【御伽】O・TO・GIで萌え契る【百鬼】

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1名無しさん@ピンキー
巷で何となく話題の凶箱ゲー、O・TO・GI〜『御伽』・『百鬼討伐絵巻』
の女性キャラでひたすらエロ萌えしようというスレです。
女性キャラは数こそ少ないものの、匂い立つような平安美女(美少女)揃い。
これが(;´Д`)ハァハァでなく何と言おうか。

・雑談、SS、エロ萌え妄想なら何でもOKです。
(SS職人様のご降臨をお待ちしております)
・マターリsage進行でお願いします。
・嵐は完全放置でお願い致します。

個人的には巨乳美女陰陽師安倍晴明(;´Д`)ハァハァ
あの外観も気性も禿しくタマラン(;´Д`)ハァハァ
2名無しさん@ピンキー:04/01/28 03:58 ID:e0CW29et
2ゲット
3名無しさん@ピンキー:04/01/28 04:02 ID:zfSEXUlg
>1、乙。
ともかく即死回避。






晴明様(;´Д`)ハァハァ
頼光との純愛キボン。
4名無しさん@ピンキー:04/01/28 05:26 ID:nZkSWOch
男装スレの767です。
まずは御伽単独スレ、おめでdございます。

話に出てた頼×晴のSSを此方に投下させてもらっても宜しいでつか(´・ω・`)
確認したらエロ入る前に7000字もあるんでつが。
しかも言葉使いとかかなり怪すぃー状態を必死に直してる感じで
まだまだ増えそうなんでつが。

長い前振りは、元々話が分からない人の多い男装スレ用の人の為に
書いたんで、ゲーム知識がある人には無駄になるやもしれない_| ̄|○
5名無しさん@ピンキー:04/01/28 06:59 ID:8FOu1Cwg
即死回避って何スレぐらいだっけ?
30だったっけ?容量で決まるんだったっけ?






>>4
勿論是非是非(屮゚Д゚)屮カモーンカマーン
長いの上等。
6名無しさん@ピンキー:04/01/28 07:28 ID:0cYOyyeM
念のため即死回避支援っス。
職人さん頑張ってー。
てか、参考URL…

『O・TO・GI 〜百鬼討伐絵巻〜』 WEB SITE
ttp://www.o-to-gi.net/top/

家ゲ板
【xbox】O・TO・GI〜百鬼討伐絵巻 八之巻【御伽】
http://game4.2ch.net/test/read.cgi/famicom/1073096032/
7名無しさん@ピンキー:04/01/28 08:25 ID:PgL4gbAz
都を覆い尽くさんとする闇の元凶を絶つため、獰悪たる鵺を討ち滅ぼすべし。

常闇の淵へとやってきた晴明が見たものは、旧知の者の変わり果てた姿であった。
「その姿……闇に魅入られたか、道満!」
妖へとその身を変じた、かつて朝廷の巫術士であったモノ―――芦屋道満へ言い放つ。
共に都を守護すべき存在たる巫術士が、よもや仇なす存在に堕ちようとは……。
晴明は失望を禁じ得なかったものの、今はそれを嘆く暇すら惜しいと思い直し、
道満の待つ闇の内へと足を踏み入れていった。

かつて晴明がこの場に奉じた光り岩すら封ぜられ、苦戦を強いられる晴明たちであったが、
九尾の力により凶悪な鵺となった道満をもってしても、彼女らを屠るには荷が勝ち過ぎた。
諸共掃討され、窮地に立たされた道満に、晴明が歩み寄り静かに尋ねる。
「道満……何故人を捨てた?」
最期にどうしても、理由を知りたかった。……共に都を護る立場であった者として。
だが―――
「力よっ!!」
高名な巫術士でありながら闇に魅入られた理由は、あまりに即物的で……純粋な欲望。
「そなたの如く、儂も、高みへと……。」
己への敵愾心は以前より薄々感じていたが、真逆ここまでとは……。
晴明の秀麗な眉目が曇り、侮蔑の感情を込めて鵺―――道満を見やる。
獣と化したその手を晴明の方へと延べる道満は、彼女の髪に隠された左目に宿る光に気付いた。
8名無しさん@ピンキー:04/01/28 08:27 ID:PgL4gbAz
―――それは、九尾の下僕たる妖鬼が求め続けた物。
九尾の落胤たる晴明が謀り奪い、その力を以てこの地に栄華を齎した―――白珠。

「御方よ、探し当てましたぞ!まさか御身がこのようなところにあろうとは!」
歓びに震える、くぐもった耳障りな声が辺りに響く。
「そうか、晴明……そなた、御身より溢れる毒気に蝕まれておるな?このままではもうもつまい?」
堕ちたとはいえ秀でた力を持つ道満には、白珠の力が如何なるものか、
人の身には過ぎた強大な力を持つ其れを人が身に宿せば、それが喩え晴明であろうと
どのような事になるかは察しがついた。
―――明らかに、彼女は御方の……母たる九尾の瘴気に当てられ衰弱している。
都に降り立った時の、皆が縋った神々しいまでの陰陽師としての力は、其処には感じられない。
我が欲望を果たすのは、今か―――
醜悪な妖鬼と化した口で舌なめずりをし、道満は最期の力を振り絞って晴明の身体を掴み上げようとした。
「なっ……まだ、斯様な力が……っ!!」
既に力尽き、滅するのみと思っていた道満の行動に、晴明は虚を突かれた形になる。
逃れる暇もなく捕らえられ、凄まじい力が晴明の身体を締め上げる。
「くぅっ……離せ道満!」
双扇を取り出し、穢らわしき手を祓おうとするが、道満は意に介さず不快な嗤い声を上げた。
「無様なものよのぉ晴明!蝕まれた身では我が手から逃れる事も叶わぬか?」
掴んだ晴明の顔を、道満がその禍々しき舌で舐め上げる。
「くっ…!」
あからさまに嫌悪の表情を見せる晴明の態度に、道満の嗜虐的な欲望が膨らんでいく。
「その顔……何時の日か屈辱に歪ませてみせようぞと思っておったが……
我が積年の恨み、今こそその身にとくと味わうがよい、晴明!」
9名無しさん@ピンキー:04/01/28 08:28 ID:PgL4gbAz
「っ!!」
延ばされた両手が、力任せに晴明の衣を引き裂く。
男物の狩衣の下に隠されていた白き肌が、柔らかな曲線を描く膨らみが露にされた。
「傀儡として踊らせている彼の男、この身体にて惑わせたのか?」
「ひあっ……!!」
べろり、と胸元を這ったおぞましい舌の感触に、晴明が思わず声を上げる。
「晴明……まさか己が斯様な辱めを受ける事になるとは、露ほども思わなかったであろう?」
道満の舌が、月の如く清らかな晴明の身体中を這いずりまわる。
「止せ、道満……っ……!」
ねっとりとした唾液に塗れ、晴明が苦悶の表情を見せて抗うが、道満はそれに構わず貪り続ける。
「…ふっ…ぅんっ……!」
舌先で両の胸の膨らみを嬲り、その中心を絡め取ると、晴明の唇から微かに艶を帯びた声が漏れた。
それを聞き逃さず、道満の舌が執拗に胸の突起を舐め上げる。
「あっ…はぁっ……っ……!」
おぞましさとは別種の感覚が晴明を襲い―――身体の奥深くに眠っていた筈の『女』の部分が目覚め始める。
「や、……はっ……ぁ…。」
眉根を寄せ、切なげな吐息を漏らす晴明の様が、道満の情欲を煽る。
「ほぉ……随分と甘い声で啼くものだのぉ。もっと乱れて見せるが良い!」
「いや、…あっ……やめ…っ…!!」
懸命に逃れようと身を捩る度に、乱れた黒髪が白い肌に貼り付き、彼女の肢体を艶かしく彩っていた。
「稀代の陰陽師たる『安倍晴明』のこの姿、朝廷の者共が見たら如何思うかの?」
胸を舌でねぶっている間にも、袴の裾から入り込んだ節くれだった木の如き手が、晴明の下肢を探っていく。
「ひっ!!」
蔓草の如く絡みついた手が、ゆっくりと大腿を伝い上っていくおぞましさに、晴明の全身が粟立つ。
未だ穢れを知らぬ秘部へと延びるその動きが意味する所を悟り、晴明が刮目した。
「っ……何を、道満っ……!!」
思いもよらぬ行動に狼狽える晴明の様に、人に非ざる顔を歪めて道満が嗤う。
「なぁに、苦痛を感じるのは初めのみよ。一度その身に快楽を味わえば抜け出せぬわ。」
「!!道満……!!」
「共に堕ちようぞ……晴明!!」
晴明の秘所に押し当てられた手に力が込められ、そして―――
「いやあぁっ……!!」
10名無しさん@ピンキー:04/01/28 08:30 ID:PgL4gbAz
悲鳴に近い叫びが辺りにこだまするかと思った刹那……晴明の身体が掻き消える。
後に残るは一枚の札―――式。

「仮初の我が身への蹂躙……満足なされたか?」
蔑んだ眼差しを向ける晴明の言葉に、道満が我に返る。
「晴明……我をたばかりおったか!!」
憤怒を露に叫ぶ道満と対照的に、晴明は冷ややかに言い放つ。
「かつての同胞たる者が死出の旅路へと赴く餞別にと、泡沫の夢を奉じたまで。
真逆そなたが斯様な邪な振舞いに出ようとは、我も些か驚きを禁じえなかったが……。」
道満に向けられるのは、あからさまな嫌悪の感情。
―――最期まで女狐にしてやられたか。己の不甲斐なさを嗤いながら、道満は呪詛の言葉を紡ぐ。
「晴明よ……黄泉にて待っておるぞ……!」
その時こそ、其の身を斯くの如く屠ってみせようぞ……
断末魔の声を上げながら、かつて道満であったモノは石へと変じ……そして、崩れ落ちた。
11名無しさん@ピンキー:04/01/28 08:32 ID:PgL4gbAz
遂に単独スレでつか……おめでとうございまする。
男装スレでは『弾数少ない』と後ろ向きな発言をしてしまって申し訳ないです。
お詫びになるかは甚だ謎ですが、拙いながら道満×晴明(偽)なんぞを
謙譲させていただきます。……つか、ゲームやってないけど(爆)

本命は頼光×晴明だけどな(藁
楽すぃみーに待ってます(;´Д`)ハァハァ
12名無しさん@ピンキー:04/01/28 10:10 ID:G5u3zEco
は、早くもキタY⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒(。A。)!!!
晴明(式)いたぶる親父ネチッコイ(*´Д`)ハァハァ


他の職人様もщ(゚Д゚щ)カモォォォン!!!!萌щ(゚Д゚щ)カモォォォン!!!!
13名無しさん@ピンキー:04/01/28 11:17 ID:p1/miMqd
即死回避。ついに御伽スレキター!!!

早くも職人さんが居ると言う事で期待上げ(;´Д`)ハァハァ
つか道満、やはりおまいってヤツは(;´Д`)ハァハァ


ところで、可愛い貞光たんもきぼんぬ。
14名無しさん@ピンキー:04/01/28 18:19 ID:Q1oxg3Uf
1さん乙華麗
平安らしく白湯でもドゾー  旦

>11
声を押し殺す晴明たん(*´Д`)ハァハァ
これこそ晴明だよ。未プレイなのにスゲー!
拙いなんてことありません、萌えさせていただきますた・・・。

がんがって30までいきましょう!
15名無しさん@ピンキー:04/01/28 19:36 ID:pHMeh1zh
即死回避↑

>>14
白湯ありがdございますー~旦ヽ(・∀・)ウマー
需要があるみたいだったので立ててみますたが、如何でおじゃろうか。

>>4
勿論オケー!!!
お待ちしてます!!!

>>11
ウマッウマッウマー(;´Д`)ハァハァ
未プレイでここまで!!!ウマーすぎます!!!(;´Д`)ハァハァ

16名無しさん@ピンキー:04/01/28 19:38 ID:HaSeiA6s
17名無しさん@ピンキー:04/01/28 20:08 ID:c1MR+tn5
ゆるりと、双扇が緩やかに凪ぎ、晴明が舞い始める。
その舞は、彼の者を起こし刻の霊現の舞とは異なるもの。

―――それは身を焦がす恋炎の舞。
己の手で再び眠りについた彼の者の安らかなる眠りの為に。
晴明は、徒、奉魂の場で舞い続ける―――。




18名無しさん@ピンキー:04/01/28 20:17 ID:c1MR+tn5
 無限の命を持つ晴明にとって、己の命の使い道は己で決める事―――それは、
この地に白き珠を持ち降り立った時から息ついていた信念であり、宿願でもあった。

 晴明が九尾から奪い、地にもたらした白き珠は、都に栄華と繁栄を齎す。
 夢現に酔いしれる千年ノ都。
 …が、強い光は、同時に深い暗闇も呼び込む。
 白珠を巡って、力を奪われた九尾は勿論の事、数多の妖かし達が都に攻め入ろうとした。
 様々な妖鬼達が狙っていたこの宝珠を守るには、己の身の中に珠を宿すのが一番。
 ――そう判断した晴明は、自らの左目に巫術で白珠を埋め込んだ。

 だが、いくら晴明が九尾の落胤とは申せ、強すぎる気は徐々に身を蝕み、
人の身となった晴明の命を吸いとってゆく。
 力が序々に衰え始め、身に白珠の毒気の影響が滲み出し始めていた。
 それでも、この力を封印されている状態では、九尾も無用に儀式を押進める事は
出来ない。
 力を封じられた九尾を一気に屠る為に、自らの刃の代わりとして古の巫術士たる
頼光を現世に甦らせた。

 頼光と四天王は、晴明の言うままに命を聞き、妖鬼達を掃討してゆく。
 だが、後少しで九尾との決着を―――という時になり、状況が一変する。
 封印が緩んだ蟲達を再度水底に封印した直後、白珠の毒素が身体中を蝕んだ影響
が深刻化し、晴明はとうとう血を吐いた。
 周りが心配する中、晴明は努めて平静を保とうとしたが、唯一人――巫術士たる頼光
の目は誤魔化せるものでなく。

 晴明の命を救おうとする頼光と、命を捨てる覚悟を決めし晴明。

 お互い一歩も引かなかったが故に、終いには無益な争いにまで発展してしまったのだ。
19名無しさん@ピンキー:04/01/28 20:24 ID:c1MR+tn5
 (何故…この男は私を救おうとするのだ?)
 地の者が決して使う事の出来ない大巫術を以ってしても、己を押し止めようとする頼光
の勢いは止まらなかった。
 正に、神をも屠る恐るべき破壊――死の力。
 「何故、その力を彼奴に向けぬのですか?!」
 「………。」
 頼光の答えを得られぬまま、双方ともに荒い息を吐き、全力でぶつかりあう。
 天の麓―――晴明の隠れ住まう美しき地は、互いの力で地が抉れ、笹竹が割られ、
花々が散り乱れた。
 頼光が、この身から白珠を取り出し、己の命を救おうとしている――が、それは、絶対に
させてはいけない事。
 この力が九尾の元へ戻れば、世の終り。
 (絶対に、引く訳にはゆかぬ…!!)
 札を出し、手早く印を唱える。
 「刮目なされませ。…これぞ、真の巫術!!」
 青嵐―――月の者しか使う事叶わぬ、天の羽衣の如き風の巫術を纏い、近付く頼光を
突き飛ばすように直撃するが、彼はものともせず己に突き進んできた。
 「何故……頼光、何故に…そうまでして……」
 身を捕えようとする頼光の手をすり抜け、天の断崖へと舞う様に走り去る。
20名無しさん@ピンキー:04/01/28 20:25 ID:c1MR+tn5



 頼光は元々寡黙な上に、閉じられた瞳からは意思を読む事が出来ない男だった。
 ―――だが、晴明は何時しか…そんな頼光に強く心惹かれていた。
 その感情は仲間に対する親愛や友愛の情ではなく。
 彼を一人の男として見つめる、女としての、浅はかな恋情だと言う事に気がついたのは、
何時からだったか。
 心の何処かに。
 今の彼の行動が、己が為である事が嬉しいと喜ぶ卑しい女の心が住みついていた。
 己が使命を全うしようとする心と、女としての心。
 二律背反の想いに、晴明の心は散々に乱れる―――許される想いでない事は、痛い程
分かっていた。
 「……愚かな…」
 天の麓の中でも最も美しき場所と言われる断崖に立ち、月輪に近い月を仰いで一人呟く。
 故郷の光は、今は優しく――晴明を包み込む様に淡い光を放っていた。
21名無しさん@ピンキー:04/01/28 20:30 ID:c1MR+tn5
 晴明を追い、断崖に来た頼光は、もはや限界が近いのか…息が上がり始めているのが分かった。
 (……後少し…もう少し…)
 もう少し耐えれば、巫力を失った頼光は動けなくなる―――かりそめの肉体と生を与えられた
頼光は、巫力無しではこの現世を動く事すらままならない。
 ―――だが。
 「……ぐっ………!!」
 突然の喉が詰まるような苦しさに眩暈を覚えたかと思えば、咳が喉を焼き、血を吐く。
 白い狩衣に、朱い血飛沫が降り掛かる。
 (いけない…斯様な所でっ…)
 揺らいだ身体を叱咤し、体勢を整えようとするが、刻既に遅く。
 気が付けば、目の前に己を追っていた頼光が立っていた。
 「!!っ…くっ…」
 血を吐いた為に術の威力が既に消えていた身に触れようとした手を、咄嗟に扇で弾く。
 だが、それが限界だった。
 力を失った身体は、そのままふわりと谷底に吸いこまれるかのように。
 月に最も近いと言われる場の崖の上から身を躍らせる事が何を意味するのか。
 (…死。…ようやく死す事ができるのか…)
 死の直前だというのに、晴明の心は妙に晴れやかだった。
 このまま己と共に地表に叩きつけられ、白き珠の力が霧散してしまえば良し。
 後は、残った者が九尾を倒せば全ては収まるのだ。
 ―――そして、愛する男の手で死す事の出来る満足感も…。
 地表が近付き、意識が遠のく感覚にゆっくりと瞳を閉じた。
22名無しさん@ピンキー:04/01/28 20:37 ID:c1MR+tn5
 しかし、晴明を襲った感触は身を叩きつけられる激痛ではなく。
 浮遊感と、力強い男の腕に抱きとめられる温かい感触だった。
 (…頼…光……?!)
 最後の最後まで、頼光は、晴明の命が散る事を拒んだ。
 (…何故……)
 するりと、頬に手甲の冷たい感触が触れる。
 「…っ……」
 白珠を埋めてある左目に印を唱えているのが分かったが、既に力無く、抗う事の
出来ない身ではそれを止める事は出来なかった。
「…ぅっ……」
 印が結び終わった瞬間、身体から何かを抉り出されるような激痛に身が大きく震え、
頼光の手によって左目の白き珠を抉られる。
 白珠はゆっくりと空に上がったかと思えば、瞬く間に彼方へと飛び去ってしまった。
 主の―――九尾の元へと戻ったのだろう。
 (…なんという…事を……)
 己の命を賭け守っていた白珠を、この男は己を助ける為に主に還してしまったのだ。
 本来の力を戻した九尾は、止まる事無く儀式を押進めるだろう。
 都に、星の雨が降る。
 我が子の様に慈しみ、育てた都。
 ―――既に妖鬼達に散々蹂躪され、廃墟と化した都に、更に無常の雨を降らせようというのか。
 (貴方は何故……何故斯様な事を…なさるのか…)
 その言葉は紡がれる事無く、晴明は頼光の腕の中で気を失った。
23名無しさん@ピンキー:04/01/28 20:37 ID:c1MR+tn5


 「………。」
 頼光は完全に意識を無くした晴明を抱き上げ直し、息を確かめる為に顔を覗きこむ。
 白珠を身に取りこんでいた時より幾分穏やかに戻った息に胸をなで下ろしつつ、
その顔を見つめた。
 ―――少々気が強めな眉ではあるが、雪の如き白い肌に整った貌。
 夜の闇よりも深い、艶かしき黒髪。
 (…美しい……)
 それは、彼女の姿を見て出た、率直な感想。
 白珠を隠す為とは申せ、髪で左半分を隠していたのが惜しい程に。
 腕の中の麗人は美しく、正に天女の如き容貌だった。
24名無しさん@ピンキー:04/01/28 20:46 ID:c1MR+tn5
男装スレ767こと、このスレの>4です。
即死防止まであと6ですが、この時間はサーバー過負荷が高すぎて
これ以上の投下は控えますた(´・ω・`)カイジョウハジキモツラカッタ…

この長さで区切ると大体5.6回ぐらいの投下、エロに入るまでは後2回
ぐらいと言う事になりますが、途中状況説明が多杉な感じで申し訳ない。
ゲームやってる人にはチョトアレでキツイかもしれません。

>11
嫌がる晴明様(;´Д`)ハァハァウマー
ゲームやってないのにそこまで書けるとは!!
道満のエロ親父っぷりがたまらんでつ(;´Д`)ハァハァ
25名無しさん@ピンキー:04/01/28 21:49 ID:H0MkfJL/
も、萌えが早くもキタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!!
そこはかとなく匂い立つような2人…(;´Д`)ハァハァ
晴明の心情が切ない・゚・(つД`)・゚・続き期待してます。

つか、お2人の職人さん、洒落にならんくらい(゚д゚)ウマー

26名無しさん@ピンキー:04/01/28 22:43 ID:FZUtz8Rr
保全あげ。






(*´Д`*)ハァハァ(*´Д`*)ハァハァ(*´Д`*)/ \ ア / \ ア
27名無しさん@ピンキー:04/01/28 23:08 ID:zCZCnfhT
4=767さんGoodJob!!
状況説明全然気になりませんよー。
むしろこれ位の方がキャラの心情が滲み出ててイイ!
エロも楽しみだけどそこまでの過程がカナーリ楽しみでつ(*´Д`)ハァハァ

−○○○− 旦⊂(・∀・)よければ団子と白湯で疲れをとってクダサイナー
28名無しさん@ピンキー:04/01/29 02:26 ID:Q0pl51/N
…………(屮;´Д`)屮'`ァ'`ァ'`ァ'`ァ…




晴明様'`ァ'`ァ
続きカマーン'`ァ'`ァ
29名無しさん@ピンキー:04/01/29 02:48 ID:Oz3fEcZ6
家ゲー板のO・TO・GIスレを覗くのが日課だけど
今日はその後なんとなく、エロパロ板にやって来た…
単独スレでいきなりこんな良SS読めるなんて
(;´Д`)スバラスィ ...!!夢かとオモタ

道満に偽物掴ませる晴明にハァハァ
頼光と晴明の間の空気にハァハァ
明日も、この板に参りますぞ


30名無しさん@ピンキー:04/01/29 03:15 ID:+Fh5lb86
続きマダァ-? (・∀・ )っ/○チリーン☆



疾、疾、続きキボン…(;´Д`)ハァハァ
30レスだけど、即死免れたかな?
31名無しさん@ピンキー:04/01/29 04:13 ID:8xTlZWDC
>17-23の続き(通し番号打ってなかった・゚・(っД`)・゚・タイトルも決めてない…)
7
 「頼光さま。」
 おっとりと指先を床につき、貞光が礼を取る。
 「頼光さま……晴明さまの意識が戻りましてございまする。」
 「……。」
 「晴明さまが頼光さまを御呼びになっておりまする。」
 「………。」
 思ったよりも早く晴明の意識が戻った事に、頼光は安心しつつも溜息をつく。
 争った時の傷に関しては思った程酷くはなく、どちらかといえば白珠を取り込んでいた為
の身の衰弱の方が深刻であり、月輪となっても意識が戻らぬ可能性の方が高いと卜部が
答えていたのを思い出す。
 月輪は明日の夜―――
 このまま、晴明を置いて一人で九尾の元へと戦い赴くつもりだったが、早々に意識を取り
戻し、自分を呼んでいる以上は、赴かない訳にもゆかない。
 「…あの―――…」
 仕方がなく立ち上がり、そのまま晴明のいる寝屋に向かおうとした頼光を、貞光はゆるりと
した口調で制止する。
 「……如何した?」
 「女人の寝屋にお通りになりますのに…厳めしい鎧着をお付けになったまま入られるので
ございまするか?」
 「………。」
 確かに、晴明は女人。
 鎧着のまま寝屋に入るのは、本来無作法極まりない行為となるだろう。
 「…だが………」
 「わらわが、頼光さまのお召し物を御用意致しました。御召し替えを手伝いまするゆえ、此方に。」
 「……いや……」
 「お手間は取らせませぬゆえ。」
 有無を言わさぬ貞光の言葉に、断る言葉を見出せないまま、頼光は隣の間に通された。
32名無しさん@ピンキー:04/01/29 04:16 ID:8xTlZWDC
8

 現世で存命だった頃、頼光は使いの者に装束を整えさせるのをあまり好まなかった。
 この位は己で付ける事位出来ると思っていたのだが、周りは決してそれを許さない。
 ―――貴族と言うのは何とも堅苦しいものだ、と当時も思ったが。
 仲間―――しかも、四天王の一人たる女人に使用人の如く召し替えをさせるという居心地
の悪さもまた格別だった。
 そんな頼光の気も知らず、貞光は丁寧に装束を着せてゆく。
 「まぁ、とてもゆたかでお綺麗な御髪。羨ましゅうございます。」
 普段はあまり感情が表に出ない貞光の、ひょっとして楽しんでいるのか?と疑いたくなる
くらいの上機嫌声。
 「あまり時間もありませぬゆえ、一つに束ねるだけにしておきまする。」
 時間があったら、一体何をするつもりだったのか…と言う問いは敢えて口に出さず。
 貞光は楽しそうに頼光の長い髪に櫛を通し、ゆったりと一つに束ねてゆく。
 「…良く御似合いにございます、頼光さま。―――実は晴明様の装束の一つなのですが。」
 「……なっ………」
 その言葉に流石の頼光も面食らうが、普段から晴明が男の装束を纏っている事を考えれば、
今纏った狩衣装束は男物という事で無理矢理納得する事にする。
33名無しさん@ピンキー:04/01/29 04:18 ID:8xTlZWDC
9

 らしくもない混乱をしつつも、全ての準備が終った頃。
 貞光は、頼光に深く頭を下げた。
 「……頼光さま。晴明さまを助けて頂き事、真に感謝いたしまする…」
 「貞光…?」
 「晴明さまが喪ってしまわれたら、わらわの帰る場所は本当に無くなってしまいまする。」
 その言葉に含まれる哀しみの感情に、頼光は少なからず驚く。
 『元より、わらわに帰る場所などございません。』
 無音の里での、彼女の感情のない言葉。
 己の故郷である里にも関わらず―――同じ一族の者だというのに、石となった人々を無表情
に打ち砕き、地を浄化する。
 頼光は、貞光はその幼さ故に感情に乏しいのか、と思っていたのだが。
 だが、あの時の彼女とは全く異なる哀しみの声に―――貞光が如何に晴明を慕っているのか
を垣間見た気がしてならなかった。
 「晴明さまの事、努々、お身捨て置きなさらぬよう…お願いいたしまする。」
 再度、ゆっくりと貞光が礼をつく。
 その姿を、頼光は複雑な思いで見つめた。
 この少女は、一体何処まで己達の情念に気がついているのか。
 (我が身は―――かりそめの身。この戦が終れば、黄泉路へと帰すが定め…)
 晴明も…己を甦らせた彼女だからこそ、それは分かっている筈。
 だが、時折垣間見せる…己を見つめる切なげな瞳。
 強き、凛とした女性だからこそ、瞳の奥に密やかに息衝く、脆き儚い恋情が浮き彫りになる。
 何時しか、その炎は頼光自身の心情をも突き動かし―――気が付いた時には、自身も
無限地獄に堕たかのような恋情の虜になっていた。
 (いっそ…己が心無く、只の使役されるだけの傀儡であったなら…斯様な想いを抱く事など
無かったであろうか。)
 既に死している身ながら…このような穢れた身でありながら。
 よもや現世の男女の柵に囚われてしまうとは―――不覚以外の何物でもなかった。
344:04/01/29 04:25 ID:8xTlZWDC
疾、疾、と言われたので続きを投下してみますた(藁
エロまでは後少し。
ちなみに、言葉使いは既に『なんちゃって平安』になってしまってるので
深いツッコミはご容赦してくれるとウレスィでつ。
ところで貞光タン、カワエエですが、何故かエロに使い辛いキャラですな(藁

>27
団子と白湯−○○○−(・∀・)旦~ウマー
そう言っていただけるとウレスィでつ。
まだもう少し続くので、最後まで宜しくでつ。

他の職人さんの降臨も果てなくキボーンカモーンしてまつ(;´Д`)ハァハァ
35名無しさん@ピンキー:04/01/29 13:58 ID:U1T8n5aX
4様早くも続きキタ━━━(゚∀゚)━━━!!
(;´Д`)ハァハァ頼光を着せ替えする貞光たんかわええ(;´Д`)ハァハァ
しかし情景描写が凄すぎだ……何でそんな文章を書けるんだ_| ̄|○
この後も(;´Д`)ハァハァな続きを期待しておりまする〜。

しかし頼光×晴明だけでは何なので、他に何か(;´Д`)ハァハァなネタは無いか
考えてみませう。
1.封珠院の偽晴明×頼光 積極的な偽晴明サマの誘惑に(゚д゚)ウマー
2.晴明サマ×貞光たん お姉さま(;´Д`)ハァハァ……えっ?貞光たん×晴明サマ?
3.紅蓮の都で囮となった晴明サマが白銀人&朱月に(゚д゚)ウマー
4.白珠を奪った罪で九尾におしおきされる晴明サマ(;´Д`)ハァハァ

……どれも無理があるか(特に2と4)_| ̄|○貧困な発想でスマソ。
36名無しさん@ピンキー:04/01/29 16:52 ID:toKlYmcF
キタァァァ(゚∀゚)ァ( ゚∀)ァ( ゚)ァ( )ァ(` )ハァ(Д`)ハァ(*´Д`)ハァハァ
頼光髪の毛弄りする貞光たんカワエエよ!!
初めからこんなウマーなSS読めて幸せだ(*´Д`)ハァハァ
続き期待上げしまする。

>>35
どれもこれも(*゚д゚*)ウマー
是非キボンしまつ(*´Д`)ハァハァ
37名無しさん@ピンキー:04/01/29 18:42 ID:iGm1WwL/
ひそやかに続き投下を待ち侘びながら…

>35
1と2を推しておく
貞光たん×公時なんてのもおいしいかもしれない
「さ、貞光。何を…!」小娘に翻弄される大男(*´д`*)ハァハァ
38名無しさん@ピンキー:04/01/29 19:43 ID:OjCfnORz
ス、スバラシイ!!(*´Д`) / \ ア / \ ア
髪の毛で遊びたい貞光タンは可愛いし、頼光の話し方もイイ!
「……なっ………」には不覚にもワロタ。

35、37氏のどのシチュも(゚Д゚)ウマ-でぜひ読みたい。
綱×晴明or貞光、晴明×卜部(M?)とか、
少しオリジ入っちゃうけど帝×晴明(式も可)なんかが出来るかも。
大穴で九蛇羅×阿蛇羅夫妻とか。
39名無しさん@ピンキー:04/01/29 21:22 ID:GRREy05N
あぁあああ!御伽スレデキテル━━━(゚∀゚≡(゚∀゚≡゚∀゚)≡゚∀゚)━━━━!!


そして早速/ \ ア / \ ア
40封珠院異聞・1:04/01/30 00:41 ID:sOg8cby/
宮中の奥深くへと入り込んだ賊を討つため 疾く宮内へと参られよ―――

火急の命に従い、数々の罠が施された封珠院の奥深くに安置されていた白珠を取り戻った
頼光を待っていたのは、晴明の姿を模して頼光を謀り、白珠を取り戻そうとした九尾の僕であった。
駆けつけた晴明の機転により、白珠が奪われるのだけは免れたものの―――
「貴様も……我と共に闇へ落ちよ!」
晴明の放った業火に身を焼かれ、滅する直前……妖は事もあろうに、晴明を道連れにするという暴挙に出る。
「!!」
炎に包まれた妖の身体が迫ったその時、衝撃に襲われ晴明の身体がよろめく。……一瞬、何が起こったのか判らなかった。
―――刹那、目に飛び込んできだ光景に晴明は絶句する。
「……頼光!!」
確かに、炎に焼かれるべきは己だった筈。なのに今、炎の内に在るは……頼光。
晴明を捕らえようとした妖の動きを察した頼光がその間合いに飛び込み、
咄嗟に晴明を突き飛ばし、代わりに妖の前へと躍り出たのであった。
「頼光……何という事を……。」
煌々と燃え盛る炎の中、絡み合う二つの人影。
為す術もなく呆然とする晴明の目の前で、頼光と妖は共に灰燼へと帰した。
41封珠院異聞・2:04/01/30 00:42 ID:sOg8cby/
―――闇の中、頼光の意識がゆっくりと醒めていく。
ここは……何処だ?
『目覚めたか?晴明に惑わされ、その刃となりし源の男よ……。』
疑念が頭を過ぎったその時、辺りに耳に馴染んだ―――だが、どこか媚を売るかのような声が響く。
眼前に、晴明……いや、晴明を模ったモノが笑っていた。
『ふふふ……憎き晴明めを黄泉へと引きずり込む事は出来なんだが、
あるいはそれ以上の痛手を被ったやも知れぬよのう?
御前という傀儡を喪った彼奴らがどう足掻くか、見物であろう……のう頼光?』
妖は晴明の高潔な姿に似つかわしくない笑みを浮かべ、己が道連れにした頼光を見やる。
「……。」
押し黙ったままの頼光にゆうるりと歩みを進めながら、妖は扇で辺りを示す。
『ここは異世―――輪廻の輪を外れたモノどもが行き着く世界―――
かつて死を司っておった御前なら、その存在くらいは耳にした事があろう?』
言われて頼光は周りを見渡す。霞がかった幻想的な眺めも、異世ということで合点がいった。

……ならば己は、再びこの地にて眠りに就く運命であろうか?
四天は……そして晴明は、彼らだけで都を護らねばならぬという重責を負わねばならぬのか?
地の浄化という宿願成就の為に我の力を求めた晴明の意思に反し、志半ばにて斃れるのか?
―――否。我にはまだ為すべき事が残っている。
斯くなるうえは、如何にこの奈落の淵から脱するべきかを思案せねばなるまい。
42封珠院異聞・3:04/01/30 00:44 ID:sOg8cby/
だが、頼光の思考はからかうかのような妖の声に遮られた。
『……おやおや、折角我と二人きりになれたと云うのに、無粋な男よの。
少しはこの状況を愉しんでみようとは思わぬのか?』
妖は真の晴明ならば決して見せないであろう、遊女の如き艶やかな笑みを湛える。
言外に頼光を誘う妖に、頼光はあからさまに嫌悪の表情を見せた。
「戯言を……我を愚弄するか?早々に去ね。さもなくば……。」
奉魂の剣の柄に手を掛け、憤怒を隠さず言い放つ頼光の言葉に、しかし妖は動じない。
『ふふっ……隠さずとも良い。御前の心など分かっておるわ。』
扇を口元に当て、くつくつと含み笑いを浮かべながら、妖は頼光が思いもよらぬ行動を取った。
『真の晴明と寸分違わぬこの身体……どうじゃ?欲しいとは思わぬか?』
言いながら自ら帯を取り、纏っていた狩衣をゆっくりと脱ぎ捨てる。
月の如く白き肌が露になり、何処か境界が曖昧なこの世界の中で《晴明》の肢体だけが
はっきりとした輪郭を持って頼光の目に飛び込んできた。
「貴様……晴明の姿形で斯様な振舞い、彼女に対する辱めぞ!!その狼藉、許す訳にはゆかぬ!!」
神速で剣を薙ぎ、妖を振り払う……が、《晴明》は、さも可笑しそうに嗤いながら軽やかに避ける。
『おやおや、さしもの御前もこの姿を直視できぬのか?手元が危ういぞ?』
「!!」
いつの間にか背後を取られ、戦慄する頼光の頬に《晴明》が掌を添える。
『存外彼奴も、許されぬ想いに身を焦がしておるやも知れぬぞ?……御前と同じように。』
4311:04/01/30 00:52 ID:sOg8cby/
頼光×晴明は4様の(;´Д`)ハァハァ萌えな素晴らしい作品にお任せするとして、
我はひたすら徒花を咲かせてみるとしましょう(藁
ということで前述のシチュ1.封珠院で偽晴明様×頼光です。
勢いに任せて書いているので言葉遣い等、あまり突っ込まないでいただけると
ありがたいです。
一応最後までは書いてあるのですが、何か全然えろくならなかったので
もう少し無駄に足掻いてみてから投下します_| ̄|○

友人の録ってくれたビデオと攻略本を糧に書いているので
ゲームをやった人から見れば邪道かとは思いますが、
晴明様(;´Д`)ハァハァな気持ちに偽りはないので許してくだされ。
44名無しさん@ピンキー:04/01/30 01:50 ID:JpwGQFAl
うおお
今宵も新作ハァハァ
危うく萌え死ぬところですぞ!

心底感謝してます…
45名無しさん@ピンキー:04/01/30 02:24 ID:2mzPxCi8
職人様方(*゚д゚)ウマー…(;´Д`)ハァハァ
偽晴明の大胆行動……(;´Д`)ハァハァ
貞光たん×公時とか、なんだか萌えな会話が………(;´Д`)ハァハァ
貞光たんはやはり心持誘い攻めの素質があるのでは…………(;´Д`)ハァハァ

>九蛇羅×阿蛇羅夫妻
「我が后よ」「御前さまあああ―――っ」
ですか(藁
でも大穴でイイ感じやも
464:04/01/30 02:43 ID:/pDoHyNh


 貞光に導かれ、晴明の寝屋へと通される。
 晴明の住まう場は小さく簡素な作りの庵であり、調度も質素なものではあったが、
そこかしらに趣が凝らしてある屋内は、彼女が知識も教養も高く、やはり宮人である
事を物語っていた。
 「晴明さま。頼光さまをお連れ致しました。」
 「………。」
 几帳に隔たれた向こう側に、晴明がいる事は―――張り詰める怒りの気配で分かった。
 「―――では、わらわはこれにて。」
 貞光は礼を取ると、早々に部屋から退出してしまった。
 場に残ったのは、頼光と晴明。
 貞光が去った後は互いに言葉を紡ぐ事も無く。
 …苦く、重々しい沈黙が続いた。
474:04/01/30 02:46 ID:/pDoHyNh
壱拾壱

 「……。」
 「頼光―――貴方が行いし事の重大さ、真にお分かりでありましょうか?」
 どのくらいの刻が経ったか。
 永遠に続くかと思われた沈黙を先に破ったのは晴明の方だった。
 凛として怒りに震える…苦しさを含んだ声。
 「何故に、四天の魂を捧げてまで…貴方をこの現世に甦らせたとお思いか?
あまた現世に蔓延る妖鬼を掃討し、最終的に都に仇成す九尾を屠る――その為だけに、
貴方を甦らせたと言うのに。」
 「……。」
 「貴方は、あろう事か…私から彼奴の力の源たる白珠を取り上げ、返してしまった……
………私の命を、救う為に……」
 最後の呟きは震え、消え入りそうな程小さな声だったが、頼光の耳にははっきりと届く。
 晴明は、また、あの苦しく、切なげな瞳をしているのだろうか?と思うものの。
 几帳に隔てられ彼女の表情を伺い知る事は出来なかった。
 ―――そして、そんな晴明の様子も気にはなるが。
 頼光は、ずっと疑念に思っていた事を口に出す。
 …この場でなければ、決して聞く事が出来なかったであろう疑念を。
 「晴明。我は貴女にずっと聞きたい事があった。」
 「……何でござりましょうか?」
 突然の頼光の問いを怪訝に思いつつも、晴明が返事を返してくる。
 「貴女は、あの九尾の関係が有りし者なのではないか?」
 「…っ!!」
484:04/01/30 02:56 ID:/pDoHyNh
壱拾弐

 思ってもみなかった頼光の言葉に晴明は驚く。
 「此度、貴女と手合わせをして分かったのだが…貴女の使う巫術は基本は同じであれど、
上位巫術は全てこの地のものにあらず…異邦の地の巫術。」
 「………。」
 「――言うなれば、貴女はこの地の者ではないという証。そして、貴方の気は…あの巨妖
に恐ろしいほど似通っている。」
 頼光がこの疑念を持ったのは、先に天の麓で手合わせした時以外にもあった。
 かの将門が閉じ込められていた石牢、封珠院において偽の晴明が出現した際。
 仮にも大巫術士と言われていた頼光ですら騙されていたのだが、それは、偽者の気の流れ
が晴明とあまり変わらぬ所為もあった。
 後に、あの偽晴明が九尾の作りし式――傀儡であった事が明らかになったのだが。
 一方、晴明の方は改めて、頼光の勘の良さに驚く。
 そして、こうなっては、もはや隠し様が無いと観念する。
 「…流石、古の大巫術士と謳われた御方……その通りです。我は、人にあらざるもの。」
 「………。」
 「我は天に在りし月の住人。そして、あの九尾も。私は……九尾の、落胤と言えば宜しい
のでありましょうか。」
 落胤―――隠し子。
 なれば、九尾と晴明は、血の繋がる親子と言う事になる―――己の手に触れる事すら
畏れ多い、天人という事にも。
 だが、頼光が最も懸念していた事は―――
 「では、そなたが九尾を屠る事は――その手助けでも即ち『親殺』となる。」
 自らを生み、育んだ親を殺す事は、現世でも最も重い大罪と言われ、来世までその罪を
背負い贖う事になると言われていた。
 「わかっております。」
 「では……」
 「今の貴方に、完全に力を取り戻した九尾を止める事は出来ぬでありましょう。
それに…今更、私の罪が一つ増えたとて、何の苦しみがありましょうか。」
494:04/01/30 02:59 ID:/pDoHyNh
壱拾参

 あまりにも事も無げに答える晴明に、流石の頼光も苛立ちを覚える。
 彼女は、何故そうまでして罪に固執するのか。
 天人たる女人が、地の者に命を賭してまで――自らの親を屠るという大罪を犯してまで。
 「貴女が、一体何の罪を犯したというのだ?!」
 珍しく弁舌で荒げ声の頼光に晴明は驚き、心の何処かで嬉々とする。
 ―――彼が己の為に、怒りをぶつけてくれる。それだけ想っていてくれていると。
 浅ましい女の心に晴明は懊悩する。
 「私が月から齎し、都に献上した白珠は、恵や繁栄を齎すだけではなかった。
結果として闇を呼び込み、ついには都を崩壊させてしまった。」
 「……。」
 「大勢の地の人々の命の火が、私の齎した白珠によって散った。自らが救う事叶わず
消えていった灯火。…これを、大罪以外の何と言えましょうか?」
 自らが良き事と考え、齎した物は破壊をも招く力だった。
 『過ぎた力は身を滅ぼす』――以前、李武が呟いた言葉が、痛い程に晴明を責め苛む。
 「その罪を贖うべく、命をかけて彼奴の力を身に封印し、共に死す事こそ己の宿願だった。
されど…一人の男が、それを阻んだ。」
 晴明の声が震え始め、頬を涙が伝う。
 「私から罪を贖う機会…死を奪った、憎き男を―――私は愛してしまった。」
 最後の告白は小さく、既に涙声で震えていた。
 「……。」
 「……貴方は彼奴を倒す事より、私の命を救う事を良しとした…それを、嬉しいと思った
卑しき女心も―――また罪深きでありましょう。そうは思いませぬか、頼光。」
504:04/01/30 03:05 ID:/pDoHyNh
壱拾四

 晴明は一つ大きく息を吐く。
 「――これは卑しい女の戯言にござります。」
 「晴明…」
 「どうか…これ以上、私を惑わせないでくださいませ。―――哀れで浅ましい女と嘲笑い、
このまま地に捨て置きなさいませ。」
 淡々と答える晴明の声は凛々として美しく―――儚い程、痛々しかった。
 「…話は以上です。明日は、月輪。全ての決着は、我のこの手で。貴方の力では、完全な
力を取り戻し九尾にはとうてい敵いませぬ。」
 「それはゆかぬ、晴明。これは我の責。九尾と刃を交えるは、我の―――」
 「…何故、貴方は斯様な事をおっしゃるか…!」
 あくまで引こうとしない頼光の態度に、今度は晴明の方が怒りに震え出す。
 「貴方は、何故私から贖罪を果たす機会を奪うのか…っ!何故、斯様な…っ…私の身や
命など、貴方には関係の無き事でござりましょう!!」
 慕っている―――心から愛す女の心無き言葉に、蟠っていた頼光の怒りが頂点に達する。
 何時の間にか頼光が互いを隔てていた几帳を跳ね除け、そこに立っていた。
 「………頼光?!」
 そこにいた晴明は普段の狩衣姿ではなく、黒髪を解き、夜着に肩から単と言う簡素な姿。
 静かに涙を流す憂いた表情を、慌てて扇で隠そうとする―――哀しくも艶かしい、姿。
 「………!!」
 扇を持つ手を掴み、逃げようとする身を引き寄せて感情が赴くままに強く掻き抱く。
 男物の狩衣を身につけてる時には分からなかったが、事の外、細い身体。
 その華奢な肩に、全ての罪を背負おうとする――逞しく、そして脆き女。
 高潔なまでの魂に、亡者たる己が強く惹かれた。
 …それが、許されぬ想いだと知りながらも。
514:04/01/30 03:09 ID:/pDoHyNh
壱拾五

 「お止めなさい、頼光っ…これ以上は…なりませぬ…っ」
 するりと髪を梳き、身を優しく撫でる掌の動きに、耳に掛かる温かい息に、頼光が何を
しようとしているのか。
 それに感づいた晴明は驚き身を突き放そうとするが、そんな身を頼光は殊更強く抱き
締めかえす。
 「何故…御分かりになって頂けぬのですか?貴方と私が交わり、契りし事は、現世の
理に反する事にございますれば…」
 月の天人――言うなれば穢れない天女と、生前は死を司りし死神、死して一度黄泉へ
と降り――かりそめの肉体を持って甦った地の男が愛しあい、契る。
 真に神をも恐れぬ行為。
 「我は既に亡きたる卑しい身でありながら、神にも等しい天女に心奪われ、その身を
辱めようとしている。これ以上の大罪はあろうか?」
 愛おしそうに晴明の黒髪を梳き、額に、頬に、優しく触れるような口付けを施しながら
頼光は恍惚と答える。
 「貴女が罪で地獄に堕ちるというのであれば、この大罪を持って我も共に堕ちようぞ。
それに…我が身は既に浄土に逝く事など出来はせぬ。」
 その言葉に突き撥ねようとしていた晴明の手から力が抜け、身を成すがままに頼光の
腕に預けてきた。
 「理に反する恋情に身を焦がすか。…真、愚かで浅はかなり。……私も、貴方も……」
 諦めに近い独白。美しい瞳からは絶え間なく涙が伝っていた。
 「愚かでも卑しくとも浅はかでも構わぬ。貴女をこの手に抱く事が出来るのであれば、
天の神にも地獄の閻魔にも逆ろうてみせる。」
 その鮮烈な男の物言いに、晴明の心は決まる。
 「もはや…貴方も、私も…後戻りは出来ませぬ―――それでも宜しいか?」
 頼光の肩にゆるりと腕を回し、頼光の唇に触れる程度の口付けを儀式のように施した
晴明を強く抱きしめる。
 「何度も斯様な事を…我の心は初めから決まっておる。」
524:04/01/30 03:17 ID:/pDoHyNh
ゑ露一歩手前止め(藁
危うく連続投稿規制に引っ掛かるところですた。
ゑ露の部分はどうしてもまだ納得がいかず改稿重ねしてる故、
少し間が空く事に_| ̄|○申し訳無い。

他にも色々な萌えが出ている様なので、妄想を膨らましつつ
逝ってきまつ(;´Д`)ハァハァ11さんの偽晴明様の誘惑に(;´Д`)ハァハァ


ところで、晴明は初夜の相手はやはり頼光でしょうか。
そうなると、他は全て式で逃げるというセコ…

…いえいえ、とても身持ちの堅く潔癖な晴明様に(;´Д`)ハァハァ
53名無しさん@ピンキー:04/01/30 06:03 ID:ah1LUcW/
キタァァ.*・゜゚・*:.。..。.:*・゜(n'∀')η゚・*:.。. .。.:*・゜゚・*でおじゃる!!!!!
なんつー美味しいところで止めるでおじゃるか(*´Д`)ハァハァ

麿も日々通いつめでおじゃる(*´Д`)ハァハァ
54名無しさん@ピンキー:04/01/30 16:23 ID:eVmpUcjm
(;´Д`)ハァハァハァハァハァハァハァハァ
2つとも非常に(゚Д゚)ウマーな所で止まってて(;´Д`)ハァハァ
妖しい偽晴明と清らか晴明(;´Д`)ハァハァ


続きタノシミダー(;´Д`)ハァハァ
55封珠院異聞・4:04/01/31 00:38 ID:AckuvVot
「その様な事……!!」
『無い、とは言い切れまい?御前が晴明に惹かれたように、彼奴が御前に惹かれる事に何の不思議があろう?』
頼光の首に腕を絡め、背後から抱き締めながら耳元に唇を寄せる。
異世の―――あたかも頼光をこの地に留めようとする意志を持つかの如く心地良い空気は、
《晴明》の妙なる声音と相まって、その思考を曇らせていく。
気を抜けばまどろみ堕ちてしまいそうになる己に困惑する頼光の脳裏に、闇へと誘う甘美な言の葉が響いた。
『ここは異世……現世とは理を異にする場。あらゆる観念は通用せぬ。我が人に非ざるモノであろうと、
御前のその身が仮初の肉の器であろうと何であろうと、……その様な瑣末事、構う必要があろうか?』
耳に注がれる《晴明》の言葉の一つ一つが、呪となって頼光を惑わせてく。
『否……この場に於いて、斯様な懸念は捨てよ。我も御前も、今は同じモノぞ。』
「……。」
頼光に明らかに迷いが生じ始めたのを見て取った《晴明》は、その亀裂に楔を打ち込むべく画策し、言葉を紡いだ。
56封珠院異聞・5:04/01/31 00:40 ID:AckuvVot
『……ならば、私と貴方が契りを交わそうと、一体何の障碍がありましょう?』
あたかも真の晴明の口から発せられたかの如き言葉に、頼光が刮目する。
《晴明》は頼光から身を離すと、脱ぎ捨ててあった単を拾い上げて肩から軽く羽織り、俯きながら微かな声で呟いた。
『お願いです、頼光……私を、貴方のものに……。』
意を決したように顔を上げ、《晴明》は白魚の如き手を優美な動きで頼光に伸べる。
「……。」
これは晴明ではない。それは分かっている。
晴明と何一つ違わぬ身体に、真の晴明には決して向ける事を許されるべくもない己の邪なる情欲を受け容れるという。
……斯様な誘い、決して諾する訳にはいかない。だが―――
執るべき道に惑い、場に立ち尽くす頼光に《晴明》は更なる追い討ちをかける。
『女人の私が、斯様に申し上げておりますれば……。それとも、私に恥をかかせるおつもりですか、頼光?』
言葉に込められるは羞恥と、切なさと……憂い。
晴明の姿形で。晴明の声色で。
普段の凛とした、高尚な様と対照的な―――脆く、儚げな眼差しで。
『頼光、貴方に人の心があるならば、……私に、情けをかけては……くれませぬか?』
《晴明》の頬を一筋、涙が伝う。―――操られたかのように、頼光は延べられた手を取ってしまった。
『ああ、頼光……愛しい人……。』
そのまま《晴明》は、頼光の胸の中へとしなだれかかる。
『貴方の情熱の全てを、我が身に刻み込んで下さいませ……!』
5711:04/01/31 00:49 ID:AckuvVot
_| ̄|○えろすっ飛ばして完結させたいよままん……。
と言うよりも自分が書いても全然えろくなってくれないんですが。
どうすればゲーム中のようなそこはかとないえちーな雰囲気を醸し出せるのでせう。

ところで4様の他にどなたか何か書いて下さる方はいらっしゃらないのでしょうか?
特に貞光たんで(;´Д`)ハァハァな物が読んでみたい今日この頃。
降臨お待ち申し上げておりまする〜。
58名無しさん@ピンキー:04/01/31 02:18 ID:jtMDOrsN
4さんも11さんもスゲーよ(*´Д`)ハァハァ
いつも萌えをありがd

清純な晴明様も艶かしい偽晴明様も(*´Д`)ハァハァ
4さん書く貞光たん可愛くて(*´Д`)ハァハァ
双方とも頼光がえらいイイ男で(*゚д゚)ウマー


自分も何か書いてみたいとは思ったけど、文才が無いから無理だ…
59名無しさん@ピンキー:04/01/31 03:35 ID:++hDlZSK
萌作続きで(*´д`*)ハァハァハァハァ言いっぱなしですよ!!
11さんの晴明、本物も偽物もいい性格してて大好き

萌え頂くばかりでお返し出来ぬ不甲斐無さ…
小説書いたことナイノヨ(つД`)
60名無しさん@ピンキー:04/01/31 04:09 ID:SSVeSA+o
さっきまで百鬼起動して3周目してた。
流石に強くなってさっさと進んでたんだが

封珠院で11さんの偽晴明思い出して(;´Д`)ハァハァ

天の麓で4さんの切ない2人思い出し(;´Д`)ハァハァ

違和感無いのが凄い。
これからもがんがってくだされ。


ちなみに。
最後の晴明の舞で(;´Д`)ハァハァハァハァハァハァハァハァ∞
初め見た時、あそこで彼女に惚れちまったのは漏れだけか?
61名無しさん@ピンキー:04/01/31 06:56 ID:fCZNympj
>>60
ノシ
あの舞い(・∀・)イイ!!




職人様、いつもありがd

旦~ 旦~ ←やはり白湯。一服ドゾー
62名無しさん@ピンキー:04/01/31 23:55 ID:+xWH/VEW
今日は続きこないのかな…(´・ω・`)っ/○チリーン☆
63名無しさん@ピンキー:04/02/01 04:37 ID:6b1VM/jS
職人さんたちも休養中。


とりあえず晴明様(*´Д`)ハァハァと。
64封珠院異聞・6:04/02/01 20:07 ID:5FG7BHaV
頼光の頬を両手で押さえると、《晴明》はその唇に己が唇を重ねる。
薄く開いた唇の隙間から舌を差し入れられ、戸惑う頼光の口腔を《晴明》の舌が蹂躙していった。
『…ふっ……ぅんっ……。』
貪るような口付けを繰り返しながら、《晴明》の手が頼光の鎧に触れ、ゆっくりと外していく。
「晴……!」
頼光は、解放された唇で《晴明》を押し留めようとして言いよどむ。
『これ』を―――『晴明』の、……気高き彼の女の名で呼んではいけない。
しかし《晴明》は、そんな頼光の心の内の葛藤を知ってか知らずか、くすくすと笑いながら言った。
『頼光……何を遠慮する必要がありましょう?今の私は、只の女にございますれば……貴方の呼びたきように。』
《晴明》の纏う仄かな甘き香りが、声色が……そして異世に漂う禍々しき気が、頼光を誑かしていく。
「……晴、明……。」
一瞬の間を置き、頼光は愛しき人の名を口にした。
『はい……。』
名を呼ばれた《晴明》は嬉しそうに答える。―――この男の高潔な魂、確かに捕らえたり。

頼光の衣に手を掛け帯を解き、前を寛げさせると《晴明》はその場に跪いた。
「何を……!」
下肢に顔を寄せる《晴明》の行動に、愕然とする頼光の声に顔を上げ、艶やかに微笑んでみせる。
『良いのです。私が、自ら望んで行う事……。』
零れ落ちる黒髪を耳に掛けながら、熱を持ち始めていた頼光に空いた手を添えると
躊躇う事無く唇を寄せ、その先端にちろちろと舌を這わせ始めた。
6511:04/02/01 20:10 ID:5FG7BHaV
晴明様……色んな意味でごめんなさい_| ̄|○
このような不埒者は奈落に落ちたほうが良いのでしょうか。
しかし晴明様に探していただけるなら本望です。

これはあくまで「なんちゃって平安」もしくは脳内平安なので
「平安時代に×××や○○○○があるか(#゚Д゚)ゴルァ!!」という意見は
謹んで黙殺させていただきまする。

……しかしえちーは難しいよままん。
66名無しさん@ピンキー:04/02/02 00:54 ID:7HCG5IGP
/ \ ア / \ ア
なんちゃって平安上等!脳内平安上等ですぞ。
4様共々続きが大変楽しみにござりまする〜(;´Д`)ハァハァ


当方、文才無い身の上じゃが、どうにもこうにもウズウズしてきた…
拙い出来になる事は確実だけど、ちょっと書いてみようかな…。





67名無しさん@ピンキー:04/02/02 01:26 ID:W9ixKEgb
晴明様(;´Д`)スバラスィ ...ハァハァ
続き新作読んでも萌えるが、毎度最初から読み直してはまた萌えてしまう


新人さんも大歓迎ッ
68名無しさん@ピンキー:04/02/02 05:22 ID:5mDNWxns
(*´Д`)ハァハァ(*´Д`)ハァハァ(*´Д`)/ \ ア / \ ア
偽晴明ウマー!!!えろい…えろいでおじゃるよ…(*´Д`)ハァハァ
確かにこの当時×××や○○○○があるかと言われると
謎ですが、そんなことなど関係ございませぬ(*´Д`)ハァハァ

4さんの続きも楽しみしております(*´Д`)ハァハァ

>>66
新人様大歓迎(*´Д`)ハァハァ
楽しみにしておるでおじゃるよ
69名無しさん@ピンキー:04/02/02 20:52 ID:gGtj2Lh4
偽晴明色っぽいよ(*´Д`)ハァハァ
晴明の萌えポイントを把握してる九尾にも萌え。
お二人の晴明と頼光の切ない関係にいつもハァハァしております。

>>66
ぜ、是非おながいします!
このスレができてホント良かった・・・(ノ∀`)
704:04/02/02 23:13 ID:HeqSIsvp
壱拾六

 触れるだけの口付けは、何時しか深いものに変わろうとしていた。
 ―――男と女の情交や睦みあいの過程を、晴明は知らない訳ではない。
 今まで、幾度か身の危機が迫った時は全て式に身代わりをさせていたのだ。
 男が、欲望のままに己の形を掻き抱き、弄ぶ。
 その光景を、蔑み、嫌悪の目で見詰めながら、自身は絶対男に触れさせまいと
心に誓っていた。
 それ故に、深く重ねた唇に―――頼光の舌が口内に侵入する感触に驚き、咄嗟
に離れようとする。
 頼光は、そんな晴明の頭を優しく押さえ、逃げ様とする舌を捕らえて絡めた。
 「…っ…ふ…んぅ………」
 互いの舌が湿った音をたて、厭らしく絡み合う――生々しい感触。
 それでいて頭の芯が甘く、ぼぅっとするような。
 頼光の手によって少しずつ己を変貌させられる感覚に。
 これから行われるであろう行為に、晴明は恐れ慄き、身を凍らせる。
 その震えを頼光は感じ取ったのか。
 「…我に、全てを委ねられよ…」
 重なっていた唇が離れ、心地のよい低い声と熱い息が晴明の耳元を擽る。
 「………はい……。」
 きつく衣を掴んでいた手が離れ、しなりと腕が肩に回された。
 それを合図に、再度唇を合わせ、互いにゆるりとその場に倒れこむ。
714:04/02/02 23:18 ID:HeqSIsvp
壱拾七

 襟を開き、露にされた胸元は雪の様に白く、その清らかな美しさに頼光は暫し見惚れた。
 「…ぁ……」
 今だかつて、まだ誰にも見せた事も無ければ、触れさせた事もない身体を、自らの意で
彼の前に曝け出す。
 その行為の恥ずかしさの余り、晴明は瞳をきつく閉じ、朱に染まる顔を腕で隠した。
 「……あまり…凝視しないで下さいませ…」
 そんな恥じらいの姿すらも、今は頼光の欲を刺激し、誘発させる材料の一つになっていた。
 両の胸に触れてゆるゆると揉みしだき、指先で紅い胸の飾りに触れ、舌を絡ませる。
 「…は……ぅ…っ…」
 舐り、吸い上げてやれば、晴明の口から、吐息のような喘ぎが漏れ。
 裾を割り、滑らかな大腿を撫上げてやれば、大きく身を震わせ。
 互いの絡み合う素足の感触が、思いの外恥ずかしいのか…もぞりと動かして閉じようとする。
 そんな初々しい晴明の艶姿に急く欲を抑え、己を受け入れる準備の為に、膝を開き、
身を割り込ませ、白い両の足を肩に抱えあげた。
 「あっ………!!」
 己でも凝視した事の無い秘所を曝け出される――恥ずかしい事この上ない。
 「お、おやめ下さい…っ…」
 慌てて手を伸ばし秘所を隠そうとするが、その手は頼光にやんわりと掴まる。
 「…男を受け入れるのは初めてであろう…しかと慣らさねば、御身を苦しめる事となる…」
 彼の言っている事が分からないでもないが。
 その行為の恥ずかしさの余り、まるで子供の様に嫌々と首を振る晴明―――普段の凛と
した彼女からは露程も想像がつかない。
 頼光から見れば、そんな様がまた愛おしく、更に情欲を掻き立てる事に彼女は気が付いているのか…。
724:04/02/02 23:21 ID:HeqSIsvp
壱拾八

 嫌悪感を露にする顔に触れ、甘い吐息を吐く唇を塞ぐ。
 「ふ…っ…んん……」
 そのまま、片方の掌を股間に滑らせ―――
 「…ん…っ!!…んん……」
 密やかな花弁に、無骨な指の感触が触れ、花芯を嬲る。
 そのまま、既に愛液を滴り始めていた秘所に、つぷりと一本の指が押入った。
 「っ…つっ………」
 塞がれた唇が離れたと同時に、晴明から苦痛の声が上がる。
 初めての痛みと異物感に、ひくりと身を震わせるが、首筋から胸を伝う頼光の舌が下腹部を伝い
――ぴちゃりと濡れた音が耳につく。
 移動した頼光の頭が、信じられない個所に…。
 「や…頼光……ふっ…あぁ……っ!!…くっ……」
 己の穢れた部分に、ぬめった温かい―――舌の感触が這い回る。
 「や…やめ……あっ……く…ぅ……」
 引き剥がそうと頼光の髪の毛を掴むが、閉じようとした己の膝に挟まれた頭は一向に動かない。
 「ふ…うぅ…ん…っ…」
 ともすれば高く上がりそうになる喘ぎ声を抑えようと唇を噛んで耐えようとするが、もどかしいような
愛撫と、秘所を開かれるほんの少しの甘い苦痛に、身が蕩かされてゆく。
 だが。
 女性の慣れた扱いと愛撫に、晴明の心は、熱を持つ身体とは裏腹に暗く曇った。
 頼光の外観年齢から見ても、都人の貴族の営みから見ても、彼が生前において妻の一人や二人
は娶っていたであろうという考えが脳裏を過る。
 (…嫉妬…この私が………)
 彼を強く想う度に、受け入れる度に…こうして、1つ1つ、己に女の脆さと醜さを見せつけられる。
 恐ろしいまでの情念と独占欲。
 こんな自分は知らない―――いや、知りたくなかったというのが正しいのか。
734:04/02/02 23:28 ID:HeqSIsvp
少々遅れてしまいますたスミマソ_| ̄|○

しかし、平安時代のえちぃというのは一体どんな風だったんだらう(;´Д`)
あんなんやこんなんも有りなんだらうか。
悩んでみたけど、あまり悩みすぎると添い寝だけで何も出来なさそうだったので
普通にしてしまいますた。11さん同様、深いツッコミは控えてくだされ。

しかし、愛あるえちぃさせると、どんどん晴明様が変わってゆく_| ̄|○
強い晴明様な11さんがかなりうらやますぃでつ
これ終わったらいっそリョウジョークモノでも書いてみるか?ウソデツ


>66
ぜ、是非キボンしまする(;´Д`)ハァハァ
74名無しさん@ピンキー:04/02/03 07:08 ID:kR288e5k
キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━!!
キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━!!
キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━!!
(;´Д`)ハァハァ(;´Д`)ハァハァ(;´Д`)ハァハァ
恥らう晴明様を優しくリードする頼光……(;´Д`)ハァハァ
続きを楽しみに待っておりまする(;´Д`)ハァハァ
75名無しさん@ピンキー:04/02/03 14:49 ID:xUdaOihY
   ∧ ∧  
   ミ,,´Д`彡純愛えちハァハァ
@-ミ___彡@
  @´ノヽヽ@
@´@ @@
    @ 
76名無しさん@ピンキー:04/02/03 18:19 ID:Dfxq92HQ
晴明様…………(屮;´Д`)屮'`ァ'`ァ'`ァ'`ァ
頼光の手解きで女に変わってゆく晴明様(屮;´Д`)屮'`ァ'`ァ'`ァ'`ァ
萌え契りまする

>>75
フサフサキタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━?!
77名無しさん@ピンキー:04/02/03 18:52 ID:+xmp8LwP
O・TO・GIやったことないんだが、本編でも清明って女っていう設定なのか?
それとも単なる女体化ネタ?
78名無しさん@ピンキー:04/02/03 18:58 ID:kR288e5k
>77
本編でもおなご(しかも良く見ると巨乳)ですが何か?
参乃装束なんざまんま白拍子ですが(;´Д`)ハァハァ
79名無しさん@ピンキー:04/02/03 19:37 ID:eUX5wsqZ
>77
晴明と貞光はゲーム設定でれっきとした女人ですじゃ
男装のおなご(;´Д`)ハァハァ

4様、11様、いつもありがd(;´Д`)ハァハァ
80名無しさん@ピンキー:04/02/04 04:09 ID:DTWsH5GL
白拍子姿の晴明様(;´Д`)ハァハァ
あれ見た時は晴明様、キ…キタ━━━━━━(*´Д`*)━━━━━━!!!!!
と思った(;´Д`)ハァハァハァハァ
81封珠院異聞・7:04/02/04 06:51 ID:fm8D7Jef
「!!」
《晴明》の唇と舌から、えもいわれぬ快感が齎されて頼光が息を呑む。
真綿の如く柔らかく温かな唇が、愛おしむように幹を辿り、舌で嬲りながら唾を絡めていく。
頼光は慌てて《晴明》の身体を己から引き離そうとしたが、《晴明》は構わず其れを口に含む。
仮初の肉体とはいえ其処に与えられる刺激は鮮烈で、ともすれば一息に果ててしまいそうになるを必死に堪えた。
『ふふっ……貴方の斯様な形相、如何に猛き妖鬼すら、見る事叶わぬでしょうに。』
頼光から舌を離すと、名残惜しげに透明な糸を引く。口の端を流れる唾を拭いながら、顔を上げて《晴明》が笑った。
『耐える必要などないのですよ、頼光……。』
硬さを持ち始めた其れを、今度は柔らかな曲線を描く胸の膨らみの狭間に挟み込む。
「……くっ……!」
しっとりと汗ばんだ滑らかな肌に包み込まれる感触に、頼光の唇から呻き声が漏れた。
両の胸に確乎りと押さえ込まれ、張りのある乳房に擦り合わせられた上に鈴口を吸い上げられる。
頼光の背筋にぞくり、と怖気にも似た快楽が走り、そして―――
『っ……!!』
《晴明》の顔に、胸に、白濁した飛沫が掛かり、その清廉な姿を汚していく。
8211:04/02/04 06:56 ID:fm8D7Jef
せっかくの巨乳なので使わねば損でせう。
……と思った私が悪うございましたごめんなさい_| ̄|○
4様の純愛えちにハァハァしているフサフサにやられて逝ってきます。

もうだめぽ_| ̄|○
83名無しさん@ピンキー:04/02/04 08:23 ID:1QpaBqA3
すげえ
84名無しさん@ピンキー:04/02/04 09:07 ID:iHjI8zGg
偽晴明の乳擦り…(;´Д`)ハァハァ
羨ましいでおじゃる(;´Д`)ハァハァウマー

しかしすごいでおじゃるよ職人様方(;´Д`)ハァハァ萌え絶える(;´Д`)ハァハァ
85名無しさん@ピンキー:04/02/05 01:53 ID:ZmC5ULzW
辛抱堪らん!!
86名無しさん@ピンキー:04/02/05 04:07 ID:sRUAPwdK
よく知らない作品だったんだけどここ見てウマーだったのと、
晴明が女人で巨乳と書いてあるのでどうにも気になって
公式でムービー見てみた。


相当気になったんで明日にでも買ってくるよ(;´Д`)ハァハァ
久々箱ゲーだ
87名無しさん@ピンキー:04/02/05 11:39 ID:+MNIUESM
>>86
がんがれ。はまれ、そして何か妄想を(;´Д`)ハァハァ

職人様の続きを白湯飲みながらまたーり待ちつつ(・∀・)旦~あげてみる。
88名無しさん@ピンキー:04/02/05 19:46 ID:t+ys3sjz
>>11殿


   ∧ ∧  
コソッ ミ *´Д`*彡 ・・・こういうのもイイかも・・・・・・。
89名無しさん@ピンキー:04/02/05 19:46 ID:tCXilPEx
>86
妖しの女に惑わされ 久々箱ゲーを買う愚か者が一人……
↑道満風に言うとこんな感じ?(藁
さぁがんがって嵌まるがよい!!
そして新たな職人として降臨するがよい!!(;´Д`)ハァハァ
9088:04/02/05 19:48 ID:t+ys3sjz
耳が、耳がー!!
91名無しさん@ピンキー:04/02/06 02:06 ID:WxfCWfo9
触発されて何か書いてみようと思ったが、平安えろというのは中々難しい。
4殿といい11殿といい、あの、匂い立つような表現はどうすれば出るのか(;´Д`)


>>90殿
どんまいどんまい。
92封珠院異聞・8:04/02/07 01:09 ID:CR/REBQw
一瞬驚いた表情を見せた《晴明》だったが、顔に伝う精を指先で拭うと、愛おしむように舐め取っていった。
「止せ、斯様な真似……貴女が、穢れてしまう。」
淫猥な姿を直視出来ず顔を背ける頼光だったが、《晴明》はくすりと笑う。
『この一滴一滴が愛しき貴方のものなれば、どうして穢れるなどと思いましょう?』
「……っ……。」
《晴明》は、獣が身繕いをするかのように、丹念に己の身を舐め清めていく。
頼光の残滓を余すところなく飲み込むと、《晴明》はゆっくりと顔を上げ、両の腕を広げて頼光を誘う。
『頼光……次は、その情念を……私の、この身に注ぎ込んで下さいませ。』
それでも頼光は、《晴明》を掻き抱く事に未だ躊躇い続ける。
『さあ、疾く……疾く、我が身を貴方のものに……!』
業を煮やした《晴明》は促すが、しかし頼光は押し黙ったまま煩悶する。
「……やはり……我に、貴女を穢す事は出来ない。」
暫しの沈黙の後、己の中の邪なる願望を振り払うかのように頭を振り、頼光はきっぱりと抗った。
『……頼光……。』
思いもよらぬ拒絶の言葉に、《晴明》の秀麗な眉目が、愁いを湛えて曇る。
『貴方の求めるままに。……そう思いし我が心、裏切るおつもりか?』
「……すまぬ。」
項垂れる頼光に、《晴明》は唇に指を当てて思案する。
『折角貴方の求めるまま、と思っておりますれば……仕方ありませぬ。』
一人呟くと、《晴明》は風の如き素早さで頼光の懐に入り込む。
何を、と思った刹那、頼光の身体は衝撃に襲われ、その場に尻餅をつく形となった。
『ふふふ……最初からこうすれば良かったのですね、頼光?』
《晴明》が、妖艶な笑みを浮かべて頼光の身体に馬乗りになると、先刻精を放ったばかりの頼光の逸物を扱き始める。
「な、晴明……!」
『貴方が私を求めぬと申すならば、私が貴方を求めるまで。』
9311:04/02/07 01:15 ID:CR/REBQw
フサフサ様にも「こういうのもイイかも」と思っていただけたようなので
つい調子に乗ってしまいますたごめんなさい_| ̄|○
この続きはどうしよう……誰か書いてくれないだらうか?←をい

86様は御伽百鬼を買ったのでせうか?
このスレが売り上げに貢献しているとしたらちょっとびっくりですが(藁

4様のらぶらぶえちーも(;´Д`)ハァハァしながら待っておりまする〜。
94名無しさん@ピンキー:04/02/07 06:57 ID:B0ZcaSM5
続きキタァァァ(゚∀゚)ァ( ゚∀)ァ( ゚)ァ( )ァ(` )ハァ(Д`)ハァ(*´Д`)ハァハァハァハァ
押せ押せ誘いな偽晴明様ウマァァァァ!!
乗っかられてうろたえる頼光もイイ!!

ところで、折角の職人様の作品が完走やスレ落ちで見れなくなるのは
忍びないと思い、保管倉庫を作ろうと思っているのですが、宜しいでしょうか?
他にも職人様が降臨される可能性も十分ありますし、
一応職人様やスレの方々にもお聞きした方が良いかなと。
95名無しさん@ピンキー:04/02/07 07:01 ID:B0ZcaSM5
IDがSM…_| ̄|○
偽晴明様はやはりSでせうか?と疑問に思う今日この頃。
晴明はにわかMっぽいなぁと思うのは漏れだけでせうか。
96名無しさん@ピンキー:04/02/07 07:28 ID:nxu/OVfN
攻めまくる偽晴明様(*´д`*)ハァハァ!!
そんな偽晴明様が唇に指を当てて思案する姿…


萌えてしまった

97名無しさん@ピンキー:04/02/07 17:32 ID:HiHjn2Wf
>>94
是非おながいします!!
98名無しさん@ピンキー:04/02/08 17:28 ID:21h+41qL
職人様投下物待ち期待あげ(;´Д`)ハァハァ


保管倉庫、なかなか(・∀・)イイかもしれませぬなぁ
99名無しさん@ピンキー:04/02/08 20:53 ID:kt44eJi/
>>95
ハゲドウ。実は晴明のダメージ受けたときの声にハァハァなんだ_| ̄|○
保管庫、イイですな!

>>96
自分も同じとこにハゲ萌えたよ・・・。

4さん、11さん、いつも萌えをありがとうございます。
御伽のSSが読めるだけでも嬉しいのに、こんな匂い立つような作品を・・・(*´Д`)
いつもはROMってばっかなんだけど、この熱い想いスレの人達に届け!
(*`Д´)ノ感謝ハァハァ萌感謝感謝白湯萌萌フサフサ感謝感謝
100名無しさん@ピンキー:04/02/09 03:50 ID:sXtxbvPA
>>99
まったくもって禿同でおじゃる(;´Д`)ハァハァ
苦しそうなあの晴明の声はイイ!!
声聞く為に、つい再討伐で何度も道満あたりにわざと体当たりして
晴明を飛ばさせてる漏れはマゾでつかw

ついでに天の麓で頼光に白珠取り出された時の晴明の声はもうモダエモエ(;´Д`)ハァハァ
101名無しさん@ピンキー:04/02/09 17:23 ID:hQS5v0DX
壱百げとオメ!!(・∀・)
いえいえ、あなたはむしろサd)ry


オレモダケドナー
102名無しさん@ピンキー:04/02/09 22:05 ID:JwX6+rmp
気高くて気の強い晴明様の苦痛の声…




(;´Д`)ハァハァハァハァハァハァハァハァタマラソハァハァ
103名無しさん@ピンキー:04/02/10 01:19 ID:Rx3PNUa4
気高く凛々しい天女様が、いなくなった彼の人を想う余りに
夜な夜な自らを慰めたりなんかしてハァハァ

夜桜の根本にて独りハァハァして下さった日には
ハァハァハァハァハァハァハァハァハァハァハァハァ(;´Д`)
104名無しさん@ピンキー:04/02/10 05:36 ID:cB4ra0pn
>>103

……………………(*´Д`)・∵.コフッ
美しく淫らに乱るる晴明様(*´Д`)ハァハァタマンネー
105名無しさん@ピンキー:04/02/10 20:11 ID:zZjUWtrB
職人様ご光臨待ちで(・∀・)っ/○チリーン☆

>>103
イイヨイイヨー(;´Д`)ハァハァ
ちょっと気になったんだけど、皆様の御伽キャラ萌えのきっかけはどこでせうか
自分はデモムービーの最後の「よくぞ蘇られた、古の〜」で
晴明女と確信&キタY⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒(。A。)!!!だった
貞光タンはあの喋り方を聞いてからモェモェ。
106名無しさん@ピンキー:04/02/10 21:08 ID:ir24bJWa
>>105
初めの晴明様萌はOPムービーで頼光にゆっくりと顔向けた時(;´Д`)ドキッ
次は奈落での頼光の名前呼びと、彼が帰ってきた時の切実な語り方に(;´Д`)土器ドキッ
その後の道満戦で嫌そうな晴明様の顔に(;´Д`)萌〜
極めは天の麓で姫抱きキタキタキタ─wwヘ√レvv~(゚∀゚)─wwヘ√レvv~!!!


後はEDまで一直線で晴明様(;´Д`)ハァハァ

貞光たんはやはりあのおっとり喋りが溜まらなくかわ(・∀・)イイ!!
107名無しさん@ピンキー:04/02/10 21:54 ID:GCE2bb8O
貞光タソは紅蓮の都の「賑やかでござりまするね〜」でドキーン
桜舞う参道での慌てっぷりにモモモモモ(3000斬)エー(*´Д`)ですよ。

晴明様は白銀の最期だったかの「甘美な死はいずこ…」(ウロ)にドキーン
奈落の淵のライライコールにもドキーン
桜舞う参道での「ちょっとお腹が痛いポーズ」で荒都を見下ろすのにモエー
トドメは桜エンディングの泣きそうな顔 モモモモモ(3000斬)エー(*´Д`)
108名無しさん@ピンキー:04/02/10 22:25 ID:1dyQRNpu
晴明様はデモムービーの「その愚かさを…」が気になってしょうがなかった。
デモだけ取るなら「頼光、待ちわびましたよ」も(;´Д`)ハァハァ
ゲームやって土器土器したのは奈落〜紅蓮辺りから。
天の麓はもう言わずとキタァァァ(゚∀゚)ァ( ゚∀)ァ( ゚)ァ( )ァ(` )ハァ(Д`)ハァ(;´Д`)ハァハァ
ラストの剣突き刺し+切ない舞で萌奈落に落とされますた。

貞光たんは、「賑やかでござりまするね〜」も土器土器だったが
綱を助けた時の「礼は言わんぞ!」「はい、承知致しました」が禿(;´Д`)ハァハァ
後は無音イベントも結構好き。

ところで、このスレ、住人何人ぐらいいるんだ?
ちょっと気になってる…一応→点呼1
109名無しさん@ピンキー:04/02/10 22:26 ID:haKdtj3O
晴明様、外見萌えは初めからだけど、性格がズキューンときたのは封珠院かな。
偽に対するしたたかっぷりと、頼光あぼーん後の弱気な台詞の落差に禿萌え。
もうそれから晴明様のどんな声聞いても萌えてしまいまつ。
特に天の麓の台詞には萌え狂いますたよ。ダメージボイスもイイ!

貞光タンは綱救出後の会話が萌え。カワエエでつなあ。

>107殿
甘美な死は大蟲共を平らげた後かと存じます
110名無しさん@ピンキー:04/02/10 23:03 ID:RuJyzmX4
109殿がいるから、一応点呼3(・∀・)ノシ

萌えの原点…晴明様と貞光タンは初めから外観で萌えてたけど、
内面萌えは
晴明様→封珠院以降。麗しさと切なさで萌え契る
貞光タン→綱救出劇で可愛さ萌え契る。
かな?

ところで、大蟲平らげた時と封印した時って台詞変わる???
まだ平らげてない…
御霊の2人は平らげたが、あの時の頼光に対する晴明の台詞も
中々萌えですた(;´Д`)ハァハァ
1114:04/02/11 00:28 ID:WPjdMKV9
どうも、4です。ついでに点呼も4で(苦藁
小説遅れてスマソ。どうにも本番でかっつまって_| ̄|○
この作品でえろというのは中々難しいでつなと痛感(;´Д`)
終わりの方は全て書けてるんで、あとは本当、えろだけ_| ̄|○ムズカシイヨ
もう暫くおまちくだされ。白湯、ありがたく頂きまつ(・∀・)旦~

>105
萌えのキッカケはやはり奈落辺りからでつか。ゲーム自体は友人から
勧められたんですが、すでにドップリ(苦藁
始めのムービーの奉魂の場の舞もビビッときますたが(;´Д`)ハァハァ
凛として気高くも儚く切ないオーラ出しまくりの晴明様に(;´Д`)ハァハァ
貞光たんはアレですな、おしとやかなんだけど感情読めないトコとか
可愛くて好きでつ。実は一番恐ろしい娘かもしれないとコソーリ思ってまつが。
萌えたところはやはり綱救出で(苦藁
112名無しさん@ピンキー:04/02/11 02:04 ID:LpZswfzc
点呼 (´∀`)ノ 5ッ

デモムービーの「あれに見えるは我が過ちの証…」の声で
晴明様男装の麗人疑惑に萌え3000閃
落ちる晴明に頼光が追い着くところも効いた…

公時救出を最初貞光でやったら可愛くて萌えた。
しかしそこを綱で再修伐したらdでもなく綱に萌えた。
113名無しさん@ピンキー:04/02/11 17:30 ID:0lZ2VlG+
点呼6でおじゃる(´・ω・`)ノ

きっかけは映像絵巻4だったかの晴明様全般
戦ってる姿にウマー、声にウマー、「待ちわびましたよ、頼光」でドキーン
ゲームやってからは更にその性格と美しさに萌え悶えでおじゃる

貞光タンは絵巻の時点では「は?」と思うくらい声の力の無さがアレだったが
ゲームやると中々可愛くて萌えたでおじゃるよ
114名無しさん@ピンキー:04/02/11 21:21 ID:RG/8YjVo
点呼7(・∀・)ノシ

晴明様・・・デモムービーで顔を扇で隠した時。一瞬だった・・・_| ̄|○
      つか、正直全部のシーンで(;´Д`)ハァハァだったな(藁
     本編はやっぱあの儚さと凛々しさのギャップに果てしなく(;´Д`)ハァハァ
貞光タン・・・外見萌えは最初からだけど声がデモではアレだったんでハラハラ。
     本編やった瞬間不安解消。綱救出後でキタキタキタ━━━(゚∀゚)━━━!!
11511:04/02/12 00:46 ID:nMb/lxhL
点呼8なりヽ(゚∀゚)ノシ……ゲームやってないけど_| ̄|○スマソ
晴明様(;´Д`)ハァハァのきっかけは友人のメールですた。
あまりに萌えツボ直撃クリティカルヒットな設定(男装の麗人萌え)。
姫抱っこだの剣突き刺しだのシチュを聞いて禿しく萌え、
更に公式サイトの映像絵巻4の生殺し状態のムービーの数々で悶え、
そして友人に貰ったビデオでドツボにはまり今に至る。

昔は結構ゲームやりこむ人間だったのですが最近はそんな気力がないので
邪道だとは思いつつもビデオで(;´Д`)ハァハァしつつ攻略本片手に
だらだらと駄文を書き連ねる始末。もうだめぽ_| ̄|○
行き詰った偽晴明×頼光の合間に103様のシチュでちょっと書いてみたのだが
桜が咲いている場面がかなり限られているようなので
奉魂の場でひとりえちーというとんでもない状況になりそうでつ。
なんて罰当たりな……あわー。
_| ̄|○やぱーりフサフサにやられて逝くべきか、自分……。
116103:04/02/12 01:12 ID:sGvqDNtn
点呼9フサフサ-(゚∀゚)ノシ

11様が晴明のいけない一人遊びを書いて下さったと、しかも奉魂の場と聞いて
喜びのアヒャ踊りかましてます(゚∀゚)ア-ヒャヒャヒャヒャ背徳ハァハァ(゚∀゚)ア-ヒャヒャヒャヒャ
ありがとうございます。

実はこちらでも一人遊びネタ書き始めたとこだったのですが、どうしましょ…
シチュ被りになるのでうpは避けた方がいいですか?
117名無しさん@ピンキー:04/02/12 02:05 ID:HitxKMFm
>>103
いや、ネタ被っても良いんで是非!!(*´Д`)ハァハァ
118名無しさん@ピンキー:04/02/12 18:35 ID:QHbYOETs
点呼10にござる(`・ω・´)シついでに職人様投下期待上げ
皆、萌処は似たような感じなのでござるな(;´Д`)ハァハァソレガシモダー
119名無しさん@ピンキー:04/02/12 21:00 ID:m1dA5FrS
点呼壱拾壱(´∀`)ノ

>>118
ござる可愛いよござる(*´Д`)

神々御光臨のヨカーン
漏れは広告見た時点で晴明に禿萌えた(胸で女と判断)
後はもう皆さんと同じとこに(苦藁
貞光は「あー、かわいいなー」ってだけだったんだが
プレイしてみると着物の裾のヒラヒラ具合とあの古風な口調にキタ(゚∀゚)!!
密かに貞光は攻めだと思ってる漏れ・・・。
12011:04/02/12 21:15 ID:nMb/lxhL
>103様
うpを避けるなどとは……何という事をを仰るのです!!
人様の作品に飢えている私めに是非是非読ませてたもれなのです。
我の書いたものは全然えろくならなかった故、うぷするまでもあらず。
投下を伏して待てりでございまする〜!!(;´Д`)ハァハァ
121103:04/02/13 01:19 ID:OvZyzCwV
では、あの、お言葉に甘えさせて頂きます。
っつってもイントロだけですが…スミマセンまだエロくないです(´・ω・`)

ついでに晴明様が初っ端からスホ-゚ンポーンなので、狩衣半脱がしハァハァな御仁もスミマセン。
ひらに、ひらにお許しを…_| ̄|○
122103-1:04/02/13 01:20 ID:OvZyzCwV
 感ずることもできぬ香が、現の全てを狂わせる。
 ぬるい風が運ぶその香を、幾度この胸に吸えば良いのだろう。



 盛りを過ぎた桜花が、音もなく水に落ちる。映りこんだ月の円が、わずかに揺れた。
 水の中心には、女。纏うはその髪と雫ばかり、けれどたおやかな腰も、その白き指先も
昏き深みに沈み隠れて。俯いたままの眼差しは、滑る花弁を追っていた。

――いつまで
――いつまで、この季節を数えれば。

 草木も眠る時なれど、生あるものは浮わつく晩春という季節。天の麓と称される
この高き地においても水はぬるみ、今は漆の如き夜闇に染まりて、花を、月を乗せ、
たゆたい続けている。
 この池が氷に閉ざされていた頃、女はここで、ある男と刃を交えた。
 男の名は頼光と言った。魂は異世と現世の狭間に、身体は花影より成る男。その力、
携えし剣をひとたび振るえば、地は割れ、風は裂け、星すら砕けて落ちるほど。異世の
理を会得した女ですら、その力の前にはただ伏すより他になかった。
 女の名は晴明。かつてその目に月を宿し、今はそこに虚ろを抱える天女。
123103-2:04/02/13 01:22 ID:OvZyzCwV
 花は緩やかな風に吹かれ、数多の欠片となって女に降り注いでいる。
「……何故、ですか」
 その花と同じ色の唇で呟き、水に沈んでいた指を上げ、つ、とそこをなぞる。冷えた感
触に、背筋がぞくりと震えた。
 寒さのためではない。かつて同じようにそこに触れた指、その記憶に。



 戦いで敗れた晴明から、頼光は命ではなく死を奪った。彼女の身を蝕む毒、左の目に宿
していた白珠を抜き去ったのである。
 晴明にとってそれは、しかし許し難い暴挙であった。自らの命をもって、やっと一欠け
だけ持ち去ることができたあやかしの力を、あっさりと頼光はそれに還してしまったのだ
から。
 力の入らぬ身でありながら、彼女は、気でも違ったのかと当然の如く激怒した。その目
蓋から、赤いものを押し流すほどの涙を溢れさせて。
 あやかしがその力を束ねれば、人という人が滅ぶ。それでなくとも、もう既に多すぎる
ほどの命が失われていた。

――何故ですか、何故、何故……頼光…!
124103-3:04/02/13 01:22 ID:OvZyzCwV
 死の間際にあってさえ乱れることのなかった晴明が、自らを抱える腕の主に、童女の
ように「何故」を繰り返す。
 背負うた罪を贖う術を、そのための刃によって取り上げられたことに。
 そして――

――最期に目にするものは、何より美しい貴方であって欲しかったのに。

 いつしか心惹かれていた、甘美な、充ち足りた終わりもまた、常しえに取り上げられて
しまったことに。

――頼光、どうして…。

 投げ戻された久遠の生に如何なる意味も見出せず、ただただ残された虚ろに凍える晴明の
その青冷めた唇に、物言わぬ男はそっと己が指を走らせた。
 血の通わぬ、仮初めでしかない身体で、彼女の嘆きを宥めんがために。



 もう幾年も幾年も前の、冬の出来事である。
125103:04/02/13 01:24 ID:OvZyzCwV
以上、イントロでござりまする。天女様らしくお外で水浴びでおじゃる。
あんな高地じゃお腹が冷えてしまいそうですが…((( ;゚Д゚)))ガクガクブルブル
126名無しさん@ピンキー:04/02/13 07:10 ID:8RNSnULB
き、きましたでござる━━━(゚∀゚)━━━!!
新しい神の御降臨(;´Д`)ハァハァ

スッポンポーンで水浴びする晴明様…流石天女
(;´Д`)ハァハァハァハァハァハァハァハァ
羽衣を盗みてみたい…六合辺りでぬっ殺されるのがオチだろうけど(藁

他の神様も含め、続きを切にお待ちしておりまする(;´Д`)ハァハァ
127名無しさん@ピンキー:04/02/14 00:05 ID:iGI1OGrc
新作キタキタキタキタ━━━(゚∀゚≡(゚∀゚≡゚∀゚)≡゚∀゚)━━━━!!
新しい萌え祭りのヨカン
晴明様(*´д`*)ハァハァ
128名無しさん@ピンキー:04/02/14 09:15 ID:FQqgnSB9
このスレレベル高いな・・・。
自分も混ぜてくれい。
点呼12。
129名無しさん@ピンキー:04/02/14 10:51 ID:Jx3wYc+/
勿論歓迎でおじゃるよ(;´Д`)ハァハァさぁ、共に萌まいろうぞ

で、麿は点呼13(=゚ω゚)シ。
いつも職人様たちの萌匂い立つ文章に禿(;´Д`)ハァハァしております。
いつもありがd旦~旦~旦~
130103-4:04/02/14 18:42 ID:HFBtEOR5
 月はやがて朧の内に。夜闇はいっそう深く。散る花だけが、その精彩を増して。
 花弁は天となく地となく現れて、ほの白き裸身を飾るように、包むように淡い光を
放っては、流れるその髪に、たゆたう水面に降り落ちる。
 その艶やかさ、さながら蒔絵の如く。夢とも現ともつかぬ光景の中、晴明は目を閉じ、
その身をひしと抱いた。
 辺りに漂うのは花弁だけではなかった。一つ吸い、一つ息を吐くたびに、ほのかな香が
身体の芯へ、魂の奥まで忍び込んでくる。その安らかさは眠りにも似て、心地よきこと
この上なく。
 だが――芳しいその香も、儚げな薄紅の花弁も、現のものではない。この地にあるのは
緑すこやかな竹ばかり、桜花はただの一本も根付いていないのだ。

――貴方は…まだ…

 おとがいを上げ、晴明は薄く目を開いた。煌びやかな欠片は変わらず己を舞い抱き、
その肌にはらはらと接吻を落としている。
 それは物言わぬ男の詠みし歌、あの時から独り残された女への、異世より贈られし春の
夜の慰め。曖昧な月の下の宴、そのしめやかさ、眠る愛し子に添えるが如し。
 けれどもそれは、晴明にとっては身の焼けるような、狂おしいものに他ならず。
131103-5:04/02/14 18:43 ID:HFBtEOR5
「酷き…まこと、酷き真似にございます」
 つう、と再び唇を、想いしものがただ一度、情を込めて触れたその場所を、爪の先で
軽く、からかうようになぞる。柔らかな部分が擦れる快さに、肌の下がざわめいた。
「逢瀬が常しえに叶わぬは、貴方も御承知のはず…それなのに」
 こみ上げる切なさのまま、胸は熱くなる一方で。

――忘れやることも、許して下さらない。

 彼の人が祓うべきあやかしも、この現世からは消え去った。残されたのはただ平穏、
死を持たぬ天女が見守りし久遠なる都。そこ栄えあれと願った仲間は、その生を子に孫に
次ぎながら、とうに黄泉路へ旅立った。
 独り。ただ独り。
 愛おしむ全ては己の傍らを過ぎ去るのみ、そして己がそこへ辿り着くことは罷りならず。
 それが己に残された生のただ一つの意味。ただ一つの贖罪の術。
 だが、斯様な覚悟は、かの剣を花の内に収めしときより決していたこと。
 ならば今、微笑む頬より伝い落ち、乳房に弾ける水玉は。花の向こうに囁く声の、
切々たる震えのそのわけは。
「貴方を思い出に追いやれるなら――慈しむだけの菩薩にもなれましょうになあ…」
 現世にある身体がねだるのだ。花影に過ぎぬ男の、優しき慰撫を。
132103:04/02/14 18:57 ID:HFBtEOR5
小出しな上、まだえろえろにならず申し訳ござりませぬ_| ̄|○

斯様なぬるきものにも喜んでいただけて嬉しゅうございます
ありがたく頂戴しまする( ´∀`)⊃旦

11様、我のひとりハァハァのぬるさは追い炊きを要する故、是非に御方の
こけてぃっしゅ且つらぶりーな晴明様のひとりハァハァにて皆様方を
喜ばせて下さいまし。

4様の心優しき契りも見とう存じます…我ではあの二人を結ばせてやれぬ故、
このショボーン(´・ω・`)な流れを止めてくださいまし…。
133名無しさん@ピンキー:04/02/14 23:31 ID:5ubpWv9Q
(;´Д`)ハァハァいやいや、十分に匂い漂っていまする(;´Д`)ハァハァウマー
晴明様(;´Д`)ハァハァ

どの作品も萌え悶えで続きが待ち遠しくてたまらんぞよ。
134名無しさん@ピンキー:04/02/15 16:23 ID:aX/C/tj7
まこと素晴らしい歌合せじゃ
135103-6:04/02/16 02:49 ID:ESVS0/kn
 雫に濡れた掌が、頬を撫で肩を撫で、白き膨らみを押し包む。
「我が内には、鬼がおりまする」
 その乳房、たおやかな晴明の手では包みきれないほどに豊かで重く。目にする者あらば、
劣情のままに弄ぶより、赤子のようにそこへ埋もれたいと願うであろう清らかさを湛えている。
 だが彼女は白雪を踏み汚すが如く、そこを掴み、さすり、先を尖らせてゆく。
「……その鬼が求めるのです、頼光、貴方を…貴方の……あ…」
 快楽という徒花が結んだ小さな紅色の実が、細い指先によって摘まれ、捻られ、柔肉に
押し込まれながら、淫らな甘味を振りまいていく。
 辺りに満ちる香は変わらず、優しきもの。けれど一度この身の内に入り込めば、先の甘味と
相俟って、媚毒となりて血脈を巡り、気息を、心を振り乱す。
 その毒に喘ぎ喘ぎするうちに、晴明の肌は桜に、撫子に染まっていった。
「ふ、あぁ…恐ろしゅう、ございます……あの冷たき指で斯様に愛でられたいと……」
 ぱしゃん、と水の跳ねる音。片手は胸に残したまま、彼女は既に、残りし手を腰へ、腿へと
這わせていた。その痺れに脚は開かれ、秘されし処が清冽な水に晒される。
「斯様に、斯様にっ……ここを……あぁっ…」
 潤みきった目を閉じ、己が咲かせた花に触れた。びくりと背筋が反り、濡れた髪が舞う。
水の中にあってなお、そこは灼けるように熱く。浅く指を沈めれば、より奥へと呑み込まれ。
「頼光……切ないのです、頼光……そのために鬼は、私は…」
 己の最奥、女そのものに触れ、身も心も崩れ折れよと、晴明が激しく揺らぐ。
「貴方の目覚めを…人の世の終わりを――」
 その先を紡ごうとする唇は、ひとひらの花弁に塞がれた。
136103:04/02/16 02:51 ID:ESVS0/kn
ようやくハァハァが始められたでおじゃる…(;´Д`)ムツカシー
137名無しさん@ピンキー:04/02/16 08:57 ID:dCtau02O
ハ…(*´Д`)ハァハァ(*´Д`)ハァハァ(*´Д`)/ \ ア / \ ア
晴明様、たまらん(*´Д`)ハァハァ
138名無しさん@ピンキー:04/02/17 02:15 ID:PI/aXA1Y
せつなくも / \ ア / \ ア
139名無しさん@ピンキー:04/02/17 11:15 ID:dmptfrtn
(;´Д`)ハァハァ(;´Д`)ハァハァ晴明様の秘め事……。
非常に萌え契っておりまする……。
1404:04/02/17 23:14 ID:Y2gKlIuS
壱拾九

 「っ…くぅ…っ…!!」
 晴明の思考の深さを遮ったのは、秘所を掻き回していた指が増えた事による苦痛と感覚からだった。
 だが、慣らすように掻き回していた動きから、深く押し広げるような動きに変わるにつれ、少しずつ、
もどかしい感覚よりも…初めて男を受け入れる恐怖の方が大きくなってゆく。
 一方、頼光の方は逸る心と溢れ出さんとする欲を押さえ、丁寧に己を受け入れる狭き個所を慣らす。
 苦しめないよう――出来るだけ負担をかけぬよう。
 「ぁっ……くっ………っ」
 だが、幾ら丁寧に慣らし、唾液と愛液が滴り滑るようになってきたとはいえ、晴明の苦痛に喘ぐ声と
憐れな表情を見るにつけ、これ以上無体な真似は出来ないとさえ思えてくる。
 そして、この眩しい程に清浄な肉体を、穢れた我身で散らしても良いのかという不安も―――
 だからこそ、白き足の間に身を割りこませ、己が凶器を密やかな秘所に押し付けた時。
 晴明がびくりと大きく震えたのを見て、最後の理性が頼光に歯止めをかけた。
 「晴明……貴女が辛いのであれば、これ以上の無理強いはせぬ。」
 「……っ…頼…光……」
 ―――怖い。
 初めて、恐怖というものを感じる…が、その先にあるものを晴明はまだ知らない。
 見聞きでは知ってはいても、己が身には体感した事など無く。
 それ故か…行為の最中にも関わらず、少々の好奇心を捨てる事が出来ない事を苦々しくさえ思えてくる。
 男と一つになるという事が、一体どういう事なのか―――ここまでして、愛し慕う男に身を委ねる行為に
果して悦びはあるのかという疑問。
 …彼は今まで見てきた欲深き男達とは違っていた。
 己が欲情を抑えてまでもこの身を労ってくれる――――優しい男。
 ――この欲魂を受入れる事で純潔を捨てる事に関しては…この男と一つになる事に対しては、
己の心に異存も後悔もなかった。

 それが、この現世で許されざる罪としても。
1414:04/02/17 23:23 ID:Y2gKlIuS
弐拾
 ――――なれば。
 一つ息を吐き、己を心配して顔を覗き込む男を見つめ直す。
 「……構いませぬ…私を、この身を…貴方のものに……」
 逞しい背に先を促すように二の腕を回して抱きつき、美しく延びる艶やかな黒髪を手に絡める。
 「…晴明……」
 その言葉に、促すような行動に―――細い糸一本で繋がっていた理性は崩れ去った。
 細腰を固定すると、負担をかけないように狭き個所に頼光が進入してゆく。
 内を慣らしていた指とは比べ物にならない大きさの塊が、淫靡な音を立てて秘所に進入する。
 「…くぅ…っ…!!」
 ゆっくりと慣らす様に動きながらの進入であったが、未通である晴明にはそれすらも苦痛になった。
 「…少し、楽にすると良い…体に力を入れては、内を傷つけてしまう……」
 「ぁ…っ……」
 だが、初めて受け入れる身体は、晴明が思うようには動いてはくれない。
 考えれば考える程、痛みと緊張から身を強張らせさせてしまう。
 晴明の負担と苦痛を少しでもやわらげ様と、豊かで柔らかい乳房を愛撫し、指で花芯を嬲る。
 「…んっ…ふ…ぁあ…っ…」
 舌や掌、指の動きに浅ましくも快楽を見出した晴明は、意識を出来るだけ其方に集中しようとする。
 緩やかな愛撫に、少しだけ身体から力が抜けた瞬間。
 濡れた音と共に、頼光の物が一気に晴明を貫いた。
1424:04/02/17 23:26 ID:Y2gKlIuS
弐拾壱

 「―――っ!!」
 声にならない悲鳴が晴明から上がる。
 痛い。
 身に負う外傷など比べ物にならない程の、身の内から割り裂くような激痛。
 かつて味わった事の無い…これが、破瓜の痛み。
 「辛いか…?やはり…」
 「大丈夫に…ございますれば…っ……」
 痛みを堪え、必死に受入れようとする様がまた愛おしく。
 惹かれるように、荒く息を吐く唇に触れ、深く重ね。
 そのまま、ゆるりと腰引き、再度最奥まで突き上げる。
 「っ…!!あっ……」
 裂いた楔が、己の身体の浅き深きを突き抜きする―――苦痛の中にある、おぞましくも、蕩けるような
甘美な感触に、晴明は訳も分からずに悶えた。
 繋がった個所から突かれる度に溢れ立ちあがる濡れた音は、晴明の唇から漏れる苦痛の喘ぎと混ざり、
淫蕩な調和を醸し出す。
 苦痛を耐える晴明の表情は痛々しくも酷く艶かしく、被虐的な欲さえも掻き立てる。
 美しい黒髪は乱れ、仄かに紅く染まる白き肌の上に散らばり。
 普段の清凛とした彼女からは想像もつかぬ程―――艶やかに花開き、色めく淫らな姿。
 だが、相反して、苦痛に、欲に―――快楽に恥じ、必死に耐えようとする切なげな姿。
 今まで見た事が無い彼女の様を見るにつけ、頼光は…己が欲が暴走して止まらなくなる感覚を
初めて味わう。
 もっと奥深くへ、花開きし身の彼女の全て侵食するが如く。
 無意識に、貪欲なまでに彼女を求め、掻き抱いた。
1434:04/02/17 23:34 ID:Y2gKlIuS
長らくご無沙汰ですた。
何故か人大杉でこのスレに入れなかった_| ̄|○
専用ブラウザは大丈夫だったんでそこから投下しますた。
しかし、御伽のえろはかなり難しいですなと更に痛感(;´Д`)
昔のえろは分からないので現代風でスマソ。
そして気がつけば全体で壱万六千字…長くてすみませぬ。

103様の密やかに御身を弄る晴明様に禿(;´Д`)ハァハァ
頼光も酷な事を(藁
11様の作品と共に、心待ちにしております(;´Д`)ハァハァ
144名無しさん@ピンキー:04/02/17 23:56 ID:wPUpsYZK
4様のご帰還と同時に、
晴明様の開道もとい開通キタァァァァァァ(゚∀゚)ァァ( ゚∀)ァァ(  ゚)ァァ(  )ァァ(`  )ハァ(Д`)ハァ(;´Д`)ハァハァ
頼光…まこといい男でごじゃりまするな…ウホッ

長きに渡る人大杉よりのご帰還、お疲れ様でした。白湯ドゾー(・∀・)ノ旦~
145名無しさん@ピンキー:04/02/18 00:27 ID:TzW4Phm3
103殿と4殿、続きキタァァ.*・゜゚・*:.。..。.:*・゜(n'∀')η゚・*:.。. .。.:*・゜゚・*
ついに晴明様が頼光に…(*´Д`)ハァハァ(*´Д`)ハァハァ(*´Д`)/ \ ア / \ ア
悶え転がるでござるよ

人大杉はどうもIEからの閲覧時のみみたいでござる。
情報板にも書いてあったでござるよ。
146名無しさん@ピンキー:04/02/19 17:25 ID:/yUDrmLh
とうとう晴明様が頼光に……(屮;´Д`)屮'`ァ'`ァ'`ァ'`ァ
溜まらん(屮;´Д`)屮'`ァ'`ァ'`ァ'`ァ

他の職人様も御降臨御待(・∀・)っ/○チリーン☆
147103-7:04/02/19 22:03 ID:Tx2+hEDS
 その重さ、ただ一葉の影。されど幾千の夜に等しく。

――ああ

 沈み、黙した睦言。ひととせの夜にただ一度、桜の去るその際の。
 夢と現、住まう世こそ違えども、同じだけの時を過ごし、同じだけの想いを抱えしことを、
音なきその口づけで、愛しき女に伝えやる。

――いつまで
――いつまで、この口づけを数えれば。

 水を散らし、晴明が両の膝をつく。その身を受け包む冷気とは裏腹に、花芯は重く、熱く
わなないた。
 爪先まで響くその震えに、彼女は更に崩れていく。
 乳房にあてがわれていた手は、手近な岩にしがみつく格好で外された。幼子が母の膝に
埋もれるように、横顔をそこに乗せたまま、晴明はとろりとした蜜花をより深く、より淫らに
嬲りはじめる。
「…頼光……頼光…らい…」
 唇は、ただその名を呼ぶことしか出来なくて。
 ひくつく花芯に指をねぶらせ、時折そこから引き抜いては、膨れた花芽を転がして遊ぶ。
知らず知らず高く上がった腰が、鼓動に合わせて揺らめいた。
148103-8:04/02/19 22:04 ID:Tx2+hEDS
 降りしきる恋歌に心を任せながら、自涜の快楽に声音を甘くする。
「…らいっ……ぁ、は、ああ……」
 伏したことでより豊かさが際立った乳房、捧げるように突き出された尻。浅ましく、
それでいてどこか淑やかさが残るその媚態は、夢幻に供されるに相応しく。
 頬に、唇にまといつく髪を払いもせず、晴明は恋しさの命ずるまま、ひたすらに己が
女を弄んだ。
 柔らかな肉の虚は、そこにある指を奥へ奥へと誘うように蠢いている。泣き濡れた
そこを埋めるのが愛しき者でないことに、胸の裡が斬られたように痛んだ。
「う…ぁ……くぅ、あ……ああああっ…らいっ…頼光……!」
 けれどその痛みさえ、今はただ淫楽の糧。水音の律動は乱れ、荒い吐息を吐く唇は、
うわごとと啜り泣きを繰り返す。
「ん…あ、ああ…ぁはっ……は…あああ……」
 散る水の音は、やがて小刻みなものへと移り変わって。高まり、張りつめていく悦楽が
終わろうとしていることを告げいていた。
「っ…あ、あ……もう、頼光、もうっ…!」
 ぐ、と胸を突きだし、そこで身体を支えてやる。それまで岩肌にすがりついていた指を、
晴明はそのまま、唇の桜と共に、強く甘く噛んだ。
 快楽が、爆ぜる。
 血脈を光が走るように。
「――っ…!」
 大きく背が震える。固く閉ざした目蓋を天に向け、晴明は頂きを迎えた。
149103:04/02/19 22:09 ID:Tx2+hEDS
えろえろ部分はこれにて終了でおじゃる
あとはエピローグのみでおじゃるよ

>4様
遂に、遂に晴明様は頼光のものに…(;´Д`)ハァハァ
このカプ大好きなのでモエモエでござりまする〜
150名無しさん@ピンキー:04/02/20 03:44 ID:ZZMM+FGo
晴明様……ハァハァ(*。A。*)Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒(*´Д`*)ハァハァ
スゴゴゴゴ…スゴイヨ職人様方…ハァハァ
萌え萌え萌え契っておりますればハァハァ
151名無しさん@ピンキー:04/02/20 21:33 ID:Fr73zuQv
(;´Д`)ハァハァハァハァハァハァハァハァ
激しく艶やかに乱るる晴明様(;´Д`)ハァハァ

人大杉、直りませぬなぁ…暫く上げた方が良いのかのう
152名無しさん@ピンキー:04/02/22 00:34 ID:2T1b1Tnp
ほしゅあげ。
続きと切にお待ちしておりまする(・∀・)っ/○チリーン☆
1534:04/02/22 03:09 ID:mbmd5O4F
弐拾弐

 欲のままに汗で纏わりつく寝着を肌蹴け、耳や首筋に舌を這わせ、頬を伝って唇に触れ。
 片方の掌は柔らかな胸を揉み上げ、紅く立ちあがる果実を弄る。
 その間も身を突き上げる動きは止む事無く、繋がった陰部からは、絶え間無く濡れ湿った
音が厭らしく響く。
 「あ…っ…あぁっ…く…っ…」
 快楽より先に苦痛を享受する身体は、つい先程までは男を知らなかった穢れ無き肉体。
 だが、頼光が齎す熱の篭る愛撫は、苦痛と共に、身の奥からぞわりと駈け上がる甘美な
感覚を呼び起こした。
 熱に浮かされる表情を曝け出す恥ずかしさに、顔を背けて両の腕で隠すが、即座に取り
払われて唇を深く重ねられてしまう。
 「んんっ……ふ…ぅ…っ…ぁっ…」
 行き場を失った腕は、無意識に床を掴み、激しい男の動きから逃げ様とするが、頼光は
それを許さず、逃げ様とする身を押さえ、更に深く――最奥を抉られる様に突き上げた。
 「くっ…や…っ…ああっ……!!!」
 突かれる度に無意識に喘ぎが上がり、身が打ち震える程の痛みと――淫靡な感覚を味わう。
 奥深くを突かれる事は今だ苦痛ではあったが、それ以上に何かしらもどかしく。
 頼光の荒々しいまで動き、愛撫に翻弄され、苦痛に涙を流しながらも。
 晴明の身は、この男に激しく弄られ、辱められ、征服される事を待ち望んでいた。
 (…何とも愚かしい女の肢。自ら、貪欲に男を望む様になるなど―――)
 だが、そんな嘆きすらも―――今は心地良い程に、晴明の身も心も蕩かしてゆく。
1544:04/02/22 03:10 ID:mbmd5O4F
弐拾参

 「はっ…あぁっ…!!ぁっ…くっ……」
 突き上げる動きはいよいよ激しくなり、互いに限界が近付いている事を知らしめていた。
 晴明は床を掴んでいた腕を頼光の背に回し、翻弄される身を繋ぎ止め様と必死にしがみ付く。
 「…晴明……」
 「ぁ…っ…頼…光……頼光っ…!!」
 心地よい低い声と息が耳から吹きこまれれば、頭の芯まで響き、官能を刺激され。
 自らも愛おしく名を呟いて自らの唇を頼光の唇に押し当て、舌を絡ませる。
 激しく身の内を抽出する動きに、晴明は何時しか自らも貪る様に腰をうねらせていた。
 (…なんと浅ましい事か…こんな……私は……っ…)
 心は軋むが、身は歓喜で打ち震え―――瞬間、激しかった動きが止まる。
 「……くっ………!!」
 「…っ…ぅ…っ…ああぁ…!!」
 熱を放たれる感触に晴明は瞳を見開き、大きく身を震わせた。
 内に注ぎこまれる大量の男の「気」に、晴明の意識が朦朧としてゆく。
 必死に頼光にしがみ付いていた腕が滑り―――力無くはたりと落ちた。
1554:04/02/22 03:21 ID:mbmd5O4F
えろ一回戦目をわり。二回戦目は話が続く中にあるみたい感じなんで
ぬるぽでつが(;´Д`)
しかもえろ終った後のえろ無し話が少し長いので最後まで落とすかどうかは
スレの皆さんの意見で決めようかと思ってまする。

>103様
一人弄り晴明様、艶やかで禿萌えでございまつ(;´Д`)ハァハァ

頼光殿と晴明様はイチオシ(;´Д`)ハァハァですな。
あの、みつめあいだけで(;´Д`)ハァハァな雰囲気は中々出せないでつが_| ̄|○
えぴろーぐ後も、ウマーなお話を是非投下してくだされ_| ̄|○コノトオリオナガイシマスダー
156名無しさん@ピンキー:04/02/22 14:10 ID:fSwqQJsS
キタ━━━━(。A。)━(゚∀゚)━(。A。)━(゚∀゚)━(。A。)━━━━!!!!
ハ…ハァハァ ハァハァ
2回戦も楽しみですぞ
えろ無し話も長くて一向に構いませぬ

何やらこの二人、えろは勿論
えろ無しもエロい…いや、萌えるのですがなにか?
157名無しさん@ピンキー:04/02/22 16:01 ID:HP33PTe/
禿しくマグアウ頼光と晴明様(*´Д`)ハァハァ
長くても構いませぬので続きキボーンしますぞ!

>156
見つめ逢うだけで(*´Д`)ハァハァな2人ですぞ(*´Д`)ハァハァ
ゑ露無しでああも匂い立つ雰囲気出してるというのも珍すぃー
158103-9:04/02/23 02:29 ID:tw6HZs+Z
 静まりかえった夜闇が、少しずつ青いものへと変わっていく。
 かわたれどき。夢の終わる刻限。さやかになっていく景色をぼんやりと眺めながら、
晴明は水面を漂っていた。
 くすんだ花紺青の空の下、静かに、ただ寄り添うように風が回る。共にある桜の香は
ひんやりとして、花弁は徐々にその輪郭を失いながら、彼女の影へと消えていく。
 眠りに落ちるように。
 音もなく、ただひそやかに。
 全てが白んでいく中、晴明はその身を起こし、薄紅の名残を掌に抱いた。
「いつか――」
 ぽつりと言いかけて、口を閉ざす。
 小さくかぶりを振って、唇を微笑みの形に変えて。

――まどろみの中で、想うて下さるのなら。

 暁。真新しい光が夢と現を断ち分かつ中、晴明はそっと囁いた。

「お休みなされませ、頼光……」

――いつまで
――いつまでも、貴方と共に。
159103:04/02/23 02:42 ID:tw6HZs+Z
これにて終了〜
読んでくださった方々、まことに有り難うございました。

>4様
○| ̄|_シカトウケタマワリマシタダー
しかし現在頭にあるネタは貞光×晴明様とか貞光×公時とかフサフサ×晴明様だったりしますスマソ_| ̄|○

恥じらいつつ最後には求めてしまう晴明様…(;´Д`)コレゾエロエロー
二回戦も激しく期待でおじゃるよ
つーかここで止められたら、一線を越えてしまった二人が今後どうなってしまうのか
気になって気になって眠れなくなりそうです
160名無しさん@ピンキー:04/02/23 05:29 ID:76nOnfs3
103殿お疲れ様でした。白湯ドゾーでおじゃる(・∀・)っ旦~
御身を弄り戯れる晴明様、切なくてすごくウマーですたよ(*´Д`)ハァハァ


>貞光×晴明様とか貞光×公時とかフサフサ×晴明様…
ハ…(*´Д`)ハァハァ(*´Д`)ハァハァ(*´Д`)/ \ ア / \ ア
是非、次回作もきぼんしまする(・∀・)っ/○チリーン☆
161名無しさん@ピンキー:04/02/23 09:40 ID:31oB4Hcj
103さんモツ華麗!!晴明様…せつなくも(;´Д`)ハァハァ
次回作も期待しておりまする。
4様、是非続きを(;´Д`)ハァハァ先が気になるでございますれば。

ところで103様の「一線超えてしまった二人」という表現に禿萌えてしまった(;´Д`)ハァハァ
越えてはいけなかった最後の一線をついに越えてしまった頼光と晴明様(;´Д`)ハァハァ
162名無しさん@ピンキー:04/02/24 05:58 ID:jmKligco
103さん乙華麗。晴明様(;´Д`)/ \ ア / \ ア
次回作も切実にきぼん。


人大杉の影響か、住人殿達が少ないのは気のせいだろうか
職人殿達の萌え小説は勿論、萌え語りもしたいぞよ(´・ω・`)っ/○チリーン☆
1634:04/02/25 02:49 ID:NJWJGiO0
弐拾四

 月輪に近い月の光が戸の隙間から差込み、まどろむ2人を淡く映し出す。
 「…真に…辛くは無かったか?」
 やはり、初めての情交は晴明の身には酷だったのか―― 一度気をやった後、晴明が目覚める
までに少々時間を要した。
 身をゆるりと抱き寄せ、子をあやす様に髪を梳き様子を窺う。
 「……大丈夫に…ございます…」
 儚い笑みを浮かべ、頼光の胸に顔を埋めてくる――そんな仕草すらも頼光にとっては愛おしく。
 そんな甘く淡い時間の中、晴明がひっそりと言葉を紡ぐ。
 「…頼光……私は貴方にお聞きしたい事があります。」
 「…何なりと。」
 「貴方は何故、私に九尾を屠らせたくないのでございますか?」
 「……。」
 「先に申した通り――私は、今更、罪の一つや二つ増えようと恐るるに足りませぬ。
…ですが、貴方の物言いには、何故か掛かるものがあります。」
 ―――やはり、晴明は賢しく、そして酷く勘の鋭い女人だと頼光は思う。
 大切だから、愛する者だからこそ、これ以上、現世の罪に捕われて欲しくない。
 だが、それ以外にも、あるとすれば―――
 「我は―――その昔、時の朝廷の定めた「寿命帖」に従い、人々に死を齎す任に着いていた。」
 「…人の死なぬ結界有りし陽の都。時の朝廷で、唯一不死の人々に死を齎す事の出来る一族。
…貴方が、その一族で在った事は存じ上げております。」
 一族の贖罪を果たす為、黄泉津比良坂姫の命に従い、妖鬼を掃討する宿命を背負った源の男。
 尤も強い力を持って生まれたが故の、彼の不幸…。
 そんな彼の存在を知り、自らの刃の代りとして甦らせたのは他ならぬ晴明自身。
 尤も、それが全ての始まりだったのだが。
 「死が失われた世で、己のみが誰よりも「死」に身近であった。何時しか、我は、常にこの身が
穢れていると感じるようになった。」
 「……。」
 「斯様な時、何時もの様に寿命勅令が朝廷より宣旨された。
…―――勅令は実の父の寿命を果たす事だった。」
 「…それは…っ…」
1644:04/02/25 02:51 ID:NJWJGiO0
弐拾五

 時の朝廷自らが、子に親を殺せと言う。
 ―――真に罪深き人の業。
 晴明は驚き、秀麗な表情を曇らせた。
 「…我に、父の命を奪う事は出来なかった。任を放棄し、逃げた我を朝廷は許しはしなかった。」
 「頼光…。」
 「しかし、例え任とて、我が父の命を奪う事など出来ようか…っ」
 「頼光…もう良いのです…」
 慟哭する男を自らの胸に抱き寄せ、先に頼光が己に施した様にその頭を優しく撫でる。
 彼が、何故あれ程までに『親殺』に拘ったのか。
 過去の彼に起こった出来事を考えれば、晴明が行おうとしている事が、如何に浅はかで愚かな
行為に写っただろうか。
 だが、この地に浄化と言う名の滅びを齎そうとする九尾――月の神を、晴明は許す事は出来なかった。
 永遠の命を持つ者が、限りある小さき命を滅ぼすなど―――
 「……晴明…貴女は、真に天女なのだな。」
 「…え?」
 思いもかけない頼光の言葉に、晴明は少し驚く。
 「斯様な黒き穢れ…死を纏う男を、その清らかな御身に刻み受け入れ―――心をも慰めるか。」
 頼光の物言いに、晴明はゆるりと笑みを浮かべる。
 「貴方は、現世でも来世でも唯一人…私の背の君になられた御方にございます。」
 「晴明……」
 「だからこそ、私は…貴方を斯様な形で失いとうございませぬ。」
 頼光の顔に掛かる乱れた黒髪を、白き指が丁寧に掻き分ける。
 そのまま両の掌で頬を固定すると、強き眼差しを頼光に向けた。
 「…これは、私の一の願いにございます。私に我が神…母を、九尾を屠る行為を何卒お許しくだされませ。」
 「晴明……」
1654:04/02/25 02:55 ID:NJWJGiO0
弐拾六

 「何度も申し上げている通り…完全に力を取り戻し九尾は貴方の身に重すぎますれば。
それに―――私は、貴方がお父君に持たれていたであろう親愛の情を、彼奴へは持ち合わせては
おりませぬ。」
 気貴く、凛々しく、美しく――儚くも眩い光を放つ月天の女。
 頼光が心奪われた天女は、己が信念と目的があらば自ら神を――親を屠る事さえ厭わない。
 その身に降り掛かる災厄など心にも留めない、逞しい女だった。
 「……最早、何を言っても、貴女が引く事はあるまいな…」
 「頼光…」
 己の行動を認めてくれた事が嬉しかったのか。
 晴明は、憂いの表情から一転して凛々とした表情で頼光に微笑む。
 その表情にしばし見惚れ、頼光は頬に触れている白き掌を取り、その指に唇を寄せる。
 「晴明…貴女には、やはり憂いの貌よりも、凛々とした貌の方が気貴く美しい。」
 その言葉に、ふと…晴明の表情が曇る。
 「私は、貴方が思う程強き女ではありませぬ…」
 「晴明……」
 「貴方は何れ深き眠りに就く――私は貴方を追う事も叶わず、死す事も叶わぬ…死を齎すという
貴方の力、何故か我が身には通じませぬ。」
 何時かは来るであろう別れの刻。
 身を蝕む苦痛すらも凌駕する切ない想いに、晴明の瞳から涙が伝う。
 「ならば、せめてその眠りを私自らの手で賜ろうと思ったまでの事。彼奴に、貴方の命は奪わせませぬ。」
 「……晴明……。」
 愛する男を自らの手で眠りに導く―――
 愛する女の手で賜る冥々たる眠り―――
 「正に、罪深かき愚か者達が歩むにふさわしい…永遠に続く煉獄への標灯とは思いませぬか、頼光。」
 「………真に。」
 触れ合わせていた互いの指を絡ませ、深く重ね合わせて強く握り締める。
 どちらとも無くゆっくりと唇を触れ、貪る様に舌を絡めた。
1664:04/02/25 02:57 ID:NJWJGiO0
弐拾七


 汗で艶かしく乱れる黒髪と共に、柔らかな身を逞しい腕が掻き抱く。
 儚き身を貫く度に上がる、苦痛の混ざる甘い吐息と声。
 頼光の長き黒髪が、晴明の細き白き足に絡まる。
 ―――深く肌を重ね逢えば、別れの刻が苦しくなるのを分かっていても。
 月は沈み、真の宵闇がきても、飽く事無く互いを求め合い睦みあう。
 永遠に来ないであろう想い人との逢瀬を、互いの身に、心に刻み付ける為に―――





 度重なる睦みあいに気をやり、晴明が頼光の腕の中で深き眠りに入った頃。
 頼光は一人で戦いの終止符を打つ為にひっそりと立ち上がる。
 何時の間にか傍に置いてあった清め水と衣布で、己の全てを受け入れた晴明の身を清める。
 ―――彼女が起きないよう、細心の注意を払いながら。
 ある程度清め終わった後、安らかな眠りを浮べる晴明に自らが付けていた衣を掛け、まろい額に
そっと口付けを落す。
 「…許せ………。」
 代りに晴明の掛けていた上着を身に纏い、音も立てず閨から退出する。
1674:04/02/25 03:00 ID:NJWJGiO0
弐拾八

 庭に通じる渡廊下に出ると、そこでは貞光が鵺と戯れていた。
 「…貞光……。」
 「……頼光さま…往かれるのでございまするか。」
 腕に止まっていた鵺をそっと放し、ゆるりと頼光に顔を向ける。
 「寝屋に清め水を置いておいてくれたのはそなたか。…真に感謝する。」
 …それは、この幼き少女に己達の情事が全て筒抜けだった事を示すのだが。
 当の貞光と言えば、相変らず、感情の読めない顔でおっとりと笑みを浮かべ、礼をとる。
 「…いえ。これもわらわのお役目の一つにございますれば。何卒、御気に留めなさらぬよう。」
 そのまますっと立ち上がると、先に着替えを施した部屋に頼光を導く。
 「頼光さまの鎧と剣はここに。」
 側に置かれていた鎧を自ら付け、奉魂の剣を手にする。
 「……晴明の事、しかと頼む。」
 最後に、入り口で黙って控えていた貞光に声をかけ、そのまま外へと飛び出す。


 「御意にござりまする。―――御武運を。」
1684:04/02/25 03:03 ID:NJWJGiO0
弐拾九

 一人、九尾の待つ月の御座に向かいながら頼光は考える。
 晴明は、怒り乱れるだろうか―――
 (…いっそ、苦しみ憎んで、我の事など忘却の彼方に押遣れば良いのだ…)
 それが、彼女にとっての幸であれば。
 ―――ふと、脳裏に響く軽やかな鈴の音。
 『残されて生き続けるという事は、果てのない苦しみよな…ライコウ。』
 「………。」
 遠き昔に聞いた黄泉比良坂姫の言が、何故か脳裏に思い出された。
 ――永劫の刻を生き続けなくてはならない彼女の傍に、己は居てはやれぬというのに。
 残されし者の苦しみは、己自身も嫌という程味わっているというのに。
 それでも。
 愛する女に、これ以上現世の罪に捕われて欲しくないと願うのは只の男の我侭か。
 これからも生きて、幸せになって欲しいと願うのは虫が良過ぎると言うものなのか―――
 (…神よ…罪を背負うは…地獄の淵へ堕さるるは、我の魂のみで十分。)
 罪の無い数多の人々を死に至らしめてきた罪。
 晴明から甘美な死という選択を奪ったのも―――清凛な天女を穢れた己が身で辱めた事も罪。
 そして、愛しき人の親に死を齎すのも。
 ―――あまりの滑稽さに、口元に微かな笑みが零れる。
 (…我も晴明と同じ。『罪』に固執し、陶酔しておるのだな。)
 彼女に罪に捕われるなと答えておきながら――――。
1694:04/02/25 03:17 ID:NJWJGiO0
えろくなくても待ってくださるというお言葉に甘えて投下。
貞光登場まで投下しようか悩みますたが、もうあと少しと言う事で一度に逝きますた。
多分あと投下一回で終り。えろ無しな上に長くてスマソ_| ̄|○
ついでに>144さん他白湯ありがd(・∀・)つ旦~

>103様
乙華麗様ですた。晴明様の匂いたつ色気と切なさに(;´Д`)ハァハァウマー
>貞光×晴明様とか貞光×公時とかフサフサ×晴明様
ウホッ(;´Д`)ハァハァ是非!!貞光×晴明様に関しては我も考えたが、103様の
萌え作品を是非お待ちしておりまつ。

次回作に関しては知人にネタ振られた道満(その他巫術師)×晴明様リョウジョーク
とか少し考えますたが、あの晴明様をリョウジョーク出来るのかと考えると、とても
そこいらの連中や妖鬼等ではむりぽな気がしてきますた。スマソ。
170もちろん参之装束:04/02/25 12:53 ID:tSyDwLpH
〜>166と>167の間〜

|∧∧
|・∀・) そ〜〜・・・
|o□o
|―u'


| ∧∧
|(・∀・)
|o   ヾ
|―u' □ <コトッ

 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄


| ミ  ピャッ!
|    □

貞光…恐ろしい子…!
171名無しさん@ピンキー:04/02/25 13:46 ID:tSyDwLpH
良く読んだら>166の中だけで済んでいたでおじゃる _| ̄|○モウシワケナイ

>4様
終わりを前にして貪り合う二人…(;´Д`)ハァハァ

あの場面で比良坂姫のセリフを持ってくるとは流石でございます
演出としてスパーンと効いてるでおじゃる

いよいよ最終決戦にして最終回でござりまするか
残り一レス、がんがって下さいませ
172名無しさん@ピンキー:04/02/25 16:21 ID:Do3cbjBp
続き大量キタY⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒(。A。)!!!
エロ少なくとも、漂う2人の雰囲気の妖しさと切なさに(;´Д`)ハァハァ
貞光タソといい、ヒメの言葉といい、中々美味しい出しかたでウマー
最後まで楽しみにしております。勿論次回作も(;´Д`)ハァハァ


>170
ウホッ…貞光タソ……イイ(・∀・)!!
173名無しさん@ピンキー:04/02/25 22:42 ID:pGgDgKvd
あまりの人大杉に耐えかねてブラウザを落としてきた。
久しぶりにこのスレに入れました。
・・・アマリノスバラシサニアタマガツンノメッテシマウ_| ̄|○

>>103
今までは一人エチ物って苦手だったんだが、
103様のSSで新たなる萌えを開拓できますた(;´Д`)ハァハァ
特に最後に微笑む晴明の切なさと凛々しさにグッときた。

>>4
つ、ついに二人が・・・!
晴明が艶やかで凛々しい上に頼光が凄くイイ男でいつも感嘆しております。
非エロの部分も二人の想いが滲んでいて切なウマー。ラスト楽しみです。

お二人の次回作、11様の封珠院異聞、並びに新しい神々の御光臨を
(;´Д`)ハァハァしてお待ちしとります。
長文失礼致しました。
174名無しさん@ピンキー:04/02/26 07:28 ID:DbQ36zL+
自分も専用ブラウザ入れ組ナカーマ(・∀・)人(・∀・)人大杉、かなりつらかったよ
やっと職人様達の萌え燃えSSが読めたでござる
どの作品も(*´Д`)ハァハァ(*´Д`)ハァハァ(*´Д`)/ \ ア / \ ア
神様方、流石でござるよ!

密かに4様の書く貞光たんイイ性格で萌え
1754:04/02/26 08:02 ID:QBii9ITM
参拾

 晴明が気が付いた時、既に夜は明け、月輪の夕刻を迎えていた。
 (斯様な深き眠り…暫くはなかったものだ……)
 寝返りをうち、ふと、身を抱きこんでいた温もりがない事に気が付く。
 ゆっくりと瞳を開きけば、共寝をしていた筈の頼光の姿は無かった。
 「…頼光……?」
 乱れた黒髪を掻き上げ、気だるげに身を起こす。
 身に掛けられていた衣が肩からするりと落ち、白い肢体が冷たい空気に晒される感触に
びくりと身を疎ませる。
 己の姿が、衣一つ着けてない裸体と分かるや否や、慌てて衣で身を包み隠す。
 (そうだ…私は……)
 昨晩、頼光によって身に刻まれた濃厚な情事を思い出して頬を染めるが。
 それと同時に瞳から涙が溢れ出す。
 ―――想いが通じた嬉しさと共に、苦しみに項垂れる。
 (愚かな…私は、真に愚かで卑しい女だ……)
 抗おうと思えば、跳ね除ける事など容易かった。
 それを受入れたのは――徒ならぬ、晴明の女としての恋情から。
 (…頼光…は…何処に……)
 彼に、この恨み辛みを聞かせるつもりは無かった。
 だが、周りを見ても姿の見えない―――気配が無い男に、不信感を覚え…ふと、身を包んだ衣を見やる。
 身に掛かっていたのは、頼光が着けていた己の衣。
 「…っ!!」
 『後朝』の意味合いを含むその行為に、晴明は絶句する。
 頼光は彼女を置いて一人往った。
 最後まで、この世で最も深き大罪―――親殺しを、晴明に背負わせない為に。
 「…何故…っ…斯様な……!!」
 堕ちるなら、共に。
 あの言葉は嘘偽りだったか。
 残された衣を握り締め、彼を追うために立ち上がろうとするが、腰の辺りを痛みが襲い、
その場に崩れ落ちてしまった。
1764:04/02/26 08:04 ID:QBii9ITM
参拾壱

 「……く…っ……」
 たった一夜の交わりで。
 彼の手で、真に女に開花した身体。
 身はある程度清められていたが―――
 床に付く微かな血。
 身に染みつくほのかな頼光の匂い。
 何より、身の内に蟠る…女である己とは異質の、男の気。
 それらが全て―――昨晩行われた濃密な情事を物語っていた。
 だが。
 今は、そのような余韻に浸る暇も無く。
 鈍痛を訴える身を叱咤し、即座に衣の袖を通し、乱れた髪を櫛通し束ねて身支度を整える。
 穢れなき清らかだった身を男に触れさせ、その気を体内に取りこんだ事で月の巫術を使えなくなる
かもしれないと思っていたが―――巫力は衰えるどころか、以前よりも増しているのが分かった。
 (身を交じらせる事で、霊力が上がるという話を聞いた事があったが…)
 異教の教えだと嘲笑っていたが、いざ己が身にかかってみると成程、と思えてくる。
 尤も――彼以外の男に身を任せる事など、考えたくも無かったが。




1774:04/02/26 08:06 ID:QBii9ITM
参拾弐

 足早に廊下に出れば、そこには貞光が控えていた。
 「貞光、頼光は…」
 「頼光さまは、彼奴が居りしの月の御座へ向かわれましてございまする。」
 ―――やはり。
 彼は、自分を置いて、一人で九尾の元へと向かったのだ。
 「…何故、頼光を止めなかったのですか、貞光。」
 「わらわに、強き意思を持ちて往かれた頼光さまを止める事あたわず。」
 「頼光が、彼奴に屠られても構わぬと?」
 貞光を責めるのは間違っている。
 責めるべきは、自分を置き唯一人で戦いに赴いた頼光―――そう分かっていても、晴明は
沸き上がる苛立ちを押える事が出来なかった。
 だが、貞光は思いもかけない言葉を晴明に向ける。
 「…晴明さまは、頼光さまの御力を信じておられぬのでありましょうか?」
 「貞光……」
 あくまでおっとりと―――だが、強い意思で答える貞光の声に、晴明は羨望さえ覚える。
 「晴明、それ以上貞光を責めるでないぞよ。」
 「李武……」
 何時の間にか、その場に李武が立っていた。
 李武は、やんわりと、諭すように晴明に語りかける。
 「あの男は、自らの心で、都を――御主を救う為に往ったのじゃ。」
 分かっている。
 己が大罪を自ら被ろうとする、優しき彼の者の心。
 ―――分かっていても、晴明の心の動揺は静まらなかった。
 「晴明さま!」
 貞光が慌てて叫ぶが―――晴明は何も言わず、その場を駆け出す。
1784:04/02/26 08:09 ID:QBii9ITM
参拾参

 晴明までも往ったか…やれやれ、月輪の星降に脅かされておる残された都人達を、
誰が避難に導くのか。」
 「李武さま…庇い盾して下さり事、真に感謝いたしまする。」
 「気にするでないぞよ、貞光。晴明は、身を置き捨てされた上に、恋焦がれる男の危機で
散々乱れておるだけの事じゃ。」
 「御意にござりますれば。」
 李武はかっかと高く笑い――――大きく息をつく。
 「天津の光と命を纏う天女は甘美な死に焦がれ、宵闇の死を纏う亡者の男に魅せられた。
男もまた、死というものを寄せ付けぬ気貴き女に惹かれた。」
 その先にあるのは、永遠にも似た別離と言う名の『絶望』
 分かっている事だろうに。
 光闇の対極に在る男女は、まるで磁石の様に惹かれ合い、恋焦がれ―――世の大罪とも
言うべき身の契りまでをも交してしまった。
 「真、哀れなり。頼光と晴明…。」
 「李武さま…」
 想いというのは…殊、男女の恋情の深さと言うものは。
 神も、人も、妖鬼も、亡者も詮無き事なのか――――
 永きを生きた神木の英知を手に入れた李武にさえも、人の…殊、『恋心』というものは、今だ
理解に苦しむ範囲であった。
 2人の事は心配であるが、それ以上に―――今、己達には成すべき事がある。
 「さて……我等も、先の事を考えて都人を避難させる準備に入るかの、貞光。…先に発ちし
綱と公時も、痺れを切らしておる事じゃろうての。」
 「はい、李武さま。」
1794:04/02/26 08:26 ID:QBii9ITM
情景心理中心のエロが全く無くてスミマセヌスミマセヌ_| ̄|Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y○
しかもあと一回と言っておきながらあと一回。。。スマソ
こんなでつが最後までお付き合い下さると嬉しいでつ。

>170の貞光たんに禿笑いますた。いや、真にあんな感じでありましょうなぁ
しかも傍では…(ギシギシアンアンアン…
実に末の恐ろしい娘。更に今回はあの晴明様に口答えまで(;´Д`)
衣装はやはりあの光彩色ばりな参之装束で是非ピャッ!!と(藁
あれで萌えてくださる方がいると、何とも嬉しく思えまつ。
頼光は基本で
御伽→若気の至り。女人に顎で使われるヘタry
百鬼→ゆめまぼろしに浮き立つこと千年の間に熟成されてイイ男
だろうか(藁

しかし、早く人大杉直らないものでしょうか(;´Д`)
職人様達の萌え作品も、萌え語りも是非キボーンカモーン
それと、いつも長く語ってモウシワケナイ_| ̄|○
180名無しさん@ピンキー:04/02/26 17:12 ID:3H9MRNez
えろ無しにも関わらず晴明の匂いたつやうな艶やかさに(*´Д`)・∴:;ブフゥ…
貞光タンも(・∀・)イイが李武もおいしい役まわりだの
181名無しさん@ピンキー:04/02/26 21:00 ID:QrGANCwZ
我には季武のかっかっか笑いが今回の最大萌えポインツでおじゃる(*´Д`)コウコウヤ-
182名無しさん@ピンキー:04/02/27 02:52 ID:Vy2l8nk4
真に女の身となり艶やかな色気を醸し出す晴明様(;´Д`)ハァハァ
強気発言でも「はい、李武さま。」 と素直な貞光たん(;´Д`)ハァハァ

かっかっか笑いの季武も(´Д`)ウマー

ラストまでがんがってください(;´Д`)ハァハァ
183封珠院異聞・9:04/02/27 03:25 ID:xzUlXplQ
その意図するところを察して、頼光は《晴明》の身体を退かそうとした。
「止めよ、晴明……斯様な…っ…!!」
制止の言葉は、《晴明》の唇によって封じられる。
自ら進んで舌を絡め取る濃厚な口付けと、下肢に与えられる愛撫は、
嫌が応でも頼光の官能を刺激し、昂ぶらせていく。
『貴方の心は抗えど、貴方の身体は私が欲しいと申しておりますぞ、頼光?』
己の手の内で硬さを増してい頼光を嬉しそうに弄びながら、《晴明》は空いた手で頼光の手首を掴み、
自らの秘部へと導いていく。
「晴、明……っ!!」
頼光に確かめさせるように、しっとりと潤いを湛えている己が女陰を触らせた。
『お分かりになりますでしょう?……貴方と同じく、私の身体も貴方が欲しいと……
斯様に疼いておりまする。』
《晴明》の切なげな言葉が、熱い吐息と共に耳に注ぎ込まれる。
指先に纏わりつくぬるりとした体液の感触……それは紛れもない、情欲の顕れ。
『浅ましき女と思われても良い……今この刻限りでも、貴方と一つになれるなら……。』
言いながら《晴明》は呆然とする頼光の陽根を支え、溢れた蜜を撫で付けるように
幾度か蜜口の周りをなぞった後、ゆっくりと腰を落としていった。
「晴明……!!」
湿った音を立てて頼光を迎え入れた其処は、あたかも別の生き物のように蠢き、奥へと誘っていく。
『……ふぅ…んっ……。』
そうして根元まで飲み込むと、《晴明》は大きく息を吐いた。
『あぁ……頼光、貴方が……私の内に…っ…。』
頼光を見つめる瞳が潤んでいるのは……羞恥の為か、悦楽の為か。
18411:04/02/27 03:35 ID:xzUlXplQ
お久し振りでございまする。
人大杉で入れなかった訳ではなく、むしろ4様と103様素敵文章に
(;´Д`)ハァハァさせていただいておりました。
4様の続きも103様の次回作も楽しみに伏して待てり(;´Д`)ハァハァ
何故自分が沈黙していたかといえば理由は簡単でございます。

あれに見える×箱は、わが過ちの証……_| ̄|○

……遂に耐え切れず箱ごとお買い上げしましたアッヒャッヒャ!ヽ(゚∀゚)ノ
ヘタレぷれいやーにつき、えんでぃんぐまで到達するまで
非常に苦労しておりました故……。
しかし自分の目で見たEDは非常に(;´Д`)ハァハァでした。
「幽明の深殿」クリア後のムービーで
「ここで弱気になってる晴明様を手篭めに(;´Д`)ハァハァ」
などと思ってみたり、
八フサにやられた時のフサフサ様の台詞を見て
「フサフサ様におしおきされる晴明様というのもありだ!!」
などとどうしようもない妄想を繰り広げておりました。もうだめぽ_| ̄|○
185名無しさん@ピンキー:04/02/27 06:01 ID:Lg6+ksyD
11様もキタキタキタ━━━(゚∀゚)━━━!!
積極的な偽晴明様(;´Д`)ハァハァハァハァ
スカーリ成すがままな頼光(藁

そしてとうとう×箱お買い上げおめでdにござりまする。
さらに萌えを沸かせる為、どんどんのめり込んでください(;´Д`)ハァハァ
そして萌えなSSも(;´Д`)ハァハァ
186名無しさん@ピンキー:04/02/27 15:39 ID:Bt/qAmEy
よくぞ戻られました11殿
妖しの女に惑わされ凶箱を買うてしまわれたのですね…フフフ
手込め、お仕置き…まこと、甘美な響きでござりまするな
期待しておりますぞ


それはそうと、此度の人大杉、どうやら少なくとも弥生の半ばまでは続きそうでおじゃるよ
ソースである運営板の新鯖獲得会議、不謹慎ではありますが、
いとをかしき戦陣記となっておりまする
http://qb3.2ch.net/test/read.cgi/operate/1076465180/

今はただ、ブラウザの普及と、この地に千レスの繁栄があらんことを願うばかりでござりまする
1874:04/02/28 02:59 ID:YrC6zwY2
参拾四

 禍禍しいまでの月輪の光の中。
 九尾によって星降の儀式が行われんとする月の御座。
 桜花が咲き乱れるその場で―――白き巨妖と一人の武士が刃を交え、閃光を散らす。
 互いの力は五分と五分…九尾の方がその巨大さ故に、少々上か。

 ―――場に辿りついた晴明は一心に九尾と戦う頼光を見つめる。
 もし、彼が敗れるようであれば、己の全生命力と巫力を以って九尾を屠る為に。
 『…晴明さまは、頼光さまの御力を信じておられぬのでありましょうか?』
 貞光の言葉を思い出し、唇を噛み締めて瞳を伏せる。
 彼を、頼光の力を信じていない訳ではない。
 数多の妖鬼達や、死を知らぬ黄泉の番人すら屠り、月人である己をも倒して心をも救った。
 彼の持つ強さは、力押しのものだけではない、真の心の強さ。
 ただ――― 一夜の情けと温もりを与えてくれた彼を、このような形で失うのが怖いのだ。
 己の手で、彼を眠りに導くと言っておきながら。
 本当は、失う事が…胸が押し潰されそうな程に苦しく、恐ろしく。
 何とも矛盾な想いと願い。
 ―――何れにせよ、頼光のかりそめの身と命は尽き果て、己を残して深き眠りに就くというのに。
 「…何時から、我が心は斯様にも弱くなったか…」
 それは、あの男を慕い、愛した時から―――
 晴明は自嘲の笑みを浮かべ、力無く桜花の樹に凭れ掛かる。
 愚かな事。
 愛は、人を強くも弱くも変えてしまう。
 最早、失うものなど己の命以外は何も無いと思っていた。
 だが…愛し慕い、情けを交した者との別離が、これ程までに切なく、苦しく、身を裂かれんばかりの
心の軋みを齎すとは。
 「頼光……」
 ――――どうか。
 知らず手に持つ符を強く握り締め、祈るように手を併せる。
1884:04/02/28 03:01 ID:YrC6zwY2
参拾五

 頼光はその気配と視線から、この場に晴明が来た事を悟った。
 (…晴明……)
 やはり、追って来てしまったかと溜息をつく。
 こうなっては、もはや九尾に敗北する事は絶対に許されない。
 ―――ここで己が朽ち果てれば、彼女は自らの命を以ってしても、九尾を屠るだろう。
 それだけは、成させてはならぬ事。
 そして、晴明がこの場に現れた事は、九尾にも分かっているだろうと確信を持つ。
 九尾は、まるで二人の想いを嘲笑うかのように、戯れに晴明の居る方向へと攻撃を仕掛けてきた。
 その攻撃を、自ら盾となって弾き防ぎ、己が最高の剣戟と巫術を駆使して九尾に反撃する。
 (今まで、死を扱いしこの能力、疎ましく思いし事はあれど…)
 神をも死に導く力―――強すぎるまでの死を司る力を持った己が身を、どのくらいの永さで疎み続け、
憎み続けただろうか。
 だが…その力が、結果として地を守り。
 己の全てを受入れし、愛しき者―――晴明を守る為の力となっている事に。
 初めて、この力を持っていた事に頼光は喜びすら覚えた。
1894:04/02/28 03:04 ID:YrC6zwY2
参拾六

 何時終るとも知れぬ激しいぶつかり合いに、どれだけ刻が経ったのか。
 長かった戦いは、あっけなくも一瞬で決着が付く。

 奉魂の剣の閃光―――頼光の一撃が、遂に九尾の急所を斬り上げる。
 九尾から叫が上がり、地に叩きつけられる音と振動が辺りに響き渡った。
 「……!!!」
 頼光が、九尾を倒した。
 晴明は、倒れ墜落した九尾にゆっくりと歩み寄ってゆく。
 夥しい量の血を流し、息も絶え絶えの九尾は近付いてきた晴明を憎らしげに見やる。
 『…口惜しや。虫けらの如きニンゲンに斯様な目に合わさるるとは…』
 「我が神よ。これも、世の定めにございますれば。―――潔く現世をお去り成されませ。」
 凛として言葉を紡ぐ晴明に、九尾は目を細め―――晴明の傍らに飛び降りた頼光を見やる。
 『……我が落胤…ぬしの身体から…その男の匂いがするのう……ふ…ははは……所詮は女よの…
…晴明…』
 「………。」
 『月女ともあろう者が卑しきニンゲン―――それも…かりそめの肉体を持ちし亡者に清身を許すとは
…御身は必ず地獄に堕ちようぞ……。』
 「私は自らの心に従ったまでの事。今までも、これからも変わりはありませぬ。それに、今更罪で
地獄に落ちる事など、何を恐るる事がありましょうか。」
 強い眼差しを向けながらも心穏やかに答える晴明に九尾は毒付く。
 『世迷言を…真…愚かなり、我が落胤……己が後継でありながら……卑しいニンゲンに身も心も
奪わるるとは……ふふふ……』
 九尾がゆっくりと瞳を閉じる。
 その姿に晴明は一息付くが――――――
 「己が身、朽ち果て様とも…浄化の星降は、果そうぞ!!」
 「…!!!」
 いきなり鎌首を擡げた九尾に、頼光は慌てて晴明の身を引く。
 倒れていた九尾の姿はみるみる岩へと変貌し、巨大な隕石へと変わってゆく。
 宿怨の岩―――殺生石と成り果てた九尾の姿を見て、晴明は絶望に膝を折った。
1904:04/02/28 03:11 ID:YrC6zwY2
参拾七

 「殺生石と成り果てたか…こうなっては最早、誰にも止められぬ…」
 我等の行って来た事はすべて無へと帰すのか――
 限りの無い絶望が、晴明の身と心を締め付ける。
 (…最早、全巫力と命を持ってして殺生石を打ち砕くしか道はないか…)
 意を決した晴明は、ゆっくりと懐から符を出そうとするが。
 「…頼光?」
 頼光は一瞬の間、晴明を見つめ―――そのまま、殺生石を追い飛び降りてゆく。
 「頼光!!!よもや…あの岩を打ち払うおつもりですか?!」

 何と無茶無謀な事を―――と、心底驚くが。
 頼光が向けた目線と強い意思に、共に飛び出そうとした己が身が止まった。
 (…貴方の力を信じろ、という事ですか…頼光)
 実際の所、ここに至るまで―――実際彼が九尾を倒すまでは、その力の程を見誤っていた
ように思えてくる。
 「頼光…貴方のその力、見届けさせて頂きましょう。」


 そして頼光は、晴明のその言葉に十二分に答える。


 驚異的な大きさと破壊力を持った九尾の化身たる宿怨の岩は。
 眩い閃光を放ち、頼光の死の力で悉く粉砕された。
1914:04/02/28 03:15 ID:YrC6zwY2
参拾八

 砕けた殺生石と共に地に落ちた頼光を、駆け付けた晴明は一心に探す。
 実際に殺生石が落ちていれば、この程度では済まなかっただろうとは思うが―――辺り一面、
壮絶なまでの破壊の光景。
 巨大な隕石が地表に叩きつけられるのは免れたものの、大き小さきとと砕けた殺生石の残骸が
ばらまり、土煙を上げていた。
  「………頼光………」
 かなりの高度から落ちたのだ…彼は最早―――
 不吉な考えに瞳を閉じる。
 ただあてもなくふらふらと歩き。
 ――――ふと、前方に見知った「気」を感じる。
 「…頼光…っ」
 昨晩の事もあった為か晴明の身は既に限界だったが、そのような事も気にかけず、晴明は走り出す。
 少しして。
 風によって流れる土煙の中から、長い黒髪と、白い鎧と、穏やかな表情の男が現れる。
 「…頼光―――……」
 既に亡者の彼に、生きていた…という表現は些か違っているかもしれないが。
 「……晴明……」
 見つめあう瞳と、己が名を囁く声と―――
 目の前に立つ男は、真にゆめまぼろしでなく。
 安堵から身から力が尽き、ゆっくりとその場に崩れ落ちる晴明の細い身体を、頼光は支え。
 そのまま折れんばかりの強さで抱き留めた。
 風で土煙は全て流れ、元の清浄な光に戻った月の光は淡く場を照らす。
 上空からは破壊した御座の桜花が泡雪の如く舞い落ち、強く抱き合う二人を包むように降りそそいだ。

 この刻、この瞬間。
 果て永く、苦しかった宿願は――― ただ一つを残し、全て終ったのだ。
1924:04/02/28 03:28 ID:YrC6zwY2
やっと終りましたでございます。気がつけば壱萬八千字も(;´Д`)
だらだらと書き続けて申し訳ない_| ̄|○スマソスマソスマソ
ここまで読んで下さった方々に感謝感激白湯にございまつ。

これにて暫くお休みおばと思いつつ、実は既に道満×晴明様のリョウジョーク(?)モノを
書き始めてる始末。需要があるようなら落させて頂きまつ。
頼光相手と違って筆が進みやすいは、道満がエロ親父なのと心理面の問題か(藁

>11様
お久しゅうにございまつ。
そうですか、とうとう×箱を。アッ-ヒャッヒャヽ(゚∀゚)ノdドリマツル
頼光による(?)弱気晴明様手篭めとフサフサのお仕置き、心待ちにしておりまつ。

>186様
人大杉は弥生の半ばまで(;´Д`)
不謹慎ながら戦陣記拝見させて頂きまつた。
…ドウナッロルンヤーヽ(`Д´)ノウワァァン!!ブラウザの普及を願うばかりにございま綱。
193名無しさん@ピンキー:04/02/28 08:15 ID:8C0Ese4l
4殿乙華麗。
長い作品を、良くぞ最後まで投下してくれましたぞよ。
読んだ後、朝っぱら早々いきなり凶箱起動して天の麓→桜花EDまで見た。
元々あの終り方にはくる物があったでござるが
頼光と晴明様の儚い恋絵巻に更に切なさ倍撃禿萌え。・゚・(ノ∀`)・゚・。ウマァァァ


次回作は今回とは半回転違う内容との事。
ですが、勿論期待してお待ちしておりまする(*´Д`)ハァハァ
194名無しさん@ピンキー:04/02/28 20:05 ID:yHrGqdlJ
4様乙!頼光と晴明様の切ない関係に禿萌えた(;´Д`)ハァハァ

次回は道満×晴明様ですか(;´Д`)ハァハァ楽しみに待っているでおじゃる
勿論他の職人様の作品もふしてーまてーりー(・∀・)っ/○☆チリーン
195名無しさん@ピンキー:04/02/28 23:36 ID:H/+eDLNV
職人様 乙華麗…!
良作イパーイのこのスレはあまりに美味しい
リアルな数として80回は読もうぞ
196名無しさん@ピンキー:04/02/29 08:22 ID:XxbXaR2Y
せつなさモモモモモ(3000閃)エー(*´Д`)ハァハァ(*´Д`)ハァハァ(*´Д`)/ \ ア / \ ア
4殿乙華麗にござりまする。他の神様と共に、次回作も期待なり。

もう萌無に御伽をプレイする事すらできない模様。
先程なんとなく晴明様(勿論参ノ装束)で酒呑屠ってみようとして大失敗。
そこから頼光から自由を奪う晴明様を腹癒せにウマーする酒、という何とも
アワーな光景が頭をよぎり(*´Д`)ハァハァ


だが「宿敵と書いて友と呼ぶような酒はンナコトシネーヨヽ(`Д´)ノウワァァン」と我ながらガクリ。
我に職人への道は遠いようでござる_| ̄|○チリーン
197名無しさん@ピンキー:04/03/01 02:27 ID:LlhSeyM6
>196
いや、意外にも萌るでおじゃる(;´Д`)ハァハァ
問題はいかにあの酒呑童子といえど、あの晴明様をウマーできるかが問題でおじゃるが。
198名無しさん@ピンキー:04/03/02 02:38 ID:ecMtt7/g
寧ろ頼光も入れて晴明様を、と思った我

晴明様の大巫術コンボで禿しく飛ばされてまいる。
199名無しさん@ピンキー:04/03/03 21:08 ID:CKM1KjaB
晴明様に飛ばされるなら本望でおじゃるよ(`・ω・´)っ/○チリーン☆
200103-2-1:04/03/03 23:29 ID:SANNqeKH
 細雨でくるんだ繭の中、蛹が静かに羽化を待つ。
 銀糸は絶え間なく紡がれて、藤も菖蒲もその内に。



 雨が降る。
 昼日中というのに辺りは鈍色、耳にはざあざあと雫が壊れる音ばかり。
「……よく降るのう」
 そして、飲んだくれの欠伸がひとつ。
「こう湿っぽいのが続くと、こっちまで気が滅入ってかなわん」
「雨月だからの。暫くはこうして過ごすしかあるまい」
 でれりと縁側に寝そべり、徳利を弄んでいる綱の横で、季武はその手元――
否、根元に目を落としたまま言葉を返した。

 梅雨。芽吹くだけ芽吹いた草木がその背を伸ばし、慈雨を受けてその緑を
濃きものにする季節。
 金毛九尾の荒神によって一度は灰燼に帰したこの地も、今は命の色に溢れていた。
瓦礫の山でさえ草花を育み、鳥はその雛の糧を求めて行きつ戻りつしている。
 行きつ戻りつしているのは人も同じで、こちらは地をならし柱を打ち立て、
この廃墟の復興に努めていた。
 商人の呼び声、資材を積んだ荷車の軋み。未だ全ての住民は戻らず、あちこちが
焼けただれたままではあるが、都は元の息づかいを取り戻しつつあった。
201103-2-2:04/03/03 23:30 ID:SANNqeKH
 ――とはいえ、雨脚の強い日は庇の下にいる他はなく。
「まあ…うぬは、なあ……すっかり瑞々しくなりおって。外に座していた方が
 心地良いんじゃ――ああ、根腐れを起こしては一大事か」
 酔いどれの軽口に、べし、とその頭を叩くことで返事をすると、季武は再び
その根を動かし始めた。ほつれた金糸、銀糸をつまみ上げ、器用に縒り結んでは、
元の場所へと織り込んでいく。
 彼が先程から行っているのは、小さな手毬の修繕であった。色とりどりの糸で
かがられた球には、何かに引っかけてしまったのであろう痛々しい傷がついていて、
その持ち主を大層しょんぼりとさせていたものである。
「しかしだな」
「何じゃ」
 叩かれた場所をさすりさすり、綱が口を開く。
「その毬、じきに直るんじゃろう」
「うむ…夕餉の前には終わらすつもりなんじゃが」
「だとしても、この天気では――なあ」
 顔を上げれば、一間先も見えぬ雨である。
「確かに、少し待たねば突くも蹴るも叶うまいな」
「……だからだな。あー、その」
「もう良い…御主の言いたいことは大凡判ったわ。つまり、御主は嬢ちゃんが
 浮かぬ顔をしたままなのが面白くないのであろう?」
 問いかけに返ってきたのは、少し決まりが悪そうな「うむ」の声。
202103-2-3:04/03/03 23:31 ID:SANNqeKH
 雨が降る。
 篠を突いてはさんさんと、天と地を縫い人を止め。
「はて……どうしたものか」
 もはや何が書いてあったのか分からぬほどに真っ黒にされた竹片が、また一つ
盆に積まれた。

――五月雨を止めるわけにもゆかぬし、止めたところで出来上がるわけでもなし…。

 筆を片手に溜息ひとつ、晴明は庇の向こうを仰ぎ見た。
 何日にも渡る雨で、都の復興作業がすっかり止まっている。自然の摂理とはいえ、
あやかしが去ったこと、そして健やかな緑の移ろいに浮き立っていた人々の心が、
雨粒にしぼんでいくのが辛かった。
 何とか進められる分だけは進めようと、先程から竹片に線を引き引き、絵図面を
こさえようとしてはいるのだが、己自身もこの雨に沈んだように、どうにも良い案が
浮かんでこない。脇に置いた盆の上では、下書きの成れの果てが小山を成していた。
「……困った」
 筆を置き、その手でくるくると前髪を弄びながら、誰ともなしに呟く。ちらちらと
見え隠れするその左目は、右に同じく深い黒を湛えていた。

――本当のところは、判ってはいるのだけれど。

 指先を膝に戻し、かぶりを振ることで己を叱咤する。
 そうやって彼女が気を取り直したところで――
「晴明様」
 部屋の向こうから、声がかかった。
203103:04/03/03 23:46 ID:SANNqeKH
お久しゅうございまする。
遅ればせながら、晴明様の一人ハァハァに萌えてくださった皆様に
感謝でございます 白湯イタダキマス( ´∀`)つ旦~

今回は貞光×公時ネタで行こうかと思いまするに。
しかし前フリのホームドラマが長く申し訳ござらん。

>4様
乙華麗様でございました。頼光も晴明様もまこと凛々しゅう…しかしその後を考えると切ない…
でもしっかりハァハァ(;´Д`)ウマー
道満一家によるリョウジョークも楽しみにしておりまする〜

>11様
よくぞ舞い戻られましたヽ(゚∀゚)ノ
…えっちぃ《晴明》に弄ばれる純情頼光…
疾く、疾く堕ちてしまう頼光を…!(;´Д`)ハァハァ
204名無しさん@ピンキー:04/03/04 02:57 ID:jj4bblH2
103殿新作ヤトキタキタキタ━━━(゚∀゚)━━━!!
次は貞光×公時・・・(*´Д`)ハァハァ貞光たん上位でござるか(*´Д`)ハァハァ
貞光たんのネタは初めてなんで楽しみでござる!!
前振り長くてもウマーなんで全然オケーにござる。


・・・ついでに一生懸命手毬直す李武萌。
205名無しさん@ピンキー:04/03/04 05:48 ID:9rbdVz3S
ホームドラマも(・∀・)イイ…
貞光に弱い四天、カワイイなあ
そして前髪を弄ぶ晴明様に(;´Д`)ハァハァ

貞光×公時な展開ごっつ楽しみですハァハァ
206名無しさん@ピンキー:04/03/05 18:16 ID:r9eG2DFx
103さん新作.*・゜゚・*:.。..。.:*・゜(n'∀')η゚・*:.。. .。.:*・゜゚・*
ホームドラマも(・∀・)イイ!!その後に更に期待(*´Д`)ハァハァ


他の職人様の御降臨投下も期待あげ(・∀・)っ/○☆チリーン
207封珠院異聞・10:04/03/07 23:25 ID:3MQDaapR
『頼光……ああっ……貴方の熱を、……感じまする…っ…。』
言いながら《晴明》が、ゆっくりと腰を動かし始める。
動きに合わせて長い黒髪が揺れ、彼女の姿を妖艶に彩っていった。
「……っ……!」
久しく味わった事のなかった、女の身体―――しかもそれは、密やかに恋慕の情を抱いていた、晴明その人の姿で。
『…ふっ……はぁっ…あ、ぁっ……。』
その身に雄を咥え込み、常日頃の清廉な彼女からは想像もつかない淫靡さを湛えた表情で喘いでいる。
『…っ……あ、はぁっ……頼光、……らい、こう…っ…!』
耳を擽るは、切なげに甘き声で呼ばれる己の名。
目に映るは、涙を湛え己を見つめる黒曜石の瞳。
手に触れるは、しっとりと汗ばんで吸い付く肌。
蠱惑的な《晴明》の様に、惑わされるなと云う方が無理というものであろう。
湧き上がる衝動を抑えきれず、頼光は《晴明》の腰を掴むと、己が楔を激しく打ち付け始めた。
『頼光……ああっ、貴方が…自ら、私を…っ……斯様に、お求め……くださるとは…っ…!』
清廉たる頼光が己を律し切れず、遂に屈したという悦びに《晴明》が歓びの声を上げる。
しかし、その肢体に惑い、溺れ始めた頼光にとって、《晴明》の言葉に含まれた感慨などは最早意味を持たなかった。
自らの情欲に従って、唯々《晴明》の身体を掻き抱き続ける。
「……晴、明…っ……!!」
『あっ……ああぁっ……頼光っ……!!』
頼光が精を放つのと時を同じくして、《晴明》もおとがいを上げ、歓喜に唇をわななかせながら果てる。
208封珠院異聞・11:04/03/07 23:29 ID:3MQDaapR
『は…っ……頼光、もっと……!』
荒い息を繰り返しながらも、まだ足りないとばかりに《晴明》は腰を揺らめかせて強請った。
「……くっ……!」
貪欲に絡み付いてくる肉の感触が、胸板にしなだれかかる柔らかな身体の温もりが、再び頼光を煽り、昂ぶらせていく。
『は……あぁっ…あ、あっ……!』
歓喜と快楽の入り混じった、妙なる声に誘われるままに頼光はその身体を求め続ける。
『頼光よ……愛しき女の身体、心のままに貪るが良い……!』
現世の事など捨て、何のしがらみにも囚われる事なき異世に身を埋め、全てを無に帰すが良い―――
『晴明よ、己が手駒の要、確かに我が手に―――奈落へと堕ちたり……!!』
荒ぶる頼光の熱を身の内に感じながら、妖は一人恍惚とした笑みを浮かべていた。


頼光を喪い、都を護る事叶わず落ち延び、地に降る無情の雨に打ちひしがれた晴明が
奈落の淵に封じられし一筋の光明を見出すのは、それより幾年かを経た後になる―――。
20911:04/03/07 23:38 ID:3MQDaapR
偽晴明様、頼光を手篭めにするの巻(←をい)これにて終了でございます。
えちーがぬるぽですみませぬ。我にはこれが精一杯ゆえ……。

先日ようやく酒たんにお会いいたしました。月光剣の光波で一撃でしたが_| ̄|○
酒たんに(;´Д`)ハァハァな事をされる晴明様、というのもなかなか乙ですなぁ、
と思いつつも、やはり斯様に義侠心溢れる御方にて難しいかと。
しかしどなたか是非挑戦していただきたいものです(;´Д`)ハァハァ

4様も長きにわたり素敵頼光×晴明で(;´Д`)ハァハァさせていただき
非常に美味しゅうございましたです(;´Д`)ハァハァ
次は道満にリョウジョークであーんな目やこーんな目に遭ってしまう晴明様を
楽しみに待っておりまする。
そして103様の貞光たん×公時という、初めて貞光たんメインのお話、
非常に期待しております(;´Д`)ハァハァ

勿論、その他の方々のご降臨も伏して待てり〜♪
210名無しさん@ピンキー:04/03/08 01:39 ID:+csk+pIu
ついに頼光が堕チタ━━━━(゚∀゚)━━━━ !!!!!
奈落の淵で半身が妙にヘピーリ腰だったのは…そういうことでおじゃるか

11殿、えろえろウマーなお話をありがとうございました (・∀・)ノ旦~ 白湯ドゾー
《晴明》の魔性の魅力に萌えさせていただきました ワレモユウワクサレテエ

またハァハァな夜話を紡いでくださいませ
伏してお待ち申しあげまする
211名無しさん@ピンキー:04/03/08 02:16 ID:PT9dpCaq
11殿乙華麗!(;´Д`)ハァハァ
偽晴明様の妖しい魅力にとうとう堕ちた頼光(;´Д`)ハァハァウマー
次回作も期待しておじゃる!

>>210
確かに半身ヘナヘナヘピーリですたな(藁
よもやこんな理由があったとは(;´Д`)ハァハァ
212名無しさん@ピンキー:04/03/08 05:06 ID:SD5frkzD
11様
有難うごじゃりまする。素晴らしき言の葉の数々に一夜の夢を見せていただいたでごじゃる。
213103-2-4:04/03/10 18:25 ID:Q5cgLF+n
「あら…まあ」
 招きを受け、晴明の部屋――とはいってもここは都の外れの仮住まい、単に
座敷の片隅を衝立で囲っただけの場所なのだが――に入るなり、貞光はいつもの
口調で驚いた。その手にある盆の上、椀が吐く湯気とは裏腹に、ぱったりと足が
止まっている。
「これはこれは…まったく、見事にございますね」
 その目は、竹片の山に釘付けだ。
 改めて見ればどうやって積まれたものか、その高さは貞光の胸ほどもあり、
その均衡は、彼女の声に崩れても不思議ないほど珍妙で。
「新しい術を編まれたのですか?」
「いえ……偶然の産物です」
 本気で感心している分だけ、返事に困る。
「左様にございますか」
 そんな晴明の気分を知ってか知らずか、貞光は変わらぬ声音でそう言うと、
そろそろと文机に歩み寄った。やはり音を立てぬよう、白湯の入った椀をそこに置く。
「ありがとう」
「…勿体ないお言葉にございます」
 感謝に返ってくるのはいつも、慎み深い一礼。晴明がこの娘を引き取りし頃より、
何一つ変わらぬ仕草。

――そこにほんの少し、頑なな何かを感じるようになったのはいつからだろう。

 おぼつかない足取りで小山を運び出す背中を見ながら、晴明はぼんやりと
己にそう問うてみた。
214103-2-5:04/03/10 18:27 ID:Q5cgLF+n
 雨が降る。
 囲みし音は十重二十重、全てを覆いし水の御簾。
 ざんざんとした雨音も、今は却って無音を生んで。この小さな住まいにあってさえ、
他の誰かが生み出す音が聞こえない。
「よいしょ」
 だから、何となく独り言を口にして。
 どうにかこうにか、その形を崩すことなく、この厨まで持ってきた小山を土間に
置き、そのてっぺんのひとかけを手に取ると、貞光は上がり框に腰掛けた。
「……巻紙、使う前に黴びてしまうかな」
 そこにある線の余りの迷いぶりに小首を傾げたその先では、いつの間にか
やってきていた彼女の相方が、同じように顔を斜めにして書き散らしの山を
見上げている。
 かつてなら、大路一本の詳らかな絵図でさえ半刻のうちに仕上げた晴明が、
今はたった一つの社殿を描くことすらままならず。
 幼さの残る唇が、きゅ、と難しい顔を作り出す。
 晴明の強さについては彼女の良く知るところであるが、そこにある脆さに
ついてもまた、貞光の知り抜いたところであった。
 ある種の、例えば金剛石のように、傷を付けることは能わずとも、ちょっとした
角度で叩いてやるだけで壊せてしまう、そのような脆さである。
 ずっと自分を導いてきた凛々しいあの背中が、斯様な弱さを孕んでいるのに
気付いてからこのかた、己の心、その水底が律動の狂った波を生み、小さな、
けれど御しきれない渦を巻き続けている。
 無論、今でも晴明を慕う気持ちに変わりはない。
 だが――あの胸が帰る場所ではないことを、己は否みはしないのだ。
215103:04/03/10 18:37 ID:Q5cgLF+n
貞光、すっかり中学生日記です。


>11様
乙華麗さまでございました。
堕落頼光…あのあと腰がバカになるまで幾年も…(;´Д`)ハァハァ
頭で判ってても情と欲に流される姿は
男女を問わず萌えなので美味しくいただきました。ゴチソウサマです

またお逢いできる日を楽しみにしておりまする(・∀・)ノシ
216名無しさん@ピンキー:04/03/11 03:39 ID:gJ3HaqyY
103様続きキタヽ(゚∀゚)ノ!!!!
途中途中の心情的な面がしっかり書かれててウマーにございまつ(*´Д`)
続き楽しみしておじゃる
217名無しさん@ピンキー:04/03/11 10:47 ID:yZ6gBEOZ
物思いな晴明様と貞光たん(;´Д`)ハァハァ
静かな始まり方からいかに(;´Д`)ハァハァになるのか楽しみでおじゃる!

しかし、再度ゲームしては新たな萌が湧き出て堪らんのう…(;´Д`)ハァハァワシモナニカカケタラノウ…
218名無しさん@ピンキー:04/03/13 05:44 ID:XDkkUpV1
晴明と貞光のやりとりが可愛くて萌えますなあ
返事に困る晴明様ハァハァ
独り言溢す貞光もまた可愛くてハァハァ

>217
ドウイ-ヽ(;´Д`)ノ まだ萌えが止まらないよ〜ドウシタライインダ…

219名無しさん@ピンキー:04/03/14 08:26 ID:g6NVZqtL
保守+職人様降臨待ち(´・ω・`)っ/○☆チリーン
漏れも今だ萌止まらないヨー(;´Д`)ハァハァ
220名無しさん@ピンキー:04/03/14 19:03 ID:AaTBp5wo
自分も同じく・・・。あのエンディングは、
自分が今までやったゲームの中で最高のエンディングだと思った。あの切なさが堪らなくハァハァ

遅くなっちまいましたが11殿、オツカレ(・∀・)サマデシタ!
偽晴明の妖しい色香が堪りませんなぁ(;´Д`)ハァハァ
またの御光臨をお待ちしておりまする。

103殿の貞光タンがどんな流れで金時とハァハァになるのか楽しみです。
でも非エロの所もほのぼのしてて(・∀・)イイ!
221再始修祓・1:04/03/15 00:02 ID:L246yTZ8
月輪の刻……それは、九尾の星降りの呪が、成就する時。
この身に尾の一つを封じている今こそ、勝機だと晴明は思っていた。
しかし―――それでも尚、白き巨妖の力は絶大なるもので。
雷を呼び、星をも堕とすその熾烈な攻撃に頼光は苦戦を強いられ、そして……。

「避けるのです、頼光!!!」
晴明の悲痛な叫びが響き渡ったが、しかし時既に遅し。
体勢を崩した頼光が見せた刹那の隙を、九尾は見逃さなかった。
白銀の毛並を持つ尾が風を切り、頼光の身体を力任せに叩きつける。
さしもの頼光もひとたまりもなく、山の頂からまっ逆さまに突き落とされてしまった。
「……頼光……!」
力なく膝をつき、地に伏した晴明の落胆した様を、さも可笑しそうに九尾が見下す。
『なれし故郷を放たれ、この地に楽土を求めた……か。宿命を見誤るとは……。』
心底呆れた響きを含んだ、九尾の声が月の御座にこだまする。
……頼光を喪っては、最早己に勝機はない。
かくなる上は、この身に宿した尾の一つだけでも道連れに―――
そう考え、自害しようとした晴明の意図を察し、九尾は咄嗟に白火星を放つ。
「ぐぁっ!!!」
狐の下僕に体当たりされた衝撃で、晴明の身体が岩に叩きつけられた。
「…っ…ぅんっ……。」
激痛が晴明を襲い、身体の感覚を麻痺させていく。
『晴明……そなたのその愚かしさが、不思議にいとおしく感ずるぞ……。』
どこか慈愛が込められた九尾の声を聞きながら、晴明の意識は次第に遠のいていった。
222再始修祓・2:04/03/15 00:04 ID:L246yTZ8
『まったく……我が落胤ながら、何とも愚かしい振舞いを……。』
左目に埋め込んだ白珠を取り出せば既にこの身に用はなく、早急に死を賜るのみと思っていた晴明の目論見は外れ、
逃げ出さぬよう、自刃せぬよう二重三重にも呪を施され、今なお九尾に囚われていた。
石牢の中、静かに座した晴明の目の前に現れた九尾は、さも情けない、といった声音で言う。
「そう思うのならば、私のような裏切り者、早々に捨て置けば良かろう?」
大仰に嘆息して、それでも不遜に晴明は応じた。
……九尾の意図が掴めず、対処のしようが無かった、というのが正解であるが。
『何ゆえ死に急ぎたいか?星降りを阻む事が叶わなかったのが、それ程までに口惜しいか?』
「……。」
黙して答えない晴明に、九尾は嘲るようにくつくつと嗤った。
『まあ良いわ……。ニンゲンという名の蛆虫どもが、堕ちゆく数多の星に打たれ、醜悪にもがき苦しむ様を見れば、
そなたも己の愚かしさを悟り、思い改めるであろう。』
「私は……人間に与した事を後悔するつもりなど毛頭ありませぬ。
我が神よ、私は《月人》としての薄められた生などではなく、《人間》としての死を賜る所存なり!!」
あくまで屈せず、凛と言い放った晴明に九尾の眼が剣呑な光を帯びる。
『戯言を……。月の者としての誇りまでも喪い、堕ちおったか!!』
「貴様の不興を買うのは、白珠を奪いし時より承知の上。斯様に責められたところでさしたる感慨も持ちませぬ。
我にとっては寧ろ、慈しみ育んだ都を護る事叶わず、己だけがのうのうと生き延びる事こそが大罪!
さあ、疾く我が身を処するが良い!」
向けられた怒気に怯む事なく応じた晴明に、九尾はゆっくりとかぶりを振った。
223再始修祓・3:04/03/15 00:06 ID:L246yTZ8
『晴明……何を自棄になっておる?あの傀儡を喪った所為か?
そなたの見つけし傀儡……ライコウ、とか言ったか?ニンゲンの割になかなか面白いモノであったのう。』
「!!」
頼光の名を耳にして動揺を隠せない晴明の様を、九尾は興味深げに見やる。
『ほぉ……そなたの斯様な表情、初めて見るやも知れぬ。』
「……。」
『まぁ良い。……晴明、我を謀りし罪、その身にて償って貰おうぞ?容易く死を齎して楽になどさせるものか!』
「ふん……覚悟はしていたが、悪趣味な事だ。残念ながら、醜態を晒して貴様を楽しませる心づもりなど、ありはせぬが……。」
『その強がり、いつまで保つことやら……?』
嘲り嗤う九尾の口から、思いがけない言葉が飛び出した。
『尤も……好いた男の手に掛かるならば、本望と言えなくもないか?晴明よ……我の心遣いに感謝するが良い。』
「……どういう、意味だ……?」
訝しげな視線を送る晴明に、嘲りの響きを込めて九尾が言い放つ。
『言葉通りの意味よ……さあ、来い―――ライコウ。』
「何……!?」
呼ばれた名に驚愕する晴明の目前で、ざあっ、と一陣のつむじ風が起こった。
舞い散る桜花の中に現れたのは―――月の御座にて九尾に敗れ、喪われたはずの頼光の姿。
「頼、光……?」
しかし、これは……頼光の姿であっても、頼光ではない……。
心が―――その高潔な魂が喪われ、正に傀儡と化している事を晴明はすぐに悟った。
『ライコウよ……その身を操り利用し続けた憎き女に積もりし恨みを晴らすべく、思いのままに屠るが良い!』
九尾の声に、頼光が晴明の方を見やる。……その顔からは、何の感情も読み取れなかった。
「頼光の魂の安らかなる眠りを妨げ、斯様な真似に用いるとは……!!」
嫌悪感を露にした晴明に、しかし九尾は追い討ちをかけるが如き言葉を投げかける。
『晴明……最早、頑ななまでのそなたの考えを改めるのは諦めようぞ。だが……その身体に宿りし力、喪うには余りに惜しい。
ならば―――そなたの子を成し、月の者としての正しき路に導き育てる事に、望みを繋ごうと思ってのう……名案であろう?』
22411:04/03/15 00:17 ID:L246yTZ8
お久し振りですこんばんは。
前作御伽で陰陽形に集団リンチ受けてる真っ最中の我ですが
皆様いかがお過ごしでしょうか。

先日は労いのお言葉、もったいのうございまする。
拙い話ながら、少しでも皆様の(;´Д`)ハァハァに貢献できたなら
光栄にござりますれば……。
そして性懲りもせず、イロモノな話を始めてしまい申し訳ありません。
八フサにやられた時の台詞から思いついた代物だったりしますが、
こんな展開では一体誰が楽しいのか甚だ謎です_| ̄|○
実は桜花ED前夜の頼光×晴明も書いてみていたのですが
イロモノな自分が投下するのは憚られた次第にございまする。
……しかもえろ度は低かった

4様、103様の素敵文章には比べるべくもございませぬが……_| ̄|○
225103-2-6:04/03/15 00:34 ID:Aon9yA46
 この手がもっと小さかったころ。そのころは、晴明が己の全てだった。
 日のように月のように己を照らす、欠けたるところなき円かなるもの。
 死したるものの魂が月へ還るというのなら、己はこの優しきひとへ還らんと、
ずっと、ずっとそう信じて過ごしてきたのに。
 晴明の心が、あの男に占められたことを知った日。
 彼女は、己にとって円かなるものではなくなった。

――どうして

 敬愛、思慕、そこに混ざる失意と憐憫。

――どうして、妾は晴明様を。

 己のものでなくとも構わなかった。
 ただ、彼女が誰かを慕う、そのことが酷く寂しくて。
 混濁した感情はやがて硬い殻を作り上げ、気が付けば、昔のように素直な
眼差しを返すことが出来なくなっていた。
「……どうして、なのかな」
 てんてん、と歩み寄ってきた烏を手に止めて、その迷いのない目に羨望を
覚えながら、貞光はもう何度繰り返したか判らぬ、その呟きを口にした。
 雨は、まだ止みそうにない。
226103:04/03/15 00:41 ID:Aon9yA46
うおおおおおおおお投下準備してたら
11様の再臨キテタ━━━━(゚∀゚)━━━━ !!!!!

しかもフサフサ様のオシオキダベーで頼光×晴明!
実は密かに待ち望んでいたシチュなので嬉しすぎまする
今度は晴明様が溺れ堕落する番なのでございますね'`ァ..,'`ァ..,(*゚∀゚)=3 ムッハー!!
今回のエロエロ絵巻も期待しておりまするのココロ

我もがんがってエロに早う持ち込めるようにいたしまする
つーか公時の出番がまだなくて、エロ期待している皆様、非常にスマソ…_| ̄|○
次の投下ではいい加減出せるようになると思いますので、もう暫くお待ち下さいまし
227名無しさん@ピンキー:04/03/15 02:37 ID:HfTpq+n8
11殿と103殿同時キタY⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒(。A。)!!!
11殿の新たなる萌作品に(;´Д`)ハァハァハァハァハァハァハァハァ
操られた頼光はやはりムリヤーリでおじゃるか?(;´Д`)ハァハァ
103殿の貞光たんカワ(・∀・)エエ!細かな描写にも(;´Д`)ハァハァ
228名無しさん@ピンキー:04/03/15 06:29 ID:lhvEAieS
内容は違えど、どちらさまも萌えに迫る描写にハァハァ… / \ ア / \ ア

11殿の凛然とした晴明様が頼光がらみに動揺するさま、堪りませぬ
お気が乗られましたら桜花ED前夜話も是非投下して頂きたく…

103殿の作でヤハリ現在の貞光の本命は晴明様なんだなあ(藁、としみじみ思いながら
公時絡み楽しみにしております(*´д`*)
229名無しさん@ピンキー:04/03/15 19:23 ID:2lat1XWP
?
230再始修祓・4:04/03/16 01:23 ID:BLxkzU5D
「なっ……貴様、悪趣味にも程がある!!」
てっきり頼光に己を殺させるものだとばかり思っていた晴明は、九尾の発想に愕然とした。
……私に子を産ませ、それを九尾が育てる?―――何という、おぞましい考え。
『この男、ニンゲンにしては強大にすぎる力を持っておる。使わぬ手はあるまい?
類稀なる死の扱いに長けた男と、我が落胤たるそなたが交わり子を為せば、さぞかし秀でた子が生まれるやも知れぬ。
我が後継に相応しい程に……のう晴明、そうは思わぬか?』
「戯言を!!」
忌々しげに吐き捨てた晴明だったが、九尾は一向に介さず頼光に向かって言った。
『さあ……やれ!!』
その言葉を合図に、頼光は晴明に手を伸ばすと、その手首を掴む。
「頼光……目を覚ますのです、頼光……!!」
祈るような気持ちで呼びかける晴明だったが、しかしその声は九尾の嗤い声に掻き消される。
『無駄だ……最早、この男にはそなたの声など届かぬ。……どうだ?己が傀儡に手を噛まれる気持ちは?』
「くっ……!」
何とか頼光の手から逃れようと試みるが、もとより巫力を封じられている晴明が力で敵うべくもなく。
両手首を石の床に押さえつけると、身動きの取れなくなった晴明の身体に頼光が圧し掛かった。
「やめ…っ…、…頼光……ぅ……んんっ…!!」
抗おうとする晴明の唇を強引に塞ぎ、その口腔を貪るように舌で蹂躙する。
一体何をと思う間もなく舌を絡め取られてしまい、晴明は面食らった。
「……っ……!!」
濃厚な口付けが何度も繰り返されるうちに、次第に頭は霞がかかったかの如くにぼんやりとし、
今までに味わったことのない感覚が、少しずつ晴明の中に生じていく。

荒くなる呼吸は、息苦しさの所為だけではなく。
早くなる鼓動は、恐怖の所為だけではなく。
この身に炎を宿したかの如く、熱を持ち始めた己に戸惑う晴明をからかうかのように、九尾の声が響いた。
『おやおや……接吻だけで斯様にのぼせ上がるとは、初心な生娘であるよのぉ?』

身体の内に灯された炎の名は―――情欲、であると……晴明はようやく気がついた。
23111:04/03/16 01:30 ID:BLxkzU5D
陰陽形の頼光狩りから何とか逃れたは良いが、
ミチザネ様の第3形態にぼこぼこにされてしまい、
既に霊格MAXの身では如何ともしがたく
こうなったらムーンライトソードに頼るしかないと
ちまちまと形代解放にいそしんでいる今日この頃です。

昨日は丁度103様の素敵文章の投下と時間が重なっていて
かなりびっくりしました。何というニアミスなり。
地の文、情景描写の素晴らしさは見習わないといけないと
切に思う次第です_| ̄|○
晴明様の心の中にはあの男が……嫉妬してしまう貞光たん(;´Д`)ハァハァ
続きを楽しみにしておりまする。

そして4様の投下を伏して待てり。
2324:04/03/16 03:31 ID:P0PWJkuG


 刻限は既に夜半過ぎ――満ちた月の光だけが、闇に包まれた都を薄暗く照らしていた。
 晴明は何をする訳でもなく、何時もの様に仮住いである庵の庭先で、ただ柔らかな光を放つ
月を見つめる。
 満ちてはいても、真円を画かぬ月。
 次に来る月臨はまだまだ先の話であった。
 (この地――都に降り来て幾年月経ったか)
 先の月臨を九尾を裏切る事で退け、白珠を奪いてその力を都に齎し、荒れ果てていた都が
復興の兆しを見せ始めた頃。
 晴明はやっとこの地の生活に馴染み始めていた。
 …が、馴染むと同時に、様々な問題―――特に、人との関り合いにおいての煩わしい問題
に直面する事になり始めてもいたが。
 「……。」
 小さな溜息を吐いたその時、知った気配の式が、己が張った結界に触れた事に感づく。
 「…道満の式か。斯様な刻限に何用か?」
 鵺を結界内に招き入れ腕に留めれば、その獰猛な嘴から良く知った男の声―――道満の
言が放たれる。
 『帝より火急の任務在り。至急、我館に立ち寄られし後、我と共に宮内の陰陽寮に参内されよ』
 帝の極秘の命――が、わざわざ道満を通して?
 「…分かった、直に参ろうぞ。」
 腕に留まっていた鵺は一声鳴くと、そのまま主の元へと戻ってゆく。
 「……。」
 どうにも腑に落ちず疑念が残るものの、火急とあっては参内しない訳にもゆかず、衣を
調える為に屋内に戻る。
2334:04/03/16 03:35 ID:P0PWJkuG


 装束を取りそろえ、上衣を落し、夜衣の帯を解きて肩から落せば、薄暗闇に白い肢体が
浮びあがった。
 (いっそ、我身が女でなければ…斯様に煩わしき事も起こらぬ事であっただろうか。)
 女としての丸みを帯びた身体を見つめ、苦々しい表情を浮かべつつ。
 小袖を着け、単の袖を通し、指貫を当て、狩衣を羽織る――本来、男性が着るべき装束を
纏うのは、女であることを捨て、己を戒めるためであった筈なのだが。
 この地の者は、この身を決して男とは取らない。
 それ以上に―――寧ろ…。
 「…晴明さま、お出かけにございまするか?」
 物音―――と言っても、衣擦れと溜息の音のみであったのだが、傍で寝ていた童女が
目を覚ます。
  突然かけられた声に驚きはしたものの、傍に寄り添い、安心させるように頭を撫でてやる。
 「起こしてしまいましたか…宮中より火急の任が下りました。念の為に式を残して行きますが、
直に帰ってくるゆえ、安心してお休みなさい。」
 「はい、わかりました…お気を付けて行ってらっしゃいませ、晴明…さま…」
 そのまま、すぅっと寝息を立てて、童女――貞光は眠りに入る。
 息から深い眠りに入ったのを見計らうと、気が進まぬものの、宮中へと参内する為に庵を後にした。
2344:04/03/16 03:47 ID:P0PWJkuG
お久しぶりです。人大杉な上に規制にかかってますた_| ̄|○キビシー
ようやく開放されますたぞ。まずは、先に感想をくだすった方々、感謝します。
今回のは先に出した道満×晴明様の多分リョウジョークモノゆえ、苦手な方は
アボーンしてくださるようおながいします。

>4様
女王偽晴明様×スカーリ骨抜き頼光、ウマーですた(;´Д`)ハァハァ
九尾に操られて晴明様をリョウジョークする頼光、というシチュに禿萌え。
続きを楽しみにしておりますぞ(;´Д`)ハァハァ

>103様
此方も新作が…しかも貞光×公時というからに期待(;´Д`)ハァハァ
途中途中の貞光たん→晴明様の構図がウマーにございまする。
道満一家によるリョウジョークはどうやら道満単体になりそうでスマソ_| ̄|○

勿論他の職人様や萌えシチュ語りも待ち(;´Д`)ハァハァ
シチュから突然ネタが浮ぶ事もある事ゆえ。酒×晴もナカナカウマー…
2354:04/03/16 03:49 ID:P0PWJkuG
4様…って_| ̄|○己が4だろうと小(ry
11様の間違いだ_| ̄|○スマソスマソスマソ
数字で呼ぶのはやはり少々辛いやもしれぬですなぁ
236名無しさん@ピンキー:04/03/16 04:30 ID:87Ck7Pbh
11殿、103殿に続き4殿の再臨もキタ━━━━(゚∀゚)━━━!!!
道×晴(;´Д`)ハァハァ気高い晴明様がエロ親父にどう堕されるのか(;´Д`)ハァハァ
11殿のお仕置きも楽しみダー(;´Д`)ハァハァ
103殿は晴明様大好きっ子な貞光タソ(;´Д`)ハァハァ
確かに、名前、数字だとモターイナイかも。
237名無しさん@ピンキー:04/03/17 09:25 ID:Uy6AZpJk
4様もヤト新作キタ━━━━(゚∀゚)━━━!!!

ゲームで気を紛らわせていたが神様の新作天国でまた(*´Д`)ハァハァな日々のヨカーン
238名無しさん@ピンキー:04/03/18 18:45 ID:p/vV4Gkg
こんなペースで良作を拝めるとは…嬉しゅうございますな

御伽小説がイパーイ読めるのはエロパロスレだけ!!!
いや、ま、他所は良く知らないのだが
239名無しさん@ピンキー:04/03/18 20:24 ID:fPTLlyPC
絵サイトさんは数こそ少なく非エロとはいえど良質多し。
でもSS自体は殆ど見掛けぬのう(´・ω・`)ショボーン
エロともなると見つける事自体困難ゆえ、多分ここが一番読める場所と思っておるぞよ。
職人様いつも(*゚Д゚)ウマーな作品ありがd
240名無しさん@ピンキー:04/03/19 18:27 ID:TclgsPgm
疾、疾、続き待ちあげ(・∀・)っ/○☆チリーン
ハァハァしながら待ってるでござる。
241名無しさん@ピンキー:04/03/20 17:19 ID:A6nwngg+
本スレに置いてあった貞光タンと晴明様置いて行きますね。

     〃'´⌒⌒ヽ,
   ( (( )ノ^^)))
     リ○・∀・○ 
   q ̄ リ ハyノ リ ̄P 
    |__|/| ̄ハ____」
     </ 」_|_i_|_ゝ

      l"::::::::l::::゙|
      |====l==|  
      ! ノ人 ゙)
      ヾハ ゚ -レ
     ノ/》_丁》\
    ((ヽ /| |´|ムノ
      /〈└┴' 〉
       `´ `´
・・・・・・・・(;´Д`)ハァハァ
242名無しさん@ピンキー:04/03/20 19:41 ID:tVBTLhEy
(*´Д`)・∴:;ブフゥ…カ、カワエエ(*´Д`)ハァハァ
243名無しさん@ピンキー:04/03/20 20:33 ID:eP5h1euL
うわ、かわいいなオイ!
244再始修祓・5:04/03/21 00:19 ID:CMP8FQvp
私が……我の身体が、……頼光を、欲している?
自分の中に生まれつつある未知なる感覚に、晴明は困惑を禁じ得なかった。
―――そんな事、ある筈がない。操られているだけの頼光に対し、そんな……。
否定をしようにも、繰り返される口付けは晴明の内に灯った種火を消す事無く煽り、
徐々にその火勢を強めていくのだった。
「……頼…光……っ……。」
ようやく解放された唇で大きく息をしながら、晴明は絶え絶えに名を紡ぐ。
知らず滲んだ涙で潤む瞳を向け、頼光の端正な―――だが、無表情な顔を見つめた。
「頼光……止めるのです…っ……。」
しかし拒絶の言葉も虚しく、頼光は晴明の衣に手を掛けると強引に脱がせ始める。
「……くぅっ…んっ…!!」
露にされた肌に触れた頼光の唇の感触に、晴明がぴく、と身体を竦ませた。
「あ、っ……!」
舌を首筋に這わせながら、頼光はその掌に余る豊かな胸を鷲掴みにし、緩急をつけてゆっくりと揉みしだく。
更にその中心を摘み、指の先で捏ねるように刺激されると、其処は硬さを増して勃ち上がり始めた。
「っ……や、はぁっ……。」
頼光の舌が幼子のように突起をしゃぶり、軽く歯を立てると晴明の唇から小さな悲鳴が上がる。
「……くっ…ぁ…っ……。」
己の身体をいいように弄ばれる嫌悪感と同時に―――身体の奥から、熱い何かが湧き出してくるのを感じていた。
その感覚の正体を……この行為の先を、知りたくない。
知ってはいけない、知ってしまったらきっと、抜け出せない……心が、警鐘を鳴らしている。
だが、そんな晴明の葛藤をあざ笑うかのように、頼光の愛撫は続いていった。
24511:04/03/21 00:24 ID:CMP8FQvp
ようやく全形代解放でムーンライトソードを手に入れました。
散々苦労したミチザネ様が光波で一撃_| ̄|○
情緒もへったくれもないのですが、何とか終わりました。
しかも2周目なんて2時間で終わったし……イママデノクロウハイッタイ……

ということでちまちまと続き消化中なのですが、
相変わらずえちーが書けません。難しいなり。
えちをすっ飛ばせればすぐ終われます、という状況です。

4様の新作も103様の続きも(;´Д`)ハァハァしながらお待ち申し上げておりまする。
246名無しさん@ピンキー:04/03/21 05:58 ID:6n82powB
11様前作クリア乙!続きエチも(;´Д`)ハァハァ
翻弄される晴明様 オイシィ…

前作頼光には色恋沙汰の香りは皆無だったから
百鬼ではヨカッタネ( ;∀;) …と思いつつ
専ブラ゙閉じた時デスクトップのOTOGI時計が頼光だったりすると
おのれ、晴明様の身も心もいいように弄びおって!!
…と咎め立てたい気分になりまする
247名無しさん@ピンキー:04/03/21 17:42 ID:Yr/SBUrw
心ならずも頼光に無理矢理致される晴明様(;´Д`)ハァハァ
あの晴明様が少しづつ堕ちてゆく様が禿萌にござる

OTOGI時計、我は晴明様にござるよ(;´Д`)ハァハァ
248103-2-7:04/03/22 12:47 ID:exv9tZsR
 雨が降る。
 縦に横に流れては、まといつきしは身に心。
 何もかもがじっとりと湿るこの季節は、公時の最も苦手とするところであった。
まるで水の粒の一つ一つが、己の力を吸い取っていくような感覚に襲われる。肌に
付く分は勿論、目に映る分でさえそう思えてくるのだから始末が悪い。
 空模様は全く、己が力の源の、火の気に相対したままだ。昨日も今日も、
そして恐らく明日さえも。
 とは言え、この梅雨の間中を屋根の下でじっと過ごすのもまた、その性には
合わぬことであり。今日も今日とて都の中へ出向いては、一人せっせと――途中、
どこからか寄ってくる、長雨に退屈した童たちの相手をしつつ――地を整えていた。
 なまくら同然に陥っているものの、やはりその大力ぶりは常人の比ではなく、
その腕は易々と、まるで薪でも拾うが如く、焦げた柱や落ちた梁を担ぎ上げていく。
 かつては持て余すだけ、何かを傷つけ壊すだけだったその力は、今は幼き子らの
歓声を呼び、都に暮らす人々の助けとして振るわれていた。
 これが罪滅ぼしになるかは、判らない。だが、己のあるべき道なのだろうと、
公時はそこを歩みつつ思う。
 雨は依然として強く、流石にこれ以上は身が持ちそうにない。そう判じ、軒下から
手を振る童たちに今日の別れを告げ、彼は帰途につくことにした。
 外れに行くに従って、都の景色には緑が増す。時折、その中で藤や菖蒲の紫が
煙っているのも見受けられた。

――心気だけでも、少しは晴れているといいんだが。

 初夏を告げるその色に、あの小さき娘の影が重なる。
 壊れてしまった一等のお気に入りは、今ごろ季武が直しているはずだ。だが、
その贈り主と貞光との間に入った傷は――恐らく元の通りには戻るまい。
249103:04/03/22 12:59 ID:exv9tZsR
区切りが半端な上、蝸牛の如き筆の進みで申し訳ござらぬ。やっと公時だせた…。

>11様
斯様なへなちょこポエム文をお褒めいただきありがとうございまする。テレマスタ
じんわりねっとり崩れていく晴明様に(;´Д`)ハァハァ
このやらしさが魅力的でとても好きです。

>4様
ささ貞光のお休み三秒っ…!!!!
これだけで御飯三杯いけまするよ(*´Д`)禿モエー

どちらさまの続きも楽しみでございまする。
250再始修祓・6:04/03/22 23:17 ID:PjOY1mKR
「んっ……はぁ……あっ……。」
身体中を這い回る唇が、掌が、徐々に……しかし確実に、晴明の理性を失わせていく。
荒い吐息の節々に、艶やかな嬌声が混じるのを抑える事が出来なかった。
月の如く白き肌は仄かに桃色に染まり、胸元には幾つもの紅い痕が鮮やかに咲き乱れている。
やるせなげに首を振る動きに合わせて漆黒の髪が揺れ、晴明の姿を彩っていた。
さしたる抵抗も出来ぬうちに指貫を脱がされ、剥き出しにされた下肢に頼光の手が延びる。
「やっ……あ、っ……?!」
晴明は何とか逃れようと身を捩ったが、そもそも力の入らぬ身体で頼光に敵うべくもなく、
そのまま大きく脚を広げさせられ、秘部を眼前に晒される格好となった。
『晴明……げに浅ましき、女の身体よのぉ?既に潤い、男を欲しておるわ。』
九尾のあからさまな指摘に、晴明は顔を紅潮させる。
「なっ……ひぁっ……や、あぁっ…!!」
濡れそぼった晴明の秘所に頼光は顔を近づけると、あろうことかその中心を舐め上げた。
「いや、…ぁ……っ…。」
ぴちゃ、ぴちゃ、と、耳を覆いたくなるような卑猥な水音が響く。
頼光の指先が柔らかな肉を掻き分け、芽を剥き出しにして舌先で転がすように刺激すると、晴明の背筋に
かつて感じた事のない快楽が走り抜けて、言葉にならない喘ぎが口をつく。
「…っ……あっ……はぁっ……。」
最奥から止め処もなく湧き出る蜜を掬い、周囲に撫で付けながら、まだ男を知らぬ穢れなき女陰へと指を差し挿れていく。
「ひっ……あ、あっ!!」
くちゅ、と湿った音を立てて異質な物が己の内に入ってくる感触に、晴明は上ずった声をあげた。
内壁を探るように動く指のおぞましさと同時に、得体の知れないむず痒さを感じ始める。
「やっ…頼、光……嫌、……いやぁ……。」
首を振り、うわ言のように呟き続ける晴明だったが、最早何が嫌なのか、己にも分かっていなかった。
25111:04/03/22 23:25 ID:PjOY1mKR
何というか……書けば書く程スレの空気に合わなくなっている気がひしひしと。
ゲームのあの匂い立つような雰囲気からどんどんかけ離れていきまする。
どうすればよいのでしょうか、教えてえらい人_| ̄|○

今更ですがこの話の晴明様は全然救われない感じで終わりますので
リョウジョーク物が苦手な方は脳内もしくはブラウザであぼーんしてくださいますよう
よろしくお願いしますですじゃ。
252名無しさん@ピンキー:04/03/23 01:29 ID:ecNAIh86
>103殿
じわりじわりと萌えが迫っておるのう(;´Д`)ハァハァ
一体公時と貞光タンの間に何があったのか気になるぞよ。

>11殿
グッジョブ!!!
高貴な御方が斯様にされるのも(;´Д`)ハァハァ
イヤヨイヤヨモスキノウチーな晴明様(;´Д`)ハァハァ
253名無しさん@ピンキー:04/03/23 17:49 ID:h0fX01f9
>最早何が嫌なのか、己にも分かっていなかった。
  _n
 ( l    _、_
  \ \ ( <_,` )
   ヽ___ ̄ ̄  )   禿グッジョブ!!
     /    /
254名無しさん@ピンキー:04/03/25 17:20 ID:pTcaCJZV
ハァハァしながら疾、疾、続き待ちあげでござる(・∀・)っ/○☆チリーン



しかし、晴明様の胸のサイズはいくつなんだろう(;´Д`)ハァハァ
貞光たんも気になるが
255名無しさん@ピンキー:04/03/25 17:34 ID:npRTlueW
予想
晴明=F
貞光=A

ヒップサイズはバストと比例してそうだ…
256名無しさん@ピンキー:04/03/25 20:07 ID:EQSlkwZl
晴明様は
「ぼん、きゅっ、ぼーん」なすたいるでござるな(;´Д`)ハァハァ

貞光タンは
「ぺたん、きゅ、つるーん」なすたいる。これまた(;´Д`)ハァハァ


密やかにヒメも気になるのう(;´Д`)ハァハァ
257名無しさん@ピンキー:04/03/26 09:32 ID:gcfl0qEV
>>256
…ちりーん


無礼者が!!
258名無しさん@ピンキー:04/03/26 11:11 ID:uKe7FsIc
チリーン

 大きければ良いというものではない!!

                         チリーン
259名無しさん@ピンキー:04/03/26 16:54 ID:HQNwRM7Q
ひょっとしてヒメは貧チチ


……(;´Д`)ハッ
260名無しさん@ピンキー:04/03/26 17:11 ID:hE+emrna
何となくヒメは指先、爪の形が綺麗そうな感じがする。アーモンド型。
晴明様の場合はやや平ら、長方形。
261名無しさん@ピンキー:04/03/26 19:07 ID:h1VQzqQl
もう少し詳しくミチザネとヒメの設定解れば…(´・ω・`)ショボーン
頼光と晴明様もだが、ミチザネとヒメも禿萌えなんだが。

御伽はしっとりひそやかな関係のカポー多めで(;´Д`)ハァハァ


勿論エロエローも禿萌えであるぞよ(;´Д`)ハァハァハァハァ
262103-2-8:04/03/27 23:18 ID:sN1toUbJ
 人は、変わる。
 身も心も、時という流れに浮かぶ泡沫。ならば、そこに浮かぶもの同士の間が
変わることに何の不思議があろう。
 だが――それでも人は嘆くのだ。変わりゆく他者、そして己の心に。

――『晴明様が、攫われてしまいました』

 普段と変わらぬ、抑揚のない声音。
 そう告げた彼女の顔は、結局知ることが叶わなかった。
 あるのはただ、己の手を掴む、あの小さな指の強さだけで。
 頼光が異世に落とされ、何もかもが後手に回り始めた日。その日から、貞光の
顔に一条の硬さが見え隠れするようになり、己と二人でいるときは、頑是ない――
曰く、肩に上らせろだの髪を編ませろだの――遊びをねだられるようになっていた。
 心許ない童が、ただ大きなものに縋る。その本能を知らぬほど、公時はものに
疎くはなかった。
 ただ、本来であればそれは晴明を相手にして然るべきもの。

――『頼光様は、御自身ばかりか――』

 都の守り人、そして一人の女人。晴明に落ちた影の色合い、その深さがどちらに
あったのか、貞光は即座に見抜いていたのだろう。
 帰る処などない、というあの呟きは誰に向けられたものだったか。
 壊れた憧れと、やり場のない嫉妬。そして同じだけの哀憐。それらを受け止める
だけの大きさを、彼女はまだその掌に備えていなかった。
 あれから幾年か経った今も、それは変わらない。
 そして、公時がその様を見るにつけ、言い難い心苦しさと歯痒さを感じるのも、
また変わらぬことであった。
263103:04/03/27 23:33 ID:sN1toUbJ
相変わらず蝸牛で申し訳ござらぬ。
それはそうと、桜の季節が始まりましたな。
かの花を見るにつけ、妄想全開で堪らぬ状態でござりまするよ(;´Д`)ハァハァ

>11様
イヤヨイヤヨモスキノウチー…禿、禿ぐっじょぶでござりまするよ。
かの萌えちぎりエロエロ文、自分はスレの空気にはきちんと合っている気がしますが、如何か。
どうか自信を持ってお書き下さいまし。楽しみにしております。

そして4様の続きも伏して待てり〜(・∀・)っ/○☆チリーン
晴明様の憂いを抱える様がどこかしら艶っぽくてステキです。
264名無しさん@ピンキー:04/03/28 07:27 ID:Ife+RKdU
103さんキタ.*・゜゚・*:.。..。.:*・゜(n'∀')η゚・*:.。. .。.:*・゜゚・*
幼さの残る貞光タンが禿萌えなり。
じわじわと続きが来るのが楽しみでござる。

他の神様や新たな神様の降臨もずっとまってるでござるよ。
265名無しさん@ピンキー:04/03/30 01:29 ID:nafdU1DA
103殿、牛歩でも続き楽しみに待ってますぞ!!

晴明様の胸、やはりFがデフォですか?
…(;´Д`)ハァハァヤワラカソー
2664:04/03/30 02:55 ID:ATNzheas



 九尾が倒され、漸く地に平穏が訪れる。
 戦いが終りし頼光が再び眠りにつくは月輪に反する月隠の夜。
 それまでの間―――晴明が望んだものは。
 『多くは望みませぬ。―――ただ、最後の刻まで貴方の傍に。』

 頼光は、晴明の一途なその願いを聞き入れた。


 己達の使命を、立場を忘れ。
 ただ何気ない会話を交わし―――時には何やら気まずい空気――大概は頼光の責で
あったが、最後には互いに微笑みあい。
 そして―――宵闇の間だけは密やかな男と女になる。

 他の四天王達は様々な思惑と面持ちで彼らの様子を見ていたが、敢えて邪魔するような
無粋な真似はしようとしなかった。
2674:04/03/30 02:56 ID:ATNzheas


 全てが寝静まり、静寂なまでの深い夜。
 「………。」
 互いに飽く事無く睦み逢い、眠りについていた晴明の意識が、ふと戻る。
 力強い腕にしかと抱込まれていたが、頼光を起こさない様にそっと擦り抜け。
 薄衣を着け、ふらりと誘われるかのように素足のまま外へと出る。
 春とはいえ、今だ冷たい空気が身に吹きつけるが、熱篭っていた身体には丁度良いくらいの冷風。
 動きは少々鈍るものの、そのままふわりと舞うように飛び、天の断崖へと足を伸ばす。


 断崖では満月過ぎた月が煌々と地を照らしていた。
 あの戦いが終ってからまだ三日。
 天に光る、よどみの消えた清らかな月は、壱拾九夜―――臥待の月。
 明日は更待の月となり。
 この月が下弦となり、鎮静の月となり。
 いずれ、晦―――隠の月となる。
 それは、想い慕う彼の男との永久の別れを意味する。
 わかっていた事ではあるが。
 (斯様に苦しむのなら…いっその事、傍に居るのではなかったのか…)
 語らう度に、深く知る度に、なお一層頼光を好いてゆく己が心。
 初めは少々苦痛であった身の交わりも、回を重ねれば慣れはじめたが。
 彼の熱を、想いを、身に心に刻み付けられる度に。
 ―――狂おしく、痛みを伴う想いが、刃の如く切り刻み、自らの心をを深く傷付ける。
 研ぎ澄まされた冷静な外面とは裏腹の、脆き内面。
 女と身としての悦びを知ると同時に、己の彼の男への恋情の深さを、実感させられるのだ。
 そして。
 (この現世に置いて逝ってほしくはない。いっそ、我も…共に……)
 甘美な死を望む思いは、以前とは全く違う形で晴明の心を蝕む。
2684:04/03/30 03:00 ID:ATNzheas


 ―――ふと。

 ふわりと、背中から温もりが身を抱き包みこむ。
 「…頼光……何時の間に。」
 「斯様な姿と薄衣では、風病にかかろうぞ。」
 思考の深さから、頼光がここに来た事が分からなかった事に。
 ―――あまつさえ背から抱き込まれるなど。
 以前であれば、まずこのような事は起こりえなかっただろうと晴明は苦渋の表情を浮かべる。
 「私の身は、斯様な病など寄せ付けませぬ。」
 「……。」
 「そうですね…いっそ、このまま貴方の腕の中で息絶うる事が出来たなら――私にとって
これ以上の幸せはありませぬが…」
 「晴明…」
 少しきつい口調になった頼光に、晴明はくすりと笑いを浮べた。
 「怒ったのですか?頼光。」
 「……。」
 苦しい。狂おしい。
 己一人、永遠にも似た刻の中、置いて逝かれる事が。
 徐々に近付く別れの刻は、冷静だった晴明の思考を、身を、心を愚かに蝕んでゆく。
 「…それで良いのです、頼光…もっと、我に怒りをぶつけるのです。」
 ふっと晴明は艶然と微笑み、頼光の腕からするりと舞うように擦り抜ければ、薄衣一枚の
晴明の姿が、月の下に曝け出される。
 淡い月光の中、薄らとしなやかな白い肢体が透け。
 誘うような蠱惑的な姿と、少々乱れた艶かしい黒髪が交わり、その非現実なまでの美しさ
にさしもの頼光も見惚れるが。
 くすくすと――かの偽物のように人を小馬鹿にからかう様に笑う晴明に、とたん不快な表情を浮べた。
2694:04/03/30 03:02 ID:ATNzheas


 「我をからかうか、晴明。」
 だが、そんな頼光の様子を気にも止めず。
 晴明は笑みを浮かべたまま、そっと、指先を月へ指す。
 「知っていますか、頼光。私は、もうあの月天へ還る事は叶いませぬ。」
 「……。」
 「月の眷属達を裏切った、それだけではありませぬ―――地の男に、己が身を与えました。
羽衣は―――身は穢れ、天へ還る事も出来ず。されどこの身は命尽きる事無く、この地で
生き長らえ続ける。」
 『清らかな天女は身を地の男に与えると、その穢れを祓わぬ限り、天へと帰る事は出来ない。』
 ―――それは、晴明自らに聞いた、天の理。
 計らずしもその原因を担ってしまった頼光は複雑な面持ちで晴明を見詰るが、彼女は意地の
悪い笑みを浮かべる。
 「まぁ…元より月に還ろうなどとは思ってもおらぬ。身など、どうでも良い事。妾の悦びは、妾を
狂おしく慕い、身も心も滅ぼす男の姿を見る事なのだから。」
 石牢、封珠院で出会った偽りの晴明のように、どこかしら淫靡な媚びを含む声音。
 「晴明……」
 「そこに、想いや愛など存在致しませぬ――あるのは悦楽だけ。妾は、お前の事など露程も
想うてはおらぬわ。」
 晴明は目を細め、狐の様に艶然と笑みを浮かべて淡々と言葉を紡ぐ。
 「妾が、貴様のような男に心許すと思うたか?どうだ、憎いであろう?頼光…月の狐女に心を
弄ばれた、哀れな男。」
 ―――だが、その様があまりにも滑稽で。
 ―――あまりにも痛々しく。
 今の晴明の言葉が嘘偽りである事ぐらい、流石に頼光にも分かる。
 そして…そんな彼女の狂おしいまでの心の痛みも。
 「その憎しみを…妾に…」
 晴明は頼光の両手首を掴むと、うっとりと目を細めて自らの滑らかな細首へと誘う。
 「さぁ…貴方の手で、その死を齎す力で、身を、心を弄んだ憎き女を…屠りなされませ。」
2704:04/03/30 03:03 ID:ATNzheas


 「晴明…もう、戯れは止めるのだ。」
 「戯れなどと思うてはおりませぬ。」
 力強く言い放つ晴明の手を払い、既に冷え切った細い身を抱きしめる。
 「っ…離しなさい、頼…」
 「我に、貴女を屠る事は―――出来ぬ。」
 「…何故……」

 「………」

 小さく耳に流れる、低く、心地の良い深い音。
 ―――己が身を現世に縛り付ける、冷酷な言霊。
 見開いた晴明の瞳から止め処もなく涙が溢れ。
 「………何故…何故に…っ…斯様に勝手な……っ!!」
 力無く崩れ落ちそうになる身を、殊更強く頼光は抱きしめる。
 「狡うございます……貴方は…っ…そうやって私を、この現世に縛り付けるのか!!!」
 「…晴明……」
 溢れ流れる涙の美しさに含まれる痛みを、苦しみを、哀しみを。
 ―――己が罪の深さを心に刻み、徒々伝い続ける涙を掬うて、嗚咽する晴明の柔らかな唇を塞ぐ。
 その苦くも甘美な感触に。
 強く頼光の衣を掴みあげていた掌が肩に回され、柔らかな身をしなりと抱き込ませてくる。


 月隠れまであと数夜。

 頼光が再び眠りに就くまでの短き刻ではあるが。
 ―――互いにとってはただ一度の幸いの刻であったのだ。
2714:04/03/30 03:14 ID:ATNzheas
道満のエロに煮詰まったゆえ、先に此方の頼光と晴明の話を
書いたのだが、一気に終わった後「エロが無い_| ̄|○」とガックン。
無駄足掻きしてみたが文体にエロを入れる隙間が無く。申し訳ござらぬ。
その代わり道満戦では出来る限りなエローを。

>11様
(;´Д`)ハァハァ (;´Д`)ハァハァ (;´Д`)ハァハァ (;´Д`)ハァハァ∞
頼光に無理矢理ウマーされる晴明様が(;´Д`)ハァハァ
全く以ってグッジョブ!続き期待しております。

>103様
じわりじわりと話が進んで来ているのを読むのがこれまた楽しみ
の一つ。細やかな心情や光景が禿ウマーで(;´Д`)ハァハァ
晴明様は憂いを含むと、とたんに禿色っぽくなると感じるのですが、如何でしょうか。


あと今更で>241のAAが禿カワイイですな。(;´Д`)ハァハァ
272名無しさん@ピンキー:04/03/31 01:52 ID:EqSqVdRq
4殿キタY⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒(。A。)!!!
エロ無くても晴明様の匂い立つような色香と切なさが(*´Д`)ハァハァ

道満も期待してござる!
273名無しさん@ピンキー:04/03/31 18:02 ID:diz/3STf
晴明様切ない…・゚・(ノ∀`)・゚・。ウマァァァ
4様乙華麗。道満戦も(;´Д`)ハァハァしながら待ってます。


他の職人様や降臨も疾、疾、続き待ちあげでござる(・∀・)っ/○☆チリーン
274名無しさん@ピンキー:04/04/03 01:50 ID:94okQ25p
何度来ても萌えるなー

今までこういうタイプのキャラの関係にはまった記憶がないのに
ここの小説もほんと萌えるよー
275名無しさん@ピンキー:04/04/03 08:49 ID:zv+TCKvs
今だ萌え萌え萌え契っておるぞよ。
どの職人神殿も(;´Д`)ハァハァ
この前雑誌で見つめ合う頼光と晴明様の画像の写真見て
それだけでも(;´Д`)ハァハァだった。タマラソ
276名無しさん@ピンキー:04/04/05 04:14 ID:58rwz77x
疾、疾、続きと新たな神様待ちあげ保守にござる(´・ω・`)っ/○☆チリーン
277名無しさん@ピンキー:04/04/05 15:30 ID:7m65zE65
昨日、萌えでムラムラしてきたんで百鬼やってそこら破壊してたんだけど
挿入ムービーでまたムラムラしてしまった罠

保守を兼ね雑談でもして場をもたせておきたいけど…ネタガナイネ
278名無しさん@ピンキー:04/04/05 18:46 ID:8w7rl1Db
ムービー見る度にムラムラ(;´Д`)ハァハァ
今の時期は桜見るだけで妄想モエエエエエー×3000閃
今日は月も綺麗で更に萌えー

…萌雑談、したいのう(´・ω・`)っ/○☆チリーン
279名無しさん@ピンキー:04/04/05 20:17 ID:DBhYh5xv
今宵は望月、関東は桜も盛りぞよ。

しかし桜は三分咲きくらいがエロエローだと感じまする。
地を向きし花が綻び、天を向きし蕾がその時を、今日か明日かと待つさまは、
密やかな想いを堪えども、堪え切れずに咲かせてしまった晴明様のような以下(;´Д`)ハァハァ
280夜桜艶書・1:04/04/05 23:13 ID:vvq09P0k
安寧を取り戻した都に、幾度目かの桜の季節が訪れる。
昼間でも霞がかって足元が覚束ない幽玄の地を、
夜の帳が下りようとしている中、晴明はゆっくりと、
しかし確実な足取りで進んでいく。

―――誰も訪れる者のない、眠りの場……奉魂の場。
彼の者が封ぜられし、静寂が支配する地に晴明は一人佇んでいた。
晴明の目の前には、満開の桜の大木。
奉魂の剣をその幹に封じ込めたあの時以来、この木は毎年艶やかに咲き誇る。
そしていつしか晴明は、その桜が最も盛りになる時分にこの場を訪れ、
舞を奉じるようになっていた。
……この地に眠る、ただ一人の男の為だけに。

晴明がその身に纏うのは、白の水干に緋袴。
宮仕えの際に常日頃身に着けている狩衣ではなく、女である事を前面に出したその姿は、
普段の凛とした『稀代の陰陽師・安倍晴明』とは明らかに趣を異にしていた。

それは―――ひとえに、彼の者への想い故に。
かつて晴明は、彼の者の腕の中でほんの一刻、その性《さが》を取り戻した。
そして、彼の者が封ぜられし時に、晴明の女人としての感情も共に心の内に封ぜられた。
……今となっては、舞の奉納に訪れるこの時のみが、晴明の本来の性を露にする場であった。
281夜桜艶書・2:04/04/05 23:13 ID:vvq09P0k
彼の者を封じし苔生した巌に歩み寄ると、晴明は抱きしめるかのように両腕を広げ、
その冷たき岩肌に顔を寄せ、愛おしげに口付ける。
「頼光……都には、また麗らかな春が訪れておりまする。」
静かに立ち上がった晴明は、おもむろに双つの扇を取り出すと、優雅な動作で開き
ゆうるりと舞い始めた。
あの時と変わらぬ、頼光に対する狂おしいほどの恋慕と、別離への寂寥を込めた舞。
母たる月の淡き光に照らされて、ただひたすら彼の為に舞う、神々しいまでのその姿。
誰も見る者のないのが惜しまれる程に、それは美しかった。

舞が終わると同時にざあっ、と風が一陣通り抜け、桜の花弁が舞い散る。
あたかも晴明に対する謝辞のように、薄紅色の花吹雪が彼女に降り注いだ。
髪に、衣に付いた花びらをそっと払い落としながら、晴明は大木を見上げる。
その妖艶なまでの美しさに、とくん、と心の臓が打った。
次第に、熱病にうかされたかのように呼吸が荒くなり、頬も上気していく。
ともすれば倒れそうになるのを辛うじて堪え、晴明は木に縋りついた。
その太い幹にしなだれかかったまま大きく息を吐くと、
額に浮かぶ玉のような汗を拭いながらひとりごちる。
「……やはり、今宵もまた……当てられたか。」
舞の奉納の後は、いつもこのように苛まれる。
それは、普段秘め続けた感情の―――情欲の吐露。

彼の男の陽の気が、微かに残る場の空気に当てられて。
彼の男の剣を幹の内に宿した、桜花の姿に当てられて。

あの刻の……たった数度の逢瀬で目覚めさせられてしまった女の性が、
身も心も女に戻るこの日を待ちわびたかのように、貪欲なまでに反応する。
282夜桜艶書・3:04/04/05 23:14 ID:vvq09P0k
「……頼光……。」
桜の根元に腰を下ろすと、その太い幹に背を預ける。
きつく瞳を閉じ、水干の脇から忍ばせた手を単の襟元から差し入れた。
「……っ……。」
既に硬く勃ち上がっている胸の頂に指が触れただけで、ぞくり、と背筋が震える。
彼の男の指の動きを思い描きながら、ゆるゆると揉みしだいていった。
「はっ……っ…。」
身体の奥が徐々に熱く、蕩けていくかのような感覚。
辺りに立ち込める桜花の妖艶なる気は、晴明の理性を少しずつ喪わせていた。
空いた手を緋袴の裾に伸ばしてたくし上げると、露になった白い大腿へと掌を這わせる。
そのまま脚の付け根へと撫で上げ、そっと秘部へと辿っていった。
「…んっ……。」
しとどに濡れそぼった其処を焦らすように、周りを指でなぞり、溢れた蜜を撫で付けていく。
淫猥な水音を奏でながら、彼の者がその身に施した愛撫の記憶を甦らせていった。
指に愛液を絡めて秘所に押し当てると、ゆっくりと力を込める。
かつて彼の男を迎え入れた其処は、さしたる苦痛もなく晴明の指先を呑み込んでいった。
恐る恐る指を動かして己が内を探ると、彼の男に齎された悦楽とは異なる、
もどかしいくらいに鈍い快感が、さざ波のように押し寄せる。
「……は、っ……あ…っ…頼、光……っ…。」
絶え絶えに紡ぐは、愛おしき彼の者の名。
指の挿出は次第に激しさを増し、粘着質な音は晴明の官能を刺激するに過ぎない。
「あぁ…頼…光……あ、あっ……頼光…っ…!!」
最早記憶の中にしか存在しない、彼の男の声を、姿を想いながら、晴明はひたすら己を高めていく。
「はっ……あ、ああぁっ……!!」
刹那―――何かが、晴明の内で弾けた。
おとがいを上げ、唇をわななかせ、甘やかな嬌声を上げて果てる。
そのまま晴明は脱力し、木の幹に凭れ掛かったまま心地良いまどろみへと誘われていった。
283夜桜艶書・4:04/04/05 23:15 ID:vvq09P0k
荘厳の地に差し込む陽光の眩しさに、晴明は目を醒ました。
狂おしいばかりの劣情に身を焦がした夜は明け、昇った朝日は彼女を再び現世へと引き戻す。
晴明は乱れた衣を整え、烏帽子を被り直すと顔を上げた。
桜花は何事もなかったかの如く美しく咲き乱れ、舞い散る花弁は朝日の光を受けてきらめいている。
「頼光……また、参りますゆえ……。」
零れ落ちそうになる涙をそっと拭いながら、ぎこちなく微笑んで背を向けた。

そうして振り返る事無く、晴明は再び来た道を引き返し始める。
過ぎ去りし年と変わらぬように。そしてまた来る年も、きっとそうであるように……。
28411:04/04/05 23:20 ID:vvq09P0k
お久し振りですこんばんは。
季節の変わり目ですっかり体調を崩した今日この頃。
折角の桜の季節だというのに咳と鼻水にまみれております。
かれこれ2週間ほどこんな状態なり……_| ̄|○

今回は先日ちらりと仄めかしておりました
『晴明さま、夜桜の下で一人えち』でございまする。
103様の妖艶かつ素晴らしい文章と比してしまうと
情けない限りなのですが、季節のものという事でお許しを。
八フサのおしおきはあと少しで終われそうでございまする。
285名無しさん@ピンキー:04/04/06 02:55 ID:w4ZBDoaj
(屮;´Д`)屮'`ァ'`ァ'`ァ'`ァ
艶やかに咲き乱るる晴明様(屮;´Д`)屮'`ァ'`ァ'`ァ'`ァ
職人殿方、萌え契りにござる。

>>279
イイ!!!この時期は桜見るだけで(屮;´Д`)屮'`ァ'`ァにござる。
月の光がまた美しく、妄想にひたるに十分すぎて'`ァ'`ァ'`ァ'`ァ∞
286名無しさん@ピンキー:04/04/06 22:11 ID:Se+RwVJO
装束参之式晴明様(((;-д- )=3ハァハァハァハァ

11様のお体の回復と八フサさまのお仕置き
心よりお待ち申しageます
guest guest /ME
guest guest /ME
guest guest /ME
guest guest /ME/28
291名無しさん@ピンキー:04/04/07 03:25 ID:gUps00uG
?何が起こったんだ?

>>286
(;´Д`)ハァハァ
あの色彩はタマラソ(;´Д`)ハァハァ
参ノ装束取ってから、あれしか着せてないぞよ。
292SS保管人:04/04/09 01:33 ID:gsFLPNCG
2chエロパロ板SS保管庫
http://adult.csx.jp/~database/index.html
(サーバーが重くて繋がりにくいです)

職人の皆様、
当方の保管庫に、このスレに投下されたSSを収蔵しても宜しいでしょうか?
2934:04/04/09 20:30 ID:1A5A/aoV
>292/SS保管人殿
乙華麗様です。
SS保管に関しては我のつたない文でよろしければ一向に構いません。
他の職人様達は如何か?


現在再度ゲームやり直して萌補充中。晴明様(;´Д`)ハァハァ
294103:04/04/10 01:17 ID:0trc6RiD
>SS保管人さま
ようこそお越し下さいました。白湯ドゾー(・∀・)っ旦~ 
斯様な拙文でよろしければ、どうぞお収め下さいまし。

>11殿
お身体は癒えましたでしょうか?心配でござりまする。
そして緋袴たくし上げに禿(;´Д`)ハァハァ 晴明様の細かなお色気仕草がいつもながら秀逸ですな。ハフー
羨望の極みにございます。同じシチュでも濃度が全く異なる…ああ、我も精進せねば。
八房のお仕置き、楽しみにお待ちしております。
29511:04/04/11 06:40 ID:wDGSH6j3
>SS保管人様
わざわざ乙華麗様にございまする。
今読み返すと至らない点多々ある駄文ではございますが、
このような物でよろしければどうぞ。

>103様
斯様なお言葉……勿体のうございまする。←貞光たん口調でどうぞ。
我もまだまだ精進が足りませぬ。
皆様に(;´Д`)ハァハァしていただける文を投下できるよう
がんがる次第にございまする。

……続き……あと少しなのに_| ̄|○
296名無しさん@ピンキー:04/04/11 23:35 ID:ZPl0EGBu
続きと新たな神様待ち上げ保守させて頂きまする(´・ω・`)っ/○☆チリーン

職人様並びにSS保管庫管理人様乙華麗様です。
297SS保管人:04/04/12 02:45 ID:AzKFHyX/
>>292
収蔵完了しました。
「ゲームの部屋その5」へどうぞ
298名無しさん@ピンキー:04/04/13 03:43 ID:iV6bEjQZ
晴明様一人えち、
103殿作の頼光を妄想しながら致すのと
11殿作の頼光を思い出しながら致す様子
どちらも萌えるまするが、まことせつのうございます(つД`)


保守ついでに感想なぞ。スレが落ちるなど耐えられませぬ故。
2994:04/04/13 04:27 ID:/eED4Agf
>>297 SS保管人殿。
乙華麗様でした!新たな文が出来た時には、又宜しくお願いします。

結構下がってるので上げ保守。
何だか、鯖移動したみたいだけどかちゅ〜しゃから覗くと妙におかしいのは
気の所為だらうか(´・ω・`)?何かログ読みこめぬ。

>>11、103様
新作を(;´Д`)ハァハァしながら待っておりまする。
300SS保管人:04/04/13 08:17 ID:QzssgoQi
>>299
私も幾つかのスレが見れなかったのですが、

見れないスレのログを削除
一端かちゅを閉じる
もう一度かちゅを立ち上げる
ログを取得する

この流れで見れるようになりましたけど、どうです?
3014:04/04/13 09:24 ID:/eED4Agf
>>300 SS保管人殿
ログを削除してかちゅの最新定義をDL
再度ログを取得

で見れるようにはなりましたが、(´・ω・`)?
ウムム、やはり何だか妙な感じが致しまするな。
たまにログを取得出来ない状態が発生すると言った方が正しいでしょうか。
IEだと今だ人大杉との事、
他の住人の方々が無事にスレに辿りつける事を祈るばかりです。
302名無しさん@ピンキー:04/04/14 08:44 ID:UKkz16l4
拙者もかちゅを使用しておるが、新鯖に移動してから
何だかおかしくなる時があるようでござる。

何はともあれ、職人様方、続き待ちあげでござる(・∀・)っ/○☆チリーン
303名無しさん@ピンキー:04/04/19 20:45 ID:jjFxLvcW
ほしゅあげ(´・ω・`)っ/○☆チリーン
なんか、新鯖になってから更に人減ったような。
職人様のSS続き、心待ちにしてござる。
304再始修祓・7:04/04/20 01:15 ID:5Mu0Ylhc
「あっ…っ……!」
二本目の指が侵入するに至り、晴明が瞠目する。だが、左程苦痛は感じなかった。
「頼光……っ……んっ……。」
抗おうとする言葉を封じるかのように、再び唇を重ねられ、舌を絡め取られる。
そうしている間にも、頼光の指は晴明の中を押し広げ、慣らすようにゆっくりと掻き乱していく。
「ひぁ…っ……!!」
更に空いた指が花芽を爪弾くと、晴明が小さく悲鳴を上げた。
微弱な雷撃に撃たれたかのようなその刺激に、戸惑いつつも次第に悦楽に身を委ねていく。
繰り返される口付けの合間を縫って漏れるあえかな吐息が、頼光の指が奏でる粘着質な音と混じり合って響いていた。

晴明の身体中を、頼光の指が、唇が弄り、反応を見せる箇所を重点的に攻め立て、その快楽を否が応でも引きずり出していく。
「…っ…な、っ……?…や…あぁっ…!!」
細波のように押し寄せてくる、与り知らぬ感覚に支配された晴明はぴくん、と身体を強張らせ、そして―――脱力する。
訳が分からないまま荒い呼吸を繰り返す晴明に、九尾がからかうように問うた。
『達したか……どうじゃ晴明、初めて絶頂を味わった気分は?』
その言葉に、己が体感したものの正体を悟った晴明は愕然とする。
「……っ……!!」
頼光の手で初めて味わった女としての悦び……だがそれは、肉体に於いてのみで。
心の方はといえば、胸が締め付けられるかのような苦しさに襲われた。
きつく閉じられた晴明の瞳から、一筋の涙が零れ落ちる。
―――いっそ、憎しみ恨める者に蹂躙されるならば、楽だったであろうに。
―――もし、頼光が本心から己を求めてくれているのなら、至福であったであろうに。
そこに恋慕の情などはなく……ただ九尾に操られ、その意のままに己を苛んでいるだけであるという事が、晴明には何より哀しかった。
「……頼光……。」
掠れた声で微かに呟かれた名にも反応を見せることなく、頼光は己の指に纏わりついた雫を舐め取っていく。
最早抗う気力も失っている晴明の様を満足げに見やり、九尾は頼光を促した。
『さて……前戯はそのくらいで良いであろう。……ライコウよ、そなたも既に限界であろう?
そなたを惑わし利用し続けた晴明の肢体、今こそ思うがままに貪るが良い!』
30511:04/04/20 01:21 ID:5Mu0Ylhc
お久し振りですこんばんは。
何だか人が少なくて(´・ω・`)ショボーンな状況ですが……。
自分の見ているスレはどこも閑散としていて寂しい限りです。

そんな中、久し振りに百鬼を最初から始めてみました。
奉魂の場の頼光復活のムービーは正に
「一目出会ったその日から、恋の花咲くこともある」
を体現していて(;´Д`)ハァハァでした。
一目で恋に落ちたけど、晴明さまの自尊心が許さなくて
「貴方の力、見せてもらいますよ」などと強がっているようにしか
見えなかった自分はやぱーり毒されているのでせうか?
306名無しさん@ピンキー:04/04/20 05:20 ID:Xk8K4eAu
11様続きキタ━━━(゚∀゚)━( ゚∀)━(  ゚)━(  )━(  )━(゚  )━(∀゚ )━(゚∀゚)━━━!!

熱冷めやらず、このスレに通うROMは
姿は見えずともまだまだおりましょうぞ…我のように。晴明様ハァハァ
307名無しさん@ピンキー:04/04/20 17:26 ID:s3M4q5f/
ヤト続きキタY⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒(。A。)!!!
操られた頼光に翻弄される晴明様が真に(;´Д`)ハァハァでござる
次回はとうとう…ハァハァハァハァ
他の職人様達の続きもお待ちしておりまするハァハァ

我も熱気冷めやらぬゆえ、今だプレイしては悶えてておりまする
見れば見るほど、晴明様の匂い立つやうな大人の色気と
時に見え隠れする頼光へのほのかな恋情に(;´Д`)ハァハァアヘァタマリマセンナ-
308名無しさん@ピンキー:04/04/21 03:53 ID:l1ZQ+TTA
せ、晴明様が、晴明様がー!!(;´Д`)ハァハァタマラヌー

今再プレーで桜花ED見たが、やはり最後の舞いが禿(・∀・)イイ!!
貞光たんもとても可愛いが、晴明様の凛々しくも脆く儚げな雰囲気に(;´Д`)ハァハァ
エロ色気皆無にも関わらず、こんなに萌えたゲームは久々ですぞ
309名無しさん@ピンキー:04/04/22 22:57 ID:RKgKoi2P
ようやく人大杉直ったようですな

早速
晴明様(;`Д´)=3ハァハァハァハァハァハァ∞
貞光タソ(;`Д´)=3ハァハァハァハァハァハァ∞
ヨモツヒメも(;`Д´)=3ハァハァハァハァハァハァ∞
やはり御伽は堪りませんのう
310名無しさん@ピンキー:04/04/22 23:00 ID:C0vsuEK9
>>309
あくまで一時的なテストみたいだけど。

311名無しさん@ピンキー:04/04/23 06:31 ID:T0/lX/1q
そうなのか(´・ω・`)ショボーン
やはり晴明様(;´Д`)ハァハァの為に専用ブラ入れるか
312名無しさん@ピンキー:04/04/23 14:03 ID:VDSi2nzD
>311
専ブラは入れておいて損なしでござるよ
我はもう手放せませぬ

しかし晴明様(;´Д`)ハァハァのための専用ブラと書かれると
Fカップのトリソプ、ウイソグいやペノレラと不埒な想像してしまいますな

貞光タソはグソゼですかな
ちょーちんぶるまでも大層愛らしいかとうわなあqwせdrftgyふじこ
313名無しさん@ピンキー:04/04/24 02:46 ID:F/der+qZ
推定Fカップな晴明様(*´Д`)ハァハァハァハァ
貞光たんの提灯…





(*´Д`)・∴:;ブフゥ
そういえば、平安当時の下着ってどんなだ?
やはり着けてな…
314名無しさん@ピンキー:04/04/24 07:39 ID:5d+ThVlC
肌襦袢に相当する物はあったんじゃないかな
江戸時代には、女性は月の障りの間は綿を詰めたふんどしを履いていたというが、
これはもっと昔からやっていたことだと思う
平安まで遡れるかどうかわからないけど、、、
315名無しさん@ピンキー:04/04/25 21:08 ID:/E91vxHC
>312
専用ブラって……そっちのブラかYO!!(;´Д`)ハァハァ
でもあまり大きいとダサいデザインのしかないとか聞いたような……。

しかし人大杉解除は嬉しいが、いつまでこの平穏が続くかドキドキですな_| ̄|○
316名無しさん@ピンキー:04/04/25 22:07 ID:bXVXU8Ve
Fカップブラバーンな晴明様(*゚∀゚)=3ハァハァ
貞光タンのつつしまやかな乳も(*゚∀゚)=3ハァハァ

女性キャラ少ないのに、何でこんなに萌があるんだハァハァ

そういや御伽エロ扱ってるサイトってあるんだろうか?
あったら見てみたいのだが、見つからん(´・ω・`)ショボーン
317名無しさん@ピンキー:04/04/25 22:51 ID:TOObwxV3
>315
そこで舶来ものですよ
ピャーッと長靴の国や葡萄酒の国まで行けばよりどりみどり

最近の妄想は、ないすばでぃに狐しっぽフサフサだけのお色気晴明様(*゚∀゚)=3フォクシーレデー ハァハァ
318名無しさん@ピンキー:04/04/26 05:22 ID:bvKqqGzD
狐しっぽフサフサだけのお色気晴明様



(屮;´Д`)屮'`ァ'`ァ'`ァ'`ァ
是非狐耳も キ ホ ゙ン (屮;´Д`)屮 '`ァ '`ァ '`ァ '`ァ

御伽エロ関係のサイトは我も見かけませぬな
是非見てみたいでござるよ
319名無しさん@ピンキー:04/04/26 11:56 ID:7EBQ0//R
だいぶ前に検索かけたら、イラストサイトさんが会員制裏サイトに
御伽も取り扱ってる、と告知してたのは見たでござるよ
メアド送るの('A`)マンドクセだったので中身は知らぬのだが

さて今年の夏の祭典にエロエロ御伽本はあるのだろうか
金蜘蛛級の確率な気はするのだが それでも探しに参ろうぞ
320名無しさん@ピンキー:04/04/26 18:01 ID:0b8gcY8Q
申告制・・・あそこだろうか?
あの絵で御伽エロなら是非見てみたい気もする
勇気を持って申告してみるかのう


夏は我も血眼で探すでござるよ(;´Д`)ハァハァ
その前にエロエロどころか普通の御伽本すら中々見つからなさそうな悪寒
321御霊の通い路・序文:04/04/26 22:40 ID:PbF8vlSp
あきゃきゃ……あきゃきゃ……。

辺りに響く耳障りな啼き声に、晴明は目を醒ました。
今のは、一体……?
単を纏って表に出ると、そこには―――
「なっ……!!」
どんよりと暗雲立ち込める空に舞うは、二匹の異形。
その姿を目にした瞬間、晴明は肝心なことを失念していた事を思い出した。
頼光が現世へと舞い戻って来た際、嬉しさのあまり……

異 世 へ と 繋 が る 門、 あ け っ ぱ な し ……!!!

さっと蒼褪める晴明の傍らに、やはり異状に気付いて外に出てきた頼光が、呆然とした様子で立ち尽くす。
「晴明……あれは……異世の番人、だな。ついてきてしまっていたのか……。」
過日の事を思い出し、同じ事に思い至った頼光がぽつりと呟く。
「おや、まぁ……。大層にぎやかにございますねぇ。」
いつの間にか傍に来ていた貞光が、頬に手を当ておっとりと言った。
「そういえば、頼光さま……今、晴明さまのお部屋から出ていらっしゃいませんでした?」
にっこりと笑いながらも鋭いツッコミを入れる貞光に、頼光と晴明は一瞬絶句する。
どう取り繕うかと思案したところに、丁度良く他の四天王が現れた。
322御霊の通い路・序文:04/04/26 22:41 ID:PbF8vlSp
「晴明!!何かヘンな化け物が空飛んでるぞ!?何だありゃ!?」
どたどたと駆けてきた綱と公時、そして季武に詰め寄られ、晴明は扇を広げて明後日の方向を向く。
「あれは……異世の住人。どうやら現世へと迷い出て来てしまったようですね。」
言いながら晴明は、殊更大きく溜息を付いてみせた。
「滅する事は叶わずとも、異世へと送り返すことなら出来るはず。
私は異世へと繋がる門を閉じる役目を担うゆえ、誰か、あやつらを門まで導くのです。」
『つか、その門最初に開けたの誰だよ!?』
皆が抱いているであろう疑惑には、敢えて気付かなかったフリをする晴明。
「でも晴明さま……そのような事なら、投げを使える晴明さまご自身が応じる方がよろしいのでは?」
その心中を知ってか知らずか、のほほんと痛い所を突く貞光に、晴明は扇で顔を隠して目を伏せる。
「……私は今、腰を痛めているゆえ、重い物を持ち上げるのは……。」
苦し紛れの言い訳に、綱が笑いながらからかうように言った。
「何だぁ晴明、ヤリすぎか?!お盛んなのはいいが修祓に差し支えない程度にしろよ?」
「なっ……何を言い出すのです!!昨夜は二回しか……!!」
「……墓穴を掘っているぞ、晴明。」
「かっかっかっ、若いのぉ……善哉善哉。」

その後しばらく晴明は、頼光に寝所への立ち入りを禁止したとかしないとか。
どっとはらい。
32311:04/04/26 22:47 ID:PbF8vlSp
フサフサのお仕置きが進まないので、幽明の深殿ネタを書いていたのですが、
その合間に生まれた駄文です。エロはないししょうもない話でスマソ_| ̄|○
そもそも「御霊の通い路」は晴明さまがちゃんと扉を閉めていれば
必要のないステージだったんじゃ……と思ったらこんな話になりますた(藁

ちなみに御伽でエロ扱っているサイトは……とりあえず一箇所知っているなり。
もう一箇所、作る予定のところもあるようですが(;´Д`)ハァハァ
324名無しさん@ピンキー:04/04/27 01:49 ID:CkXOzJ13
(・∀・)ウマー!!ライトな話も楽しいものですな。
頼光立ち入り禁止令を立てる晴明様ハァハァ
2回*しか*などと自ら仰られる様子では、早々の解禁が予想されまする。

斯様に萌え契る御伽エロ、扱うサイトも存在してもおかしくあるまいと
確信を抱きつつ何故か見つけられない罠。
325名無しさん@ピンキー:04/04/27 04:33 ID:WP3TWlND
序文ということは、もちろん本編もあるでござるよな?11殿!!!
お仕置き共々、楽しみにまっておりまする(*゚∀゚)=3ハァハァ

数少なくとも、通常の(?)サイトはどこも密度が濃くて(・∀・)イイ
しかしエロともなると我も2箇所は知っておるが、ほぼ皆無な状態
斯様にモエモエなのであるがのう…いっそ、我も作るかのう
その前に絵も文も書けぬ(´・ω・`)ショボーン
326再始修祓・8:04/04/27 18:55 ID:F3q+DskU
頼光は晴明の両脚を抱え上げると、しとどに濡れそぼった女陰に陽根を押し当てる。
その熱さにびくり、と身を竦ませる晴明の腰を確乎りと押さえると、頼光はゆっくりと己が凶器を挿入していった。
「ひっ……あ、あああっ……!!」
指とは比べ物にならない質感が、熱が、まだ狭い内腔を押し広げるかのように侵入してくる感覚に、晴明の口から悲痛な声が上がる。
肉体を襲う、未だかつて感じた事のない類の痛みに、晴明は歯を食いしばって耐えた。
前戯による悦楽に染まった身体は急速に色を失い、醒めていく。
一旦根元まで咥え込ませると、頼光はゆっくりと己を引き抜き、再び最奥まで貫いた。
血と淫水が混じった液が、抜き差しの度に卑猥な音を奏でる。
何とか逃れようと身を捩る晴明だったが、それは同時に内を犯す頼光が動くことになった。
「いや…ぁ…っ…あ、あっ……!!」
さしもの晴明も声を抑える事が出来ず、悲鳴に近い喘ぎを漏らす。
常日頃の凛とした、強き意志を含んだ声とは異なる、女としての艶を帯びた嬌声。
その妙なる響きは男の嗜虐心を擽り、より一層の欲を煽る事になるのだが、晴明には分かっていなかった。
叩きつけるかの如く楔を打ち付けられるその動きに翻弄され、晴明はただひたすら、この苦行の時が終わるのを待つのだった。
327再始修祓・9:04/04/27 18:56 ID:F3q+DskU

だが、浅く深く貫かれる度に、次第に苦痛だけではない、疼きを―――快楽を感じ取るようになっていく。
熱い肉棒が己の内壁を擦り、奥を突き上げる感触が、晴明の身体に少しずつ、悦びを齎し始めていた。
「……っ…くっ…ふぅ……んっ……。」
違う、こんな―――意に添わぬ行為だというのに。
なのに、其処に快感を得るなど……断じて、ない。
否定しようにも、内に感じる頼光の熱は、確かに晴明の官能を刺激して。
「や、……あっ……はっ……。」
身体中を撫で擦られる掌が、繰り返される口付けが、晴明を再び高みへと導いていく。

―――何とも、浅ましい限り。

朦朧とする頭の奥底で自嘲する己がいたが、悦楽の奔流は残された理性の全てを攫っていく。
大波のように押し寄せる快楽にびくん、と身体を震わせ、そして―――
「…はっ……あ、あぁっ……!!」
強引に追い立てられ続けた晴明が、悲鳴とも嬌声ともつかぬ甘き声を上げて絶頂を迎えた。
ほぼ時を同じくして達した頼光の精が、晴明の内に放たれる。
かつて味わったことのない強烈な感覚に、ぐったりと脱力した晴明から頼光が引き抜かれると、
破瓜の血と白濁した精が入り混じり、とろりと溢れ出した。
328再始修祓・10:04/04/27 18:57 ID:F3q+DskU
『ふふっ……どうじゃ?男の滾りを身の内に放たれた感慨は?』
これでようやく解放される、と安堵したのも束の間、頼光は再び晴明の腰を抱えると、硬さを取り戻し始めた昂ぶりを押し当てる。
「!!頼光っ……もう、やめ…っ……あ、ああっ…!」
既に一度達した晴明の身体は、先に放たれた精と溢れた淫水を潤滑油代わりに、さして苦もなく頼光を呑み込んでいった。
「いや、あぁっ……くぅ…っ…は、あっ……。」
この行為の末に感じられるのは、苦痛だけではない事を知ってしまった今―――晴明の口から漏れるのは、
与えられる快楽に対する期待と歓喜が綯い交ぜになった喘ぎ。
『良いぞ……更に更に屠れ!!』
煽り立てる九尾の声も、最早晴明の耳には届いてはおらず。
唯々、頼光のなすがまま、その身を委ね続けていた。
329再始修祓・11:04/04/27 18:58 ID:F3q+DskU
―――そうして、嵐のような激情に翻弄され、幾度気をやった末であろうか。
『ライコウよ……晴明は初めての情交ゆえ、今宵はそのくらいにしておこうぞ。』
制する九尾の言葉に頼光は立ち上がると、力なく横たわる晴明を感情のこもらぬ眼差しで一瞥し、九尾の元に歩み寄る。
「……っ……。」
身体を襲う極度の疲労と苦痛―――そして悦楽に、暫く晴明は動くこと罷りならなかった。
それでも、激しい陵辱の痕が残る身体をようやくの思いで起こすと、内に注ぎ込まれた精が大腿を伝って床を濡らしていく。
己の身に起きた出来事を反芻し、蒼褪めて俯く晴明の様を満足げに見やった九尾は、くつくつと嗤いながら更に彼女を絶望の淵に突き落とす言葉を続けた。
『晴明よ……言っておくが、これで終わりではないぞ。そなたが子を孕むまで、幾夜でも続けようぞ……?』
「……我が神よ……これが、貴様の報復か……?!かつて己の刃としていた男に辱められ、穢された私の姿を見て……そうして貴様は満足か?!」
襤褸同然となった衣を手繰り寄せ、胸元に掻き抱きながら、晴明は俯いたまま搾り出すような声で呟く。
だが九尾は全く意に介した様子もなく、白銀の尾を揺らめかせながら言い放った。
『報復?心外よな……寧ろ、想い人と添わせてやった事に感謝せよ。何も相手はライコウでなくとも良いのだぞ?
例えば、鵺に身を窶したあの男……ドウマン、とか言ったか?次は、彼奴を使うか?」
「……なっ……!!」
『腹の子の父が誰であろうと、我は一向に構わぬぞ。男が強大な力を持っていればいるほど、子に対する期待は増すが。』
「……!!」
己を子を為す道具としてしか見ていない九尾の言葉に、晴明は絶句する。
『そなたが身籠る日が楽しみよのぉ!!……ふふっ……あははははっ……!!』
刹那、ざあっと一陣のつむじ風が沸き起こる。舞い散る桜吹雪が二人の姿を覆い隠し、薄紅色の霞の内へと取り込んだ。
―――風が過ぎ去った後には、呆然とする晴明と、静寂が残されるのみ。

去り際に残された白き巨妖の高らかな嗤い声が、晴明の脳裏にいつまでも響き渡っていた―――

《了》
33011:04/04/27 19:05 ID:F3q+DskU
……ということで八フサさまのおしおきで頼光×晴明でした。
読み終わったあとは表題の通り、「再始修祓」で皆様の記憶からこの話を消去してくださいませ。

……何か最近自分しか書きこんでいないのですが。
元々ROM専ゆえ、人様の作品で(;´Д`)ハァハァしたいなり。
職人の皆様のご降臨を伏して待てり。_| ̄|○
331名無しさん@ピンキー:04/04/28 08:33 ID:3A8Jd3PL
11殿続けてキタ━━━━(゚∀゚)━━━!!!
心無き頼光に辱められた晴明様(;´Д`)ハァハァハァハァエロイヨー
このようなイベントが拝めるなら、再始修跋を何度でも行おうぞハァハァ
332名無しさん@ピンキー:04/04/29 02:52 ID:1ucVTm3B
11殿乙華麗…(屮;´Д`)屮'`ァ'`ァ'`ァ'`ァ
初物晴明様が頼光に無理矢理(屮;´Д`)屮'`ァ'`ァ'`ァ'`ァ
フサフサ様も酷な事をなさるが、萌えるぞよ(屮;´Д`)屮'`ァ'`ァ'`ァ'`ァ

次回作も楽しみに待っているでござる!
333名無しさん@ピンキー:04/04/29 03:44 ID:fn/hvbu1
シチュ自体もまことにそそられましたが
やはり文章で大いに萌えさせて頂きましたハァハァハァh

規制や鯖移動もあって、このスレの人口もひっそり落ち着いておるのでしょうな…
皆様ご存知の個人サイトの御伽エロは栄えておるのでしょうか?
我は依然見つけられず…ドコナノー(´д`;≡;´д`)ハァハァ
334名無しさん@ピンキー:04/04/29 07:51 ID:vYGc1qO/
11殿超乙華麗なり。モエモエじゃったぞよ(;´Д`)ハァハァ
純愛もエエがリョウジョークも萌える脳
しかも相手が頼光だったところにモモモモモエー×3000閃

>>333
我の知っている所では何やらアヤスィ組み合わせで盛り上がっていたぞよ
かなり(;´Д`)ハァハァですたが。
既存のサイトだと、特に頼光×晴明と言っている所は要チェックやもしれませぬなぁ。
絶対数は少なけれど、濃縮でウマーなのが凄い、御伽サイト。
このスレも禿ウマーなり(・∀・)
335名無しさん@ピンキー:04/05/01 08:25 ID:D+0lznHf
>334
ありがdd ヒントを頼りに探してみますぞ
エロどころか御伽サイト自体捜索難航でございますが…
そんな中でこのスレにはまことお世話になっておりまする。

晴明様ハァハァハァハァ ハァ〜ァ(*´Д`*)タマランワァ
336名無しさん@ピンキー:04/05/02 01:55 ID:UjIwuYb0
御伽サイト巡りしてて昨日ようやく頼光×晴明エロ絵見つけた━━━━(゚∀゚)━━━!!!
あからさまでないエロであったが、萌えたつでござる(;´Д`)ハァハァ
他にもありそうだからもっと探してみようぞ。


それにしても数少ないにも関わらず全体的にレベル高めでござる…驚き。
337名無しさん@ピンキー:04/05/03 10:43 ID:OHw7rSGh
保守あげさせて頂くで(´・ω・`)っ/○☆チリーン
職人様続きキボンにござりまする。
338名無しさん@ピンキー:04/05/06 07:14 ID:2L8+L1q+
ここにきてまた人大杉でござるか(´・ω・`)ショボーン
今だ晴明様と貞光たんと姫にハ〜モエモエゆえ、保守するでござるよ。
339名無しさん@ピンキー:04/05/09 17:54 ID:ZIZEPGoh
―――この時を、どれだけ待ちわびたであろう……?

幾多の試練をくぐり抜け、奈落の淵より再び現世へと還って来た頼光の姿を目にした瞬間。
九尾に四天のうちの三名をも封ぜられた晴明は今、いわば手足をもがれたも同然で。
そんな絶望の中、一度は喪われたと思われた一筋の―――力強き光明が、
再び己が前に現れたのだ。
胸が張り裂けんばかりの感慨を抱きながらも、彼の者の苦労を慮った晴明は、
頼光に向かって恭しく頭を垂れた。
「よくぞ舞い戻られました。」
感極まり、ともすれば涙を零しそうになる己を戒めつつ、努めて平常を装いながら晴明は言葉を紡ぐ。
「貴方が異世に落ちてより、もう幾年が経ったでしょうか。」
秀麗な眉目に愁いを湛え、頼光を見やる晴明の眼差しは、以前の鋭さが削がれて倦み疲れており、
頼光を喪った後に彼女らに降りかかったであろう災厄の熾烈さを言外に物語っていた。
「どうか、いま一度、私の刃となり……。」
あの日の……炎に包まれた都の情景が脳裏を過ぎり、晴明はそこで一旦言葉を詰まらせる。

彼奴の強大な力に抗うこと及ばず、数多の命が救う事叶わず目の前で喪われていく悲哀。
己が命を賭し、育んだいとし子とも言うべき地を捨て、落ち延びなければならなかった屈辱。
この地の者の為に良かれと思って齎した白珠は、しかし同時に浄化という名の粛清をも
呼び込もうとしているのだった。
340名無しさん@ピンキー:04/05/09 17:56 ID:ZIZEPGoh
「……無情の雨など、もう、見とうはない……。」
現世と異世を繋ぐ門を見上げた晴明の―――常に凛と張り詰め、隙を作らなかった彼女が見せた、
儚げな表情。
それを目にした刹那、頼光の心の内に如何ともし難い衝動が走った。
思わず手を伸ばし、晴明の身体を抱き寄せる。
突然の行動に抗う事も忘れ、晴明はそのまま頼光の胸の中へと掻き抱かれた。
「……頼、光……?!」
戸惑いを隠せぬ晴明の声音に、頼光ははっと我に返る。
「……すまぬ。」
慌てて晴明の身体を離し、謝して背を向けた。
―――何を、血迷った真似を……。
頼光は大きく息を吐いて自嘲すると、晴明を直視出来ずそのまま歩き始める。
遠ざかる頼光の背中を暫し呆然として見送っていた晴明だったが、気を取り直し、
急ぎその後を追った。

……この時、彼女は狼狽のあまり肝心な事を失念してしまったのだが―――それはまた、別の話。
341名無しさん@ピンキー:04/05/09 17:56 ID:ZIZEPGoh
冴え冴えとした月明かりが差し込む簡素な庵の中。
床に就いた晴明は中々寝付けず、何度も寝返りを打っていた。
―――頼光が現世へと舞い戻り……そして今、同じ屋根の下に在る。
その事を思う度に、心の臓がとくん、と鳴り響く。
まだ問題は山積している。とても楽観視出来る状況ではない。
それでも、何とかなるのではないかという希望が、再び晴明の内に宿ったのであった。
彼が傍にいれば、きっと……抱いた期待に、晴明は自嘲の笑みを浮かべる。
「……何とも、浅ましい考えよの。」
かつては何の後ろ盾も持たず、己が力のみを頼りに登りつめ、朝廷でも類を見ない孤高の存在として
名を轟かせた筈の自分が、一人の男の力に縋ろとしている。
古の大巫術士と謳われた彼を黄泉返らせた時は、ただ、己が刃として利用する為だけであった筈なのに。
……なのに今は、彼の存在それ自体を心の拠り所としてしまっている己がいた。
そこでふと先刻の―――突然抱擁された時の温もりを思い出し、晴明は頬を染める。
何故……彼の男は、斯様な真似を……?
そして何故……私の心は、こうも千々に乱されておる……?
脳裏を様々な疑念が過ぎり、揺れる心を抱え、到底寝付ける有様ではなかった。
嘆息すると晴明はそっと床から抜け出して戸口に立ち、着実に真円に近づきつつある月を見上げる。
「彼奴は今頃……四天の魂を用い、術を押し進めておるのだろうか……?」
淡く差し込む月の光に誘われるかのように、晴明は薄物を羽織って外へと足を向けた。
34211:04/05/09 18:02 ID:ZIZEPGoh
お久し振りです。
再び人大杉という厳しい状況で廃れていくのは惜しいと思い、
他の職人様もいらっしゃらない中、連投で申し訳ないとは存じておりますが
投下させていただきます。

晴明さまの初夜はやぱーり天の麓戦後だとは思うのですが
まぁこれはこれで。

……タイトル思いつかないのでとりあえず保留_| ̄|○
343名無しさん@ピンキー:04/05/09 23:10 ID:ue/5SqBU
序の続きキタ━━━(゚∀゚)━( ゚∀)━(  ゚)━(  )━(  )━(゚  )━(∀゚ )━(゚∀゚)━━━!!
またまた晴明様萌えのヨカーン(;´Д`)ハァハァ
続きを切にお待ちしておりまつる(;´Д`)ハァハァ

他の職人様も勿論お待ちしておるぞよ!(;´Д`)ハァハァ
344名無しさん@ピンキー:04/05/10 21:02 ID:5lQgm/qJ
キタワァ*・゜゚・*:.。..。.:*・゜(n‘∀‘)η゚・*:.。. .。.:*・゜゚・* !!!!!
続きお待ちしておりまする。

初心な晴明様に萌え萌え
345幽艶の一夜・4:04/05/10 22:37 ID:V6xcWhg4
晴明が庭に降り立つと、そこには既に先客―――頼光の後姿があった。
その姿を目にしただけで逸る己の心を宥めつつ、晴明はそっと歩み寄る。
背後に近づく晴明の気配に気が付き、頼光は長い黒髪を揺らして振り返った。
「……寝付けぬのか?」
静かに問い掛ける頼光の言葉に、晴明はこくりと頷いてみせる。
「はい……。」
そのまま晴明は押し黙り、天に在る月を見つめた。
頼光も、そんな晴明の姿を無言で見つめる。
―――重苦しい沈黙を破ったのは、晴明の哀しげな呟きだった。
「……どうやら、自分で思っていた以上に、私は心弱きものだったようです。」
「……。」
どう答えて良いか分からず、頼光は黙したまま佇み続ける。
晴明の方も特に返答を期待してはおらず、淡々と言葉を紡いだ。
「私は……己が力を過信していた訳ではありませぬ。ですが……。」
言いながら俯いた晴明の顔は黒髪に隠され、その表情を伺うことは出来ない。
しかし、覇気のないその声色に、頼光の心はひどく揺さぶられていた。
「貴方を喪いし後……口惜しい事に、私と四天の力だけでは、彼奴に到底及ばず。」
きつく握り締めた、震える拳は自責と悔恨と―――慟哭の顕れ。
「我がいとし子とも言うべき都は……蹂躙され、紅蓮の炎に包まれました。
……それに飽き足らず、彼奴は……貞光を除く四天までも、我が手より奪い去りました……。」
言葉の端に微かに混じる嗚咽に気付き、頼光が憚りつつも口を開いた。
「晴明……もしや、泣いているのか?」
「……子を喪って嘆かない親など、……手足を喪って苦しまぬ者など、居りますでしょうか?」
目を伏せて力なく呟いた晴明の様子に、頼光の心が乱される。
そっと目頭を拭うその仕草に、己の鼓動が早くなるのを感じていた。
346幽艶の一夜・5:04/05/10 22:39 ID:V6xcWhg4
「……少々、お喋りが過ぎました。」
言いながら晴明はゆっくりと首を振ると、顔を上げて頼光を見やる。
「見苦しき様を晒しましたね、頼光……どうか、今宵の事はお忘れくださいませ。
……夜が明けたら、今後の対策を練らねばなりませぬ。私はもう戻りますゆえ……。
貴方も、まだ奈落より還りて間もない身。あまり無理はせぬよう、ゆるりとお休みなさいませ。」
晴明はぎこちなく笑みを浮かべると背を向け、先に部屋へと戻ろうとした……が。
そんな晴明の姿を見つめていた頼光は、己の内に湧き上がった感情を最早押し留めることが出来なかった。
「……許せ。」
謝する言葉を一言だけ呟き、そして―――背後から手を伸ばし、その身体を抱き締める。
「!!……頼光?!」
驚く晴明の顎を捕らえて上に向けると、その唇を己が口で塞いだ。
「っ……んんっ…!!」
息苦しさに薄く開いた唇の隙間から、頼光が舌を忍ばせる。
何を、と思った刹那、晴明の舌は頼光に絡め取られた。
突然の口付けが、晴明を混乱に陥れる。
思考は霧散し、口腔を貪るが如く蹂躙する頼光に翻弄されるのみだった。
「ふっ…う……ぅんっ……!!」
そのくびきから何とか逃れようとする晴明だったが、しかし確乎りと押さえつけられてしまい叶わない。
ようやく解放される頃にはすっかりと息が上がり、荒い呼吸を繰り返しながら晴明は問うた。
「頼光……何を……?」
「斯様に無防備な……弱き姿を、我の前に晒すなど……。そのような様を見せられて、
どうして平静でおれよう?」
―――己の前に曝け出された、その弱さが……儚さが、唯々無性に愛おしかった。
34711:04/05/10 22:42 ID:V6xcWhg4
本来だったら連投を避けるべく、他の職人様の降臨を
お待ち申し上げておりましたが、致し方なし。
このような代物ですが、少しでも皆様の(;´Д`)ハァハァに
貢献できたら幸いにございまする。

しかし他の方の作品で(;´Д`)ハァハァしたいのが本音なり_| ̄|○
自家発電は寂しいなり……・゚・(ノД`)・゚・
348名無しさん@ピンキー:04/05/12 02:51 ID:J2KNahwF
11殿、連投超乙華麗。
弱く脆い部分が浮き彫りな晴明様が禿萌え。
他の職人様も、ひたすら続きをお待ちしております。

ようやく規制から解除されたと思ったらまたまた人大杉_| ̄|○
職人様の作品に萌えを頂いておる身ゆえ、保守も兼ねて
あげさせていただきます(*´Д`)ハァハァ
349名無しさん@ピンキー:04/05/12 03:30 ID:Scm9IlV/
11様続きウレシヤ-!!
脆さの後にいつもの毅然とした自分に戻ろうとする晴明様ハァハァ
攻めに走る頼光にも萌え萌えでございます!!

自分も何か投下出来たら、と格闘中なのですが
素人のあまりチンプンカンプン、
萌えハァハァではなく頭痛くてハァハァ言っておりまする
350名無しさん@ピンキー:04/05/12 06:46 ID:eQLW/p1p
頭痛くてハァハァな>>349タソ萌でござる。

いやいや、冗談は置いておいて
他の職人様達への感謝も込めて、我もこの歌合わせに
参加できぬかとガンガッテおるが、やはり文というのは難しいよのう
上手く文が繋がらぬ

九フサフサ様、我に御力をー…と、頼る相手を間違ってるでござるか(;´Д`)
351名無しさん@ピンキー:04/05/12 08:11 ID:aMNfaFxP
ああ、OTOGIで自分も何か書きたいですな。
御伽草紙でも読もうか……

もっとも、書きたいのは綱あたりの話なので、
このスレ的には外れそうですが。
綱が獣に転生するくだりとか。萌えよりは燃えか。
352名無しさん@ピンキー:04/05/12 09:53 ID:D9iA/cQr
11殿達の萌文に続き、新たな神々達光臨のヨカーン(*゚∀゚)=3ハァハァ

>>351殿
書かれる話にもしエロがない場合、板の主旨からは外れるかもしれない。
が、過去にもエロがない文も幾つか例がある故、
投下時に一言断りを入れておけば、まず大事ないと思う。

ただ、エロ無しが続くのはあまり良くないのもまた板の道理。
数少ない御伽草子、互いに萌(燃)契ろうぞ(*゚∀゚)=3ハァハァ
353名無しさん@ピンキー:04/05/12 10:26 ID:vjtARHIx
横から口出しスマソ
>351殿、燃え作品ならば、こちらのスレに作品本体を投下して、
此処にはその案内を書いては如何でしょう?

エロくない作品はこのスレに2
http://pie.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1073364639/

綱小説は我も読みたいでおじゃるよ( ゚∀゚)=3
354幽艶の一夜・6:04/05/12 20:11 ID:UdbdoVCI
「……。」
頼光の腕に掻き抱かれ、晴明は戸惑いを隠せない。
この男の腕の中では、自分が自分ではなくなってしまうような……そんな心許ない感覚が、
晴明の内に生まれていた。
「晴明……。」
熱の篭った掠れた声で晴明の名を呼ぶと、頼光は艶やかな晴明の髪を、幼子をあやすかの如く
優しく梳りながらその耳元に低く囁く。
「何もかもを己が過ちとして背負うでない。不覚にも奈落に落ち、恐ろしい程の時間を無駄にした
我にも多大な咎がある。
その背に負いし重き荷を、我にも分かち、負わせてはくれまいか?」
「頼光……っ……。」
見開かれた晴明の瞳から、静かに涙が零れ落ちていく。
頬を伝う涙を拭う頼光の掌に、晴明は己の手を重ね合わせた。
「……頼光……このように心弱き私を、蔑みはしませぬか?」
頼光の表情を伺いながら、不安の混じる声音で問う晴明に、頼光はゆっくりとかぶりを振る。
「……否。不甲斐なき様を晒した我の方こそ、貴女に疎まれても道理。」
「そんな……あれは私の油断ゆえ……貴方を疎む事など、断じてありませぬ!」
眉根を寄せる晴明に、苦笑を浮かべて頼光が呟いた。
「……そうして全てを背負うでない、と、今しがた申したばかりであるが。」
「っ……。」
俯いた晴明の身体を、頼光はそっと抱き寄せる。抗う事なく、晴明は頼光の胸の内へと頭を預けた。
「……頼光……夜が明ければ、常日頃の私に戻ります。ですから……。」
そこで晴明は言葉を詰まらせる。頼光の衣を握る白き手が、微かに震えていた。
「ですから、……今宵だけ、貴方に……縋っても、良いですか?」
意を決して顔を上げた晴明が、頬を朱に染め、切なげな眼差しを向けて問う。
晴明の言葉の意味するところを察し、頼光は刹那返答に詰まるが。
己に向けられる真摯な表情に、小さく嘆息すると、額に優しく口付けを落とす。
「晴明……貴女が、望むなら。」
頼光の応えに安堵の表情を浮かべると、晴明はそっと頼光の袖を引いて、消え入りそうな声で言った。
「……では……私の部屋に、参りましょう。」
35511:04/05/12 20:18 ID:UdbdoVCI
濡れ場は短いのであまり期待なさらぬよう……。

ああ、何だか新たな職人様がご降臨のよかーん?
(;´Д`)ハァハァ楽しみに伏して待てりでございまする。
皆様に是非九フサフサ様のご加護があらん事を(;´Д`)ハァハァ
えろ無しでも御伽二次創作小説というのはここ以外で
殆ど見たことが無いので是非読んでみたいです。
がんがれなのです。

御伽草子は私も興味があるのですが、探してみても
文庫は見つからずじまいでございました。
_| ̄|○サガシモノヘタナノサ……チュウモンスルカ?

現在の資料は高校の時の国語便覧なり。
意外と役に立ってます(藁
356名無しさん@ピンキー:04/05/12 21:02 ID:kVc4Cmen
>>355
国語便覧ってもしかして赤い表紙の奴?
あれって全国共通の副読本だったんだ
357名無しさん@ピンキー:04/05/12 23:12 ID:w/JO4IKe
晴明様から誘うのでおじゃるか(*´Д`)タマラヌハァハァ
次回はとうとう(*´Д`)オノレ、ライコウウマー杉

我の持つ便覧は白い表紙。多分、出版しておる場所が違うが
基本教科書の1つと思われると宜しいかと。
本が見つからぬ時は、密林注文かネットの検索が1番やもしれぬのう。

フサと言えば、某西都で(*゚∀゚)=3フォクシーレデーハァハァな晴明様を
ついに発見したでおじゃる(*´Д`)モモモモモエー×3000閃ウマー
358幽艶の一夜・7:04/05/13 20:11 ID:ks1xiLHX
晴明の部屋に戻ると、敷いたままの夜具は既に温もりを失い、冷たくなっていた。
「本当に……良いのだな?」
再度問う頼光にこくり、と頷く晴明の両手首を押さえて組み敷き、唇を重ねながら、
纏った衣を脱がせていく。
露になった両の胸に手を添えると、晴明の身体がぴくり、と強張った。
「…あ…んっ……。」
頼光の掌にも余る膨らみを、ゆっくりと揉みしだき始めると、鼻にかかった甘い声が上がる。
中心の突起を摘み、指の腹で捏ねるように転がしながら、顔を寄せて柔らかな胸元に舌を這わせていった。
時折きつく吸い上げ、白い肌に幾つもの紅い痕を刻みつけていく。
「あ、……はぁっ……。」
次第に荒くなる吐息が頼光の耳を擽り、その官能を刺激した。
しっとりと汗ばむきめ細かな肌の感触を味わいながら、頼光は徐々に掌を下腹へと伸ばす。
「……や、あっ…っ……。」
大腿をそっと撫で上げ、脚の付け根に触れると、晴明が羞恥で顔を背けた。
其処は既に潤いを湛えており、晴明が悦楽を感じている事を如実に示している。
滴る愛液を指に絡め取りながら、頼光は秘部を探っていった。
「…ふっ……ぅんっ…。」
甘ったるい声が自分の声ではないようで、晴明は口元を押さえて声を堪える。
それでも口の端から漏れる吐息は熱を帯び、艶かしさを含んでいた。
頼光の無骨な指が、熱く熟れた柔肉を押し広げると、その入り口へと指を添える。
「……はっ…あぁっ……。」
指先に力を込めると、くちゅ、と湿った音を立てて晴明の内に呑み込まれていった。
359幽艶の一夜・8:04/05/13 20:11 ID:ks1xiLHX
「やっ……あ、……はぁっ……。」
内壁を擦りながら、開いた指で花芽を弄んでやると、唇を震わせて嬌声を上げる。
指を動かすたびに卑猥な水音が立ち、溢れた愛液が指を伝い敷布へと染み込んでいった。
「あっ…いや、頼光……あっ……!」
女陰に顔を寄せ、奥から絶える事無く湧き上がる淫水を舐め取っていく頼光の
生温かい舌の感触に、晴明が身を捩る。
外と内、双方を同時に攻め立てられて、晴明は徐々に快楽の頂点へと追いやられていった。
「は…あぁ……っ…!!」
晴明の身体がぴくん、と跳ね、内を弄っていた頼光の指を軽く締め付ける。
「……っ…んっ……。」
前戯だけで軽く達してしまった晴明が、悦楽に潤んだ瞳を頼光に向けた。
「……頼光……。」
切なげに己が名を呼ぶ声が、頼光の欲望を駆り立てる。
差し伸べられた手を取り、赦しを乞うが如く、その甲に恭しく口付けた。
「晴明……。」
既に猛りそそり立つ自身を秘所へと宛がうと、滴る蜜を撫で付けるように周囲を擦る。
押し当てられた肉の熱さに身体を強張らせた晴明の腰を確乎りと押さえ、頼光は腰を進めていった。
「ひっ…ああっ……!!!」
身を裂かれるかの如き激痛に瞠目し、悲痛な声を上げる晴明の様に慌てて己を引き抜く。
女陰より滲んだ血が淫水に混じり伝い落ち、晴明の大腿を、夜具を朱に染めていた。
36011:04/05/13 20:16 ID:ks1xiLHX
……やぱーり晴明さまのお初は頼光でが基本でせう(;´Д`)ハァハァ

ちなみに良く見たら国語「便」覧ではなく「総」覧でした。_| ̄|○よく見ろ自分
私の持っているのは茶色い表紙でしたが。
自分のジンクスとして「注文した本は届く前に他の本屋で発見する」
というのがあるので注文は躊躇ってしまうのです_| ̄|○

キツネ耳・尻尾付きなふぉくしーれでー晴明さまは
2箇所で拝めますぞ(;´Д`)ハァハァドッチモエエヨー
361名無しさん@ピンキー:04/05/13 21:06 ID:TJzBs6y7
晴明様が(;´Д`)ハァハァやはり初は頼光が…ウラヤマスィゾコルァ

フォクシーレデーな晴明様2箇所?!ドコナノー(´д`;≡;´д`)ハァハァ
362103-2-9:04/05/13 23:34 ID:KGXdhc2y
 公時から過ぎ去り、貞光を迎えし齢は、蛹。透けるほどに薄く、だが硬い殻の
その内で、柔らかな幼さはとろりと溶けて、少しずつ少しずつ、次の形を定めていく日々。
 かつて同じ齢を経た身としては、いつかあの背が殻を割り、高さの変わった眼差しで、
転じた想いで晴明を見るときは――どうかそれが優しいものであるようにと、公時は
そう願わずにいられなかった。
 厳めしい顎が、少し上を向く。
 降りしきる雨は冷たく重く、天雷の音は遠い。それに呼び覚まされる記憶は、
心に苦さを広げながらも、不思議と静謐で懐かしい。
 形のない都を顧みて、今はもう、どこにもいなくなった友を思う。
 留まれば澱むは、流れの本質。けれど、それでも変わらずにありたかったと、
蛹の前の、あの日々のままでありたかったと、今も彼のどこかが嘆いていた。

 ぬかるんだ道を進むと、程なくして今の住まいが見えてきた。
 下屋の他は、真っ二つになった北の対が残っているだけの、さる貴族の屋敷跡。
雨風をしのげれば充分、それより少しでも都に近い場所を、と晴明が仮寓に定めた
場所である。
 その殆どが門となった築地を越えると、公時は下屋の端、厨の方に火の気を感じた。
夕餉の支度にはまだ間があるはず、と訝りつつも、弱った身体が求めるままに、
彼はその戸に手を掛けた。
363103-2-10:04/05/13 23:35 ID:KGXdhc2y
「…お前か」
 合点のいった呼びかけに、お帰りと応えるのは一羽の烏。かぁ、と鳴いた拍子に、
その嘴が何かを落とした。
「よく働くな」
 笠と蓑を片付けると、公時は赤々とした炎の上がる竈へ寄り、ついでに巨躯を
屈めて、烏の落としたものを拾い上げた。
 それは、もう焚きつけにしかならない、晴明の逡巡の名残。どうやら不在の主に
代わって、烏はそれをせっせと火にくべていたようだ。
「晴明も、だいぶ煮詰まっているようだな」
 烏に倣い、ひょいと火中へ放ってやると、竹片は軽い音を立てて焦げはじめた。
その音と、橙と朱の力強い揺らぎに、沈んでいた心が自然と浮き上がる。
「……」
 目の前には、釜。蓋の隙間からは、湯気が白く上っていた。
 慎みと好奇心が、天秤で揺れる。
「失礼、つかまつる」
 しかし空きっ腹の加勢により、その均衡はあっさりと破れた。あーあーと抗議を
始めた烏に一礼し、公時は釜の蓋に手を伸ばす。
 その途端――
「ばあ」
 視界が揺らぎ、背中は快活からは程遠い、間の抜けた声に襲われた。
364103:04/05/13 23:46 ID:KGXdhc2y
 (´Д`;)ヾ  毎度毎度、遅くて申し訳ございませぬ。
   ∨)    なんとか仕事地獄から生還して参りました。
   ((    もう少し早いペースでうp出来るよう励みます。

>11殿
なんだかものすごく沢山のお色気ヨロメキ文章が…(;´Д`)ハァウ スバラシイ
頼光ってばいつもウマーな目に遭ってばっかりで羨ましいぞよ。

そして新たな職人様のでびぅが近い予感にときめいておりまする(*゚∀゚)=3 ヨイゾ サラニサラニ ウpレィ!
365名無しさん@ピンキー:04/05/14 00:19 ID:KozVzhyL
103様もキタ━━━(゚∀゚)━( ゚∀)━(  ゚)━(  )━(  )━(゚  )━(∀゚ )━(゚∀゚)━━━!!
続きをずっとお待ちしておりました(;´Д`)ハァハァ
11様も(;´Д`)ハァハァお初晴明様がモエーッ

4様、新たな職人様もお待ち申し上げておりまする。
366名無しさん@ピンキー:04/05/14 01:24 ID:4x2taL8h
103様おかえりなさいませ!ハラヘリ公時ハァハァ ビックリ貞光カワイイハァハァ
11様続きにハァハァハァハァh……ウッ
頼光め、やることやっておりますよな。

スレも何やら活気が戻って参って嬉しゅうございます。
367幽艶の一夜・9:04/05/14 20:16 ID:vB9SnwKg
「よもや……初めて、だったとは……。」
口元を押さえ、戸惑い呟く頼光の言葉に、晴明は痛みの為に血の気の失せた顔を向ける。
「……初めてでは、いけませぬか?」
誘われた時の様から、てっきり慣れているものだと……少なくとも、既に経験はあるのだろうと
思っていた頼光は衝撃を隠せない。
「いや……しかし、……すまぬ。」
朝廷でも孤高の存在であった晴明の性格を鑑みれば、生娘であっても何の不思議もない。
独り高潔を保っていた筈の彼女が、己のような存在に縋りつくに至ったその苦悩は、
果たして如何程であったのか。
慮ってやれなかった自分の浅はかさが、……そして、劣情のままに清廉なる彼女の身を
穢してしまった己が憎々しかった。
「……何故、貴方が謝るのです?」
晴明は身体を起こすと両手を伸ばし、頼光の頬にそっと触れる。
「貴方に縋りたいと……望んだのは、私です。」
そのまま頼光の首へと回した腕に力を込め、掠れた声で耳元に囁いた。
「それとも……斯様に、浅ましき女は……お嫌ですか?」
拒まれるのではないかという不安にうち震える晴明の身体を、頼光が力強く抱き締める。
返事の代わりに、その唇を優しく封じた。
「……んっ……ふっ…ぅんっ…。」
濃厚な口付けを繰り返した末にようやく晴明を解放すると、その艶やかな黒髪を優しく梳く。
「嫌いであれば、元より拒んでおる。拒めなかったのは……我も、貴女を欲していたからだ。」
偽らざる頼光の言葉に、晴明の瞳からつう、と一筋の涙が零れ落ちた。
止め処もなく流れ続ける涙を、頼光が優しく拭っていく。
368幽艶の一夜・10:04/05/14 20:17 ID:vB9SnwKg
「頼光……ならば、……続けて、くれませぬか?」
消え入りそうな声で続きを促す晴明の身体をそっと夜具に組み敷くと、羞恥に頬を染める晴明の前髪を払い、
その額に口付けて囁いた。
「……晴明、力を抜かれよ。」
両脚を抱えて開き、露にした女陰に陽根を押し当て、今度は労わりながらゆっくりと侵入していく。
「くぅ……んっ…。」
熱い肉塊が再び身体の内を犯していく痛みに、晴明は眉根を寄せ、きつく瞳を閉じて堪えた。
「っ……大丈夫か?」
何とか根元まで咥え込ませると、頼光は大きく息を吐いて問う。
「……平気です、頼光……。」
些か蒼褪めた顔で、しかしぎこちなく微笑んでみせる晴明の様が愛おしかった。
逸る心を必死に抑え、繋がったまま動きを止めて晴明の身体中に掌を這わせると、
色好い反応を見せる箇所を攻め立てる。
緊張と疼痛に身体を強張らせていた晴明の身と心を解きほぐすように愛撫を続けながら、
出来るだけ負担をかけぬよう、頼光はゆるゆると動き始めた。
「っ……くっ……ふぅ…っ……。」
少しずつではあるが、晴明の口から漏れる吐息が艶を帯び、苦痛以外のものを感じ始めている様子を見せる。
己の内に生まれつつある未知なる感覚に戸惑いつつも、晴明は頼光の為すがままに受け容れていた。
「……晴明……。」
低く、心地良い声で名を呼ばれるだけで、身体の奥深くから熱いものが湧き出してくるのが解る。
溢れた愛液は頼光の動きを助け、挿出の度に粘着質な音を響かせていた。
369幽艶の一夜・11:04/05/14 20:18 ID:vB9SnwKg
「あっ……や、んっ……。」
頼光が円を描くように内壁を擦る度に、奥を突く度に、じわじわと身の内から溶かされていくような
錯覚に苛まれる。
鈍い痛みを伴いつつも、身体の熱は徐々に煽られていく……これが、女の性なのだろうか?
次第に激しさを増していく頼光の動きにも慣れ始め、律動に呼応して甘き喘ぎを漏らす。
縋るように背に回された指先に時折力が込められ、爪を立てられたが、彼女の感じる痛みは
この比ではないであろうと、頼光は苦痛を紛らわせるべく一層の愛撫を施した。
「んっ…っ……は、…あぁっ……。」
貫かれたまま身体中を弄られ、晴明が頬を上気させ、切なげな吐息混じりに首を振る。
無意識であろうそれらの嬌態が、更に頼光を煽り立てていった。
一つに繋がった処から与えられる熱と快楽に晴明の思考は霧散し、なけなしの理性もその輪郭を失っていく。
背筋を駆け上ってくる得体の知れない衝動に身を任せ、最早、何も考えられない頭の奥で何かが爆ぜた。
「あ……あ、あっ……!!」
意味を成さないあえかな嬌声が上がり、晴明がきつく頼光を締め付ける。
「く…っ……。」
促されるままに頼光も達し、晴明の内へと己が欲望を解き放った。
370幽艶の一夜・12:04/05/14 20:18 ID:vB9SnwKg
荒い呼吸を繰り返す晴明から、頼光はゆっくりと陽根を引き抜く。
「っ…んっ……。」
今まで己を穿ち続けていたものが抜ける感触に、晴明の身体がぴくん、と震えた。
「……あ、っ……。」
中に注ぎ込まれた頼光の精が破瓜の血と淫水に混じり合い、女陰から滴り落ちる感触に、
晴明が小さく声を上げる。
頬を伝う涙に気付き、頼光はそっと手で拭った。
「すまぬ晴明……辛かったか?」
苦痛の為だと思った頼光が謝する言葉に、晴明は瞳を閉じてかぶりを振る。
「いいえ……違います。寧ろ……嬉しかった。」

『……我も、貴女を欲していたからだ。』
頼光が己を求めてくれた先刻の言葉を反芻し、微かに笑みを浮かべる。
たとえそれが、己に対する同情からであったとしても構わない。
彼を突き動かす程の激しい想いが、確かに其処には在ったのだから。

「頼光……。」
添えられた大きな掌に、甘えるように頬擦りをする。
今だけは、何も考えず……只、愛おしい男の腕の中で心安らかに過ごしたかった。
初めての情交を終えた身体を襲う気怠さに、晴明はそのまま深い眠りへと誘われていく。
微かに寝息をたて始める晴明の髪を優しく梳りながら、頼光もそっと瞳を閉じた。


そうして永く暗き夜が明けて、気高き『安倍晴明』が甦る。
喪われし刃を再び手にし、囚われし四天を救い出し、都に立ち込める暗雲を晴らす為に―――。
37111:04/05/14 20:28 ID:vB9SnwKg
ということで「幽明の深殿」後の一夜でした。
相変わらずえちがぬるぽですみませぬ。_| ̄|○
良く考えるとまともな頼光×晴明書いたのは初めてですな。
天の麓での初夜も(;´Д`)ハァハァですが、
既に契りを交わしておきながらも、自らの信念を貫き
頼光に刃を向ける晴明さまというのもまた(;´Д`)ハァハァかと
思われまする。

そして……
.。.:*・゜゚・103様の再降臨ワショーイ!!!.。*・゜゚・*:.。.
 ヽ(´Д`)人(´Д`)人(´Д`)人(´Д`)ノ
お待ち申し上げておりました。ハラヘリヘリハラな公時ナイス(笑)
これから貞光たんとどうなっていくのか非常に楽しみです(;´Д`)ハァハァ
372名無しさん@ピンキー:04/05/14 22:22 ID:wPtJDCpA
( ´ー`)y−~~エロイな
         うさみみ清明きぼんぬ
373名無しさん@ピンキー:04/05/14 22:22 ID:wPtJDCpA
( ゚Д゚)y−~~すまん聞き流してくれ
374351:04/05/14 22:39 ID:5+JVSKX/
103氏の文章はなんであんなに上手いんすかねぇ。感嘆することしきり。

>>352-353
アドバイスありがとうございます。
しかし、平安時代さっぱりわからんので手強いですな。
O・TO・GIは一般人はさっぱり描写していませんし(苦笑)

今のところ青空文庫でそれっぽいところを漁っております。
関係しそうなURL抜きましたんで、興味のある向きはどうぞ。
もう知っている、という方が多そうではありますが。
375351:04/05/14 22:40 ID:5+JVSKX/
376名無しさん@ピンキー:04/05/14 22:54 ID:u5gJPrdP
11殿超乙華麗(;´Д`)ハァハァ頼光め、いいとこ取りでござる!(;´Д`)ハァハァ
次回作もおまちしておりまするぞ


我としてはやはりうさみみよりきつねみみとしっぽが萌(;´Д`)ハァハァ…
いや、なんでもないでござる
大江山がらみ、酒×晴明(;´Д`)ハァハァと言うてみるてすと。
377名無しさん@ピンキー:04/05/14 23:01 ID:wPtJDCpA
>>376
きつね耳にしっぽ
たまらんですな
378名無しさん@ピンキー:04/05/15 02:34 ID:Ukjk8YRu
11殿超乙ーヽ(´Д`)ノハァハァ
>既に契りを交わしておきながらも、自らの信念を貫き頼光に刃を向ける晴明
はかなりモエル!!!愛する男に刃を向ける晴明様(;´Д`)ハァハァ
次回作も楽しみに待っているでござる。

>>375
読んでみると中々面白いですな。
興味が湧くでござる。

>>376-377
はげどうい。
うさみみも捨てがたいが(;´Д`)ハァハァ
379名無しさん@ピンキー:04/05/16 12:29 ID:Y3RS0hQ1
11様今回も乙!晴明様が艶やかで美味しゅうございましたハァハァ
次回も期待ハァハァ


狐耳と尻尾…フォクシーレデー(*´Д`)=3ハァハァ
380名無しさん@ピンキー:04/05/16 22:50 ID:x9SuqyGt
      /ヽ,ヘ
      ヽノヽノ  >372様
     〃'´⌒⌒ヽ,  妾のうさみみで堪忍してはいただけませぬか?
   ( (( )ノ^^)))
     リ○・∀・○ 
   q ̄ リ ハyノ リ ̄P 
    |__|/| ̄ハ____」
     </ 」_|_i_|_ゝ
       `´ `´  
381名無しさん@ピンキー:04/05/16 22:55 ID:x9SuqyGt
冗談はさておき、11様乙華麗でございまする
リョウジョークから純愛まで豊富なレパートリー…
どれも毎回おいしく読ませてもらっておりまする(;´Д`)ハァハァ

>375
羅生門のくだり、綱カコイイ!燃え小説、期待しておりまするよ
382名無しさん@ピンキー:04/05/17 00:05 ID:qvrA5+MM
いつもウマーな小説を落としてくださっている
11殿に我からの礼でおじゃる。

ご禁制の貢物をお納めくだされ(;´Д`)ハァハァ
      /\ /|
      ,  ゞ ̄ヽ
      ! ノ人 ゙)<…!
      ヾリ ゚ -レ
    ∧ノ/》_テ》\
    !W|,ヽ/| |´|ムノ
    \,,,,〈└┴' 〉
       `´ `´
きつねみみとしっぽ、萌え焦れ(;´Д`)ハァハァ
これからもがんがってくだされ。
>380
(;´Д`)ハァハァさ、貞光たん(;´Д`)ハァハァ
383名無しさん@ピンキー:04/05/17 00:19 ID:3ITb3rF6
>>380
>>382
( ゚Д゚)y-~~おまえら!









( ´ー`)y−〜〜 最高じゃないか
384名無しさん@ピンキー:04/05/17 19:27 ID:ERe1gJjc
伝記の貞光を脳内で貞光タンに強制変換→ウマー
何気に綱タンも萌へ〜
385名無しさん@ピンキー:04/05/17 21:42 ID:+ya5i6Q7
>>375の伝承、子供向けだと思うのだが気の所為か?アオゾラだし。
他にしっかりした重たいものも幾つかあるぞ?

知っているような伝承うんぬんは正直どうでもいい。
そこからウマーなエロ萌えが出来るかどうかがこのスレ的に肝心かと。



>>380
>>382
最高!!!(*´Д`*)ウマーウマーウマー!!!ウサミミとキツネー
ご禁制…我もホスィ
飼こうてあーんなことやこーんなことを以下ry(*゚∀゚)=3ハァハァ
386名無しさん@ピンキー:04/05/18 02:39 ID:3mKlTUCW
>384
いや、貞光たんならわかるが、綱に萌えてもなぁ?
ここに来て何故に綱に(;´Д`)ハァハァせねばならんのだよ
387名無しさん@ピンキー:04/05/18 17:46 ID:Ylt/PwZO
ゲームが出て早数ヶ月。今だ萌え止まらん
晴明様(;´Д`)ハァハァ貞光タソ(*゚∀゚)=3ハァハァ
ゲーム画面見る限り、別にエロイ事してる訳でもないのに、禿萌える。


この萌え、更に更に高めるべく、職人様方の続きと新作期待(・∀・)っ/○☆チリーンあげ
388名無しさん@ピンキー:04/05/18 22:25 ID:hIxk/XJP
>386
貞光タン強正変換&2chエフェクトだったり。
貞光たん(脳内)たちと「じゃあ、これを羅生門(らしょうもん)の前(まえ)に立(た)ててくる。」
とか酔っぱらってムキになっているんだもん。んで結局酒呑童子に会えなくて、土砂降りの
中ショボーンとしながら「やれやれ、つまらない目にあった。」なんて言う犬の図はなかなか
笑えるかと。

気分が乗っている時に良いスレの流れだったもんで、つい萌えちまったのだよ。

389388:04/05/18 22:31 ID:hIxk/XJP
スマソ、茨木童子だった。
あと「強正」→「強制」な。
重ねてスマソ。
390名無しさん@ピンキー:04/05/18 22:52 ID:gNqj0FUb
綱萌えって、女体化獣娘で萌えているのかと思ったw

ゴッド・ディーバ観て来たばっかだから、猫頭の女神みたいなもんかと思って、それもありかと納得してた
391名無しさん@ピンキー:04/05/18 23:04 ID:yW4926I0
綱は、氷仏参道での公時とのやり取りを見てると可愛いおっさんだと思うのだが、
エロには結びつかないのでここでは取り上げられなくて、ちとショボンでごじゃる(´・ω・`)

しかし平井さんは何故に御伽の国には登場せんかったんかのう
抜け巫術士になった頼光を追ってた刺客(返り討たれ済)だったりしたら燃えるんじゃが
392名無しさん@ピンキー:04/05/18 23:05 ID:f8bQaEXc
>>388
それは確かにイイ(・∀・)!!


実は>>374殿のタイミングが11殿が萌作品終わらせた直後に
それはどうだろうという書き出しだったので、イマイチノリきれてなかったのだよ。

11殿も103殿も、先の4殿も皆萌えを提供してくださる素晴らしい職人殿達。
それゆえに、351=>>374殿の言葉は少し空気嫁であまりイイ気がしなくてのう。
細かい事でスマヌ。

それより萌え提供の>>380>>382は…中々(・∀・)ヤルナ!!
393名無しさん@ピンキー:04/05/18 23:13 ID:hCigcKR7
平井さんはきっと次回作に出て



頼光と



さりげなく





・・・晴明の取り合いしてくれたらウザイが萌えるカモナー(;´Д`)ハァハァ
案外積極的な平井に押されても晴明が冷静に跳ねつけるのも萌えるかモナー
394名無しさん@ピンキー:04/05/19 06:17 ID:yV8vDI+U
押されて、うかつにも一瞬怯んでしまった瞬間を
本命(頼光)に目撃されて、更に無言で立ち去られて
思いっきり焦る女人(晴明)萌え

昔読んだ漫画でそーいうのがあったんだけど
焦るのがあの高貴な晴明様となると萌えも一段と…(;´Д`)ハァハァ
395351:04/05/19 07:58 ID:8wyWczKG
ああ、すんません。少々調子に乗ってたようで。

以後控えます。
396名無しさん@ピンキー:04/05/19 15:48 ID:7UlIaqsP
>394
(;´Д`)ハァハァ
そ、それも萌える脳(;´Д`)ハァハァ
頼光、無言無表情だから晴明様の焦りも最高潮。

それを顔に出すまいと取り繕うのに必死な晴明様でも萌える(;´Д`)ハァハァ

>395
まぁ、あまりキニスルナ
397名無しさん@ピンキー:04/05/19 16:25 ID:rdW90utY
平井さんはきっとあれだ
美女にして頼光の次の依頼人にしてラスボス
「残念だったな。最初から敵など(ry」
398名無しさん@ピンキー:04/05/19 16:32 ID:t/8aLU7i
そこに晴明様が来るのか
「手にかけたものを良く見てみるがry」

平井さんが男になるか女になるかで萌え方が変わりそうですな
男なら取り合い、女なら超お姉様で百合キボンヌ




てーまだ平井さんが出ると決まったわけでは(;´Д`)
399名無しさん@ピンキー:04/05/20 12:49 ID:XdiG/01/
もはやスレ伝説と化しそうな勢いの平井さんですが、
無印直前のころ、朝廷から頼光抹殺の命を受けて…が燃えますな
美女はデフォルトとして、当時の頼光の妻だったりしたらもう(*゚∀゚)=3
400名無しさん@ピンキー:04/05/20 15:10 ID:buUPR4HP
頼光は無印当時は独身かケコーンしてても政略ケコーンと推測でおじゃるな。
もし平井が女で妻なら、多分ヨモツヒラサカヒメも晴明様も真っ青の女傑レベルで
一緒に連れて逃げるか着いて行くかするでおじゃろうし。


しかし頼光の初めての女が晴明様だとすれば、禿萌通り越して
ウラヤマスィコルァ(;´Д`)ハァハァ
401名無しさん@ピンキー:04/05/21 21:10 ID:5V2Kmgh5
下がってるのでちょいあげ。
考えてみたら、御伽の女性キャラは皆いろいろな面で強いですな

男顔負けの強さだけど、内にある艶やかさがたまりませぬ(*゚∀゚)=3ハァハァ
男に媚びてないのが禿(・∀・)イイ!
402名無しさん@ピンキー:04/05/23 18:13 ID:Fx4qInuw
今晩の「火の鳥」で人狼になってしまう人間の話が放送される。
綱の人間化にまつわる要因と関連性があればおもしろいかも。
エロ萌えじゃなくてすまん。
もいっちょアゲ
403103-2-11:04/05/24 00:46 ID:jmcHu41N
「なっ――あ、あぁ!?」
 烏と同じで、人間、斯様なときはあーあーとしか言えない。
 予期せぬ目隠しはゆらゆらと、まるで水に放られたよう。柔らかく
ひんやりとした感触はそこだけに留まらず、背中にもぺったりとくっついている。
「お行儀が悪うございますね」
 耳元に囁く声は、少し楽しそうだ。
「すまん、つい!」
 ばたばたと両手を振りつつ、公時が二、三歩下がる。その背に乗っているはずの
囁きの主は、どうしてか姿は見当たらない。
「申し訳ない…だから、貞光――耳を引っ張るのは勘弁してくれ」
 けれども、それが誰であるかは彼も良く知っていた。
「承知いたしました」
 返答と同時に、何かが地に降りる。伸ばされた耳をさする公時の前に、
小さな陽炎が立った。
「わざわざそのような格好で…人が悪いぞ」
「人をびっくりさせるには、これが一番だと教わりました」
「誰に」
「綱様が、そうだと」
 この分だと、そのうちもっと大きな悪戯をしでかす日が来るのかも知れない。
「…とにかく、術を解いたらどうだ」
「あい」
 そう促された陽炎の胸元から、ぱしん、と手を打つ音。
 すると水が一息に落ちるように、揺らいでいた透明から、黒、白、紅に白藍と、
貞光を成す色が現れた。
「お帰りなさいませ、公時様」
 見れば、軽い微笑みが唇に湛えられている。
404103:04/05/24 01:05 ID:jmcHu41N
やっとこさ二人を同じ画面に入れられた…

遅いレスですが、待っていて下さった方、お褒め下さった方、
有り難う御座います。とても励みになります。

そして11様、幽艶の一夜、お疲れ様でした。
(´・ω・`)→(`・ω・´)の晴明様が格好良くて好きです。
天の麓での晴明様の台詞、情を交わした後だと思うと、成程かなり趣深いですな
あの自嘲気味の笑いがまた…くぅ。

それにしても、愛らしいばにーちゃんやご禁制の山吹色のお稲荷さんや平井さんが
飛び交ったりと、スレもまこと賑やかになりましたな(´∀`)

そして4様の道満ウェーハッハなリョウジョーク祭に期待。
我、>270で頼光が何を言ったのか禿気になりまする。何とも心憎い演出ですな(;´Д`)ハァハァ
405名無しさん@ピンキー:04/05/24 17:50 ID:Rf5Y/nr4
103殿キタ!!キタッ!!キター!!!
公時に悪戯する貞光タンチョー可愛い(*゚∀゚)=3
ジワリジワリと萌えが近づいてる予感でござるハァハァ

>>402
何か面白い事わかりますたか?
火のトリ、見れなかったヨー(´・ω・`)ショボーン
406名無しさん@ピンキー:04/05/25 02:55 ID:dgyHDUYP
貞光と公時の仲良しぶりに、我は既に萌え萌えのデレデレ。
続きが楽しみにございます


火のトリ、太陽編だっけ。昔漫画読んだけど殆ど忘れてるなあ。
主人公が人狼となって意識が戻った時、おっ勃っちゃってて
介抱してくれたばば様に鮮やかにからかわれてた
そんな一コマ覚えているよ…
あとかわいい狐耳娘が居た気がする…改めて本買おうかな。
407名無しさん@ピンキー:04/05/28 04:47 ID:qHGVMesf
保守あげで(´・ω・`)っ/○☆チリーン
職人様の降臨を切にキボン。

>>406
狐耳娘、という節に萌えを感ずるでござる(;´Д`)ハァハァ
晴明様の耳と尻尾はやはり九尾と同じで銀系なんだろうか?
408名無しさん@ピンキー:04/05/31 03:49 ID:bPzoZgGP
>349で(((;-д- )=3ハァハァ ぼやいていた者です。
何とか最後まで書いて参りました。
拙作ですが保守レス代わりに投下させて頂きます。

巫力がどうとか勝手な解釈で適当言っておりますがお許しを…
何だか気の毒な頼光×晴明です。
409408 (1):04/05/31 03:53 ID:bPzoZgGP

 今宵も月明かりに晒されぬ木の陰で、あるいは仲間の意識の届かぬ岩陰で。
 頼光の襟元を掴み顔を引き寄せ、晴明は唇を押し付ける。
 僅かの隙間も許さぬかの如く、更に片手は頼光の後頭部に回し確りと固定する。
 舌を絡ませ、唾液を馴染ませ彼との繋がりをより強く、より濃密に。
 頼光もその密なる処から貪欲に全てを絡め取ろうと、逃さぬ様に腰を強く抱き
寄せられた体を繋ぎ止める。
 頼光の喉がごくり、と鳴った。ようやく唇を解放すると、互いを繋ぐ濡れた細い糸が
名残惜しげに途切れ、空気を得ようと薄く開かれた口端から淡い光の粒が零れ落ちた。
「妖鬼の勢いは未だ衰えず戦況は過酷ゆえ、十分な休息を差し上げられませぬ。お許しを。」
 頼光の口端を袖で拭うと、晴明は取り出した扇で口元を隠しそっと体を離した。
 毎夜交わされるは濃厚な口付けのみ。
 それは決して恋情から求められたものではなく、一つの儀式であった。


「今は目覚めた貴方の魂から成る巫力で保たれておりますが、やはり仮初めの体。
現世では回復が追いつきませぬ。そのまま酷使しておれば朽ちてしまいましょう。」
 頼光の不調に気付いた晴明は、その晩四天達が寝静まると頼光を少し離れた木陰へと
連れ出した。
「私の巫力は夜に満ちますゆえ、その間に譲渡致せば回復は補えまする。……ただし」
 晴明は語るうちに少しばかり眉根を寄せ、言葉を濁し、やがて諦めたように溜息を吐く。
 袖から覗く晴明の細い指が頼光の顎に添えられ、軽く下に引いて唇を開かせる。
「辛抱なさってくださいませ。斯様な方法しかございませぬ。」
 静かに目を閉じた晴明の柔らかな唇が、頼光のそれをしっかりと塞いだ。 

410408 (2):04/05/31 03:55 ID:bPzoZgGP
 口移しでの巫力の量には限界があったが、媒介を要せず直接譲渡する為純度は高く、
一夜に一度の口付けで十分と思われた。
 が、妖鬼の勢いも増し必死に修祓に向かう四天と共に頼光が修祓に赴く回数も日増しに増え、
豪剣と巫術を自在に操り多くの妖鬼掃討を成し遂げてみせるが、その体は目に見えて疲弊していた。
 その度、重ねられる唇の数は増す事となった。

「四天は現世の者ゆえ、日が昇るまでに自らの生命力で力を取り戻しましょう。」
 岩を背に寄り掛かるように座する頼光の膝を割り、しなやかに体を滑り込ませて晴明は言う。
「明日の修祓も腕を振るって頂きますよ。」
 酷い事を言っている、と自覚があるのだろう。更にそれでも成し遂げよ、と。晴明はまた深く口付けて
ふと顔を離し首を傾けた姿勢のまま、少しだけ意地悪に笑って見せた。
 常の凛とした高貴な姿に見惚れる程であった。その清廉な姿を湛える晴明が、己だけにかしずき
少しばかり緊張解かれた、甘えた表情を見せる。
 注がれているのはこの剣への絶対的な信頼と、戦を共にする仲間への親愛の情。
 頭では分かっていても、晴明の不意に見せる無防備な表情に心は強く揺さぶられる。
 この行為のうちに、頼光の心身に晴明への情欲の念が湧き上がるようになるのは、些か仕方の
無い事であった。

 ぴったりと寄せられた体により触れたいと欲が高まるも、衣と鎧に隔てられ叶わない。
 直に触れるは指先と頬と唇。
 指先で輪郭をなぞり顔を傾け、深く絡み合う。晴明の長き睫毛が頼光の頬を擽った。 
 身体の内に火が燈る。
 熱に浮かされるままに、晴明を支える腕に力を込めた。

411408 (3):04/05/31 04:00 ID:bPzoZgGP


「……足りませぬ。」
 頼光が奈落から帰還した夜、晴明は習慣とばかりに連れ出した頼光の顔を両手で軽く挟み
まじまじと見つめたかと思えば、急に顔をしかめて呟いた。
「二度三度の口移しでは補えませぬ。十分にすればふやけてしまいましょうぞ。」
「……。」
「ふやけてしまえば巫術の印も上手く唱えられますまい。」
 元々無口な性質ではあるが、頼光は次から次に放たれる余りに色情の欠片もない言葉に閉口する。
 奈落より戻ったあの時、潤んだ瞳で己をじっと見つめていたのは、その眼の奥から強く訴える
情念を感じたのは……気のせいであったか。
 そう内心肩を落としつつ晴明を見やると、考え込むように俯き指先を顎に添わせ益々顔を険しくしている。
 頼光は(余り思い詰めるな、ふやけるまでせずとも出来る範囲で構わぬ。)と気遣う言葉をかけようと
したが、まるで催促のように思えて憚られ、只々一言彼女の名を溢すしかなかった。

「……晴明。」
 頼光の声を聞いて、晴明は弾かれたように顔を上げた。
 険しい表情は解かれ、戸惑いの混じる不安げな表情で頼光を見つめる。
 今にも泣き出しそうなその表情に、頼光が思わずこの胸に掻き抱いかんと衝動に駆られた瞬間。
 晴明は身体ごと向きを変え、目を反らすと再び俯く。
 また顔を上げた時にはいつもの強い意志を湛える表情に戻っていた。
「仕方ありませぬ。頼光、一時の辛抱です。」
 出鼻を挫かれ、更に掛けられた言葉の真意も掴めぬまま晴明の次なる行動も読めず、
頼光はその巫力の尽きかけた体を一瞬にして晴明に組み敷かれた。

412408 (4):04/05/31 04:03 ID:bPzoZgGP
「気を循環させ一度に大量の巫力を譲渡できましょう。
貴方より気をいただき、かわりに私の巫力に満ちた気を差し上げまする。」
 言いながら、晴明は仰向けの頼光に跨ったまま有無を言わせずてきぱきと頼光の鎧を剥いだ。
 我が身に降りかからんとする状況に危機感を覚えた頼光は、反射的に晴明の腕を掴んで抵抗しようとするが
腰紐を解く手は止められぬまま怒気だけが激しく放たれ、脆くも遮られる。
 そうこうしているうちに頼光の下肢は露わにされ、晴明も彼の体を器用に押さえつけたまま自らの袴をも取り払う。
 頼光は唖然としながらも、視界に入った晴明の晒された肌に息を飲んだ。
 月には雲が掛かり、深々と夜の帳が降りた薄暗い陰の中でもその白さははっきりと映る。
 晴明の下肢を象る曲線は美しいまでに女の肉感を以って頼光を昂ぶらせる。
 肌の白さに反して深い、中心の陰もまた目を誘う。
 晴明の細い指は羽毛の如く、足に内腿に頼光自身に柔らかく触れて翻弄し、瞬く間に硬さを持たせ
自らの中心へとあてがった。
「お覚悟の程を。」
 最早なされるがまま、どちらが泣きそうであったか分からない。
 それでも女陰に沈められる感触に湧く己の快感とそれを悦ぶ浅はかさに眩暈を覚え、頼光は額を押さえた。

413408:04/05/31 04:22 ID:bPzoZgGP
一度に投下するつもりだったのですが、
見た感じ、文字がひしめき合っていて恐ろしいので
ひとまずここまで…

エチが半端でなくぬるぽで本当に申し訳ないのですが
残りは後に、また投下に参ります
414名無しさん@ピンキー:04/05/31 06:59 ID:/Vhw0cX3
新しき職人殿キ━━━(゚∀゚)━( ゚∀)━(  ゚)━(  )━ッ(  )タ━(゚  )━(∀゚ )━(゚∀゚)━━━!!
晴明様上位な展開に(;´Д`)ハァハァハァハァハァハァh
続きを、続きを切にお待ちしておるぞよ(;´Д`)ハァハァ
415名無しさん@ピンキー:04/05/31 10:08 ID:1qRwSKCb
新たな職人様降臨ワショーイヽ(゚∀゚)ノ!!
巫力を口移しで分け与える晴明さま(;´Д`)ハァハァ
押し倒されてされるがままの頼光(;´Д`)ハァハァ
色気も何もないように見える晴明さまの心情や如何に?
続きを切に期待いたしまする(;´Д`)ハァハァ(;´Д`)ハァハァ楽しみなり〜
416名無しさん@ピンキー:04/05/31 19:46 ID:Pq4ckyd0
何この神が大量降臨の優良スレ
417名無しさん@ピンキー:04/05/31 20:44 ID:dZ/PMUrL
新作キタ━━━━(゚∀゚)━━━!!!キタ━━━━(゚∀゚)━━━!!!
晴明様、儀式とはいえ積極的だ(;´Д`)ハァハァ

御伽はサイト自体が少ない上に、更にエロともなると中々見つからず(´・ω・`)
ゆえにここの職人様方には(;´Д`)ハァハァオセワニナッテマツ
418408 (5):04/06/01 05:51 ID:IaPtEVBB
 そのまま変化が訪れぬ事を不信に思い、ふと頼光は上に跨る晴明を見やった。顔色は蒼白である。
「……上手く、できませぬ。」
 唇をわなわなと震わせ、頼光から手を離して後ずさり力なく座り込んだ。
「私は未通ゆえ。……然しとてこの程度の痛みも耐えられぬとは。不甲斐ない!」


 頼光は一度に起きた余りの出来事に無意識の内に止めていた息を整えながら、
ゆっくりと身を起こし項垂れる晴明の髪を撫でた。
 自然と、晴明は頼光の胸に頭を寄せる。高ぶった気を落ち着かせようと、大きく息を吐く。
 その場に満ちていた荒ぶる気配は次第に納まり、互いの呼吸が静かに重なっていくのを感じた。
 確かに、晴明は誰もが容易くその腕に抱く事は叶うまい。が、気品と共に匂い立つような色香を
持ち合わせる彼女が未通であるとは意外に思われた。
 (それとも、己の邪な欲で歪んで見えていたのか)
ふいに面を上げた晴明と目が合う。
「申し訳、ございませぬ……。」
理由があってのこととはいえ、自分の暴挙を恥じた晴明は所在無さげに顔を逸らし、目を伏せて
弱々しく呟いた。

 闇夜に掛かった雲が薄くなり、千切れた合間から月明かりが零れる。
 目に飛び込むは幾度となく合わせようと味わい尽くせぬ薄紅色の唇。
 照らされた晴明の頬に落ちる、長き睫毛の影。
 色彩に明るみが出され、頼光はその頬が朱に染まっていることに気付いた。
 指先が雷の走ったかのようにちりちりと痛み、そこから逆流するようにぞわりと体中の血が流れる。
 儀式の際にも己から先に求めることが出来ずにいた晴明の唇を、衝動のままに強引に奪う。
 合わされた唇から注ぎ込まれるは巫力ではなく、情欲の絡む男の気。それに感づいた晴明は
身を強張らせ逃れようとするが、背に回された頼光の腕は晴明の自由を奪い固く押さえ込む。
 たちまち舌をも絡み捕られ、頼光のあまりの激しさに晴明は思考さえも奪われる。
 そのまま頼光は晴明を己の胸に掻き抱き、その場にゆっくりと倒れ込んだ。
419408 (6):04/06/01 05:53 ID:IaPtEVBB
 朦朧とした晴明の抵抗が緩んだと見ると、頼光は衣に手を掛け肩を露わにさせ
そこに、鎖骨にといと愛しむように口付けを落としながら囁く。 
「通じるには手順というものがある。」
 晴明は息を上げながらも、辛うじて顔が見える程に上体を引き離した。
「これは情交ではございませぬ。」
 そう言い放ち、きつく頼光を睨み付ける。
「承知しておる。……だが身が整えば、如何ばかりか痛みも和らげよう。」
 鋭く放たれた拒絶に頼光の胸は鈍く痛んだが、表に出さず淡々と語って口実に漕ぎつける。
 半ば無理矢理手折る様な真似に、罪悪感が無いわけではなかった。
 しかし想いを寄せる女の斯様な半裸の艶かしい姿を前に、最早我慢が出来る状態ではなかった。
 段々と唇の触れる箇所が下がり、露わになった乳房に手が当てられる。掌から伝わる熱さと
先端に触れる刺激にびくりと身体を震わせる。
 晴明は内に広がる痺れに身体を強張らせたまま潤んだ目を細めた。
「ならば」
 一層厳しく頼光を睨みつけ、上気して頬を朱に染めた顔を反らして、不機嫌そうに
口を一文字に結んでしばし沈黙する。
 が、ついに諦めたように瞼を閉じた。
「致し方ありませぬ。貴方に……お任せしましょう。」
 先程の激しい口付けで濡れた晴明の唇が薄く開かれ、吐息と共に苦しげに許しを溢す。
 
 その姿は扇情的に映り、頼光の視界を揺らめかせた。

420408 (7):04/06/01 05:54 ID:IaPtEVBB

 晴明は内心、情の無い言葉とは裏腹の潜めた想いを気取られないかと気が気ではなかった。
 頼光の愛撫に翻弄され、固く引き締めた身も無駄な抵抗とばかりに忽ち力を抜かれてゆく。
 無理にでも耐えようとするが、施される予期せぬ刺激に、湧き上がる感覚に平静でいられる
はずも無く、頼光にしがみつき震えを抑えようとした。
 その力強く逞しい身体に安堵する己に歯軋りをする。
 封珠院で彼を喪った時感じた落胆は刃を失った心許無さと思っていた。
 だが、奈落よりその刃を振るい舞い戻ったかの男の姿に目を離すことが出来ず、己の胸は
高鳴り身体は芯より己が身を焼かんまでに熱を持った。
 今は唯々彼が眩しく、触れ合えば愛しく、想うだけで身も心も切なさに軋む。
 しかし、知られてはいけない。そのような想いを抱くなど天の理からも許される筈も無く、なにより
全身で感じ始めたこの己の脆さを認める訳にもいかず、また許せないでいた。

 晴明の葛藤をよそに、頼光の指はするすると下肢に及び女陰の中心を這い、己を受け入れる
備えを施していく。水音が晴明の耳まで届き、羞恥に肌を益々紅くする。
 仮初めの身故に肌は女の己が恥じ入る程白いが、刃を自在に扱う鍛えられたその手は男のもの。
 絡み合う腕、擦れ合う大腿、添わせた掌が感じる背肉の固さ。
 直接指で弄られた箇所のみならず、肌が触れ合うだけで熱を帯び眩暈を覚えるものの、それに
溺れ官能を刺激される心地良さ。
更に欲そうと彼の名を呼んでしまいそうになるが、それを口にしてしまえば己の彼への想いごと
溢れてしまいそうで、恐れのあまり必死に抑える。
 最早言葉にならぬ、自ずと零れ落ちる己の驚くほど甘い嬌声に晴明は恥じ入り顔を背けた。

421408 (8):04/06/01 05:57 ID:IaPtEVBB
 頼光が身を圧し掛からせると、晴明の豊かな乳房が押さえつけられる。
 柔らかな晴明の肢体と官能に耐える艶かしい表情、溢す吐息に頼光も最早欲を抑えられないでいた。
 掌を晴明の面に優しく添えると、頬に首筋にと口付けを落とし、肩に熱の篭る息を吐きかける。
 蕩けるような愛撫に全身が弛緩した途端、頼光の滾りが挿し入れられ、その内をゆっくりと掻き乱す。
 晴明は貫かれた激痛に瞬時に思考をも奪われるも、己の発する荒げた声に驚いて唇を噛み締める。
「んん……っ」
 次第に痛みを覆い押し寄せてくる官能の波が、荒い呼吸に混じって頼光の耳を擽った。
 頼光は呼応するかの如く一層激しく内を貪るように動く。
 繋がった箇所から零れる淫猥な音が、鮮明に耳に響くように思えた。
「あ……、や……あぁ……っ……」
 頼光が上体をやや起こし、押しつぶされていた晴明の乳房が元の美しい形へ弾力を以って戻る。
 晴明が大きく息を吐いて力を緩めると、頼光の指が豊かな柔肉に触れるか触れないかの距離で
その形をすっとなぞった。
 こそばゆさに驚いて、晴明が一瞬身を硬直させ小さく声をあげると、その拍子に頼光が
苦しげに呻いた。
 晴明は相手を気遣う余裕の無さに気付き、心配そうに頼光を伺い見る。
「すまぬ。余りにその……、良いのでな。」
 晴明の慌てぶりが愛しく、頼光は己でも長らく忘れていた表情を溢した。
 感情の見て取れぬ男が己に優しく顔をほころばせるを見て息を飲んだが、同時に
悪戯心に弄ばれたを察し、晴明の顔は益々紅潮した。
「こ、事もあろうにそのような! 戯れが過ぎ……っ」

422408:04/06/01 06:20 ID:IaPtEVBB
斯様な未熟な投下にもレス、有難うございました。
途中で切り上げながらも、続き投下して良いのかガタブルしておりましたので…
ここは優しいインターネットですね

あと1回で全部投下できると思います。


423名無しさん@ピンキー:04/06/01 07:33 ID:ewVqESrW
朝から・・・・・・(*´Д`)・∴:;ブフゥ・・・キテヨカッタ
晴明様、未通にも関わらずなんと大胆な(*゚∀゚)=3ムハーッ
しかし頼光、中々のムッ(ryでこれまた(*゚∀゚)=33ムハーッ
そしてこの2人の微妙なやり取りがまたまた(*゚∀゚)=333ムハーッッ

ムハーッと息も荒く続きを楽しみにしておるでござる
424408 (9):04/06/02 09:32 ID:qkP7Sr87
 頼光に乳房の先端を舌先で擽られ、晴明は叱咤の言葉も言えぬうちに背を弓なりに反らせた。
「斯様な、振る舞い……っ、いずれ……ぁっ……後悔なさりますぞ……!」
 息も絶え絶え、挑むように脅し文句で噛み付く。
 鬼を打ち払うかの如き眼光を放ち、立場を譲らぬ晴明の強情さに頼光は一瞬気圧されるが、
乳首を吸い上げてみせれば途端に甘い喘ぎを溢し、切なそうに顔を崩し己にしがみ付いて来る。
 頼光の内にえも言われぬ感覚が湧き上がり、恐れも忘れ豊かな膨らみに顔を埋めた。
 己の恋情に気付いているのかいないのか、想う相手の思惑は霧のように掴み所なく。それは
互いとも抱く心であったが今の二人は知る由もない。
 唯、絡み合う肌の蕩けんばかりの感触だけは確か、とそれに縋るのも同じであった。

「や……ぁ……」
 頼光は唇と指先で膨らみの柔らかさをじっくり味わうように愛撫を続ける。頂に息が掛かり、
晴明は無意識の内により敏感な箇所への刺激を欲し、自ら求めるように鼻を鳴らす。
 艶かしい声に頼光が見上げると、しまったとばかりに片手で口を押さえながらも、晴明は
伏目がちに潤んで揺れる眼差しを向ける。
 顔を背け上向きになった晴明の頬に口付けし、頼光は指で乳房の先端の実を弄った。
片手で大腿を撫で上げ己の肩に膝を乗せると、秘所を一層深く貫く。
 晴明の肢体の味に頼光の高まりも限界が近づく。己を引き抜き、また激しく腰を打ちつけた。
「んっ……ふ、ああっ……!」
 嬌声が欲情を促す。頼光は熱で蜜が溶け出す箇所をゆるゆると侵し、全身で晴明を貪り続けた。

425408 (10):04/06/02 09:33 ID:qkP7Sr87
 触れられる嬉しさと身を焦がすもどかしさに、晴明は震えそうになるをひたすら堪えた。
 ふと、この行為は彼にとって想いを遂げる男女の睦み合いになり得ないという事を思い出し、
胸の奥を捩じ切られそうになる。
 それでも、己への肉体への欲情の証で果たされる交わりに、浅はかと思えど喜びを感じてしまう。
「晴明……」
 身を深く沈めながら、不意に己の名を呟かれる。
 言葉にならぬ入り混じった想いの代わりとばかりに止め処なく溢れる涙で、視界が霞んだ。
 いつの間にか己からしがみ付くように頼光の首に回していた腕を外し、晴明は突かれる度に
揺れる身をそのままに、目尻より零れ続ける涙を拭い必死に身を繕う。
 この涙が体の痛み故のものであると、頼光に思わせておかねばならない。
 己の想いが操れぬなら、せめて、気付かれぬように。
 熱に浮かされる内に頼光の気が弾け、身の内に奔流となって注ぎ込まれた。

「く……」
 決して言うまい。
 都に懇々と尽くした長い年月よりもずっと僅かな間しか共に過ごしていないというのに、
彼の温もりが己の胸をここまで満たすという事など。 
 そのような悔しさも、掠れた声で名を囁かれただけで瞬く間に打ち蕩かされ、最早彼を
求めて止まず疼きを覚えるこの身があるという事を。
 
426408 (11):04/06/02 09:34 ID:qkP7Sr87


 澄んだ空気も爽やかに、晴れやかに登る朝の日がゆっくりと地を温め始める頃。
貞光は鴉に餌をやっていた手を止め、さり気無さを装いやたら緩慢な動作で姿を見せた
主人に声を掛けた。
「あら、晴明様。何やら今朝はお肌のつやがよろしゅうございますね。」
 晴明は思わず扇で面を隠した。貞光は気にした風でもなく、おっとりと言葉を繋げる。
「頼光様は先ほど勢い良く綱様の救出へ向かってしまわれました。わらわも追って
加勢致しましょうか、それとも別の地へ出向いて参りましょうか。」
 晴明は扇をやや下げて口元のみ隠し、憮然として目を細める。
「良いのです。ここのところそなたは動きどおしでしたから、任せて休んでいなさい。
 頼光は今、力が有り余っておりますゆえ。」
 巫力が尽きるまで戦ってもまた儀式を行えば済むこと、と改めて昨夜を思い出して
眉根にしわを寄せた。
 頼光との交わりが不快ではなく寧ろ喜びと感じる我が身に晴明は顔を引きつかせる。
(しかし、度々そう深く交わる必要はあるまい)
 その思考を嘲笑うかのように、彼に肌を触れられる心地良さが甦り、背筋が震えた。
 更に、交わりの最後の記憶が脳裏を掠め、追い討ちを掛ける。


427408 (12):04/06/02 09:35 ID:qkP7Sr87

 晴明はふと意識を取り戻したが、内に篭る熱に思考は霞みがかったように不鮮明で、
しばしぼんやりと惚けていた。
 しかし、そのうちにぴったりと肌を寄せ合い共に穏やかな呼吸をしている存在を認識する。
 寝惚けたふりをしてその顔を確かめようと、少しむずがるように身を捩りながら面を上げると、
それに気付いた頼光はさも当然のように顔を近づけた。
 口移しの巫力譲渡の時と同じ仕草であったが、今は二人とも衣をはだけ直に触れ合う
状態であることに、晴明は途端に焦りを覚える。
「もう、巫力は十分……」
 言いかける晴明の唇に、頼光は巫力も何も含まず、やさしく触れるだけの口付けを落とし
「心地良いな……」と呟いて晴明の髪を指でいと愛しげに梳くと、満足げに顔を緩ませて
寝入ってしまった。

 晴明は呆気に取られるも、己の醜態に嫌気がさした様子ではないと感じ取り安堵する。
 男女の事は知識はあっても、いざ己の事となると応用も利かない。初めて味わう事ばかり
とはいえ、思いの他心を乱し、斯様にままならぬものとは。
(私ともあろうものが)
 最早すっかり全身から力が抜けてしまい、気だるさも手伝って思考を放棄した。
 暫く惚けた後、頼光の寝息を確かめるとそっと頼光の頬を撫でる。
 小さな声で、その名を口にしてみた。

「頼光……」

 晴明はとても見せられないであろう顔をしている己に気付く。
 最中にうっかり口にせず本当に良かった、と眉をひそめ、頬に添わせた手を
ささ、と引っ込めた。
428408 (13):04/06/02 09:36 ID:qkP7Sr87


 ――思い出せば出す程、己の身も心も翻弄する頼光に、幼稚な八つ当たりと
知りつつも苛立ちが湧き上がる。
 同時に湧き上がる許し難い情に、それを覆い尽くされ消えてしまうその前に。
 晴明は頭を振って震えを払う。
 苛立ちの矛先は、やはりそれを知らしめた頼光に向けて気を晴らすのだった。


「さあ、しっかり働いて頂くとしましょう。」


429408:04/06/02 09:46 ID:qkP7Sr87
今日も朝からスミマセン
投下するにもハァハァ緊張し通しでしたが、これにて終了、
お付き合い下さりまこと感謝にございます。

続投中の職人様、新たな職人様の作品に、また萌えハァハァさせて頂きたく
ご降臨お待ちしておりまする。(・∀・)っ/○☆チリンチリーン
430名無しさん@ピンキー:04/06/02 10:36 ID:a8wbU6N9
朝のハァハァ投下キタ━━━━(゚∀゚)━━━━ !!!!!

意地っ張り晴明様が可愛いですな(*´∀`)
決して互いに好きと言わない、この絶妙な距離感がまた何とも心憎い。
執筆、乙華麗さまでした。再臨を願って(・∀・)っ/○☆チリーン

>416
禿同。
何なのこのハイオク萌え燃料投下されまくりのスレ。
431名無しさん@ピンキー:04/06/02 16:03 ID:YEHRMbq5
408殿、乙華麗でござる(・∀・)!!
ぎこちない2人の関係が禿萌えでござりますた。
ウヌレ、ヤルナライコウ(;´Д`)ハァハァヤツアタリセイメイサマモハァハァ

再臨切にキボーンキボーンしております(;´Д`)ハァハァ
432名無しさん@ピンキー:04/06/03 01:22 ID:72vqb55f
408殿超乙にございまする
素直でない晴明様が必死に耐える様がまた(*゚∀゚)=3ハァハァで萌え契りハァハァ
是非また再臨して下さる事をキボーンカモーン
433名無しさん@ピンキー:04/06/03 22:14 ID:pZOsflkx
408様乙華麗さまにございまする。
毎朝うぷされるのを(;´Д`)ハァハァしてお待ち申し上げておりました。
互いに同じ想いを抱きながらも伝えること叶わずすれ違う切なさに(;´Д`)ハァハァ
再臨を伏して待てりでございまする_| ̄|○このとおり。
434名無しさん@ピンキー:04/06/06 01:50 ID:1GpTBVxp
保守上げに(・∀・)っ/○☆チリーン
またゲームを始めからやり直しては晴明様に(*゚∀゚)=3
タマラソ…タマラソぞよ晴明様(*゚∀゚)=3
435名無しさん@ピンキー:04/06/06 08:18 ID:Wf4MszwP
狂ったように晴明様ハァハァの我だけど…
最近貞光が可愛くて仕方が無い。
しかし、エロネタはこんなのが台頭してきた。

酒呑が、頼光の居場所を必死に隠す晴明様を詰問しつつハァハァ  

_| ̄|○ スミマセン

436名無しさん@ピンキー:04/06/06 16:27 ID:IlU3tgr/
>>435
酒×晴は一部で噂になっておるのう。
内容はまだわからんが某所の裏にも載ると書いてあったぞよ。

酒×晴キニナルノー(;´Д`)ハァハァ
437名無しさん@ピンキー:04/06/06 18:33 ID:VenjKQ4U
純愛もリョウジョークもウマーな晴明さま(*´Д`)ハァハァ
酒呑もだが蜘蛛長とかもモエル(・∀・)!!
438名無しさん@ピンキー:04/06/07 16:42 ID:zo2Ttdfm
酒×晴・蜘蛛×晴(*゚∀゚)=3
力押しの鬼と、糸で緊縛プレイな蜘蛛(*゚∀゚)=3ムハー
頼光相手では難しい陵辱プレイも、酒と蜘蛛なら(*゚∀゚)=33ムハーッ
そんな事したら晴明様が壊れそうだが是非見たい(・∀・)っ/○☆チリーン
439名無しさん@ピンキー:04/06/09 09:24 ID:1z9sOoGT
保守(・∀・)っ/○☆チリーン チリーン

>>438
どっちも見たいゾヨー
ところでOP、久々じっくり見てたんだが、晴明様の顔の角度の所為か
両目映ったムビがある事に今更気がついた。

また頼光にゆっくりと顔を向けるところで萌え(;´Д`)ハァハァ
なぜああもつつしまやかな演出が上手いのか、風呂夢さん。
440103-2-12:04/06/10 00:05 ID:LxjGci9+
「御髪を濡らしたままで、何をなさるかと見ていれば…釜の中は、まだ下拵えに
 ございますよ」
「…そうか」
 笠を被っていたとは言え、追い風にも逆らわず、下に上にと向いていた髪は、
雨を含みざんばらと乱れている。貞光は部屋の隅より綿布を取り出し、心から
残念そうな公時を座らせると、その頭をくしゃくしゃと拭きはじめた。
「もっとも、斯様に不作法な方に出す夕餉はございませんが」
「なっ」
「――と申すのも、驚かすに良いとお聞きしました」
「……綱はどこだ」
 水気に重くなった布を緩くまとめながら、貞光がにっこりと笑う。
「庇の下に。翁様と双六に興じておられます」
 小さきものの常なのか、己よりも大きな、そして年を重ねた相手を翻弄するのが
よほど楽しいようで、公時を前にした彼女の唇は、普段の曖昧さを湛えることもなく、
小娘らしい茶目っ気に吊り上がっている。
 その頬のこのごろの、俯きがちな色を知っているだけに、公時は彼女の頭を
片手でくしゃくしゃとやり返しつつ、心中で安堵の息を吐いた。
 それが泣き顔であれ何であれ、感情の波のままに面を変えるのは良きことと思う。

――だが、見たいのはやはり笑い顔なのだ。
441103-2-13:04/06/10 00:09 ID:LxjGci9+
 そも、貞光は表情に乏しい少女であった。
 己の巨躯を見て後ずさりもせず、淀みなく初顔合わせの口上を述べる童がいたことに、
公時はたいそう驚いた覚えがある――それも、途中で晴明がもっと上を見よと促すまで、
幼子であればまず泣き出すような、鎧にあしらわれた鬼面を彼の顔と勘違いしたまま、
平らかな調子と眼差しで物言う娘であったから。
 十にも満たぬ子であれば、起伏の大きな喜怒哀楽にその顔を任すのが常である。
 ところが貞光が見せたのは、その姓と同じ、うすらいの白い茫漠で。生来の聡さと
のほほんとした気性、ましてや育ての親が服を着た廉潔とあれば、その結果も
無理からぬことなのだが――十を超えてもそのままであるには、やはり軋みが
生じてしまい。
 そのことに気が付いたのは、彼女よりも公時の方が早かった。

 時間は、少し前まで遡る。
 凍てついた参道にて、公時が貞光によって救い出された日。
 いつものこととは言え、述べた礼を慇懃に差し戻されたことに、彼は耐え難い
居心地の悪さを感じたのである。
「そんな格好で、勿体ないと言われてもな」
 見れば、きちんと結われていたはずの髪は方々に乱れ、右の袖は半ばから、
左の袖は初めから裂け落ちて。高下駄に至っては片方をどこかに落としてきたらしく、
おまけに長いこと寒中にいたためか、ぐずぐずと鼻まで鳴らしている。
「…まこと、かたじけない」
「何を仰います。妾はただ――ただ…」
 当の貞光は、飽くまでそれを拒もうとするのだが。

――晴明様の守り刀を、取り戻しにきたに過ぎませぬ。

 そう言おうとしても、唇はちっとも上手く動かない。まばたきを繰り返して
訝ってみても、その所以が浮かばない。
「ただ…」
 結局、困り果てた眉で公時を見上げるしかなくて。
442103:04/06/10 00:21 ID:LxjGci9+
この取り合わせ、氷仏参道の帰り道が我にとっての妄想ポインツでございました。
今しばらく、ほのぼの萌えにお付き合い下さいまし。

>408様
頼×晴バナシ、乙華麗さまでございました。
> 最早なされるがまま、どちらが泣きそうであったか分からない。
↑がツボにクリーンヒット…!○|_| ̄ モンゼツコロガリ
この二人の距離感が堪りませぬ。

再臨をお待ち申し上げます(・∀・)っ/○☆チリンチリーン
443名無しさん@ピンキー:04/06/10 06:18 ID:vYeCC3al
103殿キタ━━━( ´∀`)゜∀゜)*゜ー゜)・ω・) ゜Д゜)´ー`) ̄ー ̄)´Д`)丶`∀´>.`∀´)・∀・)っ/○☆チリーン
続き、切にお待ちしておりました!ほのぼのでもこの2人らしくて(・∀・)イイ!!
氷仏参道の帰り道の貞光の姿が壮絶なれど可愛いと思ってしまいまする。
444名無しさん@ピンキー:04/06/11 01:19 ID:oVOUAxqb
103殿続き乙にございます。
ほのぼのホント(*´∀`)イイ〜
戦場から離れた四天王の日常描写も嬉しゅうございます。
貞光で公時救出、まさかここまでボロボロとは…カワイイノー
445名無しさん@ピンキー:04/06/12 00:59 ID:gAVEzZKX
|・ω・)……。

おもしろいエロパロ無いかなぁって
さまよっていただけの自分。
OTOGIのおの字も知らなかったあの頃。
先日、X箱ごと購入しますた。

スレのおまいら、ありがとう。
降臨神のみなさん、ありがとう。
こんなゲームに会えて幸せ。

ホシュの変わりになるといいな。
小説楽しみにしております。

|・)っ/○☆))) …チリーン
446名無しさん@ピンキー:04/06/12 23:54 ID:sv/Sb7K+
我も保守させて頂く(・∀・)っ/○☆チリーン

職人様、何時でもお待ちしてますぞ
447103-2-14:04/06/13 00:41 ID:JQ3RpX/5
 頭上の顔がますます難しくなり、連れて貞光の焦りも大きくなっていく。
 返すべき言葉は、嘘ではない。
 嘘ではないはずなのに、口にすれば途端にそうなってしまう奇妙な確信が、
彼女の舌を縫いつけていた。
 囃し立てるような風が、耳にうるさい。鎌を持つ指先が、知らず知らず白く
なっていた。
「…随分と、心細い思いをしていたようだな」
 答えの出ない頭に、ぽん、と大きな手が乗せられる。
 温かい。とても。
「あの――あっ…」
 貞光が何かを言う前に、公時はその顔つきは変えぬまま、彼女の両脇に手を
差し入れて、ひょいと抱き上げた。片や巌、片や卯の花、高さの等しくなった
顔が向かい合う。
「今まで、よく一人で務めてくれた」
 武骨な声。
 小さな、物言いたげな指先が、角張った頬に伸びた。
「もう案ずるな。今から、俺も共にいる」
 花が、綻びる。
 伸ばしていた指を引っ込めたかと思うと、貞光は次の刹那、支える腕を
抜け出して、己の胴ほどもある首に抱き付いていた。
 温かい。お日様の匂いがする。
「…取り戻しとう、ございました」
 取り上げられたときも、取り戻したときも、声は同じように震えることを知る。
448103:04/06/13 01:08 ID:JQ3RpX/5
ズタボーロのボロボーロでハナタレな上にテンパりです。
プレイをやり直しましたが、やはり貞光可愛いよ貞光

他の職人様方、そして新たな職人様光臨キボンヌ(・∀・)っ/○☆チリーン
449名無しさん@ピンキー:04/06/14 01:49 ID:XLW/C5G6
貞光カワイイヨー!
己の胴ほどもある公時の首に抱き付……(*´Д`)モ、モエマス
公時の実直な言葉もイイ!
続きお待ちしておりまする。
450名無しさん@ピンキー:04/06/16 06:44 ID:JNF6fBHF
保守(・∀・)っ/○☆チリーン
103殿の貞光タソ可愛いヨー(;´Д`)ハァハァ
貞光タソ可愛く書いてくれる職人殿が多いので嬉すぃ。


他の職人殿も、続き、新作切にキボン(・∀・)っ/○☆チリーン
451名無しさん@ピンキー:04/06/19 02:49 ID:KA83NfL8
ホシュ(・∀・)つ/○☆チリンチリーン
久々始めからやりなおして更に萌え契ってしまいますた。
あの雰囲気が堪らぬぞよ。
452名無しさん@ピンキー:04/06/19 11:09 ID:TNqNwxjs
>445殿
御伽の国へようこそ(・∀・)っ/○☆チリーン
このスレの住人として、なんとも嬉しいお言葉ですのう…
共に萌え契りましょうぞ

百足夫妻のおしどり夫婦ぶりにモエーなのだが、
いくら組んずほぐれつでも外骨格生物でエロを展開するのはハードルが高すぎだ…

奥さんが加勢に来るとちょっと嬉しそうなあたりがまたなんとも萌えをそそられるのですが
453名無しさん@ピンキー:04/06/20 01:36 ID:HGjh5beV
>>452
そこはいっそ擬人化で…orz
外骨格生物でエロはハードル高いというか、チャレンジャー。
真、情け深い夫婦ゆえ、外骨格生物なのが残念でならぬ。
454名無しさん@ピンキー:04/06/22 06:25 ID:PxyndL/W
>453
以前、早々に外骨格生物を諦め、擬人化で妄想致しましたが
仲の良い夫婦姿に情が移って、二人(匹)が後に死ぬのが辛くなってしまいましたぞ。
源義仲と巴御前のような夫婦であった…

それはさて置き、晴明様ハァハァ
455名無しさん@ピンキー:04/06/22 07:24 ID:0YZwY1Rj
晴明様ハァハァ(;´Д`)っ/○☆チリーンで保守にござる。
もう萌え止まらぬ。良きおなごじゃハァハァハァハァ
456名無しさん@ピンキー:04/06/23 17:53 ID:d5lankDt
457名無しさん@ピンキー:04/06/24 04:45 ID:+wjZ5kV0
晴明様ハァハァ、貞光タソハァハァで保守(・∀・)つ/○☆チリンチリーン
>>453殿、百足夫妻をギジーン化すると源義仲と巴御前のような夫婦、は
確かにワカル(・∀・)!!死ぬというより再度封印なら良いのでは。
気になるといえばミチザネとヒメ。ヒメの事を”我が君”というくらいであるから
それなりの仲なのであろうか。でも、ヒメの方が天下っぽいが。

>>456殿、これは何のゲームでござるか?
箱は御伽と御伽百鬼しかやっておらぬからさっぱりわからぬゆえスマソorz
458名無しさん@ピンキー:04/06/24 04:47 ID:+wjZ5kV0
間違えたorz
>>453殿でなく>>454殿宛でござるな。

百足夫婦に巻かれて逝(ry
459名無しさん@ピンキー:04/06/24 13:05 ID:r244tP+i
>>457
紹介したスレにタイトル書いてあるからぐぐれ、と言いたいところだけどあまりに
マイナータイトルなんで説明します 。以下のサイトを見て勉強してください。

公式
ttp://www.panther.co.jp/brave/index.htm

レビュー
ttp://xboxmk2.net/reviewtop/simulation/braveknight.shtml
ttp://www02.jet.ne.jp/~kimlla/otaji/gamerev18.html#bknight
ttp://nori.in.arena.ne.jp/koteru/Review/Game/rv034.html
460名無しさん@ピンキー:04/06/24 13:14 ID:wb8vBz4H
流れを読まずに一言






















陰の妖タン(;´Д`)ハァハァ
461名無しさん@ピンキー:04/06/24 16:20 ID:DgGWWwSL
>459
その作品を読んでもらいたい、知ってもらいたい気持ちはわかるが、
勉強しろだのぐぐれだのとは何様か
×箱繋がりと言うだけでの作品の押し付けはイクナイ





妖かしタンはあのプルプル具合が堪らん(*´Д`)
462457:04/06/24 17:07 ID:vAfnAPjU
ヤト繋がった(´・ω・`)何だか2ch全体が不安定みたいですな。
全鯖djところなぞ初めてみた。
今は何時落ちるかわからない状態みたいでござるな。

>>459殿、わざわざありがd。
だが、申し訳ない事に見てみてもこれといって興味が沸かぬゆえ。
箱ゲー全体がマイナーで、お仲間を探したいのは判るけど
他の方にもいい加減スレ違いになるゆえにスマソorz

↓↓↓流れブツギリスマソ。引き続き、御伽に萌え契ってくだされ↓↓↓
463名無しさん@ピンキー:04/06/26 04:28 ID:r0FyN3qS
職人様や新たな職人殿の新作待ちでホシュホシュ(;´Д`)っ/○☆チリーン
普段は凛とした晴明様が艶やかに乱れ悶ゆるのがたまらぬゾヨー
464名無しさん@ピンキー:04/06/26 11:04 ID:E8gxhWpF
凶箱壊れた・・・ショボーン
>>463(・∀・)人(・∀・)ナカーマ
465名無しさん@ピンキー:04/06/26 15:59 ID:zykDdkMi
頼光が奈落より戻った時の晴明の台詞、声に色気がありすぎる(;´Д`)
改めて>339以降の幽明の深殿後話を読むと、まこと大萌え。

気の毒に…>464
早く新しい箱にまみえると良いな。それまで公式ムービーでハァハァだ!
466名無しさん@ピンキー:04/06/26 16:10 ID:3kMJSWR1
>>465
奈落で頼光に呼びかける哀愁漂う声も
真艶やかにござるな(*´Д`)ハァハァ晴明様ハァハァ

>>464
元気を出すでござる。
治す(買う)まで、公式のムビとこことサイトめぐりでハァハァにござるよ!
467名無しさん@ピンキー:04/06/26 23:50 ID:E8gxhWpF
>>465-466

ありがたう
出費が痛いでござるよ・・・とりあえずホシュ( TДT)/○☆ゴーン


468名無しさん@ピンキー:04/06/27 06:21 ID:VLZnL1/h
奈落帰還後、あのバツの悪そうでそっぽ向く頼光に対して
まこと嬉しそうに、切なそうに語りかける晴明様ハァハァ

>>467殿
不謹慎にもゴーン☆にワロタ…ガンガレ(´・ω・`)ノ
良き箱に出会えると良いの。
469名無しさん@ピンキー:04/06/27 09:55 ID:2Sz+Rfbq
このスレの作品も何度見ても萌えるが、
今更感想を言って良いものかと思って黙っている。
数少ない御伽サイトで(゚д゚)ウマー な作品があっても
感想なんて『(*´Д`)ハァハァ』しか言えないから、黙っている。

…叫ばせてくれ!晴明様、/ \ ア / \ ア  ! !
470名無しさん@ピンキー:04/06/27 16:22 ID:it9PC8+g
世界の中心で


晴明様(;´Д`)ハァハァハァハァハァハァハィアー


と   こっそり囁く。



・・・ホス(・∀・)っ/○☆チリーン
471名無しさん@ピンキー:04/07/01 04:19 ID:tjoVmHvB
保守(;´Д`)っ/○☆チリーン
久々ED見た。何度見ても萌え止まらぬぞよハァハァ
4724:04/07/03 04:01 ID:T8rBuCfK
 其ノ壱


 晴明達が隠れ住まう、清浄なる天の麓。
 本来であれば、晴明以外の者は立ち入る事罷りならない禁忌の土地であったが、
都にあった屋敷を失った今、他に隠れ住まう場所も無く。 
 頼光と四天達は、一時的にこの地の晴明の庵に身を潜ませる事になったのである。
 
 白銀の軍勢を打ち破った直後故か、妖鬼達の襲来も今はなく。
 夜は既に深け、月の姿も無く、宵闇と静寂のみが漂っていたのだが。

 暗闇の渡殿――そこは、晴明の閨へと繋がる廊下。
 本来であれば、この様な時間には誰一人居ない筈であったが、何故か
もぞもぞと動く一つの影。
 耐えるように息を潜め、声を潜めてはいるが、その両の腕は妙に忙しなく動く。
 
 其の影の正体は、四天王の紅一点、貞光。
 普段は殆どといって良い程に顔色を変えず、表情の無い少女が――頬を赤らめ、
甘い吐息を漏らす。
 「……ぅ…っ……」
 甘い声が漏れ、慌てて両の掌で口元を押さえる。
 片方の掌の指は艶やかに濡れそぼっていた。 
 (…こんな………妾が…何とはしたない…こと…)
 ゆるりと口元を覆っていた掌が滑り、懐に差し入れられる。
 幼く、まだ膨らみの小さい胸を自らの片掌で弄れば、頂きの果実は硬くなり、紅く
立ち上がった。
 もう片方の掌は、ゆるゆると袴の隙間に差し入れられ、まだ幼い隙間を弄りあげる。
 闇夜に濡れた音が微かに響き、その音にぴくりと身を震わせるが、止まる事無く
己が花芯を、蜜壷を刺激して自慰に耽った。
 (はしたない…でも、止みませぬ……っ…なぜ……)
 理由は―――晴明の塗篭の中、その几帳の向こう。
 貞光の目の前で繰り広げられた淫靡な光景を見てしまったが故なのだが。
4734:04/07/03 04:11 ID:T8rBuCfK
其ノ弐

 貞光は、ただ何時ものように、朝、目覚めた際に使用する為の清水を晴明の閨に
置きに来ただけであった。
 ――そう、その行動は、普段と何ら変わらぬ、筈だったのだ。

 晴明の閨に入ろうとした時、微かな…苦しげで、それ以上に――熱の篭った晴明の声
が聞こえてきた。
 (晴明…さま?)
 貞光は不信に思ったものの、取り立てて騒ぎ立てず、盥を置いてそっと塗篭の扉を開く。
 晴明の甘い声は更に大きく聞こえたが、それ以外にも誰かが居るという事がわかった。
 
 音を立てないように、そっと几帳の隙間から覗き見た貞光は、そこで繰り広げられて
いた光景に絶句する。


(…晴明さま……頼光…さま…)
 薄暗い閨の中に篭る、甘く熱い空気。
 苦痛と艶が帯びた女の喘ぎ声と、男の荒ただしい息。
 そこでは―――気貴き魂を持つ2人の男女が、お互いを求め、貪りあい、睦あい。
 俗に言う『男女の情交』なるものを交わしていた。

4744:04/07/03 04:13 ID:T8rBuCfK
其ノ参


(…晴明さま……頼光…さま…)
 薄暗い閨の中に篭る、甘く熱い空気。
 苦痛と艶が帯びた女の喘ぎ声と、男の荒ただしい息。
 そこでは―――気貴き魂を持つ2人の男女が、お互いを求め、貪りあい、睦あい。
 俗に言う『男女の情交』なるものを交わしていた。
 
 互いの艶やかな黒髪が混ざり合い、絡み合う。
 衣は乱れ、雪の様に白い晴明の肢体をかろうじて隠してはいたが、頼光の大きな掌が
それらをゆるりと剥ぎとってゆく。
 「っ…、頼光…やはりこれ以上は…」
 少し抗う様を見せた晴明を頼光の唇が塞ぐ。
 熱篭る紅い唇を吸い上げ、そのまま鎖骨に滑り落ち、胸の果実に舌が絡みつく。
 片方の掌は女陰をまさぐり、淫靡に濡れた音を奏で始めていた。
 「んっ…はっ…あぁ…っ…」
 濡れた舌が果実を吸い上げ弄る度に、長き指で女陰を弄られ蜜液の音が大きく響く度に、
晴明からは甘い吐息と喘ぎが漏れて身を打ち震わせる。
 (せ…晴明…さま……)
 快楽に落ちまいと耐えながらも、男の愛撫を徐々に受け入れ、艶やかに染まってゆく女。
 普段はまず見る事叶わないであろう晴明の媚態に、貞光はどきりとする。
 
 これは秘め事だ。

 これ以上は見てはいけない。

 ここに居てはいけない。

 そう心では思いながらも――なまじ目の良い貞光には、目の前で繰り広げられている情事
の全てが見えてしまう。
 つい、それらをまんじりと見つめてしまう貞光には、勿論歳相応に『好奇心』というものもあった。
4754:04/07/03 04:23 ID:T8rBuCfK
禿しくお久しぶりです、4です。(ヨソサマではありませぬ)
まだ先のウェーハッハッハな道満の晴明様リョウジョークが終ワットランというのに
いきなり新作で申し訳ありませぬ(;´Д`)
しかも貞光タンがあんな事に。貞光タンファンの方、すみませぬ。
暫くの間だけ続きますので、勘弁してやってくだされ。

11殿、103殿や新しき職人殿の408殿、禿モエにございまする。
これからもどんどん禿モエモエモエな小説を投下してくだされ。
新しい職人様の作品も切にお待ち申し上げ(・∀・)っ/○☆チリーン
476名無しさん@ピンキー:04/07/03 15:30 ID:/nBVAaU2
4殿久々キタ━━━━(゚∀゚)━━━!!!
よくぞ舞い戻られました!
貞光タン一人エチ(;´Д`)ハァハァ
続き期待して待ってまする(;´Д`)ハァハァ
477名無しさん@ピンキー:04/07/03 22:03 ID:nG+NjIMS
4様キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━!!
我にとって(;´Д`)ハァハァなのは異国の俳優なんぞではなく
このスレのヨソ様にございますれば(;´Д`)ハァハァ
今回は貞光たんですか!!(;´Д`)ハァハァ
道満の続きとどちらも伏して待てりでございまする_| ̄|○
478名無しさん@ピンキー:04/07/04 23:04 ID:DFAWU4xZ
久しぶりにのぞいたら408様の清明の男前っぷりにハァハァしました。

GJといおうとしたら477様のレスに笑ってしまいました。確かにヨソ様ですね。

職人様方がんばってくださいね
479名無しさん@ピンキー:04/07/05 01:23 ID:fqHjoUOI
定期的に覗きに来ておるのだが、久々4様新作が!!
頼光と晴明の情事をついつい垣間見て(*´Д`)ハァハァしてしまう貞光タンが
大変(゚Д゚)ウマーにございまする。

続きを待ち侘びつつあげ(・∀・)っ/○☆チリーンでござる。
480名無しさん@ピンキー:04/07/07 00:32 ID:4blrT2xV
481名無しさん@ピンキー:04/07/07 07:20 ID:H41czNEs
保守あげ(;´Д`)っ/○☆チリーン
職人殿たちの萌え作品はマダカノー(;´Д`)っ/○☆チリンチリーン
482汰地唐×晴明:04/07/07 23:34 ID:pACmeNK6
「頼光……来ては、…来てはなりませぬ!!」
晴明の必死の叫びも空しく、異状を察した頼光が足早に駆け寄った。
そして―――その場に繰り広げられている光景に刹那目を疑い……絶句する。

四肢を蜘蛛の糸に絡め取られ、身動きの取れない晴明の身体を人外の男が嬲っていた。
狩衣は無残に引き裂かれ、露にされた白い肌を妖の手が、舌が弄っている。
「おやおや、忠実なる傀儡の到着か……だが、些か遅すぎたようだな。」
汰地唐は勝ち誇った視線を立ち尽くす頼光に向けると、晴明の顎を捕らえ、
此れ見よがしに口付ける。
「我らが一族を屠りし罪を贖うべく、この身に土蜘蛛の子を孕む為に身を供しておる最中ぞ。
邪魔だてするでない!」

=============================================================================
_| ̄|○むりがあったぽ。もうだめぽ。
483名無しさん@ピンキー:04/07/08 01:35 ID:MwBUH2Kk
なんか・・・キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━!!
蜘蛛×晴明様キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━!!
だめぽと言わずに続きをキボンしまする(*´Д`)ハァハァ
484名無しさん@ピンキー:04/07/09 01:14 ID:gzPI1m7p
ハッ…(;´Д`)ハァハァハァハァ
蜘蛛の親父にジクーリネトーリ弄られる晴明様(;´Д`)ハァハァ


続きキボーンカモーン(屮;´Д`)屮'`ァ'`ァ'`ァ'`ァ
485蓮華抄・1:04/07/10 02:15 ID:lTh0CzEM
蓮の咲き乱れる静かな池のほとり。
その美しき地に蠢き集うは、数多の異形―――都に攻め入らんとする土蜘蛛の眷属。
おびただしき数の蜘蛛を相手にしていてはきりがない。
長を叩けば統率を失い、配下の蜘蛛共は散り散りになろう。
そう判断し、雑魚は無視して頭目へと狙いを定めた晴明達であったが……。

頼光が頭領たる老白蜘蛛を吹き飛ばし崖に叩き付けた、その時。
強大な妖気が近づいてくるのを感じた晴明は、己の過ちに気付く。
頭目は、この蜘蛛ではなかった―――真に土蜘蛛一族を束ねし存在は、
別に在ったのだ。
「もはや逃れられぬぞ!!」
地響きと共に崖の上に現れたは、土蜘蛛の真の長―――汰地唐。
「貴様が今まで屠ってきた我がいとし子たちの怨み、今こそ果たしてくれるわ!!」
八本の脚が力任せの攻撃をしてくると身構えた頼光であった……が、刹那の隙を突き、
汰地唐が狙ったのは―――
「くっ!!」
巨大な脚が晴明の身体を掴み上げると、高々と掲げる。
「長のみを叩くが良策、とは良く言うた!!ならば貴様を質に取れば、
傀儡どもは手出し出来まい!!」
「構う事などありませぬ!!頼光!!疾くこの妖を滅するのです!!」
しかし、晴明に当たらぬよう攻撃を仕掛けようとすると、汰地唐は素早く晴明を盾にし、
躊躇う頼光には打つ手もなく。
「来ぬのか?くくっ……甘いのお。傀儡は見逃してやる故、この場より早々に去ね!!」
言い残すと汰地唐は轟音とともに飛び上がり、晴明を捕らえたまま空の彼方へと消えていった。
486蓮華抄・2:04/07/10 02:16 ID:lTh0CzEM
捕らえた晴明を広場へと連れ帰った汰地唐は、その四肢を糸で雁字搦めにし、岩に磔にする。
「火焔の祀り場にて育みし我がいとし子らの卵、よくも屠ってくれおうた!!
その怨み、晴らす日を待ち望んでおったぞ!!」
汰地唐の憤怒と歓喜の入り混じった声が、辺りに響き渡る。
「私はかの地に淀みし気を祓うたまで。火の気を喰らい、地脈を乱したは貴様らの咎。
理はどちらに在るか、答えは明らかであろう。」
だが、気圧される事無く冷ややかに言い放った晴明の言葉に、汰地唐の怒りは頂点に達した。
「戯言を!!愚かしきニンゲン共の尺度で物事を測るとは、何たる傲慢!!」
怒気を露にがなりながら、晴明を縛めた糸を操りその身を締め上げる。
「…くっ……!!」
苦痛に呻いた晴明の様を満足げに見やり、汰地唐は禍々しい笑みを湛えた。
「我が同胞を数多死に追いやった貴様の身、八つ裂きにしても気が済まぬわ!
一思いに殺して楽になどさせぬ!」
「殺さぬ、か……ならば、如何すると?」
「知れた事よ。まずは貴様が屠った土蜘蛛の子を、代わりにその胎に宿すが良い!
貴様程の巫力に溢れし胎にて育まれし子は、さぞ強大な力を持ちうるであろう……!
そうして時満ちて産まれた子らに、その血肉、生き餌として喰わせてやろう!
亡骸も余すところなく、我らが巣の結界の礎として使おうぞ……楽しみよのお!!」
「なっ……!!」
思いも寄らぬ報復の内容に、晴明は愕然とする。
「忌み嫌う、醜き我らの子を孕む事、誇り高き貴様にはこれ以上ない屈辱であろう!!」
48711:04/07/10 02:22 ID:lTh0CzEM
お久し振りですこんばんは。皆様お元気でしょうか。
先日投下した蜘蛛×晴明の目処が立ったので
改めて投下に踏み切らせていただきました。

しかし相変わらずイロモノ街道まっしぐらな我ですが、
蜘蛛×晴明……誰が楽しいんだ、これは_| ̄|○
いくらなんでも節足動物にいたされるのは忍びないゆえ、
(というかそんな物は書けませんし書きたくもないですが。)
一部擬人化が入ってきますので嫌いな方はスルーの方向で
よろしくお願いいたしまする。

しかし、寸止めで助けが入るのと、事後になるのと
皆様どっちがお好みでしょうか。←ちょっと迷い中。
488名無しさん@ピンキー:04/07/10 06:30 ID:ZMQ+JI7+
11様久々キタ━━━(゚∀゚)━( ゚∀)━(  ゚)━(  )━(  )━(゚  )━(∀゚ )━(゚∀゚)━━━!!
待ちわびましたぞよ!
蜘蛛×晴明とはまたウマー(*´Д`)ハァハァ

>寸止めで助けが入るのと、事後になるのと
どちらも萌えまするが、11様の良きに計らえば(*´Д`)ハァハァかと
489名無しさん@ピンキー:04/07/10 20:27 ID:4qjrXkCI
4様に続き11様もキタ━━━━(゚∀゚)━━━!!!
蜘蛛のジットリ具合に期待しまするぞ(;゚∀゚)=333ハァハァハァハァ

他の方々も続き待ち(・∀・)っ/○☆チリーン
490名無しさん@ピンキー:04/07/11 01:56 ID:XIHGpASc
楽しみな連載が続いておりますなあ

>11様
寸止めも事後もどちらも(;´Д`)ハァハァいただけまする

その後 傷心の晴明様と頼光のやり取りもナンカ萌えそう
先走り萌え、失礼
491103-2-15:04/07/11 12:09 ID:UcTtxuTd
 声を上げて泣く。
 その理由すら忘れて、感情の奔流を留めることなく全身から吐き出す行為。
 それに疲れた貞光を負ぶい、公時はのしのしと山を下っていた。
 既に陽は傾き、空は白けた茜に染まりつつ、その向こうの藍を待っている。この分だと、
麓に着くのは星明かりの眩しいころであろう。
 その時分であれば、己が背で寝息を立てる、この育ち盛りの童に満足な夕餉を――
否、それよりも埃と血の跡を落とす湯を与える方が先か、などと埒もないことを考える。
そして同時に、その童にこれだけの無理をさせた己の不甲斐なさに、唇を苦く結んだ。
 果たすべきことは山積している。季武と綱は未だ敵の手の内にあり、晴明はもはや己で
修祓に赴くことが適わない。眠り込む前に貞光が告げたこれらのことが、一刻も早く
務めを果たせと急きたてる。

――だが

 ずり落ちそうになる身体を背負い直して、思う。

――だが今しばらく、傍にいてやることが適わぬものか。

 情の深さを甘さと言うのなら、公時は誰よりも甘い男だった。
492103-2-16:04/07/11 12:11 ID:UcTtxuTd
 おぼつかぬ足取りの、糸を紡ぎだしたばかりの蛹。止まり木なく丸まれば、
その翅がいびつになるのは必然で。
 月は縋るに高すぎて、その手足が届かない。
 敬い慕うが故に、作り上げてしまった壁。胸の裡の、言葉にならない部分はずっと
うすらいの下に押し隠され、ただ、その厚みを増すことにしかならなくて。
 追い風に舞う片袖は、そのところどころが赤く染まっている。預かった鎌の柄にも、
同じ色の指の跡。それらについて、この娘は誰にも、何も語らぬのだろう。

――目の色は、泣き虫のそれと変わらぬくせに。

 やがて麓に着き、ねぎらいの言葉をかける晴明に、公時は一つ物言おうとしたものの――
彼女の強張りの解けた微笑みと、その後ろに立つ影に言を引っ込めざるを得なかった。
 訝る晴明に首を振ることで応え、背で眠る子を預ける。
 明らかに童を抱き上げることに馴れていない彼女の手つきに得心と軽い失意を感じながら、
公時は一つ決意を改めて、そのまま修祓に赴くことにした。
「休まなくて良いのですか?」
「休息なら今までにたっぷり取らせてもらった」
 声と足音を忍ばせて、それならばと晴明が示す向きへ歩き出す。
「夜が明けるまでには」

 ――貞光が目を覚ますまでには。

「必ず、二人を連れて戻る」
 己が何故、かくも彼女に独りを感じさせたくないのかは判らなかったが、それはそれで
構わぬと、公時は振り向きもしないまま、短くそう呟いた。
493103:04/07/11 12:20 ID:UcTtxuTd
お久しぶりでございまする。

晴明様は貞光タンのことはとても愛しているのだけれど、
自身にそういう経験がないせいか、ダッコとかおんぶとか高い高いとか、
そういうフツーの子供の扱い方はしてなかったんじゃなかろうか、と思っております。
フサフサのダッコとか高い高いは、想像するととても魅力的ではありますが…(*´∀`)

そして…
4様も11様もキタキタキタキタ━━━━(゚∀゚)━━━━ !!!!!
青い果実やよし!ねちっこい緊縛おやじもよし!
どっちも魅惑的なシチュで先が楽しみです(*゚∀゚)=3エロエロムッハー
494名無しさん@ピンキー:04/07/12 08:04 ID:kfRe16Pj
職人様ラッシュキタ━━━ヽ(゚∀゚)ノ━( ゚∀)ノ━(  ゚)ノ━ヽ(  )ノ━ヽ(゚  )━ヽ(∀゚ )ノ━ヽ(゚∀゚)ノ━━━!
この時、待ち侘びましたぞ(・∀・)づ/○☆チリーンチリーンチリーン☆で保守上げまする
4殿の貞光たん初々しき行為も11殿の緊縛プレーイも103殿のおんぶ貞光たんも
萌え萌えじゃ━━━━━━━━!!!職人様方、がんがってください

>>103殿
子育てというものには確かに晴明様は縁遠い御方でありまするな
フサフサのタカイタカイ…かなり禿しく持ち上げそうだが想像すると萌えるぞよ(*´Д`)
495名無しさん@ピンキー:04/07/12 18:15 ID:X5nK/2Lu
>>487
エンディング分岐でふたつとも
496蓮華抄・3:04/07/14 21:44 ID:IPKkYlt9
「……よくもまあ、その姿に見合ったおぞましい事を考え付くものよ。」
些か青白い顔で、それでも気丈にも汰地唐を睨みつけながら晴明が評した。
「おぞましい、か。……だが、そのおぞましい輩に今から蹂躙されるのだ……
さぞかし口惜しいであろううなあ?」
晴明の顔をねめつけながら、嘲り笑う汰地唐の声が辺りに響き渡り、晴明は眉を顰める。

異形の者と人が交わり子を為す話はたまに耳にする。
しかし、まさか己に降りかかろうとは思ってもみなかった。
巫力に溢れたこの身を喰らおうと、襲ってきた妖は少なからずあったが、
全て返り討ちにしてきた晴明にとって、このような事態は初めてであった。

「さあ、我と交わり、その身に土蜘蛛一族の子を宿すのだ!」
その言葉に刮目する晴明の前で、汰地唐の巨体がみるみるうちに人の姿へと変じていく。
醜悪な蜘蛛の姿からは思いもよらぬ、整ってはいるが何処か禍々しい顔立ちを歪めて嗤ってみせた。
「くくっ……人間の女というのは、仮令化物であっても、顔貌さえ良ければ悦んで身を委ねる。
たかが面の皮一枚の造形に何の価値があろうぞ……まこと、浅ましきものよの。
貴様はどうだ?……それとも美醜には拘らぬか?」
「……。」
黙して答えない晴明を見やりながら、汰地唐は懐から小さな壜を取り出す。
晴明の顎を捕らえると、その口を無理矢理こじ開け、壜の中に入っていた蜜の如き物を注ぎ込んだ。
「くぅ…ん…っ…何を!!」
咄嗟に吐き出そうとしたが、汰地唐はそれを許さない。
「我らが人間の女の胎を借りる時に使う秘伝の薬ぞ。余す事なく飲み込めい!!」
「んんっ…っ…けほっ、…っ…。」
飲み下すことを強要され、むせる晴明の様を汰地唐はにやにやと嗤いながら眺めていた。
497蓮華抄・4:04/07/14 21:46 ID:IPKkYlt9
途端、身体の奥がじんわりと熱くなってくる感覚に苛まれた晴明は瞠目する。
「くくくっ……身体が熱いであろう?」
「っ……!!」
今までに感じた事の無い、不可解な……疼き。
身体の訴える変調に、晴明の背筋を嫌な汗が伝い落ちる。
呼吸は荒く、鼓動は早くなり、身の内にはじりじりと燻る熱が生まれていた。
汰地唐の手が狩衣に掛かり、力任せに引き裂くと、衣の下に隠されていた豊満な胸乳が露にされる。
柔らかな膨らみの中央、紅色の突起は意に反して既に硬く立ち上がっていた。
「この薬、その気があろうとなかろうと、即座に身体を順応させる物ぞ。流石の貴様も抗えまい?」
言いながら汰地唐の指先が、色づいた突起をそっと撫でる。
「くぅっ……あ、あっ…!!」
ほんの少し触れられただけでも痺れるよう快感が走り、晴明は思わず嬌声を上げた。
己の声とは思えぬその甘ったるい響きに、何より声を発した自身が驚いてしまう。
「おやおや……随分と悩ましい声を上げるものよの。だが、斯様な声で呪など唱えられたら堪らぬ。」
言いながら汰地唐は糸を束ねると、晴明の口に猿轡を噛ませた。
「ぐっ……んんっ…!!」
抗おうとする晴明であったが、強靭な糸を無理矢理咥えさせられ、言葉を封じられる。
「…っ……!!」
汰地唐の掌が胸乳を弄り、ゆるゆると揉みしだきながら突起を口に含んで舐め回す。
その感触がおぞましくも心地良い、と感じてしまう自分が忌まわしかった。
498蓮華抄・5:04/07/14 21:50 ID:IPKkYlt9
「ふっ……ぅんっ……。」
鼻にかかった甘い息が漏れるのを嗜虐的な目で見つめながら、汰地唐は掌を胸元から腹、そして秘められし処へと下ろしていく。
「…くっ……ぅんんっ……!?」
他者に触れられた事などない、女の部分に汰地唐の指が延ばされる。
その潤いを確かめるように擦ると、満足げに頷いた。
「秘薬の効果は覿面のようだの。今度はこちらの口にも……たっぷりと飲ませてやろう。」
下卑た笑みを浮かべながら、壜の中に残っていた秘薬を指先に絡め、晴明の女陰へと塗りたくる。
汰地唐の指が愛液に滑る秘肉を掻き分けると、ぐちゅ、と湿った音を立てて侵入してきた。
「ふ…っ……くぅ…んんん…っ……!!!」
節くれだった指先が内壁を擦り、掻き乱す感触に、晴明は言葉にならない声を上げる。
おぞましい筈の蹂躙は、しかし薬の所為でめくるめく快楽へと変じていた。
与えられる屈辱と悦楽に、感極まりて零れた涙を、汰地唐が舌で舐め取っていく。
「貴様に与えし秘薬、常人であればとっくに正気を失い、色に狂うておる量ぞ。
まだ気を確かに持ちて抗うておるとは流石よの。……だが、いっそ狂うておった方が楽であったろう……。」
嘲笑の中に、ほんの少しの憐憫の情を混ぜた表情で汰地唐が嘆息した、その時―――

突然、轟音と共に洞穴の入り口を塞いでいた岩が砕け散った。
土煙の中、浮かび上がったは剣を構えた一人の男―――頼光。
数を頼りに襲い来る土蜘蛛の尖兵を蹴散らし、ようやくの思いで晴明の囚われている場所に辿り着いた頼光であった―――が。
其処に繰り広げられている淫猥な光景に刹那目を疑い……絶句する。

蜘蛛の糸を幾重にも張り巡らせた結界の向こう。
四肢を絡め取られ、身動きの取れない晴明の身体を人外の男が嬲っていた。
狩衣は無残にも引き裂かれ、露にされた白い肌を妖の手が、舌が弄っている。
柔らかな膨らみや二の腕、太腿に糸が食い込む様が痛々しい。
「おやおや、忠実なる傀儡の到着か……だが、些か遅すぎたようだな。」
汰地唐は勝ち誇った視線を立ち尽くす頼光に向けると、轡を噛まされ声を上げることの出来ない晴明の顎を捕らえ、
此れ見よがしにその唇に舌を這わせる。
「この女、我らが一族を屠りし罪を贖うべく、土蜘蛛の子を孕む為に身を供しておる最中ぞ。邪魔だてするでない!」
499蓮華抄・6:04/07/14 21:51 ID:IPKkYlt9
「……!!」
湧き上がる怒りの感情に任せ、結界を断とうと頼光は奉魂の剣の柄に手を掛けた……が。
「傀儡が!!己が主が色に狂い乱れる様、其処で黙って見ておれい!!」
汰地唐の言葉が終わると同時に現れた、数多の蜘蛛が長の意を汲み、頼光の行く手を阻むべく取り囲んだ。
「くっ……!!」
一匹一匹の力は脆弱なれど、次から次へと纏わり付いてくる蜘蛛に手こずらされる。
そうしている間にも、汰地唐は晴明の肉体を弄り、辱め続けていた。
「ほうれ、見ろ……傀儡が貴様を救うべく奮闘しておるぞ?健気よのお。」
「ふっ……んんっ……くぅ…っ…。」
助けが現れた嬉しさよりも、己の無様で浅ましき様を見られた羞恥の方が勝る。
止め処なく零れ落ちる涙を舌で拭いながら、汰地唐は晴明を貶める言葉を耳に注ぎ込み続けた。
「ほほう……まこと淫らな身体よ。見られて感ずるか?我が指をきつく締め付けておるわ。」
「…っ……ぅんっ…!!」
否定しようにも、身体の奥から滾々と湧き出る愛液が汰地唐の手を濡らし、大腿に幾筋も伝い落ちるのを止める事叶わず。
頼光の眼前で汰地唐の執拗な責め苦に苛まれ、晴明の心は乱れるのであった。
50011:04/07/14 21:56 ID:IPKkYlt9
さて、ここで頼光が助けに入って未遂に終わるか、
はたまた間に合わず目の前で(゚д゚)ウマーされてしまうか。
未だ迷うておりまする。

4様、103様の続き、(;´Д`)ハァハァしながら
お待ち申し上げる次第。
(;´Д`)ハァハァどちらの貞光たんもカワエエヨー
そして408様も是非是非また違う御伽話を
紡いでいただきたく存じまする(;´Д`)ハァハァ

勿論他の職人様もかもーん(;´Д`)ハァハァ
501名無しさん@ピンキー:04/07/15 04:33 ID:Sz9lCuGH
下がっているので保守兼ねてあげ。

エ、エロイ(*´Д`)ハァハァ…ハァハァ…/ \ ア / \ ア
エロイぞよ汰地唐(擬人)ヤクまで使って晴明様をいたぶり嬲るとは流石ぞ!!
この先どうなるのか楽しみにまてーりー(・∀・)っ/○☆チリーン
502名無しさん@ピンキー:04/07/17 00:19 ID:btUTShMu
なんと如何わしい蜘蛛(擬人)よ…晴明様エロイヨハァハァ
続きまてーりー(;´Д`)っ/シ○☆チリーン連打

どっちの終わりも気になりまする
未遂で終わっても、ヤクで体の熱が下がらない晴明ハァハァ
503名無しさん@ピンキー:04/07/18 07:43 ID:jHCOq0ib
保守(・∀・)っ/○☆チリーン
気がつけばこのスレも半分通過・・・・・・
初めて来た時は正直、ここまでもつとは思わなんだ。
職人神様達のウマーな小説に、ますます萌えさかる思いでチリーン。
504名無しさん@ピンキー:04/07/21 03:48 ID:JtZ1VIAr
ほしゅあげで(´・ω・`)っ/○☆チリーン

OTOGIは強く凛々しく儚いおなごの宝庫ですな
何度も何度も読みなおしては悶えハァハァハァハァ職人の方々最高杉
勢いで何度もゲームやりなおしてはスレの小説が浮かんでハァハァハァハァ
晴明様と貞光タンに萌え萌えしておるでござるが最近はヒメにもハァハァでござる
505名無しさん@ピンキー:04/07/23 04:46 ID:yCPx4Elv
今更言うが >260のヒメや晴明の爪の形ネタに萌え。
気概は凛々しいゆえに気付かれぬ、線の細さ(;´Д`)ハァハァ

萌え呟きながら保守(・∀・)っ/○☆チリリーン
506名無しさん@ピンキー:04/07/23 11:48 ID:vNktN362
普段物憂げな少女の微笑は花の様。
普段凛々しき女性はふとした表情や仕草がいと艶めかし。


晴明様、貞光タン、ヒメ萌えェェ―――ッ
御伽の女性陣は数少なくてもウマーハァハァ(*´Д`)っっ/シ○☆チリンチリンチリン
相思の相手への愛の言葉もつつしまやかで(・∀・)イイ!!
勿論オマイサマーなアダラ様も燃え。でない、萌え。
ところでプルプルルン☆な陰陽の妖は、やはり桃色は女性なのかな?
507名無しさん@ピンキー:04/07/24 15:07 ID:wSUzejBO
ホスアゲ(・∀・)っ/○☆チリーン
>>506殿、プルプルな陰陽(桃色)はやはりおなごではないかと推測。
陰陽なら男女というイメージもある。
柱に繋がれ触れる事も出来ない2妖は頼光に開放され現世で束の間の
逢瀬を楽しむ
・・・とか言うと、妙に儚くて切ないのう。顔と声は怖いが。


そういや風呂夢、次は義経ネタなんだな。
晴明様のように禿ウマーなおなごは出てくるだろうか。
いやむしろ晴明様の(ry
・・・・・・でもやはり御伽続編キボンヌキボンヌ_| ̄|○
508陰陽和合/前:04/07/25 03:44 ID:I4BL2xPl
何時の頃からかなど、分からない。
だが、気が付いたら其れは己の目の前に、常に在った。
己と同じモノ。相反するモノ。そして―――強く、惹かれるモノ。
永き時を共にしながらも、決して交わることのないモノ同士。
互いを縛る障壁は、常しえに枷となり続けるものだと思っていた。
―――しかし。
均衡は、突然現れた一人の人間の男によって破られた。
初めて得た自由。そして……初めて近寄り、触れる事叶った、対なる存在。
彼のモノも、同じ思いであったと知った時。
内に生じた感情は、己でも御すること能わず。
気が付けば、全ての柵を捨て、共に外つ国へと身を躍らせていた。

慣れ親しんでいた場の気と明らかに異なる外つ国の気は、此の身を苛み蝕んでいく。
それでも、ただ共に……傍に在るだけで幸福であった。
再び引き離され、あの暗き間で永久に障壁に括られるなど、まっぴらで。
徐々に狂いゆくのを知りながら、それでも尚此の地に留まることを望んだ。

だが、天の理は其れを許さず。
二つのモノを解放した者の手によって、再び在るべき世界へと送り還されたのであった。

--------------------------------------------------------------------------------
509陰陽和合/後:04/07/25 03:46 ID:I4BL2xPl

「……我らも、同じ事。」
頼光の胸にしなだれ掛かりながら、晴明がぽつりと呟く。
「?」
訝しげな表情を見せる頼光に、少しだけ哀しげな瞳を向けた。
「あの妖も、我らも……同じ咎を背負った者。」
陰と陽、生者と死者、そして……男と女。
「互いの欠けた部分を埋めるかのように惹かれ合うは、我らも同じ。」
どちらからともなく唇を重ねると、再び身体を求め合う。

頼光が己の内を満たしていく悦楽に浸りながら、晴明は思いを巡らせる。

左目に埋め込んだ白珠の瘴気は、少しずつ、だが確実に己が命を縮めていく。
そうして、命運尽き果てる其の時を、此の腕の中で迎えられたなら。
いや、寧ろ此の手に掛かり息絶えられるなら。
其れは間違いなく、この上なき幸福の刻であろう……。

―――ああ、我も……少しずつ、狂うておる……。
51011:04/07/25 03:53 ID:I4BL2xPl
お久し振りですこんばんは。
>507様のシチュに萌えてしまったのでつい書いてみました。
しかし流石にあの姿でゑ露はむりぽでした_| ̄|○

蜘蛛の結末はもう暫しお待ちくださいませ。
どう収拾をつければよいやらちんぷんかんぷんにございまする。
511507:04/07/25 17:21 ID:PVkxg37Y
・・・オオッ(・∀・)!!我の呟きが美味しいものに!!
切なさも比べて倍増、流石11殿(;´Д`)ハァハァ
蜘蛛の続きも楽しみにしてます(・∀・)っ/○☆チリーン
512名無しさん@ピンキー:04/07/27 06:03 ID:QhiHy7IX
よもや陰陽プルプルに挑戦されるとは!11殿GJ!
短い文に陰陽もさる事ながら晴明様の心情が滲み出ててウマー

頼光の腕の中で死に焦がれる晴明様に(;´Д`)ハァハァ
513名無しさん@ピンキー:04/07/29 00:58 ID:dzN99dqB
職人様萌え作品待ち
ほしゅ上げ(´・ω・`)っ/○☆チリーン

ところで夏は本とかあるのかのう?
やはり金蜘蛛級どころか、それ以下の確率だろうか(´・ω・`)
514名無しさん@ピンキー:04/07/29 15:46 ID:CQBsoDgo
夏祭り、カタログを見たら数サークルは御伽本を出すようですな。
今のところ、見付けられたのは片手で足りる数なので
確率的にはしっかり金蜘蛛以下ですが(ノ∀`)アチャー

ところで今は夏厨の季節、みなさま暫くsage進行で参りませんか?
dat落ちは最終書き込み時間による判定なので、sageでも保守あたいます故。

真夏の晴明様や貞光たんは薄着なんだろかと想像してモエー
暑さにしなびた季武翁に水やりする貞光たんを想像してモエー
綱・公時・酒呑の男衆は気持ちのいい食べっぷりでスイカをかじりそうでモエー
でも御伽の国のスイカ割りは砂浜まで割っちゃいそうでちょっとイヤーン
515名無しさん@ピンキー:04/07/29 17:16 ID:iwySjuif
>>514殿
そうですな>sage進行。夏は色々とオソロスィ。
ところで夏祭りはやはり金蜘蛛以下の確率ですか(´・ω・`)ショボーン
だが小さき確率でも晴明様の為に西へ東へ走るぞよ(`・ω・´) シャキーン

夏、平安の世は室内だと薄物ですな。透ける衣ってヤツですよ。
胸の辺りまでは袴で隠して上は薄物(;´Д`)ハァハァモエー
しかし天の麓がもし万年雪なら実は涼しいのかな?
季武翁は確かに暑さで萎びそうだ(藁
516蓮華抄・投下の前に注意文:04/07/30 00:57 ID:7kPIL1Jn
以下、お好みに応じて読み分けてくだされ。

《木枯》:晴明様、蜘蛛に(゚д゚)ウマーされるバッドEDです。
リョウジョーク系が苦手な方は『蓮華抄《木枯》』をNGワードで、
もしくは以下2レス分を読まないでスルーをお願いします。

《桜花》:蜘蛛寸止めで頼光×晴明なEDです。

では、まずは《木枯》からどぞー。
517蓮華抄・《木枯》:04/07/30 00:58 ID:7kPIL1Jn
「さて、これからが本懐ぞ。その身に我ら土蜘蛛の子種、注ぎ込んでやろう!!」
晴明の脚を肩に担ぎ上げると、露にした女陰に汰地唐が己の雄を押し当てる。
その後に続くであろう行為への恐怖に晴明は瞠目し、何とか逃れようと身を捩った。
「貴様……止めろ!!」
迫り来る晴明の危機に頼光は声を荒げるが、立ち塞がる蜘蛛の群れに足止めを余儀なくされる。
「ふん、傀儡に何が出来る!!其処で歯噛みして見ておるが良い!!」
無尽に湧き出てくる蜘蛛に囲まれ、身動きの取れない頼光の様子を満足げな笑みで見やると、
汰地唐は晴明の身体を一息に貫いた。
「っ……くぅ……んんんっ……!!」
身の内に捻じ込まれる剛物の感触に、晴明が唇を戦慄かせる。
秘薬の効果なのか痛みはなく、代わりにかつて感じた事のない快感が怒涛の如く押し寄せてきた。
「おお……何とも心地良い、良き器ぞ……!」
奥深くまで晴明の中に身を埋めた汰地唐が、にやにやと下卑た嗤いを浮かべながら評する。
「晴明!!……貴様、許さぬ!!!」
阻止すること叶わず目の前で行われた陵辱に頼光は激昂するが、しかし汰地唐は動じない。
「黙って見ておれ、と言ったであろう!!」
一声恫喝すると、晴明の腰を掴んでおもむろに動き始めた。
抜き差しの度に湿った音が立ち、血と愛液が入り混じったものが晴明の大腿を伝い落ちていく。
血生臭さと雌の香気が辺りに立ち込め、汰地唐の欲が煽られていった。
「ん…っ……ふぅんっ……。」
首を振り、己を犯す肉塊から逃れようと足掻くが、四肢は縛められてそれも叶わず。
汰地唐の掌が胸乳を鷲掴みにして力任せに揉みしだくと、それに呼応して内壁がきつく締め付ける。
高潔な晴明の性情に似合わぬ、淫靡で貪欲な身体に汰地唐は酔いしれていった。
518蓮華抄・《木枯》:04/07/30 00:59 ID:7kPIL1Jn
「良いぞ……我に絡み付き、放そうとしないではないか!」
「……んんっ……っ…。」
繋がった処が蕩けそうに熱く、身体中の快楽を司る神経が其処に集中したかのように感じて晴明は身悶える。
無意識のうちに腰を揺らめかせ、より多くの快感を得ようとするのであった。
「ほれ……見よ、貴様の淫乱な様を目の当たりにし、傀儡が呆然としておるわ。」
揶揄する汰地唐の言葉に、悦楽に浸っていた晴明がはっと目を見開く。
結界を紡ぐ糸に霞む視界の向こうに、立ち竦む頼光の姿を捉えた晴明の瞳から涙が零れ落ちた。
「んっ……ぅんんんっ……!!」
再び抵抗を試みる晴明であったが、既に陥落した肉体では抗える筈もなく。
それどころか、益々熱くなった身体は歓喜の蜜を流し、汰地唐の動きを助けるのであった。
「おや、見られて感ずるか?涎を流して歓んでおるわ……まこと淫らな女よのお!!」
突き立てた肉棒で、殊更音を立てるように掻き混ぜられ、激しすぎる刺激に晴明は身を捩る。
―――こんな、浅ましき様を……頼光に見られて、感じている……?!
そんな事、ない……決して、そんな……!!
否定しようにも、身体の奥底から湧き上がる熱は激しさを増しており。
辱めの限りを尽くされ、舌を噛み切って自害しようにも、轡を噛まされた状態ではそれも叶わず。
ただ、汰地唐の与える屈辱の時が早く終わるのを祈るのみであった。
「さあ、そろそろ限界ぞ……我が滾り、たっぷりと味わうが良い!」
深々と晴明を貫いたまま動きを止め、汰地唐はその胎内に思うさま精を撒き散らす。
「あ、あ…あああぁっ……!!!」
己の内に土蜘蛛の子種が注がれるのを穢らわしいと感じながらも、肉体は歓喜して其れを受け容れ、
快楽の極みに達するのであった―――

《木枯・了》
519蓮華抄・《桜花》:04/07/30 01:00 ID:7kPIL1Jn
「……許さぬ!!!!!」
纏わりつく蜘蛛を蹴散らし、憤怒を露に頼光が奉魂の剣を振り翳して飛び掛かる。
蜘蛛の糸を縒り合わせた結界を一閃、粉々に破壊すると一息に汰地唐との間合いを詰めた。
抗う隙を与えず剣を神速で薙ぎ、晴明を弄んでいた汰地唐に渾身の一撃を与える。
「ぐあっ……!傀儡の分際で何たる事を!!」
さしもの汰地唐も、頼光が油断ならぬ相手と気付き、晴明を弄るのを止め原型を現すと頼光に向き直った。
「小童!!羽虫のごとく飛び回ろうと逃れられんぞ!!」
間合いを取ろうとすると突進してきた汰地唐に跳ね飛ばされ、近付けば金蜘蛛の巫術が頼光を襲う。
崖に叩きつけられ、炎の雨に打たれ、それでも尚頼光は果敢に挑み続けた。
人間など所詮矮小なる存在と、高を括っていた汰地唐であったが、頼光は屈する事無く攻撃を続ける。
―――そして軍配は、晴明を助け出さんとする一心で奮闘する頼光に上がった。
致命ともいえる傷を負わされ、汰地唐は屈辱に満ちた眼で頼光を見据える。
たかだか人間如きにここまで追い詰められるとは……力量を見誤った己の愚かさを呪った。
「再びまみえたときは、生かしておかぬ!死支度を整えておくがよい!!」
禍々しき捨て台詞を残すと、汰地唐の巨体が大きく跳ね、虚空へと消える。
妖が場を去ったのを見届けてから、頼光は晴明に駆け寄った。
「頼光……。」
四肢を縛める糸を、晴明の身体を傷つけぬよう細心の注意を払って斬り裂いていく。
粘つく糸を懸命に取り除こうとする頼光の指先が晴明の肌に触れる度、晴明の内にぞくり、
と怖気にも似たものが走り抜けていった。
この身を焼く疼きを悟られまいと、きつく瞳を閉じて堪える。
主だった糸が取り払われ、ようやく呪縛から解放された晴明はその場にへたり込んだ。
520蓮華抄・《桜花》:04/07/30 01:01 ID:7kPIL1Jn
「……大事ないか。」
身体を覆っていた糸がなくなり、あられもない姿となった晴明を直視出来ず、頼光は目を逸らせて問う。
「はい……。」
掠れた声で微かに答えた晴明だったが、頬を朱に染め、額に汗を浮かべて荒い呼吸を繰り返す晴明の姿に、
頼光は何某かの異状を悟った。
「何処か……痛むのか?」
訝しがる頼光の問いに、しかし晴明は恥じ入った表情を見せると下を向き、首を振る。
その様子と、晴明が今しがた汰地唐に受けていた行為とを鑑みた頼光は一つの結論に至った。
「……もしや、……身体が、辛い……のか?」
躊躇いがちの頼光の問い掛けに、晴明は俯いたままこくり、と頷く。
己の胸元に手を押し当て、苦しさに耐えながら、小さく、消え入りそうな声で晴明が答えた。
「私は……斯様な、感覚は……初めてゆえ。」
汰地唐からの辱めに心ならずも乱された己が忌々しく、そして耐え難き羞恥に苛まれる。
だが、如何ともし難い熱を未だ宿し続ける身を持て余し、どうすれば良いのか分からなかった。
「……。」
頼光は押し黙ったまま、晴明を抱き上げて運ぶと、柔らかな草の上を選んで横たえる。
そして両の篭手を外すと、掌を彼女の顔へと伸ばした。
「御身に宿る熱、そのままでは辛かろう。……失礼、つかまつる。」
謝する頼光の言葉に、何を、と思った刹那―――
「?!……ぅんっ…!!!」
晴明の唇が、頼光の其れによって封じられた。
突然の接吻に驚いた晴明は何とか逃れようと試みるが、頭を確乎りと押さえられてしまって敵わない。
薄く開いた唇の隙間から、頼光の舌がそっと侵入し、晴明の舌を絡め取った。
521蓮華抄・《桜花》:04/07/30 01:02 ID:7kPIL1Jn
「んんっ…ふっ……っ…。」
深く、濃厚な口付けに、頭の芯が蕩けそうになる。
身の内の熱が更に煽られ、身体の奥からじわりと何かが溢れるのを感じた。
先刻汰地唐にされた時とは全く異なる感覚に、晴明は戸惑いを隠せない。
「っ……ふぅっ……。」
ようやく唇が離されると、二人の間に透明な糸が引いた。
幼子をあやすように、晴明の艶やかな黒髪を手で梳いていく。
「……頼、光……。」
慣れない悦楽に瞳を潤ませ、荒い息を繰り返しながら名を紡いだ。
「本意にはあらぬであろうが……少々、我慢されよ。」
頼光の指先が白き肌に延び、躊躇いがちに胸元に触れる。
「……あ、っ……。」
大きな掌がそっと晴明の胸乳を弄り始めると、唇から小さく悲鳴が上がった。
刹那身体を強張らせた晴明であったが、優しく胸を揉みしだく掌の心地良い温もりに身を委ねていく。
「はぁっ……あ、ぁんっ……。」
せり上がった突起を摘み、捏ねるように転がされると、晴明の唇から切なげな声が漏れる。
与えられる愛撫は、徐々に晴明の理性を侵食していった。
頼光の手は柔らかな胸元から身体の線を辿りつつ、だんだん下腹へと降りていく。
「あっ……。」
大腿を撫で擦っていた掌が先刻汰地唐の指に蹂躙された秘部に触れ、晴明の身体が強張った。
既にしとどに濡れそぼっている其処は熱く、ほんの少しの刺激にも過敏に反応し、蜜を溢れさせる。
愛液を絡め取りながら指先で辿り、その入り口を探っていった。
522蓮華抄・《桜花》:04/07/30 01:03 ID:7kPIL1Jn
「っ……頼光…っ……。」
壊れ物を扱うようにそっと花弁を押し広げると、湛えられた蜜がとろりと溢れ出る。
「……あ、あっ……!!」
頼光の指先がぷっくりと膨らんだ花芽を撫で、摘み上げると背中を怖気にも似た快感が走り抜けた。
「や、あっ…ああっ……!!」
やるせなげに首を振り、与えられる快楽に必死に耐える晴明の様は、酷く扇情的で。
己の欲が昂ぶっていくのを必死で抑えながら、頼光は晴明への慰撫に専念する。
「……ん…っ……。」
そっと指を蜜口へと差し入れると、晴明が刹那眉を顰めた。
異物を迎え入れる感触がおぞましくもあったが、薬の所為か痛みはなかった。
「痛むか?」
頼光の問い掛けにかぶりを振った晴明の様子に安堵し、奥へと指を進めていく。
色好い反応を見せるところを探りながら、内腔を少しずつ押し広げていった。
「ふっ……あ、あぁ……んっ……。」
女陰を嬲りながらも、空いた手で乳房を弄り中心の突起を舌で舐る。
頼光の節くれだった指を根元まで呑み込まされ、花芽を弾かれ、弱き箇所を余すところなく
攻め立てられた晴明は、かつて感じた事のない悦楽の奔流に呑まれていく。
「あ、あっ……あああぁ…っ……!!」
押し寄せる何かにびくん、と大きく身体を震わせ、そして……絶頂を迎えた。
脱力して荒い息を繰り返す晴明から指を抜くと、頼光は其処に纏わり付いた淫水を舐め取っていく。
「……御身は……まだ、辛いか?」
あくまで晴明の身を案ずる頼光の問い掛けに、涙で潤んだ瞳を向けた。
523蓮華抄・《桜花》:04/07/30 01:04 ID:7kPIL1Jn
一度は達したものの、まだ薬の効果の残る身体は貪欲に雄を求めている。
頼光をじっと見つめる、男を誘うかの如き艶を帯びた晴明の眼差しが、頼光の中に芽生えていた情欲を煽る。
「晴明……。」
低く抑えた声で耳元に名を囁かれ、晴明の身体が微かに竦んだ。
「貴女の苦しみに、我は付け込む……。最低な男よ、と謗るが良い。」
頼光は手早く己の鎧を外し、衣を脱ぎ捨てると晴明を組み敷き、その上に覆い被さる。
「……力を抜かれよ。」
淫水で滑る女陰に逸物を押し当てると、おもむろに腰を進めていった。
「ひっ……あ、ああぁっ……!!」
身体が待ち望んでいた、雄の熱き肉棒が晴明の内へと侵入してくる。
繋がった処からは、えも言われぬ多幸感が湧き上がってきた。
押し寄せる快感に流され、己が己でなくなってしまいそうな不安に駆られて、晴明は必死で頼光の背に縋りつく。
敏感に過ぎる反応を見せる身体の感覚に困惑はしているものの、苦痛は訴えない様子に安堵した頼光は、
ゆっくりと動き始めた。
「はぁっ…んっ……くぅっ……っ…。」
抜き差しの度に甘い喘ぎを上げながら、晴明は恍惚とした表情を浮かべる。
気高く清廉たる存在であった晴明が、斯くも艶やかに乱れる様は酷く淫らに映り、頼光の心を擽った。
524蓮華抄・《桜花》:04/07/30 01:05 ID:7kPIL1Jn
律動に合わせてあえかに啼く声はひどく甘く、妙なる歌声のようで。
最早頼光は己の欲を抑える事叶わず、貪るように晴明の身体を掻き抱いた。
腰を打ちつけるが如くの激しい律動に、それでも其処に悦楽を感じ取り、晴明は次第に高みへと導かれていく。
「あ……っ…はぁ…あああぁっ……!!」
一際甘く切ない嬌声を上げながら、晴明が絶頂を迎える。
逸物をきつく締め付ける晴明に促されるまま、頼光も情欲をその内に解き放つのであった。
強烈に過ぎる感覚に気を失った晴明から己を引き抜くと、注ぎ込まれた精と愛液が混じり合った粘液が溢れ出す。
その様を目にした刹那、頼光の胸に罪悪感がどっと押し寄せた。
「……。」
幾ら媚薬の所為とはいえ、この行為は晴明にとって意に添うものではあるまい。
取り返しの付かない事をしてしまったと思えど、時既に遅し。
己が凶器で穢してしまった晴明の身体を、せめて外見だけでも清めようと、
頼光は脱ぎ捨ててあった衣の袖を裂き、池の水に浸して湿らせると丹念に拭っていく。
「ん……ぅん…っ……?」
優しく身体を拭き清めていく布の冷たさに、晴明は目を覚ました。
「……気が付いたか。」
布の綺麗な部分を使って汗と涙で濡れた顔を拭うと、頼光は晴明の肩からそっと衣を掛ける。
「……すみません。」
掛けられた衣の襟を引き寄せ胸元を隠しながら、晴明は真っ赤になって俯いた。
薬はようやくその効き目を失ったのか、狂おしいばかりの情欲は治まり、代わりに恥辱と悔恨の念に苛まれる。
そのまま互いに言葉を発する事無く、重苦しい沈黙が辺りを支配した。
525蓮華抄・《桜花》:04/07/30 01:07 ID:7kPIL1Jn
「……頼光。」
先に静寂を破ったのは、晴明の方であった。
「一つ……お聞きしても、よろしいか?」
こくりと頷いた頼光に、消え入りそうな声で問い掛ける。
「薬の作用に苦しむ私を宥める為に……その為に、私を、……抱いたのですか?」
確かに、一番の理由は其処にある。だが……彼女の悶え苦しむ様に、愚かにも劣情を催したのは否定出来ない。
どう答えるべきか悩んだ末、頼光は静かに首肯した。
「ただ、私の情欲を処理する為に、ですか……。私の気持ちなど、考えもしないで……。
いっそ私などに構わず、捨て置いてくれれば良かったものを……。」
ぽつりと呟いた晴明の姿が痛々しく、頼光の胸は締め付けられる思いに囚われる。
「それは……まこと、すまない事をしたと思っておる。幾ら詫びても取り返しのつかぬ事ではあるが……すまぬ。」
頭を下げる頼光であったが、晴明は眉を顰め、哀しげな眼差しを向けた。
「……謝られても、最早詮無き事。……貴方は……最低な御仁ですね。」
526蓮華抄・《桜花》:04/07/30 01:08 ID:7kPIL1Jn
覚悟していたとはいえ、それでも現実に晴明の口から聞かされると衝撃も大きい。
返す言葉もなく沈黙を守る頼光に、晴明は小さく溜息を付いた。
「過ぎた事をとやかく言っても致し方ありませぬ。……此度の件、貴方の働きにて贖って頂きます。お覚悟の程を。」
言いながらゆっくりと立ち上がり、腰の辺りを襲う鈍い痛みに顔を顰めながらも、覚束ない足取りで歩き出そうとした
晴明であった……が。
「っ……頼光!?」
頼光の腕がふらつく晴明の身体を捕らえると、ひょい、と抱き上げる。
「下ろしなさい、……一人で、歩けます……っ!」
「……斯くも危うい足取り、見ておれぬゆえ。」
抗おうとする晴明であったが、意に介さず頼光は歩き続けた。
「……。」
頬を朱に染め、しぶしぶながらもされるがままになる。激しい情交を終えたばかりの身体が辛いのも事実ではあった。

―――本当に、私の気持ちなど分かっておられぬ。
帰路を急ぐ頼光に抱えられた晴明は、胸中で頼光を毒突く。

先刻のように抱かれたら、愛されていると履き違えてしまうではないか。
斯様に優しくされたら、甘えてしまうではないか。
己の刃……傀儡に過ぎない筈の男に、斯くも心乱されるなど……罷り成らぬ。

涙が零れそうになるのを悟られないようそっと拭いながら、晴明はさりげなさを装って頼光の首に縋り付くのであった。

《桜花・了》
52711:04/07/30 01:16 ID:7kPIL1Jn
ということで長々と失礼致しました。
元々は《桜花》の方で考えていたのですが、495様の
>エンディング分岐でふたつとも
という言葉に、折角ゲームにも複数EDが存在するので
及ばずながら挑んでみました。
初めての試みでしたが、いかがなものでしょう。

ちなみに《御剣》EDとして
《木枯》→《桜花》と続けて読む(520-522は飛ばす)と、
一部表現に矛盾があるのを目を瞑っていただければ
『蜘蛛に(゚д゚)ウマーされた晴明様を更に頼光が(゚д゚)ウマー』
というEDが楽しめます(笑)。
『お清め』と称して抱くというベタな展開ですな。
528名無しさん@ピンキー:04/07/30 03:23 ID:6Byws1Gg
11殿続きキタ━━ヽ(゚∀ヽ(゚∀゚ヽ(゚∀゚)ノ゚∀゚)ノ∀゚)ノ━━!!!!!
本当に2つのEDを書かれるとは、真、見事なり!!
しかしどちらもエロウマー(;´Д`)ハァハァでござるハァハァ

>>514
上げ下げ、リョーカイでござる(`・ω・´) シャキーン
529名無しさん@ピンキー:04/07/31 01:24 ID:OyBmKuD2
エロ蜘蛛続きキタ━━━━(゚∀゚)━━━!!!
ED2種とはやりまするな!!GJ!!

しかしエロネチコイ蜘蛛だが、付け込む頼光も中々ムツーリエロだのう
悶える晴明様(*゚∀゚)=3ハァハァ
530名無しさん@ピンキー:04/08/01 10:17 ID:grMDDk0R
11さんGJです!
エロイっす
特に526の下6行サイコーです
エロ切ない晴明……ハアハアさせてもらいました
>『蜘蛛に(゚д゚)ウマーされた晴明様を更に頼光が(゚д゚)ウマー』
これでご飯3杯はいけます

>「貴女の苦しみに、我は付け込む……。最低な男よ、と謗るが良い。」
頼光も男前だな

去ってゆく汰地唐に晴明が一撃くらい食らわすってのも(・∀・)イイかも
とか妄想が走りました
ゲームしようかな未だクリアしてないのにハアハアしてる場合じゃないぞ、と
531狂宴・1:04/08/03 23:56 ID:SKyknh0B
それは、頼光が永き眠りより目覚めてから、初めて迎える月輪の日。
どこかそわそわと落ち着かぬ四天の面々の様に、訝しげな視線を向けていた頼光であった。
「ん?儂の顔に何ぞついておるか?」
頼光の視線に気付き、己の顎を手で探りながら訊ねてきた綱にゆっくりと頭を振ると、抱いていた疑念を口にする。
「いや……ただ、何やら今日は皆、気もそぞろのようであるゆえ……如何したのかと思うたのみ。」
「ああ、ぬしは知らぬか……今宵は、望月だからの。我ら四天が司る五行の気が、身の内にて昂ぶるゆえ……のう、公時?」
「……うむ。」
互いに意味ありげな表情を見せて頷きあう二人に、そういうものなのか、と納得する。
「他人事だと思っておるようだが……頼光、ぬしにも関わりの在る事であるぞ?」
「?何の事だ?」
「その……まあ、その時になれば分かる事ゆえ、儂らの口からは言えぬ。……では、また後でな。」
綱の言葉に眉を顰めた頼光であったが、そんな頼光の肩を軽く叩くと、二人はくるりと背を向けて去っていった。
後に残される形となった頼光は、暫し立ち尽くしていたが、我に返ると取り急ぎ後を追った。


夜が更けたとはいえ、真円を描く月の光は禍々しいまでに明るく。
何やら胸騒ぎがして目が覚めた頼光は、辺りを見回して異変に気付く。
共に寝ていた筈の四天の姿は其処に無く、夜具に触れてみたものの、温もりは感じられず、彼らが床を離れて暫く経っている事を示していた。
こんな夜中に、一体何処へ……?
考え込んだ頼光であったが、近付いてくる足音に気付く。
「……頼光さま。」
戸越しに掛けられるは、まだ幼さを残した少女の声―――貞光が、頼光を呼んでいた。
532狂宴・2:04/08/03 23:57 ID:SKyknh0B
「起きていらっしゃいましたか……晴明さまが、お呼びでございますゆえ。」
「……これは、如何なる事ぞ?四天の面々は誰一人部屋に在らず。その上……斯様な時分に、晴明が我を呼んでおると?
……一体、何の騒ぎだ?」
事態を掴めず、頼光は貞光に詰め寄る。……が、貞光は動じず、静かに答えた。
「その事については、追々ご説明いたしますゆえ、今は妾と共に、おいでいただきたく存じまする。」
「……お主について行けば、分かるのだな?」
「はい。お召し物はそのままで結構で御座います。祭具も必要御座いませぬ。」
「……分かった。共に参ろうぞ。」
大きく溜息を一つ吐いて、頼光は立ち上がる。
……このままでは埒が明かぬ。晴明に直接聞いた方が早いのは確かだ。
貞光に付き従い、晴明の部屋に足を踏み入れた頼光は、其処で信じられない光景を目の当たりにすることになった―――

これは……何の冗談だ?
目の前で繰り広げられている痴態に、頼光は愕然とした。
晴明の寝所―――其処に、四天の面々もいた。そして彼らは……。
「彼らは……晴明は、何をしているのだ!?」
暫し呆気に取られていた頼光は、我に返ると信じられぬといった表情で傍らの貞光に問う。

季武の木の如き手足が、晴明の四肢を絡め取り。
綱の舌が、晴明の下腹を舐め回し。
公時の剛物が、晴明に口淫を促していた。

「晴明さまは、我ら四天の内に滾る気を、御身を以て鎮めてくださっているのです。」
眼前の淫猥極まりない光景にも目を逸らす事無く平然と答えた貞光は、淡々と言葉を紡ぐ。
「我ら四天が司るは五行の力。ですが……月の満ち欠けを経て増幅されるそれは、放っておけば己では律しきれぬ程に積み重なりますゆえ、時折解放せねば身が保ちませぬ。
ですから……晴明さまは、我らの荒ぶる気を鎮め、過剰となった力を御身に取り込み、昇華して下さるのです。
此れは……その為の、儀式に御座います。そして今宵は……頼光さまにも加わって頂きます、と……晴明さまの思し召しでお呼びした次第に御座います。」
53311:04/08/04 00:04 ID:ntkMHhtd
連日の暑さで、私の頭も沸いてしまったようです。
ふと「四天×晴明」というシチュが頭を過ぎってしまい、
だらだらと書き連ねてみた次第にございます。
一体あのゲームのどこをどうしたらこんな話が
生まれてしまうのか、己の思考回路の奇々怪界さに
甚だ疑問を生じてしまう今日この頃。

それにしても、自分ばかりが投下してしまい申し訳ありません
_| ̄|○我も他の方の話が読みたいなり……。
中には連投ウザーと思う方もいらっしゃるかと思います。
そんな方は是非新たな職人として降臨して頂きたく存じまする。
534名無しさん@ピンキー:04/08/04 07:59 ID:CYtFk1Sp
ウホッ…朝から良き物を拝みますたぞ(;´Д`)ハァハァ
夢か現か儀式という名の乱交…あの四天に更に頼光が加わっては
晴明様が壊れそうにございまするがハァハァ
連投ウザーなどとdでもない、正に萌え契りハァハァにございまする。

>>530
クリアガンガレ、超ガンガレ。
そして更に更に萌え契るのじゃーハァハァ
535名無しさん@ピンキー:04/08/05 09:11 ID:spZbyIvm
過負荷実験?の所為で愛藻からスレに入れなかったがヤト入れた。
入れたと思ったら11殿マタマタ新作キタ━━━━(゚∀゚)━━━!!!
かつてない規模のランコウっぷりに(*゚∀゚)=3ハァハァハァハァ
続きを期待してまてーりー(・∀・)っ/○☆チリーン
536名無しさん@ピンキー:04/08/07 16:35 ID:/UGabjpZ
流石に下がりすぎてるので保守も兼ねて上げ
職人様お待ち申し上げ(・∀・)っ/○☆チリーン
537名無しさん@ピンキー:04/08/11 01:20 ID:mkOnon3k
職人様お待ち保守(・∀・)っ/○☆チリーン
538名無しさん@ピンキー:04/08/14 17:12 ID:n+btRfxz
ホス上げ(・∀・)っ/○☆チリーン
晴明様(;´Д`)ハァハァ
見れば見る程悩ましく艶かしいおなごよの(;´Д`)ハァハァ
539名無しさん@ピンキー:04/08/16 23:03 ID:/hX0vY9P
金時と貞光の続き、気になります
金時カッコ良いよ、金時
540名無しさん@ピンキー:04/08/19 00:28 ID:VBHme6Qe
ホシュ(・∀・)っ/○☆チリーン

晴明さま(;´Д`)ハァハァハァハァ
541傀儡・1:04/08/20 22:45 ID:6D1ShSg3
御堂の内に逃げ入った白銀人を次々掃討し、頼光は最後の一匹となった白銀人を追い詰めた。
仏像に憑依し操ろうにも、破壊の限りを尽くされた部屋の内には最早使えそうな像はなし。
打つ手なし、と思った白銀人は、一か八かの賭けに出る。
……窮鼠猫を噛む、とはこの事か。
無謀にも、目の前に在る最上級の器―――頼光の体へと乗り移ろうと襲い掛かったのであった。
「!!!」
その意図を察して抗おうとした頼光であったが、剣を薙ぐよりも早く、目の前から白銀人の姿がすうっ、と掻き消える。
刹那、頭の奥に他者―――白銀人の意識が入り込んできた。
「くっ……!!」
「頼光!!」
額に手を当て、剣を支えにその場に蹲った頼光の傍に晴明が慌てて駆け寄る。
『おお……まさか、斯くも上手くいくとは思わなんだ!!』
驚愕と歓喜に打ち震えた白銀人の意識が、頼光を侵食せんと胎動を始めた。
白銀人と頼光――― 一つの肉体の中で、二つの意識がせめぎ合う。
『これも宿命ぞ……貴様の身体、大人しく我に明け渡すが良い!!』
『断る!!』
普通の人間であれば抗う事敵わず、直ぐに意識を喰われ、肉体を奪われてしまったであろう。
だが、並外れた精神力を持ち必死に抵抗する頼光相手では、如何な白銀人とて容易くはいかなかった。
しかし白銀人にとっては幸運な事に、仮初の身体である頼光の魂と肉体の繋がりは普通の人間程に密ではなく。
白銀人は、頼光の意識を取り込むことは罷りならなかったものの、針の穴程の隙を突いて身体の自由を奪う事に成功した。
542傀儡・2:04/08/20 22:46 ID:6D1ShSg3
「頼光……確乎りするのです、頼光!!」
懸命に頼光の名を呼び続ける晴明の声に、頼光がゆっくりと額から手を離す。
「……晴明……すまぬ、大丈夫だ。」
顔を上げて答えた頼光に、ほっと安堵の表情を見せた晴明であった……が。
其処に浮かんだ、常日頃の彼からはあり得ない禍々しい笑みに怖気が走る。
「貴様……頼光ではないな!!」
懐から双扇を取り出そうとした手首を凄まじき力で掴んでその場に組み敷くと、《頼光》はその上に圧し掛かった。
『……貴様!!晴明に何をする気だ!!』
其の身体の中で未だ形を保ち続けていた頼光の意識は、身体を操り晴明へと仇なす白銀人へと食って掛かる。
「安倍晴明……我らに楯突く忌々しき女よ……。その巫力に溢れた身体、我が乗っ取ってくれようぞ!!」
『笑止!貴様如きに晴明の身が奪える筈無かろう!!』
『ふん、試してみなければ分からぬわ!』
狙いが晴明の肉体だと知った頼光は恫喝するが、しかし白銀人は動じない。
「貴様!!疾く頼光から離れるのだ!!」
晴明は何とか《頼光》の腕から逃れようと思ったが、頼光の身体に憑依した状態の白銀人を攻撃しては、白銀人だけではなく頼光自身にも累が及ぶ。
白銀人の本体を攻撃しないことには埒が明かない。それには、憑依を解かせなければならない……が。
仏像と違い、まさか頼光の肉体を砕くという訳にはいかぬ。
白銀人が本体を現した刹那の隙を突き、一気に滅せねば勝機はない。しかし……どうする?
考えあぐねる晴明の両手首を押さえつけ、白銀人はその身体に乗り移らんと試みる。
だが晴明の精神力は強大で、白銀人の侵食を許さない。
「くっ……流石、都随一の陰陽師……その魂には一分の隙もないか。」
忌々しげに呟く《頼光》であったが、ふと妙案を思いつく。
「……ならば、隙を作るまで。貴様のその誇り、粉々に打ち砕き心を壊してくれるわ!」
言いながら《頼光》は、晴明の衣に手を掛け、力任せに引き裂いた。
「っ……!!」
「己が傀儡に辱められたとあっては、如何な貴様とて平静でいられまい?貴様が自失するまで犯し尽くしてくれようぞ!」
54311:04/08/20 22:50 ID:6D1ShSg3
お久し振りでございます。

四天×晴明が行き詰ってしまっております。
どう収拾をつけよう……_| ̄|○
なので合間に書いていた白銀人×晴明という
何だかイロモノ道ここに極まれりな代物をお届けします。
既に怖いものなしですアッヒャッヒャ!ヽ(゚∀゚)ノ

……それにしても、何でこんな話ばかり思いつくのだろう_| ̄|○
544名無しさん@ピンキー:04/08/21 02:00 ID:ItLgeAES
11様マタマタマタキタ━━━━ヽ(゚∀゚)ノ━━━!!!
イロモノまっしぐらでも全く(゚д゚)ウマー
四天共々続きまてーりー(・∀・)っ/シ○☆チリーン チリーン チリーン
545名無しさん@ピンキー:04/08/21 16:44 ID:pJg/KZps
四天×晴明もどうなるのやら気になりますが、ていうか貞光と晴明・・?
( ゚д゚)・・・・想像したらかなりハアハアじゃないですか

まさか白銀がくるとは!色物マンセーですどーんと来い
空の船を沈めるステージの最後の白銀の台詞はちょっと良かったね
そんな11様に憑いていきますよ!どこまでも
546名無しさん@ピンキー:04/08/21 23:57 ID:tiA0x8RH
神々もこのスレの人達も素敵すぎる・・・ワレモドコヘナリトモツイテユキマス_| ̄|○
547名無しさん@ピンキー:04/08/24 05:20 ID:EDlGw3Gl
少々下がっているので上げ(・∀・)っ/○☆チリーン
職人様方の萌焦れSS続きおまちしておるぞよ。

>>546
我も高みへと憑いてゆきましょうぞ。
548103-2-17:04/08/26 23:01 ID:QXmvtdJq
「……公時様、あの…もう……勘弁して、下さいませ」
「あ――ああ、すまん。つい」
 遠くを見ていた意識が、ふうっ、と今に引き戻される。
 途切れがちな貞光の声で、公時は己が昔日に思いを馳せている間、ずっと掌で彼女の頭を
弄んでいたことに気が付いた。ひんやりとした額から頭頂にかけて置いていた手は、
よく人が猫にそうするように、ただ髪を撫でていたはずだったのだが――
「もげてしまっては…夕餉の支度が……」
 どうやら細い首を支点に、頭全体をぐるぐると回していたらしい。片付けに向かう青い顔、
そして平衡の取れない足取りが、その時間が意外と長かったことを示していた。
 無意識の狼藉をつんつんと嘴に咎められながら、公時が喉の奥で申し訳なさそうに唸る。
背を向けた相手からは見えるわけでもないのに、一旦下げた片手を上げ、その唸りを
きちんとした言葉にしようと口を開いた。
 だが、そこから音が発せられる前に。
「……雨も」
 ほっそりした背から、呟きが先に投げられる。
「雨も、長きに過ぎれば困るものですね」
 今度は開きかけの口の中、ああ、とも、うう、ともつかぬ呻きが籠もる。行き場の
なくなってしまった手は宙に浮かせたまま、公時は唐突な、そしてどこか沈んだ声音の
先を待つ形になった。
「公時様も、翁様も…皆、ふやけておしまいになる」
 何か憎たらしいものを思い出したように、ぎゅう、と彼女にしては乱暴な動作で籠へ
布地を詰め込むと、貞光はそのまま大きな歩みで公時の膝までやってきた。その変化に
戸惑う公時をよそに、さも当然のようにそこへどっかりと座り込む。
 小さな両手は着物の裾を掴み、白い頬はぷぅ、と膨らんでいた。
549103:04/08/26 23:02 ID:QXmvtdJq
お久しゅうございます。
毎回ペースが遅くて申し訳ないです。
…次に何か書くときは、きちんと完結させてから投下しようと思います。すみません。

>11さま
なんだかもう、しばらく見ぬうちに怒濤のラッシュが…よろめくほどスバラシイ_| ̄|○
陰陽和合の「まっぴらだ」とか桜花ED、晴明様の「最低な御仁」とか、毎回印象に残る一言の重さがとても好きです。
そして…そうか、白銀人ってそういう風に使うんですねΣ(゚д゚)!目から鱗が落ちました。
550名無しさん@ピンキー:04/08/27 20:15 ID:xxAk62yl
103様キタ━━━━(。A。)━(゚∀゚)━(。A。)━(゚∀゚)━(。A。)━━━━!!!!
頬膨らます貞光萌え
悶えながら続きお待ちしておりますぞ
551名無しさん@ピンキー:04/08/28 05:07 ID:JnCP2ZLL
103殿続きキタ━━━(゚∀゚)━━━!!!
貞光タンぷぅぅ、がやはりカワユイですぞ
少々遅くても続きを楽しみに待ってますぞ!

勿論他の方々も(;´Д`)ハァハァしながら待っております。
職人様達、いつも(゚д゚)ウママママーな作品の数々をありがとう(・∀・)っ/○))☆チリリーン
552狂宴・3:04/09/01 00:52 ID:asxgglDl
戸口で呆然と立ち尽くす頼光に気付いた晴明が、肢体に群がっていた四天を制して立ち上がった。
白き裸体を惜しげもなく月明かりの下に晒したまま、妖艶な笑みを湛えて頼光を見つめる。
「よくぞ参られました、頼光。此れより行う儀、貴方にも関係の深い事ゆえ、御力添えを願います。」
「しかし、……我が、斯様な……。」
掠れた声で呟くと、悦楽で潤んだ瞳が頼光に向けられた。
「貞光が先に申し上げたでありましょう?あくまでこれは情交には非ず……儀式に過ぎませぬ。ですから……。」
晴明は一旦言葉を区切り、意味ありげに微笑む。
「仮に貴方に想う人がいらしたとしても、これは裏切りにはなり得ません。ご安心を。」
「……そういう、意味では……。」
淫猥な雰囲気を醸し出す晴明の姿を直視する事が出来ず、頼光は口元を押さえて顔を背けた。
その純朴さにくすり、と笑みを零すと、傍らの貞光に声を掛ける。
「ご苦労様でした、貞光。貴女にもすぐ手伝って貰う事になりますが、大丈夫ですか?」
「はい、晴明さま。」
さも当然の如くこくりと頷いた貞光の様に、頼光が眉を顰めた。
「……貞光も、これに……加わるのか?」
大人びているとはいえ、まだ年端もいかぬ少女が斯くも淫靡な空間に在る事自体が異質である。
「勿論です。貞光は『水』の気を司る四天ゆえ。」
あっさりと答える晴明に、頼光は釈然としない面持ちを湛えた。
「先刻から申し上げておりますが、此れは儀式という事、常に念頭に置いていただきたく存じます。」
晴明の顔からは笑みが消え、真剣な表情で頼光を見つめる。
強い意志を秘めたその眼差しに抗う事叶わず、頼光は小さく溜息を吐いた。
「……分かった。では……我は如何すれば良い?」
「まずは、我が身に四天の力を取り込みますゆえ、貴方は其処で今暫くお待ち下さいませ。」
勧められるままに頼光は示された円座に座する。その様を見届けると、晴明は背後に控えていた季武を振り返った。
「では、季武……まずは、貴方にお願い致します。」
553狂宴・4:04/09/01 00:52 ID:asxgglDl
「うむ。」
名を呼ばれた季武は小さく頷くと、部屋の中央へと歩み出し、晴明の前に立った。
神木と一体化した、足とも手ともつかぬ枝を伸ばすと、晴明の四肢へと絡めていく。
「くっ……んっ……ふ…ぅんっ……。」
ぞわぞわと手足を這い上がってくる蔓の動きがこそばゆいのか、晴明は小さく呻いた。
豊満な乳房を絡め取り、硬くせり上がった突起を擦られ、小さく身体を震わせる。
そうして晴明は、大きく脚を開いた状態で四肢を拘束された形となった。
あまりに淫靡なその光景から、しかし頼光は目を逸らす事が出来ない。
食い入るように見つめる頼光の目前で、季武の枝は晴明の身体を弄り続ける。
「あ、っ……。」
そうしているうちに、とりわけ太い枝が一筋晴明の大腿を伝い、秘めたる処へと伸び、そして蜜口を探るように周りをなぞった。
「では……失礼する。」
一言謝すると同時に、愛液の滴る其処に季武の枝がゆっくりと捻じ込まれていく。
「あっ…あぁっ……!!」
己が内に異物が入り込んでくる感触に、晴明は艶やかな声を上げて唇を戦慄かせた。
苦痛を感じたのか些か顔を顰めていたものの、すぐに其れは恍惚とした表情へと変じていく。
枝が蠢く度に卑猥な水音が発せられ、あえかな吐息と入り混じって響いていた。
「晴明よ……我が身に溢れし『木』の力、そなたに託そうぞ……!」
季武の体が淡き光を帯び、そして……枝を伝い、晴明の胎内へと『木』の気が注ぎ込まれる。
「あ……は…ああぁっ……!!!」
晴明も絶頂を迎えたかの如く、甘き嬌声を上げて身体を仰け反らせた。
そうして晴明の内を犯していた枝がずるり、と引き抜かれると、晴明は二、三度身を震わせて大きく溜息を吐く。
「……うむ……我が力の滾り、確かにそなたの内へ……。」
淫水に塗れ、月の光を受けて煌く枝を見やりながら、季武は満足げに頷いた。
55411:04/09/01 01:01 ID:asxgglDl
おこんばんはです。
何だかえちに至るシチュは色々思い浮かべど、実際にえちを書くのが非常に難しいです。
少ない語彙を頑張って総動員していても「どっかで書いたぞこの表現」という状態に_| ̄|○
いぬがたおれてわんぱた、という言葉が頭を過ぎる今日この頃。

これを書くに当たって五行相克だの相生だのを調べてみたのですが、
いざ話に盛り込んでみようとすると意図したのと違う方向になってしまうので
断念しました。
やっぱり五行的には頼光=晴明=土、と考えるべきなんだろうか。

それはおいといて。
103様キタ━━━ヽ(゚∀゚)ノ━( ゚∀)ノ━(  ゚)ノ━ヽ(  )ノ━ヽ(゚  )━ヽ(∀゚ )ノ━ヽ(゚∀゚)ノ━━━!
あたまぐりぐりな公時とふらふらになった貞光たんがかわええなり〜(;´Д`)ハァハァ
続きもマターリ期待してお待ちしておりまする〜。
しかしあまり褒めていただいても恐縮……勿体無いお言葉なり。あわー。
555名無しさん@ピンキー:04/09/01 04:06 ID:D6r6UuHn
11殿も続きキタ━━ヽ(゚∀ヽ(゚∀゚ヽ(゚∀゚)ノ゚∀゚)ノ∀゚)ノ━━!!!!!
儀式とはいえ、エ、エロい、エロいよ晴明様(;´Д`)ハァハァ
季武翁だと触手の如きプレイで(;´Д`)ハァハァ
他の四天王のプレイも楽しみで(;´Д`)ハァハァハァハァ
556名無しさん@ピンキー:04/09/02 03:35 ID:XJg7U2oD
喜びのホス上げ(・∀・)っ/○☆チリーン
じいやの卑猥な枝ぷれい(;´Д`)ハァハァ
喘ぐ晴明様モエー

五行、他の4人を考えても頼光は土っぽいですな。
晴明はあまり五行は関係なさそうな印象もあるでござる。
例えるなら陰陽の陰、のような感じでござるな。
557名無しさん@ピンキー:04/09/06 15:51 ID:N364G/6+
保守しますぞ(・∀・)っ/○☆チリーン

御伽両作、プラチナパック発売されましたなあ
新規ユーザー増えると嬉しゅうございますね
買っても良いが、箱ゲーだけに同じソフト2本あっても人に貸すあても無い…
558名無しさん@ピンキー:04/09/06 17:22 ID:tPV+vtgP
そこは保存用で(・∀・)っ/○))☆チリリーン
我の友はハマってSP2本買ってたぞよ。
プラチナも買うと言っておった(;´Д`)

我も数ヶ月たった今だに晴明様や貞光タンやヒメ(;´Д`)ハァハァ
職人様待ち焦がれ(;´Д`)ハァハァ
559名無しさん@ピンキー:04/09/09 05:50 ID:bt4OThn1
|∧∧
|・ω・)<いつもハァハァ萌えをありがd職人様方


|∧∧
|・ω・) <これはお礼。
|o旦o
|―u'
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

| ∧∧
|(・ω・)
|o   ヾ
|―u' 旦~ <コトッ
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

| ∧∧
|(・ω・)<ああこれもドゾー。
|o   ヾ
|―u'−○○○−旦~ <コトトッ
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

| ミ ピャッ!
|  −○○○−旦~
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
続きお待ち上げ(´・ω・`)っ/○))☆チリ-ンチリーン
560名無しさん@ピンキー:04/09/09 23:33 ID:GpHXboBz
 |│ \      / |
 |│\ \   /  |
 |│  \ \/    |
 |│ | ̄ ̄ ∧ ̄ ̄ ̄|
 |│ │   /. ヽ    |
/ ヽ |  /( ◎ )ヽ |   こんばんは、卜部季武です
    │ ~~ヽ ノ~~  |
    │   ∨    |
    |・─<◎>─・|
     |・─<◎>─・|
    | ・─<◎>─・|
     ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
561名無しさん@ピンキー:04/09/09 23:39 ID:iegwEiCx
もうちょっとでIDがXboxの翁様キタ━━━━(゚∀゚)━━━━ !!!!!
562名無しさん@ピンキー:04/09/10 02:25 ID:x2RpBR1W
枝触手プレイお得意の翁殿キタ━━━(゚∀゚)━━━!!!
563拾い物を改造:04/09/12 23:33:24 ID:jdToQbQu
   (\,,,,,,/)
   ゝ 。 。i
   (  ヾヽヽ
   / \_▼丿 <渡辺綱です。(一応)四天王筆頭です。
   | (ノ   |)
 ,/人. 丿丿
 ""  U"U
564名無しさん@ピンキー:04/09/13 02:52:43 ID:R2V99yuc
綱キタ━━━━(゚∀゚)━━━━ !!!!! って、只のオオカミでござるヽ(`Д´)ノ
565名無しさん@ピンキー:04/09/14 05:47:10 ID:AyYeok2S
翁殿もお犬様も来られた所で
保守あげしまするぞー(・∀・)っ/○☆チリーン
職人様続き待ち&新たな萌えもキボンヌキボンヌ
566名無しさん@ピンキー :04/09/14 21:33:01 ID:L1dsouJW
うおーこんなに萌えたSSは初めてだ!
続き是非( ゚∀゚)=3キボンヌゥッ!

御伽、前作しか持ってないけどホスくなってきた・・・。
567名無しさん@ピンキー:04/09/15 17:42:47 ID:hg/9jSs6
>>566
そんな君にこそ御伽百鬼プラチナコレクション(・∀・)ノ□
晴明様も貞光タンもイイゾイイゾー
568名無しさん@ピンキー:04/09/15 22:25:35 ID:EbsCS/Dp
>>567
□ヾ(・Д・* )アリガ豚
受け取ってから思ったけど、プラチナコレクションて何?
某は斯様な代物は解せぬ〜。
569名無しさん@ピンキー:04/09/15 23:14:09 ID:TS/7Nt+3
>>568
ttp://www.fromsoftware.jp/main/news/notice/platinum040827.html
要は廉価版の事でござるよ。
前作持ってるならこれの方が俄然安いなり。
570名無しさん@ピンキー:04/09/15 23:14:46 ID:CnFd7rIE
廉価版で出たんですよ、百鬼
廉価版シリーズの名称がプラチナコレクション。
571名無しさん@ピンキー:04/09/15 23:19:20 ID:TS/7Nt+3
>>570
(・∀・)人(・∀・)オミアーイ
572名無しさん@ピンキー:04/09/16 00:43:54 ID:JODMoFaF
>>569-570
なる〜。確かにオトク。
買ってみよ。
でも田舎で店頭にはないから、ネットでカイマス(ノД`)

公式行って久々にムービー見たけど、貞光嬢の振り返る瞬間が
どうにも菅野●穂にしか見えない・・・・。

嗚呼清明タソ(;´Д`)ハァハァ
573名無しさん@ピンキー:04/09/16 02:42:32 ID:rGORvc0B
晴明様は良いぞ良いぞー(;´Д`)ハァハァ
凛々しさの中の密やかな華というか、エロ色っぽい。
貞光タンも可憐だけど芯が強くてイイヨイイヨー(;´Д`)ハァハァ

無印のヒメも性格的に捨てがたいのだが、設定がよく分らんのが残念。
ミチザネとの悲恋はドラマありそうで良いなー
574名無しさん@ピンキー:04/09/17 01:05:33 ID:Q6I15swG
>>573
そうですな〜。
しかし、ヒメといったら外見は美しくあったとしても、かなり老齢なのでは・・・。

清明様早く拝みたい(;´Д`)ハァハァ
575名無しさん@ピンキー:04/09/17 02:39:39 ID:tdZ/pglr
そこで過去話ですよ。ピチピチの頃のヒメとミチザネ。
九割九分捏造になりましょうが…

結局どういう関係だったんですかねー
576名無しさん@ピンキー:04/09/17 04:56:40 ID:RSJe7MkL
>>574
いや、それを言うなら晴明様も・・・
・・・以下自主(ry

>>575
ミチザネが「我が君よ」と言っていた点から見ても、やはり
恋人同士だったのかのう?
恋人まではいかなくともお互い慕いあってた感じかのう。
つつしまやかな表現は御伽ならではで(;´Д`)ハァハァ
577名無しさん@ピンキー:04/09/18 09:34:14 ID:V9/o5PeV
互いに生前の頃は何も言わないまま袂が分かち、最後の最後で「我が君」が口から出たのであれば…
なんと純情なヒゲ親父かー!!
578名無しさん@ピンキー:04/09/19 00:28:31 ID:ChCnlSFf
最新作はヒメとミチザネおとうたんの過去が(・∀・)イイ!どすなぁ。
おねげしますだフロム様(むりぽ
或いは職人様方に是非おねげしたいものですの・・。
579名無しさん@ピンキー:04/09/19 01:55:44 ID:zT/w23Iy
圧縮近そうなんでホスアゲ(・∀・)っ/○☆チリーン
もう少ししっかりとキャラの性格や時代背景が分ればのう>ミチザネとヒメ。
結構かかぁ天下っぽい印象もあるでござるが。

秘蔵の設定資料とか放出してくれぬかのう風呂夢の神様。
晴明様のすりーさいずも気になるぞよ(;´Д`)ハァハァ
ぼぼーん・きゅ・ぼーんですたいる抜群、えろ艶めかしさがにじみでる晴明様(;´Д`)ハァハァ
580名無しさん@ピンキー:04/09/19 02:04:16 ID:ChCnlSFf
フロムはヒロインを巨乳にする癖がある・・・と_〆(。。)
設定資料集(*゚Д゚)つ ホ、ホスィ・・・
清明様の3サイズは93・60・86ぐらいかの?
まだお姿を見てないから予想もへったくれもない当てずっぽでござるが。
581名無しさん@ピンキー:04/09/19 03:11:34 ID:DtXGyu7q
平安で着物の地も厚いし重ね着込んでる筈なのに
狩衣がせり上がるほどの巨乳を越えた爆乳。
やーらかそうで是非埋めたい(;´Д`)ハァハァ
埋める前に大巫力コンボで吹き飛ばされそうだが。

そういやフロムヒロインって肌が白くて美人で結構スタイル良いの多いのな。
と言っても天誅とか九怨ぐらいしか知らんのだが。
どのキャラも魅力的で萌える(;´Д`)ハァハァ
5824:04/09/19 07:51:11 ID:WeWxi+g+
>>474の続き
其ノ四

 施される頼光の愛撫に、晴明の熱の篭る喘ぎはとどまる処を知らず。
 湿った音と喘ぎが混ざり、閨の中は熱篭った淫靡な空気に包まれてゆく。
 
 瞬きする事も忘れ、食い入るように2人の情交を見詰めていた貞光も、
徐々に淫靡な「気」の内に取りこまれる。
 きゅっと几帳を握る小さき指先は震え、無表情に等しかった白い顔は
紅く染まり、潜めながら小さく吐く息も熱を帯びてゆく。

 「くっ…んっ…!」
 晴明の身体がびくりと震え、陰部を馴らし嬲っていた頼光の指が引き抜かれる。
 いやらしく蜜を滴らせ絡まる指を頼光は丁寧に舐めとってゆく。
 「あっ……」
 その様が酷く淫らで恥かしく、晴明は顔を両の腕で隠して背けたが、
頼光はそれを許さずに己が顔に向かせる。
 「頼…光……」
 「…晴明……良いか…?」
 互いの熱い目線が絡まり、どちらともなく深く口付ける。
 そのまましばし戯れ、深く触れていた唇が離れると、頼光の陽根が濡れて
愛蜜を溢れさせる晴明の中へとゆっくりと進入を果す。
 「…くっ…ん……は…あああぁ!!!」
 苦痛と、快楽の混ざる甘い嬌声。
 「……っ……!!」
 初めてみた男と女の結付。
 その光景を、晴明の悲鳴にも似た喘ぎを聞いた瞬間、力無くぺたりと貞光の
身体が床に崩れる。
 (身体が…あつ…い……?)
5834:04/09/19 07:53:13 ID:WeWxi+g+
其ノ五

 己が身に起こった変調に、さしもの貞光もうろたえを隠せなくなる。
 そろりと手を衣に差し入れ、酷く熱くなっている部分―――に手を触れると
そこはぬちゃりと湿った音を立てた。
 (酷く…濡れている……?これは一体……?) 
 そこは、既にしとどに濡れそぼり、蜜を滴らせていた。
 恐る恐る幼い指が、まだ成長しきっていない薄い割れ目をゆるりとなぞり上げる。
 「っ……!」
 背筋を這いあがる、ぞくりとした感覚。
 それは初めて味わう感覚だが、酷く甘美で。 
 思う様にゆっくりと指を動かせば、甘美な感覚は更に増してゆく。
 「………っ……ん……」
 ただなぞるだけの動きはそのままつっぷりと割れ目の奥深くへと進入を果す。
 「…っ……!」
 初めての異物感に咄嗟に指が引き抜かれるが、物足りなさに再度指を這わせ、
また挿入する。
 (…こんな………妾が…何とはしたない…こと…)
 心ではそう思っていても、指の動きは止まる事を知らず。
 その動きは―――何時しか、晴明を突き上げる頼光の動きに合わせていた。  
5844:04/09/19 08:07:31 ID:WeWxi+g+
マタマタしても久しぶり過ぎの4です。
11殿や103殿が禿萌え作品連続投下で頑張っているというのに
不甲斐無くて申し訳ござらぬ_| ̄|○
もう少し早めに続きが落とせるようにガンバリマスル_| ̄|○
廉価版プラチナのおかげで新しい方々も増えてる様子。
既存の職人殿達は勿論、是非是非新しい職人様の作品も切に
お待ち申し上げ(・∀・)っ/○☆チリーン


晴明様はDカプ以上と推測で(・∀・)っ/○))))☆チリリリリーン
585名無しさん@ピンキー:04/09/19 16:55:14 ID:ChCnlSFf
ヨ━━━(-_-)━━━ン様・・キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!
お待ちしておりました(;´Д`)ハァハァ
頼光×清明様、愛があっていいよぅ。
艶めかしい情交(;´Д`)ハァハァ
それを見ながら一人してる貞光タンも激しく(;´Д`)ハァハァ
聖水をこっそり運んできたと思ったら、影で一人更けていたのですな!
貞光タンにちょうk(ry

職人様方、某はいつまでも投下をお待ちしております。
586名無しさん@ピンキー:04/09/19 21:49:04 ID:avYJ0Q7s
ヨソ様キタ━━━ヽ(゚∀゚)ノ━( ゚∀)ノ━(  ゚)ノ━ヽ(  )ノ━ヽ(゚  )━ヽ(∀゚ )ノ━ヽ(゚∀゚)ノ━━━!
お久し振りにございます(・∀・)っ/○☆チリーン
相変わらずの(;´Д`)ハァハァな文章を堪能させていただきました(;´Д`)ハァハァ
いけない一人遊びを覚えてしまった貞光タンの運命やいかに?
(;´Д`)ハァハァな続きを伏して待てり〜(・∀・)っ/○☆チリーン
587名無しさん@ピンキー:04/09/20 03:49:41 ID:7+WHtvIa
4様ヨソ様久々続きキタ━━━━(゚∀゚)━━━!!!
(*´Д`)ハァハァ…ハァハァ…/ \ ア / \ ア
頼光と晴明様の愛あるエチーにヒトリエチーの貞光タンのダブルえろコンボ!
この先どうなるのか楽しみに待ってまするぞ

ところであの胸はどう見てもDカップ以上と思われますぞ(*´Д`)ハァハァ
588名無しさん@ピンキー:04/09/20 16:56:14 ID:+CA5PhbC
晴明様の乳はEカップぐらいかと
横から見る限り形が綺麗そうだモナー(*´∀`)ウズメテパフパフシタイ

      l"::::::::l::::゙|
      |====l==|  
      ! ノ人 ゙)
      ヾハ#゚ -レ
     ノ/》_テ》\
    ((ヽ /| |´|ムノ
      /〈└┴' 〉      (*´∀`)………ハッ
       `´ `´
589狂宴・5:04/09/20 19:50:05 ID:pIfbxAFu
荒い呼吸を繰り返しながら、晴明が妖艶な眼差しを公時へと向ける。
其の意を汲んだ公時は、未だ快楽の余韻に浸り身体を横たえたままの晴明の傍へと歩み寄り、膝をついた。
「公時……先刻の続きを致しましょう。」
晴明はゆっくりと身体を起こすと、先程口に咥えていた逸物にそっと手を添える。
中途半端な口淫で燻っていた其れは、指先による刺激に早くも再び硬さを取り戻そうとしていた。
「……かたじけない。」
頷く公時を慈しむように両手に包むと、其の先端へと唇を寄せ、ちろちろと舌を這わせ始める。
たっぷりと唾を絡め、殊更音を立てながら雁首から幹へと舌でなぞり、硬さが増してくるのを確かめると、柔らかな乳房の谷間に挟み込み、緩やかに揉みしだきながら時折鈴口を吸い上げた。
「……っ…むぅっ…。」
公時の身体に篭った火の気が其の一点に集中したかのように熱く、膨れ上がっていく。
次第に荒くなる呼吸に、晴明は公時の限界が近いのを悟った。
「く…っ……!!」
晴明が逸物を口いっぱいに頬張り一際きつく吸い上げるのを合図に、公時の身体が震え、口腔内に精気が放たれる。
「んっ……ぐ…ぅんっ……。」
零すまいと口元に手を当てると、瞳にうっすらと涙を浮かべながらも、晴明は少しずつ飲み下していった。
全てを余すところ無く飲み込むと、掌で口の端を伝う唾をそっと拭い取って微かに笑う。
「公時……貴方の『火』の気、頂きましたよ……。」
590狂宴・6:04/09/20 19:52:14 ID:pIfbxAFu
「さあ、貞光……貴女も、おいでなさい。」
慈愛の篭った眼差しを向けながら晴明が差し伸べる手を、貞光はごく当然のように取った。
「晴明さま……。」
うっとりとした表情を浮かべて其の名を呟くと、貞光はそのまま晴明の唇に己の其れを重ねる。
「んっ……ふぅ……っ…。」
深く濃厚な口付けを繰り返しながら、晴明は小さな胸の膨らみを優しく掌で包み、中央の突起を指先で擽った。
「あっ……晴明、さま……。」
与えられる刺激にひくり、と身体を竦ませる貞光の首筋に、鎖骨に、晴明の舌が這っていく。
「……貞光……全てを、委ねなさい……。」
まだ幼さを残した貞光の身体を膝に抱き上げると、その耳朶を甘噛みしながら囁いた。
「はい……。」
こくりと頷いた貞光のきめ細やかな肌を、晴明の手が壊れ物を扱うかの如く優しく辿る。
「きゃ、…あっ……あんっ……。」
其の動きがくすぐったいのか、時折小さく悲鳴を上げる様を愛おしむように目を細めながら、晴明は胸元から下腹へと、徐々に愛撫の手を下ろしていった。
そうして遂に秘めやかなる処へと伸ばされた指先が、そっと秘裂をなぞる。
「晴明さま……やぁっ……。」
白く長い指で花弁を押し広げると、湛えられていた蜜がとろりと零れ落ちた。
591狂宴・7:04/09/20 19:53:03 ID:pIfbxAFu
「……素直な、良い子ですね……貞光。」
言いながら晴明が貞光の女陰を弄り始めると、貞光の身体に溢れる水の気が其処を捌け口としているかの如く、とろとろと愛液を滴らせていく。
「ひゃあ!!あっ……ああっ……!!」
与えられる刺激に身体を竦ませ、思わず声を上げた貞光が慌てて口を塞ごうとした手を晴明が制した。
「我慢せずとも良いのですよ……。」
「……晴明、さま……あっ…はぁっ……ぁんっ…。」
指が貞光の内を掻き乱すように動く度にくちゅ、ちゅく、と湿った音が上がる。
其処に貞光の嬌声が入り混じり、えもいわれぬ官能的な響きを奏でていた。
次第に激しくなる晴明の指の動きに、貞光がだんだん高みへと追いやられていく。
「あぁ…っ……晴明さま、…妾は……わらわは……あ、あぁっ…!!」
訪れる快楽の漣に呑まれた貞光は、切なげな声を上げて晴明に縋りついた。
遂に絶頂に達すると、二、三度大きく身体を震わせて脱力し、荒い呼吸を繰り返す。
晴明がゆっくりと指を引き抜くと、名残惜しげに透明な雫が糸を引いた。
指先に纏わりつく愛液を、丹念に舌で舐め取っていく。
「貴女の『水』の気……確かに受け取りました。少し休みなさい、貞光……。」
まだ興奮冷めやらぬ貞光を柔らかな胸に掻き抱き、愛おしむように髪を撫でて囁くと、貞光は顔を赤らめてこくり、と頷いた。
59211:04/09/20 19:58:40 ID:pIfbxAFu
お久し振りに御座います。
しばらくえちが書けずに行き詰っておりました_| ̄|○
折角4様が(;´Д`)ハァハァならぶらぶえちーとひとりえちーという
ダブルコンボな作品を投下なさっているというのに不甲斐ない限りです。
……こちらも元々予定していた展開とはいえ、偶然にも同じ時期に
貞光タンで(;´Д`)ハァハァが2連発と相成りましたが。
しかし百合なんてはぢめて書いたのでぬるぽですみません。
某作品のエロパロでも読んでみてから書けば良かったやも知れませぬ。
593名無しさん@ピンキー:04/09/20 20:39:20 ID:1ZeUd4aI
ヨソ様に続き11様もキタY⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒(。A。)!!!
共にダブルトリプルでエロエロモエモエ(*゚∀゚)=3ハァハァ
594名無しさん@ピンキー:04/09/21 03:33:14 ID:5mzYjDFR
晴明様と貞光タンがー!!!オネエサマ(;´Д`)ハァハァ
公時は流石にご奉仕のみとは申せ、これはこれで
大変おいしゅうございまする(;´Д`)ハァハァ
次は綱と頼光ですかの?
こちらも期待してまてーりー(・∀・)っ/○☆チリーン
595名無しさん@ピンキー:04/09/21 17:13:57 ID:9o7mRugM
11様キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!
清明様なんともえろい台詞で(;´Д`)ハァハァ
何人抜きだ・・5人?
もうスゴー。
清明様×貞光タソは、やっぱり萌えるでござる〜(*゚∀゚)=3ハァハァ
596名無しさん@ピンキー:04/09/24 03:01:31 ID:QV9JkIIy
下がっているので保守あげさせていただくで(・∀・)っ/○☆チリーン
職人様続き待ち焦れ(;´Д`)ハァハァ

改めてファミ箱の1月号表紙見た。
晴明様、やっぱ乳デカッ(;´Д`)ハァハァ
597名無しさん@ピンキー:04/09/26 05:45:54 ID:zPiBiSCR
晴明さんをデスクトップにしてたらなんかムラムラしてきた
レベル高いスレなんでへっぽこ度目立ちそうですが
(゚ε゚)キニシナイ!! て人だけ見てくれたら嬉しい

以下
598名無しさん@ピンキー:04/09/26 05:47:09 ID:zPiBiSCR
貴方が御休みに為られて幾年が過ぎた事でしょう
このぬるい生は何時まで続くのか
古の人、死を司る貴方
何故、我が身から死を奪い去ってしまったのか

頼光
口の端に上がっても音にならぬその名を呼び続けても聞こえませぬか
生きてゆくのはこの上ない苦しみ
貴方のその美しい姿が目に焼きつくも、永久に叶わぬ逢瀬は夢の中
我は眠りを持ちませぬ
ただ目を瞑れば満開に咲き乱れる桜花
近付いても消えませぬか?醒めてしまうのが恐ろしいのです
手を伸ばし触れた枝の冷たさがひやりと身体を走る
貴方の仮初の身体は抱きしめる事も叶わず散ってしまいましたね
胸を開き冷たい幹を抱きしめるとはらはらと散る花弁は何を語るのですか
涙を流す事が出来たならきっとそうしているでしょう
行く先を見つけられぬ想いが身体から溢れるのです
受け止めて貰えるとも思ってはおりませぬ
唯見逃して欲しいのです
時折こうしている事を
貴方への想いを
599名無しさん@ピンキー:04/09/26 05:47:37 ID:zPiBiSCR
抱きしめた幹に血が通うように脈打ち
冷たい桜は貴方に変わり仮初、でもない身体で我を受け止める
物言わぬその口が物言えぬ口に重なります
流れぬはずの涙が溢れ
あの時落下する身体を受け止めた、その腕が同じように私を抱きしめる
もう二度と逢うこと叶わぬと触れる事叶わぬと
諦めていた貴方に再びこうして逢え歓喜に戦慄く身体を
そっと抱き上げあの時のように、否
熱情を込めて貴方を見上げている私の髪を撫で付けた
貴方の手は私の身体に滑り込み気付くと衣は剥がされていた
息をする度震える乳房を貴方の手が撓め
同時にその中心を爪先で弾く
びくんと反返る身体を楽しむように貴方は何度も繰り返す
柔らかい乳房は貴方の掌で形を自在に変える
漏れた嬌声は私の身体の喜びを伝えられてますか?
腕を貴方の首に絡ませ唇で会話するように重ねる
貴方は私を組み敷いて下腹の方へと手を伸ばす
その曲線にそって撫で裂け目に指を差し込む
あの時白珠を抉り出した指は優しく優しく私の身体へと入ってくる
奥まで差し込まれると中を掻きまわすようゆるりと動かす
600名無しさん@ピンキー:04/09/26 05:49:39 ID:zPiBiSCR
私の中の獣性が呼び起こされる
身体すらも制御できない愚かで情けない我を蔑むがよい
心なぞ、もっと抑えきれぬのだから
脚を貴方に絡み付かせ
仰ぎ見るようにその顔を覗き込む
美しい貴方の黒髪が二人を包みこむように降りかかる
顔を近づけ私の口を吸いながらも貴方の指は執拗に動き続ける
その長い指は中でうねり、私の女を刺激する
身体は荒い息のままの接吻と貴方の舌の動きで燃え立つ
貴方の舌が私の上顎をなぞり、貴方の指が粘液を泡立てる
出来得ることならば身体が貴方に溶けこんでしまえばよい
捏ねていた指を引き抜き未だ息のあがっている私に休む暇を与えず
ぐったりした両足を持ち上げられ広げられた
恥ずかしい所を晒され思わず身を捩っても貴方から隠れる事なぞ出来ない
蕩けそうになっているそこに貴方の顔を近づけると
私の身体にえも云われぬ快感がはしった
貴方が何故、舌を斯様な所へ滑らせるのか
そのような事が何故、この身を悦ばせるのか
止めどなく溢れる体液を啜われた時悲鳴に近い嬌声があがり
貴方が軽く噛み付いた時、嬉しさに戦慄く
601名無しさん@ピンキー:04/09/26 05:50:02 ID:zPiBiSCR
その時、私は慎みも無い唯の獣となった
自分の求めるものを探すように貴方の身体をまさぐり
貪るように、所構わず吸い付く
肩、首、胸、脇腹
貴方の獣性を宿す所を慈しみながらそっと口をつけた
滑々の皮膚と脈打つ血潮
全てが狂おしいほどに愛しい
喰らい尽くすように頬張りしゃぶり付く私をそっと貴方は押し留めた
貴方が居なくなった淋しい唇にそっと唇を重ねて
私の脚をもう一度開き貴方は私の中へと入ってきた
腰を捕まえられて奥まで
そのまま二人が一人に為ってしまえば良い
私の中で脈打つ貴方
最奥まで入りゆるりと引き抜き又衝く
挿されるたびに溜息が辺りの空気を染める
何度でも貴方を受け入れ抜かれる度に引き止める
己の身体の正直さは些か呆れるほどだ
貴方は息を荒げしかし動きは優しく私を責める
私は貴方を締め付け苦しめる
快楽を登りつめて行く先なぞ何も無いが
二人で行けるなら私はそれで良い
602名無しさん@ピンキー:04/09/26 05:50:39 ID:zPiBiSCR
首を伸ばし何度も交わす接吻の度
突きは激しく深く次第に私も腰を突っぱねるように動かした
それでも身体の疼きは治まる事もなく互いに激しく求め合う
どんなに身体を重ねてもきっと同じ
それでも求めるのは貴方だけ
その思いが暴走して狂おしいほど
いっそ貴方なぞ居なければ良い、私なぞ忌み嫌ってくれればよい
そう想うほど貴方が愛しい
身体が壊れるほど貴方と快楽を貪りそのまま消えて無くなる事が出来たなら
硬い熱い貴方を包みこむように私の中で締め付けると
一瞬貴方の動きが止まった
全てを私の中へ注ぐように深く繋がったまま二人はきつく抱合った
下半身だけでない唇も繋がり腕も絡ませてそれでも満ち足りぬ
どくんどくんと脈打ち何度も痙攣したように中で微かに動く
何度もくり返しそれもおさまると貴方はぬるりと私から抜け出た
貴方を喪ってしまった私は
身体も心も気が違ったように貴方を求めた
頼光、頼光、頼光
もっと、もっと近くに感じたい
頼光。貴方が遠すぎてこの身が寒いのです震えているのです
貴方の居ない空虚から漏れる精が幻のよう
最後の口づけを交わし貴方を確かめる


背に回した腕に力をいれるとぱっと桜の花が散った
そっと目を開けると静かな空
頬に静かに一片、冷たい花弁が落ちた
しかし心は充たされていた
出会えて仕合せだったと思える
永劫に逢瀬は叶わぬとも
603名無しさん@ピンキー:04/09/26 05:53:05 ID:zPiBiSCR
敢えて台詞なし擬音なしで書きました
しかも推敲なしだから色々見苦しいったらありゃしない
お目汚しスマソ
604名無しさん@ピンキー:04/09/26 23:10:08 ID:1BoTA9ji
よくやった(゚∀゚)
605名無しさん@ピンキー:04/09/27 02:06:35 ID:MVDxHzx9
新たな職人殿キタY⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒(。A。)!!!
晴明様の色めいた独白…(;´Д`)ハァハァ
切なさも相俟ってヨイヨヨイヨー!!
606名無しさん@ピンキー:04/09/27 07:47:27 ID:DDqRuod2
新しき職人様キタ━━━━(゚∀゚)━━━!!!
流れるような謳うような晴明様に、時々混ざる媚態がまた
エロエロモエモエにハァハァ(;´Д`)っシ○)))☆チリーンチリーンチリーン
こういうのも中々(・∀・)イイ!!でござるハァハァ
607名無しさん@ピンキー:04/09/27 17:56:24 ID:F2JlWfeW
職人様ありがとう!

ついに先週末、百鬼買いますた。
面白すぎて( ゚∀゚)=3ハァハァ
貞光タン可愛すぎて(*゚∀゚)=3ハァハァ
清明様愛しすぎて(;´Д`)ハァハァ
石牢での半狂乱な清明様、Sっ気最高どす!
清明様、お顔を良く見ると狐っぽいですね(;´Д`)ハァハァ
只今2周目にござる。
皆様、萌える特定イベントあったら、どこか教えて下さいませ〜。
608名無しさん@ピンキー:04/09/28 03:52:43 ID:2wf32uda
萌え所はやはり天の麓ですな。
あとは参ノ装束で幽明の深殿後のムービーとか。
貞光タンは無音の里(初戦を貞光タンで行くと見れる)

晴明様の基本はやはり参ノ装束で(;´Д`)ハァハァ
609名無しさん@ピンキー:04/09/30 02:17:40 ID:i+IeMSFT
ほしゅ(・∀・)っ/○☆チリリリーン
新たな職人様も加えて益々(;´Д`)ハァハァ萌え期待。

>>607
やはり参ノ装束が一等萌えですな(;´Д`)ハァハァ
職人様達の小説を妄想しながらゲームすると萌え倍増で(;´Д`)ハァハァ
610狂宴・8:04/10/03 23:19:00 ID:16V99kTB
「綱……残る四天は、貴方のみですね。」
呼ばれた綱は神妙な面持ちで前に進み出ると、待ってましたとばかりに晴明の身体を組み敷く。
その上に覆い被さると、豊かな乳房を鷲掴みにして獣の舌で舐り始めた。
「っ……あ、っ……。」
ぴくり、と身体を竦ませる晴明の胸元から腹、そして下肢へと舌を這わせていく。
「晴明……ぬしが乱れる姿、まこと欲をそそられるものよ。」
晴明の身体中を丹念に弄りながら、綱が呟いた。
「…っ……これは、情交ではありませんよ、綱……。」
頬を朱に染め、与えられる愛撫に絶え絶えに喘ぎつつも、晴明は綱をたしなめる。
「そうか?……儂はいつでも、これはぬしとの情交だと思うておるが。」
「戯れを……ぅ…んっ……。」
言いながら晴明の脚を開いた綱の舌がぴちゃり、と音を立てて女陰を舐め上げる感触に、晴明は身体を震わせた。
「ほれ……ぬしも、感じておろう?」
溢れ出す愛液を啜りながら、更に綱が指先で花芽を弾く。
「あ、あぁっ……っ……。」
敏感に過ぎる処へ与えられた刺激にあからさまに身を強張らせ、晴明が掠れた声で啼いた。
「晴明……今宵はまた、随分と淫らに濡れているのお……頼光が見ている所為か?」
「そんな……っ……。」
「より強い悦楽を感じるのは、良い事ではないか?」
「……っ……。」
真っ赤になった晴明の表情を窺いながら、綱が顔を上げる。
そうして充分に熟れた其処にそそり立った己を押し当てた綱を、晴明が慌てて制した。
「綱……その、今宵は……次に頼光が控えておりますゆえ……。」
「ん?……ああ、そうか。」
言葉を濁した晴明の意図を察し、綱は晴明をうつ伏せにさせると腰だけを高く掲げさせる。
柔らかな尻の肉に手を添えて、秘められし菊門を露にした。
「では、儂は此方で我慢致そう。」
女陰から湧き出る蜜を指で絡め取ると、それを潤滑油代わりに少しずつ後門を慣らしていく。
「っ…ふぅ……んっ……。」
綱の無骨な指が辿るたび、晴明が鼻にかかった甘い吐息を漏らした。
元々雄を受け容れる場所ではないが、それでも其処に悦楽を感じ取り、女陰からは愛液が滴り落ちていく。
61111:04/10/03 23:25:36 ID:16V99kTB
お久し振りにございます。
何だか晴明さまの(;´Д`)ハァハァ独白を書いてくださっている
新たな職人さんの降臨もあったりで嬉しい限りです。
しかし未だ御伽熱……というか晴明さま(;´Д`)ハァハァ熱が
冷めやらぬ今日この頃にございます。
どうにも自分の萌えが皆様の予想の斜め45度あたりを
突っ走っているのが何だかなぁですが。
……今回のは色々な意味でスマソです_| ̄|○


先日の『陰陽師II』の映画を見ていたら
「これで晴明さまがおなごなら(;´Д`)ハァハァ
つか博雅×おなご晴明さまで萌えるのに!!」
と阿呆な感想を抱いてしまいました。
……どっか他におなご晴明さまな作品は
転がっていませんでしょうか。
612名無しさん@ピンキー:04/10/04 04:35:52 ID:mO93Ze1x
11殿続きお待ち申し上げしておりましたで(・∀・)っ/○☆チリーン
犬に嬲られて悶える晴明様エロッポー!
しかし犬も中々の好き者で(;´Д`)ハァハァ

オンミョージUの晴明女装の姿はこの晴明様にもきっと似合うだろうと(;´Д`)ハァハァ
舞いも萌え萌えだろうと(;´Д`)ハァハァ
613名無しさん@ピンキー:04/10/05 09:16:48 ID:EzDnr+W0
続きキタ━━━━(゚∀゚)━━━!!!待ち侘びますたぞよ
綱、エロエロ犬ですな!
愛撫に悶える晴明様もエロエロモエ-!
614名無しさん@ピンキー:04/10/07 01:25:12 ID:RRtbhIAL
ほしゅさせて頂きます(・∀・)っ/○☆チリーン
職人様方の続き及び新たな職人様待ちハァハァ
11様、色んな意味ですごい(・∀・)萌え転がりですぞ

それにしてもゲーム出て既に数ヶ月経ってるのにまだ萌えが止まらん
続編とか来ないかな
615名無しさん@ピンキー:04/10/07 01:37:09 ID:+8ufMp+U
______   _      _| ̄|_  _         _
|____   |   |  | 口口  |_  _|  \\       | |  __     __ __
     / /   |  |        | |  _   ̄ ___  | |  |__|  _| |_| |_
    / /    |  |   _    | |  _| |_  |___| | |        |_  _  _\
    | |      |  \_/ /   / / /。 _|        | |  ___    .| |.|__|/ /
    \\     \   /     ̄  \/           | | |___|    |__|   ̄
       ̄       ̄ ̄                      ̄
616名無しさん@ピンキー:04/10/09 13:28:42 ID:x9Xp+a4H
おお、11様の続きが。ナンテエロイ
さすがでゴザル。……モエッ(;´Д`)ハァハァ

>>614殿
某も同じでゴザル。続編来て欲しいですなあ。
617名無しさん@ピンキー:04/10/11 06:38:10 ID:w+TI8sH3
続編は新しい箱、って噂もあるでござるな。
でもそうなると何年後で(T∀T)っ=∩))ゴィーン☆
削ったムヒ追加゙付き百鬼完全版とか設定資料とか出してほしい風呂夢殿。

いっそ海外で年末発売になる海外版御伽百鬼買うかのう。
前回同様少しステータス修正が入ってるかも知れぬ。

晴明様(;´Д`)ハァハァ
618名無しさん@ピンキー:04/10/12 20:12:22 ID:7bWyB6Aa
下がってるので保守兼ねて上げ(・∀・)っ/○☆チリーン
晴明様(;´Д`)ハァハァ貞光タソ(;´Д`)ハァハァヒメ(;´Д`)ハァハァ
ヒメはもう少し設定詳しかったらなぁ(´・ω・`)ショボーン
619名無しさん@ピンキー:04/10/15 08:47:53 ID:baNz1ngX
晴明様(;´Д`)ハァハァ
ここの職人さまはネ申ばかりですのう、……。
久しぶりに最初から読み直してみましたが、全てモエッモエでございますた。
ミッチーとの関係がもう少し詳しく分かれば、
ヒメもハァハァたまらんでしょうな。(・∀・)っ/○☆チリーン
それにしても晴明様(;´Д`)ハァハァ
620名無しさん@ピンキー:04/10/17 21:40:21 ID:Lb3N2kV2
      / ̄>< \
 /⌒/  /   \ \
 |  |  / ⌒ : ⌒ | |
 |  .||  | め   め | |    / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 |  | |____|'''  ▽ '''|__|   <  こんばんは。碓氷貞光です
 |  | | |\ __/| |     \______________
 |  |  ○/    ヽ ○
621名無しさん@ピンキー:04/10/18 02:56:26 ID:u0TUjsOM
(´Д`)…さ、貞光タン(;´Д`)ハァハァ
622名無しさん@ピンキー:04/10/18 07:11:06 ID:NAM0lQ6q
貞光タン、お目々パチーリダヨ(*´Д`)
623名無しさん@ピンキー:04/10/20 09:03:38 ID:a5TBra58
職人様待ち保守上げ(・∀・)っ/○☆チリーン

>>620
貞光たんキタ━━━━(゚∀゚)━━━!!??
624名無しさん@ピンキー:04/10/24 00:37:00 ID:2Wgp2+lj
本スレで百鬼海外版の話出てるね。
海外では晴明様が男装の意味無いだろうなあ…
なんてその辺りを考えていたら、やっぱり萌えてしまったyo

そんな訳で萌えつつ保守
625名無しさん@ピンキー:04/10/24 20:34:14 ID:nqC0DGP/
海外だとあの装束自体が男物とわからなそうな罠でござるな
姿形から見て何となく小さい貞光タンの人気が出そうな予感ですな

ミステリアス美女な晴明か小さ可愛い貞光タンか…どちらも(;´Д`)ハァハァ
626名無しさん@ピンキー:04/10/24 22:16:06 ID:MifwEnTw
しかし皆様、海外とあらばフォクシーレデー、
否ヴィクセンそのもののフサフサ様人気ということも考えられませぬか。
しかし晴明様のお父上、どんな方だったのでしょうなぁ…
627名無しさん@ピンキー:04/10/25 07:21:15 ID:mZvaZLnC
晴明の両親、伝説だと母親が狐で父親は人間になるけど百鬼だとどうなんだろ
案外頼光の様に巫力の強い人間だったとか


・・・な訳ないよな
人を穢らわしいといっておった九尾様の事だし、やはり月の眷属か?
それとも相手はやはり人でそこから(;´Д`)ハァハァな妄想が出きるやもハァハァ
628名無しさん@ピンキー:04/10/25 20:08:42 ID:E2M7OI7H
>627
九尾は信頼していた夫に真実を告げたが、寛容さが足りない夫は・・・
のパターンで人を憎んだ、と。

雪女と竹取姫を足して2で割った感じ。
629名無しさん@ピンキー:04/10/25 21:23:03 ID:it6CEwvv
九尾様にもそんな可愛げのある時期があったとは…
630名無しさん@ピンキー:04/10/26 03:12:21 ID:yeejBGbE
羽衣伝説みたいに物品取り上げられて月に帰れなくなって無理矢理(ry
その後ヒトを穢れたものと憎しみつつ星降
・・・とかだったりだと九尾様が何だか急に哀れに思えてきた(つД`)
逆に戯れついでに男を引っ掛けてみた悪女九尾様だとまんまなのだが。

この辺りはバックボーンが全く出てないから想像の域だけど考えると面白いのう。
631名無しさん@ピンキー:04/10/26 07:56:37 ID:JWgqpmMO
晴明様のお母上だから、人の姿の時はきっと美人なんだろうなあ。
632名無しさん@ピンキー:04/10/27 05:45:40 ID:pgNBY/X6
晴明様もだが肌とか雪の如く真っ白なんだろうね>九尾様。
傾国の美女レベルなんだろうと推測。

晴明様は凛々しく清廉な美女だけど九尾様は妖艶な美女かな。
偽晴明様の様に禍々しくも美しい笑みとか浮かべてそうだ。

勿論母子共ふくよかな巨乳はデフォで(・∀・)っ/○))☆チリリーン
633名無しさん@ピンキー:04/10/30 00:53:40 ID:vrtcrnon
とりあえずフサフサ様に関して妄想してみた。

フサフサ様、戯れに初めて地上に降り立つ

とりあえず人間の姿に化けてみたものの
勝手が分からず森をうろうろしていたら狐狩り用の罠に引っ掛かる

猟師が見つけてフサフサ様のあまりの美女っぷりに(゚д゚)ウマー

人間なんてヽ(`Д´)ノウワァァン!!
月に戻って星降りを企み今に至る

……んでその時の子供が晴明だったりしたら……
晴明が愛しくもあり憎くもあり、かもしれません。
634名無しさん@ピンキー:04/11/01 08:53:45 ID:+IKuJ39E
保守あげ。

>>633
羽衣系の伝説だと猟師やなんかにウマーされるのが多めですな。
猟師に(゚д゚)ウマーされるフサフサ様、萌えかもしれぬ(;´Д`)ハァハァ
635名無しさん@ピンキー:04/11/08 01:34:29 ID:JX1DJL/s
保守がてらフサフサさまアホ話

若かりし日のフサフサ様
「ふふん、我の魅力をもってすれば地上の男などあっと言う間に全てしもべだわ。どれ、行ってみるか」

しかし全く相手にしない男出現
「源氏新刊の若紫たんハァハァ」

フサフサ様
「地上の男なぞ汚らわしいわヽ(`Д´)ノウワァアアアン」

なんてな。
636名無しさん@ピンキー:04/11/08 03:03:32 ID:zZ/Clo7Q
・・・・・(・∀・)っ/○☆チリーン

いや、そういうオチも中々(・∀・)イイ!!
637名無しさん@ピンキー:04/11/08 06:33:44 ID:IJo0+Qo0
若紫たんハァハァの属性… ょ ぅ ι゙ょ 属性でつか!
それは確かにいくらフサフサ様と言えど年齢的勝ち目は

   ∧ ∧  
   ミ,,`∀´彡 <………。
@-ミ___彡@
  @´ノヽヽ@
@´@ @@         ょ ぅ ι゙ょ(;´Д`)ハァハァ
    @ 
638名無しさん@ピンキー:04/11/09 02:44:39 ID:w2+Sn88C
>>637
フサフサ様がみてる━━━━(゚∀゚)━━━!!!

下がっているのであげ(・∀・)っ/○☆チリーン保守
ょぅι゙ょ、といえば晴明様の子供時代ってどんなだったんだろーか
639名無しさん@ピンキー:04/11/09 17:27:02 ID:oEs1GEF+
逃げて、>637殿逃げてーっ!

>638
ちみっちゃい頃は、かーさまかーさま言いながらフサフサ様の尻尾にしがみついてた感じがしますな
そして積み木崩し…
640103-2-18:04/11/10 00:41:09 ID:Ojv2vVzA
「季武が、どうかしたのか」
 あらかたの見当は付くが、一応は問いかけてみる公時。対する貞光は、膨れっ面のまま
袖の内を探ると、そこから小さな手毬を突きつけるように取り出してきた。
 公時はそれを己の手に移し、四方からしげしげと眺める。だが、予想外の結果に首を
傾げざるを得なかった。
「俺には、見事としか言えんが」
 何も知らぬ者が見れば、これがほつれていたとは思いもしまい。白、朱、緑に金銀と、
玉を成す線は実に豊かだ。
 それなのに、膨らんだ頬が元に戻れば、今度は眉が寂しげに下がってしまう。
「全くの、元通りではないのです」
 武骨な掌の上、華やかな球体へ、貞光は両の指を伸ばした。そうして右に左に転がしながら、
全ての色合いを公時に示す。
「一色、かがり違えてしまったと。直すにも、もう糸が足らぬと」
「……そうか」
 日頃、何かにつけ貞や貞やと声掛ける、あの賢人の好々爺ぶりを知っているだけに、
そう告げざるを得なかった季武のしおれ具合は察して余りある。
「翁様が……翁様が、悪いのではございません」
 今度は回さぬように、と肝に銘じながら、公時は空いている掌を彼女の頭に乗せてやった。
「それどころか、新たな綾をこさえて下さいました。だから――だから妾がむくれるのは、
 全くの筋違いでございましょう」
 絶え間なくうねる雨音の中、規則正しく、軽く軽く童の髪が叩かれる。
「筋違い、なのです……この綾も、こんなにも美しいと思うているのに――」
 貞光はその彩りを伏せた目で見つめ、指先で愛でながら言葉を繋げた。
「昔のままであれば良かったのに、と……そう、思うてもいるのです」
641103:04/11/10 00:57:31 ID:Ojv2vVzA
お久し振りです…前回の投下日時を確認するのが怖い103です。

なんだか貞光タンハァハァに走った結果、アイドルのプロモーションビデオかよってくらいに
散漫な流れになっちゃったので猛省中。

それにしても、ヨン様も11様も、そして新たな歌うたいの597様も…素敵すぎます…(*´Д`)ハァハァ
妄想汁が後頭部からブワァアアっと急速分泌しました。ヨイゾヨイゾー(・∀・)っ/○チリーン☆
642名無しさん@ピンキー:04/11/10 06:12:00 ID:cUC+mjzP
103様続きキタ━━━(゚∀゚)━( ゚∀)━(  ゚)━(  )━(  )━(゚  )━(∀゚ )━(゚∀゚)っ/○チリ━━━ン☆!!

貞光が可愛くてどうしてくれましょうか
手(木)先が器用な季武翁もイイ…
643名無しさん@ピンキー:04/11/11 00:33:59 ID:rivTSM1F
103殿久々キタァァ━━━━(゚∀゚)━━━!!!
貞光タン、むくれたりしょぼくれたりとカワ(・∀・)イイ!!
他の職人殿達もゆっくりでもお待ちしてます(・∀・)っ/○☆チリーン
644名無しさん@ピンキー:04/11/14 04:52:04 ID:gNA7myJ9
久々みたら103様続き(;´Д`)ハァハァあげ。
貞光たん可愛いよ貞光たん!

>>637のフサフサ様見て思い出したんだが北米百鬼のフサフサ様は
男声でオス疑惑があるらすぃ。
もしオスなら裏切った実の娘をお仕置きで(ryもエロくて有りかと
思ったがやはりフサフサ様はメスが良い・・・
645名無しさん@ピンキー:04/11/14 14:52:50 ID:dxLLLx9J
俺も久しぶりにここを覗いた。
凶箱もフカーツしたし、(・∀・)っ/○☆チリーン

>>103
GJ。氏の文章かなり好みです。ガンガッテください。
646窯変再始修祓・1:04/11/16 00:41:47 ID:6c/l+y9v
月の御座―――遥かそびえる神山の頂。
月の光の力が最も強く、神が住まうと言われる場所でありながら、
禍々しい気に満ちた其処で頼光は九尾に対峙していた。
晴明の身の内に尾の一つを封じてられて尚強大な力を誇る九尾に力及ばず、
頼光は地に叩きつけられる。
「くっ……!!」
「頼光!!」
慌てて駆け寄ってくる晴明の姿が目に入ったが、既に四肢には力が入らず、
起き上がる事すらままならなかった。
「頼光……確乎りするのです、頼光……!」
頼光の身体に縋り付いた晴明の零す涙が顔に当たるのを感じながら、
頼光は己の不甲斐無さを呪う。
「ぬるいのう……晴明!!斯様な手駒で我に勝てると思うたか?」
次第に薄れていく意識の中、白き巨妖の勝ち誇った笑い声が脳裏に響き続けていた―――
647窯変再始修祓・2:04/11/16 00:43:46 ID:6c/l+y9v
そうして気を失った頼光が目覚めた時には、薄暗き石牢に繋がれていた。
「……。」
ここは―――何処だ?
頼光は注意深く辺りを見回し、其処がかつて落とされた奈落……
異世では無い事を悟る。
巫力が尽きた身は闇に滅するのみと思っていた頼光は、
己が未だ仮初の身体を持ち、現世に在る事に困惑した。
晴明によって黄泉返らされたこの身が無事であるという事は、
晴明もまた無事であるという事であろうか?
思案する頼光の耳に、闇の内より低く荘厳な響きを持った声が届く。
「……ようやく目覚めたか?晴明の傀儡たるニンゲンよ……。」
石牢の前に気配を感じさせず突如現れた男が、恐ろしいまでの威圧感を以て
頼光を見下していた。
「……。」
覚えのある圧倒的な気―――この男、九尾か。
何処か晴明に似た面差しに忌々しげな表情を湛える男を、しかし頼光は
臆する事無く睨み返す。
「貴様……我が娘、晴明と通じておったのであろう?」
「……。」
刹那の動揺を見逃す程九尾は鈍くない。沈黙を肯定と取ると九尾は切り出した。
「ならば……頼みがある。晴明の身より、白珠を取り出して欲しいのだ。」
「何……?」
其の口から発せられた思いもよらぬ言葉に瞠目する頼光に、九尾は眉根を寄せ、
心底困った顔をしてみせる。
「晴明は我が尾を其の身に封じる際、我ら月の民とは理を異とする
地上の呪を用いておる。……これでは我には手が出せぬ。
其の身を裂いて取り出すは簡単だが、裏切ったとはいえ我が娘ゆえ、
手荒な真似は本意にあらぬ。」
「……。」
九尾の真意が掴めず、頼光は返答に詰まった。
648窯変再始修祓・3:04/11/16 00:45:04 ID:6c/l+y9v
「さりとてこのまま我が尾の瘴気に蝕まれ続ければ、晴明の命は無い。」
「……そして晴明は自ら白珠を解放する気は無い。……彼女を救いたくば、
我が白珠を解放せよ、という訳か。」
「其の通りだ。やってはくれまいか?貴様とて情を交わした女に
死なれたくはあるまい?」
晴明の命を救いたいのは山々である……が。
「……そうして尾を取り戻して如何する?……我諸共に殺す気か?」
「殺すつもりであるならば、とうに殺しておる。……我とて子は愛おしい。
晴明さえ改心すれば今までの事は水に流し、再び共に在る事も
やぶさかではないわ。勿論貴様にも礼はしようぞ。」
「……。」

晴明は……何を勝手な事を、と怒るであろう。
彼女の願いは、己の命を賭し、都を護る事であったのだから。
都を護る事叶わず己のみが生き永らえるなど、彼女の本意に非ず。
だが……其れでも、頼光は晴明に生きていて欲しいと思った。

「……了承した。」
小さく溜息を吐き、頼光は同意する。
「おお、有難い事よ!!早速共に晴明の元へと参ろうぞ!!」
満面の笑みを浮かべた九尾に連れられた頼光は、思いもよらぬ光景を
見せ付けられる事となる―――
64911:04/11/16 00:52:31 ID:6c/l+y9v
うっかり上げてしまった……スマソ_| ̄|○

お久し振りでございます。103様もお久し振りに投下なさっている今日この頃、
北米版御伽百鬼のフサフサ様にオス疑惑が持ち上がっていると聞きました。
そして先日遂に問題のシーンを拝みました。
三人称が「he」……そして晴明さまが「Father」言っててトドメ刺されました。

そして浮かんだのは「八尾パパンのおしおき」
……イロモノ道は留まる事を知りません。人としてどうよ自分_| ̄|○
色々手を広げすぎで収拾つかなくなってしまって申し訳ありませぬ。

あまりの衝撃のあまり勢いに任せて書いているので
見苦しいかと思いますがご容赦を。
650名無しさん@ピンキー:04/11/16 18:41:31 ID:pHOFmvAt
11殿新作キタ━━ヽ(゚∀ヽ(゚∀゚ヽ(゚∀゚)ノ゚∀゚)ノ∀゚)ノ━━!!!!!
もう1つの狂宴と共に続きが大変楽しみですが、
フ、フサフサ様お父様?!マジでつかそれは。海外版一体・・・・
651名無しさん@ピンキー:04/11/17 00:35:46 ID:LScEn/oG
>Father
( д) ゚ ゚
九尾ならぬ九玉ということディスカフロムザァーン!!

でも八フサパパがいい男に見えてしまった奴の数→(1)
晴明様似だしやたら楽しそうだしなんつっても11殿だし
今後のエロエロ展開に期待大です(・∀・)っ/○☆チリリーン
652名無しさん@ピンキー:04/11/19 06:23:21 ID:WGb4NuK/
>九玉
( д)  ゚ ゚ ビョヨヨヨ―ン
玉が九つも在ると言う事は
フサフサママン様もさぞかし大変でござろう・・・
晴明様も、まさかフサフサパパン様におしおきで・・・

(;´Д`)ハァハァ/シ○☆チンチンチンチン★
11殿期待期待。

>>645
遅ばせながらフカーツおめでd(・∀・)
653窯変再始修祓・4:04/11/21 01:36:23 ID:PVVzhJ7c
牢、と呼ぶには些か豪奢な一室の入り口に二人は辿り着いた。
「御方……。」
見張りをしていた女―――恐らく九尾の下僕たる妖であろう―――は、
九尾と頼光の姿を認めると恭しげに平伏する。
「晴明の心は変わらぬか?」
「はい……御身を解放する事、頑ななまでに拒んでおりまする。
斯くなる上は力ずくで……。」
苛立たしげに口を滑らせた女を、九尾が眼光鋭く睨み付けた。
「出過ぎた事を申すでない!あれは我が娘ぞ……幾らでも代わりがおる
貴様らとは違うわ!」
「!!申し訳ありませぬ!!何卒ご容赦を……!!」
九尾の放つ恐ろしいまでの威圧感に震え上がり、女は慌てて額を地に
擦り付けるが如くひれ伏し慈悲を乞う。
「ふん……。」
大した感慨を抱いた様子もなく女に冷ややかな一瞥をくれると、
九尾は部屋の中へと入っていった。
躊躇いつつも九尾の後に続いて部屋に足を踏み入れた頼光は、
注意深く中を見渡す。
ほどなくして、蝋燭の仄かな灯火に照らされた部屋の中央に単姿の
晴明を認めた。
四肢を絡め取られた状態で膝をつき、荒い呼吸を繰り返す晴明の、
乱れた衣から見え隠れする肌の色がゆらめく炎に照らされて
酷く艶かしく映り、頼光は慌てて目を逸らす。
「晴明……未だ抗っておるか。」
揶揄する声に顔を上げ、微かに潤んだ瞳できっ、と気丈に九尾を
睨み付ける晴明であったが、背後に見知った男の姿を捉えて
驚愕の表情を見せた。
「!!……頼光……何故、貴方が此処に……?」
654窯変再始修祓・5:04/11/21 01:38:27 ID:PVVzhJ7c
動揺を隠せない晴明に、九尾がゆっくりと歩み寄ると其の顎を捕らえる。
「……晴明……未だ我が尾を返すつもりはあらぬか?
今なら一時の気の迷いと思い、情けをかけてやろうというもの。
……さあ、如何する?」
「誰が貴様に許しなど乞おうか!!疾く……疾く殺すが良かろう!!
私は貴様の尾の一つを道連れに喜んで黄泉へと落ちようぞ!!」
吐き捨てるように言い放つと、刹那ひどく哀しそうな色を湛えた瞳を
頼光へと向け、そうして再び顔を背けるように俯いた。
「……ライコウ、晴明は斯様に意地を張り、我が尾を放そうとせぬ。
貴様からも説得してはくれぬか?」
立ち尽くす頼光を見返ると、九尾は大仰に肩を竦めてみせる。
「……晴明……。」
頼光が小さく名を呼ぶと、ぴくり、と晴明の身体が震える。
「頼光……九尾の言葉に惑わされてはなりませぬ。このまま息絶える
事こそが我が望み……助けようなどと思ってはなりませぬ。」
常にはない弱々しき声で拒む晴明の傍に近付き、頼光は膝を折った。
「我とて、白珠に蝕まれている貴女の身を案じていた……だが、
当の貴女が命を賭して九尾を屠る事を望んだゆえ、其の意を汲み従った。
……しかし……。」
言いながら頼光は手を伸ばし、壊れ物を扱うかの如く晴明の頬に
そっと触れる。
「我が力及ばず、九尾を屠る事叶わなかった今となっては……
貴女をこのまま無為に喪う訳にはゆかぬ。生きていれば、再び機は
巡って来ようぞ。」
「あの時我らは此奴を倒せなかった……だからこそ、私はこれ以上生き恥を
晒す訳にはまいらぬのです。頼光……お願いで御座います、どうか私を
捨て置いて下さいませ。」
掠れた声で呟きながらゆっくりとかぶりを振る晴明であったが、
頼光はしかし引き下がらない。
655窯変再始修祓・6:04/11/21 01:41:18 ID:PVVzhJ7c
晴明の左目の周りを丹念に探り、其処に施された術の状態を確かめる。
「なっ……頼光、止めるのです!!」
術を破り、白珠を取り出そうとする頼光の意を悟った晴明は抗おうとするが、
頼光は構わず呪を唱えて印を結んだ。
「!!」
晴明の目に封じられていた白珠が封印を解かれ、淡い光を放ちながら
浮かび上がる。
「……失礼、つかまつる。」
「っ……くぅっ……!!」
無骨な指先が白珠を抉り出す激痛に、晴明の唇から艶を帯びた
呻き声が漏れた。
「……すまぬ、晴明。」
耳元に小さく謝すると、頼光は手の内にある珠を見つめる。
「おお、でかしたぞライコウ!!」
喜色満面の九尾に果たして此れを還して良いものか悩んだものの、
尾を一つ喪っている今の九尾にすら敵わなかった己に抵抗する手立ては
ないと諦観し、頼光は白珠を手渡した。
「……此れで満足であろう?晴明の縛めを解いては貰えぬか?幾ら白珠を
取り除いたとはいえ、斯様な状態では彼女の身が保たぬ。」
「ああ……そうであるな。」
晴明の身を案じる頼光の言葉に頷くと、九尾がぱちん、と弾指する。
途端彼女の身体を縛めていた紐が掻き消え、支えを失った晴明は其の場に
崩れ落ちた。
656窯変再始修祓・7:04/11/21 01:42:38 ID:PVVzhJ7c
「晴明!!」
咄嗟に抱きかかえようとした頼光を遮り、九尾の腕が晴明の身体を
抱き上げる。
「我が愛おしき娘ゆえ、命までは取らぬ……が、我を謀った罪は
身を以て償って貰おうぞ……晴明。」
九尾は端正な顔に何処か厭わしい笑みを浮かべながら晴明の顔に
唇を寄せ、其の耳朶を舐めた。
「……っ……。」
あからさまに嫌悪の表情を見せる晴明に構わず、九尾は頬に、首筋に
舌を這わせていく。
力の入らぬ身体では九尾のくびきから逃れる事も出来ず、晴明は
されるがままになっていた。
―――この男、己が実の娘に何を……?
二人の間に漂う尋常ならざる雰囲気に、頼光は訝しげな視線を向ける。
頼光の疑念に気付いた九尾が、至極当然といった表情を見せた。
「晴明は、我が愛おしき娘……何度も言っておるであろう?」
九尾はにやりと嗤いながら、晴明の顎を捕らえる。
「覚えておくが良い……これは、我の物ぞ。……心も、身体も。」
65711:04/11/21 01:45:44 ID:PVVzhJ7c
……何だか非常にやばい展開になりそうです。
近親モノ(゚д゚)マズーな方はこの後はスルーしてくだされ。

……やぱーり本番はナシの方が良いですかな。
しかし九玉って……もの凄いですな(藁
658名無しさん@ピンキー:04/11/21 03:29:13 ID:Ps+E8Yvs
続きキタ━━━━(゚∀゚)━━━!!!
九尾(Father)のお仕置きが非常に楽しみでござる
九玉持ちでねちっこそうなお仕置き本番も期待して(・∀・)っ/○☆チリーン
659名無しさん@ピンキー:04/11/24 03:28:25 ID:ho++gwBp
近親相姦な九尾御父上の晴明様リョウジョークウマーを期待しつつ
ホスあげ(・∀・)っ/○☆チリーン
660名無しさん@ピンキー:04/11/29 07:20:13 ID:FlrsJ9zx
職人さまお待ち、あんど期待ホシュ(・∀・)っ/○☆チリーン
661名無しさん@ピンキー:04/11/30 22:17:31 ID:BJsQzjTm
神の如き職人様達のようには行きませぬが、供物を捧げに参りました

(書き途中な上に、稚拙なる文 ゑ露は温めでございますが;)
662花恨-1:04/11/30 22:18:52 ID:BJsQzjTm
柔らかなる風が…頬を撫ぜ、漆黒なる髪と戯れる。



他者との接触を拒んで早くも一月が経とうとしていた。
それでも時折都から遣いの者が訪ね来ては居たのだが
…今日もまた…。



「頼光、ここに居られるでしょうに…」
表門より凛と響く声に思わずわが耳を疑った。
「頼光…、どうか会っては頂けまいか?」
いつもの様に遣いの者であったなら、立ち去る迄捨て置こうと思って居たのだが、
如何なる事か、晴明自ら罷り越した様だ。
「裏へ回られよ」そう告げると、静かに立ち上がり、裏門を僅かに開け彼女が来るのを待った。
程なくして、姿を見せた彼女を見留めると、嬉しさに思わず顔が綻んだ。
「よくぞ参られた」晴明を迎え入れると、辺りを伺った。
「共は…?」
「いいえ、私一人にございます。」
首をかたげ微笑んで見せるが、それはどこと無くぎこちなく思える。
「もしや…」
「はい…、皆に言えば引き止められましょう」
視線を逸らし呟く様に答える
「何と無茶を…」
溜め息と共に吐き出された言葉で有ったが、責める風もなく言葉を紡いだ。
663花恨-2:04/11/30 22:19:52 ID:BJsQzjTm
「御身は…?しばらく臥せっていたと言伝に聞いたが」
「はい、でも今はこうして歩く事もできます故、ご心配なさらぬ様」
頼光は彼女の纏う巫力の薄釈なるを感じ、庵の内へと通した。
「如何致した?其方が直に赴かねばならぬ程に重大な話が有る様には見て取れぬが?」
晴明は一つ息を吐くと、
「使者を遣わし、館に呼ぼうとしておりましたが…貴方は会おうとなさらなかったでは無いですか?」
「それは……あい、すまぬ事を」
「まぁ良しとしましょう。こうして内に招いて頂けた事ですし」微笑み言葉を紡ぐ
「本心を言えば、…突き帰されると思うて居りました。貴方に強いた任、わが過ちの為に犠牲となった人々…、
何とお詫びして良いものかと」
憂い、袖で顔を覆う。

何と儚き事か…この人は。責を負うには余りに小さい。

「晴明…、私は元より詫びて貰おうとは思うておらぬ。皆の元を離れたは、来るべき時に備えての事…しかし、
其方とは……一番会いとうなかった」
突き付けられた言葉に、晴明はただ愕然とした。
憎まれて居ようとも仕方の無い事と思ってはいた、が、いざその口から告げられると、こうも苦しいものなのか…
気を吸い下す事もできない。
一方 頼光の方は、己の発した言霊がどう取られ様が構わなかった。
言葉の上辺だけなら、彼女を傷つけてしまうで在ろう。
なればそれで良い…距離をおけば名残惜しさも消えよう。
だが、もし言葉の内に秘めた真なる意を汲んだのならば……否。
晴明の頬を雫が伝う。
気付いてはいまいか…。
「すまぬ…」
手を延べたき衝動を抑え込むと、目を伏せ視線を庭へと向けた。
時折吹く強い風に、草木が揺れ、葉の擦れ合う音が聞こえる。
それと、彼女が静かに啜り泣く声も…。
664花恨-3:04/11/30 22:22:15 ID:BJsQzjTm
音が途絶え 頼光が視線を戻すと、彼女は頭を深く下げ伏していた。
「頼光…貴方のお気持ち、充分に判っておるつもりでおりました。もう言葉で赦しを請う真似は致しませぬ。
生尽きる時迄、この身を都の再建の為に……全てはわが責に…」
頼光は座したまま、一歩彼女の方へ進み寄るとその肩へと手を延ばし…止める。

(触れてはならぬのだ。この儚い人は、…触れられれば脆く壊れてしまうだろう)

「晴明、面を上げられよ。何も其方を責める気はござらぬ…が、今の言葉を聞き安心致した。
御霊を捨てる気が無いので在れば、何を気に掛ける事無く眠りに就けよう」
「頼光っ…」
嗚咽混じりに言葉を吐く。
「わ…私は…」
頭の中に繰り返し響く言霊は、次に発する言さえも封じてしまうのか…。
「晴明、面を上げられよ」
そっと肩に手を掛けると、微かに彼女が疎んだ
「や…優しさなど、無用に…ございますっ、いっそ……憎まれていた方が…」
最後の言は消え入りそうな程に小さく…
「そうで在るな、確かに憎んで居るかも知れぬ…だが、それは其方に向けてでは無い、己に向けた自身の感情だ」
その言葉に、彼女は伏していた体を僅かに起こし、問う。
665花恨-4:04/11/30 22:23:22 ID:BJsQzjTm
「それは…如何なる事で?」
「この仮初なるわが身、如何に憎く恨もうとも、その事実は変わらぬ。
否…違うか、其方に起こされねば沸かなかったであろう感情、その意味では 憎く思えるやも知れぬな…」
晴明はその言葉の意味する所が判らず、首を傾げまじまじと見つめた。

(此の人は私を憎くいと言いながら、微笑んでおられる…。何故に…)

頼光は軽く下唇を噛むと、彼女の肩に添えた手を退けた。
晴明はその身を起こし姿勢を正すと再び問いかけた。
「頼光、貴方の言葉の指す意味が判りませぬ…」
詰め寄る彼女から視線を外し眼を閉じると
「判らずとも良い…」
溜め息と共にそう呟いた。
666661:04/11/30 22:27:56 ID:BJsQzjTm
本番手前で止めさせて戴きます。
雅で艶の有る雰囲気が出せる様に一考したく思いますが、現時点では

…頼光の意外な一面

とか 書きたくも有る。

科白や言い回しが半端ですまんです!(勉強しなおします)
667名無しさん@ピンキー:04/12/01 03:22:42 ID:YBf5kA1j
新しい職人様キタ━━━(;´Д`);´Д`);´Д`);´Д`);´Д`)━━━━!!
意外な一面…無意識タラシメンっぽい頼光に(・∀・)っ/○☆チリーン
668名無しさん@ピンキー:04/12/01 21:31:40 ID:iPPUNW3W
あったらしい職人様ゴコーリ━(゚∀゚)━( ゚∀)━(  ゚)━(゚  )━(∀゚ )━(゚∀゚)っ/○☆))))ンンン

ニブチンな晴明様が可愛らしくて堪らぬのですが
続きもお待ちしておりますよ

>667
無意識タラシメン禿ワロタ
669名無しさん@ピンキー:04/12/02 01:07:29 ID:bWK4eExy
新たな職人様がオイデクダサッダ━━━━(゚∀゚)━━━!!!
ニブニブ晴明様の可愛らしさに(;´Д`)ハァハァ(;´Д`)ハァハァ(;´Д`)ハァハァ
続きをお待ち申し上げまする。チリンチリーン
670花恨-5:04/12/02 21:06:24 ID:bHTYZmA8

投げ掛ける疑問符に答えは返って来ない…。
晴明は次第に苛立ちを感じていた。
「私は…貴方と語るべく為に此処へ来ました。…貴方に会う為に…。ですが…」
両手を揃え、頭を下げ暇の意を示すと、静かに身体を起こした。

(ああ…行ってしまわれるのか…)

彼女の仕種の一つ一つを徒ぼんやりと眺めて居たつもりで有ったが…

「頼光、どういうおつもりですか!」
やや怒気を孕んだ声に、ふと我に返る
「手を!お離し下さい!」
無意識のうちに晴明の腕を掴んでいたらしい。
彼女はその拘束から逃れようと、必死に抵抗している様だが、元より力で勝てるはずがない。

(その弱き力で、罪の枷を外そうとなさるか…?)

(何れその身も、儚く散ってしまおうに…)

頼光は掴む手に更に力を加した。
「っ…!」
苦痛の表情を浮かべる彼女を気にも留めず、振り払おうとしているもう片方の腕さえも捉え、押し倒し、組み敷いた。
「頼光っ!何をっ」後に続く言葉ごと唇を奪う。
気を吸う事さえ許さぬとばかりに激しい口接け…。
晴明はどうにか逃れようとするが、身体で押さえ込まれたその身は床より離れる事もできない…が、
671花恨-6:04/12/02 21:07:18 ID:bHTYZmA8
「くっ…」
低い呻き声と共に、彼の上体が離れた
頼光が己の口に手をやると、端から流れる朱…。
抗う事が出来ぬと判断した彼女なりの拒絶であった。
晴明は渇望していた気を吸い込むと必死に身を起こした。
「な…っ!何を!斯様な振るまい、赦しませぬぞ!」
叱責されるも、動じず、唇の朱を静かに拭い取ると彼女の方に腕を延ばした。
晴明は咄嗟に逃げようとするが、袴の裾を踏まれてそれも叶わない。
「戯を!お止め下さい!」
身を捩り這いずる様に身体を背ける
頼光は彼女の背より片腕を回すと、軽く耳朶を噛んだ。
「あぁ…お止め下さい…」
床を掴む様にもがくが腰を捉えられており、手は空を切るばかり。
「お放し…下さい…」
懇願するかの様に吐き出された声に、普段の気丈さは微塵も感じられない。

「晴明…」耳元で囁き、抱え上げる様に彼女を起こすと、両の腕できつく抱き締めた。
「放して…っ」回された腕を解こうと、手を掛けると
「暫し…そのままに…どうか拒まれるな…」
口調は常と同じであるが、憂いを帯びている様にも感じる。
「頼光…一体どうしたと言うのですか?」
彼の顔を伺おうとするも「見られとうはない」と言い、抱く腕に更に力を込める。
「言うて頂けねば判りませぬ。」
「聞いて如何致すか?」やや冷めた口調で問う
「如何様にも…。」宥める様にそう答えると、僅かに腕が緩められた。
晴明はその腕を優しく撫でると
「頼光…どうしたと言うのです?」今一度問う。
672花恨-7:04/12/02 21:09:24 ID:bHTYZmA8

「私は…自身が恐ろしい…。」
ぽつりと、語り始めた
「何と…」

「戦の中に身を置けば、まだ己は穢れておらぬのだと、例え偽りで在ろうと感じる事ができる…だが…平安の世には…!」
知らず内に首元へと運ばれた手に、思わず身を強張らせた。
「晴明、我が面が見えるか?」
顎をしゃくられ顔を上げると、自分を覗き込む様に見下ろしている彼の顔が有った。
「真、醜き面であろう?」
蒼白では在るが、整ったその顔立ち
「いえ…決してその様には見えませぬが?」
「そうか…」頼光の指が、脈を取るかの如く首筋を這う
「世が清く白くあれば、我が身の穢れは更に濃く色を落とす。それは人に対する事とて同じ…。判らぬか?」
673661:04/12/02 21:15:53 ID:bHTYZmA8
取り敢えず完成した分を投下させて戴きましたが、
路線が外れて前置きが長くなっちまいやした;スマソ (エロエ)/

もうちょっと続く予感ですが、期待せずにお待ち申し上げ〜
674名無しさん@ピンキー:04/12/03 17:14:06 ID:FT3oCwmb
続きキタ━━━━(゚∀゚)━━━!!!
拒絶しつつも気弱な晴明様が萌え(;´Д`)ハァハァ

他の職人様と共に続き待ちあげ(・∀・)っ/○☆チリーン
675名無しさん@ピンキー:04/12/05 05:32:50 ID:AMnSGfzI
下がり過ぎてるので保守も兼ねてあげ
新しい職人様も来られて益々ハァハァ(;´Д`)っ/○☆チリーン

それにしても晴明様、ぼぼーん・きゅっ・ぼーんで平安女性理想のぐらまぁ肉体よの
白肌に黒髪でえろ色艶な身体つきしててゲーム画面見ては今だ悶え(;´Д`)ハァハァ
676花恨-8:04/12/07 20:52:41 ID:Z47yLsAT


張り詰めた気の中、紡がれる言の意味を辿る…
(それは…妬む心?羨む心?…己を憎み…恨む心?)


「其方の如く清く白き者を晒されれば、否が応でも己の黒き部分を引き摺り出される」
首に這わす指を狩衣の襟に掛けると、力を加しそれを引き裂いた
「!!何をっ?!」
あまりに咄嗟の出来事に、晴明は動く事もできなかった
「だから…其方には…会いとうなかったと…」
単衣の襟を引き広げ、雪肌を露わにするとその双丘を掴んだ
「白きを見れば色を落とし、清きを見れば穢したく思う。…判らぬか?」
掴む手に力を込め、強く揉みしだき、宿る実を摘んだ
「痛っ…!」
晴明は身を庇う様に背を丸めるが、襟足より覗く項に 彼の欲を更に煽ってしまう。
頼光は手を腰へと滑らせ帯を解いた。
「やっ…」晴明は嫌々と首を横に振るが聞き入れられない。
そして、項から背にかけて唇を、豊かなる房より曲線を巡り手を下肢へ…
「お願いにございます…これ以上は…」手を付き背を向けたまま懇願するも
「斯くも易く弱き姿を見せるな!」
苛立ちに任せ、彼女の白い背に爪を立てた。
「うっ…!…どうか…お止め…下さい…」
消え入りそうな微かな嘆き…だが、
677花恨-9:04/12/07 20:54:09 ID:Z47yLsAT
「聞けぬ!」
そう吐き棄て、細腰を抱え上げると
徐に足を割り入れ秘裂を探り、蜜を絡め花芽を擦りあげる
「嫌…ぁ…」与えられる刺激に身を捩り、ただ首を横に振るしかなかった
そして彼女の耳元へ口を寄せ、低く囁く
「何れ程想い、焦がれ様とも…共に在るを叶わぬは……最早諦めておる……
だが…美しき其の身…他者に穢され散らされるのだけは…耐えられぬ!」

「ならば、我が刃で斬り裂き 踏みにじるまでの事!」

そう言うと、彼女の身体を深々と貫いた。
「くっ…あぁっー…!!」叫ぶ様に発せられる声
「晴明、斯様に声を上げれば表に聞こえようぞ」
そう言い、彼女の口に自らの指を差し入れた
押し込められた指に吐き気を覚えながらも、そこに牙を突き立てる
「抗うか…それも良かろう」

激しく突き抜きを繰り返される度に揺れ動く肢体、耳を擦る水音…そして…大腿を伝い落ちるは鮮やかなる朱。
頼光は、衣を緋に染め上げる様を見ながら「今 己が手により壊して居るのだ」と…心の内で自身を嘲笑った。
それはどことなく愉悦にも似た…。
昂る気をそのままに楔を穿ち、そして内に溜まった濁りをただ欲望と共に解き放つ。

(ああ…これで良い…)

まるで己に言い聞かす様に、頭の中で繰り返す。
楔を抜くと同時に流れ伝う精と血…。
晴明の身を開放し、徒呆然と立ち尽くす。
678661:04/12/07 20:59:22 ID:Z47yLsAT
連続での投下で、見苦しくて申し訳ないです;
ウザイですが、もう少し頑張らせて下さい;

他の職人様方も、続きの投下を心待ちにしとります。
679名無しさん@ピンキー:04/12/08 02:14:35 ID:eI8lkOqQ
け、けだもの頼光……
キタ━━━ヽ(゚∀゚)ノ━( ゚∀)ノ━(  ゚)ノ━ヽ(  )ノ━ヽ(゚  )━ヽ(∀゚ )ノ━ヽ(゚∀゚)ノ━━━!
(;´Д`)ハァハァ(;´Д`)ハァハァ(;´Д`)ハァハァやぱーりむつーりスケベだったのだな頼光!!
ウザイなんてとんでもございませぬ!!煩悩上等連投上等(;´Д`)ハァハァ
頑張ってくださいませ!!続きが楽しみだ〜!!
680名無しさん@ピンキー:04/12/08 08:31:23 ID:37GvyjgD
続きキタ━━━━(゚∀゚)━━━!!!
(;´Д`)ハァハァ(;´Д`)ハァハァ(;´Д`)ハァハァ(;´Д`)ハァハァ(;´Д`)ハァハァ
すみませぬ、(;´Д`)ハァハァしか言えない我をお赦し下さりませ、(;´Д`)ハァハァ
ウザイなどと……何を仰るのです!
続きを楽しみに伏してお待ちいたしまする!
681名無しさん@ピンキー:04/12/08 21:21:48 ID:Y000m6VL
このタイプの頼光は初めてでは御座らぬか?
お主も獣のぉ、なのも善哉善哉w
682名無しさん@ピンキー:04/12/09 02:16:53 ID:mmW0XSN+
純愛でもけだものでも頼光の基本は





むっつりスケベ





がデフォだと思ってるぞよ(;´Д`)ハァハァ
どっちに攻められても晴明様が大変だ(*´Д`)っ/○☆チリーン
683名無しさん@ピンキー:04/12/14 08:19:32 ID:2Z336o8b
職人さまお待ちホシュ(・∀・)っ/○☆チリーン
684名無しさん@ピンキー:04/12/16 00:51:13 ID:9Tcd0N9n
先生も走り回るという季節、職人の皆様もお忙しいのであろうの、……。
我もホシュいたしましょうぞ。(・∀・)っ/○☆チリンチリーン
685661:04/12/16 21:53:20 ID:VavytlcG
忙しい時期ですからね〜。

…と、なかなか進まない文を目の前にして 少しだけ上がった分を
投下させて戴きます。

も〜、書いた先から収拾つかなくなってますが;
686花恨-10:04/12/16 21:55:01 ID:VavytlcG

彼女は力なく倒れ込むも、衣を手繰り
「私の気持ちを知ろうともなさらず、真、惨い事を…。もう…気が済んだでしょう?」
と、冷ややかに言葉を吐く。
責める様な眼差しを向けた彼女を見やると
「否…」静かにそう呟く。
……悲しげなる瞳……

(何故その様に悲しげな眼をなさる?それでは…私が悪いみたいではないか…)

「晴明…其方の気持ちとは如何に?」
思わず漏らした心の声に、二人は息を飲み込んだ。
「いえ…もう…良いのです。」

(せめて私の心は封じてしまった方が良かろう。互いの想いが通じ有っておらぬと思って居れば、
喪う時も差程辛くは有るまい…私も…貴方も…)

「晴明、此程までに我が想いを伝えても、其方は答えては下さらぬのか…」
縋り寄り 投げかけた言の葉は、何処か諦めにも似た音を含んでいる
「理を…曲げる事は…許されないのです…どうかその気持ちをお汲み下さいませ」
潤ませた瞳に全ての想いを託し、頼光に向けた。

「判り申した…」眼を閉じ俯くと、彼女を抱き寄せた。
((あぁ…愛しい人よ…どうかこのまま……私の元に…))
彼の人の背に腕を回し、そっと抱き締め返す。
687661:04/12/16 22:10:09 ID:VavytlcG
次の投下には、もう少しまとまった文を落とせるように頑張ってみます;

は〜、頼光へたれててすみません;
晴明様 にぶくてすみません;
イメージ崩したら、更にすみません;

他の職人さま〜 頑張って下さいませ!!
688名無しさん@ピンキー:04/12/17 12:56:07 ID:WFmuhr5k
そんなに卑下する必要はないと思うけどな。
今は、年の瀬。人はかなり居なくなってきてるし。
逆に、こんな時期に投下してもらって嬉しいですよ。ありがとうございます。

お疲れ様でした。楽しく読めました。
689名無しさん@ピンキー:04/12/17 23:09:18 ID:ad2eW70s
続き来テル━━━!! 661様、乙です
両思いにして苦々しい関係の二人に萌え萌え。

? まだ続き投下を期待して良いのですよね?お待ちして(・∀・)っ/○☆チリーン
690名無しさん@ピンキー:04/12/21 01:40:35 ID:6X4e6ixV
職人さま、お待ちホシュ de ゴザル(・∀・)っ/○☆チリーン
691名無しさん@ピンキー:04/12/22 09:31:44 ID:tJJQVvFw
下がってるので保守兼ねてあげ。
職人様続き待ち(;´Д`)ハァハァ
692名無しさん@ピンキー:04/12/23 16:02:16 ID:/yeNzXGD
もうすぐ発売から1年でござるなあ。
このスレも晴明さまも知らなかったあの頃、……懐かしみながら、我もホシュのお手伝いをいたしましょう。
(・∀・)っ/○☆チリチリチリーンチリリリーン
693661:04/12/23 21:11:45 ID:Jsd4l8Vw
保守も兼ねて続きを投下します
694花恨-11:04/12/23 21:12:36 ID:Jsd4l8Vw


…どれだけの時が流れたのだろう……。

晴明はゆっくりと身を起こすと頼光の頬をなぞる。…が、指に触れる暖かいものを感じ首を傾げる。
「泣いて…おられるのですか?」
その言葉に我に返ると、頼光は彼女の漆黒の瞳を見つめた。
視界がぼやけ、きちんとは見えないが 優しげなる表情。
「後悔…なさっておられるのですか?」
「否…」おそらく、そうでは無い。
「自分を…責めておられるのですね」そう言うと唇に触れ、そっと口接ける。
「何を!?」驚きで動く事もできない…。
そして、頼光の頭に手を延ばすし、自分の胸に抱え込んだ。
「晴明…私が其方に致した事、咎めはせぬのか?」
眼を閉じ身を委ねる。ふくよかなるその身が心地好い。
「貴方が私を咎めなかった様に、私も貴方を咎めはしませぬ。…それに…貴方の気持ちも判りますゆえ」
その言の葉は頼光の心の奥底に染み入り、呪と成る。

(あぁ…始めから穢す事などできぬのだ…この人は…)
695花恨-12:04/12/23 21:13:37 ID:Jsd4l8Vw

胸に顔を埋めると、腕を回し強く抱き締める。
「ら…頼光、痛い…」慌てて力を緩め身を離す。
「あいすまぬ。…そう言えば、先ほど傷を付けてしまったか…。真、我が愚かしさを憎く思う」
「頼光…人とは元より愚かな者にございます。
それでいて…弱く、脆く、儚い…。そして少なからず穢れを内に秘めて居るものです」
晴明は、尚も言葉を紡ぐ
「九尾の落胤たるこの私が…どうして清いと言えましょうか?」
そして頼光の横髪を優しく梳る
「…すまぬ。」
「いえ…、でも…私には貴方が醜く穢れている様には思えませぬ。寧ろ、その逆…。
御霊が清いからこそ、穢れを祓う力が有るのだと…」
彼の人の身を起こし、晴明は微笑んだ
「頼光、陰陽道には寿命を司る神が居ります。それは決して疎われる存在では有りませぬ。
それに、死とは新たなる生を受ける為には必要不可欠なのですよ。その為に、貴方の力が
必要だった…」
まるで幼子に言い聞かせるかの如く、諭す。
「其方も…生まれ変わりたいと?」
「…」頼光の問掛けに、言葉を詰らせる。
確かに…晴明は心の底から「死」する事を望んでいた。

(己の存在を無に帰し、新たなる「己」として生を受ける…)
696花恨-13:04/12/23 21:14:39 ID:Jsd4l8Vw

否、これは寧ろ「生まれ変わる事」に対する憧れなので在ろう。
彼女はゆっくりと頷く。
「でも…、『泰山府君』に好かれてしまったのなら、もはや死する事も叶わぬでしょうね」
顔を綻ばせて笑う。
「晴明…私はその様な大それた神と並べて良い者では無い…」
すまなさげな表情で、視線を逸らす。
彼女も、頼光の視線に合わせ 庭に目を向けた。
「いえ…。私からすれば、どちらも同じに尊き者にございます。」

697661:04/12/23 21:17:43 ID:Jsd4l8Vw
またもや中途半端な投下になってしまいました(スンマソン)
このままだらだら語りで終わるか、2戦目持込むか迷い中ですが、
ウチの晴明様は 拒み倒しそうな雰囲気です;
頼光にもうちょっとせまってもらいます
698狂宴・9:04/12/25 00:33:30 ID:3cLthsVN
徐々に綻び始めた菊門に、綱が蜜を絡めた指を咥え込ませた。
同時に空いた指で秘所も嬲り、前と後双方から攻め立てて晴明の官能を高めていく。
そうして緊張の解れた頃合を見計らって、綱は指を引き抜いた。
「そろそろ良いであろう……では、いくぞ。」
熱い昂ぶりを女陰に撫でつけ、愛液を存分に絡めてから後ろへと押し当て、ゆっくりと菊門を犯していく。
「くっ…ん、…ふぅっ……。」
普段とは異なる処を穿たれる感触に、晴明が眉根を寄せて苦しげに喘いだ。
全てを彼女の内に収めると、綱は大きく息を吐く。
「ほれ、もう少し力を抜かねば……これではぬしもきついであろう?」
なるべく負担をかけぬよう気を遣うものの、それでも欲が急いてしまう綱はゆるゆると動き始めた。
「此方は、女陰とはまた異なった悦楽があるものよ……のう?」
四つん這いになった晴明に綱が背後から覆い被さり、正に獣のような姿で交わる二人であったが、其れが却って奇妙な陶酔感を齎していく。
律動の度に揺れる柔らかな乳房を鷲掴みにされ、滅茶苦茶に揉みしだかれた晴明は堪えきれず酷く甘やかな嬌声を上げた。
「あ、あっ……はぁっ……あ、っ……。」
「……くぅっ……っ……。」
きつい締め付けに湧き上がる射精感を必死に堪え、腰を打ちつける綱の動きに翻弄され、晴明は言葉にならない喘ぎを漏らし続ける。
綱の抽送は次第に激しさを増し、晴明もまた呼応するように昇りつめていった。
「っ……晴明、もう……っ……!」
「あ、ああっ……!!」
小さく呻き声を上げると綱は腰の動きを止め、背筋を震わせあえかな声で啼きながら果てる晴明の内に欲を放つのであった。
699狂宴・10:04/12/25 00:34:47 ID:3cLthsVN
「……ぅん…っ……。」
今しがた精を放ったばかりの綱の陽根がずるりと引き抜かれる感触に、晴明は微かに鼻を鳴らした。
「ふむ……身体を重ねる度に、ぬしは女としての魅力を増していくのう。」
晴明の白き大腿を精が流れ落ちていく様を眺めながら、綱が心底感嘆した顔で評する。
「綱……戯言が過ぎますよ。此れは情交に非ず……儀式に御座います。」
「儂は本気で言っておるのだが……我が思いの丈を信じて貰えぬとは、まこと切ないものよの。」
眉を顰めて綱を振り返る晴明の様に、綱は大仰に溜息を吐いて身体を離した。

「……。」
頼光は今しがた眼前で交わっていた二人を無言で見比べる。

一族郎党の復讐を果たすべく獣にその身を変じた、激情を秘めし男。
その滾りを全身で受け容れ、包み込む慈母の如き女。
これは『儀式』だと女は言う。……だが。
男は『情交』だと思っていると言った。
ならば……やはり、これは『情交』なのだと頼光は思う。

……我はこの『儀式』に、どのような思いを抱いて臨めば良いのだろう?
700狂宴・11:04/12/25 00:37:31 ID:3cLthsVN
「頼光……待たせましたね。」
晴明はゆっくりと身体を起こすと、答えの出ぬ自問を考えあぐね呆然と立ち尽くす頼光へと手を伸べる。
四天全ての精気をその身に浴び、悦楽を帯びた笑みは、喩えようも無く蠱惑的で。
いっそ払い除けてしまえれば良かったのであろうが、しかし頼光は操られたかのように晴明の手を取った。
「これで……四天の身より溢れし気が、全て我が身に宿りました。」
言いながら晴明は、そっと頼光の両頬に手を添えると、己の唇で頼光のそれを塞ぐ。
途端、純然たる巫力が口移しに伝わってくるのを頼光は感じた。
「如何ですか?……これは、私の身の内に滾る気の、ほんの一部に過ぎませぬ。」
名残惜しげに透明な糸を引く唇を指先で拭うと頼光の身体を組み敷きながら、晴明は艶やかに微笑んでみせる。
「我が身に溢るる精気を、これより貴方に差し上げましょう。」
白魚の如き指先を夜着の裾から忍ばせ、頼光の大腿を擦り上げてそっと陽根に触れた。
「ああ……我らの交わりに当てられ、貴方も猛っておられましたか。」
其処が既に硬さを持ち、頭をもたげ始めている事に気付いた晴明は嬉しそうに囁く。
「……。」
晴明の指摘に気まずそうに俯き、押し黙った頼光の逸物を包み込むと、そのまま上下に扱いていった。
「頼光……恥じ入る必要などありませぬ。寧ろ、有難い事に御座います。」
仮初の物とはいえ肉体に直接与えられる快楽は強烈なまでに情欲を煽り、頼光は眉を顰め微かに息を荒げる。
「っ……!」
更に晴明が身体の向きを変え、そそり立つ雄に顔を寄せて躊躇う事無く其れを口に含むに至り驚愕した。
温かな口腔が真綿の如く柔らかに絡み付く感触に加え、舌が巧みに動いて更なる劣情を駆り立てる。
「ああ、頼光……暫し堪えてくださいませ。」
既に何時精を放ってもおかしくない頼光の様子に、晴明が唇を離して顔を上げた。
701狂宴・12:04/12/25 00:41:31 ID:3cLthsVN
「続きは……此方で。」
おもむろに頼光の身体を跨ぐと己の女陰に手を添え、蜜を滴らせる花弁をそっと押し広げて屹立する逸物へと押し当てる。
「な、……晴明……?!」
其の意味するところを察した頼光は慌てて制しようとするが、晴明は構う事無くゆっくりと腰を落としていった。
「くっ……ふぅ…ぅんっ……。」
四天との交わりで濡れそぼった其処はさしたる抵抗もなく、いやらしい水音を立てて頼光を呑み込んでいく。
しっとりと潤った蜜壷は熱く蠢き、頼光を心地良く締め付けてきた。
「…ん…っ……。」
そうして根元まで咥え込むと、晴明が甘やかな溜息を吐いて悦楽に潤んだ瞳を向ける。
「頼光……良いのですよ、さあ……。」
「……っ……。」
暗に射精を促す晴明であったが、しかし頼光とて男の意地というものが在る。挿れて直ぐに達してしまったとあっては面目が立たぬ。
故に込み上げる欲を辛うじて抑え、頼光は彼女の肢体を暫し味わう事にした。
「此れは、何か……特別な作法などは……あるのか?」
努めて平静を装った表情で問う頼光であったが、晴明はそんな頼光の葛藤を知ってか知らずか笑って答える。
「いいえ……普通に、抱いてくだされば結構です。それとも……女人を抱くのは、初めてですか?」
「……。」
からかうような口ぶりに憮然とした頼光は黙って上体を起こし、晴明の身体を抱き寄せると顎を捕らえてその唇を塞いだ。
「…っ……ふぅっ…んんっ…。」
舌を絡め合い、互いに貪るように濃厚な口付けを繰り返しながら、手を晴明の柔らかな胸乳へと添える。
「あ、っ……んっ…。」
きめの細かい肌はしっとりと汗ばみ、掌に吸い付いてくるかの如き感触で心地良い。
そのままゆるゆると揉みしだくと、晴明の頬が紅をさしたように染まっていく。
「頼光……斯様な、戯れは……無用に御座います。……貴方の欲を満たす事を、優先なさいませ……。」
晴明が頼光を煽るようにゆるゆると腰を揺らめかせると、繋がった処が卑猥な音を立てた。
70211:04/12/25 00:55:33 ID:3cLthsVN
クリスマスには腹黒いサンタが御伽で(;´Д`)ハァハァな悪い子に
イロモノゑろ話を投下していくのです。(←うそ)

……阿呆な話はさておき、お久し振りですこんばんは。
御伽百鬼が発売されて早くも一年経とうとしております。
このスレの方々の中には今宵大統領になってパーリィに
行っている方もいらっしゃるのでしょうか。

何はともあれイロモノ話の続きにございます。
御伽熱は未だ冷める事はないものの、
私事でばたばたしていたために暫く何も書く気力が起きず
だらだらと呆けておりました。
年内にはある程度目処をつけたいと思うのですがはてさて。

そして新たな職人様ご降臨キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━!!
.。.:*・゜゚・ 661 様 あ り が と う.。*・゜゚・*:.。.
   ヽ(´Д`)人(´Д`)人(´Д`)人(´Д`)ノ
続きはまったりねっとりえち2回戦を希望いたしておりまする。
頑張れ頼光(;´Д`)ハァハァ
703名無しさん@ピンキー:04/12/25 10:42:08 ID:oZn+rc0Q
腹黒いサンタサンキ━━タ━━━━(゚∀゚)━━━!!!
えろい、えろいよ(;´Д`)ハァハァ
661殿も続き待ってますた!2回戦是非キボンヌ。

大統領でレッツパーリィィィ!!!しながらも職人殿達の続きをひたすら待って(;´Д`)ハァハァ
704名無しさん@ピンキー:04/12/26 07:36:07 ID:oqekHofg
(;´Д`)ハァハァハァハァ、腹黒いサンタ殿の晴明様エロ杉(;´Д`)ハァハァ
頼光も大変だがウマー(;´Д`)ハァハァ
その裏で報われない綱が哀れだが(;´Д`)ハァハァ

661様や他の職人様の続きも臥して待てリで(・∀・)っ/○☆リリン
705名無しさん@ピンキー:04/12/28 00:34:43 ID:o/eCKHaE
11様、続きキタ━━━━(゚∀゚)━━━!!!
お待ち申し上げておりました!
(;´Д`)ハァハァ相変わらずの(;´Д`)ハァハァたまりませんでござる
(;´Д`)ハァハァ綱もウマー頼光もウマー(;´Д`)ハァハァ

661様、ぜひぜひ2回戦をば!
他の職人様の続きも更に更にお待ち申し上げまする。
706名無しさん@ピンキー:04/12/31 21:44:11 ID:RxcysGFN
職人さまお待ちホシュ。
来年は新作か完全版のアナウンスが来るよ良いですなあ。
職人さまにスレの皆さま、良いお年を(・∀・)っ/○☆チリーン
707名無しさん@ピンキー:05/01/03 22:25:02 ID:QTkL+mvP
新年からホシュ
708名無しさん@ピンキー:05/01/06 23:35:49 ID:F9LyM7Me
ホシュ
709名無しさん@ピンキー:05/01/07 02:04:43 ID:LS9eegrc
職人様投下待ちホス及び上げ(・∀・)っ/○))☆チリリーン
この時期になると雅に御伽をプレイしたくなりまするな。
晴明様に再度萌え悶え。
710661:05/01/07 22:01:13 ID:5454MmeU
新年の御挨拶と共に、保守を兼ねて続きを投下させて頂きます。

仕事の行帰りにゑ露話を練っている愚か者です;
正月寝ていた分、頑張ります;
711花恨-14:05/01/07 22:03:04 ID:5454MmeU
開け放たれた格子戸より、二人の間を風が抜ける。
仄かに運ばれるは 梅の香…。

「風が幾分か暖かくなって来ましたね」
衣を整えながら彼女はそう呟いた
「ああ…。其方の卦によれば、私が黄泉へと還る日はそう遠く有るまい?」
「はい…」静かに頷く。
頼光も、その様に納得し、諾とばかりに頷いた。
再び庭へと目を向け、視線を彷徨わす。
「梅の次は桃が…そして……。貴方が眠りに就く頃には…見事な…」
晴明のくぐもった様な声に怪訝ながら視線を向けると、彼女はそれに気付いてか目を伏せ俯いた。
「晴明…如何致した?」
微かに震える肩と、啜り上げる音…
「いえ…少し風が冷たくて」
わざとらしくも衣を手繰り、肩を抱くと顔を上げ微笑んでみせる。
「寒い…か…?そうではあるまい。」
頼光は、すっと立ち上がり、開け放たれた格子を閉めた。
そして彼女の前に歩み寄ると、片膝を付き顔を覗き込んだ。
「これで風は入らぬ、寒くはなかろう。では…」
そっと彼女の頬に触れる
「次は…その泪の意味を問いたい…」
彼女は眼を見開き、ただただ眼前の彼の人を見詰める。
頼光は、晴明が己の口からは決して内なる声を吐き出す事は無いと知っている。それは先に然り。
一旦は退いたものの、時折向けられる慈に満ちた気…。
故にもどかしく、そして、故に何としても彼女の口からその気持ちを聞き出したかったのだ。
712花恨-15:05/01/07 22:04:12 ID:5454MmeU

「頼光…、何故判っては下さらないのですか?
貴方は!最早現世に存在しては居らぬ御方…。何れは理に従い…っ」
「判っておる。それ故に尚更…。」
晴明の言葉を振り払う様に口を付く
「今の我が身は…例え仮初とは言え、こうして触れる事もできる…。
この一時に情を交わすに何を躊躇われるか?
先の事とて…真に拒んだのならば…聡い其方の事だ、逃げ仰せただろう。
それをしなかったは…其方も…私と同じ想いを抱いているものと…」
射抜く様な眼差しに耐え兼ね、彼女は視線を逸らそうとするが、頼光は其れを許さない。
「我が眼を見ても、異を唱えるか?」
「頼光…でも…」
頑なに心の内を閉じる彼女に、深く溜め息が漏れる
「やはり無理であるか…」
彼女は謝する様に、やや上目遣いな視線を送った。
「なれば…」
「あっ!」
頼光は彼女を抱え上げると
「晴明、真に拒まれるのであれば抗ってみせよ。さすれば無理強いはせぬ。
が、もしそうで無いのなら…」
「…無いのなら?」
怖じ気ながらも聞き返すと、頼光は子供じみた笑みを浮かべて答えた
「諾したと受け取る迄の事」
晴明はその言葉に半ば呆れ返ってしまった。
「な、何と勝手な…!」
713661:05/01/07 22:11:18 ID:5454MmeU
本来ならば、吟味し推考した後に投下するのが筋なのだろうが、いかんせん
気が急いてしまって;(前投下も誤字有ったし)

何かこの頼光、前半悶々で、後半開き直ってますなぁ;
714名無しさん@ピンキー:05/01/09 02:43:41 ID:+CoW6BJT
押せ押せ頼光キタ━━━━(゚∀゚)━━━!!!
続きをキボンカモーンで(・∀・)っ/○☆チリーン
開き直って2回戦(;´Д`)ハァハァ
715名無しさん@ピンキー:05/01/09 13:11:51 ID:qiraOQSQ
(;´Д`)ハァハァ開き直り頼光(;´Д`)ハァハァ
このまま押せ押せ2回戦!!いやいっそ3回4回……って晴明さまの身体が持たんか。
続きを期待して伏して待てりでございます(;´Д`)ハァハァ
716名無しさん@ピンキー:05/01/09 21:35:05 ID:D2JhfHHn
続きキタ━━━━(゚∀゚)━━━!!!!!
(;´Д`)ハァハァ(;´Д`)ハァハァ(;´Д`)ハァハァ
開き直りの押せ押せ頼光がたまりませぬ、(;´Д`)ハァハァ
続きを伏してお待ちいたしまする(・∀・)っ/○☆チリーン
717名無しさん@ピンキー:05/01/12 23:59:36 ID:cntwVDGF
ホシュ(・∀・)っ/○☆リンリンリン
718花恨-16:05/01/13 21:01:12 ID:YcAJYbaH
彼女を閨へと運び、夜具の上へと下ろす。
「斯様に大人しくしているとは、如何なるつもりか?」
晴明の面に、さっと朱が差す。
「このまま黙っておると…」
彼女を抱き締め、奪う様に口接けると、頼光の胸元に添えられた白い手が僅かに抵抗した。
が、強引ながらも優しく施される口接けに、次第に酔わされ
そして更なる快楽を得ようと、無意識に彼の人の襟を引いていた。
深く重なる唇…。
時折吐き出される、苦しくも甘い吐息…。
思考は蕩かされ、逆らう事なく流されて行く…。
頼光はそのまま彼女を夜具へと横たえた。
「良いのか?」
ふと唇を離し問いかける。
しかし彼女は頷く事も「諾」とも言わない。
代わりに、続きを促す様に潤む瞳を向け眼を閉じた。
(難いな…)頼光は心の奥でそう感じながらも、応じ、深く唇を重ねる。
薄く開いた唇に舌を這わせ挿し入れると、晴明は僅かに身を疎ませた。
それを感じてか、頼光は逃がさぬ様にと彼女の顔を両手で包み込んだ。
晴明の心を、身体を解きほぐす如く、ゆっくりと優しく柔い唇を味わう…。
想いが通じたかは定かではないが、晴明も彼の背に腕を回し、縋った…。
その仕種に、頼光の内にわだかまっていたもどかしさが、
まるで潮が引いて行くかの様に遠ざかり消えていった。
「晴明…」彼女の髪を掻き、その名を紡ぐ。
閉じられた瞼より流れる雫。それを指で拭ってやれば、熱にうかされた様に彼の名を呼ぶ。
「頼光…」雫はとどまる事無く零れ落ちる。
頭を撫で、宥めてやると 縋る腕に力が込められた。
今一度唇を重ね、頬に瞼にと口接ける。そして耳朶を軽く食み、舌を這わせて行く。
彼女は湿った舌の感触に身を疎ませるも、拒もうとはせず
ただ何かを堪える様に眼を閉じ、唇を噛み締めた。
「辛いか?」思わず顔を上げ問いかけるが、応えは首を横に振るだけ。
719花恨-17:05/01/13 21:03:42 ID:YcAJYbaH

(斯様に優しくされて、どうして拒めようか?)

顔を背け微かに嗚咽する。
そんな晴明の様子に募る罪悪感…。
先に無理やり奪ってしまった時には、微塵も感じ無かったのだが…。
身体を離し横たわると、震える彼女の腕に触れそっと擦る。
「すまぬ…まさか怖じ気で拒む事もできぬとは…」
晴明はその言葉にハッとし上体を起こす
「ちっ…違います!だって頼光、貴方が!!」
頼光はマジマジと彼女を見詰め、続く言の葉を待つ。
「…貴方が…拒めば止めるとおっしゃるから…」
顔を赤らめ俯く姿に頷くと、手を差し延べる
「晴明、こちらに…」
そっと彼の手に手を添え、引かれ、その胸に抱かれる。
早まる鼓動に戸惑いながらも、彼の人にその身を預けた。

(あぁ…やっと応えて頂けたか)

彼女を強く抱き締め組み敷くと、ゆっくりと衣を剥いで行く。
露わになった胸元に口接けを落とすと、時折きつく吸い上げ紅く色をつけ
指は武骨ながらも雪肌を滑り、その豊かなるを愛でる。
ぞくりとしたものが、彼女の身体を走り、粟立つ。
「あぁっ…」
思わず漏らした己の声に恥じ、指を噛む。
「晴明、戸は閉めてある故、表には聞こえぬ。声を殺す事はなかろう」
そう言い彼女の手を取り、噛んでいた指をそっと舐めた。
「頼光、くすぐっとうございます」気恥ずかしげに笑い、手を引く。
頼光も微笑み返し、彼女の手の甲に軽く口接けると、再び柔い肢体に触れ慈しんで行く。
720661:05/01/13 21:09:09 ID:YcAJYbaH
保守投下。

もうちょっと続き書きましたが、ゑ露が納得いかなくて躊躇;
11殿の申す「ねっとりゑ露」はムズーなので、「まったりゑ露」で逝かせて下さい。
721名無しさん@ピンキー:05/01/18 02:19:36 ID:hLGDOQTx
開き直り頼光、押しの手で純愛えろ発展
…陥落する晴明様(;´Д`)ハァハァ
まったりえろの続きお待ち(・∀・)っ/○☆チリーン

あとホスがてらあげ。
722名無しさん@ピンキー:05/01/22 01:11:07 ID:e1hZw192
(;´Д`)ハァハァ職人さまありがとう存じます、(;´Д`)ハァハァ
開き直りで純愛・・・イイ・・・(;´Д`)ハァハァ
マターリゑ露、楽しみに伏して続きお待ち申し上げ(・∀・)っ/○☆チリンチリーン
723名無しさん@ピンキー:05/01/22 01:12:21 ID:e1hZw192
上げてしまいました・・・おゆるしを。orz

っ/○☆チリーン
724名無しさん@ピンキー:05/01/22 03:49:11 ID:az4E3Gjo
鯖引越ししてて何処にあるかわからなかったorz
661殿続き楽しみにしております。
725名無しさん@ピンキー:05/01/26 08:44:44 ID:4DIVsPpt
ここが落ちたら生きてゆけませぬ。
職人さま伏してお待ち申し上げー
ホス(・∀・)っ/○☆チリーン
726花恨-18:05/01/28 07:20:23 ID:FsHdt6aH
晴明は施される愛撫に、内から溢れる熱を感じ、
しかし それをどうする事もできず、ただもどかしく思っていた。
「頼光…」
囁き僅かに身じろげば、そんな彼女の気持ちを汲んだのか、頼光は触れる手を下肢へと運び、よき所を探る。
そして身体を割り入れると、彼女の両脚を抱え上げ内股に舌を這わせていった。
「あぁ…嫌っ…」
秘部を晒された羞恥と、舌の這う感覚から逃げようと必死に身を捩る。
「晴明、真に拒まれるか?斯様に濡れて居るというのに…よもや前戯のみで満たされたと言うのでは有るまいな?」
恥じもせず生真面目に問うのが、彼らしくは有るのだが、それが返って卑猥に響く。
「いじめないで下さいませ!」頬を朱に染め、拗ねる様に顔を背けた。
初めて眼にする常とは違う彼女に(己は特別な存在なのだ)と感じ、否が応にも気が昂る。
頼光は急く気持ちを抑え込むと、誘うように色付いた花弁に口を寄せる
「あぁ!なりませぬ…斯様な所にっ」
頼光の髪を掴み 止めようとするも、与えられる刺激が鮮烈で力では敵わなかった。
花芽を吸い上げ、花弁を寛げ蜜を啜る。
手指や舌で内を弄られ、ただ、されるがままに流されて行く。

(拒む事など、抗う事など…初めからできはしないのだ。
元より心の奥底で、こうなる事を望んで居たに違いないのだから)
727花恨-19:05/01/28 07:22:17 ID:FsHdt6aH
「頼光…」縋る様な声でその名を呼ぶと、脚がビクリと跳ね達する。
「あぁ先に行ってしまわれたか」
きつく締め上げるそこから指を引き抜くと、蜜が溢れ銀糸を引いた。
頼光は、指に纏わり付いた蜜を丁寧に舐め取ってゆく。
その様を眼前に晒され、彼女は眉根を寄せた
「穢れを含む真似は、なさらないで下さいませ…。貴方が…」

繋ぐ言葉を遮る様に、頼光が口を突く
「私が穢れるとでも申すか?否、其方の言葉を借りるなら これは清めている事になるが…。」
淡く笑い、彼女を覆った。
「頼光…、では…私の内に宿る穢れも、清めて下さいませ…」
晴明は、彼の肩に手を添え 誘った。
「諾した」とだけ応え、自身をそこへ宛てがうと「良いか?」と許しを請う。
「…はい…」晴明は小さく静かに頷いた。
頼光は己に蜜を纏わせゆっくりと挿入していく。
一度は交わったものの、まだ慣れぬ彼女を気遣う様に、始めは浅く…。
「御身は辛くはないか?」
悲痛な面持ちの彼女に問い掛ける
「辛くは有りませぬ。貴方が心から慈しんで下さるのなら、寧ろ…嬉しゅうございます」
痛みに耐えつつ、精一杯微笑んで見せる姿が何ともいじらしい。
頼光は徐々に深く、激しく彼女を穿ち、そして晴明は痛みの中に潜む別の感覚にその身を任せた。

((心を通じ、身を繋ぐが 斯様に心地好いとは…))
728花恨-20:05/01/28 07:23:47 ID:FsHdt6aH
次第に早まる鼓動、押し寄せる悦…。
共に絡み、繋ぎ、そして一つに…。
「あぁ!頼光!!」愛しき彼の肩に縋り、肢体が僅かに跳ねると 彼女は緩急した。
時を同じく、頼光も一端動きを止めると、晴明の内で跳ねそこに想いを解き放った。
低く呻き、繋がったまましばしの余韻に浸る。
眼を閉じ、荒く息をする彼女に、厭う様に口接ける。
「晴明…」身体を起こし、己を引き抜くと互いの体液が混ざり流れ落ちる。
「しばしそのまま待たれよ、衣と清水を用意致そう」
簡単に衣を整えると、彼女にそっと口接けた。
頼光が退室した後もその身に残る熱、彼の人の匂いに 我が肩を抱き悦びに震える。
「頼光…」
(だが…果たして良かったのだろうか?理に反す、斯様な行い…)
眼を閉じ、頭の中で自問自答を繰り返す。
729661:05/01/28 07:26:49 ID:FsHdt6aH
お久し振りでござります。ここんトコ何やら規制に引っ掛かりまくって
続きの投下が出来ませんでした;

練校済みの分だけ落としましたが、次で終わってしまいますので、
職人様、続きお待ちしてます。
730名無しさん@ピンキー:05/02/02 02:14:59 ID:c6HP3o3U
規制とは真に鬱なものよの_| ̄|○ようやく書き込めた。

661殿続きキタ━━━━(゚∀゚)━━━!!!ラブラブエロハァハァ
あと1回…続きを楽しみに(・∀・)っ/○☆チリーン
他の職人様も続き待ち。
731名無しさん@ピンキー:05/02/04 20:35:23 ID:5jcXYryA

「晴明、もう止すのだ」
苦しげな面持ちで声を掛ける武人に、晴明は生真面目にも言葉を返す
「何をおっしゃいますか!これはこの地に伝わる風習にございましょう?疎かになどできませぬ」
「否、しかし…」
尚も押し止めようとする頼光を、視線でもって制すと再びそれを含んだ
「くっ!晴明!!」
「!!」
勢いよく溢れた蜜を一気に飲み干すと、形の良い唇を指で拭った。
「これで良いでしょう」
満足気に微笑む彼女に、頼光は苦笑する。

「違うのだ、晴明。この習わしは、恵方に向かい太巻を食しその年の幸を願うもの…
何故その様に違われるのか?」
緩急した体を壁に預け、天井を仰ぎ見る。
「なっ!それは本当にございますか!しかし綱が…恵方に向かいて太物をと…」
彼女の顔が見る見るうちに紅潮して行く。
「からかわれたのだな」
溜め息一つ吐くと、羞恥で呆然としている彼女を抱き寄せ、慰めるごとく頭を撫ぜた。
「すみませぬ。はしたない真似を…」
彼の人の胸に顔を埋めながら(この礼は万倍にして返してくれようぞ)と心の底で誓う晴明であった。
が、一方の頼光は、騙されていたとは居え、彼女の意外な一面を見た様な…。
少なからず嬉しく思い(後程それとなく綱に礼をせねば)と思うのだった。

*************
下品過ぎて、申し訳ございませぬ;しかも有りがちな話;
昨日投下しようと思い乍らも、失念して居りました;1日過ぎてしまいましたが;
因に「こんな時代から伝わる習わしじゃない」とか「こんなの晴明じゃない」とか云う苦情は却下いたしまする。
職人さん、続きお待ちしておりまする。
732名無しさん@ピンキー:05/02/06 04:25:55 ID:9gORl1Oa
ハッ…(;´Д`)ハァハァ
綱にからかわれてご奉仕してしまう晴明様(;´Д`)ハァハァ
733名無しさん@ピンキー:05/02/10 01:42:00 ID:JcdL75Lo
何事にも一途な晴明様ハァハァ

ここ、人少ないっぽいけど聞いてみる。
発売から1年経ったけど、皆はどうやってOTOGI萌えの気持ち発散してる?
とりあえず、自分はここの職人様には足向けて眠れない…
734名無しさん@ピンキー:05/02/10 17:18:27 ID:GUyMnwOe
>>733
再度始めからプレイして新たな萌を発見して(;´Д`)ハァハァ
数少ない御伽サイトを探索して(;´Д`)ハァハァ
ここのスレの小説を何度も読み返して(;´Д`)ハァハァ
スレはまったりと小説が落ちてくるから新しいものや続きが来る度(;´Д`)ハァハァ

あとは
続編速報や資料集キタ━━━━(゚∀゚)━━━!!!って早く盛りあがりたいな。
これさえこれば更に萌が発散できそうだ。
7354:05/02/11 03:20:44 ID:MsB1ntK/
其ノ六

 頼光と晴明が淫らな結合を果たして幾刻が経ったであろうか。
 長くもあり、短くもあり。
 熱と快楽に浮かされた身は既に「刻」というもの自体の感覚を希薄なものにしていく。
 
それは、ひたすらに自慰に耽る貞光も同じであったのだが。
漏れそうになる声を必死に押えながらも、指と掌は快楽を求め、つたない動きで
花弁を、花芯の上を擦り弄り。
 

 衣ずれの音と、濡れた音。
 熱い吐息と、淫らに篭った閨温と。
 そこ全体がまるで熱病を患ったの如く、浮かされるような夢現の感覚の中。
 急速に限界が近付き、頼光が晴明を抱きしめると、殊更強く突き上げた。
 「晴明…っ!」
 「ひっ…!!ん…っ…くっ…、あああぁっ!」
 「………っ!!!」

 頼光が達したと同時に晴明が達し――――貞光も身を強張らせ、初めての「感覚」
というものを味わう。
 頬を桜色に染め、貞光の身体にびくりと数度震えが走り、そのままへたりと力を無くす。
 まだ男を知らない硬い秘所は自戯ですっかりと蕩け、大量の蜜が溢れだして小さな指を
しとどに濡らし染めていた。
7364:05/02/11 03:26:22 ID:MsB1ntK/
其ノ七

 一方の晴明は、内に熱が注ぎ込まれたと同時に達した白き身が淫ら小刻みに震えてそのまま脱力する。
 今だ頼光と繋がった個所から微かに血の混ざった蜜液と白濁液がつうっと伝い滴り、夜衣を濡らす。
 「…っ」
 その瞬間、血の臭いには一際敏感な頼光の表情が僅かに曇る。
 汗と涙で濡れる晴明の仄かに紅に染まった貌に触れ、張り付いた絹糸の如き漆黒の髪を丁寧に掻き分けた。
 「すまぬ…貴女の媚態に己が身の加減が利かなかった。大丈夫か…?」
 労わる様に、愛おしげに問い掛ける頼光に、晴明はゆるりと首を振り、潤む瞳を向けると
そろりと細き二の腕を絡ませる。
 「…いいえ……構いませぬ…それよりも、どうか……」
 あまりにも切なくか細き声で貞光には聞き取れない言葉であったが。
 頼光は愛おしそうに黒髪を透き、荒く甘い息を吐く晴明の頬に額に瞼に口付けを落とす。
 甘えるように身を擦り寄せる晴明の細腰を掴み、挿入したままの塊をずるりと動かした。
 「らいっ…!!…んっ…あっ…あぁっ…!!」
  (………。)
 上がる晴明の嬌声に、貞光の身体に甘美な電流と同時に、奇妙な違和感が突き抜ける。
 晴明は内を雄で激しく侵され、抉られる衝撃に身を捻り振るわせ、甘美な悲鳴を上げた。
 その媚態に欲情し荒く猛々しい息を吐く頼光は殊更に動きを早め、貪るように晴明の朱の唇を
吸い上げる。
 閨の中は喘ぎと、荒い息と、激しく濡れた音が響き。
 強く激しく互いを求め合い、情事を紡ぐ―――その光景に。

 貞光は、何故か軽い嫉妬を覚える。
 「………。」 
 感じた違和感は――――嫉妬である事に、貞光の心は急速に冷めていく。
 熱の冷めやらない身体に反する、沸きあがる不快な感情。
 それが何かはわからなかったが、己が心と身が反比例するかの如くの感覚。
 「………っ……」
 (いけない…これ以上、ここにいては……) 
 力の入らない身体を叱咤し、どうにか立ち上がった貞光は、音も立てずに
その場から足早に立ち去った。
7374:05/02/11 03:28:33 ID:MsB1ntK/
其ノ八

 急き足で渡廊を抜けた瞬間―――
 「あっ……」
 「おっと!!」
 何時もなら、互いの気配で絶対このような事は起きないのだが――出逢い頭に、綱と勢い良くぶつかった。
 綱は避けようとしたのだが、動きの速い貞光を避ける事もできず、体格差と勢いから
跳ね飛ばされて倒れそうになった貞光を綱はとっさに支え抱き込む。
 「……!!」
 勢い良く逞しい獣の胸に支え抱き込まれた瞬間、貞光の心の臓は大きく跳ね上がった。

7384:05/02/11 03:31:06 ID:MsB1ntK/
大変お久しで(;´Д`)あまりにも時が開き過ぎて一体どこまで投下したかサパーリ分らない状態でスマソ。
本当に「果たして幾刻が経ったであろうか。」な状態ですが、ようやく綱×貞光に
持っていける地点まで書けますた。次の投下はあまり開けない様にがんがりまつ。
そして間を空けた間に大量の職人様キタ━━ヽ(゚∀ヽ(゚∀゚ヽ(゚∀゚)ノ゚∀゚)ノ∀゚)ノ━━!!!!!
ウマー過ぎて(;´Д`)ハァハァハァハァハァハァハァh
お馴染みの11殿や103殿も、続きを待っておりまつ。

>>733
今だ萌えが止まらず大変で、別のゲームプレイ中も頭の中はOTOGIで一杯。
他のエロパロにも力が入らない状態。
発散方法は>>734殿とあまり変わらない+エロパロモリモリ書く事で(;´Д`)ハァハァ
晴明様に貞光タンよ、スマソ_| ̄|○
739花恨-21:05/02/11 06:17:46 ID:MQZatqv2
頼光が閨に戻ると、彼女は夜具の内に身を丸め、横たわっていた。
(眠ってしまわれたのか…)
起こさぬ様にそっと身体を拭き清め、新しい衣に袖を通す。
このまま寝かせて置くべきかとも思ったが、濡れた夜具の上では身体に障ると、抱き起こした。
「晴明?」
ゆっくりと眼を開けると、彼の人と視線が絡まり気恥ずかしさを覚える
「頼光…。…すみません、着物まで…」そう謝すると、軽く身を整えて横へいざる。
「狩衣と袴は如何致すか?」晴明は己の着ていた衣を差し出され、言葉が詰まる。
「…」
裂かれた狩衣、血に染まった袴…。
これでは皆に何と言い訳をすれば良いのやら。溜め息が零れる。
「頼光…貴方が始めから気持ちを打ち明けて下されば、この様な事にはならなかったでしょうに…」
諦めにも、呆れともとれる彼女の言葉…
「否、それは其方も…。あぁ、否…すまぬ」
これは女人を責めるべき事では在らぬと、言葉を飲み込んだ
「いえ、私も…。まぁ良いでしょう。頼光、確かここには行李が一つ有りましたね?」
「あぁ、ここを使う時に貞光が用意してくれた物だが…しかし、其方の身体に合う衣が有るかどうか?」
意を察し、首を傾げる彼の人を、クスリと笑うと
「頼光、あれを用意させたのは私ですよ。それに、衣は元々私の着ていた物にございます」
その応えに唖然となる
「…そうであったか」

衣を着替え、元より着ていた着物を布に包んで現れる。
「そろそろ暇を…。日が暮れれば、流石に皆が心配致します故」
「判った。では送ろう。途中で何か有ってはならんのでな」
晴明は、コクリと頷き礼を述べた。
740花恨-22:05/02/11 06:18:39 ID:MQZatqv2

「晴明…また逢うて下さるか?」
一歩遅れて歩く晴明に、振り向かずに伺う。
「はい…。でも、次からは頼光、貴方が私を迎えに来て下さいませ」
「?」
言葉の意味するところが判らずにいる頼光に、彼女は言葉を紡いだ
「本来、妻問いとは、殿方が女の閨にいらっしゃるもの、ですが、皆も居りますから…。だからせめて…。」
晴明の、女としてのささやかな我侭であった。
そんな彼女を愛おしく感じ、頼光は深く頷いた。
「判り申した…」

紅く染まる空の下、長く伸びるは寄り添う二つの影。


そよぐ風も次第にまろみ、草花も競いて咲き誇り、彼の人の還り行くを見守ろうて…。
あぁ、私も其等の如く彼の人を……と。
741661:05/02/11 06:21:25 ID:MQZatqv2
職人様も戻られた様子ですので、残りを投下致しました。
何とか場つなぎになったみたいで、良かったです;

4様>

綱×貞 楽しみにしております!!!!
742名無しさん@ピンキー:05/02/16 00:49:59 ID:Jn7QbXPl
ヨソ様、続きキタ━━━━(゚∀゚)━━━!!!
(;´Д`)ハァハァ(;´Д`)ハァハァ(;´Д`)ハァハァ(;´Д`)ウマー
相変わらずの文章、流石でござるよ。イイ、……(;´Д`)ハァハァ

661様、完結━━━━(゚∀゚)━━━!!
途中から純愛に変わったのも(;´Д`)ハァハァ
開き直り頼光も(;´Д`)ハァハァ
最後まで(;´Д`)ハァハァしっぱなしでございました。

ネ申職人さまの連投に(;´Д`)ハァハァが止まりませぬ。
ヨソ様、そして661様の再臨を伏してお待ち申し上げ。(・∀・)っ/○☆チリーン

>>733殿
某も>734殿と同じでござる。
再プレイを繰り返しては(;´Д`)ハァハァ
スレを読み返して(;´Д`)ハァハァ
職人様の投下に(;´Д`)ハァハァ
アトハ カタル アイテガ イレバ……。_| ̄|○
743名無しさん@ピンキー:05/02/17 00:26:34 ID:wgtZsJDE
職人様続々投下キテル━━━(゚∀゚≡(゚∀゚≡゚∀゚)≡゚∀゚)━━━━!!
今宵は萌え萌えで眠れぬやもしれん…

自分>733です。皆様お答えdクス
>742殿と同じく語る相手も居らぬ身、こちらでお相手頂き申し訳ない。
再プレイとこのスレ熟読は必須の様ですね。
じゃー早速、まずは完結された661様の投下を読み直して
(;´Д`)ハァハァ してきます
744名無しさん@ピンキー:05/02/17 23:07:30 ID:mkEZhJ9c
最近百鬼を始め、晴明様のお美しさに萌え狂っている新参者ですが,
書き込んでもよろしいでしょうか?
とりあえずこれだけは言わせてください。

職人様方、素晴らしき萌えを有難う御座います。
初めて日が浅いのにこんなに一杯素敵な作品が読めるなんて幸せ過ぎます……。
745名無しさん@ピンキー:05/02/18 06:59:48 ID:1+F9/wB+
>>744
どんとこい(・∀・)っ/○☆チリリーン
746名無しさん@ピンキー:05/02/21 01:16:33 ID:0VpwBaDW
フロム家のおなごはどの作品でも強く可愛く麗しいのでたまらんとです

ナムコさん家みたいに、フロム家もガチャポンで
「フロムギャルコレクション」なんて出してくれんかのう

御伽の二人にジョディちゃんに彩女姐さんリサたんクリスたん(*´Д`)ハァハァ
シークレットはヒメ(簾と畳つき)で
747名無しさん@ピンキー:05/02/21 01:35:34 ID:dv51omcp
普段陵辱系のエロパロばかり読んでいるせいか、純愛路線のこのスレは新鮮で凄く
良いですな〜。どす黒い心が洗われていくようですw
とは言え、最初の方にあった道満や蜘蛛にねっとり苛められる晴明様にも(;´Д`)ハァハァ
748名無しさん@ピンキー:05/02/21 04:27:14 ID:cKxv1pzo
>>746
そのフロムギャルに是非九怨の3人(浮月・咲耶・晴明)も!
九怨も晴明様はおなご(;´Д`)ハァハァ
御伽の晴明様とは趣が違う美女だが(;´Д`)ハァハァ

…しかし、シークレットが 萌 え !!
749名無しさん@ピンキー:05/02/21 08:38:37 ID:jHQGF1dY
>>747
頼光との純愛を押えつつ道満や蜘蛛等のリョウジョークも(;´Д`)ハァハァ
九玉御父上や白銀人の頼光乗っ取りも気になる今日この頃(;´Д`)ハァハァ

ガチャポンは出ようものなら有り金はたくぐらいの勢いで回しに行く!
いっそコトブキヤワンコインでもいいよ!アレは確かACとかも出てるしフロム家とは
あまり関係ないが同じ箱物ではDOAシリーズも出てるはず。
是非出してホスィ(屮゚Д゚)屮キボンカモーン並べて(;´Д`)ハァハァしたい(;´Д`)ハァハァ
750名無しさん@ピンキー:05/02/21 22:58:28 ID:F9voGblZ
九怨が2480円で売っていたので思わず買ってきてしまいました(・∀・)
今は浮月たんでプレイ中。真っ白な肌とひらひらはためく着物の裾に(;´Д`)ハァハァ
フロムの女子はそこはかとない色気がたまらんとです。

≫746
そこでジョディを持ってくるとは、分かっていらっしゃる。
751名無しさん@ピンキー:05/02/22 22:48:31 ID:ZzVYWBJj
  _, ,_                 _, ,_
(; ´Д`)<ハァ━━━━━━; ´Д`━━━━━━ン!!!!
/ヽ_ァ/ヽ_ァ
)  )

スレを読んだ。
(;´Д`)ハァハァよりもっとハァハァしたAAを貼りたくなったので拾ってきて貼った。
今も反省していない。
752名無しさん@ピンキー:05/02/22 23:44:46 ID:L7u3ww+I
>751殿
イイ!!(・∀・)っ/○☆チリーン
753名無しさん@ピンキー:05/02/24 01:41:19 ID:DIXFjhAt
では、某も751殿に倣い。
  _, ,_                 _, ,_
(; ´Д`)<ハァ━━━━━━; ´Д`━━━━━━ン!!!!
/ヽ_ァ/ヽ_ァ
)  )

職人の皆様、いつもありがとうございまする。(・∀・)っ/○☆チリーン
754名無しさん@ピンキー:05/02/25 06:15:07 ID:ySUwRNi7
結構下がってるのであげ(・∀・)っ/○☆チリーン
萌え待ち(;´Д`)ハァハァ
755名無しさん@ピンキー:05/02/26 04:26:43 ID:ArE5Hab+
久々桜花ED+舞見たら酷く切なくて萌えたよ。
あんな美しく切ない晴明様見せられたら頼光も(;´Д`)ハァハァで
中々成仏できないんではとオモタ。

あとは脇からのラインが
   _  ∩
  ( ゚∀゚)彡 おっぱい!おっぱい!ボイーンボイーン!!(;´Д`)ハァハァ!!!
  (  ⊂彡
   |   | 
   し ⌒J

・・・晴明様の巫術コムボ(金蜘蛛)にやられて逝ってくるでござる。
756名無しさん@ピンキー:05/03/02 01:18:39 ID:GYToN9+7
桃の節句も間近。桜の季節まであと少しですなあ。

(・∀・)っ/○☆チリーン
757名無しさん@ピンキー:05/03/02 05:37:57 ID:rIgwvWpJ
>>755
ゲームで晴明様見てると
   _  ∩
  ( ゚∀゚)彡 おっぱい!おっぱい!!
  (  ⊂彡
とやりたくなるよ。いや、マジでかいね(;´Д`)ハァハァ
758名無しさん@ピンキー:05/03/07 21:36:45 ID:GHXX59JD
ホシュ
759名無しさん@ピンキー:05/03/11 07:10:59 ID:9qy9zkrD
圧縮注意報で保守(・∀・)っ/○☆チリリーン

晴明様に萌えて早1年。まだまだ萌へ(;´Д`)ハァハァ
760名無しさん@ピンキー:05/03/14 21:26:17 ID:QY6QIOGo
百鬼初回版が近所の中古屋で売っていたので買ってしまいました。
ついでに内容薄いと評判のガイドブックも買ってしまいました……
内容は薄くとも晴明様のお姿を拝んで萌えを補充。
晴明様って露出度は恐ろしく低いのに何でこんなに(;´Д`)ハァハァ出来るんだろう……
761名無しさん@ピンキー:05/03/15 03:32:44 ID:8fm1ezur
露出が少ないからこそのエロチズムってヤツですよ。匂い立つようなエロ。
特に脇から胸にかけてのラインは装束つけてるはずなのにエ ロ い(;´Д`)ハァハァ
762名無しさん@ピンキー:05/03/15 09:12:52 ID:BbbeZ8yR
確かに、あのラインはエロイですなあ。
無意味に画面を回転させてみたりして(;´Д`)ハァハァ
763名無しさん@ピンキー:05/03/19 03:02:35 ID:IDYWZOwf
ホシュ
764名無しさん@ピンキー:05/03/19 08:34:07 ID:nmlJL5/1
えろいというとやはり艶っぽい参ノ式(;´Д`)ハァハァ
白拍子な晴明様(;´Д`)ハァハァ
765名無しさん@ピンキー:2005/03/22(火) 21:18:32 ID:I9DhRbWc
晴明様はお胸も良いけど下降中に装束のひらひらがめくれてちらりと見える
腰から尻のラインもたまらん(;´Д`)ハァハァ
Aボタン長押しで堪能してる(;´Д`)ハァハァ
766名無しさん@ピンキー:2005/03/23(水) 01:07:35 ID:ELi9GwAG
しかし御伽ワールド一番の美ケツは頼光だという罠
太腿と尻の境から膝裏にかけてのラインがすらりすらすら

フロム家の子供達はメカでも人でも脚さばきが綺麗でいいですな
ブースト中の膝や足首の角度にいつも梟の如くホーホー言わされてしまいまする
767名無しさん@ピンキー:2005/03/23(水) 02:35:16 ID:tSOM6o7g
美尻というより、余計な肉が無いスリムな印象>頼光
実際剥いたらかなり引き締まってそうだ。

晴明様のはふくよかで女性らしい丸みがあって(;´Д`)ハァハァ
だが、それだけ丸みがあるのに腰細柳腰。
体型的にはボン、キュー、ボーンで非常にハァハァグラマー体型。
ところで、攻略本の晴明様の「質量」ってやはり体重なんだろうか?

いかん、また(;´Д`)ハァハァしてきた。
768名無しさん@ピンキー:2005/03/23(水) 21:06:53 ID:M0QRIS77
頼光の尻よりも、あの立ち姿そのものがなー
FSSのロボットさんですか? と思いましたよ
無印のころは若気の至りとばかりに、がばっと足広げて立ってたのに
大人になったということかねぇ
769名無しさん@ピンキー:2005/03/24(木) 07:27:32 ID:wBL38fwW
頼光は千年間も桜の木の中(岩の中?)眠ってたから熟成されて
落ちついたイイ男になった希ガス
無印の頃の青臭い頼光だと、晴明様は見向きもせず多分ヒメの如く
こき使っていたに違いない悪寒。

…ただ、どちらの頼光もムツーリスケベがデフォだと思っている(・∀・)っ/○☆チリーン
770名無しさん@ピンキー:2005/03/26(土) 14:43:25 ID:hWWh8Oly
読んでたらあのボンッ・キュッ・ボンッを拝みたくなったので
これからひとっ走りプレイしてくるよ。
天の麓の百鬼叢書で見せる背中が辛抱タマラン

晴明様(;´Д`)ハァハァ
771名無しさん@ピンキー:2005/03/28(月) 20:35:00 ID:Cl+iupDK
保守あげ(・∀・)っ/○☆チリーン
772狂宴・13:2005/03/29(火) 23:37:00 ID:fUFQwKnM
淫らな蜜を塗され、ぬめりを帯びた雄に晴明の秘肉が貪欲に絡み付いてくる。えもいわれぬ快感が、頼光の劣情を強烈に煽った。
「くっ、……。」
晴明の方はといえば、口淫を施した際には既に爆発寸前と思われた頼光が未だ達しないとあって、訝しげな表情を浮かべて頼光の顔を見遣る。
「頼光……好くありませぬか?」
寧ろ必死に堪えなければ呆気なく果ててしまいそうな状態ではあるが、其れを悟られる訳にもいかない。
「……否。」
辛うじて一言呟くと、再び頼光は晴明の身体に愛撫を施す事に専念する。
「んっ……あ、あっ……。」
奥深くまで貫いたまま赤子のように乳房を舐め、硬く勃ち上がった中央の突起を口に含むと晴明からあえかな声が上がった。
胸乳に与えられる刺激に呼応してきゅっ、と内が締まる度に頼光は耐え、微かに身を震わせて甘やかな吐息を漏らす晴明を更なる高みへと導くべく掌を、唇を這わせていく。
「あ、っ……はぁっ……ぅんっ……。」
晴明がやるせなげに首を振るのに合わせて艶やかな黒髪が揺れ、頼光の胸元を擽った。

胸元に散らされた赤い痕が、酷く目に鮮やかに映る。
身体中から立ち上る芳しい雌の香気が、肺腑を満たしていく。
力を込める度に手の内で形を変える豊満な乳房の感触が愉悦を齎す。
一つに繋がった処が奏でる淫らな水音が、やけに響いている気がする。
薄紅色に染まった肌の、何処に舌を這わせても蕩けるように甘く感じる。

五感で捉える晴明の全てが―――そして何より、晴明の纏う極上の気が、次第に頼光を酔わせていく。
77311:2005/03/29(火) 23:39:32 ID:fUFQwKnM
あまりにお久し振りすぎて既に忘れ去られているやもしれませぬが。
長らく間を空けてしまって申し訳ありませぬ_| ̄|○
御伽萌えは未だ続けど、暫く書く気力がありませんでした。
せめて現在投下中のものはきちんと完結させるべく無駄に足掻く所存ゆえ、
お付き合いくださると嬉しく思いまする〜。
774名無しさん@ピンキー:2005/03/30(水) 01:05:58 ID:R1vz4hTP
11さまキタキタキタァ━━ヽ(゚∀゚)ノ━━!!!!!!!!!
忘れてなどおりませぬ!続き、伏してお待ち申し上げておりました!
相変わらずのエロエロモエモエ最高に御座いまする!
せ、晴明さま(;´Д`)ハァハァ(;´Д`)ハァハァ
ら、頼光め、なんと裏山なことを(;´Д`)ハァハァ
つ、続きが気になります、(;´Д`)ハァハァ
775名無しさん@ピンキー:2005/03/30(水) 21:07:27 ID:kyrW817Z
続きキナスッタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!
かなりエロスィ事になっているのに、品を感じる美しい文章に萌えが止まりませぬ
何をなさってもお美しい晴明様に(;´Д`)ハァハァ
頼光め……羨ましい奴よ……
続き、お待ちしておりまする(*´д`*)
776狂宴・14:2005/04/01(金) 00:02:50 ID:DvHBymlZ
最早欲を制する事能わず、頼光は湧き上がる衝動に任せて抽送を早めていった。
淫猥な音を立てて激しく抜き差しされる度に、頼光の首に回した晴明の腕に力が込められる。
互いに限界が近い事を察し、互いを貪るかのように何度も繰り返し唇を重ね、舌を絡め合った。
「あっ……頼光……や、あぁっ…あああっ……!!」
強烈に過ぎる快楽の奔流に呑まれた晴明が甘やかな嬌声と共に背を弓なりにしならせ、おとがいを上げて二、三度大きく身体を震わせると同時に咥えていた頼光をきつく締めつける。
「う……くっ……。」
促されるままに頼光も達し、其の最奥に思うさま精を放つ。頼光の欲の全てを己が胎内に受け容れ、晴明はうっとりとした表情を浮かべていた。
「……ふぅ…んっ……。」
繋がったまま暫し快楽の余韻に浸り、暫し荒い呼吸を繰り返していた頼光が身体を離す。
内を満たしていた雄がずるりと引き抜かれ、注ぎ込まれた精が愛液と混じって伝い落ちる感触に、晴明が小さく鼻を鳴らした。
「ああ……流石、古の大巫術士と謳われた御方……まこと、素晴らしき儀で御座いました。」
悦楽に蕩けて潤んだ瞳で頼光を見つめる晴明の姿は酷く煽情的で、頼光の内に更なる劣情を催すには十分すぎるものであった。
「ですが……貴方の身体は、未だ満ち足りておられぬようですね。」
一度は達して脱力していたものの、再び首をもたげ始めている頼光に気付き、晴明が艶やかに笑う。
「良いでしょう。四天の力を束ねし我が身に満ちた巫力、心ゆくまで味わいなさいませ。」
言いながら立ち上がった晴明は、二人の交わる様を見守り続けていた四天を見遣った。
「貴方達の身の内にも、未だ気が溢れておりましょう?……さあ、共に頼光へと捧げましょう。」
777狂宴・15:2005/04/01(金) 00:04:01 ID:DvHBymlZ
誘うように晴明の手が伸べられるのを合図に、四天の面々はおもむろに晴明の傍へと歩み寄る。
唖然とする頼光の眼前で、季武の枝が音を立てて蠢き、晴明の身体を捕らえて其の場に組み敷いた。
「晴明さま……妾も、お手伝いいたしまする。」
跪いた貞光が、豊満な乳房に顔を寄せると幼子のように吸い付き、小さな手で懸命に弄る。
「晴明……頼む。」
公時の声に頷くと、晴明は公時の逸物を掌で包み込み、ゆっくりと上下に扱き始めた。
「では……儂はこちらで致して貰おうぞ。」
もう一方の手に綱が陽根を握らせる。薄く開いた唇の隙間からは季武の枝が侵入していく。
「っ……んっ……頼光……さあ、貴方も……おいでなさいませ……。」
季武が晴明の意を汲み、柔らかな腿に絡み付けた枝で晴明の脚を大きく開かせる。
先刻まで頼光を咥え、其の滾りを注ぎ込まれた女陰が蜜と精に塗れ、差し込む月の光を受けて妖しく淫らに煌いていた。
「……。」
小さく溜息を吐いて頼光は腹を括る。晴明の腰に手を添えると、既に猛っていた己が楔を押し当て、一息に貫いた。
「あ、ああっ……!!」
歓喜の声を上げる晴明に、各々が思い思いに欲望を叩きつけていく。
さながら花に惹かれる蝶の如く、妖光に集まる羽虫の如く、四天王と頼光は晴明という艶やかな肢体に群がり、貪り続けるのであった―――
778狂宴・16:2005/04/01(金) 00:04:53 ID:DvHBymlZ
「!!!」
はっ、と目を覚ました頼光は、慌てて辺りを見回す。
格子から差し込む月明かりに照らされた室内は、しんと静まり返っていた。
頼光は大きく安堵の溜息を吐くと、額に浮き出ていた汗を拭う。

……何やら、酷く禍々しい夢を見ていた気がする。
今となっては其の内容までは思い出せぬものの、忌まわしきものであった事は確かであろう。
……たかだか夢如きに、斯くも心乱されるとは不甲斐ないものよ。
頼光は微かに自嘲の笑みを浮かべると、邪なる何かを振り払うかのようにゆっくりと首を振った。
暫しの間の後、ようやく落ち着きを取り戻し始めた頼光であったが、しかし其処で場の異状に気付く。

不自然なまでの静寂に支配された部屋―――其処には、床に就く前には確かに在った筈の四天の姿が無かったのだ。

頼光の背筋を、再び嫌な汗が流れ落ちる。……この既視感は、何だ?
早まる鼓動を宥めようと大きく深呼吸を繰り返していた頼光の耳に、部屋に近付いてくる足音が届き戦慄する。

―――近付いてくる者の正体を、其の理由を……我は、知っている。

刹那軽い眩暈を覚えて、頼光は思わず額を押さえた。
「……頼光さま。起きていらっしゃいましたか……晴明さまが、お呼びでございますゆえ。」
まだ幼さを残した少女の声が、静寂の中、何処か遠い処の言葉のように響いたのだった。


―――月の光に狂わされし者達の宴は、まだ始まったばかり―――

<了>
77911:2005/04/01(金) 00:08:51 ID:38H4VMXd
何とか無事に?終わらせられました。
このオチ自体は最初から出来ていたのですが、何しろゑ露が書けなくて
行き詰ってしまってにっちもさっちもいきませんでした。
生ぬるい感じの仕上がりでどうもすみませぬ……。

残るは白銀と九尾ぱぱんのお仕置き……
図らずも晴明さまリョウジョーク系が残ってしまった_| ̄|○
似たり寄ったりの話になりそうでガクブルでございます。
780名無しさん@ピンキー:皇紀2665/04/01(金) 20:38:17 ID:2qlX4gXd
お疲れ様でした。
夢ヲチかと思った途端に一気にダークな展開となって、
衝撃のあまり、それまでの濡れ濡れシーンがすっ飛んでしまい、
ホラーSSとして、脳内書庫に収まってしまいました。
エロを期待して日参していたスレでしたが、こういう後を引く終わり方も大好きなので、
とても楽しめました。
781名無しさん@ピンキー:2005/04/07(木) 02:17:20 ID:Hu/leJDu
11様乙にございます!
しかと(*´Д`)ハァハァさせて頂きました
このオチ、4/1投下であることも何やら意味深…ウソカマコトカ

11様の他続編、お待ちしておりまする。
個人的に白銀人待ち。
782名無しさん@ピンキー:2005/04/11(月) 08:04:15 ID:OXANsFZT
11様乙華麗です。
儀式と称してご乱交なされる晴明様(*´Д`)ハァハァマザリタイ…
次回作もじっくりお待ちで(・∀・)っ/○☆チリーン
783名無しさん@ピンキー:2005/04/18(月) 04:30:34 ID:/ptfbwRB
保守あげ。
桜が散る今の時期、御伽は妄想肥大ではぁはぁ。
784傀儡・3:2005/04/21(木) 00:43:39 ID:08lGhGyO
思いがけない言葉に、晴明が瞠目する。……驚愕したのは、身体の自由を奪われた頼光も同様であった。
『貴様、何たる事を……!!』
『五月蝿いのう……貴様はこの生意気な女が我が手で壊される様を、歯噛みして見ておるが良いわ!!』
狩衣の下に隠された、柔らかな曲線を描く女の肉体が眼前に晒されると《頼光》は舐めるような目つきで検分する。
「男勝りな性格とは裏腹に、随分といやらしい身体をしているものよ。」
「くっ……!」
豊満な胸を鷲掴みにして嘲る《頼光》の言葉に、晴明の頬が羞恥と屈辱で朱を帯びた。
「この身体で、朝廷に……帝に取り入ったか?まこと浅ましき女よのう?」
「……なっ……!!」
『貴様、晴明を侮辱するか……!!』
白銀人の言葉に憤る頼光であったが、しかし白銀人は意に介さず晴明の身体を嬲り続ける。
「ふん……流石の貴様もこうなっては抗えぬか?」
乳房の中心を指で摘み上げ、捏ねるように刺激しながら其処に顔を寄せ、舌でねっとりと舐り回した。
「や……やめ、っ……いやぁっ!!」
意に沿わぬ行為に対する恐怖と、辱めに対する憤怒が入り混じった涙が晴明の頬を伝い落ちていく。
普段は気丈に振舞い続ける晴明との落差を際立たせる其の様が、更に白銀人の邪なる心を煽り立てた。
「嫌か?ならば得意の巫術で我を跳ね飛ばせば良かろう?……尤も、さすればこの傀儡の肉体とて無事では済まぬが……。」
「くっ……!!」
唇を噛み、必死に堪える晴明の肉体を、頼光の掌が蹂躙していく。
『我の事など構わず抗うのだ、晴明!!』
声に出す事叶わぬ頼光の必死の呼びかけは、しかし白銀人の不興を買うのみで。
『無駄よ……幾ら思うたところで、貴様の声などこの女には届かぬわ!』
文字通り手も足も出せない頼光の眼前で、白銀人の陵辱が続けられていった。
78511:2005/04/21(木) 00:48:30 ID:08lGhGyO
まことお久しゅう御座います_| ̄|○
毎度の事ながらゑ露に行き詰っております。
九尾ぱぱんもこちらも中途半端すぎて混乱中。
シチュは浮かべどゑ露が稚拙で御座いまする。

はてさて、続きは如何いたしませう……。
786名無しさん@ピンキー:2005/04/23(土) 16:53:15 ID:2/ArQDCI
更に続きキタ━━━━(゚∀゚)━━━!!
取り付かれてるとはいえ晴明様を手篭めにする頼光(;´Д`)ハァハァ
787窯変再始修祓・8:2005/04/25(月) 20:38:43 ID:IIcutP17
「……晴明が……貴様の物、だと……?」
言葉の意味を取りあぐねる頼光に、九尾が意味ありげな視線を向けた。
「ほれ、晴明……其方が如何にして我の物であるか、この男に見せてやるが良いぞ。」
言いながら九尾は、くったりと九尾の胸に身体を預けている晴明の単の帯を解き、前を寛げる。
眼前に晒された晴明の下肢―――其の一点に視線が定まった刹那、頼光は絶句した。
「なっ……!!」
幾度となく頼光を迎え入れた女陰はしとどに濡れそぼり、柔らかな秘肉には何かが―――雄の形を模した道具が咥え込まされている。
先刻この部屋に足を踏み入れた時に感じた晴明の呼吸の乱れは、異状な様は……此れが原因であったのか?
「我が娘ながら、何とも淫らな子よ……血の通わぬ道具でも浅ましく悦び、涎を流しておるではないか。」
「あ、ああっ……!!」
九尾の手が些か乱暴に張形を引き抜くと、悲鳴とも嬌声ともつかぬ声が晴明の唇から漏れる。
玩具に纏わりついた愛液を、九尾が愉悦を帯びた笑みを湛えて舐め取っていった。
「貴様……晴明に何という不埒な真似を……!!」
怒りのあまり握り締めた拳を戦慄かせ、搾り出すように呟いた頼光であったが、九尾はさしたる感慨を受けた様子もなく。
「不埒な真似をしたのは貴様の方であろう!!我が娘を誑かした罪、本来であれば万死に値するものであるぞ!!貴様が晴明の身から白珠を取り出さなんだら、其の仮初の身体、八つ裂きにして喰ろうておるところであったわ!!」
逆に烈火の如き憤怒を露に恫喝され、頼光は言葉に詰まる。
「……まあ良い。貴様とて、我が娘に惑わされ、愚かにも愛されておると思い違うておったのみであろう?……晴明がまことは誰の物であるか、此れよりしかと其の目に焼き付けよ!」
九尾がすっ、と頼光に向けて手を伸べた刹那。
「っ!!」
あたかも凍結の呪を受けたかのように身体が固まり、自由を奪われた頼光が瞠目する。
「安心せい。不粋な手出しをされると興醒めゆえ、動きを封じたのみ。我らの睦み合う様、其処でとくと見ておるが良かろう。」
78811:2005/04/25(月) 20:43:42 ID:IIcutP17
……実は昨夜投下しようとしたところ、数分差で
荒しに対するアク禁の巻き添えを食らってしまって投稿出来ませんでした。
此れはもしや頼光の呪いかと思い、自宅にてこっそりと供物を捧げたところ
どうやらお怒りが解けたらしく解除になっておりました。
頼光……何とも恐ろしい男でございます。

またこれの続き投下しようとしたらアク禁くらったりして……。
789名無しさん@ピンキー:2005/04/25(月) 21:54:37 ID:uroqPjoq
もうとうの昔に桜は散ってしまいましたが、今年の春は桜を見ながら
純愛路線をひた走る晴明様と頼光を思い出して密かに(;´Д`)ハァハァしていました……
が、フサフサ様にエロエロされる晴明様もまた良いですなぁ(・∀・)
11様グッジョブ
790名無しさん@ピンキー:2005/04/29(金) 22:26:25 ID:L19Ccxai
春風の花を散らすと見る夢は
さめても胸の騒ぐなりけり
西行法師

なんとなく御伽っぽいとおもいました
791名無しさん@ピンキー:2005/05/03(火) 17:19:55 ID:YZbxI3js
職人様の続きを待ちつつ保守上げイイ!!(・∀・)っ/○☆チリーン
続編はやはり次世代箱なんだろうか?
792窯変再始修祓・9:2005/05/04(水) 00:04:01 ID:09ynn7Ld
「貴様……己が実の娘を手篭めにするか!?何という非道を……!」
思いも寄らぬ九尾の意図に動揺する頼光であったが、対する九尾の言葉に一層愕然とする。
「何を今更言っておる?晴明を女として磨き上げたはこの我であるぞ?」
「なっ……!?」

初めて閨を共にした時、彼女が既に男を知る身であった事には気付いていた。
だが、永き時を生きてきた女人が、しかも斯様に麗しき者であれば、過去に情を交わした男が在っても別段

不思議ではないと思い、彼女が口にしないなら敢えて聞く事もあるまい、と深く追求はしなかった……が。

―――実の父親に、辱められていたのか!?

「……狂っておる……!!」
辛うじて其れだけ呟いた頼光に、九尾は微かに嗤った。
「晴明には、この肉体で男を惑わし、国を傾ける手管を我が手でたっぷりと仕込んでおる。穢れた大地に下

りたと知った時は、てっきり腐りきった人の世を内側より壊すべく画策しているものだとばかり思うておっ

たが……よもや人に与しようとは思わなんだ。其れに飽き足らず、貴様のような傀儡を用い、親たる我に弓

引くとは……全く、罷りならぬ事よ。」
「……。」
呆然としている頼光を満足げに見遣ると、九尾は晴明を膝に乗せ、あたかも楽器を奏でるかの如く指先で晴

明の大腿を撫で上げ、女陰へと辿っていく。
「晴明……斯様に疼いておっては辛かろう?此方の口は……疾く、雄が欲しいと申しておるわ。」
793窯変再始修祓・10:2005/05/04(水) 00:05:28 ID:09ynn7Ld
愛液で滑る花弁をなぞる指の感触が官能を刺激するが、晴明はきつく唇を噛み、眉根を寄せて口の端まで出かかった嬌声を堪えた。
「さあ、昔のように……我が欲しい、と求めるが良い。さすれば赦してやろう。」
「……誰が、貴様なぞ……求めようか?!」
「強情な子であるな……何時まで抗えるか、試してみるのもまた一興か。」
くちゅ、と湿った音を立てて蜜壷を掻き混ぜる九尾の指の動きに欲を掻き立てられ、晴明がやるせなげに首を振る。
緩急をつけて抜き差しされ、花芽を嬲られ、次第に高みへと導かれていく晴明であったが、ぎりぎりまで昂ぶらせたかと思うと九尾は愛撫を中断し、彼女の焦燥感を煽っていった。
「んっ……ふ……んぅっ…っ…。」
与えられる快楽から逃れる事も叶わず、かといって昇り詰める事さえ赦されない。
止め処もなく溢れた愛液は大腿を伝い落ち、蝋燭の仄かな明かりを受けて淫らに煌いていた。
「おやおや……随分と感じ易い身体になったものよ。其処な男にたっぷりと仕込まれたか?」
敏感な処を突かれる度にびくん、と身体を震わせる様を興味深げに見やりながら、九尾は揶揄するように囁きながら耳朶を甘噛みする。
「暫く見ぬうちに、其方はまこと雌臭くなったわ……父たる我すらも惑わせる程に。」
79411:2005/05/04(水) 00:08:31 ID:09ynn7Ld
改行ヘンなまま投稿してしまいました_| ̄|○

自分で書いていて何ですが……九尾ぱぱん、怪しさ大爆発ですな。
とりあえず苦手な方はスルーもしくはあぼーんでお願いします。


それにしても最近自分ばかりで寂しいなり。
他の方の作品で萌えとうございまする・゚・(ノД`)・゚・
795名無しさん@ピンキー:2005/05/04(水) 02:02:58 ID:lb8ChsCY
エロスな御狐様キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!
近親相姦物は苦手だと思って今日まで過ごして来たのだが、
この胸に疼く思いは何だろう……(;´Д`)ハァハァ
禁断の扉を開いてくだすった11様に感謝
796名無しさん@ピンキー:2005/05/07(土) 10:28:45 ID:8LILCDNI
淫靡禿エロな九玉御父上(;´Д`)ハァハァ
晴明様もえろいよ(;´Д`)ハァハァ
797窯変再始修祓・12:2005/05/08(日) 17:53:58 ID:cNElHUvd
散々に焦らされ、最早力の入らぬ晴明の身体を背後から抱え、脚を大きく開かせると、頼光の眼前に濡れそぼった秘部が晒された。
父たる九尾の手によって歓喜の蜜を溢れさせている浅ましき姿を頼光へと見せつけさせられ、晴明の瞳から一筋の涙が零れ落ちる。
「……我が神との、忌まわしき関係……貴方にだけは、……知られたくのう御座いました……。」
晴明の唇から漏れた微かな呟きが、頼光の胸を揺さぶった。

『私はこれ以上生き恥を晒す訳にはまいらぬのです。』

先刻の晴明の言葉が脳裏を過ぎり、其の意味するところを漸く理解した頼光であったが、時既に遅し。
「お願いで御座います……頼光、暫し……目を閉じ、耳を塞いでおいて下さいませ……。」
悲痛な懇願の言葉も、九尾の嘲笑を買うのみで。
「無駄よ、晴明……この男、既に其方の雌の匂いに当てられ、目が離せぬようであるぞ……のう?」
晴明の頬を伝う涙を舐め取りながら、九尾は嗤って文字通り手も足も出ない頼光を見遣る。
己が衣の前を寛げると、屹立した逸物を取り出し、晴明の花弁を押し広げてとば口へと押し当てた。
零れた愛液を塗すように女陰の周りを辿る、熱く脈打つ雄のおぞましい感触に晴明がびくん、と身を震わせる。
「晴明……さあ、其方が待ち望んでおったものであるぞ?嬉しかろう……?」
からかうように囁きながら、九尾は晴明へと己が凶器を埋めていった。
79811:2005/05/08(日) 17:56:57 ID:cNElHUvd
……実はまたアク禁喰らってました_| ̄|○
どうやら頼光の呪いは相当深いようでございまする。
正に神をも屠る嫉妬の炎。恐るべしでございます。

……当初はぱぱんに本番させる気なかったんだけどなぁ。
苦手な方には本当に申し訳ないなり_| ̄|○
しかし新たな趣味に目覚めてしまった方もいらっしゃるようで
それはそれでご愁傷様でございまする(笑)。
799名無しさん@ピンキー:2005/05/08(日) 23:34:04 ID:vxkxbfxW
アク禁にもめげない11様乙華麗様でござりまする。
さすが頼光、千年熟成された殿方なだけはありますな。

当方新たな趣味に目覚めてしまった795ですが、
狐ぱぱ様は華麗な言葉責めもよろしいですね(;´Д`)
嗚呼このスレは新たな性癖が発掘されまくる真に恐るべきスレなのですな(笑)
800名無しさん@ピンキー:2005/05/10(火) 06:10:47 ID:4ch94EvK
とうとうエロ父君に晴明様が!!!(;´Д`)ハァハァ
御父君の言葉攻めがいやらしく(;´Д`)ハァハァ
801名無しさん@ピンキー:2005/05/15(日) 22:34:02 ID:WTq6uWwn
11様を初め神々の更なる降臨をお待ち申し上げながら
あげさせていただきまする(・∀・)っ/○☆チリーン
802名無しさん@ピンキー:2005/05/16(月) 23:58:18 ID:GMAHRZQe
O・TO・GI3の発表を祈りつつ(・∀・)っ/○☆チリーン
803窯変再始修祓・13:2005/05/18(水) 10:46:09 ID:F2fTCDRV
「いやあっ……あ、あああっ……っ……!」
湿った音を立て、九尾の陽根が晴明を穿っていく。唇から上がる声は言葉の持つ意味とは裏腹に、嬌声に近いものであった。
「ほれ、其方の内に全部収まったぞ、晴明……?」
晴明を深々と貫き、九尾が満足げな笑みを浮かべて囁く。
「あ、ああっ……!!」
また―――交わってしまった。
月を出奔したあの時、此れで漸く父の呪縛から逃れられると思ったのに。
頼光に抱かれ、其の手で昂ぶらされ、乱されて……彼の者の色に染まったと思っていたのに。
なのに、身体は……かつて散々嬲られた、この男を忘れていない。
己の中が雄で満たされ、掻き乱されるのを、浅ましくも涎を流し嬉々として待ち望んでいるではないか。
繋がった処から、狂おしい程の快楽と、身の毛もよだつ嫌悪感が同時に湧き上がる。
「っ……あ、あっ……いや……いやぁ…ぁっ…!」
「幾ら否定しようとも、其方は我と同じモノよ……。」
齎される快楽に抗うかのように首を振る晴明の耳に、九尾の毒を含んだ声が注がれる。
「ヒトに混じり、ヒトになった振りをしておっても獣たる本性は正直なもの……ほれ、既に其方も悦に入っておろう?」
「くっ……はぁっ……!!」
柔らかな乳房に爪を立て、些か乱暴に揉みしだく。晴明の身体が打ち震え、咥え込んだ雄を離すまいと内壁がきつく締め付けた、
「嗚呼、やはり其方は我が妻の娘……まこと良く似ておるわ。」
嬉しそうに呟きながら、九尾は頼光の目の前で晴明の身体を蹂躙し続ける。
律動の度に奏でられる淫らな水音と、晴明が流した蜜の香りが辺りに満ちて淫靡な空気を醸し出していた。
頼光は己が眼前で繰り広げられている忌まわしき光景から目を背け、耳を塞ぎたかったが、其の意に反して二人の交わりに釘付けとなるより他、なかった。
80411:2005/05/18(水) 10:49:36 ID:F2fTCDRV
遂に次世代×箱の発表があったものの……
御伽はまだですか風呂夢さん!!
_| ̄|○
でも発売されたら間違いなく本体ごとお買い上げ
するんだろうなぁ。

気が付けばこのスレも800越えですか。
まったりじっくり完走したいところです。
805名無しさん@ピンキー:2005/05/18(水) 22:50:51 ID:4WyCMs1B
つ、遂に晴明様が……!!
とことんエロスな狐パパ様(;´Д`)ハァハァ
806名無しさん@ピンキー:2005/05/18(水) 23:02:12 ID:/pnyAbOh
(;´Д`)ハァハァ
11様グッジョブ!
807名無しさん@ピンキー:2005/05/25(水) 21:59:50 ID:hChJD3/P
人少なげでいと哀し……
世間は次世代罰箱の話題で持ちきりですが、
まだまだ御伽で(;´Д`)ハァハァアゲ
808窯変再始修祓・14:2005/05/27(金) 19:15:03 ID:wLWt899i
ゆらゆらと揺らめく灯火に照らされ、人に非ざる美しき一対の男女が身体を繋げている。
仄かに紅色に染まった肌を彩る艶やかな黒髪、肢体を弄られる度に形の良い唇から漏れる切なげな吐息、噎せ返るような雌の匂い……其れらは、目の当たりにした者の好色な欲望を掻き立てさせるに充分であろう。
そして今、頼光もまた情欲を律する事叶わず、身の内に生じた熱を持て余し困惑していた。
「おや?……傀儡も我らに煽られておるのではないか?……ほれ、其方が相手をしてやるが良い。」
何時の間にか傍らに控えていた九尾の下僕が、主の命を受けてにたりと妖艶な笑みを浮かべる。
「……かしこまりました。御方の御心のままに。」
人外の女は何処か晴明にも似た表情を湛え、動きを封じられたままの頼光に歩み寄ってきた。
そしておもむろに頼光の衣の帯を解くと、襟に手を掛けて前を寛げる。
「晴明は御方の物ゆえ、最早貴様が其の腕に抱く事は叶わぬ。だが……晴明を白珠の毒気から救った褒美に、我が御相手仕る。御方の御慈悲に感謝するが良いわ。」
女はゆっくりと跪き、立ち尽くす頼光の雄に手を伸ばし―――口に咥えた。
「!!止せ……くっ!!」
真綿のように温かな口腔に包まれ、えもいわれぬ快感が頼光を襲う。必死に悦楽に耐える頼光の様を、女が愉悦の笑みを浮かべて見上げた。
「ふふっ……我を晴明と思うても良いのだぞ?」
「っ……くぅ……。」
情を交わした男の眼前で辱めるのみで飽き足らず、男に別の女を宛う……悪趣味極まりない九尾の嗜好に翻弄され、晴明の心は千々に乱される。
「頼光……!!」
掠れた声でうわ言のように愛おしき名を呼ぶ晴明であったが、其れは九尾の不興を買うのみで。
「我に抱かれている時に、他の男を呼ぶか?……困った娘よの。」
忌まわしげに呟きながら晴明の顎を捕え、噛み付くように口付けた。
「ん……ぅんんっ!!」
絡められる舌も、肌を這う掌の感触も、己を貫く陽根の熱さも……全てがおぞましいのに心地良い。
零れ落ちる涙の意味も分からず、晴明はただ、九尾の激情を其の身に受け容れ続けていた。
80911:2005/05/27(金) 19:18:13 ID:wLWt899i
九尾ぱぱんは間違いなく佐渡……もといSだと思われ。
そして晴明さまはいぢめて啼かせてみたくなるのは何故でしょう。
ついでに頼光はヘタレがデフォですな_| ̄|○イメージ崩してスマソ。
たまには格好良い頼光も書かないとまた呪われてしまいそうです。
810名無しさん@ピンキー:2005/05/29(日) 00:11:47 ID:vEuWhXxp
続きキタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!!!
イメージ崩すなんてとんでもない、というかイメージ通りです……
頼光も何だかんだ言いながらゲーム上では女人にこき使われている訳ですしw
811名無しさん@ピンキー:2005/06/01(水) 22:21:58 ID:DdSeZEGw
ホシュカキコ(・∀・)っ/○☆チリーン
しかし我が家の罰箱様はものの見事に御伽&百鬼専用となってしまいました。
他に何かやってみようかな、と思っているうちに次世代罰箱発表……
3が発表されたら次世代罰箱も同じかもしれませんが
812名無しさん@ピンキー:2005/06/05(日) 06:41:12 ID:17uzB4el
ホシュあげ。
職人様お待ち。
813名無しさん@ピンキー:2005/06/11(土) 19:49:04 ID:WS1gaJdz
ホシュホシュ 寂しげだけどまだまだ萌えへ……
814名無しさん@ピンキー:2005/06/17(金) 00:12:15 ID:85rWuYb1
神の降臨をお待ち申しage
815名無しさん@ピンキー:2005/06/23(木) 05:28:52 ID:luPg21X+
最近職人さんが来なくて寂しい(´・ω・`)っ/○))★リリーン
御伽の続編が来たらもっと盛り上がるんだろうか・・・。
816名無しさん@ピンキー:2005/06/23(木) 06:35:39 ID:eXK0MlOo
職人さん達も忙しい時期なんですよ。(´・ω・`)っ/○))★リリーン
817661:2005/06/25(土) 07:03:33 ID:90jBVYRE
職人さん達がお休みの間、御留守番に参りました。

濡れ場は…現状では無いに等しい状態な上に、有ったとしても
そこに行くまでが長過ぎると言う
此処に投下するには場違いやも知れませぬが、職人さん達が参られる繋ぎにしてくだされ。
818娥光ー1:2005/06/25(土) 07:05:39 ID:90jBVYRE
 「今宵は何が有っても決して館の外には出られませぬ様」
寝所を整え退室する際に、貞光が言い残して行った言葉だ。
初めは然程気には留めなかった。
寧ろ、晴明の留守を預かる身として何か有ってはならぬとの彼女なりの心使いであると思っていたからだ。
だが、いざ床に就き眠ろうとすると、何とも例え難い違和感を覚えた。
燈明の灯りに照らされた室内は普段と変わらぬ、だが何かが違うと己が肌を伝って感じる。
火を吹き消すと、妻戸の僅かな隙間より月明かりが射し込む。
頼光は目を閉じ、耳を澄まし意識を集中させた。

 チャリ…ジャリ……

中庭の玉砂利を踏む音であろうか…何かが居るのが判る。
其れは音からしても小さい生き物である様な…。
 『獣が迷い込んだか…』
妻戸に手を掛けるが、貞光に言われた言葉を思い出す。
暫し躊躇し考えるが、館の外に出ねば良いのだと結論付け、僅かに戸を開けた。
そして外の様子を伺えば、眩いばかりの月の光。
視線を巡らせれば銀色の光を淡く放つ一匹の狐が居た。
 『何と見事な毛並であるか…』
あまりに美しい姿に目を奪われ、息をするのを忘れそうになる。
よく見ると、光を放って居たと思われたその体は、白く透き通る毛に月明かりが反射している所為だと気付いた。
白狐は何をするでもなく、唯々静かな佇まいで空を仰ぎ見ている。
819娥光ー2:2005/06/25(土) 07:08:00 ID:90jBVYRE
何れ程の刻が経っただろうか…。
暫し見つめて居ると、狐の体が霞掛ったかの如くぼやけ、光の中に包まれて行くかの様な…。
頼光は目を擦り、再び外に視線を戻した。
 「な…」
思わず身を乗り出し、凝視する。
朧になった狐の輪郭は、光と混じり形を変えて行く。
そして成すは人の姿…。
頼光は正に『狐に抓まれた』様な光景に呆気に取られていた。

次第に明確になって来るその貌…。

肌は狐の毛色と同じくして白く透き通り、美しい曲線にしてまろい肢体。
顔は背を向けている為見えないが、恐らくは…。
頼光は首を振り思考を絶つと、傍らの剣を手にした。
 『姿に惑わされては為らぬ…此れはあやかしぞ…』
頼光は一呼吸して後、勢い付けて庭に躍り出た。
あやしの者は、僅かに首を横に向けたが、別段驚いた様子も無く、かと言って構える様子も無く…。
 「其処なるあやしの者よ、何をしに此処へ参った?返答次第では容赦はせぬぞ」
相手の出方を様子見て、頼光はそう言い放った。
 「今宵は外へ出てはならぬと…貞光に言って有った筈だが…」
聞き覚えの有る声に頼光は眉をひそめて、今一度問掛けた。
 「お主…何者ぞ?」
問われる彼の者は、溜め息を一つ付くと少し待つ様に言った。
手を髪に運び、梳る様に数本抜き取ると、其れを符の代わりとして呪を唱えた。
頼光は気を張り詰め、何時でも剣を構える事が出来る様にと柄を握り、其の者の仕草を注意深く見守って居た。
彼の者は、呪より作りし衣をゆたりと纏うと、漸く頼光の方を向いた。
 「待たせましたね…」
振り向きしその顔に頼光は驚愕した。
820661:2005/06/25(土) 07:10:34 ID:90jBVYRE
「日●昔話」の様な内容のブツですが、まぁサラッと流して下さいませ。
821名無しさん@ピンキー:2005/06/25(土) 08:31:51 ID:c8yIMsnD
新たな職人様キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!!!
「日●昔話」のような話の中に漂う、微かなエロスの空気に期待します(;´Д`)ハァハァ
822名無しさん@ピンキー:2005/06/25(土) 23:46:16 ID:CqOiQDa8
しばらく覗いていない間に新たな神が御降臨(;´Д`)
期待して続きをお待ち申し上げまする。
823名無しさん@ピンキー:2005/06/29(水) 06:30:31 ID:Un3AxkST
ほしゅあげ。
職人様達の萌え文待ち。

新しい職人様の続きも(*´Д`)ハァハァしながら待ち。
824名無しさん@ピンキー:2005/06/30(木) 01:06:07 ID:VBOHGNgT
(;´Д`)ハァハァ
続きを伏してお待ち申し上げまする。
825娥光-3:2005/07/01(金) 21:31:56 ID:1epSg6L5

 「晴明…か…?」
だが、そんな筈は無かろう思う所為も有り、剣の柄に手を掛けたまま…。
 「正か貴方に斯様な姿を見られてしまうとは…」
そう言い、『晴明』はゆっくりと歩み寄った。
そして白い手を頼光の柄に掛けた手にそっと添えた。
途端、脱力感に襲われてあわや剣を落としそうになるも、それを地に突き立て自重を支える。
 「何をした…」
訝し気に問うと
 「済みませぬ…。ですが…」
ちらりと剣を見やると
 「信じて頂けましょうか…」と呟く。
頼光は暫し考えると諾し柄より手を離した。
 「して、其方は一体何者ぞ?」その場に腰を落ち着けると本題を切り出した。
まだ警戒を解かぬのか、剣の横に侍る。
 『成程…噂に違わぬ武人であらせられる。』
晴明は小さく頷くと、ぽつりと話し始めた。
 「先の事でお判りと存知ますが、私は只人に非ず。ですが…妖鬼とも言えぬ存在にござります。
  …貴殿方が『月』と呼びし処からこの地に降りて参った者でございます」
そう言い空を仰ぎ見る。
頼光も自然とそれに習い、その白き玉輪と彼女の横顔とを交互に見比べた。
 『成程。人を魅了する程の貌はそれ故か…』
826娥光-4:2005/07/01(金) 21:33:36 ID:1epSg6L5

 「して、月の眷属を語る其方が何用でこの地に参ったのだ?そして何故私を現世に呼び給うた?」
 「貴方を黄泉返らせたは…眠りの場で申した通り…あの言葉に偽りはございませぬ。この地に降りて参ったのは…」
晴明は遠くを見つめると、少し考える素振りを見せた。そして淡く微笑むと
 「人に焦がれ、人と成りたいとの想いが有ったからでございます。」
月明かりに照らされた彼女の笑顔に、どうして疑いを持てようか?
頼光は脇に突き立てた剣を引き抜くと、それを両手で差し出し深く頭を下げた。
 「済まぬ…其方を疑ってしまった…」
晴明は少し驚いた表情を見せたが、再び微笑むと
 「信じて頂けて嬉しゅうございます。」
と頼光の前に膝を付いた。
 「して、もう一つお聞き致すが、其方は如何して斯様な時分に表へ?日中館には居らなんだ様子であったが…」
頼光は面を上げると、先と同じく膝を崩して座した。
 「はい…最早隠すつもりはございませぬ。お話し致しましょう」
偽りは言わぬとの意志を示す為であろう、真っ向から視線を合わせて 晴明は語り始めた。
827娥光-5:2005/07/01(金) 21:34:51 ID:1epSg6L5

 「この地に住まう者達に陽の光が必要な様に、月の者である私にはこの光が必要不可欠なのです。
  この地の者らを昼の住人とするならば、私は云わば夜の住人…。私は月の力を身の内に蓄え巫力として居ります。
  故に日中あまり討伐に出る事が出来ませぬ。」
晴明が強大な力を持って居るのは知っていたが、然し、かと云って率先して討伐をしている訳では無く、
どちらと言えば、助言や策を下したりと…。
彼女自身が修伐すれば、妖鬼共は立ちどころに消え失せように…なのに何故…そう疑問に思って居ただけに酷く納得がいった。
 「そうであったか。なれば今宵の月の如く望月なれば、其方の力もより強大なものになろうな…。
  差詰め、遠き地にて一仕事終えて参ったと言った所であろう」
労う様に笑い掛ければ、彼女は小さく頷いた。
 「では、今宵はこれまでとするか…」
腰を上げ館の内へ戻ろうとする頼光を手で引き留めると。
 「この事はどうか内密にして頂きたく…それと…」
やや躊躇し口ごもる。
 「まだ何用か?」
先を促されて、晴明は口を開いた。
 「その…月陰の時は私は動く事もままなりませぬ故…其の時はどうか…」
 「あい判った。其の時は必ずや力になろうぞ」
頼光は強く頷くと館の内へ戻って行った。
その頼もしい後ろ姿を見送り、そっとその背に語りかける。
 『真…我が刃たるにふさわしき武人ぞ』

一人中庭に残された晴明は満足気な表情で空を仰いだ。
 『必ずやこの刃でお前を滅してくれようぞ』
828661:2005/07/01(金) 21:37:51 ID:1epSg6L5
ゑ露には程遠い内容ですが、穴埋めで投下。

他の職人様の御降臨、お待ちしてますぞえ〜
829名無しさん@ピンキー:2005/07/03(日) 08:57:14 ID:MgFOeGJa
661殿GJ!凛々しい中にも色気ある晴明様(;´Д`)ハァハァ
830娥光-6:2005/07/03(日) 22:53:25 ID:ewjjj1DI


日を追う毎に増える妖鬼共の数、それに比例し討伐に赴く数も自然と増えていった。
 「こうも立て続けに蟲退治とは、流石の儂でもいい加減嫌になるぞ。やはり元を絶たねばキリが無いか…」
館に着くなり綱が言う。
 「此所数日、晴明殿が奴らの塒を探って居った様じゃが…どうしたもんかのぅ」
続いて季武が門を潜って来た。そんな二人を貞光が出迎える。
 「晴明様は庵の方へ居られます。明後日には戻られましょうが…。討伐の件は伺っておりますので、公時が戻りましたら皆で話を…」
 「頼光はどうした?」
館の内を覗き込む様に見、綱が問いかけた。
 「頼光様は遠くの討伐の地に向かわれるとの事で、今朝方晴明様と共に館を出られました」

831娥光-7:2005/07/03(日) 22:54:07 ID:ewjjj1DI


最も天に近く、そして最も清洌なる場所…
天の麓…そう呼ばれる場所に辿り着いた時、一番最初に頭に浮かんだ言葉である

 「大丈夫か…?」
己の肩にしがみつき、今にも倒れそうになっている晴明を、頼光の逞しくも細い腕が支える
 「情けのぅございます」
晴明は薄く笑うと溜め息を一つついた。
 「よし」
頼光の声に何を?と顔を上げた時、不意に晴明の体が宙に浮いた。
 「なっ…!何を!」
頼光は晴明の体を軽々と抱きかかえると、そのまま歩きだした。
 「庵までは後少し、自分で歩けます!降ろして下さいませ!」
腕の中で暴れる晴明に
 「後少しの距離を歩くのも危ういのだから、おとなしくして居られよ。さもなくば落としてしまうやも知れぬぞ」
少々脅しを含んだその言葉に、彼女は閉口した。
庵の側迄来ると、晴明は此処で降ろす様言った。
 「この辺りからは呪が施して有る故…」
頼光に支えられながら、印を切る。すると靄が掛っていると思われた辺り一帯の視界が開けて来た。
 『成程…結界か…』
再び抱き抱えようとする頼光に、首を振って断ると肩に手をかけ歩く様促した。
庵の内に入ると、其れは僅か1間の部屋が有るのみで、その事からも彼女1人の為だけに在る建物だと言う事が判る。
晴明は烏帽子を取り腰を落ち着けると、頼光にも着座を勧めた。
 「此処は高地故に、月の力も幾分か強い。私には此処が一番落ち着くのです。」
格子戸の隙間から僅かに射し込む日の光…
其の光が短く消えゆく様子を見ながら、呟いた。
832661:2005/07/03(日) 23:00:05 ID:ewjjj1DI
前回投下迄で話が終りだと思われるとイカンので、続きを投下しました。

ゑ露になる迄、だらだら逝っちゃうので、スルーして下さい。
833名無しさん@ピンキー:2005/07/03(日) 23:31:21 ID:mwjMe1x4
|・ω・)…… 。

職人様方がお留守のようなのでほしゅがてら投下させていただきまつ。
文章書き若葉マークなのであちこち読みづらいと思いますがそこは目を
瞑って下さると幸いとです。
お口に合わない方もスルーで宜しくとです(´・ω・`)っ/○☆チリーン
834不知夜月(1):2005/07/03(日) 23:37:27 ID:mwjMe1x4
心地よい夜風が吹き抜け、書物を記していた晴明の手元にはらりと紅葉の葉が落ちた。
筆を休め、葉を拾い上げてみればそれは赤子の掌のように愛らしい。
「・・・・もう、紅葉の季節なのですね・・・・」
ついこの前までうだるような暑い日が続いていたというのに、夜半ともなると少々肌寒い。
紅葉の葉を硯の側へ置き、再び筆を取ろうとしたその時――――――
風の音に混じり、何処から微かに響く澄んだ笛の音に手が止まる。
聞き覚えのある、優雅で繊細な旋律。吹いているのはおそらく彼だろう。
書きかけの書物をそのままに、晴明は笛の音に誘われるように庭へと降りた。

天上に浮かぶ月は十六夜。
銀色の月明りに、かつてのような禍々しさは無い。
かの白き巨妖―――九尾の狐を屠り、星降りの儀を阻止したのはもう幾月も前の事。
しかし未だ地上には妖鬼が蔓延り、白珠を失った人々は都の復興に相当の苦労を強いられていた。
先日も数多の死霊が蠢く地にて赤毛の鬼を退けたばかりだが、その時彼は随分と深手を負い
仮初の身体を存続させるのが危うい程巫力を失い、一時はどうなる事かと肝を冷やしたのだが。
――――臥せっていたはずの彼が、何故このような夜分に?
随分と遠くから笛の音は聞こえてくる。音を辿り、晴明は天の麓を駆けた。
あちらこちらの岩盤が剥がれ、地が抉れているのはかつて彼と戦った時にできたもの。
その跡も、今は紅葉に埋もれ紅に彩られていた。
竹林を抜けると、視界が開け眼前に断崖の小島が聳え立つ。
音のする方―――――頭上を仰ぎ見れば、はるか高台の上に彼の――――頼光の姿があった。
835不知夜月(2):2005/07/03(日) 23:38:27 ID:mwjMe1x4
漆黒の髪が夜風に揺れ、月光を受けて輝く姿は美しいが、どこか寂しげで。
いつに無く儚い笛の音に、晴明は胸を締め付けられるような感覚を覚える。
――――何故、そのような悲しい笛を吹かれるのですか・・・・・?
彼の所へ行くべきか否か、躊躇っている間に笛の音が止んだ。
気配に気づいたのか、頼光がゆっくりと振り返り、その長い漆黒の髪を風が煽った。
「・・・・・晴明か・・・・・?」
「頼光、そちらへ行っても・・・・宜しいですか?」
承諾する彼が普段と変わりない様子だった事に安堵し、晴明は崖を駆け上り高台まで跳んだ。
白い狩衣がふわりと夜空に広がり、招くように手を差し出した頼光の腕の中に舞い降りる。
「・・・・笛の音で起こしてしまったか・・・・?」
「いえ、雑用を済ませていた折、笛の音が聞こえたもので・・・・・頼光、御身はもう良いのですか?」
「巫力さえ戻れば大事無い。貴女の処置が迅速であった故、この身は滅びずに済んだ・・・・かたじけない」
心配そうに顔を覗き込む晴明の髪を撫で、頼光は微かに口元に笑みを浮かべる。
人前では滅多に見せない、彼の緊張の解けた表情につられるように、晴明も頬を緩ませた。
「もったいないお言葉・・・・・・・貴方の力無くして、かの鬼を退ける事は適わなかったでしょう。
礼を言わねばならぬはこちらの方です・・・」
謝礼を述べる彼に、ゆるりとかぶりを降って其を否定する。と、彼の傍の木に奉魂の剣と彼の武具一式が
立掛けてある事に気付いた。磨き上げられた白銀の甲冑の肩に付いている非対称の角の片割れは、
先日戦ったかの鬼―――酒呑童子のものであったか。
「頼光・・・これは・・・?」
訝しそうに頭を傾げる晴明からそっと離れると、頼光は奉魂の剣を手に取り己の前に掲げる。
「・・・・・かつてこの手で奪いし数多の魂への、慰めにと思うてな・・・・・」
「それで・・・笛を・・・?」
「・・・・・ああ・・・・・」
刃毀れ一つ無い見事な刀身は月光を受けて輝き、その光の宿らぬ瞳の中で揺らめいた。
手にした剣をもう片手の手首に押し当て滑らせると、鮮血が溢れて滴り、みるみるうちに袖を緋色に染める。
836不知夜月(3):2005/07/03(日) 23:44:32 ID:mwjMe1x4
「な、何をなさるのですか……!」
血に濡れた腕を晴明の前に差し出すと、傷口から淡い光の粒子が零れ、傷口が塞がり始めた。
「かつては一度剣を振るう度、業を重ねる度、この血に宿る穢れた何かに己が蝕まれていく……
斯様な恐怖に私は怯えていた。故に心を殺し、傀儡となってこの力と向かい合い、贖罪を果たそうとした。
だが、かの鬼と初めて刃を交えた時……私はこの力を使う事に愉悦を覚えた。
この力を使ても勝てぬ相手に出会えた事に、密かに悦びを感じた……」
ぽつり、ぽつりと語り始める頼光の意思が汲み取れず、当惑しつつも晴明は
其の言の葉を聞き漏らすまいと真摯に聞き入る。
「この力を憎いと、穢れていると思いながらも戦う事を止められぬ。剣を振るえば振るう程、
力を使えば使う程、この身が穢れて行くのを感じながらも鬼と戦った。剣を収め我に返った時、
私は己の内に沸き上がる罪悪感を抑える事ができなかった……」
腕の傷口は完全に塞がり、血の痕跡は跡形も無く消えていた。憂いの眼差しでそれを見つめていた
頼光だったが、深く溜息をつくと、剣を収め再び木に掛けた。
「……もう千年も昔の話であるが……先日かの鬼と再び刃を交え、その事を思い出した迄の事。
皮肉なものだ……この背に負いし我が罪は忌むべきこの力でしか贖えぬとは……」
自嘲するように呟く頼光の肩が、微かに震えているのは気のせいか否か。
無口な彼がここまで口を割り、己の感情を吐露する事など滅多に無い。
どう取り繕って良いものか考えあぐねていた晴明の肩を、頼光が軽く叩いた。
「……つまらぬ感傷につき合わせてしまったな……」
済まなそうに微笑む彼に、一瞬驚くが晴明も柔らかく微笑み返した。
「つまらぬ等……貴方が御自身の事を語って下さった事、光栄に思います。ですが……」
するりと晴明の両手が頼光の頬に伸び、包み込む。そして――――――
「折角巫力が戻ったというのに、無駄遣いしないで下さいませ!」
彼の両頬を、ぎゅうっと思いきり抓った。
837不知夜月(4):2005/07/03(日) 23:50:09 ID:mwjMe1x4

「望月は過ぎましたが、見事な月夜に御座いますね」
「……ああ」
岩に腰を下ろし、晴明は夜空を見上げる。その隣で、赤く染まった頬を擦りながら頼光も
夜空を見上げた。雲一つ無い、澄んだ夜空である。
「月は人の心を惑わすというが……斯様な月に酔わされたようだな……
今宵の事は忘れてくれ、晴明」
小さく嘆息し自責する頼光を、晴明は暫しの間見つめていたが
口元に袖を当て、悪戯っぽい笑みを浮かべながら彼にそっと身を擦り寄せた。
「承知致しました……ですが、忘れてしまうのは少々惜しい気が致します」
自ら進んで自身の過去を話す事は勿論、その内に秘めた闇をを吐露するなどと――――
日頃見せない彼の一面を知り、時間と理に隔たれた距離が少しでも縮んだような気がして
嬉しさと愛しさが込み上げ、胸が熱くなる。
「………晴明」
「戯言故……お気になさいますな」
呆れたような表情を向ける頼光の、その頬に先程抓った跡が赤く残っている事に気付く。
「まあ……斯様にきつく抓った覚えはありませぬが……」
晴明は頬に顔を寄せ――――――――その跡をぺろりと舐め上げた。
「………っっ!?」
突然の行動に面食らい、慌てふためく頼光など気にも留めず晴明は獣が傷を癒すように
舌を這わせる。
「せ、晴明……!何を……?」
もう片方の頬に顔を寄せようと、身を圧し掛からせてくる彼女の肩を押さえて制すると
晴明はその手を外して己の口元へと運び、指先に口付けた。
「……一体どうしたというのだ、晴明……?」
「どうやら、私も月に酔ってしまったようです…その…」
恥じらいながら、潤んだ瞳を向ける晴明の頭に、狐の耳が生えていた――――――
ように見えたのは、気のせいか…。
838不知夜月(5):2005/07/03(日) 23:57:59 ID:mwjMe1x4
「…はしたない事だと……判っては……おりますが…頼光……」
するりと頼光の懐に身を割り込ませ、途惑いがちに唇を重ねる。
積極的に誘いかける晴明に一体どうしたものかと思案していたが、柔らかい唇の感触が、
仄かな甘い芳香が、間近に感じる彼女の吐息が冷静な思考を鈍らせていく。
応えるように晴明の身体を抱きしめ、舌を忍ばせ深く重ねる。
「…っん……ふぅ…ッ……ん……んん………っ」
口端から零れる唾液をそのままに、貪るように互いの舌を絡ませ合った後、ようやく解放する。
荒い息を整えると、頼光は晴明の衣に手をかけるが、彼女はそれをやんわりと制止した。
「……頼光、今宵はどうか、私に………任せて下さい……」
「……任せる、とは……?」
「…で、ですから……っ…私が………」
言葉の意味が判らず顔を顰める頼光の上着を、論より証拠とばかりに脱がせ始める。
そして露になった首筋に、鎖骨に、その逞しい胸元に唇を落としていく。
「……っ……!?」
探るように指を這わせながら胸の突起を舌で転がすと、頼光の身体がぴくりと弾んだ。
その反応に気を良くしたのか、口に含んで柔らかく吸い上げ、もう片方の突起を
指先で弄りながら広い胸板に幾つもの口付けを落としていく。
「……何処で、斯様な事を覚えたのだ……?」
「貴方がいつも致すように真似てみたのですが……」
「……そ、そうか……」
女人にいいように弄ばれる事に頼光は少々複雑だったが、日頃高貴な彼女が妖艶に
誘う姿に身体が熱を帯び、劣情を催してくる。
それに気づいたのか、晴明の手が下腹に伸び腰紐を解きにかかる。
「せ、晴明!?」
「今宵は私が、と申しましたでしょう?」
くすりと蠱惑的に微笑む晴明に、頼光は抗う事ができなかった。
839833:2005/07/04(月) 00:14:28 ID:Nnux1u2i
とりあえずここまででつ。早速…が読みづらッ・゚・(ノД`)・゚・

661様GJです!がんがってくだされ(`・ω・´)
他の職人様のご帰還をお待ち申し上げまする(・∀・)っ/○☆チリーン
840名無しさん@ピンキー:2005/07/04(月) 01:29:04 ID:2cbT7941
職人さん大量降臨嬉しや(・∀・)っ/○☆チリーン
661様の庵に連れ込まれた頼光(;´Д`)ハァハァ
833様のお狐様モードな押せ押せ晴明さまも(;´Д`)ハァハァ
ここに来てこんなに御伽話が投下されていることに
喜びを隠せませぬ(;´Д`)ハァハァ
続きを伏して待てり(・∀・)っ/○☆チリーン
841名無しさん@ピンキー:2005/07/04(月) 23:22:28 ID:bKQ+2FEv
か、神が……神が大勢……(*´д`*)タマランノウ……
661様、833様よくぞ御出でになってくださいました!
しばらくスレが寂しげだったのでハァハァが止まりません……
続きお待ち申し上げまする(・∀・)っ/○☆チリーン
842名無しさん@ピンキー:2005/07/05(火) 01:20:11 ID:xVILE8jV
現在のスレ容量が478KBで、そろそろ次スレが必要なわけで。
843名無しさん@ピンキー:2005/07/05(火) 05:53:50 ID:svdLGwFo
確か512KBが限界だった希ガス>容量
でも、500に入る前に次のスレ立てた方が良いかもしれないね。
よもや御伽で次スレに行けるとは思わなかった。

これも職人様達の萌え文のおかげで(・∀・)っ/○))★チリリーン
844名無しさん@ピンキー:2005/07/05(火) 19:54:59 ID:xVILE8jV
>>843
正確には500KBでそれ以上書き込めなくなる。
それに、480KBを越えると、一週間書き込みが無かった時点で自動でDAT落ちする。
845名無しさん@ピンキー:2005/07/06(水) 00:55:20 ID:2IinIFyG
>>844
詳しくサンコス(・∀・)
あと1KBで480ですな。
次スレ用にテンプレ作って、新しいスレ立てる準備した方が良いかも。
846名無しさん@ピンキー:2005/07/06(水) 07:41:03 ID:BQLaYo9I
テンプレ。何か付け足しあったらたのむ。

巷で何となく話題の凶箱ゲー、O・TO・GI〜『御伽』・『百鬼討伐絵巻』
の女性キャラでひたすらエロ萌えしようというスレです。
女性キャラは数こそ少ないものの、匂い立つような平安美女(美少女)揃い。
これが(;´Д`)ハァハァでなく何と言おうか。

・雑談、SS、エロ萌え妄想なら何でもOKです。
(SS職人様のご降臨をお待ちしております)
・マターリsage進行でお願いします。
・嵐は完全放置でお願い致します。

前スレ(・∀・)っ/○))☆チリリーン
【御伽】O・TO・GIで萌え契る【百鬼】
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1075229549/

ゲーム攻略や内容に関しての会話は此方(・∀・)っ/○))☆チリリーン
【xbox】O・TO・GI〜百鬼討伐絵巻 拾参之巻【御伽】
http://game10.2ch.net/test/read.cgi/famicom/1115425843/
【Xbox】O・TO・GI 百鬼討伐絵巻 攻略四閃【御伽】
http://game10.2ch.net/test/read.cgi/goveract/1106348653/

大変お世話になってます(・∀・)っ/○))☆チリリーン
「2chエロパロ板SS保管庫」様
http://sslibrary.gozaru.jp/

スレを見て「御伽」シリーズに興味を持たれた方は此方へご案内(・∀・)っ/○))☆チリリーン
公式『O・TO・GI 〜百鬼討伐絵巻〜』 WEB SITE
ttp://www.o-to-gi.net/top/
847名無しさん@ピンキー:2005/07/06(水) 22:32:46 ID:bxKfuCly

      /\ /|
      ,  ゞ ̄ヽ
      ! ノ人 ゙)<いれとく?
      ヾリ ゚ -レ
    ∧ノ/》_テ》\
    !W|,ヽ/| |´|ムノ
    \,,,,〈└┴' 〉
       `´ `´


      /ヽ,ヘ
      ヽノヽノ  
     〃'´⌒⌒ヽ,  
   ( (( )ノ^^)))
     リ○・∀・○ 
   q ̄ リ ハyノ リ ̄P 
    |__|/| ̄ハ____」
     </ 」_|_i_|_ゝ
       `´ `´  
 
848名無しさん@ピンキー:2005/07/07(木) 03:32:29 ID:1sj+FGjh
>>846-847
もまいら・・・




GJ!(・∀・)っ/○☆チリーン
849名無しさん@ピンキー:2005/07/08(金) 03:39:23 ID:wTLyVzsP
テンプレも揃ったし、次スレ立てても桶?
850娥光-8:2005/07/09(土) 07:01:13 ID:+lmlxsdQ

 「して、此度は如何なる用件で此処へ連れて参ったのだ?」
沈黙を破り、頼光が口を開いた。
 「頼光…望月の夜に交わした言葉を覚えておられるか?」
忘れ様筈も無い…。狐より人の貌と成りしあの光景…其れに信じ難い事実を突き付けられた衝撃と動揺…。
今だ昨日の出来事の様にも思えて来る。
 「嗚呼、だが月隠まではまだ日が有ろう?」
 「そうですが…最近の妖鬼供の動き…早急に元を絶たねば取り返しがつかなくなるやも知れませぬ。」
冷静に見える彼女の表情にも、些か焦りの色が伺える。

確かに…。此処数日の間に、もう何十回と討伐に赴いている。
頼光とて例外ではなかったが…、浄化の能力の違いからか、
将又 仮初めの身体ゆえにか…差程疲れを感じては居なかった。
然し、四天らの疲労は相当な物となっているのであろう。この間なぞ珍しく愚痴を零して居た。

彼女なりの気遣いと云った所か…。

 「その元へと、私に?」
 「はい…ですが其処は結界により固く閉じられて下ります故、私も共に参ります。
  討伐は、妖鬼供の力が弱まる月隠…ですから、直ぐにでも力の回復をせねば」
意味する所を悟り、頼光は頷いた。
 「判り申した。して…私は如何すれば良いか?」
 「難しい事ではございませぬ。其方の身に宿る巫力を少し分けて下されば良いのです」
そう言うと、頼光の肩に手を添えた。
851娥光-9:2005/07/09(土) 07:02:42 ID:+lmlxsdQ
 「!」
途端に合わされた唇…。
あまりに突然の出来事で、頼光は只目を見開くのみでどうする事もできなかった。
晴明は、困惑している頼光を気にも留めず、貪るかの如く唇を重ねる。
が、頼光は正気に戻ると彼女の肩を掴み押し離した。そして口許を拭うと一喝。
 「いきなり何を為さるか!其方は!恥を知るが良い!」
晴明には、頼光が何を怒っているのかが判らず只呆然としているのみ。
 「私は…只貴方に巫力を分けて頂こうと思ったまでの事。」
掴まれた箇所が痛むのか、晴明は肩を擦りながら呟いた。

 「巫力を?然し其方は妖鬼からは手を介して獲て居ったと思ったが…」
やや壁際に後退りしながらも尋ねる。
 「外皮より獲られる巫力など僅かに過ぎませぬ。
  ですが、身の内ならばより多くの巫力を獲る事が出来ます。頼光…お嫌でしたか?」
首を傾げ覗き込む様に問掛ける。
頼光はわざと視線を反らすと
 「そう言う訳ではござらぬ。然し…」
判らないと言った表情の晴明に呆然となる。

 『もしやこの者…この行為に如何なる意味が有るのか知らぬ訳ではあるまいな…』
852661:2005/07/09(土) 07:09:14 ID:+lmlxsdQ
833殿>文章書き若葉マークは自分も同じにございます〜!職人様の続き光臨まで
    共に御留守番致しましょう。

846殿>テンプレ張り付け御苦労様です!

…なにやらスレ跨いでの投下となりそうな気が致しますが、なるべく早めに終えたいと思ってます;
っつか、ゑ露に情緒がなくて苦戦中でございます;萌え無くてすみません;
853名無しさん@ピンキー:2005/07/11(月) 05:11:04 ID:0fGF/Ofo
職人様グッジョブ!
いつも萌えをありがとうございます(;´Д`)ハァハァ

ところでそろそろ次スレ貼った方が良いかな?
854名無しさん@ピンキー:2005/07/11(月) 19:27:09 ID:AoIGNlqN
良いとオモ
661殿次スレでも萌をよろしくお願い致します(;´Д`)ハァハァ
855名無しさん@ピンキー
スレの容量もなんですけど、ピンク板のスレ数がそろそろ限界っぽいので
さっさと立ててまいりました。
職人様方及び、住人の方々は移動ヨロシコです。

【御伽】O・TO・GIで萌え契る・弐ノ巻【百鬼】
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1121193073/
新規のスレは即死率もかなり早いので、ホシュのレスをお願い致します(・∀・)っ/○☆チリーン