしなだれかかるように力の抜けたボロミアは、2人が見つめているというの
にしどけなく脚を開いて身を捩った。さっきまでたっぷり嬲られ、3人を受け入れさせられて
いたそこは今はつつましく口を閉じているが、アラゴルンの節高く浅黒い指の隙間から見え隠
れする色が艶かしい。アラゴルンはそれを乳房の頂きにもやわらかく塗りつけていく。
「ふ……く、ん………」
アラゴルンが自分を抱いた後に施してくれるその行為が、ボロミアは好きだった。とろりとし
た暖かい感触も甘い香りも、どこまでも優しく慈しむようでいて力のこもった指先も、ボロミ
アの疲れた身体や嬲られすぎて痛むところだけでなく、心も溶かしていく不思議な力があった。
自分の決意も矜持もこの手ですべて奪い去られるのに、同じ手に癒しと安らぎを与えられる。
その傷だらけで骨ばった長い指を持つ手を、ボロミアはぼんやりした目で無意識に追っていた。
身体中を優しく慰撫されながら、アラゴルンの腕の中で気持ちよさそうに目を細めてしまった
ボロミアに、メリーとピピンが羨ましそうに顔を寄せた。
「ねえ馳夫さん、ボロミアさんにあんなことしちゃったお詫びに、わたしたちにもさせてもら
えませんか?」
見上げるメリーの笑顔に、アラゴルンはやれやれとボロミアの身体を抱き直す。
「ほんの少しでいいからな」
そう言って膏薬の容器をメリーに渡し、
「小さい人たちが手を使いやすいようにしてやるといい」
と囁きながら戸惑うボロミアを膝立ちに立たせ、腕を引いて四つん這いの姿勢を取らせた。
「あ、アラゴルン……いや…っ、…ァ!」
抗議する間もなく、後ろの窪みに感じるとろりとした感触に声を上げてしまう。メリーが薬を
すくった指先で、差し出されたぱんと張るようなふたつの白い丸みのかたちに見とれながら、
狭いその間をなぞっていた。
「あっ……駄目です…!」
メリーの指がまだ濡れた花弁に辿り着きそろそろと撫でるうち、小さな指先はメリーも意図せ
ぬままにその間にするりと滑り込んでしまった。その指に、アラゴルンが注ぎ込んだ欲望の証
がどろりとまとわりつく。
「……馳夫さん、こんなにいっぱい……」
メリーの咎めるような視線にアラゴルンは悪びれもせずに肩をすくめてよこす。
「ボロミアさん、これじゃほんとに歩けませんよ」
そう言いながら指を根元まで埋め、中に残るものをかき出すようにくちゅくちゅと抜き挿しを
繰り返した。
「あっ、ひぁっ、ぁんっ……メリー…やめて…」
太腿を伝う濡れた感触がたまらず、ボロミアは後ろを振り返る。潤んだ瞳と上ずった声に名を
呼ばれて、メリーの頬がぱっと赤くなる。それを見ていたピピンもその手伝いをしようとした
が、そこは狭すぎて同じところに手を伸ばすことができなかった。不満げに双丘の間を往復す
る指先が、きゅっとすぼんだ後ろの菊孔に触れる。ピピンはいいものを見つけたとでも言いた
げに目を輝かせ、ボロミアから零れた名残りの白濁と膏薬のぬめりを借りて、その周囲を円を
描くように指の腹でやわやわと揉みほぐす。
「!っやぁ!…だめです、そこは……っ!」
しばらくそうした後、指先に力を入れてほんの少し埋めてみた。
「……ッ!!」
地に這うボロミアの身体がひときわ大きくびくんと震える。その反応に気を良くしたピピンは、
更にひと関節ずつずぷずぷと侵入する。だがそこはピピンの小さな指1本を入れるのがやっと
の狭さだった。
「そこ、だめ……ピピン、やめて、くださっ…」
ボロミアは苦しげに大きくかぶりを振って、肘をついて顔を埋めてしまう。そうすると尻が高
く掲げられ、うまく力の入らない両脚は徐々に崩れそうに開いて、後ろにいるメリーとピピン
に秘部をよりさらけ出す格好になる。あまりに無防備な姿勢を取った白い身体はただふるふる
と小さく震えていて、2人はそれに興奮したように埋め込んだ指を更に躍らせ、ボロミアに立
て続けに悲鳴を上げさせた。
ボロミアは後ろの菊孔を触られるのが苦手だった。アラゴルンも行為のさなかに何度もそこへ
指や舌で触れてきたことはあったが、そのたびにほとんど暴れるように泣きながら抵抗した。
そこはボロミアにとって不浄の場所以外の何物でもなく、ほんの少し触れられただけで火のよ
うな羞恥に身を焼かれるのだ。
「ボロミアさん…中、すごく熱い……」
「こっちもすごい……ここ、気持ちいいですか…?」
「…わかりません……わから…っ、あ、ぁ…っん…!」
だが今、前と後ろの2箇所ながらに潜り込んだ小さな指に責めたてられ、ボロミアも気付かぬ
うちにやわらかくほぐれたそこは、ピピンの指を3本まで呑み込んでしまっていた。メリーの
指はアラゴルンの残滓だけではなく、今やボロミアから新たに溢れだした蜜でどろどろに濡れ
ている。
「ひっ…あぁん……あんっ、あっ、くるし……もぅ、ゆるして……」
メリーとピピンは自分たち2人の手だけでボロミアを鳴かせていることに、先刻の行為にはな
かった満足感を覚えていた。ボロミアが無意識にねだるように腰を振るたびに、重そうに揺れ
る乳房の先端が地面に敷かれたマントの生地に触れ、また別の嬌声が上がる。
アラゴルンはボロミアの隣で、扇情的に揺らめく白い身体にただ魅入られていた。
ボロミアはという人間はその美しい身体も明朗な心も、何かを受け入れんとするようにできて
いるのだと、アラゴルンは思う。喜びも、苦しみも、それが自分に与えられるものであれば、
何もかも受け入れ包み込んでしまおうとする。気高く清麗な白き都の象徴そのものである姫将
軍の高潔な表情に隠された、開かれた扉のようなその性質をアラゴルンは敬したし、それ以上
に愛してもいた。
「……う、んんっ…ん、あぁ――!!」
腕に顔を埋めたボロミアがくぐもった悲鳴を上げ、大きく腰が振れた。
「わっ…!」
メリーとピピンがまた慌てるようなきつい締め付けの後の痙攣のような蠢動がおさまっても、
2人の指は名残り惜しいとでも言うように埋めつけられたままだった。だが物言わぬアラゴル
ンの鋭い視線に、しぶしぶと引き抜いた。
ボロミアはぐったりとマントの上にくずおれ、苦しげに喘いでいる。アラゴルンがなめらかな
曲線を描く背や肩を撫でても、ん、と声を漏らすだけで動こうとはしなかった。
メリーとピピンはしまったという顔を見合わせ、しばらく視線を泳がせた後、またしても見事
な呼吸でボロミアに向かってばっと頭を下げた。
「ボロミアさん、すみませんでした!ほんとにガンダルフに頼んで来ます!」
「絶対朝まで休ませてもらいますから!よく眠ってくださいね!」
はきはきと大声で言って、転がるように駆け出して行く。アラゴルンは呆れたように大きく溜
息をついたが、ボロミアはようやく首だけ動かして2人の後ろ姿を見送り、何か言おうと唇を
開いたが吐息が零れただけだった。
「…大丈夫か?」
「…………そんなわけがあるか」
問うアラゴルンを潤んだ視線だけ上げて気丈に睨みつけ、憎々しげに小さく呟く。
誰に対しても丁寧な整った言葉を使うボロミアだが、アラゴルンと2人きりでいる時だけ思い
出したように、由緒正しき家柄の公女にあるまじき話し方になることがある。ボロミアに言わ
せれば軍にいる間の癖が出るだけだということらしいが、それは自らの主筋たるべきアラゴル
ンの権利も血統も認めてはいないという、体面を保つためのいわばささやかな虚勢の現れでも
あった。
アラゴルン自身は気にしていないどころか、むしろボロミアの美しい唇から時折吐き出される
荒っぽい物言いを、たいそう色っぽく挑発的だとすら感じていたのだが。
「あんたもずいぶん楽しんでいたように見えたんだがね」
もっと煽られたくなったアラゴルンは、わざとからかうように歯を見せて笑いながら言う。
「あんたは……!」
真っ赤になり、信じられないという顔で絶句し、また腕に顔を埋める。
「……あなたは……わたくしをどうしたいのですか…」
途端に気弱げに、独り言のように呟かれた言葉には答えず、アラゴルンは乱れてしまった蜜色
の髪をごまかすように梳いてやる。
アラゴルンはボロミアに何も言ってやってはいなかった。王としての言葉も、愛の言葉も。
ボロミアも何も言わなかった。だが身体を繋げば、全身で縋るようにアラゴルンを呼び、求め
てくる。その目の眩むような充足感に溺れるまま何の証しも立てぬ自分を、我ながら卑怯だと
アラゴルンは自嘲した。
わたしは甘えているのだ。ボロミアの開かれた扉を前に。
上を向かせ、まだ何か言いたげな唇を塞いだ。汗ばんだ肌に掌を這わせれば、怯えたように唇
を外す。
「やめてください……もう…」
「足りない」
そむけた首筋をざらつく口髭で辿られ、ボロミアはのしかかる身体を何とか押し返そうとする
が、叶わぬまま白い太腿を押し広げられる。
「わたしは、足りぬのだ」
「……もう、できません…っ、ぃや…――」
打ち消そうとする言葉は、激しさを増すだけの口付けに全て奪われていった。

すっかり夜の帳に包まれた森の中で、メリーとピピンはいつものように並んで休息を取ってい
た。
「ガンダルフときたら、あんなにおっかない顔しなくてもいいと思うんだけど」
「……フロドが取りなしてくれたからあの程度で済んだんじゃないか」
「ほんとにガンダルフって、フロドやビルボには弱いよね」
どうにも噛み合っていないピピンの呑気な台詞に、メリーは溜息をついた。朝まで出立を延ば
してほしいと2人で頼みに行ったとき、何があったかを全部ぺらぺらと喋ってしまいかけたピ
ピンを押しのけて、とにかく「皆疲れているんです」とか何とか言い繕った苦労を思い出して
また溜息が出る。
結局ふたたびの出発は明け方まで延期され、公然と火を焚くことは許されなかったものの、旅
の仲間には久々の「全き夜の眠り」が与えられた。
ボロミアは夜番の順番を遅くしてもらい、メリーとピピンの近くで食事も取らずにことりと気
を失うように眠ってしまった。
「ボロミアさんは馳夫さんを嫌がってないどころか、あの2人はどう見ても好き合ってるのに、
どうしてあんななんだろう」
その後ろ姿を夜目で確かめながら、ピピンがもぞもぞとメリーに身を寄せて囁く。
「いろいろ簡単じゃないんだよ、ボロミアさんはゴンドールのえらい家のお姫さまで、馳夫さ
んはその国の王様になるんだって人なんだから――ああ見えても」
「でも、ボロミアさんは馳夫さんが王様だからなんて理由で嫌がらないわけじゃないのにね。
ただの馳夫さんが好きだからなんだと思うけどなあ」
馳夫さんは分かってると思う?と、かるく口を尖らせて言うピピンに、メリーは少し驚いたよ
うに目をぱちくりとさせた。
「……意外と見てるんだ、トゥックのおてんば娘も」
「子供じゃないからね!」
そう言ってピピンは素早く身を起こし、メリーが何か言うより早く唇を重ねてしまった。
「…………ピップ?」
「やあ、これは珍しい、ブランディバックのお嬢のまぬけ顔だ!」
ぽかんと口を開けて見上げるメリーに、ピピンが大仰に驚いてみせる。
「な……!」
「ねえメリー、ボロミアさんと馳夫さんみたいなこと、しようよ」
まるで新しいいたずらを思いついたときと同じに、くるくると良く動くピピンのまるい瞳に、
メリーの目も同じように見開かれる。
「きみと、わたしが?」
「もちろん、大きい人たちみたいにはいかないけど。それに男の人ともちがうし」
あっけらかんとそう言いながら、自分たちの身体に掛けていたマントを頭の上まで引き上げて
もぐり込む。
「ピピン!」
「メリーがしてくれないなら、わたしがしちゃうから」
「………!」
まるで小さな荷物か何かのように見えるマントの小山はしばらくもぞもぞと大きく上下に動い
た後に、おもむろにゆっくりと揺らめき始めた。
時折その隙間から漏れ聞こえる吐息混じりの小さな声や、声を殺して笑い合う声、その近くの
ただ静かな寝息もすべて包み込み、夜はただ深くなっていく。
明けきるまでには、まだしばらく時間があった。
513名無しさん@ピンキー:04/08/09 18:05 ID:oSEiY/du
以上です。
色々変態プレイがしたかったのですがまだまだだね!と自分に喝。
でも500ゲット出来たし良しとする。
今回もお付き合いどうもありがとうございました。
514名無しさん@ピンキー:04/08/09 21:21 ID:bjrWqGzp
うおー4P!姫ボロも可愛かったけどその上に
メリピピまで読めるとは!
GJな長編乙でした!
あと500ゲットおめw
515名無しさん@ピンキー:04/08/09 22:29 ID:vBsF1H/U
鯖移転かと思ったら
姫将軍キタキタキタキタ━━━(゚∀゚≡(゚∀゚≡゚∀゚)≡゚∀゚)━━━━!!!!!!!!!!
エロい!エロいよホビッ娘!
ボロミアたんも可愛い!今回も長編ゴチ&乙でした!
516名無しさん@ピンキー:04/08/09 23:15 ID:2h/CPubd
キタ━━━━━(゚∀゚)━━━━━!!!!!!キタ━━━━━━\(゚∀゚)/━━━━━━!!!!
神キタワァ*・゜゚・*:.。..。.:*・゜(n‘∀‘)η゚・*:.。. .。.:*・゜゚・* !!!!!
正に「あー、メリピピがボロミアの胸を揉みしだいていたづらするSSが読みてーなぁ…」と
思ってたとこでした!!!念が通じたか( ;゚∀゚)=3
メリ『わ〜なんて柔らかいんだろう!それにとってもいい匂いがする。まるで温めてふかふかとろけたマシュマロのようです!』
ピピ『なんだかお腹が空いてきちゃったよメリー!ボロミアさんてば見た目は砂糖菓子みたいでミルクみたいな甘い匂いがするんですもの!』
ボロ『ちょっ…こら、お二人とも…そ、そんなとこ吸っちゃダメですっ…んん!』
胸をちゅぱちゅぱされながらも(メリーとピピンはまだ母君が恋しいのであろうか…)などと検討違いに納得して
されるがまま許してしまうボロミア姉さん。こんな事しょっちゅうやってそうで萌萌萌。
しかしホビッツ相手だとホノボノエロなのに馳夫が混ざると一気に鬼畜になるなw
517名無しさん@ピンキー:04/08/10 02:25 ID:OhVixOkG
馳王の匂いが染み付くほど犯られてるボロミアたんハァハァ(;´Д`)
是非ボロミアたんの初モノ貫通話とかも書いてくださいおながいします
518名無しさん@ピンキー:04/08/10 17:52 ID:sgYzzEwL
姫将軍の初!イイ!!

ところでアラ×フロ♀神の続きは期待してていいんだよね?
キングを早くイカせてやってください…w
519名無しさん@ピンキー:04/08/10 19:25 ID:RutKky1h
オーク×ガラドリエル
犯される奥方キボン
520名無しさん@ピンキー:04/08/10 20:04 ID:EKyKxkBK
アングマールの魔王×フロ娘が見たい…エオウィンでも。魔王映画ではめちゃめちゃカッコヨイ!意外と弱いがw 
521名無しさん@ピンキー:04/08/10 20:14 ID:oBORpd9D
ガラドリエルの初夜が見たいよ、やっぱ褥ではケレもエロイのかな?
普段とは立場が逆転したような激しいのがいい。

初めてで気を使いまくって奉仕に集中し、なかなか逝かないケレと逝きまくりのガラとか、ノルドールは絶対エルフの中で一番エロイと思う(w
522名無しさん@ピンキー:04/08/10 21:43 ID:zDmYJ7u4
姫将軍のネ申ありがとう!
すっごくエロくて可愛かった!乙!
523名無しさん@ピンキー:04/08/11 00:25 ID:phprBdD2
>>513
その頃、旅の仲間のもう一組のカポーは、当然の如く「ほら、もうこんなにトロトロだよ」「あん、イヤ・・・やめて」
ってやってるんでしょうね。
で、運良く出発が延びたので何ラウンド目かに突入なのでしょうね。
そして、ガンダルフは、「フロドはやっぱりキュートじゃのう。」なんて思ってるんでしょうね。

そして、その頃サルマンたんはヤケを起こして、ウルクハイを相手にしてたりするんでしょうかぁ。
早く、救ってあげてください。
524名無しさん@ピンキー:04/08/11 00:27 ID:DW7/W/Qr
この間移転したばっかだと思ったのにまた移転…
ドゥネダンじゃないんで流浪の生活はつらい
もうちょい長く定住したい

しかし517から521までキボンばっか並んだな
おねだりばかりってのも職人さんの負担にならないか
525名無しさん@ピンキー:04/08/11 01:00 ID:8hy1s9dV
>524
そうだな、おねだりするなら自分で書いてみるとか?

フっ書けるものなら・・・

ドリアスで一目惚れした銀の木の若木のような美少年ケレボルンを物陰に連れ込みいけないことを教えてしまう綺麗なお姉さんガラドリエルとか。(ガラxケレ)

しつこいストーカーメルコールを諦めさせる為にのぞいているのを知っていてマンウェを部屋に呼んで密かに誘うヴァルダとか書いてるさ。
しかし男が鈍感そうだとかえって女は大変そうだな。

ケレもマンウェも奥さん美人なのにエロく無さそうで鬱だ
平気で◯百年ご無沙汰とかしてそう(w
526名無しさん@ピンキー:04/08/11 01:09 ID:Iy2LIAUn
>>513
ソーニュー有りと言うかソーニューされまくりの姫将軍キテタ━━━━(゚∀゚*)━━━━!!!!
すんげー可愛いエロ長い萌え!! デキ上がっちゃってるラブエロカポーもいいけど、
旅の途中でお互いの出方を窺ってる様子のデキかけカポーもエロくて(・∀・)イイ!!
メリピピ共々、いつも美味なるゴチソー下さる神に感謝。
527名無しさん@ピンキー:04/08/11 02:16 ID:Z1ByTSiG
日本語吹き替え
フロド♀=川澄綾子
サム♀=川上とも子
メリー♀=折笠富美子
ピピン♀=半場友恵
アラゴルン♀=緒方恵美
レゴラス♀=田中理恵
ギムリ♀=宮原永海
ボロミア♀=小林沙苗
ガンダルフ♀=玉川紗己子

ビルボ♀=小原乃梨子
エルロンド♀=桑島法子
ケレボルン♀=岡村明美
セオデン♀=沢海陽子
エオメル♀=木内レイコ
木の髭♀=藤田淑子
ファラミア♀=浅川悠
デネソール♀=山本百合子

サウロン♀=唐沢潤
アングマールの魔王♀=榊原良子
サウロンの口♀=鶴ひろみ
サルマン♀=白鳥由里
グリマ♀=田中敬子

ゴラム♀=小山茉美
デアゴル♀=坂本千夏
528名無しさん@ピンキー:04/08/11 04:50 ID:bFVa4V3d
王様×ご無沙汰未亡人デネソール

オススメよコレ?
529名無しさん@ピンキー:04/08/11 09:04 ID:saFipp7J
ここの住人にマンセーネ申コールされたかったら
女ギムリが犯されまくってイヤイヤアンアン言ってんの書けばいいってこった。
530名無しさん@ピンキー:04/08/11 12:17 ID:npil6rYS
メリー筆おろしは傑作だと思っておる

ノーマルカポー待ってるよ。
531名無しさん@ピンキー:04/08/11 12:47 ID:SXxg1exu
誰か女性キャラ専門スレ立ててくれ
532名無しさん@ピンキー:04/08/11 13:43 ID:npil6rYS
>>531
今の流れだとあっという間に落ちそうだが
533名無しさん@ピンキー:04/08/11 15:16 ID:9Pqixjv5
>>529
マンセーしてもらえなかった職人ですか?

>530
>メリー筆おろし “は” 傑作ですか  ( ´_ゝ`)フーン

>531
今んとこ女性キャラノーマルでまともなSSが投下された試しないから無理ぽ
534名無しさん@ピンキー:04/08/11 17:43 ID:npil6rYS
>>533
オイオイ、こまいとこ突っ込むなや!

漏れは>>530だが、>>529に突っ込んだだけだよ。
べつにそれ以外を否定したわけじゃないって!”も”って書きゃ良かったのか。
535名無しさん@ピンキー:04/08/11 19:37 ID:6RHdSMb/
>533
そーかぁ、エロい看護婦さんはまともじゃなかったか…。
保守にと思って書いたとはいえ、それなりに頑張ったつもりだったのにな…
他にもノーマル書いた人もいるだろうになぁ。
( ´_ゝ`)フーン
536名無しさん@ピンキー:04/08/12 00:28 ID:gO28OyHe
これこれ、そのように争ってばかりではネ申に愛想を尽かされてしまいますよ。
537名無しさん@ピンキー:04/08/12 02:25 ID:FrCoojUu
モルゴス様がお喜びになられそうな流れなわけだがw

美形やショタからちんぽむしり取っただけの女体化は
男同士くっつけることを正当化させるための腐女子のご都合改変に思えて
たんだがサルマンSSは傑作だった。女にしたことで新たな魅力をはっきり
と感じさせてくれた。それでいてキャラの本質は変えてない。まさに神。
真の女体化とはこういうものかと
感動した。ありがとう。

で、 529のSSドコ―?と余計なひとこと言ってみる。おもろかったらキター言うてやるから見せてみ。
538名無しさん@ピンキー:04/08/12 10:10 ID:ElAkhdaX
>537
腐女子的には無理矢理だろうが何だろうが
男同士のままくっつけることこそが目的として正当なわけで、女体化したら邪道なんでは?
ご都合改変してホモ になるのがいいんだろ?

・・・・なんか分からなくなってきた。サルマン様SS(・∀・)イイ!!には激しく同意
539名無しさん@ピンキー:04/08/12 10:17 ID:PPmeXTgU
エロパロ板の女体化ネタでは必ずループする話題だな。
コレは真の女体化、コレは腐女子のご都合女体化って認定もアホらしい。
どいつもこいつも同じ穴の狢だろ。
ただ次スレがあるなら、女体化隔離スレを作った方が
住人も職人も気分良くROMも投下もできて良いかもしれん。
540名無しさん@ピンキー:04/08/12 11:16 ID:Dl5u7skQ
サルマンたんSS、まるで免罪符扱いだな・・・
541名無しさん@ピンキー:04/08/12 18:30 ID:qPhMFvbF
>535
あの看護婦さんものはもろ自分の好みにヒットしたよ。
すごく原作らしいのにエロくてよかった。上手くいえずスマソ。


鬼畜系ノーマルで、アル・ファラゾーン×タル・ミーリエルが思い浮かんだ。
禁断の従姉弟婚。マニアックすぎか。
542名無しさん@ピンキー:04/08/12 20:28 ID:l0OG0MUQ
いやいや、あれは数少ない公認(?!)鬼畜エロだと思う<アル・ファラゾーン×タル・ミーリエル

あとはエオル×アレゼルか。
プライドの高いノルドの姫を惑わした手管が知りたいねぇ!
アレゼルはどうも夜の生活には満足していたと思っているんだが。
543名無しさん@ピンキー:04/08/12 21:14 ID:GWGwXulk
アル・ファラゾーン×タル・ミーリエル、エオル×アレゼル どちらもイイ!

自分は、>>85のファラミア×エオウィンを心待ちにしております。
恋に恋しているとしか思えないエオウィンのエロってのを読んでみたい。
544名無しさん@ピンキー:04/08/13 19:46 ID:CeeA7stj
いいじゃん女体化。髭オヤジなぞ萌えん。
545名無しさん@ピンキー:04/08/13 23:17 ID:lrex6reV
付け髭をつけ
例の軽快な音楽にのって
おもむろにヒゲダンスを踊りはじめる
ギムリたん
546名無しさん@ピンキー:04/08/14 01:23 ID:fajDzARO
>>545
ヒゲダンス(爆
相方と一緒に踊ってる絵柄を想像してしまったよ。
547名無しさん@ピンキー:04/08/14 02:13 ID:Er4YdLVv
王様×姫将軍を読む時の自分脳内イメージ

王様→ ttp://www.theonering.net/scrapbook/movies/characters/aragorn/view/13341
姫将軍→割れ顎を消去した映画エオウィン(ごめん!ミランダ)
548名無しさん@ピンキー:04/08/14 02:29 ID:SYwjKSjC
某ドラマCDでそんなんあったよ。
「男と女が二人っきりですることといったらアレにきまってる…ヒゲダンスだ!」
てんてんてんてんてーてーてー♪←あの曲

ヒゲダンスを踊るギムリたん
グレープフルーツをサーベルで刺す芸なんかも見せてみる
成功すると自分が一番大喜び
549名無しさん@ピンキー:04/08/14 04:08 ID:DlQnNl6W
>547
王様ワラタ
550名無しさん@ピンキー:04/08/14 08:06 ID:JJWqmMqs
遅レスだが、
>444のSS、脳内に教会の鐘が響いた。

あのあと森で結婚式を挙げる幸せカップル。
ギムリタン「生涯レゴラスを愛することを‥、誓います」
神父役「では、誓いの‥ 交 接 を」
ギムリタン「へ? い、イヤァァ!」
花嫁姿で衆人環視の中花婿のレゴラスに犯されるギムリたんを想像してハァハァしてしまった。
もちろん神父のせりふはレゴラスの仕込み。
551名無しさん@ピンキー:04/08/14 14:41 ID:GuYvSiDg
>550はスケベおやじだな。俺なんか
『奥方さまから送られた衣装が全部着ぐるみ』とか
『青姦してたらアロドどころか森の動物大集合でさぁ大変』
とか楽しいことかんがえたぜ。
552名無しさん@ピンキー:04/08/14 16:02 ID:r85PydWy
>>551
自分は、二人の行為に刺激されてしまったアロドの性欲はどうなるんだと
思ってしまったよ。
553名無しさん@ピンキー:04/08/14 20:40 ID:ws+Kijwn
<550の結婚式、
「それでは新郎新婦の初めて(じゃないけど)の共同作業となります
 挿入の瞬間です!皆様、どうぞお近くで御覧ください!」
とかの恐ろしいセリフを口にする司会エルフを想像してしまったよ。

闇の森だけで式を挙げるのは不公平だ!とかいって、離れ山でも式を…
とかやると、恐ろしい事態になりかねんな、こりゃ。
さしあたり、花嫁のパパが幾度となく気絶しかねなさそうだが。
554名無しさん@ピンキー:04/08/14 22:21 ID:IytVrDlS
さてと、サム×ロジ投下しますよ。
全部で9スレ。
555サム×ロジ1:04/08/14 22:22 ID:IytVrDlS

 6月も終りに差し掛かった天気の良い昼下がりに、ロージーは袋小路屋敷の台所で椅子に座って足
元に置いた桶に入ったじゃがいもの皮を剥いていました。今年はとても良い出来でどれもみなはちきれ
んばかりの見事なもので、凹凸が少ないお陰でたいそう剥き易く、仕事はとても捗りました。
 じゃがは料理する人にとって、煮てよし揚げてよし焼いてもよし、肉や他の野菜とも相性がいいし、
腹持ちもよい上に先にまとめてやっつけておけば後の苦労も省けるとても便利な代物でしたが、かの女
がこれを好んで使うのは何より夫のサムの好物だからなのでした。

 そこに仕事がまだある筈なのに、サム帰ってきました。でも、かれは服に泥をつけたままだったの
で、迎えに出たロージーにほろってくるよう言われて外へ追い出されてしまいました。そして言われた
通りにして頭を掻き掻き入ってくると、先程の定位置に戻ったロージーが料理の下ごしらえをしている
ところに行き会いました。

 「今日はずいぶんと早いのね。」と、ロージーはいいました。「フロド様は出掛けてしまわれたけ
ど、どこに行ったかは、わからないわ。」
「ああ、それならおら知ってるだよ。」と、手を洗いながらサムはいいました。
「もしかすると、戻られるのは当分先になるかもしれねえ。水の辺村で落ち合って堀窪に出掛けられた
だよ。いっとけばよかっただな。そしたら余分に作ることもなかっただに。」そしてかの女の手元を横
合いから覗き込みました。
556サム×ロジ2:04/08/14 22:25 ID:IytVrDlS

 「じゃがか!」と、サムはいいました。「ロージーはほんとにじゃがが好きなんだなあ。」でもよ
う、と、いつも言いかける言葉はそのまま飲み込みました。
「…うちの亭主は何も分っちゃいねえだ。」と、ロージーは心の中でいいました。でも口には出さずに
そう思わせておくことにして、じゃがいもを剥き続けました。
「なんか手伝う事はあるかね。」と、サムは手をもじもじとさせていいました。
「ただ待ってるのもなんか手持ち無沙汰だし、おらも料理は得意だからよ。」
「そうねえ。じゃあ、あんたも皮を剥いて。残ってる半分ぐらいは削いで灰汁抜きしてちょうだい。」
「よしきた。二人でやった方が早く片付くしな。」サムはそういうとボール一つに水を張ってテーブル
に置くとロージーとテーブルに角で隣り合わせになるように座りました。そしてしばらくの間黙々と
じゃがいもの皮を剥いていましたが、ちらりとかれの妻の胸元に目が行くとなにやら背筋がぞくりとし
てしまいました。

「何で女の服ってのは、こう胸の繰りが深いんだかなあ。」と、かれは心の中でいいました。隠すよう
でいて見えそうで、やっぱり見えないのはなんともいやらしい作りだと思いました。「そもそも、なん
であんなに持ち上げて谷間をこさえる必要があるんだか!最初に考えた奴の面が見てみてえだ。」とは
いうものの、じゃがいもを剥いてはかがんで次を取る動作を繰り返すのかの女の胸元にサムの目は釘付
けになってしまったのでした。そして、ごくりと唾を飲み込みましたが、どうせ誰も居ないし来る予定
もない、と思うと包丁をテーブルに置きロージーの後ろに回ると、肩から少し下がった辺りに両腕を回
して抱きすくめました。

 ロージーはそれでも、くすりと笑いながらそのまま皮を剥き続けました。ところが、サムが首筋に唇を押し付け、手が何やら胸元をまさぐりだしたので、手を止めて夫を嗜めました。
「ちょっと、あんた。」と、ロージーはいいました。「おてんとう様がまだ高いってのに、何?」
「何って、分からねえだか?」
「分かるからいってるの。馬鹿なことしてないで、離してよ。もうじき、お茶なんだから。」
「別に頓着するこたあねえだろ、おらたちしかいねえんだし。」
「そうだけど、通りすがりにでも、誰かに見られたらどうするの。」

557サム×ロジ3:04/08/14 22:26 ID:IytVrDlS

「窓の鎧戸を閉めりゃいい。玄関には鍵がかかってるし、誰も来やしねえだ。」
「仕事は?」
「ねえ。」
「今じゃなきゃ、駄目なの?」
「駄目だよ。」
「しょうがないわねえ!」
「とりあえず離して。危ないから。」

 ロージーが包丁の先をサムに向けるふりをするとかれは流石にぎょっとして手を離しました。すると
かの女はちょっと肩をすくめてみせて包丁をじゃがいもの桶に突っ込み、膝に載っていた皮を前掛けを
持ち上げるようにして集めると屑入れに放り込みました。次いで桶を持ち上げて遠くにのけた後、
手を洗いましたが、その間にサムがいそいそと窓の鎧戸を閉めるのを見て口をあんぐりと開けてしまい
ました。


 「まさか、ここでしようってんじゃないわよね。」ロージーはいいました。「あんた、どうかして
るわ。」ところがサムはしれっと返しました。「たまにゃ、はめ外してどうにかなっちまうのも、悪く
ねえんじゃないのかね?」
ロージーは自分の夫が、普段は口下手なくせにどうして時々妙に弁が立つのだろうと思い、軽く溜息を
ついて天を仰ぎました。
558サム×ロジ4:04/08/14 22:27 ID:IytVrDlS

 肩を掴まれ、テーブルに押し付けられそうになったところで、後ろ手に天板の縁をつかんだロージー
は、それが脚との境い目辺りできしんだのを感じて慌ててサムを押しとどめました。
「何言ってるだ。おら、こないだ物取るのに乗った時には何ともなかっただよ。」
「二人も乗っかって、おまけに揺さぶったら壊れるかもしれないじゃない。それにあんたはいいかも
しれないけど、わたしは、じかに分かって怖いんだから!」
「おらは乗っからねえでもできっからよ。それに壊れたらおらが直せばいい話だよ。」これを聞いて
そうじゃない、壊れる以前の問題なのだとロージーは言おうとしましたが、抱きすくめられて唇を塞がれ先を続ける事が出来ませんでした。

 しばらくキスを交わし、手をお互いの背中を這いずらせたりした後、サムはテーブルに後ろ手を突い
たロージーの胴着を脱がせにかかりましたが、どこをどうしたらいいのか分かりませんでした。そもそ
も、かれが過去において脱がせたのは、寝間着であったり、男仕立ての服だったりして、今まで一度も
『女の服』であったことが無かったのです。開きはどこだ、着れるんだから脱ぐ方法だってあるはず
だ、と少しかれは焦り後ろの編み上げてある紐を解こうとしたところでロージーに止められました。

「待って!」と、ロージーはと言いました。「そっちじゃない!脇!こっちこっち!」
「何だよ、怒ることねえだろうが。」と、サムは言いました。
「怒るわよ。」と、ロージーは言いました。「紐抜いて、結局開きませんでした、なんてなったらあん
たががっかり、全部また通さないといけません、なんてなったらわたしががっかりだわ。」そして内心
この人は脱がせたことが無いのね、と少し可笑しくなりました。

 ようやくサムはかの女の左脇の、かれからすると向かって右の留め具を上から順に外し、腕を輪に
なってるところでくぐらせてどうにか胴着を脱がせました。そして、下に着ていた上着をお腹のところ
からずり上げ、血色のいい肌に口をつけるとロージーはサムの首に片腕を回して身を反らせました。
559サム×ロジ5:04/08/14 22:29 ID:IytVrDlS

 かの女は幾分骨太で、太っているという訳ではありませんでしたが肉は付くところに付いていまし
た。サムは片方を口で愛撫しながら少し手に余るくらいの乳房に触れて、指の狭間で乳首をちょっと挟
むと、ゆっくり捏ねるようにしましたが、するとロージーはかれの首に回していた手を外して何か堪え
るように自分の口のところに持っていきましたので、サムは何をしてるんだよといいました。

「だって、声が、」と、ロージーはしゃくり上げました。「御近所に聞こえたら。」と、そこまでいい
かけてかの女は悲鳴を上げました。「ここはな、」と、サムがいいました。「窓の外に貼付いて耳をよ
うくようくそばだてねえ限りは聞こえねえんだよ。」それは自分で確かめたことがあるからなと、かれ
は思いました。それでもかの女は喉の奥で声を殺し、身体はびくびくと震わせ、やがて自分を支える
のも辛くなってテーブルの上に身を横たえましたが、体重が何かの拍子にずれたところで天板をささえる渡し木の辺りがぎしりときしんだのでやっぱり怖い、と思いました。


 「ロージーよう。」と、サムはスカートをつまんで言いました。「これはどうやって脱がすのか
ね?」ところが、ロージーはうすぼんやりとしか返事をしなかったので、かれはいい加減面倒臭くなっ
たこともあり、それをたくし上げると手を突っ込んで下着だけ下ろし、いきなりかの女の腰の辺りを
掴んでひっくり返したのでロージーはまた悲鳴を上げました。
「やだやだ!」と、脚をばたつかせながらかの女はいいました。「あんた、何考えてんのよ!」
「そんな、やらしいことに決まっとるでねえか!」と、スカートをまくり上げながらサムはいいまし
た。そして指が秘所を割ったところでロージーは天板にへばり付きました。

「何か変だわ。」と、身体をいじられながらロージーは心の中で呟きました。「どう考えたって、おか
しいわ。だって、こんな、しない時間に、しない所で、しない格好で、一体どうしちゃったの?」それ
ともこれまでのが全部嘘で、自分も買い被っていただけか?とかの女は思いました。
560サム×ロジ5:04/08/14 22:30 ID:IytVrDlS

 それからしばらくロージーは怖い思いをしました。というのも、やっぱりテーブルはぎしぎしいって
ゆさゆさ揺れたからです。背を預けるよりは大分ましとは言っても、夫の豹変ぶりと慣れない格好と
そこだけ繋がっているというのも相まって、脚のきしみは怖い思いと昂りをかの女にもたらしました。
 獣じみた声を上げ、ロージーは身を捩り無意識に天板に掴まるものを探しましたが、そこには何も有
りませんでした。そして何やらサムの手が、前の方から差し入れられて感じ易いところを探ったところ
で声高に叫んで天板を離してしまいました。

 そのまま尻餅をつくように、それでも支えられていたお陰でさほど急にでもなくロージーはサムの膝
の上に座るような形になりました。かの女はサムに何か言おうとしましたが、また同じところをいじら
れて身悶えました。そして短く息を付くと、ほだされたようになって、身体を捻ってサムの首に腕を回
し自分からかれの顔やら首やらにキスしました。つまるところ、その気になるとかの女は積極的な方な
のでした。ところが頭のねじが飛んでしまったかの女を他所に、サムは別の事を考えていました。

「…中途半端な脱ぎ方で、こんな格好で、初めてしたのはあん時だな。」
ロージーの尻っぺたの肉は厚いな、雛先もちょっと大きいかな、とかれは思い、誰に比べてか、と
夢想しました。
561サム×ロジ7:04/08/14 22:31 ID:IytVrDlS
 「こうしたら気持ちがいいと教えてくれたのは、フロド様だ。正確にはフロド様じゃなかったけど
な。おらにフロド様が身を委ねるのはなんでか尋常じゃねえ時ばかりで、おらのこと憶えて下さってる
かなんて今となっては確かめようもねえし、聞けるわけもねえ。勝手に身体使われてよ、あんまりじゃ
ねえか。全部嘘で作り事だったら、おらだって立つ瀬ねえし。
 …嘘じゃねえだよな。フロド様は演技なんて出来る質(たち)じゃねえもの。嘘じゃねえよ。

 「女なんて一皮剥けば皆一緒なんていう馬鹿がおるがな、ありゃ嘘だ。皆同じなんて事ぁねえ。顔
だって、声だって、感触だって、中身も違わあ。どっちがいいとか悪いとか、そういう事もねえ。同じ
女だって、その時々で違うのにな。そんでもって、したり顔にあれはいいの、あれは駄目なのと品定め
してよ。そういう奴は本当の意味で女を知らないか、物凄く鈍いか、下手くそなんだろ。でなきゃ、
女を物としか思ってねえんだ。屑だよ。

「ロージーはよう、おらが一年をまるっきり無駄に過ごしたと言ったけど、そうは言われたくねえ。
お使いが長くなったからって、それは結果だ。でも、ロージーは、特に何を言い交わしたわけでもねえ
のに、待ってたんだよな、おらの事。おらも戻ってロージーの心配した。なのに駆けつけた時に
ロージーはフロド様のとこ離れるなっちゅうし、もう何が何だか解らねかったな。どっちが本当なん
だって。何を言いたいのかは分かるけどよ、女は解らない事だらけだ。

 「おら、フロド様とおめえと、どっちか選べって言われたら、正直困るだよ。おめえ貰った時点で
おらとフロド様はある意味終ったんだけどよ。でも、どっちか死にそうなとこを助けろって言われた
ら、まだ迷うと思うだよ。お役目が大事なのか、家族が大事なのか、おらには−−。」と、考えたとこ
ろで不意にサムは自分が仕事を切り上げた理由を思い出しました。
562サム×ロジ8:04/08/14 22:33 ID:IytVrDlS
「ロージー、大変だ。」と、サムは言いました。「子牛が産まれるだよ!」
「はあ?」と、ロージーは訳が分からずに声を上げました。
「店子のとこでよ、誰だったかな?子牛が、産まれるんだよ。何か、お祝に作って持って行かないと
いけねえんだ。フロド様がお留守だからって、粗相出来ねえしよ、」と、サムは急にとっと済ますぞ
と、ばかりにロージーを両膝を抱えるようにして、早く動きながら言いました。「今年は、何だか多い
らしいだよ。もう、あちこちで、予定が−−。」

 ここまで言ったところで、ロージーはやめろサムワイズときに落ち着け、と頭を抱えて言いました。
「別に、作って、これから、すぐに、持って行かなきゃ、なんない訳じゃ、ないでしょう!」と、
肩越しに顔を向けると、かの女は途切れ途切れに言いました。「牛は逃げない、わたしも逃げない!
落ち着け!」そう言われて、サムはようやく納得したように動きを緩め、それでも、終ったらおめえ
も手伝え、とかの女に言ったのでした。


 「ところで、ロージーよう。さっきのじゃがだが、おめえいっつも皮剥いて茹でてるだか?」と、続
けながらサムは言いましたが、ロージーは薮から棒に何ごとだと思いました。
「じゃがはな、古いのと新しいのとは区別して使わにゃ駄目だよ。
煮込むんでなけりゃ、茹でる時に皮剥くもんじゃねえ。ちょっとばかり洗って皮のまんま茹でると出汁
が出るでよ、それもいろいろ使えるんだよ。それに闇雲に茹でるんでねえ、ちゃんと、加減ってもんが
あらあ。おめえは何でも煮過ぎるでよ、特に野菜なんかぐてぐてになってるでねえか。串で刺すなり、
つまんでみるなりしねえと、」と、サムが言うと、ロージーは耳を塞いで大声を上げました。

「あんた!こんなとこで、そんな話しないで。しゃべるか、するのかどっちかにしないさいよ!」
「なんでだよ?」続けながらサムがいいました。そして内心普段けちを付けるとぷんすか怒って聞いて
もくれないのはどっちだと思いました。
563サム×ロジ9:04/08/14 22:33 ID:IytVrDlS

「そんな事言われたら、ここに立つ時いっつも思い出しちゃうじゃないのさ。」涙目になりながら
ロージーはいいました。「料理する時に教えてくれればちゃんと聞くから!
もう、じゃがに触れなくなってもいいんなら、続けなさいよ!」

「ありゃりゃ、それは気が付かなかっただ。」と、頭を掻いてサムはいいました。
「それじゃ腸詰めの話なんかとても出来ねえな。」
「だから、そういう話は、思っても口に、しないでってば。」と、ロージーはいいました。
「これで料理出来なくなったら呪ってやる!」

 そういうと、ロージーは腰の辺りを掴まえて揺さぶっていたサムの両手を引き剥がし、そのまま立ち
上がってしまいました。当然サムはかの女の中から抜けてしまいましたが、ロージーはサムに背を向
けたまま乱れた上着の裾を下ろしてスカートの中に入れてしまい、襟の中に入ってしまった髪を持ち上
げるようにして直してしまいましたので、いよいよ本当に怒ったと、かれは思いました。

 ところが、くるりとかの女は向き直ってスカートを少しつまみ、今度は差し向いでサムの上に降りて
来たのでサムは、うわ、と声を上げてしまいました。ふわりと被さったスカートに隠れて見た目では分
からなくとも感触で何が起っているのは分かりました。かの女は少し上を向いて変な顔をしてもぞもぞ
と探した後、自分でかれをあてがって幾分顔をしかめながら、もう一度飲み込んだのでした。
564サム×ロジ10:04/08/14 22:34 ID:IytVrDlS

「さっさと済ませるんじゃないの?」と、額に汗を浮かべながらも自分の亭主の顔の頬の辺りに両手を
当て、自分の方を向かせるようにしてロージーは少し首を傾げていいました。「そりゃ、まあ、そうだ
けど。」と、再びくわえ込まれた余韻に息を付きながらサムはいいました。「おめえ大丈夫かよ?」
ところがまったくもって正気だと、かの女は答えました。

「あんたさ、置いて行かれて拗ねてるんでしょ。」つと顔を近付けながら、かの女はいいましたが、顔
が近付くにつれて呆然としているサムの顔は同じ距離だけ後ろに下がりました。「可愛いわねえ。」
周りも気を使ってくれてるのにさあ、と、かの女は笑い、ゆるりと動いてみせました。「自分の事とな
ると、てんで鈍いのね!」かの女が動く度に、ぞくりぞくり、と背筋に何やら走るような気がして、サ
ムはしばし恍惚としました。

「行きたきゃ行けば?止めないわよ、でも、その時は、わたしも付いてくんだから。」
「そんなことすりゃ、ここが空っぽになるでねえか!」
「そうよ、だから、どこにも行っちゃ駄目なの。お役目もちゃんとここに有るわよ。留守番だって、
大事な事でしょ。それと、夫婦水入らずが、ずっとこんな調子になるんだったら、今日から別々に休む
わよ。変なのは金輪際お断りだわ。」熱に浮かされたような顔になりながらもロージーはいいました。

「分かっただよ、でもなあ、今してるのも相当変だぞ。」と、サムはいいました。
「特別!」と、ロージーはいいました。「そろそろ、無理みたいだから、もう、勝手にやって頂戴。
こんなんで、わたしが『こなれがいい』なんて、思われたら、たまったもんじゃ、ないわ。」そういう
と、ロージーは大きな溜息を付いて少し休みました。慣れない事をするもんじゃないと、サムはいいま
したが、させたのは誰だ、とロージーは内心思ったのでした。
565以上:04/08/14 22:35 ID:IytVrDlS
お終い。10レスの間違いだったな。
お楽しみあれ。ノシ
566名無しさん@ピンキー:04/08/14 22:43 ID:RH31kXGU
夫婦漫才キタ━━━( ゚∀゚ )━━━!!!

純朴な種族が(┘゚∀゚)┘ ハッスル!ハッスル!!
食欲と性欲が完全にぶつ切れかよ、サム!! つーか、お前は嫁とフロドお嬢のどっちが本命なのかと小一時間(ry
でも苦労してんだけど、手綱はがっちり掴んでるな、ロージー!!
567名無しさん@ピンキー:04/08/15 20:26 ID:wsd/dJiC
>555-564神GJ!! 「腸詰めの〜」のくだりでワロてしもたよ。
サムのいつも言いかける言葉って何だろう。

568名無しさん@ピンキー:04/08/15 21:18 ID:hPW/lilE
今日は雨だったが祭典に行った人は大丈夫だったかな?
569名無しさん@ピンキー:04/08/15 21:27 ID:0/4AFRp8
>>547
王様イメージ映像ワロタ。
それはともかく、姫将軍と盾持つ乙女は気が合いそうだ。気性が似てるというか。
エオウィンたん憧れのお姉様、ボロミアたんってのもイイな。
570名無しさん@ピンキー:04/08/15 22:43 ID:PWRTs2Qi
今日はなんだか肌寒いな
こう肌寒いと、レゴラスとギムリたんがいちゃいちゃいちゃいちゃいちゃいちゃ
してる暑苦しい…、もとい、ラブラブハッピーな話が読みたいのぅ
571名無しさん@ピンキー:04/08/15 23:58 ID:hZlpKXyo
今更ながら前スレ1の意味がわかったような…
指輪をはめて姿を消し、あちこちのぞきまわる、って事?
572名無しさん@ピンキー:04/08/16 00:11 ID:YYI1qlu7
レゴラスとギムリに限定しなくても良い、
いちゃいちゃぐちゃぐちゃれろれろぱんぱんぷしゃあああな話で、股間を暖めたいものだ。
573名無しさん@ピンキー:04/08/16 00:24 ID:gHCntDBA
>>571
言われてみるとそんな気がしてきた(w

だがここの覗きはパンティーじゃすまないが
574名無しさん@ピンキー:04/08/16 06:31 ID:SUJ/uGaN
保管庫のぞいてみると、ギムリたんの本番(ソーニュー)ありSSは2本しか
ないんだな。名乗りをあげている職人さんはけっこういるのに。
闇の森で奴隷、氷プレイ、初花散る編、…まだあるか?
お待ちしております。
575名無しさん@ピンキー:04/08/16 12:51 ID:Eo4yBQrY
闇の森奴隷編が個人的には楽しみだ。
ハーレクインなのか、エロゲー風の奴隷なのかはわからんが、とても楽しみなんだが。

漏れ的には、
「じゃあ、私が眠るまで本を読んで聞かせてよ。そうしたら眠るから」って言われて、
本を読むぐらいなら…と、安請け合いしたばっかりに、ものごっついエロ小説(谷間の
国にて購入)を半ベソ状態で湯気が出そうなほど真っ赤になりながら読んで聞かせる
ハメになるギムリたん、とかが萌える。
576名無しさん@ピンキー:04/08/16 20:07 ID:U+A4QwCM
馳夫がボロミア姫エンディングになった場合、アルウェンはどこに
行ってしまうんだろう。やっぱ婚約解消してエロロンドと西の船に乗るのか?
というか、馳夫は裂け谷でボロ子見た途端「やべー俺早まったかも_| ̄|○」とか
思ったような気が酢w


だってどうしてもリヴアルウェンのイメージがさぁ…orz
577名無しさん@ピンキー:04/08/16 20:58 ID:Hrog54AY
姫将軍はファンタジーだから・・・・・

やはり馳夫の心変わりを素早く察して早々と船出するんじゃないか?
エルフも片思いは珍しいわけじゃ無さそうだしな
578名無しさん@ピンキー:04/08/16 21:44 ID:dDIO1hT2
>>577
やっぱそうなるかなぁ>船出
そりゃ架空の話だし何でもいいんだけど、ここで投下される姫ボロSSがよくできてるので
その場合アルウェンはどのへんの位置づけ設定なのかと気になってさ。
アルウェンは映画のイメージが強くてなんかおっかない気がするんだよな…。常に見張ってて浮気できなさそうな。

だって旅の仲間のメンツにあのギムリたんとレゴがいるんだぞ。
毎晩横でバコバコアンアンやられてるのに、馳夫がアルウェンと婚約中という理由でボロ子(据え膳状態)に
手出しできないとしたら地獄じゃないか。w
579名無しさん@ピンキー:04/08/16 22:10 ID:nB7j3UjA
>>578
>毎晩横で・・・
王様、ローハン縦断中はさぞかし辛かった事かと・・・

アルウェン船出でも元からいなくても全然OKなんだけど、
「お妃様おやめください3Pネタ」も気になるよね。
580名無しさん@ピンキー:04/08/16 23:32 ID:tGYm7vDq
ノシ
アルウェンが船出したり元々いなかったりすると寂しく思う人間もおるでよ。
自分で何か書くことはできんが。

話豚切りだが、自分的にグリマ×少女時代のエオウィンがプチブームだ。
美少女を365日視姦し続ける青白い顔の男、ょぅι"ょの腰をふざけて抱き上げるさえない男。

581名無しさん@ピンキー:04/08/17 00:41 ID:kyu48h34
>ょぅι"ょの腰をふざけて抱き上げるさえない男。
萌えるどころかなんか切なくて泣けてくるじゃねーか……
582名無しさん@ピンキー:04/08/17 01:23 ID:Q2pI5SWf
>>578
コソーリ姫将軍萌えを投下させて頂いている者ですが、577氏もおっしゃられる通り
アレはファンタジーなので、夕星姫の存在は姫将軍ワールドwではぶっちゃけあまり
深く考えていません。
身を引く夕星姫も身を引くボロ子も真面目に考え出すと鬱入って来るんで、
楽しいとこだけで遊ばせてもらってます。
(旅の途中で孕んだらどうすんだとかあまり深く考えないのと一緒です)

でも「まあエステルったら可愛い子見つけて来たわねー触らせて♪」みたいなノリの
夕星姫百合とか「お妃様おやめください3P」には非常に心引かれますハァハァ(;´Д`)
583名無しさん@ピンキー:04/08/17 16:32 ID:yVd3n8qg
>582
俺も深く考えないで読んでるから無問題。
鬱々したのより、エロパロは楽しけりゃいーよ。
夕星姫百合とか3Pとかの新作お待ちしてます。
584名無しさん@ピンキー:04/08/17 20:26 ID:Rid3Tb6z
>>583
同意!
エロパロは楽しくて何ぼ。やりまくってなんぼ。
585名無しさん@ピンキー:04/08/18 20:09 ID:0HthpYRK
>>567 ノシ
亀だが答えは8レス目辺り。ぶっちゃけ言えば

「おめえの料理はなっちゃいねえ、特に野菜。」

まともに言ったら家庭内別居どころか血の雨が降る次第。
586名無しさん@ピンキー:04/08/19 22:25 ID:9k8eJbwj
>>575
「今夜は、東夷の国から取り寄せた絵本だよ。」
3000歳にもなって、絵本ってと思いつつ開いてみると、春画がずらり・・・。
「ねぇ、ギムリはどの体位がしてみたい?体が柔らかいからどれでも大丈夫そうだよね。」

頑張れ!ギムリたん。
587名無しさん@ピンキー:04/08/20 14:32 ID:Un2dvmn+
>>582
三角関係?で「あなたを誰にも取られたくありません」とか言ってご奉仕
がんばっちゃうボロ子も萌え。

ボロミアたんは意外とメイド服も似合うんじゃないかという気がしてきた。
サムたんと並んで。
588名無しさん@ピンキー:04/08/21 21:24 ID:QtMBp0sb
そういや、前スレでサムたんブームがあった気がするが、みんな冷めちゃったのか?

俺としては随分前からサム×フロドお嬢様ssを待っているのだが。
589名無しさん@ピンキー:04/08/21 21:26 ID:AiHfabw5
>ギムリたんの本番(ソーニュー)ありSSは少ない
脱衣マージャンの女の子みたいだね
途中までは脱がせられるけど最後までクリアするのはムズー
挿入ありSS自分も激しく見たいよ。ついでにしつこく乳首いじめてるのだと
もっと(*´Д`)ハァハァ

エルフの真珠細工がみてみたいとおねだりするギムリたん
真珠付きの張り型とか真珠のアナルビーズとかもってくるレゴラス
「なんでこのキノコの置物はこんなに豪華なんだろう、この首飾りはどうして留め金がないんだろう」
と、気づかず悩むギムリたん
590名無しさん@ピンキー:04/08/21 22:40 ID:CvfGz+eK
>>588
自分も待っている。前スレのサムのお悩み相談室の続きを
激しく待っておる
591名無しさん@ピンキー:04/08/21 23:05 ID:gi28Y0GC
>「なんでこのキノコの置物はこんなに豪華なんだろう、この首飾りはどうして留め金がないんだろう」
気づけよ、おい。
そんなスルーされたら、使いたくてもつかえねぇ!!
仕方ないから、燦光堂の領主室(お客様お迎え用)に飾っといてやる。レゴラス寄贈の札も貼付けて。

サムたんは、メイドがいいんだが。
フロドお嬢とレズりあったの、最高。
592名無しさん@ピンキー:04/08/22 00:30 ID:43jRBLAF
>>591
ギムリたんがそんな事知ってる訳ないじゃないかー。
知らないからこそギムリたんなんだい。

燦光堂の領主室に飾られた真珠の細工物を見ようと集まってきたドワーフ達。
「ほぉー。これがエルフの技ですか。」と興味津々。

燦光堂に遊びに行く度に「結構なものをいただきまして」と礼儀正しい
ドワーフ達にお礼を言われて「どうしようか」と思うレゴラス。
593名無しさん@ピンキー:04/08/22 22:16 ID:/O4SkuFT
一日遅れで気がついた。
燦光 洞 だな…
594名無しさん@ピンキー:04/08/22 23:41 ID:YdYlfQ/2
>575
闇森奴隷ギムリたん自分も激しくキボン
ギムリたんて実は屈辱恥辱系プレイに激しく体が反応しちゃうタイプだと思う
595名無しさん@ピンキー:04/08/23 21:10 ID:OHlgGFg6
ギムリたんのリレーはもう読めないんだろうか?
596名無しさん@ピンキー:04/08/23 21:17 ID:2DDUv9vT
>>589
張り型を挿入したままでアロドに乗せて、
揺れる度に声を必死でかみ殺すギムリたんを観察、
ご満悦のレゴラス。
597名無しさん@ピンキー:04/08/23 23:36 ID:h0ZkxrkD
ギムリたんって見た目によらずアブノーマルな性生活してそうだw
レゴラスに「エルフにはこんな習慣があるんだよ」とか騙されて
「エルフって本当に変わってるな」とぶつくさ言いつつ
裸エプロンしたりわかめ酒させられたり変な薬使われたり凄い体位でやったり

一見、色事に縁のなさそうな性格と外見してるだけに
そのギャップにハァハァ
598リレー:04/08/23 23:51 ID:IzeMdhbH
>>283の続き

「あ、そうだ。いい事思いついた。」寝室に入るなり、レゴラスが嬉しそうな声を
上げた。
あぁ、またこのエルフが又ろくでもない事を思いついたんだ。そんな事を考えなが
ら恐る恐るレゴラスの顔を覗き込むギムリにニッコリ微笑みながらレゴラスは、
こう続けたのでした。
「いつお客様が着くかわからないのにするのは君も辛いよね。じゃぁさ、君が
私にしてよ。」
「ね。いい考えだと思わない?」

そして、自分は、さっさとソファーに腰を下ろし、ニヤニヤ笑いながらギムリの
様子を眺めているのでした。
「ねぇ。どうするの?早くしないとアラゴルン達来ちゃうよ。」
いつも通りの柔和な表情。でも眼だけは容赦がない。狩をするエルフの瞳。その瞳
に射止められて動けない。何故だかいつも逆らえない。
逃れようと思えば、逃れられるのか。本当は、逃れようという気など無いのか。自
分でも自分がわからないでいる。きっと、レゴラスはそんな事さえお見通しだ。
レゴラスの事は大好きだ。愛してるのだと思う。多分…。
だけど、恥しがり屋で誇り高いドワーフのギムリには、屈辱的としか思えない行為。
おずおずとレゴラスの側に近寄ると、腕を引かれ跪くよう促された。
599リレー:04/08/23 23:52 ID:IzeMdhbH
>>598の続き

あんなにいつも「してる時は見ないで欲しい。」と言っているのに、今もレゴラス
の視線を感じる。自分が今、どんなはしたない姿を晒しているかと思うと恥しさと
惨めさでちょっと泣きそうだ。
レゴラスに言わせると、
「君が一生懸命私を愛してくれる姿が余りに可愛くってさ。そんな姿を見逃す訳にい
かないじゃない。」
といつもの調子で、ギムリが困っているのを見て楽しそうに笑うだけだ。

己の唾液をからめる粘着質な音と荒いレゴラスの吐息。それらが耳に纏わりついて
それだけでどうにかなってしまいそうだ。
いつの間にかギムリの頭を掻き寄せたレゴラスの手が髪をまさぐり始め項を擽る。
思いがけず与えられた快感に堪えようとして歯が当たってしまった。
「うっっ…」と小さく呻き声をあげるレゴラス。
「あ、ごめん。」顔を上げてレゴラスの表情を伺ったギムリの眼がとらえたのは、
苦悶に眉を顰めながらも与えら続けた快楽に恍惚とした表情を浮かべたレゴラス。
いつもは白すぎる顔を上気させ喘ぐその姿に一瞬見惚れてしまった。
ギムリと眼が合うと笑みを浮かべながら
「大丈夫だから…。続けて。もうちょっと…だ から…。」と掠れた声で促された。
とても綺麗な笑顔だった。妖艶だけど優しく喜びに満ちた微笑みだった。
ちっとも知らなかった。あんな表情を浮かべているなんて、いつも恥ずかしさに耐え
るだけで精一杯でしっかりと眼を瞑っていたから…。
600リレー:04/08/23 23:53 ID:IzeMdhbH
>>599の続き

ギムリは、レゴラスに組み敷かれよがる自分の顔は、できるだけ見せまいとしていた。
はしたない表情をしているに違いないと思っていたから…。大好きな人にそんな顔は
見せられないと…。
そんな自分ににいつもレゴラスは
「ちゃんと、顔見せてよ。お願いだから。」と囁いてくる。
そんな囁きにさえ感じてしまう自分が許せなくて、意固地になって顔を見せまいとし
て腕を押さえつけられ、揺さぶり続けられる体から湧き上がる快感と恥ずかしさに
耐え切れなくて涙を流した事もあった。
「そんな表情さえどれだけ綺麗か知らないでしょ。私だけが知ってるんだよ。」
なんてレゴラスはいつもの様に笑いながら言っていたけれど、そんな筈ある訳がない。
私を困らせようと意地悪ばかり言う。やっぱりエルフは根性悪だとずっと思ってた。

ギムリが大好きなレゴラスの綺麗な顔。それがあんなに風になるなんて…。
それなら、もっと気持ちよくしてあげたい。なんて考えながら舌を走らせるギムリ。
いつになく熱が篭った様なギムリの舌の動きを感じながら、
「あぁ、なんでアラゴルンに絶対来いなんて言っちゃったんだろう。もう、今日は
このままずっと愛し合っていたいのに…。」
なんて事をレゴラスは考えているのでした。
601名無しさん@ピンキー:04/08/23 23:55 ID:IzeMdhbH
リレーなのに3レスも使っちまいました。すまん。
次、誰か王様を動かしてください。
602名無しさん@ピンキー:04/08/24 06:15 ID:8ye3Uk9b
やったー! リレー神来てたー!!
自分、文才ないから読むだけで申し訳ないんだけど
せめて読み手としてハァハァすることで参加させてもらってます。

それにしてもレゴラスの表情にドキドキしてしまうギムリたんが可愛い。
これをきっかけに、ギムリたんもレゴのためにもっとあれこれしてあげたくなるのかも。
603名無しさん@ピンキー:04/08/24 07:50 ID:fPSqUYkL
うおーーっっ!! キタ━━━(゚∀゚)━━━!!!!
ご奉仕ギムリたんだよ! ギムリたんかわいよ かわいいよギムリたん
こんなかわいいことされたんじゃ本番直行、お迎えの準備はオアズケ決定。
ギムリたんも「約束が違う!」といいつつレゴラスに逆らえないでアンアン。
エチシーンGJでした! 
604名無しさん@ピンキー:04/08/24 18:59 ID:DPB9ZLzA
>>598グッジョブ!
603の続きも見たいな。
605名無しさん@ピンキー:04/08/25 20:21 ID:KiuaOt/i
人が少ないこんな時はリレーの勇者のありがたさが身にしみる…
エロかけないので応援だけですが、ガンバだ食肉、いや職人サマ。
606名無しさん@ピンキー:04/08/26 08:52 ID:f/bOKHdj
>>594
それだー!!自覚ゼロの気の強い虐めてちゃんってカンジがする。
捕らえられた父親たちの身柄と引き換えに闇の森に差し出された、ドワーフの姫君。
カルカラズよりも高いプライドと慎ましやかさの姫君を身も心も汚しぬくのか、それと
も純愛を貫くのか。すべてはレゴラス(あなた)次第!

……ってエロゲーがあればいいのになぁ。
607名無しさん@ピンキー:04/08/26 15:01 ID:lpGsLbHc
>>606
作ってくれ!!
この際サウンドノベルツクールでもいい!!(笑)
608名無しさん@ピンキー:04/08/26 15:43 ID:aXsRGomo
奴隷なら首輪も忘れないでくれー
わんわん
609リレー:04/08/26 16:22 ID:lpGsLbHc
>>600の続き

ちょうどその頃。
アラゴルンの方は、口接けても胸に触れても一向に目覚めない無防備なお姫様を前に
「あぁ、全くどうしてレゴラスの「必ず後で家に寄れ」をきっぱり断っておかなかったのか…」
と後悔している最中でした。
ボロミアという名の姫は、しどけなく衣装を乱されながらも
その衣装の内側から高貴さが漏れこぼれるような、王にとってはまさに理想の姫に思えました。
しかし、どうしてレゴラスのあの爽やかな黒い微笑と
「ギムリが楽しみにしているから」という言葉に逆らえましょう。
約束(といっても大分一方的な約束でしたが)を破れば後に報復があることは目に見えているのです。
王様は、レゴレスの方も「来るな」と思っているなどとは夢にも思わず、
どうにもあのエルフに逆らえない、弱い自分を呪いました。
ともあれ、目の前には花もかくやという美しい姿態。
「訪ねるのが少し遅くなるくらいならかまわないだろう。」
王様は森に向かってひとりごちると、もう一度鍵のありかを探してボロミアの肌へと
唇をおとしました。
610リレー:04/08/26 16:23 ID:lpGsLbHc
アレ?書きたかったエチまで行けなかったぞ…。
普段は絵ばかりで文章を書くのが全くの初めてなので、
読むに耐えなかったら今後は禿しく自粛します;;
この後、いろいろ「され途中」で目覚めた姫が開口一発
「何をしている無礼者!!」なんて
どすの聞いた声で王様を怒鳴ったりしたら楽しいな。
でも元気なのは口だけで、結局いろいろされまくりも楽しいな。
611名無しさん@ピンキー:04/08/26 16:25 ID:lpGsLbHc
スマソッ!!
名前、リレーのままでコメントしてしまいましたが禿しく間違いです!!
>610はリレーではありません!!;;
612名無しさん@ピンキー:04/08/26 17:48 ID:uc3AKbVy
ヘタレ王キタ━━━━━━(゚∀゚*)━━━━━━ !!!!
つーかこれはいたずらされまくるボロ姫を待ち望んでいる
俺への焦らしプレイか!?
早くヤることヤっちまいやがれなさいおながいします。
>>609GJ!文章も読みやすくていい。
気が向いたら続きも投下ヨロ!
613名無しさん@ピンキー:04/08/26 18:06 ID:i2EXyBuW
>>608
約束の期限が来るまでの十年間のあいだは決して外れないという「誓約の首輪」
をつけられてしまったギムリたん。ゲーム自体は至極簡単。昼と夜に何をするか
の指示をギムリたんに出すだけ。着せ替え人形のようにたくさん種類のある服の
中から可愛い服や恥ずかしい服なんかも選べます。最初は「ドワーフの服」か
「粗末な服」しか着てくれませんが(無理矢理着せようとするとプライドの高いギム
リはヘソを曲げてしまい、愛情度がごっそり下がってしまいます)、各種パラメーター
の上がり具合や下がり具合で着てくれるようになったりすることも…?

ギムリたんに興味を持ってちょっかいを出してくるのはあなた(レゴラス)だけでは
ありません。父王のスランドゥイルは宝石のコレクションを利用してギムリたんの
気をひこうとするでしょうし、彼の愛人たちも着替えや入浴などにかこつけてちょっ
かいをだしてきます。

…こんなカンジか?(笑)
614名無しさん@ピンキー:04/08/26 20:27 ID:mVrMxBUb
>>610
いいよ!GJ!
書きたかったエチまで書いてしまっておくれ!

自分が想像するところでは、ボロ姫は、ずーっと棺に入っていたから足が萎えちゃって、
歩こうにも歩けない状態かと・・・
王様、悪戯したい放題なんじゃないかなー。
615名無しさん@ピンキー:04/08/26 23:49 ID:Nn8vmeGW
いぢわるして610から続けてみたいと思った俺は
ギムリたんにピコハンで殴られました。
ごめんなさい。
616名無しさん@ピンキー:04/08/27 02:00 ID:+sWd4W5c
>>615
ギムリたんは、ほかに何も言ってませんでしたか?
「私は、レゴラスの○ンコ咥えたままだ。どうにかしろ!」
とか言ってませんでしたか?
617名無しさん@ピンキー:04/08/27 02:03 ID:jYABMmWJ
>612>614
拙い上にさわりだけのエチしか書けませんでしたが、
無謀にも本当に投下してしまいまつ…
しかもリレーにあるまじき「以下4レスお借り」します;

>615
気が付かずうっかり書いてしまいますた━━━(TДT)━━━!!!!
漏れの文は(文ですらないでつが)進みが遅くて無能です。
本番お初エチまで書いてあげられなかったのでぜひともこの続きを!!
本当の鍵でボロミアを開けてあげてください。(?)
618リレー:04/08/27 02:06 ID:jYABMmWJ
>>609の続き
そっと彼女の髪の後ろに無骨な指を差し入れ舌で柔らかな唇を割り開くと、
もともと薄く開かれていた唇は一度目と同じように難なくアラゴルンの進入を許しました。
穏やかに、しかし熱っぽく口接けながら
石の国で王と呼ばれる男は器用な指先で残りの衣装をくつろげ、
白く眠る肌にその手を這わせます。
やがて
何の反応もない身体を抱き寄せながら、アラゴルンは少しずつ己の心が翳っていくのを感じました。
なぜこのような高貴な姫が、仮死状態でたった一人きり棺に入れられていたのかわかりませんが、
もしもこのまま目覚めなかったら永遠にその命はここへ戻らない気がしたのです。
「目を開けろボロミア……。あんたの瞳の色が見たい。」
王様は祈りました。
祈りながら、どうやら口接けだけでは目覚めぬことを心の隅で悟るに至りました。

豊かな胸の頂に唇を落としながら、
己がくつろげたドレスの狭間、日に触れたことのないであろう真っ白な下肢へと腕を伸ばすと
日に透ける淡い茂みに指先が触れました。
一瞬ためらった後、ゆっくりと茂みをかき分けその中心へと中指を差し入れると
思わぬことにボロミアの中は熱く、水でも打ったように濡れていました。
狭いボロミアの中、あるかなしかの力で指を動かし、
そしてふと思いついたように少しくせのあるブロンドの髪をかき上げて額に口接ける
と、
619リレー:04/08/27 02:07 ID:jYABMmWJ
>>618の続き

「ふ…」
アラゴルンは耳を疑いました。
それまで、まるで生きているような美しい肌色をしていた姫は、
だが決して息をしてはいませんでした。
それが、一体何が鍵であったのか、
呼吸の止められていた唇からわずかな息の音が聞こえたのです。
「ボロミア」
切ない思いでその名を呼ぶと、やがてぼんやりと開かれる瞳。
色が見たいと望み続けた姫君の瞳の色は、森の色も霞んで見えるような美しいグリーンでした。
しかも、その瞳はうっすらと浮かんだ涙に濡れているのです。
ブロンドの髪に涙を湛えたグリーンアイズ。白い肌に上気した頬。
王様は息を呑んで目覚めた姫の美貌に見とれました。
しかし、
姫の目から見た、少し乱れた髪の男は
命の恩人どころか自分にのしかかり不貞を働く卑しいさすらい人に見えました。
だから、開かれた薄桃色の唇が最初に発した言葉は、感謝の言葉などであるはずがなかったのです。
620リレー:04/08/27 02:08 ID:jYABMmWJ
>>619の続き

「は…離れよ無礼者!!」
姫は自分を抱き寄せるアラゴルンの身体を押し返そうとしながら、
姫らしからぬ、むしろ幾度も戦火をくぐり抜けた猛将のような威圧ある声で言いました。
「あなたのような下賎の者が、…ッ、私にこのようなことをッ!!」
ところが激しく身じろいだせいで、未だアラゴルンの指を受け入れたままの秘部の隙間から
暖かな愛液がくぷりとこぼれ、
ボロミアは大きく肩を震わせるとアラゴルンの袖をその意に反して引き掴みました。
「無礼を、働こうとしたわけではない。仮死状態のあんたを見て、放っておけなかった。
あんたの目の色を知りたくて、息をさせたくて、できうる限りの礼は尽くしたつもりだ。」
薄青色の目の主は姫の動揺を知ってか知らずか、
心配そうに緑の瞳を覗き込みながら少し掠れた切ない声で言い募ります。
「見たところあなたは尊い家柄の姫君のようだ。そして私も…石の国の王を務めている。
似合いだと言われこそすれ、決してそのように詰られる身ではないのだ。」
いつもならば身分を貶められたくらいのことなら黙って放っておく王様ですが、
今は姫を心ごと手に入れようと必死の様子。
そんな王様の脳裏に、ちいさなカードに書かれていた言葉が過ぎります。
621リレー:04/08/27 02:09 ID:jYABMmWJ
>>620の続き

『鍵をひらき 名前をよべば
 あなたのものとして また目をひらくでしょう』
「………」
『あなたのものとして また目をひらくでしょう』
「………」
『あなたのものとして…』
「…これのどのあたりが私のものだ…!」
王様は、ボロミアにとってわけのわからないことを叫びました。
そして、ボロミアの心までもを手に入れるには別の鍵が必要であることに気が付いたのでした。
622名無しさん@ピンキー:04/08/27 02:18 ID:jYABMmWJ
というか、お指がッ!!(氏
>>616が指摘したギムリたんの事態と比べるとたいしたことないでつが。
職人様達、初心者丸出しなモン見せてスミマセソ。
どうかお目汚しをお許し下さい;
623名無しさん@ピンキー:04/08/27 02:54 ID:HoEbybGG
>>622 早々の続き投下乙!
脱がされて指入れられてんのに王様を叱っちゃうボロ姫萌え〜。
早くあんあん言わせてやりてえよ・・・
最後の王様の悲痛な叫びワロタw
624名無しさん@ピンキー:04/08/27 14:27 ID:Jl880V8a
こらっ、615!
610が困っているのに、意地の悪い事を言うんじゃない!
そんな奴にはドゥリンの槌をおみまいしてやる。覚悟はいいか?

カザド・アイメヌ!(ぴこっ)

…反省したかい? ふふっ、ならば良し! ちゃんと謝っておくんだよ。

ねえ、ところで…私のほうの状況をどうにかしてもらえないかな。
レゴラスのアレを…その、したままで正直つらいんだが。
は?アレって何かって? いや、だからその…もにょもにょ…
は、はっきり言わないと駄目って…
も、もういい!! 馬鹿、馬鹿っ!!
625名無しさん@ピンキー:04/08/27 16:34 ID:6hVrWtq+
アレをもにょもにょしたままで喋れるなんて、なんて器用なんだギムリ!
626名無しさん@ピンキー:04/08/27 20:29 ID:Jl880V8a
くっ…625の揚げ足とりめ! 貴様にもドゥリンの裁きだ! とおっ!

(ぴこっ)

そんな、…うにゃうにゃ…しながら人前に出てくるわけあるか!あれは別の私だ。
このスレには色んな私がいるのだ。
イシリエンに半軟禁生活の私とか、お仕置きとか言われて連れていかれた私とか、
エルフの巣にさらわれ中の私とか…その他色々……
(なんだかどれもロクな目に会ってないような…)
な、泣いてない!泣いてなんかないぞ!
627名無しさん@ピンキー:04/08/27 23:43 ID:brN+XO/Q
お仕置きになってないよギムリ
むしろ来て欲しい
628リレー:04/08/28 03:59 ID:69tDRlZv
>>621の続き

添えた小さな手を一生懸命動かし、舌を使い丹念に先端に刺激を与えてくれて
いるギムリ。いつもより熱の篭った動きと口一杯に自分を頬張り紅潮した顔。
そんな彼女を見つめながらレゴラスは、こんな事を考えていました。
(可愛い過ぎるから虐めてみたくもなるのさ。君がいけないんだから…。)

ギムリが気付いた時は、もう遅かったのです。
先程まで髪を優しく弄ってくれていた右手に、逃げないよう頭を押さえつけられ、
(嫌だ。)と思うまもなく、レゴラスが放出する液体がギムリの口腔内を満たして
いくのでした。
逃げようがありません。苦味のある粘っこい液体が喉を通る感触に咳き込みそう
になりながらも、必死に飲み干してしまうしかなかったのです。
ギムリが咥え込んでいたものが口腔内で小さく萎んでしまうと、レゴラスは右手の
力を緩め、ようやくギムリを開放してくれました。
開放され気が抜けたように床にぺたんと座り込んだ姿勢のまま眼を潤ませ、喉の奥
に残る嫌な感触に顔を顰めながら咳き込むギムリ。
629リレー:04/08/28 04:00 ID:69tDRlZv
>>628

少し落ち着きを取り戻すと、勝気な瞳できっとレゴラスを睨みつけながら訴えました。
「何で、あんな事したんだ?」
「で、どうだった?」とんちんかんなレゴラスの答え。
「どうだった?じゃないよ。何でそんな事しか言えないんだ。あんたは、いつも
そうだ…。ちゃんと質問に答えてよ。あんな事した事ないのに…。知ってるくせに…。」
毅然とした眼差しをしてはいても、上手く気持ちが伝えられずに混乱していく心は、
いつしか大粒の涙を瞳から零れさせてしまいました。
(あぁ、泣かせちゃったよ…。でも、した事ないの知ってるから、して欲しいって
私の気持ちも解って欲しいんだけど…。今日は、少し通じていた気がしたのにな…。
私のお姫様は、本当に気位が高いんだから…。そういう所がまたいいのだけれど…。)
頬を伝い落ちる涙を拭ってあげようと手を伸ばしたレゴラス。
ギムリは、その手を振り切って寝室を飛び出して行ってしまいました。

どうやら、自分の作業部屋に引き篭もってしまったようです。ギムリの後を追って、
寝室を出てきたレゴラスの目の前で扉がパタンと音を立てて閉じられ、小さな背中が
部屋の中に消えていってしまいました。
「ギムリ、口の中気持ち悪いでしょ?うがいした方がいいよ。私は、寝室にいるから
出ておいで。私の顔は見たくないでしょ。」
戸棚から出したグラスに水差しから水を満たし、キッチンのテーブルの上にコトリと
置くと、レゴラスも寝室の扉の向こうに消えていきました。
(私の顔は見たくなでしょ。か…。)と自分で言った台詞に寂しい気持ちになりながら…。
630名無しさん@ピンキー:04/08/28 04:03 ID:69tDRlZv
咥えたままでは嫌だとギムリたんがいうので、何とかしてあげました。
その結果、泣かせちゃいました。ごめんなさい。
次の人、仲直りさせてまたエチィな事させてあげて下さい。よろしくー
631名無しさん@ピンキー:04/08/28 21:36 ID:YFyr/Fra
>628乙!
>可愛い過ぎるから虐めてみたくもなるのさ
に禿しく同意。
ウカーリサドモード発動しそうです。
>624
610です。(ぴこっ)に萌えますた。
泣いてなんかいないぞとか言いつつ
間違いなく涙ぐんでるギムリに萌え〜!
632名無しさん@ピンキー:04/08/29 00:11 ID:O8KftxK+
>>630 GJ!
しかしうかうかギムリたんを逃がしてしまうとは何事だ
上の口で咥えるのがイヤだというなら下の口で咥えさせてやらなければ!

なんて不届きなことを言ったらピコハンギムリたんが来てくれないかな
ドキドキ
633名無しさん@ピンキー:04/08/29 15:15 ID:fq6tMg/A
>>632
油断したところをつかまえて押さえつけちゃうのが又いいんだよね。
と、飲んで貰ってご満悦の緑葉が申しております。

一旦、ベッドは離れて、テーブルの上でするなりなんなりして頂きましょう。
ごめんよ。ギムリたん。ピコハンで殴ってくれて良いよ。
ワクワク
634名無しさん@ピンキー:04/08/29 17:43 ID:AOGpIxNK
でもギムリたんに上から襲いかかったら
局部やられるのは嫌だな、いくらピコハンとはいえ。
オーク痛そうだった…
635名無しさん@ピンキー:04/08/29 19:10 ID:dHbcg8ge
ああ早く来ないかなピコハンギムリたん…
もう待ちきれないよ。
ハアハア
636名無しさん@ピンキー:04/08/30 07:16 ID:G8BHtzgZ
口で咥えるのがイヤというのは
しゃぶってるだけで濡れてしまったギムリたんの遠まわしなおねだり。
「早く入れて欲しい、熱くて硬いのでぐちゃぐちゃにかきまわして(以下略)」
っていうのが心の本音。
まったくドワーフのくせにエロエロしいなあギムリたんは! だがそこがイイ!

>>634
上から襲い掛かるって・・・
ル○ンダイブ?
637名無しさん@ピンキー:04/08/30 12:29 ID:IOWwemq4
こういうはしたないドワーフ娘には、まんぐりがえさせて恥ずかしい所をさんざん責めて、
べそをかいて自分からおねだりするまで言葉と指と舌でたっぷり楽しむのがスジって
モンだろう。

…と、ここまで書いたらギムリたんが「ぴこハン」持って来てくれるだろうか。
638名無しさん@ピンキー:04/08/30 13:00 ID:hufm1OIk
つまんねえキモスレになったな、ここも。
639名無しさん@ピンキー:04/08/30 19:32 ID:uXJYzlzY
630殿よい作品でしたぞ!ご苦労様でした。
631殿、モエとはエルフ語ですか?それと、私は泣いてませんったら!
632は630殿への労いはいいが、その後妙な事をっ…恥を知れ!(ぴこっ)
633はワクワクして待つな!これはドゥリンの裁きだぞ!(ぴこっ)
ところでレゴラスは本当にそんなことを言ったのか?…あのエロフめ!
634は分かってるな。そう、私の槌は怖いんだぞ!
635は息切れか?ハァハァするな情けない!(ぴこっ)
636!いやらしいのは貴様だ馬鹿者ー!!(ぴこっぴこっ)
637はまず誤字に注意しろ。「ま」でなく「で」だろう?(ぴこっ)
640名無しさん@ピンキー:04/08/30 20:35 ID:n8AypFLj
全くやね。
641名無しさん@ピンキー:04/08/30 21:16 ID:QdK+Z77P
女ギムリにしか反応しない偏った住人達がスレを駆逐。
新しい職人を締め出し、良質のエロを提供してくれていた職人達も
やる気をなくして去って行きましたってとこか。
642名無しさん@ピンキー:04/08/30 21:28 ID:XvF65VYE
ギムリた〜ん!!
よくぞ来てくれました!!
あんまり可愛いこと言うと襲っちゃうぞゴルァvv
>641
職人達は(ぴこっ)のイキオイで書くんだよ。
(ぴこっ)のイキオイで。
643名無しさん@ピンキー:04/08/30 23:11 ID:0QPT9Wfx
つーかなりきりキモイんだけど
644名無しさん@ピンキー:04/08/30 23:16 ID:3ifLfLoB
確かに女ドワーフ萌え萌えコール続いているけど
文句書いてる他の嗜好のやつは、別作品が投稿された時にファンコールをしっかと送ってたか?
萌え話を投下も出来ず職人への感謝を書き込みもせず、片手にチンポ握ってエロを寄越せと言ってるだけかよ

というか、文句書いてるやつって、ID変えてる一人だけって気がするね
645名無しさん@ピンキー:04/08/30 23:19 ID:z/F5xj7L
女ギムリにしか反応しないから職人が去ったわけじゃないと思うよ。
646名無しさん@ピンキー:04/08/30 23:35 ID:9ZMAAbqt
まあ確かにここの反応というか嗜好は偏ってるという気はする。
エロフ×ギムリたん以外の萌え話やSSは投下されても明らかに食い付きが違う。
だが黙ってROMってるより行動したもん勝ちなのが現実だからな。職人も住人も。
ただ文句言うだけってのは間違った反応だと思うぞ。文句じゃなくて萌えをぶちまけろ萌えを!
647リレー:04/08/30 23:40 ID:GgHlOIhI
>>629の続き

…その頃。

王様と姫の不毛なやりとりは続いていました。
「…何をわからぬことを!わたくしに不埒な真似をするだけでなく、まだこの上…!」
「眠るあなたの美しさに心奪われて、苦労と心労の末に友人たちの手から何とか貴
 女をもぎ取ったのだよ、ボロミア!」
「そんなこと、わたくしの知ったことでは…ッぁ」
王様は囁くように呟きながら、身を捩る姫の上気した耳朶や柔らかな首筋に舌を這
わせくちづけを繰り返します。見ず知らずの、それも薄汚れた下賎な身分の男の舌
が己の肌に蛞蝓のように痕を残すおぞましさに姫はあらぬ声を上げ、身を竦ませま
した。しかしながら王様は、柔肉が秘口に差し入れられた指を優しく食い締めるのを
感じて、すこしばかり口の端を上げ、意地悪な笑みをわずかに浮かべました。
648名無しさん@ピンキー:04/08/30 23:49 ID:wWCdOYss
>>647
<すこしばかり口の端を上げ、意地悪な笑みをわずかに浮かべました。
へたれ王じゃなくなってるよ。イイ!で、続きは?続けておくれ!
649名無しさん@ピンキー:04/08/31 00:43 ID:S9L/lCPU
>>647
王様がんばれ!
そしてボロミア姫もがんばって抵抗するんだ!
その方が俺も王様も燃えるから!!w
650名無しさん@ピンキー:04/08/31 01:14 ID:A8+xgB3G
>>647です。
どなたか続きを!
どなたかバトンを受け取ってくださる方はおりませぬか!
指輪エロ板の家の子郎党らよ!
651名無しさん@ピンキー:04/08/31 01:44 ID:YEpt22UN
【チラシの裏の日記帳】
自分はメリフロのファン。作風が川上弘美っぽくて好きです。ポッ
652名無しさん@ピンキー:04/08/31 02:19 ID:HIX+5CIN
>>647
エロスサールいいなぁ!
その調子でいぢめぬいて欲しい。

ノーマルのほうが好きだが、正直アルウェンは綺麗でいて欲すぃい・・・
LOTRでエロを考えたことがなかったからなぁ。
653名無しさん@ピンキー:04/08/31 03:33 ID:cMHkzuNw
>>647GJ!!激萌えしました!!
呼びかけに答えて、
私もあなたの後を追おう!!

以下2レスお借りします…
654リレー:04/08/31 03:34 ID:cMHkzuNw
>>647の続き

「どうやらまんざらでもなさそうだが…、こういった経験は?今までに何度?」
王様がゆるゆると中指を蠢かせながら、まるで尋問でもするようにボロミアの目を覗き込むと、
とたんにボロミアの瞳の色が怒りで暗くなり、夕暮れの森のような剣呑さを帯びました。
「あるわけがない!!恥を知れ!!」
姫は、生まれて初めて体内に、しかも同意ではなく
指を受け入れさせられる屈辱に息を乱しながらも、気丈に王様を恫喝しました。
「私は、私の家は、王家直属の執政一家でありながら男の世継ぎがいないのだ。
だから私と妹のファラミアは、ずっと男性の、世継ぎの振りをして今日まで生きてきた。」
それがどうして突然ドレスで身を飾り、一人棺に入っていたのか、
聞けばその理由も、ここ数日のことさえも何も覚えていないという。
「私はっ、ん…ッ それでもよかった!男として、国民(くにたみ)のために働きを挙げ、
その報いとして国民に愛されて、それを誇りに思っていた!!なのに、こんな…ッ、
さすらい人風情が、よくもこんな穢らわしい真似を…!」
その激しい口調は、途中から掠れたような、すすり泣くような声に変わりました。
泣いているのかとボロミアの顔を覗き込んだ王様は、
プレシャスグリーンの、わずかに涙を湛えた湖面のような瞳と出会いましたが、
だがこぼれる涙を見ることは叶いませんでした。
気高いボロミアがその胸の内にある誇りの扉に
涙や弱音、そういったものを全て閉じ込めていたからです。
655リレー:04/08/31 03:36 ID:cMHkzuNw
>>654の続き

「ボロミア…」
王様は、薄青色の瞳ですぐにボロミアの胸の内を見抜いてしまいました。
そして姫の、これまでの生き様に魅せられながらも、
男として生きてきた彼女がこのように美しい姫然とした姿で生き返ることを許されたからには、
たとえそれが今一時だけであろうとも、
世継ぎとして生きる免責を解かれて女性として生きてもいいということなのだと、
そう、王様には思われたのです。
「抱いてやろう。ボロミア。あんたには、あんたを抱きしめる男が必要だ。」
「っや…!」
アラゴルンはボロミアの中に埋めていた中指をゆっくりと引き抜くと、
宥めるように姫と視線を合わせたまま、
有無を言わせぬ力で己の体の下に組み敷きました。
姫はまだ以前の王様の話を信じることができずに
彼のことを、穢らわしいさすらい人だという目で見ていましたが、
王様はいつしか、ボロミアの前ではもはや身分などどうでもいいと思い始めていました。
「あんたが私をレンジャーだと思っているならそれでいい。
実際に、そう呼ばれた時期もあった。」
アラゴルンの指は今、ボロミアの柔らかな口腔に二本揃えて入れられていました。
それをゆっくりと挿し抜くと、ボロミアは「こほっ」とも「かはっ」ともつかない声で
小さくむせ返り、アラゴルンの指を押し返そうと幾度も舌を押し付けました。
姫の豊潤な胸が浅い呼吸に合わせてふわふわと揺れています。
「私の名はストライダー。あんたが私に心を開くまでは、
私のことはストライダーと呼べ…。」
656名無しさん@ピンキー:04/08/31 03:45 ID:cMHkzuNw
>>644>>646の発言に感銘を受け、
>>647で燃え上がった萌えを
ぶちまけてみました。
が。
反対方向に偏りすぎました…
スンマセン。ちょっとこれから吊ってきます。
657名無しさん@ピンキー:04/08/31 06:25 ID:rVUHMkgW
>>644
>>646
はげしく同意。
頑張って書いたSSより煽りの方が食いつきいいんじゃ
職人だってやる気失くす。もっと応援すれ。

>>656乙。吊る必要ないぞ!
658名無しさん@ピンキー:04/08/31 18:58 ID:ogWBk6My
>651
俺もメリフロファンだよ。
うぶで知的なフロドお嬢サイコー!!
馳夫さんへの淡い恋とか、苦悩するメリとか読みたい
659名無しさん@ピンキー:04/08/31 19:23 ID:Ou9hClDf
>>656
吊るな!GJ!GJ!!
ボロミアたんが痛々しくてイイ・・いや、可哀想・・・・だが(・∀・)イイ!!
王様も本気のエロスサールモード入って来てワクワクするぞ。
ボロ姫をゆっくりじっくりねっとりたっぷり時間掛けて陥落させた後に
イヤになるくらい可愛がってやってくれー!(;´Д`)
660名無しさん@ピンキー:04/08/31 21:45 ID:o15En5KI
メリフロだよ。ノシ これから投下するので宜しく。
サムロジの裏はこんな感じでした。
それと40と言っていたが、ありゃ嘘で、全部で78でした。

ダイジェスト
酔っぱらい → 6
女装ネタ(じゃないけど) → 10
○○見つかりましたorz → 19
キス → 23
百合っぽいのが好きな人向け → 31−32
陵辱系の嫌な回想 → 39−40
SMが好きな人向け → 42−43
本番 → 49−58
タシーロs → 64−65
お風呂 → 67−74

その他そこかしこに微エッチネタ&伏線有り。
話として通したい方は全部読むのが吉。
661メリ×フロ 目眩 1:04/08/31 21:46 ID:o15En5KI
 メリーとピピンからの手紙を読んでフロドは溜息を付きました。ホビットが近況をまめまめしく手紙
に認めて、頻繁にやり取りするのは常ではありましたが、どうも最近の論調がかの女を悩ませていたか
らです。かの女が隠棲すると手に入れた堀窪の家に二人が居を構えて数カ月立とうとしましたが、しき
りに遊びに来いと誘われていました。ところが、かの女の方はというと億劫でその度に断っていまし
た。しかし、回が重なるにつれてどうにも無碍に扱うのが心苦しくなり困ってしまったのでした。
今日受け取った手紙も、そういった中身だったのです。


 親愛なフロドさんへ
お元気ですか?こちらは元気です。何度かお誘いしていますが、たまにこちらに足を伸ばされて
は如何でしょうか?持ち帰った物も、今書いている本のお役に立つと思います。結構見てないもの
も有るはずですし。旅の思い出のよすがにもなるかと。

楽しい集まりも開いていますが、騒がしいのが嫌ならそれ外して。ご足労を頂くのに申し訳ありま
せんが、是非お運び願いたいと申し上げます。お待ちしております。
  
                                メリアドク・ブランディバック
 追伸
当方賃料について不満有り。どう考えても安すぎます。納得出来ないので後で相談しましょう。
僕はここをいくらで手に入れたか知ってるんですからね!!


662メリ×フロ 目眩 2:04/08/31 21:47 ID:o15En5KI
 親愛なフロドさんへ
 
 そっちはどう?こっちはお陰様で楽しくやってます。ようやくいろいろ目鼻付きました、が、堀窪の家は
空になった所にいろいろ持ち込んだら前とすっかり様子が変わってしまいました。まあそれは見てもらえば
分かるけど。ちょっとした秘密の隠れ家みたいな感じで気に入っていますが、僕もまだ自分で使えるお金も
少ないし(持って帰った金品の類いは親父に預かられちゃいました)、いろんな出費はメリーが持ってるので
僕は居候みたいな感じ(もちろん後でちゃんと返します)。まだ忙しいんだったらあれだけど、たまにこっち
に来てみてはどうですか?僕らがそっちにお邪魔するばかりだし、こっちに戻って来てからちゃんと遊んで
ないじゃないですか。遠出して柳じいさんをからかいに行くのも面白いと思うんだけど。
 (以下延々と続く)

                                  ペレグリン・トゥック


 親愛なメリーとピピンへ

 折角お誘い頂いたけれど、ごめんなさい。今回は御遠慮申し上げます。
 (以下近況など)


最初の一行を読んでメリーはがっくりと肩を落とし溜息を付きました。「今回『も』の間いだろ。」と、かれは
思いました。「避けられてるのかなあ?」と、かれは読み続けながらいいました。

663メリ×フロ 目眩 3:04/08/31 21:48 ID:o15En5KI
「そりゃ考え過ぎさ。」と、ピピンはいいました。「断られるなら僕だって同じ数だけ断られてるし、書いて
ある以上の意味なんか無いよ(きっとね)。
「文字の間を覗いたところで何か見える訳じゃ無し、遊びに行っても、いつも変わり無いじゃない。」
と、そこでメリーは突然吹き出しました。そして、どうしたんだと聞くピピンに最後のところを指差して
手紙を渡しました。


 追伸

  ピピン、文章は要点をまとめて簡潔に。紙もインクも決して安くはありません。



 「一体何書いたんだよ。」と、メリーがいいました。「思ったことをつらつらと書いただけだよ。」
と、ピピンはいいました。「どうせ、僕は文を書くのは向いてないよ。」足をぶらぶらさせながらかれ
は拗ねたよういい、手紙をメリーに返しました。「で、どうするんだよ。手紙じゃ埒が明かないよ。」

 「よし!今度会う時直接誘おう。」と、メリーはいいました。「もうすぐ夏至だ。顔見りゃ、字面で
分からない事も分かるさ。」そして、手紙を封筒にしまいました。「『泊めて下さい』ってのは断られ
た事ないからな。」
「そうだね。僕も家にあっちに行ったら袋小路屋敷に泊まりたいって言っておくよ。」と、ピピンは
いいました。「もっとも、うちの御両親様は『たまに戻ったのに他所様に泊まるとは何事だ』と、お怒
りになるだろうけどね。」
664メリ×フロ 目眩 4:04/08/31 21:48 ID:o15En5KI
 フロドが庄長の職を退いた夏至の自由市の夜フロドとサム、そしてメリーとピピンはマルローンの木
の下でパイプ草をふかしながらおしゃべりをしていました。こんな風に四人でつるめるのもいつまで
なんだろうと誰かが言いました。というのも、今でこそ頻繁に行き来があって一緒に飲んだり泊まっ
たりなどしていましたが、家庭を持ったり、あるいは家督を継ぐ段になればこんな風にいつまでも遊ん
でもいられないと思うからなのでした。
 ピピンなどは、もうじきに子供時代とおさらばだと嘆き、今更ながらに知らない事が多すぎてもっと
勉強しておくんだったとこぼしました。勉強中は居眠りの方が得意だったもんな、とメリーが茶化すと
ピピンは机で学ぶより実地で勉強する方が得意なだけだと口を尖らせて返しました。

これからどうするのか、と聞かれてフロドは今度こそ嘘偽りなく隠居すると答えました。むろん
自分の地所の面倒は見ると付け加えました。働かなくても食べていけるし身の回りの事はサムと
ロージーがやってくれるから、むしろ一人だった頃より楽になるだろうとのことでした。

 「皆がこれからどんどん忙しくなっていくところ悪いけど、わたしは悠々自適で勝手にやっていく
よ。文字どおり『楽隠居』ってわけだ。」ところが、かの女は少し深く吸い込んだところでむせて咳き
込みおさまるとパイプの火を消してちょっと失礼するから話していてくれと席を外してしまいました。
3人は『お大事に』と言いつつそれを見送りましたがフロドの姿が見えなくなると、かの女の近況につ
いてごにょごにょと話始めました。

665メリ×フロ 目眩 5:04/08/31 21:49 ID:o15En5KI
 サムによれば、かの女は戻って来て表面は特段変わりは無いようだが、災難に見舞われた日に古傷が
痛むのを外しても、時々具合が悪いようだとの事でした。
「それから、」と、サムがいいました。「どうも、おらが結婚してから、フロド様の態度がよそよそし
いような気がするですだ。前に頼んでくれた事もロージーに言うんですだ。おら、嫌われたんじゃねえ
かと気が気でねえんで。前はおらが外で仕事しとってもよ、わざわざ出て来て、いろいろ頼んで下さっ
たのによう、おら何か悪い事でもしたんですかねえ。」

「例えば?」と、メリーが訊ねました。
「身体を拭いて差し上げたり、見えなくした着替え探して持ってって差し上げたり、他にも、いろいろ
もうそりゃあ沢山ですだ。食べるもんも、ロージーに聞くですだ、何でだと思いますかね?」ここまで
聞くとピピンは『考え過ぎ』がもう一人いたか、と、思いました。
「馬鹿だな、そりゃ家の中切り回すようになったのがロージーだからだろ!」と、ピピンはいいまし
た。「女手が無かったから、あれやこれや君に頼んでたんだよ、サムワイズ殿。ようやくフロドも世間
並みになったってことじゃないか。」と、メリーもいいました。
「恐れ入ったね、自分の女房にまで嫉妬するとはねえ!」

 「おら、これっぽっちも妬いてなんていないですだ!おらにしか出来ねえ事は頼まれますだ。だか
ら、おら、ちっとも妬いてなんかいねえんですだよ!」と、声高にサムはいいました。「だってよ、
ロージーも、いろいろ粗相するでよ。特にフロド様は何もおっしゃらねえけどよ、いつもはらはらする
ですだ。自分でやった方がましですだよ。それに、ロージーはよう。」そこで、かれは少し声を落と
し、俯いて顔を赤くすると絞り出すようにしていいました。
「…おらより料理が、下手なんですだ。」少なくとも自分の考える限りはそうだとサムは思いました。
666メリ×フロ 目眩 6:04/08/31 21:49 ID:o15En5KI
 ところが、真剣に悩んでいる風のかれを捕まえてメリーとピピンは我慢しきれずに腹を抱えて笑い始
めました。サムは何が可笑しいのかと交互に二人の顔を見ておろおろしました。
「そりゃ、まずいなあ!」と、ピピンはいいました。
「そうですだよね!おら、間違ってねえですだよね!」意を得たりと、サムはいいました。
「いやいや、今の発言がだよ。相当まずいよ、サムワイズ。」と、パイプの吸い口の方でサムを差しな
がらメリーがいいました。「ロージーが聞いたら、間違いなく君は殺されるぞ。」

「それに取り立てて言う程まずいとは思わないけどなあ。今朝の卵だって美味しかったよ、ねえ?」
と、ピピンがいいました。「肉や卵はいいんですだ!菓子だってまずくはねえと思いますだ。でも…野
菜が、ことに、じゃがが駄目だと、おら思うんですだ。」

「ありゃりゃ、」と、メリーがいいました。かれも、そしてピピンもじゃががサムの好物で有るのは
知っていました。「そりゃ致命的だな。」と、ピピンがいいました。でも、それはサムの思い入れが強
すぎるからだと、内心思いました。

 などと言い交わしているうちに、フロドが戻って来ました。しかし、かの女は顔を真っ赤にして何や
ら足元がおぼつかずふらふらしていて、空いたところにぺたりと座るとぐらりと傾いで、また元に戻り
ました。そしてどうしたのかと聞かれると、喉が乾いたから一杯引っ掛けたがすきっ腹なの忘れてた、
と言うとからからと笑い、そのままふにゃりと木に背をもたれて何の話をしてたのかと聞きました。
 しかし、フロドとロージーと不味い料理の話をしていたなどと言えないだろうと、三人は顔を見合わ
せ、しばし沈黙してしまいました。

667メリ×フロ 目眩 7:04/08/31 21:50 ID:o15En5KI
 「えっと、あ、そのう。」と、口火を切ったのはピピンでした。「じ、実は!僕ね、好きな子が出来
たんですよ!」ところが、フロドはそのままふにゃふにゃとしていて、何事だと騒いだのはメリーとサ
ムでした。「そんなの聞いてないぞ!」と、メリーはいいました。「いつの間にそういう事になって
たんだ。」

 「何で逐一報告しなくちゃいけないんだよ!」と、赤くなりながらピピンがいいました。「お互
い私生活には干渉しない約束だろ!それに、まだ日が浅いんだもん、手だって握ってないのに。」
「へえ、どこの誰だい。」と、メリーはからかいました。「言うもんか。」と、ピピンはいいました。
「ちょっとばらすと、まだ意気投合して文通してるだけ。」そんな事だろうと思ったよ、とメリーはつつ
きましたが、フロドはまばらに拍手しながらそれはそれはおめでとう、お幸せにね、といいました。
それに答えて、ピピンは自分達はまだどっちも子供だし、清く正しくおつき合いしますよ、と少し得意
そうにいいました。
 ところがフロドは「わたしは独りだもんね、独り身って素晴らしい、独身万歳。」といい、うふふと
笑いました。そしてたしなめられると、わたしの人生の手本はビルボだ何か文句あるか、と、くだを巻
きました。

 「大丈夫ですだか?お戻りになった方がいいんじゃねえですかね?」と、サムはいい、かの女が立ち
上がろうとするのを助けようとしました。ところが、かの女はここまで歩いて来られたんだから大丈夫
だといいながら二、三歩、歩いてよろけ、へたり込んだところでくすくす笑いました。
 「…出来上がってるよ。」と、ピピンがいいました。「付き合い長いけど、初めて見たぞ。」と、メ
リーがいいました。そんな二人をよそに、当のフロドはサムに肩を借りて、ごめんね、おやすみ、楽し
んでねえ、と、いいながら行ってしまいました。

668メリ×フロ 目眩 8:04/08/31 21:50 ID:o15En5KI
 次の日の朝、フロドは起きて来ませんでした。ようやくお昼過ぎに額に濡らした布を当てながら、お
構いもしないで悪かった、何だか不調法な事もやらかしたようで申し訳ない、といいながら部屋を出て
きました。
 酔ってたんだから仕方ないと、いわれてもかの女はしょんぼりしていました。いよいよ、お茶以外の
嗜好品が楽しめなくなったかと誰も口に出していいはしなかったものの、可哀想にと思いました。

「いつ帰るの?」と、食堂の椅子に腰掛けながらかの女はメリーとピピンにいいましたが、具合が悪そ
うだから今日にでもお暇します、とかれらはいいました。そして、逆にこの先の予定はと訊ねたとこ
ろ、別に何も無いと、かの女は答えました。

 だったら遊びに来ればいいのに、とメリーとピピンは口を揃えていいました。職を辞したなら時間も
出来るだろうし、そうでなくてもかれらがしょちゅう招待しているのに何かにつけて断られているし、
一度くらい顔を出してもいいだろう、というのがかれらの言い分でした。この時もフロドは生返事でど
うも気乗りしない風でしたが、骨休めしたらいいのにとサムに水を向けられ、ちゃんと面倒みるから好
きなだけ居ろと口説かれました。

「それにねえ、どうもサムがいろいろ腹に溜まってるらしいんですよ。」と、サムが席を外した時にメ
リーがいいました。おかしな意味でじゃありませんよ、と付け加えてロージーと二人で話す時間も上げ
たらどうかと、いいました。
「そうか。」と、フロドはいいました。「わたしは自分の都合ばかりで、気がつかなかったなあ。
無理に越して来いなんていって、悪かったかな?」
「まあ、そういう訳じゃないでしょうけど、仲良しでも他人と折り合い付けて一緒に暮らすのは大変で
すからねえ。」と、溜息まじりにピピンがいいました。とても実感がこもっていました。ピピンはこい
つがどうにも五月蝿くて、とメリーを親指で指したところで当の本人に頭をはたかれて、危うく頭を
テーブルにぶつけそうになりました。

669メリ×フロ 目眩 9:04/08/31 21:51 ID:o15En5KI
「同居人は同居人、お客様はお客様ということで、本当に来ませんか?」と、メリーはいいました。
「面白いものも、山程あるんだけどな。」と、ピピンがいいました。それでも、フロドは考えさせて
くれといったので、しばらくピピンの家にやっかいになるから、連絡を下さいといってその場は辞し
たのでした。

 そして、翌々日には二、三の着替えと書きかけの本を詰めた鞄を抱えて、かれらの帰りの馬車に揺ら
れていました。かの女はまだ疲れているのか時々船を漕いでいました。
「うまくいったね。」と、御者台のところでフロドに聞こえないようにピピンはメリーに耳打ちしました。「で
も、あっちで変な事するなよ。こないだ女の子連れ込んでただろ。」
「ちょっとふざけただけだよ。別にやましいことなんかしてないさ。」と、メリーはいいました。どん
なもんだかとピピンは不審そうにかれを見ました。
「あんまり安っぽく扱うな。フロドに限らだけど。」と、ピピンはいいました。どうやらかれは、いつ
ぞやまんまとメリーの口車に乗せられたのを未だに恨んでいるようでした。「おや、君も言うように
なったね!」と、メリーはいいました。「そんなの説教されるまでもない。僕とフロドは単なる『お友
達』さ。」もう無理なんだから、かれは心の中でいいました。
「同居人は同居人、お客様はお客様ということで、本当に来ませんか?」と、メリーはいいました。
「面白いものも、山程あるんだけどな。」と、ピピンがいいました。それでも、フロドは考えさせて
くれといったので、しばらくピピンの家にやっかいになるから、連絡を下さいといってその場は辞し
たのでした。

 そして、翌々日には二、三の着替えと書きかけの本を詰めた鞄を抱えて、かれらの帰りの馬車に揺ら
れていました。かの女はまだ疲れているのか時々船を漕いでいました。
「うまくいったね。」と、御者台のところでフロドに聞こえないようにピピンはメリーに耳打ちしました。「で
も、あっちで変な事するなよ。こないだ女の子連れ込んでただろ。」
「ちょっとふざけただけだよ。別にやましいことなんかしてないさ。」と、メリーはいいました。どん
なもんだかとピピンは不審そうにかれを見ました。
「あんまり安っぽく扱うな。フロドに限らだけど。」と、ピピンはいいました。どうやらかれは、いつ
ぞやまんまとメリーの口車に乗せられたのを未だに恨んでいるようでした。「おや、君も言うように
なったね!」と、メリーはいいました。「そんなの説教されるまでもない。僕とフロドは単なる『お友
達』さ。」もう無理なんだから、かれは心の中でいいました。


 途中でピピンが部屋が準備出来てない事に気が付いて、ついでに片付けもしてしまいたいと言い出
したので、フロドは挨拶も兼ねてにブランディ屋敷に寄ることになりました。ピピンは途中で馬車を降
り小馬を一頭外して、もう一頭をまん中に繋ぎ直すとと、いいと言うまで絶対来ないようにと念を押し
て行ってしまいました。どういうことかとフロドが尋ねると、男二人だけだと何かと散らかるのだとメ
リーは答えました。まさか、帰路一緒に来ると思わなかったし、そういや、出しっぱなしのものも結構
有ったと、かれは思いました。フロドが手伝おうかといいましたがメリーはそれを断りました。
「格好つけたいんですよ。」と、かれはいいました。「僕も片付けに行かないと。あいつ一人でさせて
おいたらいつになるか分からないですし。置いてっちゃいますけど、母さんに話しておくんで好きに
していて下さい。」
671メリ×フロ 目眩 10:04/08/31 21:53 ID:o15En5KI
 屋敷に付くと、戸口までエズメラルダがフロドを出迎えました。そして先に来た手紙を読んでいたの
でこちらに来るのは知っていたと言いました。フロドはご無沙汰していますと幾分はにかんで挨拶しま
し、そのまま招じられて中に入りました。そして三人でお茶を飲んで軽く話をした後、メリーは出掛け
てしまいましたが、フロドはしばらくエズメラルダと話をした後、来客用の部屋に通されて休んだので
した。

果たして、メリーとピピンが連れ立って屋敷に戻って来たのは、その三日後でした。またしても、
エズメラルダがわざわざかれらを迎えに玄関まで現れましたが、何やら目が悪戯っぽく笑っていました。
「フロドは?」と、メリーが母親に尋ねると、かの女は少し首を傾げて、いそいそと奥へ行ってしまい
ました。そして、(ホビットの)女性の割には背の高い誰かを連れて戻って来ました。かの女は慎まし
やかな服身を包み、仮に知っている人物がかの女であるとすれば、仕草はぎこちなくとも幾分板につい
た感じで、メリーとピピンはしばし呆然としてしまいました。


 「何か顔についてる?」と、沈黙に耐えられなくなった、その誰かが口を開きました。「変かな?」
「変じゃない!全然おかしくないですよ!」と、手を打っていったのはピピンでした。
「本当にフロド!?誰かと思った。」そして、かの女の両手を取って凄い凄いと繰り返しました。どう
したのかと訊ねられて、フロドは実はあまり服を持って来ていないと相談したら、仕立屋を呼ばれたの
だと答えました。そして、別に照れる風でもなく、また、おかしくないかと聞きました。そこで、エズ
メラルダがかの女の背後からピピンとかの女を引き離すように抱えて、折角羽根を伸ばしに来たのに、
なまじいつものなりで目立つより、こちらの方が誰か分からなくていいでしょう?と、笑って言いまし
た。まあ、家の中ではもうばれてるけどね、と付け加えました。

672メリ×フロ 目眩 11:04/08/31 21:54 ID:o15En5KI
「少し地味で古い感じだけど、こちらの方が上品で似合ってるでしょ?他にもいくつか作らせたのよ。」
フロドの両の腕の辺を後ろから掴まえそういい、エズメラルダはちらりと自分の息子の方を見遣って、
なかなかの見立てだろうと話を振りましたが、メリーは目を逸らして何も答えませんでした。
「今日はどうするの?あちらに行くの?それとも泊まっていく?食事はしていくのでしょ?」そういい
ながら、かの女はそのままフロドとピピンの腕を取って奥へ引っ張って行きました。
「どうしよう?お言葉に甘えて泊まっていっちゃおうかな?おい、どうする?」振り返りピピンがメリー
に言いました。「自分で料理するの、流石に飽きちゃったからなあ。」
「泊まるの何のって、ここは僕んちだぞ。泊まるかどうか自分で決めるのはお前だけだ。」と、メリー
はいいました。「そうか、それじゃ泊まろう。お邪魔します。」と、ピピンがいいました。

 晩にはサラドックも加わって、来客が有った時に使う食堂で親子にフロド、そしてピピンを交えて
食事をとりましたが、皆が打ち解けて話をする中で何故かメリーは妙な居辛さを感じました。別にフロ
ドが着ている服から垣間見える肌が多いわけでもなく、むしろ襟元も詰まっているのに、そちらに目を
遣るとそわそわと落ち着きが無くなりました。そして、かの女が口元にさじを運ぶのを見ただけで、
どきりとしてしまいました。それに気付いたフロドが、どうしたのかと聞くと美味しいかな、と、言っ
てなんとなくお茶を濁しましたが、かの女が美味しいと笑って答えたところで、これはまずいぞ、と
思いました。そしてそんな息子の様子を見て、かれの母親がくすりと笑ったのには気付きませんでし
た。

 食事が終ると、メリーとピピンとフロドは居間でごろごろしながらいろいろ話をしましたが、その頃
になると、メリーも結構普通に話せるようになっていました。かれは多分見慣れたせいだろうと心の中
で思いました。堀窪の家はどうなってるのか、どうして片付けるのにこんなに時間がかかったのかと
フロドは二人に尋ねましたが、とにかく見せられない程散らかってたのだ、とピピンは答えました。
673メリ×フロ 目眩 12:04/08/31 21:54 ID:o15En5KI
 「僕らだけだと思うと、緊張感が無くなってついついずぼらになっちゃうんですよね。出したら、元
にしまえばそれで済むのに。皿を洗うのは次にしよう、いや、次でいいや、いやいや、使うものが無く
なってからでいいや、ってそんな感じ。その一方で出てる物しか使わなかったりとか。なのに散らかる
んだよな、何でだろう?」と、ピピンがいいました。
「しまう事自体に必然性を感じなくなるからさ。」と、メリーがいいました。「旅の途中だったら、
片付けなきゃ先へ行けないもんな。人の目ってあれば鬱陶しい時もあるのに、無きゃ無いで困るもんな
んだなって思いますよ。勝手に使わせてもらってて悪いですけど、かなり様子が変わっちゃってるんで
驚かないで下さいよ。」

「がらくたで一杯なんです。」と、ピピンがいいました。「持って帰ったお土産に、拾ってきて、どうし
ても捨てられないのとか、誰かに何か上げた時のお返しに貰った品物が山ほど。手元に残したいものは全部
隠してあるんですけどね(置いておくと勝手に持ってっちゃう奴もいるから)。どうも場所塞ぎで、どっかに
しまうとこ作ろうかなって思ってるんですよ。」
「本当はいらない屑も混じってるんだろうけど。その辺りの判じ方してもらえれば嬉しいんですがね。」と
メリーはいいました。それに対してフロドは喜んでさせてもらうと答えたのでした。


 一方、屋敷の方では書斎に引っ込んだサラドックは何やらエズメラルダと話をしていました。かの
女が気が付きましたか?と、訊ねると、まあな、とかれは答えました。いつからだと、サラドックは
聞くと、かれの妻はそれとなく気付いたのは行方をくらます前に駆けずり回ってた辺りだけど、どのく
らい前からかは知らないと言いました。
674名無しさん@ピンキー:04/08/31 21:55 ID:b1HrWJwU
>>656
吊る必要ありませんぞ。よかった。
エロいだけでなく、ボロ姫の秘密にも触れているあたりがイイ!
675メリ×フロ 目眩 13:04/08/31 21:55 ID:o15En5KI
「どうしましょうねえ。」と、かの女は言いました。「わたしは悪くはないと思うんですけどね。」
「『またいとこ』だな。そっちは問題なかろうが、如何せん年がな。逆ならまあ、無いわけじゃないがなあ。
幾つだ?」
「今年で52と38だったと思いますが。」と、エズメラルダはいいました。「もっとも、メリーはかの女
の年は見てくれ通りだといってますけど。」それどころか『三つ下』とまでかれは言った事がありまし
た。

「そうか。」それは、例の『持ちがいい』という事かな、と、鼻筋の辺りを指で擦りながらサラドックは
いいました。「しかし、あいつも、そろそろ本気で考えてもらわんと困るな。」
「年上はお嫌いですか?」
「わしとおまえは四つしか違わんだろうが。」
「そろそろ子供時代とお別れする潮時ではあるがなあ。捨てるのと拾うのと、どっちがいいのやら、
こればかりはどうにも分からんが。それに、あれはともかくフロドの方はそうでもないと見たぞ。」
「そうなんですよねえ。」と、片手を頬に当てながらエズメラルダはいいました。
「それに単純に焚き付けても上手くいきそうにない気がします。」

「でも、一番心配なのは、周りで善かれと思っても、それが仇になる事ですよ。」
「それでも、何かしないと一歩も前に進まん。慎重に、でも速やかに、悪く言う輩もいなくもない事だ
し。フロドはわしに任せろ。」
「大丈夫なんですか?」
「全部は無理だな。細かい事は、おまえに任せるが、フロドとは娘と話をするようなもんでもないだ
ろう?変な言い方だが、親同士、男同士で話すようなところはわしがするよ。目標は八月いっぱいだ。
どれだけ引き止めたって、誕生日には帰っちまうぞ。」暦をめくってぐりぐりと印をつけながら、かれ
はいいました。「ならば、そのように致しましょう。」と、エズメラルダはいいました。

676メリ×フロ 目眩 14:04/08/31 21:57 ID:o15En5KI
 フロドが掘窪に初めて遊びに行った日の夕方、最初の夕食が済んでしばらく三人は話に興じていました。
「いや、見栄えがするってのは実にいい事ですよ!」と、ピピンがいいました。「遠くからでも、皆気付いて
手を振って挨拶してくれる。『おや、あそこに行くのは誰だ?ペレグリンの若旦那ではないか!一体どこの
お殿様かと思った!』なんて感じで、これがとても気持ちのいいものなんですがね。実際、戻ってくるまで
伸びたって実感はあまり無かったんだけど、周りが大きかったから自分は小さい小さいとばかり思ってたのに、
帰郷したら、もっと小さいひとだらけ。で、持ち上げられていい気分−−だったのに、そう良くもない事件が
起ったんです。

「こいつと、二人で村の飲み屋で飲んだ時に相席になった男がなかなか面白い話をしてくれたもんで『よし、
ここは僕のおごりだ』と男に言ったはずなのに、店の亭主がその時いた全員分僕の勘定に入れたんですよ。」
「君の物言いもまずかったと思うけどな。」と、メリーがいいました。「どっちとも取れるように聞こえた
よ。」そして処置無しとばかりに肩をすくめてみせました。
「それで、その場はしょうがないから払ったんですけどね、周りがもう成年に達していなかろうが、あ
んたはでかいし大人と一緒だろってんですよ。むしろあんたは英雄だから驕るのが筋だろうって!まだ
お小遣いでやりくりしてるのに。
「お父様、お母様、僕にもっと仕送りして!でないと僕からからに干からびちゃう。」と、ピピンは大仰に
嘆いてみせたのでフロドはくすくす笑いました。
「で、こっちで仲の良いもの同士で飲むようにしようってしたら、前よりかかり増しになっちゃった。」と、
メリーはいいました。「『身の程をわきまえよ』って、あなたからも言って下さいよ。」
「楽しい時間は、買ってでも欲しいもんさ。」と、ピピンはいいました。「そうやって兄貴風吹かせてろ。
いずれ背だって追い越して、ぎゃふんと言わせてやるからな。」
「無理だね。僕の方がずっと高いまんまさ!」と、メリーは返しました。「僕が『偉丈夫』だってのは、皆も
認めるところだしね!」

677メリ×フロ 目眩 15:04/08/31 21:58 ID:o15En5KI
てっきりここに泊まるものだと思っていたフロドはそろそろ送って行くと言われて首を傾げました。
そもそも、足留めされたのは部屋が準備の都合だったからです。それに対してピピンは別に使うはずの
部屋が片付いていないわけではないと言いました。婦人が男二人のところへ遊びに来て泊まっていったと
なると自分達はどうとも思わなくても世間ではそうではないから、と付け加えました。
「人目は有るし、仮にあなたが『さる御婦人』という事でも、こっちで付いて回るのは『さる御婦人』
の評判ですからね。」
 引かれて来た小馬に一人だって平気でも言い、男のなりの時と同じように跨がったのを見て、メリー
とピピンはなにやらわたわたと慌てましたが、女だってこういう風に乗っても普通だろうとフロドは
うんざりした顔で言いました。

「着る物が変わったからといって、別に中身が変わるわけじゃなし!」と、フロドはいいました。それ
はそうだとしても仲間内ならともかく他所から見てもそうであるとは限りませんでした。外見上女性の
装いをしているなら、むしろ普段と変わらないつもりで振る舞ってはいらぬ誤解を招くとメリーはいい
ました。ところが何やら勘に触ったのか、フロドは手綱をぴしりといわせていきなり小馬を駆けさせた
ので、メリーとピピンは慌ててその後を追い掛ける羽目になりました。

「待ってくださいよ!」と、メリーはいいました。ところが嫌だというと、フロドはどんどん先にいって
しまいました。堀窪と屋敷の間の二マイル程を駆けてメリーとピピンが屋敷に付くと、ちょうどフロド
の乗っていた小馬は馬丁に連れて行かれるところでした。戸口のところで腕組みをしてフロドが待って
いて、遅かったね、といいました。そして、しばらく乗ってなかったから本当は転げ落ちるかと思った
といいました。

「こういう服も、背筋がしゃんとするから結構いいかもね。」そういって、かの女お腹と腰のところを
前と後ろから押さえて見せたので、もういい加減にしてくれ、とメリーは内心呟きましたが、ピピンが
かれの傍らでかっこいいなどといったので、こいつもどうにかしたいと思ったのでした。
「それじゃお休み。」と、フロドが屋敷に引っ込むのを見届けて、メリーとピピンは馬頭を返したので
した。
678メリ×フロ 目眩 16:04/08/31 21:59 ID:o15En5KI
 次の日にフロドが堀窪を訪ねると、メリーは出掛けていてピピンが一人で居ました。
「草むしりに行ったんですよ。」と、ピピンはいいました。「草むしり?」と、フロドはいいました。
「何だか植生やら、草やら花やら葉っぱやらの効き目を調べてるんですよ。たまに散歩がてら着いてく
けど。最近やたらと入れ込んでて人の話も聞きゃしないんです。
「お殿様のこと忘れられないんですよ。まあ、あんな立派なお年寄りはこちらには居ませんからねえ。
平気な顔して、あいつもいろいろ引き摺ってるんです。」家の中に入りながらピピンはいいました。

「出来たはずのこと、そして出来なかったこと、悔やんでもしょうがないのに、ぐるぐる頭の中で回し
てるんです。あなたからも何とかいってやって下さいよ。『メリアドク、地に足を着けよ、そして先
を見よ。』って。さて、こちらです。」と、ドアを開けた先にはなにやら雑多なものが広げられてい
ました。
「一体どこに隠して持ってきたんだい。」と、フロドはいいました。「ばらして、あちこちに積んでき
たんですよ。平たくしてるから多く見えるのかもしれないです。放ったらかしにしてた分もあるし、中
には黴が生えてるのもなくないかも。」そして、束ねられた刀剣の中から一振だして、これが僕のお気
に入りです、と手渡しました。ふむ、とフロドはそれを見て抜いて刀身をあらため、なかなかいいん
じゃないかな、と、いって鞘に納めて返したので、ピピンは気を良くしてしまいました。

 フロドは物を選り分け、古い順番やら出自やらで分類して札をつけ始めました。そして、どうにもな
らないようなものは断ってから捨てるものの方へ入れました。中には拾った本人が『がらくた』だと
思ったのに、そうじゃないと、いわれたものもありました。
「ついでに虫干しもしちゃったら?」と、虫に食われた布切れをつまみながらフロドはいいました。
「そうですね、終ったのから運び出しましょう。」と、ピピンはいいました。

679メリ×フロ 目眩 17:04/08/31 21:59 ID:o15En5KI
 お昼近くなってメリーは引き上げてきましたが、家の外でピピンがいろいろ広げた布の上にあれこれ
並べているのに行き会いました。「何してるんだ?」と、メリーはいいました。「虫干しだよ、む、
し、ぼ、し!」と、ピピンはいいました。「そっちは順調?」
「まあね、フロド来てるのか?」
「中に居るよ。」

 メリーが家に入ると、何やら台所の方から水音がしてきました。あっちか、と思ってかれが足を向け
ると、フロドは汚れた手を洗っているところでしたが、背後に人の気配を感じたのか、びくり、と身じ
ろぎをしました。
「どうも、こんにちは、っていうのも変だけど、来てたんですね。」と、メリーは後ろ手にドアを締め
ながらいいました。ところが流しの縁に手を突いたまま、フロドは振り返りませんでした。洗って置か
れた食器に震えが伝わってかたかたと鳴っていました。怪訝そうな顔をしてメリーはかの女に近付きま
した。すると、またフロドはびくりとしながら向き直り、身を引くように斜めに傾ぎました。
「顔色が悪いですよ。」と、メリーが足を進めたところでフロドは何か口の中でいうと、ぷつんと糸が
切れたように倒れてしまいました。

 がたん、と派手な音がしたので、ピピンは慌てて外から戻ってきました。そして音がした方へ行くと
フロドが昏倒し、それをメリーが抱き起こしているところでした。
「どうしたんだよ!」と、ピピンはいいました。「どうしたもこうしたも、急に倒れたんだ。」と、メリーは
いいました。「また変なことしたんじゃないだろうな!」と、ピピンはいいました。
「してないよ!」と、メリーは返しました。
「取りあえず、運び出そう。どこかに寝かせなきゃ。」二人は腕と足のところでフロドを担ぐと台所を
出て長椅子のある部屋まで運びました。
680メリ×フロ 目眩 18:04/08/31 22:00 ID:o15En5KI
「ひょっとして締め過ぎなんじゃないか、これ。」と、胴着を差してピピンがいいました。
「まさか、緩いぞ。」と、メリーがいいました。
「どうしちゃったんだろう、真っ青だよ。」
「気付け薬持ってこい。」
 メリーは詰まった襟元を緩め、ピピンは持ってきた気付け薬の蓋を開けてフロドに嗅がせました。す
ると、かの女はうっと顔をしかめ鼻を押さえて意識を取り戻しました。ふー、とメリーとピピンは胸を
撫で下ろしました。
「多分立ったり座ったりしたから、気分が悪くなったんだと思う。」と、フロドは水の入った茶碗を
受け取っていいました。まだ頭がぐらぐらしました。
「あまり根詰めない事ですね。」と、メリーがいいました。
「部屋の空気も悪かったみたいだし。今度からは窓開けないと。」と、ピピンはいいました。
「お昼は?」
「いらない、少し横になるよ。」そういうが早いか、フロドはぱたりと横になってしまいました。

 こんな事が有った後、また何事も無かったようにフロドは堀窪と屋敷の間を往復し、がらくたの整理
をしました。その数はしまい込まれて少なくなっていきましたが、資料にするとフロドは時々別の事に
手を動かしました。部屋のドアは開け放たれ、窓も開いていて、いい風が入っていました。
「はかどります?」と、メリーは座り込んで作業に没頭しているかの女の肩に何気なく手を置こうとし
たところが、フロドに身を逸らして躱されたように思いました。その時はメリーも気のせいで片付けま
したが、二度三度と同じような事があると、どうも偶然ではないと感じ始めました。

681メリ×フロ 目眩 19:04/08/31 22:01 ID:o15En5KI
 さらに数日経つと、とうとう整理の目処が立って、フロドは全部片付けていいと言いました。でも
たまに見せてと付け加えました。「これが目録。またいろいろ写させて。」と、フロドはピピンに紙の束を
渡しました。
ピピンはありがとう、といいました。ところが、今度は小さな版型の紙の束をもう一つ取り出すと、か
の女は咳払いをしていいました。

「それから!これはどこか目に付かないとこにしまっといてね!!」かの女はすれ違いざまに、べたり
とピピンの胸の辺りに張り付けるようにして、部屋を出ていきました。
「え?」と、ピピンはそれを見ましたが、一読するとしまったと思ってフロドの後を追い掛けました。
「ごめんなさい、ごめんなさい。わざとじゃないんですよ。」と、追い縋りながらかれはいいました。
「だって、こういうの、こっちに無いじゃないですか。」それを、フロドは真っ赤になって馬鹿者、と
一喝しました。
「とっととしまうなり、燃すなり、捨てるなりしなさい。全くもう!
ねえ、メリー、聞いてよ、ピピンたらねえ−−。」その傍らでピピンがわーわーと大声を出しました。

「なんだ、君はいやらしいものでも持って帰ってきてたのか?」と、メリーはピピンをからかいました。
「いいじゃないか!僕だって男なんだから!!」と、目録と『それ』をぎっちり抱き締めるようにして
ピピンは声を裏返らせました。「しまってくる!!」踵を返すと、かれはばたばたとホビットらしから
ぬ足音を立てて走って行ってしまいました。

それを見送ってメリーは一しきり笑い、あの顔見ましたか?と、フロドの方を見ました。ところが
さっきまで話を振ったかの女自身がちっとも笑っていないのに気が付きました。かの女がするりと自分の
脇をすり抜けてもうあっちに戻るから、といったので、流石におかしいと思いました。「馬は?」とかれ
は聞きましたが、自分で出来るとにべもなく返されて取りつく島も無くなってしまいました。
682メリ×フロ 目眩 20:04/08/31 22:02 ID:o15En5KI
 メリーは間違いなくフロドに避けられていました。屋敷でも、広い部屋で話に興じたり明るい窓辺でチェ
スをしている時などは平気そうでしたが、他に誰も居なかったり、狭い場所では顔が引きつらせ、何故か逃
げ出すようにして居なくなりました。

「サムが『よそよそしい』って言っていたのも、あれも気のせいじゃなかったに違いない。」
 しかし、自分が入り込めない領域にピピンがずかずか入っても、フロドに変わり無いのがメリーは
どうにも解せませんでした。「あいつと僕と、どこが違うんだ?」当てつけているのではなくとも、
どうにも不愉快でした。




『フロド、お星さまの名前教えてよ。』
−ほら、こうやって仰向けに寝て見ると、あちこち目をやらなくても全部見えるんだよ。
『ほんとだ。でも、どれが何やら、わかんないよ。』
−そうか、ごめんね。



『フロド!幽霊が出た!僕、見たんだよ!』
−いるわけないじゃない。
『いる!!絶対いるもん!古いお家には出るって、じいちゃんがいってたもん。
『怖いよう。』
−しょうがないねえ、一緒に寝よう。おいで。
『歌、歌ってくれる?先に寝ちゃダメだよ。起きたら居ないのもダメだよ。』
−はいはい。


683メリ×フロ 目眩 21:04/08/31 22:03 ID:o15En5KI


『ねえ、フロドは何処に行っちゃうの?』
『貰われるって、どういうこと?フロドだってうちの子でしょ?
川向こうって、変な人しか居ないんでしょ?何で?フロドのこと、捨てるの?』
−かの女はビルボのところに養女に行くんだよ。

…ビルボか。だったらしょうがない。でも−−。

『お別れするのに、なんで笑って行っちゃうんだよ。』





『父さん、ビルボのとこに行っちゃダメ?』
−勉強はどうするんだ?
『いっぱいするよ、あっちでもする。きっとあっちの方がはかどるよ。』
−夜更かしせんと約束しろ。あと、迷惑掛けないと誓えるかね?



『見たか?今のにやけた嫌なやつ。』
−おらも、あいつはどうも気に入らねえです。
−とっちめてやろうよ。
『それとなくやらなきゃ駄目さ。ばれないようにね。』



684メリ×フロ 目眩 22:04/08/31 22:03 ID:o15En5KI


−ありがとう。いろいろ頼んで悪かったね。
『後は越すだけですね。』



−わたしの事、軽蔑する?



 メリーが目を開くと朝になっていました。「…夢か。」ぼんやりいつもの天井を見ながらメリーは
いいました。「何とも、虚しい嫌な夢だね。」こんな思いするなら呼ばなきゃ良かった、と、かれは誰
を責めるでもなく思ってしまいましたが、その一方で全然諦め切れていないんだなあ、と溜息を付きま
した。頼みごとは終ってしまいました。引き延ばさないと、あの様子ではじき帰ってしまうでしょう。
 メリーはなんで自分がフロドに嫌われるのか分かりませんでした。本当は、かの女の中では、もう
友達ですらないんじゃないかと、かれは考え込みました。これはもう遠回しにではなく、自分の気持
ちを打ち明けるしかないんじゃなかろうか、断られたらそれまでだと、かれは思いました。そして、な
んで避けられるのかも聞かないと、納得出来ませんでした。

 もうすぐ、八月になろうとしていました。
685メリ×フロ 目眩 23:04/08/31 22:06 ID:o15En5KI
 その日、メリーはフロドが堀窪に来る前に屋敷まで迎えに行き、途中話が有ると行って街道沿いの木
に馬を繋ぎ、その下に座ろうとかの女にいいました。予想に反してフロドはそれを承諾し、幹に沿って
ちょっと明後日の方向を向きながら、それでも隣合って座りました。しばらくの間、二人は天気がどう
とか、当たり障りの無い話をしていました。

 「ねえ」と、横合いにある草をいじりながらメリーがいいました。「ずっとここに居ませんか?」
「帰らなきゃ。いつまでもお世話になってるわけにはいかないし、あっちも放っておけない。」
と、フロドはいいました。豊作の予兆もあり、サムからはいろいろ指示を仰ぐ手紙が毎日のように届い
ていて、戻れ戻れと矢の催促でした。そろそろ戻らないとまずいというのは事実でした。
「そうじゃなくて、」かれはそっと手を伸ばすとかの女の手を握りました。「結婚しません?」
びくりと身じろぎすると、かの女は片方の手で胸元の辺りにある白い石を、我知らず触れながら俯き、
時間をくれといいました。
 メリーはさして色良い返事が来ると期待していなかったので、そうですか、とだけ答えましたが、
かの女様子に急に何やらほだされたようになって、フロドの顎に手をかけ唇を重ねました。かの女は両手を
握りしめ、かれの首の辺りを拒むように押しましたが、徒労に終りました。

「う…」と、フロドは眉根を寄せて呻きました。以前のかの女であれば押し切られてしまいそうな所
でしたが、それでも今回は踏み止まりました。そしてメリーが背中に手を回そうとしたところで、身体
を捩って押し止めて、かれの手を解き次いで唇を離しました。

686メリ×フロ 目眩 24:04/08/31 22:07 ID:o15En5KI
 「駄目なの。」と、かの女はいいました。「そんな気分じゃない、ごめんなさい。」自分の口元に手
を当てると、また口の中で駄目なんだと繰り返しましたが、顔はのぼせたようではなく、むしろ青ざめ
て見えました。メリーが詫びると、謝るなと、かの女はいいながらもじりじりと離れました。メリーの
方も、かの女が引こうとするのに逆らわずに取った手を放したのでした。

「僕の事、嫌いなんですか?」と、立ち上がったかの女の背に向かってメリーは聞きましたが、フロド
は黙ってかぶりを振りました。かの女は繋いでいた小馬の手綱を戻すと、その背に跨がりメリーを置き
去りにしてブランディ館へ駆けて行ってしまいました。


 次の日からフロドとメリーは顔を合わせるとお互い噛み合わない話をするようになってしまいました
が、そんなかれらの預かり知らないところで陰謀は着々と進んでいました。

「皆、こっちに来てから、何かおかしい。」と、かの女は思いました。こちらに来てからというもの、
堀窪に遊びに行かず、ブランディ館にいる時には、本を書いたり、上品な方の女衆と一緒にお茶を飲ん
だり話をしたりして気を紛らせていました。居心地は悪くはありませんでしたが、しばらくすると、そ
れとなくずっと居ていいのに、と匂わされるようになってきていました。フロドは最初はいわゆる社交辞令
だと解釈して何とも思っていませんでしたが、メリーに告白された後はその中に妙な含みを感じて固辞し始
めるようになっていたのです。一番落ち着くのは一人きりで部屋で休んでいる時でした。今やフロドは悪意
ならぬ好意で押し潰されそうになっていました。
687メリ×フロ 目眩 24':04/08/31 22:08 ID:o15En5KI

 また『おかしい』といえば、かの女自身も別に風邪をひいているわけでものないのに急に悪寒がした
り、不安に襲われたりしました。でもどうしてそうなるのかは、かの女には解りませんでした。少なか
らず、袋小路屋敷にいた時もそういう事が有ったからです。フロドは物思いに沈むようになり、堀窪に
も足を運ばずに閉じ籠るようになってしまいました。

「こんなの、自分で決められない。」と、かの女は心の中で呟きました。でも、誰にも相談出来ないと
も思いました。「だって、わたし、年だし、汚いし、つり合わないし、迷惑かけちゃう。」まさか、狼
狽えはしても、そんな感情がもう有ろうはずもない、そもそも、感慨などもう無い、置いて来てしまっ
たはずだと、かの女は思いました。

「わたし、どうしたらいいの。」いっそ誰かが勝手に決めてくれたらいいのに、と、フロドは頭を抱え
てしまいました。いや、勝手に決められても困る、そもそも自分にはもう親は居ないのだ。決断するの
は他ならぬかの女自身で、普通に断るならまだしも逃げだしては非礼が過ぎるであろう、と考え直しま
した。そこで、この家の主人がかの女を呼びに人を寄越したので、これで何回目だろうと思いながら、
物憂げにもうちょっとしたら行くと答えました。『あれは、あんたを好いとるよ。』と、かれがいった
のは嘘では無かったんだと、かの女は思いました。

688メリ×フロ 目眩 25:04/08/31 22:09 ID:o15En5KI
そうして何日か経ったある日、朝食の後にフロドはサラドックの部屋に呼ばれて、しばらく戻ってき
ませんでした。何をしてるんだろうと心配になった頃にメリーも呼ばれて、行ってみると、部屋のドア
は開いていて、中の様子がすぐに見て取れました。奥の机に父親が座り、その前にはの椅子が二つ並べ
られて、フロドが腰掛けていました。かの女はメリーが入ってくると立ち、サラドックがメリーに
かの女の隣へ来るように促したのでそのままよく分からないまま、部屋へ入ってきましたが、フロドが
自分の方へ向いてサラドックとも話し合ったが、お受けする事にしました、と言ったところで固まっ
てしまいました。

「…なんで僕だけ置いてけぼりなんですか。」呆然としながらメリーはいいました。
 そこでサラドックは先にかの女とは本来親同士でする話もしなきゃいけないんだと、眉をしかめ、少
しは察しろとにおわせたので、メリーは、しまったと口を押さえましたがフロドは構わないと顔を横に
振りました。机の上には、お金に関する取り決めやら、確かに親同士がやり取りするようなものが乗っ
ていて、それは全部署名がされていましたが、サラドックはそれをかき集めて揃え、しまってしまい
ました。そして、これはお前が先に読んで署名しろ、と差出されたのは婚姻の契約書でした。幾分震え
た字でメリーが先に書き、手慣れた風にフロドが次に自分の名前を書き、サラドックは席を立ちそれを
受け取るとそれをくるくる巻き上げて引き出しにしまい、おめでとうと言い、フロドを家族の一員とし
て歓迎するよ、と続けて両手を広げて二人の肩に手を乗せて笑いました。
689メリ×フロ 目眩 25':04/08/31 22:10 ID:o15En5KI

 フロドが席を外した後も、あまりのあっけなさにメリーはまだ呆然としていました。そして、一体自
分の父親がどんな魔法を使ったのか、と思いました。サラドックは昼からお祝いをするといいました
が、聞こえていない風の息子に嬉しくないのかと問い、メリーは急過ぎて話に付いていけていないと答
えました。
「こういうのって、決まってから時間をかけていろいろ準備するもんじゃないんですか?」と、メリー
は聞きました。「どうして黙ってたんです?」何やら頭がくらくらとしました。
「お前は先に話をしてたら『余計な事をするな』と突っぱねたに違いないだろう?」と、サラドックはいい
ました。「それに時間なんぞ、お前が知らんだけでとっくの昔にかけとるわ。親戚筋のうるさ方が口挟んで
くる前に内輪だけで先にやっておくんだよ。時期を見て公にするが、それまでは−−。」と、かれは自分の
唇に人さし指を当てました。「全部、秘密だ。お前の友達連中にも、な。」
690メリ×フロ 目眩 26:04/08/31 22:10 ID:o15En5KI
「『夜討ち朝駆け』ってわけですか。」と、メリーはいいました。「で、僕は何をすりゃいいんです?」
「部屋に戻れば周りが勝手にあれこれしてくれる。指図通りにして、祝いの席では座ってりゃいい。当
座する事は話を振られた時に何をしゃべるか考えるぐらいだ。あと、今から席で会うまでフロドとは
面会謝絶だからな。」

 そこでサラドックは声を落とし、これは先に話ておかにゃならんのだが、と神妙な顔をして手招きし
たのでメリーは何だと父親に顔を寄せました。そして何やら耳打ちされて大声を上げそうになり、サラ
ドックに口を押さえられました。冗談だろうとメリーはいいましたが、かれの父親は顔を横に振って残
念ながら本当だと言い、部屋に戻ったら身動きが取れなくなるからその前に何とかしておけ、と忠告し
ました。

「まさか、父さん知ってるんじゃないでしょうね?」と、幾分取り乱しメリーは不振そうな目を向けて
いいました。「ああ?あれか。…じゃないんだろ?」言葉を濁しましたが、何を言いたいのかは分かりました。
メリーは椅子に戻って落ち着こうと口に含んだお茶を吹き出してしまいした。
「何であなたが知ってるんですか!!」思わず机を両手で叩くようにしてメリーは立ち上がりました。
「今日じゃないが、ちゃんと、本人の口から聞いたぞ。別に何もやましいことはしとらん。(フロドと
わしはいとこだぞ!)どうやら、断る口実にしようとしたらしいが、動転して問いただしたら、相手が
おまえだと聞いて肝を潰した。親戚の、いい家柄の娘に手を付けて放っておいたなんて、もっと早くに
知ってたら、おまえのことをぶん殴ってるところだ。」そんな事を女の口からいわせるな、と言われて
メリーはよもやかの女が自分から他所に漏らすとは思わなかったと言えなくなってしまいました。
691メリ×フロ 目眩 27:04/08/31 22:11 ID:o15En5KI
「他には?何か言ってました?」メリーは内心父親がもっと余計に知っていたらどうしようとはらはら
していました。「それ以上は聞いとらん。まあ、順番としてはあべこべだが、筋は通ってる。言ってお
くが、わしはまだ怒ってるんだからな。それを忘れるな。」そういうと、サラドックは机に肘を突くと
両手で顔を覆いました。

「いいかメリアドク、わしも年だ、あまり心配させんでくれ。おまえが行方知れずになって死んだと
聞いた時にはもう途方に暮れた。その後届くのは悪い知らせばかり。なのに戻って来たらおまえは英
雄−−。だが土産話は正直ぞっとしないものばかり。身を堅めれば落ち着くのか?どうしたらいいの
か、わしにはもう分からん。おまえが居なくなった時に上辺だけ悲しんで腹で喜んでた馬鹿どもに一泡
吹かせてやれ。今はそれしか言えんよ。」
それを聞いて、自分もさしてフロドと変わらない事をしたとメリーは思い、父親の肩に片手を置いて詫
びました。
「行け。さっきの事はわしは手助けしてやれんからな。」置かれた手を払いのけるようにすると、サラ
ドックは顔を背けて目元を拭いました。メリーは掛ける言葉を無くして、じゃあと軽く挨拶をして、
そのまま出て行きました。
 後に独り残されたサラドックは、フロドさえ良かったらずっとここに留まらないかと言った日に、
この場でかの女が『もうあなたが知ってるような昔のわたしでは無いんですよ』と、口元を歪ませて
自嘲気味に告白したのを思い出し、再び両手で顔を覆ったのでした。


「この度は皆様に(といってもここに住んでる身内だけだが、)お集り頂き誠にありがとうござい
ます(休めて良かったな!)。本来であれば花嫁の養父であるビルボ・バギンズ氏に、この集まりの
司会並びにいろいろなお話を頂くのが慣例でございますが、皆様の御存知の通りかれは御健在ながら
も、この地を離れて久しく、なにしろ急で駆け付ける事もままなりませんでしたので、このわたくしが
(引っ込めだと!けしからん!)かれに成り代わりまして、司会を勤めさせて頂きます。」

692メリ×フロ 目眩 28:04/08/31 22:11 ID:o15En5KI
「嘘つけ。何が、急にだよ。」と、メリーは独りごちました。「それじゃここに並んでる御馳走は、一体
どこから持って来たってんだ。」フロドも大層可愛らしいの服を着ていましたが、これも予め誂えられて
いた感じでした。

「…親父の話しは長いから、寝てていいですよ。」と、隣に座ってる緊張気味のフロドにメリーはいい
ました。「あなたは家系図に入ってるから、短くて済むかもしれないけど。」
 しかし、そうは問屋が卸しませんでした。そこの席上の者は、サラドックの長口上と家語りを延々
と聞かされました。それでも、ほとんどは前にもされた話をあたかも初めて聞いたように安心して耳を
傾けていたのでした。


 夜も更けて子供達が寝てしまって祝いの席上に酒がひっきりなしに回って来るようになると、勢い
話もフロドの苦手な生々しくどぎつい内容になってきました。無論、既に知らぬ訳ではなくとも地縁に
見られる教育機能から弾き出されて今に至ったかの女にとって、それが言葉となって耳に入り、しか
も自分が俎上に上げられるともなると、恥ずかしくて居たたまれなくなってしまったのでした。

 そんな話が頭の上を飛び交うにつれて流石にメリーの顔も引きつりフロドは真っ赤になって俯いて
しまいましたが、その様子を見て周りは勝手にフロドが掛け値無しの生娘だと決めつけました。そして
仕舞いにかの女を『嬢ちゃん』呼ばわりし、メリーが身持ちは堅いが跳ねっ返りのフロドをどうやって
落としたのかを知りたがりました。しかし、どうも二人の答えがはかばかしくないのでメリーにどん
どん酒を勧めて無理に白状させようとしました。

 「わかった!わかった!話しますってば!」メリーは杯を押しとどめていいました。
それを聞いてフロドはちょっとぎょっとしましたが、かれが話したのは当たり障りの無いものでした。
「つまり、小さい頃からフロドは僕の憧れの人だったんですけど、そのまま好みがそのままで大きく
なっちゃいまして。一方この人はっていうと、鈍い上に変わった事ばかり好きで、周りは全然見えて
なくて全く無防備でね。金目当て家目当て土地目当て、ついでにかの女も頂いちゃおう、なんていう不
届きな輩もいたもんで、変な虫が付かないように僕ら仲間内で追っ払ってた訳です。」

693メリ×フロ 目眩 29:04/08/31 22:13 ID:o15En5KI
 実際フロドは変人扱いでしたが、その一方ではいかにもちょろい相手だとも、かの女と同じ年頃の連
中の腹に一物有りな者には思われていたのです。養父が消えた、独りでは辛かろう−−、と近付く輩も
居ました(もっともフロドの方はてんてこ舞いでそれどころではありませんでしたが)。
 何あそこに出入りするのは子供ばかり、出し抜いて頂いてしまえ、そうすればフロドも自ずとなびい
てくる、所詮女とはそういうものだ、と連中は考えていたからです。

「そんなことしてたの!」いきなりフロドが話の途中に割って入りました。
「ええ、してましたとも。はっきり言うと邪魔してました。あなた、何人にお花を何回もらいました?
『可哀想に』って何度言われました?僕らによく知らない奴は家に上げるな、玄関で追い払え、マゾムの
やり取り以外お返しするな、お愛想も振りまくなと言われたの、全然憶えてませんか?」と、メリーはフロ
ドを横目で見ながらいいました。
「そんなの憶えてるわけないでしょ。」と、フロドは口を尖らせて返しました。「大体家の主がお客さまに
花もらったって、おかしくとも何ともないじゃない。」貰った花はというと、早々にサムが始末してしまって
いました。(と、いっても束ねられたまま逆さまに吊るされて乾かされてしまっただけで、サムは変わり果てた
それをちゃっかりフロドの部屋を飾り付けに使ったりしました。

「『客』ならね。でも、『男』が『女』に贈るんだったら全然意味が違いますよ。」
「わたしは『地主』で『主人』で『旦那』だもん。他にどういう意味があるのよ!」
「ほらね、自覚ないし。遠回しに匂わせた程度じゃ気付きもしないんですよ。」
と、メリーは大袈裟に肩をすくめて見せました。「実のところ、この人まだこの調子なんですよ。この
先も心配で心配で。」と、かれがいうと周りはどっと笑いました。どこかで指笛も鳴っていました。

「それじゃますますどうやって落としたのか知りたいや。」と、誰かがいいました。
「まあ、苦楽を共にすればいろいろとありますしね。それは男女の機微ってことにしといて下さい。
詰るところは単に結婚してくれって言っただけです。つい、先日ですが。」

694メリ×フロ 目眩 30:04/08/31 22:14 ID:o15En5KI
「メリー!!」フロドは思わず立ち上がりました。
「で、嬢ちゃんは何で受けたのかね?」話を自分に振られてフロドは詰まりましたが、口籠りました。
「こ、こんな立派な殿方に結婚を申し込まれたら、お断りするわけにはいかないでしょう。」
かの女がへどもどしながら非常に儀礼的な事を言ったために、逆に周りはどっと湧いてしまいました。
隣ではメリーまで誰が殿方だよ、と膝を打ち涙目になって笑ってました。フロドは周りに面くらい、メリー
に幾分腹を立てながら、またすとんと座ると真っ赤になって俯いてしまいました。

「と、ちぐはぐな事を言ってみたり、良く分からずに凄い事を平気で言っちゃったり、と、実に面白いん
ですよね。これで頭はいいんだから世の中間違ってるような気もするけど。後の方なんかは言われると結構
ぐっと来るものがあって一喜一憂させられるんですよ。ほんと、罪作りなんだから。」そこでようやくメリー
は杯をぐいとあおりました。「そうなの!?」と、フロドは驚いていいました。

「ほらほら、分かってない。僕はもう何言われても舞い上がらない事にしてますけどね。フロドは素で
こうですから。深読みして期待するとがっかりするんで、皆も、特に男衆はあまり真に受けないように
ね。」そういってメリーは自分は立ったまま片手でフロドの肩というか首の辺りを抱き寄せて見せまし
たが、フロドは何とも言えないような変な顔をしていました。

695メリ×フロ 目眩 30':04/08/31 22:15 ID:o15En5KI
「ともあれ、僕は良き伴侶を見つけ、自分もそう有りたいと思ってるわけです。かの女は器量もいい。
何と言っても自分の土地を、長年一人で切り盛りしてきたぐらいの人ですから。御婦人としては、まだ
まだ修行が足りないかもしれませんが(たまにずかずか歩いてるし)、それは追々−−。
「ここには小さい頃のかの女を知ってて心安い人も多いでしょうから、力になって頂ければとと思うわけ
で、改めて宜しくお願い申し上げる次第です。」そして、フロドを引っ張り上げるようにして立つとか
の女背に手を回したまま深々とお辞儀して、また座りました。

「やれやれ、こんな大勢の前でのろける羽目になるとは思わなかったぞ。」と、メリーはもう一口飲み
ました。「口が上手いんだから。」と、フロドは小声でいうと肘で軽くメリーをつつきました。すると
かれはでも綺麗にまとまっただろうと返したのでした。
696メリ×フロ 目眩 31:04/08/31 22:15 ID:o15En5KI
 酒宴は夜通し続く予定でしたが、そろそろ花婿と花嫁は寝室へ引き上げる時間になり、二人は冷やか
されながら広間を後にしました。メリーは朝まで一服出来ないとこぼし、酒臭いとフロドは自分の髪を
鼻に当てて文句をいいましたが、とりあえずフロドの問題は一度別れて湯を使い、身支度を整える事に
なっていたのですぐに解消されました。

 フロドが上がって次の間に行くと、そこにはいつ来たのかエズメラルダが居ました。そして、はにか
むかの女を座らせると、髪をとかしながらメリーを宜しく頼むといいました。
「うちは娘がいないからね、あなたが戻ってきて嬉しいのよ。」と、エズメラルダはいいました。
「本当は誰が来るのかとか仲良く出来るかしらとか、いろいろ心配だったんだけど、とりあえず嫁と姑
で喧嘩することはなさそうね。」ピンをくわえ、長さの足りない髪をかき集めて結いながらかの女は続
けました。そして、髪を留めてしまうと傍らに生けてあった花をひとつ取って差しました。
「ほら、出来た。可愛いわ。」そう言ってかの女はフロドに手鏡を渡して見せました。
「わたし、もう可愛いとかそういう年でも、ないんだ、ですけど。」顔を赤らめてフロドはいいま
したが、エズメラルダにいつも通りでいいからとたしなめらました。
「わたしは年を取ったのに、あなたは綺麗なままで羨ましいわ。遅ればせだけど、急に娘らしくなっ
ちゃって。昔は悪戯ばかりしてたのに可笑しいわね。」そしてふんわり後ろから抱くともう少し太った
方がいいかもしれないと言いました。
「分からない事が有ったら何でも聞いて。恥ずかしいことでも、秘密にするから。
「他にも手仕事とか、教えたいことが山程あるし、今から楽しみなのよ。」
「…何で優しいの?」
「理由なんて有ると思う?あなただって何か見返りが欲しくて優しくするわけではないでしょ
う?」
「…そうかも。」
「肌が綺麗だから白粉は、はたかなくてもいいわね、ちょっと紅を差せば。こっち向いて。」
かの女は顔を自分の方に向けるようにしましたが、フロドはぽろぽろ泣いていました。
697メリ×フロ 目眩 32:04/08/31 22:16 ID:o15En5KI
「わたし、ずっと独りだと思ってたの。」と、フロドはいいました。「家族は出来ても、居なくなるば
かりで。友達はいて家族は出来ないって思ってたの。ちょっと前までいなくて良かったって、そう思っ
てた。でも、寂しくないって。」エズメラルダは黙って聞いていました。
「それに、わたし、今だって、」いつ居なくなるかも知れないのに、という言葉をフロドは飲み込みま
した。
「置いていかれるのが辛いなら、置いていっては駄目よ。」ようやくエズメラルダは口を開きました。
「約束出来ない。」フロドは口元を両手で覆うと顔を横に振りました。「どこまで知ってるの?」
「さあね、」エズメラルダは柔らかく微笑みました。「それは言わない約束なの。」と、かの女は首を
傾げて言うとフロドの唇を人さし指で軽く押さえ黙らせました。そして片方の手でちょっと顎を上げさ
せて、小指で紅を差しハンカチでちょっと押さえて色を幾分落とすと、今度は空いたところで涙を拭っ
た後、フロドを立たせました。

「さて、そろそろ行って。」今度は前から軽く抱き締めてかの女はいいました。「でも、嫌ならあんな
のほっぽって逃げてきてもいいわよ。匿ってあげるから。」
「なんだか、お母さんみたい。」軽く抱き返しながらフロドはいいました。
「みたい、じゃなくてお母さんよ。」くすくす笑うと、エズメラルダはフロドの頬に軽くキスし、フロ
ドがメリーはエズメラルダに似たのかと聞くと、あの子は昔から自分より父親に似ていると笑いながら
言いました。そして、メリーに見つからないようにこっそり読めと何やら握らせました。それをそっと
開いてみて思わずフロドは真っ赤になってその紙を取り落としてしまいそうになりました。
 普通はそういう事は女親が教えるんだけどね、と言われて冷や汗をかきながらフロドはもごもごと
お礼を言ったのでした。
698メリ×フロ 目眩 33:04/08/31 22:16 ID:o15En5KI
 一方メリーの方はというと、上がったところで父親が待ち構えていました。何しに来たんだ、あっち
は放っておいていいのか、とかれがサラドックに聞くとすぐ戻るから、まあ少し話そうと言われたの
でした。その中身は親戚に絡む嫌な注意事項と今夜の首尾についてでした。そして、父親は小さな鍵を
かれに渡していいました。
「いいか、こいつをちゃんと掛けておけ、でないと後悔するぞ。」と、サラドックはいいました。
「何でですか?」と、メリーはいいました。「まさか逃げられないように閉じ込めておけってんじゃな
いでしょうね!?」

「違う、締め出すんだよ。」と、父親はいいました。「わしと母さんの時は酒をぶっかけに入って来た
馬鹿がおった。今夜はある意味無礼講だからな。冗談で済まされるぎりぎりのとこまでやる馬鹿はやる
が、こっちからは文句は言えん。だから−−、嫌だったら誰も入れるな。部屋は何処か分かるな?」
「…どうも古い家というのは嫌な慣習がめじろ押しですね。」ようやく納得して、でも不愉快そうに眉根
を寄せてメリーは鍵を受け取りました。
「嫌なら自分で変えろ。わしには無理だった。」と、サラドックがいいました。「失敗するな、頑張
れよ。」そういうと、かれは手をひらひらさせて、こそこそする身ぶりをしながら出て行ってしまいま
した。内心何を頑張るんだよ、と思いながらメリーもそこを後にしました。

 「遅かったですね。」フロドが廊下に出ると、メリーが壁に寄り掛かって腕組みしていました。御挨
拶だとフロドは返しましたが、何かを嗅ぎ付けていきなりメリーの寝間着の袖を掴んで嗅ぎ、一服した
だろうといいました。
「ええ、その、上等なやつをやりながら、父さんと男同士の話しなぞをひとくさりね。そっちは?」
「別にそんなとりたてて話すような事は無いよ。」と、いいながら、ちょっと思い出してフロドは鼻声になり
ました。
699メリ×フロ 目眩 34:04/08/31 22:17 ID:o15En5KI
「人の袖で鼻かまないでくださいよ。」と、メリーがいいました。
「かむわけないでしょ。」と、フロドはぱっと手を離しました。
「早速やってくれましたね。」と、メリーはいいました。「ほら、口紅が付きました。」
「あなたって、ほんとに面白いなあ。」
「わたしは面白くない。」
「普通はここから花婿が花嫁を抱っこしてくんですけどね、どうしますか。」
「結構、自分で歩けます。」そういうと、フロドはぎっちり片腕を取って頭を寄せてきました。
「何やってるんです?」
「さっきの隠してるのよ。」と、フロドは赤くなりながらいいました。
「そんなの、どうせ遠からずばれるんだから。」口紅くらいで怖じてたらとんでもないぞ、と、メ
リーは溜息混じりにいいました。そして、こっそり話すのはこっちの方が都合がいいと少し声を落して
続けました。
「それじゃ道々話ますか。本日のちょっと嫌な作業が残ってて、小細工をしなくちゃいけなくて。」
「小細工?」
「それが、ちょっと言い難いんですが…。終ったら敷布を連中の所に持ってくんですって、僕が。」
「はあ?」
「汚れで僕が役立たずでないことと、あなたの純潔と両方証明しないといけないんだそうですよ。
父さんは止めさせようとしたらしいですが、駄目だったそうです。今朝になって言われて慌てちゃい
ました。僕らで何とかしろだそうです。」

「何とかするって?何?」解しかねてフロドは混乱しました。「血ですよ、血!」と、メリーは明後日
の方を向いていいました。「何で?血なんか出るの?」声が大きい、と、メリーは自分の人さし指を口に当て
ていいました。「あっ!あれ?何かの本に載ってた『乙女の印』って。」と、いうと、フロドはさーっと
青ざめました。どうやらかの女の読んだ本は上品な類いの本であるのは分かりました。
700メリ×フロ 目眩 35:04/08/31 22:17 ID:o15En5KI
「でも!ほら、本に書いてあるのってエルフとか人間の話じゃない?ホビットは違うとかそういう事は
ない?」それを聞いて、何と物を知らないことか、とメリーは心の中で呟きました。
「違いません、同じです。」と、メリーは小さな声でいいました。「…でも、出なかったじゃない。」
つられてフロドの声も小さくなりました。「普通は出るんですよ。」流石にメリーはそれは懇切丁寧に
扱って、出血しないように済ませたのだとは言えませんでした。

頭が整理されると、あれはそういう事だったのか、とフロドにも飲み込めました。文にすれば二行に
またがる程しかなかったそれを思い出し、まさかここにもそういう慣習が有ったとはと眉根を寄せました。
そもそも、そんなものは居た時分には見聞きした事が無いと言うと、それは本当に見なかっただけだろうと
メリーは答えました。と、いうのも報告を待つのは大人の男連中ばかりだからという事でした。

「馬鹿みたいですよねぇ。ところがこういうのって世間では『お上品』で『いい家柄』のとこにばかり
残ってるんですよ!おまけにうちでは本家の跡取りの初婚だけなんです。歴史的な考察をすると『正し
い血筋を残す為』って事なんですけどね。大昔に人間の風習がどっかで伝わって嫌な事に残ってしまっ
たという訳で、仮に嫡子が『役立たず』だとするとそいつは早々に廃嫡されて次にお鉢が回るという具
合。僕は一人っこだし、出来なくったって(やたらとこだわる連中はいるけど)養子を取ればいいんだ
からそんなの全然関係ないし、今となっては便宜上の事で婚前交渉だって無い訳じゃないのに、要する
単なる通過儀礼で、どうやって躱すか試されるんですよ。数十年に一度の祭りと勘違いしてる輩もいる
し、古い家ってこれだから嫌だ。」
 まさか、担ごうとしてるんじゃないかとフロドはちょっと疑わしげにメリーを見ましたが、こればか
りは正真正銘本当の話だと言われまた青ざめました。

701メリ×フロ 目眩 36:04/08/31 22:18 ID:o15En5KI
「いたすの、いたさぬのってお前らそれしか考えていないのかと、もう情けなくて。と、まあ、何も無
しにあれこれやって後で言うのも嫌なんで、あなたなら(知識としては)知らない話でもないだろうか
ら、お先に説明させて頂きました。」
「…何とも生々しいお話をどうもありがとう。」もう、さっきのでお腹が一杯なのにと、うんざりしな
がらフロドはいいました。「これがピピンのとこの話だったらいい気味だと笑ってやるのになあ!」

「でも、どうしよう?どこか切んなきゃ駄目かな?」そういうと、フロドはちょっと自分の手を見て身
震いしました。「まさか!そんな事しなくていいですよ。もちろん僕だってするつもりありません。」
メリーはポケットから小瓶を取り出しました。そして、これは何でしょうと聞いたので、フロドは小首
を傾げて染料か何か?といいました。
「はずれ、家鴨の血です。丸焼きが出たでしょ?外で血抜きしてたんで、くすねて来ました。」
「手回しがいいことで。」と、そんなもの出てたかなと考えながらフロドがちょっと気味悪そうに口を
押さえていいました。「何だか悪い儀式でもするみたい。」それにメリーはさしてかわりは無いかもし
れないと答えたのでした。そして、と奥まった所に有る部屋のドアに立ち止まり、扉を開けるとどう
ぞお入り下さい、といいました。

「こんな部屋、有ったっけ?」と、中を見回しながらフロドはいいました。
「なんだか、突貫工事で作ったみたいですよ(うちは居る人数より部屋数の方がありますからね!)、と、いっ
ても有る部屋の壁を取っ払って広げて、もう一つ壁をくり抜いて、次の間も付けたと、そうい
う事らしいですが、僕もここ入るのは初めてなんでよくは知りません。」身ぶり手ぶりを交えてメリー
は説明しました。「前の部屋も残ってますけど、今日から寝るのはこっちなんで、間違えないで下さい
よ。」そういいながらも、なんで自分は間取りの解説なんていうまだるっこしい事をしているのかとメ
リーはちょっぴり思い、自分も中を見回して普段より幾分控え目ではあるものの、父親の浪費癖をそこ
かしこに見つけたのでした。
702メリ×フロ 目眩 37:04/08/31 22:19 ID:o15En5KI
「で、その前に童心に帰ってふざけたいと思うわけですけど、どうですか?」
「何するの?」
「跳ね回って遊ぶんですよ。時間稼ぎに取っ組み合いしましょう。」
「中には何か聞こえやしないかって、耳をそばだててる馬鹿も居ましてね。だから出し抜いてやるん
です。」それを聞くと、フロドは面白そうだと悪戯っぽく笑いました。

 メリーはベッドの上掛けを剥いで寝転がり、フロドも勢いをつけて飛び乗りました。そしてお互いに
頭をぐしゃぐしゃにしたり、くすぐったり、捻ったり、捕まえたりして笑いながら掴み合いました。
フロドは時々きゃあきゃあと騒ぎ、メリーの悪ふざけが過ぎると嫌だとか止めてとか言いましたが、
急に痛いと悲鳴を上げ、どうしたのかと聞かれると頭にピンが刺さったと答えました。どれどれと、
メリーはかの女がさすっている辺りを見て、これではまるで矢ぶすまみたいだ、といって次々ピンを抜
いてフロドに渡し、握らせるとまた悪ふざけを再開しました。
「やだ!ずるい。片手が使えない!!」と、フロドは笑いながらも文句を付けました。
 間違えて蹴飛ばしたり、むきになったり、お返しをしたり、しばらく遊んでるのかそれとも本気で
喧嘩しているのか分からなくなりましたが、ひとしきり騒いだ後、並んで仰向けに寝転がると、どち
らともなく吹き出して、また笑いました。なんだか、久しぶりに楽しい気分だと、フロドがいいま
した。するとメリーはちょっと失礼と、かの女を退けました。

703メリ×フロ 目眩 37':04/08/31 22:20 ID:o15En5KI
 「皺のより加減はこんなもんでしょ。」と、小瓶を振りながらメリーはいいました。そして心配そう
に覗き込んでいるフロドにあまり気分のいいものでもないから、見てなくていいと言いました。そこで
フロドは鏡台のところまで行って手の中のピンを置き、鏡を覗くと折角結ってもらった髪が台無しだと
思いながら、頭に残っているピンも抜いてしまいました。そしてメリーの方を見ると、何故かかれは剥
ぎ取った敷布を丸めて床に投げ付けているところで、何をしてるのかと訊ねると、連中を楽しませるの
が腹立たしいのだという答えが返ってきました。大体こんなものどんな顔をして持って行けばいいのか
分からないとも言い、いっそぐでんぐでんに酔っぱらってた方がましだと嘆き、体重をかけて壁を足の
裏でずしんと蹴ったので流石にフロドもぎょっとして身を竦めました。
「隣に居るんだろ、どっかの馬鹿!どうせ話す程度じゃ聞こえやしないけど。」と、メリーは毒づきま
した。「ほんと、頭に来るなあ!!」
704メリ×フロ 目眩 38:04/08/31 22:20 ID:o15En5KI
 それから間もなく、メリーは幾分肩を落として恥をかきに行ってくると部屋を出かけましたが、また
へろへろと戻って来ました。そして、何故か一発殴れと言ってきました。フロドは何の事か分からずに
自分の手とかれの顔を交互に見交わしましたが、要するに気合いを入れろという事だと言われて、変な
顔をしましたがこくこくと頷きました。
 「殴るのって、好きじゃないんだけどなあ。」といいながら、フロドは平手でいいかと確かめて、
ぺちりと頬を打ちましたがメリーに弱いと言われ、今度は目を瞑って歯を食いしばり、知らないからと
言いつつ、もう一度かれの顔を引っぱたいたところ、予想外に効いたのかメリーは頬を押さえて少し
よろけました。そして、どうもありがとう頑張りますと言うと、今度こそ本当に出て行ってしまいまし
た。

 フロドは一人残るとしばらくそわそわしながら待ちましたが、なかなか戻ってこないので何か暇つぶ
しになるものはないかと思い、ベッドの傍にあるテーブルの引き出しを開けてみたり、鏡台のところに
行って椅子には座らずに膝立ちになり、上に並んでる瓶を見たり、一つ取って匂いをかいでみたり、何
に使うんだろうと考えてみたりしました。多分これは全部自分のものだとかの女は思いました。でも使
い道は全然分かりませんでした。

「そういえば、されるばっかりで何も習ってないや。聞かなくちゃ。」と、かの女は心の中でいいまし
た。そして、ふと鏡を見遣るとやっぱり似合わないよなあ、と思いながら口紅を手の甲でごしごし擦っ
て取ってしまいました。その後しばらく鏡を見ながら肩ぐらいの長さになった髪を上げたり下ろした
り、また立ってうろうろしたりしました。でも、結局飽きてしまってベッドのへりに腰掛けると後ろ手
をついて脚をぶらぶらさせました。
705メリ×フロ 目眩 39:04/08/31 22:21 ID:o15En5KI
 遅いと思いながらフロドはふと部屋の中を見回しました。その部屋は普通に調度が並んだ寝室でした
が、部屋の端に行くに従い蝋燭の光が届かなくなって影が出来ていました。ここはその為にしつらえら
れた場所だ、そう考えると何故かぞくりと全身の肌が粟立つのを感じました。閉じた空間と、じき戻っ
てくるメリーと、これから多分ここで起こる事を想像し、かの女は急に息が苦しくなるのを感じ、不安
と目眩を覚え額に片手をあてがいました。鉄の臭いがする、とフロドは思いましたが、それが血の臭い
である事に気が付き胸元に手をやると、びしゃりと飛沫が返って粘り、もっと嫌な臭いがしたような気
がしました。背中からも、脚の間からも、身体中から−−。欠けたはずの指の幻覚が見えました。
震える両手、その向こうにも違うものが、自分のじゃなくて、白っぽい、濁った何かが、何で?と、か
の女は考え再び胸元をまさぐると、何やら手に触れた瞬間に忌わしい幻は姿を消しました。それは鎖に
ついた白い石でしたが、そのお守りをかの女はそれとは気付かずにすぐに離してしまいました。

 脚ががくがくと震え始めました。フロドは我と我が身を抱き締めましたが、震えは納まるどころか
今や全身に広がっていました。闇に吸い込まれる暗い天井と嘲笑と怒号、喉の灼けつくような感覚や
身体を苛む苦痛、誰も助けてくれない状況に一人置かれた中で行われた凄惨な出来事の記憶が次々に頭
の中をよぎりました。

「男なんてみんな一緒だよ。メリーだって、どこが違うの。どうせ身体が目当てさ。」
「違う!考えて、ちゃんと選んだんだから。わたしだって、分かって返事をした。迷うのは、急だった
からで、間違ってなんかいない。」
「今まで、間違ってないと信じて、そうじゃ無かった事は何回有った?」
「わたしは間違った事なんかしてないわ!」
「後悔した時は一度も無かった?周りなんか気にしないで、もっと自分に正直にならなきゃ。」
「嫌だって言っても分かってくれる。」
「本当に?そうじゃ無かった事も、有った筈だよ。」
「嘘。」
「ここもオークの塔と一緒。終るまで自由になんかしてくれない。味方なんて誰も居やしないんだ
よ。」
「…逃げなきゃ。」
「逃げてみる?ドアには鍵が掛かってるよ。」
「まさか!」
706メリ×フロ 目眩 40:04/08/31 22:21 ID:o15En5KI
 果たしてドアに駆け寄りノブに手を掛けてみると、本当に鍵が掛かっていました。がちゃがちゃそれ
を鳴らした後、フロドは真っ青になって錠前を見ましたが、そこには外からも内からも同じ鍵で開け締
めするものが付いてました。鍵は、掛けた人が持っている、筈でした。嘘だ、とフロドはもう一度口の
中で呟きました。

 「本当に閉じ込められたの?」フロドはその場にへなへなと座り込みました。そして、べそをかきな
がら扉に貼り付いて力無く、ほとほと、と、ドアを叩き、繰り返し助けを求めましたが、やがてここが
屋敷の奥まった所に有るのを思い出し、叩くのを止めてしまいました。落ち着けと、自分に言い聞か
せ、水を飲もうとかの女は立ち上がって水差しの有るところへのろのろと足を運びました。そして、
一緒に置かれているコップに水を注ぎ額の汗を袖で拭った後、それを口に運ぼうと手にしたところで、
だぷんと波打ったその中身がまた違うものに見えました。かの女はコップを取り落としそのまま崩れ落
ちましたが床に倒れるまでに、また嫌な過去の絵が頭の中に次々と浮かびました。

 反復する苦痛と快楽、遠のいては引き戻される意識、ねじれる身体、嫌なのに濡れて感じる自分、遮
られる視界、のしかかる黒い影、汗の滲みた皮と、獣と、雄の鼻をつく嫌な臭い、自分は単なる快楽の
為の道具で、貪られて、ずたずたにされて、ぼろきれのように捨て置かれて、どうしてここに自分は
いるのか、そもそもここはどこなのか、目の前の光景がぐにゃりと歪んで傾き、きんとした耳鳴りの後
に蓋をされたように何も聞こえなくなったところでフロドは自分の意識を手放してしまいました。

707メリ×フロ 目眩 41:04/08/31 22:22 ID:o15En5KI
 野次と歓声を背に受けつつ新しい敷布を片手にメリーは廊下へと追い出されました。いろいろ冷やか
され、それにへどもど答え、ようやく酔っぱらった連中から解放されて、かれは安堵の溜息を寝室へ向
かいました。部屋は食堂とは反対側の奥まったところで、大所帯なせいもあって結構離れていました。
メリーは歩きながら、最初が上手くいった、と誤魔化すのには成功したものの次は子供だと囃されて、
こっちの苦労も知らないくせにいい気なもんだとまた腹を立てました。

 「大体、何でお前が乾杯の音頭を取ってるんだ。この狸親父め!」と、メリーは心の中で父親を罵り
ました。そしてすっかりやる気の方は無くしてしまい、どうせかの女も積極的ではないだろうし、戻っ
てフロドが構わないと言えばさっさと寝てしまおうかなどとも思っていました。
 かの女の口から、肩透かしを食らった女が男を罵しる常套句など飛び出すはずもないのは分かり切っ
ていました。そもそも、かの女はそのような価値観を持ち合わせていない上、かえって納得してお礼な
ど言いながらあっさり寝てしまうかもしれませんでしたが、それはそれで切ない話だな、とかれは思っ
たのでした。

 もっとも、かれらが自分をやたらとけしかけるのも無理からぬ事であるのはメリーにも分かっていま
した。家人が心配しているのはかれが孕ませられるかではなく、フロドに子を宿せるか、それがいつ
までもつかである事にかれは気付いていました。うわべだけが若く見えても、かの女が客観的には50の
峠を越えているのは事実でしたし、指輪の力がかの女の年齢を止めたと言っても周りを納得させられよ
うはずもありませんでした。
 他にもちょっと前に、当人達を外した話し合いの席でかの女の年の他にふさわしくない理由として手
指が足りない事を上げ、ちょっとした言い争いになりました。幸いにして当人はバック郷の外で暮らし
ている遠縁だったので、そのまま叩き出されて出入り禁止を食らい、財産目当てのやっかみで片付けら
れましたが、逆にそのような見方をする者が世間にはいるのだという現れでもありました。


708メリ×フロ 目眩 42:04/08/31 22:23 ID:o15En5KI
 「あんな『片輪』−−。」と、去り際にいっていた、とかれは聞かされました。
「選ぶなら、面倒も全部一切合切、背負い込めなきゃならん。これが無くても、結構かの女の立場は非
常に繊細であるからな。嫌な話でも話すのはお前とフロドを信頼するからだよ。だが、この話は落ち込むだ
ろうからフロドにはせんでいいぞ。」と、かれの父親はいいました。「いいか、メリアドク。わし
がいつも軽口しか叩かんと思ったら大間違いだ!わしは人を選び、しなけりゃならん話はちゃんとする
んだ。」そこでようやく、メリーは自分の父親も結構『立派なお年寄り』の類いである事に気が付いた
のでした。

 元々ブランディバックの縁者で昔ここで生活していたかの女は家人にとっては家族と変わりが無く、
親を亡くし、親戚とのしがらみも少ないかの女は受け入れ易い存在であっても跡取りの配偶者としては
微妙でした。全く反対が無かったわけでもなく、最終的にはサラドックが周りを説得して話を纏め、
ようやく今日にこぎ着いたという経緯を先程聞かされて、メリーは結局、自分の事すらも自分では決め
られないんだという無力感を感じたのでした。

 戻ったと言いながらメリーはドアを開けました。酔っぱらいが闖入しないようにと鍵を掛け、あらた
めて部屋の中を見るとフロドがベッドの傍らに倒れていました。
メリーは慌ててベッドの上に敷布を放ると水差し取りましたが、傍らに有るはずのコップは床に落ちて
砕けていました。仕方なくそのままかの女の倒れているところで跪いて、青ざめてぐったりとしてい
るかの女を抱き起こしました。その時は単なる貧血だろうと、かれは事を軽く見ていました。そうでな
くとも貴婦人よろしくフロドは簡単に倒れるようになっていたからです。そのまま寝かせようと抱き上げ
ましたが、かの女の両手はあたかも手首のところで縛められているように不自然に合わされて重みで横に
流れてもそのままになっていました。

メリーはフロドを横たえさせると上掛けを掛けました。横にはみ出た手を取ろうとしましたが、何やらう
わ言を言ったかの女が急に意識を戻し、次の瞬間目を大きく見開くと恐怖に顔を歪め、絹を裂くような悲鳴
を上げました。

709メリ×フロ 目眩 43:04/08/31 22:23 ID:o15En5KI
 フロドは恐るべき強さで暴れました。身体を捩り脚をばたつかせて、何故か手首は縛められた状態の
まま、かの女はメリーから逃れようとしました。仰向けに自分の肩を掴もうとするメリーが、かの女に
は押さえつけようとしているように思われたのか、掴まれた肩を捩ってかれの手から逃れようとし、覆
いかぶさってくるように見えたかれの顎の辺りを両手で下からぎりぎりと押し上げて自分の上から除け
ようとしたしました。そこでメリーが手首の片方を掴むと、決して離れないようだったそれはもう一方
から容易く離れました。

 しっかりしろ言いながらメリーは恐怖に囚われて抗うかの女を押さえようとしましたが、メリーが
取ったのと反対の手の指の爪がかれの頬を掻いて、一条の傷を付け血が流れました。
 フロドはサムの名を呼び、泣き叫んで助けを求めましたが、両の手首を押さえられて逃れなれないと
悟ると宙に目を泳がせて、見えない何者かに赦しを乞い始めました。

「何でもする、他の事だったら、何でもする、だから、お願い、許して、嫌、いや、い…や…。」

 かの女は呼び掛けには応えず、幾度も同じ言葉を繰り返した後、舌を縺れさせて引き付けを起こしそ
うになりました。メリーは強引に口をこじ開けて舌を噛まないように袖ごと手を突っ込み、指先で舌を
掴まえて引き出して、もう一方の手で敷布の端を詰めました。喉の奥で嫌な音がしましたが構いません
でした。そして顔は横を向けるようにして抱きかかえると宥めるように身体を撫でさすりましたが、そ
の頃にはフロドの抵抗はほとんど止んでいました。
 耳元でひゅっと息を吸い込む音と、そのすぐ後に空気を求めてむせる音を聞いてようやくメリーは力
を緩めました。フロドは力無くかれを押し退けると口に詰まった敷布をずるずると引き摺り出し、身
体を二つに折って激しく咳き込みました。メリーはそこまで這うように近付くと、今度は顔を紅潮させて
ぐったりしているのを抱き起こすようにして、おとがいを持ち口腔を覗き込み、今度は嘔吐してないか
喉の奥を見てようやく安堵したのでした。
710メリ×フロ 目眩 44:04/08/31 22:24 ID:o15En5KI
「…ここはどこ?」まだ虚ろな目でフロドが言いました。
「死んじゃうかと思いました。」メリーはかの女を抱き締めていいました。
「わたし、何かしたの?」フロドは傷の付いた頬に気が付いていいました。「血が出てる。」
「かすり傷ですよ、こんなの唾つけておけば治ります。」メリーはそう言うと指に唾を付けましたが、フロド
はいけないといってかれを引き離しました。
「ちゃんと洗わないと。」フロドはよろけながらベッドを下りると、目敏く床に置かれた水差しから自
分の袖に震える手でこぼすようにつけメリーが汚れると止めるのも聞かずにそのまま顔を拭いました。
「しみない?痛くない?」かの女は自分の事のようにぽろぽろ涙をこぼしました。
「大丈夫ですって。」
「ほんとに?」
「はい。」
「ねえ、わたし一体何をしたの?」と、フロドは訊ねると、メリーは表情を硬くして答えず、医者を
呼びますと言うと立ち上がりましたが、聞いてフロドはたちまち紙のように青ざめました。
「そんなことしたら、さっきの嘘がばれる!」
「こっちの方が大事です。」
「待って!大丈夫だから。わたしに都合が悪いことが有るの分かったら困るんでしょ。」
フロドはメリーの後ろからすがり付き、行かせまいとしました。
「なに馬鹿言ってるんです!」それを振払うようにしてメリーは言いました。
「だって、どこかおかしいなんて言われたら、全部台無しになっちゃう。あなたが笑い者になるわ!
サラドックは?エズメラルダだってそうでしょ?皆に迷惑かけちゃうわ。」フロドはとめどなく涙を
流し、メリーの背に顔を埋めました。その様子にメリーは内心苛立ちを憶えました。

「…離して下さい。」手をふり解くようにしてメリーはドアへと向かいました。
「駄目!」フロドはかれに走り寄り、片腕にしがみつきました。
「ほら、もう平気よ、大丈夫、ちゃんと立って、歩いてるもの。ね?」と、フロドは片手を自分の胸に
当て、流す涙はそのままに、ちぐはくな笑顔を浮かべて言いましたが、その様子を見たメリーの背筋に
冷たいものが走りました。このまま呼びに行くと思わせたまま置いていくと何かまずいと感じて、とり
あえず落ち着かせる事にしようと思いました。
711メリ×フロ 目眩 45:04/08/31 22:24 ID:o15En5KI
「何か飲む物でも持ってきます。どっちにしてもそのままじゃ多分無理ですよ。言っときますけど、僕
は我慢されるのも頑張られるのも御免ですから。部屋には鍵を掛けて。僕が戻るまで戸は開けないよう
にして下さい。」そう言うと、かれは先程の小さな鍵をかの女に手渡そうとしました。
「やだ、怖い、一人にしないで。」目に映らぬ何かに怯えたように、メリーの腕に再び取りすがって、
フロドはがくがく震えました。
「じゃあ、一緒に行きましょう。行くんだったらあっちで飲んで戻って来ればいいんだ。でも、静かに
ね。」それを聞いてフロドは唇を噛み締めてこくこくと頷きました。
 
 真っ暗になった台所に入ると、メリーは手に持っていたの燭台をテーブルにおきました。そして、焚
き付けに火をつけ、薪の燃え残りに移して火を起こすと、やかんに水を入れてお湯を沸かしました。そ
して背伸びして釣り棚を何やらごそごそと漁り小さな箱を探り出し、顔をしかめて貼ってある札を読
み、少し匂いを嗅いでからそれをポットに入れて沸いたお湯を注ぎ、少し蒸らしてから茶碗に煎れまし
た。

 その間フロドは闇から目を背けるように、燭台の側に頭を覆うようにして肘を突き、座っていまし
た。暗闇に怯えた後に何やら意識が混濁し震えが来て目の前が真っ暗になった事以外、かの女は一切
憶えていませんでした。でも、顔を上げると何かが覆いかぶさってくる錯覚に襲われて、テーブルに
伏し震えました。

 オークの塔に囚われていた時にも確かにフロドには指輪の声が聞こえていました。離れても、距離と
してはさほどでもなかったからです。見当たらず取り上げられたと思っても、どこか近くに有るのは
かの女にはそれとなく分かっていました。指輪はちょうど、フロドとサムどちらがよりくみし易いかを
天秤にかけているところでした。そして、そのどちらもが絶望の淵に立たされても容易に屈しようとは
しない気質を苦々しく思い、窮地に陥ったのに乗じてサムは誘惑し、かの女は嬲ってやろうと思い付い
たのです。
712メリ×フロ 目眩 46:04/08/31 22:25 ID:o15En5KI
 ここにいる全員を骨抜きにしてしまえば勝機はあるかもしれないぞ。丸腰のお前に他に戦う術など
有るものか、正気を失っては駄目だ、その時は、本当にお終いだ−−。思う様嬲られるかの女の頭に
そんな言葉が響きました。
 
 フロドがオークに拷問を受けたのはメリーも知ってはいましたが。かの女もサムも多くを語らず、ど
のような目に遭ったか事を(それも断片的にではありましたが)知っているのは当人だけでした。しかし聞
かなくとも大方の見当は付きましたし、むしろ避けて話さないようにしていました。『それとこれは別物』
即ち、愛情から生じる行為と、即物的な欲望の充足とはあまりに掛け離れていると考えていた事もあって、
フロドですらよもやその時に負った心の傷がこのような形で顕われるとは思ってもいませんでした。

 オークは恐ろしい、それは攫われた経験の有るメリーも身に染みて分かりました。まして、女であれ
ば如何ばかりか−−。こんな綺麗な獲物があの中に放り込まれたら、ひとたまりも無い事は想像に難く
ありませんでした。奴らは、整ったものは、壊し、踏みにじり、蹂躙する事しか知らない。フロドの
自尊心はその時に粉々に砕け散ったのでした。

「空気の動かない締切られた部屋に居ると息苦しくなるから嫌。そういう時はいつも窓かドアかどっちか
開けておくの。人がいっぱい集まって自分も一緒に騒ぐならいいけど、囃したてられるのは嫌。でも、
どうして嫌になったのかは今日まで全然分からなかったの。」メリーに勧められた飲み物を一口飲みフロドは
その器の中を覗き込むといいました。そして小声で女の人は平気、知らない男の人は嫌だと呟きました。
後の方の括りは言葉を選んでるが対象に成り得る者全般だろう、とメリーは思いました。かの女が年寄りや
子供とは気安く話すのをかれは知っていました。
713メリ×フロ 目眩 47:04/08/31 22:26 ID:o15En5KI
「その中に自分もサムも入っていて、無害だと確証出来ないからと無意識に避けていたんだ。でも、誰か
他に人が居れば安全だと思ってるんだな。」線引きがどの辺りでされているのかは分かりませんでした
が、ピピンはどうも除外されているらしい様でした。ひょっとしたら年か?羨ましい奴め!と、独りご
ちましたが、まさかサムともフロドが関係を持ったのではないか、と勘ぐりました。しかし、かの女が取り
縋ってきてるのは、自分がようやく安全な方の括りに分類されたんだと思い至って、やれやれと溜息を付
きました。

「まだ怖いですか?」
「もう多分、本当に大丈夫。でも理屈じゃないから。」
「根が深いんですね。」
「でも、頑張るから。」無理をしてかの女は笑いましたが、直ぐに先に言った言葉を取り消して頑張ん
ないといい直しました。
「無理しないの。」メリーは横合いから頭をくしゃくしゃとしていいました。
「わたしって、面倒臭いでしょ。」と、目を伏せながらフロドはいいました。
「別に時間が掛かろうがいいですよ。飾っておいたって構わないですもん。」でも僕はそっちの方でも
早く仲良くしたい、と、かれは思いました。

 それに、と言うとフロドは見えないところで何処か壊れてやしないか心配だと漏らしました。あっち
で養生してる時に医者には診てもらったんだろうと聞くと、青ざめながらも赤くなり、こくこくと頷き
ました。次に『月のもの』もちゃんと有るのか聞かれて、ちょっと嫌そうな顔をしましたが、大事なと
だといわれると「裂け谷から痩せたせいで、ずっと無くて。最近ようやくというか、不順ではあるんだ
けど。軽いし。来ても、分からなかったでしょ?痛くならないし、のぼせたりもしないから、割と平気
なの。」と、頬を赤らめました。不幸中の幸いか、かの女はオークの子を孕む事は無かったのでした。
714メリ×フロ 目眩 48:04/08/31 22:26 ID:o15En5KI
「ところでこれ何?お茶みたいだけど。」と、フロドは飲み終えて言いました。
「神経が昂ったのを押さえる作用のある花と草を煎じたものです。本当は寝付きを良くするんですけ
ど、多分効くと思いますよ。周り見回して平気なら、もう効いてるかもしれないですね。」
お酒をちょっと落してあるから効きが早いのだと、かれは付け加えもう一杯どうです?と残りを注
ぎました。
「へろへろになって何でも言う事を聞くように出来る薬も有るんだよな−−、使わないけど。」と、
かれは心の隅で思いました。「でも目に差すと美人になるんだよねえ、あれ。」それなら害はなかろ
う、これは専ら自分の為ではあるが、と不謹慎な事を心の中で呟きました。

 戻って幾分覚めた目で見ると、部屋は結構頭が痛くなるような状態になっていました。ベッドには、
明らかに争ったような跡があり、敷布は皺だらけの上に唾液のしみがつき、コップの破片が転がってい
ました。ひるがえってお互い見ると頭はぐしゃぐしゃでメリーの頬には掻き傷が有り、かれの寝間着は
ボタンがいくつか飛んで見当たらず、フロドの袖には血が付いていました。どう取り繕ったところで、
邪推される材料しかそこには見当たりませんでした。

 中を見て思わず息を飲んで、身を竦めたフロドの目を後ろからメリーは覆い、そのまま引き摺るよう
に椅子のところまで連れて行くと、いいと言うまで顔を上げるなと言って、散らかった部屋を片付け始
めました。見つけた自分のボタンをポケットにしまい、敷布の皺を伸ばして掛け、蝋燭の芯の下を削っ
て明かりを強くし、もういいと、いいました。

 二人はベッドの両側でお互い背を向け互い違いに腰掛け明後日の方を見て、しばらく押し黙っていま
した。そして、どちらともなく何か言おうとしてもお互いの言葉を遮ってしまい、またその時に目が
合うと、反らすとどうしたものか思いながらも落ち着きなくそわそわと辺りを見回したりしました。
 こういう時はどう言うものなのかとフロドが聞くと、メリーはさあねえ、と、そっぽを向いて答え
ました。家同士の結婚なら『宜しく』とでも言うかもしれないが、恋仲だったらもっとあけすけに益体
もない事を言うんじゃないですか、と他人事のように言いましたが、それで場の空気が和むことはあり
ませんでした。
715メリ×フロ 目眩 49
 「さて、」と、メリーが言いました。「何かしちゃまずい事でも有ったら、出来れば聞いておきたい
んですが。恥ずかしいかもしれないけど、こればかりはちゃんと話してもらわないと分からないし。で
も嫌なら無理に言わなくていいです。」
「その、普通に、してくれれば、多分、大丈夫なんじゃないかと。」それに、見たくないし、触りたく
ない、と、小さい声でいいましたが、これは予想の範囲内でした。
そこで無難に済ませればいいんだ、と、言葉を挟みそうになったメリーを最後まで聞けと真っ赤になり
ながらフロドは遮り、俯きながらもかれの方へ向き直りました。
「怖いのよ。どこまで大丈夫かなんて、自分でも分からない。」ぽろぽろ泣きながら、これが今の自分
に出来る最大の譲歩だとかの女はいいました。

 「すみませんでした。」と、メリーは手を伸ばしてフロドの頭を撫でながらいいました。「試してみ
て、嫌になったら切り上げて寝ちゃいましょう。今一番優先するのはそれ。あとは二の次です。
いいですね?」
 すると、答えないでフロドはメリーにキスし、唇が離れると、今度はメリーがおでこを突き合わせる
ようにしていいました。「まだ緊張してるでしょ?」そして言葉を切ると、唇を重ね、もぐもぐと動
かすとまた離しました。「なんかどきどきしてきちゃった。」メリーの胸の辺に手を置きながらフロド
はいいました。「それはいい傾向ですね。で、あとは?」指で唇をなぞりながらメリーがいいました。
「あとは、そうね、任せる。」ふいっと、そっぽ向いてフロドがいいました。
「でもくどいようですが、止めて欲しい時はすぐ言って下さい。」フロドはこくん、と頷きました。

 メリーは開きは後ろの方に有るのは、先刻承知していて、それを確かめるように背中のまん中の辺り
を撫で下ろしてみると、布にくるまれた釦が次々と手に当たりました。かれはこれは一体誰が縫ったの
かと考え、多分母親だろうと見当を付けました。そしてぎっしりと縦に並んだそれに触れると、フロド
が自分で脱ぐのは全然期待してないな、と、思ったのでした。