【花咲け】 樹なつみ 総合スレ 【OZ】

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11
801不可で エロ、微エロ、エロなし何でもアリの
樹なつみ作品のスレッドです。

マルチェロ物語 朱鷺色三角形 パションパレード
エキセントリックシティ OZ 花咲ける青少年
八雲立つ 獣王星 暁の息子 左のケイ デーモン聖典などなど…
のSSカモ−ン!! 萌え話もカモーン!!
21:04/06/19 21:06 ID:VfMQTeKx
過去の作品をまとめてる最中、
これだけあればカプーリングも選り取りみどりSS作り放題!?
とか思っちゃいましたよ。
や、私には文才が無いんで、
職人さんの光臨を待つばかりですが。(・∀・;)
31:04/06/19 21:07 ID:VfMQTeKx
個人的には【花鹿】 樹なつみ 総合スレ 【フィリシア】
でも良いかと思った位、この二人はお気に入りです!
少年漫画とかだと、ヒロイン萌えが多いので
女の子の名前がスレタイに入ってるのも多いんですよね。
樹さんの女キャラ ラブー(*´Д`)
41:04/06/19 21:08 ID:VfMQTeKx
立人花鹿 禿げ萌え〜〜

立人萌えが多い中で、花鹿萌えでつ。
少年ぽい少女キャラが萌えなので。
頭の良い天然キャラって素敵です。(・∀・)
5名無しさん@ピンキー:04/06/19 21:11 ID:ytCJFZUP
乙!
61:04/06/19 21:14 ID:VfMQTeKx
微塵もフラグが立っていなかったのですが、
カールとナジェイラってのも、面白そうだと思うのです。
女性の免疫を付けるためとか、なんとか。
ナジェイラは気紛れで、カールは練習用とか。

ナジェイラ絡みのSSも読みたいなぁー。
71:04/06/19 21:17 ID:VfMQTeKx
少女漫画スレの前スレにも書いたのですがムトーとフィリシアは
研究室でのセクースとか、白衣萌え出来そうなんですが。
あの二人は その後どういう関係になってるんでしょうかね。

上手くいって欲しいはですが、
今更 カタギには戻れないの様な事をネイトに言っていたし、
素直に めでたしめでたし、にはならないかなーと。
あの二人が末永く幸せになるには、もう一つ二つ波乱がありそうな気がします。
8名無しさん@ピンキー:04/06/19 21:18 ID:1fvbmiQQ
1さん乙
9名無しさん@ピンキー:04/06/19 21:21 ID:VfMQTeKx
ワショーイ ワショーイ━━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━━!!!!!

ホッシュだ ホッシュだ

ワショーイ ワショーイ━━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━━!!!!!
10名無しさん@ピンキー:04/06/19 21:22 ID:U1RfVWeT
>>1
スレ立て乙です。



    ∧∧ おつかれさま。お茶どうぞ。
   (´・ω・`)
   o( o旦o
    ∪∪


11名無しさん@ピンキー:04/06/19 21:24 ID:sNAkwQNn
キターーーーーー!!
1さん乙!

>10
可愛いv
12名無しさん@ピンキー:04/06/19 21:26 ID:U1RfVWeT
1番は立人花鹿ですが
ちょっとダークサイドな
ナジェイラとクインザも読んでみたいです。
大人な感じでいいかも・・・。
13名無しさん@ピンキー:04/06/19 21:29 ID:ifDdhh7j
マルチェロ物語
マルチェロ物語 花とゆめコミックス 全8巻
愛蔵版・マルチェロ物語 ジェッツコミックス 全2巻
文庫・マルチェロ物語 白泉社文庫 全4巻

朱鷺色三角
朱鷺色三角 花とゆめコミックス 全5巻
文庫・朱鷺色三角 白泉社文庫 全3巻

パッション・パレード
パッション・パレード 花とゆめコミックス 全6巻
文庫・パッション・パレード 白泉社文庫 全3巻

花咲ける青少年
花咲ける青少年 花とゆめコミックス 全12巻

OZ
OZ 花とゆめコミックス 全4巻

八雲立つ
八雲立つ 花とゆめコミックス 1〜13巻
14名無しさん@ピンキー:04/06/19 21:29 ID:ifDdhh7j

獣王星
獣王星 ジェッツコミックス 1〜3巻

暁の息子
暁の息子 The Son of The Down 講談社

1冊モノ
男と女に捧げるコメディ 花とゆめコミックス
トランシルヴァニア・アップル 花とゆめコミックス
エキセントリック・シティ 花とゆめコミックス

画集
キャラクター画集・Passionate チェリッシュブック・ピュア版
OZ Manual チェリッシュブック・ピュア版
樹なつみ画集 八雲立つ A4判変型 ソフトカバー
15名無しさん@ピンキー:04/06/19 21:30 ID:BRxHYQbz
>>1さんおつカレー

自分は誰も触れないけどルマティが意外と好きです。
何だろう…別に花鹿との絡みとかじゃなくてキャラ的に。
早くお嫁さんが見つかれば良いのになぁー。
そう言えばこれまた誰も触れないけどノエイ×リンリー(だっけ…?)とかw
花咲け2001読んだら押して押して押しまくる!!みたいになってたので…
16名無しさん@ピンキー:04/06/19 21:32 ID:VfMQTeKx
人キタ━━━( ´∀`)・ω・) ゚Д゚)゚∀゚)・∀・) ̄ー ̄)´_ゝ`)-_)゚∋゚)´Д`)゚ー゚)━━━!!!!

みんな 乙コ−ル アリガd。 お茶いただきまつ。
私は SSを書けないので、精一杯レスを付けて
30〜50位までスレが伸びるようにがんがります!(`・ω・´)

ところで
少女漫画スレの>>83氏 のSSをこっちにも貼りたいのですが…
宜しいでしょうか?
17名無しさん@ピンキー:04/06/19 21:35 ID:VfMQTeKx
ルマティ (・∀・)イイネー
実はナジェイラとでも良いかなと思っていました_| ̄|○スミマセン…
18名無しさん@ピンキー:04/06/19 21:35 ID:U1RfVWeT
83氏作品貼り、私も提案しようと思っていました。
スレ立てのきっかけにもなった作品だし。

作家さんにもどんどん降臨してほしいですね。
19元スレ83:04/06/19 21:36 ID:Cyva/Xsr
>>1さん 乙カレー
何だか、何もかもありがとうございます!!
SSはよろしければ、貼ってやって下さい。
お手数お掛けします・・・
20名無しさん@ピンキー:04/06/19 21:37 ID:VfMQTeKx
八雲のまさきパパとママのSSキボン
夫とその弟の間で揺れ動く妻って、
おいしいシュチュエーションですね。(*´Д`)
背徳的な所がまた…。
21名無しさん@ピンキー:04/06/19 21:37 ID:U1RfVWeT
>>19
次回作期待してますよ〜。(・∀・)ワクワク
22立人花鹿?:04/06/19 21:38 ID:VfMQTeKx
愛しい者へ施されていたいくつものキスは今、熱い吐息を漏らす唇を
離れ耳から首筋を辿って、柔らかな胸元へ降りた。
 そのまま、小さく自己主張をしている赤い実を舌で転がし、唇で優しく
吸い、軽く歯を立てる。 もう一方の胸も丁寧に、掌と指で優しく育てて
いく。
 恥ずかしいのか、それとも初めて与えられる感覚に気持ちが追いつか
ないのか、押さえ込まれた身体を捩り、体中を這い回る立人の手から逃
れようとするかのような仕草を繰り返す。
 その間にも、花鹿の唇からは絶えず言葉にならない声が漏れ、立人の
身を熱くする。
「どうした、辛いのか?」
「ゃぁ…はぁ…ん」
 胸元から少し唇を離し囁いてみても、軽くかかる吐息でさえも花鹿には
刺激なるのか、更に身体に熱を灯し柔らかい黒髪に震える手を掛けた。
23立人花鹿?2:04/06/19 21:39 ID:VfMQTeKx
そんな、愛する者の幼い仕草に自身の熱を更に熱くし下肢へと手を伸ばすと、
先程からの刺激に蜜を溢れさせている箇所に長い指を触れさせる。
「だめ…だって、そんな…あぁん」
 途端に、花鹿の口から嬌声が上がり、払いのけようと必死で腕に手を掛けてく
る。そんな抵抗を気にすることなく、立人は蜜に濡れた小さな突起を弄り、蜜を
溢れさす蕾へと指を這わせていく。
 一度も開かれたことの無い箇所へゆっくりゆっくり、花鹿の反応を窺いながら、
深く潜り込ませた。
 指を動かす度に、漏れる花鹿の嬌声と、内部から聞こえてくる卑猥な濡れた音、
荒い呼吸に合わせて揺れる少し小さな二つの膨らみが、立人の理性を奪い去っ
ていく。
 小さく開かれた、熱い吐息と熱の篭った声を漏らす唇に、ゆっくりと唇を重ね合
わせ、舌を差し込み、奥で今だ戸惑っている、柔らかい舌に絡ませる。
24立人花鹿?3:04/06/19 21:39 ID:VfMQTeKx
「…ん…はぁ…んん…っ」
「…大丈夫か?」
「…ん…ふっ…ぁん」
目尻から流れている生理的な涙を唇で拭うと、秘所に埋めていた指を
ゆっくりと抜き、限界に近づいていた自身をあてがった―――――――




「って、えっ!!」
 立人は、一気に目が覚め思わずビジネスの場でもいや、ビジネスの場
でそれはまずいだろ等と、取り敢えず訳の分からないことを考え、花鹿の
命の危険を感じたとき意外に、ここまで慌てたことは無いだろうと思われ
る、うろたえ振りで自分の今の状況を確認する。
25立人花鹿?4:04/06/19 21:40 ID:VfMQTeKx
だが、隣では安心しきった表情で夢の世界の住人となっている最愛の恋人。
 もちろんパジャマはしっかり着用している、しかし胸元からチラチラと見える
ものはいかんせん…だが着用はきちんと為されている。
 立人本人も然りである。
「………夢…か…」
 自分が今見ていた夢の余りの内容に、自分自身嫌気がさしてくる。
 今までの人生、立場的に欲求不満というような状況になるようなことも一度も
無く、花鹿に知られると怒って当分口を利いてくれないだろうが、行為に目覚め
たときには既に幾らでも女はいるといった環境であったのは事実で。
このような夢を見ることも、こういった夢で自分が反応してしまうということも無く…。
しかし、自身に勝手に灯った熱はなかなか冷めずに、事実ここにある。
26立人花鹿?5:04/06/19 21:40 ID:VfMQTeKx
「…ん…りー、れん」
 そうしている間にも、立人が半身を起こし、どうしたってこの状況では必要以上に
刺激を受けずにいられない花鹿から身体を離したために、少し眠りが浅くなったの
か、花鹿の小さな白い手がシーツの上を這う。
それも、鼻にかかった声と共に…。
その仕草が、先程の夢と重なりやっと落ち着き始めた熱を、再度元に戻す。


立人の理性が限界になる日も、もう間近?
(終)
27名無しさん@ピンキー:04/06/19 21:42 ID:U1RfVWeT
乙です!
28名無しさん@ピンキー:04/06/19 21:42 ID:VfMQTeKx
>>19
どうも 有難うございますた。
お言葉に甘えて貼り付けさせていただきました。

(・∀・).。oO( 貼り付けてたら本番が読みたくなってきた…w )
29名無しさん@ピンキー:04/06/19 21:45 ID:VfMQTeKx
もうすぐ30越えだ━━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━━!!!!!

一人祭りになったら伸ばせるだろうかと思ったけど、良かったー。
30名無しさん@ピンキー:04/06/19 21:47 ID:BRxHYQbz
SS移動お疲れ様でつー。
これから色んな樹木モノが見れると思うとワクワクするなーw
自分も花咲けネタで書きたい!

ブックマーケットで買ってこよ…


と、スレでのお約束は801禁止以外に何かある?
微エロ、エロなし個人的にはOKですが皆さんは?
31元スレ83:04/06/19 21:48 ID:Cyva/Xsr
>.>1さん
ありがとうございました。
しかも、題名直してくれてる〜嬉しいよ〜

今日明日中にでも、また投下させてもらおうと思うので、よろしくお願いします!

今夜は祭りになればいいのにな〜
32名無しさん@ピンキー:04/06/19 21:55 ID:VfMQTeKx
>>30
もう 樹ワールドのSSで801じゃなきゃ何でも桶ーです。
過激なものや特殊なものは、
一言 傾向をレスしてから本編を投下すれば宜しいかと。
あ、これテンプレに入れるべきでしたかね…。(;´Д`)

いろんなスレで物議をかもし出している女体化とかは、
男体化総合や 女体化総合スレに誘導して、
このスレで興味がある方は、あちらに逝って下さい で宜しいかと。

樹モノでそういう需要供給があるのかは分かりませんが…。(;´∀`)
33名無しさん@ピンキー:04/06/19 22:05 ID:VfMQTeKx
あ、チョト言葉が足りなかったかな…。

他総合スレにSSを投下していただいて、
そちらの方をご覧になってください、と。

ただ この辺は許容範囲か否かは個人差が大きい所なので
私が決められるものでもないですね…。
他スレでも住人同士で話し合って結論を出していましたし。
すみません、>>32の6行目からは軽く流してください…。
34名無しさん@ピンキー:04/06/19 22:14 ID:VfMQTeKx
もうすぐ ララの発売日ですね。
どんな萌え展開があるかと今から楽しみ(・∀・)ワクワク
本スレでも言われますたが、りなと忍って 逆立人と花鹿ですねー。
年齢差カプール萌え〜〜
35名無しさん@ピンキー:04/06/19 22:16 ID:BRxHYQbz
>>32
そういえばそんなもの(女体化・男体化)もありましたね…

まぁそういった類で需要が多いのは少年誌系ばかりだし、多分樹木スレでは大丈夫でしょうw

では、即死回避も出来た事だし、ブクマに逝ってきまつ…
36名無しさん@ピンキー:04/06/19 22:18 ID:VfMQTeKx
職人さん降臨期待age



        ,,、、、、
       ミ・∀・ミ   < ワクワク >>31氏ガンガレー
        `````



37名無しさん@ピンキー:04/06/19 22:22 ID:VfMQTeKx
逝ってらっさーい。 >>35

ブックマーケットってブックオフみたいなお店の様ですね。
38名無しさん@ピンキー:04/06/19 22:45 ID:VfMQTeKx
   ∧_∧
  ,.(´∀`),、
  i,'(   ),リ     <   SS
   ∪∪

        ∧_∧
     ,´\(´∀`)/ ヽ   <  まってまつ…
    ノソリ⊂   ⊃ ,从
       (,,ノ,,ノ
      彡
39名無しさん@ピンキー:04/06/19 22:59 ID:VfMQTeKx

 ⊂(-∀-⊂⌒⊃≡=- 

即死回避ができた様なので、もう寝ます。

もやすみなさい…
40名無しさん@ピンキー:04/06/19 23:04 ID:VfMQTeKx
忘れてた
関連スレでつ

少女漫画・少女小説全般スレ 3
tp://pie.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1086527822/l50
41名無しさん@ピンキー:04/06/19 23:48 ID:SPB67RZE
いいね。自分も書いてみたい。妄想じみたSSになりそうで怖いな。
4231:04/06/20 10:42 ID:EBt+hoU1
>>39さん
スレ立て乙な上に、即死回避まで、乙でした。
ありがとうございます!

確かに、女体化は嫌だな〜というより、801との違いが分からないです。
あんなにかっこいい男が女体化なんて・・・。

んで、早速新スレに一番ノリで投下してもよろしいでしょうか?
43名無しさん@ピンキー:04/06/20 10:52 ID:no6PwXHP
もちろん大歓迎━━━━━━ d(゚▽゚)b ━━━━━━!!
必死になってホッシュした甲斐があったってものです。
44立人花鹿?パート2。1:04/06/20 11:45 ID:EBt+hoU1
 

 腕の中で、疲れた表情の中に色を浮かべ眠りに付く恋人の髪を
梳き、幸せに浸る。
突然降って湧いたようなことの起こりは、一時間ほど前に遡る。

 花鹿が風呂から出て来た瞬間から、嫌なものを感じていたのだ
が…。
ここは暑い、確かに暑い。
カリブ海のど真ん中にあるんだから、当たり前なのだが。
しかし、余りに目に毒な物が目の前をうろうろしているのは、如何
せん如何したものか。
言ったところで聞く奴ではないことは、十分嫌というほど理解して
いるし等と考えていると―――――。
「ねぇ、立人ってHしたくないの?」
「・・・・・・・・・何、だって?」
 何故かハリーに押し付けられてしまった政治絡みの書類を突然
取り上げられ、こんな格好で膝に座ってきたと思ったら出てきた言
葉がこれでは、よく考えもせずに聞き返したところで誰が私を責め
られようか。
「ん?Hしたくないのかな〜と思って」
 再度放たれた、花鹿の口から聞くには以外と言うしかない台詞に
思わず頭が痛くなるが、風呂に入る直前まで誰かと喋っていた、い
や、由依と話をしていたからまた何か、吹き込まれたんだろうことは
容易に想像が付くが、しかし。
余りな言葉に、男として、お前にだけは言われたくないと思っても許
されるだろう。そして、余計なことを吹き込むなと思っても許されるは
ずだ。
45立人花鹿?パート2。2:04/06/20 11:47 ID:EBt+hoU1
 私が一体どれだけの理性と忍耐力を総動員して、我慢している
と思っているんだ…。
「………どうしたんだ一体?」
「いや、由依に言われてさ〜。そういえば、立人ってどうなのかな〜
と思って」
「…やっぱりそうか…」
 疲れる…、今まで経験したことのない欲求不満でただでさえ疲れ
ているというのに、どうなのかな〜って…、小首を傾げて言うな。お
前が。
「でさ、立人ってもしかして、できなかったりする??」
「はぁ?」
 我が耳を疑うというのはまさにこう云うことだろう。
 デキナイ?できない?出来ない?不?って、そういうことか!!
「どういう意味だ?」
 声が1オクターブ低くなるのも、仕方が無い。
 空気がよどんでくることも仕方が無いと思う。
 しかし、花鹿は私から出ている不穏な空気を完璧に無視して
くれる。
 まぁ、良いように考えれば、そういった素の私にも慣れていると
いうことなのだろうが、「いや、そのまんま」と云う言葉と、
46立人花鹿?パート2。3:04/06/20 11:49 ID:EBt+hoU1
心配そうな表情に理性が切れた音がした、自分自身の中で。

「だったら…確かめてみるか、お前が。今」


 言葉と同時に、膝の上の花鹿を抱きしめて口付け、口腔を感情
のままに蹂躙していく。
 深いキスに慣れない花鹿は、酸素を求めて逃れようとするが許
さず、舌を絡めて思う存分甘い唇を堪能する。
「はぁ…ん。ふっ…」
 キスを繰り返しながら、何も飾りの付いていない耳を指先で細や
かになぞり、口の端から流れる含みきれなかった唾液を指に絡め
取り、首筋をゆっくり愛撫する。
 幾つもの指がたどる違う動きで、何も知らない身体は為す術なく
熱を灯し、胸の飾りを小さく立ち上がらせた。
「やぁ…、ふっぅ…んん…」
 重なった唇がぶれる度甘い吐息を漏らし、更なる熱を与えられ、愛
撫する指をゆっくりと滑らし花鹿が身に纏っていた、目に毒なキャミ
ソールをを捲り上げた。
「んん!…ゃ…ぁ」
47立人花鹿?パート2。4:04/06/20 11:50 ID:EBt+hoU1
 さすがに驚いたのか、抵抗するかのように動く小さな手と言葉
無き声に唇をゆっくりと開放し、先程散々指で楽しんだ耳朶を甘
噛みし首筋へ赤い痕を残す。その間にも、たどり着いた指の先に
触れるものを、摘み上げ押し潰し育て上げる。
「やめ…ってば、やだってばぁ…んっ…りー、れん…」
 今まで一切、知らなかった感覚が花鹿の身体を絶え間く走る。こ
のわけの分からない感覚をどうしたら良いのか困惑し、途惑う。
 そんな状態に気がついていたが、無視を決め込み愛撫に徹して
いた立人の指や唇が動きを休め、声が耳に届く。
「どうした?辛いか?」
 優しく、けれど少し笑いながらの声を耳に直接感じて、背筋が震
えた。
「っつ、つらいかって!そんなの…りーれんのスケベ!!」
「…すけべっておまえなぁ…。お前が言ったんだろ、したくないのか
って。だからそのまま行動してるんだろうが」
「だからってそんなさぁ。…服なおさせてよ」
 動きは止まっているが、そのままの位置に置かれている手が邪魔
をして、少し小振りの胸は曝け出されたままだ。しかも、丁度この話
し方では立人の目線のすぐ側に。
「嫌だ。心配してくれてるんだろ、私が出来るかどうか」
48立人花鹿?パート2。5:04/06/20 11:52 ID:EBt+hoU1
 笑いを含ませ、囁きながらソファーの上という狭苦しい場所か
ら開放されるために、花鹿を抱え挙げ、歩き出す。
「ちょっと…、聞いてみただけじゃないか」
「ちょっとか…興味があるから、気になるから聞いたんだろ、だっ
たら教えてやる」
「やだ〜おろしてよ〜すけべ!」
「五月蝿い。ちょっとは黙ってろ」
 そう容赦なく発すると、スケベと連呼している花鹿に抱えたまま
深く口付けた。



 立人はそういった意味では初めて触れる、ベットに横たえた花鹿
の身体の弱い部分を容易に見つけ出し優しく愛撫を繰り返す。
優しい責め苦は背中を指で撫でながら、耳を舐め、首筋をたどり、
鎖骨に軽く歯形を残して、更に下に降りた。
「はぁ…ん…、りー、れん…やだぁ…やめっ…って…」
 わざと音を立てながら胸の飾りを口に含み、舌で舐め解き唇で
吸い上げ、歯を軽く立てる。もう片方の胸も、膨らみを揉まれ、指
や手での刺激を受け痛いほど立ち上がり自己主張している。
49立人花鹿?パート2。6:04/06/20 11:54 ID:EBt+hoU1
「ん…はぁ…ぁぁ、ゃぁ…あっ」
 耳に触れる熱い声と、微かに聞こえる胸元から上がってくる濡
れた音が恥ずかしくて、耳を塞ぎたくなるが、そこに居る恋人に縋
り付いていないと、与えられる刺激に自分が何処かへ行ってしま
いそうだ。
 そうしてる間にも、立人の手と唇は下へ下へと降りていく。
「…はっ…んぅ…あぁっ…はぁん」
 手は太股を微妙な力加減で撫ぜては、足の先へと降りて行き、
唇はその跡を辿るように、赤い印を散らす。
 小さな爪の付いた足の長い指を一つずつ取り上げては、本人に
見えるように丁寧にキスをする。十分に爪先を堪能し、先程とは逆
に足の先から腿へとゆっくりと幾つもの痕を残していき、最後に内
股をきつく吸った。


 力の抜けきった、花鹿の身体を抱きしめ、生理的になのか、それ
とも余りの刺激の所為なのか、花鹿の目尻を濡らしている光に反射
した涙を優しい口付けで拭い、そのまま閉じることを忘れられた熱い
吐息を漏らす唇に重ね合わせる。
 何度も触れるだけのキスを繰り返し、「愛してる…」と愛の言
50立人花鹿?パート2。7:04/06/20 11:55 ID:EBt+hoU1
葉を繰り返し囁き、立人の指は秘所へと移動した。
「やっ!やぁだ…そこ…そ、んなとこぉ…やぁっ」
 今までの行為で、花鹿の小さな蕾は濡れそぼり容易に指を
飲み込んだ。初めて異物を受け入れた柔らかな場所を指の腹
で撫で擦り、小さな突起を蕾に入れることの叶わない指で弄る。
「はぁ…やぁぁぁ…んっ…あぁっ」
 少しでも後に訪れる痛みを和らげてやりたくて、部屋の中に濡
れた卑猥な音を響かせながら、少しずつ秘所への指を増やし抜
き差しを繰り返した。
「もぉ…そこやだぁ…り…れぇん…、やぁ…」
「花鹿…愛してるよ」
「っん…り…れんっ…はぁん、」
 快楽に瞳を潤ませ縋りついてくる花鹿を、きつく抱きしめ唇をそ
のまま塞ぐ、優しい接吻け。
そうしている最中にも、立人は花鹿の秘所に差し込んだ指を抜き、
手際よく花鹿の足を大きく開かせ、自身の熱を埋め込んだ。瞬間、
花鹿の口から悲鳴とも吐かない嬌声が漏れ、立人の耳に届いた。
「あっ!やぁ…あぁ…、いっ…痛いよ…りーれん…」
「花鹿…力を抜け」
51立人花鹿?パート2。8:04/06/20 11:56 ID:EBt+hoU1
 どれだけ丁寧に進もうとも、一度も開かれたことの無い花鹿の
内部はきつく立人を締め上げ進入を拒む。しかし、今更止めるこ
ともできず、無理やり全てを収めた。
 花鹿の呼吸が少しでも落ち着くのを待ち、顔中にキスの雨を降
らす。
「愛してる…花鹿」
 最愛の恋人に思いを伝えながら、ゆっくりと確認するように腰を
動かし始めた。溢れる蜜と流れる血は、抽送を思いのほか容易に
し、擦り上げられた敏感な壁から、微かな快楽が生まれる。それに
伴って花鹿の表情も徐々に、辛そうな顔から快楽と戸惑いを浮べ
たものへと変化を遂げていく……。

 愛しい者の表情に誘われるままに、緩急をつけて花鹿の内部を立
人は蹂躙し、初めて恋人を受け入れた秘所はきつく締め付け纏わり
付いた。
「はぁっ…あぁ…んぅ…やぁぁ…」
 意識を持ち去ろうとする肉体に絶え間なく与えられる快楽と、部屋に
充満する肉を打つ音と淫猥な濡れた響きに耐えるように、花鹿はそれ
を与える立人にしがみ付き、口付けを求めては、身の内に抱いたもの
を締め付ける。
52立人花鹿?パート2。9:04/06/20 11:58 ID:EBt+hoU1
「ぅ…っ」
 思わず達しそうになった自分に驚き、内部を激しく突き上げ花鹿を
追い詰めた時、内部が轟き締め付けが更にきつくなる。
「あッ……あぁぁ……っ」
「くっ…」
 一際大きな声を上げ、花鹿は痛いほどの締め付けを立人に与え、
開放を促した。その刺激に逆らわず、立人は耐える行為を放棄し、
花鹿の最奥へと吐き出した。

強い過ぎた刺激に、意識を失ってしまった花鹿を抱きしめ、思いを
込めて接吻ける―――。


(終)


5342:04/06/20 11:59 ID:EBt+hoU1
終わった〜長々とすいませんでした!
では、書き逃げ致します(笑)
54名無しさん@ピンキー:04/06/20 12:40 ID:euLWRg3k
ふおぉぉぉぉぉ!!!!

神だ…神が舞い降りた…!!!

もう原作そのままですよ!!
てかほんとに原作にあってもおかしくないです!!
立人の我慢の限界はこんな風にして訪れるのか…w


いいものをありがとうございます…神様…。
これで来週も生きていけます。
55名無しさん@ピンキー:04/06/20 18:12 ID:Jld4b0Mi
キタワァ*・゜゚・*:.。..。.:*・゜(n‘∀‘)η゚・*:.。. .。.:*・゜゚・* !!!!!

神よ、ありがとうございます!
立人、良かったね・・・。シミジミ。
Hまでの会話も原作の雰囲気そのままで
幸せでした〜。(´∀`) ポワ〜ン
56名無しさん@ピンキー:04/06/20 23:17 ID:TFlZHDMH
キタ━━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━━ァァァl!!!!!

ネ申 乙華麗様!  GJでした(・∀・) b★
おたおたする花鹿が可愛らしい。
すけべー!!の辺りのやり取りにもニヤリとしてしまいました。
丁寧な愛撫が立人らしいです。 上手いですね。
やっぱり この二人っていい…!
魅力を 再確認しちゃいました。( ´∀`)
57名無しさん@ピンキー:04/06/20 23:27 ID:o3CuFB07
(*・∀・)ヨカッタヨー!萌えた!
58名無しさん@ピンキー:04/06/20 23:31 ID:TFlZHDMH
ナジェイラもののSSもキボンしてみたり
59SS保管人:04/06/21 01:46 ID:5z+tA2q/
2chエロパロ板SS保管庫 (サーバーが重くて繋がりにくいです)
http://adult.csx.jp/~database/index.html

ちょっとフライング気味ですが、当方の保管庫に、このスレに投下されたSSを収蔵しても宜しいでしょうか?


6042:04/06/21 02:31 ID:bSmhy+xl
皆さん、感想ありがとうございます。
何だか勢いだけで、初めて本番書いたら読みにく〜って感じですね・・・(涙)
でも、正直エロは書いてて楽しかった!
修行してきます〜。

>>58
ナジェイラの相手ってクインザか、カールかルマティですかね?
他に誰かいます?
って、私が書いてもいいのかしら??

>>59
これから、色んな人が投下してくれると思うんで、私一人では答えられないです。
すいません。

SS収蔵ってどうなんだろ?
っていうか、他のエロパロみたいに、自分達で作ったりするのかな?
収蔵箇所。
61名無しさん@ピンキー:04/06/21 03:34 ID:CSD+04xm
42さん乙です。
とっても萌えなんですが、改行の位置が半端なので読みにくくなってます。
とてももったいないので改善していただければと思います。
これからも投下よろしくお願いしますね。
62名無しさん@ピンキー:04/06/21 08:50 ID:+u4JIsIE
もっとラブラブ&おもろい会話してる二人が見たい〜(´∀`)
エロ無しでもOK!どなたか投下希望です。

1.2の会話も何度も読み返しました。立人萌え〜。
原作取りに実家に帰ろうかしらw
63名無しさん@ピンキー:04/06/21 09:36 ID:tIUWEsCs
>>60
他のスレの場合っていっても、そんなに保管場所を持ってるスレってないからねえ。
6442:04/06/21 15:19 ID:bSmhy+xl
>>61さん
感想ありがとうございます〜。
やっぱり読みにくいですよね、自分でも気持ち悪くって読み返せないんです。
改行か〜、ちょっと次は直してみますね。
横に長くなってもいいのかな?

SSの保管場所については、他の書き手さんはどうなのかな?
65名無しさん@ピンキー:04/06/21 16:00 ID:+u4JIsIE
おお、作者さん、乙です。
改行、できる範囲でいいので無理しないでくださいね。

ところで、気を悪くされたらごめんなさいなのですが
某未完の女王の作品、お好きでしたか?
ちょっと文体が似てるかな?と思って。
もちろん、私が勝手に感じたことなので
心当たりがなかったら、気にしないでくださいね。
6642:04/06/21 16:16 ID:bSmhy+xl
>>65さん
某未完の女王作品???
すいません、どれのことか分からない・・・、もしかしたら嵌ってたかも。
でも、誰のことか分からない〜。
全然、気分悪くないんで、誰のことか知りたいです。
気になる〜、絵もある人の影響とことん受けてるって言われるし。

試し改行で、投下してもいいかな〜?
って、何だか暇人をアピールしてるみたい・・・。
67名無しさん@ピンキー:04/06/21 16:25 ID:+u4JIsIE
>>66
未完の女王は前田○子先生のことですw
心当たりが全然なかったらごめんなさい。
気にしないでどんどん投下してくださいね。
物書きさんはやっぱり誰かしらの影響は
受けていると思いますので・・・。

では、投下をお待ちしております!
6842:04/06/21 16:30 ID:bSmhy+xl
>>67
それは全く読んだことないです・・・。
同じ出版社の、4月に完結した某シリーズは嵌ってたんですが・・・(-_-;)
って、ここと全く違う〜、恥ずかし・・・。
69名無しさん@ピンキー:04/06/21 16:38 ID:+u4JIsIE
それはそれは、本当に失礼しましたwお許しください。
そして4月完結したものって何だろう・・・と考えてしまったw
私は4月から主人公編が再会した某シリーズに嵌ってます。

スレ違いスマソw
70名無しさん@ピンキー:04/06/21 16:38 ID:+u4JIsIE
再開でした・・・。orz。
7142改め h.t:04/06/21 16:39 ID:bSmhy+xl
こんなに連投してていいのかな〜と思いつつ。
改行練習。
くだらないものを投下!

One is careful of cold. 


 37.6℃
 たった今、立人の持つ電子体温計に表示された文字。
 昨日の昼間から何となく、いつもと違う感じを花鹿が受けたのがきっかけで、立人の風邪が発覚した。
 医者の診断では、感染症でもなんでもない、唯の風邪。寝てれば治るとのことだった。
「大分下がったよね。これなら明日にはもう大丈夫かな」
「いや、別にもう寝てる必要も無いんだが…」
 昼食を運ぶついでに、見た顔色は大分よく、確かに昨夜よりマシになっていることは確かだ。
「でも、まだダメだよ。熱はあるんだから」
「あるって言っても、この程度だったら微熱だ」
「でも、あるのは事実なんだから。仕方が無い、食べさせてあげよう」
 花鹿は、何故か最近ここに居ても尚、父親に仕事を押し付けられている立人を独占できることが嬉しいのか、嬉々としてスープを掬った

スプーンを差し出す。しかし、その表情は立人にとって、愛する天使の笑みというよりは、先の尖った尻尾の付いている方の笑みだ。
72One is careful of cold. 2:04/06/21 16:41 ID:bSmhy+xl
「……自分で食べれるから、置いておいてくれ。それに、食事の前にシャワーを浴びてくるよ。汗をかいた所為で気持ち悪いんだ」
 スプーンを前にイヤ〜な顔を見せ、ベットから抜け出そうとする立人を、慌ててスプーンを戻し、その身体を押し留める。
「ダメだよ、まだ」
「もう、大丈夫だよ。それより、気持ち悪いほうが辛い」
 少し怒った表情の花鹿に、立人は苦笑いを浮かべ、キスができない代わりに、頭をよしよしと撫でて説得を試みた。
「絶対、ダメ。立人の大丈夫は信用無いし」
 腰に手を当て、ハッキリと言い切る姿は可愛くて微笑ましいんだが、如何せんいい加減気持ち悪い。そのことを、切々と説明すると、花

鹿が思わぬ言葉を口にした。

「だったら、拭いたげる!」
「はぁあ?」
「だ・か・ら。身体、拭いたげるって言ってるの。お風呂入っちゃいけないような怪我した時って、そうするし。うん、そうしよう」
 立人の間の抜けた返答に対し、うんうんと頷きながら花鹿は「じゃ、パジャマ脱いで」と、にっこり笑った。



――ベットの上で、格闘すること約5分。
73One is careful of cold. 3:04/06/21 16:42 ID:bSmhy+xl
「だから脱げってば!」
「よせ、やめろ」
「今更じゃないか。気にするな」
「何が今更だ。よせ、離せ。うわっ」
「すぐ済むって〜」
「兎に角、必要無いって言ってるんだ。っこら、どこ触ってる!」
「じゃあ、おとなしく脱げって」
「うっ…って、離せ。掴むな〜」



「あんた達、一体何をやってるんだい…」
 掛けられた声に驚いて、扉のほうに二人揃って目をやると、トレイを持ったまま固まっているメイドを一人従えたマリアが、呆れ顔でそ

こに居た。
「えっと〜…へへっ」
「いや…」
 確かに周りを見渡せば、余りに酷いこの状況。どう誤解されても仕方が無いと思うほどで。
 無残にも、ベットから落とされたベットカバーと布団は床にかなりの大きさの山を作り上げ、ひん剥かれた立人のパジャマの上着はシー

ツがクシャクシャになったベットの隅に。そして、立人のパジャマのズボンに手をかけ、馬乗りになっている花鹿。勿論、スカートは捲れ

上がり、下着が辛うじて見えるか見えないかという、お世辞にも誉められた格好ではない。その上、腰と足には立人の添えられた手のオプ

ション付きとなると…。
「…立人、もう身体は大丈夫なのかい?」
74One is careful of cold. 4:04/06/21 16:42 ID:bSmhy+xl
「…いや、元々さほど問題は無いんだが」
「そう、お薬を持ってきたんだけど。その元気さなら必要ないようだね」
 マリアの発する暖かい声なのに、それに含まれる冷たく強烈な響きが部屋の中を満たす。その影響か、何だか、指一本動かすのも気まず

くて、答えるだけで精一杯。


「あなた達が、どこで何をしようと私は何かを言える訳じゃない。だけど、今度のクリスマスには例年通り、休暇を取れない使用人の家族

が沢山やって来るんだから、子ども達の手前、大人として恥ずかしいことの無いようにはしておくれ」
 マリアは冷ややかな目つきで、ベットの上の二人を一瞥し、一気にそう言い切った。
 やはり誤解されている…そう思うのだが、確かに何処を如何見ても、大人として恥ずかしくない状態ではない二人には、答える術を見つ

けられない。
「それじゃあ、邪魔してごめんよ」
 二人が、答えを探しあぐねいている間に、マリアはさっさと一人で話を終わらせ、薬を置いていくことなく、部屋を後にする。



「えっと…ぉ」
「…どうしてくれるんだ」
「どうしよっか〜…」
75One is careful of cold. 5:04/06/21 16:43 ID:bSmhy+xl
 どうにもこうにも仕様が無いことは、もう嫌というほど分かっている。言い訳をすると益々、情けなさや呆れに拍車を駆ける事となるだ

ろう。
「はぁ〜」
 重苦しい立人の溜め息が部屋に広がる。やはりまだ微熱とは言えない熱があるのか、それとも今また上がってきたのか、それは少し熱い


 花鹿が大丈夫?と、その体勢のまま額に額を触れさせようとした時、間の悪いことは続くもので―――。扉が開き、マリアの一言が放た

れる。

「花鹿…昼食は一時間ほど先で良いのかい?」

 今度もまた、二人揃って固まるしかなく、余りの情けなさに立人は風邪をひいてしまった自分を呪いたくなった。

「立人、あんたは病み上がりなんだから、花鹿は一時間したら、此方に来さすんだよ」
 声と共に、沈黙の落ちた室内に扉の閉まる音が響き、静寂が広がる。
 二人は言われた言葉を反芻し、同時に口を開いた。

「取り敢えず、降りろ」
「あんなこと言ってるし、しとく?」

 二人の間に、再度沈黙が広がったのは言うまでも無い。

76h.t:04/06/21 16:48 ID:bSmhy+xl
何だか、IEで見るのと、ビューアーで見るのとが、プレビューと全然違う〜〜。
改行、何処ですればいいんだろ〜。
めちゃくちゃ見難い・・・。
しかも、最後に(終)付けんの、忘れてた。
5で終わりです。
しかし、酷いな・・・この見難さ
77名無しさん@ピンキー:04/06/21 16:53 ID:+u4JIsIE

                 ,r=''""゙゙゙li,
      _,、r=====、、,,_ ,r!'   ...::;il!
     ,r!'゙゙´       `'ヾ;、, ..::::;r!'゙
    ,i{゙‐'_,,_         :l}..::;r!゙
.  ,r!'゙´ ´-ー‐‐==、;;;:....   :;l!:;r゙
 ,rジ          `~''=;;:;il!::'li
. ill゙  ....         .:;ll:::: ゙li
..il'   ' ' '‐‐===、;;;;;;;:.... .;;il!::  ,il!
..ll          `"゙''l{::: ,,;r'゙
..'l!       . . . . . . ::l}::;rll(,
 'i,  ' ' -=====‐ー《:::il::゙ヾ;、
  ゙i、            ::li:il::  ゙'\
  ゙li、      ..........,,ノ;i!:....    `' 、   ∧∧
   `'=、:::::;;、:、===''ジ゙'==-、、,,,__ ` (゚∀゚)キタ━━━━━━━━!!!!
     `~''''===''"゙´        ~`''ー(  ))
                        u~u
リアルタイムで読めてとても幸せです!神よ!
リロードながら読みましたw 
ああもう最高!
特に最後のセリフが二人らしい。 (´∀`)シアワセ〜
もう何度も読んじゃうよ〜。
78名無しさん@ピンキー:04/06/21 16:57 ID:+u4JIsIE
これから読む人は仕事の疲れも吹っ飛んじゃうと思います。
自分が書いたわけでもないのに反応がすごく楽しみ。
79h.t:04/06/21 17:10 ID:bSmhy+xl
>>65さん
早速の感想、ありがとうございます。
しかも、リアルタイムで!!
その上、AA可愛い〜〜
うれしいよ〜
最後の台詞、あれが書きたいが為の、前フリでした・・・。

しかし、改行ダメダメ・・・。
今までで一番最悪だ〜。
80名無しさん@ピンキー:04/06/21 17:23 ID:+u4JIsIE
>>79
私は文章書かないので、改行をどうしたらいいか
分からないけど、センテンスで区切っちゃうとか?
なんて、本当によく分からないんだけどw
でも、それを上回る内容でした。
これからも投下お待ちしております。
あなたの花咲け同人誌があったら
卒業してはや数年たつコミケにも買いに行きたいw
最後のセリフはもうツボでした。
なんだか場面が浮かんで、笑えるんだけど幸せ。
81h.t:04/06/21 17:45 ID:bSmhy+xl
>>80さん
3本書いて気がつきました、立人はギャグキャラだったと(T_T)
今回ホント書くのが楽だった・・・。
改行、次回はちょっとセンテンスで区切ってみます。
って、どんなネタにしようかな〜って感じですが・・・。
82名無しさん@ピンキー:04/06/21 17:53 ID:QIYEFC+l
いいなあ自分がSS書くと
すっげーマジエロになっちゃって困る・・・・・

いいスレだわ。うっとり読みふけってしまいますた。
83名無しさん@ピンキー:04/06/21 18:02 ID:+u4JIsIE
うん、やっぱり立人は一生花鹿に翻弄される
運命なんじゃないかとw
でもそこがいいんですよね〜(´∀`)
普段は泣く子も黙る倣一族の総帥
(いや、今はハリーの跡継ぎでしたっけ?)
なんだけど、花鹿にだけは弱い・・・。
そこがたまらず萌えなんです。

84名無しさん@ピンキー:04/06/21 18:05 ID:+u4JIsIE
>>82
そんなあなたにはクインザ+ナジェイラを書いて頂きたいw
85h.t:04/06/21 18:09 ID:bSmhy+xl
クインザ+ナジェイラ読みたい!!
としみじみ考え、他にマジエロキャラはいなかったかと、小一時間。
花咲けでは、考え付かない・・・_| ̄|○
86名無しさん@ピンキー:04/06/21 18:17 ID:+u4JIsIE
>>85
ほかにマジエロというと・・・。
本番無しでムスターファ+ナジェイラなどいかがでしょうか?
監禁してる立場なのに
ナジェイラが転がされるというかなんというかw
イヤン、恥ずかしいw

87名無しさん@ピンキー:04/06/21 18:23 ID:+u4JIsIE
さて、そろそろ夕飯の支度をします。
その前に・・・。
|  |
|  |∧_∧   >>神タンに冷たい麦茶。
|_|´・ω・`)    投下ごくろうさま。     
|茶|   ヾ  コトッ
| ̄|―u' 旦        
88名無しさん@ピンキー:04/06/21 18:29 ID:MP+ZQWgF
マジエロを立人×花鹿で書きたいと言ったらおかしいかな。


クインザ×ナジェイラもかなりそそられる。
89名無しさん@ピンキー:04/06/21 19:24 ID:UKcVBA6/
ナジェイラだったらカールとかルマティでもいいね。
最終回後のルマティだったら、ナジェイラ相手でも
主導権握れると思う。
でもルマティは由衣ちゃんとでもいいかも。

私はパッションパレードの零×つぼみ(反対か?)が読みたい…
この二人、かなり好きなんだけどある意味バッドエンドな
組み合わせだよねえ。
90名無しさん@ピンキー:04/06/21 20:07 ID:Sf/0V0WF
>89
蕾は最初から零とくっつくだろうなと思った。
血縁から、
とことん逃れられない零(と蕾)萌えっすw
91名無しさん@ピンキー:04/06/21 20:19 ID:aOFMwSrU
>>60
ナジェイラとルマティにイピョーウ
お互い傷心で、傷を舐めあうようというか、
リアルなエロで、そういう感じの(・∀・;;)SSキヴォーヌ。
>>88
ガンガン書いてください
92名無しさん@ピンキー:04/06/21 21:02 ID:v6fYHH5G
ナンダナンダ!?
ちょっと油断してるスキに祭が開かれてたー!!


神様、今回も素敵な立人花鹿をマリガトウ…
素敵すぎまつ…w


意見言うのが遅すぎでアレなんですが、
保管庫はお任せしても良いんじゃないでしょうか?
結構、他のスレでも保管庫さんにお任せしていますよー。

93名無しさん@ピンキー:04/06/21 21:28 ID:HU1WxAiX
私も蕾×零を禿げしくきぼんします。
94名無しさん@ピンキー:04/06/21 21:31 ID:U9Kww+jA
おおっ!新作GJ(・∀・)!
立人&花鹿、クインザ&ナジェイラ、
ルマティ&ナジェイラ、零&蕾、みんないいかも〜。
95h.t:04/06/21 21:47 ID:bSmhy+xl
ルマティとナジェイラか〜、すッごく書きたいネタがあるんだが・・・
私に、愛の無いリアルなエロはどう考えても無理っぽい・・・
文才が無いって、悲しいよ〜
96h.t:04/06/21 21:51 ID:bSmhy+xl
>>87さん
お茶ありがとうございました。
私も丁度その頃、夕飯の支度してました。
もしかして、既婚の子持ち?
スレ違い&連続スンマセン

97名無しさん@ピンキー:04/06/21 22:18 ID:+u4JIsIE
>>96
只今戻りましたw
当方既女ですが小梨です〜。
ちなみに立人は旦那も「いい男だ」と認めてますw
漫画好きで良かった(´∀`;)
98名無しさん@ピンキー:04/06/21 22:26 ID:jDgbk9nZ
マハティ×キャスリーンとかフレド×キャスリーンなんか見てみたい…
99名無しさん@ピンキー:04/06/21 22:41 ID:x6tP2ppC
既婚小蟻仕事持ちの人、いつSS書く?
100名無しさん@ピンキー:04/06/21 22:42 ID:W69OjPgN
>ルマティとナジェイラか〜、すッごく書きたいネタがあるんだが・・・

ウホッ…嬉しい事 言ってくれるじゃないの。
傷をなめあうような関係から、愛情が芽生えるってのも
充分 ありえるシュチュエーションだと思いまつよ。
そんなわけで 構想がおありなら、是非 形にしていただきたいです。(・∀・)
愛エロも大歓迎です。
101h.t:04/06/21 22:52 ID:bSmhy+xl
>>97
同じだったのか〜
樹ファンは結構、主婦が多いのかな?

>>99
私は、既婚子持ちの仕事持ちだけど、睡眠時間が数年の育児で極端に減ったから、
その極端に開いた夜中にチョコチョコ書いてるよ〜。
って、ここんとこ毎日か・・・。
102名無しさん@ピンキー:04/06/21 23:03 ID:+u4JIsIE
>>101
花咲けにリアルタイムにはまった方々は
同じくらいの世代かも・・・?
当方かろうじて20代ですw
それにしても既婚子持ちでこれだけ書けるなんて
時間の使い方がお上手。
これからも無理のない程度にお願いします〜。
103名無しさん@ピンキー:04/06/22 07:32 ID:fOszEbBh
ああ!!!花咲けのSSが読めるなんて感動!
立人&花鹿が読めるなんて夢のようです!
昔ネットで必死に花咲けのSSを検索したけど、ほとんど出てこず…_| ̄|○
でもあの二人の行方について気になって気になって仕方ありませんでした。

44のエロパロも、71のエロなしも、どっちもすごく楽しめました!
あぁ、また立人ブームが私の中で巻き起こっています。(樹キャラで一番好きw)
素敵なSSありがとうございました。
立人&花鹿が一番好きですが、個人的にハリー&キティーの話も読んでみたいです。
あの二人の恋愛ってなかなかドラマチックそう。
104名無しさん@ピンキー:04/06/22 07:34 ID:fOszEbBh
す、すみません、あげてしまいました・・・・
ごめんなさい。逝ってきます・・・
105名無しさん@ピンキー:04/06/22 09:33 ID:Jc60nUuv
帰って来いよ〜。
106h.t:04/06/22 16:22 ID:NPoK5/JR
>>103
楽しんでくれてありがと〜。
私も、現在立人祭り真っ最中です。
しかし、ハリー&キティはキャラのインパクト強いのに、殆ど何も分からないから、書くのむずかしそ〜
読んでみたいけど。
107名無しさん@ピンキー:04/06/22 16:54 ID:Jc60nUuv
>>106
同じく立人祭り真っ最中です。
原作が手元にないので、過去の迷シーンを思い出してます。
料理ネタとかねw結婚したら立人の胃袋は
強さにますます磨きがかかりそうだ。

あとは妄想w
ハリーの変わりに世界中を飛び回り、
久しぶりに花鹿と会う立人!とか
自分で「大丈夫か?w」と心配になるほどです。
妄想は尽きないなあ・・・。
108名無しさん@ピンキー:04/06/22 16:55 ID:o96a1CgS
零の話を待ってまーす♥
109名無しさん@ピンキー:04/06/22 18:26 ID:Jc60nUuv
変わりじゃなくて「代わり」じゃん・・・orz
110名無しさん@ピンキー:04/06/22 18:31 ID:DAmGhegg
20代〜?それはどこ?(遠い目
私、30代もあと数年の命〜ギリギリっす。

ムズムズと「花咲ける青少年」が読みたくなってきた。やばい。
立人のかっこいい登場シーンだけは鮮明に覚えてるんだ。
いや、あれはほんと鼻血出るかと。

あと零と蕾のくっつくまでが読みたかった。
原作はやや匂わせだけで終っちゃったし。
ぜったい零のが振り回されると思うw
111名無しさん@ピンキー:04/06/22 18:43 ID:Jc60nUuv
>>110
樹さんは、男の友情はこれでもかと描いてくれるけど
男女の恋愛はもうちょっと・・・!というところで
終わってしまう気がする。

立人の登場シーンは鳥肌立ちました。
花鹿の階段の登場シーンも。
樹さんは見せ方がとてつもなくウマイ。
112名無しさん@ピンキー:04/06/22 19:04 ID:iElDakq3
>111
同意。単品もしくは男同士の描写のウマさときたらピカ一
それなのに健全な男女の仲になると
不思議な程ギャグ清純さわやか〜に・・・・
マハティとキャスリーンは見せてくれた方だねw
そういえば、ナジェイラとクインザの直接濡れ場シーンもなかったな。




樹さん、背徳感のある関係描くのが好きなのか?
113名無しさん@ピンキー:04/06/22 19:56 ID:/ABDtUUq
>>103
禿同!
ネットでも花咲けのHPって一つしか見つからなかった。
ネットが流行する前に連載されてたせいもあるんだろうけど。

本当に夢のようだよ…。
八雲なら、くらきとあつみのSSキボンヌ。ヽ(´ー`)ノ

114h.t:04/06/22 20:03 ID:NPoK5/JR
ちょっとでも、キス以上のシーンがあったのは、霖の朝チュンだけ?
もしかして・・・
背徳的な方が好きなのか、濡れ場が一切描けないのか。
どっちだろう???

>>107
久しぶりに会う立人と花鹿、IN10年後。が今、
めちゃくちゃ自分の中での萌え設定だったので、
仲間が見つかって嬉しい〜〜(>_<)

31歳の立人の想像に萌えて萌えて仕方が無い。
しかも、その頃なら幾らでもエロに持っていけるし!
31歳の立人と26歳の花鹿って、
すっごい美男美女の黄金カップルに仕上がってそうだし!!
115名無しさん@ピンキー:04/06/22 20:21 ID:QJGLDWPJ
>>114
エチシーン一応八雲に、タケちゃんとしをりちゃんのがありましたヨー。
多分、樹木さんの作品の中ではあれがMAXに濡れ場だったんではないでしょか。

ちなみに妄想シーンだったけど、
くらきの姉(名前忘れた)が夢の中でくらきに抱かれるみたいなのもありましたけど。


でも完全なカップルでのエチシーンはないですかね。
タケちゃんとしをりも結局はくっつかなかったし。


そしてくらきとあつみのSSキボンヌしてる人!!
同胞よ…w
自分もくらきとあつみ好きでつ…。
なんかいい感じだったのに、くらきがちっさくさって結局何もナシかよ…orz
みたいな…。
116名無しさん@ピンキー:04/06/22 20:28 ID:eXE/fF0k
>>114
うわ〜〜〜〜給料日前に誘惑しないで〜〜〜ww
買いに走ってしまいそう。
31歳の立人!強力萌えーーーーーーーーーーーっ
117名無しさん@ピンキー:04/06/22 20:36 ID:/ABDtUUq
おお!同意してくれる人がいたかー!!
くらきがあつみに「泣きたかったら泣け」と言ってるシーンは、読んでてビクーリしますた。

作者本人がくらきは色恋沙汰からは遠い人物、みたいに言ってたし、
くらきが女絡みで マジ惚れするような話とかは
無いんだろうなー(´Д`) と思っていたので、
ラブ米キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━!?!?!?と喜んだものです。
あつみタン(;´Д`)ハァハァ
でも 惚れてるとか、そういうのとは違うらしく…_| ̄|○トホホー
118名無しさん@ピンキー:04/06/22 20:43 ID:eXE/fF0k
むしろ、男女間の恋愛に救いを求めないタイプというべきか
>くらき、作者

ああいう堅い男がマジ惚れするのがいいんだけどな〜
確かに同性でも(恋愛じゃなくて人間性に)極まった仲ってあるけど
それじゃなんだかさみしい。
119名無しさん@ピンキー:04/06/22 21:08 ID:/ABDtUUq
>男女間の恋愛に救いを求めないタイプ
ああ、そうかもしれない。
そういう意味じゃ 少女漫画の男キャラとしては新鮮だったね。
ただ自分はラブ米スキーなので、物足りなさも感じてた。

何だか ネイトの 「たかが女だ。
自分の生き方を、変える程のものでもない」 って台詞を思い出した。
でも そう言っていたキャラが、24と恋仲になった事が、より萌えたんだけどね。
120名無しさん@ピンキー:04/06/22 21:20 ID:H6QwiNyI
ネイトと24も良かったなぁ
心中のような最期が切ない
121名無しさん@ピンキー:04/06/22 21:28 ID:eXE/fF0k
>119
「たかが女だ。
自分の生き方を、変える程のものでもない」

そう言って惚れていっちゃう男のシチュが好きだ・・・

くらきの場合は
人生そのものが恋愛?それどころじゃない、逼迫感があるつーか。
122h.t:04/06/22 22:03 ID:NPoK5/JR
くらきか〜、自分の歳の所為か男って感じが無くって、
全然想像できない・・・_| ̄|○

ネイトと24はホント良かったな〜
最後も、切ないけどしみじみ良かった。
OZの中で一番好きなシーンかもしれない。
123名無しさん@ピンキー:04/06/22 22:21 ID:NQcmuR72
24に処女膜はあったのだろうかとか考えてしまう自分は逝ってよしデスカ…_| ̄|○
124名無しさん@ピンキー:04/06/22 23:14 ID:J7mVyXwx
↑イ`。

お前がイッテヨシなら
「あぁ。…たとえネ処女膜あったとしても
血の色白いんだから何がなんだかわからねぇだろうなぁ…」
って思ったこっちも逝かねばならぬ。。。

……_| ̄|○   いや、自分だけ逝ってくる、、、
125名無しさん@ピンキー:04/06/22 23:18 ID:o96a1CgS
>>124
なんか、お前を愛してしまいそうだ。
126名無しさん@ピンキー:04/06/22 23:19 ID:sZaNgXv6
↑イ`。
精液と混ざって(ry と思った自分こそ逝って来るよ_| ̄|○

くらきは…16歳前後なら余裕で妄想できますよ。(;´Д`)ハァハァ
12歳のキャラのエロSSとかが、堂々とあるスレもあったりするので。
ストイックなイメージのキャラのエロパロってのが逆にそそる…。
127名無しさん@ピンキー:04/06/22 23:20 ID:Jc60nUuv
>>114
再会萌え仲間がいて嬉しい〜。
たとえば1ヶ月会わなかったりすると
さすがの花鹿も寂しくなるよね・・・。
そこへ予定よりも早く
花鹿に内緒で立人が帰宅。。。
以下(*´Д`)ハアハア
文才があれば書くんだけどなw

私もクラキ君はどこまで行っても少年という感じで
想像できない・・そうか、これが年齢か・・・。orz

128名無しさん@ピンキー:04/06/22 23:23 ID:Jc60nUuv
>>124.125
゚・*:.。.゚・*:ケコーン( ・∀・)人(・∀・ ) オメデトウ゚・*・ .。.:*・゚
129名無しさん@ピンキー:04/06/22 23:33 ID:0NSFASpU
>127
眠っている花鹿を見て立人は・・・・・・・・ハァハァ


くらきは永遠の少年ってイメージやね。
まー生まれ変わったこれから先は恋愛なんでもありじゃない?
相手がめっぽう年上になりそうだが。
130h.t:04/06/22 23:38 ID:NPoK5/JR
>>127
これが年齢なんですかね、やっぱり・・・ _| ̄|○
もしかして、既婚未婚のとかでも違いが出るのか?
21の立人より、31の立人の方がそそられるし・・・。

127さんの妄想、今書いてる内容の丁度逆パターンだった・・・。
131名無しさん@ピンキー:04/06/22 23:45 ID:0NSFASpU
荒々しい20代の立人もいいが、さらに練れた30代も捨てがたい。w

マジエロ妄想炸裂だ。ベッドへ逝ってきます。
おやすみなさい。
132名無しさん@ピンキー:04/06/23 00:31 ID:OvZD4rRn
― 早朝。まだ、朝もやがかかっている頃。


カタン。

そっと、ドアを開けて人影が静かに物音をさせないように入ってくる。
入ってきたのは不審者ではなく、しばらく仕事で家を離れていた立人。
忙しい仕事のせいで、多少やつれた面持ちが更に艶気をかもしだしている・・・気がする。


そっと、足音を忍ばせて寝室へ急ぐ。
本当ならばもう2,3日は仕事で帰れない予定だった。
それを、花鹿を驚かしたい一心で片付け、今朝こっそり戻ってきたからである。

キィ・・・・・と、軽く音を立てながらドアを開け、ベッドの傍まで近づく。
まだ夢の中にいる愛しい人の寝顔を見る。


長い間立人がいないせいか、寝ながら花鹿は涙を流したようで、涙の跡が見える。
立人の胸の中が、一瞬ざわついた。
====================================
>127 >129
の2つを見て、何となく思いついたのでちょこっと即興でこんなの書いてみる。


逃亡っ!w
133名無しさん@ピンキー:04/06/23 01:03 ID:rqp/BnnC
>>132タン

キタ*・゜゚・*:.。..。.:*・゜(n*゚Д゚*)η゚・*:.。. .。.:*・゜゚・* !!


…寝る前にきて良かった! 萌えながら眠れるわ(*゚д゚)
134名無しさん@ピンキー:04/06/23 01:20 ID:kdVqOMJi
>>132
GJーv
続き読みたい…。

カールが女嫌いになったのは、鬼姉達に(性的)悪戯を受けたせい、っての考えた…。
135h.t:04/06/23 01:32 ID:RPM1Mrlv
>>132
うわ〜立人だ〜

くら〜い話だから、夜中に投下しようと思って来たら、立人が!
嬉しいな〜
136132:04/06/23 01:57 ID:r1dvCV+g
寝る前にも一度チェックしたらもう反応が。。。嬉しいヨー(*´Д`)
でも、あんましエロく書けません・・・とりあえず寝込み襲ってみる立人でもw

=============================
>132続き?
胸の中のざわめきに体をまかせる。
力は込めず、そっと、まるで羽根を持ち上げる位の力で花鹿を布団の上から抱きしめる。
まだ眠っている花鹿は『ぅぅん・・・』とだけ唸って体をよじる。

体を動かすと、花鹿の甘い香りが立人の鼻腔をくすぐる。
それは、媚薬であり麻薬であり。彼女が自分にとってこの世で一番愛しい人だからこその香り。
ふ、と微笑んで花鹿の頬にキスを落とす。

優しく、優しく。頬にだけでなく、首筋にも、眠りながらくすぐったさに体をよじって逃れるその胸元にも。
跡はつかない。目には見えない。でも、体に自分の印をつけたような感覚。

ちょっとだけ満足すると、立人は花鹿の横にもぐって自分も眠りについた。
花鹿の香りは良い夢を運んでくれるから。
仕事の事を忘れ、自分に安らぎを与えてくれるから。花鹿の横で眠りたい。


― 数時間後。

知らせてくれなかったと言う不満と、すぐに起こしてくれなかったと言う不満と、でも早く帰って来てくれたと言う事で
ちょっとむくれ顔ながらも立人から離れようとはしない花鹿と、普段の彼からは想像もできない笑顔の立人の姿があった。


=================================

_| ̄|○ 襲えてない・・・

137名無しさん@ピンキー:04/06/23 03:01 ID:UCNh6VkR
リン×ジューン、ムトー×フィリシアで
神様書いてください!
138h.t:04/06/23 06:32 ID:RPM1Mrlv
>>136
わ〜いい、続きだ〜。
ってしかし、何処まで逝っても立人ってエロは無くって、
オチのあるキャラなのかな〜と朝っぱらから寂しくなってる私は・・・。
とりあえず、逝ってきます・・・_| ̄|○
139名無しさん@ピンキー:04/06/23 09:44 ID:RPM1Mrlv
よくよく見たら、今まで名前消してなかった・・・ガ━━(゚Д゚;)━━━ン!!  
140127:04/06/23 09:53 ID:B2QzlCfc
キテタワァ*・゜゚・*:.。..。.:*・゜(n‘∀‘)η゚・*:.。. .。.:*・゜゚・*
>>132
GJ!
夜は参加できないので、只今PC開いて狂喜乱舞しました。
アマアマで萌えました〜 。
ラストの花鹿もかわええ(*´Д`) ハアハア

>>h.t=神さま
なんだかすごく通じる物があるようですねw
31の立人までは想像してなかったけど・・・。
だって21でも苦労人で充分年寄りぽ・・・ゲフンゲフンw




141名無しさん@ピンキー:04/06/23 09:54 ID:B2QzlCfc
>>神さま
いや、別に名前があってもいいと思いますが。
142名無しさん@ピンキー:04/06/23 10:02 ID:RPM1Mrlv
>>140さん
ホント、通ずるものが・・・。
うれしいよ〜しかし、21でも充分年寄り・・・って、そんなホント・・・orz
名前は、書くときだけにしようと思ってたんです。
でも、よく見るとIDも変わんないから意味ないじゃん・・・_| ̄|○
143名無しさん@ピンキー:04/06/23 10:32 ID:B2QzlCfc
>>142
言われてみれば。IDってものがありますねぇw
では、投下した日は1日名前で
投下無しの日は名無しさんで・・・。
がんがれ!

21でも年寄り・・はちょっと言い過ぎたかしらw
でも花鹿のこと以外については、長年倣の
総帥をしてきた人だから・・・と、われながら
苦しいフォローを入れてみるw
あと、漫画じゃ黒髪だけど、絶対若白髪あると思う。

・・・ガ━━━(゚Д゚;)━━━ン!!
また言ってしまった・・・。

144名無しさん@ピンキー:04/06/23 10:45 ID:RPM1Mrlv
>>143
お願いこれ以上ネタを振らないで・・・。
ダメだもう頭の中妄想大爆発。
既に書き上げたものが2本あって、ネタが溢れてて、
どうしよっかな〜と思ってるのに・・・。
だめだ、白髪が見つかった立人・・・。
今夜のSSネタはこれで決定!_| ̄|○

まぁ、とりあえずあるものを排出投下させて頂きます!
ひとまず、ルマティ×ナジェイラ・・・
145名無しさん@ピンキー:04/06/23 10:47 ID:B2QzlCfc
>>144
モメンナサイw
でも投下楽しみにしてます。
146ルマティナジェイラ:04/06/23 11:07 ID:RPM1Mrlv
 掌が頬を覆い、髪を掻き揚げながら後頭部に回って引き寄せ、戯れのような軽い口付けを一つ落とし、
少し日焼けした肌へと滑らせる。
 ナジェイラは、己の左手を伸ばし、ルマティのパイジャの襟元に触れると、そのまま首筋に微かに唇を
触れさせ、愛撫を始めた。自ら開いていったルマティの胸元に、ナジェイラが唇を辿らせ、なれた手つき
で行為を施していく。
 滑らかに動く柔らかな曲線の背中見つめ、ルマティは何かを吹っ切るように手を伸ばした。



本当に、愛する人が手に入らない限り、身体を繋げる行為に意味なんて存在しない。
ただ辛いのは、たった一人を欲し続けるその心。


貴方は、私に似ている。
認めたくは無いでしょうけれど。
でも、貴方は私と似ている。
もう二度と手にすることはできない、あの男を忘れられない私。
あの男が存在する限り、いえ、例え消えても、貴方のものにはならない、あの子を愛する貴方。
虚しい心は、同じでしょ?


147ルマティナジェイラ2:04/06/23 11:08 ID:RPM1Mrlv
 夜の帳の下りた荘厳なる王宮の一室は、今宵、熱く湿った空気で満たされている。

「んっ…はぁ…ふっ」
 以前、たった一度だけ触れた愛する者のそれとは違う、だが、確かに柔らかく甘い唇に、己のそれを
重ね合わせ、ルマティはナジェイラの足の間に身を滑り込ませた。
 余裕も無く、パイジャを捲くって肌を全て露わにさせては、目の前に現れた膨らみを掌で掴み、色づい
た蕾に指先で軽く触れ、優しく唇に含む。
 ナジェイラの掌が肩口を彷徨い、愛撫に応える吐息を、微かに吐き出した。
 胸元を執拗に愛撫していた唇がゆっくりと下へと下がってゆき、それがナジェイラの足の付け根に達し
たとき、顔を上げ身を起こし、ルマティは激しくナジェイラに口付けた。深すぎる口付けから逃れる道を
お互いが奪ってゆく。
 ルマティの唇を堪能しながら、ナジェイラの手は身の奥に受け入れている為の相手の自身に伸ばされた。
 触れたそれが既にかなりの硬さを保っていたことをはっきりと確認し、最後に舌をきつく絡め唇を離す。上
気した顔に笑みを浮かべ、乱れた髪のまま身体を下へと滑らせ、躊躇い無く口付けた。
 そのまま、舌を這わせ唇の中に含んでいく―――濡れた音を立て、慣れた仕草で自身に舌を這わし、唇で
吸い上げるナジェイラの髪を探りながら、浅くなる呼吸を抑えるようにその感触を堪能する。
148ルマティナジェイラ3:04/06/23 11:10 ID:RPM1Mrlv
 自分が居なかった二年間で、何が彼女をここまで変えてしまったのかと思うほど、その仕草は淫猥で、
到底巫女とは思えない姿に、未熟な若い性はすぐに根を上げた。
「…っ、ナ、ジェイラ・・・」
 髪を掴む指に力を感じ、含んでいる雄から独特の味を大量にその舌へ捉え、ゆっくりと飲下し、最後に
先端をキュッと吸い上げて唇を離す。射精の余韻に浸っていたルマティは、目線の下あった、真っ赤な
舌で唇を一舐めしている姿を視界に捉えた。
 
 ナジェイラの腕を引き身体の上下を入れ替えながら、指をあの頃から一度も開かれていないであろう、
秘所へ這わせていく。雄を咥えながら感じていたのか、十分に潤った秘所は大した抵抗無く、指を飲み
込み絡み付いてくる。
 内壁の感触を確めるように抜き差しを繰り返すと、久しぶりの快感にルマティの背に手を掛けていた
ナジェイラの背が緩やかに撓る。
「はぁ・・・・んっ、ぁあっ」
 反らされた顎の下に唇を押し当て、痕を残さないように注意しながら軽く吸い上げ、そのまま胸の飾りを
含むと甘い悲鳴が細く響き、指を締め付ける粘膜が淫らな動きを起こした。
「い・・・っ、あっ・・・あぁ・・・ん」
149ルマティナジェイラ4:04/06/23 11:11 ID:RPM1Mrlv
 丹念に内壁を嬲る指が轟くたび、体液の濡れた音が微かに、しかし確かに響くのが
二人の耳へと届く。
その音が、僅かに残っていたルマティの理性と冷静さを取り除いていく―――。
「・・・っ、はぁ・・・ん。ル、マティ・・・もぉ・・・・」
 熱く紡ぐ強請る声に応えて指をそっと引き抜くと、ナジェイラの綺麗な足を大きく割り開き、
一気に最奥まで貫いた。

「はぁ・・・いぃっ、ルマ・・・ティ、あぁ」
背中に爪を立て、快楽のままに声を紡ぎ、ルマティの動きに合わせて腰を振る。快楽だけを
求める行為に恥じらいなどは無く、互いの快感だけを求め、刺激しあう。
 ナジェイラの秘所を進み、自身の捕らえた一点を強弱をつけて刺激する。合わせるように
ナジェイラは声を上げては、内壁で雄を締め付け互いを開放へと導いていく。
求め合う動きが激しくなり、最後が見えてくる。
きつく締め付けられ、ルマティが秘所から自身を素早く抜き出すと、同時に声が上がった。
「あ、は…っ…ああぁぁ…ん。クっイン・・・ぁ」
「う…っ」
150ルマティナジェイラ4:04/06/23 11:12 ID:RPM1Mrlv


   誰と身体を繋いでも、何一つ変わらない。
   唯、心が更に強く激しく、たった一人を求めるだけ。
   何も変わらない。
   今日も心は貴方を思い続ける。

                                     (終)
151h.t:04/06/23 11:15 ID:RPM1Mrlv
一応書いてみた、ルマティ×ナジェイラ。
しかし、難しい〜。
と言うことで、逝ってきます・・・。

>>145
謝らないで〜
楽しい苦しみなのよ〜
何となくツボが一緒な人がいてくれてめちゃ嬉しいし( ̄ー ̄)ニヤリ
152名無しさん@ピンキー:04/06/23 11:29 ID:B2QzlCfc
ルマティ・゚・(ノД`)・゚・ナジェイラァァ
最後にクインザの名前を言ってしまうところがなんとも・・・。
相変わらずGJです。すごく切ないです。
ルマティはきっと気持ちにけりをつけられる子だと思うけど
ナジェイラはずっとクインザを想って一生生きてゆきそうだわ。
切ないよぅ・・・。


153名無しさん@ピンキー:04/06/23 18:05 ID:Z7J0Oteb
>>143
うーん、年寄りというか、むしろ
歳の方が老成した彼に追付いて、30くらいには
ちょうどよくなる感じがしない?若白髪もいいけどw
花鹿もその頃には相当な美女に育ってるだろうから
めちゃくちゃお似合いじゃーーーん(妄想もやもや

立人、もともと仕事が好きだし、花鹿と付き合ってる時点で
かなり若さのエキス貰ってる気がするなあ・・・・
154名無しさん@ピンキー:04/06/23 20:11 ID:0VPKHcgp
ルマティナジェイラキタ━━━━━・゚・(ノД`)・゚・━━━━━!!!!!
GJです。 しかし いやー 何とも切ないですね。
ルマティの心情も、ちょっと気になったり。
つい ふらふら っと、という感じでしょうかね。
155名無しさん@ピンキー:04/06/23 20:38 ID:qa07NNZW
神様…ルマティナイジェラ最高です。
ありがとうございまつ…w

何とも切ないなぁ…
二人が絡み合うと。

先程、このスレに感化されてようやく花咲け買ってきましたw
やっぱ花咲けはいいでつ…
156名無しさん@ピンキー:04/06/23 22:24 ID:B2QzlCfc
>>155
その勢いでぜひSSを・・・(願
157h.t:04/06/23 22:38 ID:RPM1Mrlv
感想くださった方ありがとうございました。
こんな中途半端なものに・・・
ルマティ編を投下しないと話が分かりにくいですよね〜確かに。
でも、何だかルマティ好きなキャラだら・・・。
書き上げたくない・・・(´・ω・`)
158名無しさん@ピンキー:04/06/23 22:46 ID:ZhD7UG0q
仕事では余裕綽々の立人も花鹿のことになると驚くほどへタレ。
そんなへタレ立人に激萌えの私。
だから、悶々と悩む立人が見たい!
かっこいい立人も好きだが、へタレじゃない立人なんて立人じゃない!w

例えば、ちょうど花鹿とケンカをしているときに、ムスターファかカールが来て
謝る機会を失ってしまい、しかも心の中は嫉妬で一杯、みたいなw

Σ(゚Д゚;)ハッ ツイ、モウソウガッ!!
このスレを覗いてからというもの、そんな妄想が頭の中を駆け巡っています。
しかし、いかんせん文才がないから書けん・・・・_| ̄|○
159h.t:04/06/23 22:52 ID:RPM1Mrlv
くら〜い話のままも何なんで・・・。
阿呆SSを一つ・・・。



 会議の場を後にし、宿泊しているホテルに戻るために乗った後部座席で、
疲れた身体を凭れかけ、花鹿の事を思う。

 最近、何かにつけては仕事を手伝わせようとするハリーに言いくるめられ、
押し付けられたのが三週間前。
花鹿に逢うことが叶わない日々を過ごしていた。

「立人様。会長への報告は明日でも、宜しいでしょうから本日はごゆっくりお休み下さい」
 宿泊している部屋の前、突然秘書に言われた言葉に、自分はそれほど
疲れた顔をしていたのかと、一瞬逡巡する。
 この程度の仕事で疲れるわけは無いが、確かに花鹿が側に居ないというのは、
かなりの精神的疲労に成っているのは確かだ。
 本当に、情けないことだと思うのだが、これだけはどうしたって治りそうにも無い。
「そんなに疲れているように見えるか?」
「いえ、そういうわけあではりませんが、あまりお休みになっていないようですので、
本日ぐらいはと思いまして」
 皮肉っぽい笑みを浮かべて斜め後ろの表情を見やると、慌てて否定するが、
その顔には別のものが浮かんでいた。
「くっくっくっ、では、今日はそうさせてもらうさ。お休み」
160アダルトバージョン2:04/06/23 22:54 ID:RPM1Mrlv
 そう告げると、すぐさま「お休みなさいませ」という台詞が帰ってきたが、
何だか無理せずさっさと電話でもしたらどうですか?と言われている気分になった。
あの表情の所為で。
一体、ハリーから何を聞いているのやら。

 重い扉を開き、部屋へ一歩入る。
 少しでも早く声が聞きたいが、ゆったりと愛しい声を聞きいてもいたくて、
ネクタイを緩め、上着をソファへ投げかて、寝室へと繋がる扉を開けた―――――。



「おかえり。立人」
 聞こえてきた声は、確かに愛する妻のもので。ベットに腰掛けているその姿は、
花鹿だ。
 ついに、幻影まで見えるようになったか。声まで付いて。私の情けなさに、
益々拍車が掛かっているという事か。
救いようがないな。
「おかえり、って言ってるのに。ただいまは?」
 幻影の表情が変わり、立ち上がって此方へ来る。来る?
「えっ!花鹿か?」
 思わず、口をついた言葉をそのまま吐き出し、確認してしまう。
それがまずかったのだろう、そこに居る花鹿の表情が見る見る変わっていく。
「何その驚き方。もしかして、誰か他に来る人でもいたの?」
161アダルトバージョン3:04/06/23 22:56 ID:RPM1Mrlv
 腰に手を当て、怒っているのと拗ねたているのとを混ぜて作った表情は、
確かに本物の花鹿だった。
 思わず、きつく抱きしめ、唇を重ねた。腕に伝わる感触も、鼻をくすぐる香りも、
口紅の味とその柔らかさも、全てが花鹿のもので、一気に疲れが取れたことを、
単純だが実感した。

「うぅ・・・んっ、って、苦しいよ。もう!」
 唇を離した瞬間、睨まれ文句を言われる。三週間振り何だから良いじゃないかと思うのだが、
最初の言葉を未だに根に持っているらしい。
 他の誰かを簡単に呼べるくらいなら、こんなに苦労はしないのに、花鹿にはそれが伝わっていない。
「誰かが来るわけ無いだろ、逢いたいと思っていて、声だけでも聞こうと思っていたところに、
お前が居たから、幻影でも見たのかと思ったんだ」
 愛しい花鹿を腕に抱いたまま、事実をありのまま伝える。
花鹿には、とことん情けない男だということは、とっくの昔にばれてる。
「ほんとに?それだったら許す。おかえり、立人」
 小首を傾げ私の顔を覗いたあと、にっこり笑った花鹿に「ただいま」とだけ告げ、
笑みの形に彩られた、唇にキスを落とした。
162アダルトバージョン4:04/06/23 22:58 ID:RPM1Mrlv


 何度も何度も、ベットの上で唇を重ね、吐息を混ぜ合わせる。
逢えなかった切なさを、寂しさを埋めるように、求め合う。奥にある舌を絡め、
愛してると囁いて、互いの瞳には自分しか映っていない。

 それほど若いわけでもないし、行為だって今更のようなことなのに、愛してると呟き、
お互いの衣服を脱がしていくことに興奮し、じれったさを感じる。
何時までたっても、と言われそうだが、いいじゃないか愛してるんだから。

 接吻けの間にも、立人の手は三週間前に抱いたっきりの花鹿の身体を這い回り、
快感を呼び覚ます。
 唇を離し、瞼や、頬・おでこに、耳にキスを落とし、首筋、胸元と降りていく。
 軽く啄ばんだり、優しく甘噛みしたり、ぺろりと舐めたり。様々なキスを身体に送って、
きつく痕が残るように吸い付く。消えてしまった、痕を再度刻印する。自己主張するように。
「はぁ・・・んっ」
ゆっくりと、だが確実に性感帯を刺激され、花鹿の息が上がっていく。
あちらこちらにキスを落として、そのまま胸の飾りを唇でついばんだ。途端に上がる、
甘やかな刺激の強い声。
「・・・は・・・っ、・・・あぁん」
 立人の愛撫を受け、小さな白い手がきつくシーツを握り締め、複雑な皺を作り上げる。
それを見つめ、胸の飾りを舌と唇で堪能しながら、指先が傷つかないよう、
ゆっくりとシーツから手を離させ己の手と重ね合わせた。
163アダルトバージョン5:04/06/23 22:59 ID:RPM1Mrlv
 くちゅ・・・くちゃ・・・という、濡れた音を室内に響かせ、立人の長い綺麗な指が、
キスと愛撫で濡れた秘所に宛がわれ、蜜を塗りこめるように、突起を弄られ、
内部を探るように指が出入りを繰り返し、かき混ぜる。目の奥が熱くなり、
足が思うように動かなくなって、求めずにはいられないところまで、
追い詰められていることに気づく。
「あ・・・ぁ・・・ゃ、りーれ・・・・あぁ・・・っ」
「・・・いいか?」
「やぁ・・・んっ、い・・・ぃ」
 慣れ親しんだ、愛する者からの的確な愛撫に、刺激が強すぎて、
自分を抑えることができない。久しぶりの感触は、寂しかった時間を埋めようと、
貪欲に相手を貪り、快感に身体は素直に従う。
「はぁ・・・ん・・・っんん、も、やぁ」
 花鹿の声の変化と共に、指に絡まりつく内壁の動きも変わり、中へ中へと取り込もうと、
淫猥に纏わり付く。
 ゆっくりと、指を引き抜くと、刺激を与えなくとも、花鹿の媚態と、嬌声で十分に張り詰めた
自身をあてがい、味わうように先端を飲み込ませゆっくりと進めていった。

「あぁ・・・・っ・・・あ・・・ん・・・ぁふぅん」
 内部を満たされ、奥まで受け入れた花鹿の濡れた唇から、満足げな吐息が漏れ、
綺麗な表情で微笑む。
「・・・愛してるよ、逢いたかった・・・花鹿」
 この三週間常に思っていた言葉を告げて、笑みを刻んだ唇に、接吻ける。
164アダルトバージョン6:04/06/23 23:01 ID:RPM1Mrlv
 意味の成さない言葉を紡ぐ唇を塞ぎ、快楽を求めて内壁が揺れ男を刺激し、
更にそれが内部に帰る。 リズムを乱すように緩急をつけては、奥を突き上げ、
秘所が更にきつく自身に纏わり付く。
 互いの身で、愛撫を繰り返し、激しく求め合ってきつく抱きしめあい、共に上り詰めていく。
 絡みつく内壁を強く突き上げたと同時に、内部が一際きつく締め付ける。
その強い刺激に促され、立人は花鹿の内で達した。


その後、幾度か互いの身体を堪能し、寂しかった時間を補った――――

「で、どうしたんだ突然?」
 腕の中でまどろむ久しぶりの妻の姿に、眠るのも勿体無く、疲れてるであろうと思うのだが、
声が聞きたい。瞳を見ていたい。眠らせたくない。
「ん〜、寂しいな〜と思いながら家にいたら、ダッドが行って来ても良いぞって言ったから、
来たの。で、ビックリさせようと思って」
「ハリーが?家にいたのか?」
「うん。立人が出てから何日後かな、帰ってきたよ」
「・・・・・・騙された」
165アダルトバージョン7:04/06/23 23:03 ID:RPM1Mrlv
 先程過ごした時間の所為か、少しかすれた声で、うつろな瞳を向けてくる。
その姿がとても愛しくて、ハリーに対する怒りも少なからず消えていく。その心に任せるまま、
汗で湿った柔らかい髪を梳き、瞼にキスを幾つも落とした。
「あいつらは?」
「ダッドが、立人に任せてあるから会社は大丈夫って、ギウォリに一緒に連れて行っちゃった。
何か最近は、事業より孫が良いって」
「そうか・・・で、あいつは知ってたのか、お前が今日来ること」
 やはり、ハッキリとムカつくのだが、この報復は今この場で言うことでは無く、戻った時点で
ハリーに返させて頂かないと意味がない。だから、今日の種明かしを強請る。事と次第によっ
てはきちんとしなくてはいけない。
「ん・・・ん・・・、りーれん・・・あいたかっ・・・たよぉ・・・」
 言葉が途中で切れた。見てみると、グレーの瞳は閉じられて花鹿はいきなり夢の中のようだ。
まぁ、話は明日の朝聞くとして、ここまま眠ってしまおう。
 腕の中に花鹿がいる。その事実だけで、この三週間の不眠からは解消されるだろうし。
「おやすみ、花鹿」



 翌日、花鹿から聞きだした話では、やはり、秘書は花鹿が来ると言うことを知っていたらしい。
 ハリーとの間でもなにやらやり取りがあったらしく、結局、何も知らなくて驚いたのは私一人。
 何だかむかついて、朝書類を持って来たときに、受け取ったそれで頭を叩いてやると、
「秘密にしていたことは、もうしわけありませんが。しかし、疲れも取れたようですっきりしたお顔を
されていらっしゃいますよ」と返されたて一瞬答えに詰った。

そんな遣り取りを見ていた花鹿は、私の後ろで声を上げて笑っていた。

なんだかなー。

166h.t:04/06/23 23:07 ID:RPM1Mrlv
終わった終わった。
何年後かの二人。
連続、投下・・・スンマセン、逝ってくる・・・
167名無しさん@ピンキー:04/06/23 23:16 ID:B2QzlCfc
大人な二人キター*・゜゚・*:.。..。.:*・゜(゚∀゚)゚・*:.。. .。.:*・゜゚・*!!!!!

またもリアルタイムで読んでしまいました。
シ・・シアワセ過ぎて怖いw
相変わらずいい仕事です!大人な立人も(*´Д`) ハアハア
そして、オチがちゃんとあるところが
いかにも立人らしくてw良いです。
ん〜、ご馳走様でした。
168名無しさん@ピンキー:04/06/23 23:31 ID:B2QzlCfc
>>158
はげどう!
そうそう、立人はヘタレてこそ立人。
本編(たしか)7巻あたりとラストの悶々ぶりには
身をよじるほど萌えましたわw

喧嘩をしてるときに誰かが・・っていいですね〜。
個人的にまたムスターファとの楽しいバトルが見てみたいw

って、自分、本当に立人が好きなのか・・?
169名無しさん@ピンキー:04/06/23 23:34 ID:qa07NNZW
また神様オリター!!!

実は私、ハリーに仕事を押し付けられる立人が大好きなんデス…
なんだかんだで立人は苦労が絶えないんだなぁ…としみじみ思える感じが大好きなんでw
ほんてに神様には感謝です…
ありがとうございまつ…
170h.t:04/06/23 23:42 ID:RPM1Mrlv
うお!早速の感想ありがとうございます〜。
何だか、優しい言葉ばかりもらって、良いのかしら・・・といった気分。
やっぱり、ホント書いてて楽しいわ〜としみじみ実感します。
苦労してる立人って(・∀・)イイ!!  
何だか、しかし自分の中で4コマ漫画のキャラのような存在になってきた・・・_| ̄|○
>>158
>>168
喧嘩してる時に、誰かがか〜
って、又ネタ振りに真剣に入り込んでしまったよ!!
でも、良いな〜楽しいな〜
立人って、しかし弄りネタの尽きん男だな
171158:04/06/24 08:15 ID:/UwXkxE0
おおおおおおおお、ま、またネ申が!!!
アダルトバージョン良かったです。
でも、やっぱり最後の情けないオチが一番のお気に入りの私って・・・w

>168さん、神ことh.tさん
へタレ立人、賛同者がいてくださって嬉しいです。
やっぱりへタレてこそ我らが立人ですよね!(確かに4コマ漫画キャラのようだ…)
昼寝をしていて「誰にも渡したくない!」と夢を見るところとかもたまりませんw

若き総裁だった彼も、花鹿のことになると周りに弄ばれてこそ立人。
悩んでへタレになってこそ立人。情けなくなってこそ立人。苦労をしょいこんでこそ立人。

やばい。少々サディスティック入ってますか?w
でも立人、ものすごぉぉく好きなんですけどね。
愛情がひねくれてるでしょうか?
(普段は至ってノーマル人間なんで、別に変な性癖とかないですがw)
172h.t:04/06/24 17:26 ID:1FRFRmmo
>171さん
感想ありがとうございました。
情けないオチか〜、確かに立人の情けな台詞を考えてから話を考えるので、
一番気合は入ってるかも・・・。

立人は、ヘタレというよりも、とことん花鹿一筋(昔の躰だけってのは除く)、
情けなくなるのは花鹿に関してのみ!
それもこれも愛してるからさ
ってところが、めちゃくちゃセクシーに見えてしまうんですよ、私には。
たとえ、落ちはいつも一緒のパターンの四コマキャラになってしまったとしても_| ̄|○
173名無しさん@ピンキー:04/06/25 08:58 ID:P/nGwXLn
うんうん。せくすぃーですよね。
苦労人だけど。
へタレだけど。
4コマキャラだけど。

なんでこんなに惹かれてしまうのか・・・。
体も無駄な脂肪もなく、筋肉付きすぎでなく
しまってそう。
ウラヤマシイ・・・。orz
174名無しさん@ピンキー:04/06/25 12:46 ID:rQ/bOMti
立人祭りのなか非常に言いにくいんだけど
ルマティーにヘタレと色気を感じてしまう。
最後の方の飛行場で演説した後、国民に向かって
頭を下げた姿にぞくぞくしたもんだ。
あの悪がき王子がよくぞここまで・・・とじいやの心境
だったよ。
原作ではありえないけど花鹿との妄想が止まらない。
やっぱりせつない系になっちゃうんだけどね。
175名無しさん@ピンキー:04/06/25 13:01 ID:Xpm03PC7
>>173
>体も無駄な脂肪もなく、筋肉付きすぎでなく しまってそう。
ほんとに、良い体してそう。
ムキムキじゃ無いのに、しっかり筋肉はついていて、しなやか〜って感じ。
その腹筋に手をついて・・・と考えた自分は逝って来るか・・・_| ̄|○

>>174
すごい切ない妄想しちゃったよ。
そして、妄想だけでつらくなった。
ルマティには明るく幸せになって欲しい!
あれだけのいい男なんだから、ほんとデーモンの次は、
ルマティでゲームを繰り広げて欲しいな〜。
モチロン昔の絵で・・・。
176名無しさん@ピンキー:04/06/25 13:25 ID:P/nGwXLn
>>175
腹筋に手をついて・・で
タオルだけ巻いて腰に手を当てて
外に向かって仁王立ちをしている立人を想像してしまった
私は立人が本当に好きなんでしょうか。  _| ̄|○ i|!

>>174
あの時ルマティは一個人としての幸せよりも
国民のために一生をささげる生き方を選んだんだもんね。
もちろん花鹿とも気楽に会える機会も減り。
立派だけど、切ないよなぁ。(´Д⊂
クインザ、好きじゃなかったけど、生きていてくれたらなあ。


177名無しさん@ピンキー:04/06/25 13:39 ID:Xpm03PC7
>>176
私は、腹筋に手をついてる花鹿を想像したよ。
主導権を握られてしまった、立人。
しかし、腰に手を当て仁王立ちって。
そんな貴女の立人には、片手は腰に、片手には牛乳瓶で一気飲みしていただきたい!
178177:04/06/25 13:53 ID:Xpm03PC7
×したよ→○してたよ

連続スマン
179名無しさん@ピンキー:04/06/25 13:57 ID:P/nGwXLn
>>177
モメンナサイ・・・
実は先ほどのレスにはさすがに書けなかったけど
腰に手を当てて牛乳も想像していました・・・。
177たんの色っぽい想像とは天と地の差。
・゚・(ノД`)・゚・ウワァァァン


数年前閉鎖した雪印工場に逝ってきます・・・。




180名無しさん@ピンキー:04/06/25 21:49 ID:Xpm03PC7
みんなの妄想が文章になって読めたらスゴイだろうな〜
誰か、妄想提供→文章化ってならないかな・・・

>>179
しっかり、一気飲みはできたかい?
って、帰ってきてね〜
181名無しさん@ピンキー:04/06/25 22:04 ID:PE7oyaQV
近所の古本屋、花咲け揃ってない・・・・仕方ないから1巻と12巻だけ買って来た。あとデーモン。

丁度マハティとフレド達との出逢い(1巻)と再会(12巻)が素直に繋がって面白かった。
182名無しさん@ピンキー:04/06/26 00:10 ID:gdDi+vNk
>>180
ただいまw
一瓶そのまま一気飲みは辛いので
ミルメークコーヒー入れて飲んできました。

妄想が文章になったら・・・
あっという間にスレ消費しちゃうね、きっとw

>>181
奥がございましてよ。ウフフ。
私はデーモンはもうちょっと巻数そろってから
買おうかと考え中です。
183名無しさん@ピンキー:04/06/26 10:04 ID:73PE5Vhx
>>182
おかえり〜
しかし、このスレでミルメークコーヒーが分かる人は一体どれだけいるんだろう。
その上、飲んだことのある人は・・・。
殆どいないんだろうな〜。

妄想が文章化されて欲しいよ〜。
何だか飢えてるわ(´・ω・`)

デーモンも持ってないな・・・、というか花咲け以外漫画は全く持っていない私
184174:04/06/26 10:45 ID:eSbW2gub
>>180
ルマティ萌えなので妄想といえばこんなのだけど

マハティーじいちゃんの一回忌で花鹿ラギネイに呼ばれる。
式典のあとルマティーに、喪があけたからどこぞの女の人と
ケッコンすると打ち明けられ花鹿ちょっとショック。
国の為、自分で決めた道だからしょうがないと言いながらも
孤独感を隠し切れないルマに花鹿が、自分はいつもルマの
味方でお前は一人なんかじゃない…かなんか言いながら
エチー突入。

みたいな。
でもラギ教に一回忌があるかは不明。しかも女ってどこの誰やねん。






185名無しさん@ピンキー:04/06/26 10:50 ID:iImdsf90
>182
デーモン面白かったよ。気に入ったわ〜
1巻のラストがでへへ・・・・・(超常世界漫画萌え)
花咲ける、もうちっと離れた店で探してこよう。給料出たし〜w

>183
おもいっきりミルメーク世代っす。
懐かしくて時々買います。
186182:04/06/26 13:54 ID:gdDi+vNk
エッ!ミルメーク
今給食に出ないの?ガ━━━(゚Д゚;)━━━ン!!
スーパーに売ってるのみかけるから
てっきり現役なんだとばかり・・・。

>>185
そうかー。デーモンは面白いですか。
もう一冊くらい出たら読んでみようかなあ・・・。
今は3巻までだったかな?

ルマティは、ゆくゆくは、マハティを支えた
ナジェイラのおばあちゃんのような女性と結婚するんだろうな。
幸せになって欲しい・・。
187名無しさん@ピンキー:04/06/26 13:58 ID:iImdsf90
昔、ルマティはなんとなーく
ナジェイラとケコーンするような気がしてた。

あの状況で運命の恋の相手が見つかるのだろうか・・・・?
外交外遊で出逢う?ハリーが何か企んでそうで怖い。

考えるとまたまたまた妄想が(昼間っから
188名無しさん@ピンキー:04/06/26 14:16 ID:gdDi+vNk
ケコーンするまではSSのようにナジェイラと・・・モニョモニョw

ルマティの結婚は情熱的な運命の恋からというより
始めは半ば政略的だったとしても
キャスリーンとフレドのような、信頼しあえる
穏やかな愛情をもてる相手とになるのかな〜と
勝手に妄想してます。
それともやっぱりナジェイラとかもね・・・。
でもナジェイラは一生クインザを引きずるだろうなあ。
189名無しさん@ピンキー:04/06/26 14:59 ID:73PE5Vhx
そうだな。
ルマティは、マハティのような結婚して欲しいな。
花鹿とルマティが立人を裏切るとも思えんし。
んなことを、許す男とも思えないし、立人が。
立人がこれから先、本気出して動き出したらスッごい怖い気がする。

ルマティが落ち込んでそっちのほうへ・・・という流れになっても
花鹿はルマティの手をぎゅっと握り、
「私がついている!立人もついてるし、ムスターファだって・・・」
とかなんとかかんとか、見当違いな事を言って。
立人にそのまま相談しそうだ。
そして、立人に対してきまず〜い、ルマティと、何かを感じてる立人と、
ぼけ〜としてる花鹿。

だめだ・・・妄想が・・・。
190名無しさん@ピンキー:04/06/26 15:20 ID:gdDi+vNk
ルマティは立人を兄のように慕ってるもんね。
裏切ることは出来ないかも。
きっと二人はルマティにとって、家族のような存在
に変化していくんじゃないかな。

あ、でもルマティ花鹿を否定するわけではないですw
投下は大歓迎〜。

誘拐されて、立人に救出されるあたりは
読んでてボロ泣きしました・゚・(ノД`)・゚・
思い出しただけでもクル・・・。
「兄上は・・・なぜ・直接おっしゃらないのだ」のあたり。
191名無しさん@ピンキー:04/06/26 15:25 ID:gdDi+vNk
連続スマソw
重くなってしまいましたが
ギヴォリ島にムスターファとユイちゃんが
バカンスにやってくる話も読みたいな〜。
もちろん立人と花鹿はちょっと喧嘩中でw
192名無しさん@ピンキー:04/06/26 15:27 ID:73PE5Vhx
誘拐シーンで思い出したが、何だか泣くことは一度も無かったのに、
異様に脱ぐ機会の多いキャラだったな。
立人は。
あれは、樹さんの趣味か?
チャイナを脱がせたいという・・・。

家族のような存在か〜良いな〜
読みたいよホント。
幸せルマティ。
そういえば、立人と花鹿の間に娘が生まれて、ルマティとってのは無いか・・・。
無いワナ
ユージィンとなら・・・花鹿は爆笑しても立人がキレるな

しかし、妄想が・・・止まらん
193名無しさん@ピンキー:04/06/26 15:57 ID:gdDi+vNk
>>192
>チャイナを脱がせたいという・・・。

笑いました。
ボーイズものだったら間違いなく受キャラだなあ、きっとw

横道にそれちゃったけど
花鹿の娘・・・。可愛がりそうだね〜ルマティ。
むしろ花鹿の娘に
切ないけど萌え〜になりそうなのはカールな予感・・・。
カールファンの方、スミマセンw
ムスターファはもう肉体的な性とか
超越した世界に行ってそうだから
成長を静かに見守る・・・
そんな妄想を繰り広げてしまいましたw

立人萌え以外の方には本当にスミマセンw
194名無しさん@ピンキー:04/06/26 16:33 ID:d5Bi2zy+
(´Д`) ……。

立人萌えって、フォモ漫画のキャラ萌えと 通じるモノがあるのか。
ソレ系の目で見られてたら嫌だな。
195名無しさん@ピンキー:04/06/26 17:17 ID:cUbanYID
樹木サンの趣味で思い出したけど、
八雲の一部といいデーモンといい、もしかして樹木サンは最近芸能界ネタが好きなのか…?と思ってしまった。
特に八雲なんかここで芸能界ネタを持ってくることに意味はあったのか…?っていう部分があったりしたし。

デーモンも面白いんだけど、個人的にもうちょっとミーハー度を下げてくれればなぁ…と思う…。
196名無しさん@ピンキー:04/06/26 17:32 ID:iImdsf90
ホモは考えたくもない。スマソ
だって夢ないし〜確かによく脱いでるね〜立人。
ラストも脱ぎ捨てて花鹿へ走り去った・・・w

樹さん、ミーハーが描く原動力だから仕方ないよ。
モロ変な性コミ芸能界よりまし。
197名無しさん@ピンキー:04/06/26 17:37 ID:73PE5Vhx
>>193
受けキャラって・・・。
でも、否定できない・・・。
夫候補の中では、一番ガタイもいいのに何でだろ・・・。
やはり、あのチャイナの成せる業!

>>194
ガ━━(゚Д゚;)━━ン!
それはイヤだ・・・_| ̄|○

子ども、八雲と来て思い出したが、コウ×ユウカを読んでみたいって人いるのかな?
何だか、まったくそんな話は聞いたこと無いのでちょっと聞いてみた。

思い出してみると、なかなか色んなカップルがいるんだな。
立人萌えしかなかったよ、私のあたまん中。

しかし、ホント立人・花咲け萌え以外の方スミマセン
198名無しさん@ピンキー:04/06/26 17:39 ID:gdDi+vNk
193ですがフォモはダメです・・・。
花咲けに限らず。
たとえばの話で言っただけです。
モメンナサイ。
199197:04/06/26 17:48 ID:73PE5Vhx
私も、もちろんフォモはダメです・・・。
イヤです。
そんな非生産的な。
そんなこんなで、八雲が途中で駄目になった私・・・_| ̄|○

でも、何だか変な話だがカールは好き・・・。
そして、立人が苦悩してる姿は、ユージィンより綺麗だと思う・・・。
しかし、フォモはイヤ。
やはり、エロは女あってこそのものだ!!
200名無しさん@ピンキー:04/06/26 18:25 ID:iImdsf90
>>199
おおっ同士!
> やはり、エロは女あってこそのものだ!!
禿げ堂〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜っ

カールは私も好き。立人とカールは伴侶としては最高だ!
ユージィンはどうみても家庭に不向きだし、
豹Mだからあれでいいのさw
花鹿で女にやや免疫が出来てきてるようだから
これからの可能性はある。がんがれカール!
てかカールと花鹿SSきぼんぬ。


201名無しさん@ピンキー:04/06/26 20:50 ID:XPm7wPkC
ずっと気になってるんですが、
「樹木」さんって書いてる人がいるんだけどこれは1人なのかな?
202名無しさん@ピンキー:04/06/26 21:06 ID:6zd5/rg4
勘違いかもね。
樹 で正解だよ。(´ー`;)
デーモンはケイトともな萌えー
この二人のSS読んでみたい
203名無しさん@ピンキー:04/06/26 21:48 ID:73PE5Vhx
読んでみたいものはいっぱいあるが、書き手さんはやはり少数なのだろうか・・・?
考えてみたら、まだ立人花鹿しか投下されてないんだね。
さすが、王道な上に匂わせだけじゃないカップルということか。

>>201
一人なんではなかろうか。
204名無しさん@ピンキー:04/06/26 23:48 ID:GaGPCPaX
私は昔、樹なみと「つ」ぬけで呼んでたことがありました。|∀・`)・・ショボーン
205名無しさん@ピンキー:04/06/27 01:02 ID:aQYU5Q5o
>>203
と、いうか少なくとも「花咲け」では他のカップルは難しいんじゃないかなぁ。
立人除く男三人は花鹿以外の女性眼中にない感じだし、無理やり花鹿を襲う様なキャラでもないし。
206名無しさん@ピンキー:04/06/27 07:23 ID:fkKU6tIK
「樹」と変換で一発で、でず「樹木(じゅもく)」と打ってから
「木」をけしてる女がココに(w

なので、消し忘れがあるかも、です…
207名無しさん@ピンキー:04/06/27 07:36 ID:gbOL2pQi
いつき(樹)で一発で出ますよ〜。
208名無しさん@ピンキー:04/06/27 08:00 ID:xnKk5hM5
単語登録すれば?
209名無しさん@ピンキー:04/06/27 12:45 ID:75JdHIzQ
>>206
大丈夫デス。
ひたすら樹サンの事を樹木とそのまま打ってたのは私です…。
すっごい勘違い…恥ずかしい。

私も“いつき”って打って出てこないから“じゅもく”って打ってますけど、
ずっと樹木だと思ってた…orz

クインザのいる世界に逝ってきまつ…
210名無しさん@ピンキー:04/06/27 12:50 ID:hItLdRZ4
>>205
そうですよね、確かに。
花鹿が、黙って襲われるキャラでもないし、
同情で抱かれるキャラでもないし・・・。
しかし、立人は恋人で、夫になるんだからちょっと襲って欲しい。
別に花鹿だって、エチーを全く知らないわけじゃないんだろうし。

>>206
私は、立人や花鹿、その他の名前は単語登録してますが、
「樹」は「き」と打って変換してます。
とってもタイピングが簡単ですよ。
211名無しさん@ピンキー:04/06/27 13:36 ID:cjUZvXNL
>>209

(・3 ・)キニスンナ!

これをきっかけに気を付ければ良いだけの話さ。
212名無しさん@ピンキー:04/06/27 13:48 ID:gbOL2pQi
今まで「立人」と「花鹿」に手間取っていましたが
単語登録しました!
うわ〜。本当に快適。

これでSSをかける頭脳があれば完璧なんだがw・・・orz
213名無しさん@ピンキー:04/06/27 18:01 ID:s1PjAfvc
単語登録してないが一発で樹でるよ。IMEでは。
214名無しさん@ピンキー:04/06/28 13:47 ID:KYHOpkKs
今日どしゃぶりに降られた時
ありがちなパターンですがちょっと妄想しました。

誤解から喧嘩中、飛び出してしまった
花鹿を追いかける立人。
そこにギヴォリ島での当然のスコール(あると仮定してw)
逃げる花鹿を捕まえる立人。
岩陰に逃れ、いつしか話をするうちに誤解も解け
そこで温めあう二人・・・。


私が逃れたのはスーパーのひさしでした。
ふ、現実ってこんなもん。_| ̄|○ ハハハ・・。

215名無しさん@ピンキー:04/06/28 13:51 ID:KYHOpkKs
どしゃぶりに降られたって、なんだか変な表現でしたね。
ごめんなさい〜w
216名無しさん@ピンキー:04/06/28 14:25 ID:1//0Skzz
>>214
その設定良いな〜
この二人も、結構色んなシチュエーションでエチーが楽しめるのね
217名無しさん@ピンキー:04/06/28 14:40 ID:KYHOpkKs
若さ故ってやつですね。(トオイメ
218名無しさん@ピンキー:04/06/28 16:50 ID:VWQetL9S
花咲けで盛り上がってる所に乱入御免。
本棚漁ったら朱鷺色とパッションが出てきたので読んだ。
零×蕾は勿論ですがジョーカー×ゆりえにも萌えてしまった。
文章力のない私の変わりに書いてくださる神はおられませんか…。
219名無しさん@ピンキー:04/06/28 17:26 ID:1//0Skzz
>>214さん
すいません!ネタもらいました〜。
って、妄想が留まらなくって・・・。
私は今、若さゆえとはいえ無い年齢ですが・・・。
それ故にと言うことで・・・。

以下、始まります。
220h.t:04/06/28 17:27 ID:1//0Skzz
「立人なんて、だいっきらい!!」
って、心にも無いことを言って飛び出したのが、ちょっと前。生きてきた時間の中の、大半を過ごした場所なのだから、
島の一日がどうなっているか、熟知している。なのに、飛び出さずにはいられなかった。


「どうしよう・・・」
 花鹿の目の前は、黒い雲も見えないほどの雨。この時期特有のスコール。スコールが来ると分かっていたのに、
いつの間にか仕事のことばかりになってしまった立人にむかついて、『大嫌い』なんて自分が言われたら耐えられ
ないような言葉を残し、部屋を飛び出したのが少し前。
 こんな小さな島だから、適当に走るとすぐに何処かへ行けてしまう。いつの間にか辿りついた場所は、余り記憶
に無い場所で・・・。
晴れていたら分かる所も、この雨では一向に視界は効かず、全く分からない場所と化した。
「立人のばかーあほーけちーすけべー、全部立人のせいだーー」
 外に向かって、叫んだところで返ってくるのは雨の音ばかり。花鹿の求める優しい声も、温かい腕も何も返して
はくれない。
「りーれん・・・」
 
221h.t:04/06/28 17:29 ID:1//0Skzz
雨はまだ一向に止む気配を見せてくれない、そんな時、「誰が、馬鹿で、阿呆で、ケチでスケベだって」と、
膝を抱えて小さくなっていた花鹿の耳に、何時もよりも少し低くなった声が聞こえた。
「立人!」
「馬鹿!こんな時に飛び出していく奴があるか!もっと、気をつけろ」
 声の主を確認した途端、飛んでくる罵声と、求めていた優しい腕と胸の中。今は、雨に濡れて冷たいけ
れど、それでも大好きな音を響かせている胸にひっつき、その腕に抱きしめられると、寒くは無い。
「ごめんなさい・・・」
 立人が自分よりも濡れていることをその身で感じ、花鹿の謝罪がとても小さなものとなる。
「もう、いい。確かに私が悪かった。だが、これからは何処かに行ったりしないでくれ」
「ごめんね」
 腕の中で、小さく謝り続ける花鹿を抱きしめたまま、上を向かせそのまま冷え切ったお互いの唇を
重ねた。
 幾度も、触れ合うだけのキスを続け、『愛してる』という気持ちを伝える。たった一つの失くせ無い存
在へ。


 二人揃って洞窟の中の岩に腰かけ、外の雨を見やる。それは、強くなることも弱くなることも無く、降
り始めたときのまま、空を覆い島を濡らしている。
「懐かしいな・・・」
「えっ?」
 濡れた体のまま寄り添っていた二人だったが、突然の立人の発言に花鹿がその顔を見るために少し
離れた。
 触れ合っていた体を離された立人は質問には答えずに、愛しい体を此方を向くように膝に座らせ、クス
クス笑いながら口付ける。
 啄むようなキスを何度も繰り返し、クスクスと笑う。実に楽しそうに。
「覚えてないのか、ココ」
 キスは唇を離れ、瞼や頬やおでこ。顔中に降らせられる。それがくすぐったくって、身を捩っても体に回
された腕はかなり頑丈で。
「ココ?」
「そう、ココ」
222h.t 3:04/06/28 17:30 ID:1//0Skzz
 花鹿が、不思議そうな顔をしている間にも、立人はキスを繰り返す。
「ココがどうかしたの?」
「懐かしいだろ。昔、夜中に探検しに来ただろうが。マリアの目を盗んで」
「あっ!」
「やっと思い出したか」
 不思議そうな顔から、驚いた顔へ・・・そのまま、笑った顔へと変わっていくのを見つめながら、
キスを施す。
 昔を思い出し、今があることに感謝し。二人でいられる幸せを実感する。
 手を伸ばせば触れられる距離に、その身があること。
 愛してる者に、愛される幸福を。

「愛してるよ・・・」
「うん。私もいっぱい愛してるよ」
「どうだかな・・・、大嫌いらしいしな」
「うっ・・・。それは嘘に決まってるでしょ」
「どうだか。阿呆で、馬鹿で、ケチで、スケベらしいしな。私は」
「ゴメン・・・ね」
「しらん」
 何度も何度も、唇を重ねて言葉遊びを楽しむ。二人だからできる楽しみ。唇を深く重ねたり、
触れるか触れないかのぎりぎりで留まったり、舌を絡めて楽しんで。
 たった一人のあなたがそこにいるから、楽しめる。
 
 しかし、若い体がそんなことだけですむはずも無く・・・。
「ちょっと・・・立人・・・」
「ん?」
「何か、あたる・・・」
「黙ってろ」
 花鹿が、膝の上でもじもじと動き出したのを感じ、口付けを深くする。口腔を嬲り、舌を絡め
取る。呼吸を奪うように、接吻を繰り返す。
 お遊びのキスではない、次の段階へ進むためのキスを抱きしめた体に落としていく。
「りーれん・・・はぁ・・・ふぅっ」
223h.t 4:04/06/28 17:31 ID:1//0Skzz
 土砂降りの雨の音を背景に、花鹿の甘い声が狭い洞窟の中に響く。
 濡れて体に張り付いた服が捲り上げられ、胸元へ冷えた指先が愛撫を繰り返す。唇は今、
意味の成さない言葉を漏らす唇を離れ、髪から滴った雫に濡らされた首筋へと愛撫を施して
いた。
「あ・・・ッ、りーれ・・・ん・・・はぁ・・・んっ」
 もう一方の手で、下着の上から秘所を刺激されている膝に乗り上げた花鹿は、目の前にある
体に縋りつき、一心にその感触を受け止め、下着を濡らしていく。
「やぁ・・・も、そこっ・・・あぁ・・・ん」
「我慢しろ。仕方ないだろ、こんな状況だ手が汚れてる」
「・・・はっ・・・んぁ・・・あぁ・・・」
 優しい快楽は与えられるのに直接的な刺激が無く、花鹿が身を捩る。燻るような熱が腰から上
がり身体に溜まっていき、自身の持って行き場が見つからない。
 それでも、それを与えてくる者から逃れることはできずに、身体をごまかすように花鹿はキスを
強請った。
 縋りつくその仕草に、自身の熱も限界に近づいた立人は、柔らかな腰に腕を回し雨のせいだけ
ではなく濡れている下着を取り除き、媚態に煽られていたモノを取り出すと、一気に埋め込んだ。
「ひゃぁ・・・あっ・・・んっ、ぅ・・・ッ・・・ん」
 同時に上がる、先ほどまでとは少し違う痛みを含んだ喘ぎ声。じれったい刺激だけを受けていた
だけの秘所は、きつく熱に絡みつき進入を拒むかのような動きを見せる。
「っ!」
「あ・・・んっ・・・りー、れん・・・ぅん・・・はぁ・・・」
 呼吸が少し落ち着くのを待つために、自身を身の内へ抱いた花鹿に気持ちを込めてキスを送る。絡み付いてくる刺激に耐えられなくなるまで、背を撫で、キスを繰り返す。
 ゆっくりと身体を動かすと自身に与えられる感触が徐々に変化し、纏わりついてきた。何時もとは違い、自分の重みで奥の奥まで取り込んでしまう立人を、花鹿は腰を使って愛撫する。
「あぁ・・・ん、りーれ・・・んっ、いぃ・・・っ」
 雨とは別の濡れた音が二人の耳に、大きく聞こえる。荒い吐息と、声の合間に絶え間なく響く、卑猥な音が二人の理性を凌駕していった。
 揺れる腰と、奥まで取り込もうと必死で締め付けてくる内壁に逆らい、与えられる感触を楽しみながら、内部を思うが侭蹂躙する。緩急をつけて突き上げると、途端に吐き出される嬌声は、立人自身をも追い上げていった。
224h.t 5:04/06/28 17:32 ID:1//0Skzz
「あぁぁ・・・ん、やぁ・・・もぉ・・・っん」
 絡まってくる内部が立人をきつく締め付け、背中に回された細い腕が爪を立て始めたのを
合図に、纏わりつく壁に逆らって最奥を突き上げた。同時に、内部の締め付けが最高にきつ
くなり、取り込もうとする動きに逆らわずに、立人は自身の熱を花鹿の中へと解放させた。


「大丈夫か?」
「・・・うん」
 何時までも、凭れかかったままの身体を優しく抱きしめるが、それ以外のことをしてやること
が今この状況ではできなかった。
 二人揃ってよくよく考えてみれば、屋外の洞窟で、後始末も何もあったもんじゃない。そっと、
自身を抜き取りさっさと仕舞ってしまうと、片足に引っかかったままの花鹿の下着を穿かせて
やり、立ち上がらせた。
 外を窺うと、大分小振りの雨。止むのはもうすぐだろう。
 ここから、家へと帰っている間に向こうの空に見えている夕日が、辺りを照らし始めるはずだ。
「マリアが心配してるし、帰ってシャワーを浴びるか」
「だね」
 小さなときに、手を繋いでここに来たように、今二人で手を繋いでここを出る。
 雨の中に入る間際に、一瞬唇を重ね合わせてから、二人揃って走り出した。


 まぁ、中から流れ出てきそうになっては、花鹿が立ち止まって文句を言っていたのは
ご愛嬌ということで―――。


225h.t :04/06/28 17:33 ID:1//0Skzz
素直に、書いてて楽しかった。
>>214さん、楽しい時間をありがとうございまいた。
って、ほんとに勝手にごめんなさ〜い
226名無しさん@ピンキー:04/06/28 17:50 ID:twrrxVf+
ネ申降臨 キタ━━━━━(゚∀゚)━━━━━!!!!

いいですね〜。立人はやっぱりエチー上手そう。
そして花鹿を怒りつつメロメロな姿に萌えー。
h.tさんどうもありがとう。またしても楽しませて頂きました。
227214:04/06/28 18:00 ID:KYHOpkKs
キタ━━゚+.ヽ(≧▽≦)ノ.+゚━━ ッ ! ! !

神よ・・・またまたありがとうございます。
妄想をこんなに素敵なSSへ昇華していただいて
ありがたき幸せでございます!
それにしても、再会ネタに引き続き、趣味の範囲が
シンクロする部分が多いんでしょうかw

もう、会話のやり取りがたまらなく好きです。
聞いてて嬉しいようなこそばゆいような・・
たまらんです。ムッハー(*゚∀゚)ー3!
228名無しさん@ピンキー:04/06/29 03:32 ID:hF7QP0YB
そろそろ花咲け以外のキャラのが読みたいでつ。
ムトーとフィリシアとかキボーン!
229h.t :04/06/29 09:29 ID:d83WI/BL
何だか突然書き出して即効投下したから、日本語おかしいところいっぱい・・・。
こんなものでも、読んでくれてありがとう御座いました。

>>226
立人は、やっぱり上手そうですよね。
でも、エチーの描写は苦手だから上手な感じが出ないです・・・。
上手いはずなのに!

>>227
ほんとに、シンクロする部分が多いですね〜
って、今回は214さんの妄想をそのままもらっただけなんですが・・・。
会話はホント、掛合い夫婦漫才のような二人が楽しいです。
また何か、ネタがあったら提供してください〜。
マジで、今回一時間弱で書き上げましたよ、余りにツボなネタだったので。
良かったら、ケコーンしてください!

確かに、花咲け以外投下無いな〜
って、私のせいでかも・・・。
自分では花咲け以外は全く書けないんで、投下キボーン!!
しかも、色々投下されたらまとめたHPとか作れて楽しそうだし〜。
ここって、そういえばSS書きじゃなくって、絵描きさんとかいらっしゃるのかしら?
見れるものなら、見てみたい!
230名無しさん@ピンキー:04/06/29 10:13 ID:vJ/pHgDz
>>228
そうですねー。他の作品のSSも見たいですね。
うわ、ムトーも上手そうだw

デーモンはそこまで進展しなさそうなのかな?
まだ読んでないのでなんともなのですがw
エチーなしで笑えるものとかでも・・・。
ていうか、作家さん降臨キボン!

>>229
昨日の214です。
ケコーン( ・∀・)人(・∀・ ) ウレシイ!
こちらこそ、あんな妄想を
立派に文章にしてくれて本当にありがとう。
野外の強引な?立人もいいねえ。若いねえw
う〜ん、アウトドア妄想が走り出したw

花咲け以外の投下がないのは
作家さんがいないからではと思います(ノД`)
むしろ、スレ立ての1さんと
あなたがいるからこのスレは持っているのではと。。
他作品の投下をじっと待ちます・・・。

231名無しさん@ピンキー:04/06/29 14:49 ID:2wRHuVfR
パッションパレードが好きでした。
232名無しさん@ピンキー:04/06/29 20:06 ID:Z0yy9NpE
おおこんなスレが……
七地としをりちゃんにはラブラブになって欲しかったのになあ……
233名無しさん@ピンキー:04/06/29 21:36 ID:eAR38cgL
あのー、花咲けSSさっき書き終えたんですけど、
すでに充実している立人×花鹿で、
エロ書き慣れてないんで長い上にダメダメなんですけど、
投下してもいいですか?
234名無しさん@ピンキー:04/06/29 21:37 ID:5LnH+h7t
ドゾ〜歓迎しまつ。
235名無しさん@ピンキー:04/06/29 21:47 ID:SKewGExo
カマーン☆
236立人×花鹿:04/06/29 22:18 ID:eAR38cgL
砕けて割れて裂けて散る波。すべてを貫き、なぎ倒す風。
電気が消えて、電話も不通。闇を見つめ、部屋の中、じっと嵐が過ぎるのを待つ。
うなり声が聞こえる。――悪霊か、精霊か。

島は今、神様のもの。


髪をなでる手を止め、立人は腕の中の花鹿をのぞきこんだ。
かすかだが、笑ったような気がした。
もう何日も波は荒く、風はやまず、そろそろ食料に限りが見えてきている。
気休めであることは互いに充分知りながら、それでも「大丈夫」だと言い聞かせていたところだった。
思わず凝視する。
花鹿はなおも笑ってみせた。
「……こんなとき、いつも考える。ムスターファのぬくもりを感じながらいつも同じことを考えてきた。色んなこと、ぐるぐるぐるぐる。半分遊び、半分真剣に。でも、いつも同じところに行き着いたんだ……今も」
不思議そうな面持ちを隠せない立人に、花鹿はただ穏やかだ。
立人の首に回る両腕も、まっすぐに見つめる双眸も、焦りや恐れのかけらもない。
それらを意識すればするほど立人はいてもたってもいられない気持ちになった。
飛行機は飛ばない。船は寄りつけない。運命を見つめているしかない。
この島では普通のこと。ギヴォリで暮らすと決めたなら、受け入れねばならないことだ。
しかし少女のことを思うと冷静ではいられない。
どんなことをしてでも花鹿を守る。神に逆らっても。いざとなればこの命と引き替えにしてでも。
そんな思いばかりがつのっていく。
抱きしめる腕に力をこめると、耳元にかかる吐息が笑った。
(何がそんなにおかしいんだ)
立人は花鹿の髪をくしゃりと握りこんだ。

「――死んであげられる」
237立人×花鹿:04/06/29 22:21 ID:eAR38cgL
時が止まる。
「ムスターファのためなら死んであげる。いつもそうだったから、今は、立人のためなら死んであげられるかな? って考えてた。
そうしたらやっぱり同じところに行き着いたんだ。……親父や寅之介や由依。ムスターファ、ルマティ、カール、ノエイ、……みんな、みんな会えなくなる。
でも、やっぱり大事だから。立人のこと、大事だから。私、立人のためなら死んであげる」
彼女の声には不思議な響きがある。聞き入らずにはいられない、直接心に響く声。
だが人は何よりもその言葉に心打たれるのだ。
それは時に突飛であり、しばしば不可解だが、必ず心そのままを映している。
「立人が生きるためなら――いい。愛してるよ、立人」
立人は何も言えなかった。
自分の胸を襲う熱情が怒りなのか、喜びなのか。何もかもを越え――もはや愛しくてならないだけなのか、わからない。
ただ泣きたくなった。
「……馬鹿を言うな。……おまえがいなくて私がどうして生きていられる。愛している。花鹿。……絶対に死なせない」
やっとの思いでそう言えば、花鹿は急に体を離して人差し指を突きつけてきた。
「もしかして立人は私のために死ぬのか? それはダメだぞ! 絶対にダメだ! 
立人が死んだら絶対悪霊になるぞっ! 
……悪霊になっても愛してる。 ……でもダメだ! 絶対ダメ! 許さないっ!」
「――なら、死ぬときは二人だ」
「うん、それなら……でもやっぱり生きていてほしいような……うーん」
花鹿が指を顎にあて、眉間にしわを寄せて考えこむ。
立人は口元をゆるめた。
愛しい花鹿。どんなところも、すべて愛している。遠い少年の日からずっと。
あの激動のラギネイから今まで――より深く、より激しく、思いはとどまるところを知らない。
立人はまぶたを閉じて花鹿を抱き寄せ、しっかりと閉じこめてから、そっと離した。
立ち上がって背を向ける。
「食料の残りがどれだけあるかを確かめてくる」
自分でも下手な理由だと思ったが、他に思いつかなかった。
「マリアは嵐に慣れてる。不備はないよ?」
「わかっているが――自分の目で確かめておきたい」
花鹿の怪訝な表情を振り払い、足早に出て行こうとする。
今は花鹿の姿を見ていたくない。
しかし、
238立人×花鹿:04/06/29 22:22 ID:eAR38cgL
「ちょっと待った! 立人」
強い口調がひきとめた。
「最近変じゃないか? なんかいつもいつも――狙ったタイミングで避けられている気がする。
この前もその前も! とってつけたような理由でいなくなる! 
なんでなんだ? 私が何かしてる? こんなのは――ひどい」
立人は慌てて踵を返した。花鹿の肩をしっかりとつかむ。
「花鹿、それは誤解だ。……狙ったタイミングも何も、……今、思いついただけだ」
――花鹿のそばにいなくてすむ理由を。
今、これ以上そばにいたら取り返しがつかなくなる。
今度こそ、抱いてしまう。
心をつなげて、花鹿に触れる権利は自分にこそあると思っている。他の誰にも渡すつもりはない。
しかし立人は幼さを残したふくらみに、いまだ暴かれたことのない花のつぼみに、指一本触れることはなかった。
怖かったのだ。
閉じこめてしまえば二度と放すことはできない。自由な鳥の翼をこの手でもぐことになる。
今すぐにでもがんじがらめにしたいと思っていながら、いつまでもはばたくその姿を見ていたい。
最初は大人になるまで待とうと思っていた。彼女はまだ、少女なのだと。
しかしすぐに花鹿が花鹿であるがゆえに汚す気になれないのだと知る。
抱きしめるだけならこの上ない愛しさと幸せ。
じわじわと身を焦がす欲望は渇いた衝動のようで汚らしくどす黒い。
『壊してしまう』と、はっきりとした確信がある。
この思いは花鹿にしか向かない。
だからこそ余計に罪深く思えた。
だが、花鹿は何も知らない。
目の前の男がどれだけの邪悪を抱えているか、何も知らない。
「嘘だ! だって立人はいつも私が『もっとこうしていたい』と思ったときにいなくなるじゃないか!」
だからその言葉はあまりに無邪気で、あまりに無防備だ。
239立人×花鹿:04/06/29 22:23 ID:eAR38cgL
「私は立人を愛してる! ずっとそばにいたいし、いてほしいんだ! 
なのに立人は『もっとぎゅっとしてほしいなぁ』と思ったときに限って今みたくいなくなるし、いまだに一緒に寝ようって言ったら『もう子どもじゃないんだから』って怒るし! 
……キ、キスだって、唇には、あんまり、しないし……わ、私たちは『恋人どーし』になったんじゃないのかっ?」
立人は思わず自分の口元を手で覆った。
「私は立人とっ、もっともっとイチャイチャしたいぞぉーっ!」
真っ赤な顔で真剣にこぶしを握る花鹿を、黙らせてしまいたい。
思う存分くちづけて、有無を言わさず抱きすくめて、のみこんで、しまいたい。
だが同時に、どうしてもそうしたくない。
「……おまえは、由依に、色々と吹きこまれているだろう? およそ少女らしい、乙女チックなことを。
私は……おまえが思っているような優しさと甘やかさを与えられる自信がない。
……おまえを傷つけたくない。何よりも大事にしたい。
だが私はもう――自制がきかない。
これ以上ここにいたらおまえを抱いてしまうだろう。そして、ぐちゃぐちゃにしてしまう」
全身の力をふりしぼって警告を送った。
花鹿は頭の中が真っ白になったようだった。
あんぐりと口を開け、ぼう然と立ちつくしている。
立人は小さく息をつき、今度こそ立ち去ろうとした。
ドアノブに手を伸ばす。
背中に柔らかな重みがかかった。
細い腕が、巻きついてくる。
「……あのさ、確かに私は、大人のことはよくわからない。でもそれって立人が教えてくれないと、他の誰が教えてくれるの? 
私が他の人から教わっても立人は平気? 私は嫌だぞ。立人じゃないとやだ」
こんなにも甘い誘惑は聞いたことがなかった。
「……大丈夫。立人は私を傷つけない。立人にされるなら、きっと全部気持ちいいから。
でも私だけぐちゃぐちゃになるのは嫌だな。私だって立人をぐちゃぐちゃにしたい。
……立人、愛してる。だからもっとイチャイチャしよう?」
240立人×花鹿:04/06/29 22:24 ID:eAR38cgL
(――子どもだからだ)
(自分が何を言っているかわかっていない)
(私はわかっている)
(彼女がわかっていないことも、思うままに行動したらどうなるかということも)

――やめろ。

己の心に命令する。

(汚したくないんだ。普通の男ならば『愛情のなりゆき』で終わることをこんなにも躊躇ってしまう理由は確かにある)

(汚れてしまう)

(私の花鹿が。私の手で――)

だが貪欲な右手は、正直な左手は、まったく言うことを聞こうとはしなかった。
花鹿に正面から向かい合い、腰を抱き、顎を上げさせて、――くちづける。
立人は華奢な背中を這う自分の指が震えているのを感じていた。
逃がさないよう抱きすくめた両腕。
重なり合う心臓の鼓動。
交わす吐息も、侵す舌さえ。
自分の背中におずおずと触れる、少女の細い指も――。
――震えが止まらない。
歓喜も恐れも熱に流されていく。

もう、止まらない。
241立人×花鹿:04/06/29 22:25 ID:eAR38cgL
立人は花鹿を扉に押しつけ、白い肌を闇に見せつけるようにして暴いていった。
暴いたはしから印を落とす。
腕の一つ一つ、指の一本一本、首筋、鎖骨。取り逃しのないように。少しずつ、順番に。指でなぞり、唇で侵す。
(ここも、ここも私のものだ――)
ちろりと舐めるとぴくりと震える体。愛しくて、愛しくて、いじめたくなる。
「立人……くすぐったい。それになんか……すけべだ」
花鹿がすねたようにつぶやいた。
「おまえが私を煽ったんだ。どうしてくれる。これまで苦しんだ分がすべて水の泡だ。これはいわば――仕置きだ」
「立人……っ」
花鹿は力の限り反論しようとしたが、立人が胸のふくらみに手を添えるとすぐに声のトーンを落とした。
「……もうちょっと、私がグラマー美人になるまで待ってもらえばよかった……かも」
その瞬間、温かな空気が頂を包む。
「ひどいっ! 今笑ったな! 笑っただろ! まるわかりなんだからな!」
立人はこみあげる笑いを噛み殺した。
「そうか、もうしばらく待てばグラマーなおまえが抱けたのか。……それでももう待つ気にはなれないな……」
胸の頂でぷっくりとふくらんだつぼみをそっと摘む。
塗りつけた唾液に光る突起は、充分いやらしく妖しかった。
花鹿は喉がはりついたようになり、とっさに息をのみ下した。
怖いわけではないと思う。
いつもの立人とは少し違うが、それでも立人だから。
脅すようなことを口にしたって、どこに触れる指も、何度触れても震えているから。
嬉しくてドキドキする。
(そうだ、嬉しいんだ)
ただもう少しこの心臓が静かになってくれれば、もう少しこの体が震えずにいてくれたなら。
もう少しだけでも恥ずかしくないかもしれないのに。
立人の指が太腿を滑る。舌が胸と胸の間をなぞっていく。
一つ一つの動作が花鹿の体に熱を灯す。
(そんなことしなくても、充分熱いってば)
どうしようもない照れを内心で笑ってごまかして、真剣な表情の立人にどきりとまた熱が上がる。
ショートパンツに指がかかったところで、どうにも我慢できなくなった。
242立人×花鹿:04/06/29 22:27 ID:eAR38cgL
「立人ずるいっ! 私だけ恥ずかしい! 脱いでるのも私だけじゃないかっ! 
私にも立人の体をべたべた触ってキスさせろーっ!」
「それは今度してもらおう。今は私が待てない」
立人はさらりとそう言って、なんでもないことのように服を脱いだ。
現れる肢体に顔を真っ赤にするのはやっぱり花鹿だ。
「……悔しい。立人は恥ずかしくないの?」
立人はまた小さく笑った。
「そんな余裕はない」
自分が今なおどれだけ自制しているか。
少女の体のすみずみを、心の襞の一つ一つを、はやる心が踏み荒らし通り過ぎるなどということのないよう、どれだけ心を尽くしているか。
立人は花鹿に伝えるつもりはなかった。
(……結局は私の欲がそうせずにいられないんだ)
ショートパンツを脱がせ、下着一枚になった花鹿を腕に抱えて、ベッドの上にそっとおろす。
恥じらって小さくなっている様子が可愛らしい。それでいて大きく開かれた瞳がたまらなく愛しくて、立人は花鹿のまぶたに軽いくちづけをおとした。
「し、下着は自分で脱ぐ」
こわばった声が指を止めた。その方が恥ずかしくないと思ったのだろう。
「……私の楽しみを奪うのか」
笑いたい気持ちをそっと抑えた。
「な、なんか……立人って……」
(すんごーく、すんごぉぉおく、すけべなんじゃないのかぁあ〜っ?)
花鹿の心の大絶叫はそのまま顔に出てしまい、立人に意地の悪い微笑を浮かべさせることとなった。
「ちょっ、ちょっと待った立人! ストップ!」
「ダメだ」
「ごめん! ごめんって! 謝るから! って、私まだ何も言ってないじゃんかーっ」
「ダメだ」
243立人×花鹿:04/06/29 22:28 ID:eAR38cgL
立人の人差し指が下着の上から足と足の付け根をなぞる。
ただそれだけで足が固まる。つま先の爪の先まで、動かなくなる。
分け入るように食いこむ指。
肌に触れた布の感覚に、確かな水音を聞いた気がした。
外は依然風がざわめき、波が轟く。
耳に届くはずがない。
ぬちゃり、
なんて。
なのにかすかに弾んだ息が聞こえる。
(立人、今、笑った……?)
(笑われた?)
気のせいかもしれない。
花鹿の心を置き去りに、指が激しくまさぐってくる。
染み出していく粘着性の液体に耳を犯され、気持ちよくなんかない、恥ずかしいだけだと首を振る。
つま先に痛いくらいの力が入る。腕を交差して顔を隠して、力いっぱい奥歯を噛んだ。
恥ずかしい。
泣いてしまいそうだ。
(……立人の陰険すけべっ)
心の中は罵りでいっぱいなのに、

「あっ。んぅ、……やぁっ」

変な声が出た。

(また笑われる……っ)

固く目を閉じれば、やはり弾んだ息が聞こえてくる。

「花鹿……可愛い」

我慢していた涙がどっとあふれ出した。
244立人×花鹿:04/06/29 22:29 ID:eAR38cgL
「花鹿……? どうした」
「……立人がすけべなことして、変なこと言うからっ!」
噛みつくように言ってみても、次から次へとあふれる涙を止めることはできない。
「これからもっとすけべなことをするんだが」
とんでもないことを言う立人のとんでもない指が、ゆっくりと下着を引き下ろした。
太腿が冷たく濡れる。
花鹿はぐっと足を閉じ合わせた。
「花鹿、足を開いて」
ちぎれんばかりに首を振る。
「花鹿……」
どんなにおかしく映っても、力いっぱい首を振った。
「花鹿、私たちは『恋人どーし』で、おまえは私と……もっともっとイチャイチャしてくれるんだろう?」
(立人は……ずるい。優しくできないかもって言ってたのに、
さっきはすごくいじわるだったのに、こんなときだけ優しくて……ずるい)
「……覚えてろよ立人、『今度』は私が立人に恥ずかしい思いさせて絶対絶対立人を泣かせてやるからっ!」
花鹿はおずおずと足を開いた。
複雑そうな表情を浮かべた立人を見て、少しだけ胸がすっとした。
それでもすぐに熱を取り戻した立人の視線に、やっぱりどうしても悔しくなった。
恥ずかしく濡れたところを、さっきよりも恥ずかしい方法でさらにいやらしい液に濡らしていく立人。
「やめ……立人っ、いやっ、あぁっ……ん」
花鹿はシーツを握りしめ、足がつりそうなほどつま先を伸ばしてこらえきれない声を必死にこらえていた。
熱い。
汗が気持ち悪い。
押し寄せる奔流にわけがわからなくなる。
薄らぐ意識の中、足を押し開く立人の手もひどく熱くて、何もかも、少し許せた。
245立人×花鹿:04/06/29 22:30 ID:eAR38cgL

「りー、れん……立人、大好きだ」
「花鹿……」

花鹿の瞳は銀に潤み、熱に浮かされたように立人を見つめる。
華奢な体は一歩間違えれば少年のようなのに、熟れた果実のような芳香を放つ。
あふれる果汁はきらきらと光り、ともすれば甘美な罠のようだ。

(優しくしてやれるだろうか)

立人は忘れたつもりでいた恐れを取り戻した。
(こんなにも細い花鹿の体に……一歩踏み入れて、蹂躙するのではなく、愛してやれるのか?)

(……それでももう、抑えられない)

「花鹿が欲しい。私はもうずっと……花鹿が欲しかったよ」
立人は花鹿の足を抱え、ゆっくり、ゆっくりと腰を進めていった。
花鹿が息をのむ。腕の中にすっぽりと収まる小さな体に今どれだけの力が入っているのか、はっきりと感じ取る。
立人は花鹿の眉間に寄ったしわを、ぶるぶると震えるまぶたを、唇でやんわりと解きほぐしていく。
「力を抜いて。……大丈夫だ」
ゆるゆると身を任せてくれる愛しい体。すがるように自分を見つめる二つの瞳に、
(大丈夫。……優しくしてやれる)
穏やかな微笑といささかの苦笑をもってそう思った。
つながった中心を互いの腕でしっかりと固め、くちづけとささやきを繰り返す。
「痛いか……?」
「さっきはすごく。今は、……少し。でもそんなに」
花鹿はぎこちない笑みを浮かべた。
「しばらくこうしていよう。動かなければ……しばらくは、……優しい男でいられそうだ」
立人は痛くないはずなのに、何故そんなにも苦しげにしているのかと、なんとなく聞くことができなくて。
べとついた体を密着させたまま、何も言わず、ただ目を閉じていた。
246立人×花鹿:04/06/29 22:31 ID:eAR38cgL

風の荒らしが聞こえる。波のしぶきがまぶたの裏に浮かぶ。
けれど、どこか遠い。
触れ合った半身の熱さに何もかなわない。

(島は今、神様のもの)
(私たちは天と地と海の間で運命を見つめているしかない存在)

なのに、世界は今二人のためだけにあるような気がした。

(立人――)
(私の幸せはずっと昔立人とムスターファと暮らしたこの島にある。今ここに、ムスターファはいない)

(けど――今は立人と、ひとつ、だ……)

「立人……大好きだ。愛してる。……色んなことがあったね。これからも、ずっと……そばにいてほしい」
花鹿は嗚咽をもらしながら立人の首にすがりついた。
「花鹿……っ」
立人はうめくような声を出す。
ありったけの切なさを叩きつけられた気がして、ひたすらに名前を呼んだ。
247立人×花鹿:04/06/29 22:33 ID:eAR38cgL

「立人っ、立人……っ、りー……」
「花鹿……っ」

水の音。
まだたりないと、混ざっていく音。

二人が一つにとける音。

恥ずかしいことなど何もない。
あるのはただ灼けるような快感と、泣きたいくらいの……


気だるい朝、けたたましい光に目を覚まされた。
立人は二三度瞬きし、腕の中に向けて微笑みかける。
まだ眠る花鹿の前髪をかき分け、額にキスをおとすと、深く長いため息をもらした。
(……結局優しくできなかった……)
花鹿の頬には涙のあとがむごたらしくこびりついている。
(すまない花鹿。ひどく泣かせた。おまえを得て……おまえの言葉に我を忘れて……違うな。
忘れたんじゃない。思い出したんだ。……情けない)
立人は自分の額に手を置き、だらりとうなだれた。
朝食を用意してやろうと、ベッドを出ようと思うが、腕の中のぬくもりを手放したくない。
反省しているのは頭の中のうわっつらだけで、体はまったく動こうとしない。
正直な自分にほとほと困り果てる。
花鹿の頭をそっとなでると、長いまつげがかすかに揺れた。
「……りー、れん?」
248立人×花鹿:04/06/29 22:34 ID:eAR38cgL
「起こしたか」
立人は眠り姫が目覚めていく様をじっと見ていた。
ぼんやりと曇った灰色の瞳が少しずつ開かれ、きらきらと無数の光に彩られる。ぱっちりと開くと、花鹿は勢いよく飛び起きた。

「い゛……っ」

なんとも表現しがたい声を出して突っ伏す。
(腰が痛い……下腹、痛い……ほっぺたつっぱる……目、腫れてる? なんか、色々つらい……)
花鹿は目の前の陰険暴走すけべに言いたいことが山のように去来したが、とりあえず最初に言おうとしたことを口に出した。

「嵐、やんでるっ!」

まぶしい朝日が部屋に差しこむ。
風の音は聞こえない。かわりに鳥の声が聞こえてくる。
さわやかな一日の始まりに、花鹿は思いきり顔をほころばせた。
ベッドから一歩も動けない状態であることを除けばまったくいつもと同じ、普段通りの花鹿だ。
立人はこれまでの自分の逡巡がまったくの杞憂にすぎなかったことを知った。
(性的な経験を積んでも花鹿は花鹿だ。私がどれだけ渇いた欲望のまま抱きつぶしてもおまえは変わらないのか……)
残念がるのはすべてを手にしたつもりでいた暗い心。
切り離せない一部分を今は忘れ、立人はほっとした気持ちを花鹿を抱き寄せることで表した。
しかし、ぎろっとにらみつけられる。
249立人×花鹿:04/06/29 22:35 ID:eAR38cgL
「立人、約束して。今私すっごーく体が痛いんだけど、全快したら『今度』をやろう? 
それまでに色々情報入れてちゃんと勉強しとくからさ。
立人を昨日以上にとてつもなーく気持ちよくしてあげるから、楽しみにしててよ♪」
おどろおどろしいオーラをまきちらす花鹿に、立人は今度こそ全身全霊で反省した。

閉ざされた扉の向こうにはすでに朝食が用意されており、部屋の周囲はマリアの気づかいにより人払いされている。
昨夜のことは公然の秘密だったが、晴れ晴れとした朝は今二人のものだった。


おわり。
250名無しさん@ピンキー:04/06/29 22:37 ID:eAR38cgL
お目汚し失礼いたしました。
エロ下手でゴメンナサイ。
えーっと、なんかSS倉庫のお世話になるかどうかが議論中?
だったような気がしますが、
自分は倉庫に載せてくれてかまわんです。いじょ。
251名無しさん@ピンキー:04/06/29 22:42 ID:vJ/pHgDz
   ┃   ┏━┃              ┃┃
 ━┏┛ ┏━┃ ━━(゚∀゚)━━┛ ┃┃
 ━┏┛ ┛  ┃              ┛┛
   ┛       ┛              ┛┛

堪能させていただきました!
二人の会話のテンポも原作のままで良かったです!
悶々と悩む立人もそのまま(笑
ふふふ、花鹿のリベンジ?が楽しみですね・・・。
しかし、どこから情報を得て勉強するんだろうw
やっぱり日本から色々送ってもらうのかな。
252名無しさん@ピンキー:04/06/30 07:47 ID:TWHCPH+Z
(・∀・)イイ!
ほんと、原作のキャラがよく出てるなーと感心しますた
253名無しさん@ピンキー:04/06/30 15:13 ID:J5DwwgaH
ああ、今日はすごくムシムシする・・・。
ギヴォリ島って、夏はどのくらい暑いんでしょうね。
いや、常夏の島でしたっけ。
カラッとしていればいいけど、ムシムシだったら大変そう。
毎年ギヴォリに訪れていた立人も初めての長期滞在でお肌が・・・w
というわけで、妄想してみました。
時間的には神様の
風邪で倒れた立人のその後くらいでしょうか・・・。
「ん?立人、これあせもじゃないか?」
そして花鹿にパウダーをはたいてもらうことに。
「・・・こんなの、子供のとき以来だな」
「私もやってもらったことはあるけど、人にしてあげるのは初めてだな」
「・・・・ちょっと待て花鹿!どこ触ってるんだ!」
「いいじゃないか。何をいまさら。」
「そういう問題じゃない!そこは必要ないだろうが!」
「いやいや、こういうところこそちゃんとやっとかないと。ほら、全部ぬげったら」
「やめろバカ!おい花鹿!」
「ふふふ〜。おとなしくしないとまたマリアが来るぞ。立人」
先日の悪夢がよみがえり、固まる立人。
そして
哀れ、立人は花鹿のされるがままに・・・。w
というか、日常?

ごめんね・・・。立人。


254名無しさん@ピンキー:04/06/30 15:38 ID:tvLqlhwh
>>253
これこのまま、SSになって欲しい・・・。
読みたいよ続き・・・。
っていうか、妄想が止まらん・・・。
で、もしかしてケコーンしてくれた方の妄想かしらvv
255253:04/06/30 16:11 ID:J5DwwgaH
お恥ずかしながらw
そうです、先日ケコーンしたものです。
妄想があふれて、うっかりするとこぼれそうな位なんですが
いかんせん、文才がないから状況説明が出来ないんですよw
セリフだけでスミマセン。
この後はご想像にお任せしますw
花鹿、ついに攻めに回る?
256名無しさん@ピンキー:04/06/30 16:15 ID:tvLqlhwh
台詞そのまま使用して、文章にしても良いですか?
ホント、妄想がうっかり零れ出てしまいます。
そんなこんなで、パソの中には溜まりに溜まった文章のオンパレード・・・。

ギウォリで過ごしている立人並みに、溜まっているかも自分・・・。
下品でスマソ。
257名無しさん@ピンキー:04/06/30 16:23 ID:J5DwwgaH
おお!なんと嬉しいことを!
よろしくお願いします!
台詞回しで変なところはどんどん変えちゃってくださいね。
投下を楽しみにお待ちしております〜。
258名無しさん@ピンキー:04/06/30 16:31 ID:tvLqlhwh
やった〜
ほんと、ケコーンの申し込みしてよかったわ〜
259253SS化1:04/06/30 19:20 ID:tvLqlhwh
 大したこと無い風邪と云って、薬を飲まなかったのがいけなかったのか、それとも
あれやこれやの気苦労の所為か、当初の診断結果よりも立人の風邪は長引いた。
 勿論、あの日、最初は誤解だったのだが、どうせ誤解されたのならという花鹿に乗
せられて致してしまった立人が、体調を余計悪くしてしまったのは元々分かりきって
いた事で。それでも、楽しんでしまったことが全てもの失敗。
 そのため、マリアどころかメイドにまで冷たい目で見られる日々を過ごしている、二
人である。
 誤解が解ける日はまだまだ遠い・・・、いや、誤解で無くなってしまっている時点で、
解ける日などは来るのだろうか・・・。

 海で遊んでいたためにベトベトになった体をすっきりさせ、タオルで頭を拭きながら、
ベットに腰掛けると、先にシャワーを浴び終えていた花鹿の指が背中を伝った。
「ん?立人、これあせもじゃないか?」
「あせも?」
「じゃないかな?立人まだここに慣れてないんだな」
 肩口にある銃創跡と幾つもの爪跡がついた背中に、新たに加わった、微かにプツプツ
と赤くなった部分を突っつき、「やっぱり暑いもんね〜ここ」と呟いて、そこにキスを一つ
落とす。
 湿度は低いといっても、気温は高いこの島。立人が元々シンガポールの生まれとはい
え、空調の管理された場所でのみ育ってきているので、余り関係はなく、初めての長期
滞在に、体が着いて行かなかったのだろう・・・。
 風邪をひいたことも、今回のことも。
 そして多分に、汗をかいたまま二人引っ付いて眠ることも大いに関係しているかもしれ
ない。
「ちっちゃい時、マリアにパウダー付けてもらったなそういえば。ちょっと待っててね」
 
 そういうと、薄手のワンピース一枚しかもノーブラで部屋を出て行った―――。
260253SS化2:04/06/30 19:21 ID:tvLqlhwh
「・・・こんなの、子供のとき以来だな」
「私もやってもらったことはあるけど、人にしてあげるのは初めてだな」
 花鹿はいかにも楽しそうに、パフパフとパウダーをはたき、その拍子に舞い
上がった粉に対して顔をしかめる。
 そんな表情は全く見えない立人だが、花鹿から出ている空気がとても心地よく、
やはり二人でいるこの瞬間がとても幸せなものと実感した。
「・・・ほか、どこかなってない?」
「別に、大丈夫だと思うが」
 背中にもたれかかって、立人の顔を窺ってくる花鹿はとても愛らしい。ついでに、
背中に当たっている感触は、昼間にはちょっと酷なものだ。
 なんて、答えながら思っていた立人は、花鹿の片手が自分の体を這い回ってい
たことに気づくのが少しばかり遅かった。
「こことか大丈夫?」等と聞きながら、触れたのはトランクス。
 
「・・・・ちょっと待て花鹿!どこ触ってるんだ!」
「いいじゃないか。何をいまさら。」
 満面の笑みを浮かべた花鹿は、いつの間にか立人の足に乗っかり、しっかりと押さ
えつけていた。
「そういう問題じゃない!そこは必要ないだろうが!」
「いやいや、こういうところこそちゃんとやっとかないと。ほら、全部ぬげったら」
 蒸れたら大変、蒸れたら大変。と、言いながら脱がそうとする花鹿の手を、そりゃこん
なところが蒸れたら辛いだろうな〜等と変に考えつつ、必死で払い、華奢な体を押しの
けようと抵抗する。
「やめろバカ!おい花鹿!」
「ふふふ〜。おとなしくしないとまたマリアが来るぞ。立人」
 先日の悪夢がよみがえり、固まる立人。
 今この瞬間、愛する花鹿の笑みは立人にとって、悪魔の笑みと等しかった。
 過去に散々、悪魔とののしられ、その都度流して過ごしていたのだが、まさかこの場
になって自分が、その者たちと同じ気持ちを味わう日が来ようとは、月日が経つのは早
い―――。
哀れ、立人は花鹿のされるがままに・・・。
261253SS化3:04/06/30 19:24 ID:tvLqlhwh
「で、脱がして一体何がしたいんだ・・・お前は」
「いやさぁ・・・由依がね・・・」
 また、由依か・・・トランクスを脱がされ、ハッキリ言って最低な状況にされて、
出てきた答えは由依。
 何が悲しくって、こんなに明るい光溢れる下、ベットに押し倒されマジマジと
見つめられていなければいけないのか。
 今後二度と、由依からの電話は繋いでやるかと、立人は決心したが時は既
に遅かった。
「いや、由依がね、見たこと無いんだって・・・。コレ」
 コレ、と突っついている花鹿は、余りに幼く、そのモノとのギャップが酷い。そ
して、やはりどんな状況でも愛するものに触れられれば反応してしまうのが、
男の悲しい性で、コレと言われた立人の自身は熱を持ち出す。
「見たこと無いからなんだって言うんだ・・・」
「イヤね、何か知らないけど、サイズ知りたいんだって・・・」
「はぁ!?」
 諦めの境地で、脱力していた立人は花鹿の口から伝えられた言葉に、慌てて
飛び起きた。勿論、それに逆らうように自身の熱は冷める。
「サイズって、何だ!その話は!!お前らは、一体どんな話をしてるんだ!!」
「イヤね、サイズだって。なんかさ、学校で以前にもクラスメイトが彼氏を自慢して
たから、立人だったら勝てるとか何とかみんなの間で話題が出たらしくって、で、
今回も、みんなで話しをしてるときに、決着つかなかったから、立人さんだったらど
れくらいなのかな〜と思って。って言ってた」
「あのな・・・」
「だから、計ってもいい?」
「・・・・・・いいわけないだろー!!」
 想像を上回る余りな内容で、立人の額に青筋が浮かび上がる。誠恐ろしきかは、
女子高生と言ったところか。
262253SS化4:04/06/30 19:24 ID:tvLqlhwh
「ダメ?」
「当たり前、というよりもそこから退け」
「イヤ」
「嫌じゃない」
「じゃあ。計らせてよ。気になる!」
「何だって、お前が気になるんだ」
「だって、色々言ってたんだもん。由依が」
「由依はどうだっていい!マリアに言うぞ!!」
「言ってもいいけど、情けないのは立人だぞ」
「サイズを測られて、他に言い振り回されるよりも情けないことなんて無い!」
「うっ!」
「ってことで退け」
 花鹿は、本気で睨んでくる立人の目を見つめ、すごすごと足の上から降りる。
開放された立人は、さっさとパンツを穿いて花鹿に指を突きつけ宣言した。
「今晩、覚えてろよ。後悔させてやる」


 今回は、恥を掻き捨てた立人の勝ち。
 一勝一敗、五分の結果に終わりまだまだ続く・・・。
 そんなこんなで、コレが二人の日常・・・。
 けれど、こんなことを続けていると、結局周りへの信頼回復の日は遠い―――。





263名無しさん@ピンキー:04/06/30 19:25 ID:tvLqlhwh
すいません・・・なんでだろ・・・。
話がおかしくなってしまった・・・。
リコンが、言い渡されるかも_| ̄|○
でも、素直に楽しかった・・・。
皆様、お目汚し失礼!
264名無しさん@ピンキー:04/06/30 21:05 ID:/UINtmmd
おおおおおおおっっ

美味しくいただきました。
ありがとうございます。

そして、後悔させれる夜が読みたいなあ、とか
思うのはだめですか?
265名無しさん@ピンキー:04/07/01 00:02 ID:Dao9iI9f
零×蕾、投下しても良いですか?
かなりダメダメなんですが・・・
266名無しさん@ピンキー:04/07/01 00:39 ID:ALiduHNh
次々と投下されるSSに悶え死にそうな者がここにいます!!
どれもキャラの性格が良く出てて素敵です。

>>265
してください、してください!!待ってます!!
しかしこのカップルも、圧倒的に女性のほうが強そうだ・・・w
267名無しさん@ピンキー:04/07/01 00:55 ID:82TExMTI
りなともなで百合とかどうだろうとか考えちゃったよ……

原作でもなちゃんとかのセリフが出てくる度に
モナーを思い出して笑ってしまいそうになるんだが。
268253:04/07/01 09:46 ID:BnWtd7jH
>>263
SS化、ありがとうございました〜!
まずはお礼にアイスティーとロールケーキドゾー( ´∀`)つ▽@
リコンなんてとんでもない!
さらに楽しい展開にしてくれて読んでいて楽しかったです。
楽しんで書いているのが伝わってきました。
うっかり測らせたら、日本でとんでもないことになりそうw
良かったね、立人(笑

そして私も花鹿が後悔させられちゃう夜が読みたいw
どんなすごいことに・・・。(*´Д`*) ハアハア

>>265
お願いします〜。

>>267
個人的に百合は嫌いじゃないですw
可愛けりゃ何でも派なのでチョット見たいw





269名無しさん@ピンキー:04/07/01 10:13 ID:Dao9iI9f
零×蕾投下します!
パッショネイトで刺激受けただけなんで、イメージ壊してたらすいません〜
270零×蕾1:04/07/01 10:14 ID:Dao9iI9f
「零、うちやったらそんなにあかんのか?」
 蕾は、真っ直ぐに俺を見つめてきた。それはまだ、幼い子どもだからできることなのか、
蕾だからなのか分からないが、心のままに素直にぶつけてくる。
 アメリカに連れて来てから、数ヶ月。二人っきりの生活で、蕾の心も俺の心もハッキリと
理解できていた。だが、それは俺達の気持ちなのではなく、穂津見の血がそうさせている
のではないのかという思いを、一時たりとも忘れることができない。

「なぁ、零。何とか言うてや」
見つめてくる黒い大きな瞳は、今、不安に揺れている。それでも、零治が言葉を捜しあぐね
いている間に、蕾はまた口を開いた。
「零が、うちやったらあかんのやったら、やっぱり日本に帰ろおもてんねん」
「何を、言って・・・」
「だって、うち辛いもん。なんかやっぱり零のこと好きやし。でも、零なんかうちとおったら辛
そうやし、せやから」
 日本に帰って、もっかいやりなおそなか〜思て、と続けながら蕾はついに零治から目を離
す。それはまるで、事実を聞きたくはないと言うかのような仕草で。
 テレパシーを使えば、全てが分かる。だからこそ、そんな力欲しくないし、絶対に使えない。
この力に嘘は無いから。自分を誤魔化すことすらさせてくれない力だから。だから、今、蕾は
零から離れる。
「突然、何言ってるんだよ」
「せやかて辛いやろ。うちめっちゃええ女やし。でも、零うちやったらあかんねんから、我慢せ
んとあかんの辛いやろ」
「・・・お前は、悩まないのか、蕾」
「悩んでんで。せやから日本帰る言うてんねんやん」
「そうか・・・」
271零×蕾2:04/07/01 10:15 ID:Dao9iI9f
 読む気は無いのに、零治の暗い感情が蕾に流れてきた。
「悩むに決まってるやんか!零はいつまでもウダウダしとって。うちはどうしたらいいんやて」
「え?」
「そんなん、うちは穂津見の血なんか知らん。そんなんどうでもええ、ただ、零が好きなんや。
そんなあかんことなんか?気持ち抑えんとあかんほどあかんことなんか?こんな辛い思い
せんとあかんほど、あかんの?零と離れんとあかんほど・・・あかんの?零のこと諦めんとあ
かんの?」
 瞳に涙をためて、全身で訴えてくるその姿はとても痛々しく、穂津見の血を呪わずにはいら
れない。穂津見の血させなければ、年齢以外何も気にすることなど無いはずなのに、この今
の気持ちさえ自分の意思ではなく、血に植えつけられたものと考えてしまう。
「零がなんと言おうと、うちは、穂津見の血に感謝してるんやで。零を好きになれたし。零もうち
のこと好きやろ。せやから、よかったな〜て思とるねん」
 自分の気持ちを振り切るために、蕾は明るく次々と喋る。堪えきれなくなった涙を流しながら。
「で、うちが日本に帰る前に、霖には内緒で、抱いとかへんか、うちのこと」
 涙で濡れたまま微笑むその顔は、いつの間にか、中学生の少女ではなく、一人の女となって
いたものだった。
 衝動的に、抱きしめる。愛しいその身を、力の限り。
272零×蕾3:04/07/01 10:17 ID:Dao9iI9f



「なぁ、零・・・電気消してや」
「嫌だ・・・お前をきちんと見てる」
「せやからそれが・・・めちゃくちゃ恥ずかしいやんか」
「消したら、蕾が見えないだろ」
 この数ヶ月の間に、何度か交わしたキスをまた交わす。ただ今度は、深く強く。唇を重ね、
口腔へ舌を差し込む。互いの舌を絡めあい、唾液が混ざり合う。
「ん・・・っ、ふぅ・・・っん」
 唇がぶれた拍子に、何度も蕾の口から声が漏れ、飲みきれなかった唾液が顎を伝い落ち
ていく。
それを追うように、零の唇が顎から首筋、その下へと降りていった。そのまま、蕾のシャツを
脱がし、ブラジャーのホックを外す。付けている意味は有るのかと聞きたくなるような小さな胸
が現れ、罪悪感が大きくなった。
 だが、もう止められるはずもなく、小さくとも綺麗に色付いた胸の飾りに触れる。
「いや・・・ゃ・・・、でんき・・・零」
 声を無視して、この身が、忘れることのないように、少しの隙も逃さぬように、体を手が這い、
唇がキスを送る。
 至る所に微かな痕を残して、尖った胸の飾りを口に含んだ。
「あ・・・っ、ぃ、やゃ・・・れ、い、んっ」
 鼻にかかった、関西弁が部屋に優しく充満し、零治の理性や罪悪感を今この瞬間だけ、消し
ていく。
 可愛く舌に主張を返す蕾を愛しながら、スカートを脱がし、小さな下着一枚の姿にさせると、
そこを指でなぞった。
「っ!、いやゃぁ・・・そんなとこ・・・はずかし・・・ぃ」
 何を言っても聞いてくれない零治に、蕾は自分の顔を自分の小さな手で隠すことで耐える。し
かし、触れた下着は、零治の指に湿っていることを伝え、触れるたびに、小さな音を響かせた。
273零×蕾3:04/07/01 10:18 ID:Dao9iI9f

 下着を脱がし、生まれたままの姿にする。確かに、自分が蕾と同じ歳だったときには、
こういった行為にも慣れていたが、そんなこと普通ではなかった。今のこの行為が、こ
れからの蕾の人生に何を与えるかは分からないが、今は少しでも苦痛が和らぐように、
指を差し込み、突起を弄る。
「あぁ・・・、はぁ・・・んっ」
 熱く濡れた内部を指で犯し、広げていく。ゆっくりゆっくりと誰も触れたことの無い場所
を、愛しさを込めて零治は慣らした。
幾ら、指で愛撫を繰り返してもきつさは変わらない秘所が、指に絡み付いてきたのを合
図に、零治は差し込んでいた2本の指を引き抜き、そこへ熱く張り詰めた自身を宛がった。
 そのまま、ゆっくりと先端を進ませ、一気に奥まで貫いた。
「いっ!!・・・んっ!やぁ・・・れいぃ・・・あっぅ」
『ガッシャーン!!』
 蕾が、痛みを込めた嬌声を上げた瞬間、ガラスの砕ける音が頭上でし、部屋の中が一気
に暗くなった。
 どうやら、電気のかさの中で、電球だけが破壊されたようだ。勿論蕾の力によって。
 真っ暗になった室内に、蕾の荒い息遣いだけが響き、それが落ち着くのを零治は優しく抱き
しめて待つ。
 涙でぐちゃぐちゃになった顔にキスの雨を降らると、少しずつこわばりが解け、息も落ち着き
始めた。
 それを見計らい、ゆっくりゆっくりと秘所に腰を進め、奥を刺激する。秘所から感じる感触は、
先程よりも濡れており、少女の証を零治が奪ったことを伝えたが、それと同時にそれは動きを
促した。

274零×蕾5:04/07/01 10:18 ID:Dao9iI9f

「あっ・・・あ・・・ンッン・・・はぁ・・・」
 体の中を行き来され、徐々に痛みよりも快楽が増してきた頃、蕾の腕が零治の背
に回り、必死に縋りついてくる。
 それに救われたかのように、何度も唇を重ねながら、動きを激しくし奥を突き上げた。
「やぁ・・・れ・・・いっ!あ・・・っんぁ・・・はぁん」

 零治を包んでいる内部が痙攣を起こすと同時に、それに逆らい強く奥を突き上げると、
蕾の爪が背に食い込み、内壁が零治をきつく締め付けた。



 腕の中で、放心状態になっている蕾を抱きしめ、穂津見を呪う。
 愛しい存在をこの手にしても、喜びよりも罪悪感しか己の心には無い。
 開き直ってしまうこともできない、弱い自分。

 全ての責任を穂津見に押し付け、今は唯、蕾を抱きしめる。

「蕾・・・ごめんな」
「れい・・・、うちは・・・ずっと好きでおるで・・・零のこと。だから、明日・・・話しよ・・・」
 蕾は、零治の腕の中、綺麗に微笑んで意識をなくした。


275零×蕾6:04/07/01 10:20 ID:Dao9iI9f
一睡もできずに、蕾を抱きしめ見つめて一晩明かした朝。
疲れ果てていても、なんだか元気な蕾は、零治の腕の中で宣言する。

うちは零が好きやねん。零がなんて言うても好きやねん。穂津見も何も関係ない。
零が気にするんやったら、その分うちがもっとどうでもええくなるぐらい忘れたるから、
零はうちと一緒におるんやで。零もうちにあんなことしといて、それはできんは無しや。
まぁ、なんであぁなったかは、うちはもう忘れたから、何言うてもあかんで。
せやから、うちは離れたる気は無いで絶対に。
例え、零に他に好きな人ができてもな、霖みたいに―――。

 一気にまくし立てる最中、満面の笑みの中に、何度か顔が引きつる瞬間があり、蕾は
蕾なんだなと実感し、蕾がこうして笑ってくれている間は、穂津見のことを忘れても良い
のかもしれない。
 しかし、この蕾の話や態度を考えると、既に主導権は握られてしまっているようで・・・。
 まっ、中学生に振り回される恋愛、楽しんでみるかという気になったが、霖になんて説
明しようか―――、何だか、別の意味で頭の痛い日々が続きそうだ・・・。

(終)
276名無しさん@ピンキー:04/07/01 13:17 ID:BnWtd7jH
投下ありがとうございます!

|  | γ⌒ヽ
|  |⊂,,,,,,,,,,,,⊃
|_| (´・ω・`) < まずは麦茶ドゾー
|涼| (  o o旦
| ̄| u'―u'
""""""""""""""""

実は原作を知らないのですが蕾タンかわええ(*´∀`*)ポワ〜ン
気持ちを隠せないところとか、一途なところがいいですね。
原作今度読んでみようかな〜。
良かったらまた投下お願いします!
そしてまたヒロインが指導権を握りそうな予感w
樹キャラのヒロインはみんな強い・・・。

277名無しさん@ピンキー:04/07/01 15:24 ID:Dao9iI9f
>>264さん
あんな酷いモンを読んでくださって、嬉しいです〜。
ホント自己満足の固まりSS
で、後悔される夜ですか!
書いたものの考えてなかった・・・_| ̄|○

>>267さん
百合か〜楽しそうv
っていうか、やっぱりモナーが頭を離れないのは、一緒ですね。

>>268さん
アイスティーとロールケーキご馳走様〜
すいません!何だか方向違っちゃって・・・。
手の赴くままに書きなぐったら、あんなことに・・・。
ほんと、自分が楽しんでるのだけが分かる文章になってて・・・。
楽しかったです!
後悔させられる夜・・・、何かネタあります?
まだ、一切考えてないんでw

>>276さん
麦茶ありがと〜。
私も、パッション持ってないし、読んだのは十年以上前です・・・。
リアルタイムで読んでた頃だから・・・。
だから、すッごい好きな人には変な点がいっぱい見つかったかも・・・。
しかし、樹キャラはヒロインが強すぎるのか、ヒーローがヘタレなのか・・・_| ̄|○

って、もしかして268さん、276さん、同一人物・・・っていうか、ケコーンしてくれた人!
278名無しさん@ピンキー:04/07/01 16:38 ID:BnWtd7jH
はい、同一人物です。
こちらはうっかり別のお方かと思っちゃいましたw
でも、さっきはアイスティーだったから麦茶にしてよかったw

う・・後悔させられる夜ですか?
今思いつくのは
ベッドじゃない場所で、とか、回数が多いくらい?
あと、あおるだけあおるとかw
いぢわる立人に変身ですね。
でもいじめすぎて花鹿に泣かれてしまい結局最後は優しくなってしまうんだろうな。なんて妄想してみましたw
ネタに使えるようだったら使ってくださいませ〜。
279名無しさん@ピンキー:04/07/01 17:10 ID:Dao9iI9f
私も別の人だと思って、レス書いてたらID一緒だったんで、あっ!
ってなりました。
アイスティーも麦茶も美味しかったですvv

後悔させられる夜・・・。
やっぱり、立人だとあんまり意地悪系が思いつかないんですよね・・・。
所詮メロメロニなってるから。
何だか難しいワーしかも、長くなりそう・・・。
でも、ネタ、全て纏めて使わせてもらいます!
280名無しさん@ピンキー:04/07/01 17:12 ID:Dao9iI9f
そういえば、この前。
あるHPを見てたら、
「過度の妄想、想像は精神の病です、一度当医院へお越し下さい」
ってのが有った・・・・
どうしよう・・・かなりのキャリアなんだけど・・・_| ̄|○

連続スマソ
281名無しさん@ピンキー:04/07/01 21:30 ID:YwjfiEr/
零&蕾キ…(-_-)キ(_- )キ!(-  )キッ!(   )キタ(  ゜)キタ!( ゜∀)キタ!!( ゜∀゜)キタ━━━!!
待ってたよん♥
282名無しさん@ピンキー:04/07/01 21:54 ID:ttBmr/6I
零と蕾キテルー!アリガトー!!(*・∀・)

それにしてもこの二人は年齢差や血が濃くなっても困るし、
霖にどう言うかが一番困るよね・・・と確かに思った。
でも好き。
283名無しさん@ピンキー:04/07/02 02:11 ID:Qe7iC27B
樹なつみさんの漫画のカプでは零×蕾が一番好きなので嬉しい限り!
でもこの二人って血の濃さもそうだけど蕾はまだ14歳‥‥。
強がってはいても性についての知識は零には遠く及ばないだろうし、零が
主導権とれるとしたらそこぐらいしかなさそうな気がします*
284名無しさん@ピンキー:04/07/02 11:29 ID:6NnzNVsD
そういえば花鹿も初めは14歳だったね。
大人になりかけと子供の中間、ですね。
285名無しさん@ピンキー:04/07/02 13:55 ID:KoMHBoHz
>>282
霖にどう言うかは、あんまり心配しなかったんだが・・
普通に祝福するでしょ。
286名無しさん@ピンキー:04/07/02 14:12 ID:lPKqD03g
零は変に悩んで話しそうだけど、霖は普通に祝福してて、
しかも話をされる前に気づきそう・・・。
で、悩んでた俺れは一体なんだったんだ状態の、零。
287名無しさん@ピンキー:04/07/02 15:34 ID:6NnzNVsD
樹キャラらしいですね〜。
288ムトー×フィリシア支援1:04/07/02 16:11 ID:3DxS7tqI
”人”は、とても綺麗な形をしている。

陽光の下、水を浴びるその背や肩のラインに、少女はぼうっと見惚れた。
覗くつもりではなかった。
自分こそ、静かで人気ないこの湖で体を流そうと思って来たのだ。
なのに、先客がいた。彼だ。

……嫌だ、私、はしたない。

ふと現実に戻り、フィリシアは慌てて踵を返す。が、彼女が去るより先に背後で気配が立った。
「フム。覗きとは、博士も意外な趣味をしてますね。」
「ちっ、違います、私、そんなつもりじゃ、」
「冗談ですよ。」
カッと、フィリシアの頬が朱に染まる。平静な顔で笑って返せる余裕など持ち合わせていない。
「わかっているのなら、そこをどいてください。私も水を浴びたいんです。」
背を向けたまま、フィリシアはつっけんどんな態度で青年を煽った。
茂みから現れたムトーがどんな姿だったかまでは記憶にない。
彼がやれやれと薄く笑っている脇を、三つ編みの少女は下を向き、肩を怒らせて通り過ぎた。

289ムトー×フィリシア支援2:04/07/02 16:13 ID:3DxS7tqI

見るつもりなど、なかった。

ただ、念のため、周囲の安全を確認しておこうと思っただけだ。
警戒しながら頭を上げた、その視線の先だけ茂みが途切れていた。
ムトーは見てしまってから、思わず息を飲む。
少女の細い体。その色のなんと白いことだろう。
緩やかに波打つ髪が、風をはらんで柔らかくなびく。赤毛であるはずが、何故か黄金のようだ。
水面が眩く日差しを照り返す。
零れる光の中、絵画のように少女は美しかった。

彼女にとって、その姿は人体の造形美を。

だが、彼にとって、その姿は……。
290ムトー×フィリシア支援3:04/07/02 16:14 ID:3DxS7tqI
――やばいな。
寝返りを打ちながら、ムトーは苦く独りごちた。
珍しく寝つきが悪い。
あんなものを見た所為だ。
彼女は依頼人で、植物学の権威で、そして……子供だ。
自分は保護者に徹しなくてはならない、なのに。
「……クソッ。」
街まで出向いて、娼婦でも拾おうか。
いや、それは出来ない。この辺りに軍が駐屯しているのは間違いない。
わざわざ19を単独で食料の調達に行かせたのに、自ら渦中に出向いて何とするというのだ。
それに。
その場しのぎに他の女を抱いたところで、劣情は晴れるどころか、一層深まるような気がした。
今、自分が欲しいのは……。

何故、よりによってこんな夜に彼女と二人きりなのであろう。
ムトーは大きく息を吐く。
やはり、しばらく寝付けそうになかった。
291ムトー×フィリシア支援4:04/07/02 16:15 ID:3DxS7tqI
「軍曹?」
やましいことを考えていた所為もあり、急な呼びかけに青年は飛び起きた。
「な、博士、まだ起きていたんですか。」
「ええ。何だか眠りが浅くて。」
そう言う彼女の顔色は、どこか青白い。
「どうかしま、し、」
問い掛け切らぬ間に少女の頭が己の肩にもたれかかり、ムトーは小さく動揺する。
が、刹那、そんな感情は消し飛んだ。フィリシアの様子が変だ。
「私……。」
くったりと少女の体から力が抜ける。
「……寒い……。」
292ムトー×フィリシア支援5:04/07/02 16:16 ID:3DxS7tqI
昼間の、水浴びか――。
陽気が良かったとはいえ、彼女の体に湖水はまだ冷たかったようだ。
ムトーはフィリシアの額に手を添える。多少熱が高い。
この熱に体温を奪われぬようにしないと……。
しかし、ここで大きく火を焚くことは出来ない。灯りがどこで目に付くかわからないからだ。
「……。」
フィリシアの肩が小刻みに動いている。熱が上がってきたらしい。
――今、この場で一番暖かいものとは。
「博士、服を脱いでください。」
「えっ。」
思わぬ男の言葉に、少女は朦朧としながらも顔を上げた。
「暖を取るにはこれしか、ないんだ。」
そう言うと、ムトーは自らも着衣を取った。
293ムトー×フィリシア支援6:04/07/02 16:16 ID:3DxS7tqI
冷静な対処のはずだった。
だが、裸の胸に抱いた少女の柔らかさが、忘れたはずの劣情を呼び起こす。
こんなときに、俺は、何を。
「……軍曹。」
「はい?」
「暖か、い。」
フィリシアの声が細く消える。うわ言のようだ。
先程までの荒い呼吸も落ち着き、小さく寝息が零れている。
少女の安らかな寝顔に、ムトーも安堵の息をついた。
と、体を離した瞬間、白く小ぶりな乳房が目に入り、青年は伏せるように少女を抱えなおす。
しかし、今度は己の胸板へ押し当たる感触に意識が集中した。
駄目だ。駄目なんだ。
理性が必死に抵抗するが、少しだけ欲求が勝った。
右の手がなぞるようにフィリシアの肌を滑る。
そして腰や背の肉付きの薄さを確かめると、その手は衝動的に彼女の胸元をまさぐった。
今まで抱いた女の誰よりも硬く細い体。
なのに、時折感じる膨らみが何より甘いのはどうしてなのか。
294ムトー×フィリシア支援7:04/07/02 16:18 ID:3DxS7tqI
わかっている。だが、気が付いては駄目だ。
彼女とは住む世界が違う。
これ以上、彼女を欲してはならない。

ムトーの手が静かに止まった。
最後に一つだけ優しく彼女の髪を撫でる。
フィリシアは深く眠ったまま、うっすらと微笑んだ。
頬に自然な赤みが戻っている。もう、大丈夫であろう。

彼女に服を着せ毛布を掛けると、己もシャツを羽織る。
ムトーはここで漸く、欠伸を漏らした。
起きながら見ていた夢も覚め、やっと眠ることが出来そうだ。
東の空のすそが白ばんでいたが、青年は街から仲間が戻るまでの間、目を伏せておくことにした。

                    了
295名無しさん@ピンキー:04/07/02 16:25 ID:3DxS7tqI
ムトー×フィリシアに飢え過ぎたので、自分で書いてみた。
……(ノ∀`)
296名無しさん@ピンキー:04/07/02 18:45 ID:iGdWUOFz
(゚д゚)ウマー
エロなしでちょっと残念w
297名無しさん@ピンキー:04/07/02 20:09 ID:6NnzNVsD
ごちそうさまでした!(^人^)
悶々とするムトーと、もどかしい感じが(・∀・)イイ!
これから先の展開がが楽しみです。
またお願いします〜!
298名無しさん@ピンキー:04/07/03 00:48 ID:0bgQcna1
ちょっと前の話題だけど、単語登録をしていて、SSを書くと、
「いい」と打った瞬間、(・∀・)イイ!!  が現れ、一気に疲れる・・・。
皆さん、顔文字ってどうやって使ってるんだろ・・・。
299名無しさん@ピンキー:04/07/03 03:47 ID:XHkZcJDH
288さん乙です!
ムトー×フィリシア、漸くキタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!!! 
って感じでした。
今度はもっとエロいの書いてくだちぃ。
300名無しさん@ピンキー:04/07/03 10:29 ID:2tBCma+c
>>298
ワロタw
シリアスなシーンも一気に2ちゃん風味になっちゃうね。
「花鹿、本当に(・∀・)イイ!!のか?」
とか。

そんな立人イヤダw

  
301名無しさん@ピンキー:04/07/03 10:42 ID:0bgQcna1
>>300
ユージィンがこっちに向かって、キタ━(゚∀゚)━(∀゚ )━(゚  )━(  )━(  )━(  ゚)━( ゚∀)━(゚∀゚)━ !!
とか言う、描写になるからホント最低・・・。
302名無しさん@ピンキー:04/07/03 11:35 ID:l11j9pBT
立人 < 「花鹿、本当に(・∀・)イイ!!のか?」

ごめん 萌える…自分は末期のちゃんねらだなww
303名無しさん@ピンキー:04/07/03 11:43 ID:0bgQcna1
一度、2ちゃん用語のオンパレードでエチーを書いてみるか・・・。
かなり笑えるが、萎えそう・・・_| ̄|○
しかし、一番ギャップがあって萌えれるのは、誰だろ、
立人花鹿、ムトーフィリシア、零蕾、くらきあずみ、七地しおり、いっそハリーキティか・・・。
304名無しさん@ピンキー:04/07/03 12:01 ID:2tBCma+c
>>301
そんなユージィン、最高!花鹿からの呼び出し電話に
イクイク━━━━━━≡゚∀゚)≡゚∀゚)≡゚∀゚)≡゚∀゚)≡゚∀゚)━━━━━━!!!!!
なユージィンw
前言撤回。2ちゃんねら立人も見たいです。
>>303
たまにはそういうのも(・∀・)イイ!!と思う。
萌えはおいといてw
あ〜。想像しただけでお腹痛いんですけど、私w
305名無しさん@ピンキー:04/07/03 12:52 ID:2tBCma+c
連投スマソw
正直言って、ムトーを崩すのは可哀想だな〜と思いましたw

なら立人はいいのかと・・・。
ほら、へタレてこそ、おもちゃにされてこその立人だって、ね?ね?w
306名無しさん@ピンキー:04/07/03 13:12 ID:0bgQcna1
やはり立人か・・・。
似合うよな〜、ということで、ネタどうしようかな〜?
やっぱり、エチー?それとも、普通の日常会話?
しかし、後悔の夜に、白髪に、その他その他に
何だかどんどん書いてる途中のものが増えていく・・・。
でも、可哀相と言ってもらえるムトーはやっぱり幸せだよな〜キャラとして。

個人的なことだが、ケコーンしてくれた人次々のネタ提供ありがとう♪(´▽`)ノ
307名無しさん@ピンキー:04/07/03 13:31 ID:2tBCma+c
>>306
あ、またID見ないでレス入れてしまいました。
神タンだったのですね〜。これはもう運命としかw
匿名掲示板なのがチョットもどかしいとさえ感じるこのごろ。
ムトーが可哀想というのは
ムトーはここでまだ「致してない」から、崩しちゃうとその先
全部2ちゃん風味で脳内変換してしまいそうで怖いんですw
いや、嬉しいことは嬉しいんだけど・・。
昔NHKでラジオドラマやっていたときの声優さんの美声が
頭に残っているというのも原因。

でも致しちゃったらOKかもw
結局OKなんじゃないか自分。orz
308名無しさん@ピンキー:04/07/03 13:43 ID:0bgQcna1
>>307
やっぱり、そうだったのか〜〜〜。
キタ━(゚∀゚)━(∀゚ )━(゚  )━(  )━(  )━(  ゚)━( ゚∀)━(゚∀゚)━ !!
って感じがしたんです。

確かに、HPを作りたくなってきてる自分がいます・・・。
頭の中殆ど、花咲けるだしさ〜って感じで。
一緒に作ります?w
かっこいい立人無しの、ヘタレ立人のネタには困らん、HPになりそうだけど_| ̄|○

ムトーは確かに、ココでさえまでまだ致せなさそうだから可哀相ですね。
しかも、立人は既にヘタレキャラとして確定しちゃってるし
309名無しさん@ピンキー:04/07/03 13:53 ID:2tBCma+c
>>308
回転までしてくれてありがdw
HP作成のスキルも(ネット初めて数ヶ月w)
文章も絵も描けない私ですが、妄想だけなら出来ます・・・w
そんな私でお役に立てるなら喜んで。

310名無しさん@ピンキー:04/07/03 13:54 ID:2tBCma+c
ところで、コンタクトの取り方が分からないんですが・・・w
311名無しさん@ピンキー:04/07/03 14:00 ID:0bgQcna1
>>309
もう、再会できてグルングルン回転しちゃってますよ妄想が
ほんとに〜、マジで作ってしまいましょうか?
主婦同士で〜。
仕事が、WEBデザイナーなんで、作るのは幾らでも〜。

ほんと、ココも作品いっぱいになったら倉庫作るのも面白そ〜って思ったぐらいだし。
でも、私は立人花鹿以外殆ど書けないし・・・_| ̄|○
職人さん降臨キボーン
312名無しさん@ピンキー:04/07/03 14:02 ID:0bgQcna1
コンタクトの取り方・・・。
どうしましょっか〜、私が捨てアドを取るか・・・。
昔に作ってそのままの花咲けるのHPを見つけてもらうか・・・。
捨てアド取るのが早そうだな。
って、ホントにお付き合いいただいていいのかしら?
313名無しさん@ピンキー:04/07/03 14:09 ID:2tBCma+c
>>311
WEBデザイナーですと!!!ふおおお〜!カッコ(・∀・)イイ!!
倉庫もあり、萌え話ありのサイトに出来るといいですね。


314名無しさん@ピンキー:04/07/03 14:10 ID:2tBCma+c
とりあえず、花咲けHP,ググって探してみます!
ヒントキボン〜。
315名無しさん@ピンキー:04/07/03 14:16 ID:0bgQcna1
>>313
だからいつも昼も夜もパソの前にいるんです。
仕事の疲れはヘタレ立人のSS書いて解消してますし・・・
かっこいいと言うよりは、オタクチック
じゃぁ、良かったら、作ってしまいましょうか?

って、皆さん、二人でHP作って、倉庫にもしちゃっていいですか?
匿名で、イラストも投下できるようにしたりしたら、いろんな萌えイラストが見れるかも〜
316名無しさん@ピンキー:04/07/03 14:26 ID:0bgQcna1
>>314
ヒントなんだろ〜
ググったら、3ページに出てきます・・・
ついさっきは・・・
317名無しさん@ピンキー:04/07/03 14:26 ID:2tBCma+c
作成、お願いします〜!
とりあえず、神さまのSSを収録してみませんか?
萌えイラスト投下、いいかも〜(´▽`)ポワ〜ン

ところで、ここの住人さんは夜参加の方が多いみたいですね。
夜はあまり参加できないので朝にPC立ち上げると
レスが沢山ついてて幸せになります。


318名無しさん@ピンキー:04/07/03 14:27 ID:2tBCma+c
では、ググってきます。
319名無しさん@ピンキー:04/07/03 14:28 ID:6rCtLt36
流れをぶった切って、SS投下。
今度はエチーなのを書こうと思いますた。
検問を抜ける為、彼女達が娼婦に変装をすることは半ば慣例になりつつあった。
けばけばしい衣装も着慣れた所為か、当初ほど嫌悪感を抱かずにいる。
慣れ。
言い換えれば、それは油断でもあった。
男共の視線は常に19へ注がれていたし、彼らが車から降ろされることはほぼなかった。
「――どうして進まないのかしら?」
今回も彼らは難なく検問を通過することが出来た。出来るはずだった。
「さぁ……前の車が止まっているようですね。」
ハンドルを握った青年が少し苛ついたように答える。
そこへ軍服の男が近づいて声を掛けた。
「すまないが、少し手を貸してもらえないか。前の車両のエンジンの掛かりが悪くてね。
 後ろから押してもらえると助かるんだが。」
ムトー達はしばし顔を見合わせる。
では自分が、と19が腰を上げるのを青年は片手で制した。
「お前は娼婦なんだから、力仕事なんてするな。俺が行く。」
「わかりました。」
「すぐ戻る。」
そう言うと、ムトーは変装に背を丸めながら運転席を降りた。
残されたのは……娼婦二人。
目付け役が離れたのを知った軍人達が、わらわらと彼女達のジープを取り囲んだ。
「なぁなぁ、今晩俺のところへ来いよ。」
「いや、俺のほうが羽振りがいいぜ。」
絶世の美女への誘いは後を絶たない。
勿論、19がそれに乗ることはない。むしろ、饒舌にかわしていく様は随分見慣れたものだ。
今度も他人事のまま全てが終わると、少女は思っていた。

その男が、19ではなく自分に興味を示さなければ、確かにそのまま終わっているはずであった。
321名無しさん@ピンキー:04/07/03 14:29 ID:0bgQcna1
やっぱり、お仕事されてる人が多いのかな〜
主婦は一体何人いらっしゃるんだろ〜。

何だか、ほんとココが立ってから生活が一変した気がする・・・。
特に頭の中。
「あんたも客をとるんだろう?」
ニヤニヤと締まりのない笑みを向けられ、少女は一瞬身の毛をよだてた。
「わたく……ア、アタシはまだ駆け出しで、」
「駆け出し、ね。更に好みだ。」
手練の売女は飽きたところだ、と男がフィリシアの耳元で囁く。
生暖かい息がかかり、少女は身をそらす。その初々しさに男は欲情した。
「お嬢ちゃん、俺が女にしてやるよ。」
短く悲鳴を上げる間もなく、フィリシアは男に抱えられ運ばれる。
人だかりに遮られた19は主人を取り戻すこともかなわず、彼らはみすみす引き離された。

少女は人気ない倉庫裏まで連れられると、おもむろに押し倒された。
恐怖に声も出ず、四肢は固まっている。
指と膝を震わせながら、フィリシアは男がいやらしく笑うのを見つめていた。
「い、いや。」
「怖がることないだろ、娼婦の仕事ってのはこういうもんだ。」
「私、ち、」
違う、と言いかけて言葉を飲み込む。正体を明かすようなことを言ってはならない。
「さぁ、俺が色々教えてやるよ。」
興奮のまま、男の手が乱暴に少女の胸元を剥いだ。






というカンジで、今日はここまで。
323名無しさん@ピンキー:04/07/03 14:35 ID:0bgQcna1
きゃーキタ━━━(゚∀゚)━━━!!!!!
ここで、終わりだなんて・・・そんな酷な・・・。
続き楽しみに待ってます!

そして、リロードせずに投下しちゃってすいませんでした。
324名無しさん@ピンキー:04/07/03 14:41 ID:2tBCma+c
>>320
キニナル━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!
早く続きを・・・ハアハアw
ムトー、早く助けるのよー!!
325名無しさん@ピンキー:04/07/03 14:44 ID:2tBCma+c
>>323
昔作られたというサイトはメル欄
オープンのものですか?
326名無しさん@ピンキー:04/07/03 14:45 ID:0bgQcna1
>>318
見つかったら、教えてください〜
アドレス消しますんで・・・
ちなみに、TOPにFlashがあるところです〜
327名無しさん@ピンキー:04/07/03 14:49 ID:2tBCma+c
みつかりました〜。(゚∀゚)

328名無しさん@ピンキー:04/07/03 14:50 ID:0bgQcna1
>>327
アドレス載せてなかったんで、慌てて打ち込みました・・・。
見つけてくれてありがと〜。
では、直にアドレス消してきます!!
329名無しさん@ピンキー:04/07/03 14:50 ID:2tBCma+c
こちらにメールしてもいいですか?
330名無しさん@ピンキー:04/07/03 14:52 ID:0bgQcna1
おねがいします!
331名無しさん@ピンキー:04/07/03 14:52 ID:6rCtLt36
おお、神さまサイト発見。
……みんな楽しそうだなあ(´・ω・`)
ムトー×フィリシアしか妄想出来ないけど
末席に入れてもらえますか。

>>323神さま
お気になさらずー。
332名無しさん@ピンキー:04/07/03 14:56 ID:0bgQcna1
>>331
ムトーフィリシア最高です!!
これからも是非よろしくおねがいします!!
って、早速保存してしまってもいいですか?
末席って、貴重なムトーフィリシア職人様をそんな所にいてもらえるわけないじゃないですか!!
続き待ってますんで、いつでも上座に座っていてください!

って、なんだかほんとテンション高くなってしまっていて申し訳ない・・・
久々なんだ〜作りたいと思ってHP作るの
333名無しさん@ピンキー:04/07/03 15:18 ID:2tBCma+c
>>331
遅くなってごめん!
  (((;;;:: ;: ;;          ;; ;:;::)) ::)
   ( ::: (;;   ∧_,∧   );:;;;)) )::: :; :))
    ((:: :;;  (´・ω・)っ□;;;; ; :))
     ((;;;  (っ ,r どどどどど・・・・・
          i_ノ┘

 ((;;;;゜;;:::(;;:  ∧__,∧ '';:;;;):;:::))゜))  ::)))
 (((; ;;:: ;:::;;⊂(´・ω・`)  ;:;;;,,))...)))))) ::::)
  ((;;;:;;;:,,,." ヽ日⊂ ) ;:;;))):...,),)):;:::::))))
   ("((;:;;;  (⌒) |どどどどど・・・・・
         三 `J


         .∧__,,∧   ;。・
       ⊂(´・ω・`)⊃旦
    ☆   ノ   丿 キキーッ
      ヽ .ノ  (⌒) 彡
       と_丿=.⌒

         .∧__,,∧ゼェゼェ
        (´・ω・;)
         ( o旦o )))   麦茶ドゾー
         `u―u´
334名無しさん@ピンキー:04/07/03 15:19 ID:2tBCma+c
ケーキも つ@ ドゾー
335名無しさん@ピンキー:04/07/03 16:14 ID:0bgQcna1
>>333
しかし、いつ見てもAA可愛い〜
336名無しさん@ピンキー:04/07/03 17:43 ID:2tBCma+c
>>335
AA板めぐりが趣味なのでそこから持ってきてますw
立人のAAとか、無いかなあ〜。
337名無しさん@ピンキー:04/07/03 21:12 ID:vDFFlbPv
見つけたので貼っておく

         _,, __
     / ⌒\ ,)" y"ヽ_,
    /   -ー  " '"  ヽ、
   ,r'       ''" ヽ, \ヽ、ヽ
  /  イ  // l li ハ  i ヽ l
  /  r'l //___ノ //-/l,_、l,l_/'リ
  li i lr,_'/-、'" r'ィrf。y、,/ノl
  \ イ '"ペツ     ‘ー''’ ,ト j
  ヾi iヘ ″^~ 、i' `" ,リ ノ
   l `-`、    r__,  /ii /
   ヽ, ヽ,`,、   ー  ,イ ;ii/
    `、ヾ,il`ト 、,_,/lr、i,く
     7i iyi     rl`li`,
     l i/,ハl    /〈 li ,l
     〉rノl' ,l  /  ,k,i,イ`'- _
    ,/ r"/ ,X   / l`i l   / ` ヽ
  , イ/ ノ-'"} \/ /'l,i"ノ   /    ヽ
,r'"l  ,llノ"l  ,i    /  ii/    l
l ,l ノ~l l 〈   / /~l   l
l\l/ /ハ l  ^  / ノ / ノ   l i/

樹なつみ OZ フィリシア
338名無しさん@ピンキー:04/07/03 21:23 ID:0bgQcna1
>>337
すごい!!
339名無しさん@ピンキー:04/07/03 22:58 ID:6rCtLt36
前回のあらすじ
>>320
>>322

って、アンカー引いたら、粗筋じゃないじゃんね。
「――19、彼女はどうした。」
「ムトー、マスターが連れ去られました。」
彼らは同時に声を上げる。
その間髪置かぬ返答に、ムトーは酷く青ざめた。
「お前が付いていながら、どうして。」
「申し訳ありません。」
「クソッ、とにかく手分けして探すぞ。」
「私も、この姿のままで?」
ムトー自身はともかく、19の娼婦姿は確かに人目につきすぎる。
「……では、お前はここに残って軍人をひきつけておけ。その間に俺が探してくる。」
「了解。マスターは東の方向500メートル程先にいるようです。」
「わかった。」

あらわになった肌の色を見て、男は満足げに唾を飲んだ。
汚れのない、陶器のような白。
全体的に肉付きは足りない。だが、それこそ男の嗜好に合っていた。
「これなら、アソコもさぞかし綺麗な色をしてるだろうよ。」
男は仰向けになっているフィリシアの足首を掴むと、無理やり膝を折る。
「!」
幾重にもなった長いスカートは既に役に立たず、少女はみっともなく開脚させられた。
体はまだ固まったまま動かない。
このままでは、私……。
おぞましい想像がフィリシアの脳裏を走る。
「ヒッ!」
突然、ももの付け根に湿ったものが触った。
恐る恐る見れば、男が舌を這わせている。
「い、いや、やめ、」
フィリシアは弱々しく足掻くが、男は少女の脚をねぶり続けた。
おぞましい想像が現実になろうとしている。
嫌だ、嫌だ、嫌だ。
フィリシアは無我夢中で手元の砂を握ると、男に向かって投げた。
東へ500メートル先とは、この辺りだろうか。
19の生体感知に間違いはなかろう。この薄暗い倉庫のどこかに彼女がいる。
焦る気持ちを抑えつつ、ムトーは慎重に周囲を探る。
そんな折、靴先に何かが鈍く当たった。鉄の廃材のようだ。
「……。」
ふと、ムトーは丸腰で来たことを思い出す。
若干細いが、ないよりマシか。
青年は錆びた鉄棒を拾うと、利き手に備えた。

「売春婦ごときが、こしゃくな真似しやがって!」
男の平手が大きくフィリシアを打った。
キャア、と声を上げ、フィリシアは砂地に横倒れる。
何度も投げつけた砂が男の目や口に入り、怒りを買ったのだ。
「小娘だと思って甘くしてやったのに、もう許さねえ。」
犯してやる。
男はそう言うと取り出したナイフで少女のスカートを裂く。
――今度こそ、お終いだ。
フィリシアはそう覚悟すると、強く目を瞑る。
怖い。
怖い。
助けて。
「……軍曹……。」
少女の呟きは、鈍い打撃音の前に掻き消された。
夢を、見ているのかと思った。
心の中で呼んだ相手が、目の前に立っている。
「軍、曹……?」
蒼白した顔の青年は鉄棒を振り下ろした姿のまま立ち尽くしている。
その足元には、先ほどまで自分を恐怖に貶めていた男がうずくまって沈黙していた。
動く気配は、ない。
「……なんで、こんな!」
漸くムトーは口を開いた。その怒り心頭の様子に、フィリシアは萎縮する。
「ご、ごめんなさい。」
着衣の乱れを思い出し、少女は胸元を両腕で隠そうとした。
しかしガクガクと肘や指先が震えて、上手く運べない。
と、不意に暖かいものが自分の肩を覆った。ムトーが着ていた上着を掛けたのだ。
上着に包まれた瞬間、ムトーの匂いがしてフィリシアの涙腺が緩んだ。
――もう、大丈夫なんだ。
怖かった。殺されるより恐ろしい気がした。
自分は、性とは無縁の存在だと思っていたのに。
ボロボロと大粒の涙を零すフィリシアを見ても、ムトーは慰めの言葉もかけずにいる。
まだ、怒りが冷めない。
「軍曹……あ、ありがとうございました。それと、ごめんなさい。」
泣き止んだ少女がもう一度謝罪する。
「私、油断していたんです。まさか自分がこんな目に遭うと思ってなくて、もっと用心しておけば、」
「――用心が足りなかったのは、俺です。」
「えっ。」
「油断したのも俺だ。19が何とかするだろうと気を抜いていたんだ。」
どうやら青年が腹を立てていたのは自分自身に対してのようである。
「あ、でも、こうして助けに来て下さったし、私、無事ですから、あまりご自分を責めないで。」
「無事、ですか。」
「ええと、貞操は、無事。……ちょっと脚を舐められただけ。」
自ら口にして、ふとあの感触を思い出す。
嫌悪と恐怖に少女が一瞬強張ったのを、ムトーは見逃さなかった。
「そ、それにしても、変わった趣味の人もいるのね。私みたいなガリガリがいいなんて、ホント変わってる。」
誤魔化すように、フィリシアが無理に話題を繕う。
「博士、帰りましょう。」
「……また、こんなことが起きるかしら。」
俯いた少女の言葉に、ムトーはギクリと振り返った。
「もう、二度とあなたを危険な目には晒さない。」
「そうね。軍曹はそうしてくださるでしょう。……でも。」
今回だって、全てが油断の所為だけじゃない。
「やむにやまれぬ状況だってあるし、いつも軍曹や19が助けに来られるとも限らない。」
ムトーは黙り込む。
その沈黙が、少女の言う可能性が皆無ではないことを肯定した。
「いつか、無事ですまない日が来るかもしれない。だったら。」
フィリシアは決意したように顔を上げる。
「――その前に、軍曹。私を抱いて下さい。」
344名無しさん@ピンキー:04/07/03 23:05 ID:6rCtLt36
今日はホントにここまでー。
続きは週明け、かもです。
少し長くなりそうですが、スレ汚しご容赦くださいませ。

>>333,334
ありがとー、頂きますねー。
  @     旦
   ヽ(´▽`)ノ
345名無しさん@ピンキー:04/07/03 23:23 ID:mvL2GBR6
全く!!!




お待ちしてますできるだけ早く…ゥゥゥ!orz
346名無しさん@ピンキー:04/07/03 23:29 ID:MSU1ZnqZ
>339
あんま笑わせんなw
347名無しさん@ピンキー:04/07/04 00:59 ID:ywb85iMj
キタワァ*・゜゜・*:.。..。.:*・゜(n‘∀‘)η゜・*:.。..。.:*・゜゜・*
348名無しさん@ピンキー:04/07/04 01:22 ID:ndsXXcl7
またしても美味しいところで!
やられました。がくり。
早く続きが読みたいです。早くコイコイ月曜日〜〜!
349名無しさん@ピンキー:04/07/04 08:17 ID:CPEUidFT
くぅぅぅぅぅ〜〜〜
続きが〜
休日いらんから、早く月曜日って感じですよ。
350名無しさん@ピンキー:04/07/04 14:30 ID:ndsXXcl7
今までこんなに月曜日を待ち遠しいと思ったことがあっただろうか。
いや、無い。(自問自答)
351h.t:04/07/04 15:17 ID:CPEUidFT
すいません、完璧エロのみ、しかもヤッてるだけで、無駄に長いんで、
なんならスルーしてやってください。

ではでは、後悔の夜・・・。
ちなみに前のくだらん話は、>>259
352259続き・・・?1:04/07/04 15:20 ID:CPEUidFT

「もぉ、やぁ・・・・っ」
花鹿の泣き声と切羽詰った嬌声が、熱い空気で満ちた部屋の中に響いた。



花鹿は昼過ぎの一件以来、立人から無視攻撃を受けている。その余りの徹底振りは、
マリアをはじめ、使用人もが二人に呆れていたのを忘れ、心配するほどだった。


 二人が恋人同士になってから初めて受ける無視攻撃に、今晩どうやって寝たらいい
んだろう。ま、どうにでもなるか・・・なんてことを気楽に考えつつ、花鹿が湯船に浸かっ
てバブルで遊んでいると、立ち込めていた湯気が不意に薄くなり、ドアが開いたことに
気がついた。
「あれ?立人?」
「・・・意外誰が入ってくるんだ」
「確かに」
 分かってはいるが、一様聞いてみた質問に返ってきた答えはとてもぶっきらぼうで、
低い声。でも、約10時間ぶりに花鹿に向けて発せられた言葉だった。いつもなら最低
でも一週間は続く攻撃が、たったの10時間で済んだことが、やはり恋人のなせる業、
なのかなんて、単純に考えてみる。
「だってさ〜、いつもならあと一週間ぐらいは口聞いてくれないだろ」
 浴槽の淵にもたれ、シャワーを浴びている背中に話しかけ、花鹿はご機嫌伺い。何
だかちょっと、気にもなるから。
「何だ、よく聞こえんから後にしてくれ」
 そう言ったまま、体や髪を洗っている立人をボーっと見つめ、やっぱり恋人ってのは
いいね〜なんて悠長なことを考えていた花鹿は、昼過ぎに告げられた言葉も忘れ、こ
の後に辛く長い時間が訪れる事など知る由もなかった。
353259続き・・・?2:04/07/04 15:22 ID:CPEUidFT

「ん・・・っ」
 湯船に浸かり、二人泡にまみれながら、キスを交わす。何度も角度を変えては、
唇を重ね、差し込まれた舌が口腔内を這い廻り、絡めあって、甘く柔らかい感触
を堪能する。
 激しい口付けに、飲みきれなかった唾液が花鹿の顎を伝う頃、浴室内には唇の
ぶれた音と、くぐもった声、湯気を上げるお湯の所為だけではない、熱が篭り始め
た。
 立人の膝に乗り上げ、キスを楽しんでいる花鹿の躰を、バブルで撫でるように触
れていくと、唇の隙間から漏れる声。
 それを楽しむかのように、躰の線を指先でなぞり、小さな刺激だけを与えるが、教
え込まれた躰は素直に反応を返し、膝に降ろしている腰が揺れる。
「んっ・・・、ふっ・・・ん・・・ッ」
 漏れる声が増え始め、見つめる銀の瞳が潤み始めたのを確認すると、湯あたりを
起さないように唇を開放し、座ってた花鹿をそのまま膝立ちにさせる。目の高さに届
いた、胸の突起を口に含んだ。
 途端舌に感じる、シャボンの味と、心地良い弾力。
「あぁ・・・んっ」
 直様上がる嬌声を楽しみ、躰を左腕で支えながら、赤く熟した小さな実を舌で転が
し、唇で啄む。立人の肩に手を置き、愛撫を一身に受けている花鹿のもう片方の胸
も掌で緩急つけて揉み上げ、蕾を指先で摘み上げる。
「やぁ・・・ん、はぁ・・・んぅ・・・あぁッ」
 刺激に耐えられなくなったのか、花鹿が、立人の頭を抱え込み背を反らす。きつく
押さえ込まれ、唇はそのままに、手をふくらみから離すと、ゆっくりと滑らかな背を伝
って、秘所へと滑らせた。
354259続き・・・?3:04/07/04 15:23 ID:CPEUidFT
 湯船の中で、小さく立ち上がった突起を摘み、指で嬲る。湯に含まれるバブル
なのか、それともあふれ出した蜜なのか、そこはぬめり、指の動きはスムーズだ。
「あぁ・・・んうっ、はぁん、リーレン・・・」
 舌足らずに、喘ぎ声と共に呼ばれる自分の名前に、立人の熱も灯り、指は自身
の雄を飲み込ませる場所へと差し込んだ。
「やッ・・・やぁ・・・ぁっ・・・ん・・・はぁん」
指と同時にお湯が入り、花鹿は悲鳴にも似た嬌声を上げる。。
「やだぁ・・・やぁ・・・きもち、わるぃ」
体内に入り込んだお湯が熱くて気持ち悪い。必死で抵抗を試みるが、それでもどう
やって押さえ込んでいるのか、腕の力が緩むことはなく、撫でられ掻き混ぜられて
いると、その手に慣れ親しんだ躰は奥から蜜を溢れさせ、絡みついていく。
 蜜とは別の感触を受けながら、指は奥を探っては何度も出し入れを繰り返し、それ
に合わせてパシャパシャと水面が立てる音も激しさを増して、小さなシャボンが二人
の側を複数飛びまわった。

「も・・・ッやぁ・・・あぁ・・・ンッ」
 的確な刺激を求め、奥へ奥へと取り込もうとする壁の動きに逆らって、焦らすように
指を休ませて、優しい声をかける。
「暑いか?」
「・・・んっ」
 暑さからか快感からか、真っ赤な顔で首に縋りつく花鹿を見て、立人が優しく微笑
んだ。
 潤んだ物欲しげな瞳を見つめ、唇に子どものようなキスを送ると、指を引き抜き花
鹿の躰を横抱きにして、立ち上がった。
355259続き・・・?4:04/07/04 15:25 ID:CPEUidFT
 冷えたシーツにその身を降ろされ、湯上りの上気した肌が粟立つ。タオルで軽く
拭かれただけの髪や身体から、雫が伝わりシーツを濡らした。
「んっ・・・」
 風呂場で散々煽られた身体は、そんな感触ですら快感に変えてしまうのか、花鹿
の声が漏れ、それに合わせて立人が小さく笑う。
 顔に笑みを浮かべながら、花鹿に覆いかぶさると、唇をそっと重ねた。啄むように
唇を触れ合わせ、色を引いたような唇が開くのを待つ。現れた舌を捉えて、口腔に
取り込み何度も絡ませ、赤く色づいていた唇を離した。
「ふっ・・・ん」
離した唇から漏れる、な残り惜しそうな声。
「どうした・・・」
 少しからかうように、瞳を見つめて話しかけると、返事を待たずに首筋へと唇を移
動させた。指の腹で、髪からの雫に濡れた耳に触れると、首筋にキスを落とす。昨
日つけた痕の上。白い肌にくっきりと浮かび上がって、立人を誘う。
首筋を舐め舐り、時折りきつく吸っては痕を残し、花鹿の声を背景にして、徐々に
唇を下げていく。
 肩にゆるく歯を立て、鎖骨を舐めて、耳から離れた手が膨らみに触れた。掌で感
触を楽しみ、ピンクに染まり、立ち上がった小さな乳首に触れないように、手と唇と
舌で愛撫する。

 突起のぎりぎりを舌が辿り、吸い上げ、手が揉みしだく。ゆったりと優しく、肝心の
部分に触れないように注意して。
「やぁ・・・んッ・・・」
 自己主張して立ち上がっている突起に触れる黒髪だけが、微妙な刺激を乳首に送
り、中途半端な熱が花鹿の体内に溜まった。
「ゃだぁ・・・ッん・・・あぁ・・・」
 
356259続き・・・?5:04/07/04 15:26 ID:CPEUidFT
 乳首には触れないまま、唇を舌へ下ろし、綺麗に脂肪のついた腹部を啄んで、
お臍に舌を差し込むと唾液で濡らし少し噛む。力の入った足を指先でなぞり、開
かせると内股にねっとりと舌を這わせて、痕を残した。
 秘所には一切触れずに足の先まで舌で嬲り、小さな爪のついた足の先を口に
含んで、指の間を丁寧舐め解く。
「あぁ・・・んッ・・・!」
 左足の指を舐めていたとき、一際高い声が上がる。今まで気がつかなかった
花鹿の新しいポイントを見つけ、立人は上機嫌でそこにしつこく唾液を絡ませた。
「やぁ・・・んっ・・・」
 執拗にそこばかりを刺激され、花鹿は身を起して立人から足を奪い返そうとす
るが、如何せん足を掴まれ持ち上げられてる状態では、まともに抵抗することさ
え困難で。吐息を漏らして、開放されるときを待つしかない。
「も、やぁ・・・んッ」
じれったい快楽に、花鹿の目に涙が溢れてくる。その瞳を見つめて、立人が足を
離した。やっとほっとしたような表情を浮かべている花鹿を見て、微かに笑う。
「そんなに・・・嫌だったのか?」
 開いた足の間に身体を割り込ませた笑っている立人に、小さく頷いて意思表示
をする。優しい愛撫と、中途半端な快感しかくれない行為が辛い。

唇を重ねてくる、立人にボーっとした頭で必死に応え、身体に縋りつく。
357259続き・・・?6:04/07/04 15:29 ID:CPEUidFT

 見せ付けるように、胸の飾りを口に含み、舌で舐め上げる。吸い付いては軽く
歯を立て、育て上げた乳首は、綺麗な桜色を唾液で濡れ光らせて、卑猥に立ち
上がった。
「うぅん・・・はぁ・・・ッん、やぁ・・・」
 唇をそのままに、手を開かせた足の付け根へ滑らせ、柔肌を撫で上げる。徐々
に、秘所へと近づけて、流れ出ている蜜を絡み付け、内部へ一本潜りこませた。
上げる声を耳に吸い付いてくる壁を引っ掻き、撫で擦って、指の届く限界奥まで刺
激する。

 飲み込ませていた指を抜き、秘所を親指と人差し指で開けると、そのまま胸から
顔を上げて移動し、蜜を溢れさせる場所へ口付けた。
 奥から絶え間なく溢れてくる、蜜を吸い上げ、舐め取る。
「やぁ・・・やだぁ・・・ゃぁ・・・」
 余りの刺激に耐え切れず、必死で黒髪を引っ張り自身を保とうとするが、快楽に
未熟な身体はそれさえ弱々しい。
 花鹿の喘いでいるとも、泣いているとも取れるようになってきた、声をBGMに秘所
の突起を舌で犯し、蜜を流す内部を探る。それでも、届く場所はほんの入り口だけ
で、痛いほど強くきつい刺激でも、身体の欲しているものとは違う。
「りー、れん・・・、もッやぁ・・・ん・・・ッあぁ、りーれ、ンッ」
 ぴちゃぴちゃと音を立てて男の髪を指に絡ませ、必死で名を呼んでいる花鹿にや
っと顔を上げて、涙を流す顔を見つめてキスを送る。
「ンッ・・・」
 一度だけ深く重ねて、すぐに離し、流れる涙と、与えられていた刺激に耐え切れず
流れた唾液を丁寧に、唇で掬い取っていく。小さな身体を抱きしめて、啄むようなキ
スを送りながら。
358259続き・・・?7:04/07/04 15:30 ID:CPEUidFT
「・・・大丈夫か?」
「・・・んっ、だいじょうぶ・・・じゃない」
「そうか・・・だったら、どうしたい?」
「・・・立人」
 言葉を紡ぐと共に、キスを幾つも降らせ、愛しさを込めて乾かされてない上に汗で
湿った髪を何度も撫でる。
「・・・どうする?」
「・・・やっぱり、立人は意地悪だ・・・」
「今更、知ったのか?」
 恥ずかしいのか顔を隠すように、キュッと抱きついてくる花鹿を見つめ、クスッと、
笑みを零し、その表情を表すかのように手はいたずらを再開。
「・・・やぁ・・・ッ、も・・・りーれん・・・っん」
 いたずらを懲りずに仕掛けてくる、手を掴み言葉を紡ごうとするが、何て言えば良
いのか頭がごちゃごちゃで分からない。なのに、優しく無い手は止まってくれなくて、
体にさらに溜まっていく熱で、止まったはずの涙が幾つも零れ落ちる。
「やぁあ・・・リーレン・・・もッ、嫌い・・・」
 何故いつまでたってもくれないのか、いつまでこんなに苦しい状態でいなくちゃいけ
ないのか、身体の疼きが辛くて、必死で相手を押しやろうとしても、それもまた出来な
くて。涙が止まらない。
 快楽がこんなに辛いものだと初めて知った。
 弱々しく震える手で、己の胸に手を突いて押しやろうとするその仕草に、愛しさがこ
み上げる。
359259続き・・・?8:04/07/04 15:31 ID:CPEUidFT
「・・・すまない・・・、愛してるよ、花鹿」
 一度胸に抱きしめて、唇を触れ合わせると、本日散々触れていた秘所へ熱く猛った
自身をあてがい。
「んッ!」
花鹿の声が一瞬上がったのを耳にし、そのまま奥まで貫いた。
「ひゃ…ぁああ・・・」
一気にきつくなる締め付けと、内部の痙攣。どれだけ焦らされ、待ち続けていたのか
をあらわすように、高い嬌声を上げしがみ付いてきた花鹿の身体は、挿入と同時に
達してしまい、弛緩した身は満足そうに荒い息をつく。
 何とか、挿入即開放の刺激に従わずにすんだ立人は、力の抜けた花鹿の足先を
見つめつつ、指では届かない、ポイントを何度も突き上げ擦っては、刺激する。それ
に合わせて、花鹿の口から漏れていた荒い呼吸が淫らな声に変わり、秘奥内部が
淫猥に絡みつく。

ぐちゅくちゅ・・・と、濡れた音が繋がった場所から上がり、二人の意識を刺激して飲み
込んでいく。

 一際強く奥を突き上げた瞬間、広い背に爪を立てて花鹿が再度達する。その収縮し
締め付けては飲み込もうとする内壁の動きに今度は逆らわずに、立人は熱を奥へ開
放した。
 そのまま二人抱き合って、接吻ける。荒い呼吸を繰り返す唇を貪り、自身の熱が戻
るのを待って動き出した。

 吐き出されたもので、さらに卑猥な音を立てる秘所。
 抜き差しされるたびに、隙間から溢れ出る蜜と精液が花鹿のお尻を伝ってシーツに
染みを作り、そのまま二人、流されるままに互いを貪る。
360259続き・・・?9:04/07/04 15:33 ID:CPEUidFT
 
 幾度上り詰めたのか、辿りついた先は、昼まで続く深い眠り。

「・・・おはよう」
 少しばかり早く目が覚めた立人は、腕の中でやっと灰色の瞳を見せてくれた恋人に
挨拶をする。
 が、恋人の目線は冷たいもので・・・。
「・・・・・・はよ。立人って・・・、ホントに意地悪で、根性悪くって、スケベだったんだね、よく

分かったよ。ここまでとは知らなかった」
 元々ハスキーな声が、今日は更に磨きがかかって、嗄れている。理由は言わずもが
ななのは先刻ご承知の通り。
 起き抜けに言われた言葉を反芻し、立人は何も応えずにベットを抜け出した。もちろん
逃げるために。
「・・・どこ行くの!」
 かすれた声がバスルームの扉を開ける背中を追った。
「シャワーを浴びるんだよ、何なら一緒に浴びるか?幾らでも丁寧に洗ってやるぞ」
 バスルームに入る瞬間、こちらを振り向いて告げた言葉は、内容よりも声音と表情が
とてもヤラシイもので、花鹿は絶句したが、汗と唾液とその他もろもろ、朝っぱらからは
やはり口には出せない。といったもので、ベトベトの身体を綺麗にするために痛い腰を
さすりさすり後を追った。


その後二人は、カリブ海の強い太陽が黄色く変わるという攻撃と、心配をかけてしまった
分更に増した、マリアや使用人達からの冷たい視線を受けることとなる。
が、それはまた別のお話・・・。

361名無しさん@ピンキー:04/07/04 16:15 ID:ndsXXcl7
後悔の夜キタ━━━(*´Д`*)━━━!!!! ハアハアw

立人、エロ過ぎ、素敵過ぎ!無視攻撃もエロくて(・∀・)イイ!!
そしてお風呂シチュ萌え〜(*゚∀゚*)=3ムッハー!
今回は立人の勝利ですね。
ああ、なんだかこの二人ってやっぱりいい関係だわ〜。
362名無しさん@ピンキー:04/07/04 19:11 ID:8Y3VGpyl
HP全然わかりません・・・仕事で出遅れた・・鬱
363名無しさん@ピンキー:04/07/05 09:21 ID:dqG477I3
>>361
何だか、悲惨なものになりました・・・
こんなものをおっしゃってたんじゃないかも・・・。
でも、やっぱりこの二人好き〜

>>362
見つからないです、次を作る準備でなくなってるのでもう。
探してくださってありがとうございました・・・。
近々、またOPENの予定なので宜しければ遊びに来てやってください♪

やっと、月曜日がキタ━━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━━ァァァl!!!!!
楽しみだわ〜ムトーフィリシア!!
今日は一日頭から離れなさそ〜
364名無しさん@ピンキー:04/07/05 09:30 ID:vdUWJqch
月曜日キタワァ*・゜゜・*:.。..。.:*・゜(n‘∀‘)η゜・*:.。..。.:*・゜゜・*
いつ投下されるのかな〜。
楽しみにしてます♪
365名無しさん@ピンキー:04/07/05 11:10 ID:Ze3E9cng
((( ;゚Д゚))) !!
あわわわわわわ。
す、すぐに投下するだす。はわわわわわ。

前回までは、>>340-343
少女の突飛な発言にムトーは絶句した。
「博士、何を言って、」
「私、本気です。」
「……あなたが心底恐ろしい体験をしたのはわかる。それに関しては俺の責任も重大です。しかし、」
「駄目、ですか?」
「駄目も何も、そもそも自暴自棄にそんなこと言うもんじゃない。」
「私、自棄になっているわけじゃありません!」
感情的にフィリシアが叫んだ。
「確かに私はまだ子供です。でも女である以上、覚悟しておかなくちゃならないんです。
 私は、まだ旅を止めるわけにはいかないんだもの!」
「博士……。」
「だから、いつか無法者に奪われる前に……軍曹、お願い。」
「――出来ません。」
ムトーは穏やかに、だがきっぱりと告げた。
「博士、それはやっぱり自棄です。あなたのことは俺が命に代えても守る。信用してもらえませんか。」
「信用なら、しています。誰よりあなたを信じてます。」
だからこそ、初めては軍曹がいい。
フィリシアは真っ直ぐ青年を見つめるが、どうしても彼の了承を得ることは出来ない。
「――だったら。」
聞き入れてもらえぬ切なさに、少女は瞳を潤ませながら口火を切った。
「この件でも、私、あなたを雇います。それなら……いいでしょう?」
そう言って顔を上げた拍子に、フィリシアの頬を一粒の涙が伝う。
「お金を払います。だから、」
「博士。」
次々と溢れ出す涙に、とうとうムトーが折れた。
「わかりました。だからもう、そんな悲しいことを言って泣くのは、止めてください。」
「本当に、いいんですね?」
「……はい。」

ムトーは静かに華奢な肩を抱く。
そして、少女の強張った体をほぐすよう、首筋へ優しく唇を這わせた。
フィリシアからの反応はなかったが、次第に震えが治まってきたのは緊張が和らいだ証拠だろう。
髪や頬を撫でるとフィリシアは安堵したように息をつく。
柔らかな愛撫に少女が慣れ始めた頃、突如ムトーは激しい音を立てて白い肌を吸った。
「!! 軍曹、そんなに音を立てたら……。」
「強いですか?」
吸い付く音が派手な割に、フィリシアの肌が痛むことはない。
「いえ、ただ、恥ずかしくて。」
その答えに青年が薄く笑う。
と、同時に、ムトーの指がフィリシアの秘部を軽く掻き乱した。
指の動きに合わせ、くちゅくちゅと滴る音がフィリシアの耳にも届く。
「お言葉ですが、博士。あなたも相当立派な音を立ててますよ。」
「そっ、そんなこと言うの、止めてください。」
羞恥に頬を染め、視線をそらす。
その仕草が愛らしく、ムトーは悪戯げに彼女の耳を噛んだ。
「キャッ、何っ。」
「何って、ちょっとした俺に対する特典です。」
「もうっ、ふざけないで下さい!」
「俺はいつでも大真面目ですよ。」
「――アッ!」
突然、快楽と痛みが全身を駆け抜け、フィリシアは反射的に身をよじった。
今のは一体……?
「これはまた、随分と敏感な。」
小さく驚く声が聞こえ……そして、再び強烈な快楽がフィリシアを襲う。
「あっ、あ、やめっ、」
逃げ出そうとする少女の体を抑え、ムトーは乳房の突起に口をつける。
舌で乳首を転がす度、暴れるようにフィリシアはよがった。
体の自制が効かない。
ハァハァと息を乱し、フィリシアはこれが頂点にのぼる心地かと錯覚する。
「や、ああっ!」
今度は秘部に異変が起きた。青年の指が入ってきたのである。
初めは一本。程なく二本目の指も彼女の中へ押し入った。
蜜はみるみる増していき、指がスライドする度、ぐじゅぐじゅと濡れた音が響く。
その淫靡な音は、フィリシアだけでなくムトーの興奮までをも煽った。
「……私、もう……おかしく、なりそ……。」
うわ言のような声音に、ムトーは彼女の限界が近いことを知る。
「フィリシア。」
珍しく青年が名で呼ぶのを、フィリシアは微かな意識の中で聞いた。
「ちょっと、我慢してください。」
何を、と聞き返す間もなく、割れそうな痛みが少女の下腹部を貫く。
「――いやっ、痛い、やだやだ、痛いっ!」
余りの激痛にフィリシアは見苦しくもがく。
しかし少女の肩は強く固定され、そこから逃れることは叶わなかった。

どれほど長い間、膣の痛みを我慢したことだろう。
実際に挿入されていた時間はわからない。確認する気も起きなかった。
「軍曹……?」
痛みから解放され一息つくと、フィリシアは無言でいる青年を訝しんだ。
先ほどからムトーは困ったような顔で何かを持て余している。
「どうかしたのですか?」
「いや、その。」
答える歯切れも悪い。
「あの、私、何かいけないことでも、」
「いえ……ただ。」
「?」
「俺の我慢の問題で……。」
「!!」
余りに少女が痛がる為、ムトーは自身の欲求を満たす前に行為を終えていたのである。
「あっ、私、ごめんなさい!」
「謝られると、俺も気まずいんですが。」
ムトーは苦笑する。
「博士、少しの間、後ろを向いていてもらえますか。」
「? はい。」
フィリシアは大人しく従うが、それが何の為か即座に理解することは出来ない。
漸く、彼が独りで不満を解消したのだと気づいた時には、ムトーは既に身支度を整え終わっていた。

「では、今度こそ戻りましょうか。」
何事もなかったように、ムトーはニッコリと微笑んで少女を促す。
「……軍曹は、大人なのですね。」
「何か言いました?」
「いいえ、何も。」
フィリシアには心持ち拗ねた様子で男の後に続く。
「博士。」
「はい?」
「次は、最後まで付き合ってもらいますからね。」

「……えっ!?」

青年の言わんとしていることを察し、フィリシアは瞬時に赤面する。
「あ、そうだ。」
不意にムトーが振り返り、茫然としている少女を軽く肩に担ぎ上げた。
「ちょっ、軍曹!?」
「逃げ出した娼婦を捕まえてきたということにでもしましょうか。」
どうやら、検問まで戻る際の言い訳であるらしい。
「少し乱暴に扱いますが、我慢してください。」
「は、はい。」

「それと。」

「はい?」

「いつ、どんな時も俺は必ずあなたのことを守ります。あなたが無事にOZへ辿り着くまで、ね。
 それだけは忘れないで下さい。」

「……はい。」

青年の肩に揺られながら、この時が永遠に続けばいいと願った自分を少女は戒めた。
遠巻きに人だかりが見えてくる。きっとあの中心に19がいるのだろう。
喧騒を掻き分け車を取り戻すと、彼らは再び旅路を進み始めた。

                          了

372名無しさん@ピンキー:04/07/05 11:18 ID:Ze3E9cng
長文によるスレ消費失礼しましたー。

(=゚ω゚)ノジャ、マタ!!
373名無しさん@ピンキー:04/07/05 11:18 ID:dqG477I3
キタ━━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━━ァァァl!!!!!
よかったよ〜。
ムトーがムトーでフィリシアがフィリシアだー
リアルタイムでリロードしながら読めて幸せ〜
374名無しさん@ピンキー:04/07/05 11:22 ID:dqG477I3
>>372
そんなこと言ったら、私はどうなる・・・。
絶対にまた次回楽しみに待ってますね〜。
最後まで付き合わされる、次回も気になるし〜〜〜。

連続スマソ
375名無しさん@ピンキー:04/07/05 17:56 ID:vdUWJqch
ムトーフィリシア続編キテタワァ*・゜゜・*:.。..。.:*・゜(n‘∀‘)η゜・*:.。..。.:*・゜゜・*
外出からもどってきてまずここにきました。シアワセー
いいお話ありがとうございました!
また次回が楽しみ。(´▽`)マッテルヨ〜
376名無しさん@ピンキー:04/07/05 20:30 ID:CmuzZf+H
>>372
GJ!

…ムトー。。。いいやつだなぁ。。。w
だから言われるんだよ。
「あなたはいい人だ」って。。。
377名無しさん@ピンキー:04/07/07 11:17 ID:69aRTk5E
最後まで・・・(・∀・)ドキドキ
378名無しさん@ピンキー:04/07/08 00:28 ID:aqseUj1u
>>372
GJ!
やー満たされたわ。ムトーフィリシア渇望症が。
またお願いしますぞー!!
379名無しさん@ピンキー:04/07/11 00:13 ID:uPhZQrV0
ほしゅ。
380名無しさん@そうだ選挙に行こう:04/07/11 10:23 ID:PSKYCjCl
ココの住人が、今一番読みたいカップルってなんだろう?
私は、カールナジェイラが読みたい!
381名無しさん@そうだ選挙に行こう:04/07/11 10:24 ID:PSKYCjCl
うわ、名前が!
選挙か・・・くらきは選挙権を得る前に・・・

連続スマソ
382名無しさん@そうだ選挙に行こう:04/07/11 11:13 ID:KGy/zmQR
七地としおり……
383名無しさん@そうだ選挙に行こう:04/07/11 12:21 ID:LLzzrdQA
ユージィンと花鹿キボンヌ。
最近花咲けを発掘して読み返したら、ユージィンの切ないこと!!
立人マンセーだった若かりし頃は気にしなかったが‥ スマソw
ユージィン、、頼む幸せになってくれ〜〜
384名無しさん@そうだ選挙に行こう:04/07/11 12:54 ID:uPhZQrV0
ユージィンはせつないねぇ。
彼は究極のMだからそれでも幸せなんだろうけどw
立人マンセーですが、うん、ちょっとよんでみたいかも。
しかし、名前・・・。2ちゃん、なかなかヤルナw
385名無しさん@そうだ選挙に行こう:04/07/11 13:00 ID:PSKYCjCl
ユージィンか、切ないな。
しかし、花鹿とユージィンってとことんほのぼのしてそうな気がする。
それでもイライラする立人かな?

ユージィンの華麗な一日ってのも読んでみたい
386名無しさん@ピンキー:04/07/12 16:37 ID:LAJ76CO4
保管サイトってどうなったの?
387名無しさん@ピンキー:04/07/12 16:57 ID:7ryR/I6W
>>386
保管庫のこと?
それとも、サイトのこと?

388386:04/07/12 17:08 ID:LAJ76CO4
>>387
このスレの上のほうで作るって盛り上がってたやつ。
389名無しさん@ピンキー:04/07/12 17:13 ID:7ryR/I6W
>>388
ホントに勝手に作ってもいいのかな〜と悩みつつ製作途中。
かなり仕上がってるけど、皆さんの作品勝手に載せて良いのかわかんなかったから、その辺だけマダ。

良いんだったら、今週中にも仕上がる予定です。

良いですか?職人の皆さん!!
390386:04/07/12 18:00 ID:LAJ76CO4
>>388
お疲れ様です。
すごく楽しみにしてるんで、作っていただけたらうれしいです。
でも自分は職人さんではないので、その辺についてはコメントできません。
ごめんなさい。
391名無しさん@ピンキー:04/07/12 18:36 ID:eHkRXFII
とりあえず、保管庫を作る。
で、次スレの天麩羅に投下されたSSは基本的に保管庫行きだから
それが嫌な場合は一言書いてくれ、と入れる。

現スレ分は保管庫にタイトルと日時だけ入れておき、
職人さんから許可が出た分をリンクしていく。

というのはどうだろう?
392名無しさん@ピンキー:04/07/12 19:00 ID:7ryR/I6W
>>391
ナイスアイデア!
そうします。
職人さん〜いかがですか?
393名無しさん@ピンキー:04/07/12 19:04 ID:7ryR/I6W
それはそうと、何か載せておいたほうが良い注意事項とかあるかな?
394名無しさん@ピンキー:04/07/12 20:32 ID:7uJGlRkc
普通に注意事項でいいのではないかと思う。

・2ちゃんのこのスレ発祥と書く。
・職人さん(本人)以外転載禁止。
・投下されたSSを厚意でまとめていること。
・二次創作だから、版権元には関係ないこと。

これくらいではないかと思う。
395名無しさん@ピンキー:04/07/13 09:04 ID:ufJhlCPs
おはようございます。
2度ほどムトー×フィリシア書いたものです。
保管おkです。よろしくおねがいします。

多めに推敲したはずなのに、“てにおは”が余分に付いてた orz
保管の際、もしよかったら>>370の中程、
フィリシアには〜 を フィリシアは〜 に修正して頂けると嬉しいです。
お手数をおかけしてすみません。
他にもあやしいところがあったら教えてください orz
396名無しさん@ピンキー:04/07/13 09:06 ID:ufJhlCPs
てにおは ってなんだ てにをは (´Д⊂ モウダメポ
397名無しさん@ピンキー:04/07/13 12:18 ID:g4Q+F7+2
>>395
直しておきました〜。
で、HNとかは無いですか?
IDで良いですか?

また何か御座いましたら、どんどん言ってくださいね〜
398395:04/07/13 20:38 ID:ufJhlCPs
>>397
HNですか。考えてなかった……
それでは、MF支援人でお願いします。
いろいろありがとうです。
399am&ts:04/07/14 00:25 ID:S6t5fRiY


保管サイトが出来ました。
ttp://fake000.rdap.jp/shangrila/top.html




               l^丶
                |  '゙''"'''゙ y-―,
               ミ ´ ∀ `  ,:'  アソビニキテネ〜
              ミ ,:       ミ
              ミ ミ,.,)  (,.,.,: ;':     ハ,_,ハ
              ;:         ミ     ';´∀`';: キテネ〜
             ("  ,,;    ( ,:;'    ミu,..u ミ
              "''"゙'''~"^~'''`"      'u''-u'゛
400am&ts:04/07/14 00:33 ID:c5NdD+r9
アドレス間違えました〜
ttp://fake000.rdap.jp/shangrila/index.html
でした〜
401名無しさん@ピンキー:04/07/14 00:36 ID:S6t5fRiY
ごめんなさい。(ノД`)
402名無しさん@ピンキー:04/07/14 01:17 ID:FOqywUoQ
今見てきました〜!
管理人さん本当に乙です!
403名無しさん@ピンキー:04/07/14 16:18 ID:vMWaDkK2
管理人様、乙です。
これからも楽しみにしております〜。(*´∀`*)
404ts:04/07/16 14:10 ID:Fi7dq0lP
>>402>>403
ありがとうございます〜。
これから職人さんが、どんどん投下してくれたら楽しいのにな〜。

明日から夏休み、ここもにぎわうのかしら?
405名無しさん@ピンキー:04/07/16 14:26 ID:CBABwxHO
>>404
なんで?
学校が休みになったら世のお母さんたちは忙しくなるんじゃないの?
406名無しさん@ピンキー:04/07/16 14:36 ID:2W0oGgQn
21歳以上の学生もここにいますヨ(・ω・)ノシ
407名無しさん@ピンキー:04/07/16 14:59 ID:Fi7dq0lP
>>406
そういふことです。

ちなみに私は確実に忙しくなる・・・_| ̄|○
何か書きたいのに・・・
408名無しさん@ピンキー:04/07/16 15:00 ID:Fi7dq0lP
あ、でも、21歳以上の学生は、既に休みに入ってたか・・・
スミマセン。

しかも連続、スミマソン。
409名無しさん@ピンキー:04/07/16 16:13 ID:s+VbzBT7
寝る前にこのスレを覗くと
やる気がわいてくるので
旦那との夜の生活もちょっとだけ楽しくなります。
セックスレス防止に役立っていますよー。
ありがd!
410名無しさん@ピンキー:04/07/16 19:08 ID:HgT6fGqC
子供が休みだろうが、自分も旦那も仕事。

SS書いてるけど、推敲してない状態なんだよね。
ただ書きたい事を夜中に書き溜めてる…

旦那との夜の生活か…どうも自分は欲張りらしくて…ニガ
411ts:04/07/16 19:46 ID:Fi7dq0lP
すいません、倉庫の管理人です。
何だか、サーバー異常でアクセスできなくなってるみたいです・・・。
ご迷惑お掛けします〜
412ts:04/07/16 20:47 ID:Fi7dq0lP
あ、復旧しました・・・ご迷惑お掛けしました〜。
何だか二時間ほどダメだった見たいです・・・。

>>409
すご〜い。
セックスレス防止っていいな〜。
こんど、それネタに何か一つ!!

>>410
子どもが居て、旦那がいないから、仕事は散々だ・・・。
しかし、子どもが居て仕事してて旦那と夜は・・・ってなったら何時SS書くんですか〜。
で、投下してください・・・読みたいよ。
最近飢えてますんで、待ってます!!

職人さん、管理人に仕事をプリーズ(・∀・)
413名無しさん@ピンキー:04/07/17 02:09 ID:M0J6FNTR
他人の夜の生活なんて興味ないし聞きたくもないので
こんなトコで報告しないでください。
つーか、慎みがないにも程がある。
414名無しさん@ピンキー:04/07/17 03:57 ID:PWD3jLa8
>>413
禿同。
はっきり言って気持ち悪い。
415ts:04/07/17 07:19 ID:zgzhygLn
>>413>>414
ごめんなさい・・・_| ̄|○
何にも書き込みが無いより良いかな〜と思って、レスしちゃいました・・・。
確かに主婦の道端会話じゃないんだから、気持ち悪いですね。

う〜ん、何だか気分を変えるために何か書きたいけど、何書こうかな〜
416名無しさん@ピンキー:04/07/17 09:08 ID:Ierpaiar
この板のスレにレスしてる時点で慎みも何もねえよなあ。
ウザいのは確かだが。
417名無しさん@ピンキー:04/07/17 13:05 ID:X95HDgkb
まあまあ、ここは大人板なんですから。
そればっかりになるのはアレですが、マターリマターリ(´▽`)
418名無しさん@ピンキー:04/07/17 18:22 ID:X95HDgkb
そういえば、もし立人と花鹿が結婚したら、日常の生活はどうなるんだろう。
料理は毎日スペシャルスープってわけにもいかないしw

そうして立人の料理の腕前は上がってゆくのであった−とか。

419名無しさん@ピンキー:04/07/17 18:34 ID:zgzhygLn
>>418
いや、一応使用人はきちっといないと立人の胃が強くなる前に体を壊して
しまいそう…。
立人は花鹿と違って贅沢にとことん慣れ親しんで、どっぷり浸ってるし。
普通の専業主婦と同じことを花鹿がすると思うと、寅之助じゃないけど、
想像しただけでかなり怖い。
420名無しさん@ピンキー:04/07/17 23:09 ID:GNY5CYpn
立人は倣を捨てて総帥の座を降りたけど
個人資産があると言ってたから、使用人くらい雇えるさ。
食べていけるくらい、ということは多少の贅沢できるくらい、と同義でしょう。
421名無しさん@ピンキー:04/07/18 00:24 ID:nikzZZpp
お初です。このスレを見ていたら、つい読み返して、自分でも書きたくなってしまいました。
OZのムトーxフィリシアのED後です。前半の前ふりがバリバリ少女漫画な上に長くて
書いた自分が読み返して恥ずかしくなるくらいのべたべたな話なのですが、
書いた勢いが残っているうちに勇気を持って投下させて頂きます。

保管庫さまへ
素敵なデザインですね。正直、公式サイトよりカッコ良いのではないですか。
収納して頂けたら嬉しいです。HNは・・・うーん、投下してから考えます。
いつか、チャットもお邪魔したいな。
422封印された特殊能力 1/8:04/07/18 00:26 ID:nikzZZpp
「博士、起きてますか」
こん夜更けに何だろうと思いながらもフィリシアは自室のドアを開けた。
「昼間は麦畑を見せてくれてありがとう」
ムトーは相手に警戒心をなくさせる童顔でニッコリと微笑んだ。
今日、治療が一段落して外出許可の出たのでアカデミーから少し離れた
ところにある強化植物の実験農場を二人で見に出かけたのだった。
「いえ、まだ畑と呼べるほどじゃなくて…」
「部屋に入ってもいいですか?」
「どうぞ、狭くて何もないですけど」
フィリシアは紅茶を入れることにした。OZへの旅の時は殆ど野営という
こともあって食事の支度もムトーに頼り切りだったが、電気ポットと
ティーセットのある文明的な環境では不器用な自分でもそれなりのことが
出来るというのが嬉しかった。
「でも、もう遅いから休まないと。軍曹の身体は回復の途中なんですから」
「メディカルチェックでどこにも異常なし、ってのは博士も確認したでしょう」
元々鍛えられた身体ということもあってムトーの傷の回復の早さには治療に
当たったアカデミーの医療スタッフ達が驚きの声を上げるほどだった。
「ただ俺は少し気になることがあるんです。眠ってる間に俺が生きていく上で
非常に役立ってたある特殊能力が失われたんじゃないかと心配で、心配で…」
ムトーは大げさにため息をついて、目を伏せた。
「射程内の女性とデートまでして、夕方になったら、ハイさよならって
そんな風に冷たくあしらわれたことはこれまで、一度も無かったもので」
「そんな特殊能力って…」
423封印された特殊能力 2/8:04/07/18 00:27 ID:nikzZZpp
射程内だと言われたことは嬉しかったが、それよりも女たらし振りを自慢された
怒りが込み上げてきた。
フィリシアは手の震えを抑えてティーカップに紅茶を注ぎながら、ムトーを見た。
(なんて自信家なんだろう。でも分る気がする。あの頃のわたしは子供過ぎて
気づいていなかったけど軍曹ってすごくセクシーなんだわ)
初対面の時には、とんでもない人種差別発言をしてしまったフィリシアだったが
壁に背をもたれて立つムトーの無駄の欠片もない、しなやかな身体、
東洋人特有の滑らかな琥珀色の肌とエキゾチックで悪戯っぽく笑う漆黒の瞳を
見ていると、一度視界に入ると目を逸らすのが難しい存在なのだと思った。
『アカデミーの聖女』という渾名で呼ばれてきたフィリシアもそんな男と一緒
にいると軽い胸騒ぎがこみ上げてくるのを抑えることはできなかった。
そしてその胸騒ぎはすぐに現実のものとなった。
「戦闘技術の次に、自信があったんだけどな」
フィリシアの視界が一瞬真っ暗になったのはいつの間にか椅子の真横に
立っていたムトーの顔が近づいてきたからだった。
気が付つくと、髪の毛に手を入れられ、顎を持ち上げられて唇を激しく
奪われていた。
(なんだか、頭がガンガンしてる。変だわ、私)
フィリシアはムトーにしがみ付きたい気持ちを理性で押しとどめ、反対に
軽く身体を押し返した。軽い拒絶は無意識のうちに次に来る強い抱擁を
期待していたのだが、思いがけなくムトーは素直に身体を離した。
424封印された特殊能力 3/8:04/07/18 00:29 ID:nikzZZpp
「おやおや警戒されてるんですね」
フィリシアは自分の中の淫らな欲望をムトーに知られたのではないかと
一瞬ハッとしたが、息の乱れを隠すように深呼吸をしてから、呟いた。
「軍曹にキスされた後、ひどい目にあったことがありましたから」
ファーストキスの直後、飛行機から突き飛ばされて離れ離れになった
悲しい記憶は今も思い出して夢に見ることがあった。
「…悪かったですね。いい思い出でなくて」
ムトーは少し拗ねたように言った。
「じゃあ、たまには博士の方からキスするってのはどうです?
どうせならあの時も、『眠り姫』みたいにキスで起こして欲しかったな」
ムトーが冷凍睡眠装置から起き上がったときには興奮のあまり周囲の目も
気にせず抱きついてしまったフィリシアだったが、看病の合間に
医療スタッフの目を盗んではキスをしてくるムトーに、フィリシアは赤面
して逃げ回るばかりで自分から応えることはなかった。
「さぁ」
抱きしめられて、熱を帯びた視線が近づいてくるが、見詰め合う距離以上には
近づかずムトーは言葉通りにフィリシアの方からキスをしてくるのを待っている。
流れに逆らうことは出来ず、促されるままにムトーの唇に唇を重ねた。
一瞬、歯列を割って舌が入ってきて、フィリシアはとっさに舌を引っ込めた。
「あっ」
唇が離れたと思った途端、抵抗する間もなく、ムトーはフィリシアの身体を持ち上げると、
躊躇いもなく一直線に奥にあるベットに運んで押し倒した。
425封印された特殊能力 4/8:04/07/18 00:30 ID:nikzZZpp
「さぁ、今のキスで俺のことを完全に起こしてしまったんだから、
今更、嫌とは言わないで下さいよ」
口調は優しかったが、フィリシアの肩を押さえつけている腕には力が篭っていた。
フィリシアは何も答えず無言だったが、強い抱擁の腕を待ち望んだ自分が
その次に何かを想像したことを認めないわけにはいかなかった。
逆らう理由はなかった。
「本当に、魔法みたいに綺麗になった…」
ムトーは頬にキスをして囁いた。
それを聞いたフィリシアは自分が6年前の生硬い少女の自分ではなく、大人の
女性として愛されていることを改めて自覚し、嬉しく思わずにはいられなかった。
だが、ムトーの器用な指でシャツとスカートを脱がされると、意識しない身体の
震えは全身に広がっていった。
髪にキスを落としていたムトーはその様子に気づいて動きを止めた。
「ま、まさか、とは思うんですけど一応念のため聞いておきますが…。
初めてじゃないでしょうね」
「ええ、初めて…だけど」
フィリシアが小首を傾げてそういうと、ムトーは頭を抱えて悩み始めた。
「やはりそうか…。いや…信じられない。6年の間一度も?なんで…。
ここのアカデミーの男は何をしてたんだ」
処女だと分った途端に慌てているムトーの姿を見てフィリシアは不思議な
優越感を感じた。ムトーに何もかも大人の余裕という態度で
対応された、あの頃とは違うのだ。
「軍曹も、ここに一ヶ月入院しているうちに私の渾名を聞いたでしょ?
わたしはビアンカと違って魅力的とは言えないし、研究に没頭してたから
あっという間だったわ。それに…」
「それに?」
組み伏せられたまま、何もかも見通すような深い闇の色を称えた瞳に真っ直ぐ
見据えられ、フィリシアは伏目がちに、消えそうな声でささやいた。
「軍曹のことを忘れられなかったから…」
426封印された特殊能力 5/8:04/07/18 00:32 ID:nikzZZpp
「フィリシア…」
ムトーは何かを言いかけたが、感極まったように両手でフィリシアの頬を挟んで
改めて静かなキスをした。顔を離した瞬間、フィリシアにはムトーの目に光るもの
が見えたような気がした。
フィリシアにはもう震えはなく、静かに目を閉じてムトーの愛撫に身体を任せていた。
時々、拒絶の悲鳴を上げそうになって、その度に睫毛にうっすらと涙を浮かべながら、
甘い吐息を漏らして耐えていたが、さすがに最後の下着を剥ぎ取られ潤んだ場所に
指を入れられると身体を仰け反らせて声を上げた。
「あっ…、だめっ…やめて…」
「大丈夫、俺に任せて」
ムトーの指は粘液と一体となって内壁をゆっくりと侵食し始め、
フィリシアは今までに感じたことのない感覚を身体の芯に感じ始めた。
「どうです?」
「はぁっ、んっ…。頭が痺れておかしくなりそうで…」
「じゃあ、おかしくなって下さい」
指の刺激が強くなって行くうちにフィリシアは徐々に自制心を剥ぎ取られていった。
「ああぁっ…ああ」
身体に一瞬緊張が走った後、フィリシアは身体を仰け反らせて、
軽く高みに上り詰めてしまった。
「いい声だ。堪らないな…」
眉間に少し皺を寄せたムトーの瞳は野生の光を増し、フィリシアの肌に掛かる
吐息は熱くなっていた。
さっきから時折、自分の下肢にあたる熱く堅い高ぶりがどんな意味をもっているか、
昨年医学博士号を取ったフィリシアには、とても良く分っていた。
427封印された特殊能力 6/8:04/07/18 00:34 ID:nikzZZpp
ムトーはすっかり敏感になったフィリシアの胸の頂を口に含み、舌と唇で丹念に
更なる刺激を加えていった。
フィリシアの小さな喘ぎ声と身体のかすかな痙攣を感じるとムトーは待ちきれ
なかったようあまり肉の付いていない白い太腿に再び手を伸ばした。
「力を抜いて…。フィリシア」
潤んでいるとはいえ、さっきまでとは比べ物にならない剛直を受け入れると
激しい痛みがフィリシアを襲った。
「いっ…いたっい…」
フィリシアはムトーの身体にしがみ付いてなんとか、破瓜の痛みに耐えた。
最奥まで達してしまうとムトーは動きを止め、少し痛みは和らいだが、
フィリシアの息が収まるまで待った後、その抑制は反動となって押し寄せた。
「…しばらく、我慢してくれ」
腰を打ち付けられる度に身体がバラバラになるかと思うほどの激痛が続き、
それはフィリシアには永遠に感じられる長さだったが、痛みを通り越して
甘い痺れを感じるようになったころ、ムトーの短い呻き声とともに熱い奔流が
流れ込んだ。
428封印された特殊能力 7/7:04/07/18 00:35 ID:nikzZZpp
気が付くと、フィリシアは背中から抱きしめられていた。
「大丈夫か?」
「すまない。熱くなって、ちっとも余裕がなかったな、俺」
ムトーは照れながら、少し落ち込んでいる様子だった。
女性にはもっと手馴れているつもりが勝手が違ったのだろうとフィリシアは
思った。
「いいんです。でも、その代わり…」
「なんだ?」
「さっき言った”特殊能力”は二度と使わないでいて下さいね」
「ああ…」
その返事を聞いたフィリシアは安堵の溜息をついて、眠りに落ちた。
ムトーは自分の腕の中にある、その少女時代と同じあどけない寝顔を
いつまでも見つめていた。
(了)
分割間違えました。これで終わり。
429名無しさん@ピンキー:04/07/18 09:25 ID:QheblNh9
乙です!
この調子でムトーにフィリシアをどんどん開発させちゃって下さい。
430保管サイト”管理”人です:04/07/18 17:29 ID:/U/xZ/nJ
乙です〜。ちょっと押しの強い?ムトーですね。むふむふ。
大人になった?フィリシアも良いですね。これからが楽しみです。


職人の皆様ぺ・*:.。.゚・*:( ・∀・)人(・∀・ )゚・*・ .。.:*・゚HNについて

保管サイトで収納作品にHNをつける場合や、内容のお直しを希望される場合は
サイトの掲示板の方に書き込みをお願いします。
保管後でももちろん結構です。よろしくお願いします。




431保管サイト”管理”人amです:04/07/18 17:33 ID:/U/xZ/nJ
名前を打ち間違いました。
”管理”人って何だよ・・・wスミマセンw
432名無しさん@ピンキー:04/07/18 17:35 ID:/U/xZ/nJ
あれ。「管理」って入れるとこうなっちゃうのかもしれません・・・。
なんだろー。
一人でばたばたスミマセン。
433名無しさん@ピンキー:04/07/18 23:27 ID:nikzZZpp
昨日は書き逃げして失礼しました。
スレの空気を見つつ投下するほうが良いのは分かってるのですが、
勢いで投稿してしまわないと書いてから時間が経つにつれて恥ずかしくなるもので。

>430 ムトーは臆病なライオンですけど、1巻冒頭ではムトーは女上官と良い関係になってる女たらし、なんですね。
それを拡大解釈してみました。>押しの強いムトー

>431 名前に管理人って入れると変な記号がつくのは2chの仕様みたいですよ。
だれかが2chの管理人を名乗るのを防ぐための。
もっとも、ここは2chじゃなくてBBSピンクのはずなのですが。
434432:04/07/19 00:10 ID:cI1ARY4L
>>433
なるほどー。いろいろと勉強になりました。ありがとう。
435名無しさん@ピンキー:04/07/19 00:46 ID:1AoIhx9d
ムトーフィリシアごちそうさま〜。
萌えたーーーーー!
またおながいします。
436名無しさん@ピンキー:04/07/20 23:34 ID:nUzLAHcd
押しの強いムトー、萌えです
ムトー、結構亭主関白になってそうな気がするんだけどな
ちなみに自分としてはあの年齢差のまま再会してほしかった気もする
(ムトーには可哀相だがw)
437名無しさん@ピンキー:04/07/21 22:13 ID:dZgXUOyA
>保管庫管理人さま 
422−427の作者ですが、HNは「樹なつみ」の夏から取って今、暑いので「盛夏」ってことにして下さい。
皆様、 感想ありがとうございます。今後、ビアンカ救済話とか書こうかと思ってます。
立人x花鹿を書きたいんだけど立人らしくするとヘタレだから最後までやれない話になってしまって。

>>436 それは可哀想。ムトーは12歳のゲリラをレイプした元部下を厳罰したんですよね。
それで、フィリシアは12−3歳に見られると自分で言ってる。3年ぐらいは我慢することになるのかな?

ところで皆さんの脳内では「花咲け」本編終了後、どれくらいでエチーしたと妄想されますか?
キヴォリ到着後・・・
1. ちょっと休んで立人が体調回復した数日後
2. お邪魔虫のユージィンや寅之助が去るのを見計らって数週間後
3. なんだかんだで大事にしすぎてウジウジ悩んで数ヵ月後またはそれ以降。
438名無しさん@ピンキー:04/07/22 02:37 ID:AdQuZ6xs
3かな。
439名無しさん@ピンキー:04/07/22 09:30 ID:JOw8elLc
私は1。

我慢しなくてよくなったわけだし
もう一気でそww





ていうか、かなり願望だスマソ。
440名無しさん@ピンキー:04/07/22 20:43 ID:JwpTcxtn
>>437
本気で考え込んじゃったw
今までずっと耐えてきたから一気にいっちまうか、兄妹感覚がなかなか抜けず
手が出せないというよりその気になれないか、びみょー。
とか考えたけど、あの衝動的なキスを思えば、さっさとするかな。
つーか、何となく耳年増な花鹿がやろうってうるさそう。
そのくせいざコトに及ぼうとすると抵抗しそうだが。
441名無しさん@ピンキー:04/07/22 20:51 ID:JwpTcxtn
>ムトーは12歳のゲリラをレイプした元部下を厳罰したんですよね。
>それで、フィリシアは12−3歳に見られると自分で言ってる。3年ぐらいは我慢することになるのかな?

心情的には近いかもしれないけど、それはイコールにならないと思う。
罰せられたのは「幼く見える者」ではなく本当に「幼い者」をレイプしたからであって
(つーかレイプそのものがあかんのだが)、見てくれの問題なら、じゃあ、
18くらいに見える老け顔の12歳なら罰しなかったかというとそうではないはず。
フィリシアの見た目が幼いままだと確かにその気にはなりづらいだろうと思うけど、
あの糞兵士の件とはまた違う次元の話ではないかと。

いや、別にこんだけ力説して遠まわしに年の差ムトーフィリシアエチーを
請求しているわけでは………………ないとは言えないかもw
442名無しさん@ピンキー:04/07/22 21:11 ID:dtErjpjQ
>>440
ヤろうと言い出すのは花鹿ぽい。なんとなく。

で、コトに及ぼうとすると抵抗
そこがそそられるんじゃん(力説

>>441
一応フェリシアが自覚してりゃ別にオケかと思われ。
その気にならないって言ってたらいつまでたっても…
いつその気になるんだと小一時間ムトーを問いつめたい…

何言ってるんだ……逝ってきます。
443名無しさん@ピンキー:04/07/23 18:59 ID:KUcVv6RX
3かな。
ラストの花鹿が立人を略奪して、その日のうちにってのも情熱的で(・∀・)イイ!




ムトーフェリシアエチー支援人さんのその後の「最後まで」が気になってまつ。
続編おながいします。
444名無しさん@ピンキー:04/07/23 22:19 ID:KUcVv6RX
花鹿が立人を略奪って、自分で書いておいて「どっちがヒーローでどっちがヒロインよw」と悩んだ。
スマソw
445名無しさん@ピンキー:04/07/24 15:00 ID:qkWC8GRy
私も3。
ちなみに、丁度書いていたものが3だったので、こんな真昼間から投下してみる。
何だか読みにくいですが、スマソ。


バージョン3

 今宵、神が召された王宮に、迎えのように風が吹き抜け、月の光が降り注ぐ。
 全ての思いを優しく、暖かく包んでは、神との決別を見せ付けるかの如く、深く重く、全て
を飲み込む。
 
 
 会わせたいと思っていたし、会って欲しいと思っていた。やっと捕まえた、たったり一人の
人に。
 叶った思いと、叶わなかった望みを抱いたまま、花鹿は立人に与えられた王宮の一室で、

皆との食事の後の時間を過していた。
 家族や友人と過す時間がとても楽しくて、充実していても、やっぱり愛する人と二人だけの
時はとても幸せなもので、周り人がいて、初めて理解できた不思議な一つの気持ち。
 ずっと側にいたいと願い、誰にも渡せない自分のポジション。

 二人で生きていくと決めた。

446バージョン3 2:04/07/24 15:02 ID:qkWC8GRy

「今日は、一緒に寝ちゃだめ?」
 月が柔らかく、石造りの窓から部屋の中に差し込み、立人と花鹿の少し疲れを感じる顔を、
照らしている。
それでも、見える互いの表情はとても幸せなもので、ベットに腰掛けて隣に座っている立人に
花鹿が何時もの台詞を伝えた。
 一瞬にして広い室内に広がる沈黙。
「・・・お前はまた何を言ってるんだ」
「ダメ?」
「一人で、眠れるだろ」
「でも、一緒にいて欲しい」
「・・・部屋に戻って寝なさい」
 誰に文句を言われること無く、一緒にいて貰える筈なのに、途端に返ってくる言葉も声もと
ても冷たく変わった。
 そんな立人に、花鹿の胸に悲しいものが込み上げてくる。
「なんでそんなに、いつも嫌がるの?」
「・・・別に嫌な訳じゃないさ」
 真っ直ぐにグレイの瞳で見つめられ、答えに窮しても立人には立人の譲れない理由が存在

していて・・・。

「じゃあ良いじゃないか。私は、立人の恋人なわけだし」
 にっこり笑ったその表情はとても無邪気であどけないものだったが、立人の理性を揺さぶ

るのには充分だった。
 思わず腕を伸ばし、ベットから立ち上がる気配を見せない花鹿の小さな体を抱きしめた。

447バージョン3 3:04/07/24 15:04 ID:qkWC8GRy


「私だって男なんだぞ。お前が側にいて理性を保てる自身なんて無い。だから、
部屋に戻ってくれ」 
 花鹿の耳に直接入ってくるその声は、今まで誰よりも多く、耳にしてきたもの
とは違い、唯、熱い。
「・・・別に、いいよ」
「何を言ってるんだ」
「別に理性なんていらないじゃないか。私は立人のこと大好きだよ」
「花鹿・・・」
「それじゃだめなの?」
 昔と変わらず、真っ直ぐに人の心を射抜く瞳と声で、立人を見つめる。
「・・・そんなこと言って、途中で止めるなんて無理だぞ」
「大丈夫だよ」
「なにが大丈夫だ。何されるか全然知らんくせに」
「大丈夫だよ。だって、立人だもん」
「私だからなんだって言うんだ」
「立人になら何されたって大丈夫だよ、ってこと」
「そんなこと言って、後で後悔するなよ」
 そう言いながら、立人はにっこり笑っている花鹿の目じりに一つキスを落とし、
返事を聞く前に唇を合わせる。柔らかい唇に自らのそれを重ね、そのまま、
ベットにその身を横たえ覆いかぶさった。


448バージョン3 4:04/07/24 15:06 ID:qkWC8GRy


 何度も角度を変えて唇を堪能し、花鹿の息が上がるまで触れ合わす。
 吐息を絡ませ唇を啄む。赤く柔らかな唇を舌でなぞっては、薄く開かれた隙間に
滑り込ませ、奥にある甘い舌に絡ませた。
今まで何度か交わしたキスとは全く違うその行為に、シーツに髪を散らして逃げる
術を考えてみても、慣れない花鹿では思考もうまく働かない。
 そんな仕草の花鹿が愛しくて、抱きしめる腕に力がこもり、自分では押さえることが
不可能となった熱が煽られる。
 今腕の中にいるのは、長い時をかけ見つめてきた、何よりも大切な存在。

「ん・・・ふぅっ・・・」
 ぶれた唇の隙間から漏れる吐息と、声。
 酸素を求めて身体を押しのけようとする、花鹿の小さな手に合わせて、音を立てて
唇を離すと、そのまま赤く染まった首筋に口付けた。きつく吸い付き、その身に最初の
所有印を残す。
 抱き締めていた腕を解き、掌で微かに震える身体に触れていく。
 肩を滑り、細い腕を辿っては、握り締めている手ほどかせ、指を絡ませた。
 一枚の布越しに響いてくる、早い鼓動を感じながら、花鹿の膨らみを掌で辿り、小さく
尖った先を柔らかく撫でる。
 ビクッと、花鹿の身体が震え、指先で軽くそこをつまむと、声が漏れた。

449バージョン3 5:04/07/24 15:09 ID:qkWC8GRy
「あっ・・・」
 自分の身に起こる感覚に戸惑っている表情が、とても愛しくて可愛くて、立人の理性
を侵す。
 いつの間にかシャツは捲り上げられ、膨らみは直に男の手から愛撫を受けていた。
ピンクの莟を指で弄って、育て上げては、膨らみを掌で揉み上げる。
 そのままゆっくりと、邪魔なシャツを脱がし、首筋から鎖骨を辿っていた唇を下へ滑らせた。
 ゆっくりと、立ち上がった莟を口に含む。
「ンッ・・・やぁ・・・やだぁ・・・」
 濡れた音を響かせて、唇で啄み舌で転がす。時折り、軽く歯を立てて、甘い実をゆっくりと
味わう。
 その度に、花鹿の身体は小さく震え、声を漏らした。

 唇をそのままに、手を下へ降ろしていく。
 腹部を辿り、汗で湿った腰から腿へ柔らかい肌を撫でて、掌と指先で愛撫を施すと共に、
愛しいものの感触を堪能する。

「やぁ・・・やだっ!・・・そんなとこ・・・っん」
 自分でも必要以上に触れることなど、無い箇所に感じた感触。何が起こっているのか瞬時
に理解できなくて、身体を捩って抵抗する。
 今まで感じたことの無い感覚を起す自分の身体が信じられなくて。
 それを与える指を、必死で払いのけようとする手を片手で押さえつけられ、閉じようとする足を
身体を挟み込ませることで阻止される。
 今まで与えられた刺激にそこは、薄布を濡らし、体は行為が苦痛でないことを伝えてきた。
そのまま指でなぞり、ゆるやかな刺激を与える。
「はぁ・・・やぁっ・・・、きたな・・・いってっ・・・りーれ、っん」
450バージョン3 6:04/07/24 15:11 ID:qkWC8GRy
 何とか紡ごうとしている言葉を無視して、下着を躊躇い無く脱がせ、直に触れた。濡れて
小さく立ち上がった突起を指で弄り、蜜を溢れさす箇所を徐々に深く探っていく。
 合わせるように、花鹿の口から漏れる声は高くなり、グレイの瞳を月の光と零れる涙で
銀色に染めた。
「やだぁ・・・・・・、やぁ・・・っやめ・・・て」
 涙を流しできる限りの抵抗をする花鹿の、綺麗な雫を立人は唇で掬い、名前を呼んでは
「愛してる」と何度も囁いて、暴走しそうになる自身を抑える努力をする。 

「やぁ・・・はぁ・・・ん・・・んっ、あぁ」
 突起を指で転がし、きつく締め付ける内部を掻き混ぜる。蜜を滴らせる場所に何度も指を
出し入れしては、卑猥な音を上げさせた。
くちゅ・・・くちゃ・・・くちゅっ・・・。
 濡れた音を響かせながら与えられる刺激に、身体を押しやろうとしていた手はいつの間にか、
その背に縋りつき、体に溜まっていく熱を放出するかのように、嬌声を上げる。
「はぁ・・・ん・・・やぁだ・・・っ。んん・・・あぁっ」

 絶え間なく声を漏らし、与えられる刺激に支配された花鹿に、限界まで自身の熱を煽られた。
 そっと身体を離すと、身に着けたままだった衣服を脱ぎ捨て、再度花鹿に覆い被さり抱きしめる。
 初めて感じる肌と肌の触れる感覚と、腿に当っている熱く硬い感触を理解した途端、花鹿は
火照った頬を更に赤く染めた。
 そんな花鹿が愛しくて、可愛くて、自身を抑えることなんて不可能だ。

451バージョン3 7:04/07/24 15:12 ID:qkWC8GRy
 初めての行為に、できる限り心も身体も傷つかないように、唇を何度も重ね「愛してる」と伝え、
足を開かせそっと宛がった。
 途端、硬くなる身体。
 それでも、もう抑えることなんでできなくて、無理やり全てを収めたくなる気持ちを抑え、ゆっくりと
蜜に濡れた秘所に身を進めた。しかし、幾ら丁寧に進めても、今まで誰かを受け入れたことなど
皆無な秘所は、きつく進入を拒んでいる。
「ッ・・・、やぁ・・・いた・・・ぃ」
 つらそうな表情を見つめ、痛がる声を耳にしても、自身を抑えることができなくて、無理やり全てを
収めた。
 直に感じる、蜜とは別の赤いものが溢れる感触。

 強張った背を撫であげ、ぎゅっと目を瞑っている花鹿の、涙に濡れた顔に幾つものキスを降らせる。
 何度も繰り返し与えられる刺激に少しずつ力が解け、銀の瞳を覗かせた。
 潤んだ瞳を見つめ、もう一度唇にキスを一つ落とすと、ゆっくりゆっくり腰を進め、奥を探っては、
ゆるく突き上げる。
「ッ・・・やぁ、いたぁ・・・あぁ・・・んっ!」
 その度に、花鹿の口からは絶え間なく、押さえる術を知らない声が漏れた。
 それでも、揺さぶられるたびに、少しずつ変化していく、声の色。
「あぅん・・・はぁ・・・ぁッあんん・・・」
 上がる声に合わせるように、徐々に内部を行き来する動きが激しくなっていく立人に翻弄され、花鹿の
声が色を含んで漏れる。

「あっ・・・・・・!あぁ・・・ん・・・ッ」
 奥を深く穿たれた瞬間、花鹿は嬌声を上げると共に、大きな背中に爪を立て、内に含んだ熱を一際
きつく締め付けた。
「・・・っ」
 強く抱き付く躰と、熱く絡み付いて締め上げる秘所に追い上げられ、立人も花鹿の中へと自身の
熱を放った。
 二人強く抱き合って、荒い息を吐きながら唇を重ねる。

452バージョン3 8:04/07/24 15:17 ID:qkWC8GRy


 誰よりも愛しくて、手放すことなんてできなかった。
 全てを諦めて生きてきた中、唯一つ諦めることができなくて、分かっているつもりになっていた、
自分自身の姿に、己の認識が甘かったことを突きつけられた時の、衝撃。
 神の娘を腕に抱きしめ、これからの時を共に歩んでいく。
 今日は、ゆっくり二人で眠ろう。
 きっと、朝日が昇れば忙しくなり、また皆で過す時間が始まる。
 なんと、言い訳をすればいいのか・・・。
 それはまた明日、二人で考えればいい。

「おやすみ、花鹿。愛してるよ」
「おやすみ、立人。私も、愛してるよ」
 
 数年ぶりに抱き合って眠る瞬間。
 思い出の夜とは全く違う気持ちと、躰で眠りに就いた。
 ただ、幸福だけを抱きしめて――――――。


(終)

ふ〜突然の大量スレ消費スミマセン。

>>437さん
私の思いはこういう感じ。っていっても、色んなパターンが頭の中にあるけど。
ちなみに、逃げる前に、ルマティがラギネイに戻ってきてすぐってことは、無かったのか?
とか思ってみたりもしてたりする・・・。
それは無いか・・・。
でも、戴冠式までの間ずっと、王宮で過してるんだよな〜とか妄想を・・・
453445:04/07/24 15:31 ID:qkWC8GRy
すいません!
番号間違えてた〜〜〜。
一番だよ!!一番!!
何が起こって、3と打ったのか・・・。

スミマセン・・・逝って来る・・・_| ̄|○
454名無しさん@ピンキー:04/07/24 15:44 ID:GOMn/fOY
キ・キ・キ・キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━!!!!
久しぶりの立人花鹿だー。

エチーも良かったけど
「・・・部屋に戻って寝なさい」
の保護者モード立人に萌え!(*´Д`*)ハアハア

ありがとうございました!
455名無しさん@ピンキー:04/07/28 15:03 ID:yaBCym8U
ギヴォリの海に飛び込みたい・・・・・・・
456名無しさん@ピンキー:04/07/30 10:53 ID:f8dk7WSA
永遠にお逝きなさい。
457名無しさん@ピンキー:04/07/30 15:07 ID:/7sXzREO
どっかで聞いたせりふだな〜。
458名無しさん@ピンキー:04/08/01 09:15 ID:AoELzMHX
>457
スカイ・ハイとか?
459へたれエロ練習生:04/08/02 02:14 ID:GR6IlOa0
>保管庫管理人様

早速の収蔵ありがとうございました。感想もいただけて嬉しい限りです。
すごくありがたい感想でしたので、完全に 調 子 に 乗 り ま し た !

>>236-249の続編、実はあったんです。>>251を見て作ったもので、
花鹿がリベンジ方法を由依→ユージィン→寅之介→〜と聞きに回る話で、
非エロ・ギャグ調の予定でした。が、やはり自分的に非エロの点が気になったのと、
ユージィンの展開で花鹿があまりにあんまりな話だったのでボツ。
そこでやめときゃよかったのに、何故か今度はユージィンの話を書きまして。
花鹿と立人が一線を越えた後の彼。これがまた…非エロなんですよ〜。(何やってんだ)
しかも暗くて一人うだうだ言ってるだけの内容で。
完成時点で投下の勇気は完全消滅。闇に葬ることに決定……したんですが、
調子に乗っている今のうちに投下することにします。
460:04/08/02 02:15 ID:GR6IlOa0
ついに――

来るときが来たのか、と――

そんな瞬間が再び訪れるであろうことはわかっていた。
そのときはもう、『思った以上に』つらいなんてことはないだろう。
そう……思っていたのに。

目に痛い。
久しぶりに会う花鹿の変わらない笑い方。変わってしまった笑顔。
となりの男と交わされる微笑の鮮やかさにぼくの世界が暗くなる。
君が笑えば笑うほど――


あてがわれた部屋の長椅子に一時からだを預けたはずが、二度と動きたくなくなった。
花鹿が幸せならば、他に何も望みはしない。
何も成さず、ただ苦しみにのまれて――滅ぶべく、滅ぶだけ。
その気持ちに偽りはない。微塵もありはしない。
だが――

「おまえを抱きたい」

発した言葉には魂が宿るのだと、彼女の持つユニークな信仰を思い出す。
良い言葉には良い魂。悪い言葉には悪い魂が。

ならば――
461:04/08/02 02:17 ID:GR6IlOa0
「抱きたい」

ああ、それならば――

「――あの男から君を奪い、すべてのものを君から遮り、苦しみも、……喜びも、何もかもをぼくと君との循環の中へ……永遠に、閉じこめてしまいたい」

もう一つの偽りなき想いを封じこめたこの言葉には、一体何が宿るのか。

「……花鹿」

君はどんな顔で、どんな声で、どんな仕草で、

「花鹿……」

どんなふうにして――

シャツの裾から腕を差しこみ、己の心臓に右手を這わせる。生きたままえぐり出す痛みを求め、指はただ肌を滑る。
胸の突起にひっかかった中指がかすかな快感を呼び起こすと、あまりのわずらわしさにため息が出た。
女の指がどこをどう這おうとも、うざったい生理現象をどのように刺激されても、いつだって強く感じるのはどうしようもないわずらわしさだ。
有無を言わせぬ快感。触れればぬめりを帯びる体。決まったやり方をなぞるだけで高まる熱。
自分も相手もしょせんは肉にすぎないのだと教えてくれる。
花鹿への想いが幻想だと言うなら、確かにそれはその通りなのだろう。

それでも――

ぼくを生きさせているのは――君の、呼ぶ声。

ぼくは幻想に生き、幻想のために苦しみ、幻想の中に幸せを得て、やがては幻想のごとく死ぬ。
462:04/08/02 02:18 ID:GR6IlOa0
「……大丈夫。愛しているから。……例え幻想の中であろうと、おまえを抱いたりはしない」

君のとなりにいるべき男はぼくじゃない。
誰よりもよくわかっているから。誰よりも強く君の幸せを願う。

先程もらした言葉に魂は宿らないだろう。
うたかたのようにはじけて消えていくだろう。

君を愛するが故の、この痛みの前に。


いつのまに眠っていたのか、貫くような朝陽にさいなまれて目が覚めた。
あの日で最後のはずだった、けたたましい雌鳥の光。二十歳を越えて、ぼくはまだ生きている。
何とはなしに窓を開けた。
たまには騒々しい朝を迎えるのもいいだろうと。
開け放った外の世界、遠い遠いところに花鹿がいた。
あの男と二人、きっと、微笑んでいる。幸せそうに、薔薇色に染まった頬で。
ぼくはただ満足そうに口の端を上げる。
ふと、彼女がこちらを向いたのがわかった。
463:04/08/02 02:19 ID:GR6IlOa0
「ムスターファーっ!」

大きく両腕を振る無邪気そのものの動作。
彼女はきっと微笑んでいる。
となりの男へ向けるものとは違うけれど。
変わらない笑い方で。変わらない気持ちで。

「ムスターファってばー!」

ぼくはただ曖昧に笑って返事をひきのばしている。



おわり。
464へたれエロ練習生:04/08/02 02:26 ID:GR6IlOa0
それでは。
亀すぎですが>>251>>252の御二方、
感想本当に嬉しかったです。
ありがとうございました!
465名無しさん@ピンキー:04/08/03 10:09 ID:xOfWKZjV
ユージィンキタ━━(゚(゚∀(゚∀゚)∀゚)゚)━━!!!
切なくてイイ!
一生叶わず思い続けることも彼にとっては幸せなことなんだよね。

花鹿が聞いて回る話もちょっと読みたかったです。
ここはエロはあっても無くても可ですよね?

ひそかに期待してます。
では麦茶( ´・ω・`)_且~~ ドゾー

466名無しさん@ピンキー:04/08/07 12:53 ID:4ySfitXa
ホシュっとく。
そしてケツモナ(*´Д`)ハァハァ
467名無しさん@ピンキー:04/08/07 14:00 ID:3oFR1gUN
前から思ってたけど、ケツって略し方が何か嫌だ…
ケイツーモナでも語呂が良くていいと思うんだけど(;´Д`)
468名無しさん@ピンキー:04/08/07 18:19 ID:dUfdZ4vm
おしり出してるモナー?
469名無しさん@ピンキー:04/08/07 20:22 ID:LX3OmZTm
(;´Д`)
470名無しさん@ピンキー:04/08/14 23:38 ID:CaZNf8Rx
ほすあげ
471立人の苦悩・・・?1:04/08/16 21:12 ID:bUBxprX1
「はぁぁ・・・んっん・・・あ、あ・・・・あああぁぁっ!!!」
豪華な装飾品に彩られた薄明るい部屋に、若い女の嬌声が響き渡った。
「はあっ、はあ、はぁ・・・ぁ、立人さま・・・」
潤んだ目で自分を見つめる女性。グレーの瞳。花鹿の顔がダブって見える。
古風なメイド服のブラウスは前がはだけ、豊かな胸がむき出しになっている。スカートはお腹の上までめくれあがり、白い腹部が激しく上下している。
立人は、女の中心から指を抜き取った。
「っン・・・」自分が与えた刺激による快感で水溜りのようになっている中心は、クチュッと音を立てた。
不安と期待が入り混じったグレーの目。(花鹿・・・)激しくいきり立った己を一気に埋める。
472立人の苦悩・・・?2:04/08/16 21:17 ID:bUBxprX1
「はぁあああ!!・・・あんン・・・んあ、あ、あ・・・はぁ!」
あまりの快感に、女は目を細める。
「ちゃんと開いて。私を見て」
押し寄せる甘い波に意識を奪われないようにと眉間にしわを寄せ、必死で立人を見上げる。
「・・さまぁ・・・あ、あぁ・・・ウンンッ!」
立人はしっかりと目を合わせたまま、激しく腰を動かす。
(花鹿・・・私の花鹿!!)女の淫らな声を聞きながら、立人は脳裏に花鹿の真っ白な裸体を、そして乱れた泣き顔を描いた。
(「立人、気持ちいいょ・・・あ、もっと、んっ・・・あ、ああ、あふゎぁ・・・んっ、ンン・・・−れん
・・・は、もぅ・・だめ。わたし・・・あ、だめになっちゃうよぉ!・・・立人、はあっ、ぁ・・・・い・・いっちゃ・・う、の・・おぉぉぉ!!」)
「(俺もだ、花鹿・・・!)うぅ、くっ・・・!」
「あ、あぁっ・・・だ・め・・あ・・っれんさまっ・・ああぁあぁああああ!!!」
「はぁあああ!!・・・あんン・・・んあ、あ、あ・・・はぁ!」
あまりの快感に、女は目を細める。
「ちゃんと開いて。私を見て」
押し寄せる甘い波に意識を奪われないようにと眉間にしわを寄せ、必死で立人を見上げる。
「・・さまぁ・・・あ、あぁ・・・ウンンッ!」
立人はしっかりと目を合わせたまま、激しく腰を動かす。
(花鹿・・・私の花鹿!!)
女の淫らな声を聞きながら、立人は脳裏に花鹿の真っ白な裸体を、そして乱れた泣き顔を描いた。
(「立人、気持ちいいょ・・・あ、もっと、んっ・・・あ、ああ、あふゎぁ・・・んっ、ンン
・・・−れん・・・は、もぅ・・だめ。わたし・・・あ、だめになっちゃうよぉ!
・・・立人、はあっ、ぁ・・・・い・・いっちゃ・・う、の・・おぉぉぉ!!」)
「(俺もだ、花鹿・・・!)うぅ、くっ・・・!」
「あ、あぁっ・・・だ・め・・あ・・っれんさまっ・・ああぁあぁああああ!!!」
473立人の苦悩・・・?3:04/08/16 21:18 ID:bUBxprX1
女が、乱れたメイド服を手早く直す。
「お食事、こちらに、置いておき、ますね」
まだ息が上がったまま、懸命に仕事に戻ろうとする姿に、立人は罪悪感でいっぱいになる。
「・・・君には、申し訳ないと思っている。」
「いえっ!とんでもありません!私はいいんです・・・花鹿様の変わりでも。立人様に触れていただくと、もぅ感じちゃって・・・他の男性とはヤれなくなっちゃいそうなのが恐いけど」
悪びれず首をすくめるお付のメイドに、立人はぷッと吹き出す。
「君、名前は?何か欲しいものがあったら用意しよう」
「ケイト。私も楽しんでるんだから別に何もいらないけど、名前くらいは覚えて欲しいですわ。ここ数日、ずっと一緒だったんですから」
今度はちょっと不服そうな表情。今までよく見たことはなかったが、なかなかチャーミングな女性だ。
「ケイト。覚えておくよ」
「はい。また明日の朝、起こしに来ますわ。立・人・さ・ま」
艶っぽい悪女のような笑顔を残して去っていく女を見送り、立人は深々と息を吐き出すのだった。
474名無しさん@ピンキー:04/08/16 23:55 ID:wNUnkcr0
マジキモイ
475名無しさん@ピンキー:04/08/17 14:28 ID:GC7fLEn6
>>474
はげど。キモ
嫌悪感は801と同じ
倉庫収納して欲しくないに1票
476名無しさん@ピンキー:04/08/17 14:29 ID:GC7fLEn6
>>474
はげど。キモ
嫌悪感は801と同じ
倉庫収納して欲しくないに1票
477名無しさん@ピンキー:04/08/17 21:00 ID:jvQ/yaCA
>>460
遅レススマソ。
ユージィンかなり、切望してたので大満足しました。
確かに、立人もユージィンも、カール・ルマティも頭の中でさえ花鹿のこと汚すの嫌がりそうだ。
でも、怪我してしまいそうになる、己と葛藤みたいなの、ホントセクシーだな。
良いものを、ありがとうございました!!
また次、楽しみにしてますね〜〜。


スレの最初の方の注意書きに書いてないけど、やっぱり本編カップル以外の投下の場合は
最低限の注意書きが必要かな。
荒れるのもヤダしね
478477:04/08/17 21:01 ID:jvQ/yaCA
× 怪我してしまいそう
○ 汚してしまいそう

連続スマソ
479名無しさん@ピンキー:04/08/17 23:51 ID:Cvu28HK2
ここマンセースレ進行だと思ってたが、意外と文句も言うんだな。

別にマンセーがいいとか文句言うのが駄目とかじゃなくて、
文句らしい文句初めてだったからなんとなくね。


私は、花鹿に身も心も甘い立人よりはこういうダークな面も持った立人が好きかも。
ネタバレ?になるかも知れないが、樹の個人出版の花咲けの中に
ハリーの沢山いる愛人の話があるんだけどそれに雰囲気が似てる。

そういうどうしようもない男心が表れてて、リアルで好きだけどね。

まぁただオリキャラ使うならいきなり投下より、
事前連絡とかNGワード使ってもらうとか、そういう配慮はあった方が良かったかも。
好き嫌いの激しそうなSSは論争、荒れの元になりうるから。


何はともあれお疲れ様です。神。
私としては中傷に負けず、これからも色々書いて欲しいです(*´∀`)
480名無しさん@ピンキー:04/08/18 00:07 ID:VsdWHP9C
あともう一つ。

読み手の態度がどうも気になるんだけど、
常識のある21歳以上のある大人がただキモイの一言で、せっかく書いて投下してくれた書き手を斬るのもいかがなものでしょうか…。

私はとあるスレにも住み着いてるんだけど、少し昔こういう事が原因で大問題に発展した例があるんで
あまり一方的な意見は結果スレを荒らすだけですよ。

大人なんだし互いに気遣いあって良いスレにしたいものです。
481名無しさん@ピンキー:04/08/18 00:34 ID:QmYc7RPa
キモイはひどいけど、ここは原作が好きで忘れられないから、
あればな〜って、立ったものだった気がするから、
やっぱり原作から離れたカップリングだったり、オリキャラが出てくる場合は、
注意書きの一つは必要だと思うよ。

上の方の注意書きにもあるように、やっぱり特殊なものだと思うし。
今回投下された話は。
注意書きがあれば、文句なんて出ないだろうしさ。

それに、ほとんどの神は、どんな作品投下する前にも、一言書いてるよ。

482名無しさん@ピンキー:04/08/18 00:37 ID:x2QvmWod
つーか自分の好きなCP以外だからという理由だけじゃ、叩く事自体が
常識的に考えてマズイと思うんだが、時々そういう事平気でする手合いいるよな。
…それとも自分の考え方がおかしいのか…?

そもそも色々なCPを見たい。
参考になるしそのキャラの意外な一面を見せてくれる事もあるからな。
つか、ハッキリ言ってこの手の論争は嫌いだ。止めてくれ


483名無しさん@ピンキー:04/08/18 00:49 ID:QmYc7RPa
これでやめるけど一言。
好きなカップリングじゃなくって、原作カップリングじゃない場合は、一言必要だと思っただけ。
どんなに上手くっても、突然押し付けられたら、びっくりすると思うよ、誰でも。

好きなカップリングっていうなら、もっと文句が出てないとおかしかったと思うし。
樹はいろんな作品があるんだしさ。

私もいろんな板に住んでるけど、どこでもやっぱり原作以外の場合は、一言求めてるよ。
堂々と、原作カップルのみでのところも多いし
484名無しさん@ピンキー:04/08/18 10:24 ID:u8VIeazo
確かに私も立人は男として色々な部分があると思うし、遊んでただろうなと思うから
否定はしないけど、一言必要って書いてる>>483の気持ちは分かる。
好きか嫌いかと言うよりも、特殊な内容ってことは事実だと思うから、大人のスレと言うなら
投下する側もある程度の配慮があるべきなんじゃないの?
でないとそれこそ全てが職人マンセーのスレになるんじゃない。

まぁ、私はここがマンセーとは思ってなかったけどさ、投下されても感想少ないし。
って、住人自体少ないんだろうけど

論争嫌いなのに、蒸し返してごめんよ

この機会に一度ルールを作ってみたら良いんじゃないの?
折角職人さんが投下してくれてもこんなことが又あったら嫌だし、特殊な内容のたびに
こんなこと繰り返すのも馬鹿らしいし。

ちなみに私は原作カップル以外は一言必要に、一票。
まぁ、どんなカップルでも投下のたびに一言付けてくれてる今までの職人がしてくれてた状態が一番嬉しいが。
485名無しさん@ピンキー:04/08/18 12:49 ID:VsdWHP9C
なんか言ってる事は皆同じなのに、なんで意見論争みたいになってない?

つまり皆が言いたいのは、

・作品投下前にはなるべく事前連絡。
※今まで投下された作品などを読んでみて、
自分の書いたSSが特殊なものだと思った場合は読み手側の事を考え、必ず事前連絡。
・読み手は自分が苦手だと思うものには、厨な反応をせずNGワードやスルーを心がける。

という事でしょ?

こちら携帯からなんで見にくければスマソ。
上みたいな事を次のスレからはテンプレに載せておけば万事解決しない?

486名無しさん@ピンキー:04/08/18 20:41 ID:CyS2c+AI
>485
了解シマスタ。(・∀・)/
487名無しさん@ピンキー:04/08/21 13:25 ID:NkVNXlQU
原作以外のカップリングは表記って、、、
2.3行でも読めばわかることだし、わかった時点で読むのを止める選択肢もあるんだし、、、
ネタバレになって驚きとかが薄れてしまうのもなんだしなあ、、
488名無しさん@ピンキー:04/08/21 22:06 ID:6/+iDjM0
カプ表記でネタバレって…二次創作サイト巡りやサーチを利用したことないの?

あと、特殊シチュの場合の事前告知とカップリング表記は珍しくないよ。
荒れたら元も子もないと思うんだけどなぁ。
489名無しさん@ピンキー:04/08/22 00:06 ID:+j5ESnxP
>>487
2,3行読んでも分からない事もある。
例えば誰かとのエロのあと本命と…なんつうシチュもあるんだから。
490名無しさん@ピンキー:04/08/22 00:57 ID:CHMuDboX
あまりにも特殊な場合はともかく、嫌いなストーリーは
スルーすればいいんじゃないの?
万人に受けるなんて事はあり得ないんだし。
491名無しさん@ピンキー:04/08/22 09:25 ID:9O05bCWv
ループ警報。
苦手なネタやカプをスルーするために表記しようって話をしてるんだと思います。
492名無しさん@ピンキー:04/08/22 09:47 ID:TIMswgf1
表記は何にしても必要だと思う。
今回、夢オチか前フリで終わるのかなと思って読み進めちゃったし・・・。
それに、特殊さでいったらやっぱり原作カップル以外、しかも相手はオリキャラってのは、
801と同じ特殊さだよ。
ブリジットとの過去話とかならともかく。
いっそのこと、ココに一時期流行ってたユージィン×立人の801を、何の説明もなしに
投下したらどうなるんだろう?
スレなんて、いっぱい住人いるんだから、もしかしたらこれも良かった〜ってことになる人だっているんじゃないの?
たった一人や二人だとしても・・・。
一時期流行ってて、それを扱ったサイトが幾つもあったのも事実だから。
たった数人の特殊大好きな人のために、原作カップルのみの人や、原作だからこそ書いてくれる
職人さんに辛い思いさせたくないよ。

ってことで長くなったが、>>485に賛成!!じゃダメなの?

>>488は正しいこと言ってる!
私は、801もOKの人間なので、色んなカップルを散々読んでるが何処もかしこも、原作以外は
誰と絡んでるか、浮気のシーンがあるとかは絶対に書いてるよ。
でないと、荒れるし、荒らされるからね。
書いた上で、自己責任で読んでくれ!となっている。
493名無しさん@ピンキー:04/08/22 09:54 ID:TIMswgf1
一個忘れてた。
倉庫の管理人さん達はどう思ってんの?
管理人の片割れがきっかけでここできたんでしょ
上でも収蔵して欲しくないとか書いてるし
管理人達最近見ない気がするので、意見が聞いてみたくなりました
494名無しさん@ピンキー:04/08/22 10:47 ID:2xwZ7O2r
>487って誤爆っぽくないですか?

樹の作品でネタバレ含むのってデーモンだけだし、今の所デーモン系の投下ないし。
それとも先を見越しての話をしてる?

あと話の流れからどうも繋がりがあまり見えないんですが…


あ、私、倉庫の管理人じゃないけどこのスレ創立時に携わってたシトです。
そういや最近見掛けませんね。多分、あっちのサイトが主流になってしまったんではないでしょうか。
495名無しさん@ピンキー:04/08/22 11:01 ID:2xwZ7O2r
ぎゃあスマソ!
もっと前のフリ読むの忘れてた!

全然誤爆じゃないですね…orzスイマソン

まあとにかくルールも決まった事だし、マターリ神の投下を待ちましょうw
496名無しさん@ピンキー:04/08/22 11:47 ID:HVn3UmFB
んじゃまとまった所で、
ムトーとフィリシアのSSキヴォンヌしとこうかなー(・∀・)
この二人大好きでつ
497名無しさん@ピンキー:04/08/22 15:35 ID:TIMswgf1
まとまってよかったよかった。
というところで、私もムトーフィリシア支援人さんの最後までと、
管理人さんコンビの萌えSSキボンヌ
498名無しさん@ピンキー:04/08/25 14:33 ID:NG1avW3v
ゴブサタシテオリマス。
「封印された〜」さんとシチュ被ってしまってゴメンナサイ。
大量投入もゴメンナサイ。
今、この瞬間でさえも、傍らに彼女のお下げ髪を探している。
――見つかるはずがないのに、だ。
やっと自覚した掛け替えのないモノは、目を離した隙に魔法の如く移ろい消えた。




あの怒涛の日々がまるで一夜の夢であったかのように、日常が穏やかに流れていく。
居心地が、悪い。
ムトーは落ち着かぬ様子で椅子から立ち上がった。

彼は今、高級ホテルの一室にいる。ほんの数日前までは無機質な病院に閉じ込められていた。
漸く、退院してきたのだ。
ムトーがコールドスリープから目覚めて、早数ヶ月が経つ。
まだ万全の体調とは言えないが、それでも驚異的な速さで彼の筋肉は復活した。

ガラス張りの壁と言った方が相応しい窓から、静かに外界を見下ろす。
復興した街並み。近代的なビルが所狭しと林立している。
その景観は、かつて自分が知っていた都市部とも大きく変わっていた。

そんな折、不意にベルが来客を告げ、ムトーはドアを開けた。
現れた姿に青年は大きく安堵する。“彼女”ではなかったからだ。
「こんにちは、ヨウ。」
「……やあ、ヴィアンカ。」
「ふぅん。なかなかいい部屋じゃないの。」
「そうかな。」
「そうよ。何より、消毒薬の匂いがしないわ。」
「ああ。その点では確かにいい部屋だな。」
「でしょう。」
たわいない会話が牽制球であることは、ムトーにもわかっている。
「――随分、情けない眼でこちらを見るのね、ヨウ。」
今日のヴィアンカは己を切り付けに来た刃物同然なのだ。
「用件に検討がついている、と言ったところなのかしら?」
交渉がすっかり板についた大人の顔で、ヴィアンカは未だ青年のままの男を見つめた。

「あなた、妹のこと、どうするつもり?」

容赦なく本題から提示する手腕は、派手な彼女の容姿にぴったりである。
「どう、って。」
「あなた、目覚めてから妹に会ったの、両手の指で足りるほどの数だそうじゃない。」
「……彼女は、忙しい人だから。」
ムトーは力なく言い訳をするが、勿論、通用するはずがない。
「あの子は何も言わないわ。でも、ずっと待ってるのよ、あなたが傍に呼んでくれるのを。」
じれったい男の態度に対し、ヴィアンカは我が事のように憤慨している。
彼女達はそんなに仲の良い姉妹であっただろうか。
彼女達の間に何があったのか、ムトーは知らない。
まただ。
また、俺は時の流れに取り残される。
「聞いてるの、ヨウ?」
「あ、ああ。」

「私、あなたのことを愛していたわ。誰にも渡したくなかった。」
その落ち着いた口調は、それが既に彼女にとって過去となっていることを意味した。
「でも今は、あなたが妹と上手くやってくれることを望んでいるの。」
「……。」
ヴィアンカは知っている、妹が6年もの間どんな気持ちで骨身を削っていたのかを。

「だから、ヨウ、お願い。妹を……フィリシアを幸せにしてあげて。」

結局、イエスともノーとも答えられぬまま、部屋にはまた彼一人が残された。
「幸せにしてあげて、か。」
眼下の摩天楼に灯が点りだす。
「幸せって、何なんだろうな。」
独りごちる声に答えてくれる少女は居ない。
「……博士……。」
堪らなく愛しい面影がよぎり、ムトーは喪失感に胸を押さえ項垂れた。



それがメールでのアポイントだったのは、彼女にも何か思うところがあるからだろうか。

『明後日の午前中、研究所の者を迎えに遣わせます。――フィリシア・エプスタイン』

是非の意向を問う文面は見当たらない。
どうやらムトーに拒否権は与えられないようだ。
諦めにも似た覚悟で、青年は了承を返信した。




約束通り、昼よりやや早い時間に、ムトーの元へ迎えの車がやってきた。
てっきり彼女の研究所へ向かうのかと思いきや、車は見知らぬハイウェイを進んでいく。
「一体、何処へ行くんだ?」
「残念ですが、詳しい場所はお伝え出来ません。機密事項ですので。」
「機密、事項……?」
それきり、質問の場は閉ざされた。

どれくらい走ったことだろう。妙にだだっ広い平野で、ムトーは車から降ろされた。
照りつける日差しに遠慮はなく、眩しさに目の痛みすら感じる。
「どうぞ、こちらへ。」
「……。」
「お客様をお連れしました。」
眼前に現れた強固な壁門が、男の合図で開錠した。
「――軍曹!」

華奢な人影がこちらに気づき、声を上げる。
ああ。
懐かしい気配に、ムトーは思わず息を漏らす。
近づいてくる愛しいシルエット。
だがそれは己の知る少女ではなく、匂い立つほど美しく成長した姿で、ムトーはまたそのギャップに怯んだ。
彼女は、フィリシアであって、フィリシアでない。
まだ、俺は彼女をフィリシアと認識することが出来ない。

そう。それこそが、ムトーがフィリシアを遠ざけている要因であった。

どうしても視界に探してしまう、あの赤毛のお下げ髪を。
無論、フィリシアに罪はない。6年もの間、成長するなと言うほうが無理なのだ。
しかし、ムトーの中にその6年間は存在しなかった。
あの日、彼女への気持ちを自覚した直後の戦闘で、ムトーは意識を手放した。死ぬはずだった。
しかし、彼は生かされてしまった。
ほんの一時、瞼を伏せただけで、目覚めた記憶はまだあの日と繋がっている。
――なのに。
無情な時の流れに、彼は取り残された。
ムトーの戸惑いは、フィリシアにもわかっていた。
避けられていると気づいたとき、頭のいい彼女は全てを察したのだ。
だから忙しさを理由に、その気持ちの整理がつくまで彼に接することを控えていた。
本当は片時たりとも離れたくはない。
でも、傍に居て拒否されることも辛かった。ある意味で、彼女も逃げたのだ。

しかし。
状況が、彼女とムトーとの対面を余儀なくさせた。
それが今日この時なのだ。

これで、全てが終わる。

フィリシアが覚悟に顔を上げた瞬間、重厚な門が開き、愛しい男が姿を現した。




「……久し振り。」
「ええ、軍曹もお元気そうで良かった。」

「で、今日は……?」
「早速ですけど、一緒に来ていただきたいところがあるんです。」
フィリシアはろくな説明もしないまま、足早にムトーを連れ出す。
二人は用意したジープに乗り込むと建物を後にした。
あの壁の中が、これほど広い敷地になっているとは。
ムトーは助手席に座りながら、ぼんやりと流れる景色を眺めている。
運転するフィリシアの口にも言葉はない。
「……。」
ふと、ムトーは横目で彼女を覗き見る。
本当に美しい女性になった。
もし何も知らず彼女と出会っていたら、一目で獲物に選んだであろう。
恋愛などゲーム同然と割り切っていた、かつての自分だったなら。

「もう、そろそろです。」

ムトーの視線に気づかぬ振りのまま、フィリシアは短く告げる。
感情を隠した横顔でさえ、見惚れるほど美しい。
だが。
ムトーの中に、あの少女が住んでいる限り、他の女はその目に映らないだろう。
――それが例え、美しく成長した彼女自身であったとしても。


ザワワ……ッ


突然、風の音が波のように響いた。
「なんだ……?」
静かに車が止まる。


何時しか視界に広がっていたのは、圧倒するほどの、一面の金色。


ムトーはそれまで胸中を占めていた憂いも忘れ、浮かされたように車から飛び降りる。
「これが実用段階のハイブリッド麦畑……つまり、あなたへの、報酬です。」
何かに震えるようなフィリシアの声は、最早ムトーの耳には届いていなかった。


ただ、聞こえるのは、麦の穂が奏でる大きな波の音――。


どれ程の間、ここで黄金の波を見つめていたことだろう。
傍らの気配が消えていたことに気付き、漸くムトーは辺りを振り返った。
彼女が、いない。

「博士……?」

嫌な胸騒ぎに、ムトーは血相を変えて周囲を探し出す。
車は残されたままだ。そう遠くへは行っていない。
もう自分は彼女の保護者ではなく、世界はこんなにも平和で、なのに、この得も知れぬ不安は何だろう。
「博士!」

脳裏にヴィアンカの言葉が蘇る。――フィリシアを幸せにしてあげて。

思い出の中の少女はいつも笑っている。
だが、先ほどまで隣に居たフィリシアは、どうだっただろう。
何かを堪えている表情。何時から俺は彼女にあんな顔をさせていた?

「フィリシア!どこだ!」

奇跡のように風が止み、何処からか小さくすすり泣く声が聞こえた。

ムトーは迷うことなく声のする方向へ駆け出して行った。


背の高い麦の穂に隠れるようにして、フィリシアは膝を抱え泣いている。
時々小さく肩を揺らし、しゃくりあげているのが見えた。
「フィリシア……?」
「……わた、くし……今日は、お別れを、言うつもりだったんです……。」
幼子のように丸くなって泣く姿は、酷く弱々しい。
ムトーはあと一歩の距離を近づけず、彼女の前に片膝を付いた。
「お別れ?」
「……報酬を支払ってしまえば、契約は終わりでしょう?
 契約がなければ、私達が一緒にいる理由はもうないんです。」
青年は思い返す。
確かに、自分は夢に見ていた。黄金に実った麦の、波打つその光景を。

しかし、引き換えに自分は何を手放してしまうと?

「ごめんなさい。私、間際に取り乱してしまって。きちんとケジメはつけなくちゃね。」
慌てて涙を拭い、フィリシアは懸命に笑顔をつくって頭を上げる。
それは、彼のよく知る少女の仕草、そのものであった。

「私をOZまで連れて行ってくださって、そして兄に立ち向かってくださって、ありがとうございました。」

愛しています。

「将軍が軍での復帰を準備してくださっているそうだし、今後の心配はいらないですわね。」

今も、ずっとあの時のまま。

「そうそう、晴れて自由の身だからって、無茶なことしては駄目よ。まだ体も万全じゃないのだし。」

愛しています――だけど、さよなら。
 
「……軍曹!?」
「わかっていたんだ。」

互いに両膝を地に付けた姿勢で、フィリシアはムトーに抱き締められている。
強く。
その鼓動が聞こえるくらい強く。

「あなたが昔のまま変わってないことなど、本当はわかっていたのに。」

だが、その成長した姿は、自分だけ時に取り残されたことをむざむざと知らしめてくる気がして。

「許してください。あなたを無駄に苦しめた。」
「軍曹。」
「契約なんてもう、関係ないんだ。フィリシア。」
「……。」
「俺は、あなたを愛している。」

麦穂がザワザワと風に揺れる。
しかし、そんな音など聞こえぬほど、二人は甘く長いキスを交わした。

「……んっ……。」

キスをしたまま、ムトーはフィリシアの着衣に手を掛ける。
タイトスカートは腰までたくし上げられ、気付けばブラウスのボタンも外されている。
ふと羞恥心が沸き、フィリシアは絡めていた舌を緩めた。

はだけた服の隙に覗く白い肌は、全裸で見るよりも妖艶さを醸し出している。
ムトーは一人の男として、その色香に酔う。
「やだ……あまり、見ないで。」
恥じらいを帯びたその囁きは、ムトーの理性のたがを吹き飛ばした。

「ん、アッ。」
腰から這わせた手が、彼女のブラジャーを優しく押し上げる。
零れ出した柔らかな乳房を、ムトーはその手で大きく愛撫した。
「……はぁ、ん……っ。」
次第にフィリシアの息が荒くなる。
いつのまにか、ムトーの指が下着ごしに彼女の秘部をなぞって刺激していた。
ムトーは器用な手付きで下着だけを脱がせると、フィリシアの了承も得ぬまま一気に挿入した。
熱い。
ほてった身体の所為だけではない。
ムトーはフィリシアの中の熱を感じているのだ。
「はぁ、はぁ、はぁ、はぁ……。」
既にフィリシアは羞恥など忘れて快楽の絶頂にある。
漸く、愛する男と心身ともに結ばれたのだ。
一人の女として悦びに浸っても、誰も咎めることなどないだろう。

「!?」
突然、ムトーの全身に震えがくる程の快感が走る。
フィリシアが腰を動かしたのだ。
「……あ、私、いけなかった……?」
男の驚く顔を見て、フィリシアは不安そうに瞳を揺らす。
「いや……あの、気持ちよすぎて、びっくりした。」
その返事にフィリシアは恥らったように、はにかんだ。
「じゃあ、今度は私が軍曹を気持ちよくする番ですね?」
クスクスと悪戯そうに笑う恋人に、ムトーは少しだけ真面目な視線を投げる。
「あ、フィリシア、待って。」
「はい?」
「……どうか、これからはファーストネームで……。」

「ええ。愛してるわ、ヨウ――。」



黄昏の中、ザワザワと金色の波が揺れている。
初めて見るはずのその懐かしい色は、きっと世界の日常となっていくだろう。
ムトーはそっとフィリシアの手を握る。
今見えているのは、美しく微笑む恋人の顔。

そしてやっと、あのお下げ髪の少女は愛しい思い出に変わった。

(了)
513名無しさん@ピンキー:04/08/26 23:44 ID:rajScwuQ
乙です。
ムトフィリ待ってました。嬉しいー。
やはしムトーはほどよくへたれてるのがよいですなw
514名無しさん@ピンキー:04/08/27 16:53 ID:0SEyhEfi
神様乙ー
このスレでムトフィリ見出してからOZ読み出したけど、ムトフィリが一番好きかも知れない…

立人は花鹿にのめり込み過ぎててエロ描写に萌えを感じられないというかエロがあまり想像出来ないからなぁ…この二人も好きなんだけどね…。

とにかく神様、今回もイイものをありがとう★
515名無しさん@ピンキー:04/08/29 00:23 ID:R+3Jo5no
ムトフィル、乙です〜 

意外に原作では立人花鹿よりムトフィルの方が
ラブシーン(というかスキンシップ)が多いような気がする…

やはりムトーの方が手がはやいていうことかw
516名無しさん@ピンキー:04/08/30 21:55 ID:J0itsyxI
八雲ではくらきとあつみが好きだったな。
女版七地とか言ってたから、
ひょっとしたらくっつくんじゃないかと思ったよ
517名無しさん@ピンキー:04/09/03 10:52 ID:bL3bbsxR
あげ
518名無しさん@ピンキー:04/09/03 18:49 ID:iFRAAiyb
んじゃ、ほす。

デーモソ4巻発売もうすぐだっけ?
519名無しさん@ピンキー:04/09/03 21:10 ID:fYSxqJ30
今回かなり雑だったな……
520名無しさん@ピンキー:04/09/03 23:34 ID:EKcn0hEt
樹さん、けっこう遊んでるのにね…
個人的には今月のOZもちょっち不安(絵以外にも)
521名無しさん@ピンキー:04/09/04 07:29 ID:48jou81n
遊んでるからその分時間がなくなるんでないのか?w
522名無しさん@ピンキー:04/09/10 13:39 ID:12b487LI
月の半分仕事してるってどこかで読んだ。今もかな?
523名無しさん@ピンキー:04/09/11 09:21:07 ID:CfFStWNp
ケツモナマダー?('A`)
524名無しさん@ピンキー:04/09/14 08:29:49 ID:eKf3NAWK
月の半分しか仕事しとらんのかコンチクショウ
525名無しさん@ピンキー:04/09/14 09:25:35 ID:WuMReTAw
本スレと変わらん内容になってきたな・・・
526名無しさん@ピンキー:04/09/14 13:22:48 ID:kz92Bd1d
投下をじっと待つ
527名無しさん@ピンキー:04/09/15 17:01:46 ID:Sw99/iHx
ナンダ何だ・・・!?
始めてここにお邪魔しました。
サイコーだよ!!!!萌え萌えだよ。(*´Д`*)ポッ
樹さんファンとして、かなりヨダレ物を知ってしまいました。
次、楽しみにしてます。゚+.ヽ(≧▽≦)ノ.+゚ハァハァ
528名無しさん@ピンキー:04/09/16 21:27:02 ID:09RKDgnU
樹さんの個人出版のハリーのたくさんの愛人の
話の詳細きぼん。
529名無しさん@ピンキー:04/09/18 00:56:21 ID:bT9MP+ST
ハリーはキツメのゴージャス美人が好みなんだなーと番外編を見て思ったな。
玄人しか相手にしないみたいだし。
530名無しさん@ピンキー:04/09/18 21:57:03 ID:JFQtVC70
>>528
今手元に本がないからおおまかにしか話せないけど、
ハリーの愛人達が集まって、立食しながらハリーの愛人として絶対守らなければいけない約束を、新しく愛人になった人に話すというもの。

約束とは、
奥様(キティ)の命日と花鹿の用事の際には絶対邪魔をしてはいけない
というもの。

ページ数も少ないので、ハリーと愛人達の絡みもなく愛人達のトークみたいな展開です。

誰か本持ってる人補足キボン。

531名無しさん@ピンキー:04/09/19 00:12:54 ID:xS/z3yoh
正にハーレムですなあ
532名無しさん@ピンキー:04/09/19 00:26:35 ID:BhpCGS3O
しかし、花鹿にばれたら、叩かれるだけじゃ済まさそう・・・。
しかも、ハリーに少しばかり理解を示して、立人まで叩かれそうだな・・・
533倉庫”管理”人:04/09/19 22:57:07 ID:BhpCGS3O
倉庫管理人です。
ちょっとした手違いで、倉庫のアドレスが変更になりました。
ややこしくなってしまって、申し訳ありません。
そして、リニューアル、引越しに伴いまして、倉庫の中に色々と追加してみたので、
よろしければ参加してやってくださいませ。

http://fake000.rdap.jp
534名無しさん@ピンキー:04/09/22 22:36:40 ID:cXhjHnnT
すっごいしょうもないし、エロでもないんだけど、保守代わりに投下しても
いい?
ちなみに、女の子が一人も出てこないんだけど・・・
535名無しさん@ピンキー:04/09/22 23:57:17 ID:ouNEvm0L
801以外なら。
536名無しさん@ピンキー:04/09/22 23:59:45 ID:TkeW5qz3
禿しく胴囲。
537名無しさん@ピンキー:04/09/23 00:06:20 ID:mELPxTYJ
ではでは・・・
801じゃないのよ・・・ただ、ハリーが書きたくなっただけ・・・
538ハリーVS立人?:04/09/23 00:08:55 ID:mELPxTYJ


古今東西、今昔、世界各国何処ででも時代場所を問わず、嫁と姑、舅と婿の関係は
大変難しいものとして世の中を闊歩している。

そして、今ここにもこの問題に直面している二人が・・・

「――――それで?一体何の用でしょうか?」
「お前、今ヒマだろ」
「・・・そりゃぁ、貴方もご存知の通り、私は今一切仕事をしていないんですから、ゆたっりと
した時間を過してますよ」
「そうか、そうか。だったら、躰も頭も鈍ってるだろうから、ちょっと暇つぶしでもせんか?」
「・・・何なんですか一体。突然人を呼び出して、話はそれだけですか?私は今、暇なのではなく、
ゆっくりと流れるときを充実した思いで過しておりますので、暇つぶし等は必要ありませんよ」
「・・・・・・人の話を聞け」
 苦虫を噛み潰した年配の男がそう呟き、机の上の紙の束をスッと差し出すと、いまだ歳若い男が、
少し唇の端を上げただけの笑みを浮かべ、何ですか?と受け取る事もせずに視線だけで問いかける。
 この男、50の歳を超えたにもかかわらず、髪は多く黒々としている。髭も立派で、いわゆる
「ナイスミドル」である。
 一方、失礼な男は、一体幾つなのかよく分からない。顔だけ見ていればそれ程歳がいっているとは
思えないが、身に纏っている雰囲気が男の年齢を分からなくさせている。
と、ココまで書けば皆様は既にお分かりであろう、そう一人はご存知アメリカの巨大財閥会長
ハリー・バーンズワース。そして、もう一人はついこの間ハリーの愛娘である花鹿と結婚した、立人。
若干21歳である。

539ハリーVS立人?2:04/09/23 00:10:33 ID:mELPxTYJ


 長い年月を掛けやっと手に入れた、愛する妻とダラダラしていた立人の元に、ハリーの秘書から
今日、バーンズワース本社の最上階、会長室に来るように言われ、来たのだがどうにもいやな予感
がしてならない。
 それは、本能と言うよりは、今までの経験上どうしたって拭い去ることのできない不信感からくるもので。
「―――それで、私にそれを見せてどうしろと?」
「まぁ、話は目を通してからだ」
「・・・話しをお聞きしてからにさせて頂きますよ。それに目を通させて頂くのは」
「そんな事を言わずに一度目を通したらいいだろう、そうでないと話しも、し難いんだがな」
「別に詳しく話してくださらなくても結構ですよ。一体何についての話なのかだけでも仰って頂けたら、
有り難いんですがね。目を通した限りは何かに協力しろとも言われかねませんし」
「・・・まったく、お前は相変わらずだな」
 ハリーはそんな義理の息子をじろり、と睨みつけた。
 が、ハリーの睨みを飄々と受け流し、すっと、脚を組み替えつつ、再度、一体何ですか?と視線だけ
で問いかける失礼な婿に、狸の笑顔が狐の含みかを貼り付け書類の表紙をちょいちょい、と指し示した。
『○期大統領選』
 単純な言葉である、新聞にもよく踊っているが、しかし、ハリーにとっては大きな意味のある言葉であり、
その、言葉が不吉な予言者のように立人に迫り来る。
540ハリーVS立人?3:04/09/23 00:14:24 ID:mELPxTYJ
「これについての話しだ。理解できたか?」
「・・・えぇ、これ以上お聞きする必要が無い事ははっきり理解できましたよ。それだけでしたら、
私は帰らせて頂きます」
「帰るとは何だ。話しはまだ終わってないぞ!」
些か焦りを含んだ声とは裏腹に、未だに散々見覚えのある笑いがハリーの表情に浮かんで
いるのを見て、わざとらしく立人は盛大な溜め息を吐いた。
「何、別に如何と言ったことはない」
「そうなんですか」
「私はやはり会社の方が忙しくって、こちらにかけてる時間が無いんだ。現実の日常と非現実

の日常とを融和させて、行動するってのは本当に難しいものだなぁ。非現実なんて一言で言
ったってどうなるものでも無いし、ましてや現実ほどシビアなものは無い」
 しみじみと、今更始まった事でもない自分の立場をいかにも不幸そうに言うハリーに、
呆れたように立人はその感傷を断ち切った。
「・・・・・・で、ハリーそこで何故私に絡むんですか。まさか私にそのシビアな日常に関しての
手助けをしろと仰るんじゃないでしょうね」
「おお!そうだ、そうだ。そう云う事だ。日常を人の娘とダラダラ緊張感無くと謳歌しているお前に
手助けをさせてやろうと思ってな」
ニヤリ、とそう笑ったハリーに、表面上は無表情を作った立人であったが、僅かに、綺麗に整った
左の眉が小さく上がった。
「―――で用と言うのはほかでもない。もうブレインは用意してあるんだ」
「はぁ、この時期ですし当り前でしょう」
「しかしな、何とも頼りない気がするんだ」
「―――はぁ」
それが私に何の関係があるのだと言わんばかりの婿、立人に対し、核心に触れる言葉が遂に義理
の父ハリーの口から飛び出す事になる。
「と言う訳だ。頼んだぞ、立人」
「―――はぁ?選挙の清き一票ですか?」
 わざとらしく、とぼけた事をぬけぬけと言いながら、椅子に座りなおした。
541ハリーVS立人?4:04/09/23 00:16:52 ID:mELPxTYJ
 その仕種の間にそっと、時計に目を走らせ、そろそろ潮時かと帰る口実のために思考を巡らせる。
 が、そんな思考を中断させる台詞が飛んで来た。
「何をわざとらしい事を言ってるんだ。ブレインの事だブレインの!今まで何を聞いてたんだお前は」
「ですから、選挙の事でしょう?それと、ハリーのシビアな日常についですね。お望みでしたら
この部屋に入ってからの貴方の発言を、一字一句繰り返しましょうか?」
 呆れたように眉を上げたハリーに無礼すぎるその婿は、偉そうに深く腰掛けた椅子から姿勢を
正そうともせず、そっぽを向いている。
「そんな事は、せんでいい。まったく、お前のような奴を作り上げた倣を尊敬するよ」
 やれやれ、といったふうに皮肉を混ぜながらの独り言をわざとらしく呟き、ゆっくりと椅子の背凭れに
背中を押し付ける。ぎしり、と椅子が小さく悲鳴を上げた。
 ゆっくりと、ハリーの指が上がり、その爪先がふてぶてしい態度で座っている婿の前でピタリ、と止まる。
 ニヤリ、と笑ったその顔は、人を食ったと言う表現がぴったりするほどの、底意地の悪いそれだった。
「お前、そのブレインに加わってくれ」
「―――はぁ!?」
ガバッ、と椅子の背凭れから、立人は身を起こしてしまった。
今―――今、遂にそんな事を言い出したか!この男は!!
「・・・ご冗談を」
「それこそ、ご冗談を、だ。何を未だにとぼけている。私は本気だ。裁判に出席するのと同じくらい。
落札に向かうのと同じくらい。嘘を吐いていた事が花鹿にばれた後に、花鹿に会うのと同じくらい、
私は大真面目だ」
「―――ハリー、あのですね・・・」
542ハリーVS立人?5:04/09/23 00:19:47 ID:mELPxTYJ
 は―――っ、と額に手をおいて溜め息を吐きつつ、立人はこの状況から逃げる術を考えようと、
思考を回転させた。
「・・・大変ありがたいお申し出ですが、私にはそんなことに使う時間はありませんよ。大体、
私には荷が重過ぎますよ」
「そんな訳無いだろう、毎日毎日人の娘とダラダラしてるだけと言う事は知ってる。それに、
お前が荷が重いとは何だ、もう少しまともな逃げ口上でも言え。そんなことしかいえなくなってる
ということは、やっぱりお前、頭の回転が鈍くなってるんじゃないのか?」
 確かに、そうだろう。立人が荷が重いといってしまうと、一体誰ができるのか・・・。
「・・・しかし、私だって今のこの時期に花鹿に始終お前を貸せというのは余りに怖い、だから全てに
手助けをと言ってるわけじゃないんだ。どうも、心許ない上に、さっきも言ったように私は
スケジュールに空きが無くてな」
 そう言ったハリーの言葉を受けて、立人は溜め息で気持ちを表した。
 約束を破った時の花鹿の怖さは自分も良く知っている・・・その怖さを堪えてまで、義理の父親の
手助けをしようとは全く思わない。元々、自分も今のこのゆったりと流れる時間が楽しくてしょうが
ないのだ。それを奪われるどころか、あの花鹿の怒りに触れろと言うのか、という訴えを全身の
不穏な雰囲気で表している立人に、
「まぁ、他のヤツだけでも勝てないことはないんだが・・・しかしなんだかな」
「しかし、何だかなってなんなんですか、その御用意されてるので勝算があるのなら何もわざわざ
私を使い、花鹿の怒りに触れる必要もないでしょう」
 さりげなく、花鹿を持ち出しながらご辞退申し上げる・・・どころか、断固として全身で拒絶している
立人の意思を、遠く彼方に放り投げる義理の父ハリー。
543ハリーVS立人?6:04/09/23 00:23:11 ID:mELPxTYJ


「そんな、自分だけダラダラと好き勝手に過しているヤツを見てると、何かしてやりたいって
気になるだろう。お前、昔言ってたじゃないか、ルマティの事が片付いたらこのことを考えるって。
だから、お前にこれを任したら、私の精神衛生上とてもいい気がするんだ」
 だから、後で花鹿にどんな風に文句を言われて怒られたか報告してくれ、と楽しそうに言う
ハリーに、又も左の眉を少し上げた。
「・・・そんな事言いましたか?しかし例えそうでも、私は貴方の部下でも息子でもないんですがね」
「何を言う、お前は私の大事な娘を勝手に持っていただろうが」
「勘当したんでしょう、知りませんよそんなことを今更言われましても」
「そんな事は知らんな」
あ〜、忘れた忘れた、ととぼけている姿は、とても世界のTOPに君臨している姿とは程遠い。
「兎に角、私はお断りしますよ。貴方がおっしゃられたんでしょう?私はギブアンドテイクでしか動かない
人間だと。でしたら、ビジネスマンではない私は貴方に与えて頂けるものが何も無いのですから、
私は知りませんよ、大統領選なんて。今更誰がなろうと、日々花鹿とダラダラしているだけの私には、
それ程影響も無い訳ですし」
ハッ、お前の事など知るか、とまでは言わないが、そういう雰囲気を隠しもせずに、背凭れに深々と
凭れ掛かる。
が、敵も然る者。
ニヤリと笑った顔は、ああ、紛れも無く・・・。
「そうだ、実業家としてのお前は確かにそうだったな。だから、お前が会社を辞めるように仕向けたんだから。」
「・・・・・・・・・」
「しかし、今私が話しをしているのは、唯のお前だ、立人。安心しろ、お前がそんな義理の父の頼みを断る
ような酷い人間だとはもう、今は全く、これっぽちも思っていない」
「・・・・・・・・・」
「いやいや、本当にいい婿を貰ったもんだ。やはり私の目に間違いは無かった。良かった良かった。
あの中でお前を選ぶとは花鹿も良い目を持ったもんだ。で、だからな、もう関係者には話しも通してあるんだ。
明日には出馬する本人と、ブレインとで打ち合わせが行われる。何、後から加わるという事は気にするな、
明日は私も付いていってやるからな」
 何が、いい婿、だ。何が、付いていってやる、だ。今後一切近づくなと言えるものなら言いたい。
544ハリーVS立人?7:04/09/23 00:27:05 ID:mELPxTYJ
 だが既に、勝利者と敗者の図式ははっきりと明確で・・・。
 立人も相当世間をなめきって生きているが、ハリーの方が一枚も二枚も上手であった。
もっともだからこそ、ココまで登りつめる事ができたのだが。
「ハリー、つかぬことをお伺いいたしますが、その話しは誰が花鹿に伝えるんですか?」
 急速に立ち直って、そして、もっとも恐ろしい事を思い出した立人から、反撃を食らって一瞬言葉を失う。
「・・・・・・・・・」
「まさかとは思いますが、ハリーの頼みでわざわざそんな鬱陶しい事に関わら無くてはいけなくなったと
云うのに、それを私が花鹿に伝えるって事は無いですよね?」
「・・・・・・君も相当嫌なヤツだな」
「ご冗談を」
 と、例の人を寄せ付けないガラスの瞳と、その整った顔に「社交辞令スマイル」まで浮かべてみせた
立人に、ハリーは額に手をつき、首を振り振り、こう答えた。
「・・・分かった、花鹿には私が伝えよう」
「それはどうも」
 それぐらいは当然だ、といわんばかりに立人はハリーの手から書類の束を受け取る。
 やれやれと溜め息を吐きながら帰り支度を始めると、又しても背後からハリーの声が飛んで来た。
「・・・全く、義理の父を脅す婿など持つもんじゃないなぁ。美しき家族愛は一体何処にいったんだろうな」
「・・・婿を親の権力で操ろうとする義理の父も、そっくりそのままお返し致しますよ」
「なぁに、私は純粋に頼んでるだけさ」
「そうですか、まぁ気を付けて下さいね、誰かさんの育て方がまずかったのか、私と違って親の威厳が
全く分かってないようですから花鹿は」
ニヤリ、と笑って立人は部屋を出る。
それを追うようにして、声が飛んで来た。
「心配してくれて感謝する。本当にお前は親の威厳が分かっててありがたいよ。じゃあ明日から頼んだぞ。
しかし、あいつの教育はお前に任せてたんだがな〜」


最後の一言を聞いた立人の反応と、その後のハリーと花鹿の戦いはまた別のお話・・・


おしまい
545534:04/09/23 00:28:17 ID:mELPxTYJ
長々と、しょうもない駄文でレス消費、モメンナサイ。
では!
546名無しさん@ピンキー:04/09/23 01:00:59 ID:Xx1ez7im
乙です!
舅と婿の冷戦ですね。やっぱりハリーの方が一枚上手w
こういうのもいいなあ。
547名無しさん@ピンキー:04/09/26 11:42:10 ID:2Xorgrv2
>>545 乙です。
情景が目に浮かぶようで楽しく読ませていただきました。
ハリーに食ってかかる花鹿とかも書いて下さると嬉しいけど、
とりあえずは妄想で補完します。
548名無しさん@ピンキー:04/10/02 14:22:15 ID:EXCgUK84
保守
549名無しさん@ピンキー:04/10/02 14:25:11 ID:s1ykhN9x
別に上げずとも保守は出来るのだが……
550名無しさん@ピンキー:04/10/06 15:23:22 ID:dLSkeeAs
投下待ち・・・(−_−)
551名無しさん@ピンキー:04/10/18 09:14:30 ID:SdB/corg
久しぶりに獣王星呼んだら、トールとティズが読みたくなりました。
552名無しさん@ピンキー:04/10/18 10:45:00 ID:V+CSTUQi
まだかなまだか・・・(~△~)
553名無しさん@ピンキー:04/10/18 20:06:38 ID:4qW7ZT40
どういう顔文字だろう……
554名無しさん@ピンキー:04/10/27 01:44:02 ID:xtbrpYoQ
>>551に賛同
獣王星カモン!!
555名無しさん@ピンキー:04/10/27 09:12:49 ID:UIHF1/0G
もう2ヶ月まともに投下が無いんだね〜
556名無しさん@ピンキー:04/10/27 12:24:31 ID:FgYLDVie
この板じゃ珍しくもない
557名無しさん@ピンキー:04/10/30 01:26:30 ID:8u+Vq3G0
カップルとか特に希望ないけど、デーモン聖典希望
558名無しさん@ピンキー:04/11/06 11:30:23 ID:lpn3qCAq
ほす
559名無しさん@ピンキー:04/11/09 13:50:34 ID:ViO2x9FW
今回はいつもに増して遅いな・・・
560名無しさん@ピンキー:04/11/14 18:55:48 ID:+dxkOfNz
まだ途中までしか書けてませんが、後を引けなくするために
ムトー×フィリシア 6年後バージョン投下します。
過去の2作品とかぶっているところもありますが、ご容赦ください。
561ムトー×フィリシア 6年後 1:04/11/14 18:57:28 ID:+dxkOfNz
その痕跡の完全なる消滅を目的にOZへ向かった、
フィリシア・エプスタイン博士を中心とする“発掘隊”はその使命を完遂させた。
それだけでなく、唯一ではあったが生命体が生存していることが確認され、
しかもそれが発掘隊首脳部の近しい人物であったことから、
一行には祝祭的な空気が広がっていた。

その救出された当人であるヨウ・ムトー軍曹は重傷を負っていた。
そのため、発見された時に一度応急処置を受け、そのまま再び人工冬眠装置で眠らされて
最寄りのここサクソニア共和国(旧ゴールディ共和国)に運び込まれて手術を施された。
元々鍛え抜かれた軍人であるムトーはその強靱な体力によって術後も驚異的な快復力を見せ、
一週間後である今日退院し、サクソニア軍のスカイルズ将軍の手配したこの施設に移った。
明日にはサンレイト共和国に向けて彼を移送させるための輸送機が発せられる。
退院日の今日は軍高官として多忙を極めるスカイルズも
ムトーの旧知の仲として祝いの言葉を述べにわずかに顔を出したが、
それを受ける柔和な童顔に仄かな翳りが見られたのを、
入院中ずっと側に付き添っていたフィリシアは見逃さなかった。
562ムトー×フィリシア 6年後 2:04/11/14 18:58:13 ID:+dxkOfNz
宿舎のドアを内側から開けると、
入口には自分と同年代の美しく若い女性のすらりとした肢体があった。
「おや、博士。あなたでしたか。珍しい」
体内感覚では数日前まで確かに16の少女であった筈の彼女の思ってもみない成長ぶりに、
頭でわかってはいてもどうしても戸惑ってしまうムトーであったが、
彼女のその仕草、表情、言葉は不思議なほど前と変わらなかった。
「あ、あの…、こんな時間に男性の部屋を訪ねるのは不謹慎だとわかっているのですけど、
軍曹が昼間元気がなさそうだったのが、私どうしても気になって……」
赤くなって俯きながらしどろもどろに弁解する姿は、22歳の成人女性とは思えぬほど世慣れない。
「そういえばあなたとは再会してからゆっくりと話したこともありませんでしたね。
いろいろお話したいこともあるし、何もない部屋ですけど、よろしかったらどうぞ」



「何か飲みますか? 探せばコーヒーぐらいはあるかもしれない」
スカイルズが気を利かせて差し入れてくれたポケット・ウイスキーならあるにはあったが、
さすがにそれをフィリシアに供するわけにもいかない。
しかしフィリシアは首を振って辞退し、ムトーに勧められた椅子に腰掛けた。
この部屋唯一の椅子をフィリシアが占めると、ムトーが座れる場所はベッドしかなく、
一言断りを入れて彼はベッドの縁に腰を下ろした。
一瞬、酒が欲しいな、とムトーは思った。
彼の方から「話をしたい」と言いだしたにもかかわらず、
これからフィリシアと正面きって相対するのに一口アルコールの助力を借りたいところだった。
けれど、実質的にこの身体は6年もの間アルコールを摂取しておらず、
その体内に酒精の及ぼす影響を考えると、迂闊に酒を口にすることはできない。
結局のところ、素面で彼女に面と向かわなくてはならないようだった。
563ムトー×フィリシア 6年後 3:04/11/14 18:58:48 ID:+dxkOfNz
「OZは消滅したんですね? ――完全に」
「はい。あなたを救出した後、私達OZの発掘隊の他に、
ヤンセンのブルックス将軍やこちらのスカイルズ将軍などのご協力もあって、
痕跡の一つも残すことなく消滅させることに成功いたしました。
今後二度とOZの遺産が世界に影響を及ぼすことはないでしょう」
「それは…よかった」
ムトーは心からの安堵の息をついた。
そしてフィリシアに告げなければならない最大の事柄を思い出した。
顔を両手で一撫でし、次に天井を一瞬仰ぎ見ると、ムトーは口を開いてそれを告げた。
「リオンは――あなたの兄は死にました。おれの目の前で」
「あなたが……?」
「いえ、狂った30ナンバーに殺されて。本人は不老不死を目論んでいたらしいですがね。
人間なんて呆気ないものです」
リオンが最後10歳児の人工体に脳を移していたことや、
その頭部を自ら作ったバイオロイドに潰されて死んだことまでは、ムトーは語らなかった。
男の自分にさえおぞましく映る出来事をフィリシアに話す必要はないだろう。
「リオン、哀れな人」
フィリシアの頬には一筋の涙が流れたが、むしろ表情は淡々としていた。
彼女の中で兄リオンのことはとうに諦めと覚悟のついていることだった。
564ムトー×フィリシア 6年後 4:04/11/14 18:59:15 ID:+dxkOfNz
「リオンの死を確認した後、おれも死ぬつもりでした。
積極的に死のうとは思ってはいなかったけど、いつ死んでもいいとは思ってた。
――なのに、結局こうして生きている」
苦く、切ないものが混じって、その童顔が不意に歪んだ。
「ネイトは死んだ! 24も! ダントリー博士も他の科学者達も、
リオンですらも皆OZの中で眠っている。19でさえも! 
おれも眠る筈だった! ――なのに、こうしている。
……どうしておれだけ生き残ってるんでしょうかね?」
「軍曹!」
切なさすら感じられる激白にたまらなくなって、
フィリシアはムトーに駆け寄り、頭を抱え込むように抱き締めた。
歪んだ天才との死力を尽くした戦い。その渦中で戦友を亡くした傷心。
あの修羅の時間の記憶は、フィリシアにとっては歳月が癒してくれたが、
ムトーにとっては未だ生々しいのだ。
ただ単純に生還を歓ぶだけの心境ではいられないのも無理はない。
それでも。
「生きて下さい、軍曹!」
こんな風にして彼を癒せるとは思わない。それでも抱き締めずにはいられなかった。
初めは無我夢中だったけれども、少し落ち着いてくると不安になった。
彼にとっては所詮6歳年下の小娘にすぎない自分がこんなことをして僭越にすぎないだろうかと。
けれど、ムトーは抗うことなく大人しくフィリシアの抱擁にその身を委ねていた。
565名無しさん@ピンキー:04/11/14 19:00:39 ID:+dxkOfNz
温かいと思った。フィリシアの胸の中は何と温かく柔らかいのかと。
ムトーは母の顔を知らない。
けれど、母親とはこのように温かく柔らかい存在なのだろうかと思った。
あの幼く生硬な少女が、ムトーに母性を感じさせるほどの大人の女性に成長してみせたことに対して、
彼は改めて感銘を抱いていた。そして思う。この温かさこそが、人が人である証明なのだと。
あのバイオロイド達にも体温を有するための機能はつけられていた。
けれどもついぞ“彼女達”から温かさを感じ取ることはできなかった。
そういえば、とムトーは意識を失う直前の、一番最後の記憶を辿った。
19の抱擁も今のフィリシアのように温かかったと。
その構造から言えば、バイオロイドよりも更に旧タイプのサイバノイドであるにもかかわらず、
あの瞬間の19からは温かさを感じ取った。
不思議なことだと、ムトーの口元が緩んだ瞬間、頭上から優しい声が降りかかった。
「軍曹を救ってくれたのは19なんですね」
「ええ、おそらく。あの場に最後まで残っていたのはおれとあいつだけでしたから」
フィリシアは遠くを見つめるように目を細めた。
「一緒に行った発掘隊の一員がこう語っていました。
軍曹を隔離させた後、それを保護するためのシステムのプログラミングをした人物は
まるで自殺するかのように外に向かっていったと。だからマシンではありえないと。
それを聞いた時、私は19がマシンの域を超えて人間に近づいたのだと感じました」
566ムトー×フィリシア 6年後 6:04/11/14 19:01:19 ID:+dxkOfNz
フィリシアの腕の中でムトーの目が見開く。
確かに、機械が“自殺”するなどありえない。にもかかわらず、19はそうしたのだ。
「19は自ら死ぬことによって人間であることを証明しました。
けれど、私達人間は生きることによって人間であることを証明するの」
フィリシアは抱きかかえていたムトーの頭を自らの目の前に掲げた。
「だから生きて! 軍曹!」
涙を湛えた双眸が、真っ直ぐに自分を捉える。
この瞳だけは少女の時も大人になっても変わらない。そして、敵わない。
彼女に再び会うために、彼女の元に戻るために、自分は生き残ったのだとムトーは思った。
「“ヨウ”と、呼んでくれませんか? “軍曹”じゃ堅すぎる。
とっくの昔に剥奪されてる筈の階級だし」
冗談めかしてムトーは言った。さり気なさすぎるほどの口調であったが、
彼が自らファーストネームで呼んでほしいと他人に求めたのは初めてのことであった。
「“ヨウ”?」
「ええ、フィリシア」
この夜初めて呼ばれた名前が心に響いてくる。応えるように彼女は呼んだ。
「ヨウ…!」
まだ呼び慣れない、いささかのぎこちなさを伴う声音。それが嚆矢だった。
567560:04/11/14 19:04:04 ID:+dxkOfNz
とりあえずここまでです。
続きは出来次第投下します。
568名無しさん@ピンキー:04/11/14 19:07:46 ID:AAqLWdDv
個人的にこの二人大好き!!
続きかなり楽しみです。 
投下お待ちしてます(*^▽^*)ワクワク
569名無しさん@ピンキー:04/11/14 22:36:03 ID:NHbLimsC
>560神の台詞イイ!
本当にフィリシアやムトーが言いそう。
続きも正座して待ってます。
570名無しさん@ピンキー:04/11/20 20:47:40 ID:4Qdfs+WE
いつの間にムトー×フィリシアが!
神様続き楽しみにしてます。
571560:04/11/22 00:49:55 ID:2yx9Cm+Y
遅くなってすみません。
ムトー×フィリシア 6年後編 ようやく完成したので一気投下いたします。
無駄に長いのとシリアス傾向なので、苦手な方はスルー推奨願います。

それから言うのが遅くなりましたが、保管庫アップOKです。
1〜5までは各話の間3行空けるのを忘れていたので、
すみませんがよろしくお願いします。5と6の間は続きます。
572ムトー×フィリシア 6年後 7:04/11/22 00:50:47 ID:2yx9Cm+Y



かつて一度その唇に触れた。
その時は、あまりにも突然であまりにも一瞬だったから、感触など覚えていない。
その埋め合わせをするかのように、二人は幾度となく唇を離してはまた合わせ、その柔らかい弾力を確かめた。
互いの唇を激しく貪り合いながら、どちらからともなくベッドに倒れ込む。
舌だけでなく心までも絡め取られそうな口づけは、
何事にも経験の浅いフィリシアにとっては少し刺激が強すぎたらしく、
ようやく唇が離れた時には軽い放心状態になっていた。
けれど、続いて上着のファスナーに手がかかった瞬間、我に返ってびくりと震えた。
童顔に似合わず過去多くの女性を相手にしてきたムトーは、
一目見ただけでフィリシアに男性経験がないことを見抜いている。
初めての相手が自分などでよいのだろうか。我知らず、彼の口を言葉がついて出ていた。
「本当におれでいいんですか?」
「え?」
緊張に目を閉じていたフィリシアは、意外な問いに目を見開いた。
「おれはあなたに対して何も責任持てない。それでも……?」
彼女と自分は本来関わり合うことのない人間同士だ。
「身分違い」などという旧時代の概念を鼻であしらっていたムトーであったが、
フィリシアに対しては「住む世界が違う」という認識をどうしても拭い去れなかった。
サンレイトでも有数の名家の令嬢である彼女は、言わば温室で丹精された花であり、
その温室を守る力のある男と周り中から祝福されて結ばれるのがその器量に相応しい人生だ。
一方の自分のこの手は血に汚れ、硝煙の匂いが染みついて離れない。
その手が無責任にこの花を手折ってよいものだろうか。
何も彼女にしてやれることなどないのに。
そんなムトーの憂慮を、しかしフィリシアは一蹴した。
「どうしてそんなことを言うんです!? 
この期に及んであなたはまた予防線を張ろうとしているんですか!?」
急所を突かれた表情で、ムトーはフィリシアを見返した。
「誰があなたに責任を取ってほしいと言いました? 私、もう16の子供じゃありません。
自分のことは自分で責任取れます。父にも誰にも何も言わせないわ。あなたにさえも」
573ムトー×フィリシア 6年後 8:04/11/22 00:51:17 ID:2yx9Cm+Y
もう子供じゃない。自分の責任は自分で取る。
フィリシアの毅然とした主張に、ムトーは自分の遠慮がむしろ彼女を侮辱していることに気づかされた。
そして彼女の言う通り、一見彼女に配慮しているように見せかけて、その実予防線を張っていたことにも。
ムトーは自らに対して苦笑するかのように笑みを見せた。
「わかりました。では続けますよ。いいですね?」
フィリシアは黙って頷き、ムトーはファスナーにかけた手をそのまま引き下ろた。
そしてそのまま慣れた手つきでフィリシアの衣服を徐々に脱がせていく。
フィリシアは大人しく身を委ねながらも恥ずかしそうに言った。
「あ、あの…軍曹。灯り……消してくれません?」
フィリシアの蚊の鳴くような必死の懇願を、しかしムトーはあっさりと拒絶した。
「嫌です」
「!!」
酷い、と言いたげに真っ赤に染めた顔を振り上げるフィリシアに、
ムトーは一見柔和な、しかしそれだからこそ却って意地の悪く見える微笑みで応じた。
「全部おれに見せてくれませんか。無事生還した甲斐があったと思わせてくれるようにね」
なんて知能犯。先刻までの自分の弱音すらも逆手に取るとは。
「軍曹!」
ムトーは軍用手袋を外して枕元の脇に放り投げると、
上げた声を制止するかのようにその手でフィリシアの露わになった左胸を鷲掴みにし、
もう片方の先端をぺろりと舌先で舐めた。
「……あっ!」
反応を見て、ムトーは手の力に加減を加えた。
時に優しく、時に強く。先端を指の腹で転がしたり挟んだりし、相手の反応を確かめながら、
次の動きを予想できないように意表を突いて変化を加え、ムトーはふくらみの柔らかさを楽しんだ。
「6年の間に随分育ったようですね。こればかりは空白の時間に感謝しなくては」
「そん…なっ」
舐め回すような視線で上から見下ろして楽しそうに言うムトーに、フィリシアの羞恥はますます煽られていく。
「おまけに感度もなかなかだ」
そう言って、指先で先端の固くなった蕾を強く弾く。
「ああっ!」
フィリシアの可憐な顔が歪んで横に背けられた。
574ムトー×フィリシア 6年後 9:04/11/22 00:52:31 ID:2yx9Cm+Y



「アカデミーの聖女」というフィリシアの異名をムトーはまだ知らない。
けれどそんな評判を耳にしなくとも、フィリシアから「聖女」と印象を受けることはごく自然の作用であった。
その印象は彼女の衣服を全て剥ぎ取り、一糸纏わぬ姿が露わにされた時ですらも変わらない。
その聖女に対して侵しがたい敬虔な感情を抱いたが、
それと同時に、淫らに男を求める娼婦に堕としたいという劣情もまた並存した。
そしてその願望の通りにフィリシアは今、
ムトーの愛撫の一つ一つに敏感に反応して喘ぎ、背中を跳ねさせて身悶えた。
不可侵の、穢れない肢体が今、ムトーによって徐々に開かれようとしている。
逸る気を抑えて、ムトーはTシャツを脱ぎ捨てた。
575ムトー×フィリシア 6年後 10:04/11/22 00:52:59 ID:2yx9Cm+Y



耳朶を甘噛みしていた口が、喉元を滑り降りてもう一度胸に辿り着く。
先端の熟れた果実を、ムトーは幼児が飴玉でもしゃぶるかのように存分に舌で嬲って歯を立てる。
一方で、余った手を今度は下に持っていき、太腿を上下に往復させる。
最上質の白絹のような肌は手に心地よく、ムトーはその感触を暫し楽しんだ後、その手を中心に辿り着かせた。
「軍曹! そんなとこ触……あっ!」
予期せず自分の秘めたる場所に触れられて、慌てたフィリシアは上半身を跳ね起こしたが、
続いて起こった電流のような衝撃に、再びベッドに沈んだ。
「嬉しいですね。随分と感じているようだ。ほら、聞こえますか? あなたがこの音を立ててるんですよ」
ムトーはフィリシアの中に指を埋め、わざと音が立つように出し入れさせた。
「や…めてっ! 軍曹、そんな……違っ…!」
「博士、あなたは医学を修めているから、女性のどこが一番感じるかご存知のはずだ。
けれど、どんな風に感じるかまでは知らないでしょう? それを教えて差し上げますよ」
あくまで柔らかい声でそう告げると、ムトーは指を中で動かしながら、親指の腹で一番敏感な芽をなぞった。
「やああああっ! やめてっ、軍曹!」
「“ヨウ”と呼んでくれと言ったでしょう? でないと……」
「わかったわ! ヨウ! ヨウ、……お願い!」
それでもムトーの肉芽への愛撫は止まず、却って執拗さを増していく。
「そんな色っぽい顔を見せられたら、やめられるわけがないですね」
「ひど…っ!」
フィリシアの反駁を一顧だにせず、ムトーは中の指を増やして攻め続ける。
たまらずフィリシアが一度気をやってもなお、それはとどまるところを知らない。
ムトーの中で6年間の時間が止まっていた現在、フィリシアの年齢は彼に追いついている。
むしろ外観から言えば、童顔のムトーはフィリシアより年下に見えるかもしれない。
けれど今やそんな外観の印象はすっかり逆転し、
フィリシアは初心で無力な10代の小娘のように、ただムトーの手管に翻弄されるだけであった。
576ムトー×フィリシア 6年後 11:04/11/22 00:53:28 ID:2yx9Cm+Y



ムトーは処女を相手にした経験はないが、破瓜が女性にもたらす苦痛は無論十二分に知っている。
フィリシアにとってそれが避け得ないものならば、せめてその前戯の段階でたっぷり感じさせてやりたい。
ムトーはそう思っていたが、ただ単に彼女が乱れ狂う場面を堪能したいだけかもしれなかった。
それが何よりも人間の生命を感じる光景であったから。
そしてそれをもっと見たい。感じたい。そう思った時、ムトーはフィリシアの中に入っていった。
「悪い、フィリシア。あまりにも辛かったら、そう言って下さい」
「ええ……ヨウ。大丈夫…よ」
苦痛に顔を歪めながらも、絶え絶えの息の間に彼を気遣ってフィリシアは答えた。
初めはゆっくりだった腰の動きが、そんな制御など効かなくなり、徐々に激しさを伴っていく。
頭が真っ白になって、ただひたすら行為に没頭する。
フィリシアの柔らかさが、熱が、自分を締めつける強さが、ムトーの意識野を支配していく。
生きている、と実感した。
フィリシアの高い声が、噴き出す汗が、背中に立てられた爪の痛みが、ムトーに“生”を実感させた。
今彼女に感じているこの感情は、
死地を脱した人間が自らの生を確認するために本能的に性に身を委ねるのと同種のものだろうか?
否、それもあるかもしれないが、決してそれだけじゃない。
フィリシアに抱いているこの気持ちは本物だと。
今も彼女に対しては何も約束はできないが、それでも、たとえどこへ行っても、
最後には必ず彼女の下へ帰ってきたいと帰ってくるのだと、そう心に決めた時、
ムトーは一つの言葉を彼女に告げていた。
「――――――――」
その瞬間、彼は全てのエネルギーを彼女に注いだ。
577ムトー×フィリシア 6年後 12:04/11/22 00:53:58 ID:2yx9Cm+Y



長い時間が経った頃、ようやくフィリシアはゆっくりと上体を起こした。
「あ、あの…私……?」
「目覚めましたか? もう少し眠っていてもよかったのに。
身体の方は大丈夫ですか? 随分無理をさせてしまったみたいですみません」
ベッドの縁に腰かけていたムトーはきちんと折り畳まれた衣類をフィリシアに手渡した。
「いえ、大丈夫です。それは構わないんですけど、私、ちゃんと…?」
彼の相手を務められただろうか。それを心配したフィリシアは恐る恐る尋ね、
その様子にふっと口元を緩めたムトーは優しく彼女の髪を撫でた。
「ありがとう、フィリシア」
彼の口から出たのが謝罪の言葉ではなかったことにフィリシアは安堵した。
そして改めてムトーの身体に目を向ける。
今はTシャツの薄い布地に包まれているが、夜目に見た彼の鍛え抜かれた体躯がまだ目に焼きついている。
汗に濡れた身体はセクシーで、フィリシアは薄目にそれを眺めながらぞくぞくした。
けれどそれと同時に切なかった。
ムトーの身体は着衣の時にはむしろ細身に見えるのに、実際には無駄のない筋肉の鎧に覆われていて、
彼が専門的に訓練された者であることを物語っていた。
そしてそれ以上に身体についた大小無数の傷痕が、彼の住む世界が自分とは違うことを伝える。
彼はいずれその世界に帰っていくだろう。それを引き止めることはできない。
578ムトー×フィリシア 6年後 13:04/11/22 00:54:32 ID:2yx9Cm+Y



「サンレイトに戻ったら、その後はどうなさるおつもりですか?」
「さあ…。まずは任期途中で脱走したことに対する軍法会議を受けてからですね。
通常ならば階級剥奪の上、銃殺刑に値する罪ですから」
「そ、そんな…! あなたを銃殺刑などにはさせませんわ! 何なら私が証言いたします。
それにあなたは父からの特務も受けていたのですし、父がそうさせないはずです」
「あなたのお父上の権力をもってしても歪められないルールというものも世の中には存在するんですよ。
……でもまあ、いい。お父上の力で何とか罪は免れ得たとしましょう。
その後はヤンセンに戻ってしばらく教官をするか、どこか別の戦場に駆り出されるか…。
まあせいぜいその先がサンレイトの対立陣営でないことを祈ってて下さい。
あなたの故郷に銃を向けるのは寝覚めが悪い」
やはり……。ムトーの素っ気ないほどに事務的口調に、フィリシアは自分の予感が当たっていることを悟った。
彼と結婚し、子を設け、平穏な人生を送る。そんな夢を見ないと言ったら嘘になる。
けれど、そんなことは望んでも無意味であることを聡明な彼女は知っていた。
一ヶ所に腰を落ち着けて安穏で平和な人生を送る人間ではない。
いずれまた硝煙の匂いの中へ戻っていくだろう。



この時、フィリシアは知らない。
ムトーの中に「引き止めてほしい」という願望が存在していたことを。
彼女が引き止めたからといって、本当にそれに応えるわけでも応えられるわけでもない。
そしてそれを知っているからこそ、フィリシアがそう言い出さないことも。
にもかかわらず、彼女が側にいてほしいと願ったならば、
万難を排してでもそうしたくなってしまう自分がいることを、ムトーは既に自覚していた。
579ムトー×フィリシア 6年後 14:04/11/22 00:56:13 ID:2yx9Cm+Y



一夜のことは、フィリシアとムトーの関係に何か変化をもたらしただろうか?
そうではないと、フィリシアは思っていた。
自分はただ単に彼の傷心の一時的な慰めとなっただけなのだと、
それで彼が生きる気力を取り戻すきっかけになるのであれば、
それで自分の役目は終わりだと、そう思っていた。
そして、それでいいとも思っていた。
何かを望んでムトーに身を任せたわけではない。
一夜を越えた今でも、自分は彼にこれ以上何かを望める立場にはない。
そのことに寂しさを全く感じないわけではなかったが、死んでしまうよりは余程いい。
どこかで彼が生きていてくれれば、それでいい。――そう、思ったのだ。
願わくば、せめて時々でも会えれば。会って、元気な顔が見られれば……。
「…また…いつかまた会えますか?」
「ええ、あなたがお望みならいつでも」
ムトーの答えは確かな力強さに満ちていた。
その言葉が現実のものとできるかどうかはともかくとして、少なくとも彼女の願いに応えたいと、
否、むしろ自分の方から積極的にそうしたいと、この時ムトーは強く願っていた。
フィリシアの遠慮がちな願いが、ムトーには嬉しかったのだ。
ムトーの期待以上の返答に、フィリシアの顔はぱっと明るく輝いた。
「ええ…ええ! ぜひ、度々いらして…!」
思わずムトーの手を取って胸元で握りしめ、その体温にはっと我に返って頬を染める。
580ムトー×フィリシア 6年後 15:04/11/22 00:56:50 ID:2yx9Cm+Y
「あ、あの…あなたには見せたいものもあるし……」
「見せたいもの?」
「ええ、一面の小麦畑です。あなたへの報酬を、私も父もまだ支払ってはいませんもの。
今すぐには無理ですけども、再来年――二年後にはお見せできると思います」
「二年後か…。そいつは楽しみだな」
ムトーの瞳に憧憬の色が宿った。幾度も夢に見た金色に棚引く一面の小麦畑。
それが現実の光景となる期待に明るくするその顔に、
もう「どうして生き残ったのか」と肩を落とした時の面影は見られない。
「ええ。ですから、その時は必ずいらして下さいね?」
「わかりました。それまでは這いつくばってでも生き延びることにしますよ」
彼がそう宣言したのなら、それは幾万の約束に匹敵する。
どんなことがあってもムトーは二年後の約束の時まで必ず生き延びるだろう。
今はこれだけでいい。いつか必ずまた会える。
この約束があれば、自分は希望を持って生きていける。
頑張ろう。頑張って研究を重ね、必ず彼の夢を叶えるのだ。
その時フィリシアの脳裏に一つの言葉が甦った。
薄れゆく意識の中、ムトーが彼女に告げた一つの言葉。
――「フィリシア、愛している」


――完――
581560:04/11/22 00:58:27 ID:2yx9Cm+Y
以上、長々とすみませんでした。
何となく微妙なラストですが、
いろいろ現実的なことを考えるとこれが自分には精一杯でした。
読んでくれた方、ありがとうございます。
582名無しさん@ピンキー:04/11/22 15:59:52 ID:A0sV4c3D
久々に見たら神様が!ありがとうございますっ!
すごくせつなくなりました〜。よかったです〜。
続編ぜひお願いします。
583名無しさん@ピンキー:04/11/22 20:56:44 ID:EDWHQ8RX
560神ブラボー!!
切ないラブストーリーとともにエロも楽しめるなんて。
エロがもっと長くてもよくてよ!
どんとこい。
二人ともホントに「らしい」よー。
ありがと〜、560神〜。
584名無しさん@ピンキー:04/11/23 01:16:25 ID:QuluPkHJ
うわ〜い、続きだ〜〜これで、幸せな気分で眠れるわ〜
ありがとうございました!
続編も楽しみに待ってます!

そして、保管早速させていただきますね〜
で、HNや、題名など色々ありましたら、倉庫の方へよろしくお願いします♪
って、倉庫管理人、巽でした・・・

585名無しさん@ピンキー:04/11/23 14:14:48 ID:BDvX3Mev
なんだこれ〜最高だよ〜〜〜〜!
確かにエロ、もうちょい有っても良かったけど(*^_^*)
でもラストええ感じぃ!!読後感良ですね♪
ぜひ続編で麦畑での2人が読みたいです。
586名無しさん@ピンキー:04/11/23 21:20:13 ID:eN5Mf4UK
陳腐な言いかたで歯がゆいですが、感動しました・・・!
本当の二人もきっとこんな風に考えるだろうなと
自然に思える心の動きがもう・・・。
素敵な作品をありがとうございました!
587名無しさん@ピンキー:04/11/23 21:31:40 ID:g/+g+t3i
言葉攻めするムトー禿萌え
588名無しさん@ピンキー:04/12/05 12:10:59 ID:XvPeC8pg
落ちすぎなのでage
589名無しさん@ピンキー:04/12/05 12:15:31 ID:xYIFWEIA
ゾフィ(だっけ……)のセリフがよかった
この人の描く女性は生々しくて好きな反面男性には夢見過ぎな感じが
590名無しさん@ピンキー:04/12/06 23:54:31 ID:6RCM4v3D
ほしゅ
591名無しさん@ピンキー:04/12/07 01:51:12 ID:D8CxGxxf
>>589
「ほほほそうねここは花が必要ね」のあたりの台詞?
あのあたりでゾフィに惚れたw
ゾフィ攻めえろキボン。
592名無しさん@ピンキー:04/12/07 07:18:54 ID:hP2izVSf
女はどうでもいい理由で相手を蛇蝎の如く嫌えるって辺り。
ていうか今月号とか描かなきゃ駄目でしたね。本スレですべき話だろうし。
593名無しさん@ピンキー:04/12/15 22:45:03 ID:RlRbKXiA
七地しをり、いってみます。
しをりは好き嫌いがはっきり分かれるキャラだけど、大丈夫かな。

594ななちしをり 1:04/12/15 22:47:00 ID:RlRbKXiA
---今だけでいいんだよ
---今だけじゃないよ

七地はいつだって本気だ。
そんなことは初めて会った時からわかっている。
あの降りしきる雪の中でも七地は本気で一緒に東京に行こうと言ってくれた。

それがわかっていても、しをりは不安を心から追い払うことが出来なかった。息が出来なくなるほどに抱きしめられている今でさえ、まだ確信が持てなかった。七地の服を握っている指にぎゅっと力を入れながら、しをりはポツリと呟いた。
「じゃあ信じさせてよ」
聞き取れなかったのか、七地は少し屈んでしをりの瞳を不思議そうに覗き込む。そのレンズ越しの優しい瞳を見つめてしをりはもう一度言った。
「あたしが一番目だって、信じさせて」
しをりは手を伸ばして、七地の眼鏡をはずした。
「これ邪魔」
「え、しをりちゃん…」
戸惑う七地に、瞳を閉じて言う。
「今度は七地さんからして、キス…私からばっかりするのはいや」
拗ねたようにしをりは小さな唇を尖らせる。ぐらりと景色が歪んだ気がして、七地は足に力を入れてよろめいた体を立て直した。
「し、しをりちゃんはわかってないんだよ」
「何を?」
薄く瞳を開けた途端しをりの鼻先に七地の前髪が触れた。と、同時に七地が唇を合わせてきた。
「ん…んん」
挿しいれられた七地の舌がしをりのものと絡み合う。いきなり深くくちづけられ、しをりはバランスを崩し七地にしがみついた。
「はあっ、七地さん、くるし…い、息が…」
七地が顔の角度を変えた僅かな隙にしをりが訴える。最後まで言い終わらないうちに、再び七地は唇を重ねた。

595ななちしをり 2:04/12/15 22:56:43 ID:RlRbKXiA
「…っは、あっ」
舌で口内を散々に愛撫され、しをりの膝から力が抜ける。
それに合わせて七地もゆっくり膝を折り、しをりを畳の上に寝かすように
倒してそっと上に覆いかぶさった。
吐息の合間に七地が耳元で悔しそうに囁く。
「わかってないだろう?駄目なんだよ、おれ。君とだとこんな風に簡単に理性が飛んじゃうんだ」
生まれ持った性質なのだろうか、確かにしをりはある種、雄の本能を突き動かす何かを持っている。
白い肌、赤い唇、大きく澄んだ瞳、甘い声、その全てが雄の征服欲をかき立てる。そして七地はまるでそれが自分の落ち度であるかのように悔しそうに唇を噛んで衝動に耐えていた。
「なんで駄目なの?」
しをりは不思議そうに問う。
「だって、君はまだ15だし…」
「もうすぐ16だよ。それに七地さん、今だけじゃないって言った」
「しをりちゃん…」
自分の髪を撫でている七地の指に、そっと自分の指を絡ませる。
「今だけじゃない、って。ずっとあたしといてくれる、って」
「そうだよ」
「じゃあ、それを信じさせてよ」
必死に訴えるしをりの瞳が涙で潤む。
「それともあたしとは今だけだから、駄目なの?」
「違うよ、おれはずっと一緒に…」
「だったら!」
ポロポロと涙を溢れさせて七地の首にしがみつく。
「あたし、あんたになら何されてもいいもん!」
「な、な、な、何されても…って」
絶句してそのまま耳まで真っ赤になった七地を、しをりは真剣な眼差しで見ている。
ようやく頭が動き出した七地は困ったように笑うと、躊躇いがちに服の上からしをりの胸のふくらみにゆっくりと指を這わせた。
ふくらみの頂点に七地の指先が達すると、びくっとしをりの体が跳ねた。
596ななちしをり 3:04/12/15 22:59:19 ID:RlRbKXiA
「あっ」
他人に触れられる予想以上の刺激に、しをりは戸惑ったように七地を見上げる。
「…ほら、怖いだろ?おれ、今だったら止めること出来るよ?」
「怖くなんかない。だって、だって、あたしこーゆーのもテレビで見たことあるもん!」
「テレビで、ってねー」
ぷっと七地は吹き出した。
(確か初めてキスした時もそんなこと言ってたっけな)
あの雪の中でのキスを懐かしく思い出す。
そしてその時の衝動を思い出した瞬間、ギリギリのところで保っていた七地の理性は完全に吹き飛ばされてしまった。
「おれ、本気にするよ?」
そう言った後、少し乱暴とも思える勢いでしをりのセーターの裾をたくし上げる。
少女らしい白い下着の下の、その歳にしては大きなふくらみに七地は直に触れた。
「…やわらかい」
「そ、そお?」
右手の掌でしをりの心臓がとくんとくんと大きく脈打っているのがわかる。
その白いふくらみを充分に味わい、朱色に染まった突起をそっと口に含むと、しをりが耐え切れずに声を漏らした。
「あっ、あんっ」
しかし、それ以上大きな声を上げるとまた七地が止めてしまうと思ったのか、しをりは両手を口に当てて続く声を堪えた。
ちらりとその様子を伺い見た七地は、さらにその突起に舌を這わせ続ける。
ちらりと意地悪な気分になったのも確かだった。
どこまで耐えることが出来るのかを試すように、固くなった突起を舌で弄ぶ。
「んっ…ふっ…、あう、ああっ!」
とうとう耐えられなくなったしをりは声をあげて手を離し、七地の頭を抱え込んだ。
597ななちしをり 4:04/12/15 23:02:48 ID:RlRbKXiA
「や、ん、あっ、あっ、あああっ」
しをりの声が自分の舌の動きと連動する様子を楽しみながら、七地は空いている左手を腰の方向にずらしていった。
ロングスカートを手繰り寄せ腿から中心部に向かって掌を這わせると、そこは既に温かく湿っていた。
すうっと中心のラインを人差し指でなぞる。
「ああああ、んんっ」
辛そうにしをりが身をよじる。
上部の小さな突起を薄い布の上から探り当て、その上で静かに指を上下に振動させる。
「あっ、や、やっ!」
初めて体験する刺激にしをりは小さく悲鳴を上げた。
「ご、ごめん。痛かった?」
その声で我に返った七地が心配そうに問いかける。
「い、痛くは無いよ。なんだか変な感じ…き、きもちいいんだと思う」
甘えたような声でしをりは恥ずかしそうに呟く。
七地は初体験こそ済ませているものの、こういう時にいろいろなテクニックを駆使する方ではない。
これまでの彼女とそんなに長続きしなかったのも、こういう事に長けていないからではないかと自分で思ったこともある。
淡白すぎると言われたこともある。
だが今は、拙いながらにも自分の経験と知識を総動員して、しをりをもっと感じさせたい、もっと声を上げさせたいと積極的に思ってしまうのだった。自分はそれだけ本気でしをりのことが好きなのだと、そのとき七地は実感した。
「あ、ん、ああ、あああん」
泣き出しそうな声をあげているしをりの顔を見つめながら、指を極力繊細に動かす。
布の上からでも音が出るくらいに湿らせてから、やっと七地はその小さな布を下ろした。
いっとき七地の攻めから開放されたしをりは大きく息をしながら、ぼうっと天井を見上げていた。
恐らく今何をされているかさえちゃんと理解できていない状態なのだろう。
598ななちしをり 5:04/12/15 23:05:40 ID:RlRbKXiA
少ししをりを休ませ、その間に七地は残っているしをりの服を脱がせ自分の服も脱ぎ捨てた。
押入れを開けて手近な布団を引っ張り出して畳の上に敷く。
まだぼうっとしているしをりをその上に寝かせて覆いかぶさり、改めて優しくくちづけた。
「ななちさん?」
ようやくしをりの目の焦点が七地に合う。
背中に手を回して抱き寄せると、しをりは幸せそうに目を閉じた。
しをりの肌がしっとりと自分の体に吸い付いてくる。
「あったかくて気持ちいい…このままずっと抱き締めてて」
「うーん、このままずっと抱き締めるだけってのはちょっと無理だなあ」
しをりの言葉に苦笑しながら、七地も幸せそうに呟く。
「なるべく優しくするから…」
少し体を横にずらして、七地は右手をしをりの中心部に滑らせる。
先ほどまでの行為ですっかり潤んでいる入り口を、今度は直接指先で刺激する。
「きゃあっ、あ、あああ、あああん」
静かに中指をその入り口に押し当て、じわじわと出し入れしながら深く中に挿れていく。
体温よりも熱いんじゃないかと思う液体が溢れ出て七地の指に絡み付く。
最初は静かに、そして徐々にスピードを上げて指を動かし中をかき回す。
「あ、あうっ、あぁん、あぁん、やぁっ」
しをりは悲鳴とも泣き声ともつかない声を上げ続けて七地にしがみついていた。
「い、痛くない?」
「わ、わかん、ないっ、あうっ、んんっ、あぁん…」
我を忘れるほどしをりに声を上げさせた後、指をゆっくり抜くと、透明の液体がとろりと指を伝って布団の上に零れ落ちた。
濡れた手でしをりの腿を押し上げ、おおきく足を開かせる。
焦る気持ちを抑えるように深呼吸をしてから、その間に七地は自分の体を割り込ませた。
599ななちしをり 6:04/12/15 23:07:21 ID:RlRbKXiA
「力抜いて」
「…ん、ん」
鼓動に合わせて脈打つ自分自身を右手で持ち、しをりの熱い入り口をその先端で探る。
先端にしをりの液体が充分に絡みついたところで、ぐっとその奥に押し入るように力を込めた。
しをりがその痛みに目を見開いて反射的に上方向に逃げようとしたが、七地はしっかりと肩を抱え込んでさらに強く力を入れる。
強い抵抗を突き破って奥への進入を果たすと同時に、しをりが大きく悲鳴を上げた。
「あ、あ、あああああああっ!!」
しをりの熱い肉壁が自分自身を包み込む。
痛いくらいにそのものを締め付けられている快感に、七地はしばらく動けずに息を止めながらしをりの体を抱き締める。
しばらくそうやって抱き合っていると、落ち着いてきたしおりがそっと七地の頬を触った。
「な、ななちさん」
「うん?大丈夫?」
「う、うん、すごく痛いけど…」
しをりは泣き笑いをする。
「七地さんで、よかった。七地さんとだったら、嫌じゃないもん」
はぁっと息を吐き出す唇が少し震えている。
「これであたし、あんたの特別になれた?」
「そ、そんなの、初めから特別だよ」
繋がったままで、七地はしをりにくちづける。
もう今日何度目のくちづけになるだろう。
顔を離すとしをりが心配そうな顔で問いかけた。
「七地さんは気持ち良くないの?」
「えっ、気持ちいいに決まってるじゃない、なんで?」
「なんだか辛そうな顔してるから…」
「そ、それはっ」
もごもごと言葉に詰まった七地は諦めたようにため息をつき、ゆっくりと腰を動かし始めた。
「あっ、やっ!」
その痛みに、再びしをりは顔をしかめる。
600ななちしをり 7:04/12/15 23:08:53 ID:RlRbKXiA
「ごめん、だから、おれ…」
申し訳なさそうに謝りながらも、もうその動きを止めることは出来なかった。
「ああんっ、あっ、うんっ、だい、大丈夫だから…っ」
唇を噛んでしをりは健気に耐えてみせる。
静まりかえった部屋の中で、布団のシーツが擦れる音と液体が絡みあう音と吐息が同時に聞こえてくる。
痛みを感じているとはいえ体の反応なのか新しい液体も次々に滴り落ち、徐々に湿った音が大きくなる。
しをりの方も最初に感じた痛みや異物感は薄れてきているようだ。幾分表情も和らいでいる。
「あ、あん、ああ、ああん、あっ、ああっ」
規則的に上がるしをりの甘い声が更に征服欲をかき立てる。
ひたすら深く腰を打ちつけ、七地は自分の到達がすぐそこに近づいていることを感じた。
「あ、あぁんっ、な、なち、さぁん」
「しをり、ちゃん…っ」
しをりの肩を両手で抱きかかえるように体勢を変え、これまでの気遣いを忘れたかのように無我夢中で体を動かす。
ガクガクと突き上げられる度にしをりは大きく声を上げて涙を流した。
「あっ、あああーーーっ、やぁぁあ!!」
「あっ、おれ、もう…」
しをりの絶叫を意識の遠くの方で聞きながら、七地もようやく自分自身をしをりの中に開放させた。
「はぁっ、うっ、ん…」
「あ、ん…、んん…」
痙攣する自分自分をしをりの中に埋め込んだまま、おおきく息をついて脱力する。
七地のものがびくびくと中で動くたびに、しをりも甘く余韻の声をあげていた。
601ななちしをり 8:04/12/15 23:09:49 ID:RlRbKXiA
「好きだよ、ずっと一緒にいよう」

ぐったりと目を閉じているしおりの耳元で、七地はそう囁いた。
「これでもうおれを信じてくれる?」
顔にかかっている髪をどかしながら、七地が問いかける。
「うん…、信じる」
しをりの大きな瞳に七地の幸せそうな笑顔が映っている。
もう何も怖くない。

(あたしはもう七地さんの一番なんだから、もう誰にも、負けない。
あの子にも、誰にも私たちの邪魔はさせない。
あたしは七地さんの特別になれたんだから…)

しをりがそっと小さく呟いた。
「ん?なんて言ったの?」
七地が聞き返す。
「あたしも七地さんが、すき」
今度は聞こえるようにはっきりと言う。


そして、この二人にとって、最初で最後の幸せな夜は更けていったのだった。



(終)
602名無しさん@ピンキー:04/12/15 23:13:43 ID:RlRbKXiA
一気に投下失礼しました。
単にあの夜の話です。そのまんまです。
無駄に長くてあんまり話も無くてすみません。
エロいかどうかはなんかよくわかんなくなってきました。
読んでいただいた方、ありがとうございました。
他のお話も楽しみにしてます。では。
603名無しさん@ピンキー:04/12/15 23:22:24 ID:0vlrewod
わーいヽ(´ー`)ノ いい物拝ませて頂きますた。
この二人好きなんだけど、最終回はあれでかなりがっくりだったし……
604名無しさん@ピンキー:04/12/17 00:14:07 ID:qb3infDy
ありがとうございますー。
私もこの二人がまさかあのまま別れるとは思いませんでした。ほんと残念。
七地はなんだかんだで八雲の中で一番男っぽいキャラだと思うんだけどなあ…。
605名無しさん@ピンキー:04/12/17 23:44:20 ID:bRuo8P8b
ここ読んだ影響で八雲全巻読み直しちゃいました。テヘ
606名無しさん@ピンキー:04/12/20 14:44:37 ID:HBkuk+59
樹さんのキャラって感情の起伏が激しいからなんとなくエロもそのまんまあの絵でするっと想像できちゃう。萌え。
607名無しさん@ピンキー:05/01/09 19:01:22 ID:XYuBlDBY
hosyu
608名無しさん@ピンキー:05/01/09 20:10:37 ID:kBseT2a2
609名無しさん@ピンキー:05/01/18 16:27:01 ID:tVGTvYpe
保守
610名無しさん@ピンキー:05/01/28 00:08:54 ID:rv8YfIso
誰もいない・・・(´・ω・`)
611名無しさん@ピンキー:05/01/28 00:25:09 ID:oxNrQVBM
いないわけじゃないよ…。
612名無しさん@ピンキー:05/02/07 22:44:58 ID:VCjCaCoL
移転してたのかー。
保守
613名無しさん@ピンキー:05/02/19 20:44:19 ID:YUxQn4HQ
保守
614名無しさん@ピンキー:05/03/05 15:09:57 ID:uDkNkn8P
保守 ムホムホ
615名無しさん@ピンキー:05/03/11 21:40:27 ID:kyTEc4wp
誰もいないな〜さみしいな〜何か読みたいな的、保守
616名無しさん@ピンキー:05/03/11 22:27:27 ID:A7pfbqvL
どの作品のが読みたいですか?
617名無しさん@ピンキー:05/03/11 22:57:08 ID:kyTEc4wp
OZか花咲けの王道が読みたいです。
管理人さんか支援人さんもう書かないのかな・・・(´・ω・`)
618名無しさん@ピンキー:05/03/11 22:57:53 ID:V6Nqespp
パッションパレード 零&蕾が読みたいです。
619名無しさん@ピンキー:05/03/13 21:20:38 ID:zgMnNyfk
ちょっぴりデーモン読んでみたい
620名無しさん@ピンキー:05/03/13 22:15:32 ID:uB61dJGB
デーモンはまだないよね。
終わってないと難しいのもあるけど。
621名無しさん@ピンキー:05/03/20 02:02:10 ID:YtxBH+fV
ああいいねーデーモンも読みたいなー
622名無しさん@ピンキー:05/03/20 20:43:40 ID:fOSWBAi9
お題とか読んでみたい
スゲーいろんなエロが楽しめそうだ
623名無しさん@ピンキー:2005/04/05(火) 23:35:19 ID:4aXgSB8O
保守 ムホムホ
624名無しさん@ピンキー:2005/04/19(火) 21:47:41 ID:wS2wt2vS
保守
625名無しさん@ピンキー:2005/05/04(水) 18:19:08 ID:TS2SYchY
廃れすぎなので、保守
626名無しさん@ピンキー:2005/05/04(水) 20:56:22 ID:WsscQlgC
うわっ。こんなスレがあったなんて気付かなかった。嬉しい!
蕾×零を書いてみたいけど、蕾の関西弁がネック・・・・・・_| ̄|○
627名無しさん@ピンキー:2005/05/09(月) 22:12:50 ID:ompHdg4C
蕾×零落とします。エロなしです。
少しずつ進展させる予定なので、気長に待ってください。
628ファーストステップ 蕾×零:2005/05/09(月) 22:15:16 ID:ompHdg4C
「一体なんだ!」
一人住まいの零は、帰宅するなり声を上げた。恐ろしく磨きがかかった玄関。ごみ一つない上に花まで生けてある。
いつも綺麗にしているほうだが、この綺麗さは零の掃除ではない。靴はぴかぴかに光リ、きっちりとそろえてある。
側のランニングシューズも洗いたて。しかも靴箱の上に花がいけてある。
「赤いバラ一本なんて…愛してますだと」
零の脳裏にこれまで付き合った女の顔がフラッシュバックする。しかし、こんな女はあまりいなかった。
いつも上っ面ばかりで付き合って終った。ゾフィーでさえ、友達で終った。
こんな家庭的な女はいない。断言できる。

どういうことだ?穂積家の秘密保持は確実な筈だ。何でオレの部屋にすんなり入れるんだ?
くらくらする頭を押さえ、明りのついた居間に入る。そういえばオレの誕生日だったな。
零の顔が暗くなる。穂積家に忌まわしい秘密の生まれた日。親父はどんな思いでオレを育てる役を引き受けたのか。胸が痛い。
昔はただ嫌われているだけだと思ったな。何もかもどうでもよかった。それが少しずつ変わったのはあの共同生活からだ。
「懐かしいな。あの頃が一番面白かった…」

馬鹿みたいに純粋で真っ直ぐな霜。オレよりバスケの才能に秀でて、アメリカに定住。一児の父になり、時々電話や手紙を送ってくる。
相変わらず、熱々な日々を送っているそうだ。幸い、穂積の血は子にも出てない。あの事件以来、静かな日々を送っている。
時々BSで早口アナウンサーに突っ込まれて赤面する様が見れる。元気でやれよ。

雑草みたいにたくましく、おおらかな、甘えん坊の蕾。霜一筋でがんばり続け見事に玉砕した。数年後、穂積の力でお嬢様学校に入学。
しかし校風にあわない奔放ぶりで、早くも退学の危機にあるという。
関西の血が濃く出て、デパートでも値切り倒す様は圧巻だった。
オレやお袋が赤面するのも構わず、○○屋で「あと100円!」と値切る姿は穂積の歴史に残るだろう。
629ファーストステップ 蕾×零:2005/05/09(月) 22:17:38 ID:ompHdg4C
霜を追っかけてアメリカ生活も楽しかった。あの時、蕾が行きたがったのに負けたが、本当はオレが望んでいたからかもしれない。
もう少し、三人の時間を味わいたかった。すぐに崩れると分かっていても。

「まるで老人みたいだな。あの頃を懐かしむなんて」

居間に入ったとたん、零の顔の前にクラッカーが響く。少し髪が伸びたが、あのおおらかさは変わってない。蕾だ。
「お誕生日おめでとう!零!」
フリルの白いエプロン。頭に三角巾。家庭科の授業かお前。でも背も伸びて、少しは女らしくなったな。
「何でこんなところにいるんだっ!蕾!」
「失礼やな。せっかくおばさんに鍵もろうて、誕生日のお祝いしたろうと思うたのに」
「学校はどうした?」
「今停学中やからいいの」
「あの学校合わんの。ごめん。やっぱ、うち公立の高校がいいわ。おばちゃんとけんかしてもうた…」
うるうるとなってしまった蕾にオレは慌てた。

「ちょっと泣くなっ…せっかくお祝いなんだろう?」
「でもおばちゃん怒った…穂積家の女が退学なんて恥やて」
零の額に縦皺がよる。片や歴史代々の大金持ち、片や歴史を知らない大阪の庶民。合わないのも無理はない。
「大丈夫だ。恥なら俺がいる。お前以上の恥だ」
「何で零が恥なの?ようわからん」
何で蕾相手にこの話をしようと思ったのか分からない。多分、実の父親と育ての父親の気持ちがわかるようになったから。
「オレは、近親相姦の子だ。お前以上の恥だ」
「何でや。何で零が、恥なん?誰が恥というたん?どついてやるー!」
カタカタと周りの物が動き出した。やばい。こいつの力は感情で解放されるんだ…まずった。
「止めろ!お前、この部屋を崩壊させる気か!こら、落ち着けって!」
ふわりと皿や、ケーキ類が浮かんだ。この馬鹿、何で力はこんなに強いんだ?
「力制御するって約束破る気か?蕾っ!」
暴れる蕾を押さえ込むのに一時間を要した。幸いケーキは原型を保った。多少崩れたが。
630ファーストステップ 蕾×零:2005/05/09(月) 22:19:52 ID:ompHdg4C
更に事情を理解させるのに一時間を要した。
その都度蕾の声にあわせて家具が揺れる。勘弁してくれ。

「何でや。悪いのはあのおばさんやないか。何で零が恥なんや?」
ぐすぐす涙を拭きながら、蕾は怒っている。
「ようわからん。好きな人が嫌がること、何でできるの?実のお兄さんやからて、無理強いして」
「もう泣くな。もう済んだことだ。もうどっちもいない。お前が怒らなくていい」
「そんな分かった顔せんで!なんでそうなの?」
いきなりはたかれた。一瞬意味が分からず言葉が出ない。

「いつもなんで笑ろてるの?哀しい、悔しいって、いわへんの?」
蕾の言葉が胸をさす。
「もう終ったことだから笑えるんだ。蕾」
半分は嘘。半分は本当だ。始めて知ったときは凍りついた。哀しいも、悔しいも言葉にならなかった。親父に、お袋に、何が言える。
仮面夫婦だった二人の間でオレは笑うしかなかった。子供のオレには他に頼る人がなかった。
それを変えたのは、お前と、霜、二人だ。オレと対照的に愛されて育ったお前たちは、オレを少しずつ溶かした。
蛍子の件で、親父とお袋が本音を出したとき、気がついた。本当は俺も親父もお袋も嘘をついてた。
みんな嘘をついてたら、本当の声が分かるわけがないよな。始めて真実を知ったときほんとは哀しかった。
けど、周りの人間ー親父もお袋ーも苦しかった。哀しかった。それが分かったら、少し楽になった。

「霜やお前と一緒に暮らせたから、段々苦しいとか哀しいとかなくなったんだと思う」
「なんで?よくわからん」
「ことわざにあるだろ、愛は喜びを二倍にし、苦労を半分にするって」
「何それ。知らんわ」
「……要するに、俺は、三人で過ごした頃が一番楽しかった。それが言いたいんだよ。蕾」
「ほんと?うちと一緒にいて楽しいと思うてくれたん?」
「ああ」
631ファーストステップ 蕾×零:2005/05/09(月) 22:21:44 ID:ompHdg4C
「やったーー!」
「蕾!力を制御するのはどうしたんだー!」
蕾が喜んだとたん、また家具がカタカタ動いている。皿が割れたらどうするんだ…
「嬉しい!大好きや!零!」
「いきなり頬にキスってなんだ…蕾」
「今はまだ、家族なんやね?でもいつか恋人にさせたるわ!脈ありや!」
「喜ぶ前に力の制御をしろ。蕾。そうでないと恋人以前だ」
「あ…ごめん」

それでも、ケーキと簡単な夕食はどれもおいしかった。こんなところに才能があるのか。蕾を見直した。
食べ終わった皿は俺が洗うからいいといって、座らせた。
「上手かったぞ。蕾」
「ほんま?嬉しいなあ」
少し顔をかしげて嬉しそうに笑う。ああ、少しおとなになったのか。
「変わっていくんだな。蕾。昔は俺の腕に捕まえられそうだったのに」
ふざけて捕まえる真似だったんだ。真似だ。本当だ。
思い切り蕾の胸に触ってしまった。ふわっとやわらかい感触。
「触らんといてなっ!」
手をはたかれて我に変える。ほんとに昔の日常のつもりだったんだが。
「あ…ごめんなあ。今はもう小学生じゃないから…堪忍なあ…零」
一瞬俺も固まった。もう子供じゃないんだな。蕾。
「いや、悪かった。つい昔のことを思い出してさ。暇なときに来いよ。どこか連れて行ってやる」
「ほんま?いいの?」
「その前にちゃんと公立高校に転入してこい。中退なんかもったいないぞ」
こつんと蕾の額を叩く。蕾の顔が輝いた。
「またくるわ、零!今度は公立高校に転向して、家庭科クラブ入る!」

今は家族。仕方ないわ。でもいつか、恋人になったる。夜明けのコーヒー入れたるんや。蕾が強い決意を固めた。

翌日、零の部屋に苦情が殺到したのはまた別の話。
632名無しさん@ピンキー:2005/05/09(月) 22:23:15 ID:ompHdg4C
これで終りです。
633名無しさん@ピンキー:2005/05/11(水) 01:39:24 ID:qeF9mlHX
知らないうちに神がキテルー!

    ∧_∧ 
   ( ・∀・)/ヽ
    ノ つつ ● ) ぐっどじょぶ!
  ⊂、 ノ   \ノ
    し'
634名無しさん@ピンキー:2005/05/11(水) 02:09:08 ID:TvNZniHP
GJ!
久々に読み返してこよう
635名無しさん@ピンキー:2005/05/14(土) 01:17:39 ID:8mbLrMjj
こんばんわ。蕾×零の続篇落とします。
まだエロなしです。
636ファーストステップ2 蕾×零:2005/05/14(土) 01:19:06 ID:8mbLrMjj
二人は某区の一軒家の前に立っている。これから零が住む家を見に現穂積当主ーお袋ーがやってきた。
日当たり良好。家賃格安。中古の一軒家。ユニットバスと、小さな台所つき。一昔前の薄暗い家屋。
「これが賃貸なの?」
「ああ、マンションより安いぜ。多少手を加えたら、住めるさ」
「…………アホか。もう契約済みなんて、こんな蕾ちゃんがすきそうな家を…」
「どういう意味だ、お袋?」
零がきつい目をむける。お袋は苦笑した。
「つくづく、蕾ちゃんは、違う環境で育ったと、わかったんよ。うちは、ほんとに狭い世界で育ったんな…」
家を見ながら、遠い目になる。
「歴史ある穂積のために生きること。それが当たり前と思っていたわ…けど、それは私以外には合わない生き方やった」
お袋が俯いた。
「借りてええよ。零。穂積を知らない人も多いと、かえっていいやろう?」
丸くなった。お袋。月命日のたび、仏壇に手を合わせてるから、何度もあの事件を思い出して、堪えてるんだろう。

「零、ちゃんと電話番号は変えた?ガスと電気と電話会社には、届けを出したわね?郵便局は行ったの?ちゃんと転送願い出すのよ。
暫くは旧住所にも手紙が届くんだから。知り合いにも転居案内出しておきなさいよ」
立て続けにまくし立てる様は蕾と似てるといったら怒るかな。なんだかんだいいながらも母親なんだな。心配してくれるんだ、お袋。
「大丈夫だよ。お袋。全部終らせたよ。一日がかりで、待ち時間が長かったけど」
「あんたが全部やったの?」
「全部人にやらせるのは楽だな。けどこんなことまで任せてたなんて、思わなかった」
市役所で一般人に混じって、番号札を持って待つ。いらいらしたけど、何とか終わりまで成し遂げた。こんな言い方変だが。
「零、蕾や霜に似てきたなあ…親戚というだけでなく、中身も」
「ええ?」
お袋がこんなことをいうとは思わなかった。嬉しそうにしてる。
637ファーストステップ2 蕾×零:2005/05/14(土) 01:20:23 ID:8mbLrMjj
「悪い意味やない。ようやくあんたが立ち直ってくれて嬉しいんよ。うちらにはできなかったから」
「お袋、何を聞いたんだよ?」
「蕾から聞いたわ。高校生に怒られて気づくなんて最低の親や。内装代えるのに五十万とんだけど」
「誕生日のことかー!あの馬鹿…お袋に当たったのか…もう済んだことって念を押したのに…」
リアルに想像できる自分が悲しい。
「怒らんでいいよ。うちは本当に必要なこと何も言わなかった…あんたが早くに秘密を知っていたなんて…気づけんかった。ごめんな」

ーなんで、零が恥なんや?悪いのはあのおばちゃんや!生まれた零に罪はないって、なんでそう零にいわんかったん?ー
ー知らんかった…そんなに早く知ってたなんて…必死で隠すことしか考えられなかった!なんてこと…零!ー
ーええ?おばちゃん、知らんかったの?ほんまに気づかんかったの?本家の命令でも、本気で、零のお母さんになろうとしたん?
零ってつけたんは、おばちゃんやったの?本気で嫌なおばちゃんから、秘密から護ろうとしたん?−

<…これが、あの子供か。なんとつけたんだ?>
<零とつけたわ。この子は私の子や。まさか赤ちゃん抱けるなんて思わんかった…嬉しいわ。零。うちがおかあさんやで?>

ーあんた、心読んだの!ああ…忘れてたわ…あんたの力は霜より強かったなー
ーごめんな。零。約束破ってもうた。でも、あんな台詞、聞きたくなかったんや…二度と聞きとうない!ー
ーああ、何もかも間違ってた…さかのぼってやり直せたらっ…零…ー
ー今言うたこと、零に言うて…お願いや、おばちゃん!ー
ー何言ってるの?蕾?もう遅すぎるわ…やり直せないー
ー今でいいから言うて。零、きっと、嬉しいと思うから、言うて…零が穂積家の恥やないって、お願いや−
638ファーストステップ2 蕾×零:2005/05/14(土) 01:22:23 ID:8mbLrMjj
「ごめん…ごめんなあ…少し遠回りしてきただけなんよ、あんた…自慢のうちの子や…零」
「こんなところで泣くなよっ…お袋…」
思わず両手でお袋の体を支えた。小さくなった…お袋。
「あんたはうちの本当の子供…そう思って育てたんやっ…バスケ上手くなったときは嬉しかった…少しあんたが落ち着いてくれて…」
ハンカチを目に当てても、どんどん涙が溢れてくる。
「悪いことばかりじゃなかったよ。お袋。東京に住めたし、好きなことできた。後から家族が二人増えて楽しかったよ」
「零?怒らないの?なんもできなかったのに」
「親父もお袋も、霧も、蕾も、大切な家族だから。このことは終わりにしよう?お袋」
「零…大きくなったなあ…ほんとうにっ…」
「もう俺も穂積家の恥なんていわないから…いい台詞考えとくよ」

何で涙が出るんだよ。大昔の青春ドラマじゃないのに。何で俺、お袋に抱きついてんだよ?もらい泣きしちまったじゃないか。
蕾の馬鹿野郎。余計なこと言いやがって。今度あったらグーで殴ってやる。必ずそうしてやる。

日曜、約束どおり、公立高校に転校できた蕾を誘った。いきなり引越しで蕾はびっくりしてたが迷わずやってきた。
「私服着てもいいのか?」そろそろジーンズは卒業してもいいと思うが。年下に見えるぞ。その姿。
「ええんや!もう礼儀の時間も祈りの時間もあらへん!みんなと帰りにミスドコーヒー最高や!」
「…そういう学校は俺もごめんだな…」
お袋、学校の説明書だけで選んだな…こりゃ無理だ。こいつにはあわねえ。蕾は髪の毛を後ろで結んで、飛び回っている。

やがて、新しい住居についた。もう引越しは終っている。ぼろくて色々合わなかったが、慣れれば住みやすい。
「凄いやん!一軒家やん!」
「まあな」
零の複雑な顔と反対に、蕾ははしゃぎまくっている。
639ファーストステップ2 蕾×零:2005/05/14(土) 01:24:37 ID:8mbLrMjj
玄関から居間、台所と和室一部屋だけ。狭い。それでも、将来を考えると、これがいいんだ。
「こないだのマンションより狭いけど、うちは、こっちのほうが好きや。人のいる匂いがするわあ」
柱や壁を撫でて嬉しそうだ。おまえとならどこでもやっていけるな。
「お前もこんな家で育ったのか?」
「何で分かるん?」
「顔と行動見れば全部分かるぞ。もっと落ち着け」
「うちもこんな作りの家にすんでたんよ。嬉しいなあ」

と…忘れてた。やるべきことが残ってた。グーで殴ってやる。大金持ちでも修理代五十万は痛いんだぞ。この馬鹿。
強襲を食らって、蕾が半泣きで頭を撫でる。
「痛いやんかー!なんでいきなりこんなことするんや!」
「約束を破ったお前が悪い。この前の誕生日の話、お袋にばらしただろう?蕾?」
「何でわかるんや…やっぱ力が戻ったんか?」
「この馬鹿!新居見に来たお袋に大泣きされたぞ。口止めしたのに何で破るんだ!」
「だっておばちゃん何も言わんかったら、あのままやないかって思うて…」
「何もかも済んだと言ったろ?お袋に当たるのは筋違いだ!お袋も被害者の一人なんだぞ?」

カタカタと不吉な音がした。やばい。せっかく見つけた新居また引っ越させる気か!!なんていったら止むんだ?
「修理代払え!!50万!!」
びっくりして、蕾が泣き止んだ。同時に音が止んだ。そうか、関西の血が強かったな。大金損するのが嫌か。こんどお袋に教えよう。
「そんな金もっとらんわ!なんやそれ?」
「この前、お前がお袋にばらしたときの修理代だ。約束二つも破っていいのか?」

蕾が黙り込んだ。以前玄関をぶっ壊した件で、力の制御を義務づけた。小学生ならまだしも、高校生でこれはないだろう。
「ごめんなさい…もうしません…約束破らないから、すみません…」
ぽろぽろ泣き出した。大阪弁じゃなく標準語だ。お嬢様学校の遺物か。よほど合わなかったな。ハンカチを放ってよこす。
「三十分待ってやる。涙が止まったら映画行くぞ」
「ほんま!」
「ただし、力使ったらその場で強制送還だ」
「はあい……」
「今度は破るなよ。約束だ」
640ファーストステップ2 蕾×零:2005/05/14(土) 01:25:13 ID:8mbLrMjj
本当に転居したのはお前のせいだぞ。蕾。力が暴発したら、マンション一つ壊すより、安い一軒家一つ壊すほうが修理が安くつく。
この前の誕生日の翌日、どれほどの苦情が届いたか。住人の一人からは署名運動起こされて、やばかったんだ。
一応穂積家のことは考えてるんだぜ。お袋。だから今度あったときは泣くなよ。穂積家の誇りは無理でも穂積家の一員にはなるからさ。
641名無しさん@ピンキー:2005/05/14(土) 01:28:24 ID:8mbLrMjj
以上で終わりです。次回でエロに入ります。待たせてすみません。
レスつけてくれた方、ありがとうございました。
642名無しさん@ピンキー:2005/05/14(土) 02:01:03 ID:gzL7xqRH
ホントにこういう風に零と母親が和解できる日がくることを
祈ってたので、ほんのり嬉しいです。もちろん、エロも
期待して待ってます。
643名無しさん@ピンキー:2005/05/14(土) 16:18:05 ID:zYwrXiyW
穂積、じゃなくて穂津見…
644名無しさん@ピンキー:2005/05/14(土) 19:44:35 ID:8mbLrMjj
間違えました。すいません…指摘ありがとう。
次は穂津見でやります。
645名無しさん@ピンキー:2005/06/01(水) 00:22:44 ID:QJDu31hX
ほす
646名無しさん@ピンキー:2005/06/12(日) 21:57:31 ID:CnQlTYvg
保守
647名無しさん@ピンキー:2005/06/26(日) 04:44:57 ID:/5rK4qC/
霖とジューンのSSお願いします。
648名無しさん@ピンキー:2005/06/27(月) 20:40:33 ID:kLX0PNlC
649http://hotel-nozoki.jp/?pee1:2005/06/27(月) 21:03:03 ID:8bw8eBOa
↑で使えるパス
まだ50分ぐらい、生盗撮映像見れる
複数の人が同時には見れないらしいから
ポイントがあるうちに見てみな

番号:02099999999
パスワード:9999
650名無しさん@ピンキー:2005/06/27(月) 21:22:35 ID:rAG970I/
ジョーカー×ゆりえとか、カール×ナジェイラとか読んでみたい。
651名無しさん@ピンキー:2005/07/10(日) 17:11:33 ID:CHJrIWEJ
ほしゅ
652名無しさん@ピンキー:2005/08/05(金) 01:31:55 ID:slUM7hm9
ほしゅ
653名無しさん@ピンキー:2005/08/17(水) 11:01:30 ID:dW8mWPeR
蕾零の続き読みたい・・・ほしゅ
654名無しさん@ピンキー:2005/08/17(水) 13:40:34 ID:cJlIUT2Z
>>653
禿同
655名無しさん@ピンキー:2005/08/26(金) 00:22:43 ID:WWjnRGXf
>>653
関西弁が難しそう。
読みたいけど。
656名無しさん@ピンキー:2005/08/26(金) 02:28:35 ID:n5f6ZFS1
ヤオイ不可なのがいたいなあ。
パッと浮かぶキャラが、スキなのから行くと
霖、零、ガヴィ、蕾、霖パパママ、ジョーカー、ゆりえ、蛍子だもん。
で、キング×霖とか零×霖とか、つい浮かんじゃうなあ。
マシなのでも、零×ガヴィ、立人×花鹿くらいか。(美形好き)
エロパロ投下しにくいなあ、おい。
657名無しさん@ピンキー:2005/08/26(金) 08:51:08 ID:a4LHYQrk
関西弁は文字にすると、本場の人間でも違和感のある台詞にしかならんからなあ。
まぁ、関西弁に限らず方言とはそういうもんだと思うけど。

>>656
エロじゃなくても、全然OKですよ。
ぜひぜひ落としてください。
658名無しさん@ピンキー:2005/09/07(水) 19:06:29 ID:sxV3HMMf
hosyu
659名無しさん@ピンキー:2005/09/18(日) 17:05:07 ID:NISW8IHJ
みんなどこに行っちゃったのかな〜的ほしゅ
660名無しさん@ピンキー:2005/09/27(火) 01:15:59 ID:pq4vubhP
そのうち書きたいがエロムリポだよ保守
661名無しさん@ピンキー:2005/09/27(火) 20:48:08 ID:Pi4Cc7Et0
長いこと保守だけだね
662名無しさん@ピンキー:2005/09/29(木) 06:38:38 ID:HwENkjyY
ムトー×ヴィアンカでツンデレSSキボンヌ
663名無しさん@ピンキー:2005/10/03(月) 00:45:03 ID:Fx5UfAng
よく関西の人とチャットしてるし、元関西人が家族におるけど、蕾に違和感なかったよ
寧ろGJ!
あまりにも懐かしくて朱鷺色の最終巻で父ちゃんが零に謝ったとこも思い出して泣けてきた
霖の両親のSSもいいなあと思うけど樹作品は難しそう
664名無しさん@ピンキー:2005/10/03(月) 12:54:04 ID:gWnF5sPt
樹先生も関西人だしな。
665名無しさん@ピンキー:2005/10/03(月) 22:01:20 ID:VaApP6nN
生まれも育ちも思いっきり関西だが、関西といっても色んな所でイントネーション違う。
だから却って気にならないので、投下キボン
ちなみに、樹先生の関西弁は神戸の人間が頑張って大阪弁を使わしてるんだろうな〜
と思わせられた。
666名無しさん@ピンキー:2005/10/04(火) 05:07:56 ID:H7JriYUK
>>662
ご同輩ハケーソ
667名無しさん@ピンキー:2005/11/01(火) 18:32:49 ID:VuVyVlom
保守っとこ
668名無しさん@ピンキー:2005/11/15(火) 19:20:24 ID:ciKDnIhT
保守
669名無しさん@ピンキー:2005/11/27(日) 22:50:39 ID:0zMdxdi2
ほす
670名無しさん@ピンキー:2005/12/03(土) 15:06:12 ID:5k6u/NaC
八雲のくらきモノかデーモンのもな×K2が読みたい…。神降臨待ってまつ保守
671名無しさん@ピンキー:2005/12/26(月) 22:50:03 ID:qw/O0W6y
倉庫管理人です。
すいません、倉庫がなくなっていたことに本日気がつきました。
そのため、サーバーが使用できませんので、引越しさせていただきました。
新アドレス。ttp://itsukisouko.web.fc2.com

私も何か読みたい・・・つうか、倉庫に格納したいわ。
ラブラブ話希望、保守
672名無しさん@ピンキー:2006/01/21(土) 03:19:06 ID:jct6SUqb
初めて来ましたが、禿萌えまくりました!
特に個人的に最萌えなムトー×フィリシア…素で拝みたくなるほど有り難いです。
その後の2人のお話、想像力に限界があったところを
数々のネ申作品のおかげで満たされました。
また是非、この2人の話をお願いします!
673名無しさん@ピンキー:2006/02/04(土) 01:39:36 ID:sodVsggq
ホス
674名無しさん@ピンキー:2006/02/13(月) 23:55:19 ID:emQhEYLc
ほしゅ
675名無しさん@ピンキー:2006/02/18(土) 20:05:19 ID:3dqKkZt3
久々に花咲ける〜を読み返して、面白さ再認識で・・
なんとなくググッたらここにヒット!
う、うれちい。
その後とか読めてしゃーわせでした!!
もっと801でもいいから読みたいんだけど・・(恥)、
上の方に書いてあったユージィンx立人とかって、
読めたりしないのでしょうか(>_<)!
立人の色気に参ってるんで(笑)。

大人になって読んだら、小物と思ってたカールが
すごい素敵な人だったとわかって、反省しきり・・
676名無しさん@ピンキー:2006/02/19(日) 01:25:18 ID:hgfPRiAg
>>675
2ちゃん初心者は半年ロムるか初心者板へどうぞ
677名無しさん@ピンキー:2006/02/19(日) 03:45:31 ID:oCyzfBr1
801は専用板があるのでそちらにどうぞ。
でも801板に樹スレがあるかどうかは不明。
678名無しさん@ピンキー:2006/02/19(日) 23:37:00 ID:ZE4yVd8Z
どうも675です。
677さん、ありがとうございます。
2chって難しいですね〜(T_T)。。
実は801版は覗いてみたけど見つからなかったんです。。
頑張ってみます☆。
679名無しさん@ピンキー:2006/02/20(月) 01:44:53 ID:UoZgQ+M7
二度と戻って来ないでね☆。
680名無しさん@ピンキー:2006/02/24(金) 20:15:47 ID:2GbUKw7f
うぇwwwwww間違ったwwwww
ここwwwwwwwピンクじゃんwwwww
681名無しさん@ピンキー:2006/03/05(日) 23:37:28 ID:+Qzw8fLF
ほしゅ
682名無しさん@ピンキー:2006/03/30(木) 19:58:44 ID:bL95jMb9
なんとなくデーモン聖典のゾフィに性教育を受けるK2をソフトエロ?で。
駄作で恥ずかしいので、SS保管庫には未収納でお願いします。
(というかまだラストまでの設定が未定orz)
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー1
ゾフィはうっとりとソファでくつろぐ少年を見つめていた。
正確には少年ではない。「霊的存在」と呼ばれる中でも最高クラスであろう少年の姿をした魔性の者。
時にあどけなく、時には自分自身が喰らい尽くされるかもしれない危険な存在。
だからなんだというの?例え殺されようと、彼の瞳に、唇に、そしてあのしなやかな肢体に
翻弄されるなら本望だわ。彼が私を愛しているかなんて些細な問題。
今まで気まぐれに男を弄んでもみたけれど、これほど惹きつけられる事はなかった。
ミステリアスでスリリング。そこにいるだけで濡れてしまいそうな魅力を持つ存在。SMICなんかに渡してたまるもんですか!

ああ・・・・素敵、と潤んだ瞳で見つめるゾフィと少年の目が合った。
「な〜、TVのチャンネル変えていい?」・・・ガクッ・・・
「いつも家でこの時間は昼メロ見てんだ。人間っておっかしーのな。
裸で布団かぶって向かい合ってさ。いつもここまでしかやらないんだけど、これって交尾の儀式なんだろ?
これすると”つがい”になれるのか?」
あっけらかんと言いながら、少年は煎餅の袋を無造作に破り煎餅をかじり出す。
そんな粗野なしぐさも野性的で、ゾフィは気持ちを立て直して近づいた。

「前にも聞いていたわね。交尾に興味があるの?K2?」
「ウン。交尾すればつがいになれるんだろ?知りたい。」
煎餅をバリバリかじりながら世間話のように話してるよ!このデーモン!
またもゾフィはくらっとなったが、立ち直りの速さは天下一品だ。
「そ、そうね。交尾したからってつがいになれるとは限らないけど。もなちゃんとつがいになりたいの?K2?」
K2は残りの煎餅を口に放り込むと指をぺろっと舐めた後、ゾフィを正面から見つめた。
「なりたい。オレはもなの一番になりたい。どうすればなれるか、あんた知ってる?」
瞳の奥が青い炎で光っている。たまらなく魅惑な魔性の瞳だ。
「・・・交尾の仕方なら教えられるわ。キスはこの間教えたでしょう?」
胸がどきどきしてきた。落ち着くのよ!ゾフィ!
「ウン、でもあれ、舌入れたらもなは怒ったぞ?」小娘!!!なんてもったいない!

「もなちゃんは まだ慣れてないから照れてるだけよ。もっと練習したらいいんじゃない?その先も・・・ね。」
ソファに寝そべるK2にゾフィはゆっくりしなだれかかった。光る瞳はそれを見つめているが、拒絶する素振りはない。
グロスで艶を出した艶やかな色の唇がK2の唇に重ねられる。
ゾフィはK2の唇を舌で割って侵入すると、むさぼる様にK2の舌に自分の舌を絡めた。
恍惚と唇をむさぶったゾフィがゆっくりと目を開けると、目前には先ほどと同じ
奥底の光る瞳がゾフィを観察するように見ている。
「・・・K2。こういう時はお互い目をつぶったほうがもなちゃんは喜ぶわよ。」
「そっか。わかった。でも今は練習だもんな。」「・・・・。」
めげちゃだめよ!ゾフィ!なんだっていいじゃない。これはチャンスなのよ!

「じゃ、次のステップに行きましょうか。K2、女性の服を優しく脱がせられる?」
「ウン。こないだTVで見たからな。」
「そ、そう。じゃ、私でやってみて。」
「いいよ。」そう言うとK2はゾフィの背中のファスナーをすっと降ろした。
ファスナーと一緒にブラのホックもはずし、両手でブラごとドレスを脱がせる。
・・・まぁ、TVで見たにしてはずいぶん上手いじゃないの!
「素敵よ。K2。それじゃゆっくりと手と口で私の体を触って・・。」
「こうか?」何気なく肩に触れられただけでゾフィは達してしまうほどの感覚に襲われる。
自分を奮い起こしながら、ゾフィの手はK2を女体の性感帯に誘導し始めた。
                             
                                       続く



683名無しさん@ピンキー:2006/03/30(木) 22:00:29 ID:qyovecqS
>>682 ゾフィ×K2その2
ドレスを下ろすと、豊満なゾフィの乳房がK2の目前で揺れる。

「もなはこんなにでかくないぞ?重くないのか?」・・・くっ!このデーモン!丹念に磨き上げてるこのナイスボディを小娘ごときと比べるなっちゅーの!!
内心ひくひくしながらゾフィはK2の手を自分の乳房に誘導する。
「触って。K2・・。あ!優しくさすったり揉むようにね!」
本望といえど、この段階で引き裂かれて絶命はごめんである。そんなゾフィの心配を余所に、K2の手は優しくやわらかく乳房を弄ってきた。

・・・ぞくぞくする。きっとこんな体験をできるのも私が初めてに違いないわ。

「柔らかいな。それにあったかい。こうするとどうなんだ?」乳房を揉みしだきながらK2が尋ねる。
「ああ・・。こうされると女は気持ちがよくなるの。ね・・K2触りながら舐めて・・」「こうか?」
既に硬くとがった桃色の乳首の片方をK2の舌が舐めあげた。ゾフィの体に電流のような快感が走る。
「・・味がないぞ。なんかかけた方が・・ぶっ」快感に震えるゾフィはK2の言葉を遮る様に、K2の頭を自分の乳房に押し付けるように抱きしめる。
「これは儀式だから味なんかないの!交尾するための準備の儀式なんだから続けて!K2」
「フゥン・・。そういやTVでも少しやってたな。」ゾフィの乳首や乳房にK2の舌と手が、またも動き出した。
猫のように少しざらざらした舌の感触がさらにゾフィの快感を引き出してゆく。
「はぁ・・ん・・・そうよ。K2、すごく上手。・・・んっ・・吸ったり舐めたり・・もっとして・・」
TVの音もかき消すように、ぴちゃぴちゃと舐める音とゾフィの喘ぎ声が室内に響く。
「け、K2・・・すごいわ・・・私もういっちゃいそう!・・ああ・・っ!」
過去何人もの男からも感じなかった、まるで肉食獣に捕食されるような快感にゾフィはあっけなく陥落した。

こんなエクスタシーは初めてだわ・・。でも、まだよゾフィ!胸だけで満足しちゃだめ!これからよ!
うっとりと官能の中で考えていたゾフィにK2はあっけらと尋ねた。
「なに?ゾフィ、どっか行くのか?」「・・・・違うわよ。K2。すごく気持ちいいと女は「「いく」」って言っちゃうの。上になってみて。」
「こうか?」野生動物のようなしなやかさで体勢を入れ替えるK2。その動きにも見とれつつ、ゾフィの手は
K2の手を自分の秘所にあてがった。硬くしなやかな指がゾフィの秘部に触れる。
「なんかの汁で濡れてるぞ?ソファが汚れないか?ゾフィ?」ちっとはムードを理解しろ!デーモン!
でも我慢よ!ゾフィ!時間をかけて覚えさせればいいんだから!
「そ、それはね、女がすごく気持ちいいと溢れ出てくるものなの。そこが一番感じるのよ。」「フゥン。ここがか」
くちゅ!とK2の指がゾフィの秘所で蠢く。「・・・んぁっ!・・そ・・そう・・優しくね・・・」
「りなが料理する前の生肉みたいに柔らかいんだなー。」「し、失礼ねっ!生肉と違うわよ!見てみて・・・」

ゾフィがソファの背もたれに片足をかけ、大きく股を開いてみせる。K2は素直にその股間に顔を近づけた。
「こことここが気持ちいいの・・・。さっきみたいにしてくれる?・・K2」「いいよ。」
K2はゾフィに導かれるまま、蜜壷と小さく尖った花芯を愛撫し始める。
「・・あっ!・・・ああっ!・・いいわK2!もっと、もっとして!・・」再びゾフィは快楽の奔流に身を任せた。
自分が自他共に認める上流階級の貴婦人であることも忘れ、ただただ快感に淫らな喘ぎ声を放ち続ける。
K2の指は蜜壷と花芯を刺激し続け、溢れる愛液を舐め取っている。
・・・味がない・・・。これも儀式ってやつなのか?と考えながら舌を動かしていた。
またもゾフィはエクスタシーに達しつつあった。「も・・もう、だめ・・・。K2!お願い!・・・来てぇ!!」叫ぶようにゾフィは懇願した。
ゾフィの股間に顔を埋めていたK2が、きょとんとしたように顔を上げる。

「来てって、どこに?」

呆気にとられたゾフィは不思議そうに見つめるK2を見下ろした。TVのCMだけが滑稽に室内に流れていた。

                                     続く
684名無しさん@ピンキー:2006/03/31(金) 00:54:00 ID:3+D6+Tgv
>>683 ゾフィ×K2その3
「え、えーと・・・。」人に命令する事はあっても、自分から懇願した経験は少ないゾフィは混乱した。
そうか、相手は霊的存在(インテリジェンス)。人間のSEXは知らないのかもしれない。
でもでも、待ってよ?こんなナイスバディの美女があられもない姿になってるのに、何も感じてないわけ?
ゾフィはK2のジーンズの股間を凝視した。・・・勃ってない・・・・なんて事なの!?
「何?ゾフィってたまにわからない事するよなー。んで、これで交尾の儀式って完成?」
ゾフィの混乱も知らず、K2は無邪気に聞いてくる。
「えっとぉ・・。K2?」「だからなんだよ?」「あなたって男よね?デーモンは性的に興奮とかはないの?」
K2はまたもきょとんとした顔になる。「性的興奮って?」ゾフィは一瞬あんぐり口をあけて絶句した。
「えーと、えーと、ほら、種族繁栄のために異性同士で交配して子供を作るときに感じる感情とか・・。」
「あ〜、ないない。オレ達って元々単体で生まれてるし。鎖のもなのイメージでこの姿になったけど、雄か雌かは
鎖のイメージによって変わるからさ。今は雄の姿だから、雄としての機能はあるけど情報がねーもん。」

・・・がーん・・・。
「ち、ちょっと見せて!K2!」ゾフィは混乱したままK2のジーンズに手をかけた。
「なんだよ!服破くと、もながまた怒るんだよ!」「破かないから!見るだけ!ねっ!?」
K2をなだめすかしながらジーンズの前を開いて凝視する。・・・・一応ある・・・・反応はしてないけど・・・。
「あっ!知ってるぞ。ゾフィって恥女ってやつだろ?それって変態らしいからあまりしない方がいいぞ。」
「ちがーーーーう!!」いきなりのK2の発言に思わず裸のまま突っ込みを入れるゾフィ。
「あのね・・・。K2。人間の交尾って言うのは男のここが固くおっきくなって女と結合するの!」
「固く大きく・・?そんなの、見たことねーもん。どんな風にさ?」
・・・くっ・・さすがに昼メロじゃ、確かにそこまで放送しないものね・・。
「えっとね・・。普通は今みたいな事してるとそうなるの・・。女性が奉仕してもなるんだけど、やってみる?」
「ふーん・・。色々大変なんだな。でも今日はいいや。もう帰る時間だし、また今度な。」
「・・・は?・・・」「夕食の時間。夕食はみんなで食べるって決まりなんだ。じゃ、またなゾフィ。」
「ち、ちょっと待って!K2!!」呼び止める間もなく、K2は姿を消してしまった。

裸のまま取り残されたゾフィは、しばし呆然とした後おもむろに携帯を取りにテーブルに向かった。
部下への直通ダイヤルを押すと、もういつもの女王様然としたゾフィに戻っていた。
「私よ。用意してもらいたいものがあるの。」「はい、何でしょう?」「海外物の無修正DVD。」
受話器の向こうがしばし沈黙する。「・・・・はい?」ゾフィのこめかみに細い血管が浮く。
「何度も言わせないでよ!アダルトDVDよ!無修正よ!美しくないものは却下よ!わかった!?」
そう言い捨てると乱暴に携帯を切る。全く!どいつもこいつも使えないんだから!
K2!!私は諦めなくてよ!次は映像を見せてお勉強よ!「ホホホホホ!」仁王立ちで笑うゾフィだった。

「へくしょい!」「うわっ!やだっ!K2!!お行儀悪いわねっ!」隣でグラタンを食べていたもなが、さっと自分の皿を
避難させる。「なんだ?デーモンでも風邪を引くのか?」忍が不思議そうに言う。
「こいつはことごとく規格外だからな。わからないことも多いさ。」食事をしないミカが肘をついたまま答える。
もなは不機嫌そうに言う。「誰かが噂してるんじゃないのぉ?勝手に出歩くからさぁ〜!」
「もなちゃん、そんなに言っちゃ可哀想よ。K2、大丈夫?」心配そうにりながK2を見る。
「いや、なんともないけど?今のってなんだ?もな?」けろっとして好物のグラタンをほおばりながら聞くK2。
「あっきれたぁ。自分がしたのにわからないの?今のはくしゃみでしょ。」「へぇ。これがくしゃみかあ。」
「口の中に物入れてるときは我慢しなさいよね!K2!」「だって、今のが初めてだもんよ。」
「口答えしなーい!」「へーへー。わかりましたよ」やはりもなには敵わない。
デーモンと鎖と人間との奇妙な一家団欒の食事風景であった。
                                        ーも少し続くー
685名無しさん@ピンキー:2006/03/31(金) 14:25:42 ID:Ve2cJJzI
>>684 続きというよりK2ともなたちのエピローグ。(長編)ほとんどエロ無しです。その4
ーその夜。
もなとりかは別室を寝室として使っている。ミカは食事に出かけて行った。
リビングでは忍がノートパソコンでなにやら仕事をしている。K2は忍に買い与えられたゲームをピコピコ弄っていた。
元々飽きっぽい習性なのか、ふとK2がゲームを止めて忍を見つめだした。
視線に気がついた忍だが、あえて気がつかない振りをして仕事を進めていたが、K2はかまわず声をかけた。
「なぁ、忍。お前も男だよな?」「なんだ、いきなり。見ればわかるだろ。」キーを打つ手は休めない。
「じゃあお前も、性的興奮とかで股間が固くなったりするのか?」ピー・・・・・。
忍の手はキーを押したまま固まった。意味もない文字の羅列が液晶画面を埋め尽くし、はっとしてバックスペースで
修正をしようとする。「な、何をいきなり言い出すんだ!変な番組でも見てたのか?いや、そんな番組はないはず・・」
予想外の質問に狼狽し、コーヒーを口に含んで落ち着こうとするが、次のK2の言葉に含んだコーヒーをPCに思い切り
噴出してしまった。「いや、ゾフィがさ。交尾の仕方を教えてくれたんだけど、男は股間が固く大きくならなきゃ
だめらしーんだ。でもオレ、もなからの情報じゃその辺入ってきてないからわかんないんだよなー。」
あんぐりと固まっている忍に「おい、その機械ってぬらすと壊れるんじゃねーの?」とK2が指差す。
慌ててナプキンを取りに立ち上がろうとする忍にK2は追い討ちをかけるようにしゃべる。
「人間の年齢だとお前って大人なんだろ?って事はもう交尾してるんだよな?」ガシャーン!!PCのコードに蹴躓く忍。
「な、な、な・・・。お、お前ゾフィに何吹き込まれてるんだ!?」
「んー?だから交尾の仕方。”つがい”ってやつになるには交尾の儀式をするんだろ?」
転んだままの忍にテーブルナプキンを投げると、K2は平然として冷凍庫を漁りアイスを物色している。
「おっ!チョコアイス発見!でさー。どんな風になるのかイメージがわかないから見せてくんない?忍?」
嬉しそうにアイスの蓋を開けながら、K2は忍に近寄ってきた。
「ばばばばばば、馬鹿なこと言うんじゃない!!見せろといわれて見せられるか!!!!!」
「なんでだよー。見たくらいで減るもんじゃないだろー?お前ってケチだったのか?」K2はあくまで無邪気で真剣だ。
忍は大きく溜め息をついた。そうだ、こいつはまだ精神年齢は子供なんだ。落ち着け忍。
「あのな・・・。K2。交尾とかつがいってのは誰とでもするもんじゃないんだ。もなだって言ってただろ?」
アイスを食べていたK2の手が止まる。「もなは、すっごく好きにならないとダメって怒ってた・・。」
「だ、だろだろ!?お前と僕はそんなに好きあってるわけじゃないし、そんなもん見る必要はないんだよ!」
急にしょんぼりしたK2に忍はまくし立てるように言い含めると、「さ、さてそろそろ僕も寝るから、お前ももう部屋に戻れ、な?」
とそそくさとノートを抱えて自室に引き篭もった。・・・ああ、びっくりした。全く。ゾフィの奴め・・。

K2はアイスを舐めながら一人リビングに取り残された。「・・・ちぇ。今度は”好き”か・・。」K2自身よくわからない感情だった。
この次元に来るまでは、いや「もな」という鎖を持つまでの自分はただ同属を喰らっていた。うまいと感じることもなく、
ただ、本能の赴くままに喰らっていただけだった。しかし鎖を持ってからの自分に変化が起こったことを感じている。
この次元では、「もな」という鎖を得てからは、”溢れてくる”のだ。色んな感情や感覚。
その中で最も美味いと感じるのが「好き」だ。くすぐったいような、体の中が温まるような、奇妙だが妙に心地よい。
オレが今一番欲しいのは「もな」の「好き」だ。どうやったらもらえるのか、それを模索しているのだ。
だから”つがい”になりたいし、交尾もしてみたいと思う。もなに言ったら怒ったけど、だったらどうしたらいいのか
わからない。ゾフィに教えられたことを「もな」にしたら、やはり怒るだろうか?
思案にふけっている間にカップのアイスクリームはすっかり溶けてしまっていた。

「あー!わっかんねー!オレはまだ五千年しか生きてないからなー!」溶けたアイスを片付けながら独り言をつぶやいた。
                                        続く


686名無しさん@ピンキー:2006/03/31(金) 19:11:08 ID:0v8Y/KTq
乙〜
面白かった!
続き楽しみに待ってます!!
687名無しさん@ピンキー:2006/03/31(金) 22:04:31 ID:+ygBlLE9
>>685 その5
K2はアイスを舐めながら一人リビングに取り残された。
「・・・ちぇ。今度は”好き”か・・。」K2自身よくわからない感情だった。
この次元に来るまでは、いや「もな」という鎖を持つまでの自分はただ同属を喰らっていた。うまいと感じることもなく、
ただ、本能の赴くままに喰らっていただけだった。しかし鎖を持ってからの自分に変化が起こったことを感じている。
この次元では、「もな」という鎖を得てからは、”溢れてくる”のだ。色んな感情や感覚。
その中で最も美味いと感じるのが「好き」だ。くすぐったいような、体の中が温まるような、奇妙だが妙に心地よい。
オレが今一番欲しいのは「もな」の「好き」だ。どうやったらもらえるのか、それを模索しているのだ。
だから”つがい”になりたいし、交尾もしてみたいと思う。もなに言ったら怒ったけど、だったらどうしたらいいのか
わからない。ゾフィに教えられたことを「もな」にしたら、やはり怒るだろうか?
思案にふけっている間にカップのアイスクリームはすっかり溶けてしまっていた。
「あー!わっかんねー!オレはまだ五千年しか生きてないからなー!」溶けたアイスを片付けながら独り言をつぶやいた。

自室に戻ろうとすると、もなとりなの寝室の前で足が止まった。
最近ではもなのベッドにもぐりこんでも、あまり怒られなくなったので、そのままそっともなのベッドに入り込む。
もなは熟睡して気がついていない。「相変わらず気持ちよさそーに寝てるよなぁ・・。」もなのベッドはもなの香りがする。
自分は「もなの香り」が好きだ。ゾフィみたいな香水の人工的な香りではない。
なんとなく気分が和らいで、寝たくはないのだが眠くなる。これもどういう現象なのかK2自身にもわからない。
「う・・ん・・」寝返りを打ってもながこっちを向いた。眠りからは醒めていない。
K2はそっともなのパジャマのボタンをはずし、胸に手を差し込む。「やっぱりもなの方が小さいけど、柔らかいな。」
はだけたもなの胸にそっと口づけをしてみる。ああ、もなの香りだ。ゾフィの胸は味がしなかったが、なんとなくもなの体は
甘く不思議な気分が湧き上がる。「んん・・・。」もなが動き出したのでそっとパジャマを元に戻した。
もなはまだ熟睡している。K2はもなの寝顔を見ているうちに睡魔に勝てなくなり、そのまま意識を睡魔に預けた。

「あーっ!K2、またなの?もなちゃん?」翌朝先に目を覚ましたりなが、もなのベッドで寝ているK2を発見する。
「ん〜。おはよう、りなちゃん。なんかもう慣れちゃったみたい。大型犬が熟睡してると思えばいいかなって。」
すやすやと眠っているK2を、もなは仕方ないなーという顔で微笑みながら寝顔を見つめた。
「最近、こうなるとなかなか起きないから、そっとしておこう。りなちゃん、朝食手伝うよ!」「うん、ありがと!」
双子はそう会話しながら寝室を後にし、朝食を済ませると各々が会社へ学校へ、買い物へと出かけていった。

もなの残り香の中でK2は目覚めた。「もな・・?あ、学校か。オレまた寝ちまったのかよー。」
眠るのはあまりいい気分ではない。なんだか自分の中が変化していくようなのだ。今回の眠りでもおかしな現象があった。
頭の中で「もな」が勝手に存在して怒ったり、泣いたり、笑ったりしていたのだ。
泣いてるもなはK2の胸に、あるはずのない痛みを感じさせる。怒ってるもなは、どう扱っていいかわからない。
笑っているもなは、なんだか「気持ちいい」感情を与えてくれる。その笑顔がK2自身に向けられる時は・・・。
そうだ、「照れくさい」様な「胸が熱くなる」様な心地よい感覚を与えられる。
オレはもなを「鎖」として、すごく気に入ってる。これが「スキ」という感情ならオレはもながスキなんだろう。

ベッドの中でごろごろとしながら考えていると、自分の体が妙なことに気づいた。なんだか股間が熱くて窮屈だ。
「・・・?なんだこれ・・?」人間の雄でいうところの生殖器が屹立していた。これって、ゾフィが言ってた現象か?
だけど、オレは今交尾の儀式も何もしてないぞ???どーすんだよ!?これ!!わかんねーよ!
                                続く
688名無しさん@ピンキー:2006/03/31(金) 22:05:47 ID:+ygBlLE9
>>687  その6
パジャマの上からも膨らんでいる股間に戸惑いながら、K2はリビングに移動した。ミカが狩り(食事)から戻っている。
「どうした。K2?」「いや、なんかまた寝たら俺の体が変化しちまったみてーなんだ。」「変化・・?」
ミカの視線がK2の体を眺める。すぐに股間の膨らみに気づき、ミカの目が丸くなる。
「規格外な奴だとは思っていたが・・・。お前は本当に特別性なのかもしれないな・・。K2。」
「なんだよ!てめぇ、オレに喧嘩売ってんのか?これがなんなのかわかるのかよ!?」
「それは人間で言うところの”勃起”だ。つまり性的興奮が引き起こす現象だが、寝起きでそうなるのを”朝立ち”とも言う」
「はぁ?」「何か引き金になることを考えてなかったか?」ミカは興味深そうにK2を観察している。
「・・・なんだか寝てる中にもなが出てきて、泣いたり笑ったり騒いでたけど。」「・・・お前、”夢”も見るのか!?」
ミカは驚いたようだ。「”夢”ってなんだよ?しらねーよ!こんなのも今回が初めてだし。」ミカの目が真剣になった。
「K2。もなはお前のサクリードなのか?」聖典、サクリード。「鎖」以上にデーモンが渇望する唯一無二の存在。
「・・・・・わかんねー。・・・・そんな感じはしない気はするんだが、鎖を持つこと自体初めてだからなー。」
「わからないのか・・・。本当にお前は規格外だよ。」深い溜め息をつくと、ミカは少し悲しそうな遠い目をした。
「なー。なー。んで、これってこうなるとこのままなのか?もなが嫌がらないかな?」
「お前は人間ではないから、私にもわからんが。人間は普通そのままにしておけば元に戻るらしいぞ。」
「そ、そっかー。よかったー!で、こうなると交尾は可能なのか?」「まぁ、普通はそうだな。」
「よし!オレ、ゾフィで試してくるぞ!」テレポートしようとしたK2をミカが引きとめた。
「なんだよ?」「・・・・やめておけ。もなが知ったら悲しむかもしれないぞ?」「え!?マジ??」
「普通、女は他の女とそういうことをする奴は嫌うらしい。それにこれ以上揉め事を起こすな!」
「もなが嫌うのか・・。」K2は”嫌い”ともなに言われると胸が痛くなる。もなの起こった顔が浮かんできた。
「あ、治った・・。ほんとだな。ミカ。ほっといたら治ったぞ!」「・・・そうか。良かったな・・。」
ミカも脱力したらしく、はしゃぐK2を残してリビングから退散した。

・・・へー。ともかくこれでオレは交尾はできるってことか。いつかは”もな”とできるだろうか。
ばれないようにすれば、練習してもいいよな?そのうちこっそり試してみるか。
なんとなく嬉しくなったK2だが、まだまだ前途は多難である。

ゾフィの方は、大型のモニターとDVDを用意してうきうきとK2の訪問をうきうきしながら待ち続けていた。
                                 
                                                  とりあえずEND
689名無しさん@ピンキー:2006/04/02(日) 23:34:00 ID:oj7UYaJP
>>682様。保管はなしでとのご希望ですが、この度したらばでSS保管を試験的に始めました。
文章構成の修整など、作家様のご希望に添わせていただきますのでご許可願えないでしょうか?
▲虹パロサイト21▲
ttp://jbbs.livedoor.jp/otaku/6498/ こちらにスレを立てさせていただきたいと思います。
もしよろしければご検討ください。
個人的に好きな作家さんのエロパロで、とても楽しく読ませていただきました。

690名無しさん@ピンキー:2006/04/03(月) 00:05:40 ID:dpEV8T1q
>>689
お誘いありがとうございます。682です。
勢いに任せて書いたので、読み返すと文章が変でお恥ずかしいのですが・・・。
できたらシリーズにしたい気持ちはあるので、もしも今後削除お願いをしてもご気分を害さないでくださるのでしたら・・。
ちょっと手直しして考えさせてください。
691名無しさん@ピンキー:2006/04/03(月) 00:16:09 ID:W0fUr5Yq
>>690
うわ、早速お返事ありがとうございます。▲虹パロサイト21▲管理人です。
本当にまだ作ったばかりですので、こちらとしても焦らず作家様のご希望に添いたいと思います。
スルーされなかっただけでも嬉しいので、ゆっくり考えてお返事くだされば嬉しいです。
削除したいときは、もちろん迅速に対処させていただきます。
住人の皆様にも突然横レスで失礼いたしました。


692名無しさん@ピンキー:2006/04/04(火) 22:21:49 ID:6ERwUjmr
>>689
682ですが、ラストの行を
>ゾフィの方は、大型のモニターとDVDを用意してうきうきとK2の訪問をうきうきしながら待ち続けていた。 
から
ゾフィの方は、大型のモニターとDVDを用意してうきうきと装いを凝らし、K2の訪問を待ち続けていた。
に治して頂ければ助かります。
サイト拝見しました。よろしくお願いします
693名無しさん@ピンキー:2006/04/04(火) 23:01:59 ID:2tW3uMYK
>>692
あ、お返事ありがとうございます。部分修正の件承りました。
早速編集させていただきますね。休日にたくさんOKがいただけて、すごく嬉しいです^^
▲虹パロサイト21▲ 管理人
ttp://jbbs.livedoor.jp/otaku/6498/ 
ttp://comicnovel.run.buttobi.net/ 
694回覧板:2006/04/12(水) 21:50:38 ID:w38QPULn
虹パロ21☆ ◆4ndMMyPCR. が自作自演厨だと判明しました。
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1137226530/447
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1074488949/873

各スレで気に入ったSSを収蔵してる風に装い、実体は自作SSの保管庫を効率的に宣伝する目的との説が有力です。
お暇な方は収蔵されてるSS群を見比べて、文体の一致をお楽しみ下さい。

それと加えて、このスレの他の書き手の作品と比べて、管理人が特に気に入るほどの出来かどうか、
他のスレでの状況とも合わせて見てみると面白いでしょう。

ついでに、このスレの既存の保管庫への収蔵を断ってる相手に対し、
当然の様に収蔵を持ちかけ、いともあっさりとOKを貰った不自然さの裏にあるモノを考えてみませんか?
695名無しさん@ピンキー:2006/04/13(木) 11:37:43 ID:n8xItXLp
文体の一致はこれを参考にするといいかも。
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1136130870/715

新作としてウプされてる川○作品では、指摘された書き癖は
変えたようだけど、一部はそのままなのが笑えるw
696名無しさん@ピンキー:2006/04/14(金) 20:32:31 ID:UypeZ5In
697見てるよ:2006/04/17(月) 13:40:18 ID:CPN+3oH4
【自分ら】ヲチスレをヲチるスレ【自演らしいよW】
ttp://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/otaku/6498/1145087005/
698名無しさん@ピンキー:2006/05/08(月) 01:41:33 ID:KUYJbW4B
ほす
699名無しさん@ピンキー:2006/05/09(火) 17:17:41 ID:FLcICC7b
樹まんがの悩める男ドモは、花鹿に会えば皆、一発で救われるであろうに。
700名無しさん@ピンキー:2006/05/09(火) 18:22:10 ID:Vf97zVjq
700(σ・∀・)σゲッツ
701名無しさん@ピンキー:2006/05/16(火) 15:33:32 ID:9MN4kXpZ
保守かねてつぶやき…
楠さん好きなんだけどエロ相手がパツ金の姉ちゃんしか思いつかねー
んなもんで妄想展開しねー
702名無しさん@ピンキー:2006/05/17(水) 22:11:33 ID:syzop68r
楠さんには女七池のあの娘はどうでしょうか
肝心の接点がないけど・・・なにか事件でもあればなんとかなりそうな気がする
この場合は年の差萌えってことで


花咲けの一押しカプはノエイとリンリーちゃんv
天然ロリっぽお嬢様と朴念仁の軍用犬ってかなりヨクネ?
703名無しさん@ピンキー:2006/05/24(水) 16:46:03 ID:EZ8NHYvL
保守あげ

>>702-703
自分も楠さん好きだ ノシ
それまで樹キャラといえばマルチェロ以来黒髪クール系が好きだったのにw
704名無しさん@ピンキー:2006/05/26(金) 04:28:55 ID:/ULoL9Js
>>662
是非キボンヌ
705名無しさん@ピンキー:2006/05/26(金) 13:46:38 ID:+t1Ukrki
新作期待あげあげ
706名無しさん@ピンキー:2006/06/10(土) 22:40:47 ID:Q8gR91eK
そして、これから―1(花咲ける青少年)  *エロなし
 
        
「見えた!王宮!」 
花鹿はヘリから乗り出して、今にも飛び降りそうな勢いだった。
「花鹿、危ないから着陸までじっとしてろ!」
立人ははらはらしながら花鹿を抑えていた。

「急ぐの。なんだか急がなくちゃいけないって 胸が騒ぐの!
私、どうしてもマハティに、おじいちゃんに立人を会わせたいんだ。
寅之助、お願い急いで!」
花鹿はラギネイに入ってから落ち着かなかった。

「花鹿さま、着陸しますよ」
童顔のパイロットが、ヘリを神殿入り口に着陸させた。
「ありがとう、寅之助!立人、早く来て!」
着陸と同時に花鹿はヘリから飛び降りて走り出した。
立人も後を追う様に走る。
マハティの横たわる寝室に向かって。

豪奢な扉を体当たりするように開けて入ると、ハリーとフレドとルマティが寝台の側に立っていた。
「花鹿!よく戻った!」
ルマティが立ち上がって花鹿を迎え入れる。
「マハティは!?おじいちゃんは意識がある!?」
花鹿はラギネイの作法も一切無視して、マハティの横たわるベッドに駆け寄った。

「マハティ!おじいちゃん!花鹿だよ、わかる?」

「…もう、お呼びしてもほとんど返事がないんだ」
ルマティがそっと呟く。
立人が後ろから追いついて来た。
息を整えながら、ハリーに簡素な会釈をすると花鹿の後ろに立つ。

「マハティ、眼を開けて!私、恋人を連れてきたよ。立人って言うの。
おじいちゃんにどうしても会わせたかったんだ!
私、マハティにはいっぱい、いっぱい勇気をもらったんだよ」
花鹿は静かに横たわるマハティに、必死で呼びかけた。

深く閉じられていたマハティの瞼が微かに動き、漆黒の瞳が開かれた。
宙を見ていた瞳が花鹿に移り、ゆっくり手を差し伸べてきた。
「花鹿か…?」
握り締めて頬に当てた大きな手は冷たかった。
「そうだよ、マハティ。あなたに勇気をいっぱいもらって取り戻してきたの」
「後ろにいる青年がそうか?」
マハティは虚ろな瞳で立人に視線を移した。
「倣 立人と申します。お会いできて光栄です、陛下」

初めて見るマハティは、確かに花鹿の面影に似ていると立人は思った。 
707名無しさん@ピンキー:2006/06/10(土) 22:44:23 ID:Q8gR91eK
>>706 その2.
今まさに人生の終焉を迎えようとしていたマハティは、花鹿の頬の温もりを感じながら静かに微笑んだ。 

「そうか…。いい若者だ。恋をしたら決して迷ってはいけないぞ。花鹿
掴んだその手を離してはいけない」
「うん。うん…マハティ…」
頬にあたる冷たい手を抱きしめながら、花鹿は溢れる涙を拭おうともしなかった。

「フレド、ハリー、そこにいるのか」
うっすら霞がかかってきた瞳で、マハティはハリーとフレドを呼んだ。

「ここにいるよ、マハティ。」
フレドが静かにマハティに話しかけた。
「お前には、どれ程感謝したらいいのだろう…?フレド。
私の代わりに大事な宝を二つも守り続けてくれたな、礼を言うぞ」
マハティの顔は安らかだった。

「礼には及ばないさ。私もかけがえのない人生を楽しめたんだ。
どうだ?二人とも自慢できる子供に育ったろう?誇り高い君の血を継いでいる」

「ああ、どちらも私とお前のかけがえのない宝だ。ハリー、お前も素晴しい恋ができたか?」
ハリーも静かに全てを受け入れた表情でそっと言った。
「はい、お父さん」
初めてハリーはマハティを『父』と呼んだ。

マハティは満足そうに微笑むと、静かに瞳を閉じた。
花鹿の頬に当てられた手から、ゆっくりと力が抜けてゆく。
「マハティ…?待って。まだ行かないで」
花鹿は泣きながらマハティの手を握り締めたが、マハティはもう瞳を開かない。

「…リーン…、待っていろ。迎えに行くぞ…すぐだ…」
もう、マハティには周囲の声が聞こえないようだった。

「陛下…?」
大司教が医師を呼び寄せ、花鹿はマハティから引き離された。
溢れ出る涙を隠そうともしない花鹿を、立人がそっと抱きとめた。

「嫌だ…まだ行っちゃ嫌だ!マハティ!」
「…花鹿」
立人の腕の中で、花鹿は悲しみの奔流に立ち尽くす。

「…ああ、なんだ。待っていろといったのに、そこにいたのか。キャスリーン…」

マハティは最後の一瞬、瞳を開け 懐かしそうに微笑んだ。
そして、幸福そうな笑顔のままその鼓動を停止した。 
708名無しさん@ピンキー:2006/06/10(土) 22:50:56 ID:Q8gR91eK
>>707 その3.
花鹿はマハティの呼吸が止まる、その最後の一瞬まで、眼を逸らさずに見届けた。
幸福そうに微笑んで、うっすら開いたマハティ瞳は もうこの世のものを見ていなかった。

灰色の瞳が涙で銀をはじき、瞬きもせずにマハティの顔を見つめていた。
マハティは、最後に確かにキャスリーンを見ていた。
「キャスリーン…、マハティを迎えに来たの?」

誰にともなく、花鹿がつぶやいた。

立人に支えられて、やっと立っている花鹿に フレドは諭すように話す。
「そうだね、花鹿。
キャスリーンは短気な方だったが、ずっとマハティを見守って待っていたんだろう。
彼女はいつも一本気で、強く優しい女性だった。
お前の母親もそうだったよ。人を愛せる事はかけがえのない事だ。
お前にももうわかるだろう、かけがえのない恋を知ったのだから」

フレドの言葉に、花鹿は今 自分を支えてくれている立人を振り返った。
立人は包み込むように花鹿を見つけていた。

立人はいつもと変わらぬ様に花鹿を支え、包んでくれてきた。
「立人…!立人、立人!」
花鹿は感極まって、力いっぱい立人の胸に飛び込み、抱きついた。

力強い立人の腕が花鹿を黙って抱きしめ返す。
「立人、ずっと離れないでね。ずっと私の側にいてね」
「お前がたとえ拒んでも、もう私はお前を離さないよ」
花鹿はまだ溢れる涙を拭わないまま、しっかり立人と抱きあった。
709名無しさん@ピンキー:2006/06/10(土) 22:55:52 ID:Q8gR91eK
>>708  その4.

ハリーは複雑そうな顔で呟いた。 
「やれやれ…。寂しいものだ。娘は成長してしまうと、父親の存在価値も軽くなるらしい」
フレドはそんなハリーに微笑んだ。
「今からそんな弱気でどうする。お前だってキティを父親から奪ったんじゃないか」
ハリーは懐かしそうに思い出しながら肩をすくめた。
「そうでしたね。キティの時も命懸けでしたよ」
ハリーも生涯ただ一つの大事な恋を、キティがいなくなってからも失わなかった。
だからこそ、キティが命懸けでハリーに残してくれた花鹿が大事だった。

「おや、あそこにも落ち込んでいる若者が一人いますね」
花鹿と立人が抱き合っているのを正視できないルマティに近寄った。
「陛下、ご愁傷様でした」
うつむいていたルマティが、ハリーを見上げた。
「叔父上…。俺って薄情なんです。
御爺様が亡くなった事より、あの二人を見ている事がショックで…。
俺、やっぱり花鹿が好きだったんだなぁ」
ハリーはしょんぼりしているルマティの肩を掴むと、ゆっくり部屋を後にした。

ラギネイの沈みかける太陽を見ながら話しかける。
「陛下。人生はまだ長いのです。
これから『友人』ではなく、『恋人』に出会えることでしょう。
ゆっくり周りを見回すことです。…それに、諦めるのはまだ早いかもしれませんよ?」
驚いた顔をするルマティに、ハリーはにっと笑って見せた。

「叔父上…、叔父上は、本当に意地が悪いというか…逞しいですね。
俺にも叔父上の血が流れていると思うと心強いですよ」
ルマティは呆れたように笑ったが、瞳には従来の生気が戻っていた。

ハリーは笑いながらルマティにこっそり囁いた。
「陛下。なんでも諦めたらそこで終わりなんですよ」

東洋系の血を引くカリスマ会長であるハリーは悪戯そうににやりと笑った。
710名無しさん@ピンキー:2006/06/10(土) 23:05:50 ID:Q8gR91eK
>>709 その5.
ようやく泣き止んだ花鹿の元に、寅之助とムスターファがやってきた。 
「マハティには会えたか?花鹿」
やわらかい微笑みでムスターファが声をかける。
「うん。ちゃんと伝えたい事は伝えられたよ、ムスターファ」
花鹿は手の甲で涙を拭いながら笑った。
「じゃぁ、これからどうしますか?花鹿さま」
寅之助が気遣うように声をかける。
「そうだね、予定通りギヴォリに行こう。
あ、でもちょっとヘリで待ってて。忘れ物があった。立人、来て」
いつもの花鹿に戻ると、立人の腕を引っ張った。

「お、おい花鹿。忘れ物ってなんだ?」
訳もわからないまま花鹿に腕を引かれた立人は花鹿に尋ねた。
「んとね…、あ!やっぱりいた。ナジェイラ!」
柱の影に立っていたナジェイラが、憮然とした顔で現れる。

「相変わらず気安いわね。何の用?」
「待っててって言ったでしょ。ほら、恋人を取り返してきたよ」
驚いている立人の腕を引っ張ると、花鹿はナジェイラに屈託なく笑いかけた。
「これが私の取り戻してきた恋人、立人。」
クインザとナジェイラの関係を知っている立人は、花鹿が明るく紹介するのに、
どう対処すべきか言葉に詰まった。
ナジェィラも花鹿のあっけらかんとした明るさに言葉を失っていた。

花鹿はお構いなしにナジェイラと無理やり握手すると、不敵に笑っていった。
「これで約束は果たしたね。これからみんなでギヴォリに行くんだ。
今度、ナジェイラも遊びにおいでよ。待ってる、じゃあね!ナジェイラ!」

呆気に取られて立ちすくむナジェイラに手を振ると、
花鹿は明るく立人を引っ張り去っていった。

「遊びに来い、ですってぇ…?この私に」
しばし呆然としていたが、花鹿たちの背中が見えなくなると ナジェイラは独り言を言った。
クインザの死で落ち込んでいたナジェイラは、こみ上げる怒りでわなわな震えた。

「花鹿!彼女にあの態度は軽率すぎないか」
腕を引っ張られながらお説教を始める立人に、花鹿は振り向いて微笑んだ。
「いいんだよ、あれで。ナジェイラはいつまでも悲しみに沈んでいちゃいけないんだ。
彼女は少し傲慢なくらい怒ってるほうがナジェイラらしいよ。
きっと今頃、私に対する怒りに燃えてるだろうな〜」
あっけらと言い放つ花鹿に、立人は眼を丸くして言い返せ無くなった。
711名無しさん@ピンキー:2006/06/10(土) 23:11:33 ID:Q8gR91eK
>>710  その6.

ヘリに乗り込むと、寅之助が手ぶらの花鹿を不思議そうに見る。
 
「あれ?忘れ物だったんじゃないんですか、花鹿さま?」
「うん、済ませてきた。さぁ、みんなでギヴォリに行こう!」
明るく笑う花鹿を、ムスターファがおかしそうに見つめている。

ナジェイラの事で固まっていた立人だが、ユージィンと目が合うと我に返った。

「…ちょっと待て。お前も行くつもりか、ユージィン?」
「前から行ってみたいと思っていたからね。それにこれは僕のヘリだ。
文句があるなら降りてもいいんだよ?」
ユージィンはしれっとして立人に言う。
立人とユージィンの間に見えない火花が飛び散った。

「まあまあ。いいじゃん、にぎやかな方が楽しいよ。立人とムスターファと寅之助。
昔に返ったみたいでわくわくするね!」
花鹿は嬉しそうにはしゃいでいた。
「か、花鹿…!さっきまでしおらしかったお前はどうしたんだ…」
立人は先ほどまでとの花鹿のギャップに 怒りと呆れで脱力した。

まぁ、花鹿はいつでも笑っていてくれたほうがいいか。
立人は力なく座席に座り込むと、溜息をついた。

そして、にぎやかなヘリは、ラギネイの沈む夕日を追いかけるように飛び立っていった。

「…カール様。次の便で乗り換えです」
「ああ、ありがとう」
久しぶりに休暇をとったカールが、ギヴォリ行きの飛行機に乗ろうとしている事を、
まだ、誰も知らなかった。

花鹿をめぐっての騒ぎは、まだまだこれから始まるのだ。

            ―Fin―
712名無しさん@ピンキー:2006/06/16(金) 16:03:08 ID:cfvhGN+f
しばらく見ぬ間に真面目な神キテター
原作補完ですね
713名無しさん@ピンキー:2006/07/02(日) 02:37:28 ID:Y3NBKCsN
くらきあつみが読みたい…
714名無しさん@ピンキー:2006/07/07(金) 00:36:04 ID:x7Rs9gAg
ミカ礼奈が読みたい・・・エロじゃなくても

保管庫に行けないんだけど、閉鎖しちゃった?
715名無しさん@ピンキー:2006/07/08(土) 22:54:30 ID:j0IEZmm1
716名無しさん@ピンキー:2006/07/12(水) 09:27:28 ID:wtxnNF+5
hosyu
717名無しさん@ピンキー:2006/07/24(月) 22:35:04 ID:sJvdS/Lo
ほしゅ。
718名無しさん@ピンキー:2006/08/12(土) 10:10:44 ID:B32BqQfp
hosyu
719名無しさん@ピンキー:2006/08/31(木) 18:21:25 ID:XCTKkiFA
保守
720名無しさん@ピンキー:2006/09/11(月) 03:27:49 ID:9OBxxIhb
いくらなんでも下がりすぎだ!!
721名無しさん@ピンキー:2006/09/18(月) 15:17:06 ID:wKoq2hFA
職人さんカモーン
722名無しさん@ピンキー:2006/09/25(月) 02:12:48 ID:oZ//YjTH
hosyu
723名無しさん@ピンキー:2006/09/28(木) 21:36:05 ID:R9D0bR3N
保守
724名無しさん@ピンキー:2006/10/14(土) 05:45:20 ID:2ZOI13Mt
OZのムトーとフェ理しああげ
725名無しさん@ピンキー:2006/11/03(金) 06:19:50 ID:5rpnSgYc
八雲立つではクラキとあづみが好きだったー
あづみの気持ちがめっちゃ切なくて泣けたな。
726名無しさん@ピンキー:2006/11/13(月) 19:23:39 ID:IGXF0TaI
保守
727名無しさん@ピンキー:2006/11/14(火) 03:51:15 ID:kwgw8HC3
>>725
闇己は何とも思ってないのがまた、な
俺は七地がいないと駄目なんだよーていう駄々っ子なんだもんw
728名無しさん@ピンキー:2006/11/25(土) 01:50:03 ID:kl3cVmWf
もし念を昇華した後、闇己が死なずに普通の高校生に戻れていたら
なんだかんだで安柘と付き合うことになると思う。
タラレバ話でもいいんで闇己×安柘が読みたいな。
729名無しさん@ピンキー:2006/12/01(金) 00:25:32 ID:bs/N+luw
そういやこの板でIFものをあまり見た事無いんだよね
是非読んでみたい
730名無しさん@ピンキー:2006/12/25(月) 01:19:25 ID:DqplGvfU
保守
731名無しさん@ピンキー:2006/12/28(木) 23:44:25 ID:SS3pPah6
立人花鹿が読みたいage
732名無しさん@ピンキー:2007/01/08(月) 01:21:07 ID:Js+x+NnL
サイト探せば保守
ムトーフィリシアキボンage
733名無しさん@ピンキー:2007/01/08(月) 01:22:20 ID:Js+x+NnL
ageたはずがsageだったので再度age
734名無しさん@ピンキー:2007/01/21(日) 20:57:20 ID:NPY+/0ij
闇ちゃんとお姉さんが読みたいのですが
735名無しさん@ピンキー:2007/01/21(日) 21:55:52 ID:2CpCl7uS
零と蕾が読みたいです。
736名無しさん@ピンキー:2007/01/22(月) 13:49:58 ID:vlDlDuZr
寧子姉さ〜ん(*´Д`*)
737名無しさん@ピンキー:2007/01/30(火) 06:02:57 ID:cn8VrVmJ
ホシュ
738名無しさん@ピンキー:2007/01/31(水) 20:25:42 ID:ji4Jz9sV
寧子が闇己の唇を奪うシーンは、本気で興奮したな。
739名無しさん@ピンキー:2007/02/02(金) 01:18:27 ID:JtIdWnZq
唇を奪うと言えば
安柘と闇己は唇同士がくっついてはいないんだよね。
闇己の相手は安柘派の自分としては残念。
740名無しさん@ピンキー:2007/02/11(日) 08:53:35 ID:cLfRiOe2
保守
741名無しさん@ピンキー:2007/02/18(日) 17:19:45 ID:c8mE1Zcp
もうここ3年近いんだな保守
どこかに樹作品いっぱいってとこないかな、もちろんノーマルで
742名無しさん@ピンキー:2007/02/19(月) 23:37:35 ID:PZXFxfG6
今ユージィン×ナジェイラ書いています。
近日中に、こちらに出せたらなと思っています。
743名無しさん@ピンキー:2007/02/22(木) 20:01:29 ID:Pj1MBmNN
ドキドキ"o(〃・ω・〃)o"ワクワク
744名無しさん@ピンキー:2007/02/28(水) 23:50:43 ID:oSXN9vNp
保守
745名無しさん@ピンキー:2007/03/12(月) 21:14:30 ID:bp4wjGI/
hosyu
746ユージィン×ナジェイラ:2007/03/13(火) 21:01:16 ID:/4p6mN4W
重い扉が僅かに軋み、ゆっくりと静かに開かれた。
部屋に差しこむ明かりと、人の気配を感じたユージィンが身を起こす。
「眠れないの?」
若い娘の高い声がした。

嘲笑を含んだ権高な口調が、時間帯を選ばぬ無遠慮な来訪者を知らせる。
さしもの彼も、ラギネイ王宮に身柄を拘束されるという突然の事態にあって、到底熟睡など
できなかった。
体を豪奢なベッドにあずけたユージィンは、薄明かりに浮かぶシルエットを一瞥し、眉を
ひそめた。
彼をここに幽閉した張本人、ナジェイラが後ろ手で扉を閉め、艶然と微笑んでいた。

「こんな夜更けに、どうされました」
彼女の気紛れだろうと分かってはいても、ユージィンの声には隠せない不機嫌さが滲んでいる。
彼の問いを無視し、ナジェイラはユージィンのいるベッドへと歩を進めた。
彼は素肌にガウンを羽織った。
「まるで本物の豹ね。僅かな気配にも感づいて、飛び起きるだなんて」
ナジェイラはベッド脇に立ち、ユージィンを傲然と見下ろした。
「ねえ。ムスターファ」
花鹿にしか許さない呼び名を遣われ、彼の柳眉が僅かに吊り上がった。

「殿下。申し訳ありませんが」
「怒った?……ふふ、こんなことで。花鹿とあなただけの呼び方よね」
ナジェイラは彼の抗議をあっさりと遮り、皮肉をこめてそう言った。
こんな深夜に、寝室に入りこまれてまで、からかいを受け嫌味を聞かされるのか。
ユージィンはこの傲慢で人を人とも思わぬ娘が苦手だった。
それに、この王女を手なずけているクインザという得体の知れない男も。
花鹿の為になればと思ってここまで来たが、囚われの身に落ちてしまった自分への苛立ちが
彼をいつも以上に神経質にさせていた。
747ユージィン×ナジェイラ:2007/03/13(火) 21:02:23 ID:/4p6mN4W
「ほら、怒ってる。全身の毛を逆立てて、警戒してるプラチナ色の豹そのものね、ムスターファ」
ナジェイラは顔を上げて勝ち誇ったように笑った。
「いいのですか?ナジェイラ殿下ともあろう方が、こんな夜中に外国人捕虜の元へ出歩かれるなど」

「あら、捕虜だなんて。そんな扱いをした覚えはなくてよ。あなたは私の特別なお客さまよ。
丁重におもてなしさせていただくわ、男爵さま」
ナジェイラは、ユージィンの貌のすぐ傍まで頬を近付けた。
体温を感じるほどのきわどい急接近に、彼は戸惑いを覚えた。
何かがおかしい。彼の警戒心を知った上で、あえてナジェイラがこうも大胆に接してくるには
邪な意図があるはずだ。
夜着とおぼしき薄布から、乳房の深い谷間がのぞく。
ほっそりとした肢体に似合わず、意外なほど豊かな乳房だった。
胸元を誇らしげに見せつけるような衣装をつけているのもうなずける。
ナジェイラはその量感を強調する意味で、わざとらしいほど前かがみの姿勢をとっているのだろう。

以前出会った時は、まるで少年のような野生の獣じみた気配を発散させていたが、この
変わりようはどうだ。
クインザとの関係が結ばれてからだろう、少女から一気に成熟した女性へと変貌しつつある。
かがみこんだ胸元、乳房の狭間あたりから芳香が漂う。
何を調合して作ったものなのかはわからないが、東洋的な妖しげな香りだった。
ユージィンの食指は動かないが、見る者が見れば権力を掌握する美しい王女としての魅力は
充分にあるだろう。
748ユージィン×ナジェイラ:2007/03/13(火) 21:08:22 ID:/4p6mN4W
「あなたって、本当にきれいね。どれほどの美女でさえも、あなたには勝てないわ。
どこの国の美人女優よりも、女王よりも、多くの人間を惹きつけずにはいられない」
彼にとっては何千回となく聞き飽きた、月並みな賞賛の言葉だった。
あらゆる国籍の、あらゆる身分の男女が彼に浴びせてきた常套句だ。
ただそれを、この王女がお世辞抜きの本心で言っているとは到底考えられない。
濡れたようにきらめく瞳がユージィンを捉える。

「花鹿が、そしてバーンズワースがあなたを離さないはずよね。それなのに、あの娘のために
わざわざこんなところまで来て。あなた、自分の価値を間違えているわ」
「ぼくには、たいした値打ちなどありませんよ」
「嘘よ。あなたには、財産も宝石も家屋敷を売り払ってもなお余りある価値があるわ。
それを試してみたいのよ」
この娘は何を言い出すのかと、ユージィンは訝った。
部屋の淡い光を照らすナジェイラの黒瞳が、不意に強い光を放った。
ナジェイラの唇が彼のそれと重なった。


甘い吐息とともに、ナジェイラの舌が彼の口内を探る。
慣れている。その動きで彼は悟った。
自分を見惚れる女とのキスなど、ほんの挨拶がわりと思っているユージィンからすれば
稚拙な技巧だが、彼女の舌遣いは男を知らぬ乙女のものではなかった。
それはどうでもいいが、さっきの言葉といい、何を考えているのかまったくわからない。

ナジェイラのなすがままにさせておいた彼の腰に、白い手が伸びる。
さすがに眉をしかめて、ユージィンはその手を押しやった。
彼女は唇を離すと、頬を淡く染めて含み笑いを浮かべた。
肩の薄布を押し下げ、淡く色づいた乳首が姿を現す。
749ユージィン×ナジェイラ:2007/03/13(火) 21:11:15 ID:/4p6mN4W
――まさか、こうして強姦されたと騒ぐつもりなのか。
こんなことが発覚すればただでは済まない。
ここは彼女の居城であり、唯一絶対の独裁者であるナジェイラが、ユージィンを罪人に
仕立てあげることなど造作もないはずだ。
嫌な想像を浮かべてしまい、ユージィンの背筋に冷たいものが伝う。

「およしなさい。殿下」
ユージィンは、努めて冷静に囁いた。
「あなたが、何を望んでいるのかはわかっている」
「そう。わかっているなら、言ってごらんなさい」
「ぼくをここへ留めておくこと。そして、花鹿を苦しめることだ」
「そうよ。それもあるわ。あの娘に、あなたと私がどんなことをしたか、教えてあげるわ。
あなたの大事な、宝物の聖少女、輝ける女神さまへね」
ナジェイラは淫らな笑みを浮かべ、ユージィンの耳たぶに唇をつけた。

「あなたはどうせ、あの娘を神聖視して寝てないんでしょ。あなたの自由を奪って、あなたを
弄んであげて、それを見せてあげようかしら。どんな反応をしてくれるかしらね、あなたの
素敵で純粋無垢なお姫さまは。泣いて喚くかしら、それともどんなふうに振る舞って、私を
楽しませてくれるかしら。考えるだけで、ゾクゾクするわ」

ナジェイラは再び彼の上に覆いかぶさると、キスを繰り返した。
羽織ったナイトガウンの下は、一糸まとわぬ裸身でいる彼の腰を手で探る。
反応はあった。
この上ないほどの美貌の男でも、こうして誘惑されれば、肉体的にはこんなものだ。
ナジェイラは唇を笑いの形に吊り上げた。
邪な美しさを湛えた高貴な女は、ベッドに腰かけて命じた。
「命令よ。私を抱きなさい。逆らうことは、許さないわ。今おまえの主人は、この私よ」


俯いたユージィンの美貌が、密かに冷たく笑ったのにナジェイラは気付かなかった。
750ユージィン×ナジェイラ:2007/03/14(水) 21:32:08 ID:bRMaK0SC
「まずはあなたのお手並み拝見、といったところね。さあ、ベッドから降りるのよ」
「はい」
ユージィンはナジェイラに従った。
全裸にガウンを纏った彼は、それを脱ぐように言われる。
ナジェイラの強い視線を受けながら、ゆっくりとガウンを剥いでゆく。

まるでモデルのような長身……いや、凡百のモデルや俳優など及びもつかないほどの
魅力が、生まれながらに彼には備わっていた。
亡父譲りの冷たく妖しい美しさに加えて、磁力、引力ともいえる性的なオーラをまとい
ただ立ち尽しているだけで、女性を惹きつける物理的な誘引効果を持っていた。
美の女神に愛され、一身にその栄光を浴したかのような美貌と、口々に人は賛美する。
しかしそれは、おそらく邪悪な神の仕業によるものだろう。

彼の実父は彼の産まれる前に死んでいた。
金で彼の家に買い取られた母は死人の精を受けさせられ、彼を産み落とした後
狂気に身を躍らせて自らの命を絶った。
彼の生そのものが、命の営みを冒涜するに等しい、悪魔の所業の凝集であったからだ。
彼は常に死とともにあり続け、彼の醸し出すエロスとタナトスに惹かれた女たちはみな、
誘蛾灯に寄っては焼き尽されて死ぬ小虫のように、次々に幾人もが命を投げ出していった。

だが、彼についてまわる死の影さえユージィンの美貌をいささかも曇らせはしなかった。
たとえ荒れ果てた廃墟の中にあっても、どんな服装をし、どんなポーズをとっていたとしても
金を払ってでもポートレートを撮らせて欲しいという写真家が殺到するだろう。
他者をも巻き込み滅ぼさずにはいられない、強烈な自己破壊願望を抱き続けていても
その出生の秘密が織り成す彼の冷たい美しさに陰影を与え、磨きをかけさえした。


ナジェイラは、それを知ってか知らずか。

彼女は、単純に目の前にいる男の容貌の美しさに惹かれていた。
最初に出会った時は、ただの美しく高慢な男とだけしか思っていなかった。
幾人もの女が自殺するほどの虚無を抱えていた彼が、花鹿によって再生を促され、
彼女にかしずいている、それがナジェイラにとってユージィンへの興味を持たせた。
ここへ彼を閉じ込めておくことそのものが、花鹿を苦しめる材料にもなる。
その程度の思いであったはず、だった。
751ユージィン×ナジェイラ:2007/03/14(水) 21:34:58 ID:bRMaK0SC
芸術家の手による彫像のような、見事な裸体が薄明かりに浮かんだ。
微かな笑みを唇に浮かべ、ナジェイラの瞳を斜に見入る。
ユージィンのその視線が、自分を視姦しているようでもあり、侮蔑しているようにも思える。
「ひざまずきなさい。ひざまずいて、私の脚を舐めるのよ」
「はい」
言われるまま、彼はナジェイラの足許に腰を折り、滑らかな足の甲に唇を這わせていった。

ユージィンの唇は、思いの他熱かった。
きっと冷たい肌だと思い込んでいただけに、体温の生々しさが逆に興奮を呼んだ。
「あ……」
か細い声が、思わずナジェイラの唇を割って出た。
ユージィンが、細かく舌を使って舐めたのだ。
ぞくりとする性感が、彼の唇から伝わって来る。
脚の脛を掌で撫で、舌と唇をゆっくりと這い上がらせてゆく。
彼の吐息がふくらはぎにかかり、そして白い手が太腿にまでそっとのびてきた。

「……ずいぶん、素直に従うのね。ムスターファ」
ナジェイラは、ともすればユージィンの愛撫に負けてしまいそうになるのを、喋る
ことでまぎらそうとした。

「私は、おまえにとって何人目?いいえ、何十人、何百人目くらいの女なの?」
「そんなには、女性との交際は多くありません」
「嘘おっしゃい。死にそうになった女、自殺した女だけでも両手で足りないはずよ。
……まあいいわ。さすがに、名打ての女蕩しでも、私のような王族の女を抱くのは
これが初めてじゃなくて?」
「はい。光栄です、ナジェイラ殿下」
「……よして。あなたのような男に、口先だけでそんなこと言われても……
嬉しく、なんかないわ」
よどみなくうそぶくユージィンの口調に、ナジェイラは苛立ちを感じた。
そのくせ、彼女の命令を逸脱することなく、微細な愛撫が続けられていた。
752ユージィン×ナジェイラ:2007/03/14(水) 21:38:01 ID:bRMaK0SC
内腿をさする繊細な指先の動きを、奉仕に揺れるプラチナブロンドの輝きを、
ナジェイラは感嘆をもって見つめていた。
じわりと、奥から溢れてくるものがある。
ユージィンの寝室に忍び入る前から、そこは甘い予感に疼いていた。

クインザによって初めて女の歓びを教えこまれていた身体が、今は何故か、以前には
男として見てもいなかったはずのユージィンに、強烈な性的魅力を感じていた。
憂いと翳りを帯びた、比肩しうるもののない美貌の男が、今自分にかしずき、足元に
ひざまずいている。
どんな表情をしているのか、あとでベッドの上で見てやる。
ふくらはぎの内側を舐められ、ナジェイラははしたなく喘いだ。

クインザの中の冷徹さ、傲慢な悪を感じて興味を持っていた。
クインザは計算高く、ナジェイラを決して退屈はさせなかった。
ルマティに対して馬鹿馬鹿しいほどの忠誠心で尽しぬく、そのためには、他の王族も
臣下もすべてが彼にとってはルマティが王座につくための道具にすぎない。
自分は王冠になど興味はない。だが、クインザという男の併せ持つ矛盾が面白かった。
それまで神の託宣を一手に請け負い、ほしいままの名声を手にしていても、心の奥底に
広がる、退屈と空虚さが彼女を黒く蝕んでいた。
それは、クインザという男のもたらす嵐で、あとかたもなく消し飛んでいった。

彼に道具扱いされていると最初から知っているし、傷つきもしなかった。
お互いにうまく利用しあっている、利害が一致しているだけの関係だと承知の上でいる。
言い寄るクインザを寝所に導き、男と女の交わりを持ったのは、単に好奇心からだった。
だが、初めての性行為に喘ぎ悶えるナジェイラを、クインザは幾度も頂点にまで導いた。
彼女は生まれて初めて味わう感覚の虜となってしまった。
巫女としての処女性など、彼女にとってはさほどの値打ちもなかった。

聖なる乙女でいられなくとも、この邪悪な欲情の誘惑には勝てない。
おまえは、この男についてゆくがいい。そしてその欲するままに生きよ。
そう命ずる「神」の声を、めくるめく歓喜の中で彼女は確かに聴いた。
753ユージィン×ナジェイラ:2007/03/14(水) 21:41:14 ID:bRMaK0SC
日ごとに、夜ごとに、彼女の中の女は目覚めていった。
自分にとっての王は、ルマティでもなく、もちろんソマンドなどではない。
ただひとりの男、クインザその人がナジェイラの「夫」であり「絶対者」であった。
輝きを増してゆく彼女の肉体を弄び、翻弄しながら、クインザは甘く囁いた。
美しい女王、われとわが身の忠誠をお誓いする、ただひとりの女王。
口先だけの睦言だとわかってはいても、その時には肉体が熱い歓喜の波にうねる。

彼女が歓びを訴えるたびに、クインザは冷徹な容貌を冴え渡らせていった。
与えられた快楽を貪るナジェイラは、彼に抱かれることをなによりも楽しみにしていた。
けれどそれと相反するように、次第にクインザの謀略事は増えていくばかりで、
熟していくその肉体は、深夜に及んでも謀議を企図するクインザの多忙により
放置され続けていた。

心などどうでもいい。
ただ、この日を追うごとに甘く疼いてゆく身体を鎮めてくれるものが欲しかった。
王宮の誰かではいけない、この弱みを知られてしまう訳にはいかないのだから。
そのための、望みうる限りで最上のものが今この手に入った。


太腿を這いまわる男の手を、どけようかとナジェイラは迷った。
さすがにユージィンの愛撫は巧みだ。
口づけをした時も、彼は舌先を小刻みに絡めてきた。
乳房をすり寄せ、舌を絡めながら彼の股間に触れると、そこはまぎれもない欲情を
示していた。それがナジェイラを喜ばせた。

少し前までは、未成熟な小娘とあなどられていた自分が、今ではこうして美貌の男を
身体で篭絡させることができる。
実際、クインザに抱かれてからは急速にナジェイラの女性らしさは増し、肉体も
丸みを帯び乳房も豊かになっていった。
以前の中性的な、少年のような無駄のない体つきから肉感的な成熟した女性へと
変貌を遂げている。
臣下やお付きの侍女たちからの絶賛を浴びるほどになっていった自分を、ナジェイラは
密かに誇りに思っていた。
754ユージィン×ナジェイラ:2007/03/14(水) 21:45:44 ID:bRMaK0SC
高貴の生まれの肉体で、自分と同等かそれ以上に貴族の矜持を持ち、誰に媚びる
ことすらもしない、この男……
ユージィンを屈服させてやる。
ナジェイラは昏い欲望を胸に燃やしたまま、彼からの性戯に腰の奥を濡らして応じた。
内腿を執拗に指先で擦られ、唇と唾液をなすりつけられ、滑る舌先にナジェイラは
恍惚として声を漏らした。
快楽だけが全身を染め上げていこうとする中で、彼女の裡の鬱屈した感情も
目覚めていく。

ユージィンと、クインザはある点でとてもよく似ていた。
クインザがルマティだけに忠誠を誓うように、ユージィンはその愛情を、花鹿だけに
注いでいる。
クインザがルマティ以外の者たちを路傍の石程度にしか思っていないように、
ユージィンは花鹿をのぞく者たちなど、名もない雑草程度にしか思っていない。
もちろんそれは自分、ナジェイラもその雑草の一つであるに違いない。
いくら口先だけで、睦言で愛していると言っても、クインザはルマティだけしか
愛してはいない。
ユージィンも、愛しているからこそ花鹿だけは決して抱かないと言う。
それなら自分はなんなのか。
この二人の男たちにとって、ラギネイ王国四番目の王位継承者、ナジェイラの
存在価値など無いに等しいのか。
怒りと羞恥と、抑えきれない欲情と加虐の衝動がないまぜになり、ナジェイラの
肉体を熱い渦がとりまいていった。



「もういいわ」
ナジェイラは掠れた声で言った。
「ベッドに横になるのよ。ムスターファ」
755ユージィン×ナジェイラ:2007/03/14(水) 21:49:20 ID:bRMaK0SC
嫌味のつもりで言ってやったが、ユージィンの冷たい美貌はいささかも感情の
揺らぎを覗かせず、ただ薄く微笑を浮かべたままでいた。
豪奢な天蓋つきのベッドに、ユージィンの真珠のような色合いの肌が映える。
銀色の光に輝くプラチナブロンドと相俟って、神々しいほどの白光を放っている
ようだった。

これでは、普通の女ならひとたまりもない。
ユージィンという存在そのものが、媚薬に等しい効果をもたらしているのだろう。
見つめているだけで、あの黄金色と緑のまだらの瞳で見つめ返されるだけで、
なにもかもを見透かされているような気分になる。
ラギ神の巫女である自分と、邪神の化身のような美貌の男。

クインザとてそうだが、このユージィンという男も、一体何を考えているのか
底が知れない。
たった一人の人間に絶対的な忠誠を誓い盲愛を注げる人間の、本音をさらけ
出させてやりたい。
この男の身体は、性の欲望をあからさまに示している。
花鹿に指一本触れてはいないという男が、自分に対しては男の本能を剥き出しに
しているのだ。
それを思い、ナジェイラはある種の勝利感を味わった。

ナジェイラは内心の興奮を押し隠して、彼の身体にまたがるようにし、そのものを握った。
「どう?こうされると、さしものおまえも、感じるはずよね」
熱くそそり立つものを、王女の手がはしたなく握り、男に快楽を与えるように動かした。
「……ええ。いいですよ、ナジェイラ殿下。とってもお上手でいらっしゃる」
相変わらず、ユージィンは微笑を浮かべたままで彼女を見つめている。
「殿下はやめて、堅苦しいわ。ナジェイラさま、と呼びなさい」
「はい、ナジェイラさま。気持ちいいですよ……」
756ユージィン×ナジェイラ:2007/03/14(水) 21:52:08 ID:bRMaK0SC
たまらず、ナジェイラは夜着の前を押し開き、乳房を晒した。
ユージィンの手をとり、豊かな胸へと導く。
柔らかな手の動きと、白く長い指先が乳首をこするのを感じとる。
「あ、あんっ……」
乳首は彼女のもっとも敏感な性感帯のひとつだった。
桜色に恥じらったような色をつけた愛らしいそれは、ユージィンから存分に
刺激を与えられる。

「あ……。舐めなさい、ユージィン。私がやめろと言うまで、舐めるのよ」
今はもう、彼をからかう余裕など失われていた。
あるのはただ自己の快楽を貪欲に追求してゆく、淫らな女の本能だけ。
「はい。いつまでも、ずっと、ナジェイラさまが望むだけ、舐めてさしあげますよ」
仕方がないな、とでも言いたげな口調に聞こえる。
彼の美貌におおいかぶさり、乳房を唇に押しつけ、美しい舌先と唇が与えてくれる
精妙な愛撫に、ナジェイラの脳は白く溶けていった。

男を軟禁し、抵抗できないように言質を弄し、逆レイプじみたことまでしている。
サディスティックな欲望のままに、この途方もない美貌の男を犯しているつもりが、
反対に犯され自由にされてしまう恐怖を感じた。
クインザによってありえないほどの快楽の種子を埋め込まれてしまった肉体が、
今また別の男によって深い歓びに花開こうとしていた。

腰の奥からとめどもなく溢れてくるものが、荒く弾む息を吐き出させる。
「触って……。ああ、ここに……」
下着をつけていない秘部は、ユージィンの美しい指でさらなる快感に襲われた。

ナジェイラに組み敷かれた彼の貌が、満足げに笑っている。
「こぼれてきますよ……ナジェイラさま。こんなにもぼくを求めてくださるなんて、
光栄です」
757ユージィン×ナジェイラ:2007/03/14(水) 21:57:47 ID:bRMaK0SC
見下したような視線に軽い侮蔑の意を感じても、ナジェイラの望むことは
ただ一つだった。
黙ったまま、ゆっくりと彼のものを受け入れていった。
「ああっ……」
「あっ……」
二人は、ほぼ同時に声をあげた。

美貌の若者のものが侵入してくると同時に、耐えがたい快楽の波がナジェイラを
翻弄した。
体中の力が脱けてしまいそうな、腰から下が溶け崩れてしまいそうな、味わった
ことのない衝撃が全身を貫いていた。
「あああ……!あ、ああっ……」
ナジェイラは細い声をあげて、快楽を訴えてしまった。
ユージィンの白い胸に両腕を突き、彼のものを深く捉えて離さず、そのまま
ゆっくりと腰を浮かせ、さらに沈める動きを繰り返した。

ああ、こんなに気持ちいいなんて……。
既に彼女の唇からは乱れた吐息しか出ず、固く目を閉じて快感に没入していた。
不意に、乳首から新たな刺激が加わった。
「あ、はあっ……!ああんっ!」
「いいですか、ナジェイラさま。こうすると、もっとぼくのを締めつけてきますよ。
そんなにぼくのが気持ちいいんですか?」
とろけるような柔らかな囁きが、官能的に響いた。
ナジェイラはユージィンの声に導かれるように、そっと目を開いた。
黄金色と緑のまだらの瞳に、霞がかかっているように思えた。
ナジェイラとの行為の快楽を感じているのか、それとも別な感情を持っているのか。

クインザでさえも、行為の最中に彼女の締めつけが加わると、声をあげて呻く。
それほどにいいのだと、彼はこらえきれない口調で告げて、彼女の中に果てる。
ただし、彼はいつでも避妊を怠らなかった。
ナジェイラはクインザの子を望んでいると口に出しても、彼は頑なに避妊をしなくては
ならないと説き続けた。
今は子を望むには早すぎる。
まだこの後、政治が安定し、王が落ちつかれ、正式な婚儀を挙げてからでないと
いけないと説得されていた。
758ユージィン×ナジェイラ:2007/03/14(水) 22:05:11 ID:bRMaK0SC
底知れぬ快楽に身を浸しているナジェイラに、避妊しなくては、という意識が浮かんだ。
いわゆる膣外射精という方法は知っていた。
それをしてもらうには、ユージィンにあれを抜いてもらわなくてはならない。
でも、このまま続けてもらいたい。今、やめて欲しくはない。
確か次の月のものまでは、一週間以上の間があったはずなので明確な
安全日とはいえない。

ああ、だけど……。だけど……
クインザに抱かれて以来、およそ一月ぶりになるだろう絶頂の予感が、彼女を
この上なく貪欲にさせていた。
こんなに早い段階での絶頂など、彼女の経験ではありえないことだった。
それほどにユージィンの技巧は素晴らしかった。
どんな女でも、こんな男にこれほどの目に遭わされれば、彼から離れられなく
なってしまうはずだ。

「ユ……ジィ……ン……」
ナジェイラは、さすがに真剣な表情を浮かべているユージィンに声をかけた。
「ああ……。もう、いきそう……。でも、お願いがあるの。あなたがいく時、外に……
外に、出してちょうだい……」
「……ぼくも、もういきそうです」
言いながら、ユージィンは深々と彼女を貫き、そして引き戻した。
ナジェイラは最も感じるGスポットを突かれ、悲鳴のような声をあげた。

「あっ!ああっ!あっ!あ、お願い……お願い、外に、ああ!ああもう、ああ、
もうだめ……」
ナジェイラは、急激に突き上げてくる快楽の頂きを捉えようとしていた。
叫ぶ言葉は意味をなさない。
あと一息で達していこうとするその時、悪魔の預言が彼女にもたらされた。
「中に……出してあげますよ、ナジェイラさま。あなたは、ぼくの子を産むんです。
ぼくにそっくりな、色白の、プラチナブロンドの子をね……」
759ユージィン×ナジェイラ:2007/03/14(水) 22:17:22 ID:bRMaK0SC
刻みつけるような、ゆっくりとした、しかし断言する口調とともに、ユージィンは
とどめの一撃を浴びせた。
恐慌に襲われたナジェイラは、彼から離れようとしたが、ユージィンの意外な
ほどの腕の力で抑えつけられて、腰を浮かせることもできない。
対面座位のまま、彼に下から抱きすくめられていた。

「ああっ!いや、いやっ!やめて、あああ!ああっ、いいの、いい、
だめっ……」
ナジェイラは、暗い絶望に呑み込まれながら、自分の中に深々と
突き込まれるユージィンの震えを感じた。
男が射精を迎える予兆を確実に捉え、彼女の性感を昂ぶらせていった。
それは敗北を意味していた。
逃れられない。この男からは。
のぼりつめたい。
このまま彼の絶頂を身体の奥深くに受けとめてしまいたい。
恐怖よりも、彼を拒否するよりも、浅ましい性の欲求に神聖な巫女の肉体と
精神が犯され、堕落してゆくのを彼女が選んだのだ。

その瞬間、未だかつてなかった凄絶な愉悦が彼女を遥かな高処へと
攫っていった。
声にならない声が響き渡る。
彼女のすべてがユージィンに奪われ、汚されるのだと。
四肢を捕縛されながら、漆黒の谷底にひきずりこまれてゆくような錯覚のただ中、
ナジェイラの秘所は歓びにわなないていた。

白い神像のような美貌が彼女の脳裏をかすめて過ぎ去る。
勝ち誇った悪魔のような笑いを浮かべながら、ユージィンは彼女の首筋を吸った。
邪な計略に散った神聖な巫女の、敗北のしるしのような紅い花びらが残された。
760名無しさん@ピンキー:2007/03/17(土) 02:46:23 ID:ud+kuoTI
いつの間にか神が降臨しておられた!
イイヨイイヨ
ナジェイラもユージィンも、すごく「らしい」のに
すごくエロくて最高っす
761名無しさん@ピンキー:2007/03/18(日) 04:00:14 ID:Jd2ZpfrN
うわー!久々に来てみたらスゲー(・∀・)イイ!!!
ありがとうございます神様
762名無しさん@ピンキー:2007/03/23(金) 05:00:13 ID:HLbBhZgh
今更ながらGJ!
しばらく見てない間にエロ神様が!
763名無しさん@ピンキー:2007/04/02(月) 19:48:53 ID:DPu4iA6w
ほしゅ
764名無しさん@ピンキー:2007/04/26(木) 08:05:52 ID:ba5ZF7Gx
hosyu
765名無しさん@ピンキー:2007/05/12(土) 00:35:06 ID:HDayKOME
ほっしゅ
766名無しさん@ピンキー:2007/05/30(水) 13:56:28 ID:2RwQm7Jy
ほしゅ
767名無しさん@ピンキー:2007/06/06(水) 20:42:36 ID:ZaRPMI1Q
hosyu
768名無しさん@ピンキー:2007/06/29(金) 23:29:29 ID:F3+Rd+l+
保守
769名無しさん@ピンキー:2007/07/08(日) 09:57:21 ID:/ZWeR6Tz
hosyu
770名無しさん@ピンキー:2007/07/08(日) 23:04:27 ID:lH7V9sj1
保守
771名無しさん@ピンキー:2007/07/16(月) 13:17:20 ID:Suk3soud
忍とりなのを誰か書いてくださいm(_ _)m
772名無しさん@ピンキー:2007/07/18(水) 21:23:19 ID:3CmY5aiY
>771
読みたい
773名無しさん@ピンキー:2007/07/29(日) 00:06:20 ID:GAE+YvwB
age
774名無しさん@ピンキー:2007/08/19(日) 17:37:54 ID:C34aNm7q
ほしゅ
775名無しさん@ピンキー:2007/08/30(木) 19:24:30 ID:uDyHfVh5
保守
776名無しさん@ピンキー:2007/09/15(土) 18:13:12 ID:cMjWhP1M
モナーとデーモソとミカは一瞬妄想したなぁ
777名無しさん@ピンキー:2007/09/15(土) 18:17:45 ID:cMjWhP1M
>>759いいなあ(*´Д`)ハァハァ
股のお越しを
778名無しさん@ピンキー:2007/09/17(月) 02:04:21 ID:WAh6XP5K
ひっそりカールとナジェイラがくっつかないかと妄想してたなあ
779名無しさん@ピンキー:2007/09/19(水) 22:49:27 ID:RVdNjM1P
>>771
忍りなは、最終回に至ってやっと見た目が犯罪じゃなくなったから
ぜひとも読んでみたいww

…でもやっぱ忍ってロr(ry
780名無しさん@ピンキー:2007/09/20(木) 12:31:35 ID:aSG5V/5j
終わったのか!
781名無しさん@ピンキー:2007/09/20(木) 23:10:59 ID:88DTA40M
忍がロリコンなら大人になってしまったりなに興味をもてるのか?
782名無しさん@ピンキー:2007/09/20(木) 23:46:19 ID:88DTA40M
どっちでもいいけど読んでみたいなww
783名無しさん@ピンキー
中身は超高校生!外見は小学生!その名は!