かーいい幽霊、妖怪、オカルト娘でハァハァ【その9】
むかしむかしのお話。
岐阜県の山奥できこりが木を切り倒していました。
日も暮れてきたのでそろそろ帰ろうと思ったところ、背後から異様な気配を感じました。
木こりはいやな予感がしました。というのも、昔からこの山には妖怪がいて
時おり現れては人間の気を狂わせてしまうという噂があったからです。
不安になった木こりは持っていた斧をぐっと握り締め振り返ろうとしました。
なにかあったら即座にこの斧で切りつけてやろうと思ったその瞬間。
『斧でオラに切りつけようと思っているな』
後ろのほうから声が聞こえてきました。
木こりはびっくりして振り返りました。しかし、何もいません。
少し恐ろしくなってきました。が、今のは空耳だったのだろうと自分に言い聞かせ
ようとしました。しかし。
『空耳ではないぞ』
さっきから口に出していないのに考えが読まれています。
この妖怪は「さとり」といって人の考えをどんどん先読みしてしまう妖怪なのです。
心を読まれ続けた人間は恐怖のあまり発狂してしまうのでした。
木こりはすぐに逃げようと思いました。
『そっちへ逃げても崖があるから逃げ切れんぞ』
『逃げるフリしてオラに斧ぶつけようとしても無駄じゃぞ』
考えたことがすべて筒抜けになってしまいます。木こりは恐怖しながら
何も考えないように念じました。考えない考えない…
『何も考えないようにしてるな。でも無駄じゃ。全然無心になっておらぬぞ』
声は木の上から聞こえていました。木こりが恐る恐る見上げると、そこにいたのは
木こりが想像していた恐ろしい妖怪の姿とは似ても似つかぬかわいらしい少女でした。
『ぬしはずいぶんと恐ろしい姿を想像しておったようじゃのう…。
大きい身体をして臆病なものじゃ。』
長い黒髪と真っ白な着物の裾をなびかせてさとりは笑っていました。
が。急にその表情が曇りました。
『ぬ、ぬし、何を考えておる…!?』
さっきまで恐怖の表情だった木こりは、ニヤニヤしながら涎をたらしていました。
さっきからさとりの着物の裾がめくれるたびに下から見上げている木こりに
さとりのかわいい○○○が丸見えになっていたのです。そうです。
また例によって彼はロリコンなのでした。
『や、止めぬか…!お、オラの裸を想像するなっ!』
顔を真っ赤にして怒っています。妖怪とはいえまだまだ子供です。
しかし木こりはここぞとばかりに視姦します。
『ちょ、ちょっと…そんなことまで!?や、やめるのじゃ!オラの乳を
吸っても何も出ないというに…、ひぁっ!ぁっ!』
Mっ気が強いのか想像力が豊かなのか、さとりは木こりの心を読んで悶え始めました。
『あっ、い、いやっ!身体を…舐めるなっ!…ああっ!』
木こりの脳内で裸に剥かれ、全身を弄られている自分を見てさとりは異様に興奮し
膝に力が入らなくなりってしまいました。そのまま枝の上にへたりこんでしまいます。
乱れた裾からのぞく割れ目がテラテラと光っているのを木こりは見逃しませんでした。
おもむろにいきり立った一物をさらけ出します。
『ひ…っ!そ、それをどうするつもりじゃ…!』
木こりは無言でソレをしごき始めました。
『そ、それをオラのここに…!?や、やめ…!そんなのココに入れてどうするのじゃ…!』
木こりの頭の中で起こっている性行為についての知識はさとりにはまだありません。
さとりは股間を抑えて硬直してしまいました。
『だめ、だめだめ!無理、無理じゃ!…え?すぐ気持ちよくなる?そんなことあるわけな…!
や…、いやああああっ!』
ついにさとりは木こりの脳内で犯されてしまいました。
ただ単にオカズにされているだけですが、心を読んでいるために感覚が伝わってしまうのです。
木こりが力強くモノを擦るのと同期してさとりの腰も動いてしまうのでした。
『あっ、ひっ、あぅ、ううぅ…、あっ、あっ!』
さとりは木の枝に腰を擦り付け始めていました。
その痴態がまた木こりの興奮を高めモノを擦る手にも力が入ります。
そしてまたその感覚がさとりへとフィードバックされて、さらに腰の動きが激しくなり
それがまた木こりの興奮を…。
『うああっああっ、あっ、ひぃああっ、あっああっ!はあ、はああん!
あっ、も、もう、ゆるしてえ!…ああああっ、ダメ!もう、オラ、
おかしくなってしまうぅう! あ、ぅっ!…ぁああああああああああっ!
っ!ぅあっ!うっ!!!』
木こりが射精するのと同時にさとりは失神してしまいました。
一本抜いてすっきりと理性を取り戻した木こりは、少し未練がありましたが
さとりに気づかれぬうちにそっと山を降りました。
岐阜のある地方には現在でも、入山の一週間前から手淫や性行為をしないという風習が
残っていますが、これは山の中でいつさとりと出会っても即座に自慰ができるように
するためなのです。
嘘ですけど。
>>203-205 遅くなってしまいましたが感想ありがとうございました。
消化不良かもしれませんけどしばらくは振り返りたくないので、
ゆかりちゃんの続きは書けません。すみません。
この作品を読んだ時……
その……下品なのですが……フフフ……
『勃起』……しちゃいましてね……
というわけで萌えさとりキター*・゚゚・*:.。..。.:*・゚(゚∀゚)゚・*:.。. .。.:*・゚゚・*!!!!!
一人称が「オラ」なのがグッドですな。ていうかエロい。たまらなくエロい。
二年目になっても応援しておりますよー。頑張ってください。
age
238 :
名無しさん@ピンキー:04/01/27 19:00 ID:BE/YE2jH
age
239 :
名無しさん@ピンキー:04/01/30 21:19 ID:76d9UkST
雪ちゃんの再登場に期待してます。
240 :
名無しさん@ピンキー:04/01/31 18:14 ID:X9MoywvS
age
今日実況板でみつけたんだが
573 :名無しさん@お腹いっぱい。 :04/01/31 19:53 ID:znbJuERv
1ヶ月ほど前夜中にうなされて起きたら、
10歳ぐらいの割烹着みたいの着た女の子が俺の隣でスースーと寝息を立てて寝てた。
100%幽霊だと思ってパニックになって動けなかった。
そんで目つぶってガタガタ震えてたら知らない間にいなくなっていた。
あれなんだったんかなぁ…
今思い出すと寝顔とか無邪気で悪い感じじゃなかったから座敷童だったんじゃないかと思うんだが。
お前ら的にはどうよ
>>241 なんじゃそのシチュエーションわあああおあええぇえあぇあああああ!
うらやましぃいいいいいい!割烹着の少女霊なんて考えつかんですよねー普通。
そういう良い(?)霊は我々のような邪心を持ってる人間の前には現れないんでしょうなー…
>>236 レスありがとうございます。感想もらえるととてもヤル気出ます。
(ヤル気が反映されない遅筆で申し訳ないですが…)
>SS2年
もうね、神。
神としか言い様が無い。
「神」一言に尽きる。
SO風に言ったら執筆LV97。
これからも頑張って下さい。
ROMりつつ応援してます。
ナレーション「初心者はレベルが上がって二年生に進化した!」
失礼な冗談はさておき…
前々から思ってたんですが、貴方ほんとに初心者ですか?
ひょっとして、エロパロSSの執筆が初めてorこのスレに投下するのが初めてって意味だったんじゃ…
じゃなきゃ神だ。
ありえない。初心者であんなにハァハァなSSが書けるなんてアリエナイぃぃい!
次回作も期待してますよ(・∀・)
一人の職人だけマンセー状態と他の職人が投下しにくくなるな…
昔読んだ漫画で、
森の中の洋館に住んでいた父母娘の三人家族、
しかしある日父と母は外出先で死んでしまう
娘はそうとは知らず、母のいいつけ「私たちが帰ってくるまでお外に出ちゃだめ」を
守り続け、飢えのため死んだ後も自縛霊となり父母の帰りを待つ
迷いこむ者たちを自分と同じように閉じ込め、彼らが餓死するまで
無邪気に遊んだりお風呂に一緒に入る相手になってもらいながら…
なんてのがあった
その漫画では父母の霊を呼び出して解決してたが、
このスレ的には
もうヤケになって特殊な遊びを教え込む
とかが正しいのかしら
一緒にお風呂に入れるなら餓死してもかまわないというおにいちゃんが多数。
でも岸和田の虐待事件とか見るに、餓死ってのはけっこう悲惨な状態なのね…。
>>245 漏れも餓死してもかまわない派です。
>>243-244 そこまでほめられると素直に喜んで良いのかどうか…(^^;
でも嬉しいです。ありがとう。
「豚もおだてりゃ木に登る」ということでイイ気になって新作書いてみました。
例によって行き当たりばったりなので複線はありません。軽く読んでください。
おとなりの千里ちゃんが死んだ。
前からドジな子だとは思っていたけど、まさか階段から転げ落ちて死んでしまうとは。
彼女は俺によくなついていて、その日も俺のとこに遊びに来ようと部屋をでたところだったらしい。
棺の中に横たわる千里ちゃんは、生きてるときと何一つかわらず寝ているようにしか見えなかった。
思わずほっぺたをつついてみたらぷにぷにとした感触もそのままだった。
外傷は何一つなく、ただ打ち所が悪かったんだそうだ。
本当に運が悪いというか…死に際までドジな子だった。
やがて出棺の時間が来て、俺は両親と一緒にバスに乗り火葬場へと向かった。
俺は千里ちゃんと初めて会った時のことを思い出していた。
四年前、千里ちゃん一家が俺ん家に引っ越しの挨拶にきた時のこと。
「こんどとなりにこしてきたすぎしたです。よろしくおねがいします。
これ、つまらないものですけどどうぞ!」
家族を代表して千里ちゃんが挨拶をした。
小学校に上がりたてだった彼女には少し難しい言葉。一生懸命おぼえたのであろう
その文章をちゃんと言えたのが嬉しかったんだろう、彼女はにこにこと笑っていた。
そしてはっと思い出し、おもいっきり頭を下げておじきをした。
ごつん!大きな音が響いた。
千里ちゃんは自分が持っていた菓子折りにおもいっきり頭突きをしてしまったのだった。
「あらあら、大丈夫?」
「この子ったら本当にドジで…」
俺と千里ちゃんの両親は苦笑していた。千里ちゃんは恥ずかしそうにまっかな顔で
うつむいてしまっていた。その姿があまりに可哀相で、俺は慰めようと思い千里ちゃんの頭を
なでて話しかけた。
「きちんとあいさつできるんだね。えらいなあ。こちらこそよろしくね。」
千里ちゃんはほっぺたを赤く染めながら満面の笑顔で顔をあげた。
それ以来千里ちゃんはすっかり俺になついてしまい、毎日のように俺の部屋に遊びに来るように
なったのだ。中学生だった俺はそれを少し疎ましく感じたこともあったけど、妹が出来たようで嬉しかった。
千里ちゃんはよく何もないとこでつまづいたり、ずっこけたりしてたっけ。
一日に一度はよろけて俺の腹にタックルをかましてくれた。
そんなときの彼女は決まって、そのまま俺に抱きついて顔を見上げてにこりと笑うのだった。
ドジだったけど、明るくころころと笑ういい子だった。
感傷に浸っていたらあっというまに火葬場に到着してしまった。
俺は棺の中の千里ちゃんに最後のお別れをした。
両親に見送られながら棺が小さなエレベーターのようなものに収容されていく。
そして、千里ちゃんは…煙になって天に上って行ってしまった。
ちゃんとまっすぐ天国に行くんだぞ…。
帰宅すると、両親はお互いに清めの塩をかけあっていた。
俺は、なんとなくそんな気分になれなかったのでかけるフリだけした。
部屋に戻ると、身近な人の葬式という物心ついて初めての体験にどっと疲れがでた。
そのまままっすぐ寝床に入って灯を消した。…しかし、全然眠くならない。
心身ともに疲れているはずなのに、なぜか目はさえてしまっていた。
天井を見上げておもう。人って死んだらどこに行くんだろう。
まだ俺は千里ちゃんが死んだなんて信じられない気分だった。
実際、亡くなった事を聞いてから今まで一度も涙が出てこなかった。
明日、あさってと、日々を重ねるうちにだんだん実感していくのだろうか。
いろいろ考えているうちに、ふと時計を見ると2時を回っていた。
明日は学校があるし、寝なくちゃな…。
そのとき、どこからかヒュゥ〜〜、と風の吹くような音が聞こえてきた。
窓がちゃんと閉まっていないのかな?と今度は、どろどろどろ…と低い太鼓のような音。
なんだ?このベタな幽霊登場みたいなSEは。
と思っていると、小さな声がなにやら言っているのが聞こえた。
『うらめしや…』
は?
天井の隅にうっすらと人影が浮かんでいるように見えた。
不思議と恐怖はない。多分疲れてて、起きたまま寝ぼけているのだろう。
死後の世界のこと考えていたからこんな幽霊の夢なんかみるんだ。
目をつぶって寝てしまおうとする俺にまた声がささやきかけた。
『うらめし…きゃっ!』
どすっ!
「うぐっ」
腹に鈍い衝撃。浮かんでいた人影が突然俺の上に落ちてきたのだ。
腹に伝わるこの感覚に…俺は覚えがあった。手で探ってみる。
二つに大きく束ねられたさわさわと気持ちのよい髪。ぷにぷにと弾力のあるほっぺた。
『うひゃはははっ』
この声。やっぱり千里ちゃんだ…。夢…か。
俺は、現実ではもう二度と味わえない感触を確かめるように丁寧に頭を撫でる。
「千里ちゃん、もう夢でしか会えなくなっちゃたんだな…お兄ちゃんは悲しいよ…。」
『おにいちゃん、夢じゃないよ!』
ガバっとお腹の上から起きあがる千里ちゃん。周りに二つの人魂のようなものが灯った。
その青白い明かりに照らされた千里ちゃんには…足がなかった。
『わたし、お化けになっちゃったの…!』
めちゃめちゃベタなシチュエーション。どう考えても夢だ。
夢の証拠に、ほっぺたをつねってみる…。
痛い。んなバカな!
「そんなことあるわけないだろ…!?千里ちゃんは、ちゃんと天国に行ける良い子だ。
お化けになんてなるわけがない…!」
千里ちゃんはちょっと困った顔をした。
『あのね…。わたし死んじゃった時に、空へ上る階段が現れたの。雲をつきぬけるくらい高い階段。
その先にね、駅があって電車が待ってたの。それが天国行きの電車だったんだって。
わたしそれに乗ろうと階段を駆け上がったんだけど…途中で転んでおっこっちゃったの。
そしたら、発車の時間過ぎて電車は行っちゃって…。』
俺は面食らった。死んでからもドジ踏むとは…。
でも確かに千里ちゃんならやりそうだ。
…ちょっと待て。
「なんで足がないのに転んじゃうんだよ!?」
『なんで…だろう?わたしもわからないや、えヘヘ』
千里ちゃんは恥ずかしそうに肩をすぼめて笑う。
そう言えば、さっきも何もない空中でよろけて俺の腹に突っ込んできたな。
なんとまあ…、実体もないのに。次元を超えるドジっ子。
「それで…、もう千里ちゃんは天国へは行けないのかい?」
『ううん。がんばればまた電車に乗るチャンスくれるって係の人が言ってた。
ちゃんと仕事してのるま?って言うのをこなしたら天国に行けるんだって!』
千里ちゃんはやる気まんまんでガッツポーズをとっていた。
その姿をみて、俺はなんとなく不安な気持ちになるのだった。
とここで続きます。
>>239 雪子姫のも少しづつ書いているので待ってて下さいな。
>SS二年生
GJ!
千里ちゃん萌え〜。
254 :
244:04/02/06 00:26 ID:myJ4838i
以前、かなりマンセーしといてなんですが…
今作を読んで思ったこと。
「崇拝してイイですか?」
擬似妹+ドジッ子、ツボにはまりましたw
自分は何回萌え殺されれば良いんだろうな…
続き期待してまつ
保守
特定個人をマンセーするのは荒れるもとなんだろうと思いつつ、
二年生さんの作品がとても好きです。
昔話シリーズ(勝手に(笑))あたり、普通に読んでも面白い。
いかんなあ、エロ修行のためにここに来ているのに、
職人さんの作品に読みふけるばかりでは……ハァ
好きになった娘にアタックしようとするも、近づこうとする度に災難が。しまいにゃとうとう事故に遭い重傷の昏睡状態に。
夢だか幽体離脱の世界で元凶ハケーン。生まれてこれなかったその娘の姉が守護霊になって近寄る男を追っ払おうとしていたり。
何だかんだあって気付いたら意気投合。そのまま恋愛感情が芽生え…
みたいなのを思いついたが、漏れにはこの妄想を形にするだけの文才が無い…
鬼畜系のやつ
ロリコンだしモラルもない鬼畜だが犯罪はいかん、という考えの霊能力者が
「霊なら何しても犯罪じゃないじゃん!」と思い付き
病院、廃校舎、幽霊屋敷、道端などで見かけた少女の霊に言葉巧みに悪戯を
>>259 過去ログにあるオカマ先生がまさにそれだね。アレは秀作だ。
都市伝説でちょっとネタうかびました。
>>261感謝。
三本足のリカちゃんネタです。杉山加寿子の声で読んでください。
こんにちは、わたしリカちゃん。
わたし、呪われてるの。
わたしが工場で作られた時に、機械の故障で足が三本になっちゃったの。
仲間はすぐにゴミ箱に捨てられたんだけど、わたしは手違いで箱に詰められてお店に並んだの。
でも、わたしを買った子はすぐに気味悪がって私を捨てたわ。
わたしは憎いの。人間が。わたしを変なふうに作って適当に捨てた人間が。
だから、わたしは人間の耳元で呪いの言葉をささやいて発狂させてあげるの。
今日もわたしは道端で誰かが拾ってくれるのを待っている…。
あ、誰か来た。さあ、拾ってちょうだい…!
「うっわぁー!こんなとこにもう販売終了したリカヴィネがおっこってらぁー!」
や、やだっ!なんでこんな大きなお友達が拾うのよ!
わたしは小さな女の子向けのおもちゃのはずよっ!
「うへへー、ラッキー!」
ひいぃぃぃ!
わたしはそのままこの男のカバンに入れられて持ちかえられてしまったの。
ちくしょー。まあいいわ、この男も地獄へ連れってってやるから。
カバンから出されると、そこは男の部屋だった。くさっ!むーんとした空気に包まれる。
早くこの男を発狂させてこんな部屋からはおさらばしなきゃ。
「どぅふふ〜。さあ、どんな出来かチェックしようかねー。」
あっ!このやろっ!いきなりなにすんのよ!
スカートのパーツ外すんじゃないわよっ!
「ぐへへ…おわ!なんだこれ!股間からなんか生えてんじゃんか!」
…ちっ、予定とは違ったけどびびったようね。
ここで一気に呪いの道へ引きずり込んでやるわ…!
『わたしリカちゃん、でも、呪われて…』
「やったー!すっげーレアもんじゃんこれ!」
おい!わたしの話聞きなさいよ!
「うへヘ…フタナリフェチな俺にはすっげえお宝だぜ。」
あっ…、いや!そ、そこはあんまりいじらないで…!感じちゃうっ
あ、あっ、あっ…!
「うおお、なんか興奮してきたぜ…。ちょっと、なめちゃおうっかな…れろれろ」
やめてええ!この、変態っ!
ひいいいっ、いっ!んっ、んあんっ!やだ、すごい気持ちいい…!
「(ちゅば、ちゅば、ちゅば…)ぅお、もうしんぼうたまらん!(しこしこしこ…)」
あ、あ、あ、ああああ、ああああ!
こんな、こんな、こんなああああああ!ああああっ!っ!
…はあ、はあ、はあ、はあ…
こんな…気持ちよかったなんて…。
わたしが間違ってたわ。ありがとう人間。わたしを三本足に作ってくれて…。
これからはもっと人間に愛されるように努力しよう。
この男に感謝しなくちゃ…。
「うっ」 どぴゅ
きゃっ!!な、なにこれ!気持ち悪い!
こんなネバネバしたものぶっかけるなんて…ひどい!
やっぱり人間はろくなもんじゃないわ…。前言取り消し!
わたしは復讐の道に生きるのよ…!全ての人間に復讐してやるッ!
というわけで、あなたのもとにもこのリカちゃんがやってくるかもしれません。
おしまい。
ハゲワラ
エロなしでもすごく(・∀・)イイ! GJ!
ほしゅ
「ノルマって…どんな仕事なのさ?」
『おばけはねー、人をおどかすのが仕事なの!』
はあ?なんじゃそりゃ…。それになんのメリットがあるというのだ。
『えーとね、あのね、よくわからないけど、近頃の人間は自然や未知なものに対する
「いふ」を知らなくてけしからんから、思い知らせなきゃいけないんだって。』
「いふ…?ああ、「畏怖」か。なるほどね。確かにそうかもしれないなぁ…。」
『それでね、わたしは20人をおどかせたら天国にいけるんだって!』
20人!?…それはちょっと千里ちゃんには無理じゃないか?
だいたい、千里ちゃんには幽霊の陰湿さや暗い部分がかけらもない。
『おにいちゃん?』
考える人のポーズで固まってしまった俺の顔を、千里ちゃんが覗きこんでくる。
くりくりとした目…だめだ。これでは人をおどかすなんてとてもじゃないが無理だ。
神さんは千里ちゃんを天国に連れて行かせたくないのだろうか。
「うーん…で、千里ちゃんは人をおどかすやりかたとか考えてあるの?」
『うん、いちおうね。係の人にこの人魂さん二個貸してもらって、おどかしかたも教わったよ
。
…でも、教わった通りにやったのにおにいちゃん全然おどろかないんだね!』
うらめしや〜、ってのがか…?今時そんなのでおどろくほうが少ないだろう。
天国の役所もしっかり教えてやれよ、まったく。
あの世もこの世も公務員(?)は大して変わらないのか。
「…しかし、あんなに慕ってくれてたのにまっ先におどかしに来るなんてヒドイじゃんか。」
『えっ?や、やだよぉ!わたし、おにいちゃんが一番好きだから…、なんでも
おにいちゃんが一番でいてほしかったから…一番初めにおどろいてほしかったの!』
千里ちゃんは顔をまっかにしてうつむいてしまった。
うーん、よくわからない理屈だけど、とにかく千里ちゃんの気持ちは伝わってきた。
ここまで慕われたなら答えてやるのが漢だろう。俺は千里ちゃんの頭に手を置いた。
「よしよし、わかった。じゃあ千里ちゃんの一番になってあげる。
いつでもおどかしていいよ!」
パッと顔を上げてにっこりと笑う千里ちゃん。
『ありがとうお兄ちゃん!じゃあ、さっそくおどかしちゃうよ!』
そう言うや千里ちゃんは人魂を引き連れベッドの陰に隠れてしまった。
部屋が再び暗闇に包まれる。
ひゅーどろどろどろ…。
『うーらーめーしーや〜…』
…さっきと一緒やんけ。
でも千里ちゃんもがんばってるんだから最後まで見届けてやらねば。
ベッドの陰からすーっと浮き上がってくる千里ちゃん。人魂の灯りで顔を下から照らしている。
「…ぷっ!」
笑ってはいけないと思いつつも、怖い顔を作ろうと真剣になっている
千里ちゃんの顔があまりにも可愛かったので思わず吹き出してしまった。
『あーっ!おにいちゃんひどーいい!笑わないでよぉ!』
「あはは…、ごめん、ごめんよ。…うわあ!驚いたァ!!」
俺は大げさに驚いたフリをしてみた。すると(ブッブー)とクイズを間違えた時の
音とともに、千里ちゃんの後ろについている人魂が×の形になった。
『だめだよー。心から驚いてくれないと。
この人魂さんたちが認めてくれないとカウントされないの。』
「うーん、そうか…。でも、そのおどかしかたじゃやっぱり無理だよ。怖くないんだもの。
なんかもっと別の方法考えたほうがいいんじゃない?」
『えー…、人をおどかす方法なんてほかに思いつかないよぉ。』
「じゃあ、一緒に考えようか…っても俺が考えたら驚けないしなあ。こりゃ難しいぞ…。
20人おどかすのに期限とかあるの?」
『えとね…、えーっと…たしか…何日だっけ?忘れちゃったぁ。」
おいおい。もし間に合わなかったら困るじゃないか。 (ブー、ブー)
また音とともに人魂が形をかえる。今度は”4“、”9”…49日?
『そうそう!49日以内だった!』
するってーと、二日に一人おどかせばいいのか。
…微妙だ。これは早く俺が驚いてやらないと間に合わないんじゃないだろうか。
「そうだ!おれ学校の図書室で怖い話の本でも借りてくるからさ、それ読んで勉強しなよ。
怖い話参考にすれば効率よくおどかせるんじゃないかな。」
『うー…、怖い話は苦手だけど、頑張ってみるよ。』
「よしよし、頑張ろうね!じゃあ、また明日の…って言うかもう朝の4時じゃん!
俺学校あるのに全然寝てないよ!」
『あっ、ごめんねおにいちゃん!今から寝れば…3時間くらい寝られるかな』
「そうだね、そうするよ。…千里ちゃんはこれからどうする?」
『お化けは昼間眠るから…わたしの部屋、まだそのままだからそこで寝てるよ。」
「そっか。じゃあ、また今晩ね。おやすみ!」
『おやすみなさーい!』
お化けとは思えないほど元気よく挨拶すると、千里ちゃんは壁をすり抜けて
自分のうちへ帰っていった。俺は千里ちゃんが死んじゃっても元気なことに(?)
安心したからか、布団に入るなりあっという間に眠りに落ちた。
短いですけどここで続きます。
エロ分が足りないとお怒りの貴兄のために二本立て。
また都市伝説モノ「童謡サッちゃん」です。挿絵つき。
昼間、オカルト好きの友人とくだらない話で盛り上がってた時に出た話。
サッちゃんはね サチコっていうんだ
ほんとはね だけど ちっちゃいから
じぶんのこと サッちゃんって呼ぶんだよ
おかしいな サッちゃん
サッちゃんはね バナナが大好き
ほんとだよ だけど ちっちゃいから
バナナを はんぶんしか たべられないの
かわいそうね サッちゃん
サッちゃんがね 遠くへ行っちゃうって
ほんとかな だけど ちっちゃいから
ぼくのこと わすれてしまうだろ
さびしいな サッちゃん
子供の頃は何にも気に留めず聞いた童謡サッちゃん。
実はこの2番と3番の歌詞には陰惨な出来事が隠されているんだという。
サッちゃんは実在した女の子で、バナナを食べている途中に車に轢かれて死んだんだと。
それで「バナナを半分しか食べられない」まま「遠くへ行っちゃう」んだと。
で、この本当の意味に気づいた人間のもとに、夜中にサッちゃんが現れるというのだ。
そのとき枕元に本物のバナナかバナナの絵を用意しておかないと、あの世へ連れていかれてしま
う。
まあ「聞いたら出る」タイプのよくある話だよね。
俺はオカルト話は好きだけど、それで怖がったり信じ込んだりはしない。
いや、しなかった。さっきまでは。
今、俺の枕元には女の子が立っている。その子が、俺の顔を覗きこんでいる。
透き通るような…、いや実際透き通っている真っ白な肌。明かにこの世の物ではない。
ttp://tsukinowa.s1.x-beat.com/occult/origin/sachi_1.jpg 『サッちゃんのバナナ、どこ?』
サッちゃん…だ…!!本当だったんだ!
やばいよ、バナナ用意してないよ。あの世に連れてかれてしまう…!
などど焦りながらも、俺の視線はある一点に集中していた。
サッちゃんのスカートの中だ。(またまた例によって)俺はロリコンだからな。
まったく無防備に俺の枕元に立つもんだからもう丸見え。
こんな至近距離で生のおパンツ見たのは幼稚園以来だ。ド興奮。
このままあの世に連れていかれるのならそれもまた本望である。しかし。
『あった!バナナ!』
サッちゃんは掛け布団をぐいっとのけて、俺の下半身に顔を寄せた。
そこにはギンギンにいきり立った俺のバナナが。
『お兄ちゃん、このバナナ、サッちゃんが食べていいでしょ?』
もちろんOKだ。俺は何のためらいも無くパジャマとトランクスを下げた。
にょっきりと顔を出すバナナ。
『うわあ…!おっきい♪いただきまーす!』
サッちゃんの小さな口が触れる。
よほどバナナが好きなのだろう、先を口に含みながらも一気に食べずに
少しずつ味わうように舌先でちろちろと舐めている。
『んふっ…、ん…、ん…ふ…おいしい…』
鼻をならしながら一生懸命に舐めまわしている。これは俺にとっても非常に気持ち良い。
思わずサッちゃんの頭に手を添える俺。バナナはさらに膨張する。
『んっ…!すごい…バナナ大きくなった!…でも、これじゃあお口にはいらないよう。』
含みきれなくなったサッちゃんは残念そうに口を離す。
うーん、ちっちゃいからバナナが半分しか食べられないか。
…そうだ。
「サッちゃん、このバナナ全部食べたい?」
『うん!食べたい!』
「じゃあ、ちょっとだけ我慢できるかな?」
『うん!食べられるなら我慢する!』
「(ニヤリ) じゃあ、お兄ちゃんの言うことよく聞くんだよ。まず、おしりこっちに向けて。」
『え…?うん、わかった。』
サッちゃんは俺にまたがり、おしりを俺の顔のほうに向ける。
俺はおもむろにパンツをずり下げた。ちいさくて綺麗なおしりと割れ目があらわになる。
ttp://tsukinowa.s1.x-beat.com/occult/origin/sachi_2.jpg 『いやん、おにいちゃん。なにするの?』
「いいから、サッちゃんはそのバナナをよく舐めておくんだよ。食べたいでしょ?」
『うん…。(ぺろぺろぺろ…)』
子猫のように小刻みにバナナを舐めている。
俺はサッちゃんのおしりに両手を伸ばしそっと触れてみる。
すべすべのぷよぷよだ…。指先で丹念にもみしだく。
『ひやあぁん、くすぐったい!』
「本当にくすぐったい?どんな感覚なのかよーく考えて感じてごらん。」
指の動きを止めずにささやく。
『ぅうん…ぁひっ……おなかの、おなかの奥がムズムズかゆいよう…』
サッちゃんの腰がふりふり動く。その動きでワンピースの裾がどんどんめくれ上がり
胸までがあらわになった。そこに二つの小さなぽっちが見える。
まだ色素の沈着していない、きれいな薄ピンク色のそれがしだいに隆起していく。
俺はおしりから手を離した。
『…?おにいちゃんん…触るのやめないでぇ。むずむずが、むずむずがとまらないよ…!』
耐えられなくなったのか、サッちゃんは腰をぐねぐねと動かしている。
俺は黙ってその動きを眺めていた。そして、いきなりサッちゃんの乳首をつまんだ。
ttp://tsukinowa.s1.x-beat.com/occult/origin/sachi_3.jpg 『はあぅっ!』
突然の刺激に体を丸めるサッちゃん。俺はそのまま乳首をくりくりといじる。
サッちゃんは背中を丸めたままビクンビクンと細かいけいれんを繰り返す。
『あはっ!んくぅ…あうんっ!やっ、いや…、だめっ!へ、変になるっ!』
腰がまるで別の生き物のようにうごめいている。
俺は上半身を起こすと、手のひら全体でサッちゃんの胸を触り、指の間に
乳首をはさんでゆっくり揉んだ。
『ふぅー、はぅー…、あぅ…ん…』
サッちゃんは俺の手の動き一つ一つに合わせるかのように、じっと目を閉じ呼吸をしている。
俺はそのまま後ろから抱きかかえる形でサッちゃんを起こした。
サッちゃんは脱力しきっていて、なすがままに俺の体にしなだれかかった。
俺は両手を上げさせて服を脱がせる。そのとき、俺のバナナがサッちゃんのワレメに触れた。
『アッ!!』
サッちゃんの体がふたたび電流が流れたかのように跳ねた。
そのはずみでさらにバナナが押し付けられ、閉じられていたすじが広がる。
幼い体からは想像もつかない量の愛液が溢れ出て、俺のバナナを濡らした。
『アッ、アッ!こ、これ…!こ、ココ!ここ気持ちいいっ!』
サッちゃんの腰がうねり、股をバナナにこすりつけている。
k4r二人をつなぐ愛液がくちゃくちゃといやらしい音をたてる。
柔らかな肌がヌルヌルと行き来するたび股間に快感が走る。俺はもう発射寸前だ。
が、まだサッちゃんに本当のバナナを味わわせていない。
サッちゃんの腰をぐっと掴み動きを止める。
『あぁん、いやぁっ…とめないでぇ…!』
泣きそうな顔でこっちを振り返るサッちゃん。
固定されながらもひくひくと動く腰、愛液がとろとろとまるで涎のように俺のバナナに垂れる。
「サッちゃん、バナナ全部食べるんだろ?」
『うん、うん!食べたい、食べたいのお!』
「じゃあ、今から食べさせてあげるからちょっと我慢するんだよ。」
俺はそっとサッちゃんの股間に手をはわし、ワレメを広げた。
『ひゃっ!』
すっかり敏感になっているサッちゃん。あっというまに俺の手は愛液でびしょ濡れだ。
その愛液をバナナに塗り付け、さきっちょをワレメにあてがう。
「さあ、よく味わうんだよ…!」
ぐっと腰を入れる。入り口でかなりの抵抗感があったが、先で無理矢理押し広げると
一気ににゅるりと滑りこんだ。
『は、あぐぅっっ!!ぁあああああっ!!!』
サッちゃんは後頭部を俺の肩甲骨に押し付けて大きくのけぞった。
ttp://tsukinowa.s1.x-beat.com/occult/origin/sachi_4.jpg 『ア…、ア…っ、ぁ…』
口は大きく開けられ、呼吸のたびに突き出された乳首が妖しく上下する。
『あ…、あっ…こ、これが、バナナ…。あついのが、全部、おなかに入ってる…』
サッちゃんはうっとりとおなかをなでている。
自分で入れておいてなんだが、こんなに小さな体に全部収まってしまうとは…。
しかもサッちゃんの体に裂傷などのダメージはない。…幽体だからか?
それでいて俺の股間には生身の娘と同じようにサッちゃんのぬくもりと
締め付け感が伝わってきていた。俺はサッちゃんの耳元でささやく。
「バナナ、おいしいかい?」
『ふぁっ!…う、うん、あつくて、気持ちよくて、おいしいぃ…ひぁぅっ』
耳にかかる息にすら反応してしまうサッちゃん。かわいい…。
もっとよがらせてあげよう。俺はゆっくりと腰を前後に揺らしてみた。
『ううっ…!ふうっ、ふっ…ぁああ!』
前のめりに手をつくサッちゃん。
俺は腰の動きを少し早める。
ttp://tsukinowa.s1.x-beat.com/occult/origin/sachi_5.jpg 『あぁっ、あぁっ、あぁっ…あぁっ!んんぅ、あぁ…!』
頭を左右に振り、髪を振り乱して悶えている。締め付けもどんどんときつくなる。
思わず発射してしまいそうになったので、俺はいったん動きを止めた。
『はぁーっ、はあー、あー、あー…』
サッちゃんは激しく肩を上下に動かして呼吸している。口は開きっぱなしで
涎が体を伝っていた。その涎を拭ぐうように胸を撫でる。なだらかで起伏は無いが
きめの細かい肌と硬くなった乳首が手のひらに当たる感触が心地良い。
『っ!あっ!っはうっ!』
乳首をこねくられるたびにサッちゃんは波打つように体をくねらし、同時に
俺のイチモツも締め付けられる。俺もそろそろ快感をこらえきれなくなってきた。
ふたたび腰を動かしサッちゃんを攻め始める。
さっきまでの緩やかな前後動から、今度は上下動にかえる。
『はうっ!!あっ!あーっ!!』
サッちゃんの体が俺の上で跳ねる。
柔らかく熱い膣の肉壁が、本当に俺の肉棒を食べているかのように吸いつく。
このまま食べられてしまってもいい、サッちゃんと一つになってしまいたい
そんな思考で頭が一杯になった。
「うっ、も、もうだめだっ!サッちゃん、いくよっ」
『アッ!?おっ、おにいちゃ…っ!ば、バナ、バナナぁっ!ぁあーっ!』
小さな体を抱きしめ、おもいっきり腰を動かした。
もはやさっちゃんの声は言葉にならず、絶叫へと変わっていた。
『ひぐっ!!ううぅあっ!いっ、ぃああっ!ああっ、イイっ!はあっ!ああっ!
あーーっ!ああーーっ!あーーーっ!!あぁーっ!あーーっ!』
サッちゃんが繰り返す絶叫と、愛液と涎と汗がこすれる音だけが俺の耳にはいる。
『あーっ!あぁーっ!あぁーっ!あぁーっ!アっ!アッ!?いっ、いやっ!!
っあっ!あああああああああああああっっ!!!』
「ぅっ!!」
全身をがくがくと揺らしてサッちゃんは絶頂を迎えた。
同時に俺もサッちゃんの体内に精子を注ぎ込んだ。
『あぁぁ………。はぁ、はぁ、はぁ……』
サッちゃんは失神したのかぐったりと倒れこんでしまった。
俺はゆっくりと萎えかけたバナナを抜き取る。ぐぽっ、と音がしてサッちゃんの
あそこから精子が流れ出てきた。奥に見える襞が蠢いているのが見えた。
バナナを食べられて(?)サッちゃんは満足しただろうか。
時おり痙攣する小さなおしりを眺めながら思った。すると。
『おにいちゃんのバナナ…おいしい…。もっと、ちょうだい…』
サッちゃんはゆっくりこちらを振り返り、俺の股間へと顔を寄せてきた。
愛液と精液まみれの俺のイチモツはすでに萎えきっていた。
しかしそんなことお構いなしにサッちゃんは口に含む。
「さ、サッちゃん…?ちょ、ちょっと、待って…」
口内で舌がヌメヌメとイチモツを舐めまわす。さっきまでとはうって変わって
俺のツボをどんどんついてくる。こ、こんなテクニック持ってたのか!?
あっというまにそそり起ったそれにまたがるサッちゃん。
『えへへ…、いただきまぁす♪』
「うおっ!!」
な、何だこれは!さっきよりもザラザラしてて、中で絡み付いてくる…!
そして、サッちゃんの腰の動き…とても子供のものとは思えない!
『ああっ…、おにいちゃん、出して!サッちゃんに、おいしいの、食べさせてぇ…!』
「うぁっっ!!」
さっき出したばかりなのに、あっという間にまたイカされてしまった。
しかし、サッちゃんの動きは止まらない。
サッちゃんの中で、俺のイチモツは何度も起たされ、搾り出される。
「ま…、待って…!そんなに何度も続けて出されたら…死…」
『だめ…!まだだよ、もっと、もっと、もっと食べるんだから…!
全部食べるまで、帰らないんだから…!』
ぜ、全部…?全部搾り取られる…!?
そ、そうか、あの世に連れてかれるというのは、そういうことだったのか…。
俺の上で喘ぐサッちゃんを眺めながら、俺は意識は遠くなるのを感じた。
おわり
なんか無理矢理なオチですが。
しかし、今年に入ってから他のSS書きの人がいなくなって寂しいです。
みんなどこへ行ってしまったんでしょう…
>SS二年生氏
2話連続キタ━(゚∀゚)━!
GJ!
俺のところにも、サッちゃん来てホスイ!
>>284 レスどもどもありがとうございます。
感想もらえると書いた甲斐があったと実感できますね。感謝!
漏れも本当に来てほしいです。死にますけど。
でも本当の童謡サッちゃんのモデルの人って実在して、もうおばさんなんですよね(^^;
>>霊究者さんイタ*・゜゚・*:.。..。.:*・゜(゚∀゚)゚・*:.。. .。.:*・゜゚・*!!!!!
作品なくても顔出してもらえるだけでも嬉しいです。
軍事板でエルフで放尿…。なんだかものすごくマニアックなシチュですね。
こっちに投下してもらえる時を雛鳥のように待ってます。
>286
死んでも後悔(゚ε゚)シナイ!!(W
軍板のSSに書かれなかった裏設定ストーリー、投下します。
http://hobby3.2ch.net/test/read.cgi/army/1078588258/ これまでのあらすじ。
判定者同盟が南半分を支配する大陸のさらに東、いくつかの島からなる弧状列島があった。
エルフがマナ資源の消耗による文明の衰退を防ぐため、異界から召喚した大地だ。
そこにはマナを潤沢に含む木々とともに、高度な物質文明を持つ先住民がいた。
彼らを日本人という。
エルフと日本人とのファーストコンタクトは最悪級のものとなる。対馬に上陸した判定者同盟の先行偵察隊は小さからぬゴタゴタを起こした。
これは任務から帰還した者たちの、ちょっとした挿話。
登場人物の一人、招集騎士トライ・ナイ・トルオールは年齢89歳。エルフとしてはごく若い部類に入る。
顔の輪郭は丸みをおび、ひたいに数条の銀髪がたれさがるが、ぱっちりとした、芯の強さを感じさせる目を隠すほどではない。
広めのひたいにやや太めの眉が幼さを強調していた。
左右の髪は後ろに流れ、エルフの長耳は根元まで見えている。
後ろ髪は肩に掛かるか掛からないかぐらいで、毛先はふわりとばらけている。
性格は気が強く、何よりも乗騎のドラゴンへ愛情を注いでいた。
もう一人、同盟直属騎士、アルマ・アシ・ステアリン。
彼女は288歳。同盟の第一線を担う人材だ。
ドラゴン騎乗能力や人格を評価され、高等教育を受けて今の地位に就いた。
顔は卵形であごは細く、アーモンド形の、切れ長の目をしている。
流れるような銀髪は細い右眉の上あたりで優雅に分けられ、耳は隠さない。
腰まで届く先端は布で巻き束ねられている。
温厚で人間への偏見を持たず、彼らの技術を評価し、利用価値を認めていた。
処女、ドラゴン偏愛者。騎乗すれば大陸最強?
エルフには清潔を保つために入浴する習慣がある。前進基地にもその設備はあった。
先行偵察任務を終えたトルオールは汗を流そうと浴場棟に向かう。初夏の日差しの下で戦装活動したのだ、汗もかく。
先に自室で装備を外し、緩衝綿入れも下着も脱いで、白く光沢のある肌触りの良い苧麻(からむし)薄布の活動着に着替える。
これは一枚の布を胴に巻き、数箇所の紐で前留めするもので、わきの下からふとももの中ほどまでを覆っている。
肩紐をなくした丈の短い、タイトワンピースのような形だが、すそにはスリットが入って、脚の動きを邪魔しない。
その分、肌を隠す機能はささやかで、肩や脚は言うに及ばず、すこし視点を下げれば乙女の秘所まで覗けるだろう。
涼しい生地ゆえに肌に張りついても違和感なく、身体の線を如実に見せる。布の上からでも少女の胸に二つの突起が確認できた。
居住長屋から程近い浴場棟は、水周りや換気を考え、レンガの土台に板張りの壁を持つ建物だ。
排泄を処理する厠とは違い、男女別に一棟ずつある。
給湯部と浴室部からなっていて、燃料は柳など成長の速い樹木か、マナの蓄積が不十分な小枝などが使われていた。
入り口の木戸をくぐると、もう熱い空気が漂ってくる。
先客はいない。ドラゴンによる飛行、哨戒任務を終えた者は優先的に使用できることになっている。彼女が一番乗りだ。
入口からすぐは酒保になって、管理や奉仕に従事する人間女性が数人いる。
土間でサンダルを脱ぐと素足になり、板の間を抜けて脱衣所に入った。
数列の棚が並び、置かれるたくさんのかごには大判の拭き布が用意されている。
脱いだ活動着をかごに入れて身体を見下ろすと、きめ細かな若い肌を隠すものは、なにもない。
全身の肌が浅黒いわけではない。へその下、わきの下、ふとももの内側、ところどころ健康的な肌色を示している。
普段見せているエルフの肌が黒いのは、日焼けしているからだった。
脱衣所には風呂上りに身だしなみを整えるための、貴重品の大鏡があり、つま先から頭まで全身を写して見ることができる。
そこに写る自分の姿に、少女はちょっとだけうつむき、ため息を漏らす。年上の知り合いと比べて、劣等感を感じたのだ。
女系社会のエルフ種族では、女らしさは血族を繋ぐ力の象徴。
もう一度ため息をついて肩を落とすが、気分を切り替えると鏡に背を向け、歩き出した。
躍動する肢体に尻えくぼができて、ちいさくとも張りのあるお尻に陰をつくる。
肉づきの薄い、しなやかな脚のあいだには隙間があって、そこからからちらりと女陰が覗く。
柔らかく盛り上がるそこは一本のスジがあるのみで、女核も秘唇も、産毛が輝くなめらかな肌の内に隠されている。
腰骨の上、わき腹に浮き出た肋骨が数条、陰影を描く。
胸は薄い。ささやかなふくらみの頂上、わずかに濃い乳輪が二つ。中心では突起がぽつんと自己主張している。
風を切る肩すれすれに銀髪が舞って、小麦色の肌の上でひときわ輝いた。
誰の目も気にせず歩む少女は、備品の手桶、ひしゃく、洗い布を持ち、浴室に入る。
湯気で満ちたそこを照らすは、換気用の天窓から漏れる陽光と、照明筒が放つ淡黄色の明かり。
淡い光が少女の肢体に陰影をつくり、女というより少年を感じさせる輪郭が湯気に浮かび上がった。
エルフは生まれて30年で体格が出来上がるが、生殖可能になるには更に100年を要する。
だいたい100歳で第二次性徴の発達が始まり、もう100年かけて身体が完成する。ここからは寿命が来るまでほとんど変化しない。
トルオールは89歳。まだ初潮も来ていないし、胸や尻は発展途上ですらない。
皮下脂肪も薄く女性らしさは感じられないが、それゆえ誇示される筋肉の躍動が生命の輝きを放っていた。
エルフにとって風呂とは、たいてい蒸し風呂を指す。
自然温泉も利用するし、湯船で肩までつかる快感も知っているが、燃料の節約から湯水を大量に使うことは推奨されない。
浴室の隅に湯がたたえられた湯槽があり、そこから必要な分だけ、手桶に汲む。
洗い場へ行く前に、まずはここで汗を洗い流す。
湯槽から直接ひしゃくに湯を取り、肩から手先へ、首から胸へ股へ、背中から尻へ。流れるお湯が、肌に心地よい。
床は竹で編まれた目の細かい網になって、身体を洗った湯はすぐに排水される。足が滑ることもない。
洗い場の奥、適当な照明の下に場所を定めると腰を下ろした。
編み床に直接座れるのは若い彼女らの特権だ。発毛してくるとどうしても隙間にひっかかり、痛い思いをする。
そのための敷物も用意されていたが、トルオールにはもう20年は必要ないだろう。
手に持つ洗い布に湯を染みこませる。
これにはオリーブ油と海草灰から作った石鹸が一回分、塗られている。両手で揉んで泡立てた。
真綿のように白く柔らかいそれで、わきの下を軽くこする。
汗をかいたところを順に、ひじの内側、首筋、腰からひざ裏まで脚をなぞって、最後に秘部へと手を伸ばした。
洗いやすいよう腰を浮かすと、広げた脚に引っ張られ、開いたそこから少女の胎内への入口が顔を覗かせる。
まだ色素の沈着もなく、露出した粘膜はきれいな薄紅色で、染みだす粘液に濡れて、てらてら光る。
この年頃のエルフは、体格は成人に近いが内性器はまだ充実していない。子宮口は緩く、大事な胎内を守る処女膜も持たない。
ゆえに子宮頸部から殺菌力のある頸管粘液を多く分泌することで、膣内を清潔に保っているのだ。
そのまま服を着たのでは、溢れる清液が染みてしまう。
木質繊維を目の粗い麻布で包んだ吸収体を、下着の内側に当てることによって、エルフ女性は生活していた。
人間よりはるかに長く受胎能力を維持しなければならない彼女らにとって、外性器を清潔にすることはとても大事だ。
泡をまとった指先で、開いた秘裂の外周をなぞっていく。
粘膜にはまだ触れずに、どこよりも繊細な柔肌をていねいに撫でていく。
奇妙な多幸感が少女の皮膚感覚を敏感にして、腕が触れる脇腹がしびれるようにくすぐったい。
割れ目の上端、肌色の土手が合流するそこにある、帽子を被った女核に優しく触れた。お腹の底から何かが湧き上がる。
指ですこし引っ張れば、どんな布地よりも柔らかな頭巾の下から、わずかに充血した緋色の珠が顔を出す。
ここも清潔にしなければならない。
めくった帽子の裏から中心に向けて、指先が軽く触れながら、すこしずつ近づいていく。
敏感なそこからしびれるような刺激が背筋を走り抜けた。
「んっ」
耐え切れず声が漏れ、苦痛とは違う感覚が少女の脚を震えさせた。
脚を閉じそうになるのを歯を食いしばって耐え、泣くとも笑うともつかない形に顔を歪める。
女核を磨き終わるころには、生命を誕生させる神秘の奥から、透明な蜜が湧き出すようになっていた。
これで胎内への石鹸水の浸入を防げる。
女陰の奥を包み隠そうとする媚唇の内側、充血し始めた敏感な花弁へと、少女の指先が進んでいった。
二本の指を使い、中心を隠すにはまだ小さく薄い花びらの、表と裏を同時にこする。
ぞわぞわと肌が泡立つような感覚が、腰から背中へ這い上がってきた。
腹筋に力が入る。苦悶の形に眉を寄せて、背筋を反らして泣き叫びたいような切なさに耐える。
このまま床に這いつくばり声を上げて悶えたくなる衝動を押し殺す。
声を出せぬようくちを引き締め、すすり泣くように鼻を鳴らした。
ここまで洗っても、まだ終わりではない。
てのひら全体を使い、恥丘の上からお尻の割れ目まで、もみほぐすようになでていく。
中指が秘裂の中心をなぞり、未熟な花びらは指のあいだで引っ張れたり押されたり、粘土のようにこねられる。
もう腕は動かしていない。
正座するように落としたお尻の下で、手の甲は床に押しつけられ、腕のかわりに腰を動かす。
少女が腰を前後に振るたび、動きにつられる吐息が荒い。
「んっ、ふうっ、んふっ、んうっ」
親指が頭巾の上から女核を押しつぶし、中指の先端は会陰を滑って、届いたお尻のすぼまり周辺をさする。
声は出さない。かわりにすすり泣くような鼻息が荒い。
もう限界だと認識した一瞬、てのひらを股に挟んで脚を閉じた。
「っう!、はぁあー」
身体を反らし、手足を突っ張ってその時を迎える。
絶叫の形に開かれたくちからは、かすれ声のような、熱い吐息が切れ切れに漏れる。
しびれるような爽快感が震える身体を駆け巡り、閉じた目の前を真っ白に染めあげた。
一陣の嵐が少女を駆け抜けていった後、身体に残るは、肌を通り過ぎていく涼風のような爽快感。
肌寒さを感じるほどだ。ぬくもりが欲しくなり、ぎゅっと身体をちぢこめる。
波が過ぎると弛緩した身体を横たえ、短時間に激しく消耗した体力を取り戻すように、胸は上下し呼吸は深かった。
「はあっ、はあっ、はあ、ふぅ」
トルオールはこの行為があまり好きではない。
清潔を保つのは女性のたしなみと教えられたが、秘所を洗うたびに奇妙なせつなさやさびしさが彼女を襲うのだ。
産んでくれた母や育ててくれた祖母とのあいだには、あるいきさつから、わだかまりがある。
誰ぞに脚を開いて求愛する年頃でもなく、自分が女として扱われることに違和感と反感を持っていた。
そんな心の内とは関係なしに、少女の胎内からあふれだす、ふとももを濡らし、手にまとわりつく熱い感覚。
けだるげに起き上がり、目の前に持ってきた指先には、糸を引く透明な蜜。
腰を下ろして開いたそこを観察すれば、充血した花弁の中心が蠢くたびにじわりと染み出し、糸をひいて滴り落ちる。
胎内を雑菌から守るための、さらさらとした清蜜とは明らかに違う。
異物の侵入による物理的な外力から、膣内を守るための潤滑液。
いまだ役目を果たしたことはないが、それゆえ汚れも知らず、透明なしずくが浴室の薄明かりを反射して、神秘的に輝いた。
息も整い、泡も蜜液も洗い流して、まだ違和感が下腹部に残る。
これはむしろ尿意か。我慢できないこともないが、その場で解放したい欲求に駆られる。
ドラゴンに騎乗すれば長時間の飛行も珍しくない。
鳥が体重を軽くすべく食物を消化器内に残留させないのと同じに、小まめに厠へ行っておくことは推奨されている。
さすがに風呂での小用は礼儀に反するが、彼女一人が占有している今、気にすることではない。
エルフは女性も立ったまま小用を足すが、いささかの気後れから小さくしゃがんだ少女は、出口の筋肉を弛緩させた。
居心地悪げにもぞもぞと脚を動かすと、花弁の中心からわずかに上の、細い開口部から熱い潮があふれ出す。
大部分は弧を描いて、少量が秘裂と会陰をつたい、尻のすぼみをなでるがごとく、熱く濡らして滴り落ちる。
「はぁあ」
ほほがゆるんで、半開きのくちからは快楽のため息。
じわじわ染み入る、心地よい解放感にひたる少女の背中に、よく通る女性の声がかけられた。
「風呂の一番乗りは、トルオールかしら?」
聞き覚えのある声に、反射的に立ち上がり振り向く。
「はいっ、ステアリン直属騎士っ」
そこに居たのは少女よりも一回り背の高い、細身ながらめりはりのある身体の女性。
しっかり肉のついた肢体の胸にはお椀のようなふくらみが二つ、張りがあって先端の突起は上を向く。
胴は腰でくびれ、尻に向けてなだらかに広がる。胎内の発達具合を示すように、へその下から恥丘まで、柔らかい曲線を描いていた。
充実したふとももからすらりと伸びる脚のあいだ、つつましく萌える白銀の茂みが、小麦色の肌の上で秘部を隠す。
腰まであるはずの銀髪をまとめ上げた彼女は、さっきまで指示を受けていた偵察隊の長だった。
「あのっ、これは、その」
体内からあふれ出す熱潮の勢いは止められず、内股になり股間を手で隠そうとする。
覆いきれない脚の上にすじを作って流れる液体が、床に滴る水音が、目の前の女性に全てを教えた。
慌て意味のある言葉をつむげない少女に、首をかしげた女性は微笑み救いの手を差し伸べた。
「騎乗に備えて身軽になろうとしてたのね。いい心掛けだわ」
何を考えていたかわかってしまうあたり、さすが人の上に立つだけはある。それともドラゴン偏愛者ゆえのカンだろうか。
身体を縮めてうつむくトルオールに一声かけると向きを変え、湯槽の前にしゃがんで湯をかぶリ始めた。
視線から逃れて一息ついた少女は女性の後姿を観察する。
湯をかぶろうと手を動かすたび、彼女の身体はしなやかに躍動し、芸術品のような曲線を描く。
時々覗くうなじやら、わきの下やら、きれいにむらなく日焼けしている。さっき見た下腹部や脚の内側もそうだった。
エルフにとっての日焼けは、ドラゴンに騎乗する時間の長さを示す指標と言ってもいい。
空でこんな焼き方ができるのか、疑問に思う。
いつもなら数十人のエルフ女性のあえぎが満ちる空間で、他者の不在が尋ねることを易くさせた。
彼女が立ち上がり振り向くのを待って、疑問をぶつける。
目の前の女性は得意げに胸を張って、質問に答えた。
「もちろん、なにも隠さない格好と姿勢で騎乗するの。地べたからの解放感、ドラゴンとの一体感が気持ちいいのよぉ」
よだれをたらさんばかりにほほをゆるめて、うっとりとする視線は彼方を見ている。
何を思い出したか、その手は自らの下腹部をさすり、上がって乳房を持ち上げ、つぶすように握りこむ。
危険な空気を察したトルオールは逃げ出した。
一区切りしてステアリン編へ続く?
日本刀の付喪神の正宗ちゃん
良い所のお嬢さん風のちょっと高飛車な女の子
でもいじめられたり怖い目に会うとすぐに泣き出してしまいます
体もちょっと弱いです
同じく日本刀の付喪神の虎徹さん
質実剛健なしっかりしたお姉さん
控え目ですが健康的な美人です
しかしちょっと頑固な一面も
ttp://www.h4.dion.ne.jp/~t-ohmura/gunto_056.htm ここを見てこんなのを思い付きましたw
虎徹さんが年上なのは虎徹=古鉄、古い時代の良質な鉄を用いたと言われる為
>>289-296 キタ━━━(゚∀゚≡(゚∀゚≡゚∀゚)≡゚∀゚)━━━━!!!!
相変わらず見事に構築された世界ですね。体の匂いまで伝わってきそうな細かい描写がすげえです。
自分の体にコンプレックスを持つ少女が、大人の女性をあこがれの眼差しで
見つめるというシチュエーションは個人的に萌えます。
>発毛してくるとどうしても隙間にひっかかり、痛い思いをする。
ここがすごくお気に入り。
実は先日軍板まで覗きにいった時は、あまりの濃さに途中でギブアップしてたんですが
今回のこれ読んでまた興味でて読みに行ってしまいました。我ながらエロパワーというのはすごいもんだ。
>>297 リンク先、勉強になりました。刀にも質の違いがあったんですね。
それで宿ってる娘っこの性格も違うというのはイイですね。おもしろそう。
刀だけに女の子の扱いを間違うと大怪我しちゃう、なんてベタなことを思ったり。
保守
300げt
だーれかいませんかぁ〜
いるけどもう寝ます、おやすみ。
明日も皆にとっていい日になりますように。ムニャ
引越し先探してるんだけどあからさまに怪しい物件が一つあった。
駅から徒歩五分、2DK、築10年未満、で家賃1万円。
出る…のかな?
出るなら男なのか女なのか、ブスか美人か。
不動産屋に聞いても教えてくれないだろうな。
>>303 思いきって借りてみれ。そんでなんかイイことあったら報告よろ。
やっべえ、保守ろう
久しぶりに保守する時が来たか
hoshu
309 :
名無しさん@ピンキー:04/04/03 07:36 ID:eHSJ3cvQ
age
ageとこう
保守
書き手さんきてくれ……
落ちたかと思った…
とりあえず保守
>>231-234のさとりの話がストライクゾーンにキタ
誰か続き書かないかなあ てなわけでホッシュホシュ
hosyu
誰か職人さん来ないかなぁ
妖怪どもが跳梁跋扈する時間、妖怪モノを投下します。
拙いながらどうぞ。
318 :
317:04/04/29 02:48 ID:I9q1l3I1
妖怪飛縁魔---
女夜叉の類いとも言われ、夜な夜な男の精を吸い取る妖怪。
もともとは女犯を戒める仏法説話からきている。また飛縁魔は
転じて丙午、丙午の女人は火付けのサガがあるとされ別名
火閻魔とも書く。 桃山人夜話 絵本百物語
ピン、ポン。
ピン、ポン。
こんな時間に誰だ。
俺は不快感を必死に抑えながら玄関へ向かった。
午前一時。
草木も眠る一歩前である。
そんな時間帯にも関わらず---どこぞの馬鹿がチャイムを鳴らしている。
怒鳴りつけてやる。俺はそう思い、ドアを開けようとした。
どこの酔狂だ。
ドアノブを回転させる。
ペンキの剥がれたドアはぎい、と音を立て開いた。
319 :
317:04/04/29 02:49 ID:I9q1l3I1
「あのう、お引き取り願いませんか?」
小心者の俺は怒鳴るどころか思いきり下手に出てしまった。
口腔の中で静かに舌打ちし、相手の顔を見る。
---しかし誰もいなかった。人っ子一人、犬猫もおらず。
いたずら、いわゆるこれがピンポンダッシュか。
しかもこんな時間に。
いや時間なんてどうでも良い。問題は俺が初ピンポンダッシュ体験だ
と言うことだ。よし、今月から30日はピンポンダッシュ記念日とする。
この音が いいねと君が言ったから 30日はピンポンダッシュ記念日
おお、いいポエムがひねれたぞ。このポエムで日本のポエム業界を
俺色に塗り替えてやる。うふふふふ。金がたくさん貰えるぞ。その金で
本をたくさん買おう。丸尾末広とか、丸尾末広とか、丸尾末広とか。
ありがとう、うちにピンポンダッシュしてくれた誰か!ありがとう!
---あのう。
320 :
317:04/04/29 02:50 ID:I9q1l3I1
とつぜん、女性---いや少女のか細い声がした。
俺は視線を落とした。
見ると---くらいの少女が上目遣いでこちらを見ている。
うっすらなふじ色の地に椿文様が一ケ所だけほどこされた
和服をまとい、恥ずかしそうにもじもじとしていた。
俺は訪ねた。
「君---君、こんな時間に何してるんだ?ここら辺の子かい?」
そう問うと、いいえ、そのう、と少女は再びもじもじし始めた。
やがて顔を上げ、きっぱりと言った。
「あの、こちらの家に独身の男性がいると聞いたのですが」
---俺は一瞬くらりときた。
何と言うか、ランボルギーニカウンタック5倍分の衝撃をもろに喰らった
ような感じがした。独身の男性---俺である。
俺はめまいを抑えつつ聞き返した。
321 :
317:04/04/29 02:51 ID:I9q1l3I1
「独…身はまあ、俺だけど…なんなの?」
「あ、あなたですか」
少女の顔が一瞬明るくなり、やがてまた恥ずかしそうに俯いた。
「俺…ですが…その…何用なの?」
「その、つまりちょっと---」
いただきたいものがありまして---と少女はか細い声で言った。
いただきたいも何も、俺は見知らぬ少女に何か渡す予定などない。
「いただきたい、もの?」
「はい、あのその---わ、私の命に関わるんですッ」
少女は目をきゅっと閉じて俺に言った。
からかわれているのか。
一瞬俺はそう思い、すぐいぶかしんで、いかにもいじわるげに言った。
「命---ねェ。ふうん。なんなのか知らないけど、俺眠いんだ」
322 :
317:04/04/29 02:52 ID:I9q1l3I1
少女は顔を上げ、悲痛そうに顔を歪めた。
「はい。あの、眠いのはよくわかっているつもりです。ですが---」
「ごめん。俺、早く寝ないと明日バイトに間に合わないんだ。もういい?」
あの、あのと少女は口をぱくぱくさせながら俯いている。
なんなのか知らないが、こんな時間帯にわけのわからないいたずらをする。
そう思っていると、少女は急に顔を上げた。
「わ、私妖怪---飛縁魔と言う妖怪なんですっ」
ヨウカイ ヒノエンマ---聞き馴れない、と言うか予想だにしなかった返答が
帰ってきた。妖怪、ひのえんま。妖怪。妖、怪。
俺は思考回路を切断され、しばし呆然としていると少女は---自称妖怪ひの
えんまマシンガンのように喋り始めた。
323 :
317:04/04/29 02:53 ID:I9q1l3I1
「信じてもらえないと思いますが私飛縁魔って言う妖怪、漢字では飛翔のヒに
縁談のエン、それに閻魔とか悪魔のマで飛縁魔、で、飛縁魔って言う妖怪で、
あの、お化け---いやお化けと妖怪はちょっと違うんですけどひらたく言うと
飛縁魔って言うお化けでしてその、よ、妖怪、いやそのお化けには生きて
いくために必要不可欠なものがあってそれは人、いやお化けによって違うん
ですが例えば有名な所では河童は水分、その、具体的に言うと頭のお皿に
水分が必要で狂骨って言う妖怪には井戸が必要不可欠な基地みたいなもので
その、それで何が言いたいかって言うと---」
思考回路を再接着する。
その時、少女が言った。
「精が---飛縁魔には男の人の精がいるんですッ」
少女---飛縁魔は目を閉じている。
頬を赤くし、いかにもはずかしがっている。
再構成した俺の思考は飛縁魔の爆弾発言により再び切断された。
精。
男の人の、精。
乱暴に言えば野郎のチ---いややめておこう。
うら若き少女の口からそんな言葉が出るとは---最近のお嬢さんは
早熟であるとかそんな問題ではない。
俺は考えがまとまらず、とりあえず
324 :
317:04/04/29 02:55 ID:I9q1l3I1
「と、とりあえず中に入って」
とのたまった。
しかし少女は何も言わず、そろそろ精が切れそうなんです、と悲痛な
声を上げた。やがて真っ赤な顔を上げ、精をいただきます、と叫んだ。
「---え?」
俺は頓狂な声を上げた。
次の瞬間、俺はAVによくあるセールスマンに押し倒される人妻サブタイトルは
〜淫肉の午後・人妻のオ●コ花〜のように玄関口で少女に押し倒された。
「失礼しますっ!」
少女は目をつむり、俺の寝着をパンツごとずり下ろした。
やがて静かに目を開け、俺のソレを見、柔らかな手の平で包み込んだ。
人肉のぬくもりに触れ、俺のソレは馬鹿のように硬直し天を刺した。
少女は迷う事なくそれを口に含み、小さな舌で執拗に亀頭の先端を
いじり始めた。しばらくして少女は顔を上げ、やはりうつむいて
俺に言った。
325 :
317:04/04/29 02:56 ID:I9q1l3I1
「ごめんなさい。あの、不快なのはわかります。でも、こうでもしないと
私---飛縁魔は死んでしまうんです」
そう言っている内に、俺のソレから先走った液体が出てきた。
飛縁魔はそれをちゅると吸い取った。動作ひとつひとつが淫猥だ。
そして再びそれをくわえこみ、嘗め始めた。唾液と先走り汁がねとねとと
俺のソレを絡み、それに小さな舌が加わって、絶妙な気持ちの良さがクる。
幾度となく先走る汁が出る。やがて飛縁魔はソレから口を外し、今度はソレ全体の
側面をゆっくりと嘗め上げるような動作を始めた。脈に舌が触れるたび、快感が
押し寄せる。ついには睾丸まで口腔に含み、吸い付くようにしゃぶり始めた。
俺はたまらず、ううと唸った。
出そうだ。
すると飛縁魔はそれをつぶさに察知し、勢い良く放出せんとしている
ソレを口腔に含んだ。
吐き散らすように先端から出ているであろう液体を、飛縁魔は余すこと
なくすべて飲み込んだ。
326 :
317:04/04/29 02:57 ID:I9q1l3I1
「いっぱい…お出しになって下さいましたね」
やがてぶるぶると身震いし、溜息をつくと
立ち上がり、俺に一礼をした。
俺はくらくらする中、飛縁魔を見た。
「ありがとうございました。これでいくらかは持ちます」
飛縁魔は口角に付着した白濁液を指で救い、なめ取るとまた一礼した。
そして妖しい光を発し、ゆらゆらと煙りのように消えていった。
もしよろしければ---またいずれかの夜に---と言い残し、にっこりと
笑って。
俺は明日図書館に行って、少ししらべてみようと思った。
妖怪---飛縁魔について。
これにて終り
待望の職人さんキタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━!!!!
こんな時間まで起きてて良かった!
しかしぬるいぞ主人公、男なら下の口から食べさせてあげんかい!
つーことで次は飛縁魔を攻める続編キボンw
あげとこ
飛縁魔たん萌え
ホシュ
年経た獣が妖怪化、変化する話は国内には数多く有るが外国ではどうなんだろうな
日本にはいない独自の生き物がいるし、変化後の性格が本来の生態に依存するなら結構面白そうだ
こういうのは中国にもあったか
何百年も生きたミミズが妖怪化。天然ミミズ千匹。
数の子が妖怪化。数の子天井。
でも妖怪化したからって人間の容姿とは限らないか…。
>>332 元がどの様な存在でも,人化する可能性は(妖怪の世界では)在ります。
例えば,封神演技に出てくるキャラの半数は,人化した”何か”ですから,ある程度以上
の力を持った”何か”の半分は,人化(人に化ける,人型の化身を出す)ことが出来ると
考えてよいのでは。
ストーリー的には,元が同種で有りながら人化したモノと,人化していないモノが衝突
するのも,有りかと。
人化するのは気の巡りが良いからって何処かでみたような気が
元が一匹なんだからミミズ千匹にはならんと思うのだがw
数の子も然り
この手のネタは萌え擬人化で散々やられてるか
スレ違いっぽいのでネタ出し
毒が無いので性格はさっぱり系なニシキヘビ娘(でも貧乳)
どうしてもぐうたら男尽くしてしまう不幸系ライオン娘(本人は幸せ)
ミミズが千匹合体して人間化。全身ミミズ千匹女に。
なんかこれで1本書けそう。雌雄同体というのも使えるかな。
数の子は冗談ですよ。数の子のまま長く年を経るのは不可能だしw
さっぱり系蛇娘は面白そうですね。
蛇って言うと道成寺縁起とかであるように嫉妬深いものの象徴っぽいとこが
あるんだけど、そこを逆に行くことでキャラ立てがはっきりできそう。
蛇というと、神社に住み着いてる白蛇が巫女さんの格好で…ハァハァ
というありがちパターンしか思いつかないなぁ
>>336 間違えて油揚げを供えにきた若者を懲らしめる話とか、
近所の稲荷神社の狐娘がその若者の仇をとりに来る話とか
稲荷神社とそれ以外の神社で明らかにお賽銭の額が違う俺は
真剣にお稲荷さまの前で、狐娘と出会えることを祈ってる。
お稲荷さまはきっと、困ってると思うけど(w
北海道にでも行ってキタキツネに餌付けするのもオススメ
しばらくはプラトニックに徹して虫退治しましょう
エキノコックスって駆除できたっけ…?
それ用の薬品の投与または注射で完全に駆虫できるそうです
嫌がるあの子に無理やり注射しようとして噛付かれたりするのも楽しいイベントですね
保守
あげあげ
hosyu
hosyu
保守
上ゲ
このスレ的には、汁笛はどうでせう。
(汁笛:夜な夜な人の煩悩を吸う妖怪。「なつめヴルダラーク」参照)
上記の漫画では、結局主人公の煩悩に負けてしまったが…
なつめヴルダラークというのを知らないから参照しようがないんだけど
かわいい娘さんなのでつか?
当たり前ですぜ。
やけにエロい描写で描かれて、「口の中ベタベタする…」とか顔を真っ赤にしながら飲み込んで「にが…(涙目」とか…
最後のほうなんかいきなり来たんでむせたりしてさらにはまた出てきた液を顔で受けたりと…
ここまで書いてて可愛くないわけないでしょう。
詳細一応言います。(聞かなくても良いですが
著:西川魯介
角川少年エースコミックスです。
ほほう、少年エースということは直エロではないのですね。
気になるので本屋で探してみますわん。
ほっしゅ
たまには上げてみたりもするさ。
下げて保守するのもまた趣きがあり。
sageホス
357 :
317:04/06/20 03:34 ID:aP8dSC9m
今から投下しますよ
358 :
317:04/06/20 03:35 ID:aP8dSC9m
俺は浴槽を覗き、またかと思った。
蛇だ。また蛇がゆうゆうと泳いでいる。
俺はうんざりして、そのまま浴槽のふたを閉めシャワーノズルを
乱暴につかみ取った。スイッチをひねると、猛烈な勢いで36℃の
湯が俺の胸部に吹き付けた。
俺の住んでいるアパートの浴槽はどういう訳か、蛇が入ってくる。
近くに巨大な川があるのだが、嵐や大雨の翌日なんかは水位が上がり、
どういう水路を辿ってか知らないが蛇が侵入してくるのだ。
台風のシーズンだからここ一週間は特に入ってくる。昨日など三匹が
からみ合うようににょろにょろと泳いでいた。
この一週間だけで、今日の一匹を含めると既に十八匹が入って来た。
そのたびそのたびに、その蛇腹を掴んでは風呂の窓から放り投げていたが、
ここまで来るともうそんな気にならない。
俺はさっさとシャワーを浴び、浴室から出た。
359 :
317:04/06/20 03:36 ID:aP8dSC9m
刹那、きゅうと頭が縮むような感じがした。
目を凝らす。
少女がこちらに背を向け、湯舟を見据えている。
夢幻マボロシの類いかと、もう一度目を凝らした。
やはり少女が湯舟を見据えていた。
じょ、じょろろ。ろ。じょ。
湯が入っていく。
グ、と俺は短く奇声を発した。驚愕と動転の声である。
途端、少女が振り向く。目がくりくりとしている。
少女は慌ただしく立ち上がり、吃るように何か言っている。
そしてとんでもないことを言ってくれた。
360 :
317:04/06/20 03:37 ID:aP8dSC9m
「あ、あの。私、蛇ですッ」
蛇。
有鱗目カナヘビ科のトカゲの総称。多くは全長20センチメートル内外で、
尾は全長の二分の一以上もある。ニホンカナヘビは日本特産種。
側面に帯状斑紋がある。草むらなどを好み、動きは素早く、
昆虫・クモなどを捕食する。くちなわとも言う。有毒として有名な
マムシは北海道、本州、四国、九州などに棲息。
ヤマタノオロチを始め、うわばみやいくちなど蛇、あるいはそれに
似た妖怪の伝承は数多い。人間が本能的に蛇を嫌うのと関係があるのかも
知れない。ちなみに98年、双頭を持つ奇形のアオダイショウ、というものが
岐阜にて発見され研究者の間で話題になった。
361 :
317:04/06/20 03:38 ID:aP8dSC9m
俺は一瞬くらりと目眩がし、目の前の光景が歪んで見えた。
よく見る、いやよく見なくてもわかるのだがその少女はいわゆるスクール水着を
着ている。蛇。スクール水着を着た蛇。まあ確かにその目はくりくりしているが
蛇の目と言うほどのものではない。蛇。スネェェェク。ドイツ語ではシュランゲ。
蛇はまくしたてる。
「あの、昨晩は勝手にお風呂にお邪魔させていただいて、あの、すみません」
勝手にお風呂にお邪魔---もう何がなんなんだ。
「それで、普通だったら外に放られるところなのに、見逃して下さってほんとに
なんて言うか、とにかくお礼がしたいんです」
ああ、なんなんだ。
そりゃあ俺は確かにロリータ趣味がないとも言い切れんが、雌蛇に欲情できる
ような性癖はないぞ。いや、そもそも蛇に雌雄があっただろうか。と言うか
これは現実か。
362 :
317:04/06/20 03:40 ID:aP8dSC9m
「その、それでお風呂なんか炊いたんですが、お身体御流ししようと」
それを聞き、俺ははたと思った。
割り切ろう、と。
たぶん夢か、それでなくても幻。もはや蛇だろうと幼女だろうと見た目人間の
染色体XXだ。それに寝汗がひどい。風呂。そう、風呂。バス。
俺は服を脱ぎ始めた。
もーどーだってよい。
その時、蛇はきゃ、と恥じらうように後退し、す、と俺にタオルを差し出した。
局部を隠せと言うことか。俺は指示通り腰にそれを巻き付けた。
俺は裏返した洗面器に座らされ、早速身体を洗ってもらうことにした。
痩せぎすの貧相な背中の後ろに蛇が立っている。
「あの」
俺は肩ごしに蛇を見た。
「どのように洗えばいいですか?」
363 :
317:04/06/20 03:41 ID:aP8dSC9m
蛇、いや正確に言うなら蛇少女とでも言おうか。うめずかずおの漫画のようだが。
蛇少女は石鹸を持ち、小首を傾けている。
人間不思議なもので、夢と割り切ると何でもできる。俺は腹の底からふつふつと
悪戯心が湧くのを感じ取った。
「ああ」
蛇少女の手から石鹸を取る。
「こう…すり込んで」
俺は石鹸を蛇少女の胸部から下腹部にかけて、そのスクール水着の生地に
すりこむように擦りつけた。ひゃう、と蛇少女は魚のように身体を反った。
どうも石鹸の角が乳首に触れたらしい。俺は故意に石鹸の角を乳首に、
執拗に何度も擦り付けた。その都度蛇少女はアオダイショウのごとく
身体をくねらせ、う、とうなった。
「あ、あのう…」
頬を赤く湿らせ、蛇少女は何か言おうとする。しかし目で牽制する。
「ん?人間はいつもこうするんだよ?」
「はあ…」
364 :
317:04/06/20 03:42 ID:aP8dSC9m
蛇少女は目を逸らす。
充分に石鹸をすり込み、俺はよしと言った。
「これでいい」
「こうやって石鹸を布地に含ませて、それで背中を擦るんだ」
「背中を擦る…?」
蛇少女はよく分かっていないようだ。
「つまり君の胸とお腹をだね、俺の背中と張り合わせて上下運動するんだ」
「あのそれって」
「蛇腹を上手く利用して垢をこそげ落としてくれ!」
俺は有無を言わせぬ速さでそう言った。
しゃくぜんとしないまま蛇少女は俺の背中に、スクール水着ごしに肌を
ぺったりと密着させた。先ほどの石鹸の角で刺激したせいか、小さく
突起した乳首が刺さる。
その体勢のまま、蛇少女は言われた通り上下運動を始めた。
往復のたびに小さな息がうなじにかかる。大変くすぐったい。
背中から垢が一掃除去されているのがようくわかる。
365 :
317:04/06/20 03:45 ID:aP8dSC9m
「は…ぁ…は…ぁ」
ふと、俺は耳をすました。
先程とは少しばかり違う触覚が背中を走っている。蛇少女の息も、
なんと言うか淫らなものになっている。
理由はすぐにわかった。
少女が俺の浮き出た腰骨に秘部を押し付け身悶えしているのである。
こりこりと先程より固くなった乳首が感じられる。
まあしょうがない。石鹸の愛撫でだいぶ興奮してしまったのであろう。
ひげ剃りようの手かがみで、肩ごしの少女を見る。
半開きの目、紅潮した頬。噛み締めた唇。その小さな隙間から漏れ出る声。
予感的中である。
「ありがと。もういいよ」
俺は底意地悪く言い放った。
少女はふるふると首をふる。
「いえ、まだ…やらせていただきます」
「いや、本当にもういいんだ」
それより、と俺は切り出す。
少女は獲物を取り上げられた捕食動物のような雰囲気で、床のすのこを
見つめるようにうつむいた。
366 :
317:04/06/20 03:46 ID:aP8dSC9m
「それより、ちょっとここに座ってくれないかな」
俺はそう言い、浴槽のふちに手を置いた。
少女は一瞬とまどい、やがて言われた通り、股を閉じて座った。
俺と少女は---正確にいうと俺と少女のあのへんは、向き合うような体勢に
なった。
「君を洗ってあげよう。捕食動物は汚れが多いだろうし」
少女はぴくりと微動し、言う。
「や…そんな、けっこうです」
「けっこうか、そう。じゃあやろうか」
ひざ小僧に手を当てる。
「さ、股を開いて」
少女は目をきゅっと閉じ、ふるふると首を横にふった。
「おやおや。お礼がしたい、ってのにそりゃないんじゃないかな」
そう言われてはしかたがない。少女は目を少しだけ開き、右の拳を
胸部に当て固く握り、やがて膝の力を抜いた。
すう、と足が開く。
布地ごしでも、くっきりと浮かび上がるそれがあった。
俺はつつとその割れ目のラインをなぞる。
367 :
317:04/06/20 03:48 ID:aP8dSC9m
「わ…あっ!」
人さし指の長い爪が、クリトリスを弾いた。
そこにだけ熱がこもっているのが充分わかる。
「捕食動物って皆こんなのが」
きゅ、っと親指と人さし指でそれをはさむ。
「ついてるの?」
「や、あ…やめてくださ…」
俺は空いている片手でひげ剃りを掴み、剃刀を抜き出す。
「動かないで」
す、と俺はスクール水着を着る。
ぺろり、と性器は露出された。
「見ちゃ嫌…です」
少女は目を伏せている。俺はちょうど、蛇が蛙をしとめたような心境
になり、いてもたってもいられなくなった。
少女の股にさらに顔を突っ込み、舌で割れ目をたどった。
「きゃっ」
蛇のごとくくねる。
しかし俺は容赦なくクリトリスを舌先でいじり回す。
「ひゃあん…だめ…だめです…」
少女は恥じらいつつも、自分の指で乳首をくりくりと玩弄している。
「はあうっ!」
もっとも大きく、はぜるように少女は屹立した。
368 :
317:04/06/20 03:49 ID:aP8dSC9m
少女の膣からちょろちょろと尿が出始めた。
快感あまって漏らしたのだ。
「ああ、風呂で漏らすなんて」
俺はわざとにそう言い、少女を恥辱した。少女の尿はなめらかなカーブを
描き、ゆっくりと射出される。そしてそのカーブの終点は---ちょうど俺の
奮い立っている性器の先端だった。
いつのまにかはだけたタオルの隙間から俺のそれは立っていた。べしょべしょと、
俺の亀頭は濡れて行く。
少女はすべて出しきり、恍惚と恥ずかしさに酔いしれている。
「ああ、なんてことだ。君のおしっこでびしょびしょだ」
そう言い、俺は少女を責め立てた。
少女は申し訳無さそうに、かつ恥ずかしそうにしている。
「ちゃんと洗ってくれ」
「は…はい」
少女は石鹸を持つ。
「ああ、石鹸じゃだめだ。デリケートなところだから」
「あ…ではどうすれば」
俺は思わず笑いたくなったが、それを堪え極力真面目にいった。
「さっき俺がしたように、舌で洗うんだ」
少女の顔がまた赤くなる。
369 :
317:04/06/20 03:50 ID:aP8dSC9m
「できない…ことはない、よね?」
できないとは言わせない。
少女はしばし沈黙し、やがて両手で口を押さえて頷いた。
俺は見せつけるようにあぐらをかく。すす、と少女は顔を
近付けた。まじまじと見つめる。その内、唇が開き舌が見えた。
蛇---とまでいかずとも、細長い舌だった。
舌はれるれると俺の尿道を這い回った。浮き出た脈をなぞるように舐める。
さすが蛇である。伊達にチロチロ舌を出したりひっこめたりしていない。
「あの…こんな感じでよろ…しんですか?」
「よろしいんです」
俺は声こそださないものの、久々に味わう快感にしばし酔いしれた。
湿った上唇が亀頭をつつとなぞったとき。
「きゃっ!」
俺は白濁を吐き出した。少女の頬に、白い一筋の液体が走る。
しかし俺の亀頭はいまだ休まろうとはしない。むしろ先程より強く
立ち上がっているように見える。
370 :
317:04/06/20 03:50 ID:aP8dSC9m
その時、少女はくしゃみをひとつ漏らした。
そう言えば長時間湯舟にもつからず水着だった。寒かろう。
俺は少女を抱え、湯舟に入った。ざう、ざうと湯舟から湯が溢れる。
少女は次に何をされるのか不安さ余って、俺を見つめている。
俺は湯舟で座禅を組むように座り、その上に少女を乗せた。
たぶん蛇と後背座位性行に臨むホモサピエンスはたぶん俺一人
だろう。人類史上一つだけの花。
俺は少女を安心させ、わざと突き落とさんとするように笑んだ。
それでも少女ははらはらとした顔つきである。
右手で少女の露出した性器に触れる。少女はとまどいつつも、
やがて身を任すように力を抜いた。ぐい、と指でスリットを広げる。
とろとろと、あきらかに湯水以外の液体の感触がする。しかしそれは
直ぐさま散り散りになる。わずかなる愛液の感触を楽しみつつ、俺は
指をいれた。
「あう…」
続けざまに指を入れる。かなり乱暴に、だ。
371 :
317:04/06/20 03:52 ID:aP8dSC9m
それらを一気にがしがしと入れては出し入れては出しする。べとつく
液体はさらにまとわりつく。
「やだあ…あ…」
ほんの数回、運動しただけで少女は果てた。
しかしこちらはさらに力を増すばかりである。
俺は勢いよく立っているそれを少女の渦中にゆっくり、ゆっくり
差し込んでいった。
「動くなよ…」
「はい…ん…」
少女は素直に頷く。俺は片手で頭をなでてやって。
ずぶ、と入り込んだ。
「あの…動かないで下さい。もう…だめ、ちょっとでも動かれると…」
「動かれるとどうなるの?」
俺は少女の横腹を手でつかみ、激しく動き始めた。ぎゅう、ぎゅうと俺の
それを少女の幼い門が締め付ける。
「あっ、あっ…だめえっ!」
372 :
317:04/06/20 03:53 ID:aP8dSC9m
少女は天に吠えるように上を向き、口を開けている。涙が赤い頬を幾筋も
幾筋もたどっていた。激しく悶え、身震いするたびに中に入ってきている
それは蛇のごとく踊り、少女を弄ぶ。
「変温動物でも膣中は熱いなあ…ん」
「や…激…し…過ぎますよ…お」
ばちゃばちゃと水が跳ねる。
溶けるような勢いで、俺と一匹は局部で混ざりあった。
「来ます…来る…も、駄目…」
少女が、一度大きく跳ねた。
373 :
317:04/06/20 03:55 ID:aP8dSC9m
へなへなと、少女は浴槽のふちに手をかけ脱力した。
「あ…」
少女から俺は抜け出た。どろどろと、一度入った液体が放出されていく。
「…あの…」
いまだ肩で息をしながら、少女が振り向いて問う。
「良ければ私を…ここに住まわせてはもらえないでしょうか?」
少女は艶っぽく、かつあどけなく笑っている。
それから俺は、会社から帰ってすぐに風呂に入るようにしている。
なぜか。
まあ言うまでもないだろう。
終わる
_、_
( ,_ノ` ) n
 ̄ \ ( E) グッチョリ!!
フ /ヽ ヽ_//
新作乙!
スクミズ (・∀・) イイ!
射精後にあっさりと終わるのが男の業って感じでいいっすな。
前半、シャワーから出た直後なのに服着てたり寝汗かいてたりと
少し混乱する部分があったけど、エロ部分がよかったので無問題。
出来ればフェラ以外にも蛇っぽい部分があれば…といったとこですかね。
次回にも期待してます。
>>蛇のごとくくねる。
俺はここんとこが気に入ったな、オカルトな属性が活かされていて。
とにかく勢いとパワーがある作品だね。
どうでも良いが蛇とかトカゲってあんまり尿しないんだよな
アンモニアを固形物の方とまとめて出す機能があるから水分補給も少なくて済むそうな
普段はクールだが変温動物ゆえに風呂に入ると激しくなる蛇娘ってどうですか?
取りあえず保守
俺も色々と構想はあってちまちま作っちゃあいるけどなかなかまとまらんのよね…
なんとか読めるくらいになったらUPしてみますわ。
>>379 つまり、幽霊さんの親子どんぶr…うわぁmふぇあd
始めてですが、ちょっと投稿します。
神田和泉町に住まいする御家人天鶴寺頓兵衛信興が
妻は実は幽霊なりといふ。
頓兵衛が若き日に救いたる少女の霊とかや。
妻が容顔美麗にして膚は雪の如く、世の常の人と変わることなし。
天保の初めまで存命なりと云々
竹中文斎『慶應世間話風聞記』より
「あたしのかわいらしいおにいちゃん!」
叫ぶようにその小娘は俺の一物をつかんだ。
着流しのすそを割って、一物を取りだすと、
そのまま、かわいらしい舌で
「ちろ、ちろ…」
と舐めまわすではないか。
「ああ…もう、どうなってるンだ…」
俺は刀を抜く事も出来ず、なすがままにされていた…
俺は貧乏浪人の天鶴寺頓兵衛。越中富山から出てきたしがない
浪人さ。一応天地元応流という田舎剣術の家元兼拝み屋で、
小さい道場を構えてはいるが弟子が来ない。
しかたがないので、口入やの文蔵からちょくちょく
こうやって幽霊退治の仕事を貰って食いつないでいる。そして今日は
神田和泉橋の宿屋から幽霊退治の仕事を頼まれたってわけだが…
それがどうだ。少女の霊のなすがままにされている。
「ねぇ、おにいちゃん…こうして慰めてあげるからさ、あたしを退治するのは
ちょっと待ってくれない?」
少女はくりくりしたオカッパ頭をふりあげながら媚を含んだ目で訴えかけ
るように俺に語りかけた。丈の短い白い着物がひどくなまめかしい。
「…しゃぶるだけじゃなぁ。俺も宿屋から頼まれ料を貰ったんだしな」
少女は泣きそうな顔をした。顔をゆがめるといっそう可愛らしい。
「おっぱいもさわらせてあげるから堪忍して…もうっ、ひどいよ」
宿屋の中は人っ子一人いない。主人夫婦も奉公人も今日は別宅へ移っている
そうな。小娘の幽霊のお陰で宿屋の泊り客はぱったり減り、そこで俺に
幽霊退治の仕事が舞い込んできたわけだが、こんな可愛い幽霊なら別に
退治しなくてもよさそうなものである。
俺は助けてやる気になってきた。「まあ、助けてやっても良い。だがな」
「おっぱいだけじゃだめだな。ここも…」
俺は小娘のすそを割ると、秘所にするりと手を忍びこませた。
濡れている。いっちょ前に濡れてやがる。
「い、いやぁ、そこは…だめぇ…しの、そこいじられるのいやぁ…」
「おしのちゃんてぇのか?ここがいいのかぁ?ああん?」
「く、くすぐったいよぉ…そこはまだやったことないのぉ…」
しのは顔を紅潮させて悶え始めた。ぱっちりした目が潤んでいる。
たまらない表情である。
「慰めるってえのは、尺八だけじゃなしにここも使うんだよ。わかる?」
しのはコクンとうなづいた。
とりあえず今日はここまで。B級時代劇風(昼にテレビ東京で流している
ような低予算のやつ)の話で少し分かりにくかったかとも思いますが、
ご容赦下さい。
>386
GJ!
なんか妙な話し言葉に萌えた
ここで止められると読んでるほうも生殺しですな(w
おしののキャラクターがはっきりしてくるとエロいことになりそうですね。
続き楽しみにしてます。
そういえば先週までテレ東の昼にやってたちょいエロ時代劇
「斬り捨て御免」にもオカルティックな話がありましたね。
>>383 めっちゃGJ!!
続き楽しみにしてます紫煙!!
390 :
317:04/07/01 01:03 ID:uBIxG35Z
今から投下しまつ。
と言っても、前編後編の前だけですが…
391 :
317:04/07/01 01:04 ID:uBIxG35Z
・夜行さん
妖怪達が列を組んで夜道を練り歩くと言われる「百鬼夜行日」に、
列の頭を行く徳島の妖怪。首なし馬に乗り、夜道を歩いている
人間を残忍に殺す。地方によってはヤギューさんとも呼ばれる。
『夜行ちゃん』
※作中の人物名はフィクションです。特に某妖怪漫画家の開祖とは
まったくもって無関係。
392 :
317:04/07/01 01:04 ID:uBIxG35Z
さて、僕は幼女性愛趣向がある。
…ヤヤヤヤヤ、逃げないで欲しい。うん。
やれペドフィルだやれロリコンだやれヒューイットだと騒がないで
欲しい。ロリコンすべてが犯罪者ではない。断じて。煩悩は脳内に
とどめておく。くさい飯を喰うつもりはない。
しかし哀しいかな、僕の股間のビッグオーは幼女の恥部にサドン
インパクトをぶちかますことなく萎えていくのだろう。嗚呼、
なんと嘆かわしくなんと罪作りな性癖か。
393 :
317:04/07/01 01:06 ID:uBIxG35Z
僕はそんな幼女に対しての懊悩の毎日を送っていた。
ある夜。僕は会社帰りで疲れきっていた。
僕はコンビニにてカット済み鱒寿司を2パック買い、家に帰っている途中だった。
視界の端に、ちろちろと何かが光った。
それは暗い、一通りの少ない竹やぶから見えている。
揺らめくような動き---炎だろうか。
僕は気になり、鱒寿司を持ったままそこに向かって走った。
炎が少しづつ近付いてくるような感覚に陥る。炎を良く見る。
ようく見ると、炎のもとには乗馬した初老の男性が松明をかかげて
いる。あれは松明の炎だ。
ポコ、ポコと馬がひづめで地を蹴り、ゆっくりと歩いている。
僕は竹と竹の隙間からその光景を見つめ、仰天した。
その馬には顔がなかった。
いや、顔と言うか…首から上があらかじめそうであるかのように、
存在していなかった。ピアノ線で切ったような感じだ。
さらに驚いたのは、首なし馬に乗った男性には目が一つしかなかった。
隻眼とかアイパッチだとかではない。単眼、とでも言えばいいのか。
本来目のある部分には何もなく、額の真中にぎょろりと目がついて
いるのだった。
394 :
317:04/07/01 01:07 ID:uBIxG35Z
僕は恐怖あまって、その場にぐしゃりと倒れこんだ。
しかしそれだけではなかった。
その男性の後ろにも首なし馬に乗った単眼の男性、女性、少年や老婆が
列をなして闊歩していたのだ。それだけではない。さらにその後ろには
もはや人間ですらないような、奇妙な格好の動物---いや、妖怪が
ぺちゃくちゃ喋りながら練り歩いていたのだ。
百鬼夜行、という言葉を昔母に聞いたことがある。
夜、鬼や河童、徳利や琵琶の化物たちが列をつくって夜道を歩くこと、
と聞いた。
今、僕の目の前でその百鬼夜行が行われているのだ。
竹と竹の隙間から見える化物達は、母の言ったような徳利の化物、
琵琶の化物や巨大な生首、手足の生えた鐘、鳥獣戯画のような蛙などが
いた。
列が最後尾にさしかかったころだ。
今まで押し殺していた悲鳴がとつぜん放出された。
それは絶叫と言うにはほど遠い、口の端から漏れたような小声だったのだが…
妖怪達は聞き逃さなかった。
395 :
317:04/07/01 01:08 ID:uBIxG35Z
「うわ」
最後尾にいた馬と鮹を混ぜたような妖怪が、僕が隠れている竹の辺りに
とことこと列から外れてやって来、持っていた日本刀で竹を斬った。
竹を割った、とはよく聞くが---
とにかく竹は斬られ、そこらへばらばらと転がり、僕の姿は大勢の妖怪に
さらされることになった。
後尾にいた熊のような妖怪が叫ぶ。
「オイ"さがり"、そいつは…ヒトじゃあねェのか?」
そうみたいだァねェ、と"さがり"こと馬と鮹を混ぜたような妖怪が言う。
するともう一匹、木槌を持った黒い妖怪が列からはみ出てやって来た。
「ハハア、こいつ、物珍しさから俺達をのぞいていやがったな?」
木槌妖怪が頭をなぜながら言う。
「だなあ。イヒヒヒヒ。こいつ、どうするサ?」
と、先ほどの熊のような妖怪が愉快そうに言う。
「決まってら」
396 :
317:04/07/01 01:09 ID:uBIxG35Z
木槌妖怪が木槌を握り直す。
「殴って息の根止めるのよ」
「待て待て」
さがりが口をはさむ。日本刀を振り回している。
「ここは俺が、すっぱり首筋を斬る」
「そうか。よし、じゃあ俺は斬られた死体を木槌でミンチにしようかね」
そいつはいい、と熊のような妖怪は頷いた。
僕は眼の裏が冷たくなり、額がひゅうっとした。
---怖い。
「何をしておるか」
ふと、よく通る声がした。ン、と妖怪衆が声の方を振り向く。
私は恐怖で首が動かず、眼だけそちらに向けた。
そこには妄想を絵に描いたような幼女がぽつんと立っていた。
すうっと通った輪郭で描かれた顔は何とも愛らしく、なで肩を後ろから
強く抱き締めたくなるよな衝動に僕はかられた。着ている服は灰色の
和服だった。和服について明るくないのでこれがどのような名前かは
知らないが、僕は直感で和服だと思った。美しい白髪で半分ほど隠れて
いたので、上手く読み取れないがその表情は少しばかり怒っているようだ。
397 :
317:04/07/01 01:10 ID:uBIxG35Z
木槌妖怪が幼女に言う。
「ああ…その…こいつが百鬼夜行をのぞき見してたんでして」
「こやつが?」
古風な喋り方だ。幼女は僕を凝視した。
黒い瞳に、僕の間抜け面がぼんやりと映し出される。
「まことか」
「むろんですぜ。竹の陰からじろじろと、黙って」
さがりがきっぱりと言う。
「ふむ…お前ら、この人間をどうするつもりだ」
聞くまでもないでやしょう、と熊のような妖怪がけらけら笑う。そして僕の方を
見、きっぱり言った。
「殺すンですよ。当然でやしょう?」
「馬鹿者」
間髪入れず、幼女はぴしゃりと言ってのけた。
「人間の妄想が我々を産む。ならば人間は我々の生みの親」
人間がいなくなっては我々も生きていけぬのだ、と幼女は上目遣いに、
と言ってもそう可愛らしいものではなく険悪に言い放った。
熊のような妖怪は苦々しい顔をし、言う。
398 :
317:04/07/01 01:11 ID:uBIxG35Z
「はあ…失礼しました、夜行様」
「うむ。して」
幼女が僕の方を見る。
先ほどより和らいだ表情だ。
「そちらの殿方」
僕のことか。
一瞬、戸惑う。
「失礼あったことを詫びる」
そう言い、幼女は頭を下げた。ぱら、ぱらと美しい髪が垂れ下がる。
僕はあわてて目線を逸らした。その幼女の胸元が一瞬ちらついたからである。
嬉しいことは嬉しいが、やはり何か見てはいけない気がした。
とたん、熊のような妖怪がにやりと笑った。
「この人間、何ぞすけべいなことを考えてやがるぜ」
「本当か、サトリよ」
熊のような妖怪---サトリはそう言った。
心中が読まれた。
僕は心を読まれた驚きよりも、恥ずかしさが先に立った。甲羅をべりべりと
剥がされた亀のような居心地だ。妖怪達がにやにや笑う。
「こやつ、夜行様にほれおったぜ」
「ヒヒヒ。本当か本当か」
「すけべいな人間だなあ、ヒヒ」
399 :
317:04/07/01 01:12 ID:uBIxG35Z
僕が己の顔がどんどん赤くなるのが分かった。RGBカラーで言えばR7000くらい。
幼女---夜行様と呼ばれているこの幼女も、顔色は変わっていないがどこか
恥ずかしそうな顔をしている。しかし突然表情を変え、怒鳴る。
「黙れッ。貴様ら、今宵は百鬼夜行日なるぞッ。そのような言動は謹め、
さっさと行進を再開しろッ。さもなくば、馬と同じように首を飛ばすぞッ」
妖怪衆の動きが一瞬止まる。そして背筋をぴんとのばし、失礼しましたと
言い一目散に去って行った。見ると、列はだいぶ向こうまで行っていた。
ふん、と夜行様は息を漏らす。
幼女はこちらを見、口元をゆるりと歪めた。笑んでいる。
「失礼いたした。何せ無粋な連中であるから…」
「ああ、はあ…」
僕はすっと立ち上がり、状況の整理がいまひとつつかないまま言った。
「あの…君は?」
「ん、ああ。まだ言っておりませんでしたな」
くるり、と幼女は向き直し、砂埃くをはらう。
400 :
317:04/07/01 01:13 ID:uBIxG35Z
「わたくし三十二代目夜行鬼でございます」
「やぎょう…き…?」
「ご存知ないでしょうが、妖怪が列をくんで歩く"百鬼夜行"というものが
毎年あるのです。その先頭をつとめるのが妖怪、夜行鬼なのでございます。
わたしは三十二代目の夜行鬼で、今はまだ見習いですが」
いずれ夜行家の名に恥じない先頭をつとめるつもりです、と元気に言った。
「あなたは?」
「僕…は、人間。人間の…水木しげる」
「しげるさん、ですか」
幼女は僕の名を呼び、にっと笑った。
「僕は…なんて呼べばいいの?」
「呼べば…わたしをですか?」
幼女はしばらく考え、それからやはりにっと笑って、答えた。
「お好きなように」
「じゃあ…夜行…ちゃん?」
「夜行ちゃん…」
つま先で地面をいじり、夜行ちゃんは照れるようにうつむいた。
「変?」
「い、いや、そのようなことはまったく。むしろその…」
そこで言葉が止まった。やはりどこか恥じらっている。
401 :
317:04/07/01 01:14 ID:uBIxG35Z
「あの…とにかく嬉しゅう思います」
夜行ちゃんは小さく、そう言った。
続ク。
早速訂正
くるり、と幼女は向き直し、砂埃くをはらう。
→砂埃を軽くはらう
失礼しました。
うわ、いいのかなw
七誌の権兵衛さんにしておいたほうが・・・w
どきどきな展開になりそうで期待。
水木しげる
ワロタ
良いっす。夜行ちゃんのキャラが。
見た目子供なのに他の妖怪をビシッとしきるとこがたまりません。
あとどんな怖い目にあってても好みの女の子が現れた瞬間に理性を取り戻す(?)主人公も素敵。
こんな男に僕はなりたい。すけべいな彼(wの次の行動に激しく期待です。
>317
おまいのセンスが羨ましい…木水しげる
夜行たん萌え。
だめだ、あの絵柄が思い浮かんでエロくならない(w
>>408 折角脳がフィルターかけてくれてたのにお前がそんなこと言うから…orz
デビルサマナーの幽鬼ヤコウが頭にちらついて離れない(つд`)
手元に水木しげるの日本妖怪大全があるんだが、
昔は一体ずつ脳内変換して萌えてたりした。ビバ若さ。
(続き)
しのは体をひくひくさせだした。口では嫌がっているが
まんざらでもないらしい。
俺は指を入れて ちゅぷ、ちゅぷとしてやった。
「いい気持ちだろ?おとなはこうやってあそぶんだよ」
「はぁ、はぁ、はぁ、はぁ」
しのは喘ぎながら、潤んだ瞳で俺を見つめた。
「…おにいちゃん、や、やめてよぉ。…はぁ、はぁ、
あたしお願いできないから指ぬいてぇ!痛いよぉ!」
「はじめてなのか?」
しのはこくん、とうなづいた。妙にしおらしい。
「じゃあ、抜いてやるから!」
指を抜くと、あそこからはぬるぬるとしたものが流れ出した。
俺は急にしのが可愛そうになってきた。幽霊とはいえ
まだこどもなのだ。しかも俺に危害を加えるつもりもないらしい。
どうせ除霊してしまうのだから、もう少しやさしくしてやろうか。
「おしのちゃん。もうやさしくするからお話してごらん」
俺はしのをひざの上に抱え上げて頭をなでなでしてやった。
「お前はここの子供かい?」
「ううん…ちがう。あたし、この宿屋の女中だったの」
「誰かにいじめられたのか」
そう聞くと、しのは下を向いてしまった。「いじめられてはいたけど…
毎日、若旦那の一物をしゃぶらされてたけど…あたしが化けて
出てるのはそのせいじゃないよ。かたきをとってもらいたいだけ」
こんな可愛い娘がいじめられていたのか、そう思うと俺は
しのが可愛そうでたまらなくなってしまった。
その後、しのは自分の境遇を語った。
しのは下野の貧乏な農家の娘で、口減らしのために3年前にこの宿屋に
奉公にだされたのだそうな。この宿屋に来てすぐの日、
こき使われてくたくたになって棒鱈のような格好で長々とせんべいぶとんに
くるまって寝ていたしのを、若旦那が襲った。
若旦那はしのの可愛い口を無理やりこじ開け、一物をくわえこませた。
しのは驚きの余り口も利けなかったという。
若旦那は二十歳そこそこのいかれぽんちで、吉原へ入っては
かむろ(おいらんの召使の少女)を犯していたというどうしようもない道楽者
だったという。
「騒ぐなよ。お前はここへ売り飛ばされて来たんだ、ここを置いて他に
行くところはねえんだ。おとなしくしていればいいんだ…なあにホンの
一時のことさ」
しのは顔を持ち上げられると、ぐいぐいと乱暴に動かされ、
やがて口の中に苦いものが
どばっ
と出されるまで我慢して居なければならなかった。
その日以来、しのは毎日のように若旦那に尺八を強制的に行わされたという。
「そうだったのか…かわいそうになあ」
俺もしのの話を聞いているうちにもらい泣きをいつしかしていた。
従姉妹のあやも、同じように江戸に奉公に出て、いつしか死んだのだ。
俺にはなにやら、しのがあやのように思えて来た。
そういえば、あのあやは本当は俺の許嫁だった。それが飢饉でどうしようも
なくなって奉公に出ていったのだっけ…
俺はあやのことを、しのに話した。
「おにいちゃんも、あたしとおんなじような女の子と夫婦になるつもり
だったんだねえ…」
「まァ、過ぎたことだがな」
「おにいちゃんさ、あたしのことそのあやちゃんだと思ってもいいよ…
あたしのこと好きな子だと思っていいよ…若旦那にもあげなかった
始めてのものもあげちゃうね…あたしおにいちゃん好きになったから!」
おねだりかよ!あんだけ嫌がっておいて今更なんなんだ!とは思ったが、
頭と体はどうも反対に動くものらしく、俺は気づいた時にはしのを抱きしめ、
浴衣のすそをまくりあげ、むっちりとしたおしりを丸出しにさせていた。
ぇぇ…ここでおあずけ〜(;´д`) '`ァ'`ァ
>416さん
いや、まだ続きますよー、ちょっと推敲してましてね
しのの秘所はまだうす桃色で、とても綺麗だった。
俺は、しのを床に寝かせると舌でれろれろと嘗め回し、
存分にいじくりまわしてから、もう頭の中がポーと
なって、なんだかわけがわからないうちに入れてしまった。
「はぁん、はぁん、はぁん…」
しのは目を瞑り、体をこわばらせていた。密やかな喘ぎ声だけが耳に響く。
「しの!いとしいぞ…」
俺はきつくしのを抱きしめた。こわれそうな細いからだとつるつるの胸が
妙になまめかしいと思った時、俺の先端から白い愛がほとばしった…
「お、おにいちゃん、いたい、いたい、あ、あ、あ、あ、」
俺としのはほぼ同時に果てた…
しばらく、俺としのは床に並んで横になり、
はぁはぁとお互い荒い息をしたまま動かなかった。
気がつくと、しのの足が見えた。足の在る幽霊なんぞみたことがねぇ。
「おい、おめぇ足があったんか?もしかして幽霊じゃないんじゃねぇか」
「そんなことない…あのね、おんなのこのゆうれいって、
おとこのひとの精をいっぱい吸うと足が出てきてね、みんなに昼間も
みえるようになるんだ」
「じゃあよみがえるってわけかえ。へぇ、どうもこりゃあ驚いた」
「うーん、ちょっと違うんだけどね、ま、いっか。
おにいちゃんのところでくらすこともできるんだよ」
え。要するに同棲したいってことか?こんな可愛い娘と同棲できるのなら、
…相手が幽霊でもかまわねえ。とりあえずここの宿屋から消えてくれれば
除霊したことになるんだ。しめしめ。
「うん、まあ、来てもいいぜ」俺は鷹揚にうなづいた。
道場には弟子が一人もいねぇから、しのと同棲しても誰も文句を言う筋合いは
ねぇ。
すると、しのは上目遣いで俺をにらんだ。
「おにいちゃん、あたしのお願い事をかなえてからじゃないと
およめになってあげないからね」
「…う。それで、そのお願いごとってのはなんなんだ」
「あたしをころした辻斬りを斬り捨ててもらえばいいのよ」
可愛い顔して結構きついなぁ、コイツ。まあ俺は惚れてしまっていたので
どうしようもなかったのだが…
「じゃあおしの様。どこのどいつを殺ってくれとおっしゃるんで」
おどけて俺が聞くと、しのはニコニコしながら、
「今、宿屋の前で飲んだくれているやつ。あいつよ。外へ出ればわかるわ」
俺がしのに導かれるようにして宿屋を出ると、確かに宿屋の前で
髭もじゃの貧乏浪人が飲んだくれて寝ていた。分不相応な高そうな刀を
持ってやがる。おそらく悪大名から頼まれた試し切りだろう。
よし。これは俺が剣で名を挙げるよい時だ。おれは刀を抜くと八双に構えた。
俺は大音声で怒鳴りつけざまにそやつを蹴り倒した。
「そこな浪人ッ、敵を討ちに参った故尋常に勝負致せッ」
浪人はギョッとしたような顔をして目を覚ました。
そばにしのがいるのを見て顔面蒼白となった。
「あ、あの小娘!切り殺したはずの娘が何故ここにおる」
ここで俺の立場を明白にしておかなければ仇討ちにならない。
こうなれば度胸だ。口からでまかせをいってやる。
「わしは神田佐久間町どじょう長屋道場の主越後浪人天鶴寺
頓兵衛信興であるッ。その方は我が妻あやを先日斬り殺したであろうがッ!
その敵、今ここでわしが討つ!
そしてこれなるはあやの妹、しの。覚悟いたせ!」
「おのれ、あの小生意気な小娘の旦那と妹か、刀のさびだ…」
「馬鹿ッ、思い知れッ!」
浪人は刀を半分抜いた所で、おれの袈裟懸けの一刀を浴びせられて
ぐらっと体を動かし、ひざをついてつんのめった。おれはとどめに
もう一太刀浴びせ、止めをさした。懐から矢立を取りだし、
斬り捨てた趣旨を紙に書き遺し、そこに置いた。
振り返ると、しのが後ろで笑っていた。
「やったね。これでおにいちゃんも仕官できるかもね
それで、あたしはおにいちゃんの奥方」
随分ちゃっかりしてんなあ、そんなに上手く行くのか?とも
思ったが、黙っていた。俺はそれより、しのがいとおしかった。
こいつを遊びで切り捨てたやつをやっつけた。それだけで俺は十分だ。
その後、俺は仕官は出来なかったが有る程度剣客として有名になり、
道場で飯が食えるようになった。しのは俺の亡妻の妹ということで
勝手についてきてしまった。そして飯をいつも作ってくれたが、
毎晩毎晩一物をおねだりするのには参った。
やがて金がたまったので御家人の株を買い、貧乏ながらも
一応浪人ではなくなった。
「うふふ…おにいちゃん、又しゃぶってあげるね…」
しのが今も耳元でささやいている。
神田和泉町に住まいする御家人天鶴寺頓兵衛信興が
妻は実は幽霊なりといふ。
頓兵衛が若き日に救いたる少女の霊とかや…
竹中文斎『慶應世間話風聞記』より
ー完ー
後半駆け足でしたがなんとか終わらせました。
保守代わりにはなったかと思います…
>387さん
池波正太郎とか司馬遼太郎とかの
エロい短編時代小説風の台詞回しを狙ったのですが、
変に現代風だったりして我ながら妙なしゃべりになりましたw
猫玄とか好きなんで、混じったのかなあ。
なんか萌えて貰えたようでよかったです。
>388さん
しののキャラを後半立ててみたつもりなんですけど、
どんなもんでしょうか。斬り捨て御免はかなり影響受けました。
御免の唐順棋監督って、名作として名高い日本怪談劇場の監督でも
あるせいか、結構オカルトでしたねえ。
>389さん
続きが長引いてすいません。
423 :
名無しさん@ピンキー:04/07/05 19:45 ID:bxS9zpRY
>>422 GJ!
楽しませてもらいました。
この話、発展性がありそうですよね。
保守しときます。
もうネ申は来ないのか・・・
初めてですが、挑戦してみます。
あまめはぎ ―― 夜な夜な恐ろしい面を被ってうろつきまわり、なまけ者にできる
特有のあざ「あまめ」を出刃包丁でそぎ取りに来る妖怪。なまはげの亜種と思われる。
(水木しげる 日本妖怪大全)
むかしむかし、与助と言う働き者の百姓がおったそうな。朝は早くから起き出して
畑仕事に精を出し、夜は遅くまで囲炉裏のそばでわらを編む、村の誰もが認める
働き者だったと。しかし生来の堅物で、いつまでたっても嫁を貰おうとしなかったそうな。
そんなある夜の事、与助が鍬の手入れをしていると、板戸をとんとんと叩く音がしたそうな。
与助「はて、誰だろうこんな時分に」
与助は戸を開けて驚いた。蓑を着て手にぎらぎら光る出刃包丁を持った鬼が立っておる。
与助はひゃあと飛び上がって、腰を抜かしてしもうた。驚き後ずさる与助を追って、鬼は
ずかずかと土間に入り、こう言ったと。
鬼「これ与助、わたしお前ののあまめを剥ぎに来た。おとなしくお前のあまめをよこしなさい」
与助はおやっと驚いた。恐ろしげな鬼なのに、声はうら若い女子(おなご)の声と来ている。
すると鬼は顔に手を当て・・・着けていた鬼の面を取り去った。なんとまあかわいらしい
女子でねえか。与助は気を取り直して恐る恐るたずねてみた。
与助「あまめはぎ様でございますか」
あまめはぎ「いかにも、私ががあまめはぎよ」
与助「あまめはぎ様は怠け者のあまめを剥ぐと聞いております。恐れながら、私は村でも評判の
働き者です。私には剥がれるあまめなどはありません」
あまめはぎ「たしかに、普通のあまめはぎが剥ぐあまめは無いようだけど・・・」
そう言うと、あまめはぎはいきなり与助に向かって包丁を振りかざし、縦真一文字に切りつけた。
呆然と立ち尽くす与助の着物は、ふんどしまで綺麗に真っ二つに切られ、与助の立派な持ち物が
着物の前からぼろんと丸出しになってしまったと。
与助「な、なにをなさいますか!」
あまめはぎ「ふふふ・・・」
あまめはぎは与助の持ち物を確かめるように顔を近づけると、からかうような口調で与助に
こう言ったと。
あまめはぎ「与助、おまえはとんでもない怠け者ですよ」
与助「な、なぜでございますか?」
あまめはぎ「与助、おまえの仕事は、畑を耕し、馬の世話をし、藁を編むことだけですか?」
与助「わ、私は百姓ですからもちろんその通りです」
あまめはぎ「分かっていないのねぇ・・・百姓でも何でも、お前のような甲斐性のある男は
嫁を貰って、村を栄えさせるために子供をいっぱいもうけるのも大切な仕事なんですよ。」
与助「は、はぁ・・・」
あまめはぎ「それなのにお前ときたら、村の娘たちに目もくれず、毎日毎日仕事ばかり。
せっかく良いもの持ってるのにねぇ・・・」
そう言って、あまめはぎは与助の持ち物を覆う皮を、指でつまんで引っ張りあげた。
あまめはぎ「ほらごらん、子作りを怠けるから、こんなにあまめが伸びてしまっているわ」
与助「う・・・これが・・・私のあまめ・・・」
あまめはぎ「ふふ、与助・・・おまえのあまめ・・・貰い受けるわよ!」
そういうや否やあまめはぎの包丁がきらりと光り、与助の持ち物はきれいに一皮剥かれてしまったと。
与助「ああっ、なんと酷いことを・・・これでは痛くて畑仕事もできないではありませんか」
あまめはぎ「何を言ってるの。あなたには畑仕事よりも大事な事があるのよ」
与助「ええっ?」
あまめはぎ「あなたの幼なじみのお豊さん、あなたが忍んで来るのを待って、夜這いに来る村の
若い衆を夜な夜な断り続けているのよ」
与助「!!」
あまめはぎ「かわいそうにお豊さん、あんまりじらされた若い衆にしびれを切らされて、
そろそろ大事に守ってきたあまめ(膜)を、どこぞの馬の骨に無理矢理剥がされちゃうかもね」
与助「そ、そうだったのか・・・」
あまめはぎ「初めてが無理矢理じゃ可愛そうだから、私がお豊さんのあまめ(膜)を優しく
剥いであげようかなとも思ってるんだけどね。」
与助はもう勘弁ならず、血相を変えて立ち上がったと。
与助「お豊、すまん・・・よ、よし! 今から私はお豊の所へ夜這いに行くぞ!」
あまめはぎ「あらあら、勇ましいこと。でも、あなたどうすれば良いか知ってるの?」
与助は痛いところを突かれてすくんでしもうた。生真面目なあまり、村の男衆の猥談にも
あまり加わらなかったので、いざと言う時何をすれば良いかがとんと見当もつかぬ。
そんな与助を見て、あまめはぎはくすりとわらって与助の持ち物に手を伸ばし、なまめかしい
声で優しく囁いたと。
あまめはぎ「しょうがないわねぇ・・・あなたのあまめもう一皮、私がむいてあ・げ・る」
(以下エロ略)
以上です。改行が変なとこに入ってしまった申し訳無い。
そこを略すな( ゚Д゚)ゴルァ━━━━━━━━━━━━っ!!w
剥きたてティムポで突入したら一瞬で果ててしまいますよん。
つか一瞬アメママンかと思ってしまった私。
勢いだけでもういっちょ。
「あずきとぎたん」
♪あずきとーぎまーしょかー しょきしょき
♪人とって食いまーしょかー しょきしょき
村人A「おや、こんな山奥の沢で、幼い女の子が歌いながら小豆をといでいるぞ」
あずきとぎたん「こんにちは、おじさん。わたしはあずきとぎたん。妖怪あずきとぎの孫なの」
村人A「頼んでも無い自己紹介ありがとう。おじいさんのお手伝いかい?偉いねぇ」
あずきとぎたん「うん、おじいちゃんトシだがら、腰を痛めて寝込んでるの」
村人A「そうかそうか、感心、感心」
あずきとぎたん「今日のあずきとぎ終わりっ・・・と、いやーんすべって転んじゃった」
村人A「おやおや、この時代はパンツなんて無いから、短いすそから大事な所が丸見えだよ」
あずきとぎたん「おじさん危険な匂いがするね。小豆拾うの手伝ってよ」
村人A「よしよし、拾ってあげるから待っておいで」
あずきとぎたん「あーん、着物の中も小豆だらけだよぅ」
村人A「よしよし、それも拾ってあげよう。おや、胸にあるこの小豆は取れないぞ」
あずきとぎたん「おじさん、それは小豆じゃないよう」
村人A「おや、これはお嬢ちゃんの乳首だったね。冷たい水に濡れて大きくなってたんだね」
あずきとぎたん「そんな解説は良いから手離してよ。そんなにつままれたらくすぐったいよ」
村人A「じゃあ、帯の周りの小豆も取ってあげよう。おや、おまたにも小豆が付いてるぞ」
あずきとぎたん「え、そんなところにおっぱいなんてないよ。気持ち悪いから取ってよう」
村人A「取ろうとしてるんだけど、割れ目の一番前にしっかりくっついて取れないよ」
あずきとぎたん「くすぐったいよう。なんだか変な気持ちになってきちゃった」
村人A「下からこすり取ってみようか。ぐふ」
あずきとぎたん「あん・・・」
村人A「取れないな。割れ目を開いてみよう。ぐふふ」
あずきとぎたん「はずかしいよ・・・」
村人A「おやおや、しっかり食い込んでいるね。もっと足を開いてよく見せてごらん。ぐふふふ」
あずきとぎたん「うん・・・」
村人A「よく見えないな。またに顔をうずめてよーく見てみよう。ぐふふふふ」
あずきとぎたん「おじさんの鼻息が当たってこそばゆいよぅ」
村人A「取れないなあ。よし、つばをつけてみよう。ぐふふふふふ(ぺろり)」
あずきとぎたん「くすぐったくて我慢できない!おもわずおじさんの顔を両足で挟んじゃう!」
村人A「ははは、おいおい苦しいよ。しかも川の中だからおじさん息ができないぞ(がぼがぼ)」
あずきとぎたん「恥ずかしいから離してあげない!」
村人A「ははは、おいおい苦しいよ。(ごぼごぼ)」
あずきとぎたん「離してあげない!」
村人A「ははは、おいおい苦しいよ。(ごぼ・・・ごぼ)」
あずきとぎたん「離してあげない!」
村人A「ははは、おい・・おい・・・苦し・・・(ごぼ・・・ぼ・・・)」
あずきとぎたん「ふふふふふ」
♪あずきとーぎまーしょかー しょきしょき
♪人 と っ て 食 い ま ー し ょ か ー しょきしょき
村人B「おや、こんな山奥の沢で、幼い女の子が歌いながら小豆をといでいるぞ」
(戻)
( ゚Д゚)ゴルァ━━━━━━━━━━━━っ!!
no more 寸止め
│ _、_
│ ヽ( ,_ノ`)ノ 残念 それは私のおいなりさんだ
│ へノ /
└→ ω ノ
>
【妖怪ちんぽ】
>>427 乙。しかし
((((;゚Д゚)))ガクガクブルブルの描写が・・・
スカルファックか!!
>>430,
>>433 スマソ。自分には432以上のは無理っす。
>>435 どうも。あまめはぎたんはプロですから、痛みも出血も傷跡もありません。
>>436 432は膝で顔を締め付けて川に沈めてるだけです。
あずきとぎたんの母方のお爺さんは子泣きじじいですので、大の男でも逃げられません。
保守あげ
3ヶ月ぶりの投下いきます。
S岡県の市街地から離れたド田舎に俺は家を持っている。
周囲3kmに他の民家は無く、ほとんど森の中に住んでいるようなものだ。
俺はまだ20代の若さだけれど、億万長者。
学生時代に面白半分で興した会社が予想以上に成功しものすごい大金が転がり込んだ。
しかし、それと引き換えに俺は大事なものを失った。人間同士の信頼だ。
仕事上のトラブルや、貯金と比例して増える親戚、友人。皆糞食らえだ。
俺はもう誰とも係わり合いたくなかったので、この土地に住む環境を整えると
さっさと会社を他人に譲り渡し隠居を決めこんだ。
朝早くおきて土をいじり、裏の森を流れる沢で魚を取る自給自足の生活。
夜は金にあかせて引いた光ケーブルでネットを見る。まさに引きこもり天国だ。
そんな日々を送っていたある夏のこと。
その晩は、昼間の晴天とはうってかわって強風が吹き荒れていた。
しかし、天気予報ではなんの警報も出ていない。気圧をみてもこんなに大荒れになる
予兆は無かった。まるで家の周りだけを台風が直撃しているようだった。家のすぐ裏にある竹林が
ざわざわと激しい音を立てている。さすがの俺もちょっと不安になったので、少しは早いけど
もう寝てこの嵐をやり過ごすことにした。そして、雨戸を閉めようと縁側に回った瞬間だった。
”どーん!” という大きな音とともに、家が揺れ、同時に電気が消えた。
風で飛んできた何かが直撃したのか?電線が切れてたら厄介だな…。
ショートして火事にでもなったら大変だ。確認のために俺は懐中電灯を持って外へ出た。
外に出ると、さっきまでの強風がウソのように静まり返っている。
周りの木々も何事も無かったかのように動きを止めていた。…なんだ?台風の目?いや台風じゃないしな。
不思議に思いながら家を懐中電灯で照らす。電線は…無事のようだ。すると、うちに来る前のどこかで
断線しているのだろうか。こんな時間に連絡するのも面倒だし(というか連絡する手段もないのだが)
まあそのうち電気会社のほうで気がついて直してくれるだろ。
と、室内に戻ろうとした時、背後からかすかに子供の声が聞こえた。
「いてぇ〜…」
思わず振り返りあたりを照らす。…しかし、何も見当たらない。気のせいか。
だいたいこんな時間にこの辺を子供がふらついてるはず無いよな。
ガタン!
物置の裏からだった。近づいて見てみると、物置横のビニールテントが見事につぶれている。
中からはうめき声が。そしてくしゃくしゃになったビニールから子供の足が覗いていた。
俺はおそるおそる声をかけようとした。
「いってー!あーまた失敗しちゃったなあもう!」
大声とともにいきなり中の子供が起き上がった。
俺はびっくりして懐中電灯を落としてしまった。
「ん?おっちゃん誰?」
あわてて懐中電灯を拾い照らす。灯りに浮かんだのは、10歳くらいの男の子だった。
髪は強風にあおられたようにぼさぼさになっていて、顔は泥と埃で汚れている。
それより目を引いたのはその格好だ。まるで山伏のような白い装束を身に付けていた。
このあたりは結構な霊場らしく昔は全国から修験者たちが集まったらしいが、今でもいたのか。
しかもこんな子供が……ん?よくみるとこいつ背中に小さな黒い羽をつけてるぞ。
山伏にしちゃふざけてるな。もしかしていわゆるコスプレ好きな子供なのか?
ttp://ascii2d-dr.s3.x-beat.com/occult/cg/ten.jpg 俺はとりあえず目線を下げ、話し掛けてみた。
「誰ってのはこっちのセリフだぞ、ここは俺の家だ。
ぼうず、こんな時間にこんなところでなにしてるんだ?風も強いのにあぶないだろ?」
子供はきょとんとした顔でこちらを見ていたが、ちょっと片眉を動かすと二カッと笑った。
「ここ、おっちゃんの家なんだ!ね、お願いがあるんだけど、しばらくここに置いてくれない?
おれ家出してきたんだよう。」
俺の質問を無視してまくし立てる小僧。しかも、何かと思えば家出少年だと?
ただでさえ他人と関わるのが面倒なのに、そんなことに巻き込まれてたまるか!
「何言ってんだ…?お前どこの家の子だよ。家出ってバカなこと言ってんじゃないぞ!
こんな時間に外ふらふらしてたら親が心配するだろうが!」
「親は…いいんだよ、どうせ心配なんかしてないんだから。」
「バカ野郎!子供のこと心配しない親がいるわけないだろ!さ、どこのうちなんだ?
親に連絡して迎えに来てもらうから教えなさい!」
「連絡なんか取れないよ。だって山三つ越えた奥の谷にいるんだもん。」
しれっとした顔で答える小僧。
「ウソつけ!ここより奥に人が住んでるなんて話し聞いたことないぞ。」
「うん…人はいないね、確かに。」
「ほら、そんなウソはすぐバレるんだよ。本当のこと言いなさい!」
「ウソじゃないよ。人はいないけど、天狗は住んでるんだもの。」
俺は少々面食らった。
子供の嘘と言うのはたいがいめちゃくちゃなものだが、いくらなんでもこれは馬鹿過ぎる。
「天狗って…?あほか!で、お前も天狗だってのか?大人を馬鹿にするのもいいかげんにしろよ。」
「うそじゃないって!ほら、この格好見ればわかるでしょ?人間にこんな翼ある?」
立ちあがって軽やかに1回転する小僧。
「…確かに格好は天狗だけどな。そんなコスプレ誰だって衣装作れば出来るだろうが!」
「こすぷれ…?なんだかわからないけど、人間てうたぐりぶかいんだなあ。本物だってばさ。ね?」
小僧は俺に背中を向け、翼をばさばさと動かした。
強い風があたりを吹きぬける。今度は少々どころでなく激しく面食らった。
ほ、本物の翼!?本当に天狗なのか…?
「で、でもな…!」
「まだうたぐってるの?ほら!」
そういうと小僧は手に持っていた楓のようなうちわを天に向かって振り上げた。
その瞬間、激しい上昇気流が起こり俺と小僧の周りにあった物を空高く舞い上げた。
その中には家の物置とビニールテントが含まれていた。それらは激しく螺旋を描きながら
山のむこうへと消えていった…。
「あちゃ〜!これなかなか力の加減が難しいんだよねー。」
「「難しいんだよねー。」じゃねえよ!!おま、おまえ、家の物置どうしてくれるんだよっ!」
「あはは、ごめんねー。でも、おっちゃんが信用してくれないからだよう。これで信じてくれたでしょ?」
…確かにこれは信用しないわけにはいかないが…。
くっそぅ…あの物置には子供の頃からずっと保管してたエロ本とか隠してあったのに!
「でっ!!その天狗が!なんで家出なんかしてんだよっ!くだらない理由だったら怒るぞ!!」
「やだなあ、さっきからもう怒ってるじゃないか〜。…あのね、こないだ天狗学校の卒業試験があったんだけどね、
おれ、そのなかの飛行試験の成績が悪くってもう一回受けなおさなくちゃいけなくなったの。
そのことを親に言ったらものすごく怒られちゃってさあ…。」
「…そりゃ怒られてもしょうがないだろ!お前が悪い!」
俺はビシッと言ってやった。ガキは甘やかしてはいけないというのが俺の持論だ。
小僧は頬をぷうっと膨らせる。
「むぅ〜!でもさ、でもさ!それくらいで『こりゃお前は立派な天狗にはなれないな』なんて言うんだよ!
ひどいじゃん!おれだってちゃんと練習すればうまく飛べるんだから…!だから、飛べるようになるまで
うちに帰らないって決めたんだ!いきなり飛べるようになってみんなを見返してやるって!」
両こぶしをグッと握り力説する小僧。若いモンが努力しようって姿勢は非常に好ましいんだが…。
関わったら間違いなくとんでもない事になるのは目に見えている。と言うか今物置飛ばされたばっかりだし。
「だから、ね?お願い、おっちゃん、ここにしばらく置いて?」
俺の目を見つめて両手をがっしり組み合わせ、懇願のポーズを取る小僧。
「ダメ…?」
片手にうちわを握り締める小僧。あわわわ、冗談じゃねえ!うちわ振り回されたらどうなるかわからん!
うぅー…………しょうがない、今夜はとりあえず泊めてやるか。いくらコイツが天狗だとは言え、こんな小僧を
夜の山に放り出すほど俺も非道ではないし…。
「…わかった。とりあえず今夜一晩だけ泊めてやる。」
「やったー!ありがと、おっちゃん!」
小躍りする小僧。
俺は一抹の不安を覚えたが、なんだか疲れたのでもう何も考えたくなかった。
脳も混乱しているし、今日はとっとと寝てしまおう。明日になれば落ちつく…はずだ。
客間のようなものはないので俺の寝室に布団をひいてやると、小僧にも疲れがあったのかあっという間に
寝てしまった。さっきまでの勢いはどこへやら、かわいらしい寝息を立てている。
停電で真っ暗闇の中、それを聞きながら俺も眠りに落ちていった。
「師匠――――――――――――っ!!」
朝はいきなりの絶叫で始まった。
何なんだ!?寝起きで焦点が定まらない目で部屋を見回すと
天狗の小僧が俺のそばで土下座しているではないか。
「な、なにやってんだ?」
「師匠!おれを弟子にしてくださいっ!」
「おいおい…何いきなりわけのわからんことを…。なんで俺に弟子入りするんだよ!?」
小僧は顔をがばっと上げた。
「そんなとこに隠してたってわかりますよ!立派な鼻をお持ちじゃないですか!」
そう言って俺が寝ているふとんを指さした。
そこには見事に怒張しテントをはっている我が息子が。
「さぞかし格の高い大天狗様なんでしょ?そんなりっぱな鼻をお持ちなんだから。
正体隠しておれをからかうなんてひどいや!」
…たしかに鼻のデカイ奴はチンコもデカイと言うが。
「アホか!小僧も大きくなれば自然とこうなるんだよ!
バカなことで朝っぱらから大騒ぎしないでくれよな。まったくもう。」
「で、でも…」
眠りからむりやりひきずりだされたので心身ともにだるい。まったくくだららなすぎる。
俺は少しイラつきを覚え、小僧の話を無視して部屋を出ようとした。
「あ、師匠!どちらへ?」
「…師匠はやめろ。風呂浴びて目え覚してくる。」
俺は寝汗がうっすらのこる下着をかごに放り込み、浴室へ入った。
シャワーの蛇口をひねり待つこと数十秒、中は湯気で満たされていく。
熱いシャワーを頭から浴びると体中の細胞が一気に目を覚まし、同時に気力が湧いてくる。
さあ、今日も一日頑張ろうか!
…とその前に。あの天狗の小僧だ。はたしてどうしたものか。
置いてやれないわけでもないがなんだかんだ言っても妖怪みたいなものだし
まとわりつかれて変なトラブルに巻き込まれてもな…。
しかし、ほとんど世捨て人状態の今、妖怪と暮らすのも面白いかもしれぬ。
シャワーに打たれながらいろいろ思案を巡らしていると、浴室の扉がスッと開けられた。
「師匠、お背中流しま…」
小僧が入ってきた。なぜか目をぱちくりと開いて驚きの表情をしている。
「さっすが師匠!朝から滝に打たれる修行ですか!でもすごいなあ、家の中に滝があるなんて…」
「あのなあ…ただのシャワーだよシャワー。」
「しゃわあ?…なんですかそれは。」
せっかく湧いた気力がするすると抜けていく。
「体を洗い流すように作ってあるの!修行じゃなくって。」
「へー!」
小僧は目をぱちぱちしながらしきりに感心したように見ている。
そういえばコイツ、昨日から泥だらけなまんまだな。これでは部屋もかなり汚れてることだろう…。
「おい、背中流してくれんならちょうどいい、お前も風呂入れ。」
「えっ…!それは、ちょっと…遠慮しますっ!」
「なに言ってんだよ!汚れた格好でうろつかれると俺が困るんだよ。ほれ!」
俺は小僧の着物を脱がせようとした。
「わあわあ!いいです!じ、自分で脱ぎますからっ!」
小僧は大慌てで浴室から出ていった。
すり硝子の向こうで小僧が服を脱いでるのを確認し、俺は体を洗い始めた。
ちょうど前面を洗い終わるころに扉が開き、小僧が入ってきた。
「おう、じゃあさっそく背中流してくれよ。」
「は、はいっ!それでは失礼して…」
小僧はタオルを俺の背中に押し当てて擦り始めた。なかなかいい感じだ。
「おお〜、いい気持ちだ。なかなかうまいじゃないか。」
「はいっ!ありがとうございます!」
後ろなので表情は見えないが、嬉しそうな声が返ってくる。
そして背中を擦る手も心なしかリズミカルになってきている感じだ。
「師匠の背中、さすが鍛えられてますね…」
感心してる小僧。自慢じゃないが、俺は毎日がひきこもりのような生活だが
力仕事は欠かしていないのでそこらの同世代の人間よりは体格には自信がある。
「お前だって空飛ぶ練習してるんならかなり鍛えられてるんじゃないのか?
…どれ、もういいよ、ありがとう。それじゃ今度はお前の番だな。」
「えっ、おれはいいですよぅ!」
「何言っててんだこの。子供が遠慮するもんじゃねえぞ。」
「は…はひぃ、わかりました…。」
神妙な返事。俺がタオルを持って振りかえると、小僧は背中を向けてしゃがみ込んでいた。
黒い翼が肩甲骨の間から、鳥が羽を休めている時のように小さくたたまれてちょこんとついていた。
こうやってはっきり見せられると、本当にこいつは天狗なんだと改めて実感する。
「あんまり見ないで下さいよぉ…。」
「なに恥ずかしがってんだよ。まあいいや、それじゃいくぞ。」
頭からシャワーをかぶせる。
「うわっぷ!」
「ほら、しっかり目つぶっとけよー」
小僧の体を流れ落ちる水がみるみる薄黒く染まっていく。
「うわ!お前えらい汚れてんなあ」
「す、すみません。飛ぶ練習してた時にずっと埃だらけの中で舞ってたんで…」
シャンプーをまぶしてガシガシと髪を洗う。小僧は借りてきた猫のように
背中を丸めておとなしくしている。あまりの汚れに最初はなかなか泡が立たなかったが
二度洗いすると面白いようにキレイになっていった。
「おら、いくぞ〜」
タライにためたお湯で一気にすすぐと、さっきまでのボサボサ髪がサラサラに。
なんだか思わずリンスしたくなったが、男の子にそんなものは不要だ。
「さて、つぎは体だな」
たたまれている翼をそっと広げてお湯をかける。
さすがに羽は石鹸で洗わないほうがいいような気がしたのでシャワーの勢いのみで念入りに流す。
全部が真っ黒な羽根なのかと思いきや、黒いのは表面だけで内側は白い綿毛みたいになっている。
「ほお〜、この感触はなかなか気持ちいいな。」
「ひゃぁっ!し、師匠っ!くすぐったいです、勘弁してくださいぃっ、うひあっ!」
「ああ、すまんすまん。ほんじゃ流すだけで…と。」
じょわじょわと音を立ててお湯が羽根に染み込んでいく。
それだけでも小僧は少しくすぐったいようで、ずっと体をむずむずとさせていた。
だいたいの埃は流れ落ちたようなので次は体を洗う。タオルをしっかりと泡立て
うなじから下へと擦り始める。真っ黒だった肌がみるみる白くなっていった。
「おまえ男の子のくせにずいぶんと色白だなあ。」
「え、えっと…、すみません、おれ…あの…。」
昨日の元気はどこへやら、さらに背中を丸めて縮こまってしまう小僧。
俺は脇腹に手を添えてぐいっと体を起こし、こっちを向かせた。
「きゃ!」
「なんて声だすんだよ。男の子なら男らしくしろ!」
俺はちょっと力をこめて小僧の胸板を擦った。
「はひん…!」
時折小僧の体がびくっと動く。ずいぶんとくすぐったがりだな。
それでも俺は容赦無く洗いつづけた。胸板、おなか、脚、ふともも…
「いやんっ!」
「なぬぅっ!!!??」
最後、チンコを洗おうとした時だった。…無い!!チンコが!
かわりにあったのは、両端がぷっくらと盛り上がったすじがひとつ。
「お、おま、おまん…いや、おまえ…女の子、だったのか!?」
「は…ハイ…。すみません、し、師匠…」
顔を真っ赤にして答える小僧、いや小娘か。
よく見れば、洗ってキレイになった顔と肌はたしかに女の子のものだった。
ttp://ascii2d-dr.s3.x-beat.com/occult/cg/ten_2.jpg 「師匠がおれの事男の子だと思ってるみたいだったから言い出せなくって…で、でも!
女でもちゃんと天狗にはなれるはずなんですっ!お願いです師匠!見捨てないで下さい!
どんな修行でも耐えます!師匠の、その立派な天狗鼻の霊力に近づきたいんです!」
「だからこれは鼻じゃ…」
俺は自分の息子に目をやった、ら。あららら…。
ずっと女と交わってなかったとはいえ、こんな子供のすじで反応してしまうとは。
まさに天狗鼻!と言う感じでギンギンにそびえたっていた。
「でもなあ…おまえ、女の子じゃこうは…」
と言いかけたところで、俺の頭の中を悪戯心と欲望が駆け抜けた。
「………本当にどんな修行でも耐えられるか?」
「はいっ!!」
「よし、それじゃあお前の鼻も大きくしてやろう。」
俺はおもむろに小僧の股間に手を差し込んだ。
手のひら全体で割れ目を覆い、大きく撫でるように揉みしだく。
「っ!?」
小僧の体が一瞬ピクンと動く。俺はゆっくりと手を前後左右に動かす。
「はっ…、ぁ…、ひっ!し、師匠っ、くすぐったいです…よぅ!
これ…がっ、修行、なんですかぁ?!ぅっ…ど、どういう、はぁっ、効果が…っ!
あっ…うっ…あぁっ……あはっはははは!し、し、師匠っ!やめてぇ〜あはははは!」」
小僧は身をよじらせてくすぐったがる。
「なんでも耐えるんじゃなかったのか?」
「は、はいっ!すみませ…んぅ!耐えますから、修行、続けて、ください…ぁひっ!」
歯を食いしばって笑いをこらえる小僧。俺はだんだんと手を動かす速さを上げていく。
腹から伝わってきた石鹸の泡が手と股の隙間に入り込み、くちゃくちゃと音をたてている。
「師匠……こ、この修行には…どんな意味、が?」
「バカもの!考えるな、感じるんだ。」
「か、感じる…?」
「そうだ。月を指差すのと同じことだ。月を差す指先にとらわれていては
その先にある美しい月を見失ってしまうぞ。」
と、どこかで聞いたセリフをもっともらしく言ってみる。
「は、はいっ!わ…かりました!…ぁっ」
小僧はじっと目を閉じて感覚を捉えようとしているようだ。
くすぐったがるそぶりがだんだん失せていき、鼻から漏れる息が荒くなっていた。
小僧の頬が少し紅みがかり、表情もさっきまでとは少し様子が変わってきている。
俺は空いているほうの手で小僧の胸をさすった。それはほとんど平坦で、手に伝わる
感触は肋骨の段差ぐらいしかわからなかった。石鹸の泡を掻き分け乳首を探し出すと、
色素のほとんど沈着していないそれは乳首と言うにはあまりに未熟だった。
小僧は何か言いたげにこっちを見ていたが、さっきの言いつけを守り
黙ってこれからされることを感じ取ろうとしているようだった。
俺は小僧の右の鎖骨の真ん中あたりに人差し指をあて、下に向かって
すぅっと線を引くように撫でた。
「はうっ!!」
指先が乳首を通りすぎた瞬間、小僧は腰をビクっと引いて大きな声を上げた。
まだまだ見た目には未熟でも感覚は鋭いようだ。
「す、すみません!大きな声だして…」
「いや、それでいい。感じたまま声に出すんだ。」
「は、はいっ!」
人差し指で上下に線を描きつづける。
乳首を通るたびに小僧の体が反応し、少しずつ小さな突起が芽を出してくる。
だんだんと線の幅を狭めていき、最後は軽く掻くような感じで乳首を弄んだ。
「はあっ……あっ……あっ…あっ…あっ、あっ、あっあっ、ひっ、いっ、ああああん!」
小僧は軽い叫びとともに腰を突き出した。そのはずみで股間に当てていた手の中指が
割れ目を押し分けるように小僧の中へ沈んだ。
「ぁあうっ!」
石鹸とは違うぬるぬるとした熱いものが俺の手のひらに伝う。
そして、割れ目の先端にあるこりこりとした感触。そっと指で広げてみると、皮に覆われた
クリトリスがツン、とその存在を主張していた。胸の発達具合と比べるとこちらの発達は素晴らしい。
その豆を親指の付け根でぐりぐりと皮の上からなぞってみる。
「ぁぐぅっ!し、師匠っ!そこ、そこ、すごぃっ!あはあんっ!」
小僧は膝が笑ってしまい立っているのがやっとのようだった。
俺は両手の動きを止めた。小僧は大きく肩で息をしている。
「はあ、はあ、はあ、あぁ……、師匠…もう、修行はおしまいですか…?」
少し残念そうに、何かを求めるように俺を見ている。
俺は無言でシャワーの蛇口をひねり、小僧の体を流し始めた。
「師匠ぉ…」
体をもじもじさせている小僧。俺はじらすように小僧の肩口から泡を流していく。
不意をついて水流の強いところで乳首やクリトリスをかすめるようにお湯をかけると、
そのたびに小僧の体はビクンと電気が流れたように反応した。
「ぁっ!し、師匠、おれ、もうダメ…っ、立って、られ、ません…」
そういうと小僧は風呂の蓋の上にへたり込んでしまった。
俺は小僧の両膝をそっと開いた。
「あ…、は、恥ずかしい…です、師匠ぉ…」
「恥ずかしがることはない、ほら、見てみろ。」
そう言って俺は小僧の割れ目をそっと開いた。
そこには充血し包皮から少し顔を覗かせているクリトリスが。
「あ…!」
「ほら、お前にも鼻が生えてきたぞ。」
「は…はいっ!すごい、すごいです!師匠!!」
小僧の顔がパッと明るくなる。
「まだまだ、もっと大きくしてやるからな…」
「はいっ!お、お願いします、師匠になら、おれ、何されてもいいです…!」
瞳を潤ませて俺を見ている小僧。俺は小僧の股間に顔を近づけた。
石鹸と少女の匂いが混じったなんとも言えない香りが鼻をくすぐる。
唇でそっと肉土手に触れてみると若々しい弾力にあふれている。
そのまま口を開き割れ目にそっと舌を這わせた。熱くやわらかい襞が舌を包む。
「ひあぁ…、ああ…っ、師匠の舌が、舌が……っ!」
鼻先をクリトリスに押し当て舌を小刻みに動かす。
くちゃくちゃという音と共に、奥から熱い愛液が滲み出してくる。
「あぅう、ひっ、ああっ、あンっ、あはぁっ、ひぅっ!」
小僧は恥ずかしさを忘れたかのように大きな声を上げて感じている。
舌の裏側でクリトリスをなでるように円を描く。そのたびに目の前にある小僧の腹筋が
波打つように収縮する。
「はぐっ!うぅ、うっ!ぁっ、ああーっ、あーっっ!」
「まだまだ、これからだぞ。」
そうつぶやくと、唇全体でクリトリスを包み込みそっと吸い上げた。
「っ!!ううあっ!あああっ!!!ひっ、い、いいっ!」
一段と大きな声が上がる。俺はリズミカルに、少しずつ吸う力を上げていく。
心なしか吸うごとに肉芽の大きさが増している感じがする。
俺は夢中で吸ったり舐め回したりをくり返していた。
「あっ、いっ、ひぃっ、…んぁあっ!し、師匠っ!す、すごっ、い、ああっ
な、なんだか、体が、フワフワしてきてますっ…何か、力がっ、湧いてる感じぃっ、ですぅ」
割れ目から口を離して見ると、クリトリスは完全に剥けて大きく勃起していた。
小指の第二関節くらいはあろうか、それは豆と呼ぶにはかなり大きかった。
もしかして、本当に天狗の霊力はここに宿るのだろうか。
「師匠、師匠…、もっと、もっとお願いしますぅ…もう少し…もう少しなんです…」
半泣きの顔で哀願する小僧。その表情を見ているとこっちもたまらなくなってくる。
そっと体を抱き寄せ、対面座位のような格好で体を密着させた。そして耳元でささやく。
「いいか、これから直接お前の鼻に伝授するぞ…」
「は、はい…師匠、お願い、します…。」
小さな尻をつかみ下半身を密着させる。
下から亀頭を押し当て割れ目に沿って上に擦った。ぬるぬると愛液が絡みつく。
それを潤滑油に亀頭とクリトリスを擦りつける。
「あああっ!あっ!……熱いぃ…師匠のお鼻が、熱い…!はああん、んっ、はあっ!」
サオの部分が割れ目に沈み込みにちゃにちゃと音を立てる。
クリトリスの先端がちょうど俺の尿道を刺激する。俺の腰はその快楽に止まらなくなる。
「うぁっ、ああっ、ひぐっ、ひっ、あああっ、気持ちいい、気持ちいいっ!
師匠、ししょうっ!お、おれ、ああっ、きもちいいっ!んっ、あっ!あああっ!」
小僧の口元から涎が垂れていた。
それが何故かたまらなく愛しくなり、唇を重ねた。
小僧の口内に舌を侵入させる。お互いに舌を絡め激しく求め合う。
「ンっ、んんぅ、ふうっ、ンン…、ふあっ、ああっ!あふぅっ!
し、師匠、おれ、体が、フワフワして、あうううっ!ひいっ!飛んじゃいそう!」
俺の首をしっかりとつかみ自分からも腰を擦りつける小僧。
背中の翼がはたはたと動いている。
「ああっ!師匠、師匠、師匠…!おれ、おれ、飛んじゃうぅ!
飛んでっちゃいそおですぅぅ!」
痛いくらいに背中に爪を立ててしがみつく小僧。
俺も小僧の背中に手を回ししっかりと抱きしめた。
二人の腰だけが激しく蠢き、擦りあい、ぶつかり合った。
「ああああっ、だめ、だめ、ダメっ!飛んじゃう、飛んじゃう、飛んでっちゃうぅ〜っ!!!
あぁ━━━━━━━━━━━━っ!!!!」
翼をバサバサとはばたかせながら、小僧は絶頂を迎えた。
痙攣を繰り返すその体に、俺の精液が降り注いだ。
数時間後、すっかり晴れた庭に小僧は立っていた。
「師匠、ありがとうございました!おれ、さっきので飛ぶ感覚がわかったような気がします!」
「礼は飛んでから言えよ。大丈夫か?(正直、あんな適当なアレで飛べたら苦労はないと思うが…)」
「大丈夫です!それじゃ、やってみますね!」
楓のようなうちわと翼をひらひらと動かし少しずつ宙に浮かぶ小僧。
お?お…?飛べるように…なった!?
しかし、1mくらい浮かび上がったあたりでバランスを崩してぼてんと落ちた。
「お、おい、大丈夫か?」
小僧は恥ずかしそうに、頬を掻きながら言った。
「えへへ…。師匠…あの…、もう一度…、もう一度飛ぶコツを教えて下さい…。」
頬を赤らめ、上目使いで求めるように俺を見ている。
俺は、顔を近づけてそっと唇を重ねた。
「ん…ん、んふ…はぁ、ひひょう…」
小僧は目をつむり、うっとりとその感覚を味わいながら翼をはためかせていた。
やがて、小僧の体がゆっくりと宙に浮かびだした。
二人の唇が離れていき、その間をなごり惜しそうに唾液が伝う。
「師匠…師匠!おれ、飛んでる!飛んでますぅ!」
「ああ…。(あんな適当な指導で)よくやったな。」
そのまま天高く舞いあがる。上空から小僧の嬉しそうな声が響き渡った。
「ししょーっ!おれ、これで立派な天狗になれそうですーっ!」
その後、小僧は無事に天狗の試験に合格した。
一人前の天狗になってからも、小僧は何度も家にやってきては霊力を分けてくれと言う。
もちろん俺も断ることなく毎度体を重ねているのだった。
おしまい
以上、短編のつもりが少し長くなってしまいました。
>>412-421 おしのがけっこう簡単に主人公の事好いてくれたので、これってもしかして仇討ちさせるための
罠で、最後主人公も嵌められて殺されてしまうのでは、とエロ部分で(;´Д`)ハァハァしながらもちょっとハラハラでした。
結局ハメたのは主人公のほうでしたね。(今俺うまい事言った!)
>>437 膝で顔を挟まれながらも舌を伸ばしてペロペロと。逆にこっちが快楽に溺れさせてやるって寸法ですよ!
(また俺うまい事言った!)
( *´Д`) '`ァ'`ァ
ええと、今回より生意気にもコテハンを名乗らせていただきます317です。
夜行ちゃんネタの方がかなり詰まってしまったので、とりあえず保守ついでの
思い付いたSSを投下しておきます。
「うう…ん…」
薄ッ暗い、豆電球の灯だけが少女の部屋を照らしていた。
少女は壁際に置かれたベットにいる。上半身を壁にもたれ
かかり、Mの字型に開脚し、自慰行為にふけっていた。
淫猥に、指が踊る。
「ふわ…んっ!」
粘液。
指の腹に、厭な粘着感がまとわりついた。何と汚い行為、
何と汚い液体だろうと少女は軽蔑の念を抱いた。しかしそれが
自分の身体の、ましてやなかなか人に言えるものではない部分から
排出されたと思うと、いっそう厭になった。
もし誰かに見られたならば---。
あり得ないことだが、そんなことを夢想して少女は羞恥心で脱ぎかけた
パジャマの足裾をきゅっと握りしめた。恥ずかしさと後ろめたさで、
頭がきゅうきゅうと締め付けられる。顔の皮膚が熱い。
---?。
ふとその時、湿った視線を感じた。
まさか。
一瞬、顔の火照りが急激に冷めた。上体をすばやく起こし、視線の方を
見る。窓際からだ。
---何のことはない、飼い猫だった。
名前はユウ。飼い主、つまり少女の名が裕子なのでそのままそう名付けた
白猫だ。このユウは飼い主の淫らな行為を一部始終観察していたのだ。
恥ずかしいやら、哀しいやら。裕子は眼を伏せた。例え動物だろうと妖怪
だろうと、見られて気持ちの良いことでは---。
一瞬思考が詰まった。
人に見られながら行為する、と言うのはどういう気分---
再び顔が熱くなる。とろとろと、何かが垂れ流れている感覚を裕子は眼を
伏せたまま感じた。
「---見ててあげようか?」
背後から声がした。
それは実に聞き馴れた---自分の声だ。
裕子は反射的に、腰をねじって振り向いた。
窓から刺す月光。逆光により、シルエットだけが見えた。
角。
人間の輪郭をしているが、頭部には鬼のような太い角が見える。
裕子は短く悲鳴を上げ、パジャマにもつれる足を引きずりながら後ずさった。
その拍子に、手の平が枕元のライトのスイッチを押した。
ヴン、と虫が羽を動かしたような音がし、周囲に白い光が漏れた。
輪郭の内面が写し出される。
裕子はもはや悲鳴すら出さなかった。
そこにいるのは、口元に微笑を浮かべた裕子自身がいるではないか。
いや、よく見ると裕子とは微妙に違う。
角ではなく、頭部から一対の白猫の耳がつんと立っていた。
ずい、と後ずさった裕子に、猫の耳の生えた裕子が顔を近付けた。
「ねえ、裕子ちゃん。私、ユウよ?」
「---ユウ?」
裕子の眼はその耳にそそがれた。
耳。やはり猫の耳だ。純白の猫耳。
「そ。あのね、猫って何十年も生きるとネコマタって妖怪になるの」
「ネコ…マタ?」
「うん」
何十年。確かに、ユウは老猫だった。元は捨て猫で、二年前に裕子が
拾い、動物病院で判別してもらったところ既に十五歳と言われた。
ユウと名乗る猫耳裕子は続けざまに喋る。
「ネコマタはどんな人間にでも変身できるの。もっとも、私はまだネコマタ
として若いから若い人間にしかなれないけどね」
頭がくらくらする。
不条理、難解、滅茶苦茶のオンパレードに裕子は思わず絶句した。
「で、ちょっとサトリの血もあってさ…独心術みたいなのもできてさ」
ユウがにやりと笑った。
「裕子ちゃん、今、人に見られながら一人えっちしたいって思ったでしょ?」
「…ッ」
頬が火のごとく熱くなった。裕子はうつむく。目の前の物体が自分の分身だろうと
化けネコだろうと、とにかく恥ずかしい思いを読まれてしまった。ただひたすらに、
恥辱でいっぱいになってしまった。
ユウはそんな裕子の心中を読んだのか読んでないのか、そんなことなど気にせず
裕子の脱ぎかけたパジャマのズボンを、下着ごと掴んで放った。
さらに閉じた脚を無理矢理開き、恥部を晒させた。
「わあ」
ユウはほのかに赤らんでいる部分を見つめ、口元を両手で押さえた。裕子は
なぜか、どこにも力が入らず、ただただ眼を逸らすばかりだった。
ふふ、とユウが笑う。
「じゃあ、やってみせてよ」
ぼそぼそと裕子が何か言う。うつむき、もはや微動するのさえ苦しいくらいに
恥じらっていた。
「ん?」
「…ぃよ」
「何?」
ユウはわざとでなく、本当に聞こえずに何度も聞き返した。やがて、最初より
やや大きく裕子が言った。
「…恥ずかしいよぉ」
裕子はそれだけ言い、大粒の涙を目尻から垂らした。ユウは少しばかり考え、
うん、と一つ唸るとこう言い放った。
「じゃあ、こうしよう」
そう言い、ユウは威勢よく下だけパジャマを脱ぎ捨て、下半身をあられもなく
見せつけた。こんなところまで裕子と同じく、何ら生えていない恥部があった。
そして両の太腿の隙間から二本の白い尻尾が覗けた。
それは二股に裂けた白猫の尻であった。
「私もするからさ、ね?」
裾を巻くりあげ、自らの恥部を良く見えるようにし、ユウは裕子に言った。
する---何をするかは言うまでもない。
ただ、指だとかそんなものではなかったのだが。
くっ、と尻尾の一本に力がこめられた。その一本は股間をくぐり抜け、やがて
縦に割れたラインを擦り始めた。
「ひゃ…う…う…んっ」
敏感な部分を自ら刺激し、ぷるぷるとユウは震えた。時たま、ぴく、ぴくと
耳がはねるたびに、高い声を出してユウは肢体をくねらせた。
いつの間にか、裕子はその様子を食い入るように見つめていた。それが証拠に、
だんだんと濡れゆくユウのラインと自分の鼻が接触しそうなほど近くなっている。
「ほら…見え…る?」
ユウが途切れ途切れに訪ねる。裕子は答えなかった。溢れ出、ベットのシーツに
まで垂れ落ち始めている恥水により、ユウの白い尻尾は濡れ、毛並みはしっとりと
し始めていた。
「見てて…ん、はぁんっ」
ユウが大きく悶え、黒いロングヘアーが月光の下に揺れた。濡れた尾がユウの
割れ目に入って行ったのだ。ぴちょぴちょと、裕子の手の甲に水が垂れ落ちる。
いつの間にか裕子は、ユウの淫猥な姿に眼をやりながら己の中を掻き回していた。
いつもより指が激しい。
時おりユウと裕子の眼が重なる。そのたびに、互いの痴態に恥じらい、かつ
後ろめたい感覚で陰核を突かれた。
「…裕子ちゃ、んっ」
尾を激しく振動させながら、ユウは裕子に尋ねた。裕子は紅潮した頬のまま、
ユウを見上げた。
「ねっ…これ、裕子ちゃんも…はぁぁっ」
そう言い、くいっとユウは空いたもう一方の尾を持ち上げた。そして、そのまま
裕子の肢体に被いかぶさるように倒れこんだ。じゅぷじゅぷと下劣な音を立てたまま、
耳もとでささやいた。
「入れて…ほし、い?」
「…うん」
裕子は意外とすんなりと答えた。ユウはよくでみました、と裕子の頭を撫で回し、
やがてゆっくりともう一方の尾を動かし始めた。
「ちょっと痛…ん…かも知れないから…」
「…ひゃうっ」
裕子の肢体が大きく跳ねた。異物感と快感が混じりあう。
「入った?」
「う、うん」
「じゃあ、動かすよ…」
尾は裕子の膣内で激しく運動する。
「ユ、ユウちゃぁ…あんっ」
愛猫の名を呼ぶ。
愛猫は飼い主に言う。
「裕子ちゃぁん…えっちな顔…」
「やぁ…」
その時、ユウは裕子の恥部に己の恥部を擦り付けた。浮き出たクリトリス同士が
互いを弾き合い、更に淫らな波が押し寄せた。
「ユウ、ちゃん、あっ、んんっ」
「はぁ…裕子ちゃん、うぅ」
ぺろぺろと、ユウが裕子の目尻から大粒の涙を舐め取った。微々たる塩辛さが、
ユウにはなぜかとても愛おしく思えた。そのまま、自然なかたちでユウの舌が
裕子の唇へと向かった。下唇と上唇が重なりあい、中で下と同じような淫らな
水の跳ねる音を奏でる。
再び、クリトリス同士が重なった瞬間、二人の体躯はぴんと張った。そして
待っていたとばかりに下唇より水が溢れ出た。絶頂を迎えた。
汗と愛液にまみれた二人は、ゆるゆると脱力し、ぴったりと重なりあった。
「ひゃっ」
尾が抜き出される際に、裕子は短く喘いだ。
その様子を見、ユウがまた舌を絡ませた。その後、甘ったるい声で呟いた。
「裕子ちゃん、可愛い…」
「…やぁ」
そこから、ぷっつりと記憶が止まった。
翌朝、月曜の陽射しの下に裕子は目覚めた。
陽光が照りつける。反射的に、片目を閉じた。
軽くのびをし、昨晩のことを思い出した。
目線の先に猫がいることに気付く。
白猫は尾をくねらせ、やがてじっとりとした顔で
"にゃあ"と鳴いたのだった。
ふと、自分の尾骨から何かが生えているような気がした。
最初の下記子だけageるつもりが、その後の書き込みまでずっとageっぱなしに…
感想をいただけると泣いて喜びます。
神様が乱降臨されますた(゚∀゚)
拝みつつ今から悶えます。 両氏、果てなくGJ!
降臨GJ!一気に読んじまったよ
…こ、これは朝立ちだからな!
保守
夏厨とは無関係のスレだなあ…
話題振っとこ。もまいら、トラウマになった幽霊・妖怪・
オカルトホラー映画ってある?
『最寄の駅まで徒歩五分 走って二分 転んで十分 日当たり良好!
超好物件!入居者募集中 家賃五千円なり その他詳細は口頭で』
いくら不景気とは言え、上記のような物件などある訳が無い・・・と、訝り
つつも、貧窮大学生である千田富安(せんだ・とみやす)は、不動産屋の
窓に貼られたそのチラシに、目を奪われずにはいられなかった。
「マジかよ」
物件の好条件もそうだが、何より富安のハートを掴んだのは、家賃が五
千円──というリーズナブルさ。一人暮らしの学生生活で、いつも懐が寂
しい彼は、この怪しげな物件について尋ねるべく、不動産屋の扉を開いた。
「いらっしゃい」
店内へ入った富安を迎えたのは、恰幅の良い好々爺。頭が禿げ上がっ
てはいるが、人懐っこい人相をした人物である。
「あの・・・表の張り紙を見たんですが」
「ああ、あれ?うん、あんた運がいいよ。まだ、誰も入居していないよ」
富安の人となりを値踏みしたのか、店主はすぐさま件の物件について
説明を始めた。部屋は築十年のアパートで、和風の六畳が一間きり。部
屋数こそ少ないが、バス、トイレ付きで日当たりも申し分無いと言う。
「それで、家賃が五千円──あっ、ちなみに、敷金も礼金も要らないから
ね。実は家具も大抵が揃ってて、手ぶらで入居しても大丈夫なくらい」
店主がにこにこと笑って富安を見遣った。そして、
「今すぐ入居してくれるっていうんなら、一か月分の家賃はサービスしちゃ
おう」
そう言葉を繋いだ時、富安は反射的に入居を決心したのである。
「なんだ、案外立派な所じゃないか」
富安が入居するアパートの前へ立った時に、出た台詞がこれで
ある。見れば、超お得物件の割には器が立派で、ちっとも古びた
感じがしない。
「良かった。前に住んでいた所よりも、よっぽどまともだよ」
やたらと急かしつける不動産屋の店主に乞われて、即日入居を果
たした富安は、物件について何か裏があると踏んだのだが、どうや
らそれは杞憂に終わったらしい。そうして、安堵した貧窮大学生は、
引き払ってきた前の住まいから持参した荷物を手にして、自分にあ
てがわれた部屋へと向かう。
「え〜と・・・二階の・・八号室か」
二階建てのアパートの奥。そこが、家賃五千円なりのプアマンズ
ルームだった。奥とは言っても、階別に部屋がそれぞれ四つある
だけなので、大した距離では無い・・・はずなのだが。
「妙に・・・妙に・・・広く感じるな」
階段を上り、二階の廊下へ出た富安の視界が、妙な開放感を得た。
普通、アパートの二階廊下などといえば、お世辞にも広いなどとは
思わないもの。しかし、このアパートは違っていた。
「広い・・・というか・・ここ・・・どこ?」
気がつくと、富安は明らかにアパートの廊下では無い場所にいた。
しかも、つい今しがたまで澄んでいた空気が知らぬ間に淀み、生温
かい風が首筋を掠めていく。
「アパートの・・・廊下じゃないよな・・・ここ・・」
ふと思った時、富安は自分がうらびれた街道のど真ん中に立ってい
る事を悟った。更には、まだ夕刻であるにも関わらず、辺りが暗くなっ
ている事も。
「おかしい!逃げなきゃ・・・」
異変に気がついた富安が踵を返すと、もう、そこは闇が支配する空虚
な場所と化しており、逃げ場などどこにも見当たらなかった。確かに今、
通ってきた廊下や階段が、闇に溶け消滅していたのだ。
「ど、どういう事だ・・・?」
目前の闇は濃く、とてもそこへ足を踏み入れる勇気など起こらない。富
安は唐突に起きた超常現象に身震いし、途方に暮れる羽目となった。
と、その時──
「もしもし・・・お迷いになったんですの・・・?」
あまりにもか細い声──が、迷い果てそうな富安の背へ掛けられた。声
の主は女性のようで、小さいながらも良く通る美しい語感を持っている。
「はっ!」
不安で身を縮めていた富安が振り向くと、そこにはやたらと色の白い女性
が立っていた。まだ年若く、年齢的には十六、七歳といったところであろう
か、うりざね顔に長い黒髪が良く似合う美しい少女である。
「あ・・・ああ・・・あなた・・は?」
「あたしは、ここに住んでいる者ですが・・・」
富安が問うと、少女は胸に手を当てにこやかに答えた。うふっと笑うと、頬
に小さなえくぼが出来る。
「失礼ですが・・・お迷いになったんでしょう?」
髪を手で梳きながら、少女はもう一度富安の置かれた状況を確かめた。
手にした荷物と遣る瀬無い表情。どう見たって、今の富安は迷い子に違い
が無さそうである。それでも、少女は念を押したいらしい。
「もしかして・・・遭難なされた・・とか・・うふふ」
暗い街道と化したアパートの廊下内で、少女は何が面白いのか
くすくすと笑っては、迷い子を見た。その様がいかにも可笑しげで、
迷い果てかけていた富安の神経を逆撫でする。
(なんだよ、この子・・・人がこんなに困ってるってのに・・・)
ただでさえ、今の状況が不安な富安にとってみれば、彼女のリア
クションが面白いはずもない。だが、ここで怒ってみても、超常現象
解決の糸口が見つかる筈も無いので、
「ええ、そうなんです」
と、洒落で応酬する富安。勿論、これで不安が拭いきれる訳では
無いが、笑われっぱなしというのが癪だったので、軽いジャブを放っ
たという訳だ。すると・・・
「あはははははは!そうなんです・・・だって!あはははははは!」
少女は口に手を当て、涙を流しながら笑った。別段、それほど面白い
洒落でもないのだが、爆笑する少女の様にしてやったり気分の富安
は、内心でガッツポーズを決める。案外やるな、俺・・・なんて思いつつ。
「そう、千田富安さんっておっしゃるの・・・何だか富めるのか安いのか
良く分からない、不思議な名前・・・」
ひとしきり笑った後、少女が富安の素性を尋ねたとき、出た感想がこれ。
無論、大きなお世話だとは思ったが、富安は反論せずに自分が迷った
事を告げ、何とか打開策を計りたいと語った。
「確かに、アパートへ入ってきたはずなんですが・・・」
参り顔で富安が言うと、少女の態度が変わった。そして、
「まあ!じゃあ、あなたは八号室の新しい店子さん?」
そう言って、ほっと胸をなでおろす。更に、
「良かった、憑き殺す前に身元が分かって・・・」
と、何やら物騒なことを言った。
「え?今、なんて・・・」
「いいえ、何でもありません・・・ほほほ・・そうだったの・・・
千田さん・・・いいえ、富安さんの方が親しみがあっていい
わ。ねえ、そう呼んでもよろしいでしょう?あたしは、極楽院
(ごくらくいん)さやかといいます。このアパートの住人よ」
訝る富安をよそに、少女は自分勝手に自己紹介を始める。
そして、不思議な事にさやかと名乗った少女がこのアパート
・・・と言った瞬間に、富安の周りを包んでいた闇が消え、うら
びれた街道だった場所が、ありきたりなアパートの廊下へと
変貌していた。窓から差し込む西日も、夕刻時のそれに相応
しく、赤みがかった光を放っている。
「あ・・・あれ?あれれ?」
またもやの超常現象で、再びおののく富安。確かに先ほどま
で自分の周りは闇だったはず──しかし、今は夕日の差し込む
廊下で、得体の知れない少女、さやかと廊下で向かい合わせに
なっている。
(おかしい・・・やっぱり変だぞ・・)
好物件でありながら、家賃五千円のアパート。やはり、何かある
と富安は思った。そして、目の前のさやかが、只者では無い事も
薄々と気がついてきているのだが・・・
「どうかなさいまして?」
そう言って、自分を見るさやかの視線に怖気づく富安。何故か、彼女
の正体を問うてはならない──そんな考えが沸き起こっているのだ。
「八号室はあちらですわよ、富安さん」
富安の心情を知ってか知らずか、さやかは新しい店子が行くべき場所
を指差し、微笑んだ。その笑顔だけ見ていれば、さやかは美しい少女で
しかないのだが、やはりどこかがおかしい。
「どうも・・・」
さやかに見送られながら、不安な面持ちで八号室へと向かう富安。とり
あえず、さやかとこれ以上関わるのが恐ろしくなったので、お愛想を見せ
つつ退散し始めたのだが・・・
「また、後で。夜にでもお伺いしますわ。引越し祝いを兼ねて・・・ね」
と、手を振るさやかの全身像をついっと見遣った富安は、気づいてはな
らない事に気がついてしまう。
(び、微妙に・・・透けてる!)
なんと、西日を浴びたさやかの体は透けていた。いや、厳密に言うと
光がさやかを透過しているのだ。要するに、彼女はここに存在しないはず
の、存在──すなわち、幽霊という事。
(ヤバイ・・・ヤバイぞ、このアパート・・・)
富安の背に、冷や汗がどっと流れた。そして、肩をすくめる店子に向かって、
「逃げちゃだめよ、うふふ」
という、さやかのドスの利いた声が、冷たく浴びせかけられたのである・・・・・
「どうしよう・・・」
入室した富安は、迫り来る夜に怯えていた。室内は確かに快適で、
不動産屋で聞いた文句に嘘偽りは無い。それはいいとして、問題は
入居の際に出会った少女、さやかの事である。
「まさか、幽霊付きとは・・・やっぱり、安いだけのことはあったか」
破格のお値打ち物件──それにはやはり、裏があったのだと今さら
悔いても、すでに後の祭りである。元々、幽霊や未確認飛行物体の
類などを信じていなかった富安は、生まれて初めて直面した非現実
的な現実に、すっかりとうなだれていた。
「そうとなれば、さっき見た街道なんかも、決して幻覚じゃあ無かったん
だな。彼女、憑き殺すとか言ってたし」
さやかと出会った時に経験した超常現象。それらもすべて幽霊である
彼女が、アパートに迷い込んだ人間を、幽界へと引きずり込むために
仕掛けたものだったと考えれば、合点がいく。そうなれば、問題は今後
の生活に集約される。
「幽霊と同じアパートに住むなんて・・・冗談じゃないぞ・・・」
前に住んでいた所はすでに引き払い、富安には帰る場所が無い。だからと
いって、幽霊と同居というのもごめん蒙ると、富安はいよいよ考えあぐねた。
「打つ手・・・ないよなあ」
ごろんと六畳間へ寝転び、天を仰ぐ富安。そして、そのまま目を瞑り、先刻
出会った幽霊少女の顔を思い浮かべてみた。
「さやかちゃんだったか・・・可愛かったなあ」
笑った顔の愛らしさと、抜けるような白い肌。富安はそれを思いだし、ちょっぴ
り頬を緩めた。確かに、幽霊である事を除けば、さやかは愛らしい美少女である。
「憑き殺されなかったら、一緒に暮らしてもいいんだが・・・はは、
何言ってんだろう、俺」
ひとり自嘲する富安。彼もまっとうな青年なので、もし、さやかが
幽霊でなければ、このアパート暮らしもきっと楽しくなるなどと思
っても、なんら不思議は無い。と、その時である──
「本当?」
目を瞑って寝転んでいた富安の頭上から、頓狂な声が飛んできた。
「うわあーッ!な、なんだあッ?」
それを耳にした途端、目を開いてばたばたと起き上がる富安。すると、
彼の背後には、どこから入ってきたのだろうか、さやかの姿が──
「き、君・・・どこから入ってきたの?」
「そんな事はどうでもいいから・・・ねえ、憑き殺さなかったら、あたしと
ここで暮らしてもいいって・・・本当?」
おののく富安に詰め寄るさやか。良く見ると、夕刻に確かめた彼女の
透けた体が、しっかりと色づいている。それも、肌の質感などはしっと
りと艶やかで、目を見張るほどの美しさであった。
「ねえ、もう一回言ってよ。さっきの言葉」
目をきらきらと輝かせながら、さやかが叫ぶ。先ほど富安がこぼした、
一緒に暮らしてもいいという言葉がよほど嬉しかったのか、いてもたっ
てもいられないというような感じだった。
「う、うう・・・ま、まあ・・・憑き殺されなかったら・・・君は・・可愛いし、
一緒に暮らしたら楽しいかな・・・なんて思ったけど・・」
語尾を濁しつつ、富安が言う。少女の肌の艶かしさにあてられたの
か、彼はさやかが目の前まで迫っている事に、恐怖よりも喜びを感
じている。何より、唇が触れそうなまでに接近している事が気になり、
心を煽ってしまうのだ。
「やったあ!言質取ったわよ、富安さん」
さやかがバンザイをして、飛び跳ねた。ぴょこぴょこと足を上げる度
に、スカートの裾が捲れて、どうにも悩ましい。
「き、君・・・落ち着いて」
「君なんて呼ばないで、さやかって呼んで、富安さん」
少女の生足にちらりと目を遣り、頬を染めている富安に、さやかが急
接近を敢行した。何故か幽霊であるにも関わらず、さやかは実体を持
ち、青年の体をぎゅっと抱きしめていく。
「君!さ、さやかちゃん!」
「名前で呼んでくれたのね、嬉しい!」
押し倒された富安に馬乗りとなって、さやかは勝どきを上げた。もう、
こうなれば人間も幽霊も関係無く、ただの男と女に相成るのみである。
「キスするわよ、うふふ・・・」
富安の頬へ両手を預け、さやかは顔を寄せていった。肌が白すぎて
苺のように色づいた少女の唇は、いまや囚われ人同然となった富安
の唇へ、ゆっくりと重ねられていく。
「そろそろ・・・ね、富安さん」
「う、うん。でも・・・さやかちゃん・・・実は俺・・・経験が無いんだ」
「いいわ。あたしに任せてちょうだい。富安さんはじっとしてればい
いのよ」
互いの唇を吸い合っていた二人は、とうとう体を重ねていく事となる。
そうして段取りが決まると、さやかは着ているものに手をかけ、もった
いぶるでもなく富安の目前で素肌を晒していった。
「驚かないでね」
清楚なワンピースをすっと落とし、さやかは暗くなった部屋の中で
一糸まとわぬ姿となる。すると、何故か少女の白い肌には、年季の
入った荒縄が打たれていた。
「それは何?縄・・・?」
少女の肢体に打たれた荒縄は、激しく股間を食い込ませており、また、
まろやかな乳房や腰にも伸びている。それを富安に指摘されたさやかは、
「うん。だって、あたし自縛霊だし!」
と言って笑った。無論、富安はいいムードに水をぶっ掛けられたような
苦い顔。その表情は、ここで駄洒落は無いよな・・・とでも言いたげだ。
「あたし、ちょっとMっ気があるの・・・派手にやってくれると嬉しいな」
六畳間に敷かれた布団の上へ座り、さやかはにっこりと微笑んだ。美少女
が自らの体に縄を打ち、マゾヒストである事を告白する──それは、たとえ
女慣れした男とて、興奮せざるを得ないものである。まして、今日まで女性
と縁の無かった富安にすれば、もう、何をかいわんや状態。
「出来れば、縄をギュウギュウ引っ張りながら・・・してね。あたし、
縄でアソコを苛められるのが好き・・・」
ぽうっと頬を染め、富安に引導を渡すさやか。そして、無垢な男の
前へ身を投げ、しずしずと両足を開いていった。
「さやかちゃん・・・俺はどうしたら・・・前戯とか」
どかんと少女が両足を広げていても、女を知らない富安はどうや
って良いのかが分からない。そこで、お伺いを立ててみると・・・
「あ、あたし、あんまり濡れてないアソコを、男の人のモノでグイグイ
やって貰うのが好き・・・で・・だ、だから・・・富安さんのオチンチン・・・
ガツン!と頂戴・・・ねえ、焦らさないで・・・」
さすがは自縛霊・・・とでも言おうか、さやかは自ら打った縄を自在に
操り、恥肉を左右へ掻き広げた。そして、縄の先で、
「ここ、ここ」
と、まるで指差すように女穴をご開帳なされたのである。
「さやかちゃん!いくよ!」
「来てッ!富安さぁん・・・」
ずぶりと男肉と女肉が、見事な大合体を果たした。すると、さやかは
腰を突き上げ、真正面から捻じ込まれた男根の激しい動きに、女体
を戦慄かせる。
「き、効くッ!すごい・・・富安さんの・・・オ・・チンチン」
セオリーを無視した童貞男の強チン行為が、さやかの官能の炎を
焚きつけた。男根が深々と女穴を抉ってくると、少女は縄の戒めを
厳しくし、その忌まわしい快楽に傾倒していく──
援護カキコ
「さやかちゃん!」
「富安さん!ああ、もっと!もっと、激しくしてッ!」
半身を浮かせた状態のさやかを、富安は貪るように責めた。そして、
乳房を荒々しく掴んだと思うと、ぷくりと膨らんだ乳首へかじりつき、
がつがつと吸いつける。
「んんーッ・・・ああッ、いいわぁ・・・」
富安に体重をかけられ、背骨が悲鳴を上げているような状態にあっ
ても、さやかはたまらないと叫んだ。更には、いっそ責め殺して欲し
いと願い(もう、死んでるじゃねえか!というご意見もありましょうが)、
息も絶え絶えに悶え狂っていく。
「さやか、さやかァッ!」
荒縄を打った少女を犯している──富安は、この異常な性行動に
打ち震え、また、恐ろしく昂ぶっていた。何せ、打てば響くようなさや
かの反応が素晴らしく官能的で、男にとってみれば、まこと本懐を
遂げているとしか言いようがない。男根が肉襞を擦り、少女が悲鳴
を上げる──その、理知を伴わぬあさましさが、彼の男を目覚めさ
せていくのだ。
「富安さん・・・ああ、あなたって、女殺しの才能があるわァ・・・あ、あた
し・・・もう、死んじゃうよゥ・・・」
更に夜が深まった頃、さやかは天井の鴨居から吊り下げられ、中空に
あったまま、犯されていた。無垢のヴェールを脱ぎ捨て、今や一端の
男となった富安が、少女をもっと辱めようと策したのである。
「まだまだ、死んで貰っちゃ困るんだな、これが」
さやかが幽霊であることも忘れ、戯れ言で口元を歪ませる富安。
彼は狂っていた。被虐心に昂ぶる少女を嬲り、犯す事が心底楽し
い──それはまさに、暴愛への賛美。
「ああーん・・・富安さァんッ・・・」
さやかの素肌は汗ばみ、すっかりと桃色が馴染んでいた。大好き
な縄で戒められているせいもあってか頬の上気も激しく、許しを乞
うような甘い流し目が淫らがましい。
「さやかッ・・・ちくしょう、また・・・イクぜッ!」
天井から吊り立たせたさやかの尻を持ち、男根を捻じ込んでいた
富安が吼えた。もう、幾度目かの絶頂だったが、少女の尻へ挑む
勢いは全く衰えず、熱にうなされたかのように男液を放出し続けて
いる。それでも彼は、さやかの尻から離れようとはしていない。ただ
女を貪り、自侭な放精を繰り返すつもりなのだ。
「アア───ッ・・・富安さんッ!」
「さやかッ!ウウッ・・・」
二人は最高の快楽を得て、同時に絶頂を極めた。さやかは突き上
げられた女をぴくぴくと痙攣させ、富安は男根の先からあさましい
雄たけびを上げている。こうして二人は、夜が白むまで何度も何度
も求め合い、また、果てたのであった・・・・・
「ん・・・?んん・・・?」
翌朝、荒淫の名残を男根に感じながら、富安は気だるい目覚めを迎え
た。だが、自分の傍らに居るはずの、さやかの姿が見当たらない。
「さやか」
夜を徹して愛し合った異性の名を呼び、身を起こす富安。しかし、自室に
は、彼女の姿がどこにも無かった。
「そうか、幽霊だからな・・・朝が苦手なのかも」
よいしょと立ち上がり、伸びをしてみる。気がつけば太陽はもう、真上に
あった。どうやら今は正午近くらしい。
「腹減ったな、へへへ」
激しい性行為に身を浸し、寝食を忘れていた自分を笑い、富安は自室を
出る。そうして、昨日行った不動産屋の近くにある、コンビニエンスストア
へと足を運ぶ事にした。
「さやかの分も買っておこう」
富安がコンビニであれこれと食品を物色していると、
「やあ、あなたは」
そう言って、例の不動産屋の店主が声をかけてきた。見ると、禿げ上がった
頭に玉のような汗をかき、いかにも暑さに弱そうである。
「ああ、不動産屋さん」
件の物件を斡旋してくれた人物を見た富安が、にこやかに挨拶を返す。多少
の難はあったが、まずまず良いアパートを紹介してくれた事が、当たり前に
嬉しかったので、表情も穏やかであった。
「ところで、今お暇ですか?」
店主が唐突に富安の予定を尋ねる。と言うか、有無を言わせないような力
のこもった言葉で、買い物を済ませようとする青年の腕を取ったのだ。
「別に予定はありませんが・・・」
「じゃあ、うちへいらっしゃいませんか?見て欲しい物があるんですよ」
店主の強引ないざない方に訝しさはあったが、富安は無下に断る理由
が見つからず、乞われるままに不動産屋へと同行した。しかし、店主は
店の中ではなく、敷地内にある母屋の方へと富安を招き入れる。
「こちらです。さあ、上がってくださいな」
「はあ・・・」
招かれるままに富安が母屋へ足を預けてすぐ、香ばしい匂いが鼻先を
掠め始めた。それは、彼にとっても嗅ぎ覚えのある線香の匂いである。
(仏間があるのかな?)
別段、民家に仏壇があってもおかしい訳では無い。だから、富安はこの
時点では何も感ずる所が無かった。だが、店主の足がその香りを追うよ
うに進んでいる事だけは、気になっている。
「どうぞ」
店主は奥まった一室に富安を招いた。すると、そこには見覚えのある女
性の姿が──
「さ、さやか!」
線香が薫る仏間に、さやかはいた。しかし、それは仏壇に掲げられた遺影
の中で微笑む、ありし日のさやかだったのである。
「やはりお会いになりましたか・・・これが、生前のさやかで御座います」
店主が頭を掻き掻き、やはりな、とでも言いたげに、富安を気恥ずかしそ
うに見遣った。
「昨夜、娘が夢枕に立ちましてね」
放心状態の富安に向かって、店主が呟きだした。朴訥とした人柄を
表すように、ただ淡々と。
「娘はあなたを気に入ったようですね」
遠い目をして言う店主。その表情が富安には、今は亡き娘に対する
愛情を込めているように見えた。
「運悪く夭折した娘です。可愛い盛りでした。それが、私には不憫で」
目頭をそっと押さえた店主が、語尾を濁らせる。語るも涙の過去であ
る事は、富安にも痛いほど理解出来た。
「俺は・・・どうしたら・・いいんです?」
カタカタと膝を震わせながらも、富安は気力を振り絞って問う。さやか
が幽霊である事は知っているが、それを裏打ちする仏前にあっては、
さすがに心が竦んでしまう。
「あそこに住んでいただければ、結構です。親ばかですが、家庭的な
いい娘なんですよ、あの子・・・さやかは・・・」
店主はそれだけ言って、仏壇に手を合わせた。それにつられるかのよう
に、富安も手を合わせる。すると・・・
『今夜も待っててね』
という言葉が、店主と富安の脳内へ直接響いた。言うまでも無く、それは
さやかの声である──
「ははは・・・困った娘ですが、どうか、よろしくお願いしますね」
店主は最後にそう呟いて、仏間を出て行った。そして、一人残され
た富安は──
「ああ、待ってるから」
と、仏前で微笑むさやかの遺影に向かって、答えたのであった。
おわり
>>ジャミロクワイ氏
乙ですた。初めてリアルタイムというものを経験したり。
一言いいですかね・・・
正直言って、「稲川荘みたいだな」と思いましたが…
494 :
名無しさん@ピンキー:04/07/26 08:47 ID:4iJkbSNv
GJ!
いいお話でした。
ほしゅ
なぜにジグジグ……
夏と人外少女でシチュエーション一発ネタ
幽霊少女とひんやりプレイ
でも生気吸われて余計に夏バテ
みたいなっ!
>>497ひんやりねぇ。
なんだか涼しさよりも尿意を・・・スマソ
シチュエーションネタ第二弾
河童少女と川遊び
股間のキュウリで尻子玉プレイ
みたいなっ!
カプ−ルが心霊スポットへ肝試し。
幽霊に襲われ、おにゃのこも操られて逆レイプ3P・・・
と、文才の無い香具師が妄想をぶちまけてみるテスト。
>>501 ソレイイ!
誰か書いてくれないものか…
503 :
名無しさん@ピンキー:04/08/06 03:30 ID:obm9fzqs
これからの季節は怪談話がもってこいですからなぁ
ということで期待age
いや、確かに魔法使いもオカルトなのかもしれないが…
魔女っ娘&魔法少女 とはやっぱり違うんじゃね?
507 :
名無しさん@ピンキー:04/08/08 22:56 ID:yD56tOLO
と思ったら版権ものか。じゃあ別か。
ファンタジー系だと水精としっぽりってのもあるなぁ
下手するとそのまま引きずり込まれそうだが
お化けの季節だってのに、なぜ漏れの脳はストーリィが浮かばないのだろう。
と言うわけで、漏れでよければ書いてもらいたいもの言って下さい。
納涼気分を味わいたいのでちょっと怖いくらいの話が読みたいです。
牡丹灯篭みたいなかんじのエロい話キボンします。
空揚げ
萌え幽霊でGoogle検索かけたら二番目に微妙なのがきたぜ…
千歳たんは萌えキャラに決まってるだろう!
某県某所にひっそりと佇む珍寺、
『馳参寺(はせさんじ)』
では、当代の住職を務める、四方山定常(よもやま・さだつね)が、
真っ赤になった家計簿とにらめっこをしていた。
「う〜む・・・檀家の数が減ってるなあ」
定常は、先代の住職で父親でもある四方山定時(よもやま・さだ
とき)から、寺の運営を任されて困っていた。今の時代、世上の人々
は信心が薄く、先祖を崇める事にお金がかけられない。まして、寺へ
の寄進などという行為は眼中に無く、これまで檀家頼みで成り立って
いた馳参寺の経済状態は、非常に逼迫していた。
「クソ親父め!俺にこんな荒れ寺を押し付けやがって!」
齢五十にして、プロのサーファーとなる事を宣言した父、定時は寺を
息子に任せ、自らはハワイへと移住している。その結果、定常は二十
歳という若年にあって、今の窮地に立たされてしまった。だから、父に
対して上記のように毒づきたくもなる。
「これじゃあ、大学やめなけりゃならなくなる・・・」
苦学の末、国立大学へ入学した定常は、楽しいキャンパスライフの
終焉を予感し、仏間で仰臥した。そこへ、妙に影の薄い女性が、思い
悩む青年の顔を覗き込むように近づいていく。
「定常・・・困った事があったら、母さんに話しなさいって、いつも言って
るでしょう」
そう言って定常を見遣る女性は、何故か全体に薄味な印象を持ってい
た。見た目は十五、六歳くらいだろうか、若干古風なセーラー服を着た
可憐な美少女である。すると、定常はゆっくりと身を起こし、
「そうは言っても、母さん幽霊だし・・・」
と言って、少女の透けた足元を物憂げに見た。
「何ですか!母親に向かって、その物言いは!母さんは、あなたをそ
んな子に育てた覚えはありませんよ!」
と、気色ばむセーラー服美少女の名は、四方山美智子(よもやま・みちこ)。
数年前、再放送されていた某ドリフの大爆笑を視聴中に、笑い死んだと
いう過去を持つ幽霊で、定常の母親でもある。美智子は、死後も残した
子供が気がかりで成仏しようとせず、その上、ちゃっかりと若返り、今は
女子高生時代の姿をゲットした自縛霊と化していた。
「怒らないでよ、母さん」
「そ、そうね・・・悪いのは、お父さんだものね・・・」
二十歳の息子と、女子高校生姿の母親がうなだれた。二人は共通の悪で
ある定時の姿を思い、こめかみをひきつらせる。
「一体どうしたらよいものか・・・」
ううむと定常が首をひねると、対面に居た美智子が、あっ!と顔を輝かせた。
どうやら、何かひらめいたようである。
「そうだ・・・実は母さん、ついこの間、座敷童子と知り合ってね・・・意気
投合したから、携帯電話の番号教えあったんだ・・・ちょっと、待ってて」
「ハア?」
美智子の言葉に首をかしげる定常。座敷童子と知り合ったというのも変
だが、幽霊が携帯電話などを持っている所がもっと変。
「ホラ、昔から座敷童子が居る家は、お金持ちになれるっていうじゃない
の・・・だから、典子ちゃん・・・って言うのは、その子の名前ね。彼女に、
我が家へ来てもらえば、逼迫した財政状況を好転させる事が、出来るん
じゃないかしら?」
美智子は目を輝かせながら、エヌ・チー・チー・ドッコモの最新携帯を取り
出すと、おもむろにファンクションキーに指を這わせた。そして──
「もしもし?あッ、典子(のりこ)ちゃん?あ・た・し・ミッチーよ。ねえ、今どこ
にいるの?」
そう言って、ジャラジャラとストラップを指で弄びながら、息子の前にも関わ
らず、今風の女子高生を気取ったつもりになっていたのである・・・
美智子が電話をしてすぐ、一人の少女が馳参寺を訪れてきた。見れば、
まだ十歳にも満たないような、幼い子供である。
「オス!ミッチー、元気してた?ヒュー!」
「うん。典子ちゃん、上がってよ。チェキラッ!」
座敷童子と幽霊になった母親の間で交わされるギャル言葉を、定常は苦虫
を噛み潰したような顔で見ている。特に、母親がミッチー呼ばわりされている
事が気に入らないようだ。
「・・・という訳なのよ。だから、典子ちゃん、ウチに住んでくれないかしら?」
座敷童子を客間へ招き、美智子は成り行きを手短かに話した後、窮地にあ
るこの寺へ力を貸して欲しいと、率直に申し込んだ。すると・・・
「別にいいよ。今、フリーだし」
典子という名の座敷童子は、すぐさま快諾してくれた。しかし、それを聞いた
定常は、見るも不安そうな顔をしている。
(何か、しっくりこないんだよなあ・・・本当に、この子・・・座敷童子なのか?)
複雑な胸中の定常は、典子の身なりや態度に何やら懸念を抱いていた。彼
の知る限り、座敷童子というものは着物姿で、あまり人前には出ないような
性分だと聞き及んでいる。しかし、今、目前に居るのはティーン雑誌から抜け
出てきたような衣装を身にまとった少女で、しかも話す言葉はギャル語。どう
ひいき目に見ても、そこいらにいる小生意気なお子ちゃまとしか思えない。
「ありがとう、典子ちゃん。我が家だと思って、くつろいでね」
「うん、ミッチー」
女子高生姿になった自縛霊の母親と、座敷童子の典子がはしゃぐのを見なが
ら定常は、
(とんだ事になった)
そう思った。しかし、寺が窮地にある以上、藁にも縋りたい気持ちもある。そんな
事を考えていると──
「よろしくね、定常」
と、典子が定常の肩をぽんと叩き、のたまった。出会って十分もしないうちに、もう
タメ口である。しかし、馳参寺の命運を握るこの少女に怒る訳にもいかない定常は、
「こ・・・こちらこそ・・よ・ろ・し・・・く」
と、言葉を詰まらせながら、苦笑いを見せたのであった。
座敷童子がやって来た変化は、早晩に現れた。典子が馳参寺に来る
や否や、先祖供養の依頼が殺到したのである。それも、新旧問わずの
檀家が訪れてきては、神妙にもお布施を願い出て、寄進を約束していく
という有り様。世上では相変わらず不況が叫ばれているのに、ここだけ
がプチバブルといった状況なのである。
「わあ、すごい!こんなにお金が!さすがは座敷童子ね、典子ちゃん」
「えへへ・・・それほどでも。あんまりほめないで、ミッチー」
美智子と典子は、山積みされたお布施を前にして大騒ぎ。それを、定常
が遠巻きに見ている。
「本当に・・・座敷童子なのか・・・何てこった」
ファッショナブルで、ギャル語を話す座敷童子。いかにも現代風といえば
それまでだが、定常はそれらを差し引いて、ようやく典子の力を認めた。
事実、朽ちかけていたこの荒れ寺が、一夜にして盛り返したのである。そう
となれば、彼女の実力を認めない訳にはいかない。
「定常、今夜は何か精のつくもの食べさせて。あたし、ハンバーグが好き
なんだけど」
「あ、ああ。分かったよ、典子ちゃん」
「母さんは、うなぎの蒲焼きと焼酎をひっかけたいわね」
「う、うん。買出しに行って来る」
典子が夕食の献立に注文をつけても、もはや定常にそれを拒む気持ちは
ない。ただ、母がそれに便乗し、般若湯(お酒の事)を望んだ事が、息子と
しては、腹立たしかったのだが。
「美味しかった。料理、上手だね、定常」
「それはどうも」
夕餉を終えた典子は、満足げにそう言って定常を見た。並べられた
膳には、彼女が欲したハンバーグのソースがまだ温みを持ったよう
に、香りを立たせている。
「母さんも大満足!ひっく・・・焼酎の梅割もグーよ、グー!」
これは、美智子の弁。ちなみにこの母親は、酔拳を使って見せた某
ジャッキーのように体を揺らしつつ、目がうつろという有り様。完全に、
酔いが回っているようだ。
「ねえ、定常」
典子が急に、もじもじと肩を竦めるようなポーズを見せた。それはまる
で、甘えん坊が媚を売るような、可愛い仕草である。
「なんだい?典子ちゃん」
当寺に福をもたらした功労者に、定常は優しく問い返した。ただ、この
時ばかりは愛らしい少女を見遣る、ごく普通の青年として。
「あたし、お風呂入りたい。定常と一緒に」
典子はそう言うと、きゅっと体を縮こまらせた。更には、ぽうっと頬も
染めている。
「へ?」
と、魂が抜け出たように呟いたのは、定常である。そこへ、いい酔い
加減になった美智子がおもむろに尻を出し、
「屁?屁はこれよ、これ」
そう言うや否や、ぷうと香ばしい音を桃尻の間から放ったのであった。
(今まで聞いた駄洒落の中で、最悪の一撃だったな)
馳参寺の浴室は、本堂から少し離れた母屋の中にある。そこの脱衣所
で、定常は典子とともに着ているものを脱ぎつつ、先ほど耳を汚した美智
子の悪ふざけを思い返していた。いくら肉親でも、屁臭を食らわされては
かなわない──そう思いながら。
「定常、早く!お風呂、お風呂」
「うん、今すぐ・・・あっ・・・」
シャツとスカート、それに肌着とアクセサリーを身から取り払った典子は、
見るもまばゆい肢体をまったく隠す事無く、定常の前へ投げ出していた。
まだ膨らみを見せぬ胸元も露わにし、完璧な造形美を持つ股間のスリット
だって、丸出しという艶姿で──
「の、典子ちゃん、タオルを巻いたら・・・」
「お風呂入るのに、タオルなんか巻いてどうするの?さあ、定常、お風呂に
入ろうよ」
目のやり場が無い──と、正直な所、定常は弱り果てている。少し痩せ気味
で、滑らかな肌が際立って美しい典子の体が眩しくて仕方が無いのだ。その
上、少女の下半身は穏やかなカーブを描き、下腹部から恥丘まではふっくら
とした優しさをたずさえている。まさに完全な美──そう断言してもいい。
(い、いかん!)
少女の下半身を見た時、不覚にも定常は男の反応を示してしまった。もう、
パンツは脱いでしまっているので、彼の鬱蒼と生い茂る陰毛の間からは、邪
悪な姿の男根がいきり勃ってしまう。
「どうして、前かがみになってるの?」
「はは・・・どうしてだろうね。さあ、湯船に浸かる前に、体を洗おう」
典子の問いに定常はただ笑い、ごまかすしか無かった。少女の無垢な
肢体を見て、あさましい滾りを抱えた青年は、それを悟られたくない一心
で、自ら三助を買って出て、典子の背へ回り膝をつく。こうすれば、いきり
勃った股間は見られる事も無い・・・そう思ったのだが──
「定常、湯船に入る前は、お股とお尻洗わなきゃ」
典子はすっくと立ち上がり、再び定常の前へ麗しい肢体を投げ出してし
まう。いや、今度は膝を折った定常の目線に、華麗なスリットが合わさって
いるので、状況としてはもっとまずくなった。
「おしっこする所、洗ってよ」
ぴたっと閉じた二枚貝を突き出しながら、定常を見下ろす典子。まだ幼少
ゆえ、若草が生える予兆すら見られない処女丘は、二十歳の青年の心
を掻き毟り、激しく揺さぶっていく。
(まずい・・・ギンギンに・・・)
片膝をつき、前のめりになっているので、反り返った男根は辛うじて隠れて
はいるが、事態は非常に緊迫したものとなった。ドクンと波打つ男茎は、し
っかりと血肉を漲らせ、見るも忌まわしく筋張っている。今や定常は、危険
な状態になりつつあった。
「早く洗ってよ、定常」
「あ、ああ」
典子に乞われて、半ば反射的に手を伸ばした定常。手のひらを返し、
中指を立てて少女の純潔を割れ目に沿って、そうっと撫でつけた。
すると、典子はきゅっと身を竦めて、くすくすと笑い出す。
「くすぐったい」
「ご、ごめんよ」
「ふふ、謝らなくてもいいよ。さあ、ちゃんと洗って」
定常の中指は、穢れを知らぬ処女肉の割れ目を行き来し、その悩まし
い感触を初めて知らされた。成人女性と違って、てっきり堅肉と思われ
た幼い恥丘は、意外にも包み込むようなふくよかさを持っている。今、
定常の指は割れ目を平行に走っているが、少し冒険して肉壷を侵せば、
そこは決して自分の意志を、拒まないような気さえする。
(ああ・・・俺は何をしてるんだ・・)
少女の幼肉の味を、指でとはいえ確かめているという事が、定常にとって
は恐ろしく背徳的で、また官能的であった。ふにゅっと己の指を吸い込ん
でしまいそうな、典子の肉壷の純潔を守っているのは、今やこの青年に残
された理性にかかっている。
「ねえ、定常。同じ所を行ったり来たりしているだけじゃダメだよ。それと、
かけ湯しないと」
典子がそう言ってしゃがみ込み、ぷいと背を向けた。そして──
「お尻も洗って。どちらかというと、こっちの方が汚れてるんだから」
何と少女は、ちんまりと形の良い小尻に自ら手を当て、小さなすぼ
まりを洗えと命じたのである。
「はあ、はあ・・・」
しゃがんだ典子の裏肉を、湯桶を持った定常が息を荒げながら洗っ
ていた。桃尻の割れ目に沿い、指を使って少女の菊座を清める──
その素晴らしく淫蕩な役割を、青年は半ば朦朧として果たしていた。
「あはは・・・くすぐったいや。定常の指って、ごつごつしてるね。やっぱ
り、男の人だからかな?」
成人男性に尻を清めさせながら、冗談を放つ典子。もっとも、こちらは
無邪気にはしゃいでるだけで、定常のような邪心は持ち合わせていな
いのだが。
(典子ちゃんのお尻の穴・・・なんだか、こりこりと弾力があって、いい
気持ちだ・・ああ・・・)
定常は少女の菊座の感触に感じ入り、むせび泣きそうになっていた。
股間の男根は哀れにも腫れて、ただのひと擦りもしない内に爆発して
しまいそうになっている。
(ああ・・・やばい・・せ、精液が・・・漏れる)
ぐぐっと男根が鎌首をもたげ、放精の準備に入った。しかし、それを
知っても定常には、成す術などあろうはずも無く──
「ふ・・・ウッ!」
ドクン──と、まず心音が高鳴った。次いで、定常の下半身を雷撃の
ような昂ぶりが駆け抜けていく。そして、更なる刹那が──
(あッ・・ああッ・・・あああッ!の、典子ちゃん!)
男根が二度、三度とバウンドした瞬間、典子の背を汚らしい白濁液が
汚していた。それは言うまでも無く、定常の男液である。
「ん?何か背中に・・・石鹸かな?」
勢いのある粘液の放出に気が付いた典子。しかし、それを石鹸と勘違
いしてくれたのは、定常にしてみれば不幸中の幸いであった。
「ご、ごめんよ。すぐに洗い流すから・・・」
少女の背に飛び散った己の粘液を、慌てて洗い流す定常。まだ、反り
返った男根からは、激しく放精が行われているというのに──
(俺は、こんな少女にあてられて、いってしまった・・・なんてことだ)
ビクン、ビクンといまだ滾ったままの男根を、無防備な典子の背へ突き
つけながら、定常は悔やんだ。しかし、少女の素肌を見て、男を昂ぶら
せてしまったのも、また覆せない事実である。
「もう、いいよ。定常、湯船へ入ろう」
割れ目と菊座を清めてもらった典子が、そう言って立ち上がった。背筋
がぴしっと伸びた後姿が、定常にはとても美しく映える。
(抱きたい・・・典子ちゃんを・・)
そんな不遜な思いを巡らせる定常。ほんの少し手を伸ばせば、少女は
自分の手中に収まる──そう考え、つっと体を強張らせたその時──
「母さんも混ぜて〜・・・ウイッス!」
と、ガラリと浴室の扉を開けて、美智子が闖入してきた。ドリフ世代という
事もあり、某カトチャンの酔っ払いおじさんの動きをしつつ、しかも全裸で。
「母さん!なんて格好だよ!」
「あら、ミッチーもご一緒する?うふふ、大歓迎よ」
美智子の姿を見た定常と典子は、それぞれが異なった反応を示したが、
これは結果として良い形となった。もし、ここで美智子が浴室へ入って来
なければ、典子の純潔は果たして守られていたかどうか分からない。
「あら・・・定常・・・それは・・・」
酔っ払いながらも、美智子は息子のムスコをしかと捉えた。その上、嘶い
た状態の男根を見据えるや否や、にやりとほくそ笑み、
「いやね・・・いくら母さんが若返って、セクシーになっちゃったとは言え、
そこまで大きくしなくても・・・でへへ・・・困ったなあ・・」
と、のたまった。困ったなあと言いつつも、ちっとも困っていない様子である。
「こ、これは違うんだ、母さん!」
「何が違うって言うのよ、ヒック・・・うふふ、仕方が無いわよ、男の子なんだ
から・・・」
勃起状態を見抜かれ戸惑う定常に対し、母親である美智子はしてやったり
の笑顔を見せた。その遣り取りを、何も知らない典子だけが、きょとんとし
て見守っている。
「母さんも、夜になれば実体化できるから、ヒック・・・先にお風呂上がって、
お布団で待ってなさい・・・それを、大人しくしてあげるから・・・」
美智子は定常の股間を見つめながら、世にも恐ろしい事を言い放つ。
この時、じゅるりとよだれを啜ったのが、本気の度合いを表しているかの
ように見えた。
「怖い事言うなよ、母さーん!」
「まあまあ・・・硬くしてるくせに、堅い事言いなさんな・・・うふふ・・・若返った
母さんに、おまかせあれ!幽霊だから、妊娠もしないし・・・」
美智子の本気度はいよいよヒートアップし、手がつけられなくなっていく。
しかし、それが効を奏して、定常の男根は見る見るうちに力を失っていった。
「面白い母子・・・こりゃ、当分厄介になれそう」
母子の遣り取りを親子漫才に見立てた典子が、腰に手を当てたまま微笑ん
でいる。人間、何が幸となるか分からないもので、定常はどうやら座敷童子
に気に入られる事が出来たようだ。それは、言うまでも無く豊かな生活が保
証されたという事。
「チンチン出しなさいって、ほらあッ!」
「いやだ!ああ、掴むなって!」
「いいぞ、もっとやれ!」
美智子、定常、それに典子。幽霊、人間、座敷童子と、それぞれの立場は違
っても、三人は共にこの馳参寺にて、生活を共にするであろう。そして、いつま
でも仲良く暮らしていく・・・かもしれない。
おしまい
>>493
ハンドルの意味合いを見抜いてくれたことが嬉しいです。
>>496
素晴らしい。『暴愛への賛美』だけでジグジグスパトニックだと
分かったあなたは、トニー・ジェームス萌えのお方。
見せびらかしましょう。
>>529 リアルタイムで見てました。
G J!!
面白かったです。こういうドタバタで軽い話が好きなのでツボでした。
グッジョブ
定常敏感すぎ、若いなぁ。
ママンにも萌えた。
このスレロリが多いですな
ロリ属性のない漏れのような人間のために
非ロリモノを書いてくださる方はいませんかの
>>532 「ロリ」ってどの範囲までよ?
中学生ぐらい?それとも高校生?
もしかして、熟女希望って意味?
あ、すまんけど俺は確認したかったってだけで書く予定はないから。
>>533 俺の読解力のなさからくる勘違いだったらスマンが
このスレは小学生くらいの年齢のヒロインが多いように感じますた
俺は18〜22歳くらいが理想的で、最低でも15歳以上じゃないと抵抗あるなー
もちろん15歳未満を書くなというつもりは全然ないんだけど
小学生に萌えられない人もそれなりにいると思うんで
ヒロインが高校生くらいの年齢の作品をもっと書いて欲しいと思います
もしかしてスレタイの「かーいい」って単語は
小学生くらいの女の子に使う言葉であって高校生くらいの娘にはあまり使わない言葉なのかな?
>>534 確かに。
15歳という区切りで見れば、7分の6ぐらい。
18歳ぐらいで区切れば、ほぼすべてになるな。
・・・・何数えてんだろう、俺orz
少女の幽霊というと、「哀れな死に方を迎えてしまった幼女」ってイメージがあるからでは?
このスレがどうこうではなく、そういうイメージが前提としてあるんだと思う
需要があるなら書きますよ。
全然ネタとか考えてないからいつ発表できるかわかりませんけど。
>>537 期待に胸と股間をふくらましつつ待ってます
>>534 まあ、そういうのは人それぞれだしな。
もまへみたいに最低ライン15歳な奴もいれば悲惨な死にかたしたょぅι゛ょハァハァなロリペド鬼畜野郎だっているし。
(漏れのような)
ほとんどは自分自身の年齢によって変わるらしいが。
>>539 あなたの年齢は?
俺は20歳で幼女、小学生等ロリはダメ
中学生は微妙・・・
高校生ならまぁOKか
やっぱり自分と同じくらいが一番いいよ
ロリコン算出法
√(自分の年齢)*3.1
以下の年齢に萌えたらロリコンです。
※18歳未満は利用できません
>>540 つーかですね。この板は21禁なんですよ。
あげるべ
544 :
名無しさん@ピンキー:04/09/06 20:58 ID:HVZWAr4v
もっかいあげるべ
545 :
名無しさん@ピンキー:04/09/10 15:54:04 ID:hl00wknP
保守age
546 :
名無しさん@ピンキー:04/09/13 15:37:29 ID:QOZt9aUg
age
547 :
でんでん:04/09/14 03:37:56 ID:ZB8hMpgv
「すいませ〜ん」
ドンドンと玄関のドアを叩く音がする。
1ルームマンションの主、宮本浩太がだるそうにベッドから起き上がり、ゆっくりとドアを開けた。
「はい?」
ドアを開けた途端、浩太はその場に立ち尽くした。
目の前には浩太には全く縁が無いような、美しい少女が立っているのだ。
顔は少し幼いが目、鼻などのパーツが綺麗に整った美顔。
体つきは155cmくらいだろうか、胸にはたわわな肉が詰まっているのが分かる。
それでいて、手足は流れるようにスラッとしている。
ただ一つ変わった所は、彼女のシャツやスカートなどが全て黒尽くめな所だ。
「どうも〜初めまして〜」
彼女がペコリとお辞儀をする。それにつられて浩太も軽く頭を下げる。
「あ、は、はい・・・あの、どちら様ですか?」
彼女が天使のような微笑みを浮かべながら答えた。
「死神です〜」
「・・・・・・は?」
30秒ほど沈黙が続く。はっと思い出したように浩太が口を開く。
「・・・か、帰ってください」
いくらこんな可愛くてタイプの子でも、自らを死神と語るなんて頭がおかしいか、変な宗教に入ってるに違いない。
そう思った浩太がドアノブに手をかける。しかし何故かドアノブが掴めない。
「あ、あれ・・・な、なんで・・・」
「だって〜浩太さんはもうお亡くなりになられてるんですもの〜」
彼女がのんびりとした、水飴のような喋り方で言葉をかける。
彼女はすうっと浮いたような歩き方で浩太の部屋に入り、ドアを閉めた。
そしてベッドが置いてある1ルームに進む。
「あ、え・・・お、おい。勝手に・・・」
浩太が後を付いて行く。浩太の部屋は相変わらずカップラーメンの食べ残しやたくさんの雑誌などが散らばり、汚い。
その中に置いてあるベッドの上に誰か寝ている。
彼女の手が掛け布団に伸び、それを捲る。ふわっと掛け布団が空中に舞い上がった。
「あ・・・」
ベッドに寝ていたのはもう一人の浩太だった。
548 :
でんでん:04/09/14 04:01:42 ID:ralg/hSJ
「ね、亡くなってるでしょ〜」
彼女が微笑む。浩太にはその微笑みがあまりにも可愛いので、余計恐ろしく見えた。
「そ、そんな・・・」
浩太が寝ている浩太の胸に手を置く。だが鼓動は全く聞こえない。
口の上に手を置いても、息を吸う事も吐く事もしない。無呼吸。
浩太は散らかった部屋の床にへなへなとへたれ込む。
「ど、どうして・・・」
「最近よくある突然死ってやつですね〜。溺死とかよりは大分マシだと思いますよ〜?」
「そ、そんな・・・俺、まだ死にたくない!何とかして・・・」
彼女、もとい死神が右手の人差し指を立て、横に振る。
「無理ですよ。これは元々決まっている事なんです。寿命なんですよ〜」
「・・・・う、うわぁぁぁっ!!」
浩太が大声を挙げて泣き出す。しかし霊となった浩太の目から涙は流れない。
死神がそっと優しく浩太の肩を触る。全ての触覚が失われた浩太だが、彼女の手の感触だけは何故か感じる。
「そんなに悲しまないで下さい・・・私はあなたが一番心残りな事を叶えてあげられるんですよ」
「え・・・俺の・・・心残りな・・・事?」
死神がニコリと微笑む。
「あなたの一番の心残りは・・・・・童貞だって事ですね〜?」
「なっ!ち、違わい!」
浩太の顔が赤く染まる。
「だって、あなたの心を読んだらそういう結果がでたんですもの〜」
死神がレポート用紙のようなものをペラペラと捲る。浩太がそれを横から覗く。
宮本浩太の心残り(百分率で表示)
童貞 66% 漫画家になる夢30% その他4%
浩太はそれを見た途端、また床にへなへなとへたれ込む。
「・・・はぁ、我ながら情けない・・・死んだ時まで性欲かよ・・・」
「はい!そうですね!」
「こんな時だけハキハキして答えるな!」
ふふっと死神が笑う。その笑顔からはどう見ても「死神」という言葉は似つかわしくない。
どちらかと言うと、「天使」という言葉の方が合ってるだろう。
549 :
でんでん:04/09/14 04:33:11 ID:FBrijVnV
「・・・ところであんたの名前は何て言うんだ?」
「死神・・・ですけど、死神の仲間同士ではラニって呼ばれてます〜」
「ふ〜ん」
浩太はラニの顔をじろじろ見る。やはりどこからどう見ても浩太の好きなタイプの顔だ。
ずっと見つめていると、何故か浩太の方が恥ずかしくなる。
「あ、そうそう。私の顔と体って浩太さんの理想の女性なんですよ〜」
「え!?あ、ああ・・・そう。な、何で?」
「それは・・・」
ラニが突然パチンと指を鳴らす。するとラニを覆っていた黒いシャツとスカートが一瞬のうちに消え去った。
ラニは全裸になり、豊かな二つの膨らみを揺らし、薄いヘアを手で隠しながら浩太に呟く。
「浩太さん・・・あなたに抱かれるため・・・です」
顔を少しピンク色に染めながら、ラニが微笑む。
「う・・・」
浩太はゴクッと生唾を飲む。
股間は既にはちきれんばかりに熱くなり、盛りあがっている。
「さぁ・・・浩太さん」
ゆっくりとラニが浩太に近寄る。1歩近づくたびに女性特有のいい香りが漂う。
そして浩太の目の前で止まる。顔と顔の間の距離は30cmを切っている。
そしてラニの温かく優しい手が浩太の頬を触る。
「!!」
「ん・・・」
ラニの柔らかい唇が浩太の唇と密着する。ふわりとした柔らかい肉の感触。
そしてその肉の感触を楽しむ間も無く、第二の肉の感触が浩太を襲う。
「んんっ・・・・」
ラニの舌が浩太の口内にゆっくりと入り込む。
初めての感触に浩太は少し驚くが、すぐにそれは快感へと変わった。
口内を小さな柔らかい舌がそれ独自が意志を持ったように這いずり回る。
歯茎をゆっくりと撫でるように沿って行き、最後には舌に絡み付いてくる。
「ん・・・あ・・・ふぅん」
浩太もそれに応えるように舌を懸命に動かす。
二人の舌が交わるたびに、ちゅぷ、ちゅぷ、と淫靡な音が響き、二人の唇から顎にかけて唾液が流れる。
550 :
でんでん:04/09/14 04:37:51 ID:FBrijVnV
今日はここまでにします。
生殺しかよッ!!
ちくしょ――ッ!!ちくしょ――ッ!!なんだかとってもちくしょ―――ッ!!!
早く続き書いて下さい・・・狂い死にそうです・・・。
話は変わりますが、VIPのスレは関係ありますか?
553 :
でんでん:04/09/16 02:11:46 ID:cMkmH4TD
唇を合わせながら浩太はゆっくりとラニの胸に手を伸ばした。
「あっ」
ラニの唇が離れる。浩太の人差し指がラニの敏感な乳首に触れたのだ。
「あっ・・・ご、ごめん」
ラニの反応に戸惑い、浩太は手を離す。
しかしラニは左手で浩太の右手首を掴むと、自らの乳房に持って行った。
初めて触る乳房はふわりとして柔かく、温かい。心臓の鼓動が直に伝わって来る。
「大丈夫、いくらでも触っていいんですよ〜」
ほんのりピンク色の頬をしたラニが優しく言葉をかける。
浩太は火が着いたようにラニの胸を揉みはじめた。
「あっ・・・・んぅ」
揉むたびにふくよかな乳房が形を崩す。
さらに浩太は悪戯にラニの乳首を指で摘んだ。
「あぁっ・・・」
「うわ・・・凄い・・・」
乳首は刺激するたびに硬くなっていく。
さらに浩太は中腰になり、ラニの乳首を舌で舐めた。
「んっ・・・・んんぁっ」
右の乳首は浩太が口で愛撫し、左の乳首は人指し指で弾くように愛撫している。
「やぁぁっ・・・だめぇ・・・」
ラニがふらふらと力を抜き、浩太の方にもたれかかった。
浩太は床に腰を下ろし、ラニはその上に覆い被さる形になる。
「はぁ、はぁ・・・もぅ、童貞なのに私を攻めてばかり・・・生意気です〜」
ラニはそう言うと、浩太の下半身に手を伸ばした。
「浩太さんのって大きいんですね〜」
「・・・ふん、大きくても一度も使わないまま死んだら意味無いじゃねーか」
浩太が腕を組みながら、冗談にちょっと拗ねる仕草を見せる。
「じゃあ〜これ、私だけのモノって事ですよね〜」
ニコリと笑いながらラニの右手が浩太のモノを掴み、上下にさする。
554 :
でんでん:04/09/16 02:37:51 ID:krX57559
内容:
「ううっ」
休む間も無く、ラニの舌が飴を舐めるようにモノを舐める。
「んっ・・・」
今度はサオの下から上までを丹念に舐め始める。
そして左手は玉袋を撫でるように触り、右手は指先で尿道口を突付くように刺激する。
「うあっ、ああっ」
初めての得も言われぬ快感に、浩太の声は言葉にならない。
「ねぇ、浩太さん・・・気持ちいい〜?」
のんびりとした口調でこんな事を言うのは反則。エロ過ぎる。
浩太は恥ずかしそうにコクリと頷くと、ラニは微笑みながらモノを口の中へ含ませていく。
「んんん・・・ふぅん」
じゅぷ、と唾液が押し出されるような音がした。
そしてその音は一定のリズムで響き始める。
「んんっ・・・んんっ・・・んんっ」
「(こんな可愛い子が俺のモノを・・・)」
「あっ・・・」
ビクッと浩太のモノが大きく震える。
それに1テンポ遅れて、ラニが浩太がイッた事に気付く。
しかしラニは抵抗する事無く、目を瞑り、浩太の精液を喉を鳴らして飲み始めた。
「ああ・・・そんな・・・」
最後の1滴まで、吸い出すようにラニが飲む。
そして最後に喉を鳴らすと、浩太の方を向き、ニコリと微笑む。
支援
556 :
でんでん:04/09/16 02:51:25 ID:PqsYaHUV
「どうして、そこまでしてくれるんだ・・・?」
心の中で呟いたつもりが、声に出してしまう。
「それは、あなただからです。そしてそんなあなたが亡くなったからです」
「えっ・・・あ・・・ど、どういうこと?」
ラニが見た事の無い真面目な顔つきになる。
「あなたが・・・あなたの一生が、心残りを無くす願いを叶えるに値するものだからです」
「俺の一生・・・が?」
「そうです。私達死神は普段はこのような事はしません。しかしあなたは愛情、思いやり、優しさに溢れています。それを自分のステータスにする事もしませんでした。そしてどんな事があってもそれを見失う事はしませんでした」
一呼吸置いて、ラニが再び話し始める。
「ま、神様のご褒美みたいな物ですかね〜」
ラニが普段の話し方に戻る。そしていつもの微笑み。
さっき見せた表情が死神で、今の表情が天使みたいなものか。
いや、死神と天使ってのは実は同じものなのかもしれないな。
そんな事を思いながら、浩太はラニを抱き寄せる。
「浩太さん・・・抱いて下さい」
浩太はラニを抱き締めながら、下半身にゆっくりと手を伸ばす。
「あぁんっ・・・はぁぁっ!!」
ラニが激しく悶える。
浩太の手がラニの下半身で慌てながらも激しく動く。
ラニから溢れ出した愛液は太ももまでつたって行く。
浩太がはっきりは分からないが、クリトリスのような突起を摘む。
「あ、あ、うぁぁん!!」
泣き声にも似た喘ぎ声、さっき果てたはずの浩太のモノは再び大きく膨れ上がっていた。
557 :
でんでん:04/09/16 03:04:33 ID:HrBs7NkN
「ああっ・・・はぁ、浩太さん・・・」
ラニが床にゆっくりと仰向けに倒れ込む。
「あ・・・ああ」
浩太が生唾を飲み込みながらモノをラニの秘部にあてがう。
「いくぞ・・・」
「はい・・・」
よく濡れていたせいか、浩太のモノはスムーズにラニの中に入って行く。
温かい肉のヒダが浩太のモノを刺激する。そして熱い肉の塊がラニの秘部を刺激する。
「ああああぁぁぁっ・・・!」
「(これが・・・女の子の中・・・気持ちいい・・・)」
浩太は取りつかれたように激しく腰を振り始めた。
「あぁぁん・・・あっあっ・・・」
「ラニ・・・」
浩太の腰の動きは止まる事を知らない。
というか、霊なので疲れる事も無いのだ。
「はぁっ・・・はぁっ・・・あっ・・・だめぇっ・・・!」
「え・・・あっ!」
ラニが体中を震わせ、秘部が痙攣を起こしたようになる。
それと同時に浩太もラニの中で果てた。
「あぁ〜・・・気持ちいいです・・・浩太さんのがいっぱい出てる・・・」
「あっ!な、中で出しちまった・・・」
「ふふっ・・・あなたは亡くなってるんだから平気ですよ」
トロリとした目をしながらラニが微笑む。
「なぁ、ラニって死神なのにどうしてそんなに笑うんだ?」
「だって・・・自分が死んだという事にショック受けてる人に暗い顔で「ご愁傷さまです」なんて言ったら、余計に落ち込むじゃないですか。やっぱ辛い時こそ笑顔で・・・」
そう言うと、ラニは満面の笑みを見せる。まったく、変わった死神だ。
558 :
でんでん:04/09/16 03:25:23 ID:zj9bv1H1
「あ、浩太さん、また大きくなってきましたよ・・・」
「ほんとだ・・・さっき出したばかりなのに」
「だから、あなたは亡くなってるんで・・・」
「制限が無いのか」
「そういう事です☆」
浩太は再び腰を動かし始めた。
「やあぁぁ・・・ダメぇ・・・おかしくなります〜」
「ま、そう言わずにさぁ」
浩太は延々とラニと交わり続けた。
疲れを知らず、性欲にも制限が無いので、ほぼ永遠にセックスができる。
この10時間のうちに、何十回とセックスを繰り返し、
69やパイズリ、果てはアナルにまで手を出していたのだ。
「私は実体があるから疲れるんですよぉ〜。あはぁぁ・・・うあぁぁん」
ラニは浩太にバックで突かれ、右手はアナルを愛撫し、左手は乳房を愛撫していた。
「あ、出る」
ドクドクと浩太の精液がラニの膣内に吐き出される。
今まで出していた精液が水道の蛇口を捻ったように溢れ出てくる。
「やぁぁぁん・・・」
少し遅れてラニが震える、これでイッたのは何十回目だろう。
しかし休む間も無く浩太のモノは再び勃起する。
「またですか〜?もう許してください〜」
「いやいや、まだ終わるまで14時間あるよ。期限は1日だろう?」
「それはそうですけど・・・んっ・・・あ・・はぁぁん!!」
この宴はきっかり14時間後まで続くのであった・・・。
559 :
でんでん:04/09/16 03:43:06 ID:wr6ryLjT
「はあ・・・じゃあ浩太さん、天国でも頑張って下さいね」
「おうっ」
ボロボロに疲れ果てたラニとは対称的に元気に満足そうな顔をした浩太が応える。
「では・・・良き来世を」
浩太がゆっくり足元からフェードアウトしていく。
「ふぅ・・・疲れた。でも、気持ち良かったから・・・・まぁいいや」
ラニがベランダから部屋の中を見る。
浩太の死体は彼の友人により発見された。
しかし浩太の家族らしき人物は誰一人いない。
彼は家族がいなかったのだ。
ラニはどうして浩太が強い愛情、優しさ、思いやりを持つのかを理解した。
「さぁてと・・・」
次の死者は三原美香子。
彼女もまた浩太と同じで、願いを叶えられる人生を過ごした人間だ。
その願いは・・・・・・・・
「処女を捨てたい〜?・・・・・やれやれ」
ラニは指をパチンと鳴らす。
さっきまで浩太の好みだった女の子が光に包まれ、185センチほどの痩せ型で端麗な顔立ちの男になる。
「まあ、こんなものかな。よし・・・行くか」
彼女、もとい彼は星空の輝く夜空に飛び立った。
死神に性別など、実体など無いのだ。
理想の男性、女性・・・親のような中年から、子供まで。
多彩な姿に変化し、死者を導くのだ。
560 :
でんでん:04/09/16 03:46:33 ID:wr6ryLjT
これでこの話は終わりです。
ま・・・こんなたわいも無い話でした。
>560
グッジョブ!
好きだよ、こういう話。
ぐじょぶですた。
どうせ死ぬなら気持ちよく死にたいなあwうらやましい。
ところで、VIPのスレとは関係がありますか?無ければ良いんですが。
564 :
でんでん:04/09/18 04:04:58 ID:+/OptBxm
>>562 亀レス申し訳無い。
ちなみに関係は無いですよ。
エロなしの話ではだめですか?
あと長文って言うと学校の作文ぐらいしか書いたことがないんですけど
書いてもいいですか?
>>565 21歳以上なのか疑いたくなる本文だな・・・
ごめんもえはたぶんないからやめときます
血は流れますが
保守
ザ・ワールドッ!スレよ止まれ!
↓そしてスレは動き出す
30cmぐらいの日本人形に手コキされて(*´д`*)ハァハァ
「振袖いちま」読んでろ。
>>572 とっくの昔に(*´д`*)ハァハァしたよ。
ていうか、いちまタン、人間サイズになっちゃうじゃないかよ
>>konami
それがいいんじゃな(ウエスタンラリアート)
まああれだ。版権OKなら書いてくれ。(ぉ
保守
神よ……
悪魔よ…
就職先…(;つД`)
それと
(*´д`*)ハァハァできる幽霊娘の憑いてるアパート一室
不況による就職難が続き、プータローになってしまった579。
とりあえず何でもいいから仕事しないと食っていけない。
アルバイト情報誌をいくつかあさって連絡をとってみるが条件がそれなりに
良いところには皆が殺到するのかなかなか決まらないのであった。
そろそろ貯金も尽き、家賃も払えなくなる。
月3万円すら払えなくなってしまう自分に情けなくなり、ふらふらと夜の町を
さまよい歩いてしまう579。あても無く歩いて行き着いたのは公園だった。
町外れにある公園。この公園を境に町から田舎へと変わっていく。
すぐ北にはちょっとした山があり、夜の今は真っ暗であった。
(アパートを出ることになったら俺もいよいよホームレスか…。
こういうところで暮らすことになるのか?)
何気に周りに目をやると、はずれの方にある暗闇になにか白いものが動くのが見えた。
まるで「おいで、おいで」と手招きをしているかのように動くそれ。
579はフラフラと近づいていく。
それは、木の幹に五寸釘で打ち込まれている和紙であった。そこには
赤い字でこう書かれていた。
『 若い男性求む…
泊まり込みにて、3食付き
満月 美夜子まで』
そして、電話番号らしき数字が書かれていた。
しかしその市外局番は明らかにこの辺のものではない。というかこんな番号あるのか?
だいたいなんでこんなところで募集をかけているのか。イヤそもそもこれは何の仕事なのだ?
いやいや、仕事ですらないかもしれない。
しかし、その紙をくしゃくしゃと丸めて捨ててしまおうと言う気にはなれなかった。
理由は一つ。雇い主(?)の名前。
女性だ。女性とひとつ屋根の下で泊まり込みだ。
一瞬にして579の脳内はピンクの靄で包まれていた。
時計を見ると20時ちょい過ぎ。まだギリギリ電話しても失礼ではないと判断し
さっそく携帯からその電話番号にかけてみる。
ブツッ・プ・・プルルルル・・・プル・プルル・プルルルル
心なしか妙な発信音…雑音も激しく混じってくる。本当に通じるのか?
と思った瞬間、耳元に女性の声が聞こえてきた。
「はい、満月です。」
さっきまでの雑音とはうって変わった音質。まるでFMのよう。
「あ、あの、張り紙を見たんですが…」
「あら、もしかして若い男性の方…?うれしいわ…」
落ち着いた口調からは大人の雰囲気が漂っている。
しかしそのハスキーな声は子供のようでもあった。
「あの…、これって仕事の募集ですよね…?どういう…」
戸惑いながら切り出した579の話をさえぎるように女性は言う。
「おほほ…。今、公園にいらっしゃるのよね。どうかしら、これから直接お話しませんか?
その場所からすぐのところに居りますの。公園の北口を出てまっすぐの…」
言われて北口のほうを見てみる。
しかし、その先の山は暗闇に包まれている。とても家があるとは思えない。
「大丈夫、本当にありますから。是非いらしてください。さあ。」
怪しい、激しく怪しい。そう思いながらも579の足は携帯から聞こえる声に
操られるように山へと向かっていった。
####
思いつきでテキトーに打ったから先どうなるか考えてません。
>>579さあ、どうしたい?
キテタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!!!
GJ!どうなる、579!
ドッカン
ドッカン
☆ゴガギーン
.______
. | | |
∩∩ | | | ∩∩
| | | | | | | | | | | / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
( ,,) | | | (・x・ )<おらっ!出てこい、
>>579!!
/ つ━━"....ロ|ロ . | l |U \___________
〜( / | | |⊂_ |〜
し'∪ └──┴──┘ ∪
>>585 満月さんの家に出掛けてて留守じゃないの?
579は精気を搾り取られててレスが出来ない見たいなので、どんどん続きを投下して下さい。
保守
月明かりさえも入り込まない森の中を579の足は迷うことなく突き進んでいく。
なぜか、危険だと思う心はすっかりと失せていた。静かな闇の中はまるで
胎内回帰をしているような不思議な安らぎがあった。
10分も歩いていくうちに少しづつ森は開け、薄い月明かりに照らされた
森の中の風景が見えるようになる。
「ここは…」
木と木の間を芝生が埋め、所々に石膏像のような物が
白くぼんやりと浮かび上がっていた。
『屋外彫刻美術館ですわ。御存知でしょう?』
「……ええ。」
そういえばそんなものがこの町にもあったような…。
携帯越しの声を聞いて579はハッキリと思い出した。
『そこを抜ければ、私の家はもうすぐそこですわ。』
ガチャ、プーッ、プーッ、プー………
突然、美夜子の声がさっきまでの柔らかい口調から冷たく突き放すように
変わったかと思うと、そのまま電話が切られた。
「もしもし…?もしもし!?」
圏外に入ったのかと確認してみたがアンテナはちゃんと3本立っている。
(ここを抜けるって…、いったいどっちに進めばいいんだ?)
あわててリダイヤルする579。しかし。
『お客様のおかけになった電話番号は、現在…』
(ばかな!!たった今まで話していたはずだぞ!)
何度かけなおしてみても、無機質な音声が繰り返されるだけだった。
暗い森に取り残され途方にくれる579。
(そんなばかな…!きつねに化かされたとでもいうのか?この科学の時代に!)
『アハハハハハハハハハ…!』
突然、暗闇の森にくぐもった女の声が響き渡る。
「だ、誰かいるのか!?」
ふりかえる579。しかしその視界に人の姿は無い。
『フフフフフフ…』
『ククククククク…』
『ハハハハハハ!!』
男の声、女の声。老婆の声。子供の声。
笑い声はだんだんと増えていき、579を取り囲む。
「な、なんなんだおまえらぁぁあああああ!」
579が絶叫したとたんに笑い声はぴたっとやんだ。
次の瞬間、森の中にある石膏像の目が一斉に開き、579を見つめた。
それらはいつの間にか579を取り囲むように立っていた。
つづく。
ごめんね。エロ分どころか女っ気も無くて。
次はちゃんとそういうシーン用意します。
乙
保守
補習
保守
補酒
保守
この前夜中に目が覚めたら、見たことない女の子が上にのっかってた。
なんか動けないからそのまま寝て、朝起きたときにはもういなかった。誰だったんだろう。さっちゃん?
>>598 今度来たら気合いで押し倒せ
そしてその様子を事細かに報告しろ。
・・・逆に呪い殺されても一切の文句は受け付けません。
>>599 いや、呪い殺されても本望だろ。
むしろ呪い殺されたい。
そして、600ゲット!
>>598 どんな子?服装とか髪型とか年齢とか詳しく!!!!
俺もそんな妄想しながら寝たい
hosyu
くるしい・・・
急に息苦しくなって
>>598は目を覚ました。
胸の上に誰かが乗っているのか?
息苦しさは悪夢の類の所為ではないようだ。
まどろみの中でうっすらと目を開けると、己の体の上にちょこんと可愛い女の子が馬乗りになって
>>598の顔を覗き込んでいる。
「・・・お、お早う。」
「!!」
少女は顔を真っ赤にして
>>598から目をそらした。
「見えるんですか?」
「ああ、それはもちr・・・・・あああああああああああああああああくぁwせdrftgyふじこlp;@:!!」
朝になって、もう一度
>>598が目を覚ましても、そこには誰もいなかった。
つづきマダー?
605 :
名無しさん@ピンキー:04/12/23 16:12:35 ID:i+UX+Aa2
炎ジュンxゴーゴン大公:アシュラ男爵(女)xドクターヘル
おきぬちゃんx横島
生き人形がヒロインの話はこのスレに投下して良い?
ローゼンか!ローゼンなのか!
ローゼンなのかあああああああああああああ!!
>>607 お菊さん(もしくはまんま「生き人形」(実在)と言え。もしくはいちま。
OKカマーン!
少しだけ怖い想像をしてしまったのだが。
いや。まさか。モッコス様がでてくるはずが・・・
ぎゃあ
血吸い人形のぼたんと、肉吸い未亡人のぼたん
が出てくる話キボンヌ。
間違えた・・・orz
戯言です、忘れてください。
妖幻の血のことかー
漏れもキボン!
>生き人形
可愛い、きれいなのはいいけど、「えちぃ」話に持ってくのって難しくねぇ?
入れられないし咥えられないし体は硬いし…。
俺らをあっと驚かせるようなシチュ考えあんのならぜひ見てぇな。
>>614 これでも嫁。三( ´∀`)つ[お憑かれ!みたまちゃん]))Д`)ゴフ
口、中以外にも抜く手段はある。
漏れの大事な息子が小さいのはぼたんに吸われてしまったからだと信じたい
617 :
【だん吉】 :05/01/01 10:48:46 ID:1bg3OiJZ
あけおめ
618 :
【小吉】 :05/01/01 16:10:14 ID:SOIZ/HLE
あけおめ
619 :
名無しさん@ピンキー:05/01/04 01:12:01 ID:Ht8IAk1z
620 :
名無しさん@ピンキー:05/01/04 03:02:01 ID:wjDeKFs2
あけおめ! 雪子姫!
保守
hohsu
人形待ち保守
>>623 父親は人形師、母親はイタコの家系に生まれた青年
両親は、それぞれ自分の仕事をついでほしいと考えている
青年は両親の仕事を両方継ぐことになった。
彼は自分の作った人形に死者の魂を乗り移させ(←この漢字でいい?)
死者の言葉を語らせている。
ある日、彼の恋人が急死してしまった。
彼は人形に彼女の魂を乗り移させ・・・
*人形は通常時はのっぺらぼう
死者の魂が乗り移るとその人の姿に変身
魂が人形に乗り移っていられるのは1時間。
1時間過ぎると魂は人形から開放されなくなってしまう。
こんな感じで書いてくれる人希望
>>624 …つまり、一時間を超えれば永久に人形の中に入ったまま…と。
それだと主人公がおいしくないか?せめて霊体に戻るとか…(要するに憑依させられるのは一時間だけ)
…まあ、人形萌えだからなぁ。
面白そうだね。
漏れとしては一時間を超えると魂は消滅してしまう、みたいなもっと厳しい制約がつくと萌える。
で主人公は遅漏で1時間を超えるセクースしかできないとか。
>624-626に便乗して。物語のネタ
ほとんどネタバレに近いものがありますが
両親の離婚で地方にある祖父母の家に
引っ越すことになった17歳の主人公。
学校も地元の高校に転校することになった。
学校ではなぜかオカルト研究会に所属することになった。
さっそく、学校の階段と噂になっている「渡り廊下の霊」の調査をすることになった。
そこに現れたのは着物を着た美少女の霊だった。
彼女は主人公の姿を見ると彼のもとに小走りで走りよって一言
「兄上様、よくご無事で」
妹のいない主人公は当然驚いて
「おれ、妹いないけど・・・」と言うが
少女は「兄上様に間違いない」と引き下がらない。
彼女に兄の名前を聞くと自分の名前とは一字違い、姓も同じだった
彼女の話によると、時は戦国の世。彼女は武家の姫君(当時14)だったが
裏切りに遭い殺された。兄は生死不明。兄の安否が気がかりとなって成仏できないでいた
戦国時代の人間が生きているはずがない。自分は兄ではないというが納得しない
そんな中、メンバーの一人の提案によって図書館で町の史料を調べることになった。
史料によると兄は無事、生き延びていたことが判明した
それでも兄と一字違いの名をもち兄にそっくりな主人公が気になる少女の霊
主人公と彼女の兄に何か関係があるとメンバーの誰もが感じ始めていた。
主人公の家系図を調べると彼女の兄は主人公の先祖であったことが判明した。
全ての真相が判明し、成仏するかと思われたが
「私、兄上様の守護霊になります♥」と守護霊宣言
こんな感じの物語を気盆します
登場人物(名前はまだない)
主人公(17):両親の離婚で祖父母の家に引越。
高校も地元の学校に転校
オカ研に所属
少女の霊(享年14):戦国時代の武家の姫君
裏切りに遭い殺される
兄が居るが、その兄の子孫が主人公
主人公のことを「兄上様♥」と慕っている
オカ研メンバーA(16 男):歴史マニア、彼の提案によって彼女(霊)の正体が判明した
〃 B(16 女):出会ったときから主人公に一目惚れ
その他の人物は作者に任せます
よし、漏れが書くからせめて
>>628の4人の名前は決めといておくれ。
朱仁 功
将如 玲
岡巻 英
陸見 美衣
読めません。
>>631 主人公と少女霊は血縁関係
よって姓は同じになるはず
ストーリーの大まかな流れは−
>>627 漏れとしては、守護霊になった後の
ストーリーが気になる
634 :
名無しさん@ピンキー:05/02/02 20:51:43 ID:oYPMOWn7
S∀G∀Я│S∩G|
>>625 >開放されなくなってしまう
正確には、『解放され、なくなってしまう』だと思う。うん。
某所からの流れ者です。っても今までずっと読み手でしたけど。
元ネタ
>>627-628 投下させていただきます。
「兄上様、起きてください。兄上様。」
声がする。自分を起こしているのだとはわかるがそれに反応できないくらい眠かった。
「兄上様、兄上様。もう、兄上様ったら・・・兄上様!学校に遅れますよ?」
大きな枕を抱き枕の代わりのように抱きながらゆっくりと声の向くほうへ顔を向ける。
でもその眼は閉じたままだ。
「・・・んあ・・・いまなんじ?」
1週間前くらいに目覚まし時計を文字盤が漢字で書いてある時計に変えた。
アラビア数字(1,2,3←アラビア数字)が苦手な琴音にも読みやすい様にするためだ。
「ええと、8時25分ですよ。兄上様。」
一瞬にして目が覚めた真琴は布団を跳ね上げて寝間着を脱ぎ始めた。
「きゃっ!」
いきなり目の前で寝間着を脱ぎ始めた真琴をみて琴音がびっくりして背を向けるが
真琴には琴音を気遣う時間的余裕がなかった。
「ごめん!琴音さん!」
あわてて学生服に着替えると机の上の鞄をひったくって部屋を出る。
朝ご飯は無理、とあきらめ家を飛び出した。
「いってきます!」
朝の早い祖父が丁度外で朝の体操をしている所へ挨拶して、
庭の一角に屋根をつけただけの駐輪場から自転車を引き出し乗り込むと
全速力で学校へむけてペダルをこぐ。
真琴の自転車を引っ張り出して走り出すまでの動きにはまったく無駄がなかったはずだが
しかしその自転車後ろの荷台には、いつの間にか着物を着た琴音がちょこんとお嬢さん座りをしていた。
「はぁ〜・・・」
「どうした?真琴。なんか浮かない顔だな。」
オカルト研究部の部室で肘を突いてため息をしつつ、ぼーっと前しか見ていなかった真琴に
真琴の同級生でオカルト研究部の『岡崎英司』が声をかけた。手には茶封筒を持っている。
「英司さん。兄上様は最近、夜あまりお休みになれないらしくて・・・」
声をかけられた真琴よりも先に近くに居た琴音の方が先に英司に答える。
学校の生徒ではない琴音は校内でも着物のままだ。
「なるほど。例の不眠症か?まったく健康な男子とは思えん悩みだな。」
(やかましい。健康な男子だからなんだよ。)
そう言ってしまいたいが、琴音の目の前で言ってしまうわけにもいかなかった。
もっとも、ここ最近で琴音が目の前に居なかったことなどまったくなかったのだが。
「最近は成人病にかかる若年層は多いんだぞ?」
適当にごまかしつつ英司の手元から大きな茶封筒を引き抜く。
「そいつは大変だな。ああ、それ。写真部に現像してもらってきた奴だ。」
オカルト研究部の活動にはあまり部費が割り当てられていない。備品のほとんどは
自分たちで持ち寄ったものか、卒業していった先輩たちが残していった財産だ。
だから写真の現像にも金がかからないように同じ部活の写真部に現像を依頼していた。
オカルト研究部らしく、心霊写真を撮るのが写真の目的なのであまり歓迎はされていないが
ちゃんとした心霊写真が取れることはこれまでほとんどない。
「あ、見せて見せて。今回の成果はどうかな?」
そのやり取りを聞いていた同じくオカルト研究部の部員『陸原美香』が
書いていた日誌を中断して寄ってきた。
あまり期待することもなく真琴は茶封筒の中の写真を机の上に広げた。
「はぁ〜・・・」
出てきた写真を見ての真琴の第一感想は、そのため息だった。
そこに心霊写真は、あった。しかしだ。
「なあ英司。こういうのは心霊写真って言うのか?」
机の上に広げられた写真に写っているのは、どれもこれも琴音ばかりだ。
あまつさえカメラに向かってピースサインをしている写真すらある。
「何を言う。琴音さんは間違いなく幽霊。ならば琴音さんを写した写真は心霊写真だ。」
そうなのだ。
朝から始まり、自転車をこいでいるときも、昼間の授業中も、こうしてオカ研の部室に居る今も、
真琴のそばをぴったりと離れないで寄り添っている琴音は、幽霊なのだ。
オカルト研究部のみんなとも普通に馴染んでいるとしてもだ。
『神無月琴音』は戦国時代のある武家の娘だった。
そしてその武家とは『神無月真琴』の家、神無月家の先祖なのだ。
少し複雑だが、簡単に言えば琴音は真琴の先祖の妹に当たるらしい。
当時、神無月家に仇をなす者達に殺されてしまったらしいが、死んだ後も
真琴の先祖にあたる琴音の兄の安否を思い、それが元で成仏できなかったのだそうだ。
琴音の兄、『神無月眞琴』の子孫である真琴がここに居ることでわかるように
幸いにも兄、眞琴は何とか無事に生き延びていた。兄の無事を知った琴音は
自縛から解かれたのだが・・・兄と同じ姿とほとんど同じ名前を持つ真琴のことが気になり、
今は真琴の守護霊を買って出て、今もここに居る。
「おー。結構可愛く撮れてるじゃない?これ貰いね。」
美香が自分と琴音のツーショットの写真を上機嫌で手にとる。
「陸原、お前もそっち側か。」
「硬いこと言うなよ。ストレスは成人病が増える元だ。ほら、真琴の分もちゃんとある。」
英司が真琴と琴音のツーショット写真と琴音だけの写真を何枚かを真琴の手に持たせる。
しかしちゃっかり琴音の写真の中でもっとも写りの良い写真は自分で確保しているようだ。
「こっちのは部室に飾っとこうか?」
美香は琴音を中心にしてオカルト研究部の部員全員で撮った写真を拾って言う。
真琴は別にこのオカルト研究部が嫌いではない。
部員もみんな気さくでいいし性格が暗いなんてこともない。だが、
このオカルト研究部は何か間違っている。そう思わずにはいられなかった。
ほとんど遊びのような部活動の後、みんなで学校からの帰り道。
英司が徒歩通学なので自転車通学の真琴と美香は自転車を押して歩いていた。
「でも兄上様。やっぱり何かお悩みのことでもありますの?」
「・・・」
悩みの原因に話を持ちかけられて、真琴には何も言えなかった。
「おいおい真琴、そこで黙ったら「あります。」っと言っているようなものだぞ?」
いつも大仰な言い回しをする英司だが、確かにその通りだ。
すぐに否定しなかったのは失敗だったと思った。
「わたしたちで良かったら、相談に乗るよ?」
琴音と美香は心底心配そうな表情をして真琴を見ている。
「あ、いや・・・その・・・」
心配してくれるのはうれしいが女の子に話せる内容でもない。
そういう意味では、英司にならば相談できそうな気もしたが、
この場で英司だけに相談と言う訳にも行かない。
「・・・今はもう少し考えさせてもらえないかな。どうしてもって言うときには相談するからさ。」
今は逃げるしかなかった。
「まあ、真琴がそういうなら仕方がないが、あまり思いつめるなよ。」
英司がそうフォローしてくれるが美香は少し残念そうな顔を、
琴音は見てわかるほど、しょぼーんとしていた。
その夜、風呂から出た真琴は自室で暇をつぶしていた。手には携帯ゲーム機。
つい先日買った発売されたばかりの新作ソフトSRWOG2がセットされている。
英司に聞いた話だと前作よりもだいぶ難易度が上がっているらしい。
「あの、兄上様・・・」
その後ろから、おずおずと琴音が声をかけた。
「ん?何?琴音さん」
ゲーム機から目を離して後ろを振り向くと、琴音さんが改まって正座をしてこちらを見ていた。
「・・・差し出がましいとは思いますが兄上様。どうか兄上様のお悩み、聞かせてはいただけませんか?」
帰りに聞けなかった話を琴音がもう一度持ち出してきた。
琴音ならばいずれはもう一度聞いてくると真琴も思っていたが、それは思ったよりも早くやってきた。
「琴音さん。さっきも言ったけど、もう少し整理がついたら話すから・・・」
携帯ゲーム機へと戻ろうとする真琴だが、今度の琴音は引くつもりは無いようだった。
「ですが!・・・このままでは遅かれ早かれ、兄上様はお身体を害してしまいます!」
確かにここ最近、真琴はほとんど寝ていなかった。このままでは身体を壊すのも時間の問題だろう。
琴音の表情は真剣、いや悲痛のそれだった。
「どうか、どうかお聞かせください。兄上様!」
琴音は手を畳について頭を垂れる。
琴音にとっても、こうも早く同じ話を切り出すのは一大決心だった。
くどいと言われるかもしれないとも思ったが、それにもまして真琴が心配だったのだ。
そんな琴音を見て、さすがに真琴にはそのままゲームに興じることはできなかった。
真琴の悩み・・・それは非常に単純明快だった。
性的欲求不満。つまり溜まっているのだ。
琴音が守護霊として憑いてから、真琴はまともに自慰も出来ないでいた。
それはそうだろう。幽霊とはいえ女の子が寝ているときも起きているときも、
学校に居るときでさえ傍に居るのだ。授業中は姿こそ見えないが、いつでもその気配を感じていた。
風呂やトイレの時までもそれは一緒だった。風呂やトイレだからといって傍を離れる守護霊は居ない。
そう言って琴音は退室を拒否してきた。とはいえ本人も恥ずかしいらしく背を向けていてくれたが。
こんな状況ではとてもではないが自慰など出来るわけがない。
琴音に悪気はない。ただただ自分の本分を通そうとしているだけだ。
真琴にはそれがわかっていただけに無理に拒絶することができなかった。
琴音は無邪気で一途で、そして不器用なだけなのだ。
それに自分が琴音に惹かれているのも解っていた。
琴音と生活するようになってからの1ヶ月以上にも及ぶ断食ならぬ断自慰の所為で
最近の真琴は、考えることと言えばエロ妄想ばかりで、普段でもちょっとしたことで起ってしまっていた。
そしてその妄想には、ほとんどの場合琴音が中心にいた。
妄想の相手がすぐ傍に居て、かといってそれを発散することも出来ず、
夜、布団の中に入ってもそのことばかり考えて眠れなかったのだ。
「琴音さん・・・」
「はい。」
琴音はそっと顔を上げる。
その目には涙が溢れ、頬伝って流れ落ちていた。
そして、その涙は畳に落ちる前に消えてなくなる。
言ってしまっていいのか、真琴にはわからなかった。
言うとしてもなんと言えばいい?素直に溜まっているのだと言うのは憚られる。
もっと柔らかく、好きだと告白でも・・・しかし琴音は・・・幽霊なのだ。
どんなに琴音が自分を慕ってくれているとしてもそれは兄としてで、と言うこともある。
そのときの真琴にはどう言葉を続けていいのかわからず言葉に詰まっていた。
だが、こんな時に。
真琴は見てしまった。
正座のまま身体を伏せ、頭だけを上げた状態の琴音の着物の襟の間から、小ぶりな胸が・・・
(やばいっ!)
とっさに真琴は座った姿勢のまま、両手を使って身体を反転し琴音へ背中を向ける。
琴音がこれだけ真剣に話を聞いてくれている最中だと言うのに、起ってしまったのだ。
「兄上様!」
しかし、真実を知らない琴音はそんな真琴の行動を拒否と受け取ったのか声を上げる。
(お、おさまれっ!)
念じてどうなるものでもなかったが、真琴にはそうするしか出来ることがなかった。
「こ、琴音さん。俺はただ・・・そのっ!」
背中越しに琴音へ声をかけようとした真琴はそこで声を切った。ぶるっと身体が震えた。
真琴の両肩に琴音の手が乗っていた。
「兄上様・・・どうか・・・どうかこの琴音を信用してください。」
(さ、触ってる?)
初めて琴音と出会った頃、真琴の方から琴音に触れてみようした事があった。
しかしその時はあっさりと透けてしまったのだ。だが、今は確かに琴音の手の感触を肩で感じている。
(・・・そうか・・・琴音さん次第では・・・触れるんだ・・・)
もはや行き場を無くした真琴の思考は、関係ないことまで考え始めていた。
「兄上様、兄上様が仰るのでしたら、私はほかの誰にも言ったりはしません。でも・・・」
琴音の声は泣き声に近く、震えていた。
「琴音のことだけは信用してください。言って楽になることもあります・・・」
まるで時代劇の1シーンみたいだ。と思った。自分の状態を考えなければ、だが。
そう考えていると力なく、震える琴音の身体が背中にあたり、体重を預けてくる。
(柔らかい・・・)
真琴はゆっくりと自分の肩に置かれている琴音の手に触れた。
「兄上様・・・」
少し冷たいが、柔らかい手の感触が伝わってくる。確かに触れている。
ゆっくりと振り向くと、少し見下ろす位置に琴音の上目遣いの顔があった。
落ちた涙が真琴の背中を濡らすことはなかったが、その顔には幾線もの涙の後があった。
「琴音さん・・・」
琴音の身体を受け止めるようにしてゆっくりと身体を向き直らせる。
「琴音さん。」
もう一度名前を呼んでみる。
「はい。兄上様・・・」
琴音は今、確かに真琴の腕の中にあった。
琴音の震えが伝わるように、真琴の身体も震え、心の臓が早鐘を打った。
「し、信用・・・するよ。」
唇も振るえ、声が上擦る。
琴音がゆっくりとうなづく。
「琴音さん。好きです!」
そう言うと、思い切って琴音を抱き寄せた。
「あ、兄上様!?」
「好きだ。琴音さん!ずっと、ずっと悩んでいたけど・・・もう・・・」
実際に悩んでいたのは欲求不満についてだったはずだが、
真琴にはすでに好意と欲求不満の区別がついていなかった。
それに、琴音の事が好きなのも決して嘘ではない。
「兄上様・・・で、でも・・・私は兄上様の・・・」
「本当の兄妹じゃない!それに、もしも本当の兄妹だって関係ない!
琴音さんが・・・好きだ!」
「兄上様・・・」
ゆっくりと体重をかけると琴音はあっさりと畳に転がった。
その上に身体を重ねるようにしてそして唇も同じように重ねる。
キスの瞬間、琴音の身体が震えた。
「琴音さん。」
唇を少し離し真琴が尋ねるように名を呼ぶと、はにかんだ琴音はゆっくりと頷く。
血が通っている訳でもないのに琴音の顔は耳まで赤くなっていた。
真琴はもう一度唇を重ね、舌で琴音の唇を舐める。
真琴の身体の下で、琴音は時々身体を振るわせるだけで無抵抗でいた。
今度は唇を離さないまま、着物に手をかける。
しかし帯がうまく外せない。
「兄上様・・・」
琴音から唇を離し、しゃくりあげる様な声がして帯にかけた手に琴音の手が重なると
ふっと帯の感触が消える。ついさっきまでなかなか外れなかった帯がいつの間にか消えていた。
帯がなくなった着物は、かすかな動きで簡単に乱れていった。
着物の中から小ぶりの胸が、綺麗な足が、細い肩が露になる。
帯の下にあるはずの胸紐も腰紐なくなっていた。
着物の前がはだけ袖に腕を通しただけの琴音の裸体が蛍光灯の下に曝け出されていた。
真琴もまた、少し身体を持ち上げシャツを脱ぎ去る。
そしてジーンズのジッパーを下ろして琴音の胸を見たときから起ちっぱなしのペニスを引き出した。
「あ、兄上様っ・・・」
真琴が全裸になると琴音はぎゅっと目を閉じる。
真琴は琴音にもう一度覆いかぶさり二人の頬を合わせる。
真琴のペニスが二人のおなかに挟まれ、その感触に琴音は再び身体を震わせる。
小さな刺激にも敏感に反応する琴音を、真琴は心底可愛いと思った。
「怖い?・・・」
そう聞くのは真琴にっても怖かった。
琴音がもしも嫌だと言うのなら無理強いはしたくはない。
だが、本当に琴音が嫌だと言ったときに、自分を抑えられるかどうか不安だった。
暫くの間をおき、琴音はゆっくりと頷く。
「死んだことを理解したときに、もう怖いものなどこの世にはないと思っていました・・・」
真琴の耳元で、か細い声が続ける。
「でも・・・やっぱり怖いです・・・」
「琴音さん・・・もし、嫌だったら」
しかし真琴には先を続けることが出来なかった。
今まで完全に受身でいた琴音が、袖を通したままの腕で真琴を抱きしめたのだ。
「・・・怖いです・・・でも、決心はできています・・・」
琴音のか細い声は、それでも真琴の耳にしっかりと届いてきた。
二人は頬を離し、互いを見ていた。
「兄上様の・・・したい事を私にしてください。」
琴音は震えたままだったが、その表情は朗らかだった。
その笑顔は真琴を釘付けにして離さなかった。
とめる必要は、戻る必要はないとわかった後でも、もう後戻りは出来ないと思った。
「琴音さんっ!」
むしゃぶりついた。そう表現するのが一番正しかっただろう。
琴音の首筋を舌で舐めあげ、両手で肌理細やかな肌を乱暴に撫で回した。
掌に伝わる感触は今まで触れたどんなものよりも心地よいと感じた。
琴音の胸を赤子のように吸い、対して太ももを琴音の股座に差込しこみ押し付ける。
真琴の無遠慮な行為に、それでも琴音は一つ一つ細やかに反応した。
その反応を見るたびに、真琴の自制は失われていった。
「くっ!」
真琴は琴音に何も告げることなく、ついには自分のペニスを琴音に押し付けた。
告げる余裕もなかったのだ。
「あっああっ!」
その反応は今まででも最も激しかった。
幽霊に処女であるかどうかなどの違いがあるのだろうか?
ふとそんな疑問も過ぎったが、どちらにしてももう真琴には自分では自分を止められなかった。
「兄上様っ!兄上さっ、あっ!」
真琴の左手に組んだ琴音の右手が力いっぱい握り返してくる。
琴音を貫くたびに琴音の身体は全体が震えた。
「兄上様っ!もう!たすけっ!」
「琴音さんっ!琴音さんっ!」
いつしか真琴も琴音の名前を呼び続けていた。
所無げな琴音の左手が溺れているように動く。
その手を真琴が右手で捕まえた時、琴音の深いところまで預けたペニスが力強く締め付けられる。
「あ、兄上様ぁっ!」
「琴音さん!」
二人が同時に呼び合ううと琴音の小さな身体へと完全に埋まったペニスから、
琴音の身体の奥へと精が放たれた。
暫く二人の身体は固まり、そしてまた同時に力が抜けて崩れていく。
どちらも同じように肩を動かし空気を求めて荒い息をしていた。
ゆっくりと近づき、最初の時とは違って、互いに唇を重ねあった。
ふと気が付き真琴は声に出す。
「・・・震えがとまってる。」
それを聞いた琴音は、きょとんとしたがすぐに笑顔を浮かべる。
「本当・・・でも、ここは・・・」
琴音は左手を離し、自分の胸にあてる。
「ここは変わらず、ずっとどきどきしています。私には心の臓などもうないのに・・・」
真琴の咽がごくりと鳴る。
「・・・聞いても、いいかな?」
幽霊に鼓動を聞かせてもらうなんて嫌がられるかもしれないと思ったが
琴音はクスリと笑って頷く。何度もみたこの笑顔に真琴は心底安心させられる。
そっと頭を胸にあて、耳を胸の間にあてる。
そこからは何も聞こえなかった。心臓の鼓動も、呼吸の音も、
生きている人間なら何かしらするはずの生命の音が何も聞こえなかった。
それでも、脈動だけは伝わってきた。
心臓が動くときの振動。呼吸をするときの胸の動きがそこにあった。
そして予想に反して、今の琴音は暖かかった。
真琴にはそれだけでも良かった。触れることが出来るだけでもうれしかった。
「ありがとう。琴音さん。」
そうつぶやいた真琴を、琴音はやさしく抱いた。
「お、お礼を言うのは私の方です。兄上様。」
真琴は頭を琴音の胸につけたまま琴音の方へ顔を上げる。
「え?」
「いま、私はとても幸せです。兄上様のおかげです。
あまり幸せすぎて、間違って成仏してしまいそうなくらいに・・・」
それを聞いて真琴はびっくりして跳ね上がる。
「そ、そんなっ!それはっ!」
慌てる真琴をみて、もう一度琴音はクスリと笑う。
「大丈夫ですよ。兄上様のおかげで未練が増えてしまいましたし・・・」
「・・・え、それって・・・」
「私は、琴音はずっと兄上様と一緒に居ます。」
琴音は自分の存在を誇示するように、跳ね上がった真琴を追いかけて
上体を起こし真琴に寄り添った。ずっと倒れた姿勢のままで残っていた着物がはらりと落ちる。
「は、はは・・・びっくりさせないでよ。琴音さん。」
真琴は追ってきた琴音を受け入れるように抱きとめる。
抱きとめられた琴音は、はっとしたように頭を上げた。
「あ、そうです。兄上様。お願いがあります。これから私のことは、琴音と呼んで下さい。」
「え?でも今でも琴音さんのことは琴音さんって・・・」
琴音は笑顔のまま首を振る。
「兄上様には琴音さんではなくて、琴音と呼んで欲しいのです。」
琴音の言いたいことを理解して真琴は頷く。
「そ、それじゃあ・・・こ、琴音・・・さん」
「琴音です。」
今までずっと「琴音さん」と呼んできたのに急に呼び方を変えるのは少し恥ずかしかった。
「こと・ね・・・」
「はい。」
「琴音。」
「はい。」
「琴音!」
「はい。」
何度か呼んで具合を確かめる。そう呼ぶのは悪くない気がした。
琴音は呼んだその一つ一つに答えてくれた。
「それから後もう一つお願いがあります。」
ずっと笑顔で居た琴音はここで少し表情を曇らせ俯き加減となる。
「これからはその・・・こういうことは・・・次からはちゃんと床(布団)の上で・・・」
そう言われて初めて、勢いに任せて畳の上で始めてしまっていた事に気が付いた。
「あ、ああ。ごめん。そうだね・・・それじゃあ琴音、行こう。」
真琴は琴音の膝の裏と背中に手を回して抱きかかえて立ち上がる。
「あっ、え?あぁ!でもその、今日はもう!」
別に催促したわけではないと否定するが抱きかかえられた琴音の
腰の下から当たる真琴のそれは、実は先程終ってからもずっと硬いままだった。
「ごめん、琴音。一回じゃあ俺、収まりそうにないから・・・」
抱えてすぐそこにあるベッドの上に琴音を下ろし、そのまま琴音に覆い被さる。
「そんな、兄上様っ!今日はもう!あっあぁっ!」
「琴音!琴音!」
・・・二人の行為は、二人が同時に気を失うまで延々と続いていた。
「兄上様、起きてください!兄上様!」
声がする。自分を起こしているのだとはわかるがそれに反応できないくらい眠かった。
「兄上様!もう、兄上様ったら・・・兄上様!学校に遅れます!」
大きな枕を抱き枕の代わりのように抱きながらゆっくりと声の向くほうへ顔を向ける。
でもその眼は閉じたままだ。
はて?いつもの枕とは感じがちがう。いつもよりもっと触り心地が良くて大きい。
「・・・んあ・・・いまなんじ?」
1週間前くらいに目覚まし時計を文字盤が漢字で書いてある時計に変えた。
アラビア数字が苦手な琴音にも読みやすい様にするためだ。
「ええと、8時30分です。兄上様。」
一瞬にして目が覚めた真琴は布団を跳ね上げて寝間着を脱ごうとして・・・何も着ていなかった。
「きゃっ!」
いきなり布団を剥ぎ取られた琴音はびっくりして布団を引っ張り裸身を隠す。
そうだ、昨晩は遅くまで、いや明け方まで二人で交わり合っていたのだ。
「いや!感傷に浸ってる場合じゃなくて!」
あわてて学生服に着替えようとしてそれも琴音に止められる。
「あの、兄上様・・・においが・・・その、昨夜のにおいがします・・・」
真っ赤になった琴音に言われて気が付く。二人とも全身から汗と精のにおいが漂っていた。
慌てて風呂場に飛び込み二人でシャワーを浴びて家を出たのはそれからさらに20分も後のことだ。
「いってきます!」
家の外に居た祖父へ挨拶すると真琴に向かって親指を立て不器用なウインクをして見せた。
少し赤面した顔で歯を出して笑っているがかまっている時間はない。
庭の一角に屋根をつけただけの駐輪場から自転車を引き出して乗り込むと
全速力で学校へむけてペダルをこぐ。
真琴の自転車を引っ張り出して走り出すまでの動きにはまったく無駄がなかったはずだが
しかしその自転車後ろの荷台には、いつの間にか着物を着た琴音が幸せそうにお嬢さん座りをしていた。
お粗末さまでした。
正確には元ネタの後日談ですね。
本当は向うのスレに投下しようかともちらりと思いもしましたが
(私は普段向うのスレしか見ていないので)
さすがに元ネタだけ貰って向うで投下するわけには行かないですね(笑
幽霊って点あまり活かせなかったなとか、
ほかの部員がぜんぜん活躍してないなとか、
あんまりエロくないなとかもありますがひとまずこれにて。
乙!
GJ!!
琴&琴GJ!
爺さんが何気に
気付いてるようでイイ
ここの住人はみんなむこうのスレも見てる?
しらんがな
保守
新年明けて40レス程度だ。存在価値はもう、ない
で?
次スレは人間以外の女の子とのお話スレと合併した方が良いと思う。
保守
665 :
名無しさん@ピンキー:2005/03/22(火) 03:00:33 ID:bquXAlN0
test
虹の月の教え子たち
青年は安アパートの二階から夜空をながめていた。
彼、灯明寺 刻紀(とうみょうじ こくき)は大学の教育学部に合格し、田舎を出て地方都市に移り住んだが情熱が続かず、卒業前にみずから辞した。
本家が分家がとうるさい実家に戻る気にもなれず、今では塾の講師で家賃などをまかなっている。
夕食時を過ぎて他の住人たちの喧噪も静まり、刻紀は睡魔に襲われ目を閉じた。
まどろむその耳に「しゃらん」と鈴の音がとどいた。
はっと身を起こす。心当たりがあるのか、まっさきに窓の外を見た。
夜空にこうこうと輝く満月が、波打つ水面にうつっているがごとく輪郭をゆらめかせている。
波紋のようにまとう色とりどりの光輪が虹のようだ。
地上では周囲から人の気配が消えている。近所の喧噪、道行く車の音、風まで吹かない。
しゃらん、しゃらん、人の歩調で鳴る音は近づいて、彼の部屋に続く共用の通路で鳴っている。
まさに刻紀が住む部屋の前で音は止まった。
「コクキ講師ーっ、迎えに来たぞー」
少年にしては高く、少女にしては低めな、はつらつとした声が刻紀を呼んだ。
本当に来たなあ、と刻紀は心のうちで独白した。
ちょうど二十八日前の満月の下で、彼は燕美(えんび)と名乗る女性に出会った。
鎖骨あたりまでゆるやかに波打つ黒髪を下ろし、足元まで隠す羽衣のような衣装を身につけた、若い外見に似合わず古臭いしゃべり方をする女性だった。
自分のことを「わし」と呼ぶのだが、裏を見通せない表情に、それが意外とさまになっていた。
燕美は彼に講師の仕事をもちかけた。同時に聞いた事情は信じ難いもの。
彼女は人外の本性をもつ異界の住人であり、後輩を導く指導者でもある。
教え子たちを見聞旅行に引率していたが、虚空回廊の事故により故郷への帰還がかなわなくなった。
ただ生きるだけなら仮の住まいとしている小世界で事足りるが、健全な人格の育成には数多くの他者との触れ合いが不可欠だ。
ゆえにこの世界に降りたい。その助けになって欲しい、と彼に言うのだ。
刻紀が応じると燕美は大きな鳥に姿を変えて、彼をどこぞへと連れていった。
どんな経路を経たのか目を回していた刻紀の記憶にはなかったが、着いたところは緑が萌える大地と青い空をもつ広大な空間。
そこで十数名の少女たちと引き合わされた。
彼女らは和風とも中華風ともつかない装束を身につけていたが会話に不便はなく、持参したわずかな資料で常識の一端を伝えると人並みの飲み込みを見せる。
少女たちの外見や性格はそれぞれに個性的で、かの世に来ればどんな服装が似合うか、どんな言葉遣いが似合うか、楽しく会話したものだ。
初回の講義も終わり、彼を戻すための小部屋に連れていかれた。
床に描かれた簡単な円陣に入ってすぐ、意識の断絶もなく、刻紀は自分の部屋にいた。
その前に告げられたのだ。これから満月の夜には教え子たちに迎えに行かせると。
「コクキ講師ーっ、ここだろう!。ここだよなぁ、だよな?」
彼を呼ぶ声が大きくなり、小さくなり、寸づまる。
相手が困惑する気配を感じ取り、意を決して彼は応えた。
「ここだとも。この声は馬鈴君だね、よく来てくれた。今出る」
講師としての正装、彼には精一杯のスーツを羽織ると刻紀は玄関を開けた。
まず目についた真紅の髪。流れるままに下ろしているのに、ところどころのくせっ毛がはねっかえりな印象をかもしだしている。
刻紀からは見えないが、腰までとどく髪を後ろで縛っていたはずだ。
力強い眉に猫のようなツリ目。ちょっと低めの鼻。ほどよく焼けたクッキーのような褐色の肌をもつ少女が立っていた。
少女と呼ぶには少々長身だ。目線の位置は刻紀のわずかに下。
引き締まった脚のラインがはっきりわかる細身のジーンズにスニーカーを履き、白黄のストライプシャツに黒ジャンパーを羽織っている。
朱に染まったほほに手をあて、なぜか照れていた。
「名前に『君』づけだなんて、あたしはそんなに偉いもんじゃないやい」
目をにんまりと細め、口許がゆるんで、すっかりやにさがっている。
甘言に下心を疑わない、子供の笑顔だ。
「こちらでは目下の相手を『君』づけで呼ぶんだ。慣れた方がいい。それにしてもいい格好だね。馬子にも衣装だ」
「てへへ、コクキ教師に見立ててもらった服だぜ。燕美先生の力添えで化けたんだ」
その場でくるくるまわってみせる。束ねられた後ろ髪が馬のしっぽのようにゆれ跳ねた。
「では行こう。どうやって連れていってくれるのかな?」
「もっと広いところでないと見せられないな。外へ行こうぜ、コクキ講師」
二人は並んで歩いた。馬鈴の一歩ごとにしゃらんと音がする。
廊下を、階段を、月光を遮るもののない屋外へと移動する。
通る者のいない車道に出たところで馬鈴はスキップするように前へ出る。手を広げてふりかえった。
「見ていてくれよ、あたしの本性!」
赤髪が燃えるようにゆらめき、足元から炎が吹き出す。赤く照らされるが熱くはない。
炎の中で少女の輪郭が溶けて色の濃淡が混ざりあう。
時間にして数秒の変化だった。踊る火炎は四足の獣の形へと収束していく。
たてがみや足首に熱をもたない炎をまとう、見事な赤毛の馬がそこにいた。
少女の形をしていたときと同じ声でしゃべる。
「さあ、乗ってくれよ。だれかを乗せるのは初めてだけどな」
馬体は大きい。背は刻紀の目線よりも高い。
くらもあぶみも着けない裸馬によじ登ろうとする刻紀の試みは何度も失敗した。
「とろいなぁ」
じれた馬鈴は刻紀の服の肩口を咥えて、軽々と引き上げる。
無理がかかって、安物スーツの縫い目は嫌な音を立てて裂けた。
「あれっ!。あの、そろ、あたしのせい?」
「大丈夫だよ。燕美さんに連れてかれたときも服が破けたが、帰ったら元通りになっていた。さあ、行こう。お願いするよ」
刻紀はなだめて出発をうながした。
馬鈴は応えて歩きだす。しゃらん、しゃらんと音がする。
刻紀がまたがる馬体がぐぐっと力を溜めて、跳躍した。
しゃんしゃんしゃんと鳴り響く鈴音とともに、馬鈴は空中を駆けていた。
「馬鈴君は翔べるのか!?」
「おうよ!。あの月まで行くんだぜ」
言う通り、躍動する馬体の進行方向はまっすぐ月に固定されている。
振り向けば刻紀が見知った景色ははるか後方にあり、近隣の山並みもすでに越えていた。
「どれぐらい速いんだ!、君はっ」
「ふふん、音と同じくらいさ。というより、あたしは足音そのものなんだ。薄い壁や、細い隙間だって通り抜けられるぜ」
「音速か!。というより波動の性質をもつのか」
それでは真空の宇宙は越えられないだろうと思う刻紀だが、何かがあるはずだと周囲の変化に注意を向けた。
正面の月が、しゃんしゃんと鳴る足音に同調してゆらいでいた。
波紋が広がるように大きさがどんどん増して、虹色の輪が視界を埋めていく。
それが真後ろにまで到達したとき、正面から吹き出した虹の奔流が視界にあふれた。
「通ったーっ!」
馬鈴の歓声が風にのって響いた。気づくとそこは草原、辺りを見渡せる丘の上だった。
太陽はないが昼の明るさの青空の下、地平線まで続く草原には潅木が点在している。
生命感があふれる心地よい風景が広がっていた。
風に吹かれゆったりと歩く赤毛の馬は、炎を吹き、つまずいたかのように崩れ落ちる。
刻紀がつかんでいたたてがみは髪に変わり、またがっていた馬体は汗だくの少女に変わっていた。
単独での変化は衣服を再現できず、風にさらされる焼菓子色の素肌に汗のしずくかきらきら輝いている。
深い呼吸が肩を上下させているが、横顔には苦痛ではなく達成感の笑みが浮かんでいた。
「失礼、すぐ退くよ。疲れたかい?」
返事は行動で返ってきた。
少女の背中が弓なりに力を溜めて、快調を誇示するように跳ね起きた。
「そりゃっ」
「うおっ!?」
刻紀は馬鈴もろともゆるい斜面をころがっていく。少女の笑い声が響く。
「あははっ!、はははっ」
転がり落ちた先で草まみれになった刻紀は、心静めて馬鈴に問いかける。
「それで、ここから皆のところへ行くにはどうすればいいのかな?」
馬鈴は寝転がり、笑いながら身をよじっている。一見、楽しそうだ。
細身の身体は十分な筋肉と適量の脂肪がついて骨張らず、張りのある肌が生気ではちきれそう。
あおむけの胸では小ぶりな乳房が重力につぶれることもなくぷるぷるふるえている。
無防備に脚を開いて、腰を浮かせて、しかし誘っているようでもない。
ときどき笑いが途切れて息を整えるが、またしゃっくりの発作ように笑い出す。
目は涙ぐんでいる。ままならない身体に焦れて、困惑しているとも見えた。
刻紀は燕美の言葉を思い出した。
『刻紀どの、未熟なあの子らがこの世に回廊をつなぐには、本性にもどりて異能を尽くさねばならぬのじゃ。
解放された始原の本能に捕らわれたあの子らを、どうかあなたなりのやり方で鎮めてやっていただけまいか』
「そういえば、発情した馬は人が笑うような顔をして匂いを嗅ぐというが」
刻紀はあおむけの馬鈴を逃げられぬよう組み敷いた。
騎乗するようにひざで胴をはさみ、両手は二の腕を捕まえる。
しっとりと吸いつくような乙女の柔肌の手触りに、刻紀の鼓動がすこし早くなった。
「あはっ、んっ!、んくっ」
逃げるどころか馬鈴は刻紀にしがみついた。
開いたえりもとに顔をおしつけ、すすり泣くように鼻を鳴らす。
だきつく少女の手足にぎゅっと力がこもり、深い吐息とともに脱力した。
「ふあっ、あぁうぅ」
ぐったりと横たわる少女の脚のあいだで水音がする。男の匂いに当てられ馬鈴は失禁していた。
「馬鈴君、しゃべれるかい?」
「おっ、おう。でもよ、なんか変なんだ。股がじんじんして、腰んとこが浮くみたいで頼りねえんだ」
馬鈴にとって何より誇れる自慢の脚が、すがるように刻紀の腰に絡みつく。
そこに何かが足りないのだと、開いた傷口をふさぐように、胎内へつながる入り口を押しつける。
少女の顔は上気していても覇気はなく、ただ困惑し、上目使いに助けを求めていた。
馬鈴前編 終わり
後編へ続く
名前の読みは馬鈴(ばりん)です。
途中GJ!
ヴォッキした
本能の赴くまま野獣のようなセクースが待っているのか!?
続きを激しく期待!
676 :
SS二年生:2005/03/29(火) 06:14:12 ID:ZsbiAMA1
う・・・うますぎる
最高だ。
つーかグッジョブ。超グッジョブ。
凄い上手い作画ですね。デフォルメかかっていない炉がすごいことなってて、変な気分になりそう。
あと、2ページ目で山びこがホヤーッて返ってきてる。天邪鬼はこんときから目つけてたのかな。
>>666-671の続き 虹の月の教え子たち 馬鈴後編
「こうすればいいのかな?」
刻紀(こくき)の指先が馬鈴(ばりん)の背中をすべっていく。
背筋をなぞり、尻の谷間をすり抜けて、まばらな赤い茂みに隠れる浅い谷間を探り当てた。
耳たぶよりもやわらかいひらひらのあいだに中指の腹が埋められて、指先が帽子をかぶった女核をなでる。
それぞれあいだにたぶたぶをはさんだ五本の指が、風をさえぎり人肌の温もりを与えてうごめいた。
「んっ、うん、うんっ!。でも、もっと」
急にしおらしくなった馬鈴は何かをねだる。本人にもわからない何かを。
無情にも刻紀は少女をふりほどき、立ち上がった。
「ああっ!?」
泣きそうな顔でしりもちをつく馬鈴の前で刻紀はネクタイをほどいた。シャツのボタンも外していく。
男の身体への興味に涙を忘れた馬鈴を、隠さず、見せつけるでもなくすべて脱ぎ終わった刻紀が呼んだ。
「さあ、おいで」
刻紀の下半身に好奇の視線を向けていた馬鈴は、今度は彼の表情に目を向けた。
覚悟を決めた男の顔だった。
「おっ、おう。今度は逃げんなよ」
身長差は数センチ。馬鈴の細腕が刻紀の首を捕まえ、刻紀のたくましい腕が馬鈴の身体を捕まえた。
無粋な布地を介さない男の肌は熱く心地よかった。下腹部にはとりわけ熱いものが触れて、少女への情熱が伝わってきた。
身体のうずきと心のせつなさがぶり返す。
「こんなの変だぜ。きっと、あちらの空気に当てられて病気になっちまったんだ」
「病気じゃないさ。証拠にその症状を直してみせよう」
馬鈴を抱く手が背筋をなでる。少女は眉根を寄せて、熱病にうなされているかのように喉を鳴らした。
何度となくくりかえして、嗚咽にも似た鼻声に変わるにしたがい、馬鈴の足腰から力が抜けていく。
男から離れまいと、少女は目の前の鎖骨にかじりついた。
「うっ!」
刻紀の苦悶は馬鈴にとどかなかった。
少女はただ触れていたい、離れまいとしがみついた。乳房がおしつぶされてずきんとうずく。
髪がなでられた。ほどけて乱れる紅髪を、すいて、整え、くすぐる指に、すこし安心してあごをゆるめた。でも離さない。
相手と肌のふれあいをひたすら求める少女は腰が浮いたと感じた。だれかが尻をつかんで持ち上げている。
浮いた脚から力が抜けて、ゆるんだ下腹部から熱いものが染み出し、うちももを濡らす。
股のすきまに何か熱いものが入りこんだ。それはなぜかつるつるすべって落ち着きがない。
それが股ぐらの奥をつつくたび、寒気にも似た感覚が背筋に走り、脚はひくつき身は縮む。縮む身体から熱いものがとろとろ流れ出す。
追い出そうと脚を閉じかけたが、少女の尻をつかむ手が脚にまわって、さらに身体を開かせる。
そして、熱いそれはひとところに食いこんで、貫いた。
「ひいっ、ああああっ!!」
たまらず鳴いてくちが離れた。
強烈な異物感。なのにおなかの底から沸き上がる充実感に身体が熱い。めまいがするほど鼓動は高鳴り、息が苦しい。
「やあっ!、はあっ、あっ!、ひいいっ」
目に汗がしみてよく見えない。少女を治すと誓った男を、二本の手で必死に探る。その必要もなかった。
力強い手が少女を捕まえてくれた。抱き寄せて、なでてくれた。
涙で洗った目を相手の肌でぐりぐりぬぐうと、馬鈴は間近に刻紀の顔を見つけることができた。
「馬鈴君は元気がいいね。痛いとか苦しいとかはないかい?」
「あっ、あっ、あたしどうなっちまったんだよっ!?」
「顔が熱いね。鼓動が早鐘のようだ、肌でわかるよ。気分はどうかな」
「うん、すっごくどきどきしてるけど、ささえてくれてるから楽でいいや。それより、腹ん中で何かがいっぱいになってるんだ。変なんだ」
「それは私だよ。君の女の隙間を埋めれば楽になるかと思ったが、どうかな?」
「コクキ講師があたしの中に?。それって食い物で腹いっぱいになるようなもん?」
「生き物にとって同じくらい大事で、本能に刻みこまれていることさ。実はこうしていると私もたいへん気持ち良いんだ」
刻紀は青草におおわれた斜面に腰を下ろし、上体を起こしていた。下腹に馬鈴をまたがらせている。
馬鈴は刻紀の言葉の意味を理解できずにいた。これから何をどうすればいいかもわからない。ただ相手が自分を快く思っていることは伝わってきた。
そんな少女に男は導きの手を差し伸べた。
「馬鈴君を満たしたいな。身体が求めるままに、望むままにしてくれれば、私が合わせる。言葉にしなくてもいいよ」
「うん。コクキ講師も、あたしのこと好きにしてくれよ」
馬鈴は信じて、すべてを任せた。
男女は位置を入れ替えた。
「あっ!、ふぁあっ、ひゃっ!」
柔らかい青草が馬鈴の背中を受け止めくすぐった。
刻紀の力強い手は馬鈴をがっちり放さず、胎内の充実感はひととき暴れだす。
「あーっ、ああーっ、ひゃああっ!」
押し開かれる鈍痛と満たされる快感を同時に与えられ混乱する意識を、恥じらいを知らない少女の身体は叫びに変えた。
叫ぶくちがふさがれた。何か温かいものが入ってきて、馬鈴は乳を求める赤子のように吸いついた。
「んくっ、ううっ、きゅうっ」
背中を柔草に受け止められ、男の身体で風から守られ、涸れない蜜をくちでむさぼる。
理由は知らずとも、ぞわぞわと身体を駆け巡るしびれにも似た快感が、刻紀が身体をぐいぐい押しつけてくる脚のあいだから生まれてくることに馬鈴は気づいた。
意識して腰を動かした。脚をゆるめて、より深く男を受け入れる。
「ふあっ!、はぁんっ、やっ、あんっ!」
のけぞり、はいた息は悦の叫びになった。
刻紀の動きを受け入れ合わせると、流れこむ喜悦が掛け算になると馬鈴は知った。
馬鈴のくちを満たしていた刻紀が引いて、開けた視界に青い空。少女の脚がひくひくふるえている。
空すら駆けれる脚が宙を蹴る力を失って、しゃんしゃんと馬鈴の具合を鳴り響かせた。
「はあっ、はあっ、んっ、ひっ!、ひいぃっ!」
寄せては引く快感の波に呼吸を合わせ慣れてきたころ、さらなる高波が馬鈴を鳴らす。
心臓近くから生まれたうずきが呼吸を乱し、胸を探る手がごわごわする男の髪を捕まえた。
見れば馬鈴の胸の上、息も荒くむしゃぶりつく刻紀がいる。
すこしがさつく男のくちびるが敏感な乳輪を粟立たせ、遠慮を知らない舌先が乳房の芯をとらえて身体の髄までしびれさす。
ふたりの距離に視界はいらない。目を閉じ、うでに刻紀を掻き抱く。
触れ合う皮膚と粘膜だけの、触覚と聴覚だけの世界に馬鈴はいた。
「あぁ、好き?、あたしのこと、欲しい?。あたしはあんたが好きだよぉ、欲しいよぉ!」
知りたいことだけを簡潔に、思いのたけを言葉にした。
応えはあった。
「君が欲しい。俺の腕の中にいて欲しい」
男は言葉の通りに少女を抱きしめる。
結合はより深く、触れる肌はより広く、心までつながった気持ちになった。生まれてより最高の心地だった
「あっ!、おっ、うっ、いぃっ!、ひいっ!」
思うにならない呼吸で、抱き合う相手の名前を呼ぼうとしながら馬鈴は達した。
下腹から流れこむ、鼓動とも呼吸とも違う波が少女の身体を支配して、息ができない苦しみを快感が押し流す。
上下も認知できない浮遊感の中で、つながる刻紀の身体だけが認識できるすべてとなり、馬鈴の意識は闇に溶けていった。
目覚めたとき、馬鈴の目にはただ広い青空が映っていた。
「あ、ああっ!」
さっと血が引くような喪失感が少女を襲う。最高だと思った時がただの夢や幻だったのかと思うと、涙がにじむ。
心配は無用だった。
「お目覚め、馬鈴君。気持ち良くて、すこし胸を借りてしまったよ」
のんびりした声が少女の名を呼んだ。胸の上から重しが消えて、のぞきこむ刻紀の顔が現れた。
意識の空白は数分。まだ身体すらつながったままだった。
「おっ、おう。いつまでも乗っかってんじゃねえよ!」
言葉とは裏腹に馬鈴の手は刻紀をつかまえ離さない。
人の姿になった馬鈴が、地につけずに歩くなんて中途半端だと思った人の手が、刻紀をしっかり抱きとめられてとてもうれしい。
「私はもともと講義のために連れてこられたはずだが」
「いいんだよ、ここはあたしの小世界だ!。コクキ講師も好きなんだろ。もっといろよ!」
「うんうん、ちょっと仕切り直そうね」
頭をなでて、ほほをなでて、何のまじないかくちびるどうしを重ねてなだめられ、やっと馬鈴は刻紀を解放した。
弾力のある少女の膣が押し出した、男の下半身の見知らぬ器官が意外に大きく目を見張る。
「嘘だろ!、それがあたしん中に!?」
男を受け入れていたところに手を触れ確認すると、白く泡立つ粘液が指について糸を引いた。
「汚してしまったかな?」
刻紀はその手を取りくちに含む。吸いつく舌が皮膚を這いずり、新たな悦を馬鈴に教えた。
「あっ、あたしもきれいにするよ!」
毛づくろいのように奉仕を奉仕で返そうと、少女は自分の中に納まっていた刻紀の器官をつかみ取りくちびるをよせた。
「あうっ」
刻紀の悲鳴と同調して、だらりと下っていた棒が跳ね起き馬鈴のほほを打つ。
狙い直して今度はくちに捕まえた。歯を立てないといった配慮はない。
「ちょっ!、あのっ、やめっ!」
意味不明なわめきよりも口内で暴れる熱い肉竿の動きがおもしろい。薄しょっぱい変な味もすぐ慣れた。
「やめて!、歯は立てないで!、痛いから!」
ようやく言葉に気づくが、人肌のものでくちを満たす心地よさを、すぐには手放したくない。
奥まで目一杯ほお張って口腔をすべる感覚を堪能し、また刻紀に悲鳴を上げさせた。
「これは大きくて立派そうでも敏感で柔らかいんだ。しかも毎日何度も使うものだから、傷がつくとそのたびにしみて痛いったらもう、寝るときも」
馬鈴を座らせ、体験を交えて語る刻紀だが、馬耳東風。
「あたしにゃついてねぇもん。言葉じゃわかんねぇよ」
こっちが大事と言わんばかりに自分の髪をいじっている。少しでもきれいに見られたいと身繕う。
うなじにまわした手でばらけた後ろ髪をまとめて、くいっとひねる。ただそれだけでしっぽのように束なった。
「だったら身体で学びたまえ」
正座して説教していた刻紀が馬鈴を押し倒した。
少女の脚を押し開き、ひざこぞうからうちももにかけて、すうっと舌先を走らせた。
「えっ?。ふぇっ!」
馬鈴は吐息とともに身をよじり、閉じようか迷った脚を開いて刻紀を受け入れた。
「うんっ。はぁ、あぁ、ああーっ!」
馬鈴も初めて見る自身の女陰。
薄紅の茂みに開いたくちびるは蜜のような液体でてらてら光り、中心からたれ落ちる白濁液が褐色のふとももに滴り目立つ。
そこを刻紀の舌先がていねいにぬぐい、馬鈴をふるわせ鳴かせて悦ばせた。
ていねいなのはそこまでだった。
馬鈴が秘める女の泉に誘われて、まとわりつく媚臭に惑わされて、自制に失敗した刻紀は目的を忘れて少女の女陰にむしゃぶりつく。
「あうっ、はうっ、はひいっ!」
馬鈴の敏感なそこに、ところかまわず触れる鼻先、くちびる、踊る舌先。やわらかい媚肉をかき分け、こねくりまわす。
吸われ、すすられ、なめまわされて、やっと許された。
「わかったよ、わかんないけどわかったから、もっとぉ」
息も絶え絶えの馬鈴は、きれいになったそこからまた、薄濁った蜜を滴らせる。
「君は四つん這いのほうが落ち着くんじゃないかな?。なりたまえ」
ぼうっとする頭で従うと、腰をつかまれ尻にぺたりと刻紀がくっつく。
脚のあいだに入った熱い棒が、胎道が隠れる谷間を前後になぞる。知っていて入ってこない。もっとなにかする気だ。
少女の背中に男の胸が重なった。たくましい腹筋が少女の腰に密着して抱擁に等しい安堵感を与え、快楽の堰が開かれていく。
髪が隠していたうなじに熱い息がかかって、甘噛みされた。
「いっ、いっ!、ふひぃ」
うでから力が抜けて、上半身がへたりこむ。押しつけられた鼻先が青草の匂いを嗅いで自分の居場所を思い出した。
「ああっ!、あたしっ、なんでっ、なんでっ!」
「考えなくていいよ。感じるんだ。ほら、私の手を感じるかい?」
脇腹をさする手が身体を登って乳房をつかまえ、てのひらいっぱいを使ってつつみこむ。ちょうど収まる大きさだ。
指のあいだで揉みつぶされるつぼみがぞくぞくうずいた。
「ひうっ!、あうっ、ああっ、あーっ!」
少女は鳴いた。奥底で渦巻いていた本能をはき出すように。
意識せずとも動く足腰が突き出す馬鈴の尻は、後背の刻紀と男女の位置にぴったり合った。
狙ったわけでもないのに馬鈴の女陰は刻紀の男芯を捕まえた。
左右に微妙にふれる尻が、ひっかかっただけの先端を深くへ誘導し、太い根元まで飲み込んだ。
考えなくても身体が動く。確かにこの姿勢が正しいのだと、本能が勝った頭で馬鈴は悟った。
「あっ、まだ、早いっ」
男の勝手な予定を少女の身体は繰り上げさせた。
再び得た充実感をさらに味わうべく、男が収まる胎道を、細くしぼり、奥へと引きこむ。さっきの交わりで身体が覚えた。
女が悦ぶ以上に男も高まり、悲鳴すら漏らしている。
「あっ、うっ、ひっ!」
たとえ思惑が外れたとしても、男はいまさら離れはしないと、少女の身体は確信していた。
もう小手先の愛撫はない。
馬鈴の鍛えられた足腰は刻紀の身体をたやすく振り回し、初めてその機能に目覚めた胎内は男芯を捕まえ離さない。
刻紀の行為もすでに身体任せで、くちびるが触れれば擦りつけ甘噛みし、手が触れれば揉みさする。
ふと、刻紀に心が戻った。
悦び目覚めて、学ばずとも身体が知っていた生命の舞を披露する馬鈴の美しさに打たれて、その耳元にささやいた。
「きれいだ。君がいちばんきれいだ」
「えっ!?、あっ、ふええっ!」
刻紀の言葉がズキンとしみて、馬鈴の鼓動が乱された。感情の堰が切られて、涙があふれだした。
高まるだけ高められた身体に着火して、瞬く間に官能の炎が燃え上がった。
「ひぃ、ひぃっ、いぃぃっ」
泣くような声は細い。寝ていても呼吸を忘れない身体が意志で押さえられないなにかに翻弄されている。
全身がそうだ。握り締める手はふるえ、背筋はつっぱり突き出す尻が男を求める。
刻紀も無事ではいられない。
絶頂が始まった女の身体は男を最高に狂わせる。
本能に刻みこまれた独占欲が、手の内の女をあらゆる方法で拘束しようと手足を操る。
精を放つため深くねじこみ、相手を逃がすまいと抱く腕に力がこもる。
刻紀と馬鈴の心と身体は、たったひとつの目的のために、ひとつがいとなって欠落を埋め合った。
熱に浮かされる男は求め抱きしめて、満たされた少女のほほに涙がつたう。
快悦に硬直している男女の、意志と無関係にひくひく動く結合部から、白濁液がふたりの波長に合わせて染み出し、少女の肌をつたい滴っていた。
身体が、目的を達した本能から解放された。混濁した意識では姿勢を保てず、その場に崩れ落ちる。
安らかな笑みの少女は薄目を開く。馬鈴に理性が戻った。
(あたし、なにしてるんだろ)
姿は変われど自分の小世界に裸でいることは、いつもとたいして変わらない。
決定的に違うのは、ここに他者がいて、しかも肌が密着して、さらに体内に相手を受け入れているのだ。
行為の記憶を元に状況を少しずつ飲みこんでいく。
初めての体験だけに考えはまとまらないが、「感じろ」との刻紀の言葉に従えば、どうすればいいかは簡単に答えがでた。
(あたしがいて、コクキがいて、くっついて。それでいいや)
生命の熱病の名残を楽しむ馬鈴の上で、刻紀が寝息のような深い呼吸をくりかえしている。
「コクキ講師、起きてる?」
「うん、月の下の君はきれいだったなあ」
馬鈴の心がまた、くすぐられた。威厳を忘れた子供のような言葉遣いが可笑しい。
連続の行為に疲れきったのだろう、刻紀の認識に混乱がある。まだ馬鈴の中にいる彼の一部は一時の大きさを失っていた。
(いいさ。コクキ講師がどかなきゃ、あたしも動けないもんな)
馬鈴は刻紀を自分の上位者と認め、心の奥では責任転嫁という甘えを受け入れてくれる保護者として認識した。
けだるく心地よい時間は過ぎて、そして二人は遅刻した。釈明は刻紀の仕事だった。
馬鈴後編 完
688 :
「ど」の字:2005/04/02(土) 10:19:27 ID:0rg9ii+l
グッジョブ!
長編、お疲れ様でした。堪能しました。
ぜひその他の娘との絡みもやっていただけると嬉しいですね。
かなりの良作GJ
>>676 なんというGJ・・・と思ったらNEWCROWNの人でしたか。流石です。
693 :
SS二年生:2005/04/07(木) 21:26:01 ID:iEVRa+Oy
漫画あまのじゃくたん後編うp済みです。
ここまでのSSを
>>2の保管庫に収録しました。
長い事放置しててスマンです。
収録に問題ある方いらっしゃいましたらご連絡ください。
霊によって題名も勝手につけているので変更が必要な方もお願いします。
>>680-687 文章の一行一行が、馬鈴の体内を通して伝わってくるような濃密さ。
思わずこちらの体内の血液も一部分に充血してしまいますた。
つーかですね…
すげえ嬉しいです!!!
霊究者さんが戻ってきてくれて!
文体とか、
>>670最初の数行の設定の懲り具合とか
題名とか(これは勝手な思い込みですが)、もしかして…とは思ってたんですが。
いやあ…本当嬉しいです。他の生徒への指導も楽しみにしてます!
漏れもがんばって新作書こっと!
はぁはぁはぁ・・・すげーグッジョブだよ、超グッジョブ。
あまのじゃくたんが可愛すぎて萌氏にそうになった。
>>693 そこまで言ってもらえると恐縮です。
投稿後に読み直して、作風がナレーション多用に傾いていると感じたので修正していきたいです。
漫画のあまのじゃくですが、挿入シーンが追加されてエロスがぐっとパワーアップしましたね。
頭の中のイメージを画像+文字で出力する能力に長けているんだなあと感じさせられました。
回線が不調なので携帯からですが、土日あたり来れると思います。ではまた。
霊究者氏>
真面目にあの漫画、無償で見せてもらうのが恐縮に思えた。
もしあるようなら次回以降も期待。超GJ。
>>696 それ人違いです。漫画はSS二年生氏の作品です。
>>680-687の続き 虹の月の教え子たち 酸蛇前編
身だしなみを整えた灯明寺刻紀(とうみょうじ こくき)は自室で落ち着けない時間を過ごしていた。
彼が満月の夜だけ講師の仕事を請け負った異界では、こちらと時間の流れに互換性がないらしい。迎えが来る時刻がはっきりしない。
それでも満月が出てから一刻も経たず、世界の気配が変わり、夜空の月を囲んで円い虹が輝きだす。
前回、鈴音を鳴らして登場した馬鈴(ばりん)の記憶から、聞き耳を立てて一分まったが気配もない。
空駆ける赤馬に連れていかれ、戸惑う赤毛の少女を慰めた、現実味に欠ける体験は夢だったのか。
まつことの徒労感に萎える気力を取り戻そうと、最も強烈だった体験を思い出す。
「本人には言わなかったけど、髪をまとめるしぐさなんかぐっと来たなあ。遅刻して叱られたとき、こっちを頼る視線が可愛くて、弁解を頑張れたなあ」
「そうどすか。せんせ、馬鈴なんか庇はって難儀してはりましたが、喜んどったんどすか」
すぐ背後で声がした。小川のせせらぎにも似た澄んだ高音で、しかし抑揚が押さえられて冷ややかだ。
ひゅうと息を吐いてふりむき半身で構えた刻紀の数歩先に、鮮やかな和服に身をつつんだ少女が立っていた。
ひとえの浴衣は藍色の濃淡が陰影をなし、列なる白い飛沫が流れのように描かれて、まるで紫煙にかすむ山水画だ。
帯まで含めてひとつの景色を描いている。着付けで再現できるものではない。異能の成せる技だろう。
「あ、やあ、いらっしゃい、酸蛇(さんだ)君。和装がよく似合っているね。模様がまた見事だ」
「ええ、うちのお気に入りどす」
少女の冷めた声に感情が乗った。
処女雪色の顔にすっと引いた細眉の下、赤茶色の瞳をもつ、目尻が下がった眠たげな目が、満足そうに細められる。
白い肌とは対称的な黒髪は巻いて波打ち、長さは肩に触れないくらい。根元から先端に向けて癖が強まり、縮れ気味に先細る。
右目の上で目に掛からないように分け、ひたいの半分を隠していた。
「あいさつが遅れましたが、お迎えにまいりましたえ」
「うん、ご苦労さま。ところで、どこから入ってきたのかな」
見知った相手だが、どんな異能を持つかまでは明かしてくれていない。
他の皆もそうだ。刻紀が驚く様を楽しみにしているらしい。
「それは、こちらをごらんの通りどす」
酸蛇は上目に刻紀をうかがいつつ一歩横へ退き、背後の壁を指す。
少女の形に穴が開いていた。浴衣のそでやすその部分まできれいになぞって抜けている。
数部屋まとめて貫通し外が見えた。アパート二階の通路に上がってすぐ、刻紀目指して真っすぐ来たらしい。壁板も柱も、金属の配管も関係なしだ。
刻紀は声も出ない。まったく異常に気づかなかった。音もなしにやっってのけたのだ。
「うちが何者か知ってもらうためには、これがいちばん早い思いましたんどす」
少女は涼しい顔で一礼した。してやったり顔だ。
「すごいね。しかし、これは元に戻らなかったらえらく困るな」
「問題あらしまへん。ここは月が映したかりそめの世界ですよって、あちらへの影響はないどすえ」
世界の秘密を語って、自慢を始める。
「うちは触れるものをなんでも溶かせるんどす。ここは燕美先生が月の光陰を利用して創ったかりそめの世界ですよって、特に簡単でしたわ」
「どちらもたいした能力だね。だから同じ『せんせい』と呼んでも私の時とは響きが違うのかな」
「そら燕美先生はうちより一世代先に生まれた年増どすからなあ。でも生まれつきの格ならうちが上どす」
少女はふわっと左手を振った。
壁にぶつかると思えた白く細い指先が、まるで抵抗を感じさせない動きで塗壁へと突き刺さる。
鎧袖一触。壁土は下地ごと黒い塵となって、音もなく宙に溶け消えた。えぐられた空洞から隣室がのぞく。
紙に濃硫酸を垂らすと強力な脱水作用でぼろぼろに炭化するが、その反応を数秒で終わらせ炭すら残らなければこのようになるだろう。
いましがた異能を発揮した左手の、反対側の右手にはなぜか草履をもっていた。足下を見れば、つま先に桜貝。素足だ。
「ああ、外ではきものは脱いで来たんだね」
「ええ、うちは覚えは良いんどす。土足で上がるような無礼はいたしまへん」
自慢そうに胸を張ると、小ぶりな鼻がつんと上向く。
記憶力の良い優等生は、挑戦するまなざしで刻紀に告げた。
「せんせはおっしゃはりましたなあ。男は女の手を引くもんやと。どうかうちの手をとっておくんなまし」
灯明寺刻紀、他はどうだか自己の発言に対する責任感は強い男だった。
一歩、二歩、袖擦れ合うほど歩みより、少女の右手をふさぐ草履をとりあげスーツのポケットにしまう。
意表をつかれて見上げるまなざしを笑みで受け止め、所在なさげに握りを解いた酸蛇の右手に、刻紀の右手がすべりこんだ。
願いがかなって逆に戸惑うきゃしゃな細指は握り返せない。
他はどうだか灯明寺刻紀は弱気な相手に強い男だった。
惑う少女の手をぐいと引っ張り、引けぎみな腰に手をやり抱きよせる。手に柔らかい布擦れが心地よい。
酸蛇は困惑した。目をそらす。
「うちに触れると危ない言うて、わざわざ触れたがる者はおらへんのに、せんせは嫌でないのどすか?」
「私は嫌ではないよ。それよりもうひとつ教えよう。女は自分の手を引く男を自分で選ぶものだ。君はどうする?」
酸蛇はうつむき、合わさる手と手をじっと見る。しばし迷って、刻紀の手を握り返した。
しっかり結ばれた手を介して刻紀は少女を引いていく。
「酸蛇君は玄関の開け方を学ぶ必要がありそうだね。こちらに来なさい」
「はい」
端正な顔に淡い笑みを咲かせて、酸蛇は静々と従った。
白々しい蛍光灯に照らされた安部屋の狭い通路が、少女の表情ひとつで温まる。
ほんの十数歩の花道だった。刻紀は酸蛇の前にひざをつき、足を出すよううながした。
少女は応じて浴衣をたくし上げる。片足を出せばすそが大きく開かれ、薄布の下には下着も襦袢もない。薄暗いが奥まで白かった。
差し出された少女の足を男の手が捕まえ草履を履かせる。動く刻紀の指先を眺め、感じながら、少女はうっとりため息を漏らした。
酸蛇の背後から抱くように立つ刻紀が、たおやかな右手に右手を重ねた。誘導してドアノブもろとも握り締める。
「回転させることでつっかい棒が抜けて、押し引きできるようになるんだよ」
酸蛇のひんやりする右手には、ノブの冷たさよりも刻紀の手の暖かさが印象に残った。
くりかえす動作でがちゃがちゃと金属音が鳴って、押し開いた扉から夜気が流れこんできた。
「よくできてはりますなあ。どないなってるんやろ」
「手にとって見てごらん。酸蛇君ならできるはずだよ」
許され、ドアに差し入れた指先で円くくりぬけば、塵を降らせてドアノブの機構部分がすっぽり落ちてくる。
力を加減した手のひらで転がせば、赤錆のような残渣を散らして噛み合う部品が露出した。
「もういいよ」
刻紀は制止して、強力な酸食の手のうちから部品をつまみ上げた。その恐れを知らぬ行為がまた、酸蛇を驚かせる。
子供っぽい笑顔で喜々として解説を始めた刻紀の顔を、酸蛇は熱っぽいまなざしで見つめていた。
涼しい夜風が吹き始め、二人それぞれの熱を醒ます。
「そろそろ行こう、酸蛇君」
「ええ、せんせぇ。ついて行きます」
酸蛇は刻紀の左手をからみつくように抱いて、男の肩にほほをよせた。
歩くには不自由な姿勢に階段で姿勢を崩すが、男は苦笑するだけで少女を振りほどこうとはせず、より大事にあつかった。
アパート前の車道では狭く不満なのか、酸蛇は桜が満開な夜の公園まで刻紀を連れて行った。
「それでは、うちの本性見てもらいます」
刻紀の手からするりと抜けて、つながっていた指先を名残惜しげに眺めながら、二十歩は離れる。
ひらりと舞うようにふりむいた酸蛇のひたいのすこし先の空間に、ばちんと音を立てて黒光りする鱗が出現した。
ばちんばちんと堅い物を平手で打つような音を鳴らして、鱗が宙に張りつけられていく。
現象は加速し、驟雨のごとく激しい音とともに列をなす鱗が螺旋を描いていく。
少女の姿が完全に隠れて音は止まった。黒山のような塊に、赤茶色の輝きが二つ灯った。目だ。
体長十尋(約18メートル)太さはひと抱えほどもある漆黒の大蛇がそこにいた。
顔がひきつり腰が引けた刻紀だが、今の世に生きる彼にとって獣の脅威は馴染みがうすい。
怖気はすぐに興味に変わり、酸蛇の本性に歩み寄る。
「おもしろいものを見せてもらったよ。触っていいかな?」
もたげた鎌首が刻紀を見下ろし、変化を解く前と変わらぬ声がどこからか響く。
「よろしゅうおます。どうとでもなさっておくんなまし」
人にどうこうできるとも思えぬ巨体が、するすると地を這い刻紀を中心にとぐろを巻く。
べたべた手を触れ爪を立てて、一通り満足した刻紀はくちを開くよう酸蛇に求めた。
間違いなく人を丸呑みできる大くちには、無毒の証拠に、短い歯が合わせて四列、奥まで並んでいた。
「それでは連れていってもらおうか。酸蛇君はどうやって世界の壁を越えるのかな?」
「まずは乗っておくんなまし」
大蛇の首が刻紀の前に平身低頭する。
刻紀はまたがるが手足の置きどころがない。いささか不格好だがやむを得ず、両手両足でしっかりだきつく。
「それでは行きますえ」
とぐろを解いてしゅるしゅる回る大蛇は自らの尾を咥え、継ぎ目のない真円を描いた。
とつじょ、浮遊感が刻紀を襲った。地面と相対位置は変わらぬはずなのに、自由落下しているがごとく肝が冷える。
蛇身の腹と触れる空間は、膨張を続ける宇宙と接続を断たれてばらばらに分解され、膨張と収縮の拮抗が崩れて内側へと落ち込み始めた。
三次元から二次元に、さらに一次元、そして虚無へと折り畳まれる。光を飲み込み返さない真黒色の塵となって宙に散り散り消えて行く。
酸蛇が巻くとぐろの外側から吹き上げ消えて行く空間のかけらは、漆黒の王冠を形作った。
大気圏突入体が摩擦で赤熱のプラズマを引くように、酸蛇は空間の壁を溶解して黒い塵の尾を引いていた。
蛇身が描く円の内側は底無しの闇がのぞき、真に零点の全き虚空は見るだけの者すら冷やさせる。
しかし酸蛇はゆるぎもしない。生来の異能が虚無をねじ伏せる。
闇の中心に輝点が生まれた。ついに穿たれた回廊は、瞬間、虹となって解放された。
黒い塵も、周囲の景色も、視界のすべてを虹の奔流が押し流していく。
ちゃぷんと水音がした。
再び世界が認識できるようになった時には、漆黒の大蛇は水面に浮かんでいた。抱きつく刻紀の手足が水に濡れる。
澄んだ水をたたえる円い水面が青空を映していた。大声を出しても対岸との会話はできないであろうほど広い。
湖畔は木々がびっしり生い茂り、小川が一本流れ出していた。
「よういらっしゃはりました、せんせ。うちの小世界へ」
大蛇はくわえていた自分の尾を離すと歓迎の意を伝えた。
大蛇は身をくねらせて水上を進む。出口の小川を抜けてすぐ、広い本流へと出た。
ここでも岸は密林となって枝が張り出し、上陸できそうな場所はない。酸蛇は這い上がれても刻紀は振り落とされるだろう。
水面を渡る涼しい風は原始の清浄さを保ち、ささやかな水音を打ち消す喧噪もなく、のんびりと時が流れていた。
刻紀は身体を起こして、楽な姿勢をとる。環境を堪能した。
「ここは気持ちのいいところだねえ」
「そうでしょうとも。せんせ、うちの風情をわかってもらえてうれしいわあ」
首の後ろで感嘆する刻紀に、酸蛇は上機嫌で応えた。
蛇行する川の流れを曲がり、下り、大蛇がじゅうぶん日光浴できそうな平たい岩が現れた。扇状に広がる玄武岩が舞台のようだ。
酸蛇は岩に身を横づけると刻紀を移らせ、自らもしゅらしゅら這い上がる。
尾の先をふって水気を飛ばすと、そこからざあっと夕立のような音をたてて、黒い鱗が宙にはじけて消えていく。
大蛇の首があったあたりには、着る物もない身一つの少女が残され、横たわっていた。
けだるげに半身を起こす少女は木漏れ日が目に入り、手をかざすわきのしたから、お椀形の乳房がちらりと見えた。
真っ白いふくらみの先端に桜色の乳輪が控えめに咲いて、ぽつんとつぼみをつけている。
「んっ、うんっ」
もぞもぞと身をくねり、突き出した小ぶりな尻がえくぼをつくった。やわらかそうでいて贅肉がない身体だ。
手で陽光から目をかばいながら、ふらふら立ち上がろうとして、腰が据わらずへたりこむ。
まぶしいほど白い脚は投げ出されて閉じることもできず、女の深部を隠せない。
発毛も着色もほとんどないが、くちびるのように紅く充血して準備を整えつつある女陰は、花弁を半ば開いて、湿った奥を見せつける。
「ああん、おかしいわあ。どないしたんやろ。もう慣れたはずやのに、足が思うにならへん」
もどかしげな声で異常を訴え、物欲しげに刻紀を見上げている。
顔は上気して目は潤み、朱が乗ったくちびるを濡らすように舌なめずりした。
酸蛇前編終り 後編に続く
>>SS二年生氏
漏れはむしろSS保管庫にある
妖怪「垢なめ」タンとその後が気になってます(;´Д`)ハァハァ
>>698-703 いい仕事してます!ツンデレ萌え。
SS二年生氏の漫画も凄いけど、間違った霊究者氏もプロ並の文章だよ。
語彙の豊富さに脱帽。
706 :
SS二年生:2005/04/11(月) 01:25:26 ID:DiD7nTOB
>>705 酸蛇の設定にツンデレってキーワードが入っているんですが、描写から読み取ってもらえてうれしいです。
>>706 素敵な肖像ありがとうございます!
自分の言葉が人に伝わって形になるっていうのは、いつでも感激です。
うををををぅ萌えた。
情緒豊かな描写が最高ですよ
>>706 氏のリアルっぽい炉絵、持ってくところに持ってけば需要有りそうなのになぁ
茜新社のLO系とか。
馬鈴可愛いです
馬体もしっかり描けてるのが素晴らしい。