78 :
うつむく男:
私は、22歳で未だに逆裁にはまっている801好きの同人女です。
ナルミツを書かせていただきますがよろしいでしょうか?
御剣が、成歩堂と共に暮らし始めて数年後。彼に海外赴任の話が持ち上がった。
以前にも一度、ハーグの国際司法裁判所へ行かないか、という話が出たことは出たのだが。幸か不幸か、その時は別の者が選ばれた。
しかし、今回は。御剣も、まもなく三十歳。二十歳で検事になってから十年が経つ。まだまだ若手とはいえ、幹部候補生としての周囲の期待は低くない。
しかも今回の赴任は、いわゆる海外への異動ではなく、ほとんど無期限の研修のようなものだった。
人が人を裁くための、より正しい制度とは何か。それを模索するための研究員として、御剣は各国の法廷を見て回ることになった。
責任はとてつもなく重いが、それだけにやりがいのある仕事だ。
たとえ、一生涯を費やすことになっても。
御剣の決意に、成歩堂も賛同してくれた。本当は、行くなと言いたかっただろうに。
でも、成歩堂はそういうことは言わない。絶対に口が裂けても意地でも言わない。そういう男だった。
いよいよ明日は出立という夜、御剣はいつもよりは早めに自宅マンションへ戻って来た。
既に引き継ぎは完了、挨拶も全て済んだ。後は空港に行くだけ。
深夜と呼ぶには少し浅い夜道を歩いて、公園の角を曲がると自室の窓に灯りが見えた。
79 :
うつむく男:04/06/07 19:12 ID:RUF9k3N/
今日は、あいつが先だったらしい。
あの灯りもこれでしばらく見納めだな、と御剣は思った。
明日からは、またお互いに独り身だ。
何となく足が速くなって、夜の舗道からマンションのエントランスに飛び込み、一階通路を真っ直ぐに歩く。
突き当たりの角部屋が二人の隠れ家だった。鍵を鳴らして玄関を開けると、成歩堂が部屋の奥からヒョコッと顔を出した。
「おかえり。わりと早かったねえ」
「ただいま。お前こそ早かったな」
成歩堂はもうパジャマに着替えていて、すぐに寝られる体勢だ。
(やれやれ、準備万端だな)とつい苦笑していたら、
クイクイッと手招きされた。
「──なんだ?」
「ちょっと来て」
なんだろうと思いながら、御剣は靴を脱いでスリッパに履き替えた。
成歩堂は先を歩いていき、どこへ行くのかと思ったら衣装部屋に入った。
「龍一。どうした?」
「ここに立ってみて」
言われるままに姿見の前に立った。鏡の中には見慣れた臙脂のスーツの男がいた。
80 :
うつむく男:04/06/07 19:15 ID:RUF9k3N/
その肩を抱き、成歩堂が横に並んだ。
「この姿も、しばらく見納めだなと思って」
「──私は別に、全く見納めではないがな」
「そりゃあそうだよ。ご本人なんですから」
それがどうした、と言おうとして唇を塞がれる。
ずっと持っていた鞄が床に落ちた。
ドアに身体を押しつけられ、思わず相手の広い背中に両手でしがみつく。
湯上がりの温かな匂いを感じて御剣はハッとした。
「──待、て……」
「ん?」
「──シャワー……」
「あとで」
「こら」と叱っても成歩堂はやめず、耳朶から首筋を吸われて身体が跳ねた。
上着も、ベストも、フリルシャツもまだ着けたままだ。
こういう時だけやけに器用な指が、丁寧に素早く必要な箇所だけを緩めていく。
鎖骨、肩の先、左腋の下、左の乳首、左の腰骨上から順に、弱いところを責められ、御剣は膝が砕けそうになった。
「ほら、ちゃんと立ってて」
「──こ、の、野、郎……」
「じゃないと、鏡に映らないでしょ」
見える?と吐息混じりに囁かれた。
御剣は、初めて姿見のことを思い出した。
目に飛び込んで来たのは、男に覆い被さられている自分の姿だ。
髪も、服も、乱れ放題に乱れている。
サッと目を逸らすと、顎を掴んで引き戻された。
81 :
うつむく男:04/06/07 19:18 ID:RUF9k3N/
「駄目」
「──りゅう、いち……ッ!」
「よく見て。忘れないように」
自分が誰に何をされてるか、自分が誰のものなのか、忘れちゃ駄目だよ?
とても優しくそう言うと、成歩堂は跪いて靴下の上から御剣の踝を舐めた。
ズボンを捲り、脛、膝、膝の裏。さらにズボンの上から、内腿、腿の裏、腿の付け根。
そしてとうとう、前立てから中身を取り出して含まれたとき。ずっとうつむいて耐えていた御剣は、背中を反らせて喘いだ。
「──ん、んぁ……」
「いい声だな。怜侍」
一言感想を述べてから、成歩堂は元の位置に口を戻した。
その固い髪に指を通しながら、御剣は再び鏡の中の自分たちを見た。
多分、滑稽な姿なのだろうとは思う。
大の男二人が、こんな風に乳繰り合って。
それでも、腹の底から湧き上がって来た、わけの分からない何かに駆り立てられて、御剣は成歩堂の髪や肩や腕を掻き毟った。
もしかしたら、こういう気持ちを、人は愛おしいと呼ぶのだろうか。
82 :
うつむく男:04/06/07 19:26 ID:RUF9k3N/
こんな風に、相手を薙ぎ倒したくなるような切なさを。
御剣の爪に削られながら、成歩堂はますます吸う力を強めてゆく。
やがて、ついに限界が来て。
「ん、ん、んんッ!」
出せ、と命じて舌が先端を突く。
その舌と指と粘膜に促されるまま、御剣は体液を吐き出す瞬間の自分を鏡の中ではっきりと見た。
終わり
ふぅー・・・・
どうでしょうか?私としては、よい作品になったと思います。
リアルタイム遭遇━━━(゚∀゚)━━━ !!!!!
描写がエティくて満足しますた
ただ
>>78の紹介やらはいらんと思。
初の♂×♂でした。
『同人女は帰れ!』なんていわないで〜。
もう一作有るのですが、如何でしょうか?
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私はアイツに何をしてやれただろう。
今日もまた、自らにそう問うた。
道 程
私はアイツに何をしてやれただろう。
今まで何度、その問いを繰り返してきたか分からない。久しぶりの再開、初めての敗北、初めて被告席に立たされた事件、そして15年前の決着……。
まっすぐ、迷うことなく突き進んできた人生に、奴は災難のように降ってきた。けれどそれが災難などではなく、真実の道を示す道標であったことを、御剣は知る。
それ以来、御剣はことあるごとに「アイツ」を指標としてきた。
アイツならどうするだろう、アイツはなぜそうするのだろう、アイツと私はどれだけ違っている?
そして、アイツに何をしてやれただろう、と必ず自らに問う。
芸術学部から一転、弁護士を目指した成歩堂の目的は、『御剣を救いたい』、それだけだったそうだ。思うだけなら誰にでもできる。けれどそれを現実のものとしてしまうだけの意志の強さ、それを裏付ける強い動機……。
そこに自分がいたのかと思うと、御剣はめまいに似た感覚を覚える。
今まで何度、その問いを繰り返してきたか分からない。久しぶりの再開、初めての敗北、初めて被告席に立たされた事件、そして15年前の決着……。
まっすぐ、迷うことなく突き進んできた人生に、奴は災難のように降ってきた。けれどそれが災難などではなく、真実の道を示す道標であったことを、御剣は知る。
それ以来、御剣はことあるごとに「アイツ」を指標としてきた。
アイツならどうするだろう、アイツはなぜそうするのだろう、アイツと私はどれだけ違っている?
そして、アイツに何をしてやれただろう、と必ず自らに問う。
芸術学部から一転、弁護士を目指した成歩堂の目的は、『御剣を救いたい』、それだけだったそうだ。思うだけなら誰にでもできる。けれどそれを現実のものとしてしまうだけの意志の強さ、それを裏付ける強い動機……。
そこに自分がいたのかと思うと、御剣はめまいに似た感覚を覚える。
86 :
道程:04/06/07 19:40 ID:RUF9k3N/
それほどまでに強く、自分がアイツの心の中にいたのだと。
自分もまた、彼のためにしてやれることのすべてをしようと、心に誓った。
「2年か……」
若者の時間はまさに光の速さで過ぎていく。この2年間で御剣は根底から人生を覆され、何もかもやり直し、そして考え直した。
しかし、変わったのは御剣だけではない。
いくつもの事件をともにし、2人の力をぶつけ合い、すれ違い、食い違い。
石が転がってぶつかり合うとき、角が取れ、磨かれ、形が変わっていくように、成歩堂もまた、変わっていった。
「検事・御剣怜侍は……あのまま本当に死ねばよかったんだ!」
あの成歩堂の言葉とは思えないような、理性を欠いた暴言さえぶつけられることもあった。
そんなときでも動揺することなく、彼の言葉を受け止められたのは、御剣がかつての御剣ではなくなっていたからだ。
(ああ、成歩堂もまた、迷いながら生きているのだな……)
怒りに燃える本人を目の前に、そんなことを冷静に考えていたりする。
「私たちは、ずいぶん真剣に、今日まで歩いてきたな」
あの、人生を変えた裁判からずっと、成歩堂に借りを返したかった。少しくらいの努力では返せないその恩を返すために、今日まで頑張ってきた気がする。
預かっていた弁護士バッヂと、証拠品。そして明日へとつながった審理の行方を一緒に、手渡した。
「あとは君次第だ。頑張りたまえ……相棒」
今日ようやく言えたその一言に、成歩堂は力強く笑って見せる。
小学生のときから、今日まで、何度も交差する道をともに歩んできた。そして今日からは、ようやく肩を並べていける気がする。
交差する道が、今、ひとつになる、並んで歩いていける。君と、この道を行く。
終わり
エロくない同人でした。
私は、こっちの方がすっきりとしているので、ナルミツ初心者にはこっちの方がいいと思います。
あれ(・д・)・・・・?
なんだか違和感があるが気のせいかな気にしないほうがいいのうわなにすrやめrjwsthjshn
>>1-87の人々へ
新しい作品を作っているのでしばらく待っててください。
>>89 書いた人じゃないがここがエロパロって事を忘れてた━(゚∀゚)━!!!
エロパロでも801ってアリなのかと思っていた・・・orz
板トップに801はいけないとは書いてないけどね。
801は801板でやるほうがいいだろうね。
道程とうつむく男の作者です。
801板が有るとは知らずこちらに書き込んでしまい誠に申し訳ございませんでした。
_| ̄|◇
ていうかまとめサイト&空気嫁!
降臨したカミサマには惜しみない賞賛を
いたずらなコネコちゃんには世間の厳しさを。
そいつが、ココのルールだぜ。
ここが801OKなんかになったら二度と見られないよ…orz
801は女装萌美少年しかうけつけないが逆転裁判には女に見える美少年など出てこないからな。
どなたか、ナルウラ書いてほしいっす。うらみが涙を流すシーン入れてホスィ…
>>78-82 盗作はイクナイよ……。
レスがたくさんあって嬉しくて見たら、801な上に
盗作だなんて orz
数字板にいったとしても、その元ネタのサイトさんは
ナルミツカップリングで知られているから、叩かれる
だけだと思う。
>ナルミツを書かせていただきますがよろしいでしょうか?
とかいいながら返事も待たずに始めてしまうあたりとか、
>新しい作品を作っているのでしばらく待っててください。
何の疑いも持たずにスレ住人が自分の作品を心待ちにしていると
思ってたり…
盗作云々は元をい知らないのでなんともいえんが、
なかなか香ばしいコネコちゃんだったぜ
悪質だなぁ…。
タイトルで検索かけて辿って行ったら、すぐに元が見つかった。
22歳で、てのも誰のことだかわからんな。
本当の作者さんを晒す為にやってたりする?
前にも一度あったね、盗作。
なんでこんなにプライドのない事が出来るのか、全く不思議だよ。
釣りだろ
注がれたコーヒーは全て飲み干す。
例え毒が盛られていようとかまいやしねえ。
アンタが丹誠こめて煎れたコイビトだ。
悪いようにはしねえさ。
そいつがココのルールだぜ。
だがな
すっぱいコーヒーはお断りだぜ!
笑えねえ猿まねにつきあうのはシュミじゃねえ。
空のカップを抱えてさっさと帰んな!
闇色の香りに嘘は隠せねえ。
アンタのエモノ
俺を楽しませてくれるかい?