R.O.D -ERO OF WRITE-

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1 ◆mv/o.....k
R.O.D TV or OVAエロパロスレです。

R.O.D -THE TV- : スカパーPPV・フジテレビにて放送中
R.O.D READ OR DIE : 全3巻発売中
その他小説などなど
アニメの公式サイト:http://www.sonymusic.co.jp/Animation/ROD/

*関連スレ
【スカパー先行】R.O.D -THE TV- 5枚目
http://comic2.2ch.net/test/read.cgi/anime/1066311820/
【フジテレビ】R.O.D -THE TV- 2枚目
http://comic2.2ch.net/test/read.cgi/anime/1066580879/

というわけでアニタ(*´д`*)ハァハァ
(でも読子さんが人気有りそうでつ。スレタイの英語は意味不明)
2名無しさん@ピンキー:03/10/22 06:38 ID:W90CEKaB
*****5^(n+1)+6^(2n-1)が31の倍数であることの数学的帰納法による証明が>>2をゲット!*****
n=k+1 のとき与式は                >1 ●N個、○N個の合計2N個の玉がある。
5^(k+2) + 6^(2k+1)                    これらすべてを円形に並べる並べ方の総数を求めよ。
である。この式を変形すると           >3 ∫[0≦x≦1]x(log(x))^2dx を求めよ。
5*5^(k+1) + 36*6^(2k-1)             >4 レムニスケート曲線 x^2+y^2=a√(x^2-y^2) (a>0) 上の任意の点(x、y)
となる。この式の5^(k+1)に                での接線の方程式を微分計算により求めよ。
5^(k+1) + 6^(2k-1) = 31m            >5 f(t)=e^(-t)sinwt をラプラス変換せよ。
より得られる                    >6 正多面体が4,6,8,12,20の五つしかないことを証明せよ。
5^(k+1) = 31m - 6^(2k-1)            >7 U_n(cosθ)=sin((n+1)θ)/sinθ とし、母関数展開、
を代入する。すると与式は                1/(1-2xξ+ξ^2)=Σ[n=0〜∞](U_n(x)ξ^n) を証明せよ。
31m*5 + 31*6^(2k-1) = 31*[5m + 6^(2k-1)] >8 D=((X、Y)∈R^2|1<X、0<Y<X^α
となる。                           0<α<1 ならば次の広義積分は収束することを示せ。
よって数学的帰納法により、               I=∬1/x^2+Y^2 dxdy
すべての自然数nの値において         >9 0以上の実数x,y,zが x+y^2+z^3=3 を満たしている
与式が正しいことが示せた。              L=x+y+z とおくときLの最小値mが m<(3/2) であることを示せ
証明終                        >10 5+3=x xを求めよ。

数学板をよろしくお願いします ∫(e^x^2)dx =(e^x^2)/2x
3即死防止:03/10/22 07:22 ID:6bJ4OHud
※各種関連情報
間違いなどがあるかもしれません。
そのあたりは多分>>1-100くらいの親切な方が訂正してくれるはず(汗)

◇テレビアニメ(現在放送中)
R.O.D -THE TV- 全26話

スカパーPPV
パーフェクトチョイス 182ch
http://www.skyperfectv.co.jp/ch/182.html
9月1日〜 1番組 600円 2話セット

現在
第7話「藪の中」
第8話「夜に惑わされて」
を放送中です。


フジテレビ
http://www.fujitv.co.jp/b_hp/rodthetv/index.html
10月15日〜

現在 第1話 「紙は舞い降りた」放送済み
4名無しさん@ピンキー:03/10/22 07:22 ID:6bJ4OHud
◇DVD (アマゾンなのは深い意味はないです…)

10月22日発売中! Vol.1
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B0000CD8B1/

11月27日 Vol.2
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B0000QX3A8/


◇コミック
R.O.D -READ OR DREAM- 1
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4088764846/
5名無しさん@ピンキー:03/10/22 07:22 ID:6bJ4OHud
◇OVA(好評発売中!)

R.O.D -READ OR DIE-
第1巻 http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B00005HY8S/
第2巻 http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B00005L9N2/
第3巻 http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B00005R6JZ/

3巻がラストです。

◇CD
R.O.D -READ OR DIE- サウンドトラック
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B00005R6K5/

R.O.D ドラマCD
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B00005TOKJ/
6名無しさん@ピンキー:03/10/22 07:23 ID:6bJ4OHud
7即死防止:03/10/22 08:05 ID:6bJ4OHud
−THE TV− キャラクター紹介

◇アニタ CV.斎藤千和
主役…?
ちびっ子・わがまま・怒りんぼ。
頭に血が昇るとすぐに顔を赤くするところも可愛い。
背を伸ばしたいのでとにかく牛乳を飲んでいる。
紙使いなのに本が嫌い。ここには何か謎がありそうです。
機敏な動きで小技が得意。
ピンク髪

◇マギー CV.平田宏美
普段は無口でボーッとしてる背が高い次女。
と、よく紹介されているがピンチに饒舌になるわけではない…。
本が大好き。神経は繊細で三姉妹の中では気配り屋。
狭くて暗いところが好きで落ち着く…。
紙関係では大技が得意、小技は苦手の模様。
黒髪、長身。
8名無しさん@ピンキー:03/10/22 08:05 ID:6bJ4OHud
◇ミシェール CV.菊地祥子
ミーハー・おしゃべり・脳天気。
良い意味でも悪い意味でもいいかげんな性格。
生活費を本代につぎこみ家計をピンチにする。
本好き度ではマギーを微妙に超えているが、とにかく買いまくる点は異なる。
しかし、やっぱりピンチでは信頼できる長女。

多分。
金髪、本買いまくり。

◇菫川ねねね CV.雪野五月
作家。13歳の時に『君は僕を知ってる』でデビュー。超売れっ子作家に。
プライドが高く頑固な面があるが、情にはもろい。
会話はエキセントリックなところがある反面、執筆時には一人で暗く自分を煮詰めていくタイプ。
読子リードマンとは親友。でいいのかな?
茶髪、メガネ。
9名無しさん@ピンキー:03/10/22 08:05 ID:6bJ4OHud
◇リー・リンホー CV.三木 眞一郎
編集。菫川ねねねのファンであり編集さん。
締め切り間際は大変でしょうが、肝心のねねねが書かないことには始まらない…。
3姉妹をボディーガードに付けたのはこの人。
もしかして最初から狙っていたのか…。
10名無しさん@ピンキー:03/10/22 08:07 ID:6bJ4OHud
◇ジョーカー CV.郷田 ほづみ
初代R.O.Dでは色々と…、さて今回は一体何を企んでいるのか。

◇ジュニア CV.斎賀 みつき
謎の男の子。(女の子か?(汗))
ジョーカーと共に行動している。
アニタに好かれている?
青系の長髪。
11名無しさん@ピンキー:03/10/22 08:07 ID:6bJ4OHud
◇菱石 久美 CV.川田 妙子
ひさちゃん(By.アニタ)
アニタの学校の友達。
なんだかアニタのことが……

◇岡原 徹 CV.高木 礼子
↑が好きな男の子
なにかと邪魔な(?)アニタにちょっかいを出してくる。
しかし、アニタ…紙技を見られてないか…??

◇西園 なつめ CV.田村 ゆかり
西園はるひ 衝撃のデビュー作 「初恋はじめました」

の妹。
何かと姉を自慢する。
12 ◆mv/o.....k :03/10/22 08:57 ID:6bJ4OHud
アニタで1つ投下したいなぁ。
でも15KB超えられるかは……。

だれか支援お願い…。
13名無しさん@ピンキー:03/10/22 09:55 ID:xsFXOVVG
ぎゃわー
アニメ板からなにげなく来たらネタバレ満載なんじゃよー
14名無しさん@ピンキー:03/10/22 10:01 ID:fOQnx0Pt
良スレの予感(´∀`)
15名無しさん@ピンキー:03/10/22 11:50 ID:z/BjQl4f
漏れもフジ派なんでネタバレはやめてほすぃ。
こんなテンプレいらんー!
16名無しさん@ピンキー:03/10/22 12:10 ID:xsFXOVVG
ちくしょー、仕返しに原作のネタバレしてやる。


読子「おういえーすかもーんかもーん」
17名無しさん@ピンキー:03/10/22 15:56 ID:/otQV5Xi
小説買おうと思ってアマゾンで検索してみたら、検索結
果中に、山田・倉田著R.O.D成人向けコミック、っていう
のが一件あるんだけど・・・・?

しかも、現在お取り扱いしておりません、とのメッセージ
が。これなんだ? テンプレにもないようだけど。

.
18名無しさん@ピンキー:03/10/22 22:18 ID:6bJ4OHud
すいません、これでもネタバレは(当者比で…)劇的に押さえましたが、
あと13KB投稿しないとあと数時間で落ちます。
(10KB/50件説もあるが、どっちなんだ…)

うーん、やう゛ぁい。

やはりまだ無理だったのか、、、

そうだ、全話の超詳細解説を!(死)
19名無しさん@ピンキー:03/10/22 22:26 ID:7aPEZ2WF
じゃ、とりあえず保守に書き込み。

今観てるアニメの中では頭一つ抜き出て面白いな。ROD・TV。
相手が女子供でも構わずに色気で無理をネジ込もうとするミーねえもいいが、
やっぱりアニタたんがなー。ロリ属性無い漏れでもアニタたんはちとヤバイかも。

ひさちゃん×アニタの激甘百合SSとか、ちと読んでみたい気もする。
つーか、キボンヌ。
20名無しさん@ピンキー:03/10/22 22:33 ID:R2JOW2rT
ねねねは何故巨乳なのか?
読子に影響を受けたのだろうか。
21名無しさん@ピンキー:03/10/22 23:06 ID:Oiw1Ne9B
そういや、TV版じゃやけに巨乳になってたな。
22 ◆mv/o.....k :03/10/22 23:14 ID:6bJ4OHud
できた、推敲なし、で、こんなレベルですが
即死防止に投下します。

ネタバレは困りますよね、、うむむ。
一番悩む所なんですが、2つスレを立てるべきなのか、

とりあえず今回はぼかしました。精一杯です…。
でもこれは趣味ですからどうしょうもありません(死)

「アニタ 本(?)を読む」 カップリング:アニタだけ
(レス消費のため限界の半分の行で投稿します…すいません)

23名無しさん@ピンキー:03/10/22 23:15 ID:6bJ4OHud
−その1−

「私、本嫌いだから」

本、嫌いだから

嫌いだから

きらいだから

キライダカラ

kira...
24名無しさん@ピンキー:03/10/22 23:15 ID:6bJ4OHud
「ひっく…、きっと、アニタちゃんは…」
少女は、自室でずっと同じ事を悩み続けていた。
他でもない、自分の …な人 の事である。

仕方ないのかもしれない。

しかし徹夜など、まずしたことのない彼女には、
ここ数日のほぼ徹夜状態は相当堪えていた。

「…本、、本を……あ……」

突然何かを思いつくと取り憑かれたかのようにつぶやくと、何かを思いついたのかパソコンに向かった。
しばらくそれを操作した後、着替える間もなくベッドに倒れ込んだ。

「ふ…にゅ、アニタ、ちゃん、、」
その安らぎに満ちた顔はとても…。

「ぐふふ」


…。
25名無しさん@ピンキー:03/10/22 23:15 ID:6bJ4OHud



「おはよー」
「おうー、なぁ、昨日の宿題無茶苦茶〜」

騒がしい男子達が側を通り過ぎていった。
いつも通りの登校。

いつのまにこれが日常になったのだろうか。
いつから学校へ…、と日数を数えていると声がかかった。

「こんばんは…。アニタちゃん」
「んー。こんば…? 今、朝だよ…」
急いでいたのか息が上がっている。
26名無しさん@ピンキー:03/10/22 23:16 ID:6bJ4OHud
「あ、あはは…、ごめん。ちょっと…」
「色々?」
「あっ。いや」
「……。 別にいいよ。」
「…あ、そうだ、体はもう良いの? 香港盲腸って手術しないと」
また欠席理由が凄まじい理由になっていた。

「ほんこんもー……って、、あ、あはは、大丈夫、あれね…そう。勘違いだった!」
「…そう、なんだ。…でも…よかった」
喋りながら歩いていると、すぐに校門が見えてきた。

バクバクと高鳴る心音は気づかれることなく…、
二人は学校へと入っていった。
27名無しさん@ピンキー:03/10/22 23:16 ID:6bJ4OHud



−その2−

「ん?」
ガサガサ

空のはずの机の中に何かがある。
持ってきた教科書を入れる前に取り出してみる。

「……なにこれ?」
大きさからして、これは雑誌。

紙のプロフェッショナルはそう判断した。
もちろんここは学校であるから、普通雑誌がある可能性は低いし、
ラブレターが入っていた。という方が納得できる。
と、いうより少し透けている派手な色彩とサイズ、これは雑誌だ。
28名無しさん@ピンキー:03/10/22 23:16 ID:6bJ4OHud
しかし
「このサイズは、雑誌……、嫌がらせ?」
身に覚えがないわけではない。
自分の態度は、どうも気に障る事があるらしい。
それとも某作家の新しい作品が書かれた雑誌を入れられたのだろうか。
少なくとも自分が入れたものではない。

どちらにしろ、めんどくさい、と判断したアニタは
鞄に素早く詰めると、家に帰って捨てようと決め、眠そうにあくびをして
いつものようにぼーっと机に寝そべった。

いつもと違ったのは、そのアニタを熱く見つめる視線…。
29名無しさん@ピンキー:03/10/22 23:17 ID:6bJ4OHud
「わひゃっ!」
奇声を上げたアニタは慌てて口を押さえた。

まぁ捨てる前に一応、と自室で雑誌らしき物を少々警戒しながら取り出してみると…

「むぐっ……、、なにこれ…」
表紙に踊る怪しげなコーナーの広告。

「え、エロ本?」
しかしそれにしては普通な雰囲気であり、"成人指定"なる文字もない。
雑誌も本の内と、全くと言っていいほど読まなかったアニタは
それ物体を謎の書物に分類した。

「…別に…仕掛けとかはないし…」
念のため爆弾が入っていないか、などをもう一度確認するとおそるおそるページをめくった。
30名無しさん@ピンキー:03/10/22 23:17 ID:6bJ4OHud
「ごくり…」
牛乳は、まだ沢山あった。



カチ カチ

時計の音だけが響く部屋、
しかし…


 その後、彼が部屋に来ないかって言うから、もう〜
 すぐに抱き合って…そうしたら手が〜

「……んっ」
がさごそ

「!?…う、うそっ、き、キスじゃなくって…」
過激な体験談は本当に、その左下に書かれている年齢の子が書いた物なのか、
だとすれば自分と同じ年齢。

「……(やっぱりエロ本?)」

しかし、その視線は止まらず…
無意識に下着の上からそこをなぞる手に、本人は全く気づいていない。
31名無しさん@ピンキー:03/10/22 23:18 ID:6bJ4OHud
「…(学校って、! …うそ、これ絶対嘘だよ…う、うわ)」
しゅるっ

「んっ、…ぁ…」
自分は何をしているのだろう。
初めて意志に反して自分を刺激する指に気が付いたが、

「やっ…」
自分の意志で止めることは出来なかった。

「な、なによー…っ、」
ガクガクと震える身体。
イメージがかってに膨らみ、全く持ってこういった事に耐性の無かったアニタは
もう、何がどうなっているのか、理解できなくなっていた。

32名無しさん@ピンキー:03/10/22 23:18 ID:6bJ4OHud
「あっ、、うっ」
雑誌を放りだし、指に集中する。

ちゅく
「??」
動く指に湿った感覚。
「(な、なに…)」

指でなぞると、ソコから全身へ、甘い苦痛が走る。
「はっ、、あ…」

じれったい感覚。
好奇心と、本能の力によってか、アニタは下着の中へ…指先を移動させた。


33名無しさん@ピンキー:03/10/22 23:19 ID:6bJ4OHud

「んっ、あっ、あ」
ベッドに座ったままソコをひたすら撫で、こねる。
上の小さな突起に指先が当たると、電気を流されたような感覚が走る事に気が付いたアニタは
何かに取り憑かれたかのようにそこを触っていた。

「ふっ、ん、あ……
 (わたし、何、してるの、、これ、何なの!?)」

ふと、わずかにふくらんだ胸に服がこすれるたびに、
何とも言い難い感覚が広がっていることに気づく。

「むね…が、、固く…」
左手で胸に触れてみる。

「ひゃっ」
三度のショック。
34名無しさん@ピンキー:03/10/22 23:19 ID:6bJ4OHud
甘い感覚と、痛くてキモチイイ感覚と。
未知なる感覚が次々にアニタを襲う。

もはやコントロールを失ったアニタは、ばたりとベッドに倒れると、丸まって自らを刺激し続けた。


「(!っ。こ、れ… ぬるぬるしたのが、変だし…、っ。私、どうなって…)」
ちゅく

下着が吸いきれなくなった体液が、つー、っと線を引き、
半分脱ぎ捨てた服の隙間からベッドへ流れ落ちた。

「あ…」
きもちいいその場所の少し下。

35名無しさん@ピンキー:03/10/22 23:19 ID:6bJ4OHud
いつもトイレでおなじみ…ではない、なにかの窪み、
よく考えると何だろうと考えたことはあったが答えは出ていない、

そこから、ぬめった体液が流れ出していることに気づく。
その奥から、ジンジンとした切ない快感が発せられていた。

「う、ぅ、」
動きを止め、おそるおそる、その穴に指を差し込むように動かす。
と、同時にすっかり固くなったクリ×リスに指があたり、
身体がビクッと反応する。
「ふっ、……っ」

ちゅ、ちゅぷ、ちゅぷ
「あ、、あ… あん…っ、」
声が止まらない。
36名無しさん@ピンキー:03/10/22 23:19 ID:6bJ4OHud

耐えきれないキモチ良さと、切ない感覚。
その奥へと指を…

「んっ、あ、あっ!! く…」
しくん、っと突然痛みが襲う。

「…あ、……」
少し正気を取り戻したアニタは、恐怖を覚えたが、

「…ここは、、いれちゃだめ……」
数秒後、自分に言い聞かせると、再び指先で刺激を再開した。


37名無しさん@ピンキー:03/10/22 23:20 ID:6bJ4OHud
「あっ! ひゃっ、あっ」
行為を初めて十分と少し、
なにかもう訳の分からない感覚に、夢中で指を動かす。

流れ出た愛液がシーツにシミを作り、
涙が流れ、

しかし、そんな事に構う事はなく、本能のまま自らを刺激する。
「んっ、あっ、あっ、、」
ぴくっ、びくんっ!

強く身体が震える。
指先が少し そこへ入ってしまった。
しかし、痛みはなかった。

38名無しさん@ピンキー:03/10/22 23:20 ID:6bJ4OHud
「いっ、いゃっ、変…」
何かが、未知の何かが。

アニタの身体は全く制御が効かなくなり。
「ふっ、あっん! ひゃっ、」
くちゅ

クリ×リスを指先で押しつぶした。
「きゃっ!!!!」

その瞬間、突然何かが爆発した。
「んっ、んっ…」
あまりにも強烈な衝撃に、指の動きが鈍る。

「あっ、えっ!?」
ぷちゅ
39名無しさん@ピンキー:03/10/22 23:20 ID:6bJ4OHud
爆発したような感覚、その快感が全身をくまなく駆けめぐる。
身体はけいれんし、足の指先から頭の先まで、何もかもが真っ白になった。

トロトロと流れ出すように溢れる愛液。
しばらくの間ガクガクと震えが止まらない。

ようやく怖いほどのその感覚が終わり涙がこぼれた。アニタは生まれて初めて…。

「ぁ…」
指の動きは止まり、荒い呼吸のまま呆然とベッドに横たわる。

しかし、上り詰めたモヤのような快感は、しばらくの間続いた。
40名無しさん@ピンキー:03/10/22 23:21 ID:6bJ4OHud

−その3−

「……」
その動きは洗練された者にしかできない。

手に持っているのがシーツと自分の服だというのはいいとしても
それが謎の液体(とアニタは思っていた)でぬめっていることは最大の問題だった。

「(よしっ、洗濯機)」

そこへ放り込もうと廊下の気配が無いことを確認し飛び出した瞬間。


「アニタちゃん! おめでとう!!!!」
「……アニタ……大人になっ」
「ちょっと、あんな大声でアンアン言われたら原稿が書けないでしょうがっ!」

41名無しさん@ピンキー:03/10/22 23:22 ID:6bJ4OHud
「……」
ばさっ

お湯が沸きそうな勢いで顔が赤くなる。


「……!おねぇ、のばかぁぁぁ」
久々に涙を浮かべ、本気で泣き出したアニタだったのだが、
マギーはおろおろするばかり。

ミシェールは、とある本から学習した日本の伝統に乗っ取り
赤飯を炊くべきなのか、そもそも赤飯のレシピが分からないことを悩んでいた。

少々凄惨な光景がこの後繰り広げられることになる。

42名無しさん@ピンキー:03/10/22 23:22 ID:6bJ4OHud

−その3.5?−


「…おは、よう……」
「アニタちゃん? どうしたの?」
クスリ

「なんでも、ない…」

何時にも増してだるそうなアニタ。
そして、楽しそうな……。




<続くかは分からない>
43名無しさん@ピンキー:03/10/22 23:25 ID:6bJ4OHud
これで即死したら泣こう〜

ではお休みなさいませ…。

明日起きて消えてたら……。

だれか、投稿、して…。

しかし、アニタは可愛いです。


「…なんで?」
ぴちゅ

って所とか狙いまくりなのに撃沈されました。
あ、ワケワカラン方は数週間お待ち下さい。

お風呂きぼんぬ < アニメ
44 ◆grMr.KOUTA :03/10/22 23:28 ID:6bJ4OHud
>>17
すごい気になります。なんなんでしょうか…。

検索してて大いに疑問だったのですが、さっぱり訳分かりません。
原作派(?)の方に聞くと分かるのか?
私はTHE TVで はまりましたので。
45 ◆mv/o.....k :03/10/23 04:32 ID:QtaE1for
トリップ間違えてました…(汗)
46 ◆mv/o.....k :03/10/23 08:55 ID:QtaE1for
後少しで、保守

アニタ萌え〜

書くことがない…、





皆さんよろしく!(汗)
47名無しさん@ピンキー:03/10/23 13:25 ID:ajPeVZ60
>>46 (・∀・)b Good job!
48名無しさん@ピンキー:03/10/23 17:43 ID:q5So71K8
漏れも気になったんで調べてみた。集英社のとこでISBN検索してもでないので、
もちっと検索したらamazonでほかのページが出た。

そこには1400円でユーズド商品と書いてあるので、たぶん中古のコミック版R.O.Dを4巻パックにして出品してただけじゃないかと思われ。
成人とかいてあるのはただのジャンル分けで、「少年」が読まない=「成人」としただけじゃないかと。
実際エロじゃなくても「成人向け」にカテゴライズされてるものあったし。

だいたいそんなの実在したら、ちょい前に存在した虹板R.O.Dスレが黙っちゃいない。
倉田のことだから「もしかしたら!?」という淡い期待はあったんだがな。
49名無しさん@ピンキー:03/10/23 17:44 ID:q5So71K8

>>17のことね
50名無しさん@ピンキー:03/10/23 17:47 ID:q5So71K8
>>46 ナイス!
ついでなんでホッシュ
51名無しさん@ピンキー:03/10/24 03:28 ID:Y8j0kRQs
>>48
謎解き乙です。なるほど…


ひでぇよっ(泣)


まぁ、同人誌を探せということで、、しょうか、、


(SSの)ネタになる素敵なハァハァCGとかSSがあったらアドレスきぼん
貼りまくると半角版逝けだけど…まぁ多少は。
52名無しさん@ピンキー:03/10/24 05:40 ID:Hoqt3Xj/
EOWじゃん。
RODに拘らないならRead or Writeでよかったような。
53名無しさん@ピンキー:03/10/24 09:36 ID:1Fdyvufi
RODのエロどじんなら、準公式(wの瑠璃堂画報が有名だね。
スクライドと一緒になってて黒田がオルフェのHPで宣伝してたやつ。
54名無しさん@ピンキー:03/10/25 14:58 ID:O3CKmMa6
あれイラスト集みたいな感じじゃなかったっけ
55風の谷の名無しさん :03/10/25 19:21 ID:igAuIVok

スレ分けしない限りネタバレを抑えるのは無理でしょう。
だって一番語りたい百合ネタがフジ組には最大のネタバレなんだから・・・

かといって分けたら存続は難しいだろうし・・・どうしたらいいかなあ。
56名無しさん@ピンキー:03/10/25 20:34 ID:7RmDIbEi
一応フジ用スレにもネタバレの危険ありという事は書き込んであったから、
構わないでいいんじゃないか?ネタバレ知りたくない奴は来なきゃいいだけだし
57名無しさん@ピンキー:03/10/26 00:48 ID:YhQqd2Xx
まぁ、ストーリーの根幹に関わるネタバレじゃないしね>八話の例の発言とか
58名無しさん@ピンキー:03/10/26 01:11 ID:AJzTnkne
俺は いつでも  “ ネタバレ 上 等 ” 言ってんべ!?
つぎそいつの名前、俺の目ェ見てデッケェ声で言ってみろ!?
“ネタバレ厳禁”とか言ってっと、バラバラにしてくれんゾ?ボクゥ? あぁ!?
59名無しさん@ピンキー:03/10/26 04:19 ID:p1AM/shW
エロいのが見たければ、この際ネタバレはしょうがない。
どうしてもいやならスカパーを付けるしかない、

ということで。

制約が多いと紙が光臨しないです…。
制約が無くても分からんけど、

だれか〜
60名無しさん@ピンキー:03/10/26 04:23 ID:p1AM/shW
あー、書き忘れましたが、うちはスカパー無いです(泣)
先行スレと某感想サイト?のネタバレで補完しております。
61名無しさん@ピンキー:03/10/26 05:30 ID:AJzTnkne
>>60
アレとかアレとか使えば楽勝で見れるだろ
62名無しさん@ピンキー:03/10/26 08:30 ID:p1AM/shW
まぁ、、そうですね。
つまりフジテレビスレにいる方は実に健全で…(略)
63名無しさん@ピンキー:03/10/26 09:50 ID:0B7TnyDY
漫画のチーホン君は準レギュラーになったな。
64名無しさん@ピンキー:03/10/26 10:59 ID:YhQqd2Xx
PPV買って、地上波実況して、DVD買ってる俺が一番健全だ。
……自信無いけど(;´Д`)
65名無しさん@ピンキー:03/10/26 14:28 ID:p1AM/shW
いや、あんたは健全だ。
エロ好きじゃない、とか言う意味じゃないぞ。

まぁ、半角のnyのアニメ行けば有るわけで…

でも、意味無いとはいえ、コピガつけなかったのはなぜなのか気になる。
PPVはついてるやつが圧倒的に多いが。

話がずれた…

なにか1本かけるように、ネタを練ろう。
百合以外で(苦手)、誰でも思いつくようなものではなくてアニタが気持ちよくなるシチュエーションを
思いついた方はぜひこのスレまで。
66名無しさん@ピンキー:03/10/26 16:34 ID:0B7TnyDY
チーホン君に部屋の片づけを手伝わせてたらエロ本を見つけて、二人で読んでたら…
と言うのは?
67名無しさん@ピンキー:03/10/27 10:47 ID:ff3yVNZi
上にも書いてあるけど、チーホン君って誰でしたっけ(汗)
小説?(見てないなぁ)

小説いいんですかね。評判良ければ買ってみようかと。
68名無しさん@ピンキー:03/10/27 10:49 ID:qnStkCwv
漫画版Dreamに出てくる少年。
アニタと仲がよい。ていうかパシリ扱い。
ほんのりラブコメ風味。
69名無しさん@ピンキー:03/10/27 13:48 ID:g2T4PVy8
アニタに相応しい相手としては
ひさちゃん>>>>>>>ジュニア>>チーホンだな。
70名無しさん@ピンキー:03/10/27 14:16 ID:bdzGCkXB
ジュニア以下だと!
71名無しさん@ピンキー:03/10/27 15:02 ID:g2T4PVy8
八話見るとジュニアは認めてあげてもいい気がする。
アニタ・ジュニアは多分出自も近い(英国絡みで戦闘訓練受けてた)だろうし。

チーホンは本借りてた爺さんとホモってろって事で。
72名無しさん@ピンキー:03/10/27 21:42 ID:ff3yVNZi
ジュニア可愛いよなぁ、
でもくっつくシチュエーションが難しい。

正体がばれてしまったアニタ(実は前からばれている)、冷静さを欠いた行動に
ジュニアが反撃、あっさり拘束する。
口封じに…と思ったが、なぜかできず、とりあえず監禁してみるが…。





こんなんしか思いつかないな。
そもそも 紙使いだとばれる=友達が居なくなったり有名になったりして困る
という以上のデメリットはあるのだろうか。
コロされる、とかなら必死で何とかしようとするだろうが、、

>>68
コミックですかー、買ってみますね。
1巻だけだし。本屋さんと
73名無しさん@ピンキー:03/10/28 07:02 ID:pkCfmGqf
1巻だけだったら、まだ一回しか出てない。
先月と今月のウルトラジャンプに出てる。
74名無しさん@ピンキー:03/10/28 16:39 ID:zxJgcYFt
読子タンはマダカ!?
75名無しさん@ピンキー:03/10/29 16:45 ID:KHGZJKmj
写真で登場するかも!?
76名無しさん@ピンキー:03/10/31 15:45 ID:k+vq+o8h

「きゃあーーーーー」
ばっ、どん!!!!!





床を液体が流れ、広がる。

「ごめん、ごめんね…」



本の山に埋もれたアニタは、手から落ちた牛乳が広がる中に…。
77名無しさん@ピンキー:03/11/01 01:27 ID:fbnnUBrz
ジュニア君、いきなりキレて暴走しそうね。
アニタのこと気になってるみたいだし、なにかきっかけがあれば暴発しちゃうかも。
78名無しさん@ピンキー:03/11/01 05:06 ID:98JJCZ26
9話はここのネタになりそうな話だったな
79名無しさん@ピンキー:03/11/01 13:06 ID:W1NRPapC
拉致監禁……(・∀・)イイ!!
80|゚):03/11/02 07:00 ID:Fh9qKwud
81名無しさん@ピンキー:03/11/03 00:20 ID:/vqHRvly
コメンタリーの
「しかし女に色仕掛けしてどうしようってんでしょう」
「ミシェールはほら、警察署以来ねねねが男に見えてんだよ」
にちょっとピンときたんだが、そうするとレズにするかねねねを男にするか
オリキャラに差し替えないといけないので放置してる。
82名無しさん@ピンキー:03/11/04 05:29 ID:x7Uue3jV
ねねね×マギーに萌えて萌えてしょうがありません
83名無しさん@ピンキー:03/11/05 08:48 ID:xEjP371E
84名無しさん@ピンキー:03/11/06 00:47 ID:1orS081s
拉致監禁計画が進みません。
85名無しさん@ピンキー:03/11/07 01:11 ID:PQt8D74/
うむむ、↑とかネタを考えている間にスレが落ちそうだ(泣)

犯行予告ではありませんので念のため、、
がんばって、ジュニアがアニタを、うむむむ
86名無しさん@ピンキー:03/11/09 02:43 ID:RFOVHjxA
読子が消えてから、女子とのスキンシップに飢えていたねねねが、
アニタをからかい半分でいじくり倒すうちに、新鮮かつ初々しい反応に
興奮してきて、自分はレズじゃないと否定しながらも、結局アニタの青い性を
思う様堪能してしまう展開きぼん。

ミシェールやマギーではダメなんだ。拒まなさそうだから。
87名無しさん@ピンキー:03/11/09 03:53 ID:b97rau8t
例えば男の子とマギーが裸で睦み合っていてだな。
男の子はマギーにバックから入れようとし、。
拒むマギーは目を堅く閉じて呻く。

「あ、ダメ、ダメだよ……」
「で、でも……ガマンできないよ」
 男の子は強引に入れようとする。
「ダメ……そのまま入れちゃ、ダメ……」
 マギーがマギーがティッシュを引き抜くと、ティッシュは生き物のように
 マギーの身体を滑り男の子の股間に巻き付く。
「いいよ……」
「でも……」
「大丈夫」
 男の子は一気にマギーを貫く。
「んんっ!」
88名無しさん@ピンキー:03/11/10 01:53 ID:/qgpP1DD
OVAのですね、OVAのOPでウェンディたんがですね
振り向くシーンが有りますでしょう?
あのシーンをですね、静止画変換してA4版に振り向くところ8分割カラー印刷しましたらね
もう萌えて萌えて萌えてどうしようもない状態になりました。
どなたかウェンディたんでSS書いて下さい。お願いします。
89名無しさん@ピンキー:03/11/10 01:54 ID:/qgpP1DD
というのでは芸がないなと思ったので自分で書いてみました。

保守代わりに投下します。事前連絡しておきますと内容は
OVA中心、さらに脇キャラメイン、そして自己脳内設定/自己脳内ストーリーにもとづく将来話(今10話なので11話以降)な上、
エロ有り・恋愛無し・キャラ死にありに加えて言語道断歩道な長文です。
やばいと思ったら適当に引き返して下さい。では。
90死にゆく者への祈り ◆aMG1p24QzI :03/11/10 01:59 ID:/qgpP1DD

ホテル最上階のスイートルームに複数の拳銃が連射される乾いた音が響いた。女は屈み込んだ姿勢のまま
手にした自動拳銃の残弾数を心の中で数えて周囲の状況を確認した。楯にした横倒しの書斎机の縁が敵の弾丸で裂けてしまっている。
どこまで持ち堪えられるだろうか・・・狙撃手の制服を纏った侵入者達は部屋に入ってすぐの所、ドアを爆破した時に転がったソファの位置で
それをバリケード代わりに使って執拗にこちらへの銃撃を繰り返している。こちらの全員を排除するだけのつもりならもっと簡単な方法が
有る筈だった。女には彼らが命じられた任務の内容が解るような気がした。重要人物の確保・・・それを最優先で指示されているのだろう。
だがそんな事はさせない。

女は書斎机から半身を乗り出すと拳銃を構えた腕を伸ばしその侵入者達に残り全弾を叩き込んだ。
1発・・・2発・・・3発・・・だが彼らの中の、一人だけ異彩を放つ扮装をした人物の前でその全てがはじき返される。ロングコート姿の
相手は素手で手に名刺大の小さな紙切れを持っているようにしか見えなかった。そして見ようによっては淫靡にも見えるその手の動きで
紙の小片を操ると眼前に打ち込まれた弾丸をいともたやすく払いのけてしまう。
その紙も他の紙使い達が使うあらかじめ用意された特殊な物には思えなかった。どこかその辺りで調達してきた在り合わせの物に
違いない。眼前に打ち込んだ筈の銃弾が紙を打ち抜けず変形して下に落ち、その紙の影から無傷の相手の顔が現れる様子を
女は信じられない気持ちで見守っていた。

「そんな・・・馬鹿な・・・」

情報として知ってはいたが改めて眼前にそれを目にしてしまうと率直なその思いが口から出てしまう。
有り得ない。そんな行為だった。だが相手はこの部屋に侵入して以来ずっとその調子でまるでそれが当然の行為であるかのように
打ち込まれた全ての弾丸をそうして無効化し続けてきた。自分に向けられた物のみでなく従えた武装集団への攻撃を含めて。
部屋の中に立ち込める硝煙の匂いと同じく、それが現実だった。
91死にゆく者への祈り ◆aMG1p24QzI :03/11/10 02:01 ID:/qgpP1DD

女は唇を噛んで空になった拳銃の弾倉を交換しながら思い知っていた。
彼女が今相手にしているのは彼女の知る限り最強の紙使い、いや最強と言う言葉では足りない。
他の紙使いとは比較の出来ない世界で唯一の存在
この世で最も紙を愛し紙に愛されている女、かっての大英帝国図書館が誇る最強のエージェント
その名も読子・リードマン、ザ・ペーパーの2つ名で呼ばれる最強の紙使いその人なのだと・・・・・・

「もう一度いいます。銃を捨てて投稿して下さい。」

少しだけ舌足らずなその忘れもしない懐かしい声の響きを耳にして女は思わず黒いサングラスの奥の目頭を熱くした。
ほんのつかの間だが彼女がかつて大英図書館の職員であった頃、事務の仕事で袖が汚れないよう腕抜きを付けた
一般女子職員の制服を身につけ無邪気に読子たちと笑い合いながら仕事や雑談をしていた頃の記憶が蘇ってくる。
女は即座に唇を噛み直しそんな自分を叱咤した。
味方と敵の銃撃が止んだ瞬間を狙って銃を構え直し再び机から身を乗り出して叫び返す。

「邪魔をしないで!
 読子・リードマン、あなたの出る幕なんかもうどこにも無いのよ!」

そう叫びながら無駄を承知で銃身から硝煙を上げて渾身の銃弾を相手に撃ち込む。
その全てが再び相手の手の舞いの前に払い落とされる。ただの紙切れの前に銃弾が、だ。
状況は劣勢だった。こちら側の無傷の味方は3名ほどしかいない。相手の半分にも満たないだろう。
でも・・・この人だけは・・・何としてでもこの場を脱出させねばならない・・・
読仙社には連絡が付いている。後はただこの場を持ち堪えることさえ出来れば・・・
女は同じ机の影で左肩を打ち抜かれその場にうずくまる一人の男を見おろしながら狂おしい目でそう考えていた。
それにしても・・・
92死にゆく者への祈り ◆aMG1p24QzI :03/11/10 02:03 ID:/qgpP1DD

机の向こうからは紙使いの声が続いている。

「お願いです。投降してください。
 貴女を傷つけたくないんです。お願いっ・・・ウェンディさんっ!」

懐かしい声に自分の名前を呼ばれてつかの間、心が動揺してしまう。

・・・それにしても、どうしてこうなってしまったのだろう
だがそれは解りきった事だった。それにもう一つだけはっきりしている。
いまさらもう引き返せない。
銃撃を再開しながら女は心でひとつの決意だけを繰り返していた。

この人は・・・この人だけは・・・絶対に脱出させなければ・・・



93死にゆく者への祈り ◆aMG1p24QzI :03/11/10 02:06 ID:/qgpP1DD

そのほんの3時間前までウェンディはとある豪華な建物の一室でカーテンの掛かる窓際に置かれた書斎机の前に立っていた。
ホテルの部屋と同じ様な机だが比較にならないほど価値が高いことが一目で分かるその大きめの執務用の机の前に立ち
ウェンディは倒れ込むようにうつ伏せの上半身をその机の上に載せ、そこに両肘を突いて握りしめた両方の手でその滑る机の表面を捉え
机にしがみつくようにしてそれで上下に揺り動かされる身体を支えて後ろ向きに高く掲げられたタイトスカートの腰を持ち上げ続けたまま、
その姿勢で自分の身体を後ろから突き上げる男の動きに耐えていた。はだけたブラウスの前、2つとも剥き出しになって下を向き机の表面に
擦れるように揺れている白い乳房に後ろから男の両手が伸びてきてそれを鷲掴みにする。乳房に指が食い込む痛みに声を上げると
それを耳にして背後からこちらの身体を押しつぶすようにのしかかりながら腰を使っている男の性器の動きが一段と激しくなる。
肘を突いて緊張する両腕の白いブラウスの肩の上、揺れる金髪が覆っているウェンディの耳元に背後からのしかかり寄せられた男の顔の
荒い息使いが聞こえるのと一緒に初老のその男のスーツから漂うそれらしい香水の香りか何かが漂ってくるのが解る。

男は再びそのウェンディの背後から両手を前に滑らせて彼女の乳房をまさぐると手の平をその乳房の下にあてがうように当て
それから両手の中のその柔らかい感触のものを力を入れて握りしめそのまま乳房の先端に向けて絞り上げるように擦り上げる。
乳房を絞り上げる両手が乳首まで達し、節くれだった男の指がその隆起して尖ってしまっている彼女の乳首を指で押し潰す様に弄り始めると
その感触に嗚咽を抑えるように喘ぎ続けているウエンディの口から長い溜息の様な切ない悲鳴が漏れる。持ち上げた金髪の頭を前後に揺らし、
タイトスカートから裾が引き出されウエストからやや上、背中の背骨の窪みが露わにされる辺りまで捲り上げられまとわりつくシルクの
白いブラウスを濡れた背中に張り付かせ、その背中を跳ねるように仰け反らせながら。
94死にゆく者への祈り ◆aMG1p24QzI :03/11/10 02:08 ID:/qgpP1DD

同時にそうして身体を跳ね上げさせられる乳首への感覚が、背中、机に押しつけられ括れたウエストから高く持ち上げられた腰、すっかり露出して
剥き出しのなだらかな臀部の白い双丘へと伝わり、最後には性器に達して背後から深く彼女に差し入れられている男の男性器を締め上げさせる。
男は彼女の乳房を両手に鷲掴みにしたままそれが引き起こすウェンディの反応、彼女の長い鳴き声と自分の身体の下で白い裸身をくねらせ
身体を跳ね上げるその様子、頭を揺らし眉を顰めたまま男の性器を締めつけ始めるそのウェンディの様子に満足したような溜息を漏らし
その感触を確かめるように彼女の体の中の男性器を引きづった後、背後から覆い被さったまま腰の前後の動きを一層激しくさせる。
男はその繰り返しでいつ果てるとも知れない長い時間、ウェンディの身体を堪能し続けていた。

これでもう1時間近くの長い間、男はこうして机の上に両肘を突いたウェンディを責め続けている筈だった。
この男は・・・どうしてここまで夢中になって女の、自分の身体をこんなにも激しく貪っているのか解らないに違いない・・・
ウェンディは性器から伝わる刺激に耐え前後に身体を揺すられる動きにヒールを履いた足で高く上げた腰を何とか維持しようとしながら
そうおぼろげに考えていた。

特別に用意された薬、この日の為に貴重な稀覯本と引き替えに読仙社から入手した中国製の特別な媚薬が使われていることを男は知らない。
この日最初に男が執務机に座る自分と机の間に彼女の身体を引き寄せ、柔らかな生地の後ろの小さな突起ですぐに下着を付けていないと解る
シルクの白いブラウスの胸のボタンをゆっくりと外し始め、剥き出しになった白い胸にそのまま顔を埋めその尖った乳首を舌で愛撫し始めた時も・・・
その後でウェンディの顎を片手で押さえつけ濡れたように光る彼女の唇を貪るように吸って彼女の反応を楽しんでいた時も・・・
そして・・・腰を机の縁に押しつけるようにしてウェンディのタイトスカートを上にずらしあげ、ガーターベルトの上に穿いた黒い下着をそのまま引き下ろす
ように命じてその下のウェンディの性器が目の前で露出するのを見守っていた時も・・・
95死にゆく者への祈り ◆aMG1p24QzI :03/11/10 02:10 ID:/qgpP1DD

その濡れたように艶を出して光る乳首、しっとりと湿っているかのような乳房、既に潤っているかの様なウェンディの性器を前にしてそれが塗られた
媚薬の所為であるとは男は気付いていないようだった。役割に応じて上司に常に同行し地味で慎ましいスーツのなりでそれでも有能な秘書らしく
見せかけた自分が、その清楚らしく見せた物腰には似つかわしくない慣れた様子で命じられたままに従順に身体を開く様子に
権力を持った男達はいつも夢中になった。
この男も他の男達と同じく剥き出しにされたウェンディの様子を見て、ただ単にその物腰に似合わず濡れやすく好ましい芳香を放つ
敏感な女として自分を見ていたに違いない。だが勿論それは誤りで入念な下準備が自分の身体には施されていたのである。

その扱いの難しい媚薬をウェンディはここに来る直前に彼女の上司と準備した。
ここに来るまでのリムジンの後部座席で彼女は上司に促されるまま下着を付けていない白いブラウスの前を開けて胸を露出させた。
お仕着せの制服を着て制服の一部である帽子をかぶった運転手がバックミラー越しに一瞬視線をこちらに向けてそして元に戻す。
・・・車中でこうした準備をするのはこれが初めてではなかった。テストを兼ねてこの媚薬を幾度か試す機会があったからだった。
この薬は空気に触れると分解し始める速度が速いため、どうしてもこうして使う本当の直前に身体に塗布する必要があった。そうしなければ
持続時間が持たないのである。薬は血管内には浸透せず皮下にのみ蓄積する。単体では効用を発揮せず発汗と共に分泌されるある種の
ホルモンと化合し揮発し始めて相手の体内に入る。その限られた持続時間はさらにあらかじめ皮下に蓄積された量に従うため
最大の効果を上げるためには皮膚に入念にその膏薬を塗りつけ染み込ませるしか他に手段が無かった。
96死にゆく者への祈り ◆aMG1p24QzI :03/11/10 02:11 ID:/qgpP1DD

彼女の上司は男性だったから、その上司の手で丹念に裸の胸に膏薬を塗られるのには抵抗があった。
だが彼女の上司はいつも極めて冷静に事務的にその作業を行った。リムジンの後部座席で露出させるよう命じた彼女の白い胸、
彼女の乳房の乳首の上あたりからその独特の芳香を放ち光る薄い油性の媚薬を瓶から少量ずつ垂らしそれをゆっくりと指で伸ばして
丹念に彼女の肌に染み込ませていく。隆起して尖った乳首は油性の媚薬で光沢を帯びる。それがあまり露骨であれば薬の存在を
相手に露呈してしまうかもしれず彼女の上司はその光った乳首の先端を親指と人差し指でゆっくりと擦り上げ浸透させてその光沢を消した。
クッションの効いた後部座席に背中を押しつけられるようにしてただひたすらそうして上司に露出した胸を弄られる様子は運転席から見れば
異様な光景に見えるに違いなかった。だが彼女の上司は運転手に後部座席との間の仕切を上げるようには命じず、
幾分顔を紅潮させ身も硬直させてじっとその行為に耐えるウェンディを相手に上司は事務的にその準備をし続けるのである。
胸が終わると唇やうなじ、そして最後には仕上げとして脚を広げるように命じられての性器への準備が待っていた。

どの道到着した後の任務があるのだから・・・彼女はそうして上司に入念に身体を準備されて隠しようも出来ない性的な興奮を自分の吐息に
滲ませながら相手に自分の感情が伝わってしまわないよう祈っていた。この人は・・・いったい自分の事をどう感じながらこうして自分の身体に
触れているのだろう・・・・彼女は自分と同じ金髪を短く刈り揃えた上司の顔を見つめる。その様子はいつも感情を見せず自分には掴み所がない。
だが祖国を離れた今、彼女にとって唯一彼だけが以前の彼女の祖国、英国の、いや彼女のかつての職場、大英図書館での彼女が愛した
かつての仲間達との生活を思い出させる唯一のかけがえのない存在だった。
97死にゆく者への祈り ◆aMG1p24QzI :03/11/10 02:13 ID:/qgpP1DD

ウェンディが初めて彼の配下に配属されたとき、彼女は只のスタッフ見習いで資料運びやお茶汲みをするのがやっとの少女でしかなかった。
この人の瞳には今でも・・・私があの頃のまだほんの少女に過ぎなかった頃の大英図書館の制服を身に付けた姿に見えているのかも知れない。
ウェンディは胸や性器を丹念に準備され続けながら、その冷たい瞳とも優しい瞳とも見えて自分にはとうてい判断の付かない上司の瞳を見つめた。
でも今では私が以前のままの私で無い事を・・・私もこの人も知っている。
そして今からこの車が向かう先では・・・。彼女の上司の瞳に今でも映っているかも知れない自分、少女であった頃の自分、今でも自分の中に
僅かに残っているかも知れないその部分を押し殺しながら男達に身体を開かなければならない任務が待っている。
その直前の今、自分の中で今だけは最も触れたくない部分、押し殺さなければいけない部分を相手の瞳に意識させられるこの時が・・・
彼女は一番嫌いだった。

後部座席でこうして彼に身体の準備をされている時にはいつも・・・ウェンディは自分がいつもの自分の殻が維持できなくなって素の自分、
以前そうだった自分に戻ってしまっている事に気付いていた。
今さらそんな事をしてみても意味がないのに・・・後部座席に背中を押しつけられてはだけられたブラウスから露出している白い自分の胸、
捲り上げられたスカートから覗く性器を丹念に弄られ続けながら、そうする彼女の上司の瞳に以前そうで有った筈の自分の姿を見て取りながら、
身を守る仮面を剥ぎ取られ完全に素に戻ってしまった表情の自分、額にかかる金髪の下の碧眼を少女の表情で大きく見開き涙を滲ませながら
上司の瞳を見つめる自分を強く意識させられて知らず知らずの内に準備に抗ってしまっている自分がいる。
98死にゆく者への祈り ◆aMG1p24QzI :03/11/10 02:14 ID:/qgpP1DD

上司はそんなウェンディを、片手を口に当てて眉を寄せ瞳に涙を滲ませ彼を見つめて素の少女の表情に戻りもう一方の手で抗う動きを見せる彼女を
片手で安々と押さえ込み、もう一方の手で強引に胸や性器への準備を続ける。上司は彼女の抵抗については何も言わなかった。
ただ車が目的地に到着する時には彼女は上司に付き従う有能な秘書の姿に戻っていなくてはならない。それだけが唯一の約束事だった。
車から降りて訪問先の男達に面会する時には彼女もまた平静さを取り戻している。だが準備が完了している身体から既に男を誘う何かが
立ち上っているのか、それとも僅かに紅潮した表情で上司に付き従って立つ彼女の姿に何か感じさせられる物があるとでもいうのか
どのみち訪問目的の密談は早々に打ち切られ彼女が身体を開かされるまでそう時間が掛かることはなかった。

執務机の上で男に身体の上にのしかかられるようにしているウェンディ、その彼女の背後、背中の上から聞こえる男の息遣いが激しくなり始め
腰を突き上げる男性器の動きも一段と激しくなり始めた。なんとか持ち上げ続けている腰が激しく突かれうつ伏せに机に伏せている身体全体が
前後に揺らされ続ける。男は射精が近い様子だった。

もう駄目・・・どのみちもう持ちこたえられそうにない・・・上半身を支える肘を崩してしまい両腕を机に投げ出すようにして乳房を押しつぶされ
机に擦り付けられたまま前後に揺すられて乳首から伝わる刺激と突き上げられる性器からの感覚にウェンディも既に狂乱状態だった。
背後から細いウエストを両手で挟むように掴まれ、そのまま男の下腹部に柔らかい尻を擦り付けるその感触を楽しまれるように
腰ごと引き寄せられていて、その性器に深く男の男性器を咥えたままの掴まれた腰を男の望むままに好きなように揺り動かされる。
99死にゆく者への祈り ◆aMG1p24QzI :03/11/10 02:16 ID:/qgpP1DD

背中の白いブラウスは男性器を咥え込まされたまま、机に押しつけられた姿勢のままゆっくりと引き下ろされ中途半端に引き剥がされていて
今はほとんど身体にまとわりつくだけで震える白い肩、白い背中のウェンディの後ろ姿が男の目の前に露わになってしまっている。
その彼女の前後にせわしなく振られる頭の瞳が虚ろなまま見開いていて、絶え間なく嬌声が漏れる半開きのままになった唇から犬のように舌が
突き出されて唾液が顎を伝っている。後ろから男に好きなように扱われながら与えられる快感に身体がついていけていないといった様子に見えた。
彼女は彼女自身、自分の為の媚薬を服用していてその影響下にあり、実際にとうてい正常な身体状態にあるとは言えなかったのである。

自分ではそんな姿に気付かないが肌の下の血管が紅潮して全身が淡い紅色に染まって見えてしまっている。異常なほどの発汗が彼女の全身を
ずっぽりと濡らしてしまっていてその白い背中から肩、うなじにかけて行為を続けながら背後から男が舌を這わせてそれを拭い取っていたが
間に合わず雫となって乳房の脇を流れている。異常な程に高い体温に当てられて彼女の全身からまるで湯気の様に何か淫靡な匂いの芳香が
ウェンディの性器を中心にむせ返るように立ち上っていておそらく男の為の媚薬の方もその効果が最高潮に達している様子だった。

ああ・・・でもっ・・・
自分自身の絶頂も近いことを悟りつつ無様な恰好で執務机の上で押し潰され背後から性器ごと身体を前後に揺り動かされながら、
それでもなんとかウェンディは白い背中を反らせながら机の上で金髪の頭をもたげる。
虚ろで性器からの感覚から逃げ場を探すようにあちこちを彷徨うその瞳に部屋の様子が飛び込んでくる。
自分の無様な今の恰好を強く意識させられながらウェンディはおぼろげに思う。
100死にゆく者への祈り ◆aMG1p24QzI :03/11/10 02:17 ID:/qgpP1DD

この部屋の感じ・・・この部屋の匂い・・・部屋の雰囲気・・・大英図書館に似てる・・・・・・

部屋の調度の豪華さや秩序だった印象のその部屋の様子がそう思わせるのかも知れなかった。スタッフ見習いの頃、
彼女はこれと同じ様な大英図書館の上層部のメンバーの部屋へお茶を届けるのが仕事だった。ドジな事が有名でそれでめげる事も多かった
彼女にとって、唯一取り柄とも言えた上手に淹れた紅茶のポットを部屋にいる彼らを訪問し届ける事、それが当時の彼女自身にとっては
とても大切な仕事だった。いつもは気難しいお偉いさん達もこの時だけは必ず彼女の仕事ぶりをほめてくれた。
たぶん・・・自ずとその権威を放っているこの部屋で白い裸身を晒し嬌声を上げ厭らしい芳香を上げながらこうして性器を使った事のある人間は
これまで自分ひとりだけだろう。彼女は男に押し潰されるようにしながらその身体の下で正面の壁に装飾された白頭鷲の紋章を見上げた。

でも・・・・・・
今・・・こうしている・・・この仕事だって・・・以前の仕事と同じじゃないかしら・・・

絶頂近くの快感に途切れ途切れになりながら彼女はそう思った。背後の男は前に投げ出された机の上の彼女の両手の手首を掴み
背後から覆い被さりながら自分も机に手を突く恰好で押さえ込んでいる。彼女の肩のすぐ上にある男の顔の息遣いは愉悦に歪んで
乱れていて男がウェンディの性器の感触や眼前に広がる彼女の身体の様子に満足していることは確かめるまでもない。
彼女の昔の職場と同じ様な雰囲気の部屋を巡りその場所でそこに居る男達を満足させる事。それは似たようなものと言えない事もなかった。
101死にゆく者への祈り ◆aMG1p24QzI :03/11/10 02:20 ID:/qgpP1DD

喘ぎ声の下でウェンディは思い返す。白いブラウスに赤いネクタイ、その上にベストを着て腕に事務用の腕抜きを付けた
大英図書館職員の制服を身につけた自分。その自分が部屋の机の前でお茶を運んで来たトレイをしっかりと両手で胸に抱きかかえた様子で
相手がポットからカップに紅茶を注ぎそれを口元に運んでいるのを目を瞠って心配そうな様子でじっと見守っている姿。

相手はカップから口を離すと
「結構です。良い仕事ですね。」
と彼女をほめる。そして今、彼女の背中の上では絶頂近くのウェンディの性器を強引に押し開きひときわ大きく男性器を突き入れ
彼女のその時の鳴き声と性器の感触、仰け反る白く濡れた背中をさらけ出すウェンディのその姿に満足げな男の愉悦の声が響く。
そこには自分のすべてが今、部屋のこの男に楽しまれているという実感があった。

「あっあっあっ・・・」

間断ない鳴き声を上げ、否応ない快感に追い詰められた彼女が部屋を見回す虚ろな瞳に今度は部屋の片隅の風景が飛び込んでくる。
それは椅子に座った彼女の上司の姿だった。彼女の上司のその感情のない瞳には、両手の手首をしっかりと机の上で押さえ込まれ、
背後の男に覆い被されて押し潰されながら性器を激しく突かれ頭を上げて鳴き声を上げ続ける今のウェンディの乱れきった姿、
自分の背後の肩の上に感じる男の顔の下にある彼女の顔、彼女のその時の表情がはっきりと瞳に映っている筈だった。
102死にゆく者への祈り ◆aMG1p24QzI :03/11/10 02:20 ID:/qgpP1DD

「あぁぁ・・・」

仰け反るように顔を上げたまま上司のその目から大きく瞠った瞳を離せず、男の男性器を咥えた無様な恰好の自分の今の姿を
強く意識させられたまま一声、たとえようもなく切ない鳴き声がウェンディの口から漏れる。彼女にはどうしようもなかった。
そのまま上司の瞳に見守られたまま、男の突き上げる性器の動きに合わせ大きく白い背中を反らせて身体を硬直させ、その姿で
男の男性器を咥えたままの膣を痙攣させて絶頂に達する。

上司の瞳を見つめながら、誉め言葉を掛けて貰い、トレイを胸に強く抱き締めて嬉しそうににっこりと微笑むかつての自分の笑顔、
4年前のその自分の笑顔を快感に我を忘れた自分の目の中に蘇らせながら。
そして最後に自分の口から漏れ自分の耳に届いた部屋の中に響く長い長い絶頂の切ない鳴き声は、それはもはや
こうした仕事を常としている女の物ではなかった。それは彼女にとって唯一の大切にしている思い出ごと犯され、否応なく絶頂に導かれてしまい
その事実を悟らされ諦めの鳴き声を上げるまるで犯された少女の鳴き声のように自分の耳に響いていた・・・・・・

その高い膣温と締め付けたまま何度も不自然な様子で痙攣するウェンディのその性器が伝えてくる感覚に驚愕と愉悦の表情を見せながら、
同時に普段の彼女からは到底想像できない今の乱れきった姿を目の当たりにして男は狂ったように男性器の前後動を繰り返していて、
やがてウェンディの背中を反り返らせたまましっかりとその奥深くまで男性器を差し込んだままで男は射精を開始し始めた。
その感触があるのだろうウェンディもまた長い嗚咽のような鳴き声を上げてその男の年齢でその日2度目にしては大量に思える量の
自分の身体に送り込まれた精液を受け止め続ける。

ぐったりと机の上に倒れ込んでいる彼女の髪をかき分けてやる仕草を見せながら男がさらに2度3度と性器を脈動させて精液を送り込み続ける間、
ウェンディはいつもそうであるように男の精液を受け止めたまま、直前までのその行為の激しさに茫然自失の様子だった。
103死にゆく者への祈り ◆aMG1p24QzI :03/11/10 02:23 ID:/qgpP1DD




「彼女は・・・私の大事な秘書なのですから、もっと大事に扱って貰わないと困るのですがね。」

上司は事が終わると男に近づきこう話しかけた。男は立ったまま両手でネクタイの乱れを直していて、ある種の悠然とした態度を崩さないまま
正面の足元にひざまずき相手の股間に両手をあてがい金髪を揺らしながらその顔を相手の股間に埋めているウェンディの舌での行為の後始末を
受け入れていた。そうした人を従わせる事に慣れた人間、人に奉仕される事を当たり前とする種類の人間をウェンディは彼女の祖国で見慣れて
いた。もっとも・・・確かにこの国に貴族という物が存在するとしたらこの男を差し置いてはならない筈だったが。

「まあ、解ると思うが、私のような地位に居ると
 こういう・・・後腐れのない女性と接する機会が皆無でね。言葉は悪いが。」

男はそう返事を返しながら足元のウェンディを見つめ、自分の陰茎に舌を伸ばしているウェンディの碧眼に僅かに翳りが差すのを
観察しそれを楽しんでいる様子だった。無論只の高級娼婦であるならこの男は何一つ不自由しないだろう事をこの場の誰もが知っている。
この男が必要としているのは娼婦の技術を持ち、金の力ではなく自らの権力で支配することのできる女だった。
104死にゆく者への祈り ◆aMG1p24QzI :03/11/10 02:25 ID:/qgpP1DD

「それで、大統領閣下。
 大英帝国図書館の残党に対処する為、お願いしていた貴国の武装エージェントをお借りする件、変更は御座いませんね?」

ウェンディに行為の後始末を終わらせた後、念を押す上司の声に男は面倒そうに答えた。

「構わんよ。関係部署からの連絡を待ちたまえ。特に問題はない。
 我が国の権益に関する稀覯本の情報を優先的にこちらに提供するというそちらの条件が守られる限り。
 前回君が提供してくれた読仙社の内部情報は非常に有益だったと報告を受けている。
 それと・・・・・・」

男は言葉を切ってウェンディを目で指し示して見せる。

「そちらとの・・・良好な関係が保たれている限り、だな(笑)
 次回の訪問を楽しみにしているよ。」

そして男は五月蠅そうに頭の横で片手を振った。それが男の部屋からの退出を命ずるいつもの合図だった。
上司の斜め後ろに並んで控え、一緒に男に一礼した後にウェンディと上司はその部屋を退出し建物の裏玄関へと回った。
そこには帰りのリムジンが待ち受けていて上司は自らドアを開けてその後部座席に乗り込む。
105死にゆく者への祈り ◆aMG1p24QzI :03/11/10 02:26 ID:/qgpP1DD

続いて乗り込もうとしたウェンディの鼻先でそのドアが閉まった。立ち尽くす彼女の前で後部座席のウインドウが下がり
その隙間越しに掛けられた言葉は確かこんな内容だった。

「ウェンディさん、あなた身体から男の・・・精液の匂いがプンプンしますね。
 これで処置を。そのあとで別の車で帰ってきて下さい。」

差し出されたハンカチを受け取る間もなくリムジンが動き出してウェンディはそれを先ほどと同じように一礼して見送る。
車が立ち去った後の地面に落ちたハンカチを拾うために屈む。そうすると確かに性器の間から男の精液が滲むのが解る。
身繕いをする時間も与えらず退出させられたから・・・立ち上がると太股を伝わって流れる精液の感触が伝わってくる。
その感触に耐えながら彼女は夜の官邸の小道を裏門に向けて歩き始めた。そこで門衛にタクシーを呼んで貰うつもりだった。
夜道とはいえ照明が明るく道を照らしていて不安はない・・・けれど・・・

つい先刻までの行為で汗に濡らしてしまったブラウスの肩を上着越しに両手で抱き締めながら道を急ごうとする。
だが行為の激しさに疲れた腰と脚が言う事を聞かなかった。

一体何度こうした扱いを受けてきただろう・・・夜道を歩きながらとりとめもなくそう考えてみて
ウェンディは嗤った。数え切れなかったから。
106死にゆく者への祈り ◆aMG1p24QzI :03/11/10 02:27 ID:/qgpP1DD

最初は・・・そもそもの事の始まりは・・・上司に大英図書館離職の誘いの連絡を受けたのが最初だった。
彼女はその頃、自分には到底計りようも無さそうな理由で何かが上手く行っておらず日に日に凋落していく様子の
彼女の職場、大英図書館特殊工作部の様子に居たたまれない思いで毎日を過ごしていた。
毎月の様にサポートセクションの閉鎖が発表され、仕事をする上で見知った仲間達が次々と去っていった。

そしてそれは彼女の所属する本部も同じ事だった。元々がエージェントであり連絡や報告の際に立ち寄るだけで常駐することの
無かったとはいえ親しかった読子の失踪も大きかったが、彼女の直接の上司達もまた同じように行方不明だった。
それの後を追うように各オフィスが閉鎖されそれ付きの同僚たちが本部を去り、かつて偉人軍団殲滅作戦の際に見せたような
以前の様子は自分の職場から永遠に失われたのだと思い知らされ、それを嘆く相手も誰も居なくなった事を思い知らされていた時、
行方不明としか知らされていなかったかつての直属の上司から彼の仕事を手伝うよう依頼の連絡を受けたのだった。

最初は断るつもりだった。だが市内のパブで人目を忍ぶようにして再会したかつてのその上司は片足を負傷していて
杖を突いた姿で現れた。そして・・・昔の彼の姿を間近に知るウェンディから見ればその表情が一段と険しくなり
かつて彼が身に纏っていた態度の余裕を失ってしまっている様に見えた。ウェンディはその場では誘いへの返答ができず
それからしばらく逡巡した後、結局彼の誘いに乗ってそれ以降彼女の以前の上司と行動を共にする事になったのである。

仕事の内容は以前通り上司の秘書としての仕事、その他に護身術や銃器の取り扱いの修得など女性エージェントとして
一通りの任務はこなせるようにして欲しいと言われていた。
107死にゆく者への祈り ◆aMG1p24QzI :03/11/10 02:29 ID:/qgpP1DD

「ただのエージェントではありません。女性エージェント、としてです。
 言っている意味は解りますね?」

そう告げられたとき彼女は頬を赤らめながらもそれを承諾した。そしてその修得訓練の為の相手の話題になり
どうしましょうかね・・・と上司が考え込んだ様子を見せたとき、同じように紅潮した顔をしながらもそれでもはっきりと
かつての上司にその相手をしてくれるよう自分の意志を告げた。上司はいつもの冷静な態度を崩さなかったが明らかに
虚を突かれた様子で、羞恥に耐えてそれでもなんとか相手の目から自分の瞳を反らさず真っ直ぐに見つめ返し続けていた彼女を
しばらく何かを考えているように眺めると不意に目を逸らして

「そうですね。他に専門の教官なんてものも居ない事ですし
 そのうち・・・」

とだけ答えた。ウェンディは自分が拒絶されずに承諾されたことで胸の内を撫で下ろし、事態のなりゆきに困惑しながら
その時を待ち続けた。だがやがて開始されたその訓練は彼女の考えていた物とは大きく違っていた。
上司の組織はかつての大英図書館での物とは比べ物にならない程小さく、組織と呼べる程ではない位だった。
転々と各国を移動して回るその拠点の一室で上司は以前とは異なった苛立ちを隠せない刺々しい様子で電話連絡や
来客との密談、雇われエージェント達への指示等を続けていて、ウェンディはその彼の秘書の仕事の傍らで射撃訓練や
護身術の修得訓練をしながら以前通り上司へお茶出しをする気遣いも忘れなかった。昔と変わってしまった上司が気掛かりでもあった。
108死にゆく者への祈り ◆aMG1p24QzI :03/11/10 02:31 ID:/qgpP1DD

以前と違い制服が無かったし他に適当な服装も思い当たらなかったから・・・
最初のうち訓練が無い日には英国メイド風のエプロンドレス姿で以前のように上司にお茶出しをしていたウェンディが
その日ノックして上司の部屋に入ると彼は机の上に両肘をついて指でその秀でた額を抑えてうつむき鬱ぎ込んでいた。
昔通りの自信家の彼で有れば他人には絶対に見せないであろうそんな様子を心配しながら彼女がポットとカップを机の上に置き、
両腕で胸の前にトレイを抱えて立ったままいつもどおりにそれを飲む上司の言葉を待っていると、上司はカップに注いだ紅茶に口を付ける
様子がなく、不審がりながらそれでも目をぱちくりさせて微笑む彼女のメイド服姿を例の感情の無い瞳でしばらくじっと眺めている様子だった。

「訓練を開始しましょう。
 後ろを向いてそこに両手を突いて下さい。」

そう掛けられた言葉のその後に開始された訓練の内容は彼女が今、官邸の一室で先刻までしていた行為と内容は変わらなかった。
だが前戯らしきものもなく後ろ向きにされエプロンドレスのスカートの後ろを捲り上げられ上司の性器を後ろからあてがわれそれから
ゆっくりとその男性器を挿入されながらも・・・彼女の上司に対する気持ちはそれまでと変わりなかった。

唐突で心の準備も出来ていなかったから当惑もしたし羞恥もした・・・上司の机に手を突かされ性器を挿入されるまでの間、何が開始されるかを
悟った後、自分の性器が露出されていく感触を感じながら目を白黒させているその時の後ろ向きの自分の表情はずいぶん滑稽だったのでは
と思う。顔を紅潮させて寄り目がちの目であちこち触られる身体の感触を確かめながら困惑していて、そしてそれでも最期には・・・
心を決めて顔を紅潮させたまま目を閉じ上司が自分の身体に侵入するのをじっと待っていた筈。
109死にゆく者への祈り ◆aMG1p24QzI :03/11/10 02:32 ID:/qgpP1DD

彼女の乏しい恋愛経験からすれば・・・こうして自分に行為して自分の身体に射精をする事で相手の男性は慰めを得る事が出来る筈だった。
彼女の唯一の性経験は学校の3年上の上級生でその彼は行為の後、枕に顔を埋めまだ涙目のウェンディの頭を撫でてとても気持ち良かったと
言ってくれていた。その後数えるほどしかそうした機会を持たないうちにその上級生は卒業してしまい、上司に今こうして行為されるまで
経験がなかった彼女自身は性器を擦り上げるその時の上司の動きに苦痛を感じていたのだが・・・

それでもその最中に彼女が感じていたのは自分の身体から上司が慰めを得られるかどうかの心配だけだった。
今彼女の身体を包んでいるエプロンドレスは彼女自身が洗濯をしたばかりで卸したての物だった。
上司が今こうして行為している相手のその自分は・・・小さくて柔らかく洗濯物の匂いがして清潔な・・・・
はじめてだった頃とそう変わりない女の子のままの筈。
腰を引き寄せられ性器を上向かされそこに規則的に上司の男性器を出し入れされながら彼女はその時そう考えていた。
私の身体は・・・気持ち良い・・・筈よね。そしてそれに少しでも慰められて気持ちが落ち着くようになれば、彼女の上司も以前と同じ
自信家の姿を取り戻すかも知れない。そう信じながら。
110死にゆく者への祈り ◆aMG1p24QzI :03/11/10 02:33 ID:/qgpP1DD

何かがおかしいと気付いたのはその行為が数十分も続いた後の事だった。彼女の性器を突き上げ続ける上司の男性器の動きは
あまりにも規則的で、突かれる場所を探るように変えられてウェンディがひときわ高い声で鳴き声を上げるとき、その場所を執拗に責める動きを
見せる以外にはまるきり変化がなかった。そして時折ウェンディの腰を後ろから抱いたまま、その身体を後ろに引いて椅子に座り
そのまま行為を継続する様子を見せる以外に、背中に感じる背後の上司の様子も冷静そのもので興奮している様子が全くなかった。

そうウェンディが気付かされそれがどういう事か理解した後も、上司は気持ちと身体の限界に達しすすり泣くようになった彼女を
その変わらない態度で冷酷に責め続け、最後には机の上にうつ伏せに上半身を投げ出して後ろから性器を突かれている彼女の肩と
頭を、突き上げる性器の動きに身体を引いて逃げ出さないように押さえつけた後、一段と激しく彼女の性器への前後動を開始して
それでようやく射精を完了した。乱れた髪の横顔を机に押しつけ肩の上まで上げた自分の手を涙の滲んだ虚ろな目で見つめながら
そのまま身体の奥に精液を放たれ続けるウェンディにも充分に理解できる位、それはその気もないのに無理矢理出したと解るやり方の
射精だった。

上司が自分の身体にすっかり精液を放ち終わり、泣き出ししゃくり上げだしてしまわないよう努力しながら自分の身体が
なんとか行為の痛手から回復できたと確かめ終わると、ウェンディは涙に光る頬を隠す余裕もなく目線を上司に合わせないようにして
乱れてしまったエプロンドレス姿で失礼します、と一礼するとその部屋を逃げ出すように去った。
長時間酷使された性器が痛んだが心の痛みの方が大きかった。他に来客を受け付ける為のスタッフなど居なく、いつもそうであるように
不意の来客を予告されたなら彼女自身がその応対をしなければならずここでは泣きじゃくる事は出来ない。
そう思いながらも彼女は割り当てられた自分の仕事部屋の机の前の椅子の上で涙を流し続けていた。
何もかもが・・・もう以前とは違ってしまった。その想いに打ちのめされながら。
111死にゆく者への祈り ◆aMG1p24QzI :03/11/10 02:35 ID:/qgpP1DD

その後も当然のようにウェンディの為のそうした訓練は続けられた。そうすると決められた時刻や予定などというものは無かったから
彼女はそれを避けようと思えば避けられた筈だった。だが彼女は外出の無い日には必ず決まった時刻に上司にお茶を運ぶことを
止めようとはしなかった。唯一ただそれだけが昔の自分達と今の自分達とを繋ぐ行為だと思っていたから。
そして彼女の上司はその自分の所にお茶を運んでくるウェンディの姿を彼女の訓練開始の為の暗黙の合図として受け取ることにしたようだった。

上司はウェンディが紅茶のポットとカップを机に置き終わると、彼女の身体を後ろ向きにさせ、机に両手を突かせて腰を高く掲げさせ
彼女の性器を上向きにさせて、ズボンから自分の男性器を出して彼女の捲り上げられたスカートの下の性器を指で軽く開き、
男性器をあてがいその膨らんだ先端を膣口に咥えさせ、しばらくその状態を確認した後でゆっくりと彼女の膣壁を擦り上げるようにしながら
男性器を侵入させ、そして規則的にその前後動を開始し、机の上の彼女の身体を規則的に揺らし続けた。

上司のその行為は例外なく長かった。彼は柔らかいウェンディの性器の感触を男性器で確認しているかのように、男性器で彼女の
膣壁を探るようにしながら彼女の鳴き声の変化を見極めようとしているかのように、規則的にその彼女の腰を突き上げる男性器の動きを
繰り返していて、そしてその長い行為の間にごく当然の事のように報告書類をチェックし、必要なサインを行い、電話を受けて必要な
打ち合わせを行い、そして訪れた雇われエージェントやさほど重要ではない来客の入室を許してウェンディの身体に性器を出し入れしながら
口頭で彼らに指示を与える事すらあった。
112死にゆく者への祈り ◆aMG1p24QzI :03/11/10 02:36 ID:/qgpP1DD

机の上の顔を上げれば上半身をその机の上に載せたまま腰を大きく掲げて背後から性器を突かれている最中の自分の姿を
面白い見せ物だと言わんばかりに眺めているエージェントの下卑たニヤニヤ顔と目を合わせなければならない。
ウェンディはそんな時、必死に顔を伏せたままなんとか机の上の両手に力を入れて身体を揺らされすぎないようにしながら、
性器を突き上げられる感触に鳴き声を上げてしまわないよう唇を噛んで耐え続けた。
そのウェンディの懸命の努力にも関わらず上司はそんな時に結合を保ったまま自分の男性器を深くウェンディの体内に差し入れたままで
彼女の後ろ向きの肩を掴んで机の上から引きはがしそのまま自分の椅子に腰掛けてしまう事があった。

上司に比べれば遙かに小柄なウェンディの身体はそうして性器を貫かれたまま腰を引き寄せられるといとも簡単に引き起こされてしまう。
そうやって身体を起こされてしまうともはやウェンディには同室の来客の視線から逃れるすべが無かった。上司と結合させられている
自分の性器を中心に膝を大きく開いて座る上司のその膝に押さえられるようにして自分の両脚を限界まで開かされて上司の上に座らされ、
片手を後ろ手に上司の首に回すようにしてしがみつき、もう一方の手で椅子の肘当てを掴んで自分を貫く上司の性器から逃れようと
しているように必死に腰を浮かせながら否応なく来客の前に自分のその姿を晒すしかない。
そして彼女の上司はまるでこうした状況へのウェンディの忍耐力を冷静に試しているかのような態度だった。
113死にゆく者への祈り ◆aMG1p24QzI :03/11/10 02:39 ID:/qgpP1DD

「こんなのっ、こんなのっ、嫌ですっ・・・・・・」

そう叫びながら額の眉を八の字に寄せ涙を頬に伝わらせ何も見えないように目をしっかりと閉じ、後ろに持たせかけた頭を上司の胸に擦り付けて
嫌々をするようなそのウェンディの様子を頭上から冷静に見つめながら、上司は既にブラウス一枚切りになっているウェンディの身体の前に
手を伸ばしブラウスのボタンを上から順にゆっくりと外すと、さらにゆっくりとそのブラウスの前を左右に開いてウェンディの白い裸身を露出させる。
最初に左、そして次に右へと。そして最期に襟を掴んで下に引き下ろし、それでウェンディの震える肩、白い胸元、反らされた背中、
乳首を勃ててそれを各々外向きに天井に向けて上向かせた状態の2つの乳房、反り返ったウエストのラインとなだらかにその下の上司と結合中の
性器へと続く下腹部、それら全てがすっかり露出して正面の来客から丸見えとなる。

そして自分がいったい今どんな恰好をしていて、上司のそのブラウスを開く手の動きで自分がさらにどんな恰好になるのかに
ようやく気付いたウェンディがそれで慌ててそれまでしっかりと視界を拒絶していた目を開けてしまうと・・・

ウェンディは袖を通した腕を残してほんの申し訳程度も身体を覆っていない白いブラウスの柔らかい生地の残りを身体にまとわりつかせ
そのほとんど生まれたままの姿で上司の膝の上で両脚を極限まで開いてその上司の男性器を自分の性器で咥え込んでいる、その姿を
すっかり晒けだした上で・・・その奇妙に人の心を捉える瞳、自分がいったい今どんな恰好をしていてそれで何をしている所を見られているのか
それを最期まで悟らされた理解を示す瞳の色、淡くくすんだブルーのその瞳を細かく震わせて見る間に溜まる涙を静かに頬に伝わらせ始める
そのウェンディの表情を今晒けだしている剥き出しの恰好に追加して、正面から好奇の目で見守る来客に提供してしまう結果になってしまうのだった。
114死にゆく者への祈り ◆aMG1p24QzI :03/11/10 02:41 ID:/qgpP1DD

静かに頬に伝わらせ始め、その開かれたブルーの瞳と同じように細かく震えている唇をウェンディはそのままの表情で一度きゅっと引き結ぶ。
だが震える唇はそれでは止める事ができず震え続ける。既に開始されていた上司の、太股を掴んでウェンディの身体を持ち上げゆっくりと揺すり上げ
性器に刺さったままの男性器を前後に擦り上げるその上司の行為と性器への刺激とに促されるようにしてその小さな口から
ただ一言、長く切ない嗚咽、押さえ切れない感情の慟哭を引き延ばしたような鳴き声が漏れる。

「嫌あぁぁぁぁぁ・・・・・・」

だがその鳴き声のような慟哭とその後に続いて引き起こされた激しい身悶えを持ってしてもウェンディは彼女の上司を射精させる事が
出来なかった。彼女の状態とは関係なく、生まれたままの姿で来客の前で脚を開き性器を貫かれ身体を揺り動かされ続けるその行為は続いた。
そのうちに机の縁にしがみつくようにして身体を支え始めたウェンディを上司は後ろから男性器で前後に突き動かし始め、
その突き上げられる腰の動きに彼女は少しずつ机の上に押し上げられて、そうして最後には普段通りの姿勢での行為に戻り、
そしてまたいつものように上司が強引にその相手に自分が無理やり射精しているのだと隠さないやり方で精液の放出を終えるまで。
115死にゆく者への祈り ◆aMG1p24QzI :03/11/10 02:44 ID:/qgpP1DD

彼女はやがて机の上で身を投げ出してのそうした行為、机に両肘を突きしがみつくようにして腰を相手に突き出し後ろからされるその行為、
自分がいつも行為されるその机の匂い、机に剥き出しの自分の肌、行為を受けながら自分の乳首をその表面に擦り付けている時に
伝わってくるその感触や冷たさ、そうした物に馴染んできてしまっている自分に気付いていた。
来客の前で自分のあられもない裸身を晒し、さらにそのまま絶頂に導かれて鳴き叫ぶその姿を見られてしまう事にショックを受けて
再び机の上での行為に戻ったウェンディがされるがままにおとなしくなってしまい声や身体の反応を返せなくなってしまっている様子を見て
そんな彼女の机の表面に横顔と胸を押しつけ、その横顔で肩まで上げた片手を虚ろな瞳で眺めながら行為を受け続けている表情を
確認しながら彼女の上司はウェンディに声を掛けることがあった。

「ウエンディ君、大丈夫ですか?」

と。行為のペースを一時的に緩め彼女の表情を確認するようにして掛けられるその言葉は確かに優しかった。
けれどそれはたった今、この瞬間も自分の男性器を受け容れ続けている女の子に掛ける種類の言葉の響きではなかった。
それはかつて仕事で失敗をするたびに彼女に向けて掛けられた言葉、

「ウェンディ君、大丈夫ですか?
 もっとしっかりして早く一人前になって貰わないと困るのですがね。」

というのとまったくその声の響きが変わらなかった。今、上司に行為され続けながらその彼女が掛けて貰いたいのは
そんな言葉じゃない。そう考えて彼女は机につけた横顔を覗き込むようにして男性器の前後動を続ける上司の視線を避けて
目を合わせないようにして静かに喘ぎ揺らされ続けた。もし視線が合ってしまったら泣き出し泣きじゃくり続けてしまうかもしれなかったから。
代わりにその視線は彼女の震える肩、持ち上げられ机に力無く横たわる手を通り越して顔の横に積み上げられている本の山に
向けられる事が多かった。
116死にゆく者への祈り ◆aMG1p24QzI :03/11/10 02:51 ID:/qgpP1DD

彼女の上司は大英図書館に居た頃から部屋の整理整頓には無頓着だった。その執務室の床の上には所々に資料の山が積まれ
机の上にはそれと同様、稀覯本の山が何段にもなって山積みにされていた。ウェンディには稀覯本の価値はまったく解らない。
整理を禁じられ手を付けることさえ許されなかったその机の上の稀覯本の山から、上司は彼にだけ解るやり方で一冊ずつそれを取り出し
如何にも大切そうにページを繰りながらそれを時間が許す限り長い時間を掛けて丹念に読んでいて、彼と一緒に仕事をしていた
ウェンディは自分には触れることも許されない稀覯本を読むそんな様子の上司の姿を何度も見かける事があった。

ウェンディは机に横顔を付けたままその本の山を見つめ少しだけ瞳の色を柔らかくして口元に少しだけ微笑みを浮かべる。
彼女は今、その稀覯本たちと一緒に机の上に積み上げられ同じ上司に後ろから性器を入れられ丹念にその身体を確かめられている。
彼女は心の中でその稀覯本の山に話しかける。
117死にゆく者への祈り ◆aMG1p24QzI :03/11/10 02:52 ID:/qgpP1DD

「これで・・・私だってあなたたちのお仲間って事よね・・・
 だって・・・だって・・・私だって・・・こんなに丹念に1ページ1ページ頁をめくるようにして身体を確かめられてるんだもの・・・」

仲良くしてね。そう最後に心の中で微笑むと彼女はいつも少しだけ心の中が軽くなるような気持ちになった。
少しだけ柔らかくなった声で喘ぎを抑えた鳴き声を出すことができて、そして上司の男性器の動きに答えて少しだけ幸せな気持ちで
逝けるような気がいつもしていた。見守る上司に言葉ではなく私まだ大丈夫ですっ、と昔のように微笑み返した口元と
明るいブルーの瞳で相手に気持ちを伝えようとしながら。

いつかは彼女の上司も変わり昔の姿に戻ってくれる。性器をそんな風に責められ続けながらもウェンディの想いはその一つだけだった。
だが上司は彼女にそうした訓練を継続し続け変わる様子は見せず、そのうちに彼女が自分の姿を見る来客の視線を気にしなくなり
さらに別室のソファの上で脚を開き性器を露出させ、より重要な来客者の男性器への饗応をし始めたその頃には・・・
彼女自身がもはやそれまでの少女では無くなってしまっていた。

そしてそれ以降、世界各国を転々とする上司に付き従って同行し各国政府の高官たちや有力企業の経営者たち、時に読仙社の
上層メンバたちへの交渉のそのあくまで単なる交渉相手への余録として自分の身体を与えられ続けてきたのである・・・・・・




118死にゆく者への祈り ◆aMG1p24QzI :03/11/10 02:53 ID:/qgpP1DD

「ウェンディさんっ!ウェンディさんっ!お願いですっ!」

読子の声にウェンディは長い回想から完全に引き戻される。銃撃戦はその間も続いていて彼女自身2つの弾倉を空にしていた。
味方のエージェントは2人やられ後は一人しか残っていない。官邸からこの部屋に戻るまでに予定外の時間が掛かり
シャワーを浴びて髪を乾かし、再びこの部屋に戻った時には彼女の上司はエージェントと打ち合わせを既に開始していた。
その直後に読子たちの襲撃を受けたのである。

予定外の襲撃ではあったが読仙社への連絡と救援の約束は取り付けてあった。ヘリのローター音がもう既に微かに聞こえてくるような
気がする・・・。頃合いだった。部屋の右手、ドアが開け放たれた続き部屋の、通りに面した窓からなら救援のヘリで脱出できるだろう。
問題は脱出のタイミングと・・・読子だけだった。ヘリからのロープに乗り移ってすぐに窓から離れてしまえば銃撃はまず当たらない。
敵の銃撃手たちはなすすべが無いだろうが、紙使いの読子はそれを何とかして脱出を阻止してしまう可能性があった。
読子だけはここで足止めしておかなければならない。

ウェンディは銃撃戦に参加している彼女の上司に目配せするとタイミングを計って机から身を乗り出し敵に向けて
銃撃を開始した。彼は打ち抜かれた左腕を押さえながらも不自由な片足を押してダッシュして続き部屋へと転がり込む。
その様子を確認した後、再度タイミングを計って打ち返した後に今度は自分が隣の部屋へと移動し、到着と同時に
再び相手に向けた銃撃を再開する。相手はこちらの意図にまだ気付いていないようだった。
これが最後になる・・・その実感があった。そう思いながらもサングラスを投げ捨て銃撃音に負けないよう上司に向かって叫ぶ。

「窓からヘリで脱出して下さい!
 ここは私が死守していますからっ!」

命に替えても・・・とは告げなかった。だが彼女の上司はそのいつもの冷静な目で彼女の瞳をじっと見つめ返すと
黙ったままおもむろにその両腕を広げると彼女を抱き締めた。
119死にゆく者への祈り ◆aMG1p24QzI :03/11/10 02:54 ID:/qgpP1DD

「ジョーカー・・・・・・さんっ!(泣)」

今はMr.カーペンター・・・だがウェンディにとって彼は変わらずジョーカーのままだった。それも単なるコードネームに過ぎないのだろうけれど・・・
普段の態度からは思いがけないジョーカーの行動にウェンディは身をすくめ瞳を瞠ったまま抱きすくめられる。
だがすぐにその瞳に滲んできた涙を振り払うようにして目を閉じ彼の胸に顔を伏せる。これが最後の別れになる事を
ジョーカーも理解しているのに違いなかった。

ウェンディは抱きすくめられ相手の広い背中に回した両手をゆっくりと上に上げて相手の存在を確かめるように
自分もしっかりとジョーカーを抱き締め、その胸に自分の顔を埋めた。そうしているとジョーカーのいつも身に付けている香水の香りが
彼女を包み込む。そしてこの感触は・・・

それは見習いスタッフだった頃、彼の部屋で両手に資料の本の山を抱えたままヨタヨタとうろつき回り、つまづいて転びそうになるたびに
ジョーカーに抱き留められていた時のその頃の・・・幸せな昔を思い出させてくれる抱擁だった。

ウェンディは目を閉じ顔を上げ背の高い相手の肩に自分の顔を載せしっかりと相手を抱き締め直した。
そして心の中だけで呟く。

さようなら。ジョーカーさん。
あなたの野心はきっと実現しない。でもあなたにはまだしなければならない仕事が残ってる。まだ・・・今はまだ駄目。
だから・・・わたしがあなたを逃がしてあげる・・・わたしの命に替えても。
わたしは・・・わたしは・・・・・・

多分今の自分の顔は以前の少女だった頃の泣き笑い、でもこの上もなく幸せそうな笑顔に違いないと確信しながら。
120死にゆく者への祈り ◆aMG1p24QzI :03/11/10 02:55 ID:/qgpP1DD

そして・・・ジョーカーはそのウェンディの身体を負傷している筈の左腕でしっかりと抱き締めたまま、彼女の身体を引きずるようにして
再び読子たちが居る部屋の中に身を晒け出した。

その右手にはいつの間にか自動拳銃が握られていて銃身を読子たちに向けると引き金を引き銃撃を浴びせかける。
即座にそれに反応した読子側の狙撃手達が一斉に反撃の銃撃を開始して、ジョーカーの肉の楯となった形のウェンディの背中に
銃弾が次々と食い込んでいく。1発・・・2発・・・3発。銃弾はウェンディの背中に食い込むときに骨を砕く鈍い音を立てて
微かに肉の焦げるような厭な匂いがその場に漂った。

ウェンディはゆっくりとその場に崩れ落ちた。そして仰向けに床に倒れ込むと既に素早く続き部屋のドアの入り口に退避していた
ジョーカーの姿を下から見上げる。彼女のその瞳は既に乾いていてただ悲しい色をした瞳なだけだった。

「何故・・・・・・」

そう問いかけた彼女の言葉は音になっていなかった。だがその唇の形でそれと悟ったのだろうかジョーカーは彼女に最後の
別れの言葉を告げた。

「ごくろうさまでしたね。あなたは最後には私の有能な・・・・・・でしたよ。」

有能な・・・何?・・・奴隷と言われたように聞こえた。その言葉の前に何か単語が付けられていたような気がするが
今のウェンディにはそれが何と言われたのだか聞こえなかった。
その代わりに耳には隣室の窓をうち割るガラスの音と、今では爆音となってはっきりとそれと解るヘリコプターのローター音が聞こえてくる。
そして仰向けになった視界に映るホテルの部屋の天井に割り込むような形でこちらを見おろす読子の顔が飛び込んできた。
目を涙で一杯にしてそれを眼鏡から伝わらせウェンディの顔に雫として滴らせながらその泣き顔で何かを懸命に叫んでいる。
121死にゆく者への祈り ◆aMG1p24QzI :03/11/10 02:57 ID:/qgpP1DD

そうですよね・・・彼女は心の中でそうジョーカーに向けて笑いかけた。
こうすれば確実に読子はここに足止めできる。どうして自分はそれを考えつかなかったのだろう。それにしても・・・ずるい人(笑)
最後の最後まで私の身体を・・・私をこんな風に使うなんて・・・

「ウェンディさんっ!ウェンディさんっ!ウェンディさんっ!
 しっかりして!今、救急車が来ます。救急車が来ますからっ!」

聴力が少しだけ回復してようやく読子の声が聞こえてくるようになった。でも・・・何て事だろう。この人は・・・・
彼女の目に映る読子の姿は4年前に別れた時と全く変わりない姿に見えた。
私は・・・私はこんなに変わってしまったというのに・・・
ウェンディは最期の力を振り絞ってその読子に話しかけた。この人には伝えておかなければならない事がある。

「ジョーカー・・・さんが・・・ジェントルマン復活の為の・・・鍵を握っているんです。
 彼は利用できるつもりでいるけど・・・あの方がそんなに簡単に・・・操られる筈ない・・・
 復活すれば必ず・・・大英図書館を元の姿にしてくれる筈・・・

 読子さんお願いです。大英図書館を再建して下さい。
 大英図書館を・・・昔の私達の居た頃の・・・楽しかったあの頃の大英図書館に・・・」
122死にゆく者への祈り ◆aMG1p24QzI :03/11/10 03:01 ID:/qgpP1DD

「もう話さなくて良いですからっ!ウェンディさんっ!」

涙ぐんだまま血相を変える読子の表情から自分が今どんな状態であるかが解った。
ウェンディは読子に精一杯ほほえんで見せた。昔どおりの自分の笑い顔に見える事を祈りながら。

「読子さん・・・読子さんってば・・・非道いなあ・・・非道すぎます。あんまりですよ・・・
 4年も・・・4年間も・・・いったい何処に行っていたんです?

 探しても・・・探しても・・・見つからないから・・・
 だから・・・こうして・・・わたし一人っきりで・・・・・・」

「ウェンディさんっ!ウェンディさんっ!ウェンディさんっ!ウェンディ・・・さんっ・・・・・・!ウェンディ・・・・・・さぁんっ・・・・・・(泣)」

そしてウェンディはそのまま息絶えた。大英帝国図書館特殊工作部元スタッフ見習い、ウェンディ・イアハートの
それが最期の姿だった。その顔はかつての少女の笑顔のように見える。
123死にゆく者への祈り ◆aMG1p24QzI :03/11/10 03:02 ID:/qgpP1DD



部屋にはただ一人、読子・リードマンだけが残された。
ウェンディの傍らにぺったりと座り込み、目から溢れさせた涙を眼鏡に伝わらせ、滝のようなその雫を床に横たわるウェンディの顔に滴らせて。

隣室のジョーカーが脱出した後の破られた窓から、夜の外気が部屋に吹き込んでくるのが感じられる。
それが床に横たわるウェンディの額の金髪を揺らしてその笑顔を濡らす読子の涙を乾かしていく。
ウェンディの笑顔を見つめ続ける読子の耳に、その夜の風に乗って遠くからファンファーレが微かに聞こえてくるような気がした。
それは式典に使われる大英帝国図書館のテーマだった。

読子・リードマンはウェンディの笑顔に心の中で別れを告げて立ち上がった。ロングコートが夜の風を受けてひるがえる。
彼女の大切な人達はみんな彼らがこうして奪い去っていく。
今、ウェンディさんを・・・そして・・・あの人を・・・それに、今になってまたナンシーさんまで・・・・・・

彼女は決意を胸にコートの裾をなびかせて足早に部屋を立ち去り、夜の街へと消えた。

「ウェンディさん・・・ごめんなさい・・・・。わたし・・・わたし・・・
 あの人達を許せません。
 大英図書館なんて・・・大英図書館なんて・・・クソ喰らえです・・・・・・」

と涙ながらに呟きながら。




124死にゆく者への祈り ◆aMG1p24QzI :03/11/10 03:03 ID:/qgpP1DD

(終わり)
125 ◆aMG1p24QzI :03/11/10 03:07 ID:/qgpP1DD
ここまでです。タイトルはTV版第1話タイトル元ネタのジャック・ヒギンズ繋がりから付けましたが
内容は全く関係ありません。
というかTV版はこんなENDにはならない筈なので楽しみにして見続けられますね。
では。もしもまたお目に掛かる事がありましたらよしなにお願いします。
126名無しさん@ピンキー:03/11/12 14:58 ID:9Ou00EVD
保守
127名無しさん@ピンキー:03/11/14 14:45 ID:p5T4gphZ
Readman On Donny
128名無しさん@ピンキー:03/11/15 03:50 ID:Lww1ThiV
後数日で投稿できそうです。
さてと、、分割投稿するか、完成してからにするか、どうしよう。

完成してからが理想だけど、消えていたら、という…
129 ◆aMG1p24QzI :03/11/15 06:22 ID:weA+jyPl
>>128
大英図書館に全てのHを! ( `Д´)ノ 
投下をお待ちしておりまつ。
この居たたまれなさ<漏れ、をお救い下されい ・・・_| ̄|○
130名無しさん@ピンキー:03/11/15 12:01 ID:UXuArmdI
>>86
それいい!それいいよ!
俺も見てぇぇぇぇぇ
131名無しさん@ピンキー:03/11/15 12:05 ID:UXuArmdI
ところで半虹にR.O.Dスレって無いの?
13284 ◆mv/o.....k :03/11/15 21:51 ID:Lww1ThiV
>>131
なかったら無い。

さて、投稿スピード優先のため、ラストカット&推敲なしでお送りします。
ジュニアとアニタは密かに相思相愛というマイ設定が生きまくっています(鬱
それでもよければどうぞ。良くなくても投下します。では、


アニタ(*´д`*)ハァハァその2
一応 「アニタ 監禁される」 …なんかひねりが欲しいな。
133名無しさん@ピンキー:03/11/15 21:52 ID:Lww1ThiV
結構楽しかった。
なんだか気が合いそうなやつだと思った。

見つけたら声をかけていた。
嫌そうに話に答えて…。



紙使いの女、危険な人物。それにもかかわらずよく話しかけてくる。
気が付かないのか? とてもプロとは思えない。 なのになぜ…僕は…。



シュッ

まさに空気を切り裂く、その紙。
油断していた。

「なっ、あんた…!っ」


「(こんな事に…どうして?)」
答えはなかった。
"ルール"では、僕は彼女をこの場で殺さなければならなかった。
逆に言うならそれだけでよかった。

跡は証拠を消して、去るだけ。


 僕は呆然と、先ほどの一撃で気絶した、紙使いの少女を抱き上げて考えていた。
134名無しさん@ピンキー:03/11/15 21:52 ID:Lww1ThiV
#1


「…ん、…う…」
うっすらと目を開ける。

なにもない、なにも見えない。
かすかに何か機械の音が聞こえる。

「?」
ようやく目隠しをされていることに気づく。
これでは、なにも見えないのは当然。
手足に力を入れてみるが、まったく動かない。
何かで縛られているのだろう。

「……」
どれくらい意識を失っていたのだろうか。
考えても、時計か、せめて太陽でも見えないとなにも分からない。

「くっ、…」
縄抜けを試みるが、よく知った者が縛ったのか、
全くゆるむ気配はない。

しばらく努力した後、素直にあきらめた。
体力を無駄に消耗するだけだ。

「……ジュニア…あいつが…」
どことなく挙動不審な印象はあったが、
どことなく、自分と同じ感じがした。何かは分からなかった。

知らなかったとはいえ、楽しく会話をしていた自分が情けない。
135名無しさん@ピンキー:03/11/15 21:52 ID:Lww1ThiV
ーッ

わずかに音がした。
何か気配を感じる。

どうすべきか迷ったが、とりあえず気絶しているふりを続けることにした。
いざとなっても、今のところ対策はない。

「…起きた?」
「……」
「……分かってるから…」

「…なんで、」
「?」
「私を捕まえてどうしようってのよ! こんな事して。おねぇ達が黙ってないし、警察だって生徒が消えたら」
「警察は動かない。届け出が出されないから…」
「……」

確かに、偽造パスポートの事が見つかり強制送還となればややこしいことになる。
「何でそんな事まで…」
「調べたから」
「……何? あんた、ストーカー?」

返事を待たずに、何かが触れる感触がした。
体をこわばらせるがどうすることもできない。
大声を出そうとした瞬間、目の前が真っ白になった。

「んっ、な、」
「この部屋に、紙はないから…」

そう言うと、ガチャ、と音がして気配が遠くなっていく。
目が慣れる頃には、誰もいない小さな部屋が視界に入った。
136名無しさん@ピンキー:03/11/15 21:52 ID:Lww1ThiV


しばらく時が流れる。
集中して周囲を伺う。

本当にその部屋には何もなかった。
自分が座っているイス、壁は鉄が剥きだしで、床には薄そうなカーペットがひいてあるだけだった。

「…え?」
なにか、違和感を感じる。
ゆっくりとした…

「動いてる…揺れてる…?」
部屋を見ていただけでは分からなかったが、少し揺れている気がする。
ゆっくりと長い揺れ。

「…船か、飛行機…ならもっと音がするはず…だから。飛行船か大型の船…」
どちらにしろかなりまずい。
場所をかなり移動されているのは間違いないし、日本から出ているとしても
どこに向かっているのか調べるのは無理だろう。
逃げ出せたとしても、どこか分からず戻ってくる羽目になるかもしれない。

脳裏に姉達の姿が浮かんだ。
思わず涙がこぼれそうになるが、その時ドアが開く音が聞こえ、ぐっと我慢した。

「やっぱり、あんた…」
目の前にいるのは学校の知り合い、そして…

「……」
「ちょっと! 早く家に返してよ。いっとくけど、おねぇたち強いんだから」
「…そうらしいね…。困ってるよ。」
呟くように帰ってきた返事は、予想外の物だった。
137名無しさん@ピンキー:03/11/15 21:53 ID:Lww1ThiV
「困るんなら、さっさと」
「できればそうしている。でも、君に顔を見られたから」
「…殺すの?」

視線が重なる。
目的は分からないが、顔を見られたから自分が捕まっているのだとすれば一番確実な方法である。

しかし、それならなぜ捕まっているのか。
わざわざこんな面倒なことをする理由も分からない。

面倒なことをしてでも、太平洋のど真ん中に沈めようとでも言うのか。

「じゃあ、とっととしなさい! …怖じ気づいたんでしょ、なんで私をわざわざ他の場所に連れてきたの?」
「そうかもしれない…」
「…な、何考えてるの…」

自信の無さそうな返事に逆にうろたえる。
これは無計画で、突発的に起こったのだろうか。
さらに、プロならするべき行動でもないことを考えると

「殺そうとした。…だけど、、。いつもしてることなのに。」
「?」
「君は、特別なんだと…思う」
「…!? やっぱりストーカーじゃない」
声を張り上げる。
「よく分からない…」

かみ合わない会話にイライラしていると、周囲を察知することに集中し、気が付いていなかったこと。
「あ……な、なによ…これ」

自分の姿を見ると、毛布がかぶせられている。
まだ鈍っている感覚だったが、服の感じがいつの間にか無くなっている。
138名無しさん@ピンキー:03/11/15 21:53 ID:Lww1ThiV
「…私に、何したのっ!?」
「武器を持っていないか調べただけ」
「それで裸にしたの…。あんたが。」
「そう」
何の不思議もないかのように即答する。


「、、変態っ!!! 私、犯されるっ、誰か助けてぇーーーーー!!!!!!!」

「ここから声は聞こえない」
「……ちっ」
大声を出してみれば少しは動揺するかと思ったが、
その予想はまったく当たっていなかった。

「…私に、どうしろって? もしかして単なる誘拐?」
「別にどうしろということは無い…しばらく、ここにいてもらう。その後のことは、後で」
「そう…。じゃあ、お腹空いた。トイレ行きたい。寒い。腹着せろ馬鹿変態。」
「…分かった」

「へ?」
予想外の返事に固まったアニタを背にさっさと部屋を出て行く。
承諾したのか無視されたのか、

ガチャン

どちらにしろ、分厚そうなドアは閉まってしまった。
139名無しさん@ピンキー:03/11/15 21:53 ID:Lww1ThiV



<2>

人質と同程度の扱いならと言ってみたことは承諾されたようだった。
ナイフが見えた時はぞっとしたが、手早く手足の拘束が取られた。

もちろん反撃を試みたが、数秒で素手では全く叶わないことを理解しただけだった。
殺されるとでもなれば必死に抵抗するところだが、とりあえずその危険性も無さそうだった。

それから、裸で戦うというのはそうとう恥ずかしいと言うことも分かった。


「はぁ、、…うう、」
「食事持ってきた。毛布…寒いならもう1枚いる?」
「毛布じゃなくて服は!? それとも本当に変態?」
もう十分に暖かかった。必要なのは服だ。このままではあまりにも動きにくい。

「それは分からないけど、服ならボロボロに」
確かに戦った時に、破れてはいるはずだが。

「下着くらい残ってるっ、て…」
突然顔が近づく。
「何か隠されたら困るから、服は無理だ」
「なによそれ、この部屋には何もないんだから隠すも何も」

突然手が押さえつけられる。
「ゃっ」
ばさっ
140名無しさん@ピンキー:03/11/15 21:53 ID:Lww1ThiV
毛布が落ちる。
「君は…なぜ…」
「あ、痛い、…やめて」
両手を押さえたまま露わになった身体を見る。

「やめっ、」
「……」
あまりに唐突に唇が重なった。

「んっ、……、、!! んっ、んんっ!!」
必死に逃げようとする。
何もこんな相手とキスをしなければならない理由はない。

「あっ、やめっ、変態っ、」
唇が離される。

「はぁ、、はぁ」
がくりと腕で体重を支える。

押さえられた手首がズキズキと痛んだ。
141名無しさん@ピンキー:03/11/15 21:54 ID:Lww1ThiV
「…なんで、こんなことするのっ、…ひどい…」
涙がこぼれる。
唇は初めてだったのに。と思うと余計に悔しくなった。

「なぜ? 僕を引きつける…」
「あんた、私のことを好きにでもなったからこんな事したってこと!?」
そう言いかけてハッとする。

殺さなかった理由、わざわざ場所を移動した事。
誘拐でもなく、これは困った事態である。
ひょっとすると本当にそんな理由かもしれない。

目の前の少年を見てそう思った。
しかし、それを利用できる方法は分からなかった。

落ちた毛布で身体を隠すと、にらみつけるしかなかった。


142名無しさん@ピンキー:03/11/15 21:54 ID:Lww1ThiV
#3

「……」
「……」

言葉のない時間が過ぎていく。

一気にドアを突破してとも考えたが、その先にドアが複数ある、とか
仲間が控えているという可能性は十分だった。

とりあえずその場で身体を隠すしかないアニタ。

「あんた…」
「 なに?」

「見たでしょ?」
「 裸?」
「!!っ、そうよ! 女の子の裸を…服を脱がせて…、さぁいてぃっー!」

「…他に調べる方法がなかったから」
「確かに紙は金属探知器にもX線にも引っかかりません」
「そう」
「…だからって…、……」
「見てみたかった」
「は?」
思わぬ答えに一瞬唖然とする。

「私の裸が見たかった? じゃあやっぱり変態ってこと」
「それは分からないけど、…」
「、、もーっ 、一体何をしたかったわけ!?」
いい加減イライラしてきたアニタは状況を忘れて怒り始めた。
143名無しさん@ピンキー:03/11/15 21:54 ID:Lww1ThiV

お説教をコクコクと頷きながら素直に聞かれるとは思っていなかった事もあったが。
10分以上話し続けて、喉が痛くなってやっと離すのを止めた。


「…もー、いい… 疲れた…寝る…」
「じゃあ毛布を」
「暑いの!」
「……」

ふて寝をするしかない。
身体を見られないように気を付けながら、横になった。
突然殺されるようなことは絶対に無さそうだと確信したアニタは、
体力温存のためにも(もっとも疲れたのは自分の説教のせいだったが)横になる。


「……あの」
「なに?」
しばらくしてふと声がかかる。

「君は、同じ…。なぜか、分からないけど。」
「?」
「殺したくなかった…。だから。」
「…で、どうするのよ。私は知らないわよ。」
「君と、こうしていると。とても…何か、安心、する」
「っ、ちょっと」
起きあがる。

「安心するからって私を…、私はお母さん代わりか子守歌の変わり?」
「そういう事なのかもしれない」
「、はっ、、本気であきれてきた !?」
突然抱きしめられる。
144名無しさん@ピンキー:03/11/15 21:56 ID:Lww1ThiV

また、唇を奪われるのかと身体が防御に動くが、ただ、抱きしめられただけだった。
「…こうしていたい」
「っ、、いやだっても、するんでしょ」
「……」

しばらく抱きしめられていたアニタは徐々に伝わってくる体温と、
「…あんた、…泣いてるの?」
「…え? …そんなことは…」

肩に落ちる涙。

「…もう、わけわかん、な、ぁ…」
毛布の内側に手が入れられ、そのまま抱きしめられる。
さっきよりも強く。

「ちょ、…あ、」
そのまま動かなくなった少年に、どう言っていいのか分からず。
しかし、何か…悲しいキモチが、頭に浮かんだ。

「…ぁ…」
気が付くと、頭を撫でていた。
すこし声を出すが、そのまま抱きしめ続ける。



「ち、ちょっと…イタい…」

「…ごめん…」
ゆっくりと力が抜かれる。
少し離れたその位置から視線が重なる。
145名無しさん@ピンキー:03/11/15 21:57 ID:Lww1ThiV
「!? え、えっちっ、、」
露わになった肌に気が付き慌てて隠そうとするが、
再び抱きつかれる。

しかし、今度は、目標が違っていた。
「きゃっ、やめろっ!」
思わず頭を離そうとバシバシ叩く。

舌先が肌に触れ、胸の周りを舐める。

「やっ、やだ、っ、離して!」
しかし、壁に押しつけられる力は離されず。

「んっ、…」
その先端に舌がかかると、曇った声が漏れる。
ピリっと走る未知の間隔。

「ひゃっ、あ、…っ、たっ!」
歯が敏感な先端に当たる。

「…動かないで…」
「あ、だめっ!」
しかし、言われるがまま動けなくなる。

痺れはじめた身体は、状況など知ったことかと正常な反応を返してくる。
舌でなぶられ、先端を吸われる。

「きゅっ! ゃぁあふ、」
無機質にそんな行動を続けながらアニタの顔を見る。

「やっ」
視線が重なる。
146名無しさん@ピンキー:03/11/15 21:58 ID:Lww1ThiV
涙目で、敏感な部分を攻撃されるアニタ。
その様子を見るジュニア。

「やだっ、やめてっ、お願い…」
恥ずかしさに耐えられなくなったアニタが暴れる。
すると、すーっと口が離れた。

乳首にピンク色がかかり、僅かに固くなっていた。

「あ…うぅ、、」


しかし、ジュニアはアニタの下半身へ顔を埋めた。
「ひゃっ、や、やめっ、へんたいっ! やっ、あっ!」
そこに何かが当たる、熱い舌先がちろちろと、僅かに濡れた割れ目を舐める。
すると、ヌルヌルとした体液が一筋こぼれ落ち、口の中へ入った。

「ひゃっ、やっ…やだよっ」
必死にジュニアの頭をどけようとするが、敏感な場所に舌がかかるたびにからだがはねる。

「んっ、ん、、っ、あっ!」
固くなったクリトリスを見つけた舌先が、そこを集中的に攻め始める。

「ひっ、いた、あっ、…やだぁぁぁ!!!」
涙がぽとぽと、とジュニアの頭に落ちた。


「…もっと…君と…。」
ゆっくり顔を上げるとアニタの顔を見ながら静かに話しかけた。
「ぁ……、!? や、やだから、わ、わたしは」
「君と…」
147名無しさん@ピンキー:03/11/15 21:58 ID:Lww1ThiV
恥じらいのかけらもなく、目の前で服を脱ぎ捨てられ、
思わずその光景に思考が停止する。

「…おお、き…い。 !?」
「僕を、受け入れて…」
「だめっ、ほんとにっ!! い、一生うらんでのろ、って、、、」
すぐに目の前に顔が移動してくる。

それと同時に、なにか熱い物が身体に押し当てられるのが分かった。
「や、やだっ、怖いよ…やめてっ…」
僅かに身体が震える。

アニタの中には巨大な恐怖と、まだ知らない快楽が渦巻いていた。

「…ごめん」
その言葉を合図にするように、身体が動く。

「ぎっ!!」
一瞬何が起こったのか分からなかった。
分かったのは強烈な痛み。
そして抱きしめる腕の感触。

「!!っ、っっ」
必死に痛みに耐える。
ナイフを突き入れられたのかと疑うが、
目の前の少年の吐息が熱くせっぱ詰まった物になっている。

「いたいっ!! 痛い痛いいたいいたい、イタイタイタいっ!!!!」
「アニタ! あっ、もうょっと浅く…っ、あ…」
「ばかっ、うごくなっ、痛いっ、痛いって。言ってるだろうがぁぁ」
「うん…」
荒い呼吸の音だけが響く。
148名無しさん@ピンキー:03/11/15 21:59 ID:Lww1ThiV
アニタにはその呼吸すら聞こえず、
自分の中に進入してきた異物の感覚、それが与える痛みだけ。

「アニタ…ごめん」
「だったら…、くっ、」

ジュニアは少し身体をねじると、隣に置いてあった自分のバッグから何かを取り出す。
「いたっ、うごくなっ、て…。あぁ…」
必死に痛みに耐えるしかない。

ぱきっ、…かちゃ…

何か音がした。
「な、なにっ」
必死に痛みをこらえていた目を開き、見てみる。
すると、細い注射器でなにのアンプルを吸い出しているジュニアの姿があった。

「や、やめっ、やばい薬使おうって…そんな」
「…これは、大丈夫…」
それだけ何とか言うと、そのまま空のアンプルを投げ出し注射器をアニタの腕に突き立てた。

「っ」
幸い、強烈な痛みのせいでほとんど痛みは感じなかった。
それより、危険な薬物を注射されているのではないかという危機感が大きかった。

「やめろっ!」
「動かないで…すぐ終わるから」
「人生終わりたくないーーー!!!!」
アニタの絶叫はよそに薬品はすべて注射された。

ゆっくりと注射器が抜かれた。
149名無しさん@ピンキー:03/11/15 22:00 ID:Lww1ThiV
「すぐ、楽になるから…」
「死んじゃうの!? そういう趣味だったワケ、本気で…、うらんで…、、」
ギュン!

何かが体内で弾けるような感覚。
先ほど一瞬目にしたペニスが身体を突き破ったのかと、恐ろしい想像がよぎる。
しかし、甘い感覚が急激に広がったのはその直後だった。

「っ、なに…何注射したのよ…、なに、ぁ…あ、っ」
「くっ、、、動かないで…」
心臓の脈打つたびに体内にあるジュニアの感覚がリアルに伝わってくる。
それは痛みではなく。

「くっ、、あ……こんな、、やだっ、わたし、はっ」
じゅっぶ

一気に根本まで、アニタの体内に姿を消す。
と、同時に、アニタが震え、自由な足がびくっと反応した。

「ぎゃっ、、あっ、…う、っ、…」
「入ってる…アニタの中…」
「あっ、あたり、まえ、っやっ、なに…」
次第に溶けるような頭の中の感覚に、アニタが悲鳴を上げる。
身体の中に進入した巨大なモノは、その存在感をこれでもかというほどに快感という形で
アニタに伝達した。

耐えきれずジュニアを強く抱きしめる。
「うっ、!」
じゅっ

結合部が見えないほど深くつながった二人は、互いにしばらく声を出すことも出来なかった。
「ぅ、…やだよ…抜いて…、変…あ、っ」
150名無しさん@ピンキー:03/11/15 22:00 ID:Lww1ThiV
じゅ、ぴちゅ、じゅぷっ

「ひっ、 動くなっ! ぎゃっ、あっ、ぉ、、」
突然動き始めたジュニアの身体に、アニタは翻弄される。
どんどん激しくなる動き。

「ふゃっ! はっ、あっ」
ひたすら、突き上げられる感覚に耐えた。
「アニタ、」

「なに、よ…、やめ、…あ、っ… って…」
「だめ……、もう…」

「やっ、、あ!!」
知識の中では分かっていたが、もう限界を示すジュニアの声に
アニタは必死に抵抗した。

「あっ、ぁあ、ぁ、ぁ、ぁ、ああああ!!!!」
凄まじいピストン運動に呼吸することも忘れ。

「めっ、ひっ、あっ、うあ、っ !!!!」
ビクビク

激しく収縮した膣に、限界を超えるジュニア。
「くっ」

びゅっ、びゅくっ


深くつながったまま、達した。
151名無しさん@ピンキー:03/11/15 22:01 ID:Lww1ThiV

#4

「ぬけっ、アホっ」
「、、ぁ…」

幸せそうに自分を抱きしめ、撫でるジュニアに、なんとか正気を取り戻したアニタは叫ぶ。

じゅく

「くっ、いたっ、」
「あ…」

せき止められていた精液が一気に逆流し、床に敷かれたカーペットと、乱れた毛布に落ちた。

「うぅ…」

「アニタ…」

「……こ、この変態! なんてこと…わたし…」
「あ、…その……どうしよう」
慌てるジュニアの様子に、なぜか怒りよも可笑しさが込み上がってきた。

「あ、あんた…人になんて、ことしておいて…どうしようって、それ冗談よね? それにしても最低だけど」
「いや…、分からない。なぜ、こんな…」
「……」


気まずい無言の時が過ぎた。
152名無しさん@ピンキー:03/11/15 22:01 ID:Lww1ThiV

「あの…」
「何?」
「…これ…」

何かを取りに行っていたジュニアが渡した、いくつかの…

「薬?」
「その、避妊薬だから…。明日の晩と」
「それですむと、、思ってんの!??」
一瞬本気で起こり書けたアニタだったが、

「…あんた、本当に最低ね…。女の子を気絶させ拉致監禁、レイプ」
「ぅ…」
気まずそうな雰囲気が帰ってくるだけで、まともな返事はなかった。

「その…ごめん…もう…帰っていいから。僕は、どうかしていた…」
「何? 帰ったらあんたどうなるか分かってんの?」
「…それは…いいんだ…。 ごめんなさい。」

真面目に謝られてしまい、呆気にとられる。


「あ、、どちらにしろ…動けないんですけどね」
「!? 薬が、そうだ…あと2時間くらい」
「あんた…本当に同業者? 瞬殺されると思うけど…」
ぺたりとへたり込む。

力が抜けた。もとい、力が入らない。

あの、痛みを一瞬で消した薬は何だったのか、
聞くことはたくさんあった。
153名無しさん@ピンキー:03/11/15 22:02 ID:Lww1ThiV
「…もう…いいわ」
「え?」
「あんたはね、…私のことが好きなわけで、それすら分からず…」
「……」
「私を……あーー、もうイライラする! とにかく、私は隠しておいてあげるって言ってるの」
ガミガミと要領を得ないジュニアに向かい言葉を飛ばす。


結局私が動けるようになり、船を脱出した。
どこかと思えば、ねねねの家のすぐ近くの港に泊められた船だった。


「ちょっと…あんた、…なんで付いてきてるの?」
後ろにはジュニアがとぼとぼと力無く付いてくる。
かなりボロボロにはなっていたがなんとか制服を着るとさっさと出て行く私に、
なぜか付いてくる。

「おねぇに見つかったら八つ裂きにされること確定なんだから、とっとと帰る!」
「……」

「あーもー」
付いてくるなら勝手にしろとばかりに、
身体の痛みをこらえるとマンションへ向かった。

実際面倒なことにはなるわけだが、
これはまた…。
154 ◆mv/o.....k :03/11/15 22:03 ID:Lww1ThiV
<終わり>

今回は32行使ってますのでご安心を。
思ったよりジュニアがアホになってしまったが、精神年齢はある意味でお互い譲る所有りかなと。
では、疲れたので寝ます。

(*´д`*)ハァハァ

(ぉぃ
155名無しさん@ピンキー:03/11/15 23:19 ID:ZP6v++sd
長文乙!

>裸で戦うというのはそうとう恥ずかしいと言うことも分か

るまでの丁々発止のやりとりを映像で想像してハァハァ
あられもないハイキックのポーズのまま羞恥のあまり固まってしまったアニタ、
赤面しつつ毛布を差し出すジュニア……
156名無しさん@ピンキー:03/11/16 02:06 ID:WrvWCQzj
なんですかこのかわいさは!!
ハァハァ
ジュニアがお姉さん二人に逆レイプされる展開キボンヌ
157131:03/11/16 07:52 ID:Nd/VyOc+
>>132
ああ悪かったね。俺が馬鹿だったよ。
158 ◆mv/o.....k :03/11/17 07:15 ID:losVY+xG
あはは、、ごめんなさい。
でもその通りなもので…。
どうボケようか考えたのですが、まだまだ未熟ですね。
というか、つっこんでしまった。


>>156
ショタ好きとしてはそういう展開を考えてるんですが、いかせん需要が…、
でも12話のジュニアがかわいかったので可能性大
159名無しさん@ピンキー:03/11/17 10:19 ID:VrJnzeIS
乙ー> ◆mv/o.....k
アニタん(;´Д`)ハァハァ
しかしジュニアが相手だとビジュアル的には百合っぽい感じになるなあw<脳内妄想
160 ◆mv/o.....k :03/11/17 22:17 ID:losVY+xG
ジュニアの
「僕は何でこんな事を、でもアニタ〜」
って非論理的な脳内が描けなかったのは残念だが、これくらいしか書けないので、

あとは、トボトボと付いていって、、…ふふふ(ぉ

ところで、ジュニアって、日本人じゃないよねってアニタもそうだろうが、
白人系かな、。。だったらあれの大きさが…あれ、…

ふと書いた後で思ったどうもでもいいこと。
161名無しさん@ピンキー:03/11/18 01:47 ID:gcpm2Wky
>>158
ジュニア君をお姉さま三人でさんざんに可愛がってあげてください。
その間、邪魔できないようにふんじばられてモガモガ言ってるアニタに萌え〜
162名無しさん@ピンキー:03/11/20 03:37 ID:C7zaQiho
マギー「アニタ・・・毛が、無い・・・」
「毛が、無い・・・」

アニタ「パイパン言うな!」

163名無しさん@ピンキー:03/11/22 05:02 ID:mBtWRoWh
>270 名前: 風の谷の名無しさん [sage] 投稿日: 03/11/21 17:38 ID:0SnrzoqS
>常のようにダラダラとした空気の漂うリビング。
>あまりここには居ることのないねねねも珍しく雑誌など読みつつ茶をすする秋の夕刻。
>「先生」
>先ずミシェールが、目線を本から上げぬまま戦端を開いた。
>「んー、なに」
>同じく目線を雑誌から離さないねねね。
>「アニタちゃんの『はぢめて』貰っていただけませんか?」
>ブーーーーーーーーーーッ
>盛大に吹かれた牛乳が、アニタの正面にいたマギーの顔を濡らす。
>「ミー姉ッ!?」
>筋を引いてアゴからしたたるそれを拭きもせぬままに喰ってかかる少女とは対照的に
>ねねねは表面上はなにも変わらず見える。
>よくよく見れば上下に文を追っていた視線がぴたりと止んでいたが……
>「……もっぺん言ってくれる?」
>目を落とした頬杖のままの為、微妙に篭ったような声で問い直す。
>眼鏡の縁横を、一筋の汗が伝っていた。
>「なに考えてんだこの馬鹿姉ゴルァ」と両手を振り回すアニタ。
>何故かそれを羽交い絞めにするマギーは、「……顔射……」などと一人ごちて微妙に頬染めていたりする。
>
>
>シマッタ、コレデハ「オレコンナRODガエエナア」ダ(;´Д`)
――――――――――――――――――――――――――――――――――――
続きキボ
164 ◆mv/o.....k :03/11/24 09:30 ID:Gsc6P2t3
「あのぉー、 保守させて頂きます。」
165名無しさん@ピンキー:03/11/25 07:00 ID:yIFdA4AR
<先生は同人書き>

「なに、このページ…」

かちっ(クリックする音)

「……!? ねねね、ぬっころす!」

ドス、ドス。
「ん、どうしたにアニ(r」ぶっ



【PINKちゃんねる】 新サーバ獲得会議
http://qb3.2ch.net/test/read.cgi/operate/1069071468/

にいるのでどうも次が書けません、、はぁ、、
●が無意味だとは、
166名無しさん@ピンキー:03/11/26 21:25 ID:2vv4y3XV
とある暴漢「へっへっへっ・・・アニタ、すごくいいぜ・・・うっ、しまるぅ・・・」
アニタ「ひ、ひきょーだ、薬使うなんて・・・」
暴「あっ・・・もうすぐ、もうすぐいくぞアニタっ」
ア「え? ちょっと待って、だって、ゴム・・・」
暴「いまさらそんなもんつけるために抜けるかよ! んっ、で、出る!」
ア「何やってんの、早く抜いて抜いて!!」
167名無しさん@ピンキー:03/11/29 23:33 ID:eTEebudP
(・∀・)
168 ◆mv/o.....k :03/12/01 00:04 ID:NU3t33tx
保守ついで……


「アニタっ、きもちいい…」
「ん、っあ…、もうちょっと、ジュニアッ!」
「だめっ、…くっ…」

↓続きよろ
169名無しさん@ピンキー:03/12/02 05:41 ID:Zu6b0GKh
↓≡( ・∀・)サッ
170名無しさん@ピンキー:03/12/02 11:03 ID:oO8Cr0hK
          ト、!{ ,. :'´: : : : : : : : : : _, -- .´ー‐-  .
          ,ゝ`: : : : :,. -: : : : : : : : : : : : : :ヽ : : :丶.\
         /: : : : : /: : : : : : : : : : : : : : : : : : ヽ: : :、: :ヾ:、
        ./: : : : /: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :ヽ: :.ヽ: : ヽ
         i :ヽニ´; : : : : : : : : : : : : : : :::. :. : : : : : ::. i : : :';:: : ',
         |: :`ー/: : : : : : : : ::/ :: : ::;:: :i::.:::. : :::.::. :::: l: :. ::.i:: : j
        l: : : ': :. : :. : : : :::/.::;:..:::/!::.:j::::::::. :::l::::;|::::,':.::. ::.|:: /
       ノ: : :i: |::. ::::. : :: :/:;ィ:::::/ ,'::/ l::::::::.:;イ:/j::/:::::::::l::!/
     ヽー': ; : : 、:l:::. l::::. :::/イ// `'_二1:::::://'_´'イ::/:::::ノ'′
      `7: : : : :ヽ:::ヽ:::::::::イ r'Try7' / ‐'  '{tぅ'1ィ::/
       i: :i:|:::. ::::{ヘ:.ヽ:::::トヽ` ー '          レ'´
       !: lハ::l:.:::::い.ヽ``ー丶         〉  j
       ヽl ヽ:l、:::i`ー ._,、          ,  /  ……キモイよ
          ヽト、::ト、ヽ.丶        '"´ /
         /   `    \ >, _  _ ィ
      ,.-‐'‐- 、    \  Y,.ヘ::ヽ.\::ハl
     /―- 、::::::::ヽ     {,ィー' ヽ:::',  ヽ
     /      ヽ::::::ヽ    {   i::::l  ハ
   /        ヽ::::',         !::::|. /  i
.  / ,. -――- .   ';:::i      ,':::://.  |
.  //       ヽ  i:::|   _{,ィ '::://    l
171名無しさん@ピンキー:03/12/02 11:35 ID:Dm6COOFw
「ううっ、そんな…僕は…ぼくわああっっ」(壊)
172名無しさん@ピンキー:03/12/02 12:16 ID:L37tFyrk
半角二次元にRODスレは無いのか?無いのか
173名無しさん@ピンキー:03/12/02 20:40 ID:ZeLEZaUP
虹板にもなりきり板にもないらしいね。
意外というか珍しいというか。
174名無しさん@ピンキー:03/12/02 23:45 ID:JUrR5uzl
         v――.、
      /  !     \
       /   ,イ      ヽ
     /  _,,,ノ !)ノリハ    i
    i  jr三ミ__r;三ミ_   ヽ    _____________
    l  ,iヾ二ノ ヽ二 ハ   ノ  /
    ヽ、.l  ,.r、_,っ、  !_,   < 先生、連絡すれ!
       !  rrrrrrrァi! L.     \
       ゝ、^'ー=~''"' ;,∧入      ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
   ,r‐‐'"/ >、__,r‐ツ./   ヽ_
  /  /  i" i, ..:  /  /  ヽ-、
 ./  ヽ> l    /   i     \


175名無しさん@ピンキー:03/12/03 21:56 ID:Fm9yPdP4
ひとりでお留守番のマギー。いつものようにジャージ体育座りでむさぼるよーに
次から次へと本を読んでゆく・・・すると。
「こ・・・これは・・・(ポッ)?」
いったい何冊目だったろう、もはやタイトルを選びもせず適当に山の中からひっぱりだした一冊。
『秘本・おなにぃ大全』
思わずマギーは周囲に視線をめぐらせた。しかし大丈夫、いまは他に誰もいない。
最初はおそるおそるページをめくっていた指がしだいにスピードアップするまで、
さほどの時間はかからなかった。
そして、ある箇所でその指がピクリと止まる。
『・・・以上の実験から、分厚いハードカバーの書籍もかなり有用であります』
(た・・・ためしてみよう・・・)
 マギーはベランダもふりかえり、チェックした。万一カタギじゃないハトに見られ
でもしたら大変だからだ。
(分厚い本の角を・・・こうして・・・すりすりすりすり・・・)
176名無しさん@ピンキー:03/12/03 21:57 ID:Fm9yPdP4
(続き)
 しだいに新鮮な快感が高まり、190センチ近いマギーの長身がビクンビクンとのけぞる。
せつないような、半ば泣き声に近いあえぎが、知らず唇からもれる。
「むひゃ・・・むひゃひゃ・・・むひゃ、ひゃふうっ!・・・む、むひゃっ、ひゃ」
  ガチャッ
あまりの快感に、マギーは玄関の開いた音にも気付かなかった。

そして破局が訪れた。
「マー姉・・・あえぎ声、ヘン」
突如頭上から降ってきた幼い声。一瞬頭が真っ白になったマギーがふりあおぐと
そこには中学校から帰って来たアニタ、さらにはひさちゃんまでが顔を真っ赤に
して立っている。
(終わった・・・私の人生は・・・終わった・・・)
 マギーは股間にねねねの新作を挟んだまま石と化し、心の中でつぶやいた。

その日以来、「紙の三姉妹」は「紙の姉妹」へとその名を変えた。
ショックのあまり家出したマギーの行方は、いまだ杳として知れない。
177名無しさん@ピンキー:03/12/04 03:02 ID:UmBGaHYa
>>176
むしろ事が済んだあと正座させられてアニタに説教されるマギーに萌えてみるテスト
178名無しさん@ピンキー:03/12/04 07:26 ID:glnDiNkS
しかも説教が終わるまでパンツを穿かせてもらえない。
「ア、アニタ……これは、その……」
体勢を立て直しつつ、弁明とも何ともつかない言葉を呟くマギー。
しかし、この光景を目の当たりにしてしまった以上、如何なる弁解も無意味なのは既に明らかだった。
アニタは無言で姉を見下ろしている。
「えーと、あの、今日はもう私帰るね? その、また明日学校でね!」
場の空気に耐えかねた久美が、半ば叫ぶようにしながら小走りで部屋を出て行ってしまった。
アニタはそれを視線のみで見送り、再び眼下の姉に目を向ける。
下半身を剥き出しにしたあられもない姿の姉。長い脚の間に、薄っすらとシミのついた本。
そして、泣き声同様に極めて個性的だった……嬌声。
「マー姉、いま何してたの?」
聞くまでもなかったが、聞かずにはいられなかった。
普段の姉からは想像もつかない痴態を見せ付けられてしまい、彼女も
内心では動揺していたのだ。
マギーはその長身を萎縮させながら、恐る恐る一冊の本を取り出し、手渡した。
「ん、なにこの本……『秘本・おなにぃ大全』? またなんつー下らない本だこりゃ」
姉たちが本のジャンルに無頓着なのは知っている。字さえ印刷してあれば、
それが絵本だろうが分厚い辞書だろうが関係はないのは分かっていた。
しかしそれにしたってこれは……書くほうも書くほうなら、買うほうも買うほうだし、読むほうも読むほうだ。
「……はぁ〜〜っ(溜息) マー姉さぁ、ちょっとそこ座って」
「はい」
衣服を整えることもせず、その場に正座させられるマギー。アニタは傍のソファーに座り、
これでようやく目線が同じ高さになる。
180名無しさん@ピンキー:03/12/05 20:59 ID:UBiFCvXP
「もー信じらんない。明日ヒサちゃんに会わせる顔がないよ」
「……ごめんなさい」
「あのさぁ、恥ずかしいとか思わないの?」
「うん、すごく恥ずかしい……」
「そうじゃなくてさぁ。昼間から一人えっちなんて、今までもずっとしてたの?」
「そんな事はない……! こんなの、今日が初めてで……」
「あ、そうなの」
「その、こんなに気持ちいいなんて、知らなくて、止め方が、判んなくて……」
「……ん? ちょっと待ってよ。それってまさか、"一人えっち"自体が初めてだったって事?」
「う、うん……」
「マー姉、トシ幾つだっけ」
「そろそろ、ハタチになる」
「それで、今日までシた事なかったの!? マヂで?」
「……駄目だったかな」
「いや、駄目とか駄目じゃないとかそーゆー問題じゃないっしょ。珍しいとは思うけどサ」
「珍しいんだ、こういうの……。 ……という事は、アニタもなのか?」
「へ? 何が?」
「アニタも、"一人えっち"ってしてるのか?」
「えぇ!? アタシが!? そ、そんなん言えないっつーの!」
「普通の人はどれぐらいシてるものなのか知らないから」
「だからってアタシに聞かないでよ!」
「……ごめん」

なんとも奇妙でちぐはぐな会話である。
アニタは複雑な表情のままソファーから立ち上がり、キッチンに向かった。
冷蔵庫に常備されているアニタお気に入りの「ハッピー牛乳」を一本取り出し、
その場で半分ほど飲み干す。制服の袖で口元を拭い、ビンを持ったまま元の
ソファーに座りなおした。
マギーはというと、やはり複雑な顔をして床に正座したままである。
お互いに無言のまま、十数秒が過ぎた。
181名無しさん@ピンキー:03/12/05 21:03 ID:UBiFCvXP
「……してるよ」
「え?」
先に口を開いたのはアニタだった。顔が赤くなるのを牛乳を飲むことで無理に落ち着かせようとする。
「その、アタシだって、一人で気持ちイイこと……するから」
既に牛乳のビンは空である。だが、アニタの顔は紅潮しきってしまっていた。
にわかにマギーの表情も明るくなる。
「そ、そうか……アニタもシてるのか! その、回数とかは……?」
「あ〜もう恥ずかしいっ!! なんでこんな事他人に言わにゃならんのよ! 週三回だよ週三回!」
もはや自分でも何を言ってるのかわからない状態である。にも関わらず、姉は追撃の手を緩めない。
「週三回……いつ?」
「部屋で隣にミー姉がいない時とか、おフロ入ってる時とか! なんでこんな事説明してんだアタシは!」
「そうなんだ……! ところで、アニタ」
「あーもーっ! 今度は一体ナニよ!」
「パンツ、履いてもいいかな」
「 ん な モ ン さ っ さ と 履 け バ カ 姉 〜 〜 〜 っ !!」
もう涙目になって喚くアニタを尻目に、いそいそと脱ぎ捨てていた服を着込むマギー。
ジャージ姿に立ち戻ったところで、真っ赤になってうつむくアニタの隣に座り、低い頭を
優しく抱き寄せる。
「ありがとう、アニタ」
「……ッ! マー姉もミー姉も変わり者だから、いっつもアタシがしっかりするハメになるんじゃない!」
憎まれ口を叩くが、その胸中は満更ではい。長女ほど豊かではないにしろ、広く頼り甲斐のある胸。
マギーの懐の居心地の良さを、アニタは誰よりも良く知っていた。
「とっ、とにかくっ! マー姉は個室(物置)があるんだし、一人えっちするなら誰も居ない時にしてよね!
 戸締りにも気を付けないと、また今日みたいに誰に覗かれるか分かったもんじゃないし!」
「なぁにを熱弁しとるかなこのマセガキは」
「!?」
182名無しさん@ピンキー:03/12/05 21:05 ID:UBiFCvXP
突然、キッチンの方から聞き慣れた声が聞こえてきた。そこから牛乳瓶を片手に現れたのは……。
「オ〜ッス、ただいまぁ」
「あ、先生。お帰りなさい」
「ね、ねね姉!? いつ帰ってたの!?」
「ん、さっき」
キッチンにあったコップに牛乳を注ぎながら、なんでもない風に答えるねねね。
そうして注ぎ終わったビンをテーブルに置き、アニタを挟むようにしてソファーにどっかりと腰を下ろす。
「気付かなかった……ドア開ける音、しなかったし」
「あぁ、ドアなら開けっ放しになってたから」
言われて思い出した。さっき、友人が慌てて走り去っていったんだった。
「それは閉め忘れてただけ。で、いつからキッチンにいたのよ」
「けっこう前から。なーんかオモシロそうな話してるから、出るに出れなくって」
そう言って、いやらしい微笑を浮かべるねねね。嫌な予感がアニタの心に渦巻く。
「……どっから聞いてたの?」
「えーと、"一人で気持ちイイことする"とかって件(くだり)かな」
「うっ……ぐ……それは、その……」
再び真っ赤になって口をぱくぱくするアニタに、ねねね駄目押しの一言。
「ウン、もう長湯するなって言わないから、ゆっくり楽しんでよ。でも熱中し過ぎて湯冷めすんなよ?(プ」

――二時間後――

買い物(と称した本屋巡り)から帰ったミシェールが、物置きの扉をノックする。
「アニタちゃ〜ん、夕飯できてるわよ〜♪ 出てきて一緒に食べましょう?」
「いらないっ!!」
「風呂の用意もできてるぞ〜♪(プ」
「うわぁぁぁぁぁぁん! ねね姉の馬鹿ぁ!」

……アニタの第二次性徴期は前途多難のようである。

Fin
183名無しさん@ピンキー:03/12/05 23:27 ID:iFxLRPhx
>>179-182
か・・・感動しました。
184名無しさん@ピンキー:03/12/06 13:58 ID:WDLyku7E
>>179-182 乙華麗
ニヤニヤ(・∀・)しながら読ませて頂きますた。
185名無しさん@ピンキー:03/12/06 14:19 ID:mVykK0SB
自尊心を取り戻すべく、虎視眈々とぬぬぬの恥ずかしシーンタシーロを試みたり
なんとか手淫回数を白状させようとするアニタたん。

しかしのらりくらりとかわされつつ、逆に更なるお宝情報をリークしてしまう。
「わ〜!忘れれ〜〜〜!!今のはマー姉の話〜〜〜!」
「わ、私じゃない………」
186名無しさん@ピンキー:03/12/06 14:40 ID:y+iWzmQO
>>172
無いなら無い
187名無しさん@ピンキー:03/12/06 15:00 ID:nBE/zuCC
>>185
こしたんたんって随分難しい言葉使うのね
188 ◆mv/o.....k :03/12/07 04:01 ID:nzc4jiOL
>>172-173
このスレも落ちてた可能性あるし、キャラ紹介やらで無理して立てたから(汗)

欲しかったら頑張って立ててください。

アニタたん…
続きが書けないよ…たすけて…


ジュニアが可愛すぎます。
どうしましょう。
189名無しさん@ピンキー:03/12/07 11:38 ID:WHFahzHl
最近マギーの物置から「むひゃ…むひゃひゃ……」と
鳴き声が響く回数が多くなった。

ぬぬぬ「マギー、最近えらく感動的な本ばっか読んでるみたいね〜、貸してくんない?」
何故か赤面するマギーとアニタ。
190名無しさん@ピンキー:03/12/07 12:22 ID:M2Bvssv3
スレ立ちますた

【漫画サロン】 R.O.D〜Read Or Dream (DieもOK)
http://comic.2ch.net/test/read.cgi/csaloon/1070738579/

R.O.D〜Read Or Die の話題と違ってマターリ萌えたい人へ




















でもここのスレの人たちには無縁のような気も……
191名無しさん@ピンキー:03/12/07 19:56 ID:M2Bvssv3
実は生活費の足しに夜の女王様のバイトをしているマギー
192名無しさん@ピンキー:03/12/07 20:06 ID:+XuUfx5n
むしろミー姉がやりたがりそうだな女王様w

マギーはねねねにそのスタイルの良い長身を見込まれて、
勝手に取り付けられたイベントコンパニオンの仕事でミニスカを(ry
193名無しさん@ピンキー:03/12/07 23:22 ID:dSXcTthh
エロとは無関係に面白いな
194名無しさん@ピンキー:03/12/08 00:39 ID:YqTTdLcq
実は3姉妹中もっともセックス慣れしているアニタ。


アニタ「……んーナニ? ねね姉だってした事あるでしょ? セックスぐらい」
ねねね「せ、セックスって(/////)そ、そりゃ、ある事はあるけどさ……」
アニタ「まったくお姉達は遅れてるんだから、こんなのアソビだよアソビ」
ねねね「い、いや、私は遊びっていう程じゃ……」
     ! アンタまさか学校でそういうこと」
アニタ「あダメダメ。男は私ぐらいの年齢なんてみんなガキばっかでさ
     日本でも香港でも」
ねねね「(小声で)あんたもガキじゃない……」
アニタ「大学生ぐらいが優しくてちょうどいいかなぁ。
     高校生だとなんか必死なの多いんだよね。
     特に普段つっぱってそうなヤツ程」
ねねね「……な、なるほど…………?」
ミシェール「あらあら……アニタちゃんたらいつの間にか大人になっちゃって……」
マギー「…………(顔から火が吹きそうな程真っ赤)」

ねねね「いや間違ってる。あんたら姉妹まるっきりどっか間違ってる」
195名無しさん@ピンキー:03/12/09 03:43 ID:x2Q5FY1H
>>194
つ・・・続きは・・・まだ・・ですか?
196名無しさん@ピンキー:03/12/09 09:22 ID:dg3mEiBm
アニタ「そりゃぁ間違ってるよね、みー姉まだ処女だし」
ねねね「ナヌ」
ミシェール「あー(ねねねの表情をチラチラ)
     アニタちゃん、わざわざそんな事言わなくても」
ねねね「いやぜひ聞きたい。創作家として滾る探究心を抑制できない」
アニタ「ずー…………っと本ばっか読んで、話す相手と言ったら
     本屋の店員と図書館の司書ぐらいだもんね。
     一番人とコミュニケーションしてないもん。機会ないよ」
ミシェール「しくしくしくしく………
     で、でもねアニタちゃん、私はやっぱり1人の文学少女として、
     清らかな乙女でいたいわけで(げしっ<ねねね)」
ねねね「誰が少女だ、だれが。トシ考えろ。
     清らかな乙女のまま閉経迎える気かオマエは」
197名無しさん@ピンキー:03/12/09 09:32 ID:dg3mEiBm
ミシェール「ひどい、ねねねさん、そこまで言わなくても……(よよよ)」
ねねね「泣くな! そのトシでカマトトぶっても気色悪いだけだ!
     大体清らかな乙女って言う割には、アンタのベッドの下の
     ケースだけはいつもきっちり締めてあんのよねぇ。
     掃除整頓苦手のアンタが」
アニタ「げ、そんなところにネタ隠してたんだ。
     まったく……せめてあたしがいないところでしてよね。
     カーテン一枚隔てたところで1人ギシアンやられたら、
     こっちも眠るに眠れなくなっちゃうでしょうが」
ねねね(もっともだという風に頷く)
アニタ「だいたい、あたしだって日本に来てからマダ日が浅くって、
     毎日遊べる程セフレいないんだぞ」
ねねね「だからアンタもそこがまちがっとるっちゅーに」
198名無しさん@ピンキー:03/12/09 13:25 ID:U0/K+aqH
ミシェールの二人称toねねねに違和感が
199名無しさん@ピンキー:03/12/09 19:56 ID:Fl93hj3I
先生だよね
200名無しさん@ピンキー:03/12/10 04:01 ID:brp6f0MJ
マ、マギーは・・・・ど・・うなんでしょう?
201名無しさん@ピンキー:03/12/10 04:59 ID:QCYyuscb
ねねね「で、マギーはどうなのさ?」
マギー「えっ? あ、その……(いきなり振られてオロオロ)」
アニタ「まー姉って口数少ないけどさ、普段家事やってるのまー姉じゃん?
     買い物とか近所付き合いとか、実際のところはまー姉の方が
     みー姉よりコミュニケーション能力あるから」
ねねね「ふむ、それは確かに言えるかも知れないが、
     それは暗にセックス経験が歩かないかと言うより、
     ミシェールが人としてどうかと言ってないか?」
アニタ「だってその通りだし。どっちかって言うとみー姉の方が
     無資格無免許無芸大食だよね。まー姉車の免許持ってるし。
     香港のだけど」
マギー「国際免許……取った……」
アニタ「あ、そうだったんだ」
ねねね「ちょっと待て(日本人的感覚で)車の免許なんぞあたしでも持ってるぞ
     ミシェールは持ってないのか?」
マギー「姉さんに車を運転させるのは……基地外に刃物と同じです、先生」
ミシェール「しくしくしくしく……(本棚の影で体育座り)」
202名無しさん@ピンキー:03/12/10 05:03 ID:QCYyuscb
これじゃエロトークじゃなくてギャグトークだろおい……
しかもねねねの二人称toミシェールが解らないし…………∧||∧
203名無しさん@ピンキー:03/12/10 05:18 ID:QCYyuscb
ギャグトークついで

ねねね「……1つ聞くが、オマエが本が嫌いな理由ってもしかして」
アニタ「そりゃ、毎日毎日アレだけの本に囲まれてリゃうんざりもするよ
     しかもみー姉なんか3ヶ月に1回は本に食費まで使っちゃうし」
ねねね「…………おい、こっちが真実っぽいぞ」
マギー「先生、それは姉さんのトラウマなんです。
     アニタに始めて『嫌い、顔も見たくたくない』
     って言われた原因なので…………」

ミシェール「♪るるるら〜 わたしわ〜 罪な女〜♪(妙な踊りを)」

ねねね「…………なるほど(汗」)
204名無しさん@ピンキー:03/12/10 13:04 ID:sA5a0BZa
みんなうまいね。
キムさん、とても感心したよ。
205名無しさん@ピンキー:03/12/10 14:19 ID:s89uqlec
ギャグトーク乙。こういうの好き。
ねねねの二人称toミシェールは「ミシェールさんorあんた」が使いやすいぞ。
むしろアニタやマギーに話を振るときは「あんたの姉さん」と言ったり、
三姉妹を指してまとめて「あんた達」と言うことも多いらしい。
因みにマギーは年下なので普通に呼び捨てorあんた。

さて、と。
>182の続きって需要ある?
206名無しさん@ピンキー:03/12/10 14:22 ID:zlFAtZp4
ノシ
207名無しさん@ピンキー:03/12/10 14:38 ID:sA5a0BZa
>>205
>>182の続き?
キムさんとても興味深いよ。 よろしく頼むよ。
208名無しさん@ピンキー:03/12/10 14:42 ID:s89uqlec
>>206-207
んじゃこれから書くゾ。
カミソリレターでも用意して待ってろ。
209真田(仮名):03/12/11 04:58 ID:lKC77VNm

 読仙社の依頼をこなし、それなりの報酬金を得た三姉妹。しかし翌日アニタが学校から帰ると、リビングに溢れんばかりの本の山が。
「ミー姉、これまさか…」
「貰ったお金、全部つぎ込んだの♪」
ゲシッ!
悪意がまったく感じられぬ屈託のない笑顔で問い返したミシェールの顔面に、アニタの容赦ない蹴りが突き刺さる。
「どうすんのよ! ねね姉に家賃とか食費とか渡すんじゃなかったの!?」
能天気なダメ姉に対し激しく憤るアニタ。
しかし、時既に遅し――。
「ダメだ…こんなんじゃいつまで経ってもあたしたち、ただの迷惑な居候だよ…」
これ以上、肩身の狭い思いを強いられる状態を嫌ったアニタは、お金を稼ぐためアルバイト探しを始める。しかし、弱冠13歳の少女を雇ってくれる店などこの日本にあるはずもなく……。
「昨日もバイト見つからなかった…もう無理なのかな…」
昼休み、学校で机に顔を伏せたまま途方に暮れるアニタ。
そんな彼女の耳に、すぐ傍で雑談していた女生徒たちの噂話が聞こえて来た。
「この前、隣のクラスの○○さんが渋谷でオヤジに下着売ったんだって。凄い高く売れたってよ…」

 
放課後、アニタの足はそのまま渋谷へと向かっていた――。
210名無しさん@ピンキー:03/12/11 05:14 ID:pb8VaSd4
キムさんとても興奮してきたよ。
続きを期待しているよ。
211名無しさん@ピンキー:03/12/11 08:43 ID:WwZz4euV
言っておくがキムさん、その人は昨日の人じゃないぜ。
今日明日中に投下するからカミソリレターは大事にしまっといてくれ。
212名無しさん@ピンキー:03/12/11 23:31 ID:+uQg24gf
続きはまだかね?
キムさん待ちきれないよ。
213名無しさん@ピンキー:03/12/13 00:13 ID:nIoRi47O
続きはまだ・・・みたいですね。
ウェンディ君、紅茶を。
214名無しさん@ピンキー:03/12/13 00:45 ID:CfTbJiY/
「あー……憂鬱だなー……」
登校途中の道程を、アニタは空を見上げながら歩いていた。
昨日、迂闊にも晒し者にされてしまった自分の"恥ずかしい話"は、ムキになって
反応すればするだけねねねの思う壺なのが判ってきた。からかわれても反応せずに、
ここは一つ自分がオトナになって、そういう環境に適応しなければいけないのだ。
「でもなぁ……ヒサちゃんにはなんて言やいいんだろ……」
あれはタイミングが悪すぎたと思った。ただでさえ免疫のなさそうな久美に、あんな場面を見せてしまうとは。
頭をぶんぶんと振り、気まずい空気にだけはしないよう心がけてみる。と、
「お早う! アニタちゃん」
いつもの声と、いつもの笑顔。前と変わらない久美の様子に、アニタは少し安心した。
「うん、お早うヒサちゃん。……あのさ、その……昨日はゴメンね?」
どうにか謝罪の言葉は出たものの、苦笑い以外の表情が出せそうにない。
「ううん、しょうがないよ。あたしこそ、急に帰っちゃったりしてゴメンね」
見れば表情こそ普段の久美と変わりないものの、僅かに頬が紅い気がする。
やはり恥ずかしい思いをしたのだと思うとアニタはやりきれない気持ちで一杯になったが、
本人も気にしてないと言うので、その時はその話題がそれ以上続くことはなかった。

時は流れ放課後。アニタは学校の図書館にいた。
図書委員も兼任の図書クラブメンバー、久美の仕事終わりを待つのである。
本来ならアニタも司書としての仕事をどこかで受け持っているはずなのだが、最初から
幽霊部員になるつもりだったアニタが一人でカウンターに立った例はなかった。
「もうすぐ終わる時間だねー」
時計は四時五十分を指し、カーテンの向こうに夕日が沈んでいくのがわかる。
やがて五時になれば久美の図書委員の仕事も終わり、ようやく下校が許される。
アニタはそれを心待ちにしていた。
今、図書館の利用者は誰もいない。ただ勤務時間のノルマを消費するためだけに、久美と
アニタはカウンターの中にいるのだ。
215名無しさん@ピンキー:03/12/13 00:49 ID:CfTbJiY/
「じゃああたし、本を棚に戻してくる」
「んー」
久美が数冊の本を抱え、棚の間を行ったり来たりする。整理番号を確認し、
全ての本を棚の中に戻すと、久美はふと図書館の外に出て、またすぐ戻ってきた。
あとは時間まで利用者が現れないことを祈るのみ。久美もアニタの隣の席に座り、終了を待つ。
「あのさぁアニタちゃん……」
「ん、なーに?」
カウンターに顎を乗せて脱力したまま答える。頭をひねって隣を見ると、
頬を赤らめた久美の顔が見えた。
「私が菫川先生の本が好きな理由、まだ言ったことないよね」
「そーいや、そだね。アタシは"真夜中の解放区"しか読んだことないからアレだけど、
 ねね姐の本ってそんな面白いの?」
「うん、人それぞれだと思うけど……私は西園さんのお姉さんの本よりは、好きかな」
二人の軽い笑いが図書館に響く。
「フフ、でもねアニタちゃん。私が先生の本が好きな理由っていうのは別にあって……」
一瞬の沈黙。頬を赤らめ、口ごもりながら続ける。
「一冊しか読んでないアニタちゃんは知らないけれど、先生の小説って、作中に必ず一回は
 その、女の人同士の『濡れ場』が出てくるの」
おいおい……としかめっ面のアニタ。そういえば自分が読んだ本にもそんな場面があったが、
そこだけ斜め読みですっ飛ばしていた事を思い出した。
(……あんの性悪オンナ、人を散々からかっておいてテメェは仕事にそんなコダワリ持つのかよ。
 どんな顔して書いてるのか、今度仕事中に忍び込んで見てやろうか……)
そんなことを考えている横で、久美が話を続ける。
「でね、その描写がすごくいやらしくて、素敵で、そのページだけ何度も何度も読み返しちゃうの」
「ちょっ……マジ?」
「読むたびに胸がきゅっとアツくなって、どうしようもなくなっちゃって……」
何かがおかしい。アニタがようやくその違和感に気付いたのは、友人の表情に特殊なものを
感じ取った時だった。もしかして、自分は何かとんでもない思い違いをしていたのではないか――?
216名無しさん@ピンキー:03/12/13 00:51 ID:CfTbJiY/
「私、アニタちゃんが転校してくる前はね、このカウンターに一人で座ってたの。それで、先生の
本を読んでたら我慢できなくなっちゃって。何度も何度も、ここで一人で、見つからないように……」
アニタの中で疑念が確信に変わった。いや、もっと早くに気が付くべきだった。
「昨日アニタちゃんの家に遊びに行ったときもね。あのお姉さんの姿見て、私すごく興奮してたの」
「……ヒサちゃん?」
何故、彼女はこんな話を自分にしているのか。何故、彼女はそんなに潤んだ瞳でこっちを見るのか。
何故、彼女の吐息に熱がこもっているのか。何故、彼女はカウンターの出口を塞ぐように立っているのか。
すでに最終下校時刻も間近で、生徒はほとんど残っていない。図書館の窓はカーテンがみんな
閉め切ってあり、たった今、久美がスイッチで照明を落としたせいで、明かりは薄暗い夕日だけ。
その僅かな光でも、久美の顔が紅潮してるのは見紛えようもない。さっきから、いや、もしかしたら
今朝からずっと――――彼女のそれは羞恥ではなく、劣情を示すものに違いなかったのだ。
「も、もう終わる時間だよ? ホラ早く帰ろうよ……」
「そうだね。この時間はみんな帰っちゃうから、もう図書館へは誰も来ない……」
――ヤバい、と思った時はもう遅かった。
どんな魔法を使ったものか、運動神経抜群のはずのアニタがカウンターを飛び越えるより先に、
久美の手はその腕をしっかりと掴み、捕らえ、次の瞬間にはアニタを後ろから抱きすくめていた。
「……!」
そのまま、首筋にキス。
艶やかな黒髪がアニタのうなじと耳をかすめ、思わず声が出そうになるのを必死で押さえ込む。
直後、声を押し殺したことを後悔した。一瞬の隙を突いて久美の左手の指が咥え込まされ、
器用に舌を愛撫し始める。
「んっ……あ、はっ……ぅあっ」
顎から力が抜け、それに伴って全身に力が入らなくなる。そのままカウンターに突っ伏する形になっても、
アニタは久美を振り払うことが出来なかった。
「本で読んだから、えっちなこといっぱい知ってるんだよ」
217名無しさん@ピンキー:03/12/13 00:52 ID:CfTbJiY/
顎の手で顔を振り向かされ、今度は唇を直に吸われた。姉と昔していたような軽い挨拶のキスではなく、
普段の久美からは思いもよらないほどの情熱と行動力がその口づけから伝わってくる。
「……アニタちゃんと、ファーストキスだね」
たっぷりと唾液を吸い、また流し込んでから、充分な余韻とともに久美は顔を上げた。
束縛も緩み口元を蹂躙していた左手も放されているのに、アニタには抵抗する気力も、大声で助けを呼び
明確な拒否の意を告げる言葉も持ち合わせてはいなかった。
(今の、が……初めて……? ……嘘……)
吐息とともに頭に霞でも吹き込まれたようで、起き上がることが出来ない。
恋愛経験の希薄なアニタにも、先のキスが尋常ではないものであることは理解できる。
一息ごとに思考力が奪われていくような、魂を吸い尽くそうとするような、到底ただの中学生がするなどとは
想像も及ばないほど強烈なものだった。淫魔というものがいるとしたら、こんなキスをするのかもしれない。
「……ヒサ、ちゃ……。なんで……こんな……」
呼吸は音速を超え、鼓動が光速に近付いていくような気がした。
自分も、だんだん尋常じゃない次元に引き上げられていってる――
「え? だって、アニタちゃん可愛いんだもん♪」
そう明るく笑った久美は、いつもと何ら変わりのない、純朴で魅力的な笑顔だった。
しかし、息をつく暇も余裕もなく彼女の猛攻が再開される。
「んひゃあっ!」
「やっぱり、まだブラジャー着けてないんだね」
信じられない。左手で口を蹂躙している時に、同時進行で空いた片手が制服のボタンを外していたのか。
開いたブラウスの中に久美の右手がすべり、肌着の上からアニタの胸に掌を添える。
「んふ、アツいよ……アニタちゃん」
心臓の真上、年相応のなだらかな丘にそびえる先端を指が這う。まるで大切な本のページを繰るように。
「ひぁっ……ん、はっ……ちゃん、もう、やめっ……あぁぁっ!」
幼い身体には強烈過ぎる快感に、アニタはカウンターのふちを握り締めて堪える他なかった。
久美の右腕が制服の中で胸を、左腕が服の裾から入って腹部やわき腹を攻める。その間にも、久美の
長い脚がアニタの太ももを擦り続け、耳や頬には痺れるようなキスを繰り出し続ける。
218名無しさん@ピンキー:03/12/13 00:53 ID:CfTbJiY/
アニタは、全身を使った久美の愛撫にただ嬌声を上げることしか出来なかった。そして、自分の動作に
敏感に反応して喘ぐアニタを見て、久美も更なる興奮の極地へと高まっていく。
「そんなに、キモチイイの? アニタちゃんって結構えっちなんだね、お姉さんのこと悪く言えないよ……」
そう言いながら、臍(へそ)をまさぐっていた左手の位置をゆっくりと下に降ろす。
アニタ自身もそれが何のためなのかを悟るが、もはや抗おうともしない。
「手……入れるよ?」
ここまできて初めて、久美から断りの言葉が出るが、返答はほんの一瞬も待たれなかった。
スカートの中に手が突っ込まれ、、優しく下腹部を撫でる。一抹の不安にアニタが身をよじるが、
そんなことではこの侵略に何の影響も及ぼさない。ただ、享受するのみ。
彼女の魔性の指がそこに到達すると、脱力していたアニタの身体がビクリとはねた。その反応と指先の
感触に、久美も思わず嬉しそうな声を上げる。
「うわぁ……アニタちゃん、もうパンツ湿ってるんだ……ウフフ、気持ちよかったんだね?」
そう耳元で囁かれてアニタは一瞬何かを言おうとしたが、自分には何も言えないことに気がついて止めた。
キスをされた時点で既に、下腹部に熱い滾りを感じていたのは確かだ。親友のあまりにも蟲惑的な愛撫の
せいなのだが、そんなことは理由にならない。唇を奪われ、全身をまさぐられ、されるがままに喘いで下着を
濡らしているのは他ならぬ自分なのだ。
現に今だって、快感の濁流に打ち負けてこの華奢な友人を跳ね飛ばすことが出来ないのだから。
219名無しさん@ピンキー:03/12/13 00:54 ID:CfTbJiY/
「アニタちゃんも、自分でこういうことするんだ?」
股の布を優しく撫でながら、指先の感触を確かめる。全身が汗ばんではいるが、これだけは汗ではない。
アニタが限界まで昂ぶっているのは、このことだけでも充分にわかる。
と、不意に久美の動きが止まった。
股布を触る左手も、胸を揉む右手も、耳を噛む口元も、まるで歯車に異物でも挟まったかのように静止。
「どうなの? アニタちゃん。こういうこと、してるの?」
優しく、耳元で問い掛けてみる。その質問の真意を感じ取ったアニタは、再び顔面が熱くなった。
前日の激しい羞恥が脳裏をよぎり、口に出すことを躊躇わせる。ここまで蹂躙されて、今さらではあるが。
「……し……て、るぅ」
冷めない体温と艶のある荒い吐息、そして嬌声。それでもこれ以上の静寂は恐ろしいと、渇ききった喉から
搾り出した微かな声だった。何も言わずほくそ笑む久美。動き出す歯車。
アニタのスカートから左手が抜かれ、安堵する暇もなくそのまま直に下着の中へ。
「……! ちょっ、待っ、ふひゃあぁあっ!!」
今度は容赦がなかった。先ほどまでの攻めが霞むような、激しい指の動き。そして行く先。
あふれ出す粘液を絡めとるような動作が二、三度繰り返され、その度にアニタは全身を震わせてしまう。
右手と左手、両の手の指紋が敏感な部分を研ぎ澄まし、彼女を追い詰めていく。そして――
「もう、ダメぇっ……あぁっあ!」
背骨から全身に電流が走り、アニタが身体を大きく痙攣させた。今までに経験したことのないような、
絶頂のさらに上を行く快感。少なくとも、自分でここまで昇りつめたことはなかった。
その様子を確認して、覆いかぶさっていた久美が身を離す。衝撃に強張っていた体が脱力すれば、
今度は膝に力が入らない。机のふちを握り締めたまま、その体勢を維持するのがやっとだった。
220名無しさん@ピンキー:03/12/13 00:55 ID:CfTbJiY/
(……さっきのは一体なんだったんだろ……)
いつもの帰り道での買い食い。コンビニの前のゴミ箱に寄りかかりながら、アニタは肉まんを頬張った。
横を見れば久美があんまんの餡を吹いて冷ましている。今日の肉まんは彼女の奢りだ。
見られていることに気付いた久美が軽く笑顔を作ると、アニタは再び肉まんを口にねじ込む。
「ねぇ、ヒサちゃん?」
「え、なぁに」
「さっきのさ、図書館の……なんで、あんなコトしたの?」
気温は日が落ちれば少しは肌寒く感じるものの、せっかく冷めた心地も思い出してまた熱くなる。
結論から言えば、アニタは久美に犯された。誰もいない放課後の図書館で、その手と指と唇だけで、
好き放題にされるだけされてしまったのだ。
「えー? だってアニタちゃんが可愛かったからー♪」
好意が終わった時、久美はアニタに優しいキスを一度だけした。辱められた気分だったアニタも、それで
かなり救われたような気がした。
その後、言われるままに服装を整えて図書館を共に出たわけだが、扉を開けるときに久美がドアの錠を
外したのには驚いた。一度外に出た時に"閉館"の札を出したのはまだ想像がついたが、中から扉に鍵を
掛けていた事にはそこを出るまで気付かなかったのだ。侮れない、とアニタは思った。

「じゃあアニタちゃん、また来週、学校でねー!」
手を振って見送る。週末の学校帰りは気が抜けるものだが、今日のそれは一段とひどかった。
体力の消耗もさることながら、精神的な面での負担も大きい。少なくとも、自分の中で解決するなり
踏ん切りをつけるなりするべき問題がいくつか出来てしまったが、すでにアニタは限界にきていた。
(いーや……今日はもう疲れた……早く帰ってフロ入って休も……)
またねね姉にからかわれるかもとも思ったが、もはやそんなことはどうでもいい。
難しいことは土日の連休にでもゆっくりと考えよう。そう決意して帰路に着くアニタだった。

to be continued
221書いた人:03/12/13 00:59 ID:CfTbJiY/
ん、もう少し早く仕上がるかと思ったが、待った人スマンかった。
そして読む気をう失わさせるに充分なほどの悪筆、長文、趣味満開。
えーと、アレだ。
こんなんでも読めてよかったって人がいればそれだけで幸いやしね。
つかto be continuedって。続ける気か自分。
222名無しさん@ピンキー:03/12/13 06:18 ID:greAT5kL
風呂、入るんでつね……風呂!入るんでつね!!!ハァハァハァハァ

(すでになんらかの短絡回路が形成されているらしい。)
223名無しさん@ピンキー:03/12/13 07:21 ID:CwRP6/SG
そこでねねねに……
224名無しさん@ピンキー:03/12/13 09:36 ID:nIoRi47O
非常に興奮しましたよ。
ウェンディ君、私のモノをしゃぶりなさい。
225名無しさん@ピンキー:03/12/13 17:05 ID:3c7Df6dW
ウェンディ好きの英国紳士はもうちょっと上品でないと駄目でつよ…(ノД`)
226名無しさん@ピンキー:03/12/13 21:09 ID:1klXgEOh
てゆーかウエンディ君のお口にはすでにいま小生のものが入っておりますゆえ
しばし順番をお待ちください。
227名無しさん@ピンキー:03/12/13 22:06 ID:SFaxiPpi
>女の人同士の『濡れ場』が出てくるの
ものすごーく読んでみたいんですけど、先生のその小説。
ものすごーく見てみたいんですけど、どんな顔してそんなの書くのか。(*゚∀゚)=3
228名無しさん@ピンキー:03/12/14 06:06 ID:+owFRsIm
日本人、とても想像力豊かね。
キムさん、おチンチンが恥ずかしいくらいに硬くなったよ。
この後も・・・期待しているよ。
229名無しさん@ピンキー:03/12/14 16:13 ID:D978sLuO
>>227真顔ですw
そんで書き終わった後にいつも通り、ベランダに出て自己嫌悪に陥るという・・・・w


それはそうとさー、R.O.D見ようとしたらハングリーハートとかいううんちあにめ見ちゃったときの
絶望感ってもう言い様がないよね。
230名無しさん@ピンキー:03/12/14 20:09 ID:v7JU2kWn
今日はキムさん・・・パチスロで2万円も負けてとても機嫌が悪いよ。
三姉妹の誰が凌辱されるような物語だとキムさんとても嬉しいよ。













日本は物価高いよ・・・
231名無しさん@ピンキー:03/12/15 01:25 ID:2ZJFRNf8
>>229
いや、きっとハチマキかなんか締めてノリノリで書いてるんですよ。
んで書き終わった後は何かをやり遂げた男の表情(かお)。確かな満足。手にビール。
232名無しさん@ピンキー:03/12/16 16:36 ID:xr221V4a
カツラで変装アニタ(*´д`*)ハァハァ

(・∀・)イイ!!
233名無しさん@ピンキー:03/12/16 16:41 ID:hkdfzG8x
   ミシェールのウンコ頭

       (・∀・)イイ!!!
234名無しさん@ピンキー:03/12/16 17:39 ID:Kn0qTRm7
で、ねねねは処女なの?
235名無しさん@ピンキー:03/12/18 02:03 ID:awxMJxlj
新作はまだですかね?
ウェンディ君、早く作戦を実行して下さい。
236名無しさん@ピンキー:03/12/18 02:34 ID:usXy95cT
ホラ、その辺はアレよ、今夜の放送で不足分を補ってから、ね?
237名無しさん@ピンキー:03/12/18 15:38 ID:r92M4TfC
今週アニタが学園ラヴコメってる裏で壮絶なねねね×マギーが展開されていたわけだが
238名無しさん@ピンキー:03/12/18 20:14 ID:zFFAgThH
>>237
最後の「ゴキッ」でねねねを失神させ、思うさまその肉体をむさぼるマギー?

てか香港=中国出身ってことでいろんな秘密のツボ知っててもおかしくない気が

マ「先生・・・ちょっと面白いツボが・・・あるんですけど・・・」
ね「んー? 大丈夫なの? あんたの参考にしてるその本、すっげく古いじゃん」
マ「だ・・・大丈夫です・・・たぶん」
 (ポチッとな)
ね「!! ちょ、ちょっとあんた、いま何を・・・ア、アッ、アアッ?」
マ「このツボを・・・押すと・・・すべての刺激が・・・快楽へ・・・」
ね「ま、待って、そんなの、だめだったら、こらよせ、よして、アアアア・・・」
 
239名無しさん@ピンキー:03/12/18 21:53 ID:awxMJxlj
>>238
ふむ・・・・悪くない。
ウェンディ君、238に紅茶を差し上げて。
サービスも忘れるんじゃありませんよ。
240名無しさん@ピンキー:03/12/18 23:39 ID:DUqJBjba
>>237
あのシーンいいよね(;´Д`)ハァハァ
「抱っこ」の時も激しく萌えたけど
241名無しさん@ピンキー:03/12/19 03:38 ID:9YNvW87S
時代は百合か
気心も知れ会って、お互いを心の友達とした二人の距離は近く
アニタとひさちゃんは何気ない会話でも体をピッタリとくっ付けたりするようになる。

別に何も気にもとめず何となくピッタリとお互いの体がくっつくような姿勢になるのだ。
それをアニタが苦に思っているはずは無く、むしろかるい安心感や一体感を覚えているのだろう。

そんな中でお互いのプライベートなどを話していったりするのだ。
アニタが最初ひさに友達感覚で好きだと言ったのを皮きりに、合うたびに
ひさの方から、好きと言い、アニタもそんなひさに好きと言うようになっていた。
もちろん本当に仲の良い友達同士でも別に変ではない感じで。
そうやってお互いの距離を縮めていったある日、場所は放課後の学校で
いつも通り二人っきりで図書館で肩を並べてピッタリと体をくっつけてお互いの話をしている。
そんな中での自然な流れで出てきた会話であった。
「私ね・・アニタちゃんの事が好きみたいなの
アニタちゃんと一緒にいるだけで死んじゃいそうなくらい嬉しいの・・」
「ひさちゃん・・」
そう言いながら、久は気のせいか、少しひとみをうるませながら真剣なまなざし
でうつむいているようにも見える。
どことなく落ちこんでるかのように下を向いたままの久。
お互いを好きと言い合うのはいつもの事なのだが、今日はアニタに好きとい
うひさの様子がいつもよりとても暗く、また簡単に好きといわずに死んじゃいそうなくらい嬉しいと
いつもと違って言い方が違う。
だが、そんな事を全然気に留めていないアニタは
「うん」
とやさしめの表情と声で平然と返す。
「私も、ひさちゃんの事大好きだし、一緒にいると楽しいよ」
もちろんアニタにとってこういうやりとりは友情の儀式くらいにとらえており嫌な事でも無い。
久がアニタの方へそっと向きかえる事によって久とアニタの視線が合い
お互いに見つめあう形になる。
「うん・・・・・私ね、アニタちゃんといだけで、男の子といるよりもドキドキするの・・・」
「え?」ギョッとしたアニタは表情がそれまでの笑顔から軽く怪訝な顔変わる、焦っているようにも見える表情だ。
「アニタちゃん・・私、アニタちゃんの事が好きみたいなの・・・」
「いや、でも!えっと、あの・・それってどういう意味?」
意味合いの違いに気づいたアニタは顔をヒクヒクさせながら気まずそうにひさを見る
「ごめんねアニタちゃん、きっと突然こんな事言われて迷惑だよね・・」
「そ、そんなこと無いよ」
「アニタちゃんは、周りにいる男の子よりも全然カッコよくて、ステキで・・・」
「そんなこと・・・無いよ」
「そんなアニタちゃんを見てると、ううん、一緒にいるだけで・・・いっぱい胸がドキドキしてくるの・・・」
「ひさちゃん・・・」
アニタはここでどうにかして、精神的な距離を取らないと逃げる口実が作れなくなってしまうのだが
日ごろから自然と体をピッタリとくっつけ、繰り返すように、お互いを「好き」と言いあった日常が
影響して、その行動をとることは容易ではないく、
ここまでくると、もう冷たく突き放す事も全くできなくなってしまっている。
「私・・変かな?」
「いや・・変とかそういうんじゃなくって・・」
「やっぱり・・・ダメだよね・・・」
「でも・・・アニタちゃんが好きなの・・・」
久はアニタの目を見つめながら体を更に密着させて重なるようによりそった。
基本的にアニタにとってひさの好意は心地が良い
だからアニタはひさの好意に対して厳しく返す術は全くもっていないのだ。
アニタは顔を赤くして、カチカチになりながらひさをみている。
「アニタちゃん・・・顔真っ赤・・・大丈夫?」
アニタの方へと顔をぐっと近づけて久はアニタの心配をする。
「だってひさちゃんがこんな事言うから」目を丸くして
あたふたとした感じで赤くなったホッペを押さえるアニタ
顔を近づけたひさに危険を感じホッぺ押さえるのと同時に顔を少しそらすが、その姿はどこか弱々しい。
「赤くなったアニタちゃんの顔・・・とっても可愛い・・」
今度はニッコリと笑ってそう言う久、そんなひさをみたアニタは更に顔を真っ赤にする。
ねねねにピュア― ザ ダイアリーを読まれた時と比較できないほどの顔は赤く染まっている。
そんなカチカチに固まったアニタを見たひさはどこか安心して彼女らしい微笑みをしながらアニタの目をじっと見つめる。
「ねぇ、アニタちゃん・・・・」
「何?ひさちゃん」とアニタが久の方へと顔を向けた瞬間とほぼ同時に
久はそのまま顔を更にアニタへと近づけてくちびるとくちびるを重ねる
アニタは顔を後ろにのけぞらせようとするにも、それを追うように
久はアニタの口に数回に渡ってキスをした。
「ひさちゃん・・ちょっとだめ!」
キスを数回に渡ってされてから、気がついたように慌てて嫌がりだすアニタ。
嫌がってはいても相変わらず顔は真っ赤にそまっている。
「だって私達、女同士だよ?」と言うアニタ。
この台詞もキスをする前に言えば有効だったのかもしれない。
久の速攻によって彼女にしてはめずらしく気が動転してしまったらしく
アニタにとっては気の利いた反論ができる状況はキスした後にしか無かったのだ。
246名無しさん@ピンキー:03/12/19 06:34 ID:qB7YuX24
第二話はまた今度
「普通友達同士でこんな事しないだろ!」
「ごめんね・・・あのね・・赤くなったアニタちゃんがあまりにが可愛かったから・・・・」
「だからって普通キスするか!?」
と強い口調でいうアニタ、だがそこに精神的な強さはあまり感じられない。
劣勢持に無理に強がるそれに見うけられる。
「でも・・女の子同士でも・・・キスする子とかはいると思う・・・
 私はアニタちゃんが凄い好きだから・・・・一番好きだから・・キスしたかったの・・・ごめんね・・」
そう言いながらうつむく久美。
「でも、だからって・・・キスする事無いだろ!」
「・・・・・・ごめんね・・」
「ごめんで済まないよ!」
「・・ごめんね・・・アニタちゃんの事がいっぱい好きで・・・
死んじゃいそうなくらい好きだから・・・・キスして欲しかったの・・・
そんな事されても嫌だよね・・・迷惑だよね・・・・・・・ごめんね・・」
そう言いながら、久美はうつむき、涙をポロポロと流しながら、目からあふれてくる涙を取ろうとする。
そんなひさをみて、本当に自分の事が好きでこういう行動に至ったんだなと知り、心の何処かで
胸が締め付けられるような気持ちになるアニタ。
「嫌とかそういうんじゃなくって・・」
ちょっとした沈黙の後、
 「なんていうか、あたしもひさちゃんの事は嫌いじゃないしさ・・でもこういうのはちょっと」
と軽く赤くなっている頬を人差し指でポリポリと書きながら、少しおどけたような笑顔でアニタはひさちゃんに言葉を返す。
「うん・・・アニタちゃん・・・ありがとう」
無理して作ったような満面の笑顔で久美はアニタにそう答えた。
アニタもそんな久美を見て微笑み返す。
「私はアニタちゃんが好き・・・とってもとっても大好き・・・」
そう言いながら、アニタへとまた体をピッタリとくっつけてくる久美。
「ひ、ひさちゃん・・」
もうあきらめて、事態は好転したのかと思って安心したアニタだったが
久美を説得するには至らなかった。
「私ね・・アニタちゃんには嘘のないわたしを知って欲しいの・・・
アニタちゃんに、こうしたい気持ちを持っているのが本当の私だから・・・
人と人が口付けするのって何でも無い事だと思うの・・・
それに、好きな人とキスしたいって思うのは自然な事なんじゃないかな?」
「うー・・・・」
アニタは軽く困惑した表情で何とも言えない。
「アニタちゃんは私とのキスは嫌だった?・・・もし嫌ならそれをアニタちゃんに強要しちゃ
絶対ダメだと思うし私もそんな事はしたくない・・・」
「だって友達同士でキスはしないよ」と一般論を説くアニタ。
「違うの・・アニタちゃんが嫌だったのかそうじゃなかったのかが聞きたいの」
「う・・い、嫌だった・・かな」
そうもうし訳なさそうに答えるアニタ。
「嘘!、さっきのアニタちゃんの顔凄い真っ赤だった、アニタちゃんは顔に出るもの
嫌だったら顔あんなに赤くならないよ・・・・酷いよ、アニタちゃん・・・」
申し訳なさそうにしてた言い方に嘘を感じて強い口調で返す久美。
「べ、別に真っ赤じゃ無かっただろ!」と真っ赤になりながらアニタは言い返す。
「うそ!アニタちゃんの顔、真っ赤だった!・・私はそんな嘘つかない!」
と今度は珍しく怒った表情でアニタを睨み言葉を返す久美、
そのすぐ後に思い出したかのように久美はもう一度言い放つ。
「それにさっき嫌じゃな無いってアニタちゃん言ってた! どうして嘘をつくの?・・」
「あ・・・」
そう、確かに嫌じゃないと言ってしまっていた、アニタはとっさにでた交わし言葉
が原因で久美を怒らせてしまい完全に言葉に詰まった
「うー・・・じゃああたしは、どうすれば良いんだ?」
アニタは誠実に迫るひさちゃんの強気に押されて何とも言えない罪悪感を感じ
言葉のやり取りの上でも縛られていて、もう八方ふさがりに近いようだ。
「アニタちゃんの本当の気持ちが知りたいの、さっきのキスの気持ちを知りたいの」

嫌だったと答えたら、さっき顔が赤くなったんだから嘘だと言われてしまう
答えはもう一つしか無いじゃないか、そう考えながらアニタはしばらく沈黙した後、
「じゃあ・・友達同士のキスって事なら良いんじゃないの?」
と答えた。
アニタの中ではあくまで友達同士の自然な行為として処理したいその無意識的
でてくる考えがそういう風に言わせる。
だが、結果的にはキスするという行為を認めてしまったのだ。
「アニタちゃん・・・ありがとう・・本当にありがとう・・・アニタちゃんの事、大好き」
「でも友達、同士のキスな」
「うん」彼女らしい控えめな満面の笑みでそう答える久美。
「ひさちゃん・・」
アニタは嬉しそうな久美を見てなんでも許してしまう自分がいるなと思う。
「ねぇ、アニタちゃん・・・」
そう言いながら、アニタの目を恍惚とした表情で見つめる久美。
「ん」
アニタの方も、わかったよ、友達どうしだもんな、と言いたげな感じで態度で応じる、久美は
アニタのそんな強気ポーズの中にある弱さに興奮するのだ。
二人は、再びくちびるを重ねた、今度は長い間ずっとくちびると重ねる。
「んn・・アニタちゃん・・・」
一回くちびるを重ねた後、もう一度くちびるを重ねる二人。
「アニタちゃんのくちびる・・凄い柔らかい・・・」
恍惚とした表情でそう言う久美。
アニタの頭の中では一般的にレズと言われるものは
その響きだけで非難されるものであり、否定をしないといけないものなのだが
実際に久美にキスをされても、そこまで嫌ではない自分がいる。
いや、決して嫌ではないのだ。そんな自分自信を否定しようとはするもの、頭の中では久美とのキスに
体に軽い電気が走るような快楽を認めている自分を、強引に押し殺す形になっている。
久美の事は友達として好き・・だからキスも気持ちが良い?
何か違うような気がすると思いながら
久美から繰り返しされるキスを良いようにされ続けるアニタ

「ねぇ! もう何分キスしてんの? もうそろそろ帰らないと!」
と何処かで納得いかないアニタは一般的な見解で何とか逃れようとする。
「アニタちゃん、図書クラブが終わるまであと20分も時間あるよ」
「本当だ、ってオイ! 久ちゃん、あと20分もキスするつもりなの?」
「アニタちゃんの事いっぱい好きだから、いっぱいキスしたいの」
「・・・友達としてだよね?」と確認するアニタ。
「うんっ!」と満面の笑みで返す久美
「アニタちゃん・・」と言い、またアニタとくちびるを重ねてくる久美。
ようやく図書クラブも終わり帰路につく二人の姿があった。
結局、二人は30分に渡って繰り返し、何度もキスをし続けた。
友達同士にしてはキスに30分は長過ぎるんじゃないかなと
アニタは矛盾を抱えるが、何を言ってもあっさり矛盾点を指摘されてしまい、またキス。
帰り際、久美は「明日の図書クラブの時間が待ち遠しい・・・」と言った。
図書クラブの部活動は2時間ある、つまり毎日、最長で2時間キスし続ける時間があるのだ。
アニタは久美とわかれた後、どこかふらふら歩きながらも無事自宅へと帰って来た。
だがアニタはもう、何が何だかわからなくなってきている、ただ今日した久美とのキスの事
を思い出して、そのことで頭がいっぱいになっていて、誰が話しかけてもうわの空だった。
252名無しさん@ピンキー:03/12/20 00:15 ID:fU3Lflog
一話では久美がひさだったり久だったり
自分の思い入れで呼び方が変わってたけど
今回は久美で統一してみた。
253名無しさん@ピンキー:03/12/20 00:55 ID:fU3Lflog
凄い下がってるのであげ

俺は、やっぱりアニタとひさちゃんの関係が一番エロいと思うのだが
254名無しさん@ピンキー:03/12/20 03:02 ID:8UzXfIlU
(・∀・)イイヨイイヨー 続きを待ってる。
255名無しさん@ピンキー:03/12/20 06:19 ID:XOgtO8xX
久「ごめんなさい…」
岡「そうか…なら、セフレなら…いいか?」
久「えっ…うん…それなら……いいよ…」
256名無しさん@ピンキー:03/12/20 19:21 ID:lfeqC9+p
「ライトスタッフ」で初めてアニタん家(ねねねの家)を訪問したひさちゃん
帰りはマギーに送ってもらう。

マ「・・・行こうか」
ひ「は、はい」
手をつないで歩きだすふたり。
マ(や・・・やわらかい・・・アニタのよりも・・・)
ひ(おっきい・・・背も高いし、男の人みたい・・・)
そして訥々と自分が本を好きな理由などを話しはじめるひさちゃん。
そのうち、自分に両親がいないことも話してしまう。
マ「む・・むひゃ・・・むひゃ・・」
ひ「あ、あの・・・マギーさん?」
マ「い、いや・・・ごめん・・・感動して・・・」
マギーの胸の中に、ひさちゃんをいとおしく思う気持ちが生まれ、
それが夜の道を歩むにつれどうしようもなく高まってゆく。
マ(なんてけなげな子なんだろう・・・私が・・・包んで、あげたい・・・)
 するとそのとき、前方に静かなネオン、ホテルの入り口が。
 ふと衝動にかられ、ひさちゃんの手を握る手に力をこめるマギー。
マ「は・・・入って・・・いこうか・・・」
ひ「えっ? (ポッ) は・・・はい・・・」

その後娘の帰宅が遅いのを不審に思ったひさちゃんの家族が再びねねね家に
連絡し、マギーとふたりで行方不明? さては敵に拉致を? と大騒ぎに
なるのだが、それはまた別のお話。
257名無しさん@ピンキー:03/12/20 22:19 ID:T0+IVCh0
>242-252
30分もキスだなんて、不順同性交友にも程がある!!(´д`)ハァハァ
しかし、これだけでも十分エロいんでもっとお願いします。

>256
女の人とホテルだなんて、不順(以下略)
258名無しさん@ピンキー:03/12/20 22:57 ID:wsm92mTQ
>242
これでアニタが結局百合に目覚めないんだけど、
にもかかわらず親友の頼みだから………と久ちゃんのレズ要求に
どこまでもどこまでも際限なく応じて百合道を堕ち続けていく様を想像したりしてハァハァ
「ほ、ほんとはいけないんだから」
「アニタちゃん、それ言ったらおしおきだったよね、うふふ」
259名無しさん@ピンキー:03/12/20 23:55 ID:cv5QBFbN
>>256
やっぱりマギーちゃんだな

最近はひさちゃんが集中放火だね
260名無しさん@ピンキー:03/12/21 12:57 ID:EOWsy9UT
読子さn、ヤヴァイですよ!

ttp://sylphys.ddo.jp/upld2nd/niji/img-box/img20031220060236.jpg
261ミヒャエル・コドモスキー:03/12/22 00:18 ID:1Sl/fjL5
「おいしい? アニタちゃん」

 並べられているのは、豪華な食器に食べたことも無いご馳走。
 しかし、アニタの手にしたスプーンはカタカタと震え、冷めかけたスープもこぼれてしまう。
 おいしいどころか、胃がキリキリと絞られている。

 ここはジョン・スミスの街。
 街中が舞台。全ての人が役者。

「もうおなかいっぱいなんですね」
「無理して食べる事もないさ」

 何でこんな奴らにつかまっちゃったんだろう。
 紙の力を使わなくても、こいつらから逃げる事なんて簡単な筈。

「おじいさん、コーヒー入れますから、アニタちゃんと居間にね」
「ああ、そうだったな…」

 老人たちの顔が、醜くひずむ。

「…一緒にポルノビデオを観るんだったね」
「ひっ」
262ミヒャエル・コドモスキー:03/12/22 00:19 ID:1Sl/fjL5
 身体中の産毛が総毛立った。
 老爺はアニタの肩に手をやると、居間へ連れていき、革のソファーに座らせる。
 小柄なアニタの瞬発力ならば、連れ込まれたこの老人たちの家から逃げだす事など造作もない事。
 例え、老夫婦がメイクをした屈強な男だったとしてもだ。

「ミー姉…マー姉えぇぇ…」

 しかし「ポルノビデオ」という呪文に縛られたアニタは、身体が萎縮して動く事が出来なかった。
 そこにいるのは、紙使いのアニタではない。
 コバルト小説すら読んだことの無い、中学一年の少女なのだ。

「やだぁ…やだよおぉ」
「おじいさん、難しいビデオはアニタちゃん嫌ですって」

 二人分のコーヒーとホットミルクを入れてきた老婆が、涙目になっているアニタの隣に座る。

「ああ、だったらこれが良い」

 真っ白いケースの背に、汚いシールで見慣れない手書き文字が書かれたビデオを掲げる。

「アニタちゃんくらいの歳の子が出てるビデオだよ」
「え…ええっ?」
「確か、学校の帰り道に車で誘拐する所から始まってましたよね」
「どこの国の子かは知らんが…まあキャンキャン泣いてるだけだから言葉が解らなくても大丈夫さ」

 セックス…!
 あたしくらいの歳の子が、誘拐されて無理やりセックスさせられちゃうポルノビデオ…!
263ミヒャエル・コドモスキー:03/12/22 00:19 ID:1Sl/fjL5
「最後はどうなりましたっけねえ?」
「このビデオは1巻目だが、ええと…ああ、この3巻目で死んでしまうんだよ」
「そうでした。クスリの打ち過ぎですしたね」

「ふあ…あああっ」

 緊張と恐怖が限界に達し、白い光がアニタの脳髄で炸裂する。

 ちゃ…。

「あれ?」
 隣に座っていた老婆が、自分の尻に生暖かいものを感じた。

 ちーーーーーー…。
 ぱた…ぱたぱたぱた…。

「はやああぁぁああーん…ああぁん、あはあぁぁぁん」

 ぽろぽろと溢れる涙と共に、湯気をたてて革のソファーから滴り落ちる液体。
 アニタは失禁した。

「ふあぁーん、たすけてぇ…もうやだよおぉ」
「気にしないで良いのよ、ポルノビデオ観れば、もっとねばねばしたおしっこも出るからね」
「では、3巻まで続けて観るかな」
「ねね姉ぇ…帰りたいよおぉ…ふあぁん、あぁああん」

 カシャン、とビデオテープが吸い込まれる。
 アニタにはそれが、二度と出られない牢獄の錠の音に聞こえた。
264ミヒャエル・コドモスキー:03/12/22 00:23 ID:1Sl/fjL5
「薮の中」外伝っす。

直接的なHシーン入れるとクソ長くなるんで
とりあえずこんな所で。

これはこれで完結でーす。
265名無しさん@ピンキー:03/12/22 00:36 ID:i558rZ+Z
なんかマリリン・マンソンとかが演じてそうだw
266名無しさん@ピンキー:03/12/22 03:40 ID:wbFJfzj6
ふむ・・・
しばらく来れなかったんですが
久しぶりに来てみれば、なかなか良い作品ができてるぢゃ無いですか。
ウェンディ君、作者の方々に紅茶をお出しして。
267名無しさん@ピンキー:03/12/22 03:43 ID:wbFJfzj6
それにしても日本の年末というのは非常に忙しく
せわしないですね・・・
皆さんもさぞ大変な事でしょう。
お体にはお気をつけて。


 全 て の 叡 智 を 日 本 に !
268名無しさん@ピンキー:03/12/22 07:00 ID:Ad6Nrmgt
すべてのエッチを日本に?

コミケの事でつな。
269名無しさん@ピンキー:03/12/22 08:17 ID:vxJ2Thgx
ジョーカーさんがビッグサイトに現れます。
270名無しさん@ピンキー:03/12/22 13:39 ID:OAgJG99X
みー姉がビッグサイトで破産します。

>>261-263
完結なんてそんな!
すげぇ生殺し状態っす!
続き激しくキボン。
271名無しさん@ピンキー:03/12/22 14:03 ID:OAgJG99X
ところで、ねねね×アニタって需要ある?
272名無しさん@ピンキー:03/12/22 15:45 ID:dQwtjJaO
禿げ上がって丸坊主の中心にヘアコンタクトがぽつんと取り残されるぐらいキボンヌ
273名無しさん@ピンキー:03/12/22 15:52 ID:Wu7N2lcO
>>263
凄いエロくて良いです
274名無しさん@ピンキー:03/12/22 18:48 ID:2u0RMfC6
>>271
むしろ供給があるかも。
まだ書いてはないけど。
275名無しさん@ピンキー:03/12/22 21:58 ID:wbFJfzj6
俺の名はドレイク・アンダーソン。今回はジョーカーの野郎のパソコンからの書込みだ。

ttp://www56.tok2.com/home/sirius/cgi-bin/img/img-box/img20031222215354.jpg

コイツを製本して、日本名物コミーケで売りまくるゼ!
276ミヒャエル・コドモスキー:03/12/23 01:11 ID:AzwStGJh
>265
>なんかマリリン・マンソンとかが演じてそうだw

確かデスメタルの人でしたっけ? 今度聞いてみますー。
役者が本業じゃないから「クスリの打ち過ぎですしたね」とか
台詞間違えたんですな(笑)。

>270
>完結なんてそんな!
>すげぇ生殺し状態っす!
>続き激しくキボン。

ありがとうございます。
スナッフムービーとか、獣姦ものとか
皆さんの頭の中で、色んなビデオをアニタちゃんに見させてあげて下さい(笑)。

>271
>274
>ところで、ねねね×アニタって需要ある?
>むしろ供給があるかも。

私も2つくらいネタ考えてます。そのうち書かせて頂くかも。

>273
>凄いエロくて良いです

なるべく短めにしようとした結果、直接的なHシーンを省略してしまいましたが
エロいと言って頂けると、幸いです。
277名無しさん@ピンキー:03/12/23 12:37 ID:agBhCUIf
>>276
読ませて頂きました!
アニタにもうめちゃめちゃ萌えましたとも。

ねねね×アニタ需要ありまくりです(w
1話の読子の事二人で話すシーンからはもう
ねねね×アニタしかないだろう、と。

さらなる萌エロ話を楽しみに待ってます。
278名無しさん@ピンキー:03/12/23 14:38 ID:vgErygug
>スナッフムービーとか、獣姦ものとか
>皆さんの頭の中で、色んなビデオをアニタちゃんに見させてあげて下さい(笑)。

そう言う事言うとー、続き書きまつよ?
279名無しさん@ピンキー:03/12/23 16:31 ID:RbAB7G8q
全裸運動会や全裸引っ越しや全裸オーケストラを見せられるアニタたん

「これじゃR.O.DじゃなくてS.O.Dだろが!」
280名無しさん@ピンキー:03/12/23 16:34 ID:RbAB7G8q
でもなんだかんだいって気に入ってしまい、
全裸使いのスキルさえ修得するに至る。

その後、全裸姉妹探偵社と呼び名が変わったとか変わらないとか。
281名無しさん@ピンキー:03/12/23 23:31 ID:T/sHBXum
全裸使いって・・・いったい何をどうするんだろう・・・
282名無しさん@ピンキー:03/12/24 19:41 ID:Mrf81gYd
そりゃ、脱いで相手を驚かせて…多分。でも、アニタだけだとロリコンしか倒せないな。そのための3姉妹か。
いや、どちらにしろ、このスレにいる人は総倒れ?

セクシーコマンドーの仲間?
283名無しさん@ピンキー:03/12/24 20:36 ID:dg0w2Lpc
そーゆーことならぜひねねね先生にも探偵社入りしていただきたいのですが。
284名無しさん@ピンキー:03/12/24 21:02 ID:qW3I0iWJ
禿しく全裸姉妹探偵社入りを拒絶するぬぬぬ。
だが何故か全裸使いの能力には目覚めてしまうのだった。

「ねね姉、全裸が嫌いなのになんで全裸が使えるの?」
285名無しさん@ピンキー:03/12/25 12:14 ID:rIs05EjJ
読子たん再登場か!?・・・・と思いきや(やっぱり)名前だけですた。

そんな僕にマギーの恥辱プレェを恵んでください
286名無しさん@ピンキー:03/12/26 05:33 ID:DOPreNa3
生意気なねねねをシめてやるッ!

ミシェールが見守る中、制裁は行われた。
既にねねねの口にはアニタの秘貝が押し付けられている。
「マギーちゃん、先生の割れ目がおねだりしているわ。」
ミシェールがいうと、マギーはジャージを下ろし紙製の一物を取り出した。
ゆうに一尺はあろうかという巨大な業物に、ねねねはぶるっと震えた。
しかし、その恐怖とは裏腹にねねねの乳首は硬さを増していく
−いや、ねねねにとってはその恐怖こそが色欲を沸き立たせるものだったのかもしれない〜
天を仰いだねねねの乳首を、ミシェールが絶妙な舌技で刺激していく
そして、マギーの一尺竿がねねねの陰部にねじり込まれていく…
「先生の中、あたたかい・・・」

R.O.D女性陣による怒涛の4Pファック。
仲間の筈の紙使い3人を敵に回してしまいなす術のないねねねを襲う快楽地獄…
だが、長い夜はまだ幕を開けたばかりだ…。
287名無しさん@ピンキー:03/12/26 09:31 ID:ogr0mtxT
>>286んな事したらねねねが三島みたいな作家になるだろ
結局そのよるは遅くまで久美との事で頭がいっぱいになったまま眠りこけてしまったようだ。
朝起きて、気持ちは大分収まったようではあるが、30分もキスをしたのだしかも女同士で。
その衝撃はそう簡単に全部忘れるというのには無理があった。
マー姉が作った食事を残して早々に出かけるアニタ、アニタが食事を残していくのは珍しいので
みんな、それを不思議がっていた、残したことに関してねねねは一言皮肉をアニタに
言ってきたがそれを軽く交わしてそのまま学校へと向かう。
「おはよう、アニタちゃん」と笑顔で挨拶してくる久美
「あ、おはよう久ちゃん」笑顔で話し掛けてくる久美を見てなぜかアニタはドキドキしていた。
自然とアニタの頬も赤くなっている。
それをみた久美はアニタと腕を組む。
「ちょっ!」驚いたような顔で久美をみるが
久美は彼女らしい満面の笑顔でアニタを見つめている、
アニタはそれをみて、困ったような表情で頬を赤らめて苦笑いっぽい表情をしていた。
その状態のままピッタリとくっついて教室まで向かうが、それに
違和感の感じて飛んでくる視線を感じる度にアニタは恥ずかしい気持ちになった。
いつもどおり、図書クラブの時間が始まる、アニタが席につくと久美は本を何冊か
持って、アニタの方へとイスを近づけ体を密着させるように座り本を読み出す。
しばらくの沈黙の後、久美は体を倒してアニタの二の腕の辺りに自分の頭を添えた。
「ひさちゃん・・」アニタは何故か久美に対して緊張していた。
久美は無言のまま、アニタの腰の辺りに両腕を回して目を閉じて、しばらくの間、優しくアニタを抱きしめる。
「アニタちゃん・・・」そう良いながらアニタの方へと顔を向け、
アニタの方を見つめながら、顔を近づけて、キスを迫る。
「ひさちゃん・・友達どうしだよね?・・」
というアニタの問いに対し久美は何も答えずにキスをしだす。
しばらくキスをした後、アニタの肩に両腕を回してより密着し
アニタのくちびるを舌で舐めまわし口の中へ入れようとする。
「だめだってば!・・・・」と言いい舌をいれるのを拒否してみるが、
「うん・・」と久美は微笑むが、
その表情は恍惚とした表情で全くアニタの言ってる内容を意に返してはいないようで、
視線にはアニタに対する明らかな欲情の色を出している。
アニタは久美から顔を離そうと体を後退させるが、バランスを崩し倒れる
そのアニタへの体の上に乗り体を密着させキスを迫る久美。
「怖いよひさちゃん!」怯えきった表情のアニタ。
「アニタちゃん・・本当にかわいい・・・アニタちゃんのそういう
可愛らしいところ好き・・・・」
と恍惚とした表情で迫る、そんな久美にアニタは怯えきっていた。
「んふぅ・・ちゅぶ・・・はnっ・」
そのままアニタは久美の良いように舌を入れたキスをされる
恐怖を感じる一方で、アニタは久美のやさしさやひたむきな愛
情に愛しさを感じるようになっていた
彼女ののほっそりとした体の感触を肌で感じるといたたまれない快感が走り
ヤラシイ気分になっている自分がいるのだ。
「アニタちゃん・・・アニタちゃんも、舌動かそう?」
その言葉を聞いたアニタは言われるとおりに久美の舌に自分の舌を絡ませる。
それからしばらくの間、図書室の中で二人っきり、お互いの舌を絡めあっていっていた。
アニタの口からは結構な量のヨダレがしたたっている、アニタの口からでてきた彼女自身唾液。
今度はアニタの服を脱がせようとする。
「ひ、ひさちゃん・・・」と久美の行為に異を唱えるかのように言いうがボーっとした表情のアニタ。
「アニタちゃんさっきから嫌がってないみたいだから・・・」
「それは・・・」それは久美が怖いからだよと言いかけて言葉を飲みこむ。
「うわー・・アニタちゃんの体カワイイ・・・脱いで見てよく解るけど・・足も長いね・・」
そうそうに服を脱がせてしまい、下着姿のアニタをまじまじと見てアニタを誉める久美。
久美自身も下着姿になりアニタの体を抱き寄せる。
「良いなぁ、アニタちゃん・・・私もアニタちゃんみたいな・・・こんな可愛らしい
体欲しいよ・・・・」
「ダメだってば・・」声を裏返らせながら言葉弱げに嫌がる。
「ふふっ・・アニタちゃんって・・本当にかわいい・・・」
久美は嫌がるアニタの顔を上目遣いでみながら乳首を丹念に舌で舐めまわす。
「やぁん・・・・ダメだったら・・・・」
と言うが口の周りにヨダレをたらし、さらに恍惚とした目でそう言われても
やめて欲しそうにはとても見えない。
「うん、アニタちゃんの事大好き・・」と久美の方も会話になってないような返事で適当に返す。
「友達の体なんて・・舐めないでしょ・・・」と言葉上だけ嫌がるアニタ
「アニタちゃんの顔、とってもやらしい・・・凄く気持ち良さそうだよ・・・・・」
久美はそう言いなが乳首を舐めるのをやめて、アニタのパンツに手に手をかける。
「そんな事・・・無いよ・・・」
アニタはボーっと感じでそう答え、久美にパンツを下ろされても特に抵抗はしない。
パンツを脱がせた久美はアニタの股を手でめい一杯に広げ、アソコをぺチョぺチョと音を
立てて舐めだす。
292名無しさん@ピンキー:03/12/29 08:03 ID:tiZilAMn
>>290=久(ひさ)ちゃんとアニタ 3話 その4
>>291=久(ひさ)ちゃんとアニタ 3話 その5

眠くてボケてた。。
293名無しさん@ピンキー:03/12/29 09:36 ID:negNj2fX
うーん、すごく良いんだけど一つだけ。
どうせメモか何かに書き込んでるならもうちょっと推敲してもらいたいなぁ。
書いてる内容自体は萌えるから、文章がもっと見やすくなるなら最高だとおもうよ。
294名無しさん@ピンキー:03/12/29 10:07 ID:tiZilAMn
国語の成績は常に2だったな俺。
次からは貼る前によく推敲してみます、ありがとね。
295名無しさん@ピンキー:03/12/29 23:22 ID:29tJvlgC
段々エスカレートしていく二人・・・ハァハァ
296名無しさん@ピンキー:03/12/29 23:51 ID:RFiuojWA
だ、誰か……、ねねね×読子をお願いします……。
297名無しさん@ピンキー:03/12/30 06:00 ID:uWtrt9Vj
読子が物凄いヤリマンになっていく様を見てみたいな
そのままねねねを襲う感じ
298名無しさん@ピンキー:04/01/02 01:34 ID:naTKjuha
>>287
三島はいい筋肉してたよね。

・・・って何言ってんだ漏れは(w)
299名無しさん@ピンキー:04/01/02 05:47 ID:iHtqugQp
ジュニアくんがいっぱい出てきた。
(*´д`*)ハァハァ

ついに、アニタとジュニアが告白してラブラブ!!?? とか
むちゃアホで作画気にならなかった俺は勝ち組か?


なにもなかったし(´・ω・`)ショボーン
300名無しさん@ピンキー:04/01/03 07:30 ID:Mv8dw2LV
読子たんは永遠の受け身です。

全裸<つうかおまいらそれは「けっこう仮面」じゃ・・
301名無しさん@ピンキー:04/01/03 08:27 ID:jeFtDAan
いや、読子ほど受け攻めオールマイティな奴も珍しいと思う。
まぁ百合限定ではあるのだが、逆に百合なら最強のキャラクターをしている。
普段が強気なねねねでも一発で篭絡させられそうな感じがヨイ。ヨイったらヨイ。
302名無しさん@ピンキー:04/01/03 10:05 ID:/pDF0/d/
ところでおまいら、今月のメガミマガジンは見たか!?
アニタとひさちゃんの・・・(*´д`*)ハァハァ

・・・がいしゅつ?
303ミヒャエル・コドモスキー:04/01/05 08:22 ID:I3ispvao
『女の子の秘密 1』

「アニタちゃーん、先生が今週のお願いって」
「うえ〜、またぁ?」

 鞄をベッドに放り投げ、机の上を見ると「女の子の秘密(仮)その3」と書かれたワープロ原稿。
 苦々しい顔でそれを手に取ると、アニタは制服も着替えずに部屋を出る。

「どこいくの?」
「トイレで読むよ」
「あんまり長い事ダメよ」
「そんな必死に読みゃしないって」

 ミシェールは読んでいた本を閉じると、ぴらぴらと手を振って可愛い妹を見送った。


 時は1ヶ月前に遡る。

「性教育の小説ぅ?」
「そぉーなんです、先生っ」
 昼食後、ねねねの機嫌が良い時を見はからって、ミシェールとマギーは切り出した。

「ほらあの子、ご本読まないでしょ? だからそっち方面って凄く疎いんです」
「情報とかだったら、テレビがあるだろが」
「それなんですっ!」
 ドン! と机を叩き、こぼれるお茶も気にせずに、まくしたてるミシェール。

「私たち、日本のテレビを観て驚きました。援助交際とか幼女にイタズラとか、もうそんなのばっかりで」
「多かれ少なかれ、どこの国でもあるんじゃない?」
「いーえっ、それだけじゃありません。チャンネルを回すと、一日中せっ…セックスしてるのまであるじゃないですかっ」
「あれを…アニタが観たら…」
「あちゃー」
304ミヒャエル・コドモスキー:04/01/05 08:23 ID:I3ispvao
『女の子の秘密 2』

 しまった。
 衛星放送を入れた時、ねねねは面倒だったので何も考えずに有料放送総てに加入してしまったのだ。
 その中の成人向けチャンネルを見られたらしい。

「その点、本は違います! 即物的な刺激ではなくて、ロマン溢れる乙女の心を育ててくれますし
 その中から、想像力と共に清く正しい性への知識が生まれるんです!」
「まあ、テレビの件はアレだけどぉ、性教育とか何とかあんたらの仕事でしょうが」
「アニタ…逃げてしまう…」
 寂しそうなマギーの顔。

「ええ、ちゃんとお話ししようとするんですが、難しい年頃で…」
「それであたしに、性教育小説書かせて読ませようってーの? でも大体あのちびっ子は…」
「…先生のなら…読むんです」
「え?」
 机の下から大事そうにマギーが出したのは、「真夜中の解放区」だった。
「それは…」
「参観日の時の…。あれ以来、時々先生の本を読んでるみたいで…」
「お願いしますぅ。些少ですけどギャラも払いますしぃ」」
「うーん…」

 …悔しいけど、アニタには助けられている。
 事件の時だけじゃない。
 読子の行方が知れなくなり、荒れ気味になっていた生活の中に飛び込んで来たこの三姉妹。
 特にアニタには、自分が精神的に相当依存しているのを感じている。
 …悔しいなぁ。
 この、ねねね様が、毛も生えてない様なちびっ子に…。
305ミヒャエル・コドモスキー:04/01/05 08:24 ID:I3ispvao
『女の子の秘密 3』

 毛も生えてない…何も知らない…?

 ねねねの口元がかすかに上がる。
 しかしそれは、何やらスケベ親父のそれに酷似していた。

「先生?」
「んっ…ああ、まあそんなに頼むんなら…書いてやっても良いかな」
「わあっ、ありがとうございますっ!」
「か、感謝します…先生」
「とりあえず設定としては、中一コースとか学習雑誌の性教育小説って事にしておいてぇ
 同じ年頃のアニタに、その草稿を読ませてチェックを入れてもらうと。
 あんたらは読んじゃダメよ。一人分の特注小説だから、読むんならギャラ3倍よ。
 まあちびっ子には、小銭渡してアルバイトって事にしときゃ嫌がらないでしょ。それに…」

 能天気な姉と、鈍い姉は、急に饒舌になったねねねの企みを見抜くことは出来なかった。


 トイレに入ったアニタは鍵をかけた事を何度も確かめ、蓋をしたまま便座に座った。
 読む前から頭がぼーっとして、個室に響く自分の荒い息が、とてもいやらしく感じる。

(ひ…久ちゃんも、ねね姉の小説みたいなスゴイ事してるの…かなぁ)
 先週のはジュウカンとかいう、ペットの犬と女の子がエッチしちゃう話だった。
(こんなのを学習雑誌で教えてるなんて…日本って…スゴイ国だっ!)

 大きく深呼吸をすると、アニタはその表紙をめくった。
 今週の話は…。
306ミヒャエル・コドモスキー:04/01/05 08:27 ID:I3ispvao
ここまで書いて疲れた(笑)

続きは書くかも知れないし、別のを書くかも知れないし。
前のビデオもそうだけど、良かったら誰か続き書いて下さい。
ビデオや本の内容変えるだけで、この後いくらでも続くかも。

でわでわー。
307名無しさん@ピンキー:04/01/06 00:57 ID:A6JOA4G/
スレ住民に贈る、妄想力養成SSって感じ?
308名無しさん@ピンキー:04/01/06 02:22 ID:ystg2AU9
久ちゃんは常にねねねの小説の先を行ってます。
309名無しさん@ピンキー:04/01/06 17:28 ID:qzQ58dnA
>>306
リレー小説か
考えたな
310名無しさん@ピンキー:04/01/07 01:42 ID:O2j76aof
ふふふ
311名無しさん@ピンキー:04/01/08 06:04 ID:Rbmv7GRd
312名無しさん@ピンキー:04/01/08 09:26 ID:z5y3rp/+
ビデオの続きの需要有りまつか?
313名無しさん@ピンキー:04/01/08 23:37 ID:waQV3pfV
書いてぇ!
314名無しさん@ピンキー:04/01/08 23:39 ID:E26qdnYu
ありまつです
ていうか供給薄なので需要炸裂アニタのおぱん
315名無しさん@ピンキー:04/01/10 15:33 ID:m2AG73Uq
結構さ、2回目以降書くのって大変だよね
一度にストーリーばーっと全部書くほうが楽かもしれん
コメントなんてみると先を書けづらくなっちゃうよね色々考えちゃって
316名無しさん@ピンキー:04/01/12 16:28 ID:rgYERM6r
アニメサロン板のマギー萌えスレに、SS投下しました。
一応、ねねねとマギーです。

ああ、俺にはエロが書けない………。
317名無しさん@ピンキー:04/01/12 17:44 ID:p+UQJKjf
>>316
無理やりエロにしなくても自分の得意分野でいいんでない。
GJ!
318名無しさん@ピンキー:04/01/12 17:59 ID:tfznNy2l
安心しる!エロはこっちが一手に引き受けてやる!
だからもっと萌えSSキボンヌ!
319名無しさん@ピンキー:04/01/12 18:46 ID:9mijRmsw
320名無しさん@ピンキー:04/01/12 23:16 ID:CzRql3Qj
>>316
あんたのおかげでアニメサロン板に初めて行ってきたよ。つってもマギースレしか
見てないけど。
で・・・すっげく(ねねね調)良かった! なんかジンときたぞ! 
321316:04/01/13 19:30 ID:CBPfuaeF
書いてるときも、投下したときも、今も恥ずかしくて仕方ないけど
少しでも喜んでもらえたようで、よかった。
また頑張ってみます。
322名無しさん@ピンキー:04/01/14 03:21 ID:FhTrKeD2
>>316
背中にぞわぞわ来た、つかぬきますた。
つぎはねねねとマギーの「ちゅー」を!
323名無しさん@ピンキー:04/01/14 08:16 ID:oTPjF79M
>>316
エロ無しと聞いて敬遠してたがさっき読んだ…………

…………萌えますた。っていうかエロ杉!!

アニタのツッコミを軽やかにいなすねね姉にハァハァ
324ミヒャエル・コドモスキー:04/01/15 17:46 ID:mNdH7hX9
 ぐちゃっ! ぐちょっ! にちゃああっ!
 訪れる者も無い夕刻の図書館に、粘液の擦れ合う音が響く。
「はあっ、はあっ、ううんっ、アニタちゃああんっ」
「うあ、ああ、あー、何で…久ちゃん何でえぇ」
 仰向けにされたアニタの眼から涙が両耳に伝う。

「ごめんね、ごめんねアニタちゃん。もう我慢出来なかったの…えいっ」
「あぐうぅーっ」
 アニタに被いかぶさりスカートとショーツだけを脱ぎ去った久美は、再び腰を突き込む。
 その柔らかな童顔とまだ丸みを帯びる前の細い身体。
 しかし股間に生えた赤黒く充血した醜い肉棒は、アニタを激しく蹂躙していた。
「ふあぁ…アニタちゃんの中ぁっ! 気持ちいぃぃっ!」
「久ちゃあん…いつもの久ちゃんに戻ってよおぉ…あんっ、ああんっ!」

 いつもの久美では無い。
 股間に肉棒が生えただけで、内気だった少女がこうもケダモノになれるものだろうか。
「止まんないの、ごめんね、もうアニタちゃんをメチャメチャにしたくてたまんないの」
 眼の焦点も合わず犬のように腰を振る久美。
 だらしなく開きっぱなしの口からは涎が垂れ、アニタの顔にぺろんと落ちる。
「ぷふぅっ…くちゅ…あ、はあ…」
 ツン、と唾液の酸っぱい臭いがする。
 その香りが、アニタの「雌」を僅かながら目覚めさせた。
「久ちゃんの…つば…」
 アニタは舌で、自分の顔に垂れた久美の唾液をすくうと、口に含んだ。
 久美を受け入れた。その瞬間アニタはそう感じた。
325ミヒャエル・コドモスキー:04/01/15 17:47 ID:mNdH7hX9
 ちんちんの生えた親友に犯されている。
 小さな頭で理解できる範疇を遥かに越えた現実。
 アニタは久美を受け入れる事で、訳のわからないモノに犯されているという意識から
 親友に愛されているのだ、という方向に自然と移っていった。
「久ちゃあん…」
「アニタちゃん?」
 今までの許しを乞う様なうめきとは違う声に、久美の腰が止まった。
「好きぃ、久ちゃん…好きだよぉ」
 じゅくん。その途端、アニタの秘部から潤滑液が流れだした。
 緊張した身体を護る為にも、それは正解だった。
「久ちゃん…あたしを事好きなんだよね、だからそんなの生えちゃったんだよね」
「うんっ、うんうんっ、アニタちゃんの事がだあぃすきなの」
 ぶんぶん、と頭を振る久美。
 その切なそうな表情に、アニタの胸はキュンとなった。
「いいよ…いっぱい、いっぱいソレで好きにして」
「え…? 許して…くれるの?」
「あたしも…久ちゃん好きだから。でも…」「でも?」
「優しくしてね」

 その甘い一言は、獣欲に駆られた久美の心にとろけ込んだキャンディーの様だった。
「ふあぁああっ」
 久美はイった。いや、射精はしていない。
 女の方でイったのだ。
「久…ちゃん?」
「あは…はああ…アニタちゃあん、大好きだよお」
 うるんだその眼には、もうケダモノはいなかった。
 愛おしいものを見る、甘い、甘い、少女の眼だった。
326ミヒャエル・コドモスキー:04/01/15 17:48 ID:mNdH7hX9
「来て…久ちゃん」
「うん。ごめんね、動くね。いっぱい、いっぱい、愛してあげるね」
 再び抽入が始まった。今度はいたわるように、ゆっくりと。
「ふあっ…きっ、きもちっ…いいっ」
「本当? 痛くない?」
「も…もっと、してもいいよ」
「でも、アニタちゃん苦しそう…」
「やあっ、違うの、違うの、止めないで…もっとしてぇ…はっ」
 おねだりの言葉が口をつき、アニタは真っ赤になった。
(あたし、いつの間にこんないやらしい子になっちゃったんだろう)
「アニタちゃんっ!」
「きゃうっ!」
 恥ずかしさで沸騰しそうだったアニタに、激しい突き込み。
 こんな可愛らしい言葉を吐くアニタに、久美の我慢も限界に達した。
「気持ちいいっ、気持ちいいよっ、アニタちゃん、気持ちいいよぉ」
「あたしもっ、ああっ、そんなっ、コツンコツンいってるぅ」
 じゅぷっ! にゅぷっ! 淫猥な音が図書室に響く。
327ミヒャエル・コドモスキー:04/01/15 17:50 ID:mNdH7hX9
「ああっ、ああっ、のぼってくるっ、アニタちゃあん、出そうだよぉ」
「で…でるって、でるって、せ…せいえき?」
「アニタちゃんを妊娠させちゃうよぉ…ああん、だけど気持ちよすぎて抜きたくなぁい」
「だっ、大丈夫だよ…あたし…まだ…だから」「えっ?」
「いっ、いーからっ、あたしの中にいっぱい出していーからっ!」
「う…うんっ、出すねっ、久美のおちんちんから、精液出すねっ」
「出してっ、いっぱい出してっ、久ちゃんのちょうだいっ、いっ、いいっ、ひいいっ」
「ああっ、出そう…でるっ、でるでるっ…ああっ!」
 久美の動きが止まった。そして次の瞬間アニタに被いかぶさり、ぎゅっと抱きしめた。

「でちゃったあぁあーーーーーー! ああー、はああぁー、はぁー、あああーん」
「ひっ、久っ、ちゃっ、ちゃああぁん! ひくぅっ!」
 びゅくん、びゅくん、びゅくん、びゅくん。
「ふわあぁ、アニタちゃあん…私の大好きぃ…いっぱいアニタちゃんにぃ…」
「はあ…はああぁ…いっぱい、いっぱい、大好き、来てるよぉ」
 びゅく…ん。
「はあ…はあはあ…アニタちゃあん…んむ…」
「ぷふぅ…ひぃ…ひさ…ちゃあん…」

 二人は結合を解かぬまま、唇を重ねた。
 暮れなずむ図書館。下校を告げるチャイムが、鳴り響いていた。
328ミヒャエル・コドモスキー:04/01/15 17:53 ID:mNdH7hX9
寸土めSSが続いてしまったので、ヤるだけSSを。
なんで久ちゃんにちんこが生えちゃったのかとか
特に何も考えてません。

まあ、久ちゃんに生えてるのはデフォルト?
329名無しさん@ピンキー:04/01/16 22:56 ID:5rXyRaii
>>328
そろそろひさちゃんの
生えてるよ、生えてないよ、のコピペ希望
330名無しさん@ピンキー:04/01/17 05:04 ID:hp9md3bp
ネタにマジレスも何だが、君が何を言ってるのか判らないな。
生えてないだなんて、そんな可能性が万に一つでもあるわけないだろう。
久ちゃんにチンコがない世界なんて俺には想像もつかないね。
331名無しさん@ピンキー:04/01/17 14:06 ID:5sEKKoNx
もまえら、最高w
332名無しさん@ピンキー:04/01/20 17:50 ID:Zmejdqx2
そして岡原くんにおちんちんは無かった。


…需要無いか、、失礼
333名無しさん@ピンキー:04/01/20 23:17 ID:Xmbib4RZ
漏れの脳内ではバリレズな久ちゃんの気も知らず、挨拶代わりに乳揉み等の
セクハラ攻撃を仕掛けるアニタと、嬉しくて堪らないんだが、
嫌がったり恥ずかしがったりする程アニタが調子に載ってどんどん触ってくれるので
内心もっともっとと叫びながら「いやぁ、やめて〜」と心にもない悲鳴をあげる久ちゃんが
毎日フルタイム無限ループ中ですが何か?
334名無しさん@ピンキー:04/01/21 02:20 ID:EEhWlmnQ
それを文章に
335名無しさん@ピンキー:04/01/21 02:21 ID:EEhWlmnQ
>>333
詳細きぼんぬ
336名無しさん@ピンキー:04/01/24 03:14 ID:sVM32BdZ
保守しつつ、ねねねとマギーの続き書いてます。と言って自分にムチをいれてみる。
337名無しさん@ピンキー:04/01/25 22:09 ID:7kArJwNf
>>336
まってまつ。
338名無しさん@ピンキー:04/01/28 11:49 ID:znhzE3b3
「……ギー……?」
「マギー…る…でしょ?」
「マギー?いるよね?開けるから」
 しまった。また自分は本の世界に。返事、しなきゃ―――。
 ガチャリ。
 目と目が合って、互いが互いの瞳に閉じ込められる。
一瞬、双方動けなくなったが、
 「……っと。やっぱりいつも通りね。あんたは」
声は相手から掛かり、現実に戻ることができた。
 先生は、どうやら何か用があるらしい。
「先生……。なんでしょう?お腹空きましたか?それとも、マッサージを?」
 胸の鼓動はひとまず忘れ、すぐに自分が普段していること、
イコール、出来ることを挙げ、照れを隠す。
「いや、そーじゃなくて。ちょっと、話がさ」
339名無しさん@ピンキー:04/01/28 11:50 ID:znhzE3b3
 どうやら全然違ったらしい。まあどちらにしろ、ここでは狭い。
「それじゃあ、今ここ出ますから」
「ん?いや、構わないよ?この中で。もう一人くらい入れるでしょ?」
「でも、それじゃ……」
 こんな小さな空間に先生と二人きりだなんて、どうかしてしまいそうで。
「カタイこと言わない。これで、この前のとお相子にしたげるから」
 確かに、部屋に勝手に入ったのは事実だけれど。
「よし。マギーちゃんのお部屋訪問開始〜」
 バタン。
 四つんばいに乗り込まれ、さらにドアは閉じられてしまった。
340名無しさん@ピンキー:04/01/28 11:50 ID:znhzE3b3
 どうやら全然違ったらしい。まあどちらにしろ、ここでは狭い。
「それじゃあ、今ここ出ますから」
「ん?いや、構わないよ?この中で。もう一人くらい入れるでしょ?」
「でも、それじゃ……」
 こんな小さな空間に先生と二人きりだなんて、どうかしてしまいそうで。
「カタイこと言わない。これで、この前のとお相子にしたげるから」
 確かに、部屋に勝手に入ったのは事実だけれど。
「よし。マギーちゃんのお部屋訪問開始〜」
 バタン。
 四つんばいに乗り込まれ、さらにドアは閉じられてしまった。
341名無しさん@ピンキー:04/01/28 11:51 ID:znhzE3b3
 どうしよう。膝を抱えている私と、足を崩して座った先生。
階段下の、本来は物置である手狭なスペース。
そこに、二人きり。
 アニタは学校。姉さんは食料品を買いに行ったけど、たぶん本屋にも寄る筈で。
本当に、家の中には二人だけ。
 さっき見つめあってしまってから、心臓は高鳴り、まばたきは増えている。
変に思われないだろうか。
今は興味深げにあちらこちらを見回しているけど、話が始まったら……。
「ふぅん。本ばかりだけど、綺麗に並べてある。そっちは、服ね?」
「は、はい……。」
こうして、顔を見合うのは避けられないではないか。
342名無しさん@ピンキー:04/01/28 11:51 ID:znhzE3b3
 頑張れ。私。平常心を保って、会話するんだ。
「あの、それで、話って……?」
「この間のお礼を言おうと思って。本当に、ありがとう。マギー」
 予想外。でも、嬉しい。しかし、こんな状態だと反応は難しく。
「そんなこと……」
頬の熱さも、自覚できてしまう。全然、平静ではない。
「あんたたちが来てから賑やかだし、元気も貰ってるんだけど、
やっぱり自分の中で無くなってはいないのよね。あの問題は。」
 それは、傍で見ていたから解る。だからこそ、私は先生を助けたいのだ。
「でもさ。諦めちゃいけないんだって、改めて思えたから、感謝してるんだ」
 ああ。私は、役に立てているんだ。
「嬉しいです……」
「うん。そう言ってくれると。でさ、ちょっと目つぶってくれない?」
「え?ええと、はい……」
343名無しさん@ピンキー:04/01/28 11:52 ID:znhzE3b3
 言われたとおりに目を閉じる。
何が始まるのか?プレゼント、だったりして。
 先生が動いて、衣擦れと、手をつくような音。
何だか気配が近い。そう思った瞬間。
 ……ちゅっ。
唇に柔らかいものが触れて、またすぐに離れた。
 指、とかじゃない。これって。これって。
自然、目が開く。視界いっぱいに、先生の笑顔。
「色々考えたんだけど、お礼のしるし。……嫌だった?」
 キス。先生が、私に。
「……そんなことないですっ!私、私……先生が好き、だから……」
 とうとう言ってしまった。
私は馬鹿だ。いくら嬉しくたって、子供じゃないのだ。
こういう言葉が、どんな意味で受け取られてしまうか、判っているのに。
344名無しさん@ピンキー:04/01/28 11:52 ID:znhzE3b3
「……知ってた」
「えっ……?」
 申し訳なさそうに、先生が言う。
「あたしは作家の菫川ねねねよ?観察力とか、人一倍あるつもり」
 なんてことだろう。私の想いは、とうに見破られていたのだ。
「だからね。あたしはマギーの想いに応えることはできないけど、
大好きなのは確かだし。せめて、思い出をあげられたらって」
 優しくて、でもはっきりしている。すごく、先生らしい。
「思い上がりではないと、自分では思ってる。マギーがどう考えるかは自由だけど……」
 私は、この人を好きになって幸せだ。
「……先生。私には、十分過ぎるくらいです」
偽りなく、答える。
345名無しさん@ピンキー:04/01/28 11:53 ID:znhzE3b3
「……全く、なんで紙使いの女は、皆こうも素直で可愛いんだか。ありがと。マギー」
「いえ……」
 もう、なんて言っていいのかわからないほど幸せで。
「ま、これからも色々お願いね。あと、勝手に消えたりしないように」
「……はい!」
 先生の特別な人にはなれなかった、けど、大事な人になることが出来た。
居なくなったりするものか。私は、先生を支え続けていくのだから。
「よし。じゃ、あたしは部屋に戻る。今夜もご飯楽しみにしてるからね」
 最後に頭を撫でてくれて、先生は出ていった。
姉さんとアニタが帰ってくるまで、まだ時間がある。
少し、眠ろう。やわらかい唇と、髪に触れた手の温かさが残る今なら、
どんな夢だって、みられそうな気がするから。
346名無しさん@ピンキー:04/01/28 12:00 ID:znhzE3b3
うあ、二重。ごめんなさい。
ていうか、続きが遅れてごめんなさい。
大学が休みになったからココロ図書館を通して見てたとか、
ジムやザクのガンプラを組んでたとか、
恋姉妹ドラマCDの破壊力に打ちのめされてたとかそんな状態で。
物足りないし読みづらいのですけど、これが限界でした。ご容赦。
みなさんに、紙のご加護がありますよう。
347名無しさん@ピンキー:04/01/28 16:29 ID:SO69M9jm
>>346
紙光臨!
やっべーマギーちゃん萌えだよー(*´∀`)アハー
348名無しさん@ピンキー:04/01/28 17:58 ID:JMrI1f4c
俺はねね姉に萌えた。

読子一筋だけど
大人な優しさでちゃんとマギーの気持ちも受け止めてあげて
その上いい子いい子…
(*゜∀゜)タ マ ラ ン
349名無しさん@ピンキー:04/01/28 19:05 ID:PrDgsUka
おお〜
マギーとねねねが好きな私にとって最高でした。
マギーちゃん愛しちゃってますね>SS作者様
あまりしゃべらないマギーちゃんの心の中が沢山語られてて
かなり萌えました。
350名無しさん@ピンキー:04/01/29 00:03 ID:rYK5R6UL
せつないけど・・・良かったねマギー>特別な人にはなれなかった、けど、大事な人になることが出来た。
なんかマジにいいよ
数時間後にフジの放送だけど その前にこれ読めて良かった
351名無しさん@ピンキー:04/01/29 14:10 ID:g0BOruXn
読子が犯される小説キボーン
352名無しさん@ピンキー:04/01/29 14:41 ID:3LrvLkVj
ねねねに犯される産休教師(*´д`)ハァハァ
353名無しさん@ピンキー:04/01/29 15:00 ID:76kYdV4E
うん
354名無しさん@ピンキー:04/01/29 18:08 ID:LFA2Ut38
これからガンスリと一緒に撮ってあった昨日のアニメ見て寝ます
355名無しさん@ピンキー:04/01/31 00:26 ID:9pbgO3JS
遅れましたが(バイトとポケモンのせいで)、萌えていただけたのなら嬉しく。
また何か書けたら投下します。





あと、前回付いた抜いたってレスには正直ガクガクブルブルでした。
356名無しさん@ピンキー:04/02/01 16:00 ID:KvO3qllm
ぐっはー、 見終わったが、、なんか、、これじゃ何も書けな(・∀・)ノィョ-ゥ!
357名無しさん@ピンキー:04/02/01 23:42 ID:IK5jE3o6
>>356
行き場の無くなったアニタが今度はアキバの路上にうずくまっていたところを
大きいお兄さんに拾われて、とか・・・うーんちょっとヤバいかな
358名無しさん@ピンキー:04/02/04 09:40 ID:RpJnTQH9
「まー姉?入るね?」
 返事を待たず、扉は開いた。
「アニタ……?何?」
「部屋に居られないから、なんとなく」
 そういえば今日は、また姉さんが本を大量に買ってしまっていた。
「あたしの方にはみ出すくらいあるもんだから嫌になっちゃって。
何か言おうとすると泣きそうな顔して、
『私はこの子たちを読んであげなきゃいけないのっ!』
とか叫ぶし。あのバカ姉は」
 手厳しいが、姉さんも姉さんだ……。
「で、一人で居てもつまらないから来てみたの」
「でも、アニタはもう寝るだけじゃ……?」
「そーだよ。だから、毛布は持ってきたの。ここで寝ようと思って」
 二人が寝るには狭いけど、たまにはいいかもしれない。
私たちは、姉妹なのだから。
359名無しさん@ピンキー:04/02/04 09:41 ID:RpJnTQH9
「わかった。好きにするといい」
「ありがとっ!まー姉!」
 ぎゅっ!
 飛び付かれ、抱きつかれた。ちょっとびっくりしたけど、嬉しい。
 しかし数秒の後、
「……まー姉?なんかさ、こう……ぷにぷにしてない?」
小さな声の問い掛け。
「そんなこと……あるかも……」
 最近、薄々自覚はしていたけれど、まさか、アニタに指摘されるとは。
「やっぱり。まー姉甘いもの好きだし、大抵家にいるもんね」
「それは……」
 食事当番は一番多いし、先生のお世話やお茶の相手もほとんど私だ。
読むための本を買いに行く必要も、姉さんのお陰で全然ない……。
360名無しさん@ピンキー:04/02/04 09:41 ID:RpJnTQH9
「うあ、ほっぺたのびるのびる」
 両頬を掴まれ、ぐにぐにとあちらこちらに引っ張られる。
「あにひゃ、いはぃよ……」
 なんとか訴えると、少し名残惜しそうな顔をしつつも手を離してくれた。
「いや。面白くて。つい」
 私はおもちゃじゃないよ……アニタ……。
「でも、これはまずいんじゃない?」
 今度はお腹をつっつかれた。自分でも現実に愕然として、言葉がない。
「二の腕も。脚も。なんか美味しそうになってるよ。ほらほら」
 いくら姉妹でも、身体中ベタベタ触られてこんなに言われたら、泣きたくなってくる。
でも、アニタは調子に乗って面白がってるだけだし……。
「あ。でもさ、こっちは増量したんじゃない?」
361名無しさん@ピンキー:04/02/04 09:42 ID:RpJnTQH9
 がしっ。ふに。ふに。
「……思った通り」
 ええと、アニタが今掴んで、揉んでいるのは、私の……。
「まー姉、背だけじゃなくてこっちも結構あるよね。みー姉ほどじゃないけど。
あはっ、ふわふわしてる。やわらかーい」
 ア、アニタ……!
「や、止め、て……」
 声を絞り出す。顔が熱い。
心臓は、破裂してしまうのではないかと思える。
「えっ……?あっ……!」
 手を止めて、こちらを見てくれた。真っ赤で、今にも泣きだしそうな私の顔を。
アニタの目から悪戯っぽい輝きが消えて、頬がどんどん朱に染まっていく。
「あ、あたし……。ごめん。まー姉……」
362名無しさん@ピンキー:04/02/04 09:42 ID:RpJnTQH9
 私だって、本気で嫌だったわけじゃない。
でも、あまりに驚いて、ドキドキしてしまったから。
「あたし……戻るね。ごめんなさい……」
 うつむいたアニタは、出ていこうとしている。
全然悪くなんかないのに。
私がいけないだけなのに。
「待って……!」
 身体はほとんど振り返っていたが、構わず後ろから抱き締める。
「ごめん……。ただ、びっくりしてしまって……。ごめん……」
 謝ることしかできないのが、悲しい。
「……あたし、まー姉が好きだし、本当に柔らかくって気持ち良かっただけで、
それだけで、全然、泣かせようなんて思ってなかったの。
ホントだよ……」
363名無しさん@ピンキー:04/02/04 09:43 ID:RpJnTQH9
「うん……。わかってるから。わかってる……」
 片手は髪をゆっくりと撫でながら、耳元に口を寄せて答える。
これだけしか言えないなんて。情けない姉だ。私は。
「まー姉。お願い、してもいい?」
「何……?」
 許してもらおうとは思わないが、できることならば。
「このまま、朝までぎゅってしてて?」
「わかった……」
 脚を開いて座り、アニタを更に抱き寄せる。
そして、傍らの毛布を二人を包むようにして掛けた。
364名無しさん@ピンキー:04/02/04 09:44 ID:RpJnTQH9
「まー姉の身体、やわらかくって、あったかい……」
「アニタも、あったかいよ……」
 いつも牛乳を飲んでいるからか、アニタの匂いは優しくて甘い感じがして。
「まー姉。あたし、まー姉のこと大好きだからね」
「私もだ。アニタが大好き……」
 アニタ。可愛い妹。
取り柄ない私を好きでいてくれる、過ぎた妹。
 出会えて、こうして抱いていられるを幸せを、神と、紙に感謝しながら。
私は、とろけるような夢に落ちていった。
365名無しさん@ピンキー:04/02/04 09:45 ID:RpJnTQH9
いくらでもエロくなりそうな状況なのにこれだ。
しかも、またマギーちゃん視点であの部屋の中。
芸なしエロなし自信なし。
もし、ひととき萌えていただけたならば幸いです。


残るはミシェールさんだけど、自分に書けるかなぁ?
366名無しさん@ピンキー:04/02/04 15:19 ID:V0Zrreif
大いに萌えさしてもらいました
いよいよミー姉…ちょっと難しそうだけど楽しみです
367名無しさん@ピンキー:04/02/04 23:16 ID:Gwyh/5ca
このスレは至福
368名無しさん@ピンキー:04/02/05 13:37 ID:nn9GHHgU
あんたの書くマギーちゃんはなんともいえん可愛さがある
369名無しさん@ピンキー:04/02/05 16:04 ID:+/NvCTIY
マー姉はぬぬぬレーダー能力も持っていたのか
じゃあもっと技を磨くと、ぬぬぬ性感帯レーダー能力も開眼可能!?
「先生………鎖骨の合わせ目のくぼみが弱いなんて、変わってますね」

いやむしろ、その能力のことを伏せたままアニタとミシェールの目前で
一見普通のマッサージをしながら弱点ばっかり刺激しつつ、そ知らぬ顔で
「さっきから先生おかしいんだ……マッサージしてるだけなのに真っ赤になって」
とうそぶくマー姐。 
そして、よがり声を堪えていたら三姉妹の面前で5回もいかされてしまい、
もう声も出せない程ぐったりしてしまったぬぬぬ。

「先生寝ちゃったみたいだから部屋に運んでくる」
ぬぬぬを抱き上げ、階段を登りながら独り言を装って追い討ちのささやき。
「あれ? 濡れてる………パンツ替えてあげなきゃだめかな」
寝てたんじゃなくて股間を液びたしにしたのがバレそうで動けなかっただけのぬぬぬが
体をこわばらせるのを感じ内心ほくそ笑む魔ー姐。

部屋に辿り着いてからの展開は漏れの妄想力の範囲を超えたので御想像におまかせしまつ。
370名無しさん@ピンキー:04/02/06 00:01 ID:M2tIJj8z
>369のようなものが書けたらなぁ。
でも、可愛いって言ってくれる人がいるのは素直に嬉しい。
アニタを望んでた人、読んでくれたかな。


リアルの女友達にも、君はとても甘いのを書くね。と言われて
嬉しいような吊りたいような。
371名無しさん@ピンキー:04/02/07 14:34 ID:EnZ0HqSC
>>370リア友にナニ御開帳しとんねんw
372名無しさん@ピンキー:04/02/08 00:10 ID:1/KnY/qQ
口を滑らせてしまって。
まあいつも自作絵を見せてもらってたから、お返しに。
ってわけでもないのだけど。
互いにやおいと百合の話ができるいい友人なので、いいかなと。


ミシェールさん、難しい。
ここしょごっことかマリみてごっことかプリキュアごっこでは……ダメだ。
373名無しさん@ピンキー:04/02/08 04:20 ID:+Rc73x/n
こういうマギー話好きだなあ。ずっとこのままの路線で続けてほしい。
マギーにエロいのは似合わないよ。

374名無しさん@ピンキー:04/02/08 05:49 ID:BCWsBL8S
>>372
なら、マギーが甘える話、書いてくれまいか?
でかい図体で、ミー姉に膝枕してもらうとか(切欠とかは全然思いつかんが)
最初はちょっとびっくりするんだけど、すぐ「はいはい♪」って感じになる
微妙に母性めいたミー姉(*´д`)ハァハァ
375名無しさん@ピンキー:04/02/08 06:48 ID:kbYrtyct
だよな〜、マギーだってせっかく姉ができたんだから甘えたいだろうに
アニタがいる時は「ミー姉マー姉」でお姉さん役ばっかり。
三姉妹になってからアニタが学校に通い出すまでずっと甘えたいのを我慢していた
マギーがとうとう思いあまって………

そしてオチはやはり女流作家は見ていた!でつか。
376名無しさん@ピンキー:04/02/08 12:50 ID:1/KnY/qQ
 アニタは学校に行き、先生は仕事を始め、
私と姉さんだけがのんびりと本を読んでいる。
そんな、いつも通りの時間。
「マギーちゃん。お茶をいれてくれないかしら」
「あ、うん。あれ……?」
 立ち上がって台所へと思った瞬間、頭がくらくらして倒れこんでしまった。
「マギーちゃん!?」
姉さんがびっくりしながらも、身体を起こすのを手伝ってくれる。
幸い手は突けたので、鼻をぶつけたりはしなかった。
「ごめん、姉さん。ちょっと、重いんだ……」
 正直に話しておく。全く、こればかりはどうしようもない。
「そうなの。仕方ないわね。お茶はいいから、少し横になりなさい」
377名無しさん@ピンキー:04/02/08 12:51 ID:1/KnY/qQ
「うん……。そうする」
 素直に甘えておこう。
優しい姉に感謝しながら自室へ戻ろうとすると、引き止められた。
「待って。ここでいいじゃない」
 でも、ソファや床を占領してしまうのは申し訳ない。
私は、無駄に大きいから……。
「マギーちゃん、また余計なこと考えたでしょう?悪い癖よ?」
 見抜かれた。流石は姉さん。
「膝枕してあげるから。ね?」
 満面の笑顔で言われると、断れない。
こうなれば甘えついで。姉さんの望みどおりにしよう。
 陽の当たる窓際で、私は姉の柔らかい膝の上に頭を預けた。
378名無しさん@ピンキー:04/02/08 12:52 ID:1/KnY/qQ
 太陽の暖かさと、姉さんの温かさ。
だいぶ、楽な気分になる。
「マギーちゃんは全然甘えてこないんだもの。
手が掛からないいい子だけど、ちょっと寂しいわ」
 髪を撫でてくれながら、姉さんが言う。
「……そうかな?」
「そうよ。アニタから見れば私たち二人お姉さんだけど、
私にはどちらも可愛い妹なんだから。
マギーちゃんは、アニタちゃんの姉役を頑張りすぎよ」
「確かに、そうかもしれない……」
「ねっ。だからこんな時くらいは妹しちゃいなさい」
「うん……!」
 微笑んで答える。手は、自然に姉さんのスカートをぎゅっと掴んだ。
379名無しさん@ピンキー:04/02/08 12:52 ID:1/KnY/qQ
「あらあら早速ね。でも嬉しいわ。ふふっ」
「姉さん……」
「あら?マギーちゃん。その指……」
 視線の先は、スカートを掴んだままの左手。
「これ?ああ、朝ご飯を作ってるときに……。
絆創膏は見つからなかったし……」
 集中できないときは、うまくいかないものだ。
「もう、すぐ言ってくれればいいのに。ちょっと見せて?」
 言われるまま、取られた手を姉さんの運びに任せる。
「深くはないし、血も固まってるから大丈夫ね。
でも、早く治るようおまじないしてあげる」
 目を閉じた姉さんが、私の指を口元に持っていき。
380名無しさん@ピンキー:04/02/08 12:53 ID:1/KnY/qQ
 かぷっ。……ちゅっ。
 私の指はくわえられ、そして離された。
「これでいいわ。……マギーちゃん?」
 一瞬でも、姉さんの口の中は温かくて、包んでくれる感じがして。
嬉しいし、とても姉さんらしいけど……。
「顔、真っ赤よ?」
 やっぱり、恥ずかしい。
思わず足も縮めて丸くなる。
「ああ、なんだか私まで顔赤くなってきちゃったわ。
もうっ!マギーちゃんのせいよ!」
 ……私たちは、根の部分では結構似ているのかもしれない。
これは、同じ紙使いであることよりも遥かに嬉しいことだ。
 頬を自分でつねる癖を出しながら、まだ何かつぶやいている
姉さんの膝の上で、私はそんなことを考えた。
381名無しさん@ピンキー:04/02/08 12:56 ID:1/KnY/qQ
こんな感じでは駄目でしょうか?
膝枕とか甘えるのとか。
あんまり時間をかけなかったし、なんかイマイチな気がするので
ちょっくらインストールされてきます。
382名無しさん@ピンキー:04/02/08 17:21 ID:kq55A8OV
(・∀・)イイ!!
383名無しさん@ピンキー:04/02/09 00:45 ID:1/heMh5m
文体が変わっちゃうのでインストールはほどほどに………
でも失禁だけはガチ。
384名無しさん@ピンキー:04/02/09 07:03 ID:UpjFjSgp
ミー姉の母性のキモは
多分あの普段の駄目駄目ぶりとの落差なんだろうな。

つまり、逆ギャップ(・∀・)イイ!!
385ミシェールの説得 ◆aMG1p24QzI :04/02/12 00:14 ID:UUmPm2nQ
妄想書き捨て失礼しまつ。
アニメスレのどこかにリンク張りされていた・・・確かケンソウオガワさんという名前の絵描きさんの
エロい3姉妹絵のミシェールに触発されて即席妄想しました。保守代わりにでも。
ミシェール*ジュニアネタ、 第17話「スイートホーム」と第18話「告白」の間の話なので興味ない方や
ネタバレが嫌な方はスルーよろしくお願いしまつ。では。
386ミシェールの説得 ◆aMG1p24QzI :04/02/12 00:15 ID:UUmPm2nQ

ベッドサイドのスタンドがほのかに赤い光で照らす薄暗い部屋の中、森の中の一軒家独特の
夜の静寂を若い女性の柔らかい嬌声がさえぎっている。先刻からずっとその状態が続いていた。

ベッドの上のミシェールはうつ伏せの姿勢で腰を後ろへ大きく突き出した恰好で、そこから肘を張って上半身を持ち上げ、
波打つ草色の長い髪を乱した頭を高くもたげてその表情を誰へともなく晒していた。目を閉じにっこりと微笑み満足そうな
そんないつも通りの優しげなお姉さん顔。だが腰を後ろから突かれ身体全体を前後に規則的に揺らされる動きが再開されると
その笑顔が豹変する。八の字に開かれた眉の下で開かれた瞳の色は優しげではあるのだが・・・ゆっくりと身体を揺する動きに合わせて
伝わってくる感覚の愉悦に濡れたように瞳が光っていて、抑えた吐息を漏らし続ける半開きになった唇からは赤く温かく濡れた舌が
覗きっ放しになってしまっている。そしてその開いた形の良い唇の端から唾液の雫が一筋顎を伝って流れているのが見える。

その表情、その瞳の色だけで充分だった。優しげな顔つきでありながら悦楽に支配されて焦点が定まらないその瞳、
房になった前髪を揺らしながら左右に小さく首を振る今のこの瞬間のミシェールの瞳の色。それを誰かが見たとすれば即座に娼婦の瞳と呼んだだろう。
そしてそれはただの娼婦ではなく男との行為を自ら楽しむ事を知る、特別に淫乱な娼婦の瞳の色だった。

「・・・ミシェールさん、・・・僕、もう・・・。・・・でも、僕・・・どうしたら・・・・・・」

ミシェールはその裸体の上に鮮やかな緑色の襟の付いた短いローブの様な物を羽織っていた。
かろうじて肩と二の腕を覆う程度の長さの物で開かれた胸元にはその襟を止める大きな黒いリボンが付いている。
そして頭には同じく深い緑色をしたベレー帽のような物が載っている。ミシェールの明るい緑の髪の色とマッチしたそれは
普段紙で作るミシェールの戦闘服の・・・その一部に違いなかった。
387ミシェールの説得 ◆aMG1p24QzI :04/02/12 00:17 ID:UUmPm2nQ

ミシェールはその二つを身に付けているだけであとは一糸まとわぬ全裸の姿だった。ベッドの上に四つんばいの恰好で
肘を突いて身体を起こしていて、リボンとローブの下の豊かな乳房、背中からなだらかな曲線を描いて続く引き締まったウエスト、
さほど大きくはない腰の膨らみ、そうした目を奪うように白い肌のその裸の姿がスタンドの赤くほのかな光に照らされて
微かに赤く色づいて見える。その白く柔らかくしっとりと汗で湿っているように見えるミシェールの臀部は後ろから差し込まれている男性器を
しっかりと掴むように咥え込んでいて、そしてそのミシェールのローブを羽織ったなだらかな背中の上には・・・背後から覆い被さるようにして
ミシェールの肩に自分の顎を載せている少年の姿、ミシェールに咥え込まれた男性器の持ち主である青く透き通る銀髪をした少年、
ジュニアと呼ばれる少年の姿があった。

射精が近づいた事は解ったが行為に不慣れなためにどうしたらよいのか途方に暮れている様子のジュニアに
優しげな笑顔を向けたまま、かすれ気味の甘い声音のささやき声で耳元からミシェールは指示を与える。

「ジュニア君、抜かないで、そのまま・・・そうしたら今度は身体を起こしてみて・・・
 そう、膝立ちで中腰のまましっかり両手で両側からわたしのお尻をつかんで・・・できた?
 そうしたら・・・お尻をしっかりつかんだまま腰を使って後ろから思いっきりわたしの大事なところを突き上げるの・・・
 わたしの中に入ってるジュニア君のものだけに感覚を集中して・・・思いきり激しく何度も何度もよ・・・
 ジュニア君、そうしたらいっぱい出せるから・・・」

「でも・・・そんなことしたらミシェールさんが・・・」

「あら、つらくなんかないわ。大丈夫、大丈夫よ(笑)。
 それにそれがね、それが女の人を犯すってことなの。ジュニア君はわたしを後ろから犯して
 自分のをわたしの中に一杯出すの。 大丈夫、あなたなら出来るわ・・・さあ・・・・・・
 ・・・そう(笑)
 ・・・もっと激しく・・・もっと・・・もっとよ・・・もっと・・・・・・
 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」




388ミシェールの説得 ◆aMG1p24QzI :04/02/12 00:18 ID:UUmPm2nQ

二人が、というよりジュニアがようやく落ち着いたのはそれからしばらくたってからの事だった。
ジュニアはそのほっそりとしてしなやかな少年らしい体つきでありながらおそらくは普通の人間とは異なるのだろうその
異常な運動能力を支えるなめらかな皮膚の下の特殊な筋力と持続力とを総動員してミシェールの身体を背後から貪り続けた。
だが幾度も幾度も繰り返される行為そのものはミシェールの負担にはならなかった。そのそれぞれがジュニアの年齢相応な
幼く拙い行為に過ぎなかったからである。

ミシェールは背後から行為されながら少しずつ身体を前に倒して身体を寄せてくるジュニアの首に片手を回し、そうやって後ろ手に
ジュニアの頭を抱くようにして自分の顔に近づけるだけでジュニアをコントロールする事が出来た。そうやってミシェールの顔が
自分の顔の間近にせまり、そうして自分の性器を出し入れされながらにっこりと微笑むミシェールの顔を目の前にするだけで
ジュニアは必要以上にどぎまぎした様子を見せて、そのままその吐息を顔にかけられ微笑みかけられたまま
そこからミシェールが腰の動きにほんの少し力をかけただけで呆気ないほど簡単にミシェールの性器に掴まれた自分の性器を
脈打たせ精液の放出を開始してしまっていたからである。

ミシェールにしてみればたったそれだけの事で簡単に自分への射精を開始してしまい、そのたびに長いまつげを震わせて
自己嫌悪の瞳でこちらを伏し目がちに見つめながら、その下半身では自分に精液を送り続ける動きを抑制できないジュニアを
制御するのは簡単な仕事だった。面白いほど簡単に誘いに乗って瞳を震わせ射精して・・・面白いほど即座に自分の中で回復する。
問いただしてこれが普通だと返事が返ってきたジュニアの射精回数は・・・確かにそれは常人とは別物なのには間違いなかったが・・・
あるいはそれもジュニアが彼の父親だという偉人から引き継いだ特殊な遺伝形質なのかもしれなかった。
ミシェールはジュニアのそんな様子を面白がっていて夢中になってさえいる自分を意識していた。
389ミシェールの説得 ◆aMG1p24QzI :04/02/12 00:19 ID:UUmPm2nQ

「ミシェールさん・・・そんなに顔を近づけると・・・
 それに女の人の匂いが・・・僕・・・・・・」

「まあ(笑)」

ミシェールは長い髪をベッドの上に散らすようにしてジュニアの顔を舐めていた口を離して微笑みかける。
後ろからの行為が一段落した後、ミシェールは今度はジュニアをベッドの上に仰向けに寝かせ、自分はそのジュニアの
頭を横抱きにするようにして相手の口の辺りを自分の舌と唇で丹念に舐める様にして愛撫していたところだった。
身体はジュニアの剥き出しの身体に上からぴったりと肌を寄せたままで、ジュニアの片手に自分の胸を好きに弄ばさせていた。
勃起したままのジュニアの性器を使って身体の中央は結合させたままである。

つながったままで・・・動かさなくてもこんなに幸せでしょう?ゆっくり動かしていてあげるから少しだけお話をしましょうか・・・
出したくなったらいつでも・・・何度でもわたしに出していいから・・・
ミシェールはそう言って会話を始めようとしたがジュニアはそれどころではない様子だった。

ジュニアの顔の斜め下から唇と舌だけを使って舐める様に相手の口を愛撫する。そうするとジュニアからは
唇を開き舌を露出して下から小首を傾げるような形でこちらを見上げるミシェールの顔と瞳が眼前に迫る事になる。
ミシェールはその優しいとも悪戯っぽいともどちらともつかない半々の瞳でジュニアをじっと見つめたままで
相手の顔への舌を使った愛撫を続ける。そうするとジュニアは必ず耐えきれなくなって顔を背けてしまう様子を見せた。
390ミシェールの説得 ◆aMG1p24QzI :04/02/12 00:21 ID:UUmPm2nQ

駄目。ジュニア君、ちゃんとこっちを見て。と無理にこちらを向けさせて愛撫を続けるとまず何かにむせたかのような様子を見せて
ミシェールの胸を弄る手を止めてそのままこちらの瞳を見つめたまま身震いして射精を開始して、その間も柔らかい動きを
続けているミシェールの性器の中に精液を放ち始めてしまう。柔らかい自分の胸元に相手の顔を半分埋めさせて、その感触と
射精の快感とミシェール自身の肌の匂いの感覚に瞳を震わせたまま自分のなかへ精液を放ち続けているジュニアをその間ずっと
抱き続けているのはミシェールにとっても新鮮な感覚ではあったのだが・・・結局落ち着くまでに2度それを繰り返さなければならなかった。

好きな年上の女の人にこうして抱かれて愛撫されながら・・・しかも性器を相手に入れた相手に顔を寄せ合わせて間近に見るのって
この年頃の男の子にとってどんな気持ちがするものなのかしら・・・ミシェールはぼんやりと考えていた。
ジュニアには岐阜の遺跡と読仙社ビルでの計2回、命を救われている。理由は・・・萎縮させてしまいそうで聞けなかった。
でもその合間に中学校で顔を合わせたときにはもうジュニアの視線が自分の胸をずっと追っていたのが解っている。
それが解っていたから挑発するつもりでその場で抱き締めたのだけれど・・・

顔を近づけられて愛撫されていると女の人の匂いでむせるのだと本人は言っていたから、嗅覚も常人のそれとは違うのかもしれない。
それにしても女の人の匂いって・・・ミシェールは考え込みながら薄く笑った。
綺麗なお姉さんの匂いとか言ってくれるのだったら良いのだけれど(笑)
こういうときの匂いだからちょっとそれとはちがうのかも。
391ミシェールの説得 ◆aMG1p24QzI :04/02/12 00:22 ID:UUmPm2nQ

「ジュニア君、いつもはこういうこと・・・どうしてたの?
 誰かのお世話になってた?」

「・・・ウェンディさんが・・・でもウェンディさんはいつも手でしかしてくれなかったから・・・」

「・・・ウェンディさんが?どんなふうに?」

「ウェンディさんは・・・毎日僕が寝る前の決まった時間に・・・僕の部屋に来ることになってて・・・
 ウェンディさんはいつもブラウスのボタンを外して下着を外していて・・・
 僕をベッドに座らせて・・・後ろから抱き締めて・・・僕の首筋を後ろから舐めながら・・・
 指を僕のパジャマの上着の間に入れて身体を撫で回して・・・なるべく長い間がまんしてねって言いながら・・・
 それでもう片方の手の指で出してくれてました・・・」

「・・・いつも?毎日?」

「そうです・・・ウエンディさんは僕のを出し終わると・・・指で僕のを撫でるようにして出たものをすくい取って・・・
 少し指の間で延びたのを舐めて・・・残りをサンプルの瓶に入れてました・・・
 僕が特別だから遺伝子に損傷が発生してないかどうか調べてもらうんだって・・・病気にならないようにって言って・・・
 それで全部です。」
392ミシェールの説得 ◆aMG1p24QzI :04/02/12 00:23 ID:UUmPm2nQ

「ということは・・・ウェンディさんは身体には触らせてくれなかったのね?
 ジュニア君は興味があったと思うけど・・・」

ミシェールは聞き終わると少しだけ考えて言った。

「わかったわ・・・こうしましょう!」

「どんなですか?」

「この次からはジュニア君にわたしの身体を好きなだけ舐めさせてあげる。これからでも良いけど。
 指先からつま先まで全部。どこでも好きなだけ何時間でも。途中で出したくなったらすぐにわたしに入れて
 それで気持ち良くなったら何回でも出してくれていいんだし。
 そうすればジュニア君も女の人がどんなものか良く分かるでしょう?

 今日から毎日いっしょに寝るのよ!もうあなたはわたしの弟と同じ。ジュニア君は良く知らないかもしれないけど
 お姉さんは弟の面倒を見るものなの。お姉さんには何度でも出していいのよ。
 それにジュニア君のお母さんも・・・ずっと離れていたんだしジュニア君の成長ぶりを自分の身体で確かめてみたくなると思うの。
 お母さんは身体はちゃんと大人の女の人の身体だし・・・ジュニア君の成長ぶりを確かめたりお世話したくなったときに
 ジュニア君がちゃんとお母さんと出来なかったら困るでしょう?

 そうよ、マギーちゃんもアニタちゃんも・・・一人では無理だけど二人なら・・・マギーちゃんがジュニア君のを舐めてるあいだに
 わたしはジュニア君を後ろから抱いてお尻や何かを弄ってあげられる。
 アニタちゃんは嫌がるかもしれないけど、アニタちゃんだってこういうことを覚えていいお年頃だし・・・
 マギーちゃんならわたしの言うことを聞くから・・・とにかく3人居れば楽勝よ!
 そうよ!そうに決定・・・」




393ミシェールの説得 ◆aMG1p24QzI :04/02/12 00:25 ID:UUmPm2nQ

(ガタッ)

ミシェールがそう言い切りかけたところで何かがコケるような音がして、それに続いて部屋のふすまが大きく開かれたかと思うと

「はい!そこまでっ!」

というねねねの大音声が辺りを一喝した。ふすまを勢い良く開いて立ったねねねの背後には
顔を真っ赤に紅潮させて身体を震わせながら何も言えないでいるアニタと、複雑な表情をしたマギーが控えている。
この部屋は元々和室で部屋を隔てるドアはなくふすまで仕切られた縁側が出入り口になっていたのだった。

「悪いけど、話は全部そこのふすまの陰で聞かせてもらったわ・・・
 ミシェールさん、あんたはそのままそこに座って。
 ジュニア君はとっとと服を着る。着終わったらその場に座って。」
394ミシェールの説得 ◆aMG1p24QzI :04/02/12 00:25 ID:UUmPm2nQ

ねねねはそのまま圧倒的な威圧感でその場を仕切りまくる。
ミシェールは、ハハハィッといった感じでその場に正座する。一年間ねねねと暮らした結果のある種の条件反射のような
ものかもしれなかった。ミシェールは裸に例のローブを付けたままで剥き出しの胸を露出させたままである。
かしこまって正座したまま、せめてもというつもりか手にしたベレー帽をかぶり直している。
その横に和風の作務着をいそいで着込んだジュニアが座るとねねねは二人をねめ回すように眺めて切り出した。

「黙って聞いていればまた随分変わった家族観をジュニア君に植え付けてたみたいだけど・・・」

「はあ?」

「お姉さんやお母さんが弟のその・・・面倒を見てくれるとか・・・」

「それは・・・先生、あるんですよ!本当に。アフリカの原住民が記した記録の本によれば・・・」

そう言い募るミシェールをねねねがさえぎった。

「黙らっしゃい!
 そりゃあまあ・・・手を出してしまったものは手を出してしまったもので・・・とやかくとは言わないけど・・・」

とジュニアを一瞥してから言葉を続ける。
395ミシェールの説得 ◆aMG1p24QzI :04/02/12 00:27 ID:UUmPm2nQ

「で、肝心の説得はどうなったの?」

「はあ?誰の説得ですか?」

「ジュニア君が大英図書館に戻らずにあたしたちと行動を共にするかどうかの説得よ!
 って、ミシェールさんあんた・・・わたしが説得しますから二人っきりにさせてくれって
 自分で言ったの忘れたの!?」

「あららぁ?あ、はいはい、もちろん覚えてます。冗談ですよ。ほんの軽い冗談ですってば
 もちろん、ちゃんと話して解ってもらいました。ね、そうよね、ジュニア君。」

ねねねはジュニアを再び一瞥し、相手がうなづくのを確認すると身体から力を抜いて
気が抜けたように話を続ける。
396ミシェールの説得 ◆aMG1p24QzI :04/02/12 00:29 ID:UUmPm2nQ

「じゃあとにかくそれは解決済みね。やれやれ・・・
 ったくここセンセの御両親の寝室だったんじゃないかと思うけど・・・勝手に使っちゃって・・・
 センセに聞こえてなければ良いけどね。ここらへんとにかく静かだし4時間筒抜けだったんだから」

「え!そうだったんですかあ?」

「そうよ!それにまあ知ってはいたけど大きな胸よね。そうして剥き出しになってると。
 センセやあたしも負けるかもしれない。
 それにしても・・・なんで裸にその肩掛けやベレー帽や大っきなリボンなの?」

「はい、それはですね・・・
 全裸よりも少しでも服を着て半脱ぎの方がジュニア君が萌えやすいと思って・・・」

その言葉にジュニアを含めた一同が一斉にミシェールを黙って見つめた。
当のミシェールは何が嬉しいのかその裸の正座姿でいつも通り何も変わったことなどないかのように
にっこりと微笑んでいる。ねねねは眼鏡の上の眉根を思いっきり寄せながら立ち上がった。
397ミシェールの説得 ◆aMG1p24QzI :04/02/12 00:30 ID:UUmPm2nQ

頭が痛い。こめかみを揉みながら辺りを見回すとキョトンとした表情のジュニア、座ったままブツブツと
「姉さん・・・卑猥だ・・・」といったセリフを呟いているマギー、紅潮して怒り心頭に達し口も利けない様子でいる
アニタの姿が見える。ねねねはそのアニタの肩をポンと叩くと「やってよし!」の言葉を残して部屋を去り
縁側へと出た。

即座に曇る眼鏡をそのままに縁側から外の埼玉の山林にかかる丸い月を眺める。
あたし・・・このままこいつらと行動を共にしていて大丈夫なんだろうか・・・

閉じたふすまの向こうからは遂に口が動くようになったアニタの
「この・・・色ボケ姉キがっ!」 といういつも通りの叫びとミシェールの顔に蹴りを入れる音、それと同時に
「あひぃんっ!」というこれまたいつも通りの悲しそうなミシェールの悲鳴が聞こえる。

森を渡る夜風に乗って暗闇のどこかから読子や3姉妹と付き合うようになって以来密かに聞こえるようになった
オーケストラの響きが微かに聞こえるような気がした。このトボケた音楽は・・・本屋か何かのテーマだっけ?
それはともかく・・・白く曇った黒縁眼鏡をずり上げながらねねねは最後に考えていた。
まあいざとなれば・・・。・・・・いざとなればどうなるんだろ?
全く見当もつかなかった。誰かの顔が浮かんだ気もするのだが・・・
とにかくまあ明日一杯くらいは平和に暮らせるだろう。
そう思い直すとねねねは居間への廊下を歩きだした。いつもの自分達の日常生活に戻る為に・・・

(終わり)



398ミシェールの説得 ◆aMG1p24QzI :04/02/12 00:31 ID:UUmPm2nQ
ということで。では。
399名無しさん@ピンキー:04/02/12 01:14 ID:oIcqhduZ
|  |  _、_ 
|  |( ,_ノ` )  Good job!!
|_|    ⌒\ 
|朝|     へ \ n
| ̄|    /  \二 E)
|  |  /
|  | /
|  |. 

>大丈夫、あなたなら出来るわ
ミー姉…言いそうだ(;´Д`)ハァハァ
400名無しさん@ピンキー:04/02/12 01:34 ID:u73NxSpU
かたやマギーたんの純情に清らかに心洗われ、かたやミー姉の「何回でも出していいのよ」
にすがすがしく勃起・・・
ああ、なんてすばらしいスレでしょう・・・紙よ、感謝します
401名無しさん@ピンキー:04/02/12 07:53 ID:JBKeK/Sn
ネタ元絵のうぷキボンヌ。本スレはフジさえネタバレが怖くて行けないので………
402名無しさん@ピンキー:04/02/12 19:05 ID:64IybPWD
あああああウェンディ×ジュニアで死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬあああああぁぁぁぁぁ

褐色秘書さん×青髪ショタ・・・・この萌えをどう表現すればいいのか・・・・・
403名無しさん@ピンキー:04/02/12 21:29 ID:biAGkSBx
>402
俺もだー!!
萌死ぬ!悶え死ぬ!
404名無しさん@ピンキー:04/02/12 23:23 ID:gzvlVepT
>>399,>>400,>>402,>>403
ども

>>401
ttp://nijinooyatsu.homelinux.net/niji/updata/107658928609056.jpg
こういうところに上がっておりまつね。イメージ違ったら忘れて下さいませ。
これの目が・・・もう少し好色気味にあちらの世界に行った様子で・・・突かれた拍子にゆっくり閉じかけたりするのを
イメージして冒頭を書きました。では

おまけ
ttp://nijinooyatsu.homelinux.net/niji/updata/107659037610748.jpg
ttp://nijinooyatsu.homelinux.net/niji/updata/107659042610847.jpg
ttp://nijinooyatsu.homelinux.net/niji/updata/107659048810948.jpg
405名無しさん@ピンキー:04/02/12 23:25 ID:gzvlVepT
う、上げてしまいました。失礼。
IDも何故かわりまつか。UUmPm2nQでした。
406名無しさん@ピンキー:04/02/13 00:23 ID:hq9H+CN4
>>404
「参照情報がありません」・・・
407名無しさん@ピンキー:04/02/13 00:55 ID:qd1a/6Wq
408名無しさん@ピンキー:04/02/14 16:53 ID:SlowIiTl
バレンタインデーか。
三姉妹はリボンとチョコレートだけを纏って、
ぬぬぬに迫ったりしないもんかねぇ。

「先生!どうぞ召し上がれ〜」
「私を……食べて下さい……」
「ねね姉は甘いの、嫌い?」
409名無しさん@ピンキー:04/02/14 19:10 ID:Ghv6xxr+
410名無しさん@ピンキー:04/02/14 21:07 ID:I9ToaPeF
>>409
むこうの板にあったのもだけど、あんたのアニタは瞳に深みがあっていい感じ

とくに409のは、靴下だけ残したのがベリーグッドw

411名無しさん@ピンキー:04/02/14 21:15 ID:3mEW28KC
412409:04/02/14 21:33 ID:Ghv6xxr+
>>410
有難うございます。m(_ _)m

正面顔のほうは実はかなり悩みました…。
413名無しさん@ピンキー:04/02/15 03:16 ID:EEpLmGmg
ミシェールの説得読みますた。

絶倫ショタとお姉さまの際限ない和姦にハァハァしまくりますた。

その後絶倫能力が行き過ぎてしまい、
女性陣全員に手を出したあげくKOしてしまい、
死屍累々な部屋の中、未だにいきり立つ一物に途方に暮れるジュニアの図を
妄想して更にハァハァしちゃいますた。
414名無しさん@ピンキー:04/02/15 12:19 ID:RUn7DcCZ
413の妄想を作品にしてあげてください。彼のために是非!
415名無しさん@ピンキー:04/02/15 22:12 ID:EiHDG86x
413は「彼女」かもしれないだろ・・・
416名無しさん@ピンキー:04/02/17 11:25 ID:D8USZmpm
12話のラスト、
「ねえさん、もう一度、依頼内容を」
「どんなことをしても、菫川先生を取り戻すのよ」
「どんなことをしても………」

おもむろに脱ぎだし、色仕掛けにかかる3人。
417名無しさん@ピンキー:04/02/18 00:20 ID:xUvZd9uv
>415
「彼女」は英語が入ってきた時にできた比較的新しい日本語。
昔は「彼」しかなかった。

なんてのはどうでもよくて、俺はフジ組なんでこの一週間、
ようやく逢えたねねねにキスの雨を降らせる三姉妹の図が脳内に沸いてた、とだけ。
418名無しさん@ピンキー:04/02/18 01:05 ID:2cHgGl6O
>>416
雄叫びと共に襲いくるウォンさん
「ひ、ひゃぁあああっ!」

「こ、こいつ……」
「どうやらこの人の好みが分かったわね。
 じゃ、あとはマギーちゃんに任せて行くわよ」
「そ、そんなぁ〜」
419名無しさん@ピンキー:04/02/19 08:24 ID:YExAte8p
もっと誰か何か書いてくれっ ヽ( `Д´)ノ
420名無しさん@ピンキー:04/02/19 14:51 ID:czUGuPN7
>>418
激藁
421名無しさん@ピンキー:04/02/19 15:51 ID:ifoYNdbf
>>420
自分の巨根を受け入れられるのはこのデカ女しかいない!
と考えたのかも。
しかし実は一番使い込まれて柔軟性があるのはミー姉で
奥手なマギーちゃんは痛みに悶絶するハメに………とか
422名無しさん@ピンキー:04/02/19 20:49 ID:t2InNlOb
人大杉が解消するまでは細々とやっていくしかないですな。


「まったく、強情な女だな。悪い話じゃないと思うんだが・・・・・・
 なぜ、拒むんだ?」
「決まってるじゃない。エロくないからよ。書いてて濡れないからよ。そんなもん、萌えれるわけないでしょうがっ
 あんた、私の何を見てきたのよ」
「・・・・・・まったくだ」

リーさんとねねね。(セリフ、うろ覚え)
423名無しさん@ピンキー:04/02/19 21:03 ID:YExAte8p
もっともっと 読まずに死ねるかッ ヽ( `Д´)ノ
424名無しさん@ピンキー:04/02/20 13:16 ID:unHBbTI7
また書いてみてるけど、うまくまとまらなくて……。
スレに貢献できず、申し訳ない。

ねね読は文句ないけど、ナンシーさんに絡むのが
マギーちゃんだったらよかったのになぁ。と。
無邪気にべたべたされてるうち、胸が押しつけられる具合になって
変に意識してしまい赤面、とか見たかった。
425名無しさん@ピンキー:04/02/21 02:17 ID:dOQCzKJ2
人大杉ならずっと直りませんよ…人多すぎないのに設定でしてるので。
http://qb3.2ch.net/test/read.cgi/operate/1076465180/
426名無しさん@ピンキー:04/02/21 08:32 ID:iWFX7yIH
ヽ( `Д´)ノ ( , V , )ヽ( `Д´)ノ ( , V , )ヽ( `Д´)ノ ( , V , )ヽ( `Д´)ノ
427名無しさん@ピンキー:04/02/21 23:32 ID:iWFX7yIH
R.O.D原作の大作家様がサイン会開催の模様

687 名前: 風の谷の名無しさん 投稿日: 04/02/21 21:34 ID:6UBFLRJb
http://www.toranoana.co.jp/shop/040307kurata/040307kurata.html
ヤッチマイナ

藻前らSS書いてる場合ではありませんよ。その書きかけSS即座にプリントアウトして
発声練習しませう。

あ・・・あ〜。テステス。OK。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・


「3流ライトノベル作家がでかい顔しやがってっ、
 なんでこいつの与太話がアニメにまでなって、オレのエロパロが人大杉で読んでもらえないっ!
 たかがエロパロだとぉ!
 この土地に生まれ育って、理性も何もかも全てを犠牲にして書いてきたんだっ!」


さあみなさん御一緒に!
当日は倉田氏がねねねに女装して付き合ってくれるモヨリ。
漏れはほら普通のヒトだから行ったとしても続編執筆がんばってくださいね、と言うだけだけどな。 
428名無しさん@ピンキー:04/02/22 00:28 ID:n4MCW7p8
三姉妹の中の人がボディーガードをやるそうです
429名無しさん@ピンキー:04/02/22 00:30 ID:Jyt1C0Sh
てことは千和タンに俺のアレがスパッと斬られる可能性もあるということだな
430名無しさん@ピンキー:04/02/25 00:17 ID:bjlqWmA2
431名無しさん@ピンキー:04/02/27 08:02 ID:JQoWRogr
432名無しさん@ピンキー:04/02/27 08:51 ID:grAcIzt0
ヽ( `Д´)ノ
433名無しさん@ピンキー:04/02/27 09:06 ID:grAcIzt0
( ゚д゚) 他のどのスレにもまだ上がってないっ!
     これで何か書けという読者からの無言の圧力なのかっ・・・
434名無しさん@ピンキー:04/02/27 13:56 ID:JM3f2YVQ
>>431

ちんこ描き込んでくれる神降臨しないかな。
久ちゃんが自分のちんこ鬼の様にしごくSS書いちゃうよ!
435名無しさん@ピンキー:04/02/27 22:34 ID:/19rZ0vp
あああ・・・・・・
ビデオ、録画したの観ようとしたら銀河鉄道が入ってた・・・・・・イラネーヨ、ユリノナイアニメナンザ

スイートホームっていうタイトルなんだから当然お泊りがあったんだろう?
入浴シーンも、着替えも本番もあったんだよな。しゃあねえ、妄想で補完するか。
436名無しさん@ピンキー:04/02/28 00:20 ID:hhHNjFU1
気の毒に。
AAAの特濃湯煙のあまりの不評に改心したか、
6人がすし詰めになって湯舟に浸かるシーンはすげえの一言だったよ。

湯気のかわりにモザイクがかかってたのはまあ地上波の限界だが、
読子たんの股間のモザイクは陰毛の生え具合を充分想像させる黒さだった。
437名無しさん@ピンキー:04/02/28 14:14 ID:J8p2JKOR
ヽ( `Д´)ノ
438久ちゃんの憂鬱 ◆aMG1p24QzI :04/02/28 14:27 ID:J8p2JKOR
>>430、431
GJ!特に431の方は素晴らしい仕事かと思いまつ。今回は反映間に合わず済みませぬ。

アニタ*久ちゃん(付属物なし)のスタンダードなエロ妄想投下しまつ。
付属物をこよなく愛する方、女性が女性であるためには生物学的な年齢制限が必須であると確信する方々等、
好ましくないと思われる方はスルーよろしくお願いしまつ。
439久ちゃんの憂鬱 ◆aMG1p24QzI :04/02/28 14:30 ID:J8p2JKOR

大きな音がしたのに驚いたのだろう、駆けつけてきたアニタは部屋に入るなりその場の場景に
目を丸くしていた。久美が校長室の床の上、あたりじゅう一面に散乱した本の上に寝転がっていたのである。

「久ちゃん・・・」

「あ・・・アニタちゃん・・・
 わたし・・・転んじゃったみたいなの・・・えへへ
 本、拾ってくれる?」

久美はクラスの中でアニタにだけ見せる気安さで照れ臭そうに笑った。
親しくなって数ヶ月、お互い口にこそ出さなかったが自分にとって相手が一番大切な友達だと
普段の日常生活の中で充分に実感していたからである。

「転んじゃったって・・・あ〜もうあぶないなあ、久ちゃん少しボンヤリしすぎ。
 転んだっていったいどうやったらこんな風になるかな。
 あ〜あ、スカートすっかりまくれ上がっちゃってるし・・・」
440久ちゃんの憂鬱 ◆aMG1p24QzI :04/02/28 14:32 ID:J8p2JKOR

「え!?
 やだな。はずかしいよ」

「髪の毛乱れちゃってるし・・・折角結んだお下げのリボンも・・・
 ・・・・・・・・・・・・
 久ちゃんの顔の・・・前髪も・・・目も・・・
 ・・・・・・・・・・・・
 唇も・・・開いてて・・・光ってて・・・
 ・・・・・・・・・・・・」

「・・・アニタ・・・ちゃん?・・・どうして黙っちゃうの?
 ・・・えっ!?
 んぅ・・・・・・」

久美の口元を舐めるようにしてアニタが相手の唇の場所を探し求める。
不慣れでぎこちないその様子はまるで小さな動物どうしか何かが顔を寄せ合って
お互いを愛撫している様子にも似ているようにみえる。その後すぐに続いた行為もまた・・・
口に唇が軽く押し当てられ、開いた口の歯の間から覗いた舌先がほんの少し絡み合って
その相手の口の感触を確かめあっただけの、そんな軽いキスにすぎなかった。

だがそれでも久美は口が離されると手で口元を覆うようにして紅潮した表情で目を見張ったまま
床の上からアニタを見上げていた。口を隠した久美とアニタの視線はすぐに絡み合った。
アニタもまた顔を真っ赤に紅潮させて目を大きく見開いてこちらを見つめたままだったから。
441久ちゃんの憂鬱 ◆aMG1p24QzI :04/02/28 14:34 ID:J8p2JKOR

「アニタ・・・ちゃん・・・」

「久ちゃん・・・ゴメンっ!
 あたし・・・変だ。
 こんなの今までなかったのに・・・久ちゃんの顔見てたら・・・
 久ちゃんの今の恰好見てたら・・・我慢できなくなって・・・

 久ちゃんは女の子どうしでこんなの嫌だよね・・・こんなの変だよ。
 あたしきっと変になっちゃったんだ・・・」

床に仰向けに倒れた最初の恰好のまま身じろぎもせず大きな瞳でアニタを見つめ
黙ってその言葉を聞いていた久美だったが、アニタの最後の言葉が終わらないうちに
それをさえぎって張りつめていた感情の堰を切ったように返事を返しはじめる。

「そんなこと・・・そんなことないっ
 わたしアニタちゃんの事が好きだから・・・だから・・・
 嫌なんかじゃない・・・嫌なんかじゃないよ・・・
 でも・・・」

「アニタちゃんは・・・アニタちゃんは素敵だし、クラスでも人気者だし・・・
 お友達もいっぱいいるし・・・わたしは・・・アニタちゃんの他には本しか友達がいなくて・・・
 わたしなんか全然魅力ないし
 こんなわたしにはアニタちゃんは相応しくないよ。」

今度はアニタが黙る番だった。
何かを決心したかの表情で久美をじっと見つめる。
442久ちゃんの憂鬱 ◆aMG1p24QzI :04/02/28 14:36 ID:J8p2JKOR

「久ちゃん・・・前、開けるけどいいよね」

アニタは返事を待たず、両手を上げて倒れた姿勢のままの久美の制服のブラウスに手をかけて
2番目のボタンから順に下へ向かってボタンを外しはじめた。それが終わるとリボンの下からブラウスを
左右に開いて身体を露出させる。

もともと床の上で制服のクリーム色の上着の裾を大きくはだけて充分にあられもない恰好になっていたのだが・・・
アニタがブラウスの前を開き終わると、久美の恰好はさらにその度合いを強めて一層しどけないものへとなってしまっていた。

床に付いた腰と肩のあいだで少しだけ反り返るように持ち上げられている久美の身体、
その白い肌をしたなだらかな腹部と、ブラウスの白い襟元の大きな赤いリボンの下で何となく痛ましい
感じさえするほどに少女らしく盛り上がった白い胸のふくらみがすっかり露わになってしまっている。

久美はその間中ずっと、何か知らない人を見るような不思議そうな瞳の色でその大きな瞳をしたまま、
床の上からアニタを見上げたまま、じっとおとなしく自分の身体が剥き出しにされていくのを待っていた。

アニタは剥き終わった久美の身体をじっと見おろすと、身体の横にひざまずいた恰好から右手を伸ばして
久美と向かい合うようにしたまま相手の身体をまさぐる。

「アニタ・・・ちゃん・・・」

そのアニタに触られて久美の身体が瞬間、硬直する。
443久ちゃんの憂鬱 ◆aMG1p24QzI :04/02/28 14:38 ID:J8p2JKOR

「久ちゃんの身体、あたしなんかと違ってゴツゴツしたところが全然なくて
 どこ触っても柔らかくって・・・本当に女の子って感じがする・・・
 
 それに・・・お姉たちとも違っててなんだか折れちゃいそう。
 身体中、全然無駄なところなんかないし・・・」

アニタは久美のスカートのウエストのあたりから微かに反った久美の胴の横へと手の平をまわし
そこから胸のふくらみのあたりまで身体の横を少しづつ手の平を滑らせるようにして久美の身体をまさぐっている。
胸の脇にまで達すると今度は手を引き上げてふたつのふっくらとした胸のふくらみを順番に、その谷間になっている
胸の間、そこから再び平たくなっているなだらかな腹部へとまさぐる手を伸ばしていく。

そうして久美の身体、剥き出しの上半身を手でしっかりと確かめ終わると
今度はためらい無くまくれ上がったスカートの向こうへと手を伸ばすと、指を下着の下に差し入れた。

「アニタ・・・ちゃん・・・」

「それにここ・・・もう湿ってる。
 好きな子に身体を触られるとこうなるんだってお姉たちが言ってた。
 ・・・久ちゃん、あたしが好きなの?」

「うん。もう言ったよ。アニタちゃんが好き、大好きだって。」

「・・・じゃあいいよね。」

下着の下をただなぞるようにまさぐっていただけだったアニタの指が、今度は久美の性器の中へと
差し入れられそのまま蠢動を始める。
444久ちゃんの憂鬱 ◆aMG1p24QzI :04/02/28 14:41 ID:J8p2JKOR

「あ、ああっ・・・くぅんっ・・・」

久美のか細い身体、腰が跳ね上がった。混乱しているようにみえる瞳の奥で呟いているようにも見える。
アニタちゃんの指、指が・・・こんな風に動かせるなんて・・・こんなの・・・こんなのあるのかな?

無論、自分でも触ったことのない場所を他人に弄られている最中の今の久美には判断のしようがなかった。
生まれて初めて好きになった人に自分の大事な場所を思うがまま好きなように触られ弄られているのだ。
さっきまで身体を触られていた時にはそれでも顔を硬直させたままじっと自分の身体をまさぐるアニタの顔を
見つめていることが出来た久美だったが、今ではそうしてアニタを見つめる余裕などなかった。

瞳を大きく見開きその瞳の色を驚きの一色に染めたままその瞳を閉じることさえ出来ずに
口からか細い泣き声を時折あげながらアニタの指が自分の性器に伝えてくる感覚を受け止めるのが
せいいっぱいの状態になってしまっている。

アニタはそんな久美の様子に一切構わなかった。
伸ばした右手を久美の下着の下に差し込み思うがままに激しい指の動きを続ける一方で、上体を倒して久美に覆い被さるようにして
久美の首元やお下げを結んだ白いリボンの下の耳元、その下の赤い大きなリボンに下で見え隠れして
柔らかく震えている久美の白い胸のふくらみに顔を埋めて匂いを嗅ぐようにして愛撫を続ける。
久美はその間も覆い被さるアニタの顔の横で大きな瞳を驚愕に見開いたまま刺激される性器の感覚に
耐え続けていた。
445久ちゃんの憂鬱 ◆aMG1p24QzI :04/02/28 14:43 ID:J8p2JKOR

「久ちゃんの身体、女の子の匂いと・・・本の匂いがする。いっつも本と一緒にいるからかな?
 それはお姉たちも一緒だけど・・・久ちゃんの身体の匂いは・・・なんだかちがう。
 なんだか・・・久ちゃんが本そのものみたいな感じ。
 なんでだろ・・・あたし本が大嫌いだったのに、久ちゃんだと全然嫌じゃない・・・」

「アニタ・・・ちゃん。アニタ・・・ちゃんっ・・・」

「久ちゃん・・・気持ちいい?」

久美はかろうじて、といった様子でうなづいた。両手を頭の上に上げたままか細い声を上げ続け喘いでいる。
アニタはその久美の頭の回りの、床の上で散乱している本を見ながら言葉を続ける。

「久ちゃんそうやって本と一緒に床に散らばってるのが良く似合ってる。
 久ちゃんも、なんか自分が本になったようなそんな気がしない?
 ・・・あたしに操られて身体中ページをめくられて全部中を読まれてるところみたいな気が・・・」

手を休めずに見つめるアニタには久美の瞳が中空を泳いでいて言われた言葉を反芻しているところなのが解る。

「あ・・・ああ・・・っ・・・
 ひぃんっ・・・」

そして久美はすぐに追い詰められた瞳の色でアニタを見返すと、アニタの指を咥え込んだままの腰と
靴を履いたまま床に立てた両膝をガクガクと震わせてアニタの指の動きに応える。
その泣き声とその姿はアニタの言葉に同意している姿に他ならなかった。
446久ちゃんの憂鬱 ◆aMG1p24QzI :04/02/28 14:45 ID:J8p2JKOR

本の匂いのする身体の女の子?
わたし・・・わたしが・・・大好きな本になってる?
わたし、いま本になってアニタちゃんに読まれてるの?
そんなの・・・そんなの・・・いけないことなんじゃないかな・・・

だが性器からの刺激で途切れ途切れになりながら考えるその言葉の一つ一つが頭に思い浮かぶたびに
その都度、その想いだけでそのたびに床の上の自分の身体が跳ね上がってしまっているのが
久美自身で良く解ってしまっていた。

ううん。間違ってるはずなんか・・・そんなこと、そんなことないよ・・・
だって大好きな本になって、同じくらい大好きな人に読まれてて、そう思っててそう感じるだけで
こんなに幸せな気持ちになれるんだもの・・・

アニタは言葉を続けていた。

「前にお姉たちに教わったから・・・自分じゃまだ試してないけど・・・
 女の子が最後にどんな風になるかあたし知ってる・・・

 だから・・・いいよね?ページ進めちゃっても。
 あたし・・・久ちゃんの全部が見たい。」

久美は床の上から片手を伸ばしアニタの手を押さえてかぶりを振った。
声が出せずそれが精一杯の様子だった。
447久ちゃんの憂鬱 ◆aMG1p24QzI :04/02/28 14:47 ID:J8p2JKOR

アニタはそれに構わず久美をかき回す指の動きを強める。
かつて感じたことの無い感覚に久美の腰が跳ね上がり目を中に浮かせたまま
今自分を襲っている感覚が信じられないといった表情で口を半開きにしたまま頭を床に擦り付け短い前髪を揺らす。

アニタちゃんの・・・アニタちゃんの指・・・すごい・・・すごすぎるよ・・・
まるで本に出てくる魔法使いの指かなにかみたい・・・わたし・・・わたし・・・どうなっちゃうの?・・・

この年齢の女の子としては限界以上の状態だった。靴を履いたままの両脚の靴下のフリルを揺らしながら
床に突いて脚を立てているその両膝もガクガクと震えている。
真っ直ぐに引き結ばれた口元からは声にしようとして声にならない泣き声が漏れ出ている。
448久ちゃんの憂鬱 ◆aMG1p24QzI :04/02/28 14:55 ID:J8p2JKOR

「久ちゃん・・・久ちゃん聞こえてる?
 今、久ちゃんの最後のページをめくってあげるから・・・」

そのアニタの言葉を理解した印に久美の見開いたままの瞳に一筋の怯えと
紅潮したままの表情にさらにひときわ鮮やかな朱色が走った。
泣き声を上げ身を反らすその姿を見るアニタの脳裏にはその久美の泣き声とお気に入りの赤毛のアンの一節を
読み上げる久美の声が二重写しになって響いていた。

アニタは頭の中でその久美のセリフを反芻する。
・・・・・・
・・・・・・
久ちゃんを好きに決まってるよ。いつまでも心の友達に・・・心の友達に決まってる。
だから、だから久ちゃんを全部見せて・・・
ほら・・・
1・・・
あっ
2・・・
あっ
3・・・
ああっ・・・

アニタが3つ数え終わると同時に久美はアニタの掛け声と共になすがままに操られて果てた。
剥き出しの華奢な身体を自分に出来るかぎり精一杯に反り返らせて硬直させ、そして崩れ落ちる。
信じられないといった表情で瞳を大きく見開いたまま床の上で。
449久ちゃんの憂鬱 ◆aMG1p24QzI :04/02/28 14:59 ID:J8p2JKOR

その床の上の久美の身体の周りには本が散乱したまま散らばっていて、それまで知らなかった感覚へと導かれながら、
否応なくアニタの指に性器と身体を揺すられながら、久美はいつの間にか掴んでいたそのうちの一冊の本をしっかりと握りしめていて
その本を手に握りしめた姿のまま絶頂に達していた。

そんな姿の久美の脚の間、何かを漏らしたかのように濡れようやく震えの収まったその場所からアニタが指を引き抜いて、
久美を気遣いながらまくれ上がったスカートを元に戻し開いたブラウスを戻して息づく久美の身体を覆う。

部屋のその場一帯には久美の、本を握りしめた女の子の息遣いとその行為の余韻、
床に広げられて読まれた女の子、本となって読まれた久美の身体から立ち上っているかのように感じられる本の匂いが
あたりに漂いつづけていた。

アニタは床の上に横たわる久美の白く光る身体を見おろしながら目眩に似たようなものを感じていた。
自分はこの心の友達、本の匂いのする女の子、久美の身体と今のこの姿を・・・一生忘れられないだろうという予感に
震えながら。



450久ちゃんの憂鬱 ◆aMG1p24QzI :04/02/28 15:01 ID:J8p2JKOR

すべてが終わったあと久美は身を起こし身繕いを始めた。
床の上にペタンと座り込んだままうつむき加減でブラウスの前を閉じてボタンを閉め始める。
その姿にさっきまでの行為のあいだとは違う何か近づきがたいものを感じながら
アニタはその久美に声をかけた。

「久ちゃん、ゴメン・・・こんな事するつもりなかったんだけど・・・」

制服を着終わってこちらを振り返った久美は目に一杯涙を溜めていた。

「ううん・・・解ってる・・・。わたしが悪いの・・・
 女の人にこんな風にさせちゃうのは・・・私が変だから。」

「久ちゃん・・・」

アニタの制止する声を振り切って久美はその場を走り去った。
部屋には呆然と立ち尽くすアニタひとりが残されたままである。
451久ちゃんの憂鬱 ◆aMG1p24QzI :04/02/28 15:03 ID:J8p2JKOR

「久ちゃんが変って・・・わかんないよ・・・
 あたしやっぱりわるいことしちゃったのかな・・・」

そう呟くアニタを眺める2つの影があった。
久美が走り去ったのとは反対側のドアの隙間には女子生徒2人の顔が並んでいた。
2人は顔を見合わせてうなずき合うと

「あ〜あ。いいところまでいってたんだけどね〜」
「そだよね〜」
「菱石の鬱もこれで解決と思ったのに〜」

と声をひそめたままヒソヒソとつぶやきあう。アニタと久美のクラスメイト、千穂と灯子の二人組である。
どうやらそこでアニタたちの破廉恥な一部始終を観察していたらしい。
452久ちゃんの憂鬱 ◆aMG1p24QzI :04/02/28 15:04 ID:J8p2JKOR

「深く愛し合いながらもすれ違う二人。
 そこにはディープでダークな越えようにも越えられない同性どうしという壁が!
 ここはひとつ・・・」

「!?」
「いつのまに・・・」

いきなりその場面に割り込みながら3人目がドアの隙間に頭を出した。
さらに面倒なことに・・・といった表情がアリアリの先客二人をよそにその3人目が叫ぶ。

「この西園なつめが一肌脱がないと駄目みたいよね。
 西園なつめ主催、菱石さんは男と女どっちを選ぶの?決断支援パーティの開催が
 今、たった今、この場で決定したわ!」

と。




453久ちゃんの憂鬱 ◆aMG1p24QzI :04/02/28 15:05 ID:J8p2JKOR

(終わり)
454 ◆aMG1p24QzI :04/02/28 15:08 ID:J8p2JKOR
西園なつめ主催、菱石さんは男と女どっちを選ぶの?決断支援パーティ、とやらは
あらすじを考えているうちにどんどん鬼畜になってしまったのでお蔵入りにしました。
機会があればまた。では。
455名無しさん@ピンキー:04/02/28 15:10 ID:J8p2JKOR
ヽ( `Д´)ノ
456名無しさん@ピンキー:04/02/28 15:25 ID:VXxoBnEb
ここまでの結論

付属物が無くても久ちゃんはエロい。
アニタがタチなのは斬新。
決断支援パーティにも期待。
457名無しさん@ピンキー:04/03/02 21:07 ID:uBfaQVAi
俺はなつめ×はるひなんだが、誰か書いてくれる勇者は…
458国会図書館隠遁生活中のひとこま:04/03/05 17:59 ID:DHdX2ezM
「ね〜読子ちゃ〜ん、遊んでよう〜」

またも読書に没入して相手をしてくれない読子にむくれたナンシーは、
没頭中の読子の体内をお人形遊び気分でまさぐり出す。
下腹部の内側に読子がおもしろいように敏感に反応する部分を見つけ、
そこばかり弄くるうちとうとう読子をイかせてしまう。

「よ、読子ちゃんだいじょうぶ?」

ナンシーの声はおろか自らがアクメに達した事さえ気付かずページをめくり続ける読子。
しょんぼりするも、読子が赤くなったりびくびくするのはちょっとおもしろかったので
子宮内壁、Gスポット、直腸壁とありとあらゆる部分を弄りまくる。


一ヶ月後
「ふ、ふうう〜〜、はくぅ〜〜〜………んっ〜〜〜〜〜〜っ!!」かくんと読子の首が落ちる。
体内のあらゆる性感体を開発し尽くされ、今ではイきっぱなしになったり
気絶することもしばしばだった。

「あら〜? また寝ちゃいました」……………まだ気付いていないようだ。

上気した肌に、よがり狂う中無意識にくわえていたほつれ毛を貼り付かせた童顔は
数えきれない絶頂に緩み切っている。
ナンシーの悪戯が発覚し、お説教をはじめた3秒後に体内からアナル責めされ
本人の知らぬ間に熟れ切った躯が全面降伏するのはまだまだまだまだ先の事であった。
459名無しさん@ピンキー:04/03/06 20:14 ID:ch6T3Zr8
このスレは書き手に厳しいっ!厳しすぎますっ! ヽ( `Д´)ノ
460名無しさん@ピンキー:04/03/06 22:26 ID:FXrSoR4H
といってる割に、お愛想で感想のひとつも書いてやったりする訳ではない
459の自分を偽らなさっぷりに萌え。
461名無しさん@ピンキー:04/03/06 22:55 ID:ch6T3Zr8
漏れは全身で萌えてるからそれも当然だ!ヽ( `Д´)ノ
462死にゆく者への祈り2 ◆aMG1p24QzI :04/03/07 11:29 ID:VFn25Bvb
妄想書き捨て失礼しまつ。

ウェンディCDドラマ版+小説第3巻表紙絵イメージで妄想しましたので投下してみます。
内容は上記ウェンディのみ、直接行為なしなのでエロくはないかもしれません。
ちょっと前の第10話あたりの頃に書いて御蔵入りにしていたモノで
前作>>90>>118から分岐の別エンドになってますがその辺は適当です。

言語道断の長文なので適当にスルーよろしく。暇つぶしにでも。では
463死にゆく者への祈り2 ◆aMG1p24QzI :04/03/07 11:30 ID:VFn25Bvb

>>118から分岐。

「ウェンディさんっ!ウェンディさんっ!お願いですっ!」

読子の声にウェンディは長い回想から完全に引き戻される。銃撃戦はその間も続いていて彼女自身2つの弾倉を空にしていた。
味方のエージェントは2人やられ後は一人しか残っていない。官邸からこの部屋に戻るまでに予定外の時間が掛かり
シャワーを浴びて髪を乾かし、再びこの部屋に戻った時には彼女の上司はエージェントと打ち合わせを既に開始していた。
その直後に読子たちの襲撃を受けたのである。

予定外の襲撃ではあったが読仙社への連絡と救援の約束は取り付けてあった。ヘリのローター音がもう既に微かに聞こえてくるような
気がする・・・。頃合いだった。部屋の右手、ドアが開け放たれた続き部屋の、通りに面した窓からなら救援のヘリで脱出できるだろう。
問題は脱出のタイミングと・・・読子だけだった。ヘリからのロープに乗り移ってすぐに窓から離れてしまえば銃撃はまず当たらない。
敵の銃撃手たちはなすすべが無いだろうが、紙使いの読子はそれを何とかして脱出を阻止してしまう可能性があった。
読子だけはここで足止めしておかなければならない。

その読子の、投降を促す必死の説得はなおも続いていた。
勢い込んだ様子の読子の舌足らずな声が部屋に響き渡る。

「ウェンディさんっ!ウェンディさん!
 今のあなたは無理をしてます!
 セリフだって棒読みで生彩に欠けてます。ぜんぜん駄目です。似合ってないんです。脚本が間違ってるんです。
 どうして・・・どうしてそれが・・・解ってもらえないんですか?あなたは・・・こんな仕事が似合う人じゃありません!
 昔どおりのウェンディさんに戻って下さい!

 ・・・そうだ・・・これ・・・」

大きなお世話よ!ウェンディは楯にした机に屈み込んだ背中を押しつけその声を聞きながら心の中で叫んだ。
人には色々大人の事情ってものがあるんだから・・・素人のあなたなんかに言われたくないわ!
だがその一方でそのウェンディの目は読子の動き、ダブダブのロングコートの内側からゴソゴソと読子が取り出したモノに
釘付けになってしまっていた。
464死にゆく者への祈り2 ◆aMG1p24QzI :04/03/07 11:31 ID:VFn25Bvb

大きなお世話よ!ウェンディは楯にした机に屈み込んだ背中を押しつけその声を聞きながら心の中で叫んだ。
人には色々大人の事情ってものがあるんだから・・・素人のあなたなんかに言われたくないわ!
だがその一方でそのウェンディの目は読子の動き、ダブダブのロングコートの内側からゴソゴソと読子が取り出したモノに
釘付けになってしまっていた。

「そ・・・それ・・・
 その推定直径12インチ、センチで直すと30.05cmの純銀の光沢に光る2つの物体は!」

「そうです。ウェンディさん、これはあなたのお盆です。
 5年前大英図書館が炎上した時、私がドサクサまぎれに・・・あ、いえ・・・
 これ売ったらそのお金で本がどれくらい買えるかなって・・・あ、もとい・・・
 何か記念品代わりになるモノがないかなっと思ってガメて、いえ持ち出しておいたんです」

「それは・・・火事場ドロボウっていうんじゃ・・・」

読子はそのウェンディの言葉をキッパリと否定した。

「そんな事はありませんっ!今、こうやって持ち主にちゃんと返すんですから借りてたのと同じですっ・・・
ほら・・・ちゃんと2枚あります。本物です。
その証拠に、ここに・・・見えますよね、ちゃんと’for Wendy Only'て刻んであります。
これは昔ウェンディさんがこれを使って*裸・お・ど・り*をした時にジェントルメン自らそれを忘れないようにって命じて
刻ませたものですよね。間違いありません。
ほらほらっ!」

「は・・・裸踊りじゃありません!ちゃんと下着付けてましたっ!少なくても最初のはっ・・・」
465死にゆく者への祈り2 ◆aMG1p24QzI :04/03/07 11:32 ID:VFn25Bvb

ほらほらっ!ぢゃないっ!突然何をとんでもない事を言い出すのよこのボケはっ!
部屋の向こうにむけて思わず大声を返してしまいウェンディはあせった。
話の意外な成り行きに銃撃をしていた味方のエージェント達もその手を止めてこちらを見ている。
ウェンディは自分の顔が紅潮してしまっているのが解るような気がした。
読子はそんな彼女の困惑にはお構いなしで話を続ける。

「隠す必要なんてないです。私、感動しました・・・
 ウェンディさんにあんな才能があったなんて・・・
 ウェンディさんっ、どうか昔を思い出して下さい。
 あれは・・・確か・・・最初は創立記念パーティでしたっけ・・・違いましたっけ・・・あれ・・・・・・?」


違う。ウェンディは頭を振って心の中で呟いた。駄目だ・・・振り払えない。読子の声はまるで魔術か何かのように
ウェンディを再び遠い昔の回想へと引きずりこんでしまう。彼女の脳裏には当時の出来事が鮮明に蘇っていた。
あれは・・・ウェンディが最初に大英図書館特殊工作部に配属された翌年、
NewYearパーティでの偶然の出来事がそもそもの始まりだったのだ・・・・・・




466死にゆく者への祈り2 ◆aMG1p24QzI :04/03/07 11:33 ID:VFn25Bvb

その日、新年最初の図書館の開館日の終業後、大英図書館員と特殊工作部、大英博物館の有志を集めて
内輪の、といっても200人近くにもなる参加者の立食パーティが図書館内の講堂を利用して行われたのだ。
ウェンディはそこで同期の新入り3〜4人と一緒に壇上に上がり、余興でステージダンスをする事になっていた。

「そんな・・・わたし踊りなんかできまっせん。出来るように見えるひとは視力検査が・・・・・・」

自分で考えても無謀な企画だった・・・ドジらずに廊下の端から端まで普通に歩く事すら怪しいのに
そんな私にダンスなんか出来る訳ない!
だがそう命じられて驚くウェンディに返ってきた先輩の言葉は

「や・る・の!
 新人と2年目の女の子は毎年みんなやる事になってるんだから。宴会芸だと思えばいいのよ。
 それに意外な才能があるかもよ?とにかく今年出るのは特殊工作部からはアナタだけなんだから
 アナタに特殊工作部の名誉が掛かってるって訳。
 頑張って貰わないと困るわよ。わ・かっ・た・の?」

という強引なものだった。今考えてもどうしようもなかった、と思う。
当時怖かった先輩に両手を腰に当てその姿勢で正面に立たれこちらを睨んだまま顔を近づける様にして
そう宣言されてしまったからには・・・
その時のウェンディとしては
「・・・・・・ウィす!よろこんで!」
という返事を返すしかなかったのだ。

どうせみんな酔っぱらってるんだから適当でいいのよ適当で、と極めていい加減に最低限の振り付けだけを先輩に仕込まれ
迎えたパーティの当日、名指しで出番だから集まれと呼び出されたときに、ウェンディも酒に酔っていたのは確かだった。
あちこちから声を掛けられ酒を注いでまわり自分もその返杯で随分飲んでしまっていたのだ。
467死にゆく者への祈り2 ◆aMG1p24QzI :04/03/07 11:34 ID:VFn25Bvb

あれは普通いちいち返杯を一気飲みするべきモノではなかったのかも知れない。同期達はと見渡してみると
彼女たちはなんとか上手にそれを断っている様子だった。でも自分は・・・たまたま頼まれたのと別の種類のお酒を運んでいったり、
偶然に蹴つまづいて盆の上のグラスの中身を相手にぶちまけたり、たまたま運悪く人混みのなかで人の足を踏みつぶして
飛び上がった相手が手のグラスの中身を他人にぶちまけるのを手伝ったり・・・
ええと・・・とにかくそういうので忙しくて・・・とても勧められた返杯を断れるような雰囲気ではなかった。
だが・・・今思うとそれが全ての誤りの始まりだった気がするのだ。

「ちょっとちょっと大丈夫なの?」

ステージとなる会場の壇上の脇の小部屋に集合したとき、ウェンディは結局繰り返された返杯の為に目の下を赤く染めた顔をして
相手を選ばず誰彼かまわずに陽気に笑いかけるといった完全な酔っ払い状態だった。
心配顔で眉をひそめ声を掛ける先輩たちにウェンディは、
「おまかせ下さいっ!ウェンディ、立派に任務を果たして見せますっ!」
と掛け声だけは立派に壇上に飛び出したのだったが・・・

「あはは(笑)、あははははは(笑)、あははははははぁ(笑)」

すっかり酔っぱらってしまった状態で壇上で踊るのは気持ちが良かった。それに意外と上手く踊れている実感があった。
普段から何でもないところで転びかけてあわてて体勢を取り直すコトが多かったから、たぶんそれで
バランス感覚が鍛えられたのに違いないかった。あのコケ続けた日々は決して無駄じゃなかったのよ・・・そう心の中で叫びながら
その時のウェンディはとにかく完璧に酔っ払いながらも絶好調だったのである。
468死にゆく者への祈り2 ◆aMG1p24QzI :04/03/07 11:35 ID:VFn25Bvb

そのあと何でそれを始めてしまったのか今でもハッキリしないのだが・・・踊っているうちとにかくなんだか・・・
制服の肘にいつも付けている事務用の腕抜きが、踊るのに邪魔っけに感じて仕方なくなったのである。
それで踊りの立ちポーズの時に、まず左腕を真っ直ぐに正面に伸ばして手を広げ、脚を広げてポーズを決めて立ち、
そのままゆっくりと腕抜きを抜いて壇上から下に向かって投げ入れてみた。それがウケた事を示す笑い声が一斉に起こって
気分が良かった。それですっかり気を良くしたウェンディは右腕の腕抜きも同じように脱いで投げ捨てはじめたのだった・・・

壇上で座り込むポーズで、手を胸元のネクタイにかけた時には見ている観客たちから歓声が上がった。制服のベストを脱ぎ捨て、
それからブラウスの前のボタンを全て外し、ゆるめてあったネクタイを伸ばした手で引っ張るように外して見せると観客に投げ入れた。
スカートは立ちポーズの時に腰に手を回してファスナーを下ろし、足元に落としてそれも派手な仕草で壇下に投げ入れた。
壇上で一緒に踊っている彼女の同期達は踊りを中断する訳にもいかず声を掛けてなんとかウェンディを止めようとしていたが
そのウェンディ自身は酔っぱらっていて下着の上に前をはだけたブラウス一枚だけのそんな恰好で極めて陽気に踊り続けていたのである。

同期たちもウェンディのストリップがそこでとりあえず一段落し、それ以上その脱衣が進行しない様子なのを見て
結局止めるのを諦めて踊りを続けた。あの時の自分の状態で最後の一線を越えてしまわなかったのは
ウェンディにとってただ幸運だったと思うしかない。実は最後の方は完全に酔いが回ってしまっていて自分ではあまり良く覚えていないのだ。
そんな状態だったから、その後で上司から罰として山ほどの小言と追加の雑務を喰らったのは言うまでもない。

まあでも楽しかったから良いかな、と内心で思っていたのは秘密だった。
とにかくアルコールにだけは気をつけよう、ウェンディはその時心にそう堅く誓ったのだが・・・・・・




469死にゆく者への祈り2 ◆aMG1p24QzI :04/03/07 11:36 ID:VFn25Bvb

銃撃戦の合間にも読子の話はまだ続いていた。

「凄かったです。とっても。
 あ、それにそのときの様子はDVDの付録動画にもなりましたよね・・・

 『大英帝国図書館 -全ての叡智を英国に- Vol.6、付録:緊急特典映像・ウェンディのメイドパラパラストリップ#1付き』
 確かそんなタイトルでした・・・究極の動画枚数で女性の踊りの動きを再現したモノとしては史上最高傑作と絶賛されて
 それが定価6000円15%OFFの900円引きのお得価格で発売されて確か爆発的に売れたんですよね!
 特大サイズでパラパラ踊りながらスムーズに服を脱ぐ特殊工作部ソフトウエア部門特製のデスクトップマスコットも付いてて
 一時期、工作部のモニタ端末ほとんど全部でウエンディさんが裸おどりしてたじゃないですか・・・

 それで今までちっとも売れてなかったDVDが爆発的に売れて工作部予算に大いに貢献して特別ボーナスも出たって
 わたし企画部の人に直接聞きましたからそれは確かです。
 昔のウェンディさんはそんな風にそれはもう立派な人でした。
 ウェンディ・・・さん。お願いです・・・それを思い出して下さい!」

「そんなの思い出したくありません!」

頭が痛い・・・机越しにまくしあげるような読子の舌足らずの声で否応なく過去に引き戻され、思い出したくない記憶まで
脳裏に蘇らせてしまいながらウェンディは思った。
銃撃戦中の、こんな・・・こんな緊迫した状況だというのに・・・このボケはっ・・・・・・



470死にゆく者への祈り2 ◆aMG1p24QzI :04/03/07 11:36 ID:VFn25Bvb

・・・読子が言っているのは2回目のストリップの事だった。
館内行事としてはNewYearパーティに次ぐ大きな行事だった大英図書館の設立記念日パーティを前にして
余興演目のアンケートがウェンディには内緒でこっそりと行われていたのだが、
そこで「ウェンディその他のステージダンス」というのがなんと獲得総数で堂々の第1位を獲得したのである。
大英図書館の宴会演目のアンケートにそんな項目があるのは明らかに問題だと思うのだが。

「ええっ!?・・・そんなの・・・その・・・なんとかなりませんかぁ(泣)」

「うん。なんとかならない(笑)」

「でも・・・このメイド服・・・可愛いのはいいけどスカート丈がいくらなんでも短すぎますよぅ・・・
 これじゃ下着を見てくれと言ってるようなものじゃあ・・・(泣)」

「どうせすぐ脱ぐんだから一緒よ(笑)」

また制服を脱ぐのでは地味だし何度も同じでは芸がないから今回はメイド服で・・・そう言われて
渡されたメイド服のスカート丈がウェンディのだけ明らかに極端に短かったのである。

だが宴会でウェンディのその演目を取り仕切る事になった先輩たちは笑ってウェンディの抗議を聞き入れなかった。
今になって考えればその頃にはウェンディのそのたぐい稀なる職務遂行能力、平たく言えばそのドジッぷりは
その頃にはもう既に彼女の同僚たちの間で知れ渡ってしまっていた。
というかその頃にはもう既に先輩たちにも色々な迷惑をかけっぱなしの状態だったのである。

こんなとき位、そのウェンディに少しぐらいは頑張って貰ってもバチは当たらない、先輩たちがそう考えていたとしても
無理はなかった。
471死にゆく者への祈り2 ◆aMG1p24QzI :04/03/07 11:37 ID:VFn25Bvb

「わかりました、わかりました、わかりましたっ。
 しかたないです。お手伝いしますからっ。ウェンディ頑張りまっス(泣)。
 ところで・・・この2枚のお盆は何に使うんですか?」

ウェンディはあきらめて2度目のストリップ出演に同意した。
先輩たちはあなたならやってくれると思っていたわ、と言わんばかりににっこりと微笑んでいた。
そればかりか続くウェンディの問いにやはりにっこりと笑って返した返事はこんなものだった。

「ああ、それ。ほら、振り付けで脚を上げるところあるでしょう?
 それとか床に座って脚広げて上げるところとか。その時そのお盆交互に使って前を隠すの。
 丸見えだとみっともないでしょ」

「・・・それってもうすでにステージダンスとか言わないんじゃぁ・・・(泣)」

そんなとんでもない話ではあったのだが・・・それでもウェンディは壇上で3度もコケたものの何とかその任務をこなして見せたのである。
ストリップとは言えそこは大英図書館のパーティの余興。脱ぐのも前回と同じで下着を付けたエプロン姿止まりで最後の一線は越えない。
即興で脱いだ前回と違って今回は振り付けがきっちり付いたし、それにウェンディのバックで踊る新人の同僚たちも10人近くに増員された。
ショーとして形が付いていたし人数が増えた分、まだ前回よりマシと言えた。

確かに恥ずかしいことは恥ずかしかったのだが・・・ステージが終わったときにはウェンディには覚悟ができていた。
2回もやればもう充分。職場でこれだけ連続で恥をさらしたからにはもはや先輩たちの行き遅れ同好会に参加するしかない・・・と。
もうここまで来れば何でもドンと来い、といった気分だった。
だがそれも・・・甘かった。3回目があったのである。


472死にゆく者への祈り2 ◆aMG1p24QzI :04/03/07 11:38 ID:VFn25Bvb

3回目のストリップはウェンディにとって忘れられないものとなった。
その舞台になったのはウェンディにとって大英図書館での2度目の経験となるNewYearパーティでの余興の演目だった。
本来ならウェンディはその頃には時期的に見習いを脱し、このあたりで新人専門の余興からはもうお役御免となっていた筈だったのだが・・・

今回のパーティは特別に大晦日に開催、しかもカメラが入ってその様子が全世界の支部に中継されるという話だった
規模も大きく盛大かつ羽目を外した内容になる筈で、それを取り仕切る事になった先輩スタッフたちの力の入れようも半端ではなかった。
そしてその先輩たちに、演目にも花が欲しいの、ウェンディ、アナタみたいなヒナゲシのような花が・・・
と言われ、頭を下げられてしまってはウェンディには断りようがなかったのである。

何しろ動画配信され世界中の全支部から注目されるとあって通常の勤務の定時後に行われる振り付けの練習は過酷を極めた。
容赦なくウェンディを足蹴にする先輩たちの厳しい演技指導を健気に受けながらウェンディは
自分は司書資格を持つ大英図書館特殊工作部スタッフ見習いではなくてダンサーへの栄光の道程を
歩み始めているのではないかと半ば本気で思い始めていた位である。
練習はきびしく、特に両手に持ったお盆の扱いについては位置がずれると容赦なく先輩の叱咤が飛んだ。

「なんでそんなにきっちりやらなければダメなんですかぁ?(泣)」

「そうじゃなきゃ困るからよ(笑)」
473死にゆく者への祈り2 ◆aMG1p24QzI :04/03/07 11:39 ID:VFn25Bvb

泣き言を言うウェンディに先輩たちは笑って指導、いや愛のムチを加え続けた。
ウェンディがその意味を理解したのはNewYearパーティの当日、壇上に上がる演目開始の直前だった。

「あ、今回下着はいらないと思うの(笑)」

「えっと・・・先輩・・・?、いま何といいましたかっ?」

「今回下着はいらないと思うの(笑)」

出演を控えメイド服に着替えようとするウェンディを前に彼女の先輩の一人はにっこりと微笑んでそう言い放った。
ウェンディの両脇にはいつのまにか先輩スタッフたちが立っていて、彼女は両腕を取られ簡単に身体を確保されてしまっていた。
そのウェンディの前に立った先輩はあっさりとウェンディの下着を足元まで引き下げると両足をくぐらせてそれを自分のポケットに入れた。
上の下着も同様である。

「ウェンディ、アナタすぐドジるから・・・演技に緊張感がほしいの。
 下着がなければ頑張らざるを得ないでしょう?(笑)
 大丈夫、大丈夫。後はいつもとおんなじだから・・・
 頑張ってね(笑)」

「そんなあ(泣)」

本来だとウェンディは踊りの最後には下着の上にエプロンドレス一枚を付けた姿になる筈だったが
このままだと丸裸の上にエプロンドレス一枚で踊る事になりそうだった。そのフリルのついた白いエプロンドレスのスカートも・・・
なんだか心なしかいつもより丈が短いように・・・見えるのだけど。
474死にゆく者への祈り2 ◆aMG1p24QzI :04/03/07 11:40 ID:VFn25Bvb

そのまま、壇上脇まで連れて行かれ壇上に放り込まれたウェンディはその場を見て目を見張り再度泣き言を言う羽目になった。
壇上前側の中央には前に大きく張り出すように足場が組まれ、通常ウェンディが立つ位置に円形の特設ステージがあつらえられている。
さらに頭上からそこを照らす眩しいスポットライト。

あのぉ・・・もしも〜し?あそこで踊ったり脱いだりするんですかぁ?(泣)
ウェンディは舞台の袖でウェンディを見守る先輩たちのにっこりとした笑みを思わず振り返ってしまう。
これは・・・ぜんぜん前と同じじゃないっ。ぜんぜんそれまでと同じなんかじゃなかった。

「ズルだあ(泣)」

そう心の中で泣きべそをかいてはみたもののもはやどうする事もできない。顔を紅潮させてその下着を付けないメイド服姿のまま
広い壇上を見渡すと、一緒に踊ることになっている各部署の新人達はメイド服を着てすでに一列に並んでいる。
その列の数歩前、舞台中央のスポットライトが照らすステージにしかたなさそうに入るウェンディを尻目に

「皆さん!大英帝国図書館特殊工作部所属、スタッフ見習いウェンディ嬢に拍手を!」

とマイクによる進行係のアナウンスが入り、会場の全員の視線が一斉にウェンディに集まる。
その背後では拍手を打ち消すようにダンスミュージックが開始された。
もう行くしかない!ウェンディは心の中で自分を励ますしかなかった。

目の前のステージの下には会食中の観客たちの姿が見えた。
ウェンディは金髪の下の顔を紅潮させたまま、こっそりと銀のお盆を持ったままの手でメイド服の上から自分の身体を
まさぐりそれからスカートの裾をもじもじと引っ張ってみる。下着を着けないで着ているメイド服が身体に伝えてくる感触に
違和感があった。
475死にゆく者への祈り2 ◆aMG1p24QzI :04/03/07 11:40 ID:VFn25Bvb

でもっ・・・見ている人にはわからない筈だしっ・・・もうやるしかないっ
ウェンディはヒールの高いストラップ付きの黒いパンプスを履いた脚を真っ直ぐ伸ばして広げしっかりと立ちポーズを決める。
突き出すようにした腰の後ろにお盆を持った片手を当て、服の下で剥き出しの胸を大きく反らすようにして
もう一方の腕を真っ直ぐ正面へ伸ばして止める。

そしてダンスミュージックのボーカルが開始されると同時に横を向きうつむいていた顎を上げ、髪を揺らして顔を正面の観客に向けると
伸ばした腕を手招きするようにゆっくりと引き戻し、人差し指を唇に押し当てて悪戯っぽい挑発的な表情と仕草でウインクをしてみせる。

決まった・・・恐ろしいほどに・・・
ウェンディは振り付けを開始しながらそう考えていた。これならなんとかなりそうだった。

・・・そうよ、私はウェンディ・・・数々の失敗を全て笑顔ひとつで乗り越えてきた英国で2番目に堅い鉄の心臓を持つ女。
怖いものなんかない・・・第一あんなに練習したんだからっ
負けるなウェンディ、ファイトだウェンディ・・・エル・オー・ヴィ・イー、Lovelyウェンディ・・・

ボーカルが本格的に始まりそれに合わせて壇上では一斉にステージダンスが開始される。
ウェンディは意を決して踊り始めた。もう後戻りなどできる筈がなかったのである。
でも、でもっ・・・スカートの下では下着を付けていない大事な場所が・・・風を受けて涼しいんですけどっ・・・・・・(泣)
そう心の中で呟きながら。
476死にゆく者への祈り2 ◆aMG1p24QzI :04/03/07 11:42 ID:VFn25Bvb

その日、余興としてはかなりの長帳場といえるステージダンスを最後まで踊り通すことが出来たのは
ウェンディにとって、もはや幸運を通り越して奇蹟としか言いようがなかったように思えた。
先輩たちが考案しウェンディの身体に叩き込んだダンスの振り付けは、確かに実に良く検討されてあって
危ない箇所は巧妙にきわどいところで避けられるようになっていたのだけれど・・・

それでもウェンディは踊り始めてすぐ、まだ服を一枚も脱がないうちにこれがきわどい綱渡りであることに気が付いていた。
メイド服のフリル付きのスカートは丈があまりに短すぎて服を着ているからといって安心ができなかった。

メイド姿のまま、ウエストの位置に捧げ持ったお盆を持って軽快にステップを踏み、もう片方の手や腰や肩を揺らして
リズムを取りながらスカートを翻して踊る。それそのものでは思ったより心配するような状況には陥らなかったのだが・・・
その後の、そのままくるりと後ろを振り返るといった本来何でもないはずの動作の方がかえって危険極まりなかった。
裾から白いペチコートを覗かせた丈の短いスカートが風を受けて膨らんで一瞬、両脚の付け根まで見えてしまいそうになるのである。
477死にゆく者への祈り2 ◆aMG1p24QzI :04/03/07 11:45 ID:VFn25Bvb

ウェンディのエプロンドレスの前掛けは上のウエストの部分が後ろへと続く比較的しっかりした作りの物だったが
それでも舞い上がるスカートの裾を抑えられるほどのものではなかった。

腕と肩でバランスを取りながら髪を揺らしてくるりと後ろを向くとき、前はとっさに手で押さえる事ができたものの
ウエスト近くまでスカートの裾が舞い上がってしまう後ろは・・・たぶん・・・そこに見える筈の下着を付けていない、
不自然にむき出しなウェンディの脚やその先の後ろ向きの下半身が、すっかり観客の目にさらされている可能性があった。
478死にゆく者への祈り2 ◆aMG1p24QzI :04/03/07 11:46 ID:VFn25Bvb
ここで一旦切りまつ。続きはすぐに。
では
479名無しさん@ピンキー:04/03/07 15:56 ID:wW/oA2Fn
羞恥系キター!
俺の一番好きなジャンル。

ものすごくいいっ!
480名無しさん@ピンキー:04/03/07 16:05 ID:dxtb44zJ
> 負けるなウェンディ、ファイトだウェンディ・・・エル・オー・ヴィ・イー、Lovelyウェンディ・・・
大いに笑った。昔のアイドル親衛隊のノリだな。
481名無しさん@ピンキー:04/03/07 17:16 ID:6yMiix7/
90〜118であれだけ爛れた濃厚肉奉仕メイド生活を過ごしながら、
未だに見習い時代のお茶目への恥じらいを忘れない、心の処女ウェンディたんハァハァ
482名無しさん@ピンキー:04/03/08 03:06 ID:kSPJ72Vh
ヽ( `Д´)ノ
483死にゆく者への祈り2 ◆aMG1p24QzI :04/03/09 00:33 ID:npIjSciP
つづき入れます
484死にゆく者への祈り2 ◆aMG1p24QzI :04/03/09 00:36 ID:npIjSciP

「明るく!元気に!可愛らしく!そう、そうよ!それでこそ私たちのウェンディよ!」

練習の時の先輩たちの掛け声が脳裏に蘇る。ウェンディは自分の今の状態を考えないようにしながら
壇上で右に左にくるくると回って踊り続けた。後ろ向きで背中を見せながら顔だけ正面を振り返り、
目立たないように片手で後ろ手にスカートの裾を押さえながらタイトなリズムにのせて強調された動きで腰だけを振ってみせる。

そのたび際どいところまでスカートの裾がまくれ上がり、むき出しの下半身の上でスカートの柔らかい布地が左右にゆれる感じが
ステージの上のウェンディに伝わってくる。

ヒールが高めの黒いパンプスを付けた脚を真っ直ぐにのばす。下着をつけていない脚の間をどうしても意識してしまう。
それでもウェンディは観客たちの前で明るく踊り続ける。踊りはそんなに上達したとは思えないし元々それほど大したものではなかった。

実際たいていの振り付けは上から下まで黒と白を基調としたメイド服にきっちりと身を固めたその姿で、脇を締めてウエストの位置に
揃えた肘や肩を振るようにしながら、リズムにあわせ腰や身体全体を左右に揺らしているだけで、後ろ向きのときもだいたい同じだった。
485死にゆく者への祈り2 ◆aMG1p24QzI :04/03/09 00:36 ID:npIjSciP

それでもじゅうぶんに可愛らしく見えているはず・・・ちょっと不器用に見えてしまっているかもしれないけれど・・・
ただ・・・そのスカートが極端に短くて・・・とウェンディは考えていた・・・
・・・そうよ・・・その下にあるはずの下着が・・・ないというか穿いてないだけっ!
踊りの合間の立ちポーズの時には明るい笑顔と可愛い仕草、壇下の観客に投げるウインクを忘れない。

そうよ・・・負けるなウェンディ、ファイトだウェンディ・・・エル・オー・ヴィ・イー、Lovelyウェンディ・・・
踊り続けながら頭の中ではその掛け声と、自分に必死に言い聞かせる声がごっちゃになって渦巻いていた。
大事なところだけは・・・見えてない見えてない・・・見えてないったら見えてないっ・・・・!これは大丈夫!

だがしかし・・・それから先の一列に並んで踊る仲間達に合わせてそのまま後ろを向いて、お盆を持った両手を前に突きだし
腰を上に掲げて振ってみせる動作、それからその場に屈んでお盆をそこに置く動作・・・
このあたりの振り付けは・・・もう既にアウトかも知れなかった。
486死にゆく者への祈り2 ◆aMG1p24QzI :04/03/09 00:37 ID:npIjSciP

「・・・あふぅ(泣)」

ウェンディは心の中で泣きべそをかきながらそれでも笑顔で踊り続けた。
会場が立食形式で参加者が皆雑談にふけっていてウェンディたちが登場した最初以外はあまり注目されていないのが
ウェンディにとって救いだった。それとあまり信頼はできないが先輩たちの振り付けの正確さが、である。
踊りがあまり露骨に下品になってしまっては振り付けを指導した先輩たちも困る筈だった。

困る・・・筈・・・よね?ウェンディは心の中でその考えを微妙に修正する。困る筈といったら困る筈。
・・・ここでくじけちゃダメよっ、ウェンディ。

その一方でパーティの参加者たちもそれぞれの会話に熱中しているとは言え、ウェンディのその特殊な状態に何も気付かないとは思えなかった。
工作部の先輩たちがわざわざそんな意味のない、見ても違いが解らないような振り付けをするとも考えられなかったからである。
ウェンディは踊りながらも時折目に入る、ひときわ背の高い金髪の上司の姿が気になってしかたなかった。
こんなショーに興味を持つ人ではなかったが・・・変なところに目端が効く恐れは充分すぎるほどあったから。

もし・・・後で仕事で顔を合わせた時に・・・声を掛けられたらどうしよう・・・・・・
それで正面に控えるウェンディの前で顔色一つ変えず、
「ウェンディ君・・・先日のダンスの際に何だか下品なモノが見えていましたよ。あまり感心しませんね・・・」
とか言われた日には・・・立ち直れないっ(泣)



487死にゆく者への祈り2 ◆aMG1p24QzI :04/03/09 00:39 ID:npIjSciP

ステージでは踊り始めの序盤の音楽が終わっていた。ショーは中盤に入りウェンディの心中をよそに振り付けはどんどん進んでいく。
エプロンを着けたまま脱ぎやすく工夫されたドレスを脱いで、ウェンディは今やほとんど裸エプロンと呼んでも良い状態で
踊り続けていた。身に付けているのはエプロンドレスの他には・・・後は頭に付けた給仕者用の白い髪留めである
2重フリル付きのカチューシャ、取り外しの利く替え衿になっていて黒いリボンタイと一緒に首元に残してある同じく白いフリル付きの首衿、
腰の白いガーターベルトとストッキングが残っているだけだった。中盤最初のウェンディのソロパートで脱いでしまっていたからである。

エプロンドレスを外さないようにしてメイド服のワンピースをすっかり脱いでしまうのは難しい作業だった。言うまでもなく
エプロンの下の何も付けていない自分の身体を観客たちの視線から隠し続けなければいけなかったから・・・

ウェンディはリズムを取って身体を揺らしながら後ろを向き、観客に背中を見せて首から後ろに回した手でファスナーを大きく開くと
今度は下から回した片手でゆっくりとそれを引き下げる。それが終わると羽のような白いフリルの付いたエプロンの肩ひもを外して
片方づつ今度はワンピースの肩も手で撫でるように引き下ろして、むき出しの・・・メイド服のワンピースの下の裸の背中とウエストラインを
少しずつ観客たちに向けて見せていく。

後ろ向きで露出した肩や剥き出しの背中越しにふりかえって観客をその青い瞳で見つめながら服を滑らせて脱いでいくあいだ
白いフリルのカチューシャを付けた頭の金髪の後ろ髪が裸の肩にかかって揺れて、その髪の感触でウェンディは否応なく今、観客たちの前で
服を脱いで裸になっていく自分の姿を強く意識させられてしまっていた。

ううう・・・(泣)。これを始める前までは誰の前だって服を脱いだりしたことはなかったのにっ!
そんな想いが観客たちを見つめる瞳の奥をよぎる。だがそれは今なんの役にも立たなかった。
488死にゆく者への祈り2 ◆aMG1p24QzI :04/03/09 00:40 ID:npIjSciP

両方袖を脱ぎ終わって黒いワンピースが半脱ぎの状態になるとウェンディは立て膝をしてその場に座り込んだ。身体を少しだけ
観客から見て斜めに向け、むき出しになった裸の丸い肩を見せつけるようにしながら、胸の前で重ねた両手で頼りなく身体の前に垂れ下がる
エプロンの柔らかい布地をしっかりと抱え込む様な恰好をして、うつむき加減の上目がちな困った表情で観客達を見つめてみせる。

そこから白いカチューシャを付けた金髪の下の碧眼を大きく見張り、幾分はにかむようなその表情で白い袖口が付いたワンピースを
もじもじと不器用に脱いでいく。そうしながらウェンディは実際に当惑している自分の瞳の色や、微かに赤くなっているに違いない頬の色、
今の自分の羞恥の表情を観客から隠せているかどうかが不安だった。

・・・だって・・・今回は・・・前回と違って・・・何も下に付けてないんですからっ(泣)

それでも両袖をすっかり脱ぎ終わると、黒いワンピースは立て膝をしているウェンディの胸元からウエストに向かって
ウェンディの裸体の曲線に引っ掛かって垂れ下がっているだけの状態になった。ウェンディはそれを音楽に合わせてゆっくりと身体から
すべらせて足元へと揺すり落としていく。それが終わると最後に床の上の足元に落ちた脱いだ服の上に座り込んでいるような恰好になり、
そのあと再びエプロンの布地を身体の前で抱きかかえるようにして膝をつけて脚を開いた女の子座りでその場にぺたんと座り込む。
489死にゆく者への祈り2 ◆aMG1p24QzI :04/03/09 00:41 ID:npIjSciP

こんなに大勢の人間の前でエプロン付きとはいえ全裸になるのはこれが初めてだった。前回まではそれでも下着があったために、
脱いだと言ってもウェンディとしては水着姿になった程度の感覚でしかなかったのである。
だが今回は・・・肌に直接伝わってくる床の冷たさに下着を付けていない自分の姿や、この会場の広さを実感させられずにはいられなかった。
音楽の間奏が続くあいだじゅうずっと、ウェンディは前を隠している頼りない布地だけを頼りに座り込んだまま
幾分伏し目がちに上目がちに眼前の様子を伺いながら観客たちの前に自分の裸の姿を晒していた。

母方がインド系の血を引いているウェンディの肌は他の一般的な英国人に比べると少しだけ褐色がかって見えた。
ただそれほど血が濃くはないためにウェンディのそれは日焼けした小麦色というよりはむしろ褐色がかったミルクコーヒー色の乳白色に見える。
そして柔らかい身体の中の丸みを帯びた部分、肩のなだらかな丸みや乳房の下のふくらみ、臀部といった
ウェンディの身体の中で丸みを持ったあちこちの部分の肌が日焼けしそこねた肌のように生白く浮き出て見えていた。
490死にゆく者への祈り2 ◆aMG1p24QzI :04/03/09 00:43 ID:npIjSciP

それはまるで普段隠されていて日焼けすることのない性器やその周辺の肌の色を連想させていて
そのためにウェンディの褐色がかった乳白色の肌の裸身は健康的というよりはむしろ普通より不健全な
見てはいけないものを連想させる、そんな印象が強調された裸の姿になってしまっていた。
隠しているものを剥いてしまい露出させてしまった印象がその裸身を眺めているとどうしてもぬぐえないのである。

政府職員として立派に働いている一人前の女性であるとはいえ、その年齢にしては幼めなウェンディの顔立ちや体つきから
普段は工作部の元気な女子職員であるという以上の関心を男性から持たれているという自覚はない。

だがウェンディ自身も薄々とは自覚していたのだが、今こうして肌をさらして裸になってしまうと、年齢相応の身体の女性らしさに加えて
ウェンディ自身の様子、体つきを柔らかく見せるその褐色がかった乳白色の肌、それに鮮やかな金髪、くすんだ青い瞳のその取り合わせが
ウェンディの裸身を見る者に特別な印象を与えているらしかった。ウェンディ自身にはそんなことは全く理解できないのだが・・・
今、ステージの下からウェンディの裸身を見つめる紳士淑女然とした観客たちの瞳には、明らかにそうした好奇の色があった。
491死にゆく者への祈り2 ◆aMG1p24QzI :04/03/09 00:44 ID:npIjSciP

・・・そんな目で見ないで欲しいんですけどっ(泣)

ウェンディはステージの上でもじもじと身を縮める。壇上で体を斜めにして座り、身体の前を抱き締めたエプロンの布地で隠すウェンディはいま、
座りこんだ脚、くびれて曲線を描いている腰から背中、隠された胸元までを剥き出しにしたままその肌の色を晒している。

観客たちのその好奇心に満ちた瞳は冷たい無関心を装いながら、まるで褐色がかった肌をしたウェンディの身体の他の部分、
彼らとは違う見慣れない色の筈の布地に隠された乳房の先端や・・・それ以外の場所が、一体どんな風に見えるのを探っているかのように見えて
間奏のあいだ中ずっと、ウェンディは観客たちの視線にその露出した肌のあちこちを触られているように感じて落ち着かなかった。

観客たちの視線の中、ウェンディは座ったままポーズを変えて振り付けをこなしていく。
壇上でしっかり脚を閉じて斜めに座り込んだ脚のあいだに手を突いてその前屈みの姿勢で、裸の肩を剥き出しにしながら
白いフリルの付いたエプロンドレスの両肩がすっかりずり落ちて胸が露わになってしまわないように、胸の乳房のふくらみの下の辺りを
もう一方の腕を交差させて布地ごと胸を支える。
492死にゆく者への祈り2 ◆aMG1p24QzI :04/03/09 00:45 ID:npIjSciP

白いエプロンの柔らかい生地はウェンディの丸い乳房を包むように覆っているだけで、薄い布地越しにその乳房の形や
先端の乳首の突起が透けて見えてしまっているのが解る。ウェンディはそれを意識したように剥き出しの肩をすくめて
お茶目に小さく舌の先端を出した表情をしてみせるとその表情のままでゆっくり身体を前屈みにしていき、
そのウェンディの顔、あごの下にのぞいて見える胸元や、剥き出しの背中、前屈みになってなだらかにしなる細いウエストの曲線、そして
後ろに突き出された恰好の座ったままの腰、そういったウェンディの裸身の体つきのすべてをまるで相手に理解させようとしているように
観客たちにゆっくりと見せていく。

壇上でバックに流れる音楽はそれまでのテンポのある物からムードのある物に切り替えられていて、さらに
スポットライトの光源もあきらかにウェンディの裸の肌の色に合わせたらしいよりハッキリとウェンディの身体のラインや
肌の色や裸身そのものが良く見えるような柔らかい光の色に換えられていて、ウェンディは前の客席に張り出した形の
相手にくまなく自分の姿が見えるようになっている特設ステージの上で、そのスポットライトを浴びながら様々なポーズで
振りをつけながら自分の身体を観客たちにさらし続けなければならなかった。
493死にゆく者への祈り2 ◆aMG1p24QzI :04/03/09 00:48 ID:npIjSciP

・・・あのぉ・・・もしも〜し?(泣)

まっすぐ正面を向いて中腰に膝を開いて座り、脚のあいだにエプロンの前掛けを垂らした恰好で胸を突き出すようにして
ウエストの曲線を作り、その柔らかく身体にまとわりつく白い布地の上から両手で少しづつ前掛けで隠された脚のあいだ、
くびれたウエスト、袖を落として剥き出しの肩と半分露出した胸元、白フリルで細いリボンの付いた首衿、うなじへと
自分の両手で自分の身体を撫で上げるようにして、最後にフリル付きカチューシャを付けた頭の金髪を掻き上げるような
ポーズをつけて自分のうなじを観客に見せながら前を見つめる振り付けの最中のウェンディは泣きそうな気分になった。

壇上の自分を見つめる観客たちの視線が強すぎる、と感じたからだった。
先輩たちがウェンディのために用意したこのソロパートの振り付けは時間が長く、観客たちの前で座ったままポーズを変えて
身体をさらし続けるこの時間がウェンディにはそれまでの踊りの時間に比べて何倍もの時間にも感じられていた。
踊っている時の方がまだマシでこうして座ったままポーズを変えて振り付けを続けるのはその何倍も恥ずかしかった。
494死にゆく者への祈り2 ◆aMG1p24QzI :04/03/09 00:49 ID:npIjSciP

前を見ながら振り付け通りに自分の身体を両手でまさぐるウェンディには、その最中の自分の身体がどんな風に見えているのか
全く解らないのが不安に感じられた。下着を着けて無いから・・・身体のラインは丸見えなのは解ってるけどっ・・・
観客を見つめたままさらに膝を広げ、白い布地の上から両手で乳房の先端をもてあそぶようにいじって見せながら
ウェンディは考えていた。・・・中には工作部の同僚の人だっているんだし・・・もうちょっと遠慮ってものが欲しいんですけどっ(泣)
495死にゆく者への祈り2 ◆aMG1p24QzI :04/03/09 00:50 ID:npIjSciP

間奏が終わり音楽が再開されると何とか大事なところだけは露出しないように立ち上がり、それから後ろ手で
エプロンの腰のリボンをしっかりと結び直すとウェンディは安堵のため息をつきながら群舞に戻った。
無事ここまでクリア・・・それほど・・・心配するほどの事はないのかもしれない・・・

再開された踊りの今度はエプロンだけの恰好で後ろ向きになって再び腰を突き出し高くそれを掲げ上げたまま腰を振るしぐさは・・・
下着を着けていてもきわどくて、今回は特にそこで下着を着けてないことに気付かれるはずだから・・・あぶないけど・・・
必死に左右に持ったお盆で交互に素早くお尻を隠したから大丈夫・・・大丈夫に決まってる・・・

それでも予定されていた中継先の各支部へむけた挨拶のアナウンスと、それに合わせて皆で一斉にカメラに向け微笑みかける群舞での
振り付けを終えステージダンスも無事に後半にさしかかった頃には、ウェンディはなんとか落ち着いていつもの自分のペースで
踊り続けることができるようになっていた。ここまでのステージは練習の内容から外れるようなことはなかった。

それに・・・踊るのが楽しくなってきていてその時の気持ちも、酔っぱらって初めてステージの上で踊った時と同じように
いつものウェンディらしく前向きに明るくなっていたように思うのだ。
496死にゆく者への祈り2 ◆aMG1p24QzI :04/03/09 00:52 ID:npIjSciP

そうよ・・・努力の末にようやく大英図書館特殊工作部スタッフ見習いになれた時の・・・あの時の気持ちを忘れないようにしなくては・・・
ここでくじけちゃ駄目の駄目っ。

ウェンディ、あなたは英国を背負って立つ星になるってそう心に決めたはず。
星ともなれば・・・人に見られるのはあたりまえっ。頑張らなくちゃ頑張らなくちゃ頑張らなくっちゃ!

それに・・・ウェンディは心の中でこっそりと考えていた。
誰にも言えないけれど・・・ちょっとだけ・・・えっと・・・ほんの少しだけど・・・
こうして服を脱いで踊るのは・・・開放感があって気持ち良いような気がするしっ・・・



497 ◆aMG1p24QzI :04/03/09 00:53 ID:npIjSciP
ここで一旦切りまつ。続きはまたすぐに。
では
498 ◆aMG1p24QzI :04/03/09 01:36 ID:FwbU5NgH
ウェンディってどんな奴や?という人のために念のため

ttp://yotsuba.saiin.net/~kakuriyo/kidyup/img/557.jpg (OVA)
ttp://yotsuba.saiin.net/~kakuriyo/kidyup/img/558.jpg (OVA)
ttp://yotsuba.saiin.net/~kakuriyo/kidyup/img/559.jpg (小説第3巻表紙絵左下)
499名無しさん@ピンキー:04/03/09 17:29 ID:w3t+6+W3
俺はウェンディさんはThe TVのが好きだなぁ。
500名無しさん@ピンキー:04/03/09 18:42 ID:72DaMpUa
客席でハァハァしてる読子たんにもカメラを向けてやってくだちい
501 ◆aMG1p24QzI :04/03/11 00:02 ID:KCF1HD++
>>479,>>480,>>481,>>482
遅レスですがどもです。

>>499,>>500
最後に少しだけ出てきます。
つづき投下してみまつ。
502死にゆく者への祈り2 ◆aMG1p24QzI :04/03/11 00:03 ID:KCF1HD++

無事に脱衣とその後の群舞中心の中盤が終わり、後半のソロパートがやってきて、ウェンディは再び中央のステージに上がり
再びその場に座り込んでみせた。

音楽に合わせた振り付けで膝を抱え込んでみせたり悪戯っぽい瞳で脚を伸ばしてからかうように観客に突き出してみせたりする。
それが終わると両腕を身体に添えるようにして手を後ろの床に突き、その体勢から前に投げ出されぴったりと膝を閉じている両脚を
ゆっくりと開いていってM字に開脚する。このソロパートは今回新しく追加された振り付けだった。

開脚する前の・・・両膝を付けて前に投げ出した両脚のつま先まで・・・ウェンディは神経を集中させる。
今、ウェンディの裸の身体にはエプロンドレスの白い布地が身体を包むようにまとわりついているだけだった。
後ろに手を突いて前に突き出す恰好になったそのエプロンドレスの下の胸が、布地の下で上下しているのが自分でも解る。
パンプスを履いた足の甲まで真っ直ぐ伸ばして・・・足のつま先だけが床に着くような感じで・・・
少しづつ開いていくストッキングをつけた両脚が綺麗に見えるように・・・

その様子と両脚をゆっくりと開きながらそれまでとは違いやや真面目な表情にも見える脚の向こうのウェンディの表情とに
観客たちが居住まいを正す雰囲気が壇上のウェンディに伝わってくる。だが当のウェンディ自身は落ち着いていた。
これはかなり先輩たちと練習したから・・・大丈夫、大丈夫。
503死にゆく者への祈り2 ◆aMG1p24QzI :04/03/11 00:04 ID:KCF1HD++

そう心の中で呟きながらウェンディは音楽に合わせ、今度は開き終わった脚に力を入れて腰を宙に浮かせた。
そのまま腰をゆっくりと持ち上げていき、それから同じようにゆっくりと床の上に戻す。開脚した脚の中央を覆っているエプロンの
前掛けの丈が足りるかどうかだけが唯一気掛かりな事だったが、それも脚の間で手で引っ張って下に伸ばしてみた限りでは
なんとか大事なところを隠す分には足りている感触だった。

そこから今度は両肘を床に突きその後ろに仰け反った姿勢のままで腰を斜め前に突きだしてみる。
2回・・・3回・・・。左上に持ち上げた腰を上げたままぐるっと回して右上へ、もう一度左上に腰を回してまた降ろす。

これならなんとかなりそう。ウェンディは確かめ終わると観客たちに自分の開いた脚越しににっこりと微笑みかけると
ダンスミュージックに合わせて本格的に開脚したままの腰の上下動を開始した。

脚の中央に天井から真っ直ぐに床まで貫いている鉄の棒か何かがあるのを想像してそれを腰でやさしくゆっくりと撫で上げるような感じで・・・
それがおわったら同じように脚の中央で撫でるように下に降ろす・・・解ったわねウェンディ・・・
1で上げて2で降ろす。3、4は休みで・・・テンポアップしてきたら1で上げ下げ。
そんな風に特殊工作部の先輩たちには振り付けの指導をされていた。
504死にゆく者への祈り2 ◆aMG1p24QzI :04/03/11 00:05 ID:KCF1HD++

1で上げて2で降ろす。3、4は休み。
1で上げて2で降ろす。3、4は休み。
1・・・2・・・3、4。1・・・2・・・3、4。
ウェンディは心の中でカウントしながら音楽に合わせ休みなく腰の上下動を続ける。

笑顔を忘れないでね。笑顔よウェンディ。先輩たちにはそう厳しく言い渡されていた。大丈夫・・・ウェンディは微笑んだ。
笑顔には自信があった。滅多にないのだが任務で良くやったと誉められたときなどに思わず相手にむけて浮かんでしまう表情である。

両脚の向こうに見える観客たちの中には普段ウェンディに用事を言い付ける職員達の姿も何人か見える。彼らには普段のウェンディの
今と同じそんな表情に見覚えがあるはずだった。何たって私は愛と思いやりのウェンディと呼ばれているんだから・・・

・・・まあ相手の都合の良い時ばかりそう呼ばれるような気がするのは置いておくとしてだけどっ。
ウェンディはそう思いつつ腰を上げ下げしながら両脚の向こうの観客たちに明るい笑顔を向ける。
505死にゆく者への祈り2 ◆aMG1p24QzI :04/03/11 00:06 ID:KCF1HD++

1・・・2・・・3、4。1・・・2・・・3、4。
1・・・2・・・3、4。1・・・2・・・3、4。

エプロンドレスのフリルで覆われた右肩を中心に上半身を跳ね上げるようにして、その後突き出す恰好になった胸からおなか、
そしてくびれた腰へと身体全体をくねらせるように動きを伝わらせて最後に開脚した足に力を入れて腰を持ち上げる。

右肩から身体全体をくねらせて腰へ・・・次には左肩から・・・最後に腰・・・
エプロンドレスをつけた身体をうねらすように下半身全体で撫で上げるように優しくテンポ良く笑顔で前を見つめて・・・

1・・2・・、3、4。1・・2・・、3、4。
1・・2・・、3、4。1・・2・・、3、4。

音楽のテンポが上がりウェンディはそれに合わせて身体全体の動きと腰の上げ下げのペースを上げる。
身体全体のうねるような動きがそれにつれて激しくなっていく。
テンポの合間を見て真っ直ぐ前を見たままうなじに手をやり片手で揺れる髪を掻き上げる振り付けのしぐさが辛くなってくる。
506死にゆく者への祈り2 ◆aMG1p24QzI :04/03/11 00:07 ID:KCF1HD++

1、2、・・・。1、2、・・・。
1、2、・・・。1、2、・・・。

あ・・・・・・!?
はうっ・・・(泣)

大きく開脚した腰の動きが激しくなって、それで脚の中央を覆っているエプロンの前掛けの丈を気にして手を前に伸ばし
前掛けを掴んだ手を下に伸ばしてみたウェンディはその結果引き起こされた事態に狼狽した。
ゆったりと開くように寸法が採られたエプロンの胸元が全体が下に引っ張られた為に大きく開いてしまって
身体をねじる動きをした時、そこから豊かではないがそれなりなボリュームがある筈の胸がはみ出て露出してしまったのだ。
507死にゆく者への祈り2 ◆aMG1p24QzI :04/03/11 00:08 ID:KCF1HD++

1、2、1、2、1、2、1、2。1、2、1、2、1、2、1、2。
1、2、1、2、1、2、1、2。1、2、1、2、1、2、1、2。

中断する訳にもいかずウェンディは音楽に合わせた腰の動きを続けながらあわてた。

あふぅっ、どうしようどうしようどうしたらっ・・・考えるのよウェンディっ
ええと・・・えっと・・・えっと・・・

結論はわりとすぐに出た。それは・・・
・・・・・・どうにもならないんですけどっ(泣)
というものだった。

エプロンドレスのフリルの付いた胸元から、むき出しになって淡い色合いの乳首を覗かせて揺れる自分の胸を見つめながら
ウェンディは泣き笑い状態になった。大きく開いたエプロンの胸元が、バストの下までずり落ちて乳房全体を持ち上げていて
そのせいかいつもより高く盛り上がった乳房の先端がフリルとこすれて堅く尖っていて、ふたつともそれぞれ外側を向いて
天井を指すように露出したままピンク色で健気に上を向いてゆれている。
508死にゆく者への祈り2 ◆aMG1p24QzI :04/03/11 00:08 ID:KCF1HD++

なんとか隠そうにも音楽のテンポが速くなっているので片腕と肘で片手を支え、もう一方の手でまくれ上がらないように
エプロンの裾を押さえるのに両手は塞がっていた。というか身体を支えられなくなってきたので仕方なくエプロンを押さえる手も
床へ戻してしまう。

開演の前に先輩たちは、もし大事なところが見えてしまったらどうするんですかっ!と問いかけるウェンディに
大丈夫よ、と答えていた。

上は大丈夫。上の人に許可取ってあるから。まあ宴会の余興だから仕方ないだろうって許可してくれたわ(笑)。
だから上は見えてしまっても大丈夫よ。全然まったく完全に問題なし。
下は・・・下はまあ・・・なんとか死守してね(笑)、と。

ウェンディの脳裏にはウェンディに面と向かってにこやかにそう言う先輩たちの笑顔が浮かんだ。
大丈夫って・・・大丈夫って・・・大丈夫って(泣)
うわん・・・頑張るのよウェンディ。あともうちょっと・・・もうちょっとのはず・・・
509死にゆく者への祈り2 ◆aMG1p24QzI :04/03/11 00:10 ID:KCF1HD++

1、1、1、1、1、1、1、1・・・、1、1、1、1、1、1、1、1。
1、1、1、1、1、1、1、1・・・、1、1、1、1、1、1、1、1。

ボーカルがそれまでの物から艶っぽい女性の喘ぎ声を模したものに代わっていて、ウェンディはその中を息を荒げ
身体をよじりながら腰を振り続ける。腰を上下動するたびに自分の白い両方の乳房が揺れるのがウェンディの視界に入り
さらにその広げた両脚の向こうには観客の姿が瞳に映るのだが、今のウェンディにはそれを気にしている余裕はなかった。

1、1、1、1、1、1、1、1、1、1、1、1、1、1、1、1、1、1、1、1
1、1、1、1、1、1、1、1、1、1、1、1、1、1、1、1、1、1、1、1

音楽のテンポが極限まで上がってウェンディは腰の上下動を維持するので手一杯になった。
ウェンディの白いエプロンの柔らかい布地は、肌から流れる汗で湿ったようになって脈打つようにうごめくウェンディの身体に
まとわりついている。そこから露出しきっている揺れる自分の胸越しに観客たちの姿を見つめ腰の上下動を強めてみせる。
あえぎが・・・一杯一杯になってしまっていて・・・それにつれてウェンディは頭の感覚が痺れるように感じていた。

顎を引き上半身を起こして観客の姿を映している瞳がおぼろげに虚ろになってきて、緩んで半開きになりつつある口元から漏れ出る吐息が
ボーカルのあえぎ声なのか自分のものか区別できなくなってきている。腰の上下動はさらにテンポを早めている。
510死にゆく者への祈り2 ◆aMG1p24QzI :04/03/11 00:11 ID:KCF1HD++

1、1、1、1、1、1、1、1、1、1、1、1、1、1、1、1、1、1、1、1、1、1、1、1
1、1、1、1、1、1、1、1、1、1、1、1、1、1、1、1、1、1、1、1、1、1、1、1

あ・・・でも・・・ほらっ
もうちょっと・・・もうちょっとで・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・あはっ(笑)

ウェンディは剥き出しの胸の向こうの白いカチューシャを付けた金髪の下の顔を嬉しそうにほころばさせると
その笑顔のままで開いた両脚の腰の動きにアクセントを付けてみせる。

ほらっ(笑)・・・ほらっ(笑)・・・ほらぁっ(笑)・・・
あ・・・・・・
・・・・・・あはっ(笑)。終了っ(笑)。

ウェンディは安堵の思いで可愛らしくにっこりと微笑んだ。
音楽がそのフレーズを終えていた。振り付けを無事完了してやりとげたのだ。

ウェンディは最後に痙攣するような腰の上下動を2・3度観客たちに見せたあと、笑顔を顔に浮かべたまま
床に上体を倒し頭だけをもたげて前を向き、開いた両脚を前に大きく投げ出して大きく息をつく。
511死にゆく者への祈り2 ◆aMG1p24QzI :04/03/11 00:11 ID:KCF1HD++

やった。やったわウェンディ。あなたはやればできるのよっ!

ウェンディは心の中でそう呟くと乱れた前髪のむこうの表情で安堵の微笑をしてみせた。
脚のあいだに挟んだ白いエプロンの布地が前を隠していることを確かめるようにして軽く曲げて立てた膝の脚を動かしてみる。
激しい運動のために身体がまだ火照っていて、両肘を床に押しつけるようにして胸を持ち上げ片手で前髪をかき上げるしぐさをすると
赤くなった乳房の先端を露出させたままの胸元から甘い自分の体臭が漂ってくるような気がする。

身体が・・・脱力してしまってぐったりしてエプロンドレスの前からむき出しのままの胸や紅潮したままの顔も・・・
汗が伝わっていてみっともないかもしれないけれど・・・

エプロンを付けた褐色の肌をした裸の身体のあちこちを余韻に震わせて、露出したままの白く光って見える胸を大きく上下させて
息を継ぎながらその時のウェンディは沸き上がる安堵の想いと、何かをやり遂げた、その気持ちで一杯だった。
でも・・・まだこれで終わりではない。
512死にゆく者への祈り2 ◆aMG1p24QzI :04/03/11 00:12 ID:KCF1HD++

ウェンディは今度は身体を前に倒して肘を突き、後ろへと両脚を伸ばして床に腹這いの姿勢になった。
ここからウェンディの最後のソロパートが開始される事になっていたのである。

負けるなウェンディ、ファイトだウェンディ・・・

手を腰に回してゆっくりと汗に湿った白いガードルを外しそれを客席に投げ入れて
ウェンディは再びそう心の中で呟くとそのうつ伏せの姿勢のまま裸の腰を上に持ち上げ始めた・・・



513 ◆aMG1p24QzI :04/03/11 00:14 ID:KCF1HD++
ここで一旦切りまつ。続きはまたすぐに。
では
514名無しさん@ピンキー:04/03/11 02:29 ID:ghNYze36
「誰か!誰か舞台裏にカメラを仕掛けて無いのか!」
「ジジイは円周率のでっかい本でも読んでろ」
515名無しさん@ピンキー:04/03/11 10:25 ID:yghDMy/B
>>513
乙です。続きを待ってます。
516名無しさん@ピンキー:04/03/12 16:50 ID:9zjPm7+V
舞台袖のスタッフからはウエンディたんの生おしりが見え放題なんだろうなあ……。
517名無しさん@ピンキー:04/03/12 22:18 ID:rfPuUQib
エロイ・・・・・・ウェンディのストリップ見てぇ・・・
518名無しさん@ピンキー:04/03/12 23:39 ID:B/i/LisS
漏れの想像した特訓風景

「さあ振り付けも一通り憶えたようだし、いよいよ本番の衣裳で練習よ」
「はいっ!」

「動きが硬いわ! もっと激しく!!」
「はいっ!」
「あら、おっぱい見えちゃってる。隠さないの?」
「は、はいっ」
「おとなしすぎるわ! もっと大胆に!!」
「はいぃっ!」
「あ〜、大事なとこが。見せたいなら別にそのままでいいけど」
「ひゃいっ!」
「そんな演技でお客が納得する? もっと扇情的にッ!!」
「は〜ん・゚・(ノД`)・゚・」
519 ◆aMG1p24QzI :04/03/14 07:29 ID:Dc+BhliO
>>514,>>515,>>516,>>517,>>518
どもです。

>>517
エロイですか?入れたり出したりが一切無いので心配してましたが・・・

エロイヽ( `Д´)ノ エロイヽ( `Д´)ノ エロイヽ( `Д´)ノ 
うーん・・・いい言葉だ。素敵ですなヽ( `Д´)ノ

ではちょっとつづき投下してみまつ。
520死にゆく者への祈り2 ◆aMG1p24QzI :04/03/14 07:31 ID:Dc+BhliO

ウェンディは肩の所まで引き上げた両手を自分の身体の両脇にぴったりと付け、胸と腹をひんやりと冷たい床にべったりと着けて
完全にステージの床にうつ伏せになった姿勢で金髪を下に敷いて自分の横顔を同じように床にこすりつけるように押しつけていた。
そこから・・・両脚を大きく開いたまま、まず最初に床に膝を立て次いでその両膝をどんどん身体の前の方へと引き寄せていく。

その途中、床に伏せたその恰好でウェンディはその金髪の髪に白いカチューシャを付けた頭をもたげ不安そうに
何度も何度も後ろを振り返る素振りを見せる。そんな様子のまま音楽に合わせて立てた両膝がゆっくりと身体の方へ引き寄せられ、
それにつれてウェンディの裸の臀部が同じようにゆっくりと床から高く持ち上がっていく。

ステージの上に流れる音楽の盛り上がりが最高潮に達して、ウェンディが両膝を自分のウエストのすぐ横まで引き寄せ終わったとき
ウェンディはステージのスポットライトの下、両手を握って前に揃え、上体を犬のように床に伏せ、胸と腹を床に着け、
細いウエストを極限までくびらせて、床に膝を突いた両脚で腰を支えそのうつ伏せの姿勢のまま、高々と自分のむき出しの裸の臀部を
天井に向けて突き上げているようなそんな恰好になっていた。
521死にゆく者への祈り2 ◆aMG1p24QzI :04/03/14 07:35 ID:Dc+BhliO

練習の時は下着を着けていたから解らなかったけどっ・・・

天井に向かって突き上げられた下半身の汗に濡れた肌に、壇上の広々とした空間を流れる冷たい空気の流れが伝わってきていて
ウェンディは広い場所で自分の裸の尻をむき出しにしている今の自分の姿を強く意識させられてしまっていた。
双丘の裂け目、臀部の奥にまでステージの冷たい空気が差し込んでくる感覚がしていた。

エプロンドレスの後ろはウエストで大きな蝶結びになっている幅が細めのリボンが身体にまとわりついているだけである。
ウェンディのエプロンドレスのフリルの付いた肩紐はクロスせずに直接両肩の脇を通って胸当てへとつながっていて
後ろ姿の背中は大きく露出して裸のむき出しのままだった。

ウェンディの背中の3角形に浮き出た肩胛骨の突起、
そこから身体の中央をなだらかなカーブを描いてウエストへと続く背骨の窪み、
くびれたウエストが持ち上げられたその上へと続く辺りにある臀部の2つの窪み、
そしてふたつに別れた汗にぬれた白い双丘
両膝を床について高く持ち上げられた腰を支えている両脚の太股。

そういったものが全て、床に伏せたウェンディの裸の姿が今、すっかりむき出しのそのままで壇下の観客に向けて晒されている筈だった。
522死にゆく者への祈り2 ◆aMG1p24QzI :04/03/14 07:40 ID:Dc+BhliO

えっと・・・この恰好って目の前の人たちから見たらどんな恰好に見えるんだろう・・・

ウェンディは自分の瞳に正面の観客たちの姿を映しながら不安げに考えていた。
今日のパーティは英国政府関係のお偉い様たちも多いように見えた。

床にそろえた握った両手の上に顎をのせて前を見ているこの恰好だとお客さん達がよく見える・・・ウェンディは会場前列の
たくさんの来客たちの前で自分の全裸に近い恰好を意識して落ち着かない気持ちになった。正装したいかにも貴族然といった様子の
来客たちの前で自分は小動物の、というか犬の伏せみたいな恰好で前を向き剥き出しのおしりだけを高く上にあげている・・・

その高く持ち上げられ丸みをおびた部分が光って白く褐色の肌から浮かんで見えるはずの自分の臀部が震える様子を
好奇に満ちた眼で見つめる観客たちの姿をウェンディは想像していた。

褐色がかった柔らかいミルクコーヒー色の肌に、白いエプロンドレスと白いフリル付きのカチューシャだけを身に付けたメイド姿の自分・・・
褐色の肌の裸身に金髪、青い目をして多分その顔を赤らめたまま前を向いているメイド姿の壇上の今の裸の自分は・・・

そうとりとめもなく考えていると両手の上の自分の顔がさらに紅潮してくるような気持ちがしてくる。
523死にゆく者への祈り2 ◆aMG1p24QzI :04/03/14 07:44 ID:Dc+BhliO

それに・・・下着を着けていないと・・・この恰好だと後ろから見られたら大事な場所がまる見えに・・・
・・・それも露骨にっ(泣)

ウェンディは身動きの利かないその不自由な体勢でもじもじと少しだけ上げたままの腰だけを動かして見せる。
だが状態は変わりなかった。うつ伏せのままウェンディの臀部は腰から双丘にうつる部分から上が垂直に天を向いて
真っ直ぐ観客たちに見える形で正面を向いていて、当然その裏側に位置し有るモノ全てはステージ上や舞台袖のスタッフたちから
丸見えの筈だった。

考えては駄目よウェンディっ・・・これからが大変なんだからっ・・・
それに後ろに居るのは女の子ばかりなんだし・・・少しくらい見えても全然大丈夫っ!

これからはじまるこの最後のウェンディのソロパートはとにかく最高に難度が高かったのである。
ウェンディはステージ上の、今の自分の恰好を想像して弱気になりかける自分を叱咤する。

集中するのよっウェンディっ!これは任務なんだからっ!任務に集中しなくては駄目っ!
524死にゆく者への祈り2 ◆aMG1p24QzI :04/03/14 07:47 ID:Dc+BhliO

ウェンディは金髪の前髪の下の顔を観客たちにしっかりと向け直して前を向き、後ろに腰を高々と上げたそのままの体勢で、
褐色の裸身を少しだけ緊張させて次に来るはずの瞬間をじっと待ちかまえた。

覚悟を決めた様子の金髪の下の青い瞳に眼前の前列の観客たちの姿が映る。そして・・・
ソロパートの音楽が唐突に開始され、スピーカーから重低音のドラムビートの一発目がステージとその上にうつ伏せになっている
ウェンディの肌を震わせる。

「あふぅぅっっ!!!」

それに合わせて全身の筋肉を総動員し、持ち上げて高々と天井を向いているままの腰を
後ろから前へと大きく思い切り突き上げられたような形で動かして見せたウェンディは思わず大きな鳴き声を上げた。

瞳が・・・後ろに大きく臀部を突きだしたままの恰好で床の所まで下げた頭をもたげて前をしっかりと見つめながら・・・
そのウェンディの瞳が限界まで大きく広げられて、青色をした瞳孔が驚きを表すようにまん丸に開かれてしまう。
腰のその動きをして見せる為に使われた背中の筋肉が悲鳴をあげて一瞬耐え切れないと思えるほどの
激痛が走ったのである。
525死にゆく者への祈り2 ◆aMG1p24QzI :04/03/14 07:58 ID:Dc+BhliO

「あ・・・・・・っ・・・・・・ふうっ」

あまりの痛みに開かれきって固定されたままの青い瞳の端に涙が沸き出て盛り上がってくる。そのまん丸な瞳孔を微かに移動させると
その瞳に目の前の観客たちの姿が映りウェンディは思わずその涙顔をそれまでより一層紅潮させた。
だがどんな風に見えるかを気にかける余裕などはなかった。目を大きく見開いたまま高く上げたままの腰を震わせそろそろと動かしてみせて
なんとか息がつけそうな位置まで移動させたのだが、そのとたんに再び背中に激痛が走ってしまう。

「んっ・・・んっ・・・んぅ・・・」

パニックになったウェンディは必死になってむき出しの臀部を振り動かした。
瞳孔を開き瞳を見開いたまま自分の身体をさぐる瞳の色で少しでも苦痛が楽になる位置を求めて剥き出しの双丘を
揺らし動かす。後ろから見ればその腰を振り脚が開かれるその脚の中心部の様子は・・・
だがその様子が後ろから見ているスタッフたちにどんな風に見えてしまうかを気にする余裕もなかった。

ようやく少し楽になる位置を見つけるのだが・・・そこからわずかに身体を動かすそのたびに痛みがぶりかえしてきてしまい、
それを悟ったウェンディは背中を伸ばして頭を床からもたげ、正面を向いたまま八の字に眉をあげて両目をしっかりと閉じ、
そんな表情を正面の観客たちにさらしながら、小さく開いてしまっている唇から長く長く伸ばしたあきらめの悲しい鳴き声を漏らす。

「あ・・・あ・・・あ・・・っ・・・
 あっ・・・あっ・・・ああっ・・・(泣)」

それはいかにも悲しげで切なげな今殺される瞬間の動物の鳴き声のように自分自身の耳に響いていた。

練習の時は何ともなかったのだが・・・ここまでの振り付けで相当に身体がそうとうに酷使されてきていた上に、
ここにきて腰を後ろから突き上げられるように前後にうごかすという極限の動きを要求されて、
そのために全身の筋肉が限界にきてしまって激痛が走ってしまったのに違いなかった。
526死にゆく者への祈り2 ◆aMG1p24QzI :04/03/14 08:02 ID:Dc+BhliO

というかっ・・・ウェンディは心の中で泣きべそをかきながら考えていた。

だいたいにして身体が柔らかい方だったのが幸いしたとはいえ、
自分一人だけで断続的に身体を大きく前後に揺らすこんな動きの振り付けは・・・最初から無理があるのだ。
こんなのが出来るのは世界中でウェンディだけだろう。

ウェンディは片方の肩を持ち上げ背中から腰へと確かめるように身体をくねらせてみた。背中だけではなくて酷使されてきた腰にも
違和感がある・・・

やばい・・・やばいわウェンディっ!

ここまできてステージを中断するのは言語道断なのはもちろんの事、もし痛みが激しくなって動けなくなってしまったら
・・・目もあてられない。このステージは決して失敗するわけにはいかないのだ。世界中に中継されるのだからっ!

だいいち動けなくなるって・・・こんな恰好のままで?(泣)
多分最後まで続けられるとは思うのだけどっ・・・・・・



527死にゆく者への祈り2 ◆aMG1p24QzI :04/03/14 08:08 ID:Dc+BhliO

あまり確信は持てずにいるままに、最初のビートの一発目に続く短い間奏が終わってしまっていた。
予定されている振り付けのとおり、ウェンディはダンスミュージックのビートに合わせ身体を断続的に前後に揺らし続けた。
スパーン・・・スパーンという具合に小気味よい音を立てて連続して刻まれるビートがステージをはじめとして会場じゅうに響き渡る。
それに合わせる形で床に伏せ腰を高く上げたウェンディの身体全体が前後に小刻みに揺り動かされ続ける。

ビートに合わせて身体を揺らすたびにウェンディの背中には激痛が走った。ウェンディは意図しない声が口から漏れるのを防ぐため
唇を真っ直ぐに引き結んでそれに耐えた。両手は拳を握りしめたまま顔の下にそろえて床にしがみつくような姿勢で
くびらせた腰と胸を床にこすりつけ続けるような恰好になってしまっている。

ウェンディは動きに合わせてむき出しの肩や床に顔を押しつけるようにして白いカチューシャを付けた金髪の頭を左右に振り続けた。
そのゆれるカチューシャの金髪の下の碧眼には正面の観客たちの姿が映り続けている。

さらにこのソロパートには一緒に踊る仲間たちも参加するようになっていた。ウェンディの背後でラインを作って群舞を続ける
メイド姿の女の子たち、それが一人ずつ踊りながらウェンディのところまでやって来て、背後の腰の後ろで軽くステップを踏みながらしばらくの間
それぞれ手の平を使ってウェンディの腰をゆっくりと撫で回すといったアクションをしてみせて、それが終わるとまた列に戻っていく。
ウェンディ自身はその間もずっと、刻まれるビートに合わせて身体を小刻みに前後に揺する動きを続けていなくてはならなかった。
528死にゆく者への祈り2 ◆aMG1p24QzI :04/03/14 08:20 ID:Dc+BhliO

1人2人3人・・・。4人目のあたりにはもうすでに、ウェンディは身体の痛みで頭を左右に振る振り付けをする余裕が無くなってしまっていた。
開いたままの瞳も・・・少しだけ虚ろになってしまっていたかもしれない。長時間の運動で酸欠になってしまい
おなじく開いたままになった唇から少しだけ舌を見せてまるで動物のようにハァハァと喘ぎ続ける。
やや寒めの会場の空気の中で吐息が白く丸まって見えていて、ウェンディの喘ぐその様子と同時に、激しい運動で火照ってしまっている
ウェンディの身体の熱っぽさ、その身体の様子まで壇下で見守る観客たちに伝わってきてしまっていた。

ウェンディの上体は姿勢を保てずにすでに床にべったりと伏せられていて、乱れた短い金髪に囲われた傾けた顔だけをなんとか床から上げて
正面を向けた状態で、そこから前後に揺らし続ける腰だけを高々と持ち上げて間断なく振り続ける様子をステージ上で観客たちにさらしている、
今のウェンディはそんな状態だった。

ビートに合わせて後ろから突き上げられる動きをするたびに、前にそろえた握った両手に力が入り、むきだしの肩全体が前に押し出されて
目を閉じ眉根を寄せて小さく悲鳴を上げるように口を開ける。そして前を向けて床から持ち上げたままのそのウェンディの顔の動きが
そのフリルに覆われた肩や背中のその上の肌にかすかにかかる金髪を揺らしてみせる。

頬を床に擦り付けるようにして裸身を揺らしながら少しだけ涙の浮かんだ目を閉じると、高く持ち上げた臀部の谷間に集まった汗が
そこから腰に向かってくぼみの間を伝わり落ちてきてそれが背中の途中で止まるのが感じられる。

その全身の汗のしずくはそこから身体の脇をとおり、胸のふくらみを伝わって最後にその乳房の先端でしずくになって
床に滴り落ちる。喘ぎ声とともに揺れ続けるウェンディの身体のそんな様子も観客たちには見えてしまっているかもしれなかった。
529死にゆく者への祈り2 ◆aMG1p24QzI :04/03/14 08:31 ID:Dc+BhliO

5人目と6人目のメイドは2人同時にやって来ることになっていた。2人はメイド服の衣擦れの音をさせながらウェンディに近づくと、
床で揃えて握った両手の上に顔を載せ、正面を向いて喘いだ様子を見せながらうつ伏せで高く上げた腰を振り続けるそんな
裸のウェンディの左右に白いペチコートの端を覗かせたスカートを翻しながらそれぞれ立て膝で座り、ウェンディの肩にそっと手を触れる。

2人はむきだしの肩を持ち上げゆっくりとウェンディの上体を起こし始める。音楽に合わせたその動きが終わると
ウェンディは左右から身体を支えられながら抱きかかえるメイド2人にもたれ掛かり、両脚を立て膝で大きく開いたまま
垂直に身体を起こした姿でその裸身を正面から観客たちにさらす恰好になっていた。

ううっ・・・なんだかとってもっ・・・(泣)

恥ずかしい気持ちをウェンディは感じていた。自分は身体にまとわりつく薄く柔らかいエプロンドレス一枚しか裸身を隠すものがなく
せいぜい後は頭に着けた白いカチューシャと首元のフリル付きの首衿と黒いリボンタイだけの姿なのに、その一方で自分を抱きかかえる2人は
きっちりとメイド服を着込んでいる。ステージの上でそのあいだに挟まれたほとんど裸の自分の姿はっ・・・(泣)

激しい運動に身体だけでなく顔も火照った状態なのが感じられて、それに汗に濡れた身体はまるで自分の身体でないように
感じられてその剥き出しの裸の肩、背中や胸、上半身から力が抜けた・・・柔らかい裸身をさらした状態になってしまっていた。

そしてメイド2人は今、そんなウェンディの身体を左右から支えながら、エプロンから露出してしまっているウェンディの2つの乳房を
観客たちに披露するような振り付けを見せている。
530死にゆく者への祈り2 ◆aMG1p24QzI :04/03/14 08:40 ID:Dc+BhliO

それはただ左右からメイド服の黒い長袖の白い袖衿の先の女の子の手で、ウェンディの乳房の下をそっと支えているだけの・・・
前もって決められていた通りの振り付けに過ぎなかったのだが・・・そうされながら自分の裸身を観客たち目にさらし続け、
観客たちの視線と向き合い続けるウェンディには、その見つめられている間の時間が練習のときよりはるかに長く感じられた。

震える睫毛を伏せた目でこっそりと下を向くと、うつ伏せで胸を冷たい床にこすりつけ続けていたためか、その勃起した先端だけでなく
腫れて尖ったようになってしまっている乳首全体が火照ったように赤くなってしまっているのが目に入る。
それに・・・両方の乳房のふくらみがはじまるあたりの、胸のなだらかに盛り上がり始める丸みを帯びた部分が、
汗で濡れて不自然に白く光ってその丸みや肌の感触を目にする観客の視覚に強調しているように見えた。

おまけにその尖って外を向いて上向いている両方の乳首の先端あたりから・・・濡れた汗の冷たいしずくが乳房のふくらみを下に向かって
つたっていく肌の感覚がウェンディに伝わってくる。観客たちが自分のその乳首から乳房を伝わってゆっくりと落ちていく汗のしずくを
息をのんで眺めているように・・・ウェンディには感じられていた。
531死にゆく者への祈り2 ◆aMG1p24QzI :04/03/14 08:45 ID:Dc+BhliO

はうっ・・・

2人のメイドが左右から今度はそのウェンディの露出した乳房を手で揉みしだきはじめる。ウェンディは背後の2人に寄りかかるようにしながら
正面の観客たちに瞳を向けたまま、突きだした胸を押し潰すように丹念に揉みまわされ、指のあいだにはみ出る濡れて赤く光る乳首を
彼女たちの白い指で擦られるようにつまみ上げられ弄り回され続ける。

あ・・・あ・・・あ・・・

丸みを帯びた部分だけが生々しく白く光る乳房、その肌の色と白い指、赤く尖る乳首が乳房の揉みしだかれる様子と一緒に
観客たちの眼にさらされていて、それに合わせるようにウェンディの息を詰めたような小さな喘ぎ声がステージから聞こえてくる。
そのステージの上に響く抑えた女の子らしいその喘ぎ声がウェンディ自身の耳にも嫌でも入ってきてしまっていた。
身体を指でまさぐられる感覚の中で脳裏に特訓のときの先輩たちの声が響いてくる。

・・・きちんと瞳を開いてまっすぐお客様の方を見て。普通な様子でただひたすらされてればいいのよウェンディ。楽でしょう?
で、その様子をみんなに見てもらってればいいの(笑)

我慢できずに変な声が出そうだったら、ちゃんと前見たまま唇噛んで見せてればいいし・・・そうそう、そんな感じ(よ笑)
笑顔を忘れないでね、笑顔が大切よ、ウェンディ!(笑)
532死にゆく者への祈り2 ◆aMG1p24QzI :04/03/14 08:50 ID:Dc+BhliO

・・・って、普通な様子って・・・わたしの身体にも都合というものがあるんですけどっ(泣)

それでもウェンディは左右から胸を揉みしだかれ続けながら、白いフリルのカチューシャを付けた頭を左右に振りながら
揺れる金髪の前髪の下で開いた青い瞳に観客たちの姿を映しながら、その胸から伝わってくる感覚に耐え続けた。

だがここまでの激しい運動で火照った身体が敏感になってしまっていて、その肌に与えられる刺激に耐え続けるのは難しかった。
ウェンディはときおり揺らす頭を左右に向けて、自分の乳房を一つづつ弄り続ける2人のメイドに手加減を懇願するようなそんな瞳を
向けるのだが、2人のメイドは前もって先輩達に言い含められているらしくその手の動きに容赦がなかった。

いじられ続けるウェンディの乳首は指になじむどころか今やその刺激を痛いくらいにまで感じ始めてしまっている。
533死にゆく者への祈り2 ◆aMG1p24QzI :04/03/14 08:54 ID:Dc+BhliO

次の7人目のメイドがウェンディの背後に立ったとき、左右から胸を揉みしだかれるのに耐えるのが精一杯でウェンディはそれに気が付かなかった。
ステージの上で小刻みなドラムビートが続く音楽が再開されて、背後に立ったメイドがウェンディの腰を両手で掴んで
うながすようにウェンディの裸の臀部を前後に動かし、その動きで始めて次の振り付けに気付かされる。

腰の動きの振り付けが再開される予定だった。
ウェンディは左右に控えた2人のメイドに胸を揉まれながら腰の前後動を続けて見せなければならないのだ。
あと何人か分・・・全部で15人だったっけ?(泣)

ウェンディは身体をまさぐられ続けながらゆっくりと自分の大きく開いた両脚と腰の状態を確認しつつ
立て膝の姿のまま腰の前後動を再開し始める。汗で濡れた乳首の先を指で擦られるたびに、腰を振ってみせるたびに、
以前とは違う背中に引きつるような震えの感覚が走り始めたのが解り、それと同時にウェンディはもはや自分の
喘ぎ声を押さえておけないことに気付かされていた。
534死にゆく者への祈り2 ◆aMG1p24QzI :04/03/14 08:56 ID:Dc+BhliO

あきらめを含んだ瞳の色で、開いた瞳に好奇を露わにして見守る壇下の観客たちの姿を映しながら
その瞳のまぶたをゆっくりと開け閉じしながら、ウェンディは正面を向いた顔の小さな唇をゆっくりと開きはじめ
観客たちの耳に残る喘ぎ声をもらしはじめた。

「あっ・・・あっ・・・あっ・・・あっ・・・
 ・・・あ・・・・・・あぅんっっ(泣)」

吐息と・・・泣き声混じりの喘ぎを漏らし、メイドの指に乳首を押し潰されながらウェンディはなきべそをかいていた。

うう・・・(泣)。
もう・・・耐えられそうにないんですけどっ(泣)



535死にゆく者への祈り2 ◆aMG1p24QzI :04/03/14 08:57 ID:Dc+BhliO
ということで。ここでまた一旦切りまつ。続きはすぐに。
では
536名無しさん@ピンキー:04/03/14 13:36 ID:39i/bzDl
ハァハァ……>>90-118でウェンディたんを散々貪っていた連中は全員
このパーティー会場にいて、いつかこの娘を蹂躙してやろうと企んでいたに違いない。

「いやいや、あの娘中々にそそられる。ジョーカー氏と取り引きしてなんとか
 身請けしようと思うんだが」
「あの嫌味な程隙の無い人物と取り引きを? 何しろ専属秘書、手放すとは思えませんな。
 それに、貴殿があの娘を一人占めというのも聞き逃せん」

「確かにあの老人がバックにいる内はジョーカー氏に頭が上がらん。
 あの娘も、淫乱の露出狂でも無いだろうに、恥辱に耐えあんな踊りを披露するとは
 相当の忠義者のようだ。引き抜きは困難かもしれんな」
「ここだけの話だが、そのご老人、いよいよ危ういらしい。
 まあそれだけで事が都合良く運ぶ訳でも無いが」

「では私は遠回しに例の読なんたらという組織に援助しておこう」
「ほほう、そうなってはこの国も只では済まんな」
「ジョーカー氏が向こうから頭を下げて援助を要請しに来る姿が目に浮かぶようだ」
「承諾を渋れば、何度でも我々の元へ足を運ぶでしょうな。有能な秘書を伴って」

英国崩壊の遠因はウェンディたんの踊りがエッチすぎたせいだった……
ところでウェンデイたんの振り付けがただのダンスだと思っているのは
本人だけなのでは………あと観客席のメガネの女性もか。
537名無しさん@ピンキー:04/03/15 00:07 ID:n+7qxR2V
ぶっちゃけ、>>527 あたりで抜きますた。
538名無しさん@ピンキー:04/03/15 13:31 ID:Px+24ybE
(・∀・)イイ!!
539名無しさん@ピンキー:04/03/16 15:06 ID:0jcbJiRS
最終回記念あげっ!!!!
540名無しさん@ピンキー:04/03/16 22:00 ID:L86RmA+T
うう、終わるなんて終わるなんて終わるなんてっ!(つω;`)
いや全てに終わりが有るのは仕方ありませんが・・・執筆意欲が・・・
541名無しさん@ピンキー:04/03/17 22:45 ID:3eVPGnEU
>>540
なんか721で全話やるとかだけど、衛星は見れないの? ちなみに俺は見れませんが(涙

まああとは、気の長い話だが、毎月のDVDで意欲をかきたててくだされ
542名無しさん@ピンキー:04/03/17 23:04 ID:JsA4hwAM
スカパー先行もそろそろリアル最終回なんでしょ?
543名無しさん@ピンキー:04/03/17 23:35 ID:ZKKRJekW
スカパー昨日最終回終わりますた。エンディングがなかなか良かったです。
544名無しさん@ピンキー:04/03/20 01:07 ID:gO+60RBH
ttp://www.animegalleries.net/albums/Read%20or%20Die/nancy%20makuhari/rod_nancy023.jpg
下段両端のナンシーさんハァハァ……いったいどんな任務だったのやら。
545名無しさん@ピンキー:04/03/20 06:04 ID:RM8BNZtD
ハァハァ……続きがなかなか書き込まれないのは、
いよいよウエンディたんがすごいことになってきて構想がふくらんでふくらんで
書き切れないからに違いないハァハァ
















…………絶対放映終了でショボーンして創作意欲マイナスだったりしない筈……ハァハァ
546 ◆aMG1p24QzI :04/03/21 00:04 ID:zE1uBwro
遅くなりますた。本放送最終回で頭焼かれていたものでつから。

さて・・・行きますか。つづき投下してみます。
ちょっと長めですが今回最後まで逝きまつ。こちらも最終回ということで。
では。
547死にゆく者への祈り2 ◆aMG1p24QzI :04/03/21 00:07 ID:zE1uBwro

仲間たちの全員が一人残らずウェンディを訪問し終わると音楽が一度ストップされる。
そこから先は旋律がなくドラムのリズムパートだけが強調された音楽が続く。
ステージと会場全体に響くのは原始的で野性的とでも言えそうな荒々しいビート音の連続だけ。
ここから先がウェンディのソロパートの最後の山場だった。

ステージの照明がウェンディの周りを残して落とされ、床の上に伏せ腰を高く上げた姿勢のままのウェンディの姿が
たった一人で浮かび上がる。ショーのためのものというよりは、ショーケースの中をくまなく照らす照明のように感じられる
その均質な冷たい光の中で、ウェンディの裸身はまるで陳列された商品、ショーウインドウの中に飾られた半裸の人形のようにも見える。

その照明の光の下、ウェンディの姿は壇下からも隅々まで良く見えた。
白いカチューシャを金髪の頭に付け、エプロンドレスを身体の下に着けただけの白い背中や、くびれた腰、床に膝を突き
大きく広げた両脚で高々と上げられた臀部の裂け目まで。
548死にゆく者への祈り2 ◆aMG1p24QzI :04/03/21 00:09 ID:zE1uBwro

ただ一つその金髪の前髪の向こうの彷徨う開かれたままのウェンディの青い瞳の色、紅潮した顔の表情、激しい運動の後の
身体の火照りを示す白い吐息だけが、ステージ上のそれが人形ではなく、うごめく柔らかい肌をした激しい息遣いの
まるで小動物か何かを連想させる、そんな恰好の生き物であることを壇下の観客たちに示している。

その旋律が止まり緊迫した雰囲気の中、下がり始めていた腰を再び高く上げ直して天井へと突き出しウェンディは体勢を整えた。
開始されたビート音だけが響き渡る中、ウェンディは以前のソロパートと同じように頭の中でリズムを取る。
その頭もいまや幾分かもうろうとした状態だったのだが・・・
549死にゆく者への祈り2 ◆aMG1p24QzI :04/03/21 00:10 ID:zE1uBwro

あふぅっ・・・!はあっ・・・!あふぅっ・・・!はあっ・・・!
あふぅっ・・・!はあっ・・・!あふぅっ・・・!はあっ・・・!

ウェンディはその今までより強めのビート音に合わせて強く腰を振りはじめる。
ビートのテンポが次第に早くなってウェンディの頭の中のリズムもまた加速されていく。

あふっ!はあっ!あふっ!はあっ!あふっ!はあっ!あふっ!はあっ!
あふっ!はあっ!あふっ!はあっ!あふっ!はあっ!あふっ!はあっ!

ウェンディはもはや自分がどこに居るのかも解らなくなってきていた。
ただ規則的に身体ごと突き上げられるような腰の動きを無意識のうちに加速していくだけ。
頭の中でリズムをとっていただけの筈の声が嬌声に似た喘ぎ声となって外に出してしまっている事にもその時には
気がつかなかった。
550死にゆく者への祈り2 ◆aMG1p24QzI :04/03/21 00:11 ID:zE1uBwro

あふ!はっ!あふ!はっ!、あふ!はっ!あふ!はっ!
あふ!はっ!あふ!はっ!、あふ!はっ!あふ!はっ!
あふぅっ・・・!
あふ!はっ!あふ!はっ!、あふ!はっ!あふ!はっ!

刻まれるビートのテンポが極限まで速められた。ウェンディはそれに合わせてエプロンドレスのフリルの付いた両肩が
前に押し出されるような勢いで身体全体を前後に揺する。

紅潮した顔をふちどる金髪がその動きのたびにむき出しの肩の上でゆれて
突き上げられる動きに腰が高く上がっていくのと反対に、床にしがみつくようにしている上半身が胸ごと乳房ごと床に強く擦り付けられ、
その胸から伝わる冷たい床の感触に抗おうと背中をそらせ身体をよじり起こすと、今度は握った両手の上で横顔を伏せて
金髪とカチューシャを揺らし嫌々をするように左右に振っていたウェンディの顔が正面の観客たちを向くことになる。
壇下の観客たちを目の前に感じてウェンディは目をつぶり、小さく口をあけて鳴き声をあげる。

「あふうううっ(泣)」
551死にゆく者への祈り2 ◆aMG1p24QzI :04/03/21 00:12 ID:zE1uBwro

・・・でもでもっ!
我慢して・・・ちゃんと・・・振り付けしないとっ・・・
これはショー・・・大事な任務なんだからっ・・・

観客たちの眼前で、ウェンディはカチューシャを付けた金髪の下の青い瞳に僅かに涙を滲ませ、少し虚ろがかった
もう何も見えていないかのようなそんな瞳をして、引き開いた小さな口から間断ない鳴き声のような喘ぎをもらし続け、
それでも汗に濡れ白く光る腰となだらかな曲線を描く身体を、ビートに合わせ前後に揺すって見せながら、
背中から来る痛みに耐えながらそう考えていた。

だが・・・

あは!あは!あは!あは、!あは!あは!あは!あは!
はふ!はふ!はふ!はふ!、はふ!はふ!はふ!はふ!
・・・・・・・・・・・・
あふぅっ・・・!あふぅっ・・・!あふぅっ・・・!

規則的なリズムの中に変則的にひときわ大きなビートが混ぜられてきて、そのたびにステージの上の
ウェンディの白い裸身全体が大きく跳ね上がり、伝えられる感覚に耐えかねたように頭と顔が傾げられて
その碧眼を見開いているウェンディの姿が見える。

そして最後に3度大きくビートが刻まれ、そこからその大きなビートが連続して打ち鳴らされ続けるようになると・・・
・・・それがウェンディの限界だった。
552死にゆく者への祈り2 ◆aMG1p24QzI :04/03/21 00:13 ID:zE1uBwro

「あふっ!あふっ!あふっ!あふっ!あふっ!あふっ!あふっ!
 あっ!あっ!あっ!あっ!あっ!あっ!あっ!」

ウェンディはそれまでとは明らかに様子の違う、もはや観客たちへの配慮を失った高い声で続けざまに鳴き続けはじめた。
ステージ上の広々とした空間にそのウェンディの立て続けの高い声の鳴き声が響き渡る。

青い瞳を見開いたまま握った両手で床にしがみつき、白いカチューシャを載せた金髪の頭だけを反らせたまま
胸を床にこすり付けるようにして、揃えた両手の上の金髪の掛かったむき出しの肩を前に向けて連続して揺り動かしたまま
それでも高く天井に向かって突き出された白く光る臀部は激しく前後に揺り動かしながら・・・
ウェンディは鳴き声を上げ続ける。
553死にゆく者への祈り2 ◆aMG1p24QzI :04/03/21 00:14 ID:zE1uBwro

そして・・・

「あ・・・あ・・・あ・・・あぁ・・・あ・・・はぁっ・・・!?」

もう駄目っ・・・抑えきれない・・・
そう考えてしまい、これまで必死に抑え込んできた背中の痙攣への意識の集中を
一度途切らせて解放してしまうと身体がそれ以上耐えられなかった。

顔を上げ、前を見つめたままのウェンディの動きが止まり、床に押しつけられた身体の白く光る背中が
何かそれまで我慢していたものを解き放ったかのようにぶるっと一度痙攣する。
554死にゆく者への祈り2 ◆aMG1p24QzI :04/03/21 00:15 ID:zE1uBwro

「ふ・・・ぅっ・・・(泣)」

・・・最後が近くなって本当の本当に我慢できなくなったら・・・
その極限状態のウェンディの脳裏に先輩の最後の指示の言葉が響いた。

・・・その時がきたら・・・顔を上げてそのままお客さんたちの顔を見渡してみせるのよ、ウェンディ。
壇上から目の前のお客さんの顔を一人づつ、順番にじっと見てみせるの(笑)。
そうすればそれですぐに・・・とにかくやれば解るわ(笑)。
ちゃんとやるのよ、ウェンディ。わかったわね(笑)。

白いカチューシャをつけた金髪の下の、大きく見開いた青い瞳に正面の観客たちを映した姿のまま
わずかに残った理性の光を瞳の奥に残した虚ろがかった瞳のまま、白く光る背中と掲げた腰を震わせたままで、
ウェンディは頭をなんとか持ち上げその姿勢のままで、痙攣しかかった背中の痛みをこらえ
先輩スタッフに言われたとおりに自分の眼前の観客たちの姿を見渡してみせる。
555死にゆく者への祈り2 ◆aMG1p24QzI :04/03/21 00:16 ID:zE1uBwro

「あ・・・・・・」

鳴き声が一言、その青い瞳の下の引き結ばれたウェンディの口から漏れた。
会場のその場の全員が壇上のウェンディに注目している姿がウェンディの瞳に映ったのである。

極限状態の身体のまま、ウェンディは瞳の中に最後に残った理性の光と追いつめられきった瞳の色で
目の前の観客たちに向けまるで逃げ場を探すように次々と視線を宙に泳がせていく。

両脚を使って高く天井に向かって腰を突き上げ白く光る背中を苦しそうにさらし
震える青い瞳で追いつめられた様子で何かを探し求めるようにカチューシャを着けた金髪の頭をめぐらすウェンディ。
ウェンディのそんな様子は均質で硬質な照明の光の中で、壇下の観客たちからも
手にとるようにはっきりと見て取ることができた。
556死にゆく者への祈り2 ◆aMG1p24QzI :04/03/21 00:19 ID:zE1uBwro

「あ・・・あ・・・あ・・・・・・」

この人も・・・この人も・・・この人もっ・・・
みんな・・・・・・

そのウェンディの口から声にならない声が漏れる。

ウェンディの姿に注目するその観客たちの目の全てに露骨な期待心が映っていた。
それは明らかに極限状態のウェンディの身体にもうすぐ最後の状態が来ることを理解し、その瞬間がきたら
いったいウェンディはどんな風に振る舞うのか、ウェンディがいったい最後にどんな風になってしまうのか
それを期待して待ちかまえている、そんな目だった。
557死にゆく者への祈り2 ◆aMG1p24QzI :04/03/21 00:20 ID:zE1uBwro

・・・・・・(泣)
わ、わたしはっ、こんなのじゃ・・・負けませんっ!(泣)

痙攣を抑えきれそうにない、限界直前の身体でありながら、
八の字に眉をひそめ、口をまっすぐに引き結んでくぐもった響きの喘ぎ声をもらし続けながら、
そんな表情の閉じかける瞳の瞳孔に壇下で見守る観客たちの姿を映しながら、
微かに香る汗に濡れところどころ白く光る褐色の肌の柔らかい裸身をステージの上でうごめかしながら
ウェンディはここにきてまだ、その先に訪れるはずの自分の宿命にあらがってみせた。

思い詰めた表情を観客たちにさらしながら、唇を噛んで口を真っ直ぐに引き結び、背中の痙攣を無理にでも抑え込む。
それが普段の姿からは想像がつかないウェンディの性格の清冽さ、芯の強さだった。

両脚が大きく開いて下がりかかっていた臀部を再び高くかかげ直し、その恰好でカチューシャを着けた金髪をもたげて
そんな身体の状態でありながら微笑んで見せるウェンディの姿は健気さを通り越して凛々しくさえ見える。
558死にゆく者への祈り2 ◆aMG1p24QzI :04/03/21 00:21 ID:zE1uBwro

今、ステージの上で身体を濡らし半裸で喘ぎながらウェンディはその自分の姿と
かつて偉人殲滅作戦で大英図書館工作部の司令室に颯爽として控えていた制服の自分の姿とを重ねる。

ショーへの出演が決まった時の
「それは・・・人一倍頑張らないといけませんね。そうでなければ困りますよ」
と自分に告げた上司の言葉が脳裏に浮かぶ。

そうよ・・・これは大英図書館の任務。
大事な・・・任務なんだから!
・・・・・・
変な・・・変な目で、見ないでっ!
559死にゆく者への祈り2 ◆aMG1p24QzI :04/03/21 00:22 ID:zE1uBwro

だがそれは結局のところ無駄で意味のない努力だった。
ウェンディは壇上で濡れた身体を震わせたまま、ふたたびその宙に浮かんだ視線をさまよわせ
再度目の前の壇下の観客たちに視線を移していく。

観客たちの中には普段一緒の職場で働く工作部の上級スタッフたちの姿も見えた。
正装した来客たちのこちらをじっと見つめている顔、それからそれに入り交じって金髪の上司の顔、
普段一緒の職場で働き顔を合わせている男性や女性の同僚たちの顔。

ウェンディは彼らを見つけると、追い詰められ逃げ場をさがし、救いを求めるような瞳で次々と同僚たちの顔に
視線を走らせ続ける。彼らは自分の仲間で重要な任務遂行中のウェンディを励ましてくれるはずに違いなかった。

だが壇下のそこに見えたもの、それは・・・
560死にゆく者への祈り2 ◆aMG1p24QzI :04/03/21 00:24 ID:zE1uBwro

「あ・・・(泣)。あ・・・(泣)。あ・・・(泣)。」

同じ。お客さんたちと同じっ・・・
ウェンディはうるんだ瞳で視線を壇下に走らせながらあきらめの響きを含んだ鳴き声を漏らす。
工作部の同僚たちを含めた壇下の観客たちの・・・全ての・・・全ての自分への視線が同じ内容の視線だったのである。

「うぁぁ・・・(泣)」

自分以外のこの会場の人間のすべてが・・・
その目の前の観客たちの表情のどれもがすべて・・・次に来るはずのウェンディの状態、ウェンディの最後の状態を
待ちかまえていること、それへの期待を露骨に示しているのを理解して・・・それから・・・

ウェンディの虚ろがかった開ききったその瞳の色が、
閉じかけの寄り目がちに自分の身体の奥の奥の状態を探るような色に変わっていく。

握った床の両手の上の金髪の頭をもたげ、床に伏せたその姿勢で自分に出来るかぎり背中を反らせて一声、
どこか悲しげに聞こえる長く長く引っ張った鳴き声をあげてウェンディは身体を震わせた。

白い背中の筋肉を伝わる痙攣が目に見える形でその背中から括れたウエスト、高く掲げられたままの臀部へと伝わっていき
最後に汗に濡れて光るその双丘が小刻みに前後に揺れる。
561死にゆく者への祈り2 ◆aMG1p24QzI :04/03/21 00:27 ID:zE1uBwro

みんな・・・みんな・・・わたしを見てるっ・・・

壇下の観客たちの姿を見開いた青い瞳に映しながらそう考えたとたん、痙攣がそれまでの臀部からその裏側、
両脚の中央、脚の付け根の周りの太股の、内側のあたりで始まるのをウェンディは感じていた。

そしてその今の自分の身体の状態が・・・壇上の自分のうごめくように震える臀部の様子、
見開かれたあきらめを宿した瞳の色、そうした全てから観客たちの全員に伝わっていることを理解して・・・

ウェンディはもはや自分ではその痙攣を押しとどめることができないのを悟っていた。
さらに連続するドラムビートが容赦なくそのウェンディに追い打ちをかける。

「っ・・・・・・」

観客たちの視線に見守られ、最後の覚悟を決めたウェンディはそこから強引に最後の腰の動きを開始した。
もう自分に後はない、そんな激しい腰の振り方で床に立てた両膝を使って激しく身体全体を前後にゆらし続ける。

宙に浮いているウェンディの臀部が前後に激しく揺れ、上半身が押し潰されるように床に押しつけられる。
その激しい腰の動きに観客たちが圧倒されたようにざわめいた様子を見せる。
562死にゆく者への祈り2 ◆aMG1p24QzI :04/03/21 00:29 ID:zE1uBwro

「あっ!あっ!あっ!あっ!あっ!あっ!あっ!」

その前後動する激しい臀部の動きにあわせて、観客たちの脊髄に響くようなウェンディの高い鳴き声が
ウェンディの小さな口から漏れ続けた。

そしてそのウェンディの身体の動きが突然止まり、その白く光る臀部が天井を向いて細かく震え・・・・

ウェンディは八の字に眉を寄せて瞳を閉じ、引き開いた小さな口から観客たちやその場の全員から待ち望まれている
鳴き声、ウェンディの身体が最後の状態に達した事を、その場の会場の全員に告げる長い長い鳴き声を上げはじめた。

顔を真っ直ぐ正面に向け、むき出しの胸を床にこすりつけ、全身を硬直させて高く掲げた白い臀部を突き上げ
その開かれて震えたままの瞳孔に目の前の観客たちの姿を映しながら・・・

「あ・・・・・・あぁぁぁ・・・あ・・・・・・(泣)」

長く長く引っ張った切なく悲しげな鳴き声が会場に響きわたる。
563死にゆく者への祈り2 ◆aMG1p24QzI :04/03/21 00:30 ID:zE1uBwro

反った背中、肩に揺れる金髪、
もたげられた白いカチューシャを載せた金髪の頭、
前髪の向こうの開いたまま固定された青い瞳、
そしてその向こうのなまめかしく震える白い腰、がくがくと前後動する臀部が見える。

ウェンディは握った両手で床にしがみついたその姿勢のまま、小さな頭を激しく左右に振りながら鳴き声を上げ続け、
自分では押さえきれないその全身の大きな痙攣を3度ほど繰り返して見せたあと、その掲げた腰だけを小刻みに震わせ続ける。

そして・・・壇下の観客たち、ステージの同僚たちの耳に可愛らしく響いて聞こえる小さな弱々しい鳴き声。
それが最後だった。

「はぅうう・・・ん・・・・・・(泣)」

それはウェンディが最後まで守り続けてきた出してはいけない声、何か人として聞いてはいけない声であるかのように
この大英図書館の会場に集まった全ての観客たち、見守るステージの全員の耳に響く。

鳴き声を上げたウェンディは大きく腰を回して、後ろから何かを外されたようにかくんと腰全体を床に落とし
力尽きた様子で脚を広げたその恰好のままで、へたりこむようにペタンと床の上に倒れ込んだ。
ウェンディ自身の耳にその最後の鳴き声の余韻を残しながら・・・
564死にゆく者への祈り2 ◆aMG1p24QzI :04/03/21 00:36 ID:zE1uBwro



「あ・・・ふぅっ・・・あ・・・ふぅっ・・・」

ウェンディは床の上で白く見える吐息をハァハァと継ぎながら、引き起こされていた自分では制御できない身体の痙攣の余韻に
茫然自失の様子で床に身を投げていた。

両手は握ったまま前に投げ出されていて、その腕の間で横顔を床に押しつけたまま髪をステージの床の上に散らせている。
床の上で斜めに投げ出された身体と露出し汗に濡れたままの乳房をさらして、それでもエプロンの前掛けで
見られてはいけない場所を隠しながら、乱れた髪と床に押しつけられているウェンディの床の上の放心状態の横顔。
その瞳は思いがけず自分が限界に達してしまった今のステージでの自分の姿を少しだけ後悔しているような瞳の色にも見える。

そして気がつくと今度もそれまで流れていたステージの音楽は停止していた。
・・・ウェンディは自分の最期のソロパートを無事に踊り終えたのだった。

壇下ではそのウェンディの様子にそれまで迫力に気圧されていたかのように沈黙して見守っていた観客たちが
パラパラと拍手を送り始め、やがてそれが喝采になった。
ウェンディコールも混じっている。
565死にゆく者への祈り2 ◆aMG1p24QzI :04/03/21 00:37 ID:zE1uBwro

ステージの上では音楽が再開され壇上の仲間達が舞うようにウェンディを取り囲む。
ウェンディはステージの上でへたりこんでしまっていて、褐色の裸身を覆う白いエプロンドレスの布地も汗で濡れてよじれて
申し訳程度に身体にまとわりついているだけの状態で、襟首のリボンや金髪の頭につけた白いフリルのカチューシャもよれよれの
精魂尽き果てた女の子といった状況ではあったのだが・・・

ウェンディを引き起こしよしよしと頭を撫でるアクションをしてみせる仲間達に囲まれて・・・
ウェンディはそのとき幸せな気持ちで一杯だった。

やった・・・やったわ・・・やったのよウェンディ・・・
すべてっ!最後までっ!完璧にっ!やり遂げた・・・
身体はまだ動かすことができるし全然大丈夫・・・
あとはフィニッシュだけ・・・

ステージの上で他の仲間達と最後の決めポーズを決めたときにはウェンディは安堵の思いと感動でその場で泣き出してしまいそうだった。
泣き顔まじりの、それでも幾分晴れやかな笑顔を観客たちに振りまきながらウェンディは心の中で叫んだ。

やったわウェンディっ!
あなたは下着無しで最後まで踊りとおすというこのウェンディ史上最大の試練に見事打ち勝ったのよ!
あなたはやればできるのよ!
私は・・・私は・・・この実績を胸に明日からを強く生きていこうっ!


・・・だが・・・思えば・・・その考えが大甘だった。
566 ◆aMG1p24QzI :04/03/21 00:42 ID:zE1uBwro
長すぎるのでここで一旦引いて休憩します。すみませぬ^^;
次回こそ最終回ということで。そのままの体勢でお待ちくだされ。
では
567名無しさん@ピンキー:04/03/21 02:05 ID:d3H7RzSz
>>566
そ、そのままの体勢って・・・前かがみでイチモツ握ったままで待つですか・・・
568 ◆aMG1p24QzI :04/03/21 22:18 ID:WSNWnX+d
>>567
>そ、そのままの体勢って・・・前かがみでイチモツ握ったままで待つですか・・・

それは大変失礼しますた^^;
では、最終章とエピローグをどぞ
569死にゆく者への祈り2 ◆aMG1p24QzI :04/03/21 22:20 ID:WSNWnX+d

・・・だが・・・思えば・・・その考えが大甘だった。

「あっ!?・・・ぎゃふっ!」

ステージでの演目を努め切って安心しきっていたウェンディは、舞台の袖に退場しようとして
壇上の自分用の円形のステージから出るときにその段差、普通の人なら何も無いところと呼ぶ場所を踏み外して
そのまま物の見事にコケてしまったのである。

それはまさにウェンディらしい、ウェンディにしかできない、ウェンディの職人芸ともいえる見事なコケっぷりだった。
イテテテテテといった感じで打った頭をさすりながら上半身を起こしたウェンディは、目を開けた直後に
自分が会場の参加者達の視線を一身に受けていることに気付いた。

そしてその後で、自分が壇上で腰を突き膝を立て大股開きで座り込んでしまっている事に気付いたのだが・・・

瞳を見開いて観客を見つめたまま、それが何を意味するか思い当たった瞬間、頭に血が上って顔が熱くなるほど
紅潮するのを感じた事が・・・今でも忘れられない・・・
570死にゆく者への祈り2 ◆aMG1p24QzI :04/03/21 22:23 ID:WSNWnX+d

「ご・・・ごくり」

ウェンディは頭に白いカチューシャを付けたままのその顔を、壇上でゆっくりと回して静まりかえった様子の壇下の観客達の顔を見回した。
座り込んだ自分の姿には退場の時のスポットライトが当てられたままで、身に付けた白いエプロンドレスの反射がまぶしく、
観客達の表情は読めない。

肩に白いフリルが付いたエプロンが、片側肩からずり落ちて再び胸が露出してしまっていて
それはどうでもよいのだが、その下の尻餅をついて・・・
脚を広げている今のその場所の状態は・・・

ウェンディはごくりと唾を飲み込むと、意を決してゆっくりと視線を観客から自分の身体へと落としていった。
胸元から・・・M字に膝を立てて観客に向けて開かれた自分の両脚の中心へと目を移す。

エプロンの前掛けで覆い隠されていることを期待したその場所は・・・

白いエプロンの前掛けがまくれ上がってしまっていてすっかり露出してしまっていた。
571死にゆく者への祈り2 ◆aMG1p24QzI :04/03/21 22:27 ID:WSNWnX+d

「う・・・・・・」

ステージの上で両脚を大きくM字に開脚したままで、ウェンディは硬直したまま再び視線を観客へと戻した。
頭の中を自分の今の状態が駆けめぐった。激しかったソロパートの振り付けの為に自分が今、全身汗で濡れてしまっているのが解る。

ウェンディはすっかりパニックになってしまっていて、
今自分がしなければならない事が、まずその開いた脚を閉じることだということに思いが至らなかった。
そのかわりに頭に浮かんだのは、自分の今の状態についてのとりとめもない考えだけだったのである。

汗だらけだから・・・下半身も汗で光っていて・・・
ええと・・・そのぉ・・・茂みなんかも汗ですっかり濡れて見えていて・・・

・・・そこから大事なところに雫がたれていたりなんかしてっ(笑)
あはっ、あはっ、あはははははははあっ(笑)・・・・・・
572死にゆく者への祈り2 ◆aMG1p24QzI :04/03/21 22:29 ID:WSNWnX+d

沈黙する観客を見つめながら余りに局部に意識を集中したためだろう・・・ウェンディは緊張の余り、
観客の前に露出しきっている、その自分の女の子として大切なところに痙攣が走ってしまっているのを感じた。

ヒクッ・・・ヒクッ・・・ヒクッ・・・
一回・・・二回・・・三回・・・

引きつる筋肉の動きに合わせて大事なところが開口してる・・・
ウェンディにはそう感じられた。

これってまるでなんだか挨拶してるみたいよね・・・
ウェンディはその瞬間そんな馬鹿げた事しか頭に思い浮かばなかった。

英国のみなさんコンニチハー、コンニチハー、コンニチハー・・・
こちらウェンディの女の子の大事なところですっ!よろしくお願いしますっ!

って・・・・・・って・・・・・・うう・・・・・・う・・・・・・う・・・・・・

「うわあぁぁぁぁぁぁぁぁんっ!(号泣)」

ウェンディは跳ね起きると脱兎のように舞台の袖に駆け込んだ。だが全ては後の祭りだった・・・
背後から巻き起こった会場の失笑混じりの大爆笑がその時のウェンディの悲惨な気持ちに追い打ちをかけた。

こうしてウェンディの3回目のショーは当人にとっては見るも無惨な・・・
悲惨きわまりない結果に終わったのである・・・




573死にゆく者への祈り2 ◆aMG1p24QzI :04/03/21 22:32 ID:WSNWnX+d

このウェンディにとって忘れることのできない3回目のショーの話にはさらに後日談があった。

すべてが終わってしまった後に泣きながら舞台の袖に引っ込んで、

「マ・・・マリアンヌ先輩っ!非道いですっ。非道いですっ。あんまりですっ(泣)」

と泣きじゃくるウェンディを彼女の先輩たちは笑って

「まあまあ(笑)。アナタにしては良くやったわ(笑)」

となだめて、ご褒美に、と言って先輩の仲間達や付き合いのある男子職員達と一緒に
馴染みのこじんまりとしたパブに連れて行ってくれてそこで好きなだけ奢ってあげると言ってくれた。

ラッキーと思わないでもなかったのだが・・・その先の事は思い出したくもなかった。
ウェンディはそれを自分の青春の過ちの1ページとして記憶のかなたに封じ込めることに決めていた。
574死にゆく者への祈り2 ◆aMG1p24QzI :04/03/21 22:33 ID:WSNWnX+d

年明け後の彼女の職場ではうわさ話のなかで、「ウェンディのあれ・・・」、「ウェンディのあれが・・・」、
「あんなにふさふさしてるなんて・・・」、といった会話が聞こえてくることもあった。
彼女は努めてそれを無視し、それもまた記憶のかなたに封印することにしていた。

NewYearパーティのあの後、ウェンディは何故だか上司から懲戒を受けた。
色々難しい言い回しであったが要は大英図書館に相応しくない下品な踊りを披露したという理由でである。
振り付けをつけた先輩たちはなぜだか罪に問われなかった。不公平ですっ、と一応抗議はしてみたのだが・・・

だが今となっては・・・それもどうでもよかった。
575死にゆく者への祈り2 ◆aMG1p24QzI :04/03/21 22:34 ID:WSNWnX+d

ただ唯一の問題は・・・
ジェントルメンがその話を聞きつけて彼女が使う純銀メッキ製のお盆に’ウェンディ専用’の銘を刻ませた事にあった。
ウェンディは彼女の日常業務であるお茶汲みでそれを使わざるを得なかったのである。

彼女がそのお盆の上に紅茶を淹れたポットとカップを載せ、彼女の上司達にそれを届け、カップに紅茶を注いだあと
そのお盆を胸に両手で抱きかかえたまま、今日の首尾はどうだったかお茶をすする上司達の様子を上目づかいで窺っていると・・・
上司たちはそのウェンディの胸のお盆の’ウェンディ専用’の銘を目にして、クスッ、と一瞬笑うことがあった。
その上司たちの脳裏にはあの会場でのウェンディの失態が眼前にあるように蘇っているに違いなかった。

ウェンディはそうされると両手でお盆を抱きかかえたまま立っているその姿で赤面してうつむいているしかなかった。
じっとそのままの恰好で自分がどんな風に見えていたかを思い知らされる事になったのである。
噂などと違いその場から逃げ出すことも忘れ去られるのを待つこともできない。

あの日の出来事は、まさにウェンディ一世一代の大失態になってしまったのであった・・・・・・
・・・・・・・・・・




576死にゆく者への祈り2 ◆aMG1p24QzI :04/03/21 22:40 ID:WSNWnX+d

「うあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁん!」

銃撃戦の最中に、何やら長い回想に入ったかと思うと今まで聞いたことのない声音で突然すっとんきょうな叫び声を
上げ始めたウェンディを仲間のエージェント達は奇異な目で見つめた。
そんな調子の、本来の昔のウェンディの声を聞いたことがなかったのである。

結局・・・全部・・・全部思い出してしまった・・・
最後の、最後の最後にコケるのが私の宿命だなんて・・・そんなのはありえない!
こんな記憶、こんな記憶っ、ぜんぶ無くなってしまえば良いのにっ!

机の向こうの読子はといえば、
そんなウェンディの様子には一切お構いなしでまだNewYearパーティの話を続けている。
577死にゆく者への祈り2 ◆aMG1p24QzI :04/03/21 22:43 ID:WSNWnX+d

「とにかく、あのウエンディさんの踊りにはわたし、感動しました。
 あれは全世界の支部に中継されて動画配信されたんですよね。
 たしか・・・こうです・・・」

読子はあろうことかいつものロングコート姿でそのままその場で踊り始めた。

「こうやって・・・後ろを向いて脚を大きく開いて立って・・・こうですね・・・
 ウエストの辺りに置いた両手と腰や肩を揺すりながらリズムを取って・・・

 それで片手を真っ直ぐ伸ばして・・・腰を振りながらそのままゆっくりと振り返って・・・
 伸ばした手の先でVサインを作って・・・それから正面から傾げた顔でウインクしてみせれば完璧です。

 そして決めセリフ・・・

 さあ、ウェンディさんも一緒にやりましょう。ウェンディさんは昔に帰るんです。
 こうやって・・・こうやって・・・こうやって・・・
 Vサイン作って・・・ウインクして・・・最後に決めセリフ・・・
 さあ一緒に・・・

 ニホン・ノ・ミナサン・コンニチ・ハー
 ニホン・ノ・ミナサン・コンニチ・ハー

 さあウエンディさんも御一緒にっ!さあ早くっ!
 早くっ!早くっ!おねがいですっ!
 ・・・・・・・・・・・・
 
 あううっ・・・何をいったい・・・・・・あひんっ!?」
578死にゆく者への祈り2 ◆aMG1p24QzI :04/03/21 22:45 ID:WSNWnX+d

一発の乾いた銃声の音と同時に読子のメガネ顔の眉間に丸く銃弾の穴が空いた。
片手を前に伸ばしVサインを作り、もう一方の手でダンスの振りを付けていた読子はその状況では紙を出す余裕もなく
銃撃を前にひとたまりもなかった。そのロングコート姿がまるで漫画のようにバッタリと後ろに倒れる。

ウェンディはスカイブルーのスーツの伸ばした腕の先に、硝煙の上がる拳銃をまだ掲げたままで
荒ぶる呼吸を懸命に抑さえようとしていた。

「っ・・・。馬鹿が!」

ウェンディはそう吐き捨てる様に呟くと腕を下ろし、自分の足元の負傷したジョーカーをうながし隣の部屋へと脱出させた。
さっきまで遠くから聞こえていた脱出用ヘリのローター音が、今では轟音のように聞こえてきている。
579死にゆく者への祈り2 ◆aMG1p24QzI :04/03/21 22:46 ID:WSNWnX+d

そう・・・ジョーカーさんも私も今はまだ倒れる訳にはいかない・・・
わたしには成し遂げなければならない野望があるのだから・・・・・・

ウェンディは床に倒れ今ではただの屍となった読子、かつての大英図書館が誇る史上最強の紙使い、The・ペーパーに向けて
静かに心の中で呟いた。

英国を復興し必ず大英図書館を復活させる事。
そこで新しく作られる特殊工作部の中で、自分はより年長の女性職員となって
今度はこの自分が・・・このウェンディ・イアハートが・・・NewYearパーティの余興で踊る新入りを指名するのだ。

それは・・・その野望だけは・・・誰にも邪魔はさせない!
580死にゆく者への祈り2 ◆aMG1p24QzI :04/03/21 22:49 ID:WSNWnX+d

そのウェンディの脳裏に不思議なことにジュニアの顔が浮かぶ。

そうよ・・・別に女の子じゃなくたってかまわない。
あの子にやらせても・・・それが新時代というものだわ・・・

徹底的に自分が覚えている振り付けをそのままジュニアに教え込んで、
それから・・・もしもメイド衣装の下のモノが不適切な状態になって踊りの邪魔になるようだったら・・・

舞台袖で直前にいつものようにわたしが処理してあげても良いし、たくさん居る筈の女の子たちみんなに
処理させてそれから舞台の上へ、観客たちの前へ、送り出してもいい・・・

ウェンディにはその時のジュニアの気持ちが容易に想像できた。
あの子なら素直にわたしの言うことを聞いてくれるはず・・・
581死にゆく者への祈り2 ◆aMG1p24QzI :04/03/21 22:56 ID:WSNWnX+d

最後の時が近づいてきていた。
ウェンディは動きを妨げる邪魔っけな青いスーツのタイトスカートのスリットを手で裂いて広げ、それから
ジョーカーに続いて窓から身を翻すと、ヘリから下ろされた縄ばしごを掴んでそのまま今まで居たビルから脱出した。
轟音とローターの風に身を打たれながら遠ざかる夜のビルを眺める。

耳の奥に夜の風が遠くから運んでくるファンファーレ、
シンバルの響きに続くティンパニーのマーチが聞こえてくるような気がする。

それは式典に使われる大英図書館のテーマ。
今となっては何もかもが懐かしいあの、全ての叡智を英国へ、のテーマだった・・・

「そうよ・・・今度こそ・・・今度こそ・・・ドジらずに最後まで成し遂げて見せるっ!」

ウェンディは縄ばしごを掴んだまま何故だか自分の意志に反して震えるその手を握りしめ心の中で叫んだ。

「ジョーカー・・・さんと一緒に・・・
 何度でも・・・何度でも・・・挑戦してみせるんだからっ!」

ウェンディは最後にそうつぶやくと身体を冷たく蝕む夜の風、そしてジョーカーと共にその場を去った。
その野望の行方は誰も知らない。最終第26話がTV地上波で全話放送されるまで。
その可能性は・・・ただ紙のみが知っているだけだった。



582死にゆく者への祈り2 ◆aMG1p24QzI :04/03/21 22:56 ID:WSNWnX+d

(終わり)
583 ◆aMG1p24QzI :04/03/21 23:00 ID:WSNWnX+d
ということで。
お読みになられた方は、長々とお付き合いいただきありがとうございました。

「こ、こんな理由なんかじゃないわ!侮辱しないで!」
とか、怒られそうなウェンディのとんでも話でしたが全部最後まで投下してしまいますた。

機会ありましたらまた。
584名無しさん@ピンキー:04/03/21 23:43 ID:hq7fBDl5
やってくれた………やはり我らがウェンディたんは期待を裏切らなかった………
585名無しさん@ピンキー:04/03/22 01:25 ID:WlB2qV5O
ワンダホー!
すべてのエッチをウェンディへ
586名無しさん@ピンキー:04/03/22 21:13 ID:eB30U04t
ヽ( `Д´)ノ
587名無しさん@ピンキー:04/03/22 21:23 ID:p9ovUGDv
読子さんが へんじがない ただの しかばね になってしまった………
でもまあ撃つね。あの状況ならとりあえず撃っとくよね。

読子のやってたコンニチハーの振り付けがパーティーの時と違うのは、
「馴染みのこじんまりとしたパブ」「好きなだけ奢」り酒をかっくらって
べろんべろんになった後に身内に披露してしまった
「思い出したくもな」いくらいはづかしいセクシーダンスの振り付けだからなんでつねハァハァ
588 ◆aMG1p24QzI :04/03/23 21:06 ID:AXTznfMG
>>536,>>537,>>538,>>545
遅レスになりましたが、どもです。

>>537
>ぶっちゃけ、>>527 あたりで抜きますた。
ぶっちゃけ、参考になるます。というか興味深いです。
わたくしはそですねえ>>510とかが気に入ってます。

>>536
この設定気に入られたら適当に分岐脚色して別編投下でもよろしく。
たくさん増殖したらまとめて企画書にして18禁アニメ作ってもらいませう。

そですねタイトルは・・・
R.O.D -The AV- ウェンディ空白の5年間、 スタジオオルフェ監修初18禁アニメ作品!
とかなんとかで

キャラ原案羽音先生を
(´・ω・`)y-~~ ・・・ 先生・・・
            金って稼げるときに稼いどくのが肝心だと、そう私思うのですが・・・
と口説く、と。

無理ですかそうですよねそうでつか・・・
589 ◆aMG1p24QzI :04/03/23 21:27 ID:AXTznfMG
>>584,>>585,>>586,>>587
今回分のこちらもどもです。

>>584
コケるのは宿命でしょう。
そこだけ日曜のTVドラマ・砂の器のテーマ、ピアノ協奏曲『宿命』第一楽章をバックに校正しますた。
人は・・・誰も自分の宿命から逃れることはできない・・・とかドラマのセリフをつぶやきながら・・・

>>587
読子死亡は前作>>122-123のウェンディ死亡のパロにもなってるので既定でした。済みませぬ^^;
まあでもわたくしの脳内ではウェンディが去った後、扉の後ろから3姉妹が現れて

むっくり起きあがった読子にアニタが
「あんた本当に伝説の紙使い?アタシが弾はじき飛ばしてなきゃ今頃は・・・」
とか、のたまう脳内設定になっておりました。額の穴は無かったことにして。

ということでどうかお気になさらずどぞ。では。
590名無しさん@ピンキー:04/03/25 03:11 ID:E+8Kzm+C
ヽ( `Д´)ノ
591名無しさん@ピンキー:04/03/27 08:54 ID:OLnRVQme
(´・ω・`)
592名無しさん@ピンキー:04/03/29 02:42 ID:0FikQz0T
(´・ω・`)y-~~
593名無しさん@ピンキー:04/03/29 19:57 ID:9B203FUJ
(*´д`*)
594名無しさん@ピンキー:04/04/01 23:34 ID:1dpRVct8
(;´Д`)
595名無しさん@ピンキー:04/04/02 13:04 ID:GgRRJouU
なにこの流れ・・・・(;´Д`)
596名無しさん@ピンキー:04/04/02 14:16 ID:Ik4qN7nE
新作投下求ム!ヽ( `Д´)ノ
597名無しさん@ピンキー:04/04/03 02:26 ID:Ycg2YFpx
漏れは仕方ないので、アニタが読子さんの尻をいじりまくったり
アナルに散々いたずらしてる妄想で自給自足します/

「すげー、あんたほっぺだけじゃなくておしりの肉もやわっこいんだ〜」
「ひ、ひっぱらないでくださ〜い」
「うぁ、いきなり指2本もはいった。洋ピン女優なみじゃん、やっぱ白人の血?」
「はううぅ〜〜、ふ、深いいですう〜〜〜」
598名無しさん@ピンキー:04/04/04 19:45 ID:SM1tOLlr
復帰作が上がった後のねねねとリーさんの濡れ場は
どんな風に始めればいいだろう
599名無しさん@ピンキー:04/04/04 19:45 ID:SM1tOLlr
なにげにねねねは男性経験無いから腰が砕けそう
600名無しさん@ピンキー:04/04/04 21:10 ID:iRooCAz8
リーさんに憧れてタバコを吸ってみるぬぬぬ、おもいっきりむせて
りーさんに介抱され………(r
601名無しさん@ピンキー:04/04/05 04:53 ID:ScaEkvm+
691 名前:風の谷の名無しさん 投稿日:04/04/05 02:42 ID:O4v/N+LR
韓国ではコンドームをWOOSANと表記するらしい。
意味は「傘」らしいけど…
ウーさん…
602名無しさん@ピンキー:04/04/09 20:32 ID:gEHQ1Xcp
ふたなりマギーに犯されるねねねキボン
603SS保管人:04/04/13 03:03 ID:QzssgoQi
2chエロパロ板SS保管庫
http://adult.csx.jp/~database/index.html
(サーバーが重くて繋がりにくいです)

職人の皆様、
当方の保管庫に、このスレに投下されたSSを収蔵しても宜しいでしょうか?

604名無しさん@ピンキー:04/04/13 04:07 ID:g7/2SDSX
>>603
とりあえず
>179-182
>214-220
については保管OKです
175-176の作者さんにも了解取れればベターなんですがw
605SS保管人:04/04/13 18:15 ID:aZPGQgCv
>>604
許可ありがとうございます。

ちなみに「アニメの部屋」と「ジャンプマンガの部屋」のどちらが相応しいでしょうか?
606 ◆aMG1p24QzI :04/04/13 20:00 ID:abrBwNKx
>>603
aMG1p24QzIです

・『死にゆく者への祈り』 (>>90-124)
・『死にゆく者への祈り2』 (>>463-477,>>484-496,>>502-512,>>520-534,>>547-565,>>569-582)
・『ミシェールの説得』 (>>386-397)
・『久ちゃんの憂鬱』 (>>439-453)

以上、格納OKです。無問題です。NotThatItMattersということで。好きにしてください。
将来もしも削除してほしくなることがあればその時連絡します。
部屋は私の奴はアニメになるんではないかと思います。
607 ◆aMG1p24QzI :04/04/13 20:01 ID:abrBwNKx
>>603
で、お話に付き合って頂きたいのですが
現在の貴TOPページの

・連絡用掲示板
・リンク専用掲示板(現在:3件)
・エロパロ板SS投下専用掲示板

の下に、

・感想/紹介専用掲示板
 (自分の感想/紹介のみ。他レス内容へのレス厳禁)(予告なしに閉鎖されることがあります)

・格納作品への挿し絵を募集しています、という告知
 (絵師の方は管理人までメール添付ください。作者様と御連絡がついて承諾があれば掲載されることがあります)

・作者様あて連絡用掲示板(管理人専用)
 (XXX様、絵師の方から挿し絵が投稿されています。管理人までメール戴ければ折り返し挿絵を添付送付しますので
 作品への挿し絵挿入可否を連絡ください/XXX様、添付頂いた挿し絵は今回見送らせていただきたいという
 作者さまからの連絡を受けました。めげずに次回また御応募ください。
 という管理人からの連絡内容が書き込まれることがあります。)

というものの採用を試験的に検討してみては頂けないでしょうか。
特に、見た人の感想が得られないのであれば、書き手にとっては格納されてもそれ自体に何のメリットもありませんので。
私からの単なるお願いですので黙殺されても結構です。

ついでですのでもう一つ御連絡を。
トリップ変えます。
608 ◆T3dFptH9T2 :04/04/13 20:03 ID:abrBwNKx
>>603
http://adult.csx.jp/~database/index.htmlの
貴ページに既に格納済みになっている

☆最近の更新☆
04/11 : 【整備師】鋼の錬金術師・第4研究所【鷹の目】 連載更新
04/12 : 【整備師】鋼の錬金術師・第4研究所【鷹の目】 連載更新

の2つのリンクは、私の方で確認したかぎりでは
同一リンク先・同一ページ内容になっていて、
同スレに4/5に投下された花見夜桜野外編1という作品と、4/11のみに投下された花見夜桜野外編2という作品の
花見夜桜野外編2の方のみになっているように(私には)見えます。
私の勘違いで有ればごめんなさい。

で、この作品はつづきものな上、2の方はキャラの高笑いから、いきなり始まってるものですから
読んだ方は何がなんだかさっぱりワケが解らないと思うのです。
それで、この花見夜桜野外編1と2の作者は同一人物でしてさらに言いますと、私の作品になっています。

お手数ですが、できましたならば1と2を一緒にして、原文にはありませんが1の終わりに
(花見夜桜野外編1・終了)
の一文を入れるか、あるいは単純にリンク修正して戴けると嬉しいのですが。
私の確認違いで有れば済みません。無視して下さい。

スレ住人の皆様にはスレ違い連絡レスで失礼しましたm(_ _)m
609SS保管人:04/04/13 21:15 ID:OwTSprm5
>>606
収蔵許可ありがとうございます。

連絡事項につきましては、スレ違いになりますので連絡用掲示板でお願いします。
610 ◆aMG1p24QzI :04/04/13 22:26 ID:abrBwNKx
>>609
そちらの連絡用掲示板102を読みまして内容の方、了解いたしました。御放置ください。
個人的に2chハンドルで個人サイトにはお伺いしない方針なのでここで簡単にレスいたしました。
一般ブラウザ利用不可の現在、そちらが希望の星の一つだと思いますので御健闘お祈りしております。
では。
611 ◆mv/o.....k :04/04/19 09:41 ID:qwKEXeQa
>>603
お疲れ様です。
私のは…ろくでもないので乗せないで下さい。というのは嘘ですが、(ろくでもないというのは嘘ではないか…)
推敲して自分のページに載せてますので2重になるとややこしいのです。すいません。
612SS保管人:04/04/19 11:33 ID:WwbYvpDz
>>611
了解しました。

>ALL
収蔵完了しました。
アニメなのか漫画なのか小説なのか、はっきりしなかったので、
”その他(分類不可・メディアミックス)の部屋”に置いてあります。
「いや、これはアニメ先行で、それが漫画化・小説化されたものだから”アニメの部屋”が相応しい」
等、詳しい方のご意見をお待ちしています。
613名無しさん@ピンキー:04/04/20 00:04 ID:xo4jmygA
>612
これは小説先行で、それが漫画・アニメ化された明らかなメディアミックスものなので、
その分類でよいかと。
614名無しさん@ピンキー:04/04/22 17:19 ID:Er6p/FUe
ヽ( `Д´)ノ
615名無しさん@ピンキー:04/04/28 03:32 ID:1QFOyfFJ
23話くらいだっけ? ねねねとマギーがホテルに泊まってて、ウェンディに騙されて
マギーがねねねを涙流しながら脅す話。あの辺りのシーンを見てたらこんなのを思い付いた。

ありきたりだがマギーにアレが生えてしまう。ありきたりだが。
「せ、先生、どうすればいいんでしょうか?」(オロオロ

「じゃあ、手でしごいて出すもの出しなさいよ」
「で、でも・・・」
「うーん、じゃあまあ、あたしやろうか?」
「お願いします・・・」
「まったく・・・。ホントはこういうのは自分で処理するんだよ(らしいよ)」
「え、こんなの触れません」
「それであたしにはやらせるんかい!」

で、頭をぽりぽり掻きながら片手でスコスコしてやるねねね先生。
マギーたんは顔真っ赤にして両手で胸を抑えるようにして耐えてる。
で、にょきっとでかくなるアレ。ねねね思わず頭をのけずらす。
ティッシュペーパーが伸びたときのようなもんだ。
まあ結局大惨事にはいたらずに、ちゃんと最後はティッシュに誘導してやる。
「もう、今度からは自分でやりなさいよ」「は、はい先生・・・」
そんな感じの静かなシュッシュッを想像してたらもうハァハァ
616名無しさん@ピンキー:04/05/07 02:43 ID:DgMU0zEc
ヽ( `Д´)ノ
617名無しさん@ピンキー:04/05/14 20:01 ID:I0DvOXwD
(´・ω・`)
618名無しさん@ピンキー:04/05/15 19:23 ID:BQ6hg2D7
(・∀・)イイ!!
619名無しさん@ピンキー:04/05/17 00:12 ID:vRziuSqd
・゚・(ノД`)・゚・
620名無しさん@ピンキー:04/05/19 22:18 ID:voUD37pQ
(ノ∀`)アチャー
621名無しさん@ピンキー:04/05/25 03:39 ID:GeQj6GzJ

アニタ製造時、体細胞からのクローン生成技術がなかった大英図書館は
様々な試行錯誤の中、読子を後天的両性具有に改造して自家受精させる計画までが実行された。
結局、自家受精計画は読子を強制改造したところで頓挫、
後に、別の方法で誕生したアニタも、何故か紙使いとしては失敗作だった。

失敗作同士として出会った2人は、互いに引かれ合い良好な関係が気付かれるかに思われた。
だが、突如両性化の副作用として激しい性欲が読子を襲い、アニタをレイプ。
その後も性欲に捕われると人格が変貌し、夜毎抗うアニタを押さえ付け幼い身体を貪る読子。
(レイプ中は紙で造った繭に閉じこもる為、虐待は表面化しなかった)

反抗を続けるアニタも徐々に性感が芽生え、行為の途中からは自ら快楽を貪るようになってきたが、
より手っ取り早くアニタをその気にさせる為、読子は快感にとろけるアニタの様子を録画し、
情交を拒むアニタに見せつけることにした。

「はらほら、アニタちゃんたらこんなによだれ垂らして、一生懸命おしり振っちゃってますよ〜」
「いや! いや〜! あたしじゃ、あたしじゃない〜〜」
「そんなに顔を背けないで、いっしょにポルノビデオを観ましょう………」



この時のアニタのトラウマは、炎の中立ち尽くす読子の記憶よりも深く、本編中も蘇らないほどに封印された。
だがその影響は、読子とポルノビデオへの異常な嫌悪となってアニタを支配し続けるのだった………
622名無しさん@ピンキー :04/05/25 13:09 ID:WVCIEFPG
(・∀・)イイ!!

自分は文才ないからな...
623名無しさん@ピンキー:04/05/26 00:53 ID:jVrhEro9
大英図書館大火の原因となった暴走の後、
12話ラストの独仙社ビルでのウォン並の無言の迫力で制止しようとする図書館員を威圧しつつ
静かに地下秘密研究室にまで歩みを進め、最後に目的の棚にまで到達し
ホルマリン漬けになったドニーの脳が入っているケースを抱き締めて泣き崩れる読子を
誰か書いてくれっ!ヽ( `Д´)ノ

BGMはサントラの「影が行く」が良いな
624名無しさん@ピンキー:04/05/26 10:37 ID:peC3Wvvc
age
625名無しさん@ピンキー:04/05/27 21:02 ID:pHXnofMw
誰かマギー×フェイを…
626名無しさん@ピンキー:04/05/27 21:03 ID:pHXnofMw
誰かマギー×フェイを…
627名無しさん@ピンキー:04/05/27 21:04 ID:pHXnofMw
誰かマギー×フェイを…
628名無しさん@ピンキー:04/05/28 04:52 ID:zl/28J+G
連投スマソ
629名無しさん@ピンキー:04/05/28 08:00 ID:AzAzom0X
昨日はサーバーが不調だったみたいだな。漏れも他所のスレで連投した。
630名無しさん@ピンキー:04/05/28 09:09 ID:BGLt/qMC
鯖の不調は直ったそうです。LIVE2chのお知らせでそういう情報が来た
631名無しさん@ピンキー:04/05/28 15:36 ID:zsUbrGhP
つうかこのスレ4人もまだ居たのか・・・
誰かDVD第8巻発売記念で何か書いてくれっヽ( `Д´)ノ
632名無しさん@ピンキー:04/05/28 23:17 ID:KF3l39q/
DVD6巻までしか買ってないや
633名無しさん@ピンキー:04/05/29 22:26 ID:4nF2tU9j
8巻はナンシーちゃんのふくれっつらでとりあえず抜ける
634名無しさん@ピンキー:04/05/30 03:35 ID:w+XzEAnK
フェイって誰?
635名無しさん@ピンキー:04/05/30 22:37 ID:EttDmpBe
>>634
マンガ版R.O.D(綾永らん・作)に出てくる、儚くも病身の少女です。
マギーちゃんが彼女を必死に元気づけようとするのです。
636名無しさん@ピンキー:04/06/02 02:40 ID:+M7kl4LL
童の時は 語ることも童のごとく
 思うことも童のごとく 論ずることも童のごとくなりしが
 人となりては 童のことを捨てたり
637名無しさん@ピンキー:04/06/03 01:09 ID:Faup2uir
S.A.C.もあと1話か
638名無しさん@ピンキー:04/06/04 07:14 ID:pbawXWvP
このスレ何で小説版のキャラの話題が無いの?
639読子さん、痴漢電車ですよ1/2:04/06/08 13:01 ID:lnAa0DpJ
読書中は何をされても気付かないため、満員電車では痴漢のいいカモにされてそうな読子さん。

外出先から愛しの神保町へ還らんと、急ぎ山手線へ駆け込む読子さん。

ドア脇のスペースは、すばやく空き席を見つけ座り込む才能に著しく欠けた読子には
つり革に掴まらず読書に没頭できるまたとない特等席だったが、同時にそこは
痴漢達が獲物を追い込む袋小路でもあった。

車内に乗り込んだ瞬間から「上玉発見!」のテロップが脳内に流れていた痴漢達は、
走り出した電車の揺れにまぎれ、じわじわと包囲網を閉じていく。

まずはベテラン痴漢が慎重に、大きな揺れに合わせて片尻を包み込むようにタッチ。
読書に興じる眼鏡巨乳の様子に変化は無い。包囲網を形成していた痴漢達は、標的が
怯えて声を出せないタイプと観て次々に手を出し、起伏に富んだ彼女の肢体を蹂躙しはじめる。

最初の内は、逆らわず感度も良好なのでいい気になって触りまくっていた痴漢達だが、
この標的は汗ばみ上気してまでいながら、全く痴漢行為に気付く様子がないことを
全員が悟った時点で、羞恥に悶える様を愛する少数の情緒派痴漢が脱落。

残ったあまり理想を重んじない現実派痴漢たちはややおさわりをエスカレートさせるが、
ここで読子の躯が快感に音を上げ、堪え切れず喘ぎ声を漏らしてしまう

「あは〜〜〜〜ん、うふ〜〜〜ん」…………棒読みで。
640読子さん、痴漢電車ですよ2/2:04/06/08 13:01 ID:lnAa0DpJ
実利を重んじる現実派痴漢達でも、ここまでまぬけな声を出されては萎える。
車内の注目も集まり、あわてて手をひっこめ知らんぷりをする面々。
リスクを避けるベテラン達もこの時点でアタックを断念、次の機会に夢を託した。

残ったのは肉欲をたぎらせた若い痴漢と、なんと読子が自分が声を出した事にも気付かず
依然両手で抱えた文庫を爆読していることを見抜いた老練な痴漢の2人であった。

25歳の熟れた肉体を存分にまさぐる2人は、ついにベストとブラウスのボタンをくつろげ、
スカートの中に手を差し入れて直接読子の果実を貪らんとした……

次の瞬間、若い痴漢は瑞々しい弾力を脳に伝えていた腕が、急に何の感覚も伝えなくなった事を
不思議に思った。何事かと手のひらを確認しようとした腕がだらりと垂れる。

同じ瞬間、老練な痴漢は眼鏡巨乳の両手がかき消え、手に持っていた文庫が宙に浮くのを観た
瞬きする間に女の両手は元に戻り、同じく腕が力を失った。

「う、腕!「バカ!騒ぐな!「ど、どうしたんですか!?「俺の俺の、血が「何でも無いんです、
次で降りますんで「あ、あなたも怪我を「降りるぞ!」

血まみれの壮年男性に車内へ突き飛ばされ、それでも追い縋る読子の鼻先でドアが閉る。

「怖いこともあるんですねえ〜〜〜」

自分が何をされたか、何をしたかとうとう気付かなかった読子さんをよそに、
彼女には神保町最重要お得意さまに続き、山手線痴漢連盟最重要不可触対象の栄誉が与えられた。
641名無しさん@ピンキー:04/06/09 04:23 ID:CGUC2hu1
乙です。地の文章が読みやすくて良さげですな。
個人的に萌えるにはもう少し蹂躙されまくってなおかつ平然と本に集中する読子さんが
希望ですが。また色々書いて下されえ
642名無しさん@ピンキー:04/06/16 19:00 ID:OG+nc5+k
保守
643名無しさん@ピンキー:04/06/21 06:30 ID:T+qintOp
読子に「レイプ許可証」に無理矢理サインさせ、読子の腰が抜けっぱなしになる程犯しまくるぬぬぬ。

こんなことではいけないと思う読子だが、対面位では猛々しく彼女の躯を貪るぬぬぬが
背後から貫いている最中は、時折彼女の背中にしがみつき、五年間の寂しさをもてあますように
すすり泣くのを感じる度に、抵抗できなくなってしまうのだった。

数ヶ月後ナンシーさんが救出に来るが、読子をかき抱いて涙目になるぬぬぬの顔を観た瞬間
心情を察して抗えなくなり、さりとて読子を置いて立ち去る事もできず、
自分から、五年間読子を独り占めした償いにぬぬぬの奴隷になると申し出る。


以後最長5年間ずるずるとこの関係が続くのだったと妄想してハァハァ
644名無しさん@ピンキー:04/06/21 07:35 ID:w0HWGqBn
朝からいい妄想を読ませてもらったよ。
これで、月曜日のだるい出勤に気分良く行ける
645名無しさん@ピンキー:04/06/21 08:03 ID:uGG76FU4
ちなみに、「首輪と犬耳犬尻尾をつけれ」等あんまりな要求で読子が従わない時の殺し文句は
「いいよ、先生もう帰って。あたしが悪かった。こんなの変態だよね」
「わ、わかりました、先生のいうことなんでもききますから! ずっと一緒に居ますから!」

まったく同様のやりとりがだいたい月イチで行われるが、
このときは読子もちょっと意地になり、三日間「わん」しか喋らなかった。



646名無しさん@ピンキー:04/06/26 14:54 ID:bqU0aixT
「レイプ許可証に無理矢理サインさせる」という状況にハァハァして良く考えずに書き込んでしまったが、

なにも強要しなくても、ぬぬぬがワープロで新作を毎日数頁ずつ書き下し、

「毎日ちょっとずづ続きを書いてくけど、毎回続きを書く度に前の文章消しちゃうから。
 読みたきゃ読んでもいいけど、プリントアウトとか画面撮影とか禁止ね。フロッピー−ドライブも
 壊しといたから。ま〜あたし最近執筆ペース不規則だから、いつ続き書き出すかわかんないね〜」

なんて言えば、読子さんは続きが読めなくなるのを恐れてぬぬぬの家から一歩も出られなくなるな。
上手い事入浴中に服を処分してしまえば全裸で生活させられる。
(読子はネットで買い物=本を注文と考えているのでかわりの服を注文する事など絶対思い付かない)

問題は書店にいけない読子がネットでバンバン本を注文しはじめる事と、
読子は一度読んだ本の内容は全て記憶してるので
「先生、ここ先週の水曜日の内容と矛盾してます」等ツッコミを入れられる事だが、
創作に妥協しないぬぬぬは「あっやべ」と素直に訂正したりして。

しまいにはトイレに行く間も油断できないといって読子がペットボトル放尿に及ぶにいたり、
ちょっと妥協してトイレお風呂タイムはワープロに触れない約束をするが、
その代償として新作部分を読む前に毎回「新作うれしい踊り」なるかなり恥ずかしい振り付けのダンスを
踊らせることにするぬぬぬ。やる気やうれしそう度が低い場合は全消去キーに手をかけて駄目出し。

たまに三姉妹が「あんたらええかげんにしたら?」とたしなめに来るが、あまりに2人が幸せそうなので
さほど強く言えずに帰る………みたいな。
647名無しさん@ピンキー:04/06/26 14:56 ID:bqU0aixT
名付けて逆ミザリー作戦!って間に入れ忘れた。
648名無しさん@ピンキー:04/06/28 23:00 ID:7QQK53BU
保守
649名無しさん@ピンキー:04/07/09 05:11 ID:Qi+QPY6c
>>670
「この西園なつめが一肌脱がないと駄目みたいよね。
 西園なつめ主催、菱石さんは男と女どっちを選ぶの?決断支援パーティの開催が
 今、たった今、この場で決定したわ!」

というエロパロをエロパロ板のR.O.Dスレに書きかけて
ちょっとアレだよなと思って止めたことがある。
そういう内容なら岡原がらみでも、No Problem。まずそれはないだろうけど。

まあそんなこと云わずにひとつ、ハァハァ
650名無しさん@ピンキー:04/07/13 15:43 ID:XaFcDgpN
(´・ω・`)
(´・ω・`)
651名無しさん@ピンキー:04/07/13 17:50 ID:dpr1f/0A
>>645
ワロタ
なんというか、無駄に計画的な作戦w
652名無しさん@ピンキー:04/07/14 00:30 ID:582y5Z3w
ミー姉に抱きしめられたいと思いつつ眠ったら、なぜか俺がミー姉でジュニアを抱きしめて
眠る夢をみてしまった。なぜ?
653名無しさん@ピンキー:04/07/14 16:20 ID:k89zpfHT
君が本当に愛しているのはジュニアきゅんだから
潜在意識がそれを告げたのさ
654名無しさん@ピンキー:04/07/14 20:38 ID:uIoXD+AG
むしろマギーになってねねねを犯したいです。
ティッシュ箱で脅しながら「先生、裸になってください」
「で、誰が捕まってるの?」と例の会話が続くも、マギーたんは容赦しません。
つか漏れが容赦しません。ねねねもしかたないわねーと言いつつ犯されます
655名無しさん@ピンキー:04/07/15 00:07 ID:rzxChQ3y
>>653
抱きしめた肌触りとか体温とか妙にリアルな夢だったので、ちょっと冷や汗かいちゃったよ。
656名無しさん@ピンキー:04/07/16 17:13 ID:RsycgPCv
>>655
それをネタに小説書いてください。
この小説は。。そんな夢を見た、君にしか描けないッ
657名無しさん@ピンキー:04/07/18 23:45 ID:cu75itaj
安西先生………読子さんのエロSSが、読みたいです………
658655:04/07/19 11:17 ID:ejJyihjq
>>656
今、プロットを考えてる。
いちおー、エンディングで出て来た読子の埼玉の実家が舞台で
あの髪を切るシーンの前夜にあった出来事、ということで。
659名無しさん@ピンキー:04/07/21 00:37 ID:c8xPPbah
>>258
まっちょります。ジュニアキュン・・・。(*´Д`)
660名無しさん@ピンキー:04/07/23 09:11 ID:NO9XD2tn
>たまに三姉妹が「あんたらええかげんにしたら?」とたしなめに来るが、あまりに2人が幸せそうなので
>さほど強く言えずに帰る………みたいな。

言うのはアニタだけの悪寒。

そして、その日から自称“ねねねの肉奴隷”が2人増えます。
661名無しさん@ピンキー:04/07/23 10:32 ID:u1JK6hFy
最終回ラストカットでは、ぬぬぬは自宅に帰っているんだっけ。
アニタがまだ中学在学中てことは、エピローグでの読子ぬぬぬ二人旅は長くてせいぜい2、3ヶ月てとこか
漏れとしては2、3年ベタベタイチャイチャ百合道中を続けて欲しかった……orz

あああ〜、読子、ぬぬぬにつれな過ぎるよ! このいけず三十路!
次のドラマCDはぬぬぬと読子がベタベタしまくりの話にしてくれよハァハァ

662名無しさん@ピンキー:04/07/26 17:00 ID:uMk7XYY4
読子がナンシーにはべったり世話を焼くけどぬぬぬは5年放置、という扱いの差は

ドニーの死というトラウマを背負った読子にとって、
同じく死んでしまったナンシー姉の「妹をお願い」という言葉は
あまりにも重かったということなのか。

じゃあ、ぬぬぬも「誘拐されてピンチ」みたいな読子が解決可能な命の危険じゃ無くて、
全治5年の大怪我とか原因不明の奇病とかにかかってちょいちょい生死の境を行ったり来たりすれば
読子もかかりっきりか? と思いつつ保守。
663名無しさん@ピンキー:04/07/27 15:34 ID:Znc9I7Xl
やっぱり、第一には読子のセリフ通り「巻き込みたくなかった」んだろう。
そしてのぬぬぬのたくましさを知ってるから、離れていても大丈夫という
思いもあったろうし。
けど、5年経ってようやく一度だけ「あのー」って電話したのは何のため
だったのかな。
664名無しさん@ピンキー:04/07/30 05:10 ID:1O98Jpd/
香港の事件を知って心配になったのでは?
665名無しさん@ピンキー:04/07/30 21:55 ID:E5abJc1z
てことは国会図書館地下であんな生活しててもテレビは見てるのか
ていうか食堂とかトイレは当然あるだろうけど、風呂ってどうしてたんだろう?
宿直室(あるのか?)にシャワー室が付属してる設定かな。
666名無しさん@ピンキー:04/07/30 23:30 ID:rqhvRf2W
あの世界の国会図書館には職員専用の銭湯がある。
DVD6巻を買うと解る。

5年放置されたぬぬぬがあまりに不憫なので、
百合SM小説の責め役をぬぬぬ、虐められ役を読子に変換してハァハァする漏れ。
667名無しさん@ピンキー:04/07/31 04:00 ID:asqqizEg
その変換元百合SM小説、教えてくれまいか
668名無しさん@ピンキー:04/07/31 06:35 ID:kxavi67L
ttp://knightmaster.kir.jp/knight/ss-guest/amen01.html

これ。ファンタジー世界観だが、もともとキャラ名置換自体が人の道に外れた行いなのでキニシナイ

あと強制改行がうざいので、ソースをコピペして一つのファイルにした後、
空白とタグをまとめてスペース1個に一括変換すると吉。
669名無しさん@ピンキー:04/08/09 18:02 ID:hJnP075X
保守
670名無しさん@ピンキー:04/08/10 00:43 ID:2RipaYKb
上げてみる
671名無しさん@ピンキー:04/08/12 04:47 ID:4yOfzsld
nunununu
672名無しさん@ピンキー:04/08/14 09:53 ID:MmcClbR0
ミー姉とジュニアのラブラブなのを希望したい。
673名無しさん@ピンキー:04/08/14 14:19 ID:E6w8yz/v
ジュニア君はアニタ専用でつ。
674名無しさん@ピンキー:04/08/14 21:00 ID:Ag7Uvgy6
アニタはひさちゃんで充分だろ。
ミー姉とジュニアはひと目会ったときから相思相愛だし。
ふたりが手を繋いで本屋に行くところを想像するだけでたまらん気分になる。
675名無しさん@ピンキー:04/08/14 22:38 ID:ZcAdzaJ1
おまいらドラマCDを聞いてないな
ジュニアが今夢中なのはおkdrgらy
676名無しさん@ピンキー:04/08/14 22:53 ID:Ag7Uvgy6
>675
その話詳しくおしえれ。
事と次第によっちゃ買う<CDドラマ
677名無しさん@ピンキー:04/08/15 02:09 ID:AiuzFbXY
下記はネタバレ

ジュニアを巡る人間関係

@ミー姉
一応本命。
ただジュニアとの関係は元々「生い立ちその他がかなり異常なところにつけこんだ」感がある為
とりあえずの平和と惰眠を貪れる今は、その進展も停滞気味。
母性系の魅力も、最近はナンシーさんにある程度分散してるし。
Aナンシーさん
「ままごとお母さん」として頑張ってはいるものの
ジュニアがアニタの学校に転入する際、自分も生徒(先生ではない)として潜り込もうとする等
やはりアラは多い。というかアラだらけ。
ミシェールの「お義母さん」発言にカリカリしてるし、あまり彼女との交際を快くは思ってないらしい。
まあもう少し親子の絆が出来るまで、ほっといて欲しい、ってのがあるのかもしれんな。
Bアニタ
正直、男と女の機微は無いように見える。
学校でも、多少世話を焼く程度じゃないか?
Cジョーカー&ナンシーさん
なんか又色々企んでいるらしく、学校にもジュニアを再びスカウトに(というか攫いに)来た。
紳士の記憶がどーたら…どうでもいいな、このスレでは。
D岡原
その誘拐事件の際、ジュニアを誘い出す役割を振られたりしていたが
元々悪意があったわけではなく、またジュニアとは既にある程度の信頼関係を築いていた為(まあそうでなくては誘い出せんが)
結局ジョーカー達から離反(というほどの関係では無かったが)、ジュニアを庇う側に回る。
で、身を呈したりカッコよくタンカを切ったりしていたら、なんか庇われたジュニアとの間に変なフラグが…。
またナンシーさん的には801は専門外らしく、かなり腫れ物に触る感じ。
ミシェールと違い、岡原への想いは「応援してあげるのがお母さんとしての役割なのかな?」と、普通に悩んでる。
あと、久ちゃんに対するストーカー疑惑で、ますますソッチは望みが無くなった。
本人的には、ジュニアの自分に対する想いは「単なる友情だと思いたい」。
678名無しさん@ピンキー:04/08/15 04:44 ID:ibyu0NuS
久々の書き込み。
新作SS投下を期待してCDドラマ各タイトルも紹介。

01 ワン・ショット・キル
02 オープニング R.O.D public Pressure Version
03 アニタ対岡原チキチキ三本勝負〜今こそ決着男VS女〜
04 お姉ちゃんの歌
05 アニタ対岡原牛乳勝負〜急いで吸え〜
06 アニタ対岡原運動勝負〜跳んだ走った投げた〜
07 アニタ対岡原放課後勝負〜マユ毛の秘密をさらけ出せ〜
08 幕間劇〜いまどき姉妹物語〜
09 なぞの転校生
10 続・お姉ちゃんの歌
11 チング〜友へ〜
12 巨乳、美乳、放課Go!
13 男の屋上
14 嵐が岡
679名無しさん@ピンキー:04/08/15 05:19 ID:ibyu0NuS
付け足しでウェンディマニヤ、兼、久実マニヤとして感想。

冒頭ウェンディ教官の展開はかつて旧作CDドラマ第3話のウェンディに
ワン・ショット・キルされてSS書いた経験がある身として笑いますた。
そういう奴けっこう居た筈。

西園なつめ主催男vs女勝負はやっぱりといった感じで。
ストロング眉毛のお兄ちゃん、と飲ませて〜、は使えそうで使えないなと。
ウェンディ・ジョーカーは出番少なくもはやネタ展開できそうにないのが残念。
後は脱出はやはりヘリしかないよなという感想。縄ばしごイメージしますた。

全体が補完で2次創作みたいな物なので、これのさらに3次創作は面倒ですかのう。
できれば新作話が欲しかったと思いますた。
全編に監督お気に入りの学園編焼き直しによる続編への色気が感じられますが
さすがにそれはやっても面白くはならないんじゃないですかのうと思いますた。
いじょ
680名無しさん@ピンキー:04/08/15 07:11 ID:el9pdhLX
>677
CDドラマの情報ありがとう。
買ってみる。
681名無しさん@ピンキー:04/08/21 04:22 ID:bNyNu/DN
ちゃんぷるーも打ち切り仲間保守
682名無しさん@ピンキー:04/08/27 06:34 ID:xfppRoNw
保守
683名無しさん@ピンキー:04/08/30 10:28 ID:JNfan0Dg
>>338-345
の前編をここに貼ってもいいでしょうか?
最萌えの支援がしたいのだけれど、初代マギースレはdat落ちだし、
txtをうpでは気軽には読んでもらえなそうなので……。
684名無しさん@ピンキー:04/08/30 15:17 ID:iOd6Tscl
貼ってもいい
685名無しさん@ピンキー:04/08/30 17:36 ID:z+H7G/MU
「先生。朝ご飯、できましたが……」
 ドアの前から呼び掛ける。返事は無い。
「まだ、寝てますか?」
 少し声を強めてみるが、やはり応えは無く。しばし戸惑い、
「ええと……失礼します……」
貼り紙は脇目に、雇い主の部屋へと踏み入った。
 カーテン越しの朝の日差しと、付いたままの明かり。満ちた光に、一瞬目が眩む。
しかし、薄目がちに見やれば、そこには片腕を枕に、突っ伏して眠るねねねの姿があった。
規則正しく、呼吸に合わせて上下してはいるが、その背中はなんだか小さく見える。
 先生は、大切な人が行方知れずになっている。
そして、その影響は無意識に外に現れてしまうのだろう。
そう思えた。

 リーさんは変わったと言うけれど、『読子・リードマン』の名を口にする時の先生の目。
それは、とても寂しそうで。
 下の部屋だけでなく、ここにも飾られている二人の写真。
その中には、笑顔があって。
あまりにも違う、過去と現在。
 自分たちでは、日々を引っ掻き回して和ますのが精一杯なんだろうか?
 先生は、私たちでは。ううん。私では……駄目、ですか?
 そっと後ろから腕を回し、キーボードに投げ出された手を
包むようにして、自分の大きな手を重ねる。
「私は……。先生の本だけじゃなくて、先生自身も……大好きです……」
 髪の香りを感じる距離で、小さく、密やかに、打ち明けた。
686名無しさん@ピンキー:04/08/30 17:37 ID:z+H7G/MU
 モニターを見れば、ひたすらに同じ文字が続いている。
 これなら、構わない筈……。
 手を軽く広げ、まだ目覚めないねねねの指と指の間に、自分の指を絡める。
深く触れた手は、とても冷たかった。
元からなのか、この寝方によるものなのかは判らない。
ただ、それが愛しさを加速させる温度なのは、確かだった。
「先生……。受け止めたり、運んであげたりできる自分の身体には感謝してます。
でも……。本当に望んでいるのはそんなのじゃないんです……」
 そう。欲しいものは、ひとつで。
「必要だ。ずっと傍に居て。っていう、先生のことばなんです……」

 私と同じに本が好きで。紙使い。そして、女性である、『読子・リードマン』。
 先生の探し人で、なおかつきっと、想い人。
 どうしてあなたは、突然居なくなった?
 どうしてあなたは、先生と私を、こんなにも苦しめる?
 羨ましくて、憎くて。堪らない、気持ち。
「うっ……うぅっ………」
 涙が出てきてしまった。仕方ないから手を離して、拭う。
時計を見ると、数分が経っていた。
「いけないっ、朝ごは……」
 言い掛けたところで、「こらーっ!いい加減起きろー!ねね姉っ!
まー姉も、何で降りてこないー!?本でも読んでんのかー!?」
 足音を伴って、元気な妹の声が聞こえてくる。
この部屋へと向かって来ているのが解った。
687名無しさん@ピンキー:04/08/30 17:38 ID:z+H7G/MU
 もうこうしてはいられない。仕方ないが、
「先生っ!ご飯です!」
肩を揺すって起こしにかかる。
すると、意外あっけなく目覚めてくれた。
「んん〜。何?もう、朝なの?」
 いつものように、気は抜けて、寝呆けたままではあったが。
「は、はい。アニタも姉さんも待ってますから、一緒に食べましょう」
「夢、みてた」
「……えっ?」
 脈絡が全くない台詞。だが、興味は沸いた。
「一体、どんな……?」
「あの人が出てきた」
 ズキリ。
「それでさ、出会った時、言ってくれた台詞が聞こえたの」
 ズキリ。
「作品だけじゃなくて、先生本人のファンです。ってね」
 ……ズキンッ。

「ま、そこで目が覚めちゃったんだけど」
 言えない。私がさっき声を掛けたんです。なんて。
「思えばあれが、くっついていこうと思った切っ掛けだったのかな……」
 どうしようもない決定打。本当に、かなわないらしい。彼女には。
 ならば、せめて。
「先生。必ず、また逢えます。絶対です。夢で逢えたんですから……」
 頭と背中とに腕を回し、包み込むように抱き締めた。
 一瞬、沈黙が部屋に満ちた後、小さな『ありがと』の言葉が聞こえて。
胸に顔をうずめられ、両腕もしっかりと回された。
 よかった。拒まれなくて。今だけでも、私は先生に必要とされている……。
688名無しさん@ピンキー:04/08/30 17:39 ID:z+H7G/MU
 嬉しくて、ドキドキして。時間の感覚無しに、そうしていた。
しかし突然に、
「あんたら、朝から何やってんの?早く来なよー」
日常に引き戻す声が掛けられた。
「いや、その……」
 慌てて離れ、答えようとして言葉に詰まる。
「うるさいチビッ子。マギーちゃんはお前と違って、優しいの」
代わりとばかりに、先程までの様子をまるで悟らせず、ねねねが言う。
「はいそうですかぁ。別にいいけどねー。さっ!下に行こう!」
「ん。行こうか、マギー」
「はいっ!」
 私は今、先生を支えていられる。そう。それだけでいい。
 この抱擁を、確信と、決意の証にすればやっていける。
 彼女に出会えて、先生があの笑顔を取り戻せる、その日まで。
689名無しさん@ピンキー:04/08/30 17:55 ID:z+H7G/MU
支援に使いました。どうも。
690名無しさん@ピンキー:04/09/01 19:07 ID:PRWxBkPb
683氏みたいな職人がいるからここはやめられないんだ
マギーも頑張ったし、乙です
691名無しさん@ピンキー:04/09/02 12:08 ID:Hh2LQMiC
(・∀・)イイ!!
692名無しさん@ピンキー:04/09/02 21:25 ID:56cX26+f
イイよイイYO-!!
693名無しさん@ピンキー:04/09/02 23:52 ID:+AcZL+mR
GJ!
694名無しさん@ピンキー:04/09/07 19:38 ID:m68/Voy2
保守
695名無しさん@ピンキー:04/09/12 01:37:57 ID:KJzZh4q8
ほっしゅ
696名無しさん@ピンキー:04/09/19 02:46:25 ID:7vK5JxuG
ヽ( `Д´)ノ
697名無しさん@ピンキー:04/09/24 01:23:56 ID:MuqRQ/e9
保守
698名無しさん@ピンキー:04/09/28 23:41:39 ID:SZT5oxtr
age
699名無しさん@ピンキー:04/10/01 04:06:52 ID:iJLi9xfb
保守
700名無しさん@ピンキー:04/10/02 14:56:15 ID:YrrrqPr7
職人が来るとは限らないというのに、ここまで保守するパワーは一体どこから来るんだ
701名無しさん@ピンキー:04/10/02 23:19:10 ID:l2CcezBl
702統合スレ215-217の職人:04/10/02 23:20:25 ID:srWN+jYu
誘導されて来ました。アレの続編じゃなくて恐縮ですが、小ネタが一つあるのでそれを貼っ
てもいいでしょうか?
703名無しさん@ピンキー:04/10/02 23:53:20 ID:vsGq1zDr
>>700
もちろん愛

>>702
どぞー
704統合スレ215-217の職人:04/10/03 00:37:39 ID:yfEmSJ1v
幕間劇 恋愛小説家

書けない……。
蔵前のマンションの自室で、ねねねはわしゃわしゃと髪を掻きむしった。
背もたれに体を預け伸びをしてちらと時計を見れば、もう午前三時を回っている。つい先
程は二時だったはずなのに。

「かくの如く我われは時々刻々熟していく……かぁ」

いや冗談事ではない、わが身のことだ。怠惰な印税生活も一人身なら知らず、この人数
ではさすがに心許ない。いずれ食いぶちは稼いでもらうにしても、あの三人をまだ表に出す
わけにはいかないだろう。そういう事情を知ってか知らずかセンセは最近ウチに寄り付かな
い。この間フラリと現われたときに詰問したところ、相変わらず要領を得ないものの、書泉と
かいう冗談じみた名前の女性のつてで国会図書館の特務課というところで不正規員とし
て働いているらしい。
705統合スレ215-217の職人:04/10/03 00:38:45 ID:yfEmSJ1v
さみしいな……。
やっと会えるようになったのに。
また危ないことしてなけりゃいいけど。
彼女がいま書いているものは二人の少年と二人の少女が複雑に絡んで織りなす物語。二
人の不思議な転校生と二人の幼なじみの恋と友情の物語。なおこの物語は実在の人
物、団体、メガネにはいっさい関係は……ないつもりだ。苦情は受け付けない。
それにしても書けない……。
せんせい、今頃なにしてるのかな……。
わたしには青春はあったのかな?
だって、わたしはずっとひとりだった。
せんせいに会うまでは。
わたしさみしいよ、せんせい。
もやもやする。……どうも執筆中の青春日記にあてられたらしい。
つ、と立ち上がってクローゼットを開けて、ねねねは奥から思い出の品を取り出す。ボロボロ
のコート、最初に助けられたときにセンセが着ていたキズだらけのコート……。
トレーナーの上着を脱ぐと、白いかたちのいいバストがぷる、とあらわれる。
その上にコートをはおって、引き出しからウィッグを……。手がふるえて心臓がどきどきする。

せんせいみたいな髪。
どきどきする、どきどき。
わたし何してるんだろう?
仕事、しごとしないと……。
……せんせいみたいなかみ。
ねねねは姿見のまえに座って、長い黒髪のウイッグを着ける。
……わたし、せんせいみたい。
せんせい。
わたしさみしいよ、せんせい。
せんせいのゆび。
せんせいの……。
706統合スレ215-217の職人:04/10/03 00:39:32 ID:yfEmSJ1v
「んっ」
右手の指が乳首をなぞるとねねねは、ぶるっとふるえた。甘酸っぱい感じが躰の芯に響く。
左手がもう一方のバストをやわやわと揉む。顔が上気してくるのが分かる。

せんせい、きもちいい?
せんせい、きもちいい……。

ねねねはぶるぶるとふるえる。

どきどきしてる、どきどき。

やがて右手が下へすべり、トレーナーをくぐると彼女はうわなにするやめrくぁwあzsxdcfvgb
hんjmくぁz2wsxぽてちk

((((((;゜Д゜)))))) この物語は【統合】R.O.D-THE TV- 72枚目のQtrL2UzGさんの証言に
もとづいて構成されています。
707統合スレ215-217の職人:04/10/03 00:40:05 ID:yfEmSJ1v
読子がらみのねねねネタのなかで、一番インパクトがあったのがコイツです。
ヤバイです倒錯ですヤバイヤバイ。書いてるうちに冗談になるだろうと思ったんですが……
なりませんでした。どうしよう(-_-;
そこでお誘いをいただいた事もあり、こちらに貼ることに致しました。
またなにか適当なネタがあればお願いしたいと考えております。
708名無しさん@ピンキー:04/10/03 01:18:57 ID:hot11iUX
>>707
乙です。文章印象的です。
統合スレのファイトだ!ウエンディもそうでしたが何か原作読んでるのと同じ感じで、
すんなり頭に入ってくるような気がします。

>やがて右手が下へすべり、トレーナーをくぐると彼女はうわなにするやめrくぁwあzsxdcfvgb

考えるな!感じるんだ!そして書け!書くか死ぬかだ!ということでよろしくどぞ。
統合スレでのこの過疎スレへのスカウトに快く応じて戴きありがとう御座いました。
次作の投下お待ちしておりまする。
709名無しさん@ピンキー:04/10/03 01:48:00 ID:KNbldkV/
>やうわなにするやめrくぁwあzsxdcfvgb

これやるくらいならいっそアニタに見つかってつっこまれて終わりのほうがヨカタ
710名無しさん@ピンキー:04/10/03 03:40:59 ID:9+fX7im7
じゃあ次は、
「ミシェールさんにウィッグとメガネを渡して読子コスプレを強要、
最初は単にコスプレミシェールに放置プレイの寂しさを八つ当たりして
気を紛らわすだけのつもりだったが

ミシェールさんに貸すためメガネを外してしまったので
本物の読子と見分けが付かなくなり特攻。

巨乳に顔を埋めてびーびー泣くぬぬぬにミシェールさんのお姉さん属性が発動、
「あらあら♪」と優しくあやしてしまったのが運のつき、
切々と5年間の寂しさを訴え泣きじゃくるぬぬぬにひっこみがつかなくなってしまい、

感極まったぬぬぬがミシェールさんを押し倒したところでアニタ乱入」プレイでおながいします。
711名無しさん@ピンキー:04/10/03 06:11:49 ID:3sQJICHQ
なんか蘇ってるぞこのスレ
712名無しさん@ピンキー:04/10/03 16:20:27 ID:UUvduhqF
統合スレってどこにあるのん?
713名無しさん@ピンキー:04/10/04 02:38:49 ID:sVTCeHDR
>>712
アニメ板
714名無しさん@ピンキー:04/10/06 04:53:15 ID:UcfpbsA8
猫耳モードアニタの「ぴゅあ・ざ・だいありー つー」
715名無しさん@ピンキー:04/10/06 20:18:29 ID:9GeMpEtM
ここにも、ネコミミモードの波が・・・
716名無しさん@ピンキー:04/10/09 14:51:22 ID:q6l7lGO8
・・・・暇潰しに書いてみっかな。
717名無しさん@ピンキー:04/10/09 17:23:28 ID:uuz/fCi8
かも〜ん。
718名無しさん@ピンキー:04/10/09 18:15:02 ID:10NtTI3v
 ったく、なんだってのよ、みー姉もまー姉も。そりゃ、あたしは、自分が落ち着きないってのぐらい分かってるけど、
だからって追い出さなくってもいいじゃん。
 もー、こんな時に限ってねね姉もいないし、どうしろってのよ。
 久ちゃん・・・・は、駄目。いきなり押しかけたら迷惑だもんね。 
 あいつはどこに住んでるのかも知らないし・・・・あー、もう、せっかくの休みでごろごろできると思ったのに!
 大体、読書の邪魔になるからって理由で、可愛い妹を追い出す姉がいるかっての!
 ったく、あの馬鹿姉どもは・・・・今度のごみの日を覚えてろよっ。
 あー、でも、ほんっとに暇だぁ。いい天気だからって散歩したくなるような性格じゃなし、どっか見て回ろうにも
この辺の地理とか全く分かんないし・・・・・・あー、駄目だ。
 悔しいけど、帰って謝って、部屋でじっとしとこう。うん、そうだ、宿題だってやんなきゃだし、要は馬鹿姉たちの
読書の邪魔しなけりゃいいんだよ。
 っていうか、なんであたしが気を遣わなきゃなんないかなぁ。
 ま、いいや。帰ろ。
 ぶらぶら歩いていたけど、目的地ができると歩くのも軽くなる。車の数が物凄い通りを抜けて、
すんごい豪華なマンションに入る。もともとはねね姉の家なんだけど、最近だと部屋に居ついてる時間は、
あたしたちの方が長い。その中でもまー姉は飛び抜けていて、もう日の光なんて浴びなくても生きていける
んじゃないかってぐらい、ずっと部屋の中に引きこもってる。
719名無しさん@ピンキー:04/10/09 18:15:26 ID:10NtTI3v
 人間、お日様を浴びないと不健康になるっていう代表者みたいだ。
 マンションの扉の前で立ち止まって、ノブに手をかける。鍵はかけないで出たから、開いてるはず。
「・・・・・・・・・・」
 あれ、開かない。
 んん? 読書するためにあたしを追い出した二人が、鍵なんてことに気が回るとも思えないんだけど。
 もしかして、ねね姉が帰ってるのかな?
 ・・・・・・・そうだったら、あんま戻らない方がいいかも。
 ただでさえ炊事・洗濯をさぼりまくってるっていうのに、帰宅したら二人は読書、あたしは追い出されたにも
拘わらず遊びに出てるって思われたら・・・・うわ、最悪。
 ぜぇったい、キレるよ。ぶちギレだよ。
「・・・・・・どうしよ」
 ベランダから様子だけでも見てみようかな。
 もしねね姉がいたら、久ちゃん家に押しかけて、匿ってもらおう。久ちゃんには迷惑かけちゃうけど、
ぶちギレ状態のねね姉に怒鳴られるのを考えると、きっと久ちゃんだって分かってくれるはず。
 階段を駆け上がって、屋上に出て、そっからベランダを見下ろす。
 ちょぉっと目立つかもしんないけど、まあ、大丈夫だよね。一瞬だし。
 屋上から飛び降りて、目的のベランダが目の前に来たら、携帯してる紙を取り出してロープを作る。
 後はベランダの柵にしがみついて、よじ登るだけ。
 素晴らしい運動神経を使って無事にベランダに着地できた。目の前には大窓があって、換気のためか、
窓は開け放されている。カーテンが風に踊ってるけど、その向こうにみー姉・まー姉の姿はない。
「・・・・あれ?」
 ねね姉もいないみたい。
 どうしたんだろ、二人とも。いつもなら、風が通り抜けるリビングで、ねっころがって本を読んでるのに。
 靴を脱いで忍び足で部屋に踏み込むけど、人の気配がない。みー姉もまー姉も、どこ行ったんだろ。
「・・ま、いっか」
 あの二人がいないなら好都合だ。部屋で音楽でも聴きながら、宿題でもやろ。
720名無しさん@ピンキー:04/10/09 18:15:45 ID:10NtTI3v
 冷蔵庫から牛乳のパックを取り出して、それをらっぱ飲みしながら、部屋に向かう。その途中で。
「・・・・・・・・・・・・・・」
 なんか、聞こえた。
 声・・・・だったけど、みー姉でもまー姉でもなかった気がする。なんか、変な訛りがあるっていうか、
とっぽい印象のする声が聞こえた。
 あたしの部屋から聞こえたってことは、一緒の部屋のみー姉の友達でも来てるのかな。
 そろそろ歩いて部屋の前に辿りついて聞き耳を立てると、また間延びした声が聞こえる。
「・・・・・・?」
 でも、その声は何か話してるとか、そういう言葉じゃなくて、呻きっていうか・・・・だけど呻き声って
わりに、声は呑気に間延びしてるっていうか、なんか変な声。
 なんだろ?
 扉のノブに触れて、ゆっくりと慎重に、扉を開ける。さすが豪華なマンション、扉が軋むなんてことは
全くない。僅かな隙間に目を凝らせば、見えるのはみー姉のベッド。
「・・・・・・・・・・・・」
 みー姉のベッドに・・・・・・誰かいる。
 違う、誰かじゃない、二人、いる。
(・・な、なに・・?)
 薄い掛け布団が捲れる度に、二人の肌が露になる。二人は、なんかごそごそ動いてて、その動きに
合わせてるみたいに、上擦った声が漏れてる。
(・・・・うそ、これって、もしかして)
 まさか・・・・エッチなこと?
 学校で色々と聞いたけど、うわー、まさか見れるなんて・・・・って、駄目じゃん!
 みみみみみみー姉の部屋でそんなことしてるってことは、二人のうち一人って、みー姉じゃん!
 う、うそ、みー姉ってそういうこととは無縁とか思ってたけど、ちゃっかり恋人とか作ってたんだ・・・・。
 爆走する心臓の鼓動音と、段々と声の大きくなる二人と、うねるシーツと、絡まってる足と・・・・。
(・・うぅわ、すっごー。うー、でも相手って誰なのかなぁ)
 やっぱ身近な姉の相手ってのは気になる。
 二人は夢中みたいだし、もうちょっとぐらい扉を開けたって平気だろう。ほんの少し、心持ち開けて、
ベッドの頭の方を盗み見る。
 ・・んん? みー姉の金髪が上になってるってことは、相手の人は下かぁ。あ、髪は黒、髪型は・・・・うーわ、
ただ伸びてるだけっぽぉい。
 むー、駄目だ、こっからじゃ顔までは見えん。
721名無しさん@ピンキー:04/10/09 18:16:11 ID:10NtTI3v
 こうなったら声で判別するしかない。
 耳を澄ますと、二人の意味のない喘ぎみたいな声が、言葉として聞き取れるようになる。
「・・んふ、どう?」
「・・・・は、ぁ・・」
「・・答えてよ」
「・・・・・・ぁ、いい、よ・・・・姉さん」
 ・・・・・・・・・・姉さん!?
 驚きのあまり扉が開いて、けたたましい音を鳴らした。途端、ベッドの中の二人がびくっと大きく震える。
 シーツの中から顔を出したのは、苦笑いのみー姉と、頬を真っ赤にしているまー姉だった。
「・・・・あ、アニタちゃん・・」
「・・・・・・アニタ」
 まー姉は誤魔化す時の常套手段みたいに手を頬に当てて、みー姉は真っ赤な頬を隠すみたいにシーツを
引き寄せて自分の姿を隠す。
「・・・・・・・・・・」
 ・・・・えーっと。
「・・何してるの、二人とも・・」
 何してるのかなんて一目瞭然だけど。っていうか、あんたらさ。
「姉妹でしょ!? みー姉もまー姉も、姉妹でなにしてんの!」
 まー姉は完全にシーツに隠れたけど、そのせいでみー姉は隠れることもできないで、おっきな胸と白い
肌を見せ付けてる。
「・・あ、あは、アニタちゃん、これはね・・・・」
 目を泳がせるみー姉の肌は汗ばんでいて、感じたこともないやらしさが出てる。
「し、姉妹の仲を深める、コミュニケーション・・・・」
「・・・・みー姉ぇ・・」
 あくまで誤魔化そうとするみー姉を睨みつける。
 みー姉は困った笑顔で目の端に涙を溜めて、もう自分で誤魔化すのを諦めたみたいで、まー姉の
くるまっているシーツを引っ張っている。
 でもまー姉は出てくる気配すらない。
 しばらく、あたしの睨みと、みー姉の泣きそうな笑顔が交錯したけど、折れて素直に頭を下げたのは
みー姉の方だった。
722名無しさん@ピンキー:04/10/09 18:18:16 ID:10NtTI3v
「・・・・ごめんなさい、アニタちゃん・・」
 急に弱気になったみー姉の声を聞いて、まー姉もやっとこさシーツから顔だけを出す。
「・・・・・・姉さん」
「・・ほら、マギーちゃんも謝るのよ」
「・・・・うん」
 まー姉が真っ赤な頬を見せて、あたしと視線を交わらせる。
「・・・・・・アニタ、ごめん」
 はぁーっ、と溜息を吐くと、二人の馬鹿姉が体を震わせて申し訳なさそうにする。それを無視して、
ベッドに歩み寄って、どすんと乱暴に腰を下ろす。
「・・・・で? 二人はいつからこんなことしてんの」
 みー姉とまー姉が目を合わせて、みー姉が答える。
「・・ちょっと前から・・だってマギーちゃんが、こういうことに興味あるっていうから・・」
「・・・・・・ね、姉さん・・」
「あー、もう、言い訳はいいから。ったく、人の部屋で隠れてこそこそと・・・・まー、今回は
珍しいもん見れたから、許すけど・・次にあたしにばれることがあったら、そん時はねね姉にも
話しちゃうからね」
「そ、それは駄目よ、アニタちゃん、そんなことしたら・・・・」
「あー、うるさい! 馬鹿姉たちが変なことしなかったらいいでしょ! ったく・・姉妹だって
こと忘れてんじゃないの?」
「・・・・・・ごめん」
「・・ごめんなさい」
723名無しさん@ピンキー:04/10/09 18:18:50 ID:10NtTI3v
 しゅんとなった二人に、もっかい溜息を吐いて、布一枚で区切ってる自分の部屋に入る。
「・・ったく、馬鹿姉・・」
 ベッドにねっころがって、もっかい溜息を吐く。
 あー、にしてもまー姉が本以外に興味持つなんて・・・・あたしもまー姉ぐらいの年になったら、
興味持つようになんのかなぁ・・・・。そうなったら久ちゃんと・・・・・・。
 あー、駄目駄目駄目! ったく、何を考えてんだ、あたしは。
 と、すぐ真横で、小さな呻き声が聞こえる。強引に仕切りの布を外すと、唇を合わせてる二人。
「・・・・・・あ」
 慌てて離れて、みー姉は誤魔化し笑顔、まー姉はシーツにくるまるけど、もう遅い。
「・・この・・馬鹿姉ぇ!」
「あひん!」
 素っ裸でベッドから落ちたみー姉は、無様な悲鳴を上げた。
 あー、ったく、もう。

                     終わり。



(´-`).。oO(・・・・あれ、エロが少ないな・・・・)
724名無しさん@ピンキー:04/10/09 20:07:54 ID:uuz/fCi8
ぐぐぐぐぐっっぐっっっっぐっっっっぐぐぐぐぐぐぐぐぐぐぐぐGJ!

次はアニタが恥ずかしいシーンを発見される番ですかハァハァ
725名無しさん@ピンキー:04/10/10 06:10:26 ID:zuAnSlMG
良い
良いぞ
726704-707:04/10/10 09:47:17 ID:Re8C+Gcr
あれから書いてたヤツが、昨日ようやくあがりました。
今日か明日中にはうpできると思います。いいでしょうか?
727名無しさん@ピンキー:04/10/10 13:09:49 ID:f1QCFSbs
ヘイカモン! つうか「うpすんな」なんて言う2チャンねら見たことない。
728704-707 :04/10/10 23:28:57 ID:Ek8SDyyj
青い空の下で

『“Ask and it will be given to you; seek and you will find; knock and the door will be
opened to you. For everyone who asks receives; he who seeks finds; and to him
who knocks, the door will be opened.』 Matthew 7:7-8

「……しかし苦労したぜ、今回はよう!」
 朝の新宿のルノアールで、男はそう言って呵呵、と伝法に笑った。
 40代半ば、墨染の色もあやしい僧衣姿。
 岩のような男である。
729704-707:04/10/10 23:29:55 ID:Ek8SDyyj
「なにせな、行ったはいいがガセネタで、話にならねえ。なんたっけな、ええ……全てを……
全てを見通す……」
「全てを見通す眼の書」
「そうそれだ!……無駄足で、そのくせキッチリ立ち廻りだけはありやがってな。見ろよこれを」
 男はひきつれの酷い二の腕の傷を見せる。
「……まあ、お蔭で退屈はしなかったが」
 男はぬるいコーヒーをすする。
「連れがこれまた妙な二人組みでな。片方はモヒカンの馬鹿でかい男で、もう片方は……」
「太ったメガネのうさん臭い男でしょ」
 ねねねは筆村にそう言った。
「なんでえ、嬢ちゃん知ってんのか」
「少しね」
「ははあ、そういや昨日奴らともめたとか言ってたっけな。しかし嬢ちゃん。中国読仙社を向こ
うに回してよく無事だったなあ」
「アンタこそ読仙社の仕事をしてるなんて知らなかったわ」
 筆村は呵呵と笑った。
「あんたみたいな売れっ子とは違うからな。それに俺はそういうのが好きなのさ。しかし惜しか
ったな、俺がいれば『裏切り御免!』となったんだがな」
 筆村はそう言って呵呵、と笑った。
730704-707:04/10/10 23:30:48 ID:Ek8SDyyj
「嬢ちゃんが声をかけてきたときはおどろいたね。なにせ俺はこんな男だし、作家なんて気色
悪い連中とつき合いなんてありゃしねえからな。それをあんたみたいな売れっ子がねえ……」
「アンタの本を先生が好きでね。サイン会なんかがあると出掛けていって、そのたんびにガッカ
リして帰ってきたわよ。アンタがいないんでね。……集英社のパーティに出たらめずらしく来て
るっていうから……興味があってね、どんな人なんだろって」
 そうだったな――。手を上げてウェイトレスを招く。
「懐かしいな……。あのメガネのネェちゃんはどうしてる?」
「さあね、鉄砲玉だからどこでなにしてるやら……それより、そんな話をするためにわざわざ呼
び出したの?……ちょっと!まだ食べるつもり!?」
「もう昼だ」
「いいかげんにしてよ……こんなに食べて!少しは持ってくれるんでしょうね!!」
「なんでえ連れねえこと言うな。貧乏人に恵んでも罰はあたらねえぜ」
「わたしもね、最近少し苦しいのよ……で、どうなの」
 ふた口でハムサンドを片づけ、お冷やでそれを嚥下すると筆村はにやりと笑う。
「……まだまだ積もる話があるのさ」
731704-707:04/10/10 23:31:48 ID:Ek8SDyyj
 ――俺はいま病院にいる。 
 ちぎれるかと覚悟した右腕の経過はだいぶいい。またモノを書くことが出来そうだ。
 ……しかし、ひでえ仕事だったな。報酬を換金するために寄った香港で、そのまま入院す
ることになった。金の奴が手配した病院はかなり大きくて設備も悪くない。……それにしても
奴らの報酬がケツを拭く紙にしか見えねえのはどういうこった?何か気のきいた冗句のつもり
なんだろうが――。
「笑えねえな」
 目の前で本を読んでいた少女がおどろいて顔を上げた。
 外科病棟の休憩所のとなりは子供の遊び場になっていて、わきに貸し本棚の列がある。
俺がここで煙草を吸うときはたいてい、この娘がそこにいることに気が付いた。
「本が好きか?お嬢ちゃん。……俺は筆村嵐、日本人だ」
 少女はしおりを本に挟んでひざに置いてにこ、と笑った。
「……わたしはフェイよ」

「筋……萎縮性……脳幹?」
「衰退症。……その娘が本を好きなのは、本の素晴しさをある人が教えてくれたからなんだ
と」
「それがマギーだっていうの?」
「昨日嬢ちゃんのところに金の無心に行ったときに、床に転がってたデカイのが聞いた人相、
風体にあまりに近いもんでな。紹介されたときにどっかで聞いた名前だとは思ったんだが……
夜中にようやく思いだしてな。電話をしたという訳よ」
 マギーならそれはあり得る話だ、しかし……。
「でも、マギーは男だと言ったんでしょ」
「それよ!」
 筆村がだん、とテーブルを叩くと空いた皿がおどった。
「そこがこの話の面白えところさ」
732704-707:04/10/10 23:32:47 ID:Ek8SDyyj
『For in the days before the flood, people were eating and drinking, marrying and
giving in marriage, up to the day Noah entered the ark; and they knew nothing
about what would happen until the flood came and took them all away. That is how
it will be at the coming of the Son of Man.』 Matthew 24:38-39
 
 黄昏時。
 夏といってもまだ朝晩は涼しい。窓をあけると風鈴がちり、と鳴った。
「……フェイは助かったんですね……眼も?」
「ああ」
 マギーはほうと息をついた。
「なんだかなつかしいわね〜あの時はマギーちゃんにもようやく春が来たっておもったのよ〜」
 ミシェールがそう言うとマギーは顔を真っ赤にしてうつむく。一同の非難の視線を集めてミシ
ェールは額に汗をうかべて、みずから頬をつねる。
 筆村は筆村であらためて部屋をながめて感心しきりである。――先日もすごいと思った
が……図書館だな、まるで。
「ちょっと!ふた掴みでお茶菓子を食べないでよ!!間がもたないでしょ!」
「……しかし、大変だったのはその後でな」

 ――あの日はフェイの退院日だった。フェイが両親と挨拶に来て、俺が「よう!おめでとう」
と言うと、「水だ!」と誰かが言った。後はあの騒ぎよ。……俺はフェイをかついで走った……
俺はひらめいて「上だ!」と後ろを走る両親に叫んだ……俺は何度も転んだしフェイは何度
も神様を呼んだ……その日、病院の屋上でみた黄昏は忘れられない――。
733704-707:04/10/10 23:34:12 ID:Ek8SDyyj
「いろいろあってな。フェイ達はいま廣州の避難民キャンプにいる。つい先日まで俺もそこで
一緒だったんだが……実は彼女の親父さんが流行り病で倒れてな。マラリヤだと思うんだ
が……いや医者もそう言ってたが、わからねえんだ」
「…………」
「容態はどうなの?」
「良くはない、というのもあそこには薬がねえのさ。あっても順番待ちでな。重篤の患者が先
だ。わかるだろ?手つかずのままさ……そこへお袋さんの具合も悪くなってな」
「!?」
「いまはフェイが両親の面倒をみてる」
「…………」
「腕が治ったんで俺は帰ってきた。こうしている時間も惜しい。薬に食料……生活必需品も
欲しい、それもまとまった数だ……まさかあの一家だけという訳にはいくまいよ」
「……ずいぶん入れ込むわね。一文無しのクセに」
「なに、これも縁てやつさ」
「縁ねぇ……坊主みたいね」
「知らねぇのか?」
 俺は坊主でもあるんだぜ、筆村は胸元からパチンコ玉に穴を開けてワイヤーを通したよう
な大数珠――それは武器ではないのか?――をちら、と見せてにやりと笑う。もっとも―
―。
「師匠なんざ、いねえけどな」
 筆村はそう言うと呵呵、と伝法に笑った。
「それに金なんざ、あるところに行けばあるのさ……なんだ、そのツラは。もの盗りをしようてえ
訳じゃねぇぞ、こう見えて顔が広いんでな。篤志家や友人、闇医者からボランティア団体ま
で奔走しなきゃなるまいよ……そこへお前さんを見つけたって訳だ。マギーちゃん……で、い
いか……どうでえ」
 筆村は腕を組んでマギーを見据える。
「お前さん、俺の代わりに向こうへ行く気はねえか?」
 風鈴が風でちり、と鳴った。
734704-707:04/10/10 23:35:37 ID:Ek8SDyyj
「……わたしが?」
「そうよ」
「行きなさい、マギー」
 ねねねは真剣な面持ちでマギーを見つめる。
「…………」
「その娘のこと心配なんでしょ……なら放って置けないはずよ」
「…………」
「わたしはね、マギー、大切なひとを追ってどこまでも行ったわ。知ってるでしょ?……わたし
は自分が幸せになるために怠けたことは無いの。それがわたしの誇りよ」
 ねねねは胸を張って言う。
 そういう時の先生はほれぼれする程のきっぷだ。
 マギーはいつもそう思う。
「わたしはいま幸せよ、マギー、だから……」
 ねねねはマギーに向かってにこ、と笑う。
「だからマギー、あなたも幸せになりなさい」
「…………でも」
 マギーがうつむくとテーブルにぽた、と滴がおちる。
「わたしにその資格は……ないんです……わたしは……彼女をだましましたから」
 ぽたぽたと滴がおちる
 む、むひ……。
 マギーが嗚咽をこらえると、テーブルに彼女の雨が降る。
 マギーは泣く。
 まるで、子供のように。

 風鈴が風でちり、と鳴る。
735704-707:04/10/10 23:36:28 ID:Ek8SDyyj
「……知ってるぜ」
「…………?」
「フェイはお前さんが女だって知ってるって言ってんだ」
「…………そんな」
「あんまり人間を馬鹿にしちゃあいけねえ。あんたと両親はまんまとだましおおせたつもりかも
しれねえが、あの娘はそれほど馬鹿じゃなかった……それだけのことよ」
「…………いつから?」
「さあな、そんな事知りゃあしねえよ。それこそ自分で聞きゃあいいさ。ただな、あの娘はこう
言ってたぜ」
「…………」
「『わたしが気付くことでマギーとの関係が壊れることがこわかった』。ってな、お互いさまってこ
った……それにな、知らねえか?」
 坊主と医者のうそは方便と言うんだ、そう言うと筆村は呵呵、と伝法に笑った。

「行ってきなよ、マー姉」
「アニタ……」
「わたしもこっちで大切なひとがたくさん出来たよ。ねね姉に久ちゃん、馬鹿な奴やうるさいの
もいるけどみんなみんな大事……でもわたしとマー姉は変わらない」
「…………」
「だからマー姉に大切なひとが出来てもわたしたちは変わらないよ」
 ミシェールはアニタの頭に手をやり、目を細める。
「もう談合は出来てるから、三姉妹会議をする必要はないの……」
「……姉さん」
「行きなさい」
 マギーを見て、ミシェールは慈母のように笑った。
736704-707:04/10/10 23:37:10 ID:Ek8SDyyj
「ひとを助けるなんてそんなに難しいことじゃねえのさ、ただそのひとを生涯背負わなければな
らねえんで、とうてい引き合わねえと誰もやらねえだけの話でな……ここが肝心なところだ
が……どうなんだ。お前さんはフェイを助けたいと思うのか?」
 筆村は凄い目でマギーをにらむ。
 マギーの表情から困ったような色がきえ、瞳は水のように澄んで筆村の視線を受けとめる。
「…………はい」
 気負いもなくマギーは答える。

「決まりだ!!」
 筆村はぱん、とひざを打つと伝法に笑った。
「もうちょいかかるかと思ったが案外はやくケリがついた……まあ、話は早いほうがいい。な
あ?」
「……ひとが悪いですよ。先生も、みんなも」

 風が起きて風鈴がちり、と鳴った。
737704-707:04/10/10 23:37:44 ID:Ek8SDyyj
 夜、わたしは電卓を片手に使えるお金から、買わねばならぬものと持てる分量を勘案す
る。
 ……あれから三日が過ぎた。
 筆村先生からの連絡はまだない。
 気がせくが仕方がない。
 わたしはわたしの出来ることをしよう。
 いきなり肩を揉まれて、振り向くとにしし、と笑うアニタがいる。
 アニタはなにも言わず背中から手を回すとわたしを抱きしめ、う、う、と嗚咽をもらす。
 背中に熱いものを感じて、わたしもまた涙ぐむ。
738704-707:04/10/10 23:38:23 ID:Ek8SDyyj
 朝、わたしは買い物をする。朝食の席でアニタはわたしにさわやかに笑ってみせた。
 上野で軍用の大きな背嚢を買い、そこに入るものをいろいろと買う。
 薬、食料、衣類……。
 よく考えなければいけない。
 持てる量にはかぎりがある。
 必要なものしかもってはいけない。
 必要なものを入れ、要らないものをはぶく。
 ……筆村先生から連絡があった。
 明日、わたしは日本を発つ。
 ……わたしが日本に帰る日はいつになるだろう?
 少なくともフェイの両親が元気になるまでは向こうにいなければならない。
 果たしてわたしに彼女を助けることが出来るのだろうか?
 それを考えると心配でたまらない。
 あれから筆村先生は千人分の薬と食料を都合してみせた。
 わたしにはいったい何ができるだろう?
 ……先生はじぶんの器量で出来る精一杯のことをした。
 ならばわたしはわたしの出来ることをしよう。
 考えなければいけない。
 持てる量にはかぎりがある。
 必要なものを入れ、要らないものをはぶく。
 必要なものしかもってはいけない。
 
 !……そうだ。
 ふと気が付いたマギーは、足をまげて小さな書店に入ると文庫本の売り場へ行き、菫川ね
ねねの『君が僕を知ってる』を手に取る。
 ……これがいい。これならかさばらないし、何よりわたしも好きだ。

 時刻は、もう昼にちかい。
739704-707:04/10/10 23:39:00 ID:Ek8SDyyj
「行っちゃったね……」

 空港で見る飛行機の、音の聞こえないのは妙だ。

「ね、わたし、その娘と友達になれるかな?」
 ミシェールはアニタの頭に手をやり、目を細めて笑う。
「だいじょうぶ……なんでもね、お友達からはじまるのよ」
「お、たまにはいいこと言うじゃん」
「俺は感心しねえな……不健康だぜ。若い娘同士が……」
 硬いヒゲをしごきながら筆村は言う。
「るっさいわね!!古いのよ、考え方が!」
「嬢ちゃんは、そりゃそうかもしれんさ」
 筆村はそう言うと呵呵、と伝法に笑った。
740704-707:04/10/10 23:39:40 ID:Ek8SDyyj
 廣州の避難民キャンプ。
 ひとの群れとテントの海。
 夏の日射しは強くて、雲はせわしなく流れる。
 フェイは水をなみなみと湛えたバケツをもち、よたよたと歩を進める。
 白い鳩が空を飛び、風でフェイの髪は後ろへなびく。
 すると彼女は目をつむる。
 洗濯がおわり、これから食事のしたくをしなければならない。
 そのためにはもう一度あの列に並ばなければ。
 フェイはもはやそのことに別段の感慨を持たない。
 ただかるいうっとうしさを感じるだけである。
 雨降りの傘とおなじだ。
 しなければならないことはしなければいけない。
 お屋敷のお嬢さまだったフェイもすっかりたくましくなった。
 いまや意地わるをした少年を逆に蹴とばして泣かせるなぞはしばしばである。
 何故これまで生きてこれたのかわからない。
 道路に倒れ伏して休んだほうが楽だった。
 本当に楽だった。
 それなのに何故か?
 じぶんの根をさらうと、フェイはひとつの約束に行きあたる。
 わたしは約束をした。
 だからわたしは生きなければならない。
 約束をしなければ、ひとは生きられない。
 約束とは、誰かになにかを誓うことだ。
 だから約束は守られる。
 だからわたしは――。
741704-707:04/10/10 23:40:09 ID:Ek8SDyyj
「手伝うよ」
 フェイはびく、として若い男の――高いひとを見る。
「結構です。わたし、あなたに親切にしてもらう理由がありませんから」
 ……少し意地がわるいだろうか?
 フェイはよたよたと歩を進める。
「…………元気そうだね」
 フェイは立ち止まり、後ろをふり向く。
「声……忘れちゃったかな?」
 マギーは照れくさそうに頬を赤らめて言う。
 
 バケツはひどい音をたてて地面をころがり。
 フェイは両手をくちにあて、そのみひらいた目はみるみる涙を湛える。

 夏の空は青くて、日射しは強い。

 悠々と、雲のながれる青い空。

 ≪おわり≫
742704-707:04/10/10 23:40:41 ID:Ek8SDyyj
すいません。非エロです(-_-)

おそらく、このネタはいずれ綾永センセが描いてしまうでしょう。
そうなるとこの妄想をうpする機会はなくなってしまいます。
スピードが勝負だと思いました。
>>708さん見てますか?感じて、そして書いてみました。
それでは、また。
743708:04/10/11 00:42:57 ID:FfZwaJZ5
見てます。今回も結構なお手前、堪能いたしましたm(_ _)m

相変わらず原作エピソードとのからみ方が絶妙ですね。
アニメの香港崩壊後の世界で漫画版マギーとフェイの橋渡しをするのが
事もあろうに小説版筆村先生というのは原作者も仰天のストーリーではないかと。
お話が魅力的で引き込まれました。同種の次作をまた是非。

叩けよされば開かれん、と洪水前のノアの話は妙訳を−線付きで簡単に付記しておくと
親切だったかなと愚考します。マギーの独白語り部分と場面切り替え部分、
切り替わりにタメが無くて幾分唐突な気もしますが独白は印象的で好きです。
古いハヤカワSF文庫に『銀色の恋人』という女性一人称のものがありましてそのラストの方と
重なる雰囲気がします。未読でしたら御一読どぞ。
エロも頑張ってみてください。

明日朝から出張で遅ければ数ヶ月留守します。
皆様このスレの残り保守と950近くに達しましたならば次スレ立てどぞよろしく。
取り急ぎ感想とお願いまで。では。
744名無しさん@ピンキー:04/10/13 17:11:13 ID:kBUelix6
保守
745名無しさん@ピンキー:04/10/15 17:44:23 ID:lQG+wrdW
ジェントルメンに犯されるチャイナのSSキボンヌ
746742:04/10/15 23:02:34 ID:HsPLF/RE
(・ω・)ノシ タニス・リーの『銀色の恋人』をAmazonで購入、いま読んでまつ。
SSのプロットが一本あがりましたんで、これから書いてみます。気長にマターリでお待ちくださ
い。
747名無しさん@ピンキー:04/10/19 13:21:42 ID:V2XPbvJ9
マターリ待ちつつ保守。
748名無しさん@ピンキー:04/10/29 18:20:27 ID:I9b+CKI5
ほっしゅ
749統合スレの元職人:04/10/31 22:36:15 ID:+eSWGO4W
も少しまってくださいね。
風呂敷をひろげすぎて、たたむのに四苦八苦というフゼイでただいま書いております。

ですので、どなたか書きたくてムラムラなさったら、どうぞ遠慮なく書いてください。
期待しておりますので、ゼヒ。

とりあえず、保守がわりに。
750名無しさん@ピンキー:04/11/03 06:03:26 ID:EJayYiVo
よくわからんが任せた
751読子×ねねね(のはず):04/11/03 19:28:36 ID:6cDPOKJK
旅行から帰ってきてからセンセはあたしと一緒に暮らすことになった。
いや、「なった」ではない「した」だ。あたしが決めた、勝手に。
「4年だよ4年・・・」
そう、あたしはもう何年もあいつ=読子のために他のことを捨てた。青春も、恋愛も。というより何もする気がなかった。何故?なんで?
「・・・なんでだろ」
ため息をつきながら一人つぶやく。いや、わかってる・・何故なんて考えるのもばからしいくらい。
あいつの顔を思い浮かべるだけで胸になにかモヤモヤしたものが生まれる・・・。
「・・・飲むか」
あたしは飾り棚からバーボンを取り出した。コップに注ぎながらソファへ座り込む。
あたしとセンセに気をつかって、アニタ達は最近マンションに遊びにこない。「せ
っかく久しぶりに会えたんだし仲良くね」そういってニタリとアニタは笑っていた。
まるで新婚のようだ、と自分で思ってガラにもなく照れた。
「・・・遅いなアイツ」
あたしは読子のことを思った。相変わらず飄々としてつかめない憎らしいアイツ、
またどこかの事件にでも関わっているんだろうか?時々は2、3日家マンションに
戻らない日もあった。再会してしばらくはいろんな騒動があって考えなかったが、
やっぱりあたしはこの4年間の空白になんらかの決着をつけたいと思っていた。
アイツにとってあたしはなんなんだろう?年の離れた友人?敬愛する作品の作者?
それとも・・・

ドアの開く音がした。

「ふああ〜い、ただいま帰りました〜」
相変わらず間の抜けた声、あたしは思わず笑いそうになった。エッサ、エッサと
紙袋を大量に抱えてリビングに入ってくる。その顔は紅潮しており、目は潤んでいる。
あ、コイツまた掘り出し物見つけたな。
「すごいですよ〜先生!なんと絶版といわれてた・・・ひでぶっ?」
あたしは思いっきり読子に抱きついた。顔を肩の辺りにうずめる。
「・・・ど、・・・ど、どうしたんですか先生?うああっ酒臭いですよ!だめですよう飲みすぎは・・」
女菫川ねねねここで引くわけにはいかない。あたしは読子に聞いた。
「センセ・・あたしのことどう思ってんの?」
752読子×ねねね(のはず)2:04/11/03 21:17:36 ID:6cDPOKJK
「どうって・・・はあ、そうですねえ」
読子は少し困ったようにポリポリと頭を掻いた。寝癖でハネた髪がさらに広がる。あたしはさらに読子の肩に顔を深くうずめた。
・・・あ、古い本のにおい、読子のにおいだ。あたしは気持ちよくなった。たのむから抱き返してよセンセ。
「ん〜・・・・」
・・・この朴念仁。あたしは読子の唇に自分の唇を重ねた。一瞬ビクッと体をこわばらせたが、すぐにあたしの体を引き剥がそうとする。
あたしは読子の頭を両手で固定して動かないようにした。と、いきなり強い力で引き離される。
「い・・いきなり何するんですかあセンセイ・・?」
コイツ・・・ほんとはすごい馬鹿力なんだ。そうだ、仮にも大英図書館のエージェントなんだ
ほんとはもっと・・。あたしは急に悲しくなった。
「センセイ・・・?」
読子が心配そうにあたしをみる。いつの間にかあたしは泣いていた。なんだか無性に悲しかった。
「なんでよ・・・なんでいつもそうなの・・・あたしの気もしらないで・・・」
もう止まらない。あたしは一気にまくしたてた。
「ほんとはもっと・・もっと力を持ってて、でも全くそんな素振りもみせないでへらへらしてて・・
あたしに何一つみせてくれない!何も教えてくれないじゃない!なんで連絡くれなかったのよ!
巻き込みたくないってあれはウソよ・・ほんとはあたしのことなんかなんとも思ってなかったんじゃないの?
・・・そうよ、アンタはあたしのことなんとも思ってないのよ!あたしはこんなにアンタのこと・・・好きなのに・・!
ハハ・・アンタにとってはあたしなんて価値の無い・・・」

パン!

乾いた音がリビングに響き渡った。左頬が熱い。アタシハヨミコニナグラレタ・・。
「いいかげんにしなさい」
いつもより低い声でセンセがあたしに言った。目が真剣だ・・・怖い。あたしの知らないセンセ、
エージェントの読子・リードマンがそこにいる。肩をつかまれた。
「自分のことを価値がないだなんて・・・そんなこと言ってはいけません・・それに」
センセが優しくあたしを抱きしめてくれた。
「私もセンセイが好きですよ」



753読子×ねねね3:04/11/03 23:21:15 ID:a7n2ec9y
全身が喜びでふるえた。涙が泉のように次から次へあふれて、気がつけばあたしは
センセの首にすがりついていた。
「センセ・・・・センセっ・・ううっ」
子供のように泣いているあたしの頭をセンセは優しく撫でてくれた。こんな風に抱かれた
のはいつだったけ?幼い頃・・確かパパやママに抱かれているとき・・。ああ、そうか、
センセはあたしにとって、両親であり友人であり・・そして・・恋人なんだ。
しばらくして、落ち着いたあたしは顔をあげ、センセと見つめ合った。
「・・・・・」
誰からともなく唇を重ねた。あたしはセンセの黒髪に指をからませ、頭を固定した。
センセの手はあたしの腰にまわされている。センセの唇は柔らかく、温かい。あたし
はむさぼるようにその唇をついばみ、吸い上げた。ああ、センセ・・・センセ好き。
「ん・・・チュッ・・・クチュッ・・・んん」
「センセイ・・・口、少し開けて・・・んっ」
あたしはセンセの言うとおり、口を開いた。あたしの口の中に温かいものが侵入し
てくる、センセの舌だ。
「んはっ・・・あううん・・・んっ」
くちゅっ・・・くちゅっ・・ちゅう・・
あたしは夢中でセンセの舌を吸い上げた。おいしい・・・センセの舌・・・おいしい・・。
あたしの頭の中はもうおかしくなっている。もうセンセのことしか考えられなくなってしまった。
754名無しさん@ピンキー:04/11/03 23:29:28 ID:1fdsme81
おおおおお!

は・や・く!  つ・づ・き!  つ・づ・き! 
755読子×ねねね4:04/11/04 00:08:13 ID:JiLF2MDz
あたしを下にして、二人でソファに倒れこむ。センセはあたしを覗き込むように
みつめている。しばらくしてセンセが聞いた。
「いいんですか?その・・先を続けても・・」
あたしは返事の代わりにこくんとうなづき、センセの肩に手をまわした。センセは少し
逡巡した後、「では」と少し照れたように笑みを浮かべてあたしの胸に手を伸ばした。
・・ああ、あたしはセンセのこの表情がたまらなく・・好き。
不器用にあたしの上着とブラジャーを脱がせると、センセはあたしの乳房をゆっつくり
とさすった。
「あん!」
びくっとあたしの体がはねた。ちょっと触られただけなのに全身で感じてしまう。
「・・・感度いいですねセンセイの体・・」
センセは驚きとちょっぴり好奇心の混じった表情であたしを見る。以前、高校時代
の友人と合コンに行ったとき。センセのいない寂しさから勢いで男とラブホに行った
ことがある。しかし、胸を触られただけで悶えるあたしを見てその男は「感度がいい
ね」と言った。その瞬間あたしはカッとなってその男を殴って帰ってしまった。何が
感度がいいねだ!あたしはモノか!その時はモノ扱いされたためにカッとなったと思
ったが、今思えばあれはそうではなく、単にその男を愛してなかったからではないか?
現に今はセンセに同じ台詞を言われてもカッとするどころか・・悦びを感じてしまう。
そんな風に見られると逆に嬉しくなり、何でもさせてあげたくなる。
「・・・センセだからだよ・・」
あたしはセンセの頬を優しく撫でた。センセも笑みを浮かべる。センセはゆっくりと
あたしの胸を揉みはじめた・・。
756読子×ねねね5:04/11/04 00:34:04 ID:JiLF2MDz
以前からセンセイ=ねねねの気持ちには気づいていた。しかし、私にそれに応える権利
が果たしてあるだろうか?いつも逡巡していたが、今回ばかりはそうはいかない。あん
な風にあけっぴろげに愛情を表現された以上、私も誠意を持ってそれに応えなければいけない・・。

「センセだからだよ・・・」
ねねねは私の頬を愛しげに撫でている。その顔は紅潮し、目は潤んでいた。4年前のあの活発な
少女からは全く想像もつかない艶っぽさだ。わたしはねねねの柔らかい乳房を下からすくい上げ
るようにして揉みはじめた。その乳房は柔らかく私の手に吸いついて形を崩していく。
「・・・ふっあっ・・ああっ・・」
ねねねの口から今まで聞いたことのない嬌声が漏れた。その目は固く閉じられ、その手は私の肩
を強く握りしめている。私は更に強くねねねの乳房を揉みあげた。
「あ・・センセ・・んっ・・・んんっ・・センセっ・・・いいっ・・」
吐息を漏らしながらねねねは一生懸命私を呼び続ける。その乳首は次第に固く尖っていく。
私はねねねのそのサクランボをゆっくりと口に含んだ。舌で思いっきり吸い上げる。
「・・・・!!!あああっ・・・センセ・・・センセっ!!」
びくんとねねねの体が反り返り、勢いで私の頭を掻き抱く。私は母乳を搾りだすような揉み
方でねねねの乳首の味を堪能する。

757読子×ねねね6:04/11/04 01:06:50 ID:JiLF2MDz
ちゅう・・・ちゅう・・・ちゅう・・・
・・・ああ、センセがあたしの乳首を吸っている。あたしの頭の中はあまりの快感に
何度も爆発していた・・もう何も考えられない。体が自分のものじゃないように動く。
「センセ・・センセ!・・・もっと吸って・・・もっと!!・・・」
片手でセンセの頭を抱いて、胸元へ押さえつけた。もう片方の手は頭上にあるクッション
を掴もうと、空を泳いでいる。・・・ああ、センセ・・・好き・・好き・・大好き・・!
センセの頭は次第に下降していき、あたしの手も自然にそれを促していた。少し腰を浮かせ、
スカートを取りやすくする。センセはあたしのスカートを脱がせると、ゆっくりと薄いショ
ーツに手をかけた。
「センセ・・・それも早く取って」
もうあたしはがまんできなかった。早くセンセにあたしの全てをさらけ出したかった。
シュルッとショーツが脱ぎすてられ、あたしの女の部分はセンセの眼前にさらけ出された。
・・・いや、まだだ。あたしはセンセの目の前で大きく足を開いた。センセに見られている
というだけで体中がぞくぞくする。あたしのあそこはおそらくびしょびしょだろう。
「・・・センセ・・・来て」
センセはあたしの股に顔をうずめた。
「はあん・・」
嬌声が思わず漏れる。あたしはセンセの頭を両手で押さえ、自分の股間に固定した。
ぴちゃ・・ぴちゃ・・ぴちゃ・・
音を立ててセンセがあたしのそこを舐める。その瞬間ハンマーで殴られたような衝撃
があたしの体を襲う。すごい気持ちいい・・。
「ああっ・・あああっ・・・!いいっ・・いいっ・・いいよお」




758名無しさん@ピンキー:04/11/04 01:18:48 ID:vjqiuWjN
初プレイ後の照れくさい雰囲気を禿しくキボンヌ!
759749:04/11/04 01:57:53 ID:ufcQfBz/
 ∧_∧
( ;´∀`) <チンコたっちゃった(興奮した)
人 Y /
( ヽ し
(_)_)
760名無しさん@ピンキー:04/11/04 10:55:47 ID:BSXrUHre
超GJJJJJJJJJJ!
761読子×ねねね6:04/11/06 16:54:09 ID:moDSA4GR
あたしの体の中で何度も爆発が起きる。ああ・・・センセの舌しか感じられない・・。
しばらくしてセンセが歯を立ててあたしのアソコを食べはじめた・・。
「!!あ・・・センセ・・っ・・・セ・・・はあんんっ・・!!」
全身に電撃が走った。あたしの体はビクビクと弓なりに反り返る・・ああ・・センセがあたしを
食べている・・センセ・・・センセ・・好き・・・好き・・。
「・・・センセ・・・もっと!・・もっと!」
あたしは頭を思いっきり左右に振りながら泣き叫んだ、もうどうなってもいい、今、センセに食
べられてしまえばあたしはきっと幸せだ・・。あたしの口から淫らな喘ぎ声が漏れ、アソコから
愛液がたれてきた。ああ・・センセがあたしのそれを飲んでいる・・あたしはうれしさと恥ずか
しさの中で絶頂を迎えようとした。・・・が、センセがいきなり顔をあたしの股から離した。
「ああっ?・・・なんでセンセ・・・やめないでよう・・」
あたしは悲しくなった、もっとセンセを感じたいのに・・。センセはゆっくりとかぶりを振って
自分のスカートを下ろした・・。
「・・・・・えっ?」
あたしは・・・見た・・・はじめて・・センセの・・センセについているモノを。
「・・・やっぱり・・怖いですか?・・・」
センセイは半ば自嘲気味に言った。あたしの目はまだそこに釘付けになっている。
「・・・どうして?・・あたしと会わない間に何があったの?センセ・・」
あたしはこういうのがやっとだった。センセの股間についているものは男性器そ
のものであった。しかもあたしの浅い経験からみてもそれは「大きい」方で・・。





762読子×ねねね7:04/11/06 17:45:23 ID:moDSA4GR
ああやはり・・私は悲しくなった。センセイは固まっている。あまりの衝撃にどう対応していいかもわからないだろう。
それはそうだ、だって女の体に男性器がついてたら誰でも驚くだろう。実はセンセイに会えなかったいや、会わなかっ
た原因のひとつはこれである。私の紙使いの能力を後世に残そうとした大英図書館の実験の結果がこれだ・・。
「!・・・むぐっ・」
いきなり股間に痛みを感じた。センセイ=ねねねが私のモノをわしづかみにしている。
「・・・・?センセイ?いったい」
「・・・みくびらないでよ、あたしセンセが好きなの、こんなもの付いてたって、センセはセンセよ!」
「センセイ・・・」
こんなの・・とは少し傷ついたが、でもセンセの言葉はうれしかった。思わず涙がこぼれる。
「センセ・・・続きしよ・・」
「はい・・」
私たちは再び唇を重ねた。しばらく舌を味わった後、顔を離すと唾液がお互いの口からあふれ、糸のようになった。
「センセ・・・場所・・うつろ」
私はねねねに手を引っ張られ、寝室へ移動した。ねねねの寝室に入るのはこれがはじめてだった。
ベッドに重なるようにして倒れた私たちはすぐにお互いにの体をむさぼるように抱きしめた。ああ、こんなに私たちは想い合っていたのか・・。
「センセ・・・」
ねねねが潤んだ目で私を見る。何かを期待しているように目を輝かせ、ゆっくり両足を広げる。
「いきますよ・・センセイ・・」
私はねねねの秘所に照準を定めて、ゆっくりと奥へ侵入していった。ずぶずぶずぶ・・ずず・・
「・・・・・ふうっ・・・ふうっ・・・ふっ・・ふっ・・ううう!!」
出産時の妊婦の呼吸法のようなものをしながら、ねねねは私を迎え入れた。柔らかい膣肉が私を包み、奥へ奥へと誘う・・。
膣内のしまりはきついが、こんなに心地良いのは初めてだった。ねねねは処女だったのだろうか?私が結合部を覗き込もうとすると、
いきなりねねねの両腕で頭を羽交い絞めにされた。顔が胸に押し付けられる。
「・・・センセっ・・ふうっ・・センセ・・センセぇ・・・」
ねねねは泣いていた。私は悟った、ねねねは処女だったと。私はねねねの乳首を吸い上げ、腰を
ゆっくりと動かしはじめた。
763読子×ねねね8:04/11/06 18:27:58 ID:moDSA4GR
センセは気づいていないかもしれないけど、あたしは嬉しかった。だって、センセが好きだから。
「センセ・・」
あたしはベッドの下でセンセを呼んだ。両足を広げて、センセのモノが入ってくるのを待っている。
あたしは嬉しかった・・センセがあたしの中に入ってくる・・ああ、処女でよかった、最初がセンセなんて。
センセはまじめな顔であたしに重なる。いつもはボーッとしてるくせに・・あたしはセンセが小憎らしくなった。
「あ・・・ああ?」
あたしのアソコにセンセの先端が当たる。すご・・大きい・・これが全部入るの?あたしは怖くなった。だが、
そんな気持ちを知らずにセンセはどんどんあたしの中に侵入してくる。
「!!!!!」
すごい!体が壊れそうだ・・それでもあたしは懸命にセンセを中に入れようと、腰を浮かし、出産時の呼吸法を
行って、センセを迎え入れた。ああ・・・すごい・・・すごい・・!あまりの快感にあたしの体は震え、のけぞった。
センセの脈うつモノがあたしの下腹部に収まっている。・・・あああ、センセ、あたしの中にいるんだ・・あたしの・・。
センセと一つになった喜びで涙がこぼれた。嬉しかった。あたしはセンセの頭を抱きしめて、胸に押し付けた。
ちゅう・・ちゅう・・
センセがあたしの乳首を吸いはじめ、腰を動かしはじめた。
「・・・っ!・・・・っ!!!」
快感があたしの体を貫き、声にならなかった。ああ・・センセ!・・好き・・・好き・・。
センセのモノがあたしの中で暴れ、突き上げる。あたしの体は筒だ、センセのモノを収める筒なんだ。
「・・・っ!!・・・・・っ!!」
ああ・・センセ・・突いて・・・・突いて・・もっと・・・!!
センセはあたしの腰を抱き少し持ち上げる・・ああ、これは腰高位というやつだ。
快感の波にのまれながら、あたしはセンセのためにお尻をセンセの腰に押し付けた。
「・・・ああっ・・ああっ・・センセっ・・もっと・・もっと!!」
764読子×ねねね9:04/11/06 19:23:02 ID:moDSA4GR
「ねね姉元気かなあ?」
「でもいいの?アニタちゃん、いきなり押しかけて・・」
「いいって、いいって、いきなり行って驚かしたほうが面白いって♪」
久ちゃんとアタシは学校帰り、ねね姉のマンションへ向かっていた。久ちゃんと本の話をしていたら、
久しぶりにねね姉の顔が見たくなったからだ。
マンションに着くと、早速ベルを鳴らしたが、誰も出てこない。
「・・・おかっしいなあ?」
アタシは何度もベルを鳴らすが、やはりねね姉どころか読子の奴もでてこない。クソ、何してんだアイツ。
アタシはドアを引っ張ってみた・・。

・・・ガチャ・・。
「あ、あいてる・・・ラッキ!」
「だ、だめよアニタちゃん・・」
「いいって、いいって、久ちゃんはちょっとまっててね・・。お邪魔しま〜す」
リビングには誰もいなかった・・・。本の入った紙袋が無造作に置かれているのと、ソファにねね姉の上着があった。
「・・・ねね姉?」
寝室で何か声が聞こえた。悲鳴とも違う、何か変な声だ。アタシはそうっとねね姉の寝室をのぞいてみた・・。
・・・・なんだろう、ベッドの上に人がいる。体操しているのだろうか、一人は膝立ちになって、もう一人下になって
いるほうがお尻を上げて・・・・!
「・・・・読子・・・ねね姉??」
ねね姉は裸になって淫らなカッコで読子の腰にお尻を押し付けていた。その顔は恍惚としていて、幸せそうだった。
「あああっ・・センセ・・・センセっ・・いいっ、いいよお!!・・・」
パンッ・・・パンッ・・と読子の腰がねね姉のお尻に当たる度に音がした。ねね姉の胸が揺れる。
「センセイ・・・もう・・限界・・です・・・出ます・・・!」
読子が一瞬前かがみになったあと、ビクンと腰を突き上げた。
「・・・ああっ・・あああっ!!センセ・・熱い・・熱いっ・・イクっ・・イクうううっ!!」
二人はビクンビクンと体を痙攣させ重なり倒れた・・。

・・・・アタシは猛ダッシュで玄関まで走った。

765読子×ねねね10:04/11/06 20:09:00 ID:moDSA4GR
「ふわわ〜・・こんなに気持ちがいいものなんですねえ」
ベッドでしばらく抱き合った後、読子がいった。コイツ・・あたしは憎たらしくなって、恋人の顔を伸ばした。
「?あいふぁふぁふぁ、なひすふんれすか〜??」
「あんたねえ、このあたしとヤッて、感想それだけ??他にないの?他に??」
「ほへひゃひゃへれません〜はひゃひて〜」
読子の顔がおかしくて、おかしくて、あたしは笑いながらその胸に飛び込んだ・・。
「・・・読子・・」
「・・・はい・・」
「もうあんたのことセンセって呼ばない・・」
「・・・はい・・」
「恋人だから・・これからもずっと一緒に暮らそ?」
「・・・はい・・ずっと一緒です・・・」
あたしは嬉しくて思いっきり読子を抱きしめた。今までの孤独が嘘のように消えた。
「ねね姉〜っ!!」
いきなりアニタの声が聞こえた、リビングからだ。
「!!ア、アニタ・・・なんでここに??」
「あ〜・・玄関の鍵閉めるの忘れてました・・・・」
あたしは読子の頭をべしと手刀で叩くとすぐさま手近にある服を着はじめた。
「あわあわ・・・スカート忘れました〜」
読子はといえば、ワイシャツに下はスッポンポンの状態でかなり人さまには見せたくないカッコである。
「あんたはここにいなさい!!」
あたしは急いで寝室から飛び出し、リビングにむかった。リビングにアニタ達三姉妹がくつろいでいた。
「あ、おつかれ〜ねね姉!」
「あ・・・あんたたち何してんのよ??」
「・・・・私たちお祝いをしていましたの!!」
「お祝いって・・・何の?」
「そりゃあもちろん・・・ねね姉の初体験祝い!!おめでとう〜っ!!」
三姉妹はどこからかクラッカーを取り出し、ポンポンと天井に放った。あたしはくらくらとめまいがした。
「あ・・・・あんたら〜っ!!」
実をいうとまんざらでもない気分だった・・。あたしはとびっきりの笑顔を三姉妹と、のそのそと降りてきた恋人にむけた。

END
766749:04/11/06 21:34:16 ID:wZ5zsToy
うまいなあ……酔ったイキオイというのはいい手だよな。
……食べているっつうのはイヤラシイな……………………えええ!?
アルェー!?

(;´Д`)ハァハァ GJです!
767名無しさん@ピンキー:04/11/06 23:18:13 ID:TF72ANoY
アニタ、恥ずかしくて逃げ去ったんじゃなかったのねw
最後のシーン、書いてないけど久ちゃんも一緒に祝ってたんだろうか?
乙かれ、すっげく良かった!
768765:04/11/07 01:03:47 ID:eAmBGTXM
>766
>767
どもども・・・感謝多謝〜!!
769名無しさん@ピンキー:04/11/07 22:31:33 ID:K8HXptQE
読子とねねね、いいねぇ〜
ただ無粋なペニスなしで結ばれてほしかった
770名無しさん@ピンキー:04/11/07 22:55:31 ID:Xp5vn81Z
GJ! 思わず続きを勝手に妄想。

その後、たがが外れたようにハメ狂い、しまいには三姉妹が遊びに来てる最中にまで
お茶菓子感覚でヤり始めるふたり。
しかもハメたまま三姉妹との会話もあっけらかんと続けるので、
気を遣っておいとまする事もできず同席する三人。

真っ赤になって汗ダラダラのマギー、鼻息を荒くして興味津々のアニタ、
なぜか全く動じないミシェール。

しかし毎回遊びに行く度そんな調子だし、
肉欲を抑えきれずというわけでもなく、ごくごく気軽に始めちゃうので
そのうち慣れてきちゃうアニタだった。

「でさ〜、先生ったらまた買っちゃう訳よ」
「よみ姉〜、下敷きになってる本読みたいから、ねね姉の腰ちょっと浮かせて」
「でも5冊あったらみんな一緒に読めるじゃないです、かっ…と」
「ほいサンキュ」
「その調子で蔵書が全部5ば、いに、なったら、どう、すん、…っ!!…………、はぁ〜〜」
「センセイ………今日5回目………」
「急に当たりどころが良くなっちゃってさあ」
「あらあら、マギーちゃんまた汗びっしょりよ〜」


フタナリ読子さんが国会図書館でナンシーさんの我侭なボディへの欲情を必死に堪えたり、
国会図書館銭湯で身体を洗ってあげる時イチモツに興味を示されたりと大変な様子も想像してハァハァ
771名無しさん@ピンキー:04/11/08 00:20:33 ID:y1iu8pf8
749も頑張れ!シリーズ続編ももうすぐだ!(いやそんな話は聞いた事は無いが・・・)
それはともかく
すべてのHを英国に!ヽ( `Д´)ノ
772765:04/11/08 00:39:12 ID:SACHvGB5
>>770
いやあ〜GJJJ!!最高ッス!この流れで
読子をめぐってのナンシーVSねねねも!!
773770:04/11/08 03:11:43 ID:fpNU2XSW
>>772
いや〜>>765の開通パーティーで
あまりにナンシーさんが蚊屋の外だったので、
きっともうジュニアくんとメロメロ二人暮しなんだろうと想像してハァハァしてました。

…それはそれでミシェールvsナンシーが勃発ですがハァハァ
774765:04/11/08 03:42:26 ID:nXvl3rwM
おお!!そ・・・それもハァハァものですな・・むうう・・神!
ホントは開通の最中にねねねが「ナンシーさんにもしたの?」と嫉妬するシーンを
挿入するつもりでしたが、なんとなく飛ばしまつた(藁)ううむ、ハメられながら
も嫉妬に狂うねねねにハアハア・・。
ねねねの前でわざとみせつけるかのように読子とセクースするナンシーや、そんな
ナンシーを突き飛ばし、読子にまたがるねねね・・そして3P突入などもイケルなあ・・(藁)
775770:04/11/08 06:27:48 ID:fpNU2XSW
>「ふわわ〜・・こんなに気持ちがいいものなんですねえ」
で読子さんは5年間童貞を守り通したかと想像してましたが(30才だから魔法使い?)
ナンシー・読子姦通済み構想もありましたかハァハァ

巨乳フタナリ女とグラマー美人が5年間も密室環境で同棲ですから
一線を超えた途端にこれまたお猿さん状態になりますよねハァハァ
ナンシーさんもあどけないフリをしつつディープ能力を悪用して
読子さんを散々泣かせたことでしょうハァハァ

そんなことでは読子さんはすっかり絶倫テクニシャンに鍛え上げられてしまい
処女だったぬぬぬでは相手をするのが大変そうです。
気を遣って抑え目に交わっていたら(暇さえあれば繋がってるのにどう抑えるのかは謎)
だんだん溜まってきて、そこにナンシーさんの付け入る隙が!ハァハァ

ナンシーさんなら、禿しく求めあう二人の間にディープ能力で文字どおり割り込み、
自分の下半身だけぬぬぬのそこと重なりあうことで
読子のちんちんの挿入感を共有or横取りするという裏技も可能かとハァハァ

「読子ちゃんの一人占めはずるいわよ〜」
「こ、こらやめれ! ずるいのはどっちだ!」
「は、はう〜、締め付け2倍ですぅ〜〜」
776765:04/11/09 00:28:39 ID:dw7Y/ZsG
>>775

おおお!良すぎです!!神ケテーイ!
777名無しさん@ピンキー:04/11/09 00:36:58 ID:NSfeQkYL
ここは神と神が互いに技を繰り出し高めあうスレですね
778770:04/11/09 03:43:58 ID:SPcjrhv9
あとは749の作品を待つばかりか………
漏れの変態文章でひいてしまって執筆中断していない事を祈るハァハァ
779749:04/11/09 03:55:23 ID:ke97BUB3
>>778
(・ω・)ノ けっしてそんなことはありません。
いま書いてまつ。
ホント、もうちょっと待ってね。
780749:04/11/09 22:56:13 ID:ke97BUB3
 わたしは夜、星をみる ♯1

『この瞬間だった、彼の頭上に当たって、暴風雨の切れ目に、魚梁の中の命取りの餌のよう
に、二、三の星が輝いた。
 彼にもはっきりそれが陥穽だとはわかった。人はよく、穴の奥に星を三つほど見つけ、これ
に向かって上っていくが、やがておりられなくなって、むなしく星を睨み続けるはめにおちいった
りする……。
 そうは思いながらも、光明に対する彼の渇仰がいかにも激しかったので、彼は思わず上が
って行ってしまった。』 サン=テグジュペリ 「夜間飛行」

「……きみぐらいの頃にね、『人間の土地』を読んで感動したものだよ。ベッドの上でうつ伏
せに、ひじを立ててね……目が悪いのも道理だな……あのときは泣いたなあ、滂沱とはあ
のことを言うんだろうね」
「はあ……そうですか」
 ドニーの向かいに座る、白いワンピースの少女は気のなさそうに返事をする。
「世界を変えることができると、その時は本気で考えたものだよ」
「サン=テグジュペリですよね……『星の王子さま』とか?」
「『星の王子さま』か……あれはあまり好きじゃないな、いや、分からないと言ったほうがいい
のかな……」
 ――理解をこえたものは分からないんだ。きみもそうだろう?ドニーがそう訊くと少女は困っ
たように笑った。
781749:04/11/09 22:57:34 ID:ke97BUB3
 今日は天気がいい。
 せっかくのパリなのだから、空港へ行くまえにひとつリュクサンブール公園で昼寝でもしていこ
う。クリュニー・ラ・ソルボンヌ駅で降り、歩いて10分……空港へはリュクサンブール駅からR
ERを使えばいいだろう。B線の……B線のいくつだっけ?
 パリのメトロは動揺が激しくて、そのうえ横で大道芸人がアコーディオンを鳴らしているので
読書はおろか、すじみち立った思考をすることも困難だ。
 
 ……この世には『呪いの書』と呼ばれるものがあるという。
 この『呪いの書』なる書名はあくまで便宜上のものである。
 かつてそう呼ばれた書物があり、最近シリアのキリスト教寺院跡で発見された、羊皮紙の
束のなかのひとつが『それ』だというのである。
 ネストリウス派キリスト教徒が残した伝道の記録であるはずの『それ』が、なぜそのように呼
ばれ、かつ力を持つのかは謎である。
 伝承によれば……いや、いまは止めておこう。
 本はカバーで判断するなとはよく言うが、まあその名前からしておよそ碌な書物ではあるま
い。
 ユタにタッカー・リングラードという蔵書家がいる。
 この道では『書海』と呼ばれるその蔵書は世界有数で、そのかれがサザビーズなどで買い
付けた書物を保管する書庫がフランス、パリの郊外にある。
 かれが数年まえに故買屋から買い付けた古文書の束のなかに『それ』が含まれていたとい
う。
 タッカー本人は買うなり忘れていたらしいが、最近になってその羊皮紙の束を鑑定に出
したところ、その鑑定人は興奮してひとしきり騒いだあとで、『静かに』なってしまった。
 永遠に、『静かに』。
 その後、『呪いの書』はタッカーの書庫にもどり、そしていまから一週間まえに盗難に遭っ
た。武装強盗による犯行で、ふたりの司書がその際に死んでいる。
 ことここに至って、タッカーもフランス警察においで願わざるを得なくなり、そもそも『それ』が
盗品の故買であることが当局に知れて、タッカー本人がきつくお灸を据えられた一幕もある
のだが、それはともかく……。
782749:04/11/09 22:58:32 ID:ke97BUB3
 タッカーより大英図書館に捜索依頼が出されたので、ぼくがフランスに派遣された。
 タッカーは大英図書館が『呪いの書』を一時保管することを承知した。
 寄贈ではなく、あくまでも保管である。
 かれは所有することに興味があるが、『それ』を手元には置きたくない。
 そして、我われは『それ』の内容にこそ興味がある。
 タッカーの死後、『呪いの書』は大英図書館に寄贈される運びとなるだろう。
 それに元々かれには選択の余地はないのだ。
 それが嫌なら『呪いの書』をあきらめるだけの話なのだから。
 ……さて、ぼくが派遣されて一週間の首尾は、いまひとつといったところだ。
 DGSE(対外治安総局)の協力を得て、件の強盗が東洋系の集団であったことが分かっ
た。また、そのうちのひとりの顔写真を得て、我われ特殊工作部の資料と照合したところ、
強盗はあの『読仙社』ではなく、香港の『読蛇』であることが判明した。
 これが何を意味するか?
 もちろん両者は無関係ではない。
 過去にイギリス国内でも、『読蛇』は『読仙社』に雇われて仕事をしている。
 『読仙社』の可能性は、この種の事件においてはつねに考慮しなければならない。
 そしてつい三日まえに、DGSEの電話盗聴記録から、件の強盗がツーロンの船荷取扱
業者と連絡をとっていたことが分かった。
 『呪いの書』がタッカーの書庫から盗まれたつぎの日の朝に、貨物船『ロゼッタ』号がツーロ
ンを出港している。
 その船荷取扱業者は、『ロゼッタ』号が出港したその日に『静かに』なった。
783749:04/11/09 22:59:34 ID:ke97BUB3
 『ロゼッタ』号について、ロイド船級協会に照会したところ、『ロゼッタ』号をチャーターしてい
るのは横浜の華僑で、船籍はイタリア、所有の運輸会社は『ペーパーカンパニー』であったこ
とがすでに判明している。
 そして昨日、PLO(パレスチナ解放機構)から今回の件について犯行声明が出された。
 最初は何の冗談かと思ったが、声明に『不当に奪われたイスラムの財産を取り戻す』
云々とあり、そうなるとその線も疑わなければならない。
 『ロゼッタ』号は、レバノンのベイルートで荷物の積み降ろしをおこない、スエズ運河を経て
紅海、インド洋を通って、マラッカを過ぎ、そして日本へと向かう。
 ……それにしても、『それ』が行くところでは必ずひとが『静かに』なる。
 もっとも、『それ』がもし口を利けたら、『わたし』を巡るひとびとが勝手にいなくなるだけなの
だ、とでも言うのかもしれないが、このぶんでは船をチャーターした横浜の華僑も……。
784749:04/11/09 23:00:30 ID:ke97BUB3
「……よろしいかしら?」
 気が付けば、白いワンピースの少女が傍らにいて、ぼくのとなりを目でしめす。
 彼女は目のさめる美少女で、年のころは十四、五歳。
 青い瞳。やわらかそうなにこ毛の金髪を長くのばして、人形のようにととのった顔がにこ、と
微笑むと頬に可愛らしいえくぼができる。
 小さなからだには不釣り合いなほど大きい革のトランクを床に置いて、やはり白い帽子をそ
のうえに載せる。
 席に腰をおちつけると、少女は本を取り出して読みだした。
 なにを読んでいるのか気になったのでちら、とのぞいてみて仰天した。
 漢籍、それも原書である。
「……なにを読んでいるんだい」
 少女はすこし驚いたらしいが、読みさしのページに指をはさむと、ぼくに本の表紙をしめして
見せた。
「……………………」
 『児女英雄伝』、文康の作。
 女侠十三妹の活躍を描いた中国清代の武侠冒険小説。
「……面白いかい?」
「ええ、とっても。十三妹がとっても強くて素敵なの……英語のほうがいいかしら?」
「ありがとう……いや、そのままで結構」
「……あなたはなにを読んでいるの?」
「これかい、これはね……日本の作家のデビュー作だよ。書いたのはなんと十三歳の女の子
でね……」
 ――いい本だよ。ぼくがそう言うと、彼女はすこし困ったような顔をする。
785749:04/11/09 23:01:28 ID:ke97BUB3
「それは素直にすごいと思うけど……けど、子供の書いたお話しなんて、たとえ目新しくても
深みがなくて幼稚だと思うわ……」
 少女が言う。
「……ずいぶん、つまらない本を読んでいらっしゃるのね」
 かるい既視感にとらわれて、ぼくはただ呆然と彼女をみつめる。
 だからぼくは、あのときと同じ言葉を口にしなければいけない。
「……つまらない本なんて、この世にはないよ。お嬢さん」
 ぼくがそう言うと、彼女は理解しにくいと言いたげな顔をして眉をしかめた。

「……そういった子供向けの読み物を読んで、泣いたり、笑ったり、感動したりすることを馬
鹿にするインテリゲンチャは多いよ。マラルメやらピンチョンやら持ち出してね……そういったも
のに感動するのはくだらない事だとそう言うんだ……」
 少女は静粛に聞く。
「ぼくはそういう輩には『本を読まずに、まず人間を読め』と言いたいね……ぼくはきみにはそ
うなって欲しくないな」
 電車がとまる。
「さて!ぼくは降りなくちゃ。なごりおしいが……お嬢さん、難しい本を読まずに良い本を読
みたまえよ、それじゃ」
「興味深いお話しでしたわ」
 ぼくたちは握手をしてお別れをする。
 クリュニー・ラ・ソルボンヌ駅の構内は白いタイル張りで、天井には学者たちのサインがモザ
イクタイルで再現されている。
 声がするので客車をふり向くと、身を乗り出して彼女はぼくに叫ぶ。
「フランスでは残念でしたわね!……それではまた!」
 電車が彼女をつれて行き、ぼくはただひとり呆然としてホームに立つ。
786749:04/11/09 23:02:18 ID:ke97BUB3
 ぼくは宿屋の玄関先で「電話はどこだい?」とボーイに訊く。
 カイロはやはりまだ暑い。
 ボーイが指さすところに行くと、懐から特殊工作部の備品を取り出し、それを通話口にか
ぶせてダイヤルをまわす。
「……もしもし、やあ、マリアンヌ。ジョーカーを……………………ドニーだ。ベイルートに船
が来ない、どうなってる?……荷物の積み降ろしを……トリポリ沖で?……なんでわざわざ
洋上でやるんだ!……監視はしてなかったのか。衛星写真で分かった?……それはお互
いにぬかったな…………ああ……ああ……分かった。引き継ぎをすませたら、ぼくは日本へ
向かうよ。それで『ロゼッタ』の監視は?……『ヴィクトリアス』が……新鋭艦だな……紅海か
らインド洋をカバーできる?……それはよかった……それにしても、あの怪しげな会社の船
に便宜をはかる者がいるとはね…………なんだって!?横浜の華僑が死んだ?……いつ
……『ロゼッタ』号が出港した日に……ああ……ああ、分かった、それじゃ」
 電話をすませると、ぼくはすこし乱暴に宿屋のドアを開いて足早に外に出る。
 ――またひとり、ひとが『静かに』なった。
 階段を怒ったように小走りに駆けおりると、白い鳩が一羽、驚いて足元から飛んでいく。
787749:04/11/09 23:03:16 ID:ke97BUB3
 電車がとまったので、ぼくは電車を降りる。
 神保町駅で降りてA6岩波神保町ビル出口へ、階段をのぼりきって右に折れると、そこに
もう児童古書の露店がある。
 その露店のよこの店で『英国植民地経済史』を見つけて手に取ってみる。
 二万四千円が八千五百円、食指がうごくがまずは用事をすませよう。
 今日もいい天気だ。
 神保町交差点の集英社とキムラヤの看板を見て深呼吸をすると、「帰ってきたんだ」と思
うのはぼくだけだろうか?

「……連日のお運びありがとうございます……東京名物神田古本まつりは明日まででござ
います……この機会にどうぞたくさんの本をお買い上げください……」

 古書市では、背文字で本と会話しなければならない。
 欲しい本とは目線が合うものなのだ。
 『ハンニバルの象』 『シェイクスピアの鳥類学』 『昆虫学の楽しみ』 『人はなぜ殺すか』
…………。
 ぶっくたうん神田とロゴのある黄色いエプロンをつけた売り子が露店ごとに立ち。
 岩波ブックセンター横の、普段は目立たないさくら通りへとぬける通路も、今日は紅白の
幕と万国旗にかざられた祝祭の空間である。
788749:04/11/09 23:04:05 ID:ke97BUB3
 神田古書センターの前では中古レコードとLDの売り出しをやっている。
 さてエレベーターに乗るときはともかく、問題は乗ってからだ。
 通過儀礼を行うには、ガラス張りの外に背を向けなければならない。
 だから、誰かがワゴンから顔を上げてこちらを見ても、ぼくには分からないのだ。
 エレベーターの中に入り、しばし外をうかがう。
 ――頃合だ。
 各階数のボタンを、一階を三度、二階を二度、そして図書券をスリットに……。
 財布が、ない。
「……へえー、そうなっているんですか?」
 固まったぼくの背後から、少女がそう問いかける。
 ぼくがふり向くと少女がにこ、と妖しく笑う。
「…………きみは誰だ?」
「申し遅れました……」
 少女は妖しく笑った。
「……わたくし読仙社の紙使い、ミシェール・チャンと申します。以後、お見知りおきを」
789749:04/11/09 23:05:15 ID:ke97BUB3
 まねき猫が、『トト・ブックス』の店先でわたしたちに挨拶をする。
「……なぜ財布だと?」
「改札を出て、階段をのぼりながらあなたは財布のなかみを確認なさいました。あれはあきら
かに無駄な行為でしたので……その図書券を確認なさったんでしょう?」
「……金があるかどうかを確認したかもしれない」
「それは切符を買うときにわかるはずですわね。それに、もしそうならば露店をひやかした際に
なさるはずですわ」
「……露店をひやかしたのは、あれは無駄な行為ではないのかい?」
 あら――。ミシェールは妖しく笑った。
「それは当然のことですわ……それより、早く入りませんこと」
 気を取り直してぼくは『トト・ブックス』へと足を踏み入れ、嬌声をあげるミシェールを尻目に
親父さんに挨拶をする。
「やあ、マイケル。元気そうだね…………盛況ですね」
「…………なに、不景気さ」
 会計の奥に座る老人は、こちらに背を向けたまま無愛想にそう言った。
790749:04/11/09 23:05:55 ID:ke97BUB3
風呂敷は小さくたたむと小さくなってしまいます。
大きくたたむと、わたしの手には負えません。

ですから、ギリギリのところでお送りします。

今回のテーマは、ドニーとミシェールによるペーパーアクションです。
三回にわけてお送りする予定でいます。
二回目までは間をおかずにうPできると思いますが、最終回はすこし手間取るかもしれませ
ん。とりあえずご挨拶まで、どうぞ宜しく<(_ _)>
791名無しさん@ピンキー:04/11/10 16:02:28 ID:/D2dPwwQ
むむむ、、もうちょっと読まないと評価できない……
つづきがんばてください。
792名無しさん@ピンキー:04/11/13 14:08:58 ID:pHJLldBR
国会図書館の女子トイレでぬぬぬを想って手淫するフタナリ読子さんと、
壁ぬけ能力でそれを覗き見てぬぬぬに嫉妬するナンシーさんを想像してハァハァ
793名無しさん@ピンキー:04/11/19 09:14:43 ID:Ym+UrP7t
794名無しさん@ピンキー:04/11/24 04:20:03 ID:8fHpIPKv
読子さんの尻穴を激しく犯して悶絶させながら保守
795749:04/11/26 03:28:38 ID:1KjLVkOI
(・ω・)ノシ それでは送ります。

>>791
読子(偽 「は、はい!がんばりますっ!」
796749:04/11/26 03:29:37 ID:1KjLVkOI
 わたしは夜、星をみる ♯2

『――注意しろよ、夜だぜ」
 同僚の忠告も耳には入らなかった。両手をすっぽりポケットに入れ、頭を後ろへそらせ、顔
は、雲に、山々に、河川に、海に向けたまま、彼はいま無言のまま微笑しだした。それはか
すかな微笑だったが、しかも、あの雲よりも、山よりも、川よりも、海よりも力強い微笑だっ
た。
 ――どうしたんだ?」
 ――あのわからずやのリヴィエールめが……僕がこわがると思っているんだよ!」』
 サン=テグジュペリ 「夜間飛行」

 ――ふにゃあぁぁぁぁ……。
 猫の目は良心的ではない、と言ったのは誰だったか?
 親父さんの禿頭ではなくマイケルを見ていると、なんだか猫と話している気分になるから妙
だ。
「…………似ているな」
「似てるって、誰にです?」
「お前さんがこないだ連れてきたお嬢ちゃんにさ…………あれは傑作だったな……」
 親父さんは青いベレー帽をのせた禿頭を紅潮させて笑った。
「おれがはじめて読んだ本はなんだ?と聞いたら…………言うにこと欠いて母子手帳だと、
それも……それも、どうやら冗談じゃなさそうだ……」
 ふひゃははははは、と親父さんは肩をゆすって笑う。
797749:04/11/26 03:31:10 ID:1KjLVkOI
「ええ、憶えてますよ……本についてはぼくも彼女にはかなわない……だけど、似てますか
ね?」
「ああ、似ているよ…………それにお前さんにもな……」
「……なんだ、それじゃみんな似てるんじゃないですか」
「『みんな』?とんでもない!…………お前さんたちは『特別』なのさ、その『特別』なところが
似ているというのさ……」
「…………待ってくださいよ。そもそも親父さん、ぼくの顔を見たことがあるんですか?」
「見なくても、そいつの性格は話せば分かる…………人間の性格は容貌より、そいつの書
き言う言葉にあらわれるのさ……」
「……………………」
「お前さんが今日連れてきたお譲ちゃんも同じことさ…………なにやら事情はありそうだが」
「…………ぼくたちのことはともかく、今回の件について親父さんはどう考えているんです
か?」
「…………アメリカだろうな……」
「なぜ?」
「お前さんとこでなし、『読仙社』でなし……PLO(パレスチナ解放機構)は滑稽だ……フラ
ンスでもない……そしてレバノン沖で問題の船に便宜をはかれる力のある組織、あるいは勢
力……」
「……………………」
「……トルコからシリアにかけて力を揮える国家……イスラエルならばその能力はあるだろう
が、それではこの『ロゼッタ』号の馬鹿な長旅には説明がつかなくなる……」
「PLOの例の声明ですが、やらせだろうという意見が特殊工作部では主流です。しかしCI
A(中央情報局)中東課の連中が有り難いことにリストを提供してくれましてね……なるほ
ど確かにやりそうな奴らばかりです。滑稽だと分かっていても検証せざるを得ません。特殊工
作部はその調査のためにだいぶ人数をさいています」
「……陽動だと分かっていても、それに乗らざるを得ない?」
 ぼくは肩をすくめて笑う。
「ええ……なにせレバノン沖での荷物の積み降ろしを、我われは見落としてしまいましたか
らね。しかし、なぜフランスやドイツから直接持ちださず、こんな回りくどいことをしなければな
らないんですかね?」
798749:04/11/26 03:31:57 ID:1KjLVkOI
「さあな……それじゃ見え透いてるからじゃねえのかな。それに船旅は時間がかかる……時
間がかかればその間にいろいろと用意ができる……連中、この日本でなにか仕掛けるつもり
だろうよ」
「…………でしょうね」
「日本で仕掛ける利点はふたつ。そのひとつは『呪いの書』とやらが、それで完全にロストして
しまうこと、もうひとつは横田や横須賀が使えること……そこまで持ち込めばあとはノーチェッ
クだ……なんでもできる」
「香港の『読蛇』や横浜の華僑を使って、いろいろと小細工もしていますよ」
「……表向きはいかにも『読仙社』の仕業です、ということにしてな……みえみえの嘘でもお
れは知らないと言うことができればそれでいいと……まあそんなところだろうな」
 ――かもしれませんね。ぼくがそう言うと、親父さんはお茶をひと口すすって。
「…………それにしても、度し難い話しだ。たかが古文書の束ひとつで何人もひとが死ん
で、しかも国家がらみときた……その『呪いの書』てえのはいったいどんな代物なんだ?」
「さあ……シリアのキリスト教寺院跡で発見された、ネストリウス派の伝道記録だといわれて
いましたが…………内容については我われも知りません」
 やはり肩をすくめて、ぼくは親父さんに嘘をつく。
「…………そうか、なら訊かないことにするさ……くわばら、くわばら」
 勘のいいひとだ――……。すみません、親父さん。
 この借りはいずれ精神的にお返ししますから。
「…………それで連れのお譲ちゃんはどうしているんだ?ずいぶん静かになったようだ
が……」
 そういえば、そこらをくるくる廻りながら嬌声を上げていたミシェールがだいぶ静かになった。
 まさか興奮して卒倒したりはしてないだろうが……。
「それにしても、お前さんだいぶ年下にはもてるようだな…………いや、結構なこった」
 親父さんが肩をゆすって笑うと、マイケルがふにゃあ、と鳴いた。
 やめてくださいよ――。ぼくは仄暗い店の奥にミシェールをさがしに行く。
799749:04/11/26 03:33:07 ID:1KjLVkOI
 蛍光灯が明滅する店内を奥に向けてすすみ、本棚にあたると左へ七歩。
 そこに彼女がいる。
 見ればミシェールは床にぺた、と尻もちをつき足を前になげだして、頬を上気させてだらし
なく口を開けている。
「ああ…………なんですの?この店は……シェイクスピアの『フォリオ初版』なんて、はじめて
見ましたわ……」
 彼女の口から、ながく糸をひいてよだれが垂れた。
 息があらい。
「……………………」
 ……なんなんだ?この娘。
「…………ぼくはそろそろ帰るよ。機会があったらまた逢おう……それじゃ」
「!?…………やあっ!!」
 ――……やあっ!!じゃない。
 やめろ、はなせ!!
 ぼくは転びそうになる。
 彼女はぼくにしがみついて、ふるふると首を振る。
 そして捨てられた子猫が哀願するように、目を潤ませてぼくを見つめる。
 そんな目をするな!
 だからそんな目でひとを見るのはやめろ!!
 ――わかったよ、わかった!!それじゃまちを案内してあげるよ!だから……。
「…………本当に?」
 ――本当に!だから放してくれ!!
 すると彼女はぱああ、と目をかがやかせて、子供らしく勢いよく立ちあがる。
「ならば参りましょう。青い鳥はすぐそこですわ!」
「……………………」
 ミシェールはぼくの手をひいて歩きだす。
800749:04/11/26 03:34:30 ID:1KjLVkOI
「…………ちょっと待って……」
 さきほど彼女が座っていたところの、うえから四段目の棚から一冊抜き出してひろい読みを
する。
 Jack Miles,『God:A Biography(神の伝記)』……。
 ……この本は手になじむ。
 本の表紙を隅々までながめて、ぼくはつぶやく。 
 ――……間違いない。
 これはぼくに『探されていた』本だ……――。
 その本を手にして、ぼくはミシェールに手を引かれて明るいほうに向かって歩く。

 時刻は、もう昼にちかい。

「早く!もう行きますわよ〜」
 ミシェールは逸りたった競走馬のように地団駄をふむ。
「二千円……今日はお祭りだ。千五百円でいい……」
 ――そうですか。
 ぼくはマイケルから受けとった領収書を懐にしまいながら訊く。
「……今回も例の口座でいいですか?」
「……………………」
「……それじゃ世話になりました。近いうちにまた寄りますよ」
「おい!いいか……『それ』はうちには決して持ちこむんじゃねえぞ……おれはそんなもの消
毒済のサオをもたされても触りたくはねえからな」
「…………分かっていますよ」
 苦笑してぼくは答える。
 ――それからな。
 外で口をとがらせている彼女に向かって歩きだすと、親父さんがつぶやく。
「…………無茶するんじゃねえぞ」
 ……本当に、勘のいいひとだ。
 ぼくは苦笑をする。
801749:04/11/26 03:35:22 ID:1KjLVkOI
 ぼくたちはすずらん通りをぶらぶらと歩く。
「この書店は『書肆アクセス』といってね……地方の自然や郷土史についての本が多い、と
いうのもこの店は地方・小出版社の本を専門に扱っていてね……ぼくは残念ながらあまり
利用しないけど、この店の姿勢には頭が下がるんだ。この通りを歩いていて、ここが営業して
いると、ぼくはホッとするん……だよ…………?」
 彼女がいない。
 ミシェールはどこへ行った?
 !?――……財布!!
 『書肆アクセス』に向かって、ぼくはあわてて走る。
「…………ください……」
 ミシェールの目は妖しくかがやく。
「…………はあ?」
 店員はけげんな顔で彼女を見つめる。
 みれば彼女ははげしく発汗し、その息はあらい。
「……全部ください…………」
「……………………」
「なんでもないんです!」
 店に駆け込んだぼくは彼女をうしろからはがい絞めにすると、猫のように身をくねらせて抵
抗するミシェールを引きずりながら、出口に向けて後ずさりする。
「なんでもないんですよ!……この娘、すこし頭があれなんで……いや!お騒がせしました」
 うでを彼女に咬みつかれてぼくは悲鳴をかみ殺す。
 この娘…………どうしてくれよう!?
802749:04/11/26 03:36:55 ID:1KjLVkOI
 『古書かんたんむ』の前で、ミシェールは大声をだす。
「あなたはひどいひとですわ!畜生です。鬼のようです!……可愛らしい少女に本の一冊
も買い与えられない甲斐性なしなんて死んだ方がマシですわ!……あなたなんて消えてな
くなってしまえばいいのに!!」
 ――……きみ、さっき『全部』とか口走ってなかったか?
「…………とにかく、財布をかえしてくれ!」
 ぼくは財布の中身をたしかめてから懐にしまう。
 ……まったく、どうやって抜くんだ!
「……………………」
「なんですの?」
「……いや、なんできみはジャージなんだい?」
 ――それも、あずき色の。
 胸の名札には、みしぇーるとひらがなで書いてある。
「……変ですか?」
 ――いや、そうでもないさ。ここが田舎で、きみが部活のあとで帰宅する中学生ならね。
803749:04/11/26 03:37:49 ID:1KjLVkOI
 ぼくがそう言うと、彼女はみるみる顔を蒼くして。
「!そんなっ!?日本では制服を脱いだ学生はみんなこの格好だって、連蓮姉さまに教わ
ってきたのに……」
「……………………」
 『読仙社』にもだいぶいい性格の人物がいるらしい。
 ぼくの友人と、きっと気が合うことだろう。
「……ああっ!!ナゾの美少女として、さっそうと登場したはずなのに!……」
 なにがナゾの美少女だ!いいからよだれを拭け!!
 それにしても恐ろしいのは、この娘が本のつまった紙ぶくろを三つさげていることだ。
 そのすべてがぼくの嚢中から出ていることは特筆すべきだろう。
 本当に恐ろしい娘だ……。
 ぼくは戦慄をする。
 そろそろこの辺で、と言い出しかねていたが…………頃合いかもしれない。
 ぼくは口をひらく。
「なあ、ミシェール。そろそろ……」
 ぐぐぅ〜〜きゅるる〜〜。
「……………………」
「……お腹が、すきましたわ……」
 頬をあかくしてミシェールはちら、とぼくを見る。
 殴りたい。
 ぼくはいま、たしかにそう考えた……――。
804749:04/11/26 03:39:03 ID:1KjLVkOI
 今日も『キッチン南海』は混んでいる。
 店の外で待っているひとびとのうしろにぼくたちは並ぶ。
 すると店のお姉さんが外に出てきて、色違いのフダを繰ってすばやく注文を聞いていく。
 プラスチックのフダの色はメニューによって異なっているらしい。
「カツカレーで」
「…………わたしもそれで」
 ぼくたちはやがて暖簾をくぐり、声がかかったので相席のテーブルにつく。
 目の前には紙ナプキンでくるんだスプーンとお冷が置かれ、厨房をながめると四人のコックが
目配りもするどく働いている。
「……待つんですか?」
 ミシェールはせまい店内をみまわして言う。
「いや、すぐ来るよ」
 相席のふたりは学生と上着を脱いだ若いサラリーマン。
 ふたりはただ黙々とスプーンを口に運んでいる。
 ぼくの前にカツカレーが運ばれてかたり、と音をたてると、その場には湯気がたつ。
 ゆびをくわえるミシェールに「お先に」と声をかけてから、ぼくはカレーを口に運ぶ。
 『キッチン南海』のカレーは黒くてさらりとしている。
 千切りされたキャベツのうえに、細く切られたカツがのせられ、カツにはルウが半分ほどかかっ
ている。
 カレーの味はからいというよりは苦くて、カツをかむと甘い。
 だからカツを先に片づけると、カレーのからさにあとで泣くことになる。
 ……スプーンでキャベツをすくうのは骨だが、そこを器用に片づけて鼻の先に汗をうかべな
がら食べる。
805749:04/11/26 03:40:06 ID:1KjLVkOI
 ぼくが半分ほど平らげたころ、ミシェールの前にもカレーが運ばれてかたり、と音をたてた。
 びんの福神漬をつまんで皿にのせてやると、彼女は「ありがとう」と素直に言った。
 彼女は「いただきます」と言ってからカレーを一匙すくって口に運ぶ。
 そしてミシェールが「おいしい!」と大声でつぶやくと、店内の皆が一斉にこちらを向く。
 ミシェールは口をおさえて、きょろきょろと周りをみまわす。
「……わたし、なにかまずいこと言ったかしら?」
 相席のふたりが口元に笑みをうかべている。
 おかしいので、ぼくも笑った。
 そりゃおいしいよ。
 うまいからみんなここに来るんだ。
 ……だけど。
 だけどこの場でうまいと言ったやつを、ぼくははじめて見たよ。
 だからぼくも笑う。
806749:04/11/26 03:41:10 ID:1KjLVkOI
 今日はお祭りなので、すずらん通りの書店は店先に文庫本をならべたワゴンを出す。
 歩道に置かれたワゴンにならんだ文庫本を読みながら、ふたりは会話をする。
「…………釣れなかったみたいですわね」
 ミシェールはハヤカワSFの『人間以上』をワゴンに戻して、『ソラリスの陽のもとに』を手にと
って読む。
「…………なにが?」
 ドニーは『百億の昼と千億の夜』を読みながら、それを買ったものか悩んでいる。
 かれはすでにそれを所有しているのだが、いまは読むためにそれを買いたいと考えている。
 ところがそうした買い物をすると、自分のことを棚にあげて小言をいう女性がいるのである。
 そのことがかれを逡巡させる。
「『トト・ブックス』から、特殊工作部のエージェントが日本に滞在していると情報を流していた
でしょう?……成果がなさそうでしたので、思ったところを口にしただけですわ……それにし
ても……」
 ――ずいぶん自信家でいらっしゃるのね。
 『ソラリスの陽のもとに』を読みながらミシェールは言う。
「時化だね……海が荒れてるとみえる」
 ……二週間待ったが当たりはない。
 魚がいないか、その気がないか。
 前者はありえない。
 とすれば奴らの台本に、ぼくにもなにかの役が振られているのだろう……。
807749:04/11/26 03:41:50 ID:1KjLVkOI
「……きみは自信家と言ったが、このままではぼくは相手が準備万端ととのえたなかに飛び
込まなくてはいけない。『ロゼッタ』号が日本に着けば嫌でもそうなるんだ。それよりぼくとして
は相手に喰いついてきてほしかったんだよ……柔道の手とおなじさ、動いてくれれば足をすく
うこともできる……せめて相手の正体が分かればいいと思ったんだけどね」
 ――決して自信家なわけじゃない。
 ドニーは『百億の昼と千億の夜』に加えて『たそがれに還る』 『喪われた都市の記録』をワ
ゴンからぬき出す。
「ぼくのことはともかく、きみはどういうつもりなんだ?素生をあかした以上、きみはぼくの敵な
んだよ…………きみたち読仙社と闘ってたくさんの仲間が死んだ…………ぼくたちはそうい
う間柄なんだよ」
「…………それはお互いさまですわ」
「きみの目的はなんだ?」
 ミシェールはドニーをちら、と見て妖しく笑う。
「…………あなたとおなじですわ。ドニーさん……」
 ドニーはミシェールを見て、目を細めて笑う。
「馴れあいはここまでにしよう、ミシェール……つぎに逢うときはきみを殺さないといけない」
 ドニーは不敵に笑ったつもりだが、ミシェールには悲しげな微笑に見えた。
 三冊の文庫本をさげてドニーは店に入る。
 支払いをすませて外に出ると、彼女はもういない。
808749:04/11/26 03:43:12 ID:1KjLVkOI
 黄昏時。
 花に満ちた温室で、ひとりの老人が考えごとをする。
 四季をつうじて花にあふれたこの温室はうつくしい。
 だがしかしこの花園はひとびとに恐れられる場所でもある。
 老人の招きをうけてこの花園をおとずれるものは人生が変転してしまう。
 ひとは『神』さまを見たいと願うことはあっても、お近づきになろうとは思わない。
 理解をこえたものは凡俗の身には恐ろしい。
 その老人はたいへん長生きしたおかたで。
 遠い遠い。
 むかしむかし。
 そのかたは喩え話ふうに。
 或るときはプロメテウスと呼ばれ。
 また或るときはアダムと呼ばれていた。
 そのかたは或るときは誰よりも貧しく。
 また或るときは王の王と呼ばれていた。
 いまそのかたは『紳士』と呼ばれて花園でひとり考えごとをする。
 その顔は花壇を向いているが、その目は花を見ない。
 見ようとしなければ、花は見えない。
 ……もしかしたら『紙使い』は……。
 『紳士』は花園でひとり夕陽をあびて考えごとをする。
 車椅子にすわるようになって、かれはいよいよ老いを感じるようになった。
 ……もしかしたら『紙使い』は、わしの良心としてはたらいていたのかもしれん。
 『紙使い』と言うときに『紳士』の脳裏にうかぶのはどうかすると数代まえの『紙使い』であっ
たりする。
 かれの膨大な記憶のなかに、ドニー・ナカジマのすがたは混沌として消えてしまった。
809749:04/11/26 03:43:57 ID:1KjLVkOI
 ……もしかしたら『紙使い』は、恣意的な良心にしたがってはたらいていたのかもしれん。
 …………『売女』めが……『あれ』はわたさんぞ!……『あれ』はわしのものだ……。
 『紳士』の思念はまことに取りとめがなくて。
 その取りとめのないことを、ひまにまかせて考えるのだから恐ろしい。
 …………これまでのことは良い。
 わしは寛大にも、それを冗談として笑ってやってもよい。
 だが、今回の件で奴が『呪いの書』を持ち帰らなければ……。
 ……わしは奴に罰を与えねばならん。
 『奴』と言うときに『紳士』の脳裏にうかぶのはどうかすると数代まえの『紙使い』であったりす
る。
 かれの膨大な記憶のなかに、ドニー・ナカジマのすがたは混沌として消えてしまった。
 …………『グーテンベルク・ペーパー』がようやくドイツで見つかった。
 その真贋はまださだかでないが、それが本物であるとしたら……。
 今回の件でドニーが『呪いの書』を持ち帰らないとしたら……。
 …………奴に『グーテンベルク・ペーパー』を任せるわけにはいかん。
 そのときは…………。
 …………わしはドニーに罰を与えねばならん。
 『ドニー』と言うときに『紳士』の脳裏にうかぶのはどうかすると数代まえの『紙使い』であった
りする。
 かれの膨大な記憶のなかに、ドニー・ナカジマのすがたは混沌として消えてしまった。
 ……もしかしたら『ドニー』は、わしの良心としてはたらいていたのかもしれん。
 かれは花園でひとり夕陽をあびて考えごとをする。
 『紳士』は花を見ない。
810749:04/11/26 03:44:41 ID:1KjLVkOI
 夜のJR渋谷駅、駅前交差点の前は今日もひとで埋まり、それにゆきかう車の騒音。
 ……音声の変換をしているのと、掛けた先が遠いので通話が困難なのではないか?
 駅を出て右側の、交番近くの公衆電話ボックスでぼくはすこし心配をする。
「…………やあ、ジョーカー。ドニーだ……船は?……予定通り横浜港に……いよいよ来
たな。それでどの埠頭だ?…………そうか……動きは?……それで『ロゼッタ』に張り付い
ていた米軍の原潜は?……横須賀に……そうか…………!?アメリカ議会図書館で…
…盗難が?…………リドリーを……コール上院議員の要請で…………ああ……ああ…
…分かった。サポートがなくてもうまくやるよ……今夜だ!朝までに『ヴィクトリアス』を横浜港
に回しておいてくれ……それにしてもコールね。いや、きみも大変だな……ああ、分かった、
それじゃ」
 特殊工作部の備品を通話口からはずして懐にしまうと、電話ボックスを出て足早に渋谷
駅に向かって歩く。
「さて、今夜は忙しくなるな…………」
 ぼくは歩きながらそうひとりごちた。
811749:04/11/26 03:45:23 ID:1KjLVkOI
 滞在先のホテルシーサイドビュー横浜で軽く食事をして部屋にもどる。
 ……フロはやめておこう。どうせ夜中には港で運動をしなければいけない。
 最近、朝晩はだいぶひえこむのだから、それで風邪をひいてはつまらない。
 『トト・ブックス』で買った本を手にすると、ベッドに倒れこんで枕元のライトをつける。
 ……シングルで予約したはずなのだが、なぜかダブルの部屋だった。
 まあそれもいいだろう。ぼくの懐はいたまない。
 マリアンヌもまさかこれくらいでとやかくは言わないだろう。
 ぼくはベッドの上でひじを立ててうつ伏せになると、『神の伝記』のページを開く。
 キーノート『イメージとオリジナル』を読み終えると、序幕にはこう書いてある、曰く『神の生
涯は描き得るものか?』……――。

 ――……それにしてもジョーカーも可愛そうに。
 この苦悩が、はたして胃にくるか?心臓にくるか?それとも頭にくるか?
 頭をかきむしりたくても、髪のみだれを極端にきらうぼくの友人にはそれができない。
 ジョーカーの頭髪についてはともかく、『ロゼッタ』号がレバノンで降ろした積荷のなかに『呪
いの書』はなかったことが確認できた。また例の武装強盗によるフランスでの書庫襲撃事件
も、CIAがリストアップした連中とは関係がなかったようだ。
 ……もっとも、それはもはやどうでもいいことだ。
 『敵』の意図はいまやあきらかだ。まずレバノンでの調査で我われを分散させ、そして日本
でぼくをサポートするはずだったリドリーたちは、いまワシントンDCに向かっている。
 これでぼくは孤立してしまった。
 アメリカ議会図書館の稀覯本数百冊となれば、出自の怪しい『呪いの書』などは比較に
もならない。
 しかも、これは合衆国政府からの正式な捜索依頼なのだ。
812749:04/11/26 03:46:02 ID:1KjLVkOI
 コール上院議員か……野心家で実力もある男だが、これだけのことを構えるには役が足
りない。
 上をたどれば、あるいは閣僚や大統領の名前も出るのかもしれない。
 ともかくこれで『敵』の正体はかいま見えた。
 みえみえの嘘をついて恥じないその厚顔ぶり。
 さすがにアメリカは大国だ。
 敵は敵として振舞ってくれるほうが始末にいい……ぼくはふとミシェールのことを思いだす。
 敵に味方づらされるのは具合がわるい。怪しい手合いを味方として扱わなければならない
うえに、こちらは知っているぞと匂わせたが最後、そいつはなにをしでかすか分からない。
 ……それにしてもジョーカーも可愛そうに。リドリーのワシントン派遣には部内でただひとり
頑強に抵抗したらしい。
 その若さと性格ゆえにかれには敵が多い。
 しかしジョーカーには類いまれな演算能力――応変の才がある、指揮官向きだ。
 『紳士』の覚えがめでたければ、いずれはかならず責任ある地位にのぼるだろう。
 それにかれは執念ぶかい。『敵』はやがて煮え湯をのまされることだろう。
 ……すこし寝ておくか?
 これから数時間あとには孤立無援で八面六臂の活躍をしなければいけない。
 ぼくはひとつあくびをして、『神の伝記』のページを閉じる。
 ……なかなか面白い。著者によれば、『神』のイメージは変遷するものらしい。
 この著者が『紳士』とお近づきになったとしたら、はたしてどんなものを書くだろうか?
 枕元の時計は午後七時を表示している。
 窓の外では風が鳴る、外はいかにも寒そうだ。
 港ではぼくの『歓迎委員会』が身震いしていることだろう。
 さて――。ライトを消して、ぼくは眠る。
813749:04/11/26 03:46:37 ID:1KjLVkOI
 もえさかる炎のなかで。
 読子が泣いている。
 ああ読子。
 そんな顔をしないでおくれ。
 どうか、お願いだから。
 ぼくは声がでない。
 ぼくが悪い。
 たしかにぼくは不器用でだらしがない。
 だけど。
 だけどきみにそんな顔をさせるような。
 そんな悪いことはしていないつもりだ。
 読子は声をあげて泣く。
 困ったな……。
 どうすれば彼女は泣きやむだろう?
 そうか……。
 笑えば。
 笑えばいいのかな?
 ぼくは笑う。
 だから泣きやんでおくれ。
 読子、読子……。
814749:04/11/26 03:47:13 ID:1KjLVkOI
 ひどい寝汗をかいて、ぼくはじぶんの声で目を覚ます。
 ……最近よくへんな夢を見る。
 彼女と出逢って、ぼくは臆病になったのかもしれない。
 ……リビアの砂漠で遭難したサン=テグジュペリが、彼の愛するひとびとを思って、砂漠の
まん中で『ぼくらこそは救援隊だ!』と叫んだ気持ちが、いまのぼくには理解できる。
「…………死にたく、ないな……」
 両手でごしごしと顔をこすって、ぼくはつぶやく。
 ふと耳をすませば、遠くで川のせせらぎの音がきこえる。
 ――…………!?
 バスルームの方を見やると、ドアの下からかすかに灯りがもれている……。
 ふわり、と音もなくぼくはベッドからおりて立ちあがる。
 音のしない動作は訓練のたまものだ。
 黒の上着のそでを手繰って、紙をつまみ出して身構える。
 着たきりスズメには意味がある。
 読子は……。
 ぼくは苦笑をする。
 読子はいろいろと小言をいうがこれは必要なことなのだ。
 ……ようやく来たな。
 このタイミングで仕掛けてくるか。
 脅迫か?懐柔か?それともここで勝負をつけるつもりなのか?
 いいだろう……とにかく話しだけは聞いてやる。
 あとのことはそれからの話しだ。
815749:04/11/26 03:47:56 ID:1KjLVkOI
 壁に背を向けて張りついて、バスルームと出入り口のドアをちら、と見てすぐに頭をもどす。
 誰もいない。
 あとはこの壁の向こうのバスルームだが……はて?
 シャワーの音は続いている。
「……………………?」
 ぼくは壁に張りついたまま、ちらりちらりと顔をだして、下から灯りのもれるドアをうかがう。
 ……この違和感はなんだろう?いまやすっかり目覚めた頭で考えると、どうもおかしい。
 もの慣れた襲撃者が仕事の前に物音をたてることはまずありえない。
 じぶんはフロを使っていない……これは確かだ。まさかここで怪談話でもあるまい?

 ……数分がすぎた。
 こうしていても仕方がない。
 ぼくは物音の正体を確かめるべく壁づたいにバスルームのドアまで行き、後ろ手にドアのノ
ブを……。
816749:04/11/26 03:48:33 ID:1KjLVkOI
 ……おフロ、おっフロ〜〜♪…………

 ドアは独りでに開いて、ミシェールがそこにあらわれる。
 全身に湯気をまとって、濡れたブロンドの髪は栗色にみえた。
 細かな水滴がその肌をすべり、白磁のような肌は上気してピンクに染まっている。
 水滴はからだのわりにおおきい、かたちのよい乳房をつう、と幾筋もすべり、そのかたちのよ
い乳房のさきには赤くて可愛らしい乳首がある。
 水滴のすべるへそのよこにはなめらかな肋骨がみえ、灯りを背にした彼女の腰はやわらか
な曲線を描いてそのすらりとした脚のつけねには、うっすらと恥毛におおわれたふくらみがみえ
る。
817749:04/11/26 03:49:20 ID:1KjLVkOI
「………………………………」
 彼女は手に持っていたタオルでからだをおおって、その場にぺた、と尻もちをついて弱々しい
悲鳴をあげる。
「…………やあっ!!」
 ――……だから、やあっ!!じゃない……。
 彼女はしりもちをついたまま、ぼくを見上げて言う。
「……ひ、ひとを呼びますよ……」
 …………ひとを呼びますよ、じゃない!それはぼくの科白だろう……。
 ――なにをしている、という言葉がうまく出てこない。 
 ぼくはただ陸にあがった魚のようにくちをぱくぱくさせるばかりだ。
 ごくりという音がじぶんでも驚くほどおおきく聞こえて、それが彼女に――ミシェールに聞こえ
ていなければいいのだが……。
 ぼくは彼女から目をそらすと、あわててドアをしめる。
 ――……ごめんよ、だ、だけどなんでここに……この部屋にいるんだい?
 われながら情けない声だ。
「この国では未成年者を泊めてくれる宿がありませんので……野宿ではこのごろさすがに寒く
て……おフロだけでもいただきたいと思ったんですが……」
「……どうやって部屋に入ったんだ?」
「『紙』で……部屋はフロントで教えてもらって……」
 ――とにかく……とにかく服を着てくれ。それからくわしい話しを……。
 フロントで教えてもらって?
「ミシェール、なぜフロントがきみに部屋を教えるんだい?」
「さあ……わたしがあなたの『恋人』だと告げたら教えてくれましたわ」
 !!――……恋人!?
「ミシェール!それはどういう……」
 だしぬけに部屋の電話が鳴り、同時に出入り口のドアが規則正しくノックされる。
818749:04/11/26 03:49:58 ID:1KjLVkOI
「ドニーさん……ドニー・ナカジマさん、居られますか?神奈川県警のものですが……事情
を伺いたいことがあるんですが……ドニーさん、居られますか?……」

 ドアは規則正しく、三度ずつノックされ続ける。
「は〜〜い、ただいま!」
 ミシェールは素肌のうえに『We are Mother Fucker』とロゴの入ったTシャツを着て、下
はパンツを穿いただけのすがたで、バスルームからひょいと顔をだすと外に向かって返事をす
る。Tシャツが肌に張りついて、彼女ははだかでいる以上にセクシーだった。
 ……ぼくにとやかくいう権利はない。それは確かだがそのパンツの色は……お兄さん、黒い
パンツだけはこの場では穿いて欲しくなかったな……。

 執拗なノックの音と電話が鳴り響くなかで、ぼくはいま、どうやら泣いているらしい。
819749:04/11/26 03:53:35 ID:1KjLVkOI
 ――あひぃ〜〜ん、うう、うっ、うっ…………。
 先程から妙な鳴声をあげながら、ミシェールはしきりに頭のコブをさすっている。
 彼女はその青い瞳で、ぼくをきっ、とにらんで言う。
「……あなたはひどいひとですわ!畜生です。本当に鬼です!……いたいけな美少女に
暴力を振るうひとでなしなんて死んだ方がマシですわ!……あなたなんて消えてなくなって
しまえばいいのに!!」
 時刻はいま午後九時半をすぎた。
 彼女のコブは警察の方がたに引きとっていただいたあとに、ぼくが落とした拳骨によるもので
ある。
 『美少女』に暴力を振るうのは、おそらくこれが最初で最後のことだろう。
 ポットのお湯が沸いたので、ぼくはお茶を淹れる。
「…………ほれ」
 彼女にもお茶をすすめて、ふうふうとさましながらひと口すすると、いまの騒ぎですっかり渇い
たのどが潤うのが心地よい。
「ミシェール……警察を呼んだのはきみだね」
「あら!どうしてですの」
 あずき色のジャージを着たミシェールは、ぼくに向かって挑戦的に微笑む。
「先程ぼくはその電話をとった、するとフロントはこう言った――『警察のかたがあなたに事情
をうかがいたいと』……ホテルのひとたちが呼んだならばそんなことを言うかね?」
「呼んだかたと応対したかたが違うのかもしれませんわ……そんなことはよくありましてよ」
「きみは『冗談に悪戯をしたんだ』と言ったね……あれはホテルのひとに言ったのかな?それと
も警察の方にかな?」
「あなたはイジワルなかたですわね……せっかく調子を合わせてあげましたのに」
「ここにきた理由は『ロゼッタ』が今日横浜に着いたからなんだろう。対象のそばにいた方が監
視をするには具合がいい……違うかい?」
「知りませんわ……わたしはおフロとあたたかいベッドが恋しかったともうしましたのに……」
820749:04/11/26 03:55:01 ID:1KjLVkOI
 ――……それにしても。
 ミシェールはふうふうとお茶をすすりながらぼくを見る。
「わたくし、数年前に生き別れたあなたの腹違いの妹でしたのね……すこしも知りませんで
したわ」
 感にたえぬというふうに、込み上げてくる笑いをこらえながら彼女は言う。
「可笑しい!あのときのあなたの顔といったら……しきりにわたしに目配せをして……」
「……きみがぼくのところに居ることは、ホテルのひとたちだけじゃなく警察も知ってる……これ
ではきみをどうこうするわけにはいかない……ミシェール、きみは恐ろしい娘だね……」
「…………先程から違うともうしてますのに、わたしはそんな計算高い女じゃありませんよう」
 ……どうだか、この部屋がダブルベッドなのもきみの所為ではないのかい?
 そう言いたいところだが、しかしそれでは電信柱が高いのも、郵便ポストが赤いのもみんな
『読仙社』の所為ということになってしまう……。
「もうし……どこに行きますの?」
「なに……シャワーを浴びようと思ってね。いまの騒ぎでだいぶ汗をかいたからね…………覗
かないでくれよ?」
 ふと思ったことをぼくは口にする。
「……………………覗いて欲しいんですか?」
「…………ぼくはそんなまわりくどい行為で快感を得ようとしたことはないよ」
 この忌まわしいドアを閉めると、ぼくはシャワーを浴びる。
821749:04/11/26 03:56:17 ID:1KjLVkOI
 灯りを消したので部屋は暗い。
 ミシェールはベッドから顔をあげると、床のうえで毛布をかぶって横になるぼくを見て眉をしか
める。
「……あなたは嫌味なかたですね。一緒に寝ればいいじゃありませんか……あなたがしっか
りしていれば、間違いは決して起こりませんわ……」
「そうだね。確かにこれはぼくの問題だ……だから放っておいてくれ」
「…………知りません!もう……」
 ぼふ、とまくらに倒れこんだので、彼女はぼくからは見えなくなった。
「……明日は早いようですわね」
「なぜだい?」
「いい若い男が夜の八時から寝ている理由はほかには考えられませんわ……ずいぶんうなさ
れていたようですけど」
「…………きみにはかなわないな」
 言葉が途切れたので、ぼくたちは黙る。
822749:04/11/26 03:57:18 ID:1KjLVkOI
 ――……ねえ、ドニーさん。
 あらたまってミシェールは訊く。
「…………なんでこの仕事をしているんですか?」
「……きみはなんでこんな仕事をしているんだい……?」
「…………本が好きなので、本に関わる仕事をしたいと思いましたの……」
 ――……馬鹿々々しい!!
 読子のことを思いだして、ぼくはたまらなくなる。
「もうきみは分かっているんだろう?これがどんな仕事なのか……もしも時間が戻せるなら、
ぼくは決してやらないよ……」
「……………………」
「悪いことは言わない、こんな仕事は早くやめるんだね……これはきみを子供あつかいして
言ってるんじゃないんだ……」
 言葉が途切れたので、ぼくたちは沈黙をする。
 これはあのとき彼女にぼくが言えなかった言葉だ。
 かるい既視感にとらわれて、だからぼくは、あのときと違う言葉を口にしなければいけない。
 長い沈黙のあとで、こんどはミシェールが口を開く。
「……………………ドニーさん……」
「……なんだい?」
「今日は楽しかったですわ……」
 彼女のすがたは見えないが、ミシェールはそう言った。
 窓からは星が見える。
「お休みなさい……」
「……お休み、ミシェール」
 ぼくたちは目をつむる。
823749:04/11/26 03:58:15 ID:1KjLVkOI
 暗い部屋のなかで、ミシェールがおもむろにつぶやく。
「……………………起きてます?ドニーさん……」
「…………眠れないのかい」
「ええ……知らないひととお泊りをするのは久しぶりですので……」
「実はぼくもあまり眠くない」
「あなたは先程眠っていましたもの…………ねえ、ドニーさん」
「なんだい」
「読子さんてどんなかたですの?」
「…………なぜだい?」
「先程うなされていたときに、うわ言でその名前を呼んでいましたので……」
「……………………」
「ねえ、どんなひと、ですの……?」
 ミシェールはベッドからからだを起こして興味津々といったふうに訊く。
 困ったな……。
「……本が好きでね……おしゃべりで、ぼくに本の感想をそれこそ一日中でもしゃべるような
女性だよ……」
「まあ、お似合いですわね……うらやましいですわ」
 ――御馳走さま。
 部屋が暗いのと、まくらから顔を上げていないので、彼女はぼくがどんな顔をしているか知ら
ない。
 暗い部屋のなかで、ぼくはおもむろにつぶやく。
「…………ぼくたちは出逢うべきではなかったのかもしれないよ……」
824749:04/11/26 03:59:21 ID:1KjLVkOI
 彼女はおしゃべりで。
 底抜けのおひとよしで。
 わがままで、よく泣いて。
 だまされやすくて、でも嘘つきで。
 嘘がへたで。
 でも、すごくがんばりやで、努力家の女の子。
 本が好きで。
 どうしようもない。
 ほんとうにどうしようもない女の子で……。

 ミシェールに顔を見られたくなかったので、ぼくは星の見える窓に背を向けてごろりと寝がえ
りをうつ。
 気配がするのは、おどろいた彼女が顔を上げてこちらを見ているからだろう。
「……………………どうしてですの?」
 白い壁を見つめてぼくは答える。
「彼女にはじめて出逢ったとき、ぼくはこの娘の笑顔を見てみたいと思った……ぼくは彼女の
泣顔だけは見たくない……」
「……………………」
「……だけどこんなことをしているからには、ぼくはいずれ死んでしまうだろう。ぼくと彼女では
住む世界が違う……どれだけ話しがあおうと、気持ちが分かろうと、そのさきに進んではいけ
ない……ぼくは彼女と距離を置こうとした……だが、ぼくには、それができなかった……」
 ――どうしてできなかったのか……。
 ぼくは、壁に向かってつぶやく。
 すると部屋を沈黙が支配する。
 長い沈黙は会話を終わらせる暗黙の了解だった。
「…………ねえ、パリの続きを話してくださらない?」
 空気が変わったころを見計らって、ミシェールは口を開く。
825749:04/11/26 04:00:19 ID:1KjLVkOI
「パリの続きというと……?」
「メトロでお話しをしたじゃありませんか」
「ああ、そうだったね……続きねえ…………ミシェール、きみは『生きる』ということをどう考え
ているのかな?」
「また答えづらい質問ですわね……子供の人生哲学に興味があるとも思えませんし……」
「いや、別に意地わるで訊いたわけじゃないんだよ……ただ……もしかしたらきみは、生きる
ということを『死ぬまでの時間』のことだと考えているんじゃないかと思ってね」
「…………どうしてですの」
「なに、きみぐらいのころ、ぼくがそう思っていたんだよ…………育ちが悪いもんでね……」
 ぼくはあお向けになって、白い天井を見つめる。
 ……特殊工作部の地下訓練施設の『反省房』の天井は灰色だった。
 ――ちくしょう!……なにが『特殊教育的指導』だ、笑わせるな!!
 孤児院の奴らが飢えないようにと売られてきて。
 来たらこんな地獄じゃ泣くに泣けない。
 天井のすみのスピーカーが食事を告げる。
 うるさい!!聞こえてるよ、馬鹿野郎!!
 すこしボリュームを下げたらどうだ!難聴になるだろうが!!
 それで来る食事といえばカビの生えたパンがひとつだけ。
 こいつはなんの冗談だ!だがぼくはそれを食わずにはいられない……。
 ……ちくしょう!……ちくしょう!……ちくしょう!……。
 ……殺してやる……!!殺してやる!!……殺してやるぞ!!……。
 ぼくは声をあげて泣く。
 ぼくは虫けらだ……。

 ここで嬉しいことはただひとつ、本が読めることだけだ。
 孤児院にいたころは、読む時間も買う金もなかった。
 だから、ぼくは泣く。
 ぼくは、本が好きだ…………――。
826749:04/11/26 04:01:36 ID:1KjLVkOI
「…………ミシェール、きみは芥川龍之介という作家を知っているかな……?」
「アクタガワ……?」
「いるんだ……短編小説の名手でね……いまでも読まれる作家だよ。そのなかに『羅生
門』という作品があってね」
「……どんなお話しですの」

 ――ひとりの困窮した男が都大路の門で雨やどりをしていてね。
 当時は地獄のような世相で、地震、旋風、火事、飢饉が続けざまに起こっていた。
 そんな時世に男は主人に暇をだされて生きる当てもない。
 男はもう飢死にするか、盗人になるしかない。
 やがて日が暮れて、寒くなったので男は門の楼にのぼる……。
 するとそこにはひとの屍骸がいくつもならんでいてね。
 そのころ都の正面玄関は死体を捨てていく場所になり果てていたんだ。
 男が楼にのぼると、そこには灯をともして女の屍骸から髪をぬく老婆がいる。
 男は最初おどろいたが、やがて老婆が許せなくなってね……。
 先程じぶんが盗人になろうかと考えていたことも忘れて、老婆を叱ったんだ。
 男がなぜそんなことをする?と訊くと、老婆は髪をぬいて鬘にしようと思ったというんだ。
 ……せねば飢死にするばかりだ、と言ってね……。
 飢死にするか、盗人になるか、老婆の言葉を聞いて男の覚悟はさだまった。
 そして男は老婆に言うんだよ。
 ――『では、己が引剥をしようと恨むまいな。己もそうしなければ、饑死をする体なのだ』
 そう言うと男は老婆の着物を剥いでどこかに行ってしまった。
 男の行方はだれも知らない――。
827749:04/11/26 04:02:41 ID:1KjLVkOI
「…………わたしはその男の気持ちが分かりますわ……」
 ――育ちが悪いものですから……。
 どこか物憂げな調子でミシェールは言う。
 彼女がどんな顔をしているのかぼくからは見えない。
「ぼくは子供のころ、この話しを読んで感心したんだよ……ずいぶん気のきいたことをいってい
ると思った…………だが……」
「…………だが?」
「……サン=テグジュペリの『人間の土地』の話しは?」
「うかがいましたわ……」
「ぼくは『人間の土地』を読んで感動した……すると『羅生門』に感心したじぶんが、ぼくは
許せなくなった……なるほど、男の――下人の境遇には同情する……だけどぼくはそうし
た絶望的な境遇にあっても、『引剥をしようと恨むまいな』と言うのではなく『人生万歳!』と
叫びたいと思った……」
「…………理想論ですわ……」
「たしかにそうかもしれないな……だけど『人間の土地』を読んで感じたことの方が、ぼくには
どう考えても本当に思えたんだ……ミシェール、ぼくにとって、それはリアルだったんだよ……
すくなくとも、ぼくは『羅生門』を読んで泣きはしなかった……」

 『僕の買われた金でみんなが飢えずにすむ』
 『ハッ、お前はとんでもないお人好しだな』

 『訓練中の事だ、罪にはならないぜ』
 『いいや罪だ、法がどうあれ規則がどうあれ、僕には罪だ』

 『お前は信じているのか?』

 『僕は本が好きなんだ』
828749:04/11/26 04:03:37 ID:1KjLVkOI
「それに、もういいんだよ。ミシェール……理想だの、現実だの、そういったことはもうどうでもい
いんだ。ぼくは見たんだよ、ぼくは確かに見た……かつてぼくがあこがれ、そうなれたらどんな
にすばらしいだろうと思った存在を、いまぼくは知っているんだ……それだけで、ぼくは幸せな
んだよ……『されど我より後にきたる者は、我よりも能力あり、我はその鞋をとるにも足らず』
……」
 ぼくは暗い部屋のなかで詠うようにつぶやく――。
「…………わたしには分かりませんわ……」
「それでいいよ、分かったふりをするよりもずっといい。ぼくも分かるまで時間がかかった……も
しかすると……」
 ぼくはあお向けに、白い天井を見つめながら言う――。
「きみにも『大切な人』があらわれたら、それが分かるのかもしれないね……さて、ぼくはそろ
そろ寝るとしよう……」
 ――お休み、ミシェール。
 ぼくが目をつむると、世界は暗転する。
829749:04/11/26 04:04:39 ID:1KjLVkOI
 ――ミシェール、ミシェール……。
 暗い部屋のなかで、ぼくは彼女の名前を呼ぶ。
「……………………むにゃ、むにゃ……」
「…………ミシェール?」
「……むにゃ……………………」
 あまりにテンプレートな寝言なので疑ったが、どうやら彼女はほんとうに眠ったらしい。
 ――さて……。
 ぼくの目はさえる。
 仕事だ!
 ぼくは不敵に笑う。
 引剥のように足音を殺して、ぼくは廊下に出る。
 外には、唯、黒洞々たる夜があるばかりである。

 今回も急いで慎重に通りぬけなければ。
 天上から、この世を通って、地獄へと。
830名無しさん@ピンキー:04/11/26 18:38:17 ID:Nlz8K4tZ
結構時間経ってるから、投下は終わったのかな?
投下が終わったら、「続く・完」とか入れて欲しい
感想書く人も割り込みかどうか判りにくいので
831749:04/11/26 22:57:19 ID:R+bL6u+7
>>830
ごめん。チカラ尽きて寝てしまいました。

次回から気をつけます。>投下が終わったら、「続く・完」とか入れて欲しい
832名無しさん@ピンキー:04/11/28 21:10:37 ID:bDH2KpTu
(・∀・)イイ!!
833名無しさん@ピンキー:04/11/28 22:25:21 ID:3rA6ptg7
ところで、現在容量が497KB
あと3kbしか書き込めません。
直ちにテンプレを準備し次スレを立てましょう。

もし立てる前に容量を使い切ってしまった時はここで話し合いましょう。
■ エロパロ板総合雑談スレッド・2 ■
http://idol.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1069999953/
834749:04/11/29 00:30:34 ID:4zjGChpZ
(lll゜Д゜)<わー!どうしよう、知らんかった!スレの立て方知りません、どうかエライひと立ててください。
ちゃんとこの続きを書きますし、次はアニタでエロをやりますから……どうか是非!
835名無しさん@ピンキー
新スレ。即死回避を。

R.O.D -THE SS- 2枚目

http://idol.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1101662948/

>>834
スレ終わるからちょっと言うが、自分語りが多いSS書きは時に荒れる元だ。
それと、立て方知らんならいちいち書き込まなくてもいい。

SS書きの控え室 22号室@エロパロ
http://idol.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1101212610/