魔法先生ネギま! エロパロスレッド5

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1名無しさん@ピンキー
週刊少年マガジンで好評連載中!
コミックス第三巻絶賛発売中!第四巻は2004年1月16日に発売予定!
2004年1月 キャラクターソングCD(シングル)第一弾、キングレコードより発売予定!

◆早売りのネタバレは「厳禁」です。
◆ネタバレ解禁は水曜日の午前0時からです。遅売りの人は耐えて下さい。
◆950番を越えたら、950の人が新スレを立てて下さい。
◆新職人は常時募集中です。

魔法先生ネギま!のエロパロスレッド1
http://www2.bbspink.com/eroparo/kako/1046/10468/1046869279.html
【本屋ちゃん】魔法先生ネギま!エロスレ2【萌え】
http://www2.bbspink.com/eroparo/kako/1058/10584/1058455646.html
魔法先生ネギま!エロパロスレッド3 (即死)
http://www2.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1065972768/
前スレ 魔法先生ネギま!エロパロスレッド4(・3・)
http://www2.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1066297053/

【公式サイト】
AI Love Network
ttp://www.ailove.net/
週刊少年マガジンWeb Site
ttp://www.shonenmagazine.com/
2名無しさん@ピンキー:04/01/04 18:28 ID:tDHEtF8V
麻帆良学園中等部2&3年A組8番
1988年4月21日生(辰年・牡牛座) B型
好きな物: 高畑先生。渋いオジサマ。
嫌いな物: ガキんちょ。勉強(保健体育は得意)。
所属: 美術部
体力のある超強気娘。バカ力の持ち主。
一部の人間から、暴力的で無法者というレッテルを貼られている。
なぜか目の色がそれぞれ違う。(右目が空色。左目が紺色。虹彩異色症?)
ネギの着任初日から関わり、ネギの魔法で一番ひどい目に遭っている。
ネギの正体を知っている人間の生徒の一人。
姿と匂いがネギの姉に似ている。
7年前、海外から麻帆良学園小学部へ転校して来た。
両親がいないため、毎朝3時半起床で、
新聞配達のアルバイトをして学費を稼いでいる。
2年A組のバカ五人衆(レンジャー)の一人(バカレッド)
3登場人物紹介:04/01/04 18:29 ID:tDHEtF8V
近衛 木乃香
麻帆良学園中等部2&3年A組13番
1989年3月18日生(巳年・魚座) AB型 京都出身
好きな物: 占い。オカルト。料理。
嫌いな物: あんまりない。
所属: 2&3年A組の書記。占い研究部(部長)。図書館探検部。
学園長の孫娘で魔法使いの血筋だが、親の方針で魔法のことは内緒にされている。
いつもローラーブレードで登校している。
おっとりした大和撫子だが、突っ込みはハード。
京都弁口調で話す。掃除・洗濯・料理が上手。
ネギを弟のように可愛がっていて、生活面での世話をしている。
祖父の学園長から頻繁にお見合いを勧められていて困っている。
明日菜の親友で、寮でも同室(643号室)である。
4登場人物紹介:04/01/04 18:30 ID:tDHEtF8V
佐々木 まき絵
麻帆良学園中等部2&3年A組16番
1989年3月7日生(巳年・魚座) O型
身長152cm 体重秘密 B72 W53 H75
好きな物: 新体操命。ネギ君。カワイイもの。
嫌いな物: ぬるぬるしたもの(納豆とか)
好きな色: パステルピンク  好きな場所: 世界樹の丘
好きな食べ物: いちご
所属: 新体操部
いつも持ち歩いているリボンを使って、遠くの物をつかむことができる。
自称、経験豊富なお姉サマ。弟がいるらしい。
亜子・裕奈・アキラと仲が良いらしい。
2年A組のバカ五人衆(レンジャー)の一人(バカピンク)
「ネギま」のインタラクティブ性(双方向性)を象徴する人物。
全然活躍がない第1話の人気投票で、断トツになるほど第一印象が良い。
5登場人物紹介:04/01/04 18:31 ID:tDHEtF8V
雪広 あやか
麻帆良学園中等部2&3年A組29番
1988年7月5日生(辰年・蟹座) O型
好きな物: ネギ先生。花。純真無垢な少年。
嫌いな物: 暴力的で無法者な人。
所属: 2&3年A組のクラス委員長・馬術部・華道部
雪広財閥の次女。(つまり、姉がいる。)
容姿端麗、頭脳明晰(学年4位)。
武芸百般で様々な段位を取得しているらしい。
クラスの連絡網は彼女から始まる。
ショタコンの気があり、ネギのことがとても気に入っている。
幼い頃に亡くなった弟の面影をネギに重ねている。
いつも明日菜と対立しているが、お互い口には出さない親友同士である。
明日菜と並んで色々出しゃばるので、高等部の間でも有名人である。
6登場人物紹介:04/01/04 18:32 ID:tDHEtF8V
エヴァンジェリン・A・K・マクダウェル
麻帆良学園中等部2&3年A組26番
生年月日不明(年齢は100歳を超えている) 血液型不明
好きな物: 茶々丸の入れるお茶。日本の景色。囲碁。
嫌いな物: ニンニクと(野菜の)ネギ。授業。
所属: 囲碁部・茶道部
真祖(最強種族の吸血鬼)にして歴戦の最強の魔法使い。
中学生には見えないほど小柄だが、元々現在のような容姿だった。
15年前まで、「人形使い」「闇の福音」「不死の魔法使い」と呼ばれていて、
魔法界で600万ドルの賞金をかけられていた犯罪者だった。
ネギの父であるサウザンドマスターに好意を寄せて追っかけをしていたが、
彼にかけられた「登校地獄(インフェルヌス・スコラスティクス)」という
変な呪いによって魔力を極限まで封じられて、
15年前から麻帆良学園の中等部に在籍しながら警備員の仕事をしている。
満月の前後以外はただの人間になってしまうが、
人間の血を吸うことにより、ある程度の魔力を戻すことはできる。
自分にかけられた呪いを解くために、血縁者であるネギの血を狙っている。
魔法薬を触媒にして防御魔法を使うことができる。
蝙蝠で作ったマントで空を飛ぶことができる。
人間の心を読むことができる。昼間は眠くなる。泳げない。
学園都市内に結界を張っていて侵入者を探知できる。
学園都市内の一戸建て(桜ヶ丘4丁目29)に茶々丸と住んでいる。
7登場人物紹介:04/01/04 18:33 ID:tDHEtF8V
絡繰 茶々丸
麻帆良学園中等部2&3年A組10番
2002年1月3日完成 2002年4月1日起動(午年?・牡羊座?)
好きな物: 特に‥‥
所属: 茶道部・囲碁部
エヴァンジェリンの「※魔法使いの従者(ミニステル・マギ)」。
(初代従者は、「チャチャゼロ」という操り人形だった。)
エヴァンジェリンの命令には絶対服従のロボット。
完成当初、動力は外部電源式だったが、現在はゼンマイ式である。
話すことができる。背中や足裏の噴射で空を飛ぶことができる。
指からコンピュータ接続用プラグを出して操作することができる。
腕を噴射で飛ばして、有線操作することができる。
飲食することはできない。
戦闘中であっても礼儀正しい。
奉仕精神に溢れていて、子供や年寄りに親切なため、街の人気者である。
毎日、野良猫にエサを与えていて、動物にも好かれやすい。
彼女の立てるお茶はエヴァンジェリンのお気に入りである。
工学部(内線 A08-7796)にいることが多いらしい。
8登場人物紹介:04/01/04 18:33 ID:tDHEtF8V
桜咲 刹那
麻帆良学園中等部2&3年A組15番
所属: 剣道部
いつも自分の身長より長い真剣「夕凪(ゆうなぎ)」を持ち歩いている。
青山素子(ラブひな)の実家「京都の神鳴流」と関わりがある。
鋭い居合を振える。式神も使えるようである。
冷めた性格で、協調性は低いらしい。
ネギの正体を知っている人間の生徒の一人。
木乃香の幼なじみ。
木乃香の護衛をしているという噂がある。(木乃香を「お嬢さま」と呼んでいる。)
9登場人物紹介:04/01/04 18:34 ID:tDHEtF8V
宮崎 のどか
麻帆良学園中等部2&3年A組27番
1988年5月10日生(辰年・牡牛座) O型
好きな物: 本に囲まれること。本の整頓。
嫌いな物: 男の人。
所属: 学園総合図書委員・図書委員・図書館探検部
ニックネームは「本屋」。性格は消極的で無口。
前髪で顔を隠している「前髪っ娘」だが、実はすごく可愛い。
ネギに魔法で助けられて以来、ネギに好意を寄せている。
夕映やハルナと仲が良い。ハルナと同室。
10登場人物紹介:04/01/04 18:36 ID:tDHEtF8V
長瀬 楓
麻帆良学園中等部2&3年A組20番
1988年11月12日生(辰年・蠍座) O型
身長177cm 体重? B89 W69 H86
好きな物: のんびりすること。
嫌いな物: カエル
好きな場所: 高い木の上
好きな食べ物: プリン。おにぎり(たらこ)。
所属: さんぽ部
甲賀忍者で、運動神経と動体視力が良い。
一応、本人は忍者であることを否定している。
土日は寮を離れて、山で修行している。
なぜか、いつも目を細めている。
巨乳(ボイーン級)。ブラの代わりに「さらし」を愛用している。
第一人称は「拙者」で、話言葉の語尾に「ござる」を付ける。
ネギの正体を知っている人間の生徒の一人。
2年A組のバカ五人衆(レンジャー)の一人(バカブルー)
風香・史伽と同室。
11登場人物紹介:04/01/04 18:36 ID:tDHEtF8V
綾瀬 夕映
麻帆良学園中等部2&3年A組4番
1988年11月16日生(辰年・蠍座) AB型
好きな物: 読書。
嫌いな物: 学校の勉強。
所属: 児童文学研究会・哲学研究会・図書館探検部
常に無表情だが、意外と突っ込みタイプ。味覚が変わっている。
神社仏閣仏像マニア。
ハルナやのどかと仲が良い。
2年A組のバカ五人衆(レンジャー)のリーダー(バカブラック)
12登場人物紹介:04/01/04 18:37 ID:tDHEtF8V
早乙女 ハルナ
麻帆良学園中等部2&3年A組14番
1988年8月18日生(辰年・獅子座) B型
好きな物: お茶会。修羅場。
嫌いな物: 爬虫類。締め切り。
所属: 漫画研究会・図書館探検部
ペンネームは「パル」。
噂話に尾ひれを付ける癖があるらしい。
似顔絵が得意。夕映やのどかと仲が良い。のどかと同室。
13登場人物紹介:04/01/04 18:38 ID:tDHEtF8V
古 菲
麻帆良学園中等部2&3年A組12番
1989年3月16日生(巳年・魚座) A型
身長151cm 体重秘密 B78 W56 H80
好きな物: 修行。強い男。
嫌いな物: チャオとハカセの新発明
好きな場所: 中央アジア。シルクロード。道場。
好きな食べ物: 肉まん
所属: 中国武術研究会(部長)
運動神経が良く、中国拳法を駆使する。
話言葉の語尾に「アル」を付ける。
2年A組のバカ五人衆(レンジャー)の一人(バカイエロー)
14登場人物紹介:04/01/04 18:39 ID:tDHEtF8V
和泉 亜子
麻帆良学園中等部2&3年A組5番
1988年11月21日生(辰年・蠍座) A型
好きな物: 可愛いバンソーコー。洗濯。
嫌いな物: 血。けんか。
所属: 保健委員・男子中等部サッカー部マネージャー
口調は関西弁。右脇腹に謎の傷痕がある。
以前、彼氏がいたらしいが現在はフリー。
まき絵・裕奈・アキラと仲が良いらしい。
15登場人物紹介:04/01/04 18:40 ID:tDHEtF8V
明石 裕奈
麻帆良学園中等部2&3年A組2番
1988年6月1日生(辰年・双子座) A型
好きな物: お父さん(明石教授)
嫌いな物: かっこ悪い服。はみ出たシャツ。だらしない生活習慣。
所属: バスケットボール部(弱いらしい)
まき絵・亜子・アキラと仲が良いらしい。
16登場人物紹介:04/01/04 18:41 ID:tDHEtF8V
長谷川 千雨
麻帆良学園中等部2&3年A組25番
1989年2月2日生(巳年・水瓶座) B型
好きな物: 小さくムダのない機械(サブノートPCなど)
嫌いな物: 人ゴミ。予想のつかない事象。
所属: なし(帰宅部)
普段は目立たないが、裏の素顔は、
インターネット界を牛耳るスーパーハッカーにしてNo.1ネットアイドル。
ハンドルネームは「ちう」。
HP「ちうのホームページ (www.chi-u.co.jp)」を運営している。
視力は1.2あるが、メガネなしで人に会うのは苦手なため普段はかけている。
17登場人物紹介:04/01/04 18:42 ID:tDHEtF8V
鳴滝 風香
麻帆良学園中等部2&3年A組22番
1988年12月6日生(辰年・射手座) A型
好きな物: いたずら。甘いもの。
嫌いな物: ゆうれい。じっとしてること。
所属: さんぽ部
史伽の双子の姉 ツインテールヘア。ツリ目。いたずらっ娘。
中学生には見えないほど小柄。おませさん。
楓・史伽と同室。
18登場人物紹介:04/01/04 18:43 ID:tDHEtF8V
鳴滝 史伽
麻帆良学園中等部2&3年A組23番
1988年12月6日生(辰年・射手座) A型
好きな物: そうじ。甘いもの。
嫌いな物: 毛深くて長いもの(毛虫とか)
所属: さんぽ部・美化委員
風香の双子の妹 タブルシニヨンヘア。タレ目。恥ずかしがり屋。
中学生には見えないほど小柄。
楓・風香と同室。
19登場人物紹介:04/01/04 18:43 ID:tDHEtF8V
椎名 桜子
麻帆良学園中等部2&3年A組17番
1988年6月9日生(辰年・双子座) B型
好きな物: カラオケ、クッキとビッケ(飼い猫)
嫌いな物: ゴキブリ(猫が見せに来るのがイヤ)
所属: ラクロス部。まほらチアリーディング。
元気な女の子で、クラスのムードメーカー的な存在。
料理が得意? スタイルには自信があるらしい。
ネギが王子だという噂を信じている。
小学校の時から麻帆良学園にいて、明日菜やあやかとも付き合いが古い。
20登場人物紹介:04/01/04 18:44 ID:tDHEtF8V
柿崎 美砂
麻帆良学園中等部2&3年A組7番
1988年5月15日生(辰年・牡牛座) O型
好きな物: プルーン、ショッピング(毎週末都心に)
嫌いな物: 炭酸飲料
所属: コーラス部。まほらチアリーディング。
明日菜の隣の席で仲が良いらしい。洋裁が得意?
彼氏がいるらしい。
21登場人物紹介:04/01/04 18:45 ID:tDHEtF8V
釘宮 円
麻帆良学園中等部2&3年A組11番
1989年3月3日生(巳年・魚座) AB型
好きな物: まつ屋の牛丼、シルバーアクセ、洋楽(最近はアヴリルラヴィーン)
嫌いな物: ナンパしてくるチャラい男、
       自分のハスキーっぽい声がちょいコンプレックス
所属: まほらチアリーディング
チアリーディングの三人の中では一番冷静。
22登場人物紹介:04/01/04 18:46 ID:tDHEtF8V
朝倉 和美
麻帆良学園中等部2&3年A組3番
所属: 報道部。
「まほら新聞」(内線 B09-3780)を発行している。
常にカメラを持ち歩きスクープを狙っている。
学園内は自転車を使って移動しているようである。
メガネをかけることがある。巨乳(バイーン級)
どうやら彼氏がいるらしい。
千鶴と同室のようである。夏美とも仲が良いようである。
23登場人物紹介:04/01/04 18:47 ID:tDHEtF8V
那波 千鶴
麻帆良学園中等部2&3年A組21番
所属: 天文部
左目に泣きボクロあり。巨乳(バイーン級)
和美と同室のようである。夏美とも仲が良いようである。
24登場人物紹介:04/01/04 18:47 ID:tDHEtF8V
村上 夏美
麻帆良学園中等部2&3年A組28番
所属: 演劇部
和美や千鶴と仲が良いようである。
25登場人物紹介:04/01/04 18:48 ID:tDHEtF8V
龍宮 真名
麻帆良学園中等部2&3年A組18番
所属: バイアスロン部(外部)
色黒である
龍宮神社の娘? 巨乳(ボーン級)
26登場人物紹介:04/01/04 18:49 ID:tDHEtF8V
超 鈴音
麻帆良学園中等部2&3年A組19番
所属: お料理研究会・中国武術研究会・ロボット工学研究会・
    東洋医学研究会・生物工学研究会・量子力学研究会(大学)
実家が中華料理店? 朝、教室内で中華饅頭を売り歩いている。
イギリスにも肉まんを広める野望を持っているようである。
学年トップの成績の持ち主。
27登場人物紹介:04/01/04 18:50 ID:tDHEtF8V
大河内 アキラ
麻帆良学園中等部2&3年A組6番
所属: 水泳部
泳ぎの実力はすごいらしい。
まき絵・亜子・裕奈と仲が良いらしい。
28登場人物紹介:04/01/04 18:50 ID:tDHEtF8V
春日 美空
麻帆良学園中等部2&3年A組9番
所属: 陸上部
シスター服で登下校している。キリスト教徒らしい。
29登場人物紹介:04/01/04 18:51 ID:tDHEtF8V
葉加瀬 聡美
麻帆良学園中等部2&3年A組24番
所属: ロボット工学研究会(大学)・ジェット推進研究会(大学)
学年トップクラスの成績の持ち主。
茶々丸のメンテナンスを担当している。
30名無しさん@ピンキー:04/01/04 18:51 ID:Ah+YiYry
>>1-28
非なんたらウザーよ氏ね
31登場人物紹介:04/01/04 18:52 ID:tDHEtF8V
四葉 五月
麻帆良学園中等部2&3年A組30番
所属: お料理研究会 給食委員
32登場人物紹介:04/01/04 18:54 ID:tDHEtF8V
ザジ・レニーデイ
麻帆良学園中等部2&3年A組31番
所属: 曲芸手品部(外部)
ピエロ? 野鳥を手なずける能力があるらしい。
33登場人物紹介:04/01/04 18:55 ID:tDHEtF8V
相坂 さよ
麻帆良学園中等部2&3年A組1番
いまだに本編に登場しない謎の少女。
出席番号があるのに、なぜか誰も彼女について触れることはない。
名簿では、他の生徒と違う制服を着ていて、
「1940〜」「席、動かさないこと」という謎の言葉が記されている。
幽霊ではないかという噂がある。
34登場人物紹介:04/01/04 18:56 ID:tDHEtF8V
ネギ・スプリングフィールド
1993年夏生まれ AB型
好きな物: お姉ちゃん。ハーブティ。アンティーク(杖)。
嫌いな物: お風呂。一人で寝ること。
所属: 麻帆良学園本校中等部教育実習生。2003年4月2日より中等部英語科教員。
メルディアナ魔法学校2002年度首席。
父親でもあるサウザンドマスターに憧れて、
「※立派な魔法使い(マギステル・マギ)」を目指す魔法使いの少年。
修行のため、麻帆良学園中等部で英語教師をしている。
2&3年A組の担任でもある。
「※魔法使いの従者(ミニステル・マギ)」になる女性パートナーも探している?
修行中の身なので、あまりたくさんの魔法は使えない。風の魔法が得意。
サウザンドマスターからもらった長さ1.5mはある魔法の杖を
いつも背中に背負って持ち歩いている。
くしゃみをすると突風が起きる。顔相を見ることができる。風呂嫌い。
オックスフォード大学卒業程度の語学力がある。
日本語は3週間でマスターした。
両親はおらず、姉に育てられた。祖父はメルディアナ魔法学校の校長。
女子寮の明日菜と木乃香の共同部屋(643号室)に居候している。
姉と一緒に寝ていた癖が抜けず、いつも明日菜のベッドに入り込んで寝ている。
35登場人物紹介:04/01/04 18:57 ID:tDHEtF8V
高畑・T・タカミチ
麻帆良学園中等部英語科教員
麻帆良学園中等部2年A組の元担任。
ネギとは顔見知りらしい。
明日菜の憧れの先生。


源 しずな
麻帆良学園中等部英語科教員
1974年6月28日生(寅年・蟹座) AB型
好きな物: ざるそば。ドライブ。日本酒。
嫌いな物: 煙草のケムリ。
ネギの指導教員。
メガネをかけた美女でバスト99cmの巨乳である。


近衛 近右衛門
麻帆良学園の学園長。関東魔法協会の理事。
木乃香の祖父。魔法学校の校長(ネギの祖父)の友人。
ある程度の魔法は使えるようである。(石像を動かす等)
両親のいない明日菜を小さい頃から面倒見ている。
お見合い趣味で、孫娘である木乃香のフィアンセを決めたがっている。
36名無しさん@ピンキー:04/01/04 18:58 ID:Ah+YiYry
950 :特厨非FAN ◆AntiT24WoA :04/01/04 18:56 ID:???
エロパロの過去ログ見てたモジャけど、
事実誤認があったモジャ。
鬼畜SSが叩かれたのは、座薬氏でなくて
81氏という方だったモジャ。
ってことで、>>24を修正するモジャ。

(o^v^o)モジャー
37登場人物紹介:04/01/04 18:59 ID:tDHEtF8V
麻帆良ドッジ部「黒百合」
ネギを自分たちの学校に引き抜こうとする
麻帆良学園聖ウルスラ女子高等学校2−Dの生徒たち。
リーダー格の女の子は「英子」。その他「ビビ」「しぃ」等がいる。
ドッジボール関東大会優勝チームで、
トライアングルアタック、必殺太陽拳などの技を駆使する。
38登場人物紹介:04/01/04 19:00 ID:tDHEtF8V
ネカネ・スプリングフィールド
ネギの姉。
両親はおらず、ネギを一人で育てた。
明日菜に似ている。
エアメールを魔法学校から送っているところを見ると、学校関係者らしい。


アーニャ
メルディアナ魔法学校をネギと同期で卒業した魔法使いの少女。
(フルネームは現在不明)
ネギの姉によると、色気より食い気でまだまだな女の子。
ネギのことをチビでボケと評しているが、
ネギの回想によく出てくるので仲は良かったらしい。
現在、占い師になってロンドンで修行中。
39登場人物紹介:04/01/04 19:01 ID:tDHEtF8V
アルベール・カモミール
おこじょ妖精。通称「カモ君」。
5年前、ネギに罠から助けてもらって以来、ネギのことを「兄貴」と慕う喋るおこじょ。
下着二千枚を盗んだ罪で服役していたが、脱獄して日本に逃げて来た。
現在、月給5000円でネギの使い魔(ペット)となっている。
パートナーと仮契約を結ばせるための「契約(パクティオー)」という魔法が使える。
オコジョ協会から、ちゃんとした仮契約カード1枚につき、
仲介料5万オコジョ$が出るので、ネギに多くの仮契約をさせようとしている。
素早い動きで、女性を脱がすのが得意。
40登場人物紹介:04/01/04 19:01 ID:tDHEtF8V
サウザンドマスター
ネギの父親
千の魔法を使いこなす最強の魔法使い
実際は勉強が苦手で、魔法を5〜6個しか知らない魔法学校の中退生。
だが、強大な魔力の持ち主ではある。
世界を旅しながら多くの不幸な人達を救っていたようである。
魔法界では10年前に死んだとされているが、
6年前の雪の夜、ネギは出会って杖をもらっている。
一時期、日本の京都に住んでいた。
41ミスってました:04/01/04 19:03 ID:tDHEtF8V
>>2を修正

神楽坂 明日菜
麻帆良学園中等部2&3年A組8番
1988年4月21日生(辰年・牡牛座) B型
好きな物: 高畑先生。渋いオジサマ。
嫌いな物: ガキんちょ。勉強(保健体育は得意)。
所属: 美術部
体力のある超強気娘。バカ力の持ち主。
一部の人間から、暴力的で無法者というレッテルを貼られている。
なぜか目の色がそれぞれ違う。(右目が空色。左目が紺色。虹彩異色症?)
ネギの着任初日から関わり、ネギの魔法で一番ひどい目に遭っている。
ネギの正体を知っている人間の生徒の一人。
姿と匂いがネギの姉に似ている。
7年前、海外から麻帆良学園小学部へ転校して来た。
両親がいないため、毎朝3時半起床で、
新聞配達のアルバイトをして学費を稼いでいる。
2年A組のバカ五人衆(レンジャー)の一人(バカレッド)
42名無しさん@ピンキー:04/01/04 19:04 ID:tDHEtF8V
スレ立て完了であります
43名無しさん@ピンキー:04/01/04 19:10 ID:1t0TgvCs
もう、真中が何考えてるかさっぱり分からん。西野とファックするかと思えば、清水で東城とキスしようとするわでこの作者、ちゃんとコンセプト
考えて作ってんのかよ?。それとも、ネームに四苦八苦してその場その場で都合の良い展開書いてるだけか?俺はいつ終わるかそれだけが
楽しみで立ち読みしてるんだけどね。単行本なんて絶対買わない。こんな糞漫画の作者に買った金が印税として入るなんて我慢できん
>>1
乙。エロパロに初めて着た新参者です。ネギは大好きなので楽しみにしてます
44名無しさん@ピンキー:04/01/04 19:12 ID:1t0TgvCs
>>1
ごめんなさい。間違ってコピペまで書いちゃって
45名無しさん@ピンキー:04/01/04 19:17 ID:pMY+QW+5
>>43
お前の存在がそもそもさっぱり判らん・・・
46名無しさん@ピンキー:04/01/04 21:55 ID:iyN41bFh
age
47座薬 ◆lQS9gmV2XM :04/01/04 23:06 ID:10coGjYf
内容は……なんか鬼畜じゃないかも
でも苦手な方はスルーしてください

第十九話「夢物語」
48座薬 ◆lQS9gmV2XM :04/01/04 23:07 ID:10coGjYf
 …………
 …………
 女子寮周辺の建物から何かが壊れるような音、怒声、そして悲鳴が聞こえてくる。この悪趣味な効
果音はおそらく、女子寮から溢れ出した吸血鬼たちが都市に侵攻しながら奏でているのであろう。
 どうしたことか、学園都市からエヴァの気配を感じなくなっていた。それでも吸血鬼化した夕映が
動けるのは、どうやら木乃香の魔力のおかげらしい。幻覚魔法は破れはしたが、そのタロットには微
量ながら魔力が残存していて、支配されていない夕映をも動かしてくれる。
 エヴァが消えた今、木乃香の魔力が吸血鬼の生命線なのである。

「狙うは、木乃香さん一人ですね。元は私が蒔いた種である以上、刈り取らなければなりません」

 チャチャゼロの残骸と対面して決意は固まっていた。泣き腫らした目で周囲を警戒しながら、夕映
は敵の居城たる女子寮の玄関を目指して走っている。その姿は親友たちも思わず震えあがるような、
殺し屋の如き気迫に満ち満ちていた。
 そして女子寮に玄関から侵入し、どこから木乃香を探すか思案したその時、

 ドォォォ――――――――ン!

「!?」
 上の階から巨大な物体が吹き抜けを落下してきて、夕映の正面の床に激突した。音に遅れて煙が朦
朦と立ち込める。かなり巨大で数メートルはあるその物体は隕石などではないようで、もぞもぞと動
き始めた。そして警戒する夕映の耳に、聞き覚えのある声が飛び込んできた。

「み゙ょ゙………み゙ょ゙お゙ぉ゙ぉ゙ぉ゙ぉ゙お゙お゙お゙お゙お゙お゙お゙ぉ゙ぉ゙ぉ゙ぉ゙お゙お゙お゙お―――っ!」

 潰れた大福のようなフォルムの顔は木乃香のそれである。へちゃむくれた平和な顔に似合わない巨
大なトンカチを装備し、白い魔法使いのローブのようなものを纏っていた。
49第十九話 ◆lQS9gmV2XM :04/01/04 23:09 ID:10coGjYf
 それは関西呪術協会の武闘派を撃退した、例の木乃香の式神だった。サイズは少し小さくなってい
たが、それでも三メートルはあり、夕映の倍である。
 着地の衝撃から両手で頭部を庇ったらしく、顔は無傷だった。しかしローブに隠れた下半身部分は
明かに潰れていて、不自然にぼこぼこ盛り上がっている。トンカチは床にめり込んでいた。
 しかし夕映の目の前で、潰れたと思しき下半身はみるみる再生して、式神は普通に立ち上がる。
そしてトンカチを手に取った。それを見て、夕映は悟る。
「チャチャゼロさんを壊したのは―――お前か」
「み゙ょ゙………?」
 式神がへちゃむくれな顔を夕映に向けて、太い首を傾げる。そしてすぐにトンカチを構えた。
「私を敵と判断しましたか――――――正解です」
 夕映は静かに、懐から本を二冊取り出し、両手に構えた。本は右手には英和辞典、左手
には漢和辞典である。叩き付けられるトンカチから走って逃げる。夕映は吸血鬼の運動能力を最大限
に発揮し、フェイントをかけながらトンカチを必死に避けていった。
「真正面から殴り合ったら、身体が幾つあっても足らないです、か―――」
「み゙ょ゙お゙ぉ゙ぉ゙ぉ゙ぉ゙お゙お――――っ!」
 式神がトンカチを天高く振り上げ夕映を狙う。
「やれやれ、あの時のゴーレムを思い出しますね。くっ!」
 夕映が飛び退いた場所にトンカチが叩き付けられ、クレーター状に凹んだ。
「はあ、はあ……ふふ、助けてくれる長瀬さんはいませんか。よろしい、私がお相手しましょう」
 夕映は全力で階段に向けて走り、式神もその後を追った。夕映はそのまま階段を駆け上がり、式神
もそれに続いた。夕映はぴたりと階段の踊り場で立ち止まる。式神にとって、立ち止まった夕映は格
好の獲物であり、そのままトンカチで狙おうと思いきり振り上げた。
 しかしデカい式神の足に階段の足場は不安定で、そこでトンカチを振り上げたのは無理があった。
重心が後ろに移動し、式神はバランスを崩してよろめく。
「ふふっ、間抜け!」
 すかさず夕映が式神の顔に、英和辞典を投げ付けた。
「み゙ょ゙!? お゙、ぉ、お―――っ!」
 それが最後の一押しになり、トンカチの重量に引っ張られた式神は階段をごろごろ転がり落ちた。
50第十九話 ◆lQS9gmV2XM :04/01/04 23:10 ID:10coGjYf
「頭を庇っていたという事は、そこが弱点ですね」
 軽やかなステップで、夕映が跳ぶ。

「はぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ――――――っ!」

 ズゴッ!

 起きあがろうとする式神に、夕映の体重が加わった漢和辞典が垂直に叩き込まれる。それはそのま
まへちゃむくれた顔に沈み込んでいく。風船を殴るのような感触の後、漢和辞典は一気に式神の顔を
突き破った。
「………はあ、はあ、やった………さすがに、喉が、乾きましたです」
 煙になって消えていく式神から、ひらひらと呪符が舞い落ちた。夕映はそれを踏み潰しながら、懐
から『液体χ』と書かれたパックを取り出し、ストローを刺してちゅうちゅうと水分補給する。
 式神がもう少し賢かったら危なかっただろう。
「アホばっかです………」
 空のパックと破れた呪符をゴミ箱に叩き込み、夕映は階段を登ろうとする。しかし急に全身の力が
抜けていき、身体が鉄のように重くなった。猛烈な睡魔が襲ってきて、夕映は堪らずその場にうずく
まった。
「これは、まさか………木乃香さんの、魔力が消え、た…………?」
 エヴァの魔力と木乃香の魔力を両方失えば、夕映はもう動けない。この不可解な現象はもしかした
ら、別の誰かが木乃香を討ち、その魔力を断ったのが原因かもしれない。少なくとも可能性は、無い
とは言い切れない。
「あ、ああ……わ、たしの、手で、チャチャゼ、ロさんの、かた、き、うちたかった……です」
 まるで砂時計の砂が流れ落ちていくように、この女子寮で起きた出来事の記憶が消失していくのを
夕映は感じていた。そういえば桜通りで襲われたまき絵もそうだった。魔力が断たれた状態では、吸
血鬼化した前後の記憶は残らないのだ。
「あ……ぁ……」
 最後の力で振り上げていた漢和辞典が、そのまま床にドサリと落ちた。手がゆっくりと力を失って
垂れ下がっていき、夕映の身体はそれに合わせるように階段の前に倒れて動かなくなった。
 夕映が吸血鬼として目覚めることは、二度となかった。
51第十九話 ◆lQS9gmV2XM :04/01/04 23:12 ID:10coGjYf

 ああ………。


 このちゃんに否定された。
 やってきたこと、ほとんど全部を。
 厳しい剣の修行も、
 西を裏切って麻帆良にまでやって来たのも、
 全てはこのちゃんを守るためだったのに………。
 このちゃんとは喋らなかったのも、護衛に専念するとしてのケジメだったのに………。
 しかしそれが、このちゃんを苦しめていたという。
 悲しませていたという。
 追い詰めていたという。
 最低だ。
 護衛失格?
 影からそっと、このちゃんの幸せを守るのが自分の幸せだったのに。
 どうしてこんなことに………。



 このちゃんが悲しんでいることぐらい、分かっていた。
 自分が冷たい態度をとれば、このちゃんは悲しむと分かっていた。
 昔みたいに、仲良く遊んでおしゃべりしながら、護衛を続ければ良かったのだ………。
 どうしてできなかった?
 それは、
 その、
 我慢ができなくなるから。
 必死に気付かないふりをしていた気持ちが、きっと爆発するから………。

 このちゃん、
 私は、
 貴女のことが―――
52第十九話 ◆lQS9gmV2XM :04/01/04 23:14 ID:10coGjYf
 …………
 …………
 四方を障子とふすまで囲われている。障子やふすまの向こうには何があるのか分からないが、実は
何も無いのかも知れない。閉じられた小箱のような印象を受ける、純和風の部屋だった。底には畳が
規則正しく並べられていて、天井は立派な木目のラインで封をされている。
 部屋の中央には、純白の柔らかい布団が敷かれていた。息を吸うと、木と畳の香りがブレンドされ
た空気が染み込んでくる。ふすまに印刷されていた記号は、京都の名家である近衛家の家紋だった。
「うえぇぇぇぇぇん………」
 その布団に足を沈めながら、生まれたままの裸体で泣き続けている少女がいた。零れ落ちた涙の粒
はゆっくりと丸い頬をなぞる。そして小さな唇の横を伝いながら落下し、無数の小さな粒となって消
えていく。髪は武士のように結われていた。まだ膨らみかけてもいない胸には、淡い色の突起がぽつ
んと存在するだけで、まだ少年と区別はつかない。肌は若さに溢れ、腕は細くて剣を扱っているとは
思えない。恥部は毛の一本も生えていなくて、滑らかな割れ目がそのまま見えている。


 それは木乃香と初めて出会った頃の、幼き桜咲刹那だった。


 部屋には他に誰もいなくて、刹那はそこで迷子のように縮こまり、ただ嗚咽していた。
「えぐ、ひっく、ひっく、ううぅ………」
 これほど純粋に泣いたのは、果たして何年ぶりのことだろうか。
 少し前に、別の吸血鬼に嬲られて、不覚にも涙を流してしまった気がする。しかも、その吸血鬼と
はクラスメイトの円たちであったように思う。しかし、まるで冬の早朝のように頭には濃霧が立ちこ
め、記憶は曖昧になっていた。それに、今、泣いているのは肉体的な苦痛からくる性質のものではな
く、もっと、心が押し潰されるような苦しみからきている。
53第十九話 ◆lQS9gmV2XM :04/01/04 23:15 ID:10coGjYf
「うぅぅぅぅぅぅ………ひっく………このちゃん………このちゃん………」
 凛とした顔をくしゃくしゃにしながら、真っ赤な目から大粒の涙をぽろぽろと産み落としている姿
に、神鳴流の剣士としての威厳や迫力は微塵も感じられなかった。掛値無しの戦闘集団に属している
とは思えないほどにその姿は儚く、弱々しく、(適切な表現かどうかは保留して)女々しい。
 牙と爪を奪われた獣は、一部はこうなるのかも知れない。今まで纏っていた武装を剥ぎ取られてし
まったようである。それは決して武具の類だけではなく、精神面の強さを支えていた要素も含まれて
いるのだろう。今の刹那は何もできない弱者そのものだった。
 虚勢も張れないほどに丸裸にされた刹那に、最後に残されたのは本心だった。
「このちゃん……どこにおるのぉ………?」 
 無音を打ち消そうと、刹那は声を出した。
 震える声は、無音の和室に儚く吸い込まれて消えていく。
「このちゃん……」
 孤独を吹き飛ばしたかった。
 刹那は敷かれた布団をめくる。枕は刹那と木乃香で、二つあった。
「ほらぁ………このちゃん……い、いっしょに………」
 二つの枕を抱きしめながら、刹那は声を絞り出した。
「昔みたいに……ご飯食べたり、お風呂入ったり………いっしょのお布団で、寝たり……」
 返事はない。想う人はいない。
 刹那は一人ぼっちだった。
「あ、う―――」
 孤独に呑まれた刹那の心が、さらに一線を超えていく。
 幼い肉体を枕に寄せ、抱き締める手に力を込める。
「どうして、おらへんのぉ………」
 涙の染みが枕に広がる。
 刹那が身体が震える。


「ウチは、このちゃんを、これほど愛しているのに―――――」


 誰に聞かせるでもなく、唇から自然に本音が漏れた。
54第十九話 ◆lQS9gmV2XM :04/01/04 23:18 ID:10coGjYf
 何重にも施錠した心の奥の宝箱から、一番大切な気持ちが解放される。
 それと同時に自分が崩れる。
 同性の、しかも高位の人物に想いを募らせている自分が怖くなる。
 怖くて、寒い。
 許されるわけがないのに。
 止まらない。
 自慰の対象にすらしたことがなかったのに。
 それはこのちゃんを汚す行為だと、
 理性で押し止めていたのに。
 もう、駄目だ………



「ありがとう、せっちゃん―――――」

 橙色の着物を纏うこのちゃんは、いつの間にか私の前に立っていて、そのまま着物の帯を解き始め
た。突然のことに私は驚いて目を覆ってしまう。この闇の向こうで、まるで花の蕾が開いていくよう
に、橙の衣からこのちゃんの肉体が現れているのだろう。
(ああ、今、目の前で、このちゃんが……………)
 着物を脱いでいく音を聞きながら、心臓が破裂しそうなペースで脈打つのが分かった。ばさり、ば
さりと着物が床に落ちる音が耳を刺激する。生まれたままの姿に戻っていくこのちゃんの香りが、鼻
孔をやんわりとくすぐってきた。私の中でむらむらと、下劣な感情が涌きあがってくる。
「はあ、はあ、はあ………」
 呼気を必死で整えながら、指の間からこのちゃんを見てしまう。こんな気持ちは初めてだった。好
きな人が直視できない不甲斐なさが憎たらしい。今まで脱衣場や風呂場で何回も見てきたこのちゃん
の裸が、これほどのプレッシャーをかけてくるとは思わなかった。神鳴流の先輩に聞いた巨大カメ妖
怪でもこれほどのプレッシャーを与えてくるだろうか? 
 理性が沸騰して蒸発し、フラスコならとっくの昔に割れている。自分が爆弾なら三秒後ぐらいに爆
発しそうだった。胸が、心が、熱くなっていく………。
55第十九話 ◆lQS9gmV2XM :04/01/04 23:20 ID:10coGjYf
 このちゃんが微笑んでいる。細い腕や肩はとても華奢で、触れば砕けてしまいそうな不安さえ覚え
る。胸がちらりと見えた。なだらかな白い乳房はこれから美しく成長していくのだろう。ピンク色の
乳首が可愛らしい。さらさらとした長い髪が微かに揺れている。恥部は少し毛が生えていて、毛が生
えていない自分の恥部と見比べてしまう。なんだかとっても恥ずかしい。
 このちゃんがその肉体を露にこちらに近づいてくる。毛の生え際まではっきり見える距離になると、
私の中はもうパニックだった。このちゃんの香りが濃くなる。どんな花の香りよりも私を誘う、魔性
の香り。私は蜜を吸う虫のように、このちゃんに吸い寄せられていった。
 そんな私の心中を見透かすように、このちゃんはしゃがみ込んで視線を私に合わせてくれた。
 自慰にすら使うことを許されなかったこのちゃんの、唇を、私が奪うことができるのだ。
 ずっと、ずっと、心の底に封印していた欲望を、このちゃんにぶつけることができるのだ。
「ん、う―――」
 私はこのちゃんを、そのまま押し倒してしまった。失礼かとも思ったが、もう私は護衛でもなんで
もないし、それに我慢できなかった。髪を乱して布団に倒れるこのちゃんの小さな唇に、自分の唇を
重ね合わせた。
「んっ、ううん、うっ、ん―――」
 初めて知ったこのちゃんの唇の温もりを感じながら、私は舌をこのちゃんの口に滑り込ませた。自
分の唾液をこのちゃんの口内に流し込み、舌で中を掻き回す。くちゅ、ちゅぶ、ぴちゃ、と唾液が融
け合い、私たちが結合している音が聞こえる。
「ううん………」
 このちゃんは目を瞑り、顔を赤くして私のキスに応えてくれた。このちゃんの舌が私に絡みついて
くる。踊るように舌を動かし、このちゃんの味を存分に愉しんだ。
 ずっと心の奥底で憧れていた果実は、逃れることのできない麻薬のような味だった。
56第十九話 ◆lQS9gmV2XM :04/01/04 23:22 ID:10coGjYf
「ぷはっ………」
 口を離すと、このちゃんの唇と舌先から唾液が糸を引いていた。私はこのちゃんの体温を全身で感
じながらゆっくりと首筋に舌を這わせていき、胸を手で揉み始める。
「う、ううん、せっちゃん、そんな……あんっ!」
 このちゃんのおっぱいは触るととても柔らかい。私は乳首の一つを口に含んで舌で転がしながら、
時々漏れるこのちゃんの甘い声に心をときめかせた。
「うふふ、せっちゃんも」
 このちゃんの手が、私を弄ぶように恥部を撫ぜてきた。
「ひゃああっ」
 私はびくびくと、このちゃんの愛撫に悶えてしまった。
 このちゃんの手が、私の、あそこを、触っているなんて………。
「はあ、はあぁ、あ、ああ………」
 このちゃんの指が、私の弱点をピンポイントで責めてくる。優しく触って温めてくれたと思うや、
いつも自慰でよく弄くる場所を、指先でくりくりと………。
「ひ、あぁぁ―――あ、あ………そ、それは、ぁ………」
 このちゃんの指が私の中に入って来た。くちゅくちゅくちゅ、と掻き回す音が聞こえてくる。
「ふあぁ、あ、ああっ、あぁ、こ、このちゃ……ん、気持ちいい、とって、も、あ、ああっ」
 このちゃんの指が私の快楽の弦を弾くたびに、その響きの心地良さに震えあがる。
「ああっ、あっ、ああぁぁ………このちゃん、ウチは、もう、あっ、あ、あ、ああ―――っ!」
 私は途中で軽くイってしまいびくんびくん震えたが、このちゃんは責めを止めてくれない。
 また指が一本増える。
 ああ………このちゃんは私を玩具にして遊んでいるのだきっと。
 私という快楽人形で、人形遊びをしているのだろう。
 このちゃんは愛液に塗れた指を私から抜いて、遊んでいるように絡めて見せた。私のもう一つの口
から出た涎が、このちゃんの指を濡らしている。嬉しいけれど恥ずかしくて、私は目を少し逸らして
しまったが、このちゃんは罰とばかりにキスをしてくれた。
57第十九話 ◆lQS9gmV2XM :04/01/04 23:25 ID:10coGjYf
 このちゃんの吐息と唾液が流れこんでくる。とっても美味しい。私はピンクの靄がかかった意識を
振り絞って、このちゃんの唇を貪った。きっと自分は口からも股間からも涎を垂れ流した、はしたな
い格好をしているのだろう。
 でも、このちゃんとエッチなことができるならもうどうでもいい。
 とろりと二人の唾液が流れ落ちる。このちゃんが私の脚を開いて、顔を股間に近づけてきた。柔ら
かそうな舌が顔を出して、私の恥部をぴちゃぴちゃと舐め始める。私はあまりの快楽に目眩がした。
 このちゃんが………その舌で………私の、性器を………あ、ああ……
「―――っ!」
 またしてもイってしまうが、このちゃんは満足しない。
 私は抵抗をしないで、自分の身体を玩具としてこのちゃんに献上した。
 このちゃんの指が、舌が、微笑みが、私をどこかに誘っていく。
 このちゃんの玩具箱だろうか………。
 でも、それでもいい。だってこのちゃんが私を必要としてくれて、そして気持ち良くしてくれるな
んて、なんて幸せなのだろう。これ以上の幸せがあるはずがない。
「ふぅ、ふぅ、ふぅぅ………」
 お布団の上で心地良い脱力感を味わっていると、このちゃんが横に寝て私に手を伸ばしてきた。
 ああ、また始まるのだ。
 この夢のような時間が、いつまでも、いつまでも続けば良いのに―――


「なっ………ま、魔力が……!」


 このちゃんの悲鳴に近い声に、私は驚いて飛び起きた。
 そして見た。
 このちゃんと愛を確かめ合っていたこの部屋が消えていく。
 まるで砂でできているように、きらきらした緑色の粒子になって崩れていく。
 そんな………。
 私は、ここで、このちゃんと、ずっと、ずっと、ずっと……………………。
 …………………
 …………
58第十九話 ◆lQS9gmV2XM :04/01/04 23:27 ID:10coGjYf
 幻覚魔法が崩れた後に現れたのは、殺風景な女子寮の四階だった。天井は崩壊して廊下は瓦礫だら
けになっている。全裸の刹那は木乃香と、そのへちゃむくれの式神の前に佇んでいた。
「あ………ああ………」
 いきなり氷水を浴びせられたように、刹那は固まって動けなかった。その目は驚愕に見開かれてい
た。何かを見て驚いているのではなく、今まで居た部屋が見えなくなってしまった事に戸惑いを隠せ
ない。
 目の前にいた木乃香は顔にはっきりと焦りを浮かべた単なる吸血鬼だった。幻覚の中にいた神聖な
木乃香ではなく、女子寮を巻き込んだ騒ぎの元凶の一人だった。楓の話を信じるならのどか、円、美
砂の三名を吸血鬼化したのも木乃香だという。
「所詮は、夢か、夢だったのか。は、ははは………」
 刹那は大粒の涙を零しながら、転がっていた愛刀を拾う。
「せっちゃんを捕まえて!」
 木乃香が式神を差し向ける。そのへちゃむくれた顔に似合わない物騒なトンカチで、刹那を動けな
くしようと襲いかかった。
「み゙ょ゙!? お゙ぉ゙ぉ゙ぉ゙ぉ゙…………」
 刹那が横に跳んで避けると、式神はそのままブレーキが効かずに柵を突き破り、そのまま吹き抜け
を落下していった。少し遅れて、下に激突した音が響いてくる。
「あ、ああ。せっちゃん、少し、落ち付いて………」
「このかお嬢様、私の態度によって傷ついたというのであれば、償いは必ずいたします」
「う……せ、せっちゃん、また、そんな怖い刀なんか、持って………」
 剣先を木乃香に向けながら、刹那は一歩一歩距離を詰めていく。
「でも、他の人を傷つけるのはお止めください。貴女の護衛は、暴れ過ぎました」
「せ、せっちゃ……」
「お嬢様!」
59第十九話 ◆lQS9gmV2XM :04/01/04 23:28 ID:10coGjYf
 刹那の諌めるような大声に、木乃香は親に叱られた子供のようにびくん、と震えた。
「貴女の目的は何ですか? 貴女に冷たく当たった私への、復讐ですか?」
 木乃香は答えなかったが、刹那はそのまま続けた。
「私の心を弄ぶのは、愉快でしたか?」
「………違う、そんなくだらない事じゃないよ―――」
 木乃香は降参するように両手を上げて、刹那ににっこりと微笑んだ。ただしその笑みには、エヴァ
の影響が消えて弱体化した魔力では刹那に勝てないと判断したのか、少しばかりの諦観が漂っている
ように見えた。
「何が、違うのです?」
「うーんとなぁ、まず、ウチはせっちゃんが好きやよ。そうやなぁ、せっちゃんがウチを好いてくれ
る以上に、ウチはせっちゃんが好きかもしれへん。愛してる。今までお見合いしたどんな人よりもウ
チはせっちゃんが素敵やと思う。信じてくれへんかもしれんけど、本当に、結婚したいぐらい好き」
「え……」
 突然の告白に動揺する刹那だったが、木乃香はどこか冷めた笑みでそれを見ていた。
「ウチもこの気持ちに気付いたのは、クーちゃんに噛まれた後かなあ。上手く言えへんけれど、我慢
していた何か弾けたみたいに、素直になれたウチが生まれたんよ。うん。普段の木乃香とは別人やっ
たけれど、それはまあ大した問題やなかったえ。望みは同じやしな。それでウチは「やったろ」って
思って、まあ少しだけ迷ったけれど、目覚めた記念すべきこの夜に―――――」
 木乃香は刹那を見てにっこり微笑むと、吹き抜けから吸血鬼にメチャクチャにされた寮を見渡し、
刹那の目を見て照れくさそうにしながら、それが当然の事であるかのように言った。

「これを、始めたんよ」

60第十九話 ◆lQS9gmV2XM :04/01/04 23:30 ID:10coGjYf
「…………」
「とりあえず一人は寂しいから、まず図書館探検部の誰かは仲間に引き入れたかったんよ。のどかと
パルを同時に見つけれたのは嬉しかったえ。円ちゃんと美砂ちゃんまで従者にできたのは、まあ偶然
やってんけれど、おかげで桜子ちゃんもこっちに引き込めたし、結果オーライやなあ。桜子ちゃんか
ら寮の状況は大体掴めたよ。それで、いけると思ってんけれど、ね」
「…………」
「ウチは作ろうと思ったんよ。ウチと、せっちゃんの夢の世界。わあ、なんて素敵な響きやろ。そこ
でウチはせっちゃんと、出会った頃からやり直してずっと幸せに暮らせるんよ。せっちゃんも護衛と
してではなく、ウチの恋人として誰にも邪魔されずに、甘い生活を送るの。護衛は他の友達になって
もらうことに決めた。桜子ちゃんもかなり強いけれど、せっちゃんが安心できるのは、やっぱ楓ちゃ
んやろうね。あ、桜子ちゃんどうなったかな………気絶してるみたい、負けたんやね。まあええわ。
とりあえずみんなに見守られて、それでウチらは安心して幸せに生きていける予定やった。あ〜、も
う、本当に夢みたいやろ? あ、そや。明日菜は後で夢の世界に入れてあげるつもりやったけど」
「…………お嬢様」
「ん。何やろ?」
 刹那は気持ちを整理するように深呼吸を繰り返してから、恐る恐る口を開いた。
「その、二人の関係は、お嬢様が望んだ夢の世界は、これからやり直せば良いじゃないですか。私も
その、自分の気持ちに気付きました。わ、私はお嬢様の護衛を続けますが、同時にこのちゃんと親密
な、お、おお、お付き合いを………」
 「お嬢様」と「このちゃん」は区別されていた。
 告白と判断できるセリフを言った刹那は顔を真っ赤にして、剣先を突き付けている木乃香の返事を
待った。第三者が見れば、刹那は相手に凶器を突きつけて求愛をする、危ない変質者である。

「はあ?」

 しかし意味が分からないといった感じで、木乃香は首を傾げた。
61第十九話 ◆lQS9gmV2XM :04/01/04 23:32 ID:10coGjYf
「え……。で、ですから……」
 同じ言葉を鸚鵡のように繰り返そうとした刹那を、木乃香は手でそっと制した。そして呆れたよう
に苦笑しながら、刹那を諭すようにゆっくりと話し始めた。
「そんなん、無理に決まってるやん」
「……え?」
 石化したように固まる刹那に、木乃香は聖女のように優しい口調と笑みで、かなり冷静に告げた。
「女の子同士でそんなん、おじいちゃんが許してくれるわけないやん。お父さんやお母さん、親族の
皆さんにも何て言われるか想像できるやん。それぐらい、ウチの家と付き合いの長いせっちゃんなら
分かってると思ったのに………。せっちゃんって実は、愛があれば何でもできるって思い込んでたり
するタイプなん? いや、可愛いけど」
「………!?」
 木乃香の言葉は、刹那には世界が壊れるぐらいの衝撃となって響いてきた。
「せっちゃん、夢はもう破れたんよ。ウチとせっちゃんの夢の世界は失われてしまった」
 虚ろな目で木乃香を見る刹那に、木乃香は両手を広げて生贄のように身を差し出した。
「さあ、せっちゃん、ウチを浄化して。せっちゃんに消されるならウチも本望やえ。でもこれだけは
忘れやんといてな………ウチが元の木乃香に戻っても、その木乃香も、気付いてないけれどせっちゃ
んを愛してるんやえ。せっちゃんみたいに、夢は見てなあ゛っ…………」
 刀を木乃香に振り下ろした
 刹那の中で何かが切れた。
「お嬢様………だ、大丈夫です………き、きっと、し、幸せに……します、か、ら………」
 刹那は意識を失った木乃香を抱き締めてぶつぶつとを呟いて、数十秒間キスをした。
「ま、参りましょう………だ、誰にも、邪魔されない、ば、場所に……」
 木乃香を抱いて愛刀を持ち、刹那は女子寮の出口へ向かう。
 そして、そのまま麻帆良の夜に消えていった。


 ―――誘拐した。


62第十九話 ◆lQS9gmV2XM :04/01/04 23:39 ID:10coGjYf
 まき絵と裕奈は、まるで生まれたばかりの赤ちゃんのような穏やかな顔で眠っていた。二人の口を
開けてみると、あの禍禍しい牙は無くなっている。
 女子寮の周辺に溢れていた吸血鬼の気配がない。夜の暗闇をよく見ると、彼女らは女子寮の周囲に
倒れていた。まるで電池が切れてしまった人形のように、一人の例外もなくその動きを止めている。
「よっしゃあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ―――――っ!」
「あいあい。ちょっと、落ち付くでござるよ………」
「助かった、助かったんだな! 私たちは、助かったんだよな?」
「そのようでござる……刹那を迎えに行かないといけないでござるな」
 千雨の歓声が重い空気を吹き飛ばす。吸血鬼が活動を停止した今、千雨たちに対しての脅威はなく
なったと言っていい。そう、活動を停止したなら。
「………あれ? わたし……どうして?」
 部屋の空気が凍りついた。
 まき絵が目を覚ました。ただしその口からは牙が見えている。先程、吸血鬼から人間に戻ったは
ずのまき絵は今、力の供給源は全て断たれたはずなのに再び吸血鬼化していた。
 楓は少し考えて、考えに入れてなかった嫌な可能性に気付いた。


 木乃香は血を吸って「契約」を結び、護衛を動かしていた。吸血鬼にとって吸血行為が力を移動
する行為でもあるとすれば、もしかしたら「与える」だけでなく「奪う」ことも然りではないか?


「木乃香を吸血鬼にしたのは誰でござるか? 木乃香の血を吸って、雀の涙ほどでも魔力とやらを
手に入れた可能性のあるそいつに、お主は噛まれたのではないでござるか? よく思い出して」
 まき絵は少し考えて、自分の乳房を押さえながら蒼白になって肯いた。
 その時、遠くで壁をぶち破るような音が聞こえ、とんでもない大きさの声が響いてきた。


「かえでえぇぇぇぇ―――っ! どこいったアルかあああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ―――っ!」


「最悪でござるな………」
 無表情のまま硬直してしまった千雨の横で、楓は深刻な顔で呟いた。
63第十九話 ◆lQS9gmV2XM :04/01/04 23:42 ID:10coGjYf
 …………
 ……………………
「は、はは、そうかそうか、もう着くのか、早いな……………ここの場所は分かるな?」
 女子寮の近くの茂みに隠れて、ボロボロになった黒服の男が携帯で話している。
 木乃香を拉致しようとして返り討ちにあった、関西呪術協会のメンバーである。唯一、あの戦場か
ら(重傷を負ったが)脱出できた彼は、携帯で近辺にいる関西呪術協会のメンバーやその支持者に連
絡を取っていた。
「言ったように、人数はかき集めたんだろうな? そうか、よし…………何? 上から来るのか」
 黒服に安堵の表情が浮かぶ。どうやら仲間に空の移動手段を確保していた者がいて、もうすぐ到着
するらしい。
「ん? ああ、かまわんよ。ここは吸血鬼だらけだ……思いっきり暴れてやれ」
 男は引き攣った笑みを浮かべる。
「木乃香お嬢様以外は殲滅だ―――木乃香お嬢様も、顔が無事なら誤魔化しはきくだろう……」
 男はダメージのせいで、耳がほとんど機能していなかった。大声の携帯の声が辛うじて聞き取れる
ぐらいである。
 茂みの中で丸まっているので、周囲の状況も分からない。とりあえず男がこの場所に隠れた時は、
顔を出すのも危険なほど周囲は吸血鬼だらけだった。耳が働かなくては敵の接近も感知できない。発
見されればお終いである。男は周囲を確認できずに丸まるしかなかった。
 その吸血鬼たちはもう動いていないが、彼は気が付いていなかった。
 携帯の大声に吸血鬼が気付かないことを、不思議に思えなかった。


 そして電話中に、木乃香を背負った刹那が前を走っていったのに、それに気付くこともできなかった………。




 それぞれがすれ違いながらも、
 女子寮の混乱は最終局面を迎えつつあった―――
64第十九話 ◆lQS9gmV2XM :04/01/04 23:47 ID:10coGjYf
というわけで第十九話「夢物語」でした
次回は女子寮編の完結編になります

前スレの作品の感想は前スレに書かせてもらいました

ではまた
65名無しさん@ピンキー:04/01/04 23:50 ID:fnjN0b9q
リアルタイムでグッジョブ!
長編女子寮完結編期待してまつ
66名無しさん@ピンキー:04/01/05 00:23 ID:HtdyAmzm
なんで研究所の人物紹介をつける必要があるのか…
67名無しさん@ピンキー:04/01/05 01:46 ID:ZurtjpwG
座薬さん、おつです!
今回の感想ですが、
うーん、刹那が壊れちゃった…(汗
楓の方を読んだ後だと、幻覚が切れた後刹那が木乃香を浄化して終わりだと思ってたんですけどね。
これは意外な展開でしたね。
結局刹那は木乃香を浄化してないし(ヲイヲイ…)。
そんな状態での駈け落ちはまずいんでは?w
なんか古も復活してるし、関西も動き始めてるし事態はますます混沌としてきましたね。
68名無しさん@ピンキー:04/01/05 02:04 ID:eUqB9/Ic
>>64
G.J&乙です。
刹那が木乃香を誘拐してしまうとこで不謹慎にもワラってしまいました。

あの場面だけ刹那と木乃香をネギといいんちょに置き換えも
違和感ないようなw
69名無しさん@ピンキー:04/01/05 02:07 ID:eUqB9/Ic
>>68
順番間違えた。 ×ネギといいんちょ→ ○いいんちょとネギ
70( ゚ ゝ゚) ◆M2TLe2H2No :04/01/05 19:34 ID:yaHmpGsA
座薬さんキタ━━━━━(゚∀゚)━━━━━!!!!!!
G.Jです!!
71P.T ◆3QNEGIp2Uc :04/01/06 21:08 ID:ah72saFz
風邪ひいちゃった……インフルエンザかも。今週中の投下はむりぽ(泣)。
72名無しさん@ピンキー:04/01/06 22:22 ID:RR+5EkUf
寝ながら話の熟成を…お大事になさってください。
73名無しさん@ピンキー:04/01/07 01:56 ID:LdOS+lff
前スレが上がってるのでこちらをあげ

>P.T ◆3QNEGIp2Uc
御自愛ください。
今週の休載はざんねんでつ。原作も載ってないし。
…偶然?
74名無しさん@ピンキー:04/01/07 10:20 ID:ct1LCYQD
遅くなってスマソ。

>座薬さん
乙です。毎回読んで楽しみにしてますよ。

ところで、「女子寮編」とわざわざ銘打ってるということは・・・・・・
つまり、その後にも何かあるということですか?
自分は、ここで期待していてもいいのでしょうか?
75名無しさん@ピンキー:04/01/09 09:41 ID:T7YaOmnr
前スレをくだらんAA爆撃して容量オーバーにしたのは誰だ?
どうせ張るならネギまのAA張れっつーの
76名無しさん@ピンキー:04/01/09 21:54 ID:g4WqT/3U
どうせ埋め立てだからいいんじゃね?
77名無しさん@ピンキー:04/01/09 23:44 ID:U5GoJp2Q
>>75
ったく、しょうがねぇなぁ・・・・・・これでもやるからもちつけ。


    ,..- ニニー=-─ ‐- 、
.    '´ ,. ;.'´:::::::::`{::::::::::::::::``:、
      /, '.,. ':,:::::;::i::::i::;::::::::ト::::`iト,
.    ,'::!::i,':::f:::::i|::| :::!:l::::::l...:',::::!::,',
    ,! l:::|::::i| :::!l::|::::|l::!:::::l!::::i::::lヘ:',
   ,':i:|::::!:::||::::l !:|!:::|.l:i!::::|l::::|::::l:::i::',
    !:,':| ::l::」L」._|!.l:::! !|L:lト-、!:::|::::',ヘ
   ,!:j :|:::に!.L:! _! L! 」lュ:'└、!:::|i::::ウ:'、
  ,':/!::|::::|!. -─-   -─- .,!:::|:i::::」ヽ!
  ,':' .| ::!:::| ',             ,'」:::!」 '  `、
 '  !ヽ!::::ト`..、  ー‐'  ,.ィ7'.! ::|
.     |:::::|   ≧=- ィ≦ ''´ .| ::!
     ! :::!.  ヾ,ハ ソ.`尺  l:::l
.      ',:::|! /.|ヽ. ∨ ./ マ:、 |:::!
.      ',::!./ |! ∨ ./  i `ト、!
      `Y.  ! / /  ,!. ,i、`、
      ,r‐j.ヽ、ンーー'─‐く,ィ、」-、ヽ
     ,i. `´ |``ヶ_イ|ト.」‐〈.   ',ヽ\
    ,'     l  「 」L」  ,     ',.丶丶
    !    |  l |     l!    '., }. '
    |     l  | |!    ',    ',
    ` 、___「¬‐┴─、─, '、__ ノ
          し'     ヽノ
78名無しさん@ピンキー:04/01/10 03:44 ID:H1SZ65Nb
ネギま!のAAって、今丼だけ在るんだろう…
79名無しさん@ピンキー:04/01/10 04:30 ID:4jGGt4V1
座薬さん、おつです。
刹那の心が病んでしまいましたね…
既に木乃香も心が魔に憑かれた、というのが関係ないような状況ですね。
鬼畜・陵辱はともかくとして、キャラが壊れるのはちょっと読んでてツラいですね。
やはりバッドエンドなんですかね、ラストは?(刹那だけに限らず…
80名無しさん@ピンキー:04/01/10 17:58 ID:vDTt7ss2
>>78
増えてなければ、1月3日の時点で237(キャラ別)+51(複合)で288個だね。
ネタや文章系を入れれば300越えてるはず。
81名無しさん@ピンキー:04/01/10 21:09 ID:cjU6QJtJ
>>80
そういうの特集してるサイト無い?
8280:04/01/10 22:57 ID:vDTt7ss2
>>81
特集ってネギま!AAの?
だったら保管庫(http://negimagi.at.infoseek.co.jp/)にAA集があるけど・・・。

ていうか、上の自体、たまたまAA集のをかぞえた事があっただけなんだが。
83座薬 ◆lQS9gmV2XM :04/01/11 03:02 ID:x3av6/N0
内容はエロはありません
十八話同様、区切りになる話です
好みではない方はスルーしてください

第二十話「夜の終り」
84第二十話 ◆lQS9gmV2XM :04/01/11 03:03 ID:x3av6/N0

 その三つの影は、風の魔法に助けられながら、麻帆良の領空に猛スピードで接近していた―――

「ちぃ、あのアホども先走りよってからに、面倒なことになったわ、ほんま」
 眼鏡をかけた長髪の女性は、忌々しげに仲間に吐き捨てていた。
 独断行動で麻帆良に潜入した仲間からの救援要請で、関西呪術協会のメンバーは急遽集結し、麻帆
良学園都市に向かっていた。
 元々は修学旅行の時に近衛木乃香を誘拐しようと、交通機関や宿泊施設に構成員を送り込む裏工作
を行っていた一派であり、そのほぼ全員がこの作戦に参加していた。

 その目的は、関西呪術協会が事態に関わった証拠の、完全なる隠滅―――
 ・潜入した四人の仲間を、関東より先に回収または処理。
 ・彼等を「目撃した可能性」のある人物を全て、完全に始末すること。
 この二つをクリアできれば、あとは真祖の仕業にする事も可能だった。

「こうなった以上は木乃香お嬢様も切り捨てる。確保できれば越した事はないが、抵抗するなら別に
かまへん。ウチ等の事を関東に漏らす前に、殺害する―――」
 眼鏡の女性の横から、派手なフリルを身に纏った剣士が声を上げた。
「それって問題発言ですよ〜。近衛の姫を暗殺やなんて、関西への反逆になるんとちゃいます? そ
れに、関東の施設に対してこんな大戦力を動かすやなんて、とても痕跡は隠せまへんよ」
「ふふふ、姫も死ねばそれまでどす。代わり探しが始まるだけ。痕跡に関しては最初から諦めとりま
す。不特定多数の女子寮の住民に仲間が目撃された以上、最低限の証拠の隠滅だけで精一杯どす」
 眼鏡の女は歪んだ笑みを浮かべて、仲間たちに指令を出した。

「みんなええか? 三十分で女子寮住民を殲滅し関東を離脱する。さあ、張り切っていくで―――」

 濃厚な殺気が狭い機内に充満し、一部からは暗い歓声も上がった。
「まあ木乃香お嬢様が関東で変死すれば、「無理矢理にでも木乃香お嬢様を関東から連れ戻すべき」
と主張していたウチらの主張は、正しかった事になる。上手くいけばあの鬱陶しい平和ボケの穏健派
どもを黙らせることもできるか。最後までまあまあ役に立つカードやな。近衛の姫―――」
 …………………………………………
85第二十話 ◆lQS9gmV2XM :04/01/11 03:05 ID:x3av6/N0
 古菲が木乃香の血を吸ったのは、本当に偶然の悪戯でしかなかったのである。たまたま古菲が吸血
鬼化したばかりでお腹が鳴っていた時に、643号室で人間だった木乃香が抱き付いてきた。前向き
な性格の古菲はその行為に「私を食べてください」という木乃香の心の声を勝手に感じ取り、そして
そのままいただいてしまったのだった。
 覚醒こそしていなかったが、それは魔力を含む魔法使いの血である。僅かな魔力を気付かないうち
に自らの血肉とした古菲は、その後に暴行を加えていたまき絵の乳房を噛んでしまう。
 それは性質の悪い伝染病のように潜伏しながら、古菲からまき絵へと感染していった。
 しかし女子寮には、別に二つの感染ルートが存在していた。

 真祖→まき絵・裕奈・ハルナ→桜子・双子・夕映→古菲→木乃香の真祖ルート。

 木乃香→ハルナ・のどか・円・美砂→桜子→まき絵・裕奈・夕映の魔女ルート。

 女子寮で両ルートが混在、乱戦状態に陥った結果、古菲→まき絵という感染ルートは誰に気付かれ
ることもなかった。
 その第三の感染ルートがここで、ついに現れたのである―――
86第二十話 ◆lQS9gmV2XM :04/01/11 03:06 ID:x3av6/N0


「―――って、ビビらすなよ! このバカっ!」
「くーふぇのせいでちびっちゃったよぉ! もう!」
「…………まあまあ、二人とも落ち付くでござるよ」
 顔を真っ赤にして怒鳴る千雨とまき絵をなだめながら、楓は苦笑して問題の古菲を見た。
「ごめんなさいアル………ていうか、そんなに怒らなくてもいいアルよ………」
 千雨の部屋で古菲は小さくなっていた。吸血鬼になっていたせいで好戦的になり、壁をぶち破って
 部屋を出てきた古菲だったが、理性はしっかり残っていて安全な状態だった。
「うう、カエデー、まき絵と千雨がいじめるアル」
「あんな派手な事をするからでござるよ………。出るなら普通に出るでござる」
 怒られて落ち込んだ古菲をなぐさめながら、楓は真面目な顔で言った。
「さて、くーふぇの問題は解決として、次は刹那と木乃香でござる。戻ってこない」
 楓は言葉の続きを待つ千雨とまき絵、そして状況を掴めない古菲を見て続けた。
「どちらかがどちらかを連れ去ったか……まあ決着がついた以上、実害はないと思うが―――」
 しかし、流石の楓も楽観的な分析をしてしまう。木乃香の魔力が遮断されたのは事実だからだ。
87第二十話 ◆lQS9gmV2XM :04/01/11 03:08 ID:x3av6/N0
「ん? 何か変でござる―――」
 最初に異変に気付いたのか楓だった。続いて古菲、千雨、まき絵の順で、突然起こった異変を察し
て顔を見合わせる。四人が吹き抜けから下のフロアを覗きこむと、下は女子寮に戻ってきた生徒たち
でごった返していた。吸血鬼を恐れて逃げ出した生徒と、吸血鬼化していた生徒が玄関から流れ込ん
でくる。一階はまるで昼休み前半の食堂のような、異様な混雑を起こしていた。


 ただし異常なのは―――戻ってきた生徒の大半は意識を失っている事だった。


 その集団はふらふらと左右に揺れながら、虚ろな目で建物をさ迷っている。理性を感じられない集
団が廊下を徘徊する光景は、趣味の悪いゾンビ映画を連想させる。
「うう……何か、頭の中に声が聞こえる……くーふぇ、拙者を噛め。早く!」
 古菲が素早く楓の首に噛み付き、その血をじゅるじゅると啜る。今この瞬間、吸血鬼を相手に奮闘
していた忍の少女は、状況に対する確信を胸に、躊躇い無く人間であることを捨てた。
「どうし、て、せっかく、助かったのに………」
 楓の行動に、千雨は悲しそうにそう言うやふらりと倒れ、そのまま意識を失ってしまった。
 玄関から戻ってくる人間がいなくなった。三階まで達していた昏睡状態の歩行者たちはほぼ一斉に、
その場に倒れ込んで眠ってしまい、女子寮は再び静寂に包まれる。
 戻ってきた人数を見る限り、どうやら女子寮の住民は、ほぼ全員が寮の中に戻ってきたようである。
「もはや拙者は、吸血鬼にでもならねば戦えない。くーふぇ、感じるでござるか? この殺気を」
「ああ、あたり一帯に満ちているアル。こんな感じは初めてネ。ふふ……ゾクゾクするアル」
「まき絵、お主は部屋にいる生徒を廊下に出すでござる。できるだけ窓には近づかないように」
「え? どうなってるの!? くーふぇ! 長瀬さん!」
 意味が分からず困惑するまき絵に、吸血鬼と化した楓は冷静に告げた。

「みんなを寮に押し込んで何をする気なのか知らぬが―――これは紛れもない、敵襲でござるよ」
88第二十話 ◆lQS9gmV2XM :04/01/11 03:10 ID:x3av6/N0
 麻帆良学園都市の上空に、無数の呪符が浮いている。

 夜は眠る時間だよ………
 みんな、自分の家にお帰り………
 そして夢を見ながら、朝が来るのを待つがいい………
 二度と朝日を見ることも叶わず、これから消される運命だとしても―――

 呪符に込められた魔法が、街中の人々の、頭の中に囁きかける。
 吸血鬼の騒動で外に溢れ出た人々はみんな、催眠術にかかったようにふらふらと自分の家に戻り始
めていた。女子寮から外に出てきた大勢の少女たちも、そのまま寮に引き返していく。
 麻帆良の上空には場違いも甚だしいヘリが三機、その禍禍しいフォルムを星月夜に浮かび上がらせ
ていた。風の魔法で音は非常に小さく押さえられていて、最新型の洗濯機ぐらいの音しか聞こえない。
 
 二機は輸送用の大型ヘリ―――呪符使いと神鳴流の混成部隊「乙班」「甲班」を運んでいる。

 残る一機は小型の軍用ヘリ―――ミサイルやら重火器で武装している。操縦するのは「丙班」。

 それとは別にトラックで、増援が遅れて到着する予定である。

 情報収集用の式神が、一足早く女子寮を偵察し、ヘリの内部にその映像を送ってくる。
 人払いの呪符を応用した集団暗示により、女子寮周辺の混乱は完全に消滅し、住民はみんな自宅に
戻って眠りについている。今、外を歩いている者がいれば、そいつは吸血鬼である。
 つまり今、女子寮の住民は全て寮に戻り、しかも、異変が起ころうが周辺住民は気付かない。
「みんな、あくまで真祖の仕業にするんやから、呪符とかの証拠を現場に残さんように。まあ、全員
殺した後に一応、火ぃ放って全部焼くけどな」


 仲間を目撃した生徒を、その「巣」に集めて叩き潰す―――
 どの生徒が、何を目撃しているか分からない以上、全員を殺害しなければ安全とは判断できない。
 ヘリの編隊は風の魔法に包まれて、災厄を届けるために、猛スピードで女子寮に近づいていく。
89第二十話 ◆lQS9gmV2XM :04/01/11 03:13 ID:x3av6/N0
「丙班、攻撃開始や! 派手に風穴開けてビビらしたれい」
「―――了解」
 小型ヘリが隊の先頭に出て、先制攻撃を開始する。
 「丙班」のパイロットは何の躊躇もなく、それを使用できるのが嬉しいかのようににやりと笑いな
がら、ミサイルを数発女子寮に向けて発射した。それは白い煙の軌跡を描きながら徐々にコースを修
正し、女子寮の中央付近に向けて加速していく。
 ヘリに数発搭載されているそれは破壊力はそれなりだったが、別に特殊な基地でもない寮を攻撃す
るには十分である。炸裂すれば壁を粉砕し、衝撃波と破片で内部の人間を殺傷する。
 ミサイルと寮との距離が縮まる。
 眼鏡の女が鋭い目を細める。
 女の横では、派手なフリルの剣士が面白そうに、花火でも見物するように光景を眺めている。
 もう少し………
 もう少し…
 そして、赤い炎と煙が見えた。
「よっしゃ―――直撃や」
 式神から送られてくる映像の中で爆発が起こり、女子寮は灰色の煙に遮られて見えなくなった。


「きゃあああああああ―――!?!?!?」
 まき絵は吸血鬼の反射神経で、ロープで縛られて部屋に閉じ込められていた円、のどか、美砂を背
負って素早く部屋を飛び出した。廊下に出た瞬間に窓の外で爆発が起こり、窓ガラスの残骸が部屋の
中を吹き荒れた。
「こ、これで最後……ぎりぎりセーフだね」
 廊下には多くの生徒が寝転んでいた。まき絵が部屋から引きずり出した生徒たちである。もしも彼
女たちを部屋から出していなかったら、先程の爆発で負傷していたかも知れない。
「でも、いったい何が起こってるんだろう………長瀬さんは敵襲って言ってたけれど」
 窓の向こうで爆発の余韻は消えていくが、まき絵の不安は消えることない。
 しかしできる事はもうない。
 まき絵は外に出ていった古菲と楓を案じながら、千雨たちと身を寄せ合って息を潜めていた。
90第二十話 ◆lQS9gmV2XM :04/01/11 03:15 ID:x3av6/N0
「ふふふふふ、何匹かは仕留めれたかな。よーし、甲班は正面から総攻撃、乙班は裏からや。丙班
は窓からアホ顔出した奴を、機関銃で片っ端から掃討してしまえ」
「了か―――な、何っ!」
「ん、どないした?」
「それが………直撃ゼロ。全弾、命中前に撃墜されました。標的に被害は確認できません」
「………はぁ? げ、撃墜って……」
 予想すらしていなかった事態に、女や他の術者たちが一斉に送られてくる映像に注目した。

 煙の幕が晴れる。
 女子寮が現れた。
 被害は窓だけである。
 ほぼ無傷。
 そして、女子寮の屋上に、二つの人影が立っていた。


 一方はすらりとした長身の、チャイナ服を来た糸目の少女―――――


 もう一人は褐色の、拳法の胴着を纏った少女―――――



 二人はまるで女子寮の守護者とでも言わんばかり堂々と、三機のヘリを睨み付けていた。

「何やねん、あいつら!」
「あれは……確か木乃香お嬢様のクラスメイトです。名簿で顔を見たような気が」
 女はその鋭い眼光に一瞬だけ怯んだが、すぐに気を取り直して言った。
「ふ、ふん。吸血鬼化しとっても中学生のガキや。ミサイル撃墜なんて偶然に決まっとる」
 そして、女子寮の存亡をかけた戦闘の火蓋を切った。

「予定通り、攻撃続行! あの寮の中にいる標的を、一人残らず殲滅や―――」
91第二十話 ◆lQS9gmV2XM :04/01/11 03:18 ID:x3av6/N0
「一応聞いておくアルが、あれは楓のお友達アルか?」
 屋上のコンクリートを抉り出してミサイルにぶつけた古菲が、笑いながら楓に聞いた。
「はははははははは………そんなわけなかろう。まさか、くーふぇの友達ではないでござろうな?」
 手裏剣でミサイルを撃墜した楓も、優雅に笑いながら答える。
「にゃはははは………あんな連中知らないアルよ。でもまあ、ミサイル撃ってきたってことは」
「拙者らとお友達になりたいわけでは、なさそうでござるな」
 そう言っている間にヘリたちが動きだした。大型ヘリの一機は、ミサイルを撃ってきた小型ヘリと
共に寮に接近してくる。もう一機は寮の数十メートル向こうにハシゴを降ろし、そこに十五〜六名の
人影が降り立った。
「やれやれ失礼な連中アルな。初対面の相手には―――」
 古菲が話している間に、小型ヘリがミサイルを再び発射してくる。
「まず自己紹介が普通でござろうに―――」
 巨大な十字架型の刃を振りかざしながら、楓は軽口をたたき手裏剣をミサイルに投げる。普段の数
倍の威力の手裏剣に、ミサイルは先端から一直線に撃ち抜かれて爆発する。
 炎に照らし出された二人の顔は、手加減も、容赦も、まったく必要の無い敵の出現を喜んでいるよ
うに、とても愉しそうに笑っていた。両者とも武道を嗜む者である以上、戦闘が好きかどうかは別と
して戦闘の楽しみ方は知っているし、己の力を振るう快感も知っている。
 今の二人は理性は残していたし3Aの仲間だったが、吸血鬼化したせいで戦闘意欲に溢れていた。
「む、来たか―――」
 小型ヘリが接近する。爆竹が爆ぜるような乾いた音と共に機関銃が掃射され、無数の弾丸が屋上に
浴びせられた。屋上のコンクリートに弾丸が食い込み粉砕される。その弾丸の嵐は容赦無く二人を襲
ったが、楓は十字の刃を回転させてそれを軽やかに弾き返した。
「のろいアルネ―――」
 古菲に至っては高速で襲いかかる弾丸の軌道を、首や足を少しずらして避けていく。
 ヘリの操縦席にいる人間がそれを見て蒼ざめる。装備が通じないと悟り、小型ヘリは慌てて屋上か
ら離れ始めた。
92第二十話 ◆lQS9gmV2XM :04/01/11 03:19 ID:x3av6/N0
 同時に、屋上の真上に来た輸送ヘリの「乙班」が予定を変更、楓たちを排除するために十六名の戦闘
要員「乙班」が闇夜から落下してくる。
「くーふぇ、殺してはならんぞ―――」
 楓が笑いながら言った。その周囲に次々と人影が着地する。神鳴流と呪符使いの混成部隊の彼らは
十六人で楓と古菲を取り囲み、呪符による炎や氷の魔法と斬撃の嵐を浴びせかけようとした瞬間に、

「ぎゃあああああああああああああああああ―――――――」

 十六人に分身した楓に、十六通りの叫びを残して屋上から叩き落されていった。
「なんて連中だ! はっ、褐色のヤツがいない!?」
 まるで、剥いたミカンの皮をゴミ箱に投げるようなノリで関西の武闘派を蹴散らす楓に、小型ヘリ
のパイロットは驚愕していたが、次の瞬間に背筋が凍りついた。彼はいつの間にか、古菲を見失って
いたのだった。
「え……?」
 古菲を発見できた。ただし古菲は既に跳躍しており、そのジャンプキックがまるで操縦席に吸い寄
せられているように近づいてくる。
「アイヤァァァァァァァァ――――――っ!」
「ひぎゃあああああああ―――っ!」
 風防を突き破った古菲の脚が、パイロットの頭の数センチ横の空気を切り裂いた。古菲はパイロッ
トを操縦席から投げ捨てるとヘリの上に登り、回転するヘリのローターをぱしっ! と指で止めた。
「これ、貰うアルネ」
 ヘリに乗っていた他のメンバーが声にならない悲鳴を上げるのを無視して、古菲はローターを根元
からへし折ると、そのまま地上に着地する。屋上から叩き落されてくる「乙班」のメンバーが何とか
着地していくところに、死に物狂いでヘリから脱出した「丙班」のメンバーが落下する。そして、そ
の上から地球に引っ張られた小型ヘリが墜落した。
93第二十話 ◆lQS9gmV2XM :04/01/11 03:20 ID:x3av6/N0

「――――――――――――――――っ!」

 ヘリが大爆発を起こした。「丙班」と「乙班」は共に落下するヘリの直撃は免れたものの、巻き起
こった爆風に枯葉のように吹き飛ばされて地面を転がっていく。
 古菲の正面には大型ヘリから地上に降りた「甲班」が展開していた。指揮しているのは目つきの鋭
いサルの着ぐるみを纏った女で、横には派手なフリルを纏った二刀流の剣士も控えている。そして、
彼女たちの真上を大型ヘリが浮上していく。
 それを見た古菲は持っていたローターをブーメランのように、大型ヘリのローターに投げつけた。
 大型ヘリのローターの破片が、回転運動に合わせて綺麗に周囲に飛び散った。
「え………?」
 同時に屋上の楓が十字架の刃を真上に投げ、それは重力から解放されたような勢いで鉛直に飛んで
いき、そのまま「乙班」を投下したヘリのローターを鮮やかに粉砕した。
「あ……ぎゃああああああああ――――っ!」
 時間差をつけて落下してきた二つの大型ヘリが地面に激突し爆発する。まるでこれが地獄の光景だ
と言わんばかりに、連続する爆発が関西のメンバーを哀れなほどに弄んだ。
 しかし、彼等にとって本当の地獄はここから始まった。最早総崩れになった術者たちを襲ったのは
古菲の正拳と蹴りの嵐だった。呪文を唱えている最中にぶちのめすという、魔法使いの弱点を的確に
ついた戦法を、古菲は知らないうちに実践していた。呪符を取り出した時には脳天にカカトが落とさ
れ、善鬼や護鬼を呼び出した瞬間に術者に正拳がめり込む。神鳴流剣士が剣を振り降ろした時には、
自分の身体が古菲の蹴りに吹き飛ばされていた。
94第二十話 ◆lQS9gmV2XM :04/01/11 03:22 ID:x3av6/N0
 物陰からこそこそ逃げようとしていた黒服の男の上にピンポイントで楓が着地した。黒服は変な声
を上げて動かなくなった。左右から神鳴流の剣士が跳びかかってくるので、楓も左右に苦無を投じな
がら前の術者に蹴りを叩き込む。苦無が手に刺さった神鳴流の剣士が左右から悲鳴を上げる。背後か
ら別の術者、正面からは別の剣士が迫ってきた。左右の剣士もまだ諦めない。
 そして十字の刃とともに一回転した楓の周囲で、暴風に吹き飛ばされるように四人は宙に舞った。
「くたばれ化物っ!」
 術者の一人が呪符から炎を呼び出し、至近距離から古菲に放った。
「熱っ!」
 回し蹴りが炎を切り裂き、その風圧が呪符を粉砕し術者の頬を裂いた。赤い血が流れ落ちる。
「うそ………」
「お前何するアルか熱いアルネ―――っ!」
 古菲の蹴りが術者に食い込んだ。儚く吹き飛んでいく術者を、驚愕の顔で眺めていた眼鏡の女はつ
いに、自慢の善鬼・護鬼を使用する決断を下した。
 術者が地面に激突して動かなくなった。その上で無数の刃が激しく火花を散らす。巨大な十字と苦
無を持った楓と、長短二本の刀を持ったフリルの剣士が横に走りながら切り合っている。
 十字の刃と長刀、苦無と短刀が押し合う中、両者の顔は楽しそうに笑っていた。
「その戦い方は、甲賀と見受けました〜。なかなかやりますね〜」
「ふふ、お主も他のヤツとは違うようでござる―――」
 フリルの剣士の連続斬撃を、しかし楓は軽やかに捌いていく。
「ん〜。貴女とは、もっときちんとした場所で戦いたいな〜。ここは退いてくれません?」
「拙者も同感だが、ここでお主らを通すわけにはいかんでござる」
「残念〜」
 両者の動きが静止する。
 次の一撃で決まる。
 瞬間に渾身の斬撃を相手に放ち、
 そのまま交差した。

「…………」
 振り返る楓の前で、
「あ〜………おみ、ごと……」
 フリルの剣士から長短の刀が滑り落ちて地面に刺さった。
 そして花が散るように、剣士は静かに崩れ落ちる。
95第二十話 ◆lQS9gmV2XM :04/01/11 03:25 ID:x3av6/N0
 「甲班」もほぼ壊滅状態にあった。
「ま、待って、ここは一つ、平和的に話し合いましょ! ね? ね?」
 呼び出した熊鬼の頭を正拳一撃で粉砕し、纏っていた猿鬼を蹴りの一撃で吹き飛ばした古菲が、眼
鏡の女に迫っていく。
「ど、どうもあんさんは、誤解してるようや……ウチらは、別に、怪しい者じゃ―――」
「いきなりミサイル撃ってくる連中、十分怪しいアル!」
 眼鏡女を沈黙させる一撃を古菲が放とうとした時、女子寮に向けて一台のトラックが近づいてきた。
「ひ、ひひひ、お前ら、こっちや―――っ! 早く来い!」
 一瞬の隙をついて眼鏡女が逃走し、そのままトラックの方に走っていく。
 トラックのコンテナが開くと、そこには二十人ほどの術者と剣士の姿があった。
「くっくっく、こ、こいつらは遠くからわざわざ連れてきたプロ中のプロ……お前らもここまでや!」
 古菲と楓が寮の前に立ち塞がる。
 トラックから降りてきた増援が、二人を攻撃せんと展開する。
「あのクソガキどもを、ぶっ殺せ―――っ!」
 眼鏡の女が狂的な顔で叫び、増援が二人に襲いかかる。
 寮を背に二人が迎え撃つ。
 そして、再び激突―――








 ………後に、ここにいた関西呪術協会の構成員は、そろってこう証言した。

 麻帆良に真祖はいなかった。
 ただ、二人の鬼がいた―――。
96第二十話 ◆lQS9gmV2XM :04/01/11 03:27 ID:x3av6/N0
 …………
「はあ、はあ、ふ、服をなんとかしないと、お嬢様、しばらくここでお待ちください」
 学園の近くの公園のベンチに木乃香を寝かせて、全裸の刹那は服を調達しようと走っていった。
 用心のため、木乃香には人払いの呪符が張られている。

 …………………………………………………
 …………………

 刹那が離れてしばらくたって、木乃香はゆっくりと目を開けた。
 刹那は意識を失っていると思っていたが、木乃香は実は、ずっと覚醒していた。
 女子寮の方角を向いて、何かをずっと眺めている。そして安心したように息を吐いた。
「ふふふっ―――」
 木乃香の口から、笑いが漏れる。
 橙色の着物を翻し、木乃香は闇に踊り出る。
「ふふふっ、はははっ―――」
 喜びに満ちた顔で、闇を飛ぶ蝶のように、辺りを舞う。
「ん―――」
 そして、それを発見した。
「裕奈ちゃんの携帯、なんでこんな所に……? まあええわ。どっかで携帯は調達するつもりやったし―――」
 それを懐に隠し、木乃香はベンチに戻る。
 そしてゆっくりと目を閉じた。

 ……………………………………………………………
 ………………

「はあ、はあ、お待たせしました、お嬢様―――」
 戻ってきた刹那は、木乃香の無事な姿に安堵する。
 そして、眠り姫のような木乃香を背負うと、そのまま夜の闇に消えていった。
97第二十話 ◆lQS9gmV2XM :04/01/11 03:28 ID:x3av6/N0
「………ううん」
 柔らかい何かを抱きかかえながら、長谷川千雨はゆっくりと目を覚ました。
「ん、うおっ!」
 抱いていたのはまき絵だった。
 周囲にはたくさんのクラスメートが、まるでおしくら饅頭もしていたかのように、みんなで固まって眠っていた。
 まき絵の口を見てみると、牙はどこにも無かった。
 千雨は外の様子に気付いた。
 そのまま走り出す。
 階段を乱暴に駆け下りる。
 学園の生徒たちが、いたる所で寝ている。
 一階の階段には、綾瀬夕映がすやすやと眠っていた。
 一階のフロアは、何か巨大なものが落下したのか、妙に凹んでいる。
 しかし気にせず、千雨は走った。
 玄関から外に出る。
 気持ちよい風が、頬を撫でた。
 澄み切った青空の下、太陽の光が都市に降り注いでいる。



「朝だ…………!」



 夜は終っていた。
 都市は光に満ちていた。
「うっ………」
 目から涙が滲んだのは、太陽が眩しいせいだけではないだろう。
 全て、終ったのだ。
98第二十話 ◆lQS9gmV2XM :04/01/11 03:29 ID:x3av6/N0
 寮の周辺は激変していた。
 燃え尽きたヘリ。横転したトラック。破れた呪符。折れた刀。
 そして女子寮の周囲に倒れている、無数の人間。
 向こうの木には、ボコボコにされた女が一人、枝に引っかかっていた。
 まるで女子寮に襲いかかろうとしていたかのような―――いや、襲いかかろうとしていたのだろう。
 しかし、彼らは女子寮に到達することはなかった。
 全員が、侵入する前に動けなくされている。
 誰がやったのか―――考えるまでもないか。
「なあお前ら―――」
 女子寮の前で、ボロボロになった楓と古菲が倒れていた。
 ただし寝顔は穏やかで、両者とも規則正しいいびきをかいている。大丈夫らしい。
 楓も古菲も、牙はない。人間に戻っている。
 感染源の古菲が力を消費し過ぎて、元に戻ったのだろうか………?
 奇蹟の類か? あまり信じていないが。
 ただ、人間に戻ったのなら、全てを忘れているかも知れない。
 桜通りの事件の後のまき絵のように、記憶は残らない。
 楓と過ごした壮絶な夜は、千雨の記憶に残るだけで、楓からは失われてしまうのか?
 仲良くなれたのに、忘れられてしまうのだろうか?
「不器用なんでな。悪いが一人ずつだ」
 古菲に謝りながら、千雨は楓を膝枕をする。
「ったく、面倒な事になったな………また最初から仲良くなるために、どう言えばいい?」


 降り注ぐ陽光に包まれて、千雨は泣きながら、目覚めた楓にかける言葉を考えた――――――







 女子寮編・了
99第二十話 ◆lQS9gmV2XM :04/01/11 03:32 ID:x3av6/N0
せっちゃんを参加させたくなって話がかなり変わった女子寮編、ようやくの完結です
肝心のせっちゃんはどっかに行っちゃいましたが、それはまたそれで
次回からは舞台は麻帆良学園、女子寮と同時に進行している亜子たん、エヴァ、茶々丸、明日菜、ネギたちの話になる予定
でも、次は搾精ネタをいくかも知れません(まだ決めてない)

最後に、これまで長い間読み続けてくれた方々、ありがとうございます
ではまた
100名無しさん@ピンキー:04/01/11 03:52 ID:RMO/LRI5
座薬さん、おつです!
リアルで読ませていただきましたが、女子寮編完結お疲れ様です!
女子寮の方は決着がつきましたが、木乃香がダークのままですね…
木乃香本人が既にエヴァの血を克服してしまったんでしょうかねー?
前回刹那に話した事も、全て計算ずくだったような… 
夕映以上の策士ぶり、下手するとエヴァ以上の悪役になる気がしますね。
木乃香・刹那がお気に入りの私としては複雑な気分ですね。
元のやさしい木乃香、凛々しい刹那カムバックーーー!!!

それにしても木乃香と刹那はどこに行くのでしょうかね〜?
やっぱりモロッコですかね?w

ネギとエヴァの話の方も楽しみにしております。お疲れ様でした!
101DT60V ◆tsGpSwX8mo :04/01/11 06:34 ID:yYrilcMx
女子寮編完結乙!
ホントに乙!
数々の感動をありがとうございました。
続き&次回作も期待してますのでがんがってください!
102名無しさん@ピンキー:04/01/11 15:07 ID:J+SgSfZW
====================
   ||  西宮神社 ||     /.: : : : : :ヽ    偽一番福 消防士
 ==||⌒⌒⌒⌒ ワー ||==   /.:::: ‐  ‐ ヽ   平慶彦が2ゲットだ
   ||●○○●○ ー||    l   `  ´  |   >>3-6ブロック乙
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   ||十青青青青┼||    >、   -   、`\ >>8無駄な努力ご苦労
   ||人人人人人人||   / __     />  ) >>9平尾?誰それw
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     \         \ |       / 
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【神事】西宮神社の“福男選び”、1位の消防士に「スタート妨害」抗議殺到 ★3
http://news5.2ch.net/test/read.cgi/newsplus/1073779934/l50
103名無しさん@ピンキー:04/01/11 21:23 ID:P2f34W30
>>102
2は2でも今102だよ?
104名無しさん@ピンキー:04/01/11 21:57 ID:0cDcpB8/
無茶苦茶
105名無しさん@ピンキー:04/01/11 22:32 ID:jckqfGcK
座薬さんGJ!!
ハァハァする上に燃えさせて頂きました。
個人的には刹那と木乃香の血生臭くも甘々な狂った感じの話が読みたかったり。
まぁ、何はともあれお疲れ様ー。続きも期待してます。
106名無しさん@ピンキー:04/01/13 01:12 ID:UJawByPj
ドッジ編が楽しみ。
まき絵は初舞台だよね、確か。
107名無しさん@ピンキー:04/01/13 07:49 ID:zyYrX8rv
早期回復祈願〜!
早く四人娘がお姉さまに集団レズレイプされる話みたいでし〜!
想像しただけでハァハァ
(´Д`;)
108名無しさん@ピンキー:04/01/13 22:16 ID:lmxgFodH
>>107
亜子とまき絵は助かるかも。

しかし、年上の子に泣かされて先生に泣きつく、
って小学生のやることだよ(w
109名無しさん@ピンキー:04/01/13 23:08 ID:s/WKFPA1
>>108
亜子は気弱、まき絵は白痴だからねえ。
110P.T ◆3QNEGIp2Uc :04/01/13 23:36 ID:6138FMaK
座薬氏を見習って。

今回の話では登場人物がひどい目にあいます。そういうのが嫌いな方はスルーしてください。
111P.T ◆3QNEGIp2Uc :04/01/13 23:37 ID:6138FMaK
ifネギま! 〜 一話一妄想 〜


第五話



 昼休み、校庭でバレーに興じるまき絵・亜子・裕奈・アキラ。バレーをしながら雑談を交わすうちに、ネギの話になったのだが……。

「そーれ」
 白いボールが宙に舞いあがった。
 太陽は高いが、雲量があるのでまぶしくはなく、外で過ごすには絶好の昼休みである。
 大勢の生徒たちが、思い思いにシートを広げて昼食を採り、あるいは連れ立って歩き、あるいは何かスポーツをして楽しんでいる。
 そんな校庭の一角で、まき絵、亜子、裕奈、アキラの四人はバレーボールを楽しんでいた。
「そーれ」
 と、裕奈が高く両手首でレシーブする。
 淡い陽光を受けて白く輝くボール。
「はーい」
 と、亜子が両手を天に突き出して、ボールを中天高くはじき返す。
「ねー、あのネギ君が来てから五日経ったけど」
 と、まき絵は手で受けると見せかけて、「よ♪」と額で器用にボールを受けとめた。
「みんなネギ君のことどう思う?」
 さすがは新体操部というべきか、そのまま膝の屈伸と背筋を使って、頭でボールをうちだす。
「ん……いーんじゃないかな」
 さすがに狙いが外れ、あさっての方向へ行きかけたのを、アキラが体勢を崩しながらレシーブして言った。声色も表情も冷静だが、小さく「カワイイし……」などと付け加える。
 それを横目で見ながら、裕奈も答える。
「そだね。教育実習生としても頑張ってるしね」
 と、亜子はアキラのボールをうまくとれず、地面に落とした。慌てて拾ってきて言う。
「でもウチら、来年は受験やし子供先生じゃ頼りなくない?」
 亜子の問いに、裕奈が指を振る。
「受験てあんた、私たち大学までエスカレーターじゃん」
112P.T ◆3QNEGIp2Uc :04/01/13 23:38 ID:6138FMaK
 まき絵も笑いながら言った。
「でもやっぱネギ君10歳だし、大人の高畑先生と違って悩み事なんか相談できないよねー(はぁと)。年上の女として……」
 まき絵の『年上の女』という言葉に、裕奈は悪戯っぽい笑みを浮かべ、ぷぷぷと、吹き出す。
「逆に私たちがセンセの悩みを聞いてあげたりして(はぁと)」
 一方亜子は同じ言葉に動揺したのか、変な方向へトスしてしまう。
「アハハ、経験豊富なお姉サマとしてー? 体の悩みとか(はぁと)」
 まき絵は言いながら後ずさり、片手を伸ばしてなんとかレシーブ。しかし体勢が後ろに泳いでいるため、うまく受けきれずすぐに地面に落としてしまう。
「も──、ちゃんとトスあげてよね──」
 ボールを拾いにいくまき絵。
 と、落ちたボールの先に、黒いストッキングを履いた幾本もの脚が見えた。
「!」
 まき絵が驚いて顔を上げると、相手は見下すような嘲笑をはらんだ声で言う。
「──誰が経験豊富なお姉サマですって……? 笑わせてくれるわね……」
「はう」
 まき絵の声に、他の三人も気づいた。
「あ……あなたたちは…!! 高等部2−D!!」
 広大な学園であるから高等部だけでも数多くのクラスがあるが、中でも2−Dはリーダー格の英子を中心として、何かにつけて強引なことが知れ渡っていた。
 まき絵たちが対峙したのは、まさにその2−Dの面々だったのである。
 先頭の英子が、長く美しい黒髪をすっとかきあげながら言う。
「あら、ご存知とは光栄ね。ところでいきなりだけど、あなたたちが使っている場所、あたしたちに譲ってくれないかしら」
 英子がしゃべる間に、他の生徒たちはまき絵たちを囲むように左右に分かれていく。
 亜子がそれを不安げに見ていると、2−Dの生徒たちの列を通して、まわりでそれぞれ楽しんでいた他のクラスの生徒たちが次々と足早に去っていくのが見えた。
 2−Dの悪名はそうとう高く鳴り響いているようだ。
 しかしそんな様子を知りながらも、まき絵は退かない。
「申し訳無いですけどお断りします」
 落ち付いた口調で、アキラも付け加える。
「校庭の使用権は、先着順と決まっています……」
113P.T ◆3QNEGIp2Uc :04/01/13 23:39 ID:6138FMaK
「へえ……経験豊富なお姉サマたちは、あたしたちに場所が譲れないってわけね……」
 温かみのかけらもない口調で言うと、英子は声を張り上げた。
「みんな、ちょっとこのガキたちがどれだけ経験豊富か調べてみない?」
 英子が呼びかけると、2−Dの女子達は、まるで申し合わせていたかのようにいっせいにまき絵たちにとびかかった。
 すぐ後ろから両肩を掴まれた裕奈は抵抗する暇もなく押さえ込まれ、同時に四人を相手にすることになったアキラもあっという間に羽交い締めにされる。
 一方、まき絵と亜子は一度は2−D生徒の手を振りほどいた。
 しかし亜子はすぐさま上から圧し掛かられて地面に潰され、まき絵は走り出そうとしたところを足をひっかけられて、転んだ。
 倒れたところを、二人に片方ずつ、両腕を押さえ込まれた状態で引き起こされるまき絵と亜子。
 まき絵は右手の甲に、亜子は額に、かすり傷を負っていた。
 まるで罪人のように、二人がかりで拘束されたまき絵たち。英子はその様子を満足げな微笑みと共に見ると、まず手近な亜子に向かっていった。
 体を震わせ、首を縮める亜子の正面に立った英子は亜子の顔に手をやる。
「ひっ」
 と咽喉が詰まったような短い悲鳴。しかし英子は、亜子の恐怖に満ちた表情とは裏腹に、優しげな手つきで亜子の前髪をかきあげた。亜子の額が露わになる。
 右眉の上の皮膚が、細かく横に裂けて血が滲んでいた。さきほど押し潰された時に額が地面に当たり、その時についた傷だ。
「あらあら、かわいそうに。それじゃあ、あんたは後回しにしてあげましょう」
 許すとも止めるとも言わなかった。
 次に英子はまき絵のもとへ向かった。
 まき絵は亜子とは違い、歯を食いしばって英子をきっと見上げている。
「へえ……。あんたも怪我をしているから後回しにしてあげようかと思ったけど、元気よさそうね。そういえば、確かあなたよね。『経験豊富なお姉サマ』とか、面白いことを言ってたのは」
「……」
 無言で英子をにらみ続けるまき絵。
 英子はニヤっと冷酷に微笑むとまき絵の上着の裾に手をかけた。
 そのまま、一気に首まで引きずり上げる。
 まき絵の白くスリムな胴体と、彼女の胸に着けられた桜色のブラが、皆の視線にさらされた。
114P.T ◆3QNEGIp2Uc :04/01/13 23:40 ID:6138FMaK
「「!!」」
 まき絵本人はもとより、亜子・アキラ・裕奈の三人も突然の乱暴に息をのんだ。
 悲鳴をあげるいとまも与えず、英子はまき絵のブラをむしりとり、下に捨てる。
 まき絵の、お世辞にも標準に達しているとは言えない小さなふくらみがあきらかになった。
 真っ白な肌と、頂点の乳房相応に小さい薄い色の乳首が、この高い陽射しの下では逆に痛々しい。
 2−Dに恐れをなして、他のクラスの生徒たちはほとんど逃げ出しているが、遠巻きにこの様子を眺めている者もいる。
 しかし、2−Dの生徒たちががっちり輪を組んだ中で行われているため、外からはこの無法な行いが見えなかった。
「い、いやああああああぁぁぁ!!」
 まき絵は絶叫し、猛烈に暴れまわる。しかし両手はそれぞれ2−Dの生徒にがっちりと押さえつけられ、彼女は首を左右に激しく振りながら上半身を揺さぶることしかできなかった。
 英子はまき絵の悲鳴の大きさに顔をしかめたあと、まき絵の体を見て鼻で笑った。
「何よ、見られて悲鳴をあげるほどの体じゃないじゃない」
 英子の言葉に迎合するように、2−Dの生徒たちがくすくすと、あるいはあからさまに声を上げて笑った。
 ひどい恥辱と屈辱に、涙を浮かべるまき絵。
 そこに、英子はさらに追い打ちをかける。
「こんなんじゃ下の方も期待薄ね」
 そう言うと、英子はたくし上げた上着のすそを、まき絵の腕を掴んでいる一人に渡した。
 そしてまき絵のスカートに手をかけ、手慣れた様子でホックを外すと、下着ごとそれを足首まで引きずり下ろした。
「やめてやめてやめてやめてぇぇぇぇ!」
 まき絵のすらりと長く細い両足があらわになる。
 まき絵は押さえられていない足を動かし、あわよくば目の前の英子を蹴ろうとしたが、足首までおろされた下着が足枷の役目を果たしてろくな動きができない。
 むしろ下手に脚を動かすと、女性にとって一番人目に触れさせたくない部分をかえって見せ付ける結果になると知り、逆に脚をぎゅっと閉じた。
 まき絵の脚は、新体操で鍛えられ、全体がきゅっと引き締まっている。肉付きが薄く色気には欠けるが、その細さ、肌の美しさは、間近で見ていた英子をすら嫉妬させるほどだった。
115P.T ◆3QNEGIp2Uc :04/01/13 23:41 ID:6138FMaK
 馬鹿にしていた相手の思わぬ美脚に一瞬言葉を詰まらせる英子だったが、視線を少し上にあげてまき絵の股間を見ると、再び抑圧する側としての自信を取り戻した。
「あはっ、まるで小学生ね!」
 脚の細さが災いし、どんなに強くももを閉じても肝心な部分にどうしても隙間ができてしまうのだった。
 まだ未成熟な性器と、薄い恥毛をじっくりと観察され、まき絵はぽろぽろと涙を流した。
 英子は体を起こすと、まき絵の小粒な乳首を人差し指と親指でつまみあげ、ぐいっと引っ張る。
「あっ!」
 胸の先端に走る鋭い痛みに、まき絵は短い悲鳴をあげた。
「こんなお子ちゃまボディで経験豊富なお姉さまとは、聞いてあきれるわ」
「あっ、あっ、痛い、あっ……」
 乳首を日本の指の間でぐりぐりと痛めつけなが言うと、英子はいったん指を離した。
 そして、おまけ、とばかりに、赤くなった乳首をおはじきのようにピンッと人差し指ではじき、まき絵に悲鳴をあげさせる。
「さて、次は……」  
 英子はまき絵を屈辱的な格好にしたまま歩みを進め、裕奈の前に立った。
 親友に与えられた恥辱を目の当たりにし、それと同じことをされると知って、裕奈は半狂乱になって暴れ出した。
 もとより両手は動かないが、自分の腕を掴んでいる相手の足を蹴り、頭突きをし、なんとかのがれようともがく。
「痛っ! ちょっとビビ! 手伝って!」
 すねを蹴られた生徒が、痛みに顔をゆがめながら言った。すぐさまビビが裕奈の真後ろにつくと、左手を裕奈の顎の下に入れて頭部をホールド。続いて右腕を裕奈の両足の間に突っ込んでから、その右足を抱え込むように持ちあげた。
 裕奈はこれで、まったく動きがとれなくなってしまう。
 ビビが右手を高く胸元までひきつけたため、新体操のY字バランスのような体勢になってしまう。短いスカートがまくれあがり、空色の下着がのぞいている。
「さあーて、あんたはどうかしら?」 
 近づいてくる英子の姿を裕奈は恐怖と涙が溢れる瞳で見た。歯がガチガチと鳴り、あれほど暴れまわった体は、今や押さえつけられるまでもなく硬直して動かない。
116P.T ◆3QNEGIp2Uc :04/01/13 23:42 ID:6138FMaK
 英子は、まき絵と同じように裕奈の上着をアンダーシャツごと乱暴にたくしあげる。首まであげると、落ちないようにその裾を、裕奈の首をホールドしているビビの手に預けた。
 パンツとおそろいの、空色のブラを引っ張って、ゴミのように後ろに捨てる。
「うあーっ」
 顎の下に腕を入れられているため自由にならない裕奈の口から、悲しいうめき声が漏れた。彼女の頬を、涙が一粒伝う。
 英子は軽くかがむと、裕奈の胸に顔を近づけて観察する。
 まき絵よりは大きいが、まだまだ内に発展する余地を秘めている、開きかけた蕾のようなバストだった。中学二年生らしい大きさだが、可憐な色の先端はつんと上を向いていて、可愛らしい形をしている。
「さっきの子に比べればマシだけど、どっちにしろ貧相なものね」
 そう言うと、英子はやはりまき絵の時と同じように素早く裕奈のスカートを取り去る。
 しかし、片足を高くかかげられたこの状態では、パンツを脱がすことができない。
 ビビが目で「足をおろそうか?」と聞いてくるが、英子はやはり目で制止し、アキラを押さえているしぃの方を向く。
「しぃ、あんた確か、ソーイングセット持ち歩いてたわよね。糸切りバサミ貸して」
 しぃはニッと笑って、別の生徒とアキラの拘束を交代した。胸ポケットから携帯用ソーイングセットの小さな箱を取り出す。
 中から親指より小さな糸切りバサミを出すと、英子に手渡した。
 英子はそれを持ってしゃがむと、裕奈のパンツの、一番細い脇の部分をくいっと引っ張って切っていく。
 自分の下着が無惨に切り刻まれていく様子を音と感触で感じ、裕奈は「ひどい……」と小さくこぼした。
 パチっというハサミの刃を閉じる音と共に、裕奈の下着は単なる一続きの布となって地面に落ちた。
「くぅ……」
 隠しておくべき場所が外気に触れ、裕奈は目をぎゅっと閉じ、唇を噛んで羞恥に耐える。
 裕奈は下半身の発達に関しても、まき絵をやや上回っていた。
 とはいえ、下の毛の方も生え揃うまでにはまだ時間がある。
 片足を抱えられているため、若い茂みの奥に見える少女らしい性器は少しだけ口を開いていた。 
 その様子を見て、英子の表情が酷薄な微笑に染まる。
「でもまあ……外見から経験の有無がわかるってわけでもないかもね」
117P.T ◆3QNEGIp2Uc :04/01/13 23:43 ID:6138FMaK
 そう言うと、裕奈の左手を押さえている生徒に目を向けた。
「ねえあんた、ちょっとこの子の左足も持ち上げて。処女検査といきましょう」
「!?」
「オッケー」
 指示された生徒は軽く応えると、裕奈のバスケで引き締まった左脚の、膝の部分に手をかけた。
「なに!? これ以上なにをするっていうの! や、やぁぁぁぁぁぁぁっ!!」
 絶望的な悲鳴と共に、裕奈の体が宙に浮き、両足が割り裂かれていく。
 まるで、空中で産婦人科の分娩台を再現したような形。
 今まで自分の置かれた姿に涙していたまき絵も含め、裕奈以外の三人もその光景に絶句した。
 少女にとって一番隠しておきたい部分を、わざわざ強調して露出する格好に、裕奈は悲鳴すら声にならず、泣きながら酸欠の金魚のように口をパクパクと開けたり閉じたりした。
 英子はさらに、軽く上体を前に倒して裕奈の性器に顔を近づける。
 大股を開かれ、半開きになった割れ目の両側の唇に、親指を押し当てる。
 そのまま無造作に、ぐっと左右に開いて奥をのぞきこんだ。
「なっ……!」
 頭部を押さえられているためかがんだ英子の姿は直接見えないが、自分の割れ目が押し開かれている感触から、何をされているのか裕奈は察した。
「み、見ないでぇぇっぇぇ、やめて、そんなところ見ないでよぅ!」
 裕奈の必死の嘆願が聞こえた素振りすら見せず、英子はさらに親指に力を入れ、その上人差し指を無遠慮に突っ込んで奥まで開いていく。
「あ───っ! あ───っ! やめてぇ!! お願いだからぁぁぁ! 見ないでぇぇぇ!」
 裕奈が「やめて」と「見ないで」を交互に繰り返すのをBGMにしつつ、英子はそれからたっぷり時間をかけて裕奈の奥をじっくりと覗いた。
 裕奈の声がすすり泣きに変わる頃、英子はようやく裕奈の割れ目から指を離した。
「なんだ、やーっぱり処女じゃない。苦労して調べて損したわ」
 そう言うと、英子はもはや抵抗する気力もなくした裕奈の両足を解放するよう指示した。それも、別に裕奈を気遣ってのことではなく、単に足を持っている生徒が疲れるだろうから、という理由だった。
「さてお次は……」
 英子は残る二人、アキラと亜子を交互に見やった。
118P.T ◆3QNEGIp2Uc :04/01/13 23:43 ID:6138FMaK
 アキラはきっと唇を結んで英子の方を見つめている。その表情は静かだが、瞳には猛烈な怒りが燃え盛っているのが見て取れる。しかし特に抵抗し、暴れる素振りはなかった。
 一方亜子の方は、顔面蒼白となり、極寒の地に放り出されたかのように全身で震えている。いつ気絶してしまってもおかしくないといった感じだ。
 気絶されてはつまらない、そう思い英子は亜子の方へと歩を進めた。
「あ……あ…………」
 自分に向かってくる陵辱者の姿を認め、亜子は何事か言おうとしたが声帯が麻痺して声にならない。
 その姿を見て満足げに微笑みながら、英子は亜子の正面に立った。
 英子は三度、制服の上着の裾を掴む。しかし今度は前二人と違い、亜子の恐怖心を煽るようにゆっくりとひきあげていった。
 亜子の新雪のような肌が見え、細くくびれたウエスト、形の良いへそ、そして……。
「? なにこの……」
 英子は一瞬言葉に詰まった。
 きめの細かい磁器のような亜子の肌。その脇腹に、まるで雪道を乱暴に除雪車が通ったようなひどい傷跡がある。まわりの肌が美しい分、無理に皮を剥ぎ取られたようなその古傷がよけいに醜く、凄惨な印象を与える。
 英子がその傷について、非常に残酷なコメントを思い付いた瞬間。
「あっ!」
 と背後で鋭い声。英子が振り向くと、彼女に向かって拘束を振りほどいたアキラが猛然と走ってくる。 
 これまでずっと大人しかった分、アキラを押さえていた生徒たちは完全に油断していたのだ。さらに、亜子の傷跡を見て注意力がそちらに向かっていた。まさにその瞬間をアキラはついたのだ。
 無抵抗の相手の恐怖を貪ることに熱中していた2−D生徒たちはすぐには反応できず、アキラは英子までの無人の数メートルを邪魔されることなく走った。
 英子自身、振り向いたすぐあとで対応が遅れる。
 アキラは走りながら右手を振りかぶり、英子の横を駆け抜けざまその頬を思いきり叩いた。
「ああっ!!」
 強烈な破裂音と共に、英子は半回転しながら地面に倒れる。アキラはさらに突進し、左手を突き出して亜子の右腕を抱え込んでいる生徒の顎に掌底を打ち込んだ。
「ぐっ!」
 くぐもった声をあげて、のけぞりながら仰向けに地面に倒れる生徒。
119P.T ◆3QNEGIp2Uc :04/01/13 23:44 ID:6138FMaK
 とそこでようやく、2−Dの生徒たちが金縛りが解けたようにアキラに殺到した。一部の者は、倒れた英子を助け起こす。
 アキラはあっと言うまに何人もの生徒に囲まれる。
 髪の毛を掴まれ、頬を張られながら、アキラは大声をあげた。
「逃げろ!」
 その声にはじかれたように、亜子が走り出す。まき絵も、下着とスカートをずりあげて駆け出した。アキラに気を取られていて、力を緩めた隙をつかれたのだ。
 しかし裕奈はビビが頭のホールドを外さなかったのと、下半身が完全に裸にされていたのとで逃げることができない。
 何人かは逃げた二人を追おうとした。
 しかし、すでにまき絵も亜子もかなり足がはやく、だいぶ先まで行っている。仮に追い付いたとしても、校舎の中かその近くでは、人が多すぎてそう無茶なこともできない。
 そのことを悟り、何歩か駆け出していた者もあったが、舌打ちしつつすぐに戻ってきた。
 一方アキラはといえば、多勢に無勢、あっと言う間に押さえつけられていた。
 髪の毛を何人にも引っ張られたために長いポニーテールはボサボサになり、顔にも平手打ちをされたあとや引っ掻かれた傷が二三ついている。
 ようやく、仲間の手を借りながら英子が立ち上がった。
 今さっきアキラに張り飛ばされた顔の左側を手で押さえている。髪の毛が激しく乱れ、アキラに優るとも劣らない艶やかな長い黒髪が、砂まみれ埃まみれになっている。
 頬をおさえた手で片目が隠れているが、もう片方の目はらんらんと光り、アキラに対する押さえきれない怒りが火傷しそうなほど熱い視線となってアキラに突き刺さっていた。
 英子が、ふらつきながらアキラに近付くと、アキラを押さえていた生徒たちは英子の前にアキラを突き出した。
 英子はアキラを目の前にして、髪の毛が逆立つような怒りで顔を歪ませる。眉が逆立ち、歯を剥き出しにし、元が美形なだけにその表情に壮絶なものがある。
 猫ぐらいなら殺せそうな英子の視線を、しかしアキラは真っ向から受けとめ睨み返している。
 英子は張られた頬を押さえていた手を離した。案の定、顎から眉の上までが真っ赤になり、軽く空気を入れたように腫れ上がっていた。
 英子は右手を開くと、アキラの首めがけて咽喉輪をつきこんだ。
「ぐっ」
 と咽喉を締め付けられてうめくアキラだが、その顔はいささかも怯まない。
120P.T ◆3QNEGIp2Uc :04/01/13 23:45 ID:6138FMaK
 アキラの咽喉を閉める指に渾身の力を込めながら、英子はぞっとするほど低い声で言った。
「後悔させてあげるわ」
 その声色に含まれた『真剣味』に、まわりの2−D生徒たちも思わず体を震わせた。
「英子……目立つ傷はやばいよ……」
 おそるおそる、裕奈を押さえているビビが言う。
 英子はゆっくりとビビの方を振りかえると、パッとアキラの首を押さえていた手を離した。アキラは何度か咳き込む。その首すじには、みみず腫れにも似た、五本の赤いすじがくっきりとついていた。
「そうね……大丈夫、私は冷静よ。私は冷静」
 と自分に言い聞かせるように言って、見る者の背筋を凍らせる微笑を浮かべる英子。すでに火山のような怒りの表情は消えた。しかしその皮膚の下には、まるで凍り付いた鉄の仮面があるようだ。
 英子は顎に手を当てると、ゆっくりと、小さな円を描くように歩きながら言った。
「つまり外から見てわかるものではなく……医者にかかるほど重大なものでもなく……本人がそれを言い出すこともできない……何より苦痛を伴うもの……となれば、これしかないわね」
 英子はそこですっとかがむと、30センチほどあるまっすぐな木の枝を拾った。
 そしてその棒を、指揮棒のように何度か空中で振ると、びっとアキラの方に向けた。
「裸にして足を開かせて」
 英子の指示と共に、アキラを押さえつけていた十人近くの生徒たちが、よってたかってアキラの服を剥ぎにかかった。
 ネクタイが乱暴にほどかれ、Yシャツのボタンが強引に引っ張られてはじけとび、スカートが無慈悲に落とされ、白い飾り気の無いブラがむしりとられた。
 パンツは四方からぐいぐいと無理に引っ張られたためにゴムが音を立ててはじけとび、無惨な布の切れ端となって地面にうち捨てられた。
 そして先ほど裕奈がされたように、二人に片足ずつ抱え上げられ、性器はもちろん菊の門まで思いきり露出される、屈辱的なポーズをとらされた。
 さすがのアキラも頬を紅潮させるが、もはや覚悟は決めているらしく、悲鳴もあげなければ暴れることもしない。ただ唇を噛んで、木の枝を片手で弄ぶ英子をじっとねめつけているのみだ。
 アキラのスタイルは、スレンダー揃いの四人の中では一番成熟度が高かった。
121P.T ◆3QNEGIp2Uc :04/01/13 23:46 ID:6138FMaK
 モデルのような長身で、ラインを殺す競泳用の水着から解放されたバストはそこそこの大きさがある。下の毛のほうも生え揃っており、さすがに英子も、アキラだけは『お子ちゃま』と言い辛いものがあった。アキラより体型で劣る者が何人か2−Dにいたからだ。
 しかし今、英子の目的は、もはや相手をからかうという当初のものから逸脱している。
 英子はアキラに近付くと、水泳で鍛えられたそのふとももを何度か枝で叩く。
 そしてニヤリと薄く笑うと、枝の先端をアキラの割れ目の真ん中にあてがい、言った。
「誰かに初めての相手を聞かれることがあったら、正直に『木の枝です』と答えなさいね」
 英子の意図を察して、アキラの表情に一瞬、恐怖がよぎった。しかしすぐに歯を食いしばってこれからくる痛みをこらえようとする。気丈なアキラも、思わず顔を背けた。
「しぃ、顔をこっちに向けさせなさい。一生の思い出になるんだからちゃんと自分の目でロストバージンの瞬間を見なさいよ」
 アキラの後ろのあたりにいたしぃが、抵抗するアキラの頭を両手で抱えるように掴み、無理矢理自分の股間を見せ付けた。
 英子の持つ枝の先端が、アキラの中へと、ずぶりと入った。
「やめてぇぇぇぇぇぇぇ!!!」
 悲鳴じみた叫びが、後ろからあがった。
 予想外の方向からの声に、思わず英子の動きが止まる。後ろを振り向けば、未だ二人の生徒に捕まったままの裕奈が、下半身裸のまま叫んでいた。
「やめてよ! アキラにそんなひどいことしないでっ! なんでもするからそんなことするのはやめてっ!」
 一息に言い終えて、裕奈は二三度大きく呼吸し、そのあとも浅い呼吸を続けた。
 顔色は青ざめるのを通り越して白くなり、全身が震えているが、彼女は抗議の声をあげずにはいられなかった。
 亜子とまき絵を逃がすために、アキラが冷静さを失わずに行動したのを見て、またアキラがアキラ自身に加えられる暴力に挫けないのを見て、親友のために何かを行わなければいけないという気持ちが、彼女の中の恐怖を上回ったのだ。
 今や般若と化した英子の怒りの矛先が、自分に向かうことも省みずに。
 アキラは無言で、裕奈を見た。裕奈も、英子の表情をうかがいたくなる気持ちを押し殺してアキラの顔を見ている。
122P.T ◆3QNEGIp2Uc :04/01/13 23:46 ID:6138FMaK
 一方英子は、アキラの股間に突き刺さった枝をちらりと見た。
 まだ一センチ入ったか、入らないかといたところで、とうてい処女膜を傷つけるところまでは達しない。
 英子は裕奈の抗議など無視してこのままつき入れてやりたい衝動にかられてもいたが、その一方で、この状況を利用できないだろうか、という考えも浮かんでいた。
 ややあって、英子は裕奈とアキラの顔を交互に見たあと、ゆっくりと作り笑顔を浮かべた。
「あらあら……見つめあっちゃって、二人はそうとうな親友同士のようね。それじゃあ二人の友情に免じて、この子を大人にしてあげるのは止めてあげましょう」
 そう言って、枝を引きぬいた。
 裕奈は明かにほっと息をついたが、アキラの方は緊張した表情を崩さない。英子のこれまでの言動からして、何か代わりの抑圧をくわえてくることは明白だったからだ。
 果たしてアキラの想像通り、英子は「ただし」と言った。
「せっかくだから、二人の友情がどれくらい深いのか見せてもらいましょう。ビビ、その子、上半身も裸にしちゃいなさい」
 裕奈は気を抜いた瞬間をつかれて、瞬く間に全裸にされてしまった。
 英子はくいくいっと指で裕奈を押さえているビビたちを招き寄せ、アキラと裕奈を相対させた。
 二人の全裸の美少女は、これから起こることに対する不安と、お互いに裸体を見せ合う羞恥に、視線を合わせられずにいた。
 英子はそんな二人を見て満足そうに口元を吊り上げて、言った。
「あんたたち、女同士で抱き合いなさい。それでキスでもなんでもして……まあ方法はあんたたちに任せるけど……とにかく相手をイかせなさい」
 アキラも裕奈も、ぽかんとして英子の顔を見つめた。何を指示されたか、すぐにはわからなかったからだ。
 しかしすぐにその意味を理解し、顔を真っ赤にした。二人とも抗議をしようとしたが、英子は枝をつきつけてそれを制す。
「ちなみに、イかせられなかったら、罰を与えるわ。この枝で大人にしてあげるの……あらこれはご褒美かしらね。まあどっちでもいいけど」
 裕奈は首を締められたように息の詰まる音を立てて黙った。アキラは拳を握り締め、固い決意の宿る瞳で英子を睨んでいる。
123P.T ◆3QNEGIp2Uc :04/01/13 23:47 ID:6138FMaK
 英子は枝でアキラの方を指してつけくわえた。
「ちなみに、これ重要だからよく聞いて。『罰は本人ではなく友達に対して行われる』。わかる? つまりあなたが」
 とアキラの顔を枝で指し
「相手をイかせるのに失敗したり、あるいは反抗したら、こっちの子が」
 と今度は裕奈の顔を指し
「この枝で処女を奪われるってわけ。逆も同じ。わかった?」
 これまで終始、大きな感情を表さなかったアキラが、はじめて激しい狼狽を浮かべた。
 ペナルティが自分にふりかかるのだったら、単に自分が我慢すればいいだけのこと。すでにさきほどから、もはや貞操は無いものと覚悟していた。
 しかし英子はそれを見越していたのだ。
 アキラは全身をぶるぶると震わせながら、短く
「卑劣な」
 と言った。
 英子はその言葉に魔物じみた笑顔で応えると、言う。
「これから体を自由にしてあげるけど……友達が大事だったら逃げようなんて考えないことね」
 英子がさっと手をあげると、それにあわせてアキラと裕奈を捕えていたいくつもの手がぱっと離れた。
 その上、二人同時に背中を強く押され、図らずもぶつかるようにして抱き合う形になってしまう。
 二人は、思わずお互いに見つめあった。一〇センチと離れていない、相手の吐息を感じられるほどの至近距離。
 裕奈もアキラも、とまどいと悲しみのこもった相手の目の中に、同じ顔をした自分を見た。
「あ、言い忘れたけど時間制限あるから。いつまでとは言わないけど時間稼ぎしないようにね」
 英子の冷たい嘲笑を含んだ声が、アキラの背中に吹きつけられる。
 アキラは意を決した。ぐずぐずしていると、英子がどんないいがかりをつけてくるかわからない。
「裕奈、ごめん」
 そう言うと、裕奈の背中に手を回し、目をつむって裕奈に口づけた。
 裕奈はその柔らかい肢体を硬直させたが、すぐに同じようにアキラの背中に手を回し、キスを受け入れた。
 二人とも、ファーストキスだった。
124P.T ◆3QNEGIp2Uc :04/01/13 23:48 ID:6138FMaK
「おー、見せ付けるねー!」
「ひゅー、本当は友情じゃなくて愛情だったのかなー?」
 2−Dの生徒たちの無情なはやしたてる声に、裕奈の閉じた目から涙がこぼれ落ちる。アキラの体も、羞恥と屈辱にぶるぶると震えていた。
 同性とのキスは、ふざけてまき絵あたりとやったこともある裕奈だし、アキラもそういう光景を笑って見ていたこともある。
 しかしそれはあくまで挨拶の延長、一瞬だけ頬に唇をくっつけてすぐ離すもので、同じ女子を相手に唇をこんなに長い間触れさせるのは二人ともかなり抵抗があった。
 それでも、女の子の唇は驚くほど柔らかくしっとりとして、その感触は不快どころか病みつきになるものがあった。
 裸で抱き合っているため、相手のすべすべとした肌と体温が直接伝わってきて、それが禁じられた官能に徐々に火を入れようとする。
 ただキスしているだけではもちろん駄目なので、アキラは左手は裕奈の背中に回したまま、右手をおずおずと裕奈の股間に手を伸ばす。
 薄い繁みをなぞると、裕奈の体がびくりと震えた。
 一方裕奈の方も、片手でアキラを抱いたまま、もう片方の手でアキラのふとももの内側に触れ、そこからなぞりあげるようにして割れ目に指をあてがった。
 二人して、おそるおそる相手の花弁をなぞる。とても顔を見て、見られていることなどできないのでうつむき、目を閉じて愛撫をする。
 目を閉じる分、他の感覚に神経が集中してしまう。
 相手の吐息が大きく聞こえる。女性特有の甘い体臭が鼻をくすぐる。指先に触れる秘所の体温、滑らかさ、毛の生え具合、風呂で洗う時やベッドの中で密かに慰める時に自分のものを触るが、それとは微妙に違うことまでよくわかってしまう。
 しかし、このような腫れ物をさわるような大人しい撫でかたでは、羞恥こそつのるものの一向に興奮させることはできない。
 英子の友情を逆手に取る卑怯な脅しを甘受する二人は、さらに積極的な行為を親友に行わなければならない。
 アキラは人差し指を、第一関節まで裕奈の中に押し込んだ。裕奈は人差し指と中指で、アキラの淫核を探り当てた。
125P.T ◆3QNEGIp2Uc :04/01/13 23:48 ID:6138FMaK
「うっ」
「あっ」
 これまでと一段上の刺激に、同時に声をあげる。それに耐えながら、アキラと裕奈は今までより強く、それでも遠慮を残しながら、指を動かす。
 アキラは裕奈の内側の、ごく浅い部分を探り、裕奈はアキラの小さな突起をいじる。
 こんな衆人環視の中、とても高まることなどできないと思っていたが、他人に、それもよく見知った同性の友人に敏感な場所を触られるという異常な事態がかえって性感を増幅させているようだ。
「普段どんなオナニーをしているかよくわかるわね」
 英子がアキラ達の羞恥心を煽ろうと意地悪な口調で言い、まさにそれが図に当たってしまい、いやいやと首を振る裕奈、肩を震わせてうつむくアキラ。
 しかしそれでも指の動きを止めるわけにはいかないという悪夢のような状況。
 荒くなる息が恥ずかしくて歯を食いしばってそれを悟られないようにするが、全身が紅潮するのは隠せないし、結局は強くなる一方の吐息も口元から漏れてしまう。
 そっと目を開くと、自分が愛撫し、自分を愛撫する親友は頬を赤らめ、伏目がちにこちらを見ている。
 二人は高まる官能の赴くまま、磁石の両極が引き合うように再びキスをする。
 先ほどのような、強制されたぎこちなさはなく、ごく自然で情熱のこもった口付けだった。どちらからともなく舌を出し、空中で軽く絡め、音のしない程度に静かに舌同士をこすりあわせた。
「やだあ、本物のレズ同士みたい」
「案外そうかもよ」
「それじゃあたしたち、同性愛のヘンタイが楽しんでるのを見せつけられてるの? それじゃこっちが罰受けてるようなものね!」
 クスクスと嘲りを含んだ笑い声があがった。
 2−D生徒たちのしのび笑いが背中から胸に突き刺さる。
 いっそのこと、この行為に没頭しよう。屈辱感や、羞恥心を忘れるくらいに。
 期せずして、アキラも裕奈も同じことを思ったようだ。
 口付けは一層情熱的になり、相手の性器を撫でまわす指の動きは一層激しくなった。
126P.T ◆3QNEGIp2Uc :04/01/13 23:49 ID:6138FMaK
 奥の方から、こんな状況にも関わらず感じていることを示す、熱い蜜が溢れ出す。
 それぞれ相手の背中に回した腕に力がこもり、鎖骨のすぐ下から下腹部までがぴったりとくっつき、乳房が押し付けられあって柔軟に潰れている。
 はっはっと、まるで走ってきた犬のような激しい呼吸音をもはや隠そうともせず、女性同士ということも、ここが屋外であるということも、大勢に囲まれ好奇と嘲笑の視線で見られていることも忘れたかのように、激しく裕奈とアキラは睦みあった。
 2−Dの生徒たちの言う通り、それは本当に同性愛者同士が愛し合っているかのようであった。
 しかし二人の指や舌の動きが激しくなるに連れて、とめどなく涙をこぼし、絶望的な表情を浮かべているのを見れば、彼女たちの心に深いひびが入り続けているのがわかる。
「っふうっ!」
「あ、ああっ!」
 唾液の泡を吹きこぼしながら、アキラと裕奈の唇が離れる。
 測ったように同時に二人はつま先だちになり、お互いを抱く腕にぐっと力がこもった。
 そして突然、動力が切れたように、二人は膝から崩れ落ちた。
 抱き合ったまま、お互いに体重を預けあい、支えあうようにして地面に膝をつく。荒く息をつきながら、相手の肩に顎を乗せあうアキラと裕奈の瞳は、焦点が合わずガラス玉のように何も映していない。
 英子は地面に落ちて砂のついている裕奈たちの制服を拾うと、ぐったりと放心している二人に向かって投げ付けた。
「ほら、さっさと服を着てそこをどきなさい」
 正直言ってまだ責めたりない気もするが、顔を張られた痛みもだいぶ引いてきたし、これ以上時間をかけると本来の「コートを奪う」という目的が意味をなさなくなってしまう。英子はそう考えたのだ。
 のろのろと、スローモーションをかけたように服を着るアキラと裕奈。
127P.T ◆3QNEGIp2Uc :04/01/13 23:50 ID:6138FMaK
 パンツは二人とも破かれてしまっているので、その残骸をポケットに収め、ノーパンのままスカートを履く羽目になった。
 お互いに高め合う行為に没頭していた分、まだ現実に戻ってこれない。
 それとも、辛過ぎる現実に戻ってきたくない、というのが正しいのだろうか。
 普段の何倍も時間をかけて服を着終えたアキラはふらふらと立ち上がったが、裕奈は着終えても未だ地にへたりこんだままだ。
 業を煮やした英子は裕奈の襟首を引っ掴み、ずるずると引きずっていく。
「ほら、どいたどいた」
 とそこに、はるか向こう側から何やら小さな男の子が駆けてきた。手をわたわたと大きく振りながら、叫んでいる。
「コラ───、君たち待ちなさ───い」
 その聞き覚えのある声に、アキラは我に返る。
「ネギ坊主!」
 まき絵たちが呼んできてくれたのだろうが、あまりにも遅過ぎた。
 やはり子ども先生では……と、英子に抗議しようとして逆におもちゃにされるネギを見て、アキラは首を振った。
 

   第五話 終わり
128P.T ◆3QNEGIp2Uc :04/01/13 23:51 ID:6138FMaK
次回予告!
ドッチボール対決で見事勝利したネギたち。ところがその後、ネギのボールの威力に英子がネギをスカウトに来た! もし、そのスカウトが英子の罠だったら……? 乞うご期待!


というわけで途中風邪などアクシデントもありつつようやく完成。心配かけて申し訳ない。
むー、鬼畜系はラストがうまく原作通りに収束せん……。まだまだ未熟だなあ。
129P.T ◆3QNEGIp2Uc :04/01/13 23:55 ID:6138FMaK
あ、そうだ、感想感想。

>座薬氏
女子寮編完結乙&おめ。
俺も書き手だからわかりますが、SSはオリジナル要素を入れれば入れるほど難しくなります。
俺のこのシリーズなんか、導入とオチを原作に肩車してもらってるんで実は簡単なのです。
広げた大風呂敷を畳み、アンチにもめげず、数々の困難を乗り越えてよくぞ長編を一区切りつけました。
継続は力であることを見せつけられました。
まだまだ話は続くようですが、これからもご活躍をお祈り申し上げます。
130名無しさん@ピンキー:04/01/14 00:03 ID:+0+inq0o
>>110-128
まずは乙。
しかし、なんつーかムリに鬼畜系にせんでも・・・とおもた。
鬼畜系が好き嫌いとかじゃなくて、なんつーか余裕が無いと言うか。
どうせならレズシーンをもっとねちっこく・・・w
131名無しさん@ピンキー:04/01/14 06:36 ID:sr2KJQRp
復活おめ!
そしてぐーっじょーぶ!
派手な集団レイープとまではいきませんでしたが(最近のきちくのけいこうからして・・・。)
これはこれで良かったでつ!
興奮した!
でした。
とにかく病み上がり投下乙〜!
132名無しさん@ピンキー:04/01/14 22:18 ID:DbaI/J/h
個人的な感想なのですが鬼畜系に持っていくと原作からどうも離れてしまって
なんかハアハアできないような感じがします・・・。
ほんとに個人的な感想ですいませんでした。
でも乙っした。
133名無しさん@ピンキー:04/01/14 23:54 ID:d+7NpD4U
前スレの、沙羅綺麗さんのSS続編マダー
134名無しさん@ピンキー:04/01/15 00:55 ID:V3abbald

        ☆ チン  〃  ∧_∧   / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
          ヽ ___\(\・∀・)< もはや何でもいいけど SSまだー?
             \_/⊂ ⊂_)_ \_______
           / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄/|
        |  ̄  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄:| :|
        |           .|/
135名無しさん@ピンキー:04/01/15 01:42 ID:yIRqxcBN
あ、もう書き込める?

第5話乙。
個人的には、ネギにお仕置きされる(しかもネギは無自覚に)方が
すっきり終わると思うのですが。
136名無しさん@ピンキー:04/01/15 05:54 ID:aBu/LxQz
本屋ちゃん萌え
137名無しさん@ピンキー:04/01/15 11:58 ID:WBd9gHQA
138名無しさん@ピンキー:04/01/15 22:24 ID:o5crbRT4
本屋の能力は、羞恥プレイに使えるな。
139名無しさん@ピンキー:04/01/15 23:38 ID:wWMLcTkU
いいんちょのSSの続きはまだなんですかね。(^^;

いや、別に急かしている訳ではありません。念のため。

ただ、ちと近況を報告してもらえると安心できますので。w
140紗羅綺麗:04/01/16 00:50 ID:hc7cvZOe
>133さん
すみません、一度書き上げたのですが、鬼畜な気がして全ボツにしました。
その後、ホノボノオチを書いたら、やっぱし前の方がいいような気がして書き直してます・・・。

今週末をめざしてがんばってます・・・。買ったばかりの単行本4巻も読まずに(W

ちなみに今、ネギ君の亀頭をウエットティッシュで清掃中です。

141名無しさん@ピンキー:04/01/16 01:56 ID:Ro7nfSC3
小学生に亀頭責めとはまたコアでつな。
142名無しさん@ピンキー:04/01/16 02:43 ID:jma9np4Q
やはりネギきゅんがネギま!の真ヒロインであるのは間違いないようだ
143名無しさん@ピンキー:04/01/16 17:26 ID:6Gxf8Z48
144名無しさん@ピンキー:04/01/16 18:51 ID:yPnOp1pq
>>143は、事前にソースチェックを掛けてみるとこんなんが出てくるね。
質の悪いブラクラのつもりなんだろう。
<scri
Bun=new Array('1074246376>>クポッ!>e93442>クポポポポポポポポポポ>!
(中略)
クポポポポポポポポポポ>0','1074243341>>クポッ!>e93442>クポポポポポポポポポポ>
0','');parent.f1.Chat(Bun,'1074246376','237.4','1<クポッ!<>>0');</script>
145( ゚ ゝ゚) ◆M2TLe2H2No :04/01/16 22:17 ID:/q9/ld1T
>>139
遅れております・・・大変もうしわけないです・・・・。
ここんとこ仕事で全くの手付かず・・・。今日じつに10日ぶりにPC起動しました。
なんとか土日には!!!
>>P.T ◆3QNEGIp2Uc様
キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!!!
流石でつ。
146名無しさん@ピンキー:04/01/17 00:17 ID:nyAHOqov
俺も鬼畜なのはちょっと・・・。
前に連載誌でやってたキャラ人気投票の、上位3人の女の子みんなカワイイ!(・∀・)
新体操のコと本屋ちゃんは純粋に好みなんだけど・・・。
あすかのパンチラシーンを見ると、あの下半身を舐めまわしたくなる。
つか上半身も、もう全身を。
肌スベスベ(してそう)だし、ピチピチ(してそう)だし・・・。
あーウマそ。(それぞれのキャラのファンの方スマソ)
147名無しさん@ピンキー:04/01/17 00:52 ID:3l/90Slu
鬼畜ダメか?P.T 氏のがダメなら今考えてるの発禁ものだわw
ここ続いたせいもあるのでしょうかね〜

やはり甘々が今求められてるのか?
148名無しさん@ピンキー:04/01/17 01:10 ID:5zemz3az
>>146
別にかまわんが、『あすか』ではなく『アスナ』ね。
149俺もラブラブの方が好きだけど:04/01/17 03:16 ID:CBt3mWi7
>>146
漢字で書くと「明日菜」,,って便乗してまで書き込むことじゃ無いか。(でも書く俺)
150名無しさん@ピンキー:04/01/17 07:07 ID:t0bbEOXN
鬼畜全然オッケー(*゚∀゚)=3
151名無しさん@ピンキー:04/01/17 09:37 ID:O/9rTbFn
鬼畜がダメなんじゃなくてP.T 氏のifに求めていたものが「原作から一歩だけ踏み出した」、
その一歩の幅の解釈の差なんじゃないかなとか思ったり。

つうか読み直してみたらもろ純愛じゃないかと。英子優しいし。
改めてご馳走様ですた(;´Д`)ハァハァ


というか、鬼畜っていうのはもっと、こう(ry
152P.T:04/01/17 16:48 ID:9FG1Ihk7
漫画喫茶で書いてるのでトリップ無いです。
ちょっとパソコンがトラブりまして、一週間ほど書き込みどころか見ることすらできない状態になってしまいました。
待っている方、すいません。

あー、それにしても第五話あんまり評判よくないなー。鬼畜もちゃんと書けるようにならないと……。

>>130
別に無理したわけじゃないでつ。でもねちっこさが足りないというのは同意。
今後の課題。
153名無しさん@ピンキー:04/01/17 22:45 ID:wqjF7S6Q
俺なんて読ませてもらえればなんでもよいよ(;´Д`)ハァハァ
154名無しさん@ピンキー:04/01/17 23:50 ID:DdO2IFdK
(・A・)イクナイ
155座薬 ◆lQS9gmV2XM :04/01/18 00:24 ID:vUAoB3nn
【搾精当番】早乙女ハルナ・オーヴァーヒート
基本的にネタです
156名無しさん@ピンキー:04/01/18 00:26 ID:Iub5NmFE
俺も読ませてもらえるなら鬼畜系も全然問題ないっす。
ネギま!らしさが失われるような作品はNGだと思うけど、第5話も作品の世界観はしっかりとしていると思うので俺的にはOKでつ。

>>147
鬼畜でもOKっすよ。つか、もっと色々な方の作品読みたいので是非投下してくだちい。
「そして前置きもなく、ネギ先生、本日の搾精当番はこのパルこと早乙女ハルナがお相手をいたしますので、覚悟してくださいね」
 まるで呪われた村を舞台にした推理小説によく出てくる、古来の伝説を盲信する婆さんのような笑みを浮かべる早乙女ハルナは、眼鏡をキラリと光らせながらどこか邪悪なオーラを纏いつつネギに近づいていった。
「は、はい、よろしくお願いしますハルナさん――――って言いますかその、二つぐらい質問してよろしいでしょうか?」
「三つでもかまいませんよ」
 ネギを見て、ハルナはにっこりと微笑んだ。
「まず最初に、どうして僕はこんな風に縛られて拘束されているのでしょうか? これではまるで、僕が何か罪を犯して拘束されているみたいですよ?」
 ネギは椅子に座らされていて、上からロープでぐるぐる巻きにされている。ぐるぐる巻きごっこなど勿論していない。その厳重に巻かれたロープからは、ネギを絶対に逃がさないとする絶対的な意志があからさまに感じられた。
「それは愚問というものですねネギ先生。先生の罪とはあまりに可愛いことに他なりません。先生はその事実にお気付きではないというのですかっ! ショタで天才で先生で紳士だなんて、そんなに数多くの属性を持ちながら、ああ、なんてもったいないっ!」
「は、はあ……すいません」
 意味不明なことを真面目な顔で謳うハルナを見ながら、ネギは背筋に寒いものを感じつつとりあえず肯いた。
「えと、もう一つの質問です。彼女たちは、一体………?」
「気にしないで下さい。モブのようなものですから」
「え……ボブ?」
 ハルナの背後には女子の集団がワンセット、ネギをまるでアイドルでも見るような視線で眺めているのだった。
 集団は全体的に呼吸が激しく、目はぎらぎら輝いている。興奮しているためか、それとも集団が過密すぎて酸欠なのか、顔もかなり赤いように思われる。
 一言で表現すると、怖い。
 集団はネギの心の奥底までも見透かすような澄んだ瞳を持っているのだが、どうやら余計なフィルターが設置されているらしい。
そのフィルターを通して観察されるネギは、果たして彼女たちの中でどれくらい歪んでいるのか。
 とにかく、虫眼鏡が日光を集めるが如く彼女たちの意識はネギに集中し、よくでもない像を成しているのだと、かなりの高確率で考えられる。
 それともギャグではなく本気で、ネギのハートを焦がすつもりなのかもしれない。
(こ、この人たちは……悪魔に操られているのかもしれない!)
 集団に気圧され、そんなことをネギは考えてしまう。
「じゃあみんな、やっちゃえ―――!」
 ハルナの一声で少女たちが背景から溶け出して、ネギに向けて殺到してきた。
「う、うわあああああっ、や、止めてぇ―――」
 少女たちの無数の手がネギの肉体に纏わりついてきた。ネギのおへそや首、髪の毛や頬、お尻や太もも、陰部以外をマッサージされるように撫ぜまわされる。
 敵に密集し殺害する蜜蜂の群れのように、少女たちはネギを隙間なく包み込んだ。その中からネギの苦しそうな声が聞こえてくる。
「あ、悪魔よ、去れぇ!…………………あ、ああっ、悪魔払いの呪文が効かない! あっ、う、あっ、あうぅ………お姉ちゃん、助けてぇ………!」
 自分の周囲で渦巻く「はあはあ」という無数の荒い息を感じながら、ネギは夢も叶わぬまま無念の死を覚悟した。
「ピィィィィィ――――! はいそこまで」
 ハルナが審判のように笛を吹くと、集団はさっとネギから離れて、背景に戻っていった。
「ふぅ、ふぅ、ふぅ……」
 気持ちを落ち付かせたネギは、驚くべき現象に遭遇した。
「そ、そんな、服が全部脱がされてる!? 椅子に縛られたままどうやって!」
 なんと、ネギは椅子に縛られたまま、全ての衣服を剥ぎ取られてしまっていたのだ。その場にいるのは最早教師ではなく、全裸で椅子に縛り付けられた一人の幼い少年だった。
「ど、どうやってこんな……、まさか、ハルナさんは武装解除が使えるのですか!?」
「全ては彼女たちの、少年への無限の愛が為せる技です」
 なんとも言い難い不気味な返答に、ネギは言葉に詰まった。
「では先生、搾精を始めましょう」
 そしてハルナがついに動いた。ハルナはスカートを脱いでブラウスのボタンを全て外していき、そして大きなブラをゆっくりと取り除いた。
 唖然となるネギの目の前でハルナは半裸になっていく。柔らかな大きい胸を露出し、淡いピンクのパンツを見せ、その上から前が全開のブラウスを纏うという異様な格好になって近づいてくる。
「ハルナさん、な、何をするんですかっ!?」
 ハルナは目を細めてネギの顔を見続けながら、そのままゆっくりと裸のネギに覆い被さっていった。
 そしてネギの上に座り、ネギが縛られている背もたれに腕を回し、そのまま身体をぴたりと密着させた。ハルナの息が、ネギの前髪を微かに揺らす。
「うぅ……は、ハルナさん―――」
 一つの椅子に、全裸の少年と、半裸の少女が向かい合って座るという、奇妙な光景が部屋の中央に完成した。
 ネギはハルナから漂ってくる甘い香りを吸い込みながら、自分にかかってくる少女の重さを感じ、顔を赤くしながら苦しげにうめいた。
「どうしたんですか先生?」
 見下ろしてくるハルナの、眼鏡の奥の意地悪な瞳が、ネギの顔を映し込む。
 ハルナは、少し左を向いているネギの小さなペニスに股間を降ろし、その豊かな胸をネギの身体に押し付け、自身の温かさで裸のネギを包み込んでいた。
「ハルナさん、ち、ちゃんとその、こんなことをしていないで、搾精当番を―――」
「あら先生、この可愛いおちんちんを勃たせる方法に、特にルールはなかったと記憶していますよ? 試験管に入れて提出する精液には制限がいくつかありますが……」
 とても残念そうにハルナはそう言うと、ネギの上から降りてそのまましゃがみこんだ。そして愛用のペンに馴染んだ利き手で、ネギのペニスをぎゅっと掴む。
 温かいネギのペニスの体温が、ハルナの手の平に伝わってきた。
「ひゃう!?」
「あれぇ、ネギ先生、もう先走り汁出まくってるじゃないですか」
 ハルナの手の平で、ネギのペニスは堂々とその存在感を誇示していた。
 ペニスは十分過ぎるほど勃起して亀頭は張り詰めており、溢れ出した透明な先走り汁が、ハルナの細い指をねちゃねちゃと汚している。
「もしかして、服を脱がされる時に、誰かにおちんちん触られましたか? ん? でも、私が座る前に見た時は普通だったし」
 ハルナが自分の下着を確認すると、淡いピンクの布地にねっとりと、ネギの先走り汁らしき染みができていた。
「―――もしかして先生ったら、直接触られてもないのに、私が抱きついただけで、こんな調子なのですか?」
「………そ、それは」
「だったら、風呂場とかでみんなの玩具にされている時とかも、嫌がりながら湯船に先走り汁を撒き散らしていたわけですね?」
「え、う!? そ、そんなことは、だ、断じてありません!」
 ネギは顔を真っ赤にして、首をぶるぶると横に振る。その様子を見れば、動揺しているのは明かである。
「ふふふ、怪しいですねぇ」
「ほ、本当に違うんで…うあああっ! あっ、うっ、う、あぁ! は、ハルナさ…待って、あ、あっ!」
 ハルナはネギの先走り汁をローションの代わりにして、そのまま亀頭に広げた。左手でペニスの根元を掴み、そのてらてらと光る亀頭を右の手の平に収める。
 そして、そのまま亀頭で手の平に字を書いているように、濡れた亀頭の表面を満遍なく捏ねまわし始める。
「あっ、ああぁっ、ちょっと、い、痛、うっ、う、うぅ、もっと、や、優しく、ふうっ……!」
 ハルナの手の平と、ネギの亀頭の間から、泡だった粘液が音と共に溢れてくる。
 その摩擦が生み出す痛みとむず痒い快感に、ネギのペニスはどんどん膨れ上がり、その大きさを増していく。
 ネギの精神の動揺を現しているように、縛り付けられた椅子がガタガタと揺れた。
「ごめんなさいネギ先生ぇ、でも女の子の全員が全員、優しくしてくれるとは限りませんよ」
 ハルナが亀頭をゆっくりと解放すると、手の平からはネバネバと先走り汁が糸を引いていた。
 文句の付けようがない程に勃起したペニスを聳えさせながら、ネギは責めから解放された安堵の表情を見せる。しかしペニスは再び、ハルナに捕まってしまった。
「ネギ先生、英国紳士を称するからには、乱れないで下さいね」
「うっ、あっ、あああっ、うっふうぅ―――」
 ハルナはネギのそそり立つペニスを掴むと、今度は力強くしごき始めた。
 ハルナの手が激しく上下に動く度に、張りつめたペニスの先端から先走り汁が流れ落ちる。
 まさにペニスから精を搾り取るような強烈な責めに、ネギは悶えて情けない声を上げた。
「は、ハルナさん、僕、もう、出ちゃいますぅ―――」
「まだまだ早いですよ」
 ハルナはしごくのを止めると、人指し指の指紋を亀頭にプリントするように押し付けた。そして、まるで磨くように、集中的に、その部分だけをごしごし擦る。
「ふぐぅ、あ゛ぁ! あ゛、あっ!」
 ペニス全体に広がっていた快感の波が、一気に亀頭の一ヶ所に集中し、ネギは痙攣するようにびくびく震えて暴れた。
 しかし縛られた縄が肌に食い込むだけで、責めから逃れることは叶わない。
 するとハルナは、今度は手をペニスから離して、ペニスが少し小さくなるまで待ち始めた。縛られてネギは自分でしごけず、ペニスは少しずつ縮み始める。
 そしてまた、ハルナはねちねちと責めを再開した。
「うっ、ふぅ、うあ゛……あ゛ぁ、ああっ!」
 ハルナはネギをイかさないように、責めと休憩を繰り返していた。
 ペニスに精液が満ち満ちて発射寸前になる度に責めが中断し、そのまま鎮まってしまう。
 ネギの中で、1まで進んで止まるカウントダウンが何回も繰り返されていた。
 時間がどれくらい経過したのかも分からなくなるほど、射精できない心地良い苦しみが、ネギの精神を蝕んでいった。

「あっ、はっ……ふあああぁ―――ま、また、イけないぃ……ふあ、ああぁ・・……ん」
「ふふっふ―――ネギ先生ったら取り乱しちゃって情けない。それそれ」
 悶絶するネギを無視して、ハルナはネギのペニスを弄び続けた。元の倍以上に大きくなったペニスが苦しそうに震えるのを見て笑いながら、カウパー塗れの手を動かしていく。
「ふあ、あ! うあぁ……は、ハルナさん、もう、もう出させてくださいっ!」
「んー、仕方ないですね。それぇぇ―――」
 ハルナの手が、ネギのペニスを連続でしごき始めた。今度は途中で止まったりはしない、ネギを絶頂へ導いていく動きだった。
「あ、ああ―――――っ!」
 ネギのペニスから白い精液が、凄まじい圧力で噴き出した。それはハルナにもべちゃべちゃと降り注ぎ、その顔を白く汚してしまう。
 ハルナの眼鏡や黒い髪、頬や鼻、唇から牡の欲望が滴り落ちた。
「うわあ、すごいですね」
 ハルナは冷静に試験管にネギの精を集め、眼鏡についた白い粘液を専用の布で拭い、唇周辺の精液をぺろりと舐めながら微笑んだ。そして頭を下げる。
「ありがとうございました! ネギ先生!」
 それに続くように、背後の少女の集団も頭を下げる。
「ありがとうございました!」
「え、え?」
 訳が分からないネギのロープを、ハルナが優しく解いていく。
「実は今度描く漫画で、小さいお姫様が椅子に縛られて、ちょっとエッチな拷問を受けるシーンがあるんですよ」
 照れくさそうに、ハルナは頭を掻いた。
「それで、搾精当番がタイミングよく当たったので、ネギ先生にモデルになってもらったんです。ちなみに彼女たちは漫研のメンバーです」
 「どうも〜」と声を揃えて、集団が照れたように頭を掻いた。
「……………あのー、三つ目の質問、いいんですよね?」
「どうぞ?」
 ネギはもう、どう言っていいのか分からなかったが、とりあえず気になった質問をしてみる。
「どうして僕が、お姫様の代わりになるのでしょうか……? だって、僕、男の子だし……」
「えぇ……それは、その―――」
 ハルナは困った顔をして、少し考え込んで言った
「自覚してないなら、多分、分かってはもらえないかと―――すいません」
 「うんうん」と、背後の集団も、ハルナの発言を肯定するように首を縦に振る。
「そんなぁ……僕、訳が分からないです」
「知らなくていい事も、この世には存在しているのです」
 ハルナはどこか適当にそう言った。
 そして満面の笑みでネギの顔を見て、深く頭を下げて上げ、最後に一言。


「お付き合い下さいありがとうございました。パルの次回作にご期待ください―――」



【搾精当番】早乙女ハルナ・オーヴァーヒート  了
165座薬 ◆lQS9gmV2XM :04/01/18 00:46 ID:vUAoB3nn
以上、今回はネタでした

>>P.T ◆3QNEGIp2Uc 氏
亜子たんがクローズアップされなかったのが残念ですが、御馳走様でした
嬉しいお言葉(>>129)、ありがとうございます

次回は亜子たんメインの長編の続き―――
話は横に少し逸れましたが、当初のバッドエンド路線に戻る予定です
ではまた
166座薬 ◆lQS9gmV2XM :04/01/18 00:48 ID:vUAoB3nn
書き忘れ

刹那スレでアンケートをとっていたお方へ
お待ちしてます
167名無しさん@ピンキー:04/01/18 00:58 ID:NBzoKyDy
…うーん。

鬼畜はあまり得意じゃないが、P.T氏の作品は割と普通に読めた。
が、座薬氏のは何を見ても違和感がぬぐえない…
その理由はやはり、キャラクターが原作とかけ離れてるからなんだろうな。

P.T氏が原作の雰囲気を損なわず、独自の味を加えてる感じなのに対し、
座薬氏は自分好みの味を押し付けてる感じだ。
好みの人にはいいかもしれないが、ネギまのエロパロを求めてる人に
出す料理じゃないのでは?

座薬氏は本当にネギまのエロパロを書きたいのかな。
作品に対する愛が感じられない。
168名無しさん@ピンキー:04/01/18 02:26 ID:hLUa3Ril
>>167

>キャラクターが原作とかけ離れてるから
>ネギまのエロパロを求めてる人

ここらへん、主観によるところが大きいから、具体的に示さないと、
ただの独り言で終わっちゃうよ。
169名無しさん@ピンキー:04/01/18 02:44 ID:uhGiXmgo
嫌いならスルーしてください、って座薬が自分で言ってるじゃないか
170名無しさん@ピンキー:04/01/18 03:03 ID:Am4YAOMR
>>166
アンケートってスパッツがどうこうとかのやつ?
171名無しさん@ピンキー:04/01/18 03:11 ID:Am4YAOMR
>>170
あ、こっちの凌辱SSのことか。
http://comic.2ch.net/test/read.cgi/csaloon/1068309617/260
172名無しさん@ピンキー:04/01/18 09:38 ID:9i4Jr80N
マリみてエロパロスレにもいっぱいいるが、
なんというかこう、読ませてもらってるのに文句しかつけない人が・・・
嫌なら座薬をNGワードに入れろ
2chブラウザ使ってないなんてまさか言わないだろうな?
173名無しさん@ピンキー:04/01/18 10:01 ID:AqXcOdTI
>>嫌いならスルーしてください

これ、卑怯なんじゃない?
要するに批判するなって意味だよね。
批判されるのが怖いなら、SSなんか書くべきじゃない。
174名無しさん@ピンキー:04/01/18 10:25 ID:JDzMMMN6
改善を促す批判はともかく、単にコテに粘着してるだけってのも居るしねえ。
それにここは批評スレじゃなくてエロパロスレやん。
読んでてもカケラも楽しくならない講評だのが飛び交うより、書き手が気持ちよく
エロパロを投下しまくる環境を維持する方が有意義に思うな。

それに、嫌いならスルー汁って吐くのも、批判されたくないなら書くなって言うのも、
指し示すベクトル的には同レベルやで?

後はその結果スレの雰囲気が良くなるかギスギスするか、SSが投下されなくなるかの
どれが住人的に嬉しいかだな。
175名無しさん@ピンキー:04/01/18 12:57 ID:cCNzt2R6
>>167 などは、そういう見方もあるんだなぁ
って感じで、微笑ましい方だと思うけど。
176名無しさん@ピンキー:04/01/18 14:31 ID:jj6lAvdI
座薬氏GJ!パル…倒錯してるなぁ…w

だがそれがいい(AA略)
177名無しさん@ピンキー:04/01/18 14:34 ID:H6M0a4C/
>>173
単なる、読み手への配慮だと思うが・・・
178名無しさん@ピンキー:04/01/18 14:46 ID:Xct8Hscc
>>173
あなたみたいに、あら探ししては一々噛みついて批判する方が居るから
スルーしてくれって書かざるを得なくなったんですよ。
179名無しさん@ピンキー:04/01/18 16:25 ID:BkQ55HCi
>>178
で、そういう奴に限って、大抵名無しで作品を提供するわけでもない、と…(w
180名無しさん@ピンキー:04/01/18 16:53 ID:d/GVD8Cb
>>168
「嫌ならスルー」を否定する気はないけど、座薬氏の作品への感想としては>>167に同感。
今回のパル編の場合、ステロタイプな「メガネの同人少女」という役柄にパルを無理矢理当てはめてるように見えた。
例えば、原作のパルはネギ相手にもタメ口利いてるじゃない? 投稿前に修正可能なレベルの問題だと思う。

もちろん投稿者諸氏の意欲的な姿勢には敬意を表してるし感謝してる。
だからこそ、ツッコミや批評も聞いてもらえる余地があってほしい。
181名無しさん@ピンキー:04/01/18 17:08 ID:JDzMMMN6
要は書き口調、リアルで言えば口の利き方に気を付ければ問題は無いのじゃないかな?
例えば、

てめぇの描くキャラは原作と全然違うじゃねーか。ネギまのエロパロとして認められないから出すな!

と言うのと、

少し原作のキャラからすると違和感が多いですね。何がしかの理由付けをするなり、もっと
すんなり受け入れられるような刷り合わせが出来ればもっとハァハァ出来るのですが。

といった揉み手下手の提言では大分雰囲気変わってくるし。
わざわざギスギスさせたいならともかく、これって凄く些細で簡単な気配りだと思うけどな。
182座薬 ◆lQS9gmV2XM :04/01/18 17:54 ID:mJzYwShc
┃ ― ―)  >>171

うん、それ
俺もそのアンケート答えたの
楽しみにしてるんだけど、それ以後の動きがないんだよね

┃ ― ―)  >>180

口調に関しては投下直後に、萌え統でも指摘されました(汗)
行為中のハルナは、お姫様を苛める敵役の演技をしています
終った後のハルナは、集団の代表として謝辞を言ってるわけだから敬語っぽくしました

描写不足だったのは確かなので、次からは気をつけます
読んでくれた方、ありがとうございました




183名無しさん@ピンキー:04/01/18 21:43 ID:bn7LfaCY
まあNGワードも使えない餓鬼は来るなってことで
184名無しさん@ピンキー:04/01/18 22:22 ID:lKrH21/e
>>148
どもです
他の作品のキャラのこと考えてたら間違いました(汗
それでも平仮名で入力してましたが(´Д`;
185名無しさん@ピンキー:04/01/18 22:30 ID:jl3NCCsy
某モナーRPGより抜粋


呪いの書

四つの仮面、即ち
   アヒャの仮面
   ジエンの仮面
   マメの仮面
   ウマーの仮面。
四つ揃う時、災いは再び蘇る。

名の意を知れば死が汝を導く
恐れるな、逃げずに立ち向かえ


これを織り交ぜて書いてくれる職人ネ申の出現気盆。
186名無しさん@ピンキー:04/01/18 22:35 ID:hLUa3Ril
>>180

>ツッコミや批評も聞いてもらえる余地があってほしい

自分もそう思います。っていうか、具体的に指摘してあげれば、投稿者の皆さんも
聞く耳を持ってくれるだろう、という趣旨で>>168を書いたのですけどね。
自分も一応SS書きの端くれですし。

ALNや2chの萌えスレ見てればわかるけど、時々呼称が違うシーンがあるだけで、
過敏に反応するような読者が多いんですよね、ネギま!って。自分なんかは、読者
モードの時は、作者もあれだけ大勢のキャラを動かさなきゃならないのでたまには
そういう事もあるだろ、ぐらいにしか思わないんですが、SS書きモードになった途端、
「うわ、どっちを使えばいいんだ?」って思いっきり悩んだりします。
187名無しさん@ピンキー:04/01/19 00:10 ID:T8ncgJAH
何か変な雰囲気…

けど、座薬氏の作品については>>167の意見にいくらか同意。
>>自分好みの味を押し付けてる感じ
これは言いすぎだけど、少しは当てはまるかも…

座薬氏の作品が違和感を感じるのは、
作品全体が冗長気味だからなじゃないかな。
例えば今回のやつだと、悪魔祓いうんぬんの下りは
数行で終わらせるか、なくても良かったと思います。

冗長な部分が多いほど、原作から離れる部分も多くなってしまうわけで…
あくまで一意見ですけど、座薬氏は一度2、3レスで終わるくらいの
短編書いてみたらどうでしょう?
188座薬 ◆lQS9gmV2XM :04/01/19 01:22 ID:8WfmLwvA
うーん、まあ読んでくれる方あってのSSです
試しにやってみます>短編
189夜の話 ◆lQS9gmV2XM :04/01/19 01:25 ID:8WfmLwvA
 暗闇の中に一人の少女が立っていた。
「亜子、大丈夫か?」
「えっ!? あ、なんやアキラかぁ。びっくりさせやんといてよぉ、もう」
 背後から声をかけられた亜子は、アキラの姿を確認して一瞬だけ戸惑ったような顔をしたが、それを打ち消すように微笑んでみせた。
 しかしその笑顔は、いつもの亜子とは明らかに違っていた。
 それはまるで散りかけた花が、最後の花弁を残して風に耐えているような、触れば壊れてしまいそうな必死な笑顔である。
「な、なんか用なん? ウチ、今はちょっと……」
 笑顔が崩れかけたのか、亜子はアキラに背を向けて黙ってしまう。その背中は小さい。
 何か亜子にとって辛い事があったのだろう。アキラはそれを確信した。
 アキラの前にいるこの少女は優しいが、気が弱くて傷つきやすい。
 そして友人に心配をかけまいと、悩みなどを相談しないで自分の中に押さえ込んでしまう。
「………」
 背を向ける亜子と動かないアキラ、両者の間には夜よりも静かな沈黙が存在していた。
「……ウチ、用事を思い出したから」
「亜子!」
 走り去ろうとする亜子が、アキラの声でぴたりと止まる。
「迷惑ならもう何も言わないけれど……私だけじゃなくて、まき絵や裕奈も心配してる。だから!」
 アキラの言葉が、途中で止まる。
 亜子は顔をくしゃくしゃにして涙を流し、倒れるようにアキラに抱き付いてきた。
「うう……ひっく、ひっく、あ………アキラぁ……ウチ、ひっく、先輩に……うぅ、ひっく」
「……とりあえず、部屋に戻ろう。な?」
 亜子の重みをその身で受け止めながら、アキラは優しく亜子に呟いた。
「あ、アキラ……」
「ん、何だ?」
 亜子は怯えているような声で、ゆっくりとアキラの耳に自分の言葉を伝えた。


 ………キスしても、ええかな?
190夜の話 ◆lQS9gmV2XM :04/01/19 01:29 ID:8WfmLwvA
 アキラは驚いたような顔で亜子を見た。
「変なこと言ってごめん……でも、なんか、アキラと話してたら………キスしたくなって……」
 亜子に好きな先輩がいたことはアキラも知っていた。
 亜子とその先輩に何があったのかは分からないが、確かなことはその亜子が、傷ついた瞳を潤ませてアキラを見ていることだった。
 亜子が自分に何を期待しているのか、自分はそれに応えられるのか―――
 アキラは自問しながらも、そのまま何も言わずに首を縦に振った。
「ありがとう……」
 亜子はそう言うと目を閉じて、背伸びをしてアキラを待った。
 アキラは亜子の小さな唇に、そのまま自分の唇を重ね合わせた。
「んっ…んんっ………う、うむ、ぅ、っ………」
 亜子の舌がアキラを求めて絡み付いてくる。アキラはそれに応えながら、亜子の身体をしっかりと抱き締めた。
 そして亜子はアキラの身体を抱き締め返して、言葉ではないアキラのメッセージにも答えた。
 舌を擦り合わせて唾液を啜る、甘く、苦い行為が続いた。
 深夜の闇黒の中、二人の少女はお互いを温め合い、貪り合い、通じ合う。
 目を逸らせば闇に溶けて見えなくなってしまいそうな、儚い光景がそこにあった。
「さあ、亜子」
「………うん」
 アキラに連れられて、亜子はゆっくりと歩き出した。
 そして本当に何も見えなくなった。
 そしてそのまま朝になる。



 誰にも語られることなく、夜だけが知っている、ささやかな話―――
191座薬 ◆lQS9gmV2XM :04/01/19 01:31 ID:8WfmLwvA
前半は昔、萌え統スレでリクを受けて書いたものを書き直しました
後半は書き加えました

ではまた
192名無しさん@ピンキー:04/01/19 14:42 ID:eAZ84Z1H
イイヨイイヨー
193名無しさん@ピンキー:04/01/19 16:54 ID:vh+itIb9
乙です

194名無しさん@ピンキー:04/01/19 23:57 ID:u5wLG7h0
>>172
NG機能ってあまり使ってないから思いつかなかった
Thx
195名無しさん@ピンキー:04/01/20 00:02 ID:sIAsnOVS
で、早速やってみるとあぼーんだらけ (゚∀゚)~°アヒャヒャ
196紗羅綺麗:04/01/20 11:00 ID:MU7IdxTD
continuation of 前スレ

「今、ここでオナニーしてみせたら・・・。大好きなこども先生の包茎チンポ、あなたに剥かせてあげてもよくってよ」
「!」
英子の言葉に、あやかは硬直した。
それと同時に。英子の取り巻きの手によって、縛られていたあやかの右手だけが、拘束を解かれる。
あやかは震える右手を、ゆっくりと下半身に持っていった。
ひ、人前で自分の大事な所を触って、気持ち良くなるなんて・・・。
でも、でも、ネギ先生のおちんちんを、剥くためですわ!
目的も、手段も。異様な状況下に置かれ、あやかは混乱していた。
頭の中で、世界がグルングルン回る。
お、お、オマンコをいじる・・・ネギ先生の・・・おチンポを剥くため・・・。
悪夢の中にいるかのように。何も考えられなくなったあやかが、スカートの中に右手を入れようとした、その瞬間・・・。
「お嬢様のオナニーショーだわ!」
「育ちのいいお嬢さんは、どんな自慰をなさるのかしら」
周囲ではやし立てる声がして、あやかはビクッ、と我に帰った。
わ、私、一体何をしようとしていたの!?
それを見て、英子はニヤリと笑った。
「ざ〜んねん。時間切れ」
あやかがハッ、と顔をあげると・・・。涙目のネギくんを後ろから抱きしめてる英子が、両手をその股間にあてがいながら、勝ち誇るように言った。
「という訳で・・・。こども先生の皮かむりチンポは、私が剥いちゃいます」
197紗羅綺麗:04/01/20 11:01 ID:MU7IdxTD
英子の言葉に、ネギくんは恐怖した。
「やめてください!やめてぇ!」
後ろから、英子の両手でチンポを握られ、ネギくんが身をよじらせようとした瞬間。
アサガオのツボミのようなネギくんの包茎チンポの先端に、英子の人さし指が突き刺さった。
そのまま、指先で包皮の中をジュボジュボとかき回され、ネギくんは悶絶した。
「い、痛い!痛いですぅ!」
「暴れると、カッターナイフで包茎手術するわよ!」
英子の一喝に。ジタバタしていたネギくんはビクン、と動きを止めた。
「せっかく包茎チンポをオトナにしてあげるって言ってるんでしょう?」
ツツー、と後ろからネギくんの首筋に唇を這わせると、耳元で英子は囁いた。
「さぁ、『ボクのオチンチンの皮を剥いてください』、ってキチンとお願いしなさい」
「そ、そんな!」
口ごたえしようとしたネギくんの包皮をつまみ、英子はギリギリとねじりあげた。
「はぅう!」
「ほうら、素直にお願いしないと・・・とっても痛い剥き方で、チンポの皮を剥くわよ」
ペニスの先が、ズキン、ズキンと痛むのをこらえながら・・・。
ネギくんは、涙声で、恥辱の懇願を始める。
「ボクの・・・うぅ・・・だ、だらしない皮かむりチンポを・・・」
顔面蒼白なあやかの前で。ネギくんは涙声で言った。
「ひっく・・・・や、やさしく、剥いてくださぁい・・・」
後ろからチュッ、とネギくんの頬にキスすると、英子は優しく囁いた。
「はい、よく言えました」
198紗羅綺麗:04/01/20 11:02 ID:MU7IdxTD
あらためて、両手で優しくチンポをつまむと。
震えるネギくんの目の前で。英子はゆっくりと、皮を剥いていく。
むにゅっ、と皮がめくれ、その中に隠されていた亀頭が顔を出した。
「は〜い。生まれてから、ずっと隠れていた亀さん、こんにちわ〜」
英子が茶化すように言うと。周囲の女生徒たちが殺到して、ネギくんの股間を覗き込んだ。
「わっ、わっ、ホントに亀の形してる。可愛い〜」
「先が二つに割れてるよ。オシッコはここから出るのかな?」
恥かしさに、ネギくんは死んでしまいそうだった。
その間にも、英子は皮を引きずり下ろし、ついに・・・。
カリ首の一番太い部分まで剥けた皮は、引き裂けんばかりに押し広げられ、張り詰めた。
「い、痛い!痛い!痛いですぅ!」
「先生、暴れると皮が切れちゃいますよ」
脅しに近い英子の言葉に。ネギくんが取れる行動はひとつだった。
「くすん・・・・。英子さぁん・・・。お願いです・・・。」
それは、涙目で哀願すること。
プライドも何もかも捨て、ただひたすら・・・・。
「優しくして・・・痛くしないでくださぁい・・・」
まるで生まれたての赤ん坊のように。
自分に100%屈服しているネギくんと、その前で青い顔をしているあやかを見比べながら、英子は心の中で喝采を叫んだ。
勝った!
この生意気な雪広あやかに・・・・。私は今、勝利の瞬間を見せ付けている!
199紗羅綺麗:04/01/20 11:04 ID:MU7IdxTD
武者震いだろうか?体が奮えるのを押さえながら。
英子はゆっくりと、ネギくんの包皮を剥き下ろして行く。
カリ首まで達した皮は、限界までミチミチミチ・・・と張り詰めた。
ネギくんが恐怖に目を見開く。
「ダメ、ダメですぅ!もうコレ以上は剥けませぇん!」
その絶叫を聞きながら。英子は軽いめまいにも似た、エクスタシーを感じていた。
そのまま、包皮を摘んでいる指を一気に引き降ろす。
「い、痛い!」
ネギくんが泣き声を上げるのと同時に。
ビッ!と包皮が切り裂けたかと思う痛みが走った。
だが、皮は無事にカリ首を通過し。完全に剥け、亀頭が露出していた。
それと同時に、むっ、とした臭気が鼻をつく。
カリのあたりには、ネギくんが生まれた時から蓄積された恥垢が、ビッシリとこびり付いていた。
はぁ、はぁと荒い息をつくネギくんの股間を覗き込み、英子は微笑んだ。
「先生、これでオトナちんぽになれたね」
そう言うと、英子は包皮を握っていた手を放した。
根元まで剥かれた包皮は、弾力で元に戻ろうとしたが・・・。
カリ首の一番太い所で引っかかってしまい、亀頭までは戻れない。
生まれて初めて完全露出したネギくんの陰茎には、外気さえも耐えられない刺激だった。
ヒンヤリとした空気に触れ、亀頭の粘膜がビリビリと痺れるように痛む。
「戻して!お願い、ボクのおちんちん、元に戻してくださぁい!」
パニックを起こして泣き叫ぶネギくんの哀願を聞き流し、英子は意地悪く言った。
「先生、せっかく剥けたんですから、おちんちんをキレイキレイしましょうねー」
200紗羅綺麗:04/01/20 11:04 ID:MU7IdxTD
そう言うと、英子は女生徒の一人が差し出したウエットティッシュを受け取った。
「や、やめてぇ・・・」
剥きたての陰茎に、英子がピタッ、とウエットティッシュをあてがった瞬間。
ネギくんは恐怖した。
「はぅ!」
ヒンヤリした感触と、粘膜を直接触られる痛みに、ネギくんは思わず身をすくめる。
「やめて・・・やめてくださぁい・・・」
「先生。キレイにしないと、女の子に嫌われますよ」
ネギくんは、ムダと知りつつも、目の前で震えているあやかに懇願した。
「いいんちょさぁん・・・助けてくださぁい・・・」
すでに抗議の声をあげる気力もなくしたあやかは。
愛するネギくんに助けを求められても、手も足も出せない状況に身もだえするだけだった。
「覚悟はいいかしら?」
英子はニヤリ、と笑うと・・・。
剥きたての恥垢まみれの陰茎を、ゴシゴシゴシ!と一気にシゴきたてた。
「うわぁあああ!」
「せ、先生!先生!」
もう、あやかの絶叫さえも耳に入らない。
まるで消しゴムのカスのように。悶絶するネギくんのチンポから恥垢がボロボロと剥がれ落ち、きれいなピンク色の地肌が現れた。
英子の指は、根元から恥垢をこそぎ落としながら、少しづつチンポの先端に向かっていく。
「さて・・・ここが一番汚いわねー」
英子は、指で輪っかを作り、カリ首をその中にはめた。
201紗羅綺麗:04/01/20 11:07 ID:MU7IdxTD
男性の一番敏感な性感帯を。
ウエットティッシュ越しとはいえ、爪を立て、英子は一気に恥垢をこそぎ落とした。
「ひぎぃいいい!」
英子の指先がグルングルンとカリ首の周囲を回転するたび、ネゴくんの体が痙攣する。
「ふにゃぁあぁ・・・」
ついにネギくんは脱力し、英子の体に寄りかかった。
英子は、何かに取り付かれたかのように。一心不乱にネギくんのカリ首を擦りたてていく。
「はい、次は亀さんですよー」
英子は恥垢で真っ黒に汚れたウエットティッシュを取り代えると・・・。
ティッシュをあてた掌で、亀頭を包みこむようにして、ゴリゴリゴリッ!とこねくり廻した。
「あ、あ、あぁあああん!」
亀頭を乱暴に擦られ・・・ネギくんの体に、痛みとは別の感覚が芽生えた。
「あらぁ?拭いても拭いても、キレイにならないわねぇ・・・」
ネギくんの変化に気付いた英子は。
ティッシュをどけると、鈴口から漏れ出てくる先走り液を、指先で掬い上げた。
「何かしら・・・。このネバネバ・・・。先生、もしかして、感じてるの?」
ガマン汁にまみれた指をネギくんの顔の前に持っていき、糸を引かせる。
真っ赤にした顔でうつむき、無言のままのネギくんを見て、英子は勝ち誇ったように笑った。
「さて、おとなチンポになったし、キレイキレイもしたし・・・」
つやつやのピンク色になったチンポを指でなぞりながら。
英子は、あやかに見せ付けるかのように言った。
「いよいよ、こども先生の童貞を・・・いただくとしますか」

to be continued
202名無しさん@ピンキー:04/01/20 12:28 ID:dkfZMhHA
乙!
んで、クギミーはまだでしか?
203名無しさん@ピンキー:04/01/21 00:03 ID:JHB2fpWs
ネゴくんって誰だよ(w
204名無しさん@ピンキー:04/01/21 00:34 ID:zslGaB3P
刹那の紙型からできたネギくんのコピーの一人
卓越した交渉術で、いつのまにやら女の子の唇を奪う
205名無しさん@ピンキー:04/01/21 00:43 ID:FQUVKOHa
イッタタタ
ちんぽ剥き物はこっちの陰茎が痛くなる

でも乙
206名無しさん@ピンキー:04/01/21 01:20 ID:EtuyLaSq
>紗羅綺麗様
 待っておりましたョー。エロ万歳。
 がんばれいいんちょ! ネギを助けられるのは、君しか、君しかー!
 基本的にはラヴラヴ好きだがネギといいんちょ一緒に調教されたりしたらとドキドキ。
207名無しさん@ピンキー:04/01/21 02:51 ID:2PoDZUqc
>>196
乙。混乱してる様がいいんちょらしくてワラタ。
208紗羅綺麗:04/01/21 23:09 ID:hP4Fgvxo
continuation of 201

「いよいよ子供先生の童貞を、いただくとしますか」
そう言うと英子は、ネギくんを押し倒した。
拘束されているあやかの足元に顔が来る様な形で、ネギくんは仰向けにされる。
英子はスカートを履いたまま、ショーツを脱いだ。
ファサ、と傍らに投げ捨てられたショーツの股間の部分が、愛液で染みを作っていた。
そのまま、ネギくんの下半身に馬乗りになる。
・・・ネギ先生の童貞が、この女に奪われる・・・・。
もう、怒鳴る気力もないあやかは・・・。
すがるように、涙声で呟いた。
「お願い・・・止めて・・・」
ビンビンにそそり立ったネギくんのチンポを右手で掴むと。
英子は左手で、自分の秘唇をパックリと開いた。
「じゃぁ、童貞こども先生、いただきまーす」
ヌラァ、と開いた膣壁の粘膜が、ネギくんには自分に食いつく怪物の口に見えた。
「あわ、あわわわわ・・・はぅううう・・・」
そのまま、英子はゆっくりと腰を下ろして行く。
あやかも・・・。そして英子の取り巻きたちも。その光景を、固唾を飲んで見守っていた。
震える亀頭の先が、膣の入り口に触れた瞬間・・・。
「あっ!」
電気のような快感が、チンポの先から下半身に走り、ネギくんは思わず声をあげた。
「どう?先生、キモチいい?」
英子の膣口から垂れた愛液が、ダラァ、とネギくんのチンポに滴り落ちる。
「ダ、ダメですぅ・・・」
英子はそのまま、亀頭を自分の恥かしい割れ目に擦りつける。
「はぅう!」
「ほうら、この中に入りたいんでしょ?」
209紗羅綺麗:04/01/21 23:10 ID:hP4Fgvxo
チンポが引きちぎられそうな快楽をこらえ、ねぎくんはあやかを見た。
あやかは泣きはらした目で・・・。すがるようにネギくんを見ている。
ダ、ダメです!
いいんちょさんを悲しませないためにも、ボクは快楽に身をゆだねてはなりません!
必死に気力を振り絞り、ネギくんは言った。
「い、入れたくなんか、ありません!英子さん、もっと自分を大事にしてくださぁい・・・」
自分のマンコにネギチンポを擦りつけていた腕を止め、英子は微笑んだ。
「さすが先生、エラいのね・・・でも・・・」
英子は一気に腰を落とし、ネギくんのチンポをズブッ、と膣深くまでくわえこんだ。
「コレはレイプだから、あんたの意思は関係ないの!」
「!」
ぬるん、ネギくんのチンポが膣の奥深くまで侵入する。
「あ、あ、あ・・・・」
粘膜に包まれた気持ちよさと温かさに。ネギくんは目を見開いたまま、全身をケイレンさせた。
「どう?初めての女体の味は・・・」
子宮口近くまでペニスを差し込んだ快感に眉をひそめながら。
英子は放心状態のネギくんの頬を両手で挟み、上から覗き込んだ。
「ウフフ。この先、こども先生が何人の女と交わろうと、最初は私のもの」
ゆっくりと腰を動かしながら。英子は顔をあげ、あやかを見ながら言った。
「彼は一生、セックスするたびに、最初の私の事を思い出すのよ・・・」
「あ、あ、あ・・・」
いちばん大事な物を、奪われた。
あやかは両目と口を大きく開いたまま、涙を流すだけだった。
勝ち誇ったようにニヤリ、と笑うと、英子は騎乗位の姿勢で、ゆっくりと腰を動かした。
「はぅっ!」
放心状態だったネギくんは、ペニスを膣の肉ヒダにしごき立てられる感触に、我に返った。
210紗羅綺麗:04/01/21 23:10 ID:hP4Fgvxo
「ふ、ふぇえええん、いいんちょさぁん・・・」
一心不乱に腰を振り続ける英子の下で。
ネギくんは、拘束されているあやかの顔を見上げ、泣きながら言った。
「無理やりされてるのに、気持ちいいですぅ・・・。ごめんなさい・・・ごめんなさぁい・・・」
「ネギ先生・・・」
英子はネギくんのチンポを咥え込んでいる膣に、ギュウッ、と力をこめ、ゆっくりと腰をあげた。
締め付けられているチンポがキュウッ、としごきたてられながら抜けていき、ネギくんはうめいた。
カリの部分が外に出たあたりで・・・。英子は再び、一気に腰を下ろす。
「はうっ!」
物凄い膣圧を加えたピストン運動に、体をくねらせるネギくんを見下ろしながら・・・英子は荒い息の下で言った。
「あら、先生、もう出ちゃうんですか?」
下半身でネギくんとつながったまま、英子はネギくんの眼前に顔を寄せ、妖しく囁いた。
「中に出されたら・・・。私、赤ちゃんできちゃうかもね〜」
その言葉にハッ、と顔をあげるあやかとは対照的に・・・。
ネギくんは英子の言っている意味がわからず、ポカンとした。
「どうする?先生。子供なのに子供ができちゃうよ」
そう言うと英子は、ネギくんと繋がっている腰をグラインドさせた。
「うぁっ!」
肉ヒダにしごかれ、うめくネギくんに英子は言い放つ。
「この国では、男性は女性からDNA鑑定を要請されたら拒否できないし、結果が出たら認知しなきゃいけないんですよ」
ようやく意味が飲み込めてきたネギくんは、顔を青ざめさせた。
「つまり、赤ちゃんが出来たら・・・先生の一生は、もう私のもの!」
あわわ、そんな事になったら・・・。
パートナー探しどころじゃないですぅ!
211紗羅綺麗:04/01/21 23:11 ID:hP4Fgvxo
「先生・・・。私を孕ませて、責任とってくださいね」
「や、やめてぇ!」
今まで快感に飲み込まれていたネギくんは、必死に暴れ出した。
「お願いですぅ!中で出させないでくださぁい!」
「ダ・メ。中でたっぷり出して、私を妊娠させて♪」
まるで、8本の足で獲物を絡め取る蜘蛛のように・・・。
ネギくんを押さえ込むように抱きしめ、英子は腰を振り続けた。
「責任とって、私に一生を捧げてくださいね」
「やだぁ!許してぇ!赤ちゃんできちゃうぅ!」
ネギくんの鳴き声と、ジュボッ、ジュボッと性器結合の卑猥な音が響く中、あやかは叫んだ。
「ネギ先生が好きでもないクセに!狂ってますわ!」
黒髪を振り乱し、汗を光らせた英子は・・・。そんなあやかを一瞥して、ニヤリと笑った。
「で、出る・・・出ちゃいますぅう!」
ネギくんは、射精しないよう、歯を食いしばって耐えていたが・・・。
ついに限界が訪れ、泣きながらうめいた。
「お願いです、外に、外に出させてくださぁい・・・」
返事の代わりに・・・。英子は、グッ、と両足をネギくんの下半身に絡める。
ネギくんは、泣きながら、あやかの顔を見上げた。
「い、いいんちょさぁん・・・。助けてぇ・・・」
「ネギ先生・・・」
「ボク、まだ父親になりたくないですぅ・・・」
わずか十数センチの場所で。
自分に助けを求め、泣き叫ぶネギくんに、何もしてやれない己の無力さに、あやかは打ちひしがれた。
「ごめんなさい・・・。ネギ先生・・・」
ネギくんの顔にポトッ、と涙を落とし、あやかは呟いた。
「ガマンしないで・・・。お出しになってください・・・」
「い、いいんちょさぁん・・・」
212紗羅綺麗:04/01/21 23:12 ID:hP4Fgvxo
その瞬間。
自分の絶頂も近付いた英子が、ギュウッ、と膣穴に力をこめ、ネギくんのチンポを締めつけた。
「あ!ぁ!あ!出る!出ちゃう!だめぇ!」
英子の中で、ネギくんのチンポが膨れ上がったかと思うと・・・。
ビュワッ、ビュワッ!
まるで子宮を撃ち抜くかのような勢いで。ネギくんは一気に射精した。
「はうっ!」
英子はネギくんの上で弓なりに体をのけぞらせ、絶頂に達した。
「あっ、今、精液が、勢いよく、子宮口に当たってる・・・」
恍惚とした表情で。英子は途切れ途切れに言葉を発する。
「受精しちゃう・・・。私、こども先生の赤ちゃん、受精しちゃう・・・」
絶頂の余韻に浸る英子の下で。
ネギくんはいつまでも、さめざめと泣き続けた。

「ウフフ。ごちそうさま」
満足した英子が、膣からネギくんのチンポを抜くと・・・。
物凄い量の白濁液が、ゴボッ、と溢れ出した。
「これだけ中に出されたら、絶対妊娠してるねー」
拘束を解かれたあやかも、糸が切れたマリオネットのように、その場に突っ伏す。
「こども先生、数ヵ月後に母子手帳持ってくから、責任取ってねー」
「お嬢さんも、英子のお古チンポで良かったら好きなだけどうぞ!」
ボロきれのように、打ちひしがれたネギくんとあやかに嬌声を浴びせ。英子とその取り巻きは夕闇せまる屋上から去っていった。
213紗羅綺麗:04/01/21 23:13 ID:hP4Fgvxo
「うっ・・・うっ・・・うぅ・・・」
終わる事のないネギくんの泣き声に、あやかが顔を上げ・・・・。
「ネギ先生・・・」
何を言ったらいいかわからないが・・・。とにかく声をかけた瞬間・・・。
「ムヒョー!女性上位で搾り取られるとは、兄貴、いい思いしましたなー!」
どこからかピョン、とネギくんの上に飛び乗ったカモ君に、あやかは硬直した。
「エ、エ、エロネズミが喋ってますわーーーー!」
「おっといけねぇ、興奮のあまり兄貴のザーメンみたいに飛び出しちまった・・・。この姐さんの記憶は後で兄貴に消しともらうとして・・・」
「カ、カモくぅん!」
ネギくんは、カモ君をぎゅっ、と抱きしめ、ワンワン泣き出した。
「カモ君!ボク、子供なのにパパになっちゃいますぅ!」
「へ?何を言ってるんですか?兄貴」
ポカン、とした顔でカモくんは言った。
「兄貴は、大人になるまで間違いの無いように、姉さんに“種無しの魔法”をかけられたじゃないですか!」
「へ?」
今度は、ネギくんがポカン、とする番だった。
「女の子だらけの学校に行くから、万が一にでも生徒を孕ましたりする事のないように・・・。男だったら妊娠の心配がなければ、ヤリまくっちまいますけどね!姉さんも女だから、そこまでは考えなかったようですな!」
「何だかよくわかりませんが・・・じゃぁ、あの忌々しいクソ年増が、ネギ先生の子を妊娠する事はありえないのですね!」
会話に割り込んだあやかが、ギュッ、とカモ君の首を締め上げた。
「あ、姐さん、苦しいぃ!ホントですよ!将来、パートナーを見つけて姉さんの元に返って魔法をといてもらうまで、兄貴はいくら中出ししても女を孕ませられないんですぅ!」
安心したあやかの目から、じわぁ、と涙が出て来た。
「よかった・・・」
214紗羅綺麗:04/01/21 23:14 ID:hP4Fgvxo
「はわわわ・・・。日本に発つ前の日に、お姉ちゃんがボクのおちんちんをいじってたのは、そういう事だったんですか・・・」
ネギくんもホッ、と胸を撫で下ろした。
だが、あやかは、フッ、と顔を曇らせた。
「でも・・・ネギ先生の神聖なる童貞は、あの年増に奪われてしまいましたわ・・・」
「あ。それも大丈夫」
あやかに持ち上げられたまま、カモくんは言った。
「兄貴、とっくの昔に童貞捨ててるから」
「な、な、なんですってぇ・・・」
あやかはギリリりり・・・とカモ君の首を締め上げた。
「ひぃいい!苦しい!首しめないでぇ!」
泡を吹いて気絶するカモ君を持ったまま。
あやかはネギくんをキッ、と睨んだ。
ネギくんはSDになり、ポリポリ、と頭をかくと、あっけらかんと言った。
「いや、英子さんも、あやかさんも、ボクが童貞だと思い込んで盛り上がってましたから・・・。水を差したら悪いかな、と思いましてぇ・・・」
ゴゴゴゴゴゴ・・・とあやかの怒りのオーラが立ち上る。
「ひぃい!いいんちょさぁん、落ち着いてくださぁい!」
「搾ります!一滴も出なくなるまで搾り取ります!ネギ先生の最初になれないのなら・・・せめて最後になりますわ!」
「あっ!だめ!そこは・・・ひぃいい、指を入れないでくださぁい!」
すっかり夜の帳が下りた屋上に、二人の声がいつまでも響いていた。

Happy End
215名無しさん@ピンキー:04/01/21 23:41 ID:ClitN+72
>>214
(・∀・)イイ!(・∀・)イイ!(・∀・)イイ!
216名無しさん@ピンキー:04/01/22 01:47 ID:V+vxEXKZ
ショタマンセー!
217名無しさん@ピンキー:04/01/22 02:05 ID:ciINxrli
キ…(-_-)キ(_- )キ!(- )キッ!( )キタ( ゚)キタ!( ゚∀)キタ!!(゚∀゚)キタ━━!!
218名無しさん@ピンキー:04/01/22 06:19 ID:ICghNvhA
乙!
Gjっす
いいんちょとはやらないのね・・・。
数ヶ月しても腹んで無く悔しがる英子も見たかった・・オチで
219名無しさん@ピンキー:04/01/23 00:50 ID:3JNVMHFZ
すごくいいもの見せてもらいますた。
英子は実際にここまでヤりそうだが妊娠に対してなんという軽さ・・・
だがそこがイイ!!
大変ありがとうごさいました。
220名無しさん@ピンキー:04/01/23 02:05 ID:3QVHjsLn
うむ、イイ!!
やっぱ、判ってる人は判ってるなあ。
221名無しさん@ピンキー:04/01/23 23:41 ID:Vpi6QLcK
GJで乙です。

後エピローグとかでネギといいんちょとの甘いエチをキボン。
222名無しさん@ピンキー:04/01/24 00:44 ID:21SWUJlr
ネギの最初ってだれだ?
223名無しさん@ピンキー:04/01/24 04:16 ID:xhHinF6A
前は知らんが後ろは俺だ
224名無しさん@ピンキー:04/01/24 07:58 ID:j6aaDGLT
イイ! なんといってもHAPPY ENDなとこがイイ!
225名無しさん@ピンキー:04/01/24 23:26 ID:zKFM9Q9T
うむ、陵辱感もありながら原作の雰囲気を上手くつかってHAPPY ENDに持っていく所等GJ!
226P.T ◆3QNEGIp2Uc :04/01/25 00:42 ID:POHZ1L2D
パソコン直ったー。

ifネギま! 〜 一話一妄想 〜


第六話



 ドッチボール対決で見事勝利したネギたち。ところがその後、ネギのボールの威力に感心した英子がネギをスカウトに来たのだが……。

「先生をドッジ部にスカウトしたい」
 黒百合こと麻帆良ドッジ部の主要メンバーの言葉が、ネギの頭を何度もよぎる。
 ネギは今、麻帆良学園聖ウルスラ女子高等学校の校庭にいる。
 放課後ということですでに影は長く伸び、洋風の校舎は赤みがかって見える。しかし入口近くにある案内板がはっきりと読める程度には明るい。
 ネギは体育館の位置を何度も確かめると、きりっと口を結び、布に包んだ杖を握りしめて、歩き出した。
 広い校庭を横切る間、彼は昼間の出来事を思い出していた。
 黒百合との対決から次の日、英子、ビビ、しぃの三人が職員室にやってきた。
 さては昨日の仕返しをしにきたか、はたまたリベンジの申し込みかと身構えるネギに、英子たちは意外な台詞を口にした。
「先生をドッジ部にスカウトしたい」
 驚きながらも、もちろんネギは断った。
 理由としては、第一に、2−Aの面倒を見るだけでネギは手一杯であり、部活を行うような余裕はとてもないこと。
 第二に、あの時の投球はうっかり魔法を使ってしまったが、よく考えればそういう軽はずみな魔法の使い方は慎まなければならず、英子たちが期待しているような戦力にはならないこと。
 もちろんその理由は言わなかったが。
 ネギの返事を聞いた英子たちは残念そうに声のトーンを落とし、「それでは仕方ありません」と言った。
227P.T ◆3QNEGIp2Uc :04/01/25 00:44 ID:POHZ1L2D
 ネギがほっとしたのも束の間、英子は今度は口調を強めて言い募った。
 曰く、自分達は恥を忍んで先生に頼みに来た。断られるのは仕方ないかもしれないが、このままただ帰ったのでは面子が立たないし、仲間も納得しないだろう。せめて、黒百合のメンバーの前で、先生が直接断ってもらいたい。
先生の口から直に断りの言葉を聞けば、仲間たちも素直にあきらめるだろうし、先生が望めば2−Aの生徒たちとも仲良くする。もちろん自分たちが先生のところを訪ねるのが筋だが、大勢でぞろぞろと押しかけてはかえって迷惑になるだろう。
そこで申し訳ないが、先生の方からウルスラ女子高の方に来ていただきたい。黒百合のメンバーを集めて待っているから……。
 ネギも幼いとはいえ英国紳士としてのたしなみはあるつもりだ。彼女らの提案には情理がそろっているように聞こえた。
 また、「2−Aの生徒たちとも仲良くする」という部分が、彼の未熟であるが故に純粋な教師魂を刺激した。
 ネギは申し出を引き受けたのである。
 そして今、ネギはウルスラ女子高の体育館前にたどりついている。ここに黒百合のメンバーが揃っているはずだ。
 体育館は麻帆良中学のものよりいくらか大きい。まるでネギを威圧しているように見えるのは、夕方の薄暗さのせいか。
 ネギは多少気後れをしつつ、体育館の扉を開けた。
 広い体育館のほぼ真ん中に、十人前後の体操着姿の女子高生たち。先頭に英子が腕を組んで立っている。
 ネギはさりげなく体育館の中を見渡した。彼と彼女らの他に人影はいっさい見えず、ひどく寒々しく何やら不穏な空気さえ感じられた。思わず、布越しに杖を掴む手に力がこもる。
 中に入り、扉を閉める。ギギギっとやけに大きく音が響いた。
228P.T ◆3QNEGIp2Uc :04/01/25 00:45 ID:POHZ1L2D
 ネギはごくっとのどを鳴らすと、前に進み、英子に相対した。
 断りの辞を述べようとして、ふと気づく。
 英子たちを通じて自分が断ることはすでに伝わっているだろうに、黒百合の面々はあまり落ち込んでいるようには見えない。というか、むしろなにか期待に満ちた目をしている。
 この目はどこかで見たことがある、とネギは思った。
 極上の肉の塊を見た、飢えたオオカミのような目。いったいどこで……。
 ネギの脳裏に、いいんちょこと雪広あやかの顔が浮かんだ瞬間、ネギは何か本能的な危険を感じてぶるっと震えた。
 自分の体を抱きしめるようにして、目をきょときょととさせながら一歩あとずさった。
 その、怯えた小動物を思わせる仕草・表情を見た黒百合のメンバーは、いっせいに、溜息と共に言った。
「かーわーいーいーっ!!」
 哀れな子羊に襲いかかる野犬の群れのように、一斉にネギに向かって殺到する。
「え……うわーっ」
 叫んだあと、あまりの迫力に金縛り状態に陥ってしまうネギ。そこに容赦なく、半ば理性を失った女子高生の集団が襲いかかる。
「どうしてこんなに可愛いのーっ」
「もう我慢できないよー!」
「おそっちゃえおそっちゃえっ」
 口々に黄色い声をあげながら、喜色満面の女子高生達がネギの体を触りまくる。
 まるで巨大な触手生物のように、四方八方から伸びてくる手、手、手。
 必死で払いのけようとするネギ。しかし女子高生とはいえ、相手は実力派スポーツウーマンだ。年齢差もあり、一本の腕を押しのけるだけでも両手が必要だ。
 それどころか、ネギが今、押し返している手の持ち主は
「やーん、子供先生の手、やわらかーい」
 などと大喜びしている。
 その間にも、無数の手が好き放題ネギの体を這いまわる。
229P.T ◆3QNEGIp2Uc :04/01/25 00:46 ID:POHZ1L2D
 昨日明日菜に洗ってもらったサラサラの髪をすき、ぷにぷにと頬を突っついたり、さすったり、むにっとつまんだり。スーツの裾から襟から中に手を突っ込もうとする者や、大胆にもズボンの上から股間をまさぐる者まで。
 魔法を使えばなんとかなるだろうが、ネギは先ほどうかつに魔法は使わないようにしようと思ったばかりだ。
 別に乱暴をされているわけではないのだし……とネギが迷っている間にも、黒百合のメンバーはその名にふさわしいどす黒い欲望をエスカレートさせてゆく。
「もう、子供先生もっと触りたいのにスーツが邪魔!」
 と誰かが言うと、間髪入れず、ネギの首筋を愛撫していた英子が応える。
「じゃあ脱がしちゃおう」
 キラリと邪悪に瞳を光らせる。その光をまるで反射するように、次々と彼女のまわりの女子高生達は目に昏い欲望を灯らせた。
「さーんせーい」
「よーし、お姉さんベルト外しちゃうぞー」
「え……ちょ、ちょっと……」
 ネギに抗議する間も与えず、ネギですら魔法かと思うほど驚くべきスピードで脱がされてゆく。
 ネクタイガしゅるしゅると、ヘビがとぐろを巻く時のような音を立ててほどかれ、ベルトもほとんど抵抗を許されず外された。
 ベルトの拘束が緩むと同時に、別の手が素早くホックを外し、さらに別の手が平行してチャックを降ろす。一秒と間をあけずに、ズボンが引きずり下ろされた。
 集団技のスポーツ選手とあって、こんな時にまで抜群のチームワークを見せつける。
「あはっ、子供先生、ブリーフだ。かわいいね」
 と、誰かが欲望に塗れた声で言う。
 ブリーフに手をかける者がいたが、
「待って」
 すぐさまリーダーの英子から制止の声がかかった。
「そこは最後のお楽しみ。まずは下着姿を愛でてから……ね」
 となかなかマニアックな指示を飛ばすが、それが周りからすぐさま同意を得、まだネクタイを外されたまだけの上着を剥ぐのを優先する。
 何本もの手が、工場の機械のような完璧な連携で服のボタンを外す。
 ぐるんぐるんと、ネギの体を空中で横に回転させられ、その度にいったいどういうわけか上着が一枚ずつ脱がされていく。
230P.T ◆3QNEGIp2Uc :04/01/25 00:47 ID:POHZ1L2D
「はい、バンザーイ」
 とビビが言いながらネギの両手首を掴み、ネギから見て頭上の方向に引っ張りあげる。それと共に、しぃがシャツを一瞬でまくりあげ、ビビが手を離すのにあわせて抜き取った。
 ふと気がつけば、ネギは真っ白なパンツ一枚で黒百合に囲まれて体育館の床にへたりこんでいた。いつの間にか杖までとられている。
 英子の脱がしちゃえ発言からパンツ一丁まで、実に30秒を切る早業である。
 黒百合の面々は、うっとりとした表情で下着姿のネギを舐めまわすように見つめた。
 白人特有の白い肌は、年齢を重ねていないが故にしみ一つなく、女性のようになめらかできめが細かい。
 天然の色素の薄い髪、日本人には新鮮な青い瞳がきょときょとと動いている。
 ネギを囲む人垣から、熱く悩ましいためいきが漏れる。
「ああ〜、食べてしまいたい……」
「これは理性飛ぶねぇ」
「ねえ英子、まだなの?」
 皆の期待と興奮が高まっていることが、ほとんど自失状態のネギにもわかった。
 英子はネギの後ろに座ると、彼の脇の下から手を入れて、抱っこするように抱えあげる。
「ふふふ、それではリクエストにお応えして……」
 英子がネギのパンツに手をかける。
「あ、やめ……」
 ネギが英子の手を押さえる。
 英子はネギの耳に唇を寄せ、。熱い息が耳たぶをくすぐるようにしながら言った。
「こわがることはないですよ先生。さあ、恍惚の世界へようこそ」
 そのまま、ちゅっとネギの耳に口付けする。
「あっ」
 とネギは小さく声を出して、ぴくっとわずかに体を震わせた。
 その隙をついて、英子は素早くパンツを引きずりおろした。 
 ネギの子供らしい、性器というよりは「おちんちん」と言った方が相応しいものがぽろんと露わになる。
「「おお〜っ」」
 と歓声があがった。
 それぞれネギに向かってぐっと詰めより、体感温度が三度は上がった。
231P.T ◆3QNEGIp2Uc :04/01/25 00:48 ID:POHZ1L2D
「ちっちゃくてかわいいわぁ〜」
「あはっ、でもちょっとおっきくなってない?」
「ねえ、もうさわっていいでしょ? 英子、さわっていいでしょ?」
 麻薬が切れた中毒者のように、血走った目で訴えかける。何人かは返事を待ちきれず、ネギの足に手を伸ばしている者までいた。
 英子はネギの幼い性器にもう少しで触れようとしていたいくつかの手を、ペシペシと軽くはたく。
「みんな、さっき決めた順番忘れたの?」
 やや声を低めて言う。ネギの体に向かって差し出されていた手が、熱いものに触れたかのように、大慌てでひっこめられた。
 すると英子は一転、微笑みながら明るい調子で言う。
「まあ、順番が後ろの人を待たせてもかわしそうだし、ちゃっちゃとはじめましょうか。それじゃ最初のグループ!」
 声と同時に、体操着の上を脱ぎ捨てる。
 ビビ、しぃも同じく上を脱ぎ、切迫した表情すら浮かべながらブラ、ブルマ、パンツと放り出し、ネギにとりついた。順番はどうも、黒百合内での序列が重要らしい。
 最初の三人以外は、ネギを囲んだ状態でそれぞれブルマの上から、あるいは中に手を突っ込んで、順番待ちの間自分を慰める体勢に入っている。
 英子は全裸になると、その見事に発達した胸を押し付けるようにして後ろからネギを抱きしめる。両手で胸から腹までの素肌を撫でまわす。左の耳を甘く噛み、唾液を塗り込むように舌でくすぐる。
「あ……そんな……やめて…………」
 英子の舌がうごめき、手が肌をすべるたびに、ネギは悶え喘いだ。
 一方、ビビはネギの右足に取り付き、同じく英子に優るとも劣らない豊かな胸をネギの薄い産毛しか生えていないすねにこすりつける。ネギの肉付きの薄い、細い太ももにチュッチュッチュとキスマークをつける。
 そうして、木に登る大きなヘビのように、ネギの足に体をからみつけながら、待望の股間に向かって少しずつ登っていくのだった。
 しぃはネギの右側に陣取ると、彼の右腕を取って自分の乳房に押し付けた。
232P.T ◆3QNEGIp2Uc :04/01/25 00:49 ID:POHZ1L2D
 他の二人に比べると若干サイズで劣るが、それでも見事な弾力がネギの手に伝わる。ネギの掌の上から自分の胸を揉みながら、しぃは長い髪をかきあげて上半身を倒す。
 ネギの胸に頭をあずけるようにすると、目の前の小さな乳首をくわえた。
 舌で優しく転がしたかと思うと歯を立てて引っ張り、唇だけで愛撫した次は再び舌でかわいい乳輪を舐めまわした。
「はぁっ! ああっ、だめぇぇ、あ、あっ、あああっ」
 全身のあちこちで、噛み付くような激しく濃厚な快楽が与えられ、ネギは顔を真っ赤にしながら体を揺する。
 しかしそんな力の無い抵抗は、やすやすと抑え込まれてしまうのだった。
 ネギの股間のものが、体積を増しつつゆっくりと立ち上がった。
 空気を多めにいれた風船のように、パンパンに膨らんで反り返るまでに時間はかからなかった。
「ふふ……ネギ先生、どうやらもう準備はできたみたいね」
 英子は後ろから手を伸ばし、ネギの一杯にそそり立ったものを人差し指と親指でつまんだ。そしてレバーを動かすように、軽く前後させる。
「あっ、そんなところいじらないでくださいっ」
 ネギは思わず体をのけぞらせる。
 英子は欲望を満面に浮かべて言った。
「ビビ! しぃ!! トライアングルアタックよ」
「「わかった英子!」」
 英子の呼びかけに、打てば響く二人の応答。ネギが「トライアングルアタックっていったいどんな……?」と、すでに霞のかかりはじめた意識の中でぼんやりと考えているのと対称的に、英子たち三人はすばやく位置を変えた。
 まず、英子がいったん体を後ろに引き、ネギの頭を体育館の床に預ける。
 そしてネギの体の左側に回りこみ、彼の乳首を右手でいじりながら体を倒し、ネギの左の太ももを枕にして寝そべった。
 英子に押し出されるようにしてビビがやや位置をネギから見て右側にずらし、相変わらずネギの右の内股を唾液で濡らしながら手を彼の尻と床の間にもぐり込ませた。
 そうして、掌でネギの薄い尻をゆっくりと揉む。
 しぃは英子のいなくなった穴を埋めるように、大胆にも大股を開いてネギの頭をまたいだ。
 ネギの目の前に、ふさふさとした毛に覆われた赤い割れ目が現れたかと思うと、それがゆっくりと降りてきた。
233P.T ◆3QNEGIp2Uc :04/01/25 00:50 ID:POHZ1L2D
 生まれてはじめて見る、成熟した女性器。しかしそれをゆっくりと観察する間もなく、ネギの視界はしぃの淫らに涎を垂らす貪欲な口によって塞がれてしまう。
 闇の中、強い雌の匂いと、口元から鼻の頭にかけて濡れた感触だけが感じられる。
 ネギは自分の顔に乗せられているものがなんであるか、そこでようやく悟った。恥ずかしさ、屈辱、戸惑い、息苦しさ、そしてわずかな恍惚のないまぜになったわけのわからない感覚に捕らわれた。
 その、むずむずする感覚に、ネギは頭を振って逃れようとする。しかしその動きは、しぃ達には別の意味に取られてしまった。
「やだ、子供先生ったら……そんなに刺激されたら私感じちゃうよぅ」
 甘く熱い吐息と共に、せつなげにしぃが言う。彼女は頬を染めながら、グリグリと腰を左右に揺らしつつ、いっそう強くネギにはしたない部分を押し付けるのだった。
「まあ、ネギ先生ったら、十歳なのに、もう顔面騎乗が気に入ったようね。ふふ、でも本当の快楽はこれからですよ」
 英子は、ビビ、しぃと視線を取り交わした。三人は今、ネギの勃起した肉棒を中心に、顔を寄せ合っている。
 三人はアイコンタクトで同時にうなずくと、一斉に「攻撃」を開始した。
 英子はネギの股間にある二つの柔らかい袋を手の中に収めた。
 ビビは尻を撫でまわしたいた手を少しずらし、尻の谷間に人差し指をさし込んでネギの菊の門にその先端をねじ込む。
 そしてしぃはわずかに露出したネギの亀頭を、ぱくりと赤い唇の内側へ咥え込んだ。
「うっ……ううう────っ!!」
 しぃに顔をプレスされ、くぐもった声でネギが叫ぶ。
 その声に刺激されたように、三人は凶暴なまでの快楽をネギに送り始めた。
234P.T ◆3QNEGIp2Uc :04/01/25 00:50 ID:POHZ1L2D
 英子はネギの睾丸を、まるでピンポン玉を手の中で転がすように弄んだ。男の痛みに敏感な部分を、強過ぎず、弱過ぎず、痛みを感じる寸前の絶妙な圧力で睾丸をつまみ、揉み込み、引っ張った。
 ビビは尻穴に突っ込んだ指で前立腺をさぐりあててさかんに刺激している。、軽く第一関節をおりまげて、爪をたてないようにぐりぐりと指先を押し付け、またこする。
 しぃは限界まで勃起しているとはいえまだまだ小さいネギのペニスをまるごと口の中におさめていた。たっぷり唾液を絡みつかせながら、舌で思う存分ねぶりまわしている。
 竿を唇でしごきあげ、ネギが痛がらないようやさしいタッチで亀頭を舌で撫でまわす。
「どうですネギ先生、おちんちん、タマタマ、お尻のトライアングルアタックは……」
 袋の中の玉を、コリコリとこすり合わせるようにしながら英子が言った。
 しかしもはやネギは、英子の、いや外界の音が頭に入るような状態ではない。
 陸に釣り上げられた魚のように激しく全身を波打たせ、両拳を白くなるほど強く握り締めている。
 ようやく芽生え始めた性感帯に限界を超える快感を与えられ、さながら過負荷でショートした機械のようだ。
「ううーっ」
 射精を我慢しようと思うことすら許されず、ネギは一際大きく体をのけぞらせると、しぃの口の中に勢いよく白い駅を噴出した。
「んんっ」
 しぃは口の中に溢れた若々しい匂いに一瞬だけ顔をしかめたが、すぐにとろけた表情に戻る。
 口の中の粘液を、それがワインであるかのように、ゆっくりと転がす。その上、何度かもぐもぐと噛んで口中の味覚でネギの液体を味わった。その淫靡な表情ときたら、この場にもし中学生以上の男がいたらたちまちズボンの前を張り詰めさせることだろう。
 まるで咽喉にまで味覚があるのではないかと思うほどゆっくりと口の中のものを飲み下すしぃ。
 それが終わると、ストローにそうするように、ネギの尿道に残った精液を勢いよく吸い取る。
 射精直後で敏感になっている亀頭に刺激を受け、力を失いつつあるネギの若い性器は、再び勢いを取り返した。
235P.T ◆3QNEGIp2Uc :04/01/25 00:51 ID:POHZ1L2D
「ふぅ〜」
 と息をつくしぃの肩を、英子が軽く押す。
「ほらしぃ、あんたの取り分はもう終わりでしょ。場所空けて」
 しぃは酔っ払ったように上体をふらつかせながら、ネギの体からどいた。交代して、今度は英子がネギの体に騎乗位の形になるようまたがる。
 ビビはというと、ネギの後ろの穴に突っ込んでいた指を抜くと、自分の脱ぎ捨てた服からティッシュを取りだし、指の先端についた残滓を拭き取る。そして立ち上がると、ネギの頭の方に移動した。
「さて……それじゃあネギ先生に初体験をさせてあげますよ……って聞こえてないかな〜」
 薄っすらと笑う英子の視線の先には、魂を抜かれたように焦点の合わない目をしたネギの顔。
 口元はしぃの愛液と自分の唾液で、食事のあとの赤ん坊のようにドロドロになっており、表情が抜けきっている。なんだかヤバげな様子である。
 英子たちはもちろん知らないが、実はさきほどの射精がネギの精通だったのだ。
 生まれて初めて味わう放出の快楽を、あのように激しい形で迎えたために、脳の回線容量を突破してしまったのだ。
 と、ビビがネギの顔に自分の唇を寄せていく。
「むふふ、先生、私がキスで起こしてあげますね」
 ぺろりと舌なめずりをすると、ネギの濡れた唇に自分の唇を押し付ける。
 力の抜けた顎を手でつかんで軽く引き、舌で簡単に前歯の門を押し開く。
 するりとネギの口の中に侵入したビビの舌は、肉食の軟体動物を思わせる柔軟かつ強引にネギの口腔内を思う存分動きまわった。
 獲物を捕えるようにネギの舌をつかまえると、たっぷりと唾液を伝わらせながら激しく舌を絡める。
「あぐ……ごほっ、う、うう?」
 ビビの唾液にむせて、ネギはようやく我にかえった。
 両目に意識が戻るが、彼が見たのはこれ以上無いくらい接近したビビの顔。
 普段の勝気な瞳は閉じられ、ネギとの激しいキスに没頭している。
「!」
 自分がキスされていることに気づいて、せっかく意識を取り戻したネギは再び混乱に突き落とされた。
 唇へのキスなどはじめてだし、舌を入れるなど想像したこともなかった。
236P.T ◆3QNEGIp2Uc :04/01/25 00:51 ID:POHZ1L2D
 強いショックを受けて、ビビの舌を追い出そうとするネギ。しかし、すでにビビの絶妙な舌づかいにより顎の辺りは快楽漬けでまるで力が入らない。
 むしろ、ビビの舌の動きに合わせ、積極的に舌をからめるような格好になってしまう。
 と、ネギの舌の動きから気づいたのか、ビビが閉じていた瞼を開く。
 目だけでにっこりと笑う。
 美形揃いの2−D生徒を見なれているネギだが、一回り年上の艶っぽい笑顔に、心臓が高鳴ってしまう。
 一方的に唾液を流し込んでいたビビは、次に舌を使って器用にネギの舌を自分の口の中に引き寄せ、ネギの唾液をちゅるちゅると音を立ててすする。
 そこで唇を離すと、耳を溶かすような甘い声で言う。
「先生のつば、おいしいよ。私のはどう?」
 そう言って再び口付けし、再びとろとろと唾液を送り始めた。
 ビビの舌から流れ込んでくる唾液が、まるで麻酔薬のようにネギの頭を痺れさせていく。いつしかネギは、消極的ながらビビと唾液をすすりあっていた。
 永遠にこのぬるま湯のような心地よい快楽が続くのだろうかと、ネギが虚ろな意識の中で思った時、股間が熱く柔らかいものがまとわりついた。
 すぐにその柔らかいものはぎゅうぅっとネギの少年らしいペニスを締め上げる。しぃにフェラチオされた時以上の快楽に、ネギは思わず両手を振りまわした。
「こんな子供の童貞奪えるなんて、滅多に無い経験よね」
 空中の見えない蜂を追うようなネギの両手を簡単に捕まえながら、英子が言った。
 彼女の比較的濃い陰毛の下で、ネギの屹立したものががっちりとくわえこまれている。
237P.T ◆3QNEGIp2Uc :04/01/25 00:52 ID:POHZ1L2D
 英子は捕まえたネギの手首に軽くキスすると、腰を前後に小刻みに振った。
「あうぅぅぅ……」
 ビビにキスされているため、くぐもった声になりながらネギが小さく切ない声をあげる。
「あら、このくらいでも感じるんですか? さっき出したばっかりなのに、ピクピクしてますよ」
 ゆるゆると腰を動かしながら言う英子。
 もちろんネギの肉棒は成人男子に比べて長さ・太さともに足りないが、さすが強豪ドッジ部主将だけあって英子の締め付けは、ネギに狂おしいほどの刺激を与えている。
 英子はネギを焦らすように、それでいてぎりぎりのところで期待を裏切らないように、だんだんと腰を前後する勢いを強くしている。
「あはっ、先生興奮してるよ。すごいハァハァ言ってる」
 キスをしていたビビが、嬉しげに言った。
「ビビ、私からじゃあなたの頭で先生が見えないから、報告してよ」
 英子がネギの掌を、自分の顔に当てて頬擦りしながら言う。
 ビビは返事代わりといった風にネギに一度強くキスすると、うっとりした声でしゃべりはじめた。
「先生はね、顔の白い肌が赤くなってて、目はぎゅっと閉じてるの。半開きの口で息してて、ん〜、髪の毛の生え際にちょっと汗かいてるかな」
「ありがと」
 礼を言うと、英子は突然、それまで縦に動かしていた腰をぐるっと回す運動に変える。
「あっ」
「お、今何かやった? 眉がきゅって寄って顎が上向いたよ」
「ふふ、ちょっとね」
「あ、ネギ先生の目尻から涙が……」
「感じすぎて泣いちゃったのかな?」
 実際には、ネギが思わず涙を溢れさせてしまったのは、英子の言うのとは違って快楽が度を越したからではない。
 もちろん、未成熟な性器から押し寄せてくる性感には激しいものがあったが、それ以上に、自分の感じている表情をいちいち口に出して報告されることにたまらない羞恥を感じ、十歳ながらに持っているプライドをひどく傷つけられたからだ。
238P.T ◆3QNEGIp2Uc :04/01/25 00:53 ID:POHZ1L2D
「ん? 今、口をぎゅって閉じたよ」
 英子たちに対するささやかな抵抗として、ネギはせめて声を聞かせて楽しませることだけはするまいと、口を結んだ。顔をそむけようかとも思ったが、ビビががっちりと頭を抱え込んでいるのでそれはできない。
「それじゃあネギ先生、私が先生に声をあげさせるか、先生が最後まで我慢しきるか、勝負しましょう。勝負に先生が勝ったら、このまま帰してあげますね」
 自慰をしながら囲んでいる者たちから、抗議は出なかった。みんな、英子の提案をにやにやして聞きながら、股に突っ込んだ手を動かしている。
 英子はそれまでとは違い、猛然と腰を動かし出した。ネギの体全体が揺さぶられ、英子の大きな乳房が上下に踊るほどの激しいピストン運動。ときおり、スパイスのように、回転を加えたり、角度を変えたりする。
 童貞のネギに、それが耐えられるはずがなかった。
「あっ、あっ、あっ、やめて、やめて、あっ、出ちゃう、出ちゃうっ」
 胸を波打たせながら、ネギは情けなく声をあげてしまう。もはや彼のペニスに与えられる快感は暴力的なまでに激しくなっていった。
「はい、私の勝ち」
 冷酷なまでに嬉しげな英子の勝利宣言。それと同時に、搾り取るような強い圧力がネギの発射寸前まで高まった肉棒にかかった。
「ああ──っ」
 絶叫と同時に、先ほどしぃの口の中にしたのを越える勢いと量が、英子の膣に吐き出された。
「あっ、凄い。水鉄砲みたい……」
 英子はぶるっと体を震わせて言う。サイズ的にはネギのものは満足いかず、幼い男の子を犯すという精神的な喜びを中心に楽しんでいた様子の英子だが、これには思わず感じてしまったようだ。
 まわりのギャラリーも、何人か一緒にイッてしまったらしく、がくりと床に手をつくものがいる。
239P.T ◆3QNEGIp2Uc :04/01/25 00:54 ID:POHZ1L2D
 ひとしきり余韻を楽しんだ後、ふうっと溜息をつきながら英子はネギの体からどく。ぬるりとネギのペニスが抜け、一緒に英子の胎内におさまっていた精液も溢れ出した。
 ビビも英子に合わせて、名残惜しげにネギの唇にもう一度ねっとりとしたキスをして離れた。
 対してネギは、勝負に負けた敗北感、激しい射精直後の疲労と脱力感で、指一本動かせない。
 そんなネギの耳に、容赦無い英子の言葉が入ってきた。
「それじゃ、二番目のグループ四人、いいわよ」
 数人分の歓声に続いて、一斉に服を脱ぐ音が聞こえてきた。

 一時間後、三番目のグループ四人がようやくネギの体から離れた。
 彼女らは服を着ながら、半ば夢の中といった表情で、すでに順番を終えた仲間と会話を交わす。
「はぁ〜、やっぱり美少年はいいわ〜」
「2−Dの奴らには渡せないよね」
「このまま私たちの体で虜にしちゃえないかな」
「ん〜、あのクラス、やたら生意気な体してるのいるからなー」
「平均値ではウチの方が勝ってるよ」
「でもバリエーションが少ないとも言えるんじゃない?」
「じゃあ貧乳はあんたが担当するってことで」
「ひどーい、大根足担当のくせにー!」
「まあまあ、とにかくせっかく騙して連れてきたんだから、この程度で帰す手はないわよね。次はどうする? 子供先生が回復するまで何して楽しもうか?」
 自分達だけで輪になり、雑談とも猥談ともつかぬ話に花を咲かせる黒百合たち。
 美少年を弄んだ興奮も冷めぬ様子で、誰一人として各種体液に全身を彩られたネギが床を這っていくのに気づかなかった。
 ボンッという、彼女らには耳慣れた音──ボールが体育館の床に弾んだ時のもの──に気づいて全員が振り向いた時、ネギは全裸のまま、体育館のボール入れから持ってきたバスケットボールを手にして、黒百合たちを睨んでいた。
 右手にボールを乗せ、左手に布に包まれた杖を持っている。
 さっきまで快楽に意識の光を失っていたその瞳が、いまやメラメラと音が聞こえてくるほどに炎を宿している。
240P.T ◆3QNEGIp2Uc :04/01/25 00:55 ID:POHZ1L2D
 英子たちは、その迫力に思わず息を飲んでしまう。
「騙したんですか……?」
 ネギにじろりと睨まれ、皆口がきけなくなる。
「ドッジ部にスカウトなんていって、僕を騙したんですね……」
 ようやく、英子が冷や汗を流しながら言う。
「いや、そんな、別に騙したわけじゃないですよ。先生をドッジ部のペット……じゃない、マスコットボーイとしてスカウトしたいと……」
「そんな言い訳通じません! 嘘付きには教師として……」
 ネギはバスケットボールを、まるで野球の投手のように大きく振りかぶった。
 口で呪文を唱え、魔力で強化した筋力に風の魔法を上乗せする。
「あ、こ、これは……」
 顔を引きつらせ、回れ右して駆け出す英子。他のメンバーも前日の試合の直後に見せたネギのスーパーショットを思い出し、ネギに背を向けて走り出す。
「お仕置きですっ!」
 ドッジ用に使うものよりはるかに重いバスケットボールが、砲弾のごとく撃ち出された。
 ネギの魔法を受け、竜巻を横にしたような猛烈な気流を伴って、ボールは体育館の床を圧力でひっぺがしながら轟然と突き進む。
「「きゃぁぁぁ〜〜」」
 黒百合のメンバーは衝撃波で服をビリビリに破かれながら、木の葉のように体育館のあちこちへと吹っ飛んでいった。
 

   第二話 終わり


次回予告!
いよいよ定期テスト。ところがネギは2−Aを最下位から脱出させなければならないことに。しかしクラスのみんなは一向に緊張感が無い。魔法を使わずになんとかしようとするネギだが、果たしてうまく行くのか。
もし木乃香とハルナが、最下位脱出に失敗した時の罰に関して妙な噂を言い出したら……? 乞うご期待!
241P.T ◆3QNEGIp2Uc :04/01/25 01:00 ID:POHZ1L2D
なかなか週一のペースは守れないものだ……。テスト期間が終わればもっと楽になるんだけど。

>座薬氏
>早乙女ハルナ・オーヴァーヒート
情報量の少ないハルナにも関わらず、うまくキャラ付けできているんじゃないでしょうか。前にも言ったけど、俺にはできないッス。
ん〜、でもモブはあんまり必要無いような。つまり157と158は削った方がすっきりするかと思います。

>紗羅綺麗氏
くわっ、内容的にちょっとかぶってるなー。しかもうまい。言葉責め、(・∀・)イイ!
ただ、オチがちょっと惜しいかと。フォローがちょっと強引に感じますた。
242名無しさん@ピンキー:04/01/25 17:33 ID:WvO3ziBa
243名無しさん@ピンキー:04/01/25 17:59 ID:3drN7c6t
お疲れ〜。
ところで誰か保管庫作る気無いの?
244名無しさん@ピンキー:04/01/25 18:14 ID:ESQGevXp
Zです。お姉さま達に弄ばれて壊れかけのネギキュン(・∀・)イイ!!
245名無しさん@ピンキー:04/01/25 18:34 ID:mYZJ9scn
立っちゃった
246名無しさん@ピンキー:04/01/25 18:55 ID:aebeVFzw
一話一妄想シリーズは、、、



                良すぎる!

「ネギま」は立ち読みか、マンキツだったんですが…(ごめんなさい)
このSS書きさんの作品がきっかけで、全巻そろえちゃいました。
修学旅行編も楽しみですが、個人的にはエヴァ編が ハァハァ!

これからも頑張ってください! 乙カレさまでした〜♪
247名無しさん@ピンキー:04/01/25 19:58 ID:vEZOg+m2
トライアングルアタックに禿ワラ
GJ!
248名無しさん@ピンキー:04/01/25 21:42 ID:ZAqlXIiy
>P.T ◆3QNEGIp2Uc 様

相変わらず、濃い展開で、楽しく読ませていただきました。
第1話では、黒百合の方が2−Aのメンバーより先にネギに出会ってるので、
何となく報われたような気がします。

ええっと、重隅っぽいですが、気になったので…
>>229
>「あはっ、子供先生、ブリーフだ。かわいいね」
ネギって、トランクス履いてた気が…
>>239
>「2−Dの奴らには渡せないよね」
2−Aの間違い?
249v3yaa ◆d4WtKA.Zvs :04/01/25 22:30 ID:ZAqlXIiy
>P.T ◆3QNEGIp2Uc 様
すみません。コテ出します。過去の自分のSSでも、ネギにブリーフ履かせてました…
ネギのパンツって、18時間目が初出だったもので、当時はブリーフかと思ってました。

>座薬 ◆lQS9gmV2XM 様
前スレでボツにしたと言ってたSSネタですが、その後思い直して、やっぱり書く事にしました。
少々複雑な展開になりそうなので、投下は早くても来週末かと思います。

>紗羅綺麗 様
ネギの初めてって、まさか、ネカ(ry
250座薬 ◆lQS9gmV2XM :04/01/25 23:22 ID:fn7c/86T
今回は前回に続いて短編書いてみました
長いSSずっと書いていたせいか、短編書くのも面白いです
先にレスをば


>紗羅綺麗氏
いいんちょとのエッチ見たかったですね


>P.T ◆3QNEGIp2Uc氏
読むたびに勉強になる感じです
美味しくいただきました


>v3yaa ◆d4WtKA.Zvs氏
楽しみにしてます>夕映たん
2517月28日の話 ◆lQS9gmV2XM :04/01/25 23:24 ID:fn7c/86T
 外からは、小鳥が鳴く声が聞こえている。
 カレンダーの7月28日の欄、そこにはこう書かれていた。

 ―――学校で部活動 (亜子)

 眠っているまき絵を起こさないようにしながら、和泉亜子は静かに、サッカー部の練習に行くために準備をしていた。
 亜子の所属するサッカー部は、夏休みだがきっちりと練習が予定に入っている。大きな大会前の大切な時期であり、部員は皆、レギュラー獲得に燃えていた。
「あ、そや」
 亜子は思い出したように引き出しを開ける。その中には薬包紙の包みがいくつか入っていた。
 薬包紙の中の青い粉末を、亜子はさらさらと口に流し込む。未だ経験したことのない、舌が痺れるような苦さが口の中に広がった。
「うぶぅ。う、ううううう……」
 涙目になりながら、コップに入った水をあおる。ごくり、ごくり、と薬を流し込んだ。
「ぷはぁ。……まずぅー。ああもう、なんで薬ってこんなに苦いんやろ……」
 コップを置いて、亜子は洗面所の方に歩いていく。そして髪に櫛を入れた。
 マネージャーたる者、身だしなみは気持ちよくしなければならない、そう亜子は考えていた。部員が見て不愉快になるようではマネージャー失格だろう。
 だから、清潔に、慎ましく、明るく、笑顔で。
 鏡の前で亜子はにこっ、と笑うと、「よしっ」頷いて次の準備を始める。そこで、さっき飲んだ薬が入っていた薬包紙が目に付いた。
「ほんまに効くのかな……これ」
 東洋医学研究会の友達に貰った漢方薬がその中身だった。最近、亜子は夏バテ気味だったので、精力がつく漢方薬はないかと友人に尋ねたところ、貰えたのが件の青い粉である。
「まあ、駄目で元々やな」
 亜子は薬包紙をゴミ箱に捨てると、次の仕度をするために、静かに急ぎながら準備を続けた。
2527月28日の話 ◆lQS9gmV2XM :04/01/25 23:25 ID:fn7c/86T
 部活が始まった。
 絶妙なセンタリングが上がる。乾いた音を残して、部員が放ったショートがゴールに突き刺さった。ネットを揺らしたボールを、ゴールキーパーが悔しそうに拾い上げている。
 その光景から少しだけ離れた場所で、亜子は一人で立っていた。
「はあ、はあ、はあ、はあ………」
 亜子は建物の日陰に入って練習風景を見ていた。それでも、額からはだらだらと汗が流れ落ちていて、白い体操服の脇などに汗の染みができている。
 当然だが真夏の運動場にいる以上、身体が汗に塗れて臭くなってしまうのは仕方がないことだった。
 しかし亜子の様子は少しおかしかった。どこか落ち付かない様子で、たまに両足をもじもじと内股にして動いている。
 一見いつも通りの亜子だったが、夏の空気を閉じ込めて汗が充満したズボンの中では、恥部から欲望の蜜が溢れて、じっとりと下着を侵蝕していた。
(こ、こんなことになるやなんて、ウチはいったい、どうしたらええの……・!?)
 亜子は夏バテで、精力をつけたかった。
 この場合、精力と言ったらウナギとかを食べて補給するエネルギーのようなものを亜子は考えていたのだが、どうやら予想外の効果が漢方薬にはあったらしい。
 異変は数分前から起こった。亜子は何もされていないのに、突然感じ始めたのだ。
 体操服のズボンの奥では陰唇が愛液を分泌し続けていて、何か新しい刺激を貪欲に求めている。
 最初は気のせいだと思ったその現象は、加速度的に進んで亜子の肉体のディフェンスを突破しつつある。
 先ほど確認したところ、異常な量の愛液は既に下着をかなり湿らせていている。このままでは部活中に、体操服のズボンに愛液の染みが浮かび上がる事態にならないとは言えなかった。。
「はあ、はあ、い、今はぁ……アカンよ……お、お願ぃやから……」
 いつも自慰で弄っている所が指を欲しがっている。しかしそれだけではない。
 まるで快楽の種が性器に広がり根を張っていくように、いつもはあまり感じないポイントでさえ現在進行形で開発されつつあった。
(あ、はあぁ……さ、触りたい……くりくりって、弄り、たい………)
 陰唇が甘く痺れて涎を垂らし、子宮の奥が疼いて亜子の理性を食い潰していく。
2537月28日の話 ◆lQS9gmV2XM :04/01/25 23:27 ID:fn7c/86T
「お願いやからぁ……鎮まってよぉ……うぅ……はあ、はあ、はあ、はあ」
 下半身の猛烈な要求と暑さで目眩を覚えながら、亜子は深呼吸して身体を落ち着かせようとした。身体がだんだん火照っていき、スポーツブラの中で乳首が立ちつつある。
 息が苦しい。膣が、愛液を生むために身体中の水分を吸い取っている感覚があった。喉はからからに乾いていて、口の中にはネバネバした唾が糸を引いている。
(そ、早退しよう……そ、それしか……ない)
 身体に起きている現象が、尋常なものではないことを亜子は実感していた。
 疼きが酷くなっていく。亜子は泣きそうな顔で、陰唇に指を突っ込みたい衝動を必死に抑えていた。
 しかしそれを嘲笑うように、体内の神聖な場所は、数ヶ月は自慰を我慢していたかのような欲望の塊と化して沸騰し、亜子の理性をぐらぐら揺らしてくる。
(……あ、ああっ、アカン………! ど、どんどん感じやすくなってるぅ―――あ、あぁあぁ)
 欲望を無視し続ける亜子に、生殖器が怒って性的欲求を爆発させる。指で少し触ったらイってしまうかもしれない。亜子は少し前屈みになって、ガタガタ震えながら拳を握り締めていた。
(そ、早退の理由を、考えやんと、えと、ええと、何か、何かええ理由……う、うぅ、うううう―――)
 思考が働かない。状況から解放されたい気持ちが先走って、肝心の手段が思い付かない。
 そこに、球体の悪魔がやって来た。
「あ、ごめーん、亜子ちゃん、ボール行っちゃった―――!」
「え?」
 ぽん、ぽん、とサッカーボールがバウンドしながら、亜子に近づいてくる。練習に使っていたボールが、シュートしてゴールポストに嫌われたのだろうか。
「あ……あ……あ……」
 映画のワンシーンのように、亜子には近づいてくるボールがスローモーションで見えていた。ゆっくりと、ゆっくりと、ボールが迫って来る。
「………!」
 亜子はよろよろとボールに近づくと、インサイドキックで軽くボールを蹴った。パスなどに使うコントロール重視の蹴り方である。
2547月28日の話 ◆lQS9gmV2XM :04/01/25 23:28 ID:fn7c/86T
 しかし集中力の欠片もなかった亜子は見事に空振りし、ボールはそのまま後ろに転がっていった。
 それどころかよろめいて、その場に倒れそうになる。
 だがサッカー部のマネージャーが、転がってきたボールを空振りしてそのまま無視するのは問題がある気がする。亜子は手でボールを拾って地面に置き、力なく蹴り返した。
(はあ、はあ、そ、早退の理由……ふう、うぅ、そうた、い、の、う、う、ぅう、うぁ、あ―――)

 びくん!

「―――!」
 亜子は自分が信じられないといった表情で、呆然とサッカー部の練習風景と眺めながら固まった。
 股間で欲望が爆発してしまった。指で触ってもいないのに亜子の恥部は、まるでお風呂前の自慰を終えたように、体操服の中に愛液を撒き散らしてしまった。
 背筋は凍り付いたように冷たく、考えは纏まらず、動こうとするとだるい。しかし肉体の疼きは収まらず、再び絶頂に向けて昇りはじめている。
「和泉さん、大丈夫?」「具合が悪いの?」「何だ、どうした?」
 亜子の様子がおかしいことに気付いた数人の部員が、亜子に近づいてきた。
(下手したら、イってしもたこと、ばれる……? いややぁぁぁ、こっち来んといてよぉ―――)
 この場合、部員たちは単に亜子を心配しているだけだろう。
 しかし、バレたくない隠し事がある時、人間は他人の反応に過敏になってしまうものである。
2557月28日の話 ◆lQS9gmV2XM :04/01/25 23:29 ID:fn7c/86T
 只でさえ内気で小心者の亜子が、部員たちからプレッシャーを受けないはずがなかった。
「な、何でもあらへんから! ほんまに!」
 欲情している肉体を後退させながら、亜子は苦しそうに声を絞り出すと、両手を振って部員たちから離れていく。
 しかしその歩き方はどこかぎこちなく、部員たちから逃げようとしているように見えた。
「でも和泉さん、顔真っ赤だよ」「なんか目も潤んでるし」「めちゃくちゃ汗かいてるじゃん?」
 部員たちが亜子に声をかける。亜子はどくん、どくん、と心臓が鳴る音を聞きながら、心配する部員たちの声を自分の中で、勝手に悪い方に解釈してしまう。
(ぜ、絶対バレてる………もう駄目やぁ――――――――――――――――――っ!)
 もしも、一生懸命に練習する部員を見てオナニーをしていたマネージャーなどという噂が立てば、亜子はこれからどうやって麻帆良で生きていけるだろう。
「みんな、お願いやから誰にも言わんといてぇ―――! うえぇぇぇ――――――ん!」
 亜子は顔を真っ赤にして、部員たちから走って逃げていく。きらきらと光る涙が印象的だった。
「………」
 亜子を心配していた部員たちはぽかんとお互いを見合い、
「……トイレ、我慢してたのかな」
 少し気まずい結論に達し、そのまま練習に戻っていった。




 ―――――7月28日の話・了
256名無しさん@ピンキー:04/01/25 23:55 ID:Eu012hQH
チンコ勃ちますた
257名無しさん@ピンキー:04/01/26 00:30 ID:mI3xKlwx
GJ
ごちそうさまですた。

もし本当にバレてたらこの後部室に連れ込まれて輪姦されてたかも。
258名無しさん@ピンキー:04/01/26 18:45 ID:V5g0rOt+
>>257
女子高だろうが…
259名無しさん@ピンキー:04/01/26 18:51 ID:ZrzDlW52
女子サッカー部員に輪姦されるマネージャー亜子たん・・・ハァハァ
260名無しさん@ピンキー:04/01/26 18:53 ID:zM0uqnRS
男子部マネな訳だが。
261(;´・`) ◆FOU/niiiV6 :04/01/26 21:40 ID:XEhmOHvz
各人大仕事お疲れ様です。
ですが……
立て続けに来た黒百合鬼畜だけは、
本編の朝倉編以来「年端も逝かぬ餓鬼を恫喝」という描写に
嫌悪感を抱いてしまうが故に、総合的には今一つ(;´Д`)ハァハァ出来ません…。
ごめんなさい。
この意見はあくまで漏れ個人の意見なので、スルーしても構いません。


|― ―)さん (w)
>亜子薬物中毒話(7月28日の話)

この薬の、のどか・夕映・委員長・まき絵・楓・千雨・エヴァ・ネギ…この面子の場合の
症例を禿しく見てみたいであります。( ̄∀ ̄)


現在禿しく長文ネタ枯渇中……
ごきげんよう。   orz
262名無しさん@ピンキー:04/01/26 22:37 ID:OENn7kG+
少なくとも、楓に薬を盛っても効く気がしません。
263名無しさん@ピンキー:04/01/26 23:33 ID:W+A0Cbjx
>>257
さらにその後、部員達の性欲処理役にさせられる亜子…
と言うのを想像してしまった。
つか、キボン

そういう女子マネの話は、エロではお約束だろうけど
264名無しさん@ピンキー:04/01/27 15:32 ID:FKd7xYnU
おとぎのまちのれな
265名無しさん@ピンキー:04/01/27 23:36 ID:h148L98Z
>>262
地上最強の毒ガエルを赤ん坊の頃に捻り潰したとか?
266名無しさん@ピンキー:04/01/28 00:33 ID:wEwOvI17
>>265
幼少の頃から食事に少しずつ毒を混ぜて体を慣らすんですよ、忍者のお約束。
267名無しさん@ピンキー:04/01/28 11:13 ID:h3H9wmJC
なんかそれって座薬たん設定のまんまのような・・・
268名無しさん@ピンキー:04/01/28 15:41 ID:+SiCRVLb
>265
ついでに産婆の度胆を抜いたり、母親に授乳を命令したり・・・
269名無しさん@ピンキー:04/01/28 20:24 ID:+vP5zOoA
>>267
むしろ座薬たんが設定に取り入れたというのが正確。
270名無しさん@ピンキー:04/01/28 21:34 ID:Lf6Qx9Hd
ここ↓にSSを収録してもらいたいんだけど、みんな合意してくれる?
ttp://adult.csx.jp/~database/index.html
271名無しさん@ピンキー:04/01/28 23:30 ID:Yf0QOHAs
>>267
つーか白土三平を馬鹿にする気ですかアナタは。
272名無しさん@ピンキー:04/01/29 01:21 ID:Cg+ABeaa
>>266
忍者に限らずアサシンとか闇の世界に住人だとよくある設定だよね。

史実的にどうなのかは知らないけど。
273名無しさん@ピンキー:04/01/29 01:30 ID:Cg+ABeaa
そういえばスーパードクターKもそうだったよな。
青酸カリを少し吸ったけど、体を慣らしてるから平気だとか言ってたはず。
274座薬 ◆lQS9gmV2XM :04/01/29 22:55 ID:k5kXm7V1
内容は鬼畜、結末はバッドエンド予定なので御注意を




↑の注意書きも久しぶりですねw
 サッカー部のユニホームを着て和泉亜子は、学園の屋上でぐったりと横たわっていた。
 現在の時刻は深夜であり、生徒の姿は見当たらない。
 サッカーパンツは裂かれてボロ布と変わらない有様たが、性器や肛門から流れ出た血、精液、愛液、漏れた尿、腸汁などを受けるオムツとしてはまだ役に立っていた。
 しなやかな脚は至る所に擦り傷ができていて、太ももの内側には血や体液が乾いてこびり付いている。靴は履いておらず、白いソックスは汚れて真っ黒になっていた。
「………あ………うあ………ごほっ、ごほっ………うぅ………」
 度重なる陵辱や暴力で精神は尽きる寸前で、顔は憔悴して生気は感じられない。唇の端からどろりと、口内に放たれた精液が涎と混じって流れ落ちている。
 髪は乱れてメチャクチャになっていて、埃塗れの頬には涙が伝った痕が残っている。
「あ、ああ………」
 じゃり、じゃり、と足音が亜子の方に近づいてくる。亜子の目が恐怖に見開かれた。
「あ、もうや゛めて……お願いや……あっ、やっ、いや゛あ゛―――っ!」
「申し訳ありません。和泉さん」
 許しを乞おうとした亜子に、茶々丸は冷静にそう告げると、その自重を足に乗せて亜子の胸を踏み付けた。
 胸の谷間辺りをぐりぐりと踏み躙るたびに、ユニホームの下で柔らかい膨らみが押し潰されて、茶々丸の足の裏が沈み込んでくる。苦痛でこそあれ、快感などあるはずもない。
「きゃああああああああああああああああああああああ――――っ!」
 まだ発展途上の乳房が胸の中に圧し戻されていく。乳房は限界まで押し潰され、茶々丸の動きに合わせて乳首が足の裏に翻弄される。
 みしみしと胸を圧迫してくる茶々丸の足首を、亜子は半狂乱になって両手で掴み、何とか胸から離そうとする。必死に腕に力を込め、足がばたばたと暴れ出した。
「……マスター。また続けますか?」
「ん? ああ。私が止めろと言うまで続けろ」
 茶々丸の問いかけに、冷酷な返事が返ってくる。
「申し訳ありません。和泉さん」
「……うぐ……ああっ! 痛あっ!」
 足を離した茶々丸は亜子の髪を掴み上げると、そのまま亜子の顔を自らの股間に近づけていく。
 茶々丸の股間に堂々と聳えていたのは、男性よりも立派な男性器だった。エヴァの魔法で生やされた拷問用のそれの特徴は、要点だけ言うと「萎えない」。
 亜子の涎や愛液で既にどろどろになっているそれを、茶々丸は強引に亜子の口にねじ込んだ。
「ふぶぅ……う、うぅ―――う、う―――」
 亜子の口に巨根を根元まで突き入れても、当たり前だが茶々丸は表情の一つも変わらない。
 涙目で苦しげにうめく亜子の頭を両手で固定し、喉の奥まで亀頭を押し込んで激しく前後させる。
「ぶっ! うぶぅ……」
 亜子の口と男性器の隙間から唾液が溢れ出る。
 嗚咽を繰り返している亜子の顔に腰を打ちつけ、亜子の消化器を限界まで使って男性器をしごき、そのまま射精する。
 びゅるびゅるびゅるびゅると普通の数倍の精液が発射され、亜子の口を一杯にして舌に生臭い味を染み込ませ、そのまま胃に流し込んでいく。
「ごぼごぼっ、えほっ。お……おえぇ……」
 解放された亜子が転がるように茶々丸から逃げる。口からはぼたぼたと精液を零し、唇からは精液の塊が氷柱のように垂れていた。
「申し訳ありません。和泉さん」
 先程と同じ口調で、茶々丸が謝罪の言葉を言った。
「はあ、あ゛ぁ………ネ、ネギ先生、助けて……」
 亜子の虚ろな目が必死に、担任のネギの姿を探した。しかし次に目に飛び込んできた光景に、亜子の精神は完全に凍り付いてしまった。
 ネギの柔らかな首筋にエヴァは鋭い牙を突き立てて、血をごくりごくりと飲み干していた。
 鋭い牙は皮膚の奥まで潜り込み、破れた皮膚からは赤黒い血が流れている。

「あ……う、あ………」
 口を魚のように動かすネギの顔は血の気が引いて真っ青になり、手がぷるぷると弱々しく震えている。意識があるようには見えない。
「ん? 茶々丸、誰がそいつを休ませろと言った? えーと、そうだな、もうしばらく続けろ」
 エヴァの鋭い視線が、亜子を舐めまわすように見る。その口にはべったりとネギの血が付いていて、どろりと顎を伝い落ちている。
「ひっ……いやああああああああああああああああああああ―――っ!」
 目の前にいたクラスメイトのエヴァは、最早完全に怪物だった。
 悪魔を目撃したような引き攣った顔で悲鳴を上げた亜子だったが、エヴァは慣れているようで特に何も言わなかった。
「申し訳ありません。和泉さん」
「ああっ!」
 茶々丸に押さえ付けられる亜子だったが、抵抗する力もほとんど残っていなかった。弱々しく茶々丸を叩くも、全く効かない。
 それでも逃げようとする亜子の腰を茶々丸ががっしりと捕まえる。
 四つん這いの亜子の性器は度重なる陵辱で赤く腫れ上がり、血と尿と精液と愛液を混ぜた生臭い匂いが漂っている。
 茶々丸の大き過ぎる亀頭が陰唇に触れると、亜子の身体がびくりと震えた。
 許しを乞う叫び声と絶望する泣き声が響き渡る。今夜、この場で、何度も繰り返されている亜子の歌だった。
「あ゛あ゛っ! ひっ、ぐぅ―――」
 巨大な亀頭が、亜子の性器を限界まで広げながらねじ込まれていく。
 茶々丸は性交というより電動ドリルで木の板に穴を開けている感じで、亜子に猛スピードで腰を打ち込んだ。
「い、やぁ、あ、あ゛、もう、ゆる゛、しで、あ、あ゛っ、う゛あっ、あ゛」
 茶々丸の巨根は、魔法使いの従者を拷問するためのものであり、セックスに使うものではない。
 巨根が亜子を出入りする度に、亜子の意識は途切れていった。
 拷問用の巨根が凄まじいペースで、そして愛情の欠片もない力で突いてくる度に、亜子の頭の中で真っ白い爆発が起こっている。
 連続して伝わってくる衝撃に比喩ではなく腰は砕けそうになり、精液塗れになっている生殖器は丸太で殴られているように軋んでいる。頭がただ、がくがく揺れた
「ごほっ! ぉ―――」
 亜子の口から溢れ出すように、胃液と精液が逆流した。ぼたぼたと消化途中の精液が、顎から胸に零れ落ちる。茶々丸はしかし、力任せに亜子を突いて止まらなかった。
「うぐ、う、あ、あ……」
 亜子は快感も痛みも感じなくなり、ただ上下に揺れる景色をずっと見ていた。
 犯り殺される―――そん非現実的な言葉が、どこからともなくやって来た。
 魔法使いにロボに吸血鬼に、亜子は既に非現実な領域に足を踏み入れてしまったので、あり得なくはない。
「あ゛―――」
 茶々丸が亜子の中に何度目かの射精を行う。膨大な精液は亜子の膣に満ちて染み渡り、そのまま子宮に流れ込んでいく。
 膣を掻き回していた巨根を抜くと、どろりと精液が漏れ出した。
 消化器と性器と排泄孔を犯し尽くされて、亜子はそのままぴくりとも動かない。意識を失っている。
 その時、亜子が見ていた夢は、子宮の中で新しい命が誕生するという実に神秘的で、最悪なものだった。
「マスター。まだ……行為を続けますか?」
「ん? ああ、和泉亜子か。うーむ、とりあえずペットにでもするか」
 適当な調子でエヴァは唸る。亜子を嬲れと命令を出していたのだが、既に興味はネギに移っている。
 正直なところ、少し前から、エヴァはもう亜子がどうでも良くなっていた。
「ペットですか……和泉さんは身体能力値が高いので、せめて従者にしてあげてはどうでしょう?」
「ん、お前が言うぐらいだから相当高いようだな。まあ、それもいい」
 エヴァは適当にそう言うと、意識の混濁したネギに視線を移した。
「そんな事はもうどうでもいいんだ―――私は、もうすぐ、サウザンドマスターに会えるのだから―――」
 エヴァはネギを見下ろしてにやりと笑う。それは、もう少しで叶う夢に目が眩んだ、純粋で凶悪な微笑みだった。
「よし、茶々丸。私を縛る結界の中和にかかれ。私は……まあ、暇潰しにこの娘を従者にでもするか」
「……」
 茶々丸は無言で肯き、亜子から離れていく。
 亜子は動かない。
 ネギは血液を吸われて意識を失っていた。
「この戦いは私の勝利だな、じじい! ふはははは、涙を流して喜べ! 身を震わせて噛み締めろ! 闇を恐れる、か弱き人間どもよ―――」
 エヴァが、真祖が、嬉々として謳う。


「この、闇の福音の復活をな―――っ! はーはっはっは!」

 …………
 …………
 闇に包まれた校舎を進む、一人の影がいた。
「……カモ、本当にこっちで正しいの?」
 息を切らした神楽坂明日菜は、肩に乗っかったカモに尋ねる。
「ああ、間違いないでっさ姐さん! 魔力をびんびん感じますぜ! ……で、姐さん」
「何よ?」
「俺っち、そろそろ、帰っていいですかい…………なんちゃって………」
「………」
「ああ、嘘です! 俺っちがネギの兄貴を見捨てて逃げるなんて、そんな事できる訳がねえ! なーに、たかが真祖の一匹や二匹………」
 泣きそうな顔で固まったカモを肩に乗せ、明日菜はネギの元へ急いでいた。



to be continued
281座薬 ◆lQS9gmV2XM :04/01/29 23:07 ID:k5kXm7V1
というわけで、久しぶりの長編でした
ネタが浮かべば、また短編もいいですね
ではまた
282名無しさん@ピンキー:04/01/29 23:24 ID:+aR2UaXX
7話まだかな?
個人的に、図書館島編のメンバーは好きなので、
楽しみです。
283名無しさん@ピンキー:04/01/30 01:59 ID:lvCymJg6
夕映の出番が増えるかもしれないし。期待。
284名無しさん@ピンキー:04/01/30 02:47 ID:Qq6MkLaT
21話、結構おもろかった。こういうダークヒロイン好きだ。
ネギはどーなるやら。血ぃ吸われたからにはもう逆らえんだろうし。
285花野木三日 ◆3DAY.zI4Tk :04/01/30 06:39 ID:33HDxKsE
そのうちこのスレに何か投げたいなー、と思いつつ長いことROMってましたが、
ようやく搾精当番の夕映編が書けましたので、朝っぱらから投げてみます。

しかしのどかの告白以来の夕映を見てると、鬱ゲーのシナリオみたいな辛気臭い
話にしかなりませんでした。今までの搾精のように明るくてエローなもんじゃないです。
暗いのにハードなエロがあるでもないんですが、ひとつご了承ください。
286搾精当番夕映編 - CLOSE YOUR EYES:04/01/30 06:40 ID:33HDxKsE
 びー、とガムテープを伸ばし、鍵穴に貼り付けて塞ぐ。ドアに隙間がないかと眼を走らせたが、建て付けがよくて塞がっている。
「どこか覗かれてしまいそうな隙間は……まさか天井は……」
 それでも夕映は天井を、目を細めてにらみつける。特に隙間などは見当たらない。
 窓のカーテンを閉めにいく。その瞬間、誰かが覗こうとしていたのか、人影がちらりと見えた気がした。
「……アホばっかです……」
 眉間にしわを寄せ、こめかみをひくつかせてつぶやいた。
 カーテンを乱暴に閉め、なびいて隙間ができないように端をテープで止める。
「こんなところを、他人に見られてはたまらないです」
「あ、あの、ごめんなさい」
 不機嫌そうな夕映に、ネギが勝手に謝る。
「ネギ先生が悪いわけではないです。しずな先生が無理矢理決めたアホな当番ですし……」
 生徒はともかく先生までもがアホだったとは、と夕映は額に手を当てて天を仰いだ。
「それにしても、代わってもらうぐらい認めてくれてもよさそうなものです」
 のどかに譲る、というのはしずなに却下された。順番の交代ならかまわないが、やらないなら高等部に進学させない、譲られたのどかも共犯扱いで同罪と言われると逆らえない。
「最初にもっと僕が強く断ればよかったんですよね……」
「そうかもしれませんが、私や長谷川さんの反対も揉み潰されましたから。仕方なかったです」
 強く断ってほしかったとは思うが、のどかを応援する手前、たとえ見ていないところであろうとネギを責めない、と夕映は心に決めている。
287搾精当番夕映編 - CLOSE YOUR EYES:04/01/30 06:41 ID:33HDxKsE
「とはいえ、愚痴を言い合っていても始まらないです」
 覚悟を決めたような、諦めたような眼で、夕映が言う。
「そうですね……でものどかさんに悪いですし……」
 それを聞いて、自分が何を嫌がっているかネギも理解しているのがわかり、夕映は微笑む。
「あとで私がのどかにあやまっておきますから、手早く済ませてしまいましょう」
「あ、いえ、待ってください」
 夕映を止めて、ネギが言う。
「僕が自分でして採りますから。誰も見てなかったら、そうしてもわかりませんよ」
「あ……確かにそれはそうです、けど」
「夕映さんはなにもしてない、って、あとでのどかさんに教えてあげてください」
 そのとおり、そうしておけばのどかにも顔が立つし、進学を止められることもない。最善手だ。
「そうですね。ありがとうございます」
 夕映はうなずく。
(こんなアホな状況下でも、その中での最善手に気付く。聡明です。やはりのどかの選択は正解です。
 ……しかし、なぜ私が自らその手に気付かなかったのでしょうか。コロンブスの卵かもしれませんが、考えてみれば当たり前の手です。気付くのを邪魔するような心の壁が深層心理にあったのか――だとしたら、それは何か……?)
 そんなことを自問しながら、立ち上がる。本棚の前で蔵書を見たが、あるのは文学作品や哲学書のタイトルばかり。
「男性が自分でするときは、いやらしい本や写真など見るそうですが……ここにはないです。ハルナに借りてきましょうか」
「いえ、そんな、結構ですよ」
 ネギは手を振って断り、
「それより、バスルーム借りていいですか? ここでするのは……」
「あ、そうですね。どうぞ」
 許可をとると、試験管をもってバスルームに消える。
288搾精当番夕映編 - CLOSE YOUR EYES:04/01/30 06:42 ID:33HDxKsE
 ひとりになって、また自問を始める。
(なぜ気付かなかったのか……? もし気付かないままなら、私が先生にしてあげることになっていたのです。すると、本当はそうなることを望んでいた?
 私ももうそういう年頃ですし……私が抱いているネギ先生への好意らしきもの、そのせいもあるでしょう。しかしのどかのことは? 私の心の中では、友情より欲望が優先される?
 いや、それは認めたくないです)

 自問をしているうちに、時間が過ぎていた。
「……もう15分も経っていますね」
 どのくらい時間がかかるのか知っているわけではないが、もう終わっていてもよさそうに思える。
(様子を見に行ってみては……いや、見に行ってどうするんですか。手伝うのですか? まさか……)
 そう思いつつも、ふらっとバスルームに足が向く。
(いえ、ですからなぜ向かうのですか。確かに、私には先生にしてあげたい願望はあると認められますが、反問しながら裏腹な行動をとろうとするのは……?
 思えば、修学旅行のキス争奪戦のときにも、意思に反してすぐ拒めなかったことが……)
 ドアノブに手が掛かる。

「ゆ、夕映さん!?」
 ネギは驚いて振り返った。
「……時間が掛かっているようでしたから。その、お手伝いです」
 一瞬だけ下に眼をやったが、こういうときは硬くなると聞いているのに、そうは見えなかった。
「でも、それは」
 戸惑うネギの両目を、夕映が両手で覆う。
「目を閉じてください。顔を見ないで、私ではなくのどかが入ってきたと思ってください」
「……」
 ネギから返事はなかったが、手を離すと目は閉じられていた。
(のどかのつもり、で免罪になるとでも思っているのですか、私は)
 自責しながら、着ているワンピースのボタンを外していく。袖から腕を抜くと、するっと床まで落ちる。ブラも外した。
 そして、ネギのワイシャツに手をかける。鎖骨に指が触れたとき、ぴくりとネギが身体をゆすったが、特に逆らいもせず脱がされていく。
289搾精当番夕映編 - CLOSE YOUR EYES:04/01/30 06:44 ID:33HDxKsE
 裸になったネギの背に、自分の素肌の胸を密着させて、腕を回した。
 触れた瞬間は熱いとも冷たいとも思わなかった背中だが、すぐに逃げ場のないふたりの熱がたまって温かくなる。
 ちょうど、唇がネギの耳元にくる身長差だった。
「せんせー、む、胸が小さくてごめんなさいです……」
 ささやき声なら誰でも同じような声音になると思って、のどかの口調を真似てみた。
「そんなことありませんよ。あったかくて、やわらかいです」
 のどかならともかく私はやわらかいでしょうか、と、自分の細い腕に眼を落とした。そうは思えなかったが、のどかならやわらかいはずだから、否定はできなかった。
 前に回した手で、ネギのお腹や胸板を撫でてみた。思ったよりもたくましく感じる筋肉が張っている。
 唇で耳たぶを挟んだ。軟骨の感触が、こりこりと返ってくる。息をつくたび、ネギがくすぐられてかすかに身を捩る。
「……あ、あの、こうしてたら、できそうでしょうかー……」
「ええ……」
 上気した吐息とともにネギは答える。
 夕映は所在無くぶらさがっていた彼の右手を取って、導いた。
 ネギが握ったものが確かに硬いことが、夕映の右手にも伝わった。
290搾精当番夕映編 - CLOSE YOUR EYES:04/01/30 06:46 ID:33HDxKsE
 ネギが手を前後させ始める。
 夕映は、ネギの顔を見つめていた。まだにきびも出ない、若くきれいな肌。コーカソイドで英国のような北国育ち、少し妬けるような肌。
 目には涙の薄い膜がかかっていて、どこにも焦点はあっていないように見えた。
「き、きもちいいですかー?」
「はい……手伝ってもらうと……」
 ネギの手の動きが、だんだん大きく、激しくなっていく。
 それにつられて腰も少し前後に揺れる。そしてそれは、ぴったりと抱きついた夕映にも伝播する。
(う……)
 ネギの尾骨が、夕映の骨盤に当たり、叩く。その軽い衝撃は、皮膚や粘膜に触れて得られるようなものとはまた違う官能を、じわじわと生み出していく。
 セックスの快感の一部は、こうして骨盤を揺らされることで生まれるのかもしれない、と、夕映は未経験なりに想像する。
(きもちいいです……)
 漠然と罪悪感を覚えながら、ネギをもっと強く抱きしめて、腰を押し付ける。
 そうしてしばらく揺られていた。脱がなかった下着がぬめる感触があって、脱いでおけばよかったかと後悔した。
291搾精当番夕映編 - CLOSE YOUR EYES:04/01/30 06:48 ID:33HDxKsE
「……もう、そろそろ出そうです」
「えっ、あ、ああ、そうですか」
 夢中でしがみついていて、その言葉で現実に引き戻される。
「あ、あれ? 試験管が。そこに置いたのに」
 ネギが手を止めて、バスタブのふちを見て戸惑う。
 夕映も素早く目を走らせた。どこかに落ちて、でもガラスの鳴る音がしないところ……と、脱ぎ捨てられたワンピースを見ると、その上にあった。
「あれです」
 さっきまで夢中でいた反動か、つい身体が動いてしまい、ひざまずいてそれを拾い上げた。そして渡そうと振り向いたとき、
「あ」
 目の前に、ネギのそれがあった。
(これは……思ったより大きいです……が、恐ろしくはないです。欲情が詰まって硬く膨らんではいますが、ネギ先生のなら受け止めてもいいと思えるから……?
 いや、それどころではなくて、急がないと床にばら撒いてしまってやりなおしです)
 一瞬考えたあと、その先端に試験管を当てた。
「ゆ、夕映さん……く、うっ」
 ネギが喉を鳴らした瞬間、先端がぱくりと開いて、直後に白濁液が試験管に撃ち出された。どく、どくと脈打つごとに、試験管が満たされていく。
 ガラス越しにも、その液体は熱かった。
292搾精当番夕映編 - CLOSE YOUR EYES:04/01/30 06:49 ID:33HDxKsE
 服を着なおした二人は部屋に戻り、ベッドサイドに腰掛けて一息ついた。
「のどかに、なんといえばいいのでしょうか」
 栓をした、もう冷たくなった試験管を手にして、夕映は呟く。ついふらふらとバスルームに入ってしまってからは、正気を失っていた。落ち着いてしまえば、やはりあれはのどかへの裏切りだったと思える。
「そうですよね……。僕がちゃんとひとりで済ませれば……」
「いえ、私がふらふらと闖入したりしなければよかったです」
 ネギが、ふぅとため息をついて、
「……秘密にしましょうか。最初の予定通り、僕がひとりで済ませた、っていうことに」
 そういった。
 そんなウソはいやだ、と言いかけて、少し考える。
(ほんとのことを言えば、私は納得するでしょうがのどかは傷つくです。ウソをついたらのどかは安心できて、私が辛い秘密を持ちつづけることになる……。
 なら、ウソをつくのがのどかのためですか? でも……それは正しいのでしょうか)
 あれほど読んだ哲学書の中にも、それに答えを与えてくれる思想はなかった。
「とりあえず、提出しに行きましょうか」
 ネギが立ち上がって、杖を背負った。
 夕映はためらう。これから寮を出て職員室にいって、その道すがらにのどかと出くわすだろうか。できれば、まだ考えがまとまらない今は、会いたくなかった。
 うつむく彼女に、ネギが手を差し伸べた。
「のどかさんと会ったら、僕がなんとか、うまく説明しますから」
 優しい声のその言葉にひかれ、夕映は立ち上がる。
293花野木三日 ◆3DAY.zI4Tk :04/01/30 06:54 ID:33HDxKsE
はい、以上です。

2chに長文投げるの初めてだから、「行が長杉」とかいわれたりして
往生してしもた。

>>座薬さん
長編楽しみにしてます。女子寮編のヘリやミサイル落としまくる
楓と古が豪快で好きでした。
294名無しさん@ピンキー:04/01/30 11:25 ID:EvEcItza
>>293
GJ!友情と愛情の狭間で揺れ動く夕映が萌え過ぎですw
295名無しさん@ピンキー:04/01/30 14:55 ID:JX2NxyYg
>>293
待ってたよ〜搾精当番! 乙華麗!

今度はぜひ修学旅行中での搾精当番ものをお願いします、
移動中の新幹線・バスの中とか…露天風呂もあるし、お寺でとか。
酔っ払った生徒にリンカーンされるネギ君とかも読みたいです。

希望ばっかですみません…
296名無しさん@ピンキー:04/01/30 20:41 ID:Uy+G/xY1
イイ!
じんわりエロ!
297(;´・`) ◆FOU/niiiV6 :04/01/30 20:51 ID:ZrGeUkqQ
花野木三日◆3DAY.zI4Tkさん (>>286-292

 |\  ∧、   .----、-、    ∧. /| カチャ
 |G|\⌒ヽ\ /  ___ \| //⌒/|.J|
 |O||( ● )| i\.c´ _、ヽ,/i |( ● )||O|     いい萌え哲学キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━!!!!!
 |O|ゝ _ノ ^i |lヽ, _.ノ`,l| i^ ゝ_ ノ|B|
 |D| |_|,-''iつl/ w´\,;l⊂i''-,|_| |!!!|
 |/  [__|_|/〉"|Y/,ゝ 〈\|_|__]  \|
      [ニニ〉       〈二二]
      └―'        '─┘

まさか搾精でここまでの見事な心理描写が来るとわ…_| ̄| Σ',.:・=≡○
次は是非搾精ではないエロ文を見てみたいものです。

このような逝きの(・∀・)イイ!新職人の登場は漏れ自身の良いケツ叩きになりまつ。
そろそろ、ネタが出ない長編で苦しんでないで搾精で復活するとしますか。
ごきげんよう。 〜(  ゚∀)ノ
298名無しさん@ピンキー:04/01/30 22:38 ID:vcvCjf3j
>>座薬様
Gj!
エヴァのアバレっぷりに期待!

夕映ネタはステキなのしか出来ないのでしょうか?
くだけたのがみたい・・・。
299花野木三日 ◆3DAY.zI4Tk :04/01/31 03:04 ID:wc/B1Pxs
レス多謝です。
次書くのはもっと直球エロなのにしたいなぁ。

本編の出番が済んで、小太郎が動かせるようになったら使いたいな。
こういうこまっしゃくれた子の方がエロでは好みなのです。
(でも相手は誰にしたものだろ。うーん)
300名無しさん@ピンキー:04/01/31 17:05 ID:Bni+D+j4
>>299
>相手
ネギきぼん


そして300ゲト
301名無しさん@ピンキー:04/02/02 00:43 ID:FGgKp8Jc
ちょっと鬼畜っぽい内容なので、嫌いな人は一生懸命スクロールしましょう。

ifネギま! 〜 一話一妄想 〜


第七話



 麻帆良学園は期末テストの準備に入った。ネギは自分の受け持つクラスを最下位から脱出させることを命ぜられるが、明日菜をはじめとするバカレンジャー五人が思いきり足を引っ張っている。魔法で解決しようとするネギを、明日菜は諭すのだが……。

 放課後、日も落ちて辺りが暗くなった頃、明日菜は大浴場にいた。
 長いツインテールをぐるぐると輪にしてまとめ、タオルで若々しい胸のふくらみを隠しながら、湯船に入ろうとする。
 とそこに、彼女を呼ぶ声が大浴場に反響した。
「アスナ──、アスナ──、大変や──」
 一向に大変さを感じさせない、良く言えば柔らかい、悪くいえば緊張感の無い声で、木乃香が早歩きでやってくる。彼女の周りには、ハルナ、のどか、夕映の図書館探検部三人娘もいた。
 いつも通りその冷静な表情を崩さずパックのジュースを飲んでいる夕映はともかく、ハルナとのどかも何やら深刻な面持ちだ。
「お、ちょーどバカレンジャーそろっとるな。反省会か?」
 と、木乃香はなんとなく明日菜のまわりで体を洗ったりしている楓やまき絵を見て言った。
 別に反省会をしていたというわけでもないが、試験が近付くとなんとはなしに集まってしまう雰囲気がある。同病相憐れむというわけでもないのだが、それに近いものがあるかもしれない。
「何? このかー」
 クラス一の長身とスタイルを誇示するかのように立っていた楓が、抜群の肢体とはアンバランスな、のんびりとした声で応えた。
 この二人が会話していると、良い悪いは別として深刻な話題も茶飲み話みたいになってしまう。
 木乃香たち四人は、とりあえず湯船に浸かってから話を切り出す。楓、まき絵、クーの三人も、自分たちに関係ある話ということで同じくお湯の中に身を沈めて木乃香の話に耳を傾けた。
 皆が座って肩までお湯に入っている中、ハルナと共に立っている木乃香は、いつになく真剣な顔で切り出した。
「実はウワサなんやけど……次の期末で最下位を取ったクラスは……」
 次の言葉を聞いて、思わず明日菜とまき絵はざばっと音を立てて立ちあがった。
302名無しさん@ピンキー:04/02/02 00:44 ID:FGgKp8Jc
「え〜〜っ、最下位のクラスは解散〜〜!?」
「で、でもそんな無茶なコト……」
「ウチの学校はクラス替えなしのハズだよ──」
 交互に言う明日菜とまき絵。頬を流れる汗は、風呂場の熱と湿気だけのものではない。
「桜子たちが口止めされとるらしくて詳しいコトわからへんのやけど、何かおじ……学園長が本気で怒っとるらしいんや。ホラ、ウチらずっと最下位やし」
 そこに、ハルナが後を引き継ぐ。
「そのうえ、特に悪かった人は留年!! それどころか奴隷としてクラスメートに奉仕とか……!!」
 指を立て、強い調子で言うハルナ。
「え!?」
 顔をひきつらせて驚く明日菜たち。もっとも楓の表情は相変わらずだが。
「ど、奴隷って……」
 かすれた声で、まき絵が言った。口をあんぐりと開け、とても信じられないという面持ちだ。
「たぶん、こんな感じになると思うんや……」
 そう言うと、木乃香は成績の悪い者がどういう扱いを受けるか、彼女の予想を話しだした。

 
 教室の後ろ、窓際のあたりで、明日菜が数人の女子生徒に囲まれていた。
 女子生徒たちは口元に非友好的な冷たい笑いを浮かべている。
 一方明日菜はというと、つぎはぎだらけ、ほこりだらけの薄汚い制服で、右手に雑巾を持って首をすくめて立っていた。
 窓から入ってくる光で、明日菜の顔の汚れが余計に目立ってしまう。
 明日菜はおどおどと上目づかいで言った。
「あの……なんですか?」
「なんですか、ですって?」
 聞いているだけで震えの走る、氷のような声で一人の女子生徒が言った。
 彼女は窓のレールにつーっと人差し指を走らせ、そのまま明日菜に向かってつきつける。
 指の腹には、わずかではあるが埃がついていた。
「教室は隅から隅までいつも埃一つ残さず掃除しておけって、何度言わせるのかしら!?」
 そう言って、汚れた指先をぐいっと明日菜の頬に押し付ける。
303名無しさん@ピンキー:04/02/02 00:44 ID:FGgKp8Jc
 顔を雑巾代わりにされ、明日菜は身を縮め、両手で顔をかばいながら「申し訳ありません」を連呼した。
 別の女子生徒が、無慈悲に明日菜の足を蹴り付ける。
「申し訳ないと思うなら、さっさと掃除しなさいよこのグズ!」
 また別の生徒が、明日菜の肩を突き飛ばす。彼女はベランダへの閉じたガラス戸に倒れ掛かった。
「ああっ」
 悲壮な明日菜の悲鳴を聞いて、ますます言葉と体の暴力をエスカレートさせる女子生徒たち。
「まったく、ちょっと目を離すとすぐさぼろうとする! そんなところに知恵使うんじゃないよ」
「お前みたいな奴と同じ学校に行ってると思われるこっちの身にもなりなさいっ」
「あんたみたいなバカは掃除くらいしか役に立たないんだよ!」
 それぞれに明日菜の体を蹴りつけ、制服に足跡をつけていく。
 明日菜は涙を流しながら、心と体につけられていく傷の痛みをこらえるのだった。


「い、いやぁぁぁぁ!」
 涙目になって本気で怯えるまき絵。
 対して明日菜はというと、じっとりとした目で木乃香は見つめている。 
 わずかな沈黙の後、明日菜は言った。
「なんか、嫁いびりとか混ざってない?」
「え? あ、そうかもしれへんな。昨日テレビで見たせいかも〜」
 木乃香は手を頭の後ろにやって、にへ〜、と笑う。
「だいたいなんで私がモデルになってるのよ」
 不満げに口をへの字にする明日菜。
 とそこに、ハルナが割って入った。
「木乃香の考えは甘いと思うわ! 奴隷っていうんだからきっとこんな感じよ!
304名無しさん@ピンキー:04/02/02 00:45 ID:FGgKp8Jc
 明日菜は突き飛ばされて、教室の床にうつ伏せに倒れ込んだ。
「あうっ」
 彼女はなんとか両手を床について頭をかばう。
 手のひらに走った痛みに涙をにじませながら、明日菜は振り向くように上を見上げた。視線の先には、欲望に両目をギラギラと輝かせた男子生徒が彼女を見下ろしている。


「男子生徒……?」
 不審げな明日菜の言葉に、ハルナはいったん語りを中断して注釈を入れる。
「あ、奴隷になった子は男子校の方に転属っていう設定だから」
「設定って何よ設定って」
「男子生徒は制服の上着を脱ぐと、怯えて震える明日菜に」
「無視しないでよ! っていうかなんで私がまた」


 男子生徒は制服の上着を脱ぐと、怯えて震える明日菜に覆い被さるように飛びかかる。
 制服の上から明日菜の胸を引っ掴み、顔を背ける明日菜の頬に口付けを強要しようとぐいぐい顔を寄せる。
「ああっ、やめてくださいっ」
 明日菜の悲痛な叫びに耳を貸さず、その男子生徒は明日菜の体の柔らかな部分を思う存分嬲りまわす。
「よいではないかよいではないか」
「あ〜れ〜」


「っていうのはどう!?」 
 勢い込んで言うハルナ。
 今度は明日菜はもちろんまき絵までもがぽかんとしている。
 楓は日本に来て日が浅いクーに、ハルナの話に含まれていた日本の伝統文化について説明をしていた。
「どうって言われても……なんで陳腐な時代劇みたいになってるの?」
 視線をそらし、困った顔で言う明日菜。
 するとハルナは、「う」とうめいた後、湯船の中に座った。
 唇に拳をあて、まるで水面に向かって話すように、小声でぶつぶつと何やら独り言をはじめる。
305名無しさん@ピンキー:04/02/02 00:46 ID:FGgKp8Jc
「ハ、ハルナ? どうしちゃったのかな……」
 その没頭ぶりに声がかけられず、まき絵に向かって言う明日菜。まき絵の方も、怯えをまじえたとまどいの表情だ。
「これは……」
 後ろから突然、夕映の声。
「「うわっ」」
 明日菜とまき絵は不意をつかれ、思わずその場から飛びのいた。
 ただ一人、冷静な表情と口調で、夕映は続ける。
「どうやら、明日菜さんの『陳腐』の一言が、ハルナのクリエイター魂に火をつけてしまったようですね」
「は、はぁ?」
「おそらくハルナは今、よりリアリティがあって具体的なエピソードを作っているものと思われます」
「私、別にそんなことしてもらいたいわけじゃないんだけど……」
 困惑気味の明日菜に、夕映は鋭い視線を送った。
「アスナさんがどういうつもりであろうと、ハルナが単なる同人作家であろうと、クリエイターの作品を批評するとはそういうことなのです!」
 まるでタイミングを測っていたかのように、夕映が言い終わると同時にハルナが立ちあがる。
 大きな胸を上下に揺らし、眼鏡の奥の瞳に火を灯らせ、ガッツポーズまで作って叫ぶ。
「できた! これならばっ」
 ばっと明日菜の方を振り向いて言う。
「今から聞かせてあげるっ」
「いやいいって! どうせまた私がひどい目に会うんだから!」
 両手を前に出してぶんぶん左右に振る明日菜だが、ハルナはそれを無視して語り出した。


 明日菜は規定通り、他の生徒より三十分もはやく教室の前にやってきた。
 本当なら朝のホームルーム直前に来たいところだが、それは許されないし、遅刻にはひどいペナルティがある。
 すがすがしい鳥の鳴き声が、廊下の窓の向こうから聞こえる。
 しかしそれとは対照的に、明日菜の顔色はすぐれない。
 彼女は一つ深呼吸した。わずかに膨らんだ咽喉が、革の首輪にあたって少し苦しい。
 この拘束具は、明日菜が自分の立場を忘れないように少しきつめの設定になっていると、彼女は聞かされたことがある。
306名無しさん@ピンキー:04/02/02 00:47 ID:FGgKp8Jc
 明日菜が教室のドアを開けると、すでに男子生徒が一人、教壇に座って足をぶらぶらさせていた。
「お、きたきた」
 男子生徒は明日菜の姿を認めると、満面にいやらしい笑みを浮かべ、教壇から降りる。
 男子生徒は、制服のボタンが今にも千切れそうなほど丸々と太っているので、どしんと重い音が、早朝の教室に響いた。
 明日菜は思わず顔を歪める。
「今日はずいぶん早いのね」
 この太った男子生徒、いつもはホームルームぎりぎりにやってくる、それどころか四回に一回は遅刻するのが常なのだ。
 この皮肉は明日菜にとってささやかな抵抗だったのだが、彼には通じていないようだった。
「ふふ、アスナちゃんと過ごす一日だもの。一秒でも無駄にしたくないからね」
 そういって、太った体を揺すりながら大股で明日菜の方へやってくる。
 男子に比べてあまりにも少ない奴隷の数は、奴隷をめぐっての争いを懸念させた。
 それを回避するために、奴隷は、一日に一人の男子生徒につきっきりで奉仕を行う決まりとなっている。順番でない男子生徒は、手出し無用。
 月にたった二回しかないチャンスを最大限に楽しもうと、どの生徒も自分の番の時には大抵、奴隷よりさらに早く登校する。
 太った男子生徒は、未だドアの前にいる明日菜の前までくると、その柔らかい体を力一杯抱きしめた。
 興奮で腕力の抑えが効かないのか、抱擁というよりはプロレスの締め技だ。
 ウエストを絞り上げられる苦しさに、明日菜はうめき声をあげる。
「ちょっと、鞄くらい置かせてよ」
「そんなの後でいいだろ」
 太った男子生徒は、明日菜の鞄をむしりとって床に投げ捨てた。
 二重顎の口を開き、犬のように息を荒げながら、太った男子生徒は明日菜の顔に口を近づける。
 そのまま舌を伸ばし、彼女の頬をべちゃべちゃと音を立てて舐めまわしはじめた。
 あまりの気持ち悪さに、首をひねって顔を背ける明日菜。
 しかし、すぐに頭を抑えられ、頬に太った男子生徒の粘着質な唾液を塗り込められる。
「うへ、明日菜ちゃんのほっぺは、柔らかくてすべすべで、なめがいがあるなあ。じゃあ次はキスしようね」 
 太った男子生徒は、明日菜の頭を抑えている手にさらに力を込め、正面を向かせた。
307名無しさん@ピンキー:04/02/02 00:48 ID:FGgKp8Jc
 もう片方の手は相変わらず明日菜の腰に回されており、ぎゅうぎゅうと自分の突き出た腹に明日菜の細いウエストを押しつけている。
 明日菜が本気で抵抗すれば、男とはいえこんな運動不足の脂肪ダルマなど簡単に突き飛ばすことができただろう。しかしそれは許されていない。
 明日菜は嗚咽をこらえながら、太った男子生徒の肉厚の唇を受け入れた。
 唇が合わさると、太った男子生徒はすぐさま舌をつっこんでくる。
 貪欲な舌はすぐさま明日菜の舌を捕えると、わざわざくっちゅくっちゅ音を立てて弄んだ。
 頭を抑えつけている手は、明日菜のツインテールにされた長い髪を太い指にからめたり、引っ張ったりしている。
 男子生徒の口臭と共に、唾液がどんどん明日菜の口に入ってくる。
 明らかに彼の、自分の体液を明日菜に飲ませようという意思が伝わってくる量だった。
 明日菜は吐き気を覚えたが、屈辱的な要求を受け入れるしか、彼女に選択肢はなかった。
 彼女の咽喉が、こくんと動く。
「ああ、もう我慢できないよ」
 明日菜が自分の唾液を飲んでくれたことで猛烈に興奮したらしく、彼は上ずった声で言う。
 唇を離して両手を明日菜の肩におくと、そのままぐいっと下に押した。
 体重をかけられ、明日菜はその場にひざまずいた。目の前に、ちょうど太った男子生徒のテントを張った股間が来る。
 すでに何人もの男子生徒に弄ばれてきた明日菜にとっては、お決まりのパターンだった。
 命令されるのを待たず、明日菜はチャックに手をかける。彼女にとっては、不本意なことに、その動きはスムーズだ。
「あ、ちょっと待って」
 予想外の制止に、上を見上げる明日菜。
 太った男子生徒は、今にも涎を垂らしそうな表情で言う。
「手を使わずに、チャックを開けるところから口だけでしてよ」
 いったいどこでそんな知識を得たのか、太った男子生徒が嬉しそうに言う。期待が声にまでにじみ出ていた。
 明日菜は屈辱感に身をよじり、歯噛みをしたが、「はやくしてよ」という催促に逆らうことはできなかった。
 はじめ、明日菜はなるべく顔を股間から離してチャックをおろそうとしたが、それは不可能なことがわかった。
308名無しさん@ピンキー:04/02/02 00:49 ID:FGgKp8Jc
 仕方なく、ズボンの股間に顔を押し付けるようにうずめて、ようやく小さな金具を唇に挟んだ。
 太った男子生徒は、その刺激だけでもう興奮の極みに達しつつあるようで、腰をゆっくり前後に振っている。
 チャックを降ろしてからがまた一苦労だった。
 ベルトを口だけで外すのはどう考えても不可能だったので、ズボンを降ろさず、小便をする時のようにブリーフの前の切れ目からペニスをひっぱり出さなければならない。
 しかも口だけでだ。
 さきほどよりさらに顔を股間におしつけて明日菜は作業をはじめた。
 すでに太った男子生徒の白いブリーフの前は一杯に盛り上がっており、なおさら課題を困難にしている。
 唇と歯だけではとてもそんな複雑なことはできず、明日菜はやむを得ず舌を伸ばしてブリーフの切れ目を探る。
 汗と小便がしみ込んでいるのが、またぐらに押しつけられた明日菜の鼻と舌に、えぐい味が走る。
 何度も吐きそうになりながら、ようやくペニスを引っ張りだした時には、太った男子生徒のブリーフは明日菜の唾液でべちゃべちゃになっていた。
 しかしこれからが、ようやく本番である。
 明日菜は上を向いてそそり立つ仮性包茎のペニスを口に含むと、口の中一杯に広がる臭気に耐えながら舌を絡みつかせ、顔を前後に動かしはじめた。
 すでに何本もの肉棒を咥えてきただけあって、その舌と唇の動きは義務的で機械的ながらも男のツボを心得ている。
 太った男子生徒は「おぉ……」と気色の悪い声をあげ、明日菜の頭に両手をやり、その髪の毛をいじりまわした。
 とその時、教室のドアがガラっと開いた。
 入ってきたのは、今明日菜が相手をしている男子生徒とはうってかわって、骨と皮だけのガリガリにやせた男子生徒。
 そしてもう一人、やせた男子生徒に腰を抱かれて立っている、革の首輪をつけたまき絵──このクラスの二人目の奴隷──だった。


「え!? 私も出演するのっ?」


 太った男子生徒は、フェラチオされているまさにその最中に痩せた男子生徒は鉢合わせする形になったが、お互い別に照れたり気まずくなったりすることもなく、当り前のように挨拶を交わす。
309名無しさん@ピンキー:04/02/02 00:49 ID:FGgKp8Jc
「おっす。早いな。」
「うす。今日来ないかと思ったぜ」
「ババアがメシ作るの遅くてよ。だがギリギリ間に合ったぜ。丁度昇降口んとこで会ったから一緒に教室にきたってわけ」
 言いながら、痩せた生徒は腰に回していた手をまき絵のスカートの中に突っ込んだ。スカートの股間の辺りが揺れ、痩せた男子生徒の手が遠慮無く動いていることがわかる。
「ああっ」
 拳を握り締めながら、まき絵がか細い声をあげる。昇降口からここまで、度々こんないたずらをされながら来たのだろう。
「っていうか……どいてくれよ。入口で通せんぼするなよ」
 手を忙しく動かし、まき絵の体を震えさせながら痩せた男子生徒が言う。
「悪ぃな、我慢できなくてよ」
 太った男子生徒は、明日菜の頭を手で股間に押し付けたまま、そろそろと道を開けた。明日菜はそれに合わせて膝でちょこちょこと移動する。
 痩せた男子生徒は、まき絵を従えたまま明日菜たちのわきを通りぬけ、教室の真ん中辺りにある机に向かう。
 明日菜は、口唇愛撫を機械的に続けながら、なんとなしにまき絵たちの様子を横目で見た。
 痩せた男子生徒は、鞄を自分の机に置くと、まき絵と濃厚なキスをはじめた。
 左手でまき絵の後頭部を抑えつけ、右手はスカートから引きずり出したシャツの中に入っている。
 まき絵の右の胸元が不自然に膨らんでおり、そこがもぞもぞと動いているところを見ると、彼女の乳首のあたりをいじくりまわしているようだ。
 まき絵は顔を真っ赤にしながら、口と胸に与えられる陵辱に黙って耐えていた。
 時々、胸からくる刺激をこらえきれず、まき絵は「んっ」と声をあげる。
 その瞬間だけ唇がほんの少し離れ、痩せた男子生徒の舌がまき絵の口の中を蹂躙しているのが見えた。
 かつてのクラスメートが弄ばれているのを、半ば霞がかった意識で見ていた明日菜の頭上から、太った男子生徒の声が降ってきた。
「あ、出る、出るよ明日菜ちゃん。飲んでね、飲んでねっ」
 はっと身構えたが、一瞬だけ遅かった。
 明日菜の咽喉に、撃ち出されたネバネバした固まりが直撃してしまう。
「ごほっ、ごほ」
 むせる明日菜の舌の上にさらに、強烈な味の粘液が流し込まれる。
 鼻まで抜けるひどい味と臭いに、明日菜は涙目になった。
310名無しさん@ピンキー:04/02/02 00:51 ID:FGgKp8Jc
 このまま吐き出してしまいたいという思いが頭を駆け巡ったが、それをやったらどんな罰が待っているか。
 大勢を相手に休みなく輪姦される、真性サディストに引き渡され拷問を受ける、強力な媚薬を打たれ理性を破壊される……。
 この身分に堕ちた時に聞かされた様々な地獄絵図が頭をよぎり、明日菜は必死に咽喉の痙攣をこらえた。
 少し経ってようやく波が去り、明日菜は自分の味覚を犯し続ける精液を飲み込んだ。
 ひどく咽喉にひっかかる濃いものだったが、唾液を多めに出してそれと一緒になんとか胃に落とす。
 精液を飲んだのを確認して、太った男子生徒は明日菜の頭を、まるで幼稚園児を誉める時にするように撫でた。
 今日、これまで明日菜に対して行われた仕打ちの中では最も優しいふるまいだったろう。しかし明日菜は、自分が完全に支配される立場にあることをそれで思い知らされ、かろうじて残っていた傷だらけのプライドに新たなヒビが入るのを感じていた。
 命じられるのを待たず、明日菜は亀頭を舌で掃除する。その間、太った男子生徒と、しつこいキスに一段落つけたらしい痩せた男子生徒の会話が耳に入ってきた。
「お前、こんなはやくからフェラさせんなよ」
「え、なんで?」
 横目で明日菜が見てみると、痩せた男子生徒はまき絵とのキスを中断した代わりに、左手をスカートの中に突っ込んでいた。
 スカートはめくれあがり、まき絵の細く美しい足が太ももまで露わになっている。
「だってフェラさせたらそのあとキスできないだろ」
「俺、そんなにキスにこだわりないんだよ。それにキスしたくなったら歯磨きさせればいいじゃん」
「歯磨きさせたって気分的になんかやだろ」
「知らないよそんなの」
 くだらない会話を交わしつつも、太った男子生徒は明日菜の頭を抑えたまま話さない。すでに亀頭は精液はもちろん恥垢まですっかりなめ取ったのだが。
 こういう時は、そのままフェラを続けて大きくしろということだと、明日菜は経験から知っていた。
 自分がすっかり調教されてしまっていることを、なるべく意識に上げないようにしながら、明日菜は奉仕を再開した。
 顔を前後に動かし、舌で裏すじをなめあげ、唇で竿をしめつけると、口の中を占領しているモノはすぐさま体積と硬度を回復する。
311名無しさん@ピンキー:04/02/02 00:52 ID:FGgKp8Jc
「ん、それじゃ明日菜ちゃん、セックスしようね」
 嬉々として言いながら、太った男子生徒は少しかがむと、明日菜の首輪に丸々とした人差し指を引っ掛けて上に引っ張る。
 咽喉の圧迫感に顔をしかめながら、明日菜は慌てて立ち上がった。
「そんなことしなくても立つわよ……」
 相手に反抗と受けとめられない程度に、小さく抗議する明日菜。
 それに対して、太った男子生徒はニコニコと満面の笑みを浮かべながら──ただしその目は欲望でどす黒く輝いている──「いやあごめんねー」などと軽い調子で言う。
 明日菜が立ちあがるのを待って、太った男子生徒は後ろから抱き付いてきた。
 両手を前に回し、明日菜の中学生らしい大きさの両胸を制服の上から鷲掴みにしながら、ぐいぐいと押す。
 圧力に明日菜が前に何歩か進むと、誰かの机が行く手を塞いでいた。
 と、太った男子生徒は自分の肉のだぶついた顎を明日菜の肩に乗せ、今度は上から潰すように圧力をかけてくる。明日菜は机の上に上半身を押し付けられた。
 この体勢で犯すつもりなんだ、と明日菜は思ったが、それを裏付けるようにいったん太った男子生徒は彼女の体から離れた。
 間を置かず、スカートがめくりあげられる。次いで、下着が落とされる感触。
 明日菜は挿入に耐えるために歯を食いしばり、机の端を掴んだ。
 ふとまき絵たちの方を見ると、彼女たちはまたキスを再開していた。
 しかし痩せた男子生徒の方は、まき絵の口の中に舌を突っ込みつつ、両手は慌しくベルトを外している。
 まき絵も心得たもので、すでに自分でスカートをめくり、薄い毛に覆われた未発達の性器を空気にさらしている。下着はすでに、足首まで降ろされていた。
 明日菜の後ろからも、金具を外すカチャカチャという音が聞こえてきた。
 それがやむと、両肩に手がかけられた。
 ぐっと、太った男子生徒の体重が明日菜の両肩にかかる。
 明日案はかたく目を閉じ、もう一度机の端を強く握り締めた。
 衝撃は、前触れなくやってきた。
「うぐっ」
 股間から杭を打ち込まれ、胃まで貫かれるようなショックに、明日菜の食いしばった歯の間からうめき声が漏れる。
312名無しさん@ピンキー:04/02/02 00:53 ID:FGgKp8Jc
 太った男子生徒は、すぐさま激しいピストン運動を開始した。
 相手の女性を気遣って、あらかじめ愛撫して濡らしておくなどという気遣いは、野獣なみの性欲を持つ男子生徒たちには無い。
 痛みと、生きた性欲処理具として扱われる屈辱、その両方に、明日菜は机にしがみつくようにして耐える。
「ああっ」
 と、まき絵の悲鳴。
 そちらを見れば、まき絵は立ったまま犯されていた。痩せた男子生徒は両手をまき絵の腰にまわし、がっちりと固定している。
 体格の割に力があるようで、痩せた男子生徒が腰を打ち込むと、しばしばまき絵のつま先が床から離れた。
 その度に、体重が膣にかかってしまうためかまき絵が「ううっ、うんっ」と、あえぎ声というには苦痛の要素が強い声を漏らす。
 よほど執着があるのか、痩せた男子生徒は揺さぶられるまき絵の顔を追いかけ、キスしようとしているようだった。
 一方、太った男子生徒の方は早くもこみあげてきたようだった。
「お、お、お、いいよ、いいよ明日菜ちゃん! 明日菜ちゃん、あ、出る、出るよ、明日菜ちゃんの子宮に出すからね、受けとめてね!」
 大抵の男子生徒は、自分の当番の日に合わせて自慰を控え、精液を溜めてきている。
 この太った男子生徒もそのようで、ペースがはやい。
 一際強い打ち込みと共に、太った男子生徒が吼えた。
 それと共に、明日菜は自分の体の奥に熱くおぞましいものが流し込まれるのを感じ、彼女は支給されている避妊薬が効いていることを祈った。
 


「とこれがあなたたちの運命ってわけっ!」
「ちょ、ちょっと待ってよ──ッ」
 明日菜は思わずつっこみの手の形を作ってしまう。
「そんなの嘘よ──っ」
 うって変わってまき絵の方はどうやらリアリティを感じたらしく、涙目になっていた。
313名無しさん@ピンキー:04/02/02 00:54 ID:FGgKp8Jc
 本気にしているまき絵をなぐさめながら、明日菜ははっと気がついた。
(いや……でも昼間、ネギも言ってたし……もしかして「大変なコト」ってこれのことじゃ……)
 さすがにハルナや木乃香の話は妄言としても、それに近いことはあるかもしれない、と明日菜は思った。
「今のクラス、けっこう面白いしバラバラになんのイヤやわ──アスナ──」
 いつの間にか湯船に浸かっていた木乃香が、寂しそうな視線を送りながら言う。
「ん────」
 何があろうと微笑みを絶やさない楓も、珍しく思案顔だ。
「ま、まずいわね。はっきり言ってクラスの足引っ張ってるのは私たち5人だし…」
 まき絵はまだ先ほどのショックをひきずっているらしく、激しく手を上下させながら、うったえるように言う。
「今から死ぬ気で勉強しても月曜には間に合わないアル」
 まき絵と対照的に、クーはなぜか笑顔で、口元までお湯に沈みながら言った。
(中でも一番足引っ張ってるのは私よね……ううっ……)
 成績などほとんど気にしたことのないバカレンジャーが悩む姿を見て、明日菜もことの重大さが次第にプレッシャーとなってきた。
(くっ……昼間あんなこと言っちゃったけど、やっぱりネギに頼むか……!? いや、でも一ヶ月パーっていう副作用は……)
 思考の袋小路に入りかけた明日菜を助けるように、夕映がストローから口を離してボソりと言った。
「──ここはやはり……アレを探すしかないかもです……」
 この一言が、とんでもない冒険の始まりだった。
 

   第七話 終わり


次回予告!
 手に入れれば頭がよくなるという魔法の本を求め、図書館島へと入ったネギとバカレンジャーたち。しかしそこは、無数の罠がしかけられた広大な迷宮だった!
 もし、夕映ですら想像もしていなかったおそるべき罠が彼女たちを待ち構えていたら……? 乞うご期待!
314名無しさん@ピンキー:04/02/02 01:00 ID:FGgKp8Jc
えー、今日一日で書いた量、400字詰め原稿用紙換算で実に20枚分。
こういう夏休み最後の日に宿題まとめてやるようなのは駄目だ……。

>v3yaa ◆d4WtKA.Zvs氏
うぎゃー。第6話はそれ以外にも誤字多すぎですね。

>座薬 ◆lQS9gmV2XM氏
お、新シリーズはエヴァがメインですか。続きを楽しみにしております。
せっかくエロパロ板に投稿するのだから、亜子の話はもうちょっとエロ度があってもよかったかと。

>>270
俺は大賛成。でもなんかみんな、保管庫には興味無いみたいね。

>花野木三日 ◆3DAY.zI4Tk氏
乙〜。夕映のキャラクターを的確に掴んでいると思います。敢えて難を言えば、俺にはちょっとソフト過ぎるかな。
315P.T ◆3QNEGIp2Uc :04/02/02 01:01 ID:FGgKp8Jc
あ、名前欄変えるの忘れてた。わかると思うけど、301からの、全部俺のね。
316名無しさん@ピンキー:04/02/02 21:02 ID:gJnOVEmL
図書館編、期待してまっす
317v3yaa ◆d4WtKA.Zvs :04/02/02 23:26 ID:W68/aWE3
ネギ×のどか&夕映の導入部ができたので、投下します。まずはレスから…

>P.T ◆3QNEGIp2Uc 様
鬼畜とは言っても、オブラートに包んでいる感じで、中々グッドです。

>座薬 ◆lQS9gmV2XM 様
申し訳ありません。長編の方は、結末が書かれるまで、スルーさせて頂きます…

>花野木三日 ◆3DAY.zI4Tk 様
切なげな夕映に萌えました。今回投下するSSも、貴方の作品と似たような
心理描写が入りそうですが、ご勘弁下さい…
318v3yaa ◆d4WtKA.Zvs :04/02/02 23:27 ID:W68/aWE3
麻帆良学園都市の奥に位置する湖の上にぽっかりと浮かぶ巨大建造物、図書館島。
地上部分は大学の図書館として賑わいを見せているものの、地下区域は一般の来館者は訪れる事もほとんどなく、専ら、本の魅力に取り憑かれた者達−図書館探検部の巣窟と化していた。
しかし、部員の多くは、広大な敷地の中を埋め尽くす書架の群れの中に散開し、黙々と本を読んだり、本の整頓に熱中したりと、各々が自分の世界に入り込んでいるため、部活動中にお互いが顔を合わせる事は、ほとんどなかった。
宮崎のどかも、本の整頓好きが高じて、図書館探検部に入部した一人であり、ほぼ毎日のように図書館島へ通いつめていた。
今日も、のどかは、地下三階にある書架の一画に本の山を運び込んでいた。
だが、彼女の両手に抱えられていた本の山は、まだ整頓される事なく、床の上に積み重ねられたままになっている。
そして、今、彼女の両手に抱えられているモノは…
「ネギせんせー…、ビクビク、脈打ってますー…」
「は、恥ずかしいです、のどかさん…」
書架にもたれかかったネギの足元近くに、のどかがしゃがみ込んでいる。
のどかの両手には、ネギのズボンのファスナーから勢いよく飛び出し、根元まで皮を剥かれた逸物が抱えられていた。
319v3yaa ◆d4WtKA.Zvs :04/02/02 23:29 ID:W68/aWE3
「きれいな色、してますねー。」
「よ、よく洗ってきましたから…」
ネギの視点からは、のどかの目は彼女の長い前髪に隠れて見えなかったが、艶っぽい笑みを浮かべた口元から、どんな表情をしているのかは推測できた。
「あのー、いいですかー、ネギせんせー…?」
やや冗長なのどかの問いかけに、ネギがこくりと頷く。
「それではー、いただきますー…」
のどかの口が、はむっ、と、ネギの逸物を咥え込んだ。
「あっ!!」
のどかの舌の先端が、ネギの尿道を直撃する。
のどかは、ネギの逸物を咥え込んだまま、ネギの先端を舌で舐めまわした。
程なく、のどかの口の中に唾液が満たされ、淫猥な水音が聞こえ始めてくる。
「あうぅ…、きも、ち、いいですっ、のどか、さん、あぁっ…」
紅潮したネギの顔に、切なげな表情が浮かぶ。
どこかに飛んでいってしまいそうな気分から逃れるかのように、ネギは両手でのどかの頭を抱え込んでいた。
のどかの舌の動きが、少しずつ加速していく。
「の、のどか、さぁん、も、もうっ…、あっ、あっ、あぁっ…、ふ、ふあぁっ!!」
一際高い雄叫びをあげ、ネギは絶頂に達した。
320v3yaa ◆d4WtKA.Zvs :04/02/02 23:31 ID:W68/aWE3
のどかの口の中で、ネギの逸物が大きく脈動する。
しばらくして脈動が収まり、のどかがネギの逸物から口を離した。
「はうー…、やっぱり、まだ、射精[で]ませんかー…」
ネギの逸物が、へなへなと萎れて、子供らしいサイズに戻っていく。
「ご、ごめんなさい…」
「謝ることなんか、ないですー…、それより、つ、続きを、お願い、しま、す…」
次第に消え入るような声になりつつも、のどかはネギに懇願しながら、スカートの前裾を掴んで、するすると上げていく。
ネギの目の前に現れたのどかの白いショーツは、既にしっとりと湿っていた。
萎れていたネギの逸物が、再び硬度を取り戻し、みるみる膨張していく。
「じゃあ、いきますよ、のどかさん…」
ネギが、ズボンのベルトに手を掛けた、その時…
「お待ちなさいっ!!」
突然、聞き覚えのある声が、辺りに響き渡った。
ネギとのどかは、その声が聞こえてきた方向…、通路側に顔を向ける。
「ゆ、ゆえー…!!」
「夕映、さん…!?」
そこには、のどかの親友であり、同じく図書館探検部に所属する、綾瀬夕映が立っていた。
321v3yaa ◆d4WtKA.Zvs :04/02/02 23:34 ID:W68/aWE3
「ど、どうしてー…」
「最近、のどかの本の整頓ペースが落ちてきていたので、心配になって見に来たのです。そうすれば…」
夕映が、つかつかと二人の所へと歩いていく。
「のどか、あなたという人は…!!」
夕映の表情は、普段のポーカーフェイスからは想像もつかないほど、烈火のごとく怒りを露にする様子がうかがえた。
「まだ精通も来ていないネギ先生を篭絡した上、情欲に溺れて仕事を怠るなどっ…!! 
しかも、人が来ないのをいいことに、よりによってこのような場所でコトに及ぶとは、それでも栄えある図書館探検部員ですかっ!! 
恥を知りなさいっ!!」
「はわわっ、あ、あのっ…」
「ゆ、夕映さん、それは、言い過ぎでは…」
「お黙りなさいっ!! ネギ先生っ!!」
「ひっ…!!」
のどかを庇おうとしたネギは、夕映に一喝されてしまった。
「ネギ先生もネギ先生ですっ!! 京都でのどかに『お友達から始めませんか?』と言った舌の根も乾かぬ内に、のどかとここまで懇意になるなどっ…!! 
見損ないましたっ!! 大体、教師の身の上で教え子に手を出すなど、言語道断ですっ!! せめて、のどかが中等部を卒業するまで、待てなかったのですかっ!! 
あなた方二人には、もっとゆっくり、時間をかけて、愛情を育んでほしかったのに…、こんなことでは、せっかくのどかのためを思って、けじめをつけようとした私の…」
「ゆ、ゆえっ…!?」
次々と矢継ぎ早に繰り出される夕映の言葉を、のどかの切なげな叫び声が遮った。
322v3yaa ◆d4WtKA.Zvs :04/02/02 23:36 ID:W68/aWE3
「はっ…!!」
我に返った夕映は、そのまま何もしゃべれなくなってしまった。
びしっ、と勢いよくネギを指差していた夕映の右手の人差し指が、次第にぷるぷると震え出す。
「(わ、私は、一体、何をしているですか? のどかとネギ先生には、コトの成り行きを最後まで見届けてから、後で忠告しようと決めたのではなかったですか? 
なのに、二人がコトに及ぼうとする瞬間に飛び出して二人をなじるなど…、アホの極みです。それに、私、今さっき、何を口走ったですか? けじめって何ですか? 
確かに、私は、ネギ先生には好意を持っていますが、それは恋愛感情と呼べるレベルのものなのでしょうか? いえ、そんなことより、一体、私はどうすれば…)」
自ら作り出した険悪なムードを断ち切ることができずに、自問自答しながら立ちすくむ、夕映。
三人の間を、しばし、重苦しい空気が包み込む。
やがて、沈黙を破るように、恐る恐る、ネギがしゃべり始めた。
「す、すみません。のどかさんの一番のお友達である夕映さんには、話しておくべきでしたね…。」
ネギの言葉を聞いて、やや緊張の解けた夕映が、静かに右手を下ろしていく。
だが、次にネギの口から出た言葉は、意外なものだった。
「実は、僕…、魔法使い、なんです…」
「…な、何です…?」
323v3yaa ◆d4WtKA.Zvs :04/02/02 23:38 ID:W68/aWE3
「僕は、立派な魔法使い…、マギステル・マギを目指しています。ここ(麻帆良学園)に教師として赴任してきたのは、修行の一環なんですが…」
「な、何を唐突に、そんな事を言い出すのですか!? それとのどかを抱く事に、一体、何の関係があるというのですか!?」
話の前後が全く見えず、夕映がネギに抗議する。しかし、ネギはお構いなしに話を続けた。
「僕には、マギステル・マギになって、成し遂げたい事があります。それには、魔法使いの従者…、ミニステル・マギと呼ばれる、パートナーの協力が必要なんです…」
「…それが、のどかだと、言うのですか?」
夕映の問いかけに、ネギがこくりと頷く。
「まだ、のどかさんとは仮契約の身ですが…、いずれ、本契約できるようになったら、正式なパートナーになってもらうつもりです。」
「ならば、その時まで、待てばよいではないですか?」
「いえ、正式なパートナーとなった瞬間に、お互いを思いやる心が最高潮に達すれば、より強固な力を得る事ができるんです。そのためには、将来を誓い合ったパートナーと常日頃から愛情を高めあっておくことが必要だと、ある方から教わったんです…」
夕映が、ネギが言った「ある方」というのが、人ではなく、オコジョの姿をした妖精である事を知るのは、しばらく後の事であった。
324v3yaa ◆d4WtKA.Zvs :04/02/02 23:42 ID:W68/aWE3
「ゆえ…、そういう訳なの…。私、ネギせんせーを助けてあげたい…、ネギせんせーと一緒に、未来を築きたいの…。だから、お願い、ゆえ、ネギせんせーを、信じてあげて?」
のどかの懇願を聞いて、夕映がふぅっと溜息をつく。
「のどかの気持ちは、よく分かっているつもりです。のどかがそこまで言うならば、信じてみる気になってもいいかもしれません。ですが…」
夕映が、再びネギの方に顔を向ける。
「ネギ先生、やっぱり私は、あなたがのどかの事をどれほど想っているのか、はかりかねます。あなたが魔法使いであるという事に加え、あなたがのどかをどれほど愛しているのか…、具体的な証拠を見せて下さい。
そうでなければ、到底、信じられないです。」
「しょ、証拠、ですか…」
またもや、三人の間に、沈黙の時が訪れる。
「(う…、ま、また、やってしまいました…。他人が誰かを想っている度合いなど、常識で考えても、分かる訳がないではないですか。そういう無理難題を押し付けてこの場を取り繕おうなどと、私はいつから、そんな姑息な女になったですか? 
これだから、恋愛というものは苦手なのです。下手に首を突っ込むより、想いを秘めておく方がよい事だって、あるはずです。そうすれば、私以外、だれも傷つかないで済むのですから…)」
次第に陰陰滅滅な思考に陥っていく夕映に、ネギが回答する。
「…わかりました、夕映さん。あなたがそこまでおっしゃるなら、証拠を示しましょう。」
「え…?」
325v3yaa ◆d4WtKA.Zvs :04/02/02 23:44 ID:W68/aWE3
やや戸惑いの表情を浮かべた夕映の目の前で、ネギが傍らに立て掛けてあった杖を握り、呪文を唱え始めた。
「ラス・テル・マ・スキル・マギステル…、風の精よ、彼の者達に等しく喜びと苦しみを与えよ…、感覚共有!!」
「ひゃうっ!!」
「な、何事ですかっ!?」
ラテン語の呪文の詠唱が終わった瞬間、一陣の風が、のどかと夕映の間を吹き抜けていった。
「…何も、起こらないでは、ないですか。所詮、こけおどしなのですか、魔法というのは?」
拍子抜けした夕映が、ネギに文句を垂れる。
「そんな事、ありませんよ、夕映さん…」
ネギは、夕映を見ながらのどかの方に近づき、のどかの左肩に自らの右手を掛けた。
「!!」
その瞬間、夕映の左肩に、何かが触れたような感覚が襲ってきた。
「な、何ですか、今のは…!?」
驚きの声を上げた夕映に、ネギが答える。
「夕映さん…、今のあなたは、ぼくの魔法によって、のどかさんと神経が繋がっています。」
「なっ…!!」
326v3yaa ◆d4WtKA.Zvs :04/02/02 23:47 ID:W68/aWE3
「ぼくが、のどかさんをどれほど愛しているのか、言葉で語っても、到底信じてもらえるとは思えません。
ですが、せめて、のどかさんがどのように感じている事を知る事ができれば、少しは信じてもらえるかと思います。」
「ま、まさか、ネギ先生、このまま、あなたは…」
うろたえる夕映をよそに、ネギはのどかの方に振り返った。
「のどかさん…、今日は、ぼくに全てを任せて下さい。」
「で、でもー…」
のどかの右肩に、ネギの左手が掛けられる。
「お願いします、のどかさん。」
ネギが、のどかの肩に置いた手に、ぐっと力を込める。
「は、はいですー…」
ネギの真剣な眼差しに魅入られ、のどかはゆっくりと床の上に膝をついた。
「あ…、うっ…」
夕映の膝から下にかけて、軽い板でも押し付けられたかのような感触が走る。
ネギは、のどかの正面からやや右よりに立つと、右手をのどかの肩から後ろに回して上体をやや後ろに反らせ、そのままのどかの唇に自らの唇を重ねていく。
「(む、むぐっ…!!)」
夕映の唇にも、生暖かい感触と軽い圧迫感が伝わってきた…。

今日は、ここまでです。
327名無しさん@ピンキー:04/02/03 01:09 ID:2ood8gv9
>>326
もういいです
328名無しさん@ピンキー:04/02/03 01:13 ID:XDzP9d18
20点といったところだな。
329名無しさん@ピンキー:04/02/03 02:16 ID:Lb9Ty9fH
::::::::::::::::::::::::......   ........::::::::::::::::::::::::::: ;;;;;;;::::::::::::::::::
           γ ⌒ ⌒ `ヘ
          イ ""  ⌒  ヾ ヾ    ドガァァァァァァァァン.....
        / (   ⌒    ヽ  )ヽ
        (      、 ,     ヾ )
 ................... .......ゞ (.    .  ノ. .ノ .ノ........... ........
 :::::::::::::::::::::::::::::::::ゝ、、ゝ.....|  |..., , ノソ::::::::::::::.......::::::
  _ _i=n_ ._ [l_ .._....,,. .-ー;''!  i;;;〜−ヽ_ii_i=n_ [l h__
  /==H=ロロ-.γ ,〜ー'''l ! |'''ーヾ  ヾ 「!=FH=ロロ
  ¶:::-幵-冂::( (    |l  |    )  )=HロΠ=_Π
  Π=_Π「Uヾ、 ⌒〜"""''''''⌒〜'"´ ノ;;'':::日lTΠl:::....
 Д日lTl,,..:''''"   ""'''ー-┬ーr--〜''""   :::Д日lT::::
 FH=n.:::::'            |   |         :::FL日l」:::::
 ロΠ=:::::.:.        ノ 从 ゝ        .::田:/==Д::
 口=Π田:::.        ↑          .::::Γ| ‡∩:::::
 Γ| ‡∩Π::....    >>327-328     ...:::Eヨ::日lTlロ::::
 Д日lTlロ_Π::::.......            ...::::::::田:凵Π_=H:::
 =Hロ凵Π=_Πロ=HロΠ:::.................:::::::::::口ロロH「l.FFl
330名無しさん@ピンキー:04/02/03 02:37 ID:RsnCRgxB
>v3yaa氏

感覚共有キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━!!!!
続きを激しくキボンしまつ(w
331名無しさん@ピンキー:04/02/03 03:39 ID:wxyVvJnJ
神キターーーーー!!
v3yaa氏グッジョブ!

感覚がスーパーリンクした夕映とのどかが、どれだけ乱れてくれるか楽しみにしてます。
332名無しさん@ピンキー:04/02/03 06:17 ID:SibfCaT1
エロいねぇ
続きに期待
333名無しさん@ピンキー:04/02/03 12:57 ID:G1LifRQ5
>v3yaa氏
 感覚共有というのは短くいうと同じ感覚が共有されちゃうってことですか?(@エリカ・フォンティーヌ)
 のどかちゃんの躯を責めれば夕映ちゃんもあえぐ……ヤバイ、起ってきた……
 目の前で見せつけられる視覚効果とのダブルパンチに夕映の理性はいつまでもつのか!?期待させていただきます。
334名無しさん@ピンキー:04/02/03 15:33 ID:PzC15r+s
マロン双子スレの快感共有と同じ感じですね?
335名無しさん@ピンキー:04/02/03 18:08 ID:2m5EyNuh
片方がふたなりになって、なおかつ快感共有というあのスレのネタで誰か書いてはくれまいか
336名無しさん@ピンキー:04/02/03 22:14 ID:rvRVVi6O
珍子の生えてるしずな先生がネギ先生の後ろを・・とかなんとか。
337名無しさん@ピンキー:04/02/04 02:10 ID:cMFM5LO/
夕映の株は天井知らずだなーとか思う今日この頃。
338座薬 ◆lQS9gmV2XM :04/02/04 14:54 ID:V56jvR2H
中編です
行為その他エロ要素が含まれていない繋ぎの話です
興味ない方はスルーしてください
それにしても夕映たん祭りって感じですね


>花野木三日 ◆3DAY.zI4Tk 氏
のどかとネギの間で悩む夕映たんはツボ過ぎます GJ!!!

> P.T ◆3QNEGIp2Uc 氏
連続鬼畜ですねぇ。酷い人だw(←おい
今回はもう少しまき絵たんの描写が欲しかった気もします

>v3yaa ◆d4WtKA.Zvs氏
性感共有!?Σ(゚Д゚)
俺的には未知のシチュ……続きに激しく期待です
「結界解除プログラム、始動します」
 ネギの血液を啜ったエヴァから茶々丸に、特別な魔力に変換されたエネルギーが流れ込んでいく。
 茶々丸は身体に内蔵されたアンテナを展開し、充填された魔力を以て一帯を覆う魔法の結界に干渉を開始した。
 エヴァを麻帆良に縛り付ける、登校地獄の呪い―――
 最強の魔法使いが適当にかけた最低最悪の呪いが、科学と魔法が融合した茶々丸の能力によって中和されていく。
「ふっふっふ、では食事にしようか」
 エヴァが亜子にゆっくりと近づいていく。暗闇の中で狂暴な瞳がぎらぎらと輝き、唇の隙間からは鋭く尖った牙が見えていた。
 白いエナメル質はネギの血液が混じった唾液に塗れ、仄かに赤く染まっている。
「私を尾行したのが、貴様の不幸だった」
 エヴァが穏やかな顔で、眠る亜子の横に座る。
 生きた蝙蝠で編まれたマントが亜子の全身を覆い隠し、獲物を絡めとって主人の口元に引き寄せた。
 まるでキスをするかのように、エヴァと亜子の顔が近づいていく。
 首にエヴァの息がかかり、亜子は「ん……」と少し声を出した。
 首筋に、血が溶けた唾液が糸のように垂れ落ちる。
 牙が肌に触れ、瑞々しい皮膚が牙の侵入に抵抗する。しかしそれも儚い。圧迫された肌の色が変わる。
 ぶつん、と、鈍い感触を残して皮膚が破れる。
 裂けた皮膚から、牙が肌の裏に侵入する。
 液体がじわりと滲み出す。赤黒い。身体中を旅してきた。新鮮な。血。
 牙の先端がずぶずぶと首に潜り込む。
 皮膚の下の血管や筋肉の抵抗を愉しみながら、深く、深く、牙を亜子の首に刺し込み、顎に力を込めてじゅるじゅる吸い上げる。
「………あ゙、あ゙……あ゙ぁ、あ゙……!?」
 亜子の目が見開かれ、驚愕の色をなしてエヴァを見る。しかし、既に抵抗する事はできなくなっていた。
「い゙、嫌や゙ぁ、ぁ……ぁ……ぁ……ネ、ギ、ぜんぜ、ぇ…………・た……け、て………」
 西洋の魔法使いは特殊な魔方陣で契約を結ぶが、吸血鬼は吸血行為によっても契約を結べるという。
 亜子の身体は既に、真祖の魔力に蝕まれて従者に変わりつつあった。
「……あ、こ、さん……」
 倒れていたネギは、虚ろに呟いただけだった。
 口内に広がる血の味と、恐怖に彩られた亜子の顔に、エヴァはうっとりと目を細めた。
 首から溢れる血液を口一杯に頬張り、どろりと粘り付く感触を愉しみながら嚥下する。
 若い亜子の血を、エヴァは夢中になって貪った。
「あ゙あ゙ぁ……………………」
 亜子の瞳から、光が失われていく。


「こらっ、吸血鬼! ネギと亜子ちゃんを返しなさいよ―――っ!」


 屋上の入り口のドアを蹴破って明日菜が乱入してきた。
「ふん、神楽坂明日菜か」
 しかしエヴァは冷めた目でその招かざる客人を眺めて、薄っすらと微笑んだ。
「リク・ラク・ラ・ラック・ライラック! 奴を打ち倒せ!」
 亜子はびくりと震えると、跳ねるように立ちあがった。
 そしてビデオの一時停止画像のように静止し、軋む音が聞こえてくるようなぎこちない動作で明日菜の方を向く。
「え、な、何!?」
 戸惑いの表情を浮かべる明日菜の視界から、次の瞬間に亜子が消えた。
「従者としての初仕事だ。意識は残してやるから有難く思え―――」
「―――!?」
 時間にして一秒も経っていなかった。
 亜子はまるで短距離走の選手のような、否、人間離れした爆発的な加速をし、20メートルはあった距離を飛び越えるように縮める。
「!?」
 明日菜がワンテンポ遅れて反応した。
 亜子は弾丸のように明日菜に突撃しながら、身体を捻り、軸足を踏み込ませる。シュートの動作。ソックスが摩擦で黒く焦げる。
「身体が勝手に動いてまう……明日菜、ごめん、ごめん……ちゃんと避けてえっ!」
 明日菜が回避の動作を始めた時、亜子の利き足は限界まで後方に溜められ、そして発射された。

 びゅん―――っ!

「うひゃあっ!?」
 明日菜が倒れるように回避した数センチ上を、亜子の渾身のボレーが掠めていく。明日菜の髪の毛が数本、風圧で切断されて舞い上がった。
「やべえ! そいつ吸血鬼化してるぜ姐さん!」
 カモの声が聞こえたが、なぜか姿は見えない。隠れてしまったらしい。
 ボールに対するボレーシュート、人間に対して行えば蹴りである。
 亜子は蹴りの勢いを維持したままドア(が設置されていた場所)の横のコンクリ壁をそのまま駆け上がり、刹那に静止する。
 勢いと重力が相殺された一瞬に軸を回転、上下をUターンし、壁を蹴って弾け飛ぶように宙を舞った。
「くっ――っ! 危ないっ!」

 ボコォン!

 ボレーの回避から体勢を立て直せなかった明日菜が、転がりながら横に逃げる。そこに亜子のかかとが叩き込まれた。
 一連の動作に耐え切れず、ソックスは既に焼失していた。裸足になった亜子のかかとは、コンクリ製の屋上に深くめり込んでいる。
 蜘蛛の巣のような罅が生じた。鈍い音と衝撃が明日菜にも伝わる。亜子はコンクリから乱暴に脚を引き抜いた。無傷である。
 それを見た明日菜の顔が蒼白になった。ギャクだとしても最早笑えない。
「に、人間業じゃねぇ……」
 カモの声だが、姿はない。
「いやああああああああああああああ、ウチの身体ぁ、どうなってもうたん―――!?」
 唇の端から牙を見せながら、悲痛な亜子の声が木霊する。従者化した彼女の身体は、既にエヴァの操り人形と化していた。
 しかし明日菜にとってみれば、それは大した問題ではない。問題はあまりに亜子の性格及び言動と釣り合っていない、亜子の身体能力と攻撃の破壊力である。
(ガードしたら……絶対、折れるよねぇ……)
 ドアを蹴破った経験は明日菜にもあったが、流石にコンクリートを粉砕するような蹴りを受けとめる気にはなれなかった。
「ほう、我が魔力の庇護を得ているとは言え、なかなか有能な従者だ。元々身体能力は高かったのか―――?」
 エヴァが亜子と明日菜の攻防を見物し、嘲笑うように言った。
「ちょ、ちょっと、待ってよ!」
 蹴破ったドアを盾のように亜子に向け、明日菜は興奮した心臓を落ち着かせようとする。
 亜子はしかし、そのまま脚を振り上げて助走無しにドアを、正確にはリーチの関係でドアの直前の空間を蹴った。

 ぱきん。

 ドアは風圧で切断された。綺麗な断面で斜めに、真っ二つになったドアを見て、明日菜は無思考に陥った。
「あ、あああ―――」
 もう明日菜は、どうすることもできなかった。
「明日菜ぁ! 諦めやんといてぇ―――っ!」
 亜子が悲鳴を上げながら、明日菜に蹴りを放った。
 明日菜が咄嗟に、半分になったドアを盾にする。次の瞬間ドアは粉砕された。
 ドアはクッションの代わりにならない事はなかった。
 しかし衝撃は抑え切れず、身体をくの字に曲げて明日菜は吹っ飛び、コンクリの上をごろごろ転がっていった。
「く、はぁ………あ……あ……あ、ぁ………」
 全身を砕かれるような衝撃に貫かれ、明日菜の意識は混濁していた。
 口内には血の味が広がり、呼吸が苦しい。何が何だか分からない。
 内蔵には痺れるような痛みが染み付いて、身体は軋んで自由に動かなかった。
 苦しそうな声を漏らしながら立ち上がろうとする。しかし、身体を支え起こそうとする腕は、枯れ枝が折れるようにそのまま力尽きた。
 ぐったりとその場に横たわった明日菜の唇の端から、赤い血が伝い落ちる。
(なに、これ………わた、し、どうなった、の……?)
 魔法使い、しかも真祖の従者を相手にするのは、普段のいいんちょとの喧嘩とは次元が違っていた。
 第三者からどう見られようが、それは喧嘩ではなく戦闘だった。
 明日菜の視界に、涙目で自分を見下ろす亜子の姿があった。
(いけない……に、逃げなきゃ―――)
 殺される。
 それが従者である亜子と対決した、明日菜の結論だった。
 亜子の蹴りを、腕で受ければ腕が折れるだろう。足で受ければ足が折れるだろう。直撃すれば身体が壊れるだろう。
「い、いや……止めて……」
 明日菜を動かしたのは、単純な恐怖だった。動かない腕を必死に動かして、明日菜は這うように亜子から離れていく。
 背中や髪の毛がコンクリに擦れる。一歩一歩近づいてくる亜子から、ずりずりと絶望的に遅いスピードで明日菜は逃げる。
 亜子の脚が180度の角度をなして星空を指した。かかと落としをするつもりらしい。
「き、きゃああああああああ―――」
 明日菜が悲鳴を上げて目を閉じる。
「明日菜逃げてぇ―――!」
 亜子も悲痛な叫び声を上げて目を閉じた。


「まあ待て」
 エヴァの声に、亜子の動きがぴたりと止まる。エヴァは明日菜を見てにたりと嗤い、倒れていたネギを起こして立たせた。
 ネギは虚ろな目で遠くを眺めている。心ここにあらず、といった感じだった。
「せめて最後に、経験ぐらいさせてやろう。坊やだって、男になってから死にたいだろう?」
 ネギの首に背後から手を回し、エヴァは目を細める。その言葉には不気味な響きがあった。
「ど、ういう、ことよ………あんた、ネギをどうする気よ!」
「マスター?」
 結界の中和に専念していた茶々丸も、作業を続けながらエヴァを見る。
「ふふふ、なぁに、簡単な事だよ」
 エヴァは外見相応の少女のような笑みを浮かべ、そして少し頬を赤くして言った。


「坊やを生贄にして、闇の秘術でサウザンドマスターを生き返らせるのだ―――」


「え…?」
 場の空気が凍り付いた。明日菜は最初、それがどういう意味なのか理解できなかった。
「マスター、本気ですか?」
 明日菜の代わりのように、茶々丸が主人の真意を問う。
「本気に決まっている。私の魔力が全て戻り、魔方陣やアイテムを準備し、そして息子を生贄にすれば不可能ではない!」
「あ…あんた、バカじゃないの!」
「マ、マスター、しかしそれではネギ先生が……」
 明日菜と茶々丸が同時に口を開く。


「うむ。坊やには可哀想な事をしなければなるまい。しかし、それで、あの男が帰ってくるのだ。仕方がない―――」
 エヴァはにっこりと、花園でチョウを捕まえようとする少女のように微笑んだ。
「坊や、謝るよ。若いお前の命を犠牲にしなければならないのは、私としても辛いのだよ」
 ネギは意識をエヴァに支配され、動かない。
「しかし分かってくれ……もう、これしか方法がないのだ。私は、あの男に会いたいのだ。会って声を聞きたいのだ! 顔を見たいのだ! もう一度、せめてもう一度だけ……」
 響き渡る美しい声は、切実で、純粋で、綺麗で、可愛く、少女のように、当然の事のように、
「光に生きる事に意味があるか? あの男はいないのに! あの男はもう帰って来ないのに! 闇の手段に頼れば再会できる可能性があるのに、光で生きる意味が、果たしてあろうか―――」
 信じて疑わないような、絶対的で、縋りつくような、しがみ付くような、夢のように儚い、憎悪と愛が入り乱れて、
「会いたい、会いたい会いたい! 会いたいのだ! 私は、あの男に! 闇の福音を無様なメス犬に堕としたあの男に、会いたい………」
 爆発し、我慢できない、噴き出て、傲慢で、自虐で、怪物のような、愚かしい、ぶつけるような、狂おしい感情の発露だった。
「さあ、坊や。せめて最後ぐらい、お前のために、そして私のために、お前が心を寄せた相手と、愉しんでくれ。これが私の、僅かな償いだ―――」
 エヴァの胸から、ネギはふらふらと前に進み出した。その先には亜子と明日菜がいる。
「リク・ラク・ラ・ラック・ライラック! 神楽坂明日菜を陵辱しろ」
 ネギが虚ろな顔で、明日菜に向って歩いていく。
「ごめんよ、坊や―――」
 飽和するまで狂気が溶けた涙が、エヴァの頬を伝った。






to be continued 
346座薬 ◆lQS9gmV2XM :04/02/04 15:05 ID:V56jvR2H
次回はネギ×明日菜です
ではまた
347名無しさん@ピンキー:04/02/04 15:07 ID:Bbhyvfi8
>座薬氏
リアルタイムキタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━!!!!
348名無しさん@ピンキー:04/02/05 00:40 ID:peHYWS9y
エヴァたん怖いけど切なくて可愛い――――――!

座薬さん乙〜
349名無しさん@ピンキー:04/02/05 03:01 ID:sLj9FZOK
眼鏡外せよ、岩鬼・・・
350名無しさん@ピンキー:04/02/05 22:01 ID:dtUSOJSB
>>349
誤爆UZEEEEEEEE
351名無しさん@ピンキー:04/02/06 06:22 ID:x52Vz62C
グッジョブ!
でも・・・。もうすぐおしまいなの?
352名無しさん@ピンキー:04/02/06 14:34 ID:FKaFIsFb
                マチクタビレター
              マチクタビレター
    ☆ チン                              
        ☆ チン  〃  ∧_∧   / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
          ヽ ___\(\・∀・)<  PTタソマダー?
             \_/⊂ ⊂_)_ \____________
          / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄/|
        l ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄| .|
        |  愛媛みかん  |/
353名無しさん@ピンキー:04/02/07 03:19 ID:Roy0RCyK
             ,、------- 、
            ,、-'´        `ヽ、
         ___/      _\     \
       / //     /      ̄`ヽ、  ヽ
       /  レi    //   / /ハヽ \ヽ  |`iー 、
     //   |ヾ  r//i  /  / / ヽヽ ヾi  V ヽヽ
     //   /| `7 |_|_L _/ / /    | |  |l |//! ゙i ゙i
   //  / |三|'´| | || | /| /  -─!ト!、|| |/ |   | |
    | ||  /  l>-|、rァ〒ヾ|/ |.!    __,リ⊥ リ|彡/!   |! |
    | ||  |  |⌒l` |‐':::::::|     l、_j::::::iゝr‐vi||  |ト、',
   ',ヽ! |  ト、∧ ー---'     |::::::::ノ '/ / ||  || ヾ.、     / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
     \! | | | | |‐!       , j    ̄` /- '  ',   ト、 \  <ちんぽしごいてみせてよ
      ヽト、! ',ヽ! \    ー_-       /^i   ヽ、 | \  `ー  \________
       \ヽミ    ゙ヽ、      ,、-' ´ j/    ヾ-、ヾミー
          ``   _|`` ー ' ´│
          ,、-t'´(__    __ ヽ、__
        /  ヽ \ ゙丶 '´   //゙ヽ、
       /   ; \ ヽ、___,, ‐'´ /     \
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      /;;   ::::|/   φ      \;;;/:::    |
      ∧_ :::::/    o ω,,,,.      人::::::   |
         ::/  a ρ γ i c o τ      |:::::::::::‐
354pk ◆ui3mAzDc2s :04/02/07 04:10 ID:K203ZvIZ
tesut
355pk ◆ui3mAzDc2s :04/02/07 04:11 ID:K203ZvIZ
tesut
356名無しさん@ピンキー:04/02/08 14:29 ID:+ZVcPfC4
保守
357名無しさん@ピンキー:04/02/08 20:59 ID:rKv0TkO1
                マチクタビレター
              マチクタビレター
    ☆ チン                              
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        l ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄| .|
        |  愛媛みかん  |/
358名無しさん@ピンキー:04/02/08 22:31 ID:TPnvSZ0Q
test=tesut?
消防かい?
359P.T ◆3QNEGIp2Uc :04/02/09 00:20 ID:Fu9wLVH7
ifネギま! 〜 一話一妄想 〜


第八話



 魔法の本を手に入れるため、図書館島への侵入を敢行したバカレンジャーとネギたち。バカレンジャーたちの持ち前の運動能力を生かし、侵入者撃退用の数々のトラップに悪戦苦闘しつつも奥へ奥へと進んで行くのだが……。


 図書館島深部。
 数々のトラップを、そのとても人間技とは思えない身体能力で切り抜けてきたバカレンジャー+2たちの前に、新たな難関が待ちかまえていた。
「こ、これは……」
 明日菜が口をぽかんとあけ、呆然とした口調で言う。そばにいるネギも、まるで明日菜と姉弟のように、同じ顔で立ちつくしていた。明日菜と並んで立っているまき絵は腕を組んで眉を潜め、クーは何故か大喜びし、楓はいつも通り微笑みを崩していない。
 彼女らの前に広がるのは、見渡す限りまんまんと水を湛えた池──それともこの規模では湖か──であった。
 高すぎてどこにあるのかわからない照明の薄明かりに照らされ、静かにその光を照り返している。
 水面にはうっすらとしたもやが漂っており、お互いの姿が見えないほど濃いわけではないが、対岸は霧にとけ込んでまるで見えない。
 ネギはふと思い立ち、岸にほど近い本棚にある本を一冊手にとってみた。どういう処理がしてあるのか、これほど湿気にさらされていながら、本は傷んでいないようだった。
 本を本棚に返しながら、ネギはここでも魔法の力を感じていた。
 湖のすぐ手前で、木乃香とともに地図を見ていた夕映は、何度か地図と目の前の湖とで視線を往復させたあと、満足そうに一つうなずいた。
「順調です。この湖を渡れば、目的地までもう一息ですね」
 その言葉に、明日菜が驚いて夕映の方を向いた。
「わ、渡る? でもボートみたいなものは見あたらないけど、まさか泳ぐの?」
360P.T ◆3QNEGIp2Uc :04/02/09 00:20 ID:Fu9wLVH7
 夕映は慌てず騒がず答える。
「大丈夫です。この地図によれば、水深は一番深いところで腰まで、大抵は膝の上あたりだそうです。歩いて渡りましょう」
 今度はまき絵が嫌な顔をした。
「腰まであるんでしょ? 服濡れるのやだな……岸づたいに向こう側まで行けないの?」
「行けないこともありませんが、明日の授業までに帰ることを考えれば時間的に難しいですね」
 まき絵は腕を組み、不満そうに唇をとがらした。そして、湖面から出るうっすらとした霧のせいで対岸の見えない湖の、暗い水面をしばらく見つめていたが、ついに肩を落とし、ため息をつきながら言った。
「じゃあ仕方ないか」
 それを待ちかまえていたかのように、メンバー中最もテンションの高いクーが右手を振り上げて言う。
「それじゃあ出発進行アル〜♪」
 先導役の夕映と木乃香がまず足を水に浸し、続いてバカレンジャーとネギが次々と湖に踏み込んでいった。
 靴の中に水が侵入し、あっという間に靴下をぐっしょりと湿らせる。一歩進むごとに靴の中の水がグチョ、グチョ、と音をたて、その気持ち悪さにまき絵などは半泣きになっていた。
 ネギは他の女子生徒と違ってズボンなので、一際服が水を吸って重くなる上に、体格が小さいので水の抵抗が大きく、歩きづらいようだった。
 みんなのペースに追いつこうとして転びそうになるので、明日菜が手を引いてやっていた。
 夕映の言う通り、広大な面積のわりに湖は非常に浅かった。
 うねるような起伏はあるものの、靴底を通して感じる湖底の感触はコンクリートのように固く、なめらかで、この湖が明らかに人造物であることが知れる。
(いかに侵入者撃退用とはいえ、こんな大がかりなものを作った者たちとは、どんな人たちだったのでしょうか……)
 楓とは別の意味で表情の変化に乏しい夕映だが、心の中ではそんなことを思い、神秘に満ちた冒険に心を躍らせているのだった。
 つきあいの長い木乃香はそんな夕映の高揚ぶりをわかっているらしく、優しい微笑みを浮かべながら、一心に先頭を歩く夕映を柔らかく見ていた。
361P.T ◆3QNEGIp2Uc :04/02/09 00:22 ID:Fu9wLVH7
 静かに水面を揺らしながら、一行は進む。
 腰まで浸かる最深部を通りすぎ、再び膝上まで水面が下がってきた。
「うえー、下着ぐしょぐしょー」
 と、まき絵がすっかり水びたしになったスカートを両手で持ち上げながら、気持ち悪そうに言う。
 ネギの手を引いていた明日菜はぶるっと震え、
「つ、冷たいーっ。なんで湖が…」
 と小さく泣き言を漏らしている。
 体力的に一番優っているはずのクーと楓は、明日菜とネギのさらに後ろを歩いていた。楓は相変わらずだが、クーはさすがに元気を使い果たしたらしく、黙々と最後尾を進んでいる。
(さすがのバカレンジャーのみなさんも、この体温を奪われ続ける行程はつらいようですね)
 と夕映が一抹の不安を抱いた時、横を歩いていた木乃香が前を指した。
 木乃香の指の先を追った夕映は、目と口を軽く開く。
 弱い光源のせいでぼんやりとしか見えないが、湖の水面にはありえない凹凸のある輪郭が見えた。
 うれしげな笑顔を浮かべ、木乃香が指を前方に突きだしたまま後ろを振り返って大声で言う。
「みんなー、向こう岸ー!」
 沈んでいたバカレンジャーとネギの顔に一気に笑顔が戻った。
 夕映も、背中で沸き立った雰囲気を感じ、かすかに笑みを浮かべる。
 さあ一気に渡りきってしまおうと足を踏み出した瞬間、その踏み出した足の足首に、何かが巻き付いた。
「!?」
 悲鳴をあげるいとまもなく、夕映の足首は強く引っ張られた。体重をあずけかけていたせいで、あっという間にバランスを崩して水の中に倒れ込む。
「夕映!」
 すぐ近くを歩いていた親友が水柱を残して消えたのに気づき、木乃香が悲鳴をあげた。
 夕映の足首をがっちりと捕えた何者かは、そのまま猛烈な勢いで夕映をひっぱっていく。水面に助けを求めるように突き出された夕映の手が、波を立てながらあっと言う間に遠ざかっていく。
「夕映ちゃんっ!」
 明日菜はネギの手を離し、夕映を追おうとする。が、膝の上まである水に足をとられ、ばしゃばしゃと水ばかり跳ね上げてまるでスピードが出ない。
 明日菜のあとを必死で追いながら、杖を包む布を外すネギ。杖の頭が出たところで、自分が今魔法を使えないことに気づく。
 呆然と立ちすくむネギのすぐ横を、風をまいて何かが通りすぎた。
362P.T ◆3QNEGIp2Uc :04/02/09 00:23 ID:Fu9wLVH7
 楓だ。
 固い地面とほとんど変わらないスピードで、楓は水面を走っていた。
 いったいどういう原理なのか、靴がほとんど沈んでいない。
 歯を食いしばって水をかき分けながら進んでいた明日菜をあっという間に追い越し、すでにネギの視界からは消えつつある夕映の手を追っていく。
 残されたネギたち五人は、楓を信じつつも胸のうちに不安がわき上がるのを押さえられず、なんとなく一カ所に寄り集まり、二人の帰りを待った。
 十分ほども経った頃、夕映と楓が消えていった霧の向こうから、水をかき分ける音が聞こえてきた。
 ほどなく見えた人影は、一つ。
 楓はうなだれ、いつも微笑みを浮かべている顔に悔しさをにじませながら言った。
「すまぬ……見失ってしまった……」

 水中を引きずられる夕映は、気絶しているかのように全身を脱力させ、引っ張られるままになっていた。しかし、夕映は意識を失っていなかったし、それどころか恐るべき冷静さを発揮していた。
(まず、足首をここまで強烈に拘束されている以上、立ち上がることは不可能。です。ということは、水面に顔を出して呼吸するのはあきらめなければなりません)
 そう判断した夕映は、無駄な抵抗をいっさい止め、今肺にある酸素だけで可能な限りやっていくことを決断した。
 手足を振り回して暴れることはもちろん、恐怖に体を強ばらせることすら余計な酸素を消費する。 
 恐ろしい出来事に対して、力を入れて対抗するのは誰にでもできる。しかしこの場合、力を抜いて対抗しなければならないのだ。
 夕映はその小柄な体に似合わぬ自制力を、絞り出すように使い、恐怖心から体のコントロールを守り続ける。
(いったいどんな罠かわかりませんが、もしこれが犠牲者を溺死させようとするものなら、えんえんと引きずり回すために円を描くように動くはず。しかしここまで一直線に引きずってきた以上、どこかでストップする可能性が高いです。それまでなんとしてでも……!)
 しかし、夕映の予想をあざ笑うように、夕映は水の中を引きずられ続ける。
 夕映の意識がうすれかけた頃、唐突に彼女は空気の中に放り出された。
363P.T ◆3QNEGIp2Uc :04/02/09 00:25 ID:Fu9wLVH7
「ぷはぁっ、はぁっ、はぁっ、はぁっ、はぁっ」
 待望の新鮮な酸素を、むさぼるように肺にとりこむ夕映。
 無我夢中の深呼吸のあと、彼女はようやく、自分が仰向けに横たわっていることに気がついた。
 おそろしく高いせいで夜のように真っ暗な天井には、ところどころ巨大な星のように照明がかがやいている。横たわった感触からして、下は土のようだ。
 と、夕映はそこでようやく、自分の足首にまだ締め付ける感触があることに気がついた。
(はやくこの足に巻き付いたものを外して、みんなのところへ帰らなければいけません。こんな深部で、地図無しに取り残されたらとうてい帰れません)
 横たわったまま、夕映は自分の制服の内ポケットに触れた。そこには確かに、地図の感触がある。引きずられている最中、これだけは落としてしまわないようにと大急ぎでしまったのだ。
 背負った荷物も、頭にとりつけたライトも持ってかれていない。
 荷物が無事なことに安心した夕映は、ぐっと体を起こした。頭のライトは壊れていなかったので、自分の足首を照らす。そして、足首に絡みついているものを見て、眉をひそめた。
 夕映は、てっきりワイヤーか何かが絡みついているものだとばかり思っていた。しかし彼女の足首をがっちりと掴んでいるのは、缶ジュースほどの太さを持つ、黒く汚れた緑色の、蔓だった。
(植物? いやしかしあの力は……)
 ライトの光で、蔓をたどっていく。ほんの数メートルほどさかのぼった所に、それはいた。
「なっ……!」
 直径およそ3メートルにも及ぶ、巨大な花。
 人が簡単に寝そべれる5枚の花弁は、ベッドのように肉厚で青黒い色をしている。
 茎は無く、花は直接地面から生えているようだったが、土との付け根のあたりから夕映の足を掴んでいるのと同じような、太い蔓が何本も放射状に伸びている。
 世界最大の花、ラフレシアをさらに数倍する大きさと醜悪さを持つ、悪夢から迷い出てきたよう奇怪な植物だった。
364P.T ◆3QNEGIp2Uc :04/02/09 00:26 ID:Fu9wLVH7
(こ、これは……見た目の異様さも常識の外ですが、そもそも私の足を掴んで引っ張ったあの動き、本当に植物なのですか? 
いや、オジギソウは圧力に反応して敏感に動きますから考えられないことではありませんが、こんなろくに光も届かないところでどうやってこの巨体を維持して)
 夕映がそこまで考えたところで、彼女の足を掴んでいた蔓が跳ね上がった。
「ああっ!」
 抵抗しがたい力で引っ張られ、夕映の小さな体が悲鳴の尾を引いて宙に舞う。
 バスっと重く柔らかい音を立てて落ちた先は、巨大な花弁の一つだった。見た目通り湿った分厚いカーペットのような感触で、夕映はあまり痛みを感じなかった。
 うつ伏せの体勢で落ちた夕映は、落下のショックからすぐさま立ち直ると、四つん這いになって逃げようとする。その途端、右手に新手の蔓が巻き付いた。
「くっ」
 今度の蔓は足首に巻き付いているものと比べるとだいぶ細く、太字のマジックペンほどの太さだ。
 夕映は自由な左手で蔓を掴み、思い切り引っ張った。しかし妙に弾力があり、歯を食いしばってぐいぐいやってもまるで千切れる気配がない。そうこうするうちに、その右手にも三本目の蔓が絡みつく。同時に、右足にも同じ感触。
 両手両足を掴んだ蔓は、意志ある者のごとく一斉に夕映の手足を引っ張った。夕映は植物の花弁の上で、無様に大の字で固定される。
「うう……」
 うめきながら、顔をあげる夕映。頭のライトが巨大花の中心を照らし出していた。そこには何十本もの雄しべらしき触手が不気味にうごめいている。
 触手はそれぞれ先端がぬるぬると濡れており、花弁と同様の青黒い色をして、節くれだっている。
(わ、私はアホです。この手の植物が、巨体を維持する栄養をどうやって手に入れるかなんて、わかりきっていました……!)
 夕映の予想を裏付けるかのように、無数の雄しべがゆっくりと伸び、夕映の方へと近づいてきた。
 ぬるぬるした先端を、空中を探るように動かしながら、雄しべの触手が夕映の顔にむけてやってくる。
 夕映は痛みを予想して体を強ばらせる。手足を引こうとしたが、蔓の力が強すぎてそれすら許されない。
 触手の先端が、ひたりと夕映の頬に触れた。夕映の体がビクリと震える。
365P.T ◆3QNEGIp2Uc :04/02/09 00:28 ID:Fu9wLVH7
(………………?)
 痛みも、熱もなかった。夕映は、この『食人植物』の雄しべが分泌している液体は、てっきり消化液だと思っていたのだが、酸に触れた時特有の、火傷したような痛みを感じない。 
 ぬるりとした粘液の感触は気色悪いが、すぐさま肌にダメージがあるようには思えなかった。
(ゆっくり溶かす消化液なのでしょうか……?)
 雄しべはさらに伸張し、夕映の頬から首をつたい、さらに襟から服の中に侵入する。
 先陣をきった雄しべに追随するように、何本もの雄しべが夕映の体に次々とまとわりつく。
 舐めるように夕映の額、頬、顎をまさぐったかと思うと、大抵はそのまま肌にそって襟から服の中へ遠慮無しに入っていく。
(うう、気持ち悪いです……)
 顔を粘液でべとべとにされ、何本もの触手に素肌をまさぐられる感触に、夕映は歯を食いしばり、目を閉じて耐える。
 すでに十本以上が首から服の中に入っている。脇腹をくすぐるもの、ひじの辺りに巻き付くもの、背中にその身をうねらせるもの……夕映の体を好き放題探っていた。
「あっ」
 と、夕映は思わず声をあげた。胸側から侵入した触手の一本が、あろうことか彼女のブラの中に入ってきたのだ。
 年齢にしては発育のよくない胸の膨らみを、遠慮無しに触手はまさぐった。濡れた先端が、夕映の敏感な突起を刺激する。
 不快感まみれの中、不意に訪れた快感に、夕映は思わず震えてしまう。
 すると、夕映の反応を感じたのだろうか、五本もの雄しべがさらに夕映の胸元に侵入してくる。それまでの、暗がりを手探りするような動きと違い、はっきりとした目的があることを見せる直線的な動きだ。
 計六本の雄しべたちは、夕映のブラの内側にもぐりこむと、それぞれ三本ずつに分かれて夕映の薄い両乳房をこねまわしはじめる。
 一本がしぼるようにして夕映のふくらみに巻き付いたかと思うと、一本はぬるぬるした表面をこすりつけ、一本は戯れるように乳首をつつく。
 胸から送り込まれるむずむずするような感覚に耐えかねて、体をくねらせる夕映。両手両足をがっちりと蔓に拘束されているため頭と胴体をわずかに左右にくねらせることしかできず、それがひどくもどかしい。
366P.T ◆3QNEGIp2Uc :04/02/09 00:30 ID:Fu9wLVH7
 植物に胸をいじりまわされるにつれ、ぐっしょりと濡れてすっかり冷たくなったはずの夕映の体が、次第に熱を帯びてきた。
(うう……こんな状態で、まさか私は興奮しているのですか。いえそんなはずはありません。確かに私はすでに自慰行為を覚えていますが、いくらなんでも植物に体をまさぐられて感じるなどありえません、ありえません、ありえるはずがありま)
「ひあああっ」
 一心に念じていた夕映はびくりとのけぞって声をあげた。
 胸にばかり気を取られていて気づかなかったのだが、雄しべの何本かはすでにパンツの中にもぐりこんでいたのだ。
 そしてそのうちの一本が、大胆にも夕映の開かれた股にまで到達し、大胆にもその奥の割れ目に頭を突っ込んだのである。
 その雄しべは、自分の入り込んだ場所に戸惑うかのように、先端を突っ込んだままぐりぐりと動かす。
「あ、あっ、あっ、ああ────っ」
 胸への刺激で性感がたかまり、その中途半端な状態をもどかしくすら思っていたところへ性器を直接に刺激されたのだ。夕映は手足を拘束する蔓が許してくれる範囲で体をうねらせた。
 胸への刺激に反応してしまった時と同様、何本もの雄しべが新たに夕映の股間に殺到する。
 すでに先端を突っ込んでいた雄しべはさらにずるりと奥へともぐりこみ、そこに押し入るようにもう一本、細めの雄しべが侵入した。
「うくっ、そんな、奥は……」
 通常なら痛みを感じたかもしれないが、雄しべは全体がしっかりと濡れているのでスムーズな挿入感だった。むしろ今の夕映には快感の大波を受け入れるのに精一杯の状態である。
 しかしさすがに、夕映の中に入れるのはその二本で限界である。せっかく夕映の股間にやってきたのに、締め出しをくった何本かの雄しべは、仕方ないといった感じで細めの腿に巻き付いたりしたが、そのうち一本は未練がましく割れ目の少し上をさぐっていた。
 それがちょうど、夕映の体の中で一番敏感な肉珠を思いっきりつついた。
「あ、だ、だ……だめです―――ッ!!」
 湖全体に聞こえるかと思うほどの叫びと共に、夕映の体が激しく痙攣した。
 そして時が止まったかのような一瞬の硬直のあと、がくりと脱力した。
367P.T ◆3QNEGIp2Uc :04/02/09 00:31 ID:Fu9wLVH7
 夕映の濡れたスカートに、新たな液体が染みこんでいく。止めどなく夕映の股間から流れ出てくる黄色がかったそれは、彼女の尿だった。
(あ……私、おしっこ漏らしてます……こんな植物にあえがされたあげく、漏らしてしまうだなんて……ああ、でも止まらないです……)
 夕映の失禁は、スカートから花弁に小さな川を作り、その下の地面にしたたり落ちるようになってもまだ止まらなかった。
 紙パックのジュースをたくさん飲んでいた上に、冷たい水に長い間つかって体が冷えていたためか、彼女の小さな体からは想像できないほど長い失禁だった。
 およそ一分も経っただろうか。下の土がついに吸収し切れなくなり、小さな水溜まりができる頃になってようやく夕映の放尿は止まった。
 と、それとほとんど同時に、彼女の体中にとりついていた雄しべが、するすると引き上げていく。
(……?)
 虚ろな意識の中、夕映が不思議に思いながらその様子を眺めていると、最後の雄しべが夕映の襟から抜け出すと同時に手足の拘束が緩んだ。
 ゆっくりと右手を引いてみると、簡単にほどける。左手と両足も同様だった。
 恐る恐る、四つん這いになって花弁から降りる夕映。何歩か、巨大花の方を向いたまま後ずさってみたが、巨大化は一切反応しない。
 しかし、死んでしまったようには思えない。もともと毒々しい色をしているので矛盾した印象になるが、むしろ先ほどより生き生きとしている。
 夕映はこめかみから汗を流しながら思った。
(まさか……まさか私のおしっこがこの花の栄養になった、というわけでしょうか……。それでは最初から、この花は私を食べようとしていたのではなく、それが目的で……?) 
 夕映は少しふらつきながら、安堵とあきれの混じった深いため息をついた。
368P.T ◆3QNEGIp2Uc :04/02/09 00:32 ID:Fu9wLVH7
 湖のほとりで、ネギたちは、火をつけた携帯燃料を囲んで座っていた。
 皆一様にうつむき、言葉を交わしもしない。
 夕映が連れ去られてから、何度か彼女を捜しに行こうという提案があった。
 しかしこの暗がりと霧に加え、唯一の地図が夕映と一緒に湖の彼方という状況では、二重遭難となるのは明らかだった。
 当然戻るわけにも行かないし、外にいるハルナとのどかは体力的にここまで来ることはできない。八方ふさがりの状況である。
 唯一、ネギと明日菜だけは、ネギの封印が解ける時まで待てばなんとかなることを知っていたが、果たしてそれまで夕映が無事でいられるだろうか。
 際限なくマイナス方向へマイナス方向へと思考が進み、彼女らは目の前で静かに燃える携帯燃料を見つめる以外、指一本動かすことができなかった。
 と、暗がりの向こうから、足音。
 真っ先に気づいたのは楓だった。
 立ち上がり、その方を鋭い目で睨む。
「どうしたの?」
 他のメンバーも立ち上がって、楓の視線を追った。
 今や、うっすらとではあるが確かに見える。
 小柄な人影が、長い髪の毛を揺らし、こちらへ駆けてきていた。
「「夕映────────っ!!!」」
 明日菜たちは、一斉に走り出した。
 

   第八話 終わり
 

次回予告!
 地下に落とされたバカレンジャーたちだったが、そこは地底にもかかわらず光に満ちた快適な空間、地底図書室だった。
 帰ってきたものはいないと脅す夕映だが、ネギの提案でみんなは試験に向けて勉強を開始する。もし、つかの間の休息中、ネギが先生イジメにあったら……? 乞うご期待!
369P.T ◆3QNEGIp2Uc :04/02/09 00:35 ID:Fu9wLVH7
つーことで、夕映祭りに便乗。
このシリーズ、毎回何かしら新しいことをやるのが個人的に目標の一つなんだけど、今回は失禁に挑戦。
しかし漏れには失禁属性は無いのであった。くすぐりの時はいい評価もらったけど、果たして今回は?

明日ははやいのでこの辺で。
370名無しさん@ピンキー:04/02/09 01:53 ID:gMG48T2h
GJです!
まあできれば「もるです〜」と言わせて欲しかったけどw
371名無しさん@ピンキー:04/02/09 02:27 ID:j8pINYiF
ユエの膣内に種付けされたかと思った。
372名無しさん@ピンキー:04/02/09 22:40 ID:DO0izZA9
ロリ触手キタ━━━━━━;y=ー( ゚д゚)・∵. ━━━━━━ン!!

(゚д゚)ユエー
373名無しさん@ピンキー:04/02/09 23:16 ID:nvUgCJhj
PTタソgj! 
ユエーーーーーーーー(゚д゚)ーーーーーーーーーー!
(・∀・)イイ!(・∀・)イイ!(・∀・)イイ!
374名無しさん@ピンキー:04/02/09 23:41 ID:GV1xm/vm
937 名前:マロン名無しさん[sage] 投稿日:04/02/09 23:24 ID:???
>>932
触手+お漏らし+ゆえ これ最強 ここテストでるよ
375名無しさん@ピンキー:04/02/11 17:37 ID:RfBJEQST
保守
376名無しさん@ピンキー:04/02/11 21:50 ID:mvWD3+S0
age
377名無しさん@ピンキー:04/02/13 07:00 ID:Z1Ybhyjb
ほす
378名無しさん@ピンキー:04/02/13 22:10 ID:n5RLakjl
最近人少ないね・・(読み手も書き手も)
なんか寂しい…
379名無しさん@ピンキー:04/02/13 23:29 ID:WjIiP0OU
書き手なんてボランティアみたいなもんだからな。
忙しけりゃ来てくれん。
380名無しさん@ピンキー:04/02/14 00:06 ID:jH+fGBGW
何気に俺は毎日ROMしてるぞ!
職人の皆様、これからもよろしくおながいしまつ。
381名無しさん@ピンキー:04/02/14 01:24 ID:k6AFwrS7
>>380
俺もだ!
382名無しさん@ピンキー:04/02/14 10:07 ID:ZMmp2083
>380-381
同士よ!
383名無しさん@ピンキー:04/02/14 17:17 ID:6/pJz38e
ミンナヽ(゚∀゚)人(゚∀゚)人(゚∀゚)人(゚∀゚)ノナカーマ!!!!
384名無しさん@ピンキー:04/02/14 23:26 ID:k6AFwrS7
ヽ(゚∀゚)人(゚∀゚)人(゚∀゚)人(゚∀゚)ノナカーマ!!!!
385名無しさん@ピンキー:04/02/15 01:39 ID:wL5ks7yu
>380-384
おまいら最高です。
386名無しさん@ピンキー:04/02/15 02:42 ID:MO6xez/B
ヽ(゚∀゚)ノサイコーデスカー!!!!



ヽ(゚∀゚)人(゚∀゚)人(゚∀゚)人(゚∀゚)ノ
ヽ(゚∀゚)人(゚∀゚)人(゚∀゚)人(゚∀゚)ノ <サイコーデース!!!!
ヽ(゚∀゚)人(゚∀゚)人(゚∀゚)人(゚∀゚)ノ
387名無しさん@ピンキー:04/02/15 04:33 ID:qv5RRL8i
P.T.さんとセクースしたくなってきたw
388名無しさん@ピンキー:04/02/15 13:53 ID:MIXBTo6U
ナカーマはいいんだけど、お前ら書かずに見てるだけじゃねーか
無駄にスレ消費すんなよ、とマジレス
389名無しさん@ピンキー:04/02/15 20:41 ID:skvCzzhr
>>388
age厨がんな事言っても説得力ねーよ。゚(゚^∀^゚)゚。ディーヤッハッハッハッハッハッハ!
390名無しさん@ピンキー:04/02/15 20:57 ID:bX4xPdPy
>>388
誰もレスしないまま沈んでいくよりマターリしてていいと思うけど。
いや、>>389とまでは言わないけどさ。
391P.T ◆3QNEGIp2Uc :04/02/16 02:49 ID:IqKTykie
ifネギま! 〜 一話一妄想 〜


第九話



 地下に落とされたバカレンジャーたちだったが、そこは地底にもかかわらず光に満ちた快適な空間、地底図書室だった。ネギの提案でみんなは試験に向けて勉強を開始する。そのまま二日が過ぎたのだが……。


 ネギが明日菜を探して地底図書室を歩いていると、本棚と大木の向こう側から、いくつもの鈴を鳴らすような少女たちのはしゃぎ声が聞こえてきた。
「ん…」
 さきほど休憩に入ったまき絵たちの声だ。明日菜も彼女らと一緒にいるのだろうか、とネギは思い、大木の横に回りこんでひょいっと顔を出してみる。そこにいたのは。
 瑞々しい肌も露わに、一糸まとわぬ姿で水と戯れていたまき絵、クー、楓の三人だった。
 水に濡れた眩しいほどに輝くまき絵の肢体、すねまである温水を手ですくうためにぐっと前かがみになり、強調されてしまっているクーの若々しい胸と腰、見せつけるような楓の中学生離れしたボリュームのある体が、惜しげもなく披露されていた。
「え゛」
 予想外の光景に、ネギは喉の奥から変な声を出してしまった。その声で、三人もネギに気づく。
「「キャ────ッ ネギ君のエッチ──────ッ!!」」「アルー」
 異口同音に言うまき絵とクー。しかしその口調も表情も、言葉とは裏腹になぜか楽しそうだ。
「あ、いえ、あわわ」
 と驚き、慌てるあまりうまく言葉が出ないネギ。内心の動揺が、ぶんぶんと振り回される腕に表れてしまう。
392P.T ◆3QNEGIp2Uc :04/02/16 02:50 ID:IqKTykie
「ス、スミマセンッ!!」
 ネギはようやく言うと、ぎゅっと目をつむって回れ右し、駆け出す。
 と思ったら、その体がひょいと宙に浮いた。彼の足が空中をばたばたと前後に動く。
「まあまあ」
 ネギを持ち上げたのは、楓だった。
 右手で、いつの間にか体に巻き付けたバスタオルを押さえ、左腕一本でむんずとネギのパジャマの襟を掴んで持ち上げている。
 そのまままき絵とクーの前に持ってきた。
 まき絵もクーも、一応、バスタオルで前を隠してはいるものの、ネギを男だとはまるで意識していないらしい。
 恥ずかしがるどころか、顔を真っ赤にするネギをつんつんとつついたりしてまるで臆する様子が無い。
「くすくす。ネギ君ったら、顔、真っ赤にしちゃってカワイー(はぁと)」
「ち、ちが…」
「ネギ坊主、10歳なのに女の子の裸に興味あるアルか?」
「あううっ、おろしてー」
 ネギはつり上げられた状態からなんとか逃げようと手足をバタバタさせるのだが、まるで頑丈なクレーンに固定されたみたいに、楓の腕はびくともしない。
 直接からかいには参加しないものの、楓の笑顔からして彼女もネギが恥ずかしがる様子を楽しんでいるらしい。もっとも、彼女はいつも笑っているが。
「こないだの風呂場では気にしてなかったでござるが……」
 楓がクーに答えていると、まき絵とクーはいっそうネギに近寄った。
 肝心な部分はバスタオルで隠されているとはいえ、女性として今まさに花開いている真っ最中の美少女三人に囲まれた状態だ。
 ネギは両手で顔を覆いつつも、ついついまき絵の形の良い鎖骨や、クーの柔らかそうな胸元に目がいってしまう。
 その視線に気づいたまき絵が、ウインクしながら人差し指を立てて言う。
「びみょーなお年頃ってカンジ?」
 クーの方はもっと大胆で、上半身を上下に揺らしながら挑発的に声色を出す。
「うりうり〜〜〜おっぱいアルよー」
 クーのふくらみが、ぷるんと柔らかそうに揺れた。
(先生いじめだよぅ〜〜〜)
 その光景に思わず視線を吸い寄せられながら、ネギはそう思った。
 そんなネギの様子を見たまき絵とクーは、お互いに顔を見合わせるとニマっと笑った。二人の両目が悪戯っぽい輝きを帯びている。
393P.T ◆3QNEGIp2Uc :04/02/16 02:51 ID:IqKTykie
「お、ネギ君、やっぱり興味あるみたいだね〜。見せてあげよっか?」
 小首を傾げ、ウインクしながらまき絵がバスタオルをちょっとだけ下に下げた。バスタオルの端から、きれいな桃色をした部分がほんの少しだけ見える。
「い、いいですよー」
 両腕でかばうように目を覆い、顔をそむけるネギ。その腕の一本を、クーが右手でとってガードを開いた。
「遠慮することないアル〜」
 ネギが顔を背けた方向にわざわざ移動し、こちらもバスタオルを下げて左の乳首を半分だけ露出させる。加えてちょっとだけ胸全体を左腕を使ってもちあげ、胸のふくらみを強調した。
 右を向けばまき絵の、左を向けばクーの半裸が目に入ってしまう。ネギはそこで顔をそむけるのを止めて、目をかたくつむった。
 まき絵が人差し指を伸ばし、ネギのまぶたの下をくいっと押し下げてアカンベーをさせてみたが、瞳が裏返っているのでこれではどうしようもない。
「ん〜」
 とまき絵が思案していると、クーが体の前を隠していたタオルを、近くの木の枝にかけた。褐色のきめの細かい肌があますところなくさらけだされてしまう。
「ほーらネギ坊主、女の子の裸アルよ〜、おっぱいもアソコもちゃんと見えるアルよ?」
 そう言うと、雑誌のヌードモデルのように両手を頭の後ろで組んで、腰をぐっと突き出すポーズ。
「お、クー大胆だね〜、んじゃあたしも♪」
 まき絵もタオルを木の枝にかけ、スレンダーな肢体を公開した。右手を頭の後ろに、左手を腰に当ててポージング。
 そして、四人とも無言のまま数秒が過ぎた。
 ネギは相変わらず目を固く閉じている。 
 そこに至って、ようやくまき絵とクーは、目を閉じている相手に視覚にうったえるアプローチをしても無駄なことに気がついた。さすがはバカレンジャーの一員である。
 まき絵もクーも、途端にポージングをしているのが馬鹿らしくなってしまい、ポーズを解く。
 その一方でこれほどまでにかたくななネギを、なんとかして自分たちの体に夢中にさせたいという妙な欲求がわき起こってきた。
 二人とも、腕を組んだり顎に手をあてたりしてしばらく考えこんでいたが、まずまき絵の方が先に動いた。
 彼女はネギのそばにそっと寄ると、彼の宙ぶらりんになった体をきゅっと抱きしめる。
394P.T ◆3QNEGIp2Uc :04/02/16 02:52 ID:IqKTykie
 パジャマの上からではあったが、ネギは体全体を包むまき絵の暖かさと柔らかさを感じて頬を真っ赤にした。
 その反応に気をよくして、まき絵はネギの耳元に顔を近づける。ほとんど耳に口づけるようにしながら、小さな声で囁いた。
「ネギ君……」
 そして体の奥から熱い吐息を、耳の穴に向けてそっと吹き込んだ。
 それだけで、ネギの体がびくびくっと、踊るように震える。
 それを見たクーは、ま負けじとネギの手をとって、その手のひらを自分の右胸に押し当てた。
「?」
 ネギの手のひらに広がる、暖かさと柔らかさを兼ね備えた何か弾力のあるもの。頭をわずかに振ってとまどいを見せるネギに、クーはまき絵と反対側の耳元で囁いた。
「ふふふ、ネギ坊主、何をさわってるかわかるアルか?」
 思わず、ネギは自分が何に触れているか確かめるために、手に力を入れてぎゅっと掴んでしまう。
「あんっ」
 大した力ではなかったのだが、クーは大袈裟に嬌声をあげた。
「もう、ネギ坊主ったらいやらしいアルよ」
 などと、自分で押し当てているくせに、艶っぽい声でネギの耳を抗議の言葉でくすぐる。
 それで、ネギは気づいたようだった。
「あわわっ」
 急いでクーの胸から手を離そうとするが、クーが手の甲をしっかり押さえている。
「ちょ、ちょっとクーさん!?」
 ネギの言葉に耳を貸す様子もなく、ネギの手の甲に重ねられた自分の手をぐいぐいと押しつけた。ネギの手を介して、自らの胸を慰めているような体勢だ。
 ネギの手のひらの中で、張りのあるクーの胸がぐにぐにと形を変え、いやがおうにもその甘い感触を味わってしまう。
「ネギ坊主ったら、こんなに激しくワタシのおっぱいを揉むなんて、そんなに気に入ったアルか〜?」
 と言葉責めも忘れないクー。ネギは顔を真っ赤にして、何も言えずに首を左右に振っている。
「よーし、ネギ君、それじゃここはどこかなー?」
 ネギの体を抱きしめていたまき絵は、ネギのもう一本の手をとって導いた。
 ネギの手に、クーの胸よりもさらに柔らかく、それでいて複雑な形をしたものが触れた。少し上の方に、水に濡れた、何か細長く柔らかいものがたくさんある感触。
395P.T ◆3QNEGIp2Uc :04/02/16 02:52 ID:IqKTykie
「? ? ?」
 とまどうネギに、まき絵はくすくすと笑った。
 そして、再び、キスするように耳元に口を寄せてとろけるような声で囁いた。
「ここはね、私の……」
 続く四文字の言葉を聞いて、ネギの顔が首まで真っ赤になる。
「ま、ま、まき絵さん、そんなところを……」
 思わずどもってしまうネギ。あろうことか、まき絵はネギに自分の股間を触らせていたのだ。ネギが手を抜かないように、片手と引き締まった両ももでしっかりと押さえつけている。
「ほら、楓も参加するアル」
「ん〜」
 クーにうながされ、それまでただネギを片手でぶら下げているだけだった楓も、体に巻き付けていたタオルを外して木の枝にかける。
 クラス一の量感を持つ二つの乳房が明らかになった。一緒にいるまき絵とクーが女子中学生として平均、もしくはそれ以下なので、その巨乳がひときわ目立つ。
 楓はネギの体を自分の体に引き寄せ、彼の背中を自らの豊かな胸に押しつけた。
「ああっ」
 パジャマごしとはいえ、楓の豊満な両胸の感触は充分に伝わってくる。
 今やネギは、両手、両耳、背中と、いくつもの場所を女性の柔らかな部分で覆われてしまい、息も絶え絶えだ。
 理性などとう吹っ飛んでしまってもおかしくない、三人の美少女に甘え、幼い官能が尽きるまで桃色の遊びをねだってもいいはずである。
 それにも関わらず、彼はかたくなに目を閉じたままであった。
 しかし……。
 クーが余った手で、ネギの股間をパジャマごしにまさぐった。いかにネギが、子どもとは思えない自制力を発揮していても、体の方はしっかりと反応している。
「ネギ坊主、ここが大きくなってるアルよ? ほら、さっさと正直に言うアル。女の子の体に興味あるって」
 クーの口調はこれまでと同じかそれ以上に甘やかなものだったが、若干あせりといらだちが混じっているようにも聞こえる。
「あのっ、そのっ、僕……」
 と、ネギは叫ぶように言った。
 三人が言葉を待っていると、ネギは大きな声で言った。
「僕…お姉ちゃんで慣れてるしっ、女の人の裸とかには全然興味ないですからっ。イギリス紳士として!!」
 特に『全然興味』の部分をネギは強調したが、これまでのまき絵とクーの挑発に対する反応からすれば、興味深々なのは丸わかりである。
396P.T ◆3QNEGIp2Uc :04/02/16 02:53 ID:IqKTykie
 加えて、これまでされてきたことを『姉で慣れてる』と言ってしまったのは実のところとんでもない爆弾発言である。
 この場にいる四人の中で最も冷静な楓だけは、ひそかに笑顔の中で汗をかいていたりするのだが、まき絵とクーは気づかなかったらしい。
「な……」
「げっ……」
 二人とも絶句すると、大袈裟な身振りでのけぞった。
「ひ、ひどーいネギ先生〜」
「ガキじゃ相手にならないアルね〜〜」
 ネギに背をむけると、腕で涙をぬぐう仕草をして大袈裟に悲しんだ振りをする。
 もちろん楓には演技だとわかっているので、彼女は「ハハハ」などとお気楽に笑っているが、ネギは持ち前の純真さを発揮して本気にとったらしい。
「あっ、いえ、そういうことじゃ……」
 とそこで、パっと楓がネギの襟を離した。
 ばしゃっと水面に水しぶきをあげて着地したネギは、恥ずかしさと気まずさが相まってどうにも居たたまれなくなったようだ。
「じゃっ、じゃあ〜〜〜」
 とおざなりな別れの言葉を残し、あっという間にぴゅーっと向こうの方へ駆け出していった。
「あっ、ネギ坊主ー」
「あーん、ネギ君もっと遊ぼうよー」
 しかしネギは、すでに大木の向こう側にまわりこんで見えなくなっている。おそらく聞こえないだろうし、聞こえても戻ってはこないだろう。
 まき絵とクーは、さきほどのネギの姿にクスクスうひひひっと笑いながら、
「『興味ありません』だって(はぁと)」
「『イギリス紳士』アルよー(はぁと)」
 などと黄色い声ではしゃぎあっていた。
 とそこに。
 ゴポン。
 大きな泡と共に、水面から黒い影が迫ってきていることに、三人はまだ気づいていなかった。
397P.T ◆3QNEGIp2Uc :04/02/16 02:55 ID:IqKTykie
   第九話 終わり
 

次回予告!
 なんとかゴーレムの追撃を振り切り、外へと脱出できたネギたち。しかしエレベータに乗るために、魔法の本はもとより服まで捨ててしまった。
半裸でいるには寒い季節、もし、のどかたちがくるまでに寒さをしのごうとバカレンジャーたちが知恵をしぼったら……? 乞うご期待!




えー、今回は今までの中で一番短いですね。まあその分エッチシーンの比率が高いのでご勘弁を……。
明日で最後のテストが終わりますので、そうしたらもうちょっとペースあがると思います。
398P.T ◆3QNEGIp2Uc :04/02/16 12:14 ID:Cbnj9GVB
>>387
Σ(゚д゚)!?
399名無しさん@ピンキー:04/02/16 22:59 ID:NjQ4WLbi
>>P.Tさん
GJです。
内容にはとても良かったのですが個人的に・・・





















も、もっとまき絵分がホスィ・・・・・。w
400400:04/02/17 00:00 ID:SNoOnW0R
P・Tさん GJ!
401パロ初書き:04/02/17 23:57 ID:b+dNgCGu
>>PTタソ
GJです!いつもよりちょっとソフトすぎる感じでしたが、それがいい!鬼畜ものよりは俺は好きです。

クギミー主役で、チア部で、ラクロスがらみでオナニーなパロを書こうとしてるんですが、実際問題需要ってあるのかな。
つまりですね、クギミーのオナニーなんかもうイラネーヨって言う人のことです。
ちょっと構想練ってみたら、原作と変わってしまいそうな作品だし。完成はさせてはみますが。
402座薬 ◆lQS9gmV2XM :04/02/18 23:27 ID:EbfZptqu
後編です
例によって鬼畜なのでご注意を
ていうか人大杉とは……


>P.T ◆3QNEGIp2Uc 氏
第八話はまさにキタ━━(―∀―)━( ―∀)━(  ―)━(  )━(  )━(― )━(∀―)━(―∀―)━━!!!!!
夕映たん+お漏らし+モンスター→∞ですな
なんか嫌な日本語ですが、おしっこGJ!
個人的には巨大な人食い植物もツボだったりします……まあそれは個人的な趣味ですが
第九話は綺麗にまとまった感じです
もう一捻り欲しかった気もしますが、GJでした

>>401
激しくオーケイです
「ネギ、嘘よね? 私、貴方を助けに来たのよ……な、なのに、こんな―――」
 口の端から血を流してぐったりと横たわる明日菜を、エヴァに操られたネギがゆっくりと起こした。
 明日菜からは、普段の有り余った元気は何も感じられない。弛緩して弱った肉体は重く感じられたが、魔力で強化されているネギには問題ではなかったのである。
「ネ、ネギ、止めて、よ……わたし、初めてなんだか、ら……」
 明日菜を起こしたネギが、無表情でゆっくりと唇を近づけていく。その色が異なる大きな瞳に、ネギの口元から生える牙が映り込んだ。
 ネギが既にエヴァの傀儡と化している事実と、食物連鎖で人間の上位にいる吸血鬼の牙そのものに本能的な恐怖を覚え、明日菜の身体は少し震え始めていた。
 しかし抵抗はできなかった。明日菜は既に、和泉亜子に一撃で打ちのめされてしまっていた。
 強烈な蹴りを食らった瞬間に意識は分断され、そのまま胴体が千切れたと錯覚するぐらい衝撃だった。
 たった数十秒の、魔法使いの従者との戦い。あまりにレベルが違い過ぎたために、それが明日菜に恐怖感を植え付けてしまったのである。
 前にエヴァからネギを救出した時の、あの勇気が、全く涌いてこない。
「こ、こんなの……」
 弱々しく呟いた明日菜の目から、涙が伝い落ちていく。しかし逃げることはできない。
 最早、明日菜は嬲られるのを待つだけの、ただの獲物となっていた。
 ネギは明日菜の後頭を抱いて顔を定位置で固定すると、そのまま半開きにした唇をゆっくりと、明日菜の顔に落下させていく。
 明日菜の香りがネギの鼻をくすぐり、吐息が頬を撫ぜる。
 怯えて泣きながら、許しを乞うように見上げてくる明日菜。
 普段の勝気な明日菜を知っている者がいれば、少なからず嗜虐心を刺激されてしまうだろう。
 ネギの行動は素早く、明日菜に目を閉じさせる時間も与えなかった。
 ネギは明日菜の仄かに濡れた唇に、十分に唾液を塗した自分の唇を押し付ける。
「うっ、ううんっ、うっ、ん、ん、う、んん―――っ」
 明日菜の目が見開かれた。固く閉ざした扉をこじ開けて、ネギの舌が明日菜の口に唾液を流し込みながら侵入し、その味を確かめるように動き始める。
「うむぅ―――」
 何とか逃れようとする明日菜の頭をしっかりと固定して、ネギは明日菜の唇を貪り続ける。
 分泌された唾液がとろとろと溶け合い、お互いの口の温度が流れ込んでくる。
 口と口で生まれた生温かい空間で、お互いの舌が邂逅を果たした。
 吸血鬼していたネギにとって、唾液と血液に塗れた明日菜の舌を弄ぶ行為は、食欲と性欲を酷く刺激されるものだった。
「ん、ぷはあっ……はあ、はあ、あ、やめてっ、ネギ、ネギぃ! あ、うぶ、んん―――」
 苦しげに明日菜が声を上げて、ネギの唇から逃れようと顔を背ける。
 しかし、操られているネギはむしろ積極的に辱めを行い、明日菜のファーストキスをむしゃぶり続けた。
 だらりと糸を引きながら逃げる明日菜の唇を追いかけるように頭を動かし、ネギは明日菜のほっぺにまるで烙印のように唇を押し付けた。
 弾力のある肌に唾液を塗りたくりながら舌を滑らせて、どろどろの明日菜の唇に吸い付いて舐めまわす。
 これが食事ならネギの行儀は最悪だろう。明日菜の顔を唾液塗れにしながら自らの快楽の為に行為を続けるその姿は、理性を失った動物のレベルだった。
「ううっ、んんっ、ん、うんん………」
 絡む舌から無理矢理に女の味を搾取され唾液を飲まされ、飴玉のように顔を舐めまわされる度に、明日菜の目から大粒の涙が零れる。
 大切にしていたファーストキスの喪失と、助けに来た相手に陵辱されるという非情な現実は、カッターの刃を突き刺すように明日菜の心に深い傷を刻んだ。
「吸血鬼の唾液は麻薬に近い淫乱成分だからな。すぐに気持ち良くなれるだろう―――」
 遠くからエヴァは、他人事のように明日菜にそう言って嗤った。
「ぷはっ、はあ、はあ、ああ……ネギ、はあ、はあ、本当に、私が分からないの?」
「…………」
 無表情のネギはしかし荒い息で明日菜の上に圧し掛かると、そのまま明日菜の服をびりびりと縦に裂き、白いブラを力づくで毟り取った。
「いやあああっ! ね、ネギぃぃぃっ! あ、あ―――」
 もしかしたら、ネギはここで正気に戻ってくれるのではないだろうか? このまま一線を越えずに踏みとどまってくれるのではないだろうか?
 明日菜の心の中にあった希望を、ネギは服といっしょに引き裂いてしまった。
 外気に触れた肌は強張るようにびくりと震え、服の中に溜まっていた熱気は夜の中に逃げていく。
 形の整った小ぶりな胸は中学生相応だったが、揉んでみると肉厚が確かに伝わってきた。
 ネギは明日菜の乳房を片方の手で捏ねまわす。明日菜の口を貪った舌はターゲットを、乳房の頂上の桜色の突起に移していた。
「あっ、あん、うっ…ぅあ、ああ、や、めて……」
 まるで子供が母親の乳を欲しているように、乳首を吸い上げるようにネギは口に乳房を含んでいた。
 舌の先で乳首を弄ぶのは悪戯小僧のような印象さえ受ける無邪気なものだったが、手で乳房を捏ねまわす動きは明らかに、明日菜を嬲る悪意が感じられる。
「はあ、はあ、はあ、はあ、はあ………」
 肉体を玩具にされていた明日菜に変化がでてきたのは、ネギが胸で遊ぶのを止めていよいよ犯されるといった時だった。
 エヴァはネギを明日菜から離れさせると、横で見ていた亜子に指示を出す。
「和泉亜子、そのじゃじゃ馬を大人しくして、開いて我に見せよ」
「い、やあ、あ………」
 むっちりとした明日菜の太ももが、亜子によって無理矢理こじ開けられた。
「やっ、なにするのよっ……」
「堪忍やアスナ……エヴァ様の命令には逆らえへん」
 亜子は目に涙を溜めて顔を赤らめながらも、身体はエヴァの命令通りに明日菜のスカートや下着を破りとっていく。
 毛が生えていない幼さが残る股間が露になると、明日菜は悔しげに俯いて羞恥に震え、エヴァは大声で嘲笑した。
「はっはっは、なんだお前、まだ生えてもいないお子様だったのか!」
 高い声が響く。
「まあ坊やの相手にはちょうどいいな。ほら、最後なのだから坊やもよーく見ておくのだ」
「くぅ……こんなの嫌よぉ、ネギぃっ!」
 手を弱々しくばたつかせて抵抗する明日菜に、エヴァは舌打ちして亜子に合図した。
「アスナ、本当にゴメン……!」
「うぐっ!? ……うあ、あ………」
 亜子が明日菜の首筋にガブリと噛み付いた。すると暴れていた明日菜は嘘のように動きを止めて静かになる。
「せっかくだから貴様も愉しむがよい、神楽坂明日菜。どちらにしろ帰る場所はなくなるだろう」
 エヴァはにやりと笑った。
「ジジイの孫が私の魔力に毒されて暴走している―――女子寮の壊滅は時間の問題だしな」
「なっ………それってどういう―――」
 しかしエヴァは明日菜を無視して、はるか遠くの女子寮の方角を見て、自嘲気味に顔を歪めた。
「チャチャゼロの気配も消えてしまった……行かせるべきではなかったかも知れんな」

 急に強い風が起こり、エヴァの長いブロンドの髪が一気に舞い上がった。

 それはまるでエヴァの背を押しているような、不思議な突風だった。
「………我が想う道を進めと言うのか。ふん、最後まで生意気なヤツだ―――」
 エヴァがゆっくりと天を仰いだ。風はエヴァの顔を隠すように髪を乱れさせたが、しかしすぐに静かになる。現れたエヴァの顔に変化はない。
「このかがどうしたのよ……? ああんっ」
 亜子の指がゆっくりと明日菜の割れ目に伸びていく。
 現れた肉の色はピンクより少し赤みがかかっていて、吸血鬼の唾液の効果だろうか、愛液で濡れて受け入れ準備を完了させていた。
「ふん、小便臭いガキだがまあいい。さあ坊や、その生に悔いを残さぬよう、存分に、な」
「………ね、ぎ、ぃ………」
 明日菜の唇が少し動き、絞り出すように声を紡いだ。ネギはぴくりと反応したが、そのまま無表情で明日菜を犯さんと近づいていく。
 陵辱される恐怖に、明日菜は固く目を閉じた。
「……………」
「…………」
「………」
「?」
 恐怖とは長く感じるものだろうが、いくら何でも陵辱されるまで長過ぎる。明日菜は不思議に思ってそっと目を開ける。
「ば、バカなっ!」
 エヴァも驚愕の声を上げてネギを見る。
「あ、すな、さん………」

 ネギは―――耐えていた。

 教師としての意地なのかそれとも別の感情か、顔を真っ赤にして歯を食い縛りながら、ネギはその精神力でエヴァの支配に抵抗していた。
「ネギ!」
 明日菜がその名を叫んだ。
「私の支配から解放されたと言うのか!? いったい、どうして……いや、そんなはずはない!」
 エヴァが魔力をネギに集中させ、再び支配しようとする。が、ネギはエヴァを睨んで大声で叫んでいた。

「僕は……アスナさんに、これ以上、ひどい、ことを……したくありませんっ!」

「ううっ!?」
 人形の糸が切れた。その叫びに気圧されてエヴァが後退する。亜子も反射的に明日菜から離れた。
「ネギ……!」
「明日菜さん、大丈夫ですか?」
 ネギはふらふらしながらも、明日菜に駆け寄る。
「ごめんなさい! 本当にごめんなさい!」
「うん、それは、もういいから。………あんたも無事でよかったわよ………」
 ネギと明日菜はそのまま深く抱き合い、そしていっしょに逃げ出した。
「ええい! 女が目の前で股を開いているというのに、何もしないというのか!?」
 エヴァが顔を真っ赤にして叫んだ。
「坊やはそれでも、この人形使いの私を、人形のように弄んだサウザンドマスターの息子なのかっ!」
 エヴァを無視して逃げる二人の前に、そっと亜子が立った。
「ウチがエヴァ様や茶々丸に犯されてる時は、何もしてくれへんだのに……アスナやと、やっぱ違うんやね……」
 逃走を阻止しながらも、亜子は静かに涙を流した。
「ウチは結局、先生にとってそれぐらいのもんやってんね……」
「あ、亜子さん……」
「最低や」
 何かを言おうとしたネギは、その一言に黙ってしまった。
「くっ、なんだこの不愉快な展開はっ! まだだ! 坊やが駄目でも、神楽坂明日菜を操ってくれる!」
 明日菜は亜子に噛まれている以上、エヴァの従者となったはずである。当然、エヴァの魔力によってコントロールできるはずだった。
 しかし、
「あ、操ることができない!? 魔力が無効化されている……のか?」
 エヴァが驚きの声を上げる。
「ジジイがわざわざ孫娘と住ませるくらいだから、只のガキではないと思っていたが、貴様何者だっ!」
 明日菜はエヴァが言った意味がよく分からなかったので、何も言えなかった。
「マスター! 結界の中和が完了しました。これでマスターは麻帆良から脱出が可能です」
 その時、事態の外にいた茶々丸がエヴァに駆けよって報告する。しかし報告には続きがあった。
「しかし同時に、マスターの魔力を封じ込めている結界が復旧しつつあります。ここからでは阻止できません」
 機械音声が緊迫感もなく、状況を伝達する。
「復旧まであと30秒です。今すぐに麻帆良から脱出を」
「ほう、そうか………って、おい!」
 麻帆良から脱出できるようになっても、魔力が封じられていれば捕まってしまうだろう。
「しかし坊やが!」
「ネギ先生の抵抗を考慮に入れますと、拉致する時間はもうありません。マスター、ここは退くしか……」
「く、くそっ! ここまできて!」
 エヴァはしかしすぐに決断すると、蝙蝠で編んだマントを両脇に広げた。そして従者を連れて虚空に舞い上がる。
「えっ!? き、きゃあああああ―――っ! 先生ぇ! アスナぁ!」
 亜子もまた見えない力によって、空中に浮かび上がっていった。亜子は明日菜たちを掴もうと手を伸ばすが、虚しく空気を掻く。
「和泉亜子は人質だっ! 覚えていろ坊や!」
「亜子さん!」
「亜子ちゃん!」
 ネギと明日菜がよろめきながら、手を伸ばした。しかし亜子には届かない。
「ああっ……あかん」
 亜子は伸ばした手をだらりと脱力させる。その顔は諦めの色が濃い。
「ネギ先生」
 亜子はネギを見下ろして言う。
「ごめん、さっきは言い過ぎたわ」
 真祖に連れられていく亜子は少し疲れたような顔で、ネギと明日菜を見て微笑んだ。
「助けに来てくれたんは嬉しかった。明日菜も、無事でよかったやん―――」
 そして最後に、

「また、助けに来てな―――」

 泣きながらそう言って、そして―――

 それは麻帆良学園から遠く離れた、学生の女子寮の一室だった―――

 カタカタカタ、とキーボードを打つ無機質な音だけが響いていた。唯一の光源であるパソコンのディスプレイが、暗い部屋をぼんやりと浮かび上がらせている。
 学校では眼鏡をかけた地味な風貌の非協調性のある学生、そして部屋ではインターネット界の人気ナンバー・ワン・ネットアイドル。
 この二つの顔を持った少女はチェアに浅く腰を降ろし、目と指だけを高速で動かして麻帆良のセキュリティシステムに侵入を試みていた。
 ドアの向こうの廊下は戦場である。中学生離れした身体能力を持った忍の少女と、吸血鬼化し狂暴化した勝負師の少女が壮絶な死闘を繰り広げているはずだった。
「はあ、はあ、はあ…………さあて、始めようか―――」
 少女の瞳に危険な光が宿る。
「勝つのは、私たちだ―――私たちが、私たちが、私たちが、私たちが―――」
 興奮の度合いを現すように、キーを打つ指に力が篭っていく。
 しばらくして、画面に文字列が現れる。

『結界予備シムテム、起動』

 結界。
 予備。
 システム。
 起動。
 少女は画面に浮かんだそのメッセージを何度も確認する。
 何度も各単語に焦点を合わし、その意をしっかりと認識する。認識を反復し理解を数回行い、
「―――っ!」
 少女はまるで花火が爆発するように歓喜の声を上げた。
 明日菜とネギは静かになった屋上で、お互いの無事を確認するようにしばらく見つめ合っていた。
 明日菜はネギの無事を、ネギは明日菜の無事を確認した。
 屋上は今までの騒ぎが嘘のような静寂に包まれていた。夜の闇に染められた屋上は、まるで時間すらも止まったような無音の世界と化していた。
 エヴァと茶々丸の姿は消えていた。明日菜の記憶の中に、逃げるように夜空に飛び去っていくエヴァの姿が残っている。
 和泉亜子の姿も無かった。彼女もまた、エヴァたちに攫われて屋上から消えてしまっていた。
「わたし、たち、助かった、のよ、ね……?」
 口の端から血を流しながら、明日菜が苦しそうな声を出した。
「ええ、たぶん。でも、亜子さんが……」
「ネギ」
 明日菜は苦しそうに呼吸しながら、ネギの手を握って力を込める。
「亜子、ちゃん、のことは……とっても悔しいけれど………」
 明日菜の目にじわりと涙が浮かび、そのまま流れ落ちた。ネギは、はっとして明日菜を見る。
「今は、あん、たが……無事でよか……っ……………」
 そう言って明日菜はずるりとネギの身体から崩れ落ちる。
 明日菜は操られてはいなかったが、吸血鬼化していた。魔力の供給が断たれたため、桜通り事件のまき絵のように眠ってしまったのである。
「あ、明日菜さん!? ……すぐに助けを呼んできますからっ! カモ君っ!」
「お、おう!」
 どこからともなく現れたカモが、ネギの頭にぴょんと飛び乗った。
「兄貴、落ち付いたらよ。姐さんにパートナーになってもらおうぜ。あれ以上兄貴に似合う人、そうはいないと思うぜ―――」
 今まで隠れていたのに負い目があるのか、カモはいつもより少し大人しかった。
「はあ、はあ、はあ、待っていてください……明日菜さん」
 父親から貰った魔法の杖を、杖として実用的に活用しながら、ネギは屋上から校舎の外へと移動を続けていた。
 宿直の先生もエヴァにやられたのだろう。明日菜と同じ状態だった。魔法を使うエネルギーは最早残っておらず、携帯電話は壊れてしまっていた。
 しかし、ネギのダメージが大きくて明日菜の治療できない以上、明日菜の治療のためには人を呼ばないとならない。
 ネギも血を失血死寸前まで吸われて治療が必要な状態だったが、明日菜を救うために重い身体に鞭を打ち、杖で支えながら歩いていく。
 かたつむりのようなスピードだったので、校門まで辿り付くのに時間がかかった。
「あっ! 誰かいるぜ兄貴!」
 カモがそう言って校門の方を指した。暗闇をよく見ると確かに、校門の辺りにぼんやりと人影が動いているのが分かった。
「貴女は、桜咲さん……?」
 ネギがその人影の名前を呼ぶと、その人影、桜咲刹那は驚愕したような顔で振り向いたが、明らかに様子がおかしかった。
 まるで犯行現場を見られた犯罪者のような挙動不審。怯えと動揺が入り混じるその顔に、普段の凛々しい少女の面影はなかった。
 持っていたのは肩から下げたバックが一つ、ぱんぱんに膨らんでいた。ファスナーからは衣類がはみ出している。
 まるで校舎に忍び込んで衣類を掻き集めていたような、余りにも怪しい姿である。
「ね、ネギ先生……ど、どうして、ここに……」
 ネギが一歩近づくと、刹那は一歩ネギから離れる。
 この時の桜咲刹那は、実は誘拐した木乃香を近くの公園に残して、衣類その他を調達する為に校舎に忍び込んでいた。
 しかし、そんな事を知らないネギは不幸にもエヴァの言葉を思い出し、絶対に言ってはならない、災いを呼ぶ言葉を口に出してしまった。
「女子寮で何かあったんですか? 木乃香さんが暴走しているってエヴァさんがうぐっ」
 鞘に収められた刹那の刀が、ネギの言葉が終わる前に脳天に振り下ろされた。鈍い音と共にネギは崩れ落ちる。
「ち、違うんですっ! これは、私とお嬢様の合意の上なんですよっ! だから私は悪くありませんっ! も、もちろんお嬢様も悪くありませんっ! し、信じてください……」
 ネギを殴り倒した刹那はガタガタ震えながら、気絶したネギに弁解を始めた。殴った鞘には赤い血がべっとりと付いていて、倒れたネギの頭部からも血が流れている。
「ネギ先生……?」
「いきなり何しやがるんだっ! 兄貴、しっかりしろっ!」
 刹那は呆然となって、虚ろな目で鞘についた血をじっと見つめている。しかし、いきなりカモを見て、その場に土下座した。
「も、申し訳ありませんっ!」
 そして立ち上がると、一歩ずつネギから離れ出した。
「すみません。わ、わたし、急用が―――」
「て、てめえちょっと待てよっ! 逃げる気かよっ!」
「あ、ああ、ご、ごめんなさい、わざとじゃないんです、ほんとうですよ、は、はは、だって、ねぎせんせいが、このちゃんのことを、きいたりするからわるいんです」
 一歩離れる毎に、ネジが一本、また一本と頭から落ちていくように、刹那の口調が怪しくなる。
「だ、だ、だって、このちゃんが、わたしのかえりをまっているんです、このちゃん、ああみえてさびしがりやだから―――」
 そのとき、刹那の背中からひらりと、一枚の呪符が舞い落ちた。
「わたしが、そばに、い、いてやらないと、わた、しがいないと、このちゃんがかなしみ、ますから……ほんとうにごめんなさいっ!」
 そう言って刹那は、校門を飛び越えて走り去ってしまい、カモは呆然とそれを眺めていた。
「な、なんてこった……兄貴、おい兄貴、せっかくパートナーも見つかったってのに! 和泉さん助けるんだろ! しっかりしろ兄貴!」
 カモが呼びかけるも、ネギは動かない。
 その時、別の女の声がした。背筋が凍るようなマイナスの雰囲気を持った、しかし美しい声だった。


 パートナー? そういやネギ君、パートナーを探しに日本に来たって、言っとったなぁ―――


 その声は刹那の背中から舞い落ちて、しかし空中に静止したままの呪符から聞こえてくる。
「こ、この声は……このか姉さん!?」


 ふふっ、ふふふっ、ネギ君も魔法使いやったんやぁ。なら、いろいろ教えてもらえるかなぁ―――


 呪符が発光し、まるで風船を膨らませているように巨大化していく。
 それは大福が潰れたようなフォルムの顔になり、白い魔法使いのローブになり、巨大なトンカチになる。
 それは「のんびり白魔術師」といった感じの外見の、しかし数メートルはある怪物だった。
「ちょっと、一緒に来てもらおうかなぁ―――」
 桜子の数倍はある巨大な口から聞こえてくるのは、美しい木乃香の声である。
「ペーパーゴーレム……し、式神ってやつか? でも、どうしてこのか姉さんが……うぐっ、ぐあ、ぁ……」
 式神はネギとカモの首根っこを掴み、カモをぎりぎりと締め上げる。
 そのままカモを気絶させると、式神は刹那を追うように校門から出ていった。
 誰もいなくなった校門付近に、風が虚しく吹いた。



 明日菜は早朝に、出勤して異変に気付いた教師によって発見され、十時間後に病院のベッドで目覚めた。
 女子寮などの混乱で翌日は臨時休校となり、明後日から学園は再開されることになった。
 屋上は立入禁止になった。この屋上はある人物の血で染まることになるが、それはまだ先の話である。
 …………
 …………………
 御世辞にも綺麗とは言えない安ホテルで、刹那、木乃香、ネギ、カモは夜を過ごしていた。
 木乃香を連れた刹那が用意した部屋、広さは女子寮より少し狭い。壁紙は変色し、全体的に湿っぽい空気が満ちている。備え付けのベッドも妙な染みやらがついていた。
「まあ、中学生のせっちゃんじゃあ、こんな部屋を用意できただけでもすごい。貯金もないみたいやのに。ねえ、カモちゃん」
「へ、へい。そうですね……このか姉さん」
 鳥篭に入れられたカモが、媚びを売るように尻尾を振り、愛想良く木乃香に応える。
 木乃香はネギに回復魔法を使用していた。床に寝かされたネギを魔法の光が包み込み、エヴァと刹那につけられた傷が治っていく。
「ふう、回復魔法連続は疲れるわぁ。しんどー」
「兄貴も回復魔法は苦手ですからね。いや、流石はこのか姉さんだっ! 家系も才能も申し分ねえやっ!」
 カモは引き攣った笑みで木乃香を持ち上げた。
「おまけに家庭的! 美人! いよっ大和撫子! こんな人に飼ってもらえるなんて、お、俺っちはオコジョ一の幸せ者だぜっ!」
「嫌やわー、カモちゃんたら」
 笑顔で微笑み返す木乃香に、カモも「へへっ」と頭を掻いて笑い返す。しかし、尻尾は恐怖でガタガタ震えていた。
 カモが木乃香のペットになるか、オコジョ鍋になるかはまだ決まっていない―――だから必死に木乃香を持ち上げているのだ。
 刹那は部屋に入るや倒れ、死んだように眠ってしまった。怪我は治っていても、疲労は溜まっていたのだろう。ベッドですやすやと寝息を立てていた。
 その後に木乃香は、ネギとカモを部屋に連れ込んだ。
「ネギ君もせっちゃんも、この分やと明日は目ぇ覚まさへんな。かなりの疲労や。さてと、桜子ちゃんたちを早速呼び出して……ここを移動する段取りでも―――」
 木乃香は拾った携帯を取り出すと、メモリから従者たちの番号を呼び出す。しかし止めた。
「まあ……桜子ちゃんたちも、少し休ませとこか」
 そして木乃香はベッドにネギを寝かせ、そのまま自分も横たわり川の字になった。右から刹那、木乃香、ネギである。
 狭いベッドだったので、三人ではぎゅうぎゅう詰めだった。
「まあ、夜に寝る吸血鬼ってのもアレやけど、一回ぐらいは悪くないかな……」
 刹那とネギに挟まれて、木乃香は幸せそうに微笑んだ。
「温かいなぁー。夢の中でも、せっちゃんと遊びたいなぁー」
 木乃香はうふふ、と笑いを噛み殺して言った。
「今日はいろいろな出来事があったなぁ。思えば昼間に亜子ちゃんがエヴァちゃんを追いかけとったんが、始まりやったんか―――?」
 今日の出来事を思い返しながら、木乃香は刹那の頬をそっと撫ぜる。
「今日は失敗してもうたけど、そんなん言うたらウチらは、かなり前から失敗してるよね。せっちゃん」
 木乃香はそう言って、刹那の頬にそっと唇をつける。
「えへへ、寝る前のキス。いっしょに寝るなんて何年ぶりかなぁ。あ、ネギ君も、ちゅー」
 木乃香は布団の中で、楽しそうにもごもごと動いている。
 残虐な手段で刹那の心を惑わせ、兵隊を量産した木乃香が望んでいる夢。

 誰にも邪魔されずに、好きな人と分かり合い、いっしょにいたい―――

 本心を分かってくれない刹那を嬲り、邪魔者を打ち倒すために吸血鬼を増やした目的であるその夢は。
 みんなでいっしょに仲良く寝ている、汚いベッドの延長線上にある、誰もが望む夢なのだった。
「あ、カモちゃんも適当に休んでな。起きたら仮契約とかしてもらうから」
 何もしていないのに電気が勝手に消え、部屋は夜よりも暗い闇黒に包まれた。


「そんなら、おやすみー。今日の続きを始めるべき夜まで―――」








to be continued
417座薬 ◆lQS9gmV2XM :04/02/18 23:59 ID:EbfZptqu
なんかぬるくなった気もしますが……後編でした
次回はつなぎの話でエロ無し、その後は女子寮以上のド修羅場の予定です
ではまた
418名無しさん@ピンキー:04/02/19 00:05 ID:eVIva3hs
GJ!!
419名無しさん@ピンキー:04/02/19 00:08 ID:wmUDr35W
リアルタイムで読ませてもらいました。
GJです。
先のストーリーの伏線みたいな部分がありましたね。

このパラレルワールドがこの先どうなるのか・・・
次回も楽しみにしております。
乙でした。
420名無しさん@ピンキー:04/02/19 00:28 ID:ok5ccqd8
乙&GJ
ネギとアスナのHがなかったのはちょっと残念だけど、
まだしばらくは読めないと思ってたせっちゃんとこのちゃん
の話の続きが読めて嬉しいです。

ネギま本編とは別にして、続きが今一番気になる作品だけど、
この話の結末がバットエンドしかないこと思うと複雑だなw
421名無しさん@ピンキー:04/02/19 03:02 ID:SJOf3OkS
座薬さんGJ! 乙です〜

壊れちゃってるせっちゃんとこのちゃんがかなりツボに来ました。
ネギや桜子達を巻き込んで、いばらの森を突っ走るのかなぁ…w
422名無しさん@ピンキー:04/02/19 17:58 ID:WWR4AbUr
ここって非エロ、微エロはアリなんでしょうか?
書こうとしてもどうにもエロくなりきらない…
423名無しさん@ピンキー:04/02/19 18:59 ID:nVlnrvSo
非エロも微エロもOK。
SS放り込むとこはここしかないしね。
っていうか、非エロ(番外編)を読みたい。
424名無しさん@ピンキー:04/02/19 19:22 ID:K2z1dJkw
ぬるいつーかエグい(褒め言葉)かと…
425名無しさん@ピンキー:04/02/19 19:30 ID:jp03oOpf
長編の場合は適度にエロも入れてくれると読む意欲が増すw
426名無しさん@ピンキー:04/02/19 19:53 ID:OY5JDyU7
ここの職人からエロ除くと何も残らん
ストーリーには別に期待してない
427名無しさん@ピンキー:04/02/19 21:06 ID:ewVKOuIO
>>426
激しく同意・・・・・・なわけねぇだろ! (・∀・)カエレ!!!
428名無しさん@ピンキー:04/02/19 21:26 ID:yTYTPzf/
う〜む〜ネギと明日菜のH期待していただけに残念
429名無しさん@ピンキー:04/02/19 22:06 ID:tWnYfqQx
一般向けSSスレ立てようぜ。需要?はてさてw
430422:04/02/20 23:11 ID:XW1UMxO1
微妙な反応なので書いてから考えることにします。どうも。
431座薬 ◆lQS9gmV2XM :04/02/21 01:10 ID:UjWR1PEW
エロなしのつなぎの話です
m(_ _)mすみません

第24話「ハッピーエンド」
 真祖とその従者が学園都市の外に降り立った時、背後には一人の少女がいた。
 髪の毛は長くない。赤い瞳。サッカー部のユニホームを着ている。
 少女は真祖に支配されている。
 しかし意識は残っていた。
 絶望していたが、心の中には一滴の涙ほどの希望があった。
 知ることができた。
 精神力で、その支配には抵抗ができると。
 担任の子供教師が、まるで少女に道を示すように、それを教えてくれた。
 少女には確信があった。

 このまま真祖の進む道についていけば、自分にはきっと未来はない―――
 だから、一回だけでも、抵抗してみよう―――

 運命的なその偶然は、真祖がとりあえず自由を手に入れてふっと気が緩んだ、その一瞬に抵抗が重なったことだった。


 ―――がぶっ


「があ゛……?」
 抵抗は成功した。口に広がった真祖の血は、ほっぺが溶け落ちるほど美味だった。
 真祖が少女を睨んだ。従者が引き離そうとする。
 嬲られていた少女の感情は、ここで憎悪となって爆発した。
 思い切り牙を立てて、血を貪った。



 ………………………………少女の全てが壊れた。
 三日目。

 女子寮の周辺に倒れていた謎の集団は、警察と思しき車両に積め込まれて、そのまま運ばれていった。おそらく警察のふりをした魔法関連の組織だろう、と千雨は想像した。
 学園は休校になり、女子寮は半壊し、周辺にヘリの残骸が転がっているという特異な状況下で、生徒たちは戸惑ったまま一日の休日を過ごすことになった。
「甲賀忍軍、心得その一、天気のいい日はお外で遊ぼう!」「わぁー、すっごい、パソコンがあります!」
 自分の部屋でコーヒーを飲んでいた千雨は、新手の嫌がらせと思しき行為に頭痛を感じていた。
「えー、ココアはないですかー? 苦いの飲めないです」「甲賀忍軍、心得その二、好き嫌いせず何でも食べよう!」
「手裏剣とりゃあ!」「あ、新しいゲーム機です」
「え、どれどれ?」「あ、これって何ですか?」
「あー、うるせー」
 纏わり付いてくる鳴滝姉妹の騒音の相乗効果に、千雨はストレスのゲージは必殺技を繰り出せるレベルにまで上昇していた。
 まるで力を溜めているように、アルコール中毒者の振動を見せる。
「うるさいっ!? こら、千雨丸! 甲賀の先輩にむかってそんな事言って―――」
「お、お姉ちゃんダメ、千雨さん、マジでウザがってるです」
 千雨の発する信号をキャッチした史伽が、急いで風香を引き離した。
「まあまあ、千雨はそうカリカリせずに。風香、史伽、少し向こうで遊んでいるでござる」
 楓は千雨と向かい合ってコーヒーを飲みながら、やんわりと姉妹を部屋から出した。
「はぁ、お前もいろいろと大変だな。あんな連中に付き合わされて」
「ははは。同じ部屋の、可愛い家族でござるよ。さて、それはそうと、昨日の事でござるが―――」
 楓はカップを置くと、薄っすらと糸目を開いて言った。千雨も、睨むような視線で楓を見る。
 長瀬楓は、昨夜この女子寮で起こった出来事をほぼ完全に覚えていた。
 楓はもしかしたら魔法使いの血筋なのではないかと千雨は思ったが、本人も知らないようだから尋ねていない。
「この辺りをうろちょろしている黒服たち、おそらくは近衛家に雇われている連中でござろうが、少しその辺から情報を集めてみたでござるよ。まず、今、ここは安全かどうか」
 ごくり、と千雨は唾を飲み込んだ。
「答えは否、要警戒でござる。どうやら近衛木乃香の現状は行方不明。即ち、宮崎のどか、早乙女ハルナ、釘宮円、柿崎美砂、そして椎名桜子、この五人が元に戻ったとは言い切れない」
「桜咲は?」
「状況から判断すると、もうダメでござろう。おそらくは近衛木乃香に攫われた―――」
 予想していた答えだった。楓相手では意味もないだろうが、千雨は平静を装う。
「そうか……で、これからどうすればいい?」
「拙者が五人を監視する。寮の半壊で住民は7つの施設に分かれて引っ越す事になるらしい。今夜までには連絡が来るでござるよ。それで、お主や史伽たちをあの五人から隔離する」
「ど、どうやって? 抽選じゃないのか?」
「お主は拙者や史伽たちといっしょに、あの五人のいない施設に行くでござる。その細工はもう完了済み。お主の部屋はネット環境の整った大部屋でござるよ」
「そ、そうか…」
 千雨はほっと胸を撫ぜおろす。
「件の五人は同じ施設に押し込んである。3Aのクラスメイト、さんぽ部とは隔離。近衛木乃香は行方不明の者といっしょにしておいた」
「なるほど…すげーな、お前って。でもさ、その工作って、なんか、あからさまじゃないか?」
「7つの施設全てに危険因子が広がるよりマシでござろう」
「……まあ実際、同じ場所に変なのが住んでいるよりはマシかもな。気が休まらねーし。うん、納得した」
「しかし、拙者が人事に細工をした結果、吸血鬼化するかもしれない危険な連中がいる施設に、行かなくてもよかったのに、行くことになった者もいるでござる」
 楓はもう、笑っていなかった。怒っているようにすら見える。
 千雨は無表情で、コーヒーを置いた。

「これで何かが起こった時、犠牲にならずに済んだ者が犠牲になる事もある。そうすれば拙者は、どう言い逃れをしようと、罪人でござるな―――」
「お前が責められるような事になったら、私も同罪だな」
 千雨が歪んだ笑みを作る。
「だが拙者は、罪人になってもあやつらを守りたい。勿論、戦友であるお主も」
「有難いな。……あー、そうだ、セキュリティシステムを使いたかったら、いつでも言え。変更されたパスワードも解読してある」
「……ふふふ。お主は有能でござるなぁ……。これで愛想が良ければ人気者なのに」
「ははは、別にいーんだよ。……知らないだろうが、裏の世界じゃ、けっこう人気者だよ。私」
 そして二人はテーブルを挟んで、がっしりと握手する。友情と同盟を足して2で割ったような光景だった。
「話終った?」「あ、握手してるです」
 部屋に再び、鳴滝姉妹が入ってきた。どういうわけか風香は自信満々の笑みを浮かべている。
「さっきは済まなかったな千雨丸。おわびにボクらの秘奥義を見せてやる!」「み、見せてやる……」
 千雨が「いや結構」と言う前に、楓が目で千雨に合図をした。
「………お、おう。見せてみろよ」


「  鳴  滝  忍  法  !   分  身  の  術  ! 」


「…………え?」
 千雨は場の雰囲気を壊さず、なおかつ自分に素直なコメントを考えるために、頭をフル回転させた。
 四日目。

「アデアット!」
 五人が声を揃えて呪文を唱えると、与えられたカードはアーティファクトに変わった。
「うひゃあああ」桜子の歓声。「これはすっごいねー」
「うーん。私に相応しい、って感じ」ハルナが眼鏡の奥で笑う。「さっそく試してみる」
「こ、これならネギせんせーの気持ちも」のどかの頬がぽっと赤くなる。「ありがとうございますー」
「……私の武器、チェンジできない?」円は少し不満気。「もっと女の子っぽいのがいい……」
「いやいや」美砂が円の肩を叩く。「ゼッタイ円に似合うって。うん!」
 それぞれが好き勝手に感想を言い合う中、鳥篭の中のカモは引き攣った笑みで振り返った。
「こ、こんなもんでどうですかい……? いや、けっこう強力なのが揃ったと思うんですけど……」
 五人も談笑を止め、カモと同じ方向を向いた。その先には、一人の人物がいる。

「うん。期待以上や。カモちゃんありがとう、これからもよろしゅうね―――」

 近衛木乃香は、にっこりと微笑んでカモを見た。
「それじゃー」桜子がパンと手を叩き、そのまま振り上げた。「木乃香ちゃんのお引越し完了―――よしゃああああああ―――っ!」
「よ、よっしゃあ……ですー?」
「何よそれ?」円が苦笑する。「あ、本屋ちゃんも釣られて腕上げてるし……」
「うんじゃー、私が一曲歌っちゃおうかー」美砂がハンディマイクを片手ににっこり笑った。「このかちゃんの帰還を祝って」
「うーん、早く使いたい! このアーティファクト!」ハルナは肩を震わせていた。何かの禁断症状にも見える。「今日はもう解散しない?」
「えーと、みんな」
 ハルナの意見に木乃香は苦笑する。
「学園を監視する目も厳しいから、昼間は、この部屋付近の結界内部でしかアーティファクトは使用禁止。夜は式神相手に特訓してもらうからー」
 その時、キーン、コーン……と昼休みの終りのチャイムが鳴った。
「じゃあ、みんな。怪しまれへんように授業に戻ってな。ウチはこの部屋でおるから―――」
 部屋の隅で、刹那は鏡の前に座っていた。
「ふう、みんな授業に行ってもうたよ。せっちゃん」
「うん。このちゃん。みんなにぎやかで、このちゃんもたのしそう」
 木乃香が髪を下ろしていた刹那に近づき、その黒髪にゆっくりと櫛を入れる。刹那は別人のような笑顔で、鏡に映る自分と木乃香を眺めていた。
「でもこのちゃん。がっこうにせんぷくなんてだいじょうぶかなあ? だいたんすぎるきもする」
 木乃香は刹那の頭を、そっと撫ぜる。
「うーん、でも他に場所がないんよ。それはまたウチが考えるから、せっちゃんは心配せんでええんよ。それにこの部屋は決まった人しか入ってこうへんし、変な呪文が聞こえても怪しまれへんし」
「あ、そっかぁ。さすがこのちゃん」
「ふふふ。ありがとう、せっちゃん」
 刹那の髪を束ねながら、木乃香はにっこりと笑って鏡の中の刹那を見る。鏡の中で、二人の目があった。
「てへへ。このちゃんにかみのけたばねてもらうの、はじめてだよね」
「そうやね。してあげたいってずっと思とってんけど、できへんまま、ウチは麻帆良に来てしもたから………」
「このちゃん」
 刹那が木乃香を見上げた。髪を整えていた木乃香の手が止まる。
「せっちゃん。今日も可愛いえ」
 木乃香はそっと、刹那の服に手を差し込む。
「んっ……このちゃん、そんな……」
「ああ、せっちゃん、温かい。ええ匂いや……」
「このちゃん……んっ、あっ……あの、女子寮ではごめんね。このちゃんの気持ち、分からんで」
「ううん。ウチこそごめんな。色々と、酷い事してしもたね―――本当に、ごめん」
 二人の口の距離が、零になる。


「愛してる……せっちゃん―――」
 五日目。

 外はまだ暗い。
「んん、何よー、まだこんな時間? 寝直そう……」
 その日も神楽坂明日菜は、病院のベッドで朝を迎えた。新聞配達のバイトは当然休んでいるので、早朝に起きる必要はない。しかし、身体はその時間を覚えているようである。
 単調な入院生活も、あと数日で終る予定ではある。
 昨日は柿崎美砂たちがお見舞いに来てくれた。いっしょに来たのがチアの桜子と円に加え、宮崎のどかと早乙女ハルナだったのに少し違和感を覚えたが、有難くお見舞いの品を受け取った。
 話を聞いて、行方不明になった亜子、茶々丸、エヴァに加えてネギ、カモ、木乃香、刹那も失踪した事が分かった。明日菜は同居人を、一日で全て失ってしまったのである。
「……今は、早く怪我を治すしかないか」
 ネギの無事を信じて、明日菜は夢の世界に戻っていった。
 六日目。

 学園。
「あうー。こんなはずじゃあなかったですー。う、うう」
「どーしたのよ。のどか」
 魔法の本を抱きながら落ち込んでいた宮崎のどかに、早乙女ハルナは優しく声をかけた。
「お腹でも痛いのー?」桜子も口を大きく開いて笑う。「あ、シリアスな事情だったらゴメン」
「ハル…。桜…さん。見てよこれー」
 本の能力が発動するので、彼女たちの本名を呼ばずにパラパラとページを捲るのどか。そこにはネギの心理描写が小説形式で、何十ページにもわたって綴られていた。
 しかし、どうも文中には「アスナさん」という言葉が目立つ。明日菜はその中で、ヒロイン級の扱いだった。
「あんなに一生懸命にアプローチしているのに、ネギせんせーの考えていることはアスナさんばっかりですー……うう……。私なんか、数えるほどしか登場しない……」
「うーん、まあ……あれだけ何時間も調きょ……いや、アプローチしているのに」ハルナは感心したように唸った。「心が折れないってのもすごいよねぇ―――」
「だってエヴァちゃんの支配に打ち勝ったんでしょ?」ページを捲って桜子もいう。「ネギ君て半端じゃないよねー」
「明日菜さんとネギせんせーの話はもういいですっ!」乱暴に本を閉じるのどか。「私は、主役になりたい…」
 ハルナと桜子は顔を見合わせて、そしてにやりと笑った。何か良からぬ事を思いついた顔である。
「ねえ、のどか」ハルナの目が細まる。「明日さ、明日菜をボコりに行くんだけど、のどかも行く?」
「え?」
「このかちゃんから攻撃の許可が出たんだよね」桜子が能天気な顔で言う。「本屋ちゃんが読み取った情報によると、アスナには魔力無効化の能力があるんでしょ」


 二人の話を要約すると、明日菜はもうすぐ退院してくるが、木乃香は明日菜の性質をかなり警戒しているらしい。
 ネギを探して行動を起こすであろう明日菜は、いつか木乃香たちと対立するだろう。
 都合が良い事に、今日から学園長は関西に出張する。学園都市の警備も少し緩くなってきた。
 そこで明日の夜、病院にいる明日菜を襲撃して問題を解決しておく。
 ちなみにその作戦の結果次第で、木乃香は潜伏場所を麻帆良の外に変えるつもりらしい。
「そーこーでー、武闘派一位&二位の私たちが明日、明日菜のところに遊びにいくことになったってわけ」桜子が大きな口を開ける。「うっふっふー。楽しみー」
「で、のどか」ハルナがじろりとのどかを見る。「あんた、どーする? 恋敵と喧嘩する勇気は、ある?」
「行きますー!」
 のどかは即答した。
「よっし! 決まりだね!」ハルナはのどかの髪をくしゃくしゃする。「よく言ったのどかっ! 恋敵は容赦なく排除しなくちゃ! ………ん?」
 その時―――ハルナと桜子は素早く動いた。

「アデアット!」

 桜子のカードが光を放ちながら変形し、ピコピコハンマのような物体になった。ピコピコ鳴る部分は赤色、取っ手は黄色のプラスチックの玩具にしか見えない。
 ハルナのカードはそのままスケッチブックに変わった。そしてハルナが「マシンガン」と言うとページが勝手に捲れ、一枚のページが宙に舞った。そこには精密な銃器の絵が描かれている。
 絵が光り輝いて、
 そこから本物が現れる。
 ハルナはその絵からマシンガンを取り出すと、そのまま安全装置を外して銃口を窓に向けた。
「………誰かに見られてた気がするけど」
 ハルナが窓の外を睨む。
「まっ、気のせいじゃないよねー」
 ピコピコハンマを片手に桜子が笑う。その手には危険物を取り扱うような手袋が嵌められていた。
「寮の人事に細工したヤツもいるしねぇ」
「あのー、ハル…。桜…さん」のどかが少し怖がるように言った。「その物騒なアーティファクトを仕舞ってください。校舎が壊れます…」
 二人はそのままアーティファクトをカードに戻し、のどかはほっと安堵した。今の状態で両者がアーティファクトを使用すると、のどかは無傷ではいられない。
「でも、二人がいっしょなら、アスナさんと喧嘩になっても大丈夫ですねー」
 のどかは願いを込めるように、自分のアーティファクトをぎゅっと抱き締める。


「お願い、魔法の本、ハッピーエンドを読みたいの―――」


「大丈夫よ、のどか」
 ハルナと桜子は、カードを片手ににやりと嗤った。



「ハッピーエンドは、もうすぐそこ」

 …………
 ………………………………
 麻帆良学園都市の中。しかしエヴァの家ではない。茶々丸が見つけた隠れ家である。
 カーテンによって日光が遮られた部屋で、エヴァは趣味のお人形たちといっしょにベッドに横たわっていた。その幼い外見から、エヴァ本人もお人形の世界に完全に溶け込んでいる。
 エヴァの首筋には、鋭い何かが突き刺さった痕があった。
 その傷を見れば、それが3Aのような変人の坩堝でもない限り、100人中99人はこう答えるだろう。それは歯型である、と。
「ふっふふふふふ、ふっはっはっはっはっはっはっはっはっは、はははははははははは―――」
 メルヘンチックな雰囲気を台無しにする、どこかバネが緩んでしまったような笑い声が起こった。
「………何がおかしいんよ? 面白いギャグでも思い付いたん?」
 部屋の暗闇の中、体育座りで雑誌を読んでいた少女はむっとしたような声で、笑い続けるエヴァに言った。
「ははははは、これが、笑わずにいられるかっ! はっはっはっはっはっは。貴様にはもう、孤独な未来しか残されていないっ!」
 少女がぶるりと震えて、雑誌を静かに横に置くと、ベッドの上のエヴァをじっと睨み付ける。
「一時間に一回、それを言わんと気が済まんのやね」
「強がっても無駄だぞっ! 朝、茶々丸に聞いた。現在確立されている吸血鬼化の治療法は全て、まったく効果がなかったそうだなっ! ぷぷぷぷぷ、ははは、はははははは!」
 ベッドから起き上がったエヴァの笑い声に、少女の身体は小刻みに震え始める。
「当然と言えば当然だ! 今の魔法使い界で真祖の血など滅多に手に入らない。研究しようにもできないのだ! 真祖の血を吸って人間に戻れなくなったアホの治療法などあるはずがぶぐっ!」
 少女が投げ付けた雑誌がエヴァの顔に当たり、エヴァはぱたりとベッドに倒れる。
「あんたさぁ……もうその力、10パーセントしか残ってないんやろ。普通の魔法使いレベルやねんで? 今はウチの方が強いんやから、もう少しマシな喋り方できへんの?」
「だ、黙れっ! 哀れむように言うなっ! 第一、貴様の魔力は私から奪ったものだろう! しかも、魔力があっても魔法をほとんど使えないド素人がっ!」
 エヴァが少女にマクラを投げ付けたが、少女はひょい、とそれを避ける。そしてそのまま、だるそうにその場所に体育座りをし直した。
 少女は髪は乱れてボサボサで、口からは鋭い牙が覗いている。しばらく太陽の光に当たっていない。
 ただ、その様子から生気をあまり感じられないのに、目だけが赤くぎらぎらと輝いているのが印象的である。
 その時、かちゃりとドアが開き、茶々丸が入ってきた。
「失礼します。マスター、そしてエヴァンジェリン様。報告がございます」
「………それは、ホンマなん?」
「唇の動きを読みました。間違い無く、彼女達は明日、神楽坂明日菜さんを襲撃するつもりです」
 驚いて聞き返した少女に、茶々丸は神妙に答える。
「バカげてる……そんなことしたら……」
「神楽坂さんが下手に抵抗して彼女たちがアーティファクトを使えば、病院はただでは済みません。大きな被害が生じると想定されます」
 茶々丸は淡々と続ける。
「たとえ明日でなくとも、いつか確実に戦闘が起こります。そのとき、彼女たちはアーティファクトを、躊躇いなく一般人にも向けるでしょう」
 少女は、聞きたくないと言わんばかりに耳を塞いだ。
「………なんで、なんでこんなことが、ずっと続いてんの……大切なもの、失ってからじゃもう遅いのに……戻れなくなってからじゃ、もう遅いのに……」
 少女はゆっくりと茶々丸と、ベッドの上のエヴァを見る。その目にはじんわりと、涙が滲んでいた。
「なあ、茶々丸。一つだけ……聞いていい? このかちゃんたちは、まだ―――」

「元いた場所に、戻れるの?」

「はい。今ならまだ、戻れます。しかし誰かが無理矢理にでも止めなければ近いうちに、越えてはならない一線を踏み越えるでしょう」
 茶々丸は、あくまで無感情な声で告げた。
「………あそこの病院には、マスターが病気の時に大変御世話になっています。これから先の事を考えますと、くだらない理由で蹂躙されるのは阻止したいところではあります」
 少女は立ちあがり、黒いマントを翻す。
「………………明日、仕掛けよう。敵は、ウチの、友達やったみんな―――」
 少女は決心する。しかしその顔には、悲愴な色が濃い。

 
「―――何としても、止めてみせる」
445座薬 ◆lQS9gmV2XM :04/02/21 01:35 ID:UjWR1PEW
次から修羅場
そろそろいろいろと決着つけます
ではまた
446名無しさん@ピンキー:04/02/21 01:39 ID:7bdXiv4r
GJ!
447名無しさん@ピンキー:04/02/21 11:43 ID:y8nTmoHe
正直座薬氏はNGワード指定してこそいるものの
このスピードは驚異的だ、賞賛せざるを得ない
448名無しさん@ピンキー:04/02/21 12:47 ID:nJiaxLth
専ブラ使ってたんで気付かなかったが、人大杉なのか。
ちょっとageてもいい?
449名無しさん@ピンキー:04/02/21 13:37 ID:ExGvMc+w
座薬氏いつもながらGJ。
亜子の下克上、現在調教中っぽいネギ、そして退行してロリペドチックなせっちゃんと、キャラが良い意味で壊れてるのが面白い。

次回はいよいよ、戦いという名の祭り、ですね。期待してます。
450名無しさん@ピンキー:04/02/21 13:59 ID:cu+gXr0r
>>447
確かにスピードは凄い
451名無しさん@ピンキー:04/02/21 23:38 ID:zJAqtdJ6
SS保管庫ってないのか?
452P.T ◆3QNEGIp2Uc :04/02/21 23:49 ID:eoq7vigg
ペース上がるとか言いながら、ゲーム買っちゃってそれに夢中になってまつ。ごめんなさい。
でも十話は書きにくいんだよぅ、原作にエロシーンがほとんど無いんだよぅ。

>>座薬氏

むお、終わるかと思ったら終わりの始まりでしたか。いろんな意味で寸止めな気分。

>>451
何度か話には上がるんだけど、みんな興味無いみたいなんだよな。俺は欲しいのだけど。
453名無しさん@ピンキー:04/02/22 15:55 ID:3cJbusEx
SS保管庫欲しい人〜

454名無しさん@ピンキー:04/02/22 17:24 ID:PDExG9RD
今の容量はいくつなんだ…?
455名無しさん@ピンキー:04/02/22 21:34 ID:TkYJPWNX
つーか、この板全体のSS補完人さんが
このスレに見向きもしてないのは何故?

やっぱ自前で作るしか無さ気・・・(;´Д`)
456名無しさん@ピンキー:04/02/22 21:53 ID:I26egiFh
>>454
357`
457名無しさん@ピンキー:04/02/22 23:11 ID:gWHZBe1N
>>455
以前、SS収録を連絡用掲示板で頼んだ人がいたんんだよ。でもスレの合意が無いと駄目って返された。

>>270
でその合意を取り付けようとした人がいたわけだが、みんな無視。
458名無しさん@ピンキー:04/02/23 00:14 ID:5iG7Sup9
>>457
なるほど、わかった。聞いてみよう

合意でいいんじゃないのか?>ALL
俺は収録について賛同する。
459名無しさん@ピンキー:04/02/23 00:24 ID:pxzymh6M
>>458
okok
460名無しさん@ピンキー:04/02/23 00:44 ID:5iG7Sup9
いかんな。人大杉らしい。
賛同する人数の点呼をとっておくか。
異議のある人の人数も。

賛同、1
461名無しさん@ピンキー:04/02/23 00:53 ID:kIhA1uqQ
別に異議はないので賛同、2
462名無しさん@ピンキー:04/02/23 01:16 ID:pxzymh6M
3
463名無しさん@ピンキー:04/02/23 01:20 ID:gP0W71Ge
age4
464名無しさん@ピンキー:04/02/23 01:44 ID:EIu7opk0
実のところ、何人が同意しても肝心の職人さんがOKしなければ意味が無い罠。
>>270の時も、反応したのはP.T氏のみだったよな。
他の職人さんはYESもNOも無しで、それが返事だった気もするが。
465亀井ぐりら ◆83gthwEldc :04/02/23 01:53 ID:5iG7Sup9
過去スレに千雨SSを投下したものですが

>>464
>>270のところが信用できるところだって
知らなかったからじゃない?

過去スレまで補完してくれるのなら、
一SS書きとしての漏れは同意しておく。
概ね、エロパロ板の慣例と化してるしね
466名無しさん@ピンキー:04/02/23 02:25 ID:u7ChLknB
ぐりら氏まだいたのか…
467亀井ぐりら ◆83gthwEldc :04/02/23 02:33 ID:5iG7Sup9
>>466
エロパロ板には他コテで頻繁にいますけどね(鳥は同じ

ネギま!スレには現在提供できるネタがないので、
たまに様子を見に来るだけですが。
468花野木三日 ◆3DAY.zI4Tk :04/02/23 02:53 ID:XTsNEVk/
>>270の時点でちょうど初めて投下しようってとこだったから、
口挟むの遠慮してました。
私は自分のサイトにHTML化して上げる手間省けるから
保管庫に入れてもらえると有難いです。
469名無しさん@ピンキー:04/02/23 03:26 ID:8ebb3VQk
>>467
中田氏SSには燃えまくりました
470亀井ぐりら ◆83gthwEldc :04/02/23 11:25 ID:5x3OVIK4
>>469
そう言ってもらえるなら、
また何か書こうかな(・∀・)
半年のブランクは大きいけど・・・
471名無しさん@ピンキー:04/02/23 21:35 ID:r89VG9HZ
賛同5
472名無しさん@ピンキー:04/02/23 21:57 ID:N3Y+nHFF
>>470
最近、職人さんも固定気味(もちろんそれぞれの職人さんには感謝
してますし、楽しんでますが)なので変化をつける意味でもお頼みします。
473名無しさん@ピンキー:04/02/23 22:31 ID:033Fs+3Q
賛同6
ノシシシ
474亀井ぐりら ◆83gthwEldc :04/02/23 23:39 ID:9PixMFMX
>>472
OK.わかりました。旅から帰ったら
力及ばずながら着手してみます。

>>473
武装錬金スレと掛け持ちですか(・∀・)
475名無しさん@ピンキー:04/02/24 00:15 ID:aPkxbEV9
賛同7
476名無しさん@ピンキー:04/02/24 00:33 ID:4On3D0GQ
俺も過去スレの作品読みたいので賛同8。

亀井ぐりらさんの千雨SSが気になる…。
477楽麻 ◆jjWTI8ewtY :04/02/24 00:42 ID:KMkheGT0

http://rakuasa.hp.infoseek.co.jp/ss.html

保管庫作ってみました。
作者の皆様、問題があったら削除するので言って下さい。
478亀井ぐりら ◆83gthwEldc :04/02/24 00:58 ID:YKUFW6ov
>>477
乙です!
うおースッゴイ見やすい。
グッジョブです!
479v3yaa ◆d4WtKA.Zvs :04/02/24 00:59 ID:+nPSvKOP
私も保管庫に賛同9です。

と言おうとしたら、もう出来てましたね。>>477さん、GJです。

私の場合、よく使わせてもらっていた某投稿サイトが、現在、ほぼ機能して
いないので、保管庫の存在は非常にありがたいです。

ってか、最近、多忙で全然続き書けてないです…
480座薬 ◆lQS9gmV2XM :04/02/24 01:18 ID:ak9DVfQJ
>>477
GJ!
*― ―) 長編まで収録していただき、ありがとうございます

481名無しさん@ピンキー:04/02/24 10:02 ID:O07TWnK5
>>477
GJ!!
なかなか良いよ良いよ
482楽麻 ◆jjWTI8ewtY :04/02/24 20:10 ID:KMkheGT0
結構好評なようで嬉しいです。
更新は月一ぐらいになるかもしれませんが……。

それより自分もシナリオ半分も書けてなかったりします。
もう2週間ほどノベルゲームの製作止まってるし…。うぅ、期待している人すみません。
(知らない人は週漫の萌え統の二週間くらい前のレス見て下さい)
483名無しさん@ピンキー:04/02/24 20:53 ID:KNeO8CAO
>>477
GJ!乙でした。
素晴らしいです。
484名無しさん@ピンキー:04/02/24 20:54 ID:PwzESP49
ログ全部取ってあるので見てませんが、お疲れ様です。
485名無しさん@ピンキー:04/02/24 22:49 ID:eHWfgSoL
>>477
GJ! シンプル・イズ・ベストな構成ですね。俺もそろそろゲームが一段落したんで作品書きまつ。
486エロゲ屋正寿 ◆w7Q5ywREpw :04/02/25 02:52 ID:PS4MjMeE
グッジョブ >>477

今更ですが保管庫記念で何か書こうかと・・・。
っていうか需要あるのかしら・・・。

私のレベルは保管庫参照ということで、リクエスト受けるぞゴルァ。
487名無しさん@ピンキー:04/02/26 14:15 ID:7HB+kMBe
>>486
何でもいいのならネギとアスナかいいんちょのネチッこいヤツか、
龍宮とか春日など影の薄いキャラたちのをばキボンw
488名無しさん@ピンキー:04/02/26 19:24 ID:lExclQPr
>>486
ネギとまき絵orいいんちょで見ている方が恥ずかしくなるようなエロラブコメをキボン。w
489座薬 ◆lQS9gmV2XM :04/02/26 19:25 ID:IiMLj3Ra
内容は、前半はたぶん鬼畜、後半はアーティファクトでずっと戦ってます
興味ないならスルーしてください
以下は、病院の明日菜を襲撃する三人が、作中で持っているアーティファクトの設定です(どーでもいい気もしますが一応)

椎名桜子―――【破魔の小槌】
ピコピコハンマのような外見の攻撃型アーティファクト。
柄の部分は五段階まで伸縮、最大有効射程距離三〇メートル。
付加能力として、桜子の定義による非生物を粉々にする効果(武装解除能力)を有する。

宮崎のどか―――【魔法の日記帳】(原作と同じ)
T 当書は、人の心の表層を読むことの出来る日記帳です。
U 標準効果範囲 半径5パスズ
V 対象者の名前を呼び、この本を開く動作を行うと標準効果範囲にいる対象者の表層意識が、書物の精霊の力で絵および文字となって記されます。(言語コードは、使用者に応ずる)
W 対象となる者の名前を呼ばずにこの本を開く動作を行うと、使用者の表層意識が表記されます。
X 対象者に特定の質問をしてからVを行うことで、より効果的な使用が可能になっています。

早乙女ハルナ―――【魔法のスケッチブックと画材セット】
T スケッチブックに専用の画材で絵を書くと、絵の精霊が絵を実体化させます。
U 書いた絵にはタイトルをつけることができます。
V 実体化させる時はスケッチブックを開き、作品のページ数かタイトルを叫んでください。
W 一度書いた絵は、他のページにコピーすることができます。
X 実体化された絵は、スケッチブックからは消えてしまいます。
Y 大きな絵や小さな絵を書く時は、ページの右下に倍率を「○倍」のフォームで書いてください。
Z スケッチブックはページ数は無制限で、ページ数やタイトルで指示したページを開くことができます。
[ サインを入れると、絵は完成と見なされます。
\ 保存できる絵の容量は640テラバイトまでです。
] 複雑な性質の物を実体化させる時は、数ページに渡って漫画を書き、対象を絵の精霊に説明してください。
 6日目―――朝。
「はあ、はあ、はあ、はあ……」
 白い腕に針が刺さり、それに繋がっているチューブには赤・青・緑の三色の液体が流れていた。
 その薬品を投与し始めた時からずっと続いている吐き気と頭痛に耐えながら、和泉亜子は点滴が終るのを待っていた。
「お、終った……終ったで! 茶々丸!」
 空になった点滴を腕から剥がしながら、亜子は嬉々として隣の部屋にいる茶々丸を呼んだ。
「6時間もの治療、お疲れ様です」がちゃり、とドアを開けて茶々丸が入ってくる。「少し身体を見せてください」
 茶々丸は亜子の身体をチェックし始めた。牙の有無、目や肌の色、体温などを一つずつ確認していく。
「どう? こ、これだけ頑張ったんやから、ちょっとぐらいは―――」
「申し上げ難いのですが」茶々丸は亜子を支えるように肩を掴み、ゆっくりと言った。
「全く効果は出ていません。貴女はまだ、吸血鬼のままです」
「え……あ、そ、そっか、は、ははは、効果なし、か」亜子はガタガタ震えながら、引き攣った顔で茶々丸に言う。
「残念です」
「ほ、他の……他の治療法も試してみよ! ちょっと痛くても、ウチ我慢するからっ!」
「亜子さん」茶々丸は表情の変化なく、しかし少し声を低くして言った。


「何度も申し上げたはずですが、今回試したのが最後の治療法です。もう吸血鬼化の治療法は存在しません」


「う、あ―――」
 茶々丸は亜子に事実を淡々と告げた。
 それは亜子にとって、最後の希望が消滅した事を意味している。


「貴女はもう、人間には戻れません」


「いやああっ! いやああああああああああああああっ!」
 亜子は狂ったように暴れ始めて茶々丸を振りほどき、そのままベッドから転がり落ちる。
「ウチ、学校行くからっ!」立ちあがって亜子は一直線にドアに向かう。
「今日は楽しみにしてた家庭科の調理実習やし、もうすぐサッカーの試合も近いから、部員のみんなもウチがおらんと困るし……」
「和泉さん」
「しまった……エプロンは女子寮や……」
「和泉さん、いけません。今の貴女は学園生活を送れるような状態ではありません」
「制服もや、どうしよう」
「和泉さん。もう一度説明しますが、今の貴女は……」


「うるさいっ!」


「………」
 真っ赤に充血した目で、亜子は茶々丸を睨んだ。
「和泉さん。いけません」茶々丸は怯まない。
「今の貴女は食欲を抑制できていません。友人や、両親でさえも今の貴女には食糧にしか映らない」
「う……」
「人間に遭遇したら貴女は躊躇いなく食らい付きます。和泉亜子さん。貴女は、大切な人を食欲の為に吸血鬼にしてもよいと?」
「う、ううう、ううううう―――うっ、そんなっ、でもっ、こんなん、あんまりやんか―――」
 疲れ果てた顔で、亜子はずるずると崩れ落ちる。そしてそのまま、大声で泣き出した。


「うわああああああああ―――っ、うっ、ひぐっ、ううっ、わあああああああああああ―――っ!」


「こうなった以上……学園に潜伏している、ある一派についてもお話ししておこうと思います。落ち付いたら隣の部屋に来てください」
 茶々丸はそう言って、ばたんとドアを閉めた。
 魔法の本より、のどかの日記。



 いつものようにネギせんせーの気持ちはアスナさんばかり。きっと、同じ部屋でいっしょに暮らしていたせいだと思います。
 そう、わたしとアスナさんには最初から、かなりのハンデがありました。
 ネギせんせーの心は、もうアスナさんのものになっています。悲しい……。そして、もっと、もっと、悔しいです。
 勝ちたい。わたしはアスナさんに勝ちたい。そしてネギせんせーの心をわたしに向けたい。
 ネギせんせーの繊細な気持ちを綴った魔法の本も、60ページを超えました。
 ネギせんせーは優しいです。アスナさんのことを、憎くなるぐらいに心配しているんです。ああ、なんて幸せなアスナさん!
 でも、耐えられません。アスナさんとネギせんせーの世界を読み続けるのはとっても虚しいです。
 心にぽっかりと穴ができる感じ。空虚です。わたしの気持ちは穴だらけになっていきます。
 このページは、せんせーとアスナさんのストーリィに割り込ませた、わたしの気持ち。

 (中略)

 このかさんに内緒で、クラスのみんなの何人かの心を読みました。気持ち悪くて、吐き気がしました。
 こんなにドロドロして、ぐちゃぐちゃしたものだったなんてっ! 汚物です。みんな汚物の塊です。
 みんなが騙し合ってます。顔で笑って心で罵り合う。歪です! 異常です! 信じられない。誰も信じられない!
 このかさんに謝ると、彼女は笑って許してくれました。ああ、もうわたしにいるのは、ここにいる仲間だけ。
 でも、せんせーは違いました。せんせーのアスナさんを想う心はとても綺麗、結晶のように輝いています。
 ああ、せんせー、その心を、わたしにも分けてください。せんせーの力で、わたしを救ってください!。
 わたしはいいアイデアを思い付きました。ちょっとでもアスナさんとのハンデを埋めるため。
 わたしも頑張ることにしました。うん、アスナさんに負けてられないもんっ!

 (中略)
 わたしもアスナさんみたいに、せんせーといっしょに暮らす事にしました。ハルナに大きい檻を創ってもらいました。
 あっ、スゴイんですよ、ハルナのアーティファクトは。書いた絵が本物になって出てくるんです。
 ハルナが作った鳥篭のような檻が、わたしと裸のネギせんせーがいっしょに住む場所です。うふふふ。
 なんて素敵。愛の巣、なんちゃって(きゃー、わたしったら、はしたないですー)。
 ちょっと狭くて二人が寝転んだらもうぎゅうぎゅう、でも、ネギせんせーと二人きり、えへへー。
 もう、ずっとエッチなことをしました。ねぎせんせー、おちんちんとっても大きいんですっ! 
 は、初めて見たときは顔がまっかになりました(きゃー、きゃー)。
 ずっとヌいてなかったとかで、触ると熱くて、びくん、びくん、って動くんです。
 わたしはせんせーのおちんちんをそっと握ると、せんせーは苦しそうに「うっ」とうめきました。
 あ、せんせーが感じてるんだ! わたしはぎゅ、とおちんちんを握り締めました。
 ああ、これがせんせーのおちんちん、硬くて、あったかい。
 握っていると、せんせーのエネルギーが伝わってくるみたい……。
 せんせーのおちんちんの割れた部分から、ぷくっ、て透明な液体が出てきました。
 触るとぬるぬるする、カウパーです、本で読みました。これが……。触るのは初めてです。
 わたしはせんせいのおちんちんを皮を動かすように上下にしごきました。
「や、やめてください! のどかさんっ! あっ、あっ!」
「気持ちよくなんか、ありません……」
 ネギせんせーは何回も叫んでいましたが、せんせーのおちんちんはどんどん大きくなりました。
 にちゃにちゃにちゃとカウパー塗れのおちんちんを、わたしは一生懸命マッサージしました。
「ううぅ、うっ、ふうぅ」
 ネギせんせーも苦しそう。早く出させてあげたい! 気持ち良くなってくださいせんせー! 
 わたしは疲れてきた腕でしごくのを止めて、よーく唾を口の中に溜めて、ぱくっとおちんちんを咥えました。
「う、わあああっ!」
 ネギせんせーが叫んで、びくんと身体を震わせました。
 ああ、これがせんせーのおちんちんの味、とっても美味しい……。
 アスナさんも知らないこの味を、わたしが一人占めできるんです。
 唾をせんせーの先っぽに塗り付けると、割れ目の辺りを舌でぺろぺろ舐めて、おちんちんを吸い上げました。
「あっ、あっ、のどかさんっ! だ、めぇ……」
 わたしの口に合わせて、ネギせんせーの腰も少し動いている気がします。
「うぐっ……あっ、あっ―――」
 せんせーのおちんちんから、どろどろした熱いものどくどくと飛び出してきました。
 精液だとすぐに気付きました。すごい量です。うぐぐ……口から溢れちゃう!
 わたしは一生懸命にそれを飲みましたが、苦しくて咽てしまいました。
 わたしの唾と精液でどろどろになっていたおちんちんは、びくびくと痙攣して白い汁を噴き出していました、
 ぺちゃ、びちゃ、と顔に精液が飛んできます。口から精液が漏れちゃいます。
 もったいない! だめ!
 顔を伝う精液を手で集めて、口に運びました。美味しいー。
 せんせーはまだ不満なようで、おちんちんはびんびんに立っていました。
 わたしはすかさずせんせーのおちんちんにキスをします。
「もう止めてくださいっ!」「目を覚ましてっ!」
 せんせーが叫びます。くすくす、照れなくてもいいんですよ、せんせー。
 アスナさんとのハンデが埋まるまで、いっしょに楽しく生活しましょう。
 せんせー、おちんちん、もっと欲しいですー。

 (中略)
 昨日の夜はずっとセックスしてました。
 檻の中で一晩が過ぎました。足も伸ばせない狭い場所での生活。
 寝る時はネギせんせーと抱き合うようにして寝ています。
 んー、なんかあちこちが痛いけど、せんせーといっしょなら大丈夫ですー。
 せんせーは身体をくの字に曲げた姿勢で、少し辛そうな顔で眠っていました。
 ああ、せんせー、綺麗な顔です。まるでお姫様みたい…はっ、これは、その、チャンスですー。
 お目覚めのキスをしましょう。あどけない唇が呼吸の度に微かに動いています。
 朝一番からせんせーとキスができるなんて、きゃー、今日は素晴らしい日になりそうです。
 心臓がどくんどくんと鳴っているのが分かります。
 わたしはせんせーの身体の上に乗って手で頭を固定し、せんせーのくちびるにそっと自分の唇を重ねました。
 せんせーの小さな唇をこじ開けてわたしは舌をせんせーに入れました。
 朝一番のネギせんせーの味は、昨夜とはまた違う味でした。
 わたしはせんせーの舌と舐め合いながら、わたしの朝一番の味をせんせーに届けました。
「んちゅ、ん、ちゅ、ううん、ちゅ、ん、ん!」
 せんせーが起きました。苦しそうな声を出してわたしを引き離そうとしています。
 もう、せんせー、わたしはまだキスをし足りませんよ。
「な、なにするんですかっ! のどかさんっ!」
 もっと、せんせーが欲しい……。
「あ、あぶぶぶ」
 わたしはそのまませんせーのほっぺ、鼻、目の辺りやおでこまでぺろぺろ舐めてみました。
 せんせーの顔、なんて可愛らしいんでしょう。嫉妬しちゃうぐらいです。ネギせんせー、素敵です。
「やめて……た、助けてっ!」
 せんせーは外にいた釘宮さんにそう叫ぶと、まるで動物が暴れているように檻をガンガン叩きました。
「ここから、出してくださいっ!」
 だけど釘宮さんは聞こえないふりをして雑誌を読んでいました。
 わたしは悩みました。どうしてせんせーはそんな事を言うのでしょうか? まるで何かに怖がっているみたい……。
 せんせーが何に怯えているのか、わたしはドキドキしながらせんせーの心を読みました。
 え? あれ? ………わたしが、怖いんですか? 
 そんな、わたしはせんせーのために頑張っているのに、酷いです。
 はっ、まさかっ! アスナさんに洗脳されてそう思わせられているのでは! 
 うー、アスナさんめぇ! それほどネギせんせーを奪われるのがイヤですか! まさか洗脳しているなんて……。
 でもわたしは負けません、アスナさんの洗脳をわたしの愛の力で浄化してみせますー。
 わたしは決意すると、せんせーの朝立ち(男の人は、朝におちんちんが大きくなるらしいですー)を見ました。
 それに腰を降ろすように、ゆっくりとわたしのアソコに入れていきました。
「うわっ、の、のどかさん!?」
 あ、ああっ、大きいです……。昨日のせんせーも大きかったけれど朝のせんせーも大きいぃ……。
 はあ、はあ、が、がんばらなきゃ。も、もうすぐ……ぅ、奥ま、で、ぇ……あ、あっ、ああっ!
「うあっ!」
 わたしは思わず声を上げてしまいました。わ、わたし、せんせーとまた繋がれました。
 ああっ、気持ちいい、せんせー、初めての昨日より、気持ちいいですうっ! 
「あっあっあっ、せ、せんせーも、動いてください。はぁん、はあ、あっ、ああっ。あっ」
 わたしはせんせーにも気持ち良くなってもらおうと、腰を頑張って動かしました。
 あっ、やっぱ昨日とは全然違いますー。し、シンクロしたんでしょうか!? 
「の、のどか、さん……や、やめて、ううっ、ひうっ、うわあああっ、あああああああ―――んっ!」
 ネギせんせーは顔を真っ赤にして泣きじゃくりました。
 それほど気持ち良かったですか。ああ、嬉しい! 嬉しいですせんせー!
「せんせー! ネギせんせー! ネギせんせぇぇ―――っ!」
 わたしは何度もせんせーの名を叫びました。叫ぶ度に興奮していきます。
 ああ、わたしは変われる! もうおどおどしたわたしじゃないんです!
 木乃香さんとも約束しました。せんせーがわたしを愛してくれたら、パートナーにしてくれるって!
 素敵! なりたい! パートナーになりたい! せんせー! わたしは、わたしはぁっ!
 せんせーの事を、愛しています―――っ!
「あっ、あっ!? あぁ―――っ!」
 せんせーのおちんちんから精液が、わたしの中にいっぱい入ってきます! 
 せんせー! 幸せですぅっ! い、イきそうっ! あ、ああっ、せんせー、
 せんせーせんせーせんせー、好きですっ! あっ、せんせーっ! あっ、もうだめ!
 イっちゃう! あっ! ああっ! ああああっ! せんせー ぜん゙ぜぇ―――っ!
 イく、あっ、あっ、あああああああ……


 イってしまったわたしは、がくんと手を付きました。でも、まだです。
 アスナさんの洗脳がある限り、わたしのアーティファクトでいくら読んでもせんせーの答えは変わりません。
 もっと、もっと、もっと、頑張らなきゃ! せんせー、もう一回しましょう!
「びえええええっ、えっ、えぐっ、ふえええ……」
 せんせーも泣いて喜んでいますー。
「うーん、ストレスかな?」
 檻の外で釘宮さんが苦笑していました。ストレス? いったい何の? 
 あっ、分かりました! アスナさんの洗脳と、せんせーの心が戦っているんですね?
 せんせー負けないで! わたしも、頑張りますから!。
 授業はサボります。ネギせんせーごめんなさい。わたしは悪い子になっちゃいました。
 でも、もう嫌なんです。
 わたしはもう、せんせーと離れたくない……。
 これからは24時間、ずっといっしょですよ、せんせー。

 (中略)
 せんせーは動かなくなっちゃいました……。どうしたんでしょう? 
 顔色も悪いし、最近はずっと元気がない状態が続いています。
 無言になっちゃって、ぐったりして死んだ魚のような虚ろな目で天井を見ています。
 せんせーは何も食べたくないと言って寝ています。わたしが何をしても、せんせーの具合はよくなりません。
 エッチなことをしても、死にかけた昆虫のようにぴくぴく動くだけです。最近はおちんちんもパワーがないし。
 今日の昼御飯は釘宮さんの大好物のまつ屋の牛丼(お持ち帰り用)です。
 でもせんせーに、あーん、てしてもせんせーは「食べたくありません……」というばかり。
 せんせー、もう一日何も食べていません……。
 わたしはいいアイデアを思い付きました。
 せんせーが牛丼を食べられるように、わたしが、代わりに噛んであげればいいんです!
 わたしは肉汁が染み込んだご飯とお肉を口に入れて、そのまま歯でくちゃくちゃと噛みました。
 せんせーが無理なく食べられるように、細かく、柔らかくしないといけません。
 ぐちゃくちゃぐちゃくちゃぐちゃくちゃ、と数分噛んでいると
(あ、もちろん音はイメージです。音を立てて噛むなんてお行儀が悪いですー)
 ご飯粒やお肉も、お粥みたいにとろとろになりました。
 さあ、せんせー、ご飯ですよ。わたしはせんせーの閉じた口をこじ開けて、わたしの口と合体させました。
 膨らんだほっぺたが恥ずかしいけれど、せんせーのためです!
 わたしはお粥になった牛丼をせんせーの口の中に流し込みました。せんせー、さあ、めしあがれ。
「ごほっ! ごほっ!」
 せんせーが咽て、牛丼のお粥を噴き出したので、わたしはティッシュでせんせーの顔を拭いてあげました。
 うふふ、ゆっくり食べてくださいね。
 見張りの釘宮さんが自分の分の牛丼を持って、出ていきます。
 どこに行くのか聞くと「お二人の邪魔しちゃ悪いからね」と何だか引き攣った顔で言いました。
 もう、変なくぎみーさんです。あ、この仇名はダメだったっけ。
 わたしは牛丼を全部ネギせんせーに食べさせました。あ、でも、食べたら歯磨きをしないといけません。
 わたしに任せて下さいネギせんせー。私は昨日買ってもらった液体ハミガキを口に含みました。
 うふふ、せんせーも何をするか理解してくれたようです。
 さあ、せんせー……お口を綺麗にしましょうね。
 わたしは、今日何度目かも忘れたキスをせんせーにしました。

(中略)

 ……わたしの完敗です。結局、わたしはアスナさんの呪縛からせんせーを解放する事ができませんでした。
 せんせーの心にはアスナさんばかり、なんて強力な洗脳でしょう。
 そう、洗脳。
 そうに決まっています。
 でも、まだ方法はあります。
 ハルナさんと桜子さんに誘われました。アスナさんをボコりにいくそうです。
 わたしは決意しました。せんせーを救うために、悪の根源であるアスナさんをやっつけに行くと。
 せんせーの物語のヒロインは、わたしです。
 アスナさんをやっつければ……。

 わたしは信じます。
 この先にあるハッピーエンドを。
 愛の奇蹟を。


 幸福な未来を―――。
 ―――七日目、深夜。
「さー、景気よく明日菜をボコりに行くよ、のどかっ! いざ出陣! アデアット!」
 屋上に立つハルナ、のどか、桜子。「出でよ傑作!―――『恋天使の双翼』!」
 ハルナのカードが光を放ってアーティファクト―――魔法のスケッチブックに変わる。
 パラパラと勝手にページが捲れて指定されたタイトルの作品が選ばれる。そして実体化。
 ランドセルのように背負える巨大な翼がスケッチブックから飛び出した。描かれた通りの白い翼。
 しかし妙に尖った感のあるそれは、天使というよりは巨大な白い蝙蝠を連想させる。
 ハルナがそれを纏い、ばさり、ばさりと動かすと、ハルナの身体が数センチ浮かび上がった。
「すごいハルナー」のどかがぱちぱちと拍手を送る。「そんな事もできるんだー!」
「いやー、便利だねー」桜子が口を開ける。「まっ、私には使えないけどねー」
「ふっふっふー。さあ、二人とも私に掴まって」ハルナがにやりと嗤う。「病院に突撃だよ」
 のどかと桜子を背負いながら、ハルナは翼を動かした。ばさばさと巨大な翼が動く度に風が巻き起こり、力学的法則を無視して少女たちを宙に舞い上げる。

 麻帆良上空を飛行しながら、少女たちは感嘆した。
「うわぁ……」
「すごい……」
 見慣れた麻帆良学園都市の光も、上空から見ると宝石箱のように美しい。
 ハルナは見慣れているといった様子だったが、のどかと桜子は目を輝かせていた。

 その時、麻帆良学園都市の中から魔法の閃光が一本、ハルナたちに向けて発射された。

「うわっ!」
 のどかと桜子が悲鳴を上げる。バランスを崩しながらも魔法の攻撃を回避し、体勢を立て直したハルナは、顔を真っ赤にして下界を睨みつけた。
「危ないじゃん! いったい誰が―――」
「とにかく、降りてみようよ」桜子が無表情になって言う。「たぶん、喧嘩を売られたよ私たち」
 ハルナたちはそのまま降下し、麻帆良学園都市の道路に着地する。そこは奇妙な光景だった。
 人がいない。
 点滅する街灯、道路の中で停まった自動車、明かりのついた建物、そして無人。
 まるで強制的に住民だけを追い出したような、いや、住民全てが煙のように消えてしまったかのような、ゴーストタウンの如き光景がハルナたちの周囲に広がっていた。
「これって……」ハルナが周囲を観察する。「人払いの呪符、かな?」
 木乃香は基本的に陰陽術士であり、様々な呪符を使用する。ハルナたちも呪符を携帯しているし知識もある。アーティファクトの練習相手も式神だった。
 一方、カモが用意した教本を使って、木乃香は西洋魔術の勉強も始めている。刹那を守るために努力を惜しまない彼女が目指すのは、和洋折衷な魔法使いなのである。
 そんな木乃香の従者であり、教育された桜子たちは、この特異な状況下でも冷静に行動していた。
「アデアット!」桜子のカードが、ピコピコハンマに変わる。のどかが不安そうに、桜子とハルナの傍に寄った。

「まあ、似たようなモノやよ。周辺1.2キロメートルの住民には、ちょっと出ていってもろた」

「……!?」「……?」「あははー」
 まるで映画の小道具のような、ヨーロッパの石橋に似せた麻帆良の歩道橋の上に、一人の少女が立っている。
 それはハルナたちもよく知っているクラスメイトだった。
 サッカー部。マネージャー。保健委員。ブルーの入った髪。気弱。お人好し。喧嘩が嫌い。傷。そして今は行方不明。
 黒いマントが風に煽られてばたばたと波打ち、ボンテージを纏った身体がたまに覗いている。
 以前の少女では考えられなかった格好も、今の少女には不思議とよく似合っていた。


「……亜子ちゃん」
 三人の誰かが言った。


 和泉亜子は赤い瞳を輝かせて、ハルナたち三人を見た。
「あの女子寮の夜∴ネ来だね、亜子ちゃん」
 ハルナが亜子を観察して、眼鏡の奥の目を細める。
 「私たちもいろいろあったけれど、亜子ちゃんにもいろいろな事があったみたいだね」
「うん」亜子は笑顔で肯いた。


「いろんな事が、いっぱいあった」


「世間話でもする?」桜子がウインクして亜子に言う。「病院に向かいながらでも」
「いいや。病院には行けへんなぁ」亜子は微笑んで、首を傾げる。「入院してる友達を襲うやなんて、そんな卑怯な理由では」
「あ、そう」桜子の目が歪む。「へー。そーなんだ」
「つまりー」眼鏡の奥のハルナの瞳に殺気が宿る。「亜子ちゃんは、わざわざ邪魔しに来たと」
「そういうことになるね」亜子の瞳が、血のように赤く輝く。


「ここは、通さへんよ」


 亜子は立ち塞がる。
「ははは、これは契約を3時間にしてもらって賛成だね。時間がかかりそう」
 ハルナが嗤う。桜子が笑う。そしてのどかが、「アデアット!」と叫ぶ。

「和泉、亜子さん―――」

 魔法の本を持って、のどかはゆっくりと少女の名を呼んだ。
 しかし、本は反応しない………。
 ………
 ………
「―――それは簡単そうで、決して容易なことではないな。茶々丸よ」
「はい。マスター」
 エヴァの問いかけに、茶々丸は頷いた。
「日本では、名前の変更は戸籍法に基づき、家庭裁判所の許可を得て行われます」
「陰陽術の『身代わりの呪符』、また西洋魔術の契約執行時の『従者の名前』。魔法においても名前は重要だ」
「しかし彼女は真祖の血を吸って、人間から変質した吸血鬼―――」


「それは重要な名前をも、変えられるレベルの変化でした」


 茶々丸は首肯する。
「それであの小娘は、神楽坂明日菜と病院を守るために戦いにいったのか?」
「近衛木乃香に操られている者たちも、助けたいそうです。やってはいけない事を、してしまう前に」
 エヴァは苦笑する。「勝ち目はあるのか?」
「魔法障壁と自分への契約執行、人払いは教えました。後は魔法学校一年生レベルの魔法を少々、付け焼き刃で」
「殺されるな。間違いなく。せっかく私から力を奪ったのに、使えないうちにくたばるか……アホめ…………」
「殺される可能性がある事は、忠告はしました」
「そうか、なら好きにさせておけ……あいつが選んだ道だ」
 茶々丸のいれたお茶を飲みながら、エヴァはふう、と息を吐いた。
「全て失ってしまった。真祖の力も、もうない」
 虚ろな目で、エヴァは茶々丸を見る。
「あの時の私は、どうかしていた……。いっしょにいた時は酷い事を言ったが、和泉亜子には悪い事をしたと思っている」
「マスター……」茶々丸が、エヴァの前に座る。
「………愚痴りながらも学園で、のんびりお茶を飲んで暮らしていた時が、実は幸せだったかもしれませんね」
「ふん」エヴァは自嘲する。「もう遅い」
「マスター。実は和泉亜子さんから伝言があります」
 ぶっ、とお茶を噴き出すエヴァ。「な、なんだと!?」
「少しでも償いをする気持ちがあるのなら、ネギ先生を助けて欲しい、と。明日菜さんとネギ先生、この二人には幸せになって欲しいそうです」
「ふん、この結界の中で私に、学園にいる近衛木乃香と戦えというのか。死ねと言いたければそう言えばよい」
「いえ、マスター。私は和泉さんから、戦闘が可能なレベルの魔力はいただいていますが」
「………ん、そうか」
 茶々丸は「あ」と、ここで間違いに気付く。
「もう和泉亜子さんではありませんでした。名前は変わったのですから」
「ふん」エヴァは嗤う。「茶々丸よ。貴様、私を誘導したな―――が、まあいい」
 エヴァはゆっくりと立ちあがった。「寝てばかりで、退屈していたところだ」





 和泉亜子の名を捨て、私と同じエヴァンジェリンを名乗る若き吸血鬼よ。
 光に生きるのは楽ではないぞ―――
 もう二度と会うこともないだろうが、
 しかし貴様の生存ぐらいは祈っておいてやる。

 では、茶々丸。
 もう一杯、お茶をくれ。
 それを飲んだら出かけようか、学校に。

 ―――最後の通学だ。
「ふふふ………え? どうして!? 亜子さん! 和泉亜子さん!」
のどかが亜子の名前を何度も叫ぶが、魔法の本は全く発動しなかった。のどかの顔に焦りの色がはっきりと浮かぶ。諦めずに何度も何度も、亜子の名を叫びつづけた。
「心が読めへん相手は初めてけ? のどか」
「な!?」
「いったいどういう事?」のどかを庇うようにハルナが進み出る。「あんた亜子ちゃんでしょ?」
「ハル…」のどかがハルナの後ろに隠れた。「ご、ごめんー。役に立てなくて……」
亜子はその光景を見て、悲しそうに目を閉じた。
「のどか、どうしてハルナちゃんを本名で呼ばへんの?」
「そ、それは……」のどかは言葉に詰まる。「わ、私の勝手です……」
「のどか」ハルナがのどかを睨む。「無視しな」
「怖いんやろ? 自分がどう思われているか分かってしまうのが」
「そ、そんな事は……」
「のどか!」ハルナがのどかを亜子から遠ざける。
「のどか、何人の心を今まで読んだ? 友達の心。大好きな人の心。それを読んで本当に幸せになれた?」
「う、うぅ……う、ううううう……」
「心を読んだその人と、心から分かり合えるようになった?」
「そ、それは」のどかは震え始めた。「それは違います! あれはきっと洗脳ですっ! 洗脳!」

「ふふっ。強力な能力を使いこなせずに、逆に食べられてもうたんやね。のどか」

「う、あ……」
 のどかはよろよろと後退する。「あ、ああ―――っ!」

「ハル…。桜…さん。……は、早く。早く早く早く! 早くその人、やっつけて―――っ!」

「オッケ―――!」桜子がピコピコハンマを片手に進み出る。「私が相手になるよ。亜子ちゃん」
「正確には、亜子とちゃうよ」亜子は寂しそうに微笑む。
「うん?」桜子の目が丸くなる。「そっくりさん?」
「まあ、別に亜子でええけどね」亜子の目が細まる。「名前を変えたんよ。だから本の精霊は反応せん」
 亜子は、自分の気持ちを整理するように少し黙ると、ゆっくりと話し始めた。
「―――みんな、もうこんな事は止めよう……。ウチ、こんな風になってよう分かってん」
 亜子は桜子を見、ハルナを見、のどかを見、そして話す。
「みんな、よく考えてみて。みんなにとって何が一番大切なもの? すごい力? ううん、違う! 魔法のアイテム? いや、そんなもんは無くてもいい!」
 亜子の声が、震え始める。「一番大切なんは、今まで、当たり前やった事やろ!」
 三人は何も言わない。
「毎日早起きして学校に行って、部活したり、みんなで馬鹿な話して笑ったり、ネギ先生とお風呂で遊んだり、テスト勉強をひーひー言うながらやったり……」
「みんなで仲良くしてた、当たり前やった生活が、ウチは一番大切やと思う」
 亜子が言う。
「このままやったら全部壊れてまう。全部無くなってまうんよ! 今やったらみんなはまだ戻れるのに……あんたら、アホちゃうかっ!」
 声が大きくなる。
「なんで酷い事ができるのっ! なんで病院を襲うなんて事ができるのっ! なんで……友達の明日菜を襲うなんて事ができるんよっ!」
 そして叫ぶ。「目ぇ覚ませっ! いい加減にっ! あんたらが進んでるのは破滅やっ!」
 亜子は三人を見る。
「………」
 無言が続く。
「………」
 伝わったのかもしれない―――亜子のその思いは、一瞬で砕かれた。

「なら、名前教えてくださいー」

 のどかが、本を開いてそう言った。
「ほ、本当にそう思っているなら、名前を言って、この本で心を読ませてくださいっ!」
 のどかの顔には、怯えの色が濃い。「本当にそう思っているなら、本当にそれが本心で私たちに伝えたいなら、できるはずですー」
 本を抱きながら、のどかは震える喉から声を絞り出した。
「で、できないんですかっ! やっぱりそうです! みんな、騙してるっ! 騙されてるっ! 嘘ばっかですっ! みんなみんなみんな―――っ!」
「のどかっ! その本を捨てっ!」
 亜子の声にびくっと反応するのどか。
「そ、そうか、分かりましたー。私から本を離して、じ、自分のものにするつもりですー」
「違う! ウチは―――」
「じゃあ名前を言え! 早く、早く言えっ! 言えっ! 言えっ! 言えっ! 言えっ!」
「の、のどか……」
 言葉に詰まる亜子に、さらに一人。
「目ぇ覚ますのは、亜子ちゃんの方だよ―――」ハルナが嗤いながらスケッチブックを掲げる。
「亜子ちゃんには、このスケッチブックのスゴさが分からないのかなぁ?」
 ハルナはうっとりと、まるで恋をしているかのようにスケッチブックを撫ぜる。
「これに描いた私の絵が、動くんだよ…本物になるんだよ…」言葉には盲信が感じられる。「こんなスゴイもの、もう離したくない―――」
「まあ、どーでもいいよ。今が楽しけりゃ」桜子がピコピコハンマを前に構える。
「悪いけれどー、アーティファクトを使いこなす練習相手になってもらうよっ!ゼッタイに来る、彼女との再戦≠フために 」
 桜子の手の中で、ピコピコハンマが巨大化する。取っ手は長くなり、叩く部分はまるで風船のよう膨張した。数倍から数十倍へ。それは瞬く間に桜子の身長を抜いた。
 まるで地獄の鬼が持っていそうな、人も叩き潰せるサイズになる。
「桜子ちゃん。戦闘モードぉ!」ハンマを前に構え、桜子の目が細まった。普段は見られない顔だけに妙な迫力がある。「アーティファクト、『ハマノコヅチ』―――っ!」
 道路に停まっていた自動車の上に飛び乗った桜子は、その巨大なハンマを軽々と振りまわしながらダン、ダン、と車を飛び石のように渡り、亜子にめがけて跳躍する。
508座薬 ◆lQS9gmV2XM :04/02/26 19:53 ID:IiMLj3Ra
「分からず屋っ!」
 後ろに跳ぶ亜子。桜子は亜子が立っていた歩道橋に、どん! とハンマを叩き付ける。変化は劇的だった。一瞬にして歩道橋には無数の罅が発生し、次の瞬間粉々になって散った。
 そのまま抵抗なく落下した桜子とハンマは真下の自動車も直撃する。車両のボディやフロントガラスに同じく無数の罅が走り、それはそのままタイヤや道路の舗装にまで広がる。
 ボボン!とタイヤが破裂して空気が吹き出ると、その風で自動車は粉末になって飛散した。破片などのレベルではなく、ネジ一本の原形も残さず粉々に吹き飛ぶ。
「ふふふっ」道路にぽっかりとできたクレーターの中央で、桜子はにっこりと、心底楽しそうに笑っていた。
 桜子がぴょん、とクレーターから飛んで出る。「もしかして、自分に契約執行をしてたりするのかな?」
「まあ、気休め程度や」亜子が距離を保ちながら桜子と、ハルナたちを見る。
「へぇー。そーなんだ」口を開けてにっこりと笑う桜子。「それじゃあ―――」桜子のハンマの取っ手が二〇メートル以上伸びた。
「―――!?」突然、射程距離に入ってしまい驚く亜子に、
「遠慮なくいくねっ」桜子は笑いながらハンマで、思いきり亜子を横殴りにした。
 反発するような、鈍い音がして亜子は吹き飛んだ。
「――――ああっ! あ゛う゛っ!」石造りの壁に叩き付けられる。「あ゛、ぐぅ……うう……」
 背中に鈍い衝撃を受け、亜子はずるずると壁を擦り落ちていった。そして地面に立つとそのままよろけて倒れる。埃だらけのマントがふわりと身体を隠した。
「痛ぁ……」左肩はマントが破れて肌が外気に触れ、裂けた傷口から血が左腕に伝い落ちている。
「くっ……」ズキリ、と肩に痛みが走る。しかし亜子は関係ないとばかりに立ちあがると、睨むように桜子を見る。
 そして黒いマントを翼のように広げ、そのまま走るように地面スレスレを飛びながら桜子に突撃した。
「なっ!?」予想外の反撃に戸惑った桜子の反応が一瞬遅れる。取っ手を短くしたハンマを振り上げた瞬間、亜子は桜子をそのまま押し倒した。
 振り上げたハンマが地面を叩いて、ぼん! と音をたててクレーターができ、桜子と亜子はそのまま落ちた。
 桜子のハンマが地面を砕いていき、亜子は桜子を捕まえたまま鉛直下向きに加速した。
 そして、

「―――っ!」

 亜子が自分の身体を弾丸にして、桜子をクレーターの中央に叩きつける。
 ぐえ、と桜子は唸りながら、しかし負けじとハンマを掴んだ手で、亜子の負傷している肩を殴りつけた。
「きゃあっ!」傷口を更に抉られて障壁の上からでも激痛が走る。亜子は肩から血を流しながら、転がるように桜子から離れる。
 肩を押さえてうずくまった亜子に、桜子はチャンスと攻勢に出た。
「えへへー。亜子ちゃんて、喧嘩なんかしたことないでしょ…なんとなく分かる、よっ!」
 迫って来る桜子を見て亜子が急いで起き上がるが、逆に桜子は倒れるように、よろめく亜子の足を、ハンマで右から左へ横殴りにした。
「あ゙あ゙っ!」
 転倒する亜子を見て桜子は満面の笑みを浮かべ、彼女の腹部にどむ! とアーティファクトを叩き込んだ。
 障壁に守られたとはいえ、内蔵がひっくり返るような衝撃。
「ゔあ゙あ゙っ………あ、ぐぅ……」
 身体をくの字に曲げた亜子は、口からぼたぼたと胃液を零してのたうちまわる。
 桜子は次に亜子の足に、壊さんばかりに思いきりハンマを叩き付ける。ごっ、ごっ、と鈍い音がした。
「あぎゃっ……きゃあっ、あ、ああ…………きゃあああああ―――っ!」
 桜子から離れようとする亜子だったが、足を連打されてろくに動けなかった。
 地面に這って悲鳴を上げる亜子は、桜子にとっては格好の標的である。しかし、
「はあ、はあ、な、なんて頑丈な障壁……亜子ちゃん、どれぐらい魔力あるのよ……」
 桜子が、バテた。
 亜子の足は所々で皮膚が破れて血が滲んだり、内出血を起こして無惨に腫れあがっていた。それはかなりのダメージだろう。
 しかし桜子のアーティファクトはそもそも一撃必殺のものであり、もぐら叩きのように何度も振り下ろすような代物ではないのである。
 だが亜子の障壁が強すぎて、桜子は決定打を与えられずにいた。
「亜子ちゃん、けっこうガード固いね」桜子が呆れたように言う。「ちょっと疲れちゃった。でもねえ―――」
 桜子は倒れた亜子の顔を、靴でぐりぐりと踏み躙った。障壁が反応しないよう優しく靴をほっぺに置いて、一気に思いきり踏み付けて靴底をにじりつける。
「うあ゙あ゙、あ゙っ、あああ゙、うゔゔぅ―――」
 泥で汚れた亜子の顔に、みしみしと桜子の体重がかかる。亜子の悲鳴を聞きながら、桜子は大きく口を開けてにっこりと笑った。

「あんた、応援しようもないほど弱い。ザコのくせに生意気なこと言ってるんじゃねーよ」

「くっ…………こんなぐらいで…あぐっ!」
 がん、と桜子が亜子の顔をハンマで殴った。亜子は口の端から血を流しながら、目を閉じてぐったりと横たわり動かなくなった。
「はい。ザコでした」にやりと笑う桜子。「さて、どうしよっかなー。これ」
 その時、亜子のマントがまるで翼のように広がった。勝ったと思い込んでいた桜子の目の前でマントは暴れ、そのまま亜子の身体を跳ね上げていた。
 ごん! とオーバーヘッドの形で亜子の足が桜子のでこに当たる。
「あ、れ゙……?」
 奇襲に対処できなかった桜子の意識が一瞬途切れ、ハンマ型のアーティファクトを持つ手の力が緩む。その時、
 ぱしっ、と亜子がハンマの柄を掴み、
 そのまま桜子から奪い取った。
「………え?」

 ぼんっ!

「――――あぼっ!?」
 自分のアーティファクトで殴られた桜子の身体は木の葉のように吹き飛んだ。
 くるくると回転していく途中で桜子の服は粉々になり、乳房や陰毛、割れ目がまる見えの状態になる。
 そしてそのまま地面をバウンドし、慌てて避けたのどかの横を滑り、そのまま街灯にぶつかって止まった。
「………」そして白目を向いて、ぴくりとも動かない。
 亜子と桜子の障壁の防御力の差が、そのまま現れた結果だった。
「はああ、はああ、はああ、や、やった……」
 カードの戻った桜子のアーティファクトが、ひらひらと舞い落ちる。
「はあぁぁ、はあぁぁ、はあぁぁ、はあぁぁ―――さあ、次はどっちや!」
 亜子が肩を押さえ、ボロボロの足でよろめきながらもハルナとのどかを睨む。
「……え、あ……さっ、桜子さんが―――っ!」
 思わず本名を叫んでしまうのどか、しかし魔法の本は反応しなかった。桜子の思考は、完全にブラックアウトしている。
「ふうん、結構やるみたいね。まさか桜子ちゃんが負けるなんて。防御力が異常に高いのか――ふむふむ」
 ハルナはくっくっくっと笑みを浮かべる。
「亜子ちゃんに何があったか気になるねー。名前を吐かせて情報を手に入れたい」

 ハルナはアーテクファクトのスケッチブックを翳し、にたりと嗤った。


 そして、地獄が始まる。
512座薬 ◆lQS9gmV2XM :04/02/26 19:59 ID:IiMLj3Ra
>>486
お久しぶりですエロゲ屋氏
鬼畜でお願いしますw

次回は学園
ではまた
513亀井ぐりら ◆83gthwEldc :04/02/26 20:35 ID:j2pLH97c
>>476
楽麻 ◆jjWTI8ewtY 様の>>477で読めますよ
改めまして、保管グッジョブ。(*´Д`)

本編は最近、少し「ラブひな」なノリですね。(・∀・)イイヨイイヨー

このか父がちょっと「冬月+碇ゲンドウ」な顔(´,_ゝ`)
514名無しさん@ピンキー:04/02/26 21:50 ID:0oB/62B7
微妙・・・
だけど...φ(ー ̄*)カキカキ_φ(* ̄0 ̄)ノ[才 ゙ノ 力 ν一]ペタッ
515名無しさん@ピンキー:04/02/27 00:17 ID:lUW1Nw86
座薬さんいつもながら御疲れ。
亜子が頑張ってる姿が燃えますねー。そしてのどかの狂いっぷりが…ガクガクブルブル。
516名無しさん@ピンキー:04/02/27 01:03 ID:mO2qUJoE
乙!
517名無しさん@ピンキー:04/02/27 02:31 ID:0HB52qbH
座薬の勘違いっぷりは段々ひどくなっていくな
518名無しさん@ピンキー:04/02/27 07:36 ID:NPCiiZze
>座薬
>>251ー255のような話をなぜ書かないのだ・・・
519名無しさん@ピンキー:04/02/27 13:24 ID:FY9zNGtq
まぁ、俺もあんまりシリアスなの好きじゃないけど・・・・・・
>>518はともかく、>>517は言い過ぎ







とか釣られクマー
520名無しさん@ピンキー:04/02/27 13:27 ID:QdVmXX+Z
本人、勘違いはして無いと思う。(だからタチが悪いともいえるのか?)
壮大なオナニーだが、この話が完結するまではさせてやってもいいんじゃない。
次やったら…
521名無しさん@ピンキー:04/02/28 05:40 ID:UfMTZkFv
嫌なら読まなきゃいいでしょ。
何も生み出さないレスよりは余程価値がある。
522名無しさん@ピンキー:04/02/28 22:29 ID:YA4DkcRb
なんとなくGAスレのdendを思い出した
523名無しさん@ピンキー:04/02/28 23:36 ID:0GIIT35b
>>520
つか、その為には座薬タンが思い残す事がないよう
遠慮なく思いっきりやってもらわねばw
524P.T ◆3QNEGIp2Uc :04/02/29 01:19 ID:cnrykQ9f
ifネギま! 〜 一話一妄想 〜


第十話



 ゴーレムから逃げるため、地上直通のエレベーターにたどり着いたネギとバカレンジャーたちだったが、エレベーターの重量制限をクリアするためにせっかく手にいれた魔法の本と共に荷物も服も全て捨ててしまった。
 とにかく地上へ出られたことは出られたのだが……。


 チーンという金属音を模した電子チャイムが鳴り、エレベーターの扉がゴウン…と軽い音をたてて左右に開く。
 ゆっくりと広がっていく隙間から、まばゆい光の塊がバカレンジャーたちに降り注ぎ、彼女らは思わず「わっまぶし」と声を上げる。
 エレベーターの扉が完全に開き、乗っていた7人たちは次々と外に出た。
 扉はちょうど図書館島の真東に位置しているようだ。はるか向こうに見えるなだらかな山々の間から、目を灼かんばかりに輝く光球が半身をのぞかせている。
 空は透き通るように高く蒼く美しく、明日菜やまき絵、ネギに楓にクーはその光景に思わず立ちすくんで見とれてしまう。木乃香と夕映は朝日にはあまり関心が無いらしく、なにやら二人で話をしていた。
 しばし言葉を失ってしまった5人だが、やがてまき絵が口を開いた。
「まあとにかく……外に出れたーッ!!」
 一緒になってクーも叫ぶ。
「いえーっ」
 その横で、明日菜がぼそっとつぶやく。
「服どーしよ……」
 と、明日菜に後ろから木乃香が声をかける。
「あのなアスナ、いまのどかたちと連絡とったんやけど」
 木乃香は片手で、小さなケータイを示しながら言う。
「ウチらの服持ってくるのに三十分くらいかかるって」
 彼女の方を振り向いた明日菜は、ちょっと眉を上げて応える。
「ん、分かった。でもよくケータイなんて持ってたわね」
 木乃香はにへっと笑うと、傍らの夕映に視線をやった。
「夕映がこれだけは捨てんといてくれたんや」
 ね、と木乃香が夕映に向かって小首をかしげると、夕映は少し恥ずかしそうな顔でうなずいた。
525P.T ◆3QNEGIp2Uc :04/02/29 01:20 ID:cnrykQ9f
 明日菜はふうっと表情から緊張を抜いてため息をつく。
「まあ、三十分ならこれから寮に帰っても、勉強する時間がだいぶあるわね」
 その言葉を聞いて、ネギが思わず小さくガッツポーズを取る。
(むむ、アスナさん、すごいやる気だ! 魔法の本をなくしたのに、それを気に病んでいる様子もないし……これなら最下位脱出も夢じゃないっ)
 そうネギが思っていると、くしゅんっ、というくしゃみの音が聞こえた。
 音の方を振り返ると、まき絵が自らの体を抱きしめるようにして身をすくめている。
「まき絵さん……?」
 ネギの心配そうな声に、まき絵はニコっと笑顔で応えた。
「あ、ネギくん心配しないで。ちょっと寒くて……」
 しかし彼女の体は、足先から肩まで細かく震えている。
 さきほどまで、ゴーレムとの追いかけっこで火照っていた体が急速に冷めてきたのだろう。この季節・この時間帯にパンツ一枚で肉付きの薄い裸身を外気にさらしているのだから無理もない。
 ネギの顔がさっと青ざめる。彼はわたわたと手を振ってまき絵に向かって乗り出すように言った。
「い、いけません! 風邪でも引いたら大変です。えーとえーと……」
 彼はあたりをきょろきょろと見回したあと、あっと叫んで自分のパジャマの上を脱いだ。それをまき絵に差し出して言う。
「こ、これを着てください!」
 その瞬間、今度は彼の真後ろで、ちゅんっという小さなくしゃみ。
 振り返ると、夕映がやはり胸を隠すように両腕を体に密着させ、震えている。その隣では、木乃香がやはり寒そうに首をすくめている。
(あわわわわわどーしよーっ! 服は一枚しかないのにーっ)
 全身にエネルギーがありあまっている明日菜・クー・楓の三人はあまり気にしていないようだが、まき絵たちは全体にスレンダーな体型ということもあって寒さへの耐性が低いらしい。
 風の魔法が使えれば、温かい空気で彼女らを包み込むことも可能だが、まだ封印は解けていない。
526P.T ◆3QNEGIp2Uc :04/02/29 01:21 ID:cnrykQ9f
 ネギが目をぐるぐるにして慌てふためいていると、まき絵が突然明るい声を出した。
「そうだ! おしくらまんじゅうよ!」
 片手を高々とあげるまき絵。が、寒かったのかすぐに手を引っ込める。
「あ、それいい考えやなー」
 とすぐに賛成する木乃香。
「おしくらまんじゅう? 何年ぶりかな〜」
 と、明日菜は微笑みながら言った。
 楓もニンニンと、夕映はこくこくとうなずいている。
 日本の習俗を知らないネギは、おしくらまんじゅうと聞いて首をかしげた。まんじゅうと言ったらアジアで食べられる、豆を原料にしたジャムを包んだパンのようなお菓子のはずだが、体が温まる食べ物なのだろうか、などと考えてしまう。
 ネギの疑問を、クーが代弁してくれた。
「おしくらまんじゅうって何アルか?」
 すかさず夕映が答える。
「寒いときによく行われる子どもの遊びです。みんなでひとかたまりになって、『おしくらまんじゅうおされて泣くな』とかけ声をかけながら、お互いに押し合います。
外気に触れる表面積を減らすことで体温の低下を押さえ、なおかつ動かない対象物相手に筋力を発揮する、いわゆるアイソメトリック・トレーニングを行うことにもなります。アイソメトリック・トレーニングとは等尺性運動という……」
「あー、もういいアル。だいたいわかったからはやく始めるアル」
 夕映の説明を聞いていて頭がくらくらしてきたらしく、クーは慌てて両手を振り、夕映の説明をさえぎった。
 一方明日菜は、ひょいっと上半身を倒し、ネギと視線を同じ高さにする。
「ネギ、今の説明でわかった?」
「はい、だいじょう、くちゅんっ」
 派手なくしゃみをしてしまうネギ。パジャマの上着を脱ぎ、上半身を裸にしたままだったのだ。
527P.T ◆3QNEGIp2Uc :04/02/29 01:22 ID:cnrykQ9f
 まき絵は差し出されたままのネギの上着を、ネギの方に押し返す。
「いいよネギくん、それはネギくんが着てて」
「え、でも……」
 なおもパジャマを差しだそうとするネギに、まき絵は指を一本立てると、ウインクした。
「大丈夫、おしくらまんじゅうやってたら、すぐに汗かくくらいあったかくなるから」
 それから、七人は円形を作るように集まり、寄り添った。ネギも、明日菜とまき絵の間に挟まれるように立つ。
「よーし行くよ」
 とまき絵が音頭をとる。
「おしくらまんじゅーおされてなくな」
「「おしくらまんじゅーおされてなくなっ」」
 一斉に唱和しつつ、円の中心に向かって体を押しつける。
 ネギはぐっと足を踏ん張っていたつもりだったが、明日菜の肩に強く押されてしまい、よろけてしまう。
 ぎゅうっと、頬が何か柔らかいものに強く押しつけされた。厚さは無いが強い弾力があり、すべすべとしていて中心に何か柔らかい突起がある。
「きゃっ」
 頭上から、悲鳴というには喜びの色が混じった声が振ってきた。
 ネギが顔をあげると、そこには軽く頬を染めながらネギを見下ろすまき絵の顔。そこでようやく、ネギはまき絵の胸に顔を押しつけていることに気づいた。
「もう〜、ネギくんたらっ」
「あ、ご、ごめんなさいっ」
 慌てて顔を離そうとするネギ。これまでゴーレムから逃げるのに必死だったのと、図書館島から脱出できて気が抜けていたせいで意識していなかったが、彼は6人の半裸の美少女に囲まれているのだ。
 そのことに気づき、しかもあろうことか教え子の乳房に頬をすり寄せていたと知って、彼は顔を真っ赤にした。
528P.T ◆3QNEGIp2Uc :04/02/29 01:24 ID:cnrykQ9f
 しかしすぐにまき絵の両手が彼の後頭部にまわされ、再びネギの顔を自分のささやかながらきれいな形の胸に埋めさせる。
「駄目だよネギくん、おしくらまんじゅうは体を押しつけあう遊びだよ。ほら、おしくらまんじゅうおされてなくなっ」
 いいながら、まき絵は自分の胸でネギの顔を押し込んだ。
「はうう〜」
 ネギは困惑の声をあげながら、少女達の裸体で作られた林の中に埋まってしまう。
「「おしくらまんじゅうおされてなくなっ」」
 あらゆる方向から、かぐわしく柔らかなクッションを押しつけられたあげく、ネギは再び顔が柔らかいものに当たるのを感じた。
 しかしその感触は、先ほどのものに比べて弾力にずっと深さがある。ぐにゅっと、厚い層にもぐりこんでいく感じだ。
 ネギがおそるおそる頭をあげると、予想通りそこには楓の顔があった。
「ん? ネギ坊主、暖まってきてるようでござるな」
 楓はネギの紅潮した顔を見下ろしてそう言った。しかし実際には、ネギが顔を赤くしている原因は、彼が自分の頭が楓の豊満なバストに挟まれていることを知ったからだ。
「「おしくらまんじゅうおされてなくなっ」」
 かけ声がかかり、ネギはさらに強く楓の胸に押しつけられてしまう。頭全体を包み込むような、楓の溢れんばかりの女性的な感触。
 胸だけではない。密着した腹部や足からも、楓の同年齢の平均を大きく上回る成熟した肢体がネギを包み込んだ。
 ネギが不覚にも陶然となったその時、楓は仲間たちにまけじとつよい勢いで押し返す。その拍子にネギは少女たちの体でできた渦に巻き込まれ、流されるようにして移動する。
529P.T ◆3QNEGIp2Uc :04/02/29 01:24 ID:cnrykQ9f
 目の前でうねる、あるいは透き通るように白い、あるいは健康的に褐色の肢体。
 パジャマの上からでも伝わってくる、はずむような肌の感触。
 そこから伝わってくる、とろけそうな熱気。
 空気にとけ込んだ、かぐわしく甘やかな吐息と汗と体臭。
 五感に入ってくるもの全てが女という状況で、ネギは心身ともに翻弄されている。
 ネギの動きが止まったのは、またしても別の少女の体と正面衝突した時だった。
 ただし、今度は前二回のような柔らかい感触は無かった。その逆に、彼の額はゴツンと音を立てて何かかたいものにぶつかったのである。
「あたっ」
「あうっ」
 反射的に、額を押さえて頭をすくめるネギ。しかし目の前で、自分と同じようなややひかえめな悲鳴があがったことで、顔をあげてみる。
 そこには、ネギと同じように額を両手で押さえている夕映の姿があった。
 同じく、すぐに夕映も顔をあげる。その瞬間、
「「おしくらまんじゅうおされてなくなっ」」
 ネギの体が背中から強く押される。ネギは転ばないように体を支えるため、図らずも目の前の夕映にだきつくような形になってしまう。
 おせじにも発育がいいとはいえない夕映だから、ネギの体に伝わってくる感触はまき絵の時よりもさらに骨っぽい。
 しかしそれよりも何よりも、距離が近い。身長がほとんど同じせいで、ネギと夕映の顔は、いまにも触れあわんばかりに間が狭まっている。
「あ……」
 頬を染めている夕映の吐息が、ネギの唇に触れてくすぐったく感じる。気のせいか、不思議のその温かく湿っぽい息に、甘い匂いが混じっているようにネギは感じた。
 夕映の方もその距離の近さに目を伏せる。がしかし、顔を背けようとはしなかった。
530P.T ◆3QNEGIp2Uc :04/02/29 01:25 ID:cnrykQ9f
 あと一押し、あと一押しで夕映の可愛らしい小さな口の感触が……。
「「おしくらまんじゅうおされてなくなっ」」
 圧力は、真横から来た。
 ネギはあっという間に花のような夕映の唇から引き離されてしまう。
 横という予想外の方向から急に押されたために、ネギはバランスを崩し、上半身が泳いでしまった。
 夕映の唇に名残惜しいと思う暇もない。このままでは倒れてしまうと、ほとんど無意識のうちに、何か支えるものを掴もうと手を倒れる方向に突きだした。
「きゃっ」
 その手のひらと指に、さきほどからさんざんお近づきになっているさわり心地。
 加えて言えば、その声もまた、聞き慣れたものだった。
 足を前にやってなんとかバランスを安定させたネギが、こわごわと頭をあげる。
 まず、自分の手が中学生らしい発達の乳房をがっしりと握りしめているのが目に入った。
 そしてその上には、ぎろりと半眼でネギを睨め付ける、明日菜の顔があった。
「あ……」
「このエロガキ〜〜っ!!」
 明日菜が片腕を振り上げた。先端の手が拳を形作っている。
「わあっ、ごめんなさいっ!」
 ネギが反射的に頭をかばった瞬間、遠くからの声がネギを救いにやってきた。
「みんな〜〜〜っ、待った〜〜〜!?」
「服持ってきましたーっ」
 いましもネギの頭頂部に鉄槌を下そうとしていた明日菜も含め、おしくらまんじゅうに熱中しはじめていた全員が声の方向を振り向いた。
 そこには、おそらく7人分の服が入っているのであろう大きなリュックを背負った、はるなとのどかが、少しよたよたした歩調で向かってきていた。
 

   第十話 終わり
531P.T ◆3QNEGIp2Uc :04/02/29 01:32 ID:cnrykQ9f
次回予告!
努力のかいあって、2−Aを最下位脱出させ、さらに勢いあまって一位にまでしてしまったネギ。彼は無事、最終課題に合格し、先生を続けることができると学園長に告げられる。
もしその後、先生を囲んで祝賀会が開かれたら……? 乞うご期待!
 

冨樫並の休載連発になってきましたね……別口の話(エロパロではない)と平行書きしているとはいえ、気合いを入れ直さねば。
あー、それにしても難産だったわりにイマイチ。
ちなみに当方サイタマ!!人なので木乃香の方言は滅茶苦茶です。

>>477
保管庫、お疲れさまです! で、お手数とは思いますが、コレ↓どこかに掲載していただけませんでしょうか?

コンセプト 
・一話ごとに、途中から話の筋が18禁方向にずれていく。
・基本的に連続性は無く、前話の妄想の内容を引きずらない。
・なるべく原作の話の流れ、設定、赤松の意図を尊重する。
・一週間に一話うpするのが目標。
・「ウザイ」「スレ占拠すんな」「よそでやれ」などの声が多数の場合は潔くやめる。
・赤松が打ち切られるのが早いか俺が挫折するのが早いか!

>>486
これはお久しぶりです。リクエストですか? それじゃ木乃香を人質にとられた刹那が猿女たちに陵辱される話を……。
自分は当分書けないので。
532名無しさん@ピンキー:04/02/29 03:30 ID:XbYG6qvr
リクエストなら、明日菜とネギが普通にラブってるのも見てみたい、たまには。
533名無しさん@ピンキー:04/02/29 03:41 ID:TI7scR6J
>>531
ウザイ
スレ占拠すんな
よそでやれ

座薬共々。
534名無しさん@ピンキー:04/02/29 03:51 ID:2eWOTU20
>>533
過疎化するよりはいいやん。
535名無しさん@ピンキー:04/02/29 04:24 ID:8hRJmjgC
>>533
スルーしろよ、嫌なら。
全く面白くないのは確かだけどさ。
536名無しさん@ピンキー:04/02/29 05:30 ID:FHVvzA2H
俺は正直座薬氏のはオリジナル設定大乱発でちょっと引きぎみなんだが
P.T氏のはエロパロとしては王道の1つのパターンだと思うんだがとか言ってみる
537名無しさん@ピンキー:04/02/29 07:16 ID:oxco3E5o
たしかにまだP.T氏のほうが原作のイメージが保たれてる。
ここの需要にもそこそここたえてるとおもう。
538名無しさん@ピンキー:04/02/29 08:52 ID:6Dq9697e
>>536
僕は王道より破道の方がいいなー
それはともかくとして、いろいろな趣味を持つ読者がいる以上、
いろいろな属性の作家さんが来るのはいいことだ。
職人さん、もっと増えれ!
539名無しさん@ピンキー:04/02/29 10:29 ID:joFx5/pe
座薬氏はNG指定しているから最近の作品見てないけど
それでも筆が早いし、陵辱好きにはたまらんのでは?
それに文句あるなら俺のようにNG指定すればいいだけだろ?
まさか2chブラウザ使ってないのか?
540名無しさん@ピンキー:04/02/29 11:23 ID:ZMgGS538
>>539
>>251-255だけは読むべき。
541名無しさん@ピンキー:04/02/29 12:12 ID:/cxSq8Z1
壊れ始めた壊れた平穏…て、なんで2回壊れてるの?
542名無しさん@ピンキー:04/02/29 19:35 ID:jlr/zbYb
壊れた平穏が壊れ始めたってことだろうか?

壊れた平穏の物語が終わりかけてるって意味にとらえてみたが。
543名無しさん@ピンキー:04/02/29 19:57 ID:6Dq9697e
相殺し合ってるんじゃないか?

例えばカリスマ非非FANだったら、非と非が打ち消しあって実質カリスマFANと同義であるように、
壊れた平穏が壊れるということは、壊れると壊れるで打ち消し合って、平穏が戻ってくるとか・・・
544名無しさん@ピンキー:04/02/29 20:05 ID:KF80qbVQ
えー、座薬氏がそんなアマアマなことする訳無いじゃんw
個人的にこー言う作品は徹底的に殺って欲しい。
545名無しさん@ピンキー:04/02/29 21:34 ID:VAXcJ4As
>>543
ていうかその例えはないだろw
546名無しさん@ピンキー:04/02/29 21:58 ID:CrG+jNQf
紗羅綺麗とP.Tは個人的に好きだからもっとカモン。
547名無しさん@ピンキー:04/02/29 23:39 ID:+nhGO7nj
>>544
そこまでやりすぎると、もうネギまじゃないよ・・・・・・つД`)
548名無しさん@ピンキー:04/03/01 00:02 ID:EI5/Oxna
>>547
今更、そんなこと言ったってw
すでに半分以上座薬オリジナルになってんだから諦めろ。
549名無しさん@ピンキー:04/03/01 00:15 ID:H6r4hCfy
>>548
ネギまはキャラがいいのにストーリーが・・・だからな。
あのキャラ設定と絵のまま、もっと自由自在に動かしたいという欲望に
かられる香具師は少なくないだろう。
オリジ萌え〜♥
550 ◆reinyaAvHw :04/03/01 13:04 ID:rSLMJCMM
ノノハヽo∈
从*´ ヮ`)
551名無しさん@ピンキー:04/03/01 13:20 ID:15R1li/f
>>549
萌えねーよ
ならいっそ全部オリジナルにしてしまえ

設定を殺してまで自由自在を追求するか?
552名無しさん@ピンキー:04/03/01 14:32 ID:6IH4tC+P
座薬マンセーなのは萌え統の糞コテだけじゃねーの?
553名無しさん@ピンキー:04/03/01 16:55 ID:+ZMRywUK
あーあ
NGに指定してやっと忘れかけてたのに・・・
思い出させないでくれ
554名無しさん@ピンキー:04/03/01 16:57 ID:8uI+aYtg
倉庫を一通り見たところ
食人族タンのSSが一番良かった。
続編はないのか…
555名無しさん@ピンキー:04/03/01 23:19 ID:uQI16F0v
P.Tさんを絶対的に支持する!
556名無しさん@ピンキー:04/03/01 23:35 ID:kT1LmFjh
つか、自分の気に入ってる職人以外は排除したい奴が大杉。
嫌いな職人はスルー、好きな職人にはレス。
それでいーじゃん。
557名無しさん@ピンキー:04/03/02 03:15 ID:U6GTysQI
頭がわるい人が多いんでしょうな。

俺は座薬氏のオリジナル部分は適当に読み飛ばしつつ
陵辱部分を楽しみにしてる。陵辱スキーだからな。
558名無しさん@ピンキー:04/03/02 07:30 ID:+1gBPkEo
どうせネギまのSSなんて少ないんだから、
あまり選り好みしないで全部見ている俺はダメですか?_| ̄|○
559名無しさん@ピンキー:04/03/02 13:38 ID:4SW7mkdG
ループするだけだから座薬談義はそろそろ打ち切らんか?
560名無しさん@ピンキー:04/03/02 17:22 ID:D5CUADPc
俺は、PTたんがいないと氏んでしまうわけですが。
今回もPTたん乙!
561名無しさん@ピンキー:04/03/02 20:51 ID:IK3TSG4U
楓の母乳プレイがよかった、続きキボン。
562554:04/03/02 21:52 ID:CdKd9ZuW
食人族さんは今どうしてるんだろ…
563v3yaa ◆d4WtKA.Zvs :04/03/03 00:24 ID:KSpeJVD1
今週の夕映たんの台詞、今書いてるSSと微妙に被ってる…
564名無しさん@ピンキー:04/03/03 00:36 ID:2FwZb2wn
>>563
>これは現実!? いえ、そもそも現実とは・・・・
>じゃなくて!!現実の定義をしてる場合じゃありません!!

これでつか?
565v3yaa ◆d4WtKA.Zvs :04/03/03 00:47 ID:KSpeJVD1
>>564
今書いてるSSの台詞は、こんなのです。

「(夢を…、夢を見てはいけません。目の前の、これが、現実なのです。現実に…、現実に、対処しなければ…)」

ニュアンスは微妙に異なるけど、キーワードがほとんど被ってます…
566P.T ◆3QNEGIp2Uc :04/03/03 02:55 ID:Fck6UDDW
むお、保管庫更新されとる。
わがまま聞いてくれてありがとです。>楽麻 ◆jjWTI8ewtY氏
567名無しさん@ピンキー:04/03/03 11:59 ID:5JShhzyO
このえもんとエヴァのやんわり話キヴォン。
立とうとしても立てなくて、でも立ってるやつ。
568名無しさん@ピンキー:04/03/03 13:07 ID:/mIbt5RD
「おじいちゃんが立った!」
569名無しさん@ピンキー:04/03/03 18:29 ID:0l3alqNC
おじいちゃんが勃った!
570花野木三日 ◆3DAY.zI4Tk :04/03/04 09:22 ID:MtPwlHK6
 前は小太郎書きたいとかいってましたが、それはおいといて、今回は那波×いいんちょで。
 今のところ一番気に入ってるキャラはいいんちょで揺ぎ無いんですが、もしこれから出番が増えれば逆転
できそうな雰囲気があるのは那波なのです。これからの出番増を願いつつ投下いきます。
 修学旅行明けの休日。あやかは自分の部屋で、
「ふうむ……このカードが、本になりますのね……」
 と、ちんちくりんな自分のイラストが描かれた、某姉妹のようにゴージャスを通り越して下品な感じの
「ぱあとなあかるた」を眺めている。修学旅行で開催されたラブラブキッス大作戦の残念賞だ。
 その絵柄や、へたれたかびーおじょうさま、という記述など、普通なら色々不満が出ていそうな代物だが、
ネギにもらったものである、という点だけであやかにはスペシャルな宝物である。
「でも、一体どういう原理で……?」
 もう眼を閉じればまぶたに絵が焼きついているくらい、何度も何度も何度も眺めたカードだったが、
今一度裏表を検分する。しかし、手品の種になるような仕掛けは見つからない。
 あの噂は一体なんなのだろうか? 宮崎のどかが、賞品のカードを手にして「アデアット」と唱えると、
カードが本に変化した、という。手品にしてもトリックがわからず、魔法じゃないのかという者もいる。
「このカードを持って、アデアット、と唱えうっ!?」
 口に出しつつ、のどかの行動をトレースしてみた途端、カードが閃光を発した。
「なっ…………こ、これは!?」
 光が収まり、あやかの手に何かが現れた。それは本ではなく、でかい植木鉢。高さは50cmほど、直径も肩幅ぐらいはある大物だ。中には土が入って、いくつか双葉を広げた芽が出ていた。
「お、重っ!」
 次の瞬間、植木鉢が重力に引っ張られて床に落ちていく。反射的に武道で鍛えた力で引っ張り上げようと
するが、力及ばず。どすっと床に落ちた。幸い、割れはしなかった。
「…………一体……」
 あやかは、両手で植木鉢のふちを握ったまま、腰から体を前に折ってお尻を突き出したような姿勢になって
いるのもかまわず、しばし呆然としていた。
 このアーティファクトは、背後に置いて何か決め台詞を言ってホホホと高笑いすれば、たちどころに芽が
成長し、その状況にぴったりの花を咲かせるという便利アイテムだ。
 ただ難点としては、土がめちゃくちゃ重いことだろうか。
「ん、あら? 手が、手が離れませんわ」
 しかもどういうわけか、握った手が両手とも、貼り付いたようにふちから離れない。手を開こうとしている
はずなのに、指が脳を無視するかのように言うことをきかない。
「ちょっとちょっと、どうなってるんですの!?」
 焦って腕や体をゆすったり、持ち上げようと力をこめてみるが、せいぜいわずかに横滑りするだけ。手は
植木鉢を離れず、植木鉢は床から離れない。あやかはこれで、床に拘束されてしまったようなものだ。
「まさか、呪われて……? いや、そんなゲームみたいな」
 そのまさかで、スカを呼び出したりするから呪われているのだ。
 アーティファクトを戻せばいいのだが、あいにく「アベアット」というワードは噂には含まれていない。

「あやかー? なにか変な音がしましたよー?」
 と、ノックの音とともに那波の声がする。
「な、なんでもありませんわ! 転んだだけです!」
 なお必死に手を剥がそうとするが、やはり剥がれず、とりあえずごまかしの返事をする。こんなところを
見られたら、状況を説明したところで信用してもらえるとは思えない。
「あらあら大変。怪我してません? ちょっと入りますね」
 しかし、あやかの思惑に反して、那波は心配してドアノブに手をかける。
「え、ちょっと、千鶴さんお待ちなさい! 今はダメです!」
 ドアに鍵を掛けておかなかったことを後悔するが、
「はい?」
 すでに那波はドアを開いていた。
 入ってきた那波はついついと近寄って、変な格好で固まっているあやかをしげしげと眺める。
「新種の体操ですか?」
「違いますわよっ!」
「あらあら。じゃあ何をしてるんですか?」
 何を、といわれても返事に困る。こんなかっこをしている理由となると、捏造のしようがない。
「……その、手が離れなくなりましたのよ。しかもこれが重たくて、身動きが……」
 なぜそうなったかはともかくとして、現象だけは正直に報告することにした。
 聞いた那波は、いつものように手を口元に当てたまま、首をかしげる。そしてあやかの前にひざまずき、
ふちを硬く握り締めた指に手を掛けて、剥がそうとする。やはり、ぴったりくっついて離れない。
「もう、あやかったら、変な冗談ですね」
 肩を叩きつつ苦笑い。わざと握り締めて離さないのだと思っている。
「冗談じゃありませんってば!」
「またまた。そういうおふざけしてると、こっちもいたずらしちゃいますよ」
 そういって、あやかの頬を人差し指でつつく。そうする那波の笑顔が、あやかには妙に妖しく見えた。
 那波が立ち上がって、その顔は視界の上へと消えていく。続いて、足も横へ消えた。
「さてさて、今日のあやかの下着はどんなのかなー?」
 その声は、背中の後ろ、不自由な姿勢で首を捻って、ギリギリ見えるかどうかのところから聞こえる。
「なっ」
 そういえば、那波が百合方面の趣味がある、という話は何度か聞いたことがあった。その時は、まさか
同性愛なんてと聞き流していたが、ここにきて急激に真実味を帯びる。
 スカートがつまみあげられて、空気がふわりと吸い上げられた感触があった。そして裏返されたらしく、
背中に布が落ちるかすかな感触があった。
「あらあら、いつもこんな豪華なのをつけてるんですか? うらやましい」
 今日つけているのは、純白のサテンでふちにレースをあしらったものだ。
 そのレースにそって指が一本、軽くなで上げる。
「ちょ、ちょっと、ほんと、おやめなさい」
「あやかがそれから手を離せば、すぐにやめます」
「本当に離せないんですって! それに私はそちらの趣味はありませんわ……あっ」
 と、つい那波をレズだと決め付ける台詞が出てしまって、すぐ口をつぐむ。
「そういいながらまだ離さないんだから、ほんとは期待してるんじゃありません?」
「ひゃ」
 レースを指先の点でなぞっていたのが、手のひら全体の面に変わった。
 レズ呼ばわりされて怒るどころか、むしろ勢いづいたようだ。
「あやかがこっちに理解ある人でよかったわ。桜咲さんのことも応援してましたし」
「え゛、いえ、あれは……」
 確かにあのときは応援すると言った。しかしそれはあくまで他人同士のことだったし、それに男装が
似合う少年っぽさもある刹那なら、傍目にはあまり違和感がなかったのだ。
 しかし那波もあやか自身も、クラスの中でもっとも女性らしいグループに入る。この取り合わせでは、
もうバックに百合が咲きっぱなしではないか。
「と、とにかく私は、私自身はノーマルですわ!」
「うふふ。でも、私はノンケだってかまわずいただいちゃう女なんですよ」
 那波のその手は、下着がお尻の割れ目の上で浮いているのを、押し込んで密着させていく。
 最後に上端をきゅっと引っ張られ、それで下着がぴったりとお尻に貼り付いたことが感触でわかる。
「ほんと、あやかは脚も白くて長いし、お尻も引き締まっててうらやましい」
 その声といっしょに、手とは別の、妙に柔らかい肌が触れる。那波がほお擦りをしたのだが、あやかには
わからなかった。
「それにこんな贅沢な下着は、汚しちゃいたくなりますねー」
「よ、汚す? ひぁっ」
 問い返しには応えられずに、指が前の方にまで延びてくる。
「ちょっと千鶴さん、いい加減になさい! そこはいけませんわ!」
「そこっていうのは? ここですか? それともここ?」
 何箇所かに、いちいち確認しながら指を立てていく。しばらく探って、あやかがびくりと体をふるわせた
ところ、裂け目の奥に続く入り口の上で、指を止めた。
「ここかしら」
「ぁ、うっ……」
 少し力をこめて、ぐりぐりとやわらかなその部分をこねくる。あやかが膝を閉じたり身を捩ったりして
逃れようとしても、那波の手は平気で食らいついてきて、せいぜい指の力の向きをずらしてしまうぐらいの
効果しかない。
「うん、ここですね。わかりました」
 と、何かを探っているように布が擦る音がごそごそと鳴る。
 下着の前がつまみあげられ、空気が入ってきたと思うと、そこに硬いものが触れる。おそらく指で輪を
作ったぐらいの球形で……。
 指が離れて下着が肌に戻ると、それは抑えられて固定された。
「はい、スイッチONっと」
 チッとスイッチの鳴る音と同時に、それが震え出す。
「くふっ、ううっ!」
 脊椎反射で、膝を閉じて胸を反らしてしまう。しかしそうしたからといって振動が逃せるわけではない。
 ローターの振動は一点を刺激するにとどまらず、神経を波のように伝わって奥へ、回りへ広がっていく。
「くぅっ……」
 声が出ないように歯を食いしばってこらえる。
 足音がまた前に回ってきて、那波がまたあやかの眼前に現れる。
「どうですか? あやか。きもちいいでしょ?」
「……っ」
 とっさに返事を考えることもできず、また口を開くと別の声が漏れそうで、黙ってにらみ返した。
「まあまあ、そんな怖い眼で。でも、気丈そうで素敵ねー」
 那波はいつもの片手を口元に添えた温和な表情を崩さない。
「夏美ちゃんは……かわいいんですけど、あやかみたいに勝ち気じゃないですし。たまには、気の強い子が
気持ちよくされるとどんな顔になるのかなぁ、って、見てみたかったんですよ」
 と、あやかの顔の真正面にしゃがみこんで、じっと見つめてくる。
 その好奇心と期待に満ちた眼で見られて、恥ずかしさが噴出してくる。頬は赤くなっていると思うし、
唇を硬く結んで妙な表情かもしれない。
 そんなことを考えて気が紛れたのも数秒で、相変わらず下着の中で刺激を与えつづける機械を思い出すと、
快感が広く、深く侵食してきているのを、否応無く感じさせられてしまう。
 あやかはせめて顔を背ける。が、首を動かせる範囲ぐらいでは視線は逃れられない。
 体の奥が温かくなって、痺れていくような感覚。背骨の下のほうと足の付け根のあたりは、筋力が奪われた
ように頼りない。脚で体重を支えて植木鉢を持ち上げるどころか、今体を支えているのは両腕のほうだ。
 そこに知覚を振り向けてはいけない、と、前のテストの問題など思い浮かべようとする。
「あやかったら、わりと感じやすい方じゃないかしら。そろそろでしょ?」
 那波がそんな一言で、あやかの思考をかき乱す。
「う、くぁっ……?」
 とうとう唇の戒めがゆるんで、声が出た。
 自分の意志で操れるはずの筋肉――小用を我慢するときに引き締めるところが、ひとりでにぴくり、ぴくり
と断続的に収縮しはじめる。声は、それに合わせて漏れていた。
「うぁ…………くっ……んうっ……は、うっ、あうっ」
「あら。もうイっちゃいますか? 私が見てるんですよ?」
 その言葉はまだかろうじて耳に入ったが、だからといって体は抗えず、どんどん収縮の感覚を早めていく。
「う、あぁぁぁぁぁっ!!」
 大きい声とともに断続が連続に変わり、下腹部の腹筋までが釣られて硬く絞りあげられる。
「まあまあ……」
 紅潮して眼を硬く閉じ、辛そうに眉根を寄せた表情をしっかり見つつ、那波は握っていたリモコンのパワー
スイッチを押し上げる。下着の中で篭った低い音を立てていたそれは、にわかに高く唸る。
「ひぁっ! ダメ、やめっ!」
 ローターの振動がさらに早く強くなって、一度オーバーフローした神経をさらに押し上げる。頂点を越えて
落ち着こうとした感覚は、有無を言わさず再び掻き乱される。
 意思の支配を外れてしまった膝がかくんと折れ、あやかの下肢は床の上にだらしなく崩れた。脳から遠い
ところから自律が切れ、手が弛緩して植木鉢から離れた。最後に残った腕を動かして、植木鉢の土に顔を
埋めてしまうことは逃れたが、上半身も肩から絨毯に転げる。
 呪いとはすなわち、脳を誤作動させて「これを離さない」という意思を手に送りつづけるものだったから、
こうなってしまえば自然と手は離せた。いわば結果オーライな出来事だが……。
「ち、ち千鶴さん、おね、おねがい、もう」
 体を痙攣させて哀願するあやかはそんなこと気にしている場合ではなかったし、
「あらあら。しかたないですねえ」
 とスイッチを切る那波は、やっぱり手を離せるじゃないかと思うだけだった。
「ほら、こんなにびちゃびちゃですよ」
 と、あやかから脱がせた下着とローターを手に、那波がそれはそれは楽しそうに言う。
「うう……無茶苦茶しますわね、あなた……」
 普段ならもっと猛烈に抗議するところだが、神経が磨り減っていて怒る元気が足りない。那波から下着を
奪い返したが、それだけで一苦労だった。ぐったりとベッドに体を投げ出す。
「うふふ。あやか、かわいかったですよ。今晩は、思い出してひとりえっちしちゃいそう……♥」
「とんでもないことをさらっというんじゃありませんわ……」
 那波が何を言っても無駄な世界の住人に思えて、あやかは抗議すら馬鹿馬鹿しくなって枕に顔を埋める。

 そのまま一眠りして目を覚ましたあやかは、
「ああああああ! いくら千鶴さんといえどもあれは無法ですわ! こーなったら目には目を、同じ目に
あわせてさしあげないと収まりませんわ!」
 夢に見てしまったらしく、(おそらく実行すれば那波は喜ぶであろう)そんな報復を決意するのだった。


(続くかもしれない)
579名無しさん@ピンキー:04/03/04 11:25 ID:CULGQC0q
勃った勃った、クララが勃った。
580名無しさん@ピンキー:04/03/04 13:00 ID:1ckXRJ30
ウホッ!いい女達・・・
581名無しさん@ピンキー:04/03/04 18:34 ID:0R6N6aDR
(*´д`*)ハァハァハァハァ
582名無しさん@ピンキー:04/03/04 18:51 ID:gjSqGkBH
スレ違いかもしれないけど
ラブひなのしのぶが学校でいじめられて尻の穴のシワの数を数えられるような
小説が置いてあるサイトってどこだっけ?
583名無しさん@ピンキー:04/03/04 23:52 ID:KMbNCxkg
保管庫をケータイで見たいんですけど
584名無しさん@ピンキー:04/03/05 01:19 ID:Bvp+HVz4
>>570-578
GJ!
いいんちょの報復もみたいぞー!
で、報復したと思ったら返り討ちにあってさらに痴態をさらすいいんちょもキボン!!!
585名無しさん@ピンキー:04/03/05 03:42 ID:Vsc2auVc
GJ!GJ!

でも○○の□が△くってオチを想像してた
586エロゲ屋正寿 ◆w7Q5ywREpw :04/03/05 15:10 ID:V+IfxQEf
>486さんのリクエスト
美空と真名 その1

美空が目を覚ますと、暗い土塀で囲まれ狭い部屋だった。窓という窓は、漆喰で埋められ奇妙な文字で書かれている札。美空は知らないが正確には護符と呼ばれた結界を張る道具の一つだ。
取りあえず身体を動かそうとしたら身動き取れなかった。ブラは剥ぎ取られ、ショーツと黒い靴下だけの姿で、上半身を後手に縛り上げ、小さい胸を引き絞るようにキリキリと拘束され自分が転がされているのに気づいた。
たしか美空は修学旅行で切る私服を買いに出た時、偶然、出席番号18番 龍宮真名と遭遇してお茶を飲んだところまで覚えていた。
真名は中学三年生とは思えないスタイル抜群のクラスメートだった。美空は女子中学生としては平均的なプロポーションで引け目に感じることは無いのだが、真名と一緒にいると同い年に見えなくて少し気恥ずかしい。自然と大きな膨らみを見ると頬が真っ赤になってしまう。
一方、美空は陸上部に所属するだけあって、スラリとした脚線美を持っていて少しは自信を持つべきだが、全体的な膨らみは貧相でボーイッシュとも違った少年らしい体つきは性格も手伝ってか控えめに自分を抑えている。

「おはよう。春日さん」
 声がするほうに視線を向けると、エナメルの赤いボンテージ姿の真名が動物を調教するようなロッドからしなる鞭も弄びながら椅子から立ち上がった。
 女子中学生とは思えない大きな塊をピッタリと突き出すレザーカップに一体化したハイレグのスーツ。そして赤いハイヒール。褐色の肌に赤いエナメル姿は息を呑むほどカッコよかった。
 状況が飲み込めず思わず真名を見入ってしまう美空。
「龍宮さん…どういうこと?」
 真名は春日の質問を無視して、足先で美空を転がして美空の足の間にハイヒールを滑らせ股間をゆっくり踏みつけた。
「んあっ!」
 自分でもびっくりするぐらい大きな声が出た。触れた瞬間全身に電気が走った。
「美空、すごく感じやすいんだ」
 真名が妖しい笑顔を浮かべながら言った。
「すごい。乳首がビンビンになっているわよ美空」
 真名は美空を仰向けに組み伏せるように覆いかかってきた。身長差は頭一つ分くらいある。加えて美空は後手に拘束されているのだ真名の手でなすすべも無く、抱き寄せられた。
587エロゲ屋正寿 ◆w7Q5ywREpw :04/03/05 15:40 ID:V+IfxQEf
>487さんのリクエスト
美空と真名 その2

真名の指先が上半身裸の脇腹から首筋そして耳の裏を優しく触れるたびに美空の身体は恋人に始めて愛撫される少女のようにビクビクと反応してしまう。
「龍宮さん。嫌だ…だめだよ。女の子同士でこんなの・・・んん」
 真名の唇が美空の下唇を咥えてから口で口を塞いだ。
 美空は目をつぶって暴れた。真名は力強い手で美空を組伏せ、そして手のひらで縄で引き絞られ、痛いぐらいに勃起している乳首を挟み揉み解す、とても熱い吐息が美空の喉の奥へと落ちて身体の中を熱くする。
 抱きしめられた真名の身体は強引でとても柔らかかった。
 美空の抵抗は次第に弱くなって、真名のされるままの人形になっていた。
 真名の唇が離れ、首筋に唇をつけたまま胸先へと繋がった。
「んはぁ・・・変だよ…こんなのいけないことだよ」
 唇が離され、息も荒く、何とか口にした言葉。
「平気・・・いっぱい感じて美空」
 真名は美空の乳首を口に含んで舌先で弾いた。
「いやぁだめぇ」
 クネクネと身体を動かして避けようとしても完全に覆いかぶされていて、避けた分だけ真名は動くだけだ。
 舌先で転がすたびに美空は甘い吐息を漏らし、お仕置きだと言うばかりに空いた指先で乳首を軽くつねる。
「んあぁ、くぅ、はぁはぁ・・・ひくぅ…あはぁ…ひぎぃ…」
 自分でだって怖くて触れなかった場所に始めて他人の手で無理やり与えられる快楽に美空は声を殺すことができず、とても色っぽい声には聞こえない。
 だが、真名にとって美空の抑えきれない声がたまらなく愛しく感じた。
「思ったとおり。美空はすごく敏感でかわいいわ」
 真名は胡坐をかいて、膝の中に美空を抱き寄せた。顔が見られないのが残念だが、少し触れただけで反応する美空を見るのはとても楽しくあった。
 両方から腕を回して指で乳首をしごく。
「んぁぁぁあ」
 体制を変えて一息ついたときに真名の激しい愛撫が再び続行された。
「痛いよ…もうやめて、放して」
「どうして? 私のこと嫌い?」
「嫌いとかじゃなくて…女の子同士でこんなこと普通しなっ…だめ、乳首を触らないで…」
 真名の唇が美空の耳を甘く齧りながら、指先で敏感な突起を弄び続けた。
588487:04/03/05 21:23 ID:Aq96fG0M
>>586-587
マナミソラ、キターw
エロゲ屋様には一ROMの私めのリクに応えてもらってdクスです。
褐色の肌に映える赤いボンテージ(;´Д`)ハァハァ 
シンクロするように本編でもマナマナの出番が・・・・もしや休載明け
には、ついに美空も(それはない)

>>571-578
ナヴァー( ゚д゚)  いいんちょ萌えなのでこちらもキターです。
続編を激しくキボン。
589(;´・`) ◆FOU/niiiV6 :04/03/06 00:29 ID:t+DygexF
ちっ……

中途半端に善人な行動をしてくれたおかげで
朝倉'ノょぅι゙ょ<SSの構想が空中分解してしまった(´・ω・`)





でも実はもう一個練りこんでいるSSがあるので、
近々ソレを上梓しようかと思いまつ。
あー、去年の搾精のどか以来全然1スレ分の時間書いてなかったなぁ…(,,゚Д゚)y─┛~~
今度のヒロインは、ついこの間までアンチとして扱っていたアスナで逝きまつ。
カモ君にも一暴れしていただく予定でつ ψ( ´∀`)ψ モチロンアノシルエットヲゾンブンニカツヨウシマッサネw
前述の朝倉SSは高スコビル値でつが、コレはいつもと同じ糖度高めでつ。
1話目は来週中に発射予定。
ごきげんよう。φ(..)

追伸;亀レスですが、楽麻 ◆jjWTI8ewtY さん(>>477)保管庫乙でつ。
590名無しさん@ピンキー:04/03/06 10:26 ID:hEHtThlb
そろそろ次スレか?
591名無しさん@ピンキー:04/03/06 11:07 ID:uYkex1lX
442KB
592487:04/03/06 13:02 ID:C1yb/+Z4
再び失礼。レスし忘れてたことがあったので簡潔に。
スカカードのアーティファクト=呪いのアイテムという
アイデアが面白かったです。>花野木三日様
593DT60V ◆tsGpSwX8mo :04/03/06 22:08 ID:i7fYZMWO
お久しぶりです。
人大杉でPCからは入って行けないのでズ〜ッとご無沙汰です。スレ保管庫は見れるのですが(クサレ文を保管して下さってありがとうございます)結構進んじゃってて・・・。
座薬様の話がどうなったか凄く気になります・・・。
話のネタは(というか続き)いくらでも考え付くのですが、叩きが尾を引いていてなかなかやる気にならないのが現状です・・。人大杉が解除になったら一気読みしてレスしますので宜しくお願いします。
594名無しさん@ピンキー:04/03/06 22:50 ID:C04ybxkB
>>593
かちゅーしゃでもなんでも、2chブラウザ導入しる。
595名無しさん@ピンキー:04/03/07 01:39 ID:UwGlH99y
>>593
叩きなんぞ気にせずどんどん作品を書いてうpしてくだちい。
少なくとも今までの作品から俺はあなたを応援します。がんがれ!
596座薬 ◆lQS9gmV2XM :04/03/07 03:10 ID:4wu3up7k
内容は鬼畜と暴力的表現です
苦手な方はスルーしてください

*― ―)スレが職人さんたちで賑い始めてる!
活気があるのが一番ですね

以下はくぎみーのアーティファクトの設定、けっこう適当ですが


釘宮円―――【破邪の衣】

衣服として身に纏う防御型アーティファクト。
耐火性、耐水性、耐魔法攻撃性に優れており、物理攻撃を緩和することも可能。
特典として、お手軽な武器がセットになっている。
597第26話「闇対闇」 ◆lQS9gmV2XM :04/03/07 03:11 ID:4wu3up7k
 うろうろ、ぞろぞろ、うろうろ、ぞろぞろ………
 学園の敷地ではゾンビ映画やゲームよろしく、生徒たちが虚ろな目で群れて歩き回っている。
 数分前に中等部屋上から翼を背負ったハルナが、のどかや桜子と共に飛翔し空に消えていった。

 そして、近くの大きな樹の枝葉の中で、その非現実的な光景の一部始終を観察する黒い影があった―――

「ふーむ、連中を監視している最中に、妙なものを目撃してしまったでござるな。いやいや」
 枝葉のドレスの中に潜む黒装束の少女は、どこか達観した雰囲気で笑いながら、暗闇からその目を光らせている。
 装備は手裏剣に苦無、爆薬の類。しかし携帯やインカムなどの最新機器も身に付けている。
 すらりとした長身に浮かび上がるのは男を誘う発達した肉体、背後では束ねた長髪が風に靡いて静かに揺れる。
「強大な従者が集団で動けば、否応無しに状況は変わる―――ここ数日の偽りの平和、壊れた平穏、敵と味方の友達ごっこは今夜完全に崩壊するかも知れぬ」
「おいおいおい! また女子寮の時みたいにバカ騒ぎが始まるってのか!? もう私は付き合わねーぞ!」
 携帯の向こうから、ぶっきらぼうな女声が黒装束の少女の耳を殴る。
「刹那を救う好機かも知れない。協力するでござるよ。それに―――」
 黒装束の少女は口を三日月に歪め、見る者がぞっとするような笑みを浮かべる。
「麻帆良のシステムに侵入そして制御したお主はもう、立派にこっち側の人間でござる」
「…………わ、分かったよ。システムに侵入し直すから少し待て」
 携帯を切った黒装束の少女は、闇で満たされた夜の学園を眺めて策をじっくりと練る。
 そして数十分が過ぎた頃、変化は唐突に襲来した。
「何か来る……? あれは―――」
 学園にやって来たその二人を見て、黒装束の少女は驚きの声を上げそうになった。
「これは驚いたでござるな」
 くくくくく、と嗤い声が枝葉の隙間から漏れ、静かに闇に融けていく。


 そしてまた、夜が始まる――――――

598第26話「闇対闇」 ◆lQS9gmV2XM :04/03/07 03:14 ID:4wu3up7k
「おやすみー、せっちゃん。今宵もまたせっちゃんが、ウチと夢の中で遊べますように」
「おやすみ…このちゃん………」
 刹那が眠ったのを見届けて、木乃香は刹那のいる部屋から出ていった。


 廊下側には数十人の生徒がおり、チェスの駒のようにずらりと並んで立っていた。
「じゃあ、みんな。今夜も見張りをよろしく頼むえ。ウチらはごはん食べてくるから」
「わかりました、ぶちょー。くぎみー様。女王美砂様」生徒がカクン、と首を縦に振った。
「くぎみーは止めい。て言うか美砂、なんでアンタの方がこのかちゃんより偉そうなの?」
「別にいいじゃん。私の兵隊なんだから」
 美砂は円に「うふふ」と小悪魔的な笑みを浮かべた。男を落とす彼女の必殺技である。
「ウチはかまへんよー。別に」
 木乃香が歩き出すと円たちも後に続く。中等部専用の体育館まで歩いていった。
 そこでは捕えられた少女たちが裸で鎖で縛られ、犬のように這わされている。
「ちょっと、これ解いてよ!」「誰かっ! 誰かあぁぁっ!」「け、警察に訴えてやる!」
 食事が始まる。少女たちの絶叫。牙が深く食い込み、血管が破れる。
 じゅる、じゅる、じゅるる……
 首から溢れ出る温かい血を飲み干す音が、体育館に染み渡っていく。
 餌の悲鳴は服従の誓いに変わり、餌はやがて奴隷になる。
 木乃香が血の口紅をぺろりと舐めて、
 円が血の塊をごくりと呑んで、
 美砂が頬を血で染めながら少女の腕や首に噛み付いて、
「ああ、美味しい―――」
 生臭い香りを嗅いで、喉を流れ落ちる粘り気に心地良さを覚えて嗤う。
 それは吸血鬼。人外の存在。闇の住民。
「ん? せっちゃんの部屋の罠が発動した。―――侵入者や!」
 木乃香の呟きに円と美砂は口の血を拭い、猛スピードで体育館から飛び出していった。
 刹那の部屋の強力な罠を操る呪文を唱えながら、木乃香はふと思案する。

(でも、美砂ちゃんの兵隊50人以上で見張ってるのに、誰がそれを突破してきてんやろ―――?)
599第26話「闇対闇」 ◆lQS9gmV2XM :04/03/07 03:15 ID:4wu3up7k
 西洋の剣、最新型の銃器、魔法アイテム。「パル作」と彫られた武器が蠢く廊下に閃光の嵐が起こる。
 無数の閃光は廊下にいた生徒たちを一瞬で吹き飛ばし、反撃の時間も与えずに全滅させた。
「排除完了。使用したのは魔法弾です。撃たれても怪我はしませんが、朝までは動けません」
「うむ、ごくろうだった」
 一人は流れるように靡くブロンドの綺麗な髪に、漆黒のボンテージ姿の少女―――
 一人は巨大な銃を構え、メイド服を纏い少女に従うロボット―――。
 少女はエヴァンジェリン・A・K・マクダウェル―――「闇の福音」たる吸血鬼だった。
「占い研究会の部室―――ここが連中の潜伏場所か」
「部員は従者のアーティファクトで洗脳していたのでしょう」
 茶々丸が部室のドアをめきめきとこじ開けると、部屋の中から異臭が流れ出してきた。
 何か巨大な檻があり、その中から精液や愛液、糞尿や生ゴミの匂いを混ぜた臭気が漂ってくる。
 檻の中にはティッシュ・ペーパーや食糧が撒き散らされ、精液などの染みが檻中に広がっている。
 奥にアヒルのおまるとオコジョが一匹、そして一人の汚れた子供が全裸で転がっていた。
「坊や!? な、なんという……茶々丸、この粗大ゴミを破壊しろ!」
 檻をこじ開けた茶々丸が、薬瓶を懐から取り出してネギに飲ませた。
「あ、兄貴に変な物飲ませてるんじゃねぇ!」カモが茶々丸に怒鳴る。
「毒ではありません。回復の魔法薬です」
 茶々丸は冷静にカモに応え、ネギの身体を持参した毛布で包む。
「マスター、隣の部屋にも何かあるそうです。隣は無人だったはずですが……」
 ぼそぼそと何かを呟くネギの口に耳を近づけて、茶々丸が言った。
「ふん、破ってみろ」
 茶々丸が巨大な銃で壁を撃つと、壁はガラガラと崩れ落ちた。
600第26話「闇対闇」 ◆lQS9gmV2XM :04/03/07 03:17 ID:4wu3up7k
 そこには可愛い部屋が広がっていた。壁紙はピンク色で、白で統一された机やチェアが置かれている。
 エヴァと、ネギを置いた茶々丸が隣室に侵入する。
 奥には豪華なベッドが置かれていて、そして、桜咲刹那が驚愕の表情でエヴァたちを見つめていた。
「あ、ああ……こっ―――」
「いかんっ!」エヴァが魔法薬の入ったフラスコを刹那に投げ付ける。
「このちゃん、たすけてえぇぇぇぇぇ―――っ!」
 ボン! と音を立ててフラスコが割れ、中の薬品が気化して刹那を包み込んだ。
 薬品を吸った刹那はそのまま虚ろな目になって、何も言わずにぼんやりとベッドで固まる。
 それと同時に部屋の四隅に呪文が浮かび上がり、部屋全てをドーム状の球体で包んだ。
 刹那を外に弾き出し、エヴァと茶々丸だけを中に閉じ込めた。
 ドームの半径は少しずつ小さくなっている。
「東洋魔術の結界≪無間方処の呪≫です。近衛木乃香の仕掛けたトラップかと」
「ふむ、しかし只のループ結界ではなさそうだな」
「解析してみましたが、どうやらこのループ空間はサッカーボールの大きさまで収縮するようです。このままでは、中でループする我々は空間ごと圧縮され、自分に押し潰されてしまいます」
「ふん、なかなかやるな。ジジイの孫め。」
 エヴァは顔を引き攣らせ、口元を歪めて自嘲気味に嗤った。
「微塵の容赦もない。部屋の侵入者を殲滅する空間のトラップと言うわけだ。見事に嵌ったな」
「結界解除プログラムを開始します」
 茶々丸から再びアンテナが展開され、そこから発せられる不可視の力が木乃香の結界と激突する。
「……解除には1588秒必要。和泉亜子さんから貰った魔力だけではパワー不足です」
「ちっ、解除の前に潰されそうだな。くそっ、せめて学園の結界がなければ―――」
 エヴァはゆっくりとネギの方を見る。
 ネギはふらふらしながら立ち上がり、同じ目線でエヴァは静かに微笑んだ。
601第26話「闇対闇」 ◆lQS9gmV2XM :04/03/07 03:18 ID:4wu3up7k
「坊やよ。神楽坂明日菜を探せ。早くしないと神楽坂明日菜と和泉亜子、大切な生徒を両方失う事になるぞ」
「……ど、どういう意味です。そうだ! 亜子さんはどこです!」
「坊やを監禁していた連中は神楽坂明日菜を狙っている。和泉亜子も其処にいる」
「………!」
 ネギは無言でエヴァを睨み付け、毛布を被ってそのまま杖に跨り窓から出ていった。

「坊やよ、神楽坂明日菜を大切にしてやれ。和泉亜子もおそらく、それを望んでいるだろう―――」

「さてと、ここからは闇の住人同士の戦いだ。桜咲刹那」
 薬品を吸って意識が朦朧としている刹那に、エヴァはぶつぶつと呪文を唱え暗示をかける。
「心を失った哀れな傀儡に、目的を与えてやる。ふっふっふ、近衛木乃香、貴様も只では済まさんぞ」
 刹那は焦点の合わない目で立ちあがると、まるでラジコンのように機械的な動作で刀を持って走り出した。
「さあ行け人形―――お前を愛する近衛木乃香の元へ」
 刹那が部屋から出ていく。結界は茶々丸のプログラムに反発しながら、更に半径を縮めてきた。
「あれ、桜咲さん? あ、待ってよ……あーあ、無視されちゃった。このかちゃんの所に行ったのかな?」
 部屋の外から声が聞こえた。聞き覚えのある声だ。エヴァの顔に緊張が走る。
「茶々丸、結界の解除を急げ!」

 その時、部屋の外から、めしゃっ! という音がした。

「まっ、ハルナちゃんに直してもらえばいっか」
 それは鮮やかな切断でもなく一撃必殺の粉砕でもない。
 半端な破壊力によって、廊下に面した部屋の壁はグシャメキャバギャシャ! と耳障りな音を立てて破れた。
602第26話「闇対闇」 ◆lQS9gmV2XM :04/03/07 03:19 ID:4wu3up7k
「さぁて、誰が網にかかってるのかなぁ?」
 大穴が壁に開き、清潔感が漂うショートカットの少女が姿を現した。
 衣服は学ランである。締まった襟、暗闇と一体化した黒い生地、薄く光る金色のボタン。
 サイズは大きめのようで袖や裾はブカブカしており、そして繊細な指に似合わない凶悪な武器を持っている。
 サボテンの棘のように長い釘を何本も生やした木製のバットは、破壊目的の武器以外に使い道がないだろう。
「うわ、エヴァちゃんに茶々丸さんだ。これは予想外の大物だね」
「釘宮円か……」
「ふふっ―――もしもし美砂、ネギ君が逃げたから捕獲よろしく」
 円は携帯を閉じて釘バットを構え、すたすたと一直線に歩いてドームの中に入った。
 木乃香が細工をしているらしく、円はループ結界に影響を受けないらしい。
「マスター! 戦闘中に解除プログラムは使えません! このままでは!」
「ちっ! 茶々丸、お前は結界の解除を続けろ!」
 茶々丸が戦闘に参加して結界の解除が遅れれば、エヴァたちは確実に圧死である。
 魔力がほとんど失われた状態だが、エヴァが一人で円と戦うしかない。

「リク・ラク・ラ・ラック・ライラック ―――」

 試験管を円に投げつけ呪文を唱えると、魔法薬が発光し衝撃が円を直撃した。
「身の程知らずが……まあ手加減したから死にはしないだろう」
 エヴァが、魔法の余韻の霧が収まるのを待つ。
 その時、霧の中から突き出た釘バッドが障壁越しにエヴァの脇腹に叩き込まれた。
「ぐ、ぁ―――」
 エヴァの小さい身体は床を転がってドームの境界にぶつかり、再び元いた場所にループした。
「ば、ばかな……直撃したはず……うぐっ、はっ……」
 エヴァが涙目で、ごふ、と口から血を吐きながら無傷の円を見た。
603第26話「闇対闇」 ◆lQS9gmV2XM :04/03/07 03:20 ID:4wu3up7k
「直撃したけど弱いよ……。このかちゃんに貰った護符も一枚も減ってないし」
 円も呆れたような、いや、エヴァを哀れんでいるように見下ろして言った。
「な、なに……そんな……」
 エヴァは愕然として、魔法を放った自分の手を見る。
 亜子に噛まれて魔力を奪われ、更に学園の結界の中。
 しかし、敵にダメージも与えられないとは……。
「マスターから離れなさい。これは警告です」
 解除プログラムを動かしながらも、茶々丸が銃口を円に向けた。
「だってさ。どうするの? マスターさん」
 円は釘バットをマントに引っかけてエヴァを吊るし、茶々丸に向けて嗤った。
「あ、マスターさんはお腹が痛くて喋れないのかもね。手加減したんだけど」
 エヴァのボンテージは攻撃を受けた部分が破れ、内出血を起こしたお腹が晒されている。
 ボンテージ自体が魔法のアイテムで防御力もあるのだが、破られたようである。
 エヴァは手足をだらりと脱力させてぴくぴく震えながら、血が伝う口を動かした。
「いかん……茶々丸、お前は、ごほっ、結界の解除に全力を尽くせ……」
 茶々丸が結界解除を中断して戦闘に参加すれば、解除は間に合わずエヴァたちはループ結界に潰される。
 状況は絶望的だが、不幸な結末の分かっている選択肢だけは選べない。


 その時、放送設備を使って大音量で、学園の外部に柿崎美砂の歌が流れ始めた。


「美砂がネギ君捕獲を始めたね。何ていう曲だろ? あ、そうだ。面白い事考えた」
604第26話「闇対闇」 ◆lQS9gmV2XM :04/03/07 03:22 ID:4wu3up7k
 ずむ!
「―――うぐっ! うぐ、あ、あああ゛ぁっ!」
 円はエヴァを床に落とすと、バットの先(釘はない)でその華奢な腹部を突いた。
 エヴァの小さい身体がくの字に曲がり、手で腹を押さえてブロンドの髪を振り乱す。
 胃の中身が逆流して口から漏れ、肺が機能しなくなり呼吸が止まった。苦しい。
「うあ、あ、ああ゛あ゛あ゛……あ゛、あ゛―――」
 口から血や唾液や胃液を垂れ流し、目から涙を零して苦痛にのたうちまわる姿は真祖などではなく、暴力に抵抗する手段を持たない脆弱な少女でしかない。
「まだまだこれからだよぉ。マスターさん?」 
「あっ……」
 バットを放した円がエヴァのブロンドの髪を掴み上げ、「ぐー」で顔を殴り始めた。
「あ゛っ、あうっ、あ゛うっ!」
 エヴァは手足をばたつかせて円を蹴ったり叩いたりしているが、円には効いていない。
 円の腕が動く度に鈍い音が響き、エヴァの身体は前後、または左右に軽く揺れた。
「マ、マスター! 」
 鼻から血が垂れ落ちて、殴られる度にエヴァの顔が歪む。
 茶々丸の前で、エヴァは血と涙を散らして綺麗な顔を腫らしていった。
「あ゛っ、はあ゛っ、ぁ……ああ゛っ!」
 円がエヴァを髪を引っ張り、ぶちぶちと千切れたブロンドの髪が手に残った。
「助けたかったらどうぞ、茶々丸さん」
 円が挑発するようにっこりと嗤う。

「結界解除なんて命令無視しても助けないと、マスターさん、死んじゃうかも。たいぶ障壁も弱くなってるし」

 茶々丸はエヴァの命令を守り、決して戦闘には参加してこない。
 円は確信して、嗤いながらそう言った。
605第26話「闇対闇」 ◆lQS9gmV2XM :04/03/07 03:23 ID:4wu3up7k
 エヴァの腫れた美顔をぐりぐりと踏み躙りながら、円は釘バットの先をボンテージに覆われた乳房に置いた。
 成長を止めた幼い乳房を硬いバットで交互に突いて押し潰し、抉るように回転を加える。
 その姿は学ランの学生がフランス人形を壊しているような、かなり異様な光景である。
「あれー? 障壁消えた?」
 円はにたりと茶々丸の方を見て嗤うと、エヴァのマントを釘バットに絡めてびりびりと引き裂いた。
「マスター! 先程の命令を取り消し、攻撃命令を!」
「うぐ、う……」
「まだ障壁残ってるじゃん、しつこい!」
 股間を締めている黒いボンテージを観察していた円がエヴァの髪を掴んで立たせ、いきなり釘バットで股間を叩いた。
「……あ゛」
 エヴァの細い足の付け根に、武骨なバットが食い込む。
「いやああ゛あ゛あ゛あ゛―――っ!」
 エヴァの顔が、まるで歳相応の少女のような泣き顔に変わった。
 ボンテージからバットが離れると、白い太ももに赤い筋が何本も伝い落ちた。
「あああ、ああああああ―――っ!」
「あーあ、障壁が消えちゃった」
 円が茶々丸にそう言うと、茶々丸は一瞬ぎしりと動こうとしたが、やはり止まる。
「ふふふふふ」
 股間を押さえて泣き叫ぶエヴァのボンテージを、円がびりびり破って剥ぎ取っていく。
 ボンテージの下の白い肌は内出血を起こして変色し、突起だけの膨らんでいない乳房も無惨に腫れあがっている。
 折れそうな細い手は脱力し、脚は血の筋が流れて汚れ、毛も生えていない小さな恥部は傷ついて血で赤く染まっていた。
 身体中を暴力でボロボロにされ、乳房も性器も蹂躙され、服を剥かれて晒しものにされる。
 体液を垂れ流した、あまりに無惨な姿。
 嬲られた小学生の肉体。
 真祖の威厳などどこにもない。
606第26話「闇対闇」 ◆lQS9gmV2XM :04/03/07 03:24 ID:4wu3up7k
「どうしてあげよっかなー」
 エヴァの両足を掴んでY字型に持ち上げた円が、茶々丸に嗤いかける。
「これ、入るかな? 試してみよう」
 円はエヴァの片足を離し、そばに落ちていたモップを拾い上げる。
 そして片足を掴み上げた状態でモップの先を、暴れるエヴァの狭い膣に押し込み始めた。
「ぐあ、ああ……や、やめろお……あ、ああああっ!」
 モップを性器にねじ込まれたエヴァが悲鳴を上げる。
「く、貴様ぁ……こんな、あっ! あぐうぅっ!」
 膣にモップの柄を挿入した円は、奥まで到達したモップでごりごりとエヴァの膣内を嬲る。
「あ、あああっ! やあ、ああ゛っ! あああああああああああああ―――っ!」
「ふふふ、お人形遊びみたい。でも茶々丸さん冷たいねー。マスターさんが酷い目にあってるのに」


 股間からモップを生やしたエヴァの姿を見て、
 容赦ない暴行を全身に受け、腫らした顔と流れ落ちる血を見て、
 温かみの欠片もない硬い棒に性器を穿られ、嬲られる姿を見て、
 悲鳴を聞いて、泣き声を聞いて、苦しむ声を聞いて、

「…………………」

 結界が解除できれば3秒で仕留めてやる。
 円の行動シミュレーション137パターンを計算し、
 戦闘準備を整えて、
 今はまだ
 従者は主人の命令をただ守る。
607座薬 ◆lQS9gmV2XM :04/03/07 03:26 ID:4wu3up7k
少しだけ文章を変えてみました
ではまた
608名無しさん@ピンキー:04/03/07 17:50 ID:voR2Bj7G
ぐっじょぶ乙。因果応報とはいえエヴァ無惨。
この後、窮地脱したとしても亜子に魔力を奪われた今、千マス以上の
魔力と言われる木乃香とどう戦うか。楓たちがどう動くかが鍵ですねー
609名無しさん@ピンキー:04/03/08 17:28 ID:ACYIhEhC
あと一つSS投下されたら次スレだな。
610名無しさん@ピンキー:04/03/08 19:08 ID:yITspnhF
460KB
611名無しさん@ピンキー:04/03/08 21:04 ID:1+q034PG
>座薬殿
思うに学園側は手を打たないのですか?
ま、混乱しきった状況下、どこから手を打てば良いのか判らないのかもしれませんが、生徒に対して記憶操作や吸血鬼化への治療位はすれやゴラァと。

学園長は「エヴァ一派がネギとこのかと和泉をさらった」と認識してるのかしら?
孫娘の所業を知った時のジジイの面が早く観たいですw
612座薬 ◆lQS9gmV2XM :04/03/09 00:33 ID:FNOf911g

;;― ―) 長編に質問きた!?(焦)

>>611
>思うに学園側は手を打たないのですか?

女子寮の混乱後に木乃香は兵隊の大半を切り捨てて、二日目に発生した吸血鬼たちは三日目には「エヴァに襲われたまき絵」の状態になっていました
かなり大規模な記憶操作・吸血鬼化の治療も行われたのですが、犠牲者の数が多過ぎて木乃香の、桜子たちへの支配の糸を切る(発見する)事はできませんでした

また、偶然記憶が残っていた楓と、犠牲にならなかった千雨は、何も覚えていないフリをして記憶操作を免れ、そのまま独自に防御を固めていきます
楓たちは近衛家を信頼してはおらず、また近衛家が実質支配する学園で「事件の元凶は木乃香である」と証言する事は、逆に危険であると考えているのです
また、心を読めるのどかが早い時期に、ネギといっしょに檻(愛の巣)に引き篭もった事にも助けられています

一方、木乃香は力を蓄えて復活し、既出ですが学園の「占い研究会部室」周辺に潜伏しました
呪文が漏れても不審に思われないオカルト系の部、部長は木乃香で内部事情に詳しく、出入りする人間も限られている場所です
昼間は木乃香は部室に潜み、木乃香の従者たちは普通の生徒として授業を受け、夜に揃って活動するという生活を始めました
学園側は木乃香の潜伏場所にはまだ気付いてはいません
なお、木乃香の周辺にいる兵隊の中で吸血鬼は桜子たち従者五人と、「餌」にされた少数の生徒だけで、第26話で学園を守る生徒の大半は柿崎美砂に操られた人間です
普段は大群で行動などはしていませんが、第26話ではハルナたちが不在のため、警護の代わりに集められました
今の木乃香一派は女子寮とは違って大半が人間で占められている上に、今までは木乃香が慎重に行動していたため、学園側は内部の異変を察知できずにいます
613座薬 ◆lQS9gmV2XM :04/03/09 00:37 ID:FNOf911g

>学園長は「エヴァ一派がネギとこのかと和泉をさらった」と認識してるのかしら?

修羅場から脱出できた明日菜の証言によって、エヴァが亜子を攫った事は学園長に伝わっています
木乃香と刹那が行方不明になった件とエヴァが直接関係ない事も、明日菜の証言から明らかになっています
ただ学園側は、木乃香と刹那に何があったかは掴めていません
近衛家の黒服は木乃香を探していますが、あくまで行方不明者としてです
ネギが行方不明になった理由は、学園側にとっては完全に謎で、明日菜にとっても謎です

ちなみに和泉亜子の捜索は打ち切られていて、人員は木乃香捜索に回されています
学園側は木乃香発見に必死で、捜索範囲を泥沼的に広げています

;;― ―) こんな感じです
細かく読まれるとミスがあるかも知れませんが……
ではまた
614名無しさん@ピンキー:04/03/09 18:12 ID:9Y4KoL42
座薬は自分のHPでも作れ
そこで存分に書け
615611:04/03/09 22:03 ID:1xf5Zg4p
>612>613 座薬殿
大体は納得しました。

>木乃香と刹那が行方不明になった件とエヴァが直接関係ない事も、明日菜の証言から明らかになっています
…?
エヴァと明日菜の会話とかでそう言う部分ありましたっけ?
明日菜が知ってそうなのは「今回の事件の発端はエヴァ」「亜子をラチったのはエヴァ」「エヴァがナギ復活のためにネギを狙っている」位だと認識してました(汗
学園側にある情報は明日菜からの情報(+関西お笑い協会の芸人を強か…尋問して吐かした情報)だと思うんですけど。
(一番真相に近い楓、千雨からの情報は無いみたいですし)

自分はシンプルに「学園側の認識はエヴァが手駒を使って吸血鬼化させた木乃香(刹那はこの際どうでも良い)を関東漫才協会への脅し用にラチった」だと思ってました。ぬう。


しかしエヴァたんにモップっすか。好きだからヒドイことしたいってヤツ?
冬コミでシエル先輩に初っ端からフィストかましてた某サークルさんを連想しますね。

だれぞ天ヶ崎千草調教(おしおき?)もん書いてくれませんかね〜
616座薬 ◆lQS9gmV2XM :04/03/11 00:14 ID:01R1DFlA

>エヴァと明日菜の会話とかでそう言う部分ありましたっけ?
学園に伝わったのは単純に「エヴァと木乃香がいっしょにいなかった」という情報ですね
木乃香の事をエヴァが少し話していますが、予備知識のない明日菜には意味不明な内容だった上に、ネギや亜子絡みの出来事がショック過ぎて曖昧になってしまったようです

>関西お笑い協会の芸人
関西に送り返されましたが楓たちのツッコミが激し過ぎたようで、まだ事情聴取できず夢も読めないようです
ただ、第29話ぐらいで首謀者の「眼鏡をかけた女」が回復し、女子寮で起こった事を話すかもしれません

>刹那はこの際どうでも良い
いえ、学園側は刹那の痕跡をたどって木乃香を捜索しています
刹那は女子寮を六階から四階まで刀でぶち抜いたり、他の生徒も助けたりしているなど、女子寮では派手に動いています
裸で街中を逃げ、さらに学園に侵入して服などを盗み、おまけに木乃香といっしょにホテルに泊まるなど(笑)かなりの痕跡を残しており、学園側もホテルまではたどり着いています
学園は明日菜の証言と刹那の痕跡を総合して、エヴァと木乃香は別行動をしていると判断しました
ただ、木乃香たちがネギも攫っていった、という飛躍はできていません


;;― ―) こんな感じです
細かく読んでくださりありがとうございます
ただ、SS中で詳しく書くと長くなり過ぎるので……
それに質問されると矛盾やミスなどが沢山出てきそうで、びくびくしています(笑)
617エロゲ屋正寿 ◆w7Q5ywREpw :04/03/11 00:32 ID:0CuzS7mI
天ヶ崎千草調教・・・・

される方ですか? それともする方?
なまっちろいおけつしおって・・・ハァハァ
618名無しさん@ピンキー:04/03/11 05:50 ID:UdkE6zYR
>関西お笑い協会の芸人
>関西に送り返されましたが楓たちのツッコミが激し過ぎたようで
まったく、あの程度のツッコミに耐えられないとは…そいえばクーフェイは記憶飛んだんですよね?
(てっきり麻帆良の手のものが尋問・拷問してると思ったのにw)

>刹那
>裸で街中を逃げ〜ホテルに泊まるなど(笑)
…せっちゃんヘタレ〜。せっちゃんマヌケ〜。せっちゃん手コキ〜。いっぱいいっぱいだったのか?w

>天ヶ崎千草調教・・・・される方ですか? それともする方?
当!然!される方。
関西お笑い協会のドンに逆らっちゃいましたし。
問題はだれが調教するのか。
本戦参加者のネギ、エヴァ、楓辺りか白太郎(仮)か。
名も無い関西お笑い協会拷問係ってのは詰らないので却下(偉そう)
619名無しさん@ピンキー:04/03/12 02:14 ID:pwV6Tr72
保守。
620名無しさん@ピンキー:04/03/12 16:18 ID:A/USC4bQ
        //_____
      /| /       ∠_____
      / |/               /
     /                   \
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    |      / ̄ヽ              \
    |/ヽ  /     |               \
    |  ヽ/       |                \
   ノ  l  ___  <,.---、              \
   ヾ、=。'l`| リ c ュ T l : 日|       / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
  ∠|`=ノ ヽ__√ T : 日|       | ラディッツ様が2をゲットした!
  / | く、__,、     `ー、‐'     <   2じゃない?黙れ、このサイヤ人の恥さらしが!
∠-  !、  ̄´   //   \       \________
 /__ ,\   / /     `ー---_,__,_____
 / / / / ヽ-‐ /     __    // |  |  |
 | |  | l、  ̄ー' ̄ ̄ ̄____//  |  |  |
 | |, ‐ゝ- 二―二二二--――――<\  |  |  |
  /      | l´            \\ |  |  |

>>1 貴様はフリーザ様より優れている!
>>3 戦闘能力5か・・・ゴミめ!
>>4 貴様なんぞ俺の前では、赤子同然だ!
>>5 それが貴様の技か? 本当の技を教えてやろうか?
>>6 こいつっ・・・気を自在にコントロールしやがる!
>>7 バーダックの親父!お願い見捨てないで!
>>8 貴様!俺をサイバイマンやアプール以下とか言うな!
>>9 スーパーサイヤ人3になったら、俺の髪の長さが5倍になるのだ!
>>10 俺をドラゴンボールの世界から抹消するな!仮にも悟空の兄だぞ!
621花野木三日 ◆3DAY.zI4Tk :04/03/13 00:19 ID:vlJRJpem
>>584
 いいんちょの味わいをよくわかってらっしゃる。やっぱりいいんちょは失敗するか自爆するか
してこそですよねー。


 今回はいいんちょじゃなくてくぎみー×桜子で。
 桜子ってあんまりエロでは扱ってもらえないですよねえ。
 あんなにかわいくてエロい体してるのになー。性格のせいかな。性格のせいだろなぁ。
622円の夢は夜開く ◆3DAY.zI4Tk :04/03/13 00:20 ID:vlJRJpem
 入浴するには少し遅い午後10時。
「うわー、誰も居ないとやたら広く見えるわね。やほーう」
 柿崎の声は、広い大浴場に反響して、少し遅れて2度聞こえた。
「ほんとにね」
 釘宮はクールに椅子と洗面器を確保して、いつも使っている右列奥から3番目のシャワーに陣取る。
 大浴場は一斉利用が原則だが、帰宅の遅い運動部員はしばしば遅れて入ることになる。今日は珍しく他の
クラブの部員もいず、チア部の3人だけだ。
「桜子はなにしてんの?」
「ああ、珍しく私たちだけでお風呂だから、ってなんか準備してたわ」
「ふぅん……」
 釘宮はシャワーの熱さを調節しつつ、また何を企んでるのかと思いを馳せる。

「おっまったっせぇーっ!」
 釘宮が髪を、柿崎が体を洗っているところに桜子がやってきた。
「何もってきたの?」
 柿崎が、桜子の手にしたバケツを見ている。ぶら下げるのではなく腹の上に抱え込んでいるところを見ると、
結構重たい中身のようだ。
「えーっとねー……」
 頭を洗っていてこっちの様子を見ていない釘宮を確認してから、
「賞味期限が今日までのチョコシロップ。食堂で捨てられるとこだったから、貰ってきたんだ」
 と、柿崎に小声で耳打ちする。バケツには、どろりとした褐色の液体が満たされている。
「そんなもんどうするのよ」
「えへへへ。いっかい泥んこレスリングってやってみたかったのよ。C級洋画みたいなやつ」
「はぁ……?」
 なんでそんなことしたがるのか理解に苦しむ柿崎を尻目に、桜子が釘宮に忍び寄っていく。
623円の夢は夜開く ◆3DAY.zI4Tk :04/03/13 00:21 ID:vlJRJpem
 少し離れたところで桜子らしき誰かが立っているのには気づいていたが、釘宮はそのまま髪を洗い続ける。
 湯をあててシャンプーを流し、髪の水を切ってから、やっとそちらに振り向いた。
「桜子、なにし……てん……の……」
 その瞬間に目に入ったのは、何か黒っぽいものが入ったバケツを大きく後ろに振りかぶる桜子の姿。
「とりゃー!」
「うわぁぁっ!?」
 次の瞬間、黒い液体が目の前に広がって、べしゃんと体に降りかかる。驚いてバランスを崩し、釘宮は
椅子から落ちて床に倒れる。頭から胸、腰から膝の上あたりまで、重みのある泥のようなものがべったりと
はりつく。何をかけられたのかわからず混乱するが、口に入った分の味でチョコレートだとわかった。
「まどかー! 泥レスやろーよ泥レス!」
 桜子はがらんとポリバケツを投げ捨てると、倒れた釘宮に掴みかかる。
「わぁちょっとちょっと、桜子!」
 顔にかかった分を拭って目を開けようとしている間に、桜子がのしかかって体を押し付けてくる。
「うひゃー、ぬるぬるー。こーれがやってみたかったのよねー!」
 胸やおなかを押し付けると、ぬるりと滑って釘宮の肌から桜子の肌へとチョコが移る。産毛も少ない少女の
肌にこんな粘着質の液体を塗って擦りあえば、確かに気持ちはいいのだが。
「一体何考えてるのよ! まず、離れなさいって!」
「やーだよー。これはぜったい美容にいいって、多分」
 困惑する釘宮にかまわず、ぐちゃびちゃと音を立ててチョコを塗り広げていく。

「桜子のバカ、円相手にそんなことしたら……」
 柿崎は引きつった顔で、ふたりのキャットファイトから巻き添えを恐れて遠ざかっていく。
624円の夢は夜開く ◆3DAY.zI4Tk :04/03/13 00:22 ID:vlJRJpem
「桜子、なにバカなこと……あぅ」
 胸に顔を押し付けてきた桜子が、舌をだして肌についたチョコレートを舐める。
 舌が先端に届いたとき、釘宮が息を呑む。
「んー、甘い甘い♥ 円が弱いのはここかな? あむ」
「ひぁ」
 そこに手についたチョコを塗りつけて、吸い付くようにくわえこむ。口の中で、あえて舌先だけを使って
小さく丸を描くように舐めまわす。
「はぁ……いや、じゃなくて、桜子、そんなの自分の胸でやんなさいよ! ご自慢でしょうが!」
 一瞬身を任せかけて、あわてて目を覚まして桜子の額を押して引き剥がした。口をつけられていた部分だけ
チョコが剥がれて、素肌と乳首が露出する。
「えー、自分でやってもしょーがないよ。ほら、ぱふぱふぱふぱふ」
 今度は釘宮の頭を抱きかかえ、スタイルなら負けないという胸の間に押し込む。
「うー!」
 胸に潰され、しかもチョコで詰まって息ができずにもだえる。
「……。」
「ん、どしたの?」
 不意に釘宮が大人しくなる。桜子の手が離れると、ゆっくりと胸から顔を離し、息を塞ぐチョコを拭って
大きく深呼吸した。そして、桜子の脇腹に釘宮の右脚が掛かる。
「ひゃうっ!?」
 桜子が驚いて叫んだときには、ぐるりと体が入れ替わって、床にあお向けにされた桜子の上に釘宮が馬乗り
になっていた。
625円の夢は夜開く ◆3DAY.zI4Tk :04/03/13 00:24 ID:vlJRJpem
「そう。そんなにレズりたいわけね。そういうことだったら相手してあげようじゃない」
「え? え?」
 冗談とはいえ襲い掛かっていたはずの自分が、あっというまに押さえつけられているその状況に桜子は
戸惑う。しかも、見下ろしている釘宮の目の色が普段と違う。ちょっと怖い。
「そのかわり、私のやりたいようにやるから。どうなったって知らないし止めないからね」
「え、えーっと、その、ちょーっとふざけただけで、レズとかそんな……」
 桜子の引きつった愛想笑いと弁明を無視して、釘宮の両手が桜子の胸に伸びる。あお向けでもあまり垂れ
広がらないそれは、弾力を持って手のひらや指を押し返す。
「ふーん、桜子、けっこう頑張ってるよね?」
 ただ巨乳というだけなら体質によるところが大きいが、こういう張りのあるバストは、それを支える筋肉を
上手く鍛えないと作れないものだ。大きさからいっても、かなり努力して鍛えているはずだ。
「そりゃー、まー、女の子の身だしなみっていうか」
「彼氏もいないで誰に揉ませるわけでもないのに、こんないいのぶらさげて! 揉んでやる揉んでやる!」
 と、うらやましい双房を揉み始める。嫉妬交じりの怒り声とは裏腹に、その手つきは穏やかだ。
 ほとんど乗せるだけの力加減で、手のひらで円を描いていく。少しずつ半径を広げて螺旋状にし、手が胸の
外周まで届いたら、今度は少しだけ力を入れて脇腹のわずかな脂肪を寄せ集め、乳房の頂点まで絞るように
持ち上げていく。チョコで滑ってかなりロスするというのに、なお手からあふれるほど豊かだ。
 桜子は強く握られると思って、痛みに耐えるべく口を結んで歯を食いしばっていたが、それはそのまま、
この愛撫で声が漏れることを堪える役目に変わる。
 釘宮も無言で、淡々と何度も揉み解しては搾る。言葉がないから、手のひらと肌が触れたり離れたりする
たびにチョコがぴちゃぴちゃと立てる音と、桜子が少しずつ荒くしていく吐息だけが響く。
626円の夢は夜開く ◆3DAY.zI4Tk :04/03/13 00:26 ID:vlJRJpem
 最後に絞り上げて、乳首をきゅっと摘んで離す。ほぐれていくらか柔らかくなった胸は、離されると
ぽよんと波打った。それで釘宮はしばらく手を止める。
「や、やっとおわり?」
 沈黙を破って、桜子が熱い吐息とともに声を出す。
「ま、胸はね。でもこれぐらいで私が満足するわけないでしょうが」
 釘宮が、桜子の上から立ち上がった。今なら逃げ出すこともできるはずだったが、体が重い。桜子は床の
上にぐったり横たわったまま、少し肘で這い滑ることしかできなかった。
 釘宮は桜子の足元に回りこんで膝立ちになり、右脚を持ち上げて肩に乗せる。左脚にも脚を乗せて押さえ、
そのまま一歩前に寄る。すると、右脚が大きく持ち上げられる。
「ひゃあ! 円、そっちはっ!」
 腿を前後に大きく裂かれて、その間のすきまが広げられる。胸の立派さの割には、そちらはヘアも薄くて
粘膜の色も淡く、わりと幼げに見える。胸を揉みしだかれてあふれた液が、ヘアに絡んでちらちら光る。
「あんないい胸しておいて、こっちはまだ新品なんだから。ネギ君にでも使ってもらったら?」
「うー、ほっといてよー……」
「だからって遠慮なんかしないけど、傷はつけないようにしてあげる」
 と釘宮が人差し指を触れさせると、身を捩って逃れようとする。しかし、こんな体勢では動けるものでは
なく、指がそっと割れ目に押し入ってくるのを避ける術はない。
「ヘンに暴れて、開通しちゃっても知らないよ」
 と脅されると、大人しくせざるをえない。指はもう第二関節あたりまで刺さっている。
 釘宮は手首を返し、手のひらを上に向ける。指もくるりと回って、桜子の天井に指の腹が触れる。そして
ゆっくり塗りつぶすように、湿り気を馴染ませていく。
627円の夢は夜開く ◆3DAY.zI4Tk :04/03/13 00:27 ID:vlJRJpem
 桜子のそこは、指一本でもきつい。まだ何者にも侵入されたことがないだけに、皮膚や筋肉があまり柔軟に
ならないせいだろう。
「でも、意外とよく濡れるじゃん。オナニーばっかしてんでしょ」
 釘宮が指を細かく動かしつつ意地悪に問うが、桜子は首を振る。
「ふうん」
 あまり無理に押し広げたり奥まで差し込んだりはせず、小さな軽い動きで一点を擦りつづける。淡々とした
変化の無い動きだが、そのあたりは一般に感じやすいといわれる部分だ。おだやかな刺激でしかないはず
なのに、水の染みたスポンジを押しているかのように、じわじわと染み出た液体が指を伝い落ちる。
 軽くさざなみのように送られる刺激に、桜子は時折ぞくりと背筋を震わせている。激しく声をあげるような
種類の刺激ではないとはいえ、また唇を噛んで声を押さえていた。
「ねぇ、オナニーするときはいつも声殺してるでしょ?」
「え!? な、なんで!?」
 いきなりそんな癖を指摘されて桜子は戸惑う。やはり本人に自覚はなかったらしい。
 釘宮はいちいち説明せず、代わりに少し指を曲げて刺激の種類を変えた。
「きゅぅっ!」
 無理に押さえていた声が無理に押し出されたように、喉を鳴らす。
「あら、こっちの方がいいんだ」
 桜子が力をいれてしまった締め付けが指に返ってくるが、かまわずに指先を天井に立てる。粘膜の奥に、
少し触感の違う部分があった。奥に水が溜まった袋があるような感覚。
「あ、うぅっ!」
 そこを押すと、桜子が耐えかねて声を出す。
「(こりゃ、あれか。ほんっと、何から何まで恵まれた身体して……)」
 釘宮が拗ねたような顔になる。そして、その部分を執拗に押しつぶし、こすりつけ始めた。
「ぅああっ! あっ、ふぁっ!」
 一押しごとに、桜子は声を上げながら全身をゆする。そして声とともに、水が増えて分厚くなっていくのが
釘宮の人差し指に伝わる。
628円の夢は夜開く ◆3DAY.zI4Tk :04/03/13 00:29 ID:vlJRJpem
「ぅああ、だめ、だめだよっ! もうだめっ! なんかくるっ!」
 肩の上で足が細かく震えている。腹は波打っている。
「知らないわよ、そんなの」
 釘宮は、右手の指を差し込んでいるところの少し上に開いた小さな穴に、左手の親指を当てて塞ぐ。指先に
残っていたチョコレートが隙間を埋めた。
「うぅぅぅっっ――――!」
 桜子の全身がこわばる。左の親指に強く押し返すような感覚があるが離さずに、なお右手で刺激を与え
つづける。
「あぅ、ああうっ!」
 しばらくはされるがままにびくびくと痙攣していたが、さすがに刺激が強すぎるのか、全身で暴れて逃れ
ようとする。傷はつけないといった手前、こう暴れられると続けられない。
 親指が滑って離れたところから、びしゅっ、と熱い液体が噴出す。勢いよく飛んで、釘宮のおなかにまで
飛んで、茶色のチョコレートの膜に穴をあける。桜子はなおも2秒に1度のサイクルで全身を突っ張り、それと
ともに潮を吹き上げた。
「ふぅ。っとにもう、巨乳だわ潮吹くわ……恵まれてるわね」
 釘宮は右腕に浴びせられた液体を腕を振って払う。桜子は言葉もなく、深呼吸のように大きく吸っては体を
震わせ、そしてゆっくり吐くという呼吸を繰り返している。
「さてと」
 体勢を変えようと体を起こす。桜子の右脚を肩から下ろして腕に抱え、左脚を押さえていた膝も上げる。
自分の右脚を跨がせて、互いの脚をX字に交差させる。
「ひとりでイったって終わんないよ。私の気が済むまでだからね」
 腰を落とすと、ふたりの秘部がぺたりと合わされる。
「ふぁ……もう許してよぉ……」
「許すわけないでしょ」
629円の夢は夜開く ◆3DAY.zI4Tk :04/03/13 00:30 ID:vlJRJpem
 べちゃ、びちゃ、じゅくっと、粘着質の液体で濡れた肌が擦れ、打ち合う音が響く。
「ひぅぅっ、くっ、ああっ」
「ちょっと、まだ私は始めたばっかなんだから、今からそんなじゃ持たないよ」
「いやぁ……おかしくなるよー……」
 悶える桜子と責めつづける釘宮を尻目に、そっと足音を殺して柿崎が大浴場から逃げ出す。
「……巻き込まれたらたまんないしねー。許せ、桜子」
 実は柿崎も同じように、以前釘宮に冗談でセクハラしたら本気で逆襲され、一晩中弄ばれたことがある。
一旦スイッチの入ってしまった釘宮は、情け容赦なく絶倫だということを彼女は知っている。
 最後にドアの隙間からふたりの様子をのぞき見て、その有様に首を振って、閉めた。
「桜子も、女に生まれたのが運の尽きね。男だったら何度かイったらもうどうやってもできなくなるのに」
 言いながら激しく腰を回して、桜子の体で快楽を貪る。さっきまでとは裏腹に、遠慮の無い激しさだ。
合わせ目は白く細かい泡が立った液体がびちゃびちゃとあふれている。今のところそれは、ほとんど桜子
から分泌されたものだ。
「はひぃ……は、ひぁぁ……」
 際限なく送り込まれる官能に朦朧としているが、桜子にはもう抵抗の力もなくされるままでいるしかない。
何度も絶頂に押し上げられているというのに、完全にマイペースな釘宮はまったく手心を加えてくれない。
 夜はまだ長い。


「あ、あのー……桜子さん、大丈夫ですか……?」
 翌日の桜子は、ホームルームも授業中も、骨を抜かれたかのようにぐったりと机に潰れていた。いつも
一番ハイテンションな桜子がこれだから、ネギも心配になる。
「あー……ちょっと疲れてるみたいで……」
 代わりに説明する柿崎がちらりと釘宮の顔を窺うと、妙につやのいい肌とスッキリ爽快な表情をしていた。
630名無しさん@ピンキー:04/03/13 00:43 ID:VyKyyQVB
リアルタイムキタ━━━(゜∀゜≡(゜∀゜≡゜∀゜)≡゜∀゜)━━━━!!!
GJでした! 夜中に出向いた甲斐がありましたよ!


しかし、チョコプレイとは、考えつかなんだ
631名無しさん@ピンキー:04/03/13 02:49 ID:9cv583ae
魔法先生ネギま! エロパロスレッド6
http://www2.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1079113680/l50
632名無しさん@ピンキー:04/03/13 11:32 ID:hqEjXigg
481KB
633名無しさん@ピンキー:04/03/13 11:37 ID:SlScfEag
>622-629
GJやクエなキター!!
「もー怒った状態?」に入ったクギミーは怖い!
634名無しさん@ピンキー:04/03/14 20:54 ID:Q18DN7N8
保守
635名無しさん@ピンキー:04/03/14 20:58 ID:Q18DN7N8
age
636名無しさん@ピンキー:04/03/14 22:35 ID:gEcSue1o
400辺りのレスがあった頃から
人大杉で全然読めません。
みんな、どの2ちゃん用ブラウザ使ってるの?
637名無しさん@ピンキー:04/03/14 22:55 ID:7l0ar9Se
漏れギコナビ、ズボラなせいかちとバージョンが遅れることが多々ある
638名無しさん@ピンキー:04/03/14 23:08 ID:UK072MmF
かちゅ。他のと一緒に試して、何となく使いやすかったのでずっとこれ。
639(;´・`) ◆FOU/niiiV6 :04/03/14 23:29 ID:SL4qshA1
新スレ建立記念に>>589で予告した新作上梓しますた。

http://www2.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1079113680/28-30n/

別にブランク開け杉田侘びではありませんが、飲み物もどうぞ。
.∧_∧   
( *゚ ∀.゚)
( つ本乳 ∬∬∬∬∬∬∬∬∬∬∬∬∬∬∬∬
と_)_). 楓蒔乳明木刹蜜風史汁真夕尿茶茶丸

そしてレス。

花野木三日 ◆3DAY.zI4Tk さん 
>>571-578
これは思わず「ごきげんよう」といいたくなる作品ですね( ̄∀ ̄)
欲を言えば、双方ともクラストップレベルの乳(No.2(?)&No.5(?))
を装備している故、それを逝かした肉感的描写が多ければ……と思ったら
>>622-629
で、その2人程ではないとはいえ十分に大きいほうである桜子でソレ来ましたか⊂(。Д。⊂⌒⊃
2つとも大変美味しゅうございました(;´Д`)ハァハァ..........チョコサクラコ、モレモシャブッテミタヒ

座薬 ◆lQS9gmV2XM さん
>>597-606
儲衆には悪いけどエヴァ因果応報キター*・゜゚・*:.。..。.:*・゜(゚∀゚)゚・*:.。. .。.:*・゜゚・*!!!!!
ひ孫くらいの年齢の同級生弄って怒らせて、それで年甲斐なく火病って
騒ぎの種になっていながら知らん振り……同情できないとはいえ……貴殿、鬼でつw
最近頓に周囲の雑音が大きくなっている様でつが、気にせずに自分のストーリーを書き上げてください。
640(;´・`) ◆FOU/niiiV6 :04/03/14 23:35 ID:SL4qshA1
>>636

漏れはかちゅ〜しゃでつ。
一度ホットゾヌ等に浮気したけど、コレがソツなくていいかな、と。
他にも↓に色々あるのでじっくり選んでみては?
http://www.monazilla.org/

さて、リアルではGW前まで残業&休出の行軍が続くので書ける時期がバラバラに
なってしまいますが、今後もよろしくお願いします。
それでわ
                  h
               冊冊冊冊
               〃〃〃〃
                  |
                  |
                  |
 ごきげんよう          |
            ∧_∧| クイッ
            ( ゚ ∀ ゚ )づ
           /  _ノ⌒⌒⌒`〜、_
        ( ̄⊂人 //⌒   ノ  ヽ)
       ⊂ニニニニニニニニニニニニニニ⊃
641座薬 ◆lQS9gmV2XM :04/03/15 17:45 ID:msioXqtI
花野木三日 ◆3DAY.zI4Tk 氏のSSの
>「まどかー! 泥レスやろーよ泥レス!」

*― ―) この桜子のセリフにかなり萌え燃えの座薬です

>>636
俺はギコナビを使っています
ていうか他のブラウザを使った事がない……

夕映たんの快感共有SSの続きを切望しながら
次スレこそは刹那スレの鬼畜SSの人の投下を信じつつ
ではまた  

642v3yaa ◆d4WtKA.Zvs :04/03/15 22:11 ID:E/nJK5NP
ずっと忙しくて、続きがなかなか書けない上に、先週末はdion鯖規制で全く
どこにも書き込めなかったv3yaaです。

次スレでは、のどか・夕映の感覚共有の続きの他に、保管庫記念にもう
一本書こうと思ってます。最初に書いたまき絵SSの裏バージョンで、
アスナが主役になります。既にベースが出来ているので、こっちの方が
先に終わるかもです。

>>636
私はかちゅ〜しゃですね。もう2年以上使ってるので、今更他に乗り換え
られないです。
643DT60V ◆tsGpSwX8mo :04/03/15 22:32 ID:kQfO/ccL
当方もかちゅにしました。が、漢字を変換すると回線が切れてしまうので永いカキコは….
644名無しさん@ピンキー:04/03/15 23:04 ID:M3vuZ5Zp
>>643
それ、その症状オレも!
でもIMEを止めてATOKを使ったら平気なんだよ。
オレのIMEはぶっ壊れてるからそのせいかと思ってたんだけど他にも同じ様な人がいたんだ!
645DT60V ◆tsGpSwX8mo :04/03/15 23:23 ID:hYyqzUjM
>>644
横文字のそれはわかりませんが、ショップに言えば直してもらえるのでしょうか?
それがすまぬとADSLには出来ない….
646名無しさん@ピンキー:04/03/16 00:38 ID:REGcUymO
>>645
99%再インストール(リカバリ)を勧められると思われ。

ATOKについてはこちら
ttp://www.atok.com/
ttp://www.ichitaro.com/
ttp://www.justsystem.co.jp/
647名無しさん@ピンキー:04/03/16 20:57 ID:MNeXsZq9
職人さんガンガレ
648名無しさん@ピンキー:04/03/16 23:46 ID:wFvfF+GS
ホシ
649名無しさん@ピンキー:04/03/17 19:49 ID:vTsDHJy2
即死乙
650名無しさん@ピンキー:04/03/17 20:42 ID:9q5OxdL3
次スレ

魔法先生ネギま! エロパロスレッド6
http://www2.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1079113680/l50
651名無しさん@ピンキー:04/03/17 20:43 ID:9q5OxdL3
ゞ:ヾゞ゛;ヾ;ゞ  ,',;:ゞヾゞ;ゞヾ.:     ヾ:ヾゞヾ., .ゞヾゞ;ゞ   ヾ;ゞゞ;ゞ `  ``
,,ゞ.ヾ\\ ゞヾ:ゞヾ ノノ ゞヾ .  ゞヾ ゞヾ  .ゞ;ゞヾ;ゞゞ;ゞ ヾ;ゞゞ;ゞ    `
ゞヾ ,,.ゞヾ::ゞヾゞ:ヾ ゞ:.y.ノヾゞ..ヾ .ゞ,'ヾ  ゞヾゞ ;ゞヽ,.ゞ:,,ヾゞヾ;ゞゞ;ゞゞヾゞ;    `
ゞヾゞ;ゞゞヾゞ;ゞiiiiii;;;;::::: イ.ヾゞ, .,;  ゞヾゞ___// ;ゞ   ゞヾゞ;ゞ  ヾ;ゞゞ;ゞ    `
ゞヾ   ゞ;ゞ iiiiii;;;;;::::: :)_/ヽ,.ゞ:,,ヾゞヾゞ__;::/      ゞヾゞ;ゞヾ;ゞゞ;ゞ
  ゞヾゞ;ゞ   iiiiii;;;;::::: :|;:/    ヾ;ゞゞ;ゞ   ヾゞ  ,            `
ヾ;ゞゞヾ;ゞゞ |iiiiii;;;;::: : |:/ ヾゞ        `      `    ` ,
  ヾ    |iiiii;;;;;::::: ::|       `   `        `      ` `   `
  `    |iiiiiiii;;;;;;::: :| `      `            このスレは無事終了しました。
 `     ,|i;iiiiiii;;;;;;::: :| `    `         `
     `  |ii,iiiiiii;;;;;;::: ::| `    ,
      ,|iiii;iiii;;;;:;_ _: :|        `        `        `,
 `    |iiiiiii;;;;;;((,,,)::.::|  `     フゥ    ` ,
  `   |iiiiiiii;;ii;;;;;;~~~:|`           ∧ ∧       ∧_∧ ♪       `
,       |iiiiii;iii;;;;i;;:: :: ::| `  `     (,,゚Д゚)      (゚ー゚*)     ,
   `  |iii;;iiiii;::;:;;;;::: :::|     `    /つ目     ~旦⊂|
,,.,.. ,..M|M|iMiiii;;ii:i;;:;i:i;;:;ヘヘ,.,..,...,....,...〜(,,,.,...ノ,,,.,..,..,.. ,,..,,.((.,..つ,.,.. ,.... ,,,.. ,,,,.,.. ,,.,.. ,.... ,,,.. ,,,
,.,.. ,.... ,,,.. ,,,,.,.. ,.... ,,,.. ,,,,.,.. ,.... ,,,.. .,.. ,,, ,..,,..,.... ,,,.. ,,,,.,.. ,.... ,,,.. ,,,,.,"",,,,.,.. ,.... ,,,.. ,,,,.,.. ,.... ,,,.. ,,,
652ちゃぼ:04/03/17 20:51 ID:GC8vyF8r
この前、ネギま!サイトオープンしました!主に、なりきりチャットをしております!(その他多数)是非来たら、人気投票に参加を!! http://ip.tosp.co.jp/i.asp?i=76yw2d39g
653名無しさん@ピンキー:04/03/18 01:18 ID:U3id8ipR
倉庫格納依頼を出しましたので以降はスルーでお願いします
654名無しさん@ピンキー:04/03/18 09:29 ID:v3N+wKHT
スルー
655名無しさん@ピンキー:04/03/18 13:19 ID:U3id8ipR
神楽坂明日菜

麻帆良学園中等部2&3年A組8番
1988年4月21日生(辰年・牡牛座) B型
好きな物: 高畑先生。渋いオジサマ。
嫌いな物: ガキんちょ。勉強(保健体育は得意)。
所属: 美術部
体力のある超強気娘。バカ力の持ち主。
一部の人間から、暴力的で無法者というレッテルを貼られている。
なぜか目の色がそれぞれ違う。(右目が空色。左目が紺色。虹彩異色症?)
ネギの着任初日から関わり、ネギの魔法で一番ひどい目に遭っている。
ネギの正体を知っている人間の生徒の一人。
姿と匂いがネギの姉に似ている。
7年前、海外から麻帆良学園小学部へ転校して来た。
両親がいないため、毎朝3時半起床で、
新聞配達のアルバイトをして学費を稼いでいる。
2年A組のバカ五人衆(レンジャー)の一人(バカレッド)

656名無しさん@ピンキー:04/03/18 13:19 ID:U3id8ipR
近衛 木乃香

麻帆良学園中等部2&3年A組13番
1989年3月18日生(巳年・魚座) AB型 京都出身
好きな物: 占い。オカルト。料理。
嫌いな物: あんまりない。
所属: 2&3年A組の書記。占い研究部(部長)。図書館探検部。
学園長の孫娘で魔法使いの血筋だが、親の方針で魔法のことは内緒にされている。
いつもローラーブレードで登校している。
おっとりした大和撫子だが、突っ込みはハード。
京都弁口調で話す。掃除・洗濯・料理が上手。
ネギを弟のように可愛がっていて、生活面での世話をしている。
祖父の学園長から頻繁にお見合いを勧められていて困っている。
明日菜の親友で、寮でも同室(643号室)である。
657名無しさん@ピンキー:04/03/18 13:20 ID:U3id8ipR
佐々木 まき絵

麻帆良学園中等部2&3年A組16番
1989年3月7日生(巳年・魚座) O型
身長152cm 体重秘密 B72 W53 H75
好きな物: 新体操命。ネギ君。カワイイもの。
嫌いな物: ぬるぬるしたもの(納豆とか)
好きな色: パステルピンク  好きな場所: 世界樹の丘
好きな食べ物: いちご
所属: 新体操部
いつも持ち歩いているリボンを使って、遠くの物をつかむことができる。
自称、経験豊富なお姉サマ。弟がいるらしい。
亜子・裕奈・アキラと仲が良いらしい。
2年A組のバカ五人衆(レンジャー)の一人(バカピンク)
「ネギま」のインタラクティブ性(双方向性)を象徴する人物。
全然活躍がない第1話の人気投票で、断トツになるほど第一印象が良い。

658名無しさん@ピンキー:04/03/18 13:21 ID:U3id8ipR
雪広 あやか

麻帆良学園中等部2&3年A組29番
1988年7月5日生(辰年・蟹座) O型
好きな物: ネギ先生。花。純真無垢な少年。
嫌いな物: 暴力的で無法者な人。
所属: 2&3年A組のクラス委員長・馬術部・華道部
雪広財閥の次女。(つまり、姉がいる。)
容姿端麗、頭脳明晰(学年4位)。
武芸百般で様々な段位を取得しているらしい。
クラスの連絡網は彼女から始まる。
ショタコンの気があり、ネギのことがとても気に入っている。
幼い頃に亡くなった弟の面影をネギに重ねている。
いつも明日菜と対立しているが、お互い口には出さない親友同士である。
明日菜と並んで色々出しゃばるので、高等部の間でも有名人である。

659名無しさん@ピンキー:04/03/18 13:21 ID:U3id8ipR
エヴァンジェリン・A・K・マクダウェル

麻帆良学園中等部2&3年A組26番
生年月日不明(年齢は100歳を超えている) 血液型不明
好きな物: 茶々丸の入れるお茶。日本の景色。囲碁。
嫌いな物: ニンニクと(野菜の)ネギ。授業。
所属: 囲碁部・茶道部
真祖(最強種族の吸血鬼)にして歴戦の最強の魔法使い。
中学生には見えないほど小柄だが、元々現在のような容姿だった。
15年前まで、「人形使い」「闇の福音」「不死の魔法使い」と呼ばれていて、
魔法界で600万ドルの賞金をかけられていた犯罪者だった。
ネギの父であるサウザンドマスターに好意を寄せて追っかけをしていたが、
彼にかけられた「登校地獄(インフェルヌス・スコラスティクス)」という
変な呪いによって魔力を極限まで封じられて、
15年前から麻帆良学園の中等部に在籍しながら警備員の仕事をしている。
満月の前後以外はただの人間になってしまうが、
人間の血を吸うことにより、ある程度の魔力を戻すことはできる。
自分にかけられた呪いを解くために、血縁者であるネギの血を狙っている。
魔法薬を触媒にして防御魔法を使うことができる。
蝙蝠で作ったマントで空を飛ぶことができる。
人間の心を読むことができる。昼間は眠くなる。泳げない。
学園都市内に結界を張っていて侵入者を探知できる。
学園都市内の一戸建て(桜ヶ丘4丁目29)に茶々丸と住んでいる。

660名無しさん@ピンキー:04/03/18 13:21 ID:U3id8ipR
絡繰 茶々丸(からくりちゃちゃまる)

麻帆良学園中等部2&3年A組10番
2002年1月3日完成 2002年4月1日起動(午年?・牡羊座?)
好きな物: 特に‥‥
所属: 茶道部・囲碁部
エヴァンジェリンの「※魔法使いの従者(ミニステル・マギ)」。
(初代従者は、「チャチャゼロ」という操り人形だった。)
エヴァンジェリンの命令には絶対服従のロボット。
完成当初、動力は外部電源式だったが、現在はゼンマイ式である。
話すことができる。背中や足裏の噴射で空を飛ぶことができる。
指からコンピュータ接続用プラグを出して操作することができる。
腕を噴射で飛ばして、有線操作することができる。
飲食することはできない。
戦闘中であっても礼儀正しい。
奉仕精神に溢れていて、子供や年寄りに親切なため、街の人気者である。
毎日、野良猫にエサを与えていて、動物にも好かれやすい。
彼女の立てるお茶はエヴァンジェリンのお気に入りである。
工学部(内線 A08-7796)にいることが多いらしい。

661名無しさん@ピンキー:04/03/18 13:22 ID:U3id8ipR
桜咲 刹那

麻帆良学園中等部2&3年A組15番
好きなもの:剣の修行、木乃香お嬢様(?)
嫌いなもの:曲がったこと、おしゃべり
所属:剣道部
京都を護り、魔を討つ為に組織されたといわれる戦闘集団「神鳴流」の見習い剣士。
近衛家と縁があり、木乃香とは幼馴染である。
いつも自分の身長より長い真剣「夕凪(ゆうなぎ)」を持ち歩いている。
冷めた性格で、協調性は低いらしい。
ネギの正体を知っている人間の生徒の一人。



662名無しさん@ピンキー:04/03/18 13:22 ID:U3id8ipR
宮崎のどか

麻帆良学園中等部2&3年A組27番
1988年5月10日生(辰年・牡牛座) O型
好きな物: 本に囲まれること。本の整頓。
嫌いな物: 男の人。
所属: 学園総合図書委員・図書委員・図書館探検部
ニックネームは「本屋」。性格は消極的で無口。
前髪で顔を隠している「前髪っ娘」だが、実はすごく可愛い。
ネギに魔法で助けられて以来、ネギに好意を寄せていて、修学旅行で告白する。
現在、ネギとは友達づきあいから始めている。
アクシデントでネギとキスをしてしまったため、
偶然にネギの仮契約者になってしまい、後にネギの正体を知ることになる。
夕映やハルナと仲が良い。ハルナと同室。
従者のときの専用アイテムは、人の心の表層を読むことができる本。
663名無しさん@ピンキー:04/03/18 13:22 ID:U3id8ipR
綾瀬 夕映

麻帆良学園中等部2&3年A組4番
1988年11月16日生(辰年・蠍座) AB型
好きな物: 読書。
嫌いな物: 学校の勉強。
所属: 児童文学研究会・哲学研究会・図書館探検部
感情を出すのが苦手なため、
常に冷静沈着で無表情だが、意外と突っ込みタイプ。
クラスの女子のことは「アホばかり」と思っている。
変なジュースを愛飲しており、味覚が変わっている。
神社仏閣仏像マニア。
修学旅行中のゲーム以来、ネギのことを意識し始めているようである。
ハルナやのどかと仲が良い。
2年A組のバカ五人衆(レンジャー)のリーダー(バカブラック)

664名無しさん@ピンキー:04/03/18 13:31 ID:xNeocWso
朝倉 和美

麻帆良学園中等部2&3年A組3番
1989年1月10日生(巳年・山羊座) O型
好きな物: 大スクープ。人情話。カメラ。
嫌いな物: 巨悪。
所属: 報道部(突撃班)。「まほら新聞」記者。
通称「麻帆良パパラッチ」。
3−Aの人間データベースで、情報収集能力に長けている。
成績優秀にして、クラスNo.4の巨乳(バイーン級)。
「まほら新聞」(内線 B09-3780)を発行している。
常にカメラを持ち歩き、世界的なスクープを探している。
スクープのためなら、変装もするし、体も張る。
学園内は自転車を使って移動しているようである。
メガネをかけることがある。
自分のホームページを持っている。
彼氏のいない生徒をノー天気と評しているので、彼氏がいる模様。
千鶴と同室のようである。夏美とも仲が良いようである。
ネギの正体を知っている人間の生徒の一人。

665名無しさん@ピンキー:04/03/18 13:31 ID:xNeocWso
早乙女 ハルナ

麻帆良学園中等部2&3年A組14番
1988年8月18日生(辰年・獅子座) B型
好きな物: お茶会。修羅場。
嫌いな物: 爬虫類。締め切り。
所属: 漫画研究会・図書館探検部
ペンネームは「パル」。メガネっ娘。
噂話に尾ひれを付けて大きくする癖があるらしい。
似顔絵が得意。夕映やのどかと仲が良い。のどかと同室。

666名無しさん@ピンキー:04/03/18 13:31 ID:xNeocWso
長瀬 楓

麻帆良学園中等部2&3年A組20番
1988年11月12日生(辰年・蠍座) O型
身長177cm 体重? B89 W69 H86
好きな物: のんびりすること。
嫌いな物: カエル
好きな場所: 高い木の上
好きな食べ物: プリン。おにぎり(たらこ)。
所属: さんぽ部
甲賀忍者で、運動神経と動体視力が良い。
一応、本人は忍者であることを否定している。
土日は寮を離れて、山で修行している。
なぜか、いつも目を細めている。
巨乳(ボイーン級)。ブラの代わりに「さらし」を愛用している。
第一人称は「拙者」で、話言葉の語尾に「ござる」を付ける。
携帯電話の着メロは、「ゴッドファーザー 愛のテーマ」。
ネギの正体を知っている人間の生徒の一人。
2年A組のバカ五人衆(レンジャー)の一人(バカブルー)
風香・史伽と同室。

667名無しさん@ピンキー:04/03/18 13:31 ID:xNeocWso
古 菲

麻帆良学園中等部2&3年A組12番
1989年3月16日生(巳年・魚座) A型
身長151cm 体重秘密 B78 W56 H80
好きな物: 修行。強い男。
嫌いな物: チャオとハカセの新発明
好きな場所: 中央アジア。シルクロード。道場。
好きな食べ物: 肉まん
所属: 中国武術研究会(部長)
運動神経が良く、中国拳法を駆使する。
話言葉の語尾に「アル」を付ける。
2年A組のバカ五人衆(レンジャー)の一人(バカイエロー)
668名無しさん@ピンキー:04/03/18 13:33 ID:xNeocWso
明石 裕奈

麻帆良学園中等部2&3年A組2番
1988年6月1日生(辰年・双子座) A型
好きな物: お父さん(明石教授)
嫌いな物: かっこ悪い服。はみ出たシャツ。だらしない生活習慣。
所属: バスケットボール部(弱いらしい)
騒ぎに必ず関わろうとする元気な女の子。
クラスではリアクションを担当することが多い。
まき絵・亜子・アキラと仲が良い。

和泉 亜子
I
麻帆良学園中等部2&3年A組5番
1988年11月21日生(辰年・蠍座) A型
好きな物: 可愛いバンソーコー。洗濯。
嫌いな物: 血。けんか。
所属: 保健委員・男子中等部サッカー部マネージャー
気が弱く、お人良しだが、運動能力は高い。
口調は関西弁。右脇腹に謎の傷痕がある。
2003年3月に、卒業生の先輩に告白したがフラれて、現在彼氏なし。
まき絵・裕奈・アキラと仲が良い。

大河内 アキラ

麻帆良学園中等部2&3年A組6番
所属: 水泳部
寡黙。運動能力は高い。
水泳部のエースで、高等部からも期待の声がかかっている。
彼氏はいない。
まき絵・亜子・裕奈と仲が良い。
669名無しさん@ピンキー
長谷川 千雨

麻帆良学園中等部2&3年A組25番
1989年2月2日生(巳年・水瓶座) B型
好きな物: 小さくムダのない機械(サブノートPCなど)
嫌いな物: 人ゴミ。予想のつかない事象。
所属: なし(帰宅部)
協調性が全くない。クラスの女子のことは「ガキ」と思っている。
学校では目立たないようにしているが、裏の素顔は、
インターネット界を牛耳るスーパーハカーにしてNo.1ネットアイドル。ハンドルネームは「ちう」。
HP「ちうのホームページ (ttp://www.chi-u.co.jp/)」を運営している。
視力は1.2あるが、メガネなしで人に会うのは苦手なため普段はかけている。

鳴滝 風香

麻帆良学園中等部2&3年A組22番
1988年12月6日生(辰年・射手座) A型
好きな物: いたずら。甘いもの。
嫌いな物: ゆうれい。じっとしてること。
所属: さんぽ部
史伽の双子の姉 ツインテールヘア。ツリ目。いたずらっ娘。
中学生には見えないほど小柄。おませさん。
楓の指導により忍術の技が使える。楓・史伽と同室。

鳴滝 史伽

麻帆良学園中等部2&3年A組23番
生年月日、血液型は風香と同じ
好きな物: そうじ。甘いもの。
嫌いな物: 毛深くて長いもの(毛虫とか)
所属: さんぽ部・美化委員
風香の双子の妹 タブルシニヨンヘア。タレ目。恥ずかしがり屋。