あずまんが大王のエロいのないんかねぇ -6-

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869名無しさん@ピンキー:04/04/16 15:37 ID:U9tcqpnh
神楽が猫耳つけて榊さんを襲っちゃうのは何かの同人であったな
870N ◆wDC5ureSd6 :04/04/16 15:46 ID:b3n4hgoC
>>865
どうもありがとうございます。
それと
>また、このスレに掲載されたNさんの作品を個別に抽出するかどうかについてですが
>作者本人が拒否するのであれば行わないことにします。
についてですが、正直保管庫に私の作品をのせるのは止めてください。
どうもお手数とご迷惑をお掛けいたしました。

871名無しさん@ピンキー:04/04/16 16:17 ID:x04Kc0Ak
>>869
ま、マジで?いつだ?見たかった・・・
せめて誰かその話をSSにしてくれんかなぁ
872名無しさん@ピンキー:04/04/16 17:34 ID:zI9wXJpj
猫神楽×榊…き、きたっ!!
873名無しさん@ピンキー:04/04/17 22:52 ID:yb1ryuYN
>>864
しかしそこにかおりん乱入
「榊さんは早くない! 神楽さんが不感症で遅いだけじゃないの!
私なら、もっとうまく榊さんとやっていけます!」
874名無しさん@ピンキー:04/04/17 23:46 ID:VMLifa0O
榊「違うんだ…神楽のテクの方が…その……強い…」
神楽「人前でそんなこというな!!」
榊「私も…努力しないと……」
神楽「へ、変なやる気出してんじゃねぇ!!」
875名無しさん@ピンキー:04/04/18 02:37 ID:qzQAJ9jM
「くっ! で、でも、私は恥ずかしがりやの神楽さんとは違って
榊さんのためなら羞恥SMコスプレ緊縛ギャグ野外調教純愛奴隷夢オチ……。
と、とにかくなんでもやれますから! 死にますから!!」
と、覚悟が完了して何か人間として大切なものを投げ捨ててしまった感のある
かおりん相手に、はたして神楽はどう闘うのか?
876名無しさん@ピンキー:04/04/18 03:32 ID:rXX5bgJ4
「確かに…私と榊はあっちの方はまだ未熟だよ。
でもそんなもん、心がこもってれば大丈夫さ!!気持ちだよ!」
「ごめん、かおりん…そういうことだから…。」
捨て身のかおりん相手に神楽が出した切り札、それは榊に対する
愛情だった。榊の心を動かし、見事その場を切り抜けた神楽。
877名無しさん@ピンキー:04/04/20 03:31 ID:pKJ+DgKE
エロに対しても二人とも真剣に取り組みそうなのが激しく萌えだよな
878名無しさん@ピンキー:04/04/20 16:20 ID:2NGsYPLn
その上二人がライバル同士という関係なのが萌えだな
879名無しさん@ピンキー:04/04/20 20:39 ID:tP5Z+Xoq
同士では……


いやそういうことにしておこう夢の中では
880名無しさん@ピンキー:04/04/21 01:34 ID:xS+NjE48
というか、二人の一見した性格が対照的なとこがいいんだよ
881名無しさん@ピンキー:04/04/23 02:21 ID:RWqgUoD2
ああ
せっかく盛り上がったのにまた停滞期
誰か読ませてくれ
熱くエロく何より幸せな結末のお話を
882名無しさん@ピンキー:04/04/25 01:48 ID:AhPEYKmc
Now Waiting......
883名無しさん@ピンキー:04/04/26 02:31 ID:coUMv6vH
この流れで4スレ目の「つらいんだよ。誰でもね。」が
復活してくれたらものすごく嬉しいのだが。
884名無しさん@ピンキー:04/04/27 00:32 ID:MkR16uYo
さかぐらいいよな〜

なんか古代ギリシャの(青年同士の)同性愛の女版みたいな
清々しさがなんとも・・・
ライバルというか同志愛の延長上に性愛も存在するかのような。
885名無しさん@ピンキー:04/04/28 12:14 ID:Lvf5xq6O
>>884
俺もこのスレきてからいつの間にかさかぐら派に
なってた…確かにいいよな
886名無しさん@ピンキー:04/04/29 21:39 ID:7bgUA6OA
そろそろ危機を感じたのでage
887名無しさん@ピンキー:04/04/30 17:14 ID:lH6RdfWe
童の時は 語ることも童のごとく
 思うことも童のごとく 論ずることも童のごとくなりしが
 人となりては 童のことを捨てたり
888名無しさん@ピンキー:04/04/30 22:21 ID:DULr7RnI
888
889名無しさん@ピンキー:04/05/01 05:54 ID:OHxreUNv
mou
dame po
kono sure
890名無しさん@ピンキー:04/05/01 10:23 ID:0goeqhnL
やる気〜出ろ〜 
やる気〜出ろ〜
891名無しさん@ピンキー:04/05/01 11:34 ID:q6ZzT9y7
と言うかスレ自体が残り容量ヤバくねぇ? 残り100レス、34KBじゃあ
892名無しさん@ピンキー:04/05/01 14:55 ID:4Dml7Dr0
900あたりで新スレ立てるか?
893名無しさん@ピンキー:04/05/01 20:38 ID:Dd3Lqeex
童の時は 語ることも童のごとく
 思うことも童のごとく 論ずることも童のごとくなりしが
 人となりては 童のことを捨てたり
894名無しさん@ピンキー:04/05/02 03:23 ID:vhB7eRz+
実験シリーズそのA
「酔っ払って書いてみる」

…やってみます。
895名無しさん@ピンキー:04/05/02 03:39 ID:vhB7eRz+

   T&T

最後の授業が終わり、HR前のひと時の事だった。
「なぁ、よみ。学校終わったら遊びにいこうぜ?ってばぁ
 あんたが好きなカラオケでもいいからさ」
ともの言葉に、よみはため息を一つついて「お前なぁ……」と言った。

「もうすぐ中間試験なんだぞ? 少しは勉強しようって気にならないか?」
「ならない」
「……」
暦は、「それなら何も言うことは無い」と言わんばかりに、
無言のまま中指でそっとメガネを直すと、プイとむこうを向いてしまう。

「……ちぇっ。友達がいのないヤツ」
ともプゥと頬を膨らませ、
「それじゃ、東儀! あんたが付き合え!」
ビシッ!と指差した先に、東儀は居た。

「え……オレ?」
「そう、あんただ。 ……カラオケ行く?」

おおかた、テスト前のこの時期、他に遊んでくれる友達が居ないのだろう。
神楽とか大阪だって、成績はともかくテスト直前に遊びにいくほど不真面目ではない。
それなら、こいつだって皆と一緒に勉強すりゃいいのに……

「だめか?東儀。 あんたまでマジメ子ちゃん?」
「……いや、別にいいけどさ」
おれの場合、テスト前で家に帰ってもどうせゲームかビデオなので、あまり変わりない。
暦はこの時期遊んでくれないし、まぁいいか……
896名無しさん@ピンキー:04/05/02 03:55 ID:vhB7eRz+
「ちょ……、東儀?」
暦がさも不満といわんばかりに抗議する。
「テスト前は一緒に勉強するって言っただろ?」
「んん……」
たしかに、普段ならテスト週間なんてすなわち「午前授業」以外の何者でもないのだが、
ここ数日はその「約束」のおかげで、勉強勉強の生活だった。

(暦さえおれの部屋から帰ってしまえば、あとはゲームとビデオなんだが……)
東儀のあまりの成績の悪さを見かねたのか、暦は妙な気合をいれて指導にまわってくれるのだ。

「たまには休憩も必要だ」
しれっと東儀が言うと、暦は憤慨して、
「そんなのはテストが終わってからにしろよ!」
と言った。

「今日だけ。……な?水原」
「勝手にしろっ。 ……そのかわり、明日からはまたみっちり勉強だからな!」
暦はまたぷりぷりして、そっぽ向いてしまった。

「何だ? 夫婦喧嘩か? よみ、うかうかしてると私が東儀をもらっちゃうぞ」
「ああ?」
(ばか……)
東儀には、なぜともがこうも火に油を注ぐ真似ばかり重ねるのか、理解しがたいところだった。
897名無しさん@ピンキー:04/05/02 04:10 ID:vhB7eRz+


…HRが終わる。
今週は午前授業なので、まだ昼食はとっていない。
「……メシどうする?」
程よい空腹感を感じながら、校舎を出たところで東儀はともに尋ねた。
周りを見渡せば、テスト勉強のためにせかせか帰宅する生徒でいっぱいだ。

「おごってくれ」
何の脈絡も無いともの台詞。
「あ?」
「……よく考えたら、男にご飯を奢ってもらったことがないんだ。
 花の女子高生として、これはちょっと悲しいことだぞ。
 せめて男とふたりで遊ぶときくらいいいじゃん」

「おれも花の男子高生だが、女に奢ってもらったことはない」
ともは「げっ」という表情になって、
「東儀、セコい男は出世できないないぞ!」
と、身勝手なことを言う。

「……吉野家の並盛なら」
そこはかとなく漫画版の時代感をかもし出す東儀の選択に、
「半熟卵つけてね?」
と、ともも応えた。

             (次回、また酔っ払ったときに)続く
898名無しさん@ピンキー:04/05/02 05:36 ID:NBnFwimm
新作モツカレ!
|∀・)b・・・・・ 期待GJ!

そういえば>>783さんはどこへいってしまわれたのか 楽しみにまっております



で、このスレの未来どうなるとおもうよ?早とちりで>>900とれなかった>>899さん↓
899名無しさん@ピンキー :04/05/02 05:37 ID:NKRMA+0S
北ァー!!!
900sage:04/05/02 14:02 ID:/+Fzwhyt
900
901amns ◆FqzSak5tNk :04/05/02 20:55 ID:l6lKKjLR
凹んだら自らの妄想世界で回復
それがSS書きの流儀

最後までまとめて投下します。
途中で容量が埋まりそうになった時点で
次スレを立てて続けたいと思います。
902番外編・夜の追憶(1):04/05/02 20:58 ID:l6lKKjLR
 その頃の榊はいつも懊悩を秘めているようで、瞳はどこか曇ったままで。いつでも寄り
添っていたいという想いも、どことなく薄い壁に阻まれているかのようで、神楽はたびた
び、出会った頃の榊を思い出させられることがあった。
 理由は判りきっていた。獣医課程も3年目に入れば、綺麗事ばかりではない側面は否が
応にも現実性を帯びてくる。実際に、覚悟の伴わなかった学生たちが脱落を始める時期で
もあった。
 榊はそう感情的に悲しみを見せていたわけではない。学習内容そのものにはそれなりに
適応してみせたようだ。むしろ彼女の苦しみはいつものように理性的で、もっぱら自分自
身への厳しい問いかけという形のようだった。
 神楽には、投げかける言葉も思い当たらなかった。同じ道を歩んでいない身からは、重
みのある言葉が出ようもなかったし、適当なことを言ってよしとするほど神楽は無神経で
もなかった。
 それでも、恋人としてできるせめてものことはしたくて。
 きょう一日を当ててのドライブを計画したのも、そんな願いゆえのことだ。郊外へ車を
走らせれば、初夏の緑は期待どおりの鮮やかさを見せてくれたし、二人でその中を並んで
歩き、食事や買い物に興じた半日は、久しぶりの潤いを与えてくれたと思う。免許のない
身では榊に運転させる本末転倒ではあったが、それを精一杯補おうと、気持ちだけは尽く
したつもりだ。新鮮な気持ちを作るため、珍しくミニスカートさえ穿いてみせた。太い足
が、本当はとても気になるのに。でも、その恥ずかしさまで込みで、榊はちゃんと愛でて
くれた。
 けれども、日も暮れて帰途につく今、神楽は決して晴れやかな気分にはなりきれていな
かった。結局、榊はまだ心からの笑顔を見せてくれていない。そんな思いがしてならなか
ったのだ。
903番外編・夜の追憶(2):04/05/02 21:00 ID:l6lKKjLR
 雑誌を読むためという名目でライトをつけてはいたが、神楽の本当の目的は、隣に座る
榊の様子を窺うことだった。
 その容貌は、ますます成熟を重ねて美しくなってきたと思う。何しろ、高校で知り合っ
たときからもう4年以上になるのだ。その半分を友人として、あとの半分を恋人として過
ごした。そしてライバルとしては、ずっと。神楽自身はそのつもりだ。友人の頃は、スポ
ーツの面で。今では――全ての面で、かもしれない。一緒に人生を送ることに釣り合える
ような人間でありたいと、神楽は願っている。例えばこの美貌だって、ただ愛でるだけで
はない。自分もこの人に負けず綺麗でいよう、そんなふうに思うのだ。
 けれども今、降り始めている宵闇を背景に、黙ってハンドルを握る榊の横顔には、これ
といった表情は読み取れなかった。
 神楽は声をかけてみる。「なあ。まとまった休みがとれたらさ、今度は旅行に行こうよ。
二人でゆっくり温泉にでも入って」
「そうだね……」
 榊の返事は、そっけないわけではないが、それほど楽しげでもない。だから会話も続か
ない。
 落ち着きの悪い空気を紛らわしたくて、神楽は席の脇に置いている猫のぬいぐるみを手
に取った。「ねっころび」ブランドの新作で、ねここねこのイメージを引き継いだ可愛い寝
姿。今日の買い物で、榊へのプレゼントという形で買ったものだ。そのふかふかした手触
りをしばらく楽しんだ後、おもむろに榊の脇腹へ向けて突き出した。子供じみたじゃれつ
きと知りながらも。
「がーっ! 久しぶりに噛みついてやる」ふざけて口にすると、まだ友人だったあの頃が、
ふと懐かしく思い出された。
 榊は静かに笑い返した。だがそれだけで、あまり乗り気な反応ではない。
 神楽はぬいぐるみを元通りに置くと、諦めてシートにもたれた。そして、少し気になっ
ていた思いを口にする。
「……何か最近さ、ぬいぐるみとかにもあんまり興味なくなってない?」
 そうなのだ。今も部屋に幾つか飾っているとはいえ、確かに昔ほどではない。マヤーの
存在で満たされているから、だけとは言えまい。その傾向が感じられるようになったのは、
明らかに榊の悩みと時期を同じくしてのことだから。
904夜の追憶(3):04/05/02 21:02 ID:l6lKKjLR
 しばしの時を置いて、ぽつりとした返答。
「嫌いになったわけじゃ、ない。ただ……君も判ってるだろうけど、代償行為だから。可
愛くない自分のコンプレックスを埋め合わせるために、ああいうものに憧れて。それを可
愛がって同一化する間は、自分も『可愛い自分』でいられて」
 慎重に耳を傾ける神楽。榊の声は、心の深みを打ち明けるぎこちなさを伴って続く。
「……でも、私はもう、可愛いものへの憧れにただ浸っていてはいけないところまで来て
しまった。自分自身も変わらなきゃいけなくなった。だから……素直に可愛がることにた
めらうようになってしまって。人形を抱くたびに、自己欺瞞に逃げているような思いが心
のどこかで脅迫的に浮かんできて」
「それはそれ、これはこれでいいじゃないか」
 そう答えてはみるものの、その言葉に白々しさを感じずに済むほど、神楽だって能天気
ではなかった。自己像の問題で苦悩に突き当たったのは、むしろ自分が先だ。スポーツの
世界で超えられない壁を見せつけられたのに、自尊心を保つためしがみつき続けようとす
る自分に、どこか欺瞞を感じていたのではなかったか。連日榊に挑む勝負バカの仮面の下
には、当面の勝ちを得ることで才能への怯えをごまかしたい焦りがあったのではなかった
か。そうして自分自身を腐らせていくかのような煩悶は、つい一年前まで心の奥に巣食い、
蝕み続けていたものだ。
 あるとき榊の愛に恥じまいと決め、適度な諦めを受け入れることで、どうにか吹っ切れ
ることはできた。きっと遅かれ早かれぶつかった問題ではあって、今となってみれば、そ
の相手が榊だったことに絆を感じることさえできる。けれども、あの頃の自分はそんなこ
とを考えることもできなかったし、榊がかけてくれる心配に対しても、聞き入れるような
態度をしながら、肝心なところではずっと顔をそむけていたものだ。
 寄り添っていたって、愛していたって、心は遠く離れてしまえるもの。それを自ら熟知
していればこそ、神楽の寂しさは募る。もちろん、自分だけはこっち側の立場を拒否した
いなんて、何ともわがままな話だろう。だけど――。
905夜の追憶(4):04/05/02 21:02 ID:l6lKKjLR
「一つだけ、約束してくれ」神楽は言った。「大事なことを一人で勝手に決めちまうことだ
けは、しないで」
 返答は――なかった。
 この野郎。
「おい、停めろ!」神楽は声を荒げた。「いいから停めろ!」
 いま走っている山際の道は、他に車も人も見当たらない静かな場所。市街地の明かりは
片側の斜面から遠く見下ろすのみで、もう片側は林になっている。その林側に、車はゆっ
くりと寄って停まった。
 まだこっちを見ようとしない榊を睨みつけながら、神楽はシートベルトを外して身体を
乗り出し、問い詰める。「どういうことだよ。ふざけんな」
「無理に……言わせないでくれ」
「わかった。じゃ、愛してるって言え。それも無理か!?」
 まだ、榊は押し黙っていて。
 その頭の後ろに手を回し、ぐい、と引き寄せると同時に、唇同士を押しつける。ハンド
ルから離れた榊の手が、拒絶するかのように肩を押してくる。が、その力に本気は感じら
れない。取った腕を軽く捻り上げながら唇を一通り蹂躙して、神楽は榊を解放した。
 まだ矜持を保つかのように、無表情を保つ榊。瞳に灯った興奮を隠すように目を逸らし、
濡れた唇はあくまでも固くつぐんで。
「私は、いくらだって言える。苦しんでた時だって、おまえにはいっぱい言ったはずだ。
愛してる。愛してる」瞳を覗き込みながら、繰り返した。「言えないのかよ」
 半ば苛立ちを込めた声で、榊は強く言い返す。
「それは、言わなくたってわかるだろう! 強制するのが無神経だと言ってるんだ!」
 神楽は、榊の手をそっと握った。「……ガサツで悪いな、昔からさ」静かにつぶやく。
「でも、普段言わないと、そのうち本当に言えなくなっちまうこともあるかもしれないっ
て……。何か、そんな気がするから。長い時間かけてここまで来たのに、また会った頃み
たいに壁作られちまうなんて、絶対に嫌だよ」
906夜の追憶(5):04/05/02 21:03 ID:l6lKKjLR
 握った手が外された。拒絶されたかと一瞬思う。が、それは榊が自分のシートベルトを
解くためだった。するり、と音がし、自由になった榊がシートを後ろに引く。こちらを向
く顔の上には、ライトと外からの闇とが、端整な陰影を織り成していて。
「……いいよ。確かめたいんだろう?」誘う声には棘もなく、ただ穏やかだった。
 しばらく見つめ合ってから、神楽はおもむろに腰を上げた。
 ――乗ってやるさ。そう、これができる限り、あの頃とは違うと信じられる。
 狭い座席内を慎重に乗り越え、運転席の方へ移る。身体の大きさからすれば、自分が移
る側になるのは確かに順当だろうが、背中側のハンドルがやはり邪魔だ。榊の開いた脚の
間へ身体をはめ込み、否が応にも密着し合うことになる。
 車内でキス以上のことをするのは初めてで、要領もよくわからない。わからないなりに、
服の上からでもとにかく榊の胸を探る。露出した首筋に顔を寄せ、温もりを感じ合う。か
さかさと衣擦れの音。やがて不器用なりの欲情が呼吸に滲み始め、お互いを高め合う。
 榊の指が、ぎこちなく上着のボタンを探ってきた。一つ一つ下から外され、胸元へ上っ
てきて。胸の谷間に差し込まれた指の先端がひやりと丸く、神楽は微かな嬌声をあげた。
そしてブラがフロントホックと知った途端、榊は興奮も露わに外しにかかる。思惑がみご
と叶ったことに、神楽は内心快哉を叫んだ。
 はぁ、はぁ…と柔らかい息をついて神楽は高まり、右手を伸ばしてライトを消した。ま
だうっすらと明るさの混じった、青々とした闇が落ちかかる。視覚が後退したぶん感触が
研ぎ澄まされ、乳房が晒け出される解放感だけでも興奮がつのってくる。それを榊の掌に
包み込まれればなおさら。固まった乳頭を押し潰すようにゆっくりと揉み回されれば、も
っとなおさら。歓喜はみるみる盛り上がって、甘い叫びが口をついた。
907夜の追憶(6):04/05/02 21:04 ID:l6lKKjLR
 そして待ち焦がれた通り、残った片手がミニスカートの下へ滑り込んできた。榊の指は
巧みにショーツの縁を引っ掛けて、尻を存分に撫で回しながらほんの少しずつずり下ろし
ていく。じれったく、じれったく。この脱がし方はきっと天性の絶妙さだと思いながら、
神楽は急かしたい気持ちを押し殺す。たまらなくて、声にならない息を漏らしてまでも。
けれど、それもすぐに声になってほとばしった。だって、落ちそうなショーツの前の部分、
布越しにぐっと指を突き立てられたから。
「あっ……いや」と言うのはもちろん誘いで。何しろ、その布がぐっしょりと濡れている
のは判りすぎるほど。薄い一枚を隔てて入り込んでくる榊の指が節操なく暴れまくり、自
分のいやらしい部分をさすり上げている。
 感じるところを、揉まれ、しだかれ、擦り上げられて。昂ぶりが、どんどん溢れ出して。
「ふぁ……あ、あぁ、あっ!」感極まって、神楽が伸び上がった瞬間――。
 ガン、と天井に頭をぶつけ、視界が大きく揺らめいた。
 榊の慌てた声がかけられる。「…大丈夫か?」
「だ、だいじょうぶ」軽くよろめきながら神楽は答える。特段に痛みはない。
 しかし――少し白けた空気が、二人の間に漂った。闇の中の静寂が、数秒間気まずく続
いた。
 それを振り払うように、神楽は宣言する。「い……いや。続けよう」
 そう、こんなところで不完全燃焼なんて絶対に嫌だ。まだまだ、煽れば火はすぐに燃え
上がる。
 榊も、それで安心したようだった。とはいえ。
「やっぱり、この中では無理があるかな……」
 確かにそのようだ。たとえ後部座席に移ったとしても、狭いことにはさほど変わりなさ
そうだし。それに、シートが汚れることを気にすれば、あまり自由にできそうにもない。
とはいえ、今からホテルを探すというのも。
 やがて自然と、窓の向こうの林に視線が向いた。そんなのは初めての試みである。それ
に対する期待と不安に、二人はごくりと固唾を飲んだ。
908夜の追憶(7):04/05/02 21:05 ID:l6lKKjLR
 とりあえず開けたドアから、神楽はぎこちなく移動して外へ降りる。ずれたショーツは
穿き直す方が動きやすいとは思うけど、ぴんと張った縁が腰の周りにこすれる快楽は、手
放したくなかった。
 広々とした夜が、神楽を包む。ひんやりとして静かな闇が、木々の奥深くで待ち受けて
いる。その眺めに何だかぞくりとした。自分のはだけた服の下に、もう闇は這い込んでき
ているよう。
 振り返ると、榊が車内をあさっている。ウェットティッシュのケースと、非常用の懐中
電灯を取り出して見せ、自信なさげに尋ねてきた。「とりあえず、これで……いいのかな」
「その……後ろの席に置いてるバッグに、道具が入ってる」神楽は恥じらいながら言い、
ちょっと呆れたような様子の榊に、懸命に反論する。「きょ、今日は、それぐらい盛り上が
れたらいいかもなって思ってさ。帰りにホテルに寄るとか、あるかもしれないじゃん。ま、
万が一ってぐらいの気持ちでだからな!」とはいえ、実際これからそれをするのだから、
言い訳にも何にもならないわけだが。
 榊がバッグを取ってきた。その中にウェットティッシュを納めて車から降りる。「もう…
閉めていいかな?」
 努めて保ち続けている欲情が、神楽の身体を火照らせていた。あられもなくはだけた下
着が肌に沿う感触が気持ちよくて、けれど、さらに自分を解放したい欲望の方が大きくな
ってきて。
 開いた上着の中から、外れたブラをするりと抜き出す。車内に放り込み、じっと榊の目
を見上げる。
 榊が手を伸ばし、軽く上着のボタンをかけてくれた。「せめて……前ぐらい隠そう」
「……どうせすぐ、するくせに……」上目づかいに挑発の言葉を口にする。榊の息が少し
止まったように思えた。
909夜の追憶(8):04/05/02 21:06 ID:l6lKKjLR
 神楽は靴を脱ぐと、ミニスカートの下から手を入れた。榊に見せつけるように、ショー
ツをゆっくりずり下ろしていく。黒々とした地面の上に白いゴムがぴんと伸び、引き上げ
た膝がそこを通り抜けるとき、濡れた布地にぴちゃりと触れた。脱ぎ去ったそれを、さっ
きと同じくシートの上に放り込む。闇の中にぽとりと落ちる、その白さが生々しく映えた。
 ふと気づくと、その手前にはあのぬいぐるみがのんびりと寝転んでいて、神楽は奇妙な
背徳感を覚える。けれど――そうだ、元はといえばこいつがきっかけなんだっけ。ある意
味で言えば、こいつのためにこんなことをしているような気も。何だか、頑張ってやらな
くちゃいけないのかもな――。
 ばたん、とドアが閉じられた。向き直った榊がバッグを手渡してくる。神楽がそれを右
手に持つと同時に、残った左手が緩やかに握られた。榊も、もう昂ぶっているのだ。
 そして二人は、林に向けて歩み出した。
 しんとした夜の中。榊が持つ懐中電灯の微かな明かりを頼って、木々の深みへ進めば進
むほど、二人きりだという密やかさの感覚が強まっていく。ときおり下生えを踏む微かな
音だけが、沈黙の中に繰り返す。一歩足を踏み出すたび、その内股に剥き出されている自
分自身の解放感が、スカートの下で高まってくる。
 つながる手から伝わる、榊の体温と指の感触にさえも欲情してしまって。そっと指をず
らしながら、榊の手を愛撫する。敏感な掌の内側に指の丸みを押し当てて、軽く軽く撫で
さする。ひくりと、榊が感じたのがわかった。だが逃げるどころか、向こうからも求めて
絡みついてくる。闇の中を歩む二人は無言のポーカーフェイスで、けれど汗ばむ指は既に
激しく交わり、せめぎ合っていた。
「んっ…ぁ」次第に荒くなりゆく息の中から、先に声を立てたのは神楽。たまらず足を止
め、うめく。「も、もう…やめっ」
 それでも、榊の執拗な攻め立てはもうひとしきり続いた。指の先から掌の下までを大き
く撫で上げられて、許しを得るまでに神楽はもう一声、叫びをあげた。「……あッ!」
910名無しさん@ピンキー:04/05/02 21:37 ID:l6lKKjLR
続きは新スレにてごらんください。
http://pie.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1083500580/
911名無しさん@ピンキー:04/05/02 23:36 ID:AUFZfnEy
それでは皆様、















Good job!!
912名無しさん@ピンキー:04/05/03 16:52 ID:ESh46SfJ
埋めてもよかですか?
913名無しさん@ピンキー:04/05/03 21:20 ID:1NSLgp9Y
よかよ
914名無しさん@ピンキー:04/05/04 01:21 ID:K2494yHK
>>912 >>913
まだ早いと思うぜw
915名無しさん@ピンキー:04/05/04 01:39 ID:FwKkcYEE
4スレ目からずっと1000行かずに終わってるんだよなあ
何だかんだいっても内容充実してるのか
916名無しさん@ピンキー:04/05/05 00:55 ID:NHW3VC/h
うめ
917名無しさん@ピンキー:04/05/05 01:07 ID:NHW3VC/h

              -― ̄ ̄ ` ―--  _   
          , ´  ......... . .   ,   ~  ̄" ー _     ブッブー 
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918名無しさん@ピンキー

                           ,. 、
                           / /  = -
                           / /  = -
                           / /  = -    はいはい500KBゲットズサーー
                          / /        っと。
                       / /
               -― ̄ ̄ ` ―'  , _
          , ´                 ̄" ー         _=
        _/                            ` 、  =
       , ´                   ,ヘ        ヽ   =
    ,/   ,|                     ●        ,/
   と,-‐ ´ ̄                r(   `'      く   三 =     (⌒
  (´__   、              `(   ,ヘ       ヽ    三 =(⌒
       ̄ ̄`ヾ_               ●         _>   ( ⌒    (⌒
          ,_  \             `' __   -‐ ´   三=(⌒   (⌒
        (__  ̄~" __ , --‐一~ ̄ ̄ ̄      三  =(⌒  (⌒
           ̄ ̄ ̄                =(⌒(⌒  __