【キスしてくれ!】エアマスター【子供作る気!!!!】

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1名無しさん@ピンキー
エロSSからアクションSS、
ライトでもヘビーでも、百合でもフォモでも、シリアスでもギャグでも、
柴田ヨクサノレ著「エアマスターのSSで楽しみましょう。
*お約束*
1 作品を投下する場合はカップリングと傾向を事前申告
2 カップリングや作風など、趣味嗜好に合わないSSに対して、
  文句を言うのは止めましょう。そんな奴にはエアスピンドライバー。
3 絡みや煽り、荒らしにはスルーの精神で、マターリ参りましょう。
2名無しさん@ピンキー:04/06/03 12:40 ID:Txdv0pG1
通報しました
3名無しさん@ピンキー:04/06/03 12:43 ID:8H6yx3Iv
漏れも通報しました。
4名無しさん@ピンキー:04/06/04 08:57 ID:l7VWAfvA
(・・・こんな・・・!・・・こんなの私じゃない!!)

そう思いながらも、マキは身動きが出来ない自分に気づいていた。
固い壁と硬い男の身体に挟まれて、さっきから自由になるのは両手だけだった。
なのに・・・・そんな両手さえも今は男の首に巻きつけていないと、落っこちてしまいそうになる。
いっそ落ちたほうがマシかもしれない・・・そう思いながらも・・・必死でしがみつく。
落ちてもきっと座り込むだけだ・・・・・・

・・・・・・どう・・したら・・・
・・・もぅ・・・・・逃げられないの・・・あたし・・・?
・・・・・・逃げないと・・・・・・

熱に犯された思考の中、マキはひたすら逃げる事を考える。
はやく逃げないと・・・そう思うのに、・・・身体は動いてくれない。
それどころか、唯一力を入れて抵抗していた両足も、すでにダラリと開ききっていた。
そんな股の間を、男の片膝がさっきから深く突き上げてくる。

「ハァ・・・・ハァ・・ァ・・・・」
上擦った吐息とともに混じる甘い声に、男が耳打ちする。
「マキ・・・」
「・・ハァ・・・」
触れる吐息だけで、全身が沸騰するように熱くなった。
ゾクゾクと身体の奥から沸きあがっては沈みを繰り返す、この熱は何なんだろう?
何かヤバイ気がした・・・このままコイツの言いなりになるのは・・・・・何かヤバイ。
そう思うのに・・・ヤバイと思うのに・・・それでも身体を動かせないでいる。
5名無しさん@ピンキー:04/06/04 08:58 ID:l7VWAfvA
―――チュッ・・・

「・・・!!!」
耳に生暖かい感触がつたわる。
どうやら男が舌を這わせてきたようだ。
甚振る様に舌先でツンツンと突付く。
「・・・ッ・・」
熱く濡れた感触が這い回る。
「・・・――アッ・・・ハァ・・ゥ・・ゥ・・ッ・・」
ビクンと身体が跳ね上がった。
「ヤァ・・・!」
左右に頭を振り、必死でその舌から逃げ出そうとする。
だが、男は後頭部に置いた手をそっと耳元に回して、
舐めやすいように、マキの首筋を斜めに向かせた。

耳たぶを軽く甘噛みして、耳朶にある綺麗な緑色のピアスを口に含む。
そしてフ――ッ・・と奥に優しく息を吹きかけた。
「・・・ヒァッ・・ァ・・」
小刻みに全身が震えた。
「・・ヤ・・メテ・・ェ・・」
舌を動かすたびに面白いように反応する少女に、なおも男は執拗に責め立てる。
6名無しさん@ピンキー:04/06/04 08:59 ID:l7VWAfvA

「・・・マキ・・・もっと声出してもいいぞ」
「・・なッ!・・・に・・ぃ・・・ッ・・」
返す言葉さえすでに息も絶え絶えだ・・・。
チュッ・・チュゥッ・・・
「ほらぁ・・・マキ・・・」
そう言って奥のほうまで舌を伸ばす。
回された手の先はツツゥーっと厭らしく首筋を撫で上げる。
「・・・・ッ・・!!」

どうなっちゃうの・・・・・あたし・・・・・
逃げなきゃ・・・逃げなきゃ・・・逃げなきゃ・・・・・
そう思うのに・・・

男はなおも激しく舐め上げ、太ももに置かれた手は股の付け根あたりを弄っている。
チュ・・・チュッ・・・チュッ・・
「ァ・・・ヤァアッ・・・」
耳に響くこの音で頭がクラクラしてきた。
もぅ・・・何も考えられない・・・。
さっきから私の身体はいっこうに、私の言う事なんて聞いてくれない・・・!
怖いほどコイツの言いなりだ・・・・・!!
何一つ自由にならないなんて・・・・・!!!
7名無しさん@ピンキー:04/06/04 09:01 ID:l7VWAfvA
押し上げてくる膝の感触が硬くて、強引に股下に触れるたびに、
何か・・・何か・・・膝とは違う硬いものが太ももに当たった・・・。
・・・何だろう?
・・・・・ふと疑問に思ったが、考える前に頭の中はもぅぐちゃぐちゃだった・・・。
熱くて、熱くて、鼓動は痛いほど激しくて・・・・・心臓が・・・痛い・・・・。
心臓さえコイツに掴まれてる感じ・・・。
息を吐くタイミングさえ操られてる感じ・・・・・。
・・・何もかもコイツに支配されてる感じがする・・・・・。
そのうちに・・・。
「ヒャァ・・・!!」
太ももの内に置かれていた手がパンツ越しに触れてきた。
ビックリしてすぐに両足を閉じた。
しかし、男は背後から回した腕でスカートを器用にたくし上げながら、ゆっくりと強引に触れる。

「・・・!・・・!・・・!」
声にならない声が息をつく間もなく迸った。
押し上げてくる片膝の隙間から指先でスッとをなぞってくる。
まだ誰にも触れられた事がないそこを、男の指が優しく回転するように撫でる。
「・・ッ!・・・ッ!・・・ヤメッ・・・・アァ・・ァ・・」
必死で力を入れて閉じた。・・・がそれに反して膝はガクガク震え出す。
全身がカァっと熱くなって、汗がブワッと噴き出した。
8名無しさん@ピンキー:04/06/04 09:02 ID:l7VWAfvA

・・・・あ・・・あ、いやだ。
・・・やだ。・・・そんな・・・・・

優しい触れるか触れないかのタッチで、上から下へなぞるように指が動く。
「・・ァ・・ハァ・・ァ・・・ハァッ・・」
自分の意志とは関係無しに出そうになる喘ぎを必死で我慢するが、
どうしても呼吸と一緒に小さく漏れてしまう。

相変わらず耳は舌で甚振られ、すでにマキは抱きついてるのもやっとな状態だった。
そんな様子に気づいてか、男が首筋に回していた手を背中に持っていく。
ギュゥっと震える身体を抱き締めて支えた。
「・・ァァ・・ッ・・・ァア」
小さく震える声が、ジュリエッタの耳元に触れた。
長い髪の隙間をぬって、届く甘い声に全身が震える。
微かに潤みを含んだマキの声に、自分までゾクゾクしてくる。

すでに両足の間の昂ぶりを押さえる事が出来ないでいた。
愛してる女のこんな甘い吐息に晒されたら、どんな男もコントロールなど出来ないだろう。

昂ぶりを押し付けるように、マキの股下に膝を押し当てる。
その間も指の動きは止めない。少しずつ少しずつ敏感な処に近づけていく。

少し指に力を加えて押しただけで、マキの全身がビクンと跳ねた。
上擦った吐息が耳に触れる。
我慢できずに、薄布の横から指を入れた。
「ヤ・・・アァッ・・・ヤメェ・・・ッ・・・!!!!」
マキが一際大きい声で叫んだ。
9名無しさん@ピンキー:04/06/04 09:03 ID:l7VWAfvA
そっとじかに撫でると、そこは火照ったように熱い。
まだ誰にも触れられた事がない少女のソコに・・・・
まだ何の潤いもない少女のソコに・・・・・・
ジュリエッタは心臓の音に急かされるように指を這わす。

性急ではあったが、優しく撫で上げるように触れた。
「・・・ッ!・・ゥ!!・・・ッ・・!」
必死で声を我慢しているのが分かる。

「ほら・・・マキ・・?」
優しく問い掛けてやると、またも硬直したように、声を押し殺す。
必死で我慢している様子はとても可愛かったが、
そんなマキに、ジュリエッタは少々意地悪な気分になっていく。

優しく触れていた指を強引に奥へ進める。

「・・ハッ・・ァ――ッ・・」
上擦った声が掠れたように漏れた。

「ハァ・・・ッ・・ッ・・ヒッ」
なおも強引に指を奥に進める。
するとマキは自らを男の身体にしがみ付き、全身を押し付けてきた。
もぅ既に掴まってるのもやっとな状態なのに・・・。
10名無しさん@ピンキー:04/06/04 09:05 ID:l7VWAfvA
どうしたらいいのかわからない・・・。
そんな未知の感覚に何か縋りつけるものが欲しかったのだろうか・・・。

しがみ付く腕が小さく震えている。
押し当てられた胸元からドキドキとマキの鼓動の激しさが伝わってきた。
その顔を覗き込むと、きつく唇を噛んでいっしょうけんめい声を我慢している。

「マキ・・・もっと・・・・・」
耳元で囁いてやると、
「イヤ・・・・!!」
言い終わらないうちに、悲鳴のように鋭く叫んだ。
しがみ付いてはいるが、完全に心は別にある・・・・。

さっきふつふつと湧き上がった子供じみた感情がまたも男の中を支配していく。
我慢できないぐらい・・・感じさせてやる・・・・・。
耳を甚振っていた舌を首筋に這わせ、そのまま口元に押しやる。
「ウゥン・・・ゥ・・・」
柔らかな唇を塞いだ。
その隙に、
「・・・ゥ・・ァ・・・ハゥ・・」
長い指で、固く閉じられていた部分をこじ開けた。
指先で強引に押し開き、深く入り込もうとする。
「・・・ウゥゥ――・・・・ンッ・・ゥ」
塞がれ口元から呻き声が漏れる
11名無しさん@ピンキー:04/06/04 09:06 ID:l7VWAfvA
「ハァ・・・ヤッ・・・」
角度を変えて舌を入れた瞬間にも拒絶の言葉が聞こえる。
だが、そんな拒絶とは裏腹に次第にソコは潤いに満たされつつあった。
男の指にもわずかに湿った感触が残る。
微かに潤う小さなその奥にゆっくりと長い指を進めていった。

・・・だが・・・・・マキの唇から漏れたのは痛々しい吐息。
「くぅ・・・・ぅ・・・ッ」
なおも指を突き刺す。
「ウゥ―――・・・ッ・・ゥ・・・ツッ」
呻き声の中にも痛々しい響きが伴う。

今確かにマキは未知の痛みに襲われていた。
男の指が突き刺さるたびに、・・・鈍くソコは痛んだ。
痛・・い・・・・・痛い・・・・・・痛いよぉ・・・・・・。
薄く開けた瞳に薄っすらと涙が滲んでくる。
どうしてこんな事をされてるのかも分からなかった。
どうしてこうなったのかも・・もう・・思い出せな・・・い。
痛くて、苦しくて、辛くて、恐くて・・・・・・・

でも、それでも、あらゆる感情が一つの激情に押し流されていく。
12名無しさん@ピンキー:04/06/04 09:08 ID:l7VWAfvA
それは熱を伴って、マキの身体の奥底から噴き出してくる。

痛い・・・痛いけど・・・触れられたソコは死ぬほど熱い・・・
コイツの手が触れるたびに、身体中から汗が噴出して、
ソコはジンジンとして、息もおかしくなってしまう・・・。
私・・・どこかおかしいんだろうか?
こんなに身体が熱くて、呼吸も苦しくて・・・。

さっきの息も出来ないほどの激しいキスとはまた違った苦しさに、今マキを包まれていた。
・・・・まるで何もかも・・・押し流されるように・・・・一点に集結していく。

「うぅー・・・んぁ・・・ぅぁ・・ぅッ・・・」
合わさった唇の隙間から小さく呻き声が聞こえた。
ゆっくりと舌を絡めながら、瞼を開けると辛そうに歪むマキの顔があった。
既に長い指が一本途中まで突き刺さっていた。
それをゆっくりと折り曲げる。
「ンゥゥッ・・・!!」
一瞬眉間にシワを寄せる。
こんなに優しく触れてるのにそれでも痛いようだ。
13名無しさん@ピンキー:04/06/04 09:09 ID:l7VWAfvA
触れた指先にさっきよりもぬめりを感じた。
濡れ始めた内側にもそっと空いてる指を這わす。
やがてその指はもっとも敏感な部分を探しあてた。
まだ誰も触れた事の無い快楽を・・・

「あッ・・・ゥゥ!!!」
唇の隙間から戸惑いの声が漏れた。
今まで感じた事も無い感覚が、稲妻のようにマキの全身を貫いた!

男は塞いでいた唇を離す。
もっとその甘い声を聞きたかったから・・・・・
「マキ・・」
過敏な部分に触れながらも、先ほど突き刺した指をさらに推し進める。
「ぅぅ・・・・ぁ――・・・あッ!・・あッ!・・」
震えるような衝撃と、痛みに、思わず大きな声が響いた。
痛い・・・痛い・・・痛い・・・
でも・・・痛いけど・・・・痛いのに・・・・
「ヒぁッ・・ぁぁ・・・」
敏感な部分に優しく触れていた指がいきなり強く動いた。
ぎゅぅっと指の背で押さえて押し上げるように責め立てる。
「ぁ―・・・ぁ―・・・あぁ―――・・・」
突き刺さる指の痛みも忘れて、しがみ付いた男の肩にマキは唇を押し当てる。
くぐもった声が響いた。
14名無しさん@ピンキー:04/06/04 09:10 ID:l7VWAfvA
触れた指が動くたびにビクビクと身体が飛び上がる。
痛いのに・・・男の指が押し上げてくる度に、沸騰するような狂おしい何かが
ソコから一気に沸き上がる。それはたちまち膨れ上がり、マキの全身で渦を巻いて
押し流していこうとする。
そんな未知の感覚にマキは戸惑いながらも、抵抗しないでいた・・・いや・・・出来ないでいた。
全身の力は抜け落ちて、全体重を男によって支えられてるから。
・・・マキには、もう何も出来なかった。

そんなマキの様子に、男のほうも昂ぶりを・・・抑える事が出来ないでいた。
熱くトロけた泉の奥からいったん指を抜き、太ももの間にもう片足を滑り込ませる。
そのままウェストを引き寄せ、強く身体を押し付けた。

息も絶え絶えに高潮した顔でマキはそんな男を見上げた。
何をされてるのか分かっていない様子だ・・・。
ただただ・・・自分の股の間に触れる固いモノに・・・疑問を感じていた。

押し上げるように腰を持ち上げられる。

「なッ・・・・・!!!」
男の昂ぶりが先ほどまで触れられていたソコに強く押てられた。
「マ・・キ・・・」
その声は異様に掠れている。
15名無しさん@ピンキー:04/06/04 09:11 ID:l7VWAfvA

「な・・に?」
声が震える。
だが、押し付けられる昂ぶりの意味を分かっていない。
ただただ・・・熱に潤んだ男の視線に気圧されていた。
声もなくジュリエッタは笑った。
あまりに幼いその反応に・・・笑うしかなかった。
だが、また押し上げる。
「・・・・・・・――ぁ!」
瞬間的に甘い声が上がった。
強く強く押し当てたためか、先ほどの最も過敏な部分に偶然当たったのだろう。

「マキ・・・」
押し当てたまま、強くこすりつける。
「・・・・―――ヒィアッ!!」
硬い衝撃に、マキは高い悲鳴をあげた。

「マキ・・・マキ・・・マキ・・・」
熱に急かされたように男はその名前を繰り返し、押し上げる。
下半身にじっとりとした熱が集まるのをマキは感じた。
今は触れられてもいない処が疼くように熱かった。

「・・・やぁ・・・やめッ・・って!!」
押し上げられる硬い熱に、ゾワッとした嫌悪感を覚える。
激しく顔が羞恥に歪んだ。
「やめ・・てぇ!!」
ようやく気づいた。今自分がこの男に何をされてるのか・・・
泣きそうになりながら、男の髪を掴む。
16名無しさん@ピンキー:04/06/04 09:12 ID:l7VWAfvA
だが、身体はきつく抱き締められ、薄布越しに硬いものが何度も押し付けられる。
「―――ぁ・・あぁ・・・やはぁ・・・ぁ・・・・・はあッ!・・・」
衝撃に激しく身体が揺れた。

「やぁ・・・やぇ・・め・・ッ・・・」
2人とも何も脱いでいないだけに、その光景はやたらと厭らしい。
マキは壁に押し付けられて、スカートを捲り上げながら両足を開かされている。
両足の間には密着するように男の腰があった。
ズボン越しに触れる昂ぶりはそれだけでも熱い温度が伝わってくる。
「・・・マ・・キ・・・・ハァ・・」
男の呼吸も乱れていた。
ただ押し付けているだけなのに・・・吐息を苦しそうに吐き出す。

「も・・・ぉ・・」
熱いものが目頭に込み上げてくる。
今日ずっと我慢し続けていた熱いものが一気に込み上げてくる。

―――ひゅぅっ・・・・と、喉の奥が鳴った。

言葉が呼吸に飲み込まれて出てこない。
「ど・・・ぅ・・し・・・・ぁ・・・・」

「マキ・・・?」
そんな小さな震える声に男は耳を傾ける。
上擦ったマキの声はひどく掠れている。
17名無しさん@ピンキー:04/06/04 09:13 ID:l7VWAfvA
「・・・・・・らぁ・・・・やめ・・てッ・・・くれる・・ッの?」
やっと吐息とともに吐き出せた。
「え・・・?」
ポツリと零れた言葉に、男は思わず聞き返していた。
「ど・・・ぅ・・した・・・・らやめて・・・くれる・・の?」
今にも零れそうな涙を瞳いっぱいに溜めて少女は男を見つめていた。
「マキ・・・」
「・・・・あた・・し・・・なんでもする・・から・・、こ・・・いがいだったら・・・
・・・アンタ・・の・・・言う・・とお・・にす・・るから・・・だから」

一つ一つ苦しい吐息とともに吐き出した。
頬には知らないうちに涙が滲んでいる。

マキを見つめるジュリエッタの表情が歪む。
ひどく苦しそうに・・・

「・・・・・・・?」

ジュリエッタはそっとマキから離れた。
「・・・え?」
その行動にはマキ自身も驚いたほどだ。

抱き上げていたマキの身体を優しく地面に下ろす。
左足が痛まないように優しく・・・・・・。
18名無しさん@ピンキー:04/06/04 09:14 ID:l7VWAfvA
少々面食らったが、すぐに逃げようと一歩踏み出そうとしたのに・・・・・・。
そう・・・思ったのに、足がガクガク震えて思うように動かなかった。

まだ自分の中に男の指が入っているような感覚・・・。
ジワリと熱いモノが染み出すような感覚・・・。
それらも相まって、マキはその場に崩れるように座り込もうとした・・・が、
それを男が片腕で支えた。


咄嗟に見上げると、・・・その表情は先ほどと同じでひどく苦しげだった。
唇を強く噛み、瞳を伏せている。


「ぁ・・・―――?」
マキはそんな様子の男に何か話し掛けようとしたが止めた。

何を言えばいいのか分からなかったから・・・・。

何か、そんなにひどいことを言ってしまったんだろうか?
この男をこんなに苦しめ、傷つけるようなことを・・・・・。
どうしてこんなに苦しそうな表情をするのか分からない・・・・・。
それがチクリとマキの胸に不安を残す。

そんな身に慣れない不安のせいだったろうか・・・・?
次の瞬間取ったマキの行動は自分でも予想しなかったものだった。
19名無しさん@ピンキー:04/06/04 09:15 ID:l7VWAfvA
マキはおそるおそる手を伸ばしていた。
苦しそうなジュリエッタの髪に、そっと指先で触れてみる・・・。
―――が、・・・その手はいきなり掴まれた。
「わっ!!」
男は躊躇うことなくその手を掴むと、大切な宝物であるかのように、
強く自分の頬に押し当てた。
「マキ・・・」
「・・・・―――な、何ッ!?」
掴まれた腕を引っ込めようとするが・・・動かない。
痛みは無かった。決して強くは握っていないのだが、それでも全くビクともしない。

「言うとおりにする・・・って言ったな・・・」
男の突き刺すような視線にまたも悪寒が走る。
反射的に引っ込めようとした手をさらに強く引き寄せられる。
マキはバランスを崩し、そのままジュリエッタの胸元に倒れこむような形になった。
抱き留められて、そうと気づくより先に、ふわりと全身が浮いた。
そして優しいぬくもりが唇に落ちてきた。
「・・―――なッ!・・・・・んぅッ!!!」
気づいたときには既にお姫様抱っこされて、男の腕の中にいた。
しかも熱い口付けつきだ・・・
「うぅ・・・ぅん・・・・ハァ・・ァ」
ようやく唇を離す。
20名無しさん@ピンキー:04/06/04 09:15 ID:l7VWAfvA
「マキの家まで送っていく」
そう言って颯爽と歩き出す。

「・・なッ・・なッ・・・ちょっと!!」
「またキスするぞ」
「―――!!!!」
真っ赤になり、パクパクと口を開くが言葉は出てこない。
・・・・もぅ・・黙るしかなかった。
そんなこと言われたら黙るしかないじゃん・・・。
そう心の中で呟きながら・・・男の顔を見上げると、微かに口元が綻んでいた。

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。」
なんかバカみたい・・・。
左足の捻挫と、震える膝のお陰で
・・・・どうせ・・・しばらくは歩けなかった・・・・。

「今日だけ・・・な・・」
俯きながら、マキが小さく囁くと、ジュリエッタの顔は嬉しい答えに輝いた。

(本当に・・・今日だけ・・・)
(さっきの事を忘れたわけじゃない・・・許したわけでもない・・・)

そう思いながらも少女は街行く人々の視線に耐えられず、ジュリエッタの胸に顔を埋めた。
ジュリエッタもまたそんなマキをいとおしそうに見下ろしている。
21名無しさん@ピンキー:04/06/04 09:16 ID:l7VWAfvA
(やはり・・・急かしすぎたな・・・)

(何でも・・・する・・・か・・)
そんな言葉を吐かせたほど追い詰めてたなんて・・・思いもしなかった。
(何でもする・・・か)
あまりに無防備なさっきの言葉に心臓が止まりそうになった程だ・・・。

(まぁ・・いい)

急ぐ事は無いんだ・・・。抱こうと思えばいつでも抱けるんだから・・・。

今はそう思えた。

少なからず、さっきのマキの発言は男を切なくもしたが、
余裕まで与えることになろうとは・・・。

マキはそんな男の感情の変化など知る由もないだろう・・・。
22名無しさん@ピンキー:04/06/04 09:17 ID:l7VWAfvA
終わり。
23名無しさん@ピンキー:04/06/04 12:29 ID:38ZVlldX
ジュリマキ キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!!!
寸止めモエタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!!!

寸止めネタは賛否両論だと思うけど、
個人的にこの二人は寸止めネタもいいと思うなあ。
24休息:04/06/04 13:08 ID:R54+1LFk
学校帰り、いつものようにみちるやユウや蓮華、合流した美奈達と連れ立って、ゲーセンにでも寄ろうと思っていたのに。
後ろから突然、声をかけられた。
「あんた、エアマスター、だよな。」
振り向けば、見知らぬ男が手の関節を鳴らしながらにやりと笑みを浮かべている。
名前が売れてから、町中で唐突に声を掛けられる事が増えた。この男もそうなのだろう。
見れば、白地に黒の髑髏がプリントされたTシャツははちきれんばかりにぱつんと張っている。
カーゴパンツに包まれた足も、筋肉の鎧で固められ、丸太のように図太い。
「何か用?」
「さがしたぜえ、あんたを。あんたに勝てば、俺の名前が売れる!」
にひにひと気持悪く笑う男を、私は値踏みする。
どれだけ、楽しめるか。私を解放できる相手なのか。
「俺と戦え!!」
「いいけど、手加減しないからね。」
叫ぶ男に言うと、見る見る男は怒りに顔を赤くした。
「手前、嘗めてんのか!俺を誰だと思ってる!」
「知らない。ここでやるの?」
怒る相手を放ったまま、辺りを見回す。繁華街のメインストリートのド真ん中、ここじゃまずい。
美奈達もいるし、興味深々でこちらを見る通行人たちも巻き込むし、何より、思いっきり戦えない。
「マキちゃんー。」
「先に行ってて。すぐ行くから。」
蓮華にそう答える。美奈達がしぶしぶ移動していくのを確認して、男に向き直った。
ただでさえ見苦しい顔が、怒りに震えてもっと見苦しい。
「じゃあ、場所を移動して、やりましょうか。」
笑いかけると、男は顎をくいと動かし、ついて来いと誘った。
怒りに我を忘れず、冷静になれる。この男は強いのだろうか。
この頃、強い奴と戦えてない。退屈な日常が、私を少しづつ腐らせていくような気がしていた。
退屈してる私を楽しませてくれる?
25休息:04/06/04 13:09 ID:R54+1LFk
ビルの谷間、行き止まりになった路地に案内して、男はこちらに向き直る。
「‥‥‥‥行くぞ。」
男は腰を落として重心を下にし、構える。
「がっかりさせないでね。」
私の言葉に、男の眉がぴくりと上がる。
「手前こそ、なめるなよ、俺を誰だと思ってやがる!」
その言葉と同時に一気に間合いが縮まる。右足を踏み込み、一気にくり出される拳。
とん、と飛び避け、その拳に両手をあてくるりと回転する。そのまま足で顔面をキックしようとすれば顔をずらされ除けられる。
「知らないってば!」
そのまま着地して再び対峙する。
沈黙が落ちる。互いの隙を計り、緊張している。相手の一瞬の動きに対応できるように。
先に動いたのは、私。
ジャンプし、右のビル壁に足を着地させ、三角飛びに相手の首を狙う。
男がそれに反応するのは計算済み。重量の割にフットワークも軽く飛び下がり、そのまま反動を生かして飛びかかり、打ち出されたパンチを両手でいなして。
そのまま、拳を起点にくるりと回り、壁までジャンプして。
一瞬、視界から消えた私を男が見つけた時には、もう私の右膝が顔面まで迫っていた。
ごぶ、と嫌な音で膝がめり込む。男が地面に倒れこむ。そのまま、動かなくなった男を見下ろして、私は溜息をついた。
「結局、あんた誰だったのよ。」
5分もかからない。こんなんじゃ、全然、足らない。
何かが零れてしまいそうなのに、出口がなくて私の中で渦を巻いてる。
戦いたい。
「マキ」
突然、真後ろから声をかけられて飛び上がる。背筋を駆け上がる、寒気。
まさか!
「マキ。」
ぎゅう、と抱き締められ、慌てて絡まる腕を振り払う。
振り返れば、案の定、あの男がいた。
26休息:04/06/04 13:10 ID:R54+1LFk
坂本ジュリエッタ。
「な、なんでこんな所にあんたがいるのよ!」
「俺、お前がいるところはいつでも分かる。」
低く響く声が、また背筋をぞわぞわと這い上がる。
「会いたかったぜ、マキ。」
「あ、あたしは会いたくなかった!」
けれどこいつは意にも介さず、嬉しそうに笑った。
「愛してる。」
いとも軽く言われた、けれど重い意味を持つ言葉に、一瞬で顔が赤くなる。
「あ、あんた何言ってんのよ!」
「愛してる、愛してる。」
くり返される、愛の言葉。言われなれてないその言葉に、頭に血が昇って、かあっと熱くなって。
「だまれぇぇぇ!!」
顔面めがけて思いっきりくり出したキックを、あいつはなんなく受け止めそのまま足首をがっちりと握られてしまう。
「どうした?」
「うるさい、放せ!」
いくら暴れても放してもらえない。かえって、抵抗をおもしろがってる節さえある。
駄目だ、冷静にならなくちゃ。
自由な片足で地面を蹴り、捕らえられた足を中心にして身体を思いきり捻る。
自分の足以上に、あいつの手が捻られて、ようやく手が放される。
そのままどさりと落とされ、慌てて体勢を立て直して飛び退く。
「マキ、俺をお前の胸で眠らせてくれよ。」
「ふ、ふざけてんの?!」
「ふざけてない。俺は、マキにいつでも本気だ。」
「も、もういい!それ以上言うとぶっ飛ばす!」
すう、と息を吐いて整える。戦えるなら丁度いい。
やってやる。
27休息:04/06/04 13:12 ID:R54+1LFk
タン、タン、とフットワークを刻む。両手をリラックスさせ、間合いを計る。
ジュリエッタは立ち尽くしたまま、こっちを見つめている。
私のタイミングで行けば、いい。
こいつなら、晴らしてくれる。私の餓えを、満たしてくれる。
踏み出し、風を切って飛ぶ。ある筈の場所にもうあいつの頭は無い。仰け反って逃れてる。
そのまま身体を曲げ軌道を変えて、曲げていた足を伸ばせば届く。思いきり蹴りあげれば、顎に届いた。
けれど、浅い。
仰け反るまま倒れてもすぐ起き上がってくる。
無言のまま、あいつは私を見つめてる。嬉しそうに輝いた目と目が合い、思わず逸らした瞬間に、あいつが動いた。
ざ、と凄まじい速度で足下を狙われ、掬われる。倒れそうになりながら、地面に手をつきそのまま倒立し、跳ねて立つ。
「マキ、たまってたのか。」
ざ、と土を鳴らして立ち上がったあいつが言い、反射的に叫び返す。
「やらしい事言うな!」
「別に、やらしい事言ってる訳じゃ無い。」
「あんたが言うと、なんでもヤらしく聞こえんのよ!」
スピンして勢いを生かした裏拳を放てば、軽々と避けてすぐに右足が飛んで来る。
それを避ければ避けた先へ手が待ち構えてる。捕まえる気だ。
ブリッジのように背を思いきり曲げて避ければ足が払われて、地面へと倒れこむ。
そこへ間髪入れずに顔面目掛けて体重を乗せたエルボーが来たので転がって逃げる。
「楽しいか?」
あいつの目が、悪戯めいた輝きに歪む。私は汚れた頬を手の甲で擦り、笑う。
肘が掠めた頬が切れ、手の甲にも血がついている。
「楽しいね。」
「じゃあ付き合うから、俺にも付き合え。」
「なんで私があんたに‥‥‥」
思いきりジャンプ。空宙で二回転してそのままあいつの後頭部を目掛けて膝をくりだす。
「付き合わなきゃいけないのよ!」
叫びながら避けたあいつの頭目掛けて踵を落とす。高速で振り返りざまに足首を取られて地面に叩き付けられる。
「退屈しのぎしたいんだろ?」
足首を極められ、ぎし、と関節が軋む。痛みに眉を顰め、楽しそうなあいつの顔を睨み付ける。
「うるさい!」
フリーの左足で蹴りあげ、逃れる。立ち上がり、対峙して。
28休息:04/06/04 13:13 ID:R54+1LFk
「いいよ、来い。マキ。受け止めてやる。」
ジュリエッタは嬉しそうに笑い、そして真剣な顔になる。本気に、なる。
血が騒ぐ。自分の中の、戦いを求める獣が目を覚まして吠えてる。
あいつがポケットに突っ込みっぱなしだった手を出し、手招く。
私は笑い、そして、地面を蹴り上げて宙を舞った。あいつに向って。


気がついたらいつの間にか、とっぷりと陽が暮れてた。
街灯もないビルの谷間なんて、やたらと薄暗くて、ちょっと離れれば互いの顔も良く分からない。
へとへとになるまで戦って、二人とも地面に転がってる。
けれど、全力を出し切った後で、なんだか私はスッキリしてる。
「‥‥‥マキ。」
あいつが声をかけて来て、びくっとした。
当分起きないと思っていたのに。
「マキ‥‥‥。」
転がったまま、私の名前をあいつは幾度か繰りかえして呼んだ。宝物を呼ぶみたいに優しく呼ばれる自分の名前は、くすぐったくて私を落ち着かなくさせる。
「もう少し、寝ときなよ。」
そう言う私も、疲れ過ぎてて力が入らない。ずりずりと壁を頼りに背を持たせかけて、息を吐く。
ジュリエッタから返事は無かった。寝たのか、意識を失ったのか。
‥‥‥変な男。
手を伸ばせばすぐ手が届く所に、あいつの頭が仰向けに転がっている。
泥や幾らかの血や痣で汚れて、乱れた髪がかかった顔は、それでも何処か綺麗に見えた。
お前の胸で眠らせろ、かあ。
戦う前にジュリエッタが叫んでた事をふと思い出した。
29休息:04/06/04 13:14 ID:R54+1LFk
両手を一杯に伸ばして頭を掴んでずるずるとようやく引き寄せて、自分の膝に乗せた。
自分のやってる事が、自分でもよくわかんないけど、まあ、いいや。
どうせ、こいつ意識ないし。
「‥‥‥‥付き合ってくれた、お礼。」
汚れて頬にかかる乱れた髪を、ゆっくりと撫でる。初めて撫でる男の髪は意外と柔らかくて、手に心地いい。
閉じられてる目が意外と睫毛が長い。眠ってるはずの男の唇が、嬉しそうに綻んで見えるけど気のせいだろう。
飢えてた獣はとりあえず満足して、今は眠ってる。
遠くから聞こえて来る人々のざわめきも今は遠くに聞こえるだけ。
ぼろぼろになるまで戦って、ようやく安らげる自分。獣を持て余しても、何故かこの男なら分かってくれる気がした。
「あーあ、ゲーセン行き損ねちゃった。」
照れ隠しに小さくぼやいても、誰も聞いていない。
低い寝息をたてるジュリエッタの頭を膝に乗せて、ビルに切り取られた空にぽかりと浮いた月を、私はぼんやりと眺めていた。
30名無しさん@ピンキー:04/06/04 13:52 ID:MGePsAJ4
萌えつきますた・・・・。GJ!
31名無しさん@ピンキー:04/06/05 00:38 ID:03ZTe+P2
おいおいまさかジュリマキが読めるなんて思いもしませんでした。
ゴッドジョブ。
俺も頑張ってみるか
32名無しさん@ピンキー:04/06/05 10:34 ID:nYFtjBeT
内腿に無防備に風が当たって、
だからあまりスカートは好きじゃないんだ、とマキは思った。


スカートを翻して


 冬になったらさぞかし寒いだろうな、と思ってマキは落ち着かない様子でスカートを撫で付けた。
 そりゃ、風通しがいいもんな、と言って佐伯はのんきに笑う。とても機嫌がよさそうなのでマキも嬉しくなる。気恥ずかしさも薄れていくようだ。
「ねぇこれ、わざわざ切るように言ったの?」
 と、マキはちょっと呆れた調子をにじませて振り返る。佐伯はだらしない顔を更に崩して笑う。
「脚、キレイだからなぁ」
 答えになっていないような返事で彼が笑うので、マキもついつられて笑ってしまった。
 見下ろすと、六月から着る真新しい制服。マドラスチェックのスカートが愛らしすぎて、マキは改めて恥ずかしくなる。裾をつまんでそっと持ち上げると、白い腿が露になった。
33名無しさん@ピンキー:04/06/05 10:34 ID:nYFtjBeT
制服を買ってくれた佐伯と、今日はデートだ。
 制服を着てくるんだよと珍しく彼がせがむので、マキはしぶしぶ袖を通したのだが、着てみると今更ながらかわいらしい制服にマキは眩暈を覚えた。
 普段マキは、スカートを穿かない。
 何枚か佐伯がプレゼントしてくれたけれど、クローゼットの奥で眠っている。着たくないわけではないし、かわいいものはマキだって好きだけれど、自分と似合うかどうかは全く別の問題だ。
(よっぽど着てほしかったんだな)
 マキが道場に入ってきた途端、相好を崩しっぱなしで自分を見つめる佐伯の眼差しを、くすぐったく思いながらこんなに喜ぶのならもっと早く着てあげればよかった、と思った。
 佐伯の内弟子が通りすがりに「似合ってるね」などと声を掛けていく。佐伯は打ち込みをやめてマキの手を取ると、来賓室に彼女を連れていった。
「好きなの飲んでな。俺、シャワー浴びてくるから」
 彼は優しく言うと部屋を出て行く。革張りの一人掛け用の椅子が並んだこの部屋は、静まり返っていて落ち着かない。汗と木の匂いがする道場の方が好きだった。マキは来客用のカップを出すと、インスタントコーヒーを探し始める。
 ポットからお湯を出して、砂糖を二つ入れた。妙に緊張していたのか甘い物がほしかった。
34名無しさん@ピンキー:04/06/05 10:35 ID:nYFtjBeT
 マキは立ちっぱなしで来賓室から見える道場を、コーヒーに口をつけながらブラインドの隙間から見つめる。
佐伯の道場は年齢の制限がない割に練習内容が苛烈で知られていたので、入れ替わりが激しい。
それこそ小学生からサラリーマンまでいるが、マキがこの道場で顔と名前が一致するのは、彼に長く就いている数人の内弟子ぐらいだった。
 佐伯の道場は今や絶大な人気を誇る総合格闘技の流れを汲み、実際看板にもその名の通り銘打っているが、
マキにはそれがどういうものかよく分からない。佐伯に言わせると『何でもアリってことさ』という、要領を得ない説明になる。
 練習の風景は一見するとスタンド状態で、サンドバッグにキックやパンチを打ち込んでいるので、ボクシングかキックボクシングのジムようである。
だが、リング内ではポジションやサブミッションの練習をしているので佐伯の道場が何をしたいのか、マキにはさっぱり分からない。
(どっちか、の方が好きだなぁ、私は)
 浅く広くより、狭く深い方がいいとマキは思う。それは強い弱いの問題ではなく、マキの美学や性分といったものだ。
 でもリングにいる人たちはみんな楽しそうだ、とマキは思う。表情も変えず、ただ黙々と練習に打ち込んでいるだけだが、マキには解る。
流れ落ちて滴る汗さえも彼女の目には尊いもののように映った。
(……いいな)
 マキは狂おしく何かを捜し求めるように、一心不乱になってその光景を見つめていた。
35名無しさん@ピンキー:04/06/05 10:36 ID:nYFtjBeT
「ごめん、マキ。待たせて」
 ドアが開くのと同時に明るい声を掛けられて、マキは文字通り飛び上がる。どれくらいの時間が経ったというのか、佐伯はスウェットジャージまで着て、すっかり外へ出られる格好だ。髪はまだ、毛先が湿ったように束になっていたけれど、それが如何にも性急な佐伯らしかった。
「は、早いね。髪の毛濡れてるよ」
 佐伯の妙な意気込みに気圧されて、マキは思わずどもる。しかし手の中にあるコーヒーを飲むと、すっかりぬるくなっていたので彼の言う通り、それほど早い訳ではなかったのかもしれない。
「いいよ、行こうぜ。ワックスはもう、つけたから」
 何がそんなに嬉しいというのか、佐伯はマキの手を取って今にも外に出んばかりの勢いだ。
(……デートに見えるかな)
 マキは佐伯の姿を見る。20代半ばにしか見えない彼を、マキは内心嬉しく思っている。身体のラインを見せつけるような、なめらかな錆色のスウェットジャージがかわいいな、と思う。デニムのカーゴパンツを腰で穿くのはどうだろう、とは思ったが。
「そんなにズボンおろして穿かないでよ」
「ばっか、これはそうやって穿くもんなの」
「脚、短く見えるよ」
「元が長いからいいんだ」
 口ではかなわない。マキは溜め息をついて、カップを大理石の低いテーブルの上に置いた。佐伯はマキの腕を自分の右腕に回させる。
「洗わなくていいの?」
 カップを指差して、少し申し訳なさそうに言うマキに、
「あー、いーいー。洗わせるから。それより早く行こうぜ」
 優しいその目にマキは自分の姿を強く意識する。腕を組んで、若干佐伯が先立って歩くのもエスコートされているように感じて、恥ずかしい。佐伯がドアを開けた時、ふわふわと短いスカートが揺れて、マキの脚をからかうようにくすぐった。
36名無しさん@ピンキー:04/06/05 10:37 ID:nYFtjBeT
わがままを言ってよかった、と佐伯は思った。
 今までどんなに頼んでも、ワンピースもロングデニムのスカートすら着てくれなかったマキだけれど、
制服ならごり押しすれば聞いてくれるのではないかと思って無茶を言ってみたら、本当に着てきてくれた。
内心諦めていたので、怒ったような困ったような顔で入り口に立っていたマキを見た時、即座に現実感が湧かなかった。
 腹が空いていたので、宮益坂にあるクア・アイナという店で軽く食べてから遊びに行こうということになった。ここのアボガドバーガーはマキの大好物だ。
 アボガドバーガー、と言っただけでマキの瞳が輝く。食べ物の話をすると彼女も年相応の少女の顔になるのかと思うと、
佐伯は少しおかしくて笑った。
 腕を組んで歩くと、マキが甘えるように頭を肩にすり寄せてくる。赤い髪が佐伯の耳をかすめていく。
また少し背が伸びた、と佐伯は複雑な気持ちで思う。斜めに娘の顔を見下ろしながら、
怖いくらい智の顔に似てきた娘の顔に、彼は思わず見入る。
 暫く無言で六本木通りを歩いていると、何を思いついたのかマキが突然言った。
「私、女の子みたいに見える?」
 明るい声だった。何を言っているのかと再び見下ろすと、マキはにこりと笑った。気のせいだろうか、
佐伯にはマキが今にも泣き出してしまいそうに見えて、内心ひどく焦る。
 マキは深く自分にコンプレックスを抱いている。
 佐伯が分かるのはそこまでだ。
37名無しさん@ピンキー:04/06/05 10:38 ID:nYFtjBeT
 彼女が一体自分の何にそんなに激しく劣等感を持つのか、佐伯には想像がつかない。
ただ、あんなこともあってやめた新体操と、自分の身体の成長には複雑な思いがあることは想像に難くない。
「どっからどう見ても、マキは女の子だろ」
 かわいいぞ。
 佐伯は組んでいた腕を外して、マキの肩を抱きこむようにして引き寄せた。その赤い髪の毛の中心にある、つむじに唇を寄せて軽く口づける。
 佐伯は智を迎えに、誰もいない教室でキスをしたことを思い出す。娘を見て甘い記憶を蘇らせるのは、少し倒錯的だろうか。
しかし夕焼けの泣きたくなるような茜色に染まった教室で智の細い腰を抱き寄せた時、制服のスカートのプリーツが佐伯の脚に当たって、
その瞬間、彼は何とも言えない倒錯的な気分に陥ったのだった。佐伯は自分達がいけないことをしているのだということに、
この時初めて気がついたのだ。この、間違った空間に不埒な想いを抱いて立っていることに、奇妙な感覚を覚えたものだった。
「じゃあ、どきどきする?」
 マキは上目遣いで佐伯を見つめて、その白い頬を紅潮させる。歩きながらスカートをつまんで少し持ち上げると、
真っ白で肉感的な太腿が覗いた。佐伯はおでこをすり寄せるようにして笑うと、
「だーめ。まだまだだな、マキ。そんな見せ方じゃマイナス10ポイント」
「えー」
 見せ方って……
 マキはどんな見せ方だ、とぼやきながらスカートを見下ろした。青いスカートは楽しそうに揺れていたけれど、
これはやっぱり制服なんだなとマキは思う。
「もっとふわふわしてて、きらきらしてたらいいのかなぁ」
 呟くように言ってマキは佐伯の腕から逃れる。数歩先を軽やかな足取りでステップを刻みながら、スカートをつまんでくるりと回る。


「私も――女の子になれればいいのに」
38名無しさん@ピンキー:04/06/05 10:39 ID:nYFtjBeT
佐伯は眩しそうに、前を歩くマキの姿に目を細める。
 そして早足になってマキに追いつくと、彼女の腰を抱き寄せて再び並んで歩き出す。
「お前は十分女の子だよ! ――とりあえずあんまり、くるくるくるくる回っちゃダメだ」
「なんで――?」
「……マキ、スパッツ穿いた方がいいぞ、やっぱり」
「――?」
「パンツ丸見えだ」
「――っ!」
 パンツくらいなんだ、と思うけれど佐伯に真面目な顔でそんなことを言われるのは、えらく恥ずかしい。
「あ、あんたがこんなに短くしてくれたんじゃないの!」
「それはそうだけど、もう少し女の子らしい動作を身につけろよ。ひらひらしたスカートは、それからでいいから」
 佐伯はにやにやと笑いながら太い腕でマキを強く抱いて、頬をマキのおでこにすり寄せた。
マキが真っ赤になって身をよじろうとするのが尚かわいい。
「好きな男にだけ見せてやんな」
 佐伯はそう言うと、スカートを掴んでいたマキの手をそっと外してやった。
39名無しさん@ピンキー:04/06/05 10:40 ID:nYFtjBeT
 
 マキは一瞬何か言いたげに唇を開きかけたが、何も言わずに佐伯を見つめ返した。
彫りの深いくっきりとした陰影のまぶたにの下で、鮮やかな瞳が迷った子供のように大きく揺らぐ。
(何がそんなに不安なんだ)
 佐伯は人目も気にせず、頭ごと強くかかえてマキを抱きしめてやる。
苦しいと言って暴れるかと思ったが、マキは大人しく抱かれている。それどころか彼のジャージの袖を掴んで放さない。
「……好きな男なんてできないよ」
 確信しているかのような、淡々とした低い声音がくぐもって届いた。佐伯は腕の力をゆるめてマキの顔を覗き込む。
マキは少し俯き加減でひらひらと舞う、自分のスカートの裾を見つめていた。
「そんなこというもんじゃないよ、まだ若い身空で」
「……ありがと」
 マキは佐伯の襟元を掴み取ると、軽く伸び上がって佐伯の唇を掠め取るように奪った。
「……マ」
  佐伯は絶句する。マキが幼い頃、かわいさのあまり何度もキスをして、彼女にはそれ以来こっぴどく嫌われたものだ。
だが別居以来、佐伯はマキに戯れにもキスをしたことはなかった。成長が早くて、どんどん女へと変貌していくマキにたじろぐものがあったからだ。
(いや……)
 それだけではない、と佐伯は思い直す。
 マキはあの頃の智を追いかけるようにして、急速に面差しが似てきている。
「倒錯的だなぁ」
 思い出すのは、あの茜色の教室。
 きっと智に口づける瞬間、自分はバカみたいに真剣な顔していたのに違いない、と佐伯は思う。
40名無しさん@ピンキー:04/06/05 10:41 ID:nYFtjBeT
「なっ、何言ってんの!! ほんっとやらしーんだから!」
 マキの顔は真っ赤だ。そう、智はそんなに表情がくるくる変わる女の子ではなかった、と佐伯は薄く微笑む。
マキがマキの思うところへ歩いていけばいい。できれば智とは全く違う道を。
「好きな男は……」
 マキは佐伯の手を握って、勢いよく振りながら再び歩き始める。
「……好きな男はあんただけでいいよ」
 俯きながら言った彼女の言葉は、ひどく聞き取りにくくて表情も分からなかったけれど、
耳たぶだけが鮮やかに薔薇色に染まっていて佐伯を照れくさいような気分にさせた。

(ありがとう)

 胸の内でもう一度マキは呟く。
 こんな自分を認めてくれるたった一つに存在に、マキはまだすがりつくようにして生きている。
 すれ違う女の子やショーウィンドウに映る、ひらひらとしたスカートの残像を目の端で捉えるたび、
マキはもう二度と戻れないような気持ちになるのだけれど、佐伯と一緒にいるとなりたかった『女の子』になれる気がする。

  かわいいぞ

 そんな些細な言葉で、心臓の奥が温かいものに包まれるような気持ちになる。きっと佐伯には一生解らない。
 傍らの佐伯を見上げると、眉を上げて『何だ?』というように微笑む。マキはそれをまばゆいものでも見るように見つめ、そして
「お腹空いたね」
 と言って微笑むと佐伯の手を離して、宮益坂の方へと走った。
 佐伯の目に鮮やかなブルーのスカートが、ふわりと翻って色を残した。

                                                 END
41名無しさん@ピンキー:04/06/05 11:08 ID:DokswH3L
転載かよ。萎え
42名無しさん@ピンキー:04/06/05 11:15 ID:QHvpIHya
いいなあと思ったら転載なのか……
43名無しさん@ピンキー:04/06/05 11:47 ID:2Leo+BtB
とりあえず漏れも何か投下しようかな
折角勃ったわけだし(´д`)y-
マキと美奈の微百合物とかどうよ?↓
44名無しさん@ピンキー:04/06/05 11:47 ID:2Leo+BtB
勃ったって○| ̄|_
45名無しさん@ピンキー:04/06/05 11:57 ID:DokswH3L
おながいします
4631:04/06/05 12:00 ID:03ZTe+P2
>>32-40は俺じゃないぞ。
俺はもっとこう……エロエロだ。

>>43
がんがってくれ。待ってる。
47名無しさん@ピンキー:04/06/05 19:37 ID:atX7ZNSr
ウホッ猟スレ
48名無しさん@ピンキー:04/06/06 11:54 ID:0o105Vdz
期待あげ
49名無しさん@ピンキー:04/06/07 10:59 ID:J9xsn729
保守
50名無しさん@ピンキー:04/06/07 11:32 ID:VbSIYGvw
>>41
何処からの転載?
他にエアマスターのSSが読める場所があるなら教えて欲しい
51名無しさん@ピンキー:04/06/07 14:19 ID:J9xsn729
>>50
何か作品投下してくれたら教えてあげる
52名無しさん@ピンキー:04/06/10 10:18 ID:V9Xnrlnt
遼スレあげ
53名無しさん@ピンキー:04/06/11 00:50 ID:WRMvAj0q
まさかエロパロでエアマス拝めるとは…ネ申に感謝。
禿しく萌えますた。
神ガンガレ!
54名無しさん@ピンキー:04/06/11 08:51 ID:DWNdUJfo
神待ち。投下マダー? チンチン
55名無しさん@ピンキー:04/06/11 18:32 ID:+cdQBiQQ
ジュリマキにモエ
マキがんを壊す、時田キボン
56名無しさん@ピンキー:04/06/13 03:18 ID:/0Xlgi0w
ネ申ガン( ゚д゚)ガレ
応援age
57名無しさん@ピンキー:04/06/13 03:54 ID:Q0nPMXB3
お前等、ネ申すぎですよ。まさにゴッドジョブ。
58名無しさん@ピンキー:04/06/15 03:26 ID:St4MS6NO
フォモエロでいいなら投下するけど…エロパロスレじゃ誰も求めてねーよな
59名無しさん@ピンキー:04/06/15 08:34 ID:D1j1HDVC
>>58
|・∀・)/
60名無しさん@ピンキー:04/06/15 10:16 ID:Sr+3cT3n
>>58
フォモエロだったら801板のお絵かき掲示板に投稿してほすぃ。
アップロード出来る方のやつに。
61名無しさん@ピンキー:04/06/15 19:37 ID:KXD0OW11
いや、フォモエロでも構わんけど長戸が絡みそうな悪寒
オフィサルでフォモだからどうでもいいけど …つーかエアマス読み始めてフォモに免疫もっちまって
62名無しさん@ピンキー:04/06/15 20:26 ID:K6M/CZG7
パパジュリとか
63名無しさん@ピンキー:04/06/15 20:40 ID:KXD0OW11
でもあんまり濃いフォモは見たくないなー…
とりあえず投下する際はタイトル欄に色々入れて栗
64名無しさん@ピンキー:04/06/15 20:53 ID:0qNU4buC
801板にエアマスあるから、そっち逝け
65名無しさん@ピンキー:04/06/15 21:06 ID:K6M/CZG7
漏れは♀だけどジュリマキだいしゅきなわけだが。
66名無しさん@ピンキー:04/06/15 21:50 ID:wKoazJug
ぶっちゃけ俺男だけどホモ読むのだけは好きなわけで。(女体化に脳内変換もできるし其の侭でも美味しいし)
エアマス801板って文投下する空気じゃないからなんともいえない

いっその事ココの板エロ総合にしてしまえw
67名無しさん@ピンキー:04/06/15 21:54 ID:V0lq3zo7
ジュリマキサイト回ったことあるけど書いてるのは殆ど♀だよな
68名無しさん@ピンキー:04/06/16 00:12 ID:wh9cDrvB
そんなものがあんのか!>ジュリマキ
69名無しさん@ピンキー:04/06/16 00:34 ID:VRavUXJs
>>68
けっこう多いよ
マキは女に人気があるらしい
本スレ見るとむしろ男から嫌われてるっぽい
70名無しさん@ピンキー:04/06/16 18:53 ID:8DkX/mZU
つかホモは普通に板違いだろ。
801板に行ってください。
71名無しさん@ピンキー:04/06/17 22:25 ID:QS50d/1a
女体化ならありでしょ
72名無しさん@ピンキー:04/06/17 23:16 ID:2XHVLS75
佐伯とジュリでどうやったら女体化に脳内変換できるのか>>66に聞きたい
73名無しさん@ピンキー:04/06/18 00:31 ID:ZjWHLRlY
佐伯とジュリっつってんのは66じゃないんじゃ…
てかそれ言ったら長戸は女体化しても2メートル越えだぞきっとww
キッツーーーてかありえん
7462:04/06/18 01:14 ID:40AVxjy+
>>73
いや、パパジュリキボンというわけじゃなく、
読んだことあるフォモがパパジュリだったと言っただけなんだが。
別にフォモは特に読みたくはないでつ。
75名無しさん@ピンキー:04/06/19 00:28 ID:tptO8Qwj
あげちゃえ!
76名無しさん@ピンキー:04/06/19 06:28 ID:AH29M+Jm
>70
>1よめ。OKとあるだろが。
77名無しさん@ピンキー:04/06/19 12:06 ID:Zjpn8gBJ
公式にフォモがある以上、フォモを排斥することは現実的じゃない。
でも801を苦手に思う人の気持ちもわかる。
だから事前宣告制度がある。大人ならスルー。これでいいじゃないか。
エアスピンドライバーくらいたくはなかろ?


長戸を出そうと思ったらどうしてもフォモ話になるわけだし。

たとえば、金ちゃんが長戸に追い回されたあげく、疑心暗鬼になって、
出会うストリートファイター(男)、誰も彼もに
「お前男が好きだろう!」 と尋ねてまわり、否定されると
「嘘だぁああ!」 などと叫びつつ相手を粉砕(シズナマンVer.)して回る。
  ……こんなのだったら読みたいですよ?

まぁ、とにかく、カキコされているものはスルーできるが
カキコされていないものは、読むこともできないわけで。

長文スマソ
78名無しさん@ピンキー:04/06/19 13:19 ID:RNu88tWI
801板あるなら、そっちでいいじゃん。
なんで、エロパロ板に書き込みたいの?
79名無しさん@ピンキー:04/06/19 16:10 ID:kjStbKri
801板でのエアマスの認知度ってどれくらいなんだろうか…。
80名無しさん@ピンキー:04/06/19 23:18 ID:ykVVDPmg
元気に4スレまでいってますよ。
>>79
81名無しさん@ピンキー:04/06/19 23:59 ID:wPm7nxuh
知名度は低そうだね
アニマルだし長戸のキモさは普通の腐女子は受け付けなさそう
82名無しさん@ピンキー:04/06/20 08:01 ID:mvAfh25p
いや、最近は腐女子も強くなったし、好みも多種多様になったから。

ちょっとソースが出てこないんだが、ひろゆきは
「男女エロでも801でも、二次エロ文章ネタは全てエロパロへ」と発言してた。
個人的には「そりゃちょっと乱暴でないか」と思ったが……
83名無しさん@ピンキー:04/06/20 19:02 ID:7zbbiTzy
女体化はここでいいの?





…ぶっちゃけエアマスキャラは女体化してもゴツそうだな
84名無しさん@ピンキー:04/06/20 21:36 ID:k6nFvFW7
じゃあマキを女体化で!       ……あれ?
85名無しさん@ピンキー:04/06/20 22:53 ID:oqEh6GD0
当方腐っても腐女子ですが、男×男は801板の絵掲板にヨロシクしたいです。
ホモはこっそり楽しみたいよ派なので。(掲示板の時点でこっそりじゃねえよ)
長戸絡みも月雄受けもオッケーで


つーかジュリマキ激しく萌え
86名無しさん@ピンキー:04/06/23 16:52 ID:BzWYNo43
深道弟とみおりのエロSS書いてるのですが、
上がり次第投下したいと思いますノシ
87名無しさん@ピンキー:04/06/23 16:54 ID:henAr3yR
>>86
神降臨!?
ガンガレ!
88名無しさん@ピンキー:04/06/23 16:55 ID:henAr3yR
つーか二分後のレスって自演ぽいな○| ̄|_
8986 :04/06/23 17:03 ID:BzWYNo43
>>87
早速のレスありがとうございます(つД`)
がんがりますノシ
90名無しさん@ピンキー:04/06/24 12:56 ID:/hzrLVQV
>>86
漏れも応援してるよー(´ー`)ノシ
91名無しさん@ピンキー:04/06/24 21:05 ID:l4nc+v1P
>86
深道弟×みおり楽しみにしてまつ。ガンガレ!

ところでリーさん×由紀姉ってどうだろう。個人的に意外とアリかと思うんだが。
92名無しさん@ピンキー:04/06/24 21:59 ID:inmDjdIa
>>91
(;´Д`)'`ァ'`ァ'`ァ'`ァ'`ァ'`ァ'`ァ'`ァ
93名無しさん@ピンキー:04/06/24 22:34 ID:b0EO/OwC
>>91
いいんじゃないすか?
それよりこのスレもうそろそろ化けそうで。ageとくよ
94名無しさん@ピンキー:04/06/24 23:05 ID:rTgSs6X3
漏れもリー由紀読みてえー!!誰か投下キボン!
9586=見習B ◆x.7imV2WLo :04/06/25 08:45 ID:TDZUGJFv
>>86で、深道弟×みおり書いてますといったものです。見習Bといいますノシ
>>90サン、>>91サン、ありがとうございます(つД`)

というわけで、投下します。
深道弟×みおり で、カイ視点です。
エロは少なめです。
**************************
深道弟×みおり「秘密」



あたしがエアマスターの家を出て数ヶ月。
今でも、みおりの顔みたさに時々寄っている。
みおりはあたしを慕ってくれてるもんだから、妹みたいに思えて、可愛がってる。
今日も学校帰りに寄ってみた。エアマスターはまだ帰ってないらしい。
「……うん、わかった。11時ね、……うん」
窓際で携帯でみおりが話している相手は、「あの」深道の弟。人呼んで「深道弟」。
みおりもそう呼んでるらしい。
バトルロイヤルのときに、一寸だけ見た。雰囲気は兄のほうとは全然違ってて、
ファイターというより綺麗な顔をした今時の高校生って感じだった。
バトルロイヤルでなんかあったらしくてあれ以来仲良くなったらしい。。
で、休みの日に会って一緒にご飯を食べたり、買い物に行ったりしてるんだって。
花火を使う、元一桁ランカー。みおりやエアマスター曰く、その割には結構弱いらしいけど。
明日……土曜だから、また会うんだってさ。
「お父さんからお小遣い貰ったから、買いたかった服とか買おうかなって……うん、思ってんの」
楽しそうに話してるみおりの背中を見ていると、ホント普通の小学生って感じ。
「…………」
とてもじゃないけど、"あんなこと"してたなんて、思えない。本当に……。

96見習B ◆x.7imV2WLo :04/06/25 08:46 ID:TDZUGJFv


2週間前の日曜日の夕方。
久しぶりに美緒姉さんの所に寄って、四方山話をした帰りに、ここに寄った。
美緒姉さんからお菓子一杯貰ったから、みおりにおすそ分けしようって思って。
「みおりぃー、いる?」
玄関の鍵はいつものことだけど掛かってなかった。結構無用心な家だ。
勢い良く扉を開けると、狭い玄関には脱ぎ散らかした靴が大小二足。
「ん?……誰か来てんの?」
エアマスターの靴はなかったから、出かけてんだなって思って。
小さいのはみおりのスニーカーで、その側には履き古した大きなバスケットシューズ。
一目で男物だとわかった。
「……もしかして深道弟かぁ?」
仲良くしてんのは、みおりからいろいろ聞いて知った。
『なんかねぇ、あたしと深道弟って、……いちおうコイビトみたいな感じなんだけど。
あっ、お姉ちゃんには内緒だよ、ただ会ってお買い物とか付き合ってもらってるだけって、
言ってあるから。お姉ちゃん、そっち系はてんで免疫無いからさぁ……』
なんて、二人で撮ったプリクラ片手に頬っぺた真っ赤にして言うもんだから。
『お子様がナニ言ってんの、あんたまだ小学生でしょ、5年早いんだよ!
 あんたはそのつもりでも向こうは妹くらいにしか思ってないわよ』
って、言ったりしたんだ。
だってそうじゃない? 小学生と高校生だよ?
あーきっと今日もどっか行ってたんだな、って、そのくらいで思って。
「みおりぃ、クッキー貰ったんだけど食べるぅーー?」
勝手しったるなんとやらで、ずかずかと上がりこんだ。お菓子あげたらすぐに帰るつもりだったし。
「みおりぃ、いるんでしょ? みお……、」
97見習B ◆x.7imV2WLo :04/06/25 08:46 ID:TDZUGJFv
部屋の入り口には、食べかけのハンバーガーと、汗をかいたシェイクが二人分。床に直に置いてあって。
「……ん、」
視線を辿ると、その向こうには脱ぎ散らかした服の塊。みおりのソックスだのハーフパンツだのが、
ライトブルーのメンズの大きなTシャツと、脚が片方裏返ったブルージーンズの上に……あって。
更にその向こうには……ベッド。
「……………」
ベッドの上に、みおりと、深道弟がいた。




それも、……裸の。
勿論、二人とも。






「………へ?」
一瞬、何やってんだかわかんなかった。
だってそんな場面、見たの初めてだったし……自分も、経験したことが……なかったから。
98見習B ◆x.7imV2WLo :04/06/25 08:48 ID:TDZUGJFv
カーテンを閉め切った薄暗い部屋はむっとしていて、独特な熱気と匂い、そして濡れた音が支配していた。
ベッドの上に深道弟が座ってて、みおりを横抱きにしてた。
二人とも、キス……してた。
ちゅぅ、とかいう軽いキスじゃなくて……ディープキス……貪りあうような、キス。
「ぅ、ん……」
「ん、……っ」
薄暗い部屋の中、深道弟の明るい色の髪と、みおりの白い肌に咲いた、赤い花……キスマークが目に付いた。
「…………」






あたし、普通に玄関のドア開けたんだけど。
結構大きい声で「みおりぃー」って、呼んだんだけど。
ずかずか音立てて歩いて、普通に部屋の入り口に突っ立ってたんだけど。






――――気づいてない。二人とも。
気付かない位、夢中になってる。完全に、二人の世界だった。

99見習B ◆x.7imV2WLo :04/06/25 08:48 ID:TDZUGJFv
少しだけ開いたみおりの脚の間に、深道弟の手が入り込んでた。
その手が細かく動いてて、……くちくち、粘って濡れた音を立ててた。
貪りあう唇が離れると、深道弟はみおりの耳朶を、首筋を、ゆっくりと舐めていった。
「ん、あぁ……ッ、」
みおりが眉をしかめる。みおりの声は……小学生じゃないくらい、
色っぽいっていうかやらしいっていうか……、
聞いているこっちまで、背中がゾクゾクする位で……。
「みおりちゃん、すっげえ可愛い……」
「ぁあん、……恥ずかしっ……、よ」
上気した深道弟の声。その深道弟の腕の中、みおりの息は荒くて顔は真っ赤に火照ってて……。
「みおりちゃん、これ、気持ちいい?」
尋ねる声に、みおりが頷く。
「ここ? ここ、いい?」
深道弟の手の動きが早くなる。
「あ、……あぁぁ……、やぁ、きもちいいよぉ、……もっとッ、……」
嫌々をするように、みおりが首を激しく横に振る。
額に汗掻きながら、深道弟がみおりの……ようやく膨らみ始めた胸の、小さいけどつん、
って尖った先端にちゅっ、って吸い付く。
「ひぁっ、」
みおりの体がビク、って跳ね上がる。仰け反り、脚を突っ張る。
「も、駄目ぇ……ッ……!!!、だ、め…」
みおりが深道弟にしがみつく。震えた声。もう限界だと告げる声。
くちくち、湿った音はドンドン大きくなって……。
100見習B ◆x.7imV2WLo :04/06/25 08:49 ID:TDZUGJFv
……あたしはそこでようやく我に返った。
「……あ、っ………」
(何、じっくり見てんだよあたし!!!)
幸い、まだ二人は全然気づいてない。
そろそろと後ずさり、逃げるように部屋を後にした。






「……はぁっ……はぁっ……」
部屋を出て、マンション前の公園までダッシュした。ほんの一寸の距離なのに、やたらと息が切れた。
さっき見た光景が瞼の裏に焼きついて、頭の中は混乱してぐるぐる回ってた。
「……ちょっと……なんなのよ、あれ……」
あたしが見たのは、幻でもなんでもなく、紛れもない現実。
みおりが、深道弟とエッチなこと……してた。
小学生と、高校生なのに。
でもって……多分、初めてじゃない。あれはきっと……初めてじゃ、ない。
あたしに気付かない位夢中になってた。みおりが、あんな顔して、あんな声を上げてた。
『あたしと深道弟って、……いちおうコイビトみたいな感じなんだけど』
っていった、みおりの言葉がリバースされる。
101見習B ◆x.7imV2WLo :04/06/25 08:50 ID:TDZUGJFv
「コイビトって……そういうこと、……か……」
一人前のことを言うのは、一人前のことをしていたからなんだ。
最近の小学生、かなりませてるって聞いたけど。
実際目の当たりにするとは思わなかった。それも、妹みたいに可愛がってる子が。
濡れた音はまだ耳の奥で響いてる。むっとした熱気と、独特の匂いも鼻先でちらちらしてて……
瞼の裏に焼きついてはなれない、あの光景。
マンションを見上げる。14階の部屋。まだ……やってんのかな。やってるよね、きっと。
いつからそんなことをする仲になったんだろう。
エアマスターとか、みおりの父親とかは……勿論、知らないよね。
知ってたら今頃深道弟は生きてない筈だし。いや、ショックで寝込むかな。
あたしが見たのは……あれ、Bまでだったけど。
最後まで……その、……みおりはロストバージン、してんのかな……してるよね、きっと……。
『深道弟って、ファイターとしては弱いんでしょ、なのにコイビトなの? 弱い男好きなの?』
前に一度だけ聞いた。冗談半分、冷やかし半分。
『うん、ファイターとしてはね、弱いよ。でも……恋愛とそれは別なの。カイにはわかんないだろうけど』
そういって笑ったみおり。
誰も知らないところで、二人っきりであんなことしてたんだ。
「……はぁ……」
搾り出すようにため息が出た。
「……鍵ぐらい掛けとけっての……」





みおりも深道弟も、本当に気づいてなかったらしい。
102見習B ◆x.7imV2WLo :04/06/25 08:51 ID:TDZUGJFv
あの後も、みおりは今までとなんら変わることなくあたしに接している。
「……うん、お昼はぁ……そーだなぁー……ファミレスでいいよ」
電話はまだ続いてる。
みおりの脚とか腰とかが、心なしか大人びてきたのは決して年頃のせいだけじゃない。
男を知ると女の体つきは変わるんだと、どっかで聞いたそのまんまだ。
冗談抜きで子供の癖に。色気づいたりして。
首筋にある赤いのはきっとあれなんだろう……キスマーク。





あの時、あたしは何にも出来ずにただ逃げた。
みおりに何も言えない。戦いのことなら、いくらでも言葉は浮かぶのに、
こんなことに関しては何も言葉が浮かんでこない。
みおりのことを妹だって思ってるのに、何にも言えないなんて……なんて弱いんだろうあたし。
言うべきなのに、言えないでいる。
あたしの心の中にだけ仕舞われた、あの日見てしまった二人の秘密。
大事になってからじゃ、遅いって言うのに。
「ねえ、カイ」
「ん?」
みおりが携帯片手に振り返る。
「こないだカイが美味しいって言ってたケーキ屋さん、どこだっけ」
「え、あぁ……えっとね、渋谷の駅の……」
みおりが座ってるベッド。あの時、ふたりがエッチなことをしてた、まさにそのベッド。
明日も買い物行って、ご飯食べてそのあときっと……するんだろうな。
103見習B ◆x.7imV2WLo :04/06/25 08:55 ID:TDZUGJFv
楽しそうなみおりの横顔を見ながら、あたしは一人、複雑だった。
「………」
心の中に、もやもやとしたものが溜まっていくような感じだった。


(END)
*************************

以上です。ここまで読んでくださった方、ありがとうございます。
今回はエロ少な目でしたが、また何か書けたら投下したいですノシ
リー×由紀姉、自分も読んでみたいです……誰かw
104名無しさん@ピンキー:04/06/25 08:58 ID:tDaI2W8a
リアルタイムキター!!86さんGJ!通勤前の心の潤いだよハァハァ(*´д`*)
105名無しさん@ピンキー:04/06/25 09:58 ID:QkW9pGcs
SS読んだら、みおりに禿げ萌えてしまったよママン……
自分にはロリ属性はないと思っていたのに……_| ̄|○

お姉ちゃんよりも、遥かに先んじてオトナの階段登るみおり、激しくGJ!


……逆に、姉の情事を目撃してG愛行為するみおりタン、
というのもいいかも……ちょっと書いてみたくなった(w
106名無しさん@ピンキー:04/06/25 11:03 ID:xgtPfdzb
>86
もつかれ!GJ!!!楽しみにしてたかいありました!

漏れはみおりもだがカイに萌えてしまった…。可愛いよーママン!

>105
それイイ!是非…(*´Д`)
107名無しさん@ピンキー:04/06/25 12:28 ID:T369SN/B
>86
乙です。激萌えです。カイに同化しちゃったよ。
このもやもやをどうにかしてくれ!

>105
それ、読みたい。 がんがってくれ!
108名無しさん@ピンキー:04/06/25 15:33 ID:rjjGnC9M
>>86
禿しくGJ(*´Д`*)ハァハァ

>>105
メッチャ 読 み た い で す

そしてリー由紀もマジでキボンヌ・・・
109名無しさん@ピンキー:04/06/25 20:20 ID:vDmMKi3Y
以外にこのスレ見てる人多いんだな。
>>1にも>>見習B史にも感謝!
11086=見習B ◆x.7imV2WLo :04/06/26 10:12 ID:9hEeBzDy
>104-109の皆様、
感想ありがとうございます(つД`)
こちらのスレには初投下だったのですが、レス、嬉しいです。また書けたら投下します。
そして、
>105さんのレスにハァハァ……読みたいです……。みおりたんG慰……。
111名無しさん@ピンキー:04/06/27 15:26 ID:B6LCtF5k
リー由紀ちょっと考えてみようかと思ったけどネタすら浮かばなかった_| ̄|○ダメニンゲンデスマソ
誰かキボン…
112名無しさん@ピンキー:04/06/27 20:08 ID:DwHVP5V4
パパ絡み書こうとしたけどジュリエッタが邪魔して書けない/|_|○
113名無しさん@ピンキー:04/06/27 20:17 ID:n12L65sJ
近親相姦きぼーん
114名無しさん@ピンキー:04/06/27 20:59 ID:lRE47hd5
>>112
ワロタw自分ジュリパパでも萌えれるんでw
(´-`).。oO(漏れもリー由紀でちょっと頑張ってみようかな…完成させる自信ないけど)
115名無しさん@ピンキー:04/06/27 21:12 ID:BMtyT6lK
>112
ママだ!パパママキボン!そしてオマエが生まれたんだ。

>114
リー由紀期待してまつ!ハァハァ、頑張って下さい!
116名無しさん@ピンキー:04/06/27 21:53 ID:3pCir3Ix
リーさんは一撃なので書く人は大変ですね
117名無しさん@ピンキー:04/06/27 22:16 ID:DwHVP5V4
リーって早漏なイメージがあって話が進まん。すぐくたばるし
逆にジュリエッタは流石3人相手、ヤり続けて朝チュン
118名無しさん@ピンキー:04/06/28 00:24 ID:H2w18Soc
自信のある方はジュリエッタの獣のようなセックスを書いてみるといいです。

ところで金の性の目覚めって美奈なの?だとしたら遅すぎよね?でも…
119名無しさん@ピンキー:04/06/28 08:56 ID:f5m0Hxmf
まぁ麗一は間違いなく美奈だと信じたい
120名無しさん@ピンキー:04/06/28 09:11 ID:Tp5Xd5rh
麗一って一体何歳?中卒か??
121名無しさん@ピンキー:04/06/28 11:25 ID:PWsAvHeT
普通の人間なら『小学生からやりなおしたい』
麗一の場合『幼稚園からやりなおしたい』

あーもう中学生でいいや('A`)
122名無しさん@ピンキー:04/06/28 11:30 ID:lwhqOR/Q
麗一は15、6ぐらいじゃないの?
遊んでそうだしやることはやってそうな気がするな
金は長戸のガードを考えると相手はシズナぐらいしか考えつかない
でも相手の貞操を守り続けてる長戸と久坂が気の毒過ぎる
123名無しさん@ピンキー:04/06/28 12:16 ID:KY5nqxIp
>118
相手がマキだと獣は想像つかない
それこそマキ女体化しないと
124名無しさん@ピンキー:04/06/28 12:24 ID:jAoMHad+
>>123
Σ(´Д`; )
125名無しさん@ピンキー:04/06/28 12:34 ID:PWsAvHeT
マ キ 悲 惨 だ な (藁

>>122
あれが時田と同い年に見えるか?
126名無しさん@ピンキー:04/06/28 13:12 ID:Tp5Xd5rh
何気に麗一は幼く見えて意外に年いってるんじゃないか?学校行ってないように見えるし金持ってるし。
127名無しさん@ピンキー:04/06/28 13:12 ID:H2w18Soc
「女の子と一度もデートしたことない」だぞ。でも風俗は行ったことありそうだなw
時田は大人びてるっぽいし…。15くらいか実は意外と上で17とか?

>122
長戸は不毛だからともかく久坂は哀れにも見えてくる…w
128名無しさん@ピンキー:04/06/28 21:28 ID:aniECWBH
「金ちゃんの貞操は俺が守る」と公言してた長戸も哀れだろ
世界一色気のない人妻不倫モノになりそうだな
129105 ◆bT67PrjmbM :04/06/29 09:12 ID:sIDGGuOd
105です。エアマスにハマッてまだたったの2週間。
新参者ですが、よろしくお願いします。

SS投下させていただきます。

ジュリエッタx摩季H +みおりG行為 (みおり視点)
130105 ◆bT67PrjmbM :04/06/29 09:20 ID:sIDGGuOd
―――――――――――――――――――――――――――――――――

それは、深夜の出来事。


「わりと、静かな夜に」


人の気配で、目を覚ました。
あたしの眠りは浅い。誰かがトイレに起きたりすると、目が覚めてしまう。
お母さんの帰宅に合わせて、起きるクセ。
ヘトヘトになるまで身体を動かした日以外は、いつもそう。
お姉ちゃんはそのことを知らない、たぶん。だから……


だから、知っちゃったんだ。
お姉ちゃんが今まで、隠してたこと。



真夜中の訪問者。深夜に扉のカギを開ける音。
ひそひそ声で、交わす言葉。
「ねぇ、みおりだっているんだよ。ここじゃ……嫌…………んぅ…」
扉が閉まる音。誰かの気配。
131105 ◆bT67PrjmbM :04/06/29 09:22 ID:sIDGGuOd
半分寝ながら、あたしは、布団の中にもぞもぞ入り込んだ。
誰かの気配で起きちゃったときは、たいていこうやって、わずかな音や
気配を避けようとするんだ。
もちろん、布団なんかじゃ音はほとんど遮ることはできない。
それでもくるまっていれば、やがてゆっくり眠りに戻っていくことができる。


「マキが、声を出さなければいい」

男の声。
ぎくっとして、完全に目が覚めてしまった。

「俺は早く、マキを抱きたい。いますぐに」
「だめ……だったら」
ちゅくちゅく、水っぽい音。
音を立てないようにしているけど、もみ合っている気配。
遠く、微かに響いてくる車の音しかしないような夜。
だから、服の布地がたてる、さらさらいう音もわかる。
「ん、ふぅ、んっ………む…」
お姉ちゃんの声……こんな声聞いたことない。
高くて、弱々しくて甘くて、可愛い……
「あっ、……ぅん…」
132105 ◆bT67PrjmbM :04/06/29 09:23 ID:sIDGGuOd

どきどきしてきた。ううん、さっきからずっと、どきどきしっぱなしだ。
あの、超ウルトラ奥手のお姉ちゃんが。
オトコと、夜中に、何か…ナニを…やってるなんて。
しかも相手は、この声は。

「はぁ…マ…キィ……ッ」

(うえっ)
坂本ジュリエッタ!!
お姉ちゃん、コイツ嫌いなんじゃないの?
いつもみたいに、悲鳴を上げて逃げ回らないの?
肘鉄くらわせて、蹴りをぶちこんで、「帰れ」って言わないの?

「ぁ……そこだめ……」
「声、出てるぞ……」
「だって、あっ、あ…っ」
この水っぽい音って、もしかして、キスとかの音、なのかなぁ?
「アタマ、沸騰しそ……ぁ、あはぁっ!」
沸騰しそうなのはこっちだよ。
「口を塞がないとダメだな」
塞いだって……ねぇ。
さっきからずっと、あたし、全部聞いちゃってるんですけど。
「ん、ぅふぅ……うん、んっ、んっ!」
聞いてるこっちが恥ずかしくなってくるような声の、お姉ちゃん。
エッチな声の、お姉ちゃん。
エッチなことしてるんだから、エッチなことされてるんだろうけど、
それぐらい当然あたしにだって分かるけど、でも…………
133105 ◆bT67PrjmbM :04/06/29 09:25 ID:sIDGGuOd

……ぐ、具体的に今どういうことされてんのかな……。

あたしは、ついに、好奇心に負けて……
そーっと、そーっと、布団の端を持ち上げて……
どきどきどきどき、心臓がうるさくて……
ちょっとだけ、ちょっとだけだから……


そこには、

あたしの知らないお姉ちゃんがいた。


寝間着代わりのシャツは、全部ボタンを外されてて。
他にはなにも身につけていない、裸同然の格好。
はっきりとは見えないけど、それだけについ、まじまじ見ちゃった。
からだ中をまさぐられてるお姉ちゃん。どこに指が触れても、そのたびに
全身がびくびくって反応して、えっちな声が我慢できなくて、漏れてる。
キスしてる……口を塞ぐって、そういう意味だったんだ。
お姉ちゃんの白い身体だけが、薄闇のなかにぼんやり浮かび上がってる、
そんなふうに見える。
坂本って人は、ほとんど普段の格好のまんま。
上着は脱いでいるみたいだけど、お姉ちゃんだけ裸に近い格好であっちは
普通に服を着てるってのが、なんだかいやらしい気がする。
二人とも息が……あがってて、ハッハッていう息遣いが妙にはっきり
聞こえてくる。すっごく、興奮してる……みたい……。
134105 ◆bT67PrjmbM :04/06/29 09:29 ID:sIDGGuOd


布団をすっぽり被ってるせいかな、だんだん暑くなってきちゃったよ……


普段は……昼間は、あんなに坂本って人のこと、嫌ってるくせに。
今は、腕を、あいつの首にきつくからめて……離さない。
身体を預けて、これ以上ないってくらい求めてるってカンジ。
坂本は玄関から移動しない。
ウチが狭いからわざわざ移動しないだけかとも思ったんだけど、
もしかしたら、靴も履いたままなんじゃないかなって気がする。
靴を脱ぐ間も惜しいってこと?
そんなに求められるのって、どんなんだろう。
あんなふうに声が出ちゃうのって、……どんなんだろう。


ほの暗い中で浮かび上がる白い身体。あいつの右手はお姉ちゃんの
髪を撫でている。なぜだか、そんなことがうらやましい。左手は……
左手が……大事なとこに触れてる……ううん、触れてるなんてのじゃない。
かきまぜてる……、ぐちゅぐちゅ、水っぽい音はこれだったのかなぁ、
あんなに乱暴にして痛くないんだろうか、なんて頭では冷静に考えてる
つもりでも、本当は別のこと考えていて。
135105 ◆bT67PrjmbM :04/06/29 09:30 ID:sIDGGuOd


  気持ちいいのかなぁ……気持ちいんだろうなぁ……
  あんなふうに、あたしも。
  気持ちよくなりたい……。


ごくん、て唾を飲み込むと、思っていたよりも大きい音がして。
お姉ちゃんに気がつかれちゃうよ……。
いつもは、どうやって飲み込んでたんだっけ?
ぜんぜん思い出せない。
気がつくと、手が、自分の身体をまさぐっていた。
どくどくうるさい、心臓の音。
はぁはぁと荒い、自分の呼吸。
イメージの中だけの、おとこのひとの大きな手。



向かい合って抱きしめあうような格好だったのを、坂本が優しく
お姉ちゃんの腕をつかんでほどく。手や指にゆっくり口付けながら、
身体の向きを変えさせる。お姉ちゃんがこっちに向くような格好になって、
あたしは薄目で寝たふりしたまま、身動きひとつとれなくなる。
……でも、お姉ちゃんはあたしのことなんか気にしてないみたい……。
136105 ◆bT67PrjmbM :04/06/29 09:31 ID:sIDGGuOd

腰を折って床に手をついて、全部見せちゃう格好して。
こっちからだとよく分からないけど、たぶん……アソコをなめてるんだろう、
……ぴちゃぴちゃ、音がして。お姉ちゃんの目はとろん、てなっちゃってて、
開いてはいるけど何にも見てないんじゃないかなぁって思う。
「ぁうんっ……ン、ンッ、ぁあっ…あ! あ! あーっ」
ふいに、お姉ちゃんのお尻の位置ががくっと下がって。
「も……ダメ、ちからぁ……はいんな……」
「指でされるの好きか?」
「……ばか」
「もう一回指でイクか?」
「……やだ」
そんな会話が聞こえて……肩越しにキス。
「すごく濡れてた」
「うるさい……」
「欲しいだろ?」
「ダメだってば、ホントに。みおりが起きちゃう」
起きるどころじゃない、酸欠かな、頭がボーッとしてきちゃったよ。
「こんなびしょびしょになって……指じゃもう、物足りないんだろ?」


  下着の上からそっと触れてみたら、
  触れたあたりから背筋に、びりっと痛いくらいの快感が走って。
  アソコは信じられないくらいぬるぬるになっちゃってた。
  あたしは、身体がびくん、て動いちゃいそうになるのを、
  必死でガマンして……声も出さないように……
137105 ◆bT67PrjmbM :04/06/29 09:33 ID:sIDGGuOd

  でも、そこに触れるのはガマンできなかった。

  
「ダメ、お願い……入れちゃだめぇ……」
「マキ、マキ、マキ、マキッ」

  動き出した指は、止められない。
  表面をこするたびに、信じられないくらいの衝撃が体中を駆け抜ける。
  お姉ちゃん、もっとちゃんと断ってよ。
  もっとしっかり、追い返してよ。
  でないとあたし、おかしくなっちゃう。なっちゃうよ……。

「あぁ……は、いって……くるぅ……」

  お姉ちゃんの言葉が耳に入ったとき、
  あたしの指も、あたしの中に……滑り込んでいた。  
 「んんっ」
  少しだけの痛みと、甘い快感が、ぞわんと突き抜けたカンジ。
  あまりにも未知の感覚に、少しだけ声が出ちゃったけど、
  ばれて……ないよね?


坂本が、少しだけ笑った気配がして、あたしは心臓が縮む思いだった。
「マキ……妹が起きたら、どうする」
「ぁ……嫌ぁ……っ」
138105 ◆bT67PrjmbM :04/06/29 09:34 ID:sIDGGuOd
はっはっと、荒い息の合い間に返事を返すお姉ちゃん。
「嫌なら、声を出さないでいるんだぞ……」
そういって、身体を動かし始める。
ばれてはいない……みたい。よかった。
お姉ちゃんの方は、あたしに気を向ける余裕もない。
大きな声を出さないように耐えるだけで精一杯……ううん、
後ろから突き上げられる毎に、声は大きく、いやらしくなっていく。
そんなお姉ちゃんの声を聞きながら、あたしも、気持ちいいとこを、
くにくにぬるぬる…触り続けた。
大人向けな本で読んだから、女の子の一番気持ちいいところだって知ってる。
「やっ、あ! いぃ……あはぁっ…!」
お姉ちゃん、気持ちいいんだ……

  あたしも、あたしも、気持ちいいよ……!

「マキ……声が出ているぞ? 仕方ないな…」
坂本が、片手でお姉ちゃんの口を覆うのが見えた。
「んぅ! んっ、んっむんっ、むぅっ!」
「マキ、愛してる……っ!」
身体を激しく打ちつけてるのがわかる。
これがセックスなのか、とあたしは頭のどこかでやけに冷静に考えていた。
オトナって、こんなに激しく相手のことを求めるものなのか、って。
139105 ◆bT67PrjmbM :04/06/29 09:35 ID:sIDGGuOd

坂本の手からこぼれるお姉ちゃんの声が、いっそう切羽詰ったものになって、
「ん、ん、んふぅ! むぅうっ!……ふぅ、うん……」
やがて、くったりと力なく崩れ落ちる。
「……俺も、もう…………マキ……っ」
そんなお姉ちゃんを支えて動き続けていた坂本が、ふいに止まった。
大きく息を、吐いてる。
きっと……きっと、アレだよね。しゃせーしたってことだよね。

「あ、あ、この馬鹿っ……また性懲りもなくっ」
「愛してる」
「……はぁ。……たまにはヒニンとかしてよ、いい大人なんだから」
「できたっていいだろ。産めよ、子供」
いいだろって……いいわけないじゃん。
このひとの思考回路って読めないっていうか、人の話聞いてないっていうか。
チョー自分勝手。やっぱやめたほうがいいんじゃないの、お姉ちゃん……。
「あーもー、いーや、どーでも」
お姉ちゃんはぐったりして、それから急に起き上がる。
「いや、よくないっ。アンタの服が汚れる」
「構わない。もっとこうしていたいな、マキと」
「バカ! 着替えなんかないんだから」
「大きな声を出すと、妹が起きるんじゃないのか?」
「……ぅ〜!」

あたしはというと、必死に、普通に寝ているフリをしていた。
140105 ◆bT67PrjmbM :04/06/29 09:38 ID:sIDGGuOd
むしろ、この騒ぎの中で寝てるほうが変かなっとも思えたけど、起きたら
お姉ちゃんを困らせるような気がしたから、しっかり目を瞑ってた。
……濡れた下着が、ちょっとばかり不快だったけれど。

シャワールームで、またひと悶着して騒いでいるのを聞きながら、
あたしはうとうとと、また眠りに落ちていった。
さっき、お姉ちゃんに聞こえないように言われた言葉については、
明日の朝にでも、考えてみることにしよう。
まぁ、覚えてたらね……。


「おやすみ、いい夢を、な」






〜終〜
――――――――――――――――――――――――――――――――
読んでいただいた方、ありがとうございました。
141名無しさん@ピンキー:04/06/29 09:52 ID:ox9xHNaD
105はネ申!!
みおりたんハァハァ(*´Д`*)GJ!!
142名無しさん@ピンキー:04/06/29 09:52 ID:7zpq8uT3
>105
乙です!
ジュリマキとみおりG、ダブルの美味しさをありがとう!
「あーもー、いーや、どーでも」のマキがなんとも言えずw
イケナイみおりちゃんはGJ!!
ごちでした!!
143名無しさん@ピンキー:04/06/29 09:54 ID:UiSXTOgM
105はネ申!!GJです、萌えますた!みおりたん可愛すぎる。
漏れはジュリマキの二次創作は少し苦手だったのだがみおりたん視点のせいか抵抗なく読めますた。
ジュリもマキも(゜∀゜)イイ!!
144名無しさん@ピンキー:04/06/29 11:18 ID:qsjLjREn
キャラ違いすぎて萎えた。
冗談じゃなくて、マキ女体化みたいだ。
145名無しさん@ピンキー:04/06/29 11:52 ID:HrRStG4B
違ってるかなぁ?
漏れはマキはカワイイおにゃのこだと思ってるよ。
146名無しさん@ピンキー:04/06/29 11:59 ID:9UHbnWZo
いや、notエアマスター状態ならカ´ヮ`イイおにゃのこだよ

月雄とさっきやまってアレだ。さっきやまが五月蝿くて進まん
処女喪失後初めて本当の愛を得る崎山マンセー
147名無しさん@ピンキー:04/06/29 12:18 ID:p1fGb3i3
ここは朝に降臨する神が多いインターネットですね。

エアマスターとジュリエッタは原作みたいな暴走する愛しかないけど、
マキとジュリエッタにはこういう普通の愛を見せて欲しいよ。
漏れ的には可愛いマキ、全く問題なし!
148名無しさん@ピンキー:04/06/29 12:45 ID:ox9xHNaD
漏れもジュリエッタ相手にどぎまぎしてるよーな可愛いマキが好きだった。なわけでいいかと…

>146
さっきやま、直前でべらべらべらべら喋ってうるさくて進まなくて、なんなんだコイツと思うけど実はトラウマのせいでビビっててその裏返しみたいなイメージがある。

月雄ってギャップに弱そうだしがんがってあげてほすぃ(*´∀`*)
149名無しさん@ピンキー:04/06/29 16:18 ID:20bx8X95
>>105
GJ杉ですYO!!
みおりたん(*´д`*)ハァハァ ジュリマキ(*´д`*)ハァハァ


漏れもなんとかリー由紀を書いたんだが、なんかもう・・・・アリエナイヨ、ママン(;つД`)
個人的にはリー由紀はクールな殺伐カップルってイメージだったのに
いざ書き終わってみたら、少女漫画に出てくるようなラブラブバカップル状態。
ハッキリ言って、 二 人 の イ メ ー ジ ぶ ち 壊 し 。
前フリがやけに長くなってしまったし。投下する勇気が・・・・(´Д⊂ モウダメポ
150名無しさん@ピンキー:04/06/29 16:38 ID:UiSXTOgM
投下キボン投下キボン投下キボン!!(*`Д´*)
ラブラブリー由紀読みたいでつママン
151名無しさん@ピンキー:04/06/29 16:53 ID:B1FyisiL
>>105
ジュリマキ&みおりタンG愛キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!!
GJですハァハァ
みおりタン、いけない小学生だ……そして
開発済みのマキがエロ可愛いです!!
乙でした!!

>>149
投下キボン!!!!!
読みたいですノシ
152名無しさん@ピンキー:04/06/29 17:10 ID:gl7C1FSK
>>149
キボボボンヌ
結局はこの漫画の筋は少女漫画の変化形みたいだし(一人の少女を求めて戦う人々(藁
153名無しさん@ピンキー:04/06/30 01:54 ID:50VBCSI0
>149
漏れからもおながいします!気にせず投下キボン!既にハァハァw
154名無しさん@ピンキー:04/06/30 10:28 ID:x/HNBdEu
漏れは時田×みちるが好きだ!
つかみちるたんハァハァ。貧乳まんせー!
155名無しさん@ピンキー:04/06/30 14:27 ID:YB+EXoYB
でも時田(修行前)はどうしてもみちる×時田と化す○| ̄|_
156149:04/06/30 17:05 ID:jH8sVjFO
>>150-153
ぬぉぉぉぉ ぉ ぉ ぉ (TдT)ズイキノナミダ
そんな事を言う・・・住人が・・・目の前にいる・・・w

なけなしの勇気を振り絞ってリー由紀投下させていただきます。
ヒンシュク買いそうで怖ひ・・・(((( ;゚Д゚)))ガクガクブルブル
なんかね、もうね、長いですし、イメージぶち壊しそうなんで
食指に合わない方は、生暖かい目でスルーしてやって下さいまし。
ではでは。

      リー由紀でエロありSSです。

157リー由紀:04/06/30 17:06 ID:jH8sVjFO

深道ランキングのバトルロイヤルが終了して少したったある土曜日の夜。
リーは一人で自宅の割と近くにあるバーへと入っていった。
そこは行き着けという程ではないが、一人で飲みたい時などに時々訪れる店である。
どこに座ろうかと店内を見回してみると、カウンターに見覚えのある女が一人で座っていた。
皆口由紀。深道ランキング4位の女である。

リーは以前から由紀には興味があった。
ランキング最強の女。バトルロイヤルが開催されていければリーは彼女と対戦する筈であったし、
是非戦ってみたいと思っていた。が、実はそれだけでもなかった。
初めて実際に由紀をその目で見たのはエアマスター戦だった。
淡い桃色のワンピースに白いコートとブーツ。髪は長く、顔立ちは綺麗に整っている。
一見ごく普通の女性にしか見えない。
しかしエアマスター戦で見せたその顔は、戦う事が好きで仕方がないといったふうだ。
長い髪を揺らして戦う姿は美しくすら感じさせた。
・・・・・・こんな女がいるのか。
リーは由紀に対して、ただ対戦相手に感じる以上の感情を胸に覚えていた。
158リー由紀:04/06/30 17:07 ID:jH8sVjFO



「よぉ。こんな所で会うとはな。隣、いいか?」
「・・・・・」

リーが声をかけると由紀は一度視線をくれただけで何も言わなかった。
特に嫌がる様子もないのでそのまま隣に座り、酒を注文する。
カウンターに頼んだ酒が出されると、リーは由紀に話しかけた。

「よく一人で飲みに来るのか?」
「・・・べつに。ただ、最近ちょっと落ち込んでて飲みたくなっただけ。」
「へぇ、最強の女でも落ち込むことがあるのか。」

少しからかうようにして言うと由紀がムッとした表情になる。

「放っておいて。それに私は最強の女じゃないわ。あの子には・・・敵わなかったもの。」
「・・・・・エアマスターか?バトルロイヤルで負けたんだっけな。」
「ええ。でも、それはいいのよ。あの子は私にはいけない場所へ辿り着いていた。
あの子と戦えただけでも私は幸せだったわ。でも・・・・・」

そこまで言って由紀の言葉が途切れる。照明が薄暗くてよく見えないが、その表情は酷く悲しそうである。

「でも、なんだ。そんなに話しにくいことなのか?ま、別に無理に聞くつもりはないが。」
「・・・・・失恋したのよ。」
「は?」
「だから、失恋したのよ!!」
159リー由紀:04/06/30 17:08 ID:jH8sVjFO
そう強く言い返してきた由紀の目は今にも泣きそうになっている。

「あ、いや、スマン・・・・って、お前エアマスターに惚れてたのか!?」
「違うわよ!私が好きなのは坂本さん!・・・・・でも坂本さんが好きなのはエアマスターなのよ。」

由紀はグラスを手に取ると一気に飲み干し、酒を追加注文した。

「坂本って、あの坂本ジュリエッタか?お前あの男に惚れてたのか。」
「・・・そうよ。ネットで3位対5位戦を観た時にこの人だって思った。私みたいな女にはこの男しかいないって。
バトルロイヤルで実際に会ってみて、その思いは間違っていなかったって実感したわ。
どうしても手に入れたいと思った。あんな気持ちになったのは生まれて初めてよ。
やっと見つけたのよ・・・私にはあの人しか考えられなかった・・・」

リーは由紀の話を聞きながら少し複雑な気分になっていた。気になる女の失恋話である。
しかもかなり未練があるようだ。喜んでいいのやら悲しんでいいのやら。

「なんだ、告白して振られたのか?」
「告白はしたわ。坂本さんの答えは聞いてないけど。・・・ううん、聞くつもりなんて初めからなかった。
だって坂本さんの答えなんて分りきってるもの。坂本さんはエアマスターの事しか見ていない。
エアマスターがいる限りきっと坂本さんの心には私の入り込む余地なんてないのよ。
だから力ずくでも手に入れようと思ったわ・・・・たとえエアマスターを殺してでもね。
・・・・・でも、負けちゃった。」
「殺すって、おまえなぁ・・・・・激しい奴だな。」

殺してでも手に入れようなんて、まともな神経じゃないが冗談を言っている様にはみえない。
160リー由紀:04/06/30 17:08 ID:jH8sVjFO
「にしても、おまえ坂本のどこにそんなに惚れたんだ?
3位対5位戦なら俺も観てたが、ハッキリ言って坂本はちょっとヤバイタイプの人間に見えたぞ?」
「あら、そこがいいのよ。坂本さん、戦いの事なんてどうでもいいって感じで。
あの試合の時も小西って人じゃなくて、マキ・・・エアマスターの事しか考えてないようだった。
頭の中は好きな女のことしか考えてないのよ、きっと。」
「いや、危ないだろ、それ。」

リーは苦笑する。ふっ、と由紀も笑って違う話を切り出した。

「昔ね、私が高校生の時、スゴイ人達がいたの。その二人、今は結婚してるんだけど、
まるで好きという気持ちだけで生きているような、愛のためなら物凄い力を出せる人達で・・・羨ましかった。
私もそんな恋人に巡り会いたいと思った。あんな風になりたいって、本当に憧れたわ。
でも、現実にはそんな恋人とは巡り会えなかった。そんなスゴイ愛を持ってる人なんていなかった。
私みたいな「戦う事」が生きる糧の女を受け止めてくれる男なんて今までいなかった。」

由紀はぼんやりと、どこか遠くを見つめるよう顔をして話している。過去に色々あったのだろうか。

「だから3位対5位戦を観た時、とうとう見つけたと思ったの。憧れていたスゴイ愛がそこにあったから。
私が求めてたのはこの人だって、私みたいな女がスゴイ愛を手に入れるにはこの男しかいないって。
だって、坂本さんが愛してるのは私と同じ「戦う事」を生きる糧にしてる子なんだもの。」
「・・・・・・」
「・・・大体、妹も友達も、素敵な恋人を見つけてみんな幸せになってるのよ・・・なのに何で?」

由紀の口調がだんだん強くなってくる。
161リー由紀:04/06/30 17:09 ID:jH8sVjFO
「何で私にはそんな人が現れないの!?私だって幸せになりたいのよ!
やっと見つけたと思ったら他の女に惚れてるし、どうして!?ねぇ、どうしてよ!?」
「まぁ、落ち着けって。」

どうやら酔いがまわってきたらしい。由紀はリーに絡み始める。

「私が悪いの?そんなに私って魅力ない?お料理だってお裁縫だって何だって得意よ?
花嫁修業はバッチリなのよ??普通なら絶対にいい奥さんになれるわ!!
ただちょっと戦いが好きなだけよ!それがそんなに駄目なの!?」
「いいからちょっと落ち着けよ。」

リーが宥めようとすると、由紀がリーのシャツの襟に掴み掛かる。

「何よ!あんただってそうなんでしょう!?私みたいな女は凶暴で御免だとか思ってるんでしょう!!」
「思ってない。別に俺は戦いが好きな女は駄目だなんて思ってねぇよ。」

真面目な顔で答えると、由紀が襟から手を離す。そして、ふんっと鼻で笑って言葉を続ける。

「どうかしらね。例えば、どんなに深道ランキングを見て私の事を最強の女だってもてはやしてる男でも
実際に私みたいな女を恋人にしたいと思う人なんていないのよ。
可愛らしい方が、守りたいって思わせるような女の方がいいんだわ。普通の男なんてみんなそう。
・・・そんなこと・・・・・そんなこと自分でも分ってるわ。でも、分かっててもどうしようもない。
だって戦いが好きなんだもの。やめられないもの・・・・。ふっ・・・・やっぱ、自業自得よね。」

由紀は新たに運ばれてきた酒を飲みながら少し諦めたような、自分を嘲笑うような笑みを浮かべる。

「・・・そんなことねぇよ。他の男は知らんが・・・少なくとも俺はおまえの事、気に入ってるし。」
「・・・・それ、どういう意味よ。」
162リー由紀:04/06/30 17:10 ID:jH8sVjFO
由紀が涙ぐんだ瞳で真っ直ぐにリーを見つめ返す。
こうしてみると、本当に恋に破れたのただの女である。血みどろの戦いをするような女には見えない。
だが、その内には確かに激しいものを秘めている。戦いに対しても、恋愛に対しても。
人を殺してでも何かを手に入れようとする程の激しさを。
惹かれる。その激しさが自分へと向けられればいい。リーの中に熱いものがこみ上げてくる。

「どういう意味って、そういう意味だよ。おまえはそんなことも分からないガキか?」
「なっ・・・」
「ファイターとしてだけじゃなくて一人の女として気に入ってるって言ってるんだ。」
「ちょっ・・・・からかってるの?人が落ち込んでるときに質が悪いわ。」

由紀が不愉快そうな表情になる。

「傷心の女をからかう趣味はねぇよ。」
「は!?じゃ、なんで!?いつの間にそういう事になってるわけ!?」
「なんでって、お前だって坂本の事はネットで見て惚れたんだろ。同じことが他の奴にあったとしても不思議はないんじゃ?」
「えっ・・・あ、まぁ、それはそうだけど・・・・」
「お前とエアマスターの試合をわざわざ見に行ったのも、単純に俺が戦る筈の試合だったからってのもあるが
お前を実際に見てみたいってのもあったんだ。」

リーは由紀の反応が面白いとでもいうかのようにニヤリと笑みを浮かべて由紀に語る。

「なっ、あ・・・・」

由紀が口ごもる。酒のせいかどうなのか、顔は赤くなっているようだ。
初めはうろたえていたふうな由紀だったが、少しして冷静さを取り戻すときっぱりと言い放った。
163リー由紀:04/06/30 17:13 ID:jH8sVjFO

「イヤよ。」
「は?」
「あなたみたいな男はイヤ。」
「そんな、身も蓋もない。」

リーは苦笑をする。

「だって、あなたって私と同じでしょう。」
「?」
「あなたも戦いが好きで仕方がない。「戦う事」を生きる糧としてる。
渺茫との戦いを見ててそう感じたわ。だからイヤ。」
「戦う事が生きる糧ねぇ・・・まぁ、確かにそうかもしれんな。」

由紀の声にまた熱がこもり始める。

「もし「戦う事」を生きる糧にしてる人と恋人になったりしたら、愛し合っているのに
お互いよりも戦いを優先さそうじゃない。私が欲しいのはそんな愛じゃないのよ!!
谷君と島さんみたいな!あんなのがいいのよぉ!!あんな風に愛されたいのぉ!!!」
「おい、落ち着けって。つーか、誰だか知らねぇし!」

リーが宥めるのを無視し、由紀はまた酒を一気に飲み干すと今度はカウンターに伏せてしまった。

「大体、優先「させそう」ってなんだよ。実際に付き合ったことないんだったらそんなの分からないだろ。」
「・・・・・」
「それに、俺はお前みたいな戦いが好きな女でも受け止めてやれると思うけど?多分お前より強いしな。」

半分冗談、半分本気といった感じである。
164リー由紀:04/06/30 17:13 ID:jH8sVjFO
「・・・なによ・・・それ・・何様のつも・・・あん・に何がわか・・・・」
「・・・・・」
「・・・・・」
「おい、起きてるか?」
「・・・・・」

どうやら眠ってしまったらしい。由紀はカウンターに伏せたまま穏やかな寝息をたて始める。
リーは眠ってしまった由紀の長い髪に触れてみる・・・・もっとクールなタイプの女だと思っていたが。
一見ごく普通なのに、実は何よりも戦う事を求めている。かと思えば、今は恋人が欲しいと泣き喚く。

「・・・・・変な女。」







しばらく経ち、閉店の時間が近づくが、由紀が目を覚ます気配は一向にない。
取りあえずリーは二人分の代金を支払い、由紀を起こそうとした。

「おい、起きろ。もう閉店だぞ。」
「ん・・・・ぅん・・・・。」
「皆口!起きろ!」

駄目だ。由紀は起きそうにない。しかし、このまま置いていく事も出来ず、
リーはため息を一つ漏らし、由紀を抱きかかえて店の外へ出た。

165リー由紀:04/06/30 17:15 ID:jH8sVjFO




「おい、タクシー止めてやるから、お前の家はどこだ。」
「んん・・・うぅん・・・・」
「いい加減に起きろ。」
「・・・・知らない。」
「知らないわけないだろう。」
「・・・イヤ。・・・知らない。・・・・・一人はイヤ・・・」

そう言って、由紀は再び寝息を立て始めた。

「一人はイヤって・・・・・ったく、どうしろっていうんだ。」

行き先が分からないのではタクシーに乗せてもどうしようもないし、
由紀の家族や友人の連絡先なんて当然リーが知るはずもない。
かといってこのまま路上に放って帰るわけにもいかない。

「はぁ・・・・」

リーは再びため息をつくと、仕方がなく由紀を抱きかかえたまま自宅へと向かった。
166リー由紀:04/06/30 17:15 ID:jH8sVjFO





先ほどの店から歩いて数分程度の場所にリーの住むマンションはある。
リーは自室に戻ると、由紀を自分のベッドに横たえ、その顔をゆっくり眺めてみた。
目の前に惚れた女が無防備に眠っていて、何も感じないわけではない。
が、さすがに寝込みを襲うのは問題がある。

「・・・・ソファで寝るか」

そう呟いてベッドから離れようとするとリーの上着が引っ張られる。
振り向くと由紀が上半身を起こし、リーの上着の裾を掴んでいた。

「なんだ、起きたのか。」
「ここにいて。」
「・・・・は?」
「ここにいてよ。一人は寂しいの。」

由紀が懇願するような目でリーを見つめる。その目にリーの鼓動が高鳴る。一体どういうつもりだ。
先程店で好意がある事を話したばかりだ。こいつは分かってて誘っているのだろうか。
しかし、酔っ払いを本気で相手するのもどうかとリーは思った。
167リー由紀:04/06/30 17:16 ID:jH8sVjFO
「・・・お前なぁ、小さな子供じゃないんだ。泊めてやるだけでも有難いと・・・」
「・・・・ヘタレ。」
「・・・・・(怒)・・・・酔っ払いは大人しく寝てろ!」

リーは無理やり布団をかぶせ、由紀をベッドに寝かしつけようとしたが、由紀はそれを振り払う。

「何よ!!あなたさっきお前の事が好きだゾ☆みたいな事を言ってたけどやっぱり嘘じゃない!!
そうよ!!結局そうなのよ!!あなただって本当は私の相手なんて御免だと思ってるんだわ!!!」

由紀の目からポロポロと涙が溢れ出す。これは重症だな・・・・
リーは由紀と向かい合うようにベッドに腰をかけると泣いている由紀の頬に触れ涙を拭った。

「そんなわけないだろう。」
「じゃぁ、なんでよ・・・・」
「お前、誘ってるのか?つうかお前、俺みたいな男はイヤじゃなかったのか?」
「試してみなきゃ分からないって言ったのはそっちよ。」
「・・・・お前、酔うと質が悪いな。」

ああ言えばこう言う。まるで子供である。
だがリーには由紀のそんな子供っぽい面も、戦っている時とのギャップのせいかどこか可愛らしくみえてしまう。
恋は盲目とは良く言ったものだ。リーは笑いながら答える。

「今のお前は酔ってて冷静じゃない。それに、寂しさ紛らわす為に利用されるだけってのは、ちょっとな。
その後色々あるっていうなら話は別だが。」
168リー由紀:04/06/30 17:16 ID:jH8sVjFO
「色々って何よ。」
「そりゃ、やっぱ俺に惚れるとか、恋人になるとか、色々。」
「無茶を言うわね。」
「無茶を言ってるのはお互い様だろ。好きでもない男を誘いやがって。」

由紀は少し考え込むようにリーから視線を外すと、ぽつりと呟く。

「・・・そうでもないわ。」

実は由紀の中にもリーに対して今までとは違った感情が芽生えつつあった。
リーは由紀の戦いを生きる糧する姿を知ってながら、由紀へと好意を寄せている。
リーが坂本や谷の様な愛し方をしてくれるかどうかは分からないが、
少なくともこの男は自分みたいな女を受け止めることが出来るのではないだろうか。
本当の相性なんてリーの言うとおり、実際に付き合って見なければ分からないし
もしかしたら、この男も悪くないのでは?そんな風に思えてきたのである。

「一人は寂しいけど、傍にいてくれるなら誰でもいいってわけでもないわ。
どうでもいい男なら傍にいてもいなくても同じよ。」
「へぇ・・・どういう風の吹き回しだ?もう俺に惚れたのか?」
「別に惚れてないわよ!・・・・でも、少し・・・期待はしてるかも。」

リーは少し驚いたような表情を浮かべる。が、次には笑みを浮かべ

「だったら、試してみるか・・・?」

リーは由紀の顔に手を伸ばし、指でそっとその輪郭をなぞる様に触れる。
それと同時に由紀の鼓動が早くなる。が、その反対に頭は冷静になってきた。
169リー由紀:04/06/30 17:17 ID:jH8sVjFO
自分は今、何をしようとしてるんだ?別にこんなつもりで飲みに出かけたわけでも
店でリーに声をかけられた時に拒否しなかったわけでもない。
この男の事は気になり始めていたし、酔っていたとはいえ
まさか坂本以外の男を自分から誘うような真似をするとは。
そんなに自分は欲求不満だったのだろうか?
由紀は急に自分のしている事が恥ずかしくなってきた。

「あ、やっぱりやめておくわ。」
「は?」

恐らくリーは拍子抜けのような表情をしただろうが、由紀はリーの顔を直視できない。

「ほら、あなたの言った通り、私、今酔ってるし、冷静じゃなかったのよ。」
「何を今更。」

急に掌を返したような態度の由紀をリーは呆れた顔で見返す。

「でも、ほら、こういう事は・・・」
「もう遅い。」
「な、ちょっと待っ・・・!」

そう言うとリーは力ずくで由紀を抱き寄せ、唇を重ねた。
それは触れるだけのものから徐々に深くなっていく。
唇の隙間から舌を潜り込ませ、溶かすように執拗に絡めあう。
170リー由紀:04/06/30 17:18 ID:jH8sVjFO
「んっ・・ふ・・・・・・」

由紀の体から力が抜け、唇の隙間からは甘い声が漏れる。
口づけながら、リーは由紀の背中のジッパーを下ろし、ワンピースを脱がせ、ブラを外す。
由紀のファイターとは思えないほど白く滑らかな肌が露わになる。

リーは由紀から唇を離すと、由紀をベッドに押し倒し、今度は首筋に舌を這わす。
そして左手で由紀の胸を揉み始める。

「やっ・・・・・ぁん・・・・・はぁっ・・・・・・ああっ!!」

リーの唇が徐々に下がっていき、胸の先端に軽く歯を立てると、由紀がのけぞる。
摘んでみたり、強く吸ってみたり、指と唇で左右の膨らみを弄ぶ。
その度に由紀の体はビクつき、唾液で濡れた唇から声が漏れる。

リーは由紀の下肢へと手を伸ばし、パンツの上から触れると、そこはもうかなり湿っていた。

「はっ・・・!あっ、だめ・・・・・や・・・」

由紀は抵抗をしようとするが、思うように体に力が入らない。

「こんなに濡れてるのに駄目って言われてもな。」

由紀はどうしようもなく恥ずかしくなるが、与えられる快楽に体中の力が上手く入らず、抵抗するだけ無駄だと、
それどころか、熱の点った体はその先を求めているという事を認めざるを得なかった。
171リー由紀:04/06/30 17:18 ID:jH8sVjFO
リーは自分の衣服を脱ぎ捨て、由紀からパンツを脱がせると、ひだの形にそうように指を何度も滑らせる。
蜜が絡まりベトベトになった指は少し力を加えると容易に由紀の中へと飲み込まれていった。
リーの指は更に奥へと進み、由紀の中を掻き回す。くちゅ・・・くちゃ・・・と湿った音が部屋に響く。

「はぁんっ!あっ・・やぁっ・・っん!!・・ああああっ!!」

由紀の中を這い回る指、その本数が増やされていく。その間も胸や首筋への愛撫は続けられる。
由紀の秘所に入れられた指は由紀の中をますます激しく掻き混ぜる。
指の動きにあわせるかのように由紀の腰が捩れ、秘所からはどんどん蜜が溢れる。

「あ・・・っ!!・・・ぃや・・・ぁんっ!!・・・・やあぁっ!!」

あまりの刺激に由紀はリーの肩に爪を立てる。

リーが由紀から指を抜き出すと、由紀は安心したかのよう脱力し、大きく息をした。
が、すぐにまた新たな刺激が与えられる。
リーは由紀の足の間に入り込むと由紀の包皮を咥えた。由紀の体が跳ね、嬌声を上げる。
ぴちゃ、ぴちゃとイヤらしい音を立てながら、リーは由紀の包皮を丁寧に舐めあげると、
露わになった核を直接舌で刺激する。

「ひっ・・!!!や、あああああぁぁぁっ!!!」

由紀の体を快感が突き抜け、弓なりに反り返る。
どうやらイッてしまったようだ。
172リー由紀:04/06/30 17:19 ID:jH8sVjFO

リーは一旦由紀から離れると、ベッドの隣に置いてあるサイドボードの引き出しからゴムを取り出した。

「・・・・・・」

由紀が何か言いたげな顔をしてリーを見ているのに気づき、リーが話しかける。

「なんだ。」
「・・・・・準備良いわね。」
「そうか?」
「実はいつもこうやって酔った女とか連れ込んでるんじゃないの?」
「・・・・はぁ?何かと思ったら、嫉妬か。」

リーがニヤニヤして言い返す。

「!!そんなわけないでしょ!?なんで私があなたに嫉妬なんてしなきゃいけないのよ!
そういう男はこっちから願い下げよ!!」
「ああ、そう。」
「ーーーーっっ!!ムカつくわね!」

相変わらずニヤニヤしたままリーはまた由紀の足の間に割って入る。

「心配しなくても、遊びで女を連れ込んだりしねぇよ。どうでもいい奴とヤルより戦ってた方が面白いしな。
お前だってそうなんじゃねぇの?戦い好きの皆口由紀。」
「・・・・・・それは、まぁ。」

しかし、由紀はまだ疑わしそうな目付きでリーを見ている。リーは再び由紀の秘所を指で弄りながら話を続ける。
173リー由紀:04/06/30 17:20 ID:jH8sVjFO
「少なくとも、深道ランキングでお前を見てからは誰ともヤッてねぇぞ。普通の女じゃ物足りなく見えてきたからな。」
「っあ・・・な・・・なによ、そ・・・れ・・・ゃんっ!」
「俺は悪趣味だから、強くて戦いが好きで、ついでに恋のためなら人殺しをしかねないような激しい女が好みって事だ!」

リーは自分のものを由紀にあてがうと一気に由紀を貫いた。

「ああああああっ!!!んっ、ああぁん!!!」

耐え切れず由紀はリーの体にしがみつく。由紀の内壁がリーに纏わりつき、締め付ける。

「・・・っ!」

思わずリーもイキそうになるが、何とか堪える。
そしてゆっくりと動かし始める。ギリギリまで引き抜き、また一気に奥まで突く。
そのスピードは徐々に上がっていく。

「あっ・・・ん!・・・ふゎっ・・・・・あん・・・・!」

リーの動きにあわせ由紀もまた腰を揺らす。
奥を突き上げると、内壁は更にきつく絡みつきリーを刺激する。
リーは由紀を抱きしめるようにして何度も何度も突き上げる。
由紀が一際大きな声で啼くと同時に、由紀はリーを一段と強く締め付ける。
その強い刺激に促され、リーは由紀の奥の方ではじけた。

174リー由紀:04/06/30 17:21 ID:jH8sVjFO





鳥の鳴く声がする。カーテンから漏れる光に由紀が目を覚ました。どうやら朝らしい。
しかし、視界に広がった天井は自分の部屋のものではない。おかしい。
ふと隣に目をやると、そこには銀髪の男が眠っている。

「なっ!!」

由紀が驚いて飛び起きる。すると自分が何も衣服を身に着けていないことに気づく。

「ーーーーーーーっ!!!!」

慌ててベッドのシーツで自分の体を隠す。その振動でリーも目を覚ます。

「よぉ、起きたのか。」
「な・・・・・なんでぇ!?」
「なんでって・・・・お前憶えてないのか?昨日の事。」

昨日・・・・由紀は昨日の事を順を追って思い出そうとする。
夜一人でお酒を飲みに行って、そしたらこの男が現れて、そのあと眠たくなって、
気がついたらベッドで横になってて、一人になるのは寂しかったから・・・・・・・・・・・
由紀の頭に血が上り、片手で顔を抑える。
175リー由紀:04/06/30 17:22 ID:jH8sVjFO
「・・・・・・・憶えてます。」
「そいつは良かった。で、どうよ?」
「どうよ、って?」
「試してみて。」

リーが昨日と同じニヤニヤした顔つきで訊いてくる。それが由紀の癇に障る。

「・・・・全っ然ダメ。」
「へぇ〜、お前って淫乱だな。全然ダメな相手でもあんなに感じて濡れて喘い・・・」
「ああああ、もう分かってます!ごめんなさい!ダメじゃないです!全然ダメじゃないです!悪かったわね!」
「初めから素直にしとけばいいのに。」

くっくっくっ、とリーが笑う。由紀はますます面白くない。

「でも、ダメじゃないからって何?恋愛で一番大切なのは心よ。こんな事で私がどうにかなるとでも?」
「お前、自分から期待してるとか言って誘っておいてよく言うな。」

苦笑するリー。

「ま、別に俺もすぐどうにかなるとは思ってなかったし、他の部分はこれから色々試してもらうってことで。」

リーが横になったまま由紀の長い髪に指を絡めて弄ぶ。
直接肌に触れられているわけでもないのに由紀の体が熱くなる。

「〜〜〜っ!シャワー借りるわよ!」

そう言って由紀は体にシーツを巻きつけたまま、床に落ちていた自分の衣服を広い上げ部屋から出て行く。
176リー由紀:04/06/30 17:23 ID:jH8sVjFO


いくつかドアを開けてバスルームを見つけ脱衣所に入ると、由紀はその場にへたりこむ。

「はぁ・・・・なにやってんのかしら、私・・・・」

まさか、こんなことになるなんて誰が予想できただろうか。
由紀は昨日からの事をまた思い出してみる。

「俺ならお前みたいな女でも受け止めてやれる」なんて、
普通ならただの臭い口説き文句に過ぎないと思うのだが、あながち嘘でもなさそうだし。
強くて戦いが好きで、人殺しを考えるような女が好みだなんていう物好き、そうそういるもんじゃない。
それに、昨日までは坂本の事を思って毎日あんなに落ち込んでいたのに、今日は少し気分が軽い。
・・・・まぁ、確かに悪くはないかもね、なんて思ってしまう。昨日よりも期待している自分がいる。

「べ・・・別に、悪くないかもってだけで、まだあいつを認めたわけじゃないわよ!
そうよ、坂本さんとは全然違うし!ただ・・・まぁ、試してみる価値はあるかもね!」

そんな独り言を大きな声で喋りながら由紀はバスルームへ入っていった。
二人の関係はこれからも続きそうである。



 〜終〜


以上です。
ホント、お粗末さまです。スレ汚し申し訳ない(((( ;゚Д゚)))ガクガクブルブル
読んでくださった方、どうも有難う御座いました。
177名無しさん@ピンキー:04/06/30 17:23 ID:/+wS7Jay
ウホッ!いいリー由紀…禿しく乙!
初のリアルタイム遭遇ですた!
178149:04/06/30 17:29 ID:jH8sVjFO
ヒィィィィィ(((( ;゚Д゚)))ガクガクブルブル
小西対ジュリは3位対5位じゃないYO!!!
読む時に脳内変換して下さい・・・・。・゚・(ノд`)・゚・。
逝ってきます_| ̄|○
179名無しさん@ピンキー:04/06/30 18:03 ID:oMiDrMh7
GJとはまさにあなたのための言葉!!禿しく萌え(*´Д`*)ドキドキしながら読みますたw
180名無しさん@ピンキー:04/06/30 18:05 ID:50VBCSI0
乙です!激しくGJ!!(*´д`*)ハァハァ
なんだか小学生の頃アニメのラブシーンをドキドキしながら見てたような気持ちで読んでますたw
181名無しさん@ピンキー:04/06/30 22:24 ID:y49AJn4Z
激しくハアハアしました……由紀姉の素顔な部分に萌えです!
幸せをつかんで欲しい!  ふたりの関係を応援してます
リーさんもテクニシャンでGJ
182名無しさん@ピンキー:04/07/01 17:03 ID:b/xbEcMc
リー由紀、乙でした!GJ!
テクニシャンなリーさん、イイ!
そしてこれからの二人にも期待大ですノシ
183名無しさん@ピンキー:04/07/02 18:35 ID:JQfFKINI
次の作品機期待あげ
184名無しさん@ピンキー:04/07/03 23:04 ID:LvbmlYrB
次回作マダー?
185名無しさん@ピンキー:04/07/04 12:04 ID:duoXUeR4
金カイ……とか如何でしょう?
186名無しさん@ピンキー:04/07/04 13:06 ID:tsJL3qh2
>>184
来い!それとも俺がいけばいいか!?(某ネタ
187名無しさん@ピンキー:04/07/04 22:39 ID:DFAWU4xZ
ここのスレさっきみつけたけど結構SSあるね。

4さん
ジュリマキGJ。ジュリ原作っぽいキモさ(ほめ言葉)がでててかなり壺でした

見習いBさん
そうか深道弟ロリか…深道弟手先の器用さがここで発揮されるとは。
弟と妹で気が合うかも。こいつら将来くっついたら兄と姉と父でいろいろ騒がしそうですね。

105さん
おなごが裸で野郎が服きたままなんておいらの心鷲づかみ。
フェチ心をわかってらっしゃる。

>149さん
由紀ねえかわいいっす。 やっぱり谷君二人のようなご夫婦が夢ですか。

皆さんこれからもがんばれ〜
188名無しさん@ピンキー:04/07/07 01:52 ID:457uvxfo
ネ申待ち (・∀・ )っ/凵 ⌒☆チン
189名無しさん@ピンキー :04/07/08 01:07 ID:PXpXpqkv
>>185
金カイか、金絡みのノーマルカプってのは読んだ事ないから
個人的に凄く興味有るけど(ぶっちゃけ読んでみたい)
190名無しさん@ピンキー:04/07/09 18:07 ID:yeqaM1ij
金カイマダ━━━━━━(・∀・*)っ/凵 ⌒☆金金━━━━━━?
191名無しさん@ピンキー:04/07/09 20:54 ID:oOK6NvKb
金カイ…書いたのですが、キス止まりになってしまいました_| ̄|○
いいですか?w
っつかこの二人じゃキスが精一杯かもしれません…
192名無しさん@ピンキー:04/07/09 21:17 ID:yeqaM1ij
イイヨイイヨーカマン!!(`・ω・´)
193名無しさん@ピンキー:04/07/09 23:12 ID:ONPqcNyL
>191
是非読ませて貰いたいです!
投下キボンヌ!!

194名無しさん@ピンキー:04/07/10 06:39 ID:ahS3sSOi
金カイ投下キボンヌ!
金のノーマルカプって見たことないからマジで読んでみてぇw
195名無しさん@ピンキー:04/07/10 11:12 ID:kQAEsKN9
>>194
ある意味悲しいなw
196見習B ◆x.7imV2WLo :04/07/10 16:48 ID:gpwDRDKP
>185で金カイどうでしょうと言った見習Bです。
投下キボンヌといってくださった皆様、有り難うございます(つД`)
2度目の投下ですノシ
キスのみです。一応バトロワ後ということで…。
この二人はなんて呼び合うのか分からなかったので、下の名前にしてみました。
出来上がり後(?)ですノシ 嫌いな方はスルーでお願いします。

一応自サイト持ってます。メインは他ジャンルなので、エアマスのページを…メル欄参照してくださいませノシ
このSSも、投下後一両日中にUPします。まだ数は少なくてすみません_| ̄|○

*********************
金カイ「星の無い夜空の下で」




東京の夜空には星が無いと、教えてくれたのはこの男だった。



「……この風景も、もう見納めだな。」
隣に座った金次郎は、ひどく寂しそうに呟いた。
観覧車の小さな窓から見下ろす、東京の夜景。
色とりどりのネオンが鮮やかに輝くそれは、湾岸の不夜城だった。
「金次郎。明日の朝…何時?」
197見習B ◆x.7imV2WLo :04/07/10 16:49 ID:gpwDRDKP
「8時だ。朝の8時の飛行機だ」
「そ、……」
明日、金次郎は北海道に帰る。
子供みたいなあどけない横顔と、相反する意志の強さ。
私は……金次郎のそこに惹かれた。




ゆっくりと、ゆっくりと。
大きな円を描いて一周する観覧車。
20分足らずのその時間は、明日離れ離れになる私達には、短くて。
狭いはずの空間は、広すぎて。何もかもがもどかしく、歯がゆかった。
「……俺は北海道に帰ったら、もっと強くなる為に修行をするんだ…」
相変わらず窓の外を見ながら、金次郎は言った。
「山に篭って、一冬過ごす。俺はまだまだ、修行が足りない」
一冬、と一言でいうけれど。北海道の冬は長い。
そして今はまだ夏になったばかり。その期間は余りにも長い。
けれど言葉の一つ一つは力強く、この男の意志の強さを伺わせた。
「……一人で、大丈夫?」
「ああ、大丈夫だ。今度カイに会う時、俺はきっと、もっと強くなってる」
その顔は、決意に満ち溢れている。
金次郎はこんなにも前を向いて歩き出そうとしているのに。
行って欲しくないと、後ろを向かせたがっている私がいる。
「カイも、プロレス頑張れよ」
「……ああ、」
「試合を見ることは出来ないけど…いつも心の中で応援してる」
金次郎は、私には眩しい存在だった。
198見習B ◆x.7imV2WLo :04/07/10 16:50 ID:gpwDRDKP
だって金次郎はいつもまっすぐ前を向いていたから。
強さを求め、誰よりも悩んで、負けたり落ち込んだり打ちのめされたり、
それでも這い上がってなお上を求めて……だから、金次郎は眩しいんだ。
私なんかより、ずっとずっと年上に見えた。
年下の癖に。


「カイ、……」
「き、…ン」
観覧車が一番上に来た時。
金次郎のほうから、私にキスを……してきた。



"なぁ、知ってるか? 金次郎"
"ん?"
"この観覧車の一番上でキスしたら、その二人は……結ばれるんだって"



初めて二人で会って、この観覧車に乗った時。言い出したのは私だった。
そして交わした、初めてのキス。
それから毎回、会うたびにこの観覧車に乗って、ここでキスをしていた。
199見習B ◆x.7imV2WLo :04/07/10 16:51 ID:gpwDRDKP
汗と、血の匂い。


それが金次郎の匂い。


何度目の時だったか、そう言ったら私も同じ匂いがすると、からかわれた。




再びこの匂いに、むせ返るほどのこの匂いに包まれることは、ずっと遠い先の話。
「ん、ぅ……」
不器用な舌が、私の舌に絡んでくる。私はそれに応じる。
力強い指が、私の身体を抱きしめて……私も……。
冗談抜きで互いの身体が折れそうなほど、強く強く強く。
「カ、イ」
ああ、そんな目で私を見ないでくれ。
そんな、優しい目で。
喉のすぐその辺りで出たがっている言葉を、吐き出してしまいそうだ。




"どうか私を置いていかないでどうかずっと一緒にいてどうかこのままどうかこのままどうか……"
200見習B ◆x.7imV2WLo :04/07/10 16:53 ID:gpwDRDKP

初めてのキスの直後、金次郎は鳩が豆鉄砲食らったような顔をしてた。
私も初めてのキスだったし、ありったけの勇気を振り絞ったから、
その後続けるつもりだった言葉を忘れてしまって。
沈黙を破ったのは、ぽたりと床に落ちた一滴の鮮血。
『金次郎、鼻血っ!』
『あ、ああっ』
金次郎、鼻血出しちまったんだ。
『ご、ごめっ……ちょっとまって、ティッシュ、出すから!』
慌ててバッグからティッシュを出そうと私は慌てた。
鼻血はぼとぼとと垂れ、金次郎の白いシャツを汚した。
『とっ、……東京の、夜空は……ほ、星が、無い、な……』
血に塗れた鼻を押さえながら、金次郎がようやくつむぎだした言葉。
『……え、あ、……あぁ、そっ、そうだな……』
ずっと東京で暮らしてたから、言われて初めて気が付いた。
星がないなんて、思いもしなかった。
『でも、……ネオンとか、夜景はとても綺麗だ』
『そ、そう……あ、あった…ティッシュ』
バッグの底から、ぐちゃぐちゃになったティッシュをようやく見つけた。
『……カイのほうが、もっとずっと綺麗だけどな……』
金次郎が言った言葉は、私がしたキスへの答えだった。
鼻血出しながらなんて、ちょっとムードのない告白だったけれど。



201見習B ◆x.7imV2WLo :04/07/10 16:55 ID:gpwDRDKP
金次郎は再び私にキスをしてきた。
「……っ、はぁ……」
シャツの裾から、無骨な手が入り込んでくる。
ブラの上から力任せに胸を揉んで……痛いよ、金次郎。
その行為は、出掛かった言葉を押し返そうとする。
明日は朝から試合があるから、見送りにはいけない。
名残惜しさが隠せない。ああ、もう少しで、一周は終わり。
もう一周、したい。
なんて未練がましいんだろう私は。
好きな男が、強くなるために前に進もうとしているのを、引き止めたいと思うだなんて……。
私自身も、もっともっとプロレスラーとして強くならなきゃいけないのに。
私の気持ちを、金次郎はきっと分かってる。でも、何も言わない。
「カイ……」
「きん、じろっ……」
鎖骨の辺りに、ちょっと強めに吸い付かれる。
「……やっぱり、カイはとてもとても綺麗だ……」
「っ、」
首筋に顔を埋めたまま、金次郎が呟いた。
「……ごめんな、カイ。……独りぼっちにさせちまうけど………」
それは不器用な金次郎の、精一杯の思いやりの言葉だった。
「…………」






一筋の涙が、頬を伝って落ちた。
202見習B ◆x.7imV2WLo :04/07/10 16:57 ID:gpwDRDKP
観覧車を降りて、そこで分かれた。
厳密に言うと、私は観覧車を降りるとすぐ逃げるように走り去った。
これ以上一緒にいると、本当に別れられないような気がしたから。
アパートに戻り真っ暗な部屋の中、一人泣いた。
声も上げずに、いつまでも。
こんなにも弱い私。狡猾な私。
金次郎を好きな私。後ろ向きな私。
春まで一人で待てる自信なんて、どこにもない。
窓の外はネオンが彩る夜の街。
星のない空は、そのネオンの明かりをより鮮やかなものにする。
金次郎は、この夜景よりも私が綺麗だといった。




"やっぱり、カイはとてもとても綺麗だ"



私が……綺麗?




嘘なんか、言わないで。
今の私は、きっとこの世で一番みっともない。


(END)
******************************
203見習B ◆x.7imV2WLo :04/07/10 16:59 ID:gpwDRDKP
以上です。
ここまで読んでくださった方、有り難うございました。
また書けたら持ち込みたいですノシ
スレの益々の発展を祈って、+・*:.。.+・*:.。.シャランラ+・*:.。.
204名無しさん@ピンキー:04/07/10 17:46 ID:kQAEsKN9
キタ━━━(゚∀゚)━━━ !!!!!'`ァ'`ァ'`ァ'`ァ'`ァ'`ァ'`ァ'`ァGJ!!
サイトもブクマさせていただきますた。ってかサイトでもああ名乗ってるのかよw
205名無しさん@ピンキー:04/07/10 19:00 ID:JUWvKIL5
乙です!
金もカイも初々しくってイイ(・∀・)!!
カイの切なさがじんわり伝わってきましたよ。
206名無しさん@ピンキー:04/07/10 21:24 ID:nVCUL28n
純情者同士で和みました
やっぱり金といえば鼻血だねw
207名無しさん@ピンキー:04/07/10 22:51 ID:wfYdhSbK
金カイキタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!
GJです!金カイもイイネ!!
>>205さん同様、初々しさに(・∀・)キュンキュンw
208名無しさん@ピンキー:04/07/11 00:02 ID:ao4mMLCL
鼻血キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!
かわいいなぁ、二人とも・・・  キミト(´ε`)チュー
こんなふたりの未来が心配で仕方ありません。
209名無しさん@ピンキー:04/07/12 09:36 ID:v2oDOyqx
久々にアニメ見返したんだがホルスタインのとこで何故か全身に鳥肌が。(悪い意味ではなく)

なんなんだコレ…(*´д`*)グウゼン?
210名無しさん@ピンキー:04/07/15 19:50 ID:GxXUBBgk
|Д゜)コソーリ
誰もいないのか…??


折角の場所なんだ。
皆っ、萌えを吐き出してみようぜ!!!
とりあえずカイのオナーニを想像してハァハァ(;´Д`)

211名無しさん@ピンキー:04/07/15 21:51 ID:PooMjkSn
じゃ、漏れも。
最近「リー」とか「由紀」って文字を見ただけで(;´Д`)ハァハァ
・・・・・もう人としてダメかもわからんねorz
212名無しさん@ピンキー:04/07/16 11:16 ID:ncXBzIz6
月雄×蓮華書こうかな






月雄がイケナイおぢさんになっちまった…○| ̄|_
月蓮読みたいよー
213名無しさん@ピンキー:04/07/16 12:33 ID:wxZ+eos3
月蓮キボンヌ!

214名無しさん@ピンキー:04/07/16 13:09 ID:sE64UDE3
>211
同志!リー由紀ハァハァ(*´Д`)

ところで由紀姉の髪型がどうなってるのかよく分からない…。時田みたく半分ポニーかと思ってたんだが読み返したら全ポニーに見えてきた。
215名無しさん@ピンキー:04/07/16 14:30 ID:wxZ+eos3
坂本を思いながら由紀オナーニとかも萌え。


みおりたんは少5か…
216名無しさん@ピンキー:04/07/16 16:16 ID:ncXBzIz6
そうか、漏れの弟と同じか。

エ ロ サ イ ト ば っ か 逝 っ て ス パ イ ウ ェ ア 運 ん で く る 小 5 の 弟 と 一 緒 か 。
217名無しさん@ピンキー:04/07/16 17:08 ID:2uioYMa1
>216
スパイウェア…… つД`)
兄ちゃんか姉ちゃんかわからないが、とりあえずがんがれ!


そして月蓮キボンヌーノシ
リー由紀もハァハァ

218名無しさん@ピンキー:04/07/16 20:42 ID:YxO7+5i3
>212
おぢさんって…
月雄、まだハタチだよ…

蓮華と月雄でお風呂に入って、
月雄のオティンティン(ボッキー時)でネッシーごっことか…


_| ̄|○  吊ってくる
219名無しさん@ピンキー:04/07/16 21:44 ID:sE64UDE3
>215
それイイ(・∀・)!!

>216
スマソ、深道のPCでエロサイト巡ってウイルス運んできちゃうアホを想像してしまった…w
220名無しさん@ピンキー:04/07/17 09:13 ID:veAP/v1v
>219
信彦、そういうことやりそうだなw
そして深道のマイドキュメントの中身の、エロCGなどを見て愕然。
余りのマニアックさとディープさにw
221名無しさん@ピンキー:04/07/17 11:14 ID:r9CmkyG4
ユウ、みちる×伸之助を考えてみようと思った。


女子高生二人=エロ親父、伸之助=痴漢にあった女子中学生
みたいになってしまった…ダメポ…_| ̄|○
222名無しさん@ピンキー:04/07/17 13:08 ID:Brg0ocIG
>212 正直読みたいです
>215 もどかしく淫らなのを誰かお願いします
>221 使用前か使用後かは知らねど激しくキボン

サッキヤマもいいなぁ。


キボンヌばかりではアレなので…

深道は、ブックマーク(お気に入り)も微細に項目分けされていそうな希ガス
ょぅじょから熟女 、主婦・職業別など…
223名無しさん@ピンキー:04/07/17 15:08 ID:H6nmXpP/
>221
それは萌える
224名無しさん@ピンキー:04/07/17 21:09 ID:frbP1axo
>221
確かにそんな感じになるわ使用前。やめてくださいだもんな

でも(*´Д`)ハァハァ
ユウとみちるのノリが可愛くて好き。

>222
当然ランキングづけしてる。五つ星はめったに出ないとかw
225名無しさん@ピンキー:04/07/18 14:50 ID:49F23N6i
月蓮も、由紀オナも、ユウ・みちるに襲われる伸も全部(・∀・)イイ!!
そしてサッキヤマもいいなぁ。あ、彰子とかも読んでみたいかもw

>>214
うほっ!同志がいて感激ッスw

13巻でリーさんが公園に現れた時に由紀姉とリーさんがお互いを意識してて(*´Д`)ハァハァ
14巻で試合後にリーさんが由紀姉に話しかけてて(*´Д`)ハァハァ
16巻でリーさんが由紀姉に上着を投げたら持ってもらえなくて(*´Д`)ハァハァ
・・・・・もうダメ人間ですわorz
226名無しさん@ピンキー:04/07/18 16:13 ID:NkeWmJBT
マキサキとか・・・書いても・・・よ、よかですか・・・?
227名無しさん@ピンキー:04/07/18 19:02 ID:Bm/YPSQ8
>226
マキサキキボンヌ!!
めっちゃ読みたいです。
228名無しさん@ピンキー:04/07/19 23:55 ID:y1rVIGS9
>>4>>24は転載なわけだが、この場合時効でスルー?
229見習B ◆x.7imV2WLo :04/07/20 17:25 ID:G77avesp
ビョウボウ×彰子とか…いいなぁハァハァ

由紀姉一人エッチネタで…坂本を思って一人エッチする由紀姉の痴態を盗撮して、
リーさんに見せる(内容を告げずにDVDを渡す)深道とか想像してゴメソ_| ̄|○
かなり大胆な一人エッチをしていそうな由紀姉ハァハァ
こんな感じで↓


『坂本…さ、んっ…』
坂本の名を呼ぶと同時に、由紀の身体が一瞬硬直し、その両脚の間から、透明な体液が飛沫を上げて弧を描いた。
『っ、ああああーーー……ッ』
切ない声を上げ、由紀は果てた。
真っ白な肌は赤く火照り、長い髪がシーツに泳いだ。

「……」
ノートパソコンの液晶画面の中、繰り広げられる由紀の痴態に、リーは食い入るように見入っていた。
このDVDをリーに渡した時、内容はと聞いたリーに、"とても面白いものだよ"とだけ深道は言った。
そういう理由だったのかと、……気づき、深道に怒りが込み上げてきたときにはもう遅かった。
リーの分身はボトムの下、固く張り詰め、どうしようもなくなっていた。

すんません_| ̄|○
230名無しさん@ピンキー:04/07/21 00:13 ID:kCPlJd0s
>>229
イイ!
是非一本仕上げてください。
231名無しさん@ピンキー:04/07/21 03:22 ID:M/lwh6a7
>>229
禿しく(*´Д`*)ハァハァハァハァ
淫らな由紀姉と、深道に怒りを覚えながらも反応してしまうリーさんハァハァ
にしても、盗撮したうえリーさんに渡すとは・・・さすがだな、深道w
232名無しさん@ピンキー:04/07/21 21:03 ID:bZT7qgPl
由紀姉のオナは結構大胆に……
お道具使ったりとか目隠ししてみたりとかローションもたっぷり目でキボンヌ

233名無しさん@ピンキー:04/07/22 22:28 ID:K7lTBtZL
燃料投下ですよ。
ヨクサルが。
234名無しさん@ピンキー:04/07/23 11:48 ID:f+dO6/RA
つくづく幸せ者だな、ジュリ
235名無しさん@ピンキー:04/07/23 13:21 ID:61UsY8jD
ここ何ヶ月かのヨクサルの燃料投下は物凄すぎる(*´д`*)
236名無しさん@ピンキー:04/07/23 15:26 ID:KQ2XYAom
ジュリマキといえば襲うジュリと逃げるマキがお決まりのパターンだったけど
もう逃げる必要がなくなったって事か?まさか原作でこんな展開になるとはw
取りあえず、伸之介と由紀姉ガンガレ・・・・きっと他にもっといい人いるよ・・・・
237名無しさん@ピンキー:04/07/23 17:18 ID:ppwIojNV
そこでリー由紀ですよ!w
漏れもがんがってみようかな…でもエロ書ける自信ないorz
もといSS書ける自信ないorz
238名無しさん@ピンキー:04/07/23 19:29 ID:nkXXqVSK
>237
SSは思いついたところからでもいいから、なにせ書いてみることから始まると思う
だからがんがれ!
リー由紀ハァハァ
239名無しさん@ピンキー:04/07/24 19:06 ID:P+3Bxd3K
じゃ、漏れは 「そこでミチル×伸之介ですよ!」 と主張してみるw

>>237
ノシ 漏れも応援してます。ガンガレ!! リー由紀を読ませて下さい…ハァハァw
240名無しさん@ピンキー:04/07/24 19:41 ID:3ZtV7sa8
>239さんに便乗。
では漏れは屋敷カイを主張してみようw
屋敷は経験豊富(だよな)だから、カイ(プスレロ一筋ゆえきっと処女)をあの手この手で
開発できそうなヨカーン。巧みな話術とGスポ攻撃で処女でもカイ潮吹き……。
ただしあんまり図に乗ると居酒屋ボンバ喰らうかもしれんがw

>237
リー由紀キボン!! がんがってください!!
>239
最初はミチルタンが押せ押せで伸に乗っかってw…途中からその気になった
伸が逆転で主導権を握るとかいいなぁハァハァ
241名無しさん@ピンキー:04/07/24 23:22 ID:plq/dTlM
エロなしSS希望
242名無しさん@ピンキー:04/07/24 23:30 ID:nngnxf14
241はエロパロ板でなにをいっているのか
243237:04/07/27 00:34 ID:1UTJKuQ5
皆さんありがd!今は忙しいので余裕が出来たらがんがってみまつ。代わりにSSとも呼べぬですが即席の由紀姉日記を…。えろくもなんともないですが。
谷読んだばかりなせいか乙女チック過ぎてキャラ違う気がするので苦手な方はスルーキボン。
文がめちゃくちゃなのは由紀姉がテンパってるせいだと思ってやって下さい(つД`)
244237:04/07/27 00:38 ID:1UTJKuQ5
○月×日

今日は偶然あの男に会った。確か2位の…名前は忘れたけど。突然食事に誘われて、私は買い物帰りよ?フランス料理店なんて入れるわけないじゃないの。行かないわよ。
断ったのに。

気付けば車に乗せられて、あの男は出ていって…。どのくらい待ったのかしら。
うんざりして開けたドアから座席に放り込まれたのは、白いオーガンジーとピンクのリボンでラッピングされた包みと、半透明な長方形の箱。

仕方ないじゃない!女の子なら誰だって憧れる状況でしょう!?ずるいわよ!
後で理由を聞いたら、「一人で食ってもつまらんだろ」ですって。
……私はアナタと食べてもつまらないわよ!坂本さんと来たかったの!大体どうしてドレスが黒なのよ!ラッピングはあんなに可愛かったのに…。
どうせプレゼントなんて日常茶飯事なんでしょうね。ああ、もう、嫌になる…。ワイン飲み過ぎたかしら、今日はもう寝よ…。アナタの名前なんて覚える気もないんだから。
245237:04/07/27 00:39 ID:1UTJKuQ5
…由紀姉はもう「女の子」ではないとオモ。逝ってきまつ_| ̄|○
246名無しさん@ピンキー:04/07/27 01:58 ID:BhTqW48Q
禿萌えーーー!GJです!乙女チックな由紀ねえに(*´д`*)ハァハァ
247名無しさん@ピンキー:04/07/27 17:06 ID:wFeOzNCW
ゆ…由紀姉可愛えぇ〜!禿しく萌えますた(*´д`*)
>>237さんのSSが完成するのを気長にお待ちしております。

そういや、もうすぐ22巻発売……出来ることなら由紀姉に22巻を見せて
「坂本じゃなくてリーさんにしとけって!つーかメッチャかっこいいじゃんか!!」
と説得したい程にリー由紀ハァハァ…w
248名無しさん@ピンキー:04/07/29 20:55 ID:Kl3YcvNA
期待保守ハァハァ
249名無しさん@ピンキー:04/07/31 09:23 ID:zCgwkTkH
22巻発売されたことだし改めてハァハァ






パンチラ……       _| ̄|○
250名無しさん@ピンキー:04/07/31 14:28 ID:yJeiiSv2
だいぶ下がってるんで保守あげハァハァ
22巻のおかげでリーさん熱が加熱中ハァハァ
251名無しさん@ピンキー:04/07/31 23:35 ID:y5gc96CA
本誌のお陰でジュリマキ熱ハァハァ

変でしょうか
252名無しさん@ピンキー:04/08/01 05:51 ID:CbjZ0T1I
全く変ではありません
253名無しさん@ピンキー:04/08/03 12:38 ID:3YKiS+98
期待age
254見習B ◆x.7imV2WLo :04/08/03 16:01 ID:Xm82Y7+n
こんにちわノシ
保守がてら、月雄×崎山投下させてください。例によって、嫌いな方はスルーで。
255見習B ◆x.7imV2WLo :04/08/03 16:03 ID:Xm82Y7+n
月雄×崎山「Face」



散らかった六畳一間の俺の部屋。
その小汚い部屋の、俺の前でだけ見せた、崎山香織の"女"の顔。
それは、堪らない程の愛しさを感じると同時に、やるせなさをも感じた。


「……寂しいの」
酷く酔った崎山が、俺の部屋を訪ねてきたのは、終電も過ぎた深夜のことだった。
「崎山、どうしたんだよ」
俺はというと、寝入りばなを起こされて不機嫌だった。
「寂しいのよ、とっても……」
酒の匂いをさせながら、顔を真っ赤にして……目は、今にも泣き出しそうだった。
いつもの、強気でアタシが一番だ、なあの崎山からは想像も出来ないくらい、
その夜の崎山は随分弱気だった。
「崎山? どうしたんだよ……っ、ぅわっ!」
……いきなり、抱きつかれた。
「崎山? おい……」
おい、何なんだよ一体。
崎山は想像していたより全然柔らかかった。もっとごつごつしてんのかと、思ってたのに。
「……月雄、……頼みがあるんだけど」
「あ……?」
「……あのさぁ……こないだの借金、アレ半分帳消しにしてあげるからさ……」
「何だよ」
「……抱いてよ……」
256見習B ◆x.7imV2WLo :04/08/03 16:04 ID:Xm82Y7+n
女に抱いてくれと頼まれたのは、正直初めてだった。
それでも、ここ最近そっちは疎遠だったし、崎山は口は悪いが、
いい身体してんな、ってずっと思ってたし……だから、ヤった。


プライドの塊みたいな崎山が、俺みたいなヤツに抱いてくれなんていうのは
きっと何かあるんだ。そうじゃなきゃ、おかしい。
そう思いながらも、現実の前にはそんな冷静な判断は、中途半端なままだった。
敷きっ放しの小汚い布団に崎山を横たえて、服脱がせて。
「んんっ……」
キスしながら、その白い身体中、思うが侭に撫で回し捏ね回した。
「ぁ、あぅ…ん、」
酒が入っているせいか、崎山の反応は早かった。
想像していたよりずっと大きな胸を吸い上げ、舌で転がした。
「月、雄っ、……やぁ、気持ちいいっ……」
よほど感じるのか、首を振って悶えて。
空いた手を脚の間に滑り込ませれば、そこはもうどうしようもないくらいに、蕩け切っていた。
「すっげ、……崎山、ぬるぬるじゃねぇか」
「ぁあ、っ、言っ、わないで……」
繁みを掻き分けて、既に固く尖った淫芽を摘み上げれば、ビクッと身体が小さく跳ねた。
感じてるときの崎山の顔は、いつもと違って"女"そのものだった。
「ここ、いいんだろ? なぁ、」
クリトリスを摘んで苛めながら尋ねると、崎山の顔が快感に歪む。
「ぁあッ、そこ、そこッ!」
俺にしがみついて、色っぽい声上げて。
……やべぇ……滅茶苦茶、綺麗だ。
そう思うと、俺のペニスはもう我慢できなくなってきた。
トランクスから竿だけ出して、抱え込んで一気に突き上げた。
「っ、あ・ああああっ……!!!」
崎山が仰け反る。
257見習B ◆x.7imV2WLo :04/08/03 16:04 ID:Xm82Y7+n
その崎山の、熱を湛える泉が俺を包み込み、更に奥へと引き込んでいく。
「……崎山っ、すっげ、いい……」
……畜生、すぐ出しちまいそうだ。滅茶苦茶、いい。
抱え込んだ腰を固定して、ガンガンに突き上げる。
崎山は相変わらず俺にしがみついて、消えそうな声を上げる。
「いぁぁっ……、月雄ッ、ふ、あ、ア、ああッ……!」崎山は自分から腰動かして、もっともっと、快感に溺れようとしている。


……まるで、何かを忘れようとしてるみたいじゃねえか?


そのときふと、そんなことが脳裏をよぎった。
「崎山ッ、……」
「月雄、もっと、もっと……も、ッ……ぉ…ッ!」
尋ねる間もなく、快感の頂点を迎え、俺は崎山の中に……出した。


「……なぁ、崎山」
「何?」
セックスの後、背中を向けて寝ているいる崎山に、尋ねてみた。
「……何かあったのか?」

258見習B ◆x.7imV2WLo :04/08/03 16:05 ID:Xm82Y7+n
「別に。何も無いけど、……ちょっとヤりたかっただけ」
「なんだよ、それ」
答えになってないじゃねえか……。
崎山はこっちを向くと、俺の頭を抱きこんだ。
「……女をやってると、いろんなことがあるのよ。アンタみたいな男にゃわかんないだろうけどね」
……やっぱ、いつもの崎山じゃん。
なんだよ……抱かれといて、その態度。
ま、こっちのほうが崎山らしいけどな。
「……ちょっと、失恋したの。それだけよ」
「失恋?」
「そ、この崎山香織様の魅力をわかりもしないで、
二股かけた馬鹿な男がいたのよ。それだけ……」
「…………」


……失恋、か。


「なぁ、崎山」
崎山の胸に顔を埋めたまま、……思い切って聞いた。
「何さ、月雄」
「……俺でよかったら、付き合ってやろうか?」
―――ゴン。
「いてッ!」
返事は頭にゲンコだった。
「調子に乗るんじゃないの、誰がアンタみたいな、金の無い男とっ」
「……痛ぇ……俺のテクニック、結構いいだろ? 崎山っ」
「……アンタ早漏だよ」
「げ……」
259見習B ◆x.7imV2WLo :04/08/03 16:07 ID:Xm82Y7+n
そのまま崎山は俺の部屋で眠り、次の朝、麗一が来る前に何事も無かったかのように帰って行った。
「……失恋、ね」
崎山とセックスをした布団に寝転び、一人考える。
あんな顔をした崎山を見たのは初めてだった。
忘れられない……崎山の、とても綺麗な顔。
思い出すと、胸が締め付けられるのは、きっと……。


俺が、崎山を好きだから。


「……次の次辺りでいいから、俺を選んでくれねえかなぁ」
ポツリと呟いて、短い眠りに落ちた。
(END)
260見習B ◆x.7imV2WLo :04/08/03 16:08 ID:Xm82Y7+n
以上ですノシ

>237さんのリー×由紀、期待しています!
それではまた、書けたら持ち込みたいです
261名無しさん@ピンキー:04/08/03 16:48 ID:YZuLJLuF
神降臨キタ━━━(゚∀゚)━━━ !!!!!
月雄早漏ワロタw
262名無しさん@ピンキー:04/08/04 15:33 ID:hldX4iVw
神キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!
ホント次の次あたりでいいから選んでやって下さいw
263名無しさん@ピンキー:04/08/04 18:58 ID:bTA72NI/
(・∀・)イイ!!乙です!
ふられて別の男でうさを晴らすなんて…
さすが崎山、男前だw
264名無しさん@ピンキー:04/08/07 11:33 ID:QoFMX9wm
保守あげ
265名無しさん@ピンキー:04/08/11 01:36 ID:f9C6uz4v
あげー
266名無しさん@ピンキー:04/08/12 17:20 ID:mZlcm5c9
寂れてる……何か投下しようにも今の漏れには手持ちが_| ̄|○
うーん、>>157-176の続きなら一応あるにはあるんだけど……需要あります?
でもそれ、あまりにも長過ぎる為に投下を見送ってた代物だからなぁ(;つД`)ダメポ
267名無しさん@ピンキー:04/08/12 21:00 ID:YPlwIw0z
>266
キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!!
投下お待ちしてます!
268名無しさん@ピンキー:04/08/15 00:21 ID:0wpzmc9h
禿しくキボンヌ!!
269266=149:04/08/16 14:48 ID:mDxD/1bO
>>267-268 レスどうもです ノシ
で、改めてSSの長さを確認してみたんですけど……40レス位ある…長杉 orz
前回と比べて長さ、少女漫画度、共に10割増(エロ度据置)って感じでして…
そんな長いのはイラネ!!でも何でもありましたらお申し付け下さいませ。
特に何もないようでしたら、アホなミスがないかちょっと見直してみて
近いうちに投下しようかと思います。ではでは。
270名無しさん@ピンキー:04/08/16 20:29 ID:eIN/kvgg
投下期待!
長いそうですが是非読みたいです!
投下、一度でなく、きりのいいとこで二回に分ければ如何でしょ
271149:04/08/17 18:54 ID:uHP7A4rd
>>270
そうですね。やっぱ分けて投下した方がいいですかね。
前半にエロが全くないんで「エロパロなのにいいのか?」と心配だったりしますが…
取りあえず2回に分けて投下しようかと。レスありがとうございました。
272名無しさん@ピンキー:04/08/18 15:44 ID:703nHeQj
期待あげ
273名無しさん@ピンキー:04/08/18 17:11 ID:n/SPgIcN
私的にはエロなしでも全然構いませんよ!期待してます!
むしろこうして事前に確認とってて、他の作家さんの投下に支障が出たりするわけじゃなきゃ長くても良いかと!
274149:04/08/19 16:27 ID:l5711luU
温かいお言葉どうも有難う御座います・゚・つД`)・゚・。
>>157-176の続きを投下しにきました。
2回に分けて投下しようと思うので、今回は前半ということになります。
前半はエロないです。趣味に合わない方はスルーでお願いします。
にしても前回も今回もやたら長くて容量食いまくり、本当に申し訳ない。

それでは以下、>>157-176のリー由紀の続き、前半です。
275>>157-176続き・前半:04/08/19 16:28 ID:l5711luU
あの一夜の後、シャワーからあがった由紀はリーに昼食を誘われたが
恥ずかしさやらなにやらで結局断ってしまい
取りあえず連絡先を交換しただけで真っ直ぐ家に帰ることにした。



「ただいま」
由紀の声に美紀がリビングから顔を出す。
「おかえり〜。泊まりだなんて、お姉ちゃんどこいってたの?」
「……ちょっとね」
出迎えた美紀の横を通り過ぎ由紀が自室に戻ろうとすると美紀が後をついてきた。
「なぁに?美紀ちゃん。」
由紀が自室の前で立ち止まり問いかける。
美紀は興味津々といった感じで由紀をじろじろと眺めながら答えた。
「え〜、べつにぃ…ただぁ……お姉ちゃん、彼氏できた?」
「え…?いきなり何言い出すのよ、この子は」
「ねぇ、できたんでしょ!?」
美紀が好奇心に満ちた目で由紀に迫る。
「なんでそうなるのよ。彼氏なんて出来てないわよ」
「え〜!ウソだ〜!隠すことないじゃん!ねぇねぇ、どんな人!?かっこいい?強い?お金持ち?」
「美紀ちゃん…隠してなんていないってば。本当に彼氏なんていないわよ」
きっぱりと否定する由紀。別に嘘は言っていない。リーはまだ彼氏になったわけではないのだから。
しかし美紀は納得がいかない様子だ。
276>>157-176続き・前半:04/08/19 16:29 ID:l5711luU
「えぇ〜!!だって、それ…」
美紀がにやにやして由紀の首もとを指差す。
「キスマークじゃん♪」
「……えっ!?うそ!?」
由紀は思わず手に持っていたバッグを落として首を押さえる。
「ホントだよ〜♪ね〜、どんな人!?いいじゃん、教えてよ〜!!
お姉ちゃん、最近戦ってばっかりでほとんど彼氏作らなかったじゃない。
それがとうとうできたなんて、どんな人かスゴイ興味あるんだけど!!」
美紀が由紀に詰め寄る。高校生の頃とは立場が逆である。あの頃は由紀の方が美紀に詰め寄ったものだが。
ここで変に慌てては美紀の思うつぼだ。由紀は平静を保ち、ハッキリと言い返した。
「本当に彼氏なんていません!」
「じゃ、それは誰がつけたの?」
「虫刺されよ、虫刺され」
「えええええ!何それ〜!!そんなんで騙されるわけないじゃん!!」
「美紀ちゃん、しつこいのは良くないわよ」
この状況ではもう何を言っても無駄である。
由紀はバッグを拾い上げると、詰め寄る美紀を無視して自分の部屋へと入っていった。
由紀の部屋の扉の前で佇む美紀。
「……怪しすぎる。絶対何かあるな」
由紀の言葉は全く信用出来ない。
しかし由紀は負けず嫌いで美紀より喧嘩も強い。
無理に問い詰めたところで力で黙らせられるのが落ちである。
ここはひとまず諦めることにして、美紀はリビングへと戻っていった。
277>>157-176続き・前半:04/08/19 16:30 ID:l5711luU


自室に戻った由紀は鏡の前に立って自分の首筋を確かめてみる……あった。
左右、正面からは見えにくい場所に赤い痕が散っている。
「…っ!なんでこんなに!あいつ〜っ!!」
昨日の事を思い出し、由紀の顔がまた熱くなってくる。
シャワーを浴びた時に胸などついた痕には気づいていたのだが…もっと注意して見ておけばよかった。
髪を下ろしていたので、帰宅する間もそんなに目立ちはしなかったと思う。
しかし美紀にはすぐ気づかれてしまった。しばらくは首もとの隠れる服装にしておかないと……
そんな事を考えながら、由紀は鏡の前から離れベッドに横になった。が、どうも落ち着かない。
ぼんやり天井を眺めてみたり、寝返りを打ったり、座ってみたり、また横になってみたり。
しかし、どうやってみても頭からあの男の事が離れない。

「……もう!美紀ちゃんがあんな事言うからよ!本当に彼氏じゃないんだから!!」
美紀はまだ疑っているだろうが、嘘は言っていない。由紀はまだリーを認めてはいないのだ。
まぁ、虫刺されというのはいくらなんでも無理があったとは思うが。
だが本当の事を話せば恰好のネタにされるのは分かりきっている。
人の恋愛話が大好きな由紀ではあったが、自分の事となればまた話は別だ。
特にリーとの事はあまり人に話したい気分ではなかった。何故なら……

その時、由紀の携帯電話が鳴った。慌ててバッグの中から携帯を取り出す。
リーからだ。由紀の心臓が跳ね上がる。
278>>157-176続き・前半:04/08/19 16:31 ID:l5711luU
さっき別れたばかりなのにもう電話してくるなんて何事だろう。忘れ物……はしていない筈だ。
と、取りあえず気づかない振り…って、なんでそんな事をする必要が?
リーから電話がきたところで何も問題はない。
……もう!私ってば、ちょっと落ち着いて!
由紀はそう自分に言い聞かせると、なんとか冷静な振りをして電話に出た。

「もしもし」
「お、出た。もしかしたら無視でもされるかと思ったけど」
「……なんで私がそんな真似をするのよ」
からかうようなリーの言葉はまるで由紀の事を見透かしているようだ。
焦って思わず言葉に詰まりそうになるが、何とか平静を装い言葉を返す。
「何か用?」
「何って、デートのお誘い」
「!?さ、さっき別れたばっかりじゃない。どれだけ気が早いのよ」
「ま、そうなんだけど。お前素直じゃないからこういうのは早めに手を打っておいたほうが良さそうだと思って」
電話の向こうの声は明らかに面白がっている様子。
こんなに早く電話してきたのも、由紀の反応を楽しむ為としか思えない。
この、悪趣味!由紀は心の中で文句をいいつつも、実際それを口にしたりすれば
リーがますます面白がるだけだと思い、あくまでも冷静な振りをして対応する。
279>>157-176続き・前半:04/08/19 16:31 ID:l5711luU
「それはわざわざどうも」
「で、いつが暇?」
「暇な日なんてないわ」
「ふ〜ん。じゃあ、また今度の土曜に夕食でも食いにいくか。何時に何処で待ち合わせる?」
「……暇な日はないって言ってるでしょう」
「ああ、そう。車で迎えに行ってもいいんだが、酒飲むなら運転できねぇしなぁ」
由紀の言葉は完全に流されている。由紀が素直に答えていないだけだと分かりきっているみたいだ。
「…あまり強引なのは嫌われるわよ」
「意地っ張りな誰かさんは、この位しないと捕まりそうにないからな」
「っ、失礼するわね!」
茶化すように話すリーに由紀は色々と言い返したくもなったが
あまりムキになるのもさすがに大人気ないかと思い折れる。
「で、どうする?迎えにいくか?」
「……いいわよ。どうせ飲むでしょ。……あの公園は?私がエアマスターと試合をした公園。
そこで待ち合わせっていうのは?あそこならウチからもあなたの所からもそんなに遠くないし」
「ああ、あそこね。なら、そこに6時って事でどうよ?」
「それでいいわ」
「何か食いたいものとかあるか?」
「特にないけど……スッゴク美味しいワインとパスタ」
「はいはい、分かったよ。じゃ、土曜、忘れんなよ」
「分かってるわよ。じゃぁね」
280>>157-176続き・前半:04/08/19 16:32 ID:l5711luU
由紀は電話を切る。緊張の糸が解けたかのように大きく息を吐くと、またベッドに倒れこんだ。

………なんだか自分は本当にリーのいい様に振り回されている気がする。
だから、由紀はリーとの事を人には話したくないのだ。こんな格好悪い自分の話なんてあまりしたくない。
やっぱ昨日の夜は失敗だったかも……と由紀は思う。
リーに自分の全てを曝け出してしまったというか、弱みを握られてしまったというか。
リーは一応ランキングでは由紀より上位だったが、精神的にも上に立たれてしまったような……
しかし実際には戦ったわけでもリーの事を好きになったわけでもないのだから由紀はまだ何も負けてはいない。

「そうよ!勝負はこれからよ!」
由紀は土曜に向けて自分に気合を入れなおした。





281>>157-176続き・前半:04/08/19 16:33 ID:l5711luU
5時45分…約束の時間前に由紀は待ち合わせの公園に着いた。リーの姿はまだないようだ。
その代わり、その公園には見慣れた光景があった。ストリートファイトである。
20代ぐらいの男達が5〜6人でストリートファイトを行っている。由紀はベンチに座りそれを眺めていた。
すると、ストリートファイトを行っていた男達の1人が由紀の存在に気づく。
「おい、あれって皆口由紀じゃねぇの?深道ランキングの!」
他の者達にそう告げると、皆が由紀に注目しだす。
どうやらここでストリートファイトをしている男達は深道ランキングの会員だったらしい。
全員がストリートファイトを中断し、どこか恐る恐るといった感じで由紀に近づいてきた。

「あの…皆口由紀さんですよね?」
「……そうですけど」
「おおおお!!!本物だよ!!!スゲーーっ!!」
「初めて生でランカー見た〜!!」
「なんかオーラが違うよ、オーラが!!」
男達は感嘆の声をあげる。そして口々に由紀に話しかけてくる。

「あの、ここで何をしてるんですか?もしかしてストリートファイトを?」
「そういうわけじゃないけど、ちょっと」
「つーか皆口さんて美人ッスね!」
「え?そんな…」
「いやいや、マジ綺麗ですよ〜!しかも強い!!」
「俺ファンなんですよ!!」
「あら、それはどうも」
282>>157-176続き・前半:04/08/19 16:33 ID:l5711luU
ファンか……でも、もし私とファイトをしたら、この人達は皆私のことを怖がるんだろうな……

由紀はそんな事を思うと少し憂鬱な気分になったが、美人やファンと言われるのは悪い気はしない。
取りあえずリーが来るまで大人しく男達の相手をする事にした。

「そうだ!もし暇だったらこれから飯でも食いに行きませんか?」
「え?」
「俺達奢りますよ!!なぁ?」
うんうんと、全員が頷く。しかし、由紀の周りに群がる男達の後方から、彼らとは別の声が発せられる。

「そいつは無理だな。俺が先約だから」
その声に振り向いた男たちは一様に驚きの表情をみせる。
「…っ!!ジョンス・リー!?マジかよ!!」
リーは驚きで呆然と立ち尽くす男達の間を割って入り、由紀の前に立つ。
「悪ぃ、待たせたか?」
公園の時計は6時丁度をさしている。由紀はベンチから立ち上がった。
「大して待ってないわ。それに相手をしてくれる人もいたし」
「そうか」
リーの表情は相変わらずである。
……少しぐらい心配してみせてもいいんじゃないの?由紀は内心つっこむ。

「って、ワケでこいつは俺が連れて行くから」
周りの男たちを振り返ってリーが告げた。すると、今度は男達の中の1人がリーに話しかける。
「あの、ちょっと相手してもらえませんかね?」
283>>157-176続き・前半:04/08/19 16:34 ID:l5711luU
「相手?」
「俺と戦ってくれませんか……ランキングで1位だった男がどれ程かやってみたいんですよ」
その男は真剣な表情でリーを見据える。今、目の前にランキング1位だった男がいる。
確かにこれは彼にとって滅多にないチャンスである。他の男達もまた、俺も俺もと言い出す。
しかしリーにとってはストリートファイトを趣味とする街の若者程度が相手ではなんの面白みもない。
それに今は由紀との先約もある。到底、彼らの相手をする気にはならない。

「悪いが、またな」
リーが軽く手を振りその場を離れようとすると、由紀が思わぬ言葉を発した。
「いいじゃない。やってあげなさいよ」
予想外の事にリーが呆気に取られた顔をする。
「おい、これから飯食いに行くんだぞ。どういうつもりだよ」
「あら、少しくらい遅れたってどうって事ないでしょ。真剣に頼んでるようだし相手してあげれば?」
リーは面倒くさそうな表情をすると、由紀に言い返す。
「暇な時ならともかく、今はお前に会いに来てるんだぞ?こいつらの相手をして俺に何のメリットがあるんだ」
リーにその気はゼロである。本当は由紀にもその気持ちは分かっていたのだが
先程からリーは由紀が他の男に誘われていても特になんの反応も見せなかった。
それどころか、すでに由紀は自分のものだとでもいうような余裕すら感じさせる。
それが気に食わない由紀はちょっとイジワルな気分になっていた。
「ふーん。じゃあ、私この人達と食事に行く」
由紀は男達を指差してリーに言う。
「この人達、私のファンだっていうし、奢ってくれるっていうし。たまにはこういうのもいいわよね。
で、もし私と食事に行きたいのならこの人達倒してよ。この人達全員倒したら、私あなたと食事に行くわ」
「……おい」
284>>157-176続き・前半:04/08/19 16:35 ID:l5711luU
「これで戦う理由ができたんじゃない?」
勝ち誇った顔で由紀がリーを見る。リーは溜息を一つ漏らすと、観念して男達の相手をする事にした。
「…つーことらしいんで、相手してやるよ。誰から?手加減してやるから思いっきりこいよ」
リーが男たちに声をかける。それから由紀を振り返ると、困ったように笑いながら言った。
「俺ってホント、お前に振り回されてるよなぁ」
「!」
振り回されてるのはこっちの方よ!由紀はそう言い返そうとしたが、リーは一人目の相手を始めてしまった。
相手の男はパンチを繰り出すが簡単に受け流されるてしまう。
そして次の瞬間にはリーの肘がその鳩尾へと入る。男は軽々と吹っ飛ぶ。
「次」
リーが男達を促し、戦いは続く。それを眺めながら由紀は物思いに耽る。

……私がこの男と戦ったらどうなるかしら?

以前から考えていたことである。果たして自分はこの男を倒せるだろうか。
恐らく、まともに一撃でも攻撃を貰ったら終わりである。
また、相当な気の使い手らしく自分の打撃では通用しないかもしれない。
渺茫の打を弾いていた程だ。やはり打撃技よりも合気主体で……

「おい」

……でも、私にこの人の打をいなせるだろうか。

「おい!!」
285>>157-176続き・前半:04/08/19 16:36 ID:l5711luU
「え!?あ!?あぁ、終わったのね」
「お前が倒せって言うから、全部やったぞ」
周りを見回すと、すでに全員が地面に倒れている。その間ほんの数分である。
「さすがね」
「そりゃどーも。で、お前はそれに気づかないほど何を考え込んでたわけ?」
「あぁ、あなたを倒すにはどう戦えばいいかと思って」
「………」
リーはまた呆気に取られたような顔をすると、今度は大笑いをする。

「な、なによっ!」
「あはははははっ!!あなたを倒すって…普通恋人が戦ってる時に考えるか!?そんな事!!」
「ちょっと!まだ恋人じゃないわよ!!大体、私達は元々いつ戦ってもおかしくない立場だったじゃない!!」
「あははっ……いや、それはそうだけど…ふっ、あははは。やっぱ面白いなぁ、お前」
「…っ!!悪かったわね!!変な女で!!」

一頻り笑ったリーは改めて由紀に向き直ると、その手を引いて歩き出した。
「動いたおかげで腹も減ったし、早く食いに行くぞ」
「なっ!ちょっと!てっ……」
由紀は突然の事に動揺するが、いい歳して手を握られたぐらいで騒ぐのもどうだろう、
それに自分のせいでリーには余計な手間をかけさせたわけだから、これ位はいいか。
そう思い直し、大人しくリーに手を引かれていった。

286>>157-176続き・前半:04/08/19 16:36 ID:l5711luU



「これ美味しい…っ!」
「そりゃ良かった」
由紀は至福の笑みでワインを口に運ぶ。そんな由紀を見てリーも微笑む。
由紀がリーに連れてこられた店は、待ち合わせの公園からタクシーで少し行った所にあるイタリアンレストラン。
そこはワインの揃いが豊富なことでちょっと有名であり、まさに由紀の希望通りといえる店であった。

アンティパストをつまみながら二人のワインはどんどん進む。
メインとなるパスタがテーブルに運ばれてくる頃には由紀はすっかりご機嫌になっていた。

「ん〜っ!おいし〜!!」
「ははっ」
エビとトマトクリームソースのスパゲッティを口にしながら無邪気に感想を述べる由紀に、リーの笑いがこぼれた。
そんな事はお構いなしに今度は由紀の視線がリーの生ハムとトマトの冷製パスタに注がれる。
「……ねぇ、そっちの美味しい?」
「ああ、なかなか」
「ちょっと味みてもいい?」
「どうぞ」

由紀はリーの皿ににフォークをのばすと、器用にパスタを絡め取り自分の口へと運ぶ。
287>>157-176続き・前半:04/08/19 16:37 ID:l5711luU
「ん!こっちの方が好みかも…!なんか悔しいわね」
あまりに素直な反応をする由紀にリーはくっくっくっと笑い出す。
「……何よ」
自分が笑われている事に気づき、由紀が怪訝そうな表情をする。
「いや、こういうのは素直だなぁと思って」
「何それ」
「お前って俺にはホンット素直じゃねぇからさ。付き合う男にはいつもそうなのか?」
からかい半分で問いかけるリーに、そっぽを向いて由紀が答える。
「失礼ね。私はいつだって素直だったわよ」
「そうなのか?じゃ、なんで俺には素直じゃないんだか」
「あら、素直にしてるわよ」
由紀の態度に、その反応がもうすでに素直じゃないだろうと思うとリーはまた笑ってしまう。
「よく言う。今日の約束だって本当は暇なくせに暇じゃないって言ってたんだよなぁ。
あ、それとこの前もあんなに感じてたくせに全然ダメとか言っ…」
「ああああ、そうね!そうかもね!確かにちょっと素直じゃないかもね!も〜っ!」
リーが喋るのを遮る様に由紀が口を挿む。結局今日もまた振り回されている。
勝負はこれからと思っていたが、それどころではない。

「でも、本当に今まで付き合った人には素直に接してたんだから」
「…それはつまり、俺の事が好きじゃないって言いたいわけ?」
リーが苦笑しながらそう言うと、由紀はそれを否定する。
「別に好きとか嫌いとかじゃなくて、ただ……単純にあなたがちょっと気にくわないだけよ」
「気にくわない?」
288>>157-176続き・前半:04/08/19 16:38 ID:l5711luU
「だって私……なんだかあなたのいいように振り回されてるじゃない!
今日のこれだってそうだし、この前の夜だって、いきなり人の事好きだとか言い出すし、
私はやっぱやめとくっていったのに……っ!と、とにかく!なんか悔しいのよね!!
やっぱランカー同士、ある意味ライバルだったわけだし!!」
「………ぷっ、あはははは!!」
振り回されているだの悔しいだの、由紀のあまり歳相応ではないというか可愛らしい理由に
思わずリーは吹き出してしまう。
「何笑ってるのよ!本当に失礼ね」
「いや、スマン……ふっ……お前って本当に負けず嫌いというか何と言うか……あはははっ!
でも、それを言うなら俺だって十分お前には振り回されてるっつうの」
そういえば先程のファイトの時にもリーは同じ事を言っていた。
しかし、振り回されこそすれ、振り回した覚えなどない。由紀は反射的に言い返す。
「ちょっと、私がいつ振り回したっていうのよ」
「えぇ?さっきのファイトの事といい、この前だって散々人に絡んだ挙句、誘ってきたのはお前の方だぞ?
俺にそのつもりはなかったっていうのに。それのどこが振り回してないって?」
………言われてみれば確かに十分リーの事を振り回しているようだ。
由紀としてはその時の気分のままに動いていただけで、特に振り回すつもりなどなかったのだが。
289>>157-176続き・前半:04/08/19 16:38 ID:l5711luU
よくよく考えてみれば振り回すというのは往々にしてそういうものなのかもしれない。
ならばリーとしても別に意識して由紀を振り回しているわけではないのだろう。
由紀はちょっと意地になり過ぎていたかと思い、内心反省した。

「……まぁ、言われてみれば確かに振り回してない事もないかもね」
「ほら、その言い方。やっぱ素直じゃねぇ」
そう言ってリーがまた笑い出す。
「〜〜〜っ!!本当にムカつくわね!私が素直じゃないのは絶対あなたに責任があるわよ!!
あなたがいちいち煽るような言い方をするからなかなか素直になれないのよ!!」

由紀がどんなに抗議をしたところで、リーは笑う一方である。
どうにも自分の思うようにいかず、由紀は悔しくて仕方がない。
だが、それと同時にそんなリーに対して安堵も感じていた。




290>>157-176続き・前半:04/08/19 16:39 ID:l5711luU
「あれ〜!土曜日にお姉ちゃんが家にいるなんて珍しい」
由紀が自宅のリビングでソファに座りテレビを見ていると、美紀がそう言いながら隣に座ってきた。
「そう?」
由紀はそっけない返事をするが、美紀は気にせずに話を続ける。
「そうだよぉ。だってお姉ちゃん、最近毎週土曜はいっつも出掛けてたじゃん」
「…………」

そうなのだ。実はあれから由紀は毎週リーと会うようになっていた。
それは、素直じゃない由紀の性格を見越したリーが半ば強引にそうさせたのだが
由紀としても決して嫌々で会っているわけではなかった。
それどころかデートを重ねるうち、会えるのを楽しみしている自分がいた。
一緒に食事をしたり、映画やコンサート、スポーツの試合を見に行ったり、ドライブをしたり……
あくまでも付き合ってはいないのだから体の関係は持たなかったが
それはごく普通の恋人がするようなごく普通のデートである。
由紀が過去の恋人達としてきたデートとなんら変わりはない。
ただ、今までの恋人達とリーが違うところといえば一緒にいるのが楽だという事だ。
実際、由紀にとってリーの傍はとても居心地が良かった。

過去に恋人がいた時、由紀はもっと素直で可愛らしい女だった。愛される為にもそうであろうとしていた。
それでも結局、由紀を受け止めてくれる男は誰もいなかった。皆、由紀から離れていってしまった。
だがリーは彼らと違い、戦う由紀を恐れるどころか好きだと言い、可愛くない彼女を相手に楽しそうに笑っている。
誰も受け止められなかった自分を軽くあしらい笑い飛ばすその姿に、由紀は安らぎすら覚えていた。
もしかしてこの人なら本当にずっと一緒にいられるかもしれない。離れてはいかないかもしれない。
由紀の胸の内にあった淡い期待は日に日に強くなっていく。
291>>157-176続き・前半:04/08/19 16:40 ID:l5711luU
「ねぇねぇ、今日は出掛けないの?」
美紀が由紀に詰め寄る。
「別に出掛けない日ぐらいあってもいいでしょ」
由紀は取り合うつもりはないといった感じで返すが、美紀は更に詰め寄る。
「そりゃいいけどさ…彼氏、用事でもあったの?」
「美紀ちゃん……彼氏なんていないわよ」
確かに今日はリーの都合の為、いつものように土曜ではなく日曜に会う事になったのだが
すでに彼氏と断定している美紀を由紀が否定する。しかし、美紀は引き下がらない。
「もう!お姉ちゃん、隠さなくていいじゃない!」
「だから隠してないってば。大体、なんで毎週出掛けてたからって彼氏なのよ」
「だって今まで何もなかったのが毎週出掛けるようになったんだよ!?
それも土曜に泊まりで、しかもキスマークつけて帰ってきた時から!
そりゃ、彼氏だと思うって!友達にしては絶対不自然!」
………確かに。
どうやらどんな言い訳をしても通用しそうにない。
かといって放っておいたところで美紀は諦めそうにない。
由紀は観念して本当の事を話し出す。

「美紀ちゃん、本当に彼氏じゃないのよ。ただ…彼氏候補っていう感じではあるけど」
「えぇっ!マジで!?何それ!?どういう事?品定め中って感じ??」
「品定めって、人聞きの悪い……まぁいいけど…」
「やるぅ〜!!で、どうなの?いい感じ?」
美紀がまるでオモチャを見つけた子供のように目を輝かせて由紀に迫る。
292>>157-176続き・前半:04/08/19 16:40 ID:l5711luU
そんな美紀に圧倒されながら、由紀は答える。
「まだ分からないわよ」
「えええ!!毎週会うようにになって結構経つじゃん!!ある程度分かってるんじゃないの?」
「それなら今頃結論出してるわよ。まぁ、悪くはないと思うけど……」
歯切れの悪い由紀を美紀が突き詰める。
「っていうか、こんなに毎週会ってて、もう付き合ってるのと変わらないじゃん!!何が駄目なの?」
「別に何も駄目だなんて思ってないわよ」
「じゃ、付き合えばいいじゃん!」
「そんな簡単に言わないでよ」
何の迷いもなく言い放つ美紀を由紀は呆れた目で見返す。その様子に美紀はふとある事に思い当たる。

「……お姉ちゃん、もしかしてちょっと臆病になってるんじゃない?」
「…っ!私が!?」
思いもよらぬことを言われ、由紀が驚きの反応を示す。
あれ程色恋沙汰が好きだった自分が何故に今更恋愛に臆病にならなければならないのか。
「美紀ちゃんてば、何を言い出すかと思えば……」
「でもそうなんじゃないの?昔のお姉ちゃんなら絶対とっくに付き合ってるよ!
それが今はなんかウジウジしちゃってさ、らしくない!」
293>>157-176続き・前半:04/08/19 16:41 ID:l5711luU
………美紀の言う通りなのだろうか。
期待をすればするほど裏切られた時のショックも大きい。
リーもそのうち今までの恋人達ように離れていってしまうかもしれない。
こんなにも相手に期待している自分がいるのに、未だに結論を出せずにいるのは
それが怖くて踏み出せないからなのか。

由紀の表情が曇りだす。それを感じた美紀はちょっと言い過ぎたかと思い話題を変えた。
「そ、そんなに気にすることないって!ちょっと思っただけだから。あ、そうだ!ご飯食べに行かない!?
今日はお父さんとお母さんも出掛けちゃっていないし、たまには一緒に食事に行こうよ!」
どうやら美紀なりに気を使っているようだ。由紀は少し嬉しくなり笑顔で答える。
「そうね。行きましょうか。そういえばこのところ美紀ちゃんと一緒に出掛けた事なかったわね」
「よしっ!!そうと決まれば私がおいしいお店に案内するから、早く行こう!」

夕食の時間というにはまだ少し早かったが、二人は早々に準備を整えると外へと出掛けた。




 〜続く〜

取りあえずこれで半分って感じです。
ここまで読んで下さった方、どうも有り難う御座います。
294名無しさん@ピンキー:04/08/19 21:39 ID:kNpNFyDz
由紀姉カワ(・∀・)イイ!!
続きも楽しみにしてます。
295名無しさん@ピンキー:04/08/20 02:01 ID:yOnzGXxZ
よく分からんのですが、まんがライフのひるまサンと似た様な感じが。
296名無しさん@ピンキー:04/08/21 18:57 ID:eedKeJcJ
リー由紀キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!!
由紀姉カワイイですw
手馴れた感じのリーさんもイイ!!
続きキボンヌですハァハァ
297149:04/08/24 19:25 ID:6Y6N0f+j
どうも。後半投下しにやってきました ノシ
そらもう相変わらず長いです orz
趣味の合わない方はスルーでお願いします。

では以下、>>157-176のリー由紀の続き、後半です。
298>>157-176続き・後半:04/08/24 19:26 ID:6Y6N0f+j

美紀の案内で訪れたレストラン。
その店内、奥の方のテーブルに向かい合って座る由紀と美紀の姿があった。

「美味しかった〜。早くデザート来ないかなぁ」
「本当、美味しかったわね」
「……ホントに美味しかった?」
「え?凄く美味しかったわよ?」
美紀が何故そんな事を言い出すのか、由紀は不思議そうな顔をして答えた。
「それにしてはなんかちょっと元気ないような……」
美紀の言葉に由紀は思わずドキッとする。
「そう?美紀ちゃんの気のせいよ」

料理は本当に美味しかった。店の雰囲気は良いし、ワインの種類も豊富。
それに、この前訪れた時にエビとトマトクリームソースのスパゲッティと迷い、
諦めてしまった松の実とバジルのスパゲッティを食べることが出来て満足もしている。
文句なしの夕食である……ここが以前あの男と訪れた店である事を除けば。
そう。美紀が案内したのは、よりによってリーと初めて食事をした時に訪れた店だったのだ。
そのおかげで由紀は気分転換をするつもりだったのに、結局リーの事が頭の中から離れなかった。

「ふ〜ん。それならいいけど。やっぱ食事ぐらいじゃ元気でないかぁ。
ほら、さっき家でお姉ちゃん元気なかったから」
由紀はしまったと思った。折角久しぶりに二人で出掛けているのに心配をかけてしまうなんて。
リーの事など考えている場合ではない。気を取り直して由紀は美紀に話を振る。
299>>157-176続き・後半:04/08/24 19:26 ID:6Y6N0f+j
「そういえば、美紀ちゃんは中岡君とは……」
「あ!!」
美紀の声が由紀を遮る。美紀は驚いたような表情で由紀の後方を見ている。
「……?美紀ちゃん、どうしたの?」
「あれ、あの人!深道ランキングのジョンス・リーじゃない!?」
その名前に由紀の心臓が止まりそうになる。
「あの髪、絶対にそうだよ!!ねぇ、お姉ちゃん!!」
美紀が由紀に確かめるよう表情で促す。由紀は恐る恐る美紀の見ていた方向を振り返る。
すると、そこには銀髪の見慣れた男の後姿があった。そしてその向かいには見知らぬ女性が。

……今日の約束を変更にしたリーの都合というのはこの事だったのだろうか。
由紀の心臓が今度は締め付けられる。

「ね!そうだよね!?」
由紀は確かめる美紀の方を向きなおすが言葉が出ない。
「……お姉ちゃん?あれ、もしかして違った?」
「あ、ううん……違って…ないと思う」
由紀の返答に美紀のテンションが一気に上がる。
「うわ〜!!本物初めて見たよ〜!!なんか超格好いいんだけど!
ねぇ!お姉ちゃん知り合いなんじゃないの?ちょっと紹介してよ〜!」
「美紀ちゃん、落ち着きなさいって。はしたない」
由紀が宥めようとするが、美紀の興奮は収まらない。
「えぇえ〜!!いいじゃん別に!ねぇねぇ!紹介してよ〜!!」
300>>157-176続き・後半:04/08/24 19:27 ID:6Y6N0f+j
「駄目!向こうだって人と会ってる最中なのよ?失礼でしょう」
「でも、知り合いなら挨拶くらいしてもいいいじゃん」
「女性と二人のところに挨拶に行ったら寧ろ失礼があるかもしれないじゃ……」
由紀の言葉が止まる。失礼って何?
リーは由紀の事が好きだと言っている。あの女性が恋人の筈はない。
ならば美紀の言うとおり挨拶ぐらいしても問題はないのでは?でも………

「う〜ん、言われてみれば確かにあの二人、なんか親密そうに見えてきた……しょうがない、諦めるか」
「………帰るわよ、美紀ちゃん」
「え!?ちょっと、いきなりどうしたの!?デザートは?」
突然の事に驚く美紀を無視し、由紀は伝票を持って席を立つと
リーの席からはなるべく遠くを通ってレジへと向かった。


「ちょっと、お姉ちゃん何なのよ〜!!まだデザート食べてなかったのに信じられない!!」
店から出たところで美紀が文句を言う。当然である。しかし、由紀にはもういたたまれなかったのだ。
「ごめんなさい、美紀ちゃん………」
何か思いつめたような様子の由紀。
美紀は本当ならもっと理由を追求したかったが、今は敢えて触れないでおくことにした。
「……ま、いいや。そうだ、これからちょっと寄りたい所があるんだけど平気?」
「ええ、もちろんよ」



301>>157-176続き・後半:04/08/24 19:28 ID:6Y6N0f+j
美紀が由紀を連れて訪れたのは本屋だった。愛読している格闘技の雑誌が今日発売なのだそうだ。
他にも欲しい本がいくつかあるらしく、美紀は店内を捜し歩いている。
しかし由紀は先程の事が頭から離れず、買い物に集中できない。
由紀は美紀に一言断って店の外に出ると、近くの街路樹の柵にもたれかかり美紀を待つことにした。
その間も頭の中ではずっと先程の事ばかり考えてしまう。

『何だったのかしら、あれ……なんで他の女と二人で食事なんてしてるよ。
って、別にまだ深い関係があるとは限らないのに私ってば何をムキにっなってるのかしら。
でもそれなら、美紀ちゃんの言ってた親密そうって何よ。やっぱり怪しいんじゃない。
あ…そもそも私達まだ付き合ってもないんだから浮気とも言えないわね。
そうよ、まだ付き合ってないんだし、寧ろ今の時点で怪しい所が判って良かったじゃない。
後は真実を確かめて、今の関係に答えを出せばいいだけ。特に問題ないわ。
………だったら、なんでこんなにイライラしてるのよ!?』

考えが纏まらない。由紀は思わず泣きそうになってしまう。
そんな由紀の前に3人組の男が現れた。あまり柄の良さそうな感じではない。

「どうしたの?暗くなってるみたいだけど。何かあった?」
男達の雰囲気からいって本当に心配しているのではない。どうやらナンパのようだ。

「……あなた達には関係ありません」
「そんな、強がらなくてもいいよ。ね、一緒に遊びに行かない?いい気分転換になるよ」
「そうそう。こんな所で1人で落ち込んでても元気になれないって」
「心配してくれるのは嬉しいですけど、連れがいますから」
302>>157-176続き・後半:04/08/24 19:28 ID:6Y6N0f+j
本当は今すぐ男達を投げ飛ばしてしまいたい程に由紀はイラついていたが何とか堪えてやんわりと断る。
しかし、その程度では男達は引き下がらない。尚も由紀に絡む。
「連れって女の子?だったらその子も一緒に行こうよ。
男ならこんなに落ち込んでる女性をほうっておいちゃ駄目でしょ」
「ほら、元気出して。パーっと騒げば気分も晴れるって」
そう言って男達の1人が由紀の腕を引いた。由紀の中で何かが切れる。
由紀は自分の腕を引いている男の手を掴むと後ろ手に締め上げた。
「痛ってぇぇっ!!!」
男が呻き声を上げる。それを見て他の2人は少し後退る。
由紀は締め上げていた男から手を離すと軽く突き飛ばした。
「あなた達には関係ないって言ってるんですけど。私、今物凄く機嫌が悪いの。放っておいて」
由紀が男達をきつく睨む。その目に男達は一瞬怯むが、女1人にビビるわけにはいかない。
今度は由紀に突っかかりだす。
「なんだよ、てめぇ。人が心配してやってるのにその態度はねぇだろ。あぁ?」
いつもの由紀ならもっと穏便に事を済ませようとするのだろうが、あいにく今日は虫の居所が悪い。
逆に男達を挑発する。
「そんなに相手をして欲しいのなら、今ここでしてあげるわよ」
「っんだとぉ!?やんのかよ!!女のクセになめてんじゃねぇぞ!!」
男達は由紀に掴みかかっていく。



303>>157-176続き・後半:04/08/24 19:29 ID:6Y6N0f+j

美紀が買い物を終えて店を出ると、少し離れた所に人だかりが出来ていた。
周りを見回しても由紀の姿はない。美紀は取りあえず、興味本位で人だかりの方へ向かった。
そして人の隙間から中を覗いてみると、そこには男と戦っている由紀の姿があった。
その足元にはすでに別の男が2人倒れている。今戦っているのはどうやら最後の1人らしい。
しかし、勝負にならないのは目に見えていた。
由紀は男が放ったパンチをいなすと、そのまま腕を取り投げ飛ばす。
そのスピードに受身も取れず思いっきり地面に叩きつけられた男は小さく呻くと気を失ってしまった。

思わず戦いに見入っていた美紀だったが、我に返ると由紀に声をかけようとした。
しかし美紀が声をかけるよりも早く、別の声が由紀にかけられる。

「おいおい、こんな所で何やってんだよ」

そう言いながら人垣を割って入ってきたのは、さっきレストランで見かけた男、リーだった。
リーは面白いものを見たというような顔で由紀の傍に歩み寄る。
どうやら偶然通りかかったらしいが、先程とは違い一人である。
由紀は一瞬驚いた顔をするも、すぐに険しい表情に戻るとリーに言い返す。
「あなたには関係ないでしょ!?」
ナンパをしてきた男達を投げ飛ばしてもまだ収まらないイライラをぶつける由紀。
その様子がおかしいことにリーは気づく。
「……どうした?何かあったのか?」
「別に何もないわよ!」
304>>157-176続き・後半:04/08/24 19:30 ID:6Y6N0f+j
「…でもお前、初めて一緒に飲んだ時、あの時と同じ様な顔してるぞ」
「!!」
由紀は自分が今にも泣きそうになっている事に気づく。
「何よそれ!!その言い方じゃまるで私が失恋でもしたみ…た……」
言い終わる前に由紀の目から涙がこぼれ落ちてしまう。
「おい……」
リーが由紀に手を伸ばすが、由紀はそれを振りほどくと走って逃げてしまった。
その後を追いかけようとするリーを美紀が呼び止める。

「あ!ちょっと待った!!」
「何だ!?」
「今の人…皆口由紀の事なんですけど!」
呼び止められて少し迷惑そうな顔をしたリーだったが、皆口由紀の名前に反応する。
「ちょっとお話いいですか?」




305>>157-176続き・後半:04/08/24 19:31 ID:6Y6N0f+j

どの位走っただろうか。息が苦しくなって由紀は立ち止まる。
美紀を置いてきてしまった。後で謝らなければ。
出来ることなら今すぐ携帯に電話でもして謝った方がいいのだろうが……涙が止まらない。
由紀は取りあえず謝罪のメールだけでも送っておくことにした。

しかし、何でこんなにも泣いているのだろう。
リーとあの女性の関係はハッキリしたわけではない。その上、由紀とリーは付き合ってもいない。
失恋したわけでもあるまいし、何も傷つく必要なんてないのだ。リーが誰と会っていようと関係ない。

………では、何故こんなにも苦しいのか。

「………何よ、私…好きなんじゃない……」
美紀の言う通り、自分は少し臆病になっていたみたいだ。
居心地の良さに甘えて終わりを怖がり、悔しいからと意地を張って自分の気持ちを認めようともしなかった。
もし恋人同士なら今頃は怒るなり問い詰めるなり出来ただろうが、逃げて曖昧な関係を続けた結果がこれだ。
身動きがとれずに一人で勝手に落ち込んで、イラついて、八つ当たって、泣いて。
本当はもう、どうしようもない程リーの事を好きになっていたというのに………

「………バカみたい」
由紀は泣きながら家へと帰っていった。



306>>157-176続き・後半:04/08/24 19:31 ID:6Y6N0f+j

「たっだいま〜」
「おかえりなさい、美紀ちゃん」
由紀から30分程遅れて美紀が帰ってきた。

「お姉ちゃんヒドいよ〜!!先に帰っちゃうなんて」
「ごめんなさいね」
「でも、お話しちゃった〜。ジョンス・リーさんと!」
「……そう」
楽しそうな美紀とは裏腹に由紀は気のない返事をする。

「……ところで、お姉ちゃんてさ……リーさんの事、好きなんじゃない?」
「っ!?好きじゃないわよ!」
突然の問いかけに思わず否定してしまう。
「本当?」
「本当よ」
「本当の本当?」
「本当の本当!」
「本当の本当の本当?」
「もう!本当だって言ってるでしょう。何が言いたいのよ」
「……いや、それならいいんだけどね。さっきお姉ちゃんの様子変だったから。
ほら、レストランで見かけた時に一緒にいた女の人……あの人、恋人なんだって!」
「………ふぅん」
307>>157-176続き・後半:04/08/24 19:32 ID:6Y6N0f+j
「やっぱいい男には女がいるもんだねぇ。ホント残念だわ〜」
「美紀ちゃんには中岡君がいるでしょうが」
恋人……美紀の言葉に由紀は内心動揺するが、興味のない振りをする。

「………お姉ちゃん、本っ当にリーさんの事好きじゃないの?」
「本当に好きじゃないわよ」
再び美紀が問いかける。だが、あの女性が恋人というのなら尚更認める気にもならない。
もう一度由紀は否定する。しかし今度は美紀が反論した。
「ウソ!レストランでリーさんを見かけた時から様子がおかしくなったじゃない!
しかもその後、リーさんと話して泣いてたじゃん!!私見てたんだからね!!」
「な……好きじゃないわよ!!あんな男!本当に…全然……なんとも思って………」
由紀の頬を涙がつたう。
口でどんなに否定したところで、もうなんの説得力もない。

「やっぱり好きなんじゃん……」
「…っ!…もぅ…なんなのよ………」
なんて見っとも無いんだろう、と由紀は思う。
初めから素直にしておけば良かったのだ。美紀にも、リーにも……

「……よかったぁ〜!」
「……………良かった?」
何が良かったというのだ。今までの流れを無視したかのような美紀の台詞に由紀が戸惑う。
「実は今言った事はウ・ソ♪本当はあの女の人、ただの仕事の関係者なんだって〜。
さっきは急な仕事の話をしてただけで、お酒も飲んでなければその場ですぐ別れたらしいよ?」
308>>157-176続き・後半:04/08/24 19:33 ID:6Y6N0f+j
「…………」
さっきまでとは全く異なる内容に由紀は反応できない。
「ま、確かに疑おうと思えばいくらでも疑えるんだけどさ。私は信じていいと思うなぁ〜」
「………っ!美紀ちゃんっ!!」

どうやら美紀に一杯食わされたようだ。今度は由紀が美紀に詰め寄る。
「まぁまぁ、そう怒らないで。私だってお姉ちゃんの事が心配だったんだってば。
っていうか、お姉ちゃんが素直じゃないのが悪いんだよぉ。だからホラ♪」
美紀がカーテンを開けて窓の外を指差した。その先には銀髪の男が立っている。
「っ!!なん…っ!!」
「だってほっといたらお姉ちゃん、なかなか和解しそうにないんだもん。」
「だからって、ちょっと!」
「いやぁ、ホッとしたよ〜。わざわざ連れきておいて、もしもお姉ちゃんが
リーさんのこと好きでも何でもなかったらこの後ホントどうしようかと…あははは!
って、ホラホラ!早く行った!あんまり待たせちゃ悪いでしょ」
「美紀ちゃんっ!!!もう……っ!」
美紀が由紀の背中を押す。由紀は美紀に言いたい事が山程あったが
あのままリーを待たせ続けるわけにもいかない。しぶしぶ玄関へと向かう。

扉を開けて由紀が外に出ると、リーが振り向いて由紀の下へやってきた。
向かい合う二人。言うべき事は色々ある筈なのだが由紀は素直に言葉が出てこない。

「………こんなところで何してるのよ」
「何って、妹さんに連れてこられたんだよ」
「そ、そうだったわね。妹が悪かったわ……もう帰っていいから」
309>>157-176続き・後半:04/08/24 19:34 ID:6Y6N0f+j
そう言って由紀は身を翻し、家の中へ戻ろうとした。
しかし、その腕をリーが掴んで引き止める。
「由紀…」
「!!」
初めて呼ばれた名前に驚いて由紀は振り返る。

「ちょっと!いきなり名前で呼ば…っ」
「愛してるぞ」
「っ!なっ!…あ………っ!」
言葉に詰まってしまった由紀に暖かな表情でリーが語りかける。

「愛してるよ、由紀。お前だけだ」
「……な、何よ…それぇ………っ」
由紀の目から涙が溢れ出す。
「だから何も心配いらねぇって」
「し…心配なんて!誰も…して…な…い……」
ポロポロと涙をこぼしながら否定する由紀をリーが抱き寄せる。
始めは抵抗していた由紀だったが、じきにふえ〜んと泣き出すとリーにしがみついた。

「ホント素直じゃねぇよなぁ」
「誰のせいよぉ!」
「俺のせいか!?……ま、いっか」
リーが笑う。由紀は更に深くリーの胸に顔をうずめる。
まるで言葉に出来ない想いを伝えるかのように。
310>>157-176続き・後半:04/08/24 19:34 ID:6Y6N0f+j


「さて、この後はどうする?」
「この後?」
由紀がリーを見上げる。
「お暇ならウチにでも来ませんか?」
「……暇じゃないって言ったら?」
「おかしいなぁ、取りあえず妹さんから今日は何も用事がないらしいって聞いてるんだけど。
それと明日は元々約束してるしな」
「……選択の余地ないじゃない」
リーがいたずらっぽい笑みを浮かべる。

「来るか?」
「……うん」
二人はリーの家へ向かって歩き出した。




311>>157-176続き・後半:04/08/24 19:35 ID:6Y6N0f+j

シャワーから上がったリーはベッドに横になって本を読んでいた。
しばらくして部屋の扉が開く。そこにはバスタオルを巻いただけの由紀が立っている。

「っ……やる気満々だな」
「バカ」
その姿に少し驚き上半身を起こすと、リーはすぐにからかうような口調で由紀に声をかけた。
ふくれっ面をしてその場に佇む由紀をリーが呼び寄せる。
「来いよ」
「………」
由紀は何も言わずにリーの前へと歩いてくる。
リーはベッドに膝をついた由紀の腰に腕を回し、抱きしめた。
「あー…久しぶりの感触」
由紀の胸に顔をうずめてリーが呟く。
「……エロおやじ」
口ではそんな事を言いつつ、由紀はリーを抱きしめ返した。
リーが肩を震わせて笑い出す。
「俺の恋人はいつになったら素直になるんだろうな」
由紀を見上げてリーが言う。

「…もう十分素直よ」
由紀はリーの唇に自分の唇を重ねた。
お互いを求め、貪るようなキス。混ざり合う吐息。前にした時よりも激しく絡め合う。
312>>157-176続き・後半:04/08/24 19:36 ID:6Y6N0f+j
リーは由紀の唇を堪能しながら体に巻かれていたバスタオルを剥がした。
露わになった膨らみを片方の手で揉みしだき先端を摘まむ。

「んっ!……はぁっ……ふっ…!!」

唇の隙間から苦しそうな由紀の声が漏れ、逃げるかのように身を捩るがリーは口づけるのを止めない。
もう片方の手で由紀を抱えこみ、更に深く由紀の咥内を犯していく。
何度も角度を変えては唇を重ね、甘く柔らかな感触を味わう。

リーが長く激しいキスから由紀の唇を解放すると、由紀はリーの着ているシャツに指を伸ばした。
一つずつボタンをはずしていき、はだけたリーの胸に口づける。

「今日は積極的だな」
「…この前の仕返し」
リーの胸に赤い痕が残る。そして今度は首筋に口づけて痕を残す。
「この前あんなにつけられて……ホント、消えるまで困ったんだから!」
顔を赤らめて由紀が訴えた。しかし、それも逆効果である。
そんな由紀が可愛くて仕方がないといった顔でリーは由紀を抱き寄せると、その首筋に口づける。
「ちょっ!人の言うこと聞…っ!!ひゃんっ…!!」
由紀の耳たぶを甘噛みするリー。
濡れた音と息遣いをいやらしく響かせながら、舌と歯で由紀の耳を弄ぶ。
由紀の体からは力が抜けてしまう。
313>>157-176続き・後半:04/08/24 19:36 ID:6Y6N0f+j
「んぅっ……も…やぁん……!」

抵抗することも出来ず、由紀は与えられる快楽にただ身を任せる。
リーの指が背筋をなぞるだけで由紀の体は素直に反応を返す。
それが面白くて、リーは由紀の体中を撫で回す。

「あっ……ん…んぅっ……やぁ……!」
由紀の呼吸がだんだん荒くなっていく。
リーが由紀の足の付け根に手を伸ばすとそこまだ直接触れてはいないのに十分に濡れていた。
キスと愛撫で濡れた秘所に指を添え、蕾を摘まみ上げる。

「ああああああっ!!!」

突然の刺激に由紀の体が仰け反り、秘所からは蜜が溢れ出す。
リーは蜜で濡れた指を由紀の中に差し込んだ。
絡みつく内壁を撫で擦り、引っ掻く。その度に由紀は腰を捩り、嬌声を上げる。
指の動きはどんどん激しくなり、由紀の中を掻き混ぜる。
何度も出し入れしては、くちゅ…くちゃ…と卑猥な音を響かせる。
由紀の内壁はリーを中へ中へと取り込もうと指に纏わりつき、淫らに動き出した。

「はぁ…はぁ……あっ…や……もぅ…」
いつしか由紀はリーに縋りつき、熱に潤んだ瞳でリーを見つめる。
314>>157-176続き・後半:04/08/24 19:37 ID:6Y6N0f+j
リーは由紀の濡れた唇に軽くキスをすると由紀から指を抜き出した。
そして自分のモノを取り出すと、由紀を自らの上に跨がせる。

「いいか」
「…ん」
由紀がゆっくりと腰を落とす。
「んっ!……くぅっ…ああぁんっ!!」
リーが由紀の中へと深く深く入り込んでいく。リーを飲み込んだだけで由紀は身悶え、肩で大きく息をしている。
しかし、これで終わるわけはない。由紀の胸を弄りながらリーがせきたてる。
「ホラ、動けよ」
「…っ…やっ……んもぅっ…」
由紀は頬を赤く染めて何か文句を言いいたそうにしていたが、言われた通り動き始める。
軽く前後に揺らしたり抜き差ししたり、二人が絡まりあい由紀の唇からは甘い声が漏れる。

「あっ…ふぁ……ぃっ……んんっ…!!」
次第に大胆になっていく動きと、由紀の淫猥な姿態にリーはますます刺激される。

「……もっとだ」
「ぇ、ちょっ…待っ…」
リーは由紀の腰に手を当てると、下から一気に突き上げた。

「あっ、んあああああっ!!!」

大きな刺激に由紀の体が強張るが、お構いなしにリーは更に突き上げる。
315>>157-176続き・後半:04/08/24 19:37 ID:6Y6N0f+j
「んぁあっ!…んくぅっ!!……ぁあんっ!!…やっ…ふぁっ……!」

最初は戸惑っていたが、そのうち由紀もリーに合わせて腰を動かし始める。
夢中でお互いを求めあう二人。部屋には濡れた音と嬌声、荒い吐息が響き渡る。
揺れる腰と纏わりつく内壁に、徐々にリーの限界が近づく。
リーは一層激しく由紀を突き上げ、結合部はドロドロに溶けそうな程に熱くなっていく。
そして………

「っああああああああああ!!!」

ビクンと由紀が震え、弓なりになる。同時に由紀はリーをきつく締め付けて奥まで取り込もうとする。
その動きに逆らわず、リーは由紀の中で熱を解放させた。

力尽きて倒れこむ由紀をリーが抱きしめる。

「………そーいえば避妊してない」
「ん?責任ならいくらでも取るぜ?」
「…っ!そぉいう問題!?……もう、バカ……」

リーの腕の中で由紀は心地よい疲労感と共に意識を手放した。




316>>157-176続き・後半:04/08/24 19:38 ID:6Y6N0f+j

由紀が目を覚ますと、隣ではリーがまだ眠っていた。
眠るリーの顔を眺めながら由紀は思いをめぐらせる。
この男の事はただのランカー同士、いつかは戦ってみたい相手。
その位にしか思ってなかったのだが、まさかこういう関係になるなんて。
元々自分にそんな気は全くなかったのに……気がつけば捕まってしまっていた。

「悔しいなぁ。でもまぁ……」
憧れていたのとは少し違うけれども、これはこれで……
「……幸せ」
由紀は穏やかな微笑を浮かべ、リーの頬に口づけようとする。

「嬉しいこと言ってくれるな。」
突如リーが目をあけるといつものようにニヤニヤした表情で由紀を見た。
「なっ!?おっ、起きて…っ!!!」
「視線を感じたんでそのまま大人しくしてたんだが、思わぬ言葉が聞けたなぁ」
「…っ!!信っじられない!!!」
「なぁ、もう一回…」
「イヤッ!絶対イヤッ!!ホンットにもうイヤーッ!!!」

何でいつもこうタイミングが悪いというか……振り回されてしまうのだろうか。
と言っても、結局のところそれは由紀が素直ではないというだけで
普通ならば何でもないような事なのだが。
317>>157-176続き・後半:04/08/24 19:39 ID:6Y6N0f+j
枕に突っ伏して悶えている由紀。
その様子に笑いながら、リーは由紀のうなじに口づける。
「ちょっ…!触らないでよっ!!」
「無理」
拒否する由紀に対しリーが楽しそうに答える。
由紀は力で抵抗しようとするが上から押さえつけられて身動きが取れない。
リーはそのまま無防備な由紀の背中に唇を落とす。
「…っ!!もぉぉっ!!あなたなんていつか絶対に倒してやるんだから〜っ!!!」
「おお、頑張れ」
由紀の言葉を軽く流してリーの愛撫は続けられる。

由紀がリーを倒す日は当分来そうにない。





 〜終〜

ここまで長々とお付き合い下さった方、本当にどうも有難う御座いました。
318名無しさん@ピンキー:04/08/24 20:16 ID:IjIYBW5e
ネ申!!GJです!ラブラブなリー由紀(*´Д`*)ハァハァ
319名無しさん@ピンキー:04/08/25 15:15 ID:Pu8PwXlm
>298-317
神GJです。手玉に取られてる由紀姉(*´Д`*)ハァハァ
320名無しさん@ピンキー:04/08/25 19:32 ID:div9f3nI
神キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!!
リー由紀いいなぁ…ハァハァ
ごちですた! GJ!
321名無しさん@ピンキー:04/08/28 19:22 ID:x9jqOC3X
よかったです!
神が沢山降臨することを祈りつつ。

屋敷カイやルチャカイや月蓮華も読んでみたいな…ジュリマキでぐっちょんぐっちょんなやつとか
322名無しさん@ピンキー:04/08/31 17:20 ID:Yu/WnERY
保守age
323名無しさん@ピンキー:04/09/03 16:09 ID:eMWBztA5
保守.
324名無しさん@ピンキー:04/09/04 16:32 ID:TBmFUlxW
保守〜

だ、誰か萌えを……ハァハァ
325名無しさん@ピンキー:04/09/07 20:38 ID:RZN7ICUB
保守あげ


誰かネタないか…
摩季のオナ話とか崎山と実緒でマニア心を刺激するようなレズ話とかー

ウッ…
326見習B ◆x.7imV2WLo :04/09/08 20:05 ID:UUQspIX4
こんばんわです。
何だかスレがチト寂しいので……保守がてら、自サイトの方にうpしている
ジュリマキを投下させてください。
お嫌いな方はスルーでお願いします。マキ一人称です。
*******************
ジュリマキ 「名残」



……消えない。




夜中に目が覚めた。
都会の夏は、毎夜のように熱帯夜だ。
喉がひどく渇いていた。
重くだるい身体を起こし、冷蔵庫からエビアンを取り出すと一気に飲み干した。
冷たい水は私の喉を潤し、この暑さに火照った身体を冷ましてくれる。





けれど、消えない。
身体の芯に残った熱だけは。
それはあの男の名残。

327ジュリマキ@見習B ◆x.7imV2WLo :04/09/08 20:06 ID:UUQspIX4
窓の外は真っ暗。
星一つ無い夜空は、あの時見た夜空と同じだった。





"―――マキ……"
"マキ、マキ……"
私の名前を、あの男は何百回口にしたのだろう。うわごとのように。
私を、抱きながら。
「……マキ、……」
「…っ、あぁ……」
名前を呼ばれて、でも喘ぎ声でしか返せなかった。
壁にもたれ掛かって座り込んだ、私の脚の間に顔を埋めて。
ピチャピチャ、仔猫がミルクを舐めるような音を立てながら……。
脱がされた下着が、少し離れたところで内側の染みを上に向けて落ちてて……
それだけで、たまらなく恥ずかしいのに。
「ぁあッ、……ふ・ぅ……ん、」
自分でも信じられなかった。
私の口からこんな声が、出るだなんて。
身体は痺れ、思うように動かない。
なのに、快感……悔しいけれどそれは明らかに快感だった……は、しっかりと感じられた。
「美味しいぞ、マキ……」
長い髪で顔が隠れて、あの男の表情は見えなかった。
けれど、……言葉どおり本当に美味しそうにそこを舐めていた。
これは確かに自分の身体なのに、なのに身体は自分の意思とは違う方向に向かっている……。
328ジュリマキ@見習B ◆x.7imV2WLo :04/09/08 20:07 ID:UUQspIX4
"何処でどうなったの……?"
思い出そうとしても、何処でどうなったのか、はっきりとわからない。




決闘だと知らないヤツに呼び出されて、時間潰しのつもりで出かけた。
ある裏通りの廃墟。こんなことはよくあることだった。
大概、呼び出したやつは雑魚以下の、街の喧嘩屋で、一分もしないうちに勝負はついた。
『……ジュリエッタ?』
呼び出された場所にいたのは、……坂本ジュリエッタだった。
『ちょっと、何で、』
アンタがここに……と言葉を続けようとした寸前、突然意識が途切れて……。



……気が付いたら、この様。



「マキ、ずっとこうしたかった」
狂気の色の浮かぶ目で、ジュリエッタは私を見上げる。
「……あッ、……!!」
……蹴り殺したい……!!!
なのに、身体が動かない。
「マキ、……ホラ、マキのここはこんなに嬉し泣きをしている……たっぷりと濡れているな」
「いやぁ……!!!」
脚の間、散々嘗め尽くした箇所を、ジュリエッタが指で広げて……。
329ジュリマキ@見習B ◆x.7imV2WLo :04/09/08 20:08 ID:UUQspIX4
「綺麗なピンク色だ、自分で慰めたりしないのか? マキ」
「ッ―――!!!」
「クリトリスも皮を被ったままだった。指も入れたことが無いみたいだな」
「いやぁっ、」
「でも、感度はいいらしいな。クンニ、そんなに気持ちがいいか?」
恥辱でしかない言葉の数々。耳を塞ぎたいのに、塞げない。
逃げたいのに、逃げられない……感じたくないのに、感じてしまう……!!
指が、舌が。容赦なく、脚の間を……攻めて、攻めて、攻め立てる。
自分の中で別のものが、目覚めようとしているのがわかる。
もう、そこまで来てる。
駄目、このままじゃ、私、私……!!!




「ぅッ……、」
―――悔しさに、情けなさに、涙が出た。
「……泣いてるのか、マキ」
長い指が、目尻に溜まった涙を掬った。
「じゃあ、今日はこのくらいにしておくか」
「……え、ッ」
意外なほどあっさりと、ジュリエッタは私を開放した。
「マキ……マキ」
乱れた服を整え、私の目を見ながらジュリエッタは自信満々で言った。
「……マキはそのうち、俺に抱かれたくなる」



頬にキスを一つ残して、ジュリエッタは去っていった。
330ジュリマキ@見習B ◆x.7imV2WLo :04/09/08 20:09 ID:UUQspIX4
……暫くして、体が自由に動くようになった。
「クソッ……!!!」
悔しさと情けなさと、湧き上がる怒りと……身体の芯に残る、あの男の名残。
確実にそれは、熱だった。
「嘘、消えろよ、消えて、消えて消えて消えて……ッ!!!」
慌てて家に帰り、何度も熱い湯を浴びた。腫れるほど擦って身体を洗い、
動けなくなるまで眠った。



……なのに、消えない。
あの男の名残。
あの声、あの指の動き。熱い舌の感触。




「……何で、なのよ」
エビアンのボトルを握りつぶして、吐き出すように呟いた。
あの日から何日が過ぎた?
あの男の名残は、消えるどころかドンドン、私の中で存在を主張しているのだから。
"マキはそのうち俺に抱かれたくなる"
「誰が、誰が誰がッ!!!! アンタなんかにッ!!!」
大声で叫んで、慌てて口を両手で塞いだ。
……駄目だ、取り乱したらそれこそ思う壺じゃないか!!
331ジュリマキ@見習B ◆x.7imV2WLo :04/09/08 20:10 ID:UUQspIX4
消えない……あの男の名残。
抱かれたくなるだなんて、あの余裕は確信だったのか。




私が眠れない夜を過ごしている今、あの男はどこかでほくそえんでいるのだ。
「……誰が、絶対に、……アンタなんかに……ッ」
唇を噛み締めた。
血が出るほど、強く。



あの男の名残と、私と。
勝つのは……どっちなのだろう。
この我慢は何時まで続くのか。続けられるのか。



……耐え切れず、あの男の部屋のドアを泣き顔で叩く自分の姿が、ふと脳裏をよぎった……。


(END)
***************
332ジュリマキ@見習B ◆x.7imV2WLo :04/09/08 20:13 ID:UUQspIX4
以上ですノシ
月崎や金カイに感想を下さった皆様、とても遅くなりましたがありがとうございました!
励みになります。
新しいエロが書けたらサイトにうpする前に持ち込みたいです。
333名無しさん@ピンキー:04/09/09 13:53 ID:LQcMqmFw
乙あげ
334名無しさん@ピンキー:04/09/10 00:40 ID:/4RBi5H6
乙です!
にしても寂しいね。このさびれっぷりはもしかして皆、原作の展開に萎(ry
なーんてな……
335名無しさん@ピンキー:04/09/10 09:59 ID:ydwFi7xC
ぶっちゃけ萎(ry

時田が女だったら萌えた。かもしれない。ガンジス…
336名無しさん@ピンキー:04/09/14 16:32:31 ID:k4M5SD4T
.
337名無しさん@ピンキー:04/09/15 19:31:09 ID:pzJtElXB
(゚Д゚;≡;゚Д゚)
だ・誰もいないのか……?

ガンジス…
338名無しさん@ピンキー:04/09/16 08:50:28 ID:p2yJm/tZ
わらわがいるぞよ
339名無しさん@ピンキー:04/09/16 10:22:04 ID:xVj8bORS
わしもいるぞい
340名無しさん@ピンキー:04/09/16 15:10:38 ID:q6zGqKe5
わいもおるで
341名無しさん@ピンキー:04/09/16 16:11:38 ID:zTdiLT85
わたくしもおりますわ
342名無しさん@ピンキー:04/09/16 17:41:52 ID:B1RjYoyb
拙者も居ります故
343名無しさん@ピンキー:04/09/19 20:19:15 ID:VRiTgyL/
あまりの人のなさにちょっとばかし語ってみる。

・マキは耳が弱いといい。
・でヤるときは恥ずかしさでなるだけ声を堪えてるといい。
・それをジュリが言葉責めで声を上げさせるといい。

文才あればコレで書くんだけども。
344名無しさん@ピンキー:04/09/22 17:07:30 ID:Py5Pox3K
>343
書いてみてくださいyo!
自分は是非読んでみたいす。
耳攻めハァハァ。声を抑えるのもハァハァ。屋外だと更に萌え〜倍率ドン!

皆も、こんなの読みたいってのがあったらカキコ汁。
書いてみようかと言う人がいるかもしれない品。
345名無しさん@ピンキー:04/09/22 18:19:00 ID:WoJ6LF5N
じゃあ俺、前にも誰か言ってたユウ、みちる×伸之助(3P)読みたい。
ギャグなノリでエロエロに攻めまくる女子高生ズ萌え。

「伸之助くぅーん(はぁと)」「あっ、ずるいわよ、私だって!」
「…や、やめてください!」みたいな。
346名無しさん@ピンキー:04/09/22 20:56:56 ID:zB8+Z1Mk
>345
そんなこんなで伸、童貞喪失なんていいかもw
347名無しさん@ピンキー:04/09/23 18:51:56 ID:rttS3cIi
ジュリマキもユウ、みちる×伸も(・∀・)イイネ!!
ついでに原作ではもう諦めるしかないだろうけど伸マキも結構好きだったり
348名無しさん@ピンキー:04/09/25 22:43:36 ID:P0WVgFIz
ビョーボーと彰子で電波なエロを…
349名無しさん@ピンキー:04/09/25 23:57:27 ID:ORFVe/XW
何も分からないビョボに優しく教えてあげる彰子たん…w
350名無しさん@ピンキー:04/09/26 10:58:11 ID:pnmxCBOC
どどどーていですか?!(((゚Д゚)))>ビョーボー
さぞや立派なティ(ry
351名無しさん@ピンキー:04/09/26 10:58:46 ID:ef8Amfyn
>349
ビョボは14人分の経験を取り込んでるから、何もわからないって事はない…いや、どうだろう…。
352名無しさん@ピンキー:04/09/26 11:48:21 ID:itaJBS0+
14人全員童貞だったら(ry
353名無しさん@ピンキー:04/09/26 12:38:17 ID:NEiUa23W
14人の中にはマニアやフェチやヤリチンやSやMや粗ティンや……
354名無しさん@ピンキー:04/09/26 16:30:34 ID:Jo+QKWhV
マニアやフェチと聞くとどうしても創始者を思い出してしまう。
人類最強のメェーニアを継ぐ者VS現代最強のメェーニア
355名無しさん@ピンキー:04/09/26 17:15:16 ID:pnmxCBOC
深道も隠れメェーニアかもしれぬ…三巴の戦いもいいな。

彰子タンのナイチチではビョーボーのをパイズリできぬな…むむ。
356名無しさん@ピンキー:04/09/27 20:07:19 ID:xsS5hyCg
「渺茫……いいよ」
「彰子…?」
渺茫の巨大な掌が、彰子の貧しい胸に触れる。小さくとも固くなった先端に
触れると、彰子が「アッ…」と小さく声を上げ、細い体が跳ねた。
それは渺茫が初めて聞く彰子の喘ぎ声だった。
「彰子、」
渺茫は己の下半身が熱くなってくるのを感じた。



んー…難しい_| ̄|○ スマソです
357名無しさん@ピンキー:04/09/28 19:50:36 ID:hE5OAbEu
漫画とかで処女を失うと霊力も消えてしまうっていう設定がよくあるが
もし彰子もそうだったらどうすればいいだ!?と、余計なことを心配してみるw
358名無しさん@ピンキー:04/09/28 22:06:59 ID:OWT5pba3
もう処女じゃなさそーだから大丈夫だとオモw
359名無しさん@ピンキー:04/09/28 23:16:25 ID:bemeXfxf
精を吸い取って力にする設定とかで無問題かと
360名無しさん@ピンキー:04/09/29 21:51:07 ID:YM6Vep11
>359
それだ!
361名無しさん@ピンキー:04/10/04 09:53:40 ID:D5chO+eY
同意
362名無しさん@ピンキー:04/10/07 16:51:45 ID:QDIWlzRx
おーい
363名無しさん@ピンキー:04/10/10 01:51:58 ID:YkCVZC27
エアと由紀の百合対決キボン
364名無しさん@ピンキー:04/10/10 23:43:54 ID:xbKQ2NF8
保守あげー
このところ原作があまりにも……な為に、職人さんが萎えてエアマスから離(ry
…なーんて恐ろしい事を考えてしまったり orz
365名無しさん@ピンキー:04/10/15 17:23:22 ID:Rnp7rB7n
5日後・・・
366名無しさん@ピンキー:04/10/17 16:51:02 ID:ry8li7JY
人いなさすぎage
367名無しさん@ピンキー:04/10/22 10:46:43 ID:MwveXK6f
5日後・・・・
368名無しさん@ピンキー:04/10/24 21:01:41 ID:flbmbvY6
保守あげ。
そしてカイのオナーニでも想像してみる。
369名無しさん@ピンキー:04/10/26 04:28:49 ID:Z5J7Ahgy
自己処理後に恥じ入って落ち込みそうなカイに萌えage
370名無しさん@ピンキー:04/10/28 17:17:45 ID:19wZl9j3
「またやっちゃった…」
と、イった後で自己嫌悪に陥るカイハァハァ。



それを物陰から見守りつつ「カイ、オナーニは悪いことじゃないんだ!」と
心の中でエールを飛ばすルチャ兄。
371名無しさん@ピンキー:04/10/31 14:05:07 ID:GDX/WhgB
由紀のオナニーも想像。淡々とした表情で…ハァハァ
372名無しさん@ピンキー:04/11/01 23:14:22 ID:R+eD9mtf
リー由紀で由紀M調教、
深道も交えて…とかどうですか。
373名無しさん@ピンキー:04/11/02 00:40:39 ID:fxvSxCGP
>>372
深道いらない

カイ金エロマダー?AA略
374名無しさん@ピンキー:04/11/02 02:40:28 ID:82XWda6o
>>372
自分は由紀姉絡みなら何でも美味しくイタダケルであります!!(`Д´)ゞ
由紀姉調教読みてぇ……ハァハァ
375見習B ◆x.7imV2WLo :04/11/02 16:39:47 ID:K9wDLSVD
由紀姉調教モノ、書いてみますノシ
376名無しさん@ピンキー:04/11/02 21:54:42 ID:fxvSxCGP
>>375
頑張って下さい!!ノシ
377名無しさん@ピンキー:04/11/05 23:41:26 ID:F8VPDQJC
調教期待あげ
378名無しさん@ピンキー:04/11/09 22:08:58 ID:zoh+Li5e
保守
379名無しさん@ピンキー:04/11/14 16:01:32 ID:P5V74Mod
保守。
380名無しさん@ピンキー:04/11/16 16:17:34 ID:mCHowQUq
381名無しさん@ピンキー:04/11/21 15:52:00 ID:X6wy7XRz
しゅ
382名無しさん@ピンキー:04/11/22 23:22:37 ID:+YXoOmLZ
★ゅ
383見習B@携帯 ◆x.7imV2WLo :04/11/22 23:43:22 ID:GbN5ifGB
えっとですね。
リー由紀、調教はハードなやつでもおkですかね。このスレ的には。
384名無しさん@ピンキー:04/11/22 23:45:17 ID:hGgTm87Q
漏れ的には、もちろんばっちりオッケーです
385名無しさん@ピンキー:04/11/23 00:45:09 ID:qe8UuAY2
漏れも全然オッケーっす!寧ろハァハァ……
事前に注意を入れておけば特に問題ないんじゃないですかね?
386見習B ◆x.7imV2WLo :04/11/23 18:08:43 ID:i7eN+45n
わかりました、ではリー由紀調教、頑張りますゞ
387名無しさん@ピンキー:04/11/26 16:19:13 ID:BWd9MOT1
期待。
388名無しさん@ピンキー:04/12/01 20:32:31 ID:4Iq9iVPO
ほす。
コミック新刊読んだ。
二大愛の戦士、ワロタ!
389リー由紀調教見習B ◆x.7imV2WLo :04/12/01 21:46:53 ID:Ft9nmeVM
お待たせしすぎてスミマセン、リー×由紀の調教モノです。
長いので連載形式になりますが、どうかご容赦ください。

とりあえず、本日はエロは微傾向なとこまで。
***************************
リー×由紀「ベクトルの行方 1 」





「ひどい顔だな、リー」
「うるせぇ……」
からかい混じりに投げかけた言葉と、吐き捨てるような応答。
二人の会話はいつもこうして始まる。深道とリーの付き合いは、意外と長い。
平日の昼間ということもあり、店内の客は少なかった。
深道とリーを除けば、入り口付近にサラリーマン風の男がいるだけで、店員の数の方が多かった。
二人が会うのは大抵、リーの自宅から程近いこの喫茶店だった。
リーは自分の頬を撫でてみた。只でさえこけている頬が、此処数ヶ月で余計こけたような気がする。
ひどい顔だと、深道に揶揄されなくても十分自覚していた。
事実、減量をしてるわけでもないのにウエイトは随分と落ちた。
今日着ているスーツは気に入りだが、裾がだぼついて仕方がない。
「で、どうなんだよ実際」
「あぁ……?」
テーブルから身を乗り出した深道は、何を期待しているのか嬉しそうだった。
素っ気無くはぐらかしたリーだったが、深道がどんな言葉を欲しているのかは理解していた。
理解したうえで、はぐらかした。
主語はなくても二人の会話は成立した。
付き合いが長い所為もあるが、それだけが理由ではなかった。
二人しか分かりえない話題。今日二人が会った理由は、そのことについて話し合うため……もとい、
そのこと……リーからの近況報告、と言ったほうがいい。
390エース×モーダ@見習B ◆x.7imV2WLo :04/12/01 21:47:11 ID:Ft9nmeVM
「……別に、……」
既に空になったカップを弄びながら、リーは小さく溜息をついた。
「俺の顔をみりゃ分かるだろう、実際どうなのか」
言葉で長々と状況を説明するよりも、リーの顔が全てを物語っていた。
「……皆口由紀と上手くいかないのか? リー」
深道の心配したような顔を見て、リーは口の端で笑った。
わざとらしい、と。
「上手くいくはずなんかなかったんだよ、最初から」
「坂本ジュリエッタはエアマスターと上手くやってる」
「俺は坂本じゃねえ。アイツは、エアマスターじゃねえ……」
そう、最初から上手くいくはずなど、きっと無かったのだろう。
坂本ジュリエッタとエアマスターのように、上手くいくはずなど。
ベクトルの方向は、最初から違いすぎていたのだ。





他愛ない会話を交わしながら、結局小一時間ほどその喫茶店でいた。
深道は帰り際、「次はいい話を待ってるよ」と言い残し、二人分のコーヒー代を払って先に店を出た。
二口ほど冷めたコーヒーをカップに残し、リーも店を出て帰路についた。
リーの住むマンションは裏通りにあり、リーを含め外国人が多く住んでいた。
大家は二年で三人替わった。そのたびに家賃が上がった。今の大家は一目でその筋の人間と分かる、恰幅のいい、
関西訛の激しい男だった。
391リー×由紀@見習B ◆x.7imV2WLo :04/12/01 21:49:17 ID:Ft9nmeVM
お世辞にも綺麗とはいえない、狭い2LDKのマンション。
そこで「彼女」は、リーの帰りを待っていた。




「待たせたな……」
薄暗い、彼女の部屋の扉を開ける。
少女趣味な部屋は彼女の為に集めたものばかりだった。
その部屋の中央にある、ダブルのベッドの上に彼女はいた。
「遅かったのね、……寂しかったわ」
潤んだ瞳で、入って来たリーを見上げた。
彼女……由紀は、衣服を一切身に着けていなかった。
生まれたままの姿で、リーの帰宅を待っていた。
豊かな長い黒髪と、瓜実の顔。そして、熟す前の果実のようにしなやかで白い肢体。
動くたびに、桃色の尖りを持つ二つの胸が揺れ、黒髪が流れる。
「ねぇ、もう……何処にも行かないで、リー」
由紀は言い、ベッドの脇に立つリーにすがりついた。
「……由紀、」
二つのふくらみがちょうどリーの股間に、ボトム越しに押し当てられる。
「由紀、……っ」
声が上ずってしまう。冷静を装うことなど、出来はしない。
その感触に、どうしようもなく反応してしまう。男の悲しい性なのだろうか。
「リー……したいの……」
由紀は自らリーのボトムのジッパーを下ろすと、固くなり始めたリー自身を取り出し、それを口に含んだ。


(続く)
*********************************
392見習B ◆x.7imV2WLo :04/12/01 21:51:24 ID:Ft9nmeVM
というわけで、短くてスミマセン。続きはまた。
しかも他スレのハンドル残ったままだし…_| ̄|○
吊ってきます…プラーソ
393名無しさん@ピンキー:04/12/01 22:50:59 ID:aAc02iXK
ぬふ!
お待ちしてました。
今後が楽しみであります。
394名無しさん@ピンキー:04/12/02 01:13:29 ID:mac1sHc9
キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!!
由紀姉エロいよ由紀姉…ハァハァ
続き期待しております ノシ
395名無しさん@ピンキー:04/12/05 17:53:27 ID:yf8LRSpe
ををっ
396名無しさん@ピンキー:04/12/11 16:53:00 ID:DJ//M39V
んぐんぐ
397名無しさん@ピンキー:04/12/19 02:35:43 ID:ax4EoUvD
まったく
398名無しさん@ピンキー:04/12/20 03:35:41 ID:ON3Bxvsx
あげる
399見習B ◆x.7imV2WLo :04/12/22 21:04:15 ID:Vuhnoa76
こんばんわ、ご無沙汰してます。リー由紀調教続きですノシ
規制に引っかかって、投下できませんでした_| ̄|○
連載二回目です。

それでは↓
400リー×由紀@見習B ◆x.7imV2WLo :04/12/22 21:05:33 ID:Vuhnoa76
*************************
リー由紀『ベクトルの行方 2』

薄暗く、湿っぽい室内。
枕元のランプシェードの仄かな明かりだけではあまりに物足りない。
けれどその明かりの僅かな様は、由紀の裸体に、エロティックな陰影をつけ、
雰囲気を知らずに後押ししていた。
由紀によるリー自身への奉仕は、いつも長かった。
唾液と先走りの液体で口許と両手を汚しながら、喉の奥深くリー自身をくわえ込み、
うっとりとした表情でそれを続けていた。
「……ン、……ぅ……っ」
黒ずんだ竿の部分を擦りあげながら、敏感な先端を舌と口腔内全体で愛撫する。
リーの知らない誰かに教え込まれたその技術は、リーの思考と理性を狂わせ、
ただの獣にしてしまうには十分だった。
「……由紀、……由紀ぃ、」
由紀の髪を撫でながら、快感に眉根を寄せて、リーは与えられる快感に溺れた。
「ん、もっと……舐めさせて……おねがい……」
潤んだ瞳で見上げられ、懇願する由紀の顔。
今すぐにでもこの顔に、欲望をぶちまけられたらどんなに気持ちいいだろう。
いや、まだそれは後だ……たっぷりと、この白い身体全体に……中にも、外にも、ぶちまけよう。
リーは吐き出したい気持ちをぐっと抑え、頷く。
「美味しいの……とても美味しいの……リー、」
目を閉じ、由紀の口は再びリー自身をくわえ込む。
401リー×由紀@見習B ◆x.7imV2WLo :04/12/22 21:06:05 ID:Vuhnoa76
興奮に由紀の胸の先端……桃色の尖りは、自分も刺激がほしいといわんばかりにつんと上を向き、
由紀が腰を動かすたび、甘酸っぱい女の匂いとともに、僅かな湿った音が由紀の脚の間からした。





由紀自身と、リー、そして深道。
この三人しか知らない、秘密の関係だった。





ベッドの上に仰向けに寝かせ、長く白い脚を開かせる。
黒い繁みは髪と同じく豊かで濃く、大事な部分をしっかりと護っている。
「……いつも思うが結構邪魔だな、全部剃っちまうか?」
期待と興奮に吐き出された愛液で程よく濡れたその繁みを掻き分けながらリーが言うと、
由紀は首を横に振る。
「いやっ……、」
「そしたらよく見えるだろう、ここが」
「ア、っ」
リーの人差し指と中指が、陰裂を開く。
肉色の女の部分が露になる。クリトリスは何もせずとも包皮から露出し、愛液にまみれている。
「……頭出してやがるな、……淫乱」
402リー×由紀@見習B ◆x.7imV2WLo :04/12/22 21:06:35 ID:Vuhnoa76
耳元で囁けば、由紀は頬を真っ赤にする。
それを確認すると、リーは刺激をほしがるクリトリスを親指で弄りだした。
「あ、あああ……っ!!!」
ようやく訪れた刺激に、由紀は嬌声を上げ、腰を浮かせて自ら振る。
「ホラ、もっと欲しがれ……っ」
リーの指は由紀のそれを更に剥き、潰すようにこね回す。
脳天を直撃する刺激に、由紀はリーに必死にしがみつき、爪を立てる。
「あぁ、ああーーーっ、アア……ーーーー……ッ!!!!」
消えそうな声、泣き出しそうな顔。
揺れる黒髪はシーツの上を泳ぎ、汗ばみ始めた白い肌に張り付く。
「あ、はぁ、もっ、……もっとぉ、……ッ!!!!!!」
ランプシェードの明かりが、薄汚れた壁に、絡み合う二人の影を大きく映し出していた。




……扇情的な言葉と反対に、それを口にするリーの顔はいつも浮かない。
理由は簡単だった。
望んだ関係とはいえ、彼女が自分に向ける眼差しは、自分が努力して勝ち得たものではないからだ。
他人……深道によって、与えられたものだった。

403リー×由紀@見習B ◆x.7imV2WLo :04/12/22 21:07:01 ID:Vuhnoa76
由紀と初めて会ったのは、半年ほど前になるだろうか。
『今度の4位、なかなか面白いよ? 会ってみないか』
深道から数ヶ月ほどずっとそう言われていた。
けれどリーは、自分以外のランカーには余り興味が無い。
ランキングにおいて、リーは二位だった。
けれど一位が誰なのか、深道は教えてくれない。
ハッタリでもなんでもなく、存在することだけは確からしい。
深道以外の、ランキング関係者の誰も存在を知ないという。
いつかは戦わせてやる、という、二位になった時の深道との口約束をリーはずっと覚えていた。
リーにとって、自分より下位のランカーなどどうでもよく、
まだ見ぬ一位が誰かを知り、そしてその一位と戦う日にその意識は向いていた。
その日、深道に呼び出され、リーはあの喫茶店に行った。
店内に一歩はいってリーは驚いた。
深道が女と話していた。それも、随分楽しそうに。
女よりランキングだと公言して憚らない深道に、その手の噂は驚くほど無かった。、
けれどいわゆる女友達はその割りに多かった。
リーの驚きは、相手の女そのものに、だった。
入り口に程近い席で、向かい合う深道とその女。
長い黒髪、引き込まれそうな切れ長の目と、白い肌。
リーもまた、女よりも戦うことだと公言していたが、
その時初めて……その女、皆口由紀に魅入られた。
404リー×由紀@見習B ◆x.7imV2WLo :04/12/22 21:08:29 ID:Vuhnoa76
心臓、鷲掴みにされた気持ちだ。

後でリーは深道にそう言った。
『座れよ、リー』
由紀に見とれていたリーに深道が声を掛けた。
『……あ、ああ』
促され、リーは深道の隣に座った。
『皆口、コイツが二位のジョンス・リーだ』
『……この方が?』
由紀はリーを見ると、はじめましてと礼儀正しく頭を下げた。
黒髪が肩を流れた。
『リー、驚くなよ? 彼女が今度の四位の皆口由紀だ』
『………四位?』
…女だろう? 言いかけた言葉を、リーは慌てて飲み込んだ。
『リー、彼女兎に角強いんだぜ? 何せ前の4位を瞬殺なんだ。DVDあるけど、見る?』
深道はヒップバッグから小さなノートパソコンを取り出した。
『ねえ深道さん、この間の対戦の映像、よかったら下さらない?』
『ああいいよ、編集無しでいい?』
『ええ……』
その時、どんな映像を見たのかリーは覚えていない。
深道と由紀は楽しそうに盛り上がっていたくらいしか記憶に無い。
由紀と、前の四位の対戦の映像だった、らしい。
リーはただ、目の前に居る由紀に見蕩れていた。
横髪を指で掬い耳に掛けるしぐさ、時折見せる笑顔、窓の外を見た時の横顔。
携帯を開く時に見えたよく手入れされた指先、シャツの襟元から僅かに見える鎖骨。
綺麗だった。由紀の、何もかもが。


『欲しい』
生まれて初めて、心の底からリーは思った。
******************************
405見習B ◆x.7imV2WLo :04/12/22 21:10:36 ID:Vuhnoa76
また続きます、スンマセン_| ̄|○
一足早いけどメリクリですー
406名無しさん@ピンキー:04/12/23 14:40:05 ID:zUc6WtwK
続きキタ━━(゚∀゚)━━!!リー由紀禿萌え(;´Д`)ハァハァハァハァ
いくらでもお待ちしてますんで、ガッツリ続いちゃって下さいw

本誌じゃみおりや屋敷が目を覚ましたし、また面白い展開になるかな……ヨクサル、期待してるよー!
407名無しさん@ピンキー:04/12/26 20:11:39 ID:3bI4CLlF
あげ
408名無しさん@ピンキー:04/12/27 16:01:35 ID:h3WhI+XF
ハゲ萌〜
上げ萌〜
409名無しさん@ピンキー:04/12/27 23:38:51 ID:KRgsSQ3M
いま栃木県の地域番組で再放送見てます
とてもおもしろい作品ですね!
ジュリエッタ最強ですw
あ、パロはないです><期待した人すいません
410名無しさん@ピンキー:04/12/28 01:13:53 ID:+/drnc7C
再放送!うらやましい
私も、見たいよ!
411名無しさん@ピンキー:05/01/01 01:32:12 ID:752ySHgH
アケオメ〜
コトヨロ〜
412名無しさん@ピンキー:05/01/01 21:03:36 ID:aV1lEiyA
あけおめage
413名無しさん@ピンキー:05/01/07 06:24:09 ID:4jKBOtSZ
チン☆⌒ 凵\(\・∀・) まだぁ?
414名無しさん@ピンキー:05/01/14 01:43:40 ID:N8Vida9z
金ちゃんで勃ちました
415名無しさん@ピンキー:05/01/21 10:01:55 ID:y8qc0LlD
ほしゅあげー
416名無しさん@ピンキー:05/01/30 01:06:29 ID:HkvQ66Iy
屋敷×カイへの伏線とみていいんだな?
417名無しさん@ピンキー:05/01/30 18:34:17 ID:SUj5KFTi
カイ「渺茫に勝ったら私を好きにしていいわ」
屋敷「うおおおおおおおおおおおおおおおお」
418名無しさん@ピンキー:05/01/30 18:46:54 ID:HkvQ66Iy
屋敷まで「愛の戦士」かw
ワロタ
419名無しさん@ピンキー:05/02/02 07:09:49 ID:Os/cm17n
愛の戦士増殖しすぎ…w
420名無しさん@ピンキー:05/02/07 00:59:05 ID:TVEjfHy7
会話だけでも想像してホッシュ

カイ「わ、わたしは、お前みたいな男は嫌いだっ」
屋敷「ほーほー。言うてくれるなぁ。しっかし、アレやろ、処女やろ自分」
カイ「うっ、うるさいっ、そーゆーことを言うからっ…!」
屋敷「おーおー、顔真っ赤にして、かわいーなぁv」
カイ「…いっ!居酒屋ボンバァーッ!」
屋敷「オイッ…ブハッ!!」

カイ照れっぱなしで終っちまったよ…orz
421見習B ◆x.7imV2WLo :05/02/16 20:58:08 ID:2I35aVY8
>420
うはぁ、カイ可愛いっす!
自分もカイはきっと……あの、処女だと思います。

というわけで、リー由紀調教3話目です。

422リー×由紀@見習B ◆x.7imV2WLo :05/02/16 20:59:34 ID:2I35aVY8
************************
リー×由紀『ベクトルの行方 3』
リーが加わってから10分ほど経った頃、由紀の携帯が鳴った。
「……妹からだわ……もう終わったのかしら」
由紀は携帯を開いた。
「今日、妹が病院に行ってて……終わったら迎えに行かなきゃ行けないのよ……ごめんなさい、先に失礼するわ」
由紀は急いでコートを羽織り、携帯をバッグに放り込んだ。
「ああ、いいよ、気にしないで。早く行ってあげなよ」
「ホントごめんなさい、またゆっくりね……深道さん、と……ジョンス・リーさん」
手をひらひらさせながら、由紀は喫茶店を出た。
深道も大げさに手を振った。
リーは去っていく由紀を、蕩けた顔で見ていた。




由紀が去った後、二人の間にしばらく会話はなかった。
「……可愛いだろ?」
「あ?」
先に口を開いたのは勿論深道だった。
「皆口由紀。……もう可愛いって年でもないか。綺麗、って言った方が正解かな」
「ん? ああ、……そうだな、別嬪な方だろうな」
「ふふっ」
深道は何が可笑しいのか、噴出した。
「何だよ、深道」
「……リー、正直に言えよ」
「あ?」
「俺たち、親友だろ?」
深道は可笑しいのを堪えながら、リーの方を向き、ポンポンとリーの肩を叩いた。
「誰がオマエと親友だって?」
423リー×由紀@見習B ◆x.7imV2WLo :05/02/16 21:00:22 ID:2I35aVY8
少なくともリーは、深道を親友だなどと思ったことは一度も無い。
その外見とは裏腹に実に計算高く、油断できないヤツだとしか思えなかった。
「……リー、イエスかノーか、答えはひとつに二つだ」
「ああ?」





深道は周囲を軽く見渡し、それからゆっくりと言った。
「……皆口由紀に、惚れたんだろ?」




あのときのリーの顔。
写真にとって置けばよかった、スクープモノだった、と、後に深道は言った。
どんな顔をしていたのか、リー自身は覚えていない。
それどころか、その日その後、何処をどうやって家に帰ったのかさえ覚えていない。



図星だった。




古びた安物のベッドは、二人分の体重に耐えかね、悲鳴のような軋みを上げる。
「アッ・アッ・アッ―――……あ、あぁはっ……!!!!!!……」
由紀の嬌声は何かを乞うように裏返る。由紀が一番好きな後背位になり、
この日朝から数えて何度目かになる行為に耽る。
424リー×由紀@見習B ◆x.7imV2WLo :05/02/16 21:01:48 ID:2I35aVY8
由紀の下半身に打ち付けられるリー自身。
その熱を余すところ無く受け止める。
「ッ、」
リーの腰の動きは早く、ストロークは短い。
肉同士のぶつかる音は生々しいだけに淫靡で、その音に合わせるように由紀は仰け反って喘ぐ。
黒髪が、乳房が揺れる。
リーが由紀の耳朶を甘噛みする。
「い、ぁあ……」
聴覚の奥深くを、リーの熱い舌が犯す。頭の中が蝋燭のように溶けていく。
与えられる快楽に、由紀は溺れきっていた。
頭の中まで、指先まで、何処も彼処も蕩け……由紀にとって今は、快楽の真っ只中だった。
「っ、はぁ、も、駄目……イ……く、……ぁ……ッ!!」
「イクか?……中に、出すぞ……っ?」
「出、して……」
何度目かの絶頂が、由紀へと波の様に襲い掛かった。
子宮の奥深く放たれるリーの熱をうっとりと感じる間もなく、リーは由紀の身体をひっくり返す。
「あっ、」
「次はこっちだ」
リーは自身が吐き出した、由紀の膣から溢れる白濁液を指で掬い取り、
可愛がってもらいたがっている菊門へとねじこんだ。
「ヒッ……!」
膣よりも狭いそこは拒みながらもリーの指を置く深くへと導く。
「あ、ああ……」
ここも勿論、開発されていた。
「尻の穴まで犯されて善がって……見かけとは違うな、本当に……淫乱だ」
リーの苛める言葉は由紀を更に深い快楽へと誘導する。
425リー×由紀@見習B ◆x.7imV2WLo :05/02/16 21:02:41 ID:2I35aVY8
しかし、リーの浮かない顔は相変わらずだった。
口から出るのは、いつも決まったセオリーの言葉。






由紀には考えられなかった。
否、考えられなくされた、といった方が正しい。
リーが与えてくれる快感と、リーのこと以外は、何も。





僅かながらも信じていたものに裏切られる瞬間というのは、ああも残酷なものなのだろうか。
そして、心の全てを傾けていたものが、振り向かないと知らされる瞬間も。
深道は由紀を裏切った。
坂本ジュリエッタは、由紀に振り向くことはなかった。
あの日、眼前に突きつけられた真実と、差し出された深道の手。
真実を受け止めるしかなかった。その手を取るより、他はなかった。
今思えば、嵌められたのかも知れない。
「……坂本さんのことは、どうなるの?」
約束が違うわ、と電話越しに強い口調で深道を責めたてる由紀に、深道は鼻先でふふっと笑った。
426リー×由紀@見習B ◆x.7imV2WLo :05/02/16 21:03:59 ID:2I35aVY8
由紀は坂本ジュリエッタに惹かれていた。
けれども、由紀の努力は空しく坂本は由紀に振り向くことはなかった。
エアマスター……マキにだけ、向いていた。
そのことを知った深道は、由紀にある提案をした。
『君がランキングへ貢献してくれたら、坂本ジュリエッタと君とのこと、協力しなくも無いんだけど。』
由紀がどんなに坂本へ自分の気持ちをぶつけても、かけらほどの報われも無かった。
深道の協力が得られたら、確かに心強いことはこの上なかった。
『……わかったわ』
由紀は提案を受け入れた。電話越しに、指きりを交わして。
それから、由紀はそれまであまり乗り気ではなかったランキングに貢献した。
少々露出の高い服を着てイベントに参加したり、スタッフも積極的に買って出た。
しかしある朝、更新された深道ランキングのホームページを見、由紀は裏切られた、と思った。
バトルロイヤル後、手を替え品を替え、様々な手段で深道はストリートファイトのイベントを展開してきた。
『ランキングとかいったものより、ランカー単体の方に需要があるようなんだよ、最近』
いつか深道はそういっていた。
そして実際、ランキングの順位自体は過去のものとなり、
様々な主旨のイベントが数多く開催された。
坂本をメインに据えたイベントを開催したい、とも言っていた。



その朝見た、深道のホームページにはこう書かれていた。
427リー×由紀@見習B ◆x.7imV2WLo :05/02/16 21:05:12 ID:2I35aVY8
  「トーナメント形式による特別イベントを開催。
   参加資格・18歳以上の男性に限る。


   優勝 賞金 1000万円  副賞 エアマスター(調教済)」



「……優勝者には、賞金と共にエアマスター・相川摩季を贈呈……
当方にて処女……喪失済み……男性に極めて従順に調教・開発されています……?」
一瞬、違う趣向のサイトに来たのかと思うほどストレート且つ淫らな言葉が当たり前のように
書き連ねられていて、由紀は言葉を失った。
「っ……何これっ……!」
慌ててページを閉じ、深道に連絡を取った。




『俺のサイトの告知板に書いてあるとおりだよ、皆口』
電話口の向こうで、深道はあっけらかんとした口調だった。
電波が悪いのか、時々声が途切れる。
「エアマスターは……? 悪い冗談にしては出来すぎよ」
『冗談じゃないよ。だから、書いてある通り……プロにね、
ちゃんとしたプロに……頼んであるんだ』
「………」
人づてに、エアマスターの行方が知れないとは聞いた。
より強くなるために修行の旅だろうと皆言っていた。
そうではなかった。
深道の依頼したプロによって、エアマスターは……来るべきイベントの勝者への賞品となるべく、
従順に調教され、開発されているという。
428リー×由紀@見習B ◆x.7imV2WLo :05/02/16 21:06:03 ID:2I35aVY8
毎日、朝から夜まで休むことなく、性の悦びを体に、そして技をも叩き込まれていると。
『何回か調教してるトコ見に行ったけどね、下手なアダルトビデオより全然興奮する……凄いよ?』
「深道さん、あなた、何処まで人をからかったら気が済むの?……あの子は玩具じゃないのよ?」
『騙される方が悪い』
「惜しいと思わないの? エアマスターほどの人材」
由紀の強い口調に、深道は一呼吸置いてから答えた。
『……確かに惜しいけれど、もう彼女の、ストリートファイターとしての旬の時代は終わったと
俺は踏んでるんだ。常に新しいものが求められるのが、この世界だからね』
新物好きの深道らしい言葉だった。
「……犯罪よ?」
『知ってるさ、そんなことくらい今更……それより、皆口。
坂本ジュリエッタにこのサイトのことは知らせてあるんだ。
恐らく……いや、絶対。坂本ジュリエッタは参加するだろう。俺は確信してるよ』
「………ッ」
『……尾形や小西は出ないらしい。エアマスターは、坂本のものだろう。これも確信しているよ』
ハハハ、とわざとらしい深道の笑い声に、由紀はこぶしを握り締めた。
『イベントは一週間後。嫌でも答えは出る……皆口、自分の目で確かめてみるかい?』
挑発するような深道の声。
思えば、この時既に。
深道はその「次」のことを、考えていたのだろう。
次、すなわち由紀とリーのことだった。
いや、あの言葉にはそのことが含まれていたのだと、今になれば分かる。
そして、そのまた次の……。



「……わかったわ」



一週間後、由紀は真実をその目で見ることになる。
*****************************
429見習B ◆x.7imV2WLo :05/02/16 21:07:10 ID:2I35aVY8
というわけで、また続きます……_| ̄|○
本誌の方も目が離せないです。ではーノシ
430見習B ◆x.7imV2WLo :05/02/16 21:26:43 ID:2I35aVY8
スンマセン、補足です。
リーと由紀の出会い→バトロワ前、
由紀が深道の提案を受け入れた→バトロワ後、
ということです_| ̄|  ((○コロコロ
431名無しさん@ピンキー:05/02/16 23:33:50 ID:34G9U0w6
むわー!久々にネ申キテター!
描写も設定もエロくて最高です!
続き待ってますノシ
432名無しさん@ピンキー:05/02/17 02:33:05 ID:rh6n2EVn
神キター!!(*´Д`)ハァハァ/lァ/lァ/ヽァ/ヽァ ノ \ア ノ \ア
続きが楽しみッス!深道腹黒いよ深道w
433名無しさん@ピンキー:05/02/18 21:54:23 ID:xfstsgLD
ま、マキまでそんなことにーッ!!
エアマスでダーク系は珍しいですな…
これからどう転ぶのかすげー楽しみですよ!
434名無しさん@ピンキー:05/02/19 19:54:14 ID:nmbvLGDC
期待あげ
435名無しさん@ピンキー:05/02/27 11:04:50 ID:EIrNEVcS
期待保守★
436名無しさん@ピンキー:05/03/04 00:32:51 ID:rBFCaQI+
神の続きを正座して待っている。

気分は深道。
437名無しさん@ピンキー:05/03/04 08:43:57 ID:g1sQe4CW
>気分は深道

ワロタw
格好も深道で待ってみよう
438名無しさん@ピンキー:05/03/12 08:00:03 ID:zKz2EzB6
むしろ深道サイトに日参してパソ画面前でハァハァしてる奴と同類項な漏れ…
439名無しさん@ピンキー:05/03/19 11:27:32 ID:18KVRE1O
続きを期待しつつホスあげー
440名無しさん@ピンキー:2005/03/29(火) 08:34:29 ID:9nowEOx4
期待保守。

もう職人さんこないのかな。
441名無しさん@ピンキー:2005/03/31(木) 17:54:15 ID:4Soz9M/w
カイが深道に惚れますた
442名無しさん@ピンキー:2005/04/02(土) 21:38:14 ID:uMOul3Sz
三角関係発生か。
発展はしなさそうだがおもしろそうだ。
443名無しさん@ピンキー:2005/04/07(木) 17:18:11 ID:9Ac4gEQp
まさか、深道がアイドルだとはな…
やられたな…
444名無しさん@ピンキー:2005/04/07(木) 22:24:53 ID:d7d9v7/Y
早速深道カイキボン
445名無しさん@ピンキー:2005/04/07(木) 22:30:58 ID:a351G7vu
金ちゃんかと思っていたのに…
446名無しさん@ピンキー:2005/04/11(月) 22:19:45 ID:62S4zF9b
アイドルかよ…

アイドル深道の性格がヨメナイ
447名無しさん@ピンキー:2005/04/12(火) 23:54:08 ID:zO45XtW4
草なぎBOSSコーヒーCMの「金ちゃん・・・」
蒲田行進曲なんだろうけどつい連想してしまうのは自分だけですか
そうですか・・・
448名無しさん@ピンキー:2005/04/13(水) 21:14:54 ID:5f/vIK1z
おしい、蒲田行進曲は銀四郎なんだね。
449名無しさん@ピンキー:2005/04/27(水) 06:41:36 ID:jCPrDhNi
保守上げ
450名無しさん@ピンキー:2005/05/04(水) 02:10:13 ID:K3OV3yR9
サッキヤマのセカンド処女は誰に捧げるかについて。
451名無しさん@ピンキー:2005/05/06(金) 00:48:45 ID:ynsYYd4e
月雄とかフラグたったけど消えてったな…
452名無しさん@ピンキー:2005/05/07(土) 23:19:14 ID:fcekdKPw
深道とカイをキボンします
453名無しさん@ピンキー:2005/05/19(木) 22:42:30 ID:iYkJgqDl
保守
454見習B ◆x.7imV2WLo :2005/05/23(月) 20:55:44 ID:PLdyufES
お久しぶりです。すんません、前回から3ヶ月も……。
リー由紀続きです。リーが出てきませんorz

455リー×由紀@見習B ◆x.7imV2WLo :2005/05/23(月) 20:56:53 ID:PLdyufES
**************************
リー×由紀調教「ベクトルの行方 4」


一週間後の土曜日。約束の日。
夜になってから、由紀は都内の某公園に向かった。
件のイベントは朝から開始の予定で、もうとっくに終わっている筈だった。
結果は見なくても聞かなくても分かっていた……坂本ジュリエッタが優勝しただろう。
深道は夜にこの公園に来るようにと由紀に言い、由紀はその通りにした。
「……こんばんわ、深道さん、」
公園内は薄暗く、街灯の明かりは余り役には立たなかった。
それでも深道の個性的な格好はいやでも目立ち、由紀はベンチに座って、ノートパソコンを弄っている
深道を見つけることができた。
「……あぁ、皆口」
後ろから声を掛けられ、深道は振り返りながらノートパソコンを閉じた。
既にスタッフも撤収したのか、辺りに人影はなかった。
アスファルトの上に点々と血の跡がある。それ以外は、イベントの影を残すものは何も無い。
「イベントは、……終わったのね?」
「ああ、終わった。……結果は予想通りさ」
「そう」
深道は隣に座るよう勧め、由紀はありがとうと礼を言い、深道の隣に腰掛けた。
夜風が心地よかった。
「……儲かったんでしょうね」
「勿論さ」
「そう……」
「今さっき、”賞品”を坂本に届けてきたところさ。賞金は後日銀行振込みだけどね」
「……賞品」
456リー×由紀@見習B ◆x.7imV2WLo :2005/05/23(月) 20:57:32 ID:PLdyufES
賞品。それは、マキだった。
ヒトを簡単にモノ扱いするのは深道の悪い癖であると同時に、だからこそこんなイベントやら
ランキングやらが主催できるのだろう。モノと思えなければ、とてもではないが出来ないことだ。
「坂本、ものすごい喜んでたぜ」
「………」
「坂本のあんな顔は初めて見た。……と言うか、坂本があんな顔出来るとは思わなかった。
……なんていうのかな。満面の笑みってやつ」
深道は可笑しそうに笑いながら言う。




もう、坂本はマキを手に入れてしまったのだ。
自分には二度と振り返らない、それは確定したのだと由紀は感じた。
由紀は唇を噛み、ぐっと堪えていた。膝に置いた指の先が、力を込めて白くなっていくのを感じた。




「……ところで皆口。夕飯、済ませた?」
「いえ、まだだけど……」
「いい店があるんだ。これから行かないか?」
勿論奢るよ、と深道は付け加えた。迷ったが、由紀は承諾した。
457リー×由紀@見習B ◆x.7imV2WLo :2005/05/23(月) 20:58:11 ID:PLdyufES
『……私はどうしようというのだろう。何を確かめようと……?』
深道とタクシーの後部座席に乗って、流れていく景色を眺めながら由紀は考えた。
『確かめることなど何も無いはず、もう坂本さんは私には振り返らない、あの子を手に入れてしまったのに。
なのに、今深道さんと会って、私はどうしようというの……』
由紀が取り留めの無い思考に陥っているうちに、タクシーは止まった。
「皆口、着いたよ」
深道に肩を叩かれ、由紀は我に返った。



「……ここ?」
タクシーに乗って、ほんの3メーター。
着いたのは、とある高級マンションの前だった。
「深道さん、……中華料理だって言わなかったかしら?」
どう見ても、中華料理店には見えない。それどころか。
「……ここは……坂本さんのマンションじゃないの……」
そう、そこは坂本の住む、あの公園とは同じ区にある高級マンションだった。
「当たり……」
深道は口の端を軽く上げた。
「最初からそのつもりだったのね?」
由紀の言葉に、深道は頷いた。
「今、9時26分か……10時まで玄関のロックを解除しといてくれるって、坂本との約束なんだ」
「ロックを解除?」
「まぁ、行けば分かるさ……」
深道に促され、由紀は言葉の意味を理解しないまま、マンションに入った。
エレベーターに乗り、4階で降りた。深道の言葉どおり、坂本の部屋の鍵は本当に開いていた。
458リー×由紀@見習B ◆x.7imV2WLo :2005/05/23(月) 20:58:48 ID:PLdyufES
「入るよ、」
深道が先に入り、由紀が後に続く。
夢にまで見た、坂本の部屋。ここを訪れることを、どれだけ焦がれたことか。
けれどそれは果たせないまま、いつも前を通り、坂本がいるかもしれないし、いないかもしれない部屋を
見上げるだけだった。
その坂本の部屋に、今こうしてあっさりと入ることが出来ることが、由紀には信じられなかった。
外見に相応しく、内部は安っぽさの欠片もなかった。
生活感は余り無く、モノは少ない。インテリアと呼べるようなものもそれほど無かった。
真っ白な壁紙の長い廊下を、先に立って深道が進んでいく。
由紀はその後に続く。
廊下の突当りには高いドアがあった。
「……ここだ」
深道はそのドアを、ゆっくりと開く。少しだけ開いて中を覗き、振り返って由紀を手招きした。
「おいで、皆口」
由紀は躊躇った。その奥にある光景を見ることを。
「何躊躇ってんだよ皆口。……自分の目で、確認するんだろう?」
深道が言う。
……ああ、そうだった。
由紀はその時理解した。自分がしようとしていることを。確かめようとしていることを……。
そしてゆっくりと、深道に近づいた。
深道が開いたドアの、僅かな隙間の向こうに見える光景。
それこそが、由紀が見たくないと思った、けれど確かめたかった光景だった。




隙間の向こうに見えた光景。
それは、余りにも生々しい光景だった。
459リー×由紀@見習B ◆x.7imV2WLo :2005/05/23(月) 20:59:31 ID:PLdyufES
一糸纏わぬ姿、つまりは全裸になったマキが、床に這いつくばっていた。
薄暗い部屋の中。ここは坂本の仕事部屋らしい。
マキは頭を床に着くほど下げ、白く形のいい尻を上に向けていた。
「早く、下さい……ッ、お願いです、」
震える声で、マキは懇願していた。這いつくばったマキの後ろで、
白い双丘の間を覗き込むように坂本がしゃがんでいた。
「本当に欲しかったら、もっと自分で広げてみろ……マキ、欲しいところを広げるんだ」
「……ッ、はい……」
マキは自分の手を脚の間に入れ、粘った音を立てながら花弁を広げた。
甘酸っぱい匂いは、扉の向こうの由紀のところにまで漂ってきた。
「何もして無いのにこれだけ濡れる様になっているとは……随分な調教もあったもんだ」
坂本が、一瞬だけこちらを見た。扉の向こうに立っている二人に、気づいているようだった。
マキはこちらに気づいていないようだ。
深道が由紀の隣で、小さく笑った。
由紀は目の前で繰り広げられている光景に、ただただじっと見入っていた。
それは本当なら嫌悪すべき光景で、見たくも無い光景であるはずなのに……。
なのに、由紀は見入っていた。息を殺し、目を大きく見開いて。
マキと坂本の繰り広げる、淫靡な光景を。
坂本はマキの花弁の奥へ、自分の中指を埋没させた。
「……ぁ、ああ、ッ!!」
ようやく与えられた刺激に、マキは堪えきれずに声を上げ腰を振り、もっと深くとねだる。
「ここか? ここがいいのか、マキ」
坂本は内部を抉るように、中指を大きく動かした。
「ア、や・ぁぁぁっ!」
「もっと入るな」
坂本が指を増やす。ぽたぽたと、マキのそこから透明な液体が滴り、床に落ちる。
460リー×由紀@見習B ◆x.7imV2WLo :2005/05/23(月) 21:00:03 ID:PLdyufES
乱暴な指使いに、マキは歓喜の声を上げて腰を振る。感じる箇所を刺激する坂本の指。
もう片方の坂本の手が、マキの豊な胸を後ろから鷲づかみにし、捏ね回した。
「んひぅ、……や、は、……あん……、もっと…」
乳房は坂本の手の中で自在に姿を変え、マキは声を裏返らせて喘いだ。
「もっと、下さいっ……あ、も、……」





「……あれが、”あの”エアマスターだ」
深道が、由紀の耳元で囁いた。
あの、とは過去の事をさすのだろう。
今のマキにはもう、過去のエアマスターの影は何処にも無かった。
「男好みの従順な身体に開発したんだ……。どんな男の前に出しても恥ずかしくないような
身体にね。Gスポ刺激したら直ぐ潮を吹くし、勿論中でイケる。
一日中セックスばっかりさせてたからね……色狂い……とも言うかな。
ほかの事は徹底的に排除して……そのことだけさせてたんだ」
「………」
深道は耳元で淡々と語った。
色狂い、と言う言葉に、由紀の下半身が僅かに疼いた。
「一日中、男のペニスを上の口と下の口に咥えてね……体のあちこちを弄られて……」
いつの間にか、深道の手が。
由紀の腰に回されていた。





坂本がボトムから猛り立った分身を引き出した。
461リー×由紀@見習B ◆x.7imV2WLo :2005/05/23(月) 21:00:52 ID:PLdyufES
「指だけでそれだけ狂えるのなら、もういいだろう……マキ、欲しいものをやろう」
「ん、あ……、」
そして、すっかり濡れぼそったマキのそこへあてがうと、一気に押し入った。
「あ・あああ……ッ!!!」
後ろから坂本に一気に突き上げられ、マキは大きく仰け反る。
「ここもいいか、マキ」
坂本は前後運動を繰り返しながら、マキの固くしこったクリトリスへと触れる。
「あ、いい……ッ、……もっと、触って……!」




目の前で繰り広げられる二人の行為。
それを見ながら、由紀はごくり、と息を呑んだ。
「……皆口」
深道の手が、由紀の腰のラインを撫でた。その感触に、由紀ははっとした。
「深道さん、」
「皆口、いいかい」
気がつけば、深道の顔が近い。直ぐ目の前にあった。
「……君もなりたくないか? エアマスターのように」
「エア…の、ように……?」
深道が、ぐ、っと由紀の腰を抱き寄せた。とっさに抵抗しようと由紀は試みたが、
抗おうとした手をあっけなく取られ、抱き寄せられたまま壁に押し付けられる。
「何を……ッ!」
「皆口、聞くんだ」
深道は不敵な笑みを浮かべ、そして言った。
「皆口、君のことを想っている男がいる……今はまだ名を明かせないけどね。
その男のために、……皆口。エアマスターのように、”調教”を受けてみないか?」
462リー×由紀@見習B ◆x.7imV2WLo :2005/05/23(月) 21:01:34 ID:PLdyufES
「……調教……を?」




「そう、調教を……」
深道は頷いた。
僅かに開いたドアの向こうでは、獣のようにむさぼりあうマキと坂本がいた。
思えば由紀は、この時既に、深道の計略に嵌っていたのだろう。


(つづく)
***************************
463リー×由紀@見習B ◆x.7imV2WLo :2005/05/23(月) 21:03:19 ID:PLdyufES
以上です。ついでなんでageときます。リーが出てないので次は……w
また続きます。今度はもっと早く来るようにします。

464名無しさん@ピンキー:2005/05/23(月) 21:35:24 ID:PLwjsuC3
ネ申キテタワァ*・゜゚・*:.。..。.:*・゜(n‘∀‘)η゚・*:.。. .。.:*・゜゚・* !!!!!
由紀姉さんてば、まんまと深道の策略に……ハァハァw
続きがメッチャ楽しみっす ノシ
465名無しさん@ピンキー:2005/05/26(木) 03:18:37 ID:uPTedmfP
神だ!!!<(>■<)>
続きが読めて嬉しいやら嬉しいやら。
続きも気長に待ってます。
466名無しさん@ピンキー:2005/06/09(木) 05:29:43 ID:v+6ZSWOS
保守っとかなきゃな
467名無しさん@ピンキー:2005/06/20(月) 06:38:19 ID:agJG9rjH
保守〜
468名無しさん@ピンキー:2005/06/27(月) 00:53:52 ID:G47TnZsR
保守

ついでに点呼。

1ノシ
469名無しさん@ピンキー:2005/06/27(月) 08:09:05 ID:UGYWPMcX
点呼ですね

2ノシ
470名無しさん@ピンキー:2005/06/27(月) 10:51:34 ID:HIFZiI+g
3ノシ
471名無しさん@ピンキー:2005/06/28(火) 12:42:46 ID:Fg0DbD9n
4ノシ
472名無しさん@ピンキー:2005/06/29(水) 16:56:11 ID:6Gdn6ZQr
5ノシ
473名無しさん@ピンキー:2005/07/09(土) 01:10:35 ID:7XEEinuq
保守
474名無しさん@ピンキー:2005/07/18(月) 03:53:59 ID:t7ibZNg3
保守
475名無しさん@ピンキー:2005/07/26(火) 01:09:35 ID:1Mw+3bwf
続きカモン!
焦らしプレイですか(;´Д`)ハァハァ
476名無しさん@ピンキー:2005/08/04(木) 00:54:03 ID:zI2IWCfE
新刊発売記念ほしゅ
477名無しさん@ピンキー:2005/08/24(水) 00:20:19 ID:iG0xupso
屋カイ結構好きなのだが。
一応屋敷がカイに惚れたという描写はあったもののその後無い所見ると

…一時の気の迷い?

ネット上でも屋カイ小説(エロ有)、あんまし見へんしなぁ…
478名無しさん@ピンキー:2005/08/24(水) 01:33:01 ID:oZmGFIFH
屋敷カイはあれだよな、圧倒的な技術(経験)の差をどう埋めるかが問題だな。
翻弄されるカイに萌えるわけだが

そこで深道を加えた三角関係ですよ
479名無しさん@ピンキー:2005/08/24(水) 21:13:05 ID:iG0xupso
経験豊富な屋敷に翻弄されるカイ…

あーそれ、めっちゃ萌えるわ〜。
480名無しさん@ピンキー:2005/08/25(木) 23:55:41 ID:ZCI+zTLp
プロレスラーたるもの怪我予防に体は柔らかくしてんだろうなぁ。
屋敷にアリエナイ体位とかで翻弄されてるカイとか読みたい。
481名無しさん@ピンキー:2005/08/26(金) 00:54:30 ID:rlDfWgiT
屋敷って…確か噛むんだよな…

多分処女であろうカイ相手でもそういう行為に及ぶのだろーか?

それとも敢えて優しく扱うか
…まあそれはそれで萌えるが
482名無しさん@ピンキー:2005/08/27(土) 23:07:14 ID:394ARLPO
リング上のカイの体に迂闊につけられた噛み痕ないか探してハァハァしてるのは漏れです。

みたいな感じか。
483名無しさん@ピンキー:2005/08/28(日) 14:18:36 ID:GE76HJO5
カイ「お…お前、何やって…あんっ」
屋敷「んー、カイがワイの事忘れへんようにー、思てな」
カイ「やっ、痛!はぁっ…… 馬鹿…」

場所は太ももの内側とか胸元とか希望。
キスマークみたいな意味合いで噛んでるのか、乳首やクリとかを噛むプレイなのかが謎だが。
484名無しさん@ピンキー:2005/08/30(火) 23:58:59 ID:v98pa0/u
むしろ両方で。
続きキボン
485名無しさん@ピンキー:2005/08/31(水) 02:35:48 ID:xb2h0C6Q
続きというか、屋カイネタで書いてみたのだけど、携帯からの投下なので小分けになりまつ。

屋敷の関西弁よりもカイの標準語の方が難しい…
486名無しさん@ピンキー:2005/08/31(水) 02:39:14 ID:xb2h0C6Q
朝、微かに差し込む日差しに目を醒ますと見慣れない部屋にいた。
私の背中に感じる体温、首筋に当たる吐息。

あ…昨日、コイツの部屋で私…

私を背中から抱き締めながら眠る男、屋敷俊を起こさないように体を返して間近にあるコイツの頬をぎゅっと引っ張ってみる。
「ん、んー……カイ…?」
「お…おはよう…」
どうやら起きたよう。てゆか起こしたくてちょっかいを出してみたんだけど。
でもいざ目を合わすと昨日あんな事しちゃった後だから凄く恥ずかしい。
「…どしたんや?寝れへんかったんか?」
「ううん…そんなワケじゃないけど…」
487名無しさん@ピンキー:2005/08/31(水) 02:40:25 ID:xb2h0C6Q
「カイ…」
「んっ……」
起きたばっかりなのにいきなりキスをしてきた。
キスしながらゆっくりと躰を撫で回してくる。
「んっ…はあっ…あん…」
昨日が初めてだったのに何でこんな朝っぱらからエッチな声が出てしまうんだろう。やっぱコイツが所謂「巧い」からなのか?
「…カイはホンマに可愛いわぁ…」
シーツに潜り胸の先っぽに吸いつかれた。
強く吸われる度、思わずぴくっと躰が震える。
「あ…はぁん…」
快感に押し流されそうになりながら、意識の途切れ途切れで私は昨日の事をぼんやりと思い出していた。
488名無しさん@ピンキー:2005/08/31(水) 02:42:28 ID:xb2h0C6Q
昨日の晩、練習の後片付けに思わず手間取り終電を逃してしまった。そんな時に屋敷に会った。
「お、誰かと思たらカイやんけ」
「あ…久しぶり」
廃墟から出てから、数週間。連絡先を交換する事も無かったので、もう会う機会も無いだろうと思っていた矢先の再会だった。
「制服着とったから一瞬分からへんかったわ。元気にしとる?」
「ああ、元気。アンタは?」
「んー、ぼちぼちやな。今帰り?」
「終電逃して…仕方ないからタク拾おうかと思ってるんだけど」
車の列に目をやる。週末だし拾いにくそうだなと思った時、屋敷は意外な提案をしてきた。
489名無しさん@ピンキー:2005/08/31(水) 02:43:36 ID:xb2h0C6Q
「ワイん家、こっからめっちゃ近いねんけど。始発まで時間潰すか?」
「え?いいの?……ってか…」
幾ら知り合いとは言えこんな夜中に、若い娘が男の部屋に行っていいのだろうか?
そんな私の考えを見透かすように屋敷は続けた。
「大丈夫やて、何もせーへんて。てゆかこんな若い娘、夜中に一人で帰す方が危ないわ。」
「そんなモンなのか?」
「そうや。」
そんな屋敷の言葉に妙に納得してしまい、始発まで屋敷の部屋で過ごす事にした。

…実際は何もしないどころの話ではなかったのだけど…
490名無しさん@ピンキー:2005/08/31(水) 12:44:54 ID:xb2h0C6Q
「お前、コーヒー飲めるか?」
「あ、ああ。大丈夫。」
結局屋敷の部屋に来たものの…

変に緊張して何を話していいのか分からない。
コイツも普段あんだけベラベラ喋りまくってるのに何故一言も喋らないんだ。
長い沈黙。それを破ったのは屋敷の方だった。
「なあ、カイ。お前…男の部屋来たん、初めてやろ」
「なっ、なんでっ!」
唐突に言われ思わず狼狽する。
「何となくそんな気するもんな。今まで彼氏とかおらへんかったんか?」
「彼氏は……いない」
「何で?」
「何でって…あまりそういう事に興味がないというか…」
491名無しさん@ピンキー:2005/08/31(水) 12:46:13 ID:xb2h0C6Q
プロレスに夢中でそういう事にまで考えが至らなかったという方が正しいかもしれないが。(そりゃーたまに考える事もあったけれど)
「勿体ないなぁ。結構可愛い顔してんのに。」
「なっ!なっ、」
恥ずかしい事を言われびっくりして狼狽えてしまう私をからかうように続ける。
「耳まで赤なっとるで。可愛いわぁ。」
「じっ…冗談はやめてくれっ!」
「冗談ちゃうで。本気や。」
そう言うと私の躰をぐいっと抱き寄せた。
「!」
あまりに突然過ぎて抵抗すら出来ずあっさりと屋敷に抱き締められてしまった。
492名無しさん@ピンキー:2005/08/31(水) 12:47:57 ID:xb2h0C6Q
「お前は気付かへんかったと思うけど初めて戦った時に好きになってたんやで。」
「え…」
普段やったらすぐ投げ飛ばしてやるのにこんな事言われてしまったらどうしようもないじゃないか。何だか胸の中がゾクゾクする。思わず顔を見ると屋敷の顔も赤かった。
「…アンタも耳、赤いじゃん」
「お互い様や…」
屋敷は私の耳元でそっと囁く。
「お前の事、ホンマに今夜帰さへんけど…ええ?」
この言葉の意味はさすがに鈍い私でも分かったけれど、思わず頷いてしまった。
そしてゆっくりと唇が近付いてくるのをぎゅっと目をつぶって私は待った。
493名無しさん@ピンキー:2005/08/31(水) 12:49:33 ID:xb2h0C6Q
「カイ…めっちゃ震えとるやん。お前キスもしたことないんか?」
「今まで彼氏いなかったんだから当たり前だ…」
屋敷は私の目を手で塞いだ。
「カイの一番最初、ワイが貰うな」
唇に柔らかいものが触れた。
押しつけるように唇に重ねられたかと思うと何度もついばむように、これがキスというものなんだろうか。
力がすっと抜けていっちゃう…
やがて唇を押し開かれて屋敷の舌が入ってきた。
「ん…はぁ…」
ちゃぷちゃぷと舌の絡む音が聞こえる。
初めてのキスの感触に夢中になってると制服の上から胸に触れてきた。
494名無しさん@ピンキー:2005/09/02(金) 03:46:22 ID:GWCMy25K
「や、やだっ」
思わず屋敷の手を掴んでしまった。あまりにもいきなり(しかも慣れてない)過ぎて。
「嫌やった?」
「そうじゃないけど…びっくりして」
「…触ってもええ?」
「うん…」
再び屋敷は私の胸を触り始めた。
優しく撫で上げるように、時折軽く揉みながら。
こういうのを「感じる」って言うのかな。手の動きに合わせるように、気付けば無意識の内に声が出てしまっていた。
自分にこんな声が出せるなんて。普段より遥かに高い声。
「カイの声…めっちゃ色っぽいわぁ」
「そんな事言うな…あんっ…」
屋敷の指が一番敏感な先端に触れた。
495名無しさん@ピンキー:2005/09/02(金) 03:46:53 ID:GWCMy25K
「や、やだっ」
思わず屋敷の手を掴んでしまった。あまりにもいきなり(しかも慣れてない)過ぎて。
「嫌やった?」
「そうじゃないけど…びっくりして」
「…触ってもええ?」
「うん…」
再び屋敷は私の胸を触り始めた。
優しく撫で上げるように、時折軽く揉みながら。
こういうのを「感じる」って言うのかな。手の動きに合わせるように、気付けば無意識の内に声が出てしまっていた。
自分にこんな声が出せるなんて。普段より遥かに高い声。
「カイの声…めっちゃ色っぽいわぁ」
「そんな事言うな…あんっ…」
屋敷の指が一番敏感な先端に触れた。
496名無しさん@ピンキー:2005/09/02(金) 03:49:06 ID:GWCMy25K
知らない間に服の中でブラが外されていて刺激が直接伝わってしまう。
「ここ、感じるんか?」
指で先端をくりくりと転がされる。制服の上からでも分かる位に勃ち上がってしまっていた。それを摘んだり撫でたりしながら私の顔をのぞき込まれて思わず目を逸らしてしまう。
「カイ…」
「あっ」
制服をたくし上げられて胸を露にされた。 恥ずかしくて抵抗しようとしたけど素早く屋敷の唇に敏感な先端が捕らえられてしまってなすがままになってしまう。
「カイのココめっちゃ綺麗なピンク色してんなぁ…可愛過ぎやわ…」
「…や…あっ、あっ…」
497名無しさん@ピンキー:2005/09/02(金) 03:52:30 ID:GWCMy25K
胸に舌の感触と熱い吐息を感じるたびにぴくんと躰が震えてしまう。
「あんっ…屋敷…エッチ過ぎ…」
「カイもエッチ過ぎやわ。ここ…めっちゃぬるぬるになってるやん」
「やっ!」
屋敷の手はスカートの中に延び下着の上から一番私の恥ずかしい部分をくにくにと押した。今まで誰にも触れられてないソコ…
「あっ…やあっ…駄目ぇっ…」
「駄目やあらへん…」
下着の縁から指が潜り込み直接触れる。
そこを優しくほぐすように指が前後に動いた後、浅く軽く抜き差しされる。その度にちゅくちゅくと響く音にますます恥ずかしくなる
498名無しさん@ピンキー:2005/09/02(金) 03:57:49 ID:GWCMy25K
「全部脱がしてもーてええ?」
屋敷の指に翻弄されて何って答えたのか覚えてないけれど、ベッドに運ばれ、制服も下着も全部脱がされた。
「カイ、綺麗やで」
脱がされながら何度もキスをされ、いつのまにか裸になった屋敷にぎゅっと抱き締められた。
「カイ…好き…好きや…」
躰を擦りせるように重ねてくる。すると太ももに硬いものが当たった。
「あ…っ」
「あ、スマン。めっちゃ勃ってんねん。驚いたか?」
「ちょっとだけ…えっと…こういう時って」
「もう…入れたらあかんかな?ワイ…結構もう…

入れるって…入れるって…
えええっ!
499名無しさん@ピンキー:2005/09/02(金) 03:59:37 ID:GWCMy25K
入れるって…入れるってそういう事だよね。
「入れてええか?」
私のあそこに凄く硬くて熱いものが当たってる。
くにゅくにゅと押し当てられて思わす腰がわなないた。でも、でも…
「やっ…怖い」
「目一杯優しくしたるから…ちゃんと着けるし…」
屋敷の言葉にぞくっとして躰の奥からとろりとしたものが流れる。
「カイの処女、ワイが奪いたいねん…」 足をいっぱいに広げられて、怖さと恥ずかしさ、好奇心がごちゃまぜになってる。でも押し当てられたソコは屋敷に早く奪われたくてヒクヒクしてる…それははっきり分かる…。
500名無しさん@ピンキー:2005/09/02(金) 04:01:58 ID:GWCMy25K
途中二回送ってしまいました。すみませぬ。
今週中にはまとめたいかも〜。また随時投下しまつ。
501名無しさん@ピンキー:2005/09/03(土) 12:13:16 ID:uXpRqz5w
>>485-500
GJ!GJ!
502名無しさん@ピンキー:2005/09/03(土) 23:11:10 ID:iXs7wlQB
GJ!!!
テカテカハァハァで待ってます!
503名無しさん@ピンキー:2005/09/04(日) 10:07:30 ID:LIkb2ur4
「屋敷…」
「ん?」
「優しくしてくれるなら……いいよ」
「ん…分かった。優しくしたるからな…」
屋敷がゴムを着けている時もずっとドキドキしていた。本当に今日私は…

「ええか?」
「うん…」
屋敷のそれが当たりくにゅくにゅと軽く入り口に擦り付けられると思わず声が出てしまう。
「あっ…あぁん」
「いけそう?ダメなら無理せんでもええで?」
「ううん、大丈夫」
ゆっくり屋敷が侵入してくる。ぬるぬるになってるから割りとスムーズに行ってるのに開かれる感触と痛みが我慢できない。
「痛い、痛っ!ちょっとちょっと…待って」
504名無しさん@ピンキー:2005/09/04(日) 10:09:44 ID:LIkb2ur4
「あかんか?」
「もっとゆっくり…」
痛い、殴られたり蹴られたりするのには慣れてる筈なのに何でこの痛みには慣れないんだろう。思わずシーツをぎゅっと握り締める。
「痛い…痛いよ」
「はあっ…もう半分入った…カイ…めっちゃキツイわぁ…入れてるだけで結構ヤバイ…」
「あっ」
中で少しまた大きくなったみたいで思わずびくんと躰が跳ねた。
再び屋敷が入ってくる。
「あ…ああんっ…ひっ…」
喉の奥がひゅっと鳴りしがみ付くものを求めてシーツの上を手が泳ぐ。そんな私の手を屋敷は掴んだ。
「ワイにしがみ付いて」
「屋敷…」
505名無しさん@ピンキー:2005/09/04(日) 10:10:57 ID:LIkb2ur4
私は屋敷の背中に手を回した。こんなに強い力でしがみついて大丈夫なのかな…
「はぁ…今、全部入ってんねんで…」
奥まで押し広げられてなんとも言えない感覚。でも裂けてしまいそうな痛みは慣れたのか大分納まってはいる。
あ…私…処女を屋敷に奪われちゃったんだ…
「どしたんや?カイ、痛いんか?」
「何でもない…」
痛いからでも悲しいわけでもない、むしろ嬉しいのに何故か一筋だけ涙が伝った。理由は分からないけど。
私があまりにも痛がったせいか屋敷はものすごく優しく私を抱いた。
入れたまま、ずっと私を抱き締めている。
506名無しさん@ピンキー:2005/09/04(日) 10:12:17 ID:LIkb2ur4
「動いたりはしないの?」
「動いてもええけど… まだ痛いやろ?」
「痛くてもいいよ…だって…屋敷にされる痛みだもん」
ごくりと生唾を飲み込む音が聞こえた
「そんな目でそんな事言われたら、ワイ我慢できへんわ…」
そう言うと私にキスをしながらゆっくり私を突くように動き始めた。きっと本当はもっとしたい筈なのにやっぱりコイツは優しい。
奥に当たる度、躰がびくっと反応して声が出てしまう。
「あんっ、あ…はぁん…」
突かれる度に揺れる胸にむしゃぶり付かれて思わず躰がのけぞってしまう。
「ああん、屋敷…屋敷…」
507名無しさん@ピンキー:2005/09/04(日) 10:14:02 ID:LIkb2ur4
痛いのに…初めてなのに、屋敷のエッチな行為全部に反応してしまう躰に驚く。
腰が浮いて、無意識のうちに一番感じちゃう所に当たるように動いてしまう。
「はぁっ…カイ…めっちゃ…めっちゃ可愛くてやらしい…」
「やぁん…そんな事言わないでぇ…」
ぐちゅぐちゅとエッチな音が段々早く、大きくなっていく。
「屋敷…屋敷…好き…好き…大好き…」
「カイ…!」
私の中で一瞬膨張したかと思うと屋敷の躰が覆い被さるように倒れこんできた。
はあはあと肩で息をしながら。
「だ、大丈夫?」
「はぁ…すまん…ワイの方が先やった…」
508名無しさん@ピンキー:2005/09/04(日) 18:57:52 ID:LIkb2ur4
屋敷が躰を離すと、とろりとした濃いものが私の躰から糸を引いた。そして屋敷は私を抱き寄せた。
「ホンマごめんな。めっちゃお前、可愛かったから我慢できへんかった」
思わず顔が赤くなる。そしてふとシーツを見ると…
「う…うわぁぁぁっ!!血!血が出てるっ」
「あ、ホンマや」
まるで生理二日目の後漏れ並みの血がシーツに染みを作っていた。
そういえば処女喪失すると血が出るって聞いた事が…
「結構凄いな。めっちゃ痛がってたもんなぁ。大丈夫か?」
よく見たら太ももにも血の流れた跡が残っている。
「シャワー浴びよか。一緒に。」
509名無しさん@ピンキー:2005/09/04(日) 18:58:51 ID:LIkb2ur4
「あ…やっ…はぁっ」
シャワールームで、背後から屋敷に抱き締められる感じで躰を洗われた。
石鹸の付いた手で撫で回すようにぬるぬると躰中を触る。
「洗ってるだけやのに、やらしい声出てんのは何で?」
きゅっと乳首を摘んで意地悪っぽく聞いてくる。でもくすぐったいのと敏感な部分ばかり執拗に撫でてくるので声が抑えられない。
お腹から腰、太ももにかけて撫でられ、手は太ももの内側に伸びた。
「あっ… やんっ…屋敷、ダメ…ダメだってば」
「お…。ここ全然触ってへんのに、ぬるぬるになってんのは何でやのん?」
「はぁっ…知らない」
510名無しさん@ピンキー:2005/09/04(日) 19:00:03 ID:LIkb2ur4
我慢できなくてしゃがみこんでしまった私を屋敷はすかさず押し倒し、脚を大きく開かせた。
「うわっ…これがバージン・ピンクっちゅうもんか…」
「そ…そんなに拡げて見るなっ!」
「ええやん…カイのここめっちゃ綺麗やわ」
指で拡げられ見られるだけで恥ずかしいのにそこに顔を埋めてぺちゃぺちゃと舐め始めた。
「奥まで綺麗にしたるわ」
柔らかい舌が躰の中でくにゅくにゅと動く。
「あん、はぁっ、おかしくなっちゃうよ…」
そこがヒクヒクして今までにない位トロトロに濡れてて。
癖になっちゃったらどうしよう…
511名無しさん@ピンキー:2005/09/04(日) 19:01:06 ID:LIkb2ur4
「こういうのも好きやろ」
「あっ…!」
物凄い感覚が躰を走った。何…?
「ここ…クリトリスって言うねんで。カイが一番感じてまう場所…」
そう言うと軽く甘噛みされた。
「ーんっ!」
「うわ…今めっちゃ濡れた、噛まれんのとか好き?」
「そんなの知らない!」
「そっか、そんならじゃあ…」
「あっ!だめっ!あっ、やぁっ!」
クリトリスを舌と歯で弄びながらあそこに指を入れてきた。
くちゅくちゅと抜き刺しされ、感じる所二ヶ所を同時に弄ばれて…「あっ、ああーっ!!」
頭の中が真っ白になり爪先を突っ張らせて私は達してしまった。
512名無しさん@ピンキー:2005/09/04(日) 19:03:15 ID:LIkb2ur4
「イッてもうたんか?」
私はこくりと頷いた。
「良かった。ワイばっか気持ち良なってたらカイ、可哀相やもんな。…それに」
「それに?」
「カイの一番好きな事が分かったしな。…噛まれんの、好きやろ?」
「……エッチ。」

その後ベッドの上でもう一回色んな事されて(色んな恥ずかしい格好で抱かれて)
そして今…起きたばっかりの屋敷にまた私は抱かれてる。
躰中のあちこちに付いた噛み跡。どうやって隠そう。…と思った矢先にまた背中に歯を立てた感触が…

「ーーーっ!!!お前はやりすぎだ!!!」
513名無しさん@ピンキー:2005/09/04(日) 19:08:42 ID:LIkb2ur4
終了です。
携帯からなんで小刻みかつ数がスゴイ事になってます…
読んで下さった人、レス下さったお二方、ありがとうございました。
514名無しさん@ピンキー:2005/09/04(日) 21:23:14 ID:4BKY78V2
禿しくGJ!
屋敷、性癖がマッチングしてよかったな!w
癖になっちゃうカイハァハァ
515名無しさん@ピンキー:2005/09/05(月) 20:49:09 ID:jAL4Ukpb
屋敷の噛み癖がスゲェエロいよ…

GJ!
516名無しさん@ピンキー:2005/09/06(火) 09:50:52 ID:E9UnJQpy
部屋の中、ぴちゃぴちゃいう音が響いとる。
ここはワイの部屋、週末になるとカイはワイの部屋に泊りに来る。
ワイも忙しいしカイは女子高生プロレスラーやから中々会う機会あらへんからどうしてもデートはワイの部屋になってまうんやけど。
んで当然部屋におったら「そういう流れ」になってまうんやけど…

「屋敷…気持ちいい?」
「ああ…めっちゃ気持ちええ…」
カイはベッドに座ったワイの前に膝間付いて…

つまり…ワイの「ナニ」を舐めてるワケなんやけど。

「凄く硬くなってる…」側面にちゅっちゅっとカイの柔らかい唇が吸い付く。
517名無しさん@ピンキー:2005/09/06(火) 09:51:56 ID:E9UnJQpy
前回会った時教えたばっかりやからまだまだ慣れてへんのやけど、制服姿で拙い舌使いで舐めてるカイは目茶苦茶エロい。
「カイ…下から舐め上げてくれへんか…」
「うん…。んぁ…はぁ…こんな感じ?」
「あ…めっちゃええ」
ちゅるっ…ちゅぱっ…と音を立てながら時折混じるカイの切なげな声。
それをもっと聞きとーて、カイのセーラー服の胸元からすっと手を差し入れる。
「あっ…」
ブラのカップをずらして乳首だけ露出させ、指でくりくりといじってやる。カイは乳首がめっちゃ敏感やから。
ワイの指で悪戯されて段々ぴんっと勃ち上がってくる。
518名無しさん@ピンキー:2005/09/06(火) 09:52:56 ID:E9UnJQpy
「あんっ…はぁっ…屋敷の…えっち」
頬を紅潮させて上目使いで睨んでくる。
でもその目はめっちゃ潤んでて…
ヤバイ…可愛すぎやわ…
「カイ…ほら…もっとしゃぶらなあかんやろ?」
「分かってる…分かってるよ…でもっ…あんっ」
胸を掴んでふにふにと揉んでやると耐えられへんのか、舌は完全に止まってまう。
でもめっちゃイイ声は聞けんねん。
「あっ…あんっ…はぁっ…」
あかん…声だけでたまらんようになる。
普段あんなに強気やのにこんな甘くて可愛い声出せるんなんか…
…ホンマ反則やわ。
519名無しさん@ピンキー:2005/09/06(火) 09:54:01 ID:E9UnJQpy
「カイ…そろそろくわえてーな…」
「ん…ぁ…おっきくて口にはいんない…」
カイは唇で挟み込むように側面をくわえて…舌を動かしながら上下に頭を動かした。
「あっ…カイ」
じゅぷっ、じゅぷっと音立てながら、たまに先っぽ吸い上げたり舌でつんつんしたり。ワイの気持ちええ所、教えた事をちゃんとカイはやってくれんねん…。ホンマ…たまらん。
「うっ…」
あまりにも良すぎてカイの口に出してもうた。結構濃いそれをごっくんと飲み込んだ時カイの白い喉が動いた。
赤く染まった唇から飲みきれへんかった精液が零れる。
「うっ…苦い…」
520名無しさん@ピンキー:2005/09/06(火) 09:56:05 ID:E9UnJQpy
カイを膝の上に乗せて抱っこしながら頭を撫でてやる。
「屋敷、巧くなったかな?」
「ああ、めっちゃ巧なっとるで」
「良かった…」
ああ、イタイケな女子高生にこんな「イケナイ事」教えてもーてええんやろか。
でも、もっとワイに染まって欲しいねん。ワイだけが知っとるカイが見たいねん。
ワイはカイをゆっくりとベッドに押し倒した。

今日はどんな事教えたろかな…。
521名無しさん@ピンキー:2005/09/06(火) 10:00:11 ID:E9UnJQpy
514様、515様、レスありがとう御座居ます。

おまけ?と言うか後日談です。
前作がカイ視点だったので屋敷視点で。
短く纏めたので駆け足な内容ですが…
522名無しさん@ピンキー:2005/09/09(金) 08:03:47 ID:h3lQxPin
後日談キテタ!!

屋敷に仕込まれていくカイにめちゃ萌ました!
ありがとう!GJすぎだよ!
523名無しさん@ピンキー:2005/09/10(土) 03:21:12 ID:R0IxnVjI
522様、レスありがとう御座居ます。嬉しいです。

元から屋カイは好きでしたが書き始めたらより愛着(?)が湧いてきた感じ。
また続編も書いたら投下しますので住人の皆様、読んで頂ければ嬉しく思います。
524屋カイ・続:2005/09/11(日) 20:56:24 ID:pWAPqwJB
週末、カイがワイの家に来る日。カイは練習帰りで早々とシャワーを浴びてジャージ姿で雑誌読んどる。
秋冬のブーツのページをチェックしとるみたいやけど…カイもあーゆー格好するんやろか。
よくよく考えたらジャージ姿か、スカートいうたら制服姿しか見たことあらへんなぁ…(制服も当然好きやけど)
「カイはスカートとかは履かへんのか?」
「何だ?イキナリ」
「いや…こーゆーの読んどるっちゅー事は普段着とんかな〜思て」
カイは暫らく考える。
「たまに買物行く時は着るけど…買物自体もあまり行けないからな。着る機会もなかったしな。」
525名無しさん@そうだ選挙に行こう:2005/09/11(日) 20:57:54 ID:pWAPqwJB
「見たいわぁ…」
「今度着てくるよ。でもなんだか恥ずかしいな。あまり着慣れてなくてさ。」
頬を薄く赤らめるカイの隣に座り躰を引き寄せる。
「めっちゃ可愛い思うで。絶対や。何ならワイが見立てたろか?」
「本当?」
「ホンマやて…」
ワイはカイにキスしながら押し倒した。あかんなぁ…ついついカイを抱くチャンス伺ってまうねん。ホンマ10代のガキに戻ったみたいやわ。
カイの舌がワイの舌に絡んできて唾液がぴちゃぴちゃ音立てとる。
そっと胸元に手を延ばしジャージのファスナーを下ろすと白いレースのブラに包まれたカイの胸が露になった。
526名無しさん@そうだ選挙に行こう:2005/09/11(日) 20:59:56 ID:pWAPqwJB
普段は下にシャツ着とる筈やけどシャワー浴びた後やからかな。一瞬驚いたわ。
でも今日は何かいつもと違うような…
「屋敷…?」
「あ、スマン。見惚れてもうた。」
「電気…明るいと恥ずかしいな…見られるの」
「明るくないと見えへんやん」
ワイは下のジャージも下ろして素早く脚から引き抜いた。
「うわっ!な、何だっ?」
あまりに性急なワイの行動に驚くカイ。気づいたんや。今日、実はカイ、めっちゃ可愛いの着てんねん。
「ちゃんと見せてみ?」
ワイはカイの両手首を掴んで仰向けにさせた。
そして上からゆっくりと下着姿を鑑賞した。
527名無しさん@そうだ選挙に行こう:2005/09/11(日) 21:01:01 ID:pWAPqwJB
普段は下着もあまり色気のあらへん、スポーツブラとかの時もあんねんけど今日は…
レースやリボンが施された白の上下で色っぽいっちゅーか可愛らしい感じ。でもカイにしてみたらやたら女っぽい下着や。
「屋敷はこういうの…好きなの?」
めっちゃ赤くなってワイに視姦されんのに耐えとる。
「めっちゃ好きやわ」
ワイはレースの手触りを楽しむように胸を揉んだ。ワイ、別に下着メェーニアちゃうんやけどな。
「どしたんやー?今日こんなん着けてきて」
「今日ここ来る前に寄った店で見つけて…シャワー浴びた時に着けてみたんだ…」
528名無しさん@そうだ選挙に行こう:2005/09/11(日) 21:03:58 ID:pWAPqwJB
「じゃあワイに見せたくて着けてるっちゅー風に取ってええんやな?」
「っーーー!!!」
カイが真っ赤になって睨んできた。おーおー可愛いのー。そんな反応されたらもっといじめたなるやん。ワイはブラの上から乳首の辺りを撫でてやる。段々ブラ越しに立ち上がってくるのが分かる。
「これ…脱がすん勿体ないわぁ」
「あっ…やぁん」
ブラを着けたままカップを捲ってピンク色の突起に吸い付く。舌でにゅるにゅる舐めた後軽く歯で甘噛みしたる。カイは噛まれるの好きやしな。
「はっ…あんっ…」
ワイの舌と歯で尖っていくのが分かって…たまらんわ。
529名無しさん@そうだ選挙に行こう:2005/09/11(日) 21:10:49 ID:pWAPqwJB
今回は「少しづつ色気づいてきたカイ」です。
続きはまた投下します。
530名無しさん@ピンキー:2005/09/15(木) 03:33:22 ID:9EG03Nnz
「あっ、屋敷…あんまり強く噛んだら嫌」
「あ…スマン。」
まあ…ワイも噛むん好き(かなり)やねんけどな。
それにしても指と舌で弄られまくって勃ちあがった乳首、レースから覗かせとる姿は全部脱がせるよりも…何か
「めっちゃそそられるわ」
「あっ…」
ワイの指がカイの一番大事なトコに触れる。
下着越しでもう濡れてんのバレバレや。もっと濡れてくんのが見とーなってカイの脚を開いて腰を引き寄せた。
「白やと濡れてんのめっちゃ分かるわ〜」
「やっ、やだ!恥ずかしいってば」
カイのそこはもう既に楕円形の染みが浮き上がってきとる。
531名無しさん@ピンキー:2005/09/15(木) 03:34:27 ID:9EG03Nnz
そこをくっと押すとじゅわっと染みが広がる。中はさぞかしエライ事になっとんやろな…
布の上から指で一番敏感な部分を撫でながら舌で思いっきり舐め回したる。
「あっ…やあっ…」
舌で押す度カイの味が染みだしてきて、あ、濡れてきてんねんな…って分かんねん。
唾液と愛液でカイの下着はぐちゅぐちゅの透けまくりや。めっちゃ脱がせたい。
でも今日は脱がせへん。
着せたままや…着せたまま。
カイを抱き起こして、表情を確かめながら下着ん中に手を入れた。
「うわっ…凄過ぎやわ」
下着ん中は見事なまでに愛液でトロトロになっとった。
532名無しさん@ピンキー:2005/09/15(木) 03:36:27 ID:9EG03Nnz
「だって屋敷が…触るから…」
カイが頬を赤らめる。
「でもホンマ感じやすい躰になってきたわ。初々しいんは相変わらずやけど」
「んっ…」
ぐぐっと指入れてくっと中で曲げてやる。
ぐちゅぐちゅ音立てながら下も弄りまくって、ピンク色に紅潮した肌が白い下着に映える。
「あっ、やん、あんっ、屋敷っ…」
もうワイも限界や…。枕の下に忍ばせたゴムに手を伸ばす。
ほんでワイはカイを膝上に乗せると下着ずらして下から思いっきり貫いた。
「ああっ!」
カイが一際高い声を上げた。柔らかい肉襞がぎゅっと締め付けてきて一瞬ヤバかったけど耐えた。
533名無しさん@ピンキー:2005/09/15(木) 03:37:46 ID:9EG03Nnz
カイの背中の傷や痣、練習中に付いたんやろか?それを舐めながら下から突き上げるとカイが小さな悲鳴を上げる。
「あっ、あん、あん、屋敷っ、気持ちいい…」
「痛がらへんなったなぁ…カイ。嬉しいわ」
「そんなこと…言うなっ…きゃんっ」
クリトリスを指で転がしながら耳元で囁く。
「ほら、見てみ?ワイのがカイに出たり入ったりしとるやろ?」
「ああ…っ」
カイの愛液とゴムが擦れ合ってぷちゅぷちゅ音立てとる。下着の縁を指でぐっと寄せてカイに結合部を見せたる。
「…入ってる…」
「そやで…いっつもこんなんなっとんねんで?カイのココは。」
534名無しさん@ピンキー:2005/09/15(木) 03:38:51 ID:9EG03Nnz
「や、そんな事言うなっ…きゃんっ!」
「やって、ホンマの事やで?」
きゅっとクリトリスを摘むと躰全体がびくっと震える。あかん…めっちゃ締まる…すぐイッてまう…。
クリトリスを執拗に弄びながら下から激しく突きまくる。
「あっ、やっ、強すぎっ…ああんっ!」
びくんと躰全体を痙攣させてカイはくったりと力抜けてもうた。きゅうっと膣全体が締まってワイも搾り取られるよーにイッてしもた。
「…はぁ…はぁ…カイ…」
にゅるんとカイの中から抜いて、ゴムを始末する。
ワイ…最近早漏になったんちゃうか…?昔はもっともった筈やったけど
535名無しさん@ピンキー:2005/09/17(土) 08:06:28 ID:E2l7s9Nz
トロトロになってもうた下着脱がせて、全裸にしたカイを抱き締めてベッドに横たわる。
ワイの腕ん中でウトウトしとるカイの耳元で囁く。
「今日のカイ、めっちゃ可愛かったで…また着てな。」
「うん……あっ!」
「何や?どしたん?」

「今日の替えの下着…もう無い…」

アッチャー。

終。


終わりです。読んでくださった方(いるのかな?)ありがとうございました。
ラストいまいち決まらなくて…締めが中途半端ですね。
精進します。
536名無しさん@ピンキー:2005/09/21(水) 00:39:05 ID:VIibIF2D
乙!カイがすげぇ可愛いよ。

連休もこまめに見とけばよかった…!!
屋カイでこんなハァハァさせてもらえる日が来るとは
超gj!
537名無しさん@ピンキー:2005/09/22(木) 01:13:22 ID:26B086so
536さんありがとうございます〜
喜んで頂けると書いた甲斐あります!

屋カイは屋敷が「惚れた」と言った以外特に絡みが無い分、妄想しやすいです。
ジュリマキも大好物なんでいつか書きたいです。

他の職人様の作品も読みたいです〜。
538名無しさん@ピンキー:2005/09/28(水) 08:12:41 ID:OzG4CSJ8
マグロマキにもえながら保守
539名無しさん@ピンキー:2005/10/02(日) 16:54:40 ID:Pg3b5Y4K
,..-──- 、
                /. : : : : : : : : : \
           冒  /.: : : : : : : : : : : : : : ヽ
            l l ,!::: : : :,-…-…-ミ: : : : :',
          ./〜ヽ{:: : : : :i '⌒'  '⌒' i: : : : :}     ________
           |__| {:: : : : | ェェ  ェェ |: : : : :}   /
.           .||ポサ.|| { : : : :|   ,.、  |:: : : :;! <  うわゎぁぁぁぁぁっ
         /|.l ン||_.ヾ: :: :i r‐-ニ-┐| : : :ノ   \
         |  ̄ -!、 ゞイ! ヽ 二゙ノ イゞ‐′      ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
         |    −!   \` ー一'´丿 \
         ノ    ,二!\   \___/   /`丶、
        /\  /    \   /~ト、   /    l \
       / 、 `ソ!      \/l::::|ハ/     l-7 _ヽ
      /\  ,へi    ⊂ニ''ー-ゝ_`ヽ、    |_厂 _゙:、
      ∧   ̄ ,ト|    >‐- ̄`    \.  | .r'´  ヽ、
     ,ヘ \_,. ' | |    丁二_     7\、|イ _/ ̄ \
     i   \   ハ       |::::|`''ー-、,_/  /\_  _/⌒ヽ
___________________________________
このスレを見た人は、10年以内にかならず氏にます。
でも、逃れる方法はあります、
※10日以内に20箇所のスレにこれをはるのです。
すみません、僕も氏にたくないんだす

540名無しさん@ピンキー:2005/10/05(水) 01:43:17 ID:MJI2ukUY
あーげー
541名無しさん@ピンキー:2005/10/05(水) 15:59:53 ID:/+q/UmO4
            ,-‐、
         | 刃
           | .|
        |  |
        |  |_∧
           |  |´Д`)__     片瀬雪希とぽけっとチュッチュ♪
            |    ^ム 〕
         |    |.i .|
            |     |!  |
      / ̄`ヽ    | `‐´
      \ "ヘ、._  l
        \   l|  |
          | / |.  |
            |.  |
               |  |
               |  |
               |  !
               !__/
542屋カイ:2005/10/10(月) 05:18:28 ID:Ewyi8aMv
「なあ、カイ。」
「なんだ?屋敷」
ここは屋敷の部屋。今日は練習が久々に休みなので珍しく学校帰りにここに直行した。当然制服姿で。屋敷は私が制服を着てくるととても喜ぶんだ。
屋敷に背後から抱き締められるような体勢で座って借りてきたプロレスビデオ(私の趣味だ)を観ている。
「めっちゃ聞きたい事あんねんけど。」
「何だ?言ってみ?」
「いや…やっぱやめとく」
「どうした?」
「カイ、めっちゃ怒りそうやし」
そんな事言われたらすっごく気になるじゃないか!
「怒らないから、言ってみな。」
「ホンマに怒らへんか?」
「怒らないよ。」

「あんなぁ……カイってひとりHとかすんの?」
543名無しさん@ピンキー:2005/10/10(月) 05:22:19 ID:Ewyi8aMv
バキィッ!!
「あたっ!お、怒らへん言うたんちゃうんか!?」
「怒ってない!殴っただけだ!」
「お前は一休さんか!」
いっ、いきなりなんて事を聞くんだこの男は!
「…ホンマ怒ったんか?」
「怒ってないよ…んっ…」
殴った方の手首を掴んで引き寄せられてキスをされた。あ、またコイツのペースに乗せられてる。でもこういうの

…嫌いじゃないよ

「ホンマの所どうなん?」
「あんっ…」
耳に息を吹き掛けるようにして囁いてくる。
「…言わなきゃダメ?」
「うん。言うて」
私は小さく頷いた。そうなのだ。私は屋敷に会えない日はたまにひとりHをしてしまう。屋敷にエッチな事をされてるのを思い出しながら。
だって、屋敷に会えない夜は淋しくて、抱かれたくて仕方ないから…
544名無しさん@ピンキー:2005/10/10(月) 05:24:43 ID:Ewyi8aMv
「どんな事考えながらしてんの?」
「…これも言わなきゃダメ?」
「そやで。重要な事や。…ちっちゃい声でいーから…教えて?」
私は屋敷の耳元で恥ずかしさで消えそうになりながらも小さな声で呟いた。
「…屋敷の事」
「ホンマ?めっちゃ嬉しいわ」
ぎゅっと抱き締めてきて耳元でまた囁いてきた。
「カイのひとりHめっちゃ見てみたい…言うたら怒る?」
「そんなの…恥ずかしいよ」
「ええやん。ワイもしてんねんで?カイのエッチな姿思い出しながら…」
「あっ」
お尻をすっと撫でられた。ぴくんと体が震えてしまう。
「な、ちょっとだけ見せてーな」
腰の辺りを撫でた後、スカートをたくしあげるように太ももを撫でてきた。
きゅんと体の芯が熱くなる。


「………ちょっとだけだよ。」
545名無しさん@ピンキー:2005/10/10(月) 05:28:09 ID:Ewyi8aMv
「下着の上からでもいい?」
「ええよ。」
私はベッドに座って軽く足を開いた。そしてゆっくりとスカートを捲り上げる。
「あ、今日はピンクや。」
バキッ!
「こっ、今度は蹴りかいなっ!!」
「お、お前が恥ずかしい事言うからだっ」

まったく…コイツは。
私は座り直すと下着の上から中指で軽く割れ目をなぞった。
「ん…」
ふと顔を上げると屋敷と目が合ってしまい、あまりの恥ずかしさに目を閉じる。それでも目蓋越しに屋敷の視線を感じてしまう。
何度も指を往復させると下着越しでもくっきりと割れ目が浮かび上がってくるのがわかる。
いくら下着越しとはいえ人前で、しかも屋敷の前で。…こんな姿を見せてるなんて。
「恥ずかしいよ…」

546名無しさん@ピンキー:2005/10/10(月) 05:30:02 ID:Ewyi8aMv
指が軽くクリトリスに触れると思わずあんって声を上げてしまった。
「可愛いわぁ…」
「やあん…そんなに近くで見ないで」
「ちょっと濡れてきてるやん。やらしー染みできてる」
強めに押すとくちゅっという感触がした。
下着の上から指で軽く突いてみるとますますぬるぬるになってきた。もしかして糸とか引いてるかもしれない。
「ホンマにワイの事考えてんねんなぁ…」
「えっ…」
「ワイの触り方と同じや」
「だって…屋敷しか知らないんだもん」
そう。屋敷しか知らないよ。こういう事も全部屋敷が教えてくれたんだもん。
屋敷が私をこんなエッチな体にしちゃったんだからね…
547名無しさん@ピンキー:2005/10/10(月) 05:33:29 ID:Ewyi8aMv
保守代わりに屋カイ投下〜。
続きはまた投下しまつ!
548名無しさん@ピンキー:2005/10/23(日) 18:59:27 ID:wR86uzOq
揚げ保守
549屋カイ・続:2005/10/26(水) 01:00:36 ID:0xwKKLW1
制服の中で勃ち上がった乳首がブラに擦れてるのを感じて、そっと服の上から先っぽを撫でてみる。
「あん…」
片手であそこを撫でながら片手で胸を触ってる…今の私、すごくいやらしい。でもすごく良くって止められない。
「カイ…」
「あ…」
屋敷が後ろから抱き締める感じで制服の中に手を入れて胸を触ってきた。
「ワイがおっぱい触ったるから、カイは下触って」
ブラのホックを外されて服の中でぷるんと解放された胸を指で撫でる。
焦らすように乳首の周りを撫でた後先っぽをつんつんと突かれる。
「…めっちゃ勃ってる」
きゅっと強めに摘まれたり優しくくりくりと転がされたり。
感じ過ぎて…我慢できなくて。下着をぬいで直接指であそこを触る
「あっ…凄い」
今まで一人でしてた時とは比べものにならない位ぬるぬるで溢れてる。少し押しただけで指が入ってしまう。
「カイ…めっちゃ好き」
耳たぶを甘噛みしたり首筋に何度も吸い付いてくる。そんなにしたら跡が付いて実緒姉さんにバレちゃうよ…もう既にバレてるかもしれないけど。
550名無しさん@ピンキー:2005/10/26(水) 01:02:17 ID:0xwKKLW1
くちゅくちゅって音が次第に大きく早くなってきた。感じ過ぎてあそこが凄く開いてひくひくしてる。
「屋敷…いきそう…」
抜き挿ししてる指を奥に擦りつけようとした時、屋敷が手首を掴んで私の指を抜いた。
あとちょっとでいくって時に。
「屋敷…?」
屋敷はとろとろになった私の指を舐めながら私をベッドに押し倒した。
「仕上げはワイがする。」
脚をぐっと開かさせられ、いきそびれて熱をもったままでひくついてるあそこにゆっくりと屋敷が入ってきた。
「あ…ぁあんっ」
おっきくて熱い屋敷の感触に体がびくっと震える。
制服を捲り上げられてあらわにされた胸を揉まれる。
上着は首元まで捲り上げられてスカートも捲れて腰に絡まってソックスも履いたまま。そんな格好の私を屋敷はずんずんって突いてくる。
腰が自然にのけぞって屋敷の動きに合わせて腰を動かして。
「カイの指とワイのコレ…どっちがええ?」
「あっ、はあっ、屋敷の、屋敷のがいいのっ…」
「ワイのコレ好き?」
「好き…。屋敷にこんな風にされるのも好き…」
すごく恥ずかしい事を言わされてるんだろうけど何故かこういう時は言えちゃうんだよなぁ。(普段なら有無を言わさず居酒屋ボンバーものだが)
551名無しさん@ピンキー:2005/10/26(水) 01:04:40 ID:0xwKKLW1
強く抱き締められながら何度もキスをされて。あっという間に私は屋敷の腕の中で達してしまった。
「イッてもうた?」
こくりと頷く。でも屋敷は再び私を激しく突き始めた。
「あっ、やん。イッたばっかりなのにっ…だめぇ」
「もっかいいこ?ワイと一緒に…」
屋敷は再び私の体に火を付ける。敏感になってる部分に指や唇が触れる度に反応してしまう…屋敷はやっぱりエッチ、巧いんだろうな。(経験豊富そうだし)
私よりも私の感じる場所をうんとよく知ってる…自分でするよりずっといい…
「あっ、あんっ、そこ好き…」
「ここ、ええの?」
「うん…もっとして…」
脚を開かされて、すっごくエッチな格好させられて、一番感じる角度でずんずんってされて、良くって…すごく良くって。限界が近くなって動きの早くなった屋敷に追い立てられるように再び達してしまった。
「うっ…」
それと同時に屋敷が私に覆いかぶさってきて小さく息を吐いた。
552名無しさん@ピンキー:2005/10/26(水) 01:06:45 ID:0xwKKLW1
にゅるんと屋敷が私の中から抜く。
しばらく抱き合ったまま横になって屋敷の耳元で囁く。
「…一人エッチが見たかったんじゃないの?」
「やっぱ二人でおったら二人でしたくなるやん?でも…」
「でも?」
「見れて良かったわ。可愛かったで…カイに会えへん日、思い出してまうわ。」
「…馬鹿」
馬鹿だなーと思いつつ、多分私も思い出すだろうな。今日の事。
「せやからカイ…もっかいせーへん?」
「何がせやからだ!ってまた…」
太ももにおっきくなった屋敷が当たってるのを感じる。ついさっきイッたばかりなのになんでこんなに早いんだ!
「カイの一人エッチもやらしいけど今のカイの格好もやらしいわ」
「それは屋敷が…んっ」
またキスをしてきて屋敷のペースになってしまう。制服も皺になっちゃうし、また噛み跡もいっぱい増えちゃうんだろうな…。まったくコイツは…

でも私こういうの…嫌いじゃないよ。

553名無しさん@ピンキー:2005/10/26(水) 01:11:05 ID:0xwKKLW1
遅くなりましたけど後半投下です。
カイの羞恥心を煽りたかったんですがやっぱりエッチさせてしまいました。
でも基本はラブラブなので・・・
554名無しさん@ピンキー:2005/11/26(土) 00:06:40 ID:hFo/Yoab
下がりすぎage
555名無しさん@ピンキー:2005/12/15(木) 11:00:32 ID:zKtVFvqr
亀ですが超GJ!!
屋敷カイはいいなハアハア

エロの合間に漫才してる二人カワイス

556月蓮・クリスマス:2005/12/26(月) 01:05:38 ID:jkdQKxR0
「つきおは何であんなことしたんだろう・・」
降り積もる雪の中、女子高生というには・・かなり小さすぎる少女が大きな包みを抱えて歩いていた。積もった雪を踏みしめながら。
体は冷たく冷えているのに頬だけが赤く、そして熱い。
「何でつきおは・・。」
赤く火照った頬よりも熱い唇を舐めたらまだ月雄の味が残っているような気が・・した。


「やあ、蓮華ちゃん」
商店街を抜けた公園でベンチに座ったサンタクロースに声をかけられた。
「あっ!つきお!何でこんな格好してるの?」
「今日はケーキ売りのバイトなんだよ。今、休憩時間なんだ。」
やたらとマッチョで長身で金髪のサンタは肩をすぼめて缶コーヒーで暖を取っている。大きな男の人がこんな格好して体小さくして震えてる姿は可愛いなと蓮華は思った。
「ああっ、くそっ、雪降ってきた。道理で寒過ぎる筈だぜ」
薄曇りの空から落ちてくる白い粉雪はふわりふわりと地面に吸い込まれていく。
「でも、つきお。すごく綺麗だよ。積もるといいな」
「蓮華ちゃんは雪、好きなのかい?」
「うん。だって積もると楽しいじゃん。」
二人で暫らくぼんやりと雪を眺める。
「あっ!!ケーキ!」
「蓮華ちゃん?」
「あたし、ケーキ買うおつかいの途中なんだ。早くしなきゃ売り切れちゃうよ。」
慌てて駆け出そうとする蓮華を月雄は制す。
「ケーキ、ちょっとここで待ってな。」
そう言うと月雄は立ち上がり商店街の方に走っていった。
557月蓮・クリスマス:2005/12/26(月) 01:07:55 ID:jkdQKxR0
「はい、お待たせ。」
戻ってきた月雄の手には大きな包み。
「どうぞ。蓮華ちゃん。」
「えっ!?つきお!!こんなおっきなケーキ!」
「バイトは一個貰えるんだよ。どうせ俺、今夜一人だしこんなデカイの食えないしな。」
「でも!悪いよ・・こんな大きいの。つきおのケーキじゃん・・。」
「良いんだよ。俺からのプレゼント。ケーキだって蓮華ちゃんに食べてもらった方が嬉しいと思うぜ。きっと。」
「ありがとう・・。」
どういたしまして、と蓮華の頭を月雄の武骨な手が撫でた。
「つきおの手・・冷たいね」
蓮華は月雄の手を自分の掌で包むように握った。
「こうすれば暖かくなるかな?」
月雄の手をそのまま自分の頬に当てる。冷たかった月雄の手の、自分の肌に触れた部分が急激に熱くなってくるのを蓮華は感じた
「蓮華ちゃん・・」
月雄は蓮華の目線まで屈みこむとそっと蓮華に口付けた。
十秒にも満たないような、唇に触れるだけの子供のようなキスをした後ごめんね、と呟き月雄は去っていった。

目を大きく見開き真っ赤になった蓮華とケーキの包みを置いて。
558月蓮・クリスマス:2005/12/26(月) 01:09:27 ID:jkdQKxR0
「こういうの・・よく分かんないよ」
たった一瞬のことだけど、あの月雄が自分にこんな事をするなんて、そして自分にもこういう事が起こるなんて。
ユウちゃんやみちるちゃんやマキちゃんに聞いたら少しは分かるのかな・・?ううん、絶対言えないよ・・こんな事。
考えすぎて知恵熱が出てしまいそうになりながら蓮華は雪の降り積もる道を歩いた。子供のような、小さな足跡を付けながら。
559名無しさん@ピンキー:2005/12/26(月) 01:17:04 ID:jkdQKxR0
以前、屋カイを投下させて頂いた者です。
クリスマスにちなんで短めの月蓮を・・ってもうクリスマス過ぎてますね・・(汗)
エロパロ板なんで本当はもっとエロいのが書きたかったんですが月雄と蓮華ではキスまでが精一杯でした・・・。
555さん、レスどうもです〜
560名無しさん@ピンキー:2005/12/26(月) 16:58:10 ID:eRs7/B6t
クリスマスはええなあ。
こんな作品が読めるなんて。
ありがとう。
561名無しさん@ピンキー:2005/12/29(木) 03:52:04 ID:TsmgIDAp
560さん、レスありがとうございます。
月蓮も結構好きです。エロには中々繋げにくいですが・・
562名無しさん@ピンキー:2006/01/19(木) 00:54:45 ID:UwNUPXTn
マキタソの生臭い本気汁をヂュルヂュル吸いまくりたい。。。
563カイ・一人H:2006/01/22(日) 22:39:12 ID:jkSyl40a
西日の差し込む部屋、ベッドの上、そして部屋に響くイヤラシイ音と甘い香り。

「あ・・はぁっ・・」
私の指は自分自身のエッチな部分を掻き回し、粘着質の音を立てる。
瞳の裏に映るのは屋敷俊。私をこんなエッチな体にしちゃった張本人。

「あん、ダメ・・ダメぇ・・屋敷・・」
屋敷の指の動きを思い出しながらそれをなぞるように自分自身の指を動かす。
焦らすみたいに、入り口を指で弄って。それなのにいっぱい濡れても入れてくれなくて、おねだりして、やっと指を入れてくれて・・。
「屋敷・・意地悪っ・・」
指を抜き差ししてくちゅくちゅって音立てて。

「カイ、めっちゃトロトロやん・・ホンマにエッチな娘やな〜」
屋敷の言葉も思い出す。
こんなにしたの、屋敷じゃん・・。その時の屋敷のすっごく嬉しそうな顔も。バカ、スケベ、ヘンタイ。でも、そんな屋敷がたまらなく好き・・。
今日だって、どうしても我慢できなくって学校から帰って制服のままでこんな事しちゃってる。
昨日も練習が終わってから、一昨日も寝る前に。今日は金曜日、そして明日は屋敷に会える土曜日。明日になれば、屋敷に会えるのに我慢できない。どうして・・?

制服の中に手を入れて、ブラをずりあげて胸を揉む。
つんと立ち上がった乳首を摘んでくりくりってすると思わず声が出ちゃう。
敏感なのは右側。屋敷がいつもそっちばっかり触るから。でも左側も好き。赤ちゃんみたいに吸う屋敷は凄く可愛いから。
屋敷にいっぱい揉まれて、吸われて、弄られて、1カップ大きくなった私の胸。その上を彩る前回会った時に付けられたキスマーク、噛み跡、まだくっきり残ってる。
564カイ・一人H:2006/01/22(日) 22:44:10 ID:jkSyl40a
「あっ・・いやあ・・」
指であそこを開いて指を入れる。自分では見たことないけど、そこはヒクヒクしててピンク色ですっごく可愛いって屋敷は言うの。
じっくり見られるのは恥ずかしいけど舌と指で、優しく可愛がられるのは好き。
自分が「女の子なんだ」って事感じるから。(普段が普段だし)

おっきく膨らんだクリトリス。指でコリコリしながらあそこを指で抜き差しして。クリトリス触るとすぐにイッちゃうから最後のお楽しみ。 初めての時、甘噛みされてびっくりしたけど・・。

「カイ、もっとエッチな声、ワイに聞かせて・・」
エッチな声、出させるみたいに体のあちこちのスィッチを点けていく屋敷。凄く恥ずかしいのに、エッチな言葉言わされたり。ホント・・意地悪。でも・・
「あん、あんっ、屋敷、屋敷、はぁっ、好き、好きなの・・」
嫌いじゃないの。だって、相手は屋敷だから。好きなんだもん。

屋敷のおちんちん、ずんずんって、されてるの思い浮べながら指動かして腰も動かして。クリトリス触りながら屋敷を思い出して、そして、イッちゃった。

トロトロになった指、ぺろっと舐めて、これで私の遊びは終わり。

「早くキス・・したいなぁ」
もう金曜日、でもまだ金曜日。誰にも秘密の、平日だけの私の遊び。
565名無しさん@ピンキー:2006/01/22(日) 22:57:47 ID:jkSyl40a
前回の屋カイでも書いたカイの一人H、一人H描写が中途半端だったので今回一本書いてみました。

遅れ馳せながら今年もよろしくお願いします。
566名無しさん@ピンキー:2006/01/29(日) 00:00:56 ID:+zVwBqfk
マキタソに顔面騎乗位させながらマンコを狂ったように舐め回したい。。。
567名無しさん@ピンキー:2006/03/18(土) 13:11:12 ID:OZOBwTAy
坂本ジュリエッタ乙
568名無しさん@ピンキー:2006/04/04(火) 22:21:13 ID:hlFtqw4I
ジュリマキ〜(餓)ジュリマキ〜 コミックスはよデレ
569あ ◆6zsldeDOfM :2006/04/05(水) 01:40:41 ID:ly1jHGvB
570名無しさん@ピンキー
ほす