グラヴィオン・エロパロ2

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1名無しさん@ピンキー
とりあえず立ててみました。今回は801もOK。
そうじゃないと盛りあがらないっぽいので。
2名無しさん@ピンキー:04/01/11 20:37 ID:Mki+LzwQ
ニィィィィィィィィッィィィィィィィィィッィィィィィィィッィィィィゲット
31:04/01/11 20:45 ID:IJ4HAayF
ああ、忘れてました。これ前スレ
グラヴィオン・エロパロ
http://www2.bbspink.com/eroparo/kako/1039/10394/1039499522.html
4名無しさん@ピンキー:04/01/11 22:07 ID:pviya5NQ
誰なら需要あるのよ?
5名無しさん@ピンキー:04/01/11 22:47 ID:UA7LQtdQ
そんなもん、きまっとる

女装エイジとうわなにをするやめr
6名無しさん@ピンキー:04/01/11 22:51 ID:ZApccSll
本スレにアド貼る?
7名無しさん@ピンキー:04/01/11 23:27 ID:rgI4KTPW
age
8名無しさん@ピンキー:04/01/11 23:29 ID:/+t/Npao
エイジ×リィルのエロ同人描こうと思うが需要ある?
9名無しさん@ピンキー:04/01/11 23:30 ID:ZApccSll
ある
10名無しさん@ピンキー:04/01/11 23:50 ID:rgI4KTPW
あげ
11名無しさん@ピンキー:04/01/11 23:51 ID:ZApccSll
即死って30だっけ?
12名無しさん@ピンキー:04/01/11 23:55 ID:rgI4KTPW
この作品って萌え要素一杯ある割にはこういうネタが成立しにくいような・・。
「ゴーダンナー」といい、何でだろう?
13名無しさん@ピンキー:04/01/12 00:10 ID:HG+mtzDq
エイジやトウガの性格を変えればなんとかなるんじゃ・・・・
14名無しさん@ピンキー:04/01/12 00:12 ID:217Ls4n8
鬼畜修正かければいくらでもネタはできそうだけどなぁ
鬼畜エイジ、鬼畜トウガ以下略
15名無しさん@ピンキー:04/01/12 00:26 ID:QMvWvHzZ
AGE SIGURE
16名無しさん@ピンキー:04/01/12 00:43 ID:QMvWvHzZ
鬼畜でもエイジは女にリード権奪取されるっぽい。
17名無しさん@ピンキー:04/01/12 00:46 ID:HG+mtzDq
そこでリィルの出番ですよ。
18名無しさん@ピンキー:04/01/12 01:41 ID:QMvWvHzZ
ということは、楽に作品にできそうなのって
リィル絡みか・・・・・801だけか。
19名無しさん@ピンキー:04/01/12 02:35 ID:DSaAEwtQ
ただ鬼畜だと調教ネタばっかりになりそう・・・。
大張テイストには、そっちの方が合ってそうだが。
20名無しさん@ピンキー:04/01/12 02:46 ID:DSaAEwtQ
本スレ見たが、あそこでの萌えキャラベスト3は・・・。
みんな男だ。(泣)
21名無しさん@ピンキー:04/01/12 03:31 ID:ZQyV7Ziy
>>20
しかも、その意見のほとんどが♂のいけんだからな。
ある意味凄い。
ってことで、サンドマン×大統領なんて」どうだ。
笑いは取れるな。
22名無しさん@ピンキー:04/01/12 04:58 ID:Up/us1Eo
逆に「女が男を調教」か、「レズネタ」か「グラヴィオン暴走→隠し機能の『触手』が作動、
グランナイツに襲い掛かる!!」・・・・って、まるっきり変態大図鑑だよ。これじゃ。
23名無しさん@ピンキー:04/01/12 05:09 ID:Up/us1Eo
ルナ、他番組だったら充分ヒロインとして通用したのに・・・・待てよ?
ああ、もうやってたじゃん。しかもトウガとカップル役で。
24名無しさん@ピンキー:04/01/12 06:46 ID:ujUnQEB7
というか、「藍青」といいこれといい、狙いすぎると駄目って事か?
25名無しさん@ピンキー:04/01/12 12:11 ID:qGfSplY8
age
26名無しさん@ピンキー:04/01/12 12:13 ID:qGfSplY8
いっそのこと「グラヴィオンX巨大化女性キャラ」で一本とか。
いや、抜けるかは別として。
27名無しさん@ピンキー:04/01/12 12:19 ID:HG+mtzDq
鬼畜エイジキボ〜ンヌ
28名無しさん@ピンキー:04/01/12 12:43 ID:qGfSplY8
いっそのこと、ホントに変態大図鑑になってもいいような気がしてきた。
29名無しさん@ピンキー:04/01/12 13:02 ID:qGfSplY8
あげ
30:04/01/12 14:32 ID:p7+JCx5/
スレタイ「アングラヴィオン」にしちゃった方が良かったか?
31名無しさん@ピンキー:04/01/12 14:51 ID:UwjCHgsF
逆に本スレでも言ってたけど、「グラヴィオン・ふもっふ」みたいな内容でも
いいような気がする。エロ薄くていいから、純粋なパロって感じで。
32名無しさん@ピンキー:04/01/12 15:39 ID:UwjCHgsF
あげ
33名無しさん@ピンキー:04/01/12 18:35 ID:ULJMmzm3
age
34名無しさん@ピンキー:04/01/12 18:45 ID:ULJMmzm3
やっぱり本スレの人達って、こういうのは嫌なのかね・・・。
キャラのイメージぶち壊しにされる可能性もある訳だし。
35名無しさん@ピンキー:04/01/12 18:58 ID:ULJMmzm3
age
36名無しさん@ピンキー:04/01/12 19:41 ID:ULJMmzm3
age
37513の続き:04/01/12 21:53 ID:bGmoV4jb
「な、何言ってるんだよ!!俺たちは兄妹…」
「好きよ、兄さん…」
兄さんの胸に頬をすり付けると痺れるような快感が広がっていく、そのまま顔を兄さんの胸にうずめて
「ふわぁっ!?」
乳首を口に含んで、歯と舌で刺激する
「ふふ、女の子みたいな声出して…可愛い。」
「くっ、くぅ…よせぇっ…」
兄さんの顔が上気してきた、声も上ずっている、そろそろテープレコーダーのスイッチを入れようかな
カチッ
「いい声で鳴いてね、兄さん?」
兄さんの体がビクッと震えるのを確認してから両乳首に手をそえて
つねる
「くぅぁああああ!!」
わあ、すごい声、痛気持ちいいって感じかな?私も後で兄さんにやって貰おう
人差し指と親指でぐりぐりとねじりながら私の体を密着させていく、兄さんのわき腹から胸にかけて、私の胸でなぞっていく、肌の敏感な部分に私の乳首が当たって
「あんっ!」
「ひっ、や、やめ…」
意識が飛びそうになるのをこらえて、もう一押し
「はぁっ…ねえ、気持ちいい?」
膝を兄さんのモノにあてがい、やわやわと刺激する、腰をひねって逃げられないように椅子の背もたれごとギュッと抱きしめると、兄さんの顔がすぐ近くに来た
「兄さん、気持ちいい?」
「う…ぁ?」
もう限界なのね、足をはなしてまた兄さんの股間に顔をうずめる
「…!…!…!」
ジュルルルルルル…
「んぐっ、んぐっ、んぐ。」
全部飲んじゃうと「絵」にならない、少しだけ口の中に残して、兄さんの太ももに吐き出す
パシャリ
「もう…やめてくれぇっ!!」
「ふふ、これでまた弱みが出来たねえ…」

夜はまだ長い
38名無しさん@ピンキー:04/01/12 21:55 ID:HG+mtzDq
どこの誤爆だ?
39名無しさん@ピンキー:04/01/12 22:09 ID:McH+szZU
513の続き・・・・兄妹・・・・「兄さん」・・・・夜はまだ長い ・・・・
これが指すもの・・・それは一体・・・・


分かったぞ!!


これはDCダカーポスレからの誤爆だ!!
40名無しさん@ピンキー:04/01/12 22:18 ID:4aBvZPWO
放送日が違う! 違うよママン!
DCは土曜の夜だよぅ!
41書いた本人じゃないよ:04/01/12 22:35 ID:pxVfa5aB
42名無しさん@ピンキー:04/01/12 23:26 ID:FZ8Mw6JS
まあ、どっちもロボとメイドが出てくるからなあ。間違っても仕方ない・・・か?
43名無しさん@ピンキー:04/01/12 23:39 ID:E+k9Bps6
>>34
うーん、SS書くんだったら、サンドマン様出す時にサンドマン様の美学に反するようなのは
書いて欲しくないかな。
44名無しさん@ピンキー:04/01/13 00:00 ID:XBczTCPK
サンドマン・・・・書ける香具師は神だな。
45名無しさん@ピンキー:04/01/13 00:10 ID:og23rF4J
サンドマンは隠れてコソコソやったりしないで大観衆の前で
オーバーアクションで青姦。
46名無しさん@ピンキー:04/01/13 00:13 ID:drRYLmLU
「何も恥じる必要は無い」
見たいな
47名無しさん@ピンキー:04/01/13 00:35 ID:og23rF4J
age
48名無しさん@ピンキー:04/01/13 01:50 ID:lKKbLtdc
奮い立て!!メイド魂!!!
49名無しさん@ピンキー:04/01/13 12:48 ID:1T3axGpA
age
50名無しさん@ピンキー:04/01/13 19:58 ID:hZFWMN6d
本スレの最新がエロゲ板に立ちました。余り違和感が無いのは何故?
51名無しさん@ピンキー:04/01/13 21:05 ID:N8iOevYS
誤爆スンナよ
超変態コス∞プレイヤ-
http://www2.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1073993592/l50
アニメスレではよくコレと誤爆するやしが多いこと多いこと。
52名無しさん@ピンキー:04/01/13 21:33 ID:hZFWMN6d
↑一蓮托生って事が無いように、お互い頑張ろうな・・・。
53名無しさん@ピンキー:04/01/13 22:57 ID:XBczTCPK
とりあえず、ツヴァイ終わるまで保守するということでよろしいか?
54名無しさん@ピンキー:04/01/13 23:03 ID:9Z7ZPnQx
age
55名無しさん@ピンキー:04/01/13 23:23 ID:9Z7ZPnQx
ふとももパッチン。
56名無しさん@ピンキー:04/01/13 23:40 ID:qRnI6ETt
age
57名無しさん@ピンキー:04/01/13 23:59 ID:qRnI6ETt
ああ、エロゲネタの出張板が消えてしまいまいた・・・。
58名無しさん@ピンキー:04/01/14 00:13 ID:b8kzgSJm
あー・・・別の意味でハァハァだわ。
59名無しさん@ピンキー:04/01/14 00:28 ID:b8kzgSJm
age
60名無しさん@ピンキー:04/01/14 00:46 ID:b8kzgSJm
age
61名無しさん@ピンキー:04/01/14 00:57 ID:b8kzgSJm
カウント数じゃ「あたしんち」とどっこいどっこいだが、
向こうはちゃんとノベルありなんだよな(泣)
62名無しさん@ピンキー:04/01/14 01:12 ID:b8kzgSJm
age
63名無しさん@ピンキー:04/01/14 01:22 ID:b8kzgSJm
age
64名無しさん@ピンキー:04/01/14 01:40 ID:b8kzgSJm
色々スレッドは立てども、本スレ以外火が点かんなー。
65名無しさん@ピンキー:04/01/14 02:05 ID:b8kzgSJm
age
66名無しさん@ピンキー:04/01/14 12:36 ID:Ucp75RgK
age
67名無しさん@ピンキー:04/01/14 21:17 ID:GANSmaRW
age
68名無しさん@ピンキー:04/01/14 21:27 ID:GANSmaRW
age
69名無しさん@ピンキー:04/01/14 21:49 ID:GANSmaRW
age
70名無しさん@ピンキー:04/01/14 22:03 ID:GANSmaRW
あげ
71名無しさん@ピンキー:04/01/14 22:22 ID:GANSmaRW
あげ
72名無しさん@ピンキー:04/01/14 22:30 ID:3rrYNGmz
必死だな、つーかバリのキャラだぞ?
あえて抜けるのはリィルくらいなんだが

桑島は脳内あぼーんで
73名無しさん@ピンキー:04/01/15 01:51 ID:35vwTtSy
うん、俺もその辺、最近やっと気づいた。
74名無しさん@ピンキー:04/01/15 02:01 ID:35vwTtSy
age
75名無しさん@ピンキー:04/01/15 12:29 ID:efaYy10R
age
76名無しさん@ピンキー:04/01/15 14:57 ID:kNA8AGzA
ミヅキ犯したい。
77名無しさん@ピンキー:04/01/15 18:19 ID:sx0234Hr
声が桑島じゃなければ萌えるんだがのぅ・・・
78名無しさん@ピンキー:04/01/15 22:01 ID:FQHt0Ya/
あー、「なりスレ」にした方が良かったか?
79名無しさん@ピンキー:04/01/15 22:20 ID:zSXLrBA6
>>77
ゆかなとか?
80名無しさん@ピンキー:04/01/15 22:33 ID:zSXLrBA6
age
81名無しさん@ピンキー:04/01/15 22:43 ID:zSXLrBA6
age
82名無しさん@ピンキー:04/01/15 23:08 ID:zSXLrBA6
age
83名無しさん@ピンキー:04/01/15 23:20 ID:zSXLrBA6
age
84名無しさん@ピンキー:04/01/15 23:26 ID:/zIHWlq5
つーか桑島ってそんなに駄目か?
85名無しさん@ピンキー:04/01/15 23:34 ID:zSXLrBA6
駄目じゃないけど、リィルとかのおとなしめの女の子の声は
あんまり好きじゃないな。ワルQのコーラスとか、
86名無しさん@ピンキー:04/01/15 23:48 ID:zSXLrBA6
age
87名無しさん@ピンキー:04/01/16 00:04 ID:nSx6KwWz
age
88名無しさん@ピンキー:04/01/16 00:19 ID:nSx6KwWz
age
89名無しさん@ピンキー:04/01/16 00:44 ID:4eubU9OV
ルナの声は萌えるな
90名無しさん@ピンキー:04/01/16 01:07 ID:nSx6KwWz
age
91名無しさん@ピンキー:04/01/16 01:18 ID:nSx6KwWz
age
92名無しさん@ピンキー:04/01/16 02:15 ID:uRKTb444
OPを見る限りは、トウガ・エイジが主人公でルナ・リィルがヒロイン、という
感じのようだが、この4人がどうくっつくのかとなるとツヴァイの1話2話を
観た感じでは予想がつかんな……。
93名無しさん@ピンキー:04/01/16 10:35 ID:kgB3flkG
>>92
じゃあ4Pで
94名無しさん@ピンキー:04/01/16 12:14 ID:+aDTh9Bp
ただ、「投げっぱなし」という最近のアニメの常套手段もあるからなあ。
95名無しさん@ピンキー:04/01/16 14:48 ID:4eubU9OV
ただ、「801」という最近のアニメの常套手段もあるからなあ。
96名無しさん@ピンキー:04/01/16 19:29 ID:1m3Hmw38
ダブルヒーロー設定は素晴らしいと思うけどな。完璧超人と永遠の未完って感じで。
もっとレイジを生かしてくれ。
97名無しさん@ピンキー:04/01/17 00:15 ID:Q++GCTVm
もっとレイジをイカして欲しい?やおPだ、やおPだ。
98名無しさん@ピンキー:04/01/17 00:34 ID:F2LTQTsi
レイジ……

ペルソナ?
99名無しさん@ピンキー:04/01/17 00:39 ID:8XYYTSM0
指を鳴らしゃあ花が出る
100名無しさん@ピンキー:04/01/17 00:49 ID:Q++GCTVm
レイジ・アゲンスト・ちびメイド(一生勝利不能)
101名無しさん@ピンキー:04/01/17 01:13 ID:Q++GCTVm
age
102名無しさん@ピンキー:04/01/17 14:25 ID:AKRrbZ7f
ミヅキの声ってなんかエロくねぇ?中の人、浅川悠だっけ?
103名無しさん@ピンキー:04/01/17 16:54 ID:w/xpWI7F
>>102
エロもやってるしなぁ。
104名無しさん@ピンキー:04/01/17 16:57 ID:KPvxKU/M
倉田とやってたアレか。
105名無しさん@ピンキー:04/01/17 17:31 ID:w/xpWI7F
エンジェルブレイド
106名無しさん@ピンキー:04/01/17 17:38 ID:R2viHOEY
脱衣ドンジャラの話題ってこっちでやった方が良いのかな?
なりゆきであっちが盛り上がっちゃってるけど。
107名無しさん@ピンキー:04/01/17 17:46 ID:EhocGgp4
昔SSで出た「きゃんきゃんバニープルミエール2」ってゲームに浅川悠そっくりの
声のキャラがいたが本人なのか?「ロードス島」見たとき「あっ・・・あいつだ!!」
って思った記憶があるが。
108名無しさん@ピンキー:04/01/17 18:18 ID:w/xpWI7F
>>106
両方見てたりする。ニヤニヤ。
109名無しさん@ピンキー:04/01/17 18:41 ID:wxLK3yUD
ああ、要するに向こうで事足りるから、こっちが盛り上がらんのか・・・。
110名無しさん@ピンキー:04/01/17 19:54 ID:wxLK3yUD
age
111名無しさん@ピンキー:04/01/17 20:12 ID:AKRrbZ7f
>>103
詳細キボンヌ
112名無しさん@ピンキー:04/01/17 20:30 ID:w/xpWI7F
>>111
エンジェルブレイド
113名無しさん@ピンキー:04/01/17 20:34 ID:wxLK3yUD
バリさん単体でいえばエロアニメ作りまくってるが・・・。
本人からすれば、「18禁と一般の境界線など俺には無意味だ!!!」とか
思ってそうで怖い。
114名無しさん@ピンキー:04/01/17 20:51 ID:w/xpWI7F
まぁエンジェルブレイドはイマイチだったなぁ。
シャイアが一番好みだったんだが、キャラ変わりすぎ出番なさすぎで。
115名無しさん@ピンキー:04/01/17 20:54 ID:wxLK3yUD
シャイアって・・・「ゴーカイザー」の?
116名無しさん@ピンキー:04/01/17 20:54 ID:w/xpWI7F
>>115
そう。
117名無しさん@ピンキー:04/01/17 21:12 ID:wxLK3yUD
あ、調べてみたらかりんも出ている。結局ゴーカイザーのリメイクなのね。
しかしゲームにもなったものをエロアニメでリメイクって・・・。
118名無しさん@ピンキー:04/01/17 21:18 ID:w/xpWI7F
舞も出てるけど。
シチュも、レズとかフタナリとかがメインで楽しめなかった。
119名無しさん@ピンキー:04/01/18 00:15 ID:xuv/CHKe
どうせだったら「けっこう仮面」みたくしちゃっていいのにねえ。
あの人なら大して文句言われないだろうし。
120名無しさん@ピンキー:04/01/18 00:54 ID:xuv/CHKe
age
121名無しさん@ピンキー:04/01/18 01:34 ID:xuv/CHKe
バリさんのエロアニメで、一番出来いいのって何?
122名無しさん@ピンキー:04/01/18 02:15 ID:xuv/CHKe
age
123名無しさん@ピンキー:04/01/18 09:35 ID:BmxdNGzw
結局age厨とおしえて君が残っただけか

>>1
なんか投下しれ
1241:04/01/18 15:29 ID:D3xd7fvm
というかここの書き込みの大半は僕だよ(泣)
グラヴィオン好きって何かこっち方面向かう奴少ないから
投下しようがないんだわ・・・・。
125名無しさん@ピンキー:04/01/18 16:50 ID:D3xd7fvm
age
126名無しさん@ピンキー:04/01/18 17:12 ID:D3xd7fvm
age
127名無しさん@ピンキー:04/01/18 19:20 ID:KPcjRsiJ
age
128名無しさん@ピンキー:04/01/18 23:47 ID:6xvTQs5X
age
129名無しさん@ピンキー:04/01/19 13:23 ID:XcvFXF/L
本スレどこ?
130名無しさん@ピンキー:04/01/19 20:27 ID:v3uBYLBS
話題がないから、脱衣ドンジャラをやって欲しいメンツでも挙げてみる?
漏れは、エイジ、リィル、ユミ、琉菜で脱衣ドンジャラやって欲しい。
幼馴染に裸見られて恥ずかしがるユミとか、リィルが脱がされて怒り心頭の琉菜とか
対人恐怖症だったリィルが人前で脱ぐ姿を見て(;´Д`)ハァハァしたい。
最大の問題点のエイジが弱いって事実はこの際無視して強いという方向で。
131名無しさん@ピンキー:04/01/19 20:40 ID:UOS7ESiY
シチュ妄想

琉菜の素股。
132名無しさん@ピンキー:04/01/19 21:53 ID:DocyeiTh
リィルが面子に入ってれば後はだれでもいい。
133名無しさん@ピンキー:04/01/19 22:41 ID:j2esW6/7
セシルも追加キボンヌ
134名無しさん@ピンキー:04/01/19 23:50 ID:MYhJKD/U
バリ様の成功キャラ
エイジ、トウガ、リィル、サンドマン様

失敗キャラ
メイド隊、エイナ、プレジデント
135名無しさん@ピンキー:04/01/19 23:54 ID:bhD38WDP
>>134
プレジデントは成功だろ!!
136名無しさん@ピンキー:04/01/20 00:03 ID:Kd5IWsrO
>>134
お約束キャラ
ミヅキ
当落線上
ルナ
137名無しさん@ピンキー:04/01/20 00:22 ID:+9senyQn
>>134
貴様、プレジデント萌えの漏れに喧嘩売ってるな!
138名無しさん@ピンキー:04/01/20 00:25 ID:Kd5IWsrO
あああ、いろんな意味でこのスレの本筋から外れていく・・・。
139名無しさん@ピンキー:04/01/20 00:32 ID:TxmfPV3x
当方関西人の為、さっき2話を見終わった。
2話からあんなバカ話で良いのだろうか?

それはともかく、グラヴィオンSSのネタはあるんだ。
でもな、問題が一つあるんだ。
…………エロくないんだわ(w
スゲー普通のラブラブ小説なんだが、スレ違いですか?
スレ違いですね。
140名無しさん@ピンキー:04/01/20 00:34 ID:9AdP/iCa
>>139
いや、それはそれで美しい……




つーかエロく無くてもヨシでしょう!
どうせエロネタ出しにくいってわかってるんだから、せめてSSだけでも出していかんとここの存在意義が…
というわけでヨロ!
141:04/01/20 00:37 ID:Kd5IWsrO
801や変態がいいなら、純愛もアリでいいです。ハイ。
142名無しさん@ピンキー:04/01/20 00:44 ID:S7Ys8IiN
>139
お願いします。
143名無しさん@ピンキー:04/01/20 00:44 ID:FyI2e5u9
中原の演技がなにか違う


むしろ退化しているような…1期の時は実力派だとおもったんだが
144名無しさん@ピンキー:04/01/20 00:48 ID:Kd5IWsrO
>>143
一回売れて必勝パターンみたいなの身につけちゃうと
なかなか癖が抜けなくなるからな。
145名無しさん@ピンキー:04/01/20 00:50 ID:Kd5IWsrO
もし他にメイド登場さすなら、どういう役職で、声誰が良い?

本スレにも書いたけど、こっちの方が合ってそうなので・・・。
146名無しさん@ピンキー:04/01/20 01:14 ID:S7Ys8IiN
田村ゆかりでパイロットキボンヌ
147名無しさん@ピンキー:04/01/20 01:21 ID:Kd5IWsrO
ゴーダンナー引きずるのは良そうよ・・。
148139:04/01/20 01:26 ID:TxmfPV3x
>>140-142
判った。じゃあ書いてみる。
ただ、オレ書くの死ぬほど遅い上に、
余所でも色々やってるんで、
おそらく皆が忘れた頃に投下すると思う(w

しかし、過去レス見てると、琉菜ってそんなに需要ないのか?
オレが書くヤシ、思いっきり琉菜がヒロインなんだがな……。
オレは好きなんだけどなぁ、琉菜(中の人が池澤春菜だから)
149名無しさん@ピンキー:04/01/20 01:30 ID:FyI2e5u9
増やさなくていいからキャラの動かし方を考えてほしい
エイジとトウガもっと活躍させようぜ

まだ燃えに期待してる漏れって変なのかな
150名無しさん@ピンキー:04/01/20 01:30 ID:Kd5IWsrO
>>148
確かに正統派ヒロインなんだけど、放り込まれた所が邪道の極みみたいな所だから・・・。
151名無しさん@ピンキー:04/01/20 01:33 ID:Kd5IWsrO
>>149
そういうのは本スレでいいじゃん。ここはあくまで妄想補完所って事で・・・。
152名無しさん@ピンキー:04/01/20 01:40 ID:FyI2e5u9
>>151
そうだね、妄想しよう
エイジ×トウガとかサンドマン×プレジデントとか
153名無しさん@ピンキー:04/01/20 01:42 ID:+/IQc7NJ
>>150
最大の恋のライバルが男ってのが凄いよな。
154名無しさん@ピンキー:04/01/20 01:44 ID:Kd5IWsrO
>>152
OKとは言ったけど、なるべくなら専用の所へ・・・。
155名無しさん@ピンキー:04/01/20 02:16 ID:xsDXnBtg
>>15
誘導↓※21歳未満の場合は行くべからず!!
ttp://www2.bbspink.com/test/read.cgi/801/1074252612/
156155:04/01/20 02:17 ID:xsDXnBtg
>>152の間違いです・・・_| ̄|○
157名無しさん@ピンキー:04/01/20 02:32 ID:0G+1Si6a
801板は腐女子限定なイメージが・・・。
エロパロスレ見てるの、野郎しかいないんじゃないのか?
それにしても本家にエロパロSS貼った人は
なぜこっちに来てくれないんだろう?
158名無しさん@ピンキー:04/01/20 13:20 ID:rtMiopcQ
>>157
甘いな、女もいるよ自分とか
エロゲ板に女がいる時代だからな
159名無しさん@ピンキー:04/01/20 14:26 ID:iMfLPVUz
逆に、801板の方にも男の住人はいる。
今くらいの感じがお互いベストだと思うんだけどな。
160名無しさん@ピンキー:04/01/20 15:35 ID:/+Eourhl
801っつーかタダのホモ・ゲイだな。
161名無しさん@ピンキー:04/01/20 17:08 ID:n5uez3FC
>>134
プレジデントを失敗と言ってる時点で貴様に見る目がないことが発覚。
つーか、プレジデントの何処がダメよ。
162名無しさん@ピンキー:04/01/20 23:03 ID:TxmfPV3x
しかし、大張ってダンカイオーに未練タップリだよね。
G弾劾凰は大張絡んでたっけ?

スパロボライクにグラヴィオンとG弾劾凰とゴーダンナーの
クロスオーバー物とか書きたいけど、
話考えるのが面倒なのでヤメ(w
163名無しさん@ピンキー:04/01/21 00:25 ID:8OHetW3k
G弾劾凰は関わってないって聞いたけど・・・。見た感じだと
燃えも萌えも中途半端って感じだったなあ。そういえば浅野真澄は
これで演ってたみたいな浅川悠的ボーイッシュ声、全然やんなくなっちゃったね。
164名無しさん@ピンキー:04/01/21 00:59 ID:qOIZyhh0
165名無しさん@ピンキー:04/01/21 01:14 ID:hojgvJdW
>>164
何だ。エロパロ板に対するアンチテーゼか、お前は。
166名無しさん@ピンキー:04/01/21 03:14 ID:6Zr8+2FT
キタ━━━━(。A。)━(゚∀゚)━(。A。)━(゚∀゚)━(。A。)━━━━!!!!
167名無しさん@ピンキー:04/01/21 03:14 ID:6Zr8+2FT
誤爆スマソ
168名無しさん@ピンキー:04/01/21 12:09 ID:WyGK10T9
いいですよ。うちの方じゃ本スレをエロパロ板に誤爆した香具師もいる位ですから。
169名無しさん@ピンキー:04/01/21 13:21 ID:NnPgN3+Q
>>168
あれエロパロじゃなくてエロゲ板じゃなかった?
170名無しさん@ピンキー:04/01/21 19:00 ID:IB0VAz3u
絶対受けたくない技

ルナのギロチンドロップ
171名無しさん@ピンキー:04/01/21 22:08 ID:TsVhh/pM
絶対受けたい技

リィルの足コキ
172名無しさん@ピンキー:04/01/21 23:17 ID:OYI1QRmL
絶対みたい技

サンドマン様のオナニー
173名無しさん@ピンキー:04/01/21 23:28 ID:yTpsYYOY
超レア技

エイジ、自分で咥えようとして一回転
174名無しさん@ピンキー:04/01/21 23:50 ID:yTpsYYOY
このスレの必殺技

エロスレなのにやンなるほど健全(泣)
175砂男 ◆DlyW/s8ibQ :04/01/22 01:48 ID:nhdCJXH5
あ、ども>>139です。SS鋭意執筆中です。
コテハンとトリップつけてみました。
とりあえず、様子見って事で、昼前ぐらいに書いた所まで投下してみようと思う。
まあ、まだチョットだけなんだけどね。

ところで、ちと皆様にお聞きしたいのですが、
1.琉菜はミヅキとタメ口だったっけ?
2.チュイルの一人称は「私」で良かったっけ?

何かチュイルは自分の事を名前で呼んでるイメージがあるのですよ。
ウチには資料がツヴァイの1話,2話しかないんですよ……。
前シリーズはレンタルだったし……。
176名無しさん@ピンキー:04/01/22 11:27 ID:BWGbwe7T
>>175
俺も前シリーズのビデオ紛失してしまったんで微妙だが
記憶と小説版みるかぎりだと、

琉菜はミヅキとタメ口
チュイルの一人称は「あたし」

ただ、琉菜とミヅキの会話って少ないから微妙なんですがね
177砂男 ◆DlyW/s8ibQ :04/01/22 11:44 ID:nhdCJXH5
>>176
サンクスです。では、そのようにしておきましょう。

で、投下しようと思ったが……アクセス規制されてた(w
今は携帯から。まあ、何とか考えてみる。
178名無しさん@ピンキー:04/01/22 12:27 ID:c/pg6SYF
思わぬ所でSS製作の苦しみを垣間見れたなあ。
179名無しさん@ピンキー:04/01/22 13:16 ID:9XCSnlol
>>177
携帯からだと通信料が馬鹿にならんから、テキストにおこして
アプロダにうpするのはどうだろう?
180名無しさん@ピンキー:04/01/22 13:59 ID:5sboD6Eb
imona入れると随分安くあがるぞ
181砂男 ◆DlyW/s8ibQ :04/01/22 17:58 ID:nhdCJXH5
>>179-180
まあ、解決の方法はあるので、多分大丈夫。
つうか、元々携帯&漫画喫茶からなので、店変えたら無問題(w
今日はこれから「バレットモンク」観に行くんで、
時間があったら適当な店寄ってうpります。
182砂男 ◆DlyW/s8ibQ :04/01/22 22:02 ID:RcbvLkv3
「あ〜疲れたぁ。ゼラバイアも3日連続で出てくる事ないじゃない……。まったく、ヘンな所でマメなんだから……。
2,3日ゆっくり休みたいなぁ〜」
 Gドリラーから降りてきて、琉菜は開口一番そうボヤいた。
「で、でも、ゼラバイアと戦う事がワタクシ達の使命でなのですから……」
 同じくGドリラーから降りてきたエィナが慌ててフォローしようとする。
「わかってるわよぉ。でも、疲れたものは疲れたんだからしょうがないじゃない」
「何をだらしねぇ事言ってやがる。いつもエラそーな事言ってるのは、どこの誰だったっけ〜?」
 むくれる琉菜の背後から、エイジが囃し立てる。
「うるさいわねぇ! アタシの体はアンタみたいに大雑把に出来てないのよ! 大体、アンタはいつも足先に乗っかって、
適当にミサイルやら撃てばいいだけだけど、アタシは戦闘のたびにプレッシャーパンチで飛んでいくのよ! 
アレ、ものすご〜〜〜〜く体力使うんだから!!」
 琉菜は怒鳴りながら肩に手をやり首をポキポキ鳴らす。
「肩だって凝るし、痣も出来るし……。アンタにアタシの苦労が判るっての!?」
「そんなモン、エィナだって同じだろうが!」
「アタシの方が使用回数多いのよ!!」
 今にも噛み付かんばかりの勢いで睨み合うエイジと琉菜。
「ああ〜お二人ともやめてください〜」
オロオロと二人の間で右往左往するエィナ。そして、そんな3人の様子を楽しそうに見ているミヅキ。
「エィナ、放っておきなさい。これもスキンシップの一環よ」
「し、しかし〜」
 クスクス笑うミヅキを、エィナは縋るような目付きで見つめた。
「やあ、ずいぶん賑やかだね」
 そうこうしているうちに、グランカイザーからトウガが降りてきた。
183砂男 ◆DlyW/s8ibQ :04/01/22 22:04 ID:RcbvLkv3
「トウガ……」
 琉菜は眉間に寄せていた皺を消し、少し頬を上気させて近付いて来るトウガの方を向く。
「ゴメンね、琉菜。ゼラバイアへの第一撃として、プレッシャーパンチは有効なんだ。済まないけど、ガマンしてくれるかな?」
 戦闘モードから戻り、いつもの優しい笑顔でトウガが言う。
「な、何言ってるのよ! アタシならぜぇ〜んぜん平気! 遠慮しないで、これからもバンバン飛ばしちゃって!」
 精一杯元気な笑顔を浮かべ、琉菜はトウガの手を握った。そんな彼女を様子を、エイジは冷淡に見つめる。
「オマエ、さっきと言ってる事変わってねぇか? …………っ痛ぇ!!」
 エイジは強烈に足を踏みつけられ、思わず悲鳴を上げた。
「あ〜ら、何の事かしら?」
 あくまで笑顔であるが、額に血管を浮かべながら琉菜が言う。
 その二人を見つめ、トウガは愉快そうに笑った。
「ホントに二人は仲が良いね。確か、そういうのを『ケンカするほど仲が良い』って言うんだよね、ミヅキ?」
「そうね〜。ホォ〜ント仲が良いよねぇ、お二人さん」
「「誰が、仲が良いって!?」」
 キレイにハモってしまい、一瞬顔を見合わせるエイジと琉菜。しかし、すぐにトウガとミヅキに突っ掛かっていく。
 そんなエイジの視界の隅に、儚げな影が過ぎる。リィルがじっとこちらを見ていた。
「よぉ、リィル。お疲れ!」
 エイジは怒り顔を収め、快活な笑顔でリィルに声をかけた。
「え? あ、ハイ……お疲れ様です……」
 リィルはおずおずとした様子でエイジに答える。エイジはそんなリィルの姿と隣の琉菜を見比べる。
「ったく、オマエもリィルの爪のアカでも飲めば、ちょっとはおしとやかになれるんじゃねぇの?」
「何ですってぇ〜〜〜〜!?」
「やっぱり女は、リィルみたいにカワイくて、おとなしいタイプがイイよなぁ〜。」
 エイジは小馬鹿にしたように琉菜を見ながらニヤけた笑みを浮かべる。
184名無しさん@ピンキー:04/01/22 22:04 ID:XfrSh265
こういう雰囲気だと、ふざけた事書けないや。
まあ、単にネタ無いだけだけど。
185砂男 ◆DlyW/s8ibQ :04/01/22 22:05 ID:RcbvLkv3
「あ〜、それってセクハラよ、セクハラ!!」
 またもエイジに噛み付かんばかりに食ってかかる琉菜。
「ウルせー! 悔しかったら、ちょっとはリィルみたいになってみろ! なぁ、リィル」
 同意を求めるようにリィルの方を見るエイジ。当のリィルはと言うと……。
 頬を真っ赤に上気させ、驚いたような表情を浮かべていた。
「そ、そんな、可愛いだなんて……そ、その……私……」
 モジモジしながら、誰にも聞こえないような小さな声で呟くリィル。
「リィル……?」
 そんなリィルの様子を、不審そうに見つめるエイジ。
「どうかしたのか?」
 俯くリィルの顔を覗き込むエイジ。その瞬間、何かに弾かれたように顔を上げ、リィルは2,3歩後ずさった。
「わ、私……そ、その……ごめんなさい!!」
 リィルはその場から逃げるように走り去った。
 その後ろ姿を呆然と見送るグランナイツの面々。やがて、琉菜がエイジをキッと睨み付ける。
「アンタ、リィルに何かヘンな事したんじゃないでしょうね!?」
「んなワケねーだろ! オレが何したって言うんだよ!!」
「じゃあ、何で逃げて行ったのよ!?」
「オレが聞きたいぐらいだ!!」
 またも睨み合う二人。その二人の様子を尻目に、リィルの去って行った方を見つめるミヅキ。
「はは〜ん、さては……」
 何かに得心がいったように、ミヅキはいたずらっぽい笑みを浮かべた。
「琉菜、リィルの所に行くわよ」
 ミヅキは琉菜の襟元を掴み、強引に引きずりながらリィルの後を追って行った。
 取り残されたエイジは、ニコニコと笑みを浮かべているトウガと視線を合わす。
「何だってんだよ……。行こうぜ、トウガ。喉渇いちまった」
「うん。それにしても、やっぱりエイジと琉菜は仲が良いね。少し羨ましいな」
「どこをどう見たら、そういう風に見えるんだよ、ったく……」
 不機嫌そうに格納庫を出て行くエイジの後を、トウガは心底楽しそうな笑顔を浮かべて追った。
186砂男 ◆DlyW/s8ibQ :04/01/22 22:06 ID:RcbvLkv3
その頃。テラスで紅茶を飲んでいたリィルに、ミヅキと琉菜が合流していた。
 しばらくは二人もお茶を飲みながら、女同士和気藹々と話に華を咲かせていた。
 やがて頃合を見計らったようにミヅキが口を開く。
「あのさ、リィル……単刀直入に聞くけど、アナタもしかして、エイジの事好き?」
 ミヅキの言葉に、リィル本人ではなく、隣に座っていた琉菜が思わず紅茶を吹き出した。
「ちょ、ちょっと、ミヅキったら何言ってるのよ! そんな事あるワケないじゃない。
ねぇ、リィ…………」
 ケラケラ笑いながらリィルの方に視線をやった琉菜は、ギョっと目を見開く。
 リィルが顔を真っ赤にして唇を噛み、モジモジしながら俯いていたのである。
「リィ…ル…………?」
 そんなリィルの様子に、琉菜は思わず真顔でリィルを呼ぶ。
「ね、どうなの、リィル?」
 グイっと顔を寄せ、リィルに訊ねるミヅキ。
「……………………はい」
 リィルは俯いたまま、弱々しい声でそう答えた。
「うそ〜〜〜〜〜〜〜〜っ!!!?」
 理解出来ない物を見るような目でリィルを見る琉菜。リィルはますます恥ずかしそうに俯く。
「えぇ? エイジ……だよね? ええっ!?」
「エイジのどこが好きなの?」
 目を白黒させる琉菜を置いてけぼりにして、ミヅキがリィルに問う。
187砂男 ◆DlyW/s8ibQ :04/01/22 22:07 ID:RcbvLkv3
「エイジさんは……私に無い物を沢山持っています。強くて、優しくて……いつだって真っ直ぐで……
そんな所が少し羨ましくて……その…………」
 懸命に自分の気持ちを言葉にしようとするリィルに、ミヅキは優しく微笑む。
「要は、エイジの全てをひっくるめて好きって事ね?」
「え!? …………はい」
「ええ〜それは良いように捉えすぎじゃないかなぁ? アイツなんて、ただのバカじゃない」
 とてもリィルの言葉が信じられない琉菜は、自分の気持ちを素直に言葉にする。
「それは……言い過ぎだと思います!」
「あ、ご、ごめん……」
 いつものリィルからは想像出来ない強い語気で反論され、琉菜は思わず頭を下げる。
「まあ、恋っていうのは、そういう物よ。でもね、琉菜。エイジって以外にモテるのよ?」
「ええ〜、信じられな〜い」
「だったら、そうね……もうすぐヴァレンタインよね? チュイルかブリギッタ辺りに、
誰にチョコレートあげるか聞いてごらんなさい。面白い答えが返ってくると思うわ」
 ミヅキはそう言ってクスクス笑った。
「ちなみに……私もエイジの事好きよ」
「「ええっ!?」」
 思わぬミヅキの言葉に、琉菜とリィルが同時に声を出す。
「フフ、安心しなさいな。今の所、恋愛対象ではないわ。弟みたいな感じかしら? でも、あと2,3年して、
もう少し落ち着きが出てきたら判らないかもね〜。イイ男になる素養は充分にあるからね、エイジ」
 からかうように二人を見るミヅキ。琉菜とリィルは何だか難しい顔をして、そんなミヅキを見返す。
「ちょ、ちょっとアタシ、チュイルの所に行って来る!」
 琉菜はそう言って立ち上がり、足早にテラスを後にした。
(フフ、少しは危機感が煽られたのかしら?)
 全てを見通したような眼差しで、ミヅキは琉菜を見送った。
188砂男 ◆DlyW/s8ibQ :04/01/22 22:11 ID:RcbvLkv3
まあ、こんな感じ。これで半分も終わってないのだから、ちょっとアタマ痛い(w
それなりに良い反応が得られれば、続き書いてうpります。
とりあえず、今後はテセラ、チュイル、マリエラ、ちびメイド3人辺りは登場させたい。
まあ、エロはまったく無いけどな(w

サンドマン様も出したいんだけどなぁ・・・。
189名無しさん@ピンキー:04/01/22 22:40 ID:BWGbwe7T
>>188
GJ!
面白いですな!
190名無しさん@ピンキー:04/01/22 22:41 ID:rynWGOyY
こんなトコに投稿して流れていくにはもったいないな。
面白いよ!
ちゃんとサイト作って公開すりゃいいのに。
191名無しさん@ピンキー:04/01/22 22:51 ID:XfrSh265
あー・・・「ageばっか」とか言われながらも続けた甲斐があった・・・。
192名無しさん@ピンキー:04/01/22 22:56 ID:C2CIgMiH
続きキボンヌ!!
193名無しさん@ピンキー:04/01/22 23:17 ID:BHVRzwH0
>>188
いや、良いよ。その外しっぷりがグラっぽくて(・∀・)イイ!
194名無しさん@ピンキー:04/01/22 23:19 ID:EhhbJq+w
雰囲気が出てて(・∀・)イイ!
続きまってます〜。
195トリア:04/01/23 00:01 ID:on/hQO5b
うにゅ(本スレは「ぱよ」に占拠されたから、こっちで地道に活動ですぅ!!)
196名無しさん@ピンキー:04/01/23 00:21 ID:R/zSCvPs
GJ!
続き激しく待ってます
そんな漏れはエイジ×リィル好き
197砂男 ◆DlyW/s8ibQ :04/01/23 00:41 ID:cDjkcABW
喜んでいただけたようで、ホッとしております。
続きもガンバって書きますね。

>>196
ゴメンな、漏れ、エイジ×琉菜なんだわ。
リィルも好きなんだけどね〜。
まあ、この話書き終わって、余力があればエイジ×リィルも考えてみる。
やっぱりエロは無いけどな(w
198名無しさん@ピンキー:04/01/23 00:58 ID:v/Aw3Zu1
さーて、本スレで温泉祭りが始まったかな。
199名無しさん@ピンキー:04/01/23 02:09 ID:3QVHjsLn
むう、エイジ×ルナなのか。
少し残念。
漏れもエイジ×リィル派なのだが…
とはいえ、激しく期待してます。
200名無しさん@ピンキー:04/01/23 02:47 ID:h300nzQz
エイジ×ルナってのもなかな新鮮でいいと思うぞ。
201196:04/01/23 07:19 ID:R/zSCvPs
そうか、やはりエイジ×ルナだったか。
こうなったら自分で書いてみるかと思ってもこっちにはツウァイどころかフジ系列の局がねぇんだyo!
(′д`)ウワァァン
ニュータイプの次回予告で能内補完している今日この頃
202名無しさん@ピンキー:04/01/23 12:14 ID:EbS6KAT8
ツヴァイはフジ系じゃなくてU局。詳しくは本スレの最初の方を。
203名無しさん@ピンキー:04/01/23 13:20 ID:R/zSCvPs
勘違いスマソ
しかし本スレ人大杉てみれないze
204名無しさん@ピンキー:04/01/23 14:25 ID:JX1wwBM+
テレビ神奈川               毎週木曜日 24:15〜24:45
キッズステーション            毎週金曜日 24:00〜24:30
テレビ埼玉                 毎週土曜日 24:50〜25:20
ちばテレビ                 毎週日曜日 24:00〜24:30
キッズステーション (リピート放送) 毎週日曜日 24:00〜24:30
サンテレビジョン             毎週月曜日 24:00〜24:30
三重テレビ                 毎週月曜日 25:30〜26:00

だよ〜
205名無しさん@ピンキー:04/01/23 14:41 ID:HRkwiapq
数少ないエイジx琉菜派の俺は感動した
206:04/01/23 15:33 ID:5k88ltyw
琉菜ってエイジとけんかしてるシーンが多かったせいで、そして第一部をそこまでまともに
見てなかったせいで、彼女がヒロインだと思ってました (エイジとくっつくという意味のね)。
が、ツヴァイ第一話でエイジx琉菜が崩れました…そーか、トウガx琉菜が正式なのか…?

私はエイジ×セシルが頭の中で…
第一部でエイジがセシルを命がけで助ける話があったので…
あの娘はセシルでよかったはず…そう呼ばれてたはず…

ゆえに第二部二話でエイジの昔の友達(女)に話しかけるシーンでは
「嫉妬か?」
とか思ったり…

気が向いたら自分で書くしかあるまい…
性格とかメイドの名前覚えなきゃ…
207砂男 ◆DlyW/s8ibQ :04/01/23 18:45 ID:cDjkcABW
やっぱりエイジ×琉菜は少数勢力なのか……。
オレなんか、第一部第1話観た時から、何の疑問も無くエイジ×琉菜だからなぁ……。

>>206
琉菜がトウガに好意を持ってるのは、第一部から描かれてるよ。
オレもアナタと同じ理由でエイジ×琉菜なんだけど、
オレは逆にツヴァイ1話観て、補強されたよ。
子供の時の話をしたのって、エイジに対する信頼と好意の現れだと思うのよ(琉菜に自覚は無いだろうけど)
エイジもまた、ワザと憎まれ口叩いて、しんみりしてる琉菜を慰めてたんだと思うし。

何か本スレ向きの話になってきたな。エロパロらしい話でもするか(w

オレはエイジ×琉菜だけど、エロ的にはリィルの方が動かしやすい。
ネタ自体はあるんだよね。エイジを想ってオナーニ三昧のリィルたん、
アヤカを探して、またも部屋に迷い込んできたエイジを、
感極まって押し倒す、とか。

「むしろ、それを書け!」と皆は言うだろうが、
ネタがあるのと、それを書けるのとは、また別問題でして(w
208名無しさん@ピンキー:04/01/23 19:41 ID:OGDALgMF
しかしまぁ…

まだ神奈川しか放送してないとはいえ、
ネタになりそうな温泉についてふれてるのが>>198のみってのがグラヴィオンらしくていいな
209名無しさん@ピンキー:04/01/23 20:26 ID:2b8Z3G/2
しかし、フェイはヤバイ位に可愛いな(*´Д`)ハァハァ
210名無しさん@ピンキー:04/01/23 22:03 ID:f4zzvCZe
恋愛やエロの要素はあるけどあまりそっちに触れようって気にならないんだよな、グラヴィオンって。
メイドさんやら爆乳やら出てくるわりには健全な雰囲気なのは男性陣がしっかりしているからか?
まぁかくいう漏れはしっかりリィルに萌えてるのだが(*´д`)

拾ったキャプを整理してたら本スレに落としたやつの続きを書いてて長くなりすぎたSSを発掘。
今見てもスパ厨丸出しでイヤン。
211名無しさん@ピンキー:04/01/23 23:04 ID:LrHz2bwe
男性「陣」じゃないな。サンドマン様の存在が万里の長城のように強固すぎる。
女性陣=サンドマン様のおもちゃ。
サンドマン以外の男性陣=女性陣のおもちゃ。

そんな感じ。
212名無しさん@ピンキー:04/01/23 23:32 ID:LrHz2bwe
>>210
ある意味「萌え要素」「ロボットアニメの王道部分(いい意味での大仰さ)」「ストーリー深化の為の
複線貼り」のバランスがいいっていうのはあるかも。ヘンにアレンジ加えようとして設定やらストーリーやら
ひねり過ぎた失敗例を前シーズンに見せ付けられたから・・・・。
(「ガド」は結構ひねってても良かったけど)
213名無しさん@ピンキー:04/01/24 00:40 ID:LFLjr3eK
つーか、野郎キャラで女に積極的なのがアレックスとエイジだけ しかも
アレックス(女装男ばっかナンパ)
エイジ(姉さんマンセー)
と、微妙な感じだし
214名無しさん@ピンキー:04/01/24 00:41 ID:jo/w0gwq
とりあえず、砂男氏はギャルゲー作ったほうがいいねw
215名無しさん@ピンキー:04/01/24 01:02 ID:RZITW8fq
>>213
ああ、妹系キャラになびかないのはそういう理由か。
216名無しさん@ピンキー:04/01/24 01:21 ID:RZITW8fq
うにゅ
217名無しさん@ピンキー:04/01/24 10:31 ID:tew/P+ym
ぱよぱよぱよぱよー
218名無しさん@ピンキー:04/01/24 19:17 ID:ndD8WyrR
なんでこんな所で密かなキャラクター間抗争が起こるかな。
所詮単なるageなのに。
219名無しさん@ピンキー:04/01/24 22:38 ID:zSxTWT0n
うにゅ
220名無しさん@ピンキー:04/01/25 00:09 ID://OPAvKv
こういうネタが結構作られた作品ってエヴァと・・・
他に何かあったっけ?
221名無しさん@ピンキー:04/01/25 01:15 ID://OPAvKv
前やった「新メイド妄想」でもやるか・・・・。
財務担当メイド・大阪弁(声・松岡由紀)

あー・・・無茶苦茶ベタだわな。
222名無しさん@ピンキー:04/01/25 02:31 ID:g/hwr5oY
今入浴シーン見てハァハァした後で停止したらちょうどプロレスやってて
小川にタイツ引っ張られた永田の半ケツを見せられました・・・・・。ショボーーン。
223名無しさん@ピンキー:04/01/25 10:03 ID:Wxb2F20m
やはり希望はメイド連中のエイジ調教モノしかないのか・・・・・?
224名無しさん@ピンキー:04/01/25 13:22 ID:jZsjTk2S
俺はその逆がいいけどな
225名無しさん@ピンキー:04/01/25 14:34 ID:qatihpe8
メイド連中のトウガ調教モノってこと?
226名無しさん@ピンキー:04/01/25 14:42 ID:rvWhJAhB
>>225
スミマセン。
当方腐女子ですが、そのネタ萌えます・・・。
どなたか書いてくださいまし。
227名無しさん@ピンキー:04/01/25 15:25 ID:C6cAbFbI
>>226
子供時代のトウガ→今トウガに至るまでのミッシングリンクに
メイド連中の調教があった!!!

とかならいいなあ。
228砂男 ◆DlyW/s8ibQ :04/01/25 16:28 ID:5dgCAo9U
SSの続きがいくらか書けたので、その分投下しようと思ったら、
行きつけの店がアクセス規制中なのを忘れてたよ。

>>214
よっしゃ! じゃあ、オレがシナリオ担当するから、
オマエらグラヴィオンのギャルゲー作れ!(w
229名無しさん@ピンキー:04/01/25 16:55 ID:C6cAbFbI
そん時は例文は「ときメモ」の伊集院扱いですか。
230名無しさん@ピンキー:04/01/25 17:02 ID:C6cAbFbI
でも主人公エイジだったら「性別詐称+近親相姦」か!?
231名無しさん@ピンキー:04/01/25 18:49 ID:jZsjTk2S
>>225
エイジがメイド連中を調教。
232名無しさん@ピンキー:04/01/25 19:17 ID:yBeYt5yM
青少年らしく性欲が暴走したエイジが、女性陣に復讐を……
233名無しさん@ピンキー:04/01/25 19:32 ID:ENOXbgce
で、敗北
>>223になる、と
234砂男 ◆DlyW/s8ibQ :04/01/25 21:55 ID:AWhmG+S/
 チュイルを探しに出たの琉菜だったが、冷静に考えてみれば、現在チュイルがどこにいるのか
皆目見当が付かなかった。
 戦闘時以外は普通のメイドとして働いているため、広大なサンジェルマン城の中であてどなく彷徨ってみた所で、
出会う確立は極端に小さい物であろう。
(チュイルの部屋で待ってる方が良いかな? でも、いつ戻ってくるか判らないし……。て言うか、
アタシなんでこんな事してるんだろう。別にエイジがモテようが何だろうが、全然関係ないじゃない……)
 琉菜は歩を進めながら、先刻のリィルの様子を思い描く。
 エイジの事を好きなのかと聞かれ、恥ずかしげにそれを肯定したリィル。何とも言えない可憐な姿であった。
(あんな姿見せられたら、いかに鈍感なエイジでも、参っちゃうよねぇ……)
 琉菜の脳裏で、儚げな笑みを浮かべてエイジの胸に抱かれるリィルの姿が浮かぶ。
 琉菜は頭をブンブン振って、その妄想を追い払った。
(何だろ? スゴイ嫌な感じ……)
 足を止め、切なげな表情で俯く。
(何か……落ち着かない。何でこんな気持ちになるんだろう?)
 そんな琉菜の思考を、前方からの声が遮った。
「あ、琉菜さまぁ〜」
 鼻にかかった甘ったるい声。琉菜は直感的にそれが誰の声かが判った。
「チュイル……」
「ぱよ? どうかなさいましたかぁ?」
 案の定、琉菜を呼んだのはチュイルだった。



235砂男 ◆DlyW/s8ibQ :04/01/25 21:57 ID:AWhmG+S/
「あ、あのさ、チュイル……ちょっと聞きたい事があるんだけど」
「ぱよ? 聞きたい事ですかぁ。ちょうど良かったですぅ。わたしも琉菜さまにご相談があったんですぅ!」
 独特の間延びした喋り方でチュイルが言う。
「相談? アタシに?」
「ハイ! 琉菜さまにしか頼めないんですぅ。ダメ、ですか?」
「それは……良いんだけど」
「良かったですぅ! じゃあ、あたしの部屋に行きましょう。他の人には、あまり……聞かれたくないんですぅ」
 チュイルはいつもの天真爛漫な笑顔を若干翳らせて、少し俯く。
「あ、うん。じゃあ、行こうか」
「ハイ! ありがとうございますぅ」
 チュイルは眩しい笑顔を浮かべ、琉菜を自室に引っ張って行った。

いかにもチュイルらしい、可愛い装飾のついた部屋に通され、琉菜はいささか居心地が悪かった
どうにも、こういう所は彼女と趣味が合わない。
「琉菜さま、どうぞ〜」
 チュイルはテーブルに紅茶を置き、自分も琉菜の正面に座った。
「それで……わたしに聞きたい事って何ですかぁ?」
 両手でカップを支え、息を吹きかけて紅茶を冷ましながらチュイルが問う。
「え!? いや、その……そ、そうだ、チュイルの相談は何なの? アタシの話はツマンナイ事だから、
先にチュイルの相談を片付けちゃいましょう!」
 いざチュイルに会ってみたものの、何をどう聞けば良いのか考えが纏まらない琉菜は、チュイルの話を先に聞く事にした。
「でもぉ……」
「いいから、いいから! さ、話してみて。アタシで力になれれば良いんだけど」
 困ったような表情のチュイルに、琉菜は話を始めるように促した。
「では……。あのぉ、こんな事を聞いては失礼かもしれませんが……」
 チュイルは話の切り出し方を思案するように顔を伏せ、思いつめたように、琉菜を上目遣いに見る。

236砂男 ◆DlyW/s8ibQ :04/01/25 22:00 ID:AWhmG+S/
「琉菜さまは、その……メイドが仕えるべき方をお慕いするのは良くないと思いますかぁ?」
「え……?」
「そ、その……た、例えばですよ! わたしがエイジさまを好きになったりするのは、いけない事なんでしょうか?」
 チュイルの言葉に、琉菜は一瞬二の句が告げなかった。
「チュ、チュイル……。エイジの事……好き、なの?」
「ぱよっ!? い、いえ、ですから、『例えば』ですぅ!! そ、そんな、メイドのわたしがエイジさまを好きになって良いはずが……」
 チュイルは真っ赤になって、モジモジしながら反論する。しかし、口ではどう言おうが、
態度を見ればチュイルがエイジに好意を持っているのは明らかであった。
「いや、その……良いんじゃないかなぁ。メイドって言っても人間なんだし、『身分違い』だとかそんなのナンセンスだと思うし……」
 琉菜はとりあえず思った事を言う。
「で、でもテセラはダメだって……。メイドである以上、あちらから求められるのならともかく、
そうでなければ、一線を引いてお仕えしないといけないって」
「まあ、テセラはその辺りカタそうだからねぇ……」
 琉菜は紅茶をすすりながら答えた。
「で、でも、誰かを好きになるのって、そういう理屈とは関係無いし、チュイルがその……エイジの事好きなら、
別に……良いと思うけど……」
 琉菜は言いながら、何故か語尾が小さくなっていくのを自覚していた。まるで、その言葉を告げたくないかの如く、
声がかすれていくのを感じていた。
「い、いえ、ですから、例えばですぅ! わ、わたしがエイジさまを……」
「いや、もういいって。バレバレだし……」
「ぱよ! バレバレですか……」
「うん……」
「…………」
 ショックを受けるチュイルを、呆れたように見つめる琉菜。しばし、沈黙が流れる。

237砂男 ◆DlyW/s8ibQ :04/01/25 22:01 ID:AWhmG+S/
「それにしても、リィルといい、チュイルといい、エイジのドコが良いんだろ……?」
「ぱよ!? リィルさま?」
 俯いていたチュイルがガバリと顔を上げて、琉菜を見つめる。
「琉菜さま! リィルさまがどうしたんですか!?」
「え……何を言って……」
「今、言ってたじゃないですかぁ!」
「え? 声出てた!?」
 琉菜としては、心の中で呟いたつもりだったのだが、声になっていたようである。
 それをチュイルに聞かれてしまったのだ。
「あの……もしかして……リィルさまも、エイジさまを…………?」
 恐る恐るチュイルが問う。
「え、ええっと……」
 返答に困る琉菜を、チュイルは肯定の意味として受け取った。
「ぱよ〜〜〜〜〜っ! やっぱりぃ。わたしもそんな気がしてたんですぅ。前にエイジさまがお城を出られた時、
リィルさまがエイジさまを迎えに行ってましたし……。ぱよぉ……強力なライバル出現ですぅ……」
 落ち込むチュイルを、琉菜は何ともいえない表情で眺める。
「で、でも、最終的に選ぶのはエイジなワケだし、その……ガンバればいいんじゃないかな?」
 あまりに落ち込んでいる様を見ていられなくなった琉菜は、慰めるように言った。
「でもぉ……わたしがリィルさまに勝てる所なんて、胸の大きさぐらいですし……」
 胸に若干のコンプレックスがある琉菜は、一瞬、笑顔を引きつらせるが、それでも言葉を継ぐ。
「チュイルみたいにフワフワした感じで、胸の大きい子って、男ウケは良いと思うけど……」
 その言葉に、チュイルはピクリと反応する。
「本当にそう思いますかぁ……?」
「ま、まあ、アタシは男じゃないし、絶対とは言えないけど……」
「ぱよ! 判りましたぁ!!」
 チュイルは意を決したように顔を上げた。
「わたし、ガンバッてみます! こうなったら先手必勝ですぅ! もうすぐヴァレンタイン、
よぉ〜し『手作り本命チョコで、エイジさまのハートをガッチリ鷲掴み大作戦』決行ですぅ!!」
 おもむろに立ち上がり、小さなガッツポーズで闘志を燃やすチュイル。その背後に、燃え盛る炎が見える気がする。


238砂男 ◆DlyW/s8ibQ :04/01/25 22:03 ID:AWhmG+S/
「そ、そう。ガンバってね……」
 チュイルのテンションに思わず引いてしまう琉菜。そんな琉菜を、チュイルはいつも見せる天真爛漫な笑みで見つめた。
「そういえば、琉菜さまのお話は何なんですかぁ? わたしに聞きたい事があるって……」
「あ、ああ……それなら、もういいの。アタシの用事終わっちゃったから……」
「ぱよ?」
「じゃ、じゃあ、アタシもう行くね。エイジに……気持ちが伝わるといいわね」
「ぱよ、ガッツですぅ!」
「……それじゃあね」
 元気を取り戻したチュイルに暇を告げ、琉菜は部屋を後にした。
(チュイルも……エイジの事が好きなんだ……)
 廊下を一人歩きながら、琉菜は考えを巡らせる。
(ホントに……エイジのどこが良いんだろう?)
 琉菜はエイジの事を思い浮かべた。
(ガサツで……単純で……無神経で……オマケに人のお風呂覗くようなスケベだし! トウガとは大違い……。
トウガの方が、ずっとカッコ良いのに……)
 琉菜は知らず知らずのうちにトウガの姿を思い浮かべ、思わずニヤけてしまう。
『エイジさんは……私に無い物を沢山持っています。強くて、優しくて……いつだって真っ直ぐで……』
 不意にリィルの言葉が脳裏に浮かぶ。次いでエイジの姿が再び浮かび上がる。
 かつて、冷酷な判断を下したトウガに対して、激しい怒りを見せたエイジ。あの時、琉菜はトウガの判断に迷いながらも、従うしかなかった。
 しかし、エイジは決して自分を曲げなかった。
危険を顧みずにセシルを助け出し、その後、憤りの全てをトウガにぶつけていた。
 エイジは誰を相手にしていても、いつだって対等の付き合い方をしていた。グランナイツの仲間であれ、メイドたちであれ、レイヴンであれ、サンドマンであれ。
 その、ある意味単純とも取れる真っ直ぐさは、琉菜も少し羨ましいと思った。
(リィルもチュイルも、そういう所に惹かれたのかなぁ……)
 エイジに想いを寄せる二人の少女。琉菜は胸がズキリと痛むような感覚を覚えた。
(何だろう。さっきもこんな感じが……。何でこんな嫌な気分になるの……?)
 琉菜は沈痛な表情を浮かべて立ち竦む。
239名無しさん@ピンキー:04/01/25 22:05 ID:AWhmG+S/
「エイジ…………」
 思わずエイジの名前が口をついた。
「何だよ?」
 そんな琉菜の正面から、聞き覚えのある声がする。琉菜は驚いて声の方を見た。
「エ、エ、エ、エイジ!?」
 そこには、まごう事なく、エイジが立っていた。
「なななな、何でこんな所に?」
 あたふたしながら琉菜は問う。
「何でもクソも、そこはオレの部屋じゃねぇか」
 エイジは琉菜のすぐ横を指差した。その指を追って視線を巡らすと、そこには確かにドアがあり、
エイジの名前が書かれたプレートが付いていた。無意識のうちにエイジの部屋に来ていたのである。
「で、オレに何か用か?」
 エイジは怪訝そうに琉菜を見た。
「え? べ、別に……単に通りがかっただけよ。じゃあね」
 琉菜は足早にエイジの横を通り抜け、その場を立ち去ろうとした。
「おい、琉菜!」
 呼びかけるエイジの声に、琉菜は足を止める。
「何よ……」
 琉菜はエイジの方を向き、弱々しく呟いた。
「琉菜、オマエ……何かあったのか?」
「え…………」
 琉菜はエイジを見る。
「今、何か泣きそうな顔してたぜ? どうしたんだよ」
 エイジは心配そうな表情で琉菜を見つめる。その真摯な眼差しに、琉菜は何故か頬が赤くなるのを感じた。
「べ、別に何もないわよ。アンタの見間違いじゃないの? まったく起きてる時まで寝ぼけないでよね!」 
「んだとぉっ!!」
「何よぉっ!!」

240砂男 ◆DlyW/s8ibQ :04/01/25 22:05 ID:AWhmG+S/
 思わず憎まれ口を叩いてしまう琉菜に、エイジが突っかかる。
 少しの間、いつものように睨み合っていた二人だが、不意に琉菜が笑顔を浮かべて矛を収めた。
「ゴメン、ゴメン。ちょっと言い過ぎたわ。エイジ、アタシの事心配してくれたんだ?」
 いたずらっぽい眼差しで、琉菜はエイジを見つめた。今度は心なしかエイジが赤くなる。
「あ、あんなツラで部屋の前に立たれたら、誰だって気になるっつうの……」
 気まずそうに顔を逸らすエイジに、琉菜は何となく楽しい気分になる。
「本当に何でもないよ。でも……心配してくれてありがとう」
 琉菜は心からの笑みを浮かべた。その笑顔に釣られて、エイジも笑みを浮かべる。
「なら良いんだけどな。オマエが元気無いと、コッチの調子も狂っちまう。じゃあな!」
 エイジはそう言って自室に入って行った。
 しばらく、余韻に浸るようにその場に立ち竦んでいた琉菜だが、やがて、笑顔を浮かべたまま、
自分の部屋に向かった。
(エイジ……心配してくれたんだ。何か嬉しい……)
 上機嫌で部屋に戻り、ベッドに倒れ込んだ琉菜は、そこでふと我に返った。
「アタシ、何でこんなに嬉しいんだろ……?」
 ガバリと上体を起こし、琉菜は自問する。
「トウガならともかく、何でエイジに心配してもらって喜んでるのよ!? アタシは……」
 琉菜はそのまま自問し続け、眠れぬ夜を過ごしたのであった。

 
241砂男 ◆DlyW/s8ibQ :04/01/25 22:16 ID:AWhmG+S/
とりあえず続き投下。次こそはちびメイドを登場させたい。
つうか、オフィシャルサイトのキャラ紹介に登場しているメイドは、一言だけでも登場させたいなぁ。
それにしても、今さら小説版が欲しくなって探しているのだが、どこにもおいてなくて、泣きそうだよママン
助けて、サンドマン様・・・。
242名無しさん@ピンキー:04/01/25 22:17 ID:wktNDFj1
(・∀・)イイィィイ!!

( ・∀・)b グッジョブ!!!
243名無しさん@ピンキー:04/01/25 22:25 ID:jZsjTk2S
おお!GJ!

小説版、俺も見つからねぇ・・・
244名無しさん@ピンキー:04/01/25 22:25 ID:18Hpj+YH
おお!待ってました!
きゃんきゃん意地っ張りカップル萌え(・∀・)
245名無しさん@ピンキー:04/01/25 23:04 ID:yBeYt5yM
>>241
取り寄せするとか…
堅実な手段だと思いますが
246名無しさん@ピンキー:04/01/25 23:07 ID:lPjewZje
こっちじゃ余り指示されないカップリングなんでどうなるかと思いましたが、
中々説得力ある作りで安心しました。
247名無しさん@ピンキー:04/01/25 23:51 ID:lPjewZje
にょほ
248名無しさん@ピンキー:04/01/26 01:01 ID:ZwThMVDl
アレックスXミヅキとか希望。
エイジ・トウガは誰とでも無難な感じになりそうだし・・・・。
249名無しさん@ピンキー:04/01/26 01:03 ID:Rbw5PD7w
一瞬エイジ×トウガかとおもた
250名無しさん@ピンキー:04/01/26 01:10 ID:GkM2vgFX
まあそれも無難ではあるだろうな…
251名無しさん@ピンキー:04/01/26 17:38 ID:hQQo51le
サンドマン難っ!書けんって貴方はミ,,゚Д゚彡ふさふさだぞゴルァ!
252名無しさん@ピンキー:04/01/26 22:08 ID:arnEUB+n
にょほ
253名無しさん@ピンキー:04/01/26 22:11 ID:sT0iNlTH
じゃあ、フェイ×アレックス×マリニアキボン。
254名無しさん@ピンキー:04/01/26 22:41 ID:arnEUB+n
ある意味この作品内のシチュエーションに一番正しい反応示してるのは
アレックスだな。
255名無しさん@ピンキー:04/01/27 00:05 ID:8LMfHau+
フェイはキャリア志向のキャラってことでいいの?なんか未だにキャラ掴めんのだけど。
256名無しさん@ピンキー:04/01/27 00:39 ID:xSW6XYwz
町田のアニメイトで上巻げと
下巻は……なんでおいてないんだYO!(Φ Д Φ)
257砂男 ◆DlyW/s8ibQ :04/01/27 01:34 ID:b4gxB7km
今、3話見終わったよ。バスから外を見るリィルと、ロロットを洗ってるリィル萌え(w
あと、サンドマン様ステキすぎ。
でも、もうちょい琉菜にもスポット当ててくれ……。

ところで、またも皆に聞きたいんだけど、
オレの中でのグランナイツ巨乳ランキングは、
ミヅキ>(越えられない壁)>エィナ>>>リィル>琉菜
という印象があるのだが、間違ってますか?
258名無しさん@ピンキー:04/01/27 01:41 ID:MyCaeH6O
ミヅキ>(越えられない壁)>エィナ>>>リィル>琉菜

間違いないかと思われまふ。
ただ、下位2名は微妙なうわなにw
259名無しさん@ピンキー:04/01/27 12:43 ID:RxK/U2X6
2話みる限りじゃ、瑠菜の方が大きかったけどね。
260名無しさん@ピンキー:04/01/27 16:22 ID:+qvIEgWc
驚きの価格!!
1日1000円でライブチャット、覗き放題
ttp://penn2daisuki.h.fc2.com/index.htmt
261砂男 ◆DlyW/s8ibQ :04/01/27 18:00 ID:b4gxB7km
>>258-259
今まで書いてたのとは別に、ちょっと小ネタを思いつき、
その参考にと聞いてみたのですが、答えてくれてサンクスでつ。
そうか、やっぱり琉菜の方がオパーイは大きいか。
まあ、リィルたんはまだまだ成長中だろうから、小ネタいけるかな?
262名無しさん@ピンキー:04/01/27 22:34 ID:BsdhKM2V
胸の大きさでリィルに負けてショックを受ける琉菜と
チ○○の大きさでトウガに負けてショックを受けるエイジの恋愛話・・・・
自分で言ってて訳解らん。
263名無しさん@ピンキー:04/01/27 22:52 ID:3yMmUexZ
>>262
胸の大きさなら、現在では確実に琉菜が上なんで上のは起こりえないですな……


むしろ、己の太すぎる下半身を、細身のリィルと比べてショックを受けるって方が……
264名無しさん@ピンキー:04/01/28 00:19 ID:TAMyp7D4
じゃあ、下半身を恥ずかしがる琉菜とむっちり太腿とお尻にときめくエイジの恋愛話・・・
265名無しさん@ピンキー:04/01/28 00:42 ID:mDSnFfUY
>>264
一期一話におけるアヤカの説明や、女装の際の乳へのこだわりから推測するに
エイジがときめくのは巨乳だと思うがどうだろうか?

ミヅキ相手にした時は、軽く興奮してたみたいだし
266名無しさん@ピンキー:04/01/28 01:09 ID:Q91X9TeJ
エイジは膝枕にもときめかないだろうか。
下半身むっちりの琉菜ならばさぞや気持ち良かろう。
267名無しさん@ピンキー:04/01/28 01:15 ID:uaN0F0yE
でもうっとりしながら姉の名を口にしてしまいシバかれるエイジ。
268名無しさん@ピンキー:04/01/28 07:00 ID:iHlVDo9A
結局誰が誰のことを好きなのかがよくわからないんだが。
だれかかきだしてくれはしないだろうか?
269名無しさん@ピンキー:04/01/28 07:34 ID:uaN0F0yE
エイジ→アヤカ :シスコン気味。
トウガ→エイジ :変な意味ではなく。
ルナ→トウガ  :トウガにははっきり言わないと伝わらないだろうにねぇ。
エィナ→トウガ :恋愛感情とは違うっぽいが。年下なのに子供の頃からお世話している不思議メイド。
リィル→エイジ :前期で立ったフラグは健在のはず。
セシル→エイジ :命の恩人という設定は強い。
ミズキ→アヤカ :…いや、ミズキだけどこにも入ってないのはかわいそうだからつい…
フェイ→トウガ :好きなのかどうかは知らんが。

テセラ→サンドマン :おめめキラキラ。
アーニャ→レイヴン :仲がいいだけとも言う。
全メイド→サンドマン:まぁ忠誠心とかミーハーとかが大半だろうけど。
アレックス→美人  :不死身の男。
270名無しさん@ピンキー:04/01/28 12:21 ID:OpuYw3Va
   ____
 /     \
 |  lヽ___ノ
 |  | ■■ ■
 | / <・) <・)
 | (6:. .:/(´ヽ >
 | ||:::::((━━)  
 |/\::::::::::::ノ 
271名無しさん@ピンキー:04/01/28 17:55 ID:LoulxSoc
本スレの「エイジ宅をガサ入れするリィル」ネタに萌えた……
272名無しさん@ピンキー:04/01/28 20:26 ID:Q91X9TeJ
>>268
恋愛感情で好きなのは誰か聞かれると、はっきりしているのは
琉菜=斗牙くらいしか無い。
エロにしようにも
エイジ:側にいてほしい人:アヤカ 側に付いてやらなきゃならない奴:斗牙
斗牙:エイジ
サンドマン:博愛
レイブン:女説あるしな…
アレックス:思考は唯一と言っていいほど健全だが、女との絡み少ないしな…
Gソルジャー隊:影薄いしな…

肝心の男がこれでは、レズもの作る方が手っ取り早いな。
273名無しさん@ピンキー:04/01/28 20:33 ID:WHXY4cxF
本スレで「トウガの精神体に体支配されてエイジとHしちゃって、揺れる思いに悩むルナ」
って言うネタあったけど誰かかいてくれないかな・・・面白そうな分、
書くのも難しそうだけど。
274名無しさん@ピンキー:04/01/28 21:08 ID:B/JFf1KF
でもリィルは結局トウガになびいちまうんだろうなあ
275名無しさん@ピンキー:04/01/28 22:05 ID:WyxXux57
ザ・対決
ルナの素股VSミヅキのパイズリ。
276名無しさん@ピンキー:04/01/28 22:39 ID:znKizBfM
>>266
エイジは膝枕はしてないけど、ぱふぱふはしているからなあ、琉菜に。
277砂男 ◆DlyW/s8ibQ :04/01/28 22:40 ID:jSVtrs6r
何だかビミョーに続きをうpりにくい空気だが、構わず投下(w
段々1回にうpる量が短くなってる気がしますが、気のせいでつか?

>>275
オッパイ星人のオレだが、迷う事なく琉菜の素股だな。ケツズリでも可。
でも、一番して欲しいのはリィルorブリギッタの足コキだがな。
ブリギッタに「わたしのような子供のメイドに足でシコシコされて気持ちイイんですか? 本当にヘンタイさんですね!」
と罵られながら足コキされたいハァハァ

オレ、Mではないハズなんだがなぁ・・・(w

んでは、続きドゾー
あと1回ぐらいで終わて、次はエロい話を書きたい・・・。
278砂男 ◆DlyW/s8ibQ :04/01/28 22:41 ID:jSVtrs6r
 翌日。寝不足の状態でキツイ訓練を終え、ようやく一息ついた琉菜は、何やら大きな紙袋を2つづつ抱えた3人のちびメイドを見かけた。
「随分と大きな荷物ね。少し持ってあげるわ」
「あ、いえ、そんな……。ルナさまにそんな事をしていただくワケには……」
 アーニャが固辞しようとするが、琉菜はお構いなしに彼女たちの紙袋を1つづつ手に取った。
「遠慮しないの。いつもお世話になってるんだから、たまには恩返ししないとね」
 そう言って琉菜は紙袋の中を覗き込む。すると、中には大量のチョコレートが入っていた。
「チョコレート……? これって手作りチョコを作る時に使うヤツだよね。こんなに沢山どうするの?」
 素朴な疑問に、何故か頬を赤らめながらブリギッタが答える。
「い、いえ、わたしたちの分だけじゃないんです! 他のメイドたちの分もありまして、
それに、最初から上手に作れるともかぎりませんし……」
 しどろもどろになりながら、賢明に言い訳じみた事を言うブリギッタ。そんな様子をアーニャとセシルが楽しそうに見ている。
「えっと、その、だから……」
「エイジさまにチョコレートあげるんだよね、ブリギッタ?」
「もうすぐヴァレンタインですから……」
 アーニャとセシルの言葉に、琉菜は得心が行った顔になる。
「ああ、そうか。今日はもう10日だもんね。ヴァレンタイン用のチョコレートか……って、
今『エイジにあげる』って言わなかった!?」
 予想外の言葉に、琉菜は思わず詰め寄るようにブリギッタに顔を寄せる。
279砂男 ◆DlyW/s8ibQ :04/01/28 22:42 ID:jSVtrs6r
「え、あ、あの……」
 琉菜の追求に、ブリギッタは困ったような顔で左右のアーニャとセシルを見る。
「ブリギッタはエイジさまの事が好きだもんね」
 アーニャはクスクスと笑いながらブリギッタを肘で小突く。
「べ、べ、別にそんな事ないもん! ただ、エイジさまはどうせ義理チョコしかもらえないだろうし、一つぐらいアタシがあげても……」
「やっぱり本命チョコなんだ〜」
「ち、ち、違うったら! 本命チョコはセシルの方よ!!」
「え…………!?」
 アーニャの言葉を真っ赤になって否定しながら、セシルを見る。当のセシルはいきなり話を振られて、当惑した表情を浮かべた。
「前にエイジさまに助けていただいてから、ずっとエイジさまの事を気にしてたじゃない!」
「そ、それは…………」
 真っ赤な顔で言い放つブリギッタに、セシルもまた真っ赤になって口篭る。
 そんな二人を楽しげに見つめながらアーニャが言った。
「まあ、そういう事です。あ、ここまでで結構です。ありがとうございました、ルナさま。
ところで、ルナさまは誰かにチョコレートを差し上げないんですか?」
「あ、アタシはそういうの苦手だから……」
 琉菜は3人と一緒に厨房に入り、テーブルの上に紙袋を置きながら答える。
「そうなんですか? 最近、リィルさまがお菓子の作り方を習ってますので、てっきり琉菜さまも何かお作りになるものと思っていました……」
「リィルが……?」
「はい。チョコレートケーキをお作りになっているようですが」
「そ、そうなんだ。ふぅん、リィルがんばってるんだ……」
 琉菜は極めて自然な風を装って言ったが、内心では、かなりの動揺があった。
280砂男 ◆DlyW/s8ibQ :04/01/28 22:42 ID:jSVtrs6r
「そ、それじゃあ、アタシもう行くわ。ブリギッタにセシル、頑張ってね!」
「あ、ハイ。がんばります!」
「がんばります……」
 深々と礼をする3人に背を向け、琉菜は足早に厨房を出た。
(リィルがケーキを……。きっとエイジにあげる為に作ってるんだろうなぁ……)
 琉菜はケーキ作りに励むリィルの姿を思い描く。
(リィルって頑張り屋さんだし、きっとおいしいケーキを作るんだろうな。エイジの為に……
エイジだけに食べてもらう為に……)
 またも胸がズキリと痛む。琉菜には、この痛みの正体が判り始めていた。しかし、それを認めたくなかった。
「そうよ、アタシが好きなのはトウガだもん。アタシも……トウガにチョコレートあげよっかなぁ。そうよ、『トウガ』にチョコレートを……」
 自分に言い聞かせるように呟く琉菜の耳に、楽しげな声が聞こえてきた。
「ぱよ、エイジさま助かりますぅ」
「これぐらい軽い軽い!」
 その声にふと我に返った琉菜は、前方にエイジとチュイルが並んで歩いているのに気付いた。
 先刻の自分と同じような状況なのであろう、大きな荷物を抱えたエイジとチュイルがおしゃべりしながら歩いている。
 琉菜は無意識に足を止めていた。そのまま去って行く二人の背中を見つめる。
 胸の痛みが一段と激しくなる。
「琉菜……さん…………?」
 突然背後から声をかけられて、琉菜はビクリと体を震わせた。慌てて振り向くと、目の前にリィルが立っていた。
「リィル…………」
「あの、どうかしたんですか?」
 心配そうな表情で覗き込んでくるリィル。琉菜は何故か目を合わせられなかった。
281砂男 ◆DlyW/s8ibQ :04/01/28 22:45 ID:jSVtrs6r
「べ、別に何でもないよ。それより、リィルはこんな所で何ししてるの?」
「あ、はい。これからちょっと厨房の方へ……」
「ああ、エイジにあげるケーキを作りに……」
「!? どうして知ってるんですか!?」
 リィルは驚きと照れが入り混じった表情で琉菜を見つめた。
「あ、さっきアーニャに聞いたのよ。大丈夫、エイジにはちゃんとナイショにしとくから」
「…………」
 明るい調子で琉菜は言う。しかし、リィルは耳まで真っ赤にして俯いてしまう。
(ホント、リィルって可愛いなぁ……。エイジをこんなに想って……。何かあげなくても、この姿を見せれば、いくらシスコンのエイジでもイチコロよね…………)
 そう思った瞬間、琉菜の胸に張り裂けそうな痛みが走った。思わず胸に手をやり、2,3歩よろめく。
「琉菜さん!?」
「だ、大丈夫! ちょっと立ち眩みしただけ……」
 琉菜は何とか笑顔を浮かべ、手を伸ばそうとしたリィルを制す。
「本当に大丈夫ですか?」
「ヘーキ、ヘーキ。ホラ、リィル、厨房に行くんでしょ? 美味しいケーキ作って、エイジをびっくりさせちゃいなさい!」
「あ……は、はい。そ、それじゃあ……」
 まだ少し不安げではあったが、リィルは厨房の方へ向かって行った。
 その姿を手を振りながら笑顔で見送っていた琉菜だが、やがてリィルの姿が見えなくなると、足早にその場を去った。
 
282砂男 ◆DlyW/s8ibQ :04/01/28 22:47 ID:jSVtrs6r
早歩きで移動しながら、琉菜の脳裏に様々な情景が浮かび上がった。
 真っ赤になりながら言い訳するブリギッタ。
 モジモジとして口篭るセシル。
 楽しそうに微笑むチュイル。
 そして、儚げな笑顔ではにかむリィル。
 琉菜は段々と歩速を上げ、ついには廊下を駆け出した。まるで何かから逃げるかの如く。
 何も目に入らない。ただ、無意識に走り続け、気がつけば自室の中に飛び込んでいた。
 大きな音を立ててドアを閉め、そのまま扉にもたれかかる。
「はぁ……はぁ……」
 荒くなった呼吸を整えるように、深呼吸をする琉菜。そして呼吸が整いだすと同時に、ドアにもたれたまま、ズルズルとその場に崩れ落ちる。
 やがて完全に座り込んだ琉菜は、震える手で両膝を抱えて額をつける。
その瞳から涙が滲み始めた。
(そうなんだ……アタシ……アタシ……)
 ここにきて、ついに琉菜の心は一つの結論に達した。それは思い到りながらも、懸命に否定し続けた答。
 しかし、もう、それを認めない訳にはいかなかった。
「アタシ……エイジの事が好きなんだ……。なんで? どうしてエイジなの? アタシは……
アタシは…………。今さら遅いよ……リィルとチュイルの気持ちを知っちゃったもん……。
でも…………好きなんだから、しょうがないじゃない!!」
 琉菜は心の中に溜まっていた物を吐き出すように叫んだ。そして、何かが壊れたように涙を流し続けた。
「エイジぃ、アタシどうしたら良いの? こんなの……こんなのツライよぉ……。
アタシだってエイジの事好きなのに……エイジ、エイジぃ…………」
 琉菜は何度もエイジの名を呼びながら泣いた。
 『時が巻き戻れば良い』そんな叶わぬ願いを抱きながら……。
283名無しさん@ピンキー:04/01/28 23:05 ID:znKizBfM
うむ、ラブコメの王道まっしぐらだな。浮いた歯が町内一周して戻って来そうな位の
スィートさだ。
284名無しさん@ピンキー:04/01/28 23:09 ID:z/6yVW/d
>>282
スマン、悪くはないんだが、いやそれは、エイジじゃなくて斗牙の名前
連呼するだろって脳内でリフレインしてしょうがないんだが(w
285砂男 ◆DlyW/s8ibQ :04/01/28 23:28 ID:EdOMV0pH
>>284
オレ的にはコレで正解なのだが……。
何と申しますか、事ここに至って、琉菜がすがりつきたい相手は、
トウガではなくエイジだって事で……。
アレは助けを求めると同時に、愛しい人を呼んでるワケでつ。
何か後づけクサイでつね(w
違和感のある人は脳内補完でヨロ!

>>283
そう言ってもらえてよかった( ̄ー ̄)ニヤリ
オレ、こういうベタベタな少女漫画的展開、大好きでなぁ(w
286名無しさん@ピンキー:04/01/28 23:29 ID:Yf0QOHAs
時が巻き戻る…流菜…
時逆(以下略)
287名無しさん@ピンキー:04/01/29 00:34 ID:ialiYfc8
一つ聞きたいんだが、アーニャってエイジの事好きなのか






288名無しさん@ピンキー:04/01/29 00:41 ID:9ngwx9Pk
スウィート(・∀・)イイヨーイイヨー
289名無しさん@ピンキー:04/01/29 05:43 ID:H2B4guxH
俺もなんだかんだ言ってルナはエイジのことが好きなんじゃ
ないのかと思ってるんだが。
どちらにせよGJですよ!!
290名無しさん@ピンキー:04/01/29 05:45 ID:fI5Mho2B
>>289
まさに男の夢、ギャルゲーな世界ですな。
291名無しさん@ピンキー:04/01/29 06:07 ID:H2B4guxH
それはそうとユミは?
292名無しさん@ピンキー:04/01/29 10:12 ID:yupx1JQP
>>291
幼馴染はどんなキャラが出てきたとしても不動な地位ですよ。
1期11話のちらちらパンチラを覗くエイジ萌えw
293名無しさん@ピンキー:04/01/29 12:17 ID:uNfK54aW
幼馴染は「応援役」に徹しちゃうってパターンも多いからねえ。
まあ、何のアプローチも無いのにこんな事言ってるのも何だが。
294名無しさん@ピンキー:04/01/29 17:15 ID:DMdO93nE
>>289
俺は、そういう位置にいながら、あくまでトウガラヴのルナってのが
グラヴィオンらしい裏切りっぷりで大好きなのだが…
295名無しさん@ピンキー:04/01/29 19:21 ID:nYtV20VY
ルナ:むっちり太もも
ミヅキ:超乳

に対して、クッキーは爆乳&むっちり太ももで最強だと思うんだけど
クッキーハァハァ派は少数なのか?
296名無しさん@ピンキー:04/01/29 22:39 ID:H2B4guxH
結局エイジのことを好きなやつは少なくないか?
セシルとユミは○としてもリィルはすごい微妙だし
297名無しさん@ピンキー:04/01/29 22:43 ID:DMdO93nE
>>296
セシルが○ならリィルも○だろ

とりあえずアヤカは◎だと思うが
298名無しさん@ピンキー:04/01/29 22:59 ID:N6EGICrE
じゃあ斗牙もぐりぐりの◎だなw
299名無しさん@ピンキー:04/01/29 23:05 ID:wJF1oFTC
エイジより斗牙の方が好きという意味では、
さほど好かれてないような気がするがな。
琉菜にしても、王子様のような存在というか、
斗牙は理想であって現実ではないっつーか。

>>296
アヤカと斗牙の中に不動の地位を築いておきながら、
お前はこれ以上どんな愛が欲しいと。

メイド斗牙のふたなりエロキボン。
300砂男 ◆DlyW/s8ibQ :04/01/29 23:05 ID:A8JmC7dX
ツヴァイ1話を見てて思いついたネタ。

チュイル「こ、根性でカバーですぅ!」

テセラ「チュイル! 非科学的な発言で、
グランナイツの皆様を惑わせてはいけません!」

某勇者王「そう、根性でカバーするんじゃない。勇気で補うんだ!」

メイド一同「誰だアンタ!?」

ゴメン、つまらないな……。
いや、某勇者王は、サポートはおろか、本人まで非科学的な事言ってたなぁ、と(w
301名無しさん@ピンキー:04/01/29 23:11 ID:DMdO93nE
>>299
その割りにゃー普通に話しかけたりしてるぞ
思いっきり普通の恋愛対象だろ


個人的には斗牙にエイジの友人が話しかけてる時の反応に萌え
302名無しさん@ピンキー:04/01/29 23:18 ID:N6EGICrE
>>301
同意。
琉菜にとって斗牙は単に憧れだけの存在じゃないし、ちゃんと斗牙自身を見て想ってる。
1期の11話やツヴァイ1話の過去話を見たらその辺がよく分かる。

まぁエイジと琉菜のやりとりも好きなんだけどねw
303名無しさん@ピンキー:04/01/29 23:23 ID:DMdO93nE
それに斗牙の方も、琉菜の事をスルーしてるとかそういうのも無いしな

一期で斗牙が戦闘時に名前呼んだのも琉菜だったし
自分の人間性について相談したのも琉菜だったし

まあ、斗牙の脳内ではエイジ>琉菜なのは確実なのだがな
304名無しさん@ピンキー:04/01/30 00:45 ID:UXYecBKT
あ〜あ、フラグ起っちゃったね
エイジ・・・悲惨だ
305名無しさん@ピンキー:04/01/30 00:51 ID:lvCymJg6
リィルが斗牙に傾いた現状、エイジ×流菜の流れになって行くのか…?

俺は嫌だ!!
306名無しさん@ピンキー:04/01/30 00:54 ID:UXYecBKT
>>305
君が嫌でも・・・スタッフが・・・w
まあ、俺も少々気にくわないな
307名無しさん@ピンキー:04/01/30 01:02 ID:aj9yvDSE
斗牙に関してはフェイという最終兵器がいますよ?


……今回のキーキャラだよね?フェイって(;´д`)
308名無しさん@ピンキー:04/01/30 01:23 ID:uuYaFhcl
>>307
フェイがエイジに惚れるとみた。
最初から用意されているカップリングは成立しない場合が多いのさ。
309名無しさん@ピンキー:04/01/30 01:28 ID:1XtyypHy
見てないが、ここで泣かせてくれ・・・・・フラグ立つなんて
うあ゛ぁあ ・゚・(´Д⊂ヽ・゚・ あ゛ぁあぁ゛ああぁぁうあ゛ぁあ゛ぁぁ
310名無しさん@ピンキー:04/01/30 01:33 ID:aj9yvDSE
>>308
さすがにエイジとフェイは難しいんでない?w
フェイは斗牙や三℃マンとの絡みがあるし、エイジはアヤカとの絡みがある。

>>309
いや、見てないならまだ泣くな!
311名無しさん@ピンキー:04/01/30 01:40 ID:uuYaFhcl
>>310
エイジとアヤカの絡みってありえねーw
エイジはルナの風呂除いても興奮しなかったのにミヅキの脚見るだけで興奮した。
おまいは偉いw
312名無しさん@ピンキー:04/01/30 01:59 ID:1XtyypHy
>>310
スマン。しかし、ここでしか泣けないんだ・゚・(ノД`)・゚・
見てないだけに余計不安_| ̄|○
313砂男 ◆DlyW/s8ibQ :04/01/30 02:08 ID:/ROuITPT
えーと、オレとしては、逆説的にエイジ×琉菜のフラグが立ったと解釈して良いのかな?
だとしたら、嬉しい反面、ちと寂しい。エイジ×リィルも、それはそれで良いし。
まあ、最終回まで行かないと判らないし、オレは今後もエイジ×琉菜、
時々エイジ×リィルを書いていく事に変わりはないワケで。
ああ、月曜が楽しみだ……。
314名無しさん@ピンキー:04/01/30 02:13 ID:aj9yvDSE
>>313
う〜ん、間接的な意味のフラグだと思うけどね>エイジ・琉菜
まぁ放送後、SSも楽しみ待ってますw
315名無しさん@ピンキー:04/01/30 02:22 ID:LMFoK0Sc
とりあえず俺もメイド斗牙のエロキボン
316名無しさん@ピンキー:04/01/30 09:38 ID:HiYDr0RN
汚れた漏れには今回エイジ×トウガフラグが一番強く心に残ったよ・・・
317名無しさん@ピンキー:04/01/30 10:59 ID:aj9yvDSE
>>316
汚れてないぞ。
むしろ純真だからこそ気付くフラグだw
318名無しさん@ピンキー:04/01/30 12:32 ID:zPhEiyv0
ああ、4話はここ的にはいい回だった。1発で300オーバー(笑)
319名無しさん@ピンキー:04/01/30 18:45 ID:VklUhx6m
4話にはいろんな意味で裏切られた。
いい方向と悪い方向に
320名無しさん@ピンキー:04/01/30 23:58 ID:1fuuhD5U
ただ「MEGAMI」読んだ限りだと、8話でトウガとルナが失踪するらしいから
そこでエイジとリィルがどういう反応するかが楽しみ。
321名無しさん@ピンキー:04/01/31 00:49 ID:E3XeKYcF
まあ、これからどう欝展開になっていくにせよ、
それに背を向けるような感じで盛り上がりたいなあ。
322名無しさん@ピンキー:04/01/31 16:24 ID:8OmM+uqF
うーん・・・・4話以降、みんな新たな妄想構築に手間取ってるのか?
323名無しさん@ピンキー:04/01/31 23:32 ID:0TPVzrO4
>>322
どうなんだろ?
確かに今回は斗牙とリィルの話だったけど、恋愛的な話かというと疑問符が付くなぁ。
来週も二人の関係が進展するような展開だったら、フラグ云々って話になりそうだが……
324砂男 ◆DlyW/s8ibQ :04/01/31 23:46 ID:ohUhLYDn
つうか、フラグ云々の話は、ココではする必要ないんだけどね。
エロ『パロ』板なんだから、自分の好きなカップリングで、
好きなように妄想の花を咲かせれば良いワケで(w

そんなワケで、もうちょいでヴァレンタイン編書き終わりそう。
コレが終わったら、次は琉菜フラグの温泉編(エロ)と、
リィルフラグの夜這い編(エロ)を書きたい所存。
まあ、予定は未定だがな。

ところで、誰かリィルの足コキ絵描いてくれないかなぁ。
琉菜の素股or膝ズリでも可(w
325名無しさん@ピンキー:04/02/01 01:10 ID:iLrNrhU0
アク禁解除
326名無しさん@ピンキー:04/02/01 02:49 ID:LQFr1+FW
今らんま1/2スレでも温泉ネタやってるみたいですけど、
それに負けない位なのを宜しくお願いします。
327名無しさん@ピンキー:04/02/01 19:40 ID:PGHEuYgp
やはりグラヴィオンコクピット内触手ネタを・・・・。
328名無しさん@ピンキー:04/02/01 21:01 ID:fqclBdNh
リィルにあそこの毛が生えたイベントを……
329名無しさん@ピンキー:04/02/01 21:18 ID:PGHEuYgp
それで琉菜が「あたしだってまだなのに〜」ってまたいじけるんだね。
ただの体質の問題なんだろうが。
330砂男 ◆DlyW/s8ibQ :04/02/01 21:27 ID:vxuRoBtX
では、続き投下。さっさと終わらせて、温泉の話書きたいのだが、ゴメン、まだ終わらない(w
しかも、今回メチャ短いし。ここまで小出しにする必要もなく、最後まで書き上げてから
うpった方が良いのだろうが、キリの良い所で定期的にうpらないと、色んな意味で挫けそうで・・・。

そんなワケで、今、第一期をレンタルしなおして見ているのでつが、
エイジの事を「エイジ君」とか「キミ」と呼ぶ琉菜にモエモエ
331砂男 ◆DlyW/s8ibQ :04/02/01 21:28 ID:vxuRoBtX
そして翌日。琉菜は一つの決心をした。自分の心に正直になる事。その為に通すべき道理を通す事を。
 その日の訓練が終わり、琉菜は大事な話があると、リィルを自室に誘った。
「あの……お話って何ですか?」
 椅子に腰掛けながら、不安そうにリィルが問う。
「あ、ゴメン、もうちょっと待ってくれるかな。もうすぐチュイルが来ると思うから」
「チュイルが……?」
 そんなリィルの言葉に呼応するように、ドアがノックされた。
「琉菜さま〜チュイルですぅ」
 ドアの向こうからやや間延びした声が聞こえてくる。
「待ってたわ。中に入って」
「では、失礼しますぅ」
 琉菜はドアを開け、チュイルを中に誘う。一礼して入ってきたチュイルは、こちらを不思議
そうに見ているリィルに気付いた。
「ぱよ? リィルさま……」
 リィルを見つめ、次いで琉菜を見つめるチュイル。琉菜は黙って椅子を勧めた。
丸いテーブルを囲んで、三角形を描くように3人は座った。
しばし無言になる。やがて発する言葉を思いついたかのように、琉菜が口を開いた。
「あのさ……今日集まってもらったのは、アタシの話を聞いてもらいたいからなんだ。
物凄く今さらな話で、2人とも怒るかもしれないけど……黙ってる方がもっと気を悪くすると思ったから……」

332砂男 ◆DlyW/s8ibQ :04/02/01 21:28 ID:vxuRoBtX
「ぱよ、何の事ですか?」
 小首を傾げるチュイル。何かを予期しているかの如く、真顔で見つめるリィル。
 二人の視線を受け、琉菜は一度深呼吸した。
「アタシ……ゆうべ気付いたの。アタシ……アタシも、エイジの事が……好き」
 琉菜の言葉の意味が一瞬掴めなかったのか、チュイルはキョトンとした顔をしていたが、
やがてサッと顔色が変わる。
「る、琉菜さまも……エイジさまが……?」
「……うん。ゴメン、チュイル」
「が〜ん! また強力なライバル出現ですぅ。予想は……予想はしていましたけど、やっぱりショックですぅ〜」
 チュイルはうっすら涙を滲ませながら、琉菜を見つめた。
 さすがに罪悪感があるのか、琉菜を少し視線を逸らし、それからリィルの方を見た。
 リィルはまったくの無表情であった。じっと琉菜を見つめるリィルの口元に、やがて小さな
笑みが浮かんだ。
「やっと……自分の気持ちに素直になったのね」
 穏やかな口調でリィルが言う。
「私……気付いていたわ。琉菜さんもエイジさんが好きだという事……」
「え!?」
「ぱよ!?」
 琉菜とチュイルは驚きながらリィルを見る。
333砂男 ◆DlyW/s8ibQ :04/02/01 21:30 ID:vxuRoBtX
「だって……エイジさんがグランカイザーに乗って戦った時、一番心配していたのは琉菜さんだし、
西の塔でエイジさんとミヅキさんが倒れていた時、真っ先にエイジさんに駆け寄ったのも琉菜さん……。
いつだって、エイジさんの事を見ていたのは、琉菜さんだから……」
 リィルはそう言って微笑み、少し俯き、心の中でそっと呟いた。
(そして、エイジさんも、いつだって琉菜さんを……)
 一瞬、唇を噛み、再び表情を和らげると、リィルは顔を上げて琉菜とチュイルを見た。
「私はエイジさんが好き。でも、琉菜さんの事も好き。もちろん、チュイルも好きだし、このお城にいる人みんなが好き。
だから、エイジさんが琉菜さんやチュイルを選んでも、私は喜んで祝福したいと思う。でも……私は負けない」
 穏やかながらも強い口調に、琉菜はハッとする。
「エイジさんが誰かを選ぶその時まで、私はエイジさんを想い続ける。私を選んでほしいと願いながら、ずっと……」
「リィル……」
 リィルの決意に胸を打たれた琉菜は、しばしかける言葉が見つからなかった。
「わたしも……負けないですぅ」
 沈黙を破るようにチュイルが口を開く。
「琉菜さまが以前おっしゃったように、最終的に選ぶのはエイジさま本人ですぅ。だから、わたしもどんどんエイジさまにアタックするですぅ!」
 チュイルは突然立ち上がり、姿勢を正して琉菜とリィルを見つめる。
「わたしはお二人に仕えるメイドです。でも、これだけは、この事だけは譲れません。わたしがエイジさまをお慕いする気持ちは、
決してお二人に負けていませんから」
 チュイルも固い決意を秘めた真摯な眼差しで琉菜とリィルを見た。
334砂男 ◆DlyW/s8ibQ :04/02/01 21:32 ID:vxuRoBtX
「そっか……。でも、アタシだって負けないんだから!」
 琉菜は満面の笑みで微笑み、それに釣られたようにリィルとチュイルも微笑む。
「それにしても、エイジも幸せ者よね〜。こんなにカワイイ女の子3人から想われてるんだから」
「はいですぅ」
 琉菜の軽口にチュイルが相槌を打ち、リィルが優しい笑みを浮かべた。
 憑き物が落ちたように、琉菜はスッキリとした気分になった。
 
 リィルとチュイルが暇を告げ、一人自室に残った琉菜は、何気なく窓に近付き、外の景色を眺めた。
 ふと階下に目を向けると、庭でトウガと何やら楽しげに話しているエイジの姿を見つけた。
(エイジ……トウガ……)
 琉菜は穏やかな笑みを浮かべるトウガを見つめた。以前から抱いていたトウガへの淡い恋心。
 それが随分と小さくなっている事に彼女は気付く。
(トウガ……アタシはあなたの事が好き。でも、それは王子様に憧れる女の子の気持ちだった。
アタシはそれに気付いちゃった。アタシが本当に隣に居て欲しい人、それは……)
 琉菜はトウガから視線を外し、その横のエイジを見つめた。瞬間、胸が高鳴る。
(見てなさいよ、エイジ。きっとアンタを振り向かせてみせるんだから!)
 琉菜は指でピストルの形を作り、小さく「Bang!」と呟きながら、エイジのハートを打ち抜く素振りをした。

 
335砂男 ◆DlyW/s8ibQ :04/02/01 21:33 ID:vxuRoBtX
その夜の琉菜は、前日の寝不足も手伝ってか、実に安らかな眠りについた。
 夢の中に、優しい笑顔を浮かべたエイジが現れる。
 琉菜はエイジの胸に飛び込み、その体を力いっぱい抱きしめた。エイジの手が琉菜の顎を持ち上げ、そっと唇を合わせる。
 気がつけば琉菜はベッドに横たわっていた。覆いかぶさってくるようにエイジもベッドに横たわり、また口付けを交わす。
その手が琉菜の肩からゆっくりと移動し、胸元に伸びた。
 ボタンが一つ、また一つと外されて、エイジの手がシャツの中にスルリと入り込んできた。
「あ…………」
 胸に触れる暖かな手の感触に、琉菜は切なげな吐息を漏らす。
 エイジの唇が首筋に吸い付き、ジワジワと舌を這わせた。その唇が首筋から徐々に下方に下がって行き、
鎖骨から胸骨に沿うように、はだけられた胸元に移動する。
「あ、あ、エイジ……エイジぃっ!!」

"PiPiPiPiPiPiPiPiPiPiPiPiPiPiPiPi"
 突然の電子音に、琉菜は急速に意識を覚醒させた。枕元に置いてある目覚まし時計がアラームを鳴らし続けていた。
 琉菜は反射的にそれを停止させ、辺りを見回した。いつもと同じ自分の部屋である。
「夢…………?」
 琉菜はボンヤリと夢の内容を反芻し、途端に赤面する。
「あ、アタシったら、何て夢見てるのよ! ああ、もうエイジのバカぁっ!!」
 琉菜は壁に向かって枕を投げ、心の中のエイジに八つ当たりをした。
 それが照れ隠しゆえの理不尽な怒りである事は自覚していたのだが。
336砂男 ◆DlyW/s8ibQ :04/02/01 21:36 ID:vxuRoBtX
ガンバッてエロっぽいシーンも入れてみた(w
それにしても、チュイルに「ぱよ」言わせすぎだな、オレ・・・。

>>329
パイパンの琉菜(;´Д`)ハァハァ
でも、オレはギャランドゥ気味に毛深いのが好きだ(w
337中島精之助平:04/02/01 21:36 ID:PGHEuYgp
いい仕事してますねえ。後は男側のオロロンぶりが楽しみですね。
338名無しさん@ピンキー:04/02/01 21:58 ID:iLrNrhU0
>エイジの事を「エイジ君」とか「キミ」と呼ぶ琉菜にモエモエ
ミヅキもいれてやってくれ頼む。
339名無しさん@ピンキー:04/02/01 22:20 ID:fqclBdNh
>>330=砂男氏
(*^ー゚)bグッジョブ!!

琉菜の夢とはいえ、あのむちむちの太ももを堪能せずに普通のHをするとは……
もったいないぞ、エイジw
340名無しさん@ピンキー:04/02/01 22:57 ID:nbCeurz8
砂男氏のぱよっが異常に萌える・・・
続きも楽しみにしていますよ〜
341名無しさん@ピンキー:04/02/01 23:59 ID:yPbq+dcC
>>339
それは別ネタで「エイジの夢」として書いてもらおう。夢オチなら何でもありな訳だし。
そいで目が覚めたら、起こしにきた本物の太股にスリスリしててあぼーんと(笑)
342 :04/02/02 01:05 ID:WAa0XiMG
ここの板は上手い具合に循環しているな。昼〜夕方は創作系、
深夜はなりきり系が元気が良いのか。
343砂男 ◆DlyW/s8ibQ :04/02/02 02:31 ID:nbx/xBvJ
さて、第一期を全話観直したワケだが、改めてみると、
リィル×エイジのフラグって、まったく立ってない気がするのですが……(支持者スマソ)
ほとんどエイジの一方通行っぽい。まあ、エイジ的には好みのタイプって事なんだろうが。
むしろ、リィル×琉菜フラグが立っている気がするのは気のせいでつか?(w

それはそれとして、エイジに興味深々な初期の琉菜が激しく萌え。
やっぱりオレはエイジ×琉菜だなぁと再認識。
あと、初期のチュイルは明らかに今とキャラが違うのが楽しい(w

さあ、返却までに、あと3回は「渚のドリル少女」観るか!
344名無しさん@ピンキー:04/02/02 12:32 ID:W9LSvKnw
>>343

・エイジの裸見て真っ赤になった(9話)
・鼻血出したエイジにハンカチ貸した(9話)
・家出したエイジを迎えに行った(11話)

思いつくだけでもこれだけありますがなにか?
345名無しさん@ピンキー:04/02/02 12:49 ID:4QdYfvZk
>>344
最後以外は「運が悪かったですね・・・」という範囲のものでしかないような気も、
最後だって、新参者の彼女ならトウガへの思い入れ抜きで、エイジに説得できるのでは?
という理由から頼まれたのかも知れないし。
346名無しさん@ピンキー:04/02/02 12:57 ID:lHXJ9whN
>>344
345に同意。
上2つは、恋愛感情無くても普通に日常生活の中で起こり得る。
こんなんでフラグとか言ってたら、妄想と言われてもしかたない。

一番下のは、リィルがエイジを迎えに行った動機を考えろ。
リィルがエイジに帰って来て欲しかったんじゃなく、
斗牙にエイジが必要だと考えたから行ったんじゃないか。
347名無しさん@ピンキー:04/02/02 13:59 ID:MA+ayJaM
>>346
上2つについては同意だが、一番下の解釈については俺は違う見解持ってるなぁ。
もちろん、斗牙にはエイジが必要だと思ったのも理由の1つにはあるけど、
リィル「心配だったから」が斗牙にかかってるとは思えんぞ?
琉菜らがエイジを迎えに行くプランについて練ろうとしてる中、
リィルが独断で行ったのは斗牙のためだけではあるまい。

だからといって、それが恋愛フラグとは思わんけどな。
348名無しさん@ピンキー:04/02/02 14:17 ID:YdDqBKBt
たぶん、エイジ×リィル派は小説を読んだんだろうな・・・
349名無しさん@ピンキー:04/02/02 16:08 ID:2mPVRcVG
>>347
真面目な会話の最中になんだが、
IDにJAMおめ!
350名無しさん@ピンキー:04/02/02 21:36 ID:IVnzQXnW
 な            
 スん    ,─--.、
 レと   ノ从ハ从    
 か健  .リ ´∀`§
 あ全    X_@X     
 |な   U|_____|U
 |!   ∪ ∪
 !
351名無しさん@ピンキー:04/02/02 21:59 ID:MA+ayJaM
>>349
ありがd
住人やってるスレにまつわるIDが出たのって初めてだw

>>350
微妙にずれてない?
352名無しさん@ピンキー:04/02/02 22:24 ID:8QbiRSTu
互いに世間とテンポがずれているために、
普段ならつっこみが入りそうな話も、
逆に会話が成立してしまっている純粋培養な二人を見て、
4話で斗牙×リィルにはまったはいいが、
駄目だ、この二人何をどう頑張ってもエロにはならねえ_| ̄|○
そもそもこの二人にエロ知識はあるのだろうか。
353名無しさん@ピンキー:04/02/02 22:30 ID:Lhleo7Gx
>>352
うんきっと無いね、しかしエイジに教えてもらえば良し
354名無しさん@ピンキー:04/02/02 22:32 ID:MA+ayJaM
>>353
エイジに教えるほどの知識と経験がある疑問がw
355名無しさん@ピンキー:04/02/02 22:38 ID:dKBRjnY3
>>352
あの二人は双子の兄妹みたいなんだよな。
エロを考えにくいのも、そんなところが・・・。
しかし、サンドマンを加えることによって途端にエロに。
356名無しさん@ピンキー:04/02/02 22:48 ID:8QbiRSTu
そこにサンドマンが加わったところで、
サンドマンファミリーパパと一緒に川の字ご就寝にしかならんかった(つД`)
357砂男 ◆DlyW/s8ibQ :04/02/02 22:49 ID:nbx/xBvJ
まず、最初に断っておきますが、オレはエイジ×リィルを否定はしないよ。
ただ、リィルよりは琉菜の方が好きだってだけで、リィルも好きだし。
でも、それを考慮しても「フラグ立ったと言えるのか?」と疑問に思ったと。
例に挙がった3つにしても、上記2つはリィルのキャラクターからしたら、
恋愛感情抜きにしてもやりそうだし。
まあ、オレはエイジ自体が好きなので、どっちのカップリングでも問題ないがな(w

そんなワケで、次はエロ書こうと思ってたが、ちと予定変更。
今書いてるのは、オレの中で「彼氏彼女の事情 Girl Side」というサブタイトルが付いてるのだが、
その続きって事で、エイジメインの「Boy Side」を書こうかと。
エロ期待してた人たちスマソ
レスにあった「エイジの夢」は入れるつもりなんで、カンベンな。
358名無しさん@ピンキー:04/02/02 22:49 ID:dKBRjnY3
>>356
。・゚・(ノД`)・゚・。
359名無しさん@ピンキー:04/02/02 22:55 ID:MA+ayJaM
>>357
エイジの夢って>339-341かな。
期待してるよー(*´Д`)ハァハァ
360名無しさん@ピンキー:04/02/02 23:26 ID:IVnzQXnW
>>357
フラグ立ったのはむしろエイジとトウガだよな
361名無しさん@ピンキー:04/02/02 23:29 ID:YdDqBKBt
いっそのこと、エイジ×斗牙×リィルの3Pにすりゃいいよ。
これなら全ての問題が解決する。
362名無しさん@ピンキー:04/02/02 23:39 ID:MA+ayJaM
>>361
鬼畜だな(*´∀`)
リィルの小さい肉体に二穴攻めはきついですよ?


……まさか、斗牙はエイジの尻穴ですか(((( ;゚Д゚))))ガクガクブルブル
363名無しさん@ピンキー:04/02/02 23:41 ID:bobwJsdI
いや、エイジとトウガのシックスナインの上でリィルが倒立するんだよ。
364名無しさん@ピンキー:04/02/02 23:46 ID:7Ka9CSLV
組み体操が始まりそうですな。
365名無しさん@ピンキー:04/02/03 00:36 ID:o2XEhmEh
最終的にはルナ・エィナ・ミヅキ・メイド連中も加わって難易度Z級の大技
「サンジェルマン城」完成。そのてっぺんでサンドマン様が


「グランナイツの諸君、合神せよ!」
「・・・・もうしてます」
ってオチだよ。おあとがよろしいようで。
366砂男 ◆DlyW/s8ibQ :04/02/03 00:38 ID:DxrdSGli
さて、4話を観終わったワケだが。
なるほど、フラグが立ったと大騒ぎになった理由が判った(w
オレ的には、やはりエイジ×琉菜フラグが立ったという感じだが。
ラストのエイジが言う「男としての自覚」云々は、次のエイジメインのSSで、
それっぽい事を言わせる予定だったので、何か良かったでつ。
このテンションで、今週中に今書いてるのは終わらせたいなぁ。
367名無しさん@ピンキー:04/02/03 00:41 ID:iBDIP/IA
>>391
そこにルナも加わったら、あらゆるカラミが考えられるな…
368名無しさん@ピンキー:04/02/03 00:43 ID:iBDIP/IA
×>>391
>>361
369名無しさん@ピンキー:04/02/03 12:22 ID:mf/m/FIa
>>367
いや、パイズリはできない・・・。
370名無しさん@ピンキー:04/02/03 21:23 ID:UhJl0b30
琉菜たん・・・・・・・・・・
371名無しさん@ピンキー:04/02/03 22:22 ID:UQG9cNaH
リィルたん・・・・・・・・・・
372砂男 ◆DlyW/s8ibQ :04/02/04 00:08 ID:GwYBOsO/
ヤバイな、書けるかどうかはともかく、ネタがどんどん涌いてくる(w
エロがどんどん後回しに……。今書いてるの終わって、
次のエイジの話終わったら、チュイルの話(非エロ)書きたくなってきた。

それはそうと、琉菜は何故にあそこまでドリルに拘りますか?
そして、次回予告のリィル巫女ばかりが取り沙汰されて、
密かにスゲーエロコスプレな琉菜のカウガールは何故にスルーですか?
「渚のドリル少女」での水着といい、何げに露出の高い服着たがるよね、琉菜。
露出狂気味……?(;´Д`)ハァハァ
やはり、女装癖のあるエイジと、良いコンビだと思いまつ(w
373名無しさん@ピンキー:04/02/04 02:40 ID:stNTIR6K
早く砂男さんの話読みたいッス
楽しみに待ってます
374砂男 ◆DlyW/s8ibQ :04/02/04 21:11 ID:1wSc7/q9
 そして2月14日。昨日ゼラバイアとの戦闘で負傷したエイジを見舞うため、琉菜はエイジの部屋へ向かった。手には小さな包みを持っている。
 軽く鼻歌を歌いながら廊下の角を曲がった瞬間、エイジの部屋の前にリィルが立っているのを見かけた。
 琉菜は反射的に後ずさり、そっと顔だけ角から出してリィルの様子を窺う。
 リィルは手に小ぶりな箱を抱えており、その箱と扉を何度も見比べながら、やがて意を決したように扉をノックした。
 少しの沈黙の後、扉が開かれる。中から慌てた様子のチュイルが現れ、リィルに適当な挨拶を交わすと、足早に立ち去って行った。
 そんなチュイルを怪訝そうに見つめていたリィルだが、すぐに視線を部屋の中に戻し、そのまま中へ入って行った。
 琉菜はエイジの部屋の前に移動し、しばしの間、どう行動するか悩んだ。そうしているうちに、廊下の角から声が聞こえてきた。
「どうだったの、チュイル?」
「エイジ様に気持ちをお伝え出来たの?」
 テセラとマリニアの声である。
「う〜無理だったよぉ〜」
 その二人に答えたのは、チュイルの声だった。
「ちょっとイイ感じになったけど、そこにリィルさまがやって来て……」
「あらら、残念」
「ゴメンね、テセラ。反対を押し切ってまでエイジさまに告白しようって決めたのに……」
「まあ、仕方ないわ。次のチャンスに頑張りなさい」
「ぱよ? テセラ、応援してくれるの?」
「メイドとしては反対です。でも……友人として、あなたを応援しているわ、チュイル」
「テセラ〜ありがとう〜」
「さあ、今日の所は仕事に戻るわよ、チュイル」
「うん!」
 そんな彼女たちの話し声が少しづつ遠のいて行く。今の会話から、とりあえずチュイルは告白しなかったらしく、琉菜は少しホッとした。
375砂男 ◆DlyW/s8ibQ :04/02/04 21:13 ID:1wSc7/q9
 しかし、まだ油断は出来ない。今、室内ではリィルとエイジが二人っきりなのだ。
「よし!」
 琉菜は心を決め、扉をノックしようとした。その瞬間、突然扉が開き、今まさに出てこようとしていた
リィルと鉢合わせになる。
「る、琉菜さん……?」
「リィル……」
 しばし、緊張感が漂う。
「何だ? 琉菜か?」
 部屋の中から響くエイジの声に、二人はハッと我に返った。
「じゃ、じゃあ私はこれで……。エイジさん、お大事に」
「ああ、サンキューな、リィル」
 笑顔で答えるエイジに、リィルは少し俯き、赤面しながら部屋を出た。すれ違い際に、
チラリと琉菜の方を見たが、何も言わずに走り去る。
「リィル……」
 琉菜は去って行くリィルの後ろ姿をジッと見送った。
「琉菜、何してんだよ? 入ってくるなら入ってこいよ。」
「え? あ、ああ、ゴメン……」
 エイジに促され、琉菜は部屋の中へ入り、後ろ手で扉を閉めた。
 部屋に入るなり、琉菜はベッド脇に置かれたテーブルの上に、山と積まれたチョコレートらしき包みに目が点になった。
376砂男 ◆DlyW/s8ibQ :04/02/04 21:14 ID:1wSc7/q9
「これって……全部チョコレート?」
 琉菜は先刻までチュイルが、そしてリィルが腰掛けていたであろう、テーブルのすぐ横に置かれた椅子に腰掛けながら問う。
「ああ、まあな。朝からメイドの連中が持ってきてな。こんなに食えねぇっての」
 エイジはベッドに横たわったまま山積みのチョコを呆れたように見る。
 その視線を追って、琉菜もテーブルの方を見た。チョコの山の横に、すでに封が解かれた大きめの箱があるのに気付く。
 その箱の中にはチョコレートケーキが入っていた。
「このケーキ……」
「ああ、さっきリィルが持ってきたんだ。どうも手作りみたいでな」
 思わずニヤけるエイジに、琉菜は冷たい視線を送る。
「何ニヤけてんのよ、いやらしい……」
「何でやらしいんだよ! 別に『リィルってオレの事好きなんじゃねぇか?』とか思ってねぇぞ」
「言葉にした時点で、そう思ってるのバレバレじゃない……」
「う…………」
 言葉に詰まったエイジは、わざとらしく視線を再びテーブルの上に戻す。
「にしても、このチョコの山、どうしたモンか……。そうだ、琉菜。オマエいくらか持っていってくれよ。
とてもじゃねぇが食いきれねぇからな」
「何言ってんのよ! ヴァレンタインのチョコレートを人にあげるなんて最低よ!」
「捨てちまうよりイイだろうが! それに、どうせ全部義理チョコだよ。メイドだからって、気ぃ使わなくても良いのにな」
 エイジは少し苦笑する。琉菜はそんなエイジの姿を見つめた。
377砂男 ◆DlyW/s8ibQ :04/02/04 21:14 ID:1wSc7/q9
「ねぇ、エイジ。傷……まだ痛む?」
 琉菜はエイジの額に巻かれた包帯を、辛そうに見つめながら言う。
「昨日も言ったろ? どうって事ねぇよ」
 エイジは頭の下で手を組み、ニヤリとほほ笑んだ。
 一見元気そうだが、やせ我慢をしているのが判るだけに、琉菜はいたたまれない気持ちになる。
 平然としているが、包帯の下、右の瞼の上がザックリと切れ、肋骨2本にヒビ、1本が折れているのだ。
琉菜が心配しないように、平気なフリをしている事が、さらに心を痛めた。
いざ顔を見に来たは良いが、琉菜は場の空気に耐えられなくなってきた。
「ま、まあ、元気そうで何よりだわ。それじゃあ、アタシ行くね」
 琉菜は何げない風を装い立ち上がる。
「もう行くのかよ?」
「アタシは忙しいの!」
 琉菜は意識的に素気無い物言いをした。エイジの口調がどことなく寂しげに感じたのは、
きっと気のせいだと自分に言い聞かせる。
 琉菜はテーブルに近付き、いくつかのチョコを手に取った。
「捨てちゃうと勿体無いから、いくつか貰っていくけど、最低でもこれだけは食べなさいよ!」
 琉菜はいくつか選んだチョコを、リィルのケーキの近くに置いた。それぞれメッセージカードに名前がついていた為、
誰から送られた物かがすぐに判った。
 琉菜が選んだのは、チュイル、ブリギッタ、セシル、エィナ、そして外から届いたらしいユミからのチョコの5つであった。
「コレなんかユミさんからでしょ? わざわざここまで送ってくれたんだから、ありがたく食べるのよ」
「へいへい……」
 エイジは生返事しながら、ふと琉菜の手元を見た。
378砂男 ◆DlyW/s8ibQ :04/02/04 21:17 ID:1wSc7/q9
「琉菜……オマエ、今何個持っていった?」
「え? 3つだけど……」
「何で4つ持ってるんだ?」
「あ、こ、これは……」
 琉菜は困ったような表情でエイジと手に持った包みを見比べたが、やがて小さな溜め息と共に、
自分が持ち込んだ包みをテーブルに置いた。
「これ……一応、アタシから。へ、ヘンな誤解しないでよ! ただの義理チョコだし、
食べたくなかったら食べなくて良いんだから……」
 つい強がりを言ってしまい、琉菜は心の中で後悔する。だが、それを振り払うようにエイジに背を向けた。
「じゃあね!」
「あ、待てよ琉菜……って痛テテテテ……」
 エイジは慌てて上半身を起こし、痛めた肋骨に手を当てた。
「あ! もう、何やってるのよ……」
 琉菜はエイジの元に駆け寄り、そっと体を横たえてやる。
「すまねぇ。琉菜、さっきのオマエのチョコ、コッチにくれよ」
 エイジは横たわった姿勢のまま、右手を琉菜の方へ差し出した。
「今食っちまうよ。ホラ、早くよこせって」
「あ……う、うん…………」
 琉菜は狐に抓まれたような顔でエイジにチョコを手渡す。
 エイジは少しそのチョコを眺めた後、琉菜を方を見つめ優しい笑顔を浮かべた。
379砂男 ◆DlyW/s8ibQ :04/02/04 21:18 ID:1wSc7/q9
「琉菜……ありがとうな」
「う、うん……。あ、その……お、お礼は3倍返しだからね!」
 努めて明るく、冗談めかした口調で琉菜は言う。その言葉に、エイジは快活な笑みを浮かべて答えた。
「おう、期待しとけ」
「アテにしないで期待してるわ。じゃあね」
 顔を真っ赤にしながらも、それを見られないように俯きながら、再びエイジに背を向ける。
「琉菜……」
 いつもと違う、心持ちすがるような声を出しながら、エイジは無意識に琉菜の腕を掴んでいた。
 琉菜はビクリと体を震わせ、おずおずと顔だけ振り向き、エイジを見つめる。
「エ、エイジ…………?」
「え? あ……わ、悪い。何でもねぇ」
 琉菜は慌てて腕を放すエイジをチラリと見た。なぜ、そんな事をしたのか、自分でも判っていない顔をしている。
 そんな耳まで真っ赤になったエイジの姿に、琉菜は弾んだ気持ちになった。
「ね、ねぇエイジ。後でまた来ていい?」
「あ、ああ。退屈してるから、話相手が来るのは大歓迎だぜ」
「うん。じゃあ、後で来るね」
 琉菜は心からの笑みをエイジに向け、今度こそ部屋の外まで出て行った。
 そして閉めた扉にもたれかかる。自然と顔がニヤついてくるのを、琉菜は止められなかった。
 あの時、エイジが何を考えていたのかは判らない。それでも、琉菜は引き止められた事が嬉しかった。
(エイジ……また、後でね!)
 琉菜は早足で廊下を駆ける。今すぐ自室に戻らないといけない。そうでないと、心の奥から湧き上がって来る嬉しさに、
ニヤニヤ笑いが止められない自分を誰かに見られてしまう。
 軽やかな足取りで自室に向かい、部屋に入ると同時にベッドに飛び込み、枕に顔を埋めた。
「エイジに……腕掴まれちゃった……。ねぇ、エイジどうして? アタシの事好きだから、思わず引き止めちゃった、とか……?
な〜んてね、自惚れすぎかな?」
 そうは言いながらも、琉菜は笑顔を半分枕に埋め、ベッドの上をゴロゴロと転げ回る。
「後で聞くから、ちゃんと答えなさいよ、エイジ!」
 琉菜はエイジの部屋の方へ向けて、また指でピストルを形作り、「ば〜ん!」と呟きながら、心の中のエイジのハートを撃ち抜いた。

380砂男 ◆DlyW/s8ibQ :04/02/04 21:31 ID:1wSc7/q9
「彼氏彼女の事情 Girl Side」終了でございます(「end」と書き込むの忘れてたよ)
応援してくださった皆様、本当にありがとうございました。
次作予定は「彼氏彼女の事情 Boy Side」でございます。
エイジがケガした経緯は、コチラで描かれますです。あとは、今回の後の部分が入る予定。
その後、チュイルがエイジに振られる話を挟みまして、琉菜×エイジのエロ「続 熱闘!愚裸美温泉!!(仮)」
とリィル×エイジのエロ「My Sweet Darlin'(仮)」を書ければ良いかなぁ、と・・・。
全部書き終わる頃には、放送が終わってる気もするが、まあ、最悪エロいのどっちか1本は必ず書くです。
一応、オレの中では全部繋がった一つの話なので、この予定通り書きたいとは思います。
(エロいの2本に関しては、リィルフラグ用と琉菜フラグ用って事で w)
381名無しさん@ピンキー:04/02/04 22:13 ID:q51CCFU2
砂男氏キタ Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒(。A。)!!!

乙です。
ベタベタな展開でにやけ顔が止まりませんw
エイジがモテモテなのにも涙・゚・(ノД`)・゚・。
382名無しさん@ピンキー:04/02/04 23:37 ID:tNEalVa9
いいじゃないですか。ラスエグのスレだって放送終わって半年経つのにまだしぶとく
残ってますぜ。
383名無しさん@ピンキー:04/02/05 00:09 ID:DvNEU37H
甘い…甘すぎる…。
東方先生に「甘いぞ砂男!!」と一喝されるほどに甘すぎる(w

このスレの神に幸あれ。
384名無しさん@ピンキー:04/02/05 00:15 ID:vXq3j2hh
甘甘好きの自分にとってはサイコー
乙でした。続きも楽しみにしてます。
385名無しさん@ピンキー:04/02/05 00:21 ID:L2nYXoe0
キーボードのQの所に右手の中指、Aに左手の人差し指を置いて
右にスライドさせるとかなりの確率でふじこが出るよ。

どうでもいいネタだけど一度やってみなよ。
386385:04/02/05 00:23 ID:L2nYXoe0
誤爆しますた・・・・・







さいなら〜
387名無しさん@ピンキー:04/02/05 00:52 ID:26yImlsa
>>385
試してみた。

ホントに出た(゚∀゚)
388名無しさん@ピンキー:04/02/05 12:26 ID:mRs8jBop
要するに「タイプライターの一番上のアルファベットの文字列だけで
『TYPEWRITER』という文字が打てる」って言うのと同じ理屈だろ?
389名無しさん@ピンキー:04/02/05 12:31 ID:DRKRKLAr
>>388
誤爆にマジレス
age

カエレ!(・∀・)
390名無しさん@ピンキー:04/02/05 15:34 ID:1eAGiXaM
やっちまった。
ほんとに出た。
391名無しさん@ピンキー:04/02/05 23:46 ID:E7SoP35j
うーん・・・・。やっぱり次の波は、巫女リィル降臨待ちか?
392名無しさん@ピンキー:04/02/06 00:45 ID:6Hd8DCvk
とりあえず、エイジはグランナイツとは恋愛面で絡まないっぽいですね。
393名無しさん@ピンキー:04/02/06 01:44 ID:TJzNMb1u
公式カップリングなんぞ、糞の塊みたいなもんよ
そんなもんは見えやしね―――――!
デストロ―――――――イ!!
394名無しさん@ピンキー:04/02/06 08:22 ID:6Hd8DCvk
まぁエイジ×リィル派の皆さんは妄想力を高めて下さい


俺モナー(;´Д`)
395名無しさん@ピンキー:04/02/06 10:43 ID:IcY084kK
エイジ×トウガ派は邁進し続けます
396名無しさん@ピンキー:04/02/06 11:37 ID:odRRO80y
俺、男だけどエイジ×斗牙派なんでいいや。(;´Д`)
斗牙が女になびいたら暴れることにするよ。
397斗牙女化(非801):04/02/06 12:32 ID:IcY084kK
斗牙が女になった。

いや、なんか変だなーとはおもったんだ。やったらいい匂いがするしよーって俺は変態か、その前に声が違うんだろうが。
みんな固まっていたね。俺も固まってた、目まいがするほどカワイイ。
「とと斗牙、おめぇ…」
「なぁに?エイジ」
クルルと軽やかなステップで振り返る女斗牙。向日葵のような笑顔だ。ほどほどにしないと惚れますよ?
「エイジ?」
うう、顔をのぞきこむんじゃねぇ。
「おまえその…どうした」
「ああ、なんか朝起きたら女の子になってたんだ」
「へ、へぇ」
へ、へぇ、じゃねー!お前は本当に納得したのかと小一時間(ry
「まぁかわいいから許すけどな」
「ほんと?嬉しいよ、エイジ」

あ、あああああなななななななに口走ってますか俺は。ってこいつもおかしいぞ。
妙な空気のなか真っ赤になっていると、タイミングよく援軍がきてくれた。
「ぱよ、斗牙様かっわいいですぅ」
「斗牙さまー」
ワラワラと沸いてきたメイド隊が斗牙に群がっている隙に俺は撤退をする。全力ダッシュだ。
「あ…エイジ」

「エイジ…」
398名無しさん@ピンキー:04/02/06 12:33 ID:QlAKq45o
本スレの方はカップリング派の暴走がすごいからなー。
だったらそのリビドーをこっちにぶつけろと言いたい。(笑)
399396:04/02/06 12:40 ID:odRRO80y
激しく続きキボンヌ!(*´Д`)ハァハァ
400名無しさん@ピンキー:04/02/06 18:10 ID:6Hd8DCvk
>>397
(;´Д`)ハァハァ

斗牙がおにゃのこになってしまったら、最強のヒロインになってしまうではないか!
401名無しさん@ピンキー:04/02/06 19:55 ID:Cl8I2iK/
「エイジ・・・僕やっぱり男の子に戻りたいよ!」
「何でだ?俺はむしろ今の方が・・・イイョ(ぼそっ)」
「だって女の子だと・・・エイジと一緒にお風呂に入ったり出来ないじゃないか(照)」
「ト、トウガ・・・」

選択肢
A「そんなの関係無い!一緒に風呂に入って流しっことかしようじゃないか!!」
B「女にしか男にしてあげられないこともあるからそれをしてくれヨ」
402名無しさん@ピンキー:04/02/06 20:58 ID:IcY084kK
うわあああああああああああああああああああ!!
斗牙、斗牙、どうすんだよお前っ!女になんかなっちまってどうすんだよお!

自室にこもって悶々としているとコンコン、とノックの音。
「エイジ、入っていい?」
女斗牙だ。
情けないことに動揺しまくってたので、深呼吸を三回してから「おうっ」と一つ返事。
「大人気だな」
はは、と変わらない笑みをみせる斗牙。正直ホッとしたぜ。
「ねぇエイジ、コーラ飲みに行こうよ」
また急だなこいつは。

そんな訳でレイブンに小言を言われつつ俺達は街へ出た。
斗牙、サンドマンに自販機でも設けてもらおうぜ。
斗牙を先に急かした俺は、ストーカーに成り下がった戦友を呼ぶ。
「琉菜、そろそろ出てこいよ」

「…………ば、バレてたぁ?」
ひきつった顔の琉菜。やれやれ。まぁ、こいつはこいつで今の斗牙を心配してんだろうな。
「いいから戻ってろよ、お前までいなくなっちまってゼラバイヤがでたらやばいだろ」
「うん…そうだ、ね。エイジ、あとよろしくね」
……。
「琉菜、斗牙を守ろうな。俺とお前でさ」
「エイジ…」
「じゃあな」
いま以上に張り切らねーと、俺が唯一の男になっちまったんだから。
マジに決意固めながら斗牙を追った。
403名無しさん@ピンキー:04/02/06 21:08 ID:IcY084kK
「遅かったね、あれ?琉菜は?」
気付いてたんかい。
「城に帰らせたよ」
「そうなんだ、じゃあどこからいこうか」
なんか違和感を感じた。あれだな。
「とりあえず服買おうぜ」

店の前で時間を潰していると案外、いやかなり早く斗牙は出てきた。
なんつーか、フリフリだった。
「店員さんに任せたんだ」
それにしたって、やっぱ斗牙だな。
でだ、ひさびさに色々みてまわろうとしていたんだが、スゲー周りの視線を感じる。斗牙だよ。みられまくってやがる。いや俺もか、なんか殺気を感じるよ。
「…映画でもみるか?」
逃げ場がほしかった。
「映画?おもしろいの?」
「ああ面白いぜ、でっけー画面でドンパチやるんだ!」
「そうなんだ。エイジ、連れていってよ」
人混みが激しくなってきた、はぐれないように手を繋いでエスコートする。
「ああ、いこうぜ」
いい笑顔だ、斗牙。付き合ってやってよかったぜ。

そのとき、あちこちで悲鳴があがった。
404名無しさん@ピンキー:04/02/06 22:03 ID:udB7yb2B
絶望的な本編のせいで斗牙を嫌いになりかけてたが、君のおかげで思い直したヨ!
ありがとう、397!!
405名無しさん@ピンキー:04/02/06 22:42 ID:TRMuKNCJ
ビデオに撮っておいたツヴァイ5話を今日見たんだが・・・







_| ̄|○  ←エイジ×リィル派な漏れ


そして、こうなったらセシルで・・・!
とか思ってしまっている、真性な漏れもいるわけで・・・。
吊ってくる・・・。
406名無しさん@ピンキー:04/02/06 22:47 ID:Xn0owX3w
>>405
リィルタン、「一緒に」って言葉であれほど妄想してしまうんだもんなぁ……(;´Д`)
エイジはリィルのことを色々(思い出〜と最後も)と心配してた(恋愛的なものじゃないけど)わけで、
希望は捨てないでいこうや。
407名無しさん@ピンキー:04/02/06 23:22 ID:X3QQycbG
>>403
「悲鳴があがった」→「グランナイツ出動」→「合神せよ!!」
この時、合神シーンのトウガのバンクはすなわち・・・。
408396:04/02/06 23:36 ID:89gw7mzY
激しく続きキボンヌ!(*´Д`)ハァハァ

斗牙がエイジの目の前で自分のスカートをめくって見せるシーンはカットですか?
409砂男 ◆DlyW/s8ibQ :04/02/06 23:54 ID:nSf0zx9F
>>397
GJ!
オレはトウガにはまったく興味ないんだが、とても楽しめたよ。
こっそり尾けてくる琉菜に萌え(w

あ〜オレも負けてらんねぇ〜。
410名無しさん@ピンキー:04/02/07 00:24 ID:XDiTHHlX
当然琉菜は、女トウガにも乳で敗北、でもいい。
そういうキャラだ。ルナは。
411名無しさん@ピンキー:04/02/07 00:28 ID:73jQ9mw8
だが、琉菜に太ももと尻の魅力で勝てるキャラはいない。
412名無しさん@ピンキー:04/02/07 00:58 ID:/cxcLGLo
こっちのトウガは最高だ
スカした戦闘シーンもない……
いらんフラグ立てもしない……
理想のトウガです
413名無しさん@ピンキー:04/02/07 03:06 ID:FggQCqXg
5話のクオリティ高くないか?
作画がかなりよい気がする
414396:04/02/07 08:46 ID:/Z9rq8Np
>>403
403タンの続きが読みたいばかりに(俺的脳内で)カットされた
パンツめくりのシーンを書いてみた。(´・ω・`)

>「店員さんに任せたんだ」

 (この間に入ると思って読んでくだちい)

>それにしたって、やっぱ斗牙だな。




「あ、エイジ見てよ。女の子のパンツって小さいんだね」
いきなり斗牙が目の前でフリフリのスカートをめくり上げた!
ピンクのレースで飾られたパンティーと斗牙の足が目に飛び込んでくる。
「骨盤は男の子より大きいのに、どうしてこんな小さなパンツをはけるんだろう?」

「ぶほっ! なにやってんだお前!?」
いきなり至近距離で女の子(?)のパンティーを見せられる立場になってみろ、と説教をかましたいところだったが、相手は斗牙だ。
「なにって…」
「女は自分からスカートめくって見せたりしねえんだよ!」
「ふーん、そうなんだ」
415397:04/02/07 13:14 ID:VUQB066U
戦闘シーンを入れるべきか入れざるべきか、それが問題だ。
416396:04/02/07 16:55 ID:q9P+mbxs
>>397
これに戦闘シーンを入れたら、
サイトや同人誌で公開してもいいくらいの立派なSSになるかと。
ここで遊びで書くぶんには萌えだけでいいんじゃないかな?
397タンのSSで萌えてる俺としては
上手い奴に可愛い斗牙の挿絵を描いてもらって、
起承転結つけてサイトで公開してもらえたらすごく嬉しい。

砂男氏のSSといい、ここだけで公開するにはもったいないね。
417名無しさん@ピンキー:04/02/07 20:26 ID:fC9QpSNu
エイジ×琉菜かつ斗牙×リィルの
エロ方面はエイジ×アヤカのエイジ×ミヅキ派と
ただでさえ少数派の道を進む中、
ここに来て思いつくのはエイジ×斗牙(女)ネタ。
オマエは一体何をどうしたいんだよ…_| ̄|○
418名無しさん@ピンキー:04/02/07 20:48 ID:Q94Dq1UC
>>417
まあ、基本的に妄想の幅を広げたい訳だが。
419名無しさん@ピンキー:04/02/07 20:50 ID:VUQB066U
翌朝。

ったくよぉ、ゼラバイヤのせいで中止になっちまったぜ。ボッコボコにしたけどな、斗牙が。
しっかし斗牙、斗牙なぁー、
「かっわいかったなぁ」
身悶えする俺。むほむほ。手も柔らかくって、すんげぇ気持ちよかった。
回想する、あの笑顔がすっかり刻まれてしまったぜー。斗牙…

そこでビビッときた。
「…まさか男に戻ってやしねぇだろうな」
冷や汗が出た。顔面がひきつった。と、斗牙に会わねば。

「おはよう。今朝は早いね、エイジ」
斗牙は、女モノの赤いパジャマを着ていた。
おもわず手が伸びてハッとする。何考えてやがんだ俺は。
よかった、女のままだ。
420名無しさん@ピンキー:04/02/07 20:57 ID:VUQB066U
「よ、よう、昨日は参ったよなー」
あくまでさりげない俺。我ながら役者だぜ。
「あ、そういやコーラも飲んでねーぞ。なんだかなぁ、難儀だと思わないかぁ?」
でっけーため息が出た。
「あはは、でも楽しかったよ。エイジと二人で街にでれて。ああいうの、デートっていうんだよね」

…ば、
「ばばばばバッキャロウッ!おめ、おめぇぇ!」
「またいこうね、エイジ」

胸が、大きく高鳴った。ドキドキしていやがる。
「ああ、またいこうぜ。どこにだって連れて行ってやるよ」
斗牙の笑顔が本当に嬉しそうだったから。
そうじゃねぇか。それもあるけど、すげぇ可愛かった、から。
「ありがとう、エイジ」

ティッシュで事後処理をする俺。最高に虚しいぜ。
寝なおそう、斗牙の夢をみれるかもな。
421名無しさん@ピンキー:04/02/07 21:00 ID:VUQB066U
斗牙の声は好きな声優で補完してください。指定しようかとも思いましたが、やめます。
422396:04/02/07 21:04 ID:q9P+mbxs
>>421
ありがd。
君のおかげでいい夢見れそうだ。。・゚・(ノД`)・゚・。
心の友よ!
むほむほ。
423砂男 ◆DlyW/s8ibQ :04/02/07 21:23 ID:quINmmtH
前に「サイト作って公開すれば良いのに」と言っていただいたワケだが、
オレはそっち方面の知識がまったく無い人間で、
それでも、今まで書いたSSを、どこかに纏めたいとは思ってるんだ。
とりあえず、無料HPでエロOKな所はないだろうか?

これだけだとスレ違い甚だしいので、近況報告など(w
とりあえず、続きを書き始めました。今回は戦闘シーンにも挑戦。
で、また質問なのだが、戦闘時は、トウガはエイジの事
「アタッカーパイロット」と呼ぶんだよね?
424名無しさん@ピンキー:04/02/07 21:36 ID:TyTfUXIm
エロパロ板のSS倉庫といえば、ここだけど…。

2chエロパロ板SS保管庫
http://adult.csx.jp/~database/index.html
425397もどき:04/02/08 02:54 ID:5fftHtMe
戦闘シーンで入れるべきか入れざるべきか、それが問題だ。


426名無しさん@ピンキー:04/02/08 10:46 ID:5KYEM6Yy
>>423
昔はそうだったけど今は名前で呼んでた気がする。
427名無しさん@ピンキー:04/02/08 13:41 ID:S7RuwsB1
>>砂男さん
すごいな、そんなディテールまで意識して作ってるのか。
出来に期待大だな。
428名無しさん@ピンキー:04/02/08 14:05 ID:5HNgayeA
無料でエロOKなところって案外ないんだね。
探してるんだけど。
429名無しさん@ピンキー:04/02/08 16:54 ID:lOB0mm8h
430砂男 ◆DlyW/s8ibQ :04/02/08 23:03 ID:tM8+Hx0A
>>426
サンクス。演出上、基本は「アタッカーパイロット」にしておきます。

>>427
いや、あとでツッコミ入れられるのがイヤなんで、先に聞いておこうかと(w
ガッカリされるとアレなんで、あまり期待しないでくれい。

>>428
ありがとう。オレも探してるけど、なかなか見つからないよ。
ホントにSS倉庫にするだけだから、金かけたくないんだよねぇ。
(オレにはhtml組んで挿し絵付けるような美しい行為は不可能です)

>>429
そこって、一定期間、一定数の広告クリックが無いと、強制撤去されるんじゃなかったっけ?
とはいえ、贅沢ばかり言うのも美しくないので、
規約とかよく読んで、検討してみます。
ありがとうね。

そろそろ一回分ぐらいの量は書けたので、水曜日に投下予定。
で、ちょっとアンケート。
トウガとエイジが持ってる、剣と銃になる武器あるじゃないですか。
アレの名前が不明なので、とりあえず「Gアーム」と名付けたのですが、OKでしょうか?
431名無しさん@ピンキー:04/02/08 23:43 ID:vah5oYSS
>>430
「アタッカーパイロット」じゃなくて「アタッカーコクピット」だったような気がする。
432名無しさん@ピンキー:04/02/09 01:23 ID:SmtUp36z
まあ基本的にパロディですから、余り細部を意識しなくても、
その作品のもつ雰囲気さえ出せればOKかと、だからGアームで僕はOK。
433名無しさん@ピンキー:04/02/09 01:44 ID:7eCpwuyx
本編がエイジ×リィルでトウガ×ルナでも
エイジ×ルナでトウガ×リィルでも
はたまたエイジ×トウガでも全然いける俺が
グラヴィオン一の勝ち組だな
434名無しさん@ピンキー:04/02/09 01:55 ID:kuaR1YK4
アヤカ×ミヅキでいけないようではとてもとても
435砂男 ◆DlyW/s8ibQ :04/02/09 02:02 ID:eu5GWNfY
>>431
あ〜言われてみれば、「パイロット」ではなく「コクピット」だった気がする。

>>432
オレさ、設定厨な所あるから、無駄に細かい所に拘っちゃうんよ。
で、そのクセ全体見たら大味なんだよなぁ(w

>>433
オレはそれに加えて、ディカとクッキー様のあらゆるカップリングがイケますが何か?(w
436名無しさん@ピンキー:04/02/09 07:42 ID:2tQ8zitf
3℃マソ×黒鳥でイk(ry
437名無しさん@ピンキー:04/02/09 08:20 ID:YTDaT67v
黒鳥?誰の事?
438436:04/02/09 13:15 ID:thlfjMeZ
おろ?レイヴンって黒鳥って意味じゃなかったっけか?(汗)
間違ってたらスマソ
439名無しさん@ピンキー:04/02/09 13:16 ID:BQfWftFV
カラスとかじゃなかったっけか?
440436:04/02/09 13:46 ID:thlfjMeZ
>>439
3℃マソ様×カラス・カラス・・・・・・?
い〜やぁ〜・・・・・・(違
441名無しさん@ピンキー:04/02/09 15:20 ID:E4xZy+Ak
俺、女斗牙のエロあったら禿萌えしそうだ…
442名無しさん@ピンキー:04/02/09 16:53 ID:tYt7GEFY
これだけヒロイン候補がいて、
斗牙が最萌ヒロイン候補とは・・・。
俺もなんだ、どうしよう。
443名無しさん@ピンキー:04/02/09 17:23 ID:k1iacJ9j
斗牙×リィルはなくなったな。斗牙、酷いよ、鬼だ_| ̄|○
444名無しさん@ピンキー:04/02/09 18:38 ID:rQEG8K/P
それから俺達は以前よりずっと一緒にいるようになった。
そうして俺は、今日の日を想い昨日の夜から浮かれまくっていたのだ。

「と・お・が」
「なぁに?エイジ。なんだか嬉しそうだね」
「わかるか?わかっちまうのか?実はだな……」
早々に切り出さねばならなくなった(故意にだが)俺。BGMを口ずさんじゃったりなんかして、延々とためにためる。斗牙はいつまでもそうしている俺をニコニコと見ていた。かわいいけどイライラする斗牙もみたかったんだが駄目だったみたいだ。
まぁそんなタマじゃねーか、残念。
「斗牙、プレゼントだ!」
サッと差し出したるは銀に輝くイヤリング。たいそうにケースの中で光を放っていた。あ、ケースを閉めたまま驚かたほうがよかったかな。で、ちょっと間抜け顔の斗牙の右耳につけてやる。
十字架がチェーンで垂れ下がっているもので、俺はしっかりと観賞。ふぅむ十字架なんて朝の目玉焼きくらいシンプルなものだが、これほど似合う女もそうはいまいよ。
445397:04/02/09 18:39 ID:rQEG8K/P
「綺麗だぜ、斗牙」
俺の顔はデレデレに違いない。斗牙は不思議顔でイヤリングを弄っている。
そうだった、と俺も自分の左耳に残った片方をつけた。こっちは羽が垂れ下がっている。
「おそろいだ」
斗牙は視線だけこちらにやってボー然としてる。微笑ましいね。
「どうだ、斗牙。気に入ったか?」
「…エイジ、なんか変だ。凄く興奮してくる」
「そりゃよかった、気に入ったみたいだな」
「……ありがとう、ありがとうエイジ」
「へへっ、お、そろそろお仕事に戻らねぇとな。いこうぜ」
「うん!」
あいつがあんな顔をするなんてな。はは、プレゼントされたのは俺のほうかもな。
俺達はメイドの皆にこっぴどくからかわれた。俺は何故か満足な気分で笑っていた。斗牙も笑っていた。
その中に紛れ込んだ冷たい視線には気付かず。
446名無しさん@ピンキー:04/02/09 18:42 ID:rQEG8K/P
その夜、俺は呼び出しをくらった。
訳もわからず指定された部屋にいってみる、そこにいたのはミヅキとレイブンだった。

「なにあれ」
「なにが」
「イヤリング」
「…イヤリングがどうしたってんだよ」
一呼吸してレイブンの怒声が響いた。
「いいかげんにしろ!エイジ、最近のお前は斗牙斗牙とたるんでいるぞ!!」
「な、なんだと!」
熱くなるレイブンを制すミヅキ。俺も熱くなっていた。
「…ぶっちゃけるわ。あんたさぁ、気持ち悪いのよ。まだ色々よくわかってない斗牙にベタベタしちゃって」
ミヅキは、蔑むような目で俺をみていた。
「勘違いしてるんじゃないの?なにを斗牙に望んでいるわけよ?」
意地の悪い笑みを浮かべて、ミヅキは最低の侮辱を言葉にした。
「…体?」

俺が求めているもの…斗牙に女として。それは望んでは駄目だったことだ、わかっていたよ。俺にだって。あいつは無垢すぎるくらい無垢なんだからな。
「斗牙…ごめんな」
俺は、斗牙から逃げ出すように城を飛び出した。
447名無しさん@ピンキー:04/02/09 18:58 ID:rQEG8K/P
どうでしょうか?自分なりに女化したばかりの斗牙への
エイジの葛藤を入れてみました。

自分の脳内には女斗牙がいる、本編の斗牙は俺が好きだった斗牙じゃない。嘆きスマソ
448名無しさん@ピンキー:04/02/09 22:08 ID:ln1gkIxI
うーん、これはこれで見ごたえあり。
449砂男 ◆DlyW/s8ibQ :04/02/09 22:30 ID:eu5GWNfY
とりあえず無料HPサービスに登録してみたものの、
ヤバイ。何をどうすれば良いのか、サパーリ判らん。
「html? それってオイシイんでつか?」レベルの人間には、
サイトを開くなど、夢のまた夢である事を認識(w

>397氏
この先エイジが、そしてトウガがどう行動するのか、実に楽しみでつ。
エロパロ板なのに、まったくエロの無い物書いてるオレの代わりに、
板にふさわしい展開をキボン(w
450名無しさん@ピンキー:04/02/09 23:29 ID:rQEG8K/P
>砂男氏
おおっと、なにやら活動的ですな。
がんがってください。アニメ放送後のこのスレの生き死には
あなたにかかっていると思います。

で、エロですが。
こちらもエロは遠い話になりそうだったりしてます、ちょいちょい自己満を投下していく算段なんで。これからも宜しく。
451名無しさん@ピンキー:04/02/09 23:59 ID:Ifi3fY85
いや〜、お二方ともレベル高いっすね〜。
ェo〜ィ分が無くても普通に楽しめるレベルですね、個人的には。
頑張ってくださいね〜。











いや、誰もエロ要らないなんて一言も言ってませんけどね?w
452名無しさん@ピンキー:04/02/10 00:54 ID:Raad9fgl
……が女になった。

いや、なんか変だなーとはおもったんだ。やったらいい匂いがするしよーって俺は変態か、その前に声が違うんだろうが。
みんな固まっていたね。俺も固まってた、目まいがするほど……。







「ささサンドマン、おめぇ…」


    (略)


453名無しさん@ピンキー:04/02/10 00:57 ID:dR5q0d9W
誰も口説けないような高嶺の花になりそうな予感。(*´Д`)ハァハァ
454砂男 ◆DlyW/s8ibQ :04/02/10 01:15 ID:mrI02hA5
5話視聴完了。なるほど、カプ厨が騒ぐワケだわ(w
今回のオレポイントはチュイルの尻。あと、休日のお父さん状態なレイヴン萌え。
本スレでは神奈川組の誰もツッコんでなかった気がするが、
今回からリィルは琉菜の事呼び捨てにしてるのな。
それと、密かにエイジはヒロイン全員の隣に座ってるのね。
何かボートに乗るヤツは琉菜、観覧車はエィナ、ウサ耳つけてたヤツはミヅキ、
コスプレで休憩してる時はリィル、そしてジェットコースターではトウガ(w
それにしても、琉菜萌えのオレとしては、やはりあのエロカウガールと、
「見たか、ドリルの威力!」の太すぎるフトモモ、
それからジェットコースターでのナイスリアクションが良かったよ。
遊園地デートの話とか書きたいなぁ……。
455名無しさん@ピンキー:04/02/10 03:27 ID:84L0ojSZ
>今回からリィルは琉菜の事呼び捨てにしてる
そうだったっけ?
なら、個人的に、リィルはいつまでもエイジのことを「さん」付けで呼んで欲しい
呼び捨てのほうが親密な気がするけど、俺はそっちの方が萌える
456構想三分w:04/02/10 06:06 ID:sNM85vEQ
「なぁリィル、気になってたんだけどよ」
「はい?」
「なんで俺だけいつまで経ってもさん付けなんだ? 他のみんなはちゃんと名前で呼んでるのに」
「えっ…」
「いや別にそれでも構わないんだけどよ。なんか他人行儀じゃん? 俺たち仲間なのにさ」
「わっかんないかなぁー? アンタはあたし達より一段下の存在だってことよ、エ・イ・ジ・さ・ん♪」
「な゛ぁぁぁぁ! テメェにゃ聞いてねぇ!」
「その…」
「だーいたいアンタが人様からさん付けで呼んでもらえるなんて滅多にないことでしょー?
 むしろ感謝のあまり涙を流すべきじゃなぁーいー?」
「うっわいつになくムカつく」
「…えっと…」

「へぇ、それで逃げてきたんだ?」
「逃げてきたっていうか…二人とも話に夢中だったから…」
「それでいいのよ。ほっとけばそのうちレイヴンあたりが何とかするでしょ。…と・こ・ろ・で」
「は、はい…何ですか?」
「本当のところ、なんでエイジだけさん付けにしてるの? ルナじゃないけど気になっちゃったのよねぇ」
「えっ…それは………その…」
「ん〜? ほぅら、ミズキお姉さんに言ってごらんなさい?」
「…その…」
「ンん、誰にも言わないから安心していいわよ?」
「エイジさんは…エイジさんのことは、他の人とはちょっと違うから………」
「違うってどんなふうに?」
「………」
「あっ、リィル? …やれやれ、逃げられちゃったか。シャイなところまでは簡単には治らないものねぇ」

「にしても…ちょっと違うってどっちに違うのかしら。ひょっとするとひょっとしたりして?」
457名無しさん@ピンキー:04/02/10 11:01 ID:Ju+MqcXT
458名無しさん@ピンキー:04/02/10 11:42 ID:UzN5zvvN
>>456
「ちょっと違う」んですね(*´Д`)ハァハァ

まぁミヅキやエィナに対してもさん付けしてそうだけどw
459名無しさん@ピンキー:04/02/10 12:47 ID:73Y5GV3S
エイジが女になったら・・・・・。ダメだ、
多分イジめられ度がアップするだけだろーし。
460名無しさん@ピンキー:04/02/10 16:09 ID:m7M0eseu
>>458
エィナの時は呼び捨てだったなあ。(前作10話より)
リィルってミヅキに話しかけた事あったっけ?

>>459
今のエイジのイジメラレは女性ばっかのところに新入り男一人いるからだと思われ。
クッキーさんみたいにキップのいいアネゴ肌の女性化エイジSSキボーン!
461砂男 ◆DlyW/s8ibQ :04/02/10 17:20 ID:mrI02hA5
>>455
観覧車乗る時に「次の乗り物は、琉菜が斗牙と乗って」と言ってます。
前回から、異性として気になりだしてるのに、琉菜に気をつかうあたり、けなげや〜(つД`)
「さん」づけの方が萌えるは激しく同意。

>>456
オレはエイジ×リィルもOKなので、続き激しくキボン。
書かないなら、ワシが続き書いたらぁ!(w
>>458
エィナどころかクッキー様も呼び捨てだったので、メイド連中は全員呼び捨てでしょう。
ミヅキは「さん」づけで呼んでそうだけど、そうだとしても、単に年上だからでしょうね。
462名無しさん@ピンキー:04/02/10 17:28 ID:7gmxkhZF
次回の超乳神

重力子のデータを持ち帰ったミヅキ、データの解読を進める一方で
身体における重力子の影響を調査する為にミヅキは多くの人々にその身を晒す

医師「こう大きくては聴診器も当てられんぞ、ちょっと君このデカイオッパイを掴んでいてくれ」
看護士「はい、こうですか?」
ミヅキ「くふぅっ!」
看護士「一人じゃダメだ、君も掴むのを手伝ってくれ」
看護士B「わかりました」
ミヅキ「あぁ・・・」
463397:04/02/10 19:38 ID:a++VL6fg
城から飛び出して二日がたった。俺は…フラフラとさ迷っている。
城での給料はなかなかで
金には不自由せずに済みそうだったので、この金であちこち使い回れば満足するだろうよ。
俺はそう信じていた。

結論からいうとまったくダメだった。
ゲーセンで五人斬りしても、どんな高級料理を食い散らかしても、空の青さでさえ気分が滅入るだけだ。
公園のベンチに座り、うなだれる。想うのは斗牙のこと。
は、レイブンの言うことももっともだぜ。俺は腑抜けた、弱くなっちまった。以前の俺なら「らしくねぇ」と喝を入れられた筈だ。
思い知らされたよ、たかがまる二日でこのザマだ。もう俺に、グランナイツの資格はねぇ。
……そのくせ斗牙を。
「どうしようもねぇ糞野郎だ」

「ん…いつのまにか曇ってたんだな」
ポツポツとしずくが地面を湿らせ頬をつたう。やがて間もなく
かしましい大雨となった。
464名無しさん@ピンキー:04/02/10 19:41 ID:a++VL6fg
ただ空虚が広がるばかりの時間を過ごす。そしてふいに、ミヅキの言葉を思い出す。
俺が斗牙に願ったものは無二の温もり。だけどあいつは、そこまで俺を必要とはしていないだろう。あの笑顔が自分にだけ向けられているなんて
俺の思い上がりだったんだ。

雨にうたれるままだった俺は
立ち上がって、また歩き出そうと
ずっと下を向いたままだった顔を上げた。
目の前に斗牙が立っていた。傘の向こうでいつもの、聖母の笑顔を浮かべて。
「かえろう、エイジ」
言葉もなかった。
「ミヅキが謝ってたよ。エイジのこと、誤解していたって。よくわからないけど戻ってきてよ、エイジ」
「ずぶ濡れだよ。傘、持ってきたから」
「…………」
「……………エイジ?」

俺は斗牙の唇を奪った。斗牙ともう離れたくなくてたまらなくなっちまって、すがるようにキス、しちまってた。
465名無しさん@ピンキー:04/02/10 19:47 ID:a++VL6fg
ただ空虚が広がるばかりの時間を過ごす。そしてふいに、ミヅキの言葉を思い出す。
俺が斗牙に願ったものは無二の温もり。だけどあいつは、そこまで俺を必要とはしていないだろう。あの笑顔が自分にだけ向けられているなんて
俺の思い上がりだったんだ。

雨にうたれるままだった俺は
立ち上がって、また歩き出そうと
ずっと下を向いたままだった顔を上げた。
目の前に斗牙が立っていた。傘の向こうでいつもの、聖母の笑顔を浮かべて。
「かえろう、エイジ」
言葉もなかった。
「ミヅキが謝ってたよ。エイジのこと、誤解していたって。よくわからないけど戻ってきてよ、エイジ」
「ずぶ濡れだよ。傘、持ってきたから」
「…………」
「……………エイジ?」

俺は斗牙の唇を奪った。斗牙ともう離れたくなくてたまらなくなっちまって、すがるようにキス、しちまった。
「斗牙、斗牙、好きだ!」
斗牙を愛している。涙があふれて、男のくせに女の、斗牙の目の前でいきなり涙があふれちまってて。なにやってんだ馬鹿が、止まれ止まってくれもうおしまいだ。
そんな俺を斗牙は真剣な顔でみていた、そして何故か抱きしめてくれた。俺はもう何も考えられなくなって、ただ……斗牙のぬくもりを感じていた
466名無しさん@ピンキー:04/02/10 19:49 ID:a++VL6fg
「ごめん、斗牙」
「うん、もう黙ってどこかへ行ったら嫌だよ」
「…………それはそうと、そろそろ放してくれねぇか」
「もう少し、このままがいい。エイジを抱いているといい気分になるんだ。凄いんだね、エイジって」
斗牙ほどじゃないよ。
「ったく、風邪ひいちまうぞ。俺びしょ濡れなんだからな」
ん?俺の唇に…斗牙の唇、が。
斗牙が俺にキスしていた。どっひゃあああああああああああぁぁぁ!!!
「おかえり、エイジ」
467名無しさん@ピンキー:04/02/10 19:52 ID:a++VL6fg
と、ちょっとおしとやかなエイジなのでした。どっちがヒロインだよ。

…が女になったネタは反則ギリギリだけど、グラヴィオンだから許してください。
斗牙はたびたび妄想していたけど……サンドマン様はギャグにしかできねぇ、俺には絶対。

>>459
エイジ女化→エイジの友人にまわされる、
そんな妄想をしますた。

>>462
そんなアホエロ話のための乳に思えてきた、激しく続きキボンヌ
468名無しさん@ピンキー:04/02/10 20:52 ID:S9DKhkGE
>>462
巨大化してほしいな。
ビルの街にボイーーーーン!!!
469名無しさん@ピンキー:04/02/10 22:09 ID:a5vUjFu1
よくわからんがエイジがカズマに見えた。
470名無しさん@ピンキー:04/02/10 23:19 ID:sLUE6d4w
カズマって誰?
471名無しさん@ピンキー:04/02/11 00:04 ID:GZAUQ8yR
スクライドの主人公、あんまし気にしないくれ。
472名無しさん@ピンキー:04/02/11 00:25 ID:LUl75UxF
エイジとカズマじゃ、性癖が真逆だぜw(姉萌えvsロリコン)
まあ、メイド隊にイジられてるカズマって、ちょっと想像できないな

スレ違い、失礼
473名無しさん@ピンキー:04/02/11 00:41 ID:lwMZDPyD
良スレsage
474名無しさん@ピンキー:04/02/11 01:59 ID:3t7cMP6M
性格はむしろ「ダイガード」の赤木君の方が似てるかな。とはいえ
むこうは年上女性に惚れられてたけど。
475名無しさん@ピンキー:04/02/11 02:03 ID:En0lCyLW
>468
鉄人かYOw
476名無しさん@ピンキー:04/02/11 08:28 ID:x2Kim4wo
>>475
「行け!鉄乳!」「いっくーーーーーーんんん!!!」
鉄乳のリモコンは、各種性感帯を刺激するスイッチしか付いていないのであった。
477名無しさん@ピンキー:04/02/11 12:49 ID:EOFvmU6R
敵「鉄乳の弱点は、飛ぶ事ができないことだ!!」
味方「ふっ・・・。」ポチっとな。(強力性感帯刺激スイッチ作動)
たちまち通常の倍以上の快感が鉄乳を包み込む!!
「ああーーーん!!とんじゃうーーーーーーんん!!」
何処かへと飛び去っていくミヅキ・・・。
478名無しさん@ピンキー:04/02/11 13:22 ID:HZPrRYiz
>>467
萌えた。続編を待つ。
エイジ女化(;´Д`)ハァハァ
479名無しさん@ピンキー:04/02/11 15:18 ID:44Z56LYc
397さんのSSを読んでエイジ×斗牙に目覚めてしまった…
480名無しさん@ピンキー:04/02/11 18:57 ID:cOlRFV9/
>>478
メイド連中とのレズプレイの方がいいなあ。「これで大手を振って調教できる!!」みたいな。
481砂男 ◆DlyW/s8ibQ :04/02/11 20:56 ID:y8q44mqX
20〜30分後、新作第一話投下しまつ。
今回は「熱くて萌える」をテーマにしました(w
今日の分はゴッドグラヴィオン登場までですが、
「戦闘なんてイラネ、オレは甘々&モエモエが読みたいんじゃ〜い!」
という漢(ますらお)は、次回の中盤ぐらいまで読まなくても良いと思いまつ(w
自分で言うのもアレだが、萌え展開してないしね。
次回以降、「激甘展開、ちょっぴりエッチ」になるハズでつ。

最後の方、「合神!ゴッドグラヴィオン」をBGMに読むと、
面白いかもしれません(注:面白くありません)
482砂男 ◆DlyW/s8ibQ :04/02/11 21:19 ID:cKDHj2D5
「ったく、何でよりにもよってオマエとコンビなんだよ……」
 人気の無い街。エイジはブツブツ文句を言いながら歩いていた。
「し、仕方ないでしょう。個々の能力を考えて、レイヴンが決めたんだから……」
 そのエイジの少し後ろを、ふくれっ面をした琉菜がついて来ている。

 現在、グランナイツの面々は、ゼラバイア反応が感知された街を調査していた。
 比較的大きな街であったが、まるで人の気配がしない。そんな街の中を、彼らは作業上の効率を考え、三方に分かれて調査する事にした。
万が一敵と遭遇した時のため、一番戦闘能力の高い斗牙に一番戦闘能力の低いリィルを。斗牙に次いで戦闘・運動能力の高いエイジとミヅキに、
バランスを考慮してそれぞれ琉菜とエィナが同行するよう、レイヴンからの指示が下りた。それに従いチーム分けを行って、彼らは調査を開始した。
「それじゃあ、ボクたちは北の方から調べるよ。みんな気をつけて」
 斗牙が優しげな笑みで言う。
「おう、そっちも気をつけろよ。それから、ちゃんとリィルの事守ってやれよ」
 エイジの言葉に、斗牙は笑顔を崩さず答えた。
「わかってるよ。心配しないで」
「ああ、信用してるぜ。リィルも気をつけてな」
「は、はい……」
 リィルは少し頬を赤らめ頷く。それから一瞬悲しそうな瞳でエイジと琉菜を見つめた。
 リィルがエイジに想いを寄せているのを知っているだけに、琉菜は少し胸が痛んだ。
 しかし、琉菜もまたエイジへの想いを自覚したばかりだったので、リィルに悪いと思う反面、嬉しくもあった。
 当のエイジは、そんな二人の気持ちには、もちろん気付いていないのだが。


 
483砂男 ◆DlyW/s8ibQ :04/02/11 21:20 ID:cKDHj2D5
 そうして調査が始まり、二人きりになれたは良いが、いつもの調子でつい喧嘩腰になってしまう。琉菜はそんな自分に自己嫌悪しながらも、
自分に関心を持たないようなエイジの態度に、憮然としながら語りかけた。
「一応アテにはしてるから、もしゼラバイアが出たら、ちゃんと守ってよね」
「『一応』は余計だっつうの。大体、オマエみたいな凶暴女、オレが守らなくても、ゼラバイアの方から逃げ出すっての」
「何ですってぇ〜〜〜〜っ!!」
「なんだよ!!」
「「んぎぎぎぎぎぎぎ…………」」
 歯軋りをするような呻き声を上げ、激しく睨み合う二人。
 琉菜としては、本当はこういう態度は取りたくないのだが、つい意地を張ってしまう。
「「フン!!」」
 お互いに顔を背けると、エイジはスタスタと先を急いだ。
「何よ、人の気も知らないで! エイジのバカ……」
 琉菜は俯いてブツブツ呟きながらエイジの後を追う。
(やっぱり、気の迷いだったのかなぁ? どう考えてもトウガの方がカッコイイし、優しいし。
エイジなんか、おバカだし、ガサツだし、自分勝手だし…………)
 琉菜は脳内で思いつかん限りの罵詈雑言をエイジに浴びせかける。段々と歩速が落ちているのに、まったく気付いていなかった。
「オイ、琉菜!」
「え…………?」
 突然のエイジの声に、琉菜は思考を中断し、ふと顔を上げる。いつの間にやら足が完全に止まっており、
それほど離れていなかったはずのエイジの姿が5メートルほど先にあるのに気付いた。
 
484砂男 ◆DlyW/s8ibQ :04/02/11 21:21 ID:cKDHj2D5
エイジは呆れたように琉菜を見つめた。
「ったく、何やってんだよ!」
「あ、ご、ごめん……」
 棘のある(ように感じる)エイジの言葉に、琉菜は小走りでエイジに近付く。
 ようやく追いついてきた琉菜を関心無さげに一瞥し、エイジは再び背を向けて歩き出す。
(何よ、その態度! やっぱりエイジなんて……)
 エイジの背中を睨み付ける琉菜の気配に気付いているのか、いないのか、エイジは背を向けたまま口を開いた。
「あんまりオレから離れるなよ。何かあっても間に合わないからな」
 足を止める事なく、エイジはチラリと後ろを振り返った。
 琉菜の表情から、みるみる険が取れていく。
「ゼラバイアは見境い無しだからな。凶暴だからって、オマエだけ襲わないって事もねぇだろう。ちゃんと守ってやっから、オレの傍にいろよ」
「『凶暴』は余計よ! でも……ありがとう」
 微笑み返す琉菜に、エイジは少し赤くなりながら慌てて前を向く。自分の言葉に照れているのが伝わり、琉菜はクスクスと笑う。
(何だかんだ言っても、ちゃんと心配してくれるんだよね……)
 琉菜は少し歩速を上げ、エイジの隣に並ぶ。
「ねぇ、エイジ。だったらはぐれないように、手を繋いでもいい?」
「な、何言ってやがる!」
「冗談よ。本気にした?」
 エイジは真っ赤になりながら、何か言おうと口をパクパクさせた。しかし、結局言葉にならずに顔を背ける。そんなエイジの様子が琉菜の心を温かくする。
「…………エイジはいつでもアタシの事守ってくれてるよね」
「あん……?」
 琉菜の言葉の意味が判らず、エイジは怪訝な顔をする。
485砂男 ◆DlyW/s8ibQ :04/02/11 21:23 ID:cKDHj2D5
「青い炎に怯えるリィルを助けるために、Gシャドウのコクピットに行こうとした時も、プレッシャーパンチ発射の瞬間にゼラバイアが攻撃してきた時も、
エイジが援護してくれたよね」
「プレッシャーパンチの時は、オマエ後でボロクソに言ってただろが」
「そうだったね、ゴメンゴメン。でも……ちゃんと感謝してるわよ、エイジ」
 琉菜は言いながら、ほんの少しエイジに寄る。二人の距離が、肩が着くか着かないかぐらいまで近付く。
 その時。エイジが不意に足を止めた。釣られて琉菜も足を止める。
「ど、どうしたの、エイジ?」
「霧が……出てきてねぇか?」
「そういえば……」
 琉菜は周りを見回す。確かに乳白色の霧が辺りに立ち込め、加速度的に視界が悪くなる。
「何……この霧…………?」
 またたく間に霧が辺りに充満し、見通しがほとんど利かなくなった。
「こちらエイジ、おい、誰か返事しろ!」
 エイジは通信を試みるが、まったく通じなかった。
「まさか……ジャミング?」
「みたいだな。この霧のせいかよ……」
「じゃあ、これってやっぱり」
「ゼラバイアの仕業だろうな。琉菜、グランフォートレスに戻るぜ」
「うん」
 エイジは急いで今来た道を引き返し始めた。視界は利かないが、1本道を真っ直ぐ歩いてきたので迷う事はないだろう。
「ちょ、ちょっと待ってよ、エイジ!」
 背後からの声に、エイジは足を止めて後ろを振り向く。どうやら琉菜を引き離してしまったようであった。霧の向こうから琉菜の声はするが、姿はまったく見えなかった。
486砂男 ◆DlyW/s8ibQ :04/02/11 21:24 ID:cKDHj2D5
「チッ、しまった! 琉菜、どこだーーーーっ!!」
「ここよーーーっ!!」
 前方にボンヤリと人影が浮かぶ。やがて琉菜の姿を何とか確認したエイジは、そちらに向かって走り出す。
「何やってやがる。トロトロしてんじゃねぇよ!」
「アンタが速すぎるのよ! まったく『守ってやる』が聞いて呆れるわ」
「うるせぇ。行くぞ!」
 エイジは再び駆け出そうとするが、思いついたように手を差し出す。
「琉菜、手ぇ出せ」
「え…………?」
 おずおずと差し出された琉菜の手を、エイジは力強く握った。
「エ、エイジ!?」
 いきなり手を繋がれ、琉菜は頬を染めながらエイジを見る。
「こうしてりゃあ、はぐれないし、文句ねぇだろうが。行くぞ!」
 エイジは強引に琉菜の手を引き、霧の中を駆ける。
 霧は瞬く間に濃度を増し、ほとんど何も見えない状態であった。すぐ前にいるはずのエイジの姿ですら、霧に阻まれうっすらとしか見えない。
まるで自分だけが世界から切り離されたかのような錯覚を覚える。しかし、琉菜は不思議と不安も無く、むしろ安堵の気持ちを抱いていた。
 自分の手を包むエイジの力強さと温もりが、琉菜の心に安らぎを与えていた。
「ずっとこのままでいられたら良いのに……」
 非常事態だというのに、琉菜はついそんな事を口走ってしまう。
「あ? 何か言ったか?」
「え! あ、うぅん、何でもない!」
「そうか? ならいいけどな。そろそろグランフォートレスが見えて…………」
 エイジは不意に言葉を切ると、突然琉菜に抱きついた。そのまま押し倒すように地面に転がる。
487砂男 ◆DlyW/s8ibQ :04/02/11 21:25 ID:cKDHj2D5
「な、な、な、何するのよ、このスケベ!」
 あまりに突然の出来事だったため、琉菜は反射的にエイジの顔面に拳をめり込ませた。
 しかし、次の瞬間、琉菜は驚愕に目を見開いた。何か巨大な物が自分たちの頭があった場所を横切ったのだ。
「痛ぇな! 助けてやったのに、何しやがる!」
「い、いきなり抱きつかれたら、誰だって驚くわよ!」
 言い合いしながらも、二人は前方に最大限の注意を向け、油断なく立ち上がる。
 霧の向こうにいた物。それは、蟹と蠍を掛け合わせたような、不気味な生物であった。
「ゼラバイア…………」
 琉菜の双眸に恐怖の色が浮かぶ。そこには紛れもなくソルジャー級ゼラバイアの姿があった。
 エイジと琉菜はGアームを取り出し、ガンモードでゼラバイアに一斉射する。
 銃口から放たれた重力子弾は、ゼラバイアの巨体にことごとく命中するが、ほとんどダメージを与えていなかった。
「チッ! 効いてねぇ!!」
 それでも銃口を向けるエイジに、ゼラバイアは蟹のような巨大な鋏状の腕を振り下ろす。
"ドガッ"という凄まじい音と共に、足元のアスファルトがゴソリと抉られる。
「ゲッ! マジかよ……」
 その破壊力に、エイジは肝が冷える思いであった。
 さらに鋏を振り上げ迫り来るゼラバイアに、エイジは重力子弾を連射しながらジリジリと後退する。
「もう目の前なのに……」
 琉菜はゼラバイアの後方に視線をやり、歯軋りする思いを抱く。霧の向こうに、グランフォートレスのシルエットが、
薄らと確認出来ているのだ。距離にしてみれば。10メートルも離れていない。
 しかし、エイジならともかく、琉菜の運動能力では、ゼラバイアの攻撃をかい潜ってグランフォートレスに辿り着くのは至難の業と言えよう。
 しかも、激しい銃声が聞こえてくる事から、あちらも交戦状態に入っているのが推測される。
 
488砂男 ◆DlyW/s8ibQ :04/02/11 21:26 ID:cKDHj2D5
 だが、琉菜は覚悟を決めたようにエイジに言った。
「エイジ、アタシが囮になるから、その隙にグランフォートレスに行って!」
 しかし、そんな琉菜を、エイジは怒ったような怖い顔で睨み付けた。
「バカヤロー! 女をオトリになんて出来るか!! 危ない目に遭うのは男の役目だ。オレがゼラバイアを引きつける。その間にグランフォートレスに乗り込め!!」
 エイジは重力子弾を連射しながら、琉菜から距離を取るように移動する。
「エイジ!」
「早く行け!」
 エイジは叫びながら銃を撃ち続ける。
 琉菜は悩みながらも、エイジの行動を無駄にしない為、急いで尚且つ慎重に足を進めた。
 エイジに気を取られているゼラバイアの横を抜け、琉菜は彼方にボンヤリ見えるグランフォートレスに向かって駆け出す。
 しかし、二人は大きなミスを犯した事に気付かなかった。
 突然、琉菜の視界に大きな壁が出現した。
「え……?」
 呆然と壁を見上げた琉菜は、霧の向こうで不気味に輝く四つの瞳を見た。
「ゼ、ゼラバイア!?」
 一瞬、琉菜はエイジを倒したゼラバイアが自分を追って来たのかと思ったが、先刻から途切れる事の無い銃声と、エイジの怒号がそれを否定する。
 そこで琉菜は自分たちのミスに思い至った。敵はソルジャー級ゼラバイア。今、襲い掛かってきている『それ』が、一体であるはずはないのだ。現にグランフォートレスの方からも、
銃声がまったく途切れない。自分たちを襲ったゼラバイアが二体であっても、何の不思議も無かった。
 目前のゼラバイアが鋏状の腕を振り上げる。しかし、琉菜は動けなかった。
 すでに逃げるにも、かわすにも、手遅れである事を悟ったからである。
「エイ……ジ…………」
 
489砂男 ◆DlyW/s8ibQ :04/02/11 21:27 ID:cKDHj2D5
 どうにも出来ない状態に諦観を持った琉菜は、涙で霞む目をキツく瞑り、少しでも苦痛の少ない死を願うだけであった。
 だが、視界の隅にもう一体のゼラバイアの影を確認したエイジは、決して諦めていなかった。
「琉菜!」
 エイジは目前のゼラバイアを振り切り、一目散に琉菜の元へ向かう。
「でぇぇぇぇぇぇぇいっ!!」
 走りながらGアームをエッジモードに切り替え、重力子の刃でゼラバイアの腕を根元から断ち切った。
「琉菜!」
 エイジはもう一度呼びかける。その声に琉菜は恐る恐る目を開いた。そこには自分を庇うように立ち、刃を構えるエイジの背中があった。
「エイジ…………」
「何をボサッとしてやがる!? さっさと…………」
 叱咤するエイジの言葉が途中で止まり、その表情に驚愕が浮かぶ。蠍のそれを思わせる巨大な尾が、今まさに横薙ぎに迫っていたのだ。
「しま…………」
 次の瞬間、強烈な尾の一撃を脇腹に受け、エイジは体ごと吹き飛ばされた。
 エイジは苦痛に顔を歪め、自分が飛ばされている方向を見た。その視線の先にはスーパーマーケットのガラス戸があり、それがグングン近付いて来る。
 エイジは反射的に頭を庇い、ガラス戸に突っ込んだ。
「エイジ!!」
 ガラスの砕ける音にハッとした琉菜は、急いでエイジの元に向かおうとしたが、その行手をゼラバイアが塞ぐ。
「ジャマしないでよ!!」
 琉菜は重力子弾を連射するが、やはり効果がほとんど無い。そうこうしている内に、最初の一体もこちらに近付いて来た。琉菜は進路も退路も断たれた形になってしまう。
 腕を切り落とされたゼラバイアが、もう一方の腕を振り上げる。琉菜はその姿を睨み付けたまま、重力子弾を撃ち続ける。
 その腕を振り下ろそうとした瞬間、ゼラバイアは巨大な『何か』に上から押し潰された。
490砂男 ◆DlyW/s8ibQ :04/02/11 21:28 ID:cKDHj2D5
「え……?」
 琉菜は銃を撃つ手を止め、呆然と潰れたゼラバイアを見つめた。次の瞬間には、背後に迫っていた、もう一体のゼラバイアも潰された。
 琉菜は眼前の巨大な影を見上げた。そこには巨人が立っていた。緑に輝く瞳で琉菜を見下ろす青い巨人。
「グランカイザー!!」
 琉菜の顔に安堵の笑みが浮かぶ。
「大丈夫か、琉菜?」
少し冷たさを感じさせる、戦闘モードの斗牙の声が、Gコールを通じて聞こえてくる。
さすがにこの距離だと、ジャミングも効果が無いようである。
「う、うん。ありがとう、トウガ!」
「現在、エィナがスタンバイしている。早くGドリラーに搭乗しろ!」
「ちょ、ちょっと待って! エイジが……ケガしてるかもしれないの!」
「…………!!」
 Gコールから、息を呑む斗牙の気配が伝わる。
「少しだけ時間をちょうだい。エイジを助けないと……」
「……判った。エイジの事は任せる。グランフォートレス、琉菜とエイジの反応は補足したか?」
 斗牙はグランフォートレスに通信を入れる。
「はい、斗牙様。ジャミングの原因の霧が薄くなってきましたので、何とかお二人の反応を捕らえました。これより、そちらに向かいます」
 グランフォートレスに群がっていたゼラバイアを倒し、指令室に戻っていたクッキーがその通信に答える。
「よし。Gドリラー、Gストライカー、Gシャドウ、これよりゼラバイアの殲滅にあたる!」
「「「了解!」」」
 斗牙の指示を受け、すでにグランディーヴァに乗り込んでいた面々が出撃する。
491砂男 ◆DlyW/s8ibQ :04/02/11 21:29 ID:cKDHj2D5
 その様子をサンジェルマン城の司令室から捕捉しているテセラが声を上げた。
「ジャミングフィールドが急速に消滅しています!」
 続いてマリニアが報告する。
「ゼラバイア反応、一箇所に集中しています! これは……」
「合体してますぅ〜!」
 チュイルの報告に、レイヴンが小さく舌打ちする。
「デストロイヤー級に合体して、一気にケリをつけるつもりか。トリア、ファントムシステムは使えないのか?」
 司令室のモニターに、整備ドッグにいるトリアの映像が浮かぶ。
「申し訳ありません。現在、システムの改良をしていまして、グランディーヴァに接続していないんです!」
 己のミスを悔いるようにトリアが言う。
「くっ……! サンドマン!」
 レイヴンはサンドマンの指示を仰ぐように視線を送る。サンドマンはモニターを静かに眺め、
憂いのある瞳を少し細めた。
「今は……我らが騎士たちの力を信じよう」
「はっ! 琉菜、急げ!!」
「判ってるわ!」
 レイヴンの指示を受けるまでもなく、琉菜はエイジの元へ急いでいた。割れたガラス戸をくぐり、店の中に入る。
「エイジ! どこにいるの!? エイジ!!」
 薄暗く滅茶苦茶に荒れ果てた店内で、琉菜は声の限りにエイジを呼んだ。その声に反応してか、前方の棚の辺りで何かが動いた。
 琉菜はビクリと体を震わせ、そちらに注意を向ける。ゼラバイアが潜んでいる可能性は無いとは言えない。
 だが、すぐに琉菜は緊張を解いた。そこにエイジの姿を認めたのである。
492砂男 ◆DlyW/s8ibQ :04/02/11 21:30 ID:cKDHj2D5
「エイジ!!」
 琉菜は大急ぎでエイジに近付いた。
「そんなデケェ声出さなくても、聞こえてるよ……」
 脇腹を押さえ、弱々しい声を出しながら、エイジは顔を琉菜の方へ向けた。
 駆け寄ろうとした琉菜は、そのエイジの顔を見て思わず足を止める。
「エイジ……血が……」
 琉菜は二の句が告げられなかった。眼前のエイジは血塗れであったのだ。
 右の瞼の上辺りがザックリと裂け、そこから夥しい量の血が流れ出していた。
「突っ込んだ時に、ガラスで切ったみたいだな。どうって事ねぇよ……」
「そんなワケないじゃない! 早く手当てしないと!!」
 琉菜は辺りを見回し、手当てに使えそうな物を探した。幸い、場所がマーケットだったので、包帯やガーゼ、消毒液など、治療道具はすぐ見つかった。
 琉菜は消毒液を染み込ませたガーゼで傷口を拭う。しかし、いくら拭いても、次々と血が溢れ出した。
「どうしよう……血が止まらないよぉ……」
 琉菜は泣きそうになりながらも、ガーゼで傷口を押さえる。白いガーゼがみるみる朱に染まっていく。
「エイジ様! 琉菜様!」
 入り口の方から声がする。そちらを見ると、クッキーが駆け寄って来る所だった。
「クッキー、血が……血が止まらないの! このままじゃ……エイジが死んじゃう!!」
 やや取り乱した様子の琉菜を優しく見つめ、クッキーはエイジの傷を検めた。
「かなり大きな傷ですね……」
 クッキーは携えていた箱を開き、中から何かの瓶を取り出した。
「ディカ特製の止血ジェルです。少し痛みますが、我慢してくださいね。」
 クッキーはグローブを外し、瓶の中のジェルを手に取った。そして、エイジの傷口を埋めるように、ジェルを伸ばしてゆく。
「っ痛ぇ!!」
「男の子なんですから、我慢してください!」
 クッキーはエイジを優しく叱咤し、傷口にガーゼを当て、絆創膏で固定した。
493砂男 ◆DlyW/s8ibQ :04/02/11 21:31 ID:cKDHj2D5
「これで大丈夫です。さあ、一度城に戻りましょう。その傷は縫わないといけませんからね」
「城に戻るのはゼラバイアを倒した後だ」
 エイジはゆっくりと立ち上がり外へ向かう。
「いけません! 今の手当てはあくまで応急処置です! ヘタをすると、また出血するかもしれないのですよ!!」
 クッキーの言葉に、エイジはそれでも自分を曲げない。
「今、城に戻ってる余裕はねぇ。見ろ!」
 エイジは外を指差した。
 その先で、今まさにグランカイザーとゼラバイアが戦闘を行っていた。
 デストロイヤー級ゼラバイアに決定打を与えられず、グランナイツの面々は苦戦を余儀なくされていた。
「オレが城に戻ったせいで、他の誰かが犠牲になるかもしれねぇ。そんなの……耐えられねぇよ」
 エイジは搾り出すように言う。それは、いつも仲間を案じているエイジらしい言葉であった。
「エイジ…………」
 Gコールからサンドマンの声が響く。
「サンドマンか? 待たせたな、すぐに出撃するぜ!」
「エイジ……私はお前を信じよう。だから……必ず生きて戻って来るのだぞ」
「あたぼうよ! 琉菜、行くぜ!」
「あ…………うん!」
 エイジは琉菜を伴い、店のすぐ外に停められていたグランフォートレスに向かう。
 その足で格納庫へ急ぎ、Gアタッカーの座席に座る。
「琉菜、ドリラーまで送ってやる。後ろに乗れ」
「うん……」
 琉菜はバイクの二人乗りのようにエイジの後ろに腰掛け、そっと腰に手を回す。
「Gアタッカー、出撃する!!」
 格納庫から飛び出したGアタッカーは、真っ直ぐに戦場へ向かった。
494砂男 ◆DlyW/s8ibQ :04/02/11 21:31 ID:cKDHj2D5
「トウガ、リィル、ミヅキ、エィナ、待たせたな!」
 エイジは通信回線を開き、仲間たちに声をかける。
「エイジ……。まったく、女を待たせるなんて、マナー違反よ」
 ミヅキが軽口を叩く。
「エイジさま〜、琉菜さま〜、ご無事だったんですねぇ〜」
 泣きそうな声でエィナが言う。
「エイジさん……大丈夫なんですか……?」
 心の底から心配している様子でリィルが問う。
「エイジ……信じてたよ」
 戦闘時の冷たい声ではなく、いつもの優しげな声で斗牙がほほ笑む。
「へ! 待たせた分、キッチリ働かせてもらうぜ! エィナ、今からそっちに琉菜が乗り移る。準備してくれ!」
「は、はい〜了解です〜」
 エィナはGドリラーのスピードを緩め、Gアタッカーに近付いた。ほぼ真上に移動したアタッカーのキャノピーが開き、琉菜が乗り移る準備をする。
「落ちてケガすんなよ」
「エイジこそ……気をつけて……」
 琉菜はエイジの体をギュっと抱きしめたい衝動に駆られるも、すぐに気持ちを切り替えてGドリラーのコクピットに乗り込んだ。
「エィナ、ゴメンね!」
「琉菜さま〜〜〜〜」
 エィナは眼鏡の下の瞳に涙を浮かべながらも、安堵の笑みを浮かべる。

495砂男 ◆DlyW/s8ibQ :04/02/11 21:33 ID:cKDHj2D5
 そして、戦場に6人のグランナイツが集合したをの確認したサンドマンは、司令室の座席から立ち上がり、手にした杖を掲げ、
あたかも大見得を切るようにモニターを指した。
「グランナイツの諸君、合神せよ!」
「「「「「「了解!!」」」」」」
 サンドマンの指示に、グランナイツは合神フォーメーションに入った。
「エルゴフォォォォォォォォォムッ!!!!」
グランカイザーのエルゴフォームのロックが解除され、球状の重力フィールドが形成される。
 そのフィールド内にグランディーヴァが突入してゆく。
「超重、合神!!」
 斗牙は合体キーワードを叫ぶと共に、正面のパネルにGコールを接続した。
 グランカイザーとグランディーヴァは変形を開始し、次々と合体してゆく。
 二つに分割されたGドリラーが、腕を畳んで肩パーツに変形したグランカイザーに合体し、一対の腕と化す。
そしてGストライカーが変形し、カイザーの左足となる。
 次にGアタッカーが右足として合体するのだが、エイジは初めての合神の時のように、視界が急激に暗くなるのを感じ、狼狽した。
「何!? こなくそぉぉぉぉぉぉぉっ!!」
 エイジは強引に目を見開き、半ば条件反射となった動きでアタッカーを突っ込ませた。
 カイザーの右足とアタッカーが無事接続される。
 立て続けにGシャドウがカイザーの胸を覆うように合体し、カイザー頭部から角が飛び出し、顔全体を装甲が覆う。
 重力フィールドが割れ、中から青き巨体が姿を現した。
 地球を守る、人類最後の希望。超重の巨神、その名はゴッドグラヴィオン。
496砂男 ◆DlyW/s8ibQ :04/02/11 21:36 ID:cKDHj2D5
今回はここまで。オレは書いてて楽しかったが、読む方は・・・。
本当にゴメンな。エロパロ板なのに、素でマジパロSS投下して・・・。

それはそれとして、ツヴァイの小説が今月発売されるので、それに合わせて、無印の方も
再版してくれれば良いのだが・・・。合神の描写とか、参考にしたいんだよなぁ・・・。
497397:04/02/11 22:09 ID:95jRMcvs
砂男氏乙。もはやSSの域ではない描写だ。
うーん、しかし戦闘シーンをどう収拾つけるんだろうか。自分はおもいのほか六人乗りロボの壁の厚さを感じました。勉強させてもらってまつ。

>>478
今度はある程度まとめて投下しますね。

>>479
たぶんあなた俺と近い属性持ち。

しっかし、住んでるスレに活気があるって嬉しいよね。
498名無しさん@ピンキー:04/02/11 22:21 ID:6FktvedI
>>496=砂男氏
相変わらずの力作、乙
SSというより、第X話を見てるような感じになったよ。
キャラの「らしさ」が良く出てるのがスゲェなぁと思う。
エイジ・琉菜のラブコメ展開はいつも通りベタベタで萌えw
エイジ・リィルが何気に継続してるのに涙・゚・(ノД`)・゚・。
締めの部分も期待してるよん。
499:04/02/11 23:43 ID:QsqZIbtk
さて、次でこのスレも500レスか、長いようで、あっという間だったなあ。
この板に立てたもう一つのスレも、同じように伸びてくれればいいのだが・・・。
500名無しさん@ピンキー:04/02/12 06:02 ID:YD1ylAWz
500げtttっとお
501名無しさん@ピンキー:04/02/12 12:41 ID:IMFofJwu
本編同様、折り返し地点から鬱展開になります。
502名無しさん@ピンキー:04/02/12 22:18 ID:zjtCgBi/
砂男殿のグラヴィオンに対する愛が伝わるかのような力作、実に乙。
エロは無くとも住人全員が貴方のSSを待ち望んでいる。故に思う方向へ突っ走っていただきたい。
このスレの神に幸あれ。
503名無しさん@ピンキー:04/02/12 23:15 ID:mdSj2tO3
俺さ
すでに男斗牙でも勃ちそうなんだ
ボスケテ…
504名無しさん@ピンキー:04/02/12 23:36 ID:7ZSD1JCg
これでサンドマン様で立つ様になったら、君も立派なバリ○○だ。
505名無しさん@ピンキー:04/02/13 01:03 ID:Xcwpz8zT
神奈川視聴組だけど、素敵な展開になってますよ、おまえら
エイジが久々に主人公してた
506名無しさん@ピンキー:04/02/13 01:10 ID:6GQkeK8D
エイジ×ルナ的においしいシーンがありましたな
507構想三分w:04/02/13 01:14 ID:TS7tZqfN
いやもう>>505に禿同。これまでの伏線を回収しつつ新たな伏線を張ってくれると
先を見たくなってタマランですよ。

エロパロ板的な見どころとしては
・人間に深みが増したサンドマン様
・エイジ×ルナ、エイジ×リィルの両方にちょっといいシーンが
・トウガは優しくなってるはいるんだけど経験が足りなすぎる
・ついに来週エィナの出番が…(次回予告より)
・ミズキの水着姿……って温泉で乳首出したのに比べると地味か?
・「おねえさま」
・リィルの露出多し

こんなとこか。
508397:04/02/13 01:23 ID:Dd86dasF
エイジ×斗牙てきには、暴走を覚悟させられる回でしたよ。
なんというか前回の後半から展開変わりましたね。
509名無しさん@ピンキー:04/02/13 01:35 ID:W1ztehCP
>>507
乙。上手くピックアップしましたな。
謎を明らかにしつつ、新たな伏線を張り、キャラのイベントもきちんと入れる。
満足な回でした。
510構想三分w:04/02/13 01:42 ID:TS7tZqfN
>>509
こりゃどうも。あともう一つ、サンドマン様が派手にサービスしてましたなw
サンドマン様、リィル、ルナ、ミズキが露出というこの板的にも大盤振る舞いな回でした。

私信。>>461様、エイジ×リィル頑張って書いてますですよ。
511名無しさん@ピンキー:04/02/13 03:40 ID:aEdDOGSz
某姉妹アニメ好きとしては
「おねえさま」で妄想が膨らみまくってます・・・(*´Д`)ハァハァ
512名無しさん@ピンキー:04/02/13 07:56 ID:o6KKvets
兄貴妄想が中々膨らまないので、ヒヨコ屋さん再登場希望。
513397:04/02/13 15:17 ID:ZeNK8Pve
「エイジ!」
「ん?おお斗牙」
わ、いきなり抱き締められた。
「エイジ…」
柔らかい斗牙の肢体に埋もれる。いい匂いだなぁ。
そう、あれから斗牙はこうして俺を抱きしめる癖がついてしまった…嬉しい。
もうたまらんのです。そうして俺は、ぽややん状態に突入させられてしまうのです。
「斗牙…」
「エイジ……」
俺は世界一のしあわせモンだぁー。
「……あー、こほん」
「あい?」
見ると琉菜がひきつった苦笑を浮かべていた。
「あんたたち、ほんとにラブラブねー」
この反応。うーん、さすがの琉菜もちょっとは見慣れちまったのかな。
しょうがねぇか。だってなー、城に戻って来たらいきなりキスするんだもんなぁーみんなの前で。斗牙激し過ぎ。でへへ。
しっかし、あのときの琉菜の顔は忘れられない記憶ベスト50に入ったぜ。泣きだしやがったのにはマジで参ったな。
「もうすぐクリスマスなんだから、ビシッと決めなさいよ」
俺にだけ聞こえるようにそう言って通りすぎる。
「くりすます…?おっ」
そういやそうだな、来週か。って来週かよ。気付けよ俺。
恋人の斗牙とはじめての冬。いいんじゃないですか。
514名無しさん@ピンキー:04/02/13 15:21 ID:ZeNK8Pve
で、聖夜はあっというまにやってきた。
サンドマンが恒例のクリスマスパーティーを開催して、俺も参加している。というか全員参加してるか。
「諸君、おおいに楽しんでくれたまえ」
それからはもう、馬鹿騒ぎっしぱなしだ。
「エイジ、ちょっと出ようか」
「いいぜ」
「あ、斗牙さまこれを」
となにかを差し出したテセラ、ってこいつは。
「どうみてもセーラー服じゃねーか」
「はい、どうか着てみていただけませんでしょうか。お願い致します」
こ、こいつ……ぅぅ正直、俺もみたい。みたいぞぉぉ。
「うん、いいよ」
やったぁ。

で、カップ麺ができるほどの時間がたって。まもなく現れた斗牙。セーラー服の、斗牙。
「…いい」
俺を釘づけにさせたのは露出された足。美しい。そういやぁスカート姿はじめてみたな。そして、みずみずしいボディラインに胸キュンでドギマギ。スカートいい。超いい。
俺は斗牙にみとれるばかりだった。事態の張本人テセラも、流れ星に三回願いごとを言えた夢見がちな少女のようにうっとりとしている。
まぁ、しばらくそうしていたんだが…
515名無しさん@ピンキー:04/02/13 15:28 ID:ZeNK8Pve
「この眼鏡もかけてみてくださいィィィィィィ」
発狂?するテセラ、斗牙が眼鏡をかける。するとどうしたことか。
「………………萌え」
鼻息を荒げて小さく何度も何度もなにごとかを呟く、興奮状態のテセラ。眼が血走っている。
「妹にしたい……」
テセラ恐いよテセラ。
「あははは」
なぜ笑う斗牙。

「エイジ、どうかな?」
「よく似合ってるぜ、スカートも試してみろよ」
そんなこんなで、やかましいパーティーは終わった。エイナのいれてくれた紅茶をすすりながら、二人でまったりしている。斗牙は、まだセーラー服に身を包んだままだった。
516名無しさん@ピンキー:04/02/13 15:35 ID:ZeNK8Pve
「んー。でも眼鏡ははずしていいんじゃねぇか?」
そのへんの趣味はわからん。
「うん。エイジがそう言うんなら」
かわいいやつ…あ、そういえば琉菜に激励されたっけな。しかしビシッと決めるったってなぁ。うーん、わからん。
俺は、いままでの出来事をふりかえってみる。斗牙が女になって、もう随分たっていた。
…斗牙、女っぽくなったな。
ぽけーっといつまでも自分をみている俺に気付いて、斗牙は微笑んだ。その笑顔にどす黒い考えが浮かんで、だけどすぐに消す。いけねぇいけねぇ。
「斗牙、俺もう寝るな」
「うん、また明日」
「おやすみ、斗牙」
「おやすみ、エイジ」
自室に戻った俺はいそいそと下半身を解放させる。後ろめたい気持ちを抱きつつ、しかし愚かしいペニス刺激をはじめてしまう。
「斗牙…斗牙…」
何度も繰り返したてきた。俺の煩悩を戒める、儀式だ。
「抱きてぇ!好きなんだ、斗牙!」
段々と気分が盛り上がってきて、悦楽に浸る。
「斗牙、一緒にイくぜ……っ」
欲望の塊を吐き出して、俺は飽きずにまた自己嫌悪する。こんな俺で、ごめんな斗牙。
コンコン、とノックの音。その声、タイミングに戦慄する。
「………エイジ、入るよ」
聖夜が終わろうとしていた。
517名無しさん@ピンキー:04/02/13 15:40 ID:ZeNK8Pve
「入んな!入るんじゃねぇぞっ!」
だけど斗牙は容赦なかった。いまだに余韻に浸っていた俺は急いでズボンを回収した所で、静止する。
「…………」
「………………」
目があった。勿論、下半身はまるだしで。斗牙は気にもとめていないように、にこやかだった。
だけど、そうじゃなかったんだ。
「ごめんねエイジ、知ってたんだ。エイジがずっと前から隠し事をしていたってこと」
(……何だって?)
我が耳を疑う。
「おま…え」
「みていたんだ。どうして隠すの?エイジ」
俺の思考が停止する。どうする?どうやって切り抜ければいい!?
「みせて」
「……う、ぇえ?」
「みせてよ、エイジ」
「なにを…だよ」
「エイジがいつも、ボクの名前を呼んでしていること」
その言葉に、怒りにも似た感情が沸き上がる。
「ふざけ……んな。ふざけんじゃねぇよ、できるわけねぇだろうが」
黙ってみてたっていうのかよ。ふざけるんじゃねぇぞ。
「じゃあボクにやらさせてよ。したいんだ、エイジの喜ぶこと」
いい筈がねぇだろうが。はは、その言葉だけで三杯いけるぜ。どこで覚えてきたかしらんがな、俺をもう刺激しないでくれ。
「はぁ?なに言ってんだよ。はやく出てけ、俺は寝るぜ」
ちっ、んな顔すんなよ。
518名無しさん@ピンキー:04/02/13 15:42 ID:ZeNK8Pve
「ねぇ、もう一人でいかないって、約束してくれたよね?」
「…………ああ」
斗牙。
「エイジが苦しんでいるんなら助けてあげたい。そう思うんだ」
斗牙。
「大好きなんだ。エイジ」
「あったりめぇだ」
覚悟を、決めた。
「ったく…こいよ」
斗牙の求めたそれが、さらけだされる。
ベッドに横たわらせた斗牙は、本当にわかってんのかコイツ?って笑顔で、俺は苦笑する。後戻りはしない。
「じっとしてろ」
セーラー服の紐をといて、乳房をあらわにさせる。こぶりなソレに、俺はむしゃぶりつきそうになるのを必死に抑えて、触れてみる。愛撫するでもなく、優しく触れるだけ。その手を腰まで這わせて、そして柔らかさに驚いた。
「斗牙の肌、すべすべで気持ちいい」
「そうなの?」
「最高だ、キスするぜ」
斗牙が瞳を閉じ、受け入れる。俺は彼女の唇に、自分の唇を重ねる。
「ん…」
その優しい感触が愛しくて、俺は唇をついばんだ。
「ちゅ……ちゅぱっ、…ぴちゃ………ちゅぱっ、ぷ…は……斗牙…の」
斗牙は俺の感激も知らず、こうすればいいのかな?といった顔でそれに応じてくれる。
519名無しさん@ピンキー:04/02/13 15:46 ID:ZeNK8Pve
それがあまりにも幸せで、ついに俺は舌先も侵入させてしまった、いままで一度もできなかった行為を。自分の臆病さのあまりに。
「えっ。エイジ…んっ、舌。エイジ…もごっ…舌」
予想もしていなかったのだろうな。でもすぐに俺を真似てくれる。
「ちゅぱ…斗牙、いけそうか?」
「はぁ……うん、でも変な気分になってきたよ」
愛し合ってる証拠だ、とキスを再開する。
「…ぴちゅっ。斗牙の…唇、たまんねぇ」
震える指先で乳首をつまんでみると、確かな感じてくれている証拠があった。
「斗牙…わかるか?乳首コリコリしてんぞ」
「うん…、う……はぁっ。ぅぅ…っ」
かわいい…。俺の、俺だけの斗牙だ。もう恐れねぇ。ずっと一緒だ、誰にも触れさせはしねぇ。
俺は斗牙の秘部に触れる。すげぇ、熱い。そんで…ぬるぬるだった。
「エイジ……ボク、まだなにもしてないよ」
「いいからまかせとけ」
パンツをぬがして膝の所にひっかける。へへっ、白…か。
小陰唇を開く。痛そうなくらいピンク色の肉のそこを、まとわりつくような感覚で指を動かす。室内にくちゅくちゅと淫らな水音が響いた。
520名無しさん@ピンキー:04/02/13 15:49 ID:ZeNK8Pve
「おっ、クリトリス」
指で転がしてみる。
「あぁっ、……あ、あっ!くぁぁっ……エ、エイジ。エイジ…だめ、っ」
「へへ…」
悪戯したくなった。
「ここ……いいのか」
クリトリスを執拗に愛撫してみる。だってだって斗牙がだめだ、まで言えないで「だめ…」なんて可愛いく必死なのが珍しいんだもーん。
「あっ、あんっ、いや…エ、エイジっっ!……んぅぅ」
予想の限度を越えたであろう斗牙が、俺に必死にしがみついてくる。おっと、そろそろ止めなきゃな。
「はぁ……はぁ……びしゃびしゃだ、斗牙」
「こ、こんなに凄い……なんて」
「斗牙、入れるぜ」
「………?」
やっぱり、わかっていないようだ。
「ここ、この穴に入れるんだ」
「わかった……くっ」
って。
「そんなに力んだら駄目だって、俺にまかせて力を抜きな」
「ごめんね。エイジ」
やっぱ、お前は俺が付いていなきゃな。
521名無しさん@ピンキー:04/02/13 15:55 ID:ZeNK8Pve
「じゃあ斗牙、いくからな?」
「うん……」
正常位で飲み込まれていく、斗牙の窒内に。かなりハードな締めつけだ。結合部から血が溢れ出ている。斗牙は平気そうにしているが、俺は顔面蒼白だ。
「エイジ、これからどうするの?」
「…はは、タフな野郎だ」
ぎちぎちに締め付ける窒圧の中、抽送を開始する。カチカチだった表情が次第に和いでいった。俺も肉壁に心地よさを感じ、ようやく落ち着いてきた感じだ。
「気持ち良くなってきたぜ。斗牙の」
感激する余裕がでてきた。夢みたいだぜ、これが想像し続けた、斗牙の……。
「エイジ……あっ……あっ…ああんぅ」
「斗牙も気持ちいいのか?俺のを吸ってる」
斗牙の腰を掴んで思い切りヒダを擦った。斗牙の淫汁がお互いの性器に糸を引いて弾け散る。
522名無しさん@ピンキー:04/02/13 15:59 ID:ZeNK8Pve
「斗牙も腰使って……イクからな」
斗牙のおまんこ…………おまんこっ。
「あやぁあん!ぅぅ、やぁー、ああっー、ああんぅっ!きゃあぁぁぁ」
「斗牙……とー……っが」
「いやぁぁぁぁ!」
びゅしるるっ!と斗牙の腹の上で性をぶちまける。
「あ……は…………ぁ…………はぁ」
斗牙は虚ろな瞳をこちらに向けて、肩で息をしていた。俺もその横に倒れ込んで髪を撫でてやる。
俺達は一つになった。
「おやすみ、斗牙」
「うん、おやすみ……エイジ」
さて、俺は処理してからだな。
「…あ」
服、借り物じゃねーかよ。精液まみれだ。
「斗牙!脱げ、斗牙!」
「う、うん……腰が、立たない」
「とぉーがぁー!」
523名無しさん@ピンキー:04/02/13 16:06 ID:ZeNK8Pve
エンディング
(なんか好きな曲を流して下さい)

エイジ×斗牙は完結です、一旦。とりあえずは。
斗牙の性格が著しく本編と異なる部分がありますが…。
最後のほうなんて、特に俺斗牙ですスミマセン。
では、名無しに紛れます。また機会があれば妄想させてください。
524396:04/02/13 18:05 ID:IMbcN7O7
>>397
ありがd。
いいものを読ませてもらったよ。
ちゃんとエロも入っててすごい。
HDに保存しておきてぇ。

セーラー服を着せた時のテセラが怖くていいね。
525名無しさん@ピンキー:04/02/13 18:55 ID:kZ2mOkGE
個人的に「おまんこ」はちょっと萎えました。
まぁ気にしないでください(´・ω・`)
526名無しさん@ピンキー :04/02/13 19:15 ID:qeGRt2La
>>397
最高だ!俺もエイジ×斗牙にハマった・・・ヤバイ、最高!
527名無しさん@ピンキー:04/02/14 02:01 ID:EndI9dpw
>>397
「元々は男同士だったのに…」ってな葛藤が入ってると、もっと萌えだったかも。
でもエイジ×斗牙のエロSSが見られるなんて幸せでつ。
また妄想が膨らんだら、このスレにぶつけてくれると嬉しいですヽ(´ー`)ノ
528名無しさん@ピンキー:04/02/14 13:06 ID:GK/r/OPc
萌えました。
もう少々露骨さを押さえたら最高!
もっと読みたい
529397:04/02/14 21:34 ID:w33iLIsp
もう一度、もう一度だけ

>>525
気にしてません。

>>526
斗牙の妻は俺です。

>>527
後悔してます、元男同士の葛藤を入れなかったのは。シリアスぶってもギャグですもんね。

>>528
露骨さですか‥‥‥はい、次があれば、気をつけます。

>396氏
マンセー励みになった、どうもでした。

妄想読んでくれてありがとうでした。
んじゃ砂男氏、397として最後かもしれない激励を貴方に。お先に逝ってくる。
530砂男 ◆DlyW/s8ibQ :04/02/15 02:48 ID:HQKjYT4h
>397氏
乙&激励サンクスです。
最近ちょいと忙しいので、続き書くのが遅れてますが、頑張るッス。
とりあえず、今書いてるの早く終わらせて、エイジ×リィル派の人たちの為に、
リィルのフラグ話を書きたい所存。

もうちょい出番が増えて、キャラが掴めれば、いずれフェイも書きたいなぁ。
相手役はもちろんエイジだが(w
斗牙が嫌いなワケではないが、書きづらいのよ、彼……。
531砂男 ◆DlyW/s8ibQ :04/02/15 21:57 ID:HQKjYT4h
やっと小説手に入った。1巻だけだが。
戦闘シーンとか、大いに参考にさせてもらおう。
SS置き場に関しては、完全に頓挫してしまったよ(w
HTMLが判らなくてもホムペ作れるような所は、エロがダメだしなぁ……。
でも、絵が付いてるワケでなし、こっそりやればバレないかも(w
532名無しさん@ピンキー:04/02/15 22:52 ID:cVhHlOx7
スレ止まってるなぁ。

>砂男氏
挫折しちゃいましたか。まぁ、そんな強行突破する必要まではないかと。

>397氏
乙。クリスマスも素敵だけど、流石に14日は、バレンタインネタでもよかったんじゃないかな。

そういやバレンタイン祝ってないぞ、このスレ。
533砂男 ◆DlyW/s8ibQ :04/02/15 23:09 ID:HQKjYT4h
小説1巻読了〜。
プレジデントのフルネームのイニシャルが「WWF」だったのにワロタ
どれだけアメリカンプロレス好きなんだ、あのスタッフは。

>>532
一応、ワシの書いたヤシ、発表時期を見越して、バレンタインネタでつ(w

しかし、小説読んで思ったのだが、素人のオレが書いた合神シーンの方が、
描写が細かいってのはどういう事だ?(w
まあ、ファンはイチイチ説明しなくても判っているのだから、
省略出来る所は省略して良いって事ね。
さあ、続き頑張ろう。今度の日曜ぐらいにはアップしたいなぁ。
534名無しさん@ピンキー:04/02/16 00:36 ID:O/AXLuZo
ホーガンにしかみえねぇよな、あのサンドマソに投げられた奴とか
535名無しさん@ピンキー:04/02/16 00:48 ID:UqGzwjI7
一期開始→え、これ主人公赤なの?青なの?
一期数話視聴→あ、青が主人公なんだ。斗牙ね、ふーん。
一期中盤→これ主人公、サンドマンじゃね?
一期終盤→ああサンドマン様、お別れさびしゅうございます
二期OP→カットインの締めエイジかよ!?俺は騙されていたのか・・・

いや、思い返せば確かに一期の主人公は斗牙だった
エイジが主人公に進化しているってことなのか!
536名無しさん@ピンキー:04/02/16 00:54 ID:O/AXLuZo
ツヴァイでエイジ大怪我→意識不明
グラヴィオン→弱い→やられる→さっそうとソルグラヴィオンでエイジ登場
537名無しさん@ピンキー:04/02/16 04:18 ID:w5lOWqkt
>>535
一期開始→え、これ主人公赤なの?青なの?
一期数話視聴→あ、青が主人公なんだ。斗牙ね、ふーん。
一期中盤→これ主人公、サンドマンじゃね?
一期終盤→ああサンドマン様、お別れさびしゅうございます
二期OP→カットインの締めエイジかよ!?俺は騙されていたのか・・・
二期数話視聴→フラグがイパーイだな
二期中盤→フラグ確定はエージ×トーガだけかよ(w
538名無しさん@ピンキー:04/02/16 04:47 ID:sMlBtdsb
それはそれで美しい。
539砂男 ◆DlyW/s8ibQ :04/02/17 01:03 ID:sxlJQWGZ
6話見た〜。
色々ツッコミたい所はあるが、あえて一言だけ言おう。

鳥の死体に驚いて、エイジに抱きつく琉菜モエモエ
540名無しさん@ピンキー:04/02/17 04:56 ID:jww2UOJR
もう俺、エイジ×トーガに夢中なんだが。
こんな気持ち初めて。
トーガかわいい。たまらねー。
マリみてに萌える腐女子の気持ちに近いのかも。
541名無しさん@ピンキー:04/02/17 15:11 ID:svMr5QWN
>>540
いや・・・・・その気持ちとは違うだろ。
542名無しさん@ピンキー:04/02/19 20:36 ID:KAv2JCdh
今夜は神奈川組の書き込みがあるんだろうけど。
月〜水は廃れるよなぁ。
543名無しさん@ピンキー:04/02/20 00:43 ID:GBYrH7SN
>>540
おめ、もうラブラブだよ
544名無しさん@ピンキー:04/02/20 01:41 ID:CIKu0Q4s
>>540
そんな君に朗報。
今週のトウガ、凄いよ。
もうマジでヒロインにしか見えない。

エイナも良かったよ

ルナは・・・・・・・・・・・・・・・・・・・もはや何も言うまい
545名無しさん@ピンキー:04/02/20 01:43 ID:rNNS1yMa
>>544
冒頭のエイジとの会話でも切なかったのに、その後であの扱いだもんなぁ……
どうしようもないw
546名無しさん@ピンキー:04/02/20 01:59 ID:71cYRhCs
とりあえず今回の話で分かったのは
斗牙女体化する必要無しだった俺はどうすれば。
547名無しさん@ピンキー:04/02/20 02:01 ID:yv87p37Z
このアニメ何が凄いって、女キャラわんさかいるのに
真のヒロインは男だってコトだと思う訳よ
548397:04/02/20 02:05 ID:GBYrH7SN
女化なんて邪道だっ・・・負けだ・・・・・・本編を信じられなかった俺のっ・・・・!

深く深く謝罪致します
549名無しさん@ピンキー:04/02/20 17:03 ID:1qFmohqG
>>548
そんなことはない。あれはあれで美しい…
次の作品を楽しみにしている。
そして昨夜の本編は伝説になるだろう。
君の気持ちはよくわかる。

三℃マンと斗牙の関係も良かった…
550名無しさん@ピンキー:04/02/21 00:34 ID:RHEMA2WJ
量産型のパイロット最悪だな
うざかった金髪が一番まともなんじゃないか・・・
551名無しさん@ピンキー:04/02/21 01:08 ID:HAhVMNtd
いや、あいつらはフェイとアレックス以外は笑うところだ
特に、計算通りとか言ってる、あの眼鏡w
どうせ、2話後くらいには雑魚化して、噛ませになるのは確定なんで、むしろそれを思うと哀れになってしまった

それはそうと、カップリングがどうこう言ってたのがまるでバカみたいな展開だったな…
ここまで公式カップリングが決まっちまってると、誰も太刀打ちできねえぜ……不動のヒロインの誕生だ

552名無しさん@ピンキー:04/02/21 02:03 ID:02u61mMW
>>548
さすがにここまでの展開つうか
主人公の片割れのヒロイン進化を予測する奴いないだろうからなあ…。
553名無しさん@ピンキー:04/02/21 13:39 ID:WsOF8Y6g
女化トウガを見た後だと本編がまともにみれないよ、助けてママン
554名無しさん@ピンキー:04/02/21 13:45 ID:RHEMA2WJ
琉菜の危機
「琉菜!」

エイジの危機
「エイジッ、エイジィィィィィィィィィ!!!」
この差
555名無しさん@ピンキー:04/02/21 14:20 ID:6CKq2AUr
このスレの1さんはこうなるって見越していたのかな…
というわけで、性別に関わらずエイジ×トウガSSきぼんぬ(笑)
556名無しさん@ピンキー:04/02/21 14:41 ID:OUTBjZmR
数字板にSS依頼したら凄いの書いてくれそうな気がする
557砂男 ◆DlyW/s8ibQ :04/02/21 15:35 ID:pYQsPG3f
ヒートアップしてるなぁ(w

何かSS投下しづらい空気だ。いや、まだ投下できるほど書けてないけど。
琉菜萌えの同士よ、オラにちょっとだけ元気を分けてくれ……。
558名無しさん@ピンキー:04/02/21 18:32 ID:euOZ4zZi
おいら未だに懲りずにリィル萌えな香具師だが、砂男氏のSSはマジで好きだ。
読みやすい感じするし、なにより萌える。
一人一人の価値観ってのはどうしても違うもんだから、批判があるかもなのはしかたないこととは思うけど、
個人的意見としては砂男氏ライスッキ〜な感じ。
なにより後半のほうではリィルの見せ場もあるようなこと言ってたし。
それを楽しみにしつつ、砂男氏に渾身のエールを送らせていただくよ。
無責任にただ頑張れとしか言えないこの身が辛いが、貴殿のSSを心待ちにする香具師が
少なくとも一人は存在していると心に留め置いてくだされ。
長文にて失敬。
559名無しさん@ピンキー:04/02/22 00:25 ID:/eOusUTz
>>557
ルナは筋肉バスターを喰らって燃え尽きました・・・(鬱)

ところで、おまいらツヴァイの小説版1巻、買ったか?
オリジナルな場面があって、なかなかいい感じだぞ。
エイジとフェイの会話シーンがあったのが驚きだった。
560名無しさん@ピンキー:04/02/22 00:37 ID:raapCqF6
トウガがどれだけ可愛かろうが、エイジ×トウガは801。
561名無しさん@ピンキー:04/02/22 00:47 ID:NVWbYEEF
最近の俺の嗜好

ノーマルカップリング:そういうの飽きた
801:ものによって激しく萌え
百合:悶える程萌え
ショタ受け:ヌキ

もうだめぽ・・・
562名無しさん@ピンキー:04/02/22 00:52 ID:WHWr3FO7
>>560

1 名前:名無しさん@ピンキー[] 投稿日:04/01/11 20:27 ID:IJ4HAayF
とりあえず立ててみました。今回は801もOK。
そうじゃないと盛りあがらないっぽいので。
563名無しさん@ピンキー:04/02/22 00:54 ID:kO0rA00U
数字板じゃないのに801OKとは…さすがですねサンドマン様
564砂男 ◆DlyW/s8ibQ :04/02/22 02:56 ID:53MtF46I
>>558
ありがトン・アーク
もっと頑張るよ。リィルの見せ場は……あるのか?(w
次回投下は、話的にはまったく不必要な戦闘シーンオンリーになりそうだが、
リィルの出番、そんなに無いんだ。ゴメンな。
つうか“いかにエイジを右足のまま活躍させるか?”が裏テーマなので、
エイジばっかり書いてる気がする。あと、流れ的に琉菜。
その後は、前に書いたヤシの後半部分をエイジ視点で書くから、
チョコケーキを食べさせてあげるリィルとか書きたい所存。
今書いてるのが終わったら、リィルフラグ話書くんで、乞うご期待(w

>>559
うん、読んだ。エイジ絡みのフラグが立ちまくってて、悶絶しながら読んだ(w
エイジ×琉菜の同志は、萌え悶え必至なので買うべし。
あと、ピンナップのリィルがエロすぎます(;´Д`)ハァハァ
565558:04/02/22 03:01 ID:CTxvfHpv
>564
ありがトン・アーク・ツヴァイ。
適度に期待しつつ震えて待つよw
566名無しさん@ピンキー:04/02/22 16:22 ID:RI59Kghq
砂男氏!
俺の元気を全部使って頑張ってくれ
567砂男 ◆DlyW/s8ibQ :04/02/22 20:40 ID:RtLHAtFV
 対峙する巨神と魔獣。その巨神を操る者、斗牙は並々ならぬ闘志を秘めた瞳でゼラバイアを睨む。
「レフトドリラーコクピット、プレッシャーパンチ、スタンバイ!」
「了解!」
 斗牙の指示を受け、琉菜はコンソールを操作し、プレッシャーパンチ発射の準備をする。
 座席背面から安全バーが現れ、ボルト式のロックで体が固定された。
 その一連の動作に連動し、グラヴィオンの爪先部分が展開、接地面積を拡げ、ふくらはぎ部分から飛び出した杭が地面に深々と突き刺さり、グラヴィオンの体をしっかりと固定した。
 発射体勢が整い、ゼラバイアに向けて突き出された腕に内蔵された、四基のバーニアに火が灯る。
「グラヴィトン・プレッシャーーーーーッ!」
「パァーーーーーーンチッ!!」
 斗牙の声と共に、琉菜はプレッシャーパンチを発射した。
 鋼鉄の弾丸と化した前腕部がゼラバイア目掛けて突撃する。
 しかし、そこで予想外の出来事が起こった。
 プレッシャーパンチ着弾の瞬間、デストロイド級ゼラバイアの巨体が、無数のソルジャー級ゼラバイアに分解したのである。
「何!?」
 斗牙は眉間に皺を寄せ、険しい表情でモニターを睨む。
 プレッシャーパンチを操る琉菜もまた面食らった。
 何体かはパンチで潰したような衝撃を感じたが、このような方法で回避されたのは初めてであった。
 グラヴィオンの腕からビームワイヤーが伸び、プレッシャーパンチを回収すると、再び対峙する。
 ゼラバイアも再び合体を開始するが、その一部がそのままグラヴィオンに向かってきた。
568砂男 ◆DlyW/s8ibQ :04/02/22 20:41 ID:RtLHAtFV
「くっ!」
 斗牙は飛びかかってくるゼラバイアに向かって、払い除けるように腕を振るった。
 その動きにシンクロし、グラヴィオンも腕を振るう。
 だが、この行動がグラヴィオンを更なる窮地に追い込んだ。鋼の右腕が触れた瞬間、ゼラバイアが爆発したのである。
「きゃあぁぁぁぁぁっ!!」
 右腕に乗っているエィナが思わず悲鳴をあげる。
「くぅっ!」
 斗牙は右腕に走る痛みに表情を曇らせた。

「何だ! 何が起こった!?」
 指令室で戦況を見守っていたレイヴンが声を荒げた。
「分析結果出ます! こ、これは……」
 思わず口ごもるテセラに代わり、マリニアが報告した。
「あのゼラバイアは、一種の生体ミサイルのようです!」
「自律型の爆弾に進化したゼラバイアだとでも言うのか!?」
 レイヴンは舌打ちし、モニターの睨む。
「今の攻撃で、臨界ポイントまで7526です!」
 チュイルは現在の重力子ポイントを報告し、祈るような眼差しでモニターを見た。
(エイジさま……)
 エイジの身を案じるチュイルの姿は、オペレーターではなく、一人の恋する乙女の物であった。

 
569砂男 ◆DlyW/s8ibQ :04/02/22 20:42 ID:RtLHAtFV
戦場では、再び爆弾ゼラバイアがグラヴィオンに飛び掛って来た。
「アタッカーコクピット、グラヴィトン・ミサイル斉射!」
 斗牙は素早くエイジに指示を出す。しかし、エイジはそれに答えなかった。
「どうした、アタッカーコクピット! 何をしている!?」
 迎撃のミサイルが発射されない為、ゼラバイアはグラヴィオンの全身に取り付き、一斉に爆発した。
 一つ一つの破壊力は大きくないが、何体ものゼラバイアが同時に爆発するので、さすがのグラヴィオンもその巨体を揺らがせる。
「ちょっと、エイジ! 何やってるのよ!?」
 通信回線を開き、ミヅキはエイジに怒鳴った。しかし、やはりエイジは答えない。
 不審に思った全員がGアタッカーのコクピットをモニターに映した。
「エイジ!?」
 そこに映ったエイジの姿に、琉菜は悲鳴を上げた。
 エイジはコクピットシートの上でうつ伏せるようにグッタリとしていた。
「エイジ、どうしたの!? エイジ!!」
「エイジさん! しっかりしてください、エイジさん!!」
 必死に呼びかける琉菜とリィルの声に、ようやくエイジはゆっくりと顔を上げた。
「エイジ……!?」
 そのエイジの姿に、全員が息を呑んだ。額の傷から再び出血しており、絆創膏から滲み出た血が、顔の右半分を朱に染めていたのである。
「悪ぃ、みんな。ちょいとボーッとしちまった」
 エイジは空元気を出して答えるが、血に塗れたその顔では、痛々しさが増すだけであった。
「エイジさん、血が……」
 蒼褪めた顔のリィルが、モニターを通して見つめる。
 エイジは乱暴に血を拭うと、弱々しいながらも笑みを浮かべた。
「心配すんな、リィル。どうって事ねぇよ」
「でも……」
「大丈夫だって。ちょっと血が出てるだけだからよ」
 エイジは優しくほほ笑み、沈痛な面持ちでこちらを見ている斗牙に話しかけた。

570砂男 ◆DlyW/s8ibQ :04/02/22 20:44 ID:RtLHAtFV
「悪いな、トウガ。今度はちゃんとやるから、さっさとカタづけちまおうぜ!」
「……本当に大丈夫なのか?」
 冷たい眼差しで見つめる斗牙。エイジはそれを真っ向から見つめ返した。
「ああ、大丈夫だ。オレのタフさはオマエも知ってるだろ?」
「…………判ったよ。でも、無理はしないで、エイジ」
 斗牙は非戦闘時の優しい笑顔を一瞬浮かべ、すぐにサンジェルマン城のサンドマンへ通信を送った。
「サンドマン、超重剣を!」
 その要請に、僅かに顔を曇らせたサンドマンだったが、いつもの冷静な表情で立ち上がった。
「超重剣、招来!」
 サンドマンの声に導かれるように、天空の彼方から一振りの剣がグラヴィオンの元へ召喚された。全てを断つ『しろがねの牙』その名を超重剣。
 グラヴィオンは剣の柄をしっかりと両手で掴む。その瞬間、凄まじいエネルギーのスパークが巻き起こり、重力子循環の加速度が増した。
 保護用のフェイスガードが顔の下半分を覆い、その切っ先をゼラバイアに向けた。
「エルゴ・ストォォォォム!!」
 超重剣から放たれた重力子の嵐がゼラバイアを包み、その巨体を空中に舞い上げた。グラヴィオンは背部バーニアを全開し、ゼラバイア目掛けて跳躍する。
「超、重、ざぁぁぁぁぁぁぁんっ!!」
 振り下ろされた刃がゼラバイアを周囲の空間ごと斬り裂き、同時に重力子がエルゴフィールドを形成する。
「エルゴ、エンド……」
瞬間、フィールド内で凄まじい爆発が巻き起こり、断たれた空間が元に戻る際、フィールドごとゼラバイアの起こした爆発を吸引した。
 静寂が戻ると同時にグラヴィオンは大地に降り立つ。
「ゼラバイア消滅、臨界ポイントまで3255です」
 エィナの報告に、グランナイツ全員が緊張を解いた。しかし、テセラが慌てた様子で通信を入れたきた。
「ゼラバイア反応、消えてません! まだ生きてます!!」
「何!」
 いつも冷静な戦闘モードの斗牙が、珍しく驚愕の表情を浮かべる。前方に倒したはずのゼラバイアが再び姿を現したのである。
571砂男 ◆DlyW/s8ibQ :04/02/22 20:45 ID:RtLHAtFV
「バカな! どういう事だ!?」
 レイヴンもやや冷静さを失い、オペレーターメイド達に詰め寄った。
「検査結果出ました。あのゼラバイアは、コアを中心に合体したソルジャー級ゼラバイアで構成されています。
おそらく、コアが無事である限り、何度でも再生・合体が可能なのではないかと……」
 マリニアが緊張した面持ちで答える。
「では、さっきの超重斬は……」
「おそらく、エルゴストームに巻き込まれる直前に、コアだけを脱出させていたのだろう……」
 サンドマンは冷静に答えるが、その表情には焦りの色が浮かんでいるのにレイヴンは気付いていた。
「重力子臨界ポイントまで2977! これ以上の戦闘は危険です!」
 緊迫した表情でマリニアが報告する。レイヴンは仮面の下に苦悩の色を浮かべ、決断を下す。
「止むを得ん。斗牙、撤退だ!」
 レイヴンの命令に斗牙は迷う。その隙にエイジは通信に割り込んだ。
「ざけんな! シッポを巻いて逃げ出せってのか!?」
「状況を考慮しての戦略的撤退だ。戦闘中に合神が解除されたら、お前たちの命に関わる。それに、お前の体も限界の筈だ」
「勝手に決めつけんな! オレはまだやれる!!」
「脂汗を流しながら強がりを言っても説得力は無い!」
 レイヴンは慌てて手の甲で汗を拭うエイジを、冷ややかに見つめる。
「エイジ、お前どこか別の箇所も負傷しているな? そんな体でこれ以上戦闘が続けられると思っているのか?」
「く……」
 レイヴンの指摘に、エイジは言葉に詰まった。そして琉菜は何かに思いいたり、おずおずと口を開いた。
「エイジ……さっきアタシを庇った時…………」
 琉菜は今にも泣きそうな顔で、モニターの中のエイジを見る。
 血の気を失い、蒼白くなった顔に脂汗を滲ませ肩で息をしている。その姿に琉菜は胸が張り裂けそうになる。

572砂男 ◆DlyW/s8ibQ :04/02/22 20:46 ID:RtLHAtFV
「大丈夫だって言ってんだろ! そんな顔するなって!!」
 怒鳴るようにエイジはモニターに向かって叫ぶ。
「エイジさん、一度撤退しましょう……」
 リィルも泣きそうな顔でエイジを見る。
「リィルまでそんな顔するなって。前にも言ったろ? リィルは笑った顔の方がカワイイって……」
 エイジはそう言ってニッコリと笑う。リィルはその笑顔と言葉に頬を染め、ときめく胸を押さえた。エイジが心配なのは確かなのだが、
"カワイイ"と言われて、つい嬉しくなってしまう。
 しかし、口元が綻びそうになった瞬間、エイジの額から流れる血にハッとなり、また悲しそうな表情を浮かべた。
「やっぱり……お城に戻りましょう。その傷の手当てをしないと、エイジさんが……死んじゃう……。そんな事になったら、わたし……わたし…………」
 リィルは両肩を抱き、わなわなと震えた。その頬に一筋の涙が流れた。さすがにエイジの胸に罪悪感が芽生える。しかし、エイジは言った。
「ゴメンな、リィル。心配してくれるのは嬉しいけど、アイツを倒さねぇと……。オレなら大丈夫だ、信じろ!」
 優しい眼差しでリィルを見つめるエイジ。切ない眼差しでエイジを見つめ返すリィル。その二人の様子に、そっと唇を噛む琉菜。
「ねえ、エイジ。どうして今回はそんなに戦う事に拘るの?」
 そんな3人の空気を察してか否か、ミヅキが言葉を挟んだ。
「…………見ちまったからだよ」
「見たって何を?」
「オマエら……この街に来た時、何も感じなかったのか?」
 今しがたリィルに向けた物とは正反対の、暗い眼差しでエイジはモニターの仲間たちを見た。
「こんなデカイ街に人っこ一人いない。いたのはゼラバイアだけ。つまり、この街の人間はゼラバイアに皆殺しにされたって事だろ……」
 エイジはポツリポツリと言葉を繋ぐ。
「さっき琉菜を庇って戦ってた時、オレは見たんだよ。道端に落ちていた、血塗れのぬいぐるみを! 小さな子供が持ってるようなぬいぐるみだぞ?
あんなモン見せられて、目の前にその元凶がいるってのに、シッポ巻いて逃げ出せっかよ!!」
 エイジは怒声を上げ、モニター上のゼラバイアを睨み付けた。
「…………判った。戦闘を続行する」
 斗牙が前方を見据えて言った。
573砂男 ◆DlyW/s8ibQ :04/02/22 20:47 ID:RtLHAtFV
「トウガ!?」
「斗牙!?」
 琉菜とリィルは、同時に驚愕の声を上げる。
「でも……臨界ポイントまでに倒せないようなら撤退する。動けなければ戦えないからね」
 斗牙は戦闘時の顔で、しかしいつもの優しい口調で告げた。
「ああ、臨界ポイントまでにカタをつける! エィナ、大技はあと何回使える?」
「は、はい! 残りの重力子ポイントでは、プレッシャーパンチとクレッセントを1回づつ。それ以上はギリギリ動けるかどうかです!」
「上等!! みんな聞け! オレに考えがある」
 エイジは思いついた作戦を話す。その言葉に、全員が緊張の面持ちでエイジを見た。
「上手くいくかしら……」
 難しい顔でミヅキが呟く。
「大丈夫だよ。僕はエイジを信じる。シャドウ・コクピット、レフトドリラー・コクピット、
グラヴィティ・クレッセント、プレッシャー・パンチ、スタンバイ!」
「「了解!」」
 リィルと琉菜は同時にコンソールを操作し、発射準備を開始した。
 グラヴィオンの胸部分、Gシャドウの翼が下方にスライドし、それを取り外す。今、グラヴィオンの右手には巨大な三日月型の刃、グラヴィティ・クレッセントは握られたいた。
 左手でそれをなぞり、重力子エネルギーをチャージすると、刃全体が薄紫の光に輝く。
「グラヴィティ・クレッセント!」
「シュート!!」
 グラヴィオンは右手を振りかぶり、ゼラバイア目掛けてクレッセントを投擲した。そして素早く体勢を立て直し、左手を前方に突き出す。
「グラヴィトン・プレッシャー!」
「パァーーーーーーンチ!!」
 クレッセントに続き、琉菜を乗せたプレッシャーパンチが発射された。
574砂男 ◆DlyW/s8ibQ :04/02/22 20:50 ID:RtLHAtFV
 敵はデストロイヤー級からソルジャー級に分裂して攻撃を回避、その後コアを中心に再び合体する。クレッセントを見せ技にし、
時間差で放ったプレッシャーパンチでとどめを刺す。それがエイジの作戦であった。
 思惑通り、ゼラバイアは分裂してクレッセントを回避、再合体を開始する。その合体のわずかな隙を狙い、プレッシャーパンチがゼラバイアの巨体を抉った……かに見えた。
「くっ!」
 斗牙は表情を曇らせ、ゼラバイアを見つめた。再びゼラバイアが合体を開始する。わずかに敵の分裂の方が早かったのだ。作戦は失敗したかに思われた。
 しかし、エイジの瞳から闘志は失われていない。
「琉菜っ!!」
「判ってる!!」
 琉菜は操縦桿を握り、プレッシャーパンチを操作した。本来、高速で敵にぶつけるパーツに人を乗せるのは危険な事である。
グランディーヴァコクピット内に張り巡らされた重力フィールドが無ければ、着弾の衝撃で搭乗者の体も潰れるであろう。
 その危険を冒してまで有人にするメリット。それはパイロットがリアルタイムでプレッシャーパンチの軌道を操れる事であった。
 琉菜が操る鋼鉄の弾丸は、まっすぐ『それ』に向かって飛んでいた。
プレッシャーパンチの前方にある物。それは目標を失い、未だ宙を舞っている『グラヴィティ・クレッセント』であった。
プレッシャーパンチの拳がカッと開き、空中でクレッセントを掴む。同時にグラヴィオンからパンチ回収用のビームワイヤーが伸び、プレッシャーパンチと接続された。
だが斗牙はパンチを回収せず、あたかも鞭を振るうように腕を振り上げた。その動きに合わせ、ワイヤーを波打たせながらパンチが上昇する。
そして、斗牙は力いっぱい腕を振り下ろした。それと同時に、プレッシャーパンチのバーニアに、再び火が灯る。
凄まじい急加速で、クレッセントを握ったパンチが合体途中のゼラバイアに突撃した。
「プレッシャー・クレッセント!!」
「シュート!!」
琉菜とリィルはプレッシャーパンチの加速を上乗せし、クレッセントを放った。空気摩擦で表面を赤熱化させたクレッセントがゼラバイアを両断し、その衝撃で大地を抉る。
 刹那、辺りを揺るがすほどの大爆発が巻き起こった。
575砂男 ◆DlyW/s8ibQ :04/02/22 20:51 ID:RtLHAtFV
「やったか!?」
 レイヴンが緊張の面持ちでモニターを見つめながら言う。
「あぁ!?」
 しかし、テセラが絶望感を漂わせた叫びを上げた。
「ぜ、ゼラバイア反応、消滅してません! コアは無傷です!!」
「重力子臨界ポイントまで0127、稼動限界です!!」
「エイジさまぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!」
 マリニアの報告に、チュイルは両目に涙を湛え、『メイド』としてではなく、『女』として悲鳴を上げた。

「そんな……失敗だなんて……」
 琉菜はコクピットの中で脱力しながら、呆然とゼラバイアを見つめた。コアゼラバイアは、凄まじい速度で増殖を始め、その巨体を再構築している。
「トウガ、突っ込め!!」
 エイジの叫びに、斗牙は迷わずグラヴィオンを動かした。さすがに動けないゼラバイアに向かって、巨神の体が宙に舞う。
「グラヴィトン・クラァァァァァァァァッシュ!!」
 グラヴィオン必殺の飛び蹴りがゼラバイアに炸裂する。半分方再構築を終わらせていたゼラバイアの巨体を巨神の右足が貫く。
 しかし、コアゼラバイアはその踵からわずか後方に位置していた。最後の一撃も外してしまったのである。
「臨界ポイントまで0053、合神解除されます!!」
 エィナの声に、エイジは意識的にか無意識にか、コンソールを操作していた。
「まだだぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!」
 エイジは乱暴にコンソールのボタンを叩く。それは、プレッシャーパンチ発射時の体制固定プログラム起動のボタンであった。
 ふくらはぎ部分から、グラヴィオンの巨体を支える巨大な金属の杭が飛び出した。その杭にも重力子は循環している。そして、杭の射出口の直線上にコアゼラバイアがいた。
 杭はゼラバイアの体を貫き、完全に破壊した。コアの破壊と同時に、他のゼラバイアも自壊し始める。
 その瞬間、グラヴィオンの全身から煙が噴き出し、各グランディーヴァの合神ロックが解除された。パーツが外れ、グラヴィオンはグランカイザーの姿に戻ってゆく。
合神が解けるまさに寸前、グランナイツはゼラバイアの撃退に成功したのであった。
「へっ、ザマぁみやがれ…………」
 エイジは満足気に笑うと、そのまま意識を失った。

 
576砂男 ◆DlyW/s8ibQ :04/02/22 20:53 ID:RtLHAtFV
 サンジェルマン城の格納庫で、帰還したグランナイツをメイドたちが出迎えた。それ自体はいつもの事だが、今回は様子が違う。皆、一様に心配そうな表情を浮かべていた。
 先頭に立つチュイルは、涙で真っ赤になった瞳で節舷するグランフォートレスを見守っていた。
 司令室には、グランナイツ全員のバイタルデータがリアルタイムでグランディーヴァから送られて来る。戦闘終了と同時に、Gアタッカーから送られるエイジのバイタルデータが極端に低い数値を指し示しているのを発見した時、
チュイルはその場で昏倒しそうになった。
 実際、テセラが支えてくれなければ、ショックで倒れていただろう。それほど、エイジのバイタルデータは危険な数値を示していた。
 今は何とか気丈に振舞っているが、エイジの姿を見た瞬間、取り乱してしまう予感をチュイルは抱いている。
 もしもエイジの身に何かあったら…………。そんな事を考えていると、また涙がこぼれそうになる。泣きたい気持ちを懸命に堪え、小刻みに揺れる肩をそっと誰かが支えた。
 それは、チュイルの横に立っていた、看護メイドのディカであった。
「大丈夫よ、チュイル。エイジ様はきっとご無事。どんな大怪我をしていても、看護メイド長の名に賭けて、必ずお救いしてみせるわ」
 そう言ってディカは、慈愛の篭った笑みを浮かべてチュイルを慰めた。
「うん。ありがとう、ディカ…………」
 チュイルはニッコリと笑ってみせ、再びグランフォートレスの方を見つめた。
 やがてハッチが開くと、ディカは足早にグランフォートレスに近付いた。
 中からクッキーが現れ、出迎えのメイドたちに声をかけた。
「おおーい、ちょっと手伝ってくれ! それからトリア、急いでコッチに来てくれ! アタッカーのキャノピーが開かない、何とかしてくれ!!」
「判ったー、すぐ行くーっ!」
 大声で答え、トリアもグランフォートレスに向かって走り出した。それに合わせるように、チュイル、テセラ、マリニア、ちびメイド3人が続く。
 グランフォートレスの格納スペースでは、グランナイツたちが心配そうにGアタッカーを見つめていた。
577砂男 ◆DlyW/s8ibQ :04/02/22 20:55 ID:RtLHAtFV
「キャノピーをロックした状態で、エイジが気絶してるみたいなのよ。合神の強制解除の後だから、外部からの操作を受け付けないのよ」
 ミヅキがやって来たトリアに状況を説明する。何も出来ない無力感から、心底辛そうな表情である。
「お任せください。すぐに開けますから!」
 トリアは軽く自分の胸を叩き、すぐに持ち込んだ自分のパソコンをGアタッカーに接続する。
 手馴れた指使いでキーボードを叩くと、キャノピーのロックが外れ、中の空気が漏れる音がした
「これでヨシ! エイジさま、ご無事ですか…………って、ひょえぇぇぇぇぇぇぇぇっ!?」
 コクピットブロックを覗き込んだトリアが、素っ頓狂な悲鳴を上げる。
「どうした、トリア?」
「あ、アタッカーのコクピットが……血まみれになってるぅ〜」
 恐ろしい物を見たような表情でトリアはクッキーに報告した。
「ディカ!」
「はい!」
 クッキーとディカは素早くアタッカーに近付く。コクピットブロックを覗き、クッキーは息を呑む。確かにトリアの言う通り、コクピット一面が血まみれになっていた。
 その凄惨さは、同時にエイジの出血量が尋常ではない事を物語っている。
「くっ、やはりあの時、無理をしてでも城にお連れするべきだった。私の……判断ミスだ!」
 クッキーは激しく悔いるように歯噛みした。
「とにかく、医療室に運びます。大丈夫です、絶対にお助けしてみせます!」
 決意を秘めた眼差しでディカは静かに言う。クッキーは小さく頷くと、他のメイドたちと力を合わせてキャリーにエイジを乗せ、早足でそれを押した。
 生気を失ったエイジの顔を見た瞬間、チュイルは頭の中が真っ白になり、そのまま気を失った。
578砂男 ◆DlyW/s8ibQ :04/02/22 20:57 ID:RtLHAtFV
 手術自体は1時間ほどで終了した。そのタフさが幸いして、エイジは一命を取り留めた。
 しかし、エイジが目を覚ますまでは安心出来ない。そんな思いから、誰一人医療室の前から動けなかった。
「かなりの重態ですので、目を覚まされるには時間がかかるでしょう」
 ディカはそう全員に説明した。だが、エイジはすぐに目を覚ました。とは言え、ほぼ半日昏睡状態ではあったのだが。
 それでも、皆エイジが目を覚ました事を喜んだ。反面、タフだとは思っていたが、そのあまりにも常識外れの体力に、琉菜やミヅキは返って呆れてしまった。
「まったく、どれだけタフなのよ? そこまで行ったら、もう人間レベルじゃないわね」
 琉菜は軽口を叩きながらエイジを見た。こんな事を言ってはいるが、目を覚ますまでリィルやチュイルと一緒に、ほとんど尽きっきりで看病していた。
「うるせぇ、あんまり騒がしいから目が覚めたんだよ」
 エイジは憮然として琉菜から目を逸らす。大勢の人間に心配をかけた事は理解しているので、妙に気まずい思いをしていた。
「大体、大袈裟なんだよ、みんな。どうって事ねぇって言ってるだろ」
 バツの悪い思いで憎まれ口を叩くエイジを、ディカが冷ややかに見つめる。
「そんな事はありません。額の傷は7針縫いました。それから、肋骨の2本にヒビ、1本が完全に折れています。出血もかなりの物で、
ハッキリ言ってしまえば、帰還が後1分遅れていたら、エイジ様はお亡くなりになっていたかもしれません。折れた肋骨が肺に刺さる危険性もありましたし、そんな体で戦闘されるなんて自殺行為です。
今後は完全に怪我が治るまで、出撃も訓練も禁止させていただきます。すでにサンドマン様の許可も得ていますから」
有無を言わさぬディカの口調に、エイジは反論出来ず、ベッドに身を預けた。
「まあ、明日には自室に戻られても大丈夫でしょうが、今夜一晩はここでお休みになってください。いいですね?」
「判ったよ……」
「結構です。それでは皆さん、今日はお引取りください」
 ディカの言葉に、グランナイツとメイドたちは医療室を出て行こうとする。その背中にエイジは声をかけた。
「みんな……心配かけてスマン。それから、琉菜、リィル、チュイル……看病してくれてサンキューな」
579砂男 ◆DlyW/s8ibQ :04/02/22 21:01 ID:RtLHAtFV
「エイジさん……早く元気になってください」
「ぱよ! エイジさま、何かあったらいつでも行ってくださいね」
「エイジ……その……お大事に……」
 三者三様の言葉だが、全員がエイジの身を案じているのがヒシヒシと伝わってくる。
「それでは、私もサンドマン様にエイジ様のご容態の報告に行ってまいります。エイジ様、くれぐれもご無理をなさらないでください」
 皆が部屋を出た後、ディカもまた医療室から出て行った。
 一人室内に取り残されたエイジは、一つ大きなため息をつくと、静かに目を閉じた。強がりを言ってみたものの、かなりの量を出血した為、体中を何とも言えない倦怠感が包んでいた。
(アヤカ…………)
エイジの具合が悪い時、いつも姉のアヤカが看病してくれていた。だが、そのアヤカは行方不明である。
(そういえば、琉菜たちに看病してもらってた時、何かアヤカが傍にいたみたいだったな……)
 昏睡状態にありながらも、エイジはボンヤリと自分が誰かに看病してもらっているのを感じていた。傍にいた『誰か』が自分の髪を優しく撫でていた感覚がまだ残っている。
 それは幼少の頃、熱を出したエイジを看病しながら、そっと髪を撫でてくれたアヤカの手と同じような感覚であった。
(あれは誰だったんだ? 琉菜……いや、まさかな。チュイルか……それとも、やっぱりリィルかな? そんな事してくれそうなのは、リィルぐらいだもんな……。でも…………)
 そんな事をつらつらと考えているうちに、エイジはそのまま眠りについた。
580砂男 ◆DlyW/s8ibQ :04/02/22 21:10 ID:RtLHAtFV
今回はここまで。ようやく前期グラの小説2巻が手に入った喜びに記念投下(w
ぶっちゃけ、今回の話は全体を通して考えたら、まったく不要なのだが、
「オレの文章力で、どこまで戦闘シーンを再現出来るか?」を試してみたくて、ついやってしまったよ・・・。
まあ、何と言うか、俺グラヴィオンの俺エイジになってるなぁ。自分的には、昨日レスった裏テーマにそった話を
書けて満足なのだが、皆は納得してくれてるのだろうか?

>>566
ありがとう! アナタが元気をくれたお陰で、予定より投下量が増えた(w

そういえば、小説版ツヴァイでは、リィルがエイジを呼び捨てにしてて、タメ口だったのにビックリしたよ。
でも、オレはやっぱり「エイジさん」で敬語の方が萌えるので、今後もその方向で。
それと、オレがGアームと名づけた武器、「ガンブレイド」ていうのね。そのまんまじゃねぇか(w
581名無しさん@ピンキー:04/02/23 00:51 ID:I8INKB2Q
戦闘シーン良いなぁ……主に無茶具合が
流石に超重剣使ったらプレッシャーとクレッセントを撃つ余力は無いと思いますが

でもクラッシュ→固定杭のコンボは素晴らしいですな
「Gアタッカーにはこういう使い方もあるんだ〜!」という感じで
582名無しさん@ピンキー:04/02/23 01:43 ID:irIbjWXx
砂男さん乙。今回も楽しく読ませていただきました。
戦闘シーン(・∀・)カコイイ!!
583名無しさん@ピンキー:04/02/23 01:50 ID:HENh8aov
燃えました…描写も細かくて、本当凄いですね。
ゆっくりでいいので、ぜひ最後まで書き上げてください。
楽しみにしてまつ(・∀・)ノシ>砂男さん
584名無しさん@ピンキー:04/02/23 23:45 ID:9nSk3C+R
>砂男氏
毎回乙。
裏テーマ、うまく描けてると思いますよ。活躍しすぎな感もあるぐらいw
逆転に次ぐ逆転な戦闘は燃えまつ。
エイジ、戦闘だけでなく、女性キャラとの絡みでもかなり美味しいとこ持ってってるなー

個人的にはリィルフラグが続行なのがすげー嬉しかったり。・゚・(ノд`)・゚・。
本編がああなってしまっただけに。
585砂男 ◆DlyW/s8ibQ :04/02/24 22:53 ID:/INJuh88
さあ、続きを書いているは良いが、リィルフラグ話の構想が突然纏まってしまった為、
こちらを先に書きたい気もするが、やはり続きを急ぐとしよう。

>>581
うん、オレもそう思う(w 超重斬を使った後のピンチを書いてみたかったのよ。
ちなみに、もっとツッコメば、臨界ポイントが3000切ったら、プレッシャーパンチ使えません(1期8話参照)
無茶としては、他にも「超重剣とグラヴィトンソードの二刀流」「落とした超重剣をプレッシャーパンチで回収」
「グラヴィトンバイパーで分裂しようとする敵をがんじがらめにして、そのまま超重斬」とか考えてたよ(w
クラッシュ→固定杭のコンボは、パイルバンカー好きとしては、本編でマジに観たいです。

>>582-583
一括でスマソ。喜んでいただけて一安心ですが、個人的には「ちょっと表現細かすぎるかなぁ?」とも思います。
あそこまで細かく書かなくても、みんな判ってるワケだしね。

>>584
エイジマンセー厨のオレが書いている以上、エイジが美味しい所全て掻っ攫うのは当然(w
リィルフラグに関しては、この話全6話の予定(今は2話)だが、4話のチュイルの話が終わった段階で、
「琉菜フラグエンディング」と「リィルフラグエンディング」の2つに分岐します。
マルチエンディングってヤツですね(w 琉菜ファン、リィルファン、両方に喜んでもらえれば幸いです。
586名無しさん@ピンキー:04/02/25 02:12 ID:YHBclWx2
フルバーストがなかったのが少し残念。

しかし、いい出来だねえ〜。
本編も滅茶苦茶盛り上がってるし、しばらくは楽しめそうだ。
587砂男 ◆DlyW/s8ibQ :04/02/25 02:28 ID:NDChBVqi
今、気がついた。全6話じゃなくて全5話で、5話が2バージョンある、てのが正解だね。

>>586
フルバーストもやりたかったんだけどね。
内容的に、ミサイル使えない方が良いかな、と。
まあ、エイジの体力が、そこまで残ってなかったって事で一つ(w
588名無しさん@ピンキー:04/02/26 22:02 ID:cNBfqpab
どういうふうな見方をすればとーががヒロイン化するのか理解できないんだが…;
みんな俺とは違う見方をしているのか?

語り屋求む
589砂男 ◆DlyW/s8ibQ :04/02/26 23:16 ID:XkPIhLZi
>>588
まあ、嗜好は人それぞれだって事だ。あんまり気にしなさんな。
オレも正直「斗牙がヒロイン」というのは賛同出来ないのだが、
だからといって、そういう人たちがエイジ×琉菜、エイジ×リィルを否定しない限り、
オレも別段否定はしない。物の見方なんて、その人の自由だからね。
ココでも本スレでも、受け入れられない意見があれば、スルーすればヨシ。

何はともあれ、カップリングにせよ何にせよ、周りの意見に左右されない『信念』を持つ事。これが大事。
オレは今後、公式カップリングが決定したとしても、
エイジ×琉菜を基本に進んで行く。無論、誰ともカップルにならなくてもな!(w
590名無しさん@ピンキー:04/02/27 00:53 ID:njHJxtSs
ヤベーヨ、今週の展開・・・
サンドマンを殺したくなってきたよ、いやマジで・・・・
591名無しさん@ピンキー:04/02/27 00:56 ID:5D8v663T
してやったりですよ、1期の頃からエイジ×斗牙を推奨していた者としては。
でも本スレでカップリング騒いでるのはチョット、ねぇ・・・

本編はそろそろ主役交代ですかな。
紅ノ牙って、ビックリするくらいエイジそのまんまだしね。
592名無しさん@ピンキー:04/02/27 01:55 ID:vd14jKPN
>>588
普通なら男同士の衝突や仲直りが、エイジが保護者的に描かれていることと、
斗牙の作画がなよっとしていて瞳が潤んだりしているところが、女キャラを彷彿とさせている。
そのため、女キャラとの絡みよりも二人の関係が重視されていることも相まって、
斗牙がエイジのヒロインっぽく映ってしまうのではないかと。

こんなとこでどうでしょ。

>>589
さすがサンドマン様w
美学ですな。
593名無しさん@ピンキー:04/02/27 23:24 ID:5u6+4uED
・・・・なるほど‥‥‥言われてみればそーゆーふーに見えんでもないような気がするかもしんれない。
むしろ作り手のそういう意志を感じたかもしれな。
理解できたっぽい。ありがとう!
594名無しさん@ピンキー:04/02/28 00:42 ID:Wngh2MPd
>>590
同志よ……
今日の放送を見て初めておまいさんの哀しみが理解できた
おのれ、3℃マンめ……

姉萌えにとって最大の裏切りを受けた、この怒りと哀しみを鎮めるには、
もはや自分でエイジ×アヤカ(エロ有り)を書くしかないな!
595名無しさん@ピンキー:04/02/28 03:42 ID:zB5+1Mcc
>>590
>>594
同じく……
あのカコイイ3℃マンは幻想だったのか……
そして、ルナはますます背景に_| ̄|○
最近ミヅキのオパーイも見てないし

誰かこの傷付いたココロを癒すような作品をアプして
それかネト上にあるのでもいいから教えて、プリーズ
596名無しさん@ピンキー:04/02/28 11:45 ID:oY4LU3VX
誰か、サンドマンとアヤカの情事目撃してエイジ脱走→ユミに身体で慰められる。
が、情事の後を追っかけてきたメイド達とグランナイツに目撃されて、
斗牙、リィル、何故か琉菜Σ(゚Д゚)が大ショックな小説書いてくれぇ_| ̄|○
597名無しさん@ピンキー:04/02/29 03:18 ID:dCbSW5ug
>>596
ぜひ書いてくれ
598596:04/02/29 11:46 ID:DTBllvYP
Σ(゚Д゚)
599砂男 ◆DlyW/s8ibQ :04/02/29 22:56 ID:dsi7askb
いよいよ明日放送か。長い一週間だったよ。
さて、この度第二次HP作成計画が始動しました。
今回はちゃんとhtmlを勉強して(入門書見ながらとも言う)やってるので、
それっぽいモノが出来上がりつつあります。
そんなワケで、しばらくは今まで書いたSSをhtml化する作業にかかる為、
続きはちょっと待っててくれ。

しかし、この作業、カンタンに出来る方法ないんやろか……。
600名無しさん@ピンキー:04/03/01 12:05 ID:BulkU9+V
>>599
HPビルダーとか、ソフトを使えば作るのは楽だよ。
だが、ここぞという時に手でタグの修正が必要になるから
HTMLはやはり勉強しておいたほうがいい。
期待してます、ガンガレ!
601名無しさん@ピンキー:04/03/01 12:38 ID:TJG0Y3A5
>599
ワードやエクセルで作って「Webページとして保存」が
一番手っ取り早いYO
ガンガッテ!!
602砂男 ◆DlyW/s8ibQ :04/03/02 01:31 ID:NzfbSFas
8話視聴終了。オレにもレイヴンが欲しくなりました。
誰かオレのレイヴン(アヤカ)になってくれ(w
それにしても、アレックス良いヤシだよなぁ。アレックス×マリニアとか書きたい気分だ。

>>600-601
助言サンクスです。
とりあえず、近いうちに暫定的に公開予定。
恐ろしくシンプルなホムペに仕上がりそうです(w
603名無しさん@ピンキー:04/03/02 16:31 ID:7lpztkNF
>アレックス×マリニア
見事なまでに何の脈絡もない組み合わせだなw
むしろ、どうやって関連づけるのかが気になるので、所望したい気分
604名無しさん@ピンキー:04/03/02 16:56 ID:6uoViNhi
>>603
マリニアたんがアレックスのこと素敵って言ったの忘れたか?
605砂男 ◆DlyW/s8ibQ :04/03/02 17:23 ID:NzfbSFas
>>603
何故マリニアなのかは、単にオレの趣味……もあるけど、
3話で「結構イイ男」とトキメいていたので、
マリニア側にフラグが立った、という解釈もアリかなぁ〜と。
小説では、オペレーター3人娘も買い出し班に同行する事があるって話だし、
買い出しに来ていたマリニアが、街で偶然アレックスと再会し……みたいな話を考えたけど、
自分で言っておいてアレだが、書いてる余裕は無い罠(w
まあ、ツヴァイ最終回まで見て、グラントルーパー隊の顛末を見届けた後、
気分が乗ったら書くかも。
606名無しさん@ピンキー:04/03/02 20:12 ID:7lpztkNF
ああ、そういえばあったな。
すっかり忘れてたよ、スマン。
まあ、アレックスはイイキャラだから、美味しいネタかもな。
だが、真に見たいのはアレックス×女体化エイ(r
607名無しさん@ピンキー:04/03/02 21:13 ID:YuNDIyld
エイジは「勝気なヒロイン」って性格だと思う
608名無しさん@ピンキー:04/03/02 21:42 ID:jhp675TD
そこらへんの男より男前なヒロインになりそうだ
609名無しさん@ピンキー:04/03/03 00:05 ID:/4dxajBb
>>608
そりゃ元のエイジが男前だからに決まってるだろうが……
610名無しさん@ピンキー:04/03/03 00:17 ID:TjPWdVQ1
むしろエイジ×アレックス女体k(ry
611名無しさん@ピンキー:04/03/03 10:26 ID:eoiXOIaZ
エイジ女体化×レイヴンおにーさん
612名無しさん@ピンキー:04/03/03 14:05 ID:prv0HQOw
リィル×女体化エイジ
613名無しさん@ピンキー:04/03/03 15:56 ID:nTWfVe7c
ちびメイド's×エイジ(女装)
614砂男 ◆DlyW/s8ibQ :04/03/03 22:04 ID:Zv5i1a9C
何か妙な流れになってるなぁ……。

それはともかく、HP一応完成。
豪快なまでに殺風景なHPだが、仕様って事で一つ(w
とりあえず、ココに投下したヤツと、他のスレに投下したヤツの一部を収録してみた。

コソーリしたいので、URLは専用ブラウザ使えば一目瞭然な所を参照。
615名無しさん@ピンキー:04/03/03 22:33 ID:cRBX3IhS
>>砂男氏
サイト開設おめでd!
タグには問題が無いようなのに
異様に重いのはサーバー仕様でつか?
616砂男 ◆DlyW/s8ibQ :04/03/03 23:13 ID:Zv5i1a9C
>>615
サーバー仕様でつ…………多分。
更新してる時、たま〜に重くなったので、サーバーの方だとは思うんだけど……。
もし違っても、入門書片手にサイト作りしてる、
超初心者のオレにはどうにも出来ないワケだが(w

一般、18禁、ともにまだ収録してない作品もあるので、
良かったらまた来てね。
617名無しさん@ピンキー:04/03/03 23:21 ID:cRBX3IhS
ブクマしますた!
また遊びにいくね。ノシ
618名無しさん@ピンキー:04/03/04 19:58 ID:bLcgYd9m
>>616 砂男氏
せっかくできたサイトにケチつけるようで本当にスマソだけど、
各SSの文字が小さくてよみづらいんで、もう少し大きくしてくれると嬉しいなあ。
619名無しさん@ピンキー:04/03/04 20:06 ID:oBKhZ24V
>>616 砂男氏
おめでd。18禁に小泉真理があってちょっとワラタ。
また見に行くんでがんがってね。
620砂男 ◆DlyW/s8ibQ :04/03/04 22:02 ID:hI8vsXTD
>>618
んとね、よそから移してきただけのヤシもあるんだけど、
基本的にはアドバイスにあった、Wordの「Webページで保存」でファイル作ったの。
そうしたらね、入門書には無いような複雑なタグ満載だったのね。
フォントの変更の仕方が判らないよ、ルフィーラ…_| ̄|○
スイマセン、現状ではガマンしてください。ホントにスイマセン。
>>619
小泉真理を知ってるとは、アワーズ読者ですね?
アレはオレにとって、エロパロSS書きとしての原点になる作品です。
こいずみ作品はまだ残ってるので、随時アップしていく予定。

グラヴSSも、ココにうpった部分までは収めないとねぇ。

良かったらまた来てね、お二人とも。
621619:04/03/05 17:40 ID:8eKqj6rd
>>618
とりあえずフォントサイズをでかくして読んだら?
漏れも目がよくないからフォントサイズ変えて読んでるよ。

>>620 砂男氏
>アワーズ読者ですね?
ええ、もう少年画報社の雑誌は今は亡き少年キング時代から愛読してますよw。
ただ、一番好きなのはアワーズですけどね。
こいずみ作品のうp期待してますよ。

622名無しさん@ピンキー:04/03/06 00:33 ID:TtSnVVbm
なぁソルグラ、胴体をエイジと斗牙二人でやるんじゃないか
623名無しさん@ピンキー:04/03/07 22:54 ID:rmnzxlqb
砂男氏、女体盛りロストテクノロジー和えの作者だったのか…
いつぞやはお世話になりますた(っ´▽`)っ
624砂男 ◆DlyW/s8ibQ :04/03/10 02:08 ID:Wvm8lK+n
>>623
いえいえ、相変わらず書くの遅くてスマソ。
今オレ的にはグラヴィオンでアタマ一杯なので、
しばらくはGA物書かないですが、今後もヨロシクです。


それはそうと、9話観たワケだが、エイジとトウガが合流した時、
琉菜が「やったぁ! エイジ、トウガ!」とエイジの名前を先に呼んだのが、
何となく嬉しかったよ。フラグがどうとか言うつもりはないが、同志求む(w
欲を言えば、琉菜の救出は、白馬の王子様よろしく、
エイジにやってほしかったが、そこまで求めるのはワガママというものだろうね。
625名無しさん@ピンキー:04/03/12 01:17 ID:hwoH1uw5
今週はなんつーか・・・女キャラの立場なし?

やっぱ、リィルは「エイジさん」の方が萌えるな!
真っ先にエイジの名を呼ぶリィル萌え

>>624
慎んで同意しておこう
つーか、ルナはもうトウガのことはエイジに託しちゃったんじゃないかな
9話でもトウガはエイジがなんとかしてくれると信じきってたみたいだし
ルナにとって
トウガは「側にいてあげたい人」で、
エイジは「いざというときに側にいて欲しい人」
という位置付けなのかもしれない
626名無しさん@ピンキー:04/03/12 08:22 ID:zKZJiLEN
>>625
>やっぱ、リィルは「エイジさん」の方が萌えるな!
禿同

>真っ先にエイジの名を呼ぶリィル萌え
おかえりとただいまは良かったね。萌えた。

>琉菜
斗牙が片思いの相手で、エイジが幼馴染。
そんな印象を受けるな。
627名無しさん@ピンキー:04/03/12 11:06 ID:SreuYiLh
スタッフはイカレてる(褒め言葉)
エイナ、エロ復活おめでとう
眼鏡属性持ちの漏れでもイメチェン正解だと思うよ
628名無しさん@ピンキー:04/03/12 22:43 ID:2XjRHMqL
いいさ、俺はロンリーウルフで
「リィルがエイジにタメ口に萌える党」を発足する…_| ̄|○
弾劾案が出ないことを祈るばかりだが
629砂男 ◆DlyW/s8ibQ :04/03/13 02:39 ID:HXiz8oQM
>>628
タメ口も確かに悪くないんだが、オレはやっぱり「エイジさん」だな。
でも、二人の仲が親密になって、それから呼び捨てになる、てのも萌える(w

「なあ、リィル。オレの事はこれから『エイジ』って呼んでくれないか?」
「えっ? で、でも……」
「オレたちはもう恋人同士だろ? だったら、フツーにタメ口で話してくれよ。
その方が、より親しいカンジがするだろ?」
「そ、そうなんですか……? わ、判りました……じゃなくて……判ったわ。
(真っ赤になって)えっと……エ、エイ……ジ…………」
「面と向かって呼ばれると、結構恥ずかしいな……」
「もう、バカ……」
 そう言いながら、リィルはエイジの胸にそっと顔を埋め、
エイジもまた、その華奢な体を優しく抱きしめた。

みたいなベタな流れで(w
630名無しさん@ピンキー:04/03/13 07:03 ID:1iSEPFom
>>629
ベタ上等w
631名無しさん@ピンキー:04/03/13 17:21 ID:elQk+Id3
>>629

この野郎!ホントに・・・ホントに、最高だぁぁぁぁ!w
でも個人的には敬語なまんまのが萌えるかもしれない。

「なあリィル。今度、サンドマンに許可貰って、外に遊びに行こうぜ?」
「え・・・・私で、いいんですか?エイジさん・・・」
「リィルでいいんじゃない。リィルと、行きたいんだ。駄目か?」
「そんな!駄目だなんて・・・。すごく、嬉しいです・・・エイジさん・・・」
「リィル・・・」
見詰め合う二人、少しずつお互いとの距離が縮まって行き・・・


嗚呼っ、ベタ第二段っ∧||∧
632名無しさん@ピンキー:04/03/13 19:15 ID:J9gNHKdf
>>629>>631 GJ!
エイジ17歳、リィル14歳だから俺的には敬語の方がしっくりくるけど
タメ口も(・∀・)イイ!!
633名無しさん@ピンキー:04/03/13 20:42 ID:F9mYTNbR
本スレで以前即興で書いたやつ
叔父様プレイもいいなぁ(*´Д`)ハァハァ

「なぁリィル……」
「なんですか、エイジさん」
「アヤカとサンドマンがさぁ、結婚なんてことになったら、俺はおまえの叔父になるんだよな……」
「それは……そうなるわね」
「やっぱそうだよな……」
「エイジさん。エイジさんは、私にとってずっとエイジさんのままよ。お父様がアヤカさんと結婚なさってもそれは変わらないわ」
「いやいや、そうじゃなくてな……」
「?」
「えっとな……オジサマ、と呼んでくれないか?」
「えっ?」
「だ、だからさ……エイジさんじゃなくて、エイジ……オジサマと呼んでくれないかって……」
「エ、エイジさん?」
「頼む、リィル!一度でいいからさ」
「じゃ、じゃあ……エイジ……叔父様」
エイジ→(;´Д`)ハァハァ
634名無しさん@ピンキー:04/03/13 20:48 ID:uoqc9oQS
>>633
うわ・・・新視点・・・(汗
オジサマ・・・か・・・。いいかも・・・w




エイジ兄様・・・・・・なんてのはイカガナモノカ・・・(死
635名無しさん@ピンキー:04/03/13 21:36 ID:LqLcHxsb
エイジ兄様とか
エイジお兄ちゃんとか
エイジ兄ぃとか
エイジ兄チャマとか(ry

シスプリならぬニースプリンセス・リィルか
636砂男 ◆DlyW/s8ibQ :04/03/14 16:58 ID:KFpzEYND
>>631
それはアレか? 次にエイジとリィルのデート話書こうと思ってた、オレへの挑戦か?(w

GJです。やっぱりオレは

敬語>>タメ口
だなぁ。
637名無しさん@ピンキー:04/03/15 08:37 ID:1d3fRTlo
>>636
激しく期待>デート話
638名無しさん@ピンキー:04/03/15 20:07 ID:OEJT0BUE
俺はエイジ女化が見たい。
639名無しさん@ピンキー:04/03/15 22:54 ID:Sptnbghn
斗牙×女体化エイジとかどうよ

801とか女体化なんて、このアニメ見るまで
考えたこともなかったけど
この二人だったら萌える自信がある俺
640名無しさん@ピンキー:04/03/16 00:16 ID:a6Xz7f+6
>>639
やべぇ、それ見たい
641名無しさん@ピンキー:04/03/16 00:46 ID:11wT47JX
http://comic2.2ch.net/test/read.cgi/asaloon/1074010056/
ここの盛り上がりを見るとなんかいろいろ虚しくなってくるな…
642名無しさん@ピンキー:04/03/16 01:37 ID:MdN2hAaJ
なぜこっちでその欲望を吐き出してくれないのかと小一時間(ry
643 名無しさん@ピンキー:04/03/17 18:42 ID:QzTrm0Lw
何でもいいからエロ書こうよ
644砂男 ◆DlyW/s8ibQ :04/03/17 22:15 ID:3k/s9c53
801・女体化ネタが続くのは、オレとしてはあまりありがたくない流れなので、
今度の連休辺りに小ネタ投下しようか。例によってエロくはないんだがな(w
前に言ったのとはまた違うエイジのデート話だが、琉菜とリィル、どっちが良い?
645名無しさん@ピンキー:04/03/17 23:55 ID:JC5R8U5m
>>644
リィルたんが良いです!!!
お願いします!!!
646名無しさん@ピンキー:04/03/17 23:55 ID:eLOmgt7Q
>>644
琉菜でお願いしたいです
647名無しさん@ピンキー:04/03/18 00:41 ID:84YQVcgB
>>644
リィル!リィル!
648名無しさん@ピンキー:04/03/18 01:06 ID:DRwHcYS7
>>644
リィルでお願いします!!


そういや本スレでリィルが腐女子化してるなぁ……
アレはアレで微笑ましくて良いのだが
649名無しさん@ピンキー:04/03/18 01:18 ID:w6kIl3w0
>>644
リィルを是非に!!最近なんか琉菜ばっかりだし!w
650砂男 ◆DlyW/s8ibQ :04/03/18 22:40 ID:ozS27/1q
リィルキボンが多いので、リルリルでいきましょうか(この書き方だと、某バカばっかの人みたいだ w)
で、琉菜バージョンは自分ホムペにうpる時に、一緒にうpろう。

小説版ツヴァイをベースに、ゼラバイアとの戦いが終わって三ヶ月後、てな設定。まあ、その辺はあまり関係ないか。
要は平和なある日、デート中のエイジとリィル(琉菜)の前にある人物が、という話ですな。
順調に行けば、土曜の夜に投下予定。
あ、ちなみに小説ベースだけど、リィルは敬語喋りな。
651名無しさん@ピンキー:04/03/19 00:47 ID:ohkO3cxs
リィルデート(・∀・)イイ!!
ガンガッテください>砂男氏

本編が……なだけに。・゚・(ノд`)・゚・。
652名無しさん@ピンキー:04/03/19 01:37 ID:r9OOH+y1
本編はまるでゴミのようでした
このスレ的には結果的にいいのかも知れんが、ルナは噛ませ犬以下の扱い・・・
653名無しさん@ピンキー:04/03/19 02:20 ID:rHgCcNCT
なんかもう、絶望的な本編に比べると、砂男氏が闇夜を照らす一条の光に見えてきたよw
期待&応援してますんで蝶ガンガッテくだされw
654砂男 ◆DlyW/s8ibQ :04/03/20 18:55 ID:kHQW7olq
 ある晴れた日。エイジはリィルを連れて街へ遊びに出かけた。
 
 ゼラバイアとの戦いが終わり、かれこれ三ヶ月が過ぎようとしている。
 アースガルツは解散されたが、エイジはサンドマンの願いもあり、サンジェルマン城に留まっていた。
 サンドマンを『兄』と呼ぶには抵抗があるし、最愛の姉アヤカと仲睦まじい所などあまり見たくはないのだが、脱・シスコンの為もあり、城に残ったのだ。
 無論、城で暮らす理由はそれだけではない。世間知らずの斗牙の今後も気になるし、何よりもリィルの事が心配だった。
 いつか琉菜と話したように、『グランナイツ兄妹』として、まだまだ手のかかる弟妹を放ってはおけなかったのだ。
 しかし、リィルへの『思い』が妹に対するそれとは違い、一人の異性に対する『想い』へと変化するのに、さほど時間は要さなかった。
(いや、きっと最初から『妹』じゃなくて、一人の『女の子』として気になってたんだろうな)
 エイジは自分の気持ちをそう分析し、数多の紆余曲折を経てその想いをリィルに告げた。
 そしてリィルはそれに応えてくれた。
「わたしも……エイジさんには『妹』ではなく『女』として見て欲しかったんです……。だから……嬉しい…………」
 真っ赤になってそう言ったリィルの姿は、これまで何よりも大切であった姉の姿を打ち消し、エイジの心の一番大事な部分に、肖像画のように焼き付いた。
 そして、その日エイジは初めてサンドマンの事を『兄』と呼んだのであった。

「リィル、どこか行きたい所はあるか?」
 デートの定番(という具合に琉菜に入れ知恵され)として行った映画を観終わり、エイジはリィルに尋ねた。
「エイジさんと一緒なら、どこでも構いません」
 リィルはニッコリと微笑み、それから何か思いついたように手を叩いた。
「そうだ! エイジさん、わたし雄飛、喫茶店に行きたいです」
「喫茶店?」
「はい。その……『コーラ』を飲んでみたいんです。ダメ……ですか?」
 上目遣いにエイジを見つめるリィル。美少女にそんな仕草をされて、無碍に断れる男など存在しないだろう。
「構わないぜ。じゃあ、行こうか」
「はい!」
 エイジはしっかりとリィルの手を引き、雑踏の中を進んで行った。

 
655砂男 ◆DlyW/s8ibQ :04/03/20 18:58 ID:kHQW7olq
 喫茶店で仲良くコーラを飲み、楽しい一時を過ごした二人は、沈み行く夕日を眺めながら帰路についていた。
「キレイな夕焼けね……」
 リィルは立ち止まり、街を赤く染める夕日を眩しそうに見つめた。
「ああ。キレイだ……」
 エイジは夕日そのものよりも、むしろ日の光に照らされたリィルを愛しげに見つめる。
「わたし、夕日に照らされている風景って好きなんです。切ないような、それでいて優しげで、どこか温かい光で世界を赤く染める……
それがとてもキレイで……。日が落ちるまでのわずかな間だからこそ、より一層美しく思えるの」
「そうだな。夕日の光に照らされて、髪がそれを反射してキラキラ輝いてて……とてもキレイだ」
「え…………?」
 リィルは自分を見つめるエイジの眼差しに、みるみる頬を染めてゆく。
「も、もう! エイジさんったら…………」
 恥ずかしげに俯くリィルに笑みを浮かべ、その肩を抱こうとした時、エイジは不意に誰かの視線を感じた。
 反射的にそちらへ目を向けると、そこには一人の少女が立っていた。
「エイジさん?」
 エイジの様子に不審を感じ、リィルもその視線を追って振り向き、少女と対峙した。
「あ、あんたは…………」
「お久しぶりね、紅エイジ君」
 そこにいたのは、EFAのGソルジャー隊隊長、フェイ・シンルーであった。
「フェイ……だったか?」
「そうよ。覚えててくれて、嬉しいわ」
 言いながらフェイはエイジに近付き、ずいと顔を寄せた。
「今日は休みだったから、ちょっと街をブラついてたんだけど、こんな所で会うなんて偶然ね」
「あ、ああ、そうだな……」
 エイジは少しどぎまぎしながら、思わず身を引く。しかし、それに合わせてフェイがさらに近付く。
「私って友達いないから、こんな時でも一人ぼっちなのよねぇ。前にあなたに言われたように、性格が悪いせいかしら?」
「あ、いや、その……」
 エイジは慰安旅行で行った温泉地で、フェイと交わした会話を思い出す。
656砂男 ◆DlyW/s8ibQ :04/03/20 18:58 ID:kHQW7olq
「あ、あの時はオレもついカッとなっちまって、その……悪かったな」
「フフ、別に怒ってないわ。むしろ逆。私の周りには、あなたみたいなタイプがいないから、あんな事言われたの初めてだった……。
思った事を、思ったまま伝えられるその真っすぐさ……ちょっと羨ましいわ」
 フェイはさらに一歩前に進む。
「デート中だったの?」
 フェイはチラリとリィルの方を見る。
「あなたは確か……リィル・『ゼラバイア』だったかしら?」
 『ゼラバイア』という部分を妙に強調して言うフェイに、リィルはムッとした表情で反論した。
「違います。リィル・『サンドマン』です」
「そう。まあ、どっちでも良いけど」
 フェイは興味を無くしたようにリィルから視線を逸らすと、再びエイジを見つめる。
「そうやって仲良くデートをしている所を見ると、二人は付き合ってるのかしら?」
 ほとんど触れ合わんばかりの距離にまで近付くフェイとエイジの間に、リィルは強引に割り込んでエイジの腕にしがみついた。
「そうです! わたしたちは恋人同士です!」
 リィルはムキになったように言う。フェイの言動に、何か直感的な危機感を感じたのだ。
「そう……。じゃあ、これ以上ジャマするのも悪いわね……」
 そう言いながら、フェイはいきなりエイジの首に手を回し、そのまま唇を重ねた。
「!?」
「!!!!」
 エイジとリィルは驚愕に目を見開く。
 フェイはそっと唇を放すと、真っ赤になって呆然としているエイジに微笑みかけた。
「今日はこれで失礼するわ。また会いましょう、エイジ君」
 フェイは同じく呆然とするリィルを見下したような視線で見つめ、その肩に手を置いて耳元でそっと囁いた。
「エイジ君は必ず私のモノにしてみせるわ。EFAの将校としてではなく、一人の女として、ね。
せいぜい奪われないように気をつけなさい。まあ、無駄な努力だけど」
 リィルはその言葉にハッと我に返り、フェイを睨んだ。
 フェイは馬鹿にするような笑みを浮かべ、そのまま雑踏の中へ消えて行った。
657砂男 ◆DlyW/s8ibQ :04/03/20 18:59 ID:kHQW7olq
「リ、リィル……その……」
 無言でフェイの消えた方を見つめ続けるリィルに、エイジはバツが悪そうに声をかける。
 そのエイジを一度キッと睨み、リィルは無言で歩き出した。
「あ、ちょ、ちょっと待てよ、リィル!」
 足早に歩くリィルを、エイジは慌てて追いかけて行く。
「な、なぁリィル。もしかして怒ってるのか……?」
 一言も口を利こうとしないリィルに、エイジはおずおずと話しかけた。
「あ、あれは、その……そう! 不可抗力ってヤツだよ。オレは別……」
「わたし、怒ってなんかいません……」
 エイジの方を見ようともせず、ボソリとリィルは言う。
「オレが大事なのはリィルだけだ。だから……」
「怒ってません!!」
 リィルは足を止め、吐き出すように怒鳴った。そして顔を上げてエイジを見る。
 その瞳は不安に揺れ、うっすらと涙が浮かんでいた。
「リィル……」
 エイジが二の句を告げるよりも先に、リィルがその胸に飛び込んできた。
「ごめんなさい、エイジさん……。エイジさんの事は判ってるつもりだし、意味の無いヤキモチだって判ってるけど……
わたし、急に不安になったんです……」
 リィルはエイジの胸元に顔をうずめる。
「あの人にエイジさんを奪われるんじゃないかって、急に不安になって、わたし……それをごまかすのに、
エイジさんに八つ当たりして……」
 リィルは顔を上げ、まっすぐにエイジを見つめた。
658砂男 ◆DlyW/s8ibQ :04/03/20 19:00 ID:kHQW7olq
「……キスしてください」
「え!?」
「わたしにも……キスしてください。ダメ……ですか?」
「そ、それは……」
 エイジは困ったように頭を掻き、辺りを見回した。街中で繰り広げられているラブシーンに、通行人たちはさほど興味も無さげに、
チラリと一瞥するだけで通り過ぎて行く。
 そんなエイジを見つめ続けるリィルに、やがてエイジは決心を固めた。
「判った……。じゃあ、目を閉じてくれるか? その……さすがに照れる」
「あ……は、はい」
 リィルはエイジの胸元から一歩下がり、少し顔を上げて目を閉じた。
 エイジがその肩にそっと手を置くと、一瞬、ビクリと体が震えた。
 鼓動が早鐘のように鳴り響く。ほんのわずかな時間が無限に感じられたその時。
 エイジの唇がリィルのそれとゆっくり重なった。
「ん…………」
 エイジの温かさが唇を通して伝わって来る。リィルの体から、徐々に力が抜けてゆく。
 唇が離れ、リィルは目を開き、眼前のエイジを見つめた。
 エイジもまたリィルを見つめた。
「エイジさん……好き、大好き……」
「オレも……好きだよ、リィル」
 そして二人はもう一度唇を重ねた。お互いの愛を噛み締めるように……。
659砂男 ◆DlyW/s8ibQ :04/03/20 19:06 ID:kHQW7olq
小ネタ投下終了〜。

何つうか、フェイ萌えの人と、姉萌え属性の人ゴメンな。
オレ的には、フェイって、こういう略奪愛を企む系のイメージがあるんだな(w

まあ、この話はあくまでも小ネタなので続きは無いし、「こんなのフェイたんじゃねぇーっ!」とか、
「エイジ、フェイまで持って行く気かよ!」とか思う人、カンベンな。
では、琉菜バージョンに書き換えて、HPに収録するか。
660名無しさん@ピンキー:04/03/21 09:35 ID:tTyfafZx
>>659
グッジョブ!
そういえばフェイって姉属性だったよなぁ。
ミヅキとかアヤカの姉度が大きすぎて正しく認識できてなかったよw
661砂男 ◆DlyW/s8ibQ :04/03/21 22:32 ID:x9LFa+YP
そんなワケで、自分サイトにリィルVer.と一緒に、琉菜Ver.を収録。
やっぱ琉菜の方が気合い入って書いちゃったなぁ(w
まあ、見比べてみてくれい。
662名無しさん@ピンキー:04/03/22 11:53 ID:K2vj4kfU
なんとなくフェイ×アレックスが見たくなった今日この頃
663名無しさん@ピンキー:04/03/22 12:01 ID:dfGIcNjA
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。










キタ━━━( ´∀`)・ω・) ゚Д゚)゚∀゚)・∀・) ̄ー ̄)´_ゝ`)−_)゚∋゚)´Д`)゚ー゚)━━━!!!!
砂男殿!貴方は俺を萌え殺す気ですか!?GJです!w

いや、まぁ、こういっちゃフェイファンに悪いのかもしれんが、なんつ〜かイメージぴったりって感じ。(笑)
ああ、やりそ〜。って素直に思ったw
664名無しさん@ピンキー :04/03/22 22:27 ID:E04QRYvl
砂男殿 貴方のHPにはどうやって行けばよいのですか?
665砂男 ◆DlyW/s8ibQ :04/03/22 22:59 ID:fpq5MAjD
>>664
過去ログ嫁!(w
というのもアレなので、専用ブラウザ使ってれば一目瞭然な所参照。
ココでも、掲示板でも良いので、感想書いてくれると嬉しいでつ。
666ΨラムネΨ:04/03/23 01:29 ID:B4tuFakb
萌氏ぬw
667名無しさん@ピンキー:04/03/23 06:55 ID:76+ZCR35
最終回予告のチュイルだけで五回は抜きましたが何か?
668ΨラムネΨ:04/03/23 09:04 ID:Py8oGZ0p
あと1回だっけ、放送回数。。。
11話はなんとなく英司×瑠菜要素が入っててホッとした。
669ΨラムネΨ:04/03/23 16:22 ID:mJEg90Uf
エイジ×テセラのエロなんて書いてるんだけど、今更だと需要あるかどうかが。。
670砂男 ◆DlyW/s8ibQ :04/03/23 18:44 ID:r17e00k4
>>669
オレがいつまで経ってもエロ書かないので、どんなカップリングでも需要あると思うぞ。
期待してるので、是非。

そんなワケで小説版ツヴァイ2巻の、傷心の琉菜をエイジが慰める所と、ラストの方だけ読んだ。
エイジ×琉菜のヤシ必読ですよ。オレ的には、この小説版が公式ストーリーにケテーイ(w
671ΨラムネΨ:04/03/23 18:56 ID:mJEg90Uf
最近書き始めたばかりで描写が下手なんだが。。
期待どうもw

俺もエイジ×琉菜派でつね。
琉菜も入れてみようかな、小説に。
672ΨラムネΨ:04/03/23 22:06 ID:mJEg90Uf


 ゼラバイヤとの戦いが終わった。今の心境を一言で表すなら・・・


「暇だ・・・」


 戦いが終わり世界が平和になったまでは良いと思う。・・ただ、いきなり普通の日常に戻ってし
まうと、自分を震えさせるような刺激が無い。
 馬鹿な話、何か他に『カイジュウ』とか『ウチュウジン』とかが地球をぶっ壊しにでも来ないかな。
 ・・そんなことを考えていた。
 英司はサンジェルマン城の自室のベッドに寝転がり、天井を見つめる。
 そっと目を瞑り、戦いの記憶と仲間の顔を思い出した。

 ・・・。

 思えば、刺激に満ちていたゼラバイヤとの戦いに、自分の身体は慣れてしまったんだろう。
 アヤカを探しにこの城へ侵入してアホみたいに捕まって・・。
 ・・8割がた成り行きで『巨大ロボット』の『足』の操縦桿を握った。
 莫迦々々しいこと極まりないが、自分もそれなりに地球のことを考えていたんだろう。結果的に
平和になったから良いのだが・・。

 ・・・。

「暇だな・・暇だ・・暇暇暇...」
 何回そう呟いただろう・・。本当に暇なんだから仕方ないだろう。

 "何かこう・・ちっこいゼラバイヤの生き残りでもいて、それが原因で大事に発展するとか・・・?"
673ΨラムネΨ:04/03/23 22:06 ID:mJEg90Uf
「無いよな・・」
 エイジは身体を起こし、散歩でもしに部屋を出た。
 そこにチュイルがいた。
「あ、エイジ様」
「ん・・よぅ、チュイル・・」
「ぱよ?・・エイジ様ぁ?どうしたんですか、元気ないですぅ」
 エイジの返事にいつもの元気が無かったことを察したチュイルが、心配のまなざしを英司に向ける。

 "元気ないっていうか『暇』なんだ"

 そんなこと言えるか。
 何か変なことを要求しているような気もしなくないので言わなかった。
「ちょっとな・・。ああそうだ、外でブラブラしてくるから何か聞かれたら『散歩している』
とでも言っといてくれ」
「えぁ、は、はいですっ。行ってらっしゃいませっっ」
「おう」
 ぺこりと頭を下げるチュイルを背に手を振った。
 城を出てすぐに妙な物を見つけ拾い上げた。
「何だこれ・・・」
 ガラクタ・・・としか思えない変に黒い機械の残骸だ。かすかに、怪しく光ってるような
気もしなくない。
「まだ生きてるのか・・?このガラクタ・・・」
 ――――もしかしたら――・・・。
 直感的にそう思った。
「これってよ・・あん時のゼラバイヤの残骸か・・・?」
 自分に聞いてみた。ガラクタに、かも知れない・・。
 サンジェルマン城が宇宙船として飛び立った時に戦った3機のゼラバイヤに
黒い機体があったような・・・。
「何にせよ・・ぶっ壊しといた方が良いか」
 英司は地面に叩き潰そうとして躊躇った。
674ΨラムネΨ:04/03/23 22:08 ID:mJEg90Uf
 "さっき言ったまんまじゃねーか?"

「こいつが原因で大事に・・・・・」
 本当にそうなれば厄介ごとが増えるだろうが、暇な日常を――・・・・・。
「・・・なるわけねーよな」
 
 "ぶっ壊しちまおう。そうした方が良い"

 そう思った刹那。
「ぅ・・・」
 急に激しいめまいと頭痛がエイジを襲った。手にしていたガラクタが黒く、
紫がかった光を放ちだした。
「な・・何なんだっ!!」
 そのガラクタはみるみるうちに変形し、エイジに取り付き始めた。
「ち、畜生・・・離れろ・・!!」
 頭がはじけそうなほどの頭痛がエイジを混乱させた。

 次第に何も考えられなくなる。
 ただただ、取り付かれる自分の身体への痛みと激しい頭痛に悶え苦しむだけだった。
「ぐっ、ぐああぁ!! う・・! くっ!! うあああああぁぁぁぁ!!」
 断末魔の苦しみとも取るべきか、エイジの命が流れ出ていくようだった。

 ・・・。

 気が付けばエイジはベッドの上だった。
「気が付きましたか?」
 テセラだった。
「俺は・・・」
「びっくりしましたよ。凄い汗で倒れているんですもの」
「・・・」
675ΨラムネΨ:04/03/23 22:09 ID:mJEg90Uf
「倒れていたこと知られると大騒ぎになりそうなので、一応秘密にしておきましたけどねっっ」
 ・・・ここ数時間の記憶が無い。いや、倒れていた理由が分からない。
 何があったんだろうか・・。
「テセラ、何で俺は倒れてた?」
「はぁ?えぁ・・な、何でと聞かれましても・・・・私には・・」
「そうか・・」
 取りあえずまた目を瞑った。
 思い出そうとするが何も出てこない。
「そういえば―・・・」
「んあ?」
「そういえば、琉菜様が帰ってきたそうですよ?」
「ふ〜ん・・・」
 エイジからしてみれば『五月蠅いのが帰ってきた』としか取れないのだが・・・。
「あとで挨拶でもしに行ってみてはどうですか?」
「んあ、ああ・・。・・・・テセラ、暖房が効きすぎだ・・下げてくれ・・・」
 自分の汗に気づいた。熱い。
「えぇ?? え・・あの・・・暖房効かせていないのですが・・・・」
「はぁ?? ・・だってよ・・こんなに熱いじゃね―・・・!!」
 物言おうとした瞬間だった。

 ドクンッ!!

 心臓が大きく脈を打った。

 ドクンッ!! ドクンッ!!

「ぅっ・・・・!」
 息が苦しくなり、胸を押さえた。すぐさまテセラがエイジに寄る。
「ど、どうされました!? エイジ様!?」
「く・・っ・・・ぐぁ・・・ぁぁぁ・・・・!!」
676ΨラムネΨ:04/03/23 22:10 ID:mJEg90Uf
 息ができなくなる。
 テセラはエイジのもがく姿を見てあたふたしていた。
「エイジ様! エイジ様!! 大変っっ、ど・・どうしたらっっ」
 今にも泣きそうな顔をしているテセラの顔も知らず、エイジはただ苦しむだけだった。
「ぐっ! ぐあっ・・!! うぅぅうぅううう!! うぁぁぁぁぁああああ!!!」
 エイジの意識が飛んだ。
 まるで命亡き抜け殻のようにベッドに静かに横たわった。
「エイジ様!!? エイジ様!!? エイジ様ぁ!!!」
 ゆさゆさと英司の身体をゆするが返事が無い。
「エイジ様・・? ぇ・・そんな・・エイジ様・・・?? ・・・エイジ様ぁ・・!!!」
 ・・・名を呼んでも全く反応が無い。
 胸に耳を当てた。

 ・・・脈が無い。
「そんな・・・嘘・・ですよね・・・・?」
 テセラの目から『疑い』と『不安』と『直感』が混じった雫が頬を伝り落ちた。
「エイジ様ぁ・・エイジ様ぁ・・・エイジ様ぁ!!」
 エイジに返事は無い。
「・・・・そんな・・・」
 テセラの膝がガクッと落ちた。口を押さえる。
 エイジが死んだ。
「ぁ・・ぁぁぁ・・・・」
 エイジの顔を覗く。
 すると――・・・
「・・・・・・」
 目がゆっくりと開いた。
「え、エイジ様!!!」
「テセラ・・・」
「エイジ様!! ・・冗談は止して下さい・・・ぅぅ・・私・・エイジ様が死んでしまったかと・・」
 エイジはゆっくりと身体を起こし、テセラを見つめた。
677ΨラムネΨ:04/03/23 22:11 ID:mJEg90Uf
「エイジ様・・こんなこともう止めてくださいね・・・心臓に悪――・・・ぇえ??」
 テセラはエイジの胸の中にいた。抱き寄せられたテセラの身体は
突然の出来事に硬直していた。
「え・・エイジ様・・・・??」
「テセラ、男に抱かれたことあるか」
 テセラが固まる。目が点になった。
 エイジの口からそんな質問がされるとは思ってもみなかったし、そういう質問をするような人
だとは思えなかったからだ。
「や・・・離して下さい・・・・」
「逃げるなよ・・抵抗しないほうが身の為だぜ・・・」
 テセラは離れようとするが、エイジにぐいっと抱き寄せられて恥ずかしい気持ちになった。

 "こんなところをブリギッタ達に見られたら・・・。
  ブリギッタだけじゃない・・。チュイルやリィル様にまで見られたら・・・・"

「エイジ様・・止めて下さい・・・」

 "エイジ様に想いを寄せる人皆に知れたら・・・・"

 チュイルやリィル、もしかしたら琉菜もエイジのことが好きなのかもしれない。
 エイジを想う人にとって、自分がこうされていることをその人に知れることは、
その人を裏切る行為につながる。
「エイジ様・・・離して・・」
 か細い声で抵抗しようとするがエイジが離すわけもなく、とうとう首筋にキスし始めた。
「はぁぁ・・ダメ・・・です・・・・・」
「嫌なら大声出しゃ良いだろ」
 できない。
 大声を出せば少なからずともチュイルが飛んでくる。もちろん他の皆も。
 そうなると・・・・・。皆を裏切りたくは無い。
「ん・・エイジ様・・・私なんかにこんなことするより・・ぁ・・・ちゅ、チュイル達に・・・」
678ΨラムネΨ:04/03/23 22:11 ID:mJEg90Uf
 力が入らないのか、震えた声で訴えてくるテセラだが、馬の耳に念仏。
 全く聞いちゃいない。
「大声出さないんなら、自分に覚悟を決めるんだな・・・」
「そ、それってどういう・・・・きゃ・・っっ」
 エイジはテセラをベッドに押し倒した。
「やっ・・・!!!・・・」
 テセラが言葉を発する前に、テセラの口はエイジの口で塞がれた。
 言葉を無くし、ただエイジの行為に受身になっている自分を見失っていた。
「ん・・・」
 テセラの頭が真っ白になった。
 その白いキャンバスに『初めてのキス』という文字がずらりと並んでるようだった。
「ちゅ・・・ん・・・・ちゅく」
「んんっ・・・・んっ・・・」
 テセラは夢中になった。相手がエイジだというのも忘て恋人とキスするかのように
エイジの首に腕を絡め、キスに没頭した。
 エイジはそんな様子のテセラを確認し、テセラの胸に手を入れて揉みしだきはじめた。
「んんっ・・・エイ、ジ・・・様ぁ・・・・んんんんっっ」
 左手は胸の先端を指でこねながら『の』の字を描くように大きく揉みしだかれ、
右手は股間へと伸びた。
 スカートの中に手を潜り込ませ、そのまま下着の中に右手を挿入し、硬く勃った突起を指で擦る。
「あ、ああぁぁぁぁ!! ん! エイジ様ぁ!! んんん・・っっ・・んんーっっ」
「・・ちゅく・・気持ち良いだろ・・・ちゅく・・ちゅ・・・」
「んんっ、ちゅ・・は、はぃぃ・・・んぁっ・・・」
 テセラの服を脱がしにかかった。
 ゆっくりと背中のファスナーに手をかける。
「あっっ、だ、ダメですっっ・・そんな・・・恥ずかしい・・・」
「安心しろ・・・直に慣れる」

 エイジがまるで別人だった。
679ΨラムネΨ:04/03/23 22:12 ID:mJEg90Uf
 とはいってもテセラにそんなことを考える余裕は無く、肌蹴られていく自分の身体に
正直になるしかなかった。
「意外と可愛い下着付けてたんだな」
「ぁぅ・・・」
 恥ずかしさでいっぱいになる。
 そんなことはお構い無しに、エイジは胸を鷲づかみにし、激しく揉みしだいた。
「ぁ・・ぁ、ぁあっ・・・・気持ち良い・・・です・・」
 妙な感覚に襲われ、また頭の中が真っ白になる。エイジの愛撫に夢中になった。
「ぁぁぁあ・・・ぁっ、ぁっ、ぁっ・・」
 エイジも彼女の胸を揉みながら首筋にキスを繰り返し、テセラの感度を高めていった。
「もっと気持ち良くしてやるよ」
 そう言って唇を徐々に下へ下へと降ろしてくる。
 胸を揉むのを止め、背中に腕を回して固定し、あらわになったその胸の先端を口に含んだ。
「ぁぁぁあああ! え、エイジ様!! そんなっっ」
「ちゅく・・・・・レロレロ・・・・」
 口の中に含んだ突起を弄ばれ、テセラは何か切ない気持ちになる。
「ぁ・・ぁん・・・エイジ様ぁ・・・」
 だんだんとエイジに溶け込んでいくような自分を感じた。

 "何で・・・?"

 疑問が浮かんだ。でも考えることはできなかった。
 そんなテセラの目に入ってきたもの・・・。

 "な・・!? ゼラバイヤ!!?"

 エイジの愛撫に夢中で気づかなかったが、かすかにエイジを取り巻くオーラがゼラバイヤに似ていた。
「なっ・・ぁ・・エイジ・・様っっ、ぜ、ゼラバイヤがっっ」
「・・・・」
 エイジは無視した。ただひたすらテセラを愛撫し続けるだけだった。
680ΨラムネΨ:04/03/23 22:13 ID:mJEg90Uf
「えい、じ・・さまっっ・・・・ぜ・・らばいやっっ」
 無視されても尚訴えかけるテセラだが、エイジの愛撫にまともに喋れない。
 エイジはテセラの下半身を脱がしにかかった。
「エイジ様っっ・・だ、だめええぇぇぇ・・・」
「少しは黙ってろ・・・」
 テセラの胸の突起を甘噛みした。同時に、股間の突起を指で摘んでこねあげた。
「ひゃふっっ・・・・」
 全身を伝って股間まで刺激が伝わる。テセラは可愛らしい声を出してイってしまった。
 それは本当に軽くイった程度だったが、テセラには十分快感だった。
「はぁ・・・はぁ・・えい・・じ、様・・・」
「可愛いぜ、テセラ」
 テセラははぁはぁと息を切らしながらエイジを見つめた。
 自分は押し倒されたというのに、エイジが愛しく思えた。
「・・はぁ・・・はぁ・・エイジ様・・・はぁ・・」
 そんな時だった。
 部屋の扉の向こうから人の足音が聞こえた。

 コツコツ...

 その足音に真っ先に気づいたのはエイジ。
「ん・・・?」
 耳を澄ませてみると、何か叫んでいるようだ。

 "テセラー! エイジー!"

「琉菜・・・か・・?」
 ふっと理性を取り戻したエイジ。
 さっき大声を出していたのに気づいたのか、琉菜がエイジの部屋に向かっていたのだ。
「ちっ・・・」
「えいじ・・さま・・?」
681ΨラムネΨ:04/03/23 22:13 ID:mJEg90Uf
「テセラ、手伝え」
 テセラを開放すると、エイジはドアの影に隠れて電気を消した。
「て、手伝う・・? 何を・・ですか・・・?」
「琉菜まで押し倒しちまいそうだ・・」
「えっ、そ、そんな・・琉菜様にもするんですかっっ」
「分かんねーよ・・理性が言うこと聞かない」
 そんなエイジを見てテセラが目を丸くした。
 エイジを覆う紫色を帯びたオーラ。ゼラバイヤのオーラに気づいた。
「エイジ様!! ぜ、ゼラバイヤが・・っっ!」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・悪ぃ・・」
 刹那。
 エイジの腕から無数の糸がテセラを絡めた。
「な、何ですか!!? え・・・え、エイジ様!!」
「・・・・少しの間眠っててくれ」
 エイジが腕に力を込める。糸に電流が流れ、その電流がテセラを直撃する。
「きゃあああああぁぁぁぁぁぁ!!」
 叫び声をあげた。だがそれも一瞬で、テセラは静かにベッドに倒れた。

 逆に騒がしくなったのは部屋の外だった。
 テセラの叫び声を聞いた琉菜が颯爽と部屋に駆けつけ、ドンドンと部屋のドアを叩き出した。
「テセラー!!? 何、今の叫び声!! ねえ、テセラ!!? エイジ!!? いるんでしょー! 返事してー!!!」
 エイジはテセラの身体をクローゼットの中に隠し、部屋のドアを開けた。
「よう」
「ああ! エイジ! あんたまさかテセラに変なこと!!」
「してねーよ」
「嘘!! 今テセラの叫び声が聞こえた!! あたし聞いたんだからね!!」
 相変わらず迫力ある口調で、今にもエイジを押しのけそうな雰囲気だ。
「テセラならサンドマンのところに行ったぜ」
「下手な嘘つかないでよ!! ねえ、テセラどこ!!?」
「ったく・・・」
682ΨラムネΨ:04/03/23 22:17 ID:mJEg90Uf
げぇ。。描写下手くそだなぁ。。。
エロシーン短いし.:゚(ノД`)゚:。
琉菜に力入れたいので・・・って言っても下手くそだから力入れてるのかどうか分からないけど。。
取りあえず今日はここまでで。。。
683名無しさん@ピンキー:04/03/24 00:40 ID:taHlPQGB
フェイ×アレックスキボン
684名無しさん@ピンキー:04/03/24 08:09 ID:lW4VPPSk
誰かマリニアもの書かないかな…
685名無しさん@ピンキー:04/03/24 15:22 ID:qvOVtQZ5
フェイ×斗牙キボン
686名無しさん@ピンキー:04/03/24 15:52 ID:FZ+Ns3xs
>>685
俺も読みてぇ〜!
687名無しさん@ピンキー:04/03/24 16:26 ID:D+8Z2d0c
琉菜×リィルとか
688ΨラムネΨ:04/03/24 18:46 ID:YKwAI1n0
>>687
それ良いw
俺も読みたいな♪
689名無しさん@ピンキー:04/03/24 19:46 ID:77cjPngT
>>685
言葉攻めで斗牙をいじめるフェイたん
俺も読みたい
690名無しさん@ピンキー:04/03/24 20:50 ID:L+6zR4kk
お、なんか盛り上がってるな
ところで、ツヴァイ2巻ってもう出てるん?
明日、買ってくるか
691名無しさん@ピンキー:04/03/24 20:54 ID:d6su9xvl
トリア×グランディーバは駄目ですか?(w

整備しているうちにムラムラきちゃってドリルにこすりつけながら達するトリアたん…(・∀・)イイ!!
692砂男 ◆DlyW/s8ibQ :04/03/24 22:39 ID:tUV1nre9
>>690
オレはもう買ったよ。
エイジ×琉菜なシーン満載で、オレにとっては夢のような本だったよ(w
何というか、勝手に続き書きたくなったぐらいだ。
君がエイジ×琉菜なら、迷わず買え(w
693名無しさん@ピンキー:04/03/24 23:42 ID:MF+2sRFQ
流れが分かりませんがとにかく投下してみる
694グラヴィオン 9話:04/03/24 23:43 ID:MF+2sRFQ
 ――斗牙、私と来なさい

 フェイの甘い囁きが、仲間を失い、追い詰められた斗牙の心に染み渡る。

 ――何も考えず、感じず、私の言うとおりにしていればいいのよ。……子どもの時みたいに

 考えなくていい。感じなくていい。仲間の死に胸を痛めることも、それが自分のせいであった
ことも、もう何も。

 ――ね、斗牙。私といらっしゃい

 差し伸べられるフェイの手は、この苦しみから自分を救う天使の御手となって斗牙の瞳に
映っていただろう。重ねた掌から感じる暖かみは、傷ついた斗牙を癒すには十分だった。
フェイに手を引かれ、斗牙は施設を後にする。もしかするとこれは己の犯した罪から逃げて
いるだけなのではと脳裏をよぎるが、
(嫌……もういいよ、考えるのは。感じるのは…………苦しむのは)


「斗牙ぁっ!」
 閉ざされた施設の扉を押し開けてエイジが辿り着いた時、そこはすでに二人が去った後
だった。
「っくそぉ!!」
 斗牙を見つけられなかった苛立ちを戸枠にぶつける。打ちつけた拳はひりひりと痺れるが、
それは些細過ぎることだった。
695グラヴィオン 9話:04/03/24 23:45 ID:MF+2sRFQ
 いつかエイジに言われたように、僕は化物でいい。それで苦しんだり悩んだりする必要が
ないなら、喜んでそう呼ばれるよ。
 エイジ、ミヅキ、リィル、琉菜…………エィナ。

「斗牙、どうかしたの?」
 フェイから呼ばれ、陰鬱に囚われていた意識が一気に覚醒するのを斗牙は自覚した。心
の葛藤から逃げた彼の表情は、役目を終えた炭のように疲れきっていた。
「どうもしないよ」
 フェイは「そう」と素っ気無い。
 言われたとおり、斗牙は彼女に名を呼ばれるまで頑なに意識を胸の奥底に閉じ込めていた。
ので、今自分がどこにいるのか、どれだけ時が経っているのかまったく分かっていない。
「ここはGソルジャー隊のリーダーである私の部屋よ」
 斗牙の心中を解しフェイがそう説明する。言葉の端から彼女の自尊心が滲んでいることを
もちろん斗牙は察した。
「あなたはこれからGソルジャー隊の一員として私の下で戦うの。もう話は通してあるわ」
「そう……なんだ」
 切れの悪い斗牙の言葉を訝しく思い、フェイは鼻先が触れ合いそうなほど近くまで詰め寄った。
「あなた、今まで話を聞いてなかったの?」
「ご、ごめん」
 鼻にかかるフェイの熱い吐息ときつく責めるような口調に思わず顔を背けた。
 怒られることには……責められることにはもう慣れたよ。今更蔑まれても……。
「いいえ。それでいいの」
 そう思っていたから、斗牙にはフェイの優しい声に耳を疑った。意外な言葉に顔を上げ、再び
フェイを鼻先に感じる。
696グラヴィオン 9話:04/03/24 23:46 ID:MF+2sRFQ
「あ――」
 首に腕を回され、斗牙の身体が硬直した。予想だにしないフェイの行動に戸惑うが、
「あなたは私の言う事だけ聞いて…………他人の言う事に耳を貸さず、私の言う事だけを
聞いていればいいの」
 微笑みながら呪詛のように繰り返されるうちに、身体の緊張が解けていく。代わりに彼女
の声が、まるで耳元で囁かれているように鼓膜を振るわせる。
 施設でフェイに誘われた時と同じく、斗牙の意識は沈み込もうとした。
「こっちに来て」
 気の抜けていたところで腕を引かれ、斗牙はバランスを崩しそうになった。構わず腕を
引くフェイのせいでとうとう足をもつれさせ倒れるが、そこは弾力ある場所だったために
痛みはなかった。
「フェイ、何……!?」
 開いた口がフェイの唇によって塞がれた。斗牙がそれに気付いたのは、唇をフェイの舌
が妖しくなぞった時だった。感じたことのない刺激に不快感にも似たものを覚え、咄嗟に
身をよじってフェイの口づけから逃れた。
「――やめてっ! 何を、何でこんな……」
「あら、男と女がベッドの上ですることは一つしかないでしょ?」
 斗牙は息を呑み、そのときやっと自分が倒れているところがどこか分かった。彼は室内
のベッドに倒れ、フェイの柔らかく暖かな身体が、女性らしい軽やかな重みをもって折り重
なっている。眼下には熱を帯び潤む瞳と朱色に染まる頬、密着し形が変わっているのが
服の上からでも分かるフェイの双房があった。
「あなたは私の言うとおりにすればいいの。分かった? 分かったなら力を抜いて……
私に全部委ねるの」
「あ……ああ…………」
697グラヴィオン 9話:04/03/24 23:46 ID:MF+2sRFQ
 彼女の言うとおり――それは今の斗牙がすがれるたった一つの救い。言うとおりにすれば
いいんだ、そうだ……フェイの言うとおりに。
「ふふ、いい子ね」
 強く触れ合う彼の身体から力みが抜けていくのを肌で感じると、再びフェイは斗牙に口づけ
た。今度は舌を這わせても抵抗しない。
「まるで人形ね」
 蔑むような言葉だが、フェイの表情は悦びを醸し出していた。一旦離した口をまたつなげ、
今度は舌を斗牙の中にまで進める。咥内を舐り回すほどに斗牙の身体が小刻みに痙攣し、
舌同士が接触した時に最も大きく反応する。
 斗牙は人形じゃない。男なんだわ。
 彼の感じる姿に、彼女の女の部分が強い刺激を受けた。
「斗牙、あなたも私を求めて……」
 言われるまま、斗牙はフェイを求めた。下から激しく強く口づけし、口内に浸入してくる斗牙
に応えてフェイの一層彼の口を貪る。
「子どもの頃、私はあなたを守って……あなたの傍にいた……それだけでよかった」
 濃厚に交わす口づけの合間合間にフェイが語りかける。斗牙は彼女を求めながら、漠然と
話しに耳を貸す。
「あなたはどうだったの……私に守られ……傍にいて……どうだったの?」
「僕は…………っ」
 答えようとする口をフェイが塞ぎ、長く深いキスが交わされ続けた。
698グラヴィオン 9話:04/03/24 23:47 ID:MF+2sRFQ
「私はよかった。なのにあなたは一人で行ってしまったのよ」
 暗い光の灯る瞳に射られ、斗牙は息を詰まらせた。仲間を失う……仲間に責められる……
それに似た感情が斗牙を苛む。
「憎んだわ……。一人で行ってしまったあなたを、そしてあなたを連れて行ったサンドマンを」
 斗牙は怯えた。フェイに、フェイにまで見放されたら僕はっっ!!
「けど、私はあなたを許す」
「…………え」
「私は、私を置いて行ったあなたを許す。いえ許せるの」
「あ、あ……」
「だから斗牙、あなたは私の傍にいなさい、戦いの時もずっと……私だけの傍に」
「フェイ……フェイ…………ッ!」
 彼女の名を連呼しながら、彼は力任せに立場を入れ替えた。彼女の手首をしっかりと掴み、
ベッドに組み伏せる。
「強引ね。でも、そんな斗牙も好きよ」
 その瞬間、斗牙は自身の衝動を抑えられなくなった。唇に吸い付き、首筋を舌でなぞり、
一心にフェイの肉体を求めた。
「そう……あなたは私だけのもの…………私だけ見て、私だけ求めていればいいの」
 その言葉に同意するように斗牙の愛撫は激しさを増す。もはや、彼の心は完全に彼女に囚
われていた。
699グラヴィオン 9話:04/03/24 23:48 ID:MF+2sRFQ
 ベッドの上、すでに二人は一糸纏わぬ容姿でフェイに斗牙が被さっていた。
「ああ、早く……早く入れなさい」
 フェイに指示され、慣れぬ動作でその熱液で潤う秘所に斗牙の硬い桜色の剛直が突き
立った。
「っふぅ! ……はぁ、いいわ……ゆっくり動いて」
 やはりフェイの指示通りにゆっくりと腰を振っていく。速く動かしたい衝動に駆られな
がらも、今の斗牙にはフェイの指示は、彼女の言うことは絶対の物として存在している。
「そう、そう……上手よ…………はぁっ!」
「だ、大丈夫?」
「ふ……ふふ、まだ……気遣う余裕があるのね?」
 そう言ってみせるものの、足の指がぴんと力んでいることが彼女の苦痛を物語っている。
が、斗牙にはそれを目に留める余裕がないので気付いていなかった。
「いいのよ気にしないで。思い切り動いてみて」
「でも……」
「言うとおりにして。さ、速く……私を攻めて」
 フェイの言うとおり――それは斗牙を操る魔法の言葉。彼は言われたことを実行した。
自分の欲望を彼女の身体にぶつけるように小刻みに、速くフェイを責め立てた。
「んんっ! いい、いいわよ斗牙、そのままぁ!」
 激しい責めにフェイの意識は寸断されそうになるが、決して途切れることはない。全身を
駆け巡る蕩けそうな刺激の中、斗牙を手にした……私だけのものにした悦びが意識を確か
なものとしていた。
 肉体の苦痛を精神の悦楽が覆い隠し、フェイに至極の快感を与えていた。だから彼女は
感じていない。激しく責められる秘所から溢れる泡立った白濁の液に混じる純血を、破瓜
の痛みを。
700名無しさん@ピンキー:04/03/24 23:48 ID:MF+2sRFQ
ここまでです。では
701名無しさん@ピンキー:04/03/25 00:28 ID:xJ8dIpIh
>>700
うお! すげえ!
エロイのをありがd。
フェイ、自分から誘っていたが処女だったんだな。
それにしても、うまいなぁ。
ここにSS投下してる人達ってなんで皆、こんなに上手なんだろう。
702名無しさん@ピンキー:04/03/25 13:07 ID:lWyt9vSq
小説版買った。
リィル、エイジに叔父さま&お兄ちゃん発言キテターーーー!!
しかも、琉菜もエイジフラグ立っテルーーー!!
トドメはエイジへの斗牙プロポーズ。
エイジもエロパロのネタもうっはうはな小説版なのでした、
703ΨラムネΨ:04/03/25 19:01 ID:5kGyabTt
俺も買おっかなぁ。DVDにコミック付いてる?
小説も漫画もDVDも欲しいなぁ。。。
もうすぐバイト代入るから買おかな♪
704砂男 ◆DlyW/s8ibQ :04/03/25 23:09 ID:vt9ZinfX
>>703
漫画が付いてるのは、初回限定版だけじゃなかったっけ?
あの漫画、オレは掲載誌買ってたから知ってるけど、
絵がヘボすぎて、ハッキリ言ってオススメできない。
金があるなら兎も角、余裕無いなら通常版で良いと思うよ。
オレは小説があればそれで良いや。
さあ、今夜も琉菜救出と星空デートとラストだけ読んで、
ニヤニヤしながら転げ回るか(w
705名無しさん@ピンキー:04/03/25 23:40 ID:ufT5L6vx
あれは初回製造特典なだけで限定版ではないから、
値段は変わらないんじゃないか?
だからと言って慌てて手に入れる代物でも無いがな。
小説2巻、斗牙とリィルがあったのは嬉しいが、
やはりエイジとミヅキはあんま無かったか…まあはなから期待もしてなかったが。
706ΨラムネΨ:04/03/26 00:35 ID:HxGq/NRe
>>704
そなの・・?
琉菜タソの美貌が削がれる様な絵は見たくないなぁ。。(勿論、他のキャラも)
まあ、あの幼顔に『美貌』ってのもアレだけど。
星空デートが必読なんだね? 俺も買って読もうww

>>705
結局、Gのカップリングってどうなるのか混乱。。。
斗牙×リィルとエイジ×琉菜?(←一応俺の願望CP)
ミヅキは・・・男版レイヴンと・・?
多分そんな感じ。
707名無しさん@ピンキー:04/03/26 00:49 ID:qcI1njdd
エイジ・リィル派な俺は砂男氏のSSと最終回でのちょっとした絡みを糧に生きていきます。
708神奈川組:04/03/26 01:03 ID:x+h6uKG0
>>594でエイジ×アヤカを書くって言った者なんだが・・・
スマン、俺には無理だ
あのクソ女は最低最悪の姉キャラだった・・・というかエイジと姉弟である必然性がなかった・・・・

なんつーか怒りを通りこしてどうでもよくなった・・・・
エイジよ・・・
あんなクソアマをあれだけで許してやれるお前はなんてイイ男なんだ・・・・

いいか女はアヤカだけじゃないぞ・・・他にもいい女はいくらでもいるじゃないか・・・・

ハア・・・・・・_| ̄|○
709ΨラムネΨ:04/03/26 09:41 ID:c2xt5dl7
>>708
ならエイジ×琉菜を書いてよw
もうちょっとでG終わっちゃうけど(^^;
710名無しさん@ピンキー:04/03/26 10:39 ID:dJE7GIIH
>>708
大丈夫、エイジの事をちゃんと心配してくれる、幼馴染&姉属性兼ね備えたユミが居るから。
711砂男 ◆DlyW/s8ibQ :04/03/26 10:50 ID:x/EAfznH
>>706
> 琉菜タソの美貌が削がれる様な絵は見たくないなぁ
じゃあ、読まん方が良いな(w

> 星空デートが必読なんだね?
そこが必読なんじゃなく、そこ『も』必読。
あとはEFAに捕らわれた琉菜を助けに行く所と、
ラストのクッキー様の素晴らしいツッコミが見所。さすがクッキー様、慧眼であります。

>>708
元気出せ。


まあ、リアルで姉がいるオレには、正直姉萌えは理解出来ないのだが……。
712ΨラムネΨ:04/03/26 18:47 ID:9KReDI+X
>>711
でも読みたいのは何故でしょね。。
えちぃシーンを期待してたりそうでなかったりでw

小説の中に斗牙×琉菜要素は入ってる?
エイジ×琉菜要素は期待できそうw
ただ、斗牙と琉菜がいちゃついてるのとか見るとワナワナと。。
713名無しさん@ピンキー:04/03/26 21:46 ID:5yja9k28
>>712
斗牙×琉菜は無い。琉菜→斗牙ならある。
本能的に斗牙とリィルが仲良くなって琉菜が壁でショボーン、
斗牙とエイジがいちゃこいて琉菜がワナワナ?
いや、ちょっとまったー!ならあるが。
714砂男 ◆DlyW/s8ibQ :04/03/26 22:46 ID:x/EAfznH
>>712
> でも読みたいのは何故でしょね
スマンな。雑誌が残ってたらうpっても良かったんだが、
昨年末の大掃除の際、処分しちゃったみたいだ。
> 小説の中に斗牙×琉菜要素は入ってる?エイジ×琉菜要素は期待できそうw
それは無いなぁ。エイジ×琉菜なら、期待出来るなんて生易しいモンじゃない。
志茂神の中では、エイジ×琉菜で確定なんだと思えるぐらいラブラブだぞ(w

ラストなんか、ほとんど夫婦漫才だからな。
クッキー様の名セリフ、「琉菜さまのお相手は、やっぱりエイジさまですか?」に萌えろ(w
715名無しさん@ピンキー:04/03/27 00:26 ID:zLukIgPE
この最終回はいただけないな…
あえてスルーしてるのか?みんな
716名無しさん@ピンキー:04/03/27 01:29 ID:m8Yp9pQc
最終回面白かったぞ?
別にさんざん言われているほどアヤカも悪くなかったが。
ただここのネタになるようなことがあんま無かったなあ。
717名無しさん@ピンキー:04/03/27 01:31 ID:6EZQmPXL
>>715
後日談がないのが不満なのか、内容が駆け足だったのが不満なのか。
俺は後者だが、尺が足りないのは途中から分かってたことだから、まぁしょうがないなと思ってるよ。
仲間的とはいえエイジ×リィルなシーンがあったのが微妙に意外で嬉しかったが。

718名無しさん@ピンキー:04/03/27 01:33 ID:wQ1EUY6i
まぁさすがに最終回にエロパロ向けのネタを期待しちゃいかんよw
リィルを抱きとめる役も状況からしてエイジしかいなかったしねー。
719名無しさん@ピンキー:04/03/27 23:45 ID:Q9mdG5eh
あー砂男さんよ
重箱のスミつっつくようで悪いんだが
今すぐ〜の琉菜Ver.に変換漏れが残っているぞ

フェイが琉菜の方見たとこね。
一回一括変換してみてはどうかな?
720砂男 ◆DlyW/s8ibQ :04/03/28 01:26 ID:V71bhtho
>>715
オレは単に関西組だからまだ見てないだけだが(w

>>719
ああ、スマン。確かに変換漏れがあった。早いうちに修正しとく。
指摘サンクス。また何かあったらヨロシク(w
721ΨラムネΨ:04/03/28 14:19 ID:3ea/Hkja
明日給料日だぁい♪
つーわけで小説とDVD買うかw

可愛いなぁ…(///ω)…。
ttp://moe3.homelinux.net:8080/thumb/200402/20040211784812.jpg
722ΨラムネΨ:04/03/28 14:26 ID:3ea/Hkja
小さいね・・w
これじゃなかった・・
無駄レススマソ。。

ttp://moe2.homelinux.net/src/200402/20040211784812.jpg
723砂男 ◆DlyW/s8ibQ :04/03/29 23:09 ID:kvI3J7PV
さあ、いよいよ今日最終回だ。まあ、昨日キッズステーション加入してるツレに見せてもらったんだが(w

>>721
小説は買った? エイジ×琉菜について、熱く語り合おうぜ(w
画像、>>722の方消えちゃってるね_| ̄|○

さて、指摘されてた変換漏れの修正と、以前言われたフォントの大きさを一部修正したよ。
あと、チュイルにあんまりぱよぱよ言わせすぎたので、ちょっと削った(w
フォントはact.3までしかイジってないんだけど、どう?>前に指摘した人
724ΨラムネΨ:04/03/30 02:43 ID:DO4XvKqB
へふっ・・G終わっちまった┌(┌┌_*_)┐カサカサカサ
消えてないよ、ピンクが出るからコピペでね。

>小説は買った?
まだなのだ・・w
本屋行ったけど入荷してないって言われたぞ・・(;w;)
今日にでももう少し大きい本屋行って探してみるさぁ〜。
アニメ11話の斗牙とリィルをこっそり見つめる琉菜を見ると、胸が『キュン』てなる。。
でもそれをエイジがフォロー。

エ「よっ(≧∇)ノポンッ」
琉「ふ、ふぎゅぅっ!(;><)・・・ぇ・・ェィジ・・・(_゚;)」
エ「こんなとこに突っ立って・・何してんだよ(?_)」
琉「・・ぁ・・あんたには関係ないわょ。。(_・*)」
エ「何だよ(´゚_)ビビってんじゃないかって心配してやってんのに(`_)」
琉「ふ・・ふーんだっっ・・・ビビってんのはあんたの方でしょっ・・・(_´*)」

うん。Gのカップリングはこいつらで決まりっっヽ(∇≦)ノ

チュイルは「パフパフ」って方があってる。胸が。
あと▽お土産▽
ttp://moe2.homelinux.net/src/200403/20040329172646.jpg
725砂男 ◆DlyW/s8ibQ :04/03/31 02:14 ID:yrJr761V
>>724
スマン、また見れない。これだから萌え.jpはよぉ……_| ̄|○

小説はね、そのシーンの後に星空デートがくるのだよ。
そのラブラブっぷりを抜粋しようかと思ったが、これから読む人がいたら悪いのでやめとく。
とにかく、悶絶しながら読んでくれたまえ。

最近、本スレでの琉菜の扱いがヒドいが、この小説があれば、気にならんぞ(w
726ΨラムネΨ:04/03/31 14:52 ID:koWP9XQU
>>725
??一番左にh入れた?
コピペしてh入れたら出てくるよ、俺のは。

どうやら俺の住んでる地域にはGの小説無いっぽかった┐(´;ω)┌
うわー・・読みたいなぁ・・・
アニメのグラヴィオン途中から見てるから、エイジと琉菜のカップリングって確実だと思ったのに。
琉菜って斗牙が気になってるらしいね。
まあ、そういえばっていうシーンもいくつかあったけど・・・。
EFAに捕まって(?)るときに『斗牙ぁ…』言ってたもんね。
でもやっぱりエイジ×琉菜要素の方が強かったような・・。

あ〜ぁ、小説欲しいなー。。
727砂男 ◆DlyW/s8ibQ :04/04/01 22:19 ID:TIgP7ebk
>>726
昨日の夕方頃、その方法で試したけど、404でしたよ。

アニメでは、よく考えると、特にカップリングに言及出来そうな所って無いんだよね(w
まあ、何にせよ、公式カップリングがどうなってたにせよ、
オレの中で、そしてキミや他の同志たちの中で、エイジ×琉菜が確定であれば、それで良いのではなかろうか?

小説早く手に入るといいね。いっそネット通販するのが一番手っ取り早いと思うぞ。

オレも頑張ってSSの続き書こう。勝手に考えた、結婚式が終わった夜のエイジと琉菜の話とか、
『今すぐKiss Me!』(この前うpったデートの話な)の続きとか、
書きたい物は山ほどあるんだがなぁ……。
728ΨラムネΨ:04/04/02 15:36 ID:jrx0D8v0
>>727
へふっ・・何故さ?(ぇ
まあ、萌ドットにあるから行って探せば見れるんだけどね、、。

そかな?少いけどあるんじゃない?
まあ、アニメ内容が恋愛中心じゃなくて戦闘中心だからねぇw
そだね、それで良いのさw

通販しようと検索したら2巻しか置いてないって〜(はぅ
1巻2巻まとめて買いたいよなぁ、、(;w;)

結婚でつかw
なんか夫婦喧嘩が耐えないのにムチャ仲が良いって感じのストーリーになりそうだね。
今すぐの続編考えてるのかw
俺といえば中途半端に投げ出してる小説が本スレに、、、
ま、良いか。
俺的に、砂男氏のフラッパーガール(スペル忘れた)の方も力を入れて欲しい。
あれで完結じゃないよね、、、?
729砂男 ◆DlyW/s8ibQ :04/04/02 17:25 ID:SqdHSXHj
オレとラムネ氏の文通状態になってるスレはココでつか?(w

1巻にもエイジ×琉菜なシーンは色々あるけど、とりあえず2巻だけでも買っとけ。
根気よく探せば、きっと1巻も見つかるさ。それか、本屋で取り寄せしてもらうとか。

あとね、結婚式てのは、サンドマンとアヤカのね。つまり、小説2巻のラストの後の話って事。
『Flapper Girl!』自体はサイトに収録した所で終わりです。
このスレに途中までうpってるのは、続きだけどタイトルは変わりますよ。
そのタイトルに悩んでるので、まだサイトの方にはうpってないんだが。
まあ、頑張りますです。まだまだ先の長い話だからねぇ。
730ΨラムネΨ:04/04/02 22:29 ID:msgiVi0Q
もう終わってるアニメなんだねw

ま、一応2巻だけ通販申し込んだね。
むぅ・・1巻は見つかるのか・・( ̄−)oO

サンドマン×アヤカでつか・・w
ははっ・・エイジ×琉菜かと・・(汗
えーっっ・・終わりでつか・・
琉菜がエイジのハートを本当に打ち抜くとこまで読みたかった・・・
メイド隊が始まるとこのスレも忘れられるのかなぁ・・・
731砂男 ◆DlyW/s8ibQ :04/04/03 09:52 ID:UdNE883J
>>730
> 琉菜がエイジのハートを本当に打ち抜くとこまで読みたかった・・・
それは第5話の予定だ(w
『Flapper‥』が第1話で、現在うpってるのが第2話な。
第2話のこの先の展開は、『Flapper‥』の後半(琉菜がお見舞いに来る辺りね)をエイジ側から見た話および、その続き。
エロパロ板で、いつまでも非エロ書いてるのもアレなんで、ココでややハァハァなシーンを入れる予定(w

まあ、期待しすぎない程度にマターリ期待しててくれ。
意気込み的には「志茂神の後を継ぎ、オレがエイジ×琉菜派の桃源郷を見せたらぁ!」ぐらいに気合い入れてるから(w
732ΨラムネΨ:04/04/03 10:16 ID:4ODSl8V6
( ・∀)ノシΩ≪ヘェヘェヘェヘェヘェヘェヘェヘェヘェヘェヘェ
イイのさぁ〜、続けばw
んもうエッチでもなんでもヤっちゃってって感じ(^w^)

マターリやるさぁ〜
俺もラブコメやってみようかね( ̄ー)
ついでにHP作りも。
733名無しさん@ピンキー:04/04/03 15:49 ID:YBmBIkCy
お?人あんま居ないんですか?
折角、ハーレム状態でありながら後半主人公が男と仲良くなる
奇妙奇天烈なアニメがあると聞いて来たのですが・・・

まあ、アニメ自体見てないんですがね。
734ΨラムネΨ:04/04/03 15:54 ID:qh6RIfm6
前まで盛り上がって(?)たんでつが・・っっ
何て言うかその通りでつ・・w
しかもメイドメイドメイド( ̄ー)b
メイド萌、次やるアニメもメイド。
はぅ・・

ちょっと来るのが遅すぎたようでつな・・(´w`)
735名無しさん@ピンキー:04/04/04 08:00 ID:EJLTB8aJ
なるほど、素晴らしいアニメですね
とりあえずレンタルしてこよう
736ΨラムネΨ:04/04/04 09:55 ID:p47/FXbe
うんうんw
レンタルいってら。

砂男氏、今頃小説投下するのは遅すぎ?
737砂男 ◆DlyW/s8ibQ :04/04/04 16:46 ID:c8CXcnAo
>ラムネ氏
良いのではないでしょうか。
オレはまだうpれそうにないし、スレ活性化の為にもぜひキボン。
738ΨラムネΨ:04/04/05 02:51 ID:NODNn0LE
といっても全体の半分にも満たないでつ、まだ。。
ガッコ行ったりHP作ってたり小説書いてたりバイトしてたりで。
今うpって活性化するかな…。
第一、人来てるの??
739名無しさん@ピンキー:04/04/05 02:57 ID:4L27uZOB
書き込みはあまり無いけど、ROMな人は結構多い気がする。
740名無しさん@ピンキー:04/04/05 08:05 ID:krEutbfw
とりあえずROMしてるヤシは手をあげろ

741名無しさん@ピンキー:04/04/05 10:06 ID:EcZ0zcX6


というかあれだ、職人ならば何も言わず投下すればいいじゃないか
742名無しさん@ピンキー:04/04/05 12:14 ID:3wa6iiRH


あんまり無駄にレスしてスレ消費するのもどうかと思ったんでROMってたYO
743ΨラムネΨ:04/04/05 16:41 ID:gQuzIOjT
へふっ、、ちゃんといるんだね。
とりあえずHP完成〜。
小説書こうかな。

>>741
俺、、?
744砂男 ◆DlyW/s8ibQ :04/04/05 23:35 ID:qH9/QVMC
>ラムネ氏
ホムペ開設オメ
良かったらアドレス教えてたもれ。

さて、スレ活性化の為に続きを投下したい所だが、忙しくてなかなか進まないよ。
まあ、書けてる所まででもうpろうかねぇ……。
745名無しさん@ピンキー:04/04/06 02:02 ID:kehbT6Gj
746ΨラムネΨ:04/04/06 04:41 ID:G8G0+5t0
>>砂男氏
いやぁ、、まだうpしてなくて・・
WEB−ZZという良い鯖があったんで申し込んだまでは良んだが、
FFFTPの接続が上手くいかん・・・はぅ・・。

何気に3話まで書き終わったべさ。
まあ、砂男氏の投下が終わったあとにでもね・・w
747砂男 ◆DlyW/s8ibQ :04/04/07 01:45 ID:/3MMzMJ2
>ラムネ氏
そうなんだ。そこの鯖はファイルマネジャー無いのね。
オレの方はまだしばらくは投下出来ないので、どうぞお先に(w
748ΨラムネΨ:04/04/07 23:31 ID:SzDtJprE
>砂男氏
HPうpしちゃったらどうせ小説載せるんで、今はHP優先してる。
2ちゃん風掲示板のCGIがようやく設置できて・・へふ・・。。
というわけで、砂男氏どぞw
749名無しさん@ピンキー:04/04/09 00:40 ID:uvv8kkhR
>砂男氏&ラムネ氏

ゆずりあってどうする

ここは一つ

どーーーん

とのっけちゃってこださい
おながいします
750砂男 ◆DlyW/s8ibQ :04/04/10 22:23 ID:6JqU6Bbr
>>749
譲り合ってるワケでもないんだけどね。
オレの方は、最短でもあと3日はかかりそう。多分もうちょっとかかると思う。
途中経過を言うと、ぱよがほぼ別キャラになっちゃった(w
とりあえず、リィルが出てくる所まで書きあがったらうpりたい所存。
751ΨラムネΨ:04/04/10 23:02 ID:nr8HIXGL
ぅふふのふ〜vってなわけで。
譲り合ってるんじゃないよ…w
ペリカン便で小説がやっと届いたんで、キャラの性格とか見直して1から書き直し。

>砂男氏
ぬへへへ〜w
97Pの4行目がお気に入り〜vv
まあ、これがエイジに向けられた台詞なのか、エイジ含む斗牙やミヅキに向けられた台詞なのか
エイジに向けられた台詞であるといいね(*´∀).oO○
752砂男 ◆DlyW/s8ibQ :04/04/17 09:58 ID:387gltMe
さて、案の定SS投下が遅れているワケだが。
明日うpれたら良いんだがなぁ……。

>ラムネ氏
ん〜、その前のシーンで「エイジはきっと助けに来てくれる」と考えてるので、あのセリフはエイジに向けられた物なのでは?
志茂神は明らかにエイジ×琉菜推奨なので、間違いないでしょう、うん。
さて、現在ココにうpった所までホムペにアップ。ラムネ氏の方はどうなりました?
753ΨラムネΨ:04/04/17 17:45 ID:NSbaf34N
今3話の真ん中あたりかな、書き直し。
ガッコ始まったから休みの日くらいしか書けないデス。

>砂男氏
やっぱりそうでつよねd(>w・)
何気に1巻が入手できなくて困ってたりする・・w
754名無しさん@ピンキー:04/04/17 22:00 ID:0k6AJdNU
斗牙×フェイのカプって無いなあ……俺的には鉄板カップリングなんだが……
755砂男 ◆DlyW/s8ibQ :04/04/18 22:24 ID:AXeft4Eu
  翌日。エイジは早々に自室へ戻った。やはり医療室ではイマイチ落ち着かない。
 痛む脇腹を庇いつつも部屋に戻って来たエイジは、とりあえずベッドに横になる。そしてボンヤリと天井を見上げた。ハッキリ言って、する事が無い。
 普段なら訓練の時間だが、さすがに参加出来るほどには体も動かない。
「しゃーねぇ、もう一寝入りするか」
 エイジは目を閉じ、睡眠に入ろうと努力してみた。しかし、今しがた起きたばかりで、再び眠れる訳も無かった。
 それでも、しばらくは何とか眠ろうと悪戦苦闘していたが、やがて諦めて目を開いた。
「ああ、クソ。まいったぜ……」
 エイジは所在無さげに部屋を見回す。当然ながら、時間を潰せそうな物など何も無い。
 その時、ドアがノックされた・
「失礼しまーす」
 幼いが礼儀正しい声。ドアが開くと、予想通りアーニャ、ブリギッタ、セシルのちびメイド3人が入って来た。
「エイジさま、お着がえをお持ちしました」
 アーニャが手に持った服をエイジに差し出す。
 嫌な予感を感じつつ、それを受け取り広げてみると、案の定フリルの付いた王子様風のシャツであった。
「あのな、アーニャ。一度サンドマンに言っといてくれ。オレにこういうのは似合わないから、カンベンしてくれってな」
「そんな事ありません! サンドマンさまもお嘆きなんですよ。『どうしてエイジさまは自分の選んだ服を着てくれないのか』って!」
 アーニャの剣幕に、エイジは一瞬言葉に詰まる。そして、服の事で思い悩むサンドマンの姿を想像してみた。しかし……。
(ダメだ、想像出来ねぇ……)
 エイジは思考を中断し、ちびメイドたちに向き直る。
「とにかく! 着替えならあるから、それは持って帰ってくれ」
「そうですか。でしたら……お着がえをお手伝いします!」
 そう言ってちびメイドたちは、一斉にエイジの服を脱がしにかかった。
「だぁ〜、待て! 自分で出来る!!」
「もう〜ケガしてる時ぐらい、おとなしくしなよ〜」
 不平を言うブリギッタの横で、セシルが黙々とエイジから衣服を剥ぎ取ってゆく。相変わらず、妙に手際が良い。


756砂男 ◆DlyW/s8ibQ :04/04/18 22:26 ID:AXeft4Eu
「よせ! やめろって! やめ……痛ててててっ!」
 エイジは折れた肋骨の辺りを押さえて悲鳴を上げた。痛みに顔を顰めるエイジの姿に、さすがのちびメイドたちも手を止める。
「だ、大丈夫、エイジさま!?」
「ごめんなさい、エイジさま!」
「……………………………!?」
 ブリギッタとアーニャ、そして無言ではあったがセシルは、心配そうな表情でエイジを見る。
「ケガを……してるからこそ……一人で着替えた方が……安全なんだよ……」
 エイジは涙目になりながら、息も絶え絶えに訴える。
「…………わかりました」
 ちびメイドたちは少ししょんぼりとして、エイジから離れた。いつも生意気な口をきくブリギッタまでがシュンとしているのを見て、
エイジは何となく罪悪感を覚える。彼女たちなりに、エイジの為に良かれと思ってやっている事なのは判っている。
「ああ、そんな顔するな。別に怒ってるワケじゃないんだ。また何かあったら頼む。な?」
 エイジは優しい笑みを浮かべ、ブリギッタの頭を撫でた。
「ホラ、元気だせよ。そんな顔は似合わねぇぞ」
 言いながら、アーニャ、セシルの頭も順番に撫でる。
 ブリギッタは照れたように、アーニャは嬉しそうに、セシルははにかんだ笑みを浮かべた。
「よぉし、イイ笑顔だ」
 満足そうに頷くエイジに、セシルはおずおずとリボンの付いたかわいらしい包みを差し出した。
「エイジさま……どうぞ……」
「ああ! セシルずるい〜。エイジさま、アタシのもどうぞ!」
「エイジさま、これはわたしからです」
 ブリギッタとアーニャも続けてエイジに包みを手渡す。
「何だ、コレ?」
 エイジは不思議そうに3つの包みを見つめた。
「チョコレートですよ」
「チョコレート?」
「やだなぁ、エイジさま。今日はヴァレンタインデーじゃない」
 あきれたようなブリギッタの言葉に、エイジは今日が2月14日である事に気付いた。
757砂男 ◆DlyW/s8ibQ :04/04/18 22:27 ID:AXeft4Eu
「ああ、そうか。ヴァレンタインか……」
「そうだよ。手作りなんだから、ちゃんと食べてよ!」
「わたしも……手作り……」
「いちおう、わたしも手作りです」
「へえ……。ありがとな。ちゃんと食わせてもらうよ」
 エイジはもう一度3人の頭を撫でた。
 皆、少しくすぐったいような、それでいて恥ずかしげな笑みを浮かべてエイジを見つめた。
「それではエイジさま、失礼します」
 3人はペコリと頭を下げ、部屋を退出した。
 再び一人になったエイジは手渡された包みを見る。
「ヴァレンタインねぇ……」
 朝からチョコレートというのも中々にヘビーな事もあり、ひとまず包みを脇のテーブルに置いて、エイジはベッドに横たわった。
そしてヴァレンタインについて物思いに耽る。
 中学・高校とそれなりにモテた為、エイジにとってヴァレンタインはそれほど縁遠いイベントではなかった。しかし、サンジェルマン城に来て、
半ば世間から隔離されたような生活を送っているせいか、今日がヴァレンタインデーだという事を、すっかり忘れていた。
(そういや、何だかんだ言いながら、毎年ユミがチョコレートくれてたっけ……)
 エイジは自分の家の隣に住んでいる、世話焼きの幼馴染を思い描いた。
 その時。ドアがノックされ、エイジは思考を中断した。
「エイジ様、よろしいでしょうか?」
 ドアの向こうから、ハスキーだがよく通る声が聞こえてくる。
「クッキーか? 開いてるぜ」
「失礼します」
 ドアを開け、優雅に一礼して入ってきたのは、やはりクッキーであった。

758砂男 ◆DlyW/s8ibQ :04/04/18 22:28 ID:AXeft4Eu
「お加減はいかがですか?」
「退屈で死にそうだ」
「あんな無茶をしたのですから、自業自得ですわ」
 そう言ってクッキーはクスクスと笑う。
 まったくもってその通りの為、エイジは何も言えなかった。
「で、何か用か?」
 憮然とした表情でエイジは問う。生活班のメイドたちならいざ知らず、警備班のメイドが来る事などそうはない。
「ああ、ハイ。エイジ様にお届け物です」
 クッキーは淡いピンク色の包装紙に包まれ、リボンのかかった小さな箱を手渡した。
「こちらユミ様から、ヴァレンタインのチョコレートです」
「ユミから? アイツ、わざわざココまで持って来たのかよ?」
「いえ、ユミ様から連絡をいただいたので、こちらから伺ってお預かりしてきました」
 そう言ってクッキーはニッコリとほほ笑んだ。
「そうそう、メッセージもお預かりしています。『あくまで義理チョコだから、変な期待はしないでほしい』との事です」
「いちいち言わなくても判ってるっつうの」
 エイジはまたも憮然とした表情でベッドに横たわる。
「まあまあ、ユミ様も照れていらっしゃるんですよ」
 クッキーは愉快そうに目を細め、新たな包みを差し出した。
「こちらは警備班全員からです。一まとめにするのも失礼かとは思いましたが、一人一個だと逆に食べきれないと思いまして。警備メイドたちの中で、エイジ様のファンは多いですからね」
「そ、そうなのか?」
「ハイ」
 面と向かって『ファンが多い』などと言われて、エイジは思わず赤面した。
「そういう事ですので、警備メイドを見かけたら一言お礼でも言ってあげてください」
「あ、ああ。そうさせてもらうよ」
「フフ、それでは私はそろそろ失礼させていただきます」
 クッキーは居住まいを正し、一礼すると部屋を出て行った。

 その後、大勢のメイドが代わるがわる見舞いに訪れた為、エイジはそれほど退屈せずに済んだ。
 顔も名前も知らないメイドが大半であったが、一様に美人揃いなので、エイジは充分に楽しい思いが出来た。
 もっとも、エィナと一緒にやって来たトリアには、Gアタッカーのコクピットを血塗れにした事、
その後始末に苦労した事に対する愚痴を、散々に聞かされはしたのだが。
759砂男 ◆DlyW/s8ibQ :04/04/18 22:29 ID:AXeft4Eu
 そうこうしている内に時間も過ぎ、本来なら午後の訓練が終わる頃、チュイル、テセラ、マリニアの3人が見舞いにやって来た。
「エイジ様、お加減はいかがですか?」
 テセラが丁寧に問う。
「ちょっと退屈してる以外は悪くねぇよ。こんなにノンビリ出来るのも久しぶりだからな」
「お元気そうで何よりですわ」
 マリニアがニッコリとほほ笑む。
「あ、あの、エイジさま……本当に大丈夫なんですか……?」
 おずおずと尋ねるチュイルに、エイジは思わず苦笑した。
「大丈夫だって。これぐらいすぐに直らぁ。それよりも、チュイルには改めて何か御お礼しないとな」
「そ、そんな、お礼だなんて!」
 チュイルは慌てて両手をパタパタと振った。
「あら、良かったじゃないチュイル。ホワイトデーのお返しと一緒に、何かプレゼントしていただいたら?」
 マリニアはクスクス笑いながら、エイジにリボンの付いた包みを手渡した。
「こちら、私からヴァレンタインのチョコレートですわ。私はホワイトデーのお返しだけで結構ですよ」
「マリニア! お仕えする方にお返しのお願いなど、してはいけません!」
 にこやかに言うマリニアをテセラがたしなめた。
「あら? でも、お返しをなさらないようなら、それはそれでテセラは怒るでしょう?」
「怒るだなんて……。ただ、グランナイツとして地球の平和の為に戦っていらっしゃるお方が、どのような物であれ、女性のプレゼントに対して何もなさらないようでは、
殿方としていかがなものかと思うだけで……」
「ああ、判ってるって。ちゃんとお返しはさせてもらうよ。それが男の甲斐性ってモンだ」
 エイジは苦笑いでテセラを見る。
「え? あ、そんな。エイジ様にお返ししていただくなんて……」
 慌てるテセラの言葉を、エイジは手を上げて制した。
「いいんだよ。テセラたちには普段から色々と世話になってるからな。せめてもの恩返しだ」
「恩返しだなんて……私たちはメイドとして、当然の事をしているだけでして……」
「テセラ、それ以上固辞するのは、かえって失礼じゃない? それに、あなたまだエイジ様にチョコを差し上げてないわよ」
「あ! も、申し訳ありません! ど、どうぞ!」
 テセラはあたふたとチョコの包みを差し出した。
760砂男 ◆DlyW/s8ibQ :04/04/18 22:29 ID:AXeft4Eu
「そういえば、チュイルもまだお渡ししてないんじゃないの?」
「あ、えっと……その、ど、どうぞ!」
 マリニアの指摘に、チュイルも慌てて包みを差し出す。
「あ、ああ。ありがとうな、二人とも」
「受け取っていただけて良かったじゃないチュイル。手作りした甲斐があったわね」
「も、もう、マリニア!」
 チュイルは真っ赤になってマリニアを睨むが、当のマリニアは相変わらず優しげな眼差しでクスクス笑っていた。
「へえ、手作りなのか。わざわざ悪いな。ちゃんと味わって食わせてもらうよ」
「いえ……そんな……」
 チュイルはモジモジと恥ずかしげに俯く。
「さて、と。それでは私とテセラはまだ仕事が残っていますので失礼させていただきます。チュイル、あなたは休憩中だし、少しの間エイジ様のお相手をしてさしあげたら?」
「ぱよ!? その……わたし……」
「あ〜、迷惑じゃなけりゃ、少し話相手になってくれると助かるんだけどな」
「そんな、迷惑だなんて……。わ、わたしで良かったら……」
 ますますモジモジとするチュイルを優しく見つめるマリニアと、何やら複雑な表情を浮かべているテセラが揃って立ち上がった。
「それではエイジ様、失礼いたします」
 深々と頭を下げると、マリニアはチュイルの耳元に顔を寄せ、そっとささやいた。
「チュイル、頑張ってね」
「あ……う、うん……」
 チュイルは部屋を出て行く二人を心細げに見つめる。
そして、完全に室内に二人きりになった事で、少し恥ずかしげに俯いていたが、やがて覚悟を決めたようにチュイルはエイジと向き合った。

 それから色々と雑談をしていたエイジは、ふと思い出したように言った。
「そういえば、もう結構前になるけど、夜中にチュイルの部屋に行った事あったろ? あの時は驚かしちまって悪かったな」
 エイジの言葉に、チュイルは申し訳ないという風に首を振る。
「いえ、わたしの方こそ、あの時はすいません。エイジさまにヒドイ事しちゃいました」
「かまわねぇよ。いくらアヤカの話が聞きたかったからって、あんな夜這いみたいなマネしたオレが悪い」
 エイジは苦笑いを浮かべて頭を掻いた。
761砂男 ◆DlyW/s8ibQ :04/04/18 22:30 ID:AXeft4Eu
「アヤカさま……早く見つかるといいですね」
「そうだな……」
 しんみりとした様子を浮かべるエイジに、チュイルはわざとおどけた調子で明るい声を出した。
「ぱよっ! エイジさまならきっとアヤカさまを見つける事が出来るですぅ! わたしも力になります」
 チュイルはそっとエイジの手に自分の手を重ねた。
「わたし……エイジさまの為ならどんな事でも出来ます。テセラと違って、わたしなんかじゃ頼りにならないと思われるかもしれませんけど……」
「そ、そんな事ねぇよ。サンキューな」
 チュイルの手の柔らかな感触に、エイジはどぎまぎしながら答える。
「エイジさま、その……わたし……わたし……」
 チュイルはエイジの手をさらに強く握り、ぐっと身を乗り出した。
「わたし……エイジさまが……」
 吐息が感じられるほどに二人の顔が近付く。チュイルの潤んだ瞳がまっすぐエイジを見つめた。
「エイジさまが……好……」
 その時。突然ノックの音が響き、チュイルはビクリと肩をすくめた。
 そこでハッと我に返ったように、チュイルは慌ててエイジから離れた。
「も、も、も、申し訳ありません、エイジさま!」
「あ、ああ、いや、その……」
 エイジは顔を真っ赤にして、言葉を紡ごうとするが、上手く口が回らない。
「そ、それでは、そろそろ失礼いたします!」
 チュイルは物凄い勢いで頭を下げると急いでドアを開いた。
 扉の向こうには、両手で何かの箱を持っているリィルの姿があった。
「リィルさま……」
 チュイルは気まずそうにリィルを見つめる。
「チュイル……」
 リィルもまた驚いたような表情でチュイルを見つめた。
 チュイルは適当な挨拶をかわし、ペコリと頭を下げるとそそくさと逃げるように去って行った。
 リィルはしばらくチュイルの去って行った方を見つめていたが、やがて神妙な面持ちで部屋に入ってきた。
762砂男 ◆DlyW/s8ibQ :04/04/18 22:31 ID:AXeft4Eu
 ベッド脇の、今しがたまでチュイルが座っていた椅子に腰を下ろし、箱を膝の上に置くと、リィルは様子を窺うようにエイジを見た。
「ケガの具合は……どうですか?」
「ああ、リィルが手当てしてくれたおかげで、もう平気だよ」
 そう言って朗らかに笑うエイジに、リィルははにかんだ笑顔を浮かべる。
「あ、あの……これ、受け取ってもらえますか?」
 リィルはおずおずと箱を差し出した。
「? 中見てもいいか?」
「あ、はい……」
 エイジは箱を開けて中を覗きこむ。そこにはチョコレート色をした一口サイズのカップケーキが6個入っていた。
「ケーキ?」
「あ、あの……ヴァレンタインの……チョコです。エイジさんには色々とお世話になってるし、
その…………。は、初めて作ったケーキだから、美味しくないかもしれないけど……」
 リィルは耳まで真っ赤になりながら、上目遣いにエイジを見つめる。
「へえ、リィルの手作りなのか。さっそく食わせてもらうぜ」
 エイジはケーキを一つ取り出し、口に放り込む。モグモグと咀嚼する様子を、リィルは緊張した表情で見守った。
「ウマイ! リィルって料理上手なんだな」
 エイジはさらにもう一つ口に運ぶ。
「うん、ウマイ。初めてでこんな美味いケーキ作れるんだから、リィルは良い奥さんになれるだろうな」
 何げない風に言うエイジだったが、リィルは目を見開き、これ以上ないというぐらいに頬を紅潮させた。
「そ、そんな……。か、からかわないでください!」
「いやいや、マジだって。将来、リィルと結婚するヤツは幸せ者だよ」
「け、け、結婚だなんて……」
 リィルはますます恥ずかしげに顔を伏せると、モジモジと体を動かす。そしてチラリとエイジの方を見つめ、おずおずと口を開いた。
「だったら……エイジさんが、その……私をお嫁にもらってくれますか?」
「えっ!?」
 リィルの思わぬ言葉に、今度はエイジが狼狽した。
「ご、ゴメンなさい! わ、私ったら何を言って……。そ、その、冗談です! そ、それじゃあ私、これで……」
 リィルは慌てて立ち上がると、パタパタとドアへ駆け寄った。急いで扉を開くと、そこにはノックをしようと腕を上げた琉菜が立っていた。
763砂男 ◆DlyW/s8ibQ :04/04/18 22:33 ID:AXeft4Eu
とりあえず、書けてるのココまでなので投下。
リィル萌えの人、出番短くてスマン。途中で力尽きちゃってさ・・・(w

この話、まだしばらく続きます。次からラストまでは、もう琉菜しか出てこないので、
ラムネ氏及び琉菜萌え同志の諸君、期待しててくれたまえ。




・・・・・・ゴメン、あんまり期待しないで(w
764名無しさん@ピンキー:04/04/18 23:50 ID:m3ne6iBc
イイっすイイっす、特にチュイルイイっす〜(ToT)
765名無しさん@ピンキー:04/04/20 01:40 ID:A3neW/j8
・・・・・・・・・・・感涙で前が見えん・・・。
あんだけ出番少ないのに、なんでこうも萌えすぎで鼻血出るくらいカワイイリィルが書けますか貴方様は。
お疲れ様でした!GJです!次回からも期待してます!
リィルが出ないのはちと残念ですが、十分期待できすぎます故。(笑)
766ΨラムネΨ:04/04/20 18:14 ID:JaRE6fPk
旅行に逝ってますた。
ふにゃ。
琉菜の次にはテセラあたりが萌えの坪なので十分美味しくいただきますたねぃw

俺も投稿せねばとは思ってるけど、毎日ガッコあるから、土日にこつこつと・・。
767名無しさん@ピンキー:04/04/20 21:37 ID:qKIeXKBL
トウガがエイジに褒めてもらう為にルナとかを捕まえて連れてくるのは
いろんな意味で萌えるのではないだろうか?
768名無しさん@ピンキー:04/04/20 22:05 ID:1m+9J0m2
久しぶりにきてみたら…
ああ!もう!!
砂男さんがまた萌えるSSを書いていらっしゃるw
やっぱりちょくちょくこなきゃ駄目ですねぇ
砂男さん、続きを期待して待ってます!!





次回にもリィルでますよね?
・・・・・・・・・・出るように祈ろう
769砂男 ◆DlyW/s8ibQ :04/04/22 02:13 ID:7xloN22y
>>768
……………………ゴメン(w

もう後は琉菜しか出てこない。まあ、その次はリィルonlyなのでガマンしてくれい。

それはそうと、リィルの出てる部分があまりに短かったので、加筆してみた。
某所でうpったのだが、時間があれば明日(というか今日の朝)にでもホムペにうpる所存。
相変わらずアクセス規制の為、携帯で書き込みしてるので、ココに加筆分うpるのは日曜日かな?
770>>762 改訂版:04/04/25 20:35 ID:SqrN2DkG
 ベッド脇の、今しがたまでチュイルが座っていた椅子に腰を下ろし、箱を膝の上に置くと、リィルは様子を窺うようにエイジを見た。
「ケガの具合は……どうですか?」
「ああ、リィルが手当てしてくれたおかげで、もう平気だよ」
 そう言ってエイジは朗らかに笑うが、リィルは悲しそうな、それでいて怒ったような表情を浮かべた。
「平気な訳ないじゃないですか! あんな大怪我だったんですよ。私……手当てをしている時、ずっと不安でした。
このままエイジさんが目を覚まさなかったらどうしようって……」
 リィルはそっと唇を噛み、顔を伏せた。
「そ、そうか……ゴメンな……」
 さすがに神妙は顔付きになるエイジを、リィルは切なげに見つめた。
「エイジさんの気持ちは分かるつもりです。私だって罪の無い人たちを襲ったゼラバイアは許せない。でも……それでエイジさんが死んでしまったら……」
 肩を震わせながら語るリィルに、エイジはわずかに罪悪感を覚える。よもや、こんなにもリィルが自分の事を心配してくれていたとは、夢にも思わなかった。
「随分……心配かけちまったみたいだな……」
 エイジの言葉にリィルは顔を上げ、ジッとエイジを見つめた。
「もう……心配させないでください……」
 真摯なリィルの眼差しに、エイジは思わず目を逸らす。
「ゴメンな、リィル……」
 そう言ってエイジは、少し俯いてから、意を決したようにリィルを見た。
「もう誰にも心配かけるようなマネはしない。だから、そんな泣きそうな顔すんなって」
「本当……ですか?」
「ああ、約束する。まあ、また色々やらかして、迷惑はかけるかもしんねぇけどな」
 そう言ってニッコリ笑うエイジを、リィルはきょとんとして見つめる。
771>>762 改訂版その2:04/04/25 20:36 ID:SqrN2DkG
「それでレイヴンに小言食らうワケだ『勝手な真似をするなといつも言っているだろう! 二度とそんな気を起こさないように、
訓練のメニューを増やしてやる!』なんてな」
 レイヴンがいかにも言いそうなセリフを、わざわざ口調を真似て言うエイジの姿に、リィルは思わず吹き出してしまった。
「どうだ、オレの物真似。結構似てるだろ?」
「似てませんよ……」
 クスクス笑いながらリィルは言う。エイジはわざとらしく顔を顰め、考え込むフリをした。
「そうか? じゃあ、これはどうだ。サンドマンの物真似だ。『グランナイツの諸君、合神せよ!』『フッ……美しい……』」
 わざとらしいまでに空々しいほど、キザなポーズを決めるエイジに、リィルは口元を押さえてさらに笑う。
「だから、似てません」
「そうかなぁ? オレは自信あるんだけどなぁ。じゃあ、次はリィルの物真似だ」
「わ、私ですか!?」
「おう。ん゛! あ゛〜あ゛〜よし、発声練習完了。じゃあ、行くぜ。特別に斗牙の物真似付きだ『グラヴィティ・クレッセント!』」『しゅーとぉ!』」
 気持ち悪い裏声を上げたエイジに、リィルは怒った表情を浮かべて睨む。
「私、そんな喋り方しません!」
 強い口調で言うが、口元が笑みで綻んでいる。やがてリィルは再びクスクスと愉快そうに笑った。
「もう、エイジさんったら……」
「…………やっと笑ったな」
「え…………?」
 リィルは優しげな笑みを浮かべるエイジを見つめた。
「リィルは出来るだけ笑顔でいた方がいいよ。記憶が無くて不安もあるだろうけど、オレたちがリィルの家族代わりになる。いつでもリィルが笑顔でいられるように……。
初めて会った時みたいに、寂しそうな顔をしているリィルより、明るく笑ってるリィルの方が、オレは好きだぜ」
「す、好き!?」
 驚愕の表情を浮かべ、リィルは頬を赤く染める。
「あ! ああ、いや、その……へ、ヘンな意味じゃないんだ。その……」
 エイジもまた真っ赤になりながら、慌ててフォローを入れようとするが、軽いパニックになって言葉が出ない。
「そ、そう! 『家族』として好きって言うか、その……とにかく、おかしな意味じゃないから……」
 何とか言葉を繕うエイジに、リィルは真っ赤になった顔を俯け、自分だけに聞こえるぐらいの小声でそっと囁いた。
772>>762 改訂版その3:04/04/25 20:38 ID:SqrN2DkG
「私は……『家族』としてではない方が嬉しいんだけど……」
「え? 何か言ったか?」
「あ! い、いえ、何でもありません!」
 耳ざといエイジに、リィルはますます赤くなって俯いた。
「そ、そうだ! さっきから気になってたんだけど、その箱は何なんだ?」
 エイジは話を変えようと、努めて明るい声でリィルの持つ箱について尋ねた。
「あ、これは……」
 リィルは少し考え込むようにしたが、やがておずおずとその箱を差し出した。
「あ、あの……これ、受け取ってもらえますか?」
「? 中見てもいいか?」
「あ、はい……」
 エイジは箱を開けて中を覗きこむ。そこにはチョコレート色をした一口サイズのカップケーキが6個入っていた。
「ケーキ?」
「あ、あの……ヴァレンタインの……チョコです。エイジさんには色々とお世話になってるし、
その…………。は、初めて作ったケーキだから、美味しくないかもしれないけど……」
 リィルは耳まで真っ赤になりながら、上目遣いにエイジを見つめる。
「へえ、リィルの手作りなのか。さっそく食わせてもらうぜ」
 エイジはケーキを一つ取り出し、口に放り込む。モグモグと咀嚼する様子を、リィルは緊張した表情で見守った。
「ウマイ! リィルって料理上手なんだな」
 エイジはさらにもう一つ口に運ぶ。
「うん、ウマイ。初めてでこんな美味いケーキ作れるんだから、リィルは良い奥さんになれるだろうな」
 何げない風に言うエイジだったが、リィルは目を見開き、これ以上ないというぐらいに頬を紅潮させた。
「そ、そんな……。か、からかわないでください!」
「いやいや、マジだって。将来、リィルと結婚するヤツは幸せ者だよ」
「け、け、結婚だなんて……」
 リィルはますます恥ずかしげに顔を伏せると、モジモジと体を動かす。そしてチラリとエイジの方を見つめ、おずおずと口を開いた。
「だったら……エイジさんが、その……私をお嫁にもらってくれますか?」
「えっ!?」
 リィルの思わぬ言葉に、今度はエイジが狼狽した。

773砂男 ◆DlyW/s8ibQ :04/04/25 20:39 ID:SqrN2DkG
「ご、ゴメンなさい! わ、私ったら何を言って……。そ、その、冗談です! そ、それじゃあ私、これで……」
 リィルは慌てて立ち上がると、パタパタとドアへ駆け寄った。急いで扉を開くと、そこにはノックをしようと腕を上げた琉菜が立っていた。
「る、琉菜さん……」
「リィル……」
 二人の間にしばし緊張感が漂う。
「何だ? 琉菜か?」
 エイジは微妙にドアの影になっていて、ハッキリと見えない人影に声をかけた。
 その声に、二人はハッと我に返る。
「じゃ、じゃあ私はこれで……。エイジさん、お大事に」
「あ、ああ。サンキューな、リィル」
 エイジは少し引きつった笑顔で答えた。リィルは少し俯き部屋を出ると、すれ違い際にチラリと琉菜の方を見た。
 一瞬、何か言いたげな表情を浮かべたが、何も言わずに走り去った。
「リィル……」
「琉菜、何してんだよ? 入ってくるなら入ってこいよ。」
 去って行くリィルの後ろ姿を見送る琉菜に、エイジはリィルからもらったケーキの入った箱をテーブルに置きながら声をかける。
 その声に促されるまま、部屋の中へ入ってきた琉菜もまた、ベッド脇に椅子に腰を下ろした。
 その目がテーブルに山と詰まれたチョコレートを呆然と眺めている。
「これって……全部チョコレート?」
 琉菜は思わずそう尋ねずにはいられなかった。
「ああ、まあな。朝からメイドの連中が持ってきてな。こんなに食えねぇっての」
 エイジはベッドに横たわったまま、呆れたような表情で山積みのチョコを見る。
 つられて琉菜もテーブルの方を見た。その視線がケーキの入った箱に注がれる。
774砂男 ◆DlyW/s8ibQ :04/04/25 20:39 ID:SqrN2DkG
「このケーキ……」
「ああ、さっきリィルが持ってきたんだ。どうも手作りみたいでな」
 思わず口元が緩むエイジを琉菜は冷めた目で見つめた。
「何ニヤけてんのよ、いやらしい……」
「何でやらしいんだよ! 別に『リィルってオレの事好きなんじゃねぇか?』とか思ってねぇぞ」
「言葉にした時点で、そう思ってるのバレバレじゃない……」
「う…………」
 琉菜の的確な指摘に、エイジはごまかすように視線を再びテーブルの上に戻す。
「にしても、このチョコの山、どうしたモンか……。そうだ、琉菜。オマエいくらか持っていってくれよ。とてもじゃねぇが食いきれねぇからな」
「何言ってんのよ! ヴァレンタインのチョコレートを人にあげるなんて最低よ!」
「捨てちまうよりイイだろうが! それに、どうせ全部義理チョコだよ。メイドだからって、気ぃ使わなくても良いのにな」
 言いながらエイジは苦笑を浮かべる。そんなエイジの姿を琉菜は切なげに見つめた。
「ねぇ、エイジ。傷……まだ痛む?」
 悲しげな琉菜の目が、エイジの額に巻かれた包帯を注視する。
「昨日も言ったろ? どうって事ねぇよ」
 エイジは頭の下で手を組み、ニヤリと笑ってみせた。
 実際は痛み止めが切れてきたのもあって少々辛いのだが、そんな素振りを見せれば、琉菜は激しく動揺するだろう。
(コイツはすぐに何でも背負い込んじまうからな……)
確かに琉菜を守る為に負った怪我ではあるが、エイジにとっては、あくまで自己責任の結果である。だが、そんな事を説いてみた所で、
琉菜は『結局は自分のせいだ』と思うのが分かっていた。
 だからこそ、エイジは平気な風を装っていた。もっとも、エイジが思っている以上に鋭敏な感性を持っている故に、
琉菜はそんなエイジの様子に心を痛めていたのだが。

775砂男 ◆DlyW/s8ibQ :04/04/25 20:40 ID:SqrN2DkG
「ま、まあ、元気そうで何よりだわ。それじゃあ、アタシ行くね」
 琉菜は内心の動揺を悟られないように、わざと明るい声で立ち上がる。
「もう行くのかよ?」
「アタシは忙しいの!」
 琉菜は意識的に素気無い言葉に、エイジは何となく寂しいような、不思議な感覚を覚えた。
(もう少しゆっくりしていけよ……)
そんな言葉が脳裏に浮かぶが、喉の奥で引っかかる。何となく琉菜に未練を持っているようで気恥ずかしかった。
(そ、そうだよな。コイツを引き止める理由なんて無いしな……。痛み止め飲む所なんか見せたら、また余計な心配するだろうし、むしろコイツが帰った方が好都合だ。
そろそろアバラも痛み出したしな……)
 エイジは懸命に自問自答する。段々と怪我を理由にした言い訳じみてきている事には気付かない。
 そんなエイジを尻目に、琉菜はテーブルに近付くと、チョコをいくつか手に取った。
「捨てちゃうと勿体無いから、いくつか貰っていくけど、最低でもこれだけは食べなさいよ!」
 琉菜は選んだチョコをリィルのケーキの近くに置いた。それぞれメッセージカードに名前がついているので、誰から送られた物かはすぐに判る。
 琉菜が選んだのは、チュイル、ブリギッタ、セシル、アーニャ、エィナ、そして外から届いたらしいユミからのチョコの5つである。
「コレなんかユミさんからでしょ? わざわざここまで送ってくれたんだから、ありがたく食べるのよ」
「へいへい……」
 エイジは生返事しながら、ふと琉菜の手元の違和感に気付く。自問しながらボンヤリと眺めていたので正確な事は言えないが、
琉菜が取ったチョコの数と、手に持ったチョコの数が合わない気がする。
「琉菜……オマエ、今何個持っていった?」
「え? 3つだけど……」
「何で4つ持ってるんだ?」
「あ、こ、これは……」
 琉菜は何とも困ったような顔でエイジと手に持った包みを見比べた。しばらくそうしていたが、やがて小さな溜め息をつきながら、包みの一つをテーブルに置いた。
「これ……一応、アタシから。へ、ヘンな誤解しないでよ! ただの義理チョコだし、食べたくなかったら食べなくて良いんだから……じゃあね!」
 そう言いながらクルリと背を向ける琉菜に、エイジは思わず声をかけた。
776砂男 ◆DlyW/s8ibQ :04/04/25 20:41 ID:SqrN2DkG
「あ、待てよ、琉菜……って痛テテテテ……」
 慌てて上半身を起こした為、痛めた肋骨に負担をかけてしまう。
「あ! もう、何やってるのよ……」
 琉菜はエイジの元に駆け寄り、心配そうな顔でそっと体を横たえてくれた。ツインテールに結わえた髪の一房がエイジの顔前で揺れ、
ほのかなシャンプーの香りがエイジの鼻腔をくすぐった。
「すまねぇ。琉菜、さっきのオマエのチョコ、コッチにくれよ」
 少しどぎまぎしながらも、それを悟られないように、エイジは横たわった姿勢のまま、右手を琉菜の方へ差し出した。
「今食っちまうよ。ホラ、早くよこせって」
「あ……う、うん…………」
 エイジにチョコを手渡す琉菜の顔が不思議そうな表情を浮かべている。
 エイジはチョコを口に入れ、そんな琉菜のを見つめて優しい笑顔を浮かべた。
「うん、結構イケるな。琉菜……ありがとうな」
「う、うん……。あ、その……お、お礼は3倍返しだからね!」
 照れ笑いを浮かべて言う琉菜に、エイジは楽しい気分になり、快活な笑みを浮かべた。
「おう、期待しとけ」
「アテにしないで期待してるわ。じゃあね」
 少し俯いてから、琉菜は背を向けた。瞬間、エイジは何とも形容し難い感情に襲われた。
 寂しさ、愛しさ、そういった感情がない交ぜになり、心の中をグルグルと駆け巡る。
 何故そんな感情が湧いたのか、エイジにはまったく理解出来なかった。ただ、一つの思いだけが心を縛った。
「琉菜……」
 『傍にいてほしい』そんな感情の赴くまま、エイジは無意識に琉菜の腕を掴んでいた。
「エ、エイジ…………?」
 突然のエイジの行動に、琉菜はビクリと体を震わせ、おずおずと顔だけ振り向いた。
「え? あ……わ、悪い。何でもねぇ」
 エイジは慌てて琉菜の腕を放す。なぜ、そんな事をしたのか、自分でも分からなかった。
 少し頬を赤らめた琉菜が、小さく笑みを浮かべて口を開いた。
「ね、ねぇエイジ。後でまた来ていい?」
その琉菜の申し出が、エイジには素直に嬉しかった。
777砂男 ◆DlyW/s8ibQ :04/04/25 20:43 ID:SqrN2DkG
「あ、ああ。退屈してるから、話し相手が来るのは大歓迎だぜ」
「うん。じゃあ、後で来るね」
 ニッコリと笑って部屋を出て行く琉菜を、エイジはジッと見送った。そして、再び横になると、自分の右手を眼前にかざす。
 まだ琉菜の腕の柔かな感触や温かみが残っていた。
「なんで……あんな事しちまったんだ……?」
 エイジは自問する。あの時、なぜ、あんなにも琉菜を傍に留めておきたかったのか、まったく分からなかった。
 正確には『ある答え』に行き着いてはいたのだが、すぐにそれは否定した。
「オレが琉菜に惚れてるなんて、ありえねぇよなぁ……。あんなドリル女に惚れる男なんていないっつうの」
 半ば言い訳じみた口調でエイジは一人ごちる。
 ふと今しがたまで琉菜が座っていた椅子に視線を送る。そして、そこに座っていた3人の少女の姿が脳裏に浮かぶ。

 チュイル。
 リィル。
 そして、琉菜。

「そういや、チュイルとリィルは、いつもと違って様子がおかしかったな……」
 エイジは先刻のチュイルとリィルの様子を思い浮かべる。いつも控えめなリィルは、そんなには変わらないとも言えるが、
チュイルの様子は明らかにおかしかった。いつもの快活さが感じられなかった。
 エイジはチュイルのあの態度に、かつて出会った事がある気がした。
「いつ頃だったかなぁ……」
 エイジは記憶を辿るが、どうにも思い出す事が出来ない。
 考えながら何となく視線を彷徨わせていると、リィルの持ってきた箱の上で目が止まる。そこで何かがエイジの中で弾けた。
778砂男 ◆DlyW/s8ibQ :04/04/25 20:43 ID:SqrN2DkG
(そうだ、中学の時…………)
 エイジは数年前、中学生の頃に仲の良かったクラスメイトの女子から告白された時の事を思い出した。
 学校の裏庭に呼び出され、ヴァレンタインのチョコと一緒に告白してきた女子が、先刻のチュイルと同様の態度を取っていた。
(もしかして、チュイルはオレの事が……? いや、まさかな)
 鈍感なエイジは、それでもチュイルの好意に気付かなかった。いや、信じられなかった。
(いくら何でも、自惚れが過ぎるってか? 大体、それなら本当にリィルがオレに気がある事にもなるじゃねぇか。
まあ、そうなら嬉しいけどよ……。何てな、また琉菜にバカにされちまうな)
 エイジはボンヤリと天井を眺める。自然と琉菜の姿が浮かぶ。
(何であの時……オレは琉菜を引き止めたんだ? まさか、マジに自分でも気付いてないうちに、アイツに惚れちまったとか……。
いーーーーーや、それは絶対無ぇ!)
 エイジは心の中で強く否定する。しかし、どうしても琉菜の姿が脳裏から消えない。それどころか、次々と思い浮かんできた。
 笑顔を浮かべる琉菜、怒っている琉菜、泣きそうな顔をする琉菜、コロコロと表情を変える琉菜に、エイジは小さく微笑んだ。
(まあ、アイツならあんまり気を使わなくて済むから、付き合いやすそうだけどな)
 笑顔で自分の隣に座る琉菜の姿を思い描き、そこでハッとなる。
「な、何考えてんだよ、オレは! ああ、バカバカしい。こういう時は、ひと寝入りしてアタマをスッキリさせるに限る!」
 エイジは上体を上げて痛み止めを手に取り、乱暴に口の中へ放り込むと、水を使わずそのまま飲み込んだ。
 そして、再び横になり、そのまま目を閉じた。
779砂男 ◆DlyW/s8ibQ :04/04/25 20:45 ID:SqrN2DkG
とりあえずココまで。まだ終わらないよ、この話。
当初のプロットにあった、ミヅキと斗牙が尋ねてくる所、カットして良かった・・・。
次の投稿分ぐらいで、この話は終わらせたい。
なお、次回はちょっとだけエロくなる予定(w
780ΨラムネΨ:04/04/25 20:48 ID:8NaAsDKe
乙ーっ
うん、次回のエロが楽しみだぁねw
781名無しさん@ピンキー:04/04/27 12:20 ID:7ySa2FkW
(つДT)・・・・・・最高だぁ・・・。
あんた、最高だよ、砂男さん・・・・!!
782名無しさん@ピンキー:04/04/27 23:55 ID:d+hPEJYn
age
783名無しさん@ピンキー:04/05/03 18:13 ID:mQCpQM/6
保守
784名無しさん@ピンキー:04/05/06 23:42 ID:WXUvNw9c
まあ、保守しておこう。
785砂男 ◆DlyW/s8ibQ :04/05/08 23:30 ID:+N1CT/1q
最近、書いてるヒマないよ。みんな元気?
まあ、そんな事言いながらも、今日は3時間かけて他スレ用のSS書いて、投下してきたのは秘密だ(w
ホムペの更新もしないとなぁ。やる事山積みで、楽しいやら、苦しいやら。
で、ラムネ氏、ホムペとSSはどうなったの?(イジワル? w)

そんなワケで保守。
786名無しさん@ピンキー:04/05/11 19:22 ID:xEOWRADk
あー・・・うちのスレにも砂男さんが欲しい・・・。ちなみに「ジャぱん」スレですけどね・・・。
787砂男 ◆DlyW/s8ibQ :04/05/12 00:02 ID:6lnTa4wx
>>786
あ〜ジャぱんかぁ。オレあの漫画読み出したの去年ぐらいからなんだよな(w
単行本も読んでないしなぁ……。モニカは好きなんだけどな。
あと、男キャラがどいつもあんまり好きではないんだな。
何にせよ、これ以上書く物増えたら収集つかなくなる。ゴメンな。
788名無しさん@ピンキー:04/05/16 14:27 ID:ruZPvpgf
保守
789名無しさん@ピンキー:04/05/22 23:53 ID:0eS5qgRg
保守
790名無しさん@ピンキー:04/05/26 04:23 ID:GfwG1GBF
それじゃあ、ミヅキ姉さんと超獣合神してきまつね
791476、477:04/06/02 22:59 ID:KRGV96EM
トウ太郎君(鉄乳の操縦者)「ああ、今日も東京は平和だなあ・・・!!
                 何だあれは!!」
トリアンケン博士(悪の科学者)「ふっふっふ・・・天空田トウ太郎。
   貴様には散々煮え湯を飲まされて来たが、それも終わりだ。出でよ!
   我が科学の粋を集めて作った大巨根『ブラックコックス』!!!」
トウ太郎君「そうは行くか!行け!鉄乳!!」
鉄乳28メートル(巨大ミヅキ)「ボイィーーーーーン!!!!!!」
トリアンケン博士「ふふふ・・・今回はその対策も立ててある。行け!」
ブラックコックス「モア〜ン・・・・・・(身体から何か分泌)」
鉄乳「あ、あああん・・・・ズゥゥゥンンン・・・・・・(愛液を溢れさせ、膝を崩す)」
トリアンケン博士「フフフ、どうだ!鉄乳の嗜好を分析して調合し、
    ブラックコックスに仕込んだ特殊フェロモンだ!!さあ!
    色々な意味で鉄乳をヤッてしまえ!!」
(ブラックコックス、鉄乳の乳を掴み、パイズリの体勢に)
トウ太郎君「くそぉっ・・・負けるな鉄乳!『ウルトラパイクロン』(ポチッ)」
鉄乳「ブルルルルルルルルルルルルンンンン・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
   (鉄乳の乳が秒間1万振動し、ブラックコックスのコックを襲う!!)
ブラックコックス「で・・・でるぅッ!(ドバァッ!!どばばばーーっっっ!!!」
トリアンケン博士「く、くそぉ・・・仮面ライダーファンに怒られそうな技を
           使ってからに・・・・・・覚えておれぇーーーーー!!!」
トウ太郎君「やったぁ!これで街に平和が戻ったぞ!!」
署長「うんにゃ、街と鉄乳が精液まみれになっちゃって、
   損害賠償の請求が君に来とるよ。」
トウ太郎君「うえぇ〜ん。そりゃないよ〜鉄乳も喜んでたのに〜」(完)
792名無しさん@ピンキー:04/06/03 13:31 ID:wit2Srdo
>>791
鬱展開のリメイク仕様だと、鉄乳はもう一人のトウ太郎として
建造された戦争の鬼子ですか?
793476、477:04/06/03 21:07 ID:PYfri/oK
いえ、トウ太郎専用のセクサロイドとして開発したんですが
うっかり寸法を間違えちゃったんですね。
794名無しさん@ピンキー:04/06/09 00:02 ID:NmjmuqnZ
保守
795名無しさん@ピンキー:04/06/09 00:03 ID:NmjmuqnZ
しまった!!改めて保守
796名無しさん@ピンキー:04/06/16 13:00 ID:9/b3+hf3
アニメではリィル×エイジのフラグはもう無理なんでつか?
797砂男 ◆DlyW/s8ibQ :04/06/16 17:19 ID:c6GReYeK
>>739
無理。
つうか、小説版で琉菜とのフラグが立ちまくり、イベント発生してたぐらいで、
実際には、斗牙とのフラグしか立ってないぞ(w
アニメでも、『エイジ叔父様』になるワケだしな。

何はともあれ、そろそろ何か投下しないとなぁ。
エロパロ板で、いつまでも非エロ書いててもアレだし、
もうちょい後で書く予定だった、琉菜のエロとリィルのエロ、前倒しで書いちゃおうかねぇ。
798砂男 ◆DlyW/s8ibQ :04/06/16 17:22 ID:c6GReYeK
スマン、↑は>>769だった。
全然違うじゃねえか……_| ̄|○
799名無しさん@ピンキー:04/06/16 17:48 ID:j2KC9RaP
>>796
リィル×エイジ・・・・・やっぱエイジは受けだなハァハァ
800砂男 ◆DlyW/s8ibQ :04/06/16 18:54 ID:c6GReYeK
訂正まで間違えてた……_| ̄|○
ライトドリラーで特攻かけて逝ってきまつ……。
801名無しさん@ピンキー:04/06/17 12:34 ID:ZcEdispy
>>797
そうなんでつか今のところ6話までしか見ていないもので、前シリーズでは
2ショットのシーンが多かったもんでてっきりくっつくもんだとばかり思って
ました。8月に発売するDVD最終巻にはエピローグがついてるようなので
そっちでどうなるか希望を捨てないようにします。(やっぱこの二人の方が
お似合いだと思うし、斗牙とだとなんか釣り合わんような気もするしルナやエイナ
が不憫だ)
>『エイジ叔父様』になるワケだし
それはそれで期待できそうでつw
802名無しさん@ピンキー:04/06/17 21:16 ID:N6L7rXWF
>>801
こっちと誤爆したのか。
しかもレス番号が801だよ。
オチャメさん。
803名無しさん@ピンキー:04/06/21 03:24 ID:sDiCaYEC
>>796
いや、無理ではないよ。
確かに、小説ではエイジ×ルナ路線ばりばりな上に、
エイジが叔父様になるのも本当のことだが、

アニメでは実際、斗牙とリィルに明確な進展はないし、
小説だとあくまで「恋愛感情ではない」としつこく強調されてるな
そもそも、斗牙はエイジしか(r

よって不可能ではない
想像力たくましくすれば、いくらでも
804名無しさん@ピンキー:04/06/21 18:57 ID:3Rl+L+X2
>>803
なるほど今後の展開しだいでつか。コンプリート本の表紙にはリィルとエイジの
2ショットがあったので第3期(あったら)でなんらかの進展があるかもと妄想
しますた。
>あくまで「恋愛感情ではない」
これはリィルが恋愛感情ではないということですか?
805名無しさん@ピンキー:04/06/21 19:43 ID:UKcVBA6/
俺はエイジの相手はリィルキボンヌ派だが
今後のアニメでエイジ×リィルの可能性は
限りなく低いように思う
ツヴァイでリィルが斗牙に頬染めとかさんざんやった後だから、
三期でいきなりリィル→エイジになってたら
ちょっと変じゃないか?
806名無しさん@ピンキー:04/06/22 09:44 ID:m9JXfAiI
>>805
第一期でのフラグが二期ではみごとに崩れたキャラがけっこういたので別に
おかしくはないと思うぞ。
807名無しさん@ピンキー:04/06/25 22:09 ID:LTLAlrpJ
別に一期のフラグは特にくずれてないよ。
つーか恋愛感情を描かれたのは琉菜→斗牙くらいで、
あとはサンドマンとアヤカの関係が伏線として薄くあった程度。
それは両者とも諦めと結婚という形で消化された。
ユミのエイジに対する幼馴染と恋愛感情の微妙な一線も持続しているし。
808名無しさん@ピンキー:04/06/27 23:53 ID:Q3hFafbw
>>804
>これはリィルが恋愛感情ではないということですか?

どっちも。
リィルのは恋愛感情というより、同じ境遇の斗牙にシンパシーを感じてる程度。
あと斗牙は他のメンツと違って全然リィルに気を使わないので、一緒にいるのが楽らしい。
エイジはその逆で一番リィルに気を使っている、頼れる兄のような存在。

斗牙は……論外。
つか、斗牙はそもそもエイ(r
809名無しさん@ピンキー:04/07/03 15:49 ID:lKV5Rk1G
保守
810名無しさん@ピンキー:04/07/04 01:50 ID:Kc2h+uDN
ぱよ乳首責めキボンヌ
811名無しさん@ピンキー:04/07/05 09:14 ID:yjxgJwDK
喘ぎ声もぱよなんだろうか
「ぱよっ! ぱよ、ぱよおぉぉぉぉおぉおぉお!」
812名無しさん@ピンキー:04/07/06 15:34 ID:tode9kP3
>>810
激しく見たい!
妄想するだけでハァハァ…
813名無しさん@ピンキー:04/07/07 18:11 ID:v/2mjbjG
ぱよ乳パイズリ
814名無しさん@ピンキー:04/07/11 21:30 ID:10+rUnz7
(´・ω・`)ショボーン
最近誰も来ないなぁ…
815名無しさん@ピンキー:04/07/13 06:58 ID:R8uxlCyu
保守
816名無しさん@ピンキー:04/07/13 14:32 ID:nr5o3DKD
誰か
817名無しさん@ピンキー:04/07/16 00:05 ID:MmuFoLoZ
ここでルフィーラ好きな奴っている?
818名無しさん@ピンキー:04/07/16 00:31 ID:OWUkBPTQ
ていうか、アヤカのエロネタってあったっけ?
819名無しさん@ピンキー:04/07/16 00:32 ID:Q1ycSDeI
アヤカはみうらたけひろデザインなので、激しくたれ乳に違いない。
820名無しさん@ピンキー:04/07/16 01:00 ID:MmuFoLoZ
斗牙はあるのにアヤカもルフィーラもないなんて…_| ̄|○
821名無しさん@ピンキー:04/07/16 16:56 ID:KP+2i2G+
職人さぁぁーん!
822名無しさん@ピンキー:04/07/17 21:26 ID:nFSD2GJJ
砂男氏はどこに行ってしまったのだろう?
グラヴィオン同盟の方にも、長らく顔を出してないようだが・・・。
823名無しさん@ピンキー:04/07/18 22:31 ID:HGU7LmYA
ほしゅ
824名無しさん@ピンキー:04/07/20 22:40 ID:JSQA61EP
>>818
アヤカはサンドマン関連でぶっ叩かれまくったからな
グラヴィファンの間では需要が極めて少なそう
俺も最終回で失望したし
825名無しさん@ピンキー:04/07/22 07:33 ID:77qYNhTJ
ルフィーラカワイイ
826名無しさん@ピンキー:04/07/24 00:15 ID:kl6AXOk0
ほしゅ
827名無しさん@ピンキー:04/07/28 00:34 ID:P8mrG39S
>>800
まさか本当に逝ってしまわれたのか!?
828名無しさん@ピンキー:04/08/03 01:43 ID:Kd74B3M4
保守
829名無しさん@ピンキー:04/08/03 10:45 ID:Xdao6593
フェイがEFAの隊員たちに輪姦される話キボン
830名無しさん@ピンキー:04/08/03 17:55 ID:LA47xRYg
何でもいいからトウガが出てくる話キボン
831名無しさん@ピンキー:04/08/03 19:08 ID:AgNSgiA0
じゃあトウガが激しくファックされる話で。
832名無しさん@ピンキー:04/08/03 23:17 ID:VUNqxTn8
>>831
(・∀・)イイ!
833名無しさん@ピンキー:04/08/04 00:18 ID:e3koilQb
イイのかよw
834名無しさん@ピンキー:04/08/04 00:57 ID:pgeY41nB
俺も読みたい。
835名無しさん@ピンキー:04/08/04 13:17 ID:9mxS6C9M
ミヅキ「ほらほら、私の超乳に挟まれていっちゃいなさい!」
836砂男 ◆DlyW/s8ibQ :04/08/16 20:38 ID:isF+eaqI
え〜、ライトドリラーで特攻かけて逝ってましたが、
髪の毛ピンク色に変えて、月から新作引っさげて帰ってきました。
前書いてたのがまだ未完なのだが、リハビリも兼ねて新しい話をば。

※注意点※
1.一応、小説版ツヴァイの後日談でつ(つうか、エピローグの数時間後の話だ)
2.相変わらず、エイジ×琉菜。
3.ゴメン、また非エロ・・・。もうおれ、グラヴィオンではエロ書けない気がしてきた・・・_| ̄|○
4.最近、田村ゆかりの曲をタイトルにするのがマイブームなんで、タイトルは気にすんな(w
837夢見月のアリス 1:04/08/16 20:40 ID:isF+eaqI
 クライン・サンドマンと紅アヤカの結婚式もつつがなく終了し、サンジェルマン城内では、引き続きお祝いパーティーが催されていた。
 メイドたち(主にチュイルとブリギッタ)に乗せられ、ついつい騒ぎすぎたエイジは、一息つこうと一人テラスに出た。
 エイジは手近なベンチに腰かけると、ボンヤリと空を眺めた。すでに日も暮れて、満天の星空であった。
(今夜は星がキレイに見えるな……)
 そんな事を考えながら、ただ星を見つめ続けた。
 どれぐらいそうしていたのだろうか。ふと人の気配を感じ、エイジはそちらの方に視線をやった。
「エイジ、何してるの?」
 そこにいたのは琉菜であった。両手に飲み物の入ったグラスを持ち、優しげな笑みを浮かべてこちらを見つめている。
「別に……。ちょっと騒ぎ疲れたんで、休んでただけだよ」
「子供みたいにはしゃいでるからよ」
 琉菜はクスクス笑いながら、片手のグラスをエイジに差し出す。
 エイジは少し微笑んでグラスを受け取るが、特に口をつける事なく、再び空を見上げた。
 琉菜もつられて空を見上げる。
「キレイな星空だね……」
「ああ……」
 しばし無言になる二人。
「隣、いい?」
 琉菜が尋ねる。一瞬、問いの意味が分からなかったが、「隣に座っても良いか?」と聞かれたのだと察したエイジは、少し横に移動して場所を空けてやった。
「へへ、ありがと……」
 少し照れたような笑みを浮かべ、琉菜はエイジの隣に腰かけ、グラスに一口だけ口をつけると再びエイジと一緒に空を見上げた。
838夢見月のアリス 2:04/08/16 20:41 ID:isF+eaqI
「何か面白い物でも見える?」
「いや、別に……。ただ、ついこの前、あの星の中で戦ったんだなってな……」
「そっか。私たちが宇宙でゴーマを倒してから、まだ1ヵ月も経ってないんだよね」
 琉菜はチラリとエイジの方を見て、再び視線を空に移す。
「ねぇ、エイジ……」
「ん……?」
「メイドの娘たちが言ってたんだけど……このお城から出て行くってホント?」
「…………」
 エイジはしばらく何も言わなかったが、顔を下げ、琉菜の方を見た。
 琉菜もすでに空を見ていず、どこか悲しそうな瞳でエイジを見つめていた。
「…………ああ」
「どうして……出て行くの?」
「アヤカの居場所も分かったし、戦いも終わった。オレがここにいる理由も無いだろ? それに、学校通うのに、ここからじゃ遠すぎるんだよ」
 最後は冗談めかして言うエイジに、琉菜はクスリと笑みを浮かべた。
「それだけじゃないでしょ? アンタの事だから、アヤカさんとサンドマンの新婚生活を見たくないからじゃないの」
「う…………」
 エイジは思わず言葉に詰まる。城を出る一番大きな理由は、確かに琉菜の指摘通りだったからである。
「まったく、いつまで経ってもシスコンなんだから」
「うるせぇ、ドリル女!」
「何ですってぇ、この足男!」
「ざ〜んねんでした、オレはもう足じゃないっつうの」
「う……そうだった。じゃあ、胸男!」
「無理やり言ってんじゃねぇよ、ドリル女!」
「う〜〜〜〜〜っ」
 顔を突き付けあって睨み合う二人。しかし、琉菜はふと表情を和らげ、どこか寂しそうな目をした。
839夢見月のアリス 3:04/08/16 20:43 ID:isF+eaqI
「こうしてアンタとケンカするのも、これで最後なんだね……」
 弱々しくほほ笑む琉菜に、エイジは思わず毒気を抜かれる。
「い、いや、その……出て行くとは言ったけど、二度と来ないとは言ってないしだな、ケンカ相手が欲しけりゃ、いつでも…………」
「私もね、沖縄に帰るんだ……」
「え…………?」
 エイジは琉菜の言葉がなかなか飲み込めなかった。
「だから、これで最後……」
 琉菜は姿勢を正し、空を見上げる。
 エイジはかける言葉が出てこず、結局同じように空を見上げた。
「その……いつ帰るんだ?」
「明後日……」
「えらく……急だな」
「飛行機のチケットがね、ちょうど明後日のが取れちゃったのよ」
 琉菜はグラスの中身を一気に飲み干すと、一息つき、エイジにしなだれかかる。
「な、る、琉菜!?」
 エイジは頬を紅潮させ、思わず周りを見回す。勿論、皆パーティーホールで盛り上がっているので、エイジと琉菜以外にテラスには誰もいない。
「ねぇ、エイジ……」
 エイジに寄り添ったまま、琉菜が静かに口を開く。
「エイジは……私の事好き?」
「な、何言ってんだよ」
「答えて!」
 強く詰め寄られて、エイジは答えに窮する。
「エイジ……私の事嫌いなの?」
 琉菜は悲しそうな瞳でエイジを見上げる。その様子に、エイジは何ともいえない罪悪感を覚えた。
「べ、別に嫌いってワケじゃねぇよ……。今まで一緒に戦ってきた仲間だし、ちょいと口うるさい所に目を瞑れば、充分にカワイイと思うし……あ、そ、そのヘンな意味じゃないぞ!
一般論として、オマエのルックスは良い方だって事であってだな…………」
 しどろもどろになりながら、エイジは助けを求めるように周りを見る。当然ながら誰もいない。
「エイジはどう思うの? 一般論じゃなくて、エイジの好みから見て、私の事カワイイと思う?」
 琉菜はほんのりと頬を染め、潤んだ瞳でエイジを見つめ続ける。
「そ、それは……その…………」
 エイジは琉菜から目を逸らし、思い出したように先刻手渡されたグラスに口をつけた。
 
840夢見月のアリス 4:04/08/16 20:45 ID:isF+eaqI
 一口飲んだ所で喉が焼けるように熱くなり、むせながらそれを吐き出した。
「げほっ、かはっ……。こ、これ、酒じゃねぇか! あ、オマエ、もしかして酔ってるのか?」
 エイジは琉菜の体を引き剥がし、正面から見据える。
「何言ってるのよ。酔ってなんかいないよぉ」
 そう言って琉菜はクスクス笑った。吐息から微かにアルコールの香りがしている。
「酔ってるじゃねぇか!」
「ジュースで酔うワケないじゃない」
 琉菜は笑いながら、エイジに再びしなだれかかる。
 実はパーティー中、間違えて酒を飲んでしまい、ホロ酔い気分の所、テラスに出て行くエイジの姿を見かけて、追いかけて来た琉菜なのであった。
当然、先ほど口にしていたグラスの中身もお酒であり、現在かなり酒が回っている状態であった。
「ねえ、エイジ。エイジは私の事、どう思ってるの?」
 琉菜はエイジの肩にもたれかかったまま、ポツリと呟く。
「私……私ね、エイジの事が好き。昼間はクッキーにいきなりあんな事言われたから、恥ずかしくて色々言っちゃったけど……私はエイジの事が好き。好きなの……」
 琉菜は真剣な眼差しでエイジを見つめる。
「で、でも、オマエは斗牙の事…………」
「うん。私、斗牙の事が好きだった。ううん、今でも好き。でも……私が傍にいて欲しい人はエイジ、あなたなの……。ふふ、いい加減な女だって思ってるでしょうね。
斗牙の事、一方的に諦めて、アンタに言い寄ってるんだもん。最低だよね……」
 目を伏せ、唇を噛む琉菜。エイジは何か声をかけようと思ったが、気の利いた言葉が出て来なかった。
「でも、でもね……私、ずっとエイジの事が好きだった。それに気付いたのは……ついさっきなんだけど、私はずっとあなたに惹かれていたと思うの。
色々とケンカもしたけど、エイジの事が気になってたから……でも、斗牙が好きなハズの自分が、その気持ちにフタをしていたから……だから、だから…………ああ、私何言ってるんだろう。
上手く頭が働かないみたい……」
 琉菜は儚げに笑うと、エイジの手からグラスを奪い、グイと飲み干した。
「お、おい!」
 それでなくとも飲み慣れていないだろうというのに、さらにアルコールを摂取してしまった琉菜を、エイジは心配そうに見つめる。

841夢見月のアリス 5:04/08/16 20:46 ID:isF+eaqI
「そんな心配そうな顔しなくても大丈夫だよぉ。ふふ、エイジって本当に優しいね」
 琉菜は頬を摺り寄せるように、エイジの肩にその身を預ける。
「ガサツでいい加減で、オマケにお調子者だけど、優しくて、強い人だよね、エイジは」
「褒められてるのか貶されてるのか、よく分からねぇよ、ったく……」
 エイジは憮然とした表情でそっぽを向く。そんなエイジの様子に、琉菜は楽しそうに微笑んだ。
「褒めてるのよ。私はそんなエイジが好きなんだもん。だから、だからね……嬉しかったよ」
「嬉しかった?」
「温泉旅行の時に失敗して、落ち込んでた私を慰めてくれた時も、EFAに捕まった私を助けに来てくれた時も、ゴーマとの決戦の前に、元気づけてくれた事も……本当に嬉しかった」
 琉菜は懐かしむように目を閉じ、エイジの手を握った。
「え! お、おい……」
 エイジは真っ赤になって狼狽する。しかし、その琉菜の手の温かさが、不思議と心地良かった。
「エイジ……好き、大好き。お別れする前に言いたかったの。エイジ…………」
 琉菜は背筋を伸ばしてエイジを見つめた。そして、そっと目を閉じ、唇を重ねる。
「!!!!」
 突然のキスに、エイジは全身が硬直したようになり、ただ目を見張るだけであった。
 頬は真っ赤に上気し、心臓の鼓動が早鐘のように高まり、全ての思考がフリーズした。
 琉菜は唇を離すと、同じぐらい真っ赤になった顔を隠すように、エイジの胸に顔を埋めた。
「ゴメンね、突然ヘンな事しちゃって……。エイジの気持ちも確かめないで、こんな好意の押し売りみたいな真似して、ホント私って最低……」
 後悔するような声音で、顔を埋めたまま琉菜が呟く。
「る、琉菜、オレは…………」
「ゴメン、ゴメンね。キスなんかしても、エイジを困らせるだけだって分かってたのに……。でも、でもね……お願い。もう少しだけ……このままでいさせて…………」
 琉菜はエイジの胸元を強く掴み、額を押し当てた。
 その体が微かに震えている事にエイジは気付く。
842夢見月のアリス 6:04/08/16 20:48 ID:isF+eaqI
 しばらく無言のまま、そんな琉菜を見つめていたエイジであったが、やがて、小さく微笑むと、その小柄な体をそっと抱きしめた。
「驚きはしたけど、困ってはいねぇよ。こんな風に誰かに想われた事なんて無かったから、ちょいと戸惑ったけど……ありがとな、琉菜」
 エイジは琉菜の髪を優しく撫でる。
「オマエがEFAに捕まった時、オレはオマエが死んだとばかり思ってた。城に戻ってレイヴン……アヤカにオマエが生きてるかもしれないって聞かされた時、オレは心底喜んだよ。
オマエの笑顔やら怒った顔やらが頭の中に浮かんで、いてもたってもいられなくなったんだ」
 エイジはあの時の事を思い出し、静かに目を伏せる。
「オレもオマエの事……ずっと気になってたんだろうな。だから、落ち込んでるオマエを放っとけなかったし、オマエを助け出したかった。
まあ、結局は斗牙やミズキの力が無かったら……オレ一人じゃオマエを助けられなかったけどな」
 そこで照れたように笑うエイジ。琉菜は俯いたまま、何も答えない。
「だから、その……オレもオマエの事が…………」
 言いながらエイジは琉菜の頬を優しく撫でた。それでも琉菜はエイジの胸に顔を埋めたまま、何の反応も示さない。
少し不振に思ったエイジの耳に、安らかな寝息が聞こえてくる。
「琉菜……?」
 エイジは横合いから琉菜の顔を覗き込む。
琉菜は幸せそうな笑みを浮かべ、眠りについていた。
「寝ちまったのかよ。ったく……告白するだけしておいて、返事も聞かずに寝ちまうとは、いいツラの皮してんなぁ……」
 エイジは苦笑を浮かべ、琉菜を抱きしめたまま、空を見上げた。
 その時。
「ぱよぉ〜、決定的瞬間を目撃ですぅ」
「エイジさまもスミにおけないんだからぁ」
「ちょっと、あんまり大きな声を出しちゃダメよ」
 小声ではあるが確かにチュイル、ブリギッタ、ミヅキの声がエイジの耳に入った。
 ギクリとして振り返ると、目を爛々と輝かせてこちらを見ている皆の姿があった。
「げ! お、オマエら、いつからそこにいたんだよ!?」
 再び顔を真っ赤にしたエイジが狼狽しながら問う。
843夢見月のアリス 7:04/08/16 20:49 ID:isF+eaqI
「私は割と最初の方からいたわよ。ちょうど、琉菜がエイジにしなだれかかったあたりかしら?」
 ミヅキは楽しそうに目を細めて答える。
「も、申し訳ありません、エイジ様。覗き見するつもりは無かったのですが……」
 テセラが心底申し訳なさそうに頭を下げる。
「ぱよ。アタシとブリギッタたちは、ちょうど琉菜様が告白した辺りからいたですぅ」
「エイジさまったら、結構やるじゃない」
「エイジさま、お幸せに!」
「…………」
 チュイル、ブリギッタ、アーニャが口々に囃し立てる。セシルも無言ではあるが、心からの祝福のこもった眼差しでエイジを見つめている。
「ふふふ、エイジ様と琉菜様が結ばれたお祝いも、ついでにやってしまいましょうか?」
「やっぱり私の目に狂いは無かったようですね。本当にお似合いのカップルですよ、お二人とも」
 マリニアとクッキーが慈愛の眼差しで二人を見つめる。
「私もそう思うわ。フフ、新しいお母様とお兄ちゃんが出来たと思ったら、新しいお姉さまも出来たみたいね。二人とも、仲良くしてね」
「エイジ様。琉菜様は気丈な方に見えますが、繊細な部分もお持ちです。しっかり支えてあげてください」
「おめでとう、エイジ。今度は二人が結婚するんだよね?」
 リィル、エィナ、斗牙も祝福の言葉を述べる。もっとも、斗牙は状況がよく分かっていないような感があるのだが。
「エイジ様、新婚旅行の時は、特別にグランフォートレスを出しますね」
「お二人の子供は、私が責任を持って取り上げさせていただきますわ」
 トリアとディカがかなり気の早い発言をする。
「だぁ〜っ! オマエらいい加減にしろ! ホラ、琉菜も起きろ!」
 エイジは琉菜の体を引き剥がそうとするが、琉菜はエイジの首に手を回し、ますます強く抱きついた。
844夢見月のアリス 8:04/08/16 20:50 ID:isF+eaqI
「エイジぃ、大好き…………」
 そんな寝言を呟き、この騒ぎの中でも目覚める気配が無かった。
「私も新しい家族が出来て嬉しいわ。エイジ、琉菜を泣かせちゃダメよ?」
「だから、そうじゃないんだって!」
 アヤカの言葉に、エイジは恥ずかしいやら何やらで泣きそうになった。
「エイジ……私が人としての幸福を手に入れたように、次はお前たちの番だ。良き伴侶に巡り合えたな、エイジ」
 サンドマンは優しい笑みを浮かべ、メイドたちの方へ向き直った。
「グランナイツの諸君、メイドの諸君、二人を祝福せよ!」
「おめでとう、エイジ様、琉菜様!」
「おめでとう、エイジ、琉菜!」
 祝福の大号令と共に、拍手の海がエイジと琉菜を包む。
 脱力したエイジは、暢気に眠っている琉菜を見て苦笑いを浮かべた。
「オマエが酔っ払ったせいで、とんでもない事になっちまったじゃねぇか。明日から色々と大変だぜ、きっと?」
「大丈夫だよ、エイジ……」
 エイジの言葉に答えるように、琉菜は耳元でそう寝言を呟いた。

 こうして、サンジェルマン城公認カップルとなったエイジと琉菜であったが、この夜の事で、琉菜はエイジの予想通りに大変恥ずかしい思いをする事になるのだが、
それはまた別のお話……。
845砂男 ◆DlyW/s8ibQ :04/08/16 20:57 ID:isF+eaqI
はい、終了〜。
ネタ的には、この後エイジのクラスに斗牙と飛び級でリィルが転校してきて、
EFAを辞めたミヅキがエイジの担任になって、この話から三ヶ月後ぐらいに琉菜が転校してきて、
感極まった琉菜が、クラスの皆が見てるのも忘れて「会いたかったよ、エイジ!」とエイジに抱きつく、てな展開を
考えてたり、考えてなかったり(w

個人的には、今回の話の一環で、砂男版「超重戦場」をやりたいのだが(無論、非エロだ)、
仮に書いたとして、ココに投下しても良いのだろうか?
まあ、次こそはエロ書いて投下したいんだけど・・・無理っぽいなぁ(w
846名無しさん@ピンキー:04/08/17 21:55 ID:80xvJmnm
砂男氏乙〜。

エイジ×琉菜ファンの一人として毎回楽しませてもらってます。
ただこの展開だと、翌朝には塔のひとつが
「エイジ様と琉菜様の愛の巣」
になってるような気が…。


>非エロねたについて
個人的にはかまわないと思ってますが
まずいと思われたならせめて自サイトで公開してくださいm(_ _)m
楽しみにしていますので。
847名無しさん@ピンキー:04/08/18 01:21 ID:bGI58ThM
砂男氏キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!
848名無しさん@ピンキー:04/08/18 11:23 ID:bF7Osutr
帰還おめ
849名無しさん@ピンキー:04/08/19 14:06 ID:azf/EF7v
あがってたからひさしぶりに覗いてみたら(TдT)感動。グラビオン見てた時の記憶が蘇ってきますた
850砂男 ◆DlyW/s8ibQ :04/08/21 01:31 ID:i9tg46B7
>>846
>ただこの展開だと、翌朝には塔のひとつが「エイジ様と琉菜様の愛の巣」になってるような気が…。
大丈夫。この二日後に、琉菜は沖縄に帰るから(w
で、エイジも家に戻って、しばらくしてから琉菜が転校してきて、
少しの間、エイジの家で同棲生活。やがて城に戻る、てな具合にオレの中では話が進んでる(w

非エロに関しては、次スレにいって、作品が投下されないようなら投下するかも?

ところで、ツヴァイ最終巻見たよ。
エイジ×琉菜の夫婦漫才キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━!!!!
ちょっと短くなってるけどねorz
851名無しさん@ピンキー:04/08/21 15:24 ID:B1MK7XXI
次スレまで持つかが問題
852名無しさん@ピンキー:04/08/21 22:20 ID:YUhqPh5m
853名無しさん@ピンキー:04/08/22 06:08 ID:MQ6BYSfW
うおぉぉぉぉ!!(歓喜の涙)
854名無しさん@ピンキー:04/08/26 01:10 ID:Xn4SZHL1
('A`)
855名無しさん@ピンキー:04/08/29 19:50 ID:yC53N5oE
エイジ×リィルでなんか書いてみようかと思ったんだけど、
ルナとかユミとか同年代ならともかく
エイジってリィルには手出さなそうなんだよな…
あまりに兄妹っぽいというか。
ミヅキとかちびメイドたちに食われてる状況なら
まだ想像できるんだけど。

…リィル×エイジにすればいいのか?orz
856名無しさん@ピンキー:04/08/30 03:27 ID:jBqI2VXF
(´・Å・`)取り敢えず頑張って!死ぬ気で応援します
857名無しさん@ピンキー:04/09/04 16:35 ID:inuEBbH4
シチュを考えてみよう

ゼラバイアの記憶を取り戻す直前の、ある夜。
いつものように炎の巨人の悪夢にうなされ、夜中に目が覚めるリィル。
夢か現か曖昧な状態で自室を出て彷徨い歩き、気がついたらエイジの部屋の前だった。
「怖い夢を見て眠れない」というリィルに応えて、部屋に招き入れ、同じベッドで寝てやるエイジ。
最初は妹を寝かしつけるぐらいのつもりだったエイジだが、自分のすぐ隣で不安げに震えるリィルの姿に、次第に保護欲を駆り立てられて…

というのはどうか?
858砂男 ◆DlyW/s8ibQ :04/09/05 00:41 ID:/SK8lXpU
>>857
うむ、それで是非とも書いてくれたまえ。

ちなみに、オレがほぼ同シチュのエイジ×琉菜を執筆中なのは秘密だ(w
やる事多すぎて、全然進んでないけどね・・・。
859名無しさん@ピンキー:04/09/05 14:16 ID:6US5+PoI
(´Å`)/ガンバレー
860857:04/09/06 02:06 ID:IVVLiVk8
いや俺は>>855じゃないぞw
とりあえずネタを提供してみただけだ
それに俺は巨乳派だから、貧乳キャラのエロは書けないのだ
861名無しさん@ピンキー:04/09/06 20:32 ID:baovfVUl
フェイのキャラデザは良いねえ…
世間ではあまり評価されてないみたいだが。
ってことで、ふたなりフェイ。
比較的ソフトだけど、そーゆうのが苦手な人は注意してくらはい。
ttp://tokyo.cool.ne.jp/sword-dancer/fyei.jpg

トウガ「わあ。フェイにもおちんちんが付いてるんだ〜」
フェイ「あ…あまりマジマジと…見つめないでよ……」
って感じのシチュで。
862名無しさん@ピンキー:04/09/07 00:59 ID:e0HgzReV
ネタがないので乳論議でもするか。
俺妄想だとこんな感じ

ミヅキ>アヤカ>>>フェイ>エィナ>>琉菜≧リィル

ミヅキはうしちちでアヤカは巨乳、フェイとエィナが適正サイズで
琉菜は微乳だと思う。
リィルは成長後はエィナぐらいになるか?
863名無しさん@ピンキー:04/09/07 06:00 ID:Z8Ot+Pw2
>>861
GJ!
乙〜。
864名無しさん@ピンキー:04/09/07 15:14 ID:5IuZWElW
斗牙×フェイの純愛ものキボンヌ
865名無しさん@ピンキー:04/09/07 16:07 ID:f/qjIPw0
>>864
俺も読みてえ〜〜〜〜!
866名無しさん@ピンキー:04/09/07 18:49 ID:zoGEo65n
ミズキ姐さん、エイ&斗の2人纏めて面倒みてやるつもりが
逆にいいように面倒みてもらっちゃうネタキボンヌ。
867名無しさん@ピンキー:04/09/08 16:59 ID:6qeH7aQg
同じく斗牙×フェイの純愛エロ希望
868名無しさん@ピンキー:04/09/08 21:45 ID:Xyadl3y+
オーケー俺が書く。少し待ってくれ。
ついてはわからんことがあるんだが、グラントルーパーの操縦にも
G因子って必要なんだっけ?
869名無しさん@ピンキー:04/09/09 01:10 ID:aChuZ+7i
>>868
 フェイがG因子を持ってるっていうのは原典で言ってた気がするが、トルーパーの操縦に必要だったかどうかはうろ覚え……。
 役に立てなくてスマソ。SS楽しみにしてるよ。
870名無しさん@ピンキー:04/09/09 04:28 ID:rzVg37CD
>>868
グラントルーパーにG因子はたぶん、いらない。
俺も期待してるよ。
頑張ってくれ!
871名無しさん@ピンキー:04/09/09 07:17 ID:64Dsxprq
>>868
期待してまつ。


前述の通りグラントルーパーにG因子は必要ないはずです。
しかし何故サンドマンはフェイをグランディーヴァに乗せる気にはならなかったのだろうか?
872名無しさん@ピンキー:04/09/10 13:19 ID:tP+pvH7D
保守age
873名無しさん@ピンキー:04/09/11 12:42:47 ID:ZO7CPP11
神光臨まだ〜?
874868:04/09/12 02:22:08 ID:01tFs50G
すいません、SSですが難航してます。純愛なので一応お膳立てをきちんとしたくて……
ひとまず書いてるという証拠に、前説の部分だけでも投下させていただきます。
875868:04/09/12 02:22:42 ID:01tFs50G

「どうしよう、エイジ。フェイが怒ってるみたいなんだ」
 相棒が捨て犬のような顔をして部屋を訪れたので、紅エイジは読んでいた雑誌を脇へ
放り出し、ベッドの上に起き上がった。
「何やって怒らせたんだ、お前」
 普通なら、というか、常識的な人間ならまずあり得ないようなトラブルに、天空侍斗牙は
非常にしばしば陥る。ほぼ例外なく原因は斗牙の方にあり、ほぼ例外なく斗牙自身には
一片の悪気もなく、そしてほぼ例外なく、そういう時彼は真っ先にエイジに相談しに来る
のだ。俺が姉貴べったりのガキだった頃のアヤカもこんな気分だったんだろうか、などと
思いながらも、最近は構い方もだいぶ板に付いてきたエイジである。
「何もしてないよ。怒らせるようなことは無かったと思うんだけど、もう一週間も口をきいて
くれない」
「じゃあ、怒らせないようなことは何かしたのか。一週間前に」
 うーん、と小首を傾げて斗牙は考える。やがて、心当たりがないけどなあ、という顔を
しつつ、
「結婚してくれ、って言っただけなんだ」
876868:04/09/12 02:23:04 ID:01tFs50G

「ああ、ここにいた。ちょうど良かった、フェイ、僕と結婚してくれない?」
 ミーティングルームに入ってきた斗牙に、何でもないような顔をしてそう言われたフェイ・
シンルーは何と答えていいかわからなかった。
「なっ…………どッ、どういう意味!」
「どういうって、結婚してほしいって意味だよ」
 部屋の隅ではハンスとイワンがチェスを差している。斗牙の発言の直後から二人とも
貝のように己の存在を閉ざし、ただ耳だけを全身全霊をこめてそばだてているのがわかった。
「ほら、僕サンドマンの結婚式でブーケを取っただろ。あれを取ったら次に結婚しなくちゃ
いけないらしいんだ」
 フェイの当惑にも、真っ赤になった頬にも少しも気付かない様子で、斗牙は至極ほがらかに
話を続ける。もちろん他に聞いている者がいることなどは全然気にしていない。
「最初はエイジと結婚しようと思ったんだけど、男同士は駄目なんだって。エィナも無理
だっていうから、それじゃあフェイにと思って」
 言葉の意味を理解するのにしばらくかかった。
 その後、全身の血が脳天に逆流していく音が、耳の奥で聞こえた。
 つまり、あれか。エイジが一番で、エィナが二番で、どちらも駄目だから三番目のところへ
来たということか。野菜サンドも卵サンドも無かったから仕方ないからカツサンドを食べようと
いう、そういうことか。
「フェイ?」
 凍り付いたように動きを止めてしまったフェイの顔を、斗牙が不思議そうに覗き込む。その頬へ、
「……ッふざけるなァァッ!!」
 渾身の右ストレートを叩き込んで、フェイはそのままミーティングルームを飛び出した。
自分が泣いていることにも気付かなかったし、真っ赤に腫れた頬を押さえて呆然と
立ちつくす斗牙の傍らで、
「……アレックスがここにいなくてよかったよね」
「まったくだ」
 そんな会話が小声で交わされていたことも、無論知らなかった。
877868:04/09/12 02:23:43 ID:01tFs50G

 それ以来、斗牙と会っていない。
〈損傷率37%オーバー、戦闘続行不能。ミッション・エンド: 『YOU LOSE』〉
 今までほとんど見たことがなかったのに、ここ数日ですっかり見慣れてしまった、その
赤い七文字を力無く眺めて、スイッチを叩きつける。
「やたーっ! 初めてフェイに勝ったーーあ!」
 グラントルーパーのハッチを開けると、隣の機体から弾けそうな勢いで、栗色の髪をした
おでこの広い少女が飛び出してきた。かつてのグランナイツの一人、城琉菜だ。
 本星ゴーマ消滅後、グランナイツは解散され、グラヴィオン・ソルグラヴィオンは
サンジェルマン城に封印された。ゼラバイアの存在しない今、その力は強大すぎて、地上に
振るう相手がいないのだ。
 一方で、ゴーマの重力波は地球そのものに深い爪痕を残していた。星の屋台骨が
揺さぶられたのである。大地震、異常気象、火山活動、地盤沈下、天変地異と呼んで差し支え
ないほどの規模の災害が今なお世界各地で頻発し、ヨシズミ博士によれば落ち着くまでに
数年はかかるとの分析であった。そんな中、対ゼラバイア用として開発されたものの、汎用性の
きわめて高い人型兵器でもあるグラントルーパーは武装の大部分を取り外され、災害救助と
治安維持のために世界中を駆け回っている。グラヴィオンのサポート役とはいえ、地球を
救った勇者である彼らに対する信望は厚く、たった五人が世界中から引っ張りだこになるの
だからもう目が回るほどの忙しさで、そこへ名目上解散されたものの今更戻る家もなく、
かといって乗るグランディーヴァもなくブラブラ過ごしていたグランナイツの連中を引っぱって
きて第二期Gソルジャー隊の暫定パイロットにしてしまおうという計画が持ち上がり、一も二も
なく可決されたのである。かくて、メイド長であるエィナを除くグランナイツ達はEFA出向の
身となり、日々訓練に勤しんでいるのであった。
878868:04/09/12 02:24:04 ID:01tFs50G
 ハッチから下りて、汗をぬぐう。琉菜が冷えたタオルを投げてくれた。
 最初の出会いは最悪に近かったが、琉菜の人見知りしない性格のおかげで、今ではフェイと
琉菜は仲のよい友達同士である。軍と孤児院以外の人間関係を知らないフェイにとっては
貴重な同性・同年代の友人だが、
「……ねえ、斗牙と何かあったの?」
 ただ斗牙のことについては、まだほとんど二人で話したことがない。否、琉菜が持ち出す
ことはあっても、フェイが応じない。
「何でもない」
 固い声で答える。理由ははっきりしている。この子のような明るい、誰にでも好かれる、
しかも斗牙のことを憎からず思っているらしい娘と、彼のことを話したりすれば、どうしたって。
「斗牙、すごく落ち込んでたよ。フェイだって、調子落としてるでしょ。でなきゃ、あんな簡単に
勝てっこないもの」
 どうしたって、
(斗牙は私のもの!)
と、いう意固地な気持ちにならずにはいられないからだ。
「何でもないと言っている。放っておいて!」
 横っ面をはたかれたような顔の琉菜を後に残し、ブーツの踵を必要以上に高く鳴らして
格納庫を出た。自分が情けなくて涙が出そうだった。
879868:04/09/12 02:26:09 ID:01tFs50G

 その日は夜まで非番だったが、ジョゼに頼んだところ実に快くローテーションを代わって
くれた。何でもいいから体を動かして、ついでにGソルジャー基地から、というよりは今も
基地のどこかにいるはずの斗牙から離れたかった。一緒に待機中のアレックスが心配げな
視線を向けてくるが、答えてやる気になれないのがなお苦しかった。
 待機に入って三十分もしないうちに出動要請が入った。いつもなら溜息をつくところだが、
今日に限ってはありがたい。場所はインド、ウッタルプラデシュ州。このあたりは重力波に
よる地殻変動が最も激しい地域で、治まった時にはヒマラヤの高さが変わっているのでは
ないかとまで言われている。フェイとアレックスが駆けつけると、山あいに建設されたダムが
ばっくり裂けて、底が見えないほどの巨大な地割れができていた。
 施設内に残った職員を救助して、土砂崩れが起きないようコーキングガンで応急処置を
する。瀑布となって地割れの底へ消えていく膨大な貯水のいくらかでも本流へ復帰させられ
ないかと、機体をすぐそばまで寄せて調べていた時に、それは起きた。
「隊長! 危ないッ!!」
 え、と思った時にはもう、すべてのモニタが暗転していた。同時に、アブゾーバーでも吸収
しきれないほどの物凄い震動がコクピットを襲い、天地がひっくり返って、ガツンというにぶい
音と共に、フェイの意識も暗転した。
880名無しさん@ピンキー:04/09/12 02:33:32 ID:Rzhkj1zG
>>868
すごく文章がうまいなぁ。
おもしろい! 久し振りに奴等が頭の中で動いたよ。
早く続きが読みたい。

868氏は同人誌作ったりしないのか?
こんな上手い小説なら、挿絵を描きてええええ。
881名無しさん@ピンキー:04/09/12 05:02:14 ID:Xgj3PRhO
うむうむ、上手いね〜
オリジナル設定もよく出来てて面白いし。
本編ではいまいち出番の少なかったフェイの救済を期待してるよ。
882砂男 ◆DlyW/s8ibQ :04/09/12 22:06:49 ID:wY2csWSR
うひゃあ、文章上手いなぁ。しかも面白いし。
漏れの児戯のようなSSとは大違いでつよ。
こんな素晴らしいSSの後だと、恥ずかしくて投下出来ないぜよ・・・_| ̄|○

まあ、投下出来るネタも無いんだけどね(w
883名無しさん@ピンキー:04/09/12 22:56:42 ID:l4kTc9/u
何を言いますか!
貴殿のSSは面白いですよ!!
884868:04/09/13 17:45:04 ID:9nI4F5nK
こんな前説だけでこんなに誉めていただいてどうもです。
>>880
挿絵なんて頂けたらすげえ嬉しいです。
同人誌はちょっとだけやったことがありますが……

で、エロに入るまでまだ前置きがあるんですが、一応タイトルは
つきました。「大好きな人に」です。
885大好きな人に:04/09/13 17:45:38 ID:9nI4F5nK

 壁の色に見覚えがある。ここは、孤児院だ。
 小さなおゆうぎ室に二人でいる。一緒にいるのは斗牙だ。板張りの床に正座をして向かい
合っている。
 斗牙は無口で、いじめられっ子で、泣き虫で、どうしようもない子だった。私が守って
あげないとだめだった。あんまり情けないので、時々こうやってお説教をした。
「男の子なんだから、もっとつよくならなくちゃだめなの。がんばって、私よりつよくなったら、
私はとうがのおよめさんになるからね。きっとなるからね」
「うん。フェイ」
 それは斗牙の数少ない、笑顔の記憶。今でも覚えている約束の記憶。
 本当は、お説教をしたいわけではなかったのだ。いつも斗牙と二人でいるのは、そんな
ことのためではなかった。守ってあげたいわけでもなかったのだ。本当は、逆に――

「……フェイ。フェイ!」

 ああ、斗牙が呼んでいる。すっかりたくましくなって、声も低くなったけれど、それでも
斗牙の声だ。

「フェイ! 返事をしろッ!」

 私に命令するなんて、偉くなったものだ。まったく、あの泣き虫斗牙が……

「フェイィッ!!」
886大好きな人に:04/09/13 17:46:03 ID:9nI4F5nK
 深い水の底から天空へ投げ上げられたように、フェイの意識はほとんど暴力的に覚醒した。
左のこめかみがずきずきする。モニタはいつのまにか復帰し、見慣れた顔が大写しになって
いる。斗牙の顔……ではなく、
「…グランカイザー!?」
 フェイのグラントルーパーは頭を下にして、斜めにひっくり返っている。その上へのしかかる
ように覆い被さっているのは、まさしくグランカイザーだった。
 周囲をサーチしても、暗黒ばかりで何も見えない。時折ひくい金属音がするのは、グラン
トルーパーのフレームがきしんでいるらしい。状況を思い出す。地割れのそばまで寄った時に
余震が来て、崩れ落ちる土砂と共に埋まってしまったのだろうか。
「フェイ! 聞こえるか! 聞こえたら反応しろッ!」
 怒鳴りつけるような声に、反射的に外部通話のスイッチを叩くと、正面モニタに斗牙の顔が
飛び出してきた。と思ったのだが、一瞬フェイは面食らった。
「え……えっ? 斗…牙?」
 その顔は確かに斗牙に間違いなかったのだが、表情がフェイの知る彼ではない。眉根を
キリッと寄せ、瞳は厳しく細められ、思わずすくんでしまうほどの鋭い気迫を全身から発して
いる。声の調子まで変わっていた。
「フェイ、無事か。状況を報告してくれ」
「え……あ、えっと、わ、私は異常なし。機体は、ええっと、耐圧ゲージがイエローで、カメラが
……三つ潰れている。他は……大丈夫みたい。ここ、地割れの底? 生き埋めになったの、
私達?」
「そうだ。ダムの壁面が丸ごと倒壊して、君の機体を直撃したらしい。さらにその余波で
山崩れが起きて、亀裂がほとんど埋まってしまった。ここから地表までは400mほどだ」
「そんなに……」
 そういえば、以前にエイジか誰かから聞いたような気がする。戦闘時の斗牙は、別人の
ように豹変するのだと。グラヴィオンに乗っている時の彼と会話したことはなかったし、彼が
Gソルジャー隊に来てからも、(彼女も斗牙も、双方の戦闘リーダーであったから)対戦した
ことはあっても、チームを組んだことはなかった。
887大好きな人に:04/09/13 17:46:32 ID:9nI4F5nK
「とにかく、ハッチを開けてくれ。フィジカルチェックをする」
 言われるままに開けると、ほの赤い光がコクピットに入ってきた。重力子フィールドの光だ。
グランカイザーの作り出すそれが二つの機体を包み込み、土砂の重量から保護してくれて
いるらしかった。
 真上にあるグランカイザーのハッチが開き、黒いパイロットスーツの斗牙が飛び降りてきた。
間近に見る彼もやっぱり、フェイの知らない険しい顔をしている。体にぴったりとフィットした
スーツのせいで、引き締まった体格が浮き彫りになっていて、表情と合わさると意外な
くらい男臭い。
 そんなことを思っていると、いきなり斗牙の両手にほっぺたを包まれた。藤色の瞳がまっすぐ
覗き込んでくる。
「!? トっ…」
「動くな」
 ライターの火を押しつけられたように一瞬で燃え上がるフェイのほっぺたを素通りして、斗牙の
指先が側頭部へ登っていく。左のこめかみに触れられた時、するどい痛みが走った。ヘッド
レストの横のサイドレバーに血が付いている。おそらく、あそこにぶつけて気を失ったのだろう。
 こめかみの傷を確認すると、斗牙の手は今度は下へ移動する。首筋をなぞり、鎖骨をなで、
肩をつかんで、腹をさすり、
「ちょ、ちょっと……」
 骨折や内出血の有無を確かめているのだと、そう頭では理解しても、心が追いつかない。
シートから半ば腰を浮かせた不自然な姿勢のままフェイは硬直し、あらわな胸元や太腿を
まっかに紅潮させて斗牙の手がまさぐるに任せてしまう。
 肋骨にさわり、腰骨を確かめ、大腿骨、膝、くるぶしの骨をあらためて、頭の傷以外に
異常がないことを確かめ終えると斗牙は立ち上がり、
「………よかったぁ…!」
 ほにゃあ、といきなりいつもの表情に戻った。
888大好きな人に:04/09/13 17:47:05 ID:9nI4F5nK
「アレックスから通報が来た時は、どうなることかと思ったんだよ。無事で本当によかった。
でもじっとしていなくちゃだめだ。頭の怪我は怖いから」
「あ……う…うん」
 と、やっとのことで返事を返す。斗牙がまた、にこっと笑って、それでフェイはようやく、
(ああ、いつもの斗牙だ……)
 と、思うことができた。
 同時に、それまでの状況がどっと頭に蘇ってくる。順番に整理していくと、確認しなくては
いけない事項が山のように出てきた。足元にかがみ込んで、シートの下の救急キットを
引っ張り出している斗牙の背中に質問する。
「ねえ、そもそも、どうして斗牙がここにいるの?」
「アレックス少尉から知らせが来たんだ」ショックでどこかが歪んだのか、なかなかケースを
引き出せずに苦闘しながら答える。「グランカイザーとGドリラーなら、地面に潜れるからね」
 なるほど、モニターを見てみると、グランカイザーの右腕だけがゴッドグラヴィオンの状態に
なっている。つまり、ライトドリラーが装着されている。コクピットに灯が入っていないところを
見ると、人は乗っていないようだ。
「急いでたんで、片方だけしか持ち出せなかったけど」
「そうじゃなくて、封印されてるグランカイザーをどうして動かせたのかって……」今何か、
不穏な単語を聞いたような気がする。「持ち出した」と言ったのか、斗牙は? 「装備した」とか
「出動した」とかでなく?
「非常時には動かしていいって約束だったからね」
 ようやくケースを取り出すことに成功し、嬉しそうに斗牙が起きあがる。
「非常時って……! ゼラバイア級の敵のことでしょ!? こんなことで…」
「こんなことって何さ!」
 驚くほど激しい声が飛んできて、フェイは思わず身をすくめた。斗牙がきびしい目をして
睨んでいる。戦闘時の顔とはまた違う。斗牙らしい斗牙のままで、でも抗えない迫力があった。
「フェイが死ぬかも知れなかったんだよ。他にどんな非常時があるっていうのさ」
 斗牙はケースの中から絆創膏と軟膏を取り出し、手際よくフェイの傷に貼り付けていく。
フェイは何も言葉を返すことができず、黙って手当を受ける。
889大好きな人に:04/09/13 17:47:45 ID:9nI4F5nK
「この間は、ごめん」
 絆創膏の具合を確かめながら、斗牙がふと言った。
「あれから、エイジにすごく怒られたんだ。気持ちをきちんと伝えないのが悪い、って。聞いて
くれるかな、フェイ」
 最後に、眉の方へ流れた血を親指でぬぐって身を離し、斗牙は脇のコンソールへ腰かける。
あの時の怒りと痛みが、フェイの胸の内に蘇ってきた。あの、どうしようもなく無神経で
絶望的な発言に、今更どう伝える気持ちがあるというのか。だが、聞くまいと思ったところで
ここでは逃げ場もない。半ばやけくそでうなずいてやると、いつもの穏やかな、腹の立つくらい
穏やかな顔で、斗牙は一言、一言を吟味するように、ゆっくりと喋りはじめた。
「ええと、まず、エイジはね。一番一緒にいたい友達だけど、そういうのは親友っていって、
結婚とは違うんだって。それから、エィナは……エィナは、城で僕を育ててくれた人だから。
いつも一緒にいるのが、僕には当たり前なんだ。そういうのもやっぱり、少し違うんだって。
……だから」
 そこで一旦、口ごもる。再び口を開いたとき、斗牙の声はあの、グランカイザーに乗っている
時に近いものになっていた。
「だから、僕が結婚したいのは、つまり、自分の気持ちで、ずっと一緒にいたいと思う女の子は、
フェイ、君だけなんだ」
「……!」
 いきなり、目頭が熱くふくれ上がった。あわてて目元を押さえても止まらない。目をこすり、
頬を叩いてみても、どんどん熱くなるばかりだ。とんでもなく恥ずかしいのに、身を隠す
場所もない。
 なんなのだ、一体。いくら相手が斗牙だからって、いくら不意打ちだったからって、こんな、
こんな変てこな告白をされたくらいで、嬉しくて泣きそうになるなんて、みっともないと
思わないのか。自分を叱っても、爆発したような気持ちが治まってくれない。
 斗牙が心配そうにのぞきこんで、
「どうしたの、フェイ? 傷が痛む?」
「ちが、違う…そんなんじゃない……ばかっ……! 斗牙のばかっ……バカ、ばかっ……!」
890大好きな人に:04/09/13 17:50:39 ID:9nI4F5nK
 背中と頭に、あたたかい手の感触があった。斗牙が、やさしく撫でている。泣く子をあやす
ように……実際、泣いているのだが……やさしく、遠慮深く撫でてくれている。目を上げると、
斗牙の顔がすぐ近くにあった。女の子のような、きれいな顔。形のいいくちびる。
 自分でも何をしているのかよくわからないままに、フェイは身を乗り出し、斗牙と唇を
重ねていた。
「んっ……」
 斗牙はいくらか驚いたようだが、抵抗はしない。男にしては柔らかい唇の感触を、
好きな人と唇を重ねる、痺れるような喜びを味わってフェイが身を離すと、驚いたことに、
斗牙の頬もわずかに赤くなっていた。
「知ってるよ。これ、キスっていうんだよね」
 指先で自分の唇をなぞりながら、確かめるように言う。「恋人や夫婦でするものなんだよね。
サンドマンとアヤカも毎日やってる。気持ちいいんだね」
 あらためて言われると恥ずかしくなって、フェイはうつむいてしまう。斗牙も背をかがめて、
フェイと視線を合わせた。
「ねえ、フェイは僕のこと、好きなの?」
「えっ?」
「僕はフェイが好きだ。でも、結婚するにはお互い好きでなくちゃいけない。フェイの気持ちを
まだ聞いてない。僕のことが好き?」
 一体、今まで自分がどういう気持ちでいたと思っているのか。思わず怒鳴りつけたくなって、
フェイはぐっと拳を握ってこらえた。斗牙はごく純粋に、知らないことを質問しているだけだ。
結局、斗牙はどこまでもこういう子なのだ。私がついていてあげないと、駄目なのだ。大きく
深呼吸をして、力を抜く。斗牙の頬に両手をそえて、
「好きじゃない相手に、こんなことするわけないでしょ……バカ」
 ぐい、と引き寄せて、ふたたび唇を重ねた。今度は、斗牙も積極的に唇を押しつけてくる。
背中に手を回して抱きしめると、同じようにフェイの背中に腕を回し、きつく抱き寄せてくれた。
口を合わせるだけの、技術も何もない単純なキスだったが、それでも斗牙もフェイも、最高に
幸せだった。
891名無しさん@ピンキー:04/09/13 20:01:20 ID:5qA9ThRD
>>884
乙です。
すっごい良い感じですね。
続き期待してます。
892名無しさん@ピンキー:04/09/13 23:39:25 ID:kwMfwb+I
(´Å`)スゴクイイデス。キュン
893名無しさん@ピンキー:04/09/14 03:06:33 ID:1lqEQvhZ
そうそう、フェイってこんな感じだよね。
すんばらすぃ!
894868:04/09/14 21:34:07 ID:0QEwrH/n
「……ん」
 急に、斗牙が身じろぎをして、フェイを引き離した。何やら頬を赤らめている。その理由は、
フェイにもすぐにわかった。抱きしめられていた最後の瞬間に、何か熱く盛り上がったものが
ふとももに当たるのを感じたからだ。
「ごめん、何だか……変な気分だ」
 斗牙は自分の肉体の反応と、内に湧き起こる感情に、本気で戸惑っているように見えた。
おねしょを見つけられた子供のように、ひたすら恥じ入り、何とか股間のものを鎮めようと
している。が、そもそもどうして勃起しているかわかっていないのだから、治めようにも
治まるはずがない。
 これだけ常識知らずなのだから、きっと性的なことについても、斗牙の知識はゼロに
近いのだろう。あのはにかみ屋のメイドは、おしべとめしべのことさえ教えなかったに
違いない。そう考えたとき、勃然とフェイの心中にお姉さん気分がわき上がってきた。
「……斗牙。それ、楽にしてあげようか?」
 え、と斗牙が顔を上げる。すがるような眼差しに、ますます胸を締めつけられる。頭の
すみの方で、何かよくわからないものが猛回転しているような、おかしな衝動がフェイを
突き動かしていた。だって、子供の頃から自分は斗牙の面倒をみてあげていたのだ。
結婚の約束までした仲なのだ。
「スーツ、脱げる?」
 フェイがそう言うと、斗牙は素直にスーツを脱ぎ始めた。狭いコクピットの中で、意外に
筋肉のついたたくましい体がどんどん露わになって、フェイはつい見入ってしまう。
「……っ!」
 下半身に手がかかり、そのものがぶるん、と反り返って姿を現すと、フェイは息を呑んだ。
お姉さんぶってみたところで、フェイにだって経験なんかありはしない。まして父親のいない
フェイにとって、男性器を見るのはまったく初めてのことで、しかも斗牙のそれは日本人の
平均よりはだいぶ雄大であった。まじまじと見つめるフェイの前で、斗牙はスーツを脱ぎ終え、
一糸纏わぬ全裸になる。
895大好きな人に:04/09/14 21:35:16 ID:0QEwrH/n
「……あの、フェイ? それで、どうしたらいいんだろう」
 さすがに恥ずかしそうにもじもじしながら、しかし特に股間を隠したりもしないまま、斗牙が
訊ねた。小さい頃からメイド達に世話をされてきた斗牙にとって、女性に裸を見られるのは
日常なのだ。そのことに気付くと急に腹が立ってきて、フェイは思い切って天を突く斗牙の
それに手を伸ばした。
「あ……!?」
 男性のものとはこんなに大きいのか、と思う。グラントルーパーのスロットルレバーと
ほとんど同じくらいあるではないか。そして、熱い。手袋ごしにでも、火傷をしそうだった。
 こくり、と無意識に唾をのむ。昔ミヅキにもらって読んだ恋愛雑誌の記事と、「お姉さん」と
しての意地だけをたよりに、フェイはおずおずとその熱い幹にそって手を動かし始めた。
斗牙が、かぼそい呻き声を上げる。
「ど……どう、斗牙……気持ち、いい?」
「うん……」
 斗牙はまだ戸惑いながらも、顔を真っ赤にしてフェイの愛撫に身を委ねている。息が速く
なってきている。きっと、気持ちいいからだ。そう思うと嬉しくなって、手の動きに力が入る。
「ふぁっ……フェイ……!」
 しばらくさすっているうち、斗牙の先端からとくり、と透明な液がにじみ出てきた。このままでは
汚れてしまう、と気付いて、白い手袋をはずす。素肌で触った斗牙自身は、手袋ごしよりも
さらに熱かった。
「ぴくん、ぴくん……って、脈打ってる、のね……」
「う……ん……」
 斗牙はもう、満足な返事もできないようだ。フェイもその熱く猛々しいものの感触に、とくとくと
染み出す液のぬるつきに、斗牙の息づかいに、少しずつ意識をとろかされてゆく。より大胆に
指をからめ、丸く膨らんだ先端の部分をさすってみたり、その頂点のやわらかい裂け目を指先で
つついてみたり、根元に下って皺の寄った袋をもんでみたりする。シートに腰掛けた尻が
わずかに浮き上がり、股布がじっとりと湿ってきていることに、本人も気付いていなかった。
896大好きな人に:04/09/14 21:38:10 ID:0QEwrH/n
「はっ……ふ………」
「…っ…うっ……フェイ……もう、……っ!」
 そうしてある時、苦しげな声と共にそれが一回り膨れ上がったと思うと、突然すさまじく
熱い何かが、フェイの手のひらに叩きつけられた。
「きゃっ!?」
 驚いて思わず手を引っ込めると、斗牙の先端からさらに白く、熱く、濃いものが後を追う
ように飛び出し、白を基調としたパイロットスーツにふりかかる。斗牙の腰がビクン、ビクンと
震えるたびにあとからあとから発射されるそれはフェイの腹を、胸を、顔を汚し、まるで
フェイを自分の色で染め上げようとしているかのようだった。
「…あ、……あっ……熱ぅ………い…」
 精液というものを知識では知っていたが、実際に見たのは初めてだった。その熱と、
濃厚な匂いがフェイの心をバターのように溶かしていく。びゅるっ、と胸元に飛んできた
一筋の白濁を、フェイは無意識のうちに指ですくいとり、唇へ運んでいた。
(変な、味……)
 だが、斗牙の味だ。そのことをフェイの心も、そして肉体も理解していた。こくん、と白い
のどが動いて斗牙のそれを飲み下した瞬間、腰のあたりで何かがあふれ出すのを感じた。
「こっ…………これ、何…?」
 斗牙は困惑している。もしかしたら、射精するのさえ初めてだったのかもしれない。あまりの
快楽に、霞がかかったような眼差しで、それでもまっすぐにフェイを見つめてくる。パイロット
スーツの色を変えてしまうほどの量の白濁を出しながらも、股間のものは少しも力を失わず、
熱く脈打って立ち上がっていた。
「えっと……今のは、せ、精液、って言って、……あ、赤ちゃんの……」
「………」
「す、好きな人と……赤ちゃんを……」
 斗牙の頬をつたった汗が、フェイの太ももにぽたり、と落ちた。コクピットの中がひどく暑い、
ということに、フェイはその時になってようやく気付いた。このあたりは地熱の高い場所だった
はずだ。地下400mの狭い密閉空間に、稼働中の機動兵器が二機も詰まっていれば、
暑くなるのは当たり前だ。
897大好きな人に:04/09/14 21:39:55 ID:0QEwrH/n
 そしてきっと、暑さで私の頭もまいってしまっているのだ。フェイはそう思うことにした。任務中
だというのに、それどころか生き埋めになりかかっているというのに、ただ目の前の斗牙の
ことしか考えられないのも、
(斗牙の赤ちゃん……欲しいな……)
 そんなことを思ってしまうのも、きっとこのひどい暑さのせいなのだ。
「とう……が」
 目だけで、斗牙が答える。フェイがいつも守ってあげていた、子犬のような彼と、グラヴィオンを
駆る雄々しい彼と。そのふたつが混ざり合ったような瞳の奥に、吸い込まれそうだった。
「ハッチ……閉めるね」
 人目などありえない、とわかっていても、やはり入り口を開けっぱなしのままで、そういう
ことをするのは恥ずかしい。プシュ、という軽い音と共に、ハッチが閉ざされた。

 グラントルーパーのコクピットは狭い。ただでさえ窮屈なところへ二人も入って、まして
その中で斗牙に組み敷かれている体勢で裸になるなどということは到底無理なので、
フェイはひとまず上着の袖を抜き、ガーターを外すだけですませることにした。
「なんだか、何にも着てないよりエッチな気がするね」
「バカ!」
 射精も知らなかったくせに、どうしてそんなところだけ変に感性が発達しているのか。
赤くなったフェイに、斗牙が顔を寄せてくる。二人は三度目の、甘いキスをした。
「ん……」
 斗牙の舌と唾液がやさしく口の中へすべりこんでくる。こく、こくとのどを鳴らし、舌を
差し出して絡めながら、どうして彼にこんな技術があるのかと、甘く上気した頭で考えていた。
もしかするとそれは、知識とは関係のない、男としての本能、というやつなのかもしれない。
 唇を奪われたまま、胸のホルダーを外す。カップが緩められ、形のいい乳房がぷるん、と
こぼれ出すと、斗牙の唇は白いおとがいから首筋を通って下へ移動し、まるい丘の頂点に
ある甘い実にしゃぶりついた。
898大好きな人に:04/09/14 21:40:48 ID:0QEwrH/n
「はぅん……!」
 電流のようなものが、そこを起点にして身体を駆けめぐり、ひくん、とシートから身が浮く。
何も考えずに手が上がり、斗牙の頭を乳房へ押しつけた。
「やっ……そこ…はッ……!」
 乳飲み子のように無心に、細やかな舌使いで斗牙はフェイの小さな乳首を、やわらかな
胸全体を愛していく。片方をしゃぶり尽くすともう一方へ移り、ふたつの乳房がすっかり唾液と
キスマークに覆われた頃にはフェイはすでに朦朧となっていた。
 ふるえる指先を下へやって、外したガーターの隙間から下着をずらす。布地がわずかに
ずれたとたんに、ぬちゃあ……と濡れた音がして、フェイは顔から火を出しそうになった。
「あ、あんまり見ないで……っ!」
 フェイの言葉など聞く様子もなく、斗牙はまじまじと、露わになったフェイのそこを見つめて
いる。透明な雫がとめどなくあふれ出し、ピンク色に輝く肉の沼と化したそこに、斗牙の
指先がそっと触れた。
「きゃ……!?」
 さっきとは比較にならない電撃が全身を貫く。体の自由がきかない。蝿や蜂が、蜜を
もとめて柔らかい花弁の奥深くへもぐりこんでゆくように、斗牙の指もほとんど動物的な
的確さでフェイの中を押し広げ、奥へと押し入っていく。
「気持ちいいんだね、フェイ……?」
「や……やっ、斗牙、とうが、そんなとこ……駄目…っ! お、お願いだから……!」
 おそろしいほどの快楽の波がすぐそこまで迫ってきて、フェイが本当に泣きそうになって
赦しを請うた瞬間、斗牙の指は嘘のようにするりとフェイの中から消え失せた。絶頂寸前の
快感から引き戻されて、安堵と余韻といくらかの不満で言葉もなくフェイは大きく息をつく。
涙のにじんだ瞳を向け、力の抜けた腕をそっと斗牙の腕にそえた。
「お、お願い、もう……もう…………ね?……」
 もう、何なのか。説明しなくても、斗牙もわかっているようだった。フェイの両脚をつかんで
持ち上げようとするのを、自ら脚を上げて手伝ってやる。Mの字型に大きく割り開かれた
下半身のその中心、斗牙がこれから入ってくるべき場所を指し示すようにそっと手を添え、
そこを指でわずかに開いてみせる。
899大好きな人に:04/09/14 21:41:21 ID:0QEwrH/n
「ここ……に…」
 斗牙は黙って頷き、ゆっくりを腰の位置をさだめて押し進める。先端が入り口に触れた
だけで、フェイは声を上げそうになった。
 棒が、熱く堅い肉の棒が、自分の中に入ってくる。扉を押し破り、自分の中の、誰も入って
きたことのない場所に、斗牙が入ってくる。恐ろしくて、幸福で、おまけにすごく痛くて、フェイは
わけがわからなくなって、斗牙にしがみつく。根元まで差し入れると、斗牙のたくましいものは
ほとんどフェイの奥をつつくほどになった。
「斗牙……斗牙がいっぱい……私の中、いっぱいだよ…!」
「フェイっ……」
 ゆっくりと、気遣うように、斗牙が抽送を始める。痛みに眉をしかめると、こぼれた涙を
斗牙が舐めてくれた。やさしい手が、胸からお腹にかけてをさすっている。斗牙の顔つきが、
さっきグランカイザーに乗っていた時のそれに近くなっていることに、フェイは気付いた。
「斗牙……?」
「痛かったら、言って。少しずつ動くから……」
 声もいくらか、低くなっているような気がする。頬は真っ赤で、息は荒いけれど、その目は
真剣そのものだ。もしかして、とフェイは思った。
 もしかして、彼は戦闘時に豹変するわけではなく、極度の緊張と集中を強いられると
自然とああなってしまうんじゃないだろうか。今までは戦い以外に、それほど緊張するような
事柄がなかっただけで。初めて自分が、戦闘以外で彼のこんな表情を引き出しているのじゃ
ないだろうか。それは何の根拠もない想像だったが、そう考えることはひどく幸せで、フェイは
腕を回して斗牙の首を抱き寄せた。
「フェイ?」
「もっと……強くしてもいいよ。大丈夫だから……嬉しいから」
 言った途端に、ぐうっ、とストロークが深くなった。斗牙も我慢していたのだ。さっき精通を
知ったばかりの思春期の若者が、初めてセックスをしているのだ。その快楽たるや、猿の
ように虜になってもおかしくはない。それを、歯を食いしばってフェイのためにこらえていた
のである。それが何よりも嬉しくて、痛みなどはどこかへ消えてしまうように思われた。
900大好きな人に:04/09/14 21:41:55 ID:0QEwrH/n
「斗牙、もっと……もっと、……」
「……っ!」
 粘膜がこすれあう感触が、脳を焼き溶かしていく。コクピットの外には400mの土。これ以上
ないくらいの閉鎖された空間の中で、二つの体がぶつかり合い、からみ合い、何もかもを
忘れさせていく。
 ――覚えていないくらい昔から、彼が心の中にいた。怒る時も守る時も嫉妬する時も、
ずっと彼を見ていた。いつだって、彼を自分のものにしたかった。彼のものになりたかった。
 ――恋という言葉も、恋人という言葉も知らなかった。それらの言葉の指し示すところを
知ってみれば、何のことはない、その場所にはもうずっと前から彼女がいた。息をするように、
それは当たり前のことだった。
「斗牙……好き、斗牙、とうが……! 私、ずっと、斗牙あっ…!!」
「フェイ……フェイっ……!」
 そこへ昇りつめる時、二人にためらいは少しもなかった。斗牙は本能のような何かでもって、
フェイの一番奥まで届くよう腰に角度をつけていたし、フェイは白い長い脚を、斗牙の腰に
しっかりとからめて離さなかった。やがて、上りのレールが途絶え、そこから先は宙空高くへ
放り上げられるような瞬間がやって来、
「と、……!!」
「フェ……っ!!」
 包み込む肉の中へ己をぶちまける快感に、熱い奔流が一番奥で発射される快感に、二人は
言葉もなく酔いしれ、灼き尽くされ、閃光のような数秒間の後、汗まみれの二つの若い肉体が、
しっかり抱き合ったままシートの上に倒れ込んだ。
901名無しさん@ピンキー:04/09/14 22:13:22 ID:Q70Moxxy
最高です。
フェイも斗牙も(笑)可愛すぎ。
902大好きな人に:04/09/14 22:18:24 ID:0QEwrH/n


 ある晴れた日曜日の朝。フェイは自宅のクローゼットの前で、注意ぶかく髪型の具合を
確かめていた。

 初めて結ばれてから、二週間あまり。あの後、実に様々なことがあった。絶頂の余韻を
脱して我に返り、いそいでスーツを着直してグランカイザーに連れられて脱出すると、
地上では待ちきれなくなったアレックスのグラントルーパーと、それぞれ訓練と業務を
放り出して飛んできた琉菜とエィナのレフトドリラーが今にも地中に突入しようとしている
所だった。
 服や髪にこびりついた斗牙の精液はできるかぎり拭いたが、完全には取れなかった。
幸い琉菜は気づかなかったようだが、エィナは赤くなり、アレックスは青くなっていたので
気づかれたかもしれない。こんな関係になったにもかかわらず、斗牙が結婚という概念を
いまだによく理解していないため、何とかわからせようと帰る道すがら手を尽くして説明した
のだが、ついに天然の壁をうち破ることはできず、諦めかけた時になって、
「えっ? 結婚するって、お嫁さんにするってことなの? なあんだ、それならずっと小さい
頃に約束してたじゃない」
 などと言い出して気が抜けるやら、覚えていてくれて嬉しいやら、琉菜とエィナの視線が
痛いやらで複雑な気分になったのも思い出である。
 日本に戻ってみれば、サンジェルマン城が大変なことになっていた。斗牙は相当強引に、
ほとんど強奪に近い形でグランカイザーを発進させたらしく、一時はEFA軍が城を包囲する
ほどの騒ぎになっていたらしい。関係各所に平身低頭で詫びを入れて回りつつも、斗牙が
自分のためにそれほど必死になってくれたことが嬉しいフェイでもあった。
903大好きな人に:04/09/14 22:19:13 ID:0QEwrH/n

 そして激務の合間をぬって手に入れた、初めての二人一緒の休日。することはもちろん、
決まっている。
 斗牙にはデートとはどういうものか、女の子をエスコートするためにはどうすべきか、みっちり
仕込んでくれるようミヅキとエイジに頼んである。から、多分大丈夫だ。きっと。
 フェイ自身はこの二週間、エィナのもとに通い詰めて料理を習った。猛特訓の成果が
目の前の小さなバスケットに収まっている。二週間前まで料理といえばゆでたまごくらい
しか作ったことがなかったにしては、かなり上出来だと思う。
 もう一度鏡をのぞいて、髪型をチェックする。日の出より前に目覚めて以来、もう何度と
なく確かめているのだが、どうしても気になってしまう。今日のために買ってきたブラウスも
この色で本当にいいだろうか、別のを合わせてみようか、などと思い始めた時、ポーン、と
やわらかなチャイムが鳴った。
 インターフォンに駆け寄る。待っていた顔が、カジュアルな服装に身を固めて、片手に
一輪のバラを持って玄関に立っていた。……バラはサンドマンの趣味だろうか、もしかして。
 リボンを結び直して、深呼吸をする。
 お弁当、よし。髪型、よし。服装、よし。下着、…………よし。
 最後に少し迷って、緊急コール用のGソルジャーのエンブレムをバッグに入れると、フェイ・
シンルーは大好きな人に最高の笑顔で「おはよう」を言うために、小走りに玄関へ駆けていった。


End
904名無しさん@ピンキー:04/09/14 22:31:28 ID:RntL70GZ
さ…、最高でした。
正直斗牙のエロSSなんて一生拝めないかと思ってたくらいで…
(ああいう性格だから難しいでしょうし)
うまく言い表せませんが、神と呼ばせてください。
905名無しさん@ピンキー:04/09/15 00:29:55 ID:rBwG4+Ym
>>868
ありがとう。
本当に神だよ、あんた。
エロもありながら、ちゃんと小説として成り立ってるよ。
こんな上手いエロパロ小説を読んだのは初めてだ。
感動したよ。
906名無しさん@ピンキー:04/09/15 01:02:25 ID:JmHj1Lqx
>>868
 すげぇ、びっくりするぐらい違和感がまるでない。最高です。
907名無しさん@ピンキー:04/09/15 01:40:31 ID:a2c367+F
>>875-879
>>885-890
>>894-900
>>902-903
神です。
秀逸な作品でした。
可能なら続編とかお願いしたいくらいでつ。
908名無しさん@ピンキー:04/09/15 02:56:12 ID:ARn0/OrW
本にしてほしい…挿絵つきで(w
909名無しさん@ピンキー:04/09/15 08:02:21 ID:yirWAIRs
868氏とグラヴィオンをめぐり合わせてくれた神に感謝します。
910868:04/09/15 09:30:37 ID:iIwDepEz
感想どうもでした。キボンヌしてた人たちが満足してくれたかどうか。
あとフェイはきっとすげえツンデレだと思います。


880さんサシエカイテクレナイカナー
911名無しさん@ピンキー:04/09/15 15:24:32 ID:a2c367+F
変なこと聞くけど、ツンデレって何?
912名無しさん@ピンキー:04/09/15 15:25:22 ID:+U0JOOTT
>>868
とてつもなく満足しますた。
ところでツンデレってなんですか?
教えてエロイ人。
913868:04/09/15 16:46:22 ID:iIwDepEz
ツンデレは「ツンツンデレデレ」の略で、最初はツンツンしているのに、
ひとたびカップルが成立したら急激に可愛く甘えたりイチャイチャしたり
するようになる(もしくは二人きりの時にだけそうなる)属性を言うのだとか。↓
ttp://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%C4%A5%F3%A5%C7%A5%EC

フェイが斗牙と両想いになったら、二人きりの部屋の中では
目も当てられないくらいイチャイチャしてそうな気がします。主にフェイの方が。
914名無しさん@ピンキー:04/09/15 17:20:25 ID:6GEgXSW4
868氏GJ過ぎ!
これでおしまいじゃ寂しすぎるので、続編激しくキボンヌ。
その時はすげえツンデレなフェイ大活躍でお願いします。
915名無しさん@ピンキー:04/09/15 17:21:57 ID:JquIM9GG
エロゲ用語で、2典にも載ってる>ツンデレ

フェイ→斗牙は結構見かけるけど
両思いのやつは初めて見た。
868、グ゙ッジョブ
916名無しさん@ピンキー:04/09/15 19:32:00 ID:a2c367+F
>>913
説明ありがとうございます
917名無しさん@ピンキー:04/09/17 00:44:40 ID:1PpxTIWX
いや、よかった。
と、同時にもしサンドマンが当初の予定どおりトウガでなく
フェイをトウガ同様の教育方針で育ててグランカイザー
のパイロットに仕立て上げていたら...なんて想像しちまったよ
(つまり、トウガとフェイの立場と性格を逆転させた)


天然なフェイたん(;´Д`)ハァハァ....
918名無しさん@ピンキー:04/09/17 01:15:55 ID:pgI0Qmsq
>>917
そうなった場合、エイジ×フェイでヤバイくらいラブラブ
ルナは格好いいフェイに憧れ以上の気持ちを抱く、ちょっと危ないキャラ
そして、トウガはフェイに愛憎入り交じりの執着心を燃やすネチネチした粘着気質な男に


おお、ちょっと見てみたい気がする
最後の1行以外は
919名無しさん@ピンキー:04/09/17 12:14:40 ID:7lWUlaKx
>>918
だが、アレックスに隊長隊長言われてる斗牙は見てみたい気がする
920名無しさん@ピンキー:04/09/17 12:48:24 ID:83qmC9OL
ジョゼに言い寄られる斗…
921名無しさん@ピンキー:04/09/17 23:35:52 ID:H2wIlPaT
>918
もしそうなってたら
斗牙×フェイのエロパロは今の5.28倍ほどに
膨れ上がっていたであろうと思う
922名無しさん@ピンキー:04/09/18 00:06:23 ID:VWp2CLz0
それ以上にエイジ×フェイのエロパロが……
923名無しさん@ピンキー:04/09/18 17:52:53 ID:HK3oCVRx
斗牙が女だったらここもすごい盛り上がりだったろうな…
924名無しさん@ピンキー:04/09/18 22:42:03 ID:/DzhROaZ
エイジもフェイのことを「トウガに似てる」とか妙に気にしてたな
小説版だと2人の絡みも若干あるし、意外とこの2人でもイケるな
そういえば、なぜかあの2人が温泉入ってる絵があったような
925名無しさん@ピンキー:04/09/19 07:28:30 ID:xiZwxD4O
>>924
DVD2巻だな
926名無しさん@ピンキー:04/09/22 08:47:18 ID:S0T1s3ey
>>868氏のSSの続編が読みたい。
斗牙とフェイのラブラブデートがw
927名無しさん@ピンキー:04/09/24 21:12:06 ID:YbUWY565
いや、どうせなら事故かなんかが原因でフェイとトウガ
の精神入れ替えドタバタエロエロきぼんぬ
(917っぽいやつ)

そういや、精神入替ネタ本編でやってないな...定番なのに

他に定番モノでやってないのは何だろう...
928名無しさん@ピンキー:04/09/25 00:13:54 ID:IhxYas1J
そんな事態になったらフェイの処女膜は確実にエイジのものだな、中身はトウガだけど
そうなったと仮定して、以下妄想


元に戻ったら、さらにエイジにベッタリになるトウガ
身体にエイジに刻まれて快感が残っていて心とは裏腹にエイジを求めてしまうフェイ
929名無しさん@ピンキー:04/09/25 07:57:25 ID:GiUIrJCB
そんなことになったらとりあえずエイジは殺します。
930名無しさん@ピンキー:04/09/26 05:42:34 ID:Dj2yDCY8
トウガは萌えると思うのだが如何に?
931名無しさん@ピンキー:04/09/26 14:39:19 ID:OcKzCBx0
激しく同意。
932名無しさん@ピンキー:04/09/27 00:00:04 ID:TWpJeayh
>>928
上の方に琉菜でほとんど同じのあった
斗牙とだけは入れ代わりたくないな…
933名無しさん@ピンキー:04/09/27 02:59:43 ID:Ps/z3if6
何故だ?
934名無しさん@ピンキー:04/09/27 03:27:11 ID:TWpJeayh
勝手にエイジと寝るからでつ
935名無しさん@ピンキー:04/09/27 14:08:33 ID:0ajrf6xx
エイジにとって問題があるとすれば、斗牙が男だってことだけなわけだ。

…今更だな、観てれば分かるか。
936名無しさん@ピンキー:04/09/27 19:26:42 ID:67w2OXfU
女だったらヤバイって…
男でもヤバイって(;´Д`)ハァハァ
937名無しさん@ピンキー:04/10/03 13:33:43 ID:TTXmLEy2
age
938佐久間:04/10/10 10:17:28 ID:1Fhg/Xi5
ミズキ立花とエイジとエッチをキボンヌ
939名無しさん@ピンキー:04/10/12 20:19:12 ID:Gj1iS3ps
斗牙によるフェイ陵辱ものキボンヌ
940名無しさん@ピンキー:04/10/16 02:14:49 ID:2LeRQA/d
age
941名無しさん@ピンキー:04/10/22 23:06:46 ID:u07TUDcD
エイジ×ちびっ子メイドさんの誰か一人・・・をキボンヌ
942名無しさん@ピンキー:04/10/26 08:13:39 ID:8een65UR
age
943名無しさん@ピンキー:04/10/31 02:13:34 ID:MVXwcqnN
保守
944名無しさん@ピンキー:04/11/02 06:33:21 ID:uf2LQAp6
なんでもいいからトウガのエロネタをよこせ、暴れるぞ
945名無しさん@ピンキー:04/11/06 00:08:15 ID:VXJ/qpk7
トウガたん(;´Д`)ハァハァ
946名無しさん@ピンキー:04/11/14 00:29:44 ID:CC6MxP20
妥当な線でエイジ×セシルだな。
947名無しさん@ピンキー:04/11/14 21:27:17 ID:6BbcmKHT
むしろ妥当な線というならちびメイド三人×エイジだろう
948名無しさん@ピンキー:04/11/15 12:02:10 ID:HTN8N/q4
書きやすさから言えば、エィナがトウガに性教育する話かなあ…。
949名無しさん@ピンキー:04/11/15 21:21:20 ID:0BTfFk4s
エィナもどこまで理解しているかが疑問だが
950名無しさん@ピンキー:04/11/16 18:38:35 ID:S5T+JBFP
あれだけおにゃのこ多いんだから結構ワイ談くらいはしてるんじゃないかな。
経験無くても耳年増なエィナたん(;´Д`)ハァハァ ピンク髪ならもっと良しw
951名無しさん@ピンキー:04/11/16 19:36:43 ID:4DsWLkj6
次スレってどうします?
952名無しさん@ピンキー:04/11/16 19:52:01 ID:V6YqbXGD
むりぽ
953トウガ、初めての『せっくす』 1:04/11/17 20:38:07 ID:VmqYrYyi
>>948さんのアイデアを元に、エィナがトウガに女性を教えるというSS書いてみました。
残り50スレの埋め代わりによければ読んで見て下さい。

############################################################

「エィナ、ちょっと聞きたい事あるんだけどいいかな?」

わたくしがトウガ様のお部屋を掃除していると、
いつの間にかトウガ様がお部屋の入り口に立ってそう尋ねられました。
何やら深刻な顔をして、悩んでおられるようです。

「は、はい。わたくしでよろしければ何なりと」
お掃除の手を止め、わたくしはトウガ様の方に向き直ります。
お仕えするご主人様のお悩みを解決するのも、大事なメイドの仕事です。

「ああ、よかったよエィナ。エイジに聞いても答えてもらえなくて困ってたんだ」
そう言うと、トウガ様はわたくしに近寄ってホッとした表情をなさいました。
わたくしよりも世間に詳しいエイジ様に聞いても分からない事が
果たしてわたくしに解決できるのか本当はちょっと心配ですが。

そんな素振りは外に出さないように安心していただけるように軽く微笑んで見つめていると
トウガ様が意を決したように真剣な顔でわたくしを見つめてとんでもない事を言いました。
「あのねエィナ。『せっくす』ってなんだか教えて欲しいんだ」
954トウガ、初めての『せっくす』 2:04/11/17 20:39:47 ID:VmqYrYyi
「な、なななな、何をおっしゃるんですかトウガ様!」
わたくし心臓が止まるかと思うほどびっくりしました。
今まで大事に大事にお育てしてきたトウガ様がこんな事を言われるなんて。
エイジ様の影響で何か悪い遊びでも覚えてしまったのでしょうか?

トウガ様はわたくしの動揺する姿を見て、そんな質問をした理由をお話になりました。

エイジ様と二人でアヤカ様のお部屋に遊びに行ったこと。
アヤカ様には連絡しないで、いきなり訪れて驚かせてやろうと思ったこと。
アヤカ様のお部屋に忍び込んだら、何やら話し声が聞こえたこと。
こっそり近づくと裸のサンドマン様とアヤカ様がベッドの上にいて何やらやっていたこと。
すぐにエイジ様がトウガ様を連れ、その場を離れたけれど、
何をしていたのかトウガ様が聞いてもエイジ様は答えてくれなかったこと。

「僕、エイジに聞いたんだよ。『あの二人、裸でいったいなにしてたんだろうね』って。
そうしたらエイジ、
『うるさいな!そんなに知りたきゃ他の奴に聞いてみろ、俺はゴメンだぜ!』って怒るんだ。
僕、また人の気持ちを考えずに悪いことしちゃったんだろうか」

本当に純真なトウガ様は何の疑問も持たず尋ねたのでしょう。
でも、シスコ…もとい、姉であるアヤカ様を大事に思っていらっしゃるエイジ様には
結婚していたとは言え、そういうシーンを直接見てしまったのはショックだったのでしょう。
955トウガ、初めての『せっくす』 3:04/11/17 20:42:22 ID:VmqYrYyi
「そう言ってエイジがいなくなっちゃったから、僕いろいろみんなに聞いたんだ。
でもリィルは何も知らないって言うし、ルナとフェイは今城にはいないしで
ミヅキに聞いたら、
『それはねトウガ。セックスといって愛し合う人同士では当然の行為なのよ
そうそう、面白いからエィナに教えてもらったらいいんじゃないかしら?』って言うんだ」

…はあ、ミヅキ様にも困ったものです。
おっしゃる事は間違ってはいませんが、大人の女性なのですからもう少し
落ち着きというか言っていい冗談と悪い冗談をわきまえていただきたいものです。
などと思っていると、

「ねえエィナ、お願いだよ。僕に『せっくす』を教えてもらえないかな?」
わたくしの肩に手をかけて、真剣な顔でトウガ様がそうおっしゃいました。

「そ、そうおっしゃられましても…」
さすがのわたくしもそういった事をお世話するのは恥ずかしいです。
思わずトウガ様から目をそむけてしまいました。

するとトウガ様は
「頼むよエィナ。こんなことを頼めるのは子供の頃から僕を知っている君しかいないんだ」
と、まるで捨てられた子犬のような目で言ってきます。
わたくしはトウガ様のそういった目に昔からとても弱いのです。

そのまま何分がたったでしょうか。
トウガ様は根気強く肩をおさえながらじっとわたくしの目を見ておられます。

「……分かりました。わたくしでよろしければ」
トウガ様のすがるような目に根負けしてとうとう言ってしまいました。
956トウガ、初めての『セックス』 4:04/11/17 20:44:25 ID:VmqYrYyi
ああ、わたくしなんてはしたない事を口にしてるのでしょう。
こんな事になるなら、もっと早くディカにトウガ様の性教育をお願いするんだったと
しても仕方ない後悔をしてしまいます。

「ありがとうエィナ。本当に嬉しいよ」
まぶしいような笑顔でトウガ様はおっしゃいました。
トウガ様の喜びがわたくしの喜びなのですが今回ばかりは
本当にこれで良いのか迷ってしまいます。

「で、ではトウガ様。先にシャワーをお使い下さい。わたくしその間に準備をして参ります」
そう言ってトウガ様がシャワールームに入っていくのを見届けると、
わたくしは廊下に通じるドアの鍵をそっと閉めました。
カチリという音がもう後戻りできないんだと言っているような気がしました。

30分後、わたくしが手早くお部屋のお掃除を終えてベッドのシーツを整えていると
バスローブ姿のトウガ様がシャワールームから出ていらっしゃいました。
入れ替わりでわたくしがシャワーを浴びます。
お屋敷の掃除で汚れた体でトウガ様に抱かれるわけには参りません。
丁寧に、しかし急ぎながら体の隅々まで洗い流します。
957トウガ、初めての『せっくす』 5:04/11/17 20:45:40 ID:VmqYrYyi
正直申し上げて、トウガ様に抱かれる事自体は嫌ではありません。
トウガ様がまだほんの子供の頃から身の回りのお世話をさせていただき、
わたくしの出来る限りの力でトウガ様を慈しんできたつもりです。

むしろトウガ様が健康な男子である限り、
いつかこんな事もあるかもしれないとは覚悟していました。
ですが、トウガ様の一生想い出に残るであろう初めてを
わたくしのような人でないものがもらってしまって良いものか。それだけが気がかりでした。

シャワーを浴び終わり、バスタオルを巻いてシャワールームから出ると
ご自分の机に座って何かを眺めていたトウガ様が振り返ります。
「ほら見てよエィナ、この写真。懐かしいな」
そう言って差し出す写真を受け取ると、それには緑色の髪をした昔のわたくしが
トウガ様をひざに乗せて絵本を読んで差し上げている姿が映っていました。

「こうやって見ると、僕、いつもエィナに守られてきたんだね。
いつの間にかエィナの背を追い越すくらい大きくなったけど
僕にとってエィナはかけがえのない誰よりも大切な人なんだ。
そのエィナに初めて『せっくす』を教えてもらうなんて何だか不思議な気分だよ」

そういってにっこり笑うトウガ様。
そのお顔を見ていると、わたくしが人間でないという事などこの方は気にされていないのだと
アンドロイドである事など何も問題にはならないのだと胸の奥がぽおっと暖かくなる感じがしました。
958トウガ、初めての『せっくす』 6:04/11/17 20:47:17 ID:VmqYrYyi
「ト、トウガ様。ちゃんとご覧いただいていますか?」
女性の体がどうなっているかを知らないトウガ様には
一からお教えして差し上げないと、満足に事を済ますことなどできないでしょう。
そう思ったわたくしはわたくしの体で女性というものを知ってもらう事にしました。

具体的に言うと、裸になってトウガ様に思う存分見ていただくのです。
自分で決めた事であり、トウガ様に性的欲望が薄いとはいえ、
ベッドに座り、後ろに手をついてM字に足を開いて一番恥ずかしい所までさらすのは
顔からグラヴィトンアークが出そうなほど恥ずかしいです。

わたくしの足の間に座り込んだトウガ様はわたくしの胸に触れながら
「すごいねエィナ。ミヅキには負けるけど大きい胸だね」と言います。

わたくしもひそかに自慢に思っていた胸をほめて頂き、
それにトウガ様が触れているというだけで息を荒くしてしまいます。

「はっ、はぁ。ト、トウガ様。もっと好きになさっていいんですよ…」
わたくしがそう言うとトウガ様は胸をもみしだきます。

「わあ、いろいろと形が変わってとっても面白いや」
上下左右にわたくしの胸をもてあそびながら言うトウガ様。
ふるふると揺らしたり、乳首をつまんで引っ張ったり。
ふにふにと形が変わり、男の方には無い器官であるふくらんだ胸は
トウガ様にとっても興味深いもののようです。

「ふふ。昔僕が泣いていた時、エィナはよくこうやっておっぱいで慰めてくれたっけ」

「あっ、くうぅ、ふあっ、ああん…」
次から次へと湧き上がるせつない感覚が声となって
唇をかみしめていてもその隙間から恥ずかしいあえぎとなって出て行きます。
目をつぶって耐えているせいで却って敏感になってしまっていますが
この状態でトウガ様の顔を見てしまえば、それだけでイってしまうでしょう。
959トウガ、初めての『せっくす』 7:04/11/17 20:48:38 ID:VmqYrYyi
そうしているうちに乳首に濡れたものが押し付けられました。
「ふぁん!」びくりと体が跳ねてしまいます。
うっすらと目を開けると、トウガ様がわたくしの乳首をその舌で優しく舐めています。
右胸に吸い付き、左胸は指でこりこりといじられ、わたくしはどんどん高まってしまいます。

「ト、トウガ様。もっと、もっとして下さい」
なんとはしたないことを言う女なんでしょう。わたくしをたしなめるわたくしの心の声が聞こえます。
でも、トウガ様から頂いている快感の前にそれはとても小さな声でした。

「うん、わかったよエィナ。僕がもっとしてあげる」
そう言ってまた夢中でわたくしの胸を愛してくださるトウガ様。
じんじんとうずく熱い感覚がわたくしの中で弾けました。

「ふっ、あ、あ、トウガ様、トウガさまぁっ!」
そう叫ぶと、とうとうわたくしはトウガ様によって達してしまったのです。

…失神していたのはほんの数秒だったと思います。
気が付くとトウガ様がわたくしの顔を心配そうな表情で覗き込んでいました。

「あ…。トウガ、さま…」
「心配したよエィナ。僕の名前を呼んでいきなりぐったりしちゃうから。
でも、なんともなさそうで安心した。」

そういってまたにっこりと笑われます。
その顔を見てるだけで胸の奥がきゅうんとなって、
わたくしもトウガ様を気持ちよくさせて差し上げたいと思いました。
960953:04/11/17 20:50:11 ID:VmqYrYyi
とりあえず書けた分だけ上げてみました。続きはまた後程。
961名無しさん@ピンキー:04/11/18 00:37:27 ID:0sNH8I0C
(´Å`)bグッジョブ
962トウガ、初めての『せっくす』 8:04/11/18 14:23:57 ID:CwcQdKg0
けだるい身を起こすと
「トウガ様、今度はわたくしがトウガ様を愛して差し上げます」
そう言って、トウガ様を横たえ、バスローブの前をそっとはだけました。

トウガ様の体は着替えのお手伝いなどで何度も見ていますが、
グランカイザー、グラヴィオンを操縦する時の体にかかる負担を少しでも少なくする為に
細身でもしっかりと筋肉がついています。

体全てが訓練により鍛え上げられ、なおかつしなやかであり、触れた指が跳ね返されそうな程弾力があります。

わたくしはそっと唇を寄せ、トウガ様の首に軽くキスをします。
「うっ…」
ぴくりとトウガ様が反応します。その声に励まされるように何度もキスをして、
鎖骨を甘噛みし、少しづつトウガ様の胸に近づいていきます。

「あ、ああ…、エィナ、何か僕変だよ。だんだんなんだかぼうっとしてきたよ」
わたくしの愛撫でトウガ様も感じて下さっているようです。
その証拠にトウガ様の股間のものは硬度を増し、だんだん大きくなっていきます。

わたくしは右手でトウガ様を握り、口は胸からお腹にかけて何度も舐め上げます。
そっと右手を上下に動かすと、トウガ様の体がびくびくと震えるのが分かります。
「エィナ、変だよ僕。おかしくなっちゃうよ…」
うわごとの様に繰り返すトウガ様。そのトウガ様の耳元でわたくしはこう囁きました。

「いいえトウガ様。何もおかしな事は無いのですよ。
わたくしが気持ちよかったように、男の方もこうされると大変気持ちがいいのです。
お互いこうやって気持ちを高めあい、愛し合う事が『せっくす』する時に忘れてはならない大切な事なのですよ」

するとトウガ様はふわふわした表情で、それでもコクリとうなずかれたのでした。
963トウガ、初めての『せっくす』 9:04/11/18 14:25:36 ID:CwcQdKg0
トウガ様のものはもう限界までいきり立ち、先走りの露がたらたらと出てきてわたくしの手に絡みつきます。
このままわたくしの手で出して差し上げても良いのですが
今まで射精の経験がないはずのトウガ様がいきなり精を吹き上げる所を目にしたらきっと驚かれる事でしょう。

わたくしはせめて射精の瞬間が見えないようにするべきではないかと考えた末、
トウガ様の熱い肉棒を口にしたのです。

「あ、ああ、エィナ、駄目だよ。そんな、ところ、汚いよ。エィナ、が、そんな事、するの、は、良くな、いよ」
トウガ様がとぎれとぎれにそうおっしゃっています。
肉の快感を知らないトウガ様にとっては、射精にいたるまでのこの感覚は
ご自分がどうなってしまうか分からない恐怖すら感じるものなのかもしれません。

「それは違いますわトウガ様。わたくしにとってトウガ様のお体で汚いところなどございません。
それにこれは『フェラチオ』といって男の方を喜ばせる行為の一つなのです」

ぴちゃ、ぴちゃ、ちゅっ、ちゅう、ちゅ、ぺろり。丁寧に、丁寧に。
わたくしもこのような事をするのは始めてでしたが、
他のメイドたちから聞いたりしてやり方は心得ていましたし、
大事なトウガ様のものでしたら、もし知らなかったとしてもこうやっていたかもしれません。

「ヒョウガ様、いかがれひゅか?わらくひのろほうひはひもちいいれすか?」
(トウガ様、いかかですか?わたくしのご奉仕は気持ちいいですか?)
普段なら絶対口にしないような恥ずかしい言葉さえも、今は喜びとなってしまいます。
964トウガ、初めての『せっくす』 10:04/11/18 14:27:09 ID:CwcQdKg0
「ああっ、エィナ。お願いだからしゃべらないで!僕本当におかしくなっちゃうよ!」
トウガ様は快感のやり場に困っているのか、ご自分の柔らかい髪をかきむしっています。

その姿を見たわたくしは、今まで以上にトウガ様を愛しく思えてしまい、
口の中に含んでいた肉棒を唇でしごき立てます。
もちろんその間も舌で鈴口、カリ首、裏筋とつつき、こすり、ねぶることをやめたりはしません。

「あ、ああ、エィナ、駄目だよ僕おしっこが、おしっこが出ちゃうよ。
離してエィナ。トイレ行って来るから離してよ!」
だんだんトウガ様の声がせっぱつまって悲鳴のようになってきます。
でも今のわたくしにはトウガ様を離してしまうつもりなどありません。
さらに激しく舌を動かし、トウガ様のせつない気持ちを楽にして差し上げたいと思うだけでした。

そうしてどれだけたったでしょう。10秒か、1分か。
「エィナ!ゴメン僕ガマンできないよ、おしっこ出ちゃうよ、エィナ!エィナぁ!」
そう叫ぶ声とともにトウガ様の亀頭がぶわっとふくらむと、
煮えたぎったマグマの様に濃くて熱い精液が吐き出されました。

びゅっ!びゅびゅびゅびゅ!
初めてという事もあって、トウガ様の射精は激しい勢いでわたくしの口中を跳ね回ります。
わたくしもこれほどとは思っていなかったので焦って鈴口を舌で抑えようとしますが
それがまた刺激になるのか、射精が止まる様子はありません。

口内だけではおさまりきらず、唇の隙間からぴゅっ、ぴゅっと精が飛び出していきます。
わたくしもご奉仕をしながら興奮していたのでしょう。
のどの奥に熱い精液のかたまりを受け止めながら何度も軽い絶頂感を得ていました。
965トウガ、初めての『せっくす』 11:04/11/18 14:29:12 ID:CwcQdKg0
「はぁ、はぁ、はぁ、エ、エィナ。ごめん。僕おしっこ出るのをガマンできなかったよ」
男の方は一回の射精で50m全力疾走するくらいのカロリーを消費すると聞きました。
何もかも初めてのトウガ様の量でしたら、おそらく100m分くらいの疲労を感じているでしょうに
こうやってわたくしを気遣って下さるお優しい所はいつも変わりません。

わたくしはトウガ様の顔を見つめながら首を横にふり、
「ん…、んん…、ごくん」
口内にたっぷりと溜まったトウガ様の精をゆっくりと飲み干しました。
口の中に広がるトウガ様の『初めて』の味。
それを知っているのは世界中でもわたくし一人きりということが恥ずかしくも誇らしく思えます。

「いいえ、トウガ様。今トウガ様がお出しになられたのはおしっこではないのですよ。
男の方は気持ちよさが最高に高まると、『精液』というものを出すのです。
『精液』とはこのように白くてねっとりとした液体で、
女性が赤ちゃんを産むために必要なとても大事なものなのですよ」
わたくしはそういってトウガ様の根元にこぼれたものを指先ですくい、トウガ様にお見せしました。

「エィナは本当に何でも知っているんだね。
僕、こんなものが自分から出るなんて夢にも思わなかったよ」
わたくしの指先に付いたものを興味深そうにあちこちから見ているトウガ様は
何かを思いついたようにすると、わたくしの指をぱくりとくわえました。

「な、何をなさるんですトウガ様!」
わたくしはびっくりして言いました。

男の方の精は生臭く独特の味がして、正直おいしいものではありません。
わたくしも愛しいトウガ様のものだから飲み干せたのであって、
もしこれが他の方だったらすぐにでも吐き出していたでしょう。

そのようなものがついた指をなめ、顔をしかめるトウガ様。
「ん…。エィナがとてもおいしそうな顔で飲むからどんな味か確かめたんだ。
白いから甘いかと思ったのに、全然違って苦いんだね」
966トウガ、初めての『せっくす』 12:04/11/18 14:31:01 ID:CwcQdKg0
……わたくし、そんなにいやらしい顔をしていたのでしょうか?
自分では見えない自分の姿を想像して恥ずかしくなります。
きっと顔はこれ以上ないくらい赤くなっているでしょう。

そうしていると、わたくしの顔にご自分のお顔を近づけてトウガ様がおっしゃいます。
「ねえエィナ。エィナのここ、なんだかびしょびしょだよ。おしっこでもしたの?」
気が付くとトウガ様の手がわたくしのふとももを撫でていました。
今までの行為による愛液がそんなところまであふれ出していたのです。

何度もふとももを撫で回すトウガ様の手に意識を取られそうになりながら、トウガ様に応えます。
「い、いえ。これもおしっこではなく、愛液と言って、女が気持ちよくなってくると性器から出るものなのです」

「へえ、そうなのか。どんな風に出るのかな、見せてもらってもいいかい?」
…無邪気というのは時にひどく残酷な言葉に変わります。ほんの好奇心から出たのでしょうが、
恥ずかしい場所を見てもいいと女の口から言うのはとても勇気のいることなのです。

でも、わたくしはわたくしの体で女性というものを知ってもらう事を決めたのです。
恥ずかしがっている場合ではございません。

「わ、わかりました。どうぞ存分にご覧下さい…」
わたくしは羞恥に震える声でそう答え、ベッドに横になり、ひざを立ててそっと開きました。

「うーん、良く分からないな。もう少し腰をあげてもらえないかな?」
わたくしの足の間であそこを覗き込んでいたトウガ様がそうおっしゃいます。
その言葉にこたえて、トウガ様に良く見えるように腰を幾分か持ち上げます。
967トウガ、初めての『せっくす』 13:04/11/18 14:33:08 ID:CwcQdKg0
「へえー、これが女の人のなんだ。以前城のみんなで温泉に行った時エイジが
『女の子ってのはなあ、男と違ってぶらぶらしたもんはついてないんだよ』って言ってたけど本当なんだね。

トウガ様がわたくし自身を見ている。
そう思うだけでわたくしは熱くなり、とどまることなく濡らしてしまいます。

「あ、エィナのここ、何かびらびらしたものがはみ出してる」
そういってトウガ様はちょんとわたくしのあそこをつついたり、つまんだりします。

うう…。トウガ様は無邪気に楽しんでいるみたいですが、
わたくしにとっては拷問に等しいです。
トウガ様の指が触れるたびにぴくりぴくりと腰が動きます。止めようとしても止められません。

そうこうしているうちに、トウガ様の指がわたくしの一番敏感な所をかすめました。
「ひゃあぁ!」
女芯から稲妻のような快感が走り、がくりと腰が跳ねました。

「ど、どうしたのエィナ。もしかして痛かった?痛いんだったらもうやめようか?」
トウガ様が心配そうにそう聞いてこられます。
わたくしは、はぁはぁと弾む息をなんとか整えてトウガ様に応えました。

「い、いえ。トウガ様。わたくしは大丈夫です。どうかよくご覧下さい」
そういって、わたくしは右手で濡れそぼったあそこを開き、左手の指で示しながら女性器の説明をしました。

「……そ、そして次は、さ、先程トウガ様が触られたこの突起状のもの、
ここが『クリトリス』と言って女にとって、一番敏感な所なので、はぁっ、乱暴にされるのは、よ、良くありません」

トウガ様によくご理解いただけるようその場所を触って説明していたため、
半ば公開オナニーをしているような状態になり、わたくしはもう全てが赤く見えるほど興奮していました。
トウガ様もわたくしの熱気に当てられたのか無言で
股間のものは腹筋にくっつきそうなくらい激しくそりかえっています。
968トウガ、初めての『せっくす』 14:04/11/18 14:34:40 ID:CwcQdKg0
「…さ、最後にここが『せっくす』をする時に男の方を受け入れる女の穴。どうか中を触ってお確かめ下さい」
トウガ様の指が恐る恐るわたくしの中に入ってきます。

「エ…エィナ。すごいよここ。ざらざらした壁がうねって僕の指をしゃぶっているよ」
入れている指を2本に増やしながらかすれた声でトウガ様がおっしゃっています。
はあはあと荒い息があそこにかかるたびに、何度もイってしまいそうになるのを懸命にこらえます。

「エィナ…。僕、もう我慢できないよ。『せっくす』してもいいよね?」
ふと気が付くとあおむけに寝たわたくしの上から覆いかぶさるような姿勢でベッドに手をつき、
わたくしの顔を正面からのぞきこむトウガ様が見えました。

トウガ様は既に十二分に興奮しきっていて、
できることならすぐにでも荒々しくわたくしを犯したいところでしょうに
それでもわたくしの気持ちを無視することはできないとお考えになるその優しさに改めて胸が熱くなりました。
これ以上トウガ様を苦しめるのはいやですし、わたくしも体の奥深くでトウガ様を愛したいです。

「はい…。トウガ様、わたくしの全てはトウガ様の為にあります。
どうか『せっくす』して、わたくしにトウガ様の全てをお与え下さい…」
わたくしはそう言って、トウガ様に口付けするとトウガ様を握り、わたくしへ導きました。

ぐぅっと押し広げられるような感じがして、トウガ様の先がわたくしに侵入してきます。
「そう、そうですよトウガ様、そのまま腰を進めて、エィナの中をお楽しみ下さい…」
わたくしは人ではありませんので、処女膜のようなものはありません。
何の抵抗もなく、トウガ様を受け入れることができます。

お優しいトウガ様はわたくしが痛がるようならすぐにでもやめてしまうでしょう。
そのような可哀想なことにならなくて済んだと、わたくしは作られた体であることを感謝しました。
969トウガ、初めての『せっくす』 15:04/11/18 14:36:00 ID:CwcQdKg0
「トウガ様、全部入りましたよ…」
トウガ様のものがわたくしの奥深くまでたどり着きました。
ここに来るまでに何度もイってしまったことはトウガ様には内緒です。

「え、エィナ。僕、とっても気持ちいいよ」
肉棒からつたわる快感に震えるトウガ様がそうおっしゃいます。
わたくしは微笑みながら
「では、まずはわたくしにお任せ下さい。トウガ様はそのままで結構です」
と言うと、下からゆっくり腰を使い始めました。

深く、深く、浅く、浅く。
愛しいトウガ様の形を中で確かめるように撫で上げます。
トウガ様がわたくしの感じる場所に当たる度に、全身が震えるほどの快感が走ります。

右に、左に、ひねって、回して。
ほんの子供の頃からずっとお仕えしてきたトウガ様。
わたくしの命をかけてもお守りしたい大事な大事なトウガ様。
そのトウガ様を体全体で愛し、わたくしの一番奥まで招き入れられることが
これほど心満たされ、嬉しいことだったなんて思いませんでした。
970トウガ、初めての『せっくす』 16:04/11/18 14:37:00 ID:CwcQdKg0
気が付くと、トウガ様もわたくしの動きに合わせて腰を使っています。
「エィナ、エィナ、エィナ、エィナ…」
「トウガ様、トウガ様、トウガ様、トウガ様…」
お互いの名を呼び合い、一人ではたどり着けない高さまで二人でどんどん昇っていきます。
きっとわたくしは悦びで涙を流しているのでしょう。トウガ様の顔がぼやけてよく見えません。

「ああっ!エィナァ!僕、出るよっ!精液出ちゃうよっ!」
トウガ様が大声で叫び、限界を伝えます。

「はっ、はいぃ!下さい、わたくしの中にトウガ様の精液たくさん下さい!」
わたくしも叫び返し、トウガ様をさらに押し上げようとします。

荒々しく腰を打ちつけ、互いの唇を吸い尽くし、
まるでお互いを食らい尽くそうとする軟体動物のように絡み合いながらわたくしたちは最後の時を迎えます。

「ああ!エィナ、エィナ、エィナァァァッ!」
「トウガ様、トウガ様、トウガさまぁっ!イキます、わたくしイっちゃいますうぅぅぅ!」

どくん、どくん、どくん。
トウガ様が硬直すると、わたくしの奥深くで星が爆発したような灼熱の塊がはじけます。
わたくしはその勢いに逆らうことすらせず、ただ流れにのって飛んでいきます。
そして意識がすぅっと白くなり、トウガ様の笑顔だけが最後まで残りました…。
971トウガ、初めての『せっくす』 17:04/11/18 14:38:21 ID:CwcQdKg0
「…ィナ、起きなよエィナ…」

誰かに呼ばれたような気がしてうっすら目をあけると
立て肘をついて寝転んでいるトウガ様がにこにこしながらわたくしを見ています。
どれぐらい時間がたったのでしょう。
気が付くと日も傾き、夕暮れのオレンジ色の光が部屋に差し込んでいます。

「あ…トウガ…様…」
わたくしがそう言うとトウガ様は起き上がりきちんと正座するとわたくしに頭を下げられました。
「いけませんトウガ様、わたくしのようなメイドに頭を下げられるなんて!」
驚き、起き上がるわたくしを手で押さえ、トウガ様はこう言います。

「ありがとうエィナ。僕に『せっくす』を教えてくれて。
本当はこんなことエィナに頼んじゃいけないと分かってはいたんだ。
でも、ミヅキに『愛し合う人同士では当然の行為』と言われたから
僕の一番大好きな女の人で一番大切にしたいエィナでないとどうしてもイヤだったんだ」

そのお言葉を聞いた瞬間、またわたくしの目はおかしくなってしまいました。
こんな時こそトウガ様のお顔をしっかりと見たいのに、
後から後から涙があふれてきて、ぬぐってもぬぐっても止まりません。

わたくしはなんてバカな女だったのでしょう。トウガ様がこんなにも想って下さっているのに
メイドだから、人で無いからといつも一歩引いた立場から見ているだけで
トウガ様のさしのべた手の存在にもずっと気づかなかっただなんて。
喜びの涙に震えるわたくしの背中を、トウガ様は何度も何度もさすって慰めてくれました。

「トウガ様、ありがとうございます。わたくしずっとトウガ様をお慕いしておりました。
わたくしの全てはトウガ様の為にあります。これからもよろしくお願いいたします」
ようやく泣き止んだわたくしはトウガ様と同じようにきちんと正座して深々と頭を下げます。

「うん。これからも僕の世話はエィナ以外には頼まないよ」
そう言って、わたくしの世界で一番大好きな人は極上の笑顔をわたくしにくれたのでした。
972953『せっくす』作者:04/11/18 14:49:23 ID:CwcQdKg0
以上で終了です。

いろいろ不十分な所もあるかと思いますが、読んで下さった皆様全員に感謝致します。
特に途中でGJコールを入れていただいた>>961さんの御気に召すものになりましたでしょうか?

所々文章量が違ったりするのは構成を考えず、勢いのみで書き進めてしまったためです。
読みづらい点、単語の誤用、文章表現中に不適切な描写などは
全て私の勉強不足によるものです。ご不快になられた方がおられましたらお詫び申し上げます。
973名無しさん@ピンキー:04/11/18 21:51:12 ID:A6DuNs2w
>>972
いやいやGJですよ。
今後も期待させてもらいます。
974名無しさん@ピンキー:04/11/18 22:43:42 ID:8Q+FofZ1
>>972
執筆乙なんだけど、どうもイマイチグラヴィオンのエィナらしくないような…。
極端な恥ずかしがりやのエィナが自分から股ひらいたりするかな?
どっかからのコピペっぽい。
975名無しさん@ピンキー:04/11/19 02:45:29 ID:RiyYjZry
>>974
おまえもう一度ちゃんと読め。なんでエィナがあんな事してるのかちゃんと書いてあるだろうが。
それにせっかくSS書いてくれた人のやる気そぐような事(コピペっぽいとか)言うなアホ。
間違いを指摘するくらいならいいけど不毛な事すんな。
976名無しさん@ピンキー:04/11/19 14:51:35 ID:5ViZu1Vm
書いてくれた人乙です〜。
堪能しました。
らしくないって人は緑エィナを想定したんだな。
この話では設定上ピンクエィナだし、流れがとても自然だったよ。
また書いてね!
977名無しさん@ピンキー:04/11/19 20:47:35 ID:mLRc6zW0
作者さん乙〜。らぶらぶで作者さんのエィナへの愛が感じられていいですな!
所々入ってる小ネタ(エイジシスコンとか顔からグラヴィトンアーク)も笑えて(・∀・)イイ!!
978名無しさん@ピンキー:04/11/20 10:17:25 ID:mu9WIP04
作者さん乙です。
新スレに向けてw、イイ流れが出来たかな。
979953『せっくす』作者:04/11/20 17:26:52 ID:vipX1zTB
>>973-978
作者です。ドキドキしながらUPしましたが、おおむね好評なようで嬉しいです。
グラヴィオン見ていて、エィナってトウガが好きなはずなのになんであんなに
人の応援ばかりしているのかなと思っていたので、自分なりに理由を出してみました。

ベッドシーンになるまでがやたらと長いのと、退屈なので
974さんのような意見が出るのも当然なのかもしれません。反省点の一つです。

今、アレックスとフェイのSS書いている途中です。今日中にある程度UPできるかも。
972さん、976-978さんにもう一度読んでもらえるようにがんばります。
980名無しさん@ピンキー:04/11/20 18:03:24 ID:DhG3Wbgy
>>979
次回作はアレックス×フェイでつか!
作者さん、激しく読みてー。(*´Д`)ハァハァ
がんがれ、がんがれ!
981名無しさん@ピンキー
>>979
作者さん乙。すごく良かったんで次回作楽しみにしてます!

こうなったら、今のうちに新スレ立てて>>979さんが思い切り書けるように準備しておいた方がいいかも。
実は俺、既に立てようとしたんだけどはねられた(つД`) 誰かかわりに頼む。