【妖怪】人間以外の女の子とのお話7【幽霊】

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524 ◆I3tGz4xJ9E :04/08/21 05:07 ID:tGuDorbD
今回は幼馴染み日記2となってますが、
実質は別の話です。

それも、本来はエピローグの別れの話も最後のエッチを入れて2本に分けられるお話ですね。
湿っぽいを表現出来る自信が無いから、こういう形で無理に押しこんじゃったけど・・・
525名無しさん@ピンキー:04/08/21 07:34 ID:8g9E4yun
>>524
>エピローグの別れの話も最後のエッチを入れて

「3」では、その時できた鳴ちゃんの妹が押しかけて来ますか?
526名無しさん@ピンキー:04/08/21 15:05 ID:K/oXBMcl
>>524
乙です。龍娘ハァハァ、と。

何か昔少年サンデーに乗ってた漫画を思い出すのは気のせい?
(特に娘さんの名前で)
確かタイトルは「蒼い妖魔たち」…(ダメだ思い出せない
527名無しさん@ピンキー:04/08/21 17:48 ID:X/U0NKZt
>>525さん
その展開、良いかも、
放置しておくつもりだったけど、そこから龍美を救出して家族が揃う話に持っていけそうだし。

問題は妹が10数年間も何をしてたのかを考えないといけない事かな・・・

>>526
あと、微妙に某RPGゲームからも混じってます・・・

更に名前関係は
サトシ、シゲル、マサキはポ○モン。
他、色々と・・・
528名無しさん@ピンキー:04/08/21 17:49 ID:X/U0NKZt
>>525さん
その展開、良いかも、
放置しておくつもりだったけど、そこから龍美を救出して家族が揃う話に持っていけそうだし。

問題は妹が10数年間も何をしてたのかを考えないといけない事かな・・・

>>526
あと、微妙に某RPGゲームからも混じってます・・・

更に名前関係は
サトシ、シゲル、マサキはポ○モン。
他、色々と・・・
529名無しさん@ピンキー:04/08/21 17:51 ID:2gjVSiVX
まあ落ち着け
530 ◆I3tGz4xJ9E :04/08/21 17:51 ID:X/U0NKZt
二重投稿になってしまった上に名無しで投稿しちゃいました。

しかも、RPGゲームって・・・
531340 ◆MABOUp7up. :04/08/21 23:49 ID:UtPgpJPY
>474の続き。

「ふ……ふふ……これで………これで……」
「何故……何故、アイリスを取り込まなければ、ならなかったんだ? しかも、しかも120人も……」
”アイリス”は、自らの両手を見つめながら、何事かつぶやいている。
僕は頭の中が真っ白になりつつも、”アイリス”に向かってつぶやいていた。
――どうしても、これだけは聞いておきたかったから。
「……何か勘違いしているな。オマエたちの目からは、そう見えるのかもしれないが、
私はただ単に、元の私に戻ろうとしただけなのだぞ?」
「元の……アイリス………?」
こちらのほうを見ようともせずに、右手をうごめかしながら、”アイリス”は答えた。
まるで、『雨が降ってきたから、傘をさした』くらいに平然と。
……それはまさに、興味が無い相手に適当に返事をする時の、アイリスの口調そのものだった。
こういうところを見ると、確かに彼女はアイリスそのもの、みたいなんだけど……。
「そう、オマエが呼び出した魔法陣だと、私はそのままこちらへ来ることが出来ぬのだ。
だから、断片的な意思を共有させた”私”を、124に分けることによって、
こちらへ来ることが可能になったのさ。そして最後に私がこちらに来ることによって、
125に分かれた”私”は、本来の私の姿に戻れる……そういうことさ」
「そ……んな…」
僕がそんなことを、ぼんやりと考えているのを知ってか知らずか、”アイリス”は平然とつぶやく。
震える声とは裏腹に”アイリス”の説明に、妙に冷静に納得している自分がいた。

――要は僕と一緒にいたアイリスは、分割ファイルの一部みたいなもので、目の前の”アイリス”は、
それぞれの”アイリスたち”を結合させるための、解凍ソフトみたいなもの、なのか――

頭ではそう理解していた。だが感情が、理解しようとはしなかった。
そう、僕と一緒にいてくれたアイリスは……アイリスは、僕のことを………!
532340 ◆MABOUp7up. :04/08/21 23:50 ID:UtPgpJPY
「ふん。本来話す筋合いは無いのだが、仮にもオマエは”私”を召喚してくれた者だ。
それに敬意を表して、事実を述べたまでだぞ? まあ、信じる信じないはオマエの勝手だがな……」
まるで興味が無い、と言うふうに首をコキコキ鳴らしながら”アイリス”は言葉を続けた。
依然として、うごめかしている右手を見つめたまま、で。
「でも……アイリスは…ひとことも、そんなことを………」
「まあ、言う必要はないからな」
「いや! そ、それどころか、何も知らなかったみたいだし……!」
地面に視線を落とし、ぽそぽそつぶやく僕に、”アイリス”は冷たく答える。
僕はその言葉を打ち消そうと、ぱっと顔をあげ、必死に”アイリス”に向かって叫んでいた。
「さあそれよ。今までオマエと一緒にいた”私”は何かおかしいのだ。召喚されて一年も経つのに、
未だに召喚主と一緒に暮らしているわ、私の”呼びかけ”には応じようともしないわ……。
おかげで、使う予定のなかった使い魔を、使わなければならない羽目になるわなんだで、
ここまでなるのに、ひと月も掛かってしまったわ………」
初めて僕に向かって顔をあげ、”アイリス”は答えた。……ひと月……そういえばアイリスも、
ひと月くらい前から物忘れとかが激しくなってきたとか、言っていたっけか……。
それって”アイリス”が言っている、”呼びかけ”のせいなのかな……。
ぼうっとした頭の中で、そんなことを考えていた。
もっとも、アイリスがこんなことになってしまった今となっては、もうどうでもいいこと、だけれど。
僕は半ば諦めたように首を振り、ため息をついた。
533340 ◆MABOUp7up. :04/08/21 23:50 ID:UtPgpJPY
「でもまあ、それもこれも今日で終わり。これで私は、私に戻れる………」
右手から視線を離し、初めて僕のほうに目を向けながら、”アイリス”は言った。
恍惚としたその笑みは、エッチのとき先にイッた僕を見て、心底嬉しそうに微笑むアイリスのそれだった。

………といっても、いつも僕が先にイッてるんだけど。そういえば、アイリスが先にイッたことって、
今まで一度もなかったよね。召喚した途端、僕とエッチし始めて、先にイッた僕が主人になって、
それからはずっと……ある意味、男として情けないような……。

でも、エッチだけでなく、僕が風邪をひいたときに、優しく看病してくれたこともあったし、
どんなに仕事で帰りが遅くても、ずっと起きて待っててくれているし、ご飯も毎回作ってくれるし、
それに何より……僕が初めて『女神サマ』と呼んだ時に、驚きながらも涙を流して喜んでくれた、
あのアイリスの笑顔は……まさに僕にとって、かけがえのない女神様そのものだった――


「ね、ねえ。ひとつだけ教えて。今まで僕と暮らしていた、アイリスとしての記憶は……」
初めて出会ったときの頃から、今までの出来事が走馬灯のように脳裏をよぎった僕は、
”アイリス”に最後の質問をした。未練がましいかもしれなかったが、せめて、
せめてアイリスが、僕の『女神サマ』であることだけは、覚えていて欲しい……。そう思って。
「ふん。あくまで私は私。124の”私”の意識や記憶はあくまでも仮初めのもので、
あっても邪魔なだけ。そんなもの、残しておく理由は無いわ……」
「………そん……な…」
だが、僕の願いもむなしく、”アイリス”は鼻を鳴らして冷たくあしらった。
……アイリスが、僕の女神サマが、この世にはもういない……。
その事実を受け止めきれずに、全身から力が抜け、がっくりとその場にへたりこんでしまう。
胸に何かがこみあげてきたと同時に、段々視界が歪んでいき、頬を熱いものがつたっていた――
534340 ◆MABOUp7up. :04/08/21 23:51 ID:UtPgpJPY
「?? やはり……おかしい……? 何故…何故、私に戻らない?」
前方から声が聞こえ、思わず涙にまみれる顔をあげた。言葉の意味を理解したわけではない。
ただ単に、何か聞こえたから、反射的にそちらを見ただけだ。
そこでは”アイリス”が、自分の両手をじっと見つめながら、疑問の表情を浮かべていた。
「そうか。今までの”私”の召喚主は、私が来たときには、すでにこの世にはいなかったからな。
それが関係しているかもしれない、か。さて……会ったばかりで悪いが、お喋りはこの辺にしておこう。
悪いとは思うが、やはりオマエには死んでもらうぞ」
やがて、何かを納得したように、羽をパタパタさせながら、”アイリス”は僕に近寄り、右手をあげた。
その指には、長い爪が生えている。

……それを、僕に突き立てるというのか。………いいさ。
僕が愛したアイリスが、僕の女神サマがいなくなった今、もうこの世に何の未練もない。
そう思った僕は、今さら”アイリス”に抵抗しようという気など、さらさら無かった。

「随分といさぎよいな。まあいい、せめてもの慈悲だ。苦しまぬように、一瞬で葬ってやる」
肩の力を抜き、顔を落としている僕を見て、”アイリス”は嬉しそうに残酷な笑みを浮かべた。
……女神サマの姿をした”アイリス”に、あの世へ送ってもらうのも、悪くないのかもね。
そう思いながら、僕はゆっくりと目を閉じた。アイリスの、女神サマの優しい笑みを、想い浮かべて――
535340 ◆MABOUp7up. :04/08/21 23:52 ID:UtPgpJPY
目を閉じている僕の肩に、ぽんと手が置かれる。……ああ、”アイリス”の手か。
そう思うと、覚悟はしていたはずなのに、思わず体が強張ってしまう。
「………御主人サマ」
そんな僕の耳に、聞き覚えのある声が聞こえ、僕はそっと目を開けた。
「……ア、アイリス……?」
「ご、御主人サマ! 御主人サマあっ!」
目を開けると、一糸まとわぬ姿のアイリスが、儚げな表情を浮かべ、僕の肩に手を置いていた。
もう……あの世に来ちゃったのかな? そう思いながらつぶやく僕を見て、
アイリスは大粒の涙をこぼし、僕の首筋にしがみついてきた。
「アイリス……よかった……。こっちに、来てくれたんだね………」
……この感触……この温もり……生きていた頃と何も変わらないなあ……。
これなら、アイリスと一緒にいれるのなら、あの世も悪くないのかも……。
そんなことを考えながら、僕はアイリスをそっと抱きしめ返した。
536340 ◆MABOUp7up. :04/08/21 23:52 ID:UtPgpJPY
「く…ぐ……ああ…な…何故……何故、オマエが出てくるのだ!? …あ…ああっ……」
「え? ……ア…アイリス……?」
不意に、苦しそうに悶えるアイリスの声が聞こえた。顔をあげると……両手で頭を抱え、
上半身を仰け反らせるアイリスの姿があった。え? じゃあ…僕が抱いているアイリスは……?
少しだけ冷静さが戻ってきた僕は、今の状況を確認して、腰を抜かさんばかりに驚いた。
僕はアイリスを、しっかりと抱きしめていた。そのアイリスと、目の前で悶えるアイリスは、
腰のところでひとつに繋がっていたのだ。………何が…どうなっているの……?
驚く間もなく、形容しがたい音が響き渡り、アイリスは完全に二つに分かれていた。
じゃ、じゃあ……まだあの世には、来ていないの?

「ぐあ……あ…あ……。何故……何故………く…ううっ……」
「うあっ! あ…あ…あ…ああ………」
悶えるアイリスは、右手で顔を覆いながら、左手を触手のように伸ばして、僕が抱きしめている、
アイリスの頭に絡ませた。触手が絡みついた途端、僕が抱きしめているアイリスは、
まるで金魚のように口をパクパクさせながら、苦悶の表情を浮かべる。
僕は必死に、触手を引き剥がそうとするが、完全にアイリスの頭の中に潜り込んでいるらしく、
剥がすことも出来ずに、ただアイリスを抱きしめることしか出来なかった。
537340 ◆MABOUp7up. :04/08/21 23:53 ID:UtPgpJPY
「………………………キ、キサマ! ”私”を召喚するとき、方法を間違えていたなっ!?」
やがて触手を左手に戻しながら、アイリスは僕を指差して叫んだ。
あ……そういえば……アイリスを召喚するときって、図形を間違っていたんだっけか。
だからあの時は、あんなことがあって……僕がアイリスの『御主人サマ』になったんだよね……。
「道理で……道理で、”呼びかけ”にも応じようとしないわけだ………」
僕がそんなことを考えている間も、アイリスは全身を震わせながら、何事かつぶやいていた。
でもそうすると、今、僕が抱きしめているアイリスは………?
ふと見ると、胸にはかつて僕がプレゼントした、ネックレスが光り輝いている。
「アイリス! アイリスッ!!」
その輝きを目にしたとき、僕はアイリスを抱きしめる腕に力を込めた。
女神サマが…僕の女神サマが……帰ってきてくれたんだ……。
先ほどと同じように視界が歪んできたが、今度は絶望ではなく、嬉しさに全身が熱くなっていた。
「………まあいい。こうなったからには仕方ない。一度戻して、呼び直せばいいだけだ………。
………だが、私にここまで手間を掛けさせてくれた礼だ。キサマにも、この世から消えてもらうぞ」
と、”アイリス”は冷静さを取り戻したのか、ぱっと顔をあげ、僕たちに向かって言った。
その声にはわずかながら、苛立ちと怒りの感情が伺える。
確かに、分割ファイルの一部が破損してた場合は、ダウンロードし直せばいいんだけど……って、
そ、それって僕たちを!? そう思う間もなく”アイリス”は、こちらへ飛びかかってきた。
「ご、御主人サマ……」
「アイリス……アイリスっ!………」
抱きしめていたアイリスが、僕の顔を見上げながら、弱々しくつぶやく。
僕は女神サマの名を呼びながら、アイリスを抱きしめる腕に力を込めた。
538340 ◆MABOUp7up. :04/08/21 23:53 ID:UtPgpJPY
「!? どこだ? どこへ行った!?」
僕たちに爪を突きたてようとした”アイリス”が、不意に何かの気配を感じたのか、後ろを振り向く。
あ、あれ? 貴代子が……いない?
……そう。先ほどまで、血まみれで横たわっていた貴代子が、どこにもいなかったのだ。
確かに…確かに、貴代子のものではあろう、血溜まりはあるのに………?
「こっちだ!」
”アイリス”は、あたりをキョロキョロ伺っていたが、不意に上から声がして、その方向を見上げた。
次の瞬間、貴代子が手刀を振りかざし、”アイリス”目掛けて宙から舞い降りた。

ズシンッ

「な! ぐわああっ!?」
手刀は見事に炸裂し、直撃した”アイリス”は絶叫とともに、地面に叩きつけられる。
「ぐ…ぐう……何故だ…キサマ……何故動ける………?」
「はん、答える必要は無いね。……それより、『次があれば、また遊んでくれる』んだろ?」
地面に這いつくばったまま、顔だけは貴代子をじっと見据えながら、”アイリス”は声を絞り出す。
だが貴代子は、皮肉そうな笑みを浮かべながら、”アイリス”の髪を引っ掴んで体を無理矢理起こさせた。
「ちっ……かは……か…体が……ぐはあっ!」
”アイリス”は舌打ちしながら、貴代子の腕を掴み返そうとしているが、
先ほどの、貴代子の一撃がかなり効いているようで、その動きは恐ろしくゆっくりとして弱々しい。
貴代子は容赦なく、中腰になっている”アイリス”の顎に膝蹴りを見舞った。
こらえきれずに、”アイリス”は2メートル近く吹き飛び、そのまま大の字に倒れこんだ。
539340 ◆MABOUp7up. :04/08/21 23:54 ID:UtPgpJPY
……少し、やりすぎかも。そう思う間もなく、貴代子は一足飛びで、
”アイリス”の目の前に跳び寄ったかと思うと、右足を天高くかかげ、その姿勢でピタリと止まった。
……よくあそこまで、足があがるなあ……。何だかまるで、新体操の選手みたい。
などと、どこかズレた感想を頭に浮かべながら、僕たちは事の成り行きをじっと見守っていた。
「……今のは、ハヤトくんの兄たちの分。そして、これが……」
「あ…あ……も、もう、や、やめ……」
右足を高くかかげたまま、貴代子は”アイリス”に向かって静かに、でも怒りのこもった声で言った。
”アイリス”は上半身を起こし、左手を貴代子へ伸ばし、声を震わせながら弱々しく首を振る。
「これが、美沙ちゃんの分、だ!」

グシャッ

「ぐぎゃああっ!!」
貴代子は叫び声とともに、右足を”アイリス”目掛けて打ち下ろした。……今は亡き、ア○ディ・○グか。
鈍い音が響いたかと思うと、”アイリス”は悲鳴をあげながら、その場にゆっくりと崩れ落ちていた。
……ああ。『殺人犯の痕跡を辿って、僕たちの家を見つけた』って言っていたけれど、
被害者は顔見知りだったのか。確かにそうでもなきゃ、殺人犯を追ったりはしないか。
正直、怒りに任せて”アイリス”をボコッてるのかと思ったけれど、ちゃんと理由があったんだね。
540340 ◆MABOUp7up. :04/08/21 23:54 ID:UtPgpJPY
「ひ、秀人さん! こ、これ! 今のうちに!」
「え? あ、ああ……。我、命ずる! 彼の者を彼の地に!」
そんなことを考えていると、不意に僕を呼ぶ声がする。振り返ると、ハヤトが件の本を差し出していた。
あらためて周囲をよく見ると、”アイリス”の倒れこんだ場所に、不可思議な図形が描かれている。
そうか……姿が見えないと思ったら、魔法陣を描いててくれてたのか!
貴代子のカカト落としによって気を失ったのか、”アイリス”は魔法陣の上で、
身動きひとつ出来ずにうずくまっている。い、今のうちに唱え終われば!
ハヤトから、本をひったくるように受け取った僕は、中に書かれている呪文を急いで詠唱し始めた。

「…………今ここに、真紅の終幕を!」
「な、何だこれはっ!? は、離せっ!」
僕が呪文を唱え終わるや否や、地面から真っ赤な腕のような触手のようなものが、
何本も生えてきて、魔法陣の上に横たわる”アイリス”に、次々と絡みついていった。
ようやく気がついた”アイリス”は、自らの体に纏わりつく触手に驚きの声をあげ、
振りほどこうと必死にもがいていたが、どんどん触手の数が増していき、”アイリス”を覆いつくしていく。
541340 ◆MABOUp7up. :04/08/21 23:55 ID:UtPgpJPY
「こ、このや……う、うわあああっっ!!」
やがて、触手に全身を覆いつくされた”アイリス”は、この世のものとは思えない絶叫をあげた。
いくら別人(?)だとは分かっていても、その声は紛れも無い、アイリスそのものだった。
僕は思わず、抱きしめていたアイリスの胸に顔をうずめてしまう。
そんな僕の頭を両腕で包み込むように、優しく抱きしめてくれるアイリス。
ああ……アイリスは……僕の…僕の女神サマは、ちゃんとここにいてくれる……。
これ以上無い安心感を覚えた僕は、今置かれている状況も忘れ、アイリスに体を預けようとしていた。
「うあ……あ……あ…っ………」
が、”アイリス”のか細い悲鳴を耳にして、我に返った僕は、再び”アイリス”のほうを仰ぎ見た。
そこでは、触手が何本も複雑に絡み合い、まるでひと塊の、巨大な肉塊のようにも見える。
時々、中心部がビクンビクンと動いているが、あれってまさか………。
あまり想像したくないことを想像してしまい、それを振り払おうと、首を思い切り横に振った。
よく見ると、時々うごめく心臓のような肉塊、もとい触手は、ずぶずぶと地面に沈みはじめていた。

やがて、真っ赤な触手が完全に地面に姿を消した時、”アイリス”の姿はどこにも無かった。
僕は念のため、アイリスを抱きしめたまま、恐る恐る魔法陣のあった場所に足を運んだ。
そこは、周りとは何ひとつ変わらない、ただの草むらが広がっていた。
不思議なことに、ハヤトが描いたはずの魔法陣さえ、その形跡ひとつ無かったのだ。
これで……終わったの……か? 僕は思わず、その場にへたり込んでしまう。
アイリスは何も言わずに、そんな僕の手を優しく握り締めてくれていた――
542340 ◆MABOUp7up. :04/08/21 23:55 ID:UtPgpJPY
「……さて、と。美沙ちゃんの仇は取れたし、帰るとするかい? ハヤトくん」
「う、うん……」
どれだけそうしていたか、不意に背後で貴代子とハヤトのやり取りする声が聞こえた。
「き、貴代子さん……?」
「秀人さん。おかげで美沙ちゃんと、ハヤトくんの兄さんたちの仇が取れたよ。
どうもありがとう。縁があったら、また会おうや」
「えっと……あ、いや、こっちこそ……」
僕が貴代子たちのほうを振り返ると、貴代子はこちらに向けて親指を突き立てながら、
白い歯を見せ、にっこりと微笑む。………ううん、やっぱり牙が生えている。
そんなことを考えながら、僕は貴代子たちに向かって、ペコリと頭をさげた。そう…だよね。
彼女たちがいなかったら、僕たちは今頃………。
不意に、”アイリス”の残酷そうな笑みを思い出し、身震いしてしまう。
「それじゃあな。彼女を大事にしろよ!」
「秀人さん、さようなら……」
「あ……ありがとうございました!」
いつの間にか、貴代子たちは土手のほうにあがっていて、こちらに向かって手を振っている。
気がつくと、僕とアイリスは二人に向かって、深々と礼をしていた。
543340 ◆MABOUp7up. :04/08/21 23:56 ID:UtPgpJPY
「さあ、帰ろう……アイリス……」
「……うん、御主人サマ……」
ふと、アイリスを見ると、一糸纏わぬ姿でプルプル震えている。
僕は着ていた上着を、アイリスに羽織らせ、そっと肩を抱きしめた。
アイリスは体を震わせながらも、コクリと頷き、僕に身を寄せてきた。


家に戻ってから、アイリスはずっと泣きじゃくっていた。どうにかなだめて、シャワーを浴びさせたが、
それでも、アイリスの泣きべそは止まなかった。そう、ベッドの上でも………。
「御主人サマ……ごめんなさい……ごめんなさい………」
「……アイリス…もういいんだよ、アイリス……ん…っ……」
未だに泣きじゃくってるアイリスを、そっと抱きしめながら、僕はくちびるを重ねる。
アイリスは抵抗を見せる様子も無く、僕の舌を難なく受け入れてきた。
いつまでも、泣き止まないのなら、実力行使しかあるまい。……って、本当か?
「んっ……ん…御主人サマ………あ……あんっ……」
「アイリス……愛してる……愛してるよ………ん…んふ…んっ………」
そっとくちびるを離すと、アイリスは目をとろんとさせ、僕をじっと見つめてきた。
うん、泣き止んだ。効果はあるのか……などと考える余裕もなく、
アイリスの潤みを帯びた視線に魅かれた僕は、アイリスの耳元でうわ言のようにつぶやきながら、
再びアイリスのくちびるを奪った。今度はアイリスも、僕の舌に自らの舌を絡ませてくる。
僕は鼻息も荒く、口中に潜り込んでくるアイリスの舌を、夢中になって味わっていた。
544340 ◆MABOUp7up. :04/08/21 23:57 ID:UtPgpJPY
「ご……御主人サマ………」
存分にお互いの口中を味わってから、どちらからとも言わず、そっとくちびるを離した。
二人の口の間を、唾液で出来た透明の糸が引かれた。まるで、激しい口づけの余韻を残すかのように。
「ああ…アイリス……ん…っ…んんっ……」
「……あ…あはんっ! あんっ!」
僕はアイリスの名を呼びながら、そのままその豊かな胸にむしゃぶりついた。
アイリスは、ビクンと身をよじらせながら、あえぎ声を漏らす。
すでに、ピンと勃ちあがっていた胸の頂を軽く咥え、そのままチューチュー音を立てて吸ってみる。
「あ! ああんっ! 音! 音立てちゃ! ああっ!!」
僕の頭を両手で抱え、抗議の声をあげるアイリス。だが僕は委細構わずに、そのまま歯を立ててみた。
途端にアイリスは全身を仰け反らせ、あられもない声で悶え始める。
そんな反応が何ともいとおしくて、僕はアイリスの胸に舌を這わせ続けていた。

「はあ……あ…御主人サマ………はあ! ああんっっ!!」
舌を伸ばして、胸の頂をチロチロと舐めまわしながら、ちらりとアイリスの顔を見上げてみた。
涙でベチャベチャになりながらも、真っ赤に染まったアイリスの顔は、この上なく色っぽかった。
何だかこの反応……すっごく新鮮なんですけれども。
僕は胸から舌を離し、今度はアイリスの頬を舐めまわしながら、ゆっくりと秘所に手を伸ばした。
「あ! ああ! 御主人サマ! 御主人サマあっ!!」
割れ目はすでに、熱い液体で満たされ、難なく僕の指を飲み込んでいった。
さらに、潜り込んだ指をゆっくりと出し入れさせると、くちゅくちゅという湿った音が響く。
アイリスは、その音に合わせるように、悲鳴のようなあえぎ声をあげていた。
「うあ! ああっ! ああんっ!!」
アイリスの嬌声を耳にして、段々興奮してきた僕は、指の出し入れを少しずつ速めていった。
同時にアイリスの声も、少しずつ断続的に甲高くなっていく。まるで、指の動きに合わせるかのように。
「ああっ! 御主人サマ! 御主人サマッ!」
アイリスが悶えるたびに、緑色の長い髪の毛が、まるで生き物のように艶めかしく波を打つ。
545340 ◆MABOUp7up. :04/08/21 23:57 ID:UtPgpJPY
「ああんっ! ご、御主人サ!……」
突然アイリスは、あえぎ声を中断させたかと思うと、大きく痙攣して、それっきり動かなくなった。
…………これってもしかして、失神しちゃった、のかな?
今まで経験したことが無い出来事に、思わず動揺してしまう。
……そりゃそうだ。これまでアイリスには、何度も失神させられたことはあったけれど、
僕がアイリスを失神させたことなんて、一度も無かったし。……それはそれで情けないが。


えっと……でもこれから、どうしたら…いいのかな? などとあたふたしていると、
「う…うう……ん……」
「ア、アイリス! ……だ、大丈夫!?」
アイリスの目がうっすらと開いた! 僕は思わずアイリスの手を取り、叫んでいた。
「ご…御主人サマ……私…私、イッちゃったんだ………」
「え……えっと…その……」
「ごめんなさい……御主人サマ………」
きょとんとした目で、それでもすべてを理解したように、アイリスはポツリとつぶやく。
何と答えていいのか分からず、しどろもどろになってしまう僕に、アイリスはさらに言葉を続けた。
「え!? な、何が!?」
アイリスの言葉の意味が分からずに、思わず声を裏返らせてしまう。
「わ…私一人で、勝手にイッちゃって……御主人サマ、まだでしょう?」
「い、いやそんな……」
悪戯をしすぎた子どものような、申し訳無さそうな表情で、上目遣いに僕を見つめるアイリス。
ううむ……何でしょうか、このリアクションは。ここまでしとやかなアイリスって……。
「……御主人サマ……お願い…私に……私に、御主人サマ、ください………」
「う、うん……」
両手を広げ、誘うような姿勢のアイリスを目にして、僕の思考は中断させられた。
まるで、糸の切れた操り人形のように、カクンカクンと首を縦に振りながら、
そのままアイリスの上にのしかかる。ああ……柔らかくて、温かい………。
僕はアイリスをじっと抱きしめ、その温もりを全身で確かめていた。
546340 ◆MABOUp7up. :04/08/21 23:58 ID:UtPgpJPY
「………ご、御主人サマ……は…早くう………」
しばらくの間、じっと二人で抱きしめあっていたが、やがて我慢できなくなってきたのか、
アイリスは僕の耳元で、じれったそうに甘えた声でささやく。整った可愛い顔は、
まるで茹でたカニのように真っ赤に染まり、下半身をせわしなく、もぞもぞとうごめかせながら。
「ア……アイリスッ!!」
「ああっ! ご、御主人サマ! 御主人サマあっ!」
その目に、じわりと浮かぶ涙を目にしたとき、僕の理性は弾け飛んでいた。
僕は、アイリスの両足をがばっと広げ、ひと息に割れ目の中へとモノを突きたてる。
たちまち、全身を痺れるような快感が襲い掛かり、こらえきれずに声を漏らしてしまう。
アイリスもまた、この刺激を待ち望んでいたように、嬌声をあげながら、自ら腰を振り乱してきた。
あまりの心地よさに、意識が半分飛んでしまいそうになるのをどうにかこらえ、
僕は腰をゆっくりと動かし始めた。――出来るだけ長い間、アイリスと交わっていたい――
意識とともに、理性がほんの少しだけ戻ってきた僕は、そんなことを考えていた。
……そうでもしないと、すぐにでもイッてしまいそうなくらい、心地よかったから。
ああ……でも本当に…気持ちイイ……。
「うあ……あっ…アイリス……アイリス………」
アイリスの中は、いつもと同じように熱くて柔らかく、僕を優しく包み込んでくれる。
その感触を、もっと激しく味わいたいと思う衝動と、もっとゆっくりと味わいたいという衝動が、
頭の中でぶつかりあう。だがその葛藤さえも、新たな快感と興奮となっていた。
547340 ◆MABOUp7up. :04/08/21 23:58 ID:UtPgpJPY
「御主人サマ……御主人サマ………もっと…もっと、激しく…キテ…っ……」
「ん? ……これ……」
かすれるような声で、アイリスがつぶやく。同時に、ピタピタと僕の頬を叩く何かがあった。
手にとってみると……それは、アイリスの尻尾だった。
そういえば確か、アイリスって……そう思いながら、軽く尻尾をしごいてみた。
「んあっ!? あっ! ああっ! ああんっ!!」
僕の予想通り、アイリスは今までよりも、ひときわ甲高い声で悶え始めた。
「ああっ! そ、それ! それダメえっ! ご、御主人サマ! 御主人サマっ!」
手でしごいたまま、軽く舌を伸ばしてチロチロと舐めすさってみると、アイリスは面白いように喘ぎだす。
さらに僕は、そのままアイリスの尻尾を口の中に含ませた。
「くあ! ああっ! あ、ああ! あああっ!! ああんっ!!」
「うぐ……ア…アイリス………」
アイリスは、狂ったように叫び声をあげ、全身を震わせる。
同時にモノの締めつけも力を増し、僕もまた沸き起こる快感の前に、悲鳴のような嬌声をあげていた。
「ん…ん……んんっ…ぐっ……」
「んぶ…ん……んっ…んふ……ん…ふん…っ……」
僕は尻尾を咥えたまま、おもむろにアイリスのくちびるを奪った。
突然のことに、ビクンと体の動きが止まるアイリスだが、すぐに舌をうごめかせ始めた。
二人の舌とアイリスの尻尾が、複雑に口の中で絡まりあう。
僕はアイリスとくちづけを交わしたまま、少しずつ腰の動きを速めだした。もう……もう、限界かも……。
548340 ◆MABOUp7up. :04/08/21 23:59 ID:UtPgpJPY
「うああっ! ご、ごひゅびんひゃまっ! あっ…あ、ああっ……あああんっ!!」
「……ぐう…アイリス……っ………」
だが、限界が近づいていたのは、アイリスも一緒だったようで、舌を絡めたまま嬌声を漏らし続ける。
アイリスの嬌声を耳にして、理性が完全に吹き飛んだ僕は、叩きつけるように腰を動かした。
「あっ! あう、ああ! もう…もう……! イ…イッ……!」
それからほどなくして、アイリスは全身をビクビクと仰け反らせ、絶頂に達していた。
「…ア…アイリス…アイリス…っ……あぐ! ああっ!!」
絶頂と同時に、アイリスの締めつけがさらに勢いを増す。その締めつけが最後の刺激となり、
僕は絶叫とともに、全身をブルブル震わせながら、アイリスの中に精を放出していた。

……は、初めて…初めて、アイリスより長持ちしたけど……こ、これって………。
同時に何かが、何かが変わった気がする。”何が”と言うわけではないが、大事な何かが………。
549340 ◆MABOUp7up. :04/08/21 23:59 ID:UtPgpJPY
「……ご、御主人サマ………」
アイリスが僕から離れ、ゆっくりと上半身を起こしながら、寂しそうに呼びかけてきた。
僕は何も言わず、アイリスをじっと見つめ返した。

「……………契約、解除しちゃったね……」
長い長い沈黙の後、アイリスがポツリとひとこと。……そうか、さっき感じた”何か”って、これのことか。
でも…でも何で? 何があって、契約が解除されちゃったの?
「御主人サマ……。私と契約したときのこと、覚えてる?」
「う、うん……」
疑問の表情を浮かべる僕に、アイリスが諭すように優しく語り掛けてきた。
反射的に、頷く僕。そ、そう…あの時は、いきなりアイリスがあんなことを……。
「あの時は御主人サマ、私より先にイッちゃったよね? それで契約が成立したから……。
だから、解除するには、逆のことをすればいいわけで…その………」
そこまで言って、アイリスは恥ずかしそうに、視線を逸らした。
つ、つまり…アイリスが先にイッちゃったから、契約が解除されたってこと、か……。
でもそうすると…そうすると、アイリスはこれからどうなるの?
「契約が解除されたから、本来は”私”に取り込まれるべきか、元の世界に還るべきなんだろうけど……」
「そ、そんな! 還るなんて言わないで! もう、もうアイリスがいない生活なんて、考えられないよ!」
アイリスの独り言に、僕はぱっと顔をあげ、思わず叫び声をあげていた。
「でも、”私”はどこか違う世界に行っちゃったし、元の世界には還り方分からないし、
行くとこ無くなっちゃったなあ……」
「ね、ねえアイリス」
「な、何?」
だがアイリスは、僕の声に目を細くさせながら、小首を傾げて寂しそうにつぶやく。
そんなアイリスの姿を見て、安堵のため息をついた僕は、思い切って声を掛けた。
緊張のあまり、思わず声が裏返ってしまう。アイリスはそんな僕を見て、目を丸くしていた。
ああ……驚く顔も、やっぱり可愛いな……。
550340 ◆MABOUp7up. :04/08/22 00:00 ID:ev2X7GT5
「アイリス……お願いがあるんだ。………僕と、結婚して欲しい」
「…………え?」
アイリスがじっと僕を見つめている中、僕は深呼吸をしてから、思い切って告白した。
丸くしていた目を、さらに大きく見開いたアイリスが、唖然とした顔で聞き返してくる。
「その……本当は、もっと早く言うべきだったんだろうし、指輪も用意してなかったけれど、えっと……」
「…………御主人サマ………」
しどろもどろに説明する僕を、アイリスが不安げな顔でじっと見つめてくる。
「だからそのー…何て言えばいいのかな? 契約とか関係無しに、アイリスがずっと僕のそばに、
いてくれたらなーって思って……い、いやもちろん、アイリスにはアイリスの考えがあるんだろうから、
僕の言うことを、無理に聞く必要があることも無いわけで……」
……やっぱり、嫌なのかな? そう思った僕は、ボリボリと頭を掻き、軽い口調でまくしたてた。
動揺している内心を、悟られないように。
「………本気で、言ってくれてるの?」
「本気……だよ。だって、女神サマと結婚出来るなんて、これ以上のしあわ……わ、わわっ!?」
「ご……御主人サマあ! 御主人サマあっ!!」
首をすくめ、上目遣いにアイリスがポツリとひとこと。間髪いれずに僕は答える。
だが、僕が答え終わる前に、アイリスが涙声で僕に抱きついてきた。これは……OK、かな?
「僕と……結婚してくれる? アイリス」
「……………」
アイリスを優しく抱きしめ、耳元でそっとつぶやく。アイリスは感極まったのか、
大粒の涙をボロボロこぼしながら、無言で首を縦に頷かせていた――何度も、何度も。
551340 ◆MABOUp7up. :04/08/22 00:01 ID:ev2X7GT5
「……そう、か。私が…私が御主人サマの妻に………」
ようやく泣き止んだアイリスは、まるで祈るように両手を胸の前で合わせ、
うっとりとした顔で、天を見上げながらつぶやく。
その顔は、涙のあとでくしゃくしゃになっていたが、彼女の美しさは少しも損なわれていない。
いや、それどころか、妖しい美しさが、かえって増していたかもしれない。
「ああ、女神サマが奥さんになってくれて、凄い嬉しいよ……え? ええっ!? な、な!?」
アイリスの独り言とも、僕への語りかけとも言えるような口調に、
僕は笑みを浮かべながら答えていたが、いきなりアイリスに押し倒された。
「だったら…だったら早速、新妻の役目を果たさないと……」
「ちょ、ちょっとアイリス!?」
僕の肩に両手を乗せ、体重を掛けたまま、アイリスは独り言をつぶやく。
この豹変の仕方に、僕の頭は混乱をきたしていた。
あれ……? でも何だか、前にもこんなことがあったような気が……。
「新妻だと……旦那様が満足するまで、夜の相手をしなければならないのだろ?
早速始めないと……夜が明けてしまうから、な」
平然とした顔で、そら恐ろしいことをつぶやくアイリス。その目は…本気だ。
「ちょ、ちょっと待ってよ! いったいどこで……ん…んんっ」
そんな話、聞いたんだよ! と言おうとしたが、やはりいつかと同じように、
アイリスにくちびるを塞がれてしまい、その言葉が口から出てくることは、無かった。
「んふ……んっ…。御主人サマ………」
「な……何? アイリス……」
長い長いくちづけで、頭がぼうっとしてきた僕に、アイリスがくちびるを離してつぶやく。
「もし、浮気とかしたりしたら……許さないからね?」
「わ、わかったよ、アイリス。……んぐ……んっ……」
指をチチチッと鳴らし、ウィンクしながら悪戯っぽく微笑むアイリスを見て、僕は思った。
………これ、捕まったのは僕のほう、なんだろうなあ……と。
「うふふっ。御主人サマ、ふつつかものですが、よろしくお願いしますねっ♪」
いや、どちらでもいいか。女神サマがそばにいてくれるのは、同じことなんだから――
552552 ◆MABOUp7up. :04/08/22 00:03 ID:ev2X7GT5
>542からの続き。

「ハヤト……くん。興奮……しちまったかい?」
「え? ええっ!?」
秀人さんたちと別れたワタシは、ハヤトくんの肩を抱いて、そっと聞いてみた。
ハヤトくんは、あからさまに動揺している。
「ふふっ……無理することは無いさ。……ほうら……こんなにしちゃってさ……」
「う、うあっ! き、貴代子おねえさん!?」
ワタシは、ズボン越しにハヤトくんの股間を優しく撫でまわした。
予想通り、ハヤトくんの”男”の部分は、すでにカチカチに硬くなっていた。
腰を引いて、抵抗の意思を見せるハヤトくん。……これはこれで、イイかも……。
「アイリスさんの体を見て、興奮してしまったんだろ? ……いいさ、ワタシがなだめてやるよ」
「き! 貴代子おねえさん! な、何を!? ああっ!?」
言うや否や、ワタシは戸惑うハヤトくんの、ズボンのチャックを開け、パンツごと一気にずりおろす。
同時に、重力に逆らってピンと上を向く、ハヤトくんのアレが姿を現わした。
「貴代子おねえさん……あ、あああっ!!」
いつも見る裕二のアレとは違って、ハヤトくんのアレは、先端まで皮に覆われ、毛も生えていなかった。
ワタシは親指と人差し指で、そっと皮をつまみあげ、根元に向けて引き下げた。
するとピクピク震える、ピンク色の亀頭が姿を現わした。
ハヤトくんは腰を引き、涙声になっている。……少し、やりすぎたかな?
「な、なあ……やっぱり、やめようか………?」
「え? あ……い、いや…つ、続けて……」
上目遣いに、ハヤトくんの顔を見つめながら問いかけてみた。
ハヤトくんは、天を見上げ、恍惚とした表情を浮かべていたが、
ワタシの質問に顔を真っ赤にさせ、慌てて震える声で弱々しく答えた。
「あ……ご、ごめん………じゃ、続けるよ……ん…んんっ………」
「うああっ! ああっ! き…貴代子おねえさあんっ……」
質問の内容と問い掛け方が、ハヤトくんの男としてのプライドを著しく傷つけていたことに、
ようやく気がついたワタシは、詫びの言葉を述べながら、ハヤトくんのアレを根元まで咥えこんだ。
553552 ◆MABOUp7up. :04/08/22 00:04 ID:ev2X7GT5
「んぐ…ん……んんっ……」
「ああっ! あっ! ああっ!!」
ゆっくりと、頭を前後に動かしてみる。もちろん、舌先はアレに絡ませたままで。
ただそれだけのことなのに、ハヤトくんは身じろぎしながら、可愛い声で喘ぎはじめた。
「んふ……ん…んっ……」
「あ……あ…ああ…あっ……」
亀頭部分だけを咥え、舌先を鈴口に押し当てる。そのまま、右手で軽くアレをしごいてみた。
ほんの少しだけ苦味を感じる液体が、鈴口から次々あふれ出し、ワタシの舌を刺激している。
ハヤトくんは腰砕けの姿勢になり、両手でワタシの頭を押さえ込んできた。
そんなハヤトくんを支えるように、気がつくと、ワタシは左腕をハヤトくんの腰に回していた。
「はあ…はあ……ん…んん…んっ……」
「あっ……ああ…貴代子おねえさん! あ! ああっ!! ああっ!」
一旦、ハヤトくんのアレから口を離し、そのまま横から咥え、顔をゆっくり左右に動かしてみる。
さらに、空いた右手でアレの下にぶらさがる袋を、軽く握り締めてみた。
握り締めた途端、袋の中の玉がキュッと縮こまった、ような気がする。……何だか、面白いかも。
そう思ったワタシは、アレを舐めまわすのも忘れ、夢中でハヤトくんの玉を、こねこねと握りまわす。
ワタシが面白がっているのを他所に、ハヤトくんは腰をよじらせて涙声で悶えていた。
「んぐ……んぐ……ん…んんっ……」
「うあ…あっ……ああっ……き、貴代子おねえさん! ボク、ボク…で…出る、出ちゃうよおっ!」
再び、ハヤトくんのアレを根元まで咥えこむ。もちろん、右手でハヤトくんの玉を、こね回したままで。
「! むぶ! ぐ……ぐう…っ……」
その途端、ハヤトくんは我慢の限界に達したのか、震える声で叫び声をあげた。
同時に、玉がキュッと縮こまったかと思うと、アレがビクンと脈打ち、
ワタシの口の中に、苦みばしったハヤトくんの精液があふれ出した。
「ぐ…う……ぐう…ごく…ん…ごく……」
ハヤトくんのアレは何度も脈打ち、次々と精液をほとばしり続ける。
ワタシは顔を前後に動かしながら、必死に咽喉を鳴らして精液を飲み下していた――
554552 ◆MABOUp7up. :04/08/22 00:05 ID:ev2X7GT5
「……ハヤトくん……き、気持ち…良かったかい……?」
「う…うん……と、とっても……」
草むらにへたり込むハヤトくんの肩を抱き、ワタシは微笑みかけた。
ハヤトくんはズボンを上げるのも忘れ、肩で息をさせながら、ガクガクと頷く。
ワタシは、そっとハヤトくんのおでこにキスをした。……マズイな。クセになってしまうかも……。
などと考えていると、ハヤトくんがぱっと顔をあげ、ワタシの顔を上目遣いにじっと見つめてきた。
「き、貴代子おねえさん! こ、今度はボクが……その……えっと……」
勢い込んでワタシに話しかけてきたが、段々声が尻すぼみになっていく。
ふと見るとハヤトくんのアレは、一度果てたにも関わらず、早くも勃ちあがり始めていた。
「なあ、ハヤトくん。キミ、筆おろししたこと、あるのかい?」
「え? ええっ!? …………………」
ワタシの問いに、ハヤトくんは目を剥かんばかりの勢いで、驚きの表情を見せていたが、
顔を背けて、無言で頷いた。………ここまで来たら、一緒だよな。
「そっか……。ワタシでよかったら、筆おろしさせてやるけど、どうだ?」
「……え? ええ? そ、それって………」
背けていた顔をあげ、ワタシをじっと見つめるハヤトくん。何だか、信じられないものを見た表情だ。
やっぱ……いきなりじゃ、引かれるかな?
「それとも……ワタシが初めてじゃ、嫌か?」
「…………そ、そんな……嫌だなんて……。ボ、ボク…実は、貴代子おねえさんに、
初めて出会ったときから…その……ん…んぐ…っ…んんっ……」
首を傾げながら問い掛けると、ハヤトくんは、千切れんばかりに首を横に振りまわしながら答える。
何て可愛いんだ、このコは。そう思ったワタシは、気がつくとハヤトくんのくちびるを奪っていた。
555552 ◆MABOUp7up. :04/08/22 00:05 ID:ev2X7GT5
「……それじゃあ、ハヤトくん。………おいで……」
「う……うん……」
ワタシはショーツを脱ぎ捨て、草むらに横たわり、ハヤトくんに微笑みかけた。
ハヤトくんは、ゆっくりとワタシの両足を広げ、その間に座り込んだ。
「……え…えっと…その………」
「さあ……ハヤトくんの立派なおちんちんを、ワタシのここに……」
座り込んだはいいが、何をしていいのか分からずに戸惑うハヤトくんに、
ワタシは自らの両手で割れ目を押し広げ、ハヤトくんを誘った。
ああ……ワタシは…ワタシは、こんな小さな男の子に、自分の全てを晒して喜んでいるんだ……。
不意に理性的な感情がワタシを襲う。……でも、でもこれは…相手がハヤトくんだから……、
ハヤトくんだからこそ、ワタシは全てを晒しているんだ………決して誰でもいいわけじゃない……。
言い訳じみた感情が沸き起こり、理性を振り払おうとする。

事実、ワタシはハヤトくんに魅かれていた。あのとき、『兄の仇を追いかける』と宣言したハヤトくんは、
確かにブルブル震えていた。実際、仇が討てる力があるとはとても思えなかった。
だがそれでも、勇気を振り絞って強大な相手に、敢然と立ち向かう行為そのものに、
鬼であるワタシは、強く魅かれていた。ハヤトくんについていったのは、そういう理由もあった。
そのハヤトくんに、ワタシは男としての悦びを教えようとしている………。
そう思うだけで、ワタシのアソコは、いつの間にやら熱く疼きだしていた。

「き……貴代子おねえちゃん……い…いくよ………」
「あ、ああ…………」
ハヤトくんの声で我に返った。ハヤトくんは期待に目を輝かせながら、
右手で自分のアレを握り締め、左手でワタシのアソコの位置を確認している。
ワタシは軽く頷きながら、自ら両足を大きく広げ、ハヤトくんが入ってきやすいようにした。
556552 ◆MABOUp7up. :04/08/22 00:06 ID:ev2X7GT5
「……ん…ああっ!」
「んんっ!」
アレの先端が、ワタシの中に入り込んできた。
それだけで、ハヤトくんは上半身を仰け反らし、あえぎ声を漏らしていた。
「うああ…あっ……ああっ…」
「……んっ……あ、はああっ……」
ずぶずぶと音を立てて、ハヤトくんがワタシの中に入り込んでくる。
体がどんどん熱くなり、頭の中がだんだんぼやっとしてきた。
「あっ…ああ……ああっ……」
「…あっ……。どう、ハヤトくん? 気持ちイイ?」
やがて、根元まで入り込んだかと思うと、ハヤトくんはおもむろに、腰を前後に動かし始める。
虚ろな目で、歓喜の声をあげるハヤトくんを見て、思わずワタシは感想をもとめていた。
「あ、ああっ……熱くって、ヌルヌルして……凄い…凄い気持ちイイ……あ、あ……んっ…んんっ……」
喘ぎ声を混じらせ、ハヤトくんは素直に感想を述べたかと思うと、ワタシのタンクトップに手を掛ける。
あっと思う間もなく、剥きだしになったワタシの胸に、ハヤトくんが吸いついてきた。
「……あんっ…あ…ああ、ああっ! あああん!」
その途端、全身を痺れるような快感が襲い、ワタシは絶叫に近い喘ぎ声をあげていた。

「んぐ…っ…んっ……」
「はあっ! ああっ! あんっ! あ、ああっ! あああっ!」
ハヤトくんはパンパンと音がするほど、激しく腰を打ちつけながら、舌と手でワタシの胸を味わっていた。
すでにワタシは、ハヤトくんに筆おろしをさせてあげる、などという余裕は完全に消えていた。
今はただひたすら、ハヤトくんの行為に身を委ねるしかなかった。
「あっ! ああっ! き、貴代子おねえさん! もうボク、出ちゃう! 出ちゃうよおっ!!」
「…あっ! あんっ! イ、イイッ! イッちゃうっ! イッちゃううっ!!」
ハヤトくんが絶叫すると同時に、お腹の奥に何か熱いものが、流れ込んできたような感覚を覚える。
同時にワタシは、ハヤトくんの愛撫と交わりによって、絶頂へと押し上げられていた。
557552 ◆MABOUp7up. :04/08/22 00:06 ID:ev2X7GT5
「き……貴代子おねえさん………」
目を覚ましたワタシを、心配そうにじっと見下ろすハヤトくんの顔。……そ、そういえばワタシ!? 
今自分が置かれている状況を思い出し、顔どころか全身がかあっと熱くなる。
ハヤトくんに、筆おろしをさせてあげるなどと言い出し、あまつさえ自ら快感を貪り、
挙句は失神してしまったのだ。恥ずかしさのあまり、ハヤトくんをまともに見ることが出来なかった。
思わず、ハヤトくんから顔を背けるように、上半身を起こす。
「あの……ボ、ボク、初めてだったけど……凄い、気持ちよかったよ……。
どうもありがとう、貴代子おねえさん……」
だがハヤトくんは、ワタシの背中に抱きついてきて、恥ずかしそうにつぶやいた。
「い、いや、ワタシは……その……。ハ、ハヤトくん!? いったいどうしたんだ!?」
ワタシは、しどろもどろに返事をしていたが、肩に置かれたハヤトくんの手を取った瞬間、
その手のあまりの冷たさに驚き、ハヤトくんのほうを仰ぎ見た。
「い…いや……だ…大丈夫……何でもな………わ、わわっ!?」
「何言ってるんだよ? どこをどう見ても、大丈夫じゃないじゃないか? 何があったんだ?」
心配するワタシを他所に、ハヤトくんはワタシから手をぱっと離し、二、三歩後ずさりながら答える。
ワタシはハヤトくんを、逃げられないようにしっかりと抱きしめ、さっきよりも強い口調で問い詰めた。
「それが……その…元の姿に、戻るだけだから………」
「も、元の姿!? な、何で!?」
観念したのか、ワタシの腕の中でハヤトくんは、ぼそぼそとつぶやく。
驚いたワタシは、ハヤトくんをこちらに向かせながら、その意味を尋ねた。
558552 ◆MABOUp7up. :04/08/22 00:07 ID:ev2X7GT5
「ちょっと……”力”を使いすぎちゃったから………」
「使いすぎた……って、まさか…まさか、ワタシのせいで………」
ハヤトくんが言う”力”とは、鎌鼬3兄弟の末っ子としての、癒しの力だった。
ワタシは先ほど、アイリスによって半死半生の怪我を負わされたが、
ハヤトくんがその”力”を使って、回復してくれていたのだ。もしあのとき、ハヤトくんがいなかったら、
今頃ワタシや秀人さんたちは、いったいどうなっていたことか……。
でも…でもそのせいで、今の姿を失ってしまうなんて………。
「そんな……そんなこと、ないよ。貴代子おねえさんは、ボクの頼みを聞いてくれて、
兄ちゃんたちの仇を取るの、手伝ってくれたんだから、それを手伝うのは当たり前でしょう?
それに…元の姿に戻るってだけで、別に死んでしまうわけじゃないんだから、
しばらくじっとしていれば、またいつか、この姿に戻れる日が来るよ」
「ほ……本当か?」
「うん、本当だよ。だから…だから、心配しないで」
「そうか……分かった……。その日を…待っているからな……ん…んっ……」
にっこり微笑むハヤトくんに、ワタシも笑みで返しながら、そのままそっとくちびるを奪った。
不意を突かれたハヤトくんは、顔を真っ赤に染め上げ、おずおずとワタシの背中に手を回してきた。
しばらくの間、そうして抱き合っていたが、段々ハヤトくんの体が小さくなってきた。

やがて――ワタシの腕の中では、一匹のフェレットが「クー、クー」と鳴いていた。
559552 ◆MABOUp7up. :04/08/22 00:07 ID:ev2X7GT5
――数日後――

「じゃ、行ってきま〜す!」
「千奈美ちゃん、夕方までには帰ってくるんですよ」
「は〜い!」
元気よく出掛けようとする千奈美に、雪枝が声を掛けてくる。
千奈美は、雪枝の言葉に素直に頷き、玄関の扉を開けた。

「あ、千奈美ちゃん。丁度いいところに! 実はうちに、いいものがあるんだけど、見に来ないか?」
「も〜お、貴代子お姉さん、それじゃ誘拐犯の誘い文句だよ〜?」
外に駆け出そうとする千奈美とばったり出会った、買い物袋を抱えた隣人の貴代子が手招きをする。
だが、千奈美は眉をしかめながら、小首を傾げた。
「はははっ、確かにそのとおりだ。……で、どうする? 見に来るかい?」
「うんっ! おっじゃまっしま〜っす!」
そんな千奈美を見て、苦笑いを浮かべながら玄関のカギを開け、再び千奈美を誘う貴代子。
今度は、千奈美は元気一杯な声で頷きながら、貴代子の家へ入っていった。
560552 ◆MABOUp7up. :04/08/22 00:08 ID:ev2X7GT5
「いいもの、ってのは、これなんだけどさ……」
「うわあっ……ねえ、貴代子お姉ちゃん。このコ、ここで飼うの?」
部屋の奥のケージに入っている、フェレットを指差す貴代子。
千奈美は歓声をあげ、ケージの前へ走りよって、貴代子のほうを振り返った。
「ああ、まあな」
「いいなあ〜、いいなあ〜。私、こっちの家に住もうかなあ?」
千奈美はケージの前でコロンと横になり、頬杖を突きながら、ポツリとつぶやく。
「コラコラ、そんなことくらいで家族を捨てるんじゃない。遊びたくなったら、いつでも来ていいから」
「ホ、ホント!?」
呆れながらつぶやく貴代子の言葉に、千奈美は目を輝かせて振り向いた。
膝から下を、パタパタと上下にせわしなく動かしながら。
「ああ。もちろんさ」
「わーいわーい! ………で、このコ、お名前は何て言うの?」
「ん。クーちゃんさ」
「クーちゃんか〜。よろしくねっ、クーちゃん!」
千奈美は満面の笑みを浮かべながら、ケージからクーちゃんを取り出し、軽くキスをした。
クーちゃんは、まるで照れくさそうに首を軽く振りながら、「クー、クー」と鳴いていた――
561561(触手プレイです) ◆W/KpcIbe5Y :04/08/22 00:11 ID:vXzZb0cO
>542からの続き。

「ぐ…ぐう…うっ……ううっ……」
”アイリス”は、闇の中で悶えていた。無数の触手が、身体中をまさぐり続けていたのだ。
ある触手は、胸に螺旋状に巻きつき、まるで何かを絞りだすようにうごめく。
また、ある触手は”女性の部分”の奥深くに潜り込み、縦横無尽に暴れまわる。
さらに別の触手は、すぼまりを激しい勢いで行ったり来たりしている。
口の中で、うねうねとうごめく触手もある。四肢を動かして抵抗しようにも、
その全てに無数の触手が絡みついているため、指一本動かすこともままならない。
「ぐぶ…ん……ふあ……あ…ああっ……」
だが、身体が動かない以前に、”アイリス”の意思が、すでに抵抗を諦めていた。
というよりも、無数の触手によって及ぼされる、刺激の虜になりかけていた。
「ごぼっ! ……うあ…あ……ああっ……あ…あっ……あっ……もっと…もっとお……」
口の中を弄んでいた触手が離れると、”アイリス”はあえぎ声とともに、ねだるような甘えた声をあげる。
まるで、その言葉を待っていたかのように、触手が一斉に倍の太さに膨らんだかと思うと、
先端から白濁した液体を、”アイリス”目掛けてドクンドクンと噴き出させた。
液体のあまりの量の多さに、あっという間に”アイリス”の体は真っ白に染まる。
さらに、胎内に潜り込んでいた触手も同時に爆ぜたため、お腹がプクリと膨らみはじめた。
「うあ……あっ!!」
ぐちゅりという音を立て、触手の一本が”アイリス”の割れ目から抜け出る。
同時に、割れ目から白濁した液体がごぽごぽと音を立てて、次々に溢れだしてきた。
「あ…ああ……あ…あ……」
お腹が倍以上に膨れているにも関わらず、苦痛を感じる様子も無く、
”アイリス”は恍惚とした表情を見せ、あえぎ声を漏らし続ける。
ぽっかりと開いた割れ目はヒクヒクと震え、さらなる快感を貪欲に貪ろうとしていた。
「うああっ! あっ! あああんっ!!」
そんな”アイリス”に、触手が再び絡まり始め、”アイリス”はさらなる快感に、身を委ねていた――
562562 ◆MABOUp7up. :04/08/22 00:12 ID:ev2X7GT5
>541または、>561の続き。

「ぐ……ぐうっ!」
どれだけ触手たちに弄られ続けていたのか、もはや覚えてはいなかった。
だが突然、触手が一斉に離れ、宙に放り出された。
受身を取る余裕も、羽ばたく余裕も無く、”アイリス”は、硬い床に叩きつけられた。
あまりの痛さに悲鳴をあげ、しばらくの間うずくまってしまう。
ふと顔をあげると、無数の人影が”アイリス”をじっと見つめている。
”アイリス”は、痛みをこらえながらゆっくりと立ち上がり、目の前の石段を上り始めた。

「俺がもらった」
「可愛い尻尾をしてるわネ」
何歩か上ったところで、人影の中の誰かが口を開いた。
その言葉を耳にして、”アイリス”がゆっくりと振り向きながら叫ぶ。
「私は私! アイリスのものだ! 誰のものでもない!」
人影たちは一瞬たじろぐが、すぐに気を取り直し、再び”アイリス”の元へ歩み寄ろうとする。
「よく聞きな! 私が、ここの主だ。よく覚えることね、私の名前を!」
そんな人影たちに、”アイリス”は不敵な笑みを見せ、宣言した。
「……ぐ、ぐわあっ!?」
不意に背後から一人、”アイリス”に殴りかかったのがいたが、あっさりとかわされ、逆に蹴り飛ばされた。
蹴り飛ばされた人影は、無様な悲鳴とともに何人かを巻き込んで、石段を転がり落ちていく。
「フン。どうやらここには、頭の悪いのがいるみたいだね。
……よし、今日は特別だ! 文句があるヤツは、どんどんかかってきな!」
石段の頂上で、”アイリス”は吼える。
その声に釣られたのか、無数の人影が次々と、石段を駆け上り始めていた――
563つぶやき ◆MABOUp7up. :04/08/22 00:28 ID:ev2X7GT5
>562で終わりです。
…というか、スレの残量8KBまで投下してよかったのかどうか……。

>479氏,>497氏
第一話にて、既にグッドエンドフラグを立ててました(w

◆I3tGz4xJ9E氏
>駄目人間と天使3
ベアトリス…色々な経典を持っているようだけど、彼女の主神はいったい何者なんだ?
>幼馴染み日記2
何だか切ないお話ですね。龍美と忍が再会出来るお話を激しく希望したりします。
564名無しさん@ピンキー:04/08/22 01:33 ID:4JWZFhXW
>>562
これってもしかして1ですか?
565名無しさん@ピンキー:04/08/22 01:35 ID:DF7mQWGH
>>563
やっぱり、YHVHじゃないのか?
566名無しさん@ピンキー:04/08/22 01:39 ID:1FLsuzr8
【妖怪】人間以外の女の子とのお話8【幽霊】
http://idol.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1093106312/

新スレ立てたよ!
職人が来るまで保守を頼む
567名無しさん@ピンキー:04/08/22 01:47 ID:GYIaybiD
>>565
火炎・氷結・電撃・衝撃・神経反射のくせになぜか破魔が効く唯一神のことですか?
568名無しさん@ピンキー:04/08/22 02:05 ID:sECap4+l
>>564
1の前のtheが抜けてしまった。
569 ◆I3tGz4xJ9E :04/08/22 02:14 ID:r1365h8s
>>◆MABOUp7upさん
お疲れ様です。
まさか、最初の魔法陣のミスがここでの伏線になるとは……
ハッピーEDのどんでん返しって良いですよね。

ベアトリスの主ですが、
あそこにある教典は、一応、全部が同じ唯一神となっています。

要は
旧約(ユダヤ教)のYHWH
=新約(キリスト教)のヤハウェ
=コーラン(イスラム教)のアッラー

ただ、
ユダヤ教的にイエスは神の子でなく、単なる預言者の一人、
キリスト教的にはモーセの交わした契約(旧約)はユダヤ人だけだったのを、キリストは人類全員を範囲として契約し直した(新約)、
イスラム教的にはモーゼもイエスも神の言葉を聞いた預言者だけど、
その後に続く人が彼らが聞いた神の言葉を理解しきってないから、神は契約の原本(コーラン)をムハマンドに授けた。
で、ハーディスはムハマンドの行動とかの記録。

結局は全部、同じ神様という話です。
宗教研究家じゃないから詳しいことは知らないんですけどね。
570名無しさん@ピンキー:04/08/22 12:26 ID:3PR22JXX
寝取られ。というか、浮気に大興奮した。
571つぶやき ◆MABOUp7up. :04/08/23 01:32 ID:6Oo1AAkI
>564氏
……大当たりです。りんちぇマンセー。というか、”125人”て時点ですでに……。
ついでに言えば、他の場面では色々とゲームネタを搭載してたりします。

気が向いたら、探してみてください。


◆I3tGz4xJ9E氏
まあ伏線と言っても、誰も覚えていなかったという説もありますが。

あ、全部同じ神様なんですね。ご説明ありがとうございます。

ところで、ジル・バースの姉御はいつになれば、この衣装で登場するのでしょうか?
ttp://www.triumphjapan.com/triumph/release/030716_main.html
ttp://www.triumphjapan.com/triumph/release/030912_image.html
572名無しさん@ピンキー:04/08/23 18:54 ID:M/CYZPU0
ついに出る。河童ゲー
ttp://www.konamijpn.com/products/kappa/
573名無しさん@ピンキー
>>572
ぐぐったら、こんなん出てきた↓
ttp://www.you-go.net/kappa/