職人名鑑テンプレ(サンプルは保管庫の職人名鑑にあり) 【XXX(コテor数字ハンor通称等】XXX(ふりがな) 属性:(紅、新聞部等) 得意技:(特徴的な挙動、言動があれば) 決め台詞:「(作品内で使われた台詞より)」 以下、職人さんの特徴を10行前後で解説。客観的に、それでいて ユーモアが交えてあるといいかも。煽るようなコメントはダ〜メ。 類義語:(その他の呼び名があれば)
山百合会からのおしらせ〜その1 ここはみんなの利用するスレです。SSを読む方も書く方も、節度をもっておねがいね。 【感想を書くときの注意】 百合推奨だけれど、それ以外のSSを排除しているわけではありませんことよ。 それに、SSを書く方もプロではないですし、あなたにとって、とても退屈だったり、 怒りさえ感じることがあるかもしれませんわ。 でも、SSを書いている方も、あなたを怒らせたり、不快にさせるつもりじゃなくて、 むしろ楽しませようとしてくれているんですの。 だから、「出て行け」だとか「ゴミ以下」だとか、はしたない言葉は、 思っても書き込まないこと。よろしくて? SSの多くは予告+NG-WORD付で書き込まれるから、自分には合いそうじゃないなと 思ったら まよわず回避なさってちょうだい。それには2ch専用ブラウザを使うと便利よ。
山百合会からのおしらせ〜その2〜 【SSを書くときの注意】 このスレにいる妹たちは百合SSが大好きなの。できれば百合で書いてくださいね。 もちろん、そのSSには殿方が必要と言うことであれば、無理強いはいたしませんわ。 でも内容によっては読み手を選ぶことがあるのは、ご存知よね。 とても傷つきやすい妹たちが苦しまないよう、ちょっとだけ配慮をしてね。 それと、中にはまだお姉さまからの指導が行き届いてない妹たちもいます。 時々リリアンにあるまじきはしたない声が届いてしまうかもしれないけれど、やさしく導いてあげてね。 ・投稿予告 カップリングや、明かせる範囲でのシチュエーションの予告をお願いね。 傷つきやすい妹たちが自分では受け止められないと思ったら、回避してくれるわ。 回避しやすくする為の[NG-Word]も投稿予告に書いてね。 ・SS本文 名前欄[タイトル/通り名/番号]を、mail欄[sage + NG-WORD]をお願いね。 Mail欄に[NG-Word]があれば、傷つきやすい妹たちがよけやすくなるわ。 それと、じつはこのスレには投稿されたSSを保管してくれるお姉さまがいらっしゃるの。 保管庫ではタイトルがあるととても見やすくなるわ。 そして、もし名無しさんじゃない素敵な名前がアナタにあれば、それもお願いね。
結局エロ入りか。
スレ立ておつか令さまはヘタレ攻め〜。
おつか令さま。 ときにこのスレでは何月何日から新刊のネタバレ解禁になるんだ?
とことんエロにこだわりたかったんだな・・・御休憩の方が語呂的に好きだったんだが
よく見たらテンプレが一文字増えてるw
>>1 乙か令さま。
エロ入りになったか・・・・。
ご休憩でもエロ羊でもどっちでもよかったけど、
このタイトルにするならエロは半角にして欲しかった・・・・。
>>1 乙ー。
スレタイごときでナズェゴヂャゴヂャ言ルンディスー。
そんなことより心ときめくような百合百合しいエロ分キボン!
あと、ネタバレは「新刊の内容にそったSS」だったらドント来い。
虚構か現実かわからないから問題ないと思う。
・・・田舎では早売りなぞありませんが何か?_| ̄|●
16 :
名無しさん@ピンキー :04/03/30 12:31 ID:XL/+hEBQ
(;´Д`)すみませんsage忘れますた
a
乙蟹名×志摩子
とりあえず即死防止のためにも投下します。あんまりな出来ですが お気楽な聖×祐ものなのでてきとうに読み流してやってください。 メール欄は 肩凝りsage で。
「ごきげんよう!」 「ごぉきげんよほぉー……」 ビスケット扉を開けると机にぐったりと突っ伏した白薔薇さまが気の抜けた挨拶を返した。いつもは遅れ気味 に来る人なのに私より早いなんて珍しい。 「どうしたんですか、白薔薇さま。そんなだらしない格好しちゃって」 「いやー久々に全部の授業起きてたもんだから肩が凝って凝って」 ぐるぐると腕を後ろにまわしたり首をまわしたりして、うーんとか唸りながら肩を抑える白薔薇さま。 「……おばあさんみたいですよ」 「えー!祐巳ちゃんひどおーい」 そんな酷いことを言う子に育てた覚えはないのにぃーとか言いながら、私の腕にすがるように抱きついてくる。 「ちょっと、白薔薇さまっ、お茶の用意ができないので離してください」 「だってえー祐巳ちゃんがオバサンくさいとか意地悪いうからー」 抱きつかれた手のひらにちょうど胸が触れるような、ひじの内側の敏感な部分に柔らかい頬や唇や吐息 が触れるような、絶妙な配置。腕をとられてるだけなのに妙にドキドキするなぁと思ったら。さすがセクハラ女 王様だなぁそれに柔らかいなぁ豊満であらせられるなぁ……なんて感心してる場合じゃない。このままだとま た変な気分になってしまいそう。 お茶の用意お茶の用意。祥子さま祥子さま。胸の中で念じる。精神集中。 念じてる間にさらに肩にまで手を回し始めようとした白薔薇さまを鉄の意志で押しのける。 「白薔薇さまっ、離してください!お茶の用意と祥子さまが」 「ちょっとくらいいいじゃーん」 「ダメです!」
少しきつく言うと腕にぶらさがっていた重みがふっと抜けた。 「……そんなに嫌?」 声色の変化におや?と思って窺うと、肩口から上目遣いにこっちを見上げる白薔薇さま。 うっすらと潤んだ瞳と少し傾げられた首。彫刻のように端整な顔に少しだけあどけなさを浮かべ、どこか小さ な迷子を思わせるなんだか守ってあげたくなる表情を形作っている。 う……。こ、これに目を合わせたら危ない……! 今まで何度騙されてきたことか。もう10度目くらいの正直だからさすがに学習。プイとそっぽを向いて、腕 組みなんてしながら、私はノーと言える日本人! 「い、嫌に決まってます!」 「……そうだよね、肩凝りのおばさんくさい上級生なんて嫌だよね……」 「……え?」 「こんなのにまとわりつかれたくないよね……」 「あの……」 「おばさんくさい、かぁ……この年で……」 はぁぁぁ、とこれ見よがしにため息をついて項垂れる白薔薇さま。もう完全に私の腕は離して、なんとも言え ない曖昧な表情で微笑しながらこちらを窺って言う。 「ああ……祐巳ちゃんお茶の用意でもなんでもしたら?手伝ってあげたいけど、おばさんはちょっとショックで 動けないからさ……あと年のせいもあるし?すまないねえ……」 すぼめられた肩が哀愁を誘った。 「あ、あの、そんなつもりじゃあ」 「そんなつもりもどんなつもりも私は肩凝り性のおばさんだけど?」 「……あ、あとで肩は揉みますから……」 「いいよいいよ、気を使ってくんなくても。事実だし」 「揉みますから!10分でも20分でも!」 「……そんなに揉んだらおばさんの加齢臭がうつっちゃうよ?でもできれば30分くらい揉んで欲しいなぁ」 「揉みます!30分でも!それに白薔薇さまはおばさんくさくもないです!」
そこまで言うと白薔薇さまは急に表情を変えてにっこりと笑う。 「わあ30分も?本当?嬉しいなぁ祐巳ちゃんはやっぱり優しいねえ大好きだよ愛してるよじゃあお茶の用意 が終わったらお願いねー」 ……次で11度目くらいの正直になるのかな。 自分に呆れるような、でもこんな状況を少し好ましく思ってしまうような、不思議な気持ちになりながらとり あえず言われたとおりにお茶の用意を先に済ませる。……間に、少し質問。 「ところで白薔薇さま」 「ん、なに?」 「おばさんになるとカレーの匂いがするんですか?」 「え、なんで?カレー?」 「だって、さっきカレー臭って……」 食器が触れ合うカチャカチャという音に混じって大きな笑い声が薔薇の館に響いた。 ――――。 トントン叩いたり、ひじで押したり、指にぐいっぐいっと力を込めたり。 「……うーん、そこそこ、あぁー効くぅー」 そんな声出したらやっぱりおばさんみたい……と思ったけれど今度は黙っておく。 「ほんとに凝ってたんですね」 「うん。心配症だから。祐巳ちゃんが祥子にいじめられてないかと思うと夜も眠れなくて……」 およよ、と泣き真似。 「余計な心配しないでください。それにお姉さまはお優しいんですから」 ちぇっ、と舌打ち。
ぐいっぐいっ、ぐいっぐいっ。 だんだん凝りがほぐれてきた。セクハラ癖も懲りてくれるといいんだけど……。 「それにしても祐巳ちゃんもむのうまいねえ。お母さんが凝り性だとか?」 「そうなんですよ。おかげで小さいころからよくもまされて……」 「じゃあ遺伝で祐巳ちゃんも凝り性だったりしない?」 うーん、そういえば。自分ではあまり意識しなかったけど最近は確かにときどき肩が重かったりするかもしれない。 「少しは凝ってるかも……」 「そっか、じゃあ私はもう十分だから祐巳ちゃんもんだげるよ」 「え、そんなこと白薔薇さまにさせるわけには」 「いいからいいから。交替交替。ささ、お席にどうぞ」 「はぁ……」 強引さに流されるままに腰かけると、白薔薇さまが椅子をテーブル側に詰める。胸が半ばテーブルに押し付 けられるほどだ。 「白薔薇さま、ちょっと苦しいんですけど」 「んー?気にしない気にしない。これくらい詰めるほうが姿勢が良くなっていいんだよ」 「そうなんですか……?」 どこか釈然としないながらも、じゃあお願いしますと前に首を傾けた。 ぐいっ、ぐいっ。 「お、祐巳ちゃんもけっこう凝ってるねえ」 「そうですか」 「祥子の相手とか連日の会議前の準備で疲れてるんじゃない?」 確かに食い込む指が気持ちいい。少し前に祐麒にもんでもらったときはちょっと力を入れただけでも痛かっ たのに。まあ力加減の問題もあるのかもしれないけれど、やっぱり最近少し疲れてるのかな。
「二の腕ももんだげるね」 「あ、お願いします」 ふにふにとした感触が腕を包む。白薔薇さまはマッサージもとてもうまいみたい。戸惑いながら椅子に腰掛 けたのに、あまりの心地よさにすっかり身を任せてしまっている。もしかしたら私に肩を揉んでくれといったの はただの口実で、本当は最近少し疲れ気味な私を労ってくれて最初からこうするつもりだったのかもしれない。 さすが白薔薇さまだなぁ。そつがなくて、さりげない優しさ。 少し感心する。私もこんな風に優しくなれるといいな。すぐ顔に出ちゃうからまだまだダメだけど。 なんて心の中で誉めた矢先に……。 「ところで祐巳ちゃん、二の腕の柔らかさはその人の胸の柔らかさっていう俗説があるんだけど」 「……へ?」 「祐巳ちゃんの胸はきっとこんな感じにぷにぷにしててやわらかくて気持ちいいんだろなぁ」 「ロ、白薔薇さまっ!」 前言撤回!セクハラが目的だったのかとあわてて立ち上がろうとすると、白薔薇さまは後ろからガバッと覆 い被さってくる。 「おっと、どうしたのかな祐巳ちゃん」 「は、離してください!」 「えー、やだ。今更何言ってんの。余りにも惜しげもなくうなじを晒してくれるから、てっきりそういうことだと 思ってもうすっかりそういう気になっちゃったよ、私」 「そ……そんな!だって肩を揉むからって」 「私はもむとは言ったけど肩だとは一言も言ってないけど?」 白薔薇さまは体をさらに前傾させて私に体重をかけてくる。テーブルがすぐ前にあって逃げ場のない私の背 中に、その柔らかくて豊かであらせられる感触が押し付けられた。
「だ、だましましたね……」 「人聞きの悪いこと言わないでよおー」 このからからと快活に笑う爽やかな口調に、全てがごまかされてしまいそう。 「もう、白薔薇さまったら……」 あと背中に感じる胸の感触……大きなぬいぐるみを抱いたときのような柔らかいものに触れた幸福感も、 私の抵抗を曖昧なものにしていく。 「うう、お姉さまになんと申し開きすれば……」 「そんな大袈裟な。貞操までは奪わないよ」 「て、ていそう?!」 「あっはっは。こっちこそ大袈裟だったかな。それより下向かないで。可愛い顔をこっちに向けて」 いつのまにか甘い香りの漂う髪が頬に触れるほど近くにある白薔薇さまの顔。血がのぼって、なんだかわ けがわからなくなってきた……。 「こっち向いてくれないの?」 「だ、だって……」 だって、これ以上向いて瞳なんてみちゃったりしたらどうなるか……。 「もう頑固なんだからぁ」 一拍おいてふいに耳に感じる中途半端に暖かい変な感触。 中途半端に暖かい、ってなんだっけ。……あ、そうだこれは生温かいっていうんだ、私の頭もオーバーヒート してそうとうポンコツになってるなぁ。うーん。 って「耳が生温かい」っていったいどういうこと?!
「わひゃあ!」 「おお良い声良い声。さすが怪獣の赤ちゃん」 「耳が!耳に!生が!」 「あんまり真っ赤になってたもんだから、さましてあげようとおもって口に入れてたんだよ?」 「くくく口にって……!」 うんそうだよ、なんていいながら白薔薇さまはまた耳を口に含む。 「ぅ……ゎ……」 事実を意識した今度は動けなくなって固まってしまった。 私が動かないのをいいことに、白薔薇さまは唇をはむはむと動かしはじめる。緩急をつけて圧迫される耳 の感触。鬢に鼻息がふっとかかって、毛がそよぐ。ときどき舌が動く粘液質な音も聞こえる。 「白薔薇さま……やめ……」 やっとそれだけ言ったところで、今度は今までの生温かさとは違う、しっかりと湿度を持った……というか 濡れたものが耳の溝を這いまわる感触が。 「ひゃあああ!」 「もうー、祐巳ちゃんてば耳なめたくらいでそんなに反応しちゃってー。かっわいいんだから」 「ななななめる!?ダメです!私の耳なんて食べてもまずいですから!」 「いや、おいしいよ?それになめるだけで食べないから大丈夫だってば」 そうか、何も食べられてなくなっちゃうわけじゃないんだ……おいしいらしいし、それならもうちょっとくらい…… 違う。 「ダ、ダメです!おいしくてもなめるだけで毒なんです、私の耳!」 「あはは、毒なんだ。じゃあいいや他のところにするから」 「他のところってそんなのもだめ――」 いいかける私を遮って、白薔薇さまは鎖骨から下の胸元にすすすと手をはわせた。 「二の腕と胸の感触が一緒、っていう俗説を確かめてみるね?」 「だ、だめって言って――ひゃうッ!」
「うーん。柔らかい」 制服の上から覆う感じで、ゆっくりと回される掌。触れられた途端に体がなぜか突っ張って抵抗できなくなっ てしまう。 「あ……あ……」 ゆっくり、ゆっくり。円をかいていくのをなんとなくただ見つめるだけ。 「急におとなしくなっちゃてどうしたの?」 あいかわらずすぐ耳もとで鼓膜を震わせる白薔薇さまの声。その震えがなんだか体全体に広がっていくような……。 「あ、あ、あの……」 何か言おうと思って、目を合わせる。 でもその色素の薄い綺麗な瞳に見返されると、頭の中をまわっていた言葉達がどんどん薄れて消えてい く……。もう何を言ったらいいのか全然わからない。 「む……むね、……て」 「胸と手?がどうかしたの?」 「あの、その……」 いっぱいいっぱいになって結局なにも言えずに私は目を逸らせて俯いてしまう。 「大丈夫?どうしたの?痛い?」 「痛くはないんですけど……も、もう何が何だかわからなくて……」 「……あああもうかっわいいんだから!胸と手、もっとだね!ガッテン承知!」 「ふえ?ちっ、ちがっ――!」 「今行くからね!直に!直接に!」 「きゃぁぁぁあああ」 白薔薇さまはずぼっと勢いよく私の襟から右手を入れた。 ブラの上からやわやわと少し触ったあとに、それを一気にずりさげる。 「きゃんッ」 ずりさげるときにふちが胸の先端をこすって、つい変な声をあげてしまった。
それを耳ざとく聞きつけた白薔薇さまは指でそこに少しだけ触れる。 「ひぁ!」 「祐巳ちゃぁーん。いっけないんだぁ、もうこんなにしてたんだ?少しなめて少し触れただけなのに」 白薔薇さまの指のなか、私の体の一部とは思えない固い何かが遊ばれている。キュッ、キュッと力をこめら れるから、そのたびに体とあごが少し持ち上がって小さく声が漏れてしまう。 「敏感なんだね……私の指でそんなにひくひくさせちゃって。嬉しいなぁ」 「ち、違うんです……」 いちいち反応してしまうのが途方もなくみっともなく思えて、翻弄される体を必死に抑えつけ、白薔薇さまの 腕を掴んで止めようとがんばる。 「やめ……て、んっ、く、ださはぁ……い」 やっとの思いで腕を掴んだけれど、全然力が入らない。 すがるように添えられてふるふると震えているだけだ。でも私の手の動きを気にしたおかげで、とりあえず白 薔薇さまの動きは止まった。 「どうして?」 「は、恥ずかしいから……」 「嫌じゃない?」 こくりと頷く。嫌じゃない……けど嫌になりそうなくらいすごく恥ずかしい。 「恥ずかしくないよ。気にしないで。可愛いんだから」 喜色満面といった感じなのにどこか優しさも溢れる笑顔でにこにこしながら、白薔薇さまは手の動きを再び 激しくする。 「ふあっ、ああ……」 「こうやってね、下からすくいあげるようにするといいでしょ?」 脇の下の、胸がはじまるあたりから徐々に力が込められる指。私の少し汗ばみはじめた肌の感触を楽しむ ようにだんだん中心に向かっていく。 「ゆっくりゆっくり周りをまわっていくから……。待っててね」
「ぅあ……くっ」 「祐巳ちゃん、すっごいどきどきしてる……」 ……確かに自分でもわかるくらい私の胸は高鳴っている。 再び先端に到達する指を意識して。 熱に倦んだ思考のなか、指先の動きと胸の高鳴りだけが把握できる事実だった。 宣言どおりにゆっくりゆっくり周って――敏感なところに近づいてくる指。 ――。 「……ふあ?」 しかし期待していた突起への強い刺激はいつまでたっても訪れなかった。 指先は円を描きながら今度は先端から離れていっている。 戸惑って上目遣いに顔を見ると、白薔薇さまは苦笑した。 「そんな顔しないで……。わかってるから」 「……あぅ……」 「祐巳ちゃんの普段とは違うえっちな表情をもう少し見てたかったの。でも、もうすぐみんな来るからやっぱり そろそろいくね」 ……みんな?
「っっぁああ!」 何かを思い出しかけた私の脳裏をかき消すように閃光が走った。 くちゅくちゅ、ぞぞぞという淫靡な音が耳のすぐ横で……というよりは耳のなかで鳴っている。きっとまた白 薔薇様が耳を……。 そう認識したところで胸の上にあった指も再び動き始める。 「んっ、ふ、ああぅ、あぁ……」 先端を目指して、脇からゆっくりとゆっくりと……。時には持ち上げるように、時にはおしつけるように強く、時 には触れるか触れないかほどに弱く、さまざまに感触と胸の形に変化を加えながら。 「ほらほら、もうすぐだからね……」 「ふぁ……い……」 囁かれた言葉のとおりに近づいてくる指先。自然と目をつぶって意識を集中させた。 最後に締めくくるように力が込められて、くにゅっと掌で胸が掴まれたのと同時に、先端も親指と人差し指で 強く挟まれた。 「……っっっぅくぁああアッ!」 視界が白んで、自分がどこにいるのかわからなくなる浮遊感が体を襲う……。
「……んぅ?」 ぼんやりと目をあけると由乃さんと令さまが見えた。 「あれ?」 きょろきょろとあたりを見回すと、山百合会幹部の面々が揃っている。 そしてこのテーブルと内装と紅茶の香りは間違いなく薔薇の館。 「……?」 さっきのは……夢だったのかな……。 「祐巳、しゃきっとしなさい」 横からかかる凛とした声。 「あ、は、はいすみません!」 「全く、早く来て準備するのはいいけれど、そのまま眠ってしまうなんて言語道断よ。次はありませんから ね。いつまでも惚けた顔してないの」 「ご、ごめんなさいお姉さま!」 祥子さまの厳しい叱責に晒されながらも別の用件で私の頭は混乱していた。 あれ?私ってば居眠りしてただけ? やっぱりさっきのは夢……?夢なら良かった……けどあんな夢を見るなんていったいどうして――。 「祐巳?耳が濡れているわよ。よだれがそんなところにまで垂れたの?はしたない子ねえ」 「え?ええっ、ご、ごめんなさいいま拭きますッ」 慌てて耳を抑えながら白薔薇さまのほうを窺うと……すごくニコニコしながらウィンクまで返してきた。 おわり
>21 GJ! しっかり萌えさせて頂きました。 やはり聖×祐巳は(・∀・)イイ!!
>>21 GJ!!
このお気楽だけどエロエロなのがたまりませんな。
書き上げたら30kbを突破してしまったので、3回に分けて投下します。 メール欄は「au revoir」で。 新刊のネタバレは……多分無いと思います。
最終電車を待つ人の波をくぐり抜けて、聖はホーム中央の支柱に背中を預けた。 辺りに飛び交う雑多な喧騒が、いつも以上に煩わしく感じる。酔っ払いの怒鳴り声。 甲高いOLの笑い声。その合間を縫って鳴り響く携帯電話の着信音と開閉音。 無遠慮なノイズに耐えられなくて、凭れ掛かっていた柱から体を起こし、ホームの 最後尾へ向かって歩く。酒気と香水の匂いを纏わりつかせた女が足早に側を通り過ぎ、 喫煙コーナーで渦巻く煙がその周囲を不自然に白く染めている。 人気の無いホームの端は薄暗く、所々塗装の剥げたフェンスによって終端を塞ぎ 止められていた。聖は表面を覆う埃に構わず肘を突くと、まだ線路沿いに残る街の 灯りに目を目を向ける。街の騒音からもホームの喧騒からも距離をおいて佇むその姿は、 何かを待っているように見える。 踏み変えた足の先に硬い感触が伝わった。視線を下に落とすと、その先で薄汚れた 白い植木鉢が一台転がっている。駅員が置いたのか誰かの忘れ物か。その鉢の中で、 一輪の名も知らぬ花が萎れかけた花弁を風にそよがせていた。 フェンスから肘を離すと、聖は足元の植木鉢を置きなおし、こぼれてしまった土を 中へ戻した。そのまま立ち上がって、ホームの屋根にぶら下がった時計を見つめる。 時刻は午後11時51分。三月最後の風に、足元の花がもう一度その身を震わせた――。
それは、一本の電話から始まった。 大学の入学式を目前に控えた春休みの午後。愛用のマグカップを片手にキッチンから 出てきた聖を、リビングからの電子音が呼び止めた。留守電機能がOFFになっていた ことを思い出して一瞬足を止めたものの、この時間帯なら主婦目当ての勧誘だろうと その音を無視して、本日二杯目のコーヒーを口に含んでリビングを横切る。 それでも、電話機のスピーカーから流れる着信音はなかなか止まない。その辛抱強さ に半ば呆れながら、根負けした聖はリビングの隅に向かうとカップを片手に受話器を 取り上げた。 「はい、佐藤です」 しかし、受話器から少し遅れて聞こえてきたのは、不必要に明るいセールストーク ではなく、聞き覚えのある涼しげな少女の声だった。 「佐藤さんのお宅でしょうか。私、蟹名と申しますが――」 「静!?」 電話の相手が告げた予想外の名前に、つい語尾が跳ね上がる。 「どうしたんですか? そんなに驚かれて」 反応がおかしかったのか、リリアンで何度か聞いた声が楽しそうに転がる。それが 今、自分が握る受話器から聞こえているということに、聖は確かに驚いていた。 「だって、静が私の家に電話をかけてくるなんて思ってもみなかったから」 覚めない驚きについ率直過ぎる言葉を口にすると、静の声が拗ねたように音程を 上げた。 「そうでしょうね。中々電話に出て頂けませんでしたし、出た時の声も何だか 怖かったし。まあ、今の時間なら勧誘か何かだと思われても仕方がありませんしね」 鋭い指摘に思わずたじろぐ。聖は口元にカップを近づけてそれを誤魔化し、電話では そんな行為に意味は無いと気がついた。 「え、いや、はは……。静、もしかして怒ってる?」 「いいえ。ちょっと意地悪をしてみただけです」 恐る恐る訊ねる聖に対して、意地の悪さなど微塵も感じさせずに静が笑った。
カップの中のコーヒーが半分に減った頃、聖はそれまでの話の合間を見計らって 電話の理由を訊ねた。先程から続く他愛も無い世間話の中で、いつもなら自分の意志を はっきりと示す静が、今日に限って用件を切り出せず先延ばしにしているように感じて いた。 「……今日は、お誘いのお電話を差し上げたんです」 聖の質問に、受話器越しに聞こえる声のトーンが僅かに硬さを帯びる。 「お誘い?」 「はい。……デートのお誘いです。よろしければ、ですけれど」 一瞬、会話が途切れた。 静とのデートが嫌な訳ではない。会えば話が幾らでも弾むだろうし、そうして一緒に 過ごす時間はむしろ楽しそうだとさえ思う。 ただ、二人の過去が聖に即答を躊躇させていた。 「あの……」 沈黙を拒絶と取ったのか、静が不安げに答えを促す。 その声で考えが決まった。いや、考えるまでも無かった。これまでの全てを承知した 上で、静はこの電話をかけてきた。それなら自分の答えは決まっている。聖は僅かな 躊躇いを押し流そうと、不自然にならない程度に明るい声を上げた。 「いいね、いつにしようか?」 潜めていた息を吐き出す音が、薄いノイズとなって受話器に響く。今は見えない 表情が安堵に綻ぶのを想像して、それを素直にかわいらしいと思った。 「では、31日でお願いできますか?」 「31日? 私はいいけど」 大学へ行くといっても特に準備がいるわけでもない自分と違い、イタリア行きを 控えた静にとっては早い方がいいのでは無いだろうか。しかし、聖のその疑問に静は、 その日の方が都合がいいんです、とだけ答えた。 「じゃ、31日の11時にM駅の北口広場で」 「すみません。こちらからの申し出なのに日にちまで決めてしまって」 申し訳なさそうに声を落として静が詫びる。気にしないでと軽く笑って、聖は手にした ままのカップに口をつけた。 気がつけば、中のコーヒーはすっかり冷めていた。
ビルの隙間で加速した風に首筋をくすぐられ、絵入りのタイルの上で反射的に 軽く身を竦ませる。 ここしばらくのうららかな日々を追い越すように、少しだけ日差しを強めた 3月31日、聖はM駅の北口にある広場に立って辺りを見回していた。 自分より早く着いているだろうという予想に反して、待ち合わせの場所に静の姿は 見当たらなかった。それをやや意外に思いつつ、空いているベンチに腰を下ろして 足を組む。 約束までには余裕があるが、それでも駅ビルのテナントを覗いて潰すには半端な 時間を、聖は目の前を行き交う人々を眺めてやり過ごそうとした。が、それも数分と 持たず、今は背凭れに頬杖を突いて、駅ビルの背後に広がる青空と薄くたなびく雲を 眺めている。 出がけに見たテレビの天気予報は、今日一日を通じて降水確率0%を保証していた。 現に頭上の空模様は、今日が絶好のデート日和であることを告げている。その空を 見上げながら、ブーツの踵で意味も無く石畳を鳴らす。 やがて下ろした視線の先には、相変わらずの人の波。たまに途切れるその隙間 越しに、ビルのガラスに映る自分の姿が見える。 一応大抵の所に行ける格好をしてきたつもりだが、ネイビーブルーのニットに ライトグレイのパンツは、今日の天気には少し重く見えるだろうか。そんなことを 考えながら、聖は頬杖を外して両腕をだらりと垂らす。そのまま、組んでいた足を 解くとニ、三度足首を回して前に伸ばした。
そのブーツの先に短い影がかかった。 「ごめんなさい。お待たせしてしまって」 荒い息をなだめながら、到着したばかりの静が謝る。ここに来るまでに走って きたのか、草色のブラウスが呼吸に合わせて軽く波打っていた。 「いいよ、私が早く着いただけだし」 立ち上がって軽く埃を払うと、聖は口の端を軽く吊り上げる。 「それに、可愛い女の子を待たせるのは主義に反する」 そんな軽い言い草に、落ち着き始めた息の下から笑顔が覗く。 「ちょっと、持っていて頂けますか?」 右腕にかけていたカーディガンを聖に渡すと、オレンジがかった赤い皮製の ポーチからハンカチを取り出して、静が額に滲んだ汗を拭いた。時折吹き付ける風に 気持ちよさそうに目を細める。 「ふう」 ハンカチをしまった静が、パンプスの踵を合わせて聖に向き直る。その動きに 引かれたスカートの裾が、膝の辺りでやわらかな円を描いた。 「ごきげんよう、聖さま」 「ごきげんよう、静」 人工の鐘の音が11回、週末の人出で賑わう広場に流れた。 静が礼を言って、差し出したカーディガンを受け取り右手にかける。きっと夕方に なるまでは出番が無いだろう。降り注ぐ日差しはこの時期にしては暖かくて、そんな ものを着ていたらすぐに汗ばんでしまう。 そう、今日は絶好のデート日和だ。 「そろそろ移動しましょう。行きたい所はもう決まっているんです。まずは――」
デートはごくありふれたものだった。 前から観たかった映画を観ると聞いて、単館上映しているフランス映画かなにか だと思っていたら、渡されたチケットは火薬の量と観客動員数を売りとするような ハリウッド映画のものだった。列に並んでいる最中、意外でした? と聞いて 来たので、意外だったと素直に言うと静はおかしそうに笑った。 パンフレットは買わず、Lサイズのポップコーンを1つ、コーラを2つ買って、 中央後ろ寄りの席に座った。久し振りに観た映画はなかなか面白かった。客電が点いて ふと横を見ると、同じく満足そうな表情をしていた静と目が合った。 昼食を取るため、静お勧めと言うオープンカフェに入った。交通量の少ない通りに 面した日当たりのいいテラスで、パスタとサンドウィッチを注文した。そこで映画の 感想を言い合って、予想以上に面白かったことと、ヒロインの演技がオーバーだった という点で二人の意見が一致した。 それ以外にも色々な話をした。今まで知らなかった静の話。歌うことが中心で、 あまり学校の行事に参加できなかったこととか、歌姫の称号は自分としては結構 恥ずかしいと思っていることとか。好きな食べ物の話。口に入れたパスタの茹で具合。 サンドウィッチに挟まっていたピクルスを指して、祥子はこれをわざわざ除けて 食べるんだと話した時には、静は信じられないと言いながら大笑いしていた。心の中で 祥子に謝りつつ、聖も一緒になって笑った。
ちょっとだけ長居をしてカフェを後にすると、駅前に戻る緩い坂道を手を繋いで 歩いた。差し出した聖の手を握る力は躊躇いがちに弱く、それでも掌からはしっかりと ぬくもりが伝わってきた。 繋いだ手を小さく揺らして歩くその横顔は照れているようで、嬉しそうで、それを見た 聖の歩幅を少しだけ縮めさせた。駅前に着くまでほとんどしゃべらなかったが、その間 静はその表情を崩すことが無かった。 そうやって手を繋いだまま、ウィンドウショッピングをした。静の方がやや女の子 っぽいものを好むけれど、二人のデザインの好みは似ている所が多かった。ふざけて 下着の好みを聞くと、人前では教えません、と突っ撥ねられた。つれないなあと 食い下がると、調子に乗って今日の下着の色まで聞いてきそうですから、とすまし顔。 わざとらしくむくれて見せると、そのすまし顔が笑顔に変わる。 CDも見た。クラシックは嫌いではないが、詳しい訳でも無い。そんな聖の手を 引いて、静が一つ一つ説明していく。これは初めてアリアを歌った曲。これは昔から 好きで気がつくとよく口ずさんでいる曲。これは人前で歌っている時に歌詞を間違えて しまった曲。 その中にはアヴェ・マリアもあった。シューベルトのものも、ブラームスのものも 好きだが、やはりグノーのアヴェ・マリアが一番好きだと、輸入版のCDを手にして 微笑んだ。
その微笑は何かを名残惜しむようで、それが聖の心を気づかない内に緩めてしまって いたらしい。 「よかったら、買ってあげようか」 CDを戻す静の背中に声をかける。元あった個所にケースを差し入れる手が、その 申し出に動きを止めた。それを見て、全て言い終わらない内に聖は自分の無神経さに 歯噛みした。答えなんて最初から解っていたのに、何故こんな――。 けれど、ここで止めてしまえば、二人の間を流れる空気が余計重さを増すように 思えた。口の中に拡がる後悔を飲み込むと、聖は言うべきではなかった言葉を最後まで 言い切る。 「好きなCD1枚買ってあげるよ。デートの記念にさ」 その言葉に目の前の後姿は振り向かず、代わりに切り揃えられた黒髪が横に揺れた。 「今日は私の我侭で連れ出してしまったんですもの、そこまでして頂く訳には いきません。それに――」 静の声が一瞬途切れる。店内の喧騒がやけに遠く聞こえた。 「――ほら、荷物になってしまいますから。出発の準備、ほとんど終わってるんです」 再び訪れる沈黙。取り繕うように、たった10Cm四方のプラスティックを最後まで 押し入れると、静の手がタイトルラベルの表面を滑って力無く戻る。 その手を、一歩踏み出して真横から攫った。 「そっか。じゃ、しょうがない」 そう言いながら何事もなかったかのように笑って手を引くと、静をつれて隣の コーナーへ移動する。 繋いだ手を握る力が、少しだけ強くなった気がした。
大通りに面して立つビルが、西に傾いた太陽の日差しを浴びて茜色に染まり始めた。 もうしばらくすれば、家路を急ぐ人々の姿がここに増えるだろう。すれ違う人ごみの 中には、部活帰りらしい中高生の姿も既にあった。何人かはリリアンの生徒かも 知れない。 その中を歩く二人に昼間の足取りの軽さは無く、それでも歩みを重ねるたびに体は 先へと進んでいく。 長く伸びた二人の影が、数時間前に座っていたベンチにかかった。 「戻って来てしまいましたね」 濃度を増す茜色に目を細めて、静が呟いた。隣に並ぶ聖から視線を外したまま、 繋いだ手を一度だけ握り締めると、短い息と共に離した。 「今日は、本当にありがとうございました」 何気ない感謝の言葉は、不自然なほど自然だった。自然すぎて、そのまま放って 置けなくて、何故か少し腹が立った。 だからこれは仕方が無い。それに今日一日引っ張り回されたんだし、これくらい 要求してもばちは当たらないだろう。理不尽だと判っていながら自分にそう言い訳を すると、聖は静と同じ方角に視線を向けて口を開いた。 「ねえ、静は料理得意?」 「料理、ですか?」 唐突な言葉に、静が怪訝な面持ちで聖を見つめる。それを横目で確認してから、聖は 先を続けた。 「そう。私ね、自分では料理ってほとんどしないんだけど、人の作った料理を 食べるのは好きなんだ」 「え……」 混乱したままの声に、聖は体全体で静の方を向いた。理由はどうあれ、これから お願い事をするのだ。それなら相手に向き合って頼まないと失礼だ。そう心で嘯いて、 その瞳と真っ直ぐ視線を合わせる。 「だから、今日のお礼をしたかったら、静の手料理食べさせて欲しいなあ」 目の前の顔がゆっくりと喜びに染まる。 それは、間違いなく今日一番の笑顔だった。
前編は以上です。エロは後編にて。 スレ占拠にならないよう、中編は明日、後編は明後日の今頃の時間帯に投下します。
>>46 乙。
そんな事言わずに今すぐ投下してくれよー!!
>>46 乙。
そして、なんで皆は新刊をFGできるんだよ!ヽ(`Д´)ノ
漏れみたいな田舎モノには辛いよ・・・orz
>>46 おつ蟹×聖。
そういえば人大杉は解決したのかな?
今日も午後あたり大杉状態だった訳だし。
何と言うか 聖さまは罪
GJ!
いや〜続きが気になる気になる。
久々の蟹で嬉しいです。
>>51 まだ大杉状態みたいだよ。
GJ!楽しみに待ってるよー! 静はイイねえ。っていうか聖とのエピソード最高っ!
新スレになったとたん神作品が2つも……!
甘茶がどういう物体かわからない人へ JTの「甜茶」を飲んでみましょう 大体おんなじ味ですわ
そういや、 志摩子、祐巳モノって2人が1年生時の話か「志摩子×乃梨子->志摩子×祐巳、乃梨子失恋」パターンが 多いな。 「志摩子×祐巳->志摩子×乃梨子、祐巳失恋」っていうのは職人さんもイメージしにくいのかな?
前スレッドで書いたものの続きを書きました。 祐巳がレイプされる内容です。 例によって 暴 力 シ ー ン ・ 陵 辱 ・ 鬱 等々が苦手な方は是非 ス ル ー を し て く だ さ い 。 お願いいたします。 NGワードは引き続きrapeです。
祐巳が聖の死を知ったのは、事件から十日あまり後の事だった。 その日、薔薇の館には異様な空気が立ち籠めていた。押し殺した沈黙、それを突き破る嗚咽。 そして最後には押さえ切れない慟哭が、少女たちの、か細い躰を震わせた。 いつもは華やかな社交の場だったその部屋に。 友情と思春期の甘酸っぱい香りと、少しの切ない想いを秘めたその部屋に。 その部屋の中心、丸テーブルにあの人の姿はない。代わりに一本の花瓶が、ただ所在無く佇んでいた。 あの人の笑顔に代えて。 「私の……せいなんです……本当は私が、私が巻き込んでしまって……」 祐巳は嗚咽していた。目を真っ赤に腫らし、しゃくり上げてくる痛恨に、 身体をぶるぶる震わせ、狂ったように泣きじゃくっていた。 その横では島津由乃がじっと下を見つめてぽろぽろと大粒の涙をこぼしている。 さらにその横には支倉令が肩を震わせ、又さらに志摩子が、江里子が、そして蓉子がすすり泣いていた。 「私が、私があの人を……白薔薇さまを……」 「止めなさい、祐巳!」 鋭い制止の声は祐巳の右隣から起こった。祥子は祐巳をきつく睨んでいた。 いつものあの毅然とした顔に、いっぱいの涙を、溢れさせて。 「違うんです。私が悪いんですっ!!」
祐巳が、駄々っ子のようにかぶりを振って絶叫する。恐らく姉に逆らった初めての瞬間であったろう。 尚も言いつのろうとする祥子の口を留めるよう言葉を続ける。壊れかけた心の軋みを。 「私が……私が巻き込んだから……私がいたから聖さまは死んだんだ! 私なんかいなかったら良かったんだ! 私が、私が死んでしまえば良かったんだあっ!!」 バシン、と甲高い音が響いた。頬を腫らし、驚いたような目のまま、祐巳は祥子を見つめて固まった。 祥子の顔にはただ悲しみだけが浮かんでいたのではなかった。祐巳を打った祥子は、 今まで一度も見せた事のなかった冷たい、侮蔑の視線を、見下すように祐巳に向けていた。 「お姉さま、私は……」 「もう、いいかげんにして!!」 不意に、そのときまでただすすり泣いていただけだった志摩子が、身を引き絞るような声で泣き叫んだ。 「あなたが……あなただけが悲しいと思っているの? あなただけが、つらいことだと思っているの? 私が……私たちが悲しくないだなんて思っているの……?」 そこまで言うと、志摩子は崩折れ、感極まって「うわああああああっ!!」と泣き始めた。 「うわあああああああっ!! 聖ぃぃぃ――――――っっ!!」 それが切っ掛けとなって、蓉子が、紅薔薇さまが今まで押さえていたものを爆発させた。 目をはち切らんばかりに見開き、うつ伏せ、狂ったように絶叫した。
祥子はすっくと立ち上がると、祐巳を見下ろして、冷たく吐き捨てた。 「出て行きなさい、祐巳。あなたとは妹の縁を切ります」 「……ぁ……」 祐巳がわなわなと震える。大きく開かれた目は怯え切っていた。悲しみと、そして後悔に―― 「出て行きなさい!」 「ちょっと祥子、何もそんな」と、支倉令が涙を浮かべながら、とりなそうとする。 だが己に遅く祐巳は脱兎のごとく薔薇の館を飛び出したのだった。 祐巳は走った。ひたすらに走った。スカートのブリーツは乱れ、 セーラーカラーが大きく翻ってしまうのも忘れて。 途中何人かの顔見知りにすれ違ったような気もするが、覚えていない。 さすがに新聞部や野次馬も、今回ばかりは憚って祐巳に近づこうとはしなかった。 ただ、マリアさまだけが、広場を横切るとき、悲しげに自分を見つめた気がした。
(――私、馬鹿だ。馬鹿だった) 前から馬鹿だとは分かっていたが、ここまで酷かったとは思わなかった。 私が、私だけが、つらいだなんて思っていた。苦しいだなんて思っていた。 そんなつもりで皆の前で泣き喚いていた。 わずかな間でも自分を可愛がってくれた白薔薇さま。 その白薔薇さまと長いときを過ごしてきた方々が悲しくないはずなんてない。 いや、私なんかよりもっとずっと苦しんでおられるはずなんだ。 思い出が、共に過ごした思い出が、あの方とお姉さまたちと、私が知らない絆が、 もっとずっと紅薔薇さまや江里子さま、そして志摩子さんの胸を苛めているはずだった。 そして、お姉さまだって……。それなのに、それなのに―― もう、あそこにはいられない。お姉さまに縁を切られてしまった私が、 薔薇の館に足を運ぶことはもう二度と無いだろう。だけど、それだけじゃない。 ――つらいんだ。あそこにいることには耐えられないんだ。想い出すから。 あそこにいると、あの建物にいると、浮かんでくるから。あの人のお面影が、お顔が、笑顔が――
「あっはっはっ! 祐巳ちゃんってば最高!」 「百面相だね〜」 「私……すごく仲の良い友達がいたの。その人さえいれば他に何もいらないくらい好きだった」 「祐巳ちゃんて不思議な子だね」 「はいはい。大人しく、お姉さまといい所にいこうね」 「私は世界中の人に分かって欲しいんじゃない。大切な人にだけ分かってもらえればいいの。分かる?」 (私には、私にはもう――) 「うっ……ううっ……うわああああああああああああっ!!」
「天佑神助かな」 男は呟いた。その言葉は隣にいるスキンヘッドの大男に向けたものではない。 いわゆる、一人ごちたという奴だ。咥えタバコを口に、細面、双眸に陰惨な輝きを宿した男。 男はさして信心深いという訳でもなく、むしろその逆ではある。が、僥倖には感謝するべきであった。 なぜなら、獲物が――今回の「標的」が、ふらふらと自分の方から人気の無い場所に飛び込んできてくれたのである。 その女は空き地まで来ると、塀にもたれてうずくまり始めた。何やら泣きじゃくっているらしかった。 見れば、靴は上履きのまま履き替えもせで駆けて来ている。正直、昨日の今日で危なさも感じるが、 固より好機を逸するような男たちではない。それが女を犯す為なら尚更だ。 さしたる困難もなく少女の背後に回り込むと、男は「道具」を振りかざす。 ようやく、少女がうずくまったまま背後を見上げた。時己に遅し。 そのあどけない顔に恐怖が浮かぶよりはやく、ブラックジャックの重い一撃が、少女の脳天に叩き落とされた。
祐巳は夢を見ていた。遠い昔の夢。いつの頃だったか思い出せない、遠い昔。祐巳は叫んでいた。 流されいく、あの人。急流に呑む込まれ、消えようとしている愛しい人の手。 祐巳は必死に手を伸ばす、だけどその手は波に呑まれて―― 冷たい水の飛沫が祐巳をうつつに引き戻した。 「へへっ、お目覚めかい?」 下劣というのがぴったりの声音を、歯の抜けた口から吐き出している、スキンヘッドの男。 男の手には今し方、祐巳にぶち撒けた空のバケツが提げてある。 その後ろ、角材の上には細面の男がタバコをふかし腰掛けていた。 「うっ……あっ、あなたたち、誰なんですか? どうして、こんな……?」 祐巳はやはり汚らしい床に転がされて、手足を拘束されていた。身を捩り、困惑してか細い声を漏らす。 「紅薔薇のつぼみのプティ・スール、福沢祐巳ちゃん……だっけ?」 祐巳の動きがぴたりと止まった。
「この前はおたくの白薔薇さまにゴチになったよ。よろしう言うといてや」 「ククッ」と男が陰惨な笑みを作った。 「えっ――」 祐巳の顔が凍りつく。大きく開いた瞼は、信じられないとでも言うように微かに奮えている。 「まさか、あなたたちが……」 「そう。あの女を輪姦して嬲り殺したのは俺達だ」 細面と、スキンヘッドが、にいっと二人でポーズをつくって破顔した。 「そ、そんな! なんで……なんであんたたちが、警察に捕まらないのよっ!?」 祐巳が悲痛な、そして憤りを籠めた叫びを上げた。 だが、その痛切も男たちにとっては極上の贄となるしかない。 「蛇の道は蛇、ってなぁ」 細面が白い息を吐き吐き、得意げに語り始めた。 「俺達には色々と抜け道があるのよ。少々の事ならパクられはしねえ。それにな、 今はさるド偉いお方がお味方してくれてんだ。人を殺したところでへいっちゃらなのよ。 だからよ――大人しくした方がいいぜ」 「へヘッ」と鼻息を荒くして、スキンヘッドが転がされた祐巳の胸に手を伸ばす。
「いやあっ!! 触らないでえっ!」 祐巳が必死に暴れ、喚き散らす。スキンヘッドは馬乗りになると その顔を一撃、二撃と殴りつけた。「ぎゃっ!ぐぎゃ!」と祐巳の口から凄まじい悲鳴が漏れる。 「おい、止めろこの馬鹿野郎!」 細面の男がスキンヘッドを殴りつけた。 「てめえはせっかくの獲物をまた壊す気かコラァッ!?」 「すいません。兄貴」とスキンヘッドが禿げ頭を曝して謝罪する。 「うっ……ぐっ……」 祐巳は顔から鼻血を溢れさせ、呻いている。細面がそっと覗きこむがさほど酷い打撲ではないらしい。 「おい、分かったろ? 大人しくしておいた方が身のためだぜ」 男が見下ろすその顔を、祐巳はきっと睨んでいる。スキンヘッドが胸を揉み、 その首筋に舌を這わせる。祐巳は顔を嫌悪に歪ませ、抵抗こそはできなかったが、ただきつく男を睨んでいた。 「ふっ。まあ、そう意固地になるなよ。もうちょっと大人しい女かと思ってたぜ」 細面が軽く肩をすくめる。
「お前らの姉、白薔薇さまなんか泣きを入れて、自分からおねだりしていたんだぜ」 「クククッ」と細面を歪めて嘲笑った。 「……ウソよ」 「ウソじゃねえさ」と、大げさに手を広げておどけてみせる。 「あの女はな、自分から『お願いします。どうか私のおマ○コに皆さんのチ○ポ入れてください』っておねだりして、 メス犬みたいにマ○コ広げて泣き喚いていたぜ。俺達の金玉なんかぺろぺろ舐めちゃってよぉ」 「ウソよ、ウソよ、ウソよ――――――っ!!」 祐巳は泣き喚き、絶叫した。それから、凄まじい目で男を睨んだ。 「――許さない。あなたたちを、絶対に許さない……」 「クッ」と、細面が顔を青ざめさせ、あとしざった。良く見れば、顔に一筋の汗の玉が流れている。 「おい! はやくその女ヒイヒイ言わせてやれ!」 「へい」とスキンヘッドが祐巳の胸に顔を埋めた。制服を引き裂き、 ブラジャーを噛み千切って、白い双丘を手で寄せ舌を這わせる。 「あっ!」 祐巳の口から小さな悲鳴が漏れる。 「おっと、暴れない方がいいぜ」と、細面がさっと手で制す。 「お前自身を痛めつけなくても、俺達はお前の大事な人間を傷つけるぜ」 「…………!」 「なんだったらお前の実家に的を掛けても良い。福沢設計事務所って言ったっけ? シノギを掛けて潰すぞ? コラ? あと、祐麒くんとか言ったな。かわいい弟が交通事故でカタワになるのは見たくねえだろ?」 「クククゥ!」と、細面がぐしゃりと歪んだ。 祐巳の、さっきまでは祐巳とは別人のように強く気高い光を放っていた瞳から、 萎んだように煌きが色褪せていった。祐巳は横を向いた。スキンヘッドの男の口唇は、 何の遠慮も無く、双丘に結んだ淡いつぼみを蹂躙している。涙は頬を伝って薄汚れた床に落ちた。
「ケケケケケケケ、ケケケケケケケ」けらけらと、細面が笑いだした。 男の舌は、べたべたと、唾液をいっぱいに溢れさせて祐巳の乳首を舐め、 吸い、むしゃぶりついている。すぐに其処は異臭を放つ粘液でべとべとになった。 祐巳はあまりの嫌悪感に眉間に皺を寄せ、目を固く瞑った。 だが、そんな事をしたからといって、不快極まりないその触手から逃れられるという訳でない。 「んっ!」 胸から舌の感触が無くなったかと思うと、閉じたその瞼に生暖かい感触が湧き起こった。 スキンヘッドはぺろぺろと固く閉じられた祐巳の瞼を舐めまわしている。独り瞼のみでない。 額、頬、鼻、顎、耳、顔中至るところを舐めまわしている。 顔中至るところを臭い唾液がべとべとにしている。祐巳はあまりの生理的嫌悪感にわずかに口を開けて呻いた。 だが―― 「――――!」 男は、唇の開いたわずかの隙間から、唾の固まりを注ぎ落としていた。 目を閉じた祐巳の口にそれはあっさりと入り、そして喉の奥へと飲み干されていった。 「がっ!」
「ケケケケケケケケケェッ!!」 細面が手を叩いて囃子立てた。 「うぐ! うげえっ!! げぼぉっ!!」 祐巳は身体を仰け反らせ、喉を収縮させた。 嫌悪の圧倒的な固まりが吐き気となって胃袋を這い上がってくる。その手をスキンヘッドが方々塞いだ。 「ぐっ……ぐぶっ!」 祐巳の身体は蠢いた。凄まじい嫌悪感が胃の蠕動となって嘔吐を促しているが、 仰向きになったその不自然な態勢では吐き戻すことはできない。 何度も胃の中味が喉の上に這い上がって、口の辺りを少し汚しては、また内蔵へと引き返していく。 その繰り返し。祐巳はそれを何度か繰り返し、ビクビクと痙攣した。 「へへっ、俺達の怖さがちったぁ分かったかコラ?」 「はあっ……はあっ……」 祐巳は、もう、裸身を曝し、身も世もあらぬ体で息を吐くのみだった。 「ようし! マ○コは俺がもらう」 ずいっと今まで眺めているだけだった細面が進み出る。 下半身に位していたスキンヘッドは体をずらすと、祐巳の顔の方へとずり上がる。
「言うとくがなあ、歯ぁ立てやがったら顔を潰すぞ」 拳をちらつかせてそう言うと、スキンヘッドが己の汚物を曝け出す。 細面も同じようにかちゃかちゃとベルトを弛めると、汚い尻を曝した。 「うっ!」 祐巳が仰け反る。細面は鼻息を荒くしている。 「ふん!」 「あっ! うっ、ぐううぅぅぅっ!! ぐあっ!!」 ――祐巳のヴァージンが散らされた瞬間だった。処女を破った細面はぺこぺこと腰を遣い始めた。 スキンヘッドも遅れじと亀頭を祐巳の小さな唇に割り込ませる。 まるで二人の男がジェットコースターにでも乗るように、前後相い縦を成して身体を揺すりだした。 (お姉さま……お姉さま……助けて……) いつの間にか心の中で助けを呼んでいた。大好きなお姉さまたちに。 もう、祥子さまは自分の姉ではないというのに。自分とはもう縁を切ると仰ったお姉さま。 やはり、本気なのだろうか。嫌われたっていい。でも、最後に力をください。 聖さま……白薔薇さま……ごめんなさい、本当にごめんなさい。許してくれだなんて言いません。 だけど、だけど悲しみは……きっと、自分で最後にしますから。だから……
「うおおおっ!! この女締まるぜ!」 細面が歓声を上げる。処女だったばかりの膣圧は、数々の少女たちを穢してきたこの男にとっても 満足のいくものらしい。最初は鮮血で潤滑されていた出し入れも、今やしっとりとした女の湿りで充たされている。 別に感じているというはずもない。祐巳の女性自身が躬らを守るために生理的な水分を分泌しているだけだった。 だが、己に頭の飛んだ男には「ぴちゃぴちゃ」という音が性感をますますと昂ぶらせているらしかった。 「オラァッ!! もっと舌を使ってしゃぶれや!」 「ぐぶっ!!」 スキンヘッドが一物を喉の奥まで突き込んだ。思わず祐巳の口からはくぐもった呻きが漏れる。 男は膝をついてしゃがみ込むと、祐巳の髪を掴んで荒々しくイマラチオに興じている。 無論、祐巳にとっては初めて間近に目にする男性器である。それをこのように口に含まされているのである。 涙を溢れさせ泣いているのは当然であった。だが、何人もの少女たちを犯してきたこの男にとって、 その顔を見る事こそが陵辱の愉しみであった。 要するに愛らしく華奢で、誰もが守ってやりたくなる、きゅっと抱きしめてやりたくなる祐巳という少女も、 この男たちにとっては暴力と射精の対象でしかなかった。 結局、聖が自らの命と引き換えて祐巳を守ったということも、無意味でしかなかったのか。 ――そのとき、祐巳の目の端にふと黒い筒状のものが浮かんだ。
「ぐおおおおおおおおおおっ!! イクぞおおおおおっ!!」 男たちが絶頂の雄たけびを上げる。射精の瞬間である。目も眩むような快楽、それに伴う絶叫。 それに唱和するかのように、けたたましい爆発音が起こった。 「ぐぼ……ほっ?」 スキンヘッドが目を剥いてビクンと痙攣した。その拍子にまだ射精途中のチ○ポが祐巳の口から外れた。 祐巳は――涙を流して、だが、きっと目を見開いて、銃口をどてっ腹に向けていた。 スキンヘッドの尻ポケットに収まっていた小型拳銃からは硝煙が立ち込めていた。 「おっ、おい兄弟!?」 スキンヘッドの禿げ頭がゆっくりと前向きに倒れた。やがてビクビクと震えて動かなくなる。 「てんめええええっ!!」 「んっ!!」 すばやく、祐巳から男根を引き抜いた男が、下半身が剥き出しのまま祐巳に廻し蹴りを喰らわした。 起き上がりかけていた祐巳はもんどりうって倒れる。マカロフが祐巳の手を離れて床に転がった。 祐巳が手を伸ばす。だが、それより速く、男が素早く拳銃を手に取った。
「この……ナメたマネまねし腐って、マ○カスがっ……!!」 男は渾身の力を込めて祐巳を蹴りつけた。 「あぐうっ!! うあああっ!!」 「オラァ! オラァ!オラァ!オラァ!」 男は横たわる祐巳の腹や肩を蹴りつけている。 悲鳴が上がって、のた打ち回った祐巳は、やがて男が蹴り足を止めるとぐったり動かなくなった。 「はあ……はあ……ざけやがって」 男は祐巳の顔にぺっと唾を吐きかけると、銃を右手に持ち替えた。 「予定変更だ。テメエはエサにするつもりだったが、今ここで死ね」 男が引き金を引いた。 「お前の次は予定通り小笠原んとこのガキをちょぐちょに犯してやるよ」 だが、痛みも死も祐巳の体には届かなかった。 虚しく響いた爆発音を不信に思った祐巳が目を開ける。――男の指は弾け飛んでいた。
「ぐおおおお……そ、そんな馬鹿な……」 男は肉塊に代わった右手から血を溢れかえらせて跪いている。銃が暴発したのだ。 祐巳は立ち上がると足元に落ちていた鉄パイプを手に取った。 パイプの切れ端は斜めに尖っている。その切っ先を男の腹に衝き立てた。 「ぎゃあああああああああああああっ!!」 男が絶叫し、床を転がりまわる。祐巳はその腹から鉄パイプを引き抜くと、再び衝き立てた。 「ぎゃひいいいいっ!! やめてえっ! 許してえぇっ!!」 「あんたなんか、死んじゃえ! 死んじゃえ! 死んじゃえ! 死んじゃえええぇぇぇっ!!」 血飛沫が上がり、そしてすべてが動きを止めた。ビクンビクンと痙攣している肉塊も 次第に弱弱しくなっていく。祐巳は体中真っ赤になって、呆然とその有様を眺めていたのだった。 (私……私……人を……) 今更になって漸く震えが込み上げてきた。殺してしまったのだ。人を。人を、殺してしまった。 もう、元には戻れない……。 見れば、手には真っ赤な血糊がべっとりとこびり付いている。 その手は、ほんの少し前お姉さまと一緒にピアノを弾いた手だった。だけど、もう二度とあそこには戻れない……。 (聖さま……今、そちらにいきます……) 祐巳は鉄パイプの切っ先をそっと喉に宛がった。
「お待ちなさい」 その手を、そっと止めるものがいた。 「あなたは私の妹よ。勝手に後追い自殺なんてさせないわ」 「お姉……さま……?」 幻ではなかった。祐巳の、か細く震える祐巳の目の前にいたのは、確かに彼女の姉、小笠原祥子だった。 「遅くなったわ。ごめんなさい」 きゅっと祐巳の肩を抱く、暖かい腕。それが夢ではないことを明かしていたから。 「私、人を……」 「あなたのせいじゃないわ」 「私のせいで……聖さまが……」 「あなたは生きなさい」 「おね……おねえ……さ……」 祥子はもう何も言わなかった。ただしっかりと祐巳を抱きしめた。 「うわああああああああああああああああああああああっ!!」 ・ ・ ・ ・ ・ こうして事件は幕を下ろした。時を経た今も、私の心についた傷は消えることはない。 そして死んだ人が生き返ることもない。だけど、私は生きてみようと思う。私を支えてくれる、お姉さまがいるのだから。 <了>
志摩子さんの髪 志摩子さんの唇 志摩子さんの耳 志摩子さんのうなじ 志摩子さんのおっぱい 志摩子さんの乳首 志摩子さんの小指 志摩子さんの脇の下 志摩子さんのおへそ 志摩子さんの陰毛 志摩子さんのオメコ 志摩子さんの陰核 志摩子さんの大陰唇 志摩子さんの小陰唇 志摩子さんの尿道 志摩子さんの膣 志摩子さんの子宮口 志摩子さんのおしり 志摩子さんの肛門 志摩子さんの太もも 志摩子さんの足首 志摩子さんの親指
>もぎとられた薔薇 ◆jHCuM/6C1s 乙。 …だがなあ…オレの祐巳ちゃんを汚すんじゃねーよゴルァ!! 壊れ祐巳は可哀想だよ……orz
>>59 乙。続きはこのスレが950超えたときかな?と思ってたんだが
まさか60でやってくるとはw
どうせなら祐巳は死んで山百合会メンバーの反応が見たかったかな?と思う。
そっちの方がよかったかも。やらにのが一番だけど、やるならとことんってこと。
祥子が、姉妹の縁を切るのは不自然に思えた。でも、面白かったですよ。 ◆jHCuM/6C1s さま、お疲れです。
>>58 乙。
やっぱりハァハァは出来ないけれど、鬱モノは好きです。
強引な展開っぽい気はしたけれど、後日譚を想像させる余地がありつつ、
それがどう考えても鬱な展開しか見えないのがまた良し。
ただ、900以降にしたほうが良かったのでは?とは思う。
かなりチャレンジャーな作品はできれば埋め立ての時にお願いしたい――ってのは
前の作品すら読んでいない俺が言えたことじゃないんけど、その方向でお願いできませんか?
いや、
>>4 なのはわかっている・・・わかってはいるんだ・・・_| ̄|● ホントスマン
乙〜
漏れも
>>82 と同じ意見で、
スルーはしてるんだけど、なんだろう・・・・、できれば900以降とかの埋め立て時に
投下してくれないでしょうか・・・・。
隔離するつもりはぜんぜんないし、投下してくれるのは大変嬉しいんですけど・・・。
うまく言えなくてスマソ。
>>82 >>83 要約すると、「俺の気分が悪くなるから、なるべく投下しないでくれ」ってことだろ。自分勝手なこと言わずに、黙ってスルーしろよ。
俺は何時間もかかって作品を書き上げる職人様に対して、埋め立てまで投下を待って作品を寝かしておけとはとても言えない。不遜すぎて。
黙って透明あぼーん
>>84 スルーしてるからそんなこと少しも思ってないよ。
読んでないのにそんなこと思うわけないだろ。
漏れのレスもそうだけど鬱系の後って荒れるし、雰囲気が悪くなることが多いから
「出来れば900以降に投下してほしい」って思っただけ。
書き方悪かった漏れがいけないんだけどね。
漏れなんかにレスをつける前に、ちゃんと投下してくれた職人さんにお礼を言おうよ。
読んでる読んでないは別として、職人さんへの礼儀だと思う。
87 :
84 :04/03/31 12:41 ID:S9vrFnQS
>>86 俺は
>>80 だよ。だいいち、文句いってる奴に「お礼言え」なんて言われたくないわけだが。
雰囲気悪くなるのは、おまえのような奴が黙ってスルーせずに文句を言うから。
何遍も言われてることだし、テンプレにも書かれてるが、
「嗜好に合わなくても、 黙 っ て ス ル ー し ろ !!」
マリみてのエロパロなんだからスレ違いでもなんでもないし ちゃんと予告レスして配慮もしてるのになんで埋め立てでなんていうのよ。 こういう話読みたい人だっているんだから、実質制限するようなことを言うのはイクナイよ。 ほのぼのだろうがラブラブだろうが鬱だろうが ちゃんと予告レスとNGワード付けてくれる職人様なら問題ないですよ。
お姉さま方、もう少しお静かに… はしたなくってよ。
>>84 >>87 少し攻撃的すぎるよ。いいかげんやめておけ。
こういう作品が投下された後には必ずでてくる文句。
なんでスルーできないかな。
91 :
90 :04/03/31 13:29 ID:sns0baqH
>>90 原理主義者には自覚させておかないとダメ。前々スレくらいはそれで荒れた。
過剰反応気味になるのは仕方ないかと。
>>92 お姉さま、これ以上この話が続くと、きっと薔薇十字がきますわ。
今おもったのですけれど、
感想にもNGワードとか入れたほうがよくないかしら。
せっかく作品をスールしたのに感想を見ちゃって
気分を害した子たちが暴れないためにも。
ちょっと思っただけだからあまり気にしないでくださいね。
良いかもしれないね。 アンカー打たなくても何に対する感想かわかるし。 まあ普通の作品に対するレスはともかく、そういう危ないのに対するレスには考えてもいいんじゃなかろうか。
今回はちとイマイチかな。 銃が暴発したり突然祥子さまが現れたり、祐巳にとって都合よすぎる展開に萎え。 やるならとことんやって欲しかったです。でも、 >ぺこぺこと腰を遣い始めた。 この表現、大好きw
薔薇様方は明日のエイプリル・フールをどのように楽しまれるのでしょうか? つかだまされておたおたする祐巳ちゃんきぼん。
エイプリル・フールで活躍しそうなのは聖さまだなあ。 祐巳はお約束として、蓉子さまや祥子が騙されてってのが面白そう。
騙す側 聖、江利子、由乃、蔦子(つうか新聞部) 騙される側 祐巳、蓉子、祥子、令、志摩子
そこで黒志摩子ですよ!
せっかく最初に神作品2つ投下されたのに あっという間に空気悪くなっちゃった
au revoir(中編)を投下します。 メール欄は昨日と同じく「au revoir」で。
食材で膨らんだビニール袋を半分ずつ持って、強まる西日を浴びながら歩く。静の 話では、家はJR線の駅から歩いて行ける距離にあるということだった。 近くに小学校があるのか、校庭解放の終了を知らせる放送が茜色の空に遠く響いた。 時折交わす言葉は短く他愛無いが、今はただこうしていようと思った。 やがて、「蟹名」と書かれた表札の下がった一軒の家に辿り着いた。 「ここです」 瀟洒な造りの門を押し開いて聖を招き入れると、静はポケットから取り出した鍵で ドアのロックを外す。電気を点けずに玄関で靴を脱いで、二人はそのままキッチンに 入って荷物を置いた。 「用意ができるまで、リビングで待っていて下さい」 冷蔵庫の横にかかっていたエプロンを手にして静が声をかける。聖は言われたとおり リビングのソファに座り、そこで初めて家の中が静かすぎる事に気がついた。 「ねえ静、お家の人は?」 「父は先月から出張してるんですけど、出張先で風邪をこじらせてしまって。身の 回りのことができない人だから、母が行って世話をしているんです」 エプロンをかけた静が、グラスを持ってキッチンから現れる。琥珀色で満たされた 二つのグラスの中に氷が数個浮かんでいた。 「アイスティー、ペットボトルですけど」 「ありがとう。ちょうど喉渇いていたんだ」 受け取ったグラスに口をつけ、一気に流し込む。喉を鳴らしてアイスティーを飲む 聖を見て、静も自分の分を飲み干した。 「じゃ、すぐに作りますね。お腹、空きました?」 「もう腹ペコ」
静の姿が再びキッチンに消えるとすぐに、包装を解く音が、続いて包丁とまな板が 立てる音が聞こえ始める。腕前を保証するそのリズミカルな音に、気がつくと 伸びやかな歌声が加わっていた。初めて聴くその歌が気に入ったのは、贔屓目では なく歌い手の技量によるものだろう。 しばらくすると、換気扇の回転音とフライパンに油が跳ねる音が重なる。聖は静が つけていったTVのスイッチを消して、今はリズムも旋律も不揃いなその音に耳を 傾けた。 やがて、聞こえていた音が一つ消え、二つ消え、最後に換気扇の音が止むと、 キッチンから顔を覗かせた静が聖を呼んだ。 「いい匂い。美味しそうだね」 テーブルに着いた聖の嗅覚を、バジルと鶏肉の香りが満たす。クリームチーズを 添えられたバゲットも、かぼちゃのポタージュも食欲をそそった。ポタージュは 解凍して暖めただけです、と言う静の両手には木のボウルがあり、その中に シーザーサラダの緑が映えている。 「お口に合えばいいんですけれど」 ミネラルウォーターを注いだグラスを聖の前に置いて、静もテーブルに着く。率直な 聖の賞賛に、照れるように含羞んでいた。 「合うに決まってるよ。冷めない内に早く食べよう」 グラスを持ち上げる聖の動きに合わせて、静も自分のグラスを掲げる。重なり合った グラスがテーブルの上で澄んだ音を立てた。
食事を終えると、聖はキッチンを借りて二人分のコーヒーを淹れた。ポットを持って リビングに移ると、先にカップやフレッシュを準備していた静が壁際のコンポに リモコンを向けている。 数秒置いてスピーカーから流れるピアノの調べを、ドビュッシーの全曲集です、と 静は説明して、聖からポットを受け取り中身を注ぐ。聖はドビュッシーがどんな曲を 書いた人なのかを知らないし興味も無かったが、静が選んだ曲は料理中に歌っていた 曲と同じく、初めての耳に心地よかった。カップに注がれるマンデリンの香気も、 駅ビルで食材と一緒に買ったチョコレートも申し分なかった。 「それにしても」 カップをソーサーに戻す音が、聖の含み笑いに重なる。 「静がアクション映画好きなんて意外だった」 「そんなに意外でした?」 ローテーブルを挟んだ向かい側で、チョコレートの包みを解いていた静が首を傾げて 戸惑う。 「うん。意外と言えば、静って私服はもっとシックな感じだと思ってたんだけど、 今日のは結構女の子っぽいデザインだったね」 「似合いませんでした?」 「ううん、似合ってた。シックなデザインなんて制服で見慣れてたし、新鮮で よかったよ。うん、今日は静の色んな面が見られて楽しかった」
明け透けな聖の言葉に俯いた静が、空になった包み紙を指先で細かく折り曲げる。 やがて盗み見るように顔を上げて、その先にある愉しげな聖の表情に気づいた途端、 今度は意地悪そうに目を光らせた。 「私も、聖さまの色々な面がわかりました。例えば手を握る時に指を絡めて遊んだり とか。――ああいうこと、他の子にもされるんですか?」 静をからかって遊んでいると、思わぬ所で反撃を食らうことがよくあった。けれど、 こうして返される悪意の無い言葉は、知り合ってから今日に至るまでいつだって聖の 悪戯心を誘った。 「……そんなことしてたかなあ、私」 「してました」 力強い断言に、降参のつもりで両手を持ち上げた。 「ごめんなさい。してました」 「ほらやっぱり」 勝ち誇る静。してやったりと微笑むその表情に、形だけの抵抗を示してみせる。 「で、でも嫌いな子にはしないよ。少なくとも」 「嫌いな女の子なんていないくせに」 「……静、やっぱり意地悪だ」 憮然として答える聖の姿に、チョコレートを含んだ静の口元が綻んだ。 「もう。気づいてなかったんですか? 一緒に入った服屋さんで、近くにいた 店員さんにずっと見られていたんですよ」 そのまま楽しそうに。嬉しそうに。 「もしかして、周りから見ると私達って――」
――聞こえなかったことにするのは簡単だ。その程度の器用さは持ち合わせている。 ――意味がわからなかったことにしようか。それならより自然だろう。 けれどその僅かな迷いが、途切れた言葉の先を理解したと静に告げてしまった。聖を 見つめ返す眼差しが、それを何よりも物語っていた。 「……失敗してしまいました」 何も言えなかった。言えば二人で守ってきた何かが、脆く崩れていきそうだった。 それとも、既に崩れてしまっていたのだろうか。 「もう少しだったんですけどね。やっぱり、完璧に演じきることなんてできなかった」 その演技は、誰に対して行われていたのだろうか。 「聖さまと何でもない普通のデートをして、駅前でいつものようにお別れして。それで さよなら。それでよかった」 口元に浮かんだ微笑は変わらない。ローテーブルの上に流れていた湯気は、いつの 間にか消えていた。 「聖さまからおまけの時間を戴いた時だって、ただ嬉しかった。私の料理を食べて 頂いて、コーヒーを飲みながら今日のデートを振り返って。帰りは一つ目の角まで 見送って差し上げて」 冷めたコーヒーに口をつけ、少しだけ飲み込む。 「とても、素敵だと思いました」 カップを置く静の手は何も変わらぬまま。動揺も後悔も、全てその内に隠して 白いまま。 だから、目の前のその手を握り締めた。 この行為があの日の口づけと矛盾することも、静の嘘を壊してしまうことも関係 無かった。聖はこれ以上、静の口から出る言葉を聞きたくなかった。 そうだ、これは自分の我侭だ。だからもし、行き着く先で責めを負わなければ ならないとしたら、それは自分の役割だ。考えなしに薔薇に手を伸ばせば、その棘で 傷を負うのは当たり前。
「……聖さま。このままだと私、勘違いをしてしまいます」 何も言えなかった。ただ、手に篭める力を少しだけ強めた。 「聖さま、貴女の心が誰を求めているのか、気づいていらっしゃるのでしょう?」 脳裏に浮かぶ姿。切り揃えた髪が少しだけ目の前の少女に似た、おせっかい焼きの 優等生の姿。再び失う怖さに卒業まで言い出せなかった想いは、今も心の内に眠って いる。 それでも、今はこの手を離せなかった。 「……では、聖さま、いえ、ロサ・ギガンティア。私の我侭を聞いて頂けますか?」 ピアノの旋律が止んだ部屋の中で、小さく息を吸い込む音が一つ聞こえた。 「私を、抱いて頂けますか? 私を、蟹名静ではなくロサ・カニーナを」 「し――」 名前を載せた聖の唇に、人差し指が優しくあてがわれる。 「あと数時間で、私達は薔薇の名前を名乗ることができなくなります。その残された 時間を私に下さい。――それで、十分なんです」 本当に、本当にそれでよいのだと静が微笑む。 改めて思う。自分は安っぽい同情に駆られて残酷なことをしているのではないのか。 あの時駅前で笑って別れるべきではなかったのか。責めを負うのは自分だと勝手な 理屈を振りかざしたところで、静に与える痛みが無くなる訳ではないのに。 知らず唇を噛む聖の手の上に、近寄った手がそっと重なる。刺さった棘の痛みを やわらげるように置かれた、もう片方の静の手。 「今夜限りの薔薇ですけれど、徒に散る前に手折って頂けますか?」
通された部屋で、入れ替わりにシャワーを浴びに行った静を待つ。落ち着いた色調の 部屋の中に、時計の秒針が立てる無機質な音だけが聞こえる。 体に巻いたバスタオルをずらさないようにベッドに腰掛けて、聖は静の部屋の中を 見回した。本棚に飾られたコンクールのトロフィーや盾。付箋が挟まれ、何度も 読み込まれた跡のある机の上の楽譜と教本。そういったものが他にも部屋のあちこちに 置かれている。 音楽に関するものばかりで占められたその風景を眺めている内に、トロフィーに 隠れるようにして立つフォトスタンドに気がついた。本棚に近寄ると表面に埃一つ無い それを取り上げて、聖はそこに自分の姿を見つけた。 いつの間に撮られたのか、スタンドには昔の聖の写真が嵌め込まれていた。写真に 映る聖はまだ髪が長いままで、何処とも知れぬ場所をつまらなそうに見つめている。 この頃の聖にとって、蟹名静という少女は大多数の名も無い後輩の一人に 過ぎなかった。実際、静の名前を初めて知ったのは、次代の薔薇を選出する選挙の 騒動がきっかけだった。 避けていたわけではない。たとえ自分の妹候補に名前があげられ、歌姫として周囲に 知られていたのだとしても、関心の無い人間の名前を覚えていられなかっただけだ。 当時の聖は一握りの人々を除いて他人に何の関心も持たず、その数人の中に静は いなかった。 佐藤聖にとって必要だった、そして必要な人々。その中には、同じ代に薔薇を 名乗ったあの人の顔もあった。けれどもし、あの人のいる場所に静がいたら違って いただろうか。もし、あの時自分の側にいたのが静だったら……。 この写真を撮られた少し後で、聖の目を外へ開くきっかけとなる最初の出来事が 起きた。それは、痛みを伴わずには思い出せなくて、一人で思い出すにはまだ辛い 出来事。その時側にいてくれたのは静ではなく――。 写真から意識を引き戻す。溜息を一つこぼして、聖はその考えを打ち消した。 可能性は何通りあっても、歩める道は一つだけ。過去に対する”if”は魅力的だが 無意味なものだと、あの日マリア像の前で贈った餞別で答えとしたのだから。
フォトスタンドを持ったまま佇む聖の後ろで、ドアの閉まる音が硬く響いた。 振り返る聖の手の中にあるものを見て、部屋の中に入った静の顔に後ろめたげな微笑が 浮かぶ。 「……お友達に貰ったんです。丁度、私が妹候補に名前を上げられた頃」 バスタオルを体に巻いた静が聖の側に立つ。桜色に上気した指先が、シンプルな 意匠の縁をいとおしげになぞった。 「隠し撮りみたいで気が引けたんですけど、捨てられなくて。……ごめんなさい」 今の聖はそんな事を気にしないし、昔の聖ならば他人の思惑なんて気にも 止めなかったから、静の心配は杞憂でしかなかった。けれど、その心配を無意味な ものだと言って済ませてしまう事が、聖にはどうしてもできなかった。 「いいよ」 だから、それだけを口にしてフォトスタンドを静の手に握らせた。 「この頃の貴女の目は誰を映し出すことも無かった。私、あの騒ぎがあってから、 わざと何度か廊下ですれ違ったんですよ。気づいて頂けませんでしたけれど」 「そっか……」 静がフォトスタンドを机の上に伏せる。収められた写真が視界から消える瞬間、 聖はそこに写る自分の視線を心の中で追った。 「いいんです。だって、今は私を見てくれるから」 その言葉で、先程まで思い浮かべていた顔を完全に消した。剥き出しの静の肩に 両手を置いて引き寄せると、ボディソープの香りが鼻先を掠める。 二枚のバスタオルが乾いた音を立てて床に落ちた。 「強く、抱いて下さい」 腕の中のぬくもりをベッドに横たえる。衣擦れの音が、重なり合った吐息に 紛れて部屋の空気に消えた。
以上で中編は終了です。 後編は明日の今頃投下予定です。
乙です。 抱いて下さいキター!!
イイ!やっぱこうでないと
グジョーブ! 抱いて下さい超萌え。 蟹さま素敵すぎるぜコンチクショウ!(ノД`)・゚・
乙!! 綺麗な話だ。神!!
116 :
名無しさん@ピンキー :04/04/01 02:01 ID:mkgA1GYH
志摩子が妊娠したという話は本当か!? なんでも柏木優の精液を、試験官で流し込まれたそうなんだが・・・。 やったのは誰だ?
117 :
58 :04/04/01 02:23 ID:ShrfhM+D
遅くなりましたが、拙い文章にレスくださった方ありがとうございます。 フォローしてくださった方もおられましたが、本当にありがとうございました。 本当にジーンと来ました。 祥子が最後に現れたことについて。あんまり掘り下げると痛くなるかなと思って描写を省きましたけど、裏設定というか、 二人組みはどこぞに依頼されて、まず警戒の手薄な祐巳を拉致して祥子をおびき出す積もりだということにしていました。 「あなたは生きなさい」なんてぬけぬけ言っていますが、聖も祐巳も小笠原家のごたごたに巻き込まれた可能性が高いですw >102さん 乙彼さまです。続き待ってます。
>>117 ((((;゚Д゚)))ガクガクブルブル それを知った祐巳は、果たして祥子を許すことが出来るのだろうか…的な続編きぼん
許すも許さないも祥子には罪はないしな。 聖のことは自分の責任だとずっと思ってるだろ、祐巳なら。
>>117 〜
>>119 もう、その衝撃の話題作(( ´,_ゝ`)プッ)話はいいよ
投稿まで制限しようとは思わないけど書いてもいない話の話題をだらだらやられるのは
うっとうしい
別に読みたくないから、ちゃんと完成させて「投稿予告&メル欄にNGワード設定」で
投下してくれ
121 :
名無しさん@ピンキー :04/04/01 04:24 ID:P7pabMd1
エロパロというのは 18禁という意味ではなく 根底にエロイズムがあることを指すのではないかと思う ところであぼーん配慮感想レスは誰もNGワードいれてない予感
123 :
名無しさん@ピンキー :04/04/01 06:00 ID:CLLaN7Ku
>>120 つかこのスレに自治は不要
120みたいのがいちばん鬱陶しい
釣られるおまいも同罪。華麗にスルーしる
そろそろ王道が読みたい!紅でも白でも黄でもいいから。 って思ってるのは俺だけ・・・なのかなぁ。
俺も祥子×祐巳の正統派ファックが見たいなぁ。
正統派という言葉と、ファックという言葉のギャップにワロタ。 マジレスすると、あまりクレクレいわないほうがいいかと
128 :
s :04/04/01 11:17 ID:HPCSMZFt
sage
まあどんな作品投下するのも自由なら、どんな感想でるのもまた自然なことだわな。 明らかに作品の世界観ぶち壊しのものが投下されれば文句でるのはそりゃ当然でしょう。
というかそもそも、
>>117 自体が釣りのように思えて仕方ない。
>>117 周りの批判は気にしないで、書きたいと思ったものをお書きなさい。
>>110 乙です!グッジョブ過ぎです。素晴らしいです!
楽しみに待っています!
>>129 そしてスレは荒れ、職人様は投下しずらくなる、と。
気に入らない作品でも、あえて文句を言わずにスルーするだけの理性を持ちたいものだね。
配慮してくれないと
戦わなきゃ現実と。
いいものは褒めちぎり、好みじゃないものはスルー。
>>101 どーでもいい事なんだけど、なんでタイトル仏語なのん?
フランス人なんだろ
学のないワラシはぐぐらなきゃわからんかった…… どうせならイタリア語で統一したらよかったんじゃないかなぁ。 せっかく料理もイタリアンなんだし。
何でもいいし
>140 蟹やんだしな。
au revoir(後編)を投下します。 メール欄は昨日と同じく「au revoir」で。
緊張に強張る頬に両手を添えて、顔中にくまなくキスを降らせる。額に、頬に、耳に 聖の熱が伝わるたび、固く結ばれた唇が緩やかに開いていく。 それでも、唇へのキスだけは指先で押し戻された。 頬から唇を滑らせて、耳朶を前歯に挟む。少しだけ押し出された柔らかい肉を軽く 引っ張り、舌先でいたぶった。 「ん……」 「ここ、弱いの?」 耳を開放し、息を吹きかける。 「あ……、いえ、耳じゃなくて、首に息があたって――んっ」 言い終わらない内に、首筋に舌を這わせる。尖らせた舌先を鎖骨に向けてゆっくり 引き下ろし、辿った個所を再び大きく舐め上げた。 「あ、やっ……」 邪魔な髪の毛をかきあげ、隠されていた個所にも舌を伸ばした。聖の手からこぼれた 後れ毛を幾筋か走らせて、白いうなじが舌先の蹂躙に儚く震える。 「そこ、ばかり、……しないで下さい」 顔を背けて聖の動きに耐えていた静が、弱々しい声を上げる。その訴えを故意に 曲解して、頬を押さえていた右手を胸元へ伸ばす。 「そう。じゃ、ここも一緒にしてあげる」 やや小振りだが、形のよい乳房に浅く指を沈める。跳ね返す肉の弾力に逆らわず 解放すると、深さを変えてもう一度沈めた。 「んっ……、そ、そういう意味じゃ、ありませんっ」 それを何度か繰り返した後、指の腹で胸の周辺から頂に向けて緩やかな螺旋を描く。 その間、聖の舌先がうなじと耳の付け根を執拗に往復する。
「は……ぁ……」 乳首の側まで近づけた指を、聖はわざとその周りで遊ばせて――そのまま元に 引き返させた。それに合わせるように埋めていた口元を離す。 遠ざかる熱源に、静の口が不満げな吐息を漏らす。その瞬間、聖は指先で乳首を 摘み、静脈の透ける首筋に軽く歯を立てた。 「んっ……!」 指の間にある小さな肉塊は、既に張り詰めた硬さを備えていた。 首筋から下ろした唇を、もう片方の乳首に寄せる。口腔で暖めていた息の塊で、未だ 触れずにいたそれを転がすと、跳ねた肩につられて乳房が緩く波打つ。 決して全体に触れないよう、舌の先端で乳首の表面を引っ掻き、押し込む。その 一方で掌全てを使って、尖りきった先端ごと乳房を優しくたわませる。 「やっ……、やぁ……っ」 間断無く上半身に送り込まれる刺激に耐え切れず、静が身を捩る。その一定の強さを 超えないように焦らし続けた先端を、舌の全体で引きずり上げた。 「ああっ!」 待ちかねていた強い刺激に、静の声が一際大きく跳ね上がる。乳房さえ形を変える 激しさで、焦らした分を補った。額にかかる静の息が、体の中の熱を確かに伝えてきた。 「胸も弱いんだ?」 今の様子を見ればわかる事を、静の反応が見たくてわざと口にした。恥じらいながらも 無言で首を縦に振る静の姿が、そんな聖の欲求を満たしてくれた。 ひとしきり弄んでから、大きく張った胸を解放した。聖の手を離れた両の胸は その美しい曲線を取り戻し、緩やかな呼吸に合わせて上下している。
やがて聖は、一時休ませていた両手を再び動かした。脇腹に唇を落とし、臍から 下腹部に指先を這わせる。そのまま、束の間の休息さえ許されず身を振るわせる静の 足の間へ右手を差し入れる。 「……っ! 駄目、待って!」 静止の声を振り切って滑り込ませた指に、豊潤な蜜が絡みつく。慎ましやかな花弁を 中心に、一面指を濡らさずに触れることができないほど滴っていた。 「私で、感じてくれたんだ」 嬉しそうなその言葉に静が顔を背けた。追い詰めないように気をつけて、同じ口調で 再び問う。 「ね、教えて? 私で、感じてくれた?」 聖の声は変わらない。普段の会話のような気軽さを纏って問い掛ける。やや間を 置いて、消え入りそうなか細い声が、はい、と一言呟いた。 既に露を含んだ花弁が、聖の指先が触れた瞬間小さく震える。その動きに誘われて、 聖は指先を浅く差し込んだ。軽く捻り、引き抜いて、入り口の周辺を幾重にもなぞる。 胸を責め始めた時と同じく強すぎず、弱すぎず。 「……っ、や、それ……」 這い回る指の動きに静が苦痛めいた嬌声を上げる。 「駄目。止めてあげない」 指の動きを少しだけ速めて、また元に戻す。形のよい静の眉が、微妙な強弱に 合わせて歪な線を形作る。それを見て、聖は静の足の間に顔を埋めた。 「体、開いて。全部私に見せて」 花弁の中心に息づく入り口の、その上の庭を舌先でくすぐる。折り返して縁に沿って 舌を滑らせ、下から上へと全体を掬い上げた。
聖の舌が蠢くたびに、やわらかな太腿が二度、三度痙攣する。それに合わせて 湧き出る蜜を、聖は唇を寄せてこぼさないよう強く吸った。唇の端から水音が漏れて、 静の全身を羞恥で染める。 「お、音……、立てない、で……」 降りてきた静の両手が聖の頭を押さえつける。聖を止めたいのか、そうではないのか 静にも判ってはいないだろう。ただ言えるのは、静の体が限界近くに追いやられている ということだけ。 聖は濡れそぼった茂みを掻き分けて、最後まで触れずにおいた秘芯に舌を伸ばした。 同時に空隙を埋めるように中指を静の中心に差し入れ、軽く曲げてから小刻みに そよがせる。 「……っ!」 同時に内と外の敏感な部分を刺激され、静の体が跳ねる。今までの愛撫が緩やかに 感じられるほど激しく責め立てる。 「あ……、は……、も、もう……っ」 静の口から音節にしかならない言葉が辛うじて吐き出される。その最後の余力さえ 奪おうと、秘芯をきつく吸い上げた。 「や、駄目! 私、私……。――あああぁっ!」 擦れた絶叫と共に静の中が大きく収縮し、聖の指を報復のように締め付ける。 その到達した悦びに震える乳首へ、蜜に濡れた唇を寄せる。空いた手をもう片方へ 伸ばし、指の間に挟み込む。 「……え? は、あっ……、ま、待って、待って下さい」 切れ切れの静止の声に耳を貸さず、達したばかりの敏感な体の、特に敏感な 個所だけを責める。他の個所には一切触れず、針で貫くように刺激を送り続ける。
息を吸い込む静。大きく動く胸の動きでそれを察した聖の手が、息を吐き出す 直前に再び指を中へ送り込む。今度は二本。そのまま硬さを失わずにいた秘芯を 掌で押し潰した。 「は……あ……っ」 呼吸の合間を狙って穿たれた指に、静の体が硬直する。薄く開いた口から空気の 塊が小刻みに吐き出され、その虹彩が涙に滲む。 「や……、お、かしく、なっ……」 強過ぎる刺激に抵抗できず、細波のように震え出す体。 そうだ、狂ってしまえ。何もかもこの一時の快楽に溶かして、流し去ってしまえ。 声に出せないその想いを指先に篭めて、聖は静の中心を貫く。 「あ……、だめ、わ、たし……また……」 そして、静の胸から唇を離すと、涙の向こうから自分を見つめる瞳に向かって囁いた。 「貴女は本当に魅力的だったよ、ロサ・カニーナ」 口づけた個所はあの日と同じ。 絶頂を告げる嬌声は静の想いを携えて細くたなびき、耳の奥へ消えていった。
「ん……」 腕の中の静が小さく身じろぐ。まどろむような視線が徐々にはっきりしていくのを、 一房掬った黒髪を指に絡めながら聖は見守った。 「気がついた?」 「あ、私、その……」 先程の痴態を思い出したのか、静が誤魔化すように語尾を濁す。今はすっかり乾いた 髪の毛が、通り過ぎた時間をほのめかして聖の指から滑り落ちた。 「うん」 簡潔な聖の肯定に、曝け出された首筋が朱に色付く。睦言のような短い遣り取りが お互いの肌にぶつかって消えてしまうと、二人を包む空気がかえって静けさを増す。 その静寂の中で、時計の秒針が残された時間を遅滞することなく削り取っていく。 その音が聖には苛立たしかった。 「今、何時ですか?」 「……さあ」 布団から出た静の手が、枕元の時計に伸びる。思わず遮ろうとして、触れたその手に たしなめられた。 「いいんです」 間近に落ちた呟きからは何も窺えなくて、代わりに聖は二の腕に凭れる静の頭に 黙って手を置いた。
「最後に、もう一つだけよろしいですか?」 静寂を振り払って静が聖を見上げる。 「何?」 「歌を、歌って頂けませんか?」 予想しなかった言葉に聖は少し驚きながら、腕の中の少女を見つめ返した。 「誰かに歌って差し上げることは多かったけれど、誰かに歌って頂くことはほとんど ありませんでしたから」 一瞬、ここではない遠くを見つめる。その瞳にここにはいない誰かを映して。 ベッドライトに晒される小さな肩を、聖は引き寄せたタオルケットで覆った。 「何を歌おうか?」 少しだけ迷った静が曲名を口にする。グノーのアヴェ・マリア。 「音楽の時間で歌いませんでしたか?」 「歌ったけど、歌詞はほとんど忘れてるよ」 「……じゃあ、二人で歌いましょう?」 聖の目の前に、どこまでも澄んだ微笑が浮かぶ。 やがて、一対の歌声が白熱灯の明かりの下に流れ出す。たどたどしく覚束ない歌声は 歌姫の称号に似つかわしく無く、けれど今まで聴いたどんな歌よりも、聖の胸に美しく 響いた。
静の家を後にして、駅に向かう道のりを二人は無言で歩く。夜の空気は本格的な 春の到来を桜の香りに包んで甘い。 幾つ目かの街灯に差し掛かると同時に、隣で鳴っていた足音が途絶えた。 数歩遅れて止めた足を、聖は後ろへ向けた。街灯を背にした静は何も言わず聖を 見つめる。その視線を聖も無言で受け止めた。 思い返すように。 忘れ去るように。 風が、聖の髪をくすぐった。 気の早い桜をひとひら掬ったその風が、街灯の明かりに薄紅を透かした時、結ばれて いた静の唇が薄く開いた。 いつもと同じ別れの言葉は、あの学園で交わしたように。 「ごきげんよう、ロサ・ギガンティア」 「ごきげんよう、ロサ・カニーナ」 静に背を向けて、聖は再び駅へ向かって歩き始めた。街灯を背にして佇む静の 表情は、後ろから差す明かりのせいでよく見えなかったが、確かにやわらかな微笑を 形作っていた。だから―― ――だから、その目元に滲んだきらめきは、街灯の明かりが見せた一瞬の錯覚だ。 気がつけば桜の花びらが一枚、髪の毛に埋もれていた。それを払い除けもせず、聖は 前に見える駅前の明かりに向かって歩き続けた。
――足元の植木鉢に気をつけながら、聖は再びフェンスに凭れ掛かる。春とは言え 深夜の空気は肌寒く、歩くことで暖まっていた体は一度帯びた熱を下げてしまって いたが、今は気にもならなかった。 線路沿いの街明かりが一つ消え、一つ増える。光の増減と、時折部分的に濃度を 変える夜の闇。それをどこかぼんやりとした眼差しで見つめる聖の瞳に、浅い弧を描く 小さな光点が映った。 鈍色に光るレールの先で、ヘッドライトが次第に大きさを増す。レールを踏む 断続的な音が届くと、ホームの柱に据え付けられたスピーカーから、電車の到着を 知らせる駅員のアナウンスが流れた。 その罅割れた声に体ごと振り返り、再びホームの時計に目を向ける。時刻は0時3分。 ”12”の表示から僅かに進んだ長針が日付の変更を告げる。それを確認して、聖は 数分前まで許されなかった言葉を心の内に呟いた。 ――静、いつか、また……。 轟音と共に電車が傍らを通り過ぎる。髪に絡み付いていた花びらが突風に攫われて ホームの先へ消えていくのを、聖ははためく髪を押さえながら見送っていた。
以上で終了です。 静さまモノは今まであまり無かったようなのですが、いかがだったでしょうか。 ……タイトルの理由は、自分なりに色々あったのですが。 イタリア語の方が良かっただろうか。 それでは3日間お付き合い頂き、ありがとうございました。
とりあえず乙。 みょ〜なタイミングで投下するなあw
>>153 乙!三日間楽しませてもらいました。
いつか、また、ヨロ
リアルタイムキタ━━(゚∀゚)━( ゚∀)━( ゚)━( )━( )━(゚ )━(∀゚ )━(゚∀゚)━━!!!!! 投下おつかれさまでした。蟹様かわええなぁ(*´ー`)
>>153 乙です
別れ方が新刊と繋がっているような気もして、激しくいい感じです
個人的には、タイトルが"a dieu"系の長期の別れの言葉でなくてヨカタと思います
"au revoir"だと「また会おう」って感じで未来も感じさせますから
ここで一番人気がないのは、やっぱりあれか。 江利子さまなのか
聖×静キター!! 三日間ありがとうでした! 最高!また書いて下さい!
凸はノーマルだから、(マリみて的には)SS無理ぽ
凸さま、ココでは結構いろんな意味で活躍してたと思うんだがなぁw 保健室で克美さんがみてるSSとか好きだったんだけど…。 職人さんたち復活に期待してます。
復活というか…普通に自分のHPで発表してるじゃん(エロ抜きだが)。俺は直接見に行ってるけど
えぇ!HPなんてあったのか・・・
>>153 乙ー!良いものを読ませていただきました。
おかげで蟹さま株が急上昇ですよ。
克美さまが見てるは166とは別件だとおもうが ほんと続き読みてえな
169 :
名無しさん@ピンキー :04/04/02 03:22 ID:a5kB1eq3
職人乙 読みたい読みたい言ってる厨房は、自分が投稿してから言え。 投稿しない奴に読みたいいう資格なし。
170 :
163 :04/04/02 04:22 ID:CoXpO8/C
克美さまの続きのつもりでいったんじゃないんだけど。
>>165 は喜んでくれたみたいだし、まあいいか
わ、すっごい偉そうな人がいる
172 :
163 :04/04/02 06:15 ID:CoXpO8/C
173 :
名無しさん@ピンキー :04/04/02 13:48 ID:9ppXvMzd
志摩子の陵辱モノない?
>>153 乙です!楽しく読ませて頂きました。
本当にありがとうございます。またゼヒ書いて下さい!
蟹さまカワイイ!
>>投稿しない奴に読みたい言う資格なし 待て、おちけつw
新刊をネタにしたSSは…どの位で解禁するのが適当かな?
そろそろ気にしなくていいと思うけれど、 気になるなら週明けくらいじゃない?
>新刊をネタにしたSS スカトロ来そうでコワイ ((;゚Д゚)ガクガクブルブル NGワードお願いね
ラノベ板の本スレだってネタバレ解禁になってるんだから、 もう投下したって構わんのでは?ネタバレ嫌な香具師は来ない だろうし、もうずっと人大杉でSSも少なめになってきてるし。 とりあえず投下前に一言前置き、メール欄にも「新刊バレ」と 入れておけば無問題だろう。
181 :
名無しさん@ピンキー :04/04/02 20:42 ID:IdrO6Xkm
捕鯨
805 :イラストに騙された名無しさん :04/04/01 11:44 ID:9Hy83gH3
おねしょの治らない志摩子さん。
志摩子さんの紙おむつが皆にばれそうになっても
夜用ナプキンだと言い張って取り繕う由乃と祐巳。
806 :イラストに騙された名無しさん :04/04/01 11:49 ID:9Hy83gH3
>>805 おねしょが治らず修学旅行行きに悩む志摩子さん。
修学旅行で志摩子さんの紙おむつが皆にばれそうになっても
夜用ナプキンだと言い張って取り繕う由乃と祐巳。
807 :イラストに騙された名無しさん :04/04/01 11:54 ID:yQFxf/dn
>>805 志摩子さんの新しい悩みだね。聖さまと乃梨子だけがその秘密を知っている。
そして祥子と令によって全校生徒の前でばらされるわけだ。
「このオムツは誰のものかしら?」
808 :イラストに騙された名無しさん :04/04/01 12:01 ID:99gdbide
>聖さまと乃梨子だけがその秘密を知っている
おむつ取り替え担当官に任命されますた
(*´Д`)ハァハァハァハァ
克己様がみてる・子羊たちの発情期のレイニー止めはいつまでですか?
何それ、しらね。 大人しく待ってろ
卒業式で三奈子さまは真美に告げる。「山百合会を激スクープしてきた私たちだけど、 一つだけ心残りがあるの。薔薇さまたちはなんといいか、絆?絆っていうか絆? みたいなノリでじゃれあったり抱き合ったりしてるじゃない? そういうのを取材 しまくってきた私たちが一度もそういうのをしたことないっていうのもなんだか もったいないと思うの。そんなわけで、真美、今日は私に甘えてみなさい。 不肖の姉として(自覚してたの!?の真美の心のツッコミ)の最後の命令よ」 とどどんと構える三奈子さまを心底アホだと思う真美だったが、卒業式ということも あり、なんだか雰囲気に呑まれて涙とか出てきてしまって、思わず三奈子さまの 抱きついて胸に顔を埋めてしまう。冗談のつもりだったのにマジ泣きされてしまって 動揺するもやはり真美も(少しは)可愛いわねさすが私の妹、とすでに卒業式マジックに かかりきっていた三奈子さまは、真美の背に手を回してひしと抱きしめかえしてしまうのだった。 そんなあまりエロくないけど個人的には抜けるシチュキボンヌ
新刊を読んで、由×祐に萌えてしまったので…とりあえず投下です。 ネタバレを多分に含むので、読んでない方は要注意ということで。 場面は新刊の「出だしのハプニング」前半部。 由×祐の関係は、前に書いた「親友」の続きのような形で… 題名は「出だしのハプニング―IF―」 NGワードは「新刊バレ」、メル欄に記載しておきます。 あ、スカトロは入りません(笑
「ねね、由乃さん。マリア様って、こんな感じで私たちを見てるのかな?」 飛び立ったばかりの飛行機の中。 隣で、表情一杯に『わぁ、すごいよ』と言いたげな、素直な笑顔で由乃の袖を引っ張る小動物が一匹。 もとい、祐巳さん。 「はぁ…祐巳さん、その大ボケな発想はどこから出てくるの?」 「ぅぅ、そんな呆れた顔しなくても…」 その無邪気な笑顔に惹きこまれそうになる… そんなコトを悟られるのはしゃくだから、慌てて照れ隠しに文句。 わざと冷たい目で見ると、ちょっとしょんぼりとした顔を見せてくれる…。 心なしか、トレードマークのツインテールも主人の気分に合わせてか、少しだけ下に垂れているような風情。 …か、可愛い…。 由乃自身がひねくれ者なせいか、祐巳さんの一つ一つの素直な反応が可愛くて可愛くて仕方ない。 しかも…この可愛い小動物をこの旅行の間、独占できると思うと、自然と笑みが浮かびそうになる。 でも、そんな下心は、顔にだしたりせず更に攻撃。 「蔦子さんあたりなら、『面白い』って言ってくれるだろうけど、 私としては、祐巳さんの大ボケ話につき合わされると調子狂うの」 「…ごめんなさい」 あ、今の態度少し冷たかったかな?祐巳さん、少し寂しそうな顔。
蔦子さんや真美さんを入れて話してるなら、他の誰がフォローや突っ込みをしてくれる。 けれど、由乃たっての希望で祐巳さんを、ホテルの部屋だけで無く、 飛行機の座席も隣にしてもらって、二人きりで会話しているのだから気をつけないと。 狭い座席、顔を近づけて話せるのが嬉しくて、少し調子に乗ってしまったかもしれない。 フォローすべく由乃は、わざと、ふふふと笑ってみせる。そして、 「ごめんなさい、ということは、祐巳さんは自分が悪いって認めた訳だ」 「へっ?…う、うん」 由乃が怒ってないと気付いて嬉しそうな顔の祐巳さん。それから、思わせぶりな笑いに少し警戒色。 こういう処が、好き。なんでこんな素直なんだろう。 「じゃぁ…オシオキが必要だよね?」 わきわきと指を祐巳さんの目の前で。 「だっ、だめ!く、くすぐられたら、先生に怒られるくらい笑っちゃうよ!」 必死の形相で脇を庇う祐巳さん…解って無いなぁ。 まだ、にやにや笑いと指はそのままに、もう一方の手で、先程配られた毛布を取り出す。 そして、祐巳さんと由乃の膝へ均等にかかるようにぱふっと。
「??…由乃、さん?…えと、ありがと」 善意でかけてもらったと思ったのか、瞳をぱちくりさせて、お礼を言ってくる祐巳さん。 ホント、解って無い。 「どーいたしまして。それじゃ、オシオキ開始ね」 「へっ?」 すぅ…そっと周りに悟られないように、由乃は、祐巳さんの膝にかかった毛布を持ち上げて手を忍び込ませる。 毛布の中を手探り。もちろん、目標は……スカートの裾。 目標を指先で確認。こちらも捲りあげて侵入、肌に触れた途端、掌で太ももまでなぞり上げる。 最終地点にたどり着く前に、きゅっと太ももで手が挟まれる。 あ、両側から柔らかい感触に包まれて…これはこれで、いい。 「ぁっ!・・・や、やぁ、由乃、さん」 予想もしなかった攻撃に、抗議の声をあげかける祐巳さんの耳へ小さく囁く。 「声出すと、先生が来るよ」 「……ずるい」
そんな訳で、痴漢モノ(?)です。 これから先はエロになるので一旦区切りと言うことで…夜か、明日全部投下します。
ウヒョ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!! 朝から乙。
由×祐キタ━━(゚∀゚)━( ゚∀)━( ゚)━( )━( )━(゚ )━(∀゚ )━(゚∀゚)━━!!!!! 徹夜してよかった・・・
>au revoir ウルウルしちゃいました…。また書いてください!
まあ…なんていうか、祐巳の隣の座席は蔦子さんな訳だが原作ではっきり書かれている設定を 変えられると、案外萌えられないものだな…つづき、頑張ってください
祐巳の隣の座席は蔦子さんだから萌えないってことはないよ。そんなのあまり気にして読んでないし
>>186 おまいが投下するの、パンツ下ろして待ってるんだけど。もう、風邪引きそうですよ
>200を応援
全裸で正座。これ定番!
もうダメだ。あきらめてパンツ履くよ
まあ、それも仕方ないかなw
聖×志摩子投下します。
206 :
「絆」1 :04/04/03 21:25 ID:797D6XTz
「わざわざ送っていただいて、ありがとうございます」 車から降りた聖がドアのロックを確かめ終わると、先に降りていた志摩子が 律儀に礼を述べてきた。 「いえいえ、どういたしまして」 答えながら視線を移すと、暖房が効いていた車内から出たばかりなためか、 志摩子は少し肌寒そうにコートの襟を合わせなおしている。 三学期、卒業を控えた三年生が自由登校になってから既にしばらく経つ。 今日は週末の土曜であるが聖は特に何の用事も無かったので、暇つぶしの 軽い気持ちで朝から授業に参加した。 しかしほとんど自習同然で、しかも午前中の数時間だけしかない授業に若い体力が 消費されるはずもない。結果、持て余した気力と体力を有効に活用するべく、昼に なって帰宅すると聖は身支度を整えて、街へ出るべくすぐさま車に飛び乗った。 特に何の目的があったわけでもないが、ドライブがてら街へと繰り出し、M駅の周辺で ウィンドウショッピングをしたり喫茶店で軽くコーヒーを飲んだりしながら気楽な時間を 満喫した。 そうしてひと通りの店を廻り終え、夕方近くになってそろそろ帰ろうかと駅の近くを車で 通りががったその時に、学校から帰宅途中であるらしい志摩子の姿を偶然見つけ、 車に乗せてこの小寓寺へと送り届けてきたわけである。
207 :
「絆」2 :04/04/03 21:27 ID:797D6XTz
(こうして見ると、やっぱり志摩子ってお寺の娘さんなのよねぇ) 志摩子に案内された寺の駐車場には、他の車も何台か停まっている。 そういう車のような味気ない人工物がいくつも置かれている駐車場であっても、 全てを静かに包み込むような寺の厳かな雰囲気は少しも薄まってはいなかった。 そしてそこにカトリックの学園の制服姿で佇む西洋風の顔立ちの志摩子は、 寺という場所が放つ気配とどこか違和感があるようでいて、しかしそれでいて 彼女は確かにこの場所で生まれ育ったのだと全身で表しているかのように、 言葉では言い表せない不思議な実感を伴って周りの雰囲気にしっくりと馴染んでも いるのだった。 「あの、お姉さま」 「何?」 志摩子のことをじっと見つめて観察していたことに悪びれた風もなく、聖は気軽な 声音で聞き返した。車を挟んで反対側に立っている志摩子は、聖に声をかけたきり どこか言い辛そうな表情を浮かべている。 そんな志摩子に先を促すような視線を送り聖が黙ったままでいると、彼女はふう、と 息を一つ吐いて、どこか気重げな様子を見せながらもその口をゆっくりと開いて聖に 言った。 「お姉さま……もう少し、運転の練習をなさった方が」 「あー、ごめんごめん」 言い淀んでいたので、何か深刻なことでも言われるのかと思ったら。志摩子の言葉に わざとらしく頭を掻きながら、聖は困ったように苦笑を浮かべた。
208 :
「絆」3 :04/04/03 21:30 ID:797D6XTz
「まあ、免許を取って間もないからね。でも志摩子を乗せているから、あれでも 結構気を遣って運転したのよ?」 「そうですか」 制服姿の志摩子を車に乗せここへと向かう道中、二人はごく一般的な世間話をして 時間を過ごした。助手席に座る志摩子の様子は普段と特に変わったところはないように 見えたのだが、聖の運転技術を心配した今の口ぶりを見ると、心中はそれなりに 穏やかではなかったらしい。 しかし少し疲れたような微笑みを表情に残しつつも、志摩子はそれ以上聖の運転に ついて突っ込んではこなかった。 「せっかくですから、うちでお茶でもお飲みになっていってください」 「うん、そのつもり。もう鍵もかけちゃったしね」 笑いながら志摩子に見えるように右手を上げると、車のキーがホルダーの中で自宅や 他の鍵とぶつかって、じゃらじゃらと金属質な音を立てた。 志摩子の申し出に社交辞令的な遠慮の言葉をかけらも返すことなくすぐさま答えた 聖だったが、そのような一見無遠慮とも言える聖の返答に今さら動じる志摩子でもないの だろう。いつもの柔らかな微笑みを返してきた志摩子の後に続いて、聖は彼女の家の 玄関へと歩き出した。
209 :
「絆」4 :04/04/03 21:32 ID:797D6XTz
忙しそうに動き回っていた志摩子の両親に、失礼にならないくらいの手早さで 簡単な挨拶を済ませると、聖は志摩子に案内されて彼女の部屋へと通された。 「お座りになっていてください。今お茶をお入れしますので」 志摩子は手早く学生鞄を隅に置き、「どうぞ」と座布団を用意した。 聖がその座布団の上に腰を下ろしている間にも、志摩子は暖房を入れて部屋を 暖めたり、聖と自分のコートをハンガーに掛けたりと、細々としたことをてきぱきと こなしている。 「コーヒーでよろしいですか? インスタントしかありませんけど」 「うん、お願い」 「楽になさっていてくださいね」 いそいそと部屋を出て行く志摩子の後ろ姿を見送り、座布団の上で脚を崩す。 うーんと伸びをして運転に凝っていた身体を軽くほぐし、次いで深呼吸をするように 大きく息を吸い込むと、畳の青い匂いが聖の身体の奥にまで沁み渡ってきた。 そういえば、この部屋に通された瞬間に「畳の匂いだ」と思ったんだ。 それなりに張り替えたりはしているのだろうが、志摩子の部屋の畳は取り立てて 真新しいというわけでもないようだった。しかしその匂いがこと更に強調されているような 感じを受けるのは、寺という和風の雰囲気がたち込める建物の中に居るせいもあるの だろうか。 「――」 自分を包み込んでいる青い匂いにつられて、指先で畳の網目にそっと触れる。 するすると滑るその感触に任せて、聖はそのまま網目に沿って畳の表面を指で軽く なぞってみた。
210 :
「絆」5 :04/04/03 21:34 ID:797D6XTz
志摩子はこの寺とリリアンとで、日々の生活を送っているわけだ―― 畳をなぞりながら部屋を見渡すと、自分の私服のコートと志摩子のリリアン 指定のコートとが、二つ並んでハンガーに掛けられているのが目に映った。 「畳がどうかなさいましたか?」 二人分のコーヒーカップを木のお盆の上に乗せて、志摩子が部屋に戻ってきた。 聖にかけたその声の中には、どこか楽しげな響きが混ざっている。もしかすると、 畳をなぞりながら考え事をしていた聖の姿が少し面白かったのかもしれない。 「いや、畳の匂いっていうのもいいかな〜なんて思っていたところ」 考え事に夢中で真剣になってしまっていただろう表情を和らげる。小さ目の座敷机に 置かれたカップに手を延ばすと、畳の匂いの代わりにコーヒーのほろ苦い香りが 聖の鼻腔をくすぐった。 「んー、でもやっぱり私には、こっちの匂いの方がいいかな」 「お姉さまはコーヒーがお好きですものね」 コーヒーの香りをじっくりと満喫してから、カップに口をつける。 目の前で揺れる黒い表面を見つめる振りをしながら、聖は向かいに座った志摩子に 視線を向けて、彼女の様子をこっそりと伺い見た。
211 :
「絆」6 :04/04/03 21:38 ID:797D6XTz
姉妹の契りを交わして、約半年。外見はどう見ても西洋のアンティーク人形なのに 食べ物の好みは純和風だったり。カトリックを心の底から信仰しているのに、生まれ 育った家は寺をやっていたり。人あたりも物腰も柔らかく丁寧なのに、その実とても 頑固な一面もあったり……。 普段は滅多に感情を露わにしたりはしない志摩子だが、そういうアンバランスな内面も あるところを見ると、自分の中で折り合いをつける術もそれなりに身に付けているの だろう、きっと。 (ほんと、去年の私と比べたら上出来よね) 聖に見られていることに気がついていないのか、それとも気付いていて知らぬ振りを しているのか。志摩子は静かにクリームのカップに手を延ばし、コーヒーの表面に 数滴垂らしてスプーンでくるくるとかき混ぜている。 「そういえばさ」 黒から薄いベージュへと変わっていく志摩子のカップの中身を見ながら、聖は唐突に 思い出したことを口にした。 「志摩子が薔薇の館に出入りし始めた頃、コーヒーをブラックで出したことがあったわよね」 志摩子は一瞬記憶を探るような表情を見せたが、すぐに聖の言うことに思い当たった のか、聖の顔を見つめると柔らかく微笑んだ。 「はい。お姉さまと同じ物をと」 「あの時、本当は苦いのを少し我慢していたんでしょう?」 聖は口元に穏やかな笑みを浮かべながら志摩子に聞いた。からかうつもりはなかったのだが、 意に反して声は少し弾んでしまったかもしれない。
もうちょっと文章に色気が欲しい。
213 :
「絆」7 :04/04/03 21:40 ID:797D6XTz
「ええ……私には、ブラックコーヒーはまだ少し早過ぎたようです」 「やっぱりね。なんだか無理している感じがしたもの」 懐かしむような色を瞳に湛えて、言葉を続ける。 聖の脳裏には、ひねくれた言葉ばかりを口にしていた過去の自分と、薔薇の 館という慣れない場所にひとりやってきた志摩子の姿が蘇っていた。志摩子の 中に自分と同じものをはっきりと見たのは、あの時だったか―― 「あの頃……出会ったばかりの頃は私も心が不安定で、志摩子にも無意味に 突っかかっちゃったりしたわよね」 「はい」 「あはは、あっさり肯定してくれちゃって」 志摩子の遠慮のない返答に、思わず声をあげて笑ってしまう。 「すみません」 「ううん。志摩子に気を遣われすぎてもアレだしね」 しかし「すみません」と言った志摩子だが別に聖に対して無遠慮だったと思って いるわけではないようで、その表情はゆったりとリラックスしているように聖には見えた。 それにしても、こうして過去の自分の失態を笑って話せるようになったとは。 「出会ってからもうすぐ一年、ロザリオを渡してから半年くらいか。今思うと、結構 あっという間――」 コーヒーを啜りながらもごもごと呟いた聖は、ふと顔を上げると言葉を途中で途切れ させた。 カップから漂う白い湯気の向こうに志摩子の顔が見える。今の今までリラックスして いるように見えていた志摩子の瞳は、聖の視線を避けるように伏せられてどこか 寂しげに揺れていた。
214 :
「絆」8 :04/04/03 21:43 ID:797D6XTz
最近志摩子の涙をよく見るようになった。 バレンタインデー、新聞部が企画したイベントの日の帰り道。 志摩子と静がデートをした日、二人で残った薔薇の館。 その涙の原因の半分くらいはこの自分なのだと、自惚れても許されるだろうか。 「志摩子」 座布団から腰を上げ、志摩子を促し立ち上がらせる。そのまま側に寄り添って、 そっと志摩子の頬に触れた。今触れたら泣かせてしまうかもしれないが、今日は それでもいいのだと聖は自然とそう思った。 志摩子は聖の手のひらを頬に置いたまま、じっと静かに立っている。 手のひらに志摩子の温かな体温が伝わってきて、聖にはそれが何故だか無性に 嬉しかった。 「お姉さま……」 志摩子はやっと唇を開き、聖に視線を絡ませた。その瞳には涙は溢れてはいなかったが、 どこか迷っているような色が浮かんでいる。そんな志摩子の眼差しを受け止めながら、 聖は左の手のひらを志摩子の右手に重ね合わせた。 額に軽く口接けを落とし、瞼、頬、とゆっくり唇の位置を下ろしていく。志摩子はそっと目を 伏せ、聖の唇を受け入れている。 そうして唇同士が触れ合う寸前、聖は静かに動きを止めた。密着していた身体を僅かに 離して志摩子に囁く。
215 :
「絆」9 :04/04/03 21:46 ID:797D6XTz
「嫌だったら言って」 伏せられていた志摩子の瞳が再び開かれ、二人は自然と見つめ合った。 「いえ……嫌じゃありません」 「そう?」 「はい」 覗き込んだ志摩子の瞳は、まっすぐな様でいて、それでいてやはり確かに 揺れている。答えた声は少し震えていたが、それでも志摩子は表情を変えなかった。 「でもさ、志摩子は……」 重ね合わせていた左の手のひらが、志摩子の右の手首を辿る。自然と力が入って しまった聖の指先に、志摩子の手首に巻かれているロザリオの輪郭が袖口の布地を 通して伝わった。 志摩子の視線はそうとは分からないほど微かに伏せられたが、次の瞬間には聖の 瞳へと戻っていた。 「お姉さまと……私のために、今だけ教えを忘れます」 志摩子の瞳は彼女の内面の強さを信じられるほどに、真っ直ぐ聖を見つめている。 「忘れさせてください、とは言わないのね」 「はい」 はっきりとそう言った志摩子は、やはり瞳をそらさなかった。 「志摩子のそういうところ、好きよ」 志摩子の手首から手を離す。目の前にあるその細い身体を両腕でしっかりと抱き寄せながら、 聖は志摩子の唇に口接けを落とした。
216 :
205 :04/04/03 21:47 ID:797D6XTz
続きます。次回で終わります。 なるべく来週中くらいに。
またパンツを脱いで待ってた俺の立場はどうなるんだヽ(`Д´)ノ
聖×志 なぜかあまり見ないよね 姉妹なのにね 魅せてください裸で正座してお待ちしています
乃梨子との絡みでもそうだけど志摩子さんが絡むとなんか背徳的なふいんき←(なぜか変換できない) を醸し出すよね。
志摩子さんエロ杉
乙ー。 さすが三薔薇の中でもエロを担当する姉妹だ。エロい。 個人的に>215のやり取りが萌え。
>220 野暮を言うようだが教えてくれ。 マジボケか?
乙です! この二人って別に何してなくてもエロいですね。 聖×志のSSが少ないのもそのへんに理由がありそう… ともあれ続き待ってます。
柏木×聖の続きはまだかと。
祐×祐の続きはマダー?
百合棒を生やした祐巳たんが祐麒のやおい穴に挿入するの? うーん、ファンタジー。
祐麒が女で祐巳タンの妹だったとしたら、間違いなく祐麒にはまってたな俺は。
>223 野暮を言うようだが教えてくれ。 マジボケか?
>>216 ロマンスの神様ありがとう(´Д`)・゚・
ぜひ続きをお願いします。
>223>227>229 それはひょっとしてギャグで言っているのか!? ともかく志摩子タソ工口過ぎ。
うわー、エロいですなー。 まだキスだけなのになぜこうも淫靡に薫るかね白薔薇姉妹。 エロカッコイイ聖さまとエロカワイイ志摩子の組み合わせって やっぱ強烈だ。続き待ってます!
聖×志 キタ━━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━━ !!!!! ずっと待ってました…神様ありがとうございます…。・゚・(ノД`)・゚・。 続き楽しみに待ってます!!
234 :
名無しさん@ピンキー :04/04/04 13:19 ID:3ZYKQb0P
志摩子タソで遊ばないで・・・ やるならおもいっきし
志摩子さんに電話する乃梨子たん萌え。 待ってないで付いて行け。
令祥子を投下します。 時期的には2人になってすぐのころです
「それではこれで新入生勧誘に関する部長会を終わります。お疲れ様でした。 明日の入学式の終了後、勧誘解禁です。頑張ってください」 最後にそう締めくくると、部屋の面々が一斉に立ち上がった。 運動系に文化系、さまざまな部活の代表たちが背伸びをしたり首を廻したりと思い思いの 仕草をして去っていく。そのどれもが長すぎた会議の疲れを示しているかのようだった。 部長達が去ってしんとする薔薇の館。 降りしきる雨に包まれた館から、色とりどりの傘が吐き出されて行った。 「…ちょっと長すぎたかしらね」 「いいんじゃない? お互い慣れてないんだし。ヒヨッコ薔薇さまだもの分かってくれるわよ」 紅薔薇さまこと水野蓉子がぼやくと、黄薔薇さまこと鳥居江利子が前髪をいじりながら呟いた。 そうは言ってくれるものの、江利子は会議中からずっと髪をいじりっぱなしだった。 最も退屈していたのは彼女自身だろう。 数日前、四月になるとともにつぼみから薔薇さまへと繰り上がったわけだが、まだ全くそんな自覚は起きなかった。 「こうしてみると、お姉さま達って偉大だったのね」 珍しく自信なさげに蓉子が肩を落として呟くと、テーブルの上を片付けていた小笠原祥子が姉の発言に耳をそばだてた。 「いいえ、先ほどのお姉さまはたいへん素晴らしかったですわ。先代の薔薇さまがたに負けないほどです」 「ふふ。ありがとう、祥子」 普段あまり気遣いを見せない妹が不器用ながらも励ましてくれている。 そんな気持ちが嬉しくて軽く笑ってカップを傾けると、隣で佐藤聖が音をたてて立ち上がった。 「私、帰る」 会議中もずっと窓の外ばかり眺めていた彼女。今日初めての言葉を発するとそのまま鞄を掴んでビスケット扉に向かった。 「聖、帰るって、もう? …私も一緒に行く。待ってよ、待って」 慌てて筆記用具を鞄に詰め込む蓉子。既に扉を開けて廊下に出てしまった後姿を追って、急いで立ち上がる。 「それではごきげんよう。また明日」
挨拶もそこそこに聖を追って出ていく蓉子を苦笑して眺めながら、江利子は肩をすくめた。 「あらあら、お忙しい薔薇さまたちだこと。私も帰るわ。後片付けお願いね」 「はい、黄薔薇さま」 「ああそうだわ。令」 「なんですか、お姉さま?」 「明日、入学式のあとで連れて来るのでしょう? 従姉妹の由乃ちゃん」 「はい、そのつもりですが」 「そう。じゃあ蓉子と聖にも知らせておくわ。なんならみんなの前でロザリオの儀式をしてくれてもいいけど」 「…それは遠慮しておきます。では明日の放課後に」 「ええ。ごきげんよう」 ぱたりとドアが閉まり、少しけだるげないつもの江利子の足音がする。 やがてそれも消えてしまうと薔薇の館に本格的な沈黙が訪れた。 祥子が出窓に座り、外を眺めている。 男物の黒傘とそれに寄り添うようにして歩く淡い水色の傘、そして少し遅れてついて行く 三色ストライプ傘(江利子さまは趣味が悪いことがたまにある)が雨の向こうに消えていく。 先週の末に気ぜわしげに花開いた桜が、雨に打たれて次々とその身を細らせている。 目立つ三色傘が図書館の角を曲がったところで、祥子がやっと口を開いた。 「よく降る雨ね」 あれでは桜が皆散ってしまうわ、そう続けた口調はどこか楽しげですらあった。 「今夜には止むらしいよ。明日の入学式は晴れるって」 令が答えると祥子が首をすくめた。 「そう、明日なのね。入学式」 何を言っているのだろうと令が訝しむ。明日の入学式後の部活動の勧誘についてさんざん会議をしたばかりではないか。 疑問を投げかけようと口を開きかけたが、雨に耐える桜を見る祥子の横顔にその気も失せてしまった。 また、しばしの沈黙。
「令、お茶を淹れてちょうだい」 身を起こした祥子が窓辺から離れてテーブルにつく。 嫣然と微笑むその口調には抗うことを許さない響きがあり、令は反射的にそれに従っていた。 ポットの湯を捨て、新しく汲み直す。 それが湧くまでの間に戸棚を開きティーポットにカップ、茶漉しとブリキ缶入りの茶葉を取り出した。 無言で仕度を続ける令の背中をじっと見つめる祥子。ポットとカップを温める。 十分に温まったところで湯を捨てて、三杯の茶葉を入れて湯を注いだ。 二人とも、一言も喋らない。 令はじっと目を閉じポットのふたにかすかに手を触れている。 中の茶葉が開くさまをまるで指先で感じようとするかのその表情はひどく真剣で、引き結んだ口元はけして動こうとしなかった。 祥子もまた、そんな令の様子を身じろぎもせず見ている。 一分、二分、三分。すっと動いた令の手がポットを掴む。 丁寧に最後の一滴までも二つのカップに注ぎ、ソーサーに載せて祥子に差し出した。 「はい、お待たせ」 祥子の好みは分かっている、砂糖もミルクも入れないストレート。 『令の味がぼやけてしまうから』そう言っていつもそのままだ。 「美味しいわ」 一口飲んで祥子が言う。これもまたいつもの答え。二人きりになったときに薔薇の館で交わされる儀式。 隣に座る令も一口飲んで、小さく頷いた。 雨がに降っている。壁にかけられた時計の音さえも聞こえるような沈黙のなかでただ二人でお茶を味わう。 たとえ彼女らの姉でさえ同席することを許されない、二人だけの静かな時間だった。 目を閉じ一口ひとくちをまるで愛でるように味わう祥子。 肩がわずかに触れていて、カップを揺らすたびに相手の動きが伝わってくる。 祥子の長い髪が静かに振れている。ふわと広がった髪を横目で見て、令がまたカップを傾けた。 「もう、何杯くらい淹れて貰ったのかしらね」 「祥子が薔薇の館に始めて来てからだから。そうね、2,30杯は淹れたかな」 「そう、もうそんなになるのね」 思い出深げに祥子が呟いた。
一年近く前。 水野蓉子からロザリオを受け取って初めて連れて行かれた薔薇の館。 幼い頃から知らない人と話すのはずっと苦痛だった。 館の住人たちはみな暖かく善意に満ちて祥子を迎えてくれたけれど、不安はそれすらも鬱陶しく感じさせてしまう。 言葉に詰まり会話は次第にすれ違い、次第に笑顔が薄れていく。 気まずさが漂い始めた室内に、誰かのかすかなため息が耳に残る。 そんなとき、そっと差し出された一杯の紅茶。 「薔薇の館にようこそ、小笠原祥子さん」 ベリーショートの茶色い髪の上で、春の日差しが輪を描いて踊っていた。 「あなたは…?」 カップを受け取りながら呆然と聞き返す。やわらかく微笑んで彼女はこう答えた。 「黄薔薇のつぼみの妹、支倉令です。よろしく、紅薔薇のつぼみの妹」 紅茶を飲みながらその声を聞く。 紅薔薇のつぼみの妹、彼女の口から出た言葉がお茶とともに喉を滑り、体に染み通る。 この瞬間に祥子は薔薇の館の住人になって。 そして、令に対して恋心を抱いたのもきっとこの時だったのだろう。
かたり。陶器と陶器が触れる音がする。静かに置かれたはずのカップが大きな音を立て部屋に響いた。 「…祥子?」 カップの中で紅茶の水面が揺れている。 「ご馳走さま」 「…どういたしまして」 まだ、半分ほど紅茶が残っている。それを確かめて令が不信げに眉を寄せた。 「どうしたの祥子、まだ残ってるよ」 いつもなら祥子が自分が特別に淹れたお茶を残すことなんてない。 ましてや今日のは自分でもかなりの出来だと自負している。 「もしかして、具合でも悪い?」 先程から様子が少しおかしいのには気が付いていた。 いやに思いつめて外の風景を眺めていたかと思うと、明日に迫った入学式のことを忘れていたり。 もしも具合が悪いのなら、早く帰そう。なんなら駅まで、いや家まで送って行ってもいい。 そう考えて熱を計ろうと祥子の額に手を伸ばした時だった。 「…もう、おしまいにしましょう」 令の手を避けるように祥子が立ち上がる。その拍子に舞い上がった髪が令の手をくすぐった。 「おしまい?」 突然の言葉に令が目を瞬かせる。何を? 何が? どうして? 令の顔に浮かんだ疑問を読み取ったかのように祥子は寂しく笑って続ける。 「あなたにこうしてお茶を淹れてもらうのも、あなたとの関係も 全部おしまいにしましょうって言ったのよ」 言葉の意味を理解できなかったのか、一呼吸ほどの沈黙が漂う。 次の瞬間令は音を立てて立ち上がると目を伏せる祥子の肩に激しく掴みかかり、そして力なく垂れ下がった。 「祥子、何でそんなこと言うの…」 令もまた目を伏せる。祥子は唇をかみ締めて語らない。 お互いに顔を背けて立ち尽くす二人の間に雨音が忍び寄り埋め尽くしていった。
「令も分かっているのでしょう?」 あくまでも目を窓の外へそらしたまま祥子が呟いた。 身を守るように腹の前で組んだ腕が細かく震えていて、制服の生地を掴む手が白くなるほど力が入っている。 「…」 何も言えない令の視線がさまよう。壁にかけられた予定表の、明日の欄に記された文字が無慈悲にもその理由を突きつけてくる。 『入学式 9:00〜』 令の脳裏に、今ごろ高等部の制服に袖を通したり新しい鞄を持ってみたりしているであろういとこの顔が浮かぶ。 島津由乃。 入学する前から令の妹の座を約束された、最愛の従姉妹。 祥子はいまだ彼女に会ったことは無いが、いつでもその存在は令との間に立ちふさがっていた。 初めて唇を交わしたときも、肌を重ねた時でさえ令の瞳から翳りが消えることは無かった。 令の腕のなかにいるときでさえ、島津由乃の影がどこかにあるのではないかと感じていたのだ。 「先程黄薔薇さまに言ったわよね。明日、由乃さんを連れてくるって」 「ええ」 「それで、きっとお茶会でもするのかしらね」 「そうね」 「で、誰がそのお茶を淹れるのかしら」 「…」 誰が淹れるのか、それは当然… 「令、あなたが淹れるのでしょう?」 祥子が顔を上げる。言葉もなく黙り込んで目を伏せたまま令を睨み、畳み掛けるように言葉を繋いだ。 「私はね、令。初めて薔薇の館に来てあなたに淹れてもらった紅茶の味を今でも覚えているわ。 お姉さまがいてくれたけれど他の方たちは全く知らなくて、 不安で上手く話ができなくて、勿論あなたのことなんてまったく知らなかった。 でもね、あなたが微笑みながら差し出してくれたカップの暖かさ、一口飲んだときの繊細な味。 それを知って、ああなんて優しい気持ちを持った人なんだろうって思ったのよ」 一気に喋って、肩で息をする。 外はいよいよ雨が強く、灰色に溶けた風景が次第に暗さを増していく。雨音が静かなノイズとなって祥子の荒い息と混じった。
「もう一度聞くわ。明日のお茶会、あなたが淹れるのでしょう?」 「…うん」 「それは、一体誰のためなのかしら」 「…」 「由乃さんのためでしょう? 私にしたように、あなたは微笑んで彼女に寄り添ってカップを差し出すんだわ! ふざけないで! 見たくない。私そんなの見たくない!」 言葉を途切らせがっくりと頭を垂れ、いやいやをするように2,3度首を降る。 長い髪がその顔を深く覆い、表情をうかがうことはできなかった。 「祥子」 令が恐る恐る手を伸ばしかける。が、祥子の言葉にその手を強張らせた。 「もともとあなたは由乃さんのものだったのよ、由乃さんがあなたのものであるように。 私はそれを借りてただけ。だから返さないと、ね」 自嘲気味に呟く祥子の手が揺れている。それを見て令も手を強く握って口を開いた。 「…私は物なんかじゃない。返すの返さないのって、そんなこと言わないで」 静かではあるものの口調には怒りに近いものが混じっていた。 それを聞いて、祥子の口からつめたい笑みがこぼれる。 「ふふふ。…可笑しいわ。じゃあ自由意志溢れる支倉令さんはどうしてくれるのかしら。 明日島津由乃さんをつれてきてお姉さまがたの前で 『私は小笠原祥子と交際しているのでこの子を妹にはできません』とでも言ってくれるのかしら。 それとも、私と駆け落ちしてくれる?」 顔をつんと上げ挑戦的な目で令を見る。対する令の目は細く窄められ、噛み締めた歯がぎりっと鳴った。 「自分では何も決められないくせに笑わせないで頂戴。 優しい心を持ってはいるけど、あなたは物。キャッチボールのボールでしかないんだわ」 「祥子!」 外が暗くなるともに徐々に光彩を失っていたはずの視界が赤く染まり、沸騰する血液の命ずるままに手を伸ばす。 「離して!」 あらん限りの力を込めて掴んだはずの手がいとも簡単に払われた。 思わず踏み出した令に怯えた祥子が2,3歩と後ずさり、開き始めた距離が怖くてそれを打ち消すようにまた前に進む。 自分をみつめる祥子の瞳に恐怖が混じっているのが腹立たしくて、令の足はひとりでに歩を進めた。 二人の視界の端にいくつもの窓が流れる。雨にやせ細った桜の木々の無残な姿が白く浮かんでは消えていった。
,祥子様きた〜〜〜〜〜
追い詰める令から逃げようと後ずさり、その勢いのままに祥子が壁に背中を打ちつける。 近くに掛けられたマリア様の宗教画が揺れた。 「祥子」 身を寄せ、名前を呼び、手を伸ばす。 しかし祥子の細い腕が令の体を押し返し、激しく振られる頭は聞くことを拒絶し、差し伸べた手は払われた。 「祥子、祥子、祥子…」 激しく揉み合いながら何度も囁く。 「お願い、あっちに行って。もう帰って。お願い、お願いだから…」 深く伏せられた祥子の顔にかかる前髪の隙間からいく筋もの涙が見え、 歯を食いしばっている口からは壊れた蓄音機のように令に哀願する声が際限なく漏れた。 足を踏みしめて上体を重ね顔を寄せる。 懇親の力を込めて押し返してくる祥子の荒い息、乱れた髪すら愛おしく令もまた力任せに彼女の体を抱いた。 「好きよ、祥子。大好き。…だからそんなこと言わないで」 「嫌。お願い。帰って、帰って。帰ってよぉ…」 足を踏みしだかれるのも気にせず令の手が祥子の手首を掴む。 令の体を阻むものは既になく、タイとタイをぶつけあうようにして祥子を壁に体全体で押し付けた。 伏せられた顔のさらに下から覗き込むようにして令が顔を寄せる。 「嫌、帰って。帰ってよ。…んっ、あ、あぁ…」 窓の外で街灯が一斉に点いた。 外とは反対に暗くなった室内で揉み合う二人の影が一つになり二つになり、いつまでも絡み合っている。 その動きも時とともに収まり、激しく唇を吸う音だけが響く。 窓からのぞく貧弱な桜の白い影が、二人の黒い影を見守っていた。
今回はこれで終わりです。 …と思ったらメル欄の宣言も忘れてるし今回分がエロ直前までということも言ってない! どうもすいませんでした。
リアルタイムおつぅ。 最近令祥よく見る気がするな
>>246 イイヨー(・∀・)イイヨー
続きも楽しみにしていまつ。
なんで聖さまは不機嫌そうだったんだろう?
>>249 白き花びら以前の聖さまだから、いつもそんな感じだったのでは、と思うが。
聖さまと一緒に帰りたがる蓉子さまカワイイ(*´д`)
>>246 台詞とキャラ造形と文にやや難ありだがとりあえず乙。
ひどいこと平気で言うヤツがいるな 俺は普通に巧いと思ったが
というわけで乙 続きも待ってるよ〜ハァハァ
>246 うまいな。後半凄いな。 続きもがんがってくれー待ってるよ。 >令祥子多い すまちこん氏の影響だろw
>>246 読んでないけど乙。今度からNGワードしっかり頼む
>令祥子
聖祐巳と違い、心中しかねないような危うさがあって (((( ;゚Д゚)))ガクガクブルブル なのが人気の秘訣かと
前スレ645の続編 ファイル名が「お姉さま待って」なのでそのまま題名にしようかと・・。 何処まで書けるかわからないけど書いてみようと思います。 メール欄は「himo sage」でお願いします。
最近、祐巳の様子がおかしい。 私を避けているのでは無いだろうか。 祐巳がいきなりキスするからビックリして逃げたあの日から・・・。 私のことが好きだったのではないの。 でも・・・、本当のことを聞くのが怖い。 私は優さんと違う・・・たぶん違うと思いたいのかも。 泣き叫ぶ祐巳を廊下に残し階段を駆け下りる。 そのまま薔薇の館に戻り祐巳を待つことなく帰った。 私の妄想が生んだ幻だったのかしら。 祐巳の唇が触れた感触は、いつまで経っても褪せることはなかった。 翌日の放課後、何もなかったかのように振舞う祐巳を ただ見つめることしか出来なかった。 ―そして・・・、数日が過ぎた― 祐巳、何を話しているの3人で・・・。 乃梨子ちゃんの様子もおかしい、幼さが残るとはいえしっかり者の彼女が取り乱している。 唇を噛んで今にも泣きそうに顔をゆがませ・・・いえ、泣いているわ。 「志摩子さん、どうして・・・どうして・・・祐巳さまなんですか。 山百合会の仲間で友達だったんでしょう。どうして私にこんなこと話すんですか。」 「乃梨子ちゃん・・・、ゴメン、私が悪いんだ。 私が志摩子さんに・・・だから志摩子さんのことは責めないでお願い。 お姉さまのことで取り乱していたとはいえ取り返しのつかないことをしたと思っている。 許してもらえないかも知れない。けど、志摩子さんが居てくれたから壊れずにすんだ。 1度は壊れかけた心を根気よく癒そうとしてくれたそれだけで十分だった。 それなのに・・・、ゴメン。乃梨子ちゃんのお姉さまを盗るつもりなんか全然無かった、本当に・・・。」 どういうこと、祐巳と志摩子の間に何が起こったというの。
乃梨子ちゃんはどんなことを知ったというの。 祐巳、祐巳、おしえて祐巳、私はあなたのお姉さまでしょう。 そんなに頼りない姉なの、祐巳・・・お願い。 「ごめんなさい、乃梨子。祐巳さんとのことは自分の中でも上手く整理出来てなくて 混乱させてしまったけど、乃梨子だから話したのよ。乃梨子ならきっとわかってくれる。そう信じているから。」 「志摩子さん・・・、今は何も言わないで1人で頭を冷やしてくる。 紅薔薇さま達には用事が出来たので先に帰りますと伝えておいてください。」 右腕でグイっと両目を拭い、鞄を取ると丸テーブルの脇をゆっくりとこちらに向かって歩きだした。 物音を立てないように1階に下り、階段の脇に隠れる。 ―バタン― 乃梨子ちゃんが薔薇の館から出て行った後、しばらく隠れていたが 誰も出てくる気配がないのでゆっくりと2階に向かった。 祐巳、いとしい祐巳。 あなたの気持ちに答えてあげられたら良かったの。 でも、小笠原の1人娘である私にそのような選択は許されない。 優さんは喜んで協力してくれるかもしれないけど。 お祖父さまを失望させたく無い。 お父様やお母様を悲しませるなんて・・・、私のプライドにかけても許せない。 そんな躊躇いが貴方を拒絶させてしまう。 それに、大切な人を一生だまし続けるなんて悲しすぎる。 「ごめんなさい・・・祐巳・・・」 私は祐巳への想いを深く考えないよう、心の奥に封印するしかなかった。
今回はここまでです。 かなり中途半端だなぁ〜。 最近、志摩子さんの中の人を遠くから肉眼で見ました。 同じ場所に居た人が此処にいたりして・・・。
令祥イイ!乙です!続き激しく待ってます。 さりげなく聖蓉も楽しめたし言うことないっす。
262 :
250 :04/04/05 06:26 ID:4A/htAmG
切ない話の後に、かなりお気楽な話で、恐縮ですが。
>>189 の続き、投下いたします。
題名は「出だしのハプニング―IF―」
NGワードは「新刊バレ」です。
指先と掌に感じる暖かくて柔らかい感触。 祐巳さんの健康的で張りのある太ももを、こんな大勢同級生がいる飛行機の中で思うままに触れるんだ… 彼女と一緒にいたいという我侭を通せる理由、病弱だった過去に、ほんの少しだけ感謝。 必死で足を閉じて由乃の手を挟んだまま、涙目で睨んでる祐巳さん。 そんな反応されたら逆効果に決まってるって事、なんで気付かないかな? 「祐巳さんの太もも、暖かいね」 くにゅ、掌に少し力を入れて、柔らかくお肉を摘む。 弾力が心地良くて、二度、三度確かめるように。 「ひんっ。ダメだよぉ…」 祐巳さんが、皆に悟られないようにか、控えめに毛布の上から由乃の手を抑えてくる。 「祐巳さん、私のこと嫌い?」 「―!…そ、そんなこと無いよ」 わざと悲しそうな顔をしてみせると、慌てて首を振る祐巳さん。 意識が太ももから離れた為か少し締め付けが緩む…甘いなぁ、 その隙に少しづつ少しづつ、掌を薄い布に包まれた部分へ。 「私は祐巳さんのこと、好き」 誰にも聞こえないよう、耳朶を噛む位、唇を近づけて告白。 祐巳さんの頬に朱が差す。
今まで何度も使ってるこの戦法、祐巳さんに絶大な効果があるものの…由乃自身もすごく恥ずかしい処が問題。 誰も気付いてないとは言え、周りに同級生が大勢いる場所で、エッチなことしながら愛を囁く、なんて… あ、少しだけ、クセになるかも。 そんな危ないコトを考えつつも、祐巳さんが何も考えられない状態になってる今を逃すものかと、 若干体温が高くなってきた肌を味わいながら、潜り込ませている手を最奥へ。 つん…指先が、布に包まれた一際熱い場所へ触れる。 「ぁ…そこ、ダメ」 由乃以外に聞かれないように、蚊の鳴くような声が制止してくる。 でも、当然聞こえない振り。 「祐巳さん、何か言った?」 くにくに、熱い恥丘へショーツ越しに触れながら、何事も起きてないように話しかける。 「……ぅぅ」 ひどいよぉ、そんなコトを言いたげに睨んでくる祐巳さんの瞳が、由乃の嗜虐心を煽る。 「あ、少し眠くなった?…それじゃ、私の肩使っていいから」 湿りだした布の上から、女の子の溝にそって指を上下。 指先の湿った熱さが、由乃を興奮させるけれど、口調は普通の世間話のように。 涼しい顔を心がけて。
「…由乃、さぁん…」 顔を真っ赤にして我慢している祐巳さんの声が、少し絡む。 もう少し、かな?…溝の一番上にある硬くなりつつあるお豆を、擽るように指先で撫でて、反応を見る。 「―っ、っ…ぁ」 こんな時も、祐巳さんの表情は素直。とっても気持ちいいって言ってる。 そして、目を瞑って、コテンと由乃の肩に頭を預けてくる。…ふふふ、勝った。 「祐巳さん、寝る時は力を抜かないと」 まだ少し、太ももに締め付けられている手を小さく動かして、足を開くことを催促。 「ぅ…ん」 ゆっくりゆっくり力が抜けてゆく足。 祐巳さんもエッチなコトを望んでる。 それが、開いて行く足と共に如実に解るこの瞬間は、キスの次位に由乃の好みだった。 「声、だしちゃダメだから」 「…」 小さくコクンと頷く祐巳さん。 これから来るであろう快感に耐えるためぎゅっと毛布を握り締めている小さな手が…可愛い。 毛布の下。 手をお椀方にくぼめて…祐巳さんの恥丘全体を覆い、ぐにゅぐにゅと腕ごと大きく。 「ひんっ…ぁ」 お豆も溝も、恥丘全体を刺激される愛撫に堪らず、祐巳さんが小さく喘ぐ。 でも、その微かな声は、飛行機の中で聞こえる数十人の生徒の話し声に紛れ、由乃以外に誰も聞く人はいない。
「きもちいい?」 ちゅ、真っ赤な耳たぶに軽く口付けて、聞く。 「……」 また小さくコクン。 「直接、シテ…いい?」 「……」 もう眠っているから答えられません。 そんな感じで、寝息をたてている祐巳さん。 でも、頬の赤らみが、由乃の言葉に許可を与えてくれている。 それでは、食べる前の準備。 片手だけで内側からショーツの上端に手をかけてゆっくりずり下げる。 由乃の意図を悟った祐巳さんが協力してお尻を浮かせてくれるのが嬉しい。 膝まで布きれをずらして…これからが本番。 スカートの中の手を抜き、ポケットからハンカチを取り出す。 そして、再度祐巳さんの足の間へ…。 「また、お尻、上げて」 安心させるように、もう一方の手を祐巳さんの小さな手と繋いでぎゅっと握り締めてから、囁く。 僅かに浮いたお尻の下に、ハンカチを素早く敷く。
「これで準備OK。いっぱいエッチなおつゆ流して良いから」 我ながらヤラシイ言葉だなって思う。 だからこそ、純真な祐巳さんの耳にそんな言葉を流し込みたい。 祥子さまが聞いたら烈火のごとく怒るだろうけど、生憎、最愛の妹は空の上。 ここまでは、いくら祥子さまとはいえ追って来れない筈。 そんなエッチな言葉に反応して、由乃の手に握力を伝えてくる祐巳さん。 でも、抵抗どころか更に足を開いてくれてる。 毛布で傍からは解らないけれど、確実にハシタナイと言われるほど開いている祐巳さんの足の間へ手を差し入れる。 再び太ももの感触を味わいながら、今度は抵抗も無く女の子の大切な場所へ到達。 指に触れる柔毛の感触を堪能して…ちゅぷ…濡れた溝の中へ。 「ぁっ…んぅぅ」 寝言に見せかけようとしても抑えきれない、祐巳さんの喘ぎ声が由乃の耳を擽りドキドキさせる。 今度は布に邪魔されず、直接、大好きな親友を気持ちよくさせてる。 由乃の指が、スリットの形に添って上下する度にピクンっと反応してくれるのが嬉しい。 だから、もっと感じさせてあげる為に、祐巳さんの一番喜ぶ場所へと指をあてがって… 「由乃、さぁん…だめぇ、中でされたら…声…」 わたわたとしがみ付いて、繋いでいる手を引っ張る祐巳さん。 …うん。確かに、祐巳さんの感じてる声はとっても可愛いけど、他の人に聞かせるのは勿体無い。 妙にズレタことを考えながら、 祐巳さんの意思を尊重して…由乃は小さな体に覆い被さるように抱き寄せ、 親友の可愛い唇を、自分の唇で塞いだ。これで声は出ないから…思う存分。
「んっ…んーんっーー」 抗議の声を上げる祐巳さんを黙らせるため、舌を入れて絡め取る。 ふふふ、これで完璧。…あれ?祐巳さん、なんで抗議してるんだろう? あ…キスしてたら、座席を覗き込まれたら、すぐバレちゃうからか。 でも、きっと大丈夫。このままいっちゃえ。 興奮の為、滅茶苦茶な思考で自分を納得させると、 とろとろと蕩けた祐巳さんの泉へ、中指を沈ませる。 くちゅずぷ…じゅくぷちゅ 濡れた肉の感触が全方向から、指をきつく締め付けてくる。 いつもより、握力が強くて熱い…祐巳さん、悦んでる。 嬉しくて膣をかきまぜる指を激しく、キスは小さな舌を吸い上げるように情熱的に。 親指はピンっと硬く立ってしまっている肉豆をくりくりと苛める。 「んーー!――!!」 今までの愛撫で興奮してたせいか、絶頂はすぐだった。 絞り上げるように強く収縮する祐巳さんの蜜壷。 噴出す熱い潮が由乃の掌、手首まで濡らして、下に敷いたハンカチに零れるのが解る。 由乃は、名残惜しげにひくつく膣の握力を楽しみながら、ゆっくりと引き抜くと… 濡れたハンカチを掌で掬い上げ、くちゅ…祐巳さんの恥丘にあてがった。
「お漏らし、拭いてあげる」 愛しい親友の口腔を蹂躙していた舌を引き上げて、軽く唇を舐めると、からかうように囁く。 「ぁぅぅ…由乃さんの、バカ」 まだ目を瞑ったまま、小声で返してくる祐巳さん。 そんな上気した可愛い顔で言われても説得力ないよ。 「このまま二人で寝たフリしながら、エッチ…してよう」 由乃も目を瞑って、頭をもたれ掛ける。 ハンカチごと祐巳さんの大切な場所をマッサージする手は休めない。 「……うん…」 寝言のように、けれどはっきり応えを返してくれる。 祐巳さん。本格的なのは…ホテルでね。 この先に待ってるであろう、楽しい出来事に思いを馳せ、由乃は小さく微笑んだ。 −終−
おまけ。 「祐巳さん、由乃さん、写真撮らせ……あ…寝てる?」 「これは、シャッターチャンス!」 「(カメラを構え、レンズ越しに二人を眺める)…ぇ」 「…………???(親友二人が仲良く寝てるだけなのに)」 「…(なんで恋人同士に見えるの?確かに二人とも、頬が上気してて愛らしい風情だけど)」 「カシャ。……(祥子さまに渡さないほうがいいかな、この写真)」
以上で終了です。
めちゃくちゃ興奮しますた! 気持ちいいのを一生懸命我慢してる祐巳タンが すごく可愛かったであります
キモノさま・・・。 興奮で胸がドキドキしました。 ラブラブ、萌え萌え、最高。 私の駄文なんか気にせずもっと2人のエロを・・・期待してます。
エロエロしい・・ この二人は可愛い脳・・
…これはどういう事かしら? _ _ , '´ ヽ、 , '´ `Yノ八))〉lXl l ,'ノノノ'l从゚ヮ ゚;)イ!| えーと…ご、ご想像にお任せしますわ? | !#゚ ー゚ノ| /{水j ヽ ですよね、お姉さま…(((;゚Д゚)ガクガクブルブル ノ,〔ラつi/  ̄ ̄/バ!〉  ̄ ̄\7 マリア / ̄  ̄ ̄ ̄
>>277 バレチャッタ(;・∀・)??
メチャクチャワロタw
聖×祐麒きぼーん! 某サイトで二次小説を読んですっかりハマってしまった、このカップル。 蓉子×栞もよかった。
聖×祐麒 接点あったっけ?
なかきよ
sis_comでワラタ
>祐巳さん。本格的なのは…ホテルでね 修学旅行は1週間・・・ 一緒にお風呂とか、手術の跡を見せるとか、きぼん
>>284 それいいかも。
手術の跡を見せるのは、本当に信頼している相手だけだから♪
まあ、ほとんど消えちゃって「この線がそうなのよ」って言わなきゃわかんないんだろうけど。
>286 だからこそ、じーっくり見るのですよ。触るのですよ。舐めるのですよ。
つまり豊胸手術の成果を見せびらかすわけですね! 「由乃さん胸おっきぃ…」 「あら、祐巳さんだってこうすれば大きくなるわよ」 (´Д`)ハァハァハァハァ!!
289 :
134 :04/04/06 20:37 ID:qhQT1Awl
みなさん、まとめサイトのうぷろだに・・・
名無しとしても、そのほうがありがたい。サムネイルが見えないと、ブラクラか否かチェックするのが面倒
スマソ。スレの勘違い
>>289 何で134なのか分からんけど、ありがとう。
家宝にするよ(;´Д`).ハァハァ
三奈子さまと真美の心暖まる百合百合交流キボンヌ 三奈子「真美・・・・真美・・・・真美ぃ・・・っ」 真美 「ホント、バカな、おね ぇ さ・・・ま・・・っ」
>>293 あの2人だからカメラ使ったハメ撮りだろう。
由乃がデュアルショックを股間に当てていました。令もショックです。 テレビには、終始無抵抗で殴り続けられる平八が映し出されています。 由乃と目が合いました。まずパンツを穿いてください。見つかりませんか? 脚に引っ掛けたままなのを忘れるほど動揺しているんですね。 床に投げ出されたコントローラーが、なおも続く振動でヴヴと鳴き蠢いています。 笑ってごまかしたって駄目です。しかし鉄拳3を選んだセンスは評価したい。 いま平八がKOされました。由乃の醜態に令も一発KOです。
 ̄ ̄ ̄ ̄-----________ \ | / -- ̄
--------------------------------- 。 ←
>>298 _______----------- ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
∧ ∧ / / | \ イ
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_ / )/ / | /|
ぅ/ / // / | / .|
ノ ,/ /' / |│ /|
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(_____二二二二) ノ ( (. | / ┼┐─┼─
^^^' ヽ, | | /. ││
志摩子は畳の部屋でどうやってオナニーしてるんだろうか? お寺で畳に布団ってエロくないか?
奴がエセキリシタンじゃなければ、オナニーできないよ。タブーだったと思うが
>>302 このスレでのオナニー率はTOPなわけだが。
そこはそれ、信仰心と性欲の狭間で苦しむわけですよ
そのあたりが、志摩子さんがエロいと言われる所以ですね。 にじみ出る雰囲気が違う。
でも志摩子さんの家は寺だよね。 仏教的価値観の方が大きそうなので自慰は問題ないような。
>>306 一応、仏教でもオナニーはダメだったと思うが。
ならば志摩子さんは尻穴で自慰 性的な快楽ではなく生理現象に基づくものなので 戒律には反しないということで
そんな事を真剣に論じている場合ではない。
しかし漏れ的には有意義な議論だった。
素で気持ち悪いと思った。
さすがについていけません
エロパロスレの住人がいうことかっ!! それより、アーセナルとレアルとミランが消えたわけだが。激怒する由乃でSSキボン
サッカーネタでSSか
315 :
名無しさん@ピンキー :04/04/08 22:42 ID:6dp89idy
>>313 勝手に決めないでください。
下一行は見てみたい鴨w
ところで、ここって男性の住人が思いのほか多いのか? 少女小説だから女性主体かと思ったら、やけに荒れやすく殺伐してるんで驚いた。
読者も9割が男だと言われてる。このスレにいる少女は俺くらいなもんだよ。
少女はいるはずもない。
>>317 ををっ リアル少女読者キター!
他にいないか?
つーか、腐女子がありえねーような美少年ホモ小説読んで喜ぶのと同じようなものか?
女性の読者って原作や百合レズ見てどうなんだろう。
知り合いの女に聞いたら「ありえん」とかつってえらくキモがってたが。
つーか、小汚いヲタ男ばっか集まって喜んでるんならかなりキモいな、このスレ
まさか私がここの紅一点だったとはね…!
女性読者結構いらっしゃいますよ? 聖さまが一番人気ですかね〜。 私の周りでは(笑)
レズ読んで(;´Д`)ハァハァ言ってるんだから、男含有率100%に決まってる。
ちなみに、
>>317 はロサ・ネカーマ
そういえば4月1日ってユキチの誕生日だっけ?何かイベントあったのかな。
>321 IDがやおいに見えた。 ここは女性職人も読者もそこそこいたんじゃなかったっけ? やおい好きな友人たちにマリみて読ませると、口をそろえて「これが男同士だったら・・・。」と ぬかしやがりますね。 でもそんな友人たちも、アニメのマリみてはエロいエロいと絶賛。 聖さまも人気だけど、黄薔薇姉妹も人気あり。
>>322 じゃあマリみてって最初から男性向け小説だったのか…
女です。 でもここで常に祐巳にハァハァしてるからもう女はやめました。 ごめんねお母さん
このスレに生息する女 → マリみてに(;´Д`)ハァハァする女 マリみてに(;´Д`)ハァハァする女 → 異常 異常な女 ←→ 腐女子 ゆえに このスレに生息する女 → 腐女子 が示された
>>324 >口をそろえて「これが男同士だったら・・・。」と
それじゃまるっきり任侠小説じゃん。
祐「兄貴ィ! 俺に盃(ロザリオ)をくれよ」
祥「ワレ、兄貴分の命令には絶対服従がここでの嗜みじゃろうが、コラ?」
令「ロザリオを返すやと? ワリャッ、逆縁切るつもりかコラァッ!!」
百合だからってだけで、マリみてを読むわけじゃない。 女の子も好きだけどべつにハァハァはしない。 でも読んでていいなぁって思えるのがマリみてですよ。 ♀より
自分も女です、とさりげなくバラしてみる。 私の周りの女友達はホモものよりレズものの方がビジュアル的に綺麗だから レズものの方がいいって言う子がほとんどだけどなぁ・・・隠れ801好きもいるだろうけど。 女でも百合好きって結構いると思うな。私もそのうちの一人だしw
327はすまちこん。 と予想してみる。
>324 当方女ですが。友人に見せられたやおい小説を見て 「これが女同士だったら・・・。」ともらしたところ、 激しく生暖かい目で見られました……。・゚・(ノД`)・゚・。
意外に女性いるのかな?私も女です。 ボーイズラブには飽きたし、レズも好きだし、な感じですよw
百合好きな女性がこんなに(;´Д`)ハァハァ
他にも女の人がけっこういてくれてよかった。
マジか!? こんなに女の人がいたんだ(;´Д`)ハァハァ
(´・ω・`) ショボーン
女でバイですけど、何か?
女でエロパロ住人でなおかつマリみてヲタは異常ですか?・・・異常か。 マリみてイベントは男子禁制だし、 「コバルト文庫」だし、周り皆女性ファンだし・・・ てっきり女性ファンの方が多いと思ってましたよ。
つーかマリみて読者男ばっかと思われがちだが普通に多いと思う。 イベントとか男が多いから怖くてなかなか女子はいけないんだよ。 このスレにも多数いそうだし。 ちなみに当方も女。
女性の職人さんは、どれくらいいるんだろうな?
オタじゃない普通の読者は女の子いるよ。 ネットやイベントには来ないけど、 家では読んでるって子たち。 そんな子たちはここには来ない方が幸せかも。 ちなみに自分は女住人っす。
ていうかもともとは少女向け小説で、 レイニーブルー&パラソルを差してで野郎にもブレイクしたと聞いている。
すまちこん氏は女でしょ あとサイト持ちの他の職人たちは全員男だっけ
>>332 すまちこん氏は趣向違わね? 黄だろうあの人は。
BL好きな男がここに一人。 いや、ノーマルBL百合なんでも行けるんですが…
ウホッ、よりにもよってあげちまった(汗
女の人にとって女同士のセックスってどんなんだろうか? 漏れは男だが、ホモの絡みはキモ過ぎて想像もできんが
え?小寓寺って真言立川流じゃなかったっけ?
えらいスレが伸びてると思ったら雑談か・・・(´・ω・`)
たまにはそんな日もあるさ。 スレが盛り上がっていれば、職人さんも作品投下の意欲が沸くというもの。 漏れらは職人さんが投下しますと宣言したとき、息を潜めて投下完了を待ち、 しかる後にお礼をいってまた盛り上がればよいのだ。
そうか。じゃ職人さんが来た時のためにちょっと準備運動をば (・A・)っ (っ ,r どどどどど・・・・・ . i_ノ┘ ∧_∧ ⊂( ・ A ・ ) . ヽ ⊂ ) (⌒) |どどどどど・・・・・ 三 `J /ヽ /ヽ / ヽ___/ ヽ / \ | ● ヽー/ ● | ネ申キターーー! \ ∨ /
>>351 真言立川流は男×女だろw
俺も男だけどホモはやだなー。
色目使われたり何度か痴漢されたりでぶち切れた事もあるし。
俺は女だ。
同性同士の絡みがダメかどうかって言うのは人によるんじゃないか? 女性の方が同性同士の絡みに抵抗ない人は多い気がするが。 ここは女性がわりと多いからグロ系が嫌われるのではないかと言ってみるテスト。
マリみてにグロは似合わねえよ
>>357 俺呼称の女性ですか?
自分も一応女な訳だが、書き込むときは
あまり女っぽくならないように気をつけてる。
理由はこの手のスレで、これみよがしの
女言葉で書き込んであるレスをみて
不快感を覚えたからだが、
そういう人他にもいるんじゃないだろうか。
あと自分の巡回してるマリみて系サイトだと
女性管理人や絵師も結構も結構多いんじゃないかと。
おまえらが男だろうが女だろうがどうでもいい。女宣言ウザいよ
と、柏木さんが申しております。
柏木は京本政樹だったのか。
ここは性同一障害者の多いインターネットですね
新刊で物足りなかった、志摩子話を書いてみました。 新刊舞台の、桂×志摩子です。 NGは『アナザー藤組』です。
乾燥していた空気は、浴室から漏れだした湿気のお陰か、程良く喉に優しいものとなっていた。 周囲に満ち満ちた暗闇は、横たわる身体にずっしりと圧し掛かってくる。 全身に倦怠感が絡み付いている。 ふかふかのベッドに置かれた身体は、手指の一本すら動かすのが億劫な程だ。 暗闇の中瞼を閉じていた桂は、こんな状態にも関わらず一向に訪れる気配のない睡魔に対して、 内心で悪態を付きながら、諦め半分にそっと目を開いた。 開けた視界はしかし、瞼を閉じていた時と大して変わらない。 桂はただ天井を見ていた。すると暗闇から徐々に、空間の輪郭が見えてくる。 ぼやけたそれを確認した桂は、寝返りを打った。閉鎖空間に微かに響く衣擦れの音。 向けた視線の先では、もう一台のベッドが惚けたように自己主張をしていた。 生を表し上下するシーツが、微かに目視できた。 桂は上下するシーツに目を向けたまま、軽く微笑んだ。 その時、そのシーツがもそもそと動いた。 その様子に桂の呼吸が、一瞬止まる。 シーツの擦れる音、きしきしと鳴るベッド。 やがてその音が止まると、桂の視線の先にぼんやりと輪郭が形作られた。 そして、空気が震えた。桂の視線の先から。 「――眠れなくて?桂さん」 その言葉に桂は、胸の奥で飛び跳ねる何かを感じた。 「ご免なさい。もしかして起こしちゃった?」 「いいえ、私も眠れなかったから……」 慌てたような桂の言葉に応じて、囁きが聞こえた。 桂は暗闇の先を見据えた。 その先にいる人が、優しく微笑んでいる様に思えた。
沈黙が暗闇を覆った。耳に届くのは互いの呼吸音だけ。 桂は互いの周りに漂う優しいノイズに身を委ねながら、 心の奥底に仕舞いこまれた一言を探っていた。 桂が口を開こうとしたその時、視線の先から言葉が聞こえた。 「桂さん……ありがとう」 余りにも唐突なその言葉に、桂は喉元まで出掛かった一言を、思わず飲み込んでしまった。 その代わりに桂の口から零れた言葉は、驚きを表すには平凡過ぎる言葉だった。 「……何言ってるの、志摩子さん」 「どうしても、伝えたくて……この修学旅行、桂さんのお陰でとても楽しかったから」 「そんなこと……ないよ」 暗闇の奥でも志摩子がはにかむ姿が、桂にはしっかりと見えた。 桂は周囲の暗闇に感謝した。自分の頬はきっと、真っ赤に染まっているだろうから。 こんな状態では、流石に顔色までは見えない筈。 志摩子の言葉を受けて、言いたい言葉が止め処なく桂の中から湧き出てきた。 ほんの少し浮き足立つ心のまま、それでも何とか自制をしつつ、桂は口を開いた。 「志摩子さん……変わったね」 「……そうかしら」 「うん。……最近、親しみやすくなった。失礼かも知れないけれど」 「……いいえ、そんな事はないわ」 志摩子の吐息の様な言葉に、桂は小さく溜息をついた。 桂には周りに満ちた暗闇が、志摩子の体温を伝えてくれている様に思えた。とても暖かい。
「志摩子さんと同じクラスになって二年目だけど、去年はずっと、志摩子さんは憧れの対象だった。 山百合会の手伝いをしていて、やがて白薔薇のつぼみになって。 やっぱりどこか違うんだなーって思ってた。 何故か祐巳さんが紅薔薇のつぼみの妹となった時は、何とも思わなかったけれど」 桂はそう言って、クスリと笑った。 内心での戸惑いを覆い隠す様に、一度紡がれた言葉は、後から後からお供を伴って湧き出てくる。 桂自身にもそれは、止める事が出来なかった。 「……祐巳さんが山百合会のお仕事をする様になって、山百合会幹部が近くに感じられるようになった。 それでも志摩子さんって、やっぱり一段も二段も上にいる様に思えたの。 二年生で白薔薇さまとなってしまったし。遠いなって思ってた。 ……だから嬉しかったんだ、私。 最近体育祭やクラスの行事、それにこの修学旅行の最中、 とても楽しそうに微笑んでいる志摩子さんを見られて」 「桂さん……」 「でもね、そうやって志摩子さんが変わったのって、志摩子さんに妹が出来てからなんだよね。 ……やっぱりただのクラスメイトって、遠いんだなって思っちゃった。 そうだよね。 志摩子さん白薔薇さまだし、妹が大切なのは当たり前だし。 私みたいな単なるクラスメイトと妹とじゃ、ウェイト違い過ぎるよね」 そうまくし立てると、ハハハッと桂は笑った。 乾いた笑い声は、暗闇に弾けて、消えた。
その後訪れた沈黙に、桂は我に返る。 頬がカァッと熱くなる。 恥ずかしさを堪えられなくなった桂は、口を開いて矢継ぎ早に言葉を発した。 「……私なに言っているんだろうね……変なの。 志摩子さんごめんね、せっかくイタリア最後の夜なのに訳分からない事言って……。 私もう寝るね、お休み」 そう言ってごろんと志摩子に対して背中を向けた桂は、 恥ずかしさに火照る頬と胸を抑えながら、ぎゅっと瞼を閉じた。 胸の奥がムズムズとする。 足を抱える様にして丸くなった桂は、自己嫌悪を堪えるように二の腕を自分の手で擦っていた。 桂の耳には衣擦れの音が聞こえ続けていた。 どれくらいそうしていたのだろうか。 桂の肩に、桂自身のものではない手が置かれた。 そしてその動作と共に、手の主の優しい囁きが、桂の耳へと届いた。 「隣、入って良いかしら?」 「……し、志摩子、さん!?」
桂が驚きに上ずった声をだすと、志摩子はその隙に桂の潜っていたシーツを持ち上げ、 背中を向けている桂のベッドへと潜りこんだ。 桂の背中越しに、志摩子の存在を感じる。 いきなりの事にパニックとなった桂は、 「え?え?え?」 とか細い声で意味の無い言葉を言う事しか出来ずにいた。 志摩子はそろそろと、桂の背中に両掌を当てた。 志摩子の体温が、桂の背中越しに伝っていく。 その行為に硬直してしまった桂の耳元に届くように、志摩子はそっと囁いた。 「……桂さん。こちらを向いてくださらない?」 その声に桂は、微笑む志摩子の顔が背中越しに見えるような気がした。 パニックに震える肩を抱いた桂は、どうにか言葉を搾り出すと、志摩子の言葉に答えた。 「だ、駄目だよ志摩子さん。今振り向いたら私……」 そう言った桂の背中に、掌とは違う何かがぶつかった。 当てられた掌よりも高い位置。 桂の首筋に近いそこにぶつかったものが、志摩子の額である事に気付いた桂は、 震える身体を再度固めてしまった。
志摩子は桂の背中に向けて囁いた。その声はほんの少し、震えていた。 「……私、桂さんと同室で良かった。 桂さんが私の事を大切に思ってくれていることが、良く伝わったから」 「……」 「本当に楽しかったわ。桂さんのお陰だわ。だから……」 「でも……」 志摩子の吐息をTシャツ越しに感じ、志摩子の言葉から優しさを感じながら、 桂は震える肩を自ら抱き、どうにか言葉を搾り出した。 「ここはでも、イエズスさまのお膝元だよ……志摩子さんは……」 そう呟いた桂の言葉に、志摩子は微笑んだ。 「桂さんへの気持ちの方が、大切だから」 志摩子の言葉に、桂の硬直が解けた。 硬直の反動か勢い良く振り返った桂の目の前で、その動きに吃驚した志摩子が目を丸めていた。 しかし目が合うと、志摩子は優しく微笑んだ。その柔らかく清らかな微笑みに、桂は一言呟いた。 「志摩子さん……」
桂は、志摩子の唇へと吸い寄せられた。 口元から柔らかな温みが、電流のように全身を駆け巡る。 繋がっては離れ、また繋がって。 軽いバードキスを幾度となく繰り返し、互いの存在と体温を確認する。 やがてどちらともなく、互いの内側に舌を差し入れる。 舌先を絡ませ合い、湿った感触を味わう。 桂は志摩子の上唇を強く吸った。 くすぐったい様な感触に身悶えした志摩子の背中に手を回した桂は、舌を志摩子の中で掻き回す。 前歯の裏側にある性感帯を先端を窄めた舌で刺激し、唇を転がすように舐め回し、または吸い付く。 桂の攻め手に、受け入れる志摩子は吐息を荒げている。 舌が絡まり唾液が垂れる度にくちゅくちゅと鳴る音が、桂の行為に火を灯す。 志摩子の背に手を回したままの桂は、その手でTシャツ越しにブラのホックを外す。 その行為に身を固めた志摩子の背中を、桂はホックを外した掌で優しく撫でる。 円を描くように撫でられた背中に伝わる桂の体温に、志摩子は固まった身を解す。 口付けを交わしたまま、志摩子は仰向けの体勢になった。 両手をだらんとベッドに投げ放ち、無防備な姿を桂に晒す。 志摩子に覆い被さる形となった桂は背中に回していた手を抜くと、 そっと繋がったままの唇を解放した。 暗闇の中で薄っすらと見える互いの顔。 微かに感じる互いの視線を絡めながら、桂はもう一度、自らの唇を志摩子の唇に、そっと寄せ、離れた。 志摩子の上に馬乗りになった桂は手を伸ばし、志摩子の上半身を包むTシャツの裾に触れた。 それをするすると捲り上げる。 桂の手がきめの細かく暖かい志摩子の柔肌に触れ、その都度志摩子はぴくん、ぴくんと震える。 胸元に掛かったところで、ホックの外れたブラを、一緒に捲し上げた。 ぷるんと揺れるものが桂の掌に触れる。 桂はTシャツとブラを捲くったその両手で、志摩子の豊かな双丘を包み込んだ。 暖かく柔らかい感触が両手一杯に広がる。桂は、両手の指をゆっくりと動かした。
「んっ……んん」 胸元の動きに微かに声を漏らす志摩子を、桂は暗がりの中で愛おしげな視線で見つめた。 左手はそのまま優しく動かしつつ、右手は中心部の肉豆を押し潰し転がすように、掌を転がした。 動きに応じて、存在感を持ちながらも柔らかさを保っていたものが、徐々に突起として自己主張を始める。 志摩子の吐息が、荒さを増す。熱い吐息が、桂の頬を打つ。 「嬉しい、志摩子さん。私の手を、志摩子さんが感じてくれている……」 「……んんっ。桂さん」 桂は右手で乳首を玩びつつ、志摩子の唇へとキスをした。 唾液を垂らしながら、顎、首筋、胸元へと唇を這わせ、やがて桂の唇は志摩子の右側の丘へ達する。 舌を出し、柔らかい乳房の感触を舌先に目一杯感じられる様、舌先を窄め、乳房に押し付ける。 桂は舌を突端へは近づけず、焦らすように周辺を這わせた。 その動きに桂の右手に囚われた志摩子の乳首が、一段と固さを増す。 その感触を楽しむように、桂は右手の指で突端を摘み上げる。 「んんんっ……桂さん……」 志摩子の艶っぽい囁きに、桂は自身の秘部の湿りを覚える。 途切れない志摩子の吐息に止め処なく溢れるそれを感じた桂は、 志摩子の上でそっと前後に腰を動かし始めた。 そして焦らしていた乳房の先に、桂は唇を付けた。 乳首を口に含まれ、ぴくぴくんっ、と身体を震わせる志摩子は、 背を反らせながら乳房の先に神経を集中させる。 桂は手指で乳首を摘み、潰すように豊かな乳房の中にそれを埋め込む。 一方唇でもう片方の乳首を咥えながら、舌先で乳首を上下に転がす。
志摩子は齎される快感の中、スパッツ越しに太ももの辺りで擦れる物を感じる。 それが桂の腰である事を知ると、両手をそっと桂のスパッツへと伸ばした。 腰に自分のものではない手の感触を感じた桂は、舌と手の動きを一瞬止めた。 そんな桂に、志摩子は囁いた。 「私にも……桂さんを感じさせて」 そう言うと志摩子は、桂のスパッツをショーツごと下ろす。 暗闇に晒された桂の臀部を、志摩子は両手でそろそろと撫でまわす。 我に返った桂は、負けじと志摩子の乳首への攻めを続ける。 しかし志摩子の指が桂の中心に到った時、桂は動きを止め、思わず声を上げた。 「はぁぅぅっ、……志摩子さん」 「……嬉しい、桂さん。こんなにも……」 志摩子は右手に感じる桂の水気を指に纏わせる様、桂の肉襞に擦りつける。 突然電流のように襲い来た快感に、桂は身を強張らせ、吐息を荒くする。 力が抜け、転がるように志摩子の隣に寝転がった桂の肉壷に、 志摩子はゆっくりと手指をなぞらせた。 志摩子の指が動く度、桂の奥から蜜が溢れ出る。 熱い吐息が桂から溢れ、志摩子の無防備な胸元を熱くした。 熱い桂の吐息を胸に感じ、ほんの少し志摩子は動きを止めた。
止まった動きにほんの僅かな余裕の出来た桂は、志摩子のスパッツに手を伸ばした。 そしてそれを勢い良くずらすと、桂は志摩子の付け根に手を伸ばした。 志摩子自身を守る柔らかな陰毛が、桂の掌を擽った。 「あんっっ……桂さん」 「……志摩子さんも、凄く溢れてるよ」 「桂さん……」 志摩子の溢れ出ている蜜に桂は手を濡らす。 桂は志摩子の陰核に指を押し付けると、回すようにそれを動かした。 志摩子の荒い吐息が、桂の指の動きに合わせて断続的に響く。 響く快感に身を委ねていた志摩子は、負けじと桂の秘部へと手を伸ばした。 志摩子の指が桂の陰裂へと吸い込まれる。 溢れる蜜が潤滑油となり、指が桂の中を自由自在に動く。 桂は吐息を荒げながら志摩子の肉襞を指で広げ、その奥へと指を入れた。 前後に激しく指を動かし、溢れる蜜を掌に受ける。 吸い寄せられるように唇を重ね、二人は舌を絡ませた。 互いの手指が互いの奥で蠢かせ、それに促される電流を全身に駆け巡らせた。 「か、桂さん……」 「志摩子さん……」 志摩子は桂の陰裂に、人差し指と中指を差し入れ、桂の蜜を迸らせながら出し入れを繰り返した。 桂は志摩子の蜜を掌に受け止めながら、志摩子の快感点を中指で激しく攻め立てた。 互いの指に、互いの肉襞の痙攣を感じた。それに合わせ、二人は手指の動きを加速させた。 「あぅっっっ……桂さんっっ……!!」 「し、し、志摩子さんっ!!!」 同時に果てた二人は、汗ばんだ身を絡ませ、抱きあった。 暗闇の中、互いの吐息が、熱く互いの身体を包んでいた。
目覚まし代わりのテレビの音に、桂は目を覚ました。 カーテンの隙間から日の光が飛び込み、部屋を照らしている。 上半身を起こすと、隣のベッドにいる志摩子が見えた。 穏やかな志摩子の寝顔を、桂は見つめていた。 寝顔を眺めていると、昨晩の事が嘘の様に思えた。 暗闇の中で掛けられた魔法が、日の光と共に解けたかの様に。 やがて志摩子が目を覚ました。 右手で眠たげに目を擦ると、志摩子は身を起こした。 すると志摩子を見つめていた桂と、目が合った。 気恥ずかしさに頬を染めて俯いた桂に、志摩子は満面の微笑みを湛えて、言った。 「ごきげんよう、桂さん」 いつもと変わらない志摩子の挨拶。優しい、憧れの白薔薇さまの微笑み。 しかしその頬には、夕べの魔法の残りが、こっそりとこびり付いていた。 薄紅色に頬を染めた志摩子を見つめ、顔を上げた桂は言った。 「ごきげんよう、志摩子さん」
以上、ここまでです。 珍しいカップリングかと思いますが、お口に合えば幸いです。
ウ… マ──(・∀・)──!!
>>377 dξ(・∀・)ξ
久々に満たされました。ありがとう。
>>377 乙です。でも個人的な意見を言わせてもらうと、
原作でありえないカップリングは萌えないんだよなぁ。でも乙。
ネットが世界の全てだと思ってる馬鹿ヲタ男どもが騒いでたようですね。
>>382 なぜに男?、あんたはGIGABYTEかw
オタ女が同類求めて騒いでたとしか思えないわけだが。
>>382 よ。
まぁいいじゃん、何だって。 桂さんのSSって珍しいなー。 キャラ立ってないから、書くの難しいよね。
桂さんは未だに名字が出てないしな。
ああ、桂さんって祐巳のお友達か。真美さんと勘違いして読んでた。 クラス違うはずだよなぁ、と思いながら。
桂さんはミーハーって設定みたいだから、むしろ桂さんの方から 志摩子さんにちょっかい出すかな?
390 :
名無しさん@ピンキー :04/04/10 04:07 ID:IDDjd2ut
>>377 乙か令ちゃんさま。
意外性のあるカプ、グッジョブ。
でもちょっと桂さんが乃梨子っぽかったかな?
志摩子といえばDVD志摩子さんが最高!
おかもちです
DVD志摩子さんって何だ? 志摩子さんが「D・V・D!D・V・D!」とか煽られて 泣きながら服脱ぐ話?
つまり乃梨子が過って新聞部の原稿の入ったDVDを割ってしまい 詫びに志摩子が脱ぐハメになったという事ですね?
>>397 さすが姉妹愛。・゚・(ノД`)・゚・。
しかしその後ハメ撮りされてその写真を元に新聞部のいいなりにされる志摩子さん(;´Д`)ハァハァ
>>398 待て
ハメ撮りってことは
メディア3姉妹のどいつに生えてるんだ
>>399 リリアンの生徒は、百合棒が標準装備です。
そもそも、原稿をDVDにいれるのか?
デジカメ&マイクロドライブ装備の蔦子 ↓ 新聞部からの依頼で、写真撮りまくり(最高画質で1000枚超) 当然ギガオーバー ↓ DVDに移し替えたデータを、三奈子が受け取る ↓ 銀杏拾いで前方不注意の志摩子が、三奈子とゴッツンコ(以下ry ここまで考えた。続きはSSで頼むよ、エロい人
姉DVDのように下品な要求ではなく。 「気にしないで下さい。なんとか、撮りなおします(がっくり)」 「でも、それでは申し訳ありませんから。私、何でもします」 「…何でも(きゅっぴーん)」 「はい。私に出来ることなら」 「じゃ、志摩子さんの写真撮影いいかしら?」 「もちろん、そんなことで良ければ喜んで」 (中略) 「あ…の、もっと脱がないと…だめですか?」 「まだ1000枚まで到底足りないけど、志摩子さんが嫌なら止めます」 「ぜ、全部取り終わるまで…お付き合いします」 (中略) 「志摩子さん、もっと足、開いて」 「そ、そんな、処まで…やぁ」 「(カシャ、カシャ)嘘。撮られる度、綺麗になってますよ」 「ぁぁ、私のこんな姿が…写真に…」 「もっと濡れた風情を撮りたい。志摩子さん、もう少し(つつっ)」 「っ!!」
「志摩子さん、もっと足、開いて」 「そ、そんな、処まで…ヤー!」
warota
>「もっと濡れた風情を撮りたい。」 このセリフ超(・∀・)イイ!! SS書いてくれる職人さん、是非このセリフは使ってください!
また職人さんのサイトができてるわけだが。 保管庫のリンク参照
>>411 さんきゅー。しかし、最近どこへ行っても手裏剣が回ってるわけだが。
忍者ツールの独り勝ち?
(´・ω・`)初めてだけど書いてみた。 誰もいない今の時間にコッソリ投下。 真美×蔦子です。 メールはmxtです。(´・ω・`)っていうかやり方わからないけどこれでいいのかな。
「まさか同じクラスになって、同じ部屋で過ごす仲になるとはね」 武嶋蔦子はベッドの上で自慢のカメラの手入れをしながら、苦笑気味につぶやいた。 新聞部と写真部はそもそも切っても切れない縁とも言える。 新聞部はリリアンかわら版の写真を写真部に依頼し、 写真部は新聞部の依頼ということで、一般では撮れないような写真も取材という名目で撮影することができる。 新聞部の部長、山口真美とはそういう縁もあり、親しくしていた。 だが、それだけでは無い。 蔦子と真美は似たような部分が多々あり、さまざまな場面で意気投合をしては共に活動をするようになっていた。 「三奈子様とは全然違うんだもの」
クスクスと笑っていると、細い通路からバスタオルを巻いた真美が姿をあらわした。 「蔦子さん、お先にありがとう。・・・って何を笑っているの?」 「三奈子様と真美さんじゃ全然性格が違うわねって思っていたのよ。」 クスクスと笑っている蔦子とは対照的に、少し怒ったような表情になる真美。 「お姉さまは少しでも記事になりそうなことがあると、後先考えずに行動するから大変なのよ。」 真美はベッドに腰掛けると、カバンの中からショートタオルを取り出し、まだ濡れている髪を拭きはじめた。 「でも、お姉さまの新聞部にかける情熱は尊敬する・・・あっ」 蔦子は、いつの間にかカメラの手入れを終えていた。 そして、髪の毛を拭いていて油断していた真美にのしかかり、そのまま後ろに押し倒した。 「真美さんは三奈子様のことが好きなのね。」 「蔦子さん、まだ体濡れてるから制服が濡れちゃうわよ・・・」 「どうせあとで脱いでハンガーにかけるんだから、平気よ・・・それより、真美さんは三奈子様のことが好き?」 蔦子は押し倒したままの状態で真美に迫る。 「お姉さまはお姉さまよ。愛してるの感情じゃないし・・・。」 真美は蔦子の背中に腕を回すと、そのまま引き寄せて軽いキスをした。 「蔦子さんだってわかってるくせに。」
真美は体を入れ替え、今度は蔦子が下に組み敷かれる状態になる。 バスタオルは動く度にはだけ、今では真美の体を隠すものは何もない。 今度は深いキスをする。お互いに舌を絡ませ、湿った音と荒くなっていく息遣いが部屋に響く。 「はっ・・・んん・・・チュ・・プ・・あ・・・真美さん・・」 「服・・・脱がないとね」 いつからこんな感情を持つようになったのか。真美も蔦子もよくわかっていない。 ただ、意気投合して話しているうちに、話すだけでは満足がいかなくなってきただけだと、二人とも思っている。 手を握れば、それだけではだんだん満足がいかなくなり、 抱き合えば、もっとぬくもりが欲しくなる。 きっかけもよく覚えていないけれど、いつの間にか肌を重ねあうことが当たり前になっていた。
「蔦子さんの体、綺麗ね・・・写真に撮らないなんて勿体無いくらい。」 真美は蔦子の制服を脱がし終えると、控え目だが、その存在をはっきりと主張している双丘に手を伸ばす。 「や・・・写真に撮られるのは・・苦手なの・・・あっ・・・」 「こんなになってる・・・蔦子さんっていやらしいのね」 真美は固く尖った乳首を唇で軽く食んだ。もう一方の乳房は手で捏ねまわしている。 「ぅんっ・・・あぁ・・・」 絶え間なく続く胸への攻撃。次第に快感が蔦子を支配し、その感情はすぐに下半身へと伝わる。 それを察した真美が意地悪そうに微笑む。 「こっち・・・して欲しくなったでしょ?」 手を伸ばし、蔦子の割れ目に触れる。 「んんっ・・・!」 予想していたとはいえ、敏感な部分に触れられた蔦子が一瞬体を硬直させ、声を漏らす。 その反応をみて、真美はさらに割れ目を指でなぞる。 「蔦子さん、あまり大きな声出すと先生に見つかっちゃうわ・・」 「あ・・・っ、でも・・・んんっ・・・」 クチュ・・・チュ・・・ 軽くなぞっていただけの指がだんだん湿り気を帯びて、部屋に独特の匂いと湿った音を響かせる。 「ふふ・・・今の蔦子さんのココの状態、記事にしたいくらいすごいことになってるわ。」 始めのうちは硬く閉じていた肉の壁も、次第に柔らかくなっていき、 侵入者を受け入れるための蜜も溢れ出している。 そして、まだかと待ちわびるように、突起した肉芽。 「写真に撮れないのが記者としてすごく勿体無いくらい・・・」 「わ・・・たしだって、んっ・・・真美さんのぉっ・・はぁっ・・・ 写真・・・撮れないのっんんっ・・・」
「まだ理性残ってる。今は気持ちよくなってさえくれればいいのよ。」 その表情を見てるだけで、私は満足なんだから。と付け加えようとしたのを真美はやめた。 (それじゃあ、まるで私がサドみたいな感じじゃないの。) しかし、サドじゃないと否定する感情とは裏腹に、真美の指は蔦子の蜜壷の中に深く沈み込んでゆく。 「あっ・・・はあぁぁぁ・・・あっあっあぁぁ!」 (その表情いいわ・・・蔦子さんこそ・・・被写体に最適なのに) あふれ出す蜜が指を動かしやすくし、淫猥な音を立ててさらに二人を欲情させる。 グチャ・・・クチャッ・・・クチャ・・・ 「真美・・・さんっ・・・あっ・・・いいっ・・・はぁっ・・・はっ・・・」 蔦子は余裕がなくなってきたのか、ただ、真美の名前を呼び喘ぎ声をあげる。 真美の指は止まらない。逆に蔦子をいかせようとさらに激しく、膣を蹂躙する。 「あっあっあぁぁ!ひっあぁ・・・うんっ・・・いい・・いきそうっ・・・いきそう!」 真美の後ろに回した手に力が入る。 「んんぁぁぁあ・・・・っ!」 キュウウウウウ 全身の筋肉を硬直させ、蔦子が内部に侵入している真美の指をきつく締め付ける。 「・・・・くふぁっ・・はっ・・はっ・・はぁっ・・・」 数秒・・・とても長く感じられる一瞬を終え、 蔦子の身体がくたりと弛緩する。
「どう?気持ちよかった?」 まだ夢の世界から戻らない蔦子に真美は尋ねる。 「どんな感じだった?」 記者魂というのであろうか、スポーツ選手にインタビューするかのごとく、質問をあびせる。 「むむむ・・・真美さん」 むくりと蔦子が起き上がる。 「ふふ・・・その答えは自分の身をもって知るのよ!」 ガバっと真美を押し倒すと、今度は蔦子が上になり、リードする。 似たもの同士カップル。 真美が蔦子の喘ぐ姿を好むように、蔦子もまた真美の快感に溺れている姿を好んでいたのだった。 「一週間もこんなことが気兼ねなくできるなんて、修学旅行に来たかいがあったわ。」 いつの間にか蔦子の手には愛用のカメラが納まっている。 「あっ!蔦子さん、酷い!写真はダメって言ってるじゃない!」 「フィルムは入ってないわよ。でも、こっちのほうが撮られてる感じがして興奮するでしょ?」 カシャ、カシャ 「嘘!蔦子さんがフィルム入れないわけがないじゃない!」 「ちぇっ、ばれたか。」 しかし、その手は止まる事無くシャッターを切りつづける。 「もぅ・・・あとで蔦子さん、酷いわよ。」 後日、嫌がる蔦子を無理矢理写真に収め、出来上がった写真を見せて嫌がる姿を観賞する真美の姿があったとか。
|(´・ω・`)以上です。 ・・・ |・ω・`)ごめんなさい・・・ |ミサッ
>>420 乙です。
それにしても、こんな時間に投下とは。俺も人のこと言えんけどナー
乙。 もう少し二人が初々しいとよかったかもです。 なんかこの真×蔦は三十路カップルみたい。
乙ー。すごいツボにはまりました。 1つ1つのセリフにそれぞれのキャラのアビリティが感じられるのが(・∀・)イイ!!
真美蔦分ホキュー
真美 「お姉さまって、綺麗ですね・・・」 三奈子「・・・・・・・・・・・・・・真美。あなたが好き。愛してる」 真美 「・・・・お姉さまらしいです。一番最後に、ぽつりと言う」 すごい記事を書こう。なんとしても────
なんでそんなネタをw
新刊ネタバレ含み、エロも無いけど投下していい? 「青空の下で聖は何を想う」という題名なんだけど・・・。 スレ違いならやめておきます。
だめ。
エロ無しならやっぱしスレ違いだとおもいます。
>スレ違い エロ無しSSスレなんてあったか? しょっちゅうは困るが、たまにはいいんじゃないかと思ったりもするわけだが。
ちゃんとしたエロ無しSSスレも欲しいところだよな。 ってまた「マリみてスレ乱立」ってことになるし無理な話か。 俺はエロ無しも有りもどっちも大好きなんだ!
サイト持てばいいんでないの
スレ違いと言うか、板違いだし。
436 :
428 :04/04/11 21:41 ID:RKF9yOaE
>429-432 参考になった、ありがとう。 これは没にして投下してるssの続きを考えることにするよ。
今エログロ混じっている状況だしその中にノーマルが入っても大丈夫と思うが。
ここで引き受ければいいものを、なんと心の狭い……
じゃー代わりに投下します。 ちょっとダークっぽいのでメル欄に「ウソツキ」と入れます。
「令ちゃん!お土産何がいい?」 2年生は明日から修学旅行だ。子供のようにはしゃぐ由乃を見るたびに、私の胸は痛む。 「由乃が買ってくれた物なら何でもいいよ。」 沈黙を嫌っただけの、心の無い言葉。 タイミングを考えているだけの時間。 今日の昼休みの事を知ってるのだろうか。 今日だけではない。昨日も。その前も。全て知ってるのだろうか。
「あのさ、由乃・・・」 「なに?令ちゃん?」 振り返った由乃は私の目をじっと見る。 「なに?令・・・」 言葉をさえぎるためだけのキス。 口から出かかった言葉は、すぐに胸の中にしまった。 昔だったら、嘘なんてすぐにバレたのに。 いつのまにか私は嘘をつくのが上手くなっていた。 「愛してる。令ちゃん。」 全てをお見通しのような由乃の言葉。 私はもう一度、言葉をさえぎるキスをする。 「愛してる・・・令ちゃん・・・」 いつから祥子とこんな関係になったのだろう。 昼休みの薔薇の館。 食事もそこそこに、無言で祥子の肩を抱き寄せる。 「愛してる。」 妹にも言った事の無い言葉を耳元で囁き、むさぼるように求め合った。毎日。毎週。 「愛してる・・・祥子・・・」
「令ちゃん?」 言葉の無い空間が、新たな不安を生む。 耐え切れずに口を開きかける。 が、言いかけて、また言葉を胸にしまってしまった。 いつになったら、伝えなければならない言葉は私の口からでるのだろう? 私は由乃の髪を優しくなで、そして顔を近づけた。 答えのない沈黙がまたうまれる。 「好きだよ。由乃。」 でも、やはり出てくる言葉はその場しのぎの言葉だけ。 本当に伝えないといけない言葉は出てこない。 どれだけ時が経てば、私は正直になれるのだろうか。 やがて冷たい空気が胸をしめつけてきた。 繰り返されるキスは、不思議なほど悲しかった。
先ほどまで熱い吐息で充満していた部屋。 由乃はベッドの上で脱力して眠る、いや、眠ったフリをしている私をじっと見つめていた。 やがて、乱れた服を整えて、一言つぶやいて部屋のドアを開けた。 「ウソツキ」 聞こえないフリをした。 小さな、かすれるような声だったけども 声の大きさに反比例して私の心に激しく突き刺さった。 ドアが閉められ、階段を降りていく音がする。自分の部屋に帰るのだろう。 私のことわかっていたんだ。ずっと前から。 失った物の大きさに気づいたけども、あの頃の二人にはもう戻れない。 やがて朝になった。 朝なんて来なければいいのに。
約半年ぶりにSSを書いてみました。 相変わらずヘッタクソですね。お目汚し失礼しました。
サムエルが元ネタですな。 切ない令ちゃん(・∀・)イイ!!
乙です。 あと、職人様方全体へのお願いなのですが、できればカプも予告してもらえませんか?
切ない… もっと読みたいです。これを下敷きに是非発展させてくれー
>>444 なんか切ない!切ないがなんか文の流れが(;゚∀゚)=3 イイ!
GJです!
てか自分
>>433 であんな事言ってるけど実際は出来れば
エロ無しも有りもココで読みたいとか思ってる一人でつ。
でもたまにエロ無しで叩かれてる職人さんとかいたりすんのが
気がかりだったんで。
>>435 ってのもあるしなぁ。 したらばは
人少ない気がするしなぁ。 とりあえず職人さん次第ってことか。
>>444 切なさGJ!!
にしても確かにエロが足りないと、投下しちゃいけない気はするんだよね。
勝手に落とす事は可能だけど、どうせならば受け入れられるモンを落としたいし。
450 :
444 :04/04/12 00:00 ID:voftU6DU
メル欄設定したはいいが、sage忘れてた。 吊ってくる。
何か変わったね。 でも人大杉直ったかと思ったらまだだし…
何が変わったっていうんだ
書き手の質が下がった
下がったのか? 具体的にどこが? 技量が下がったということか? つーか、何か、かなり偉そうにも聞こえるが。
別に下がってない。 職人皆それぞれ個性があって上手いと思う
>>451 確かに変ったね
これはマジレスしたらまずいのか・・・・
457 :
451 :04/04/12 23:17 ID:1cUoYdLs
あんな書き方で正直スマンかった
下手ばかりになったみたいな言い方は、頑張ってる職人さん方に失礼だぞ。 具体的にこんな点がよくないというのだったら、職人さん方も改善できるが ただ「書き手の質が下がった」だけじゃ、煽りにしかなんねーよ。
>>457 結局鯖変っても人大杉は治らないんだね。
これでまた当分投下ないっぽいな。 あーあ・・・
この際エロ無しでもいいから職人さんщ(゚Д゚щ)カモーン!!
とりあえず王道の祥×祐をリクエストします。
漏れは「これは自分でもどうかと思う」というネタでも、思いついた時には すでに書き込んでいるから、「投下してもいいですか?」とここで聞いた ことがない。 真美 「今日は、家族は出かけてて帰ってこないんです。 どうせならうちで原稿書きませんか」 三奈子「・・・ありがとう。ぜひ寄らせてもらうわ」 いそいそと歩く真美の背中を見つめながら、三奈子は自虐的に微笑んだ。 オコトバニアマエテ・・・。どうしてだろう。こんな時(〆切一日前)でも本能は正直だ。
喫茶店で山百合会幹部の会合を偶然発見してしまった受験生三奈子は 妹・真美を呼び出して密会する。 三奈子「なんで、なんで私ばっかり、こんな特ダネに・・・! もう、だめ、だめよぉ(面白捏造記事にしちゃうよぉ)・・・!」 真美 「落ち着いて! お姉さまなら大丈夫! 大丈夫のはずです!!」 三奈子「はぁはぁ・・・はぁはぁ・・・」 祥子「三奈子さん。福沢祐巳さんはまだ私の妹というわけではないのです。 取材なら私が引き受けます。もし福沢さんに直接取材しようとするなら、 この紅薔薇の小笠原祥子、黙ってはいなくてよ」 蓉子「デートクラブは明らかに性風俗。以前、呼び出されて即日退学になった 生徒がいたことをご存じないとは言わせないわよ」 蔦子「ご自分のガードは堅いんですね、三奈子さま」 浅香「私のことも面白おかしく記事にするつもりなの? 三奈子さん、あなた、もしかして鉄で出来てるんじゃないの・・・」 「鉄で出来て・・・」 「鉄で・・・」 鉄で・・・ ───落ち着いてしまった。 ほんの十数秒深呼吸しただけなのに、気分は落ち着いてしまった。 記事は真美に書かせる。 でもその前に少しだけ真美と一緒にダベろう・・・
新聞部姉妹(・∀・)イイ!!
板違い野郎は消えろ。
すぐに板違いとか言い出すあたり(実際そうなんだけど)、以前と比べて世知辛くなったなと思う。 俺がこのスレを知ったのって、「山百合会で2ch」だったんだけどなぁ・・・。
同じカプが続いてちとアレですがどうか暇つぶしまでに。 NGワードメル欄「wc」、令×祥子脳天気エロ。 お手柔らかに…
紙で後始末をしてから、少し考えてくるくると更に多めに脇から同じ物を巻き取る。身体を捻って、 今音を立ててタンクに流れ込んでいる水に畳んだその紙を触れさせて、なじませてから先ほどと 同じ動作をもう一度繰り返し、そうしてはたと自分の行動が何を意味するのかに気が付いた。 肌に触れる空気は春先に相応しくみずみずしい水分を含んでいた。吹き抜けの玄関を入ってすぐ の手洗いは、頭上まで大きく取られた窓から降り注ぐ陽光に入り口の扉や出たところの流し台を、色 を霞ませて浮かび上がらせていた。古くはあるが清潔なその扉を押して出てきながら、微かに溜息 をついた姿は紅薔薇さまこと小笠原祥子である。 (どうしてあんな) 蛇口を捻って出てきた水は水管の中で温められたのか、少し温い。徐々に冷たくなっていくそれに 晒された指先は、先ほどの行為を改めて思い出した瞬間不自然に歪んだ。 つまりあの行為は、私がその先にあるものを望んでいるからであり、そのことをする際により快適に という心境の現れであり。要は不潔な状態でそのときを迎えたくないからでありいつそのことに至って もいいようにと、いう。 「違うわ」 「何が違うの」 突然背後から掛かった声に祥子は硬直した。その様を見て笑う弾むような声を耳にしながらぎこちな く振り返ると、果たしてそこに予想したとおりの長身がある。令は数歩離れた位置から無造作に祥子の 方を向いて立っていた。 色の明るい短い髪が、差し込む光に霞んでいる。頬に熱がたまるのを自覚した。
「薔薇の館行く?」 「…ええ」 「じゃ一緒に行こう」 「部活は」 「これからだけど、鞄置こうと思って」 ようやく指を水流から抜き出して祥子は蛇口を締めにかかった。その間に足を進めた令は 祥子の脇に立つ。微かな空気の流れが、祥子の肌を打つ。のろのろとした動きで祥子はハン カチを取り出した。先ほどのあの行為が、脳裏をよぎる。 ここは館に一番近い手洗いで、また三年生の校舎の玄関でもある。生徒は皆今の時間帯 部活やら委員会やらそれぞれの自宅やらへ向けての移動中でこの玄関も人通りは多く、令 もそのまま靴を履いて外に出るつもりでそのことに何の躊躇いもなく、別にそれに対して不満 はないのだけれど、元々自分も館に行く前にと手洗いに寄っただけなのだし何も問題もない はずなのだけれど。 身体の片方だけが、じりじりと灼け付いてきている。令に触れそうなその片側。 しかし問題がないとしたらさっきの自分の行為は全くの無駄になるわけであって、いや無駄 になって一向に構わないのだ。そう、私はそんなことを望んでいたわけではないこんな何でも ない日何の理由もなくけれど私の行為は確かにそれを望んでいてあの熱さをあの手のひらの 接触を今日も欲しいと、ああ滑稽だ、私はどうしてこんな無駄なことに心を砕いて、あんなあん なことを、欲しいと、 「行こう」 言葉が聞こえた瞬間、令の袖を祥子は掴んでいた。
どうかしたの、と問うその声をこんなに憎らしく思ったことがあっただろうか。どうしたも こうしたもないと心中悪態をつく一方で、唇の開け方が分からない。舌が内部で膨らみ、 筋肉が硬直してしまって、喉だけが言葉につかえて波打ちながら苦しんでいる。 多大な努力を払って、祥子は令と目を合わせた。令は腹立たしいほど無造作に祥子の 目を覗き込む。その目に心配の色が浮かんでいるのを見て、祥子は更に何も言えなくなる。 こんなことを、何て言えというの。 脇を通る生徒達が、薔薇さま2人の視線の交錯に何事かと訝しむような顔をしながら通 り過ぎてゆく。一声も漏らせないまま祥子は視線を外して俯いた。追いかけるように令が 身を屈めてくる。今まではどうしてこれをクリアしていたのか、そんな記憶は全部飛んでし まっていて出てこない。心臓の苦しい鼓動を耳に響かせながら、祥子はやっとのことで汗 ばむ右手を上げた。 令のタイへ。指先を微かに、結び目の奥の肌に触れさせて。 動揺の気配。
「…あの」 絞り出された声が上ずっている。どうやら言いたいことが伝わったらしいことを理解し て、祥子は更に視線を下へ押しやった。 「今日は、あそこは掃除が入るから」 「…ええ」 「今の時間は、部活、どこも、やってるし」 「…そうね」 答えるにももう、干上がった喉では最小限の言葉しか出せなかった。 沈黙。下へ向けたままの視線の端に令の顎だけが引っ掛かっている。そのラインがしば し逡巡した後、ふいと耳元へ寄せられた。 中に誰かいたか、と。 「中」の意味も「誰か」の意味も一瞬分からず祥子が目を泳がせた瞬間、令は祥子を2人の 目の前、手洗いの扉へ押し込んだのである。
当然祥子には分かっていたことだが中には1人の生徒もいなかった。抗議の暇も与えられず ずんずん肩を押されてあっという間に一番奥の洋式の個室へ押し込まれてしまった。後ろ手に 扉を閉めて鍵をかけた令は、そのまま祥子を身体ごと壁に押しつける。 「令、」 言葉が終わらないうちに唇を塞がれた。壁の堅さと令の身体の柔らかさに挟まれて、肌に悲鳴 を上げそうな震えを覚える。腰から下がじんわりと痺れ始めているのを感じながら、祥子は令の 背に腕を回した。手のひらに触れる制服の生地すら刺激となって脳に響き、何より今感じている このくちづけが全身の感覚を研ぎ澄ませながらある一点に集中してゆく。既にもう触れられたがっ ているその場所が、熱い。くちづけを続けながら、令は器用に自分の鞄を壁にかけた。 舌が唇を舐め取り、開いたところを割って入って歯列をなぞる。そのまま自分の舌を絡め取られ そうになったところで、祥子は無理に顔を離した。微かに口内に残るのは令の唾液の味である。 小声の抗議は再びくちづけに遮られた。すぐに応えそうになる身体を押し殺して、唇の接触の間 を縫うように言葉を吐き出す。 「こんなところで」 「他にないと思ったから」 「誰か来たら…」 「それはどこでも同じでしょ」 腿の上に感じた令の手に自分のそれを重ねて押しとどめた。その下の足の間は敏感に反応して 潤んでくるのだが、そんなことは言わなければ相手には知れないことである。 「どのみち、もう入っちゃったんだから」 もう少し時間が経ってから出ないと、今人が多くて危険だよと令は耳元で囁いた。
ちょっと続きます
もどかしい令祥ハァハァ 。 こんなとこで終わるなんて罪(*´Д`) つか、これはももももしや・・・。
個室は狭く、思うように身動きなど取れたものではない。おまけに祥子は令の、自分より確実に 大きな体に覆い被さられて壁に貼り付けのようになっているのだから、身体の自由はほとんどな いと言って良かった。 腿の上で制止されていたはずの令の手はいまやスカートの内側にまで進入してきていて、なめ らかな肌に掌を滑らせている。その指先が下着に触れて、祥子はうめき声を漏らした。 扉の外に人の気配はない。誰かが入ってくれば、それは入り口の古い扉の軋む音で分かるはず だった。床はタイル貼りであるから、足音もそれなりにする。 それでも大きな声を漏らすわけにはいかなかったから、祥子は令の肩に口元を押しつけて声を押 し殺した。必然の位置で、令の唇が耳に届く。耳朶にキスを落とし、令は鼓膜に息を吹き込むように 耳元で囁く。 「どうして欲しい?」 言う傍らずらす右手が、下着の上から敏感な部分を擦る。指の腹で堅い突起をまさぐられて、祥子 は声も出せずにがくがくと身体を揺らした。左の掌は祥子の首筋にあてがわれ、熱っぽく愛撫をして そのまま鎖骨を辿り、タイを解いて襟の内側へと。 ねえ、と声は急かすが、応えるものかと祥子は身体を硬くした。こういう自分の性格が損になることは 今までの経験から分かっているし、令とのこういう交わりの中でもそれで痛い目を見たことがどれだけあ るか知れない。それでも素直に応えるわけにはいかないのが彼女が彼女である所以のようなものなのだ。
下着ごしに触れられる指に、絡みつきたがっている粘液が内から溢れる。敏感な皮膚と 布の間に液体を挟んで、ゆるゆると揺れるような刺激に祥子は熱い息を吐く。その息は制 服の生地を抜けて令の肌まで届くだろう。 「して欲しいことが、あって」 あんなことしたんじゃないの、と令は囁いた。その声が笑いを含んでいるものだから、祥 子はしがみついていた令の首筋に爪を立てた。微かな痛みに身を捩って、それでも令は小 さく笑う。触れていた人差し指を下着の脇から中へ差し入れた。 「っ」 肉の襞から堅いかたまりまでを指が攫った。そのあまりのなめらかさと唐突に吐かれた令 の溜息に、下着の中がどんな状態なのか祥子は自覚する。前後を往復して濡れた感触を味 わいながら、令は祥子の首筋に口づけを落とし始めた。みるみるうちに、肌が唾液で濡らされ ていく。今の下着の中に近い状態までぬめりを帯びさせられた肌を執拗に舌が追う。令の肩 が離れていき、抑えの無くなった喉元から意志を無視して息が漏れた。指が敏感な部分に触 れる度、何度も跳ねる身体を押さえられない。 引き下ろされた下着が膝を抜けて足首まで降りた。令は床に跪いて、祥子の片足を下着か ら引き抜く。 「…やめて」 「嘘つき。そんなこと思ってないくせに」 見上げた目が微かに笑うのを見て、祥子は眩暈を覚える。
片膝が持ち上げられて令の肩に乗せられた。たくしあげられたスカートの中に令の、 明るい色の髪が、消えていくのをぞくぞくするような思いで見つめる。その先にあるもの への期待が足を震わせる。スカートの下で、湿った舌が内股をつたい足の付け根を辿っ て、あたたかいぬめりを舐め取りながらやがて中心へと。 「……………っ!」 唇が中央の突起を覆った。僅かに吸い上げながら、透明な液体を飲み込みながら舌 で包み込む。包皮の上から弾くように何度も何度も往復する刺激に耐えかねて、祥子は 令の髪に指を通した。執拗に愛撫されるそのかたまりがどんどん堅く大きくなっていくの を感じ、舌のもたらす刺激はそれにつれながら柔らかく、大きく身体の中心に響く。奥か ら溢れた液が令の顎をつたって落ちる。そのまま屈んで令の首筋を抱き締めると、舌の 動きは一層深く祥子を責め上げた。 小声で名を呼び、肩を腰を膝を震わせ、ひきつる喉から息を吐き、高まっていく波に揺さ ぶられて果てようとした瞬間、いくつもの足音が唐突に割り込んできた。
も少し続きます
グジョブ。グッジョーブ!エロいなおい。 ときに俺は去年の秋ごろ、ある凸×由SSに悶え転がった人間なんだが… 違ったらスマ。
ひ・・・人いねぇー
もうずっと人稲杉
鯖が変わったからアレなのかね。俺もしばらく更新されてないのに気づかなかった。 その割に人大杉は解消されてないが… >ID:cKbUUoyf GJ! 続き待ってるよう。 ていうか(`・ω・´)エロイ!
志摩子&乃梨子。暗い。NGワードはメル欄に「sn」。
最近乃梨子の様子がおかしい。楽しかった修学旅行も終わり、いよいよ学校中が 学園祭に向けて本格的に動き始めた頃、志摩子はそんな風に感じていた。 イタリアから帰ってきた日の夜、電話をかけ、乃梨子と一週間ぶりに話した。 「ただいま」 「おかえりなさい」 旅立つ前に言ってくれたとおり、乃梨子は待っていてくれた。 何気の無い会話でも、志摩子は十分安堵を感じることができた。 そんな風に志摩子を再び迎えてくれた乃梨子が、最近は妙に落ち着きが無い。 その電話で話した時には、乃梨子は久しぶりに早口を披露してくれた。 それは自分と話せた喜びからだろうと志摩子は思い、そのように感じられることに ちょっと照れも感じていたほどだ。でも、乃梨子の早口はその電話に留まらず、 翌々日学校で再会した時も、薔薇の館で仕事をする時も、一緒に下校する時も、 目は泳ぎ、のどに何かをつまらせたようにどもりながら、やたらしゃべるのだった。 修学旅行の一週間の間にでも何かあったんだろうか。 ぜんまいじかけのようにぎくしゃくしだした市松人形に、志摩子は不安を感じていた。 そんなある月曜日の放課後、薔薇の館に行こうと鞄を持って志摩子が教室から出よう とすると、廊下の壁に乃梨子がもたれていた。志摩子の姿を確認すると、乃梨子は まっすぐ向かってきた。 「お姉さま、少し話しがあるんですけどいいですか」 よどみない口調に驚いた。この頃のどもるような調子とは全然違う。 まるで頭の中で繰り返してきた台詞を一息に言い下しているかのようだった。 それにしてもなんなのだろう、このはりつめた顔つきは。
「いいわよ。会合には少し遅れるでしょうけど、乃梨子が言うのなら」 「お願いします」 そう言うと乃梨子は背を向けてさっさと歩きだした。 腑に落ちないが、おとなしく付いていくことにする。 廊下を抜け、中庭を横切っていく。 無言で速足で歩いていく乃梨子の背中を見つめながら、志摩子もまた無言で歩く。 いつもは二人は並んでいて、一方が先を歩くというようなことはあまりなかった。 乃梨子の背中をこんな風に長い間眺めていたのは初めてではないだろうか。 乃梨子の歩く速さに少し遅れがちになるので時々小走りになって追いつきながら、 志摩子はそうぼんやり思っていた。 二人はいつしか桜並木についていた。乃梨子の歩みは次第に遅くなり、 忘れもしない、二人がロザリオを授受した桜の木の下に着くと、ゆっくりと止まった。 乃梨子は黙ったまま、木にもたれかかって「はぁっ」と息を吐いた。 どうしようかと一瞬迷ったが、志摩子もその隣に並んで、そっと木にもたれた。 沈黙が二人を包む。 志摩子はぼうと前方を向いたまま、乃梨子が話し出すのをじっと待った。 しばらくして、もぞ、と隣の気配が動いた。 「あのさ、志摩子さん」 「なあに」 「・・・・・・・・・」
いつまで経っても次の言葉がない。志摩子は体を起こして、乃梨子の方を向き直った。 乃梨子はうつむいて自分の足許を視線を落とし、つま先で土をいじっている。 リリアンかわら版だと、こういうシチュエーションなら、ロザリオ返却、姉妹解消、 そんな劇的な出来事が続くのかもしれない。あの築山三奈子さまなら大喜びの状況だろう。 でも自分達にそういうことはない。確かに今の乃梨子の態度は自分を不安にさせるけれど、 そんなことにはならない。志摩子は根っこのところでは二人の関係を信頼していた。 でも、だったらどんな話があるんだろう。乃梨子がこんなになるまで言いづらい話とは、 何なのだろう。志摩子は瞬時に色々な推測を立てたが、どうにも分からない。 こういう時は乃梨子が自分から話し出すまで待ってやるのがいいのだが、 間を取り損ねてしまっているのなら、自分がそっと手助けをしてやるのもいいだろう。 「なあに乃梨子。お話があるのでしょう」 「私ね・・・」 「うん?」 「私、志摩子さんのこと好きみたいなんだ」 「・・・ええ。私もよ」 あらためて言われると恥ずかしいが、もちろん嬉しい。 ・・・でも、嬉しいことだけれど、わざわざ呼び出して言うことだろうか。 志摩子のそんな微妙な表情を察したのか、乃梨子は急に饒舌になって言葉を繋いだ。 そしてそれは、志摩子の予想範疇を完全に超えていた。
「そうじゃなくて。いや、そうなんだけど。 えっと、その、好きっていうのは、そういう好きじゃなくて、 け、こ、こけっ」 ───こけっ? 「ほら、け、結婚とか、恋愛とか、そういう、普通は男の人と女の人のことで、 その、ほら、キ、キ、キスしたいとか、だ、抱き合いたいとか、その先の、 恥ずかしいことしたいとか、そういうような意味で」 「・・・・」 「私ね、志摩子さんが修学旅行に行ってる一週間の間にね、その気持ちに気づいたの。 志摩子さんに会えないのが、こんなにさびしくて、苦しいことだなんて、 今まで知らなかった。私の中で、志摩子さんがどんどん大きくなっていったんだ。 それはお姉さまとしてってことじゃなくて、志摩子さんを、 ま、まるでこ、恋人みたいに・・・恋人みたいに想ってたの。 好きなの。私は志摩子さんが好きなの。 そ、それでもし志摩子さんさえ良ければ、その・・・そういう、か、関係に、 な、なれたらいいなって・・・・・・・」 乃梨子の早口がようやく途切れた。
「・・・・・・・」 志摩子はゆっくりと、乃梨子の話を反芻した。 にわかには受け入れがたい話だったが、乃梨子は自分の気持ちを正直に話してくれた。 真摯に、まっすぐに向かってきてくれた。なら、自分もまっすぐに向かい合わなければ。 志摩子は乃梨子の目を見つめ、静かに口を開いた。 「ありがとう。とても嬉しいわ」 「志摩子さん・・・!」 「・・・・でも、悪いんだけど、私にはそういう気持ちはないの」 「・・・・・・・・・・・・」 「ごめんなさい」 乃梨子の顔は蒼白になっていてとても痛ましかった。 「・・・そ、そうだよね。ご、ごめん変なこと言って。困るよね、こんなの。 ごめん、ホントにごめん。じゃ、じゃあ話はこれで終わり。終わりね」 「乃梨子・・・」 「いいのいいの。こんな話、笑っちゃうよね。いいんだ私。別に。気にしないで。 ホント、気にしないでいいから。忘れてよ志摩子さん。私、どうってことないし。 やっぱり気持ち悪いでしょ、こんなの。自分でも分かってるし」 「乃梨子・・・」 「さ、薔薇の館行こ。劇の打ち合わせやらなきゃ。みんなもう待ってるよ。 多分遅刻だよね。さ、早く行こ」 「乃梨子・・・」 「ほら、ほらほら早く」
乃梨子はここへ来た時のように速足で歩き出した。気圧された志摩子はそのまま 付いていくしかなかった。そしてさっきと同じように、二人は終始無言だった。 薔薇の館へ付くと、もう皆揃っていて、祥子さまに開口一番「遅いわ、二人とも 何をやっていたの」と叱られた。「まあまあ」といつものように令さまがなだめ、 いつものように学園祭の劇の打ち合わせが始まった。それとなく様子を伺ったが、 乃梨子はまるで落ち着いて、以前の平静さを取り戻していた。 そんな風にして、その日の放課後は終わった。 そして、次の日、乃梨子は薔薇の館へは来なかった。 その次の日も。そのまた次の日も。 どうすればよいのだろう。どうすればよかったのだろう。 自分は取り返しのつかないことをしてしまった。 乃梨子の気持ちを傷つけてしまった。 二度と乃梨子とは笑い合えないのだろうか。 自分は、妹と親友の両方をいっぺんに失ってしまったのだろうか。 乃梨子の気持ちに応えてやればよかったのだろうか。 でも、どう自分の心を探ってみても、乃梨子の言うような感情は、 乃利子に対して自分の中に少しも湧いてはこなかった。 乃梨子と、いわゆる男女でいう、恋人になる? そんな関係は想像だにできない。
シスターになりたい志摩子にとって、そもそも男女の恋愛は気持ちの上でも縁遠かったが、 では女性であるところの乃梨子とは?と考えてみても・・・とてもそんな気にはなれない。 それでも、乃梨子のために、偽りのイエスを与え、身を委ねるべきだったのだろうか。 こんな時、どうすればよいのだろう。 もしかしたら、お姉さま・・・佐藤聖さまなら、解決策を示してくれるかもしれない。 でも、今度ばかりはお姉さまにも相談はできない。 自分は、断ったのだから。乃梨子を、傷つけたのだから。 お姉さまと栞さまの話は知っている。そのことで、お姉さまがどれだけ傷ついたのかも。 だから、お姉さまにだけは相談できない。 ・・・傷つくと分かっていた。 傷つくと分かっていて、拒絶した。 だから、自分はもうきっと、どうしようもない。もう、どうしようもない───
貴様ぁ、続きはどうしたぁ!!!
>>471 どこが「能天気エロ」やねん。エロ杉やって。
脳内に映像が浮かんできたよ(*´Д`)ハァハァ
>495 >494で告白7/7になってるからこれで終わりじゃないの?
こ、ここで切るのか! お願いでつ・・・。 続きがあると言ってください・・・・。 これで終わりなんかじゃないよね。
ここで終わるのかー!?(;´Д`)マジデー 「続・告白」とか「告白2」とかあるんでしょ? このような、NOと言える日本人的展開は珍しいので落ちキボンヌ!
500ゲト
エロなしかよ。だりい
うん、No!って言ったのが新鮮でよかった。 志摩子はシスター希望だしね。 ……で、続きは?w
NOといえる志摩子
ハッピーエンドプリーズ_| ̄|○
久々に面白いと感じた。続きは書かなくてもいいけど、仮に書くなら破滅的な展開キボン
破滅的…その方向でこれの続きを妄想すると…… No!と言える志摩子に振られてしまった乃梨子は自分が振られたのは 志摩子の姉の聖がすでに志摩子を落としているからだと思い込み…… 黒乃梨子にしかならん。
これだよこれ 志乃はどれも即座に相思相愛になって 志摩子のキリスト教の同姓愛の禁キやそういう事の疎さを踏まえた 障害を越える話がなくて萌えきれなかった。
>破滅的 No!と言える志摩子に振られてしまった乃梨子が祐巳に相談したが、 祐巳の黒い部分が発動して次第に黒祐巳に弄ばされていく。 とか。
510 :
487 :04/04/14 21:23 ID:uDGOY0AU
意外に好評だったので驚いた。
やはりこの後は、リリアン高等部に謎の女性Sが突如現れ女生徒を喰いまくる。
騒然となる校内。悲鳴を上げて逃げ出してきた生徒たちに志摩子の姿はない。
「ごめんなさい」あれで終わりだなんてそんなの嫌だ。自分を拒絶した志摩子に
対する複雑な想いを乗り越え、意を決し校内に単身で再突入する乃梨子の目に
飛び込んできたのは、Sに喰い散らかされた女生徒たちの無残な裸体の山だった。
「うわあぁ───!!」乃梨子の絶叫が廊下にこだまする。しかしなんとか動揺を押さえた
乃梨子は、愛液でベトベトになった床をピチャピチャと音を立てて進み、転がる裸の女生徒
たちを跨ぎこしていく。しかしそんな中、うつ伏せに倒れている淡い栗色の髪の少女を
発見する。まさか、まさか・・・。乃梨子はその少女の肩に手をかけて仰向けにする。
そして・・・「ごめんなさい」──Sを倒す!でもその前に志摩子さん・・・。
なまじ志摩子さんのお姉さまだから・・・。なまじ人気アンケートナンバー1だから・・・。
>>506 を参考にしてみた。予告どおり、タイトルは「リリアン肉の壁」で。
・・・ごめん嘘。とりあえず続きは書くかどうか決めてない。
なんかダークなのがやりたかった。衝動的に書いた。反省している。
書くとしたら傷心のグレー乃梨子と、乃梨子と仲直りしたいでも体を与える気は全然無い
という酷薄志摩子さんの第一次白薔薇戦争か。「志摩子さんてさ、他に友達居ないでしょ」
とりあえずとことん不幸な乃梨子を見たい欲求で今は一杯。
今野先生だけでなくあんたもレイニー止めか! ンナヅェダァ!ンナヅェダァ!ナヅェダァ! オンドゥルルディア゙ッヴナンディスカー!!」
おわー!またエロパロ職人がサイト作ってる。 これはもしかして革命?
へえ。そういえば今のROMスレサイトって何個あるんだ? 最初の4つ以外は追いかけてないので知らない。
本筋から逸れるが、最近女子高生モノのエロ本を買おうとしても、なんか買う気になれない。 だって裏表紙の娘、志摩子に似てるし…。なんかねぇ〜。
ここは寄生獣なインターネットですね
>515は聖さま
ハゲワラ 女子高生エロ本なんか買うなよ、聖さま
519 :
夜行性 :04/04/15 02:14 ID:3tkdh0mo
全国数十人いるかどうかと思われる令×由乃萌えの方々へ。 NGワードは「もしも」です。
由乃が剣道部に在籍してから数日たった。 その事実を認めるまで、自分の中にある弱さを抱え続ける辛さにさいなまれ、胸をかきむしりたくなるほどの焦燥を抱えた数日が過ぎ、ようやく由乃を抱きしめてあげる事が出来た。 いつも側にいた由乃、可愛い由乃、意地っ張りな由乃、強い由乃、病気を治して元気になった由乃………………私の……私の大好きな……愛しい由乃……。 「由乃、いい?」 軽いノックの音の後、開けられたドアの向うから由乃の部屋に紅茶とケーキの匂いが漂ってきた。 「令ちゃん、待ってました♪」 令と由乃が続けていた意地の張り合いがようやく終わったその夜、お盆に小さなケーキとティーセットを乗せた令が入ってくる。 「あれ? 私由乃の部屋に行くって言ったっけ?」 すでに準備万端の態勢で出迎えた由乃の様子に、令が不思議そうな表情を浮かべて聞いてくると、たまらず由乃が吹きだした。 「だって令ちゃんたら、こういう時には必ず何か持って“お茶にしよう”って言ってくるじゃない」 「そ……そうだったっけ?」 すでに由乃の方はそんな令の行動を見越して、部屋を片付けて待っていたのだ。 自分の行動がそんな簡単に由乃にわかってしまっている事に、改めて感心してしまう。 「やっぱり由乃にはかなわないかな」 笑顔を浮かべてケーキとお茶の用意をする令の姿は由乃が見なれたいつもの風景。 他愛無いおしゃべりとケーキの甘い香りと紅茶のふくよかな風味、ここ数日の沈み込んだ空気を和ませるには最高のシチュエーションに身をゆだね、二人の間に柔らかく暖かな空気が漂っている。 「由乃も本当に元気になったんだね」 今までの分を埋めようとするかのようにはしゃぐ由乃を眩しそうに見つめる令の口からそんな言葉が漏れてくる。 「当たり前じゃない、私はもう今までの由乃じゃないんだから。いつか令ちゃんよりも強くなって見せるんだから覚悟してよね」 冗談めかしているのだろうが、その瞳は真っ直ぐに令を見るめている所から、本気で令に勝つ事を目標にしているらしい。 「はははは……その時にはお手柔らかに頼むよ」 肩の力を抜いて笑いが出る自分を振り返り、ようやくいつもの自分に戻ったという実感が湧いてきた。
「あーっ! 令ちゃん馬鹿にしてるーっ!」 「馬鹿になんかしてないよ、由乃が元気になってくれて本当に嬉しいんだから」 拗ねる由乃に手を伸ばし、有無を言わさずに豊かな胸へと抱きしめると、由乃もまた甘えるように背中へと手を回してくる。 「令ちゃんには今までたくさん助けてもらったんだから、今度は由乃も令ちゃんの事を助けて上げられるよ」 抱き締めた事で接近した唇から紡がれる言葉は心地よく令の耳をくすぐり、歓喜の震えとなって令の身体を駆け抜けていく。 「由乃!」 抑えきれない自分の中に溢れる想いのままに、逃げ出さないように由乃の身体をきつく抱き締めなおして少し乱暴に唇を重ねていく。 「ちょっ! 令ちゃん何を!?」 いきなりの行動にパニックを起こしている由乃をそのままに、由乃の声も息すらも止めてしまいそうな一方的な口づけを続けていく。 「バカバカバカッ! 令ちゃんなんか大きら…………ん〜っ!」 ようやく令の手を振り解き叫ぶ由乃の唇を塞ぎ、抵抗の言葉を封じ込め、乱れた服の隙間から大胆に手を下着の中へともぐりこませていく。 体力では数段劣る由乃が令の行為から逃げ出すことなど出来るはずもなく、かろうじて動かせる頭を左右に振ることで反抗の意を表しているが、それでも柔らかく塞ぐ唇を引き剥がす事すら出来ないでいる。 「由乃……私は由乃の事をずっと前からこうしたかったんだ……だけど由乃は病気だったから……もしも発作が起きて死んじゃったらと思うと怖かったから……」 拘束されたまま暴れてたためにすぐにスタミナの切れてしまった由乃の身体をようやく離し、覆いかぶさる体勢のまま、令の口から出てくるのは弱気な謝罪の言葉。 「昨日まで寝込んでいた時に考えていたのはみんな由乃の事だった、言ったでしょ"由乃の事を想う気持ちは、1ミリグラムも減っていない"って」 それでも令の指先は、由乃の秘所の入り口をくすぐり、薄い下半身の繁みの中に隠れた柔らかな皮に包まれた肉芽を探り当てて優しくしごいていく。
はだけた胸元に差し入れられた手は、控えめな乳房を優しく包み込み、竹刀を振るい続けて硬く強張った手の平が敏感な部分をこすり、由乃の中に眠る快感の疼きを燃え上がらせるために大胆に動く。 「でもさ……減っていないって言う事がそのまま想いの大きさや強さを現している訳じゃないんだよね……由乃の事が可愛い……由乃の事が好き……由乃の事が大好き……だんだん想いは私の中で大きくなって自分でも押し潰されそうになった」 「あ! 令ちゃんそこは……」 発育が遅れていても確実にある女性としての膨らみのふもとに隠れた傷痕を確かめるようになぞる指の動きに気が付いた由乃が、慌てて服の上から押さえつけてくる。 「どうして? これは由乃が私のためにつけてくれた傷じゃないの?」 令の力なら簡単に由乃の手をどける事も出来るが、わざとそれをせずに正面から覗きこんだまま困った顔をして見せる。 「れ……令ちゃん?」 由乃の勝気な瞳が、慌てて視線を揺らしている様子がさらに令の中にある想いを大きく膨らませる。 「ずっと……ずっとこうしたかったんだ。由乃を抱いて……抱きしめて……思う存分私の好きなように……」 「ひっ!?」 令の告白は、由乃の想像を越えるほど大きく、重く、ストレートだったために、知らずに怯え身じろぎしてぶつかったテーブルの上でティーセットの揺れる音が響く、紅茶がこぼれる事はなかったが、その拍子でケーキが皿の上で倒れてしまう。 「しまった、ケーキが崩れちゃったか」 (今日のケーキもいい出来だったのになぁ) 皿の上で崩れてしまったケーキを見つめていた令の脳裏にちょっとした悪戯が思い浮かぶ。 指ですくったクリームを剥き出しになった由乃の胸に塗りつけ、絵の具のように伸ばし、日に焼ける事もなかった由乃の真っ白な肌の上に、それよりも白い生クリームが令の手で出鱈目な模様を描き出す。
「令ちゃん、何してるの? そんな事したら汚いじゃない」 「由乃だから汚くなんかないよ……ほら」 仰向けになった由乃の体に塗りつけられたクリームを令が舐め取っていく。 「やぁっ! 令ちゃんやめてよ、そんなの本当に汚いよ……って……ねぇ……ん……令ちゃん聞いてる……の? ……あんっ」 その優しくも執拗な刺激は、由乃の身体の隅々を這いまわり、自分でも知らなかった快感のポイントを暴き出していく事になっていた。 耳を甘く噛み、首から鎖骨までを優しく舐め、胸の膨らみを飾るクリームを取ると、その頂点にわざと残しておいたクリームに幼子のように吸い付き、隠されていた突起を飴玉のように優しく舌で転がしていく。 そのたびに由乃の身体に流れる衝撃に震え、緊張とも違う追い詰められていく感覚を知ることになる。 (確かにこれは"前の私"だったら死んじゃったかも知れないな) などとやけに冷静な自分が考えていたりするのだが、そんな思考はたちどころに次の刺激によってかき混ぜられ、由乃の中にある快楽と言う新しいかまどへと放り込まれてしまう。 「由乃熱があるの?クリームがみんな熔けてるよ」 「それは令ちゃんが……あぁ! おへそなんかダメッ! 本当にダメったらダメ! ……ヤダくすぐったいのに……あ……動け……な……い」 棟から下腹部へのラインを令の唇がなぞる時には由乃の抵抗は言葉だけの物になり、令の頭を抑えている由乃の手は逃げ出そうとしているのか、さらに令の刺激を求めようとしているのか判らないほどだ。 「由乃……こんなにいやらしかったんだ……知らなかったな」 今では膝までずらされた下着の奥に隠されていた下腹部は、堅く閉じられている太腿の間に無理矢理潜り込んだ令の指に、熱い蜜が恥毛を濡らして絡み付いてくる。 「そ……それは汗だもん……令ちゃんが変な事するから……やぁ! だからそんな事するからぁっ」 遠慮する事無く太腿の付けにに潜む花弁をこすり上げ、すでに自己主張する肉芽を転がす指の動きに翻弄される由乃を愛しそうに見つめたまま指に絡んで糸をひく蜜を舐め取る令の姿は、普段のボーイッシュな姿に似合わない妖艶な表情を浮かべている。
「よ・し・の……美味しい♪」 「令ちゃんのバカ! 変態! またロザリオ返してやるんだから!」 「姉妹じゃなくなる……それじゃあ恋人? ペット? 私の由乃なんだからいつまでも可愛がってあげるよ」 満足に抵抗も出来ないまま令の思うままに弄ばれていく自分に腹をたて、口だけは元気に動くものの、次々と発見される性感帯の刺激に震え続ける由乃のセリフには説得力も力強さも無くなっていく。 「由乃のここ……凄く硬くなってる。そんなにいじめて欲しいの?」 執拗に攻撃を受けた太腿の付け根はとっくに体力を使い果たし、令の手を満足な抵抗も見せずに受け入れ、言い訳が出来ないほどに溢れ出した蜜に濡れた花びらと、その端で硬く尖らせた肉芽を弄ばれていく。 「令ちゃんヤダ! そこは触らないで……触っちゃヤダぁ」 軽く転がすだけで身体中に走る快感という名の電流に全てを支配されていく恐怖に、由乃の声もだんだんと哀願が混じってくる。 「そんなに嫌? それじゃあこうすればいいよね」 由乃へと覆いかぶさった不自然な体勢から下半身の衣服を全て脱ぎさり、令も蜜に蒸れた股間を外気に晒しながら、由乃の片足を抱え込み、大きく開脚させていく。 抱え込んだ片足は令の胸の谷間へとすっぽりと抱かれ、大きく開かれた由乃の秘唇と熱く火照った令の秘唇とが優しく、深く重なり合った。 「れ……令ちゃん!? これ何? なんなの!?」 まったく未知の感触が由乃の股間を覆い尽くし、奇妙なはずの感覚がまるで抱きしめられているかのような安心感と一体感を伴いながら弾ける官能の炎に翻弄されていく。 「由乃のあそこと私のあそこがキスしてるんだ、ほら……こうやって擦ると由乃も気持ちイイでしょ」 「あん! 令ちゃん、もっと優しく……こんなの知らない! 私こんなに気持ちいいこと知らない! もっと……やだ、ダメ!……優しく……そんなに擦ったら当たってるよぉ」 二人の蜜が混ぜ合わされていく秘唇の間を行き来する事で淫靡に濡れる音を響かせ、その度に滑りがよくなる太腿がさらに擦り合わされていく。
大胆な動きはさらに大きな快感を引き出し、今までの由乃の人生の中では考えもつかなかった激しい官能の刺激に思考が真っ白に染められていく。 「由乃! 由乃! イっても良いんだよ……ほら……全部無くなっちゃうくらいに気持ちよくなって!」 もうすぐ絶頂へと駆け抜けるだろう由乃に最後のスパートをかけるために真珠のごとくに腫れあがった自分の肉芽と由乃の肉芽を突き合わせ、潰しあうくらいに強く押し付けた。 「令ちゃん! それ! それ気持ち良いよ、令ちゃんのが気持ちいいよぉっ! もうだめ……私もう……イッ! ヒィィィッ!!」 か細い悲鳴をあげ、硬直した由乃と令の身体が数秒後に脱力し深く息を整えるまで無言の時間が過ぎていった。 「………………令ちゃんのバカ」 「……う」 「バカバカバカ」 「………………うう」 「今まで令ちゃんが私をどんな風に見ていたのか、はっきり判ったわ」 「…………謝ったりしないわ、全部本当の事だもの、今だって私にバカって言いながら笑いかけてる由乃の事を……」 いまだに火照る身体をもてあましている由乃に再び手を伸ばし、ついさっき知った由乃の感じるポイントを確認するために指を這わせていく。 「令ちゃん! 止めて……私これ以上されたら……うあぁ! またイっちゃう! 真っ白で止まらないよぉっ!!」 荒い息のまま無理矢理高みへと放り投げられていく由乃の身体はビクビクと大きな痙攣を繰り返し、再び意識の向こうへと駆け抜けていく。 ぐったりとした身体から生気が無くなり、荒い呼吸と激しい鼓動以外の機能を放り出して意識をなくした由乃を愛しそうに抱きしめる令の目には、いまだ情欲の炎が燃え続けている。 「由乃……由乃……本当に元気になったんだね……もういつまでも抱きしめて愛し合っても由乃がどこかに行ったりしないんだね……好きだよ……いつでも……いつまでも……」 穏やかな寝息へと変わった由乃の目覚めを待ちきれないまま、令はキスの雨を降らせ続けていた。 END
526 :
夜行性 :04/04/15 02:29 ID:3tkdh0mo
以上です。 皆まで言うな……令ちゃんが「総受け」だっていうのはおいらだって判ってはいるんだ。 だけど「レイニー」読んだらどうしてもこんなシーンが浮かんだんだからしょうがないじゃないかw
令由最高!これでイイ夢見れそうです…。
GJ! 令攻め(*´Д`)
うわあ…夜更かししててヨカッタ♪
530 :
487 :04/04/15 03:20 ID:49aRAREj
>>526 >だけど「レイニー」読んだらどうしてもこんなシーンが浮かんだんだからしょうがないじゃないか
どういう論理的思考で浮かんだのか全く理解できないが、激しくハァハァしたw
番号は気にするな・・鬱氏
>>526 ありがとう、たっぷりと令由分をいただきました 。・゚・(ノ∀`)・゚・。
>>487 わざとらしいですよ。
なれ合いはよせ。
何レスか前に作品を書いた487がレス番残したまま
>>526 に感想を述べた。
で。
どうせレス番消し忘れたってのもわざとだろ!職人同士の馴れ合いすんじゃねーよヴォケ!
って事を
>>533 は言いたかったんじゃないの?想像だけど。
でも名前欄消し忘れることは事はよくある。
>>531 気にすんな。
536 :
名無しさん@ピンキー :04/04/15 11:53 ID:bAbJsYpB
どうしても志摩子さんが神聖すぎて 妄想できないの だれかボクがモウソできるように レイプもの書いてください おねがいしましゅ
>>536 お願いするなら、それなりの礼儀ってもんがあるだろ。
sageろ。
>563がどんなキモいSSを投下してくれるか見ものだな
>>539 しかもレスなんだから、その時に書き終わらないといけない。
大変だな。
>>563 超難題だな。頑張れ!
江聖SSを書きたいけど、熊が邪魔でどうしてもネタが思いつかん。
原作を完璧無視して熊の存在自体アボンするべきなのか・・・。
なるほど! 熊がキモイと言われるようなSSを書けばいいんだな! でも、熊のくそ毛深い手が聖さまと江利子さまのあんなところやそんなところをまさぐるなんて耐えられない! あぁっどうしたらいいんですか
>>537 うふ
だってただ書き込んでもスルーだもん!
そういえば熊→凸のSSってあんまり、というか全く見ないな・・・ みんな脳内で想像することさえ自粛してるのかな。
実は、熊はホモ受け→凸が、いやいやペニバンファック
という夢を見たんだ。希望なら
>>563 で投下するよ。間に合うかどうかは分からんが
548 :
名無しさん@ピンキー :04/04/15 19:24 ID:50paMZSQ
>>548 ちょっと見ましたが、思ったより百合ってましたね
「志摩子さんてさ、他に友達居ないでしょ」 乃梨子はまるで落ち着き払って言った。 志摩子は、心の中で何かが音を立てて切れるのを感じた。 一体これはなんなのだろう。どういう状況なんだろう。 どうしてそんなことを他ならぬ乃梨子から言われなければいけないのか。 ふつふつと濁った固まりのようなものが胸一杯にこみ上げてくるのが分かった。 それは、志摩子自身気づかなかったが、生まれて初めての、怒りの感情だった。 自分の実家が檀家だという巡り合わせにも怒りを感じたことはなかった。 祥子さまにどれだけ叱責されても、怒りが湧いてきたことはなかった。 でも今喉元にこみ上げてくるものはなんなのだろう。 それは今までそれを知らなかった志摩子をあっというまに飲み込んだ。 今でも、乃梨子は自分にとって大切な人だ。それは変わらない。 できることなら、乃梨子の希望に応えてやりたい。 乃梨子を想う気持ちに一片の変わりもなかった。 しかし、怒りがまさった。 「そういう乃梨子も、クラスでは浮いていたんですってね」
とりあえずこれだけ。漏れはいつか原作で乃梨子と志摩子の激突があると信じている。
檀家は・・・お寺さんのお得意さん、だっけ?
>>551 いや。志摩子さんは友達いなくても平気(本読んだだけでシスター目指したり、絵観ただけで涙流したりするんだぜ? キモい)
な人だと、漏れは信じている。でも、面白そうだから続きキボン。
念のために言っておくが、
>>547 の続きは(゚听)イラネ 投下しないでね
あとはここからどうエロティシズムに結びつけるか、だね。 目に見える肉体関係だけがエロさじゃないから、不幸な乃梨子(;´Д`) ハァハァってのも それはそれでアリ。 人の不幸は蜜の味・・・。
このスレの一番人気は、もしかしてのりしま?
もしかしなくてもそう
乃梨子「昨日の、夜・・・」 志摩子「・・・・・」 乃梨子「ごめん。すみません悪かった許してください」 志摩子「でも、乃梨子は何もしなかったわ・・・」 乃梨子「ううん、出来なかったんだ・・・」 志摩子「私の方こそ、頭を仏像で殴って悪かったわ」 ハァハァ
私に挑みかかるような顔で乃梨子は言った。 「志摩子さんてさ、他に友達居ないでしょ」 私はほほに手を当てて考える。 祐巳さんや由乃さんとは親しくさせてもらっている。 でも友達かと問われれば、違う。友達というより山百合会の仲間だ。 同級生とはそれほど親しくはない。 「そうね。どうしてかしら」 たしかに、私には乃梨子以外の友達はいないようだ。 「あ」 理由に思い当たってほほえんだ。 「乃梨子以外に友達になりたい人っていないから。 乃梨子も、私以外に友達になりたい人っていないんでしょ?」 乃梨子は私の言葉を聞くと、何故か、泣きそうな顔になって走り去った。
>>559 乃梨子切なすぎ(;´Д`)ハァハァハァハァ
「乃梨子ちゃん、どうしたの?」 「え!?祐巳さま。な、なんでも…ないんです」 「ううん、何でもない様子じゃないよ。話してみて?ね?(さりげなく肩に手を)」 「…ぁ…はい」 ・ ・ ・ 「そうなんだ、志摩子さんと」 「だから、わたし…志摩子さんに捨てられたら…もう」 「大丈夫。ほら(ぎゅっと抱きしめる)」 「ひゃんっ。祐巳さ…ま、あ、あのっ」 「私は乃梨子ちゃんのこと…好きだよ(耳朶にそっと息)」 「……ぁ」 「乃梨子ちゃんは、私と仲良くなるのイヤかな?(微妙に体をまさぐり始める)」 「いや…じゃない、です。でも志摩子さんが」 「私、乃梨子ちゃんの友達になりたいな…もっと親しく」 「えっ!」 「ね?いいよね?(既に手は危険領域まで)」 「ぁ…は……い…」
八頭身の祐巳
>>563 この言葉を用意して待ってました。
/ _ _/ /
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himoさんのHPが出来てる。 これで職人さんのは8人目か?
今日は私しかいないはずの薔薇の館に、先客がいた。 「乃梨子ちゃん、おかわり」 日本人離れした風貌の女は横柄にカップを掲げる。 私の姉の姉にあたる人だ。失礼があって志摩子さんに迷惑をかけてはいけない。 「はい」 彼女に命令されるいわれはないけど、作り笑いを浮かべてカップを受け取りに行く。 インスタントコーヒーに湯を注ぐだけで、つまらないお茶会が大過なく終わるなら安いものだ。 カップを受け取ろうとした手首を彼女はつかんだ。 「聖さま?」 言葉も終わらないうちに、唇が柔らかいものでふさがれた。 何、何が起こったの? 私は一瞬理解できず、床にへたりこんだ。
「・・・乃梨子ちゃん」 涙がぽろぽろこぼれてくる。私のファーストキス。 「偶然、志摩子と乃梨子ちゃんが二人でいる所を見たんだ」 志摩子さんにと決めていたのに。 「私も同じだから一目で分かったよ。乃梨子ちゃんの気持ち」 私の両手が凶暴な力で押さえ込まれた。 「志摩子はね。きれいなんだ」 危険な光を宿した瞳が私を顔を正面から捉えている。 「だから、汚しちゃだめなんだよ」 片手がスカートの裾に潜り込んでくる。手で押さえても止まらない。 気持ちが悪い。吐き気がする。 「乃梨子ちゃん、その欲望を発散させてあげる」 いや、助けて。志摩子さん!
きもい。
君偉そうだね
>>543 これをSSで書ければいいのだが、俺では無理だ。
、vWwァ__
f nヽ=〉::::〈=l O)
____ ,ゝ‐::,=・=::=・=く
/ \ /:::;:::-ー一くo |oノュ
/ /二二二| | \ {:::::{ '弋ー─'ー l::}
/ /( ノ | | ヽヽ;:::~`:::、ヽ、_ノノ/
| |/ \ | | | 、-`、─ィ´
| |× × │| ヽ |レ ̄ `ヽ
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\Д___/ /_/ゝ_/ ノヾ
ミ' )ー─「 `レ ̄  ̄^L__j,,ィ´ )))
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_,, -‐ ´ L__j-´ ゝ、____ノ二7__ノ二7 ` ‐- ,,_
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571 :
570 :04/04/16 02:08 ID:WsEGKF1z
すまん。ずれた。 . . . 、vWwァ__ . f nヽ=〉::::〈=l O) ____ ,ゝ‐::,=・=::=・=く / \ /:::;:::-ー一くo |oノュ / /二二二| | \ {:::::{ '弋ー─'ー l::} / /( ノ | | ヽヽ;:::~`:::、ヽ、_ノノ/ | |/ \ | | | 、-`、─ィ´ | |× × │| ヽ |レ ̄ `ヽ │/ リ ノ / || i__1 \Д___/ /_/ゝ_/ ノヾ ミ' )ー─「 `レ ̄  ̄^L__j,,ィ´ ))) ⌒' ̄ ̄└─┤ i__1 | ) 〔 __,,,... -- _ゝ_/ ノ⌒/ ノ┴、 ノ─-、 ─-- ...,,,__ _,, -‐ ´ L__j-´ ゝ、____ノ二7__ノ二7 ` ‐- ,,_ l_/ l_/
572 :
570 :04/04/16 02:10 ID:WsEGKF1z
本当にすまない。 うまくいかないので、各自で脳内補完してくれ。
573 :
夜行性 :04/04/16 02:14 ID:p4UtxbNx
レスくださった皆様ありがとうございます。 意外と令攻め萌えの方は多かったようで……その後の山百合会の風景を想像してみたり。 一応作者の脳内では以前投下した作品ともつながっていますから、こんな感じになりました。 久しぶりに山百合会のメンバーが揃った放課後。 薔薇さま三人がたまっている各部活の報告書に目を通し、したためたメモをもとに蕾達が清書している。 開け放たれていた窓から聞こえてくる放課後独特の喧騒をBGMに仕事は順調に進んでいく。 (雰囲気が変わったかしら?) ふと周囲を見回した志摩子が室内に漂う違和感の原因を探そうとメンバーの顔を覗き込んでみる。 (黄薔薇さまと祐巳さんはなんか余裕が出てきた見たい……瞳子さんは相変わらずだし) 淡々と仕事をこなす三人に比べ、残りのメンバーから落ち着かない様子が漂っている事が志摩子の感じた違和感の元だったようだ。 (紅薔薇さまと可南子さんは顔が赤いけど……それにちょっと震えてる? 風邪かしら?) 時折手を止めて姿勢を直す二人はどこか潤んだ目をして祐巳の姿を確認している。 (由乃さんも黄薔薇さまに怯えてるみたいだけど……?) 令が身体を動かすたびに大げさなほど身体を震わせている由乃と目が合うと笑顔を返してくるが、その笑顔が志摩子にはどこかひきつって見えてしまう。 (それに……乃梨子) 志摩子のすぐ隣で震えている乃梨子の手元では、清書するはずの文章が歪んだ曲線の塊となったまま紙を汚し続けていた。 「お姉さま……もう我慢出来ないんです」 周囲に聞こえないように囁く乃梨子の声は追い詰められた響きが混じっている。 「ダメよ……あなたの中にいる者をもっと苦しめてあげないといけないんだから」 志摩子の瞳は真っ直ぐに乃梨子へと向けられていて、その輝きは純粋な物だ。 「そんな……私の中に悪魔なんていません……それよりこれをはずしてください」 涙さえ浮かべている乃梨子の手は完全に止まり、不規則に善導する腹部を抑えている事で精一杯のようだ。 (まだまだ乃梨子の中から追い出せないみたいね……厄介な事になりそうだわ)
>>570 正直、何かのギャグにしか見えんぞ……それw
あと5分間レスがなかったら志摩子さんのおしっこを直飲みする
間に合え! 直飲みはやめて
/ _ _/ / _ _/ _ _/ _ / _ _/ / / _/ __/ _/ ですょ。
聖さまのペットになる蓉子様が見たい もちろん首輪付きで。ハァハァ ・・・ごめん、ちょっと今ヤバくなってるな俺。
ヤバめの妄想を書いて次の人に「キモイ」とつっこまれる、「間に合わなかった
>>563 ネタ祭り」の予感。
それはさておき、
>>566-567 が結構好き。
あと熊=エロズリー(推定)というのはなかなか鋭い。
>>566-567 そこで志摩子さん登場
聖「やきもち焼かせてあげたよ」
志摩子、聖にマジビンタ「私の妹になんてことなさるの。乃梨子は繊細なんですよ」
聖「おせっかいは去るよ」
志摩子「危なかったわ」
乃梨子「志摩子さんありがとう・・・」
見つめ合う二人。なんだかいい雰囲気になったと感じる乃梨子。徐々にくちびるを近づける。
志摩子「ごめんなさい、その気はないの」
乃梨子「うわああぁあん!!!」
ああ乃梨子可哀想。
いかん、ギャグになってきた・・・
乃梨子がデュアルショックを股間に当てていました。姉もショックです。 テレビには、終始無抵抗で殴り続けられる平八が映し出されています。 乃梨子と目が合いました。まずパンツを穿いてください。見つかりませんか。 脚に引っ掛けたままなのを忘れるほど動揺しているんですね。 床に投げ出されたコントローラーが、なおも続く振動でヴヴと鳴き蠢いています。 笑ってごまかしたって駄目です。しかし鉄拳3を選んだセンスは評価したい。 いま平八がKOされました。乃梨子の痴態に姉も一発KOです。
つまらん
>>574 改めてみると、確かに、ギャグっぽいな。
>>575 既存AA(ドアラがエロズリーにやられているAA)を
改造しただけの物なのだが、そういってくれて嬉しい。
>>580 >あと熊=エロズリー(推定)というのはなかなか鋭い。
熊+キモイ+エロ=エロズリーという安直な発想で
作ったのだが、そこまで評価してくれて嬉しい。
エロズリーを知っている者がこのスレにもいるとは思わなかった。
>>584 すまんな。
コピペの改造品ではやはりダメか・・・。
_,,.-‐''' ⌒''''ー- 、 / - ヽ ヽ、 \ /,イ / ヽ ヽヽ ヽ ヽ、 ごきげんよー rー、/// ,ィ ト、 ll l ト、 y、 L__ヲ// _LL lll 、LL i ll--r<__ノカ、 ,イ/{l ll l { l ノ イイl| イハ ク ト、\ ヽ //7ーl i ト{ ヽト、 ノ}ノリリ lノレ彡 イ__iヽヽ ヽ} ,イi il { Vトl O O 彡'⌒}ノ l l ト、} {l |l { {l ⊂⊃ ⊂⊃ _',ノ | }l lノ { lト、kヽ ヽ ゙-‐‐-' ,/ リノノ ゙ヽ `>ー--- - イ> ノ / y\ V ,/ \ / ./ >コ'" 〈 ヽ / ./ / | |\ ヽ ヽ /、/ ヽ / .| / ヽ 〉 テ/>、_ V .レ' _,,イ ヽ彳フ /_/ l `l ̄l ̄ l l _ヽ> `7ー-、l_l_,,l < /::::::/ ヽ:::::::ヽ `ー'' `ー-'
| |Д`) ダレモイナイ・・ヘタレ トウカスルナラ イマノウチ? |⊂ |
|・∀・) マッテルヨ…
ヘタレイラネ
>>587 これ以上へたれがふえるとな〜。
悪貨は良貨を駆逐するとも言うし、へたれの方は投下をご遠慮ください。
ワガママをいうでない。 書き手様がいなければ成り立たないというのがわからないのですか!? よって投下してください。 ゴメン、へたれ好きなんだよ…
投下してみないとへたれかへたれじゃないかなんて分からないじゃない! で、投下する前から自分でへたれなんて言うのは良くないと思うの。
>587タンマダー?(AA略) 話は後で聞くからまずは投下して頂戴な。
誰もいなくならないと投下できないんでしょ。 というか律儀に釣られないでください。
595 :
576 :04/04/17 03:06 ID:0bjGfOK6
>>577 えへへへ。志摩子さんのおしっこ直飲みします。
志摩子「あん。いやん。」
ちゅるちゅるちゅるちゅる
志摩子「あああああー!」
異議あり! 576の言葉には決定的なムジュンがある! それは…マリア様である志摩子さんは、おしっこなんてしない!
このスレ変わりましたね
>>597 ...,、 - 、
,、 ' ヾ 、 丶,、 -、
/ ヽ ヽ \\:::::ゝ
/ヽ/ i i ヽ .__.ヽ ヽ::::ヽ
ヽ:::::l i. l ト ヽ ヽ .___..ヽ 丶::ゝ
r:::::イ/ l l. i ヽ \ \/ノノハ ヽ
l:/ /l l. l i ヽ'"´__ヽ_ヽリ }. ', ',
'l. i ト l レ'__ '"i:::::i゙〉l^ヾ |.i. l
. l l lミ l /r'!:::ヽ '‐┘ .} / i l l / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
l l l.ヾlヽ ゝヾ:ノ , !'" i i/ i< 変化を望まないなら努力しなさい。
iハ l (.´ヽ _ ./ ,' ,' ' | 何もしないで文句だけ言うのは最低よ。
|l. l ` ''丶 .. __ イ \_________________
ヾ! l. ├ァ 、
/ノ! / ` ‐- 、
/ ヾ_ / ,,;'' /:i
/,, ',. ` / ,,;'''/:.:.i
キモイ人が増えた
電波人がふえた
男のババァが増えた
ハイロウズ?
三奈子と浅香の禁断のナニを見たいんですが。 大抵の事はなんでもネタにして楽しんでしまえる三奈子にとって、 唯一笑えなかった苦々しいことが浅香たちの三角関係。 そばで見ていたのに自分では何も出来ない。 浅香は、苦しい胸のうちを友達の三奈子に打ち明ける。 そんなふうに頼られることのなかった三奈子は動揺するのだが・・・ てな話をキボンヌ
へたれSSですが投下します。凸聖です。
607 :
「口唇」 :04/04/17 18:27 ID:vbQF3idU
江利子は薔薇の館で一人静かに紅茶を飲んでいた。 久し振りの紅茶。 つい先日抜いたばかりの親知らずがあった部分は、まだ微熱が残っていた。 「江利子ー。親知らず抜いたんだって?」 静寂を破る無粋な乱入者は、ドアを開けるなり江利子に話し掛けた。 不自然なほどニヤニヤしながら。 江利子の弱みを見つけたのがよほど嬉しかったのだろう。 聖は一直線に江利子のもとに向かい、その頬をしばらく眺めていた。 私は動物園のパンダか。見せ物じゃないのよ。 一言文句を言いかけ口を開いた刹那、聖の人差し指が入り込んできた。 奥まで見えるように指で頬を外に押し出し、江利子の口の中を無理矢理覗き込んだ。 「痛かったでしょ?かわいそうに。」 言葉とは反対に、同情のかけらも感じない口調。 「おー。一針縫ったの?これは痛そうだ。」
608 :
「口唇」 :04/04/17 18:28 ID:vbQF3idU
「ほっと、はやふはあひらさいよ。」 ちょっと、早く離しなさいよ。 文句を言ったが傷跡を観察している聖はまったく受け付けない。 「もーちょっと。もーちょっとだけ。」 だんだん腹が立ってきた江利子は、口を閉じ、軽く指を噛んでやった。 そして、口の中に残った指先をそっと舐める。 「あっ・・・」 ん?もう一度江利子は指先を舐めた。 「ああっ・・・・・・ん・・・」 感じて・・・るの?
609 :
「口唇」 :04/04/17 18:31 ID:vbQF3idU
リベンジのチャンス。 指を引き抜き逃げようとする聖の腕をガッチリつかみ、さらに激しく舐め回した。 指の腹を舌で転がしたり、強く吸ってみたり。 あるいは指の股までしゃぶったりと執拗に攻め立てた。 「やぁぁっ・・・ ああ・・・」 イヤイヤするみたいに首を横に振り、あられもなく高い声を上げ始めた。 江利子からどうにかして逃れようと身をよじるが 指先から襲いかかる感覚のために力が入らない。 「・・・ゃ・・・ぁん・・・ふぁ・・・」 やがて立っていられなくなって、腰を震わせて床にへたり込んでしまった。
610 :
「口唇」 :04/04/17 18:32 ID:vbQF3idU
江利子はまるで飴玉を舐めてるかのように口の中でもてあそびながら、 おもむろに自分の左手を聖に差し出した。 アナタもやりなさい。という意味だ。 聖は焦点の定まらない目をこちらに向けている。 やがて差し出された手を、空いている左手で口に導き、その人差し指をぎこちなくねぶりだした。 栞さん、って言ったかしら。あの子、こんなヘタクソで満足してたのかしら? 「・・・いまいちね。」 そうつぶやいて江利子は聖の手を振り払い、自分も口の中のものを出した。 「あ、嫌っ・・・」 「なにが嫌なの?」 思わず漏れた本音。
611 :
「口唇」 :04/04/17 18:34 ID:vbQF3idU
江利子は、掴んでいた腕を引っ張り上げ、その勢いで聖をテーブルの上に押し倒した。 「もっと欲しいの?」 覗き込むようにして尋ねる。 横にそむけた顔は、怯えたような目をして、それでもコクッと首を縦に振った。 「指だけでいいの?」 「・・・・・・。」 「希望があれば、どこだって舐めてあげるわ。」 その怯えは江利子の仕返しに対する恐怖なのか。 それともこれから迫り来る快感に怯えているのか。 だが、そんな事はどちらでもいい。
612 :
「口唇」 :04/04/17 18:35 ID:vbQF3idU
「手も、足も、首も、耳も、もちろん」 胸の頂きをツンと突いた。 「ここも。」 聖は相変わらず顔をそむけている。 だが、黄色い悪魔が囁き、手招きしているのに抗うことは出来なかった。 「・・・全・・・部・・・・・・アナタの好きな所を全部・・・・・・舐めてください。」 江利子は目の前の白い首筋にそっと舌を這わせた。 触れた唇が焼けるように熱く感じる。 面白い"オモチャ"を見つけた。 しばらくは退屈しなくてすみそうね・・・。
終わりです。 書き込んだら「改行多すぎ」とか言われたんで、 随分細切れになっちゃいました。
もっといいところで改行して読みやすくしたほうが良いと思います。
凸はテクニックをどうやって磨いたんですか?まさか令と(ry
凸ちんには得手不得手がないのですよ。 三薔薇の中では攻めにまわったら最強だと思われる。 >613 乙でした。 上下に挿入されてる空欄には何か秘密がありますか?
ある午後の昼下がり江利子は暇を持て余していた。 ちょっとのことではこの暇は埋められない。 そんなとき思いついた。裸で出迎えたらどんな反応が返って来るかしら? でも、裸は恥ずかしいから、肌色全身タイツで出迎えることにする。 早速、明日からやってみよう〜 翌日早速、扉がコンコン ごきげんよう志摩子さん、 無言で去られた・・・こんなもの? ごきげんよう令、 さすが私の妹・・・つまらない。 ごきげんよう由乃ちゃん、 殴られた・・・頬が痛い。 ごきげんよう蓉子、 あきれられた・・・やめようか? ごきげんよう聖、 纏わり付いてくる・・・ウザイ! ごきげんよう祥子、 卒倒している・・・おもしろい ごきげんよう祐巳ちゃん、 百面相・・・かわいい やっぱり赤薔薇おもしろい。 振り返ると蓉子が笑いを堪えてる。
>>619 スマン
>それから赤薔薇誤字萎え
吊ってくる。(´Д`)
このスレではssの感想を書き込む場合でも油断出来なかった。 へたな感想をしようものなら遠慮なく突っ込まれた。 上手な感想、指摘は職人を育ててくれたと私は思う。 2ちゃん用語、AA等が使われることも少なかったと思う。 誤字、脱字の訂正や文章の理解しにくい部分など。 いろいろな指摘をしてくれる優秀な読み手もいた。 新作を読みたいがためにss投下したこともある。 次の職人は君だ、さあチャレンジしよう。
「聖ワレンティーヌスの悪戯」で祐巳の前に温室に来ていた人、 あの人の正体っていったい誰なんですか? 祥子のカードを一度抜いてから埋めなおした人は?
鵜沢 美冬(うざわ・みふゆ)です。
つーかスレ違いもはなはだしい
「ああっ・・・どうして私とこういうことをするの?」 「・・・お姉さまとあなたが友達だからです」 「・・・正直ね」 「静さまこそどうして私と・・・? あっ・・・」 「んっ・・・もちろん、愛してるからに決まってるじゃない」 「・・・・・」 「って言ったら信じる?」 「っ・・・!」
なにがしたいのさ
もっと長い文章書いてくれ
祥子×祐巳を投下します。 NGは「inu」で。 ちょっと早足エロになってしまった。
柔らかい日差しが辺りを照らす。 眩しさに目を細めながら見上げると、そこには雲一つない澄み切った青空。 太陽の位置はまだ高い。そう、一日はまだまだこれから。 風に揺れられた木々の葉が、さわさわと優しい音色を奏でて耳を擽る。 妙にくすぐったくて、祐巳は小さく体を捩った。 終わりかけの夏を体全体で感じて、隣には大好きなお姉さま。 たったそれだけの事なのに、祐巳は何故だか幸せな気持ちで一杯になれるのだった。 こうして何の変哲もない道路が、世界が、お姉さまと並んで歩くだけで輝いて見えるのは。 きっと祐巳だけにかけられた、お姉さまの魔法のせい。 ・・・だったりして。 「祐巳、貴女さっきから何にやにやしているの。気持ちが悪いからおやめなさい。」 「・・・。」 そして、一年を通して頭の中が春真っ盛りの祐巳を強制的に現実へと連れ戻す事が出来るのも、多分お姉さまだけ。 ピシャリと投げられた冷たい言葉に、祐巳は気付かれないように頬を膨らませた。 いくらなんでも、可愛い妹に向かって気持ちが悪いはないのではないか。 「今日はお姉さまのお宅にお邪魔させて貰えるんですから、いいじゃないですか・・・少しくらい。」 わざと拗ねたように呟いて見せると、お姉さまは自分のタイに視線を落として笑った。 「別に特別な事じゃないでしょう。貴女が家に来たいのならば好きなだけ来たっていいのよ。」 「何度行ったって、嬉しい気持ちに変わりはありません。」 飛び跳ねるように、一歩、また一歩と踏み出す。 同時に、祐巳の心もぴょこりと弾んだ。 勿論、お姉さまに注意されない程度に、歩幅は小さく。
今日は特別授業だったので、学校はいつもより随分早く終わった。 山百合会の仕事もなかったので、これから令ちゃんとお出掛けするのだとうきうきしていた由乃さんと一緒に 帰宅しようとした祐巳を校門で待っていたのは、お姉さまと、家へ来ないかと言う、嬉しいお誘い。 あからさまに元気になった祐巳を見て、露骨に呆れてみせた由乃さんの顔を思い出した。 でも、令さまとの約束で一日中機嫌が良かった由乃さんだって、祐巳とそう変わりはないのだ。 「うわあ。」 靴下よりも上の部分の肌に、突然何かが触れた。なんだか、ふわふわとした物が。 大声を出して立ち止まった祐巳に驚いたお姉さまは、胸を押さえてなんなの、と祐巳を咎める。 「い、今足に何か・・・。」 恐る恐る自分の足を目で辿っていくと。 「・・・犬?」 「・・・犬、ですね。」 祐巳の二本の足元には、目を丸くしてちょこんと座っている子犬が居た。 「どうしてこんな所に犬が。」 怪訝そうに呟いて、お姉さまは半歩後退さる。もしかして怖いのかな、とぼんやり思った。 「野良犬でしょうか。」 一度に人間二人の注目を集めても、子犬は平然と尻尾を振っている。 茶色に近い赤毛。大きな黒い瞳。可愛らしく覗く、小さな舌。 野良犬とは思えない程、その子犬は清潔に見えた。 「もしかしたら飼い犬かもしれませんね。ほら、おいで。」 腰を屈めて、手を伸ばす。 それを見たお姉さまが、慌てて祐巳の腕を掴んだ。 「噛まれたりしたらどうするの。」 「平気ですよ、お姉さま。」 指先が子犬の鼻先に触れた、その時。
「いたっ!」 「祐巳!」 ・・・噛まれた。じゃれただけなのかもしれないけれど、結構痛い。 すぐに手を引いた祐巳を、子犬は悪びれる様子もなく見上げている。 「だから言ったじゃない。噛まれた所を見せなさい。」 「・・・血も出ていませんし、大丈夫です。」 驚かせちゃってごめんね。 今度は出来るだけゆっくりと子犬の頭を撫でると、その子は匂いを嗅いでから祐巳の手をペロペロ舐めた。 「わ、可愛い。謝ってるのかな。」 暫く犬の好きにさせて指を舐めさせていると、ずっと黙っていたお姉さまが無愛想に言い放った。 「もういいでしょう。置いていくわよ。」 それから本当にすたすたと歩き始めてしまったので、祐巳も慌てて立ち上がる。 「お、お姉さま。待って下さい!」 右足を踏み出して、思い出したように振り返る。 「またね。」 小さく手を振ると、その動作を真似たように子犬の尻尾も揺れた。 お姉さまの部屋は、広いけれど意外とシンプル。 でもそこに気品や優しさが漂っているようで、祐巳はその部屋がとても好きだった。 何度訪れても、その印象は変わらない。 祐巳がお手洗いから戻って部屋に入ると、お姉さまはカーテンの傍に立って外を眺めていた。 ドアを閉める音で祐巳が来た事は分かっているだろうに、ちらりともこちらを見ようとしない。 そういえば、子犬と遊んでからお姉さまはずっと不機嫌。 そんなにあの犬が怖かったのかな。可愛かったと思うけれど。 でも、あんなに小さな子犬にさえ怖がるお姉さまは、もっと可愛い。 あ、だけど確かに子犬と戯れるお姉さまなんて、あんまり想像出来ないかもしれない。 どちらかと言うと猫の方が・・・
「・・・清子おばさまは、今日はいらっしゃらないんですね。」 「ええ、出掛けているわ。」 放っておくと妄想の世界に旅立ってしまいそうだったので、祐巳は言葉を発する事で自分にストップをかけた。 カーテンを閉めて太陽の光を遮ると、お姉さまはベッドに腰掛ける。 「ちょっといらっしゃい。」 「はい?」 呼ばれるままにベッドに寄って行くと、お姉さまは祐巳の手を取って、まじまじと見つめる。 先程犬に噛まれた、まだ薄く紅い痕が残っている中指の先を。 「もう痛くないから、大丈夫ですよ。」 その証拠に、指の関節を軽く曲げて見せた。 けれどお姉さまの眉は、益々吊りあがっていくばかり。 「・・・気に食わないわ。」 「は?・・・なっ、なんでタイを解いてるんですかっ!」 シュルシュルという効果音を乗せて、あっという間に制服の襟元がはだけた。 「なんなんですか一体!」 驚く祐巳をベッドに座らせて、お姉さまは祐巳の中指を口に含む。 「お、お姉さま・・・?」 生暖かい口腔の感触を感じる間もなく、軽く甘噛みされる。 それはとても軽くだったけれど。 子犬に噛まれていた事もあって、針で刺されたような小さく鋭い痛みが走った。 痛みに顔を歪めた祐巳を見て、お姉さまは満足気に指から口を離す。 それから祐巳のスカートに手を乗せると、 「脱ぎなさい。」 頭の上にはてなマークをいくつも浮かべている祐巳に、お姉さまはそう言った。
「どうしてこんな事に・・・。」 いけない。 思ったことが、つい口から出てしまった。 制服を脱いでから下着姿でベッドに横たわっている祐巳を覗き込んで、お姉さまが笑う。 「どうしてこんな事に?だから今からそれを教えてあげるのでしょう。」 脇腹に、爪で線を引かれる。 堪らなくなって布団に潜り込むと、お姉さまもシーツを捲ってすぐに追いかけてきた。 「く、くすぐったい。やめて下さい!」 「やめないわ。」 お姉さまは笑いながら、祐巳の背中に唇を落とした。柔らかな舌が、背の骨をなぞり、肩まで辿りつく。 くすぐったさとはまた別の、新たな感覚が姿を現した。 「ん・・・。」 「・・・外すわよ。」 ブラのホックを外して、長い指が祐巳の胸を包む。 「あ・・・ん・・・。」 片方の手の指は、臍の周囲。 もう片方手の指で胸の中心にある突起の周囲をしつこく撫で続けながら、お姉さまは耳元でひっそりと囁いた。 「犬が人間を噛んだ後に舐めるのは、反省して謝っているからじゃないわ。」 「んっ・・・ぁっ・・・ぇ?」 「自分の方が強いのだと言う事を知らしめる、支配性を表す行為。」 心なしか指の力が、強く籠められたような気がした。 臍を撫でていた指が、ずっと下の方へ滑ってショーツへと到達する。 「腹が立つでしょう、そんなの。」 「ぅ・・・ぁあっ!」 仰向けに転がされて、お姉さまの唇が祐巳の突起を挟んだ。
わざと音を立てて吸いつくお姉さま。 祐巳の頬が紅く染まったのを確認すると、お姉さまは小さく口元を歪ませた。 「や・・・ぁっん・・・!」 甘い刺激が神経に直接絡んで、祐巳は体を震わせる。 いつもよりも愛撫が忙しく思えるのは、祐巳に支配性を示した子犬に向ける、お姉さまの嫉妬のせい。 そう分かると、嬉しいような恥ずかしいような、浮かれた気持ちに祐巳はなるのだった。 「何がおかしいのか知らないけれど。」 一人で頬を緩ませていると、いつの間にか胸から口を離したお姉さまが祐巳を見て不愉快そうに呟いた。 「笑っていられるのも今の内よ。」 「・・・やっ!」 ショーツの上から、ぐっと親指を押し込められて、祐巳は大きく声を上げた。 「余計な事考えている暇なんて、与えてあげないから。」 そこが濡れているのをショーツ越しに確認して、お姉さまはその中に手を素早く潜り込ませた。 「あっ!ふっ・・・ぁあっ!」 既に硬くなっている中心のそこを、舐るように指を何度も往復させる。 痺れるような快感が下腹部を攻め立てて、祐巳はギュッと目を瞑った。 「祐巳・・・。」 祐巳の頬に口付けてから、お姉さまの指は祐巳の中へ。 「ああっ・・・あっ!あっ・・・っねえ・・さまっ!」 鈍い水音と共にすんなりと奥まで入ったそれは、祐巳を抑え込むように圧迫して。 「いっ・・・あ・・・っ!あああっ!!」 溢れる想いが体の外へ流れ出すのと似たように、祐巳の体はビクリと跳ねた。
「・・・折角お姉さまの家でゆっくりお話出来ると思ったのに。」 帰り道。 駅まで送ると言ってついて来てくれたお姉さまと並んで、祐巳は呟いた。 あれだけ高い位置にあった太陽が、今はもうどっぷりと沈んでいる。 空は赤く染まっていたけれど、世界を照らす輝きは、少しも減ってなんかいない。 それはつまり。やっぱり、隣にお姉さまがいるからで。 不満気な祐巳の視線を受け止めて、お姉さまは目を細めた。 「また来ればいいでしょう。」 「そうは言いますけどね・・・。」 あれ?祐巳は立ち止まり、ふと後ろを振り返った。 すると人目を避けるように道路の脇に座っていたのは、さっき見た赤毛の子犬。 「祐巳?」 「あ、今行きます。・・・またね。」 小走りでお姉さまに駆け寄りながら、祐巳は心の中で子犬に話しかけた。 今は構ってあげられないんだ。 またお姉さまに拗ねられると、後が大変だから、と。 終わり。エロ少なくてごめん。
>>637 乙かれ。さちゆみ読んだの久しぶりだよ。ありがとう(ノД`)
やっぱ祥祐はいいわぁ・・・
やー、イイねぇ。これぞ王道!って感じがして。 祐巳に対して攻め攻めのさっちんと、終始浮かれモードな祐巳がGood。
仔犬にまで焼きもち妬く祥子お姉さまなんて可愛い
獣姦を期待していた漏れは全裸待機をいつ解けばいいんですか?
祥子様が「良し」というまで。
幸せでした。ありがとう 祥祐・・・良いなぁ・・・w
乃梨子×志摩子のダークものです、バッドエンド。 グロはありませんが、人によって不快になる可能性もあるのでご注意。 NGワードはsnowblossomです。
「だから――わ、私と付き合って欲しいの」 早口でそう言い切ると、乃梨子は顔を真っ赤にして俯いてしまった。 ――好きだ、と。 志摩子さんのことを愛している、乃梨子は震える声でそう言った。 友人、姉として、1人の人間としてだけではなく、それは異性に対する恋愛感情と同じ ように、ずっと一緒にいたい、とそういう意味での“好き”だと。 どれほどの決意だったのだろう。 なんとか表情を取り繕おうとしているけれど、顔に貼り付けた笑みは今にも剥がれ落ち そうで、緊張とともに隠しようのない不安で揺れている。 握り締めた手も白く染まり、細かく震えていた。 乃梨子の想いには一点の曇りもない。 真摯に、狂おしいまでの真剣さで、私のことを慕ってくれていた。 けれど―― 私はどうしても……乃梨子に対してそういう感情を抱くことは出来なかった。
「…………」 痛いまでの静寂が辺りを包む。 乃梨子の目は、私の返答に対する“もし”という恐怖に揺れ、握り締められた拳には爪 が強く衝き立てられる。 手の平の薄い肌は白く張り詰め、わずかに血も滲み出ているのが見えた。 私は―― ……乃梨子のことは……嫌いではなかった。 いや、好きだ、自分にとって大切な人だ、それは間違いない。 彼女の告白は素直に嬉しかったし、頬を赤らめ、カチンコチンに緊張している様子を見 ているだけで、私の心は不思議と温かさに包まれた。 ああ、私はこれだけ愛されているのだと、奇妙な自己満足すら覚えていた。 乃梨子から真剣な想いを向けられている最中にも、そんなことを考える自分の醜さや歪 さに吐き気を覚えながらも、私は確かに嬉しかったのだ。 だというのに、同時に私は自分でも嫌になるぐらいに冷静だった。 おかしくなるぐらいに……冷徹だった。
高揚も、興奮も、何も脳には浮かんでこない。 不安定なまでに揺れている乃梨子とは対照的に、私はわずかな喜びが生まれてくれただ けで、動揺も不安も全く何も感じなかった。 顔に浮かんだ笑みも、普段以上のものでも以下でもなかった。 もし恐れがあるとしたら――それは、自分にとって安寧な、今の2人の関係が壊れてし まわないか、それだけだったのだと思う。 ああ、そうか……。 私はようやくそのことに気づくと、乃梨子に気が付かれないように、自虐的な笑みをう っすら顔に貼り付けた。 つまりは――私は乃梨子のことを愛してなどいないのだ。 好きだけれど、それに性的なものは全くと言っていいほど含まれてはいない。 男女の恋愛自体にも疎い方だし、あまり興味がないのではっきりとは分からないのだけ れど、乃梨子に対して、そういう想いを感じたことは今までなかった。 そしてまた、今こうして告白されても、そのような感情が自分の中で新たに生まれるこ ともなかったのだ……。 それは酷く単純で、故に残酷な結論だった。 ――藤堂志摩子は二条乃梨子を、愛してはいないし、愛せない。
「だ、駄目、かな……?」 長い沈黙に耐えられなくなったのだろう。 乃梨子はおずおずと口を開くと、乾いた笑みを浮かべて目を伏せたままこっちを見る。 それがどうしようもなく泣いているように見えて―― どんなに強くても、どんなに頭が良くても、乃梨子はまだ高校1年生の少女にすぎない のだということをいやおうなしに思い知らされてしまって―― 「いいわ」 私の口は勝手に動き、そう承諾の言葉を紡いでいた。 「え、そ、それって……?」 呆然と目を見開いたまま。 乃梨子は自分で確認するように、ぽつりとわずかに声を震わせながら呟く。 ――私は既に後悔していた。 今、自分はつい何を言ってしまったのだろう? はずみで、なんて許されない。 偽りのイエスなど与えてはいけない。 だから、断ろうと思っていた。 お互いに傷つくことになろうとも、今断らなければ、後でもっと傷つくことになる。 今からでも遅くない、私は断らなければいけないというのに……!
「し、志摩子さん」 既に期待を抱いてしまって、でも、まだ自信が持てなくて、あらためて確固とした返答 を、胸を震わせ待ち望む彼女の姿を見てしまったとき。 「ありがとう、……私も乃梨子のことが好きよ」 私は……さらに罪を重ねてしまっていた。 つかの間の安らぎだけを得るために、乃梨子の喜ぶ表情が見たいがために、私は自分の 心すら偽り、乃梨子のことを“騙した”のだ。 次の瞬間、体がすっと前に引き寄せられると、驚く間もなく、私の身体は乃梨子の腕の 中にすぽっと納まっていた。 思わず身じろぎして身体が硬直する。 けれど顔の横で、乃梨子が目を閉じたまま、うわ言のように呟くのが耳に入った。 「……やった、やった……っ、やった」 断られるとばっかり思ってた、乃梨子は震える声でただそう繰り返していた。 「ありがとう、私、すっごく嬉しい」 乃梨子は身体を震わせて泣いていた。 女同士で好きだなんて、気持ち悪いって思われるんじゃないか不安だった、って。 ずっと告白するか迷っていて、昨日も結局寝れなかったんだ、って。 断られるだけじゃなくて、もし軽蔑した目で見られたらどうしようって、不安で不安で 仕方がなかったんだ、と安心しきった様子で、全身から力を抜いたまま、私の身体を震え るように抱きしめたまま独白してきていた。
私は――乃梨子の髪を撫でながら、小さく顔を歪ませていた。 なぜ、私は乃梨子に抱きつかれた瞬間、つい身体を硬直させていたのか。 その原因が嫌になるぐらい自分でも分かっていたから……。 乃梨子が抱く感情を知らずに、抱きしめられたのなら微塵も感じなかっただろう。 ――嫌悪感。 私がさっき感じたものの名前は……まさしくそれだった。 完全に身体を預けきっている乃梨子の身体を擁きながら、私は自分の醜さに、ただそれ だけで自分の心が磨耗していくのを感じていた。 すっと、顔の横にあった乃梨子の顔が、いったん離れる。 「し、志摩子さん……」 乃梨子が頬を赤らめたまま、目じりに涙を浮かべ、顔を寄せて来ようとする。 その行為が意図することが分かって―― 「えっと……キス、していいかな?」 私は乃梨子の問いに答える代わりに、目を閉じると小さく顔を上げる。 ――刹那の口付け。 本当に触れるだけのような、軽いキス。 けれど、乃梨子の想いが痛いほどに詰まっているはずのその行為。 私にとって、ファーストキスのはずのそれは……。 感動も、高揚も、何も私には与えてくれなかった――
今日はここまで、エロは明日以降に。
654 :
名無しさん@ピンキー :04/04/18 22:45 ID:LamJBXyY
>>637 駆け足エロ、ぐっじょぶ。
久々に、攻め攻めな祥子さま読んだ気が。嬉しいっす。
>>654 うおっとageちまった。御免。
しかもリアルタイム投下に被った……吊ってくる。
>>637 乙です。犬にかまれて舐められたら、雑菌入りそうだな。消毒もせずに襲いかかるとは…やりたい盛りの祥子さま(・∀・)カワイイ!!
>>652 いかん。面白い。落としどころがしそうだけど、期待して待ちますよヽ(´ー`)ノ
>651 >「……やった、やった……っ、やった」 この部分が特にいいね。かわいくて。「っ、」とか。 嘘をついてしまう志摩子さんの設定、面白い。
658 :
656 :04/04/19 00:24 ID:Y2cxRWhU
×落としどころがしそうだけど ○落としどころが難しそうだけど
前スレで三薔薇合宿を投下した者です。 大変おそくなりましたが続き投下します… 江利子+聖×蓉子、微エロギャグ。 NGワードは「渋川」で
前回のあらすじ。 鳥居家にて3薔薇揃っての受験勉強合宿。 蓉子が寝静まった中、蓉子と恋人関係の聖にノロケ話を聞かされた江利子が3Pをしようといいだした。 (現在の聖の脳内BGM:未体験ゾーンby山嵐) 「ねぇ江利子」 「なに、語りかけから始まるの多いわよ、パターン不足がバレるんだから気をつけてよ」 江利子は今にも蓉子を食いかねない勢いでわけのわからない事を口走る。 「いや、何言ってるかわかんないから」 聖は取りあえず江利子を止めた。 「あのさ、一つ約束して欲しいんだけど」 「何よ?」 一応聞き返すが江利子は最早蓉子しか見ていない。 「止めても仕方ないから百歩譲って3Pはするわよ」 「別に聖が嫌なら聖抜きでやるのに」 「うるさい!やるわよ、やるに決まってるでしょ!…でもこれだけは守って、蓉子にキスと指入れはナシだからね」 いつになく真剣な聖。 それを聞いた江利子はハッと鼻で笑う。 「何風俗みたいな事言ってんのよ」 「うるさい!恋人なんだから当然でしょう!?」 聖は真っ赤になって怒る、しかし江利子はニヤニヤしたまま。
(あー聖も蓉子絡みになると相当バカになるわね) 江利子は脳内でほくそ笑みながら冷静に答える。 「指入れがダメなら舌は?」 「ダメ!」 「道具は?」 「もっとダメ!」 「じゃあホンモノは?」 「あるの?」 「無いわよ、あんたじゃあるまいし」 「私だって流石に無いわよ」 暫し奇妙なにらみ合い。 「ちょっと待ってなさいよ」 それから逃げる様に聖は江利子に背を向けてテーブルのコーヒーを一口。 (どうする…江利子は本気だ…このままじゃ私の蓉子が江利子に孕まされかねん) 更にコーヒーを一口、すると突然聖の脳内に声が響く。 それは天使の姿をした志摩子だった。 (大丈夫です、黄薔薇さまを拘束して二人でイチャつけばいいのですから) 聖は可愛い妹のアドバイスに目から鱗が落ちた、そうだ、江利子を動けなくすればいいんだ、と。 (ありがとう志摩子) 聖は凶悪な提案をしてきた妹にただ感謝する。
(いいんです、ではご武運をお祈り…あら由乃さん、勝手に祐巳さんのパンツを下ろさないで下さる?下半身は私と、ちゃんとジャンケンで…) エンジェル志摩子は何事か言いながら消えていった。 (よし、そうと決まれば…) くるりと振り返る聖、その体からは周りの景色が歪む程の殺気が放たれている。 「江利子…」 江利子の方を向く聖、そして江利子を見た……途端に殺気は消え目が点になった。 「何してんのよ江利子ー!」 その江利子は既に蓉子にキスをしていた、しかもベロチューの真っ最中。 「んんっ!?んぅんぅんんんー!」 蓉子も目を覚ましており必死に江利子から逃れようとしている。 「蓉子ー!」 聖はベッドへ飛び乗った、愛する人を守る為に。 そして聖は蓉子の下半身に抱きついた。 「こっちは私の!絶対私の!ダメ!絶対ダメ!絶対渡さない!」 一心不乱に蓉子の下半身にしがみついてパンツまでしっかり下ろす、あまつさえ頬ずり、ひたすら頬ずり。
「あぁっ!蓉子太もも柔らか!蓉子!蓉子!太もも!最高!」 「んん!?んっ!んんぅ!」 親友にベロチューされ、恋人は自分の太ももに頬ずり。 蓉子は蓉子でパニックだった、目を開ければ親友からの太陽拳を食らう為目を開けることさえできない。 そこで取り敢えず… ゴンッ「ふぎゃっ!」 頭突き。 ゲシッ「ぐふっ」 膝蹴り。 「はぁっはぁっ…」 ひとまず窮地を脱した蓉子はとりあえずパンツをはき、おでこを押さえて床にうずくまる親友と、同じく胸を押さえてうずくまる恋人をベッドに腰掛けて見下ろす。 「で?アナタ達は何をするつもりだったの?」 怒っている。ここまで怒った蓉子を見るのは初めてだ。 「よ、蓉子ぉ〜」 聖はなんとか許しを乞おうと泣き声まじりに声をかけ。 「何情けない声出してるのよ、後少しで蓉子をヒィヒィ言わせられたのに…」 江利子は江利子でおでこをさすりながら半泣きでブツブツ言っている。
「黙りなさい!」 「「はぃぃ!」」 怒りの余り目が据わっている蓉子の一喝で2人は即座に正座して静かになる。 (殺される!殺される!) 聖は蒼白でガクガク震えて蓉子を直視できない。 (どうしようかしら…これはこれで面白いけど…マズいわね) 江利子は平然を装い変に様になった正座をしている、言わばジャック・渋川状態。 「……で?どっちが発案者?」 蓉子の詰問。 聖が「江利子」と言おうとすると江利子はそれよりも早く 「聖よ、私はヤダって言ったんだけどさ」 と、しれっと言い放つ。 目が点になった聖は江利子を凝視したまま硬直する、ここまできて嘘をつくか、このでこっぱちは。 「本当に?」 蓉子が江利子に聞く。 「本当よ」 江利子が応えると蓉子は何も言わずに手元にあったコーヒーカップを壁に投げつけた。 ガシャーン。 砕けるカップ。 「うううう嘘ですごめんなさい!」 即座に土下座する江利子。
「ごめんなさい?ダメじゃない江利子」 そういいながら蓉子は江利子の頭を掴む。 「それは許される人間しか言っちゃダメよ」 笑顔で頭を掴む手に力を込める。 江利子は最早何も言えずガタガタ震えて目を見開いたまま涙を流している。 「性犯罪者に人権は必要ないと思うの、どうかしら聖?」 「ももももちろん!」 蛇に睨まれた聖が即答すると蛇こと蓉子は江利子に向き直る。 「ほら、聖も罰を受ける覚悟はあるみたい」 「も!?」 私もかよ!と言いたげな聖を無視して蓉子は江利子の頭をグイングイン回しながら 「明日の学校が楽しみだわ」 と楽しげに言った。 翌日の放課後の薔薇の館。 おでこに油性ペンで「性犯罪者」と書かれた江利子と「ポンコツ旦那」と書かれた聖は床に正座して下校時間まで晒し者になっていた。 そしてそれを全く無視していた蓉子が時々淹れたての紅茶を無言で2人にかける… これが江利子と聖が泣きながら3時間土下座し続けるまで約一週間続いたと言う。 ちなみに聖はその後1ヶ月蓉子に触る事すら許されなかったそうな… おわり
以上です… あまりエロくなくて申し訳ないorz
オチで紅茶吹きました。乙
この聖蓉シリーズ待ってたぜ 乙でした
エンジェル志摩子が笑えるw こーゆーギャグ系が好きだー!また書いてくださいまし。
ポンコツ旦那LOVE。乙でした。
あの告白から、1ヶ月経って。 私たちの関係は、以前とさして変わることはなかった。 そう本当に何も変わらない。 時おり、体を重ねるようになっただけ。 ――それだけ、だ。 お互いの呼び方が変わったわけでもない。 学校や、休日での2人の過ごし方が変わったわけでもない。 けじめをつけて、学校では相変わらずきちんと線を一本引いて接し、ことさら2人の時 間をあえてとることはしなかった。 昼休みに、2人だけで食事をとることもあったが、冬にも入った今、中庭などの場所が 使えないのもあって、結局は薔薇の館で、祐巳さんか誰かと3人以上でとることの方がず っと多かった。 休日に会う回数もあまり変わらなかった。 今までだって、それが姉妹関係か恋人関係かという違いだけで、時たま約束をしてはお 寺や教会に2人で行ったり、町を歩いたり、としてたことは変わらないのである。 私も毎週会うというわけにもいかず、単なる姉妹だったときから、そう会う回数を増や すことは現実には不可能だったし、その必要もないと思っていた。
――私は勘違いをしていたのだ。 しょせん、私は恋愛関係というものを机上でしか知らなかったのだと思う。 恋人同士という関係が重要なのだと思って、乃梨子が真に何を求めているのか分かって いなかったのだ。いや、わざと知ろうとしなかったのだ。 乃梨子が求めていたのは、そんな形だけの話だけではなかった。 私はそれを、自分が満足しているのなら、相手も満足しているはずだと、そう自分を欺 き続けて、意図的にそこから目をそらしてきたのだと思う……。 私はこれ以上踏み込んでしまうのが怖かったのだ。 近づきすぎて壊れるぐらいなら、片手だけ繋いでいる方がずっといい。 これからも、この後も、両手を共に繋ぐ気などなかった。 ――それは単純で、だからこそ埋められない溝だったのだと思う。 私は……やはり、乃梨子の想いを受け入れるべきではなかった。 そんなことは不可能だったのだと自分でも分かっていながら、私はどうしてもその思い を拭いさることが出来ないのだ。
……乃梨子は苛立っている。 暗い部屋の中で、荒い息遣いの乃梨子に覆い被さられて、わずかに体を身じろぎさせな がらも、私は如実にそれを感じとっていた。 普段の乃梨子の様子は全く変わらない。 昔から冷静で、実は不意打ちとかには弱いけれど、場の雰囲気もさっと読むことが出来 た賢い娘だ。苛立ちや焦燥などそう表に出すわけがない。 けれど――こういう2人だけのとき。 身を裸にして交わりあうときには、乃梨子もつい心をさらけ出し、言葉にしなくともそ んな感情は私にも敏感に伝わってきた。 抑えている激情は、強いまでの行為になって私を攻め立てる。 私に伝えたくて、でも伝えれば関係が崩れることを恐れて、何も出来ないという焦燥感。 乃梨子は何も言わない、私も何も訊かない。 ――なんて、茶番劇なんだろう。 こんな偽りと歪さに満ちた関係が、長く保つわけがなかったのだ。 いや、最初から既にもう終わっていたのだ。 私は既に乃梨子の昏い感情には気がついている。 乃梨子も、私が気がついていることには、もう既に気がついているだろう。 だからこそ、お互いに何も言わない、訊かない。 乃梨子は何も言うことはせず、ただ私の体をむさぼることで私を責め――私はただそれ を甘んじて受け入れることで、罪を受け入れるのだ。 ――二条乃梨子は藤堂志摩子を愛しながら、同時に憎悪していた。
「…………」 くちゅ、くちゅっと、わざと大きい水音を立てながら、乃梨子は私の股間にひたすら顔 を埋め、いやらしい舌使いで私の秘所を舐っていた。 目隠しされた私の視界は真っ暗で、想像でモノを言うしかないのだけれど―― 私は乃梨子のベッドにうつ伏せにひざを立てて押し付けられ、枕に顔を埋めていた。 両手は後ろで縛られている。 抵抗はしなかった。すれば乃梨子は躊躇してしまうだろうから。 けれど、それはさらに彼女を苛立たせたみたいで、手首を締め付けるヒモは痛いぐらい に強く結ばれ、肌にきつく喰い込んでいる。 もしかしたら、血が滲んでいるかもしれない。 外気に晒された臀部がじんじんと熱く、熱を持っている。 真っ赤になっているのだろう。 私はいまだ制服を着たままだった。 犯されるように組み敷かられ、ベッドに突き飛ばされるように押し倒された。 抵抗することもなく、乃梨子の下で静かに目を閉じた私に、乃梨子は瞳に冷たい炎を燃 やすと、私の体を玩具のように手荒く扱ってきた。 もう何度目だろう……こうして抱かれるようになったのは。 這いずる舌の感触に目をぎゅっと閉じながら、小さく下唇を噛む。 乃梨子の両手はお尻を割るように強く掴み、私の不浄な窄まりをわざと外に露出させな がら、舌ですくい取った秘液を塗りたくる。 私は身を震わせながら、湧き上がる嫌悪感に目を閉じて必死で耐えた。
最初はこんな獣のような交わりではなかった。 乃梨子は顔を真っ赤にして、私を傷付けまいと、それだけで精一杯だった。 欲望を理性で必死で抑えようと必死に闘っていた。 それが変わったのはいつからだろう――? 変わらない関係に乃梨子が焦れてきた所為もあっただろう。 ――でも、一番の理由は。 ようやくそういう行為に慣れてきた乃梨子が、私が抱かれるたびに抱えていた感情に気 がついてしまったからなのだと思う 体を硬直させるのも、目をそらすのも、ぎゅっと眉を不快げにひそめるのも、声を上げ ないのも、私がそういう素振りを見せるたびに、乃梨子は私が恥ずかしがっているからな のだと必死で自分を納得させていたのだろう。 でも、乃梨子は気づいてしまった。 私は……隠せなかったのだ。 隠し切ることが出来ないなら、体など与えるべきではなかったというのに。 私はまた、自らと乃梨子を騙したのだ。 乃梨子の私を攻める手つきは荒々しい。 制服も破らんばかりの勢いで腰まで引き上げ、私の腕を強引に後ろに廻したときの手つ きには全く遠慮がなかった。 だというのに、私の顔を触れるときや髪を触るときの手は、どうしようもなく臆病に繊 細で、その矛盾はさらに私を苛んだ。
「……何、考えてるの?」 乃梨子の嘲るような言葉に、私はぴくっと全身を震わせる。 その間も、乃梨子の弄ぶ手が止まることはない。 「また、クダラナイ自己献身の思考にでも酔ってたんでしょ、偽善者の志摩子さん?」 「…………」 黙りこくったままの私に、乃梨子の声が苛立つ。 「それとも、気持ちよすぎて声もでなかったのかな? 大好きな志摩子さん?」 そこまで乃梨子は言って、自分がいらないことまで口に出しすぎたと思ったのだろう。 これ以上言うと、止まらなくなりそうな気がしたのかもしれない。 危険水域に踏み込んだことに気がついて、一瞬乃梨子の動いていた指が止まる。 「冗談だよ……ゴメンね」 乾いた口調で言うと、赤く腫れたお尻に乃梨子は舌を落とした。 お互いに黙りこくったまま、乃梨子はまた私の秘所を責める行為にと戻った。 狂う。 ――くるくると、くるくると、世界が回る。 そこからの記憶はあやふやだった。 舌が蛇のように蠢き、指が蜘蛛のように這い回る。 部屋の中は熟れて濡れた空気に包まれて、呼吸がしづらい。 自分の秘所から太ももを伝わって落ちた液体で、部屋は満たされ溺れていく。 閉じた瞼の裏は真っ赤で―― 私はそのまま意識を失っていった。 「愛してる……志摩子さ、ん」 まどろみの中で、誰かが私を呼ぶ声が聞こえる。 それで、何もかも全ては終わったのだと私は知った。
気持ち悪い
これは良いダーク物ですね
何か違うような気がする。でも乙
あえて駄悪ものと呼びたい
これの作者はダレポ tp://zip.2chan.net/7/src/1082374673461.jpg
つまり志摩子さんはマグロってことですね!
俺は初めて志摩子さんが登場したときにマグロってみぬいたよ
>>681 乙。リンク貼る場合は、ttpにしてくれるとありがたい。コピペめんどいから
>三薔薇合宿 続きキテター!小ネタ満載で爆笑しますた。太陽拳てw >雪月花 しまのりの暗黒面ですねぇ。どうしようもなくデフレスパイラルな2人・・・。 こういうのも好き。 バッドエンドなのはわかってるけど、続きが気になるぜ。
いい話でした。いや、いい話では決してないけれど。 読みたい話っていうのかな。いい感じでした。続きよみたい。
ここはとてつもなく乃梨子が不幸な時空ですね
あと5分間レスがなかったら乃梨子にフェラチオさせます
阻止
瞬殺だな。
難しいかもしれないけど 雪月花の続きを期待…。
漏れ漏れも
ここは職人に対して偉そうなインターネットですね。 >雪月花、乙 続編期待します そしてスルー出来ないアフォはカエレ!
マンセーしかできないのもどうかと。
いいんだよ、なんだって。 ダーク話には良い悪いどっちの意見だって出るんだからさ。 職人だってそれ承知で投下してるんでしょ。 そういえば意外と新刊ネタ持ってくる職人さんって少ないんだな。 妄想の余地はたっぷりあったと思うんだけど。
誰でも思いつきそうなネタで書くのが嫌なのかな。
遅くなりましたが>237-245の続きです メール欄は前回と同じteaForYouです
外の灯りが雨と桜にけぶってやわらかくどこかとらえどころのない光となって 令の髪に輪となって浮き出ている。 何度も祥子の唇を奪おうとする動きに光の輪が散って、祥子の目に残像として残った。 またも唇がぶつかり合う。 壁に痛いくらいに押し付けられ滑る舌が割って入れられると、 鳥肌が立つようなおぞましさと目も眩むような快感が共にやってきた。 令の熱を持った体が重たく押しつけられているのが二枚の制服越しにもはっきりと分かる。 雨降る春の夜だというのに令の体から匂い立つなつかしい体臭を吸い込んでしまいそれがまた祥子の心を挫かせた。 顔を背けて抵抗の意を示す。しかし相手はお構いなしに自在に回り込んで唇を奪っていき、 吸われるたびに祥子の体から力が抜けていった。 足に力が入らず、縺れ合ってずるずるとへたり込む。 壁際に一かたまりとなった濃紺の制服が、いつまでもうごめいて止まなかった。 「…ハッ、は、は…」 犬のように荒い息をつきながら頬を摺りあう。 二人の唇から漏れ出た唾液を塗り広げるようにさかんに擦り寄ってくる令の頭を祥子は見下ろした。 もう、抵抗する意志も力も残ってはいない。令の腕が、体が、唇が全てを奪い去ってしまった。
「祥子、好きよ。好き、好き…」 うわ言のように耳元で繰り返される言葉が萎えた心に陶然と染み込んで、 頬になすり付けられる唾液とともに体を支配していく。 耳元が湿った吐息で包まれるたびに祥子は身を震わせてそれを受け止めた。 もう体が重くてだるくて顔を上げるのも億劫だけれど、それでも自分に覆いかぶさる令を見るために壁に頭を預けた。 何がいけないんだろう、どうしてこんなことになってしまったのだろう。 二人でこうして唇を重ねているのにどうして自分たちの瞳はそんなに悲しみを湛えているのか。 「好きよ、令…」 祥子が呟くと令の顔がさらに歪む。 お互いに好きで、大好きで、二人で過ごした時間はあんなにも幸せだったのに。 令には従姉妹がいて、祥子も令の為に全てを捨てることなど到底できなかった。 祥子の脳裏に、ふと白薔薇さまの顔が浮かぶ。 転校していった元クラスメートの久保栞との関係を取りざたされたことのある彼女には、今もその喪失感が影を落としている。 令を失えば、自分もあんなふうに空っぽになってしまうのだろうか。令もまた、そんなふうになってくれるのだろうか。 誰にも罪はない。 何も知らないで入学してくる由乃さんにも、 そんな由乃さんと自分との狭間を右往左往するこの優柔不断な愛しい人にも、 それを承知で好きになった自分にも。 だから、道を示してあげなければ。今にも零れそうな涙をぬぐってあげなければ。 息を吸い込む。手を握り締め、口を開く。
「由乃さん、明日ここに来るのよね」 「…うん」 「そう。薔薇の館は最後の砦になるかと思っていたけれど、一日目にしてそれも陥落だわ」 令がぎゅっと目をつぶる。責められているとでも感じたのだろうか。 赦すために話しているのに失礼ね、そう思うと祥子の唇に小さな笑みが浮かんだ。 「いいわ。由乃さんがここに来ようと姉妹の契りを結ぼうと、何をしようと構わない」 「…祥子」 自棄になったとも取れる祥子の発言に令の顔がますます悲しみに染まる。 『そんな事言わないで』 令の唇はそう動くけれどそれを言う立場にはなく、そんな自分を責めているのが分かった。 もし、もしもその表情に安堵がほんのわずかでも混じっていたら思い切りひっぱたいてやろうと思ったけれど。 その捨てられた犬のように涙を湛えた目で見つめられたなら、もう、いい。 「ここで、抱いて」 令が息を呑む。 小笠原の家で、別荘で、二人が肌を重ねたのはそんな場所ばかりだった。 今日まで学園の中ではキスでさえ躊躇い、手を握ることすら隠してきたというのに。 「この部屋に、私とあなたの思い出を刻みつけて欲しい、 由乃さんもお姉さま方も知らない私たちだけの思い出を。 …あなたのことは忘れられないけれど。それさえしてくれれば私、耐えられる」 呼吸さえ止まった部屋の中に静かに低く続く雨音にさらされながらも 言い切った祥子の瞳にはいささかの揺らぎもない。 沈黙がつづく。と、令がぶるっと大きく身を震わせた。 続いてぽたっ、ぽたっと雨とは異なる水音が続けておこる。 「…ごめんね、祥子。ごめん、ごめん、ごめんなさい…」 顔をくしゃくしゃにしてぼろぼろ零れる涙をそのままに、 への字に曲げた口をわななかせて壊れたレコードのようにいつまでも繰り返した。
「令?」 「ごめん、ごめんね…」 子どものように泣きじゃくる、そんな姿に胸が締め付けられて 祥子はもたれていた壁からすっと体を起こし、令の首に腕を廻した。 「泣かないで、令。あなたのこと好きだけど、誰も傷つけたくない。 だから今日を最後におしまいにしましょう」 涙にぐずぐずに濡れた顔が制服のカラーに着くのも構わず腕に抱き、 髪を優しく撫で付けながら、もう一度耳元で囁いた。 「抱いて」 弾けるように令の身が翻る。 二人の涙が溢れて溢れて触れ合わせた唇の間にも流れ込み、 絡め合わせた舌の上に広がって甘い涙味のキスとなっていつまでも繰り返された。 両頬を強く挟まれて下から激しく吸われ、祥子は崩れ落ちないよう令の肩にしがみついた。 と、優しくその手を離し、ふと立ち上がる令。 「…令?」 突然のことに怪訝そうに尋ねる祥子に振り向きもせず、令はすたすたと歩いていく。 窓の傍を通るごとに令の髪が白く浮かんでは消えて、 そのたびに令の姿が小さくなって行くのが祥子は耐えられずさらに声を上げた。 「令っ!」 部屋の反対側の戸棚のところまで進んだ令はそこで振り向くと、 安心してよと言うように灰色の光の中でやわらかく微笑みそのまま引き出しからテーブルクロスを出した。 それを手にしたまま近づいてくる。 と、とっという微かな足音が次第に大きくなるにつれ 祥子は見捨てられなかったという安堵感とこれで本当に最後なのだという言い知れない感情が渦巻いて、 初めての紅茶を持ってきたときのようにうやうやしくテーブルクロスを持ってくる令の顔をとても見ることができなかった。 そのまま祥子の側にやってくると、布の端を掴んで一気に広げる。 糊の利いたテーブルクロスが一瞬窓の外の桜の木のように白く広がってすぐに床にふわりと落ち着いた。
「祥子」 「あ、」 床にへたり込んだままの祥子に手を差し伸べ、肩と腰をそっと抱き、 そのまま一息でクロスの上に移動させる。 令の顔は微笑んでいるけれど、これからの営みの後に待ち受ける別れを予感してか、 その目尻には涙が光っていた。 「ごめんね、こんなところで」 古ぼけた館の壁際の床に広げられた、世界で一番粗末なベッド。 「いいわ。私が言い出したことですもの」 最後の時にでもこんなちょっとずれた気遣いをしてくれる、そんなあなたが大好きよ、令。 胸の中でそう呟いて祥子は両腕を広げ令を迎え入れた。 寄り添ってお互いのタイに手を伸ばす。 目を閉じて口付けを繰り返しながら相手のタイを指で探り解いていく。 「ふふふ」 「…? なに、祥子」 「自分のものではなくて他の人のタイを解いてあげるのって難しいものなのね」 そんな当たり前の事さえも今まで知らなくて、そしてきっとこれからも他人のタイをいじる機会なんてない。 最後、最後、これが最後。 令の靴に手を添え脱がすのも最後、くつろげた襟口に手を忍ばせ浮き出た鎖骨を指でなぞるのも最後。 そして令の瞳に映る自分の姿を見るのも多分、これで最後。 そんなことを考えたら急に振り子が悲しみのほうに一気に振れて止まっていた涙がじわりと滲んできて、 それを舐め取ってくれる令のしなやかでたくましい体に包まれると今度は胸がじわりと熱くなって、 腕の中にいると悲しくて暖かくて寂しくて頼もしくて、 とにかく何かしないと気持ちが流れていってしまいそうでそれを紛らわす為に少し乱暴に令の服を脱がせていった。
「祥子、ねえちょっ…」 恥ずかしそうにじたばたと手を動かす令に構わず祥子はどんどんと脱がせる。令の頭が襟口から服の中へ消えた。 もがく上半身をそのままに今度は足首から手を添えて長い脚に沿ってスカートを捲り上げる。 手をすりあげていくごとに引き締まった信じられないぐらい白い脚が現れてきて、 その付け根の部分を守る下着も顔を覗かせた。 勢いづいてそれに手をかけると、制服をすっかり脱いだ令が優しく止めてきた。 「祥子、私ばっかりじゃ恥ずかしいよ」 そのまま肩をそっと押して床に祥子を横たえ、上に覆いかぶさる。 腰の下に手が添え軽く持ち上げられ、祥子が服を脱ぐのを手伝った。 服が頭を覆い、一瞬の真闇に襲われる。 それでもすぐ脇に佇む令の気配、二人を包む雨音がまぶたの裏に残っていて こんなに暗いというのにすこしも怖くなかった。 布ずれの音を立てて体から制服が離れる。ほら、やっぱり令が見守っていてくれた。 制服を畳んでシーツの端に置く。靴もそろえて横に置いてから肩を寄せ合った。 「好き」 いつまでも言いたいのに今日までしか言う事を許されない言葉を口にしながら令の体が祥子のからだを撫でていく。 腰のくびれから胴まで手のひらで触っていき、胸を下から掬い上げた。 同時に首筋から胸元へとキスを降らせていく。手とキスで祥子の胸を上と下から挟んだ。 「あっ、…っ、や、あぁぁ…」 嫌だ、そんな言葉が出そうになって祥子は慌てて口を手でふさいだ。 今までに肌を重ねたときには無意識に言ってしまっていたかもしれない、けれど今だけはそれを言いたくなかった。 「祥子? いいよ、声出して…」 祥子の仕草を勘違いしたのか、令が含んでいた胸の先端から口をはずして見上げている。 祥子が口を塞いでいる手をとって指を絡め合わせると、そのまま狂ったように激しい口付けを始めた。 もうお互いの体しか見えない。 涙すら流さなくなった興奮の中でキスは限りなく甘く、無我夢中で相手の湿った肌から下着を剥ぎ取り 生まれたままの姿を重ねあって硬いシーツの上を転がった。
「ふ、くっ…!」 知らぬ間に令の手が自分の下腹部に伸びている。 急に戻ってきた聴覚の中で自分が発している粘ついた水音がしつこくいつまでも聞こえ、 それをかき消すように令の口に舌を差込み唾液を粘つかせて舐め回した。 令の細く眇められた目が欲望にぎらついている。 はっとして目を閉じると脳裏に激しく自分の中をかき回す二本の指が浮かんで、 ざらついた内壁が令を締めている様までもがはっきりと目に浮かぶようで祥子は全身を紅潮させた。 暗い部屋、窓から覗く桜さえも灰色である世界の中で、 祥子の体だけが紅く染まってそれを令が強く抱きしめている。 「んんふっ! あ、ふあ、くぅ…」 がくがくと腰を揺らしかちかちと歯を鳴らして令、れいと何度も小さく呟く。 自分を食わんとする獣のように覆いかぶさる令の犬歯がやけに光って見え、 それが今までになく令が興奮していることを祥子に知らしめた。 祥子の長い髪がシーツに広がった窓の桟の影の上に模様を描く。 祥子が令の太ももの内側に手を滑らせぬるつく液体の導くままに指を差込み敏感な肉芽を探る。 触った途端に令の眉が跳ね上がるのが面白くて、何の手加減もなしに指を動かした。 「……つっ!」 先ほど見た令の犬歯から一筋のよだれが糸を引いて垂れ祥子の髪に落ちる。 そのまま二人の指は欲望のままに加速し、まるで痛いような絶頂を迎えた。
「それではこれで新入生勧誘に関する部長会を終わります。お疲れ様でした。 明日の入学式の終了後、勧誘解禁です。頑張ってください」 明日の入学式を待ち受けるように九分まで花開かせた桜の中を、 運動部に文化部、様々な部活の長たちが通り抜けていく。 すぐにひとけが絶え、しばらくして薔薇の館から5人の生徒たちが現れた。 「意外と早く終わったね」 「そうね。慣れてなかったけれど、令が運動部に顔がきいたのが良かったのかしら」 ひらり、ひらり。 いまだ盛りを誇る桜は風が吹いてもまったく意に解さず、たまに思い出したかのように 一つ二つの花びらを落とすだけだった。 前を見れば新しく二年生となった妹たちがかしましくお喋りをしながら歩いている。 いつもならその話の輪に加わるのもやぶさかではないが、何故だか今日は自然と歩みが遅くなった。 隣を歩いていた令もそれに気づいたか、さりげなく歩調を緩めてくる。 距離が開く。話に夢中の妹たちの姿が日差しの中に溶けて消えていった。 「…令」 声が震える。こんな鼻にかかったような切なげな声しか出ないのは何故だろう。 「何、祥子」 令もそれを察したのか、ぴたりと歩みを止めた。桜並木の中に二人きり。 「…一年ぶりね」 しばらく迷って口にしたのは、そんな気の利かない言葉だった。
「…つらかった?」 令がいたわるように祥子の頬に手を伸ばす。 その剣道で硬くなった指も手の甲で祥子の髪に触れる仕草も、一年前と何も変わらない。 「ええ、つらかったわ。…思えばばかな事をしたものね。 あなたとの思い出が薔薇の館の部屋に刻まれてて、ちっとも風化してくれないんですもの。 …本当につらかった」 言葉とは裏腹に祥子の顔は穏やかだった。そしてそれを見守る令の顔もまた同じく穏やかだ。 「あなたと由乃さんの姿を見て、つらくてつらくてとにかく妹を作らなくてはって思って、 志摩子に迫った時期もあった。そのせいで聖さまと気まずくなった事もあったわね。 でも、学園祭で祐巳に会ってやっと分かったのよ、妹を見守る事の意味が。 そうやって初めてあなたと由乃ちゃんの関係を受け入れる事ができた」 「うん」 ひらり、ひらり。 二人の上にほんのわずかな枚数の桜が届く。 そのうちの一枚が令の髪にのり、明るい茶色の上に彩りを添えた。 「明日、入学式ね」 手を伸ばしてそれをとってやりながら祥子が呟く。 「そうね」 わずかに身をかがめて祥子の手が頭に届きやすくしながら、令も答えた。 「…祐巳と由乃ちゃんにも、妹ができるのでしょうね」 「うん、そのうちね」 沈黙。明日の勧誘の練習でもしているのか、風に流れてピアノの音が聞こえてきた。 「もし、祐巳と由乃ちゃんに妹が出来たら。…私たち新しい関係が築けるのかしら」 二年生は今までのようにお姉さまにべったりというわけにはいかない。 妹ができれば、こんどはその子を導いていかなければならないのだ。 そうして、お祖母ちゃんとなった三年生たちは徒党を組み、一歩離れたところからそれを見守るのが常である。
「…できるかもね」 知らずに力が入っていたのだろう、令の言葉をきいて祥子のこわばった体がふっと緩む。 「そのときはよろしくね、令」 「ええ、そのときはよろしく、祥子」 自然に手が伸び、握手を交わす。 触れた暖かな手を失うのが惜しくて、祥子は令の横に並び鞄を持ち換えた。 「さあ、いきましょう。バスに遅れてしまうわ」 手を繋いだまま歩き出す。 そうは言ったけれど、妹たちとは一本遅いバスで帰りたい。 ゆっくりと歩き出した二人の背中を、一年前と同じ桜が見送っていた。
以上でおしまいです。 前回から間があいてしまいましたが終わらせる事ができました。 どうもありがとうございました。
全身を襲う寒さで、目が覚めた。 カーテンの隙間から差し込んでくる光が瞼に痛い。 思わず毛布を被りなおしそうになってから、自分がどこにいるか気がついた。 「……乃梨子?」 だが――辺りを見回しても部屋の主はどこにもいなかった。 いつの間にか服はパジャマに変わっていた。 乃梨子があの後に着替えさせてくれたのだろうか。 制服はちゃんとハンガーにかかって、部屋の隅に掛かっている。 私の鞄がその下に立てかけてあるからたぶんそうなのだろう。着てきたコートもすぐ隣 に掛かっていた。 下着も綺麗なものに取り替えられていたようだった。 大叔母さまは仕事で帰ってこないと昨日言っていたから、いろいろやってくれたのは乃 梨子に違いなかった。 でも、汚れてしまったのはどうしたのだろう……? ちゃんと捨ててしまってくれればいいのだけど、そんなことを考えて、そう思ってしま う自分の汚さに自嘲する。
枕もとの時計を確認すると7時近かった。 よく見ると、目覚ましは7時15分にセットされていることに気がついて、止める。 ……家に帰っている暇は全くないだろう。 小さく息を漏らしながら、とりあえず部屋のカーテンを開ける。 窓の外はすっかり冬だった。 近くを走る道路の街路樹は葉を落としており、通行人はコートを着込んで、白い息を吐 きながら早足で歩いていく。 空も曇り色で、日は厚く遮られていて、全体的に暗い。 「…………」 憂鬱げに溜息をつくことを抑えられないまま振り向くと、机の上にメモ用紙が1枚残っ ていることに気がついた。 鉛筆でさらさらっと流麗に殴り書きをしてある。 綺麗だが、わずかに角ばったその文字に、書き手の性格が表れている気がした。 『先に学校に行っています。昼休み、あの場所で』 簡潔に用件のみ記されている。 私はそれを2つに折ると、壁に掛かったコートのポケットに入れた。 顔を洗うべく、洗面所を借りようと部屋を出る。 もう終末はあきらかだった。 私たちの関係は全て破滅に向かっている。 それは回避することは不可能で、回避する気も私には既にない。 洗面所の鏡―― そこに映った私の顔は、とても醜く浅ましいものだった。
――雪が、降っていた。 桜の木は罅割れ、枯れていた。 春になればまた花をつけるはずだというのに、このまま無惨に崩れ落ちていきそうな錯 覚すら憶える。 私は幹に手をつけると、すっと目を閉じた。 思い出の場所だった。 全ての始まりはここで、だから、終わりもここで迎えるのだろう。 もう結末は分かっていた。 もちろん、受け入れられるかといえば、それは否だった。 こんなのは嫌だった。 このまま別れてしまうのは絶対に嫌だった。 けれど、それは私の我が儘。 全てを受け入れるか、全てを無くすかという選択に、私は後者を選んでしまったのだ。 醜く縋ることは私には赦されない。 「……志摩子さん」 私は目を開くと、ゆっくりと後ろに振り向く。 そこには誰よりも好きで、だからこそ、失わなければならなかった少女がそこにいた。
「乃梨子……」 その顔は無色透明の笑みだった。 耐えて、耐えて、耐えすぎて。 そのまま中が崩れてしまったように、空っぽの笑み。 傘を差さずに、その肩に雪を受けながら微笑む少女は、とても綺麗だというのに。 ――ああ、もう壊れてしまったんだ。 私はそれを今更ながらに思い知らされて、自分ごと哂うしかなかった 「志摩子さん、私のこと好きだった?」 一言、一言を、搾り出すようにして出したその問い。 「……ええ、好きだったわ」 私は目を逸らすことすら許されないまま、乃梨子の問い掛けに応える。 目は色を映さぬまま、ただ光を湛えている。 どこまでも乃梨子は理性的なまま、狂っていた。 「じゃあ……志摩子さんは、私のことを愛してた?」 微笑みながら、胸に手を抱くようにして、囁くように問い掛けてくる。 私の裏切りを知りたい、そう彼女は願ったのだ。 貴女の言葉として真実を教えて欲しい、乃梨子の言葉は言外にそう云っていた。 だから―― 「ごめんなさい……でもそれは、愛ではなかったの」 懺悔にすらならないけれど、私は真実そう言い切ったのだ。
もう乃梨子も分かっていたのだろう、口元の笑みは動かない。 「……嘘つき」 責めることなく、乃梨子はただそうぽつっと漏らした。 「志摩子さんは本当に酷い人だよね」 ふふふ、と小さく笑う。 その言葉の中に、憎しみはもう含まれてはいなくて。 それは、そんな感情すらもう彼女の中から抜け落ちてしまったということで―― だからこそ……それが辛かった。 ここにいるのは、二条乃梨子の磨耗しきった残骸だった。 ――乃梨子をこうしてしまったのは私。 私にはもう苦しむという資格すらないのだけれど、今だけはお願いだから苦しませて欲 しいと、神に願いたかった。
「終わり……だね」 「……ごめんなさい」 そんな言葉を乃梨子が求めているわけではないと分かっていたけど。 私はそう繰り返すしか出来なかった。 「あーあ、志摩子さんって酷いなぁ……本当に」 頬を一筋の涙が流れる。 乃梨子は確かに笑ったまま――泣いていた。 「ごめんな……さい」 私には泣くことは許されない、そんなことが許されるわけがない。 ただ、馬鹿みたいに懺悔の言葉を繰り返すだけだった。 雪が強くなってきていた。 牡丹雪は細雪にと次第に変わって、地面に降り積もり始めている。 既に大地はうっすら白く染まりはじめていた。 「これ、返すね」 そう言って乃梨子が制服のポケットから出したのは、ロザリオだった。 雪が――早速その鎖に絡み始めていた。
明日で終了です。
>717 乙です。 いやはや、この手腕は・・・。やっぱ巧いなー。 情景が目に浮かぶようだ。( ´Д⊂ヽ
698たんも気の毒に。 すぐついたレスは冷たいし、直後に別のSSが投下されてるし。
マグロ志摩子さんキター
>>698 たんに俺はありがとうと言いたい
祥令好きの俺には堪らなかったありがとう(*´д`*)
あと5分間レスがなかったら志摩子にボクの精液を飲ませます
阻止可能か?…て、この流れなんだかなぁ
>>698 すっげー良かったんですが。
つか、最初から最後まで凄まじく引き込まれたっす。
>>711 ま、まだ続くですか…。
のりしま好きな自分には辛いけど、
何故か読まずには居られない。
頑張って最後まで憑いて行く。
それにしても引き込まれるなあ。
これだけ上手な職人さん達の後には書きにくいなあ
これから上手くなっていけばいいじゃないか さあ、そのためにはSSを投下してごらん
ここに投下するなら、それなりの覚悟がいるがな。
一方、酷評されてもスルーさえできりゃあ、もの凄い気楽な場でもあるわけだが
今まで、このスレ読んでいました。もう我慢できません。 今から小説全巻、纏め買いしてきます。ノシ
でも、このスレにあるような展開を期待しちゃあいけませんよ。かけ離れてますから
734 :
731 :04/04/21 18:46 ID:bXzBPGWU
とりあえず、いっぺんに買うのは恥ずかしかったので最初から6冊購入しました。 明日は5冊ぐらい購入して、明後日は大須に遠征して残りとアンソロジーの予定。 まあ、ゲーム1本買ったと思えば安いものだと思います。ソフト売らなければ・・・
明日買うのは「4冊」にしときなさい。
レイニーブルーで一応一段落だからそこまで買ってみるのが一番妥当な買い方。
ここは酷いインターネッツですね
「…………」 予想はしていた。 この結末は分かっていた。 恋人同士でなくても、姉妹関係だけは今までと変わらず続いていくなんて考える方がお かしい。そんなのは許されるはずもない。 私は……乃梨子を裏切ったのだから。 けれど、そんなことは分かっていても嫌だった。 乃梨子にロザリオを返されたら、見捨てられてしまったら、私はもう二度と立ち直れな いことなんて分かりきっている。 理屈なんかではない、私は乃梨子を失うことは嫌だった。 愛してなどいない。 でも、ただの好きでは駄目なのだろうか……。 思わず涙が溢れそうになるのを必死でこらえて、何とかその気持ちを振り切った。 ――私は乃梨子を裏切った。 その行為が意味するものだけで、臓腑を抉る苦しみも、心が絞られるような痛みも、全 て我慢できるし、我慢しなければいけない。 私は奥歯を噛み締めると、顔を歪めながらゆっくり手を差し出した。 そうね、返して頂戴、そう言うつもりだった。 「……えっ?」 代わりに、私の口から出た言葉は、そんな間の抜けたものだった。
「…………」 乃梨子は体当たりするようにして私の体にぶつかってきていた。 ――熱い。 火傷したかのようなお腹の熱さに、思わず顔を顰める。 「乃梨、子……?」 呆然と私は、俯き顔を伏せた乃梨子の姿を見ていた。 乃梨子の表情は、頬に掛かった髪で全く窺い知ることは出来ない。 差し出していた手は空を切っている。 ぽたっと、肌を生暖かい液体が伝っていくのを感じた。 ……何が起きたの? わけの分からぬまま、乃梨子の顔を見ようとする。 「やっぱり、志摩子さんは偽善者だ」 そう言って離れた乃梨子の表情は狂喜で、嬉しそうに口元は歪んでいた。 「え……?」 乃梨子の視線に沿って、自分の体に視線を移す。 紅が目に飛び込んできた。 そこには見慣れた黒の制服に、どす黒い赤い円が広がっていて―― 「私はそんなこと望んでなかったのに……受け取らないって言って欲しかったのに……」 吐き捨てるように言うと、乃梨子は再度俯く。 その声にはさっきまで見えなかった色が含まれていて、私は何故か反対に嬉しかった。
そこで、乃梨子の手に持ったものが見えて、ようやく気がついた。 ――あぁ、私は刺されたのか。 乃梨子の手には小型のナイフが握られ、その刃は紅い血で染まっている。 その切っ先から一滴垂れて、下の雪が鮮やかに染まっていくのを見て、私は今更ながら に自分が刺されたことを実感していた。 不思議と恐怖心はなかった、むしろどこか安堵していた。 この結末を、どこかで分かって、既に受け入れていたのかもしれない。 傷口は急に激しく痛み出し、血がどんどんと流れ出てくる。 制服を染める滲みはどんどん大きくなっていくのが分かった。 「ずるいよ志摩子さんは、私のこと考えてるフリをして、自分のことしか考えてない」 再度、ナイフが突き出される。 私はそれを避けることすら出来ずに、ただ立ち尽くす。 お腹にまた鋭く鈍い痛みが奔った。 「……ロザリオなんか返してあげないから、絶対」 刃を肉を抉るようにして、乃梨子が左右にと回転させる。 私の血に染まった肌と、乃梨子の柄を持つ手は密着していて、乃梨子の綺麗な手が血で 汚れてしまわないかと思わず不安になる。 痛みも、熱も、私にとってはどこまでも非現実的だった。 その中で、乃梨子の手首に絡んだロザリオを伝って、大地にどんどんと落ちて広がって いく鮮血だけが、これは現実だと教えてくれた。
「でも……そんな志摩子さんが、私は好きなんだもん。愛してるんだもん」 上げた乃梨子の顔は無垢なもので。 どこか楽しそうに、どこまでも無邪気な様子だった。 「もうそばにいて離れないから」 私の背後に手を回して、乃梨子は嬉しそうに弾んだ口調で抱きついてきた。 傷口から伝った血液は下を汚し、さらに雪を紅く染める。 制服を濡らす血が止まることのないのを知って。 「…………」 もう助からないのだろう。 それは不思議な直感で私に確信させてくれていた。 咽に逆流してくる血の味を感じながら、私は中空を切った手を、そっと優しく乃梨子の 背中へと回す。 分からなかった……私はどこで間違えてしまったのか。 どうして、乃梨子をこんな風に追い込む結末を選んでしまったのかが。 けれど、これが乃梨子の望みというのなら―― 私は背中に廻した手に力を込める。 乃梨子もそれに応えるように、私の背中に廻した手にと力を入れてきた。
「……乃梨子」 私が死んだ後、彼女がどうなるかだけが心配だった。 全て私の所為だというのに、乃梨子は心無い非難に晒されるかもしれない。 祐巳さんや、お姉さまが、そう言って乃梨子を責める姿は絶対に見たくなかった。 リリアンも辞めることになってしまう、逮捕されるかもしれない。 そこまで考えて、次の瞬間―― 私は自分のお腹に刺さったナイフをゆっくり引き抜くと、余った右手で、乃梨子の背中 に突き立てていた。 つとっと軽い音を立てて、刃が乃梨子の中にずぶずぶと埋まっていく。 ――抵抗はされなかった。 「志摩子さん……分かってくれたんだ」 反対に、乃梨子は嬉しそうな顔をして、さらに強く私に抱きついてくる。 乃梨子の制服も私の血で染まり始めている。 密着した肌は繋がり合い、まるで融けて混ざっていくかのような錯覚すら憶えた。 出会いはこの場所だった。 なら、別れもこの場所だろう。 「……志摩子さん」 「乃梨子……」 顔を寄せ合い、そっと口付け合う。 抵抗無く、私は初めて自然とその行為を行っていた。
――永遠ともとれる口付け。 舌を絡ませ合い、血が既に混じった唾液をお互いに交換する。 狂おしいまでに心が通じ合うのを感じていた。 私たちにとってこれがたぶん最後のキス。 意識は次第に遠のき、痛みも感じなくなってくる。 どちらともなく倒れて、雪の上に2人して抱き合ったまま、横たわった。 私たちの上にも、地面に広がる血溜まりの上にも、雪はどんどんと降りかかり、覆い隠 していく。 お互いの体の熱を感じ合うように、体をさらにぎゅっと寄せた。 血に染まったロザリオで、手首を結びつける。 「志摩子さんのこと、愛してるから」 「……私は、乃梨子のこと好きよ」 愛してるとは言わない、言っていいのかすら分からない。 けれど――もう最後まで離れることだけはしないとの誓いをこめて。
乃梨子の顔は急速に色を失っていっている。 私の体からも、血と一緒にどんどん熱が流失していっているのが分かった。 お互い、もう長くないのだろう……。 走馬灯のように、脳裏を今までの思い出が駆け抜ける。 その中で、やはり一番たくさん出てきたのは、目の前の少女の姿だった。 『志摩子さんが卒業するまで、側にくっついて離れないから』 あの出会いは運命で―― 『待っているから。帰りを、待っているから』 2人で過ごした時間は、私にとってかけがいのないものだった。 私は、多くを望みすぎてしまったのだろうか……。 でもいい―― こうして最期まで2人であれるなら、これも幸せのカタチなのかもしれない。 本当は……たくないけれど。 結局、私は最初から最後まで答えを見つけられないままだった。 けれど、今こうして乃梨子とあることを選んだのだけは、間違いなく私の選択だから。 ――それだけは裏切れない。 「……志摩子さん……ずっと……一緒だよ」 もうその言葉に答える力も私には既に残っていない。 意識を手放す前に、もう一度だけ乃梨子のことを抱きしめる。 うっすらとぼやけていく視界の中で、雪はいつかの、あの舞う桜のようだった――
以上で終了です。
。゚(゚´Д`゚)゜。 切ない・・・儚い・・・なんと言ったらいいか・・・この気持ち。 職人乙です!
乙。 これは新白版「いばらの森」ですか? 実は二人とも死んでなくて、でもお互い片方が死んだと勘違いしてて 50年後位に乃梨子が小説を書いたのがきっかけで リリアンの学園長になった志摩子さんと再会するって続編をキボン。
good job
>745 乙です。 この極限まで突き詰められた結末。 「3」の段階まででは、バッドエンドといってもトゥルーエンドみたいなものか?と甘く考えてたら、 本当に紛う事なきバッドエンドで驚いた。というか、衝撃を受けた。 一言で感想を言うと「すげぇ・・・」。 のりしま派の俺だが、これはこれで満たされたよ。 >747 おばあちゃんになってのラブラブイチャイチャはヤだなぁw この若さでの幸せエロストーリーを希望する!
悲恋は白薔薇の宿命なのか……。・゚・(ノД`)・゚・。
>>745 (T∀T)
(つД`)
(>д<)
す、救いがねぇ…。
(>д<) 変な顔w
>>752 (>д<)
書いて本気で後悔。素直に一つに絞ってれば良かったわい。
あ〜、欝だ。
GJですた・・・。 救いはないし、切ないがいい話でした。 うぉ〜〜めちゃくちゃ悲しいぞ〜!!!
>>745 行くとこまでいって、GJ。
なかなか読み応えのあるSSですた。
>>745 GJ!悲しい悲しい悲しい。
でも綺麗な描写でしっとり出来ました。
こんな悲しい話の後は、ほのぼのエロが読みたくて堪らないのです
これってマリみて? 読んでて気分が悪くなった。 しまのり派でない俺には、どうして乃梨子と志摩子が狂ってしまったのかいまいちピンと来ない。 正直な感想でゴメンナサイ。職人様、乙かれでした。
白厨にしかわからない世界というのがあるのさ ってゆーか説明不足?
>『雪月花』 氏 乙彼さまです。 個人的に、この手の話は大好きだから、楽しく読めました。 読んでいて普通に文章・構成・展開が上手いなあと思いました。 あなたはまださらに上達できる人だと思います。 次も焦らず奢らず、さらにクオリティの高い話を書いてください。 待っています。
知っていますか? 桜の花びらはね、ほんとうは真っ白なんです。 雪みたいに真っ白なんですよ。 じゃあ、どうして桜の花びらが薄紅色なのか知っていますか? 桜の木の下に埋まっている、志摩子と乃梨子の血を吸っているからですよ・・・
もっとも漏れも氏に寝たはあまり好きじゃないんだが・・・ 生きてこそ地獄の責め苦をウヒヒヒアヒャヒャヒャヒャなわけで。でもまあGJ
>>745 うわあ、そうキタかー!!
なんつーか、切ない。でも分かる。分かる気がする。
自分も死にネタは正直全然好きじゃないんだけど、
それでもこういう結末しか無かったのかもしれないと思わされた。
>>747 そーか、新いばらの森かあ!
でも50年後は辛い。せめて5年後くらいを希望。
いばらの森に置き換えると 志摩子=栞 乃梨子=聖かな? いばらの森で二人が分かれなかったらこうなっていたような。
白薔薇は唯一のガチだが 結ばれようとすると不幸になるジンクス
>>760 この光景を見ていた聖さまが抱き合ったままの形で埋たのですね…
聖さまと栞が再会して……みたいなSSってねえ? で、今度こそ結ばれるか、小説みたくバッドエンドに突入か。 いずれにしてもかなり萌えそう。 どこかの神さま書いてくれないかなぁ
4の最初ぶっちゃけ某ゲームの嫉妬刺殺イベントを類推してしまったけど… その後の展開でそれを忘れさせると言うか感じさせないようにすると言うか…とにかく巧いと思いました。 私じゃ鬱を書いてもギャグになるorz
>>765 何かその話だけでも一作品できそうな予感。
氏にネタといえば以前紹介された某サイトの祥祐のSSの続編?は結構キツかった・・。 これで紅・黄・白で氏にネタコンプリートだな。
>>769 え?
黄薔薇の氏にネタってあるの?
どこか教えてほしぃ
ずっと前のROMスレであったよ。 書き始めで即叩かれて完結せずに消えたけど(つД`)
屋根から令ちゃんが落っこちちゃった、みたいなやつ? 結構頭に残ってるな、あれ。衝撃的だったから。
>>772 そうそれだ。確かに忘れられないよな。。
ダークネタが好きな住人がこんなに多いとは思わなかった。 確かに前スレまでと変わったな
>>774 でもほのぼのした話でもここの住人は以前と変わらず喜んでるよ。
本編がぬるぬるだから、ダークものを求めるのかもしれん。
とは言えSSリンクなんか見ると、やっぱりダークは少数派なんだよね。 いや、俺は大好きだけど。
そんなこんなでもうすぐ800 早い。流れが早すぎる
祐麒or柏木(いい男)との純愛→( ゚д゚)、ペッ もう来るな 乃梨子に襲われ、あまつさえ死ぼん→キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!! (;´Д`).ハァハァ おまいら人として間違ってますよ? 歪みすぎ。 まぁ、俺もそうだが(ノД`)
昔やってた祐麒x令は面白かったんだが… 心中ネタがここまで受けるのは、そーゆーのが美しく見えちゃうからだよなー
ダークが流行りですか?
yes
ではD・N・ANGELスレへどうぞ。
勝手に流行にすんな。 俺はダークなんて嫌。
祐麒x令は完結してないと思うよ?だってずっと待ってるもん。 見落としはないと思うんだがなぁ。
終わってないどころかエロの直前で止まったはず、 俺もずっと待ってるんだが。
「処女喪失の時に出血があるかないか」とか悩んでたのが最後だった気がする
そういえば、柏木×祐巳の予告があったが、その直後にスレが荒れて結局投下されなかったことがあったな。>何スレか前 期待してたのに(;つД`) 祐麒×令の職人さんも、たぶんこのスレを見限ったんだろう。
今なら何でも受け入れられそうな気がするけどな
レイプ物にもおおっぴらな叩きは無かったしね。 職人様、このスレ見てたら投下щ(゚Д゚щ)カモォォォン
ほんわかモノプリーズ。
前とちがってスールする、しないの議論がNGワード入れるってことで一応決着ついたから あからさまな叩きなんて、はしたないことをする香具師は減ったのれす。 だから、祐麒×令のお姉さま、再降臨щ(TДTщ)カモォォォン
令ちゃんが屋根から落下云々の詳細希望…
>>794 令ちゃんが薔薇の館の屋根から落ちて死んじゃって、由乃も後追いで飛び降りみたいな。
どっかのスレにある筈だから自分で探してください。
でもあれって、完結してなかった?どう考えたってあの後エロに繋げられないし。
>>795 あっちのスレが荒れなきゃいいけどね、宣伝かよ。
疑問あります。
>>795 だけ見て思ったんですが、ある作品の連載があって作者が放棄したか元々リレーだったかで
続きが期待できなくなったのでこちらの職人さんにヘルプを希望してきたんですよね?
それなのに…『473-476は偽者と思われるため』って…作者がいないか放棄したならそれが本物の続きでしょ?
だってそれが ”偽者” ならここの職人さんが書いたって ”偽者” ってことだろ?
まさか『自分の思ってた展開と違うから偽者』なんていうんじゃなかろうな? そっちのスレを全く見ないでここまで書いたw
由乃青信号エロをきぼん
ほのぼのラブラブ話や無駄にエロエロしてるバカっぷる話キボン。 読んでこんな顔→ (*´∀`)ノシ になるようなやつ。
801 :
796 :04/04/23 00:36 ID:7QJCpeP0
すみません、申し遅れれました。473-487氏が元々の作者(201氏)の名前をかたっていて、作者が いい展開だったのに(心無い煽りの一言で)姿を消してしまいました。そこで、473-487さんが 途中の物語を打ち切り決定の週刊少年漫画の様に(たった3レスで)強引に完結したわけです。 ただ、473-487氏に悪意があったわけではなく、恐らく未完の作品をどうしても「完結させたかったからこういった 形で無理矢理にでも完結させたかったのだろう。ということはどうかご理解ください。 (ついでに申し上げるなら私は黒い百合のスレには一作も執筆していない、純粋なただのファンです。 「宣伝」というよりはもっと純粋な「紹介」だと思います)
>>793 同じく!!祐麒×令のお姉さま、再降臨してくれ〜
祐麒×令の作者さん、連載再開希望だけど、書いてなくてもいいから とりあえず、 未 だ に こ の ス レ を 見 て る な ら 一 言 返 事 し て く だ さ い !! まだ、ここに来ているならいつまでも待ってるから。
「女性はオナーニしてもよいか」というテーマに関して互いの宗教的立場から 活発に交わす志摩子&乃梨子と、引きまくる薔薇の館住人という話をキボンヌ もちろん闊達に議論できるのは志摩子も乃梨子も行為そのものをしたことが ないからで。引きまくる祥子、令、祐巳、由乃は・・・ そんな話をキボンヌ!
だから乃梨子は宗教関係ねぇ!!!
じゃあ宗教無しでいいから、熱い専門的議論を交わす志摩子と乃梨子キボン 祥子 「というかあなたたち自分でやったことないでしょ」 志摩子「それは今の話と関係ないと思いますが」 令 「説得力ないんだよなあ」 乃梨子「確かに経験はないけど!(以下くどくどと続くので略)」 そんなエロ談義をキボンヌ もちろん祐巳と由乃はひそやかなため息さえつけずに動向を見守っている。
祐麒×令は確かに良かったなー。令ちゃん初々しくてな。 …一時真美×蔦でスレを盛り上げたラブホ先生もどっか行っちゃったね。 あのラブホ連れ込みSSで燃え尽きてしまったのだろうかw
あと5分レスがなかったら乃梨子に力ずくでフェラチオさせます
祐麒イラネ
祐麒イラネ
なんで未だに昔の消えてしまった職人のことを書く人がいるんかわからん。 本人混じってんだろーって思ってしまう漏れは性格が歪んでいるのか・・・。
>>806 みたいな妄想が出来るなら、一歩進めて自分で書けばいいのにと常々思う。
エロSSごときで自作自演で自分をほめる必要がある奴いるのか?
台本形式イラネ
ト書き形式って萎える クドカンにあこがれてるのか?
ト書き形式とは例えば?
>>乃梨子「確かに経験はないけど!(以下くどくどと続くので略)」 萌えた なんか想像の会話だけで盛り上がるリリアンを見たくなったよ…
>>813 そんなまわりくどいことするくらいなら、続き書くとおもうが。
どうでもいいよ 新作希望
何気に>806は上手いな。 その勢いで原作を改変して何か作れるんじゃない?
>>821 マターリと待つのがたしなみですよ?クレクレ言うな
晒しはいかんと言っとるのに、、、
こんなスレ見てる物好きがそんなにたくさんいるとは思えないし、別にいいじゃん。
絶対いっぱいいると思うけど>物好き
>>188 の続き(?)、修学旅行のお話を投下します。
題名は「魔法のヒヨコ」、メル欄は「新刊バレ」です。
なんで、こうなっちゃうの。 せっかく、元気になったのに。皆と一緒に歩けるようになったのに。 令ちゃん…祐巳さん。 イヤ…病弱な由乃に優しくされるのはいや。 元気な由乃に、我侭な由乃に、しょうがないなって…笑ってほしい。 ・ ・ ・ 「…由乃さん」 「何?」 ぼんやりとしてた意識が覚醒すると… そこには、祐巳さんの瞳に気遣わしげな表情。 気付かれた!? さっきまでは一生懸命、ただ疲れただけの振りをしていたけれど、 もう通じないかもしれない。 祐巳さん、こんな時だけは、鋭いから。
「もしかして、熱あるの?」 「どうかな、って思ったけど、祐巳さんの手は冷たく感じないから、それ程でもないかも」 平静な声を心がけて、最後の抵抗。 「それほどだよ!私はたった今、お風呂からでてきた暖かいんだから」 さぁっと青ざめる祐巳さん。 それは、ずっと馴染んで来た、由乃が発作を起こした時に見せていた同級生達の表情と同じ。 多分…その結果も。 「先生呼ぶ」 そう言って、身を翻す祐巳さんの手を、由乃は必死の思いで掴む。 絶対に離さない。この手を離したら、これから作るはずの思い出が…消えちゃう。 「大丈夫だから、お願い」 「でもっ」 「微熱よ、いつものことなの、濡れタオルでおでこを冷やして寝れば、そのうち治るわ。だから」 「由乃さん…」 由乃の瞳から、意識せず…熱い感触が湧き上がってくる。 涙…。悔しい、悔しいよぉ。体の苦しさなんて、どうでもいい。 でも、でも、祐巳さんには、祐巳さんだけには見せたくなかった。 元気な由乃だけ、知ってて欲しかったのに。
「いつものことなのね?」 ベットの傍らで膝をついて顔を覗き込む祐巳さん。 お母さんのように優しいその表情に、由乃は子供のように頷いた。 「おでこを冷やせば治るのね?」 「ええ」 安心してもらうため、今度ははっきり声に出して。 「わかった。じゃ、そうしよう」 それからの祐巳さんは、すごかった。 予期しないトラブルなのにも関わらず、まったく混乱しないで テキパキとお風呂の蛇口を止め、由乃を着替えさせ、 お気に入りのヒヨコ柄のタオルで額を冷やしてくれて、やる事が一段落したら由乃の話し相手に。 少し前まで、由乃が発作を起こすと大騒ぎになって、先生までが右往左往するのを見ていた由乃には、 こういう看病が簡単なことのように見えて、本当はすごく大変なことだって解っていた。 それを苦も無く、出来た上で、 「友達はね、損な役回りを引き受けるためにいるものなんだって、だから、気にしない気にしない」 そんな一言で笑ってくれる祐巳さんは、実は天使なんじゃないか…って思う。 …大好き。 だから、想いをいっぱいこめて。 「ありがとう」 愛しい親友に、そう囁いてから、そっと目を閉じた。
・ ・ ・ 「ウェイクアップ・コール、プリーズ」 たどたどしい英語。祐巳さんの声? 睡眠に入る前、ほんの少しの覚醒状態でぼんやり考える。 「アット・セブン」 あ、そうか。モーニングコール。 一生懸命な祐巳さんの声。多分、初めてなんだろうな。 また、涙が出てくる。…こんなに頑張ってくれているのは、きっと由乃の為。 おでこに乗っているヒヨコ柄のタオルをずらして、涙を拭く。 そして、電話が終わってほっと一息ついている祐巳さんへ、呼びかける。 「祐巳さん…」 「―!?ごめん、由乃さん、起こしちゃった?」 慌てたように由乃の傍へ来る祐巳さん。うん、好都合。 「大丈夫。寝る前に忘れ物、思い出して…」 「へっ?わすれ…もの?」 「そう。おやすみのキス」 目を瞑って、ほんの少しだけ唇を尖らせる。 祐巳さんから、キスしてくれたこと、あまり無いから、今の機会に味わっておかなきゃ。
「ぅぅぅ…」 ほんの少し悩む間と、それを伝えるかのような可愛い唸り声。 ちゅ…唇に柔らかな湿った感触。 すぐに離れようとするソレを、祐巳さんの手を握り、 唇を割るように舌を差し入れることによって引き止める。 くちゅ…ぷちゅ。 困ったように、でも、おずおずと舌をのばして応えてくれる祐巳さん。 いつもと…味が違う。きっと、由乃の体温が高いせい。 ほんの少し冷たく感じる祐巳さんの口の中が、美味しい。 「んふ…ぁ…ぅん」 短く熱い接吻が終わって、名残惜しいけれど、唇が離れる。
「由乃さんの…その、熱かった…よ。やっぱり熱、あるんだから…あ、安静にしてなきゃっ」 キスの余韻で真っ赤になりながら、祐巳さんが、あわあわしながら。 いつもながらの、その反応が嬉しくて、熱でぼーっとしてる頭なのに、からかいの言葉がすぐに浮かんでくる。 「そうだね。じゃ、体が元気になったら、もってエッチなことさせてくれる?」 我ながら、すごいコト言うなぁ。 「…え…ぅぅ。な、治ったら、だよ?だから今は寝なきゃだめ!」 ゆでだこのまま、乱暴に布団を被せてから、自分のベットへ帰って行く祐巳さん。 …これは、もう。絶対に治すしかない! なんだか、妙にテンションが高いまま。 由乃はひよこ柄のタオルに頬擦りする。また、お願い。私の魔法のタオル。 そして、額にぴたっと乗るように調整し、目を瞑る。 明日の朝、早起きして、元気な姿を祐巳さんに見せてあげる。 そして……ふふふ。 深夜。 二人の少女の寝息が聞こえるホテルの一室。 ヒヨコ柄のタオルを額に乗せた少女は、幸せそうに微笑みながら、眠りについた。
前半の投下終了です。 次回投下分から本格的なエチになります。
愛知楽しみにしてます。
いまいちな職人ほど投下が多いというのは、どこのスレでも一緒だね。
>>840 この板がお前さんには向いてないってことだよ じゃあな
843 :
春レボ:お26b :04/04/24 15:15 ID:QjmWB2G7
何かに耐えるように両眼を閉じるが、そんな理性を嘲笑うかのように祥子の色香が祐麒の嗅覚を刺激する。 祐麒は全てを忘れ、紅薔薇さまの名前さながらに芳しくただよう薫りに酔いしれたくなった。 それは祥子が使用する高級な香水ではなく、祥子自身が発する、強引に祐麒の下腹部を捕らえる髪の薫りであった。 それと同時に、胸元やうなじに珠光る汗の滴が祥子の肌を流れて甘い香りを発していた。 思わずセーラー服のタイの結び目あたりに祐麒の目が行くと、 艶光る一筋の汗が、糸を引いて優にDカップは超えると思われる胸の谷間へ伝い落ちるのを目撃し、 思わず背伸びしてその奥を覗き込みたくなった。 染み一つない真っ白い肌と豊かに張り詰めたあの美乳が初心な少年を誘うようにたぷたぷと揺れていたさまや、 その先端で上品に尖っていたくせに唇はおろか指でさえ触れることを許されなかった桜色のつぼみを思い出して、 祐麒の下腹部には更に血液が集まる。 「祐巳を悲しませたくはないでしょう。」 祥子は気づかないふりをして、祐麒が本能に任せて胸の谷間を覗くに任せてやった。 しかも、自慢の黒髪を手の甲で払いのけてシャンプーの薫りを届けてやるのも忘れない。 それと同時に黒髪で隠れていた首筋を露にさせ、うなじのその透き通った白い肌で祐麒の視線を釘付けにする。 言葉と視覚だけで苛められている祐麒の敏感な反応に、祥子は喜びを隠すことなく微笑んだ。
844 :
春レボ:お26b :04/04/24 15:15 ID:QjmWB2G7
−−− 祐麒の脳裏に、蓉子のなすがままにされる自分の惨めな姿がよぎる。 あの祥子をも上回る強引さに、なす術なく翻弄される惨めな姿が。 「胸が、きついわ。」 左の肩から二の腕に、柔らかい感触が押し付けられる。 夏服の薄い生地越しから、祥子のあの豊かな双胸をも上回るボリュームが伝わった。 蓉子はその胸をぷるん、と揺らしてみせる。 制服の上からでもはっきりと分かる膨らみは、鎖骨のすぐ下から柔らかく盛り上がり、 呼吸のたびにタイやその奥にある両胸が上下して、祐麒の視線を釘付けにした。 ただでさえ、お嬢さま御用達の野暮なセーラー服には不似合いな露骨な膨らみ。 しかも明らかに服のサイズが小さいせいで、いっそう蓉子のバストが強調されている。 「昔の制服、きつくて苦しいわ。胸が大きくなったのかしら。」 豊か過ぎる両胸の間、ちょうどタイの結び目が祐麒の二の腕に当たっている。 祐麒の左の肩から肘までは、蓉子の制服を通して胸の谷間に埋め挟まれている。 蓉子が身動きするたび、蓉子に覆われた祐麒の左上腕部がぷるぷるとした感触に覆われ、 甘く薫る肌をすり寄せられ、おかげで祐麒はスラックスの前をぱんぱんに張り詰めさせた。
845 :
春レボ:お26b :04/04/24 15:16 ID:QjmWB2G7
−−− 「祐麒は、暑くない。」 フランス人形の名に相応しい端正な顔立ち。 それでいてわずかに垂れ下がった二つの大きな瞳が優しい雰囲気を醸し出している。 志摩子から目が離せず、祐麒はその瞳の虜になってしまう。 志摩子は笑ってみせる。きっと、また祐麒を弄ぶ悪だくみを思いついたのだ。 しかし祐麒は、次の志摩子のいやらしい仕種に期待して頬を染めた。 制服から送られる風が祐麒の肌をくすぐり、それに合わせて制服の衣擦れの音が届くと、 見てはいけないと思うのに覗き込んでしまう。 「暑いわ、祐麒。」 志摩子は制服のタイに自分で手をかけると、胸の谷間へ風を送り込むようにぱたぱたと扇いだのだ。 薄緑色の夏服が前後上下に揺れて、その奥の秘肌がすき間から見え、祐麒の視線は釘付けになった。 柔らかく吸い付くあの柔肌の感触が脳裏に蘇る。 セーラー服の奥に隠された、祥子ほど大きくはないけれどツンと上を向いて祐麒を喜ばせ苦しめた桜色の蕾を思い出して、 薄緑色の制服の生地と青白い生肌の境目から目が離せない。
846 :
春レボ:お26b :
04/04/24 15:17 ID:QjmWB2G7 −−− このまま、三人がかりでイカせて下さったらどれ程良いだろう。 制服越しに乙女の柔肌を押し付けられ、芳しい吐息でいやらしい言葉を散々囁かれ、 胸の谷間と髪の毛から漂う薫りに男心をくすぐられ、 顔中にキスの雨を降らされながら、巧みな指遣いの前に為す術なく達してしまえたら。