サガフロシリーズで萌えるスレ

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1名無しさん@ピンキー
ここはサガフロ1・2の専用エロパロスレッドです。
アンサガとロマサガは別にスレがあります。

アンリミテッドサガで萌えつくす 2
http://www2.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1054195742/

ロマサガ3女キャラの下ネタ限定すれ
http://www2.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1034532287/
2関連スレ:04/01/13 14:47 ID:xZbCp2k7

サガフロ2のラベールは……
http://game5.2ch.net/test/read.cgi/gamerpg/1055572933/
ロマサガ2のリアルクイーンたんはエロカワイイ
http://game5.2ch.net/test/read.cgi/gamerpg/1058097105/
サガフロのアセルスたんはエロカワイイ
http://game5.2ch.net/test/read.cgi/gamerpg/1059625191/
Uサガのローラさんはエロカッコイイ!
http://game5.2ch.net/test/read.cgi/gamerpg/1073872945/
3名無しさん@ピンキー:04/01/13 14:56 ID:/URLeRnv
>>1
4名無しさん@ピンキー:04/01/13 15:11 ID:XuK0notg
乙です。
早速、ヌヴィエムたんハァハァ…
5名無しさん@ピンキー:04/01/13 15:37 ID:UsAz0l1N
アニーとライザがエミリアをいじくる百合話キボン
6名無しさん@ピンキー:04/01/13 17:28 ID:PX8aK33K
瀬良の弩級艦ってとこにアセルスの超大作があるな…確か
7名無しさん@ピンキー:04/01/13 17:29 ID:PX8aK33K
コーデリアって絶対輪姦されたよね
8名無しさん@ピンキー:04/01/13 17:53 ID:j1qWaPhS
>>7
夢を壊すようなことを言わないでくれ
9名無しさん@ピンキー:04/01/13 18:28 ID:Fjgl3C/f
夢を壊して悪いが18の年頃の娘をあの荒くれどもが喰わずになぶり殺しというのはどうか
おそらく抵抗できないまでに痛めつけられ骨を折られ息も絶え絶えなコーデリアを散々輪姦したんだよ
そしてそのまま・゚・(ノД^)・゚・
許さんぞアレクセイ!!
10名無しさん@ピンキー:04/01/13 18:30 ID:Fjgl3C/f
もっともうちのコーデリアたんは潜入をタイラーに任せたおかげで元気でピンピンしてます
氷の槍やビーストランスで槍技大活躍
ウィルと幸せに結ばれてハピーエンド
11名無しさん@ピンキー:04/01/13 18:32 ID:Fjgl3C/f
即死回避の雑談
ギュスターヴはあっちの方も不能か?
12名無しさん@ピンキー:04/01/13 19:06 ID:MD3mF0Rp
キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!!!!

2の関連スレの選択基準がよくわかりませんよ。
あとサガスレのリンク集も。
ttp://fire_emblem2ch.tripod.co.jp/saga.htm
13名無しさん@ピンキー:04/01/13 20:56 ID:uzSLe6Vq
フリンが不倫
14名無しさん@ピンキー:04/01/13 21:26 ID:FScPAzE5
そうかギュスとフリンは穴兄弟か
なるほどな
そこにはケルヴィンも混ざるのか?ネーベルスタンもか?
15名無しさん@ピンキー:04/01/13 21:33 ID:xZbCp2k7
子供がいなかったギュスはやっぱりイ○ポ?
16名無しさん@ピンキー:04/01/13 22:33 ID:XuK0notg
え?じゃあグスタフって何者なの?
17名無しさん@ピンキー:04/01/13 22:36 ID:u9OnRxpS
ケルヴィンの孫
18名無しさん@ピンキー:04/01/13 22:48 ID:FScPAzE5
>>15
だからホモなんだって
19名無しさん@ピンキー:04/01/13 23:02 ID:ckSTn6lk
カンタールとケルヴィンは穴兄弟
20名無しさん@ピンキー:04/01/13 23:57 ID:cOT6hNRx
何だと?
詳しく聞かせてもらおうか
21名無しさん@ピンキー:04/01/13 23:57 ID:u9OnRxpS
マリーのことじゃない?
22名無しさん@ピンキー:04/01/14 00:48 ID:EYh2n/Zh
カンタールのとこへ政略結婚で嫁いだギュスの妹が出戻りで今度はケルヴィンと再婚した
カンタールって子沢山の絶倫野郎だったよね
23名無しさん@ピンキー:04/01/14 00:51 ID:Vs/rVvVl
>>22
じゃあ、カンタールの娘であるヌヴィエムとプルミエールにもその血が…
24名無しさん@ピンキー:04/01/14 01:34 ID:afrEWLeR
超絶淫乱女ヌヴィエムたん…ハァハァ…
25名無しさん@ピンキー:04/01/14 01:51 ID:VrKll1z0
>>22
カンタールは絶倫野郎だが
マリーとは形だけのケコーンで夫婦の営みも一切無かったらしい
26名無しさん@ピンキー:04/01/14 01:55 ID:5BKMB9bD
>>25
触れる事すら許さなかったみたい。
絶倫やらかしたのもマリーを精神的に追い詰めるためだとか。
27名無しさん@ピンキー:04/01/14 11:42 ID:kFgUZMJ0
て言うか自分より年上の女と政略結婚させられたことが
カンタールに劣等感を与えて
彼のプライドを傷付けたらしい
28名無しさん@ピンキー:04/01/14 16:33 ID:QA+++CHY
カンタールおいしいキャラなのに出番少ないよな。
でも、プルミがラスボス戦に加わることでギュスやウィルとともに
最後で物語りの裏の部分にも大きく関与している。

つーか、プルミ×グスタフきぼん

アレクセイの手下に嬲り殺しにされながら犯される
コーデリアたんの鬼畜SSでもハアハア(w
29名無しさん@ピンキー:04/01/14 17:36 ID:VcDs1sI0
サガフロ1の話もしようぜ・・・
アセルスと白薔薇(;´Д`)ハァハァ
30名無しさん@ピンキー:04/01/14 21:16 ID:XhS3db7L
じゃヒューズ×ドールかルーファス×ライザキボンヌ
31名無しさん@ピンキー:04/01/14 21:18 ID:KwqF+3Ew
エミリアって萌えそうで萌えないのか?
32名無しさん@ピンキー:04/01/14 21:24 ID:tfII1BQs
・・・ブルアニキボンヌ・・・

>28
IDカコイイ
33名無しさん@ピンキー:04/01/14 21:53 ID:JCUOLm94
零姫…(;´Д`)
34名無しさん@ピンキー:04/01/14 22:57 ID:koMcNDMm
三人の寵姫たんハァハァ…
名前ってあるのか?
35名無しさん@ピンキー:04/01/14 22:59 ID:zR7FfYf9
>>34
名前はないんじゃない?
オルロワ×アセルスが個人的に萌えー。
36名無しさん@ピンキー:04/01/14 23:49 ID:4T6EB0Gd
つきなみだが、イルドゥン×アセルスが萌えだな。
37名無しさん@ピンキー:04/01/15 00:12 ID:eXsY1w9t
神の降臨求む!!
38名無しさん@ピンキー:04/01/15 00:53 ID:HZ0C9rqJ
フロ1は同意の少なそうなイルジーで。
フロ2は激しくヴァンミー(調教可)で。
39名無しさん@ピンキー:04/01/15 00:59 ID:/XBK3drt
>>38
イルジー?
40名無しさん@ピンキー:04/01/15 01:03 ID:HZ0C9rqJ
イルドゥンとジーナ嬢さ
41名無しさん@ピンキー:04/01/15 01:10 ID:/XBK3drt
あぁ!ジーナ忘れてた。それ(・∀・)イイ!
42名無しさん@ピンキー:04/01/15 02:07 ID:gpqx/G2s
俺も忘れてたよ、ジーナ萌えっ!
だが、金獅子姫も萌えだ
43名無しさん@ピンキー:04/01/15 04:17 ID:seOsRxJe
>>31
原作よりもさらにエロい格好させる任務を与える話キボンヌ
44名無しさん@ピンキー:04/01/15 10:17 ID:TQFz8xWt
縄だけとか・・・
45名無しさん@ピンキー:04/01/15 12:04 ID:Yl2oOs1I
46名無しさん@ピンキー:04/01/15 16:49 ID:i1IkW35d
ヴァンミー激しく希望っ!
47名無しさん@ピンキー:04/01/15 17:10 ID:0EJozyvn
メイレンがクーンを男の子にする話キボンヌ
48名無しさん@ピンキー:04/01/15 17:17 ID:yLrBN5Ie
>>47
それいいかも
49名無しさん@ピンキー:04/01/15 21:14 ID:74E7jt/B
>44
それはエロいな……

ジョーカーのことを教える代わりにとモンドにやられちゃうエミリアたん……
50名無しさん@ピンキー:04/01/15 22:14 ID:eXsY1w9t
ヒューズに散々おもちゃにされた挙句、マゾに目覚めるエミリアたん……ハアハア
51やたがらす99:04/01/15 23:26 ID:l9TXJpBC
>>35
>オルロワ×アセルスが個人的に萌えー。
それ戴き!
というわけで書かせて頂きます。
あの二人は好きですしね。明日には置けると思います。
たとえ人が望まなくても書きにくるこの自分をウザイと
思われるかもしれませんがどうかお許しを。
52名無しさん@ピンキー:04/01/15 23:34 ID:y9CDLfmu
職人さんキタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!!!!
53名無しさん@ピンキー:04/01/16 01:11 ID:576V16Tc
アセルスたん(;´Д`)ハァハァ…
54名無しさん@ピンキー:04/01/16 19:22 ID:0K7pQQnG
35です。

>>51
マジですかー!?
ウザイだなんてとんでもない!楽しみに待っております。
55名無しさん@ピンキー:04/01/16 19:43 ID:ZT7yo2gi
ミスティ×リッチキボンヌ
56名無しさん@ピンキー:04/01/16 19:49 ID:rNMPcW2E
ミスティ、いいね!あ、ガキのほうじゃなくてリッチの死ぬ間際のほうね。
57名無しさん@ピンキー:04/01/16 21:54 ID:TRVS5Pkl
>>50
そんな話が裏解体真書にあったな
それはそうとロベジニキボン
58名無しさん@ピンキー:04/01/16 22:52 ID:k7ko7x+1
プルミエール×グスタフきぼん
59遅れましたがやたがらす99です:04/01/17 01:14 ID:K3by3151
 恐ろしいほどの痛み。絶え間ない乾き。毎日襲ってくる悪夢。全てがどれも耐えれるものではなかった。
 彼女はその全てを耐えようとした。人間として。だが、その願いも努力はいつも守れない。
 だがそれを誰が責めることができるのか。彼女は戦ったのだ。必死に戦ったのだ。それでも守れないものは何時の日も存在する。
「痛い…痛いよ」
 心の奥から搾り出すような声を出しながらアセルスが薄暗い廊下を歩いていた。壁でチロチロと燃える炎が、アセルスの苦しむ顔を照らしている。
 額には汗がしみだしていた。緑色の髪も汗で少しぬれていた。ひどく寒そうに体を震わしている。
 体を襲う苦痛が、ここ最近は更にひどくなっていく。痛みだけではない。のどの渇きもまた同じだ。この原因はひとつしかなかった。あの男のせいだ。
「…あの人に会わなければ。私は…」
 目の前が眩み、フラフラと足取りがもつれていく。時々、壁に体ごとぶつかっていく。もう歩く事さえままならない。
 だが少しでも先に進み、あの人に会わなければどうしようもない。あの人に会う事によりアセルスのこの苦痛を消え去る事が出来るのだ。
 そんな時、アセルスの前に一人の男が立った。体中を黒い甲冑で包み、漆黒のマントを背負っている。顔を隠すため、異形の兜をかぶっていた。そのせいで顔がうまく確認できない。
「………」
 アセルスは歩を止める事はない。この騎士にかまっている暇などないのだ。
「今日もあの方の寵愛を受ける気か?随分と…うらやましい事だな」
 クックッといやらしい笑い声を出す。両手を大げさに振り、アセルスの通り道を邪魔しようとする。
 一瞬立ち止まるが、すぐに手の下をしゃがんで通る。今のアセルスの目には騎士の姿は映っていない。今、望む者はこの男ではない。
 腕の下をくぐりぬけられ、廊下の奥にアセルスは消えていった。
「ふん。せいぜい楽しむがいい。だがもし敵になれば…その時は、俺自ら八つ裂きにしてやる」
60題名『血』:04/01/17 01:15 ID:K3by3151
 唾を地面に吐き出す。剣をスラリと抜き、アセルスがいた場所を突き刺す。カキンと金属がぶつかる音がする。軽く突き刺しただけなのに地面には深い穴を作っていた。
 そして捨て台詞を残すと、体をひるがえし闇の中へ消えていく。目は赤く輝き、心の中には恐ろしい企みを残しながら。
 数百段にも及ぶ階段が、アセルスの目の前にあった。この階段をのぼらなければ、あの人のもとにはいけない。だが体は今も苦痛にさいなまれている。気が遠くなりそうになりながらも、必死に足を踏み出し歩き出した。
「くはっ。はぁ、はぁ。…痛い」
 何百段のぼった事だろう。気が遠くなりそうなほどの時間と苦しみを乗り越え、やっとの事で目的地の扉へたどり着く事が出来た。
「ここに、あの人がいるんだ。あの人が…いるんだ」
 薔薇の花がいくつも彫られているドアを開く。とても重そうなのに、少し力を入れるだけで簡単にあけることが出来た。魔力の力が加わっているに違いなかった。
 あの人の部屋は巨大な薔薇の上に作られていた。ずいぶん歩きにくそうな作りだがなんとか歩けそうである。足元を気にしながら歩き出す。
 やがて中心に作られた大きな机が見えてくる。そこへ一人の人物が座っていた。座っている者は何も言わない。アセルスの姿は十分確認できているはずだ。
「オルロワージュ。…あなたでしょう?」
 アセルスの声には、そこへ座る者への敬愛と尊敬、愛、恐怖、全てが入り混じり、また何も含んでいないように感じた。
 立ち上がったのは別名、妖魔の君オルロワージュ。妖魔の頂点に立つ者だ。外見は人形のようにも見える。恐ろしいほど白い肌、子供のように細い腕や指がそのように見せる。
「…娘か。何のようだ?」
「あなたの血をいただきに参りました」
 アセルスは、立ち上がったオルロワージュに近づき、いきなり服をやぶりさった。町の住人が何十日もかけ作り上げた最高級の衣服が無残にも千切れ、地面に散乱する。
 その様子に何もせず、たた立っている。アセルスの行い、やることをすべてわかっているようだ。
「私の血を飲むがいい」
「言われずとも」
61名無しさん@ピンキー:04/01/17 01:17 ID:K3by3151
 言葉が言い終わる前に、服の間にしまっていた布の塊を取り出す。布を解き鞘を抜くと、中から血で作ったかのような赤い刀身のナイフが出てきた。それを高らかに持ち上げる。手にはうっすらと汗が滲んでいた。
 アセルスの目が赤くギラギラと光っている。視線は真っ白な細い喉を見つめている。ときおり喉が、こくりこくりと動く。 
 頭の中ではそこを通る血が目の前にあるかのようだ。耐え切れなくなる。刺せ、刺せと頭の中で誰かがアセルスを呼ぶ声が聞こえた。その声に従い一気にナイフを振り下ろした。
 ナイフは見事にのどに突き刺さる。肉を切る感触がナイフごしに伝わってくる。妖魔最強とはいえ、肌の強さは人間とかわらない。魔物ともほとんどいっしょだ。プツプツと神経が切れる音がした。
「やあっ!」 
 掛け声と共にふかぶかと突き刺さったナイフを引き抜くと、喉から真っ青な血が見えた。青い血は妖魔特有のものだ。人間の血が赤いのに対し、妖魔の血は青い。
 この不思議な色の血を巡り人間の中にはオルロワージュを狙っている者までいるくらいである。
 血は、アセルスの顔やオルロワージュ自らの体に降り注いでいる。最初のうちはぽかんとして、様子を見ていたアセルスだったがハッと気づくと口を大きく開く。
「うあああああああああぁぁぁっ!」
 部屋全体に響く大きな叫び声を上げ、傷口向かって噛み付いた。噴き出る血は、アセルスの口の中いっぱいに広がっていく。
  喉からの血は、アセルスの喉へ叩きつけるほどの勢いで飛び込んでくる。必死に飲み干そうとするが次から次へと吹き出る血液に対応が間に合わない。口の端から少しずつ青い血が垂れる。
「ぶはっ、はぁ。はぁ。はぁ。」
 ついに飲みきれなくなったのか、口を離してしまった。だがその頃にはほとんど血は止まっていた。しかしもったいないのか、舌を蛇のようにチロチロと揺らし傷口を舐める。
「美味しい…。あぁ」 
 やっと飲み足りたのか、跡がつくほど力を入れ握り締めていた指を外し離れた。
 顔を恍惚させてポカンと口をあけている。血の味の余韻を楽しんでいるのだ。血の味は鉄の味とも呼ばれるが、アセルスにとっては途方もないほどのごちそうへと変わる。
 まるでチョコレートのように甘く、喉へ優しく解けていく。飲んでも飲んでも飽き足らない。体に少しずつ力が戻っていくようだ。
62名無しさん@ピンキー:04/01/17 01:17 ID:K3by3151
「ああ。くっ」
 口元の青い血をぬぐい、息を整える。体の所々に青い点が飛んでいた。ぼぅとしながら自分の服を持ち上げたり、眺めたりしている。だが様子がだんだんおかしくなる。
 いきなりバタンと地面に崩れ落ちる。目と顔は真っ赤になっている。のたうち苦しみながら、声にならない叫び声を上げた。
「…あ…!あぁぁ!!……ぁっ!」
 体中をかきむしり、なんとか落ち着こうとするがまったく効果がない。自分の自制心だけではなんともならないのだ。
 それも仕方ない事だ。オルロワージュの血をたらふく飲み尽くしたのだから。あの程度の血など、オルロワージュは力ですぐに増やせるし、傷の回復も出来る。問題はない。
 現に大量の血を流したまま立っていたオルロワージュはケロリとしていて何もこたえていないように立っているままだ。顔は苦しみもしていない。痛みもない。傷は何時の間にか塞がっていた。
 一番の問題は、アセルスのほうだった。血は別名、生命の塊とも呼ばれている。全ての栄養源や、命の源が含まれている為だ。それは妖魔の血も同じ事だ。違うのはその密度だった。
 そこらの下級妖魔、中級妖魔と違いオルロワージュの青い血は誰もがあこがれるほどの力を持っている。あの時、少しの血でアセルスを生き返らせたほどの力を秘めた血なのだ。
 まだ必死に人間を保っているアセルスとはいえ、この血の力は受け止めきれない。妖魔であればまだ耐えれるし、人間であれば妖魔に一瞬で成り代わっている。
 それなのに妖魔にならずに、まだ人間としてギリギリの場所にいることが出来たのはアセルスの力ともいえただろう。しかし、耐えられなかった。
「やだぁっ、体が、力が溢れて来るっ!助けて、助けてぇっ!」
 体の奥ふかくより、何かがはじけ飛んでくる感覚だ。どんどんと体温があがり、今にも燃え上がりそうになる。地面に汗がいくつも流れ落ちた。
 ふと、目の前にいるオルロワージュが見えた。彼はさきほどから裸のままだ。まったく恥ずかしがろうともしていない。
 心臓がドクンとなり、彼を求めろと呼びかけてくる。もう止めることはできない。
63名無しさん@ピンキー:04/01/17 01:18 ID:K3by3151
 アセルスは近寄り体に抱きついた。抱きしめて見ると両腕で体を包み込めるほどでやはり人形のようだと思った。視線は胸を向いていたがだんだんと下に向いてくる。
 そこは不思議な事に大きく立っていた。目を開き、口元でにんまりと笑う。形は人間と変わらない。だがそこもやはり白い。恐ろしいほどに体の色が変わらない。妖魔とはみなこのようなものなのだろうか。
「これが欲しいのか?」
 首を振り目の前にそそり立つ、オルロワージュの性器をむんずと掴む。あまりに勢いが良すぎた為、握りつぶしてしまうのではないかと心配されるほどだった。
「はぁ、オルロワージュ。…体が、体がぁぁぁぁっ」
 ため息を吐きながら大きくそそり立つそれを愛しく、優しく見つめる。体はあんなに細いのに、そこはこんなにも大きい。そのギャップがとても面白く思えた。
 少しずつ顔をそこへ近づけていく。指は胸から下腹、太もも、足を柔らかくそわせる。
 目の前で天井を向くモノの先端にキスをする。プゥンと液の匂いがした。嫌な気持ちにはならない。むしろいい気持ちになりそうになる。
 元来、妖魔は快楽を求める事にとぼしいといわれているがそうではない。妖魔の君は何十人もの姫をもっている。他の妖魔も程度はあるものの、それぞれが愛人らしいものも持っているのだ。ただ単に自分の興味が向かなかったり、執着心が薄いだけの事なのである。
 そして、今オルロワージュの関心はアセルスに向けられた。もう何十日も使っていないそこをペロペロと優しく舐めているアセルスの頭に手を置く。
 ぐっと力を入れる。押し付けられた口の中の竿は深く喉に突き刺さる。いきなりのことに吐き気がこみ上げ、喉がつまりそうになる。
「うぇっ。げっ。ゴホ。ゴホ」
 のどを抑え竿を吐き出した。地面にひざをつき、目をつぶりのどの痛みを我慢する。キッと相手の顔を睨む。
「…いきなり何をする!」
「ふん。娘。おまえが欲しそうな顔をしていたからな」
64名無しさん@ピンキー:04/01/17 01:19 ID:K3by3151
「そういうことをするなら、もう止めてしまうぞ!オルロワージュ」
「いいぞ。…やめる事が出来るなら…な」
 意地悪そうに笑う。アセルスはクッと苦々しく壁を見つめた。やめれるわけなどない。こんな中途半端な所で止めてしまったら、今度はたまった力が体を壊してしまうだろう。
 仕方なくまた口を押し付けピチャピチャと舐め始めた。その様子を笑って眺めているオルロワージュ。 
「そうだ…おまえはそうするしかないんだ。自分が人間である以上はそうするしかな」
 アセルスを最初ここへつれてきた時、オルロワージュは自分でも何をしているのかと思ったことがあった。だがいまとなってはこの娘を連れてきて本当に良かったと思っている。
 たびたび訪れてくるこの娘。体だけではない。血を求めさまよう娘。必死に人間であろうとする娘。全てが面白い玩具のように感じるのだ。
 竿の下にある玉をもいっしょにコロコロと舌で舐め転がす。随分とみだらな格好だ。まだなれていない所はあるものの十分に気持ちがいい。
 前の時オルロワージュがやってみろといったら、本当にやりだした。それ以来、気に入ったのか毎回このように責めてくる。別に悪くはないのでそのままにもしている。
 何分舐めつづけただろう。もう竿も玉もぐちゃぐちゃの唾だらけだ。竿の頭からだらだらと流れ落ちている。
「もうそろそろいいでしょう?」
 アセルスは、オルロワージュに背を向ける。そして大きく足を広げ尻を向けた。
 とてつもなく恥ずかしいのはアセルスも承知である。だが、そろそろいれて、この興奮を抑えてほしかった。そのためなら恥ずかしい事にためらいはしない。
「人間の娘。…まるで雌犬のようだな」
 からかいの言葉を投げかけられる。なぜかそれがうれしくなる。自分が変態にでもなってしまったのかと疑うが、そんなことを気にしている場合ではない。
 竿をゆっくりと近づける。がいきなりいれたりはしない。先の首の部分を使い割れ目にそわせるのみだ。感触が気持ちよく感じ、情欲をそそる。
「くそっ。じ、じらすな。早く来てっ」
65名無しさん@ピンキー:04/01/17 01:20 ID:K3by3151
 肉の割れ目はもう蜜があふれるほどにぬれている。必死に来て、来てと懇願してもじらすばかりで相手は一向に体を押し入れようとしない。ニヤニヤと気味の悪い笑顔を浮かべるばかりだ。
 もう耐え切れない。燃えあがりそうなほどの体も抑えて置けない。尻を恥ずかしく広げまっているのに意地の悪い事だ。ついに体が火のように熱くなってきた。
「ここで壊れられてもつまらんな。…いくぞ」
「ひっ!ひぃぃぃぃ〜。いいっ。いいよぉ」
 ずぶりと差し込まれた竿は、膣壷の奥まで入っていく。まるで竿にちょうどあわせたかのようだ。蜜が挿入を容易にしたため、以外と楽に入った。 
 アセルスは犬のようにハッハッと息を吐きながら、相手に合わせみだらに腰を振る。気品など、少しも感じ取る事は出来なかった。それほどまでに頑張っているのに、体の火照りは収まるどころかどんどんと高ぶっていくのだ。
「もっと攻めてやろう。そらっ」
 パンッといい音がした。アセルスにあわせ腰を振ってやる。犬のような姿で二人は重なり合っていた。 
 オルロワージュのものを夢中で貪る。右に左に腰を振る事によって、中がかき回され液体があふれる音が小気味よく聞こえている。
「ああぁぁぁ。気持ちいい。気持ち…いいっ」 
 どんどん速度はます。が、とたんに止まったり、また腰を振ったりと幾度もアセルスはもどかしい思いをした。
「出して。お願い。出してっ!」
「言われずとも」
 一度動きを止める。そして大きく振りかぶり、差し込んだ。先端からどくりどくりと精液が噴出される。
「あああああああああっ!」
 大きく頭を動かし天井を見上げる。アセルスは体を戻そうとするがつい勢いがつきすぎ、地面に顔をぶつけてしまった。少しヒリヒリして痛い。
 溜まっていた精液は、少しずつ少しずつ注ぎ込まれる。突き抜けるような快感は得れないが、長い長い快楽を楽しんでいる。
 アセルスの方も、うまく腰を動かし受け止めている。ときおり竿にしっかとはまっている割れ目を締め気持ちよくさせようと努力する。
「…うっ」
66名無しさん@ピンキー:04/01/17 01:22 ID:K3by3151
 アセルスの後ろから、ため息が聞こえた。気持ちよいようだ。それに調子をよくして何度も何度も締めてやる。
「へへっ。どう?なか…なかのものでしょう」
 息を切れ切れながら吐き出しながら、顔だけ後ろを振り向く。エヘヘと顔を赤くして笑っていた。目には快楽か、痛みか、なんなのかはわからない潤んでいた。
(……!) 
 思わず腰を掴んでいた手で顔を覆う。オルロワージュはうろたえていた。人間の娘に心を動かされるなど、信じられなかった。
 迷いを振り払うように尻を掴む。ぎゅっと握り締められてつぶれる。体を奮い起こし、頂点に向かってのぼっていく。
「いやあああぁぁぁっ!いいっ!いいよっ!…くるっ」
「受け取れ!娘!!」
 二人は歯を食いしばる。体中の力を使いオルロワージュは精液を送り込んだ。奥まで恐ろしいほどの量が送り込まれた。それと同時にアセルスが泣き声、喘ぎ声を部屋いっぱいに叫ぶ。
 一滴も残らないほどに搾り出す。絶え間なく送られる液は、アセルスを休ませようとしない。あー、あーと喘ぎ声も止まらないままだ。
「ううぅっ」
 一声泣いたと思ったその時、二人はがっくりと地面に倒れた。全て注ぎ込まれたそこは竿をいれていても、精液を流すのだった。 
 アセルスは胸に頭を落とし、ゆっくりと眠りにつく。体中が汗にまみれてしまった。もちろんオルロワージュも同じだ。
 オルロワージュはまるで、恋人のようにアセルスを抱きしめる。そして頭を優しく何度も何度もなでてやるのだった。
 アセルスは数分間の間、素直に髪を撫でられていた。が、やがてけだるそうに立ち上がった。血の疼きもやっと収まった。
 地面に脱ぎ散らかした服を簡単に身に付けると、出口に向けあるいていく。足取りは鈍い。
「もう帰るのか?」
「ええ。ここにいたら妖魔になってしまいそうだから」
 簡単にそう答える。別に皮肉ではなさそうだ。だが決していい言葉などと思って使ったわけでもない。
 ただオルロワージュにはそう言うことで、アセルス自分に対し何かラインを定めているつもりなのだろう。
67名無しさん@ピンキー:04/01/17 01:24 ID:K3by3151
「お前は、もう妖魔だ。あの血を貪る姿はそれ以下だ…」
「私は人間よ。それ以上でも以下でもないわ…」
 たよりない足取りとは違い人間の部分は確固とした力強さにあふれた言い方だった。
 妖魔の君は、その言葉にも表情を変えない。
「さらばだ…娘よ」
 返答はない。バタンと扉を閉める音のみが聞こえた。裸体のまま、横たわっていたがやがて起き上がる。顔は微笑み、とてもうれしそうだ。
 妖魔の君がこんなに楽しそうにすることがあっただろうか。数十年も昔に、似たようなことはあった。その時は配下の困惑とは別にとても楽しそうな様子だった。オルロワージュは何を望んでいるのか…。
 階段をゆっくりと下りる。もうこんな事が何回続いただろう。苦しみに耐えようと誓っても、血の因果からは逃げ切れない。頭の中には後悔の二文字がぐるぐると回っている。
(あの人は今も私を娘と言っているのか…。私はあの人を父と思うのか?それとも何と思えばいいのか?)
 このことの後はいつも昔の事を思い出すのだった。
 あのおばさんの家に元気よく駆け出した日。馬車に轢かれ体中を駆け巡る激痛に襲われ、一生を終えた時。その後、あの男の血を受け生き返ったとき。針の城での覚醒。
 全てのことがまるで昨日のように思い出すのだった。
68名無しさん@ピンキー:04/01/17 01:26 ID:K3by3151
 針の城での生活は、窮屈なものでありつらいものだった。教育係のラスタバンは殴る、蹴るなどのスパルタ教育で鍛えてくる。
 まわりの妖魔のほとんどはアセルスを疎ましく思っている。
 それも仕方ない事だろう。高貴なる上級妖魔の世界に人間の娘が入ってきたのだ。しかも自分たちの主、オルロワージュの血を受けるなどという夢のようなことまで授かっている。
 羨望と妬みが入り混じる目で常ににらまれている状態だ。そんな中、白薔薇と呼ばれる美少女はただ優しかった。ねたみ、ひがみの心をもたず、純粋な心でアセルスに優しくしてくれた。
 アセルスはどんどん白薔薇にに惹かれていくことになる。だが白薔薇の姫は女だ。アセルスも女だ。お互いに理解しあう事は出来ても、自分の欲望をぶつける事は出来ない。
 ほとんど袋小路の状態で、悩みも苦しみも日に日につのるのだった。
 更に襲ってきたのは乾き、痛みだ。人間と妖魔の中心にいるアセルスはアンバランスな体で、常にどちらかに引っ張られている。その差が苦しみを引き起こすのだ。それを抑えようとしてもどうしようもないのは前述のとおりである。
 ある日どうしようもなく、耐え切れなくなったアセルスはオルロワージュの部屋へ忍び込む。そこで静かに眠っていたオルロワージュに噛み付き血を飲もうとしたのだ。アセルスの血はオルロワージュを望んでいたのだ。
 無論、妖魔の君も気づいていた。だが誰も呼ばず抵抗もしなかった。そればかりか吸血をおこなった、アセルスに向け優しい手でいたわり血の叫びを治してくれた。
 最初は信じられず、部屋で泣いた。陵辱されたと思った。
 だがそれはちがう。彼がああして力をとってくれなければ自分は壊れてしまうのだ。でもあの男に会うのは嫌だった。だけどまた来ている。それも今日をいれて四回も。なぜか最近は自分から望むようになった。しかも淫らに、いやらしく。
 今でもオルロワージュが怖い。恐ろしい。それなのに怖さといっしょに、こんなにも惹かれている。胸がいっぱいになる。自分も恐ろしかった。
69名無しさん@ピンキー:04/01/17 01:27 ID:K3by3151
「私は…どうしたらいい」
 ぽつりとそれだけつぶやくと、途中の窓から空を見上げる。風は頬を叩き、髪をなびかせる。
 アセルスの言葉を聞く者も、答えてくれる者もいない。空は暗闇に染まるのみ。
 服の袖についた青い血を見た。真っ青な血で何一つの例外を許さぬように真っ青だ。
 それが、自分のあいまいな血を馬鹿にするようで悔しくなる。しかしこの血でさえアセルスの中で生きているのだ。
 ふと心が動き、大粒の涙を流す。涙は大地に吸い取られ消えた。…アセルスの血はまだ紫のままだ。 
70やたがらす99:04/01/17 01:31 ID:K3by3151
これで終了です。
出来は微妙なんですが、みなさんが楽しんでくれればそれはそれでw
「そらっ」とか言ってしまうオルロワージュ様を許してくれれば楽しめると思います。
アセルス編に漂う耽美臭が好きなので、この二人もすぐに好きになれました。
これからもサガフロのいろんなジャンルに挑戦してみます。
それではありがとうございました。今度投下できるのはいつになるかわかりませんが。
それまで失礼します。(・・)ノシ
71名無しさん@ピンキー:04/01/17 02:29 ID:R8ELs9L9
おぉ 神よ…
感謝の言葉もありません
72名無しさん@ピンキー:04/01/17 04:25 ID:lMgVS9zz
君は、うん、本当にいいぞ!
これからもヨロシク
73名無しさん@ピンキー:04/01/17 04:59 ID:VlTcngfh
乙です、
白薔薇の姫に欲望をぶつけるアセルスも見てみたかったり…
74名無しさん@ピンキー:04/01/17 17:48 ID:IpVILdg4
グッジョブ!乙カレ〜
ところでイルドゥンだよな教育係は?
75名無しさん@ピンキー:04/01/18 07:41 ID:9HA+lqin
ん?じゃあ、ラスタバンって何者だっけ…?
76名無しさん@ピンキー:04/01/18 14:16 ID:cDFO7HHx
ラスタバンは最初アセルスに対して礼儀正しくて好意的だけど
腹ではオルロワを倒すために彼女を利用しようとするオルロワ側近の妖魔
(髪が深緑でおかっぱみたいにしててオレンジの服を着ている)
人間ルートと場合によっては半妖ルートで闇騎士としてアセルスと戦う
77名無しさん@ピンキー:04/01/18 15:59 ID:t8P9AAq7
アセルス編といえばユリだろ?

つーわけで、百合SSきぼん
78名無しさん@ピンキー:04/01/18 16:11 ID:rCzkM9TJ
ラスタバンはちょうちん袖のオッサンに見えてました。
あんな美形で派手な格好しているとは
79名無しさん@ピンキー:04/01/18 16:52 ID:t6uYkpgD
特殊工作車とナカジマ零式の絡みキボンヌ
80名無しさん@ピンキー:04/01/18 18:03 ID:YhZ4vUVp
零式とは通やな

アセルス編って百合の考えが一般的なのか?
俺はどちらかというとホモの方が考えやすいのだが
イルドゥン×ラスタバンとか、ゾズマとか時の君とかは美形揃いだし
指輪の君、妖魔の君も同じようにだしな
アセルスが女にハァハァだから仕方ないか
81名無しさん@ピンキー:04/01/18 18:31 ID:4ZAZpTec
妖魔の連中は、セクースより傍において支配する事によって快感を得ているように思える。
82名無しさん@ピンキー:04/01/18 19:48 ID:t8P9AAq7
リュートとサンダーの絡みきぼん
83名無しさん@ピンキー:04/01/18 20:06 ID:rI93oHcZ
では、アレクセイに嬲りものにされるコーデリアたんをキボン
84題 夢の続き:04/01/18 20:50 ID:bCAXFUIQ
見たくない夢がある。
しかし、その夢は決して自分を離そうとしない。
絶望と後悔の地獄に自分を突き落とす。
〜白薔薇ぁあ!!〜
「っがぁっ!!」
夢の中の自分が放つ絶叫でいつも叩き起こされる。
「はぁはぁ…」
荒い息をつきながら、ファシナトゥール総統アセルスは唇を噛んだ。
「くっ」
頭を振り、また見てしまった夢の残り香を振り払おうとする。
ファシナトゥールの夜を妖しく照らす紫の月の光が寝室の窓から差し込んでいる。
その光を少年のような裸身に浴びながらアセルスは両手で顔を覆った。
「…っ」
細い、本当に細いその肩が小刻みに震えていた。
「……アセルス様…」
その様子を見つめていた同衾者が静かに身を起こした。
こちらも裸の女性だ。細身だがアセルスよりは女らしい、ふくよかな身体付きをしている。驚くのはその肌だ。白い。いや強い光を間近で浴びせれば透けてしまうのではないかと思わせるような不思議な色だ。
85題 夢の続き:04/01/18 20:52 ID:bCAXFUIQ
「水晶姫…」
「アセルス様…」
優しく身を震わせる主をその胸に抱き寄せた女性は、アセルスの頭を優しく撫でながら彼女が少し落ち着くのを待った。
「水晶…」
「はい…」
アセルスは水晶姫の胸の谷間に顔を埋めながら、忌まわしげに、呪いの言葉を吐くように言い放った。
「なんでお前は白薔薇じゃないんだっ!」
穏やかだった水晶の顔が歪み、やがて切れ長の瞳の端から一筋の涙が頬を伝った。

「次に…おい…聞いているのか?我が君!」
針の城の執務室でイルドゥンが今日のスケジュールをアセルス伝えていた。
「…聞いてるわよ」
うるさそうに手をヒラヒラ振って早く次を言えとせかすアセルス。
総統としての仕事は、ほとんどこのイルドゥンやラスタバンがやってくれるのだが、中にはアセルス自身が腰を上げなければならない事もある。
「ねぇ…」
「何だ!?我が君?」
えっらそうにイルドゥンが聞き返す。
86題 夢の続き:04/01/18 20:53 ID:bCAXFUIQ
「オルロワージュ父様もこんな面倒くさい事やっていたの?」
「当たり前だ!お前も今やこのファシナトゥールの総統なのだから………」
相変わらずのイルドゥンのお小言を聞き流しながらアセルスは昨夜の事を思い出していた。

「あっ」
水晶をベッドに押し倒し、力ずくでその首筋に顔を埋めるアセルス。
「あぅっ」
水晶の肌に牙を突き刺しその血をすする。
「あ゛…アセル…ス様っ そんな…ふかいっ ぐっんぅっ」
純白の水晶のうなじが見る間に紫に染まっていく。いつもより乱暴なアセルスの行為に痛みと快感を同時に味わいながら、寵姫、水晶姫はその長い四肢をアセルスに絡め切なげに声を上げた。
ジュ
ようやく気が済んだのかアセルスが牙を抜いた。役目を終えた牙は見る間に普通の犬歯に戻っていく。
「水晶姫」
唇に残った紫の血を舌先で舐め取り、アセルスは妖しい笑みを浮かべた。
「気持ち良かった?」
「…はい」
87題 夢の続き:04/01/18 20:55 ID:bCAXFUIQ
消え入りそうな声で主の問いに答える。
「もっとしてあげる。して欲しいんだよね?」
「……はい」
瞳を潤ませながら水晶姫は言葉を続けた。
「ご…ご寵愛下さいませ…アセルス様…我が…君」
すぅっと細い指先が青白い顔を撫でる。その手を愛おしげに頬ずりしながらも水晶の瞳から流れ落ちる涙は止まらない。
〜なんでお前は白薔薇じゃないんだ!〜
主のあまりに無慈悲な言葉だった。
「…何を泣いているのさ!」
腹立たしげに若き総統は頬に当てていた手で、ぐいっと顎を掴んだ。
「こんなに良くしてやっているのに、気に入らないんだね水晶」
「あっ…痛っ」
「もういいよ。後ろ向いて」
乱暴に顎を離すとアセルスはベッドの上に仁王立ちになり、水晶姫に命じた。
「…」
首筋から流れる血は一向に止まらない。ただでさえ青白いイメージの顔を一層際だたせながら水晶は震える四肢に何とか力を込め、アセルスの指示に従った。
「そのままお尻あげて」
88題 夢の続き:04/01/18 20:58 ID:bCAXFUIQ
従順な寵姫の尻が自分に差し出される様を、無表情に見下ろしていたアセルスは無遠慮に脚の間に手を差し入れた。
「あっ」
朦朧としながらも下半身から送られてくる強い刺激に思わず声がでる。
「何だ…」
しばらく水晶の秘所をまさぐっていた指を引き抜くとアセルスはぺろっとその指を舐めた。
「感じていたんじゃない…血、止めていいよ」
「っく…」
主の許しを得て、水晶姫は意識を集中する。
「か…克己!」
死に物狂いで唱えた心術は見る間に首筋に開いた穴を塞ぎ、その身体に失いかけていた生命力の復原作用をもたらしていった。
「相変わらず…んっ…お見事…あっぁあんっ」
水晶の尻の向こうではアセルスが自分の股間をまさぐっていた。
その幼さを残した可憐な唇が、まるで唱うように何やらつぶやき続けている。やがて
「んっんぅううん!!」
ビクッと身体を震わしたアセルスは、両手で自分の股間からゆっくりと何かを引き抜くような動作をした。
「はぁ…おまたせ」
89題 夢の続き:04/01/18 21:00 ID:bCAXFUIQ
何ということだろう。彼女が両手をゆっくりと開くとソコには華奢な体つきとはあまりに不釣り合いな大きさを誇る男根がそそり立っていた。
「水晶…あげる」
囁きながらアセルスは目の前の尻を掴んだ。
「あっアセルス様っ 私まだ…あっ!?ぐっんぅっ」
制止する水晶の声を無視し、ゆっくりと入れていく。
「あっ…水晶って…いつも…きつくって……いぃ」
引きちぎらんばかりに枕を掴みながら、声も出ない寵姫を見下ろしながらアセルスはゆっくりと腰を使い始めた。
「あっ…やぁっ」
堪えきれずに声を上げはじめる水晶姫。だが、せめているアセルスもその美声を愉しむ余裕はなかった。
「んっ! あっ…だめだっって…そんなに…ぅんっ締めないでっ」
「ぃやっ あぁ 痛いっ あっ痛いですっアセルス様ぁ」
「だったら、ぁん もっとっ濡らしてよ! あっまたっ…締めちゃ…イヤッ」
ガクガクと水晶の背に上半身が崩れ落ち、尻を抱え込んだままベッドの上にしゃがみ込んでしまった。
「あうっ!!」
90題 夢の続き:04/01/18 21:02 ID:bCAXFUIQ
その拍子にアセルスのモノが無情にも水晶の中に根本まで突き刺さったようだ。水晶の身体が跳ねる。差し込む月光の中を舞う濃藍の長い髪、切なげにギュッと瞑った瞼をのせた貌。夜を共にするにはこれ以上何を望むのかと、思わせてしまうような美女だ。
ただし、この女は違う。どんな美女であろうが、聖女の如き清らかな心の持ち主であろうが、致命的な違いがある。
〜白薔薇〜
そう、彼女ではない。
「…水晶」
身を貫いた強烈な感覚の余韻にまだ身をさいなまされている水晶姫に無情の声を浴びせた。
「わたしより先にイくの?」
「あ…も、申し訳…ありません」
アセルスの股に尻を埋めたまま水晶は弱々しく主を振り返った。その涙に濡れた瞳の醸し出すなまめかしさを充分たんのうする。
「わたしも、もっと気持ちよくしてよ」
「えっ?」
「してよっ」
「あ…か、かしこまりました…」
おずおずと、そして次第に大胆に水晶姫はアセルスの股間に据えた尻を淫らに振り始めた。

「以上!」
パンッと乾いた音を響かせてイルドゥンは大層な装飾がついた分厚いノートを閉じた。
91題 夢の続き:04/01/18 21:03 ID:bCAXFUIQ
「終わり?…じゃ、出てって。悪いけど、一人にして。」
「針の城」の城主の顔色は冴えなかった。寝不足のせいだけではない。水晶に対して自分がしてしまった仕打ちが朝からアセルスの小さな胸を締め付けていたのだ。
「あと一つある。」
イルドゥンはそんな主人の顔をじっと見ながら言葉を続けた。
「オルロワージュ様は、ご自分の寵姫に対してあのような扱いはされなかった」
「! 何よ…それ」
「水晶殿の事だ!」
いきなり核心を抉る相手の言葉に、すぐさま言い返せない。
「……水晶が…告げ口したの!?」
「何故そんな下卑た考えしかできぬ!」
イルドゥンはアセルスに言葉を続けさせなかった。
「水晶殿は今「針の城」の最下層の間でお休み頂いている。何があったのかはお話下されなかったがな!」
「…」
「先代オルロワージュ様は」
「やめて」
今度はアセルスが相手の話を遮る。
「わたし…アセルスよ。父様じゃ…ないわ」
偉大なるオルロワージュの娘は額に手を当てた。
92題 夢の続き:04/01/18 21:04 ID:bCAXFUIQ
「もういいでしょ?朝から頭、痛いの…出ていって」
「…分かった。…アセルス…水晶殿はお前が自分で選んだ寵姫なのだぞ…」
「分かってる! 水晶の事…お願い…」
「…失礼する」
カッと一礼するとイルドゥンは踵を返し退室していった。
不必要に広い執務室に一人きりになるとアセルスは頭を掻きむしった。
〜なんて事を!わたしなんて事を!!〜
固い机に額を打ち付ける。
「あんな非道い事…水晶…どうしたら…許してくれる?」
「そりゃあ、素直に“ゴメンナサイ”するしかないんじゃない?」
いきなり頭の上から声がした。
「ヒッ!」
びっくりして頭を上げると目の前に見知った妖魔がニヤニヤしながら机の対面に頬杖をついていた。
「いやぁ、アセルス様は陳腐な愛憎劇がホントよく似合うよねぇ〜」
「ゾ、ゾズマ!?」
ゾズマは無礼にもポンポンとアセルスの頭を優しく叩きながら同じ言葉を繰り返した。
「ゴメンナサイって心を込めて相手に謝る。まずはソレさ」
「う…」
そんな事は分かり切っている。だが、今は水晶に会う事自体が怖いのだ。どんな顔をして会えばいいのだ?
93題 夢の続き:04/01/18 21:07 ID:bCAXFUIQ
「まっ、相手は当分“眠り姫”みたいだから、気持ちの整理が出来たら会いに行けばいいんじゃない。」
そんなアセルスの心中を察してか、ゾズマは悪戯っぽくウィンクした。
「それより、どうだい?針の城の住み心地は?ファシナトゥールの総統って退屈じゃない?」
「…変わってあげようか?」
冗談だろ!という顔をしてゾズマは首を振った。
「お断り。こんな城の中じゃ1時間だって我慢できないよ!アセルスだってそうだろ!?どうだい、やかましいイルドゥンには黙って、ちょっと遠出してみないかい?」
「遠出?どこへ」
「ドゥヴァンでも…」
「ドゥヴァン?…零姫ね…」
アセルスはゆっくりと立ち上がった。久しぶりに姫に会いたいという気分になった。だが、会ってしまえば彼女に繋がる記憶がイヤでも思い出してしまうだろう。自分をこの世界に導いたあの事故。ここでの父であるオルロワージュ殺し。そして…白薔薇。
「わたし…忙しいの…総統ですから」
「こんなところで何百年も暗く過ごしていくのかい?おかしくなっちゃうよ。たまには外の空気を吸わなきゃ」
相変わらず人間みたいな事を言う奴だ。
「行こうよ。総統さん。どうせ仕事なんて無いんだろ?」
「……もう、ゾズマったら!」
アセルスは本当に久しぶりに、素直に微笑む自分を感じていた。
<続く>
94名無しさん@ピンキー:04/01/18 23:54 ID:YhZ4vUVp
また書き手さんが来た
やっとここのスレも乗って来たという所かね
どうもお疲れ様
続きをまってます

しかしイルドゥンは偉そうだなw
95名無しさん@ピンキー:04/01/18 23:58 ID:rI93oHcZ
職人様キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!
アセルスの男っぽい言葉づかいが生々しくて萌える。
そしてイルドゥンがたまらん…
ともかく乙でした
96名無しさん@ピンキー:04/01/19 00:58 ID:5ZZmVZqG
イイヨイイヨ(;´д`)アセルスたんハァハァ
97名無しさん@ピンキー:04/01/19 03:08 ID:qq/ynnE/
GJ!
やっぱアセルスだなぁ
ハァハァもんですた

克己は「こっき」じゃないか?
あの感じだとかつみと読んでるっぽかったんで
オルロワージュと指輪の君はずっと女だと思ってた香具師→(1)
98名無しさん@ピンキー:04/01/19 12:41 ID:dui1J5gb
水晶姫ってジーナ?
だとすれば寵姫になる前に心術を習いに言ったのかなw
99名無しさん@ピンキー:04/01/19 18:46 ID:S5bDDGmJ
このスレに触発されてコーデリアがアレクセイの手下に犯され、虐殺されるSSを書いてみた。
ここに投下しようかとも考えたけど、読み返してみてエロ少ないし、
ちょっとグロいかなと思って、猟奇スレの方へ書きました。一応、お知らせしておきます。
100名無しさん@ピンキー:04/01/19 18:50 ID:R8yX3Awv
100GET
101名無しさん@ピンキー:04/01/19 19:02 ID:irsrcqMX
オリキャラかあ・・・
102名無しさん@ピンキー:04/01/19 20:30 ID:xQ29oo6X
>>99
乙!!!
鬼畜好きの俺にはたまらない内容でした
もっとキツくてもいいぞw
103夢の続きを書いてる奴です:04/01/19 20:53 ID:D8JxGXB7
>>97
「こっき」と読むんですか!?ずっと勘違いしていました!
教えてくださってありがとうございます。
>>98
ジーナとは別人ですね。
水晶は妖魔貴族の娘でアセルスの御披露目式で、不幸にもお眼鏡にかなってしまったのです。

続きは頑張っていますが、いつ投下できることやら・・・
104名無しさん@ピンキー:04/01/20 06:29 ID:7WgystIi
>>99
読んできたー。
ハァハァしますた。
ただ、あれぐらいの微グロならこっちでも良いんじゃないか?
105名無しさん@ピンキー:04/01/20 07:14 ID:9VS45e4a
>>104
いや、確かにハァハァできるが「微グロ」ってレベルではない。
やはりここに書き込むべきものではないと思う。
10699:04/01/20 18:41 ID:Sxca21Pp
感想ありがとうございます。引かれるかと思ってたから、嬉しい限りです。
それにしても、みなさんけっこうグロにつおいんですね・・
107名無しさん@ピンキー:04/01/20 18:45 ID:AcCSVkeG
ロリキャラキボンヌ
108名無しさん@ピンキー:04/01/20 21:42 ID:HmuP9Mn8
そういえば、ロリキャラって少ないな。
ジニーたん以外だと、ローズとかミスティたんくらいか?
109名無しさん@ピンキー:04/01/20 22:16 ID:fg2Ge8WG
……零?
110題 夢の続き:04/01/20 22:31 ID:LfNoGI4c
素晴らしい青空が広がっていた。ただ青いだけではない。まるで空全体が太陽の光を優しく反射し輝いているような空だ。
「すごい…きれいだなぁ…」
アセルスは何度も空を見上げ、目を細めた。
「根っこの町のみんなにも見せてやりたいなぁ」
ドゥヴァンの名所“占い広場”で気が済むまで占いまくってもらたアセルスとゾズマは、零姫が身を寄せる神社に向かってゆっくりと歩を進めていた。
「…零姫…元気かなぁ?あれから一度も会わなかったし…」
目的地に近づくにつれて、アセルスは気後れしてきたようだった。オルロワージュの事もあり、零姫はアセルスにとっては特別な女性なのだ。
アセルスの複雑な心中なんかお構いなしという風にゾズマは脳天気に聞いた。
「怖いのかい?お姉さまに会うのが?」
「お姉さま?」
「あんな事件を起こしたけど、零姫は“魅惑の君”の寵姫だった。君だってそうだっただろう?だったら、零姫は君のお姉さんになるんじゃない?」
「…どうかな…父様は…わたしだって…寵姫なんて……ホント、わたしって何だったんだろ…」
言いよどむアセルスの背をゾズマは優しく叩いた。
「ほら、お姉さまがお待ちかねだよ」
見上げた視線の先、山を登る石段の頂上に少女が立っていた。空から振る光の中でも一層の輝きを纏う少女。
111題 夢の続き:04/01/20 22:32 ID:LfNoGI4c
「零姫…」
「よう来られた、“麗しの君”。ゾズマご苦労であったな…ひとまず下がってよいぞ」
「お手柔らかにネ、お姉さま」
悪戯っぽくウィンクするとゾズマはくるっと背を向け、登ってきたばかりの石段を下りていった。
「ゾズマ!?」
慌てて声をかけるアセルスを零姫が制止した。
「奴の役目はここまで。ここからはわらわの役目じゃ」
有無を言わせぬ迫力が、アセルスを黙らせる。その緊張した顔を見て零姫は初めて少女らしい笑みを見せた。
「疲れたであろう、風呂でもどうじゃ?」
「お風呂…」
「わらわと一緒に」
「…一緒に…?」
「ファシナトゥールでも毎日女共と入っておるのじゃろ?」
「……そうです…」
真っ赤になりながらアセルスは小声で答えた。やはり零姫は苦手だ!何故か逆らえない。
フッと笑いながら零姫は両手を差し出した。
「え…何です?」
「抱っこじゃ!風呂場までちょっと登り道だからの」
112題 夢の続き:04/01/20 22:33 ID:LfNoGI4c
零姫の案内した風呂と言うのはいわゆる露天風呂だった。神社の裏手に位置し、背の高い岩やこの地方独特の“竹”という植物の林に囲まれ外からでは、そこに風呂があることなど分からない。
「浅い…これ、お風呂なの?」
アセルスがびっくりして零姫に尋ねる。巨大な一枚岩をくり抜いて作ったらしい、その風呂は横には広いが深さは膝までもない。
「そうじゃ、珍しいであろう。だがれっきとした風呂じゃ」
しゃべりながら零姫は帯をほどき始める。
「アセルス、お主も脱がんか」
「うん…」
しぶしぶアセルスも服を脱ぎ始める。“妖魔の君”となり、数人の寵姫を召すようになってからアセルスの肌は自分でも驚くほどにキメ細かくツヤが出てきている。寵姫達の血がもたらす変化だ。
「綺麗な身体じゃ。さすが“麗しの君”」
先に脱ぎ終えた零姫が目を細めながら、あらわになるアセルスの肌を愉しんでいる。
「そ、そんなに見ないでよ」
零姫の視線を意識しながらアセルスは見事な刺繍が施されたシルクの下着を外した。
真昼の太陽の光に晒される2人の少女の身体。
「この風呂はな、こうして入るのじゃ」
先に湯船を跨いだ零姫は、湯の中でうつ伏せに寝ころび両肘を付いた。
113題 夢の続き:04/01/20 22:34 ID:LfNoGI4c
濃い緑色の湯から、姫の頭と真っ白いお尻だけがぴょこんと顔を覗かしている。
「あ…可愛い…」
思わず本音が口を出る。
「? 何がじゃ?」
「何でもないっ!何でもないよ!」
姫の小さなお尻が可愛いです。なんて言おうものなら、ロザリオ神速ローリン雲身払車ツイスターでもたたき込まれそうな気がしてアセルスはブンブンと首を振った。
「相変わらず変な娘じゃのぅ。早う入れ」
促されるままにアセルスも湯の中に入り、零姫の隣に横たわる。
緑の湯原にお尻がもう一つ浮かんだ。
「ん〜気持ちいい!こんな格好でお風呂入るのって初めて!」
「気に入ってくれたかの、“麗しの君”」
アセルスはむずがゆそうに顔をしかめた。
「その“麗しの君”ってやめて」
「何故じゃ?もはやこの世で“妖魔の君”の称号を頂くのは“指輪のヴァジュイール”と“麗しのアセルス”しかおらぬ。名誉とは思わぬか?」
「…別に、嬉しくないし…重たいだけだし…」
「そうか」
しばしの沈黙が流れた。その重苦しい雰囲気を崩そうとアセルスはワザとふざけた調子で大きな声を出した。
114題 夢の続き:04/01/20 22:35 ID:LfNoGI4c
「このお風呂って、お尻だけ冷たいよね!」
「ん?そうじゃの…」
零姫は隣のアセルスに湯をかけないようにゆっくりと身体を起こすと、アセルスのお尻に手を置いた。
「ひゃっ!」
びくっと身をすくめるアセルス。
「確かに冷たいの…」
小さな少女の手が、お尻をゆっくりといたわる様に撫で揉んでいく。
「零姫…」
「楽にしておれ…」
小さな手は二つに増え、お湯から突き出た肉をマッサージしていく。
「気持ちいいじゃろう?」
「…うん」
肌に食い込む指は時に強く深く、時に指先だけでアセルスをほぐしていく。
チュ
「あっ」
少女の唇が尻に触れた。そのままキスの嵐を浴びせる。
「やぁ、ダメだよ…お尻にキスなんて…」
「綺麗な尻じゃ。もっと口付けたいぞ。何処ならいいのじゃ?」
「そりゃあ…キスは唇だよ…」
115題 夢の続き:04/01/20 22:37 ID:LfNoGI4c
「後でそなたのキスを教えてもらおう。今はわらわのキスを教えてやる。」
ぐっと両の親指が谷間を押し広げた。
「わっ!」
驚いたアセルスが止める間もなく、零姫の唇の先が谷底のすぼまりを奪った。
「ダメッ! そこは一番キスしちゃダメなトコだよ…」
「ほう、ならここなら良いのか?」
尻のラインを伝いながら湯の中に沈んだ指は、何処に辿り着いたのだろう?見る間にアセルスの瞳が潤み始めた。
「ん…」
「ここにも口付けたいぞ…」
肉体こそは少女に転生してはいるものの、零姫の正体はオルロワージュさえも虜にした第一寵姫である。少女の幼顔が妖しく微笑む。
「零姫…わたしを…抱くの?」
「そうじゃ…お主のことじゃ、抱かれたことはあるまい?」
「あ…ダメ…熱いよ…零姫? このお湯熱いよ…」
「…そうであろう?」
クックッと零姫が意地悪く笑った。
〜これ…ただのお湯じゃない!?〜
獲物に認識されたとたん、緑の湯は隠していた牙をむいた。
「あっ…かっ…!」
116題 夢の続き:04/01/20 22:38 ID:LfNoGI4c
お湯から与えれらていた暖はいきなり強烈な快感に転じた。
〜何?お湯が気持ちっっいぃっ〜
一瞬にしてアセルスの腕から力が抜け、お湯に顔を付けてしまう。
慌てて顔を上げるとアセルスは再び驚愕した。
「あっあぁ…」
頬を伝い落ちる緑の水滴一つ一つが指先に感じるのだ。それも女の細い、女にしか分からない女体への力加減をわきまえた指に!
顔だけではない。いまやアセルスの体中を無数の指が這っていた。まだ湯の中にある小さな乳房に至っては無数の掌で撫でられ揉まれ続けている。
「あ゛っ あっ はぅっ」
きけなくなった口を代弁するかの様に瞳から涙が溢れた。
「ほぐれてきたようじゃのう…どれ、ちょっと腰を上げて見せてみぃ」
零姫の細い指が滴に嬲られヒクついている肛門に押し当てられた。
「ひっっ」
零姫の言葉通り全身の筋肉が弛緩しているのか、指はなんなくソコに潜り込んだ。
「そら」
その指をかぎ爪の様に曲げて、零姫はアセルスの腰をつり上げた。
117名無しさん@ピンキー:04/01/21 05:03 ID:YnZys32m
(*´д`)ハァハァ
118名無しさん@ピンキー:04/01/21 07:51 ID:36lOWfct
乙です。
ゾズマ可愛いなw

ちなみに、これは続きを期待してもいいのかな?
119名無しさん@ピンキー:04/01/21 16:42 ID:B0I5Eq+E
久しぶりにサガ2やって、「兄弟再会」でマジ泣きしてしまった。
一周目の時はなんともなかったのに、何でだろう・・・
120名無しさん@ピンキー:04/01/21 20:10 ID:oI/+IkAE
>>119
うぅ…スマソ
漏れその兄と弟と妹で3Pするとこ妄想してた
はちゃ〜(●´д`●)
121名無しさん@ピンキー:04/01/21 21:00 ID:GVIkMhO9
雲身払車剣は全体攻撃だから連携の初めにしかもってこられないぞ。

物凄くどうでもいいことだが、突っ込みたくなった。
122夢の続きを書いてる奴です:04/01/21 21:19 ID:ReeyZb+z
>>121
すっかり忘れてました!
じゃあ、柳枝の剣はどうですか?これも全体攻撃でしたっけ??
自分が「お気に入り」にどんな連携を入れていたか、もう思い出せないんです。
123名無しさん@ピンキー:04/01/21 21:27 ID:avVCjRCe
柳枝の剣は単体攻撃で連携のどこにでも入るが同じ技同士の連携はしない。

っていうか裏解体も持ってないの?
まあ持ってなくても指南所には全部載ってるが……
124名無しさん@ピンキー:04/01/21 21:34 ID:Pa9DawK1
本当にどうでもいい事だからなw

連携技うんぬんは気になってもスルーしとけばいいのに
別に攻略スレでもないんだし、少々違った所で本当に一部にしか気づかれん事だ
あと裏を持ってる奴なんか少数なんだから…
125名無しさん@ピンキー:04/01/21 21:52 ID:avVCjRCe
(゚д゚;)そうなのか
126名無しさん@ピンキー:04/01/21 23:16 ID:8YYh5od8
ブルーやルージュが婚前交渉など悪魔の所業と童貞を貫いているのか
それとも甘いマスクwで釣った女を食いまくっていたのか気になります。
127題 夢の続き:04/01/21 23:23 ID:ReeyZb+z
「ああ…痛い…痛いよ」
何とか振りしぼる声は何とも儚げだ。これが自分の寝室では、あれほど威圧的に寵姫達の身体を貪っていたアセルスの声とは信じられない。
零姫の指がもたらす鋭い痛みから逃れようと無意識に脚腰に力が入り、アセルスは上半身を湯に浸からせながら高々と尻を掲げた。皮肉にもその姿は二日前に自分が水晶にさせた格好と全く同じだ。
「やはり…もう開いておる…」
零姫は股間に顔を近づけた。目の前にはアセルスのもう一つのピンク色の唇が刺激を求めて喘いでいる。当然、緑の湯はソコにも容赦なき淫靡な刺激を与えていたのだ。
「んむ…」
その唇をためらいなく口に含む。
「あんっ! んんっ…あっああ!…」
予告無しに濡れぼそっている秘所を吸われ媚声を上げるファシナトゥールの総統。
風に揺らぐ竹林の音でももはや甘い声は隠し仰せない。
「ん…んぅ…」
熱い息を吐きながら零姫は小さな舌を這わせ、ピンクの肉襞ねじり込む。菊門に潜り込んだ指先も灼熱と化した中で優しく蠢き続けている。
「はぁ…あっっ す、すごっいっ…いいっイイ…」
湯の中で身体がのたうち、むき出しの尻を力一杯少女の顔面に押しつけるアセルス。波立つ湯がうなじを舐めあげ、固い風呂底に乳首が擦れる。
128題 夢の続き:04/01/21 23:25 ID:ReeyZb+z
「ああっ いや…ぁん! いやぁ!」
「ん…んはっ これ、暴れるな…湯が…ああぁ…湯がっかかるっ んっ」
上気した顔を天に向け、零姫はブルッと身を震わした。アセルスが跳ねる湯が彼女の身体にかかっていく。
ほとんど隆起していない胸に乳首だけがツンと立ち、蹴り上げられた湯が淡い茂みにしか守られていない股間を襲う。
「ヤダ…零姫…姉様ぁもっと…してっ あぁ…おっぱいっおっぱい痛いっ! もうやめてぇ!」
湯から乳房を隠そうと腕を動かすが、それさえも新たな胸を襲う流れを生み出してしまう。
「おねがい…いじめないでぇ…んぅっ!!」
零姫の親指が包皮を剥き、真っ赤に充血したクリトリスに息を吹きかける。
「はぁ…はぁ…こうしてくれるわ…」
ピチュっとワザと音をたてながら、零姫は危険なほどに神経が集中している肉芽に吸い付いた。
「ああぁあああっ!!」
あたりをはばからず、歓喜の声が響いた。身体が海老のように跳ね、波立つ湯がせめる少女の身体に当たる。
「んぅ!んっぅんっっ!」
遂に耐えきれなくなり、膝を屈した零姫の腰が湯の中に落ちる。ほとんど余分な肉が付いていない若々しい獲物に湯がまとわりついていく。
129題 夢の続き:04/01/21 23:26 ID:ReeyZb+z
「あっん ふっんぅっっっ」
湯から出ている零姫の上半身が悶える。中身は成熟し性の喜びを知り尽くしている女だが、その悦びを表現しているのは十代の肉体である。まだうっすらと産毛をまぶした背が悩ましくねじれ、ルージュを引くまでもない新鮮な唇にアセルスの蜜が光っている。
気が付くとアセルスの声を聞きつけのか、何事かと鳥や天駈ける幻獣達が集まっていた。彼らの目の前で純白の肌を朱に染めた2人の少女は絡み合っているのだ。
クリトリスを離した舌が一気に性器をなぞりあげ、ほぼ根本まで埋まっていた指を一気に肛門から引き抜く。残酷なまでの快楽。
「ひっ!んんんっ!!!…ぁはっぁ …ダメ…もうダメ…許して…」
いつの間にか本気で泣き出しているアセルスの様子を見て、零姫は名残惜しそうに最後に菊門を舌でねぶってやった後、彼女の尻から顔を離す。
支えを失ったアセルスの腰が湯に落ち、そのしぶきに零姫が鳴いた。
「いいぞ…いいぞ…アセルス…いまイかせてやろうぞ…」
荒い息のまま零姫は唱い出した。いまだ淫らに波立つ湯面に手を近づけると詠唱の終わりと同時にスゥっと上げる。
するとその手に引っ張られるように湯面が盛り上がり、その一部分がまるで噴水のように吹き上げ始めた。
「アセルス…」
逃れられない湯の愛撫に人形のように弄ばれていた彼女の手を取り、乱暴に立たせる。
「ここに座れ…」
130題 夢の続き:04/01/21 23:27 ID:ReeyZb+z
耳元で囁かれた零姫の言葉の意味を、白濁とした頭で理解したアセルスの瞳は恐怖に見開かれ、やがて淫らに細まった。
ここに座るのか。この緑の湯の噴水にむき出しの性器と肛門を押しつけるのか!
「…ハァッ…」
うっとりと目を閉じ、アセルスは鳥たちが固唾を飲んで見守る中、零姫の手によって勢いよく噴きあがる湯に腰を下ろした。
「ああああああっ!!」
その淫らな悲鳴に鳥たちは驚き、知性に長ける幻獣たちは顔を背けた。
無我夢中でアセルスは腰を前後に振りはじめた。その様はまるで騎上位で責められている女性のようだ。
両手で乳房をすくい上げ、乳首をちぎらんばかりにつまむ。
「いいっ!ィクィクああっイク!いっちゃうっ!!」
止めどなく涙を流しながらアセルスは自分を見下ろしている零姫に訴えかけた。
その顔を見ながら零姫の指は自らの股間に滑り込む。
「ああ…良いぞ…ああ…わらわも…アンッこんなに…!」
「あっあっぅん! ああイクゥ!ああっイくぅ!!」
「イイぞ…あぁ…そうじゃっ そうっ! あっ」
「あああああああああっ!!!!」
自分が上げる絶頂の声をどこか遠くで聴きながら、アセルスは意識を手放し深い闇の中に落ちていった。
131題 夢の続き:04/01/21 23:29 ID:ReeyZb+z
はっと目を覚ますと、そこは見慣れない部屋だった。
「あ!?…ここ…?」
「わらわの家じゃ」
「零姫…」
彼女は布団の横にちょこんと正座し、悪夢にうなされるアセルスに団扇で優しい風を送り続けてくれていたのだ。
「あ…もう、夜なんだ」
「ゾズマにお主を連れてこさせたのはな、説教を垂れるためじゃ」
団扇を仰ぐ手を休めずに零姫は厳しい顔で言葉を続けた。
「何故、闇の迷宮に赴かん?場所は割り出してあるじゃろう?」
零姫の話を聞きながらアセルスは布団を頭の上まで引っ張り上げてしまった。
「臆病者」
「だって…!」
布団の下から反論するアセルス。
「父様を殺したのに!何度も何度も父様の体を剣で突き刺してやったのに!!完全に殺してやったのに!!!迷宮は…迷宮は…!!」
「崩れなかったな…ならば、自らの手で崩せば良い話じゃ」
「だって…」
「怖いのじゃろう?もし、自分が赴いても迷宮の扉を開けなかったら?…それが怖い」
「怖いよ!」
132題 夢の続き:04/01/21 23:30 ID:ReeyZb+z
がばっと布団を跳ね上げアセルスは零姫を睨み付けた。
「零姫に!あんたなんかにわたしの気持ちなんか…!」
「このたわけっ!!」
零姫が大喝する。
「それで毎晩罪のない娘たちを嬲り者にして、うさを晴らしながら生きるのか?奴を殺すと決心した理由は何じゃ!?白薔薇を再びその胸に抱く為ではなかったか!?白薔薇はどうなる?闇の中でひたすらお主を待ち続けているあの娘は!?」
零姫の言葉にアセルスはうなだれてしまう。やがて布団に涙のシミが広がる。
「泣くな!顔を上げよ!!お主がすべきことは下を向いて泣く事ではないはずじゃ!」
「でも…失敗したら…」
「また挑戦するのじゃ。その延々たる命が燃え尽きるまで。それともあきらめた方が楽か?」
「ヤダ…ヤダッ…!」
「ならば、明日発て。結局、お主が選べる道は二つしかない。救うか捨てるか、じゃ」
「父様に…勝てる?」
「信じれば…な…。口づけしてたもれ…」
「?」
「先程頼んだ。お主のキスを教えてくれ。今のお主のキスを」
「…うん…」
そっと少女の唇にキスを落とすアセルス。しばらくして顔を離すと零姫の頬はポゥと赤く染まっていた。
133題 夢の続き:04/01/21 23:32 ID:ReeyZb+z
「素敵なキスじゃ…このキスをしてやれば水晶も機嫌をなおすぞ」
「…イジワル。だれから聞いたの?」
2人の少女は寝るのを忘れ、色々な事を語りあいながら夜を過ごしていった。

あくる朝、覚悟を決め零姫の家を出たアセルスを迎えたのは、針の城にいるはずの2人だった。
「水晶…」
傍らのイルドゥンに支えられながら、やっとの思いで立っている女性は彼の手を離れ、ふらつく足取りで主に歩み寄った。
「…アセルス様…」
みなまで言わせず、その唇を優しく奪う。
「ん…」
「今まで…ゴメン…水晶」
コツンと主の肩口に額を押しつけた水晶は涙の混じる声で答えた。
「ずるいです…こんな優しいキスをした後で謝られるなんて…」
その髪を指ですいてやりながら苦笑するアセルス。
「アセルス様…白薔薇様を助けてあげて…」
「…………必ず…」
その身体をいたわりながら、そっと地面に座らせてやると“麗しの君”は決然と足を進めた。
「オルロワージュ様は偉大なお方だった」
イルドゥンが重々しく口を開く。しかし、アセルスは彼の方を見向きもしない。イルドゥンもかまわず続ける。
「だが、今のファシナトゥール総統はお前だ!オルロワージュ様の力に遅れをとる事は許さぬ!!必ず!!!」
イルドゥンの脇を通り過ぎアセルスは石段を降りていく。その背中にイルドゥンの言葉が飛んだ。
「必ず2人で帰ってこい!!」
アセルスの姿は既にイルドゥンの視界から消えていた。
「おやおや〜」
石段を下っていくアセルスに再び声がかかった。格好つけて鳥居の柱にもたれかかっているゾズマだ。
「そこを行かれるは“麗しの君”ではありませんか?どちらへ?何をしに行かれるので?」
「白薔薇の元へ」
アセルスは歩を止めずに答えた。
「夢の続きを見に!」
〜完〜
134夢の続きを書いてる奴です:04/01/21 23:40 ID:ReeyZb+z
ようやく完です。
大量投下ご勘弁を〜!
135名無しさん@ピンキー:04/01/22 01:48 ID:Ooy0a1rk
>134
(・∀・)イイ!!乙でした!妖魔EDはドロドロしたイメージを持ってたんだけど、これ読んで変わったよ
無事に白薔薇を助け出して幸せになって欲しいと思った(*´∀`)
136名無しさん@ピンキー:04/01/22 02:00 ID:Ooy0a1rk
感動ついでにイラストうぷ。あんま上手くないけどナ〜;

ttp://a.pic.to/tuzj
137名無しさん@ピンキー:04/01/22 04:17 ID:d2G6R5Dd
>>134
乙です
イルドゥンとかゾズマがいい味出し出てますな。
サガフロ2やり直したくなってきたよ。

>>136
ついにこのスレにも絵師降臨ですか!?
アセルスたんハァハァ…
138名無しさん@ピンキー:04/01/22 07:01 ID:D73hAT3q
>>134
いいね
未来に向けてがんばれそうな二人がいい
あのバッドエンディングの妖魔エンドがよい終わり方になってる
お疲れ様でした

まだアセルス編だけなので
またいっぱい職人さんきてくれるといいな
139名無しさん@ピンキー:04/01/22 07:06 ID:bZaZEWOi
絵だったらこんなのも。
転載だけど。
ttp://akm.cx/2d/dat/img20031121053504.jpg
ttp://akm.cx/2d/dat/img20031124012052.jpg
ttp://akm.cx/2d/dat/img20031112233743.jpg

>>136
携帯でしか見れないって出ました・・・。
140名無しさん@ピンキー:04/01/22 13:08 ID:Ooy0a1rk
>137
でもエロはあまり描けないのだ(´・ω・`)

>139
設定するの忘れてました;今度は大丈夫かと
141名無しさん@ピンキー:04/01/23 06:25 ID:yK3Wb8fg
イラストでの髪のハネ感がまるで再現されてない、アセルスのグラフィックが不満なのは自分だけではないはずだ。
142名無しさん@ピンキー:04/01/23 13:37 ID:0bBwZZv5
>>141
でもハァハァしたのは自分だけではないはずだ。
143名無しさん@ピンキー:04/01/24 15:34 ID:AvpX85hh
まったくそのとおりだな。
獅子とかも見てみたい感じ。
妖魔とかは肉体関係をあまり重視はしなさそうだけど。
144夢の続きを書いてた奴です:04/01/24 22:13 ID:eS7Aawwn
>>135
>>137
>>138
大変遅くなりましたが、感想ありがとうございます!
>>136
>>139
イラスト頂きました!アセルス萌え〜
>>143
同感!誰か金獅子のイラストうぷしてくれないかな〜
145名無しさん@ピンキー:04/01/26 16:00 ID:9yBDoYi7
ネ申まだ〜
146名無しさん@ピンキー:04/01/26 23:12 ID:GymfMh2U
だれか来ないかな。
来て話でもしたい気分。神もマダ?
147名無しさん@ピンキー:04/01/26 23:15 ID:uxjzTyTb
なら自分から話振るべし。
振っても綺麗にスルーされたヤシもいるが……
148名無しさん@ピンキー:04/01/26 23:48 ID:m+yIKDzJ
そろそろまたサガフロ2でもハァハァしたいのは自分だけではないはずだ
ミーティアたんハァハァ…
149名無しさん@ピンキー:04/01/27 00:32 ID:pWj4vRHg
ミーティアの太股尻乳ハァハァハァハァ/ヽァ/ヽァ/ヽァ/ヽァ
150名無しさん@ピンキー:04/01/27 01:56 ID:DF2obJh4
あのー、実はひとつSS書いてる途中なんですが、出来たらここに投下してもいいですかね?
ただ、これがまたもアセルスネタなんですよ。こうも連続するのもどうかと思いますし。
他の方が別の主人公で何かSS書いてからの方がいいでしょうか?
151名無しさん@ピンキー:04/01/27 03:15 ID:b6fHIQbU
>>150
いや、遠慮せずどしどし投下して下さい。
お願いします…OTL
152名無しさん@ピンキー:04/01/27 06:58 ID:ljHxGOrL
又焦る巣か〜
153名無しさん@ピンキー:04/01/27 10:44 ID:Z+kHBQPQ
他の方が別の主人公で何かSS書いてる可能性が未知数なんだよな…
154名無しさん@ピンキー:04/01/27 21:10 ID:Db851ATN
何か言うてアセルスは使えるしな。だからって、他のキャラクターは
難しいのか、それとも作りづらいのか、なかなか手が出せないな。


みんなは、誰のSSが欲しい?もちろん、アセルスSSも来て欲しいけどね。
俺は2か、1ならレッド系がいいなぁ。なんてね。
155150:04/01/27 22:06 ID:lWhunq33
じゃあ出来たらここに投下しますね。
よーしパパ頑張って書いちゃうぞー(`・ω・´)
156名無しさん@ピンキー:04/01/27 22:59 ID:wgwcgQ4f
>>155
お待ちしてます!!
157名無しさん@ピンキー:04/01/28 00:31 ID:6jfANFWz
>>154
レッド系って、ベルヴァ×キャンベル位しか思いつかない…
もしや、アルカール×レッドとかいう展開を期待してたりしてますか?
>>155
ガンガレー
158名無しさん@ピンキー:04/01/28 05:30 ID:tnErvHIi
エロ絵は得意じゃないけど、なんか描いてみようかな…
159名無しさん@ピンキー:04/01/28 11:23 ID:3u6JiKj0
おねがいしますです
160名無しさん@ピンキー:04/01/28 13:29 ID:fgNnbDqG
エミリアなんかは意外と受けキャラの予感しませんか。
ヒューズ辺りに犯られる図をたまに妄想するYO(;´Д`)ハァハァ
…文章力ゼロの漏れには無理なんだけどな。ぶっちゃた話
161名無しさん@ピンキー:04/01/28 18:56 ID:Cix2fv53
エロ絵以外なら別板の絵掲に降臨キボンヌ……
162名無しさん@ピンキー:04/01/28 20:51 ID:IyeLIlCs
>>157
アルカール×レッド…
男同士じゃねぇかw彼女がいたと思うんだが。
他には、妹と母親が連れ去られた件とか。
>>154
クーンがいい。あいつ可愛い。
163名無しさん@ピンキー:04/01/28 23:23 ID:17VLMN2G
ユリアってホント可哀相な子だ。中盤でフェードアウトしちゃうヒロインも特撮ですか?w
164名無しさん@ピンキー:04/01/28 23:36 ID:Cix2fv53
何気にレッドはアニーやアセルスとも接点がある。
のくせに全部中途半端。
165名無しさん@ピンキー:04/01/29 00:37 ID:/JSKAuKB
ゲストヒロインって奴ですか。やるな、小此木博士のご子息様!
166名無しさん@ピンキー:04/01/29 07:23 ID:SMec4gqt
ヒーローは孤独なのさ。
167名無しさん@ピンキー:04/01/29 11:20 ID:XucGccVh
レッド×アセルス見てみたい。
年の離れた幼なじみハァハァ(;´Д`)
あとイルドゥンのアセルス調教とか。

・・・・・・結局アセルスばっかだ、俺・・・。
168150:04/01/30 00:37 ID:wFHXJJCk
や、やっとできたーー!!
遅くなってすみません。
イルドゥン×アセルスです。
はっきり言って強姦です。苦手な方はスルーをお願いします。
169赤と青(1):04/01/30 00:39 ID:wFHXJJCk
郊外の小さな一軒家。その庭に一人の男が降り立った。そこには様々な花や木が植えられ、今が夜でなければさぞ美しい光景が見られたことだろう。
しかし、そこに薔薇だけがない。
それに気がついた男は舌打ちしたい気分になった。そんなにも忘れたいのか・・・。
男はそのままドアも開けずに家の中へと移動した。ベッドの上に腰掛けていた女が男のほうを振り返る。白いシャツに黒のパンツ。ユニセックスな服装を好むところは変わっていない。しかし、かつて翠緑に輝いていた彼女の髪は今は柔らかなブラウンへと変わっていた。
「やあ、イルドゥン。こんな遅くにレディーの部屋を訪ねてくるなんていけないなあ」
驚いたそぶりもなく、彼女はそう軽口を叩いた。
「何度でも来る。お前が承諾するまでな」
そう言いながらもイルドゥンは今夜もその望みが叶えられることはないだろうと半ば諦めていた。
 「アセルス、ファシナトゥールへ帰れ。新たな王はおまえしかいない」
 何度も繰り返した問いだ。だが、言わずにはおれなかった。
170赤と青:04/01/30 00:43 ID:wFHXJJCk
郊外の小さな一軒家。その庭に一人の男が降り立った。そこには様々な花や木が植えられ、今が夜でなければさぞ美しい光景が見られたことだろう。
しかし、そこに薔薇だけがない。
それに気がついた男は舌打ちしたい気分になった。そんなにも忘れたいのか・・・。
男はそのままドアも開けずに家の中へと移動した。ベッドの上に腰掛けていた女が男のほうを振り返る。白いシャツに黒のパンツ。ユニセックスな服装を好むところは変わっていない。しかし、かつて翠緑に輝いていた彼女の髪は今は柔らかなブラウンへと変わっていた。
「やあ、イルドゥン。こんな遅くにレディーの部屋を訪ねてくるなんていけないなあ」
驚いたそぶりもなく、彼女はそう軽口を叩いた。
「何度でも来る。お前が承諾するまでな」
そう言いながらもイルドゥンは今夜もその望みが叶えられることはないだろうと半ば諦めていた。
 「アセルス、ファシナトゥールへ帰れ。新たな王はおまえしかいない」
 何度も繰り返した問いだ。だが、言わずにはおれなかった。
171赤と青:04/01/30 00:52 ID:wFHXJJCk
オルロワージュを倒したことによって、アセルスのなかに流れていた彼の血の呪縛は解け、彼女は人間に戻った。
同じく、オルロワージュの力によって闇の迷宮に囚われていた白薔薇姫が解放されるのを見届けた後、アセルスはファシナトゥールを去った。
後に残されたのは主のない針の城と統治者を失い混乱した街だけである。
「あなたがやればいい」
だがイルドゥンの要求に、アセルスはにべもなくそう答えた。
セアトもラスタバンも死に、もはや城内に残った上級妖魔はイルドゥンだけである。零姫もドゥヴァンに戻り、ゾズマが統治者になどなりたがるわけがない。
172赤と青:04/01/30 00:55 ID:wFHXJJCk
「それに私はもう人間に戻ったんだよ。妖魔の王になんかなれるわけがないし、なるつもりもないよ」
それはイルドゥンも十分わかっていた。しかし・・・
「俺はそんなこと望んでいなかった」
主を裏切ってまで、アセルスに手を貸したのはただ彼女に惹かれていたからだ。
決して自分がかわって支配者になりたかったわけではない。悩みながらも明るさを失わず、
あくまで前向きな彼女を愛し、その望みを叶えてやりたかっただけだ。
だが、今アセルスがその望みを叶えたことを素直に喜べない自分がいる。
本当に妖魔から人間に戻ることができるなど思ってもいなかった。
なんとなく、いつまでも共にいることができるような気がしていた。
「そんなこと」がファシナトゥールの支配者となることを指すのか、
それともアセルスが人間に戻った事を指すのか、自分でもよくわからない。
173赤と青:04/01/30 00:59 ID:wFHXJJCk
「いくら言われても無駄だよ。私は二度とあそこに帰るつもりはない」
あくまで拒絶するアセルスに対し、次の言葉を探しながら、何気なく視線を動かした彼は凍りついた。
部屋の隅に掛けられた純白のウェディングドレス。それが何を意味するのか。
イルドゥンがドレスに目をとめたことに気づいたアセルスは実にあっさりとその答えを出した。
「そう…、わたし結婚するの。だから、なおさらあそこには戻れない」
とどめだった。彼女は自分のもとから去り、二度と帰ってはこない。
そのことをこれ以上ないほど決定的に突きつけられた。
許せない。
「…イルドゥン!?」
気が付いたら、彼女に掴みかかっていた。そのまま、服を引きちぎる。
174赤と青:04/01/30 01:13 ID:9YjGn6VI
「イルドゥン!放せ!」
激しく抵抗する彼女に構わず、押し倒した。アセルスの下着は剥ぎ取られ、その胸が露わになった。
そのとき爪で傷つけてしまったのか、左の乳房に小さな引っかき傷が出来ている。
その傷からにじむ血の色に彼はさらに逆上した。その傷に牙を突き立て、血を貪るように吸い始めた。
「イルドゥン!やめて!」
アセルスは狂ったようにもがき、体を引き離そうとするが、両腕を押さえられ、どうにもならない。
「やめてよ!なんでこんなことするの!?」
その言葉に、ようやくイルドゥンは吸血をやめ、顔をあげて答えた。
「……本当にわからないのか?」
その迫力にアセルスは一瞬、言葉を失った。
イルドゥンはさっきまで血をすすっていた乳房を、今度はゆっくりと舐めはじめた。左手で乳房を揉み、乳首を口に含む。
175赤と青:04/01/30 01:15 ID:9YjGn6VI
「……あっ」
アセルスはびくっと体をふるわせた。彼はそのまま右手でパンツを脱がしはじめた。それを足首までずらすと、下着に手を入れそこをまさぐる。
「あぁっ!やめて、お願い……」
その嘆願をわざと無視するように、いっきに下着をずり下ろした。
一糸纏わぬ姿になったアセルスの両腕を押さえつけたまま、じっと彼女を見下ろして言った。
「この体、他の誰かに見せたことはあるのか?あるだろうな…」
「関係ないだろっ」
「誰にだ?相手の男にか?主上にか?ああ、それとも…白薔薇様に?」
冷たくそう言うと、イルドゥンは薄く笑った。
アセルスは怒りと屈辱で顔を赤くした。自分だけでなく、最も大切な存在だった白薔薇まで嘲られたように感じた。
「放せ!放せえぇ!!」
自分を押さえつける腕を振り払おうとして彼女は気づいた。力が入らない…。
それは吸血行為によってもたらされた脱力感によるものだったのだが、アセルスは気づかなかった。
176赤と青:04/01/30 01:18 ID:9YjGn6VI
一方、イルドゥンも自分の発した言葉によって衝撃を受けていた。そうだ、彼女はただの一度も自分のものであったことはなかった。
かつて彼女の心を占めていたのはオルロワージュや白薔薇姫で、そして今は、自分の知らない誰か。
自分がそうであることはなかった。ただの一度も。
自分の体の下で、アセルスが必死でもがいている。あれほど焦がれていた存在が。手の届かなかった女が。
イルドゥンは強く乳房を掴んだ。
「痛い…っ」
思わず、悲鳴をあげたアセルスの唇を塞ぎ、舌を入れる。存分に口内を犯した後、ようやく唇をはなした。
今度はやさしく乳房を愛撫しながら、下に手を伸ばし花芯を刺激する。
「……ああっ」
アセルスは声をあげて、体を捻じらせた。イルドゥンは乳房を解放し、秘所を舌で責め始めた。
ぐちゅぐちゅと音をたてて刺激する。
177赤と青:04/01/30 01:20 ID:9YjGn6VI
「い、嫌!…んっああっ」
「何が嫌なんだ。こんなに感じているのに」
冷たく笑ってそう答えながら、そろそろ頃合いだと感じた彼は屹立した自身を取り出し、アセルスの秘所にあてがった。
それに気づいた彼女が腰を引いて逃げようとするのを、足を掴んで引っ張り戻した。
「イルドゥン、やめて!やめてよ!」
やめるつもりなどない。
激情をぶつけるように挿入していった。
「いやあっ!いやーーー」
きつい締め付けに今にも果ててしまいそうだ。イルドゥンは何度も何度も強く撃ちつけるようにアセルスを責めたてた。
淫液が蜜壺から溢れるように湧き出している。
178赤と青:04/01/30 01:21 ID:9YjGn6VI
 「犯されてこんなに感じているのか」
 「…違う」
 「何が違うんだ?相手の男に申し訳ないとは思わないのか?」
 「やめて…」
 「お前みたいな女が普通の人間として幸せになれるわけがない。過ぎた夢だったな」
 「やめて!……あっ」
 アセルスの内部が激しく収縮する。イルドゥンはアセルスが絶頂をむかえる気配を感じていた。こちらもそろそろ限界のようだ。ひときわ強く撃ちつけて、昂ぶりを放った。
 「…うっ」
「ーーーーっ!!」
声にならない叫びをあげて、アセルスも絶頂に至った。
179赤と青:04/01/30 01:24 ID:9YjGn6VI
射精後の虚脱感と共に罪悪感が襲ってきた。アセルスは茫然としているようだった。
まともに顔を見ることが出来ない。この先も二度と顔をあわせることはないだろう。
このまま何も言わずに出て行こうとも考えたが、彼女の呻き声で異変に気づいた。
「アセルス、どうした!?アセルス!!」
裸のまま、のたうちまわる彼女を見て愕然とした。髪が緑色へと変化しつつある。
さっき自分の牙を突き立ててできたあの傷も塞がり、跡形もない。
そこで、ようやく気がついた。自分の行った吸血がその原因だということを。妖魔の吸血がもたらすものを。
アセルスもまた自分の体に生じた変化に気づいていた。それが何を意味するのかにも。
「うそ、うそだ。こんな、こんな……」
180赤と青:04/01/30 01:26 ID:9YjGn6VI
すっかり緑色へと変わった自分の髪をかきむしり、しばし茫然自失していた彼女がふと顔をあげ、
凄まじい目でイルドゥンを睨みつけて言った。
「許さない」
その瞳。人間となってからは久しく見ることのできなかったあの激しさ。
「私はもう一度、人間に戻る。絶対に。あなたを殺して」
オルロワ―ジュによって半妖になったときとは明らかに状況が異なる。
しかし、彼女は万に一つの可能性に賭けたいのだろう。それはイルドゥンにも理解できた。
「…なら、俺を殺しに来い。針の城に俺はいるから」
そう言い残し、彼は夜の闇へと消えていった。
181赤と青:04/01/30 01:27 ID:9YjGn6VI
ようやく、あの方が零姫様を追い続けた気持ちがわかった。俺はこれをこそ望んでいたのだ。
アセルス、俺の最初の寵姫。俺は針の城の主となろう。そしてお前を待つ。
忘れ去られるよりは憎まれるほうが遥かにマシだから。
そう、俺の望みは今こそ叶ったのだ。

           〜完〜
182名無しさん@ピンキー:04/01/30 01:29 ID:Jey2xYRu
イルドゥン(;つД`)
気に入った!
183名無しさん@ピンキー:04/01/30 01:34 ID:m+h9aWS3
GJ!
どっちもタマランハァハァ
184名無しさん@ピンキー:04/01/30 01:35 ID:9YjGn6VI
おわりです。
実は初SSだったんで、投稿に手間取りました。
細切れにしすぎたっぽいし(それ以前に二重カキコ。ああ…)
文章の拙さは言うまでもないっすね。
妄想すんのと書くのじゃ大違いだ…_| ̄|○
今はこれが精一杯…!

お付き合い頂いた方々、ありがとうございました。

185名無しさん@ピンキー:04/01/30 02:01 ID:YfYbp2Zn
また汗留守か〜
186名無しさん@ピンキー:04/01/30 07:51 ID:q7h26Mx5
>>185
なら自分で書こうよ〜



と言いながら>>150タンのは守備範囲外だったんでスルーしますた
スマン
187名無しさん@ピンキー:04/01/30 07:57 ID:tzCDtx8O
すげー!(;´Д`)
アセルスではイルドゥンが一番好きかも。
片思いサイコー!

アセルス絡めやすいんだよな、周りにいい男がたくさんいるし。
いい女もたくさんいるし。
バイっぽいしw
188名無しさん@ピンキー:04/01/30 08:03 ID:OzLPfoW2
赤と青でブルーものじゃないなんて

ってそれでこのタイトルじゃホモになっちゃうのか
189名無しさん@ピンキー:04/01/30 08:08 ID:q7h26Mx5
赤が先だから、
レッド×ブルー?w
190名無しさん@ピンキー:04/01/30 15:03 ID:QwF1tly4
サガフロって百合薔薇色の強いゲームなんだな…
そのうち、イルドゥン×ラスタバンとか投稿されそうな予感
191名無しさん@ピンキー:04/01/30 16:34 ID:QGiVXHiT
さすがに男同士は勘弁して欲しい



と、言いつつ男キャラ×クーンなら読んでみたいと思う漏れ
モンスターに性別はないらしいし……ダメカ
192名無しさん@ピンキー:04/01/30 16:45 ID:SZdlmEm7
うん
193名無しさん@ピンキー:04/01/30 18:54 ID:YfYbp2Zn
クーンの雌化キボンヌ
194名無しさん@ピンキー:04/01/30 19:43 ID:zoCsXxe9
ゲンに犯されそう
195名無しさん@ピンキー:04/01/30 19:48 ID:1yvnCrPO
>>184

最初でもなかなかよかったよ
面白かったしね
またがんばれ

>>191
別にやおいだろうがホモだろうが
かまわんタイプだから俺はいいけどな
196名無しさん@ピンキー:04/01/30 21:38 ID:GKPjDE+j
男同士は別板にスレがあるからそちらで。
この程度の雑談なら何とも思わんけど。

ていうか赤と青だったらルージュとブルーじゃなかったのかw
197名無しさん@ピンキー:04/01/30 22:53 ID:FCtWpoPJ
ブルーとルージュでアニーたんをサンドウィッチウィッチウィーーーチッ!!( ゚Д゚)
198名無しさん@ピンキー:04/01/30 22:56 ID:RDL2oCax
>>184
乙でした!素晴らしい!
これとか、「夢の続き」とか読んで改めて思ったんだけど
イルドゥンっておいしい役だよねぇw
199名無しさん@ピンキー:04/01/30 23:56 ID:KxWpJvLF
アセルス編をゴジャースに演出したい場合は、タニス・リーを読む。
てゆっか、アセルス編自体、平たい地球シリーズの丸パ(ry
200名無しさん@ピンキー:04/01/31 00:03 ID:62hMX/Ve
>197
私どうしたんだろう? チョットどきどきしてる。
ううん、そんなはず無い、そんなはず無いわ。

つうかサンドイッチはともかくとして、
自分以外にそんなこと考えるヤシがいたことに驚いたよ。
201名無しさん@ピンキー:04/01/31 01:17 ID:fuo1ptw3
クーンだったらメイレンはどうだろう?
躾といいながら自分好みにクーンを調教するメイレンハァハァ
202名無しさん@ピンキー:04/01/31 01:19 ID:3vdXpKlb
>>201
なんて素敵なシチュエーションだ。
203名無しさん@ピンキー:04/01/31 02:12 ID:KIPscjxE
おまいらサガフロ2は完全スルーですか…_| ̄|○
レスリーたん…ディアナたん…ユリアたん…
204名無しさん@ピンキー:04/01/31 02:56 ID:tGdTL1yd
今はメイレンだ
きっと風は来る
205名無しさん@ピンキー:04/01/31 08:51 ID:94iNolZH
206名無しさん@ピンキー:04/02/01 08:27 ID:RoWNR4b2
>>203
サガフロ2どころか(このスレでは)アセルス以外全部スルーされてる
207名無しさん@ピンキー:04/02/01 08:34 ID:Njz0G7lW
俺はサガフロ2も見たいが。
ミスティ絡みの「はにゃーん」なのを希望。
208クラインレポート:04/02/01 19:27 ID:Crm8Wr62
私の名はDr.クライン。フッ…天才だ!
ここ最近、私の興味は“新たなる種”の起源に向けられている。
この世には実に不思議な生き物が、我ら人類と共に生きている。
モンスター、妖魔、ヒーロー!実にインチキ臭い連中だ。
しかし、奴らが我ら人間より高い特殊能力を身につけている事も事実だ!
気に入らない。
私は思う。私が生み出した改造生物こそが最強の生物にならなくてはならないと…。
そう、私はこの世の頂点を極める生き物の親となるべき人間なのだ。
と、いうワケで私は日々、研究に没頭しているのだ。
諸君に本日の実験体を紹介しよう!
「出して!出してよう!!」
このカプセル1に入っている少年型モンスターが本日の実験体aだ!
「aじゃない!ボクにはクーンっていう名前がちゃんとあるよ!」
そして、カプセル2の中から実に生意気な視線で私を睨み付けているのが、実験体bだ!
「…」
愛想のない奴め。この女はIRPOに所属しているドールという女だ。
むろん本名では無いだろうが私には関係ない。今日の実験はこの異種生命間における生殖行為の観察だ!
早速、催淫ガスを二つのカプセルに注入してやることにする。
「わっ何!?何これ!ヤダ!やめてよぅ!!」
209クラインレポート:04/02/01 19:28 ID:Crm8Wr62
「んっ…」
正直どれだけガスを入れてやればいいのか見当もつかんが、こんなモンは目分量で充分だ。
「アレ…アタマ痛い…クラクラするぅ…」
「んっ…んぅ…」
おお、bの方は早くも効いてきたようだ。あのツンとすました顔が赤くなってきた。呼吸も乱れはじめてきたぞ。
見たまえ、もう太股をこすり合わせている。両手で自分の肩を抱きながらしゃがみ込んでしまったぞ。
「ん…はっ…あん!」
胸をいじりはじめおった。ホウ、恥ずかしいのか?私の視線をかんじるのか?必死に顔を背けているのがカワイイじゃないか。
「ぅん…あっダメ…勃っちゃたぁ…恥ずかしい…」
…お、お前の方がカワイイな、実験体a…
しかし、子供とはいえすごいペニスだ。あの幹の太さといいカリの大きさといい、人間の成人のモノ以上だ。しょせんケモノか。
「あぁっ…クーン…すごい!ソレ…すごいよ…っ」
ん、コイツら知り合いか。
「ああ!アツイ!!クーンのソレ見てたら…熱いッ!!」
ビリッビリリッ
おおっ!ドールのやつ、着ているスーツを引きちぎり始めたぞ!…スーツって手で破けるんだ!
210クラインレポート:04/02/01 19:29 ID:Crm8Wr62
「ねぇ〜頂戴!クーン頂戴!欲しいよぅ」
ククク…あの様を見ろ!涎を垂れ流しながらカプセルの壁を掻きむしっているぞ!
先程までの高慢ちきな態度は何処へいった?
「アッ…ヤッ!! っっダメェ!」
あっ!?クーンめ、射精しちまいやがった!!まだ、何もしてないだろぉ!
「ああ? ああっ!!クーンひどいっ…開けろ…ここ開けろぉ!! クーンっもう出しちゃダメよ!わたし…わたしが…してあげるからっ」
「痛い…チ★チン小さくならないよぉ…だれか助けてぇ」
「クーン!!」
ビチィッ
…ズボンのベルトも手でちぎれるモノなんだ…。ガス入れすぎだと思うか、諸君?
ま、まぁいい。とにかく準備は整ったようだ!カプセルOPEN!!ポチッとな!
「はぁ…ああクーン…」
女め…四つん這いになって這い出してきた。コレじゃどっちが化け物なのか分からんな!
「ヒッ…!」
「イケナイ…子ねぇ!お姉さんに…そんなモノ見せて!わたしを誘ってるのね!!」
…こ、怖い!
「こ、来ないで!…お願いだから…!」
クーンはカプセル台の上でガタガタ震えている。恐怖で身動き出来ぬようだ。
「…生意気…見せてごらん…」
211クラインレポート:04/02/01 19:31 ID:Crm8Wr62
二足歩行を忘れてしまったのか、ドールは床を這いながらゆっくりとクーンににじり寄っていく。
「ドール…ヤダ…怖いよ…」
縮こまっているクーンの足首を掴むとドールはぐいっと力一杯自分の方に引き寄せた。
「ふ…フフフフ…捕まえた…フフフフフ…フフフフ…」
怖ええー!
「あらぁ?ナニよコレ!?縮んじゃってるじゃない!!!」
お前が怖いからだよ…
「…いいわ…クーン…また大きくしてあげる…」
「やめ…て…」
クーンの哀願を無視してドールはペニスをしごき始めた。
「う…」
「気持ちいいでしょう…わたしも疼いて…ああ…」
女がビリビリに破いたシャツから見え隠れする乳房に手を添え、慰めはじめた…
ようやく落ち着いたかな…どれ、後は被験者同士に任せて私はビールでも…
「んぅむぅ…ぐ」
「あっダメ!ドール、食べちゃヤダ!!」
いや、クーンよ…それはフェラチオと言ってだな…
「チュポッ…大丈夫よ…食べるのはもっともっと固くなってから…んふ…む…」

あの女、相当な好き者だな。実に巧みに舌を這わしている。あっ尿口はカワイソウだろ!
「あぅんっ」
212クラインレポート:04/02/01 19:33 ID:Crm8Wr62
見事だ…!再びクーンの性器が雄々しく天を仰いでいる。
チュグジュ
実験室に響く粘着音が大きくなってきた。
いつの間にかドールの手がショーツに潜り込んで淫らに蠢いている。
あまり趣味ではないが、いい女が濡れていく音をつまみに飲むビールもいい物だ。
私の存在など忘れてしまったのか、IRPOの女は少年(?)の陰嚢を飴の様にしゃぶりながら、ズボンをづり降ろそうとしているのか?尻を振りまくっている。
「ん…ドール…ボク、だめぇ…あっ…!あっ!」
「!出すの!?ダメよクーン!我慢なさい…!あっ!?」
「んふぅっ!!」
細い身体を痙攣させながらクーンは覗き込んだドールの顔目掛けてスペルマを吹き上げ始めた。
「ああ…もう…いけないボウヤ…」
うっとりと目を細めながらドールは若い射精を顔で受け続けている。
…すごい…まだ出るのか… くっ!私だって若い頃はアレぐらいっっ!
213134:04/02/01 19:36 ID:Crm8Wr62
すいません。また性懲りもなく書き始めてしまいました。
私の長ったらしい文がお嫌いな方はスルーでおねがいします。

ナゼ、クーンとドールなのかというと・・・何となくです。
214名無しさん@ピンキー:04/02/02 04:41 ID:i2vpaS1t
215名無しさん@ピンキー:04/02/02 05:55 ID:iEen1mPF
>>213
ドールたんハァハァ…
「食べちゃヤダ」が個人的にヒット(w
216名無しさん@ピンキー:04/02/02 06:04 ID:bdL3NCFY
グッジョブ
217名無しさん@ピンキー:04/02/02 07:25 ID:dp5FQaoG
あー……懐かしい人の絵を見たな
218名無しさん@ピンキー:04/02/03 15:42 ID:EY1hKV8A
age
219名無しさん@ピンキー:04/02/04 08:27 ID:XkQvaVgq
リアルでサガフロの同人を読んでなかったからよくわからんが、エミリアとルーファス(だっけ?)の組み合わせは少ないのか?色々おいしいと思うんだが…。
220名無しさん@ピンキー:04/02/04 21:27 ID:OXAU/SpC
サガフロ同人が少ない上に
エミリアとルーファウスなんていう
いわばお手つきキャラとマイナーカプなどやらないだろ
221名無しさん@ピンキー:04/02/04 23:53 ID:+mQdMN5T
ログ見て思ったんですけど、猟奇スレって何ですか?
222名無しさん@ピンキー:04/02/05 05:41 ID:KnPEjo40
>>220
偶然見っけた流し目アイコンに萌えた漏れにとっちゃ
そんな事は無問題

でもエミリアはライザ辺りをきぼん
223名無しさん@ピンキー:04/02/05 08:10 ID:W9iCZhvv
>221
検索くらいしろヴォケ
224名無しさん@ピンキー:04/02/05 12:04 ID:ESdIe6aF
>>221
猟奇スレは残酷なシーンとかあって
その作品のエロパロスレには投下しづらい人のためのスレです
…ってもう検索しちゃってたらスマソ
225クラインレポート:04/02/05 23:59 ID:FS0qVZ9T
「ああ…」
ふむ。クーンの奴め、気持ちよさそうな顔をしているが…あの女の膣の中で出してもらわんと困るのだがな…。
「んふぅ…」
おや、女がクーンの身体に覆い被さっていくぞ。フフフよしよし。
「クーン…舐めなさい…」
「ハァハァ…えっ?」
「女の顔を汚しておいて…綺麗にしなさい。舌でね」
「や、やだよ!キタナイッ」
思わず背けたクーンの顔をグイっと掴むと、無理矢理自分の方へ向ける。
「そう、あなたの汚い汁で汚れたのよ…舐めなさい!ホラ綺麗になさい!!」
「ふ…うぅ…」
クーンは泣き出しそうな顔をしながら瞼をギュッと瞑りながらおずおずとドールの顔に舌を近づけていく。う〜ん、かわいい。
「!…うぇっ!!」
「だめよ!!全部舐め取るまで許さないわっ!」
「ウゥ…んっ…ウップッ…ん…んぐ…」
おっと、もうビールが切れてしまった。今日は気分がいいからもう1本…
「ふふ…なによ…コレ」
ほほう、クーンの股間がまた固くなっているぞ。自らの自虐的な行為に興奮しているのか?
226クラインレポート:04/02/06 00:01 ID:3Mhe+cM4
イヤイヤ、モンスターにそんな高度な精神世界が備わっているものか!私の催淫ガスの効果だな!。
「コチコチ…ふふっピクピクしてる!…」
「んっ もうヤァ!」
「綺麗になった?クーン?」
「…うん、全部舐めた…綺麗になったよ…だから…許してよぉ」
「どうしようかなぁ?」
本当に節操のない女だな!諸君、あの指使いを見たまえ。裏筋を流れるあの指先。小さい陰嚢を弄ぶあの動き…おお!?
「あっ !! 何するの!?」
「お尻は苦手かな?クーンちゃん…」
「やっ…気持ち悪いよぉっ!」
「お子様ねぇ…イイのよ…ここ。でも、君にはまだ早いかな?」
…それにしてもクーンの奴め。相手が悪いとはいえ、先程からヤられてばかりではないか?
おもしろくないぞ。ガンバレ!男の子!!
「もう許して…ドールゥ」
「許して欲しい?」
肛門をいじる指をそのままにIRPOのスキモノは少年の顔を覗き込む。あの女、男のカマを掘るのが趣味か?興味深いなぁ。
「ドール…ん」
227クラインレポート:04/02/06 00:02 ID:3Mhe+cM4
「ん…唇やわらかぁい。女の子みたいね」
「ちがっ…ボク男の子だよ!」
「そうねぇ…こっちはこんなに固いんだもの…男の子よねぇ」
「っんぅ! お願いもう…ダメッ だめだよぅ」
「アラアラ、泣いちゃって、いじめすぎちゃった?」
くぁ〜!泣くなぁ!男のコ!!
「ふふ…許して、あげるわ」
偉そうに告げると、女はゆっくりと上半身を起こした。片手でショーツを降ろしていく。
「えっ! わっ!?」
クーンは目の前に突き出された女の股間にびっくりして両手で顔を覆ってしまった。
きっと黒いんだ!真っ黒なんだ!!カワイソウになぁ、クーン…
「ダメよ、クーン!わたしももう疼いてたまらないの!あそこの変態オヤジに変なガスを吸わされて!!」
変態?オヤジ??私のことか!? バカじゃねぇの、あの女!
「舐めなさい!そうしたら許してあげる…言うことを聞かないなら…コウよ!」
「キャゥッ いっ…」
「痛い?痛いでしょう?ホラ、言うことを聞かないからよ…」
ドールはゆっくりとクーンの肛門から指を引き抜いた。乱暴な指の挿入で括約筋が裂けたのか指には血がこびりついている。グロいなぁ…
「手をどけなさい…大丈夫よ、わたしのココはおいしいんだって…みんなそう言っていたわ」
228クラインレポート:04/02/06 00:04 ID:3Mhe+cM4
「だって…すっぱい匂いがするよ…」
「そ、れ、が、イイの ほぅら、あげる」
「わっぷ!」
嫌がる生贄に有無を言わせず、ドールは腰を下ろした。あの女の普段の性生活がどんなモノなのかよく分かった。
「んああ…」
ビクンとのけぞりながら、ボロボロになったスーツとシャツをもどかしそうに脱ぎ去り、下着をずらしている。あさましい光景だ。
小癪な女め!胸の大きさは私好みだ。が!
フッ思った通り、乳首の色素が濃い。濃いぞぉ!IRPOォ!!一体何人の男にしゃぶらせたんだぁ!?
「あん、そこ…あっそ…っ あっ、違うソコじゃなくて! ココぉ」
グリグリとクーンの顔の上の尻を蠢かしながら胸を揉みしだく姿を見ていると、私の愚息もいきり立って来た。実験が終わったら、あの女で処理してやる。
「んむ…ん…こ、ここ?」
「あっ そう…よ、偉いわ、クーンそこよ…優しく…奥まで、あっ、もっと奥ぅ」
「はぁ…ダメだよ、届かないよ」
「あ…ふ…あぁ、舌だけじゃ…」
舌では物足りないそうだよ、諸君。いよいよ、実験の最終段階だ。
クーンの顔から重そうな腰を上げると、股間から液体が滴り落ちた。クーンの唾液なのか?女の汁なのか?
229クラインレポート:04/02/06 00:05 ID:3Mhe+cM4
ドールはクーンの逸物を両手で添えると自分の性器で亀頭をこすり始めたようだ。
「わぁっ!」
慌ててクーンが顔を上げる。仕草の一つ一つが“うい奴”め!肛門に裂傷を負っているようだからな、後で薬を塗ってやろう!
「ダメっ きちゃう!きちゃうからっ!!クチュクチュだめぇ!」
「待ちなさい! 私がいいというまで、きちゃダメよっ!…ふふふ…クーン?くちゅくちゅってコレ?」
「あっそれぇ!!んぅうっ!」
耳を澄ますまでもなく、その「くちゅくちゅ」は充分聞こえる。フフ、私の股間を熱くさせるいい音である。済まないが、諸君。私は既に3本目のビールを煽っている。
「はぁ…あぁ…」
恍惚とした表情でクーンを見下ろしているあの女の心理に少し興味がわいた。
男としてみれば、処女の娘をモノにしようとするときのあの優越感。この世界の誰よりも早く、そして、これからその女が迎え入れるであろう男が知る事の出来ない感触を味わう事実に対する喝采。まるで、この女は自分のモノだという証を刻み込もうとするあの興奮。
それと同等の物なのだろうか?
「じゃ、許してあげる…クーン」
「あうっ!!」
グッ!グゥエホッゲッホ…し、失礼。あまりに卑猥な音がジュブジュブと響いたのでビールを吹いてしまった。
230クラインレポート:04/02/06 00:07 ID:3Mhe+cM4
「あんっ…あっ!いっいい!あっ…はっ…」
「痛いっ!痛いよっ…!ドール、どいてぇ!」
激しいな、オイ!尻をクーンに叩きつけているぞ!あれじゃ、クーンが…
「やっだぁあ…!ああっ!あぁん!」
「ああっ スゴ…ん…奥まで…ハァっ 久しっぶりっ!こんなっ奥まで…もらうの!!」
「あ…ガハッ ハッ…ハッ…」
泣くのも忘れ、虚ろな目で天井を見上げるクーンの両肩を床に押しつけながら、ドールは狂った様に快楽を求め続けている。
「うんぅ…ステキぃ…クーンッ!あなたっステキ!!カワイクて…固いのぉ…」
身体を押さえていた両手を滑らすとピンク色の乳首をくすぐる。
「あんっ…!」
ぐったりしていたクーンの身体が跳ねる。よかった…死んだかと思って心配したぞ!イヤ、別にモルモットがどうなろうが、いいのだが、な…私は…その…実験が…!
「カッワイイ!乳首がいいのね!困ったコぉ…!んっ…」
「はっ…はっ…ゆ…る…して…あうっ…」
「ふっ…もう我慢出来ない…のっ!?あっ…フフ…泣いちゃって…イイわ…」
女はようやく腰の動きを止めると、ゆっくりと上体をクーンに預けた。
「クーン…」
頬を撫でながら今までとガラリと雰囲気を変えていやがる。フン!飴とムチの使い分け、か。この手でまだ何も知らない青少年達を喰って来たのだな!
231クラインレポート:04/02/06 00:08 ID:3Mhe+cM4
「ホラ…いらっしゃい…」
「あ!?…ああっ!やっ…!!」
初めて知る女の肉の暖かさと優しさに包まれて果てる快楽への恐怖という奴だな。それにしても、今ドールの“中”では一体なにが!?
ほとんど腰は動かしていないのに!?
「ああっ何!?何コレ!怖い!ドールッ?」
「はぁ…怖くないわ…大丈夫…大丈夫だから…中に…そのまま」
「ん…きちゃう!きちゃう!!」
「きて…クーン…私もっ」
「あっ!ああああああ!!!」
「ぅんっっ!! かはっ…あ!?…クーン…まだなのっ?まだ入れるのぉ!?」
クーン!!よく頑張ったぁ!!!
「あっ…どうしよう…止まらない…まだ出ちゃう…」
細い両手でしっかりとドールにしがみつきながらクーンはか細い声を上げている。
「あ…ふ…こんなに…入れらるの…初めて……クーンの子供出来ちゃうよ…」
それが目的だ。
「子供…ぼくもまだ子供なのに…」
「…クーン…ゴメンね…クーン?」
「ぁ…ボク…なんだか…」
疲れ果てたクーンはぐったりと両手を降ろした。半ば放心状態だ。
232クラインレポート:04/02/06 00:09 ID:3Mhe+cM4
「クーン?大丈夫?クーン!」
呆れた女だ。あれだけクーンを責めておきながら、ワザとらしく心配そうに声をかけている。
さて、と。
「随分と溜まっていたようだな、ドール」
「Dr.クライン!」
ふふん!また目つきがまた生意気になってきた!そうでなくては。
「なかなかのショーだったよ。私の趣味には合わなかったが、何時もあんなに激しいのかね?」
カーっと女の顔が赤くなる。いい気味だ。だが、私にはさらにとっておきがあるのだ!
「実験の一環なのでね。全て記録は映像で撮らしてもらったよ。一応断っておこうと思ってね」
自分の今までの痴態を映像に撮られたと聞いて、女の顔が激しく歪む。目が動揺に揺れる。
だが、ドールよ。可哀想だが、まだ続きがあるのだよ。
「こ、こんな事をして…」
「タダでは済まないと?君の方もタダでは済まないよ。私も資料の管理には気を使う方だが、このごろけしからん輩が私の大事な資料を横流ししていてね…君の映像も、気を付けないと」
「くっ…」
ふははっ!見ろ見ろ!!悔し涙を流してるぞ!
233クラインレポート:04/02/06 00:11 ID:3Mhe+cM4
「あんな姿を知り合いにでも見られたら…困るだろ?IRPOさん」
「黙れっ!アレは…あれはお前が変なガスを使ったからっ!!」
食いついたっ!!その言葉を待っていたのだよ!ドール君!!
「ガス〜?あれが何だね?」
「とぼけるな!卑怯者!!」
「勘違いしている様だね…ガスは、カプセル1だけに注入したのだよ。クーンだけに使ったのだ」
「…!うそ…」
「君のカプセルにはガスは入れていない。新鮮なエアーをプレゼントしてあげたのだ」
「うそだっっ!!!」
本当だよ。諸君もだましてすまなかったな。
「事実だ。つまり、君はクーンの勃起した性器を目の当たりにして発情したのだよ。ま、自分が“ガスにやられた”と思い込んだ心理作用もあったのだろうが…」
「…ウソだ…」
「つまり、本性をさらけ出してしまった。というワケだな」
「いや…いやああああああああ!!!」
IRPOの女はあられのない姿で、私の足下に突っ伏している…
フフ…ははは…コレだから、学者はやめられない!
さて、この女は泣かせておいて、私はクーンの治療に当たるとしよう!今夜は長くなりそうだ。
               完
234134:04/02/06 00:19 ID:3Mhe+cM4
「夢の続き」とは正反対のバッドエンド物を作りたくて、書き始めたのですが・・・
相変わらず「まとめる」という能力が無いので、またしてもこんな長文になって
しまいました。
もっと色々な神の作品を読んで、勉強します!
235名無しさん@ピンキー:04/02/06 00:45 ID:jUzVXZcb
え、バッドエンドなのか? 俺はバカエンドかと思ったよ。おもしろかったです。
236名無しさん@ピンキー:04/02/06 06:09 ID:DAyi+mxv
>>134
Dr.クラインいいやつだな……。
正直かなり面白かった、乙です
237名無しさん@ピンキー:04/02/06 16:52 ID:yazAA6+p

すげーおもろかった
238名無しさん@ピンキー:04/02/07 00:30 ID:qvSqgecG
お、おもしろいやつだな。
Dr.クライン・・・。
クーン萌えの彼に萌えた!!
239名無しさん@ピンキー:04/02/09 19:18 ID:wtw5IknP
            _∧_∧_∧_∧_∧_∧_∧_∧_
     デケデケ      |                         |
        ドコドコ   < サガフロ2まだーーー!!? >
   ☆      ドムドム |_ _  _ _ _ _ _ _ _ _|
        ☆   ダダダダ! ∨  ∨ ∨ ∨ ∨ ∨ ∨ ∨ ∨
  ドシャーン!  ヽ         オラオラッ!!    ♪
         =≡= ∧_∧     ☆
      ♪   / 〃(・∀・ #)    / シャンシャン
    ♪   〆  ┌\と\と.ヾ∈≡∋ゞ
         ||  γ ⌒ヽヽコ ノ  ||
         || ΣΣ  .|:::|∪〓  ||   ♪
        ./|\人 _.ノノ _||_. /|\
         ドチドチ!
240名無しさん@ピンキー:04/02/10 02:17 ID:IPr9bvJr
ヴァン先生、子供が出来るって知ってて私をイかせたんですか?
ヒドイです!(;´д`)ハァハァ
241名無しさん@ピンキー:04/02/10 15:20 ID:97nxgHZ9
>>240
ワラタ
242GBH ◆WoueFxyFoA :04/02/10 16:41 ID:MpG72OeU
プルミエールの話を
2回か、3回にわけて投下させていただきます。
243GBH ◆WoueFxyFoA :04/02/10 16:41 ID:MpG72OeU
サンダイル歴1301年。
ワイドの街に、一人の女がたどりついた。
赤に近いブラウンの髪は肩よりすこし長く、
後頭部を守る鉢金がカチューシャのようにもみえた。

「待ちなさい、プルミエール!」
険を含んだ声の女性が、女をひきとめる。
「ヌヴィエムお養母さま、いえ、お姉さま、私は……貴女の道具では、ありません!」
プルミエールと呼ばれた女は、女性に向かって言った。
養母、ヌヴィエムはたしかにプルミエールの母としては若すぎた。
姉さまと、いうのが本来の血縁関係。
二人に共通する赤い髪と、どこか似た雰囲気を持つ顔立ちが姉妹であることを感じさせる。
街中を二人で歩けば、まったく関係を知らない人がみても、それはうかがい知れるだろう。
異母姉妹であり、年が17離れていたプルミエールをヌヴィエムがひきとったのには理由があった。
プルミエールの母は、一般市民であった。
その娘の父が大カンタールであるということは、関係は容易に想像ができた。
妾、であったのだ。
244GBH ◆WoueFxyFoA :04/02/10 16:44 ID:MpG72OeU
ヌヴィエムにとって、幼いころにヤーデ皇太子のチャールズよりうけた侮辱、
それを反証することができない父の子供の数。
ヌヴィエムの中に葛藤があったのは確かだろう。
そんな葛藤から、彼女はプルミエールのことを知ると父と対面させ、引き取った。
父が子供を蔑ろにすることは、彼女にとって、唯一父を許せなくなってしまうコンプレックスとなっていたのだろう。

プルミエールは荷物をかかえ、石の剣を鞘に入れて旅立とうと屋敷の扉をあけたところを、
ヌヴィエムに腕をつかまれたのである。
「なにを言うのですか!私は、そんなつもりは……」
「お姉さま、貴女にカンタール候の娘に相応しく育てていただいたことには感謝しております。
 でも、私は後継ぎにはなれません」
プルミエールは強い力のある瞳を姉に向けた。
二人の目を結ぶ強い意思同士のぶつかり合い。
先に口を開いたのは、ヌヴィエムだった。
「……分かりました。どこへでも、いけば良いでしょう」
「そういたします」
プルミエールが出て行き、扉から外の光が一筋も入らなくなると
肩を落として、ヌヴィエムは笑い出した。
「皮肉な……ものね」
自嘲、孤独、怒り。
そんな感情が笑いを彩っていた。
245GBH ◆WoueFxyFoA :04/02/10 16:46 ID:MpG72OeU
ワイドの街を歩いていると、声をかけられた。
「姉ちゃん、美人だねぇ、どうよ?」
振り向くと灰色にちかい黒髪をボサボサと目が隠れるくらいまで伸ばした見るからに下品、
という風貌の男がニヤニヤと笑いを浮かべていた。
「なに?」
男は、ディガーのようだった。
背中にあるつるはしが、その証拠。
「格好からすると、冒険者のようだがディガーってわけじゃないだろう?」
「……ええ」
『家』に縛られるのを嫌って、旅に出た彼女である。
大金を持ってなどでるわけもなく、手持ちの金でワイドにまでは来たものの
財布には数クラウンといった状態になっていた。
「俺はディガーなんだけどよ。姉ちゃん……」
プルミエールはギッと睨み付けた。
「姉ちゃん、ではないわ。プルミエールという名前がある」
視線の強さにたじろぎながらも、小娘の眼力程度でへたるようではディガー稼業はつとまらない。
そのディガーは、続けた。
「プルミエールちゃんよ、誰かのヴィジランツかい?」
「ちがうわ」
自分の名前にちゃん付けという馴れ馴れしさは不愉快だった。
「なってもらえねぇかな。三食宿付き、あとは発掘したモン次第で報酬は出すぜ」
「なぜ、会っていきなり?」
「これで、ヴィジランツを見つけるってのは大変でな。
 俺くらいの中堅になりかけって、程度では腕のいいヴィジランツはこっちからスカウトしなきゃなんねぇ」
「有名なディガーならば、ヴィジランツの方から売り込む、ってわけね」
「そういうこった。んで、船着場にいれば、見つけやすいと思って張ってたってワケだ」
言っていることに矛盾は無い。
心もとない自分の財布を考えれば、ひきうけても良いと考えた。
246GBH ◆WoueFxyFoA :04/02/10 16:49 ID:MpG72OeU
と、まずはここまでで。
間に入るのは気にしないので、投下なさりたい方がいたら
どうぞです。では。
247GBH ◆WoueFxyFoA :04/02/11 01:32 ID:Tljro5LJ
えと、続きいきますね。
248GBH ◆WoueFxyFoA :04/02/11 01:33 ID:Tljro5LJ
「腕もなかなか立ちそうだし、声をかけてみたんだがよ」
「……いいわ、引き受けましょう。名前は?」
手を叩く男。
「ありがてえ!俺は、アゲンってんだ。よろしくな」
アゲンは、ガッハッハと笑い手を伸ばした。
握手したい相手ではなかったが、プルミエールは一応手を握った。
モンスターを倒せば、金が入るというわけではない。
他のディガーを見つけても条件が合うかもわからない。
プルミエールも、素性の知れない男と組むことに少しは警戒もしたが、
彼女はたしかに宮廷内では、かなりの武芸達者といわれていた。
その自信と、旅費を稼ぎ次第分かれてしまえば、と考え了承したのだった。

アゲンという男は、ある一味に属していた男だ。
圧倒的な力を得た長とともに、略奪を繰り返していた。
長とする男が死亡し、一味は瓦解したが
アゲンは、ディガーとなっていた。
クヴェルという前時代の遺産を皆のために発掘するという目的のためではない。
略奪時代に、味を占めたことをするために良い肩書きだったからである。
なまじ実力があるということが、彼のソレを可能にしていた。
アゲンの後ろを歩いていくと、小汚い外壁と中も予想通り同じ程度の宿に到着した。
「ここは、俺のディガーの師匠のゼルゲンさんが買い取った場所だ。
 だから、俺のヴィジランツなら金はいらねぇ。自由につかってくれていいぜ」
プルミエールは首をめぐらし、見回した。
入り口から入ったところに食堂があり、客室は上に数室といったオーソドックスな宿屋。
「助かる。……ほかに客は?」
「そんなの分かるわけがねぇだろ。何か問題でも?」
「いえ。そういえば、私のほかにヴィジランツは?」
「おう、後で紹介するぜ。一人、斧使いのダイラーってのがいるんだよ、っといた、おい!」
食堂で食事をしていた金髪を逆毛にたてた男が、こちらを向いた。
そちらに、歩みを進めるアゲンにプルミエールはついていった。
男が、兎のローストに石のナイフを立てている横にアゲンは座り、
それにならってプルミエールも席についた。
249GBH ◆WoueFxyFoA :04/02/11 01:45 ID:Tljro5LJ
「昼飯を食ってたのか?」
「そうだ。その女は?」
ダイラーは口についたソースを拭った。
そのとき唇がかすかに歪んだことに、プルミエールは気づかなかった。
「ヴィジランツ候補、ってことでいいか?」
プルミエールはうなずいた。
「プルミエールといいます。ダイラーさん、よろしく」
手を伸ばすプルミエールの手を一瞥したものの、ダイラーは手を握り返さなかった。
「不用意に握手をするもんじゃねぇ。……アゲン、こんな素人雇ってどうするんだ?あ?」
プルミエールは睨みつけながら、手をもどした。
「まぁまぁ、ヴィジランツとしちゃ素人でも剣の腕はなかなかあると思ったんだよ、そうだろう?」
「ええ、剣も槍も問題ないわ。あなたとデュエルでもすれば納得して?」
プルミエールの視線を受け流して、ダイラーはコップに入っているビールをあおった。
「たいした自信だな。……いいだろう、お手並みは発掘しに言った時に見させてもらうぜ。
 ま、よろしく、頼むぜ、姉ちゃんよ」
「ええ」
プルミエールはこのとき誤解をしていた。
ダイラーがプルミエールの挑発に乗らなかった理由を、自信が無いからだと思っていた。
実戦を経験していない、宮廷のぼっちゃんじょうちゃんの間での実力など無意味だと
彼女は翌日知ることになる。
250GBH ◆WoueFxyFoA :04/02/11 01:54 ID:Tljro5LJ
粗末なベッドでも、船での旅の疲れは取れた。
アゲンもダイラーも部屋を訪れるということは無かった。
彼女は、自分の警戒が杞憂だったことに朝起きて髪にブラシを通しながら、
鏡に苦笑をして見せた。
「自意識過剰、だったわね」
身支度を整え、一階の食堂に行くと二人がモーニングプレートといった感じの朝食を採っていた。
プルミエールに気づくと、フォークを持っていない手をアゲンはあげた。
「や、プルミエールちゃん、そこのカウンターで飯を貰ってな」
「今日の仕事の話だ」
プルミエールはうなずきながら、カウンターから大きめの皿をうけとり、彼らのテーブルについた。
「食べながらで、かまわねぇ」
「失礼、そうさせてもらうわ」
「ワイドで噂になっているメガリスがあるんだ、そこに行ってみようと考えてんだ」
「メガリスが、ここらへんに?聞いたことがないけど」
パンをちぎり、口にほうりこむ。
ダイラーが、アゲンの言葉を補う。
「なんでも、たまたま行商人がモンスターに襲われて逃げ回って道に迷ったときに見つけたらしい。その情報が入ったのは3日前でな」
「まだ、他のディガーに荒らされてもいないだろうぜ」
「クヴェルがある保障が?」
「そりゃ、無いけどよ」
アゲンが食べ終わったプレートをカウンターまでもって行く。
「プルミエール、だったか。ヴィジランツの仕事は、ディガーの護衛だ。
 日当で支払われるんだ。俺たちに無駄足ということは無い。
 メガリスになにもなかろうと気にすることではない」
食べていたものを飲み込みしばらく、口をへの字にしていたプルミエールだったが、
「それも、そうね」
と、食事をつづけた。
アゲンは手にコーヒーをいれたカップを持ってきた。
「ま、そういうことでよろしく頼むぜ」
「ええ、仕事はしっかりするわ」
251GBH ◆WoueFxyFoA :04/02/11 02:04 ID:Tljro5LJ
食事が終わり、3人は宿を出た。
ワイドの南に、そのメガリスはあるという。
ワイドを出るまでに、プルミエールは若干の違和感を感じた。
メガリスが見つかったという話は3日前、そのわりには街に他のディガーの数が少ない……。
まだ情報が届いていないということと、聞いたものたちはもう向かっている、
ということなのだろうと彼女は納得することにした。

今まで見つかっていなかったメガリスというだけあって、道なき道を3人は歩いていった。
途中、モンスターに数回襲われたがたいした強さでもなく、
3人の力からすると苦戦はしなかった。
プルミエールは、その戦いの中でアゲンは弓を使いダイラーが斧を使ったのを見た。
二人の力量はなるほど、なかなかのものであった。
草が膝の高さまである緑の海を歩いていくと、清流があった。
アゲンから渡された地図をプルミエールが見る。
「川があるなんて、この地図にはないわね。どうするの?」
「いや、ちょうどいい岩場があるじゃねぇか」
「そうだな、ああも草があるとやりづらいからな」
二人の言葉にプルミエールの問いに対する答えはない。
「何を言って……」
気づくとダイラーの腕は、プルミエールの胸当てと革のワンピース風の防具を剥ぎ取った。
「え?!」
ホルダーネックのキャミソールと膝より少し上のプリーツスカートという普通の街中を歩く格好になっただけなのだが、
強制的に、それも冒険の途中にされたということに楽観的な思考はプルミエールにはもてなかった。
252GBH ◆WoueFxyFoA :04/02/11 02:32 ID:Tljro5LJ
プルミエールの左手が自分のスカートの浮いていた位置でとまった。
彼女の体勢がとまってはいたが、スカートは元の位置に戻っていた。
「さすが、アゲンだな。いつもながら……」
「へっへっへ、影ぬいだけは、自信があるんだ」
影ぬいによって、プルミエールは身動きがとれなくなった。
ダイラーが近づいてくると、彼女の右手から石の剣を奪い取った。
プルミエールは絶望をするしかなかった。
「あ、あんたたち……」
影ぬいの麻痺は、体の自由を奪うだけで意識はある。口を動かさなければ、しゃべる事もできるのだ。
素手にも自信はあったが、この二人の力量を知っていればどうにかできるとは考えられなかった。
服を再び引きちぎろうとする、ダイラーにアゲンが声をかける。
「やめろ、影の位置からお前が動かしたら意味ねえだろうが!」
「む、脱がすのか?」
「こうすりゃ、いいんだよ」
プルミエールから奪った石の剣をホルダーネックの首の部分に当てるとスッと引いた。
キャミソールを支えていた部分が切れ、切った布はスカートの上にエプロンのようになり、
乳房があらわになった。
「いやッ……」
「なかなかのもんだな。さてと、こっちも、っと」
こんどは、スカートをもちあげるとショーツの腰の部分にナイフをあてた。
サンダイルの世界でもある地面に引かれる力とともに彼女のショーツはおちた。
プルミエールはこれからあるだろう行為が、容易に想像できた。
「スカートはどうする?」
「これは、このままでいいだろ、スカートまで切っちまっては帰れないだろう」
「フフ、アゲンは優しいな」
「そうだろ?へっへっへ」
そういうと、アゲンは影の位置を確認してプルミエールの体を岩場の上に横にした。
彼らのこの欺瞞の偽善によって、ワイドで彼らによる被害は今までに十数件あったのに明るみに出なかった。
見るからにぼろぼろになって帰ってくれば、隠しようがなく告白する娘もいただろう。
しかし、身なりが綺麗なままならばヴィジランツのような流れ者が話したところで
街の人たちは真剣に聞くことはほとんどない。まして、話たがる者などいるはずもなかった
253GBH ◆WoueFxyFoA :04/02/11 02:44 ID:Tljro5LJ
ダイラーとアゲンが下半身を露出した。
彼らの木槍は、灯の槍へと姿をかえていた。
プルミエールの口からは声にならぬ声があがり、顔は羞恥と怒りで赤みを帯びていた。
「この前は、アゲンがマ○コだったから、今回は俺がさせてもらう」
ダイラーはプルミエールの足を広げ、スカートの上にあるキャミソールとスカートを腹に捲り上げると
槍をプルミエールの中へと差し込んだ。
「んんッ!!い、痛っ……」
彼の手段からすれば、処女である女を犯している回数が多いのだろう。
プルミエールの暗闇のような気持ちとは対称的に、彼らには特別感動があるようではなかった。
「ち、しゃあねぇな。こんな上玉とできるなら、この間はゆずるんだったぜ。
 口を貸してもらうぜ、プルミエールちゃん!」
アゲンの手が顎をつかむと彼女の首をそりかえらせ、口の中に槍をぶちこんだ。
その間にもダイラーの槍は、彼女の壷内を出入りした。
「んんーっ……ふぐっ」
配慮などない、性の蹂躙。
プルミエールは、逆さになった頭でアゲンの陰茎の裏をみながら鼻で呼吸をするしかなかった。
腰を烈しくたたきつけるように、彼女の中を槍はつきさした。
「あぐ……んふ……!」
喉まであてる様にアゲンの槍は彼女の咽喉を犯した。
「ん、ん、そろそろだ!」
アゲンの動きは、自分の快楽に彼女の口腔を使っているだけだった。
女を使った手淫、そんな感じだった。
ひときわグラインドを大きくして、プルミエールが喉に当たった槍でむせそうになった時、
彼は槍を引き抜いた。
「たっぷり、その顔にかけてやる。ん、おおっ」
槍の先から飛び出る白い液体がプルミエールの顔と髪を汚した。
254GBH ◆WoueFxyFoA :04/02/11 03:00 ID:Tljro5LJ
「は、早いな。ん、もうちょっとまってろよ」
ダイラーが浅く動かしてた腰を再び、大きなピストンにかえた。
顔を胸にちかづけ、左右の乳首に舌を滑らせる。
口の蓋がなくなって、プルミエールの嗚咽がもれた。
「あ……や……もう……や、やめ……あんっ」
ダイラーは、余韻の残っている槍を出したまま、それをしばらく眺めていたがまたしゃがみこんだ。
「い〜い声だ。っと、まだちょっとものたりねぇ」
そういうと、プルミエールの口にまた陰茎をねじ込んだ。
「2回目か?すごいもんだな」
「ちげーよ、最後の雫をな、ほらっ、ほらよっ」
プルミエールの口の中に、槍が入り舌がカリに触れるとニュピ、デロと濃い目のザーメンが流れ込んだ。
最後にブルブルっと痙攣すると、再びアゲンは槍を引き抜いた。
彼女は、口腔から鼻に抜けるその匂いに、醜悪さを感じたのだが同時に
性の極端にあるそれが彼女に媚薬の効果をもたらし、膣に力が入ってしまった。
「締め付けやがる!ん、ん!」
摩擦が強くなった内壁が、プルミエールの口から喘ぎを奏でさせる。
「ああ……だめっ……こんな、う……ああーッ!」
「うぉぉ?!」
ダイラーの声が絶頂直前なのを知らせた。
「外で射精せよ、ガキには気をつけないといけねえんだ。アレクセイと同じヘマはしねえようにな!」
「わかって……る!」
グッと体を引き抜くと、ダイラーはプルミエールの乳房のとへその辺りにあるスカートにザーメンをかけた。
「はぁはぁ……なかなか良かったぜ、プルミエール」
「おう、俺もプルミエールちゃんのナカを味わいたかったが、まぁ、欲張ってもいけねぇからな」
朦朧とする意識の中で、プルミエールは二人の男を見上げた。
「影ぬいは、解いておいたし、そこの川で体を洗うといいぜ」
「チェストメイルはあるから、胸をかくしてな」
「あっはっは、そうだぜ。そんな格好でいつまでもいると悪いことされちまうからな?」
最低の男たちの哄笑は遠くに去っていった。
255GBH ◆WoueFxyFoA :04/02/11 03:01 ID:Tljro5LJ
以上。
長文ですいませんでした。
では。
256名無しさん@ピンキー:04/02/11 09:54 ID:x0lDkShe
>>255
モツカレーイイヨイイヨー
プルミエール陵辱とはかなり俺のつぼでした
257名無しさん@ピンキー:04/02/11 18:24 ID:2j+iQv36
>>255
乙〜
ハアハアしますた!!
258名無しさん@ピンキー:04/02/12 10:37 ID:nFvJ8zxK
>>255
 ∧_∧
( ;´∀`) かわいそう!
人 Y /
( ヽ し
(_)_)
259名無しさん@ピンキー:04/02/13 10:28 ID:LYVB+Cio
>>255
まぁぁぁぁぁぁぁっ!
260遅ればせながら:04/02/13 22:19 ID:xsgs/+gl
キタ━━━━(゚∀゚)━━━━ッ!!

ネタ・質・量ともに文句なし。
もっとプルミエールがぼろぼろになっていく続きが読みたい。
261名無しさん@ピンキー:04/02/17 17:17 ID:bG/sWg1j
閑散としてるのは人多杉の影響か?
おまいら、専用ブラウザ導入しる
262名無しさん@ピンキー:04/02/17 20:00 ID:GcvDa+Y7
とっくの昔に……( ´_ゝ`)
263名無しさん@ピンキー:04/02/18 19:45 ID:gDd2uNmR
>>197を絵にしようとしたがあっという間に挫折した。
せめて二人なら……
264名無しさん@ピンキー:04/02/18 20:29 ID:90ECb6RE
諦めるな!
頑張ってサンドイッチを完成させてくれ、頼むッ!!!
265GBH ◆WoueFxyFoA :04/02/19 23:38 ID:t0JYgyqM
たくさんの感想ありがとうございました。
では、また。
266名無しさん@ピンキー:04/02/21 00:11 ID:Hoc15VGW
プルミ×ジニーのユリ希望
267名無しさん@ピンキー:04/02/21 00:15 ID:XoYoPE0P
>>266
なんか以前どっかで見た記憶があるなそれ。
まったく思い出せないけど。
268名無しさん@ピンキー:04/02/21 00:17 ID:ZxbUI7PW
エロ同人でなら見た。二次板に晒されてたのかなあ
269名無しさん@ピンキー:04/02/25 19:13 ID:EWNVUVRL
ロマサガ3スレの次スレをシリーズ総合のスレとして立てました。
【GBから】サガシリーズでエロパロ【アンサガまで】
http://www2.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1077703784/

サガフロに関しては既にこのスレがありますが、
こういうスレもあると念頭に入れておいてくれるとありがたいかもです。
270名無しさん@ピンキー:04/02/26 19:21 ID:N8Keejs2
アニーたん攻めで一つ。
271名無しさん@ピンキー:04/02/26 23:12 ID:yPkBdufF
>>270
誰受けんだよ?
272名無しさん@ピンキー:04/02/27 01:37 ID:CJKvpMR+
>>271
アニーたん
273名無しさん@ピンキー:04/02/27 02:38 ID:1ObqZBaD
アニー×アニーか……
難儀だな……
274名無しさん@ピンキー:04/02/27 07:36 ID:OYXBFO5F
エェー(´Д`;)
 金色の美しい髪をなびかせながら、男が空に浮かぶ満月を見ている。男はかなりの美男子だが、何者も受け付けない、寄せ付けない雰囲気をもっていた。
 男の視線を受けながら、満月は光を放ち輝いている。男と満月、一枚の絵になるような、幻想的な光景だ。
 どうやらここはバルコニーらしく、綺麗に作った花や草が並んでいた。地面は石造りなのに、とても頑丈なつくりだ。後ろでは、巨大なホテルが聳え立っている。
 もう夜も深けた為、ホテルの窓にもほとんど明かりが見えない。だからこんなにも満月が綺麗に見えたのだった。
 あたりはまったくの静寂であり、誰の声もしない。男の息の音さえ聞こえはしない。
 だが、男に一人近づく者がいる。緑色の皮の服とスカートをはいた、男と同じく金の髪の色を持つ女だ。女の体が、男の影に重なる。
「…エミリアか。何の用だ」
「ブルー、話があるの」
 ブルーはちらりと見ただけで、また空に見上げる。まるで興味がないというように。
 そのしぐさに苛立ったエミリアは、カツカツと歩み寄ると肩を掴む。それも思い切り力をいれて。ブルーの顔が苦痛に歪む。
「…痛い」
「とりあえず来て!」
 エミリアは手をとると、一生懸命引っ張っていく。離そうと思えば、離せるのだが別に抵抗する事もないと思ったのか、律儀にもついていっている。
 二人の足は、月明かりを浴びたバルコニーを抜けホテルに戻った。エレベーターを使い、どんどんと最上階の近くまで上がっていった。
 チンという音がすると、ホテル最上階の数階下でエレベーターのドアが開く。まるで、ブルーを逃しはしないとでも思っているのか、とびだすと一直線に奥の部屋に向かっていく。
「話というのは何だ」
 ブルーは絶えず聞いて見るのだが、一言も喋らない為、まったくらちがあかない。とうとう部屋の中に連れ込まれてしまった。
 真っ赤な木製のドアをあける。部屋の内部は暗かったが、ライトをつけると驚くほど明るくなる。
276名無しさん@ピンキー:04/02/28 23:53 ID:1EBVduGB
 最上階に近いということで高級な部屋かと思ったら、意外とシンプルなつくりだ。ベッドやテレビ、シャワールームやトイレなどの必要な設備以外にほとんど物が無かった。
「ベッドでいいわ。座って!」
 エミリアが怒ったように叫ぶので、いぶかしげな顔をしながら簡単なつくりのベッドに腰掛けた。
 かなりフカフカとした作りでとてもあったかい。人が使った形跡など無いのに。これも何か仕掛けをしているのだろう。故郷のマジックキングダムでも見たことが無い。
 ブルーが様子を見て見ると、小さなボトルを手に取り直に酒を口に注いでいる。自分の気持ちを落ち着けようとしているのだが、ますます興奮したように見える。
 自分では落ち着いていると思ったのか、ブルーの隣に座った。勢いが良すぎるため、ギィッと嫌な音を立てた。
「話があると聞いたが?何のことだ」
「…ブルー、何であなたは術の素質が欲しいの?
「最高の術使いになるためだ。マジックキングダムで認められるためにやっているだけだ」
「本当にそれだけ?今日なんて、麒麟を殺してあの世界を壊してまで空術を手に入れたわ。何か他に理由はないの」
 酒の臭いをプーンと漂わせながら、矢継ぎ早に言葉を投げつけられる。今日会った麒麟を殺した事を言っているのだ。
 麒麟が持つ空術の素質を得るために、あのお菓子や夢があふれる世界を壊した事を怒っているのだろう。
 ブルーにしてみれば仕方ない事だった。自分の目的を果たす為ならば、何でもやる。そうキングダムを出たとき決めたのだ。
 だがそれでも後味は、けっしていいものではない。自分の術が、仲間たちの刃が麒麟の皮膚や鱗を切り裂き血しぶきが飛び散るたびに良心がいたんだ。
 考え事をしている間に、目の前にエミリアの美しい顔が近寄ってくる。モデルだった容姿は、美しい。下手をすると、堅物なブルーでさえ目を奪われてしまう。
「そ、それは…」 
「それは?何なの!」
 酒が回ってきたため、エミリアの顔がどんどんと赤くなる。ますます酒の臭いは強くなり、鼻を抑えて話をしたくなりそうだった。
277名無しさん@ピンキー:04/02/28 23:54 ID:1EBVduGB
 話してしまえば、ここから出してもらえるかもしれない。ブルーはそう思ってきた。
 もうこれ以上かくしても仕方ないと思ったのか、ぽつりぽつりとマジックキングダムで命じられた事を話し始めた。
 試験として、素質を集める事を決めた事。自分がどれだけ望まれた場所にいて、期待されているかということ。双子の兄弟がいる事。
 初めは興味ありげに聞いている様子だった。マジックキングダムのことなど、ほとんど知らないのだ。話に耳を傾ける。
 そんな楽しい話だったが、最後の言葉を聞いた時、大きなショックを受けた。
 術の力を高めるために、双子の仲間を殺すということに。そして決戦の時はすぐ近くに迫ってきていると言うことに。
「…なんで?なんで、殺さなくちゃならないの!そんな理由で、しかも兄弟を!」
「なぜ?不思議な奴だな。その事に疑問を持つ事は無い。選ばれた者として当然の事だ」
 熱く叫ぶエミリアとは対照的にブルーは冷たく言い放つ。
「それで…もし自分が負けちゃっても怖くないの?だって、死んじゃうのよ」
「それは、それだ。自分の力が足りないだけだ。仕方が無い」
「仕方ない、って。そんなの…ないよ」
 ブルーにはわからなかった。なぜこんなにもエミリアが自分のことに言及するのか。好奇心なのか、ただのおせっかいなのか。
 エミリアは、そのまま押し黙ってしまった。髪が垂れ下がり、顔が良く見えなくなる。ぶつぶつと独り言が聞こえる。
「もういいだろう?そろそろ帰らせてもらうぞ」
 ベッドから立ち上がると、ドアに向かって歩いていく。もう話すべきことは話した。あとは自分の部屋にでも帰って眠ってしまおうと思う。
 兄弟との戦いも、もうすぐなのだから。 
「まって」
「ん?」
 後ろから聞こえた声に振り返る。すると目を疑うようなことがおきていた。
 エミリアが己の服に手をかけて脱ごうとしているのだ。まるで予想がつかない事をしている。
278名無しさん@ピンキー:04/02/28 23:55 ID:1EBVduGB
「な、何をしている?」
「…ブルーが行っちゃう前に、いい思いさせてあげる」
「なんだと。どういうことだ」
「だから抱かせてあげるって言ってるの」
 エミリアが突拍子の無い事ばかりを言うおかげで、もうブルーは混乱している。
 どういうことなのか、さっぱりわからない。確かに、ブルーはもうすぐ戦いの場に行く。だが、その前にいい思いをさせるとはどういうことなのだろう。
 いい思いというのが、男女の関係を暗示している事はわかる。が、なぜ自分なのかそれがわからなかった。
「くだらない」
 きびすを返して、再びドアに向かう。もう相手はしたくない。
「待って!」
 走り出したかと思うと、ブルーの体にぶつかってくる。のしかかってくる重みに耐え切れず、床に倒れてしまった。
「何をす……んっ!」
 睨み返そうとしたその顔めがけて、エミリアの顔が近寄ると唇を寄せる。倒れた格好なので抵抗はおろか、よける事も出来ず、唇を奪われてしまった。
 乾いた唇に、真っ赤な口紅をつけた唇が押し付けられる。酒の匂いが再び鼻をついた。
 そのまま何十秒もの時がながれる。だんだんと息苦しくなったため、口を離す。息つぎをしながら、お互いの顔を見た。二人ともほほが真っ赤になり、汗が滲み出している。
「あ、頭が…。変だな」
 さきほどから頭がぐらぐらとゆれる。何かが頭の中で、騒いでいるかとも思える。
 この原因は何かと思った。頭をよぎったのは、さきほどのキスの時に何か薬を、口の中にいれられていたということだ。
 何の薬かは、よくわからなかった。今は目の前がくらむ。足がふらつく。気分が悪くなっていく。
279名無しさん@ピンキー:04/02/28 23:56 ID:1EBVduGB
 そしてそのまま床に倒れてしまった。何とか起き上がろうと力をいれ、よろよろと立ち上がる。
 ぼんやりとした目でエミリアを見ると、さきほどと同じように服に手をかけている。もう抵抗する余力が無い。それほど強い薬だったのだ。
「見て…」
 皮の服とスカートを脱ぎ去る。服は地面にバサッと落ちた。ライトで影を作り、ブルーの目の前に立つ。生まれたままの裸で。
「あ…」
 エミリアの体は、とても美しい。きれいなだけではなく、プロポーションが整っている。モデルとして活躍してきた為、体を鍛えているのだ。
 適度についた筋肉が、この美しい体を保っていた。意外と大きくふっくらと膨らんだ胸に、まるで腕で包み込めそうなほど細い腹や腰つき。
 ブルーの目は、その白く輝く体に吸いつけられていた。
「ふふふっ」
 そんな様子がおかしいのか、笑っている。視線を気づかれた為、つい下を向いてしまう。女性の体になれていない為だ。
 こんなに容姿がいいブルーなのに、女性とつきあったり関係した事は無い。興味を持つ事も多少はあったが、長く続いた修練の最中に十分に楽しむ事など出来なかった。
 その事を今は少しだけ悔やんでしまう。もし誰かと付き合ったり、ある程度の経験をしていれば、こんなにあたふたする事はないのだろう。
「ブルーも脱いだら?それとも、脱がせてあげようか」
 まるで悪戯をした子供のように笑いながら、手を伸ばして服に触ろうとする。慌ててその手を払いのけ、自分の手で服を脱いでいく。
 こんな所で軽んじられるわけにはいかない。不思議にそんな焦りに襲われる。たどたどしい手でなんとか、脱いでしまうと部屋の片隅へ放り投げた。
「…脱いだぞ」 
 目の前には、裸のエミリア。そして自分。不思議なことに裸同士だと、恥ずかしいということを感じなくなっていた。
 エミリアはそのまま近づき、ブルーを抱きしめてやる。膨らんだ胸があたり少しこそばゆく感じる。目の前に見える顔はやはり美しかった。 
280名無しさん@ピンキー:04/02/28 23:57 ID:1EBVduGB
 ブルーも両手を背中に回しゆっくり力をこめていく。お互いの体が密着した。皮膚越しに鼓動と暖かさを感じる。
 女性特有の皮膚のやわらかさに触れることで、なぜだかとても安心してしまう。まるで母親に抱かれている頃を思い出すようだ。
 ブルーの首を持ち、自分の胸に持ってくる。胸の突起に口元を寄せさすと、舐めてと言った。
「…あ、あああぁ」
 うつろな目で、舌を使うとぺちゃぺちゃと舐めてみる。けして美味しいものであるわけは無いが、取り付かれたように舌を使う。するとどんどんと堅さを増していく。
 興奮しているため、目が潤んできていた。胸を赤ん坊のように吸い舐められることに気持ちよくなっていく。肌の感度はかなりいい。
「こっちも」
 もう一方の乳房を押し付ける。頭は抑えられているので、しょうがなく手を使いもてあそんでやる。膨らんだ胸はまるでゼリーのようなゴムのような手触りだ。
 ぽよんぽよんと小気味よく弾み、手に吸い付いてくる。人差し指と親指を使い、こちらの突起もくりくりとこね回してやった。右に左にこねるごとに、頭を抑える手に力が入る。
 何度も舐め、つばやよだれをベッドにたらす。赤ん坊のように一生懸命に、頑張って奉仕していた。
「もういいよ。ブルー。今度は私がやってあげる」
 そうしていたら、なんとエミリアがブルーを離し、今度は自分がやってやるといってきた。何をするのか、待っているとエミリアは驚くべき事をしてきた。
「えっ!」
 そそりたつブルーのものに、なんと口を近づけてきたのだ。そして舌で一度なぞり味見をすると、ぱっくりと開いた口で咥えてしまった。
「くううううぅぅぅ」
 つい漏れる声を手で抑える。思わず放出してしまいそうだ。
 口の中は暖かく、ザラザラとした舌が全ての個所を余す所なく舐めていく。余った手は玉の方に近寄り、握ったり転がしたりする。
「エ…エミリア」
 汗がいっそう多く流れる。もう耐え切れない。
281名無しさん@ピンキー:04/02/28 23:57 ID:1EBVduGB
「駄目だ。…うおっ」
 そう呟くと、激しく腰を振り口の中へ精液を流し込んだ。それをひとつも残さずにゴクゴクと飲み干していく。
 だが全ては受け止めきれず、少しだけだが白い精液の残りが口から流れ出た。それさえもすくいとりエミリアは舐めていった。
「お疲れ様。…でも、一番大事なところがあるの」
 エミリアは腰を浮かす。そうするとピンク色のそこが目の中に飛び込んできた。思わずゴクリと唾を飲んでしまう。
(これがエミリアの…か。不思議だ)
 そのまま体を寝かして、エミリアが繋がってくるをまつ。自分はあまり動けないし、自分から下手に失敗して赤恥を晒すのは嫌だったからだ。
 エミリアの方も乗り気のようだ。精液の残る舌で口のまわりをペロペロと舐めて微笑む。
 モデルは関係なさそうだが、まるで娼婦にでもなったかのようだ。役を演じているのではないか、とブルーには思えた。
「それじゃあ…いくね」
 エミリアは体を仰向けにしている状態のブルーの上に乗っかっていく。どろどろのピンク色のそこは、生物のように天井を向くそれを見つけ飲み込んでいった。
「うあっ!」
 内部はまるで竜巻のようだ。いや、自分の物を包み、体の中を快感が駆け巡っていく。それがまるで竜巻のように感じた。
 ドロドロと溶けた熱い泥のようにも感じる。初めての体験だ。まるで夢のような気分に一瞬で襲われていく。
 エミリアは歯をのぞかせながら、ニヤリと笑う。それがまるで娼婦のように淫らで淫乱に見える。
 モデルという職業の関係で、このような事をしていたとは思えないが、それでも男を誘う力を何時の間にか身につけていたに違いない。
「小さな乳首ね。ブルーの体ってきれいでいいなぁ…」
 手をあばらの骨が浮いている胸に置いた。指でピンク色の乳首をいじっていく。
「くぅ。な、なにをいっている。お前の体もきれいだ。私なんかよりもずっとな…」
「ふふ…うれしい」
282名無しさん@ピンキー:04/02/28 23:58 ID:1EBVduGB
 ほほを赤くしながら、今度はまだ精液の匂いが残る口で、乳首を舐め始めた。
 まるで女のように白い肌に、ピチャピチャと音を立てながら、ゆっくりと舐める。じかに乳首は責めない。少しずつじらしているのだ。
「エミリア、うぅう。つ、つらいぞ」
「ごめんなさい。ブルー。ちょっと意地悪だったね…それじゃ、もう終わりにしようか」
 独り言のようにつぶやいたかと思うと、いきなり大きく飛び跳ねるように動いた。もちろん、腰がつながっているので、直接ブルーにも刺激が来る。
 腰を責められ、つい声を上げてしまいそうになる。だが、ここで声を上げてしまってはまるで馬鹿のように見られると思い、歯を食いしばった。
「別に声だしてもいいのに。馬鹿になんてしないよ」
 口元からハッハっと息を吐き出しながら、何度も何度も飛び跳ねる。ぐちゅぐちゅと音がして、二つがつながっている場所から蜜が染み出る。
 もちろん時間がたつごとに、どんどんとテンポも速くなっていく。甘い声も、それと同じくして増えていった。
 エミリアだけが快感を感じえているわけではない。ブルーも同じように体の奥底からこみ上げる物を感じていた。
 さっきあんなに出したのに、もうこんなにも沢山の欲望にまみれている。堅苦しい自分とは思えなかった。
(これはただ単に、女との交じり合いのせいなのか?それともエミリアだからなのか?)
 真っ白になりそうな頭の中でもやもやした何かをと考えていた。
 もう限界は近い。息を整えつつ、再度発射の準備をする。結果的に中に出してしまうが、しょうがなかった。
 エミリアも特に気にしていないようだ。自分の肉を動かし、発射を促している。肉の中の細胞のひとつひとつが、それをいたぶる。
 これがミミズ百匹とでもいうのだろうか。それほど欲望を誘い、また締め付けるいいものだった。肉には愛液でコーティングがされ、なめらかにモノを飲み込む。
「で、出る。出るぞ。…エミリアァッ」
283名無しさん@ピンキー:04/02/28 23:59 ID:1EBVduGB
「ああぁっ!いいよ。だ、出して…いいから!出してぇ」
 それが合図だった。両手を使い、太ももと抱えるように下から固定する。細い腕からは考えられないほどの力で握り締めた。
 モノがブルルと振動したかと思うと、一気に溜め込んだ精液を放出した。白い精液は尿道をとおり、得もいわれぬ快感を送る。
 そして先端からついに全ての生命のしまいこまれた精液が、エミリアのそこに送り込まれていった。
「あー!いいっ!出てるっ。中で…中でぇっ!!」
 長く伸びた爪が背中に突き刺さり傷を作る。痛くはあるが、そんな事はこの天にも上るような気持ちとは比べ物にならない。背中から血が流れる中、必死に体を固定する。
 自分のものがどんどんと大きくなるのを、ブルーは感じていた。血があつまり、少しでも多く精液を送るようにと務める。
「ぐうあぁぁ!うおっ!くそっ!で、出てるぞ。こんなにも…!」
 ブルーの手はしっかりと太ももを掴んで離さない。こんなにもクールで華奢な男が、情欲と雄の本能にかられていた。
 内部に出た精液は、全てそこが飲み込んでいってしまう。やがて数分もたつと、赤くなるほどに力をいれていた手をだらりと離してしまった。
 最後の一滴まで搾り出した時、二人は目を合わせた。美しい何も考えていないような純粋な目だった。まるで赤ん坊のような風でもある。
 二人はハァッと息を吐くと、横になってしまった。二人は汗まみれだった。
 ベッドの上で会話もしないまま、長い時間だけが過ぎていく。
 だが温まった体も、寝ている間にどんどんと冷えてくる。時間がたつごとに心の中が空っぽになっていくようだった。
 そのまま、眠ってしまおうかと思ったとき
「ごめん。つい、やりすぎちゃった…」と声がきこえた。
 後ろを向いたまま、エミリアは泣きそうな声で話し掛けてくる。金色の髪は枕の上から流れる川のように垂れている。
「いや、いいさ。エミリア。お前が私の事を思ってしてくれたのだから。別に悪く思う事など無い」
284名無しさん@ピンキー:04/02/29 00:03 ID:VSkdFq8M
 指を目の前の金色の髪に寄せ、指のすきまを通らせてもてあそんでいた。
「それより大丈夫か。あんなに激しくして。…なれていない私だから、気持ちよくないだろう」
 つい気遣いをしてしまう。男の自分はどんなになっても大丈夫だが、エミリアは女で受身の体だ。もし手荒にしていたら、何か問題が起こるかもしれない。
「大丈夫。…大丈夫だから」とだけ言うとひっくひっくと泣きじゃくる。 
 エミリアの顔が見れないまま、ブルーは目を閉じた。
 もうこれ以上の会話は不要だろう。エミリアにかける言葉はもう不思議と見つからない。話したいことはたくさんあるのに、投げかけたい言葉はあるのに口を割って出ない。
(朝になったら…どんな顔をしようか)
 そんな事を思いながら、体の力を抜き目を閉じて眠りについた。
「遅いな」
 ブルーはついに戦いの日を迎えた。
 あたりは草やコケが生えた荒廃した大地だ。夜の為、星が輝く。その中のいくつも地面から生えた巨大な岩の柱に立ち、兄弟を待つ。これから行われる殺し合いをはじめる為に。
 エミリアはこの戦いに来てくれなかった。行きたくないとだけ言っていた。マジックキングダムの隠された儀式に、来れるはずも無いのだが少しさびしく思う。
 そんな時、腰の袋に何か異物感を感じる。最低限の荷物しか持ってきていないはずなのに、不思議そうに首をかしげた。
「何だ?」
285名無しさん@ピンキー:04/02/29 00:06 ID:VSkdFq8M
 手を入れ袋の中をまさぐると、中から大きな真珠が出てきた。とても大きく美しい真珠。何か見覚えがあると思ったら、これはマンハッタンで売っているパールハートと気づく。
「買ったのか?私の為に」
 光り輝く真珠を手に握っていると、エミリアのことが思い出されるようだった。ブルーの身をあんじ、この真珠を買ったのだろう。
 エミリアがブルーを守ってくれるように一生懸命に選んで買ったものだった。現にパールハートには、水の攻撃を無効化する力がある。お守りとでもいうつもりだろう。
「馬鹿な女だ。奴が、水の攻撃をしてくるとも思えないのに」
 口の中でクックッと笑う声が聞こえる。だが、やがてあの晩と同じように光り輝く月を見てつぶやいた。
「……ありがとう」
 目の前にはいつ来たのだろうか。宿命の兄弟、ルージュの姿がある。同じく石の柱の上で、体から微量ながら術の力を漂わせて立っていた。
 伸びた髪で顔はわからないが、ボロボロに敗れた服や傷ついた体が、秘めた力と強さを物語っている。
 一人で戦い抜いてきたのだろう。つらく、恐ろしい戦いをたった一人きりで。
 ブルーとルージュの間に言葉はいらなかった。体からオーラのようなエネルギーを次第に放出しながら、体を浮き上がらせた。風がとどろき、大地がゆれる。
 体内の奥からあふれ出てきそうな力。今まで倒してきた、殺してきた者の力を全て相手にぶつけるのみだ。二人の体は光速にも見える速さでぶつかっていった。
 その瞬間、ブルーは思った。ルージュには守るものが、会いたい人がいるのだろうか、と。この傷ついた男に愛があるのだろうか、と。
 自分は負けるわけにはいかない。守るもの、そして会いたい人がいる。体に一層の力を込めた。
(エミリア…)
 エミリアの事が、なぜかこんな時だというのに、妙に気になったのだった…。
「いくぞ!ルージュ!!」
 高らかに叫んだ声といっしょに静かな思いを抱いて、ブルーの宿命の戦いが、今始まった。


たびたびすいません。またやたがらす99です。
今回はブルー編に挑戦して見ました。ですが、難点としてはブルーが女と関係しないんです。
中心に関わってくるのがまったく見当たらないので、今回はエミリアに白羽の矢を立てました。
気に入っていただければ幸いです。
あと、ブルーって女性より綺麗ですよね。(ブルーだけじゃあなくて男性陣がほとんど女性みたいですけどね)
801書きたくなってきたw
個人的にはルージュが可哀想で見てられません。

今度はクーンとメイレンものを書かせてもらいます。
三月中には出来上がると思いますので…では!
リクエストのやつを勝手にパクる時もありますが、どうかお許しを。
287名無しさん@ピンキー:04/02/29 01:25 ID:/z/fj5TM
キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!!!!
童貞ブルーかw ラブラブでイイヨイイヨー
288名無しさん@ピンキー:04/02/29 12:02 ID:uQxKTBHY
ハァハァ 乙です
次も禿期待
289名無しさん@ピンキー:04/03/02 02:29 ID:0URzZiHm
エミリアたん

キタ━━━(゚∀゚)━( ゚∀)━(  ゚)━(  )━(  )━(゚  )━(∀゚ )━(゚∀゚)━━━!!

有我等有賀等。
エミリアは攻めが似合い杉です。GJハァハァ
290名無しさん@ピンキー:04/03/07 10:09 ID:0RYKAXml
次はジニーとロベルトのラブ物をお願いします。
291名無しさん@ピンキー:04/03/14 12:10 ID:s+mZ0Ntu
ダレモイナイ・・・
292名無しさん@ピンキー:04/03/14 15:21 ID:tOk6Djro
クーンの雌化キボンヌ
293名無しさん@ピンキー:04/03/14 17:56 ID:vI6HjR76
じゃあ俺もそれで
294名無しさん@ピンキー:04/03/16 23:11 ID:qZ5vFng8
ってか一応無性なんだよな、あれって
295名無しさん@ピンキー:04/03/17 14:10 ID:L6CWCvqj
>>273
そこでシャドウサーバントですよ
296名無しさん@ピンキー:04/03/18 00:11 ID:QB2jhqA8
「シャドウサーバント」ってエロイな。
「影の召使い」だもんな。 
297名無しさん@ピンキー:04/03/23 01:32 ID:ZskJPJ97
>>286さん
ありがととー
個人的には801もおけ。つーか激しく見てみたいです。
綺麗なブルーのファンなので、どーてーの設定もむっちゃツボですた!
また期待しています。
298名無しさん@ピンキー:04/03/23 07:49 ID:tS/Y5YBN
男同士は板違いですぜ
801板には今はサガスレはないみたいだが
299名無しさん@ピンキー:04/03/23 22:56 ID:aDAL45vw
まぁ需要はありそうだしやりたければ801板に立ててみれ
300序章:04/03/24 21:22 ID:lLmbdcTP
今俺は道に迷っている。もう何日になるだろうか、いくら歩いても森が途切れることはなかった。手持ち
の食料はとっくに無くなり俺は食べられそうな木の実を探すため一度立ち止まり周りを見渡した。まだ日
は沈んでいなかったが、日の光は背の高い森の底までは届かないようでここは既に薄暗くそのせいで風の
うなりは一層不気味なものと感じられた。畜生・・・俺は何度そのセリフを口にしただろうか。そもそもあ
のディガーについて行ったのが運の尽きであった。奴は自分の事をタイクーン・ウィルの一番弟子と言っ
ていた。普段の俺なら決して簡単には信じたりはしなかった。しかし北大陸に来たての俺はとにかく金が欲しかったという一心で
301序章:04/03/24 21:24 ID:lLmbdcTP
あの男に雇ってもらうことにした。たとえ弟子である事が嘘だとしてもわざわざこんな辺境の地に来るよ
うなディガーならそれなりに何とかなると思ったからだ。しかしそれは大きな勘違いだと言う事をすぐに
思い知らされた。奴は長剣を扱っていたがモンスターに斬り付けるどころかまともに振り回す事さえでき
なかったし、強力なツールを貸しても術を満足に扱えなかった。何度も契約は破棄しようと思ったがモン
スターは雑魚ばかりのため奴を庇いながらでも何とか進んでこれた。だから俺は眼前に広がる巨大なメガ
リスを見たときは冒険の成功、そして目の前に積まれた大金を想像した。
302序章:04/03/24 21:25 ID:lLmbdcTP
沸き上がってくる気持ちを抑えながら中に入ると、俺はとんでもないものを見つけてしまった。
「おい・・・あれはドラゴンじゃないか!?」
奴も異形の怪物に気付いたみたいであり突然叫び出した。でも奴は本物の馬鹿だ。何で敢えて気付かれる
ような真似をするんだ・・・俺はあの馬鹿を怒鳴り付けてやりたい衝動に駆られたがドラゴンはその巨体に
似合わない俊敏な動きでこちらに向かってきた。間に合うか・・・俺は指で印を作り炎の力を引き出す。ド
ラゴンの皮膚がどれほど分厚いかは知らないが心臓から焼き尽くしてしまえば、俺はそう考えて印を向け
た。魔法陣から発された燃え盛る白い火柱がドラゴンを包み肉の焦げる匂いがこちらまで伝わってくる。
303序章:04/03/24 21:27 ID:lLmbdcTP
やったか・・・?炎が消えた先に倒れている黒焦げのドラゴンを見て思わず笑みがこぼれた。もうこいつは動
かない、一抹の不安はあったが、もしかしたら何か隠し持っているかもと思い俺は試しに近づいてみた。
大丈夫だ・・・大丈夫だ・・・そう考えながらドラゴンの顔を覗き込む。あの馬鹿もいつの間にか近づいていた
。何そんなに嬉しそうな顔してんだよ、お前は何もしてないだろ。ん、今何か・・・ もう何も考える事はで
きなかった。ドラゴンの目が俺達の方を向くや否や口を開け襲い掛かってきたのだ。コマ送りのように顔
が近付いてくる。俺は半ば反射的に首を横に傾ける、おいおい・・・ 死んだんじゃなかったのか!?さすがに
俺も焦ってしまった。
304序章:04/03/24 21:30 ID:lLmbdcTP
馬鹿はそれこそ馬鹿みたいに悲鳴を上げていたがそんなものに構っている余裕はなかった。俺の脳裏に「死」
という言葉が浮かぶ、しかし俺はそれを無理矢理振り切り出口の方を向いた。もう躊躇ってはいられない、
近くで腰を抜かしているディガーの事が少し気になったがここは見捨てるしかなかった。悪いな、でもお
前みたいな三流ディガーはこの先何があっても生き残ることなんてできないはずだ。死ぬのが少し早まっ
ただけ・・・・・・俺はそう割り切り急いで逃げ出した。奴は必死に助けを求めているが、俺はずっと聞こえな
い振りをしていた。何回もの悲鳴の後ドラゴンの叫びが聞こえ、そして搾り出したような奴の断末魔の叫びが耳に入ってきた。
305序章:04/03/24 21:32 ID:lLmbdcTP
俺は辛くもメガリスから脱出することができたが、はっきり言って後味は最悪だった。しばらくの間立ち
尽くしていたがいつまでもここにいても仕方が無いのでノースゲートに向かって歩き出した。が、俺は重
要な事に気がついた。地図が無いじゃないか・・・そういえば荷物を整理する時
に奴に持っててもらったんだ!!しまった、こいつは致命的な失態だ・・・それに
戻ろうにもドラゴンへの恐怖心それをさせない。喰われて死ぬか、飢えて死ぬか、答えは既に出ていた。
俺はメガリスとは逆方向へと足を進める。やっぱり痛いのは嫌だからな・・・今となってはどちらが良かっ
たのかわからない。俺は空腹と疲労がピークに達しその場に座り込んでしまった。
306序章:04/03/24 21:34 ID:lLmbdcTP
カサカサ・・・カサカサ・・・
何か音が聞こえる。モンスターか何かがこっちに来ているのだろうか。俺は立ち上がり印を作った。まだ
こちらには気付いていないようだ、音は少しずつ大きくなっていく・・・思わず息を飲む。焦るな、落ち着
くんだ・・・手がひどく汗ばんできているのをはっきりと感じた。もうそいつは俺の目の前まで来ている・・・
俺は警戒しつつも音のする方を向いた。するとそこにいたのは、金の斧を持った一人の女だった。モンス
ターでは無いことに胸を撫で下ろした俺は生き残ることができるかもしれないと意を決して彼女に話しかけた。
「あの・・・・・・」
彼女もその声が聞こえたのだろうか、かなり驚いた様子で俺の方を向いた。
307序章:04/03/24 21:35 ID:lLmbdcTP
俺は彼女に早速自分がもう何日も迷子になっている事を話した。
彼女は始めこそ驚いたままのようだったが、次第に落ち着きを取り戻したみたいだった。
「そ、そうなんですか・・・それは大変ですね・・・」
彼女は心配そうな顔を浮かべていた。その顔を良く見ると少し気が弱そうだがかなり可愛い、いやいや、もろタイプだね・・・
「それでノースゲートへの道を教えてもらいたいんだけど・・・」
「あ、それなら大丈夫です。私地図持ってますから・・・」
やった・・・!俺は神に感謝したながら彼女から地図を受け取り中を見てみる。今どこにいるのかを確認する
とどうやら俺はメガリスの周りをぐるぐると回っていただけだった。・・・俺は肩の力が一気に抜けてしまった。
308序章:04/03/24 21:37 ID:lLmbdcTP
とにかくノースゲートへ向かおうと俺は立ち上がった時、ふと手に冷たいものを感じた。夜露かと思われ
たが、それは絶え間無く落ちてくる。雨か・・・・・・そこで俺は雨具はあいつが持っていた事を思い出した。
人間慌てていると見落としが多いことに改めて気付かされる。そうこうするうちに雨足は強くなっていった。
「向こうに洞窟がありましたからそこで雨宿りしましょう。」
彼女がそう言うと俺を引っ張って先へ進み始めた。どうでもいいがすごい馬鹿力だ、手が痛すぎる。
五分ほど歩くと彼女が言っていた洞窟が見えてきた。中にはモンスターがいるかもしれないと考えたがも
う二人ともびしょ濡れだったのでさっさと中に入ってしまった。
309序章:04/03/24 21:40 ID:lLmbdcTP
洞窟の中は思ったより広く奥の方は漆黒の闇に覆われていた。それに引き込まれそうになっていると、後ろからタオルを渡された。
「ありがとう。えっと・・・」 「私はミーティアです。」
「そう、でもミーティアの方が濡れてるじゃないか。先に使ってよ。」
「いいから使ってください、私は大丈夫ですから。」
そこまで言うなら・・・俺は 体を手早く拭いた。服に浸み込んだ水分を取るだけでもかなり寒さが和らいだ。
次にミーティアにタオルを渡し、その間に俺は何か燃やせる物を探すことにしたが、近くに使える物はな
かった。だからといって明かりも無いのに不用意に奥に行くべきではないだろう。仕方がないので俺は毛
布を荷物の中から引っ張り出した。
310序章:04/03/24 21:41 ID:lLmbdcTP
まだ服はわずかに濡れていたが、こうやっていれば乾くはず、と思って俺は毛布を巻き付け横になる。
ふと自分とは反対側に座っているミーティアを見ると彼女はひどく寒そうに震えていた。しかしさらに俺
の目を引いたのは、濡れた服がピッタリと張り付いたミーティアの身体であった。全体的に細身だなんだ
けど、ありゃ胸でかすぎだろ・・・・・・やばい、立ってきちまった。それにしてもあれだけ張り付いている
と裸同然じゃないか・・・俺はついミーティアを食い入るように見てしまった。よく見るとスカートがかな
り短いため下着が見えそうになっている。まいったな・・・ 押し倒したくなる衝動を必死に堪えていると不
意にミーティアと目が合った。
311序章:04/03/24 21:43 ID:lLmbdcTP
幸いにもミーティアは俺の目線には気付いていないようだった。何となく気まずかったがそれを打ち消すために話し掛ける。
「寒くない? 毛布使っていいよ・・・」
俺は毛布をミーティアの方へ渡そうとした。
「いえ、私は大丈夫ですから。」
さっきもそのセリフを聞いたような気もするが今度ばかりはそういうわけにはいかない。
「そんなわけないだろ。」
俺はミーティアに毛布を被せようとするが彼女は受け取ろうとしない。うーん、どうしたものか・・・・・・俺はいろいろ考えたあげくこう言った。
「わかった、じゃあ一緒に使おう。」
とんでもない事を口にしていること位は十分わかっていた。でもミーティアは僅かに頷いてくれた。
え・・・本気なの・・・?
312序章:04/03/24 21:45 ID:lLmbdcTP
彼女はかなり恥ずかしそうだったが、俺に寄り添ってきた。体温が伝わるにつれて忘れたはずのあの感覚
が蘇ってくる。ミーティアは知ってか知らずかさらに俺の方に寄ってくる。勘弁してくれよ・・・ 俺はふと外を見ると、雨はさらに強
くなっているみたいだった。その時突然閃光が視界に入ってきた、どうやら近くに雷が落ちたみたいだ。
「いやっ!!」
ミーティアは小さく悲鳴を上げ抱き付いてきた。胸を当たるのがはっきりとわかった俺はあまりの気持ちよさに理性が飛びそうになるのを感じた。
「あっ・・・ごめんなさい、私雷が苦手なんです。」 泣きそうな顔で俺を見る。それを見て我慢できなくなり俺は彼女の胸を揉みながらキスをしてしまった。
313300-312:04/03/24 21:52 ID:lLmbdcTP
とりあえずここまで。次のシーンは近いうちに投下しようと思っていますのでまだまだ下手ですがその時も読んでいただければ幸いです。
314名無しさん@ピンキー:04/03/24 22:04 ID:CgMvQGa8
期待ヽ(´ー`)ノ
ッつか主人公が普通に誰だかわからん……スマソ
315名無しさん@ピンキー:04/03/24 22:30 ID:2ZoICfht
>>314
オリキャラじゃないの?わかんないけど
まぁともかく続きを期待してますです
316300-312:04/03/24 22:35 ID:lLmbdcTP
>>314
他のキャラとくっつけるのが難しかったので誰でもありません。自分だと思って読むといいと思います。
317第一ラウンド:04/03/27 22:29 ID:ynR311c6
やっちまった・・・! 俺は心の中でそう思っていた。しかしもう動き出した歯車を止めることができずただ
ただミーティアの口の中を犯し続けた。彼女は呆気に取られていたのか、しばらくの間なすがままだった
が自分が何をされているのかわかったのか勢いよく俺を突き飛ばした。
「な・・・何するんですか!? やめてください!!」
さすがに怒ってるみたいだな・・・でもここでやめれるはずがない。
「おいおい、そっちから誘って来たんじゃないか・・・」
我ながら苦しい言い訳であることは十分承知だ。俺は無理矢理ミーティアを押し倒してその上に乗る。
彼女はで激しく抵抗するが力では勝てないと悟った俺はあれをするために彼女の目をじっと見た。
318第一ラウンド:04/03/27 22:32 ID:ynR311c6
あれ・・・いわゆる魅了の術を使えるのはおそらくモンスターを除けば世界で俺一人だけだろう。なぜ使える
かなんて知らないがせっかく与えられた物だから活用しないとばちが当たる。しばらくミーティアの目を
見続けていると彼女の抵抗が止み、顔はほのかに赤く染まりどこか切なそうな顔をしている・・・よし、成功だ。
「いいだろ・・・?」
ま、いいも何もないのだが。
「はい・・・」
お許しが出たので俺はもう一度ミーティアの胸に両手を這わせると魅了状態の彼女がとんでもない事を言った。
「胸が苦しいんです、服を脱がしてください・・・」
哀願するような目、そんな目で見られると何とも言えない気分にされて俺はミーティアの服にそっと手を掛けた。
319第一ラウンド:04/03/27 22:33 ID:ynR311c6
一つ一つボタンを外していくと次第に大きな胸の膨らみがあらわになった。次に俺はミーティアの背中に
手を回して下着を剥ぎ取り彼女の白い乳房に手を伸ばす。魅了の術のせいだろうか、可愛らしい桜色の先
端はささやかながら自己主張をしていた。俺はそれを軽く口に含むと舌で攻撃を開始する。
「あっ・・・だめです・・・」
さぞ敏感なのだろう、別に激しくしたつもりはないのだがミーティアは堪えられず身をよじる。さらに俺が
その突起を吸い始めると彼女はますます強い反応を示した。
「ひぁっ・・・おかしくなっちゃいます・・・」
俺もおかしくなっちまいそうだ・・・突起から口を放し改めて手を胸に伸ばす。絹のような手触りがひどく心地良かった・・・
320第一ラウンド:04/03/27 22:35 ID:ynR311c6
手の平に収まらない乳房は俺が手に力を込めるごとに形を変えていく。ミーティアはその度に微かに甘い
声を上げ、それが俺の思考回路を溶かしてしまう。
「痛っ・・・」
ミーティアがあげた小さな叫び声が気持ちよさに浸っていた俺を我に返らせる。おっと・・・つい強く揉み過ぎたみたいだな・・・
「ごめん、痛かった?」
「いえ、平気です。続けてください・・・」
俺はその優しさに加虐心をそそられてしまい少しいじめてみたいという気持ちを覚えてしまった。
「自分ばかり気持ち良くなってないで俺の方も頼むよ。」
そう言って立ち上がり、ズボンを下ろすとミーティアの目が一点に集中した。もっとも、何をすればいいかはわかってないみたいだったが・・・
321第一ラウンド:04/03/27 22:38 ID:ynR311c6
俺はミーティアの前に自分のモノを差し出した。間近にあるにも関わらず彼女は目を離そうとしない。
「胸で挟んでくれない?」
俺がそう言うとミーティアは躊躇いがちにそそり立ったモノを胸で挟み込んだ。
一度でいいからやってみたかったんだよね・・・これ。 寄せられた胸の中に俺のモノが沈んでいく。少し締め付けられるような感じがしたがすぐにそれは甘美な快感へと変わっていった。
「そのまま動かして・・・」
ミーティアはその言葉に従い上下運動を開始する。
「あっ・・・ああっ・・・」
上ずった声が出る、頭の中が真っ白になってもうどうにもならない。だが本能はさらなる快楽を求めていた。
「挟んだまま、先の方を舐めてくれない?」
322第一ラウンド:04/03/27 22:39 ID:ynR311c6
俺はそう言うのが精一杯だった。込み上げてくる射精感が俺を急かせる・・・早くしてくれ、じゃないと出ちまう!
「んむぅ・・・んっ・・・ちゅぱっ・・・」
ミーティアがモノを口の中に運んでいく淫媚な音がここまで聞こえてくる。
「ふむっ・・・くちゅっ・・・」
絡み付く舌、ねっとりとした暖かい感触・・・た、たまんねぇな、これ・・・
ミーティアは不自然な格好なのにさらに"口撃"を強めていく。もはや思考回路だけではない、全身までと
ろけてしまいそうで現実感さえ感じられなくなった。何も考えられない・・・俺の頭の中で何かが燻っている。
「んぐっ・・・あ・・・ふ・・・」
胸と舌からの刺激が遂に最後の一線を越えさせた。今度こそ、もうダメだ・・・
323第一ラウンド:04/03/27 22:40 ID:ynR311c6
息が荒くなる・・・ミーティアの奉仕ともいえるような行動にいよいよ我慢の限界が訪れた。
「離してくれ・・・出る・・・」
だが彼女は離そうとしてくれない・・・いいのかよ、口の中に出しても・・・
「ちゅぷっ・・・」
やっと離してくれた・・・けど遅すぎる!!頭の中の燻りが爆発しモノの先から勢いよく白濁をぶちまけてし
まう。飛び出したそれはあっという間にミーティアの顔に覆いかぶさり、どろりと顎の方まで滴り落ち地
面に白い水たまりを作っていく。ふう・・・腰が抜けちまいそうだ・・・
「大丈夫・・・気持ち悪くない?」
射精の余韻に浸っていたかったが、顔射をくらった彼女をそのままにしておくわけにはいかない。俺は持っていたハンカチで彼女の顔を拭いた。
324第一ラウンド:04/03/27 22:42 ID:ynR311c6
ミーティアは成すがままで顔を拭かれている。一通り拭き終え、俺は彼女を抱きしめた。
「最後までいいよね?」
「はい・・・」
少し間を置いてミーティアは恥ずかしそうにそう言った。俺のモノはまだ硬度を失っていない。
よし・・・第二ラウンドスタートだ。
325名無しさん@ピンキー:04/03/28 10:25 ID:9VtyLkHx
がんがれ。
326名無しさん@ピンキー:04/03/29 10:24 ID:Etq1QJMe
保守
327名無しさん@ピンキー:04/03/30 00:45 ID:BRSLMGgv
(;´Д`)ハァハァ 期待 職人さんがんがってー
328名無しさん@ピンキー:04/04/01 00:14 ID:iFF+rell
捕手
329第二ラウンド:04/04/01 00:43 ID:iFF+rell
「見て・・・いい?」
俺は早速下着を脱がしミーティアの秘所を見つめた。洞窟の中は僅かな月灯りしかなく細部までを見るこ
とはできなかったがそこは密に溢れていてあたかも俺のモノを待ち構えているようであった。
もう濡れてるじゃないか・・・本音ではとにかく挿れてしまいたかったがそれでは味気ないので少し感触を楽しむことにした。
茂みをかき分けゆっくりと一番敏感なところに触れるとその瞬間ミーティアがピクリと身体を震わせた。
ここで俺は彼女の顔を覗いてみたら苦しそうにも見え、切なそうにも見える。何かに耐えているような顔だ・・・
「触られるのは、初めて?」
「・・・・・・」
ミーティアは答えない。当然といえば当然か・・・
330第二ラウンド:04/04/01 00:45 ID:iFF+rell
俺は指先に再び意識を集中して秘裂へと指を滑らせると、潤いきったそこに浅く指を沈めていくと愛液に満
たされた肉壁が絡み付いてきた。俺がくちゅくちゅと音を立てて中を弄ぶとミーティアは俺の右手の動きを制した。
「やめてもいいの?こんなに濡れてるのに・・・」
愛液がたっぷりと付いた指を引き抜き彼女の目の前に持って行く。
「ほら、見てよ。ちょっと触っただけなのにこんなになるなんて、とてもいやらしいんだね・・・」
「そんな・・・」
ミーティアの手から力が抜ける。やめないでという意志表示に違いない、だが俺はあえてそれ以上触れよ
うとはしなかった。
「・・・・・・」
不安げに俺を見ているその目には期待も交じってるように感じられる。
331第二ラウンド:04/04/01 00:47 ID:iFF+rell
「もっと気持ちよくしてほしい?」
勿論答えなんてわかっていた。俺は顔をミーティアの秘所へと近づけ秘裂を舌で刺激する。
「え、何を・・・? ひゃ・・・ああっ・・・」
未知の感覚に溺れつつある彼女は俺の頭をつかんだ。
「やっぱり・・・やめて欲しいんだ?」
少し悲しそうな顔をする。ま、芝居なんだけどね・・・
「あ、いえ・・・そんなつもりじゃ・・・あんっ!」
返事を聞き終わらないうちに肉芽を口でつまみ上げ強く吸い付いた。
「くうっ、やあっ・・・」
舌で転がすようにすると段々とそれは硬くなっていく。俺は秘裂に再度攻めを加え、決して尽きることの
無い泉に舌を入れた。
「っ・・・もう・・・私・・・」
再三の舌技についにミーティアにも限界がやって来たようだ。
332第二ラウンド:04/04/01 00:50 ID:iFF+rell
俺はとどめの一撃として舌を徐々に肉壁にめりこませていく。
「ううっ、そんなとこまで・・・」
秘裂に差し込まれた異物にミーティアは小さく呻き身体を揺らした。さらに俺は中を掻き回すように動か
す。ぬるぬるとした愛液が舌を覆い尽くすが、かえってそれが潤滑油となり、押し戻されそうになるほど
の圧力から何とか逃れることができた。
「はあ・・・はあ・・・ああっ!」
いよいよ終わりの時が来たみたいだな・・・俺は舌を抜き肉芽に絡ませる。
「あっ、あっ・・・わた・・・し・・・もう・・・だ・・・め」
ミーティアは快楽に耐えつつやっとの思いで声を上げる。次いで痛くないようにそっと歯を立ててそこに
噛み付いた。
「ひっ・・・やぁ・・・いやあああああっ!!」
333第二ラウンド:04/04/01 00:54 ID:iFF+rell
ミーティアが今までより一際大きな声をあげた。ふう・・・イったみたいだな・・・彼女はぐったりと横たわっ
ている。うーん、やりすぎたかな・・・?
「あの・・・」
「どうしたの?」
「・・・最後まで・・・して下さい、お願いします。」
えっ!? まさか向こうから言われるとは思っていなかったが、俺もそのつもりだ。
「うん・・・痛いかもしれないけど・・・」
「それは、あの・・・その・・・」
ミーティアはなぜか言葉に詰まる。どっちなんだよ? 微妙すぎてわかんないじゃないか・・・まあ、いいや。
ここまで来たら後戻りはできない・・・俺は彼女の秘裂に自分のモノを宛い、一気に中に押し進める。
その時、モノだけで無く俺の心も温かく心地良い何かに包まれたような気がした。
334329-333改めrell:04/04/01 01:02 ID:iFF+rell
中途半端ですみません。続きの方は二、三日中に完成させたいと思っていますのでその時はよろしくお願いします。
335名無しさん@ピンキー:04/04/01 04:24 ID:G6KuRgLe
>>334乙です
コーヒー飲める?ドゾー( ・∀・)⊃c□~

ミーティアって童顔なイメージだなぁ
まさか既に処女喪失してたなんてオチだったらどうしようw
336妄想:04/04/01 14:24 ID:aF/bEq+M
「ン・・・ここは・・・?」
眠気眼をこすりながら、緑髪の少女が目を覚ました。
周囲を見渡すと、ぼんやりとした弱弱しい光を放つ豆電球に
薄汚れた2段ベッドが2つ。お世辞にも良いとは言えない臭い。
「何ここ・・・くさい・・・」
不快に耐えかねた少女が立ち上がろうとした刹那、
その後方からガシャリと金属音が聞こえた。
そして、少女は直ぐに今自分の置かれている立場に気が付いた。
「これ…手錠?」
そう、いつの間にやら囚われの身となっていたのだ。
自分の意識のない間に一体何が起こったのか、いや、
何故自分は意識を失ったのか。少女は必死に思い返した。
「ええと・・・確かファシナトゥールからシップに乗って逃げて・・・
 確か中でコーヒー飲んでて・・・・・・」
考えて込んでいたが、少女はドアへと目を向けた。
外から聞こえる足音。徐々に近づき、大きくなっていく。
その足音はこの部屋の前で止まり、同時にドアが開いた。
「どうやらお目覚めのようだねぇ。半妖のお嬢さん。」
「・・・ここはどこ?」
「・君が知る必要はないんだよ、といいたいが
私は女性には優しいので教えてやろう。ここはトリニティ、ラムダ基地だ。」
「なぜ私が捕まらなきゃならないの?何も悪い事した覚えなんか無い」
「捕まえた?誘拐させてもらったんだよ。」
「!!どういうことなの?!」
「そのままの事だ。私は女性を集めるのが趣味でねぇ・・・特に『ファシナトゥールから
半妖の少女が逃げた』など聞いて、欲しくなってしまったんだよ、君が。」
337名無しさん@ピンキー:04/04/01 14:27 ID:87UHUR1v
キタ(゚∀゚)!?
338名無しさん@ピンキー:04/04/01 16:50 ID:zqqHoPDo
>335
人の夢と書いて儚(はかな)い

てかさ、誰も突っ込まないの?
みんな知ってて、敢えて知らないふりしてるのか?
339名無しさん@ピンキー:04/04/01 18:56 ID:VhT1PBlA
???
340妄想(題名じゃないよ):04/04/01 21:18 ID:erRbMkfr
「欲しくなったから誘拐した?あなた頭おかしいんじゃない?
これは犯罪でしょ?」
「その感想は何度も聞いたねぇ。だがそういった女も最後には皆
ワシの言うままになった。もちろん君もそうなるよぉ・・・。
それにワシの執政官という立場を使えばこの程度の罪は軽くもみ消せる・・・ヘヘヘ」
そう名乗る男は少女の頬をその脂ぎった手で触った。
「触るな!この変態!」
「おぉ怖い怖い、そう邪険にしなさんな。だが気の強い女も
ワシは好きでねぇ〜」
そのおぞましい声とくさい息を間近で味わい、少女は鳥肌を立てた。
「執政官・・・そういえば聞いたことあるわ。トリニティにドスケベの上官がいるって。
確か名前は・・・」
「ヤルート。君のような娘にまで名前を知っていてくれて光栄だ。
そこまで知ってるのならもう説明は・・・いらんなぁ?」
男はニヤニヤしながらナイフを懐から出し、少女の着てるドレスを
慣れた手つきで縦からブラジャーごと二つに裂いた。
そしてその中から、小さくも形の整った2つの乳房が露になった。
「!!!!」
341妄想:04/04/02 01:04 ID:eXENfR6k
「バカッ!な、何するのよ!」
男は右手を伸ばし、少女の胸を揉み始めた。
やはり行動は手馴れたもので、なでるように優しく胸を
揉みながら、指の間に乳首をいれて弄りだす。
「やめっ・・・ん…あっ・・・やめ・・・て・・・ん・・・」
「ほほう、ガキのくせにここの感度はいいようだな」
そう言うと、男は左手で乳首を摘んだ
「ひあっ!!」
急に襲い来る快感に、少女は驚きを隠せなかった。
逃げ出したいが、そうしようにも腕は手錠でベッドのパイプに
拘束されている。
男は更には胸に顔を近づけて
乳首に吸い付き、舌で優しく転がし始めた。
「いやっ・・・や、やだ・・・」
「何が嫌なのだ?こんなに乳首を固くしおって」
指で乳首をはじかれ、舌で転がされ、吸われる。
その度に快感の波が押し寄せ、電撃が走ったような感覚に襲われた。
徐々に体や顔は高潮し始め、それが更に男の欲望を駆り立てた。
「ならば・・・こっちはどうなっとるのかな?」
342妄想:04/04/02 01:32 ID:eXENfR6k
(まずい・・・もう・・・これ以上は・・・!)
男の臭い息に少女はただならぬ何かを感じた。
「・・・調子に・・・乗るなぁ!」
少女は快感に耐えながらも渾身の力を振り絞り、男の
股間をジャストミートに蹴り上げた
やけにいやらしい感覚と鈍い音。
「ふぐ・・・あぎゃあああああああ!」
男は真っ青な顔でその場に倒れみ、この世のものとは思えない
声をあげて悶絶しはじめた。
息が荒い。あの状態から逃げ出せたのはファシナトゥールでの
訓練の成果とでもいうべきか。だが汗もびっしょりで疲弊の色は隠せなかった。
(これ・・・から・・・どうやって逃げよう・・・そうだ・・・そういえば白薔薇・・・は・・・)
「こ・・・の・小娘がぁっ・・・今に・・・見ておれ・・・」
男は芋虫のように這いずり回りながら
部屋から出て行った。時々に「ひぃぃ」と悲しく呻く声が聞こえる。
だが少女にはそんなことどうでも良かった。
(駄目だ・・・なん・・・にも・・・かんがえらんない・・・)
キスをしたことすらない、男を知らぬ少女にとって、
この快感は急すぎた。心臓の鼓動が速い。
汗なのだろうか、ショーツがしっとりと濡れているのが分かる。
乳首もジンジンし、開いたドアから時折入ってくる風がいつもより冷たく感じる。
(だれか・・・誰でも良いから・・・助けて・・・)
343妄想:04/04/02 01:34 ID:eXENfR6k
とまあこんな感じです。
正直文盲ながら必死に書きました。
もし良ければつづきはいずれ書かせていただきます
344名無しさん@ピンキー:04/04/02 04:28 ID:F5An5eoT
>>338
漏前さん何言ってんだ?

>>343
(・∀・)イイヨー続きキボンヌ
345名無しさん@ピンキー:04/04/02 04:48 ID:TZrcjbup
>>344
ミーティアの事
346名無しさん@ピンキー:04/04/02 21:05 ID:/UYMesYd
>>340-342
アセ陵辱キタワァ.*・゜゚・*:.。..。.:*・゜(n‘∀‘)η゚・*:.。. .。.:*・゜゚・*!!!!!☆
347名無しさん@ピンキー:04/04/04 04:38 ID:Z4fvOdrd
キタ━━━ヽ(∀゚ )人(゚∀゚)人( ゚∀)人(∀゚ )人(゚∀゚)人( ゚∀)ノ━━━ !!!
348名無しさん@ピンキー:04/04/04 10:48 ID:pLJSZmFN
エミリア編でヤルートに捕まってたときのかな(;´Д`)ハァハァ
349第二ラウンド:04/04/05 20:56 ID:ipJxa40O
「っふ・・・あはぁ・・・」
ミーティアが痛みに苦しむようではないのは声を聞けば明らかだった。それでもかなりきつく奥まで進む
のは一苦労だった。俺はきゅうきゅうと締め付けてくる肉壁に早くも屈してしまいそうになるが、少しで
も多く欲望を満たしたいがために緩やかに動き始めた。引き抜き、そしてまた侵入を開始する。
「あ・・・あ・・・ひやっ・・・」
腰を打ち付ける度に粘膜の擦れあう音がここまで聞こえてくる。それが否が応でも俺を絶頂まで導いていった。
腰を打ち付けるスピードが一層激しくなる。ミーティアのことを気遣う余裕は無くなっていた・・・
「っ・・・んっ・・・いた・・・い・・・」
彼女の訴えも届かない、もう俺には何も聞こえなかった。
350第二ラウンド:04/04/05 20:57 ID:ipJxa40O
俺の心では二つの感情が葛藤していた。ミーティアとまだ一つになっていたいというものと、気持ち良さ
に身を任せ果ててしまいたいというものだ。しかし言うまでもないが俺は男だ、どちらが勝つかなんて自明の理・・・
そんなことを考えながらミーティアの腰を抱えさらに深くモノを突き刺す。
「うっ・・・やば・・・い・・・もう・・・」
理性は所詮本能に抗えないのか、甘くねっとりとした感触がさっきの燻りを頭に蘇らせる。
「来て・・・・・・中に・・・」
息も絶え絶えに彼女は俺の背中に手を回し、抱きついてきた。
「ああっ・・・出る・・・!」
ふと、全てが終わった気がした。俺のモノは叩きつけるように白濁をミーティアの中に流し込み、子宮まで汚していく・・・
351第二ラウンド:04/04/05 20:59 ID:ipJxa40O
何か、風船から空気が抜けていくように脱力してしまい、俺はその場に座り込んでしまった。あとに残っ
ているのは罪悪感だった。術をかけた時一緒にパーマネンスをかけておいたから術が解ける心配は無かっ
たが、虚ろな瞳で天井を見ているミーティアを見ると良心が痛む。
「・・・中に出してもよかったの?」
馬鹿げた質問だということは充分わかっている。
「・・・・・・」
彼女は何も言わずまっすぐ俺を見ていたがそれが余計に俺の心をえぐる。
「ごめ・・・」
謝ろうとした所でミーティアがそれを遮った。
「いいんです。私・・・あなたとの・・・・・・・・・」
そこから先は声が小さすぎて良く聞こえなかったが言いたいことは何となくわかる。
352第二ラウンド:04/04/05 21:02 ID:ipJxa40O
でも彼女がそう答えたのは魅了されているから・・・その位わかっていた。
「・・・・・・」
俺は悪いと思いながらも返事を返さなかった。切なさがさざ波のように少しずつ押し寄せてくる、案外魅
了されたのは俺の方なのかもしれない。
「もう・・・寝よう。」
毛布を掛けるとミーティアは俺の手を握ってきた。俺も握り返すと彼女は嬉しそうに微笑んでくれた。虚
構でも構いやしない、ほんの一時だけでも切なさをかき消してくれるなら・・・
353終章:04/04/05 21:05 ID:ipJxa40O
もう、朝か・・・俺は立ち上がり外を見る。地面はまだぬかるんでいたが歩けないほどではなく、やっと帰
れるかと思うと自然と笑みがこぼれた。
「もしかして、起こしちゃった?」
後ろにいたミーティアは、心なしか疲れているように見える。
「まだ寝てていいよ。」
「明るいと眠れませんから・・・」
「ふーん・・・」
俺は相槌を打ちながら何気なく外を見ていると人影が目に入った。その影は少しずつこっちに近づいてくる。
「あっ、ジニーちゃん!」
ミーティアがそう叫ぶと人影・・・いや、少女が近くまで走り寄ってきた。
「無事だったんですね、良かった!」
「ごめんね〜、心配かけちゃって・・・」
知り合いなのか? 俺は急な展開にあっけにとられてしまった。
354終章:04/04/05 21:07 ID:ipJxa40O
「あれ、その人は?」
ジニーと呼ばれた少女は俺の存在に気付いたようだ。俺は自分が迷子になっていてミーティアに助けても
らった事を話した。
「じゃ私とおんなじだね。」
「どういう事?」
そういえばどうしてミーティアがこんな山の中に一人でいたのか知らない。
「ジニーちゃん、モンスターを追いかけてはぐれちゃったんです。みんなで手分けして探したんですけど・・・」
「も〜、言わないでよ〜」
へー、そうだったのか・・・
「でも見つかって本当に良かった・・・」
ミーティアは感極まって泣いている。うんうん、よかったよかった。
355終章:04/04/05 21:08 ID:ipJxa40O
感動的な再会のワンシーンも一段落ついて、俺達は荷物をまとめノースゲートへと向かった。途中で他の
仲間達とも合流し、昼頃には港にたどり着くことができた。
一攫千金を夢見て北大陸までやってきたがもうあんな恐い思いをするのはごめんだ。俺は全てのツールを
売り払い故郷であるラウプホルツ行きへの船へと乗り込もうとしたその時、背後から足音が聞こえてきた。
「見送りに来てくれたんだ・・・」
「はい・・・あと名前を・・・」
あっ・・・うっかりしてた! 俺はミーティアに夢中で自分について何一つ教えていなかった事にようやく気
付いた。教えないのもどうかと思うので俺の名前とラウプホルツで出身のヴィジランツであることを彼女
に教えた。
356終章:04/04/05 21:10 ID:ipJxa40O
「また会えるといいね・・・」
「そうですね。」
ノースゲートとラウプホルツは離れているためもう会うことはないと思っていた。それにどうせ術が解け
れば俺の事なんて忘れてしまうだろう・・・
「そろそろ行かないと・・・」
ミーティアの目から涙がこぼれるのを見てると連鎖反応で俺まで泣きたくなってきたからそれをごまかす
ために速足で船へと向かった。
「さようなら・・・・・・」
ミーティアが小さく呟く。俺は振り向かなかった、というより振り向けなかったと言うべきか・・・
357終章:04/04/05 21:14 ID:ipJxa40O
そういえば結局彼女のパーマネンスは解けないままだった。人に対して使ったことが無かったのでいつ解
除されるかわからない事とミーティアに中出ししてしまった事が気掛かりだったが・・・今となってはどうにもならない事だ。遠ざかる景色を眺めながらそう思
い込むことにした。だが俺は中出しによってこの後訪れる惨劇にまだ気付いていなかった。悪事には必ず
ツケがついて回る・・・もし過去に戻れるなら俺は自身にこの言葉を伝えてやりたかった・・・・・・
358rell:04/04/05 21:25 ID:ipJxa40O
ここで終わりです。読み返してみると表現が稚拙な上あまりエロくないような気がしました。もしかした
らまたSSを投下するかもしれませんのでその時は暇つぶしにでも読んでやってください。
359名無しさん@ピンキー:04/04/05 23:02 ID:BUWXcWvD
(・∀・)イイヨイイヨー GJ! 乙でしたー
360名無しさん@ピンキー:04/04/06 12:51 ID:HzaD3rNM
この後ヴァン先生が大暴れする訳ですね。
何はともあれ乙でした。
361名無しさん@ピンキー:04/04/09 00:32 ID:CRl9Omrc
保っ守
362名無しさん@ピンキー:04/04/10 00:59 ID:pjsD2XEl
最初から読んだんだけどアセルスはあんまり需要無い感じですか?
アセルスならちょっと書いてみようかなって思ったんだけど。
363名無しさん@ピンキー:04/04/10 01:22 ID:HksJZ+gq
需要ないってことはないと思うが。
364名無しさん@ピンキー:04/04/10 08:40 ID:KNYBOoAp
絵師でもなんでもないが描いてみた。
零単品。
ttp://akm.cx/2d/img/3649.jpg
ttp://akm.cx/2d/img/3650.jpg
365名無しさん@ピンキー:04/04/10 13:39 ID:aq5jNZKz
>364
薄いピンクがいい感じ GJ
366134:04/04/10 21:53 ID:omXgjmE+
>364
GJ!!! 淡い色調がそそります・・・
367364:04/04/12 22:04 ID:JAhnUjue
レスありがとう。
正直絵を投下してGJといわれたのは初めてだったからとても嬉しかったよ。
調子に乗ってもっと描こうかと思ったけどもう描けなかったorz
またうまく描けたら投下しにきます。
368名無しさん@ピンキー:04/04/26 17:39 ID:7MFfNXzJ
保守
369名無しさん@ピンキー:04/04/27 13:02 ID:LN7hk5YF
364のイラストが見られない・・・( ´д⊂ヾ
また載せてね?期待してまつ
370134:04/04/29 22:51 ID:/13DzGY8
「はぁ…」
針の城のバルコニーで一人くつろぐ寵姫、水晶姫は軽くため息をついた。
主である妖魔、"麗しのアセルス"は旧知の仲であるジーナという人間の女の所へお忍びで出かけている。
何でも男の子が産まれたとかで、その知らせを聞いたアセルスはもう大騒ぎ。ファシナトゥール総統としての全ての公務をイルドゥンに押しつけ、単身ジーナの元へはせ参じてしまったのだ。
「…赤ちゃんかぁ… いいなぁ、ジーナさん」
水晶はジーナという女と面識はないが、度々アセルス達の話題に登場するその名には覚えがあった。
水晶姫達は寵姫であり、"妻"ではない。どんなに愛し、尽くそうともアセルスの子をその身に宿す事は許されない。
ただ、あのヒトだけは別だ。あのヒトは自分とは違うのだ…
「水晶…」
ふんわり優しい声が響いた。そのヒトの"匂い"鼻をつく。
甘い薔薇の匂い。
「…おはようございます…白薔薇…姉様」
無意識だが彼女の顔は見ない。見たくないのだ。
「おはよう、水晶。そんな薄着で寒くない?」
無邪気にむき出しの腕に自分の腕を絡めてくる姉姫。
371134:04/04/29 22:53 ID:/13DzGY8
〜!〜
その柔らかさに同性でありながらもクラクラしてしまう。そんな水晶の動揺を知ってか知らずか、白薔薇姫は長身の水晶の肩に頬を寄せた。
「ホラ、こんなに冷たい…」
「し、白薔薇姉様っ」
さすがにその顔を見下ろすと、それに反応して顔を上げる姉姫の灰色の瞳とぶつかった。
もはや、この世のどんな光さえも見ることは出来ない死んだ瞳。
「姉様…」
「水晶…こういう接し方…キライ?」
「ハイ…?」
「水晶はわたしの事が嫌いなのでしょう?」
ズキッと胸の奥に何かが刺さった。
「そんな事は…」
「ウソ…」
スッと白薔薇は腕を放すと見えない瞳を向ける。
「最初はあなたも他の妹たちの様にわたしに心を開いてくれた。でも、最近のあなたは違う。わたしの何処がいけないの?よかったら、教えてくれないかしら?直せることなら直すわ…」
〜あなたが?あなたが…何を直すと言うのよ…〜
水晶は白薔薇から目をそらした。
372134:04/04/29 22:53 ID:/13DzGY8
「下がってもよろしいですか?姉様…さすがに寒くなりましたから…」
「……ええ」
少し哀しげな表情を浮かべた白薔薇は、それでも水晶姫に道を譲ろうとして純白のドレスの裾を踏んでしまった。
「…キャッ…あ?」
バランスを失い、固いバルコニーの石床に倒れかかった白薔薇のたおやかな身体を抱きとめたのは他ならぬ水晶姫だった。
「っ!」
思わず抱きしめた姉姫の身体は細く、女の自分の手でもたやすく手折れてしまいそうだった。予想以上に熱い体温、首筋にかかる吐息。
むせるような薔薇の体臭。
「…お気をつけ下さい…姉様」
それら全てから逃れるように、水晶は白薔薇を床に降ろすと、その身体から離れた。
「あ…ありが…」
「お目が…見えないのですから、おひとりで歩かないでください…迷惑…です…」
「……………ごめんなさい……」

「あ…ダメ…アセルス様…あの子が起きちゃう…!」
「んぐ…ん……大丈夫だって…もう疲れてぐっすりさ…それより…」
「あぅ…」
373134:04/04/29 22:55 ID:/13DzGY8
パンパンに張ったジーナの乳房を下から持ち上げながらピンと乳首を指で弾くアセルス。
「ダメ…出ちゃう…そんな事されたら…出ちゃいますぅ」
「出していいよ…ジーナのお乳、早く飲ませて…」
「ぃや…いやぁぁ」
「フフ…ん…」
再び乳首を含むとアセルスはワザと音を立てながら吸い始めた。
「ああ…非道い…」
乳首を刺激しながら両手で優しくジーナのオッパイを搾ってやる。
上気した顔を振り乱しながらジーナはアセルスの頭を抱え込んだ。
「ダメ!…出ちゃいますっ!オッパイ出ちゃうっっ!」
「んっ!」
刺激に耐えられず、アセルスの口の中にジーナの母乳が放たれる。
「んっんぐっ ゴホゴホッ…すっごいね、ジーナ…オッパイってこんなに勢いよく出るんだ…」
「イヤッ もう…許してください…アセルス様ぁ」
「なんでぇ?…旦那様にも飲ませてあげてるクセに…」
「あっ…どうして…それを…」
顔を真っ赤にさせるジーナを上目遣いに見上げ、熱い息を吹きかけながらアセルスはゆっくりとジーナの乳首にむしゃぶりついた。
「っ あぅ…」
374134:04/04/29 22:55 ID:/13DzGY8
既に刺激に耐えられなくなったジーナは、アセルスの求めるままに母乳を吹き出しながら熱い喘ぎを天井に向けて放った。
そのすぐ隣にはジーナが女としての幸せの証として授かった赤ん坊が無垢な寝顔を覗かせていた。

「聞いたわよ〜水晶ちゃん!!」
一人でティータイムを楽しんでいた水晶姫を取り巻く静寂を破ったのは妹姫、石榴(ガーネット)だった。
「…ふぅ…何?」
注意しても無駄だと分かり切っている水晶は、お茶菓子が盛られているお洒落な柄をした皿を妹姫の方に押してやりながら尋ねた。
「白薔薇姉様を、いじめちゃったんでしょ!?」
「…いじめてなんかないわっ!」
思わず強い言葉が口を突く。
「わっ…わっ…水晶ちゃんコワ〜イ…」
などとほざきながら、お茶菓子をかき回す石榴姫。
「誰がそんな事言ったの!?」
「バルコニーで泣いてたんだよぉ白薔薇姉様…一人で」
ぐっと言葉に詰まる水晶。
「いじめてないわ…」
375134:04/04/29 22:56 ID:/13DzGY8
声が小さくなる。
「謝るなら早いほうが良くてよ」
「黒曜姉様…」
たった今まで水と戯れていたのか?その水妖の女性の肌はしっとりと濡れ、寵名の通り黒曜石の様に妖しく光っていた。
例外中の例外である白薔薇姫を除けば、アセルスの信頼が最も厚く、誰よりも早く寵姫に召し抱えられた女性。本当の名はメサルティムというのだとイルドゥンに聞いた事がある。
「遅くなれば、それだけ謝りにくくなるわ」
「…」
頬にまとわりつく濡れた髪をそっと払った弾みに形の良い乳房が揺れる。
今更のように、水晶は目の前の水妖の姉が全裸だということを思い出し、赤面してしまう。
「きゃ〜黒曜姉様、セクシー!」
「ガ、ガーネット…ドレスが濡れちゃうわ…もう」
などと言いながら、ふざけて抱きついてくる石榴をやさしく受け止め、可憐な唇にチュッと口づけしてやるメサルティム。
いちゃつく二人を見ていられないといった感じで、水晶は席を立った。
「失礼します!」
濡れた乳房に頬をすり寄せながら石榴姫は横目でその姿を見送った。
「水晶姉様ってお固〜い…」
「そう?私はそうは思わないけど…」
376134:04/04/29 22:57 ID:/13DzGY8
幼い石榴の頭を優しく撫でながら、黒曜姫は水晶を見送った。

「遅くなっちゃった!アセルス様大丈夫かな?」
買い物から帰ってきたジーナは我が家の門の前に立つと、辺りをそっと伺った。
現ファシナトゥール総統に子守をさせているなどと絶対に外部に漏らしてはイケナイ。
ばれたら最後、大騒ぎになるに決まっているのだ。
なるべく平静を装って、ジーナは門扉を抜けわき目もふらずに家の戸を開けた。
「? 寝てるのかな…」
愛しい我が子の泣き声がしない。アセルスの声もしない事がちょっと気がかりだった。
「アセルス様?ただいま戻りました…え?」
居間に二人の姿がない。
「寝室かな?」
急に胸騒ぎを覚えたジーナは買い物袋を乱暴にテーブルの上に放り出すと、寝室に駆け込んだ。
「アセル…きぃやあああああああぁぁぁぁ!!」
盛大な悲鳴を上げるジーナの目の前に二人はいた。
母親の悲鳴の大きさに驚いて泣くことも出来ずに固まっている我が子と、その股間に可愛く付いている男の子の証を舌でコロコロ転がしているアセルス。
「…びっくりしたぁ…何?ジーナ?」
しれっと尋ねるアセルスに対して、ジーナはヘナヘナと床にへたり込んでしまった。
377134:04/04/29 22:58 ID:/13DzGY8
「ひっ!ひぃぃ変態ぃぃ!!」
「ちょ…何よソレ!?変態ってボクの事?」
さすがにムッとしてジーナを睨む麗しのアセルス。
「な、何をなさってるんですか!?」
「こ、声大きいよっジーナ!」
ジーナはアセルスを押しのけ我が子を奪い返した。
「この子に何を!?」
「え?…ああ、暇だったから、お初頂いちゃった!」
してやったりといった顔でアセルスは告白した。
「お初って…」
「初おフェラ!」
血圧が急上昇したのか、クラクラしてきた頭を片手で押さえジーナは嘆いた。
「それが…麗しの君たる方がなさる事ですか?」
「え〜やめてよ!そんなイルドゥンみたいな事言うの…」
「当たり前です!イルドゥン様のご苦労がよく分かりました!」
「あ〜ゴメン、ゴメン…悪かったよ…」
ジーナが本気で怒っているのを見て取ったアセルスは早々に降参した。
「やってイイ事と悪い事があります!…それにっ!!」
「だから…謝ってるじゃない…それに?」
フフンと今度はジーナがアセルスにしたり顔で見返す。
378134:04/04/29 22:59 ID:/13DzGY8
「残念ですけど…アセルス様は"お初"ではありません!」
「え?」
ぽかんと口を半開きにしてジーナを見上げるファシナトゥール総統"麗しのアセルス"。
「母の努めですから、当然この子の初おフェラは私が頂いております!」
「え…何…ジーナ…したの?この子に…フェラ…」
当然とジーナは頷いた。
「ひぃぃぃ!!この変態ぃぃぃ!」

紫の光が辺りを柔らかく包み込み、静寂がアセルスに代わりこのファシナトゥールを支配していた。
月光によって紫に染められた空中階段を進む寵姫がいた。
別に人目を気にする必要はないのだ。悪いことをしに行くわけではない。
だが、その寵姫は無意識に人を避けた。
空中庭園を抜け、さらに階段を進むと離宮の最上階へと辿り着く。そこに目指す部屋があった。
「そこの者は誰か!?」
目的地の扉を守る中級妖魔の女武将二人が抜刀した。
誰何に構わず足を進める。
「止まれ!」
凛とした声が響く。
379134:04/04/29 23:00 ID:/13DzGY8
姫の足が止まった。淡い月明かりの中で整った顔立ちが際だつ。
「水晶姫様…!?」
「こんな夜分に何事?」
「火急の用件にて白薔薇姫様に面会致しとう存じます。」
武将達は顔を見合わせた。
「用件をお伺いしたい。」
「白薔薇姫様に直接お話し致します。」
水晶も引き下がらない。
このまま押し問答が続くかと思われたその時、扉の中から柔らかい声が響いた。
「通しなさい」
「白薔薇姫様!?」
「かまいません…二人とも、お下がり」
逡巡の後、二人は古式の作法に則り刀を鞘に納めると水晶に一礼して夜の闇の中に消えた。
「入って、水晶…」
甘い誘いの声。
黙って水晶は白薔薇姫の部屋の戸を開けた。
「…」
「どうしました?こんな遅くに?」
濃い紫の中に浮かび上がる一輪の薔薇。
その問いかけに答えず、水晶は白薔薇が座るベッドに歩み寄りビクッと身をすくめる白薔薇姫を見下ろした。
380134:04/04/29 23:02 ID:/13DzGY8
「あ…何?」
「あの…私…あ、謝りたくて…昨日のこと…」
何故こんなに緊張しているのか分からなかった。
「お隣…よろしいですか?」
「ええ」
許しをもらい、白薔薇の隣に腰を下ろす水晶。
とたんに薔薇の香りが自分を包み込む。
「あの…昨日…」
意を決して開いた口は、細い白薔薇の指に遮られた。
オルロワージュにより闇の迷宮に幽閉されている間に、闇に浸食され二度と光を見ることの出来なくなってしまった灰色の瞳を向けながら、白薔薇は妹の手を取った。
「あ…」
上に向けられた掌に可憐な指先が文字を書いた。
"ワタシガニクイ?"
「違います!」
"デモワタシガキライデショ?"
「っ…分かりません…キライかもしれないけど…何でアナタがキライなのか…分からないっ!」
"アセルスサマヲトッタカラ?"

381134:04/04/29 23:03 ID:/13DzGY8
「アセルス様を…独り占めしちゃったからかなぁ?」
「なぁに?ガーネット?水晶の事?」
針の城の大浴場を豪勢にも貸し切った黒曜姫と石榴姫は湯船に浸かりながら冷えたカクテルグラスを片手に談笑していた。
「そう、白薔薇姉様がアセルス様を取っちゃったから、水晶姉様は怒ってるんだよ!」
「それは…違うわね」
スッとアルコールを口に滑らしながら黒曜姫は断言した。
「ええ〜?何でぇ?」
石榴の小さい掌がゆっくりとメサルティムの身体をなぞりあげ、胸のふくらみを優しく包み込んだ。
「何が、違うのか…教えてっオ・ネ・エ・サ・マ!」
「んぅ…」
乳首から奔る鋭い刺激に繭をひそめながら、石榴姫の頭を抱え込む。
「白薔薇姉様がアセルス様を取ったからじゃない…アセルス様が白薔薇姉様を独り占めにしていることが気に入らないのよ、あの娘は…」

窓から差し込む穏やかな月光に守られ、ゆりかごの中で赤ん坊は静かな寝息を立てていた。
怒りとも憎しみとも無縁なその寝顔のすぐ脇で、母親は犬のように尻をアセルスに捧げていた。
「すごっ…ジーナっ…熱っっ!熱いよっジーナの中っ」
382134:04/04/29 23:04 ID:/13DzGY8
「んっ…んっ…ぅんっ…あっ!…あ…ソコ…」
ジュプジュプと例えようもない粘着音が部屋に響く…。
「あっアセルス様ぁ…もうすぐウチの人が帰ってっ…きちゃうから…」
「…きちゃうから?」
「それまでに…イかせてっっ!」
383134:04/04/29 23:09 ID:/13DzGY8
すいません、まだ途中です・・・

真の神が降臨される、その時までしばしご勘弁を・・・
ま、「保守」代わりと言うことで・・・
384名無しさん@ピンキー:04/04/30 21:12 ID:xpXrZR70
>>383
乙〜
ご苦労様です。面白いですよ。
後は改行や一字あけが出来てると、もっと見やすくて楽しめると思う。
がんばってくださいね。応援してます。
385名無しさん@ピンキー:04/05/09 11:46 ID:zw0MPXbJ
あげ
386保守代わり投稿 続き:04/05/10 23:07 ID:jEQ5P2zM
 「…困るの?ジーナ?」
 「ああっ 困りますっ あぅっ!」
 「ふ〜ん…」
 アセルスは腰の動きを止めると、汗にまみれたジーナの背中に覆い被さった。
 唇を耳元に寄せる。
 「このお尻は誰のモノ?」
 「お願い…やめないでぇ…」
 ジーナは涙を流しながら訴え、腰を振った。
 「このお尻は誰のモノか言ってごらん…」
 アセルスは動かない。ジーナが自分の望む答えを言うまでは決して続けないだろう。
 そして、ジーナは彼女の望む答えを知っていた。
 「あ…私…私のお尻はアノ人のモノです でも今は…」
 アセルスは乾ききった唇の濡れた舌先を滑らした。
 「今のジーナの…お尻は…あぁ…」
 「…ジーナ…そんなにじらさないでよ」
 前に回ったアセルスの指がキュッとジーナの乳首を抓る。
 「あぅっ! やぁ…」
 潰された乳首から迸った濃白色の液体が床を濡らした。
「ア、アセルス様のモノです…」
「よく言えたね」
387保守代わり投稿 続き:04/05/10 23:09 ID:jEQ5P2zM
 アセルスは歓喜と恥辱の涙に濡れる頬にチュッとキスしてやると、ゆっくりと身体を起こしていった。
 「じゃ、ご褒美だよ…ジーナ」
 パンッ!と勢いよく腰が打ち付けられた。
 「ああっ! いぃ…」
 「ふふ…」
 がっしりと一児もうけた母親の腰を掴むと、麗しのアセルスは激しく腰を使い始めた。
 「あっ はっ…はげし っくぅ…あっ やっ!」
 自分の膣を突きまくるその動きにジーナは喘ぐ事すらできず、獣のような息づかいと肉がぶつかる乾いた音が頭の中に鳴り響いていた。

 "ワタシニ イイタイコトガ アルノデショウ?"
 言いたい事は山ほどある。
 この女は嫌い?ドコが嫌い?主にとって完璧な寵姫だから?
 アセルスの恋人だから?
 「貴方は…ズルイ」
 知らず知らずの内に頬のスロープを滑り落ちた涙の粒が白薔薇の指で弾けた。
 「貴方が闇の迷宮にいる間、アセルス様は私たちに心を開いては下さらなかった!貴方がアセルス様の心を捕らえて離さなかったから!」
 嗚咽しながら水晶は続けた。
388保守代わり投稿 続き:04/05/10 23:10 ID:jEQ5P2zM
 「零姫様のお社で私、アセルス様に言ったわ 貴方を助けてって…でも、アセルス様が救い出した貴方は…眼が…!」
 顔を上げるとすぐそこに白薔薇の顔があった。怒るでもなく、泣くでもなく穏やかに彼女の話に耳を傾けている。
 その端整な顔にまるで吸い込まれていくように水晶姫は白薔薇の方へ身を寄せる。後ずさりする訳でもなく簡単に白薔薇は妹の腕の中に捕らえられた。
 「あ…」
 無言で姉姫をベッドにゆっくりと押し倒す。
 白薔薇の吐息が直に顔にかかり、立ち上る薔薇の体臭はまるで媚薬のように水晶の身体を焼いた。
 顔を近づける。互いに熱い息を漏らす唇同士が触れ合う寸前だ。
 「そんなのってズルイ! これじゃあアセルス様は貴方しか見ないわ」
 「だから…キライ?」
 白薔薇の唇が動く度に組み伏している水晶の唇にかすめる。
 「はぁ…」
 ため息を漏らしながら唇を奪う。
 ゆっくりと時間をかけながら、姉姫の唇の全てを味わう。あまりの柔らかさにまるで自分のソレと溶け合ってしまいそうだった。
 アセルスしか触れることの許されない唇。
389保守代わり投稿 続き:04/05/10 23:13 ID:jEQ5P2zM
 「んぅ」
 白薔薇は全くの無抵抗だ。
 両手をそっと頬に添えると、姉の手が優しくその手を包み込んだ。
 「…キライ…よ 貴方はいつもアセルス様に隠れてばかり」
 華奢な身体を守る、金糸で豪華な薔薇の刺繍が施されている姉のネグリジェ。
 その襟に指をかけた。
 姉姫は身じろぎ一つしない。水晶のなすがままになっていて、まるで人形のようだ。
 ビッと乾いた空気に絹が裂かれる音が響いた。
 「…」
 姉も妹も無言のまま、引き裂かれていくネグリジェだけが悲鳴をあげる。
 次第に目に入ってくる白薔薇の身体。
 可愛らしげな乳房、程良く引き締まったウエスト。そしてシルクのショーツに包まれた、意外なほどにふくよかな腰つき。
 「…素敵」
 喘ぐように声を漏らす。
 恥ずかしげに両手で顔を覆ってしまう白薔薇。
 何もしていないのに既に固くしこっている姉の乳首に吸い寄せられるように顔を近づけ、熱い息をたっぷりとかけてやる。
 「ああ…」
 身じろぐ姉の身体を全身で押さえつけると水晶はゆっくりとその乳首を口に含んでいった。
390保守代わり投稿 続き:04/05/10 23:15 ID:jEQ5P2zM
 舌に触れる固い感触が心地いい。
 「んふぅ…」
 ピクッピクッと舌を這わせる度に反応する姉が何故か嬉しくて、濡れそぼった蕾を甘噛みしてやる。
 「はぅっ!」
 押さえつけた身体が跳ねる。
 「白薔薇姉様 イイんでしょ…?」
 胸から顔を上げ、相手の顔を覗き込む。
 「…ええ 気持ちいいの…」
 「アセルス様がいるクセに…非道い人」
 オシオキとばかり、水晶は真っ白な乳房を抓ってやる。
 「ツッ! 水晶…痛いわ」
 「痛くしているんです。姉様…アナタのことが嫌いだから…」
 そっと唇を奪う。言葉とは裏腹の優しいキス。

 「はぁ…」
 石榴姫は湯船の縁に両手で掴まりながら、うっとりと姉の愛撫を受けていた。
 「ん…」
 「ここ…どう?」
 そっと囁きかけるメサルティムの優しい声が、その指の動きと共に心地よく全身に染み入る。
 「いいよ…とっても」
391保守代わり投稿 続き:04/05/10 23:19 ID:jEQ5P2zM
 黒曜石の手は少し温めの湯の中で、そっと石榴姫の尻の盛り上がりを撫でていた。
 「姉様…ホントにガーネットのお尻、好きなのね…」
 「だって、柔らかくて…形がいいし…一日中触っていたいわ  イヤ?」
 石榴は肩越しに振り返ると潤んだ瞳を姉に向けた。
 「ううん…嬉しい 嬉しいよ、黒曜姉様が私の事…どんな事でも、気に入ってくれてるんだって思うと…」
 見返す黒曜の瞳もまた濡れていた。
 「石榴…好きよ」
 ギュッと石榴の頭を抱きしめてやる。
 嬉しそうに眼を瞑りながら石榴はぽつりと漏らした。
 「…こんなに素敵な気持ちになれるのに…水晶姉様もさっさと告白しちゃえばイイんだよ!」
 「白薔薇姉様に? それは、まだ無理ね… 水晶は自分の想いと正面から向き合っていないもの。向き合うのが怖いのね。だから無意識に白薔薇姉様を避けるのよ」
 「あ…ん」
 縁を握る手に力が入る。姉の指が段々と尻の谷間の奥深くまで入り込んできたのだ。
 「ん…でも ぁんっ!」
 細い中指が自分のもう一つの唇をなぞり上げていく。
 「あの二人の話はあの二人が締めくくればいいの。私たちは単なる脇役だわ」
 キュッキュッと指を締め付ける感触を楽しみながら、可愛い声を楽しむ。
 「でも今の調子じゃ、姉様と水晶のお話は何も進展もないわ」
392名無しさん@ピンキー:04/05/13 02:59 ID:8wo11kIR
割り込み失礼します。
エロシーン皆無で少女漫画なテンションで贈る、フロ2よりウィル×コーデリア。
スレ違いで申し訳ないが、公開する場所がないので投下させてください。
393392:04/05/13 03:02 ID:8wo11kIR
自分の気持ちを打ち明け、そして彼がそれを受け入れてくれた日から1か月。
いっときも手を離していたくない。キスをしたい。あの腕の中で魔物を気にすることなく眠りたい。
そんなコーデリアの気持ちとは裏腹に、旅は思ったよりも長く続いていた。
ナルセス、タイラー、ウィル、そしてコーデリアの4人のパーティはラウプホルツへと続く樹海を旅していた。

「…この辺りは魔物の気配が薄いようだな」
ナルセスがほっとしたように呟いた。
「たき火の跡がありますね」
足元に残る灰を踏みしめながらウィルが笑みを浮かべる。
「見て!」
コーデリアが指差した先には、青白い月に照らされたラウプホルツの街が見えた。
革袋から水を含みながら、タイラーがふっと息をつく。
「あと半日ってところか」
「ひとまず今夜はここで休むことにしましょう」
ウィルの提案に、ナルセスは口端に笑みを滲ませながら言った。
「まずは私とタイラーが辺りを見回ってくる。お前たちは先に休んでおけ」
「はい?」
「いくぞ、タイラー」
有無を言わさず見回りに向かおうとするナルセスに、コーデリアが叫ぶ。
「ま、まって!私が先に行く!」
「なんだ小娘」
「お年寄りは労らないとだし」
394392:04/05/13 03:03 ID:8wo11kIR
『年寄り』

すたすたとナルセスはコーデリアに近寄り、彼女の右腕を掴んだ。
「痛っ…!」
「ナルセスさん!?」
驚いた声を出すウィルに構わず、ナルセスはコーデリアの右袖をまくり上げた。
手首に、赤黒く染まった布が巻かれている。
血だ。
「さっきのモンスターにやられたんだな」
「コーデリア…」
「…」
コーデリアはナルセスの腕を振払い、そそくさと手首を隠した。
「だいじょうぶなの、ウィル。心配しないで。ぜんぜんヘーキなの」
「そうだ、大したことはない」
コーデリアの言葉をかき消すようにナルセスが続ける。
「けれど、見回りにケガ人は必要ない。それにお前は、誰のヴィジランツなんだ?」
「……」
「わかったらさっさと休んでおけ」
コーデリアは右手首を押さえ、俯いてしまった。
ケガが辛くてそうしているのではないことは、朱色に染まった頬のせいでハッキリと分かる。
「手間がかかる娘だ」

すれ違いざま、ナルセスはウィルにとどめをさした。
「年寄りの見回りは長いぞ」
ナルセスの後に続き、タイラーもウィルに目配せをする。
「ウィル、うまくやれよ」
なんだか二人とも、すごく楽しそうだ……。
後ろのコーデリアを振り返ると、彼女はまだ俯いたままじっとしていた。
395392:04/05/13 03:05 ID:8wo11kIR
「いっちゃったよ」
苦笑しながら、ウィルはゆっくりとコーデリアに歩み寄る。
「とにかく、座ろう」
ウィルは荷物から毛布を取り出し、コーデリアの肩にかけた。
「ありがとう」
「傷は、痛む?」
「ちょっとだけ」
「ごめん、気がつかなくて」
「隠してたんだもの、当たり前よ」
そう言って、コーデリアはくすくすと笑った。
ウィルの胸が痛む。
隠さなくていいのに。隠す必要はないのに。

杖を取り出し、ウィルは詠唱を始めた。
「応急処置にしかならないけど…」
コーデリアの右腕が緑色の光に包み込まれる。と同時に、すうっと痛みが引いて行くのが感じられた。
「ありがとう…」
「…コーデリア」
ウィルの瞳がコーデリアのそれを捕らえる。
真剣な、深刻な眼差し。
「隠さないで。僕だって、君を守りたいんだ」
「ごめんなさい…」
コーデリアの瞳が、ゆらゆらと揺れている。
ウィルは腕を伸ばし、彼女の肩に触れ、抱き寄せた。
396392:04/05/13 03:07 ID:8wo11kIR
「…」
コーデリアの右頬に、手袋を外したウィルの手のひらが重なる。
うっとりとコーデリアの目蓋が閉じられていく。
ウィルはそこに唇を寄せると、はむように軽く吸い上げた。
ぴく、とコーデリアが反応を示す。
目を開ける隙もなく、ウィルの唇は目もとをくだり、鼻を伝い、順序良くコーデリアの唇に重なった。
「…ん…」
少しだけ力を強めてから、ゆっくりと唇を離す。
「…すきだよ、コーデリア」
「……ウィル、わたしも」
「無事でよかった」
「ごめんなさい」
「これからはこんな目に遭わせない」
「…」
「まもるよ、君を」
ふふ、とコーデリアが笑う。
「それはわたしの台詞だわ」
ウィルも釣られて笑った。そして、どちらからともなく腕を伸ばしあい、抱きしめ合った。
再び、二人の唇が重ねられる。求めあう気持ちは羞恥心をたやすく超えさせ、口付けはたちまち深く濃厚なものになっていった。
ウィルの舌がコーデリアの口内をくすぐり、奥で凍えるコーデリアのそれを誘う。
おずおずと差し出された舌先を絡め取り、その柔らかで淫らな感触に酔う。甘い。
397392:04/05/13 03:08 ID:8wo11kIR
「…っ…んっ…」
言葉を紡ぐ自由を失い、逃げる息の行方さえも支配されたコーデリアの唇。
包み込むというよりは噛み付くような、普段の彼とはギャップのあるその動きにコーデリアは戸惑い、恐れ、興奮していた。
私は、彼に求められているのだ。
「…はぁっ……」
ようやく唇がそれぞれの自由を取り戻すと、コーデリアはそのままウィルにもたれかかるように倒れ込んだ。
ウィルは腕の中のコーデリアの顔を覗き込む。
口付けの余韻を残した、したたるような艶めきの唇。その端から二人の混じりあった口液が溢れ、コーデリアの頬を汚していた。
ウィルは舌を滑らせてそれを舐め取ると、再び唇を重ねた。
また深い口付けが始まるのかとコーデリアは咄嗟に身構えたが、ウィルの唇はちゅっとコーデリアの唇を吸い上げただけで離れていった。
398392:04/05/13 03:09 ID:8wo11kIR
「…?」
予想と違う展開にほっとしているのかがっかりしているのか。
彼女の戸惑いを知ってか知らずか、ウィルの腕はコーデリアの背中にまわり、その先の手のひらはコーデリアを安心させるように頭の後ろをするすると動いた。
小さな子どもを寝かし付けるような動き。
コーデリアはすっかり緊張をほどき、ウィルの胸のなかにすっぽりと身を任せた。
彼女の頬には、彼の素肌が触れている。はだけたシャツから覗く胸元の皮膚は陽の色に焼け、汗と森の匂いがした。
彼の心臓の音が大きく、そして早く感じるのは、自分の思い上がりだろうか?

ずっと閉じたままだった瞳を開けると、ウィルの喉元で鈍く光を放つものが目に入った。
この樹海の中では必然的に足りなくなる石のアニマを補助するためのアクセサリだ。
円やかな曲線を持つ平たい石に、素っ気ない麻紐が通され、ウィルの喉元に横たわっている。
そっとその石の上に頬を重ねると、ひやりとした石の冷たさが火照った頬に心地良く馴染んだ。
コーデリアは再び目を閉じる。
二人の頭上を風が吹き抜け、ざわざわと木の葉を揺らした。
399392:04/05/13 03:10 ID:8wo11kIR
「コーディ…」
名を呼ぶ声に顔を上げると、彼の頭上からひらひらと一枚の木の葉が舞い落ち、ウィルの真っ黒な髪の先に静かに着地した。
コーデリアは腕を伸ばし、ウィルの髪に手を伸ばす。
「葉っぱ」
葉を摘み取り、コーデリアが微笑む。
可愛い。
ウィルは葉っぱを持ったコーデリアの手首を捉え、衝動的に引き寄せた。
「きゃっ」
「コーデリア…」
耳もとでウィルが囁く。
重なりあった頬と吐息の熱さが心拍数を上げる。
「な…に…?」
「…いい?…ここで…」
言うが早いか、ウィルの右手がコーデリアの右胸に触れた。
「!…ちょっと待っ…あっ…」
首筋をウィルの唇が這い、右胸には遠慮がちながらも確かな力で愛撫が加えられる。
「…ウィルっ…」
力を失ったコーデリアの指から葉が離れ落ち、闇に吸い込まれていった。
400392:04/05/13 03:11 ID:8wo11kIR
以上です。 続きのエロシーンが読みたいので、神よ、続きお願いします。
401名無しさん@ピンキー:04/05/15 00:15 ID:pydyVS23
>>392
多謝。
402名無しさん@ピンキー:04/05/16 13:53 ID:ER5KaSND
続きが気になる。神光臨してください。
俺からもお願いします。
403かみ:04/05/16 16:55 ID:roA22J6G
ざんねん! >392 の はなし は ここで おわって しまった。
404名無しさん@ピンキー:04/05/16 18:43 ID:qC2VFL0R
>>403
見事にスレを違えてまっせ
405保守代わり投稿 続き:04/05/17 00:47 ID:8W1baeeu
「ふっ…! んぅんっっ!」
昼間、せっかく侍女達が皺一つなくピシッと敷いたシーツを握りしめながら、白薔薇姫は必死に歯を食いしばっていた。
引き裂かれたネグリジェは腰の辺りにまとわりつき、ショーツは既にベッドの下に落ちている。
「ん…ん…」
彼女の股間に潜り込んだ妹は夢中で舌を滑らせ、指を柔襞に潜り込ませていく。
その淫猥な舌先は、乳首と同様に肥大した淫核、既に蜜を垂れ流しながら開きかけている秘唇を抉り、更には嫌がるアヌスにさえ及んだ。
「はぅっ…あっ あっ!」
切なげな声が耳を打つ。
でも…まだ足りない。もっと聞きたい。
なぜって?この女が嫌いだから…
「あ!?っく…やっ! いやぁっ!」
拒否の声を無視し、指を奥に進めてやる。
「熱いわ…姉様の中…」
時に優しく、時に激しく指を動かしながら姉の顔を覗く。
真っ赤に紅潮した顔。流れる涙。次第に緩んでくる唇。
今までオルロワージュとアセルスしか見る事が出来なかった光景を今、水晶は独り占めしていた。
406保守代わり投稿 続き:04/05/17 00:48 ID:8W1baeeu
「っん…」
水晶自身もたぎっていた。内股から姉の匂いが染みついたシーツにいくつもの滴を降らせている。
「白薔薇姉様…もう我慢できないかしら?」
開かせた両足の間を豹のように滑らかに通り、汗と自分の唾液にまみれた姉の上に覆い被さる。
しゃぶり尽くされ痛々しいまでに尖りきった乳首をピンッと弾き、あがる悲鳴を恍惚の表情で受け止める。
「あ…お願い 水晶…もう許して…」
ついに哀願の言葉を洩らした薄いピンクの唇をすっと指でなぞりながら、口元から垂れた涎をぬぐい取り
「どう許して欲しいです?姉様」
「え?…」
「やめて欲しいの? それとも、イかせて欲しいの?」
指先に付いた白薔薇の唾液を舐め取りながら答えを待つ。
「…水晶の…あなたの好きにして…」
「ッ!!」
ガッと水晶は白薔薇姫の顎を掴んだ。
「…ズルイ…」
押し殺した声に怒りをのせて、指に力を込めた。
407保守代わり投稿 続き:04/05/17 00:49 ID:8W1baeeu
「ぐ…」
「ズルイわ…姉様…」
馬乗りになった状態で、空いている手を姉の下半身に伸ばす。
「んぁ…」
ねっとりと熱く絡みつく蜜を掬い取るとゆっくりと白薔薇の前にかざす。
「こんなになって…やはりアセルス様でなくても誰でもいいのでしょう?」
「違う…」
「なにが違うのかしら?」
べっとりと指先の蜜を白薔薇の頬にこすりつけながら水晶は再び顔を近づけた。
「…違うの…水晶 あなただから…こんなに、嬉しいの…」
「やめて…」
「…どうして?言ってはいけないの?」
「当たり前でしょう!? 寵姫のクセにっ アセルス様を私たちから奪ったくせにっ! 今さらっ!!」
今まで無抵抗だった白薔薇姫の両手が初めて動いた。自分の顎を押さえつけている水晶姫の手を優しく包み込む。
「どう思われていても、私はあなたが好き… こんな風に抱かれるのも…嬉しいの」
「う…」
水晶の腕から力が抜け、白薔薇の顎は簡単に解放された。
「私が憎い?」
408保守代わり投稿 続き:04/05/17 00:51 ID:8W1baeeu
「…違います…」
「でも、私が嫌いでしょ?」
「嫌い…嫌いになりたいです…」
優しく微笑むと白薔薇は水晶の腕を引いた。
力無く姉の上に崩れる上半身。
「ね?続きして…あなたの好きにしていいのよ?」

「いつまで逃げているおつもりですか?アセルス様」
「逃げる?ボクが?」
帰宅してきたジーナの亭主をファッシネイションで誘惑したあげく、一晩中壮絶な3Pを繰り広げた3人はあられのない姿で床に転がっていた。
「白薔薇様から逃げているじゃありませんか…」
アセルスの薄い胸に頬を寄せていたジーナは気だるそうに身を起こした。
「白薔薇様のお目は、アセルス様のせいではありません」
「ボクのせいだよ…他の誰のせいなのさ?」
下から手を伸ばし、少し垂れ気味のジーナの乳房を掴む。
「ダメ、話を聞いてください」
優しくその手を払うとジーナは真っ正面から妖魔の顔を見つめた。
「アセルス様がいつまでもウジウジしていると、周りの方達までおかしくなってしまいますよ」
409保守代わり投稿 続き:04/05/17 00:52 ID:8W1baeeu
「何が?」
「いつまでも白薔薇様を傍らに縛っておかれて…それじゃ先代様と同じではありませんか?」
「ジーナ…誰に向かって物を言っているのか分かってる?」
「アセルス様です。」
まったく、といった顔でアセルスは天井を向いた。
「守っている素振りをしながら、真正面から白薔薇様をご覧になっていないでしょう?眼が見えないことをいいことに」
「白薔薇はボクがいなきゃ、もうダメなんだよっ!」
「そうでしょうか?」

くねる背中が乳首をこすり、たまらず声を上げた。
「あ…水晶、可愛い…声」
息も絶え絶えの白薔薇は水晶の膝の上に座らされていた。後ろからの優しい愛撫に幾度となく軽い絶頂を迎えている。
大きく上下する肩に軽く噛みつきながら、股間に潜り込ませた手首を奥へ押し込んでやる。
「んっ」
仰け反った拍子にウェーブのかかった髪が顔にかかる。その髪からも薔薇の香りがした。
「…」
白濁した頭の中にとある光景が浮かんだ。
410保守代わり投稿 続き:04/05/17 00:54 ID:8W1baeeu
ある日垣間見た、アセルスと白薔薇。この姉の髪を手に取り、その匂いを嗅いぐ主の幸せそうな横顔。そして恥ずかしがりながらも、アセルスに身を任せている白薔薇姫。
紫の木漏れ日が降り注ぐ中庭での一コマ。
〜ダメなんだ〜
今こうして、自分の腕の中にいるのに。自分の愛撫を全て受け入れ、素直に感じたままを声に出しているのに。自分の事を好きだと言ってくれたのに…
〜この二人の間に、私は入れないんだ〜
初めから分かっていた事でもあった。だから嫌いになりたかった。
なのに、この人は私の心を乱すから…
「キャッ…」
白薔薇の身体がドサッとベッドの上に投げ出された。
「…」
無言でその両足を開くと、水晶姫は呪法を呟きはじめた。
「それは!?」
白薔薇には聞き覚えがあった。いつもアセルスが自分の上に覆い被さりながら唱える呪法。
自分を快楽の極みに突き上げる為に、自分と一つになる為に唱える呪法。
「んっ!くぅんっ ダメっ っっっんんんん!!」
目が見えずとも水晶が何をしているのかが分かる。今、彼女の股間がどうなっているのか。
「…はあっ うっ…くっう… っん…」
「水晶…大丈夫?無理しないで…」
411保守代わり投稿 続き:04/05/17 00:57 ID:8W1baeeu
「……っん 白薔薇姉様、お願い…受け入れて、これが私の…」
「え? あっぐっ! んっふぅ…んっ!!   んぅ…」
股間を割られるような異物感に歯を食いしばりながら、白薔薇は身体の力を抜き水晶姫を受け入れようと腰を浮かした。
不慣れな為か、アセルスよりも乱暴な挿入。時おり鋭い痛みが背中を走った。
「んっ…大丈夫…大丈夫よ、入ったわ…力入れないで、水晶」
「は、入ったの?大丈夫?姉様…」
勝手が分からない妹を落ち着かせるように、背中に手をまわす。
「そう…大丈夫…動いて」
その言葉を受け水晶は腰を降り始めた。創り出した男根が姉の秘唇にめり込み、引き出されていく。
「あっ ああっ!!」
組み伏せた華奢な身体が歓喜に震えるのが直に伝わる。
〜姉様…す…〜
想いを振り払い、水晶は腰を打ちつけながら、また別の呪法を呟きはじめた。
夜も更け紫月の位置も変わり、二人の影も闇に飲み込まれていた。
部屋中に響く喘ぎと肉打つ音と耳を塞ぎたくなるような粘着音が、水晶の新たな呪いをかき消していた。

「ん?…」
412保守代わり投稿 続き:04/05/17 01:00 ID:8W1baeeu
歓喜の極みに達し、痙攣するガーネットの股間から顔を上げたメサルティムは繭をひそめた。
「何…コレ?」
気がつけば、針の城全体に強い気が充満していた。アセルス?イヤ、違う・・・
ダンっと浴室の扉が開き、眼にも鮮やかな緑のドレスを纏った女性が飛び込んできた。
「翠緑!何事!?」
「ふぇ?エメラルド姉様?」
寵姫、翠緑姫は黒曜姫と石榴姫の有様には目もくれずに、悲痛な声を上げた。
「この気!水晶の気です!姉様!!」

「ジーナは簡単に言うよ…ボクの気持ちなんてわからないだろ?」
裸エプロンで朝食の準備をしているジーナに恨みがましく声をかける"麗しの君"。
「ええ、分かりませんとも!他の寵姫様達がお可哀想!!」
「む〜」
おもしろくなさそうにジーナの息子の両足を持ち上げ、父親がオムツを変えるのを手伝ってやる総統。
アセルスもジーナの亭主も素っ裸なのがおかしいのか、赤ん坊は無垢な笑い声を上げている。
「…素直だね、赤ちゃんは…うらやましい」
「どんなに長く生きていても、素直な心はなくならないですわ!」
台所からジーナの声が飛ぶ。
413保守代わり投稿 続き:04/05/17 01:02 ID:8W1baeeu
「うぇ…筒抜けだね。」
無言で頷く亭主。
「とにかく!」
ジーナが台所から出てきた。
「お城にお戻りになったら、きちんと白薔薇様を"見て"あげてください!素直なお気持ちで!」
「…ハイ…」
「そこから仕切直しですわ!白薔薇様とも!他の寵姫の方々とも!!」
「……ハイ…わかりました…」
「ほんとに…」
ジーナはやれやれと首を振った。
「危なっかしいですわ!アセルス様。女心をわかってないから…」
「…勉強します」
「お城に戻られた時に、とんでもない事が起きてるかもしれませんよっ!」

ふと気が付くと、自分の身体の上に女性が覆い被さっていた。
〜ああ、水晶〜
何気なしにそう思い、半身を起こす。
この妹に快楽の極みまで押し上げられ、意識を失っていたのだろうか?やけに頭が痛い。
ふと気が付くと自分の胸にもたれかかっている身体が薄く発光していた。淡い紫。
414保守代わり投稿 続き:04/05/17 01:03 ID:8W1baeeu
ほんのわずかに届く月の光が反射しているのだろうか?こんな綺麗な肌は見たことがない。
「水晶…キレイな肌ね…  !!?」
見える!眼が見える!!
「…どうして!?見えるわ…」
「…よかった…姉様…」
弱々しく顔を上げる水晶姫。
「! あなた!!」
復活した白薔薇の眼に写った妹姫の顔には明らかに死相が浮かんでいた。もはや生気がない。
「見える?姉様…私が?」
「まさか、あなた私の為に…」
すっと頬を撫でる手をギュッと握りながら、白薔薇は水晶姫を抱き寄せた。
「姉様…私を見て…?」
「……」
「姉様…私を見て…? 私…今、姉様のお顔を見てるから…」
それは嘘だ。
水晶の眼は今や何も写っていない。瞳はすぐ傍の姉の顔ではなく、虚ろに宙を彷徨っていた。
「…見ているわ…水晶。あなた…キレイね…」
「…嬉しい」
415保守代わり投稿 終わり:04/05/17 01:05 ID:8W1baeeu
白薔薇の握る彼女の腕から、ふっと力が抜けた。
「ダメ!水晶っダメ!!」
大粒の涙がこぼれ、死を待つばかりの妹の唇に落ちた。
「泣かないで…泣かせようと思って、したんじゃないから…」
「どうして?どうしてこんな真似を!?」
「…アナタがキライだから…」
「水晶…」
「…だいっ…きら…い…」
最後の言葉が唇からこぼれ落ちた。
「水晶!? イヤッ…誰か!!誰かぁああああ!!」

二日後、ファシナトゥール総統不在のまま、寵姫、水晶姫の葬儀が針の城内で、密やかに執り行われた。
参列者の先頭に立つ黒の喪服と白の喪服。
メサルティムと白薔薇姫は棺の主に最後の別れを惜しんでいた。
「…見えるわよ…」
「はい? 何かおっしゃいまして?白薔薇様」
白薔薇はベール越しにメサルティムを見た。
「あの娘の声が聞こえたの」
「…そうですか」
白薔薇は紫の日差しにまぶしそうに瞳を細めながら、天空を仰いだ。
また声が聞こえた。
〜白薔薇姉様 私が見えますか?〜
                                「完」
416134:04/05/17 01:13 ID:8W1baeeu
保守代わりと言い訳しつつ、ダラダラと続けてしまいました。
一応、以前投下した「夢の続き」のその後という設定で書きました。



相変わらず、要領の得ない話を大量投下・・・

・・・ゴメンナサイ モウシマセン
417名無しさん@ピンキー:04/05/20 18:57 ID:dDaFCp7x
age
418名無しさん@ピンキー:04/05/22 22:00 ID:1lHzXQN6
いや いいです! よかったです!早くアセルス帰ってきてからが読みたい!
419名無しさん@ピンキー:04/05/27 23:30 ID:xE5PTTy5
Hosyu
420名無しさん@ピンキー:04/05/29 14:14 ID:6gIF3L/F
『零』

蒼い月の夜、京の神宮はしんとした静寂に満ちていた。
闇に啼く鳥の声も、噂に昇る魑魅魍魎の気配もない。
平穏な夜。
だが、その静寂は突如、空間の歪みに乱された。
場を越える法術が無理やりに空間を引き裂き、時と空をうがつ。
反発した重力がはじけ、ひずみは何かを吐き出した。

白い玉砂利の上に投げ出されたのは、齢十五にも満たぬであろう一人の少女だった。
雪白の肌に藤色の髪、その美しさゆえに人とは異なる生き物。
淡いすみれ色の妖かしの瞳は茫洋とし、わずかに焦点をずらしていた。

少女は息を切らし結い上げた髪を乱したまま、しばらくその場にうずくまる。
彼女を狩るもの達もここまでは追ってこられまいという算段だった。
今の彼女の妖力ではこの程度が限界であったが、それでも並みの者ども…
下級妖魔や中級妖魔『下賎なる者』たちよりは遥かに強い力がある。
彼女の妖力に匹敵するものがあれば、それは『妖魔の君』以外にはありえない。
乱れた呼気を整えて、彼女はすっと背筋を伸ばして立ち上がる。

妖魔の君以外にはありえない、そのはずだ。
だが、彼女の妖魔としての感覚はそれ以外の者の追撃を感じていた。
まだ追っ手はくる。
彼女以外に妖魔の君にも匹敵する力を持つ存在。
彼女はその者の名を知っていた。
虚空をにらむ少女の瞳が月の光に鮮やかな菫青色に輝く。
手負いの獣が最期の一撃を見舞おうとでもするかのように
危険で凶暴な美しい瞳だった。
421420:04/05/29 14:16 ID:6gIF3L/F

空気を震わせることもせずに、その場に一人の男が唐突に姿をなす。
この京の町には不似合いとしかいいようのない男だ。
面妖な衣装にいかにも妖魔らしい顔立ち、鋭い目元は少女を捉えてかすかに笑う。
少女にとって見覚えのあるその顔はファシナトゥールの黒騎士筆頭、
もっとも妖魔の世界では魅惑の君オルロワージュの後継者と言った方が話は早い。
少年の面影をわずかに残した紅い髪の妖魔。

「…そなたか、ゾズマ」
凛とした少女の声が、思いもよらぬ重厚さで闇の静寂に響く。
「やあ、零姫様、久しぶり。そんなに警戒しないでよ」
対して男の声は軽薄そのもので、友好的ですらある。
少女…零は、無言でその手を中空にかざす、しゃん、と鈴の鳴るような音が闇を切り
その手の中には一本の榊の枝が収まった。
「わらわは戻るわけにはゆかぬ、そこを退け」
「そんな怖い顔しないでってば。
それに僕は亭主の浮気に愛想つかしたお母さんを連れ戻すような鬼息子じゃないよ」
途端、零はなんとも脱力したような表情を見せた。

「そなたのいうておることは意味がわからぬ」
「わかりやすく言ったつもりなんだけどなあ、零姫がお母さん、
僕が義理の息子でオルロワージュさまが浮気亭主、ほらぴった…」
「もうよい、黙れ。…とにかく、そなたはわらわを連れ戻す気はないのじゃな?」
零はゾズマを睨みあげたが、何しろ身長差のせいで
頭が胸よりも下なのでただ見上げただけにしか見えなかった。
「まあ、追えっていわれたから追っただけで、連れ戻せとは言われてないし」
422420:04/05/29 14:16 ID:6gIF3L/F
「…そなたらしいといえば、そなたらしいな」
オルロワージュは激怒するだろうが、ゾズマはそれを怖れるようなものではない。
むしろ面白がるのだろう。
零は少しだけ胸のすくような思いに、くすりと笑う。
「ならばよい、わらわもいささか…」
安堵とともに小さなめまいがした、やはりこの体ではまだこの程度の力にも耐え切れない。
「零姫?」
きょとん、としたようなゾズマの声が響く。
足元がふらつき、体を支えていられない。
虚脱感と浮遊感が同時に襲ってきて、零は意識を手放した。


妖魔の見る夢、それは。
零はどんよりとした暗雲の立ち込める、ばら色の空を見た。
永遠に続く夕暮れの刻、彼女の愛した男はよどんだ世界の中でいまだ孤独だ。
苦痛を苦痛と知らぬ者をなんと哀れめばよいのだろう。


「…あ、気づいた」
零が目を覚ました時、気だるい体は相変わらずでまぶたも大分重かった。
柳眉を寄せて眉間に皺を作る、無論気分がよいはずがない。
「大分無理してるんだね」
記憶が鮮明になってくる、黒騎士に追われ逃げきったと思ったところで
ゾズマの来訪、そして自分は意識を手放したのだ。
「…黙れというておるに」
無理は承知なのだ、だが彼女は逃げ続けなければならない。
わかりきっていることをいわれ、零は少々腹を立てた。
423420:04/05/29 14:17 ID:6gIF3L/F
「…?」
声は真上から降ってきた、間近にあるゾズマの顔にぎょっとする。
零は気を失っている間ゾズマに抱きかかえられていたらしかった。
確かに零のまだ幼い少女の体は、対して重くはないだろう。
床にそのまま置かれたり、地面に投げ出されたりするよりは遥かにましであった。
社の段に座ったゾズマは動く気配がなかったので、零も動かぬことにした。
とにかく疲れていて、手足ひとつ動かすのも億劫だったのだ。

夜の京の神宮に奇抜な衣装をまとった男が、年端もいかぬ美少女を恭しく抱きかかえている。
それはなんとも奇妙な光景であった。

かつて二人は針の城で、互いの存在を見知っていた。
まだ零が今のような少女の姿ではなく、天女のような、と称された
蕩ける美貌の妙齢の女性の姿であったころだ。
零は針の城の秩序を嫌い、城の上部の高台にこもっては変わらぬ町を見下ろしていた。
城主の最愛の寵愛を受ける姫。
彼女の立場はともすればややこしいもので、さまざまなものの思惑に零は辟易していたのだ。
愛する者をただ愛すること。
それだけが零の心からの望みであった。
主の後継者候補と見なされているゾズマも似たようなものだ。
ある日ゾズマが、零のテラスに忍び込んできたのもただの偶然とはいえない。
二人にとっては針の城はあまりにも瑣末ごとに溢れていた。
424420:04/05/29 14:18 ID:6gIF3L/F
「ねぇ、零姫はなんでオルロワージュ様から逃げたの?」
かつてのようにゾズマは何気ない話を始める。
だが、その問いは零にとってはとても重いものだった。
「オルロワージュさまのこと、好きなんだよね」
こんな時のゾズマは子供のようだ、言葉にまるで実感がない。
「そなたに申してもわかりはしまい」
「ずいぶんひどい言い方をするんだね」

ゾズマが興味をそそられた針の城で唯一といっていいほどの人物、
それが零だった。
彼女は時に気だるげでなげやりでさえさえあったが、
その魂に宿る苛烈な炎はくすぶり続けることをやめない。
いつか零がその炎ゆえにオルロワージュを殺すのではないか。
それはゾズマが抱いた予感であり、今もその予感を抱き続けている。
彼女の行く末を見てみたい、と思う。
好奇心こそがゾズマの行動動機であり、生きる目的ともいうべきものだった。

「そもそも妖魔の男は、女心というものを解せぬからのう」
零は薄く微笑む、あどけなさはけれど一瞬で消えてしまう。
彼女の体に宿る成熟した女の魂は、その少女の肉体とはまるで釣り合いが取れていない。
しぐさも表情も言動も何もかもが少女ではなく女なのだ。
いっそ、愛らしいほどの外見にそぐわぬそれは妖しい魅力をかもし出す。
「そなたもしょせんはあやつの眷属じゃ」
「そんなふうに言い切られるのも微妙なんだけど」
零の宣告にゾズマはわずかに不快感を覚えたようだったが、
それを面に出しはしなかった、代わりにひとつ提案をしてみた。

「じゃあ、試しに僕と一緒に逃げてみる?」
425420:04/05/29 14:19 ID:6gIF3L/F

零は驚愕すらせずにつまらなそうに返しただけだった。
「なるほど、面白い提案じゃな」
なんだか気を引きたくて、ゾズマは零の髪にかろうじて引っかかっている
解けかけの飾り紐を抜き取り、はらりと落ちる藤色の髪にそっと手をやった。
「ねえ、零姫、ちゃんとこっち見なよ」
少女の知性的な目元を彩るまつげが重たげに2度ほどぱちくりする。
夜露を帯びた薔薇の色のぽってりと小さな唇に唇を寄せた。
ゾズマの腕の中で少女はとがめるように身じろぎする。
唾液の絡まる音が、静寂の中の違和感になる。
到底生易しいものではなかった口付けに、零はのけぞらせた白い喉を震わせた。
荒げた呼吸に少女の胸と肩が激しく上下するのをよそに、
ゾズマはその細い喉に舌の先端を這わせる。
「…っ、悪ふざけはやめぬか」
少女の声にわずかに艶めいたものが宿る。
だが言っていることは子供のいたずらを叱る程度のことだ。
「悪ふざけじゃないよ」
道化の仮面をつけたまま、ゾズマの瞳が倣岸で不遜な光を帯びる。
「逃げてるふりをして見せても、あなたは誰よりもあの人に縛られてる」


愛を愛と知らぬ者をどう愛してやればよいのだろう。
だから零はあの男に憎悪と執着を与えてやった。
そうしてとても愛に似た、けれど決して愛ではない妄執が男を絡み取った。
上等な獲物を演じてみせて追い続けるように仕向けたのは、零自身だ。
それこそが零の魂が奏でる、誰よりも孤独な男への愛情だった。
426420:04/05/29 14:19 ID:6gIF3L/F
「…そなたはやはりあやつの子供、傲慢で残酷な男じゃ」
ゾズマに胸のうちを見抜かれた零は、その心情を吐露するようにぽつりとつぶやいた。
高まる動悸をおさえるように胸の前で手を握りしめ、薄い肩を震わせる。
「そういうの、好きなんでしょ?」
「もう思い出せぬ」
傲慢で残酷で美しく愚かしくそして余りにも孤独な、
その存在の全てを零は文字どうり自らの命を掛けて愛した。
だからこそ零は、自らの余りにも激しい愛するという感情にひどく疲れていたのだ。

「僕が思い出させてあげるよ」

どうでもいいといわんんばかりに投げ出された手を救い上げる、その仕草に。

「全部」

零は、瞳を見開いた。
まるで心まで少女に戻ってしまったかのようだった。
ゾズマが零の小さな手を取り手首に口付けるその姿に、かつて愛した男の幻が確かに重なっていったのだ。

激しく波打つこの感情が、まだ名づけられぬものだとしても。
427420:04/05/29 14:20 ID:6gIF3L/F
ゆっくりと離れていくその傲岸な唇が嗤う。
零はその小さな手のひらを、男の冷たい素肌にゆるゆると這わせた。
「その口が、よくもいう。そなたが何を識るというのじゃ」
細められた瞳がふいに不埒な光を宿す。
するりとゾズマの腕から逃れた零は足音もなく宮に立った。
祭壇の大鏡の前で零が着衣を開くと、まだ膨らみも薄い胸が闇夜に白く浮かび上がる。
その頂にある突起も淡い紅色で小粒なものだ。

そしてそこには自ら胸を突いた、魂の傷跡とでも呼ぶべき赤い線が痛々しく斜めに走る。
「…わらわの愛は醜くかろう」
零は自嘲気味に笑い、その線をなぞる。
そしてゾズマは零の指を追うようにその傷跡に繰り返し口付けを降らし、
薄く柔い皮膚に舌を這わせて吸い上げた。
「…っ」
零が体を震わせると、そのこわばりをほどくようにもう一度口付けに返る。
初めて体を重ねるような慎重さだ。
「もっと乱暴なほうがイイ?」
ゾズマが零の腰に引っかかっていた着衣を落とすと、少女のすべてが顕わになる。
女らしい丸みのない腰、ほっそりとした手足、恥毛はあるかなきかのごとく薄い。
未分化の美しさを持った体を、零はしなやかに仰け反らせさらけだした。
ゾズマの酷薄な唇が薄い脇腹をなぞり落ちていく。
挑戦的な笑みを浮かべたその目は、零の表情の変化を見逃すまいとしていた。

少女の細い脚の片膝が持ち上げられる、
その中心に位置するあえかな桜色をした二つの花弁は、丁度ほころびかけたところだった。
「ちと、性急にすぎぬか…?」
零はその露な姿勢にとまどいをこめて、男の肩に小さな手をかけた。
「怯えてる?」
白い太ももの間から覗く、したたるように淫秘な紅色。
男の意外にも繊細な指がかすめるようにして、そっとそこを撫でる。
428420:04/05/29 14:21 ID:6gIF3L/F
「…あ…」
零は唇をかみしめて次の刺激にそなえ、待ちわびる。
柔肉を撫でつまみ、もてあそびながら、男は焦らしているようだ。
肝心な部分には触れもしない。
うつむいた拍子に緊張で硬くとがった乳首に髪が触れ、零は切なげな吐息を漏らした。
じわじわと体の芯が熱く、うずく。
「…稚戯は好かぬ」
零はその吐息の熱さを悟られぬように顔を背ける。

ゾズマはそんな零の顔を上向かせ、その表情を見逃すまいとしながら、つぷ、と指を沈める。
そこを何度かこすってやると、とろりとした露が指に絡みつく。
「ん…」
零は眉根をよせてむずがるように小さく呻いた。
「ねぇ、零姫様。まだ何もしてないのに」
その指をちろと舐めて見せるとゾズマは嗜虐的な笑みを浮かべながら、零の小さな真核を捉え、
そのとがった爪の先でひっかくように包皮を弾く。
「やっ…あ…!」
ゾズマはその性急なまでの刺激に耐える零のそこをぐりぐりと押しつぶすと、
両膝をまとめて持ち上げ、内股の間に顔を鼻がつくほどに近づけた。
そうして溢れる蜜を掬うように舌で舐めとる。
ぴちゃぴちゃといういやらしい音に、聴覚を犯され、
零は体をよじらせながら、いやいやをするように首をふった。

「はぁ、あっ、ああ…んん…」
少女の喉があげる艶声は、酷く不埒で淫靡なものだ。
零は自らが女だということを知っていた、いっそ滑稽なほどに。
だからこそ、この空虚な心は刹那の快楽に満たされるのだ。
429420:04/05/29 14:30 ID:6gIF3L/F
上気した頬に、濡れた眼差しで零はゾズマを詰るように見つめた。
そして息を弾ませたまま、床の上に鮮やかに髪を散らし人形のように力なく横たわる。

なまめかしいその生き物は、体の奥に炎を飼っている。
そして自らその炎に焼かれながらも、再生する。

「…零姫」
始まりでも終わりでもないその名を呼ぶ。
零は躊躇うように唇に指をあて、艶を滲ませて誘うように哂った。
ゾズマがその細い足首をつかみ膝を胸につくほど折り曲げると骨のきしむ音がした。
そうして、ゾズマは零の耳に唇を寄せる。
「…」
何か言おうとしたのか、言えなかったのか表情のない顔からはその意図はわからない。
ただゾズマはしばし零の淡いスミレの瞳を見つめていた。
そして零はその腕をそっと男のしなやかに引き締まった背に伸ばした。
昂ぶるものが入り口に押し当てられて、小さな裂け目に強引な進入を開始する。
ゾズマの背にはその小さな細工物のような爪を立てたけれども、
零は薄い腹がもちあがるほどに貫かれ引き裂かれるその痛みを受け入れた。
切なげに眉を歪ませながらも、幼い唇はきつくきつくかみ締められる。
転じて、肉の交わる音が静寂に異様な響きをもたらした。

離すまいとするかのように腕の中に閉じ込められて、零は己の胎を満たすものを慈しむ。
かつて愛した男の魂の子供とでもいうべき男、受け入れることが至極自然に思えた
愛しい人を求めるような切なさと、わが子を抱くような愛しさで、少女は男を抱きしめる。
430420:04/05/29 14:32 ID:6gIF3L/F
「ねぇ、零姫」
果てたのち。
ゾズマは初めて、その灰青の瞳に本気の色を滲ませて零を見据えた。
口の端だけは相変わらずに、笑いをたたえていたけれど。
「あの人を殺すんでしょ」
零は、まるでその言葉を待ちわびていたかのように、自らの魂が激しく脈打つのを感じた。
どんな快楽よりも体を高揚させる、その秘密。

あいしている。

零は、人としての己を殺し、妖魔としての己を殺した。
この身に残るは女の魂のみ、そしてそれは愛した男を殺すのか。

「…わからぬな」

答えに不満そうな顔をしたゾズマに向けて、零は何もかもが曖昧な微笑みを見せる。
そしてゾズマの赤い髪を、その小さな手で幼子にするように撫でてやった。
431420:04/05/29 14:41 ID:6gIF3L/F
需要あまりなさそうですが零タンハァハァなので書いてみました。
妖魔らしく耽美を目指してみたらエロ控えめですみません。
432名無しさん@ピンキー:04/05/29 15:51 ID:dy2fW/QQ
乙っっっっっっっ!!!!!!!
433名無しさん@ピンキー:04/05/29 18:42 ID:3nP2tgfe
乙!
続きが楽しみです
434名無しさん@ピンキー:04/05/30 07:23 ID:4GhTXCzX
>エロ控えめですみません。

いや、エロいですよ。
435名無しさん@ピンキー:04/06/04 22:04 ID:Px7vurkG
保守だ保守!
436名無しさん@ピンキー:04/06/09 19:03 ID:NDvU0cPo
人以内ね。ここは一つ

風呂2ネタで書いて欲しぃ。
神の降臨きぼん。

コーディー×ウィルのラブ×2Hとか(わら
でも、その後アレクセイの手下どもに陵辱され、嬲り殺しに・・・。

とか、グスプルとか。
変わった所でエレノアと下僕の男どもきぼんぬ。
437名無しさん@ピンキー:04/06/09 23:47 ID:qmfiOuGx
風呂はいまだに高く買いにくいしなぁ
なかなかエロも発展しにくいぞ
今までの奴の中で一点ぐらいしか見てないし
438名無しさん@ピンキー:04/06/10 07:45 ID:gsenUoNs
高いって、高くても税抜きで1980円とかだろ?
定価で買っても2500円だぞ
439名無しさん@ピンキー:04/06/10 16:21 ID:eiAwYR8P
ギュス×レスリーとか、あまり見ない気がする
気のせいだと良いんだが
440名無しさん@ピンキー:04/06/10 16:50 ID:llP5Yzs0
2は話が短すぎるな。
ギュスとレスリーもだが、全体的にはしょり杉。
物語的にはかなり面白いので、サウンドもいいし、
CD三枚組みくらいならもう少し人気が出たと思うんだが。

つか、パーフェクトワークス欲しいよ〜。
441名無しさん@ピンキー:04/06/11 09:47 ID:QD9GrEXb
女史のサイトのギュスターヴを膝枕するレスリーの絵がイイ。
442名無しさん@ピンキー:04/06/11 23:56 ID:5uMLbtE6
ラウプホルツ出身のヴィジランツとミーティアの続きを
お願いします。
443名無しさん@ピンキー:04/06/12 17:57 ID:T8Q0jjTy
エロノアがサルゴンを狩る話キボン
444名無しさん@ピンキー:04/06/12 20:52 ID:Earb+KHe
ユリアたんは?

2の
445名無しさん@ピンキー:04/06/18 00:09 ID:TRvgg5tq
保守
446名無しさん@ピンキー:04/06/22 06:59 ID:ZkFBeDPw
エミリア×アセルス

無理か…
447名無しさん@ピンキー:04/06/25 22:33 ID:zpUnI0+w
今このスレには俺しかいない!
448名無しさん@ピンキー:04/06/25 23:20 ID:RDL+jAlt
オレもいるよ
449名無しさん@ピンキー:04/06/25 23:31 ID:0NApAF3r
いるよ。
450名無しさん@ピンキー:04/06/26 01:42 ID:RPmqp8no
ノシ
451名無しさん@ピンキー:04/06/26 16:51 ID:1UnVwYkU
よ…4人だけなのか… _| ̄|○
452名無しさん@ピンキー:04/06/26 19:29 ID:lkNoIDKn
アニーたん最高だろ?
453名無しさん@ピンキー:04/06/26 19:38 ID:TFMdrO0n
最高は斉王親分
454名無しさん@ピンキー:04/06/26 20:13 ID:bMoL3ID0
「みんな帰っちゃったわ・・・ああ、お願いコットン・・・」
「キュ ・・・キュウ」
     (何だい、ドール?)
「お願い・・・あなたの舌を・・・」
「ミュー・・・キュゥ」
     (ふ・・・しょうがないお嬢さんだな)
「非道い・・・私をこんな女にしたのは、あなたじゃない!」
「キュキュゥ・・・キュイ・・・」
     (ドール・・・あまり俺に深入りするな・・・幸せが逃げてっちまうぜ)
「私・・・どうなってもいいっ! 舐めて、コットン・・・あなたの舌が忘れられないのっ!!」

っていうのでもいいから誰かSSを・・・!
   
455名無しさん@ピンキー:04/06/26 20:47 ID:vRlPtSJF
>454
何て投げやりなw

>452
うむ。
456名無しさん@ピンキー:04/06/27 00:10 ID:+cCKaDPF
メサ子はなんであんなに黒いんですか?
457名無しさん@ピンキー:04/06/27 00:15 ID:VXZW8D+y
そういえば銀たんとカラリングが同じだな。
誰かの趣味か?
458名無しさん@ピンキー:04/06/27 00:40 ID:pJd9orOh
サイレンスがおにゃのこだったら色々萌えなのに…と、ふと思った。
459名無しさん@ピンキー:04/06/27 18:28 ID:3ekh/C45
アニー×エミリア

友情がいつしか愛へと成長していく
エミリア編はそんな話だった、脳内で
460名無しさん@ピンキー:04/06/27 18:41 ID:MRaht2qM
喋れないのは人魚姫だから水妖がサイレンスって名前で喋れない女キャラで
IRPOの方は蝶の羽付で普通に喋れる男なら……うーん
461名無しさん@ピンキー:04/06/27 21:01 ID:EXb84KMd
>460
むしろ妖魔な美人婦警さんの方向性で。

>459
ロンゲサングラスと婚約者はともかく、ライザたんはどこいった。
462名無しさん@ピンキー:04/06/27 21:17 ID:m6OEaT0i
(゚Д゚)ハァ?  ゲンさんに萌えるに決まってるだろ?
463名無しさん@ピンキー:04/06/27 21:44 ID:Nt3BDNoQ
レッド×アセルス希望。
突然消えた憧れのお姉さんが、あの日のまま目の前に…
てのは結構ツボ。
464名無しさん@ピンキー:04/06/27 22:19 ID:jzNsrARS
レッドアセルス イイ!!

2だと、グスプル人気っぽいが、漏れはグスジニが・・・・
465名無しさん@ピンキー:04/06/28 00:29 ID:OOSeSqJz
464
(´Д`)人(´Д`)人(´Д`)ナカーマ
466名無しさん@ピンキー:04/06/28 07:26 ID:spGEvHbW
>460でいけばサイレンスがいてもメサルティム仲間にできるな・・・
467名無しさん@ピンキー:04/07/02 20:24 ID:y81Ob1Yf
>>464
 どっちもいいな。ロベ×プルも好きだ!
 
 しかし、2で一番のツボはリッチ×ディアナ…同士は少ないだろーな……
 
468名無しさん@ピンキー:04/07/02 20:29 ID:iGdWUOFz
ディアナは激しく萌えだがリッチは浮気者なのでいかんな。
469467:04/07/02 22:01 ID:L9hqVgbx
>>468
そこがいいんだよ。
リッチの女遊びの激しさに悩みつつも、
なんだかんだ言ってヤツが好きなためトコトン翻弄されるディアナが萌え。
ヒステリーはいただけないけどな…
470名無しさん@ピンキー:04/07/03 12:54 ID:CTchX8iZ
レッド×アセルスってのは無理?
幼い頃は手の届かなかったおねえちゃんがいつの間にか、自分より年下に
弟みたいに思っていた子が、再会してみたら大人の男に・・・
ってだめか
471名無しさん@ピンキー:04/07/03 15:47 ID:GZuzILPp
レッド編とアセルス編のノリがあまりに違いすぎて…
それぞれのシナリオのノリでキャラが固まっちゃってるから
472名無しさん@ピンキー:04/07/03 17:34 ID:5mHN9uGS
仮面ライダーとマリみてくらい違いすぎるものな
473名無しさん@ピンキー:04/07/03 20:39 ID:MSU1ZnqZ
っつうかレッドに「大人の男」ってのが似合わねーーーw
憧れのお姉さんが自分より年下になってしまったのに
やっぱり今度は違う意味で遊ばれる、ってのが正しいかとw
474名無しさん@ピンキー:04/07/04 01:16 ID:56cuLV8g
どっかにレッドVS妖魔EDアセルスはあったよ
これはこれで燃える設定だしな
475名無しさん@ピンキー:04/07/04 02:06 ID:4AXg2Q1R
そういえば昔レッド×人間EDアセルス見たことがあるなぁ…
476名無しさん@ピンキー:04/07/05 10:36 ID:d2/au2gR
       ,:::-、       __
      ,,r::::::::::::〈:::::::::)    ィ::::::ヽ
      〃::::::::::::;r‐''´:::::::::::::::::::::ヽ::ノ
    ,'::;'::::::::::::::/::::::::::::::::::::::::::::::::::::
     l::::::::::::::::::l::::::::::●::::::::::::::●:::::ji
    |::::::::::::::::::、::::::::::::::( _●_)::::::,j:l  クマー!
    }::::::::::::::::::::ゝ、::::::::::|∪|_ノ::;!
.    {::::::::::::::::::::::::::::`='=::ヽノ:::::/     
    ';::::::::::::ト、::::::::::::::i^i::::::::::::/
      `ー--' ヽ:::::::::::l l;;;;::::ノ
【ラッキーレス】
このレスを見た人はコピペでもいいので
10分以内に3つのスレへ貼り付けてください。
そうすれば14日後好きな人から告白されるわ宝くじは当たるわ
出世しまくるわ体の悪い所全部治るわでえらい事です

477名無しさん@ピンキー:04/07/05 20:37 ID:J/AXPrQB
>体の悪い所全部治る
ワロタ
1つだけなんか異質
478名無しさん@ピンキー:04/07/07 23:15 ID:45G7HiSf
>>470
無謀にもそれに現在挑戦中
でもレッドが大人すぎな感じがする文章になっている
479名無しさん@ピンキー:04/07/08 22:31 ID:Pyv7IOdI
> 478
神クルー!!
正座して待ってまつ
480名無しさん@ピンキー:04/07/11 22:27 ID:DFt2LniT
hoshu
481名無しさん@ピンキー:04/07/13 00:49 ID:OiqGHRRQ
hosyu
482名無しさん@ピンキー:04/07/15 12:35 ID:M5YYGywX
>>478
きゃっほーーーう!!神様ガムバレ!
てか、結構前だな・・・・
483名無しさん@ピンキー:04/07/15 22:46 ID:jFiyxLzY
>>465
( ´д)人(´д`)人(д` )ナカーマ
484名無しさん@ピンキー:04/07/15 22:58 ID:OYWUpPwl
485名無しさん@ピンキー:04/07/20 17:46 ID:CWbEC2s0
486名無しさん@ピンキー:04/07/21 02:04 ID:ujta8EDj
( ゚д゚)
487名無しさん@ピンキー:04/07/24 00:19 ID:a+ow56kU
保守
488でんでん:04/07/24 14:05 ID:ea/OdCNZ
「ギュスターヴ様、何処へ行かれるのでしょうか?」
王室の影に身を潜めたヨハンが語りかける。
真紅のマントをなびかせたギュスターヴ王は、こう言いながら王室を抜け出して行ったという。
「私にも一人の時間というのは必要だからな」

『語られぬ歴史、ギュスタ−ヴ王の情事』

ギュスターヴは街に出る時はいつも金髪のロングヘアを束ねてポニーテール状にし、服装はただの平兵士が着る鉄の鎧に着替えている。
理由はもちろん、ギュスターヴ王という事はバレないようにする為だ。
(しかしその人並み外れた美貌は隠せない為、バレバレだったという話だが)
彼が街に出て行くのは、もっぱら酒場だった。
しかも平民が来ることの多い、安い酒を出す酒場だ。
彼は幼少の頃、術を使えない為に差別の対象となっていた。
そのせいか否か、彼はお高くとまった貴族連中と酒を飲むより、
自らをさらけ出して酒を飲む平民達と酒を飲む事を好んだ。
そして彼はとある酒場で一人の女性と出会う事になる。
踊り子、マリーグレーンである。
489でんでん:04/07/24 14:19 ID:NtzkJ5sA
彼女の歳はまだ16歳であった。
しかしその美しい顔、成熟した体は、16歳の少女では無かった。
ギュスターヴの歳は40代半ばではあったが、一目で彼女に恋をした。
マリーグレーンもまた、40代半ばには見えない恐ろしい美貌を持つ彼に恋をした。
ギュスターヴはマリーグレーンの為に家を買い与えてやった。
その他、必要な物は全て揃えてやったという。

ある日、マリーグレーンがギュスターヴにこう言う。
「何故、私のような者の為にここまでなさるのです?」
ギュスターヴは答える。
「私はこの歳で初めて恋というものをした。お前にだよ、マリーグレーン」

あながちそれは嘘では無かった。
ギュスターヴは暇があれば、その美貌を利用して女遊びをしていた。
それは20代の頃より続いている事で、親友のケルヴィンもこれにはほとほと呆れていた。
しかし突然、ギュスターヴはぴたりと女遊びをやめてしまう。
一部の平民達は「女遊びをし過ぎて、種が尽きた」などと噂する者がいたが、
その理由はやはりこのマリーグレーンの存在なのだろう。
それ程まで、このマリーグレーンは美しかった。
490でんでん:04/07/24 14:37 ID:MXt4QBxf
ギュスターヴは街に出るたび、マリーグレーンに会いに行っていた。
そしてマリーグレーンに買い与えた家で、幾度となく愛し合ったようだ。
ちなみにマリーグレーンに対してギュスターヴはグスタフという偽名を使っていた。

以下、ハン・ノヴァ新聞局クリス・ロッドフォードの取材レポートより
(ちなみにクリス・ロッドフォードは1265年に謎の死を遂げる)

「グスタフ様・・・ああっ・・・はぁっ・・・」
「マリーグレーン、お前はどうしてここまで美しいのだ・・・」
白く、ほどよく脂肪のついた柔らかい体を、凛々しい筋肉質の体が突き続けた。
10代の張りのある胸が激しく揺れる。
それはあまりにも美し過ぎる光景であった。
男と女、どちらも人並みはずれた美しい顔と体をしているのだ。
そんな二人の情事がさびれた貸家の一室で行われているのだ。
「ああっ・・・ふうっ・・・ひあぁっ・・・」
マリーグレーンの目の焦点が合わない。
ギュスターヴは彼女の体を包み込み、唇も包み込んだ。
「ふうぅぅ・・・あふっ・・・あっ!!グスタフ様ぁっ!」
「くうっ・・・マリーグレーン!!」
二人は必要以上に密着し合い、事が終わってからも1時間は離れなかった。
そしてギュスターヴはマリーグレーンの家を出て、
何事も無かったように城へと帰って行くのだった・・・。
491でんでん:04/07/24 14:47 ID:NoQ+1VuM
上記のような事をギュスターヴは幾度となく繰り返した。
もちろん、側近のケルヴィンにその事が伝わらないはずがない。
「ギュスターヴ、君は最近街へよく出かけているらしいな」
「それが、どうした?」
真紅のマントに身を包み、腕を組んでふんぞりかえる彼の姿は雄々しいのだが、
どこか動揺を隠せないようにも見えた。
「あまりはしゃぎ過ぎるな。たかが踊り子の娘ごときに」
突然ギュスターヴがケルヴィンに掴みかかった。
ケルヴィンは瞬き一つせず、ギュスターヴを見る。
これは明らかにギュスターヴの「負け」だ。
ヨハンがゆっくりと歩み寄り、掴んだ手をゆっくりと離した。
「ギュスターヴ様、少し休みましょう」
ケルヴィンは部屋を出ていく二人をゆっくりと見送った。
そして一言、こう言った。
「平民1人に固執する王は、終わるぞ・・・」
492でんでん:04/07/24 14:58 ID:mk3ht3U3
「何故です、何故ですかグスタフ様!?」
マリーグレーンが部屋を出ようとするギュスターヴの腕を掴んだ。
その華奢な体から、どうしてこのような力がでるのか?という位の力であった。
彼女の瞳から大粒の涙がぼろぼろと零れている。
「すまぬ、マリーグレーン。私はもう二度と来れない、会えないのだ・・・」
「何故なら、私はギュスターヴ王だからだ」
マリーグレーンがゆっくりと腕の力を抜いていった。
「分かって・・・おりました」
部屋には張りつめた沈黙が訪れていた。
「・・・最後に私を抱いて下さい、ギュスターヴ様」
「・・・・」
無言でギュスターヴはマリーグレーンを抱き、熱い口付けを交わした。
そして、最後の情事を始めた。
493でんでん:04/07/24 15:09 ID:C789/v5V
「ふうっ・・・・あっ・・・」
ギュスターヴは丹念にマリーグレーンの全身を愛撫した。
体の部位を一つも余す事なく、その口に含む。
そして、ゆっくりとマリーグレーンの中へと入って行く。
彼女は泣いていた、体が動くたびに泣いていた。
「うううぅぅ・・・あああぁぁぁ・・・」
嗚咽とも、喘ぎ声ともとれない、何とも悲痛な声であった。
そして、ギュスターヴは果てた。
それと同時に、マリーグレーンは大泣きを始める。
ギュスターヴはそれを見ても何も言わず、服を着た。
「ギュスターヴ様・・・楽しい日々を有難う御座いました」
目を真っ赤に腫らしたマリーグレーンが精一杯の笑みを作っていた。
ギュスターヴは「うむ」と一言言うと部屋を出た。
彼の頬には水滴を一粒流れた。
外は夕日がよく映える快晴であった。
494でんでん:04/07/24 15:15 ID:qs/+i2oD
そして1269年、運命の日。
絶対的なカリスマを誇ったギュスターヴ王はこの世を去る。
そしてこのニュースは世界中を駆け巡った。
ハン・ノヴァにこの悲報が届いたその日、
子供を抱えたまだ10代の女性がハン・ノヴァを去るのが目撃されている。
そして1305年頃、彼女の孫と思われるグスタフという男が歴史に登場するのだが、これはまた別の機会に。
495でんでん:04/07/24 15:19 ID:qs/+i2oD
サガフロ2やった時に考えた勝手な妄想を書いてみた。
萌えんしエロ少ない、最悪です。
496名無しさん@ピンキー:04/07/24 15:47 ID:GAdx2SJG
オリキャラ……
497名無しさん@ピンキー:04/07/25 13:58 ID:6zsR2kjz
ひさしぶりにフロ2詠んだ
498名無しさん@ピンキー:04/07/25 14:56 ID:C5eHryDd

牛巣ロリコンだな(w
499名無しさん@ピンキー:04/07/28 13:24 ID:Z1d2J0jT
保守
500名無しさん@ピンキー:04/07/28 16:39 ID:XALav/yq
501名無しさん@ピンキー:04/07/28 17:31 ID:NoY4I0kJ
502名無しさん@ピンキー:04/07/28 19:17 ID:NlaBfKh0
a
503名無しさん@ピンキー:04/07/29 13:43 ID:SJnabNUH
g
504名無しさん@ピンキー:04/07/29 14:40 ID:GPA9mjt1
a
505名無しさん@ピンキー:04/07/31 15:25 ID:wU0CPh4O
hoshu
506名無しさん@ピンキー:04/08/02 19:16 ID:zyA6Smre
漏れしかいない予感
507名無しさん@ピンキー:04/08/02 19:21 ID:t6VFyqf1
イルヨー
508名無しさん@ピンキー:04/08/03 12:42 ID:vxwUK5Ud
ノシ
509名無しさん@ピンキー:04/08/04 03:25 ID:uqZ3tFWP
ヌヴィエムとプルミのレズものなんて、如何?
駄目でしょうか?
510名無しさん@ピンキー:04/08/04 09:55 ID:agdsobyx
>>509
(*´д`)ハァハァ
511名無しさん@ピンキー:04/08/04 12:34 ID:OznyJDd6
プルミがそれなりの年齢になる頃には、ヌヴィエムは相当オバ(ry

期待してます。
512名無しさん@ピンキー:04/08/04 21:34 ID:A/+MBhgC
>509
がんがれ、期待してるよ。

じゃあ漏れはグスタフ×ジニーでも…
いつになるか分からんのがネックだが。
513名無しさん@ピンキー:04/08/04 23:03 ID:A/+MBhgC
下げ忘れスマソ…orz
514名無しさん@ピンキー:04/08/05 01:48 ID:qoTkrsX0
ヌヴィエムの口調とかって、あの少ないテキストでなんとかなるのか。
515名無しさん@ピンキー:04/08/05 23:02 ID:B4uaTzeA
チャールズ×ヌヴィエム
516名無しさん@ピンキー:04/08/06 13:23 ID:Pt9s6bZr
>>515
レイプか?
517名無しさん@ピンキー:04/08/06 22:24 ID:12vJ+644
それとも和姦?
518名無しさん@ピンキー:04/08/07 12:38 ID:RJvIF/mw
>>517
あの二人で和姦はありえねぇ
519名無しさん@ピンキー:04/08/12 14:09 ID:0uijsHTv
HOSHU
520名無しさん@ピンキー:04/08/12 21:26 ID:BQvWOp3J
神はまだか?
ヌヴィエム×プルミはまだか?
521名無しさん@ピンキー:04/08/14 23:59 ID:4WCYbLxC
意見として聞いたんじゃないか?需要調査として
522名無しさん@ピンキー:04/08/16 04:56 ID:Y2fo+sw+
523名無しさん@ピンキー:04/08/16 13:48 ID:Gr67xA4D
ヒューズ×ドールきぼんぬ
同士少ないのかな?
524名無しさん@ピンキー:04/08/17 02:13 ID:Z43UgPdf
出来ればギャグエロ読みたい
ゲーム本編に下ネタがちょこちょこある筈なのに
あまりギャグを見た記憶が無い。
まぁ印象薄いだけって可能性も否定出来ないが…
525名無しさん@ピンキー:04/08/17 19:53 ID:qhOO9xiI
IRPOでギャグエロ?
526名無しさん@ピンキー:04/08/18 00:46 ID:x2QvmWod
>>524
まんま裏解体新書のアレになりそうな悪寒
527名無しさん@ピンキー:04/08/20 19:35 ID:ZLm15wB/
保っ守
528名無しさん@ピンキー:04/08/22 21:47 ID:2xEm3Z0l
ヌヴィプルにとりかかっているんですけど、
プルミエールがヌヴィエムを呼ぶのが「お姉さま」でいいでしょうか?
気になる人がいるなら、置換しないといけないかな・・・
529名無しさん@ピンキー:04/08/22 22:30 ID:erLlSARK
>528
気になる人がいるかは分かんないけど
参考までにどぞ

「ヌヴィエム義母さま、私の生き方は間違っていなかった。お義母さま……
 さあ、来なさい。大カンタールの娘がお相手をして差し上げるわ」

以上アルティマニアにのってたセリフ。
自分は気にしないから文章的にいい方で。がんがって下さい!!
530名無しさん@ピンキー:04/08/28 14:58 ID:Q1bT9nvx
セクハラな修行をミーティアに課すヴァン先生とか読みたいな
そしてセクハラと気付かずに一生懸命修行するミーティア。
531名無しさん@ピンキー:04/08/28 15:26 ID:736AhkJ2
子供のヴァンかわいいよヴァン
532名無しさん@ピンキー:04/08/28 17:54 ID:bm10h+s6
>>530
セクハラ師匠×弟子、イイ!!
実技テストとかもありそうでつ ハァハァ
533GBH ◆WoueFxyFoA :04/08/30 01:44 ID:Zk/heCI1
2回か3回にわけて、ヌヴィプル投下します。
では。
534GBH ◆WoueFxyFoA :04/08/30 01:45 ID:Zk/heCI1
 私が、一三歳になった日のことだ。
槍術の稽古を済ませて、屋敷の浴室へ向かうときだった。
「プルミエール」
 私を母として育ててくれて、戸籍上の関係で言えばお姉さまのヌヴィエムお義姉さまが私を呼び止めた。
「お姉さま」
私のほうへ歩いてきて、私の顔に汗があるのを見ると、お姉さまは手を振った。
「汗を流しにいくところなのね。それなら、後でいいわ」
「ええ。後でよろしいのですか?」
「汗を流してもらったほうが、私としても助かるの」
 お姉さまの言っていることの意味を図りかねる。
「お部屋に伺えばいいのですか?」
 お姉さまは、少し目を上向きにして考えた後うなずいた。
「そうね。それでは、待っていますよ」
535GBH ◆WoueFxyFoA :04/08/30 01:46 ID:Zk/heCI1
 浴場には、タオルをもったメイドが一人たっている。
「お姉さまの用事って、なんでしょうね?」
浴槽に入った全身がリラックスしていく感覚を、楽しみながらメイドへたずねる。
「私にはうかがい知れないことでございます」
 予想通りの反応。
短いため息を吐いた後、私は自分の体をなんの気なしに眺めた。
「少し、大きくなってきたかな。ねえ?」
「なんのことです?」
左の掌で、右の胸をトップが隠れるようにして見せる。
トップを隠す意味はないのよね。裸を見られているのだし。
「お嬢様も、もう一三歳になられますからね。無いよりはあったほうがよろしいでしょう?」
「無くても困らないのに」
 メイドは話にはのらず、浴槽に近づいてくるとタオルを持った手を差し出してきた。
「あまりお待たせさせないほうがよろしいんじゃございませんか?」
 タオルを左手で受け取って、立ち上がる。
「そうね」
 浴槽から右足、左足の順番で出し、バスマットの上に立つ。
 と、浴室と脱衣所をつなぐ扉が開いた。
「え?!」
 お姉さまだった。
「私もお風呂に入ろうかと思って」
「お話は?」
 お姉さまは笑った。そして、メイドを一瞥すると、首を出口のほうへゆっくりと傾けた。
メイドはうなずいて、出て行った。
536GBH ◆WoueFxyFoA :04/08/30 01:54 ID:Zk/heCI1
「入りながらでも話せるわ。むしろ、都合が良いくらい。プルミエールはもうこれ以上は入っていられないかしら?」
「いえ、でもお姉さまとご一緒なんて久しぶりですわ」
 私は、まだ拭くのに使っていなかったタオルを下へ置くと、浴槽へと戻った。
 お姉さまは浴槽にはいると、私に寄ってきた。
「殿方に興味がでてきたかしら?」
「? ないこともない、という程度ですわ」
 通った鼻筋と、少し吊り気味だけど切れ長で、睫毛の長い瞳が形作った美しいお姉さまの顔が私の目の前に来た。
「ねえ、プルミエール。私のこと、好きよね?」
「それは、もちろん……尊敬していますわ」
 満足そうにうなずくお姉さまの顔には、妖艶としか表現のできない表情が広がっていた。
「私はね。昔、ある男にとても侮辱されてね、男性に愛情をもてないのよ」
 ゾクっとした。艶かしいという言葉がこれほど似合うことは無いだろうという微笑み。
537GBH ◆WoueFxyFoA :04/08/30 04:28 ID:Zk/heCI1
ちょっと時間空きましたが、変更してここから一括で。
538GBH ◆WoueFxyFoA :04/08/30 04:29 ID:Zk/heCI1
「プルミエールが男性を愛することを否定するつもりはないのよ。だけど、試してみてからでも良いんじゃないかしら?」
 倒錯的な香りを嗅いだ。
「お姉さま、それは……」
 私の問いに答えるより早く、お姉さまの手が湯に浸かっている私の胸に触れてきた。
トップのあたりを、お姉さまの細い指がさすり、摘む。
「はぁ……ん……」
 私は左手でお姉さまの腰のあたりの肌に触れ、右手でバスタブのふちを掴んだ。
「気持ちいいでしょう」
 愛撫していないのに、お姉さまの声は恍惚というペイントが施されていた。
お姉さまの手が、私の臍からたどるように、そこに、来る。
「や、ダメです……ん……お、姉さま……」
 自我と羞恥を覚えてから、初めて他人に触れられたソコから駆けぬける刺激は未知の感覚だった。
私の体が、触れられる毎にピクピクと反射を繰り返す。
チャプン、チャプンと水面が音を立てて揺れた。
「貴女を大事に育ててきたわ。こんなに、美しく育ってくれて嬉しいのよ」
 仰け反った体の背に腕を回し、空気に私の上半身の前面が触れた。そのまま体を引き寄せると、お姉さまの舌が顎、首筋、胸へと這っていった。
「ん……はぅ……」
 私の体が、湯の温度より熱く感じられるように火照っていく。
539GBH ◆WoueFxyFoA :04/08/30 04:30 ID:Zk/heCI1
お姉さまの手の動きが、私の敏感なソコを速度を変えつつ摩擦する。
「プルミエール、私のことも触れてちょうだい」
「え?……は、はい」
 私は体を通っていく快感に震えながらも、お姉さまの下腹部へと手を伸ばした。
お姉さまの体は、私の上半身を支えているため、湯面の上に出ているのでヌルリとした感触が指にあった。
「そうよ、そこ……ん……ああっ」
 お姉さまの喘ぎに思わず手を止める。
「いいのよ。とても上手よ」
 お姉さまが私の右肩から顔を上げて、口づけをする。
二人の手が、互いのソコを刺激して、体の奥から私のなかに表現のできないアニマが噴き出してくるようだった。
 不意にお姉さまの腕がその運動をしなくなった。
と、仰け反るような姿勢をして、お姉さまのソコの粒と私の粒がこすれあった。
「やぁっ……ん……はァッ……」
 気持ち、いいっ!
いやっ、なにか、なにか、変!!
私の中で弾けたものがあった。同時に、私のソコから液体が、湯の中に迸った。
お姉さまが動くのを止めた。
「う……ん……達せたのね。……そうね、プルミエール」
 言いながら、お姉さまは片足を淵へとかけて、ソコを私の眼前に突き出した。
540GBH ◆WoueFxyFoA :04/08/30 04:31 ID:Zk/heCI1
「貴女だけというのは、不公平よね?私も貴女と同じ快感を得たいの」
 知った中での究極の快感の余韻で、ぼうっとした頭のままたずね返す。
「どう、すればいいのですか?」
「舌を使ってくれれば良いの。どこが、いいかは少しはわかったでしょう?」
「はい」
 不潔とは思わなかった。今まで浴槽に入っていた……お姉さまの美しい体。
赤い、私と同じ色の陰毛を見ながら、私は舌で、お姉さまの指によって私が快感を与えられた部位に流線を描いた。
「ん……そう……」
私の舌が、お姉さまの孔から沁み出てくる蜜を舐めとる。
誇り高いお姉さまの喉から、嬌声があがる。官能的に、腰をくねらせているその姿態が、舌を早く動かしたい衝動を誘った。
もっと、もっとお姉さまの痴態を見たい。
「あはぁ……はゃ……はやいぃ……」
犬が必死で水を飲むように、私は顔を上下に動かしてお姉さまの宝石と孔を包み、掬い上げた。
「プル……ミエール……もう、ああっ!」
お姉さまの両手が、私の額に当てられた。ぐっ、と離すように押された。
いや、お姉さまの達した瞬間の蜜を飲みたい。私は、下あごを押し出し、お姉さまの孔へと舌を伸ばした。
 さっきまでの、ねっとりした液体とは異なる液体が出ていた。孔の内壁を舌が撫でたためか、お姉さまの腕から力が抜けた。私の舌が、探るたびにお姉さまの足が震える。
「もう……やめっ……やぁん……んはぁっ!」
 間欠泉のように、お姉さまの孔から蜜が吹き出すたびに跳ねるお姉さまに悦しさを覚えて、そこから吹き出すのが已むまで私は舌を這わせ続けた。
541GBH ◆WoueFxyFoA :04/08/30 04:32 ID:Zk/heCI1

白いバスタオルで身を包んだお姉さまが私を睨んでいた。
「プルミエール、やめていいって言ったのに、よくも私の言うことを……」
「ごめんなさい!でも」
「でも?」
「お姉さまが、あんなに可愛らしい声をあげるのは聞いたことが無かったから。つい夢中に」
 お姉さまの顔が赤くなった。ふてくされる様に横を向き、壁ぎわにかけておいたサマードレスへと手を伸ばす。
「くだらないことを言わないの。……私も貴女が、まだ誰にも見せていない姿を見れて嬉しかったわ……」
 そう言いながら、寂しそうな表情を浮かべたお姉さまの方へと歩み寄った。
「お姉さまは最初に、試すっていいましたわね?」
「そうね。でも、最初に言ったように、プルミエールが……」
 制すように私が、声を重ねた。
「私、男性には興味をまだ持てませんが」
 お姉さまが顔をこちらに向けた。
「お姉さまに教わりたいことならたくさんできましたわ。今晩、お部屋へ行けばもっと教えていただけますか?」
 その問いに答えて、お姉さまはサマードレスの裾を掴んで、仰々しくお辞儀をした。
「喜んでお教えしますわ」
 
数年後、私は家を出たけれど、お姉さまより魅力的な男性にも、”女性”にも会えていない。
最初に覚えてしまった人の性別などというのは、大して重要ではないというのが私の考えになっている。
でも、さっき助けた編みこんだ緑色の髪の娘はかわいかったな。初めて、私が知ったころの年くらいだと思うのだけど。
すこし、試してみようかしら?

542GBH ◆WoueFxyFoA :04/08/30 04:33 ID:Zk/heCI1
 以上です。

時間かけたわりに、アレな出来な気もしますが保守の一端になれば。
それでは失礼します。
543名無しさん@ピンキー:04/08/30 20:38 ID:roXLsY4i
GJです!プルには是非ジニも試していただきたいです。
544名無しさん@ピンキー:04/08/30 20:46 ID:fb0cOumn
最後のセリフにドキドキもんでt。GJでしたっ!
545名無しさん@ピンキー:04/09/01 00:01 ID:Q9DSEFB6
そろそろフロ1もキボンヌ

とりあえずアニーたんを脱がsうわなんだおまやめrくぁwせdrftgyふじこlp;
546名無しさん@ピンキー:04/09/04 23:57 ID:vtbknnXQ
保守でい
547名無しさん@ピンキー:04/09/05 00:29 ID:dd0c8IXn
スライム×アニーたんキボンヌ
548名無しさん@ピンキー:04/09/07 23:46 ID:BaXPNicZ
age
549名無しさん@ピンキー:04/09/12 23:05:32 ID:pHUlUSwK
保守
550名無しさん@ピンキー:04/09/15 22:37:15 ID:HM7TZtt/
http://photo1.dudu.com/displayPic.jsp?u=b4fb5744a65536880a941c429d4e8a44e858a2a276f1d61e1bed337aa9a2e9478c57ddb9692a40997d90ff1d67c43ffe&cid=798573

   /\___/ヽ    ヽ
  /    ::::::::::::::::\ つ
. |  ,,-‐‐   ‐‐-、 .:::| わ
 |  、_(o)_,:  _(o)_, :::|ぁぁ
  |    ::<      .::|あぁ
  \  /( [三] )ヽ ::/ああ
  /`ー‐--‐‐―´\ぁあ

モデリングやデザインがアンサガ酷似・・・
これのどこが「ロマサガ1」?
キャラデザやっぱり小林智美じゃなくて直良有祐か・・・
せめて音楽はイトケンで・・・

・闇のブラックダイヤ
・ねんがんのアイスソード→な、なにをするきさまらー
・キャプテンキャプテンホーク
・にどめはゆるさないっていったのに→リセット
これくらいは再現してくれ。せめて
551名無しさん@ピンキー:04/09/16 01:08:40 ID:OpO+J4UQ
コピペにレスすんのもあれだが、相変わらず妙な事言う奴多いな
552名無しさん@ピンキー:04/09/17 00:46:58 ID:TLH5X9+u
>>547
アニーたんがスライムプールでグチュグチュになるまで責められてしまうのでよければ…
来月までまってて
553名無しさん@ピンキー:04/09/17 15:53:45 ID:oS+lw+qX
>>552
来月までパンツ下ろして待ってまつ
554名無しさん@ピンキー:04/09/18 00:46:44 ID:GmTxmPQr
ヌサカーンものを読んでみたいが、あまりにも地味すぎるか…。
555名無しさん@ピンキー:04/09/18 10:49:37 ID:CoTjylhV
>>554
医療ぷれいですか?
556名無しさん@ピンキー:04/09/20 00:18:03 ID:q793jxfd
アニーたん・・・・。
557名無しさん@ピンキー:04/09/20 00:35:12 ID:+76cxzzy
>555
医療ぷれいイイ!診察台で…みたいな、ですかね。しかし相手は誰がピッタリなんだろう。自分はブルーを思い浮かべてしまう…
558名無しさん@ピンキー:04/09/20 01:07:36 ID:mymh2R0N
>557
自分はクーンが浮かんだよ、あとは富豪の娘=アニーたんの妹とか?
自分的好みを言えば零たんなんだけど。

しかし妖魔男でエロを書こうとすると相手に困るな
一度サイレンスで書いてみたいんだけど微妙。
やっぱり妖魔はレズでフォモがデフォルトなのか…。
559名無しさん@ピンキー:04/09/20 04:16:23 ID:Xfq6liuf
個人的にヌサカンの相方とかとしてナース妖魔ほしかったなー。

ジーナとアセルスの純愛ものが見たい・・・
560名無しさん@ピンキー:04/09/20 05:43:55 ID:zYDFMGQ3
一気に腐女子の香りが漂うスレになったな

それはそうと医療プレイの相手はクーン(ロリ)でお願いします
ボクっ娘ハァハァ
561名無しさん@ピンキー:04/09/20 05:56:44 ID:kIRjT7JN
犬っ娘×医者                       (;´Д`)ウヴォー!?


幸せなリッチ×ディアナが見たいかも。
562名無しさん@ピンキー:04/09/20 06:26:53 ID:evoJa0Y6
俺も>>560
563名無しさん@ピンキー:04/09/20 12:53:31 ID:sDCYuH1g
ヌサとメサルティムとかじゃないのか。
564名無しさん@ピンキー:04/09/20 16:29:42 ID:jmPsDUx8
零姫×イルとか。
「童にご奉仕するのじゃ」
「な、何をするんですか、零姫;!」

2人ともどんなキャラかわすれた・・・鬱
565名無しさん@ピンキー:04/09/21 00:58:38 ID:l7igebuE
チャールズ×ヌヴィエム書きたくなってきた
17歳も年の差あるんだな、萌え。

しかしPWをうっかり捨ててしまった罠、資料がない…orz
566名無しさん@ピンキー:04/09/21 02:21:50 ID:1vbslKFT
>>563
やっぱりメサを犯っちゃうのは抵抗あるのでは
567名無したちの午後:04/09/21 06:33:31 ID:A4XXGa9O
ジニーとロベルトの話が一つもない・・・だれかプリーズ・・・。
568名無しさん@ピンキー:04/09/21 22:51:57 ID:OADBOAJX
>>567
どっかで見たぞ、それ
569名無しさん@ピンキー:04/09/23 11:45:37 ID:fK9XJBVv
どこで?
おしえてください。
570名無しさん@ピンキー:04/09/23 19:34:16 ID:dvTWKpo6
よく覚えてないんだけど、
なんかサイトが1〜20位みたいに順番付けられてて
その順番付けられてる画面には画像が一個もなかったんで
たぶん携帯からも見れるヤツだと思う。
サガフロのサイトによっては、
それへの入り口がトップページにあるかもしれない。

571名無しさん@ピンキー:04/09/24 06:37:22 ID:/hVDiGqJ
単純な方法だけどググったらどうだろうか…結構見つかると思う。
572名無しさん@ピンキー:04/09/25 00:46:09 ID:LhOjuNvS
神に見捨てられてから約一ヶ月・・・
新しい神はもちろんだけど
今までの神の新作も希望!!

個人的にはGBH氏と134氏の新作を激しく希望!!!
573名無しさん@ピンキー:04/09/26 00:29:01 ID:QN5PKszu
>>564
激しくみたい
574SS保管人:04/09/28 13:47:49 ID:ArCFOR5J
2chエロパロ板SS保管庫
http://sslibrary.gozaru.jp/

職人の皆様、
このスレに投下されたSSを当方の保管庫に収蔵させてもらってよろしいでしょうか?
575GBH ◆WoueFxyFoA :04/09/28 21:25:32 ID:15Xp9NxV
SS保管人様へ
保管してくださると私は嬉しいです。
よろしくお願いいたします。
576134:04/09/28 22:09:13 ID:qVwI7anJ
SS保管理人様
ご苦労様です。

保管庫に入れていただけるとのお申し出、大変嬉しく思います。
よろしくお願いいたします。
577SS保管人:04/09/30 02:06:06 ID:V4hHdme9
承諾ありがとうございます。
過去スレに遡って収蔵させてもらいました。
問題がある場合は仰ってください、削除しますので。
578名無しさん@ピンキー:04/09/30 07:47:05 ID:fTRP5sIv
(゚д゚;) ありがとうございます……
579名無しさん@ピンキー:04/10/01 23:26:12 ID:Gnz4BD+y
グラディウスもので何かみたいな。
580名無しさん@ピンキー:04/10/07 22:38:03 ID:xURnB9is
保守
581名無しさん@ピンキー:04/10/12 23:48:02 ID:dRZ9OwcP
続けて保守
582名無しさん@ピンキー:04/10/19 15:19:36 ID:bR89Hd5O
hossyu
583名無しさん@ピンキー:04/10/26 22:22:30 ID:8u8K770X
保守であります。
584名無しさん@ピンキー:04/10/28 22:23:03 ID:u5/vuyNk
またそれか。
そろそろ自己生産に挑戦してみるべきなのか・・・?
585名無しさん@ピンキー:04/10/29 09:50:10 ID:U/oEjESO
ネタの枯渇はスレの枯渇というからな
586名無しさん@ピンキー:04/10/30 23:47:04 ID:VorKkQ1Q
以前ロマ3女すれにタリス捜査官の陵辱記を書いたものですが。
気分が乗ったので続きを書いてもよろしいでしょうか。
なんか彼女にはそそられるものがあるんだよなあ……。
587名無しさん@ピンキー:04/10/31 22:03:25 ID:g4wswZaA
>586
カモンカモーーーん!!
ハァハァの準備OK!!
588名無しさん@ピンキー:04/10/31 22:55:15 ID:5e/ahpE8
ありがたい!
こちらも準備OKです!
589586:04/11/01 01:07:51 ID:IV6ahddl
では投下します。

監禁されている部屋のベッドの上に力なく座り込み、タリスは深い溜め息をついた。
ここへ連れて来られてから、Dr.クラインに犯されてから、一体どれくらいの時間が過ぎたのだろう。
外の状況を知る手がかりは一切なく、タリスは時間の感覚を失いつつあった。
何しろ毎日が同じことの繰り返しなのだ。この部屋を訪れるDr.クラインに、体を好きなように弄ばれるという。
抵抗することはできない。Dr.クラインに初めて犯されたその後に、良くわからない拘束具を取り付けられた。
額にはめられた細い銀色のリングにしか見えないその拘束具は、逆らおうとすると彼女の神経系を攻撃して動けなくしてしまう。
タリスは小さく身震いすると、両の腕で自らの細い肩を抱いた。
「私の体……おかしくなってる……」
Dr.クライン。ブラッククロスに魂を売り渡した悪魔のような科学者。
自分のことを生きた玩具、性欲処理の道具としかみなしていない男。
近寄られるだけで嫌悪感でいっぱいになる。なのに――。
体を愛撫されると快感で頭の中が真っ白になり、嬌声をあげて身悶えてしまう。
どうしてあの男は乱暴に自分の欲望だけを満たそうとしないのだろう。与えられるのが痛みと苦しみだけなら、まだ良かったのに。
彼は常に自分を愛撫し、快感を味あわせ、絶頂を迎えさせるのだ。そんなもの、感じたくないのに。
ここのところ、自分が怖い。心のどこかで、彼から与えられる快感を待ち望んでいる自分が――。
590586:04/11/01 01:10:28 ID:IV6ahddl
物思いに沈むタリスの耳に、ドアが開く音が聞こえた。はっと顔をあげ、体を強ばらせる。
「……淋しかったか?」
Dr.クラインが入り口に立っていた。酷薄な笑みを浮かべ部屋の中に入って来る。
無意味だということは知りながらも、タリスは後ろへと下がった。
「そんなわけないわ。あなたなんか来ない方がずっと嬉しい」
「相変わらずつれないな」
Dr.クラインが手を伸ばし、タリスの肩を掴む。
「だが、そこがいい。……そそられる」
ぐいと引き寄せられ、唇を奪われた。閉じていた唇をDr.クラインの唇がこじあけ、舌を差し込まれる。
「んっ……」
ベッドの上に勢い良く押し倒された。Dr.クラインの手が胸元に差し込まれる。科学者の細い指が、乳房をまさぐった。
「やっ……」
拒絶の声をあげて身を捩ろうとする。が、Dr.クラインの手は絶妙な動きでタリスの敏感な部分を探り当てて行く。
「気づいているか? 体つきが変わって来ている。前よりもずっと――いやらしい体つきになってきた」
Dr.クラインが耳元に口を寄せ、囁きかけてくる。言葉とともに流れ込む熱い息吹に、必死でかぶりを振った。
「駄目、やめて……」
「男をそそらずにはいられない体つきだ――」
「あっ……」
体から力が抜けた。Dr.クラインが胸元をはだけさせる。乳首は既に固くなり、上を向いていた。
Dr.クラインが乳首を咥えると、舌と歯で愛撫する。舐め回される感触に、頭の中はどんどん白くなって行った。
背がのけぞり、喉から甘い声が洩れる。
「はあっ……」
「いい声だ。もっと鳴かせてやるからな」
Dr.クラインがにやりと笑い、下腹部へと手を伸ばそうとした、その時だった。
彼の白衣のポケットからけたたましい電子音が鳴り響いた。顔を顰めてポケットに手を入れる。
591586:04/11/01 01:11:52 ID:IV6ahddl
「折角、いいところだというのに……」
忌ま忌ましそうにポケットから携帯を取り出すと、何やら話し始めた。
「……なに? ちっ、全く仕方がない奴だな。わかった、すぐに行く」
携帯の電源を切ると、Dr.クラインは首を横に振った。
「残念だが、お楽しみはお預けだ。急用が入ってな」
「え……?」
ほうけたような声が出た。靄のかかった思考は、言われたことを明確に判断できない。
Dr.クラインが面白そうな表情で、口許を歪めた。
「だが待てよ……」
戸棚の一つを開け、彼は頑丈そうな革ベルトを取り出した。手際良くタリスの両腕と両足を拘束すると、ごろんとベッドに転がす。
「な、何なの……?」
意図がわからない。Dr.クラインはまたしても笑った。
「いわゆる放置プレイという奴だ。……お前の体は既に充分すぎる程火がついている。
このまま、その燃え盛った欲望の火を誰にも沈められずに放置されたらどうなるか? 実に興味深い」
「そんな……」
「さて行って来るか」
哄笑をあげながら、Dr.クラインは部屋を出て行った。

「あ……あ……」
Dr.クラインの去った部屋で、タリスは一人身悶えていた。
彼の言葉どおり、先程までの愛撫で体はいやという程火照っていた。体の芯が疼いて仕方がない。この熱をどうにかしたい。
だが疼く体を慰める術がない。自分で自分を慰めたくとも、手足は拘束されている。
体の熱さに気が狂いそうだった。なんとかしたくて、寝台のシーツに火照る体を擦りつけてみる。
だがそうやって得た僅かな刺激は、却って火に油を注ぐ結果となった。ますます疼きがひどくなる。
「……だれ……か……はあっ……たす……け……」
592586:04/11/01 01:12:45 ID:IV6ahddl

「悪い悪い、遅くなったな」
「う……」
戻って来たDr.クラインを、タリスは潤み切った瞳で見た。その瞳に理性は残っていない。
「ほう……これはこれは」
Dr.クラインはベッドに腰を下ろすと、タリスの身体を抱き寄せた。全身欲望の塊となったタリスは、彼に身を擦り寄せた。
「……抱い……て……」
必死で喉の奥から声を絞り出す。今はもう、それしか考えられない。目の前の男は、自分の体の疼きをおさめてくれるということしか。
「もちろんそのつもりだが……」
言いながらDr.クラインはズボンのジッパーを下ろし、中から男根を取り出した。
「まずはその前に口で私を奮い立たせて貰おうか」
頭を掴まれると同時に口をこじ開けられ、その中に男根をねじ込まれた。
「ほら……舌を使ってそれを愛撫してみろ。そうすれば抱いてやる」
Dr.クラインの手がぐいと頭を股間におしつけて来る。息が詰まりそうになりながらも、必死でタリスは舌をその表面に這わせた。
「……うっ……いいぞ……もっとだ。もっと緩急をつけて舐めろ」
口の中の男根が膨れ上がり、熱さと堅さを増して行く。先端から苦い液体が滴り出した。
「よし、それくらいでいいぞ。出てしまうからな」
頭を押さえていた手が離れた。言われるままに顔を離す。Dr.クラインの股間の男根は唾液に濡れそぼり、天を向いてそそり立っていた。
それを見ているうちに、性欲に支配された体がひどく疼いた。あれを早く自分の中に入れたい。入れて滅茶苦茶に突いて貰いたい。
「お……ねが……い……」
「入れてほしいのか?」
問い掛けにタリスは頷いた。
「……そうだな。いや待てよ……」
593586:04/11/01 01:13:26 ID:IV6ahddl
Dr.クラインはタリスを抱き上げると、自分の体の上に跨がらせた。
「さあ……そのまま腰を落とせ。お前が自分で入れるんだ」
男の手と言葉に導かれるまま、タリスは腰を落として行った。Dr.クラインの膨張した男根が、蜜を絡ませた秘裂に触れる。
「はあんっ……」
待ち詫びた感触が自分の中を満たして行く。タリスは背をのけぞらせ、大きく喘いだ。更に腰を落とし、根元まで自分の中に男根を埋める。
「んっ……あっ……」
「どうだ……気分は……?」
「ああっ……はあっ……」
激しく喘ぎながら、タリスは腰を上下に揺すった。その度に体の中のDr.クラインの男根が、彼女に強い快感を与える。
「良さそう……だな……私も……良いが……」
もはや快楽をむさぼることしか考えられない。腰の動きが次第に激しくなって行く。頭の中が真っ白になる。
「くっ……出すぞ……」
Dr.クラインがタリスの腰に手を回し、ぐっと互いの体を密着させる。その瞬間彼は絶頂に達し、彼女の中に熱いものがほとばしった。
「うっ……あっ……あはああああっ!」
一声高く叫んで、タリスもまた果てた。体から力が抜け、Dr.クラインの上にぐったりと倒れ伏す。
「はあ……はあ……」
絶頂に達した体からは次第に熱が引いていき、それと同時に理性が戻って来た。今自分の置かれている状況。
「……わ、わたし……一体何を……?」
はっとして顔をあげる。その前にDr.クラインの顔があった。彼女を見て、意地悪く笑う。
「良かったぞ。実にいい乱れっぷりだった。自分から私を咥え込んでさんざんよがってな」
「あ……」
思わず身震いする。理性が失われた時の狂態。自分は憎むべき男の前で、一体どんな痴態を見せてしまったのか。
「そんなに怯えた顔をしなくても良い。褒めているのだぞ」
「い、いや……」
無意識のうちに逃れようとした体を、Dr.クラインの手が捉えた。またしても乱暴に押し倒され、覆い被さられる。
「さて、第二ラウンドといくか。私はまだまだ物足りないし、お前だってもっと何度もイキたいだろう?」
一度快楽に支配された体が理性をまた放棄するのも、時間の問題のようだった……。
594586:04/11/01 01:15:06 ID:IV6ahddl
ここまでです。
……エロって難しい。
595名無しさん@ピンキー:04/11/01 03:12:46 ID:KoRDsiDs
596名無しさん@ピンキー:04/11/01 20:33:28 ID:yqASOcxO
GJです!タリス好きには甚だハァハァでした!
この調子で次回作もキボンヌしていいでしょうか?
逃げ出したタリスだが、開発された身体は普通の生活には耐えられず
オフィスでコソーリひとりH、それを誰かに見られて…とかキボン
気がむいたらお願いします!
597名無しさん@ピンキー:04/11/02 01:00:57 ID:KDgqcdlc
 
598名無しさん@ピンキー:04/11/02 01:03:14 ID:KDgqcdlc
↑途中送信スマソ
乙です。楽しませていただきました!
ドールタソもいいもんだ。
>>596のシチュもイイな
その場合相手はヒューかサイできぼん
599名無しさん@ピンキー:04/11/03 14:46:50 ID:hrac6zcF
586氏GJ!
600名無しさん@ピンキー:04/11/07 17:58:55 ID:MeV62ppz
600get!!
しかもage
601名無しさん@ピンキー:04/11/07 21:08:42 ID:HarvPBWe
接点ほとんど無いけど、リュート×アニーきぼん

とかいってみる
602名無しさん@ピンキー:04/11/07 23:53:53 ID:QtkFuXMK
アニーといえば552氏は挫折してしまったのだろうか。
ちょと残念。
603名無しさん@ピンキー:04/11/11 19:24:43 ID:bG6KR9Ho
もうじき寒冷前線の如く良作が雪崩れ込む事に期待。
604名無しさん@ピンキー:04/11/12 19:28:54 ID:9nzpRge2
( ゚Д゚)ノ⌒@

ロマサガ1リメイクは失敗だった
ttp://game9.2ch.net/test/read.cgi/gamerpg/1100247579/

アルベルト  声:浦田 優
アイシャ   声:小林 由美子
ホーク    声:石塚 運昇
シフ      声:土井 美加
グレイ    声:千葉 一伸
クローディア 声:皆口 祐子
ジャミル   声:吉野 裕行
バーバラ   声:篠原 恵美

本来あるべき旧デザイン
ttp://www.playonline.com/mp/html/rs/chara.html

オナラによる人外デザインを無理矢理小林女史が描かされたもの
http://ranobe.com/up/updata/up10623.jpg
http://ranobe.com/up/updata/up10625.jpg

あまりにもキモ過ぎる動画
ttp://zdmedia.vo.llnwd.net/o1/TGS_2004/Romancing_Saga_large.mpg
ttp://zdmedia.vo.llnwd.net/o1/TGS_2004/Romancing_Saga_2_large.mpg

今からでも遅くない、サガファンならここに投票しる!
ttp://www.tanomi.com/metoo/naiyou.html?kid=45684
605名無しさん@ピンキー:04/11/12 20:07:24 ID:62G+f9yO
この板にまで……
606名無しさん@ピンキー:04/11/18 20:33:30 ID:jJ0/xvKk
さぁ、神カモーン!!

といって来るはずも無いか・・・orz
607名無しさん@ピンキー:04/11/18 20:48:37 ID:G4nTd2Yh
分かって無いな〜。
ロマサガ1は,バグによる超絶理不尽を,楽しんでこそだろうに。
608名無しさん@ピンキー:04/11/18 22:24:57 ID:LKnrJ6BD
どうでもいいけど工口新作マダー?

って マダー? どころか永遠に(r
609名無しさん@ピンキー:04/11/19 17:49:19 ID:+bGL7i34
過去ログでも漁って欲求満たしてくる・・・。
610名無しさん@ピンキー:04/11/23 15:53:07 ID:5jnM922+
ヴァジュ×アセ×ブルーの微妙に801くさいネタならあるんだがどうだろうか。
611名無しさん@ピンキー:04/11/23 16:03:17 ID:wgkShWZ6
接点が全くつかめん…。
612名無しさん@ピンキー:04/11/23 17:38:30 ID:5jnM922+
時の君つながりでつ…
613名無しさん@ピンキー:04/11/27 09:47:42 ID:0IzSDJFx
hosyu
614名無しさん@ピンキー:04/11/28 14:27:47 ID:++vIo4Ff
人がいないなら何でも良い。投下汁。
615名無しさん@ピンキー:04/11/28 16:22:58 ID:+0FzXS23
だれかレッド×アセルス書いてくれ…
幼馴染万歳!
616名無しさん@ピンキー:04/11/28 19:33:56 ID:73+FKrRN
汗は男にゃ興味ないだろw
617名無しさん@ピンキー:04/11/28 21:46:29 ID:BLZ5/z0k
618名無しさん@ピンキー:04/11/29 03:18:21 ID:fh2QEkTX
イルタン
619名無しさん@ピンキー:04/11/29 13:37:49 ID:bkedIjkD
>>616
その可能性は高いが無いと決め付けるな
620名無しさん@ピンキー:04/11/29 16:43:29 ID:r1BxcxSQ
>>619
ジョークだよ ハマタ
621名無しさん@ピンキー:04/11/29 16:55:31 ID:jPPeuSeL
メサルティムってどこに入れんの?(;´Д`)??
622名無しさん@ピンキー:04/11/29 19:08:36 ID:2HMCCV+e
623名無しさん@ピンキー:04/11/29 19:56:18 ID:pXayovHR
メサルティムは入れるほうだよ。
624名無しさん@ピンキー:04/11/29 20:47:37 ID:Lvl2NrLu
男だから……かけるんでは?
625586:04/12/03 02:00:46 ID:/Bwykw6W
保守代わりというか場繋ぎに、陵辱記の続き置いておきます。
無駄に長いですが、御容赦を。

「ふーん……あなたが、Dr.の新しい玩具ね」
そう言う目の前の女に、タリスは見覚えがあった。
同僚がブラッククロスとの繋がりを調べていた、キャンベル社の社長、シンディ・キャンベル。
こんなところにいるところを見ると、繋がりは事実であったようだ。今の自分には、わかったところであまり意味はないが。
キャンベルは冷たい瞳で、タリスを眺めている。憎しみすら感じられるような、そんな冷たい瞳。
「……な、何?」
意図がわからず、疑問の声をあげる。
が、キャンベルはその疑問には答えず、タリスに近づくと、顎を掴んで顔を上向けさせた。
「確かに見た目は悪くないわね……」
顎から離れた手が、手首をつかんだ。ぐいと強い力で引き寄せられる。
痛みに悲鳴をあげそうになるが、すんでのところで堪えた。
「あら、良い表情をするのね。今の痛みを堪える顔、確かに嗜虐欲をそそるわ」
手首に冷たい感触。はっとしてそこを見ると、半透明の奇妙な糸で、タリスの両手首は拘束されていた。
「な、何をするの!?」
拘束された手首が、強い力で上に引き上げられた。そのまま宙づりになる。
キャンベルはタリスの前で、意地悪く笑った。
「あなたの体をじっくり見たいのよ。Dr.を虜にしている体をね」
「好きで虜にしているわけじゃないわ!」
タリスの叫びに構わず、キャンベルはタリスの纏っていたガウンを剥ぎとった。
ここに監禁されて以来、与えられている衣類はこれだけだ。下には下着すら着けていない。
タリスはその裸身を、余すことなくキャンベルの前に晒すこととなった。
キャンベルの視線が容赦なくタリスの体に注がれる。
豊かな胸のふくらみ、その先端のピンク色の乳首、細くくびれたウェスト、丸みを帯びた臀部、すらりと伸びた両足に、最も恥ずかしい部分を覆っている茂み……。
羞恥で頬が赤く染まる。例え同性とはいえ、体をじろじろ見られるのは気持ちの良いものではない。
626586:04/12/03 02:02:17 ID:/Bwykw6W
「……いい体ね」
キャンベルの指が、背中のくぼみに触れた。そのまま背筋を伝ってゆっくりと下へ降りて行く。
「あっ……」
びくっと身を振るわせる。そんな様を見て、キャンベルはくすりと笑った。
「感じた?」
「そっ、そんなわけ……」
「嘘は良くないわよ」
キャンベルの手が乳房に触れた。そのまま全身をゆっくりと撫で回される。
「……やっ、止めて!」
「しっとりして、指に吸いつくような柔らかい肌ね……」
手が乳首を摘み上げた。反射的に体がびくっと撥ねる。
「立って来ているわね……これをいつも、Dr.に吸って貰っているの?」
「…………」
 答えたくなかったタリスは口を閉ざした。キャンベルの手が乳房を力まかせに握りしめた。
「い……痛い!」
「答えなさい。答えないと、胸を握り潰すわよ」
伸ばした爪が柔らかい肌に食い込み、鋭い痛みが襲う。
「す……吸って貰ってるわ」
キャンベルの手が乳房から離れた。ほっと息をつく。
キャンベルはタリスの正面に回り込むと、下腹部に顔を近づけて来た。彼女の息が、茂みに覆われた部分にかかる。
「あ……」
指がその部分に触れた。茂みをかきわけ、その部分を晒させようとする。
「ここにDr.の精液を注いで貰っているのよね……それも一晩に何度も」
指が強引に濡れていない部分に潜り込んだ。痛みに思わず身を捩る。
キャンベルは指を秘部から引き抜くと、立ち上がった。タリスの耳元に唇を寄せ、尋ねる。
「Dr.に抱かれる気分はどう?」
「どうって……」
決まっている。あの男など大嫌いだ。側にすら来てほしくない。
だが……抱かれる度に気の遠くなるような陶酔感を味わっているのもまた事実だった。
「聞いてるのよ。あなたすごく喜んでるって。何度もイッてるって」
627586:04/12/03 02:03:10 ID:/Bwykw6W
「聞いてるのよ。あなたすごく喜んでるって。何度もイッてるって」
キャンベルの手がタリスの顎を捉えた。そのまま、唇を重ねられる。
舌がタリスの唇をこじ開け、差し込まれた。と、同時に何か甘い液体が口中に流れ込む。
「……!」
驚いて液体を吐き出そうとするが、キャンベルの手は彼女の頭をがっちりと抑えたままだ。
頭を動かすことはできず、結局そのまま液体を飲み込まされてしまう。
「……な、何を飲ませたの……」
「ふふっ……秘密よ。じきにわかるわ」
続いて乳首に何かぬるりとした感触があった。はっとして視線をやると、キャンベルが何かクリームのようなものを塗り付けている。
「こ、今度は何よ!」
キャンベルは答えず、乳首に擦り込む行為を止めようとしない。独特のぬるっとした感触が、否応なしに体を刺激する。
「やっ……あっ……」
乳首がひどく熱を帯び始めている。その熱は、体の芯へと広がり始めていた。
「あらあら……気持ちいいみたいね」
指の動きがしごくようなものへと変わって行く。股間がかっと熱くなり、濡れたのがわかった。喉から甘い喘ぎ声が洩れる。
「や、止めて……ああっ……」
「じゃあ、止めてあげる」
不意にキャンベルが愛撫の手を止めた。
「えっ……」
タリスは途惑いの視線をキャンベルに向けた。キャンベルはうっすらと妖しく微笑んでいる。
「でも……本当に止めていいのかしら?」
「えっ……あっ……」
キャンベルの手が離れた後も、体の中に熱がくすぶり続けている。特に乳首が熱い。
じんじんするような感覚が、体の芯に訴え続けている。
「あっ……い、いや……」
身を捩るタリスを見て、キャンベルは笑った。
「乳首が疼くでしょう? いじってほしいんじゃない?」
キャンベルが、間近から顔を覗き込んで来る。黒い瞳が、意地悪く笑った。
628586:04/12/03 02:03:52 ID:/Bwykw6W
「どう? 早く言わないとこのまま吊りっぱなしで帰るわよ」
「そ……それだけは……止めて……」
ずっとこのままにされることを思い、タリスは身震いした。熱を静めることもできないまま、一人取り残される……。
「乳首をいじってほしいのね?」
「……はい……」
キャンベルの指が再び乳首を摘んだ。そのままこするように愛撫を始める。
「あんっ……」
胸を揉みしだかれる手の動きに、こすり上げられ、転がされる指の動きに、タリスの体は激しく反応した。
「さて……下の方にもさっきのを塗ってあげましょうね」
片方の手が胸から離れると、両足の間へと滑り込んだ。次の瞬間、秘部に何かが擦りつけられる。
「な、何を……やっ……やあっ……」
それを塗り付けられた途端、秘所は今まで以上の熱を放ち始めた。熱く濡れた部分がキャンベルの指をたやすく受け入れる。
「ああっ……!」
背をのけぞらせ、高い声で喘ぐ。細く長い女の指が胎内で動く度に、蜜が溢れ出して太ももを伝った。
「Dr.から聞いたわ。あなたDr.に抱かれるまで処女だったのよね」
動かす指を止めずに、タリスの耳元に唇を寄せ、キャンベルは囁きかけて来た。
「男を寄せつけなかった、IRPOのお堅い女捜査官……真面目一徹で通っていたのでしょう。
それが今では見るかげもないのね。今のあなたはどんな男でも咥え込んでよがる、ただの淫乱女だわ」
「ちっ……違う……」
快感に体を支配されつつも、タリスは必死で否定しようとした。
「違わないわよ、Dr.の玩具。Dr.にたっぷり愛して貰っているんでしょう?
短期間でこんなに開発されているなんてね……正直、ちょっと妬けるわ」
指に力が籠もった。だが今はその痛みですら快感に変わってしまう。
「でもね、もともとあなたには素質があったのよ。それを自分でも感じ取っていたからこそ、男を避けて来たんじゃない?」
「違っ……そんなこと、ない……あっ……やっ……」
629586:04/12/03 02:04:28 ID:/Bwykw6W
「こんなにここにこれを溢れさせて言っても、説得力がないわよ」
言うとキャンベルは秘部から指を引き抜いた。愛液にまみれた指はてらてらと光っている。
「や……止めないで……」
「続けてあげてもいいけど、そろそろ男の精が欲しいころでしょう? 今呼ぶから待っていて」
キャンベルはどこからか携帯を取り出すと、話し始めた。頷いて電源を切り、待つことしばし。
部屋のドアが開いて、見上げるような巨体の男が入って来た。残酷そうな表情のその男に、タリスは見覚えがあった。
ブラッククロス4天王の一人、シュウザーだ。彼は全裸で吊るされているタリスを見るやいなや、ヒューッと口笛を吹いた。
「こりゃあいいぜ。もう準備万端ってわけかよ」
下卑た笑みを浮かべると、彼はズボンのジッパーを下ろした。その中から、その巨体にふさわしい一物が姿を現す。
それは既に天を向いてそそり立っていた。
「……い、いや……」
「何言っているの。続けて欲しいんでしょう? ほらシュウザー、早く犯ってしまいなさい」
シュウザーはタリスの片足を抱え上げると、大きく開かせた。タリスの秘部が彼の前にあらわになる。
「すげえ濡れ方だな」
「この女はド淫乱よ。たっぷりイカせてやってちょうだい」
男根があてがわれたかと思うと、ぐっと内部へと入り込んで来た。満たされる行為に、タリスの喉から激しい喘ぎが洩れる。
「あああっ……!」
「じっとり濡れてて気持ちが良いぜ」
足を抱え上げていない方の腕を、シュウザーはタリスの腰に回した。そうして更に奥へと腰を突き込んで行く。
「いやっ……やあっ……はあんっ……」
シュウザーの男根が奥を突き上げ、揺すり上げる。その度にタリスの体もがくがくと揺れた。
その振動が更に激しい快感を生む。タリスは腰をくねらせ、泣き叫んだ。
630586:04/12/03 02:05:05 ID:/Bwykw6W
「やっ……熱い……熱いの……」
「たまんねえな……この声、この締めつけ……」
「そんなに……しな……いで……」
タリスの頭の中が真っ白になり、何も考えられなくなる。わかるのは体に感じる強い快感と熱のみ。
「やっ……やだっ……あっ……あああああっ!」
絶頂に押し上げられ、タリスは背をのけぞらせて甲高い声で叫んだ。体がぐったりと力を失う。
「あら……シュウザーに抱かれてイッちゃったのね」
「俺はまだ満足してねえぞ。ほらほらっ!」
シュウザーが乱暴に腰を揺する。達したばかりのタリスの体がぴくんと跳ねた。
「あっ……何……?」
体の中のシュウザーの男根は、未だ熱さと堅さを保ったままだ。それが再びタリスを高みへと押し上げて行く。
「あっ……あっ……そんなっ……」
「大丈夫よ、女は何度でもイケるんだから」
いつの間にか背後に回り込んだキャンベルが、首筋に歯を立てながら囁いた。彼女の両手が乳房を揉みしだく。
「やっ……そ、そんな……二人、同時に……」
キャンベルの吐息が、首筋にかかる。シュウザーの舌と歯が、乳首を捉えた。
身動きすればする程、深みにはまっていく。どんな動きも、体に与えられる快感を強くするだけだ。
そんな時だった。不意にドアの開く音がした。
「お前達……何をやっている?」
「Dr.クライン!」
キャンベルとシュウザーは同時に叫び、動きを停止した。
Dr.クラインはつかつかと部屋の中へ入って来ると、二人を冷たい視線で眺める。
「私の玩具で一体何をしているのかね?」
「こ、これは……その……」
シュウザーとキャンベルが視線を彷徨わせる。が、その間も二人ともタリスと絡みあったままだ。
Dr.クラインの視線が、シュウザーに貫かれ全身を上気させて喘いでいるタリスに落ちた。
その瞳に面白がるような光が浮かぶ。
631586:04/12/03 02:05:51 ID:/Bwykw6W
「咎め立ては後にするか……キャンベル!」
「はっはい!」
「タリスの後ろをほぐせ」
「わ……わかりました。Dr.」
キャンベルの指がタリスの臀部の割れ目に触れた。タリスの体が反射的にびくっと強ばる。
「な……何を……」
「お黙り。Dr.の命令なんだから」
「あっ……!」
不意に肛門にぬるりとした感触があった。乳首や股間に塗られたのと、同じ薬の感触。
「い……いやあっ!」
凄まじいまでの生理的嫌悪間に襲われ、タリスは悲鳴をあげた。排泄を目的とした部分に、キャンベルの指が入り込もうとしている。
必死で体を固くしようとするものの、シュウザーと繋がっている状態ではそれもままならない。
キャンベルは強引に固く閉じた排泄肛に指を潜り込ませると、薬を塗り込み始めた。
「ああっ……!」
薬が擦り込まれた部分は、他の部分と同じようにじんわりと熱を放ち始める。
キャンベルの指が何度も行っては戻り、丹念に固く閉ざされた部分をほぐしていく。
「うっ……も、もう嫌……」
「準備整いました、Dr.」
「そうか、では場所を譲れ」
キャンベルがタリスの体から離れた。が、すぐに別の体が背後から被い被さって来る。
もう馴染んでしまった男の体だ。尻の割れ目に、熱く堅いものが押しつけられる。それもまた、馴染んだ感触。
何をされようとしているのかに気づいたタリスは、必死で逃れようと身を捩った。
「さてと、後ろを頂くとするか」
Dr.クラインの呟きと共に、後ろに指よりも遥かに太いそれが入り込んで来た。
内壁を抉るようにして、鈍い痛みと共に奥へ奥へと潜り込んで来る。
「あっ……ああああーっ!」
632586:04/12/03 02:08:18 ID:/Bwykw6W
苦痛と快感がない混ぜになった悲鳴があがる。タリスの体はシュウザーとDr.クラインによって挟み込まれていた。
二人の男の逞しい体が、タリスの柔らかな体にぴったりと密着している。
そして更に、前の穴にはシュウザーの男根が、後ろの穴にはDr.クラインのそれが深く入り込んでいるのだ。
「どうだ? 一度に二本の男根を咥え込んだ気分は」
タリスはいやいやをするように首を横に振った。嬉しい筈がないのに、体は苦痛だけでなく快感も感じている。
「あっ……あっ……ああっ……」
Dr.クラインの唇が耳を捉え、舌と歯で愛撫する。シュウザーは腰を動かしながら、タリスの乳房に吸いついていた。
「シュウザー、もっと突いてやれ」
シュウザーとDr.クラインの両者が腰を突き上げて来る。その激しい刺激を、上手く受け止めることができない。
「くぅん……はあんっ……」
二度目の絶頂が迫っていた。体はこの上ない程熱くなり、前と後ろの両方で入り込んだそれを締め上げている。
「Dr.……そろそろイキそうだぜ……」
「そうか……私もだ……」
「い……嫌あああっ!」
Dr.クラインが乳房をぎゅっと握りしめ、シュウザーが腰に回した腕に力を込める。
二人の男の体に押し潰されそうになった瞬間、タリスの中で同時に二本の男根が弾けた。
「ああ……ああ……」
秘所と直腸に熱いほとばしりが注ぎ込まれる。その感触とともに、タリスもまた果てたのだった。

数時間後、タリスは部屋のベッドの上に、息も耐えだえの姿で横たわっていた。
今日は一体何度抱かれたのだろう。数え切れない程の絶頂を迎え、何度も精液を注がれた下半身には感覚がない。
ぐったりと伏したまま、タリスはか細い声で呟いた。
「誰か……助けて……」
こんなことがこれからも続けば、自分は間違いなく気が狂ってしまうだろう。
いや、いっそ狂ってしまえたら楽なのかもしれない。
633名無しさん@ピンキー:04/12/03 02:11:03 ID:Q87cDtlx

ほれ。
http://himatsubu.fc2web.com/ かなりシュールな心理テストでオモロイ。

634586:04/12/03 02:11:05 ID:/Bwykw6W
今回はここまでです。

596のシチュもそのうちトライしたいんですが、それにはまずここから出さないとなあ……。
救出ネタやってもいいですか? あんまりエロくならないと思いますが。
後最初うっかりしていてsage忘れてしまいました。スマソ。
635名無しさん@ピンキー:04/12/03 11:53:29 ID:Tii9xZST
(*´д`)ハァハァ GJ
636名無しさん@ピンキー:04/12/04 00:19:01 ID:tDwad0Ov
投下に感謝。GJ!
637名無しさん@ピンキー:04/12/05 22:01:50 ID:31Ed0TgC
586氏激しくGJ!
エロくなくてもいい、救出編もぜひキヴォンぬ
638名無しさん@ピンキー:04/12/06 12:43:08 ID:4sDBP23n
シュウザー基地に逝く時に 間違えてクーロン天然洞窟の方へ
案内してしまうライザ萌え
639名無しさん@ピンキー:04/12/08 00:57:47 ID:0FWOsgni
救出ネタもきぼんぬ
待ってます。ガンガレ
640名無しさん@ピンキー:04/12/08 02:20:51 ID:2HXn+niq
救出するヤシが少数精鋭だった場合
探しに来たのを逆にドールが(ry
…………(;゚∀゚)=3!!!!

というか、その場合誰が助けに来るのかが気になったりする
個人的にはアルカイザー(ここ重要)とかエミリア(何服が良いかな…)とか希望
641名無しさん@ピンキー:04/12/08 02:52:24 ID:pw8cOXOt
やっぱし救出するなら同じいるぽのメンバーがいいな…
だが、586氏に任せます!続ききぼん
642名無しさん@ピンキー:04/12/08 13:12:41 ID:v7S3+HH+
しかし、神1人というのも悲しい現状だ…。
586氏をより大切にせねば。
643名無しさん@ピンキー:04/12/16 21:56:29 ID:yAdGKJXX
保守age
644名無しさん@ピンキー:04/12/24 19:50:45 ID:e4ZF0tCB
hossyu
645名無しさん@ピンキー:04/12/27 21:37:52 ID:JhtSySrq
どなたか、ヒューズ×ドールきぼんぬ・・・・・・・・
646名無しさん@ピンキー:04/12/27 21:51:42 ID:H69aRn7E
>645
同意…
ヒューズ×ドール激しく見たい…
サイレンス×ドールでもいいけど…

喋れない人はやはり文章で表現するのは無理だろうか…
647586:04/12/27 23:06:04 ID:4ly+Zegl
救出編の前振りです。ちょっと今までのとカラー違うかも。

重ねた唇を離すと、彼女ははあっと熱い吐息を洩らした。すかさず力任せに抱きしめる。抱きしめた彼女の肩は、思っていたのよりもずっと細かった。
柔らかい体が自分の腕の中にある。良い香りのする髪に、頬に、首筋に口づける。
彼女の体がぴくっと跳ねた。すぐ近くに、戸惑っているかのような瞳がある。
普段の彼女からは似つかわしくない反応を可愛らしいと思いつつ、ブラウスのボタンに手をかける。
その手を彼女の手が捕らえた。
「……嫌か?」
しばしの沈黙の後、彼女の手が静かに滑り落ちた。ボタンを外すと少しずつ彼女の肌が露わになって行く。
熱の籠もった空気が外に溢れ出し、彼女の肌の甘い匂いが鼻孔をくすぐった。
もう我慢ができなかった。ブラジャーを剥ぎとると、柔らかそうな胸のふくらみに顔を埋める。
「あっ!」
乳房の感触を楽しみながら、片方の先端を口に含む。舌で表面をくすぐるように舐め回すうちに、埋もれていた部分が堅く立ち上がって行く。
こりこりした感触を楽しむかのようにわざと歯を立ててみる。
「駄目……もう、立ってられない……」
彼女の体から力が抜け、ぐったりと自分にもたれかかってくる。その耳元に囁きかけた。
「ベッドの上へ行くか?」
自分の胸に顔を埋めていた彼女が、顔をあげた。そのままこくりと頷く。
彼女の腰に手をまわし、抱き上げる。頬を上気させ瞳を伏せた彼女は、何故かとても頼りなく見えた。
648586:04/12/27 23:07:39 ID:4ly+Zegl
「おっさん! いつまで寝てんだっ!」
耳元で怒鳴られ、ヒューズは寝ていたベッドから転がり落ちた。髪を逆立てた年下の青年が、自分を睨んでいる。
「……レッド……?」
「たく、もう十時だぜ。今日はシンディ・キャンベルを締め上げに行く予定だろ。早いところ起きて支度してくれよな」
ヒューズは髪に指を突っこみ、ぐしゃぐしゃとかき乱しながら周囲を眺めた。
次第に記憶がはっきりしてくる。確か昨夜、キグナスを降りたというレッドと再会し、共にキャンベル商事の悪事を暴くということで意見が一致した。
そして昨夜は遅く会社にはもう誰もいなかったので、この安宿に泊まったのだ。ということは、つまり……。
「ちっ……さっきのは夢かよ。考えてみれば、あいつがあんなにしおらしいわけねえか」
常に沈着冷静で冷めた態度の同僚の顔が脳裏を過ぎる。想像の中の彼女は軽く眉根を寄せ、こちらを睨んだ。台詞まで声つきで浮かんで来る。
「なんて夢を見ているのよ。これだから男は嫌だわ」
「うるせえ。俺だって見ようと思ってお前のエロい夢見たわけじゃねえ!」
反射的にそう怒鳴ってしまったヒューズは、レッドの白い視線に晒されることとなった。
「おっさん……誰のエロい夢を見たって?」
「やかましい、お前にゃ関係ない話だ! ガキは廊下に出てろ!」
レッドを部屋から叩き出すと、ヒューズは夢を頭の中から追い出し、支度を始めた。
649586:04/12/27 23:08:26 ID:4ly+Zegl
「シンディ・キャンベル! 覚悟しろ!」
シンディ・キャンベルはかつて会った時と同じように、机の向こうで椅子に悠然と腰を下ろしていた。レッドの姿を認め、うすく微笑む。
「お久しぶり、小此木博士のご子息……あら、そっちは確か」
キャンベルはレッドの隣に立つ、ヒューズの姿に気づいた。
「IRPOの捜査官だったわね」
「ヒューズだ。今度は逃げられねえぞ雌ギツネ!」
ハンドブラスターを構える。が、キャンベルは楽しげとすら言っていい様子で、言葉を続けた。
「ちょっと面白い話があるのだけれどね」
「お前の話なんぞ誰が聞くか!」
「これを見ても、そう言える?」
キャンベルが無造作に何かを放り投げる。乾いた音を立てて、それはヒューズの足許に落ちた。警戒しつつ、それに視線をやる。
見覚えのある黒い革のケースが、そこにはあった。
「……な!?」
自分が持っているのと同じ、IRPOの身分証明。驚愕に震える手でそれを拾い上げ、ヒューズは中を確認した。
今朝夢に見た同僚の写真が、その中にあった。
「なんでこれが……」
彼女は現在、やはりブラッククロス絡みの捜査でシンロウへ出向いている筈だ。その彼女の身分証がここにある……ヒューズははっとなった。
「その表情を見たところ、写真の彼女は知り合いみたいね」
「ドールは……まさか……」
「可哀相にねえ。シンロウで捕まったのよ」
キャンベルの言葉に、ヒューズは背筋が寒くなるのを感じた。捜査官が悪の組織に捕まったということは……。
「まさか……殺されたのか……?」
「始末されてはいないわ。その方が幸せだったかもしれないけれど」
キャンベルが嘲笑を浮かべ、機器のスイッチを入れた。背後の巨大なスクリーンに、明かりが点る。
そこに映し出された映像を見て、ヒューズは完全に凍りついた。
650586:04/12/27 23:09:39 ID:4ly+Zegl
無機的な冷たい印象を与える部屋の中。ベッドの上で、絡み合う二つの裸体が浮かび上がる。
「……お、お願い……もう、止めて……」
「お前の体は止めて欲しがっていないぞ? シーツに染みができる程ここを濡らしているくせに。いい加減自分に正直になれ」
「あ、あなたが……そう、するから……ああっ!」
全裸に剥かれた状態で、体を拘束された若い女。それは紛れも無く、手の中にある身分証の持ち主だった。
これでもかとばかりに広げられた彼女の両足の間に、中年の男が顔を埋めている。ぴちゃぴちゃという淫猥な音が、画面から聞こえて来ていた。
「んっ……あああっ……そんなに……しないで……ああんっ!」
背をのけぞらせ、髪を振り乱しながら必死で懇願する。想像だにしていなかった彼女の姿。
見たくなどないのに、視線を逸らすことができない。残酷なキャンベルの声が追い打ちをかける。
「どうかしら? なかなかに面白い見世物でしょう? ぜひ感想を聞きたいところだわ」
「……ドールは……どうして……」
キャンベルがまたしても笑った。
「Dr.がIRPOの女捜査官の味見をしてみたところ、すっかりお気に召したのよ。
Dr.ったら毎日のように手を変え品を変え、あの女を抱いて悦に入っているわ。正直羨ましいくらいね」
キャンベルの言葉を肯定するかのように、画面からはDr.クラインの声が聞こえて来た。
「……そろそろ辛抱たまらなくなってきたな。入れさせて貰うぞ」
「ううっ……」
諦め切ったかのように、タリスは瞳を伏せた。Dr.クラインが彼女の体をごろんと転がして俯せにさせると、腰を高く持ち上げる。
「あああっ!」
貫かれた彼女の喉から一際高い叫び声があがる。Dr.クラインが凄惨な笑顔を浮かべると、彼女の頭をぐっとシーツに押しつけた。
「……っ!」
塞がれた口からくぐもった苦痛の呻きが洩れ、抑えつける手の下で彼女の体が跳ねた。
651586:04/12/27 23:10:27 ID:4ly+Zegl
その抵抗を力で封じ、Dr.クラインが彼女に腰を激しく打ちつけていく。湿った肉の立てるなんとも言えない音が、響き渡った。
「いい体だ……たまらんな。お前の反応もいい……苛めてやりたくなる」
「……んんっ!」
抗議するかのような呻きが洩れる。Dr.クラインは手にかける力を込め、いっそう激しく腰を突き込んだ。
「もっと腰を振れ……もっと、もっとだ」
Dr.クラインの動きにあわせて、彼女の体もまた揺れる。男の喉から、獣じみた声があがった。
「いいぞ……イキそうだ……今日は、顔にかけてやるか」
Dr.クラインはぐいと無造作に男根を引き抜くと、タリスの体を仰向けにひっくり返した。
白濁した液体が勢い良くほとばしり、彼女の顔面を汚して行く。もはや声をあげる気力もないのか、彼女はぼんやりと視線を宙に彷徨わせていた。
「…………」
魅入られたかのように画面に見入っていると、不意にぶつっと音がして画面が暗くなった。
見ればキャンベルが薄ら笑いを浮かべてリモコンを手にしている。
「で、いかがだったかしら。あなたのご同僚の乱れるところは。なかなか面白い見世物だったでしょう?」
「ふざけるなよ……あんなもん見せられて喜べるか!」
ヒューズはぐっと拳を握りしめ、キャンベルを睨み付けた。
「その割には真剣に見てたじゃないの」
「うるせえ! どこだ、ドールは今どこにいる!?」
「本部よ。今頃はまたDr.に抱かれて喘いでいるんじゃないの?
今のあの女はさしずめDr.の性欲処理人形ってところね。まあもう男なら誰でもいいみたいだけど。
この前だってシュウザーに犯られて鳴いてたわよ。女捜査官といっても、今じゃあ雌犬以下ね」
キャンベルの見下し切った言葉に、ヒューズの頭の中で何かが弾けた。
「許さねえぞてめえらっ!」
652586:04/12/27 23:11:20 ID:4ly+Zegl

「……おっさん、大丈夫か?」
恐る恐るかけられた声に、ヒューズははっと我に返った。状況を確認しようと辺りを見回す。
無残に破壊されたオフィスの窓の近くで、自分は呆然と座り込んでいた。体のあちこちに傷があるところを見ると、どうやらひどく暴れたらしい。
すぐ近くにはレッドがいて、心配そうに自分を眺めている。
「何があった?」
大体の推測はついていたが、ヒューズは一応レッドにそう尋ねた。
「おっさんがキレてキャンベルに殴り掛かって、そしたらキャンベルが本性――あの女、蜘蛛の化け物だった――を現したんだよ。
そのまま乱闘になって、キャンベルはおっさんの鉄拳をくらってそこの窓から墜落したよ。
死んだかどうかまでは、わからないけど」
「……そうか」
淡々と答えて、ヒューズは立ち上がった。キャンベルの生死など、どうでも良いことだった。
頭の中には未だに、先程の映像が駆け巡っている。Dr.クラインに犯されていたタリスの姿。
そして彼女はおそらく今も、キャンベルが言うように犯され続けている。
「……なあおっさん、さっきの女の人って……」
言い掛けたレッドの襟首をヒューズはぐっと掴むと、力任せに壁にぐっと押しつけた。
「お、おっさん! 落ち着いてくれよ!」
慌てふためいてレッドがそう口にする。だがヒューズはそんなレッドには答えず、更に手に力を込めた。
「……く、苦しい……」
「いいかレッド。さっき見たもんのことは絶対に誰にも言うな。言ったらただじゃおかねえ。わかったな!?」
怯えた様子でレッドは首を縦に振った。それを確認すると、ヒューズは無言でレッドの首を抑えつけていた手を離す。
解放されたレッドは床にへたり込むと、げほげほと激しく咳き込んだ。
「おっさん……誰にも言わないから、一つだけ教えてくれ。あの女の人は、もしかしておっさんの……」
「あいつは俺の彼女でも何でもない。ただの同僚だ。
誰があんな、頭が堅くて真面目で融通が効かない奴のことなんか……」
言い掛けた言葉は、途中で力を無くした。犯される彼女の姿が再び脳裏に浮かぶ。
「助けにいくさ……待ってろ」
653586:04/12/27 23:12:38 ID:4ly+Zegl
今回はここまでです。
続きもでき次第投下しますので。
654名無しさん@ピンキー:04/12/27 23:18:01 ID:Nm3RJMXu
あああああああああああああ!!!!!!!!!
ありがとうありがとう!!!!!!!
ホントありがとうこれしか言えませんが続きを待ってますマジで。
655名無しさん@ピンキー:04/12/28 03:15:35 ID:Yk73N2n/
はげ しく グッ ジョブ !!
続きが待てません!でも良い子でハァハァしながら待ってるよ!
656名無しさん@ピンキー:04/12/28 15:31:16 ID:Tn0MHsWP
イイヨイイヨー
正座して続きマツヨー
657名無しさん@ピンキー:04/12/28 19:44:45 ID:UHAMf0Kw
お疲れ様です、とても素晴しいです!
読みやすいし、書き方がすごく上手ですね。
いつも楽しんで読ませてもらってます・・・・・感謝感激!
続きも楽しみにしちょります。
658名無しさん@ピンキー:04/12/29 05:05:25 ID:0VV8U3ZQ
おお、確かにちょっとマトモだ。珍しい(失礼)

でもやっぱ核心の部分に入るとやっぱ濃ゆいんだろうなぁ。
それはそれで激しく期待ハァハァ
659586:05/01/01 01:41:22 ID:Lq9t16RQ
正月休みのおかげで、予定より早く続きが書けたので投下します。
後半はほとんどエロ無いですが。次の話に繋げたいので。

「ふん、あっさりやられおって。何の為に改造してやったと思っているんだ、あいつら」
いまいましげにそう口にすると、Dr.クラインは目の前のモニターのスイッチを切った。ぶつっという音と共に、モニターの画面が暗くなる。
「……何か、言いたそうだな」
Dr.クラインはベッドの上で、無言でこちらを眺めているタリスに視線を向けた。
タリスが黙って俯き、瞳を伏せる。その仕草が、Dr.クラインの苛立たせた。
「言いたいことがあるのなら言ってみろ」
彼女に詰め寄り、強い調子で詰問した。
しばしの沈黙の後、タリスは意を決したように顔を上げた。
「……あなた達がいつまでも悪行の限りを尽くせる程、世の中は甘くないわ。近いうちに、あなた達は破滅する」
淡々と語られたその言葉は、Dr.クラインの神経を逆撫でした。
「そんなことが言える立場だというのか!? 私に飼われているも同然の身分だというのに!」
怒号にタリスが身を竦める。Dr.クラインは白衣のふところから手錠を取り出すと、彼女の腕を後ろへと捻り上げて拘束した。
「て、手錠は止めて!」
「自分の仕事道具で拘束されるのはそんなに屈辱か?」
ベッドの上で彼女に膝をつかせると、ズボンのジッパーを下ろして中から男根を取り出した。彼女の髪をわし掴みにするとと、顔を股間に押しつける。
「口で奉仕しろ。……逆らえばどうなるかは、言われなくてもわかっているだろう」
タリスは何か言い掛けたが、諦めたかのように口を開くと、Dr.クラインの男根を口に含んだ。
温かく湿った感触が男根を包み、舌がくすぐるように表面を撫で回す。
「……上手くなったじゃないか」
否定したいのか、瞳を伏せて首を微かに横に振って来る。その動きが男根を刺激することには気づいてないらしい。
柔らかかったそれがあっという間に堅く立ち上がり、彼女の喉の奥に当たる。

660586:05/01/01 01:43:12 ID:Lq9t16RQ
彼女の表情が苦しげに歪められるが、仕置きを恐れてか吐き出すような真似はしなかった。
「ふん……」
悪戯心を起こしたDr.クラインは、タリスに咥えさせたまま腰を落とし、ベッドの上に足を投げ出して座った。
自然と彼女の体は膝をついたまま、彼の膝の上にうずくまるような姿勢となる。
その状態で、Dr.クラインはタリスの胸元に右手を差し入れた。
「……んっ!」
彼女の体が驚いたように強ばる。その反応を楽しむかのように乳房をまさぐってやると、眉根を寄せて耐えるような表情になった。
感じまいと頑張ったところで、長くは持つまい。
先端を探り当てると、しごくように愛撫を加える。乳首がつんと尖るのが感じられた。
「んんんっ!」
いやいやをするように身を捩る。先程までとは異なり、頬が上気していた。
「どうした?」
乳首を弄ぶ手を止めず、わざとらしく尋ねる。左の手で顔に被さった髪をかきあげ、ついっと指を滑らせておとがいを持ち上げた。
潤んだ瞳が見上げて来る。自分の手の中の玩具。苛めてやりたくなるお人形。
左手を背中のくぼみにそって這わせながら、背を屈めて耳に息を吹きかける。
「ん……ふ……」
奉仕の合間に彼女が熱い吐息を洩らした。左手を下半身の方へと伸ばすと、尻の割れ目から秘裂に向けて指を這わせて行く。
タリスの体がびくっと跳ねた。その部分の襞をかきわけるように愛撫すると、指に温かい液体が絡み付く。
「……んん……」
潤っているそこに指を差し入れると、小刻みに体が震え出した。堪え切れなくなってきたのか、舌の動きが鈍くなってきている。
Dr.クラインは右手を戻すと、彼女の頭を掴んで股間に強く押しつけた。
「口が留守になっているぞ。しっかり奉仕しろ」
言いながら彼女の頭を揺する。抗議の呻きを無視し、Dr.クラインは彼女の口から与えられる快感をむさぼった。
思う存分楽しんだところで、手を離す。同じ目にあいたくないのか、タリスは必死で男根に舌を這わせて来た。
661586:05/01/01 01:44:35 ID:Lq9t16RQ
「良い格好だな」
咥えさせている間も、敏感な部分への愛撫は忘れない。指をその部分に沈めてやる度、切なそうに彼女は身悶えた。
そして次の瞬間、眉根を寄せて舐める行為に集中しようとする。快感に流されまいと必死で奉仕を続ける様は、彼の嗜虐心を更にかきたてた。
「今のお前のそのあさましい姿を、職場の同僚が見たらどう思うだろうな?」
タリスの表情が強ばった。首が横に振られる。どうやらそれだけは嫌らしい。
「なんだ? 見られたくないのか? 折角ビデオでも送りつけてやろうかと思ったのに……」
「ううっ……」
「まあいい。そろそろ出そうだ……しっかり受け止めろよ」
その言葉とほぼ同時に、Dr.クラインはタリスの口の中に射精した。
勢いでタリスが激しくむせ、白濁した液体が口の端からこぼれ落ちる。生温かいそれが、Dr.クラインの体にも降り掛かった。
「何をしている……そんなにビデオを送られたいか?」
「そ、それだけは……」
「それだけは?」
「止めて……お願いだから……」
Dr.クラインは酷薄な笑顔を浮かべると、彼女の頭を再び股間に押しつけた。
「だったら、お前が今こぼしたものを舐めて綺麗にしろ」
「はい……」
屈辱を感じているのか顔を歪めて、それでもタリスは口を開いた。桜色の舌がゆっくりと、付着した精液を舐めとって行く。
「……終わったわ。これでいい?」
そう言ってこちらを見上げて来る瞳には涙が滲んでいた。……まだだ。まだ、苛めたりない。この女が泣き叫び、哀願する様が見たい。
「ふん……まあ、ビデオを送るのだけは止めてやろう。だが」
ぐいと纏っていた薄布を引き剥がすと、ロープで身動きできないように体を縛り上げる。
抵抗を封じる為ではない。縛られた彼女の見せる表情がたまらないからだ。
柔らかい肌に目の荒いロープが、ぎりぎりと音を立てて食い込んで行く。乳房に巻きついた縄は、ただでさえ豊かな胸をいつもより大きく見せていた。
両足は広げられた状態で固定され、先程の愛撫で蜜を絡ませた秘部が丸見えになっている。
662586:05/01/01 01:45:17 ID:Lq9t16RQ
「……いい眺めだな。乳首は立っているし、下は濡れている。ついに縛られただけで感じるようになったか?」
「それはさっきあなたが……!」
言い掛けたタリスの口中に、Dr.クラインは指を入れて舌を掴んだ。タリスの瞳が驚きで見開かれる。
「口ごたえするな。お前は私の玩具だ。黙って抱かれていろ」
強い調子でそう言うと、Dr.クラインはタリスの秘所へ顔を埋めた。濡れたその部分に軽く息を吹き掛ける。
そんな僅かな刺激にも、敏感になっている彼女の体は激しく反応した。
「あ……駄目……」
「考えてみれば、お前はまだイッてなかったな。さて、今日も腰が抜けるまで可愛がって……」
Dr.クラインがにやにや笑いながら、タリスの最も敏感な突起を軽く咥えた時だった。
不意にけたたましい音を立てて警報が鳴り出した。
「えい、また邪魔が入ったか!」
苛立ちで顔を歪めると、Dr.クラインは端末の電源を入れて状況を確認すべくキーボードに指を走らせた。
画面に流れる文字の列を追ううちに、その表情が驚愕に取って変わられる。
「……馬鹿な。ブラックレイが爆破されただと!? 誰の仕業だ。何、アルカイザーの姿が基地内に!? 早急に情報を送れ……ええい、埒があかん! これからそっちへ行く!」
叫びながらキーボードで何やら打ち込むと、Dr.クラインは立ち上がった。
「何が起きたの……?」
「いまいましいヒーローが現れただけのことだ。だからお前を構ってはやれん……とはいえこのままでは可哀相だな」
部屋にある戸棚の一つから、Dr.クラインはバイブレーターを取り出した。広げられた両足の間に屈み込むと、それを膣口にあてがう。
「そら、戻って来るまでこいつを入れておいてやる。これで淋しくないだろう?」
反応を楽しむかのように、ゆっくりと中へ押し込んで行く。タリスの体がぴくっと震えた。
「あっ……くうっ……」
「考えてみれば、玩具を入れてやるのは初めてだったな」
奥深くまでしっかり入り込んだことを確認すると、Dr.クラインはバイブのスイッチを入れた。唸りを上げてバイブが振動を始める。
「あっ……あっ……いやっ……な、何これ……ああっ!」
「私が戻って来るまでそうしていろ。何、すぐに戻って来てやる」
喘ぎ始めたタリスに背を向けると、Dr.クラインはその部屋を後にした。
663586:05/01/01 01:46:06 ID:Lq9t16RQ

ヒューズは苛立っていた。
ブラッククロスの本部に潜入するまでに、考えていた以上に時間がかかってしまっていたのだ。
手をこまねいていたわけではない。が、ことは一刻を争う。何と言っても相手は悪の科学者だ。
いつ何時彼の気が変わって、彼女は殺されてしまうかもしれない。もしかしたら、既に手遅れとなっている可能性も――。
悪い方向へと傾く自分の想像を必死で打ち消し、ヒューズはブラッククロス本部へと潜入した。
潜入する際のごたごたでレッドが行方不明となり、代わりにアルカイザーという奇妙な格好の奴が加わったが、それすらも今の彼にとっては些細なことだった。
できる限り早く彼女を助け出し、ついでにDr.クラインをぶちのめす――考えられるのは、ただそれだけ。
焦る気持ちを抑え込み、ヒューズはアルカイザーはその他の連れと共に、基地の最深部を目指した。Dr.クラインのいる場所にきっと、彼女もいる。
そして対に、ヒューズはDr.クラインを追い詰めることに成功したのだった。

664586:05/01/01 01:47:12 ID:Lq9t16RQ

「バカな! 何故だ……」
自らの最高傑作と豪語した機械兵器を撃破されたDr.クラインが取った行動は、背を向けて逃げ出すことだった。
「てめえ待ちやがれ! 逃がすかっ!」
ヒューズは勢いよく床を蹴り、逃げる男の後を追った。ここまで来て、逃がすわけにはいかない。現在彼女の居場所を知るのは、おそらくこの男だけだ。
彼の突然の行動に、取り残された仲間の一人、レッドがシュウザー基地への案内をさせた金髪の女が声をあげた。
「ちょっとあんた、どこへ行く気よ!? なんかまだ真打ちが残ってるっぽい雰囲気なんだけど!?」
「アニー、おっさんを行かせてやってくれ。おっさんにとっては大事なことなんだ」
聞こえて来たアルカイザー――中身の見当はついていたが、言及するのは野暮というものだろう――の言葉に、ヒューズは心の中で礼を呟いた。
そのまま逃げる白衣の背を追うことに集中する。長い廊下を半ば程まで来た辺りで、追い付くことができた。
Dr.クラインの襟首を掴んで引き寄せると、力任せに持ち上げ、渾身の力を込めて床へと叩きつけた。
男の体が床の上で弾み、動かなくなる。再び襟を掴んで上体を起こさせると、頭にハンドブラスターを突きつけた。
「てめえがドールを弄んでいたことは知ってる。俺が聞きたいのはこれだけだ。言え! ドールはどこにいる!?」
「ドール……ああ、あの女捜査官か」
Dr.クラインはふてぶてしい笑顔を浮かべた。
「あの女は実にいい体をしてるぞ。感じやすくて濡れやすい上に、犯される時の声と表情の色っぽいことと言ったらない。
一度抱くとやみつきになる。捜査官なんかにしておくのはもったいないな」
「うるせえ! 聞かれてもいないことを喋るんじゃねえ!」
激昂したヒューズを、Dr.クラインは嘲るかのような瞳で見た。
「もしかして彼女に気があったのか? ふむ……格好からすると君は同僚のようだが、どうして彼女を犯ってしまわなかったんだ?
まあおかげで男というものを、じっくりと彼女に教え込んでやれたわけだが」
「いいかげんにしやがれっ!」
大声で叫ぶと、ヒューズはDr.クラインの脚目掛けてハンドブラスターの引き金を引いた。
銃口からほとばしった光線が、男の脚を貫通する。肉の焦げる匂いが辺りに漂った。
665586:05/01/01 01:48:09 ID:Lq9t16RQ
「ぐあっ!」
Dr.クラインが苦痛の呻きをあげ、撃たれた脚を抑えてのたうちまわる。ヒューズは無言でその傷を踏みつけた。
「ぐううっ……は、離せ……」
「いいか。もう一度だけ言ってやる。ドールはどこに閉じ込められている?」
Dr.クラインは答えない。ヒューズは踏みにじる足に力を込めた。
「言え! 言いやがれっ! 言わなきゃもう一本の脚も撃ってやる!」
「わ、わかった……」

「ここか……」
Dr.クラインから聞き出したタリスの監禁場所は、ヒューズが彼を問い詰めた廊下からそう遠くなかった。
これまた彼から奪ったキーで、施錠されたドアを開ける。科学者本人は、手錠で柱に繋いで放置してきた。
「ドール!」
部屋に飛び込んだ彼の視界に真っ先に入ったもの。それはベッドの上に、ぐったりと伏しているタリスの姿だった。
体に巻きついているロープ以外には、何一つ身に着けていない。おそらくDr.クラインが縛ったのだろう。余すところなくその魅力的な肢体をさらしている。
「……ん……あ……」
焦点のあわない瞳を天井に向け、荒い息を吐いている。部屋に誰か入って来たことにすら、気づいていないようだ。
助けに来たものの、想像もしていなかった事態に、ヒューズはしばし呆然と立ち尽くす羽目になった。
今更ながら、誰か女性の手を借りれば良かったと後悔する。
「……くっ!」
眺めているだけでは埒が開かない。まずはロープを解こうと、彼女の横たわるベッドへと近づいた。
「しっかりしろ」
否応なしにタリスの白い裸身が視界に入る。豊かな胸やその膨らみの桜色の先端に目を奪われそうになるのを必死で抑え、ロープに手をかけた。
666586:05/01/01 01:49:25 ID:Lq9t16RQ
彼女の首が僅かに動き、潤んだ瞳がこちらを見た。その唇が微かに開き、熱っぽい吐息が洩れる。
「戻っ……て……来た……の……?」
熱に浮かされたように彼女は呟いた。目の前にいるのが誰なのか、わかっていないらしい。
「お願い……こ、これ……もう、抜いてほしいの……」
「抜いてくれ? 何をだ?」
思わず尋ね返していた。
「……抜いて……苦しいの……」
視線が下腹部の方へと移動する。つられてヒューズの視線も動いた。
大きく広げられた両足の間、なるべく見るまいとしていた部分に、唸りをあげる黒い物体があった。
「あ、あの変態科学者! 何を考えてやがるんだ」
Dr.クラインの行動に、ヒューズは改めて吐き気を感じた。一体どれくらいの間、こんな状態で放置されていたのだろう。これで精も根も尽き果ててしまったに違いない。
ヒューズは深く入り込んでいたバイブのスイッチを切り、引き抜いて投げ捨てた。タリスが安堵したかのように大きく息をつく。
「待ってろ。今こいつも外してやるから」
肌に食い込んでいたロープを解きながら、ヒューズはできうる限りそっと声をかけた。
手に触れる彼女の肌の柔らかさについては、なるべく考えないようにする。
「……ん……」
彼女は未だ焦点のあわない瞳で、ぼんやりと宙を見ている。
「くそっ、堅いな……あの変質者、どういう趣味してんだ……」
ようやくロープと手錠が外れた。タリスは生気の無い表情で視線を彷徨わせながら、解放された手首をさすっている。
白い肌についた赤い縄の跡を、ヒューズは痛々しい気持ちで見守った。
「助けに来た。もう大丈夫だからな」
顔を覗き込むようにしてそう告げる。彼女の瞳の焦点が定まったかと思うと、驚いたかのように見開かれた。
ようやく、目の前にいるのが誰なのかわかったようだ。
「ヒューズ……? なんでここに……え……」
安心させようと口を開きかけたヒューズを遮ったのは、彼女の喉からほとばしった悲鳴だった。
667586:05/01/01 01:50:01 ID:Lq9t16RQ
「いやあああああっ!」
「お……おい!」
思ってもいなかった反応に抗議の声が出る。だがタリスはそれに答えず、激しくかぶりを振って絶叫した。
「見ないで! 見ないでよおっ!」
伸ばされたヒューズの手から逃れるように身を引き離すと、タリスは顔を覆って伏してしまった。
「あ……あなたにだけは……あなたにだけはこんな姿、見られたくなかったのに……こんな、情けない姿……」
伏した体が小刻みに震え、嗚咽が聞こえて来た。
「ドール……」
伸ばした手は、途中で止まった。今の彼女に触れたところで、怯えさせてしまうだけではないだろうか?
「見ないで……お願い、私を見ないで……」
かけてやれる言葉すらみつからない。何を言えば彼女に届くというのだろう。
「……何か着る物、探して来てやる。その格好じゃ帰れないだろ」
例えようもなく苦い気持ちを胸に、ヒューズはその部屋を出た。
「くそっ!」
出たところで、ヒューズは力任せに壁を殴りつけた。意味がないのはわかっている。だがそうせずにはいられなかった。
「あいつを……あいつを無茶苦茶にしやがって! あんな姿、俺だって見たくなんかなかったさ!
なあ、俺はどうすりゃいいんだ……」
668名無しさん@ピンキー:05/01/01 01:50:37 ID:JYL68/Zv
リアルタイム遭遇キタ━━(゚∀゚)━( ゚∀)━(  ゚)━(  )━(  )━(゚  )━(∀゚ )━(゚∀゚)━━!!!!!!
669586:05/01/01 01:52:09 ID:Lq9t16RQ
今回はここまでです。
次で596のシチュやりますんで。
670名無しさん@ピンキー:05/01/01 22:02:25 ID:tzKtiWF5
ギャーーース!!
お年玉キテターーーーー!!
お早いお仕事、お疲れ様です。
本当読みやすいし、うまく言えないけど
読んでてドキドキしまつ。
続きを楽しみに待ってますので、ガンガレ!!
671名無しさん@ピンキー:05/01/03 02:36:46 ID:WGd63cC1
続きまってまつ!
IRPOハァハァ
672名無しさん@ピンキー:05/01/03 20:44:19 ID:19ihG1ts
正月祝いキタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!

続き楽しみにしてますほしゅ。
673名無しさん@ピンキー:05/01/05 09:47:06 ID:li0ivwV6
サイレンス×メサルティムとかどっかにないでつか?
674名無しさん@ピンキー:05/01/07 16:00:22 ID:By3PFVgt
ホッシュ

>>673
魚類はイラン
675名無しさん@ピンキー:05/01/07 18:08:25 ID:g4dHPFgx
魚類言ふな。魚だけに。
676名無しさん@ピンキー:05/01/08 18:20:49 ID:FXPKEnWD
10回くらい読んでようやく理解できたほしゅorz
677名無しさん@ピンキー:05/01/08 21:07:46 ID:qbnlP/dp
>>675ウマイなw
678名無しさん@ピンキー:05/01/08 21:18:57 ID:4NsEAs33
???('A`)
679名無しさん@ピンキー:05/01/09 21:53:01 ID:KLL+rbVZ
>>678
> 魚類言 ふな 。魚だけに。
680名無しさん@ピンキー:05/01/09 22:46:40 ID:IspJvsl7
>>679を見てようやくわかった俺は負け組orz
681名無しさん@ピンキー:05/01/09 23:15:15 ID:+3S0wEih
ホッシュ→フィッシュ

だと思った俺はド低脳ooooorrzzz
682名無しさん@ピンキー:05/01/10 18:58:03 ID:vZrythEb
>>681

    ○y一~~ イキロ
    |\へ
_| ̄|● ̄|






.   ドカッ
    ●ミ  ○   
        \) ̄
   _| ̄|ミ <
683名無しさん@ピンキー:05/01/10 19:29:42 ID:HDsRMNnt
サイレンスって単に喋らないのか、
それとも全く喋れないのかどっちなんだろう?
684名無しさん@ピンキー:05/01/10 19:40:58 ID:DkF3+lev
影は喋れるんだし単に喋らないだけなんだと思う
685名無しさん@ピンキー:05/01/10 20:43:42 ID:Omeei5Bh
>>478
だいぶ前だけどこの人はどこ行ったんだろう・・・

楽しみに待ってたのに(´・ω・`)ショボーン
久々にアセルス読みたいよ。
686586:05/01/11 00:27:57 ID:L8ciWPdl
流れを切ってしまってすみませんが、続きです。

ブラッククロス基地が壊滅して一ヵ月後、IRPO本部にて――

「……あ」
部屋に入ったヒューズは思わず声をあげた。昨日までは空席だった机に、見慣れた姿が座っている。
「おはよう、ヒューズ」
ヒューズを認めたタリスは淡々とそう口にした。アイスブルーの瞳が、正面から真っ直ぐ自分をみつめて来る。
今から一ヵ月前、最後に見た彼女の姿が脳裏に甦った。ブラッククロスの基地から帰還するシップの中、彼女はただ黙りこくって俯いていた。
自らの細い肩を抱き、全身から拒絶の気配を漂わせて。その気配に押され、結局自分は何の言葉もかけてやれなかった。
今目の前にいる彼女は、少なくともあの時よりは回復したようには見える。
「お、おう……早いな」
彼女の机に近づくと、ヒューズは何気ない風を装って尋ねた。
「もう出て来て大丈夫なのか?」
「いつまでも休んでもいられないから。
さすがにしばらく現場には出られそうにないから、デスクワーク中心になりそうだけど」
顔の前で組み合わせた両手に額を押しつける。表情からも声音からも苦悩がうかがいとれ、ヒューズは居たたまれなくなった。
二人の間に、沈黙が落ちる。
「……ねえ」
不意に、タリスの方から声をかけてきた。
「なんだ?」
「その……報告書に伏せておいてくれたのね。私がされたこと……」
ブラッククロスが壊滅した後に提出した報告書。それに、ヒューズはタリスが捕らわれて監禁されたことしか書かなかった。
「上が知る必要のあることじゃねえだろ」
即答すると、タリスは静かに瞳を伏せた。
「……ありがとう」
「気にすんな。それより、無理すんじゃねえぞ」
真面目な奴程思い詰めやすいんだから……そう、声には出さずに呟くと、ヒューズは自分の机へと向かったのだった。

687586:05/01/11 00:28:36 ID:L8ciWPdl
ここのところ、リージョン界は平穏でめぼしい事件は起きていない。ヒューズは数日前に解決したある事件の報告書をまとめながら、時折タリスの方へと視線を向けた。
傍目には、普段通り仕事をしているように見える。だが、つきあいの長いヒューズは気づいていた。彼女が仕事に集中しきれていないことを。
そしてそれは自分も同じだった。タリスの姿を見る度、頭の中に彼女の白く均整の取れた裸身が浮かんで来る。そしてあの変態科学者の姿も。
監禁されている間、一体どんな風に抱かれたのか、そしてどんな声をあげて応えたのか――。
Dr.クラインがタリスを犯す様を想像する度に、苛立ちと、嫉妬にも似た奇妙な感情が沸き起こって来る。
「……くそっ」
小声で呟くと、ヒューズは立ち上がった。その音に、隣の机のサイレンスが物問いたげな眼差しを向けて来る。
「煙草が切れた。買って来る」

廊下の自販機で煙草を買って一服すると、多少は気分が落ち着いた。吸い殻を近くの灰皿へ落とすと、部署へと戻ろうと歩き出す。
廊下の向こうにドアが見えた。そのドアが開いて、中からタリスが出て来る。手には分厚いファイルが数冊抱えられていた。おそらく資料室へ行くのだろう。
お互いそのまま歩き続け、すれ違おうとした時だった。不意に何かに足を取られたのか、タリスの体が大きくよろめいた。ファイルが彼女の手を離れ、空中へと飛び出す。
688586:05/01/11 00:29:26 ID:L8ciWPdl
「……危ねえ!」
咄嗟に手を伸ばし、倒れ込む彼女を抱き止めていた。衝撃がして両腕に重みがかかる。
「あ……」
ごくごく近い距離に、驚いたように見開かれた彼女の瞳がある。香水かそれとも彼女の肌の匂いか、ふわり、と甘い香りが鼻孔をくすぐった。
無意識のうちに、唾を飲み込んでいた。触れ合っている部分から、柔らかな感触と温もりが伝わって来る。頭の中にまたしても、あの時見た彼女の裸身が浮かんだ。
目の前のIRPOの制服の下には、あの女らしい肢体があるのだ……。
「ヒューズ……」
こちらをみつめている彼女の瞳は、いつしか怯えに似た色を浮かべていた。
やや濃い目のルージュを引いた唇が、わななくように震えている。頬が僅かに上気し、桜色に染まっていた。
気づくか気づかないくらいかの微かさで、体を震わせている。表情、仕草、全てがむしゃぶりつきたくなるような色気に満ちていた。
手に力が籠もる。抱きしめ、口づけて、肌の滑らかさを確かめたい。どんな顔をするのか、どんな声をあげるのか……。
「……離して……」
途方にくれたような言葉に、ヒューズははっと我に返り手を離した。タリスはさっとしゃがみ込むと、廊下に散らばったファイルを拾い集め始めた。
「ドール……その……」
彼女の顔は床を向いたまま。自分と視線をあわせようとしない。ファイルのぶつかりあう音だけが、廊下に響く。
落としたファイルを全て拾い集めると、タリスはそれを胸に抱き込むようにして抱えた。拒絶とも取れる姿勢。
視線は足許に向けられたままだ。決してこちらを見ようとはして来ない。
「ごめんなさい……それと、さっきはありがとう……」
俯いたままかぶりを振ると、彼女は早足で行ってしまった。
689586:05/01/11 00:30:05 ID:L8ciWPdl

ヒューズと別れたタリスは、資料室に駆け込むと勢い良くドアを閉めた。
「はあ……はあ……」
部屋の奥へと定まらない足取りで歩く。もう、限界だった。荒い息を吐き、壁に背を預ける。
「最低だわ……」
瞳から涙が溢れた。自身の細い肩をぎゅっと抱いて身を震わせる。体の芯が熱い。熱くてたまらない。
ついさっき、廊下でヒューズに抱き止められた時。彼の筋肉質の体の感触を全身で感じとった時。体の奥の情欲に火がついてしまったのだ。
「心配してくれているのに……私ときたら……」
彼に「抱かれる」ことを望んでしまった。あの逞しい体に抱きすくめられ、押し倒されたいと。
あのままもうしばらく触れ合っていたら、自分は欲情の炎に理性を焼き切られ、恥も外聞もかなぐりすてて、彼に「抱いてくれ」と懇願していただろう。
恥ずかしさで、ヒューズの顔をまともに見ることすらできなかった。できたのは、彼に背を向けて逃げ出すことだけ。
そして彼から離れた今も、自分の体の芯は疼き続けている。
タイを緩めてブラウスのボタンを外す。今は少しでも火照った体を冷やしたかった。
ボタンを一つ外しただけでは、充分なだけの外気が入って来ない。少し躊躇ったが、二つ、三つとボタンを外して行く。
ブラジャーに包まれた重たげな胸のふくらみが、あらわになった。
「あ……」
片方の手が、乳房の上に落ちた。そのままゆっくりと撫で擦り始める。快感が背筋を走り抜けた。
一体、自分は何をしているのだろう。そう思うが手を止めることができない。もう片方の手も加わり、両の手が胸を揉みしだく。
「あ……はあ……駄目……」
理性がこんなことをしてはいけないと、訴えかけて来る。そもそもここは資料室だ。さほど人の来るところではないが、それでもいつ何時誰かが来ないとも限らない。
「駄目よ……こんなところで……止めなくちゃ……」
呟きに反して、手の動きは止まろうとしない。ブラジャーのホックが外れ、乳房が解放された。外気に晒された胸を、わしづかみにする。
690586:05/01/11 00:30:48 ID:L8ciWPdl
「んん……」
左手の指を口に含む。唾液で濡らした指で、乳首をきゅっと押し潰すようにしてこすった。
快感が輪のように広がって体を支配し、腰から力が抜けた。立っていることができなくなり、壁に背を預けたままずるずると床に座り込む。
「駄目……駄目だってば……」
力無くかぶりを振り、タリスは呟いた。よりにもよって昼間の職場で、破廉恥な行為に自分は耽っている。
「あ……ん……」
いけないと思えば思う程、その行為に没頭していく自分がいる。右手をスパッツの内部に潜り込ませる。手が既に湿っている下着に触れた。
最も敏感な部分を下着の上からぐいぐい押しつける。とろっと蜜が溢れ出すのが、自分でも感じられた。
「……くぅん……」
鼻にかかった甘い声が洩れた。がらんとした資料室で、その声が妙に響いたように思える。一瞬の懸念。
だがその懸念は即座に快感を求める気持ちに押し流されてしまう。もっと気持ちよくなりたい。痺れるような蕩けるような陶酔感を味わいたい。
我慢ができなくなり、ウェストに手をかけるとスパッツを下着ごと引きずり下ろした。下腹部に触れた冷たい空気に、一瞬頭が冷える。
「ああ……」
IRPOの資料室。ファイルを収めた棚が並ぶその部屋で、昼日中に胸を大きくはだけ、下半身の着衣を半ば下げた状態で、自分で自分を慰めている女。みじめで、あさましい光景。
「……ああっ!」
だがそう感じた次の瞬間には、また耐えられないほど体の芯が疼いていた。
恥ずかしさと情けなさで涙をこぼしながら、タリスは疼く体を慰めるべく、左手で胸を揉み、右手の指を秘裂に這わせた。
「んっ……あっ……あっ……」
細い指で膣壁や小さな突起をこする。蜜が今まで以上に溢れ出し、ねっとりと指に絡んだ。喉から洩れる声を殺すまいという意志も、次第に働かなくなって行く。
「はあっ……ああっ……」
体を愛撫すればする程、内で燃える情欲の炎は大きくなっていく。静めようした行為は却って、火に油を注いでいた。
「は、早くイかないと……いつまでも戻らなかったら、変に思われる……」
691586:05/01/11 00:32:01 ID:L8ciWPdl
もしかしたら心配した誰かが自分を探しに来るかもしれない。そしてこんなところを見られでもしたら――。
羞恥で頬がかっと赤く染まり、全身が今まで以上に熱くなる。タリスは絶頂に達しようと、必死で体を愛撫した。
だが、焦れば焦る程、望む高ぶりは訪れようとしない。むしろ欠乏感の方が募って行く。
「ううっ……いや……だ……イキたいのに……イケ……ない……なんて……」
達することもできず、かといって行為を止めることもできない。絶望でタリスは身を捩った。
啜り泣きながらタリスが自慰を続けていると、不意にドアノブがかちゃりと音を立てた。
「……!」
驚いてはっと息を呑む。ドアに填め込まれた磨りガラスの向こうに、黒い人影が見えた。誰かが、部屋に入って来ようとしているのだ。
隠れなければ。でなければ、乱れた衣服を直して平静を装わなければ。そう思うが、情欲と快楽によって力の抜け切った体は、思うように動こうとしない。
ただただ体を堅くして見守ることしかできないうちに、ドアが静かに開いた。
「……サ、サイレンス!?」
部屋に入って来たのは、同僚である妖魔の青年だった。彼は後ろ手にドアを閉めると、表情一つ変えることなくタリスを眺めた。
「あ……その、これは……」
サイレンスは黙ったまま、淡々と自分を見続けている。頬がまたしても羞恥で赤く染まった。
彼の視線が付き刺さるように感じられ、タリスは瞳を伏せた。一体どう思われているのだろう。恥ずかしい女か、それともいやらしい女か……。
深く物思いに沈んでいた為、タリスは気づけなかった。サイレンスがいつしか、自分のすぐ傍らまで来て、膝をついてこちらを見ていることに。
不意に腕が伸びてくると、タリスの体を抱き上げた。抗議の声をあげる暇もなく、唇が柔らかいもので塞がれる。
それがサイレンスの唇だと気づくまでに、数秒の時間を要した。体温が自分より低いのか、触れ合っているそれは冷んやりとした感触だ。
692586:05/01/11 00:32:41 ID:L8ciWPdl
「んん……」
サイレンスの腕を振りほどこうとするが、体に全くと言っていい程力が入らない。それでいながら、触れ合っている唇の感触だけは妙に鮮明だ。
最初は羽根のように軽かった口づけに、僅かに力が加わり出した。極々些細な力だが、少しずつタリスの唇を開かせて行く。
「ん……あ……」
抵抗することができない。開かされた口の中に、舌がゆっくりと侵入してきた。
口内にその感触を感じとった瞬間、今まで感じたことのないような強い快感が全身を駆け巡った。あまりの強さに、一瞬、呼吸が止まりそうになる。
たっぷり数分にも渡る長く濃厚な口づけの後に、サイレンスの唇が離れた。
「サイレンス……」
かすれた声で彼の名を口にする。妖魔の青年は、静かに自分を見下ろしていた。無表情に近いその表情から、彼が何を考えているのかを伺い知ることはできない。
「あ……」
尋ねたいことは山程あった。だがその問いを口に乗せる前に、サイレンスはタリスの胸に手を置いた。ふくらみをやんわりとその手が揉みしだく。
「やっ……」
びくん、と体が震えた。サイレンスが首筋に顔を埋め、口づけてくる。その部分から、快い痺れが広がり出した。
身動き一つできず、ただただサイレンスの愛撫に身を任せることしかできない。サイレンスの唇が次第に下の方へと下がって行く。
首筋から鎖骨のの辺りをなぞり、それから胸へと滑り降りた。続いて、ふくらみの頂きへと昇って行く。
「んはあっ!」
サイレンスが既に尖っていた先端を口に含んで吸い上げた。突然の強い刺激に、悲鳴にも似た声が洩れる。
「だ、駄目……こ……声が……」
外へ聞こえてしまう。懸念が伝わったのか、サイレンスが再び唇を重ねて来た。自然と視界が塞がれ、彼が何をしようとしているのかが見えなくなる。
太ももに、手が触れた。ゆっくりと上の方へと上がって行く。見ることができないせいか、その動きが恐ろしい程鋭敏に伝わって来る。
「ん……」
上がって来た手が太ももの付け根に達した。そのまま股間の方へ、秘められた部分へと移動していく。
693586:05/01/11 00:33:17 ID:L8ciWPdl
指が濡れた襞をかきわけ、肉芽をぐっとこすられた。腰が熱く蕩けたようになり、頭の芯が痺れていく。背がのけぞり、体がびくびくと痙攣するように震えた。
自分を抱きかかえている方のサイレンスの腕に、力が籠もった。体と体がきつく密着し、身を捩ることができなくなる。
その状態で、彼の指が内部へと入り込んで来た。二本の指が膣内を満たし、別の指がもっとも感じる突起を刺激する。
唇を塞がれている為声を上げることができず、きつく抱きしめられているが故身を震わすこともできない。
そのせいか、熱が内部に籠もるような感覚に襲われる。籠もった熱は激しさを増し、タリスを絶頂へと一気に押しやった。
「……っ!」
ぎゅっと閉じた瞼の下で白い光が弾け、塞がれた口の下では声にならぬ悲鳴が洩れる。タリスの体はぐったりと力を失い、意識は光の中へと呑み込まれて行った。

数分程で意識は戻った。先程と同じ体勢のまま、サイレンスが自分を覗き込んでいる。
あんな行為をした後だというのに、彼の表情は全く変わっていない。
またしても、頬が赤く染まるのが感じられる。
そろそろと彼の腕から抜け出す。達したせいか、体の疼きや火照りは治まっていた。だが胸の内には苦いものが渦巻いていた。
彼とこういう行為をしたかったわけではないのに、結果としてそれに溺れてしまった。快楽に呑まれ、理性を失ったのだ。
俯いて衣服の乱れを直すうちに、みじめさが押し寄せて来た。身を震わせて唇を噛みしめる。
タリスの肩に、軽い感触が触れた。驚いてそちらを見ると、サイレンスが肩に手を乗せて首を横に振っている。
「……気に病むなと言いたいの?」
694586:05/01/11 00:33:52 ID:L8ciWPdl
首が縦に振られる。肩に乗せられた手に、力が籠もった。
「何故、あんなことをしたの? 別に私としたかったわけではないんでしょう?」
それが目的なら、最後までしていた筈だ。丁寧な愛撫で絶頂に導いただけで、彼自身は自分を満足させる行為を一切行わなかった。
サイレンスは頷くと、庇うように手をタリスの前にのばした。警戒するような視線を、ドアの方に向ける。
「私を、庇って……? あのままにしておいたら、誰かにみつかったから……」
またしても肯定の仕草がかえってくる。彼の指摘したとおりだった。
あのままにされていたら、いつまで立っても自慰を止められず、悶え苦しんでいるところを誰か他の人間にみつかっていたかもしれない。
最悪の場合、完全に理性を失い、体の疼きを静めてくれる相手を探しに彷徨い出てしまった可能性もあるのだ。
そうなってしまった時のことを想像し、タリスは恐怖で身がすくむのを感じた。
「……ありがとう」
まだ微妙に割り切れないものがあったが、彼が自分を助けようとしてくれたことは確かだ。それに、妖魔と人間ではどうしても価値観が違う。
気にするなとでも言いたげに、タリスの背を軽く叩くと、サイレンスは静かに資料室を出て行った。
残されたタリスは、床に座り込み、みじめな気持ちで俯いた。
自分の体は完全におかしくなってしまったらしい。今日のこの醜態は一体何なのだろう? よりにもよって職場でこんな行為に耽ってしまうなどとは。
「私、もう駄目かもしれない……いったいどうしたらいいの?」
震える自分の体を抱きしめ、タリスは一人呟いたのだった。
695586:05/01/11 00:35:01 ID:L8ciWPdl
すいません、この後もう1ラウンドあるんですが、
ちょっと席を外さないとならなくなりまして。
しばらくしたらまた投下しに来ます。
696586:05/01/11 02:16:07 ID:L8ciWPdl
戻って来ました。では、続きを落とします。

「遅えな、あいつ……」
ヒューズは苛立ちながら時計を眺め、それから未だに空のままの席を眺めた。
「たかが資料取って戻って来るだけだろうが。何とろとろしてやがる」
廊下で別れた後、ヒューズはすぐに部屋へと取って返すと報告書をまとめる作業に戻った。それからかなりの時間が経過したが、未だにタリスは帰って来ない。
吸っていた煙草を灰皿に押しつけ、新しいのを咥えて火を点けた。さっきからこんなことばかり、やっているような気がする。
廊下でのことを思い出す。あの時の彼女は明らかに様子が変だった。普段の彼女なら――。
普段。普段とは何だ? あんな目にあったのだ。今までどおりで、いられるわけがない。
ヒューズは咥えたばかりの煙草を灰皿の上に落とすと、立ち上がった。
「ちょっと出て来る」
コットンが身軽に、ヒューズの机の上に飛び乗って来た。煙草の箱を手に取り、首を傾げる。
「キュウキュウキュキュキュキュウ?(ヒューズ、これまだ沢山入ってるよ?)」
「煙草買いに行くわけじゃねえよ。詮索すんな、毛玉」

資料室の前で、ヒューズは立ち止まった。いざ来たものの、中へ入ったものかどうか踏ん切りがつかない。
なんとなく不安になって様子を見に来てしまったものの、はっきりした根拠があったわけではない。
何も問題などない可能性の方が高いのだ。状況が状況なだけに、タリスは変に気を使われるのを嫌がるかもしれない。
磨りガラスをはめ込んだドアの前でためらっていると、耳が中から聞こえて来る音を捕らえた。
女の声。鼻にかかったような、掠れたような甘い声だ。はっとして聞き耳を立てる。間違いない。これは喘ぎ声だ。
ぎくりとする。動悸が驚愕で激しくなっているのがわかる。からからに乾いた口の中を湿すかのように唾を呑み込むと、ヒューズはそっとドアのノブに手をかけた。
細くドアを開けると、ヒューズは資料室の中を覗いた。目に入ったのは、棚の並ぶ部屋の中、奥の壁の手前で抱き合う男女。
女の服ははだけられ、下着はずり落ちている。そんなあられもない格好で、彼女は肌を上気させ喘いでいた。
「……!」
思ってもみなかった光景に、ヒューズの頭の中が真っ白になる。妙にぎくしゃくした動きでドアを閉めると、ヒューズはその部屋に背を向けた。
697586:05/01/11 02:16:48 ID:L8ciWPdl

それからどうやって戻ったのか、そして何をしたのか、全くといっていい程記憶に残っていない。コットンが何やらまとわりついてうるさく聞いていたような、それだけを微かに憶えている。
気がつくとサイレンスもタリスも戻って来ていたが、声をかけることはできなかった。
二人もお互いに何か話をするでもなく、親しそうな様子を見せるでもなく、ただただそれぞれの仕事をしている。
さっきのあれは白昼夢なのではないかと、そう考えてしまいたくなるくらい、二人の様子は互いを気にかけていなかった。
だがそんな二人を見る、ヒューズの方が落ち着かなかった。先程の光景を思い返す度に、ささくれ立つような、そんな不快感に襲われる。
別におかしなことじゃないさ。ヒューズは声に出さずに呟いた。
IRPOは別に職場での恋愛を禁止しているわけではない。二人がどんな関係になろうが、それは二人の間のこと。自分が首を突っ込むべき問題ではない。
当然過ぎて、わざわざ繰り返すのもバカバカしく感じられるぐらいだ。
それなのに……何故、こんなに胸の奥が灼けるように苦しいのだろう。
手の中で、乾いた音がした。見れば、筆記具が砕けている。気がつかないうちに、力が籠もっていたようだ。
喉から乾いた笑いが洩れる。自分は一体何をやっているのだろう?
いつしか、部屋の中は薄暗くなっていた。同僚も皆姿が見えない。時間が来て、帰ってしまったようだ。そのことにすら、自分は気づかなかった。
どうも調子が変だ。ヒューズは溜め息をつくと、帰り支度をするべくカバンを開けた。私物をまとめてその中に放り込む。
その時、部屋のドアが微かな音を立てて開いた。高い足音が、部屋の中に入って来る。
「ヒューズ、まだ残っていたの?」
タリスだった。自分を見て、少し驚いたような顔をしている。まあ確かに、仕事が終われば普段はすぐに帰る人間が残っていたら、驚きもするだろう。
「……ちょっと、な。忘れ物か?」
「ええ」
頷くとタリスは彼女の机に歩み寄った。引き出しを開けると、中を探し出す。
「どうも気が緩んでいるみたい。つまらないミスばかりしてるわ」
些細な言葉だった。だがその些細な言葉が、ヒューズには引っ掛かった。
だから、資料室であんなことをしていたというのだろうか……? 狂暴な気持ちが沸き起こって来る。
「気が緩んでいる……?」
698586:05/01/11 02:19:12 ID:L8ciWPdl
言いながら立ち上がると、彼女の背後に回った。気づいていないのかそれとも単に気にしていないのか、彼女は振り向きもせずそのまま机の中を探している。
「あなただから言うけど……ほら、色々あったから……」
下を向いて引き出しの中を覗き込んでいる。低い位置にある細く白い首筋が、目に入った。
あの首筋に、触れた男がいる。彼女を監禁した変態科学者だけでなく、自分の同僚までもが――。
ヒューズの頭の中で、何かが勢い良く切れた。背後からタリスにつかみかかると、その体を羽交い締めにする。
驚きで彼女の体がすくむのが、はっきりとわかった。白いうなじに口づけると、赤い跡が残るまで力を込めて吸う。
「何をするの!? 離して!」
タリスが束縛を振り解こうと身を捩るが、腕力で自分に叶う筈もない。がっちりと抑え込んだまま、豊かな胸を服の上から力いっぱい掴む。
「……い、痛いわ! 胸をそんなに強い力で掴まないで! ヒューズ、どうかしてるわよ!」
「うるせえっ! 人のことを言えた義理か!」
邪魔な布地を力任せに引っ張る。音を立ててブラウスの生地が裂けた。ブラジャーの肩紐が引っ掛かった、丸みのある肩のラインがあらわになる。
「どういうこと?」
「さっき資料室で、お前サイレンスと何してやがった!?」
虚をつかれたのか、タリスの体から一瞬力が抜けた。
「そんな……見てたの……?」
「ああ見てたさ!」
叫ぶと、ヒューズはタリスを力任せに床に押し倒した。彼女の体を正面を向かせると、乱暴にブラウスの残りを引き千切る。
白い肌がヒューズの視線の許に晒された。情事の跡が残っていないかと、つい探してしまう。
699586:05/01/11 02:19:46 ID:L8ciWPdl
「いやあ!」
タリスが身を捩る。ヒューズは体重を利用して、彼女の体を押さえ込んだ。
「うるせ、騒ぐんじゃねえ」
冷たい床に押し倒され、両手を押さえつけられたタリスは、恐怖と嫌悪が入り混じった瞳でこちらを見上げている。
破れたブラウスが申し訳程度に上半身にまとわりつき、ブラジャーが胸のふくらみを覆い隠していた。
「見せろよ」
ブラジャーをぐいと押し上げると、豊かな乳房がこぼれ落ちた。そのふくらみに顔を埋めると、何ともいえない柔らかな感触と温もりが伝わって来る。
もっと早くこうすれば良かったんだ、と頭の中で何かが囁きかけた。そうすれば、彼女は完全に自分のものになっていたのだろうから。
「止めてってば!」
タリスの叫びに、血が頭に昇った。そんなに自分に触れられるのが嫌なのか……? 彼ならどこを触れられても構わないというのに?
痣をつけかねないくらい強い力で、胸のふくらみを握りしめる。タリスの喉から悲痛な声が洩れた。
「痛っ……」
首の付け根に口づけると、強く吸った。跡がたくさん残ればいい。誰にも肌を見せられなくなるくらいに。首から胸にかけて、赤い跡を散らしていく。
「下もだ……」
下半身を覆うスパッツに手をかける。タリスがいやいやをするように首を横に振った。
「ヒューズ……お願い、もう止めて……こんな形であなたに抱かれるのは嫌なの……」
手の動きが一瞬止まった。タリスは哀願するような瞳で、こちらを見ている。瞳に涙が滲んでいた。
自分は何をしようとしているのだ?
700586:05/01/11 02:20:25 ID:L8ciWPdl
だが次の瞬間には、また資料室での光景が甦った。あの変態科学者とのことだけならまだいい。だがサイレンスとまでとなると――。
ぐっと唇を噛むと、スパッツと下着を引きずり下ろす。滑らかな太ももと、やや濃い目の翳りに覆われた恥丘が目に入った。
「やめてえ!」
「うるせえっ! さんざん男に抱かれまくったくせに、今更何を恥ずかしがってやがるっ! 声まであげてよがってたのはどいつだっ! この淫売!」
その言葉に、タリスの瞳が愕然と見開かれ、体から力が抜けた。だがそんな彼女に構わず、両の膝を乱暴に開かせる。秘められた部分が目の前にさらけ出された。
「ここであいつを受け入れやがったんだな……」
まだ濡れていないその部分に、指を強引に差し入れる。タリスの顔が苦痛に歪められた。
「……あっ……くぅ……」
ぐいぐいと指を動かすうちに、秘裂は少しずつ潤ってきた。彼女の喉から悲鳴とも喘ぎともつかない細い声が洩れる。その声が更に激情をかきたてた。
刻みつけてやりたい。自分という男の存在を、彼女の体に。
既に男根は痛いぐらいに膨れ上がっている。ズボンのジッパーを下ろすと、存在を誇示するかのようにそそり立った。
彼女の両足を持ち上げて抱え込み、大きく開かせた足の間に男根をあてがうと一気に腰を突き込んだ。
充分に濡れていないその部分は、ヒューズをなかなか受け入れようとしない。それすらも彼女の抵抗のように感じられ、ヒューズを苛立たせる。
「俺に抱かれるのは、そんなに嫌かよ……今までに何度もここに突っ込まれたんだろ?」
力ずくで無理矢理男根を、彼女の中へとねじ込んで行く。
701586:05/01/11 02:21:14 ID:L8ciWPdl
「うっく……あうっ……」
泣き声にも似た声をタリスがあげた。抵抗する気を無くしたのか、人形のように大人しくされるがままになっている。
体を押さえつけ乱暴に抜き差しするうちに、吐き出される息に熱っぽいものが混じり出してきた。
「段々濡れて来たじゃねえか……こんなに乱暴にされても感じるのか?」
答えはない。だがヒューズの言葉どおり、結合部からは激しい水音が響き出していた。熱く濡れた肉壁が男の分身をきつく締めあげて来る。
「……淫乱なんだな、お前は」
片方の手を伸ばして、堅くしこっていた乳首を摘み上げる。切なげな吐息が唇から洩れた。頬が桜色に上気し、潤んだ瞳はどこともしれない場所をみつめている。
何故だか、苛立つものがあった。
「何か言え、言えよっ! 俺がお前を犯してんだぞっ! 辱めるようなこと、言ってるんだぞっ! 何か言うことがあるだろうっ!」
タリスが力無くかぶりを振った。喉から洩れる声は、艶を帯びた微かな喘ぎだけ。
「こ、の……」
心のどこかが重く苦しい。その苦しさを打ち消したくて、一層激しく腰を叩きつけて行く。
「んんっ……あっ……はあっ……」
動きに応じてタリスの体が跳ねた。甘く切なげな声をあげて喘ぐ。だが、どこか彼女の様子は虚ろだ。
体はこんなに熱く蕩けそうになって自分を受け入れてくれているのに、どうしてこいつ自身は駄目なんだ……?
「くっ……」
何度も腰を激しく突き込むうちに、頭の中が痺れたようになる。腰が今まで以上に熱くなったかと思うと、ヒューズはタリスの中に精を放っていた。
「ああ……はあ……」
702586:05/01/11 02:21:55 ID:L8ciWPdl
注がれる拍動にあわせて彼女の体が痙攣するかのように震え、膣がぎゅっと収縮する。大きく息を吐くと、そのまま彼女は気を失った。
彼女の中から、畏縮した男根を引き抜く。欲望を吐き出した体からは、熱とともに激情もまた、引いていった。
「ドール……?」
目の前に意識を失ったタリスが横たわっている。服は無残に引き裂かれ、肌のそこかしこには自分がつけた赤い跡。秘部からは白濁した液体がこぼれ落ちている。
ぐったりと手足を投げ出し微動だにしないその姿は、さながら壊れた人形のようであった。
「くそっ、俺は何てことをしちまったんだ……」
絶望と焦燥がこみあげて来る。自分のした取り返しのつかない行動。どれだけ、彼女を心身共に傷つけてしまっただろう。
意識のないタリスの傍らに膝をつくと、ヒューズは彼女をきつくかき抱いた。熱いものが瞳の奥にこみあげてくる。

そのまま、ずっとそうしていた。
703586:05/01/11 02:22:33 ID:L8ciWPdl
今回はここまでです。では。
704名無しさん@ピンキー:05/01/11 05:31:58 ID:V7Ib22HC
お疲れ様です。
毎回毎回スゴイの一言しかいえませんが、スゴイです。。。

これからも応援しております。
頑張ってください。
705名無しさん@ピンキー:05/01/11 07:11:56 ID:ECvA6wbU
706名無しさん@ピンキー:05/01/11 17:53:46 ID:z9VCx/5B
すごいっす・・・・・・・・。
ごめん、正直激しく興奮したっす・・・・・!!
とにかく、今はこれしかいえない

す っ ご い イ イ ! !

サイレンスとの絡みまで書いてくれて感涙っ・・・・・!!!!!
今後とも、楽しみにしております。
707名無しさん@ピンキー:05/01/11 18:50:52 ID:v/YACde0
すげぇ、なんか流し見してただけなのにいつの間にか読んでる
漏れも期待してるっす
708名無しさん@ピンキー:05/01/12 21:30:41 ID:kLVHcrh/
ふぉす
709名無しさん@ピンキー:05/01/13 05:41:17 ID:9NY/nZoT
ライザたんハァハァ

アニー×ライザたんキボンヌ(//_//)
710名無しさん@ピンキー:05/01/14 18:10:21 ID:claLGneG
保守
711名無しさん@ピンキー:05/01/18 09:42:19 ID:bMlMkv7q
保守がてら>709に便乗してライザ×アニーキボンヌの件
712名無しさん@ピンキー:05/01/24 02:31:13 ID:9/s013Yb
586さんの続きをひたすら待ちつつ、保守。
713名無しさん@ピンキー:05/01/29 17:57:32 ID:y0g7Ax8y
hosyu.
714586:05/01/30 01:41:14 ID:BQ5lwJJ6
続きができたので投下します。

「なかったことにしましょう。それが一番いいわ。今日私達の間には何も起きなかった……こんなことは、何も」
それが、意識を取り戻した彼女が最初に口にした言葉だった。
「ドール、俺は……」
「ヒューズ、わかって。こんなことはなかったの。起きなかったの。お願いだから、忘れて。私も忘れるから」
早口でそれだけを言うと、タリスは横を向いて俯いた。破れたブラウスを隠すかのように、ジャケットを羽織ってボタンを留め始める。
その手が小刻みに震えていた。伏せ気味の瞳には涙の雫が浮かび、唇は白くなる程噛みしめられている。
「…………」
ひどく傷つけてしまったことをすまなく思う半面、彼女を強く抱きしめて完全に自分のものにしてしまいたいという欲望が、頭をもたげて来ていた。
彼女をみつめながら、ヒューズは何一つ口にすることができなかった。ただ灼けつくような苦しさと激しさだけが、心の中に渦巻いていた。

715586:05/01/30 01:42:42 ID:BQ5lwJJ6

重くわだかまった気持ちを抱えたまま、タリスは帰宅した。
のろのろとカバンを下ろし、纏っていた衣服を全て脱ぎ捨てる。破れたブラウスを見ると、みじめさが今まで以上に押し寄せて来た。
ぶるっと身を震わせると、浴室のガラス戸を開けて中に入る。
栓をひねると、シャワーのノズルから熱い湯が音を立てて全身に降り注いだ。その奔流にしばらく身を任せる。湯を浴びている間は、何も考えずにいることができた。
数分に渡って湯を浴びた後、タリスは栓を捻ってシャワーを止め、石鹸を泡立てて体を洗い始めた。細かな白い泡が、滑らかな肌の上を滑って行く。
肌をこする手が、ふと止まった。視線が泡に包まれた胸元に落ちる。泡の下から幾つもの赤い跡が透けて見えている。つい先程、職場でヒューズがつけた跡だ。
その時のことを思い出し、タリスの体が緊張で強ばった。肌にまだ、ヒューズの体の感触が残っているような気がする。
痛いくらいに自分の胸を握りしめた大きな手や、力任せにのしかかってきた体の重み、肌を灼くかのように思えた彼の吐息、それに何より――
「う……あ、あ……」
タリスは肩を抱き、膝をついて浴室の床にうずくまった。自分の中に無理矢理入り込み、荒々しく蹂躙した彼を忘れることができない。その時彼が浮かべていた、妙に苦しそうな表情も。
「でも、わたしは……」
ヒューズとの行為は合意の上ではなかった。彼は力ずくで自分を犯したのだ。それなのに、自分の体は彼の行為に最終的には感じていた。達したのだ。あの時。
肩を抱く腕に力を込め、ぎゅっと目を閉じる。Dr.クラインに抱かれ続けるうちに、快楽を骨の髄まで教え込まれてしまった自分の体。
いつしか、男であれば誰かれ構わず感じ求めるようになってしまったのだろうか。
「淫乱なんだな、お前は」
ヒューズの言葉が耳に甦る。否定することは、できそうになかった。サイレンスに疼く体を慰められ、ヒューズに犯され……。
愉悦の声をあげよがったのは、紛れもない事実。淫乱と言われるのも、無理のないことだ。
「あ……」
716586:05/01/30 01:43:23 ID:BQ5lwJJ6
ヒューズとの行為を思い返しているうちに、不意に体の芯が激しく疼いた。下半身が灼けつくような感覚に襲われる。無意識のうちに、太ももに力が入った。
「い、いや……」
股間に伸びそうになった手を、必死で押し留める。資料室での悪夢が、脳裏に甦った。自分のことを淫売と呼んだ、ヒューズの声も、また。
「う……あああっ!」
理性をふりしぼり、タリスは青い栓を力一杯捻った。シャワーから彼女めがけて盛大に冷水が降り注ぎ、体の熱を奪って行く。
体が芯まで冷え切り、歯の根があわなくなるほど震えが来るまで、タリスはずっと冷水を浴び続けた。

気がつくと、ヒューズは深い闇の中にいた。自分がいる場所がどこなのかも、何故ここにいるのかも全くわからない。
混乱しながら周囲を見回してみる。右の方角から、微かながら人の声のようなものが聞こえて来た。はっとしてそちらの方を向くと、駆け出す。
間違い無い。聞こえて来るのは艶を含んだ女の甘い声。抱かれて感じている声だ。それも、彼女の。
「ああっ……はあっ……」
どれだけ駆けただろうか。闇の中に、一筋の光が差し込む場所があった。その光に照らし出されるようにして、絡み合う男女の姿がある。
足を投げ出して座る男に抱え込まれるようにして、彼女は背後から貫かれていた。彼女の体の影になり、男の顔を見ることはできない。
男の手が背後から彼女の肌を這い回り、胸のふくらみを揉みしだいている。筋肉質の逞しい手が、柔らかな肉をぎゅっと押し潰していた。
「ああっ!」
下から激しく突き上げられ、彼女の体が大きく跳ねた。腰が妖しくくねり、入り込んでいるものを締め上げている。
男の腕が背後から彼女の体を抱きしめた。動きを封じられた彼女は、細かく身を震わせながら嬌声を上げ続けている。
見ているだけで、その声を耳にしているだけで、気が変になりそうだった。
717586:05/01/30 01:44:26 ID:BQ5lwJJ6
「やめろっ! 俺へのあてつけかっ!? あてつけなんだろうっ!? 俺の前でそんなことをするんじゃねえっ!」
いたたまれなくなり、ヒューズは声を限りに絶叫した。だが目の前の男女の様子に変化はない。ヒューズの言葉など、届いていないかのように。
「あてつけかって? 馬鹿なことを聞くんじゃねえよ」
影から、男の声が聞こえて来た。だがその顔は未だに見えない。
「……誰だてめえ。サイレンスじゃねえな。それにあの変態科学者でもない。顔を見せやがれ!」
笑い声と共に、男が彼女の体を横へとずらした。光の中に晒された男の顔を見て、ヒューズは愕然とせずにはいられなかった。
その男は、ヒューズ自身だった。
「……俺……?」
「そう、俺はお前。お前本人だ」
光の中のヒューズは、彼女を弄ぶ手を止めずにそう答えた。その顔には残酷な表情が浮かんでいる。
「お前は今日、こいつを犯したじゃねえか」
「……それは……」
もう一人の自分が口にした言葉。それは紛れも無い事実だった。自分は今日、職場で彼女を犯した。叫び抵抗する彼女を力ずくでねじふせ、ことに及んだのだ。彼女の涙も懇願も、全て無視して。
「興奮したよなあ。密かにずっとやりたいと思っていたんだしな。邪魔な制服をひっぺがして、こいつの体を思うがままに征服したいって。
いつもの取り済ました表情が、こんな風に快楽に歪むところを見てみたいともな」
男の手が彼女の肌を愛撫する。胸のふくらみを下から撫で上げ、肩のラインを滑らせて首筋を這い、顎へと到達する。太い指が唇を割り、中へと差し込まれた。
「んんっ……」
彼女の喉から掠れたような吐息が洩れ、桜色の舌がちろちろとなまめかしく動いて指をねぶる。
もう一人のヒューズはにっと笑いかけると、空いている方の手で彼女の髪をかきあげ、耳に息を吹き掛けた。
「否定できねえだろ? 俺はお前のことなら全部知っているさ。なんと言ってもお前自身なんだから。
さあ、お前もこっちへ来いよ。思う存分楽しもうじゃないか。あの科学者に先を越されたいうところが癇に触るがな。お前がさっさと行動していれば、こいつの処女だって奪えたのにな」
「ふざけんな! 俺はそんなこと、望んじゃいねえっ!」
叫んだが、もう一人の自分は笑うのみだった。
718586:05/01/30 01:46:03 ID:BQ5lwJJ6
「おいおい、いい子ぶるなよ。散々こいつをおかずに抜いていたのはどこの誰だ? 下手なエロビデオより過激な内容だったじゃねえか。
今だって表面を取り繕っちゃあいるが、内心じゃあこいつを犯した時の快感が忘れられないんだろう? 違うか?
こいつが知ったらどんな顔をするだろうな。自分の同僚がずっと、あのブラッククロスの連中並の破廉恥な妄想をしていただなんて……今のこいつには耐えられないかもな。
今度こそ完全にぶっ壊れて、お人形になっちまうかもしれねえ。ま、そうなったらそうなったでいいかもな。ずっとこいつを思うがままにできるんだし」
「て、てめえっ……!」

「いい加減にしやがれえっ!」
絶叫するとヒューズは勢い良く身を起こした。部屋の中はまだかなり暗く、かろうじて家具が識別できるくらいである。
どうやら、常日頃よりもずっと早くに目を覚ましてしまったようだ。
「くそっ、なんて夢だ……」
薄暗い部屋の中、ヒューズは血走った目で自分の体を見た。着ているシャツが汗でべったり体に貼り付いている。呼吸も荒く、動悸も早い。
何度も大きく深呼吸をして動悸を静めると、ヒューズは先程の夢の内容を思い返した。タリスを犯していた、もう一人の自分の夢を。
「否定、できやしねえ……」
呟くと、ヒューズは力無くうなだれた。夢の中のもう一人の自分が口にしたこと、それはある意味では当たっている。
かつて妄想の中で、自分は何度となく彼女を犯していた。その妄想を記憶から呼び起こす。
彼女を抱きすくめて押し倒し、体を開かせる。最初は嫌がっていた彼女は次第に感じ始めて従順になり、瞳を潤ませ甘い声をあげて身を捩りながら、自分のものを熱望するのだ。
決して口にはしなかった妄想。だが欲情を抱いて彼女を見たことは、一度や二度ではなかった。
そして昨日触れた彼女の体の柔らかさと温もりが、今も体にまざまざと残っている。それもまた、事実だった。できることなら、もう一度あの体に触れたい。抱きしめて、彼女の全てを感じとりたい。
「最低だ……」
暗い部屋の中、唇がきっと結ばれ、手がぐっと拳を形作った。そして、ヒューズは叫んだ。
「俺は……確かにずっと、あいつを抱きたいって思っていた。けど……けどな……こんなことを望んでいたわけじゃねえよ!」
719586:05/01/30 01:46:43 ID:BQ5lwJJ6

その翌日、タリスは職場に来なかった。仕事に集中できないまま空の机を眺めていると、上司が傍らに来て真面目にやれと叱責した。
「同僚が心配なのはわかるがね、ヒューズ君。私は君の報告書をずっと待っているのだが」
へいへい、と適当に頷く。上司は不満そうな瞳でヒューズを見すえた。それを無視し、彼女が休んだ理由を尋ねる。
「風邪をひいて熱を出したそうだ。まあ彼女は君と違って真面目だから、仮病の心配などはしていないがね。本当に具合が悪いんだろう」
むっとして上司を睨む。だが上司は気づいてないのかそれとも故意に無視しているのか、そのまますっとぼけた口調で話を続けた。
「だが正直なところ、私はもう彼女は駄目かもしれないと思っているよ」
思わず椅子から立ち上がりかけた。上司がヒューズの肩を押さえ、椅子に押し戻す。
「ああいう経験――悪の組織に捕らわれて監禁される――をした場合、無事に職場復帰できる可能性は低いんだよ。
今までに何度も見て来たよ。捕まった時の恐怖や拷問の苦痛で、駄目になってしまった優秀な奴をな」
それだけ言うと、上司はヒューズの傍らを離れて行った。
ヒューズはタリスが職場に戻った朝の時の様子を思い出した。あの時の彼女は、精一杯前へ踏み出そうとしていた。少なくともあの時までは。
そしてそんな彼女の気持ちを踏みにじったのは――。
「……俺、だよな……」
答える者のいない机に向かい、ヒューズは一人呟いたのだった。

それから一週間後、タリスは職場にようやく姿を見せた。だが彼女の表情は著しく生彩を欠いていた。何よりも印象的だったのは瞳である。
全くといって言いほど光のない、暗く澱んだ瞳。それは数日前に見たものと、同じものとは思えないくらいに異なっていた。
そんな有様で、タリスはただ淡々と仕事をこなしていた。
「…………」
720586:05/01/30 01:47:34 ID:BQ5lwJJ6
胸の奥に幾つもの形容したがい感情が渦巻いているのを、ヒューズは感じていた。それは苛立ちとも後悔とも、劣情とも罪悪感とも判別がつかず、ヒューズを更に困惑させていた。
……もしかしたら、それら全てなのかもしれない。
近寄って名を呼びたい衝動に駆られる。だが彼女は常に瞳を伏せ気味にし、一度たりともヒューズの方を見ようとはしなかった。
ヒューズなど存在しないと、そう思い込もうとでもしているのかもしれない。
しばらくちらちらと見守るうちに、コットンが彼女の机に飛び乗って話し掛けた。
「ミュミュミュミュミュー(ドール、大丈夫? まだ具合が悪そうだよ?)」
「……大丈夫よ」
淡々と、タリスはそれだけを答えた。コットンのつぶらな瞳に、心配そうな色が浮かぶ。
「キューキューミューキュキュキュー(風邪が治りきってないんなら、無理をしちゃ駄目だよ。ねえドール、君が心配なんだ。ずっとここに来れなかったでしょ)」
タリスは手を伸ばすと、コットンの柔らかな青と白の毛に触れた。
「本当に大丈夫。熱ならもう下がったし、ちょっとふらふらするだけだから」
コットンは心配そうな瞳のまま、自分の机へと戻って行った。何かあったら言ってね、相談に乗るから、と言い置いて。
ヒューズは視線を逸らし、明後日の方向をみつめた。心の中で、嘘をつきやがって、と呟く。俺に犯されたからショックで憔悴してるんだって、言っちまえばいいじゃねえか、とも。
内心でそう毒づきながらも、ヒューズは心のどこかで悟っていた。彼女は決して、そんなことは口にしないだろうということが。
721586:05/01/30 01:48:59 ID:BQ5lwJJ6

「……おい」
IRPOの廊下。そこで、ヒューズはタリスを呼び止めた。決して人の出入りの少ない場所ではない筈なのに、今は閑散としている。
だからこそ、声をかけられたのかもしれない。
タリスがびくっと身を震わせ、振り向いた。掠れた声で、彼の名を口にする。
「ヒューズ……」
暗く沈んだ瞳。俯いて、ただ自分の足許の辺りをみつめている。そんな有様が、ヒューズの苛立ちをかきたてた。
「……そんな顔するんじゃねえ」
思っていたのよりも遥かにきつい声が出た。またしても、狂暴な気持ちが沸き起こって来る。やめろ、と頭のどこかで理性が囁きかけた。
お前はまたしても、とんでもないことをしようとしているんだ。今すぐ、その気持ちを静めて彼女に謝れ。でないと……。
「ヒューズ……私、行かないと……」
細い声で呟くようにそう口にすると、タリスは廊下を先へ歩こうとした。彼女の進路を塞ぐかのように、ヒューズが腕を壁に向けて勢い良く突き出す。
「……話があるんだよ。廊下じゃできねえから、ちょっとつきあえや」
何をしたところで、彼女はもう手に入らない。それくらいなら、いっそのこと――。
722586:05/01/30 01:49:45 ID:BQ5lwJJ6

「入れ」
乱暴に肩を押され、タリスは突き飛ばされるような形で部屋の床に座り込んだ。
すぐ後からヒューズが入って来ると、後ろ手にドアを閉めた。IRPOの取調室。椅子と机と壁面の鏡だけの、殺風景な部屋だ。
立ち上がると、タリスはそっとヒューズの様子を伺った。先程からずっと、彼は何かにとりつかれたかのような表情をしている。
血走った瞳が、狂暴な輝きを帯びてギラついていた。本能的に恐怖を感じる。今の彼は、まともではない。あの時と同じように。
彼に引きずられるようにして、ここに連れ込まれてしまったことを今更ながら後悔する。他の人の目に触れることの方を警戒してしまったが故に、大人しくここまでついてきてしまったが……。
「話って何?」
見当はついていたが一応口にする。ヒューズをこれ以上刺激しないよう、なるべく穏やかな口調で。
「この前のことだよ。お前が前にここに来て、帰る間際に起きた」
喉の奥に何か塊でもつかえたような苦しさがある。なるべくなら、記憶から消し去ってしまいたいくらいだった。
「……ヒューズ、言った筈よ。あのことは、なかったことにしようって。お互いの為にもそれが一番いいわ。わかるでしょう?」
言うとタリスは瞳を伏せた。この事実がおおやけになれば、自分は被害者として興味本意の視線に晒されることとなり、ヒューズは犯罪者として拘束されることとなる。
どちらも望むことではなかった。彼に手錠などかけたくはない。自分達さえ口をつぐんでいれば、この事実を永久に闇に葬り去ってしまえるのだ。
「落ち着いて、良く考えて。そんなことになったら、あなたは――」
「うるせえっ! お前はどうしてそういう、優等生な台詞しか言えねえんだよっ! 俺はお前のそんなとこが癇に触るんだっ!」
723586:05/01/30 01:50:46 ID:BQ5lwJJ6
ヒューズの怒号に、タリスの言葉は途切れた。呆然と立ち尽くし、彼を見ることしかできない。
怒りで紅潮した彼の顔。だが同時に、ひどく苦しそうでもあった。
「……私、そんなつもりじゃ……」
ヒューズが乱暴にタリスの肩をつかみ、激しく揺さぶった。
「なんで俺を責めねえんだよ。咎めろよ、責めろよ。俺はお前を犯したんだぞっ! そんな傷ついた顔しときながら、口でだけ忘れようって言われたって、俺は納得できねえんだっ!」
片方の手が顎を捕らえ、顔を彼の方へと向けさせられる。
「そんな顔、見たくねえんだ……お前は俺を責めてるわけじゃないのに、責められてる気分になりやがる……。いや、それだけじゃねえ……」
不意にヒューズがタリスを力いっぱい抱き竦めた。その突然の行為に、頭の中が恐慌状態になる。
「……い、いやっ!」
咄嗟に身を捩って逃れようとする。ヒューズが苛立ったように顔を歪めた。
「お前はどうしてそんなに、俺だけを嫌がるんだ……他の奴なら良くて、なんで俺は駄目なんだ……」
一瞬だが腕の力が緩んだ。その隙をついてタリスは束縛を抜け出し、部屋の隅に逃れることができた。
なんとかしてここから逃げなければならない。だが出口の間にはヒューズが立ち塞がっている。
「ヒューズ、私はただ……」
「逃がさねえ」
ヒューズの手が印を切り、彼の周囲の床に白い文様が浮かび上がる。まずい、と思った時には遅かった。目に見えない縄が全身に絡み付き、全身の自由を奪われてしまう。
「あうっ……」
バランスを崩して床に倒れ込む。自分の意志では、体を全く動かすことができない。本来なら、犯罪者を捕縛するのに使う術の一つだ。
自分に近づいてくる足音がしたかと思うと、逞しい両腕に抱き上げられた。肩の上に荷物か何かのように担ぎ上げられる。拒絶の言葉を発したくとも、声を出すことができない。
724586:05/01/30 01:52:15 ID:BQ5lwJJ6
「ほら」
椅子の一つの上に下ろされた。両腕が椅子の背の方に回されたかと思うと、かちりという音と共に、両の手首に冷たい金属の重みがかかる。どうやら手錠で椅子の背に腕を固定されたようだ。
ヒューズの手が顎を掴み、顔を上向かせる。正面から瞳があった。ありったけの思いを込めて彼の瞳をみつめ、思い止まってくれることを願う。
彼の瞳が危ぶむように揺れた。お願い、わかって。責めたりはしないから、と心の中で呟く。
だが次の瞬間、ヒューズはタリスの両肩を激しい力でつかみ、大声で叫んだ。
「見るんじゃねえっ! そんな瞳で俺を見るんじゃねえよっ!」
肩が砕けそうな程に強い力だった。喉から声にならない悲鳴が洩れる。
「その瞳がいけねえんだ……」
ヒューズの手が襟元に伸び、タイを抜き取った。黒いタイが頭の周りに巻きつけられ、視界が塞がれる。
再び手が顎にかかると、唇を強く吸われた。むさぼるような、暴力的な激しい口づけ。
「お前を見ていると我慢が効かなくなる……犯りたくてしょうがねえ」
唇を離すと、ヒューズはタリスの耳元でそう呟いた。声に含まれた感情にぞっとするものを憶える。
「いいさ……もうこうなったら腰が抜けるまでお前を犯ってやる」
右の手がブラウスの上から、乱暴に胸をまさぐり出した。
「心配すんな。今日は破いたりはしねえよ」
手がブラウスのボタンを探り当てたようだ。ブラウスの前が開かれ、胸が外気に晒される感触がする。
続いて、ヒューズの手が直に肌に触れた。邪魔と言わんばかりに、ブラジャーの肩紐を引っ張っている。
「色気のねえ下着だな……もっと派手なの持ってねえのかよ。今時飾り気のない白なんざ、ガキでもつけねえぞ」
手が背中にまわり、ホックが外れて乳房が解放された。耳に聞こえるヒューズの呼吸が、先程よりもずっと荒くなって来ている。
「何度見ても、たまんねえな……」
無骨な指が胸の上を這い回る感触がする。視界が塞がれている為、次に何をされるのか全く予測ができない。その恐怖感のせいか、感覚がいつもより鋭敏になっている。
725586:05/01/30 01:52:57 ID:BQ5lwJJ6
胸を撫で回す手には次第に力がこもりはじめていた。痛いくらいに激しく両の手が胸を揉みしだき、埋もれていた乳首を指でこねまわす。
ヒューズの顔が胸に押し当てられた。唇がふくらみの上を滑って行く。ぞくぞくするような感触が、全身に広がり出した。
乳首が濡れた感触に包まれた。柔らかいものと固いものが交互に当たる。乳首が吸われているのだ。
執拗に舐め回されたかと思うと、固い歯が立てられる。乳房に甘やかな痺れが走り、タリスの体の芯が熱を帯び始めた。
息苦しくなり、酸素を求めて大きく喘いだ。声は出せないが喘ぐことだけはできる。
「感じてんのか?」
ヒューズの手が再び顎を掴み、唇を重ねて来た。吹き込まれる息は火傷をしそうなぐらい熱い。
手が後頭部に回され、口内に舌が入り込んだ。抱き合うような形で、深く深く口づけられる。
胸のふくらみがヒューズの体で押し潰される。彼も服を脱いでいるのか、素肌の感触が伝わって来た。引き締まった筋肉質の堅い体。彼の体の帯びている熱が伝わって来る。
「んん……」
気が遠くなりそうだった。ヒューズから与えられる熱が体内を駆け巡り、体の芯が熱く疼く。
女の部分からは蜜が溢れ出し、着ているものに染み込んだ。ぐっしょり濡れた下着の感触が気持ちが悪い。
ヒューズの手が腰を持ち上げ、スパッツだけを引きずり下ろした。下着の上から濡れ具合を確かめるかのように、秘部をゆっくりとなぞる。
「ひどく濡れてんな。淫乱女」
辱めるような口調に、胸の奥がきりきりと痛む。貶められるような言葉は辛い。たとえそれが事実だとしても。
「こんなに濡れてちゃ気分が悪いだろ。今脱がしてやるよ」
下着が引きずり下ろされ、下半身を覆うものがなくなる。手が太ももにかかると、両足を大きく開かせられた。さらけ出された部分にヒューズが顔を埋め、舌を使い始める。
「お前のここ、洪水みたいに溢れてきてるぞ。……相手が俺でも感じるのか? それとも誰でもいいのか?」
ヒューズの舌が敏感な部分を舐め上げた。快楽に慣らされきった体は、びくびくと震えながら今まで以上に蜜を滴らせて行く。
726586:05/01/30 01:54:16 ID:BQ5lwJJ6
「はあっ……」
喉から切なげな喘ぎが洩れる。ヒューズにこんな形でまたしても抱かれることを恐れ、彼の言葉に傷つき痛む心とは裏腹に、体は彼から与えられる快楽を激しく求め、それに溺れようとしていた。
もうこのまま溺れてしまいたい。何もかも忘れて彼を受け入れ、ただただ快楽に呑まれてしまえば、きっと楽になれる。
だがそれを許してしまうには、タリスは真面目すぎた。必死で快楽に流されまいとする。
「や、や……め……」
意志の力か、はたまた単に術の効力が薄れて来たのか、声が出せるようになっていた。残された力を振りしぼり、ヒューズに止めてくれるよう懇願する。
「うるせえ。今更遅いよ。俺は……もう戻れねえ」
だがその言葉は、ヒューズには届かなかった。ヒューズの舌が肉芽を探り、なぶるように愛撫する。
「ああっ!」
全身を貫いた強い快感に、タリスは思わず高い喘ぎをあげていた。駄目だ。頭が上手く働かない。
「あんっ……やっ……」
体の芯がずきずきと疼き、満たしてくれるものを欲している。ヒューズが一端顔をあげると、耳元に唇を寄せて尋ねかけてきた。
「……どうした?」
「う……」
もっと強い快楽を与えてほしいなどと、口にできるわけがなかった。最後に残った僅かな理性と羞恥心が、その言葉を口にすることを拒絶する。
「……まあ淫乱なお前のことだから、舌じゃあ物足りなくなって来たんだろ? 今入れてやるよ」
右足が抱え上げられたかと思うと、ヒューズの筋肉質の体が伸し掛かってきた。濡れた股間に、熱く堅いものがあてがわれる。
「……あ……」
心の中に二つの相反する感情がある。早く入れてほしいと思う気持ちと、止めてほしいと思う気持ち。
どうしようもない程熱く火照った体は、一刻も早くそれを入れられることを望んでいる。待ち望んでいた快楽を与えてもらえるだろうから。
だが……それを入れられたら、自分は最後に残る僅かな理性も失い、快楽に流されよがり狂う獣となり果ててしまうだろう。それだけは……嫌だ。
727586:05/01/30 01:55:02 ID:BQ5lwJJ6
「やっ……やだ……」
「いい加減にしろよ。ここまで来て、俺が止められるわけがねえだろ」
ヒューズのもう片方の腕が背に回され、腰を抱え上げられる。タリスの中に、熱くたぎるそれが荒々しく入り込んで来た。
「ああんっ!」
刺激に体が勢い良く跳ね、下半身から伝わる快感が全身を駆け巡った。もうどうすることもできない。背をのけぞらせ高い声で喘ぎながら、快楽を求めて自ら腰をくねらせる。
「自分から……腰……振ってやがんのか……サカリのついた……雌犬みてえだな……」
貶めるような言葉を呟きながら、ヒューズは更に激しく腰を突き上げて来た。体内に収めた男の分身は、下腹部を灼くかと思える程に熱い。
奥へ奥へと入り込み、ついには根元まで中に入り込んだ。蜜をたっぷりと含んだ女の部分は、それをしっかりと咥え込み締め上げている。
「うううっ……あああああっ!」
獣のような激しい嬌声が上がった。欲望の炎に全ての理性を灼きつくされ、気も狂わんばかりの強い快楽に翻弄されることしかできない。
「……すげっ……すぐに……イッちまいそうだ……」
感嘆の声をあげると、ヒューズが背に回した腕に力を込めて体を密着させた。首筋に唇を這わせて、新たな赤い跡を刻んで行く。
「ああ……駄目……あああっ……」
「くっ……溺れ……ちまいそうだ……。そんな……気の……遠くなりそうな声……出すんじゃ……ねえ……」
男の引き締まった体躯が、タリスの体をきつく抱きしめていた。逞しい胸に豊かな乳房が半ば押し潰されているが、その痛みすらも快感へと変わって行く。
「ああんっ……はああっ……」
「お前の……体……凄いな……凄くいい……」
ヒューズが耳元に囁きかけて来る。その言葉の意味すら理解することができないくらい、タリスは快楽に呑まれていた。
頭の中が真っ白になり、他のことは一切考えられない。わかるのは体に感じる強い快感と、もっと激しくしてほしい、達したいという身を灼く欲情だけ。快感を強め絶頂に達するべく激しく身を捩る。
「あっ……あっ……あああああっ!」
背をのけぞらせて絶叫し、タリスは果てた。そしてそのまま、意識をも手放した。
728586:05/01/30 01:56:02 ID:BQ5lwJJ6

タリスの中に盛大に精を注いだ後、ヒューズはしばらく彼女に覆い被さったままじっとしていた。
彼女は椅子に繋がれたまま、気を失いぐったりとしていた。全身は未だ桜色に上気し、先程の快楽の強さを伺わせる。
「俺は……何をやっているんだろうな……」
呪縛の術で動きを封じ、手錠で繋いで彼女を犯した。彼女が感じていたとはいえ、これはレイプだ。
そろそろとタリスの上から降りると、手錠と目隠しを外し力の抜けた体を抱き上げる。睫がほんの僅か震えたが、意識は戻っていないようだった。そのまま床へと座る。
すぐ近くに、意識のない彼女の顔があった。胸の中に罪悪感が込み上げて来る。柔らかい髪をかきあげ、頬に手を押し当てた。
「ドール……俺はな、ずっとお前が欲しかったんだよ。いつかお前を自分のものにしたいって、そう思っていた。
でも、お前はもう絶対に、俺のものにはならないんだろうな……」
白い額や桜色の頬に口づける。愛しさと悔しさを込めて。
「なんでなんだろうな……何がいけなかったんだろうな……」
滑らかな肌の感触を楽しむかのように、指を走らせる。悪戯心を起こして乳首を摘み上げると、タリスの体がぴくっと跳ね、唇から微かな吐息が洩れた。
驚いて様子を伺う。だが瞼は閉ざされたままだった。
「意識が無くても体は感じるのか……」
乳首を指でいじり、乳房をゆっくりと揉みしだいてみる。彼女が身動きし、小さく喘いだ。
「面白えな……」
乳首を口に含んで吸い上げた。その部分が堅くなっていくのがわかる。意識を手放したまま、彼女の体だけが快楽にひたろうとしているのだ。
そんな様子を楽しんでいるうちに、ヒューズの男の部分が反応し始めた。柔らかく温かい女の体を求めて、本能が疼き出す。
「もう一回、犯っちまうか……毒食わば皿までだ」
苦い思いでヒューズはそう呟くと、タリスの両足を開かせた。その部分に男根をあてがい、ぐっと中へ沈める。今度も彼女のその部分は、難なくヒューズを受け入れ、きつく締め上げはじめた。
「やっぱりイイな……こいつの体……抱いても抱いても飽きそうにねえ……俺だけのものに、したかったな……」
729586:05/01/30 01:56:45 ID:BQ5lwJJ6
もう遅い。全てが手遅れだ。何をしても、きっと彼女は自分のものにはならない。
それなのに、自分は彼女から離れられそうにない。力ずくで犯したのに、思い切ろうとわざと貶めるような言葉を口にしているのに、彼女を思い切ることができない。
抱けば抱く程ますます深みにはまって行く。彼女の全てが欲しくて、何もかもが愛しくてならなくなる。
「くそっ……もう、どうしようもねえのかよ……」
辛い気持ちを振り切るかのように、ヒューズはタリスをまたしても犯したのだった。

あれから、ヒューズはタリスを三度に渡って激しく犯した。そして今、彼女は自分の前で俯いて衣服を直している。
もはや泣く気力も失せたのか、瞳は乾いていた。無表情のまま、のろのろと手だけを動かしている。
「……なあ」
奇妙に乾いた声で、ヒューズはタリスに話し掛けた。憔悴しきった力の無い瞳が、こちらを見る。その瞳を見るだけで、胸が苦しくなった。
「お前の体、凄くいいよな。男に抱かれる為にできた体みてえだ」
瞳に傷ついた光が宿る。わかっている。彼女が傷つくことは。わかっていて、あえて口にしている。
ヒューズはタリスの肩をつかみ、強い調子で続けた。
「これからもお前を抱きたい。時々抱かせてくれれば、他は一切何も言わねえ。誰と寝ようが口出しはしねえよ。だから、抱かせろ」
彼女は答えない。ただ暗い色を浮かべた瞳で、こちらを見続けている。
「お前が抱かせてくれねえってんのなら、お前がどうしようもないサカリのついた淫乱女だってことを、IRPO中に触れ回ってやる。……どうする?」
汚い脅迫だということはわかっている。それでも……それでも彼女が欲しかった。体だけでも、自分の好きにしたかった。
タリスは瞳を伏せ、俯いた。しばしの沈黙が流れた後、彼女はようやく聞き取れるくらいの細い声でこう答えた。
「……わかったわ……あなたの言うとおりにする。……だから、誰にもこのことは言わないで」
730586:05/01/30 01:58:42 ID:BQ5lwJJ6
今回はここまでです。
スレが大分沈んでいるので、1回ageさせてもらいますね。

次の話きでできれば完結させようと考えているのですが、
ラストをどうするかで少し迷っています。
ご意見をきかせてもらえると嬉しいです。では。

731名無しさん@ピンキー:05/01/30 08:55:33 ID:ZwpAEmMk
>>730
586さん乙です。
泥沼な展開の中、お約束な意見とは思いつつ言わせてもらうと
…幸せな最後になって欲しいです(つД`)

732名無しさん@ピンキー:05/01/30 11:17:30 ID:0ZvUuHv/
毎度乙です!今回も楽しませて頂きますた。
>>731さんと同じく、やっぱり幸せな展開キボンヌでつ。
でも、できればサイレンスの出番も欲しいっす〜。
733名無しさん@ピンキー:05/01/30 16:39:22 ID:/JQqKZZn
乙です。
今回、ふと気になったんですけど、ドールは「タリス」なのにヒューズは「ロスター」じゃないところには何か意図があるんでしょうか。
734名無しさん@ピンキー:05/01/31 18:01:49 ID:l7woyc8S
そーいやロスターって名前だったな、あいつ。
735586:05/01/31 23:48:43 ID:etWYeiMW
なるべく幸せな結末にできるよう頑張ってみます。

>>732
サイレンスの出番……
「見せつけH」ぐらいしかちょっと思いつかないんですが、
そういうのでもいいですか?

>>733
特に意図とかはなく、
書いているうちにたまたまそうなってしまっただけです。
最初の話を書いた時は、ヒューズが出て来る予定自体がなかったので……。
今思うと統一しておけば良かったですね。
736名無しさん@ピンキー:05/02/01 00:31:00 ID:Z5J5TKVv
サイレンスは触覚で一つ。……何するんだろう。
737名無しさん@ピンキー:05/02/01 03:29:05 ID:cEtIbdm+
>735
みみみ見せつけHハァハァ
むしろ望む所です。
ありがとうです…ナミダ
738名無しさん@ピンキー:05/02/10 14:20:43 ID:W7d7DNxp
某所でのドールたんとサイレンスたんの絡みが
見れなくなってショボーン

そのぶんここで萌えつくしてやる〜!な気分で保守
739名無しさん@ピンキー:05/02/10 14:24:46 ID:DjWKHGQu
ピンサロ行けば? どっちもいないけど
740名無しさん@ピンキー:05/02/10 18:16:29 ID:E8MyiYj6
>>738
(・∀・)人(・∀・) ナカーマ!!
見たいなぁ、あれ…
741名無しさん@ピンキー:05/02/12 08:27:03 ID:/CxttYHe
あそこのドールは誘い受けっぷりが痛々しかったな。
742名無しさん@ピンキー:05/02/13 02:04:27 ID:4XhIK6L4
>>738-740
洩れも洩れも!萌えるよね〜あれ、
職人さんまた光臨きぼんぬ!
743名無しさん@ピンキー:05/02/13 06:22:58 ID:zYsxkFMq
そろそろスレ違い。
職人さん待ち保守
744名無しさん@ピンキー:05/02/14 15:49:59 ID:4s7Tnp7N
下がりすぎ一旦浮上

ていうか、向こうも見てた人多杉でワロタ
ドツキ漫才ドールキボンヌ(゚д゚)age
745名無しさん@ピンキー:05/02/16 10:07:16 ID:AUdwD57T
 ☆ チン

        ☆ チン  〃  ∧_∧   / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
          ヽ ___\(\・∀・)<  >>586さんマダー?
             \_/⊂ ⊂_)_ \_______
           / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄/|
        |  ̄  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄:| :|
        |           . |/
746名無しさん@ピンキー:05/02/18 05:33:59 ID:kq2z8lmx
ヒューズ→ドール←サイレンス
この関係に萌えなんだが、
同士は見つからない。orz

地道に保守しつつ586さんを待つ。
747名無しさん@ピンキー:05/02/21 02:25:50 ID:Vw8pHo7Y
ほっしゅ。
586たんファイト!
748586:05/02/24 22:53:47 ID:hcSoi3UZ
586です。すいません、ちょっとリアルが忙しくなってしまって、
最終話の完成が遅くなってしまっています。
前半部分だけならできているのですが、先に投下してしまっても構わないでしょうか?
749名無しさん@ピンキー:05/02/24 23:28:34 ID:izQE8LZ5
そうか。好きにしろ。
750名無しさん@ピンキー:05/02/24 23:59:13 ID:r0WZG/jt
負けた・・・
好きにしろ・・・

時の君に続いて済王。
前半だけでもかまわんのでぜひ。
リアルが大変ですか〜。どうかご自愛ください。
751586:05/02/25 01:09:57 ID:NxCjnt5/
では投下させて頂きます。

「今日、いいか?」
仕事が終わり、荷物をまとめて帰ろうとしていた時のことだった。近寄って来たヒューズが、小声でそう尋ねてきた。
何気ない風を装っているが、彼の瞳は激情を帯びてギラついている。肩に回された腕が、束縛のように感じられた。
胸が苦しい。彼の放つ鬼気迫る空気に怯える自分がいる一方で、彼の放つ熱に惹かれ、灼きつくされたいと願う自分がいる。その感情はどちらも同じぐらい強く、それがタリスを困惑させていた。
「……ええ」
掠れた声で肯定の返事を返す。断る理由も術もない。
「じゃあ、行くか」
どこへ、とは尋ねなかった。行く場所は決まっているのだから。ヒューズに肩を抱かれたまま、タリスはおとなしく職場を後にした。
752586:05/02/25 01:11:06 ID:NxCjnt5/

部屋に連れ込まれるやいなや、タリスはヒューズにベッドの上へと押し倒された。息を荒げて彼がのしかかり、頬や額や首筋に何度も口づけてくる。
「んっ……そんな、急に……」
せめてシャワーぐらいは事前に浴びさせてほしかった。今日は暖かかったから大分汗もかいている。
「うるせえ。こっちはずっとお前をやりたい気持ちを押さえてたんだよ。とっととやらせろ」
ヒューズの手が乱暴に胸元をまさぐり、タイを引き抜いて放り投げる。続いてブラウスのボタンが外され、肌が外気に晒された。男の指が、首筋から胸のふくらみへと伝う。
「……跡はこの前俺がつけた奴だけか。他にお前を抱いている奴は、跡をつけたりしねえのか?」
黙って瞳を伏せる。彼とこのような関係になって以来、他の男に身を任せてはいない。だがそれを彼に告げたところで、決して信じてはくれないだろう。
胸元にヒューズが顔を埋めた。きつく吸って新たな赤い跡を肌に刻んでいく。
「んんっ……」
彼の行為はいつも性急で激しい。だがDr.クラインに仕込まれた自分の体は、そんな彼の行為にも応えてしまう。股間が熱く潤い、喉から甘い喘ぎが洩れる。
753586:05/02/25 01:12:36 ID:NxCjnt5/
ヒューズの指が下着の中に潜り込んだ。やや力を込めて女の部分をしごくように愛撫される。蜜が溢れ出し、彼の指を濡らした。
「もうこんなにぐしょぐしょにしやがって、本当に淫乱な奴だな。いつだってお前のここ、濡れてんじゃねえのか?」
彼の言葉に胸がきりきりと痛むのを感じる。事実であるからこそ、その言葉が辛い。絶望にも似た想いが胸の奥からこみあげてくる。
自分はどうしようもなくいやらしい、恥ずかしい女だ。彼に軽蔑されるのも無理はない。
「うっ……ああっ……」
彼の言葉に傷つき苦しむ心とは裏腹に、体は彼から与えられる快楽に溺れていく。彼の愛撫にあわせて、腰がねだるように動いた。ヒューズが耳元に唇を寄せ、囁きかけてくる。
「我慢できねえのか?」
言葉とともに耳に吹き掛けられる息ですら、悦楽への引き金となる。潤んだ瞳で頷くと、ヒューズはタリスの両足を開かせて抱え込んだ。
「たっぷりイカせてやるから、心配すんな。お前の体、本当にたまんねえ……」
貶める言葉を口にしながら、同時に賞賛の言葉をも口にする。だがそれはあくまで体に対してだけ。彼が自分に求めているのは、体だけなのだ。
「あああっ!」
絶望に似た思いが胸のうちを満たし、心が暗く重く沈んでいく。その一方で体は激しい快楽に呑まれていく。
心と体の間で揺れながら、タリスはヒューズに犯されて達した。
754586:05/02/25 01:14:50 ID:NxCjnt5/

いつもヒューズとの性行為は、休みなく何度も続く。終わる頃にはタリスは精も根もつき、ぐったりとベッドに伏すことしかできなくなっていた。
しばらくベッドに横たわったまま、タリスはぼんやりと天井を眺めた。こうして彼と寝るようになって、どれだけになるのだろう。
さほど昔のことではない筈なのに、もうずっと前のことのような、そんな気持ちがする。
そしてこれからもずっと、自分は彼に抱かれ続けるのだろうか。彼が自分に飽きるまで。それとも……。
「……ヒューズ?」
動けるようになった頃、隣に横たわるヒューズにそっと声をかけた。答えはない。どうやら眠ってしまったようだ。
彼を起こさないように静かに起き上がると、のろのろと浴室へと向かう。
全身が軋みをあげていた。行為の最中にきつく掴まれた部分が鈍い痛みを訴え、何度も貫かれた体の芯は半ば痺れて感覚を失っている。
浴室に入る。壁にとりつけられた鏡に映った自分は、憔悴したひどい顔をしていた。
身震いするとタリスはシャワーの栓を捻り、熱い湯の奔流に身を任せた。張り詰めていた神経が、少しずつほぐれていく。それと同時に、どっと虚しさが込み上げて来た。
ヒューズが自分に求めているのは体だけ。好きな時に抱いて性欲を解消させることのできる女。それが、今の自分だ。
何より耐え難いのは、自分が心の底では彼に抱かれることを望んでいるということだった。
どれだけ邪険にされ軽蔑され手荒く扱われても、自分の心は彼を求めている。体だけでもいい。一時の慰めでいい。彼と繋がっていたい。
755586:05/02/25 01:15:45 ID:NxCjnt5/
自分は最低の女だと、タリスは思った。彼に抱かれたいが為だけに、おとなしく彼の言うことを聞いている。そんな束の間の繋がりは、自らをすり減らして行くだけだというのに。
溜め息をつくと、タリスは俯いた。視線が自らの胸元に落ちる。ヒューズが自分の肌に残した幾つもの跡が、視界に入った。
鮮やかな赤い色をしているものもあれば、茶がかった色を薄く残しているだけのものもある。
そっとそれに触れてみる。最近では自分の体を見ても、何とも思えなくなってきた。ただの物か何かのようにしか思えない。
体だけではない。何を見ても心が動かなくなりつつある。特に何の感慨も覚えず、ぼんやりと時を過ごすことが増えた。
そういえば、前に笑ったのはいつだったろう。もはや遠い記憶の彼方だ。最近では泣くことすらも忘れつつある。
心の働きが次第に失われていくかのようだ。もしかしたら、自分はそのうちに壊れてしまうのかもしれない。
彼が自分に飽きるのが先か、自分がおかしくなってしまうのが先か――。
湯気のたちこめる中、タリスは湯に打たれながら物思いに沈んだ。

少しうとうとした後、ヒューズは目を覚ました。薄暗い部屋のベッドに寝ているのは、自分一人。彼女の姿は無い。
起き上がり、周囲を見回す。浴室の方から、水の音が聞こえてきた。どうやらシャワーを使っているようだ。
けだるい気分のまま、煙草を一本取って口に咥える。今日は一体何度彼女を抱いたのか、その回数すら定かではない。
「俺は、思春期のガキかよ……」
相手のことなど一切考えず、ただただ乱暴に責め立てて蹂躙するだけ。最低だと思いつつも、彼女に対してそうすることしかできない。
甘い声をあげて身を捩るタリスの姿を思い描く。自分が抱くことで、彼女が感じていることは間違いなかった。愛撫に肌はじっとりと汗ばみ、秘部は潤って自分を受け入れる。あれは演技ではない。
だが……どれだけ感じていても、彼女はいつもどこか虚ろで哀しげな瞳をしている。それが変わることはなかった。
756586:05/02/25 01:17:20 ID:NxCjnt5/
それがたまらなくて、その瞳をどうにかしてしまいたくて、余計に激しく責め立てずにはいられなくなってしまう。却って彼女の態度を硬化させていくだけに過ぎないのに。
悪循環だ、とヒューズは思った。この堂々巡りは変わらないだろう。自分が、身を引いて彼女を自由にしてやらない限り。
だがもう彼女を手放すことはできそうにない。タリスの存在は、あまりに深く心に根を下ろしてしまっている。今更ただの同僚に戻れはしない。
できることならずっとずっと触れ合っていたい。体だけでもいい。彼女を抱きたい。
苦い気持ちで煙草を吸っていると、浴室のドアが開く音がした。中からバスタオルを体に巻きつけ、髪を別のタオルで包んだ格好でタリスが出て来る。
「……起きたの?」
「ああ、さっきな」
タリスはベッドに近づくと、散らばった衣類を拾い集めて身に着け始めた。湯上がりの彼女からは良い匂いがする。白い肌がしっとりと湿り気を含み、仄かに色づいていた。
ついさっき完全に欲望を吐き出しきったのでなければ、また襲い掛かりたくなってしまっただろう。そう考え、ヒューズは自らの思考にうんざりした。これでは本当に、やりたい盛りの学生だ。
「それじゃ、私、帰るから」
……泊まっていけよ。喉元まで出掛かった言葉を、ヒューズは呑み込んだ。それはもう、口に出してはいけない言葉だ。
「気をつけて帰れよ」
頷いて、彼女は部屋を出て行った。吸いかけの煙草を押し潰して灰皿に捨てると、再びベッドの上に寝転がった。シーツに残る彼女の香りが鼻孔をつく。
「ドール……」
757586:05/02/25 01:18:31 ID:NxCjnt5/

このまま彼に抱かれ続けたら、自分は一体どうなってしまうのだろう。
昼間の職場。タリスは机に頬肘をついた状態で、とりとめもないことを考え続けていた。
いつかぼろぼろにすりへって、何も感じなくなってしまうのだろうか。そうなった時、彼は自分をどうするのだろう。
でもまだそちらの方が良い。いつか壊れた玩具か何かのように放り捨てられるよりは、その方が、まだ。
そこまで考えたところで、タリスは小さな溜め息をついた。今の考えは、幾らなんでも我が侭すぎるのではないか?
不意に、目の前に影が落ちる。はっとして顔をあげると、そこには金髪の妖魔の姿があった。
「サイレンス……? 私に何か用?」
サイレンスは静かに彼女の左手首を指差した。いつの間にか、袖のボタンが外れて手首が露出している。
白い肌に青黒い痣が浮かんでいた。昨日ヒューズに強く掴まれた部分。タリスは慌てて袖をつかんで引き上げ、手首を隠そうとした。
「こ、これは何でもないのよ。ちょっとぶつけただけ。気にしないで」
サイレンスはゆっくりとかぶりを振ると、タリスの左手首をそっと掴み、袖をめくりあげた。柔らかな皮膚にくっきりと刻まれた、五つの円い痣。
その痣の上にサイレンスが自分の手を重ねてみせる。大きさは違えど、それが人の指の跡であることは明白だった。
彼が静かな瞳をヒューズの机――本人は席を外している――に向けると、尋ねるような表情でタリスを振り返った。
「……知っているの? 私とヒューズのこと」
問い掛けにサイレンスが頷く。タリスは肩を落とした。一体いつ気づいたのだろう。
「不可抗力だったのよ。彼が悪いわけじゃないわ」
サイレンスが得心がいかないといった表情で首を捻っている。タリスは溜め息をつくと、両手を組んで額に押しつけた。
どう説明したものだろう。この自分でも良くわからない関係と感情を。
「彼のことが……好きなのよ。離れたくないの」
声が、震えた。声だけではない。全身が細かく震え出す。今まで一度たりとも、口にしたことのない自らの想い。
「ヒューズが好き。ずっと前から好きだったのよ。
どれだけ手荒くされても、傷ついてもいいの。苦しいけれど、それ以上に彼と一緒にいたい……」
758586:05/02/25 01:19:15 ID:NxCjnt5/
例えどれだけ辛く当たられても、性欲を解消させる為だけの相手としか見られていなくても。彼の心のどこかを占めていられるのなら、それで構わないと思っている自分がいる。
「それなのに、一緒にいられればいいって思っていた筈なのに、私はいつの間にか彼が苦しむことを望んでいるのよ。
もし私の身に何かあったら、その時は彼にも哀しんでほしいだなんて、考えてはいけないことなのに――。
私はどうすればいいの? どうしたらいいの? 幾ら考えてもわからないし、最近では考えるだけで気が変になりそうなの……」
サイレンスの手が、静かに両の肩に乗せられた。慰めるかのように、軽く叩かれる。優しく気遣う相手の手の感触に、多少心が落ち着く。
「……心配してくれているのね。……ありがとう」
妖魔の青年はその言葉に微笑んだ。男性の姿をしているが、人ではない彼からは男くささを感じない。そのせいだろうか、普段口にできないことを口にしてしまったのは。
「不思議ね、あなたが相手だと話しやすいわ」
ヒューズともこんなふうに話せれば、とタリスは思わずにいられなかった。

どれだけ抱いても、彼女は自分のものにはならない。
当り前だ、自分は彼女を脅迫し、無理矢理抱いているのだ。自分のものになど、なるわけがない。
どうにもできない苛立ちが募る。彼女と体を重ねれば重ねるほど、その苛立ちは激しさを増していくのだった。
タリスに対する強く激しい感情を持てあましながら、ヒューズはIRPO本部へと戻って来た。廊下を歩き、自分達の部署のドアに手をかける。
開けたところで、彼は凍りついた。部屋の中、タリスの机の近くにサイレンスが立っていた。彼女の肩に手を置いている。
椅子にかけたまま、彼女は安堵した表情でサイレンスを見上げていた。自分の前では決してみせない表情だ。特に、二人きりの時は。
心の中で、何かが壊れたような気がした。狂暴な気持ちが沸き起こって来る。
その気持ちをヒューズは無理矢理心の底に押し込んだ。最初に「誰とつきあおうが口出しはしない」と言ったのは自分だ。故に、自分に口を挟む権利などない。
神経がささくれ立つのを感じつつ、ヒューズは無言で席へと戻った。
759586:05/02/25 01:20:03 ID:NxCjnt5/

「なあ、ドール」
仕事が終わった。近寄ってそう声をかけると、彼女はびくっと体を強ばらせた。こちらとしては何気なくかけているつもりの声だが、彼女にはそう感じとれないらしい。
そういった些細な事実が、自分を苛立たせているのもまた事実だった。
「……今日も、なの? 珍しいわね」
抑揚のない声で彼女は尋ねてきた。連日で彼女を抱くことはあまりない。――自らが作り出した状況とはいえ、さすがに気がひけるのだ。
「悪いかよ」
言いながらヒューズはタリスを背中から抱きすくめた。胸のふくらみに手をまわし、首筋に顔を埋める。甘い女の香りがした。
「ちょっ……やめ……」
静止の声をあげ、タリスが身を捩る。きつくかきいだきながら、ブラウスのボタンを外して胸元をはだけさせた。
手にワイヤの入ったしっかりした作りのブラジャーが触れる。強引に引っ張ってカップの中に指を潜り込ませた。
柔らかく暖かな感触を楽しみながら指を進めていく。堅くなりつつある先端に指先が触れた。
腕の中で彼女の体がびくんと震え、抵抗する腕に力が籠もらなくなるのがわかった。
「だめ……」
吐き出されるタリスの息は熱を帯びつつある。それでも彼女は必死でかぶりを振り、ヒューズの縛めから逃れようとしてきた。
「お願い、ここでするのはやめて……」
「……俺はここでお前を抱きたいんだよ」
唇を首筋から耳元へと這わせていく。柔らかな耳たぶを咥えると、軽く甘噛みしてきつく吸った。タリスの喉から悲鳴のような声が洩れる。
「いや……あっ……誰か、来たら……」
「誰も来やしねえさ」
760586:05/02/25 01:21:58 ID:NxCjnt5/
……嘘だ。口にしながらヒューズは思った。わかっていて、自分は嘘をついている。
「誰が来るっていうんだ? 部長は出張中だし、コットンは非番、ラビットは定期メンテナンス中。……誰も、来やしねえさ」
来る可能性のある者が、一人だけいる。だからこそ、ここでこんなことをやっているのだ。
こめかみに唇をおしつけ、胸を揉みしだく。手の中で自在に形を変える柔らかなふくらみ。
自分のものだ……誰がなんと言おうと、今この瞬間だけは、彼女は自分だけのもの。
「はあっ……で、でも……サイレンス……まだ、帰ってな……」
彼の名を彼女が口にする。それだけで、胸に激情が込み上げて来る。ヒューズはタリスの体を、スチールの事務机の上に後ろ向きに押し倒した。彼女の上半身が冷たい金属の表面に密着している。
「うるせえよ。あいつどうせ喋らねえんだし、お前あいつとも寝てるんだろ? 見られたっていいじゃねえか。お前がどんだけ淫乱か、良く知ってもらえよ」
「……や、やあっ!」
抵抗する彼女を力で封じると、ブラウスをまくりあげて肌を露出させる。灰色の机の上の白い肌は、奇妙にそそられるコントラストだった。
ごくっと息を呑み込むと、タリスの滑らかな背中に触れる。背骨にそって指を滑らせていくと、彼女が身をよじり、熱っぽい声で喘いだ。
手がスパッツのラインに辿りついた。そのまま手をかけ、スパッツを引きずり下ろす。下着に包まれた肉づきの良い臀部と、張りのある太ももがあらわになった。
下着を透かして見える翳りを帯びた部分は、既に湿り気を帯びて貼り付いている。下着の脇から指を滑り込ませると、タリスの体が小刻みに震えた。
「だ、だめ……」
「もう声に力が無いぜ」
柔らかな肉の襞をかきわけ、最も感じる部分を探り当てる。その部分を集中的に攻めると、彼女は背をのけぞらせて甘い声をあげた。
761586:05/02/25 01:22:41 ID:NxCjnt5/
「あっ……ああっ……やっ……触ら、ないで……」
唇から吐き出される拒絶の言葉とは裏腹に、タリスの秘裂は蜜を滴らせて行く。指に触れるその部分が熱い。
「ああ……」
タリスが溜め息のような息を吐き出した時だった。不意にドアが開いて、サイレンスが入って来た。中の光景を見て、驚いたように足を止める。
「……驚いたか?」
乾いた声でヒューズは尋ねた。サイレンスが訝しむような視線をこちらに向けて来る。彼女を愛撫する手を止めぬまま、ヒューズは言葉を続けた。
「こいつはこういう女なんだよ。男に抱かれるのが好きで好きで仕方がねえんだ」
タリスが何か言いたげに身を捩る。ヒューズはぐっと彼女を押さえ込んだ。下着を引きずり下ろし、柔らかい部分に指を沈める。
「ああんっ……」
「見てみろよ。こいつのここ、もういつ突っ込まれても大丈夫なぐらい濡れてやがる。男なら誰でもいいのさ。俺でも、お前でも」
見せつけるかのように首筋に唇を寄せ、舌で滑らかな肌を愛撫した。沈めた指を円を描くかのように動かす。
タリスが切なげな呻き声をあげ、背を丸めようとした。感じている。間違いなく、彼女は自分の愛撫で感じている。
勝ち誇った気持ちで、ヒューズはサイレンスへと視線を向けた。狼狽なり苛立ちなり嫉妬なり、何らかの負の感情を期待して。
それこそが、最も自分が見たかったもの。それが見たくて、今日この場所でこんな振る舞いに及んだのだ。
「…………」
サイレンスは、静かにさっきと同じ場所に立っていた。腕を組み、心持ち整った眉を上げている。呆れと憐れみを含んだ瞳の色。それが向けられているのは、彼女ではなく、自分だった。
「なっ……なんだよその態度は! てめえ、俺がこいつとこうしていても、どうとも思わねえっていうのかよ? 気にしないっていうのか!?」
762586:05/02/25 01:23:28 ID:NxCjnt5/
妖魔の青年は答えない。瞳の憐れむような色が深くなるばかりだ。
激情に満たされていた心の中に、冷たい風が吹き込んだような気がした。一瞬で芯まで頭が冷える。
自分がしている行為を思い返す。彼に対して感じている激しい嫉妬。彼女が自分の愛撫にどんな風に反応するか、どんな甘い声をあげるのか、それを見せつけてやりたかった。
自分という男の存在が、どれだけ彼女を占めているか。故にこの場所、この時間で彼女を抱こうとしている。
冷えた頭の中に巡ったそれらの行動は、とてつもなく身勝手で、みじめで、無様としか言いようのないものであった。
タリスの体を愛撫する手が止まる。机の上に押しつけられていた彼女は、未だにとろんとした視線を宙に向けていた。周囲の状況が良く呑み込めていないようだ。
「……くそっ……」
呟くと、ヒューズはタリスから離れた。これ以上、彼の目の前で彼女を犯す気にはなれない。上着を肩に引っ掛け、カバンを手に部屋の出口へと向かう。
「帰るぜ」
「……ヒューズ……?」
背後から途方にくれたような彼女の声が聞こえて来た。視線だけをそちらに向ける。
「今日は……もう、しないの……?」
机から身を起こし、タリスがまだ少し靄のかかった瞳で、こちらを見ていた。衣服が直されていない為、はだけた部分から桜色に染まった肌があらわになっている。
「萎えちまったよ。俺は今日はもう帰る。お前、物足りねえってんのなら、そいつに慰めてもらえ」
それだけ言い捨てると、ヒューズは乱暴にドアを開けて部屋の外に出た。
これ以上、同じ空間にはいられなかった。自分が今まで彼女に何をしてきたか、それを何よりも思い知らされてしまうサイレンスの視線の前では。
763586:05/02/25 01:24:22 ID:NxCjnt5/

「あ……は……」
ヒューズの出て行った部屋。タリスは机に手をつき、自らを落ち着かせようと大きく息を吸った。
体の内部では、ヒューズによって目覚めさせられた欲望の炎が、不完全燃焼のままくすぶっている。
体の芯が熱く疼く。自分を燃え立たせてくれる相手を求めているのだ。
「落ちつかなきゃ……」
ぽん、と肩に手が乗せられた。その感触にはっとして見上げる。サイレンスが心配そうに、こちらを見下ろしていた。
「サイレンス……」
彼の手が肩に回され、引き寄せられそうになる。彼の意図を察したタリスは激しくかぶりを振ると、身を捩って彼の腕から逃れた。
「駄目……駄目よ……」
サイレンスの腕が止まった。少し離れた位置でもう一度深呼吸すると、タリスは彼を正面から見つめた。
「慰めてくれなくても大丈夫……何とか我慢するから」
タリスの言葉に、サイレンスは納得いきかねるという表情で首を横に振った。
「あなたが私のことを気遣ってくれているのはわかっているわ。でも……ヒューズをこのままにしておけないわ。私まだ、彼に自分の思っていることを言ったことがないの
……だから、決めたわ。今までずっと彼の反応が怖くて言えずにいたけれど、彼にきちんと自分の気持ちを伝えてみる」
故に、今ここで彼に慰めて貰うわけにはいかない。そんなことをしてしまったら、またヒューズと向き合えなくなってしまう。
「もしかしたら完全に拒絶されてしまうかもしれないけど……ううん、多分その可能性の方が高いと思うけれど、言うだけ言ってみる」
サイレンスが危ぶむ表情になる。タリスは彼の手を握った。
「あなたにたくさん心配をかけたことは、済まないと思っているわ。本当にごめんなさい。……それとありがとう。私のことを心配してくれて」
764586:05/02/25 01:26:35 ID:NxCjnt5/
今回はここまでです。
後半も頑張って書きますので。
765名無しさん@ピンキー:05/02/25 01:28:59 ID:PDupPHib
わわわリアルで読ませて頂いてました!
忙しいといいつつこのクォリティ…
すげーっす。続き楽しみにしてます!
お忙しいと思いますが、無理はしないでくださいね。
766名無しさん@ピンキー:05/02/25 13:53:19 ID:MMy/B6OY
サイレンスがめちゃめちゃ優しくて萌えた。白薔薇みたいだ。
あの頭を想像すると笑えるが。
767名無しさん@ピンキー:05/02/27 09:59:07 ID:FLOppQBs
すごいイイっすー!夜勤明けの疲れ切った身体にしみこむ名作。
ありがとう586さん!
768名無しさん@ピンキー:05/03/01 20:42:30 ID:1FyC6YlH
>>738-742
次スレ立ってたよ。
【旅の】サガフロンティア総合【幕あけ】
http://www.alfheim.jp/~narikiri/narikiri/test/read.cgi/TheSun/109659469/
769名無しさん@ピンキー:05/03/03 10:48:49 ID:5qskKszJ
>768
エロパロに誘導はるなw
770名無しさん@ピンキー:05/03/07 23:36:32 ID:GidOkf3h
キャラサロンにサガフロ2のミーティアでハァハァするスレを立てました。
ハァハァするだけでもよろしいですので、彼女に萌える方は是非いらして下さい。
771名無しさん@ピンキー:05/03/13 19:36:37 ID:0tsLlE8K
続きをマターリ待ちつつ、保守。
サイレンス萌えー
772名無しさん@ピンキー:2005/03/23(水) 22:47:35 ID:s7ziezpz
保守だ保守!
保守しなきゃ!!
773名無しさん@ピンキー:2005/03/26(土) 00:45:44 ID:OQxSBnzG
$>\
774名無しさん@ピンキー:2005/03/30(水) 12:52:52 ID:eVdR65k0
hosyu!
586さんお忙しいのかな。
続きずっと待ってますですよ!
775名無しさん@ピンキー:2005/04/05(火) 00:15:33 ID:Xmyci6qI
保守しなきゃな
776586:2005/04/09(土) 03:14:15 ID:/N3RJCSX
586です。
続き遅くなってしまってすみません。
頑張って書いていますので、もうじき投下できると思います。

それでちょっと質問なのですが、
サイレンスとの本番って読みたい人います?
もし希望があれば、話を分岐させようかと思っているのですが……。
(あんまり幸せな結末にならないかもしれませんが)
777名無しさん@ピンキー:2005/04/09(土) 14:31:44 ID:sFpi4bmA
キタ━━━(゚∀゚)━━━!!
待ってたよすごく待ってたよ586さん

サイレンスとの本番、ものすごく読みたい人ノシ
すごいキボンヌ まじでキボンヌ
待ってるYO
778名無しさん@ピンキー:2005/04/09(土) 17:14:45 ID:A24iYY2X
>>776
ノシ
779名無しさん@ピンキー:2005/04/09(土) 20:29:14 ID:JFf0XF5b
俺も見たいノシ
楽しみにしてまつ
780名無しさん@ピンキー:2005/04/10(日) 02:52:19 ID:I9z4715K
ノシ
サイレンス期待
781586:2005/04/10(日) 03:30:35 ID:rECfOjuc
586です。
要望があるようなので話を分岐させます。
ちょっと時間がないので、分岐前までの1シーン(エロなし)のみ投下します。
ぶつ切れみたいになってしまってすみません。

「…………」
行きつけの酒場で、ヒューズはぼんやりと目の前のグラスを眺めていた。注文したものの触れられずにいるグラスの中で、氷が溶け始めている。
幾ら振り払おうとしても、頭に浮かぶのは彼女の姿だけだ。今にも泣きそうに瞳を潤ませて、じっとこちらを見つめている。
あの日から――彼女がブラッククロスに捕らわれ、Dr.クラインに犯されたあの日から、何かが壊れた。あの日から、全てが狂ってしまった。……いや。
あれだけなら、まだ良かったのだ。決定的に二人の関係を歪めたのは、自分の取った行動。
つまらない嫉妬にかられて彼女を犯した。しかもそれだけでは飽きたらずに、関係を強要しなぶるように犯し続けた。
「くそっ……俺は、最低だ……」
愛しくて愛しくてたまらないのに、彼女を傷つけるような行為しかできない。なのに彼女は何も言わず、黙ってそれに耐えている。
せめて彼女が自分を非難してくれれば、まだ違ったのに。身勝手な考えだと思いながらも、そう思わずにはいられない。
身を引くべきだ。不意に、その考えが頭に浮かんだ。彼女に対する気持ち全てを心の奥に封じ込め、ただの同僚に戻る。
何もかも全てなかったかのように。それこそが、彼女が最初に望んだことではなかったか?
暖かく柔らかな肌の感触が手に甦る。哀しげな色を瞳に浮かべ、細い声をあげる彼女の姿。駄目だ。自分は今でも彼女を抱きたくてたまらない。
ヒューズが堂々巡りをしていると、不意に隣にどさっという音を立てて誰かが座った。目線だけあげてそちらを見る。見知っている女の姿があった。
「久しぶり」
カウンターに肘をかけ、隙のない身のこなしで隣席の女は笑った。切り揃えられた前髪の下から、強い意志の光を秘めた瞳が覗いている。
782586:2005/04/10(日) 03:31:43 ID:rECfOjuc
「……なんだ、ライザか」
ルーファス絡みで知り合った、グラディウスのメンバーの一人。表向きはクーロンのレストランで働いている。
その店へ足を運ぶことも多く、彼女と言葉と交わしたことも幾度となくある。決して親しいわけではないが。
「随分とまた仏頂面してるわね。彼女にでもふられたの?」
カウンターの中のバーテンに酒を注文した後、ライザはそう尋ねかけてきた。何気なく口にされたのであろうその言葉が、ヒューズの胸に突き刺さる。
「……うるせ」
一言短くそう言い捨てて、ヒューズは目の前のグラスの酒を口に含んだ。正直、ライザの相手をする気にはなれない。きつい酒が、喉を灼くかのように感じられる。
人事不省になるまで酒を飲めば、少しはこの辛さを忘れられるのだろうか。
「……どうして男ってのは皆こうなのかしらね」
ライザがいまいましげに呟くと、自分の分の酒を一息に煽った。即座におかわりを注文すると、それも飲み干す。
「そっちこそどう見てもヤケ酒じゃねえかよ」
「飲まずにいられない気分なのよ。ルーファスの奴、こっちのことなんて全然わかってないんだから」
かたん、と音を立ててライザがカウンターの上にグラスを置く。その勢いの良さが、彼女の苛立ちを現していた。
「ふられたのはそっちじゃねえか」
「ふられてないわよ! とっくに私達、別れてるんだから。そうじゃなくて、仕事のことで少し揉めただけ」
ライザの言葉におそらく「少し」ではないのだろうなと思う。どちらにせよ、自分には関係のない話だが。
「うるせえ、俺にお前のあれこれなんて関係ねえだろ。どっかよそで飲めよ」
吐き捨てるようにそう言うと、ライザの瞳に面白がるような色が浮かんだ。
「珍しくかなり本気で悩んでるわね」
ついと顔を寄せ、こちらを覗き込んで来る。声を潜め、彼女は尋ねた。
783586:2005/04/10(日) 03:33:18 ID:rECfOjuc
「……それで結局、ふられたわけ?」
ライザの言葉にふと考えてこんでしまう。実際のところ、どうなるのだろうか。
「違う。あいつとは恋人同士とか、そんなんじゃねえ」
自分達の言葉を関係にするのなら、一体何になるのだろう? 愛情のない、体だけの関係。かといってセックスフレンドというわけでもない。
「それでもふられたことになるわよ」
「うるせえな! 別に俺はふられてねえよ!」
拳でどんとカウンターを叩く。弾みでカウンターに乗ったグラスが飛び上がった。
「少し落ち着きなさいよ、店の人が睨んでるわ。捜査官が警察を呼ばれちゃ、洒落にならないでしょう?」
ヒューズはささくれだった気分でライザを見た。彼女はあっけらかんとしている。おそらくは、先程から立て続けに空けているアルコールのせいだろう。
「そもそもお前が、俺の神経を逆撫でしてるんじゃねえかよ。大体何の用だ。俺を笑いに来たのか?」
そう言うわけじゃないけど、とライザは笑った。
「ちょっとした好奇心よ。あなたがそんな顔してるところ初めて見たから。
……ねえ、ところであなた、暇なの?」
ライザの問いに頷く。相手の意図は読めないが、わざわざ嘘をつく理由もない。
目の前の女はくすっと笑みを刻むと、カウンターの上に頬肘をついた。片方の手に酒の入ったグラスを持ち、誘うようにそれを揺らしてみせる。
「だったらこれ、しばらくつきあってくれない? 一人で飲むのって侘しいのよね」
「……お前がおごってくれるってんのならな」
やや呆れつつそう答える。その答えに対して、ライザは笑い出した。
「あははっ……ルーファスが言ってたこと本当みたいね。あなた減俸に次ぐ減俸で、いっつも苦労してるって」
「……うるせえよ」
ライザはヒューズの膝を軽く小突くと、バーテンに新たな酒を注文した。そのグラスを威勢良くヒューズの前に置く。
「いーじゃなーい。男が細かいことを気にするもんじゃないわ。そんな調子だと、いずれルーファスみたいになっちゃうわよ」
酔いが回り出したせいかやや間延びした口調で、ライザはそんなことを言った。ふっきれてないのはどっちだ、とヒューズは心の中で呟いた。
「さ〜ヒューズ、ぐーっといきなさいよ、ぐーっと」
784586:2005/04/10(日) 03:34:08 ID:rECfOjuc
ヒューズの肩に親しげに腕を回し、ライザは飲めと迫った。その彼女を煩わしく感じ、腕を払い除けようと体を捩る。
その時、店の入り口近くに立っていた人間の姿が視界に入った。
「……あ」
一体いつからいたのだろうか。アイスブルーの瞳を見開いて、タリスは凍りついたようにただこちらを見つめていた。ヒューズもまた何もできず、彼女を見つめかえすことしかできない。
どれだけ経過しただろうか。不意に彼女の瞳が少しばかり潤んだかと思うと、踵を返し走り去ってしまった。
タリスに向けて伸ばそうとした手は、途中で止まった。一体何を言えばいい? 散々身勝手な行為を彼女にしてきた分際で。
どうすることもできない苦い気持ちが胸に満ちる。隣のライザが、怪訝そうな表情で顔を覗き込んできた。
「さっき店を出て行った人、あなたと同じジャケットを着ていたけど……もしかしてあの人なの? あなたがふられたのって」
「ふられたわけじゃねえ」
ライザは物言いたげな表情で考え込んだ。しばしの沈黙の後、彼女はきっぱりとした口調でこう告げた。
「追いかけてあげなさいよ。今ならまだ間に合うわ」
「……何でそんなことを」
乾いた声で尋ねる。タリスは自分から逃げた。自分を拒絶したのだ。追いかけたところで仕方がない。
「あいつは俺のことなんて、なんとも思っちゃいねえさ」
力ずくで組み敷いたあげく、脅迫して意のままにしてきた相手に好意など抱けはしまい。好意を持つのは自分のような男ではなく、もっと別の、そう例えば――。
「本気でそう言っているの?」
鋭く抉るような声で、ライザは尋ねた。先程の酔いはどこへやら、瞳にきつい光が宿っている。
「ああ。あいつにとって俺は、ただの同僚……いや、それ以下だろうな」
そう答えた時だった。ヒューズはライザに強く胸倉を掴まれた。
「あなた、もしかしなくても馬鹿? なんで気づかないのよ。なんでわからないのよ。あんな胸が張り裂けそうな瞳で見られて、何も感じないっていうわけ!?」
大声で叫びながら、ライザは激しくヒューズを揺さぶった。彼女の放つ怒りに圧倒され、目を見開いたまま凍りつくことしかできない。
「お、落ち着け……」
ライザが手の力を緩めた。だが瞳には未だに険しい光が宿っている。
「あのな、あいつは俺から逃げたんだ。そもそも――」
785586:2005/04/10(日) 03:34:56 ID:rECfOjuc
「そ、れ、が、馬鹿だって言うのよ!」
その声とともに、ライザの肘鉄がヒューズの鳩尾に叩き込まれた。鈍い痛みと共に呼吸が苦しくなる。膝を追ったヒューズの襟首を再び掴み、ライザは強い調子でまくし立てた。
「ルーファスといいあなたといい、どうしてこう察しが悪いのよ。なんで逃げたと思っているの!? 追いかけてきてほしいからに決まってるでしょ。
女っていうのはね、愛されてる実感が欲しいのよ。追いかけて抱きしめて『離さない』って言ってあげなさいよ!」
それができたらどんなに楽だろう。こんな泥沼な関係にならなければ、できたのかもしれない。ヒューズは首を横に振った。だが今の自分にそんな資格はないのだ。
「俺には、できねえ」
「恥ずかしがってる場合!? ああもうっ!」
恥ずかしがっているわけじゃない、というヒューズの言葉は、発せられることはなかった。襟首を掴むライザの腕に力が籠もる。
次の瞬間、ヒューズの体は勢い良く宙を舞ったかと思うと、鈍い音を立てて壁に叩きつけられた。周囲からおお、という歓声にも似たどよめきがあがる。
ヒューズを投げ飛ばしたライザは軽く手をはたくと、再び襟首を掴んだ。そのまま引きずられ、出口から外へと放り出される。
「頭冷やしなさいこの無神経! 全く、男ってのはどうしてこうも鈍いのばかり揃ってるのよ。こうなったら今日はとことん飲んでやるわ」
路上に倒れたヒューズの耳に最後に届いたのは、ライザのそんな声と店のドアが閉まる音だった。
786586:2005/04/10(日) 03:40:05 ID:rECfOjuc
とりあえずここまでです。
この後、話を「ヒューズ編(本来考えていたもの)」と
「サイレンス編(サイレンスとの絡みがあるもの)」に分岐させます。

サイレンス編の方が短いので、先に投下できそうです。
というより、ヒューズ編が長すぎるだけなんですが。
八割方完成してますので、今度はそんなにお待たせしないと思います。では。
787名無しさん@ピンキー:2005/04/10(日) 04:22:52 ID:v1UD3eyk
>>586さん乙!
繋ぎシーンとの事ですが、ライザが大好きな自分には
かっこいいライザが見れてとても幸せです!
投げまでキメてる…!(*´д`*)
本当に素晴らしいストーリーテラーでいらっしゃいますね、
次も期待して待たせていただきます。
788名無しさん@ピンキー:2005/04/10(日) 05:12:54 ID:0MeiVGV0
>586さん
本当素晴らしいです
今回もじっくり読ませていただきました
次も期待しておりますよ

789名無しさん@ピンキー:2005/04/10(日) 17:06:31 ID:hllunh09
586さんいつも乙です!
続き期待して正座して待ってます。
サイレンス編はあまり幸せにならないかも、ということですが、
サイレンス編はサイレンス編で、それなりの愛のあるものだとイイナ…
…幸せな顔が見たいっす。

勝手なこと言ってすみません。
もちろん名無しの戯言ですので、586さんの考えでおkです!
楽しみに待っておりますよ!
790名無しさん@ピンキー:2005/04/11(月) 19:39:09 ID:+bVSj3pT
ヌサカーン×アセルスで診療プレイ。
実際にありそーだし。
791名無しさん@ピンキー:2005/04/11(月) 19:40:25 ID:n7fVHW2c
792586:2005/04/14(木) 04:07:31 ID:pF0biSMH
どうも、586です。
とりあえずサイレンス編の方ができたので投下しますね。

ヒューズの行き着けの店で思いもしない光景を見た後、タリスは行くあてもなくふらふらと街を彷徨い歩いた。頭の中では、先程の光景がずっと巡っている。
声をかけることもできず、ただ見ていることしかできなかった。ヒューズと親しげにしていた見知らぬ女性。
どれくらい歩いただろうか。気がつくと、タリスは自宅の前に戻って来ていた。意図しないうちに、歩き慣れた道を歩いてしまったらしい。
「……あ」
タリスは思わず足を止めた。家の前に、黒い人影が立っている。
「……遅かったな。どこで油売ってたんだ」
ヒューズだった。塀にもたれて、こちらを見ている。タリスは歩みを進め、彼の前に立った。
「どうしてこんなところにいるの? さっきの人は?」
「それは今重要な問題じゃねえ。お前に話があんだよ」
瞳を逸らし気味に、淡々と語る。普段の彼らしくない喋り方に、タリスは嫌なものを感じた。
「今じゃないと駄目なの?」
「ああ」
頷いたものの、ヒューズは先を話そうとしなかった。話にくい話なのか、さっきからずっと視線をあわせようとしない。
「……ここにずっと立っていると寒いわ。中で話さない?」
口にしながら、誘っているような台詞だとタリスは思った。いや実際のところ、誘っているのかもしれない。
「いや、それは止すよ」
しばしの沈黙の後、ヒューズは意を決したようだった。
「なあ……こんな関係、もう終わりにしよう」
一瞬だが言われた意味がわからなかった。わかった後も頭の中が真っ白になり、言葉を出すことができない。タリスは無言でその場に立ち尽くしていた。
「俺が言うのもなんだが、やっぱり良いもんじゃねえ。お前の言うとおり、なかったことにすべきだったんだ。
今からでもいい、ただの同僚に戻ろう。俺はもうお前を脅したりはしねえし、体も抱かせろって言わねえ」
793結末(サイレンス編):2005/04/14(木) 04:08:29 ID:pF0biSMH
一度口に出すと舌が回りやすくなったのか、ヒューズは先程よりも流暢に喋った。喋った後、尋ねるかのように彼の瞳がこちらを見る。
「……そう」
タリスは感情の完全に抜け落ちた声で、それだけを口にした。喉の奥がからからに乾き、後の言葉が続かない。尋ねたいことは、たくさんあるというのに。
それを了承と受け取ったのか、ヒューズは頷いた。
「今までずっと、悪かったな。本当はお前に何かしてやるべきなんだろうけど、これ以上お前の傷を広げたくねえから……」
その後の言葉は良く聞き取れなかった。自分でも何を言えばいいのか、よくわかっていないのだろう。
「……じゃあな」
ヒューズは背を向け、去って行った。一度も振り返ることは、しなかった。

自宅のリビングで、タリスはぼんやりと椅子にかけていた。視線は一応テーブルの上に向けられているが、そこにあるものは全く意識に入っていない。
先程のヒューズの言葉が、何度も耳の中で繰り返される。あまりにも唐突に切り出された関係の終焉。突然の話だったが、それが意味することは嫌というほど良くわかっていた。
店でヒューズの隣にいた女性のことを思い出す。彼女が理由なのだろうか。
物思いに耽っていると、呼び鈴が鳴った。立ち上がり、レンズで外を確認してドアを開ける。
「……入って」
勧められるままに、妖魔の青年は部屋の中に入った。リビングの椅子の一つにかけると、物問いたげな瞳でタリスをみつめる。
「突然呼び出してごめんなさい。何か飲む?」
ちらとキッチンの方に視線をやる。が、サイレンスはゆっくりとかぶりを振ると、身振りで彼女に向かいの椅子に座るよう促した。
タリスは一つ溜め息をつくと、その椅子に腰を下ろした。サイレンスの静かな瞳が、じっとこちらをみつめている。
794結末(サイレンス編):2005/04/14(木) 04:09:13 ID:pF0biSMH
責めるような、瞳ではなかった。こんな夜更けに呼び出されたというのに、彼は全く怒っていない。
「……本当にすまないと思っているのよ。でもあなたくらいしか、事情を知っていて話を聞いて貰えそうな人がいなくって」
サイレンスがすっと手を伸ばすと、タリスの手首に優しく触れた。安堵させるかのように、静かに頷く。
「ヒューズにね、別れを切り出されたわ」
軽い驚きを憶えたのか、彼の片方の眉が跳ね上がった。タリスは自嘲気に頷いてみせる。
「もうこんな関係、終わりにしようってはっきり言われたの。私、何も言えなかった……」
胸の奥に乾いた感じがする。きっとひどく苦しいだろうと思っていたのに。
全くと言っていい程、何も感じない。砂か何かを噛んでいるような、そんな感じだ。胸の中を乾いた砂が流れて行く。
サイレンスが気遣うように手を伸ばし、テーブルの上の自分の手に静かに触れて来た。少し冷んやりとした手の感触。
「何か変な感じよ。全然哀しくないの。言うべきことがたくさんある筈なのに、何も出て来ない。自分自身が空っぽになってしまったみたいで」
俯くと、テーブルの木目が視界に入った。何とはなしに、その流れを追う。
「なんだかもう何もかも、どうでも良くなってきてしまったわ……」
目を閉じて眠ったら、二度と目が覚めなければ良いのに。何もかもわからない深い眠りの中ならば、このうつろさ虚しさを感じずにいられるだろう。
妖魔の青年がゆっくりとかぶりを振った。立ち上がると、静かに背後に回る。
「……サイレンス?」
振り向こうとしたその時、サイレンスは腕を回してタリスを抱きしめた。
「あ……」
労るような、優しく包み込むような抱擁だった。性的なものは殆ど感じられない。
795結末(サイレンス編):2005/04/14(木) 04:09:48 ID:pF0biSMH
乾いた心の中が、ほんの少し潤うように感じられる。タリスは体の力を抜き、サイレンスに少しばかり身を預けた。
「ごめんなさい……」
良くないことであることはわかっている。彼はただの同僚に過ぎない。だがタリスは彼の優しさに甘えずにはいられなかった。
サイレンスの手が、タリスの頬を掠めたかと思うと、顔の前で静止した。指先に、光る小さな雫。
そうされるまで、タリスは自分が泣いていることに気づかなかった。サイレンスの手が子供をあやすかのように、タリスの背を撫でる。
「……そんなに優しくしないで」
俯いてタリスは呟いた。自分には優しくされる理由などないのだから。
「…………」
サイレンスがまたしてもかぶりを振る。抱きしめられたまま、タリスは尋ねた。
「どうして……私に優しくしてくれるの?」
語ることをしない妖魔は答えない。ただ抱きしめる腕に僅かだけ、力が籠もった。
ヒューズの抱きしめ方とは全く違う、とタリスはふと思った。彼の抱擁は骨が砕けてしまうのではと思える程、力強い激しいものだった。
その瞬間、彼の体の感触が甦った。筋肉のついた逞しい体躯。太い腕で自分を逃すまいとするかのように、強く強く抱きしめてくる。
思わずタリスは身を震わせた。瞳から熱い雫がとめどなくこぼれ落ちる。
「わ、私……」
ついさっきとは打って変わって、胸の奥が締めつけられるかのように苦しい。体を折り、床に頽れそうになる。そんなタリスの体をサイレンスの腕が支えた。
「ごめんなさい……」
顔を伏せてそう呟くことしかできなかった。放り出された辛さと、それをこうして今目の前にいる相手に支えて貰っている不甲斐なさ。その二つが心の中で渦巻いている。
サイレンスの手が伸び、タリスの顎に添えられた。顔を上げてそちらを見る。彼は気に止むなと言いたげに、首を横に振っていた。
「サイレンス……」
そろそろと、彼の胸に顔を埋める。今だけは、こうして甘える自分を許してほしい。
「ねえ……一つだけ、頼みがあるの」
先を促すかのように、目の前の青年は首を傾げた。タリスの声が震える。
796結末(サイレンス編):2005/04/14(木) 04:10:31 ID:pF0biSMH
「私を……抱いて。できるんでしょう? 私が壊れるくらいに、激しく抱いて」
サイレンスがさすがに驚いた表情になった。首を横に振り、タリスを窘めるかのように額に指を当てる。
喉の奥から乾いた笑いが込み上げて来た。ぎゅっと目の前の妖魔にしがみつく。
「自分を大事にしろって、言いたいの? いいのよ。もう何もかもどうでもいいの。お願い、私を抱いて。滅茶苦茶にしてほしいの……ヒューズのこと、忘れられるぐらい……」
笑いたいのに、瞳からはまたしても涙が零れ落ちてくる。その涙が青年の胸を濡らした。
どれくらい、そうしていただろうか。不意にサイレンスが腕を回すと、タリスを抱き上げた。溜め息をつきたそうな表情で、それでも彼は頷いた。
「ありがとう……」
首を傾げて彼がこちらを見る。「どこへいけばいい?」と問いたいのだろう。
「あっちが……寝室よ……」

見慣れた部屋の見慣れたベッド。だが、今日は何かが違うように感じてしまう。いつも一人の部屋に、自分以外の存在がいるせいだろうか。
サイレンスは落ち着いた様子で、タリスをベッドの上に下ろした。そうして、自らも隣に座る。
「…………」
彼の手が伸びて来る。押し倒されるのかと思いきや、彼はタリスの手を掴んだ。
「……え?」
引き寄せられた手の甲に、サイレンスが唇を押し当てる。昔話の騎士の誓いのような、そんな口づけ。
「サイレンス……」
サイレンスの唇が手の甲の上を滑った。くるりと手が反転させられ、今度は手の平に口づけてくる。意図がわからず尋ねようとした時、不意に彼の舌が手の平の溝を舐め上げた。
「……あっ!」
その瞬間に快感が体を走り、タリスは小さく喘いだ。サイレンスの舌はゆっくりと、触れるか触れないかの微かな愛撫を同じ場所に繰り返している。
797結末(サイレンス編):2005/04/14(木) 04:11:20 ID:pF0biSMH
サイレンスが唇を次第に指先へと移動させたかと思うと、手の指を口に含んだ。爪の周囲や指の溝、指と指の間を丹念に舌がなぶっていく。
「あ……あ……」
手を舐められているだけだというのに、信じられないくらい気持ちがいい。
今までにも、愛撫されているうちに全身が性感帯と化し、どこを触れられても感じてしまったことはあった。だが、最初から手だけでこんなに感じてしまったのは初めてだ。
「ん……あ……」
瞳を伏せ、熱い吐息を吐き出す。サイレンスがタリスの手を咥えたまま、指を彼女の腕に添って肩へと走らせる。軽く撫でられただけなのに、やはり震えるくらいに感じてしまう。
「はあっ……」
肩へと走った手が顎に触れた。軽く持ち上げられる。手を愛撫する舌の動きが止まった。
瞳を開くと、彼がじっとこちらを見ていた。その瞳が語っている。止めるのなら、今だと。
タリスはまたしてもかぶりを振った。
「続けて……構わないから……」
サイレンスは溜め息にも似た息を吐くと、腕を回してタリスを抱き寄せた。こめかみに唇を寄せ、短い髪の中に指を滑り込ませて何度も梳く。
「あ……」
彼の唇がこめかみから頬を掠め、手が背を優しく擦った。壊れ物を扱うかのような、優しく繊細な愛撫。こんな風に触って来る相手は、彼が初めてだ。
「無理しないで……もっと手荒くされても、私は構わないから」
むしろそうしてほしいとタリスは思った。壊れるくらいに滅茶苦茶にされたい。
サイレンスが首を横に振った。それはきけないと言わんばかりに。腕を背に回すと、優しく抱きしめてくる。彼の唇が額や頬や髪を滑る。彼の愛撫は風のように軽く、柔らかい。
「ん……」
少しずつ、体が反応し始めた。力が入らなくなっていく。タリスは息を吐くと、彼の体に自身の体を預けた。
男にしては繊細な指が、タリスの肌を優しく撫でさすっている。首筋や頬、腕や背を。労るかのように、慰めるかのように、その愛撫はどこまでも優しい。
「そんなに優しくしてくれなくてもいいのよ……」
798結末(サイレンス編):2005/04/14(木) 04:11:55 ID:pF0biSMH
優しくされればされる程、辛くて切なくてたまらなくなる。彼の優しさにすがってしまっている自分。そんなことは、すべきではないのに。
胸の奥がしめつけられるように苦しい。瞳から熱いものが込み上げて来る。
サイレンスの手が、優しくおとがいを持ち上げた。潤んだ瞳でみつめる先で、彼はまた首を横に振っていた。気にしなくていい、その瞳が語っている。
「サイレンス……ごめんなさい……」
彼の顔が近づいてきた。瞳から零れる熱い雫を舐め取って行く。腕が背に回され、元気づけられるかのように軽く叩かれた。
「ねえ、どうして……」
言葉は途中で途切れた。彼の腕が、力の抜けたタリスの体をベッドの上に横たえさえる。そのままサイレンスはタリスの上に覆い被さって来た。
「あっ……」
器用な指がブラウスのボタンを次々と外して行く。あらわになった白い肌を、サイレンスの唇が優しく這う。
「んっ……あっ……」
心が浮かび、溶けてしまいそうな、そんな錯覚に襲われる。サイレンスが首筋に舌を這わせ、僅かに浮きでた鎖骨に口づける。
彼の手が胸のふくらみをかすめた。肝心な部分には触ろうとしないまま、その周辺だけに優しい愛撫が繰り返される。
タリスは熱い息を吐き、すぐ近くにある彼の顔を見上げた。端正な顔立ちの妖魔は、静かな瞳でこちらを見ている。そこにあるのは、こちらを気遣う、そんな色だけだ。
「サイレンス……私……」
彼の指が唇に押し当てられる。何も言うなと言わんばかりに。そのまま手が下の方へと滑りおり、ブラジャーのホックを外して乳房を解放した。
「あ……」
既に乳首は存在を誇示するかのように立ち上がっている。彼の指がふくらみの上を滑り、乳首そのものにはまたしても触らぬまま、乳輪だけを撫でさする。
「あ……あ……」
敏感になってきていた部分への愛撫に、タリスは声をあげた。じらされているような感覚がする。意識しないうちに体が跳ねた。
799結末(サイレンス編):2005/04/14(木) 04:12:32 ID:pF0biSMH
「あ……や……」
しばらくの間、彼の指はそこだけを撫で続ける。気が変になりそうだと思った瞬間、彼が乳首を口に含んで軽く歯を当てた。
「……ああっ!」
それだけで頭の中に白い光がともり、体が激しく痙攣する。体の奥からじんわりと蜜が染み出して来るのがわかった。
「あ……はあ……」
サイレンスの舌が優しく乳首をなぶる。手が胸のふくらみを撫で回し、タリスの中の熱を煽り立てて行く。
「んんっ……」
胸を撫で回していた手は、次第に下の方へと下がりはじめていた。服の上から足を撫で回される。慈しむように、何度も何度も手が行きつもどりつする。
「……ああっ……」
手がスパッツと下着を引きずり下ろした。解放された肌は、部屋の空気を感じない程に既に熱く火照っている。
太ももに、彼の手が触れた。ゆっくりと、ゆっくりと上の方へと向かって撫で上げていく。タリスは身を捩り、声をあげた。
「んっ……あっ……」
サイレンスの指が、秘裂に到達した。濡れた部分をかきわけて、奥へと潜り込む。
「ああっ……」
タリスは腰を浮かせ、激しく喘いだ。だが彼の指はそこで止まってしまう。
「サイレンス……」
力の籠もらない声で、タリスは彼の名を呼んだ。淡い色の妖魔の瞳が、こちらを見る。それにはあやぶむような色が浮かんでいた。
タリスの胸に、どっと切なさと哀しみが満ちる。どこまで、彼は優しいのだろう。
「いいの……最後までして、お願い……」
それでいいのかと尋ねたそうな表情を、彼は浮かべた。潤んだ瞳で、それでもタリスは頷いた。
「ごめんなさい……でも、最後までしてほしいの……舌や指だけじゃなくて、きちんと……」
瞳にじわっと涙が溢れた。サイレンスが手を伸ばし、涙を拭ってくれる。
「本当にごめんなさい……こんなことを頼んだりして……」
サイレンスは静かに一つ頷くと、自らの衣服を緩めはじめた。妖魔である彼の肌は透き通るように白い。だが体は紛れも無く男性のそれであった。
800結末(サイレンス編):2005/04/14(木) 04:13:10 ID:pF0biSMH
「……きて……」
それだけ言うのがやっとだった。サイレンスがタリスの体を横向きにすると、片方の足を抱え上げて開かせる。
絶え間なく蜜の溢れ出してくる部分に、男の分身があてがわれた。彼の瞳を見て、しっかりと頷く。サイレンスも頷き返してくれた。
「んん……ああっ……」
体の中に少しずつ彼が入って来る。奥へと入り込むと、彼はそのまま動きを止めた。
「あ……ああっ!」
一瞬怪訝に思ったが、次の瞬間タリスの全身を激しい快感が走り抜けた。快感は彼女の中を満たし、タリスはそのまま達してしまった。
今まで以上に力の抜けた体を、サイレンスの腕が支える。
「ああ……ああっ……」
サイレンスが動き始めた。擦りつけるようにしたかと思うと、次の瞬間突き上げられる。全身がとろけてしまいそうな、甘い悦楽。
一度達した体は、易々と二度目の絶頂へと導かれた。達する瞬間に彼と視線があう。抱いている最中だというのに、彼の慈しむような優しい瞳は変わらなかった。
「ごめんなさい……ごめん……なさい……」
詫びる言葉を口にするタリスの唇を、サイレンスの唇が塞いだ。手が髪を優しく撫でる。彼に対してすまなく思いながらも、その優しさに安堵したのも、また事実だった。
「本当に……ごめん……なさい……あああっ!」
頭の中が白い閃光で満たされる。その閃光に意識を灼きつくされながら、タリスはサイレンスの優しさを痛いくらいに感じていた。
801結末(サイレンス編):2005/04/14(木) 04:13:54 ID:pF0biSMH

サイレンスはベッドの上の同僚を見た。ほぼ全裸に近い格好で、彼女は静かに眠っている。
「…………」
手を伸ばし、頬を伝う乾いた涙の跡に触れる。抱かれながら、彼女はずっと泣き続けていた。泣きながら、自分に対して詫び続けていた。
謝られるようなことをした憶えはない。ヒューズと彼女の関係がこじれてしまったのには、自分にも要因があるのだから。
考え込む。自分のしたことは、正しかったのだろうか。彼女を抱いてしまって良かったのだろうか。
深く傷ついていた彼女。放っておけば、今にも壊れてしまいそうだった。その上、彼女は壊れることを望んでいた。
ヒューズに別れを切り出され、彼女は自暴自棄になっていた。でなければ、あんなことを言い出したりはしないだろう。
だが、自分は彼女に壊れてほしくはなかった。彼女を抱いたのも、その気持ちを伝えたいが為。
その気持ちが伝わったのか……それは、今のところはわからない。もしかしたら、却って傷を中途半端に広げてしまったのかもしれない。それに……
抱かれる彼女がこぼした涙。それを思い出す度、なんともいえない気分が胸に満ちて来る。
サイレンスは一つ息を吐くと、静かにベッドを滑りおりた。毛布を手に取ると、それで彼女の体をしっかりとくるみこむ。
柔らかい髪を撫でると、眠る彼女の額にそっと唇を押し当てた。そうして、彼は部屋を出て行った。
802結末(サイレンス編):2005/04/14(木) 04:14:49 ID:pF0biSMH

「誰かと思えば、サイレンスか。こんな夜更けにどうした? 人間の間に混じって生きるのに疲れたのか? 話があるのなら聞いてやらんでもないぞ。
……人間の女に惚れた? 悪いことは言わん。止めておけ。
私もこんなところで医者をやっているくらいだから、人間のことを軽蔑したりはしていないがな。我々妖魔と人間では、生きる世界や時間が違いすぎる。
例えその女がお前を想っていてくれたとしても、いずれは一緒にいることが辛くなる。そのままの関係に留めておけ」

その翌日。職場に出勤したサイレンスが見たのは、自らの机の前に座っているタリスの姿だった。
「……サイレンス」
呼び止められ、彼女の近くへと赴く。彼女は彼を見上げ、静かに微笑んだ。
「昨日は、ありがとう」
その声にも笑顔にも、力強さはなかった。だが彼女の瞳は、まっすぐ自分をみつめていた。
その視線は何よりも語っていた。少しずつとはいえ、彼女は傷を癒し、前を向いて行こうとしているのだと。
「もう大丈夫だから。……本当にありがとう」
静かに告げられた言葉。彼女は壊れなかった。その言葉と事実だけで、彼には充分だった。
803586
サイレンス編はこれで終わりです。
これからヒューズ編を仕上げますが、
ヒューズ編はサイレンス編の2倍以上の長さになりそうで、
自分でもちょっと呆然としています。
それでは。