新規参加ガイドライン
・まずは役作り
役職ガイドラインを参考に、なりきる役柄を決める。
最低でも名前(メイド以外は名無しも可)、屋敷との関係、大まかな性格は決めるように。
容姿やセクース時のスタンス(受け入れる嫌がる優しく強引etc)等、細かく決まっていればなお良し。(あとから付け足しても良いです)
今は役を問わず、責め側を切に希望中(藁
・最初から飛ばす必要は無い
屋敷の人間としても当然新人。役としてはともかく、演じる方は無理なことはさせません。(と言うかさせないように)
屋敷での生活を描きつつ、他人の行為を覗き見る、おもわず自慰する、という程度でも。
表現しにくい(苦手な)行為があれば、あらかじめメアド欄で言うように。
・時間合わせがカギ
できれば前もって参加できる時間を伝えておけると、早めに開始できるので良い。
できなくても、早め早めに待機すれば終了時間も早くなる。
(むろん、連絡はメアド欄で。本文はできれば一人の動き、ダメなら空欄)
待機者が出てこないと、ずるずると開始時間・終了時間が遅くなるので注意。
【無名で待機するときはメアド欄に役名・新人の旨等を忘れずに。これで手間がかなり省けます】
・破綻しない程度の裏設定は可
実は粗相をしたところに隠しカメラがあった、隠し通路から先回りした、恥ずかしい写真をもっていたetcetc
お仕置きやエチをするための、雰囲気に合うその場限りの設定は、ある程度許可されます。
ですが、それにより住人の続行が難しくなる(あるいは立場が大きく変わる)ようなものは、
あらかじめメアド欄などで、当人に確認してからにして下さい。
・技量は問わない。連携ができるか否か
続きを書く早さ、表現の緻密さなどは、さほど問いません。(最低限の日本語・文章力は暗黙の必須条件ですが)
それよりもまずは、他の参加者とどう連携が取れるかどうかが重要です。
自分が考えた展開にこだわるのではなく、流れに乗った行動を心がけてください。
自分が参加できるかどうか、一度「名無しの客人」として、屋敷の門を叩いてみてはいかがでしょうか?
役職ガイドライン
・屋敷の住人
血縁関係又は養子縁組・居候等、屋敷で生活しているメイド以外の住人。役割は重複可能
名前は設定可。設定しない場合は「名無しの○○(関係)」
(ただし、主人の血縁の場合は苗字はつけられません)
屋敷の全権を握っているので、いろいろと強要したり行為を許可したりできます(致命的なプレイは不可)
・お客様
関係は何でも。住人やメイドの友人、取引先関係などなど
名前は設定可。設定しない場合は「名無しのお客人」とか「名無しの○○(役職)」とか
通常プレイのみ(強制含む) お仕置き部屋等は、基本的に屋敷の住人の許可が必要
住人にとって大切な人であるため融通が利き、メイドに対してもある程度強制力が働きます
・宿泊客(基本的に一時利用のみ)
識別上、上の名前は設定可 設定しない場合は「名無しの宿泊客」とかいろいろ考えてください
通常プレイのみ。奉仕やら何やらのソフトプレイ中心。
宿泊客の命令には強制力は働きません(どうしてもという時は脅迫を併用のこと)
・メイド
できる限り名前を設定(指名される場合を考え)
性格付けはできる限りしてください。セクース時の対応(受け入れる・嫌がる等)も
メイド同士の挨拶は簡潔に 採用云々の件は基本的に不要
暗にセクースへの派生の手がかりとなる展開は容認
受けだけではなく、逆に言い寄ってもかまいません(藁
命令には従属ですが、ひたすら嫌がって強姦役に徹してもかまいません(藁
※素の話はメール欄でお願いします。
(だからといって、素の話をし過ぎないように)
現在の主な屋敷の住人達
(前スレに登場していないキャラに関しては割愛させていただきましたが
再登場を拒むものではありません。復帰する場合はその折に自己紹介をお願いします)
名無しの御主人様
言わずもがな、この屋敷の主。 メイドたちの粗相に対して数々の「お仕置き」を下す。
客人
御主人様の友人伯爵
主人の旧友。屋敷を密かに訪れ、訪れるたびに屋敷の様子を傍観し、
その淫らな欲求を満たしては帰途につく。
安藤 五月@伯爵家使用人
友人伯爵家のメイド。御主人様である友人伯爵に好意をよせているが
関係が進展しないことに悩む。
名無しの若侯爵
麗の主人。見た目は若いが人間らしい感情が薄く、妙に落ち着き払った冷たい人物。
主人の非礼な行動をネタに屋敷のメイド達を弄ぼうと企む。
綾峰 雫@他の屋敷の女主人
自分の気に入らないメイドに対しては冷たく、無理難題を言いつけては悦に浸る。
だがこの屋敷のメイドである奏には優しい。というより、一方的に溺愛している。
桜庭 俊
奏の義弟で私立小学校に通う11歳の美少年。
家庭の事情で姉の働くお屋敷でしばらくお世話になることに。
マスター・カイル
以前屋敷に住んでいた主人の旧友。 恋人の死などの過去と決別を果たし、性格も明るくなっている。
お酒に異常に強かったり年齢を憶えてないなど、まだ謎がある人物。
使用人(メイド)
里村 志保
孤児だったのを主人に拾われてメイドに。料理が得意なため、主に厨房を任されている。
恋人を亡くしてその後を追おうとするが、彼の意思や身に宿す新たな命により生きる決意を固める。
萩野 瑞葉
伯父である主人を慕い、実家の子爵家を飛び出してメイドとなった娘。
しかし同年代の瀬名とも半ば恋仲になってしまい、二人の間で揺れ動く。
留萌 みかさ
元気で明るい健康的なメイド。 柔道と合気道合わせて三段。
実家の経営難がきっかけで屋敷のメイドに。地元に恋人がいる。
秋山 麗
十年以上名無しの侯爵家に仕えていたが、一悶着の末、この屋敷で働くことになったメイド。
半ば強制的とも言える懐柔策だったため、時折、主人に対して強く反抗的になる。
椿 杏樹
掴みどころのないお姉さん系天然メイド。
退行癖?があり、幼い少女と大人の女が入り混じったようなふわふわ不可思議な性格。
桜庭 奏
真面目で勉強熱心だがまだまだ新人気分が抜けないメイド。
大学中退の経歴があり、まだ勉学への未練がある。
星野 凛香
夏休みを利用して屋敷でバイトしている女子高生
最近屋敷の本当の姿を知るが特に動揺もなく淡々とこなしている。
白河 貴子
大学を卒業後、屋敷で働くことに。 一生懸命だがちょっと抜けている天然系。
長身色白で身は細く、胸も控えめ。視力が悪く、コンタクトレンズを着用。
使用人(メイド以外)
名無しの執事
謎多き執事。 屋敷の規律を保つのに一役かっている。
柏葉 瀬名
屋敷専属パティシェ&コック兼主人の養子、性格ヘタレな今時の若者。
元学友である同級生の瑞葉に想いを寄せている。実母は元主人の屋敷のメイド。
7 :
留萌 みかさ:03/09/18 00:07 ID:OunSLE2A
「くぅ〜っ!久々の1000っ!」
小さくガッツポーズを取ると、意気揚々と新館にやってくる。
8 :
秋山 麗:03/09/18 00:08 ID:sjkiKjUY
「いや、もう、ね……」
新スレ立てに勤しんでいたと思いきや、隙を突いて1000をゲットしたみかさに呆れる。
「……目ざといというか何というか……」
「・・・なんというか・・・」
1000をなにげにとっているみかさに妙な感心をしている。
「抜け目ない女性だ」
とっとと荷物を持って新館に入る。
10 :
桜庭 奏:03/09/18 00:12 ID:6qIlNZn9
考え事をしながらゆっくりと歩いていると新館が建っていて吃驚する。
「……!しまった!!」
軽くショックを受けながら荷物を抱えて新館へ向かう。
「みかささんおめでと〜」
1000getで嬉々としているみかさに声を掛けて自分も新館の扉を開ける。
「みんなありがと〜!」
奏に微笑みかけながら新館に入る。
「・・・やっぱり彼女に俺は気づかれてないのか」
いるのかいないのか分からない存在感を持ってしまった自分にちょっとだけ頭を抱える。
15 :
秋山 麗:03/09/18 00:21 ID:sjkiKjUY
「悲しい時に、新館を立てて気分一新というのも悪くはないな」
新館の匂いを嗅ぎながら廊下を歩いている。
「ええ。その辺は私の口座から。いえ、あちらへの請求ではなく、私の方で決済いたします」
何時にもまして忙しなかった引っ越しを尻目に、名無しの執事は一人、電話の受話器を手にする。
「……燃料や整備費用と……それから彼らのコストも持ちましょう。……いえ、そうさせて下さい。
それが私からの手向けのつもりで御座いますから。……ええ。……ええ。では、そのようにお願いいたします」
名無しの執事はそこで一区切り。短く疲労のにじむ溜め息を吐く。
「あと、なるべく、緊急の呼び出しは避けて頂きたく。……そちらと当家の主との間で取り交わされた契約、
それにそちらと私との契約の内容も重々承知しておりますが、度が過ぎますと当家のお仕事に
差し障ってしまいます。できましたら、その辺りをご考慮頂きたく。……ただでさえ、今年の夏は
手こずったので御座いますから。それでは……」
そっと受話器を戻す名無しの執事。
「……疲れますなぁ……」
そうぼそりとこぼした名無しの執事は、執務室の椅子に深く腰掛け、その身を沈めた。
19 :
白河 貴子:03/09/18 00:22 ID:7/1VHBpb
「みかささんおめでとう! 次こそは私でよろしくね♪」
密かに狙っていた、らしい。
ランドセルを背負ったままテニスバッグを抱えるというすごい格好で自室に入る。
「貴子さん…1000は自力で奪うものですよ♪頑張ってください!」
そう貴子に微笑みかけると、荷物を自室へと置く。
新館の自室に入り、旧館から運んできた淫具を手の中で弄ぶ。
25 :
桜庭 奏:03/09/18 00:31 ID:6qIlNZn9
スーツケースを引っ張って自室に入り、ベッドの上に飛び込む。
ごろごろしながらも、思い浮かぶのはこの前の司の声ばかり。
(……マスターにあんなこと言っても私…、まだ……)
目を固く閉じて頭を振る。
「〜♪」
自室を出て、廊下を楽しげに歩く。
「日本刀・・・最近振ってないなあ」
「名刀百選」という雑誌を見ながら一言。
まあそんな事も考えつつ廊下を歩く。
「俊君、いないかなぁ?」
微笑みに怪しさを交えつつ、廊下を歩き続ける。
29 :
白河 貴子:03/09/18 00:48 ID:7/1VHBpb
さっさと自分の荷物を片付けると、なにか仕事は無いかと屋敷内を確認して回る。
無断で仕事をすっぽかしたという負い目もあってか、いつになく熱心な様子。
(こういうバタバタした雰囲気って……なんだか楽しいわね♪)
深夜の御奉仕は誰にしようかと悩んでいると、
ちょうど仕事を探していた貴子が自室のドアを開いた。
「…おや、貴子か」
弄んでいた淫具をさりげなく机の引き出しにしまう。
「仕事を探しているのなら、ちょうどやってもらいたいことがあったぞ」
33 :
桜庭 奏:03/09/18 01:01 ID:6qIlNZn9
ベッドの上で眠りかけていて慌てて飛び起きる。
「やだ、よだれが……」
まだ寝ぼけた顔で口元を拭きながら呟く。
34 :
白河 貴子:03/09/18 01:02 ID:7/1VHBpb
>>31 なにか手伝えることはないかと、先輩メイドさんを探して屋敷内を捜索するうちに、
うっかりノックもせずに主人の部屋に踏み込んでしまう。
「あ……こ、これは、御主人様、失礼しました!」
大慌てで飛び出しかけて引き止められ、恐る恐る室内に戻る。
「はい。私もちょうど仕事を探しておりました。何のご用でしょう?」
「やっぱり使うなら刃物だ」
次は「世界のナイフ」という雑誌。
>>35 屋敷を訪れ、呼び鈴を鳴らすも誰も出てこない。
「あれ? みんな忙しいのかな……?」
仕方なく、勝手に屋敷に入る。
「誰かいませんか〜?」
小声で言いながら廊下を歩いていると、マスターの後ろ姿を見つける。
「……かなり怪しげな人……!」
思わず、身を隠してしまう。
>>34 「ああ、深夜の夜伽をお願いしたくてな」
そう言って貴子に近付いて行き、そのまま彼女を追い越してしまう。
「いや、深夜の夜伽という言葉も変か。ただの夜伽、でいいのか?」
自問自答するようにしながらドアの鍵をガチャリと閉め、これ以上誰も部屋に入ってこれないようにする。
「何せ、朝、昼、夕、晩、深夜と計五回も奉仕があるわけだからな。つい混乱してしまう」
貴子の表情の変化を観察して楽しむ。
「ふんふん〜♪」
俊の私室の前で立ち止まってみたり。
>>36 「・・・ん?」
雑誌から顔を上げると、誰かの気配。
しかも、あきらかに自分を警戒している。
「・・・・・」
五月の身を隠している方へ近づく。
明日週2回通っているテニススクールへ行くので、ラケットのグリップのテープが
解けかけていたのを見つけて新たに巻きなおしている。
>>39 「う、うわ〜っ! こっちに来るっ!」
ちらちらとマスターの姿を見つつ、後退り……が、不安定な姿勢だったため
やはり転んでしまう。
「いった〜っ……」
涙を浮かべて腰をさする。
「ねえ俊君〜?飲み物持ってきたんだけど飲む〜?」
いつの間にか持っていたジュースを手に、俊の部屋をノックする。
…最初から下心があったようでもある。
>>41 侵入者かと思い胸元からいつでも常備しているナイフがだせるようしていたが
どうやらそういう輩ではないようなので警戒を解く。
「・・・誰だ?」
かなり間抜けな調子を晒している五月を見下ろしながら言った。
>>42 グリップにテープを巻き終えて眺めていると、扉の外からみかさの声が聞こえて
慌ててラケットを床に置くと立ち上がる。
「どうぞ!すみません、わざわざ。」
挨拶も忘れて、急いで扉を開けるとみかさを部屋に迎える。
45 :
白河 貴子:03/09/18 01:19 ID:7/1VHBpb
>>37 こともなげにそう言ってのける主人に圧倒され、立ち竦む。
「よっ、よと――」
(「おとぎ」じゃないわよね……ってことはやっぱり……)
「……はい」
一応の覚悟はしたつもりだ。これしきで怯むまいと気丈に返事する。
「ごっ、五回って――お若いんですね」
そう言って無理に笑ってみる。
動揺を悟られまいとしながらも、声は震えている。
「あの……本当に私でよろしいのでしょうか?」
>>43 「あ……」
廊下に座り込んだまま、ゆっくりとマスターを見上げる。
「あ、あ、あの……私は別屋敷のメイドをやっている者でして……その、怪しい人間では」
マスターの容貌に怯え、しどろもどろに話す。
「今日は……メイドさんとおしゃべりでも……なんて思って……あ、いや、別にサボってきた
わけでは……」
マスターから視線を逸らしつつ、冷や汗を流しながら話し続ける。
>>44 「いいのよ。…こんばんは、俊君」
持ってきたジュースをテーブルに置くと、俊に勧める。
「ふーん、俊君もテニスやるんだ?」
俊の部屋を見回しつつ、そんな事を言う。
>>46 怯えまくってる五月。
やってから「しまった」と考えた。
「ああ・・・なるほど。いや、こちらこそ怖がらせてすまない」
とりあえずにこやかに微笑みながら手を差し伸べた。
「俺はマスターだ。マスター・カイル。
一応、この屋敷の住人・・・かな。・・・君は?」
自己紹介をしつつ起き上がらせる。
>>47 「こんばんは。」
挨拶を忘れていたことに気付いて慌てて口を開く。
どうもみかさを前にして少し緊張しているようである。
ソファに座って持ってきてもらったジュースに早速口を付ける。
「じゃあ早速いただきます。」
>「ふーん、俊君もテニスやるんだ?」
コップから口を離し、みかさを見上げて目を輝かせる。
「…も?もしかして、みかささんもするんですか?
うちは、家族みんなテニスするんです。俺も、小さい頃から習ってました。」
>>48 先にマスターの名を聞き、差し出された手をおそるおそる握る。
「……! す、すみません! 自己紹介が遅れました!
私は伯爵様のお屋敷に勤めております、安藤……きゃあっ!」
マスターの手を握った途端、勢いよく引っ張られたので思わず悲鳴を上げる。
「すみませんっ……えっと、五月です、安藤五月。下の名前で気軽に呼んでくださいっ」
屋敷の住人だとわかり、ようやくほっと胸を撫で下ろす。
「驚きました〜。こう言っては失礼ですけど……なんか、怪しい人だな……なんて」
>>45 「…君でいい」
震える貴子の声から、彼女が緊張していることを悟る。
「だが、乱暴には扱わないつもりだ。安心したまえ」
手に取ったリモコンを操作し、部屋を薄暗くする。
「さぁ、そこのベッドの上に横になりなさい」
優しく、どこか疲れたかのような口調で貴子を促した。
>>50 「なるほど。五月だな、よろしく。それと・・・」
五月の手を離す。
「別の屋敷ではメイドなのだろうが、ここじゃ客人みたいなもんだろう?
俺はあまり気にしないから、別に敬語じゃなくてもいいぜ。
それと、様付けもやめてくれ。慣れてないから」
苦笑いしつつ言う。
この男、身分の差などは気にしない人間である。
>なんか〜
「・・・まあ、そうだろうな」
まだ暑さも残っているのに、シャツの下には黒のインナーを着込んでいる。
おまけに、纏う雰囲気も独特のため、そう見られても仕方ない。
というより、意識しなければかなり鋭い眼光を発揮するので、怪しいより
怖いが先に来たりもする。
>>49 「そうそう、私も人並みくらいにならテニスできるわよ。…多分奏ちゃんの方が上手いと思うけど」
実際、テニスはある程度こなせるくらいの実力しかないので、そんな言い方をする。
>俺も、小さい頃から習ってました。」
「そっか…家族みんなでテニスできるとかいうのは…羨ましいな。家の家族はみんな柔道できるけど、アレは家族でやるものじゃないし」
ぐっとジュースを飲み干すと、すっと立ち上がり、俊に近づいて隣に座る。
54 :
白河 貴子:03/09/18 01:39 ID:7/1VHBpb
>>51 「ありがとうございます」
何故か素直に主人に従っている自分に戸惑った。
(好き? 嫌い? どちらでもない?)
心も決めかねたまま、軽々しく男に身を任せようとは思ってもみなかった。
それに、主人に対する激しい感情は、もはや跡形もなく崩れ去っていた。
「……はい」
静かにベッドに上がり、身体を横たえる。
パリッと糊の効いたシーツのひんやりとした感触が心地よい。
ふと、いつもと違う主人の様子が気になって問いかける。
「あの、私がご奉仕するのではありませんか?」
>>52 「は、はぁ……ですけど、様付けは……礼儀みたいなものですし……」
衣服の乱れを直しつつ、改めてマスターを見つめる。
「えっと……カイル様、かな? 私に様付けをやめろってメイドをやめろと言っているような
ものなので……お許しください」
そう言うと、マスターに頭を下げる。
「そのご格好ですと……やっぱり少し怖い感じがします。服はともかく、もう少し……
こう、笑顔とか……」
頭を少し横に倒して、小さく笑ってみせる。
>>53 最後に家族でテニスをした事を視線を上へ向けて思い出す。
「そうなんだ。おねえちゃんは、俺より上手いですよ。
まあ、そのおねちゃんよりおにいちゃんの方が上手だけど。」
が、そう話しているうちにみかさが隣に座って驚き、緊張し始める。
「柔道か〜…カッコいいですね。悪い奴が来てもバンバン倒せそう……」
緊張して次第に頭が回らなくなってくる。
「痴漢とかも撃退できたりして……」
以前のみかさとの情事を思い出し、話しながら次第に顔を赤くする。
>>55 「そうか。まあ、無理強いはしないからいいけど」
芯までメイドの五月に多少の尊敬を覚える。
>こう、笑顔とか・・・
「笑顔?こんな感じか?」
決してにやついてるみたいにならないよう気を付けながら笑ってみた。
確かに釣り目気味だが、こうして笑えば充分普通の青年に見えてくる。
>>54 「まぁ、どちらでもいいんだが…」
貴子の上にゆっくりと覆い被さり、彼女の顔の両脇に手を置いて自分の体重を支える。
そうしてゆっくりと彼女に顔を近づけ、唇を重ねる。
「……嫌、か?」
奉仕ではなく、夜伽を希望する意思表示。
>>57 「そう! そんな感じですっ」
ぽんと軽く手を叩き、嬉しそうに喜ぶ。
「あ、もう少しここを……」
言いながら背伸びをして、マスターの頬を両手で押さえて少し持ち上げる。
「うん! これだと全然怖くなくなります。あ、あと……」
そのままマスターに顔を近付けて、片手をマスターの後頭部に回す。
「髪も、もう少し梳いた方がいいですよ〜?」
後ろへ撫で付けるように、指を髪に絡ませる。
>>56 「おにいちゃん、か…」
一瞬顔色が変わるが、それはすぐに元に戻る。
>悪い奴が来てもバンバン倒せそう……
「うーん、どうなのかな。お爺ちゃんは昔熊を倒したらしいけど…」
と、そこまで言った所で俊の顔が赤いのに気付き、にっこりと笑みを浮かべる。
「俊君、やっぱりカワイイっ!」
俊をぎゅっと抱きしめると、そのままベッドまで運んでいき、俊を押し倒す。
「ね…俊君は約束、守ってた?守ってくれてたなら…」
髪留めのバンドを外しつつ、俊の股間を優しく撫でる。
「…また、勉強しよっか?」
>>59 されるがままに笑顔講座。
五月の言う通り、最終的には好青年といった感じになった。
「まだ少しだけ残ってるからな・・・」
以前伸ばしていた髪を切っているため、まだ微妙な長さの後ろ髪が残っている。
さらに、さすがに顔を近づけられると少しだけ緊張してしまう。
「それなら短髪にしたほうが早い・・・うーん」
髪をそのまま切り裂こうとナイフを取り出す。
が、それだと片づけが面倒臭いので、すぐしまった。
62 :
白河 貴子:03/09/18 01:54 ID:7/1VHBpb
>>58 「いえ――」
返そうとした言葉は、主人の唇に吸い込まれてしまう。
「……んっ」
じっと主人の瞳を見つめる。
薄いガラス越しの眼差しに、ふと彼の心の翳りを捉えた。
「いえ、いつもは『奉仕』とおっしゃいますのに……
優しすぎる御主人様なんて、なんだか怖いですよ」
そっと主人の手を取る。
「でも、今は……嬉しい」
>>60 「熊…」
ぼんやりした表情で呟くが、もはや頭の中は以前の艶かしいみかさでいっぱいになる。
が、惚けている間にみかさにベッドまで運ばれて慌てる。
「ちょ…っ…み、……!」
言葉にならない言葉を口から発し、いつの間にかベッドに押し倒されている。
情けなくも潤んだ瞳でみかさを見つめてしまう。
「約束、守ってます…!
だから、最近は宿題をしたらテニスのことしか考えないように……っ」
だからってなんだと自分で思い、恥ずかしそうに視線を反らす。
が、以前の事を思い出していたからか、股間はみかさに一度撫でられただけで固く
なりはじめ、ズボンの上からでもそれが分かるようになってしまう。
>「…また、勉強しよっか?」
少し驚いたように、しかし期待の目でみかさを見上げる。
が、すぐに恥ずかしくなって視線を反らす。
「……みかささんが、いいなら……。お願いします、先生。」
>>62 「…今はそういう気分でな」
優しさを指摘されて、少し照れる。
「嬉しい?」
再び貴子の唇に自分の唇を重ね、そのまま舌を首筋へと這わせて言った。
彼女の髪の毛を、スッと靡かせるようにして掻く。
>>61 突然、ナイフの刃が横目に見えて、顔を近づけたままの姿勢で一瞬固まる。
「あ、え、えっと……切らなくても……十分カッコイイです……よ?」
マスターの目を覗き込みながら、小さく笑みを浮かべる。
「こうやって見てると……すごく綺麗な目……女性にもてて仕方ないでしょう?」
自然と両手が、マスターの肩に落ちる。
至近距離で近付いているにも関わらず、それを気にせずじっとマスターの目を見つめる。
「……よく見たらお若いんですね。私、もっと年上の方かと……」
>>65 服装も黒で統一されているのと同様、眼の中も黒い。
吸い込まれるような漆黒が、彼の性格を表しているようである。
ただ違いがあるなら、右眼にはなにか、「光がない」。
もちろん真っ黒ではないのだが、どことなく無機質な感じがする。
「いや・・・微妙だな・・・」
元々女っ気なんぞない生活をしていた(正確に言えば女を考える暇のない、だが)ために
実感は湧かない。
が、実際に見れば「カッコイイ」部類に入るのではないだろうか。
さらに近づかれ、反応に困る。
>よく見たら〜
「え?ああ・・・(まあ、実際は年上だが・・・)」
とりあえず落ち着き払いながら、軽く顔を近づけてみせる。
すでに至近距離。
>>63 硬さを増していく俊のものを見て微笑みつつ、「先生」という言葉を聞いて笑い声を漏らす。
「いいわよ。私が…俊君に何でも教えてあげる」
髪留めのゴムのバンドを外すと、柔らかな髪が肩口まで下ろされた。
「それじゃ…今日は何しようかなぁ」
俊に軽くキスすると、その頬を指でなぞりながら考える。
「そうだ。俊君、今日はすぐに出しちゃわないようにする練習をするね」
俊の下半身を露出させると、立ち上がりつつある俊の幼茎を二三度扱く。
そうする事で硬さが充分になったのを確認すると、先程まで自分の髪を止めていたゴムバンドを、ややきつめに俊のものに巻きつける。
「ちょっときついかも知れないけど…こうすれば、すぐにイけなくなるから…」
68 :
白河 貴子:03/09/18 02:10 ID:7/1VHBpb
>>64 主人の子供っぽい仕草に、くすくすと笑う。
「ふふっ、そういうのも悪くはありませんよ」
「……んあっ!」
温かな主人の温もり、それから首筋のくすぐったさ。
髪に触れられて、自然と優しい気持ちで胸が一杯になる。
「こんなこと……意外と、感じるものなんですね……」
>>66 ようやく、今の状態に気付いて真っ赤になる。
「あ、やだ……すみません。こんなに近付……い……」
だが、吸い込まれるようなその瞳に釘付けになり、身体を離すことが出来ない。
胸が高鳴り、緊張したように固まる。
「……不思議な香り……お香とか焚いているんですか……?」
そっとマスターのうなじに顔を寄せ、匂いを嗅ぐ。
「なんだろ……最初はすごく怖かったのに、今は全然そんなことない……
やっ、私、なに言って……」
マスターの肩を持つ手に力が入り、目を潤ませながらもう一度マスターを見つめる。
>>69 いまさら真っ赤になる五月にふっ、と静かに笑う。
「まあ、少しな」
うなじの辺りを嗅がれると、ぞくぞく、と奇妙な感触が背筋を走った。
が、それも表に出さず、落ち着いた顔で五月の挙動を眺めている。
「怖くないか・・・それはよかった」
言いながら微笑む。
だがそれは先程の「好青年」ではなく、すでにどことなく気品ある「大人」になっている。
眼を潤めて自分を見詰める五月の顎にそっと、自分の指を当てた。
>>67 「はい…?」
よく分からないが、みかさに任せることにする。
が、前回に続いてまたしてもみかさに下半身を露出させられてしまい顔が赤くなる。
髪が下ろされてより大人っぽく見えるみかさに内心興奮し、すっかりされるがままになる。
「…っ!」
自分のモノをゴムバンドで締め付けられて眉間に皺が寄る。
>こうすれば、すぐにイけなくなるから…
「…そう、なんですか。」
深呼吸してこの状態に身体を慣らしながらみかさの次の行動を待つ。
「……また、みかささんの身体が見たいな…なんて。」
自分だけ下半身を露出しているのも恥ずかしいので、頭に思い込んだ事を思わず
そのまま口に出す。
>>68 「じゃあ、ここはどうだ?」
貴子の髪を分けて耳を露出させ、耳たぶを吸ったり甘噛みしたりする。
何度かそれを繰り返した後、耳の中に舌に這わせた。
空いている手で、彼女の胸元を弄るのも忘れない。
胸を弄るのに飽きると、今度は貴子の胸元を肌蹴させていく。
舌は彼女の耳を責めたままで、時折生温かい息をそっと吹き込んでやる。
>>70 「……すみません、私、身体がおかしくなっちゃったみたいで……」
聞こえるか聞こえないかの小さな声でそう言うと、唾液を飲み込む。
「お嫌でしたらすみません……でも、こうしないと……私の緊張が解けないみたい」
顎に指を当てられ、多分いけない事ではないと判断し、自らマスターに唇を寄せる。
深く口付けようとマスターの首に手を回そうとして、ふと、我に返り顔を離す。
「……っ! や、やだ……わ、私……何して……っ」
マスターの唇を感じ、幻想的な空間から解き放たれて、冷静を取り戻す。
「ごめんなさ……か、帰ります……っ!」
慌てて身体を離し、真っ赤になったまま一礼すると、逃げ出すように廊下を駆ける。
>>71 「そう。イきたくても、白いアレが出にくくなるんだって。…でも安心して、その後でイくと、とってもとっても気持ちいいらしいから」
そう言いながら俊の立ち上がった幼茎を再び扱き、快感に反応する事を確認する。
>……また、みかささんの身体が見たいな…なんて
「ん?…いいわよ。そうよね、私だけ何も脱がないのもずるいもんね」
そう言うと、俊を挑発するように一枚、また一枚と衣服を脱ぎ捨てる。
やがて一糸纏わぬ姿になると、身体をわずかにくねらせながら俊に近づいた。
「俊君、69って知ってる…わけないか」
むりやりシックスナインの体勢になると、甘い声で俊に言う。
「さあ、今日は私のあそこ、好きに調べていいからね。……舐めあっこもしましょう」
そう言うと、得意の舌使いを駆使して、俊のものを責め立て始める。
>>73 五月に口付けられると、嫌な感じを出すわけでもなくじっとする。
そして彼女が冷静さを取り戻すと。
「・・・助けになったら幸いだ」
五月の妙な緊張の解消。
どうやらそれが目的だったらしい。
逃げるように廊下を駆けていく五月の後ろ姿を見送る。
そして口元にあるかないかの微笑を残したまま、踵を返して廊下を歩いていった。
76 :
白河 貴子:03/09/18 02:33 ID:7/1VHBpb
>>72 「はっ……そ、そんなことされたら――」
堪らずに両足をもぞもぞと擦り合わせる。
直接脳髄に響くような主人の舌遣いに身体を震わせる。
やがて胸元に手を伸ばされて、胸の薄さが不安になった。
だが、すぐに布地越しの感触がれったいほどになってしまう。
(なんだか私、物凄く淫乱な気がしてきた……)
そう思うと、また身体の奥が疼いた。
……このままいけばどうなるか、想像に難くない。
異性相手には常に優位を保ってきた自分が崩されるなんて…
心のどこかで少しガッカリしながらも、身体は素直に行為を喜んでいた。
「わ、私ったら……何て事を……」
急いで扉を開けて、大きな音が鳴るのも気にせず締めると、そのまま扉に背を
もたれかけさせる。
荒いでいる呼吸を整えるように手で胸を押さえると、その手をゆっくりと唇に持っていく。
「……何でもない。気にする事はなにもないわ。挨拶みたいなものよ……」
必死にそう思い込み、伯爵の姿を思い浮かべると、ゆっくりと歩き出す。
>>74 みかさの一枚一枚脱いでいく姿にまたしても目が釘付けになる。
身体が一気に熱くなるのを感じて自分も上半身に着ているものを脱ぐ。
>「俊君、69って知ってる…わけないか」
実は、兄にもらった本やその他の情報で名前とすること自体は大体知っていたのだが、
黙っておく。
自分の目の前にあるみかさの秘部をまじまじと見つめ、唾を飲みこむ。
>「さあ、今日は私のあそこ、好きに調べていいからね。……舐めあっこもしましょう」
「…はい。」
みかさに自分のモノを舐められるのを感じて動きが止まりそうになるが、前回は
あまりしっかりと見れなかったみかさの秘部へ好奇心が高まり手を伸ばす。
花びらをそっと開き、わずかに潤みはじめている場所へ指を埋める。
「…みかささん、…濡れてる……」
みかさの愛液で濡れた指をそっと舐めてみる。
>>76 「疼いてきたか?」
両足を擦り合わせる貴子に気付き、耳を責めるのを止めて言う。
「だが、まだお預けだ」
太腿の間の空間には全く手を触れず、自然に愛液が溢れてくるのを待つ。
貴子の胸を撫で、揉み、舐めながら。
貴子がどれだけ愛液を流しているかどうかを確認するためにショーツを脱がせてやると、
処女膜に囲まれた膣孔から、一本の愛液が太く糸を引いていた。
(もう少しだな)
もっと多量の愛液を流れさせるために、胸への愛撫を強化する。
乳房の先端の突起への刺激を重点的に行うため、唾液をそこに少し垂らす。
そうして唾液をローションの代わりにすると、指を滑らせるようにして乳首を擦らせた。
>>78 「ん…ふぅっ…」
興奮のせいか湿りを帯びていた秘所。そこに指を埋められ、つい甘い声が漏れる。
「そう…好きに、好きに弄っていいわよ。…気を抜いてると…」
俊の幼茎の裏筋を、ぺろりと舐める。
「コレで抑えられてても…すぐ、イっちゃうんだからね」
好奇心からか、自分の愛液に濡れた指を舐める俊に、紅潮した顔のままで言葉をかける。
「さぁ…これからが本番」
俊のものを深く咥えると、たっぷりと唾液をつけて口淫を始める。
「ん…ちゅぅ、じゅるっ、んっ、れろ…んむぅ…はむ…」
本来経験の浅い俊ならとても耐えられないような快感を与えているのだが、
巻きつけたゴムの力も借り、俊が絶頂寸前のままでそれ以上の高みに上れないままになるように、うまく調節して責め続けている。
81 :
白河 貴子:03/09/18 02:58 ID:7/1VHBpb
>>79 背中にゾクゾクと痺れるような感触が走り、鳥肌立ってしまう。
動物の本能に飢えていた身体が、痛いほどに反応する。
「い、いやっ、そんな……お預けだなんて……!」
ショーツを失い、秘処が冷気に晒されてむず痒い。
(まだ、まだよね……指とか口とかで……)
ささやかな期待はまんまと裏切られ、屈辱的な気持ちにすらなる。
「お、お預けって……中途半端な……」
さらなる刺激を求めて熱が高まってゆくが、需要に供給が追いつかない。
悪戯に溢れた蜜がシーツに水たまりをつくるばかり。
「んぅううっ…くっ……はっ……」
執拗に胸ばかり攻められ、痛みか快感か分からないほどになり、涙ながらに訴える。
「酷い……そっ、そんな意地悪、しない……で……」
>>80 「甘い…」
みかさの愛液を舐めてみて、実際に甘い味がするわけではないが、そう思う。
「……、我慢します。」
みかさの上手な愛撫に声を上げそうになりながらも気合で(?)抑え、みかさの秘部を
雑誌やら何やらからかき集めた知識を総動員して刺激し始める。
(ここが……)
指を少し膨らんできている豆のような場所に持っていき、押してみる。
すると、目の前でさらに膨らんできて刺激し続け、次第に溢れてきた愛液を指に取ると
それを塗りつける。
みかさの自分への刺激が激しくなり、我慢するといった手前快感を振り切るように
みかさを刺激する。
そして、秘豆を刺激しながら口を愛液の溢れる場所へ近づけ、息を吹きかけてみる。
淫らに誘うようにひくひくと反応するみかさの秘部に更に興奮を覚え、思い切って
舐め始める。
>>81 「……」
涙ながらに訴えてくる貴子を見て、逸物が熱を持つのを感じた。
これ以上は自分も我慢できなさそうだ。
最後に乳首を甘噛みしてやると、下半身への愛撫へと移る。
唾液を自分の指に絡ませると、それをそのまま貴子の秘裂に宛がう。
ぬかるんだ彼女の秘裂を楽しむかのようにして、陰核を指で責め上げてゆく。
そしてその包皮を捲くり、直接痺れるような快感を送り込んでやった。
「では、挿れるぞ」
逸物を握り、狙いを定める。
照準を合わせてやると今度は再び貴子の胸元に吸い付き、愛撫してやる。
破瓜の痛みを快感で紛わせようという魂胆だ。
胸元から十分に快感を送り込みながら、ゆっくりと体重を掛けた。
>>82 上手く責めの手をセーブし「イきたくてもイけない」状況を与えるように工夫していたのだが、やがてゆっくりと愛撫を始めた俊の動きに、敏感に反応する。
>指を少し膨らんできている豆のような場所に〜
「…んんっ…はあぁ…そう、そこよ。女の子はそこがいいの…」
陰核を押しつぶされるような感覚に加え、やがて塗りたくられる自らの愛液。
「んふぅ…あふ、んんっ…ちゅう…は、んんんん…」
飲み込みの早い俊に嬉しくなりながらも、よりいっそう激しい動きで責め立てる。
咥えながら舌で舐め回し、まだ慣れていないであろう尿道口にも舌を這わせたり。
「ぷはっ…俊君のあそこから、もう薄い液が出てる…。ん、ひゃあっ!?」
余裕を持ってリードしていたはずが、息を吹きかけられ、さらに感じてきた秘所を舐められてしまい、愛液が俊の顔に滴る。
「もぉ…そんなにしたら…あはっ、許さないんだからぁ」
ゴムの髪留めを外すと、ストッパーの外れた俊の幼茎を容赦無く吸い始める。
>>84 自分の愛撫でみかさが感じてくれてることに気付き、水音を立てて舐め始めるが、
>ゴムの髪留めを外すと、ストッパーの〜
「……っ」
イく寸前で抑えていた自分のモノを、ゴムを外されてはじめられた容赦ない責めに
息を呑む。
「…みかささんも、今日は……ちゃんと、気持ちよくなってください……」
今回は自分だけではなく彼女も達せさせてみたいと思い、必死に舌を上下に動かす。
自分の唾液か彼女の愛液か分からないほど濡れてきた彼女の膣内へ舌を少し挿入する。
愛液を絡めた指を秘豆に擦り付け、そう愛撫に気をとられることでなんとか耐えていたが、
とうとう我慢できなくなりみかさの口内で逸物を爆発させる。
86 :
白河 貴子:03/09/18 03:33 ID:7/1VHBpb
>>83 「んふっ……くうっ、うぅんっ!」
秘処に、ぬるりとした感触。
思わず両足で主人の手を挟み込もうとしたが、下半身が動かない。
主人の為すがままに限界まで高められた快感が、堰を切ったようにとめどなく蜜を溢れさせる。
「――っひゃんっ!」
身体の芯、神経をそのまま愛撫されるような強烈な刺激にのけぞった。
頭が真っ白になる。なおも続く刺激に歯を食いしばって耐える。
はしたなく小用を漏らしそうになるのを必死で堪えるのがやっとだった。
ふと主人の声に我に返る。
思わず身体を硬くしたが、胸に顔を寄せる主人の優しさを感じ取って、身体の力を抜いた。
…おもむろに秘裂を分け入る熱を感じて、ギュッとシーツを握り締める。
主人が何か言ったような気がしたが、どこか遠くで声が響いているような。
……ゆっくりと目を開けて、主人の顔を見つめる。涙に潤んでぼやけている。
コンタクトレンズがずれなくて良かった。そう思った瞬間、猛烈な痛みが戻ってきた。
主人の心配そうな顔に心が痛む。
「だ、大丈夫ですから……本当に……しばらく、このままで……」
>>85 「ん、んっ、んんんっ、ちゅぅっ…!」
俊から与えられる不慣れな、しかし心のこもった責めに身体を任せたいという衝動にかられるが、それを押し留めて俊を絶頂へと導く。
>…みかささんも、今日は……ちゃんと、気持ちよくなってください……
「んぅ…俊…私はいいから、遠慮しないでイっちゃいなさい…」
一度だけ口を離すと、再度咥え直して唇を窄め、至高の快楽を俊へと与える。
そして口内で爆発する俊の白濁。
「んん!んふぁ…けほ…濃い…凄い…」
半分以上は飲み下したものの、零れた白濁が口から溢れ、つうっと淫靡な線を引く。
「俊…気持ちよかったでしょう?」
俊から一旦身体を離すと、俊に身体をしだれかからせる。
「次は、私の中にいらっしゃい…」
耳元゛てそう囁くと、再び力を与えるべく、俊のものを愛撫し始める。
>>87 「……っ…み…かささん……大丈夫?」
自分の精液を半分以上飲み下したみかさに戸惑いの表情を向ける。
が、少し落ち着くと、自分だけ達してしまい、顔を紅潮させながらもどこか余裕な表情の
みかさに気付いて少し悔しそうな表情をする。
>「次は、私の中にいらっしゃい…」
耳元で囁かれて身を震わせる。小さくなっていたモノはすぐにまた固くなり始めて
大きくなる。
「……!今度こそは、みかささんも……ね」
手をみかさの秘部へ持っていくと、先程の愛撫で膨らんだままの秘豆を撫でる。
>>86 「……」
黙って頷き、抽送を開始する。
その間も破瓜の痛みを紛わせるため、貴子への愛撫は続けていた。
胸元へ舌を這わせたり、首筋を吸ったり。
貴子の首筋に、小さく赤い痕が出来上がった。
「止めて欲しかったら、いつでも言いなさい」
痛みなのかなんなのか潤んだ瞳で顔を歪ませる貴子に、ついそう言ってしまう。
正常位の体位を対面座位に変え、彼女にキスをしてやる。
体位を変更することによってより深く挿入された逸物。
激しい締め付けの快感が伝わってくるが、負けじと貴子の子宮に亀頭を打ち付ける。
「そろそろ…だ、安心しなさい」
貴子の頭を撫でながら、ラストスパートをかけていった。
>>88 >……!今度こそは、みかささんも……ね
あっという間に元気を取り戻した俊のものを撫でながら、艶のある笑みを浮かべる。
「そうよ。男の子は、相手の女の子の事を考えてあげなきゃだめなの。良く分かってるわね」
そして、まだ火照りの取れない陰核を撫でられ、切なげな息を吐く。
「触るだけでいいの?…焦らさないで早くおいで、俊」
自ら秘裂を指で押し開き、幼い雄を迎え入れる。
「そ、そうよ…もっと、もっと激しく突くの…もっとぉ!」
自分の半分ほどの年齢の俊に貫かれ、リードは保ちながらも快楽に酔った声を上げる。
>>90 色っぽいみかさの微笑みに心を奪われて惚けそうになるが、
>「触るだけでいいの?…焦らさないで早くおいで、俊」
「…ん……」
いつの間にか呼び捨てで呼ばれていることに気付きながらも、みかさのそう自分を
呼ぶ響きが心地よい。
導かれた場所に、ゆっくりと腰を進めて挿入する。
先程達したばかりなのでまだ前回よりも余裕があり、入れた瞬間に達するなどという
失態は犯さずにすみそうである。
「…みかささん、しっかり感じてね。」
自分の挿入で快感の表情を浮かべるみかさを見て微笑むと、ゆっくりと抽送を開始
し、次第に激しくしていく。
「…っ……」
激しい水音が響く中、しっかりとみかさを刺激し、そして自分も快感に翻弄されていく。
92 :
白河 貴子:03/09/18 04:04 ID:7/1VHBpb
>>89 「はぁっ、んぅううっ……くふうっ……」
ポロポロと涙をこぼしながら、身体を削り取られるような激痛に耐える。
(初めてでも痛くない人もいるなんて……どこのどいつよ、まったく!)
強気の発言を額面どおりに受け取って動きはじめた主人に、
それでも心遣いを感じて、泣き笑いになってしまう。
「御主人様……」
「――ふぁっ!?」
突然腰をつかんで引き寄せられ、間抜けな声を上げてしまう。
より深く、身体の最奥で主人を締め上げるように包み込む。
「お、そんな奥までなんて……くっ、んぁあっ!」
極限まで密着してお互いが擦れ合う感触に、痛みとは別の何かを感じる。
視線を下げると、とんでもなく卑猥な光景が広がっていた。
引き出されるたびに秘肉が露出し、目を背けたくなる。
それでも、あまりの妖しさに目が釘付けになってしまう。
(そろそろ、って言われても…な、膣で…!?)
主人の動きが早くなり、安心どころか驚いてしまうが、おくびにもださない。
もはや痛いのかなんなのか、ただただ熱の高まりに身を任せていたい。そう思った。
すぐに、秘処が膨れ上がるような、そんな感覚に、思わずギュッと内股を締め付けた。
>>92 「ぁ… くっ、ぅ…」
貴子が内股を締め付けた瞬間、彼女の胎内で熱い奔流を放出させる。
そうして逸物を脈打たせながら、最後の一滴残らず注ぎ込んだ。
「今日はここで寝るといい。私は夜風に当たってくる」
僅かに震える貴子の膣から、破瓜の血と精液が混ざり合ったピンク色の液体が逆流してきた。
それを少し感慨深げに見詰めながら、貴子に毛布をかけてやる。
汗臭いような、煙草臭いような男の匂いがする毛布。
メイドに定期的に洗わせてはいるものの、三日ほどで完全に主人の匂いが染み付いた。
「おやすみ、貴子」
最後に軽くキスをして、部屋を後にする。
94 :
白河 貴子:03/09/18 04:37 ID:7/1VHBpb
>>93 「ふぁっ……!?」
奥深くまで突き込まれた主人の絶頂に合わせ、身体を震わせる。
ぎゅうぅっと、体内が押し広げられるような感覚に息が詰まった。
ずぽっ、と卑猥な音を立てて主人の逸物が引き抜かれた。
もう少し、と思ったがそのまま身体を離されてしまい、肩透かしを食らったような気分になる。
せめてもと、与えられるままに主人の匂いの染み付いた毛布を抱きしめた。
内股を熱い液体が伝う。そっと手を伸ばし、自らが純潔であったことを確かめてみる。
秘核を弄ばれたときほどの快感はなかったが、男を受け入れてやっと女になれたのかも。
じっとりと汗ばんだ身体の火照りがなんだか妙にいとおしい。
股関節が外れてしまったような、まだ入っているかのようなじぃんとした痺れのせいか、
まだ主人の体重を感じるような気がする。
ぱたん、とドアが閉まる。
「御主人様……」
自分にも聞こえるか聞こえないか、それくらいのかすれた声でそっと呟いた。
「……ありがとう」
95 :
萩野 瑞葉:03/09/18 23:13 ID:kxNBdDg7
96 :
名無しさん@ピンキー:03/09/18 23:24 ID:BusZ9eI0
100 :
桜庭 奏:03/09/18 23:50 ID:6qIlNZn9
なんだかブラが大きくなった気がして、メジャーを取り出し自分でサイズを測っている。
自室でクラシックなどかけながら葉巻を吹かしている。
宿題がなかなか終わらず頭をかきながら唸っている。
新しい屋敷の戸締りをして回っている。
104 :
桜庭 奏:03/09/18 23:58 ID:6qIlNZn9
「…!!」
メジャーの数字を見て一人でショックを受け、頭を抱える。
(揉むと大きくなるって嘘だったの〜?これ以上小さくなったら、……)
自分の数字とサイズ表を見比べてみる。
「……ダブル、A…」
適当に答えを書くと、そのプリントをランドセルに入れて明日の授業の用意をする。
書類を整理しているうちに、メイドたちの衣服の購入に関わるものが出てくる。
「ん? こんなにサイズの小さいのは……ああ、奏か」
本人の身体を思い出して納得したように頷く。
108 :
桜庭 奏:03/09/19 00:05 ID:mXWwvlIr
タンスの中をあさり、いつか買った上げ底ブラを出してみる。
奏の身体を想像したことで元気になりはじめた下半身に気づき、
思いついたようにベルを鳴らして奏を呼ぶ。
「我ながら節操のないモノだな……」
少なからず自分にあきれながら。
111 :
桜庭 奏:03/09/19 00:15 ID:mXWwvlIr
主人からの呼び出しベルが鳴ったことに驚いて慌てて例のブラをタンスにしまう。
下着姿だったので慌ててメイド服を着なおすと主人のところへ。
「御主人様、こんばんは。奏です。」
扉を叩くとどこか上の空で主人の返事を待つ。
(困ったな…、体重減ったと思ったら、胸が小さくなるなんて……。
…でも、ちょっとだけだし、気付かれない…よね?)
たまに主人に胸の小ささを指摘されることに少し堪えていたので、主人に反応されない
ことを願う。
>>111 奏の衣服の購入に関する書類だけを密かに
引き出しへ仕舞うと、さも困ったような顔で切り出す。
「ああ、よく来てくれた。実はな、まだ暑いとはいえ、
そろそろ冬服を注文する季節なのだ。
で、各メイドたちの服のサイズを調べさせたのだが……
奏の分だけどこかにいってしまって見つからないのだよ」
一つため息をついてみせる。
「そんなわけで、もう一度はかりなおさなくてはいかん。
それで今夜、お前を呼んだわけだ」
113 :
桜庭 奏:03/09/19 00:25 ID:mXWwvlIr
>>112 サイズを測りなおしたいという主人の言葉を聞いて一瞬青ざめる。
が、すぐに平常を取り戻すと、おずおずと口を開く。
「え…えっと、御主人様が、測るんですか?
あの、自分の服のサイズなら大体分かりますよ。」
胸のサイズが落ちた事を気付かれたくなくて、そう言う。
>>113 「うん? そりゃあ書類を紛失したのは私だからな。
他人にやらせるわけにはいかんだろう」
>自分の服のサイズなら大体分かりますよ
「大体、ではいかん。しっかりと測って記録に残しておかないとな。
これは健康状態などを調べる意味もあるのだから」
適当なことを言いながらメジャーを取り出し立ち上がる。
「さ、まずは……スリーサイズからかな?」
115 :
桜庭 奏:03/09/19 00:36 ID:mXWwvlIr
>>114 >これは健康状態などを調べる意味もあるのだから
「なるほど。」
適当な主人の言葉に、何故か難しい顔をして納得してしまう。
「じゃあ、…お願いします。下着姿になった方がいいですか?」
この場の成り行きに内心あきらめのため息をつきながら、主人を見上げてそう問う。
>>115 >下着姿になった方がいいですか?
「それはもちろんだ。というより、下着も脱いでもらう。
そうでないと、正確な数値が測れんだろう」
冷たい金属製のメジャーを引き出したり、しまったりしながら
奏が服を脱ぐのを待つ。
117 :
桜庭 奏:03/09/19 00:45 ID:mXWwvlIr
>>116 「分かりました…」
主人に裸を見られるのははじめてではないものの、やはり緊張に頬を赤く染めながら
メイド服に手を掛けてゆっくりと脱いでゆく。
主人に背中を向けてブラのホックを外し、ショーツを脱ぐと、カチューシャと
ストッキングだけになる。
ストッキングを一足ずつ脱ぎながら、以前飯塚にサイズを測られた事を思い出して
羞恥心が蘇えり、今回は同じ事を繰り返さないようにと心に誓う。
「御主人様、脱ぎました。…お願いします。」
脱いだ服でさりげなく身体を隠して主人の方を向く。
>>117 (あとで飯塚に口裏を合わせてもらわんとな)
そんなことを考えながら奏から、これまたさり気なく服を受け取って
その裸身を隠すものが無いようにする。
「では測るぞ。最初は胸から……」
手で温めてしまうことのないよう、細心の注意を密かに払っていた
メジャーをピトッと奏の胸に当てて、まずはトップ、そして続いてアンダーを測り始める。
「……うん? 奏、少し胸のサイズが小さくなっていないか?」
119 :
桜庭 奏:03/09/19 00:55 ID:mXWwvlIr
>>118 主人に服を渡し、背筋を出来るだけピンと伸ばし、緊張しながら主人に測ってもらう。
「……つめたっ…」
メジャーの冷たさに、思わず目を瞑り、ピクッと身体を震わせる。
>奏、少し胸のサイズが小さくなっていないか
ばれてしまったことに気付いて、おそるおそる目を開ける。
「……そう、ですか?」
が、知らなかったというように自分がショックを受けたときの表情を再現してみる。
>>119 「うむ……ちょっとすまんな」
一応断ると、メジャーをシュッと巻き取り
背後から奏の胸を手で包み込む。
「ふんふん……やはり、少しだけだがボリュームが減っているな」
乳房を弄ぶように揉みこねながら耳元で囁く。
「前から小さかったが、これはもう幼女なみではないかな?」
121 :
桜庭 奏:03/09/19 01:03 ID:mXWwvlIr
>>120 「え、もういいんですか?」
メジャーを巻き取る主人を見上げてきょとんとした表情をする。
が、背後から胸を揉まれて戸惑いながら主人の言葉に耳を傾ける。
>これはもう幼女なみではないかな
「…!幼女……」
自分でもショックを受けていたのでその言葉を聞いて更に落ち込む。
「……でも、でも…体重が元に戻ったら、胸も元に戻るかも……」
自分に希望を持たせるようにそう呟く。
ここ数日昼間暑かったので、あまり食欲がなかったのが災いしたらしい。
>>121 「まあいいじゃないか。大きな胸も魅力的だが
奏のように平坦な胸も、これはこれで触り心地がいいんだしな」
今度は指を蠢かせながら、すべすべとした奏の胸を撫でていく。
「……さて、いつまでもこんなことをしていてはいかんな」
奏の息が上がり、顔が赤くなって、胸の頂点が硬くなりはじめたところで
つれなくも手を離してしまう。
「今度はこっちを測ろうか」
と言うと、スリーサイズと言っていたはずなのに
何故か奏のスリットにメジャーを合わせる。
「ううむ、どこから測ればいいのかな?」
わざとらしく呟くと、メジャーを前後させて秘裂を弄る。
123 :
桜庭 奏:03/09/19 01:17 ID:mXWwvlIr
>>122 主人に、自分のような胸もいいと言われてほっとする。
「御主人様は、大きな胸の方が好きなのかと思ってました。」
自分より胸の大きな同僚達を思い浮かべる。
自分の胸を撫でる主人の手に心地よさを感じ、次第に身体から力が抜けてくる。
主人の愛撫にうっとりしていたところで急に手を離されて慌てて我に返る。
感じ始めてしまっていた自分に恥ずかしくなり頬に手を当てるが、主人が秘裂に
メジャーを合わせたことで慌てて主人の手に自分の手を伸ばす。
「御主人様、スリーサイズなんじゃ…」
自分が少し感じていたことに気付いていたので、もし濡れていたりしたら恥ずかしい
と思いながら主人に話しかける。
>>123 >御主人様は、大きな胸の方が好きなのかと思ってました
「そんなことはないぞ。いや、大きな胸も大好きだが、
だからって奏が嫌いなわけじゃない。
この小さな胸も可愛くて大好きだぞ?」
硬くしこった頂点の蕾を指でつつく。
>御主人様、スリーサイズなんじゃ…
「大丈夫大丈夫、気にするな」
いい加減なことを言って、さんざん秘裂を弄ぶと、
最後に勢いよく、そこに押し付けたままのメジャーを引っ込める。
すると付着していた愛液が飛び散って主人の顔を汚す。
「うん? これは何かな?」
125 :
桜庭 奏:03/09/19 01:28 ID:mXWwvlIr
>>124 「んっ…」
片手で口を押さえながら主人のすることに身をまかせる。
胸をいじられて感じ始めていたので、少し秘部を弄られただけですぐに愛液が分泌
されはじめる。
「…んん……」
メジャーが押し付けられていたおかげで太ももへ流れずにすんでいたが、そのため
主人がメジャーを引っ込めると同時に愛液が飛んでしまう。
「あ…、…ご、ごめんなさい!」
謝るべきことなのかよく分からないながらも主人の顔を汚してしまったことに
慌てて謝罪する。
すっかり力が抜けて、よろけそうになり、主人の腕を掴む。
>>125 「身体測定中に感じただけでなく、
主人の顔を、いやらしい汁で汚すとは……これは御仕置きしなくてはな」
身勝手なことを言うと、奏を抱き寄せ、すばやく自分のモノを取り出すと
座位の体勢になり、既に勃起しているモノをスリットへと這わせ始める。
「私からは入れない。奏が自分で腰を落としてくるんだ。いいね?」
少しだけ厳しい顔になって命令する。
127 :
桜庭 奏:03/09/19 01:39 ID:mXWwvlIr
>>126 「ええ、お仕置き…?そんな、御主人様が、……」
つい文句を言ってしまいそうになって途中で言い止める。
「…分かりました。」
主人に抱き寄せられ、主人の言葉を聞いて少し俯くが、小さく頷く。
主人のモノを自分の入り口に合わせると、ゆっくりと腰を下ろしていく。
「ん……っ…御主人様、大きい……っ…」
少し眉を寄せ、思わず主人に抱きつく。
>>127 >そんな、御主人様が、
「なに? 何か言ったかね? 奏」
じろりと睨みつけると、下腹部に力を入れて、押し付けた亀頭をぴくりと動かす。
やがて奏が、そのいきり立ったモノを受け入れていくと、
内部の温かさと締め付けに、つい呻いてしまう。
「うむ……っ、狭くて、実にいい感じだっ。
ここの使い込まれていない感触も、とても二十歳とは思えんな……っ」
そしてたまらなくなったのか、ゆっくりと腰を動かし、突き上げを始める。
129 :
桜庭 奏:03/09/19 01:50 ID:mXWwvlIr
>>128 主人が突き上げを開始するとすぐに秘部から水音が響き始める。
「…ぁん……やだ、この音……っ」
首を振ると、背中を伸ばして主人の首に腕を絡める。
「……んん…んっ…ん…ぁん…」
主人の突き上げの度に身体をびくっと震わせながら、次第に高まっていき、主人の
逸物をきゅっと締め付けはじめる。
>>129 「おっと、ちゃんと身体測定もしなくてはな」
思い出したように言うと、傍らに放り出していたメジャーを手に取り、
引き出したそれで奏の手首を後ろ手に縛ってしまう。
「ふむ、腕も細いんだな、奏は」
そして縛り目を引っ張って胸を反らせると、
突き出したそこへと、むしゃぶりついて、音を立てて乳首をしゃぶる。
ほどなく奏も高まっていき、どんどんと増す締め付けに
愛撫をしてもその先の絶頂から意識をそらせなくなっていく。
「く……奏、そろそろ、だっ、どこに欲しい?」
腰を激しくグラインドさせて淫らな水音を立てながら問う。
131 :
桜庭 奏:03/09/19 02:04 ID:mXWwvlIr
>>130 >「おっと、ちゃんと身体測定もしなくてはな」
「え?」
訳が分からないまま思わず主人の首から絡めていた腕を離す。
「ああっ、御主人様……」
そしてそのまま手首を後ろで縛られてしまい、先程より不安定な体勢になってしまって
脚を主人の腰にぎゅっとひっつける。
抗議の視線で主人を軽く睨むが、上目遣いなので全然怖くなかったりする。
先程まで主人に抱きつくことで気をそらしていた絶頂に、腕の自由がなくなったことで
あっという間に近づいてくる。
「…中で、大丈夫です……っ」
膣内に注がれるときの快感を想像して、戸惑いもなくそう答える。
そして、主人に置いていかれないように脚をしっかりと主人の身体に絡めると、
主人が中に注ぐと同時に首を反らせて達する。
>>131 上目遣いに自分を睨みつける奏を愛しく感じながら
ラストスパートとばかりに奥までモノを突き入れる。
「それでは奏っ、中で……出すぞっ!!!」
奏をしっかりと抱きしめると、腰を幾度も痙攣させて
その内部へ白濁の奔流を解き放つ。
やがて噴出が止まると、ゆっくりとそれを引き抜き、
奏の腕の拘束も解いてやる。
「さて……次はどこを測ろうかな?」
息も絶え絶えの奏を支えながら、ニヤリと微笑んで
まるで首輪のようにメジャーを彼女の首筋にかける主人だった。
133 :
桜庭 奏:03/09/19 02:16 ID:mXWwvlIr
>>132 「…んぁあっ」
主人が抱きとめていなかったら後ろに落ちてしまいそうなくらい背中を反らせて
達してしまい、主人が拘束を解くまで少々不安定な体勢で息を整えながら待つ。
「……御主人様に抱きつけないの、つらかったです。」
主人に手首の拘束を解いてもらいながら、軽く睨んでおくのを忘れない。
が、行為も終わってこれで終わりかと勝手に思っていたら
>「さて……次はどこを測ろうかな?」
主人のこの発言に驚いて主人を凝視してしまう。
「え…、まだ測るんですか?」
ニヤリと笑う主人に思わず数歩引いてしまう奏であった。
「はぅ…。お仕置き一回分って何それ…」
主人の部屋から出てくると、とぼとぼと廊下を歩く。
どうやら、機密書類を二日間近く人目のつく場所に放置してしまったらしい。
その結果、「主人が一度だけ、何時でも何処でも好きな時にお仕置きをできる」という罰を与えられてしまったらしい。
空腹のおなかを抱え大きな館を少し緊張気味に見上げる青年・・・
『こんな大きなお屋敷だったら僕なんか追い返されるだろうか・・・』
しかし、空腹に耐え切れず少し躊躇った後で不安げに門をたたいた。
「すみませんどなたかいらっしゃいませんか〜?」
『・・・怖い人がでてきたらどうしようかな』
とりあえず広間の掃除をしていると、門を叩く音が聞こえてくる。
「あれ?…お客様かな?」
とりあえず玄関へ向かい、扉を開けるとそこには緊張気味の青年が。
「こんばんは。あの…お客様、当家に何か御用ですか?」
できるだけ柔らかい物腰で対応し、相手の様子を窺ってみる。
「えっ・・・」
かなり年輩のメイドさんがでてくると勝手に想像していたため
想像していたよりもはるかに若く健康的な雰囲気を漂わせた女性が扉を開けたことに驚き、
しばしの間言葉を失った。
>「こんばんは。あの…お客様、当家に何か御用ですか?」
「あ・・・あの実は・・・」
とても優しく微笑んだメイドさんの微笑みに密かに胸を高鳴らせる。
「なれない土地で道に迷ってしまい、恥ずかしながら、今自分がどこにいるのjかもわからなくなってしまいまして・・・」
「もしさしつかえなければでよろしいので・・・一晩宿をお借りできないかと思いまして・・・」
そう言った後情けなそうに頭を下げる。
「はぁ……」
話を総合すると、この来客は迷った末にこの屋敷に辿り着いたらしい。
「あの…お客様、少々お待ちいただけますか?」
軽く頭を下げると、主人に確認を取る為に一旦青年から離れ、許可を貰いに行く。
ややあって、小走りで再び玄関へと戻ってきた。
「御主人様のお許しが出ました。一般客室でよければ、一晩ごゆっくりお休みになっていってください」
青年にそう言って微笑むと、屋敷内に入ってもらい、客室へと導く。
「お客様、ご夕食はお食べになりましたか?もしまだであれば私がお作りいたしますが…?」
自分の後ろを歩く青年に、そう聞いてみる。
>軽く頭を下げると、主人に確認を取る為に一旦青年から離れ、許可を貰いに行く。
『やっぱりだめだろうな・・・』
確認を取りにいく彼女の後ろ姿を見つめながらふとそう思ったのだが、結果はOKだった。
『この館はなんて客人に好意的なんだろう・・・』
そんなことを考え、とても丁寧に部屋へと案内してくれる彼女の後について歩き出す。
しかし彼女の後姿とみつめながらあるく途中、目の前をあるくも彼女の魅力的なおしりにどうしても目がいってしまった。
>「お客様、ご夕食はお食べになりましたか?もしまだであれば私がお作りいたしますが…?」
「えっ!?』
彼女のおしりに見とれていたためそんな彼女の言葉に情けないほどあたふたしてしまう。
「あの・・・そんな事までしていただいてよろしいのでしょうか?」
なるべく平静を装いながらなんとかそう答えた。
食事の事について聞き返してくる客人の青年。
用意された部屋に客を案内すると、その質問にはっきり答える。
「はい。丁度今夜の夕食は余分に作ってありますから。それに少々手を加えて、お客様用にお作りいたしますよ。折角ですので、ご賞味くださいね」
元気良くそう言うと、客人にお茶だけ出して部屋を退出する。
数分経つと、トレーに温かいシチューや、パンとサラダ等を乗せて部屋にやってくる。
「お待たせいたしました。…さあ、冷めないうちにどうぞ」
出来立ての匂いを漂わせる食事をテーブルに置き、客人にそれを勧める。
(今日のシチューは自信作だから…きっと満足してもらえるはず!)
心の中で、そう思っていたり。
『すごい・・・こんな料理食べるのなんて一体いつ以来だろう?』
「とってもおいしそうですね〜それではいただきます!!」
数分とおかずにとても見栄えのいいシチューが用意されたことに驚きながらも、
ひどい空腹を満たすため用意されたシチューにスプーンを伸ばす・・・
「あっ!?」
目の前の一見とても美味しそう料理に心が急いたのかテーブルクロスが腕にひっかかり
シチューの入ったお皿を膝に落としてしまう・・・
できたてのアツアツのシチューが膝の上にかかると同時に言葉にならない声が口をつく
「あつっ!!」
自分の作った料理を嬉々として食べようとする青年を微笑みながら見つめる…が。
食べるのを焦ったのか、シチューを皿ごとこぼす青年。
「お、お客様…!大丈夫ですか!?」
慌てて駆け寄ってみると、青年の下半身にはシチューがたっぷりとかかってしまっていた。
あまり熱くならないように調整して調理したとはいえ、このままでは客が火傷を負ってしまう可能性もある。
「お、お客様、ちょっと動かないで下さい!…今、私が拭きます…」
手に持ったおしぼりを持ちかえると、青年のズボンを脱がせて濡れたであろう部分を必死で拭く。
主人にこの対応次第で何か言われかねないのもあるが、やはり自分の作った料理で火傷はされたくなかった。
「あつっ・・!」
膝におちたシチューの熱さに思わず思わず腰を浮かせておどろいてしまう。
>「お、お客様、ちょっと動かないで下さい!…今、私が拭きます…」
「あっ!?」
そんな一瞬の間に瞬間足元に走りより、たちまちスボンを脱がされてしまった。
対先程初めて会ったところ・・・
しかもかなりの好印象を持った彼女に下半身をさらす事に恥ずかしさがこみあげる。
「そこは自分で拭けますから・・・」
そう言おうと思うのだが、
自分の足元に膝立ちで身をかがめた彼女の姿にあらぬ妄想を抱いてしまう。
皿を落としたのは自分の落ち度なのに、そんな事などまるで責めずに
自分のズボンをふいてくれるく彼女の献身的な対応に胸が高鳴ると共に、
いつの間にか下半身の逸物も見事に隆起してしまっていた。
一心不乱に青年の下半身を拭き続ける。
焦っているせいか相手の妄想やら緊張やらは頭に入っていなかったのだが、
変化を見せた下半身を見て、そこでようやく相手の状態に気付いた。
「あっ……お客、様…」
下着越しにもよくわかる逸物の勃起。
しばらく頬を染めて躊躇していたが、やがて決心したように頷くと、男のそれに手を這わせた。
「あの、私がしっかりしていないせいで…申し訳ありません、お客様」
下着越しに二三度逸物を擦ると、上目遣いで青年を見上げる。
「お客様のこれは…私が責任を持って鎮めます。…それで、粗相の件は許していただけますか?」
丸い眼を潤ませ、逸物に手を添えながらそう言う。
「んっ・・・」
突然下半身に手を伸ばし逸物を彼女の手で包み込まれ痺れるようなじれったい感覚が身体を駆け抜ける。
>「お客様のこれは…私が責任を持って鎮めます。…それで、粗相の件は許していただけますか?」
「粗相・・・?静めます・・・?」
突然の彼女の発言の意図が一瞬わからない。
混乱する頭の中で必死に彼女の言葉の意味を探り・・・頭の中によからぬ考えが浮かぶ。
「まさか・・・」
まさか先程会ったばかりの自分に対して、彼女は奉仕をしようとしてくれているのだろうか?
彼女のような魅力的な女性がまさかそんな事をするのだろうか・・・
彼女のような魅力的なメイドさんにそんな夢のような事をされて見たい・・・
混乱する頭の中で彼女の姿を見下ろすとメイド服を着ていてもその大きさがはっきりとわかる彼女の胸に視線がとまる。
「その・・・胸で・・・してくれますか・・・」
いつ間にか葛藤する心とは裏腹に口が勝手に動いていた。
自分の発言に混乱しているような相手の青年。
無理も無いかもしれない、と一瞬考えるが、この状況は自分が奉仕をするしかない…と考える。
「はい、その…まさかです」
ようやく言葉の意味を悟った客人に、恥ずかしげに視線を少し背けながらそう答えた。
>その・・・胸で・・・してくれますか・・・
「はい。お客様の、お気に召すままに…」
甘い口調で小さくそう言い、静かに衣服をはだけさせていく。やがて下着が外され、たわわに実った果実を思わせる乳房が露わになった。
「あの、御奉仕…いたします」
青年の下着をも脱がせると、二つの柔らかな肉で硬くそそり立った逸物を挟む。
「ああ…。お客様の、おっきい…です」
そう言うと、ゆっくりと胸で擦り始める。
>「はい、その…まさかです」
「こんな素敵なメイドさんにしてもらえるなんて・・・まるで夢みたいだ・・・」
恥ずかしそうに視線をそらす彼女のその表情に堪らなく心が昂ぶる。
>甘い口調で小さくそう言い、静かに衣服をはだけさせていく。やがて下着が外され、たわわに実った果実を思わせる乳房が露わになった。
恥ずかしそうに服を脱いでいく彼女の姿に見入ってしまう。
一枚・・・そしてまた一枚と服が床におちる度露わになる彼女の肌。
「すごい・・・なんて綺麗なんだ・・・」
そしてついに彼女の見事な胸を覆っていた下着が抜き取られ露わになった胸に思わず溜息を漏らす。
足元に跪いた彼女の胸が逸物を柔らかく包み、彼女が動く度に今まで味わった事が無い快感が下半身を支配する。
「すごい・・メイドさん・・・とってもきもちいいです・・・」
彼女の胸での奉仕だけでなく、
、そして素晴らしく魅力的なメイドさんが自分の足元に跪き奉仕を行っているという夢のような素晴らしい状況の中、、
脚がガクガクと震え立っている事すらままならない。
背中を痺れるような絶頂感が走り、限界が近づく。
「ごめんなさい・・・もう・・・もうだめです」
必死に耐えそう呟くのだけで精一杯だった。
「んっ…ふぅ……っ…」
客人を見上げたまま胸での奉仕を続ける。
いつの間にか乳首も硬く尖り、肌もほんのりと赤く染まってくる。
「お客様…お客様の好きな時にイって下さって結構ですから…」
乳房に唾液を絡ませ、卑猥な水音を立てながら逸物を責めあげていく。
淫靡な視線を向け、時折甘い吐息も吹きかける。
さらに、もう限界とばかりびくびくと動くそれを見つめながら、トドメとばかりにその先端の傘に、尖った乳首を擦り付けた。
「んふぅっ…」
「ううっ・・・」
彼女の淫靡な胸の刺激にたまらず声を漏らし腰を引く。
>「お客様…お客様の好きな時にイって下さって結構ですから…」
そんな劣情をそそる彼女の言葉・・
そして奉仕する事に陶酔しているようにも見える彼女の潤んだ瞳に欲情してしまい、
彼女の肩に手をかけ、動く度にいやらしく跳ねる彼女のいやらしくそして美しい胸に必死に腰をたたきつける。
再度で背中から頭に激しい快感の刺激が駆け抜ける。
「・・・んっもうっ・・・もうだめですっ!!」
そう言うと彼女の背中に手を廻し、彼女の胸に逸物をおしつけ、痺れるような快感に包まれながら白い液体を放った。
「やっ…!ああっ……」
肩を掴まれたままで胸の間で逸物を前後させられ、悲鳴とも嬌声ともつかない声をあげる。
「あっ…熱いの、擦れて…やっ、ああああぁっ!!」
そう言った瞬間に逸物が爆発し、大量の白濁が乳房に放たれる。
「あ、あはぁ…熱い…。…これ、綺麗にしますね…」
まずは青年の逸物を舐め、白濁を綺麗に舐め取る。
「よろしいでしょうか?…あ、こっちも…」
そう言って自分の舌が届く範囲で乳房のそれをも舐め取り、その後で客人に僅かに微笑む。
「あの、私の粗相は許していただけましたか…?…シチューのお代わりも、只今お持ちしますので…」
簡単に身の回り、そして絨毯の汚れを取ると、客人に恭しく一礼をして一度部屋から下がった。
「・・・」
先ほどまでの行為の余韻にひたりながら、部屋から出て行く彼女の後ろ姿を呆然と見つめる・・・
とても気持ちのいい夢のような時間・・・
でも、彼女の献身的な態度に甘えて、まるで思春期の少年のようにひとりよがりな行為をしてしまったことがとても恥ずかしく、また情けなかった。
「申し訳なくてあわす顔が無いな・・・」
ぽつんとそう呟いて着衣の乱れを直す。
先程の行為が夢ではないと物語るシチューの染みをしばしの間見つめると
「彼女の名前・・・聞くの忘れたな・・・」
そう呟いて彼女がシチューを持ってくるまえに部屋を出て館を後にした・・・
160 :
秋山 麗:03/09/19 23:22 ID:8vusstqi
「今日みたいな客人ばかりだと、こっちもやる気が出てくる、ってものなんだけどねぇ……」
ため息をつきながら、残ったシチューを温めなおしている。
「さすがに半日も活字と向かい合ってると眼が痛くなってくるわね……」
自室に篭ってメイドの教育書を読み耽っている。
今頃になってようやく、メイドの自覚が出てきた――と思いきや、
実はメイドの出てくる小説を読んでいるだけだったりする。
「ん?どうした?」
廊下で、たったまま泣いている子供を見つけて話を聞いている。
どうやら迷子のようだ。宿泊客の子供らしい。
この広い屋敷では仕方があるまい。
「分かった分かった。とりあえず、泣くのはやめろ。男だろ?」
頭を撫でながら言う。
とりあえずメイドに聞いた方が早いかと、屋敷内を子供と一緒に探して回っている。
「ふぁ〜〜ぁあ…ねむ……」
主人に見つかったら、即効で呼び止められそうなほど
大きなあくびをしながら、目をごしごし擦っている。
164 :
秋山 麗:03/09/19 23:42 ID:8vusstqi
シチューでおなかを満足させると、使っていた皿を洗い始める。
「えっと……一般客室の客はいつの間にかいなくなっちゃったし……」
洗いながら、屋敷の状況の確認とこれからの動きを考える。
「zzzz……」
椅子に座ったまま寝息を立て始める。
ようやく泣くのが収まってきた子供を連れ歩くマスター。
「へえ、今日は旅行だったのか。どこに行ってきたんだ?」
いつのまにか意気投合したようだ。
はたからみると兄弟のように見えてくる。
167 :
秋山 麗:03/09/19 23:51 ID:8vusstqi
タオルで手を拭くと、軽く服装を整えてから厨房を出る。
「そういえば……志保さんいつ帰ってくるんだろう……」
「うぅん……」
自分の頬をつついてくる悠斗の手を、無意識に跳ね除ける。
「何ィ?おじさんだとォ?」
ようやく安心したのか、段々と生意気な口を聞くようになった子供と広間にいる。
とりあえず探すのは一時中断し、ただ単に遊び相手になってやっているようだ。
172 :
秋山 麗:03/09/20 00:07 ID:pebqdh8w
気合を入れて厨房から出た時とは反対に、憂鬱そうな表情で主人の部屋から出てくる。
「……ああもう……また突拍子も無く……」
「いいか?ケンカをする時はだな・・・」
男の子に喧嘩講座。
しばらくして、最初と趣旨が変わっているのに気づいた。
「・・・探すか」
もう一度廊下を歩く。
175 :
秋山 麗:03/09/20 00:12 ID:pebqdh8w
>>174 屋敷内を探し回って、ようやくマスターを見つける。
「マスター、こちらにおられましたか……あら、この子は……」
確か、屋敷に来ていた客人の連れ子の一人である。
>>175 >こちらに〜
「俺を探してたのか?」
用などないはずだが。
>あら〜
「ああ、迷子になってるのを見つけたんだよ、なあ?」
顔を真っ赤にしてつっかかる子供に笑う。
「怒るな怒るな」
すっかり仲良し。
178 :
秋山 麗:03/09/20 00:19 ID:pebqdh8w
>>177 兄弟……というか、親子のような関係に見えてしまい、思わず笑みがこぼれる。
「ええ、少し込み入った用事が……」
そこで、じゃれる子供と交互に視線を移す。
「あの、先に自室で待っていていただけますか?
この子を部屋にお連れしたら、すぐに行きますので」
「うぅっ……うっかりハマっちゃってもうこんな時間…
なんだか私もメイドさんが欲しくなってきたかも? 女主人てのもいいわね……」
なにやら良からぬことを考え付いて、一人でニヤニヤしている。
ひとまず顔でも洗ってこようと部屋を出る。
>>178 「分かった」
それだけ答えると、子供の方に視線を戻す。
「というわけだ。どうやらお別れの時のようだな」
名残惜しいのか悲しそうな顔をする子供。
マスターは「青年」のように微笑んで、頭を撫ででやる。
「またここに来い。そしたらもっといろんな事を教えてやるよ。
・・・義兄弟の契りの仕方とか」
ものすごく危険な事を言っている気がするが、言われた通りに自室に去っていく。
181 :
秋山 麗:03/09/20 00:25 ID:pebqdh8w
>>180 「(……えっと……あたしの記憶が正しければ、確かこの子、財閥の一人息子……)」
マスターの言葉にかなりの不安を覚え(おそらく言われた子供も理解できていないだろう)るが、
とりあえず子供の手を引き、客室へと連れて行く。
しばし時間をあけた後、マスターの部屋へとやってくる。
「マスター、麗です。失礼致します」
一言断ってから、マスターの部屋の中へ。
「ちぇ〜、なにもあんなに怒らなくてもいいべぇ…」
どうやら、さっきの悪戯のせいで部屋を追い出されたらしい
すぐ帰ってもまた追い出されるだけなので、屋敷をぶらぶら歩き出す。
>>181 「どうぞ」
心理学の本を読みながら麗を招き入れる。
本を閉じ、机の上においておく。
「で?用事ってのは?」
「青年」の笑みのまま言った。
冷酷さや威圧感は感じられない。
184 :
秋山 麗:03/09/20 00:31 ID:pebqdh8w
>>183 「……少し、時間を貰うわね……」
敬語を廃し、素の口調でただそう言う。
なぜかマスターを見つめる視線が、どこか熱を持っており、うっすらとだが体も赤くなっている。
マスターの問いには答えないまま、部屋の真ん中で、唐突にメイド服を脱ぎ始める。
>>182 「うわぁ……あ痛たたたたっ!」
眼を酷使しすぎたらしい。涙目のまま洗面所を出る。
――と、廊下に出たところでばったり悠斗と出くわした。
「え……あ、失礼、どちら様でしょうか?」
>>184 「・・・おやおや」
メイド服を脱ぎ出した麗を止めるわけでもなく、ただ眺めている。
机の上に座って片手で頬を押さえたままの体勢。
口元には、あるかないかの微笑。
「どういったご命令を受けたわけで?」
彼女が自分の意志でこんな事をするわけもなく。
187 :
秋山 麗:03/09/20 00:38 ID:pebqdh8w
>>186 「察しが良くて助かるわ」
下着姿にまでなると、悠然とマスターの元へと歩いていく。
「帰ってきてからというもの、少々固いから……あたしの体で少々解して来い、ですって」
躊躇いも無くそう答えるが、体の火照り具合は、脱ぎたてだから、というわけだけではないらしい。
>>187 「・・・そうか」
直後に表情に冷酷さに近い物が浮かんだ。
机から降り、顎に手をやって顔を近づける。
「だが、君の身体は既に赤らんでるが・・・恥ずかしいのかな?」
頭の先から爪先まで眺める。
いやらしさはないものの、冷たい感触が背筋を襲うようだった。
189 :
秋山 麗:03/09/20 00:46 ID:pebqdh8w
>>188 体は熱いはずなのに、マスターの目を見たとたん、一瞬寒気のようなものが疾る。
だが、表情は極力変えないように努力し、
「……そう思う? まあ、普通の世界からこの世界に入ったのならまだしも、ね……
このくらいで恥ずかしがっていたら、メイドなんて長年勤まらないわよ」
言い終えたとたん、唐突に顔を近づけてキスをする。
>>189 気品に近いものこそあるが、それでも何か落ち着きすぎているような感じもする。
近づけた顔を少しだけ離す。
「それもそうだな・・・とくにこの屋敷では」
静かに笑いながら言った瞬間、唇を奪われる。
しかしそれも分かっていたかのように、背中に手を回してすばやくブラを外してしまった。
「久々の女性の唇・・・でもないか」
一昨日の五月の事を思い出す。
>>182 「〜〜〜♪………あっ!」
鼻歌を歌いながら廊下を歩いていると目の前に貴子が現れる。
「(ふむふむ、上からピーピーピピーって所か)」
体を上から下まで見ると一言。
「うん、悪くない(謎)」
などと、自分の世界に入っていると貴子の怪訝そうな顔に気づく。
「ん、あ、俺?俺は悠斗よろしく」
と言うと、スッと手を差し出す。
192 :
秋山 麗:03/09/20 00:57 ID:pebqdh8w
>>190 「(……まあ、お酒好きなマスターなら、とっとと気付くわよね……)」
種を明かしてしまえば、恥ずかしがっているわけでも媚薬を塗られたわけでもなく、
ただ単に、視線と火照りを作るために、ここに来る前にお酒を少し飲んだのだが。
>「久々の女性の唇・・・でもないか」
「あら……最近だれかとしたの?」
からかうようにそう言うと、ブラが外されたのをいいことに、旨を強調させながら、マスターの前に跪く。
「まずは、こっちから……ね?」
マスターの股間の辺りをさすりながら、上目遣いにそう問いかける。
>>191 「――あ、ごめんなさい、私、メイドの白河貴子と申します」
馴れ馴れしい態度に気圧され、慌てて悠斗の手を握る。
無遠慮な視線に気付いて眉を顰めたが、男なんてみなそんなものだろうと思って諦める。
「あの……失礼ですが、御主人様のお知り合いのかたではありませんよね?
いったいこちらで何を?」
どうやら、頭から不審者と決めて掛かっている様子。
>>192 口付けられた時、鼻腔を微妙な刺激臭がとらえた。
麗の口元から発せられているものだ。
なにかは分かる。いつも好んで嗅いでいる物だからだ。
「・・・弱い事はこないだ実感しただろう」
ふっ、と優しく微笑む。
>あら・・・〜
「ああ。他のお屋敷のメイドさんにされたがそれが何か気になるか?」
本人は気にしてない様子。
跪かれ股間を擦られると、手元にあったなにかを口に含んだと同時に、一気に
体勢を低くして麗と深く口付けた。
舌を割り込ませると同時に、その「何か」を流し込む。
「・・・弱いなら飲み慣れないと駄目だろ?」
いつぞやのウォッカであった。
>>193 「どうもご丁寧に、よろしくね」
貴子の表情など気にも止めていないのかぶんぶんと大きく上下に振る。
「御主人様?ううん違うよぉ、俺は凛のお知り合い」
にっこりと笑ってそう答えると、手を握ったまま再び歩き始める。
「俺、さっき、部屋で凛からかってたら追い出されたんさぁ
今戻ってもまた追い出されるだけだし……」
さっきの凛香の様子を"はぁ、やれやれ"といった様子で伝える。
196 :
秋山 麗:03/09/20 01:12 ID:pebqdh8w
>>194 唐突にマスターが、何かを飲んだ……と認識したとたんに、口移しで何かを口の中に流し込まれる。
「…ぅっ!? ……ぅぷふっ!?」
今までの悠長とも言える時間の流れを打ち破り、とたんにもがき苦しみ、
マスターを突き飛ばすように離れ、喉を押さえてその場にへたり込んでしまう。
「ぅっ……これ、えほっ! …まさか…」
味で酒は識別できなかったが、少なくとも『強いお酒』を飲まされたことはわかる。
数度咳をして、それでもなんとかマスターを見上げる。
「弱いというか……けほっ、強くないだけで……」
>>196 へたり込む麗を眺めている。
単純に苦しんでいる様を楽しんでいるわけではない。
「俺は快楽は必要ない、感じるのは君だけでいい」
麗のそばまで行くと、ふわりと抱き上げてベッドに横たわらせる。
「俺も不本意なんだからそこのところよろしく」
反論は許さない、とばかりに舌を絡める。
しばらくしてから、胸の辺りを少しだけ触ってみた。
>>195 妙に子供っぽい対応に、すっかり毒気を抜かれてしまう。
「えぇ、あぁ……そうでしたか――っと!?」
悠斗に手を引っ張られて、抗議するのも忘れて仕方なく付き従う。
「最近はずいぶんとお仕事が多かったから凛香さんもお疲れでしょうし、
そっとしておいてあげてはいかがでしょう?
お暇を持て余していらっしゃるのなら、私がしばらくお相手してもよろしいですよ」
幼い子供を相手にしているような錯覚に囚われながら、悠斗をなだめる。
199 :
秋山 麗:03/09/20 01:21 ID:pebqdh8w
>>197 「ちょ……それじゃ…んっ……」
反論しようとした矢先、マスターのキスで口を塞がれてしまい、中断せざるを得なくなる。
なんとか身をよじって顔を離すが、
「んっ、それじゃあ困…ああっ!」
ほぼ同時に胸を刺激され、再び抗議は中断させられる。
徐々に頭に霧が立ち込めるような感覚に襲われる中、それでも片手で、マスターの下腹部を弄って見せる。
>>199 乳房をしばらく揉みしだき、準備をしておく。
徐々に乳首が硬くなっているのがわかるようになると、そこを指でトントン、と叩いた。
一定間隔でただ叩くだけ。
これでも、今の麗にはけっこうな刺激となって伝わっているはずである。
「困るのは俺もだ」
下腹部を弄られる感触も意に介さずに、胸を責め続けた。
>>198 「みたいだねぇ、そのお陰でぜ〜んぜんかまってくれないんよあいつ
だからさぁ、俺もどんどん溜まるっていうかなんているか……」
貴子が最近脱処女をした事などしらず、デリカシーの
欠片もない事を話していると、どんどん頬を赤らめていく姿が目に入る。
「あらぁ…?これだけで真っ赤になっちゃった」
すっかり赤くなった貴子の顔を覗き込みにっこりと笑う。
202 :
秋山 麗:03/09/20 01:34 ID:pebqdh8w
>>200 酔いのためか、このまま身を委ねてしまおうという誘惑に駆られるが、必死に追い払う。
「あっ、はぁ…ああっ、ダメ…なのよぉ……んっ!」
いつもならばともかく、回らなくなってきた頭では、マスターの逸物を弄る以上の手が思いつかず、
それでもなんとかしようと、マスターの体を撫で回し始める。
単調な胸への刺激は、感じてはいるものの、物足りなさの方が勝ってしまうようで、
だんだんと視線があちこちを彷徨い始める。
>>202 「駄目ならなんとかしてみなさい。熟練のメイド、だろ?」
意地悪く微笑みながら、次は乳首をつねる。
強く、弱くを繰り返して、さらに強い刺激を与える・・・が。
決して下半身へと意識を移そうとはしなかった。
どうやら、麗が求めるまではこのままらしい。
204 :
秋山 麗:03/09/20 01:45 ID:pebqdh8w
>>203 もっとも麗としても、こんな酔った状態でなければどうにかするのだが。
「…そんなの…はっあぁ……頭、ぼーっと…してぇ…んっ、はぅっ!」
そのうち億劫になってきたのか、マスターに向けていた手でベッドを掴み始める。
主人の命令と、酔いから来る誘惑と、その他以下省略が頭の中でせめぎ合い、
何か結論でも出たのか、やがて、最初よりも熱の篭った潤んだ視線で、マスターを見上げる。
「……ぁっ、ぅ…もう……もっとぉ…んっ、はっあっ……お願い、してぇ……」
喘ぎ声に混じって、甘える声を出し始める。
>>201 「溜まるって――」
そう言い掛けたところで理解し、慌てて言葉を飲み込むものの、赤面してしまう。
(ううっ、子供だと思ってたら凛香さんとそんなことを……それにしてもなんて失礼な!)
「じょっ、冗談はほどほどにしてください!
女だからって、大人をからかうものではありませんよ!」
幾分語気を強めるものの、どんどん頬が紅に染まっていくのでまったく説得力がない。
こうなったら、直球勝負で。
「……それとも、私なんて大人の女には見えないとでも?」
>>204 「・・・んー」
ついに求め始めた麗を見て、なぜか頭をポリポリと掻く。
しかしすぐに手を胸に戻すと、答える代わりにそのまま口付けた。
左手の人差し指で、下着の上から軽く秘裂を撫でる。
「こういう風にしてほしいのか?」
答えは分かっているが。
207 :
秋山 麗:03/09/20 01:57 ID:pebqdh8w
>>206 「んあぅ……ぃゃぁ…焦らさ…んっ、ないでぇ……」
マスターの方を向いたまま、どこか遠くのほうを見るような目をして、自力で快楽を得ようと身をよじる。
しかし、どんなに努力してみても、思ったような刺激が伝わってこない。
「…お、お願い……です……
あ、あたしの…いやらしいメイドの、いやらしい所……うっ、もっと弄って…弄ってくださいぃ……」
こんな状況になっても、メイド的におねだりするのは、それだけ奥深くにまで刷り込まれたからなのか。
>>205 「おろ?」
急に語気を強めた貴子に、目をぱちくりさせる。
「ん〜…なんか、怒られちった〜」
言われた事には、あまり堪えてはおらず、至って普通。
というかまったく堪えていない。
「んとね、大人の女というよりかは可愛らしい女の子って所かな」
"そんな事はない"とでも気が利いた言葉のひとつやふたつ
言えばいい物を、バカ正直に自分の思った事を口に出す。
>>207 「はいはい」
男なら諸手をあげて喜ぶだろう(というより喜ぶべきであろう)おねだりを、軽く流す。
乳首の時と同じように何度か叩くようにした後、さらに押し付けて指を上下させる。
やがて、水音が大きくなってきた。
それでも、指を二本にするだけで、下着の上から弄るだけである。
210 :
秋山 麗:03/09/20 02:09 ID:pebqdh8w
>>209 ひとたび強い刺激でも来れば、それなりに満足するのだろうが、
少しずつ強まる程度では、逆にもどかしさを一層加速させる。
「ぅぅっ…はぁ、うぁ……酷い……」
ベッドを握り締め、懸命に腰を揺すり、それでもひたすらに焦らされ続けて、我慢ができなくなる。
それでも、理性が保てていれば、別の言い方をしたのかもしれないが、
「お…お願い…します……うっ、もう、我慢できない!
お○んこの中まで弄ってぇっ! もっと気持ちよくしてぇっ!」
ついには叫び声にすら似た哀願を始める。
「マスターの堅い物で、あたしの中を掻き混ぜてぇっ!」
条件付だったりするが。
>>208 「かっ、可愛らしい女の子って――!」
予期せぬ展開に絶句する。
軽く打たせて取るつもりがピッチャー返しでも喰らったかのように。
「……ええと、まあ、『可愛い』っていうんだから悪い気はしないけど」
気を取り直して、悠斗の肩を掴んで強引に引き寄せる。
「どうしたら『大人の女』になれるのか、教えてくれないかしら?」
>>210 一瞬驚いたような表情をするが、すぐに無表情になる。
右手で額の辺りを押さえて、そのまま覆い被さる。
「了解」
哀願にあるかないかの微笑を浮かべて答え、シャツを脱いだ。
インナー姿のまま身体を密着させると、下着をずらしてズボンから自分のモノも取り出す。
「一気に終わらせるぞ」
そう言って口付けたのとほぼ同時に、膣内へとモノを沈めた。
言葉通りに、一気に飛ばすように腰を動かした。
213 :
秋山 麗:03/09/20 02:21 ID:pebqdh8w
>>212 「くぅっ……あっはあぁぁぁぁぁっ!」
待ちわびていた奥への刺激に、思い切り身を反らせて喜ぶ。
無意識のうちに手をマスターの背中へと回し、突き入れに合わせて腰を振り、
前後だけでなく左右の刺激をも生み出していく。
「はぅっ、あっ、はぁっ! んっ、気持ち…いいっ! いいのぉっ!
あはっ、ああっ! もっと、いっぱいぃっ!」
熱病にかかったような顔になりながらも、条件反射とでも言おうか、
マスターの動きに合わせて膣の圧力は変わり、意志とは無関係に快楽を搾り取っているようでもある。
>>213 「・・・女って怖い」
この状況で呟くべき言葉なのか疑問だが、そんな事を言いながら抽送を繰り返す。
どこか機械的な感を残しつつ、乳首を摘まんだりしてさらに追い討ちをかける。
快楽に完全におぼれながらも、それでも淫靡に動く麗の身体に感心する。
「イキそうになったら言ってくれると助かるんだが・・・」
この状態で言っても無駄か、と言葉を続けて、もう一度口付けた。
>>211 「うわ〜、お〜か〜さ〜………」
肩を引き寄せられ、いつものノリで冗談を飛ばすが
貴子の雰囲気にかき消されてしまう。
「えっと、ん〜大人かぁ、んん〜もっと経験を積む事かな〜
アレだけあんなに真っ赤になるようじゃま〜だまだだね」
と言いつつ、まだ赤い頬をつんつんと指でつつく。
216 :
秋山 麗:03/09/20 02:33 ID:pebqdh8w
>>214 望む刺激が与えられた満足感からか、マスターなどそっちのけで一気に昂っていく。
>「イキそうになったら言ってくれると助かるんだが・・・」
「んはぁ、あっ、あぅっ…はっ、はぁっ、ああっ!」
耳に入らないようで、一人喘ぎ続けてしまう。
だがそれでも、絶頂の気配を感じ取ると、喘ぎ方にかすかな変化が出てくる。
「あぅっ、すごい…いいっ! ああっ、んはぁっ!
もう、ダメ…来るっ! もう…ぅぅっ…くっ……あっはああああぁぁぁぁぁっ!!!」
一人で激しく悶え、感極まると、両手でマスターの腰下辺りに回し、
あまつさえ両足をマスターに絡ませ、強引に自分の中に出させるようにして絶頂を迎える。
>>215 「キャッ!」
紅潮した頬をいきなり突付かれ、思わず飛び退って頬に手を当てる。
困ったような顔をして悠斗を見つめたまま、さらに赤くなってしまう。
「そんな軽いノリで、凛香さんや他に何人もの女の子を毒牙に掛けてるっての?
黙っていれば可愛らしいのに……まったく、口だけは一人前なのね」
そう言いつつも、こんな年下相手にムキになっている自分が恥ずかしい。
>>216 案の定独走をはじめた麗に、仕方なく求められるまま突き続けた。
とはいえ、これが元々の狙いだったのだが。
「ちょ、おい・・・待て、今の俺は普通の・・・・!!!」
言い終えるより早く、自分も達してしまった。
呻きを殺して精を吐き出し、大きく跳ねる麗の身体を押さえるように抱きしめた。
219 :
秋山 麗:03/09/20 02:44 ID:pebqdh8w
>>218 「んはぁっ! …は、あっ……くぅっ……」
力いっぱいマスターを抱きしめ、中に吐き出される熱い物を、搾り取るように膣が動く。
一頻り痙攣が治まり、力が抜けると、ぐったりとしたままベッドの上に横たわる。
中途半端に開いた秘所からは、白いものが伝わり、ベッドに落ちるが、麗には気にする余裕はないらしい。
「……あ、はぁ……中に、出た……」
絶頂の余韻に当初の酔いも加わって、どこか淫乱な牝の顔にも見えなくもない。
>>217 「あはは、やっぱり大人の女じゃくて、可愛い女の子だぁ」
頬をつついた事により、再び赤くなった貴子をからかう。
「毒牙だなんてひどいなぁ〜、俺は真剣なのにぃ」
そう言うと離れた貴子を引き寄せる耳元で呟く。
「なんなら、お姉さんもその毒牙って奴にかかってみる?
………なんつってな〜、あはははは〜」
>>219 出てしまってはどうすることもできない。
未だ快楽を貪る麗に、少しやりすぎたかな、と思う。
「やれやれ・・・」
ぐったりとした麗からゆっくり離れ、ウォッカを手にしつつ読みかけていた本をまた読みだした。
222 :
秋山 麗:03/09/20 02:56 ID:pebqdh8w
>>221 マスターとは対照的に、どこか満ち足りた様子。
「……はは…これで……命令…果たせた……」
まるで自分の言葉にウットリするように、目を細めて、呟きは続く。
「……お仕置き……痛いこと…されないで…済む……」
普段の麗からは想像もつかないような、えらく弱弱しい事を言いながら、そのうち眠りに落ちる。
>>220 「真剣だなんて、笑いながら言われても信じられるわけないわよ?」
やんわりと反撃開始。
「真に受けていいのかいけないのか、さっぱり分からないわ。
遊んでる男のようには見えないんだけれどねえ……口さえ開かなけりゃ」
そうして耳元に唇を寄せ、そっと囁く。
「……私を大人の女にしてくれるっていうんなら、あなたの毒見をしても良いわよ?
さあ、もしかしたら私のほうが毒があったりして、ね」
くすくす笑いながら悠斗の髪をくしゃくしゃっと撫でて、身体を離す。
「それじゃ、お休みなさい♪」
>>222 ひとしきり呟いてから眠りについた麗の方へ視線を向ける。
本を閉じ、毛布をかけてやる。
「幼少の頃からの精神的、もしくは肉体的な圧迫、苦しみ、ストレス・・・
それが何年も、生活に密着した状態で続くと、人はいつしか感覚がおかしくなるという。
無意識下に漠然とした恐怖が植え付けられ、表面ではそれに気づかず
まったく無意識と正反対の性格を形成し、その恐怖から逃げるようになる。
結果、その人は誰にも心を許さなくなり、ただ孤独なまま生きていく事になる・・・か」
まるで本の内容を思い出すかのように呟いて、部屋の外へ出た。
「彼女も・・・おそらくは・・・」
何か考えながら、どこかへと歩いていった。
>>223 「ん〜……逃げられたぁ〜…」
どんどん離れていく貴子を名残惜しそうに見つめているが、
しばらくしてまた鼻歌を歌いながら廊下を歩いていく。
「〜〜♪…あ、もうこんな時間かぁ、そろそろ入れてもらえっかな〜♪」
うれしそうにスキップで凛香の部屋までやって来ると、そーっとドアを開ける
暗い、どうやらもう寝ている様だ。
「り〜んか、おぉい……寝てる、おぉし」
寝てる事をいい事に胸やらなんやらを触っていると
途中で気づかれ再び廊下に追い出されてしまう。
「ごめんください。電報センターでーす」
屋敷宛に一枚、椿の花柄の電報が届く。
『みなさんお元気でいらっしゃいますか?
10月戻り予定だったのですが、早めの28日夜に戻れる事になりました。
大好きなメイドのみなさんにも、会えるのが今からとても楽しみです。
…あ、あと…なんで電報なんか打ってるのかというと。えーと。
……戻った時が丁度誰も来ない日だったらなんだか寂しいぞ、とか思っちゃったものですから…えへへ。
心配性なバカメイドでごめんなさい。 じゃあ、また28日に〜。
追伸:凛ちゃんの欲しがっていたブランドの指輪を、昨日偶然なぜか旦那様に頂いてしまいましたので
とりあえず一緒に持って帰ります。(どうしてでしょうね。高価な物なのに、私なんかに)
楽しみにしててくださいね♪
杏樹』
主人に頼まれていた仕事の報告に行き、今朝届いた電報のことを知らされる。
「杏樹さん……?」
聞き覚えのない名前に首をかしげ、主人にやんわりと窘められる。
「全く、同僚のメイドの名前くらい、わざわざ言われなくともきちんと確認しておきたまえ」
主人が机の一番上の引き出しから取り出したアルバムを広げる。
そうして指さされたその写真の女性は、静かな笑顔で佇んでいる。
「麗センパイ!聞きました?杏樹さんが帰ってくるんですって!」
電報の事を聞き、共に仕事をしていた麗に報告しに行く。
「楽しみですね〜。早く杏樹さん帰ってこないかなぁ?」
屋敷のムードメーカーの一人であり、同年代で何かと話が合う杏樹の復帰が待ち遠しいらしい。
「ふふふん〜♪ここで…よっと」
誰もいない厨房で、料理の練習をしている。
「明日の夕食は回鍋肉よりも…豪油牛肉…ううん、炸蒜鶏片にしようかな。でもあれは辛味と臭いが…」
何やらぶつぶつと独り言を言いつつ、器用に中華鍋を扱う。
「…今日からお仕事に復帰します。……はい、大丈夫です。失礼しました」
一礼して主人の部屋から退出する。
(報告書も書かないと…)
自室に戻って荷物を片付けたり、仕事を休んでいた間に溜まった書類を整理し始める。
忙しなく手の指が動く中で、薬指された指輪が寂しく光った。
「えいっ♪」
鍋の中身を一掻きする。
香ばしい匂いが厨房に漂い始めた。
出来上がった肉と野菜たっぷりの中華料理を盛り付け、満足気ににっこり。
「ん〜、おいしっ!たくさん作ったし、誰かに食べてもらおうかなぁ……」
そこまで言った所で、今日杏樹の電報の後に屋敷に戻ってきた志保の事を思い出し、僅かに表情が曇る。
「麗さんには悪いことしたなぁ… 頑張らないと」
自分が不在だった期間のシフト表を見返してみると、麗の仕事の割り当てがかなり増えている。
「雅彦さんの部屋を片付けるとか言って、彼の部屋で泣きたい。…けど」
やるべきことの量に圧倒されて、悲しんでもいられない。
「これ以上休めない」
そう言って自分を奮起させる。
「まずは旅行の荷物を整理させよう… えっと、まずは洗濯物を」
旅行に使用した鞄やスーツケースを開き、洗濯するべきものを取り出してゆく。
236 :
桜庭 奏:03/09/20 23:40 ID:+7HP/XrO
「んー、んー…」
のどの調子があまりよくないのか、声を何度も出して調整している。
ポケットにはビタミンCののど飴がいくつか入っている。
「えーっと…」
とりあえず何人分かの料理を盛り付け、トレーに乗せて厨房を出る。
「誰か食べてくれる人、居ないかなあ…?」
自分の洗濯物を集め終わると、次に伊達の鞄へと手を掛けた。
もう誰も着ることのない衣服だけど、とりあえず洗濯はしておこうと思ったからだ。
「……」
伊達の衣服を取り出し、集めてゆく。
するとその服の匂いがそっと鼻をくすぐった。
「雅彦さんの匂い…」
今度は、衣服を鼻に近づけて匂いをよく嗅ぐ。
「なるほど、彼女がねえ・・・」
志保が帰って来たという話を聞いて、煙草を吸いながら呟いた。
ちなみに、電報の事は届いていない。
鼻から肺に入り込んでくる空気を、身体に染み込ませるようにして深呼吸する。
いつの間にか抱いていた伊達の洗濯物の中に顔を埋め、彼のことを思い出した。
そうして自然と溢れ出る涙を拭おうともせずに、洗濯物を抱く。
何人かに試食をしてもらい、好評だったせいか嬉々として歩いている。
が、通りがかりに見かけた志保。彼女を見て、その感情は沈んでしまった。
「あの…志保、さん?」
志保はしばらく一人にした方がいいのかもしれない。
しかし、彼女を励ますと決意した以上、ここを見過ごす事は出来なかった。
245 :
桜庭 奏:03/09/21 00:17 ID:zNxhBKEx
(そういえば、杏樹さん帰ってくるんだっけ。)
後でマスターに教えてあげようと考えながら医務室に入る。
薬箱から葛根湯をいただくつもりらしい。
「風邪をひきそうなときでも、結構効くのよね。」
自室で煙草をくゆらせている。
時折、煙で輪っかをつくり、それが消える様をぼうっと見つめている。
ようは暇そうな状態。
「勉強するか・・・」
昨日の心理学の本を手に取る。
伊達の匂いとの別れとも辛かったが、
ずっと洗濯もしないで彼の衣服を保管し続けるわけにはいかない。
なので自室を出て、洗濯機に伊達の洗濯物を入れる。自分の洗濯物と一緒に。
そうして洗濯機のスイッチを入れて廊下出ると、みかさに後ろから声を掛けられた。
>>244 「あ、みかささん…」
振り返り、どこか沈んだような声で返事をする。
明るく振舞わないとダメなことはわかってはいるが、どうも上手くいかない。
お客様の前でも明るい表情ができるかどうか、ちょっと心配になった。
248 :
桜庭 奏:03/09/21 00:30 ID:zNxhBKEx
医務室で薬を飲むと、薬を2、3包持ってそこを出てくる。
「今日はできるだけ大人しくしておこう…」
のどが調子悪いからか、いつもよりかわいらしい声になってしまっている。
「…そうだ、もう知ってるかもだけど……」
自室にまっすぐ向かうのかと思いきや、進路変更してマスターの部屋へ向かう。
「マスター、いらっしゃいますか?」
軽く扉を叩いて返事を待つ。
>>248 音楽を流しつつ本を読んでいると、ノックと共に奏の声。
しかし、どこか喉の調子がおかしいようだ。いつもより子供っぽさに拍車がかかっている。
「どうした?」
昨日みたいな用事は嫌だぞ、と心の中で呟きつつ、返事をする。
>>247 「…こんばんは、志保さん」
志保が帰ってきた時には会話をしなかったので、二人が旅行に出発した日以来、話すのは約一週間ぶりである。
志保のぎこちない表情を見て、自分は何とか暗い表情を作らないようにするのが精一杯だった。
「あの…。帰ってきたばかりの志保さんに言うのも何ですけど、実は…」
主人から頼まれた事…「伊達の使っていた書斎の整理」についての話を伝える。
主人によると、傷心の志保には辛いかもしれないが、
悲しみを吹っ切る為にはあの部屋を早く整理した方がいいとの事であった。
「それで、書斎の簡単な整理をするので、良かったら志保さんが…。あ、勿論私も手伝いますけど」
出来るだけ志保が傷つかないように配慮しつつ、伝えるべき事をしっかりと伝える。
251 :
桜庭 奏:03/09/21 00:39 ID:zNxhBKEx
>>249 「こんばんは〜、マスターにステキなお知らせをお届け♪」
両手を小さく前で広げて、扉を開けたマスターににっこりと微笑む。
「なんとですね、来週杏樹さんが戻ってくるらしいですよ〜。
よかったですね!おめでとう!」
マスターが喜ぶのを期待して、喉の調子が悪いのも気にせずテンションを上げて
拳を握りながら話す。
が、そこまで勢いよく話してから、一度ケホっと咳き込み、声を整える。
「んー、んー」
>>251 「・・・・・・」
あきらかに自分が喜ぶのを期待されている。
ここで気を利かせて「本当か!?嬉しいなあ」などと言える男でもなく、無表情のまま
机に戻ってしまう。
呆然としている奏から視線を本に戻し、最近テレビで見た「アレ」をやってみることにした。
「・・・・へぇー」
皮肉たっぷりになってしまっている。
253 :
桜庭 奏:03/09/21 00:49 ID:zNxhBKEx
>>252 「…!!」
期待していた反応が得られず、少しがっかりした表情をする。
「え〜、嬉しくないんですか?嬉しいときは嬉しそうにしないと。
せっかくカッコいいのに。」
と話しながらも、マスターの満面の笑みが想像できず首を傾げる。
机に戻ったマスターを了承もなしに追いかけるが、側まで来るといきなり
>「・・・・へぇー」
と言われてしまい反応に困る。
「……、面白くないですっ。
マスターが喜んでくれないなら、私が、杏樹さんと仲良くしちゃいますから!」
訳の分からない事をムキになって話す。
が、興奮したせいで口を手で押さえてまた一つ小さく「ケホ」と咳をする。
>>250 「…整理、ですか」
伊達の部屋でゆっくりと悲しみに浸り、過去を思い出しつつ一人エッチもしたいと思っていた。
けれども主人の命令ならば従うよりほかない… というよりも、
何より後ろ向きな生き方をしていると伊達に叱られる、と思ったのだ。
伊達はその短い命ながらも必死に、前向きに生きていた。だから、自分も。
「わかりました」
吹っ切れたように言い切って返事をする。
>>253 「嬉しいとか嬉しくないじゃなくてだな・・・・俺にそんな物を求めるな」
少しだけうざったらしそうに答える。
こういう部分はとことん子供だ、と同時に思った。
>私が〜
「はいはい、勝手にしろ」
ひらひら手を振りながら言う。
しかし奏が咳き込むのを見ると、視線をようやく奏に戻す。
「・・・本当に仲良くしてしまうのか?」
真面目に心配している、という眼ではない。珍しく企みのある眼である。
>>254 「ごめんなさい…。何か、追い立ててるみたいで」
しゅんとした表情でそう言うが、自分が落ち込んでいても仕方がない。
「…行きましょうか、志保さん」
ぶんぶんと頭を振り、気持ちを切り替えて志保とともに書斎へと向かう。
そして、主を失って静まり返っている書斎へと辿り着いた。
「あの、やっぱりこういうのは志保さんが先に入ってください。出発の日から部屋には手をつけてはいませんし」
そう言って、扉を開けるのを志保に譲る。
257 :
桜庭 奏:03/09/21 01:01 ID:zNxhBKEx
>>255 自分の話への反応がそっけないマスターに小さく頬を膨らませる。
>「・・・本当に仲良くしてしまうのか?」
が、やっとこっちを向いたマスターを見て、企みのある眼にも気付かないまま嬉しそうに
微笑む。
「大丈夫です、杏樹さんは、私ともう仲良しですよ。
というより、ここのお屋敷の人とはもうみんな仲良しです。」
少し誇らしげににっこりと笑うと、マスターを見上げる。
「マスターと私も、仲良し…ですよね?」
もちろん肯定の返事を期待して、いたずらっぽく微笑む。
>>257 >マスターと私も〜
「ああ・・・そうだ」
立ち上がり、ゆっくり近づく。
企みのある眼ではあるが、いやらしさや欲といった物はない。
つまりは、からかうつもりなのである。
「だから・・・もっと仲良くなってみるか?」
疑問の声が上がるとともに、マスターは奏の唇を奪っていた。
>>256 みかさに言われるがまま、伊達の部屋の扉を開く。
すると、そこからは彼の洗濯物と同じ匂いが漂ってきた。
「では、どこから片付けましょう…」
漂う大好きな彼の匂いに今すぐにでも泣き出したい、という気持ちを必死に抑えて辺りを見回す。
一週間前と同じように煩雑と並べられた本の山。その中の医学書が置いてある一角に胸を痛める。
「まず本を全部、図書室へ移したほうがいいでしょうか…」
何から手をつければいいかわからないので、とりあえず呟いてみる。
260 :
桜庭 奏:03/09/21 01:12 ID:zNxhBKEx
>>258 >「ああ・・・そうだ」
「よかった。」
望んでいた答えが得られて嬉しそうに微笑む。
が、ゆっくりと近づいてくるマスターの雰囲気がいつもと違う気がして、首を傾げる。
>「だから・・・もっと仲良くなってみるか?」
「……え…?…んっ……」
よく分からず言葉を発した途端口付けされて小さく声を漏らす。
からかわれているとも気付かないまま、口が離れると共に息を整えながら紅潮した頬で
マスターを見上げる。
「…マスター……」
もともと風邪っぽかったのもあるのか、瞳は少し潤み、眉根を寄せてどこかはかなげな表情
である。
>>259 扉が開き、感情を抑えながらも書斎に入って行く志保の姿を見ると、自分もいたたまれなくなる。
「えっと…あの…」
どこから片付けよう、そんな事を聞かれても簡単に答えられるものではなかった。
志保にとってこの部屋にある物の一つ一つに、伊達との思い出が籠っているのは分かりきっていたからだ。
(辛いけど…私、この役を御主人様に志願してやっているんだから!私がしっかりしないと!)
そうして今だに迷う心に喝を入れ、はっきりとした口調で志保の言葉に答える。
「移すのもそうですけど…。今日はとりあえず、本を纏めたり、机の中を片付けたりでいいんじゃないですか?」
言うべきではないにもかかわらず、さらにもう一言がこぼれる。
「あの、ここにある物をいつ、完全に整理するかは、志保さんの気持ち次第だと…思いますし」
言った後で今の自分の言葉の是非に疑問を持ちながらも、とりあえず手近な本棚から本を引き出していく。
>>260 奏がマスターの事を見上げた瞬間・・・マスターの顔がハッとなった。
直後、彼の頭の中で一人の女性とその光景が重なる。
「(表情が似てるからなんだと言うんだ・・・)」
すぐにその光景を振り払い、名前を呼ばれながらももう一度口付けた。
今度は、そっと背中に腕を回し、華奢な身体を抱き寄せながら深く・・・。
しばらくその感触を楽しんでから互いに顔を見つめ合うと、「青年」でも「大人」でもない、
柔らかい優しさのある微笑みを浮かべた。
「・・・続けるぞ、奏」
声の調子も何かが違う。
というよりまず、女性の名をマスターが呼ぶの自体珍しい。
さらに、からかいの気持ちもなぜか消えているようだ。
>>261 「そ、そうですけど、この部屋はもともと御主人様のものですし」
本棚から抜き取った本を片手で抱きかかえ、その上にどんどん本を積んでいく。
「だから、早く片付けたほうがいいと思うんです」
自分の心とは裏腹に、主人を肯定するような言葉が堰を切ったように出てくる。
「部屋が空けば、空いた分だけのお客様が寛げますし」
本を限界まで積んで部屋を出ると、それを図書室まで置いて即座に戻ってくる。
(違う… 私はこういうことを言いたいんじゃない)
再び本を積み、図書室へ。その作業の繰り返し。
最後に辞典の重さに苦労しつつ、小分けにして図書室へと置いてくる。
「や、やっぱり、でも、本当は… まだ完全に整理したくないです」
264 :
桜庭 奏:03/09/21 01:43 ID:zNxhBKEx
>>262 「…ん……」
いつもと違う様子のマスターに戸惑いながらも、再度口付けられて瞳を閉じる。
抱き寄せられて背中に手を回されたのを感じ、戸惑いつつも自分もそっと背中に
手を添えてみる。
>「・・・続けるぞ、奏」
「続けるって…」
はじめて名前で呼ばれ、柔らかく微笑むマスターを見上げる。
見上げているうちにドキドキしてきてしまってそれを隠すようにマスターの胸へ
顔を押し付ける。
「……マスター、……あの、…優しくしてくれるなら……」
顔をマスターの胸で隠したまま、そう言う。
どこかでマスターが想う杏樹を思い出すが、封じ込めてしまう。
>>263 「主人」という言葉を強調する志保に、何とも複雑な表情をする。
「…本当に、そうでしょうか?」
小さく小声で言うが、本をまとめて持っていこうとする志保には聞こえていないようであった。
「あ…!志保さん、無理しないでくださいよ!こういう力仕事は私が…」
どこかぎこちない表情の志保を手伝いつつ、何とか全ての本を図書室へと運ぶ。
>や、やっぱり、でも、本当は… まだ完全に整理したくないです
ぽつりと漏らしたような、そんな言葉。しかし、それが志保の本心である事は痛い程に分かった。
「それでいいんですよ、志保さん。志保さんはメイドである前に、一人の女性なんですから。…少しくらいわがまま言ったっていいと思います」
志保の指に光る青い石の指輪。それを眺めつつ、次の仕事…机の整理へと取り掛かる。
「あの…嫌なら言わなくていいんですけど…。えと、あの日から、帰ってくるまでの何日間は、どこへ?」
伊達の机から宝石の標本が入った箱を取り出しつつ、志保に聞いてみる。
「あっ、ごめんなさい!ただ、少しでも話をしたら楽になるかな、と思って…」
志保を傷つけたかもしれないと、あたふたしながらそう付け足した。
>>264 今の彼からではその真意を読み取る事はできない。
こんな優しそうな状態が、いつもよりもずっと隙のない状態にすらみえる。
>優しく〜
「もちろんだ」
胸を埋めた奏の髪を撫でながら言う。
一度身体を剥がし、向きを変えさせて後ろから奏を抱きしめるようにしてやる。
割れ物でも扱うかのように、服の上から胸元を触った。
267 :
桜庭 奏:03/09/21 01:59 ID:zNxhBKEx
>>266 マスターという人物が更に分からなくなりそうと考えながらも、
(優しいなら、コワくないなら……、マスターはいい人だし。)とあまり根拠の無い
考えに流されていく。
(司様だって、瑞葉さんのことのほうが、きっと……)
そんな事を考えながら、次第に優しくて心地よいマスターのことで頭が埋め尽くされていく。
後ろから抱きしめられて、顔を紅潮させるがそのままマスターの行動に身をゆだねる。
「ん…っ」
服の上から胸に触れられ、小さく声を漏らす。
どこかこの雰囲気に酔っているように、マスターの空いている方の手にそっと手を伸ばし、
少し瞳を潤ませて背後のマスターをそっと見上げる。
>>265 「いえ、いいんですよ」
同僚に特に何も言わず、予定よりも不在の期間が長かったことを心の中で詫びる。
「…旅行が終わって、雅彦さんが亡くなられてからは彼の実家へ行ったりしてました」
机の中から出てきた書類をまとめながら語り始める。
「それで雅彦さんのご家族とお話したり… お葬式のお手伝いをさせてもらいました」
あまり暗くなるのも困るので、ここでひとつ冗談でも入れる。
「あっ、お姑さんはいい人でしたよ? イヤミなんてひとつも言われませんでした」
苦笑いしてみせつつ。
「とっても、いい方でした。あ、あと雅彦さんの姉に可愛い子供がいらっしゃいました!
それがもう… 可愛くって。私の子供もあんなに可愛いだろうなぁって思うと……」
「凄く希望が湧いてきます」
満面の笑みで言い切った。
>>267 こちらを潤んだ瞳で見上げる奏に、伸ばされた手を握ってやりながら微笑んだ。
マスターの吸い込まれるような黒い瞳が、冷たさではない何かで満たされている。
細かに口付けたり、耳や首筋に舌を這わせながら、胸元の手を徐々に
服の中、下着の中と滑り込ませていく。
痛みを与えないよう、快感だけを与えるように弄る。
270 :
桜庭 奏:03/09/21 02:15 ID:zNxhBKEx
>>269 マスターの瞳に見つめられて引き込まれそうになり、見つめながらそっと目を細める。
彼の手に指を絡めて安堵感を覚えながら、愛撫に身をゆだねる。
マスターの繊細な愛撫に、次第に力が抜けてゆき、ゆっくりと彼に身体をもたれさせる。
そして、少しずつ息が荒くなってきて眉根を寄せる。
「…ん……、…マスター……」
瞳を閉じて、自然と彼の名前をよぶ。
何も考えられなくなってくるほど彼の愛撫に感じてきてしまい、ショーツは愛液で
湿り始める。
>>268 表面上は落ち着いていても、志保の心はまだそうではないだろう。
そう考え、話に相槌を打ちながら、言葉を選ぶように話に応えていく。
「そうだったんですか…。いい人達だったんですね…」
「お姑」と言う言葉、そして志保の指に光る指輪。
話だけを聞くと、それがかえって悲しさも引き立ててしまいそうだが、志保は思ったより前向きになれているように思えた。
>凄く希望が湧いてきます
前向きにそう言える志保。自分より遥かに「強い」大人の女性らしさを感じつつ、それに応えるように言葉を切り出す。
「…頑張ってくださいね。こんな事しか言えませんけど、私達…応援してますから。志保さんの事」
机の書類や封筒等を簡単に纏めると、次は何を、と思いつつ周囲を見回す。
元々伊達は荷物らしいものをほとんど持ち込んでいなかったせいで、片付けるものはそう多くは無かった。
外に停めてあった伊達のバイク等も、屋敷の車庫の中に保管してある。
「箪笥、ですか……」
志保と箪笥を見比べながら、そう言う。
>>270 奏が自身の身体を段々もたれさせているのに気づき、その体勢のままソファに座った。
立ったままでは続けづらいとの判断からだ。
「ここ・・・硬いぞ」
乳首を軽くつねりながら囁く。
指の腹で転がしてみせたり、痛くならない程度に引っ張ったりしている。
指を絡めた手を握ったまま奏の腰の前辺りに置く。
それで奏の身体を押さえたまま、胸元から離したもう片方の手をスカートの中に入れる。
ショーツに触れてみると、水音と感触で濡れているのが一目瞭然だった。
>>271 「心配掛けてしまってすみません、有難う御座います。みかささん」
みかさの『応援してます』という言葉に、整理の手を止めて心から礼を言う。
途中、愛の言葉? プロポーズ? の練習だろうか、
そういうフレーズが書類に書かれていたのを発見して、微妙な顔つきをする。
みかさに見られていないかどうか、ちょっと心配になった。
そんなことをしていくうち、片付けは残すところあと箪笥だけになった。
こちらのほうを見てくるみかさに疑問符を浮かべながら、同じように言葉を返す。
「箪笥、ですか…」
274 :
桜庭 奏:03/09/21 02:34 ID:zNxhBKEx
>>272 マスターにもたれたまま彼と共にずるずるとソファーに座る。
>「ここ・・・硬いぞ」
「…ぁんっ……言わないで……」
固くなり敏感に立ち上がった乳首をつねられながらそう言われて、首を横にふりながら
絡めた指に少し力を入れる。
すると、そのままマスターと指を絡めている方の手を移動させられてそっと彼を
見上げる。
が、そのままもう片方の手でショーツに触れられ、聞き覚えのある水音がそこから聞こえて
眉根を寄せる。
「…やだぁ……私……」
絡めた指に力を入れ、身を捩らせたくて手を動かそうとするがかなわない。
「んん……っ…」
それどころかどんどん感じていってしまい、快感のためか頬を涙が一筋流れる。
>>273 志保の心配事に気がつくことも無く、そのまま箪笥の方へ歩いて行くが、そこでふと立ち止まる。
「あ…これって、私が手を出しちゃいけないものですよね。やっぱりこれは志保さんが…」
そこまで言った所で、メイド服のポケットに入った携帯が震動し始める。
「…あ」
どうやら、主人からの呼び出しのようである。
「あっ、あの志保さん、私思うんですけど、そんなに焦って区切りつける必要もないと思うんです、そのつまり…」
焦れるように震動を続ける携帯を片手に、扉の方へ出ていきながら一言。
「あの、ベッドはシーツ換えてませんけど、あの、箪笥の衣服の整理が終わったら、今日はこちらのベッドで眠っても…伊達さんの服もありますし…じゃなくて!」
赤面したり慌てたりしながらも、支離滅裂な文章の最後に、さらに混乱した言葉を付け足して書斎を出て行く。
「今日はみんなもう寝てしまってるので、別に遠慮しないでここで休んでもいいと思います!…おやすみなさい!」
ぺこりと頭を下げ、書斎を出て扉を閉める。
>>274 絡めた指に、力を入れ返してやる。
「・・・濡れちゃってるな」
意地悪くそう囁くと、奏の瞳から流れた一筋の涙を指で拭う。
身をよじらせようとする奏をそっと腕で押さえながら、愛撫を続ける。
ショーツをずらすと、濡れそぼった秘裂を人差し指でなぞる。
それを上下させてしばらく続け、第二間接辺りまでを膣内へと埋めた。
277 :
桜庭 奏:03/09/21 02:59 ID:zNxhBKEx
>>276 >「・・・濡れちゃってるな」
「……ん…」
マスターにそう囁かれて顔を真っ赤にする。
あくまで優しいマスターの愛撫に、(身体も心も溶けちゃいそう……)とぼーっとした
頭で考える。
ショーツをずらされ、直接与えられる刺激に、眉間に皺を寄せてマスターの胸に
頭を押し付ける。
「んんっ……ぁん……」
快感に翻弄されそうな中で、絡めた指だけは離さないようにぎゅっと力を入れる。
「マスター…」
うわ言のように彼の名前を呟く。
(…私、またエッチになっちゃう……)
そうなることが嫌な自分と、流されてもいいじゃないかと思う自分とで心の中で
戦っている気分になるが、次第にもうどうでもよくなってくる。
>>277 顔を真っ赤にした奏が可愛らしい。
くすっ、と微笑みながら、指を離すまいとする奏を安心させるようにさらに絡めてやり、
身体をもっと抱き寄せた。
「どんな風になってもいいから、我慢するなよ」
眉間に皺を寄せる奏の耳元をくすぐるように囁く。
人差し指に加えて中指を深く侵入させ、先を軽く曲げて膣を直接こするようにして
絶頂へ向かうよう責め続ける。
>>275 怒涛のように言葉を続けて部屋を後にするみかさ。
そんな彼女を黙ったまま見送っていたことに気付き、おやすみぐらい言えばよかったと後悔する。
だが先ほどの彼女の言葉を反芻してみると、
色々ととんでもないことを言っていたのに気付いて頬を赤らめた。
「シーツ、洗濯していないんだ… 良かった」
そう言って、伊達のベッドに突っ伏す。
彼がいつも使っていた枕へと同じように頭を置き、顔と身体を横に傾けてみた。
鼻と枕の位置が近付き、枕の匂いがより鮮明なものとなる。
「雅彦さん… 今日ぐらい後ろ向きになって、過去を振り返ってもいいですよね?」
枕に顔を埋める。
「車を運転する時だって前だけを見てちゃ危ないですし、時々は後ろを振り返ることも重要です」
わけのわからない理屈で自分を正当化しながら、枕やシーツに残る伊達の残り香を堪能する。
「んぁんっ …ま、雅彦さぁん」
胸元に手を這わせ、感情を高めていった。
こうして朝を迎え、目覚まし時計をセットしていなかったことによって寝坊をしてしまう。
寝坊に気付いた他のメイドが、私を起こしに来てくれたときに見たもの。
それは部屋に転がった妖しい光沢と滑りを放つ張り型と、半裸状態の私…… だったと思う。
「わかってますよ。はい、ちゃんと志保さんを置いてきました」
携帯電話で主人と話しながら、廊下を歩く。
「はい。そうです。…でも、御主人様って優しいんですね。……えぇ!?今からですか?」
「わ、わかりました。…はい、御主人様は優しい…です」
電話を切ると、顔を赤らめながら、静かに主人の私室へと向かった。
281 :
桜庭 奏:03/09/21 03:19 ID:zNxhBKEx
>>278 「ぁあっ…まって、んっ……すごい……っ」
絶頂へ向かわせようとする次第に激しくなる愛撫に、どんどん翻弄されていく。
「…私が、どんな風になっても……んっ……キライにならない?……」
そう確かめるように薄目を開けて彼を見つめてみるが、返事を聞く前にマスターの
愛撫に達せさせられてしまう。
「んっ…ん…んっ…んっ…ぁああんっ」
絶頂を感じて背中をピンと伸ばし、目をぎゅっと瞑ると涙がぼろぼろとこぼれてくる。
荒く息を繰り返しながら、目を開けて、まぶしさに目を細めるとマスターへ視線を
移す。
>>281 >私が〜
「なるもんかよ」
その言葉が届いたのは、奏が達してすぐだった。
引きぬいた指で陰核を刺激したのが最後となり、身体を硬直させて達する奏。
どんどん流れる涙を拭き取ってやりながら、視線に答えるように微笑んだ。
「・・・続けるか?」
俺は続けたいけどな、と随分珍しい事を言ってのけた。
283 :
桜庭 奏:03/09/21 03:32 ID:zNxhBKEx
>>281 >「なるもんかよ」
微笑むマスターを余韻に浸りながら見つめる。
「……よかったぁ…」
安堵の表情で目を細め、今のマスターの愛撫への感想か、それともマスターの言葉
への返事かどちらへともとれるような言葉を漏らす。
>「・・・続けるか?」
「……」
その言葉で一気に顔を赤らめながらも、続けたいと言うマスターに、ゆっくりと頷く。
「…私の身体で、気持ちよくなってください……」
本心から出た言葉だといえども我ながら恥ずかしいセリフだと思いながら顔を
真っ赤にして、マスターから視線を反らす。
>>283 >私の〜
「・・・奏もな」
奏が視線を反らすと、そっと頬に手を当てて視線を合わさせる。
そしてそのまま口付けると、奏の身体の向きを戻す。
マスターは座ったままで、奏が向かい合ったままその膝の上に座っているといった感じだ。
ズホンのチャックを下ろし自らのモノを取り出すと、多少強ばった奏の身体を
包み込むのに近い形で抱きしめる。
「いくぞ」
モノの先端を秘部にあてがう。
285 :
桜庭 奏:03/09/21 03:41 ID:zNxhBKEx
286 :
桜庭 奏:03/09/21 03:48 ID:zNxhBKEx
>>284 涙も止まって潤んだままの瞳でマスターを見上げる。
「…ん……」
そのままぼーっと見つめていると口付けられてそっと目を伏せる。
マスターにされるがままになりながら気付いたら秘部に彼のモノが宛がわれていた。
>「いくぞ」
向かい合ったまま抱きしめられて、小さく頷き、彼のモノを迎えるために息を吐き出す。
重力に任せて、ゆっくりと彼のモノを自分の中におさめていく。
「…ん……っ」
膣が大きく広がっていく感触に、思わずマスターに抱きつく。
絶頂後でまだ敏感な状態なのもあって、じわじわと彼のモノを締め付けてゆく。
>>286 マスターは長身なので、ちょうど奏の顔が自分の顔と同じ辺りに来る。
左手は腰を、右手は奏の頭部を押さえてやっている。
「くっ・・・こういう風に快感を感じたのは久々だ・・・」
意外なまでに締め付けられ、軽く呻く。
普段はそれ自体を殺すので、あまり見られない光景ではある。
「まずは、奏が動いてみてくれないか・・・?」
左手の力を抜いて、腰を動かせるようにする。
288 :
桜庭 奏:03/09/21 04:01 ID:zNxhBKEx
>>287 快感を言葉に出して表現してくれるマスターに目を細めてふわりと微笑む。
「…はい……」
ゆっくりと身体に力を入れて腰を持ち上げていく。
そして、上下に身体を動かし始める。
彼のモノが敏感な場所に当たるたびに小さく声が漏れる。
「…ん…んっ…んっ……」
再び身体が疼き始め、次第に動きが早くなってくる。
快感に翻弄されて、今度は正面から彼の胸に顔を押し付ける。
>>288 奏が腰を上げて、下げる。
その度に、ぞくり、ぞくりと背筋を快感が走った。
「・・・ふぅっ・・・次は俺が動くぞ」
押し付けられた顔を押さえたまま、下から突き上げる。
最初から飛ばしてしまいそうになるが、なんとか抑えて上手く刺激するよう突いた。
淫靡な粘液の音が互いの耳に届く。
290 :
桜庭 奏:03/09/21 04:13 ID:zNxhBKEx
>>289 「…ぅん……お願い……っ…」
そう言うと力が抜け、動くのは全面的にマスターに任せてしまう。
「…んんっ……」
響く水音を気にしないように耳をマスターの胸に当てる。
彼がゆっくりと感じるところを狙って突いてくるためか、身体が再び絶頂へ向かい始める。
「んっ…ん…ぁん……んっ……」
次第に声が漏れる間隔も短くなってきてよりマスターのモノを締め付けていく。
「…マスターぁ……っ…私、もう…っ……」
ぎゅっとマスターにしっかり抱きつきながら、そう呟く。
>>290 「・・・・・・」
ぼうっと窓の外を見たまま昨夜の、朝方まで続いた情事を思い出す。
一度奏とマスターが果てた後、二人は離れなかった。
マスターがめずらしく積極的だったからか、はたまた・・・。
そのまま何度か身体を重ね、何度目かで奏が達した後に眠りについて終了となったわけだ。
終わったのが朝で、今はソファーに奏が寝そべっている。
安らかに寝息を立てる奏をチラッと見てから、視線をまた窓の外へ移した。
「・・・奏、か・・・」
ぼそりと呟いた。
何を思っての呟きなのか・・・それは分からない。
293 :
桜庭 奏:03/09/21 12:16 ID:zNxhBKEx
>>292 「ん〜…」
何度か目を瞬きさせてまだ眠気眼で目が覚める。
「……」
いつもと違う天井に、ベッドじゃない場所で寝ている自分。
しばらくマスターの部屋をぼーっとした頭で見回していたが、突如今朝方まで続いた
情事の事を思い出す。
寝ぼけたままであくびしたり、顔一杯で不思議そうな表情をしたり、…今朝を思い出して
真っ赤になったり、そして仕事の事を思い出して青ざめたり。
他の人が見ればころころと変わる表情に飽きないような芸当をしてしまう。
「……!お仕事……」
マスターが直してくれたのであろう乱れていたはずの服はキレイに直されていたが
制服のまま寝てしまったので少しよれよれになっている。
仕事を思い出して慌ててソファーから立ち上がるとマスターに挨拶してその場を去る。
どうやら主人にはマスターがフォローを入れていてくれたようで大したお咎めは
無かったのだが、今朝は志保も寝坊していためさすがに2人分は大変だったらしく
少々視線が痛かった奏であった。
午前中の忙しさもようやく一段落し、ほっと一息ついている。
「うげっ、台風かよ」
荷物を満載した1100ccのオートバイの横で、20台半ばの男が途方にくれていた。
失業したのを逆手にとって、自由気ままなバイクでの日本一周の途中。
しかしテント一式は積んでいるが、正直台風までは耐えられそうに無い。
近くの宿には空もき無し。
「もしかすると、あのお屋敷なら泊めてもらえるかも知れません」
有る旅館で女将が、こう言っていた以外は。
「しゃあ無い、行ってみるか」
男はバイクに跨りアクセルを一吹かしすると、冷たい雨の中を走り出した。
「ふぅ…」
荒れ模様の窓の外を見ながら、温かいお茶を啜る。
「志保さんはともかく、奏ちゃんまで寝坊するなんて…」
この二人が欠けたことにより、他のメイドに仕事の皺寄せが来るのは当然である。
瑞葉は戦力としては今ひとつ、凛香・貴子もあまり慣れが無いとなると、自分と麗に仕事の負担が掛かるのは当然だった。
>>299 どこからか図太い排気音を響き始めたかと思うと、屋敷の前で止まった。
レインコートを着ているとは言え、見た目はずぶ濡れのライダーがヘルメットを脱ぐと、
やや浅黒い顔と刈り詰めた短髪が露になった。
「うわ、屋敷って…… 本当にお屋敷だな」
建物にやや気おされながらも、男は門で呼び鈴を鳴らした。
「すみません、旅行中の者なんですが、この天気で困ってます。」
「今夜一晩、泊めて頂けないでしょうか?」
一応社会常識らしき物は身につけているのか、普通に丁寧な言葉づかいだ。
お茶を飲み終わり、仕事を再開しようと思ったところで、屋敷の外からバイクの音が聞こえてくる。
「……?お屋敷に来る人で、バイクに乗る人なんていたっけ?」
とりあえず玄関を開けてみると、旅行中のライダーらしき人物が。
「はぁ…。ご宿泊ですか。…宿泊の許可は御主人様にお伺いしなければわかりませんが、とりあえず中の方へどうぞ。あ、それとこれをお使いください」
そう言って、準備しておいた乾いたタオルを渡し、ずぶ濡れの男を応接間へと通す。
>>301 メイドさん? また古風な……。
感心しながらもバイクを門の中に入れ、レインコートを脱ぎ始める。
>乾いたタオルを渡し、ずぶ濡れの男を応接間へと通す。
「ああ、サンキュー」
いい娘だなぁ…… 彼氏とか、居るのかな?
ううっ、お持ち帰りしてー あいつと別れてもう一年だもんな。
そんな事を考えながらも雨具を片付け、濡れた体を拭き、
Tシャツとジーンズの簡素な姿で応接間のソファーに腰を降ろす。
「あの…とりあえず、御主人様に宿泊の件で聞いてまいりますので、少々お待ちいただけますか?」
男を応接間で待たせ、主人の部屋へと許可を取りに行く。
だが、主人はたまたま訪れていた伯爵と何やら重要な話をしているようで、客の事は後回しと言った様子。
「お客様、申し訳ありません、御主人様は只今ご多忙で…。宿泊許可の話はもうしばらくお待ちいただけますか?」
熱い紅茶を差し出すと、男に一礼する。
「私の出来る事でしたら、何かお申し付けくださって構いませんので」
>>303 出された紅茶を頂く。
「おいしいですね、ダージリンとかですか?」
美味いと思ったのは本当だが、銘柄を当てずっぽうで口にする。
いきなり何の縁も無く訪ねたのにこの待遇で、少々戸惑っている様だ。
>「私の出来る事でしたら、何かお申し付けくださって構いませんので」
「あ、すみません。
よろしかったらバイクに積んである荷物を、下ろしておいて頂けませんか?」
>おいしいですね、ダージリンとかですか?」
「はい、ダージリンです。紅茶…お詳しいんですね」
男が適当に言ったとは知らず、紅茶通だと勘違いしてみたり。
>よろしかったらバイクに積んである荷物を〜
「あ、はい。でも私バイクには詳しくないもので…いいんでしょうか?お客様の見ていらっしゃらない所で、触っていいものかと」
他人のバイクであるせいか、取り扱うのには気が進まない部分もあるようである。
>>305 >「はい、ダージリンです。紅茶…お詳しいんですね」
うわ、当たっちまったよ、どうしよ。
「俺、これでも味にはちょっとうるさいんだよ、その俺が美味いって思うんだからえと……」
名前を聞いて居なかった事に気づき、口篭もる。
「あ、そうですよね、やっぱ自分でやります」
そそくさと立ち上がり、表に向かおうとする。
>その俺が美味いって思うんだからえと……
「ありがとうございます。…あ、私、『留萌 みかさ』といいます。よろしくお願いしますね」
微笑みながらそう答える。
>あ、そうですよね、やっぱ自分でやります
「あ、お客様!お客様に手を煩わせてしまうのも…。あ、でも私が扱って何かあったら…」
そう言ってしばらくま躊躇するが、仕方ない…といった様子で再び口を開く。
「ではこうしましょう。とりあえず…私とお客様、二人でバイクのところに行くというのはいかがですか?」
傘を二本手に取り、そう提案してみる。
>>308 「みかささん……きれいな響きですね」
微笑にちょっとドキッとしながらも、そう答える。
「あ、じゃあ一緒に行きましょう」
手渡された傘を受け取る瞬間、しなやかな指が触れて更に気持ちが昂ぶる。
―――――― いかん、何を考えてるんだ俺は ―――――――――
二人で外に出て、荷物を下ろし始めたその時、雨でぬかるんだ地面に
スタンドがめり込んでバイクが『みかさ』の方に傾いた。
「危ない!」
車重200kgを楽に越える大型バイクを支え様とするが、濡れた地面に足を滑らせ
『みかさ』と共に倒れてしまう。
「え…?あ、ありがとうございます」
きれいな響き、といわれて素直にそう答える。
「わぁ……凄い大型のバイクですね」
冷たい雨が降る中、男とともに傘をさして外へと出る。
「よいしょっ……と。えぇっと、後は…あっ!?」
荷物を降ろしている途中、突然バイクが倒れてくる。
慌てて支えようとするが、このぬかるんだ地面では足腰に力も入らない。
「やっ…きゃああぁぁっ?!」
そのまま、男とともに倒れる。
>>310 みかさに覆い被さる様に倒れたその足元でバイクが倒れた。
降りしきる雨の中、自分の下に熱い女性の体が有るのを感じる――――。
目の前で驚きに閉じられた、みかさの瞳が開かれた。
その瞳に見入られた様に見つめ返し、気づくとツヤの有る唇を奪っていた。
身体に力が入らず、気付けばバイクの、そして男の下に自分はいた。
「痛っ…。お客様…重い、重いで…んっ!?」
突然唇を奪われるが、下敷きになってしまっているので逃れようにも逃れられず、そのまま男の為すがままになってしまう。
>>314 柔らかな唇を貪りながら、みかさの髪を撫でる。
……なんて繊細なんだろう。
もう一年も触れていない感触が、男の欲望に火をつけてしまった。
このひとを抱きたい、白い肌を自分が歓喜の色に染めてみたい。
髪を撫でる右手が、首筋に流れ、左手は彼女の右手に絡ませる。
「ゴメン…… 我慢できない」
「んっ…んんっ……」
自分はどうしてこんな事になってしまったのだろう。
唇を奪われ、髪を撫でられながらも、降り注ぐ雨のせいか意識ははっきりしていた。
この体勢では押しのける事も出来ないし、バイクから抜け出るのさえ困難だ。
「いけませんお客様…。こんな、こんな…」
二三度首をふるふると動かすが、それがかえって男を煽るような態度にも見えた。
>>136 愛撫をしながらも、みかさと共にバイクの下から這い出した。
華奢な体を抱きしめながら、耳たぶを甘く噛む。
「みかさがいけないんだぜ、こんなに、いい娘だから」
服の上からみかさの秘所に自分の、大きく膨らんだものを擦りつけ、
同時に押し当てた胸板でふくよかな乳房を押しつぶす様に愛撫する。
「判るだろ、俺の、もうこんなになっちまってるんだ」
そして右手を彼女の服の下に、ゆっくりと差し込んでゆく。
何とかバイクの下から這い出す。
これで終わる…そう思った途端、再び男の手が自分の身体を抱きとめる。
一瞬男を投げてしまいたい衝動に駆られるが、ギリギリで踏みとどまった。
>みかさがいけないんだぜ、こんなに、いい娘だから
「…っ。でも、でもこんなのいけません…。お客様落ち着いて…ひゃんっ」
耳たぶを甘噛みされるとともに、そのまま押し倒されてしまった。
服越しの秘所に男のものを押し付けられ、乳房を押し付けられ、いやいやをするように首を振る。
「駄目ぇ…こんな、お願いです…。……ぃゃ」
男の手が服の中に潜り込むと、感じたのか、それとも寒さのせいか、ビクッと震える。
>319
拒む彼女の仕草までが、男の嗜虐心を刺激した。
みかさの熱い肌に直接触れると、焦らすようにゆっくりブラの下に手を這わせ、
柔らかな乳房の先端に触れた。
「どこが駄目なんだい? ここを、こんなに固くして」
隆起した乳首を指で強めに挟んで刺激しながら、手を丸く回すように乳房を可愛がる。
耳元から舌を首筋に這わせ、白い喉、細い顎、に何度も口付ける。
みかさのスカートをたくし上げ、左手でみかさの太股を何度もなでる。
「いや…。だって、そこは寒いから…んんっ」
乳首の事を言われ、慌ててそう反論する。
「だめです…。お客様、止めて、止めて…」
首筋や顎に口付けされ、身悶えするように身体をよじらせる。
「……んっ…っくぅ…。…?!」
様々な所を撫ぜられて段々と息が荒くなるが、男の手が秘所に近づいた瞬間、再び身体を強張らせた。
>>321 みかさの太股から左手を更に上へと滑らせ、ショーツの上から秘所に触れる。
下着の上からでもそこは、明らかに雨とは違う、粘り気の有る液体で濡れていた。
「寒さのせい? じゃあここは……これは何なんだ?」
そのまま指を裂け目に這わせて擦り上げると、後から後から熱い液が溢れてくる。
「俺はちっとも寒くなんか無いぜ、みかさの体がこんなに熱いからな」
「んっ…くぅ、あっ…」
防衛本能か、それとも感じていたのか、いつのまにか秘裂からは愛液が滲み出していた。
「はぁっ…くぅぅっ、これ、これは…」
必死に否定しようとするが、男は責めの手を止めようとしない。
─この男はもう、止まらない。
そう確信すると、男の目を見上げ、哀願するように言葉を漏らす。
「お願いです…。挿入るのだけは許してください…。手でも口でも、胸でも、好きなところを使ってくださって構わないですから…」
降り注ぐ雨に混じって、一筋の涙が零れたようにも見えた。
>>323 みかさの瞳に口付けた時、突然、頭をハンマーで殴られた様な衝撃が襲った。
間違い無い、涙の味。
「俺は……俺はぁ……!」
「違うんだ俺は、キミを泣かせたい訳じゃあ……」
男の手が止まる…… 自分の暴走に気づき、
みかさの身体を抱きしめて身体を振るわせる。
「ごめん本当に、ごめん」
男の身体は愛撫も忘れて、ただ固まっていた。
「あ……」
目尻に舌を這わした途端、男の動きが止まった。
>違うんだ俺は、キミを泣かせたい訳じゃあ…
「も、申し訳ありません。…そういう意味ではないんです」
ただ自分を抱きしめる男の行動に戸惑いつつも、ただその場であたふたするだけ。
>>325 そのまま頬に何度かキスを繰り返す。
「俺……キミに一目ボレしたのかも知れない……」
「お客様…」
無理矢理な行為を止めてくれたのは嬉しかったが、男の言葉に答える事もまた、自分にはできない事であった。
「…ごめんなさい。私、こんな仕事してても…心に決めた人、いるんです」
哀しげに目を伏せ、小さく、しかしはっきりと、ありのままの自分の口調で言う。
「…でも、そう言ってもらえただけでも嬉しいです。だから私…」
男のものに手を這わすと、それを露出させて手で扱き始める。
そして体を震わせて何か言わんとした男を遮るように、こう言った。
「何も言わないで…。…一夜の夢と思って、今はこのまま何も考えずに感じていいから…」
>>327 突然の事に驚きながらも、一度萎えていた男の逸物がムクムクと膨張を始める。
「みかさ、さん……」
戸惑いながらも男の手が、今度は壊れ物を扱うように優しく動き始める。
触れるように乳房を愛で、ゆっくりと秘所をなで上げる。
「んっ…はぁんっ…」
男の丁寧な愛撫に、今度は甘い喘ぎが漏れ出す。
「大丈夫ですよ。私はいいから、今はあなただけが感じてください…」
男の手を柔らかな手付きで離させると、今度は充分に硬度を取り戻した逸物に舌を這わせる。
「…んっ…ちゅうっ…んぁ…んっ、れろ…はぁっ」
男の弱点を探るように指と舌が動き回り、反応の良かった部分を強めに刺激していく。
>>329 「うぁ……」
みかさの手と口の心地よさに思わず声を漏らす。
「駄目だ、俺だけなんて」
みかさを仰向けに寝かせ、逆さに覆い被さると、ショーツを下ろし秘所に舌を這わせる。
ちゅぱちゅぱと音を立てて、その裂け目を吸い上げ、頂点の肉芽をねっとりと舐め上げる。
「んっ…はむっ。……んっ…んっ、んっ、ちゅっ…きゃあっ!?」
男の逸物を咥え込んで口淫に浸っていたが、突然体勢を変えられて驚きの声を上げる。
仰向けに寝かされ、そして男の身体が圧し掛かってきた。
「んぐぅ!!んっ…ぐぅ…んっ、ん゛ん゛っ!」
一般的な体勢とは逆なせいか、喉の奥に突き刺さるように侵入してくる逸物。
秘所への責めに喘ぐ事も出来ずに、ただ心の中で願っているのは一つだけだった。
挿入だけはしないで欲しい。
主人以外のものを受け入れるのは、故郷の恋人を想う自分の心に耐え難い裏切りの気持ちを呼び起こしてしまう。
ただ男のものを早く達させようと、苦しみながらも口での責めを続けた。
>>331 みかさの巧みな責めに、早くも腰から甘い痺れが湧きあがってくる。
「くっ……みかさ……さん、なぜこんなに……」
必死で愛撫を続けるみかさの心が、ここには無い事に男は気づいていた。
「なぜ……どうして俺じゃ無いんだ」
男の心に、理不尽な怒りが込み上げてきていた。
「んんっ……むうぅぅ…んんんっ…」
雨に打たれながら、必死で男の逸物を貪る。
男の怒りのこもった言葉にも、口を塞がれている為に何も言う事が出来なかった。
>>333 「駄目だッ!駄目だッ!駄目だあ!!」
突然叫んで男は立ち上がると、みかさに逆に覆い被さった。
「何故、俺じゃいけないんだ! どうしてキミの心はここに無いんだ!!」
無理やり足を割り込み、もう爆発寸前にまで膨張した逸物を、
みかさの濡れそぼった裂け目に突き入れていく。
「今だけでも、他の男の事なんか考えられない様にしてやるっ!」
突然逆上したかと思うと、自分に襲い掛かってくる男。
「やっ…嫌、お願いだからやめてぇ!!」
そうは言っても、この体勢からではそうそう男からは逃れられなかった。
>何故、俺じゃいけないんだ! どうしてキミの心はここに無いんだ!
「だって…そんな出会ったばっかりの人にすぐには…それに私には幸……あっ!」
それだけ言うのが精一杯で、後は為す術もなく男の逸物に貫かれてしまう。
「あぅっ…やあぁっ、痛い、あああぁっ!」
強姦でもするかのように乱暴な男の動きに、ただただ苦悶の表情を浮かべながら翻弄されていく。
>>335 「チクショー!チクショー!!」
暴走した男は止まらない。
無慈悲に腰を振る男の逸物に、みかさの秘所の柔襞が絡みつく。
「うおおおぉぉぉ!!」
不幸にも、みかさの口淫で限界まできていた男は間も無く達し、
ケダモノのような咆哮を上げた。
ズルリと彼女の腹の中に突き入れた瞬間、ガクガクと腰を打ちつけながら、
ドロドロ白濁した雄の粘液を思う存分に注入する。
「…っ…うっ…あぐっ」
ただ壊れる程に強く、強く自分を蹂躙する男。
ただ、今はこの苦しみから解放される事だけを願った。
そして。獣のように吼えながら自分の中で白濁を注ぐ男。
快感などなく、痛みと苦しみしか与えない絡み。
「うぅぅっ…」
しばらくして、絶頂後の余韻に浸る男を尻目に、静かに立ち上がった。
「……」
その眸は感情の色は薄れており、雨が降り続ける中、その無感情な眸は自分を犯した男を見据える。
>>337 絶頂に達した直後、例え様も無い絶望が心に沸いてきた。
まるで洞窟の様に、暗く……深く……。
「は……ははは……」
自嘲気味に笑う他に無かった。
服を調えた男は倒れたままのバイクを起こし、エンジンを掛ける。
ウオォン! と乾いた音が、嵐の中に響き渡る。
「…待ちなさいよ」
バイクにエンジンを掛けて逃げ出そうとする男に、冷たく響き渡った声を掛ける。
蒼白で無感情な、しかしどこか極地の寒さを思わせる表情。いつもの笑顔からは想像もつかない表情。
動きが固まった男の胸倉を攫み上げ、地面へと力任せに叩き落とした。
「あなた…このままこの辺にいたら他のみんなにも害を及ぼすかもしれない」
感情の薄れていた眸に、燃え上がるような感情が宿る。
「御主人様にも…瑞葉さんにも、志保さんにも、奏ちゃんや麗センパイ…俊にだって」
そのままもう一発足払いを放ち、立ち上がった男をもう一度地面に転がす。
「お願い…早くこの屋敷から消えてよ。でないと私、あなたを壊してしまうかも…」
完全にヒューズが飛んでいるのか、雨でべったりと張り付いた髪の間から、尋常ではない目つきが覗く。
まるで別人になったかのように、意識と理性がキレているようだった。
>>339 みかさにボロボロにされながら、その痛みが少しでも償いになればと思う。
逃げる気など無かった、もしかすると近くの崖からダイブしていたかも?
もしかしたら、そんな自分を止めてくれたのだろうか、とか、都合の良い事を考えた。
しかし、そんな訳は無い。
泥水の中に横たわりながら男は、無言のままそんな事を考えていた。
「…行きなさい」
眉一つ動かさずに、男を見下ろしながら言う。
「あなたがこの後どうしようと勝手だけど、これ以上やってもさっきの事が消えるわけじゃない」
一度は降ろした荷物をバイクの方へ放り投げ、最後に一言だけ言って屋敷の中に戻る。
「あなたは今日の事を『一生』背負って生きるのよ。…勿論、私もね」
一瞬表情が翳るが、それはすぐに消える。
「………」
屋敷の中に戻ると、張り詰めていたものが切れたのか、膝を落として意識を手放した。
「みかささん、大丈夫!?」や「いかん、凄い熱だ」といった言葉が聞こえた気がするが、心身の疲労のせいか、それには答える事無く倒れ伏した。
>>341 嵐の中を疾走する。
泊まる場所なんか無くていい、台風が終わるまで走りつづけるだけだ。
途中でもし死んだら何だってんだ。
むしろ楽になれるじゃないか。
だが身体が覚えた操作だけは、的確に減速、コーナリング、加速を繰り返す。
直線が開けてアクセルを一捻り、雨の中でメーターは200キロを挿した。
これで死ねるかな?
また迫り来るガードレールを見つめながら、男は本能のままに走りつづけた。
主人がみかさを抱いて運んでいるのを心配そうに見詰めながら、いま自分のすべきことを考える。
「……私、お薬持ってきます」
医務室まで走って行き、風邪薬を調達する。
「どうぞ」
みかさの部屋で彼女を寝かせている主人に薬を渡すが、
このときはまだ、主人が口移しで薬を飲ませたことを知らなかった。
「では、私は厨房のほうのお仕事に戻りますね」
みかさの部屋を出て、厨房へと戻る。
345 :
秋山 麗:03/09/21 22:13 ID:T9Ssyt2R
「……それでは、何かありましたら遠慮なくお申し付け下さい。失礼致します」
接客を終えたのか、客室から出てくる。
「ふぅ……」
346 :
桜庭 奏:03/09/21 22:15 ID:zNxhBKEx
のど飴を舐めながら洗濯物を畳んでいる。
「はぁ……みかささん大丈夫かな。」
未だ雨の降り続く外を眺めながら、ため息をつく。
「急に寒くなっちゃって雨に濡れなくたって体調を崩しそうなのに。」
今朝寝坊したこともあって、床に臥すみかさの分の仕事は快く引き受けた奏であった。
厨房で何やら鍋をふたつ火に掛けている。
片方はおかゆのようで、もう片方は静かに沸騰中のお湯。
そのお湯のほうに鰹節を大量に入れて、ダシを取り始めた。
「……」
火を弱火にしてコトコトと鰹節をまるで煮るようにしながら、鍋の中をジッと見詰める。
そうして浮いてきたアクを取りながら、しばらく時間を過ごす。
昨日学校で友達の女の子に貰った誕生日パーティの招待状を眺めている。
「二週間後かぁ…知り合いの人を連れてきてもいいからって言われてもなぁ…。」
大きなお屋敷でのパーティらしく、そういうのが初めてな俊はどこか気が引けている。
(しかも、昨日はじめて教えてもらったけどもう結婚(?)してるって。)
「絶対来てね」という感じで招待状を自分に渡していった彼女を思い浮かべる。
その招待状に書かれている住所は名無しの若侯爵のお屋敷の場所だった。
351 :
秋山 麗:03/09/21 22:37 ID:T9Ssyt2R
廊下を歩きながら、窓を叩く雨の音につられて、外を見る。
「ふう。とりあえず一安心だな」
ベッドで眠っているみかさ。容態はある程度落ち着いたようである。
353 :
桜庭 奏:03/09/21 22:51 ID:zNxhBKEx
畳み終えた沢山の洗濯物を抱えて各部屋に配り歩く。
「明日はともかく、明後日は外に干せるといいな。」
354 :
秋山 麗:03/09/21 22:51 ID:T9Ssyt2R
「……早く止んでくれないかしらね……」
外を眺めながらポツリと呟き、再び廊下を歩き始める。
出来上がったダシに吉野の本葛を入れてとろみを付け、醤油を混ぜる。
「…よし」
おかゆに入れる「あん」の出来上がりである。
小さな器に盛ったおかゆにそのあんをかけ、味見をする。
鰹の良い味と香りがするあんと、おかゆが絶妙にマッチして舌を綻ばせた。
舌ごと蕩けそうな快感に笑顔になりながら、完成した流動食に満足する。
意識が戻ったのか、ベッドの上でぼんやりとしている。
357 :
秋山 麗:03/09/21 22:58 ID:T9Ssyt2R
>>355 やがて厨房まで戻ってくる。
「……あら、志保さん。お疲れ様」
と、軽く――旅行前とさほど変わらない様子で――声をかけてから、
壁にある掲示板に、客人の情報を書き込んでいく。
>>357 「お疲れ様です」
火に掛けたおかゆを掻き混ぜながら、麗に尋ねてみる。
「…麗さん、今日のお仕事はもう終わりました?」
359 :
秋山 麗:03/09/21 23:05 ID:T9Ssyt2R
>>358 「ええ、とりあえずは……」
言いながら、なにやら書き終えて、ペンのキャップを閉じる。
「……どうしたの? 何か用?」
振り返ると、志保に向かって微笑みを投げかける。
机の引き出しに机の上の物を片付けると、自室を出て行く。
喉が渇いたななどと考えながら厨房へ向かう。
「こんばんは。」
志保と麗に頭を下げて冷蔵庫からスポーツドリンクのペットボトル(500ml)を頂戴
するが、ふと火に掛けられているおかゆが目に入る。
「これ、みかささんのですか?」
どうやらみかさが倒れたという情報は姉から聞いて知っていたようでそう訊ねる。
「よかったら俺、みかささんに届けてきますけど。」
>>359 「…ええ、ちょっとやってみたいことがありまして」
麗の微笑みに、こちらも微笑み返す。
そうしてコンロの火を止め、流しで自分の手を洗ってタオルで拭く。
仕事終了の合図である。
「ふふ… ちょっと来て下さい」
笑いを少々堪えながら、麗の手を取った。
「熱は…無いかな?」
どこかまだ、さっきの事が夢のような感覚に思える。
身体に力が入らないまま、ぼんやりと天井を見ていた。
>>360 「あっ、すみません。お願いしますね、俊君」
鍋のおかゆと、小皿、スプーン、小さな器に入れたあんをトレイに置いて俊君へと渡す。
(女の子みたいで可愛い… 奏さん似なのね)
364 :
秋山 麗:03/09/21 23:14 ID:T9Ssyt2R
>>361 「?」
少なくとも昨日までは割と落ち込んでいた志保が、どこか嬉しそうな顔をしているので、
頭の上にハテナマークなど浮かべながら、それでも志保に従う。
「ちょっと……どうしたのよ?」
違和感に駆られて、こちらの顔は逆に苦笑いになってしまう。
>>363 「ありがとうございます。とってもおいしそうですね。」
そう言って志保に頭を下げ、それらの乗ったトレイを抱える。
「お仕事お疲れ様です。おやすみなさい。」
二人に頭を下げると、厨房を出てみかさの部屋へ向かう。
みかさの部屋にたどり着き、軽く扉を叩く。
「みかささん…、俊です。」
もしかして寝てるかもしれないと考えながらもとりあえず返事を待つ。
>>367 「私ったら…あそこまでする事も無かったのかな」
熱がひいてきたのか、段々と意識が戻ってくる。風邪の症状はあまりない。
と、扉の外で聞きなれた俊の声が。
「俊…?どうしたの?…あ、入っていいわよ」
アルバムや雑誌等のせいで多少部屋は雑然としているが、俊を入れるのに躊躇いはなかった。
ちなみにパジャマ姿にポニテでない髪と、いつもとは違う格好である。
>>364 「どうもしてないですよぉ」
笑いで歪んでしまっている麗の顔を見ることができて、ちょっと嬉しく感じる。
彼女は普段、とてもクールなのに。
そんなやり取りをしつつ、自室へと麗を案内する。
部屋に案内された彼女の目の中には、煩雑に並べられた大量の衣服が目に入った。
伊達の部屋の箪笥から持ち込んだ、彼の衣服である。
「これ、雅彦さんの服なんですが…」
ベッドに置かれていた服の一枚を手に取ると、麗の身体に合わせながら頼む。
「ちょっと着てみていただけませんか?」
370 :
秋山 麗:03/09/21 23:31 ID:T9Ssyt2R
>>369 伊達の部屋を片付けた、とは聞いていたが、まさかこれだけの服を自室に持ってきていたとは思わなかった。
自分も経験が無いわけではないので、気持ちは十分わかるが、直後の言葉に一瞬思考が停止する。
「……え?
って、これ……伊達さんの服を……あたしが?」
別にいいけど、と付け加えながら、いぶかしげな表情は隠せない。
>>368 思っていたよりも元気そうなみかさの声が返ってきて少し安心しながらトレーを抱えて
慎重に扉を開ける。
「差し入れです。って言っても作ってくれたのは志保さんですが。」
ベッドの側へ椅子を持ってきてその上にトレーを置くと、自分は床に座る。
「調子はどうですか?」
心配そうにみかさを見つめると、額に冷たい手を当てて自分の額の熱と比べる。
トレーを運ぶのに必死だったのか入った瞬間はあまり彼女の部屋を見回さなかったため
今になって珍しそうに部屋を眺める。
>>370 「ええ、これとこれ… 似合うと思うんですけど」
続けて麗に服を何枚か渡しながら、付け加える。
「似合うと思いますよ、たぶん」
驚いたり、怪訝な表情をする麗の顔を楽しむ。
「よく演劇でありますよね? 何ていう劇団でしたっけ… 男装の」
>>371 「差し入れ…持ってきてくれたんだ。ありがと、俊」
笑顔で俊を迎え入れるが、ベッドに横たわっているせいかその表情はどこか儚げであった。
「よいしょっ…と。あっ、やだ…俊の手、冷たい…」
ゆっくりと上半身を起こすと、自分の部屋を見回す俊を見て一言。
「ふふ…。奏ちゃんの部屋よりは女の子っぽくないでしょ?私の部屋」
確かに、競馬関係の雑誌が何冊もあり、置いてあるコンポも機能を重視したせいか女性向けの物ではない。
部屋も飾りのような物は少なく、他の女性陣よりは簡素なものだった。
「おかゆ…いただきます。………うん、おいし」
まだ熱いおかゆを、良く噛んでから飲み込む。
374 :
秋山 麗:03/09/21 23:45 ID:T9Ssyt2R
>>372 とりあえず、何を言いたいのかは察する。
「ああ……宝塚歌劇団、ね。
わかったわ。付き合ってあげる」
呆れ半分、という感じではあるが、了承の意志を伝えると、着替え始める。
こんなことはさすがに初めて、とはいえ、男物の服は今まで奉仕などを通じて散々扱ったので、割と手際よく着替えていく。
ついでに、髪も適当に弄り、志保のほうを振り返る。
「……どう? こんな感じかしら?」
尋ねてみるが、先ほどにも増して苦々しい顔になる。
それもそのはず、単に服を着るだけなら割と抵抗は無いが……どう見ても、胸元が浮いている。
>>373 >あっ、やだ…俊の手、冷たい…
「ふふ、手が冷たい人は心が温かいって言うでしょ。」
儚げな感じが漂うみかさにもっと笑ってほしくてそう冗談っぽく言うといたずらっぽく
笑ってみせる。
「おねえちゃんの部屋も好きだけど、こういうシンプルな大人っぽい部屋も俺は
好きだな。」
部屋を見回しながらそう言う。
「あっ、もう食べてる。やけどに気をつけて…」
そう言いかけ、ふと思いついたように聞いてみる。
「そうだ、フーフーしてあげよっか、みかささん。」
いたずらっぽいというよりはどこかナマイキな少年の瞳でそう訊ねる。
>>374 確かに浮いた胸元がネックではあるが、それ以外はちゃんとした格好になっている。
なので浮いた胸に焦点を合わせないようにして、麗の全体像を見やって言った。
「凄い… 麗さん、かっこいいです」
思わず見とれてしまう。
「なんかもう、絵本や何かに出てくる王子様みたいで…」
男装した麗の美しさに呆然と彼女を見るばかりで、呆気にとられている。
>>375 「そうよね、俊は優しいもんね」
先程は凍てつくような凄んだ表情をしていたとは思えないほどの、柔和な微笑みを俊に向ける。
>そうだ、フーフーしてあげよっか、みかささん
「こら。そんな生意気な事言って…」
口では怒っているが、顔は笑っていた。
俊が話している事で、心も落ち着いてきたようだった。また、いつもより物腰が柔らかい。
「ふふ、フーフーしてくれるなら、その後口移しで食べさせてくれたっていいのよ?」
冗談めかしてそう言うと、口を僅かに開けてから目を閉じる。
378 :
秋山 麗:03/09/21 23:58 ID:T9Ssyt2R
>>376 褒められて悪い気はしないが、対象が男としてなので、内心としては微妙。
「ふふっ、ありがとう。
お姫様役なら、一度やったことがあるんだけどね……」
呟きながら、改めて自分の体を見回してみる。
そして一息つくと、志保に向き直り、
「それで、後はどうしたらいいんだ、志保?」
思いついて声色を変え、男の声をイメージしてそう言ってみる。
>>377 微笑むみかさに、自分もニッという笑い顔を返す。
ここまでは余裕の表情だったのだが。
>その後口移しで食べさせてくれたっていいのよ?
まさかそこまでは考えておらずしばし固まる。
「…直接食べた方がおいしかったって言ったって知りませんからね。」
動揺した事を悟られないようにそう言うと、スプーンであんをかけた鍋のおかゆを
すくう。
(…おいしい……)
湯気の立つそれに、少しふーっと息を吹きかけると口に入れ、みかさの口に自分の
口をゆっくりと重ね、流し込む。
>>378 >「それで、後はどうしたらいいんだ、志保?」
低い声色でそう言われて内心ドキリとするものの、
我に返って麗が女性であることを必死に頭の中で反芻させる。
(麗さんは女性、麗さんは女性…
私、女の人でも大丈夫だけどそれはえっち限定の話で… それに私には雅彦さんが)
「あっ、あっ、あの……」
突如として目の前に現れた男装の麗人に、心臓が高鳴ってくる。瞳は潤み始め、呼吸が熱くなった。
「こっ、今宵限りでいいんです。麗様、私と一夜を共にして頂けないでしょうか」
伊達を失った寂しさからだろうか、ついそんな言葉を口にする。
>>379 冗談で言ったのだが、目を閉じていると意外な答えが返ってきた。
>…直接食べた方がおいしかったって言ったって知りませんからね
「…えっ?」
まさか、と思いそのまま口を開いていると、俊の唇が自分のそれに触れ、その直後に口の中におかゆが入ってくる。
「……んんっ」
ここまでしてくれるとは思っていなかっただけに、俊の唇が離れた時にはつい、切なげな声が漏れてしまった。
目を開ければ、少し赤面してはにかんだ様子の俊が。
「俊…おいしかったわよ。えっと…おかわり、いいかな?」
やや受身口調で、俊に「おかわり」をねだる。
382 :
秋山 麗:03/09/22 00:15 ID:5fZci43N
>>380 「(……志保さん……)」
志保の言葉には答えないまま、無言で彼女に近寄り、肩に手を回す。
「……君は…それでいいのかな?」
彼女の考えていることは大体わかるが、だからこそ一度問いただす。
その返答を待つ前に、軽く志保の肩を押し、ゆっくりとベッドに向かって歩き出す。
>>381 いつもは自分をリードしてくれるみかさの切なげな声に、胸がドキドキする。
が、「おかわり」をねだるみかさに、すっかり調子に乗って、またさっきの切なげな
声を出させてみたいと思う。
「いいですよ、いくらでも。……みかさおねえさん。」
『美少年』の顔で綺麗に微笑む。
そして、もう一度おかゆを口に入れ、みかさに口付け、今度は先程よりも長い時間
口を合わせる。
>>383 「うん、いっぱいちょうだい……」
自分の頼みを真摯に受け止め、癒すように口付けしてくれる俊。
口移しで入ってくる温かなおかゆよりも、俊の心遣いの方がもっと温かかった。
「んんっ…んっ…んっ…」
いつもより少し、弱弱しい声。俊にリードされるのも、新鮮で心地よかった。
「ぷはぁっ…おいしいよ、俊…」
そう言った所で、僅かに震える。
「さむ…」
>>382 「……はい、お願いします。麗様、嫌と申されるならせめて御奉仕だけでも」
まるで劇のヒロインを演じているかのように喋る。
潤ませた瞳の光が揺らぎ、麗に避けがたい視線を送った。
「……」
胸に両手を組むようにして、麗の後を追いかける。
「…麗様」
麗の返答を、待つ。
>>384 「…ん……」
名残惜しいように唇を離すと、つーっとみかさの唇と繋がって唾液が伸びる。
それを親指で拭いながら、どこかいつもより大人っぽい表情でみかさを見つめる。
が、急に少し震えるみかさを見て、自分の着ていた上着を慌てて脱ぎ、彼女の肩に掛ける。
「大丈夫?まだやっぱり熱があるのかな。
お薬貰ってきましょうか?」
まだ震えるみかさが、少しでも温かくなれるようにそっと抱きしめながら心配そうに
みかさを見つめ、そう訊ねる。
「毛布も、もう1枚掛けますか?」
>>386 自分を心配して上着を掛けてくれた俊に、微笑みながら答える。
「ううん…大丈夫よ。風邪ではないみたいだし、熱も下がってきたし…毛布も、いらない」
そこまで言って、再びおねだりモードで小さく言う。
「どうせなら、俊に温めて欲しいな…。二人で、くっついて」
別に他意はない、という言い方でそう告げた。
せっかく看病のような状況なので今日だけ、という気分で甘え気味になっているらしかった。
388 :
秋山 麗:03/09/22 00:35 ID:5fZci43N
>>385 男の声の自分と、自分に敬語を使う志保。すでに気分はミニ宝塚のラブロマンス(禁制)。
「……わかった。では来なさい」
そもそも、『奉仕』と言われても、自分にはその対象が無いわけで、断るに断れないわけで……
再び志保の肩を抱くと、ベッドへと向かい、優しく彼女を横たわらせる。
そして自分は、その上に覆いかぶさるようにすると、体を密着させないようにしたまま、キスをする。
>>387 「よかった……倒れたって聞いて実はすっごく心配したんですよ。
おねえちゃんもかなり心配してたけど、…おねえちゃんの前で俺がそんなに心配すると
つっこまれそうで、抑えてたんです。」
安堵のため息を漏らすと、力の抜けたような自然の笑みが顔に表れる。
>「どうせなら、俊に温めて欲しいな…。二人で、くっついて」
少し目を丸くして驚くが、甘えてくれることが嬉しくてすぐに『カッコよく』微笑む。
「いいですよ。寝るまで一緒にいてあげる。」
そう言うと、布団を少し開けてみかさの隣に入る。
>>388 紳士のように優しく応対する麗。
その様子にただ翻弄されるばかりで、すでに秘所を覆うショーツを汚し始めている。
「んぁ…ん、麗様ぁ」
ゆっくりと近付いてくる麗の唇を見詰めながら、黙って甘い禁断の口付けを受け入れた。
その甘い感触にシーツを強く握り締める。
>>389 「ふふ…大丈夫よ。奏ちゃんだってそこまで気にしないわよ、きっと」
くすりと笑うと、話を続ける。
>いいですよ。寝るまで一緒にいてあげる
「うん……。ありがと、俊。今日はおねがいしてばっかりね、私…」
やがて遠慮がちにベッドに入ってきた俊を見て、そっと俊の背に手を廻す。
「もっと、近くに来て……」
そのまま俊を抱き寄せ、胸元で抱きしめる。
「んっ…俊の身体、あったかいよ…」
392 :
秋山 麗:03/09/22 00:51 ID:5fZci43N
>>390 どっぷりハマっている志保とは違い、麗はまだ少し躊躇していたり。
「(……まあ、なるように……)」
迷いを断ち切ると、一つ一つ志保の胸元のボタンをはずし、胸をあらわにする。
「……綺麗だよ…志保…」
呟くように言いながら、両手で志保の胸を優しくもみ始める。
そのうち、乳首の周りに舌を這わせ、しばらく焦らした後に、膨らみかけた突起を唇で引っ張る。
>>391 自分とみかさの関係を知られたら…と想像し、とてもがっかりした表情の姉が思い浮かんで
少し悲しくなる。
が、みかさは自分を恋人としてではもちろんないにしても受け入れてくれていて、
そして自分も色々な事を教えてくれる先生として(たぶん)彼女を慕っている。
お互い納得しているからそれはそれでいいんじゃないかと思いながら、みかさをそっと
抱きしめる。
年齢に似合わず難しい事を考えているせいか、どこか大人っぽい雰囲気を醸し出している。
「…みかささんも、あったかい……」
彼女の豊かな胸に顔を埋めて、目を閉じる。
>>392 「はぅ… んぁ、あぁ」
麗の手に力を加えられるたび、
その大きさもあってのことだろうか、変幻自在にぷよぷよと形を変える乳房。
乳輪のあたりに舌を這わされ、中途半端な快感に焦らされる。
「んっ、麗様ぁ…」
焦らしに耐えられなくなってきて麗の名を呟き、胸の先端の突起を隆起させる。
隆起させられた突起もついに麗の巧みな愛撫の手に掛かり、
彼女の赤いルージュが厭らしい唇によって卑猥に引き伸ばされる。
「ひぃっ、あぁっ、気持ち、いいです…」
乳首に伝わる絶妙な快感と、甘い痛みに悶える。
>>393 「俊……」
はからずも、俊と同じような事を考えていた。
俊は確かに可愛いし、母性をくすぐられるような部分もある。また、主人以外に唯一体を開ける男性でもあった。
しかし、俊も奏も自分に彼氏がいるのは知っている。彼女が、自分が俊の初めてを奪い、そして今こんな関係にあると知ったらどう思うだろう。
…もっとも、自分のベッドに俊が入ったり、俊の上着を着た時点で移り香がついてしまっているので危険性は大なのだが。
「ねえ、俊?」
自分の胸に俊の顔を埋めさせながら、囁く。
「今日は本当にありがとう。…だからお礼というか…その、一つだけ、今日は俊のお願いを何でも聞いてあげる」
複雑な感情を持ちつつも、そう言ってみる。
396 :
秋山 麗:03/09/22 01:08 ID:5fZci43N
>>394 「……かわいい声だな……その声を、もっと聞かせて欲しい」
乳房にキスを降らせたと思いきや、膨れた乳首を吸い、舌で押し込む。
自分の吐息は聞こえさせないように、しかし愛撫の音は響かせるように、胸を刺激し続ける。
やがて、片方の胸から手が離れると、体に触れてどこへ向かっているかを志保に伝えながら、
スカートの中へと潜り込み、腿を経由して、ショーツ越しに秘所に触れる。
「ん? ……もう濡れているな……」
あえて言葉で表しながら、ショーツ越しに秘裂を上下にさすっていく。
>>395 >…その、一つだけ、今日は俊のお願いを何でも聞いてあげる
「え、本当?」
嬉しそうに瞳を輝かせるが、考えていくうちに特に何も思い浮かばないことに気付く。
「…やっぱり思い浮かばない。今日は、みかささんの弱った顔を見ちゃったから。」
困った顔で苦笑する。
「お願いは、早く元気になってくださいっていうことかな。」
そう言うと、いたずらっぽく微笑む。
「寝るまで、子守唄でも歌ってあげようか。…それとも、……」
メイド達の噂話で、みかさが雨の中での客相手の奉仕の後に倒れた、と言う事を
なんとなく分かっていた。
「俺でよかったら、……消毒、してあげたい…。」
身体を上げて、みかさの耳元で優しくそう囁く。
>>396 耳に残るような淫靡な愛撫の音を響かせられ、劣情を炎のように高めていく。
胸への愛撫が終わったのを感じ取るなり、麗の手がそのまま怪しく這いずり回り始める。
「あん、そ、そんなぁっ」
麗が行う愛撫の実況中継に頬の色を朱に染めて、感情の高まりを彼女に伝えた。
身体を這う麗の手は最終的にスカートの中、ショーツへと達し、
その動きをより力強いものにしていった。
「ひぁぁっ! んっ、あぅ、あ…」
ショーツの状態を表す麗の言葉に、恥ずかしそうに頷いて答える。
>>397 >お願いは、早く元気になってくださいっていうことかな
迷った末に、俊が言った言葉。
彼が純粋で、まだ歪んでいない事がはっきりとわかる。そして。
>俺でよかったら、……消毒、してあげたい…
「…俊」
自分がどうして倒れたのかは、やはり知っているのだろう。
一応身体は洗われていたが、精神的にはそうとは言いがたかった。
その事を考えると、僅かに目が潤む。
「ありがとう。俊がそうしたいなら…。その…いっぱい、洗って」
やや恥ずかしげに身体をよじらせると、微かな石鹸の匂いが身体から漂った。
400 :
秋山 麗:03/09/22 01:26 ID:5fZci43N
>>398 「ずいぶん、気持ちいいみたいだね」
愛撫の手を休めることなく、聞くまでもない事を口にする。
「恥ずかしがることは無いよ。とてもいい体をしている……」
言う間にも、ショーツをどけて指が直接秘裂を弄り、指を志保の中に侵入させる。
一度軽く掻き混ぜると、今度は指を二本に増やし、胸よりも秘所を重点的に刺激していく。
これからの動きを頭の中で思い浮かべ、ふと、何かが頭の中に思い浮かぶ。
>>399 「…みかささんに、こんな顔をさせるなんて……」
目が潤んだみかさを見て、少しやりきれない思いになり、眉根を寄せる。
「…俺じゃ、みかささんの彼氏の代わりにはなれないだろうけど……」
どこか悔しそうに呟くと、ゆっくりと口付ける。
そして、舌を戸惑いがちに出して次第に激しくしていく。
ゆっくりと唇を離し、少し上がっていた息を整える。
「どこを、触られたの。……言って。教えて。」
少し紅潮した顔で、みかさが傷つかないように気をつけながらそう言う。
>>400 「は、はぃ… とっても気持ちいいです」
麗の匠の技とも言うべき愛撫の数々に圧倒され、もうすでに息も絶え絶えに惚けてしまっている。
ショーツをどけられて秘裂が外気に触れた瞬間、
愛液の温度が風に奪われてひんやりとした感触を味わった。
ただそのひんやりとした感触も長く続くことはなく、
指を使用した麗の愛撫によって秘裂はすぐに熱さを取り戻した。
「あぁ、凄いよぅ…っ」
自分の胎内で激しく暴れ回る二本の指。
その感想を悩ましげに、喘ぎながら喋り始める。
>>401 俊の優しい心遣いに癒されていたが、
>…俺じゃ、みかささんの彼氏の代わりにはなれないだろうけど…
と聞いて、一瞬動きが止まる。
「俊…今はそれは言っちゃダメ。俊は俊だから…」
自分の言っている事が正しくないと知りつつも、繕うようにそう言う。
「んんっ……んっ…しゅ…ん」
段々と深みを増すキスに少し酔いながら、俊の質問に臆する事無く答えていった。
「えっと、首筋とか…おっぱいとか。…それと、太腿と…あそこ」
それだけ言って、後は俊の行動に身体を委ねる。
今夜は、俊にリードを任せたいらしい。
404 :
秋山 麗:03/09/22 01:41 ID:5fZci43N
>>402 「(確か、アレは各部屋に常備されてなかったわよね……地下室ならともかく……
あたしも感じちゃうと、演技し続けにくくなるけど……仕方ないか)」
なにやら自己完結させると、愛撫が一気に激しさを増す。
「志保……君のイく時の顔を、私に見せて欲しい」
浮かべたスマイルは変わらないまま、親指で秘豆を擦りながら、
二本の指で膣の中を引っかくように、掻き混ぜる。
「さあ、志保!」
促すのに続けて、乳首を抓り秘豆を押しつぶす。
>>403 >今はそれは言っちゃダメ。俊は俊だから
「うん…分かってる。」
(ただ、みかささんの彼氏なら、もっとあなたをステキな笑顔に出来るんだろうな、とか、
こう言うときにもっと気の利くことが出来るんだろうな、とかそう思っただけだから)
心の中でそう呟くが、口には出さない。
>「えっと、首筋とか…おっぱいとか。…それと、太腿と…あそこ」
「……」
黙ったまま、ゆっくりと首筋に何度も口付ける。
パジャマのボタンをゆっくりと外し、胸の上で唇を走らせる。
「つらかったら、言ってください。すぐにやめますから。」
みかさを癒してあげたいという想いが強いせいか、こういう事をしていても、
いつものように興奮しないで済んでいる自分にどこかで驚いていた。
そして、ゆっくりと彼女の乳首を口に含み、軽く吸って舌で刺激してみる。
>>404 陰核を激しく擦られ、その間にも膣の中で激しく暴れまわる二本の指の存在。
気が狂ってしまいそうな快感のなかで呻き声のようなものを上げながら、
自らを快感の頂へと押し上げてゆく。
「あっ、ぁ… ん、あぁ…ぅ」
そこに自分の名前を叫ばれ、促される。
同時に最初の愛撫で嫌というほど蕩けさせられた場所――双丘の桜色の峰を抓られ、
秘裂の先端にある最も敏感な突起を押しつぶされた。
目の前が真っ白になる。
「ああぁぁっ! あ、ひぃ、ぅっ… んあぁ…」
身体を小刻みに痙攣させながら、イったことを麗に伝える。
その虚ろな瞳で彼女を見詰めたまま。口からは、だらしなく涎が垂れていた。
>>405 「んっ…ふぁっ…」
黙ったままの、首筋への俊のキス。
着衣をはだけさせ、胸の上を駆け回る俊の唇。
甘い感触が、そこから広がっていく。
>つらかったら、言ってください。すぐにやめますから
「ううん、辛くないよ。俊の…とっても落ちつく」
そして、乳首が俊の口に含まれる。それだけで痺れるような感覚が湧き上がっていたのに、さらに吸われながら刺激された。
「ひゃっ!…あぁん…俊、気持ちいいよ…。あはぁっ…もっと…」
自分自身でも驚く程に、甘く切ない声が漏れ出していた。
技術よりも、俊の想いに身体が反応しているのだろうか、止め処なく喘ぎ声が漏れ出していく。
408 :
秋山 麗:03/09/22 01:58 ID:5fZci43N
>>406 絶頂に達した志保の頭を撫でてやると、まぶたに手を触れ、目を閉じるように促す。
「可愛かったよ、志保」
志保が絶頂の余韻に浸っている間に、こっそりとベッド下に手を伸ばし、目的の物を見つける。
「……っ……っっ!」
声を押し殺し、気取られないように『それ』を自分の中に収めると、
志保の秘所の前でかがみ込むと、彼女のスカートを自分の前に広げて、『それ』を見えないようにする。
「それじゃあ……本番に行こうか」
宣言するなり、問答無用でそれ――レズ用の双頭ディルド――のもう片方の先を、問答無用で志保の秘裂に突き入れる。
>>407 みかさの甘い声に目を細める。
「ここも、触れられたの?」
口を離してそう言うと、もう片方の乳首を同じように口に含んで舌でコロコロと転がす。
「…ん……」
胸の先端を刺激しながら、手をゆっくりとお臍の方へ這わせて、そしてそこを通り過ぎて
パジャマのズボンの中へ手を入れる。
ショーツの上から秘部の上をなぞってみると、自分の愛撫で感じてくれている
確かな証拠を感じて安堵のため息が漏れる。
「…ここも、触られたんでしょう。」
ショーツの中に手を入れると、そこから小さく水音が響いた。
>>408 息を切らし、肩を使って大きく呼吸をしている。
一方、視線は何も無い中空を見詰めたままで、麗の怪しい動きには全く気付いていない。
(本番…?)
今までの愛撫だけで十分に本番級だたため、
一瞬勘違いして何のことだかわからなくなってしまう。
(ダメ! これ以上責められたら、私、壊れちゃう)
気付いた時にはもう遅し。
愛液の氾濫源となっている肉壷に、何かが宛がわれたのを感じ取る。
「んぁあぁ、あぅ… ん、れ、麗様ぁあぁ…っ!」
突如として拡張され、肉壁を押し広げられる快感に泣き叫ぶようにして身悶えする。
>>409 「はぁん…そう、そこも…ひぁんっ!」
自分でもわからない程に、感じてしまっている自分。それが痛感できた。
「いいよ…もっと、消毒して…」
ぴったりと閉じた目。しかし睫が細かく動き、感情を俊に伝える。
自分の秘所は…しっとりと濡れていた。
>…ここも、触られたんでしょう
「うん、うん…はぁ、あっ」
しっかりと感じている事を声で伝える。と、そこで目尻から涙が一筋零れ落ちた。
412 :
秋山 麗:03/09/22 02:14 ID:5fZci43N
>>410 「…ぅく……ぁぅっ……し、志保……っ!」
思わず口からこぼれそうになる喘ぎ声を、寸前のところで押さえ込みながら、腰を動かし始める。
志保のお腹が気になり、激しく突き上げる……わけにはいかず、
ディルドを回転させるように中を掻き混ぜる。
が、それは同時に自分も似たような感覚を受ける事を意味する。
「…んんっ…! はぁっ……ど、どうだ……?」
声だけは何とか出すものの、すでに男の声色を出すほどの余裕は無い。
>>211 目尻から零れ落ちた涙を、秘部を触っていない方の手の指でそっと拭ってやる。
「……しっかり感じて。忘れて、嫌なことは全部。」
そう呟くと、秘裂に指を埋め、ゆっくりと動かす。
愛液でたっぷり濡れた事をその指の感触で確認すると、手探りで敏感な豆を探す。
そして、それを優しく中指で擦り、大きく膨らんできたのを感じるまで続ける。
固く大きくなったのを感じると、その中指をゆっくりと下方へ滑らし、膣に挿入する。
ゆっくりと動かしながら、水音を響かせる。
そして、みかさの表情を見ながら親指で秘豆を転がしてみる。
焦らすようにゆっくりな愛撫でみかさの反応を窺う。
>>412 「ひっ、ぎっ、あっ、あ、うぅ…っ!」
麗のディルドに膣内を捏ね繰り回されるようにして蹂躙され、
自分の下半身が根こそぎ持って行かれそうな感触に、激しく声を荒げる。
>「…んんっ…! はぁっ……ど、どうだ……?」
尊敬すべき自制心を持つ麗も限界なのだろう、すでに声色が元に戻り始めている。
だがそんな彼女の声に気付くほどの余裕がこちらにあるあるわけでもなく、
ひたすらに膣を締め付けてディルドに肉を絡ませて快感を貪ろうとする。
「れ、麗様ぁ…っ、だ、大好き。中で、中でお出しになって下さいませ…」
理性が飛び、まともな状況把握が出来なくなっているのだろう、そんなことを言う。
「麗様の、熱く、熱くて濃い精液、たっぷり出して下さいね」
>>413 「俊……ありがとう」
涙を拭われ、薄目でそっと俊を見つめる。
そして、秘裂、そして陰核を弄られると痺れるような快感が脳まで響いてきた。
「いいっ…すごい、俊の指が…私のあそこを…やぁあぁっ!!」
まだ数度しか経験がないにも関わらず、自分の感じる部分を的確に愛撫する俊。
焦らすような愛撫に、徐々に意識も白んでいく。
「欲しいの…ねぇ、俊…俊の熱いので、私の中も洗ってよ…」
俊の股間へと手を伸ばし、渇望しているものを求めるように、甘い声で囁く。
足も開き、指でぐっしょりと濡れた秘所も躊躇いなく押し開いた。
416 :
秋山 麗:03/09/22 02:33 ID:5fZci43N
>>414 すでに自分を『男』と見ている志保の言葉に、僅かに目を細める。
思ったことは口にせず……というか、喘ぎ声が出てしまうので口は開けないのだが、
かまわず二度目の絶頂へと志保を誘う。
「…んぁ……うっ、い、くぞ……あはぁっ、んぁ…!」
すでに二人の繋がっている部分からは愛液が飛び散り、シーツには広く染みが広がり、
志保はおろか、男役の麗の顔にも、十分な愉悦の色が浮かんでいる。
「……はぁ、あっ…くっ……だ、"出す"ぞ……くあああぁぁぁぁぁぁぁっ!!!」
志保に合わせて、そう言ってディルドを奥深くにまで突き入れると、自分も絶頂に達してしまう。
>>415 「みかささん……かわいい。」
自分の刺激で感じる声を出すみかさに目を細めて呟く。
愛撫がしやすいようにそっとズボンを脱がし、そしてゆっくりとショーツを脱がして
片足に引っ掛ける。
が、そうして愛撫を続けようとしたところでみかさに自分の股間へ手を伸ばされる。
>「欲しいの…ねぇ、俊…俊の熱いので、私の中も洗ってよ…」
「…うん……」
みかさに求められて一気に固くなる逸物とは対照的に少し複雑な表情を浮かべる。
(ホントは、今日は我慢しようと思ってたけど、…みかささんがいいなら……)
が、求められるままにGパンのボタンを外し、ファスナーをおろして自分のモノを
出す。
みかさの押し開かれた秘所に宛がうと、ゆっくりと腰を進める。
全て挿入すると、彼女を気遣うように、あくまでゆっくりとしか腰を動かさない。
>>416 「はい、来て下さいっ、麗様…」
部屋には喘ぎ声と呻き声、そして飛び散る愛液の水音だけが響く。
「あ… あぁ… も、もうぅ」
快感に自分の身が蕩けていくのを感じながら、陶酔するようにして目を細める。
「も、もう… ダメぇっ! ん、あぁっ! ああぁぁっ!」
そして自分の身が完全に蕩けたのを感じた瞬間、ついに絶頂を迎えてしまった。
419 :
秋山 麗:03/09/22 02:45 ID:5fZci43N
>>418 少しの間、絶頂の影響でぐったり横になっていたが、やがて身を起こすと、
自分と志保に突き刺さっていたディルドを抜き取り、志保の隣に横になる。
「……………………」
そのまま何も言わず、どうしてこんな事を頼んだのかも聞かずに、
志保の顔を自分の胸に押し付けるように、撫でながら抱きしめる。
>>417 「俊……来て」
素直に俊を求め、そして、ゆっくりと入ってくる俊のものを受け入れていく。
「ああぁっ…あっ、ああ…はぁぁっ…」
サイズもまだけして大きくはないそれ。しかし、迎え入れたその時に身体に電流が走る。
「はぁっ…うぁっ…」
軽く、達してしまったのだった。
荒い息を吐き、軽く達した後の余韻に浸る。
が、やがてなかなか動かない俊。それを感じ、今度は両脚を俊の腰に絡めてしまう。
「これで…もっと…。あっ?…ひぅっ、あぁぁんっ」
やがて動き出した俊を、歓喜の悦楽に包まれた表情で見つめた。
(心の…問題、なのよね…)
そう考えると、後は「初めて女性を達させた」俊の背に手を廻す。そして全てを委ね、癒しの快楽に飲まれていった。
「あああっ、俊、俊!そこいい、あそこが溶けちゃうのっ!」
もちろん、奏にこの情事がばれる等という心配は意識の彼方へと消し去られていた。
>>419 疲労感からか絶頂を迎えた後はそのままベッドに横たわっていたが、
麗が身を起こしてお互いに刺さったディルドを抜き始める。
「んんっ、あぁ…」
内臓を引き抜かれるかのような胎内の肉を掻き出される感触を味わい、
つい少々、呟くようにして喘いでしまう。
そうしていると、何も言わずに抱きしめてくれる麗。
初めは何だろう二回戦目でも始まるのかと思ったが、彼女の意図はすぐに理解できた。
だからこそ、少々涙が出てきた。
だがその涙の量は次第に多くなっていき、麗の胸の中でしゃくりあげ始める。
「れ、…麗さん、すみません」
麗への呼び方が、嗚咽と共に元に戻った。
>>420 はじめてみかさが達するところを見た。
自分の愛撫で彼女がそうなってくれたことに少し感動する。
「…っ…みかささんっ…」
達して余韻に浸っているであろうみかさの事を考えてわざわざ動かないでいたのに
腰に脚を絡められて思わず声を上げる。
「……後悔しても知らないですよ…っ…」
今度こそもう我慢できないと思い、ゆっくりと動かし、次第にペースを上げていく。
何度も彼女の奥に突き上げながら、自分も快感を貪っていき、絶頂へ向かい始める。
しかし、快感に流されながらも中には出さず外に出そうと頭の中で繰り返していた。
今日も学校があることを忘れて、今はみかさの身体に夢中になっている俊であった。
423 :
秋山 麗:03/09/22 03:01 ID:5fZci43N
>>421 泣き始めた志保の頭を、優しくぽんぽんとたたいてやる。
「……あたしのことは気にしなくていいわよ。
甘えたいなら、十分に甘えさせてあげるから、ね」
いつだったか、自分がしてもらったように、今度は自分が志保にしてやる。
何も聞かず、余計なことは何も言わず。ただ心の求めには応じる。
「(結局は……自分でどうにかしないといけないのよ……
あたしたちができるのは、その手助けだけ……)」
>>423 麗の言葉に答えようにも、込み上げてくる嗚咽でどうも上手くいかない。
なので、彼女の言葉にはただ何度も頷いて答える。
(麗さん、ありがとう)
麗の優しさに心打たれて、余計に涙が出た。想い人を失った悲しみに上乗せされて。
425 :
桜庭 奏:03/09/22 17:49 ID:26aFSwRX
今日はずっと考え事をしながら仕事をし、どこか人が近寄り難い雰囲気を醸し出し
ている。
一生懸命仕事をしながらも、奏は今朝のことで頭が一杯だった。
「俊君、起きてる?6時だよ。」
今朝、奏は通常通り学校がある俊の部屋の扉を叩いた。
しかし、返事が無いので眉を寄せて扉を開く。
ここ最近何度か似たようなことがあったから、まだ寝ているのかと思っていた。
「…いない。あれ?」
が、誰も部屋にいる気配が無く、ランドセルがまだ床においてあるのを確認すると
とりあえず彼を探してみることに。
厨房で仕事をしていた志保と麗に聞くと、今はどこにいるか分からないが、昨夜
おかゆを持ってみかさの部屋へお見舞いに行ったと言う。
(…みかささんにお見舞い?……お友達になったのかな。)
二人のことはまだ知らないので勝手にそんな想像をしながら、調子が悪かった
みかさにスポーツドリンクの差し入れを持つと彼女の部屋へ。
「…みかささん、奏だけど。調子どう?
昨日、俊君がみかささんの部屋に行ったって聞いて……」
扉を叩き、床に伏す彼女を想像してゆっくりと扉を開けた。
しかし、開けて数秒もしないうちにパタンと扉を閉めてその場を逃げるように去る。
出来る限り遠くへ離れながら、目を瞑って思い浮かぶのは先程の衝撃的な光景。
乱れたみかさのパジャマと、俊の脱ぎ捨てられたGパンと……
二人で仲良さそうに同じ布団で寝ている様子が鮮明に思い浮かぶ。
まだショックと混乱で詳しいことは分からないが、それでも二人の間に関係があった
ことは想像に難くなかった。
426 :
桜庭 奏:03/09/22 17:50 ID:26aFSwRX
どこか呆然とした頭で俊の部屋に向かい、自分のお財布からここから彼の学校までの
タクシー代に当たるであろうお金を取り出す。
『俊君、遅刻しそうならタクシーを呼んで。
今日はお仕事が忙しいから送れない。 奏』
震える指でそうメモを残し、机の上に置く。
結局俊が学校に行くときにも奏は珍しく見送りに出なかった。
イライラしたようにため息をつく。
先程みかさと廊下ですれ違ったときも、自分がどこか冷たい雰囲気で口元だけで
微笑みすぐに目を逸らして通り過ぎたことに気付いていた。
(……やだ。誰のことも、疑うとか、嫌だとか、そんな風に思いたくないのに。
私、自分のことがキライになりそう……。)
次第に心の中が汚い感情で渦巻いていきそうなのに気付き、考えを断ち切るように
軽く首を振り、また仕事に没頭し始める。
(見てます、頑張って)
遅めの夏休みを数日もらって外出していたものの、
台風が過ぎ去ったところで早めに帰ってくる。
「……さま、が……」
が、蒼白な顔で何やら呟いているのは
唐突な寒さのせいだけでは無さそうである。
屋敷全体が重苦しい雰囲気に包まれている。
嵐のせいか、はたまたそれ以外のなにかもっと得体の知れないものか。
一日忙しく立ち働いて、疲れきって自室のベッドに身体を投げ出す。
「優しすぎる、から……」
人目をはばかるようにして屋敷へ入ると、
すぐさま浴室へ行って服を脱ぎ捨て、
何度も何度もその身体に熱いお湯を浴びせる。
湯気の立つ身体にバスローブだけを羽織って
とぼとぼと浴室を出てくる。
仕事が終わり、自室の整理をしている。
部屋に持ち込んだ伊達の衣服の量が、いい加減とんでもないことになってきたからだ。
身体を鍛えているおかげか、体調は一晩で戻ったようである。
が、廊下を歩いていても何か黙って考え事をしているようだった。
「まさか…。ううん、やっぱり…そうよね」
今日一日、奏の自分に対する態度がおかしかった。理由も昨晩の事を想像すれば簡単である。
「はぁ……」
うっかり眠り込んでしまいそうになり、慌てて飛び起きた。
明かりを点け、読みかけのメイド教育書を読み始める。
「やっぱり、初心忘るるべからず、よね」
438 :
青年:03/09/22 23:42 ID:tqqrT5+z
「このお屋敷は・・・」
先日道に迷ってたどり着いたこの館・・・
忘れようとしても忘れられないあの出来事があった場所・・・
目の前の館を見上げて思わず言葉を失った。
図書室で本を読みふけっている。
地元の名士の館に従事する者が倒れたので、念のために一度看にきてほしい・・・
という数時間前に赴任したての病院にかかってきた一本の電話。
電話で聞いた住所になれない道を地図を片手にした彼がたどり着いたのは、
先日赴任先に視察にきた帰り道で道に迷ってたどり着いたあの館だった。
「どうしよう・・・」
あんな出来事があったこの館だと知っていれば他の医者にきてもらったのに・・・
そびえたつ館の門の前で彼は少し躊躇した。
「はぁ…もう寝ようかな」
仕事を一通り終えると、応接間で一息。
「それでもやっぱり仕事は仕事だから・・・」
躊躇する自分の気持ちを奮い立たせるようにそう1人で小さく呟き
「すみません!あの病気の方がおられると聞いたのですが」
声を張り上げ門をたたいた。
ノックの音が聞こえるが、それにも構わず私室へ入り込み、
バッタリとベッドの上に倒れんでしまう。
時折、嗚咽を漏らしながら呟く。
「お父様……なんて、こと……」
>>446 「ん?」
応接間で休憩していると、何やら外から声が。
「はい。…お客様、ですか?…って、あなたは?」
玄関にいたのは、見覚えのある先日の客。
「…えっと…こんばんは。病人なんていたかな…?とりあえず、中へどうぞ」
ややぎこちなさの混じった会話をするが、「病人」が自分の事だとは気づいていない。
伊達の衣服を全て畳み終え、一息つく。
「雅彦さんのものは全部、彼の実家に一度持って行くべきかな…」
綺麗に畳まれて積み上げられた衣服を見て、呟く。
やがて、ハッと気づいたように起き上がる。
「……志保さんのところへ……行きませんと……」
服装を軽く整えると、フラフラと志保の部屋へ赴き、扉をノックする。
「あの……瑞葉、です」
「ふぅ・・・」
一通り本を読み終え、ため息をつく。
また一冊読み終わった物を積み、次へと手を出す。
>「はい。…お客様、ですか?…って、あなたは?」
「あっ・・・」
おもわず驚きの言葉が口をついてでた。
門を開いたのは先日のあのメイドさんだった・・・
なるべく職務に集中しようと思っていた彼だったが、
いざ彼女の姿を再度目の当たりにすると
先日のあの情事が頭の中をフラッシュがたかれるように駆け巡り心臓が強く高鳴った。
>「…えっと…こんばんは。病人なんていたかな…?とりあえず、中へどうぞ」
そう先日のように館の中へと誘う彼女に促され、
先日のことを思い出した気恥ずかしさを隠すように少し俯きながら、
またも彼女の後について館の中へ足を踏み入れた・・・
『この前はアンナコトをして頂いて・・・すみませんでした・・・』
そういおうとしたのだが、なかなか言葉が出てこない。・
「あの・・・電話で雨にうたれて倒れられた方がいると聞いたのですが・・・」
何故貴方はあの時アンナコトを・・・
何故貴方みたいな人が・・・
どうして・・・
様々な疑問を心の底に押し隠し、なるべく目を合わせないようにそう彼女に問い掛けた。
>>453 (瑞葉様? 何の御用でしょう…)
首を傾げつつも、すぐにドアを開いてやる。
「はい、瑞葉さん…?」
瑞葉の深刻そうな表情に、言葉を失ってしまう。
何かひどい粗相でもしたのかと思ったが、
彼女の醸し出す雰囲気によってその考えは打ち消された。
緊張のあまり、心臓を高鳴らせながら瑞葉を部屋に迎え入れる。
「ふわぁぁ……」
大きな欠伸が出て、慌てて手を添える。瞼が重い。
(でも、この本がちょうど面白くなってきたところなのよね……)
ひとまず顔でも洗ってこようと、部屋を出る。
>>456 「失礼、します……」
打ちひしがれた様子で志保の部屋へと入る。
と、辺りに積まれた伊達の衣服を見て、
もともと青かった顔をさらに蒼白にして、その場に崩れ落ちてしまう。
「伊達、様……ごめんなさい、ごめんなさい……!」
半狂乱になって泣きじゃくる。
「お父様が、そんな……っ」
「こんな時間か・・・」
腕時計で、時間を確認する。
かれこれ五時間ほど本に読み耽っていた事に気づくが、特に気にせずまた読みだす。
>>455 とりあえず青年を応接間に通すと、温かい日本茶を出す。
「あの…お医者様だったんですね。…ええと……名前、伺ってもよろしいですか?」
さすがに気恥ずかしさも見え隠れはしているものの、メイドとしての職務を全うすべく淡々と話を進める。
>あの・・・電話で雨にうたれて倒れられた方がいると〜
「ええっ?…それ、多分私ですけど…。もうすっかり元気ですよ?」
「元気です」とばかりに笑みを浮かべながら、視線が定まらない青年の目をしっかり見て話そうとしてみる。
「あ…でも、御主人様がちょっと体調悪いから…そちらを見ていただいたほうがいいのかもしれません」
勝手にそんな話を付け足してみたり。
>>458 「あっ、あっ、み、瑞葉様!」
入室するなり、突然泣きじゃくり始めた瑞葉に驚く。
とりあえずは慰めようと、彼女の肩に優しく手を置く。
「…瑞葉さんが気にすることはないと思いますよ」
瑞葉の顔を胸に抱きながら、嗚咽混じりにしゃくりあげる彼女を宥める。
>>461 「志保さん……」
涙でグショグショになった顔を上げる。
「どうして……どうしてずっと黙って……」
またポロポロと涙をこぼして問う。
「私、ずっと知らなかったんです。お父様が志保さんや伊達様に……
酷いことをしてるなんて……」
そして、主人から貰った夏休みを利用して、とある場所で父と落ち合ったことを話す。
「仲直りをしようって思ってたんです。でも、そんなことが出来る雰囲気じゃありませんでした。
お父様は、嬉々として仰ったんです。『もうすぐ志保がお前の弟か妹を産む』って」
そこまで言うと、またガタガタと震えだす。
「私の、せいです。私がこのお屋敷にいたから……っ」
>>459 顔を洗ってすっきりしたところで部屋に戻り、また読書を続ける。
「なんだ、あの後から急につまらなくなっちゃった……もうやめたっと」
分厚い本を何冊も抱えて、図書室へ返しに行く。
眠い目をこすりこすり、元あった場所に本を返していく。
「――っと!?」
急に頭がクラクラッとして、傍の本棚にもたれかかった。
ぐらっと本棚が反対側へ傾き、何冊もの本が落ちる音、それから短い叫びが聞こえた。
驚いて反対側の閲覧席のほうへ回ると、一人の男がこちらを睨みつけていた。
「ごっ、ごめんなさい! 誰かがいらっしゃるとは知らず――」
>>463 「なるほど、そういう分析結果が・・・」
ノートと鉛筆片手に、心理学の本を読んでいる。
サラサラと母国のイギリス語で、内容を書きこんでいく。
・・・と。
「うぐっ!?」
突然本が頭上に落ちてきて、思わず叫ぶ。
痛みこそないが、髪はボサボサ、服も汚れ、ノートはボロボロである。
そこで、一人のメイドがこちら側にやってきた。
軽く睨んでしまうが、相手が萎縮したのを見て睨むのをやめる。
「あ、ああ・・・」
多少は怒っているが、こんな事でいちいち感情を露にしても仕方ないと、それを抑える。
「あの…お医者様だったんですね。…ええと……名前、伺ってもよろしいですか?」
そんな彼女の言葉にまだ自分の名前をなのっていなかったことに気がついた。
『アンナコトヲシテモラッタノニ・・・』
よくよく考えればかのじょの名前すら知らない・・・
「名前は・・・ 私の名前は三条といいます。」
恥ずかしそうにそう言った。
『あんなことをした相手が目の前にいたら無理もないのかな・・・』
自分の事を棚に上げてふっとそんな事を考えた。
>「ええっ?…それ、多分私ですけど…。もうすっかり元気ですよ?」
「貴方のことでしたか・・・」
昨日倒れたのはどうやら彼女らしい。
昨日は休診日だったので彼女の様態を心配した同僚が電話を入れてきたのだろう。
チラっと彼女に視線をやる。
なるべく自然にと思うもののとてもぎこちなく彼女の様子を伺う。
言われれば心なしか顔色が悪い・・といったところでよく看てみなければわからないが、
特に問題はなさそうだ。
彼女の様子を伺う視線がふと胸にとどまる・・・
服を盛り上げるあの膨らみ・・・どうしても彼女のその胸に目がいってしまい、ますます顔が赤らんでしまった。
彼女の対応も恥ずかしいのだろうか心無しかすこしぎこちなく見える。
>「あ…でも、御主人様がちょっと体調悪いから〜
「あっそうですか・・・御主人様も容態が悪いのですか・・・」
彼女のような素敵な人を雇うご主人さまとは一体どんな人なんだろう・・・
好奇心・・・
かすかな不安・・・
それでも病人は病人だ・・・医者としてきたからには見に行かないわけには行かないだろう。
幸い彼女の容態は安定しているようでもある。
少し恥ずかしそうに彼女にそう小さな声でそう言った。
「それではご主人様の所へ案内していただけますでしょうか?」
>>462 「すみません。黙っていたのは心配を掛けたくなかったんです」
何も話さずにいたことを謝罪する。
その後、子爵と直接会って話したことを語りだす瑞葉。
そんな彼女の話にただ黙って聞き入った。
「…いいですか、瑞葉様。私のお腹の子は雅彦さんとの子供です。
たとえ子爵様の子供で、瑞葉様の弟か妹になることがあっても雅彦さんとの子です。
子爵様に子供を受け渡すつもりは全くありません。絶対に」
瑞葉に言い聞かせてることなのだが、まるで自分に言い聞かせるかのようにも取れる言葉。
>>464 どうやらたいしたダメージではなかったようで、ひとまず安堵する。
「ええと、あの……」
しかし、一面の本の海の中で男の髪も服も乱れ、ノートや筆記具らしきものが散乱している。
「ごめんなさい! お怪我はございませんか? その、本を――」
怒りを抑えているのが分かる。殺気を感じる。
このままではいけないと思いながらも、男の目を見つめたまま一歩も動けなくなってしまう。
>>466 >すみません。黙っていたのは〜
「いいえ、謝るのは私の方ですわ……たとえ許していただけなくても」
>瑞葉様の弟か妹になることがあっても雅彦さんとの子です
その言葉に、何度も何度も首を縦に振る。
それこそ自分に言い聞かせるように。
「はい……そう、です。このお子さんは、伊達様の子……」
志保の下腹へと視線を落として呟くと、
「志保さん、伊達様、本当にごめんなさい……」
またも、志保の手を握って涙をこぼす。
「私のせいで……私がワガママでこのお屋敷に来たせいで、お二人は……っ!」
>>467 >お怪我は〜
「いや、ない。気にしなくていい」
なんとか笑顔を作って答える。
早めに去って欲しいところのようだ。
と、いつのまにか自分が殺気を出していた事に気づいた。
いかん、と思い、とりあえずぎこちない笑みを作ってメイドに返す。
「き、君は・・・名前は?」
話を変えようと、とりあえず聞いてみた。
>>465 「三条…様ですか。あの、下のお名前は何と言います?…あ、いえ、嫌なら言わなくてもいいですけど…あ」
そこまで言って、慌てて言葉を付け足す。
「私の名前は留萌みかさ、と言います。よろしくお願いしますね」
やはり視線の定まらない三条の方を見ながら、明るくそう言った。
>あっそうですか・・・御主人様も容態が悪いのですか・・・
「はい、ちょっと風邪気味らしくて。大した事では無いそうなんですけど」
そう言うが、三条は主人の容態を見たいようである。医者の言う事なので、むげに断るのも悪い気がした。
「わかりました。…では、ご案内しますね」
三条を先導しながら、廊下を歩くうちにふと一言。
「あの、三条様…先日は粗相をしてすみませんでした」
>>469 「そうですか、良かった……」
相手の笑顔に、心の底から安心する。
「あ、ごめんなさい、私は白河貴子と申します。
このお屋敷に勤めて間もないのですが、宜しくお願いします」
そう言って、軽く会釈する。
「ところで、失礼ながらお初にお目にかかりますが、どちらさまでいらっしゃいますか?」
>「私の名前は留萌みかさ、と言います。よろしくお願いしますね」
そう元気な笑顔を見せそう言う彼女の表情に心がまた高鳴った。
『みかささん・・・』
心地よい彼女の名前が耳に心に深く染みいる・・・
「みかささん・・・」
ご主人さまの部屋へと案内する彼女の後を追いながら、聞こえないように小さく彼女の名前を復唱した。
「あの、三条様…先日は粗相をしてすみませんでした」
不意に彼女が廊下でその歩を緩めた。
先程までの明るくみえた表情に少し翳りがあらわれている・・・
粗相・・・
足元に跪いた彼女のあの痴態が頭に又過ぎる。
粗相をした罰・・・そのことをご主人さまに知られる事にあのときの彼女はとても怯えているようだった。
「あの・・・一つきいてもいいですか・・・」
ずっと頭の中にあった疑問・・・
聞きたい、でも聞いてはいけない気もする・・・・
それでも聞かずに入られなかった。
意を決して口を開き、震える声を押し出した。
「粗相・・・粗相したらいつもあんな事をされるのですか・・・?」
>>468 「瑞葉様… いや、瑞葉さん。雅彦さんの病気のことなんですが…」
瑞葉に握られた手を握り返す。
「彼、遅かれ早かれ助からなかったみたいなんです。病院の先生が言ってました。
子爵様のことはちょっと死期を早めただけで、ほとんど関係ありません」
病院の先生から聞かれたことを、やや捏造して瑞葉に伝える。
「それに雅彦さんとの旅行が実現したのは、麗さんやみかささん、凛香さんや奏さん、白河さん。
そして瑞葉さん。皆さんのお力あって実現したんです。本当に感謝しています」
伊達とともに行った、北の大地での旅行。それを思い出しながら語る。
「最後は悲しい思い出で締め括られちゃいましたけど、
雅彦さんとともに過ごした時間は、私にとって本当に幸せな時間でした。
だから瑞葉さん、気に病まないで下さい。私は本当に感謝しているんですから」
>>471 「え?あ・・・お、俺はマスター・カイルだ。
一応、この屋敷の主人の友人で、今は住まわせてもらってる。
見た目が怪しかろうが決して怪しい者じゃないから、安心してくれ」
冗談を混じらせて余裕を見せる・・・が。
実際は余裕などなかった。
というのも、先日に主人と話した時の事である。
主人は、「この屋敷に住んでいる以上、カイルにもある程度の責任がある。もし粗相を起こされた
なら、私のためにも手加減せずに躾てやってくれ」と言い出したのである。
もちろんマスターは突っ返したが、どうもそれが頭から離れない。
そして今の状況、どうするべきなのか。
>>473 一生懸命、自分が気に病まないようにと
気を使ってくれる志保の姿に、一層罪悪感が募る。
(志保さん……それでも、私とお父様のせいで
お二人が悲しい目にあったのは、変わりませんわ……)
内心、そんなことを考える。
「……志保さん、お父様のことは、私が必ずなんとかします。
ですから当分は、なるべく御腹のお子さんのことも考えて、
接客は私に任せて下さいますか? もしもお父様がいらした時のために」
やがて少しだけ力を取り戻した瞳をむけて、そんな提案をする。
>>472 ─粗相・・・粗相したらいつもあんな事をされるのですか・・・?─
三条が戸惑いながらも、口にした言葉。
それにすぐに答えることは出来なかった。
「…それは……」
(なんていえば言いの……?)
静寂に包まれた廊下で、ただ窓の外の風音だけが響く。
「…それは、一概には言えないと思います」
言葉を選び、慎重に話を切り出した。
「粗相で御主人様に罰される事もありますし、お客様にご迷惑をおかけしては当家の信用にも関わります…それに…」
そこまで言った所で、ふと三条の困惑した表情が目に入る。
「あ、違うんです。あれは私の独断ですから…。その、私のせいで三条様がああなってしまったんですし」
やや頬を染めながらもろ、そんな事を言う。
重苦しい空気が廊下にただよった・・・
短く長いその時間。
みかささんは否定しなかった・・・
それはこの館の絶対の掟なのだろう・・・
今まで元気そうに笑っていた彼女の笑顔が少し寂しそうに見えてたのは気のせいだろうか・・・
今まで彼女はこの身体をつかってなんど奉仕してきたのだろうか・・・
恥じらいながら少し俯く彼女の姿と
僕がこの前ここを訪れた時のように面識のない見知らぬ男性に抱かれる彼女の痴態が頭の中で重なった。
そしてあのときの彼女の行為が・・・粗相をしてしまったことに対するただの償いだった事に心が軋む。
彼女の行為に少しでも好意の意志が含まれていると信じたかったのかもしれない・・・
「貴方は誰にでも・・・奉仕できるのですか・・・」
彼女を傷つける・・・それは本能的にわかっていた。
それでもおもわずそんな震える声でそう呟いていた・・・
>>474 「マスター、カイル様……カイル様とお呼びすればよろしいでしょうか?」
見ず知らずの相手にいきなり本を振り掛けるという大失態、そのうえ相手が
怪しくないと自分から弁明するという怪しさ満点の様子に、おっかなびっくり返答する。
とりあえず本を片付けようと、本を積み上げて下敷きになっていたノートを救出する。
「イギリス英語をお使いになるんですね。あの、破れちゃいましたけど……」
恐る恐るマスターにノートを差し出すが、何事か考えているらしく返事がない。
「あの、ごめんなさい……」
返事がない。
「私にできることなら……」
返事がない。
「……どうして何もおっしゃらないんですか!
確かに私はとんでもない非礼を働いてしまいましたけど、
だからってそんなに冷たい眼で見つめないでください、でないと私、わたし――」
言葉を詰まらせ、拳を握り締めてマスターに詰め寄る。
>>475 「接客ですか…」
接客を自分に任せろと言う瑞葉に戸惑う。
彼女がお客様の前で粗相をしないかどうかも心配だったが、
何よりそんなことを彼女にさせると、子爵の心をより逆撫でしてしまいそうだからだ。
「で、でも、お客様の中には色々な嗜好の方がいらっしゃいます。
お乳が出たほうがいいという嗜好の方もいると思いますので、すべてを瑞葉さんに任せるというのは…」
これ以上深みにはまると、自分のような変態になってしまうと懸念して、
瑞葉になんとか接客しないように説得する。
実際、彼女のあられもなく乱れ狂う姿は何度も目にしていたからだ。
「それに、瑞葉さんが接客をすると、より子爵様の神経を逆撫でしてしまうのでは?」
>>479 志保の言葉に尚も反論しようとするが、
>瑞葉さんが接客をすると、より子爵様の神経を逆撫でしてしまうのでは?
この言葉にはどうしようもなく、黙り込んでしまう。
「……でも……」
しばらくしてようやく口を開く。
「でもそれじゃあ、志保さんは……今のままで……
きっと、お父様はまたいらっしゃいますもの」
>>477 何か考え事をしていたような三条が、震えるような声でぽつりと漏らした言葉。
「………っ。そ、それは…」
屋敷と言う特異な空間にいたからこそ、考えることが少なかっただけなのかもしれない。
が、改めて突きつけられたその言葉は、胸に痛みを残していった。
「…なわけ、ないです」
冒頭部が聞き取れないほどの小さな声が漏れる。
「私、誰にでも身体を許す女に見えますか?…私、私は…」
それだけ言って、頭を垂れる。
「三条様がもし嫌な人や悪い人だったら、自分からあんなにはしませんよ」
ぽつりと、そんな言葉を告げた。
>>478 「いや、マスターでいい。様付けは好きじゃない」
冗談が自分をさらに怪しくしている事にも気づかずに、とりあえず付け足す。
>どうして〜
「へ?」
意識が遠いところに行っている間、自分は何度も呼ばれたらしい。
またも双方で勘違いが生じ、妙な空気が広がる。
「え?いや、あの、そのだな・・・だから・・・」
思わず後ずさってしまう。
どうしようか。「そんなメイドは躾てやる!」とでもいって手を出すか。
さすがにそれは出来ない。いや、頼まれてもしない。
俺はしばらく困った後、ふっ、と微笑んだ。
「悪い。ちょっと気が立っただけなんだ。気分を悪くさせてしまったらすまない」
リラックスしてもらわないと困る。
俺は出来るだけそうしてもらうと努力することにした。
>>481 「子爵様がまたいらっしゃるのなら、また私がお相手して差し上げます。
子爵様にとっての子供がいるかもしれない身体に、それほどの負担を掛けるとは思えませんし、
いざ負担を掛けられそうでしたら、責められる部分を誘導して差し上げるまでです」
何やら自信に満ちた口調で瑞葉を説得する。
「お口や胸、お尻で子爵様をご満足させてあげれば問題はありません。
私になら誘導ぐらいできます。長年の功ってやつです。
いざとなったら、子爵様に忠誠を誓った振りをして切り抜ければいいですし」
子爵を甘く見ているのかもしれないが、瑞葉を説得するために精一杯強がって見せる。
>「…なわけ、ないです」
彼女の消え入りそうなそんな言葉・・・
目を潤ませて顔を伏せた彼女の仕草・・・
そんな彼女の姿に心が締め付けられた。
>「三条様がもし嫌な人や悪い人だったら、自分からあんなにはしませんよ」
初めて会ったときとはまるで違う、明るさをけした彼女の言葉・・・
まだあって2度・・・僕に彼女を傷つける理由なんてどこにもない・・・
「ごめんなさい・・・」
ただそう呟き微かに震える彼女の身体を抱き寄せた。
「ごめんなさい・・・」
「ごめんなさい・・・」
ただそう繰り返し、そして僕は衝動的に彼女の柔らかくひかる彼女の唇に僕の口を重ねていた。
>>485 自信に満ちた志保の言葉だが、それでも不安な面持ちは消えない。
「志保さん、お父様は……もう、常軌を逸してらっしゃるとしか……」
そこで意を決したように襟のボタンを外して、鎖骨の辺りを外気に晒す。
「これ……何だか分かりますか?」
そこには明らかに唇でつけられたとおぼしきキスマークが付いている。
「……落ち合ったホテルの部屋で、お父様が……」
そのときのことを思い出したのか、ブルリと震えて付け加える。
「あの時、ばあやが入ってきてくれなかったら、どうなっていたか……
お父様はもう、自分の子だとか、そういうことすら関係なくなっているんですわ。
だから、志保さんの御腹のことも、考えてくださるかどうか……」
脅すつもりは全く無いものの、恐ろしげな口調で告げる。
>>486 ごめんなさい…と三条は言った。
「三条さ……あっ!?」
…が、次の瞬間、自分は三条に抱き寄せられていた。
自分を抱きしめたまま、何度も謝る三条。
「三条様、落ち着いてくだ……んんっ」
抵抗したり、投げる事も難しくは無かった。
ただ、自分との事で悩んでいたであろう三条にそんな事は出来ず、ただそのまま身体を委ねる。
「…三条、さん」
唇が離れると、困ったような、しかし紅潮した顔でそれだけ呟いた。
>>483 「え――あ、はい、そうですか……」
張り詰めていた気持ちがふっと緩んで、そばにあった椅子に座り込む。
(怖い人かと思ったら、意外に優柔不断なのかも?
いや、単に私が気に入らないのかも? どっちにせよ、調子狂うわね……)
マスターのペースに翻弄され、ますます混乱してしまう。
「でも、もしもこれが御主人様でしたら、ひどくお仕置きされていたでしょうに、
マスターはそういうことはなさらないんですか?
それとも……どなたか心に決めた方がいらっしゃるとか?」
思いつくままに口にしてしまってから、失礼であったと気付いて慌てて付け足す。
「ごめんなさい、失礼な質問でしたよね。
も、どうしてそんなにお優しいのか気になってしまって――」
「ごめんなさい・・・」
微かに濡れた彼女の唇からそっと口を離し、そうまたポツリと呟いた。
抱き寄せた時に感じた、心地よい彼女の柔らかな肢体の感触、そして柔らかな彼女の唇の感触・・・
微かに漏れた声にならない声・・・
いつの間にか下半身の逸物は情けないほどそそり立っていた。
病み上がりの彼女を、いつの間にかただ性欲の対象としてみていた自分が情けなかった。
この前と同じじゃないか・・・
ただ頭の中を後悔という言葉だけが取りました。
「ご主人さまの容態はまたおって見にきますので・・・」
ただ情けない自分の姿を見せないようにみかささんに背を向けたまた震える声で呟いた。
「今日は・・・今日も・・・帰ります本当にごめんなさい」
>>489 「(よーやくリラックスしてくれたか・・・)」
ほっと胸をなで下ろす。
女性なら誰でもいい、というほど飢えているわけではない。
>でも〜
「それはあいつが発情しすぎなだけ」
常識的にみておかしい、といった風にため息をつく。
>それとも〜
その言葉にドキッ、とする。
表面では平静を装う。
「はは、まさか・・・」
想っている(本人でもそこが少し分からなくなっているようだが)人ならいるが。
>>487 瑞葉についたキスマークを見て少々驚くが、その程度では自信は崩れない。
近親相姦上等といった感じである。
「失礼ですが瑞葉さん、私を信用していらっしゃらないんですか?」
精神的に目上だと思っている相手(瑞葉)への敬意を捨て、わざとらしい口調で抗議する。
「子爵様が常軌を逸しているというのなら、私だって。中学生の頃からですよ?
この道に完全に足を踏み入れたのは。鞭に始まり、浣腸、緊縛、針、木馬、アナルセックス…」
なんでこんなことを熱く語っているのだろうと、自分がわからなくなるが、
それでも必死に瑞葉を説得しようと自分の異常さをアピールしていく。
>>490 自分と唇を離すと、再び顔をしかめ、何やら自問自答しながら立ち去ろうとする三条。
「三条さん、ま、待ってください!」
いつの間にか「さん」づけになっているのにも気付かず、慌てて引きとめようとする。
「申し訳ありません…。私がいけないんですよね…。御主人様には、連絡はしておきます」
玄関口まで三条を見送り、最後に一言だけ言う。
「あまり自分を責めないで下さい…。私は、怒ったりしていませんから。寒いので身体には気をつけてください…おやすみなさいませ」
そう言って、複雑な表情で三条を見送った。
>>492 「し、志保さん……?」
ついさっきまで打ちひしがれた様子だったのが、
志保の少しズレた必死さに、かえって引いてしまう。
「あ、あの、もう分かりましたから……」
志保をなだめるように、オロオロと手を動かしているうちに、
ついクスリ、と笑ってしまう。
「……あっ……ご、ごめんなさい!
志保さん、私のことを心配して下さっているのに……」
>>491 「は、発情しすぎってそんな!?」
堂々と主人を侮辱する人間を目の当たりにして、呆然とする。
「確かに少々おいたの過ぎることもありますけど、悪い方ではない、ような……」
なんとか必死に取り繕うとするが、うまく言葉を選べない。
「そうですか……幸せな方ですね、こんなに一途に想っていただけるなんて」
ふと、自分の苦い体験が思い出してしまい、表情が翳る。
そんな雑念を振り払うかのように手を動かし、本を片付けてゆく。
最後の一冊を棚に戻すとマスターのほうへ向き直る。
「ノートやお着物も傷んでしまいましたけれど、どういたしましょう?
なんだか、このままでは私の気が済みませんわ」
>「あまり自分を責めないで下さい〜
そういう彼女の言葉に僕の気持ちは救われたのだろうか・・・
純粋な明るい笑顔の彼女・・・
戸惑い暗い陰を浮かべた顔を曇らす彼女・・・どちらの姿が本当の彼女なのだろう。
ただ一瞬・・・抱きしめた彼女の肢体の柔らかい感触、そしてあの唇の感触だけが身体に、そして心に刻まれていた。
そして、またも僕は後悔に捕らわれながらこの館を後にした・・・
>>494 「あぁっ、もう! とにかくですね、大丈夫です」
瑞葉が引いているのに気付き、我に返る。
そして先ほどの言動を振り返ってみて、とてつもなく恥ずかしくなってしまった。
「それと瑞葉さん、さっき私があんなこと言ったなんて誰にも言わないで下さいね」
耳に残る自分の恥ずかしい発言を、今すぐにでも消し去りたい。
後先考えずに言葉を放ってしまった自分を恨めしく思う。
>>495 「・・・あー、うん。まあ、言葉に偽りはないから」
マスターの観点からみれば間違いないのは確かである。
>そうですか〜
「いや、だから違う」
少々罪悪感を感じる。
ついこの間別の女性に手を出したばかり・・・。
それにしても、なぜあの状況で自分が彼女に手を出したのだろうか?
マスターにはそれが分からなかった。決して、飢えていたわけではない。
>なんだか〜
「そ、そうだな・・・」
どういたしましょう?と言われてもどういたしましょう?と返したくなる。
どう答えるべきか。再び悩んだ。
>>497 >とにかくですね、大丈夫です
もうこれ以上は言っても聞かないであろうことを
今までの付き合いと、そして自分に置き換えたときの心情から悟って
仕方なく頷いてみせる。
「はい……でも、本当に無理はなさらないで下さいね。
私を呼んでくださってもいいんですから」
>さっき私があんなこと言ったなんて
「ええ、誰にも言いませんわ。約束です」
志保の小指に自分の小指を絡めて指きりげんまんする。
「それと、私も約束します。お父様を説得して、
志保さんと伊達様に謝らせて……それで絶対に志保さんを
幸せにしてみせます……って、これじゃプロポーズみたいですわね」
最後だけ無理に冗談めかして言う。
>>498 「う〜ん、困りましたね……私が悪いんですけれど」
マスターと2人で頭を抱える。深夜の図書室の異様な光景。
「それでは、いろいろとお悩みもおありのようですし、
今日のところはこれで失礼してもよろしいでしょうか?
よろしければ、またいつでも私に責任を取らせてください」
生来の性格か、こういうことはきちんとしておかないと気が済まない。
>>499 「私と雅彦さんに謝らせるだなんて…」
自分では恐れ多くてとても言えないことを言う瑞葉だったが、
その言葉がちょっと嬉しかった。
「プロポーズ、ですか」
その言葉を受けて、旅行中に伊達からされたプロポーズのことを思い出す。
薬指に光るサファイアのコーンフラワーブルー。
瑞葉と指きりげんまんしている最中は小指ではなく、その薬指に視線を落としてしまっていた。
>>500 「ああ、分かった」
どうやらそういう性格らしい。
ならば適当にあしらっておこうと思い、返事をする。
「さて・・・と」
ノートと筆記用具、それに心理学の本を持ち、自室に戻ろうと席を立つ。
>>501 志保の視線を辿ると、そこには控え目な光を放つ指輪が。
「きれい……」
それを見て改めて、父との決着(?)をつけることを強く心に決める。
「こんな遅くまでごめんなさい、志保さん。そろそろ失礼しますわね」
ペコリと頭を下げて、志保の部屋を後にする。
だが、部屋を出て歩くうちに、また罪悪感が募ってくる。
「志保さんは……優しすぎますわ。もっとなじって下さって当然ですのに」
それでも、もう泣いている顔は見せまいと走って私室へ戻っていく。
>>502 (心理学、か。なんだか不思議な方だった)
そっと頭を下げて、マスターを見送る。
ほわほわして掴み所のない感触に戸惑ったまま、一人立ち尽くす。
(それにあの殺気と無駄のない動き、只者ではないような……)
まだまだお屋敷のことがちっとも分かっていない、そんな気がした。
……メイド失格だわ、頑張らなきゃ!
「――へっくしゅん!」
自分のくしゃみで我に返り、そそくさと自室へ退散する。
ただ、マスターの想い人のことが心の隅に引っかかっていた。
>>503 「いえ、こちらこそすみませんでした」
頭を下げる瑞葉と同じようにして、自分も頭を下げる。
「お休みなさいませ、瑞葉さん」
>>504 「それじゃ」
短く答え、図書室を去る。
自室に戻ると、携帯電話を取り出し、どこかへ電話をしだす。
「・・・もしもし?久しぶりだなあ、そっちはどうだ?」
とりあえずここでは日本語で書いているが、喋っているのはイタリア語だ。
母国語ではないイタリア語も操れるのだろうか。
「ああ。・・・そうだ。うん、根回しをしておいてくれ。頼む。・・・誘ってるんだろうな、おそらく。
まあ、今はまだ放っておいていいだろう。分かった、それじゃ」
そこで電話を切る。
机の上に置かれた新聞の一面には・・・。
「またも被害者 重役連続殺人」と見出しが躍っている。
久々の奏からの電話で、屋敷内での動きをようやく知る。遅すぎである。
「ええええ〜!?志保さんがおめでた!?すごーい!伊達さんは?おとうさんなんでしょ?
あ、そうなの…あー…。…。それは残念な事だったわねえ…。お気の毒に…。
でも。生きてる人にはまだまだ先があるし、前向きに生きていかなくちゃ、ね。
うん、だから話は違うけど、奏さんも後ろ向きはダメよ。みかささんと今まで通り仲良くすること。
……姉の大変さっていうのは私もすごくわかるけど。ふふふ」
口元に手を当て、梓紗を頭に思い浮かべて可笑しそうに笑う。
「わかった、志保さんには赤ちゃん用の物でもお土産に買って帰るわ。
でも内緒よ内緒。『作戦』でこっそりびっくりさせるんだから」
そろそろ切ろうとしたところで、マスターが戻って来ている事も聞く。
「ふぅーん、そうなの?…え。なんかちょっと様子がおかしいって皆が言ってる?
どうしたのかしら。面白そう、私も戻ったらマスター観察してみよっと。じゃあね〜」
電話を切るやいなや、和室の障子を開け中の主人の手を握りしめ、目を輝かせて言う。
「旦那様、今日お仕事お休みですよね?デパート連れて行ってください!
あのね子供服売り場の……。
…えっ。ち、違いますー。わ、私が子供が欲しいわけじゃなくて…!!…んっ…」
が、どうやら別の意味合いに取られてしまったようである。
510 :
桜庭 奏:03/09/23 23:44 ID:qAss6Qmv
先程、義弟と電話で話し、今回の事をほんの少し相談してみた。
が、「そういうことは当人同士のことなんだから。」とあっさり割り切ったような彼の
言葉に、頭では納得できるもののどこか腑に落ちないでいた。
(私が小5の頃は…どういうことをしたら子供が出来るかすら知らなかったのに……)
中3の頃、初潮を迎えたばかりで習った性教育ではじめてその行為の事を知り、衝撃
を受けた事を思い出す。
出来るだけ他の人と誰とも会いたくなくて、仕事が終わってから自室を出ていない。
お気に入りの赤いチェックのパジャマを着てもうリラックスモードである。
屋敷のティールームで、名無しの執事は来客を交えての夜更けのお茶会の後片付けを続けていた。
白いクロスに彩られたテーブルの上に置かれていた、瀟洒な茶器を一つ手に取る。
「……欠けも無く、ヒビも無し……と」
手にしたカップを、光量を落とした照明越しに透かし見、独り言のように口に出して確認していく。
「それにしても、お茶会と言うには少々派手だったようで御座いますな。
人払いをされておられたので、何がどうなっていたかは、私の与り知らぬ所では御座いますが……」
そう零しながら、テーブルの上に並ぶ茶器やグラスを眺め、一つため息を漏らす。
「仕方ありませんな……」
そう言いながら、名無しの執事はベストのポケットに手を差し入れると、小さなベルを取り出し
チリチリチリンとかき鳴らした。
512 :
桜庭 奏:03/09/24 00:26 ID:g89yNeZ3
布団に入りかけたところでベルの音が聞こえる。
「……!」
仕方なくベッドから離れ、お風呂上りに着ただけのメイド服に着替えると自室を出る。
どこから聞こえたのか分からないのでとりあえず音が聞こえた方へ歩いてみると、
ティールームに名無しの執事が立っているのに気付く。
「あ、執事様。こんばんは、お疲れ様です。」
ドアから姿を現した奏の姿を一瞥し、ベストのポケットから懐中時計を取り出す名無しの執事。
「……おや、桜庭さん。そろそろおやすみの時間だったはずですが……。これは申し訳ないですな」
パチン、と懐中時計の蓋を閉じ、元のポケットへと戻す。
「申し訳ありませんが、ここの片付けを手伝って頂けますかな?」
肩越しに視線でテーブルの上の茶器の群れを示し、奏に何をすべきかを指し示す。
「ああ、茶器に欠けやヒビがないか、そこにも気を付けてくださいね」
そう言って、名無しの執事は温厚そうな笑みを浮かべて見せた。
514 :
桜庭 奏:03/09/24 00:43 ID:g89yNeZ3
>これは申し訳ないですな
「いいえ。こちらこそ、執事様がお一人でお仕事なさってたのに気付かなくて
申し訳なかったです。」
自分より上の立場の執事に『申し訳ない』と言われて慌ててそう言う。
「はい、分かりました。結構沢山ありますね〜。」
大量の茶器を見てすっかり目が覚める。
執事ににっこりと笑みを返すと、真剣な目で茶器を手に取り始める。
>自分より上の立場の執事に『申し訳ない』と言われて慌ててそう言う。
「いえいえ。ちゃんと就寝時間に寝て頂くのも、皆さんのお仕事のうちで御座いますから。
それを私が崩してしまった訳ですから、これは私の落ち度で御座います。ですから
お気になさいませんように」
>執事ににっこりと笑みを返すと、真剣な目で茶器を手に取り始める。
「では、よろしくお願い致します。何分、こう言う機会でもないと、倉庫から出してこないような
茶器ばかりで御座いまして……。お屋敷の調度や備品に目が届かないとは、
執事として恥ずかしいやら情けないやら……」
そう言って、困ったような笑みを浮かべる名無しの執事。
「……そう言えば、最近、お屋敷でのお仕事の調子は如何ですか?」
ソーサーの表面を指先でゆっくりと撫でつつ、傍らで片付けに勤しむ奏に軽く問いかけた。
516 :
桜庭 奏:03/09/24 00:58 ID:g89yNeZ3
執事の話を耳で聞きながら、目は茶器を見つけ、淡々と作業をこなしていく。
「高いメーカーの食器ばかりですね。
普段使ってるのもそうだけど、傷を付けないように気をつけなきゃ……」
茶器を重ねる際に緊張しながら細心の注意を払う。
>最近、お屋敷でのお仕事の調子は如何ですか?
が、そこで執事に声を掛けられて思わずカチャっと音を立ててカップを重ねてしまう。
「!!…お仕事の調子、ですか?まあそれなりに……
まだ、苦手で慣れない仕事もありますけど、ここに着たばかりの頃よりは大分……。」
そう言いながらも目は必死にカップを眺め、傷が無いだろうか確かめる。
>「!!…お仕事の調子、ですか?まあそれなりに……
「そうで御座いますか……。まぁ、後輩メイドやお仕事も増えてきております故、
ますますの尽力を期待していますよ」
と言いながら、名無しの執事は奏の重ねたカップの下のカップを手に取り、縁に指を滑らせる。
しばしの無言。
「……大丈夫で御座いますよ。欠けもヒビも御座いません」
そう言って、奏の不安げな表情を拭い去ろうとばかりに、優しげな笑みを浮かべる。
「道具と言うのものは、丁寧に扱うばかりが能では御座いませんからな。時には負荷を与えて
その調子を確かめると言うのも、必要かと存じます」
手にしていたカップを先程下だったカップの上に戻し、再びソーサーを片付けはじめる。
「ま、音を立ててぶつけたくらいで欠けるような華奢なカップでは、このお屋敷のカップは
つとまらないかも知れませぬから」
つぶやくようにそう言う名無しの執事の視線は、手にしていたソーサーではなく、奏の頭の先から
足下までを、何かを確認するように流れていった。
「……桜庭さんは、大丈夫で御座いますか?」
そう口にした名無しの執事の目は、感情を悟らせることの叶わない冷淡さを湛え、
そのまま奏の瞳へと向けられる。
518 :
桜庭 奏:03/09/24 01:25 ID:g89yNeZ3
>「……大丈夫で御座いますよ。欠けもヒビも御座いません」
「……よかった〜。ドキドキしました。」
ほっと胸を撫で下ろす。
>道具と言うのものは〜
「そういえばそうですよね、いくら綺麗で華やかな物でも、ちゃんと用途をこなさないと
いけないんですし……。多少のことで壊れるようだったら、使い物になりませんもんね。」
再び作業に戻りながらそう返す。
が、真剣に作業しているので執事が自分の事を眺めているのに気付かない。
>「……桜庭さんは、大丈夫で御座いますか?」
ここではじめて執事の方を振り返る。
先ほどと違う視線に戸惑いを感じて息を呑み、執事のセリフをもう一度考えてみる。
「……さっきのカップの話は……。」
たとえ話だったんだ、と思いながら、執事を見つめる。
「……どんなことがあったって、乗り越えられるだけの強さが欲しいと思います。
大丈夫です。簡単に、壊れません。」
どこか強気な視線でそう言ってのける。
>どこか強気な視線でそう言ってのける。
「……そうで御座いますか。なら、宜しゅう御座いますが」
ふと、手を止め、思案顔になる名無しの執事。
そのまま黙って数歩、奏へと近づくと、右手を肩口に置き、その手をそのまま上腕から肘、
そして肘から離れて腰へと撫で下ろす。
「剛力、と言う堅さで受け止め、乗り越えるもよし、柔軟さで受け流し、沿い登るもよし。
それは桜庭さん次第でございますな」
撫で下ろしていた手を腰の下端あたりで止め離し、元いた場所へと数歩下がる。
「お屋敷と言う器の中に、どのような形で収まっていても宜しゅう御座いますが、
決して、『自分』を壊さないように注意されたほうがよろしいでしょうな」
軽く笑う名無しの執事。
そして、先程とは打ってかわって、慈しむような視線を奏へと向ける。
「ところで……桜庭さんの器は、本当に大丈夫で御座いますね?」
520 :
桜庭 奏:03/09/24 01:49 ID:g89yNeZ3
>〜それは桜庭さん次第でございますな
「はい…」
自分の身体を撫でる執事の動きに反応して顔を赤くしながら返事をする。
離れた執事を見て少しほっとしながら彼を見上げる。
(今まで、どんな壁にぶつかっても、ゆっくり自分のペースでだけど何とか乗り越えて
きたもの。…今のことも、これからのことも、どうなるかは分からないけど、いつかは
乗り越えられる事を信じてないと、それこそつぶれちゃう……)
一人で思案顔になりながら色々と考え、少し目を閉じる。
>「ところで……桜庭さんの器は、本当に大丈夫で御座いますね?」
「……どうでしょう。
大丈夫って言いたいけど、本当は、自分では、よく分からないです。」
目を開けて、苦笑しながら落ちてきた髪を耳に掛ける。
「……それは又、少々困りましたな……」
奏の「自分では、よく分からない」と言う言葉に、困惑気な表情を浮かべる名無しの執事。
「では、器を確かめてみるとしましょうか」
困惑気な顔付きを優しげな笑みへと変えてみせる。
しかし、その目は見た目は笑っているように見えるが、そのまぶたの向こうに
深く沈み込むような瞳の色を押し隠していた。
「桜庭さん」
やや、意識した高めの声で、奏の注意を自分へと向けさせる。
そして……
「服を、そのメイド服をその場で脱いでください」
そう言った名無しの執事は、奏の瞳を静かに、そして射抜かんばかりに見つめた。
522 :
桜庭 奏:03/09/24 02:09 ID:g89yNeZ3
>「では、器を確かめてみるとしましょうか」
「え?今、確かめられるんですか?」
『人としての器』のことを言っていると思っていたので、そう簡単に分かるものなのかと
眉根を寄せる。
が、自分よりも人生経験が何倍もあるだろう執事を見ていると、次第になんとなく納得
できるような気がしてくる。
「よく分からないけど…お願いします。」
小さく頭を下げると、そう言って執事を見上げる。
>「服を、そのメイド服をその場で脱いでください」
が、ここで出てきた言葉に目を丸くする。
「…今、ここで、ですか?」
そう口を開くが、答は聞かなくても明らかである。
「…分かりました。」
(器となにか関係あるのかな……)などと考えながら執事に背を向けるとメイド服に
手を掛ける。
ひとつひとつ脱いでいき、カチューシャをつけたままブラとショーツだけになる。
白い上下のそれは、周りに細いレースで縁取りされているだけでブラの胸元とショーツの
中央にリボンがついているだけの簡素なものだったりする。
メイド服を脱ぎ終えた奏の背中を眺める名無しの執事。
その背中には、天井から吊された温色の照明が、橙色がかったアクセントをつけている。
「器……。心の入れ物……。強いようで柔らかく、柔らかい中に固く閉ざす部分を持つ器。
その見目は、中身を如実に表す」
そう言いながら、奏から等距離を保ちつつ、その前へと歩み出る。
「その清楚な下着も宜しゅう御座いますな。奏さんの人柄を感じさせますな」
小さなリボンとレースの縁取りが揺れるブラ、そして、ショーツを交互に見ながら、
そんな言葉を淡々と口にする。
スンッ……
その微かな音と共に名無しの執事の口髭が揺れる。
「ふむ……。ごくありふれた石鹸の香り……。これも……そう、内面の清潔さを、
静かに漂わせるようで宜しゅう御座いますな……」
そして、名無しの執事は、白く清潔なブラに包まれた2つのふくらみへと視線を運ぶ。
そして、顎に手を運び、この部屋で浮かべた幾度目かの思案顔を見せた。
「桜庭さん、ご自分でその胸を慈しんでみて頂けますか?」
名無しの執事の視線が胸から離れ、また奏の瞳をとらえた。
524 :
桜庭 奏:03/09/24 02:38 ID:g89yNeZ3
>「器……。心の入れ物……。強いようで柔らかく〜
そのもっともな言葉に、すっかり執事を信用して自分を見てもらうことにする。
背後から眺め、そして自分の前へやって来た執事の視線を痛いほど感じて恥ずかしくなり、
目を瞑る。
胸元でメイド服を抱えていたが自分を眺めていた彼が前へやって来たので仕方なく床に
服を置く。
「……」
一つ一つ自分のことを観察して口に出していく執事の言葉に、羞恥心からか顔を
紅潮させる。
>「桜庭さん、ご自分でその胸を慈しんでみて頂けますか?」
「え…?慈しむって、ここで……?」
一瞬首を傾げかけるが、すぐに意味を理解し、戸惑って潤んだ瞳で執事を見上げる。
「…分かりました。」
ゆっくりと胸に手を伸ばし、やわやわとぎこちない動きでブラの上からゆっくり
揉んでみる。
ゆっくりと、ぎこちない手つきで自分の胸を揉みはじめた奏の手の運びを、目で追う名無しの執事。
「恐い、ですか? それとも恥ずかしい……?」
1歩、奏に歩み寄り、深みのある双眸で奏での瞳をのぞき込む。
「その胸を覆う下着は……桜庭さんの『殻』なんでしょうか?」
そう言ってまた1歩、奏へと歩み寄る。
「恐れることも、恥ずかしがることもありません。お屋敷の調度や備品、御主人様の持ち物に問題がないか
それを確かめるのも、この執事の役目なのですから……さ、そのブラも取って……」
その語尾を濁し、名無しの執事は奏に次の行動を促した。
526 :
桜庭 奏:03/09/24 02:55 ID:g89yNeZ3
「…恥ずかしいです……」
自分の瞳を覗き込む執事の瞳に引き込まれそうになって、顔を紅潮させたままゆっくり
と俯く。
>「その胸を覆う下着は……桜庭さんの『殻』なんでしょうか?」
「……殻…?」
近づく執事をまた視線を上げて潤んだままの瞳で見上げる。
>お屋敷の調度や備品、御主人様の持ち物に問題がないか〜
「……でも、…。」
恥ずかしいには変わりないが、(御主人様の、持ち物…)その言葉を頭で反芻させ、
気付いたらブラを外していた。
が、やはり手で胸を隠してしまう。
「えっと、まだ胸を…その、……」
まだ胸を自分で『慈し』まないといけないのか、と聞こうとするが、恥ずかしさが勝り、
ちゃんと言葉にならない。
胸を手で隠して恥じらって見せる奏に、困ったような笑みを向ける名無しの執事。
「ご随意に。その胸を隠す手は、奏さんの次の殻なのでしょう。私は、その殻を無理にこじ開けようとは
思いませんから……」
そう言いながら名無しの執事は、熱く熱を持った右手を奏の腕と胸の隙間に差し入れ、
その内に収まった双丘を柔らかく揉みしだいてみせる。
そして、しばし緩慢な動作で奏の胸を、まるで堅く強張った何かを解きほぐすように揉みしだいていた右手を
なだらかな曲線に沿って下へと戻し、親指の腹で丘の頂に慎ましく息づいていた突起を撫でさする。
「桜庭さんは、殻を破って見たいと思いませんか? そう……」
そう言って、奏の左側の小さな果実を思わせる突起を撫でさすっていた親指の腹に、
そっと人差し指と中指を寄せて3本の指で軽く摘み上げる。
その間に左手は、奏の腰をとらえ、その身体を名無しの執事へとそっと抱き寄せていた。
528 :
桜庭 奏:03/09/24 03:18 ID:g89yNeZ3
「……っ」
自分の手ではない他人の手が直接胸に触れただけでぞくっとして瞳を閉じ、身体を震わせる。
執事のゆっくりな愛撫に次第に力の抜けてゆきそうな身体を必死で足で支えて立つ。
>「桜庭さんは、殻を破って見たいと思いませんか? そう……」
主人とも、他の人ともまた違った彼の愛撫に早くも蕩けてしまいそうな気分になりながら
働かない頭で彼の話を反芻させる。
「……破って、みたいです……ぁんっ……」
少し息を荒くさせながらそう言うが、次に突起を摘まれて小さく声を上げる。
今度こそ身体に力が入らなくなり、執事の身体に身をもたれさせながら彼の
ブラウスを小さく握る。
奏の腰に回していた手にかかっていた重みが増すのを感じ取った名無しの執事は、
胸の手を休めることなく左腕で奏の身体を少しだけ持ち上げると、茶器の片付けもそこそこな
テーブルへと腰を預けさせた。
「でしたら、自分で破って出るしかないのです。私は、ただ、それを見守るだけしかできません」
そう言いながら、腰に回していた手を徐々に下げ、ショーツの縁からその中へと滑り込ませる。
手首までをショーツの中に沈めた名無しの執事は、薄布に包まれていたなめらかな肌を軽く撫で、
手首だけで奏のショーツをゆっくりと降ろしていく。
「さあ、ここからはご自分で……」
両手を奏の身体から離し、1歩下がる名無しの執事。
「ご自分で殻を破り、桜庭さんの内側を解放するのです」
そう行った名無しの執事の目は、愛しい者を慈しむ優しさとも、獲物を追い込もうとする
猟犬じみた狡猾さが滲んでいるとも取れる不思議な色合いを湛えていた。
530 :
桜庭 奏:03/09/24 03:41 ID:g89yNeZ3
「…はい……」
足に力が入らずなすがままになりながら執事にテーブルへ座らされる。
「…あ……」
ショーツの中に手を入れられて思わず少し内股気味に膝を合わせてしまう。
執事にショーツを降ろされた際に愛液が糸のように少し引いたのを感じて恥ずかしそうに
目を逸らす。
>「さあ、ここからはご自分で……」
「え……」
執事のぬくもりが去って名残惜しそうに目で追ってしまう。
次の言葉を聞いて、覚悟を決め、羞恥心を顔に顕わにしながらもゆっくりと秘部に
手を伸ばし、秘烈に指を這わせる。
それを待ちわびていたかのように、指が触れた途端部屋に小さく水音が響く。
恥じらいを溢れさせる奏の姿に、名無しの執事の内に眠る「何か」が目を覚ます。
それを押さえつけようとする理性との葛藤。
その揺さぶりに心地よささえ覚えつつ、名無しの執事は秘裂に指を這わせた奏の前に
片膝を付く。
そして、自らの左手を奏の右足の膝の裏に添え、ゆっくりと奏の右膝を持ち上げ、
まだ靴下と靴の残る足をテーブルの上に、そっと乗せる。
「桜庭さん……お名前のように、桜色で大変お美しゅう御座いますよ……」
名無しの執事の視線が、持ち上げられた足に吊られて、わずかに開いた奏の秘裂の奥に注がれる。
満足、いや、チェスでチェックメイトの一手を指した時のような笑みを浮かべ、
その口を密の滴る秘裂へと寄せていった。
名無しの執事の唇が、奏の秘められたもう一つの唇に触れる。
名無しの執事の舌がそっと差し出され、熱を持った奏の秘裂へと割り入る。
そして、名無しの執事の舌の先が、秘裂を掻き分け、その奥に隠された桜色の火口へと達した。
532 :
桜庭 奏:03/09/24 04:04 ID:g89yNeZ3
「…ん……執事様……?」
膝を合わせたまま指だけ動かしていたところに執事が目の前にしゃがむ形になって
戸惑う。
が、そのまま右膝裏に手を入れて右足をテーブルの上に乗せられ、秘部が丸見えな
状態になってしまって顔が一気に真っ赤になる。
「……あんまり、見ないでください……」
羞恥心のあまり目をぎゅっと瞑ると涙がぽろぽろと頬にこぼれる。
自分の秘部をまじまじと見られ、しかもそれを口に出して表現されるなどそんなに
ある事ではないので恥ずかしくてどうしようもない。
執事が秘裂に口を近づけるのを感じ、軽く身体を動かしてしまいそうになるが、
まだテーブルに残ったままの茶器を思い出し身体を硬くする。
身体を動かせない分余計に執事の繊細な愛撫に感じてしまい、秘部からは愛液が
溢れ始める。
「…んっ…ん…ん…ん…っ…ぁあ…ん……」
次第に執事の動きが激しくなり、我慢できずに背中を反らせてとうとう達してしまう。
どこか制御心が働いているのか、テーブルの上を揺らさない程度に身体を震わせる。
奏の右膝を持ち上げる左手が、奏の腰に回された右腕が、奏の秘孔をティースプーンのように
かき回していた舌先が、奏の身震いをしっかりと感じ取る。
そして、奏の秘孔から迸るシロップが、名無しの執事の口髭をしっとりと濡らした。
ぐっ……
刹那、右腕に今まで以上の荷重がかかる。
気を遣ってしまったことにより力の抜けた奏が、支えのある所へと崩れ落ちようとしていたのだ。
名無しの執事は奏の右膝を持ち上げていた左手を離し、そっと、奏の首を抱えてやる。
そして、そのまま、小刻みに震えながら朦朧としている奏の身体をゆっくりとテーブルの上に横たえさせた。
「……ふぅ……」
満足したのか、それとも不満気なのか、なんとも掴みきれないような脱力感を表情に滲ませる名無しの執事。
テーブルの傍らに置かれていたナプキンを手に取ると、口髭に染み渡った奏のシロップを拭う。
そして、テーブルの上に横たわる奏を尻目に、まるで今まで何ごともなかったが如く、
そこに横たわっている奏すら関せずと言ったように、残りの茶器を傍らのワゴンへと片づけていった。
1分と立たないうちに、茶器の片づけられたテーブルの上には、奏だけが残されていた。
髪間に揺れるホワイトプリム。ほんのり桃色に色づいた肌。小振りな胸。
てらてらとした光の反射を見せる若草の翳りと、その奥から顔を覗かせる桜色。
テーブルから垂れ下がるように折れた両膝から下には、可愛らしい靴下と茶色の靴。
まるでそれは、最初からこのテーブルの上に置かれるためにあったと言わんがばかりの光景だった。
ワゴンのハンドルに手をかけ、ティールームの出口へと向かう名無しの執事。
名無しの執事は、その出しなにドア横の内線電話へと手を伸ばした。
「御主人様、夜分遅くに恐れ入ります。ティールームの方に、お夜食がご用意してあります。
ちょうどいい具合に暖まっておりますので、お早めにお召し上がりくださいませ」
短く要件だけを告げ、そっと受話器を降ろす名無しの執事。
そして、そのまま名無しの執事はティールームの電気を消し、ティーセットを乗せたワゴンを押して、
その場をそっと後にした。
535 :
桜庭 奏:03/09/24 18:42 ID:g89yNeZ3
「……身体が痛ぁい……」
仕事中腰を押さえながら一人でそう呟く。
今日の深夜、執事に絶頂へ導かれた後で、自分をまるでいないかのようにテーブルの上を
片付けはじめた彼を余韻に浸りながら不思議そうな表情で見つめているうちにいつしか
寝てしまっていた。
目が覚めたのは、主人に起こされてから。
結局主人に“おいしく”いただかれてしまい、固いテーブルの上での行為だったので
どうも身体が痛い。
が、身体の痛みに眉間に皺を寄せながらも、どこかでそんな自分を冷静に見つめていた。
(結局、身体が熱くなって……私、感じてたじゃない。
私、…夜のお仕事だって、苦手だ苦手だと思ってても……。)
そこまで考えて、首を横に振る。
「……俊君に、私よりみかささんの方が好きだって言われたような気分なのかも。
でも、みかささんには付き合ってる彼氏がいるのに……。」
自分が2人にどうこう言う問題じゃないと思いながらも、やはりもやもやとする
気分はなくならない。
独り言を呟いてしまっていることにも気付かないまま、ぼんやりと考え込む。
この前から、誰かを傷付けるような事を言ってしまいそうで、以前以上に他人と
一線を引いて溝を作ってしまい、愛想笑いばかり上手になっていく自分に嫌気が
さす。
その一方で、ヒマになるたびに図書室に逃げ込んで色々と本を読んでいたので、
料理のレパートリーが増えたり、家事の方で次第に腕をあげていった。
「……ふぅ」
屋敷に搬入された書類をあらかた運び終わり、ほっと一息つく。
しかし、その表情は晴れやかではなかった。
「奏…ちゃん…」
昼間の仕事で、奏と一緒になった。
いつもなら談笑しながら仕事していた間柄なのだが、今日はすると言えば事務的な会話ばかり。
お互いに、溝が出来てしまったようだった。
(そうよね…。可愛い弟を取られたら普通は…。私もいけない事だって、わかってないわけじゃないのに)
今朝、何気なく俊と会話していても、どこからか刺さるような視線を感じた。
罪悪感が胸を抉るが、その一方で幼い俊との情事に溺れつつある自分の奥底の「反論」が、それを押し返す。
─無理矢理でもないし、お互いの合意の上。しかも、俊が間違った方向に進まないように教えているだけ─
都合のいい理論と、奏への罪悪感がぐるぐると頭の中を巡り、複雑な気持ちになる。
その時、携帯がけたたましく震動する。故郷の恋人からのメールだった。
「幸希……。こんなダメな女の私を、許して…」
今の自分の姿を見れば、彼はどれだけ衝撃を受けるだろう。
体中を理性、欲望、言い訳や良心等、様々な感情が巡る。それを振り切るように、携帯のディスプレイに目を移した。
537 :
秋山 麗:03/09/24 23:19 ID:SmoCcvvP
「志保さんはともかく、なんか瑞葉さんも暗いし……
おまけに、奏さんとみかささんもギクシャクしてるし……っと」
ドサッ、と音を立てて、古新聞古雑誌古エロ本、その他もろもろを積み上げる。
538 :
秋山 麗:03/09/25 00:07 ID:2/lW9NV3
「……なんかあたし、ここに来た本来の目的以外で屋敷に貢献している気が……」
妙なやるせなさを引きずって、勝手口から屋敷の中へと戻る。
まだ朝日ものぼらない薄暗い闇の中に浮かび上がる館を見上げる1人の男の姿・・・
彼の手には一つの書簡が握りしめられていた。
「いったいどうなっているんだろう・・・?」
その書簡はこの館のご主人から届いたものだった。
病院の関係者は一応にその書簡を見ると口を閉じた・・・
その書簡には彼をこの館の非常勤の医者して任命するという旨がかかれている。
まだこの館のご主人様には一度も面識がないのに・・・
しかも自分はそれほど素晴らしい腕をもっているわけではないというのに・・・
数日前この近くに着たばかりの自分になぜ?という疑問が湧きあがる。
・・・と同時に不思議な好奇心が彼の心の中に湧き上がりそして渦巻いていた。
粗相、そしてそこからのお仕置きを恐れながらも、ここで働きつづけるメイド・・・
みかささんの他にもそんなメイドさんたちがいるのだろうか?
眼前に禍々しくそびえたつ館を見上げながら
「なんとかなるのだろうか・・・」そう1人かすかに呟いた。
「まさかこんなに設備が整っているなんて・・・」
広い屋敷の中でようやく医務室を見つけた彼は、一介の館には充分すぎるほどのその設備にとまどっていた。
「凄い・・・こんな薬まで置いてある・・・」
テーブルに無造作においてある小瓶を拾い上げては驚きの表情をうかべていた。
「これ・・・媚薬だよなぁ・・・何でこんなものまで・・・」
とりあえずこれから自分の仕事場になる部屋の清掃に取り掛かる。
「ふぅ・・・これで1段落かな?」
あいている棚に媚薬等々取り扱いに気をつけなければいけない薬を並べて終えて軽く息を吐き鍵を閉める・・・が
「あれ・・・?棚の鍵が壊れてるじゃないか・・・でもまぁ誰もこんな所に薬があるなんておもわないか・・・」
そう1人呟いて、患者用のベッドに腰掛けた。
「そういえば今日からお屋敷に、お医者様が…」
医務室から薬を持っていこうと考え、廊下を歩く。
そうして歩いていると、あることに気がついた。
(やっぱり、お医者様である三条様に了承を得てからお薬をお借りするべき…?)
医務室のドアの前で、立ち尽くしてしまう。
「…恥ずかしいなぁ」
そう小声で呟くと、意を決してドアを開いた。
>>540 「失礼します、あの…三条様?」
中に入ってみると、今日から医務室を根城にしているはずである三条がいない。
だがすぐに彼が患者用のベッドに座っていたことに気が付く。
「あっ・・・どちらさまでしょうか?」
完全に気を抜いていたため、突然医務室のドアを開いたメイドさんの姿に思わず驚きの声をあげてしまった。
『他にもメイドさんがいたんだ・・確かにコレだけ広いお屋敷だからメイドさんが1人だけってこともないものな・・・』
そんなことを考え、扉のところに佇むメイドさんの姿をうかがった。
年の頃は20台前半といった感じだろうか・・・
少し恥ずかしそうに俯いてはいるものの、部屋に入ったときに見せたとてもやわらかい笑顔が印象的な人だ・・・
メイド服に隠されてはいるものの、そのスタイルのよさもが伺える・・・
それまであまり女性になれていない為、綺麗な女性を見るとついつい恥ずかしくなってしまう。
『この人も・・・奉仕したりするんだろうか・・・って』
軽く頭の中によぎった雑念を振り払う。
「はじめまして・・・今日から此方で医務を扱う事になった三条 望(サンジョウ ノゾム)といいます・・・貴方は?」
そう言って軽く会釈をしてドアに佇む彼女を部屋に通し、手を椅子へ向けて備え付けてあった椅子に彼女を座るように促した。
『一体なんの用事なんだろう・・・?」
「新しくいらした方は……お医者様ですのね」
名簿を片付けながら呟く。
「初めまして三条様。私はこのお屋敷のメイド、里村志保と申します」
軽く会釈をする三条に対してこちらも会釈をして返し、促されるままに椅子へと腰を落とす。
「あの… す、すみません。そちらの軟膏をお借りしてよろしいでしょうか?」
さっそく本題を切り出して、棚に陳列されている薬のひとつを指差した。
「ちょっとお仕事で傷が出来ちゃいまして」
軟膏をどこのどのような傷に使うのか、ということを愛想笑いで誤魔化しながら話す。
>「初めまして三条様。私はこのお屋敷のメイド、里村志保と申します」
『志保さんっていうのか・・・大人の女の人って感じで素敵だな・・・』
そんなことを考えながら軽く会釈し椅子に腰掛ける彼女の落ち着いた仕草に目を奪われた。
>「あの… す、すみません。そちらの軟膏をお借りしてよろしいでしょうか?」
「えっ・・・軟膏ですか・・・?」
唐突に切り出した彼女のその言葉に思わず彼女の肢体に視線を這わせる。
『腕・・・見えている限りはには傷がない・・・となると足なのかな?』
彼女の肢体はメイドの服装に包まれているため、その肌はほとんど見えない・・・
瞬間視線が彼女の胸でとまる・・・
『このひともすごい・・・』
服を押し上げる彼女の胸をなるべく見ないようによは思うのだが、どうしても志線がそこに言ってしまう。
ただ、この館にお抱え医師として招かれた以上、この館に携わる人たちの健康状態を知っておく必要がある・・・
そう考えた彼はどこか気恥ずかしそうな彼女を見つめ口を開いた。
「あの・・・失礼ですが・・一体どこを怪我されたのでしょうか?」
廊下の窓から、外の景色を眺めている。
「ご挨拶に伺った方がいいですかしら?
……でも、もう遅いですし、明日の朝の方が……?」
う〜ん、と声を上げて迷っている。
>>547 「え、あっ、自分で塗れますので、大丈夫です」
怪我の箇所を尋ねられ、慌てふためく。
「お気遣いなく」
最後にこう付け加えるものの、嫌な沈黙が場を支配した。
だが屋敷に来たばかりの三条に、そんな雰囲気を体験させるのは失礼。
そんなことを思って、静かに傷の箇所を告白する。
「……お尻なんです」
三条の顔を見ないようにして俯いたまま、小さな声で。
「お客様がちょっと激しくて、少し切れちゃったみたいで…」
それだけ言うと、顔を上げる。
「いや、大丈夫です。自分一人で塗れますから。よくあることですし…」
恥ずかしいのか、早口で喋って目的の軟膏を要求する。
「よし、気分切り替えて仕事仕事!」
ぶんぶんと頭を振ると、廊下を歩き出す。
「ううむ、気がつけば少し肌寒くなってきているな……」
クローゼットを開けてみて、そんなことを呟く。
「そろそろ上着を出しておいてもらうか」
そして机の上のベルを鳴らして、メイドを呼ぶ。
>>553 仕事を求めて廊下を歩いていると、丁度ベルの音が聞こえてきた。
例によって一番乗りをしようと、小走りで主人の部屋へ。
「はい、御主人様、お呼びですか?」
主人の部屋に一礼してから入ると、主人から与えられる指令を待つ。
>>554 「みかさか……いや、そろそろ衣替えの準備を、と思ってな。
秋冬ものの上着だけでも出しておいてくれんか」
クローゼットの方を指して命令する。
「……ところで、みかさは今年の夏はどうだったのだ?
彼氏とデートも出来たようだし、カワイイ少年にも
目をつけたようだし……なかなかいい夏だったかな?」
なぜだか志保さんは患部の場所を言うのにとても戸惑っているようだ・・・
重苦しい沈黙の中で、志保さんは恥ずかしそうに、そして困惑したように下を向いている。
>「……お尻なんです」
そしてそんな重苦しい空気が部屋に漂う中、彼女が恥ずかしそうに囁いた声に思わず驚きの声をあげてしまった。
「えっ・・・」
一瞬彼女の言葉の意味が分からない・・・頭がまたパニックになる。
彼女は確かにおしりといった・・・
お客さまが・・・?
激しくして・・・?
「あっ・・・!?」
頭の中にある考えが浮かび、またかすかに驚きの声をあげてしまった。
奉仕
そんな言葉が頭の中を駆け巡る・・・
先日知り合ったみかささんだけでなく、
目の前で恥ずかしそうにそしていじらしく佇む彼女もまた 奉仕 をしている・・・
見知らぬ男達に責められる彼女の痴態が頭をよぎり下半身が熱くなる。
そんな恥ずかしい場所の傷をまだ見知らぬといっていい男性に告白するのはとても恥ずかしかっただろう。
申し訳ない気持ちが湧き上がる。
しかし・・・それでもおしりは自分で薬を塗りずらい場所・・・
『コレは医者として・・・志保さんのため・・・』
「・・・ごくっ」
かすかに唾を飲み込み、自分を無理矢理に納得させて、何とか『医者』としての言葉を口に出した。
「志保さん・・・恥ずかしいことを聞いてしまって申し訳ありませんでした。」
なるべく彼女に不振がられないように言葉を選ぶ。
「ただ・・・その・・・おしりは・・・自分では塗りにくいですし・・・変に化膿してしまっても大変でしょうから・・・」
・・・そこ間でいったところで言葉に詰まる、また一瞬の空白が流れる。
そんな空気を振り払うかのようにもう一度彼は口を開いた。
「あの・・・私が塗りますので・・・スカートと下着を・・・ぬいで下さいませんか・・・?」
その言葉が本当に医者としての言葉だったのだろうか?自分でもわからなかった・・・
>>555 「はい、わかりました。…そういえば、そろそろ気温も下がってきましたね、御主人様」
そう言いながらクローゼットの方へ向かい、膨大な量の衣服を少しずつ引っ張り出す。
なぜか混じっているコスプレ系衣装等わ避けながら作業をしていた…が。
>彼氏とデートも出来たようだし、カワイイ少年にも
「!!」
全てを見透かしているような主人の言葉に、作業の手が止まった。
「そ、それは…いえ、私は…」
俊との事が最近良くも悪くも重きを成してきているだけに、その言葉は痛い。
「……はい。ここで暮らす初めての夏でしたし、色々経験する事はできたと思います」
主人に表情を見られないように、顔を背けてそう言う。
>>556 「いえ、本当に自分で塗れますから…」
消え入りそうな声で反論する。
しかし医者である三条の好意を無駄にするわけにはいかず、
結局は彼の申し出を受け入れてしまった。
「わかりました」
真っ赤な顔で了承すると、辺りを見回して目に入った患者用のベッドへと腰掛ける。
(別に、スカートは脱がなくても)
三条の視線を気にすると余計に恥ずかしくなるので、
彼の視線を無視するようにしてショーツを脱ぎ、プラスチック製の籠の中へと入れた。
「……」
目を閉じ、ベッドに横たわる。
心臓の高鳴りだけが聞こえ、身体が汗ばんできた。
>>557 >ここで暮らす初めての夏でしたし、色々経験する事はできたと思います
みかさの言葉に、うんうんと頷いてみせる。
「そうだろう、そうだろう。
……しかし、私は色々と忙しくてな。あまり楽しめなかった」
みかさをクローゼットの前から退かすと、
下の引き出しから何やら取り出す。
「今年はメイドたちを海に連れて行ったりも出来なかったしな。
さて、そういうわけだから、ここらで、みかさの水着姿も見てみたい」
取り出した水着は透けそうな白で、しかも三センチ四方しかないような
三角形の布地のブラと、ほとんど紐状態のパンツだったりする。
>>559 何を言い返されるかとビクビクしていたのだが、主人がクローゼットから取り出した「水着」を見て目が点になる。
「水着……ですか」
水着とは到底言えないような、布切れと言った方が近いような水着。
もちろん着るのは相当恥ずかしいのだが、あの話題が進めばますます自分の立場が悪くなるのは明白だった。
「わ、わかりました…」
主人から水着を受け取ると、主人に視姦されながらメイド服を、次いで下着をも脱ぎ捨てる。
そして、乳首と乳輪を隠すのがやっとのブラと、秘所を隠し切れない程のパンツを身に付ける。
「御主人様…こ、これでよろしいでしょうか…」
裸よりも恥ずかしい格好にされ、羞恥に身悶えしながら主人にそう言う。
ただ頷いてベッドに横たわる彼女の姿をみると何故だか不思議と胸がかきむしられるようにざわめく。
ただ身を任せる彼女の姿に下半身にさらに熱がこもる。
『だめだ・・・何考えているんだ。』
必死に頭を振り身体の奥底からこみあげて来る欲望を振り払う。
「それでは失礼します・・・」
そう言い、彼女のスカートに手をかける。
とても静かな部屋の中でいつの間にか心臓が激しく高鳴っていた。・・・
ゆっくりゆっくりと彼女のスカートをたくし上げる。
ゆっくりゆっくりとスカートがずりあげられるごとに彼女の白い脚線が露わになる。
そしてついに彼女の臀部が全て露わになった・・・
恥ずかしそうに閉じられたスラっとのびた彼女の脚・・・
とても柔らかそうなしろい丘・・・
そして・・・
丁度彼女の後に位置していたため彼女の全てが眼に止まる。
確かに彼女のおしりには鞭で嬲られたキズ跡が生々しくのこっていた。
「『こんな美しい人に・・・なんてひどいことを・・・」
おもわず小さくそう呟いた。
「ちょっとヒヤっとしますが、我慢してくださいね・・・」
そう言い軟膏を手に取ると彼女の傷口にのばす、
指先がおしりに到達すると同時にかのじょのおしりのやわらかい感触が感じられる。
「我慢してくださいね・・・」
再びそういうと、彼女のやわらかい感触を確かめるようにゆっくりと指先を這わせ始めた・・・
>>560 みかさの姿をジッと視姦し、着替えが終わっても
何も言わずに、ただ全身を嘗め回すように見る。
「…………」
やがて一息つくと、自分も引き出しから何かを取り出す。
「……もうこんな格好でいられるのも、あと少しの間だけだろうしな。
私も着替えるとしよう」
そして自分も、かなり際どいビキニパンツに
恥じる様子も一切無く、みかさの前で堂々と着替えていく。
当然ながら立派なその逸物も丸出しにして。
「これで二人とも夏の気分に浸れるというものだ。
さて、では廊下でも散歩しようか? みかさ」
そう言うと、返事も聞かずにみかさの手を引っ張って廊下へ出る。
>>562 自分に手も出さず、ただ黙って自分を視姦する主人。
「ご、御主人様……」
見られているだけで、触られているような感覚。
そんな事を考えている間に、主人も素っ裸になり、ビキニパンツに着替える。
「え?…散歩ですか?…わわっ…」
下手に動けば隠している…と言うよりは余計強調している秘部が露出してしまう。
そんな心配をしてどうなるものでもなかったのだが、その間に主人に手を引っ張られて廊下に出てしまった。
「御主人様!…こんな格好を他の方に見られたら…」
全身を羞恥に染めながら、もじもじとしつつも主人と手を繋いで廊下を歩く。
>>563 「はっはっは、ナニを恥ずかしがることがある?
私もこうして水着姿なんだ。お相子じゃないか」
そう言いながらも大またでズンズンと歩いていくため、
みかさの大胆すぎる水着がズレないわけはない。
「さて、どこに行こうか……こっちかな?」
廊下を進み、階段を上り、一見行くあてもなく
歩いていたような主人だったが、
ここに来て、その先に俊の部屋がある廊下を選んで進み始める。
>>561 「っ!」
赤く腫れた鞭打の傷に軟膏を塗られて、沁みるような、冷たいような感触に歯を食い縛る。
だがこれで歩いたり、座ったりするたびに走る疼痛が引くと思うと嬉しかった。
ただ臀部には鞭打の傷だけではなく、肛虐による傷も視認することができ、
先の窄まりも鞭打の傷のように赤く腫れて炎症を起こしていた。
「……」
三条の指の一挙一動を肌で感じ取りながら、黙って治療が終わるのを待つ。
下半身に何度も触れられるひんやりとした感触に、息が甘く色づいてきた。
自分でも気付かないうちに。
>>564 「あっ…。やっ…」
主人と一緒に歩くたびに、乳首が、秘所が見え隠れする。
そのたびに、空いている片手でズレた水着を直す。
「うんっ…はぁっ」
段々と息が荒くなるとともに、乳首もその形をはっきりとさせてきていたのだが、あるルートを主人が選んだ事で表情が固まった。
「御主人様…あの、そっちはちょっと…」
こちら側に行けば、確実に俊の部屋の前を通る。このまま主人が喋りながら歩けば、俊にも自分の姿を見られるのはほぼ確実だった。
「お願いです…そっちだけは…」
どんどん進む主人に、止めてくれるように懇願しながら、少しづつ歩くスピードを緩めてしまっていた。
いくらこの館での奉仕に従事しているといっても年頃の女性だ・・・
羞恥に耐えているのだろうか?志保さんは身体を強張らせてただうつ伏せになっていた。
『志保さんごめんなさい・・・』
そんな彼女のおしりの柔らかさにしらずしらずのうちに魅了され、気がつかないうちに指先を大胆に動かし始めていた。
かすかにつまむように・・・
そっと優しくなでるように・・・
まるで愛撫をするように・・・
気がつけば指先を這わす度、彼女の身体がかすかに上下に震えていた。
そして静かな部屋の中にかすかに漏れる彼女の吐息・・・
彼女の端正な口元から甘いその声が漏れる度に欲望が刺激される。
円を描くようにかのじょのお知りを這わせていた指のその軌跡が徐々に確信部につかずいていく。
『鞭でたたいたあとで・・・こんなことまで・・・酷い事をするやつもいるんだな・・・』
「酷い事されたんですね・・・」
そうポツリと呟くとついに彼女の後ろの穴へと優しく指を触れさせる・・・瞬間濡れた肉の何ともいえない感触が走りぬけた。
>>566 「ふむ……こっちはイヤか」
立ち止まると、みかさを壁に押し付ける。
「しかし私はもっと先へ行きたいのだが?
……この先へ行くのと、その格好をこれで撮影されるのと、どっちがいい?」
傍らにおいてある高そうな壷の中へ手を入れると、
そこから小型のデジカメを取り出して見せる。
「みかさの彼氏の携帯に画像を送るというのも、それはそれで面白いがな」
>>568 「……っ!」
突然壁に押し付けられて驚いていたが、主人が取り出して見せたカメラ、そしてその言葉を聞き、さっと顔から血の気が引く。
「わかり…ました」
小さな声で呟く。
「…わかりました。私、御主人様の行く所、どこへでも付いていきます」
またしても余計な事を言っているとは気付かず、主人への服従の意を示すともとれる言葉を口にする。
>>567 「んぅ、あ、ひ、酷いだなんてそんな」
鞭打の傷を執拗なまでに治療する三条医師。
まるで愛撫かと見紛うような感触に、何とも言えない気分になる。
「これが私のお仕事なんです。お客様に満足していただければそれで…」
気分は半分だけ蕩けたままだったが、身体のほうはすでに出来上がっている様子。
赤い鞭筋が何本も這う臀部の中心である、ピンク色の綺麗な秘肉のさらに中心。
そこから溢れ出てきた透明な液が流れ、菊孔まで這うようにして垂れる。
「……」
自分がいつの間にか愛液を滴らせていることも気付かずに、荒い呼吸をする。
三条の手に、愛液が垂れた。
>>569 「どこへでも、か。たとえば、みかさの故郷のご両親の家へでも、かね?」
みかさの頬を幾度も撫でながら聞く。
「……まあいい。今夜はとりあえず、こちらだ」
そしてまた、みかさの手を引っ張ると
俊の部屋へと向かっていく。
「さて」
程なく俊の部屋の隣へ辿りつくと、その空き部屋へ二人でもつれこむ。
「そっちの壁に手をつきなさい」
俊がおそらくは眠っているであろう部屋と、
こちらの部屋を隔てる壁を指で示して命令する。
>>571 「……あ、あああ…」
ようやく自分がどんな事を言ったか気付き、口に手をやる。
この言葉をダシに、こりから何をされるのだろうか、という考えが頭を巡った。
そして、連れ込まれた俊の部屋の隣部屋。そこで、ようやく主人が何をしようとしていたかに気付く。
「あぁ…御主人様…や、ぃゃぁ…」
主人の命令に小さく体を震わせながら従うが、身体は既にこれから訪れるであろう刺激を待望してしまっているのか、
秘所を覆う水着に、微かに染みが出来ていた。
>「これが私のお仕事なんです。お客様に満足していただければそれで…」
『そういうものなのだろうか・・・』
彼女のそんな言葉に心がざわつく。
そして途切れ途切れに漏れる彼女の甘い声にいやがおうにも身体が反応してしまう・・・
いつの間にかその指先の動きは「治療」を通り越して愛撫へと変っていた。
そして指先に伝わる彼女の愛液の濡れた感触・・・
「あっ・・・」
かすかにまた驚きの声をあげてしまう。
「志保さん・・・」
身体の奥底から湧き上がる欲望が思考を奪う・・・
ただ一言
「志保さんごめんなさい・・・」
そう呟くと彼女の秘裂に指をあてる、そこはすでに潤っていた・・・
そして理性が消えた。
「!?」
驚く彼女の肢体を起こし抱き寄せると、その端正な唇を奪い。
若さにまかせてただ闇雲に下を彼女の口内へとつきたてた。
>>572 「ふふ……もうこうなっては、水着もほとんど意味がないな」
そこでようやく秘所へと手を伸ばすと、
紐も同然の布地をかき分けて内部へと指を侵入させる。
「こっちも、形がくっきり出ているじゃないか」
空いた方の手は胸へと伸ばして布地の上から
尖りきった乳首を押しつぶしたり摘んで引っ張ったりを繰り返す。
「どうした、みかさ? 辛そうな顔をしているな。
して欲しいことがあったら、大きな声でハッキリ言わないといかんぞ」
>>573 「んんっ!?」
唐突に口内を埋める肉の槍。
呼吸を妨げられて、瞳を大きく見開く。
「ちょっ、ちょっと何するんですか!」
咳き込むようにして逸物を吐き出し、ベッドから身を起こして抗議する。
すると、股間のあたりにひんやりとした感触が。
そこに視線を落としてみると、患者用ベッドのシーツが濡れてしまっている。
(…あ)
自分が先ほどの治療で濡らしてしまったことを、今初めて気付く。
「すみません、私なんか誘ってるみたいでしたね」
突然の口淫に驚きの表情を浮かべていたが、一転して申し訳なさそうな表情になる。
「それに我慢されているのなら、ちゃんと仰って下さい。私が、いつでもこうして差し上げます」
先ほど吐き出した逸物を再び口に含み、奉仕を開始する。
>>574 「んんっ……んうぅっ…」
すでにしっとりと潤っていた秘裂を割って侵入してくる、主人の指。
口を閉じても、与えられる快感からか喘ぎ声の漏れ出しを防ぐ事はできなかった。
>尖りきった乳首を押しつぶしたり摘んで引っ張ったりを繰り返す
「んーっ!んんっ…!」
目はトロンとしてきており、身体は快楽を求めて小刻みに震えている。しかし、声だけは我慢し続けていた。
しかし、執拗な愛撫の前に、ついに理性の糸が断ち切れる。
「…んぁっ、あはぁっ、ダメっ、指、いいっ…もっとぉ」
一線を越えると後は脆いのか、段々と声の声量もあがっていき、それに従って膣も小さく収縮を始める。
>>576 「指で……いいのか? もっといいものがあるぞ。
本当はこっちが欲しいんじゃないのか?」
そう言いながら、ビキニパンツの上からでも
くっきりと勃起が分かるモノを秘所に擦り付けていく。
「さ、言ってみなさい。正直に、自分が何を欲しいのか。何をして欲しいのか……」
そして答えを誘導するように、やおらみかさの豊かな胸を
あくまで水着は着けさせたままで、激しく揉みくちゃにし始める。
>「それに我慢されているのなら、ちゃんと仰って下さい。私が、いつでもこうして差し上げます」
そういうと股間に彼女の口のなかに自らの逸物が沈んでいく・・・
「んっ・・・」
彼女のやわらかく暖かい口に包まれて思わず声にならない声が漏れてしまった。
「ごめんなさい・・・」
またしても欲望に負けてしまった・・・
自分の未熟さに対する激しい後悔が頭のなかに渦巻いていく。
そして同時に彼女のような美しい女性に奉仕して貰えているというこの状況に征服欲が刺激される。
彼女の口の感触・・・
彼女の口の温かさ・・・
彼女の口の中でいやらしく這い回る舌の動きに翻弄されながらも、
体勢を整えるために右手を彼女の肩にやさしく添え、
そして左手を彼女の秘裂を伸ばした・・・
濡れたその場所は最初かすかな抵抗を見せるも指を押し返そうとはせず、
逆に貪欲に指を飲み込んでいった。
掻くように・・・
擦るように・・・
時に優しく、そして時に強く、
そして背筋が溶けそうなほどの熟練した彼女の奉仕に抗うように、
その指で彼女の体内をかき乱す。
>>577 「あぁん…はっ、くぅ…」
いきり立つ勃起を擦り付けられ、意識がどんどん不鮮明になっていく。
そして、促すような、そして責める事の無いようにも取れる主人の言葉。
蕩けた思考では、そうとしか思えなかった。そして、僅かな抵抗を断ち切る胸への愛撫。
「ごめんなさい…」
意識の中の抵抗は、その言葉を最後に姿を消す。
そして、本能だけになった思考が、淫靡な言葉の羅列を生み出していった。
「あぁっ、御主人様ぁ!!私の…いやらしいみかさのここに…ここに御主人様の熱いのを…早く…」
俊の事は意識から遠ざかり、ただ目の前の快楽だけを求めていた。
>>579 みかさが淫猥に自分を求め始めたのを確認したうえで
ニヤリと笑って冷酷にも告げる。
「ダメだな」
それまで腰を突き出させて、膣内で絡めていた指をも引き抜いてしまう。
「隣の部屋で青少年が眠っているというのに
大声で男を欲しがるようなメイドに、とても私のモノはやれない。
……せいぜいが奉仕を許す程度だ」
そう言うと、みかさを自分の方へ向き直らせて
自分もパンツを引き下ろすと、いきり立ったペニスを胸元へ突きつける。
「そのはしたない水着を着けたままで、得意のパイズリをして見せなさい」
>>578 「んっ、んぅ…」
口内で脈打つ三条の逸物を舌で絡めながら、その鈴口へと舌を這わせる。
そして雁首の溝も丁寧に舐めながら、抵抗することなく彼の愛撫を受け入れた。
膣内で多様な動きを見せる三条の指。
その動きの巧みが生み出す快感に、つい奉仕を中断しそうになってしまう。
「んっ……ぅ、ん」
だが快感をバネにするようにして、必死に身体を動かす。
唾液と三条のカウパーで逸物が潤ったのを確認すると、唇を窄ませて擬似性器を作り上げる。
そうしてきつい締まりを持つ唇に、逸物を何度も通過させて快感を生み出させてやる。
口腔内では頬の肉と舌を絡めるようにして、肉の布団をつくり、荒ぶる逸物を鎮めようとする。
「ん… んはっ、ぁん、んぅっ…」
その口腔内と唇の連動で、膣を使用しているかと勘違いするような快感を三条に与えていく。
>>580 これで主人に挿入してもらえる…そう思っていただけに、主人の言葉はショックだった。
何より、俊の事を思い出してしまったこともある。しかし、主人の命令とあれば今は奉仕をするしかなかった。
「はい…。では御主人様、私の胸で感じて下さい」
主人の逸物を水着を着けたままの胸で挟むと、少しずつ唾液を垂らしてぬめりを出させつつ、乳房を上下させていく。
「…んっ、御主人様の熱いの、擦れてます…」
主人の顔を見上げながら、熱心に胸での奉仕を続けた。
>>582 「よし……もっと強く擦れ、うむ……っ」
自分でも腰を動かしながら、みかさの胸を犯していく。
「……そうだ、そのまま口も使ってみなさい。
私のモノを胸で扱きながら、先端をしゃぶるんだ。
みかさなら出来るだろう?」
みかさのこだわりを知ってか知らずか、そんな命令を下す。
「し・志保さん!?・・・・くっ・・・」
彼女の壷を得たその巧みな動きに膝が震え始め、限界が近づいていることを表していた。
此方の様子を伺うような美しい容姿に艶を浮かべた彼女の上目遣いの視線にさらに下半身がたかぶる
それまで彼女の肩においていた右手を彼女の男性の目を引かずにはいられないふくよかな胸にあて
服の上から荒々しく揉みしだく。
そして限界が近づいていることを知らせるように、そして彼女を感じるように動かす手の動きをさらに早める
荒い吐息と淫猥な水音が部屋の中を包み込む。
限界がきた・・・
「すごい・・・すごいです志保さんっ!・・・し・志保さんっ!!」
食いしばるようにそう彼女の名を呼ぶと右手で彼女の肢体を抱きしめると、
彼女の口から逸物を取り出す。
「くっ・・・」
しかし・・・彼女の巧みな舌使いに耐え切れず白い欲望は彼女の顔をめがけて飛散した。
>>583 志保と比べると迫力に欠けるものの、大きい部類に入る胸を上手に使い、奉仕を続けている。
が、主人の次の命令が、蕩けた思考も、快楽を求める本能も、全てを凍りつかせた。
胸と口、二つを同時に使った奉仕。
故郷の恋人へにしかした事の無い…儚げな、むしろ気休めに近い貞操の証。
一年近く守ってきたそれを破る事は、例えようの無い裏切り行為と言えた。
「…御主人様…。それだけは、それだけは…お許しください…。それだけは…」
そう抵抗ともとれる発言をすると、主人と目を合わせているのが辛くなったのか、目を閉じてしまう。
そして「口の分も胸でカバーします」とでも言いたげに、尖った乳首を擦り付けたりしながら、逸物により強い刺激を与えようとしてみる。
>>585 「む……私の命令が、くっ……聞けない、というのかね?」
より一層激しくなった奉仕に時折呻きながらも
冷ややかな声でみかさを責め立てる。
「誰のためにそんなことを言うのか、それは言わなくとも分かる。
だが、今のみかさの主人は私だ。そして私が命令しているというのに……」
みかさの頭を掴んで、胸の谷間から亀頭をのぞかせるペニスへと
近づけようとする。
「イやだと言って……許してもらえるとでも思うか?」
>>584 「んぁっ、あ、ん…!?」
逸物の脈動から限界の近さを感じ取ってはいたが、
三条が口内からそれを引き抜いたのは予想外だった。
いつもは喉奥に直接熱い奔流を注がれていたものの、今回は顔。
生温かい白濁液を顔面に振り掛けられ、噎せ返るような匂いが鼻をつく。
男の種の香り。
「あぁん、三条様のがたくさん…」
床に零れ落ちないよう、すぐに指で掬って口へと運び、
まるで指についたアイスクリームを処理するように舐める。
それを何度も何度も繰り返し、自分の顔から三条の欲を取り除いていく。
「美味しい…」
人差し指、中指、薬指。それに付着した残滓をもすべて綺麗に舐め取る。
ひと段落の後。
「お薬、有難う御座いました」
微笑しながら三条に一礼し、医務室を後にしようとする。
「あと私、妊娠してるんです。今度、経過を見てもらいにきますね」
そう言い残して、洗面所へと向かった。
>>586 絶対的な主人の命令と、自分の心の支えとも言えるもの。
それが激しくぶつかり合い…そして。
「い…やぁ…。許してください…他の事なら何でもしますから…」
自分の誓いを守るために、またしてもそんな自分を追い込む発言をしてしまう。
しかしまだそれに気付く事もなく、逸物の先端に乳首を引っ掛けて擦り付けたり、裏筋に沿って刺激したりを繰り返す。
>>588 「何でもする、何でもすると、さっきから言っているのに
して欲しくないことが多すぎやしないか?」
少しいらついた表情になって、強引に胸からモノを引き抜く。
「もういい。後は私が勝手に楽しませてもらおう」
再び壁へ手をつかせると、ほとんどズレて用をなさなくなっている水着を
ついに引きちぎり、淫らな汁を垂れ流している
脚の間の裂け目へと剛直を強引に進めていく。
「これ以上の譲歩はしない。一切の手加減ナシだ……!」
そしてその言葉通り、みかさの反応など一切気にせず
腰を突き上げまくり、胸を後々までアザが残るほどに
きつく鷲づかみにしながら揉みしだいていく。
>>589 「きゃあっ?!」
とりあえず胸から逸物が引き抜かれた事でほっとするが、無理矢理体勢を変えさせられた事で声を上げてしまう。
そして直後に突き入れられてくる逸物。荒々しく、ただ欲望を満たすだけの主人の動きでは一旦凍りついた肉欲はすぐには戻らない。
「痛っ、あぐっ…うぁあ…あっ、あぁ…」
途中、壁の向こうから物音がした気がしたが、もう声の漏れ出しを止める事は出来なかった。
主人の気の向くままに、痛みと、あまり大きくは無い快楽を与えられ続ける。
>>590 快楽よりも苦痛に震え声を上げるみかさの姿にさえ
欲望をそそられ、幾度も秘奥を硬くそそりたったモノでえぐる。
「こんないやらしい身体をしておいて……
今更奉仕を拒むなど、まったく……」
言葉でさえ、みかさを苛み、そしてやがてその内部で
どす黒い欲望を爆発させる。
「く……ぅおおおっ!!!」
本当にみかさを壊してしまいそうなくらいまで
剛直を突き入れると、そのままそこで大量の白濁を吐き出す。
「……くぅ……っ」
無限にも思える射精が終わった後、もう一度膣の襞を味わうように
腰を一揺すりしてからモノを引き抜く。
欲望を解放ち荒い息を吐く・・・
彼女の口を汚すようで腰を引いたのだが、彼女は平然として口の中へ運んでいく・・・
そんな汚された姿ですら慈愛に満ちた美しさがたちのぼりそしてそれゆえに煽情的だった。
「すみませんでした・・・」
そんな言葉にすらその優しい微笑みをかえす彼女の姿に胸がまたざわついた。
>「あと私、妊娠してるんです。今度、経過を見てもらいにきますね」
・・・意外な彼女の言葉にまた返答に困る。
「にん・・し・・・ん?」
いったい誰の・・・瞬間そう思ったが、何故だか口に出してはいけない気がした。
おなかも目立っていないようですからまだ初期のようだ・・・
「一番母子共に負担がかかる時期ですからあまり無理をされないで下さいね・・・」
部屋を出て行く彼女の姿を見送りながらそう言葉をだしながら、そしてそういうと自分のあさましい行為にまた腹が立つ。
『そんな彼女に今負担をかけたばかりじゃないか・・・』
「なんだか後悔してばっかりだな・・・」
そう呟くと先程までの行為の跡が生々しいベッドに横たわり深い眠りに落ちていった。
>>591 「あぅっ…はぁぁっ…んっ」
苦痛の声の中に甘い物が混ざり始めるが、それでも壊れるほどに突かれているせいか、痛みは消えなかった。
>今更奉仕を拒むなど、まったく……
「……っ!うぁっ、んくぅ!」
その後もしばらく堪えるような声を上げながら責められ続けていたが、ついに主人の逸物が暴発した。
「……ああっ!!…あっ、あぁ……」
大量の白濁を注ぎ込まれ、ただびくびくと体を震わせるばかり。
主人の逸物が抜き取られると、ぐったりとその場にへたり込んでしまった。
秘所からは収まりきらない白濁が、淫らな音を立てて溢れ出ていた。
>>593 その場に倒れこんでしまったみかさを
自分でも肩で息をしながら、しばらく見下ろしていたが
やがて小さな弱々しい声で呟く。
「みんな……なかなか私のものにはなってくれない、ということか」
それだけ言うと、あとはみかさを一顧だにせず
そのまま踵を返し、部屋に置いてあったガウンを羽織って部屋を出て行く。
私室へ辿りつくと、一つ大きなくしゃみをして、そのままベッドへもぐりこむ。
「冷えている、な……」
>>594 「はぁっ…うう…」
主人に放置されてしばらくし、ようやく身体を起こす。
黙って後始末をすると、全裸のままで立ち上がった。
空き部屋に置いてある簡素なサイズの合わない衣服を着込むと、のろのろと自室へと歩き出す。
「ごめんね、俊。……許して、幸希」
そんな事を、呟きながら。
「大丈夫かな……」
今朝早くに起こった地震以来、連絡の取れていない友達の事が気になり、
何度も電話をかけるが、電話の向こうからはツーツーという機械音しかしない。
書庫で棚の本を整理している。
「……最近、人の出入りが多いようですな……。棚が少し乱れて……ふむ……」
と言いながら、メイドの仕事に関する棚の前で思案顔を浮かべる。
「死人が出たっていうニュース流れてないから大丈夫か」
ふぅと一つ息を吐くと、電話をその辺に置きベッドに横たわる。
書架の本を丁寧に整理していく。
「……なんで、メイドの仕事と礼儀作法の棚に、豊胸法の本が……?」
何の関連もない本が置かれていたりして、理解に苦しむ。
「てか………あんたは何時までここにいる気?」
と、視線の先には、漫画を読んでけらけら笑っている悠斗の姿が。
「見つかってもしんないからね」
ある程度、ほんの整理を進めて一息。
ふと、書庫の静寂の中に身を委ねてみる。
心地よいはずの静寂……の筈が、どこからともなく聞こえてくる若い男女の嬌声に
邪魔される。
「……メイド達の私室の方から……?」
メイドの私室に屋敷の客が立ち入り「奉仕」を受けることはあるとしても、
今日は特段に来客があったと言う覚えのない名無しの執事は
そのまま書庫を出てメイド達の私室の方へと歩みを進める。
>>601 「しっ!……」
悠斗の口を手で押さえ耳を澄ます、すると遠くから
こちらに近づいてくる一つの足音が聞こえる。
「やば、誰か来た、ほら早く早く!」
急いで悠斗の荷物と悠斗を、自室のクローゼットに押し込む。
「絶対に声だしたらだめだかんね、しぃ〜だよ!」
廊下の角を曲がり、メイド達の私室の並びへと歩みを進める。
角を曲がるか曲がらないかのその時、今まで小さく聞こえていた声がかき消すように収まる。
「……?」
その不自然さを訝しむ名無しの執事。
「はて……?」
訝しみの表情を隠しきれず、ポケットから使い込まれた手帳を取り出して目を落とす。
「今日、この時間に私室にいるメイドは……」
手帳に書き込まれたメイド達のシフトを確認し、並ぶ部屋のドアを順にノックしていく。
「もう、お休みですか……?」
>>603 徐々に近づいてくる足音、そしてトントンというノック音
まるで、よくある怪談話に出てくるワンシーンの様だ。
「(ばれませんように、ばれませんようにっ!)」
トントン
そしてついに自分の部屋のドアが叩かれその音が部屋に響く。
「は、はぁ〜い……あ、執事様どうかなさったんですか?」
ゆっくりと深呼吸をし息を整えると、何事もないような素振りでドアを開ける。
「ああ、星野さん。まだ、おやすみではなかったですか」
開いたドアの隙間からこぼれる光に、凛香がまだ起きていたことを気取る。
「いえ、誰かが男性の方とお話をしてらっしゃる声が聞こえたもので……」
といいながら、ドアの隙間から凛香の部屋の中を垣間見ようとする。
「今日は別段、お客様がお越しになる予定はなかったように思ったものですから……」
しかし、凛香がドアをギリギリしか開けていない為、部屋の中は容易にのぞき込めない。
>>605 「あぁ〜、それはきっとあれですよ、あれ」
そう言ってドアを少し開けると、テレビを指差す。
「さっきまで見てたから、きっとそうですよぉ〜」
過去に悠斗と同様に、屋敷に忍び込んだ者が執事様の手によって
抹殺されたと聞いているので、悠斗の存在がばれない様必死の演技をする。
「ほぉ、テレビですか。夜も遅いですから、あまり音を大きくされては……」
そこまで言って、名無しの執事は隙間からチラリと見えたテレビの状態に違和感を覚える。
「……?」
少し、思案顔になる名無しの執事。
「星野さんは、先程、リモコンで操作してテレビを消されましたか……?」
唐突な質問が、名無しの執事の口から発せられた。
>>607 「ですね、すみません…………へ??」
テレビを見て急に黙り込む執事、何事かと思い
自分もテレビの方を向くが、特に変わった様子はない。
「(なになに?)」
テレビと執事の顔とを交互に見比べる、よく見るとその頭に無数の?マークが見える…
気がする。
「えっと、確か……」
執事の質問に、さらに?マークが増えるが、部屋に転がっている
リモコンを持って来る。
「これで消しましたけど……これがどうかしたんですか?」
凛香の口から発せられた答えを耳にし、顔を曇らせる名無しの執事。
「……リモコン……ですか? でしたら……」
視線を凛香から外し、テレビの一点……主電源ランプへと向ける。
「なぜ、主電源ランプも消えているので御座いましょうかね?」
テレビの主電源ランプ……。リモコンで消したのであれば、それは灯っているはずのものだった。
「ちょっと、お部屋の中を確かめさせていただけますか?」
微妙に怒気をはらんだ口調でそこまで言って、凛香が押さえ気味にしているドアに手を掛け、
グイと開けようと試みた。
>>609 「(なにいぃぃぃぃぃぃぃぃ!!!)」
おっし勝った!(謎)と思ったが流石はこの屋敷に勤めて
数十年の執事。
「え?あ、ちょっと今散らかってるんで、ちょ、きゃっ!」
これはやばいと思い、必死に抵抗するが小娘の力が男性にかなう訳はなく
難なくドアを開けられてしまい、その反動でバランスを崩しこけてしまう。
押し開かれたドアに突き倒されるように倒れ込んだ凛香の姿に、思わず苦笑いを浮かべる。
凛香の散らかっていると言う言葉に、条件反射的に部屋の中を見回す。
「ま、少々散らかってはいますな……」
そう言って部屋の中を検分しつつ、奥へと歩みを進めようとする。
>>611 倒れながらも執事を止めようと手を伸ばすが紙一重で届かない。
「あぁ〜〜……」
どんどん部屋の奥へと、入っていく執事をうつ伏せのまま見上げる。
「(ユウト…………南無…)」
もう無理だ、と悟ってしまったのか両手を合わせめを瞑る。
部屋の奥へと歩み入り、中を見回す名無しの執事。
中を見回していた視線が、凛香の部屋の中の一点でピタリと止まる。
「……」
そして、その一点に向かって名無しの執事の手が伸ばされる。
「星野さん……」
自分の後ろで倒れ込み、両手をあわせて目を瞑っている凛香へと向き直る。
「書庫の本は、1回に3冊までしか持ち出してはいけません!」
名無しの執事の手には、屋敷の蔵書印の押された本がたくさん。
「……しかも、読みかけで栞も挟まず、本を裏返して置いたりしては、背表紙に折れ癖が付いてしまうでは
ありませんか!」
どうも怒りのポイントは夜中に騒がしかったことから、先程まで整理していた書庫の乱れに
シフトしてしまっているようである。
「直ぐにメイド服に着替えて、書庫までこの本をきなさい」
名無しの執事は不機嫌そうな顔をしながら、凛香の部屋を出、書庫へと向かっていった。
× 「直ぐにメイド服に着替えて、書庫までこの本をきなさい」
○ 「直ぐにメイド服に着替えて、書庫までこの本を持ってきなさい」
>>613 「(南無阿弥陀仏南無阿弥陀仏南無阿弥陀仏……)」
目を瞑り、小さな声で悠斗へ有難いお経を唱えていると急に名前を呼ばれ
ぽかんとした表情で、執事を見上げる。
「は、はぁ……(えっと、結果オーライ?)」
ほっと胸を撫で下ろすが、再び危機が訪れる、しかも今度は自分に。
「あ、ちょ、執事様ぁ?……や、やば」
急いでメイド服に着替えるため、悠斗の入ってるクローゼットを開く。
「…………くの野郎…」
凛香の苦労も露知らずなんと悠斗は寝息を立てていた。
蹴ってやろうかと思ったが、執事に呼ばれてるため急いで着替えると
カチューシャ片手に屋敷を疾走する。
書庫で待つこと数分。
けたたましい足音を立てながら書庫に駆け込んできた凛香の姿を目の当たりにし、
名無しの執事は目尻をつり上げた。
「1つ、夜中のお屋敷を走らない! 1つ、お仕事の時の身だしなみには細心の注意を図る!
1つ、お屋敷の財産は大切に取り扱う!」
息を切らす凛香、手にしたホワイトプリムと、それが着けられているはずの銀髪揺れる頭、
そして、乱雑に抱えられてきた屋敷の蔵書を指さしつつ指摘していく。
「星野さん、ペナルティ3。腕立て伏せ30回っ!」
いまいち、何を言いたいかわからない名無しの執事の檄が凛香めがけて飛んだ。
>>616 「ぜぇ…ぜぇ……」
やっとの思いで書庫にたどり着くと、即効で執事の声が飛んでくる。
「す、少し…だけ、はぁはぁ…はい……はい、はい」
息を切らしながら、執事の指摘一つ一つに返事をする。
手に抱えていた本をどさっと机の上に置き、整理を開始しようとした時
執事からまたまた思わぬ言葉が飛んでくる。
「う、腕立てですかぁ!?むぅ〜〜……」
(なんで、こんな夜中に腕立てなんか…くそぉ〜ユウトの奴めぇ…)
ゆっくりとしゃがみ込み、掌を地面にぺたっとつけ足も伸ばす。
悠斗に対する怒りから来る凛香のふくれ面。
名無しの執事は、それを自分に対する不服の表れと取る。
「……おや、まだ、余裕があるようですね……」
凛香の頭の方に立ち、見下ろすようにして言葉を紡ぐ。
「よろしいでしょう。星野さん、着衣のまま下着を取って腕立て伏せです」
名無しの執事は、凛香に対して下着を取って腕立て伏せをすることを命じた。
>>618 「え?。。。。えぇぇぇぇ!?……いやでもそれは意味ないというかなんといか
それ以前にこんな夜中に腕立てというペナルティがおかしいと言うか
それに加えて下着だけ脱ぐのもどうかと…………わかりましたよぅ、脱ぎますよぉ…」
つらつらと小声&超早口で執事に向かって微かに抵抗してみるが
まったく変化の無い表情と、さらに悪くなる雰囲気を肌に感じ取り
スカートに手を突っ込みショーツを、そして服の隙間から器用にブラを取り出すと
再び腕立てを開始する。
「(んっ……なんか先の方が擦れて、あぁ…)」
渋々腕立て伏せを始めた凛香の周りを、ぐるぐると円を描くように歩き始める名無しの執事。
「一……、二……、三……、四……」
凛香のプッシュアップにあわせてカウントを取る。
しかし、その視線は身体の上げ下げで無防備になった胸元、そしてその奥に揺れる双丘や、
双丘の頂で赤みと堅さを増していく小さな果実に。
はたまた、腕立て伏せになれていない者が陥りがちな、尻を揺らす状態から
まくれ上がっていくスカートと、その奥へと注がれる。
しばらくして30回の腕立て伏せが終わった。
「さて、本題である本の片付けに移りましょう。この脚立に登って、上から2段目にこの本を」
そう言いながら名無しの執事は右手で本を差し出し、左手で棚の傍らに置かれていた
脚立……いや、梯子を指さしてみせた。
>>620 「はぁ……はぁ…」
回数が進むにつれ、徐々に呼吸が荒くなり始め
最後の方では、胸と服そして床との摩擦により甘い吐息も混ざりだす。
「さんじゅ〜ぅ、っと…はぁはぁ…」
その場にうつ伏せに突っ伏してしまう、だが、呼吸を整える間もなく次の支持が飛ぶ。
本片手に自分の背異常ある本棚を見上げる。
「上から2段目……たか…」
しぶしぶながら梯子に足をかけ、少し昇った所である事に気付き執事の方を見る。
すると執事の視線は私(正確にはスカートの中)へと向けられていた。
自らが意図していたことに気付き、自分を見下ろした凛香を名無しの執事は一瞥する。
「……、ああ、もう少し、右の方でしたな。脚立に跨るように乗って、身体を伸ばすと楽ですよ。
さて……」
そう言って、書庫の机の上に積み上げられていたほんの1冊を手に取り、名無しの執事は
脚立の下へと歩みを進め、自分の頭より少し高いくらいの棚にその本をしまい込む。
そして……名無しの執事の視線は、そのまま、頭上に蠢く凛香のスカートの中……
その中心部へと注がれた。
オーバーニーソックスに包まれたすらりと伸びる足。
そのオーバーニーソックスをつり上げるガーターベルト。
何も着けていないそこは、銀色の草むらが薄く茂り、その奥に薄紅色の花びらが垣間見えた。
「銀の草むらに薄紅の花……。乙な物で御座いますな……」
本を片づける凛香の動きにあわせ、その風景を変える天幕のようなスカートの中を眺めながら
名無しの執事は、その感想を漏らした。
>>622 「う"〜〜〜〜〜」
気付かなければ、どうって事はなかったであろう
だが、執事の意図に気付いてしまい心の底からなにか込上げて来る。
「(さくさく片付けないとっ!)」
しかし、焦る気持ちとは正反対に、中々作業は進まない。
しばらく視姦されていた事により秘所から少し潤ってき始め太ももを伝う。
やっとの思いで片付け終わり、梯子から降りてくる
スカートが執事の顔より下にいった瞬間安心したのか急に身体に力が
入らなくなってしまい、そのままペタンと地面に座り込んでしまう。
「あれ…?おかしいな、ん〜〜〜〜っ!!」
必死に動こうとしても体が言う事を聞かない。
「それ位でヘバるとは、最近の若い者は……」
そう言って凛香の隣に足を延ばして座る名無しの執事。
そして、徐にスラックスの中から赤黒く怒張している剛直を取り出した。
「では、最後です。『これ』が達するまで、この上で屈伸運動を。長時間擦りつけるもよし、
短時間で済ます為に『別の手段』を講じてもよし……」
そこまで言って自分の剛直に向けてた視線を、冷淡なものに変え、凛香の疲労溢れる目へと
向ける。
「さもなければ、星野さんが御主人様のお許しなく、お部屋に上げている『ご招待していないお客様』
に『極めてご丁重に、なるべくお屋敷を汚すことなく』お引き取りいただくだけです……。
さて、どうされます?」
名無しの執事の鋭く冷たい視線が、凛香の全身を刺し抉るように嘗め回した。
刺し抉るような視線の中、徐々に傾いでいく凛香の頭。
「……おや……?」
床にヘバり込んだ凛香は、そのまま、疲労と緊張の糸が切れたせいか、倒れるように眠り込んでいた。
既に首をもたげ続けている剛直と、名無しの執事の中で首をもたげ始める「何か」。
その「何か」に駆られるように、未だ勢いの衰えない剛直をさらけ出したまま、
名無しの執事は四つん這いで凛香へと近づいていく。
そっと裾のはだけたスカートを持ち上げていく。
オーバーニーソックスの上端から、はち切れんばかりの張りと瑞々しさを湛えた太ももがまろび出る。
そして、上がっていく緞帳のように持ち上げられたスカートの裾から、凛香の銀色の草むらと
その奥で息づく薄紅色の花弁が姿を現した。
名無しの執事の喉の奥から、押し殺したような息の漏れる音が低く聞こえる。
凛香の足をそっと取り、片膝を持ち上げ、自らの剛直をゆっくりと花弁へと導いていく。
くちゅり
既に潤いきっていた花弁の奥から、そこに溜まりに溜まった蜜が押し出される音が聞こえる。
その感触と押しつけられたモノの熱さに凛香がぷるっと身震いした。
「!……」
凛香の身震いに、ぴくっと身を退く名無しの執事。
そのまま、自分の剛直を手に動きが止まった。
「…………」
しばしの沈黙の後、名無しの執事は憑き物がおりたようにゆっくりと頭を振ると、
手にしていた熱冷めやらぬ剛直をスラックスの中へと強引に押し戻す。
溜め息一つ。
名無しの執事は体勢を変え、凛香の脇と膝の下に静かに腕を回すと、ゆっくりと持ち上げた。
凛香の私室。名無しの執事は凛香を抱きかかえたまま、そこへと姿を現した。
部屋の中をゆっくり見回し、先程の机の前の椅子を足で引っ張り出す。
腕掛けのついた質素な椅子。その上に凛香を静かに座らせた。
しばし思案顔を浮かべ、おもむろに椅子をクローゼットの扉の方へ向け、椅子の傍らに座り込む。
ベストのポケットから小綱を取り出す。
先ずは凛香の右足首。そして、右膝。
続いて、左膝を通って、左足首へ。
最後に両腕から両手首へ。
腕掛けや背もたれを使い、凛香はその椅子にM字開脚状態で縛り付けられた。
割り開かれた両足の付け根には、銀色の草むらに彩られた薄紅色の花弁が咲き誇り、
その奥の緋色の蜜壷や花弁のあわさるところに輝く紅玉がさらけ出されていた。
ふと、椅子へ、そして床の絨毯へと滴り落ちる凛香の秘蜜。
名無しの執事は気怠げに笑うと、その秘蜜を滴りから指でひとすくいし、
その指を自らの舌先へと運んだ。
困ったような笑みを一つ浮かべる。
そして、名無しの執事はまくれ上がっていたスカートで、申し訳程度に凛香の花園を
覆い隠した。
そのできばえをしばし眺めていた名無しの執事は、軽く頷くとその場から立ち上がり、
クローゼットの方へと向き直った。
「星野さんの頑張りに感謝することですな。今日は見なかったことに致します」
ゆっくりと、そして丁寧に。
そんな名無しの執事の言葉に帰ってきたのは、悠斗が立てる寝息だけだった。
思わず肩をすくめ、名無しの執事は一枚のメモを机の上に置き、凛香の部屋を後にした。
「ペナルティーの残りは後日回しと言うことで。それではおやすみなさい。 名無しの執事」
「ん、んんっ……!!!」
目が覚めると手足が動かない、そして目の前に悠斗の姿が。
「ちょ、んくぅ…あはぁ…んっ、うぅ、あぁぁ」
どうやら、昨日自分が寝た後ここに縛り付けられてしまったらしい。
「もうやめ…っ、んあぁ、はぁ……だめだめダメェ!!!」
色々執事の事が頭に浮かんでくるが、与えられる刺激に
それは、完全に頭から消えさってしまう。
「もうだめ、いっちゃうよぉぉぉ…んあぁぁぁぁ!!!!」
びくびくと体を震わせて達してしまう。
その後身動きも取れないまま、何度も揺さぶられていると
中々やってこない凛香を呼びに来た麗が部屋に入ってくる。
悠斗を引き離し、縄を解いてもらうと急いで服装を整え部屋を出る。
「まったく、朝からなにやってんのよ」
「す、すみません……」
その後一人赤い顔したまま仕事をする凛香であった。
629 :
椿 杏樹:03/09/27 20:05 ID:F8E3hRrL
「(時刻表見間違いで)どうしよう。予想以上に早く帰ってこれちゃった…。」
大荷物のトランクを引き摺り、乾いた笑いと共にこっそり静かに屋敷へと戻ってくる。
「郵便物は、えーと…。『伯爵様のお早いお帰りを、心よりお待ちしています。』
あら。郵便屋さんってば、配達先間違えてる」
「まあいいわ。今のうちに荷物の片付けでもしときましょ」
自室で着物から久々メイド服に着替え、2つに結んでいた髪を下ろし
トランクの中から土産物と私物を選り分ける。
「もうすぐ杏樹が帰ってくるわけだが……さて、そうしたら……ふふ」
既に帰還しているとも知らず、よからぬ妄想を膨らませている。
631 :
椿 杏樹:03/09/27 20:28 ID:F8E3hRrL
一つだけやたら丁寧に包装された紙袋を抱え、大体の片づけが済んだので
内線を使って主人の部屋へと呼び出し電話を架ける。
「…もしもし〜。あの、今、戻りました。…はい、あの…。えっと、じゃあテラスがいいです」
切ると駆け足で部屋を出てテラスへと向かう。
>>631 内線が鳴ったので首を傾げつつ受話器をとる。
「誰だ? ……杏樹!?」
思わず外線だったのかと確認してしまうが
ランプは明らかに内線のところで点滅している。
「そうか、もう戻ってきたのか。
では久し振りだし少し話すか……分かった。テラスだな」
受話器を置くと、そそくさと部屋を出てテラスへ向かう。
「杏樹……久し振りだな。御苦労だった」
テラスへつくと、両手を広げて杏樹を迎える。
「麗センパイ、聞きました?もう杏樹さんが帰ってきてるんだって〜。早く会いたいなぁ」
厨房で仕事をしながら、麗とそんな事を話している。
634 :
椿 杏樹:03/09/27 20:41 ID:F8E3hRrL
主人を見つけるとテラスのガラス戸に身を隠し、人見知りするような表情で頭だけぴょこんと出す。
自分の事など忘れているんじゃないかと少々心配もしていたのだが
「……。」
>……久し振りだな。御苦労だった
両手を広げて迎えられ、そんな気分も消え去ってしまう。
「…ただいま!御主人様…」
満面の笑顔で嬉しそうに主人の首元に手を回し、抱きつき胸に顔を埋めるが
勢いをつけて抱きついたせいか、手元の紙袋を落としてしまう。
「あ」
>>634 顔だけ出して不安げな面持ちの杏樹に苦笑して
なおも大きく腕を広げて見せる。
「何をしているんだ……待っていたん……だ、おっと!」
抱きついてきた杏樹を抱きしめ変えつつ
頭と背中を撫でてやる。
「本当に御苦労だった。もう当分は離さないからな」
そう言いながら徐々に手を下のよからぬ方へと伸ばそうとするが、
その途端、足下で物音がする。
「ん? なんだ、この紙袋は……」
一先ず杏樹を撫でるのを後回しにして、片手をそれへと伸ばす。
636 :
椿 杏樹:03/09/27 20:55 ID:F8E3hRrL
>>635 父親のように、温かく包んでくれる腕の感触に思わず涙が出てしまいそうになる。
>ん? なんだ、この紙袋は……
「あ!あ〜、こ、これは」
慌てて屈み紙袋をサッと隠すが、"何かのお土産"であるのは明白である。
「…えーと…。お土産です。御主人様に、私から。スーツとネクタイとかお仕事着なんですけど」
紙袋から中の背広を取り出し、ふわっと主人に羽織らせる。
「よかった、サイズぴったし。これね、外国から取り寄せて頂いたんです。
…あ、一応言っておきますけど〜…これはあちらの旦那様に買って頂いたんじゃありませんからね?」
背広の胸元を握ったまま、えへへと微笑む。
「私のお給料で買っちゃいました。ちょっとお値段張りましたけど、奮発して」
>>636 「これは……」
着心地や肌触りから、随分と高価なものであることはすぐに分かる。
(本当に高かっただろうに……)
「よかったのか? いや……その前にいうことがあるな。ありがとう、杏樹」
優しく微笑むと、また杏樹を抱きしめる。
よからぬ思いは消えて、ただただ髪と背中を
杏樹が心地よく、安心できるようにとの思いを込めて丁寧に擦り続ける。
「御褒美をあげなくてはな……それもとびっきりの。
杏樹は何がいい? 何でも……あ、いや、私に出来ることなら何でもいいぞ」
向こう見ずにもつい言いかけた言葉を慌てて止めて付け足す。
638 :
椿 杏樹:03/09/27 21:10 ID:F8E3hRrL
>ありがとう、杏樹
「どういたしまして。今度これ着て、私を抱いて下さいね」
にこやかにそんな過激な事を言う。
「…私がいない間に、色々な事があったみたいですね。
いなくなっちゃう人がいたり、戻ってくる人がいたり…ふふふ。やだ、ごめんなさい。
新しい人も来たり…なんだか目まぐるしい感じ」
途中なぜか可笑しそうに笑ってみたりする。
>御褒美をあげなくてはな……
撫でられてこうしているだけで十分御褒美にはなっているのだが、
何かを思いついたのか
「じゃあ。うーん…。……んー」
目を閉じて背伸びし、唇を主人の方に寄せる。
>>638 >今度これ着て、私を抱いて下さいね
「あ、ああ……なんだったら今すぐにでも……」
先ほどまでの妄想を思い出して再びさり気なく腰に手を回す。
>色々な事があったみたいですね
「ああ。色々あった。色々な……だが、変わってないこともあるぞ。
私は前と変わらず杏樹を愛してる……」
そして接吻をねだる杏樹の腰を抱いて
自分も目を閉じると、ゆっくりと唇を重ね、
少しずつ舌を絡めながら唾液を流し込んでいく。
「うむ……っ」
640 :
椿 杏樹:03/09/27 21:25 ID:F8E3hRrL
>>639 >私は前と変わらず杏樹を愛してる……
「ん…」
(こんなに私に優しくされるなんて…なんだか本当の、お父様だと思ってしまいそう…。)
口付けを受けつつ、自分からも舌を入れ絡める。
そのうち欲情してきたのか、不意にスカートの裾を腿あたりまで持ち上げる。
ちらりとショーツが見えるところで止め、
主人の視線を下半身に向けさせると小さな声で囁く。
「じゃあね。今夜は改めて、私を御主人様のメイドにして下さいます?
御主人様の奴隷だっていう印を私に、刻み付けて…」
>>640 チラチラと見えるショーツにピクリと反応する。
>今夜は改めて〜私に、刻み付けて…
「ああ。いいとも……杏樹はあんな若造のものじゃない。
ずっと私のものだ。それをしっかり教えてやるさ」
どうやら割と嫉妬していたらしく、すぐに杏樹に手を伸ばす。
「どこからして欲しい? ここか? それともここか?」
まろやかな胸をメイド服の上から撫でた後、
ショーツへと手を滑らせ、薄い布地越しにスリットをなぞる。
642 :
椿 杏樹:03/09/27 21:47 ID:F8E3hRrL
>>641 「…どこがいいかなんて。ふふっ。…ぜーんぶ、触って……」
主人を抱き返し、愛撫されながらも顔を近付けて甘える。
下着越しの刺激に感じて、人に見られそうな場所という事にも気付かず淫靡な声を出し始める。
「ん、…っ。あふ…。」
>ずっと私のものだ〜
「…今後も私が奪われそうになった時とかには、やっぱり心配、してくれます?
今回みたいに…、んっ……。あん…」
尋ねながら力が抜けたのか、床に崩れ落ちてしまうが
それでも主人を誘惑しようと胸のリボンを自らほどく。
>>642 「全部か……よし。じゃあ手加減はなしだぞ」
ショーツの中へと手をすべりこませ、直に秘所を刺激し始める。
杏樹が漏らす淫靡な声と水音に、逸物は硬くなりはじめ、
それが抱き合ったままの杏樹の太腿に押し付けられる。
>私が奪われそうになった時とかには〜
「もちろんだ。心配しなくていい」
そして胸のリボンを解いた杏樹の手をとめて、
自分でエプロンを肩からはずし、一つ一つボタンを外していく。
「杏樹の肌を見るのも、本当に久し振りだ……」
自分をも焦らすようにゆっくりと杏樹の上半身を裸にすると、
豊満な白い膨らみに顔をうずめ、音を立てながら舌を這わせる。
644 :
椿 杏樹:03/09/27 22:05 ID:F8E3hRrL
>>643 「はぁ…あ…、あぁっ。…御主人様の、固い…。嬉しいです、私なんかで」
腿に感じる主人の股間の膨らみに、頬を染める。
上半身を裸にされると、胸に舌を這わせる主人の髪を何度もゆっくり手で梳く。
「胸ね。またちょっと大きくなったんです…本当少しだけだけど」
「ん…、はぁ…。こんなところで…いやらしい事してて、誰かに見られてしまうかしら…。
もしマスターとかだったら、あんまりエッチな事してたら邪魔されちゃいそうですね」
脚を開いて主人が挿入しやすい体勢にしつつ、冗談混じりに言ってみたりする。
>>644 >胸ね。またちょっと大きくなったんです
「……あの男の仕業か。それなら私はもっと大きくしてみせようじゃないか」
勝手に対抗意識を燃やすと、片方の胸を指を淫らにくねらせて揉みしだき、
もう片方は、乳首を唇で摘んで、クイクイと引っ張る。
それを左右入れ替えながら何度もしつつ、
器用にも空いた手で杏樹のショーツをずり下げ、
自分のファスナーも下ろしてモノを引きずり出す。
>エッチな事してたら邪魔されちゃいそうですね
「邪魔は、させんさ。私と杏樹の間のことは、誰にもな」
真面目な顔で答えて、胸ばかりを責めていた唇で、またキスをする。
そして杏樹の身体がテラスのテーブルに乗るように押し倒すと、
片脚を肩にかつぐようにして、秘所に逸物を宛がう。
「いいな? 杏樹。今からお前を、もう一度私の杏樹にする」
そう言うと、あくまでゆっくりと剛直を内部へとすすめていく。
646 :
椿 杏樹:03/09/27 22:24 ID:F8E3hRrL
>>645 「ん…御主人様…。…んふぅ、あぁっ!そんなに引っ張らないでぇ…」
少しの痛みに言葉だけで抵抗するが、体は全く逆である。
クスクスと笑い、喘ぎ、主人に自分からも軽くキスをする。
「…でも、かわいい。御主人様ー?今日は一体どうしたんでちゅかね〜。
子供みたい…。やぁん…」
赤ちゃん言葉で主人をからかってもみたりする。
>いいな? 杏樹。今からお前を、もう一度私の杏樹にする
コクンと頷き、肉棒の侵入を受け入れる。
「んっ、あぁ…!御主人様…おねがい、もっと、深く…。うっ…」
>>646 >御主人様ー?今日は一体どうしたんでちゅかね〜
「何を言ってるんだ。私はいつでもかわいいだろう?」
杏樹のからかいの言葉に冗談を返しながら
欲望を満たそうとモノをすすめていく。
>おねがい、もっと、深く…。うっ…
「ああ。もっと深く……奥まで繋がり合おうな」
肩に担いだ杏樹の膝を曲げさせ、さらにもう片方の脚も
自分の腰へと巻きつけさせて、腰を抱え上げ、
杏樹の秘壷を斜め上から貫いて逃れられないようにする。
「もっと……もっと深くだ……っ」
それでも飽き足らず、激しく腰を突き動かし、
その動きに伴って揺れる乳房に頬擦りをしながら
一ミリでも奥まで侵入しようと試みる。
648 :
椿 杏樹:03/09/27 22:44 ID:F8E3hRrL
>>647 「…?あ!あぁ…、あはんっ。すごい…んっ、んっ」
若干胸を逸らした状態のまま腰を軽く揺らして、快楽を貪る。
「んぅぅ、御主人様…!いっぱい入ってますっ…」
主人にしっかりとしがみつき、突かれる喜びに身を震わせて悶える。
「はぁ、はぁ…杏樹のなか…気持ちいい…?」
腰を揺らしながらも吐息混じりで、必死な声で主人の顔色を伺う。
と、同時に主人の耳朶や首筋を舐め続ける。
「杏樹、すごく気持ちいいの…どうにかなっちゃいそうなくらい…。
すぐにでもイッちゃいそうなくらい…っ、んうぅっ!」
>>648 >杏樹のなか…気持ちいい…?
耳朶や首筋に与えられる刺激にゾクゾクとしたものが
背筋を走るのを感じ、息も絶え絶えになりながら答える。
「ああ……ああ、いいぞ。すごく……いいぞっ!」
こちらも必死の形相で杏樹を突き上げていく。
>すぐにでもイッちゃいそうな〜
「構わんさ、私も……もうすぐ、だっ!」
そう言うと杏樹の両の脚を抱えなおし、しっかりと自分の腰に絡めさせる。
そしてぴったりと肌を合わせると、杏樹の腰をつかみ
全身を擦り付けるようにしながら激しいラストスパートをかけていく。
「杏樹……杏樹っ、もう、中で、イくぞっ!
杏樹が、私のものである証、たっぷり受け取るんだっ……」
目のくらむような快感の中、血管が切れそうなほどに力んで
杏樹の奥深くまでを貫き、そのまま筋肉を硬直・痙攣させる。
「く、おぉぉぉっ!」
と同時に内部で白濁が爆発し、凄まじい量のそれが杏樹を満たしていく。
執務室で来客記録を整理している。
651 :
椿 杏樹:03/09/27 23:06 ID:F8E3hRrL
>>649 主人のラストスパートに、久々なせいかいつになく激しいものを感じる。
それを嬉しく思い、気持ちよくなってもらえるようにきゅっと膣を締め上げる。
「や、あはぁ、あうっ…。あ、あ、だめぇっ…!
御主人様、私…いくぅっ…!んっ…んぅぅ!!」
だが限界を感じ、主人の胸に強く顔を埋めて、服に口元を押しつけ
抑えた声を上げて体をびくんと震わせ達する。
内部を満たす白濁の放出がようやく収まると、うっとりしたような溜息を吐く。
「ふ…。あ…」
主人の逸物を自分から抜くと、乱れたメイド服のまま跪き
行為を追えた肉棒を愛しそうに舐めて綺麗にする。
「ぺろ…。ん…むぅ…。…御主人様……」
「私だけは、ずっと…。だいすきですから…ね…?」
乳房も露出したままで、竿部分に頬擦りする。
>>651 射精が止まるまでのしばしの間、ずっと強く杏樹を抱きしめていたが、
やがて脱力したように精彩の無い動きで、杏樹を解放して立ち上がる。
するとすぐに杏樹が後始末の奉仕を始めたので
その頭を愛おしげに撫でながらも、また逸物が硬度を取り戻していく。
>私だけは、ずっと…。だいすきですから…ね…?
「ああ。私もだよ、杏樹……愛している」
一瞬だけ憂いに満ちた顔になるが、それもすぐに消し、
後始末を終えた杏樹をお姫様抱きして持ち上げる。
「だから今夜は一緒にいてくれるな?」
そして躊躇無く、さきほどまで自分のモノを咥えていた唇に己のそれを重ねる。
「……ふぅ……この夏の、屋敷の外でのこと、一切拭って忘れさせてやる。
だから……一緒にいて欲しい」
そんな風に語りかけながら、杏樹を私室へ連れて戻っていく。
今日は兄のところへ行ってテニスの相手をしてもらい、ついでに色々と相談に乗ってもらった。
『俺のときはな、俺が声変わりしかけただけで「亮(アキラ)君、声落ち着かなくて気持ち悪い」
って言って落ち着くまであまり口聞いてくれなかったんだぜ。』
兄が言った一言を思い出す。
もしかして、自分が声変わりする頃にも同じ目に合うんだろうかと頭を抱える。
先ほど廊下を通ったとき、テラスの方から男女の声がした。
ちらっと覗くと、見知らぬメイド服の女性とこの屋敷の主人が絡み合っていた。
急いでその場を離れたが、ふとここ2、3日見る夢を思い浮かべる。
自室の隣の部屋で、みかさがあられもない格好主人と行為をしている夢。
一応寝ていたので実際にあったことだとは気付いていない。
最近思うように彼女と話せないために夢にまで出てきてしまったのかと自分が情けなくなるが
さっきのメイドと主人の光景を思い出し、実際にありえないことじゃないんだなとふと考える。
「ええっと、一般客・VIP共に、目立ったクレームは無し、と……」
なにやら書類を前に、五段階評価をしている。
一度一通り書き終えたのだが、見直すうちにあちこち評価を修正していく。
ここらへん、まだ目の弱い見習いっぷりが発揮されている。
658 :
椿 杏樹:03/09/27 23:32 ID:F8E3hRrL
>>652 「…一緒にいますわ。今夜はずっと。
そんな顔されて、お部屋になんか戻れませんもの」
お姫様抱っこされたままで、優しく主人に頭を寄せると
長い巻き髪がはらりと肩に落ちる。
「そう言えば御主人様、『メカケ』ってなんですか?
私、旦那様にメカケになれって言われたんです。意味がわからなかったから、お断りしましたけど…
メガネでなし、目掛け…?掛けるものかしら」
>>658 「ありがとうな、杏樹」
杏樹をベッドに横たえると、その髪をすくって軽く整えてやる。
>旦那様にメカケになれって言われたんです
「なに……?」
眉をひそめると、小さく舌打ちをする。
(あの若造め、少し甘い目を見させ過ぎたか。
よりによってわたしのものに手を出そうとは)
一瞬、何か仕返しでもしてやろうかと考えるが、そこでハッとあることに考えいたる。
(いや、私も随分同じことをしているな。みかさといい、麗といい……)
やがて苦笑して一つ頭をふると、また杏樹を安心させるように微笑む。
「気にしなくていいんだ。杏樹は私のところにいればいいんだからな」
(そうだ。たとえ自業自得でも、渡すつもりはない)
「……あと、もう奴のことを『旦那様』なんて呼ばなくていい。
杏樹に命令出来るのは『御主人様』である私だけだ」
そしてまた、杏樹に覆いかぶさり、貪欲にその魅力的な肢体を貪り始める。
「〜♪」
厨房で明日の夕食の仕込みをしている。
「やっぱり煮込みが大事よね、こういうのは」
662 :
桜庭 奏:03/09/27 23:41 ID:pvOvFhxN
図書室で本を物色している。
「…なんか最近……」
『寂しくなってきた』と呟きそうになって言葉を飲み込む。
自分の行動の招いた結果であることは自明なのだ。
たまにすれ違うみかさも落ち込んだ様子が見え、何故か罪悪感を感じる。
「……結局、人は一人で生きていかなきゃいけないんだから。」
雑念を振り払うように首を横に振って勝手にそう締めくくる。
「ううん……メイドの定性的評価ってこんなに難しいのか……」
基準がかなり曖昧なので、今ひとつコツが掴めないらしい。
「・・・ふぅ・・・」
偶然とは恐ろしいものである。
この男は見てしまった。一組の男女の情事を。
それも決定的な言葉が互いの口から出るところをである。
音もなくその場を離れ、今は人気のない庭先に一人ぽつんと立っている。
時折何か考えたように頭を掻き、苦虫を潰したような表情をし、また無表情。
相当のショックか。それとも、いちいちそんなものを受ける自分に苛立つのか。
どちらにしろ、けっこうキている。
「・・・・・・」
無言のまま構え、気を凝縮する。
一点のみを見据え、しばらく流れる静寂。
「(心を細くせよ・・・)」
鋭く空を切る音と共に拳が動く。
「(水滴のみが板を穿つ・・・)」
続いて脚。その音の鋭さは並ではない。
「(すなわち・・・)」
無表情、無言のまま身体を動かす。
聞こえるのは、虫の音と、その風切り音。
667 :
桜庭 奏:03/09/27 23:54 ID:pvOvFhxN
図書室で何を借りようか考えていたのだが、結局色々考え込んでしまい、それだけで
時間がどんどん経過する。
「うーん……」
あらかた仕込みが終わったので、火を止めて厨房を出る。
「…さて、と」
あてもなく、廊下を歩く。
669 :
秋山 麗:03/09/27 23:56 ID:o+yBy+mv
どこかきょろきょろと辺りを見回しながら、落ち着かない様子で、
廊下を小走りに進み、やがて見えてきた休憩室に入り込む。
「主人は杏樹さんと一緒だから、こっちに来る心配はない、と……
……ああ、もう……人にここまでしておいて、怖気づかないでよね……」
何やらぶつぶつと不満をたらしながら、奥の淫猥な玩具の棚をあさり始める。
しばらく身体を動かすと、酒蔵から酒を持ち出してくる。
どこで飲もうか考えているようだ。主人の私室に近い自室は嫌な模様。
>>669 廊下を歩き、とりあえず休憩室に入る。
すると、部屋の奥の棚を漁っている麗の姿が。
「あれ?麗センパイ、何やってるんですか?」
休憩室に入ってドアを閉めると、麗にそう呼びかけてみる。
672 :
桜庭 奏:03/09/28 00:03 ID:cjeep/pq
図書室から、はじめの目的とは全然違う洋書を抱えて出てくる。
「シェークスピアも、一度読んでみたかったの。」
読んだ後に暗くなりそうな、もらい泣きしそうな、そんな内容ばかりであるが。
両手に酒を抱えたまま廊下をさまよう男。
と、向こうから近づく人影を視認する。
674 :
秋山 麗:03/09/28 00:07 ID:Yt/IeeLG
>>671 「これは……さすがにねぇ……って、長っ」
長いアナルパールを見て、またもやぶつぶつ呟きながら、漁り続ける。
>「あれ?麗センパイ、何やってるんですか?」
唐突に呼びかけられて、少々驚いた様子で、手にアナルバイブを持ったまま振り返る。
「……み、みかささん……!」
そこにいたのが主人ではないので、胸に手を当て、ほっと撫で下ろす。
安心したとたんに我に返り、慌てて手に持っていたものを背中に隠す。
「ちょ、ちょっと、ね……い、いろいろとあって」
さすがにこの状況では無理のような気もするが、それでも言い訳をしてみる。
だがなぜか、まるでトイレを我慢しているかのように、顔は赤くもじもじしている。
なにやら屋敷の中が騒がしい。
いつものように自室で怪しげな本を読み耽るが、そわそわして落ち着かない。
676 :
桜庭 奏:03/09/28 00:11 ID:cjeep/pq
持っていた本の一つをペラペラとめくりながら廊下を歩いていると、ふと前に誰かが
立っていることに気付く。
「……?」
視線を上げていくと、そこにはマスターが。
「あ、マスター。こんばんは。」
最近他のメイドも俊に手を出しているのではないかと少し警戒心があったので、マスターにも
つい身体を緊張させる。
が、いくらなんでもマスターは同性に手を出さないだろうと思いなおして表情を緩める。
「そういえば、杏樹さん帰ってきましたよね。お会いになりました?」
マスターがどういう思いでいるのかも考えずにそんなことを口にする。
>>674 「色々、ですか……って、何持ってるんですかセンパイ!そ、それって…」
麗の手にしているバイブを見て慌てつつも、そのまま麗の方へと歩いていく。
「それに、センパイ顔赤いです…。何かあったんですか?」
麗が体調でも悪いのかと思い、心配そうな顔で麗の側で話す。
>>676 どうやら、奏のようだ。
いつものように無表情で接する事にする。
>こんばんは
「ああ、こんばんは」
普通にするつもりでいたのだが・・・
>そういえば〜
その言葉を聞いた途端、奏の顔の前にずいっと酒を出す。
「・・・飲まないか?」
どこかの公園のベンチに座ったツナギの男が言うセリフに似ているが違う。
言葉では誘っているにも関わらず、顔はむしろ強制している。
679 :
秋山 麗:03/09/28 00:18 ID:Yt/IeeLG
>>677 心配そうな顔で問いかけられると、何も言えなくなってしまうのだが……
「(……まあ、この娘なら大丈夫かも……さすがに我慢が…結構キてるし……)」
なにやら自己完結すると、みかさに向き直る。
「ちょっと、接客でトラブルがあって……というか、客のトラブルに巻き込まれたというか……とにかく!」
そこまで話すと、手に持っていたアナルバイブをみかさに押し付ける。
「お願い……これで、あたしのお尻を弄ってくれる……?」
680 :
桜庭 奏:03/09/28 00:24 ID:cjeep/pq
>>678 目の前に出されたお酒の瓶を見てからマスターを見上げる。
「…いいですよ。私も、そういう気分だったんです。」
本を閉じて、俊がたまにそうするように綺麗に微笑んでみせる。
杏樹のことを言った途端のマスターのセリフ。
何も無かったとは思えないが、それをすぐに聞くのはどこかはばかられた。
理由も、思い当たらないわけではない。
(杏樹さん、……ここを出る前は御主人様大好きだったもん。
帰ってきて、やっぱり御主人様に会いにいったのかな……。)
>>679 「接客トラブルですか…。麗センパイがミスなんて珍しい…」
しばらく麗の顔を覗きこみながらそんな事を言っていたが、次の言葉を聞いて仰天する。
>お願い……これで、あたしのお尻を弄ってくれる……?
「ふぇ?…お…お、お尻ですかぁ!?」
さすがにそこまで耐性がないせいか、アナルバイブを手渡され、しばらくあたふたしながら迷う。
が、他でもない麗の頼みである。自分に断る理由は無かった。
「わ、わかりました…。センパイの、言うとおりにします…」
顔を赤くしながら、そう言ってこくりと頷く。
>>680 「俺の部屋は駄目だ、どこかいい場所はないか?」
さっさと飲みたいらしい。全てを忘れたいのか。
意外に情けない男である自分に苛立ちを覚えながら、頭の中ではあの風景がリフレインしている。
掻き消すように頭をガリガリと掻き、ため息を一つ。
683 :
秋山 麗:03/09/28 00:30 ID:Yt/IeeLG
>>681 >麗センパイがミスなんて珍しい…
「……一般客室の客が、後ろを責めたい、って言ってきたから、差し出したら、いきなりローションと媚薬間違われて……
入れられた後であたしも気がついたんだけど、とたんに怖気づいて謝り倒されて……」
つまりは、厨房っぷりに振り回されて、体だけ強引に押し上げられたらしい。
>「わ、わかりました…。センパイの、言うとおりにします…」
「お、おねがい……」
我慢に震える声でそう言うと、その場にしゃがみこみ、ショーツを下ろして、みかさのほうにお尻を向ける。
「……割とすんなりと入ると思うから……」
そう言う麗の前の口は、すでに愛液で濡れており、お尻の穴もひくひくと蠢いて、まるで待ち望んでいるようにも見える。
屋敷の客間にしつらえられたバーカウンターでグラスを磨いている。
685 :
桜庭 奏:03/09/28 00:36 ID:cjeep/pq
>>682 「いい場所…ですか?うーん。」
耳に髪をかけながら考え込む。
「私の部屋なら、空いてるけど……。」
と言いかけて『女性が男性を部屋に連れ込む』の図が頭に思い浮かんで慌てる。
「あ、そういえば、テラスとかはどうですか?」
またしても気付かずにマスターを刺激する言葉を発してしまう。
>>683 自分に尻を向けて懇願する麗。
尊敬する先輩のそんな姿に、否応無く気分が高揚してくる。
「はい、センパイ…行きますよ」
バイブの先端を麗の菊口に宛がうと、ゆっくりと挿入させていく。
麗の言った通り、抵抗はさほどなかった。
「すごい…センパイのお尻の穴、トロトロになっててキュッ、キュッって動いて…」
自分がまだ後ろを開発されていないせいもあってか、好奇心と怖さの入り混じった目で麗を見る。
「…動かしますよ」
やがて「怖さ」という感情は薄らぎ、ゆっくりとバイブを動かし始めていく。
>>685 テラス。
主人の私室よりも近づきたくない場所である。
「ははは・・・寒いから・・・テラスはやめておこう・・・」
乾いた笑いを浮かべつつ言う。
たとえるなら、切り傷に荒塩でもすり込まれた気分だろうか。
またも結構キているようだ。
688 :
秋山 麗:03/09/28 00:44 ID:Yt/IeeLG
>>686 「ぅぅっ……あっ、はぁぁ…っ…!」
出すところから逆に入れられる違和感も、今の麗には快感しか与えない。
>ゆっくりとバイブを動かし始めていく。
「お願い……くぅっ、んっ…はぁっ……ああっ…」
両手で踏ん張るようにしながら、いつもより高められた菊座からの刺激に身悶える。
しかし、まだ満足のいく刺激には達していない。
「…みかささん……もっと、くぅっ、激しく掻き回して……!
バイブのスイッチも、入れちゃっていいから……!」
肩越しにみかさのほうを振り返りながら、続けておねだりする。
689 :
桜庭 奏:03/09/28 00:46 ID:cjeep/pq
>>687 「そうですか?…うーん。」
先程の笑みと違う笑みを浮かべるマスターに、自分が何かいけないことを口走ったのかもと
少し落ち込みながら考える。
「やっぱり、私の部屋にしましょう。
空いてる客室や休憩室を借りてもいいけど、元通りに綺麗にするのが面倒だし。」
そう言うと、マスターを自室へ案内する。
カーテンの色がピンクとオレンジで、白とその色が溢れた可愛らしいながらも結構シンプル
な部屋である。綺麗好きなので普段からある程度片付いており、今更ながらそのことにほっと
胸を撫で下ろす。
「どうぞー。」
自室にたどり着くと、扉を開けてマスターを先に促す。
>>684 さっぱり集中できないので諦めて早めに床に就……こうとしたものの、
そわそわとしてちっとも落ち着かない。
「少しお酒でも飲めば眠れるかな……そうそう、客間に何かあったわね」
寝巻きのままで自室を出て、客間へ足を踏み入れる。
>>688 「はい…センパイ、センパイ…!」
麗に命ぜられるがままに、バイブで麗の内部を掻き回し、そしてスイッチを入れる。
鈍いモーター音とともに、さらにバイブが激しく動き回る。
「センパイの…その顔、綺麗ですよ…」
この異常な状況と、麗の快楽に蕩けた表情に興奮しているのか、何もされていないのにこちらも表情が惚け始めてきていた。
「もっと…見たいです」
体勢を少しずらすと、四つん這いになっている麗の胸を、空いた手で揉み解し始めていく。
磨き終わったグラスを照明に掲げて曇りがないかを確かめていると、
その向こうに客間に入ってきた貴子の姿が見える。
「おや、白河さん。こんな遅くにどうされました?」
手にしていたグラスをそっと棚に戻し、次のグラスを手に取りながら貴子に声を掛ける。
>>689 「ああ、分かった・・・」
言われたままについていく。
女性の部屋に踏み入るという行為の重さについては考えないようにしているらしい。
「失礼・・・」
女の子らしい部屋。
鼻腔を擽る匂いも、どこか可憐な感じがする。
やはり年齢に似つかわしくない、幼さ残る可憐さといったところだ。
「・・・さて」
立ち位置に困りつつ、机に酒を置いていく。
それらはほとんど度数は30を超えようかというような物ばかり。
清酒や、おなじみのスピリタスも混じっている。
>>692 「ぇ、あ……執事さま!? これは失礼しました、こんな格好で……」
だらしなく肌蹴ていた胸元を、そっとかき合わせる。
流石に主人に対してほど警戒はしていないが、それでも男性の前に
隙だらけの姿を見せてしまったのは迂闊だったと悔やむ。
「いえ、どうも寝付けませんので、少々寝酒でもいただこうかと。
あ、でも、そんな習慣はありませんし、酒乱でもありませんけど!」
必要以上に焦ってそう付け加る。
「よろしければ、なにか弱いお酒を、ちょっぴりいただけませんか?」
695 :
桜庭 奏:03/09/28 00:57 ID:cjeep/pq
>>693 「あ、こっちのテーブルで飲みましょう。」
机に酒を置くマスターに、その酒を少し抱えてからそう声を掛ける。
テーブルに全てお酒を並べ終えると、ソファーに腰掛ける。
「やっぱりマスターが持ってるお酒は強いですね。」
変なところに感心しながら、自分の座っている隣の空間をポンポンと叩く。
「お隣どうぞ〜。」
そう言うと、にっこり微笑み、用意していたグラスの片方を渡す。
696 :
秋山 麗:03/09/28 00:58 ID:Yt/IeeLG
>>691 いつもなら見せないような、とろける牝の顔になりながら、背中を仰け反らす。
「ああっ…くうっ、はぁっ、あああっ……いいっ、気持ちい…いぃっ!」
我慢する必要がない、とでも判断したのか、これまたいつもなら押し込めるはずの声も吐き出す。
>体勢を少しずらすと、四つん這いになっている麗の胸を、
「あはぁっ、あっ、んっ…みかささん、もっと、刺激してぇ…っ!」
少しずつ表情に愉悦の色をにじませながら、みかさから送られる愛撫に答える。
やがて、早くも絶頂が近づいたのか、かがみ込んで何かに耐えるように悶える。
>>695 無言で酒を運び、グラスを探していると。
>お隣どうぞ〜。
「・・・・ふっ」
微笑んだままそう言う奏に、いつのまにかマスターも微笑んでいた。
他人の情事を見ただけでウダウダ悩んでいた自分が可笑しくもあるようだ。
「それじゃ、失礼」
吹っ切れて明るい表情に戻ると、グラスを受け取って隣に腰掛ける。
「どうぞ」
さっそくウォッカを自分のグラスに注ぎ、奏のグラスにも注ぐ。
そしてグラスを口に運ぶと、グイッと一気に飲み干した。
>>696 「ああっ、センパイ…すごいえっちで…綺麗…」
いつもの引き締まった顔ゆ態度とは別人の麗を責めながら、呆けたような声を上げる。
「もっと、もっと感じてください…私、センパイにイってほしい…!」
絶頂に近づきつつある麗を導くように、バイブの前後運動のスピードを上げる。
そして、かがみ込んだ麗の胸の先端を、服の上から擦るように刺激した。
貴子が寝間着の胸元を直す仕草を見て、ふっと一笑。
「寝酒、ですか。では……」
棚へと向き直り、ライムと桂花陳酒、そしてウォッカをとり、バーカウンターの傍らに置いてあった
シェーカーを手に取る。
そして、静かに音楽でも聴いているかのようなリラックスした表情でシェーカーを振る。
「チャイナドール、で御座います」
そう言って、バーカウンターの向こうにいる貴子へと、グラスをそっと押し出した。
「ライムの風味がさわやかで、呑みやすいですよ」
グラスから指先を離し、にっこりと微笑んでみせる。
700 :
桜庭 奏:03/09/28 01:11 ID:cjeep/pq
>>697 「どうもありがとう。」
明るい笑顔になったマスターを見て喜びを感じながら、グラスに酒を注いでもらった
礼を言う。
「いただきます。」
が、口を付けた途端以前飲んだときの自分の失態を思い出す。
「……!」
いきなり不自然に立ち上がり、
「おつまみ、何か無いか見てみますね。」
少しぎこちなく微笑むとミニ冷蔵庫の方へ歩き、中身を見てみる。
「…えっと、チーズ数種類とクラッカーと、チョコレート…くらいしか
無いんですけど、いいですか?」
それらを抱えてテーブルに置くと、今度はマスターとの間をわずかに空けて座る。
701 :
秋山 麗:03/09/28 01:12 ID:Yt/IeeLG
>>698 「あっ、あ、ああっくぅっ、も、もう、あたし……くっ、うっはああぁぁぁぁぁっ!!」
突然乳首が押しつぶされ、その瞬間に全力で体を反らせて、高みに達し、秘所では潮を吹き出す。
しばらくそのまま硬直した後、その場に崩れ落ちる。
「ぁ…は……ぅ、はぁ、はぁ…はぁ、はぁ……」
絶頂の余韻が引いていく中、なぜか呼吸が収まらない。
「(……なんでよ…疼きが…止まらない………まさか、腸に塗られたから……?!)」
いつもより薬の効果が強く出ているのか、一度達しただけでは収まりそうもない。
そのまま腰をくねらせて、続いての刺激を無意識のうちに求める。
>>700 「え?いや、俺はつまみは・・・」
と言いつつも、置かれると手をつける。
奏が自分と少しだけ間を空けたのに気づくが、特に素振りは見せない。
「・・・さっき聞かれた事だが」
酒を口に運びながら言った。
「相思相愛ってのは羨ましいねえ」
また一気に飲み干す。
>>699 止まり木に腰掛け、カウンターにもたれかかる。
そうして、夢でも見ているかのようにうっとりと、執事が振るシェーカーを見つめている。
「これが、チャイナ、ドール…」
静かにグラスを傾け、涼しげな色合いの液体で喉を潤す。
「そう、ですね。私でもあまり抵抗がありません……」
じっと、何かを考え込むように黙り込んで、グラスを呷る。
ふっ、と一息ついて、早速の頬の火照りを気にしながらも次をねだる。
「結構でございました……。
そう、もっと、何もかも忘れて眠れるようなお酒はございません?」
>>701 「あ…きゃぁっ!?」
麗の身体が一瞬反って達すると、秘所から噴出した潮がメイド服を濡らす。
「あ…凄い…。センパイ、イったんですね…」
が、麗を達させたという達成感の余韻もそこそこに、麗はまたも腰をくねらせてしまった。
「……センパイ」
とろんとした目になってそう言うと、着衣を次々とはだけていく。
「私、次は…麗センパイと一緒にイキたいな…」
乱れた下着だけの半裸の姿になると、ふらふらと歩いて淫具を漁る。
「あ…。あったぁ…うふふ…」
取り出したのは双頭バイブ。興奮して既に濡れていた自らの秘裂に、スイッチが入ったうねうねと動くバイブを躊躇い無く突き入れる。
「んくぅぁっ…。さ、センパイにも入れますから…」
麗を『正常位』と言える体勢にさせると、上から圧し掛かり、麗の秘所にもバイブを挿入する。
「あぁぁん、動いて、すごぉい…センパイ…」
麗の上半身の着衣をはだけさせながら、麗にキスをした。
705 :
桜庭 奏:03/09/28 01:27 ID:cjeep/pq
>>702 >「・・・さっき聞かれた事だが」
一瞬頭に『?』を思い浮かべるが、続きを聞くとすぐに理解する。
「……そう、ですね。
でも、恋愛って、きっともっと難しい。
愛し合ってると思ってたって、その形は移ろいでいくものだから。」
少し思案しながらチョコレートを口に入れる。
「だけど、やっぱり自分が想う人が相手も同じように想ってくれるのも、この世界にいる
何億人といる中の一人と一人が相思相愛になる確立を考えると、気が遠くなる。」
眉根をよせ、ウォッカをくいっと飲み干す。
「まあ、確立って言っても、そんな数字で表すことができるような話じゃないけど。」
何気なく後ろを振り返ると、机の上に義弟の写真があったことに気付き、さりげなく
立ち上がってそれを後ろに向ける。
そして、またさりげなさを装ってソファに座る。
706 :
秋山 麗:03/09/28 01:32 ID:Yt/IeeLG
>>704 「……みかささん……」
彼女から聳え立つ双頭バイブを目の前にしても、抵抗らしい抵抗もせず、ただ彼女のなすがままになる。
「…あ、はぁぁっ、動いて…んぅ、はああっ!」
一度達して感度が良くなっていたせいもあり、秘所に押し込まれたバイブを、思い切り締め上げてしまう。
>麗の上半身の着衣をはだけさせながら、麗にキスをした。
「んっ…ちゅ、みかささん……
ごめんなさい、今あたし……我慢できない……!」
一言謝ると、自分が気持ちよくなるために、腰の動きが一気に大胆になる。
きつくなった膣をこじ開けるようにバイブはうねり、それ以上の動きで腰が動き、
それはバイブの動きをより激しくして、みかさの中へと伝わっていく。
>>705 恋愛論を語る奏の言葉を、黙って聞いている。
そして、くすっと笑って酒を飲んでから一言。
「若造が言うねえ・・・」
間違ってこそいないものの、見た目中学生の女性が語るべき内容ではない。
「ま、当たってるわな」
「・・・あーあ、あんな所見たら」
幸せそうな表情で抱き合う二人の姿が浮かんだ。
「俺も手が出せないな・・・あいつも長く寂しい思いしてたみたいだし」
酒がいつのまにか一本空いている。
続きの酒を開けつつ。
「俺は暗闇よ・・・影に溶け込むのは得意だ」
どこか昔を思い出す表情になりつつ呟いた。
「忘れて眠る……。では、夢見心地へと」
久しぶりに振るシェーカーの感覚に気をよくしたのか、まんざら悪くないと言いたげな笑顔を浮かべ
再び棚へと向き直る。
そして、ライトラム、ドライ・ベルモット、クレーム・ド・カシス。それにレモンジュースを手に取り、
分量をとってシェーカーの中へと注ぎ込む。
「サンシャイン。目が覚めれば日の出、と言うので如何でしょうか?」
そっとグラスを貴子へと押し出す。
「さて、意外と中身が少なくなっているお酒も多いですね……。ちゃんと補充をしておかないと」
そう言いながら、腰に巻いていた白いエプロンを取り、それで手を拭う。
「これ以上は身体とお仕事に触ります。私は酒蔵へお酒の補充を取りに行きますので、
あとは……これを」
貴子の前に置かれたのは、カバーを掛けられたポットとマグカップ。
ポットからはまろやかなホットミルクの匂いが立ちこめていた。
709 :
桜庭 奏:03/09/28 01:43 ID:cjeep/pq
>>707 >「若造が言うねえ・・・」
それまで少し大人っぽい表情を浮かべていたのを一転させて頬を膨れさせる。
「若造って!これでもハタチなんですよ〜、それにもうすぐ21だし。」
そう言い返すが、すぐに口元に手を当てていたずらっぽく微笑む。
「でも、全部本の受け売りなんです。
勝手に、私の恋愛に対する考えだけ大きくなっていって、実践は、してないに
等しいんです。」
少し悲しそうな顔をする。
>「俺は暗闇よ・・・影に溶け込むのは得意だ」
「そんなこと言っちゃダメです!
誰だって、その人の人生の中では主役なんだから。」
黙って話を聞いていたが、後ろ向きなマスターの言葉を聞いて自分のことは置いて
おきながらそう言う。
>>706 「ちゅっ…んんっ……あぁっ、すごい、すごいのぉっ!」
麗と唇を離すと、うねるように腰を振って、麗とともに快楽を貪る。
>ごめんなさい、今あたし……我慢できない……!
「はふぅっ、私も、ダメっ、止まらないです…っ」
激しさを増す麗の動きに比例するかのように腰が激しく動き、互いにバイブを動かしあう格好になる。
「はぁっ…いい、やっ、いいのぉ…!」
露出した麗の胸を掴みながら、悶えるような喘ぎ声を出し続けていく。
そこ以外は静かな休憩室で、半裸のメイド二人が向かい合って腰を振り、悦楽にふける姿。
異様なのではあるが、当の本人達はまるで周りを気にする余裕は無いようだった。
711 :
秋山 麗:03/09/28 01:51 ID:Yt/IeeLG
>>710 バイブ自体がお互いの動きでくねり、さらにバイブ自身が動いているため、複雑な軌道を描いて中をえぐる。
それゆえに、時折思いもよらない場所を責められ、そのたびに背中を反らせてしまう。
「あっ、くぅっ、んはぁっ! 深…ぅはぁっああっ!」
すでに言葉も絶え絶えで、文章にならなくなってきた。
「み、かさ…あはぁぅ、あたしも、んっあっ!」
やがて、麗も手を伸ばしてみかさの胸を掴むが、感極まっていて少し力を入れてしまっている。
>>709 「俺の今までの人生自体が闇のようなものだ。誰かが闇にならないと日は輝かないのさ・・・」
マスターが服装を黒で統一しているのも、実はここから来ている。
髪の色も地毛は金なのだが、染め続けて今は黒くなっている。
瞳の漆黒が、憂いを湛えているようにも、見えた。
「今回もただ元に戻るだけ。愛し合う二人を邪魔する気はないよ」
酔えない酒を流し込む。
>>708 「ありがとうございます。お心遣い、痛み入ります」
とろんとした目つきで、執事の振るシェーカーを見つめている。
カウンターに肘を付いた、胸元が露になっているが気付かない。
「いろんなお酒があるんですね。私も覚えようかなぁ……」
執事にお礼を言って、早速眠りの酒に口をつける。
流石に頭がくらくらして、ホットミルクに手を伸ばす。
その間に執事がどこかへ行ってしまったようだが、ぼんやりしていて気付かない。
ふと思い出して、ポケットから、友人に貰った精神安定剤を取り出す。
「……悩み事でイライラすることの多い貴女に、ってか」
なんの疑いもなくカプセルを口に押し込み、ミルクのカップを呷る。
静かな時間が流れた。もう部屋へ戻る気力もない。
「ふぅ……なんだか身体が熱く……」
実は、悪戯好きな友人が精神安定剤と偽り、「自家発電」用に媚薬を渡したのだったが、
そんなことには気付くはずもなく、熱を持ち始めた下半身に戸惑う。
「んぅっ……あはっ、ううぅん……」
そっと股間を探り、しとどに濡れた秘裂に指を這わせる。
714 :
桜庭 奏:03/09/28 02:01 ID:cjeep/pq
>>712 「でも、……」
マスターの言葉を聞いていて、何だか自分が悲しくなってきて目を潤ませる。
「マスター!泣きたかったら泣いていいですよ。
私が、胸を貸して上げます。」
溢れてきた涙を拭いながらマスターの気持ちを勝手に想像して、マスターに抱きつく。
彼の胸に顔を押し付けると、最近のもやもやが一気に爆発したのか、またしても
泣き始める。
「うぅ……ひっく……」
>>711 「センパイ…麗センパイ…ああぁっ」
最早意識が不鮮明になってきており、時折痺れるような快感が全身を走り抜ける。
「んっ、私…私もう…もうっ…!」
口をパクパクとさせながら、何とか言葉を発する。いつもなら痛みになるであろう強さで掴まれた胸も、熱く燃える刺激にしかならなかった。
「もう…だめっ、イク、イッちゃうっ…んっ…あぁあぁぁぁっ…!!」
一気に絶頂へと駆け上がり、身体を反らせてびくびくと震え、絶頂へと到達する。
716 :
秋山 麗:03/09/28 02:06 ID:Yt/IeeLG
>>715 迫り来る二度目の絶頂を感じ取り、横に動いていた腰が前後に動き出す。
「あはぁ、ああっ、あたしも、もう……うっ、んっ…あはっ!
ああっ、来るっ! もう…んはあぁぁぁぁあぁっ!!!」
接合部を限界まで押し込み、目の前が白くなるような感覚と共に、絶頂へと達する。
しばらくの間、みかさと共に余韻に浸っていたが、ふと疼きがかなり弱くなっているのに気がつく。
「……ふぅ……ここまで派手にやるつもりは、なかったんだけど……
変なことに巻き込んじゃったわね、ごめんなさい」
なんとか上半身を起こして、みかさに向かって言う。
>>714 >泣きたかったら〜
「女性の前で涙は流せんね」
一度だけ流した事があるが。
自分はなんと情けなく女々しいだろうと嘲笑したのを思い出す。
そして自分の胸を貸すといっていた奏が泣き出してしまうと、いたわるように
髪を撫で、抱きしめてやる。
「俺でいいなら・・・いつでも胸を貸すさ」
慈しむような微笑みを浮かべながら囁いた。
しばらく経ち、木箱に何本かの酒瓶を入れて客間へと戻る名無しの執事。
そこで名無しの執事が目にしたのは、カウンターに崩れ落ち、呻き声を上げている(ように聞こえる)
貴子の姿だった。
「(……ここまでアルコールに弱かったとは……)」
困ったように頭を振りながらカウンターへ近づいた名無しの執事は、その目を疑った。
「し、白河さん……?」
バーカウンターで自らを慰めている貴子の姿を目の当たりにし、困惑の色合いを濃くしつつ、
木箱の中身を棚にしまうことも忘れて、身もだえを続ける彼女へと歩み寄った。
鼻をつく立ち上る雌の匂い。
声を掛けようと歩み寄ると、目にははだけられた寝間着の隙間から垣間見える、ビスクドールのような
なめらかな胸の膨らみ、そして、足のあわさるところで蠢く白魚のような指の群れが飛び込んできた。
……ごくり
その艶めかしい光景に、思わず唾を呑む。
ここ数日、押さえつけていた「何か」が胸に早鐘を打たせる。
「……おい、危ないぞ」と、心の中で何かが声を掛け続けるのに後ろ髪を引かれながら
そっと貴子の肩に手を置いた。
「そろそろ、お部屋に戻った方がよくありませんか……?」
>>716 「あはぁっ…凄い、またうぐりぐりしてるよぉ…」
達した後も、時折快感を刺激するバイブの動きに、甘い声を上げる。
そして、互いの秘所と、麗の菊口に埋まっていたバイブを抜く。
>変なことに巻き込んじゃったわね、ごめんなさい
「…ううん、いいんです。センパイの頼みなら、私…」
麗にしだれかかるように身体を寄せていたが、やがてゆっくりと身体を離す。
「それと、その…気持ち良かったですし。私、センパイとならいつこうしても…」
まだ赤い頬のままで、そんな事を言う。
姉を慕う妹のような態度は、俊に対するそれとはほとんど真逆であった。
720 :
桜庭 奏:03/09/28 02:17 ID:cjeep/pq
>>717 「うぅ…ひっく……」
やっと涙が止まる。
マスターの胸からそっと離れながら俯く。
「……ありがとうございました。」
まだ頬に残る涙を手の平で拭う。
「…マスターに優しくしてもらうと、私もみんなに優しくしなきゃって思いました。
最近、私、ヤな奴だったんです。」
思い切り泣いたからか、すこしすっきりした表情になる。
そして、もう一度マスターの胸にゆっくりと身体を預けてそっと目を瞑る。
「マスターのここって、温かくて、ほっとする。
ここ、私の特等席にしてもいいですか?」
思いついたように目を開けて胸に頭を預けたままマスターを見上げると、深く考えないで
そんな事を聞いてみる。
721 :
秋山 麗:03/09/28 02:21 ID:Yt/IeeLG
>>719 「その気持ちは、嬉しいんだけどね……」
みかさに対して、なぜか麗の顔は苦笑い。
「あんまりこういうのを重ねてると、普通を保つのが難しくなるわよ。
あたしも、いつまでもここにいられる、ってワケでもないし」
言ってから、少し視線が落ちる。
「……遅くても、年内には屋敷からは居なくなるから」
>>720 「・・・そうか」
深く聞くべきではない。
マスターはそう直感していた。
>ここ、私の〜
とくん、と大きく心臓が鳴った気がした。
なかなか大胆な事を言う子だ、と思いつつ、そっと微笑んだ。
「・・・俺でいいなら」
マスターが優しい理由。
それは、彼が死んだ恋人にそう教わった(実際に教えられた訳ではなく)からだ。
生前の恋人は、様々な事で傷ついた彼を包む込むようにしてくれた。
そして、人の感じる痛みもよく知っているから、彼はそういう人間になれた。
>>718 「くぅっ……あはっ、んっ……」
なんだかもう、わけが分からなくなってきた。
酔っているせいもあるのか、眠気が急激に高まってくる。
ほの暗い橙色の照明が、赤紫に、灰色に、ぐるぐる回り続ける。
堪え切れず、瞼を閉じる。
それでも、身体の疼きは眠らない。
むしろ、睡魔に負けた理性に代わって、本能的な快楽の欲求が持ち上がってくる。
秘裂に這わせた指が、そっと濡れたショーツを分け入って、直に刺激する。
「くぁっ、そ、そんな激しっ……ああん、もうっ!」
自分でもなにを言っているのか分からない。
ただ、押し寄せる快感をそのまま口に出す。それもまた心地良かった。
指が秘裂に潜り込む。そっと押し広げるように、茂みの奥の隘路に、一本、二本と指を増やす。
淫らな水音が、どこか遠くで聞こえているように感じられた。
まるで自分の身体ではないような気がして、妙な安心感からさらに快楽を貪る。
「んっ……誰?」
ふと、背中に冷たい感触が。
「うぅっ、くふっ、誰でもいい、お願い……くぅんっ、じゃ、邪魔しないで……
もっと……もっと気持ちよくなりたいから……」
振り向きもせず、誰かがいることすら分かっているのかいないのか。
床まで淫らな水溜りを作りながら、ただただ自らを慰め続ける。
724 :
桜庭 奏:03/09/28 02:28 ID:cjeep/pq
>>722 >「・・・俺でいいなら」
見上げたままふわりと微笑み返すと、もう一度目を瞑ってマスターの胸を堪能する。
「んー…」
だが、お酒効果はともかく時間も時間とあってうとうとしてきたことに気付く。
「マスター、眠いです。
このままじゃ寝れないので、パジャマに着替えていいですか?」
ここが自室なのをいいことに、とりあえずそう訊ねると立ち上がってクローゼットの方へ
歩いていく。
>>721 >あんまりこういうのを重ねてると、普通を保つのが難しくなるわよ
「…は、はい…そうですね」
麗に諭されるようにそう言われてしゅんとするが、その次の言葉を聞いてはっと顔を上げる。
「嘘!どうしてそんな…。センパイ、居なくなるなんて…」
侯爵の一件についてはある程度知っているが、それでも信頼し、精神的「お姉さま」な麗が居なくなると聞くと、ショックは大きい。
「だって、私色々まだ未熟だし、悩みも、ううん、えぇと…」
急に飛び出した衝撃的な発言に戸惑い、要領を得た発言が出来ない。
>>724 「俺に聞かなくても・・・着替えればいい」
いきなり言われても困るだけである。
クローゼットへ向かう奏を横目に、もう一度酒を口に運ぶ。
眠るならそろそろ俺は退室した方がいいかな、と考えながら。
727 :
桜庭 奏:03/09/28 02:38 ID:cjeep/pq
>>726 「はぁい…」
マスターに背を向けたまま器用に身体を見せずに着替える。
ピンクと白のチェックのパジャマに着替えると、さっと洗面所に向かい、いつでも寝れる
体制にする。
もう寝ることだけしか考えないでベッドに向かいかけるが、図書室に行くまで怖いもの
見たさで観ていた映画の一場面を思い出して青ざめる。
「……!」
マスターのことも忘れてすっかり自分の世界に入っていたのだが、それを思い出して
慌ててマスターを振り返る。
「マスター、よかったら、私の部屋に泊まって……なんて無理ですよね。
いや、いやらしい意味じゃないんです。あの、……」
728 :
秋山 麗:03/09/28 02:39 ID:Yt/IeeLG
>>725 「別に、すぐにあたしが消えてなくなるわけじゃないし、向こうに行っても連絡を取ろうと思えば取れるでしょう?
こんな仕事だから、悩みなんて吐いて捨てるほどあることぐらい、承知してる。
逆に言えば、期限まではこの屋敷のメイドなんだし、いくらでも聞いてあげるわよ。
忘れたの? 名無しの執事さんが言ってたあの言葉(雑談12)」
諭すようにそう言うと、今だふらつく足に鞭打って、立ち上がる。
「……もともと、ここに居るのは限られた間だけだし、それは誰にも譲る気は無いわよ。
主人にも、あなたにもね。
……あ、そうそう、いくら離れるのが嫌だからって、主人と結託してあたしを堕とそうなんて考えないでよね。
その時は、調教してでも諦めさせるわよ。あなたでもね」
自らの快楽に没入し、それを貪り続けている貴子の姿に、溜め息を短く吐く。
「白河さん、白河さん……!」
なんとか正気に戻らせようと貴子の肩を揺さぶってみせるが、そんなことにお構いなしに
貴子は自らを慰め続けていた。
名無しの執事の心の奥底で「何か」が首をもたげる。
思わず貴子の肩を掴む手に、力が入る。
そして、名無しの執事の心の奥底に沈んでいた「何か」が弾けとんだ。
肩を掴んでいた手を離し、貴子のおとがいを抱きかかえるようにそっと掴む。
そのまま、貴子の顔を持ち上げ、貴子の艶やかな唇へと自らの唇を寄せる。
そして、半開きだった貴子の唇を押し開け、その中で蠢いていた舌を、自らの舌で絡め取った。
もう片方の手は、寝間着の間から垣間見えていた白磁の峰へと差し延ばされていた。
一瞬の躊躇。しかし、押し寄せる衝動を抑え込むものは脇へと押しやられ、
荒ぶる感情の赴くままに、そのなだらかな峰を揉みしだき始めた。
>>727 >よかったら〜
「へ?」
グラスを落としかける。
突然なにを言い出すんだこの子は、という言葉が口を突いて出ようとしたが、慌てて
それを抑える。
しどろもどろになる奏に
「いや、ご希望なら泊まらせてもらおう」
と言った。
まあ、自室に近づきたくなかったのは事実である。
ひとまず酒やらつまみやらを片付け、床に座すと静かに眼を閉じる。
「寝る前にこうして精神を落ち着けておくとぐっすり眠れるぞ」
そう言った後、頭の中の一切の考えを消し、しばらく眼を閉じたままでいた。
>>728 「そ、そうですよね…二度と会えなくなるわけじゃないですもんね…」
ふらつきながら立ち上がる麗を見つめながら、呟くようにそう言う。
>主人と結託してあたしを堕とそうなんて考えないでよね
「そ、そんな事しません!私、センパイを堕とそうだなんて、そんな…」
考えもしないことを言われて思わずそう言うが、
脳裏には自分を調教する麗の姿…そしてそれを恍惚としながら受け入れる自分の姿が浮かんでいた。
「私、頑張ります。色々悩みもあるけど、センパイみたいに優しくて…支えてくれる人もいるし」
それだけ、麗に伝える。
732 :
秋山 麗:03/09/28 02:53 ID:Yt/IeeLG
>>731 「そうそう。あたしがメイドになった時より、いろいろと恵まれてるんだし、あなたなら大丈夫よ」
ぽんぽん、とみかさの肩を叩いて、そう言う。
それから使った道具を片付けていき、元通りになったところで、
「さて、と……それじゃあ、また明日ね」
そう言って、部屋を出て行く。
みかさと別れ、休憩室を出てしばらくしてから、ふとため息をこぼす。
「……とか何とか言ったけど……まずはあの主人をどうにかしないと……」
切れるカードはあまりないし、などと思いつつ、自室へと戻っていく。
733 :
桜庭 奏:03/09/28 02:53 ID:cjeep/pq
>>730 >「いや、ご希望なら泊まらせてもらおう」
さすがにコワイ映画を観たから眠れそうにないなんて言えないので、マスターがそう
言うのを聞いてほっとする。
「あ、私が無理言ったんで、マスターがベッドに寝てもいいですよ。
私がソファに……。二人でこのベッドはちょっと狭いし。」
二人で同じベッドに寝ることの意味を深く考えずにベッドが狭いというだけで却下する。
目を閉じるマスターを尻目に急いでマスターに手をつけてほしくない所まで全て
片付ける。
(…ふしだらな娘って思われるかな……)
そう思われたら嫌だな、とは思いながらも、目を瞑るとすぐにあの映画のコワイ生き物が
頭に浮かび、今回は仕方ないと自分に言い聞かせる。
>>733 集中を終え、そっと眼を開ける。
>私が〜
「いや、君の部屋なんだから君がベッドで寝ればいい」
言葉の後に煙草に火を点けようとするが、匂いがついたらまずいかと思いやめておく。
顔を肘を立てて握り手で支えたまま、ぼうっと中空を見つめている。
>>732 「はい…おやすみなさい、麗センパイ」
事の重大さから考えれば、自分よりも麗の方が辛いはずである。
それでも、厳しい言葉ながらも自分を何度も励ましてくれる麗の存在は大きなものだった。
「いろいろと恵まれてるんだし…かあ」
休憩室のソファに座り、麗との事について考え事をしてみる。
思えば、麗とはかなりの回数身体を重ねていた。最も、事情は多々あったけれども。
「明日から…がんばろ」
そう考えつつ、休憩室を出て自室へと戻る。
>>729 何度も揺さぶられて、イライラしてその手を払いのける。
「なによ、もう……ふっ、んうっ、いいじゃ、ない、もうっ!」
ようやく余計な干渉がなくなり、安心して行為に没頭する。
と、急に強い力で抱き寄せられて、短い悲鳴を上げる。
「――ひっ! な、なにを……」
抗議は言葉にならず、執事の唇に吸い込まれてしまう。
強引に舌を挿し込まれ、だらしなく涎が糸を引いて毀れる。
「あふっ……し、執事、さま、んっ、ちゅっ」
秘唇に挿しいれたままの指をかき回しながら、必死に舌を絡める。
すっかり露になった双丘と、硬く隆起した頂を執事に責められ、次第に上り詰めてゆく。
椅子に座ったまま仰向けになって、執事に身体を預ける。
「んくっ、んふぅ…し、つじさま、もっと、もっと……」
空いた手で執事の下半身をまさぐり、股間を探り当てるとやわやわと擦り始める。
「いまだけ、いまなら……うぅん、あふっ、全部、忘れさせて……」
737 :
桜庭 奏:03/09/28 03:06 ID:cjeep/pq
>>734 >「いや、君の部屋なんだから君がベッドで寝ればいい」
「え、でも、悪いです……」
そう言いながらも、中空を見つめてもう何を考えているのか分からないマスターに
あきらめのため息をつく。
「じゃあ、お言葉に甘えてベッドに寝させていただきます。
でも、風邪をひいちゃいますよ。
やっぱり、狭いの我慢しますから、私の隣に寝てください。」
そう言ってマスターの腕を掴む。
「できるだけ、壁側に寄りますから。ね?」
>>737 「え、いや・・・」
事の重大性を理解しているのかこの女性は。
だが、こうなったら何を言っても無駄のようだ。
「分かった・・・」
仕方なく、扉の錠を確認してから、頷いた。
自らの隆起へと差しのばされた貴子の手の感覚に、慈しんでいるようにすら見える笑みを浮かべる。
貪るような、それでいて優しい口付けをかわしながら、寝間着をゆっくりと押し開くようにして剥いでいく。
「……白い肌に紅が射して、とても美しゅう御座いますよ」
寝間着を剥いでいく手を熱を帯びた肌に伝わせ、そのなめらかな、そして吸い付くような感触を楽しむ。
そして、口付けの雨。きつく吸い上げ、自らのテリトリーにマーキングしていくように桜色の印を
あちらこちらに刻みつけていく。
首筋、肩口、背中、脇、脇腹、みぞおち。
やがて、その口は狙いすましたように貴子の峰に慎ましく座っていた突起をとらえた。
吸い上げ、呑み込むように口に含み、舌を這わせ、舌で突き、時には歯を軽く立てる。
ひくん、ひくん、とそれらの挙動に答える貴子の身体に満足げな笑みを浮かべた名無しの執事は
そのまま貴子の身体を抱え上げると、そのまま、そっと客間のソファーへと降ろした。
ソファーの上に横たわる貴子は、既にあふれ出る秘蜜が染み割ったショーツ一つの姿になっていた。
その姿を見下ろしながら、名無しの執事はスラックスのベルトに手を掛け、抜き去る。
じじ、じじじぃ……っ
スラックスのチャックが降ろされる、金属同士が擦れ合う音が客間に響き渡り、
その広がった布の合間から、赤黒く屹立した名無しの執事の剛直が取り出された。
740 :
桜庭 奏:03/09/28 03:21 ID:cjeep/pq
>>738 マスターの思惑も知らずに、一人でどんどん突き進んでいく風に見受けられたが、
先にベッドの上に横になり、布団を顔の半分くらいのところまでかぶると、ふと
不安な表情をする。
「マスター、…ふしだらな娘だって思いますか?
あの、今日のお礼はたぶんまた今度します。今日は、一人じゃ寝るのが怖くて……。」
そう言うと、少し目を潤ませる。
「だから、私のことキライにならないでくださいね。」
前も行為中に言った言葉なのだが、すっかり忘れて同じセリフを発する。
「あ、お隣どうぞ。」
立ったままで困った表情のマスターに気付き、慌てて布団を少しめくりマスターを誘う。
「……手、つないでもいいですか?」
そう言って、マスターの指に自分の指を絡めると、安心した表情で目を瞑り、寝息を
立て始める。
>>740 いつのまにか隣で寝息を立てている奏を見ると、ふっ、と微笑んだ。
「本当に・・・子供だな」
キライにならないでくださいね。
前にも言われた言葉だったが、マスターは改めて「ならないさ」と返した。
絡めた指をそっと、握ってやる。
「だが・・・」
起こしてしまわないよう気を付けながら、ごろんと仰向けになる。
絡めてない方の手は自分の頭の下に置く。
「・・・それも、いいところだ」
もちろんこの男がすやすや寝るはずもなく。
いつ襲い来るかも分からないトラブル(第三者の目撃)を危険視し、一日中起きている事となる。
結局、彼が恐れた事は起きなかったが。
>>739 火照った身体に、ひんやりとした執事の手が気持ち良い。
快感の波を高めるように、リズミカルに触れる唇の感触に、背筋を震わせる。
ようやく求める快感を与えられ、ほっと息をつく。
「あはっ、美しいなんて、そんな……お世辞は通じません、よ?」
キスマークが全身に残ったが、そんなことは気にも留めない。
そうして敏感な突起を刺激され、辺りを憚ることなく嬌声を上げる。
いきなり抱え上げられて驚いたが、執事の為すがままに身体を任せた。
ソファに下ろされ、何をするでもなくぼんやりと執事を見つめる。
冷めかかった蜜が太股を伝い、ソファをに染みを作ってゆく。
ふと、このまま「放置プレイ」されるのではと、耳年増な不安が脳裏を過った。
「……あの、執事様?」
しかし、おもむろにチャックを下ろした執事に安心する。
転がり落ちるようにしてソファから降りると、跪いて執事の逸物を握り締める。
「あの、まだあまり経験がないので、上手く出来るといいんですけど……」
そうして逸物を口に含み、ゆるゆると頭を振り始める。
自分の剛直に口付け、それを含み始めた貴子の頭にそっと手を置き、優しく髪を撫でる。
「いい子で御座いますな……」
自らの剛直が貴子の唇を出入りするさまを見下ろしつつ、ゆっくりと頭をなで続ける。
絶えず送り込まれてくる快感と、久しく感じたことのない獣欲に剛直が更に熱さと硬さを増し、
大きくなっていくのを感じる。
しばし、貴子の口による奉仕を楽しんだ名無しの執事は、凶々しさすら感じさせ始めている剛直を
ゆっくりと引き抜いた。
貴子をそっと床の絨毯の上へと押し倒し、手を貴子の太股へとかける。
くっ
ゆっくりと力を込め、その太股を押し開いていこうとするが、あまり抵抗感は感じられなかった。
押し開かれた足の付け根。そこを覆い隠しているショーツは、わき出る淫蜜で溢れかえり
部屋の照明をぼんやりと受け止めていた。
そのショーツの縁に指をかけ、ゆっくりと脇へ退けていくと、その向こうからは
貴子の華奢な身体つきに見合った薄い茂みと、その中で別の生き物のようにひくついている
緋色の花と、その頂に輝く宝珠が姿をあらわした。
名無しの執事は、その濃厚な誘い香を放つ緋色の花へと、貪らんとばかりに口付けた。
>>743 無我夢中で口を使って奉仕する。
まだまだ不慣れなせいか、なかなか相手の反応を確かめる余裕はない。
それでも、懸命に唇と舌を使いながら、執事の剛直全体に刺激を送り込む。
「ふふっ、んちゅっ……ふむっ、きも、ひもちいいでふか?」
不安になってそう訊ねるが、優しくなでなでされて子供のように無邪気に喜ぶ。
さらに膨れ上がる剛直に驚きながらも、亀頭からカリ首、裏筋を伝って陰嚢まで、
舌を這わせ愛撫を続ける。
再び口に含んで深いストロークを始めて間もなく、引き抜かれる剛直に驚く。
「あ、あの、気持ちよくなかったですか? ごめんなさ――」
無言のまま執事に押し倒される。まだ意識がぼんやりしている。それでも、
これからなにが起こるのか予想は付いた。そうして期待にまた淫蜜が溢れ出す。
「はぁぁあああんっ! んんっ、そ、そこはっっ!!」
散々焦らされた挙句の秘処、陰核への刺激に、腰を浮かせるほどに反応してしまう。
敏感になった粘膜を、ざらついた感触が這い回る快感に、身体が急激に熱を帯びて、
呼吸が乱れ、意識が飛びそうになる。
「も、もう、イきそ……ひあぁぁあっ!」
貴子の身体のわななきを唇と舌にも感じ取る。
そっと口を貴子の花園から遠ざけ、そのまま、貴子の身体を這い見るように体勢を変えてゆく。
控えめなへその窪み。肋骨の線の浮かび上がるみぞおち。きらきらと輝く玉の汗が浮かび
上下に律動する双丘の谷間。そして、流れ落ちそうな位に潤む目をした
貴子の表情が目前に広がった。
得体の知れない緩慢な笑み。慈しみとも、優しさとも、征服を目前とした勝利とも取れる
その満足げな笑み。
自らの指によって脇へと退けられていた貴子のショーツの横……
そこにはち切れんばかりに反り返った剛直を押し当てる。
にちり……
粘液が押し分けられ、その表面を波立たせる音が静かに響く。
剛直を通して伝わってくる、今にも熔け落ちそうな瑞々しい感触。
名無しの執事は、その感覚をもっと得ようとせんがばかりに、自らの剛直をそこへと
挿し入れていった。
貴子のまだ狭く初々しい膣内が、名無しの執事の熱く節くれ立った剛直に押し広げられていった。
>>745 ハァハァと肩で息をしながら、いまだとめどなく愛液が伝う秘処の疼きに戸惑う。
強い酒のせいで頭が割れるように痛い。ギュッと眼を閉じて耐える。
それでも、身体の奥底から湧き上がる灼熱は脳髄を麻痺させ、さらなる快感を要求する。
汗ばんだ肌に纏わり付くような執事のねっとりとした視線に、すべてを見透かされて
いるような気がして、何気ない振りをして腕で胸を隠した。
謎めいた執事の笑顔に、時が止まったかに思えた。
しかし、おもむろに秘処に熱く滾る剛直が押し付けられる。
「ええっ!? そんなのは入らな――ひぃぃっ!」
まだ下着は脱いでいない。そんな油断があったのかもしれない。
媚薬のせいとはいえこれほどに蜜を溢れさせつつも、蕩けきった秘肉は執事の硬直に
堪え切れず、悲鳴を上げた。
「あぁん、だっ、だめ、壊れちゃう……」
めりめりと音を立てて分け入ってくる熱棒を拒む身体と、快楽を求める欲情と。
見かねた執事に言われるがまま、力を抜いて剛直を受け入れようとする。
「入った…?」
ぴったりと身体を重ね合わせ、苦しげな息の下からそう訊ねる。
執事はそっと頷くと、ゆっくりと身体を動かし始めた。
全身で執事の体温を感じながら、痛みと快感の狭間で振り子のように揺れ続ける。
貴子の狭い肉の狭まりの中を、ひたすら快楽を貪ろうと剛直を行き来させる。
自らの肉の傘がそこに姿を没し、堅さとすら錯覚する締め付けが
剛直から脳髄の奥底で吠え声を上げ続けていた「何か」にまで達したその瞬間、
名無しの執事は、ただ「何か」にとっての餌……溢れかえる快楽を貪り食うことしか
考えられなかった。いや、考えることすらできなかった。
本能。衝動。反射。その根元的なすべてが名無しの執事の全身を支配し、
貴子の漏らす苦しげな息すらものともせず、剛直の抽挿をくりかえした。
背筋を駆け上がってくるような快感。それに引っ張られるように加速度的に心拍が上がり、
獣のように吐き漏らす呼吸の荒々しさが増していく。
そして、「何か」が上げる勝ち鬨の雄叫び。その時が近いことを名無しの執事の身体が
痙攣し始めることで誇示し始めていた。
>>747 お互いの局所が擦れ合う感覚に身をよじる。
むず痒いような気持ち良さに、目を閉じて甲高い喘ぎ声を漏らす。
「あはっ、んっ……あぁんっ、いや、やだ、もう……」
涙目になりながら、それでも執事に組み敷かれたまま動けない。
それでも、獣のような荒々しい抽送に疼きが満たされてゆく。
秘処から全身に広がる熱に、感覚器官が解き放たれてゆくような気がした。
無言のまま、執事はひたすらに腰を振り続ける。非情なような、本能に忠実なような。
なんと言いようもない被虐感に、さらなる快楽を見出す。
そうして、さらに密着を高めるべく、自然と執事の腰に両足を絡めていた。
「んふぅっ、あっ……はぁ、んあっ、もう、限界っ……!」
執事が雄叫びを上げた。
剛直がぐっと硬度を増したかと思うと、ぐったりと体重を掛けたまま何度も腰を震わせる。
密着した結合部からぐちゅっ、ごぽっと卑猥な音を立てて白濁が溢れた。
「んぁっ……中で、出しちゃった……」
他人事のようにそう呟くと、全身の筋肉が弛緩して床に崩れ落ちた。
「くあぁ……っ!」
今まで感覚を研ぎ澄まさんとする衝動からか、固く閉じられていた目が薄く開かれた。
「何か」の大きな吠え声が、自らの身体の中に響き渡る。
その響きと共に名無しの執事の剛直は、煮えたぎるような白い溶岩を情け容赦なく
貴子の胎内へと吐き出していた。
幾度かの小さな身震い。その度に名無しの執事の剛直も震え、獣欲を迸らせていく。
ぐちゅっ、ごぽっ……
狭い隙間から、その中を征服し尽くした白い溶岩があふれ出る。
最後に大きく緩慢な身震い。
その動作を最後に、貴子の肉の狭まりから、その勢いを衰えさせた剛直が
ゆるゆると引き抜かれていった。
貴子の身体を眺めつつ、しばしの沈黙。
徐々に人間らしい思考能力を取り戻しつつあった名無しの執事は、床に座り込んだまま
いつの間にか脱ぎ捨てていた黒いベストのポケットから煙草と古ぼけたジッポーを取り出すと
煙草を口へと運び、それに火を灯した。
屋敷で煙草を口にしたのは何年ぶりだろうか。
口の中に広がる煙が、貴子の残り香と混ざり合って、何とも言えない芳醇な香りを紡ぎ出す。
ふと、貴子の足の合わさりへと視線を運ぶ。
ショーツの布地越しに染み出して流れ落ちる、自らが吐き出した獣欲のなれの果て。
少々、打ち拉がれたような顔をした名無しの執事は、ベストのポケットから2錠の錠剤を取り出すと
口に含む。
そして、バーカウンターの水差しから水を含み、再び貴子の元へと戻る。
力無く、息に胸を弾ませている貴子の髪をそっと撫でる。
しばらく貴子の髪を撫でていた手を、その生え際で止め、そっと自らの唇を貴子の唇へと寄せた。
ゆっくりと自らの唇で貴子の唇を押し開き、口にしていた水と錠剤を貴子の口腔内へと流し込んだ。
反射的にそれを嚥下する貴子。
その様を見届けた名無しの執事は、客間の白くて厚みのあるカーテンを外して手に取ると、
貴子の身体をそっと包み込んで抱きかかえた。
静かに入った貴子の私室。
名無しの執事はベッドの上に貴子の身体を静かに横たえさせると、ぽそりと呟いた。
「……おやすみなさいませ。どうか良い夢を……」
>>749 夢を見ていた。
午後の温かな日差しの降り注ぐ公園のベンチに腰掛けて、幼子を抱っこしてあやしている。
目の前の広場では子供たちが鬼ごっこに興じ、隣には――
……執事。
「――うわぁぁぁぁ!!」
がばっとマッハのスピードで身を起こした。
「……そう、また勢いに任せて中で……」
ぽつりと呟く。
(でも、直前で抜いても意味がないとか。そもそも避妊する気はあったのかしら?)
今頃になってようやく、美味しく頂かれてしまった据え膳の怒りがこみ上げてきた。
もう遅い。でも、なにか薬を飲まされたような気もする?
「あとで小一時間問い詰めなきゃ!」
しかし、そんな執事を受け入れてしまった自分にも、ふと不安を感じた。
誰にでも股を開く馬鹿な女ではない、と思う。でも、それを否定する自信がなかった。
割り切ったといえば聞こえは良いかもしれないが、どこまでも堕ちて行きそうな気がした。
753 :
三条 望:03/09/28 13:06 ID:JwDeXByG
「まだ信用されていないのかな・・・」
特にこれといって体調の不良を訴えてくる者がいないので、
暇を持て余し椅子に腰掛けぼんやりしている。
755 :
三条 望:03/09/28 13:55 ID:JwDeXByG
「暇だな・・・」
そう呟いて医学書をぼんやり流し読みしている。
756 :
桜庭 奏:03/09/28 14:02 ID:cjeep/pq
「んん、んー」
のどに手をあて、何度か声を出して声の調子を整えている。
この気候のせいか、この生活のせいか、またしてものどの調子がおかしいらしい。
「昨日は、お布団あったかかったのになぁ。」
マスターの体温のおかげで(自分だけ)ぐっすり眠れたのに、と考える。
「お薬もらってこよう。」
今休憩中なのをいいことに、そそくさと医務室へ向かう。
医者が来ている事をすっかり忘れてノックもせずに扉を開けると、面識の無い青年が
椅子に座っていることに気付き目を丸くする。
「……!そうだった、お医者様が来てるんだっけ。
ノックもしないでスミマセン。こんにちは。」
757 :
三条 望:03/09/28 14:11 ID:JwDeXByG
「あっこんにちは・・・」
また面識のないメイドさんのいきなりの登場に驚き思わず椅子から落ちそうになるのを、
なるべく平静を装ってそう返事した。
「はじめまして、最近ここのお屋敷に雇われた三条といいます。」
『見たところかなり若く見えるが・・・一体何歳なんだろう・・・
でもここにきたって事はなにか悪い所があるんだろうな・・・』
そんな事を考えながら安心させるように優しく微笑み、椅子に座るよう促すと
「どこか調子が悪いのですか?」と口を開いた。
758 :
桜庭 奏:03/09/28 14:18 ID:cjeep/pq
「はじめまして。ここで働いてる桜庭奏です。」
人見知りする性格なので少々身体を硬くしていたが、温厚そうに見える三条に少しずつ
緊張を解いていく。
促されるまま、椅子に座り、口を開く。
「あの、のどがちょっと痛くて。
先週もちょっと痛かったんですけど、ここ二日くらい治まったかなって思ってたんです。
そしたら、今日また痛くなって……。
私、風邪のひきはじめに大抵のどが痛くなるので、ひく前に葛根湯でも飲もうと思って
ここに来たんです。」
のどに手を当てながら、そう話し、話し終えると顔を壁に向けて少しケホケホと咳き込む。
759 :
三条 望:03/09/28 14:28 ID:JwDeXByG
「喉ですか・・・それでは奏さんちょっと見せてもらいますね・・・」
この館にきて初めて普通の医者らしい仕事に密かに少し喜びながらそう言うと
まだすこし緊張気味の奏さんの顎に手を当て軽く持ち上げ、口の中を覗きこむ・・・
「確かに軽い炎症を起こしてますね・・・おそらく普通の風邪だとおもうのですが・・・」
そういいながら聴診器を取り出す、
まだ少女の面影を残すかわいいメイドさんの姿を見てすこし恥ずかしそうに赤面すると
「念のため診察するので・・・服を脱いでもらえますか?」と口を開いた。
760 :
桜庭 奏:03/09/28 14:36 ID:cjeep/pq
のどを診る彼に、いつも医者に診察してもらうときのように大きく口を開ける。
>「確かに軽い炎症を起こしてますね・・・おそらく普通の風邪だとおもうのですが
「そうですか。ひどくなる前にお医者様に診てもらえてよかった。」
お仕事もあるし早めに治さないと、と思う。
>「念のため診察するので・・・服を脱いでもらえますか?」
「はい。お願いします。」
座ったまま、ブラウスのボタンだけ全て外し前を開ける。
やはり恥ずかしいので、早く終わって欲しいと思いながら少し俯き、顔を紅潮させる。
761 :
三条 望:03/09/28 14:43 ID:JwDeXByG
>「そうですか。ひどくなる前にお医者様に診てもらえてよかった。」
「いえもうだいぶ収まっているようなので、それほど心配する事はないですよ」
と彼女を安心させるためにそう言うと聴診器を耳につける。が、
>座ったまま、ブラウスのボタンだけ全て外し前を開ける。
まだ幼い(と勝手に思っている)少女が恥ずかしがりながら服を脱ぐ姿に、妙な恥ずかしさがこみあげて来る。
「前はこんなことなかったのに・・・この館に着てからちょっと変だな・・・」
無意識のうちにそう小さく呟くき聴診器を当てようとして、一瞬手を止め顔を赤らめ少し俯きながら口を開いた
「あの・・・すみませんが・・・ブラもはずしてもらえますか・・・」
762 :
桜庭 奏:03/09/28 14:50 ID:cjeep/pq
彼の呟きが聞こえたが、よく理解できずに首をかしげる。
>「あの・・・すみませんが・・・ブラもはずしてもらえますか・・・」
「え、ブラ外さないとダメですか?
……分かりました。」
少し驚くが、顔を一気に赤らめて彼に背中を向けるとブラウスを着たままホックを外し、
彼の方に向き直る。
763 :
三条 望:03/09/28 15:05 ID:JwDeXByG
>顔を一気に赤らめて彼に背中を向けるとブラウスを着たままホックを外し、
彼の方に向き直る。
『「なんだか可愛いな・・・』
最初はそう思って見ていたのだが、
ゆっくりと下着を脱ぎ始めた彼女の恥らう姿におもわず下半身がかすかに反応してしまう。
しかしそのまま全ての着衣を脱ぐと思われたが、彼女はそのまま此方を向き直り、
恥ずかしそうに俯いたまま動かなくなってしまった・・・
『「これは・・・脱がしてってことなのだろうか・・・』
今までにない反応に少し戸惑うが、まだ幼くなにもわからないのだろうと勝手に納得し
「じゃあ、脱がしますね・・・」と言い彼女のブラウスに手をかけ、
「はいばんざ〜い!」とまるで赤子をあやすようにそう言い彼女の両腕を上げるように促すとそのままブラウスを抜き取った。
服を脱がすと言う功いになぜだか妙に胸がドキドキする。
恥ずかしさを隠すように軽く俯きながら、軽く唾を飲み込むと
「じゃあ・・・次は・・・ブラを取りますね・・・」
少し緊張気味にそういうと羞恥心でかすかに震える肩に手をかける・・・
そして一気に肩から滑らすようにブラの肩紐を下げ、そのままブラを抜き取ると
眼前に淡い色彩の彼女のかすかふくらみが現れた。
764 :
:03/09/28 15:13 ID:JwDeXByG
×功い ○行為
765 :
桜庭 奏:03/09/28 15:13 ID:cjeep/pq
ブラのホックを外して、聴診器を当てて診てもらうには問題ないと思っていたのだが、
>「じゃあ、脱がしますね・・・」
この言葉に驚く。
が、促されるままに手を上げてブラウスを脱がされ、そのままその場に流されてブラも
外されてしまう。
上半身裸で羞恥心のため顔を紅潮させながらも、診てもらうんだから、と手は座面の淵を
掴んでいたが、彼の胸への視線を感じて、慌てて胸を隠す。
「あ、あの……出来るだけ、ささっとお願いします。
ほら、残りのお仕事もあるし……。」
羞恥のためか少し潤んだ瞳で彼を上目遣いで見る。
766 :
三条 望:03/09/28 15:20 ID:JwDeXByG
やはりまだ幼いといっても恥ずかしいのだろうか、視線から胸を隠す彼女・・・
恥ずかしそうに上目遣いで此方を見上げる表情・・・
煩悩をくすぐるそんな仕草にだめだと思っても下半身が熱を帯びてしまう。
「ごめんね・・・こうしないときちんと診察できないんだ」
なるべく冷静を装い彼女に向けて微笑みかけると、手にした聴診器を彼女の肌にそっと這わせた。
767 :
桜庭 奏:03/09/28 15:25 ID:cjeep/pq
「はい…、ごめんなさい。」
彼の心情も知らず、彼が聴診器を肌に這わせるのを少し俯き加減で見ている。
「つめたっ……」
そのひんやりとした感触に思わず目を瞑るが、すぐに彼が聴診器を当てるのに
興味の対象をうつしていく。
768 :
三条 望:03/09/28 15:36 ID:JwDeXByG
冷たい聴診器の感触に彼女の肢体が軽く跳ねた。
ますがままにと言う感じで目を閉じた彼女の胸の鼓動を確かめるために
かすかなふくらみにそっと聴診器を当てた。
一回・・・2回・・・彼女の胸の鼓動を確かめるように優しく聴診器を当てては場所を移していく。
聴診器が胸に軽く押し当てられる度に彼女の肢体が敏感に反応し、かすかに震える
『うん・・・軽い風邪で間違いないな・・・それにもうほとんど回復している。状態は良好だ・・・』
彼女の状態はもう充分にわかった・・
しかし・・・それでも彼女の胸に聴診器をあてることをやめられない・・・
聴診器を当てるたびに耐えながらも敏感に反応する彼女の姿に徐々に理性の糸が切れかかったいた。
彼女の胸に当たる度に、徐々に聴診器が彼女の胸の先端めがけて近づいていく。
そして・・ついに聴診器が彼女の胸の先端をかすめた。
769 :
桜庭 奏:03/09/28 15:42 ID:cjeep/pq
診察中の彼を心配そうに見つめながらも、つい聴診器が当てられるたびにぴくっと
反応してしまう。
聴診器がゆっくり胸の先端に近づくのを見ながら、診察なのに焦らされている気分になってきて
息が少し乱れてくる。
「…ん……」
先端にそれが触れたと同時に小さく声が漏れ、少し触れただけなのに乳首は固くなる。
診察中の彼の顔をそっと眺める。
俯き加減のその表情は、自分には読めない。
乱れた息を整えたくて目をそっと閉じて深呼吸をしようと試みる。
770 :
三条 望:03/09/28 15:51 ID:JwDeXByG
『やりすぎた・・・』
瞬間そう思ったが頬を僅かに紅潮させ息を乱す彼女の姿に、聴診器越しに思わず彼女の胸の先端を捉えてしまった。
流石に拒否反応を見せるかと思ったのだが、彼女はかすかな声を漏らしそのままじっと耐えている。
『こんな年端もいかない子にまで・・・』
そう思うのだが、理性の糸はもう切れていた・・・
かすかに触れるように・・・
軽く押しつぶすように・・・
こねるように・・・
椅子に腰掛け瞳を閉じてじっと耐える彼女の胸の先端めがけて聴診器を這わせる。
時折我慢ができないのか軽く息を漏らしさらに頬を赤らめる彼女の姿にいつの間にか見いってしまう。
興奮ですでに下半身の逸物はこれ異常ないくらい隆起していた。
771 :
桜庭 奏:03/09/28 15:58 ID:cjeep/pq
診察中なのも忘れてドキドキしてくる自分に罪悪感が湧いてくる。
(…やだ。私、診てもらってるだけなのに……)
そう思って眉根を寄せるが、彼の行為も医者としての範囲を超えていることに
気付いていない。
が、乳首を刺激され始めてすっかりそんな雑念も消えてしまう。
「…ん……っ…んん……」
口に手を当てながらも、隙間から声を漏らして感じ始め、気付かないうちに膝をきゅっと
合わせていた。
そのことに自分で気付いた途端、医者の下半身に目が行き、少し目を丸くする。
「あ…」
(こういうときってなんて言えばいいんだっけ……
お医者様は、一応ここのお屋敷にとってはお客様みたいなもんで……)
必死に考えを巡らせる。
772 :
三条 望:03/09/28 16:09 ID:JwDeXByG
羞恥に頬を染め、聴診器越しの愛撫にその肢体をもじもじと動かす彼女の姿に
ますます興奮が高まってくる。
『こんな年端のいかない子に・・・』
そうは思うのだがもう押さえがきかなくなっていた。
彼女の肢体を抱きしめると、抵抗の声を押さえ込むように口を重ねる。
片方の手で彼女の肢体を支えるように抱きかかえるとあいた片方の手でじかに彼女の胸を弄る。
彼女が抵抗しないと見てとった後、彼女の耳元に口を近づける。
「ごめん・・・君みたいな・・・小さい娘にこんな事をしたらダメだとはわかってるんだけど・・・」
そう耳元で囁きながらもなおも胸への愛撫をやめようとはしない。
徐々にその手の軌跡を下へ下へと移動させ、スカートの裾をたくし上げると、
ふとももにかるく触れる。
そして軽く耳に口を寄せながら、必死に刺激に耐える彼女に囁きかけた。
「その・・・奉仕してくれないですか・・・・」
773 :
桜庭 奏:03/09/28 16:21 ID:cjeep/pq
それまでも十分怪しかったのだが、彼が直に胸に触れると、やはり診察でないことが
奏にも明らかになる。
しかし、仕事上、こういうことにはあまり抵抗できないので、されるがままになる。
そして、仕事だということをこうして感じてしまっている自分の免罪符にしてしまっていた。
>小さい娘にこんな事をしたらダメだとはわかってるんだけど
「…私、こう見えても、ハタチなんです……
お医者様は、ここのお屋敷のお客様なんですから、だから…ん…っ……」
彼の愛撫に感じてしまい、合わせた膝に力をいれ、座面の淵をぎゅっと握る。
やがて彼がスカートをたくし上げて太ももに触れた途端、すーっと風が通り自分の
ショーツがすっかり濡れている事を感じて顔を赤らめる。
>奉仕してくれないですか
「えっと……手で?…それとも、お口で?……それとも、」
彼の言葉を聞いて、俯きながら彼にそう口を開く。
が、その続きに言おうとした言葉の大胆さに思わず口をつぐむ。
「お医者様の希望に添えるようにします。」
顔を真っ赤にしてそう言うと、自分の膝を眺めながら彼の返事を待つ。
774 :
三条 望:03/09/28 16:32 ID:JwDeXByG
>「…私、こう見えても、ハタチなんです……
> お医者様は、ここのお屋敷のお客様なんですから、だから…ん…っ……」
「えっ・・・」
彼女の言葉に一瞬耳を疑う・・・
そして恥ずかしそうに俯く彼女の
>「お医者様の希望に添えるようにします。」
というそれまで幼いと思っていた彼女のその言葉に心のブレーキが完全に壊れてしまった。
「ごめん・・・」
彼女に宛てた言葉なのかそれとも自分の心の弱さを隠すためか・・・小さくそう呟き彼女の幼い肢体を抱きかかえると
患者用のベッドにそのまま移動する。
彼女の肢体をなるべく優しくベッドに横たわせると、ズボンを下ろしそのまま彼女の肢体に密着するように身体を重ねる。
かすかな胸を揉みしだきながら唇を合わせる。
彼女が抵抗しないと見るとスカートのなかに手を差し入れ一気に下着を膝までずり下ろした。
恥ずかしさで耳まで赤くした彼女の身を見つめ「いいかな・・・?」と目で訴えかけた後で
一気に彼女の秘裂にその逸物を突きたて、衝動的突き上げた。
775 :
:03/09/28 16:39 ID:JwDeXByG
×身をみつめ ○目をみつめ
776 :
桜庭 奏:03/09/28 16:45 ID:cjeep/pq
自分を抱きかかえる医者の首に黙ったまま腕を回し、これからの行為を想像して再び
身体が熱くなりショーツの中が潤み始める。
何度しても慣れないこの行為の恥ずかしさに、視線をベッドの上へさまよわせるが、
下着を下ろされて、次に来る行動を悟る。
彼の方へ視線を移し、目を潤ませたまま小さく頷くと、そのまま突き立てる彼の首に
腕を回す。
「…んっ…ん…ん……」
彼が自分の中に突き立てるたびに声が漏れ、響く水音に眉をしかめながらも、次第に
快感に翻弄されていく。
もうとっくに休憩時間が終わっていることに気付いたのは全てが終わった後。
長い間裸同然な格好でいたので、行為後の熱が冷めるとともに少し寒気がこみあげてくる。
慌てて衣服を着て格好を整え、医者に頭を下げると仕事場に復帰する。
主人にはニヤリと訳知り顔で笑われることになるのだが、今はそれを知らない。
777 :
三条 望:03/09/28 17:14 ID:JwDeXByG
「す
突き立てるたびにきつく締め上げる彼女の膣口の感触に溜まらず口から声が漏れる。
彼女が手を首に回したため深く密着した身体が汗ばむ。
ただ快楽に世界に身をゆだねるように目を閉じ、
自分の胸の中で恥らいながら嬌声をあげる彼女の姿に欲望がさらに刺激され
ますます腰の動きがはやまっていく。
汗がうっすら滲んだ裸体を寄せ合い全てを忘れ快感に浸る2人のかすかな不明瞭な声・・・
そして抜き出しされる度にぶつかる下半身の淫猥な音が部屋中に響く・・・
その幼い裸体を突き上げる度にかすかに震え瞬間的にさらにきつく締め上げる彼女のその感触に
徐々に限界が近づく中、
脊髄を駆け巡る、痺れるような快感をさらに強く味わおうと腰を彼女に深く差し入れると
「んくっ・・・!」っとかすかに噛み締めるような声を出し、彼女の中から逸物を抜き白い欲望を解放った・・・
糸が切れた操り人形のようにベッドに倒れこむと、その余韻に浸るように瞼を閉じる。
そして心地よい脱力感に包まれ朦朧とする意識の中で、欲望の深みにはまっていく自らの弱さをうらみ眠りに落ちていった・・・
778 :
三条 望:03/09/28 17:16 ID:JwDeXByG
↑の一行目 「す・すごい・・・」 が抜けてました・・・ごめんなさいです
779 :
椿 杏樹:03/09/28 21:50 ID:t3F2ZlV2
休憩室でメイド用おやつの鯛焼きをかじっている。
「あふ(熱っ)」
「もしもし…。うん、地震の被害はそんなになかったんだ…よかった…」
自室で、故郷の恋人と電話している。
783 :
椿 杏樹:03/09/28 22:08 ID:t3F2ZlV2
机に突っ伏し、凛香の私物らしきティーン雑誌をパラパラとめくって眺めてみる。
「…んっ!?…あ、あれ?」
と、中の記事『街で見かけたイケメン君♪』と書かれたページに瀬名の写真が載っている。
「何々、『こんな爽やかパティシェが作るケーキを食べに、お店は連日女の子でいっぱいだよ!』…。
ぷっ。な…何コレ…。晒し者の刑ね、これは」
笑いを堪えつつ、記事を切り取り、休憩室のコルクボードに貼り付ける。
が、実は同じページに自信たっぷりな笑みを浮かべている司も載っていたりする。
今日の宿泊名簿を見て、客人が泊まっている部屋を確認している。
地震の話も一段落し、何やら実家の事について話している。
「うん。だから、きつめの坂路じゃなくて、ウッドチップとか…。ああ、そうじゃなくて…」
どうやら、馬の調教について真剣に話をしているらしい。
「ふぁぁ〜〜………ねむ」
人目も憚らず大きなあくびをする。
787 :
椿 杏樹:03/09/28 22:24 ID:t3F2ZlV2
休憩室を出て、書庫に移動。
入ったばかりの新しい小説本を手に取り、読みだす。
「へえ。『世界の中心で、愛を…。…これ、志保さんには辛い話かもしれないね。」
ようやく仕事を片付け、椅子から立ち上がって背伸びをする。
「さて、と。…どうしたものか」
自分の携帯メモに宿泊状況とモーニングコールの要・不要を控えている。
790 :
椿 杏樹:03/09/28 22:39 ID:t3F2ZlV2
「…と、それはいいとして…。」
書庫の奥にある書類棚から、数枚の論文らしき紙の入った封筒を苦笑しながら取り出す。
「ごめんなさい、ちょっとだけ貸してね」
「〜〜〜♪」
凛香の部屋で、音楽を聴きながら、雑誌を読んでいる。
「お、この指輪かっけ」
「だから〜!そうじゃなくって、もっと負担を掛けないように…って幸希、何よその言い方!」
議論が白熱しすぎたのか、どうにも話の内容がずれてきているようである。
「!」
突如として鳴り響いた電話のベルに、慌てて通話に出るが……
794 :
椿 杏樹:03/09/28 22:50 ID:t3F2ZlV2
論文のコピーを取り、そのコピーを鋏でちょきちょき切り刻んでいる。
「うーん……」
切った切れ端をピンセットで並べているようだ。
「あーもう!何でそうなるのよ!もう、幸希のバカぁ!」
会えない事についての口喧嘩になってしまったらしく、結局電話を一方的に切ってしまった。
が、謝ろうとしてもこちらからは何も出来ない事を思い出し、後悔してしまう。
「喉が渇いたな…」
呼び鈴を鳴らそうと手を伸ばすが引っ込める。
「たまには自分で用意するか」
机の上の書類等を、適当に固めると部屋を出て行く。
797 :
椿 杏樹:03/09/28 22:58 ID:t3F2ZlV2
「……できた!」
封筒を元の場所に戻し、何やら出来あがった一枚の紙を持って書庫を出る。
出るまぎわにニヤリと書類棚に向かって微笑みつつ。
廊下を歩いている。
「いち、じゅう、ひゃく、せん、まん、じゅう、たかー」
いい値段なら買おうと思っていたらしい。
800 :
椿 杏樹:03/09/28 23:08 ID:t3F2ZlV2
紙袋に入った鯛焼きの残りを食しつつ、廊下を歩いている。
802 :
椿 杏樹:03/09/28 23:14 ID:t3F2ZlV2
私室へ戻る途中で、凛香の部屋から大音量の音楽が聞こえ
さりげなく注意を促そうとドアをノックしてドアノブに手をかける。
「凛ちゃん、ちょっと音おっきいかもよ〜」
>>802 「ふぇ……?」
視線の先には見た事ない女性が立っている。
「(あららぁ〜、こりゃまたしばかれるなぁ〜)」
804 :
椿 杏樹:03/09/28 23:25 ID:t3F2ZlV2
>>803 ガチャ、と普段通りにドアを開けると中には見知らぬ少年が。
「……。…あら?どちらさまでしょう。お客様?」
凛香の部屋の筈なのに、すっかりくつろいでいる様子で
思わず目をきょとんとさせてしまう。
「…?凛ちゃん…じゃ、ないわよねえ。まぎれもなく男の子だし」
目の前に屈み、悠斗の頬をぺたぺたと触ってみる。
と、その拍子に鯛焼きの袋が絨毯に落ち、袋の隙間からいい匂いをさせる。
幼稚園ぐらいの子供が、必死に背伸びをして屋敷のインターホンを押す。
ぴんぽ〜ん
>>805 来客があったようなので、急いで応接間を通り、玄関へと走る。
しかし、ドアを開けても視界に客の姿は無い。
「……あれれ?」
>>804 「おれ?俺は凛のお友達♪ユウトって呼んでね」
手を差し出し、握手をしようとするがそれを無視?して頬を触られる。
「あぅ……」
「くんくん、なんかいい匂い、くんくん」
急に漂ってきたいい香りに鼻をひくつかせる。
>>806 「おねいさん、こっちこっち」
自分のはるか上の部分を見るみかさ。
そんな彼女に声を掛け、視線をこちらに誘導してやる。
「かあちゃんととうちゃんがお出かけしてて、お留守番なんだー。
だけど、ちょっと暇だったからお散歩してみたの」
みかさの股ぐらを器用に這い潜り、屋敷の玄関へと侵入する。
>>808 (……幼稚園児?…でも一体…)
声の方にいたのは、幼稚園児ほどの子供。
と、そんな事を考えているうちに、子供は自分のスカートの中を潜り、屋敷の中へ入っていってしまう。
「わっ、ちょっとちょっと!そんな勝手に…」
慌てて子供の方に走り寄ると、しゃがんで諭すように話し始める。
「ちょっと坊や?いくら何でも、他の人のお家に散歩しにきちゃだめでしょ?」
こんなところを主人に見られては大変と、帰らせるいい思案を考え込みながら話す。
今の所「レーダー」は反応していないらしい。
810 :
椿 杏樹:03/09/28 23:45 ID:t3F2ZlV2
>>807 「お友達って…。いいのかな〜…。
これはさすがに御主人様や執事様にご報告しなくちゃダメなんじゃないのかなあ…」
不信に思いつつ、さも当然のように自己紹介する悠斗を見てぽつり、独り言を呟く。
「貴方ここに住んでるの?学校とかお仕事とかはしてないの?」
とりあえず頭によぎった疑問を投げかける。
>くんくん、なんかいい匂い〜
彼の視線の先には鯛焼き袋が。
(ごはん、ちゃんと食べてないのかしら…そうだ)
「ちゃんと答えたら一つ分けてあげる。ここのさつまいも餡のがね、おいしいんだよ〜」
そう言うと意地悪く袋を頭上にサッと掲げる。
>>809 「いや、でもオラの第六感が反応してるんだ。
このお屋敷には、綺麗なおねいさんがいっぱいいるって!」
足で放り投げるようにして靴を脱ぐと、みかさを無視して屋敷の中を走り回る。
「へそくり発見だゾ〜!」
客室に勝手に入って、第一声。
「父ちゃんの象さん」
どうやら、隠してあった淫具を発掘したらしい。
そして、それを後から追いかけてきたみかさに見せ付けた。
>>810 よく考えてみると、ここに来てからまともな食事をしていない。
食べている物といえば、凛香の机に隠してあるお菓子……。
「むぅ〜、こいつは困った…」
鯛焼きは欲しい、でもばらすとここにはいられない
文字通り頭を抱える悠斗。
「絶対、絶対内緒だよ、おれはねぇ………」
ついに食べ物の誘惑に負けてしまったのか
ここに来た理由やらここで何をしているなど色々教えてしまう。
>>811 「うぅ、確かに『綺麗なおねいさん』はたくさん居るけど…」
どうにも動きの読めない子供を、戸惑いながらも追いかける。
客室に入ると、先程の子供が淫具を振り回している。
「……あのね」
見せ付けるような態度に、だんだん顔つきが険しくなりかける。
「坊や…。いい子だから、返しなさいね?」
そう言いながらつかつかと歩み寄り、子供の方へ手を差し伸べた。
どうやらさすがの「レーダー」も、こういう子供には反応しなかったらしい。
814 :
椿 杏樹:03/09/29 00:09 ID:HNtUE8Fy
>>812 >絶対、絶対内緒だよ、おれはねぇ………
「うん?……。ふむふむ」
内容を聞いてしばし呆然とし、驚いたように溜息をつく。
「…それでよくこのお屋敷で無事でいられたわねえ〜…。
お姉さんは、貴方のあまりの強運にびっくりしちゃいました。
あ、はいとりあえず約束だから一つあげる」
「でも折角お屋敷に来たのなら、何か御主人様のお手伝いしてみるのはダメなの?
お部屋も頂けるし、何より堂々と歩けるわけだし。
凛ちゃんのこのお部屋には、必要な時に忍び込めばいい話なんだし」
座ったままで続けて質問、その2である。
「今日の事は私黙っててあげるから、どう?」
話す間、正座から脚を少し崩して『お姉さん座り』になったせいで
メイド服から太股がちらりと覗く格好になっている。
>>813 「これ、おねいさんのなの? オラって証拠見せてもらわないと納得しない性格で…」
淫具のスイッチを入れたり、切ったりして遊びながら言う。
険しいみかさの表情に気付くなり、衣服を一瞬のうちに脱いで全裸になる。
「オラ… 悪い子だから、お仕置きするんでしょ? 優しくしてね」
瞳を妖しく蕩けさせながら、ベッドに寝転がる。
「そういえば、こういうシチューエションどっかで見たことあるなぁ。
あっ! オラのうちでかあちゃんと、とうちゃんがやってたプロレスごっこだ!」
>>814 「わーい、いっただきま〜す♪」
杏樹の手から、鯛焼きを受け取ると即効でかぶりつく。
「んま〜♪」
>「でも折角お屋敷に来たのなら
「お手伝い……なるほど、その手があったか
まったく気づかなかったよ、はははは」
普通の人ならもっと早く気づいていたであろう。
「確かにそれだったら、堂々とお屋敷も歩けて
堂々と綺麗なお姉さんともヨロシクできるし、うん」
>>815 「………」
何と言えばいいのやら、といった表情で顔に手をやる。
「お仕置き…プロレスごっこ…」
こんな風に育てた親の顔が見てみたい…そんな台詞が寸前まで出そうだった。
(でも…万が一お客様とかの子供とか、近隣の有力者の子供だったら…それは邪険に扱ったらまずいよね?)
様々な事を考えるが、とりあえず相手の望んでいるようにしてやるのがとっとと帰らせる早道、と考えてベッドに歩み寄る。
「わかったわよ…。じゃ、動かないでね…」
そう言うと、子供の腹に何本かの指をつつつ…と這わせていく。
>>817 「おおおおおお〜〜」
自分の腹に這うみかさの白く美しい指の感触に、大げさながらも身震いして感想を体現する。
「オラ、こんな気持ちいいお仕置き初めて」
しばらく快感に身任せた後。
「ねぇ、おねいさんも悪いことされたらお仕置きされるの?
オラはよくお尻を叩かれるんだけど… おねいさんも?」
特に不純な感情はなく、純粋な疑問としてみかさに聞いてみる。
819 :
椿 杏樹:03/09/29 00:32 ID:HNtUE8Fy
>>816 >んま〜♪
(なんか犬みたい…。この息を荒げた食いつきようが)
鯛焼きを頬張る悠斗を若干引き気味に眺める。
これはどうにも今まで屋敷で出会った事のないタイプであるが、
妙に親近感が沸くのは何故なのだろうか。
>堂々と綺麗なお姉さんともヨロシクできるし〜
視線を少し足元に感じ、悠斗の前髪を上げて、残りの空いた手で額をぺしっと叩く。
「こらっ。確かに、まあここには綺麗なメイドさんが多いけれど…。あ、私以外ね」
自分をそう言うのがおこがましいと思ったのか、そう付け加える。
「うーん…。貴方にも出来そうなバイトっぽいお屋敷の仕事…。
庭師は木をボロボロにしそうだし、お医者さんの助手も到底これじゃ無理だし…。
給仕係…ギャルソンくらいじゃないかなぁ。」
気の抜けそうな様子にすっかり油断し、こちらもリラックスした状態で余所見しつつ
彼に出来そうな仕事を考える。
>>818 (あたりまえだけど…さすがにこの歳じゃ立たないか)
そんな事を考えながら、しばらく柔らかな手付きで、脇腹や臍周りまでを指でなぞる。
そうやってソフトな刺激を与えていると、子供から「尻を叩かれる」事についての質問を受ける。
「えっ…!?…うぅん…私は特に、お尻叩かれる事『は』されないけど」
そういうのを歓ぶ人もいるわよね…等と考えながら、その質問に答える。
「…坊やは…お尻叩いて欲しいの?」
付け足すように、そんな的外れな事を言ってみたり。
>>820 「え… うん、おねいさんになら叩かれてもいいかも」
頬を紅潮させ、恥じらいながら返答する。
「オラ、母ちゃん以外の人にお尻を叩かれたことないから、優しくしてね」
四つん這いなって、顔を半分だけ振り向けさせた。
>>819 「んぁ?……あぅ、むぅ〜」
不思議そうな顔、へこみ気味の顔、頬を膨らませてムッとする顔。
ただ額を叩かれただけで、これだけ表情が変わるのは、世界広しといえ少ないだろう。
>「うーん…。貴方にも出来そうな
「給仕係にギャルソンかぁ〜、いいね〜」
などと言っているが、ギャルソンも給仕係も
具体的に何をするのかまったく知らない。
「あ、こういうのは?忙しいメイドさんを癒してあげる係り!
もちろん、あんな事やこんな事ありで」
>>821 「叩いて…欲しいんだ…?」
よくそういう嗜好の男性がいるとは聞いていたが、そう言った物は幼児からでも発現するものなのだろうか?
ともあれ、子供を早く満足させてやるべく、子供の尻に一旦手を当てる。
「じゃあ…いくわよ?」
そう言うと、手を高く上げ、そして振り下ろす。
乾いた音が響くが、音の割には衝撃は小さいようである。どうやら力はしっかりセーブしているようだった。
「どう、痛い…?…ふふ、叩いて欲しいって事は、坊やは悪い事したっていう気持ちがあるのかな?」
いつの間にか、そんな言葉が口から出ていた。
>>823 「おおぅ〜」
快感からか、声が裏返る。
尻から背筋を通って、脳天まで電撃が走ったかのように。
「母ちゃんのより愛があって、気持ちいい〜」
スパンキングによってほんのり赤みが差した尻をみかさに向けたまま、にやけ顔で喋る。
「うん、オラ悪い子。だからもっと叩いて〜」
とは言うものの、四つん這いの格好から立ち上がってみかさへ抱きつく。
「今度は、お胸の中で叩かれたいゾ〜」
みかさの谷間に顔を埋め、その顔を左右に振ってみせた。
825 :
椿 杏樹:03/09/29 01:01 ID:HNtUE8Fy
>>822 「晩餐会の会場作りしたりテーブルクロス引いたり……。
熱いステーキプレートなんかが沢山あるとき、私達の代わりに持ってくれたら助かっちゃうもの。
いいかもね!男の子だから肉体労働も全然平気よね〜」
悠斗の手を握り『自分いい事言った!』と言わんばかりにはしゃぐ。が、
>忙しいメイドさんを癒してあげる係り!もちろん、あんな事や〜
「……。」
どうしたものなのこの子は、と言いたげな表情になる。
そしてまた少し考えた後、
「あのね〜。じゃあ、そんなに癒してくれるのが上手いのかどうか、見せてくれない?
……よいしょっ。と。んー…しょ…、はい。…テストです、好きにしてみて。」
少々躊躇ったものの、突然自らの胸元を開き
特に深い考えもなく無防備に、悠斗にブラと胸の谷間を見せつけてみる。
「もしこれくらいで驚いてるようじゃ、癒し役なんて大役、まだまだですよね〜」
>>824 「もっとって…きゃっ!?」
いきなり抱きついてきた子供に驚くが、ここで突き放して泣かれたりしたら面倒である。
「…わかったわよ。ただし、下手に動いたらもっと強く打つからね?」
スパンキングで感じるという事がいまいち理解できないまま、子供の尻を何度も何度も打ち据える。
微妙に首を振りつつ、自分の胸に顔を埋めてくる子供の動きを止めるか迷いつつも、叩く強さを少し上げてみる。
>>825 「ん〜、逆になんの抵抗もないのもなんだなぁ〜……」
ぶつぶつ文句を言いつつも、しっかり服を脱いでいたりする。
そして、手を合わせて一言。
「いただきまっす……」
杏樹をひょいと持ち上げると、ベッドに横たわらせ
唇を合わせ、既に肌蹴ている胸をと手を伸ばし
下着の間から手を差し入れ、豊かな胸の感触を楽しむ。
>>826 「おぅっ! あうぅっ!」
みかさに動くなと言われているが、彼女の胸に埋めた顔がどうしても動いてしまう。
尻を打たれた反動なのか、快感からくる身震いか、あるいはその両方からか。
度重なってゆく甘い痛みに、身体は幼いながらも確実な反応をみせてゆく。
包皮に覆われた小さな陰茎はピクピクと震え、少しばかりではあるが膨張し始めた。
「うぅ… オラ、オラ、なんだか切なくなってくちゃった。どうしようぅ〜」
上擦った声で、もはやどうにもならない身体の感想を述べてみせる。
「オラ、おねいさんのお尻も叩いてみたいかも…」
混乱から、つい、そんなことを口にしてしまう。
>>828 何度も叩き続ける内に、子供の幼茎が時折震えるのが目に入った。
(子供でも…ちょっとは大きくなったりするんだ)
そんな事を思いつつも、上ずった声を漏らし続ける子供の混乱した願いを聞く。
「……わかったわ。ただし、三回叩いたら、大人しくおうちに帰る事。…それなら…」
そう言うと、そっと子供の手が尻に届くように姿勢を崩す。
「ちょっとくらい、叩いてもいいわよ?」
830 :
椿 杏樹:03/09/29 01:27 ID:HNtUE8Fy
>>827 >逆になんの抵抗もないのもなんだなぁ〜……
「?どうして抵抗しなきゃダメなの?変なの、あくまでテストなのに〜」
不思議そうに首を傾げ、柔らかく微笑んで、下から悠斗の顔を覗き込む。
>持ち上げると、ベッドに横たわらせ〜
「!!…あのっ。い、一応言っときますけどあの…。んぅ…ぷあっ。
癒しって、マッサージだけですよね?挿れるのはストップで〜、やめてね。
昨日私御主人様にいっぱいされてて、えっと…ちょっと…。」
途端に昨夜の主人の荒々しい責めを思い出したのか、もじもじと恥ずかしそうにし始める。
「…あぅ…」
まさかあそこがひりひり痛いんです、などとはこんな性格であってもさすがに言える筈もなく。
胸を愛撫される最中、下半身は腿をぴったりくっつけて固く閉じてみたりする。
>>829 「うん、オラ叩いてみたい!」
獣のような瞳で、みかさの尻を凝視して腕を振り上げる。
「いくぞぉ…」
腕を大きく振りかぶりって幼い力を懸命に込め、目的の尻へと振り下ろす。
衝撃でみかさの尻が多少揺れるものの、
強靭な彼女の身体には大した痛みを与えることが出来なかった。
>>831 自分の尻へと打ち下ろされる、幼児の腕。
独特の肉がぶつかる音がさらに一回、二回。
大した痛みも無いが、身体の内部まで残る小さな疼きだけが残った。
「んっ…ふぅ。坊や、満足したかなぁ…?」
わざと痛そうな表情もしながらも、子供にそう聞いてみる。
>>832 「うん、おねいさんありがとう」
稚拙な劣情を満たして満足したのか、礼を言って服を着始める。
赤い綿のシャツと、黄色の短パン。そしてブリーフ。
>>830 胸を愛撫しながら、下半身へと手を伸ばして行く。
「だ〜め、好きにしてもいいって言ったのはそっちでしょ?」
固く閉ざされた下半身の隙間に器用に手を潜り込ませ秘所を弄る。
そして、しばらくすると部屋中にくちゅくちゅという水音が響き始める。
「そろそろいいかな?」
指には愛液が伝うほど溢れかえっている。
「うん、これだけ濡れてれば大丈夫、いっくよ〜」
ズボンを脱ぎ既にギンギンになってしまっている逸物を取り出すと
ゆっくりと、杏樹の膣内をと潜り込ませて行く。
>>833 「うん、どういたしまして。…でも、ここの屋敷は怖い人でいっぱいだから、もう来ちゃダメよ?」
最初の頃よりは幾分かとげの無い口調でそう言うと、玄関まで連れ添って子供を見送る。
「本当は、許されて無いのに入るのもダメなんだから。私が怒られちゃうし」
そう最後に付け加え、手を振って屋敷から送り出す。
…と、そこで一部始終を見ていた主人に呼び止められて咎められ、結局一晩中責められる事になるのだが、それはまた別の話。
>>835 「うん、わからない。ぶりぶりおねいさん、さようなら〜」
ズボンから半分尻を出し、ペシペシとみかさを挑発するようにして叩いてみせた。
「暴力を振るうのは、うちの母ちゃんと同じだね」
と、逃げるようにして屋敷を出て行く。
837 :
椿 杏樹:03/09/29 02:03 ID:HNtUE8Fy
>>834 >だ〜め、好きにしてもいいって言ったのはそっちでしょ
「違う胸だけ!胸だけですってばっ。やっ…、やだダメ…。
いた…こすったら痛いんです今日は…。あ…んうっ…!」
濡れてはいるものの、膣壁を指で弄られる事を身をよじって嫌がり
悠斗の胸をポカポカ叩く。
「あ……。」
>いっくよ〜
ハァハァと肩で息をし、うっすら涙ぐんでいるが悠斗は行為を止めてくれない。
(どうしよう。だめって言ってるのに全然聞いてくれないわ……)
逸物を突き入れられ、一際大きく襲う痛みに一瞬息を飲んでしまう。
「は…!あんっ…、い…いたぁい!あうんっ…あ、あぁっ」
加えて激しく揺り動かされるが、次々に痛みと快楽が混じった刺激が与えられ
自分の昂ぶりも確かに感じるので、一層どうしていいかわからなくなってしまう。
「ん、んん…。あぁん!お、お願いですからもう…早くイッて…。そんなに強くしないで…」
涙目で突かれつつ哀願する。
「中に出しても、かけても…何でもしていいですから…あぅんっ!」
>>837 「おろ?もしかして処女?」
挿入と同時に痛がり始めた杏樹の姿が目に入り
思わずそんな言葉が出てしまう、しかし処女の証である抵抗はない。
「………」
しばらく無言で腰を動かしていたが、杏樹の姿を見て
さすがに罪悪感が生まれてきたのか、膣内から抜き取りさっさとしまってしまう。
「終わり終わり、ごめんねぇ痛かった?」
ティッシュを手に取り溢れ出る愛液と目尻から流れる涙をゆっくりと拭ってやる。
839 :
椿 杏樹:03/09/29 02:25 ID:HNtUE8Fy
>>838 「…!?んぅぅっ!!」
だいぶ突かれた後で気遣いが若干遅かったのか、
抜かれた瞬間、痛みと共に自らも意思とは関係なく体が痙攣して達してしまう。
背中を逸らし足をピンと伸ばして、強引に犯されても感じてしまったというような様子を見せる。
「ぐす…。バカ、私痛いからやめてって…。っ、ちゃんと言ったのに…。」
子供のように半泣きで目をこすりこすり身支度を整えると、涙を拭う悠斗の手を振り払い
鯛焼きを残したまま部屋をダッシュで出て扉を閉める。
が、すぐに再びカチャっと扉が開かれる。
「ギャルソン君。もう私、覚えましたからね……このまま今後も平和なこっそり生活、じゃ済まさないんだから〜。
杏ちゃんを虐めた罪は死ぬほど重いのよ〜…」
恨み節をドアの隙間から零し、今度こそ扉を締めて駆け足で部屋から去ってゆく。
>>839 「ごめんねぇ〜、ついつい」
涙を拭いながら、子供のような杏樹の頭を撫でてやる
「あっ…。」
物凄い速さで部屋を出て行く杏樹、そしてそれを呆然と眺める悠斗
"またやってしまった"という後悔の念が頭に浮かぶ。
が、しかし絨毯に落ちている鯛焼き袋を発見し、その考えは吹っ飛ぶ。
「らっき〜、鯛焼きも〜ら…!!!」
と、手を伸ばした瞬間ドアが再び開きびくっと反応してしまう。
>「ギャルソン君。もう
「こわ(((( ;゚Д゚)))」
拾おうとした格好のままガクガクブルブルしていると凛香が戻ってくる。
「なに、この鯛焼き?」
「戦利品……」
ご奉仕の仕方 〜能率向上対策・草案〜
1対1での対応が基準。
3Pや乱交は、お客様からの評判もいいのですが、進行が遅くなるなどの弊害もあるので、自信とゆとりがある時にでも。
一、考えるより手を動かす
人数が多いとまとまらなくなるので、「人数待ち」は控え、早めに動いてしまいましょう。
組み合わせを真剣に考えて時間を取られると、どんどん空きの人が増えてしまいます。
ただし、すれ違い防止を含めて、発言前の読み直し(リロード)を忘れずに。
二、情報交換は密に
本格的に動く前に、メイドや住人と話をするのも良いでしょう。得られた情報は今後の為(ネタ)になります。
ただ、雑談ばかりではなく、裏側(メル欄)ではこれからの動きを考えるように。ご奉仕優先です。
三、新人サポート優先
来たばかりの人は優先的に絡めるようにしてください。
お客様は言うに及ばず、メイドや住人なら、早く屋敷に慣れていただけるように、色々案内(リード)してあげましょう。
四、仕事には積極的に
譲り合いの精神は必要ですが、残った相手と、などという消極的な姿勢は控え、積極的にご奉仕しましょう。
自分のやりたいこと(相手・プレイetc)や、他人への情報提供などもあれば、大きな助けになります。
五、十分な連携を取ること
一度お相手をしたら、その日一日のペアが確定する、などということはありません。
他のメイドにスイッチする、または追加参加することも十分可能ですから、動き始めに躊躇する必要はありません。
六、予定(ネタ)が潰れても泣かない
七、無礼者には容赦しない
八、自分は屋敷のために・屋敷は自分のために
九、清く・正しく・いやらしく
842 :
秋山 麗:03/09/29 03:32 ID:fOB8n/E7
紙を壁に貼り終えると、一歩退って眺める。
「……そろそろ引越しだけど、まあ一日もあればみんな見るわよね……」
某鉄道会社並に甘い考えである。
「そうそう、ついでに……」
陳腐化した部分を統廃合し、改めたものをプリントし始める。
新規参加ガイドライン
・まずは役作り
役職ガイドラインを参考に、なりきる役柄・名前(メイド以外は名無しも可)・屋敷との関係・大まかな性格を決める。
容姿やセクース時のスタンス(受け入れる嫌がる優しく強引etc)等、細かく決まっていればなお良し。あとで付け足しても良し。
今は役を問わず、責め側を切に希望中(藁
・最初から飛ばす必要は無い
屋敷の人間としても当然新人。役としてはともかく、演じる方は無理なことはさせません。(と言うかさせないように)
屋敷での生活を描きつつ、他人の行為を覗き見る、おもわず自慰する、という程度でも。
表現しにくい(苦手な)行為があれば、あらかじめメアド欄で言うように。
・時間合わせがカギ
参加時間を前もって伝える、早めに待機する等で、開始・終了時間も早くできます。
待機者が出てこないと、ずるずると開始時間・終了時間が遅くなるので注意。
【無名で待機するときはメアド欄に役名・新人の旨等を忘れずに。これで手間がかなり省けます】
・破綻しない程度の裏設定は可
実は粗相をしたところに隠しカメラがあった、隠し通路から先回りした、恥ずかしい写真をもっていたetcetc
お仕置きやエチをするための、雰囲気に合うその場限りの設定は、ある程度許可されます。部屋の創作も自由。
ですが、それにより住人の続行が難しくなる(あるいは立場が大きく変わる)ようなものは、当人に確認してからで。
・技量は問わない。連携ができるか否か
最低限の日本語・文章力は暗黙の必須条件ですが、早さ・緻密さなどはさほど問いません。(あればなお良し)
それよりもまずは、他の参加者とどう連携が取れるかどうかが重要です。
自分が考えた展開に無理に向かせるのではなく、場の流れに乗った行動を心がけてください。
・私信はメアド欄で
役を介して私信をすることができない素の内容は、メアド欄で行って下さい。雑談は他でやって下さい。
プレイの可否、制限時間、状況説明他、字数制限が厳しいので、必要な内容を簡潔に。
自分が参加できるかどうか、一度「名無しの宿泊客」として、屋敷の門を叩いてみてはいかがでしょうか?
役職ガイドライン
役割は(常識の範囲内で)重複可能。メイド以外は「名無しの○○(屋敷との関係)」も可能。
・屋敷の住人
血縁関係又は養子縁組、居候、執事等、屋敷で生活しているメイド以外の住人。
屋敷の全権を握っているので、いろいろと強要したり行為を許可したりできます。(致命的なプレイは当然不可)
ただし、ご主人様は「名無しの」ですので、近い家族(同じ苗字)の場合は苗字は付けられません。
・お客様
関係は何でも。住人やメイドの友人、取引先関係、公的な仕事などなど。
住人にとって大切な人であるため融通が利き、メイドに対しての発言にもある程度強制力が働きます。
お仕置き部屋など特別な設備は、基本的に屋敷の住人の許可が必要です。他人の家だし。
・宿泊客(基本的に一時利用のみ)
屋敷に一夜の宿を求めに来た宿泊客。アポ不要。宿泊費無料。もれなくメイドさんのご奉仕が待ってます。
基本的に発言に強制力は働かず、ソフトプレイ中心です。どうしてもという時は、脅迫などを併用してください。
ただし、メイドによっては無理な要望(アナル・SM・イメージプレイ・女王様etcetc)を聞き届けてくれることも……
・メイド
屋敷で、ご主人様のお世話とお客様の応対をする、このスレのもう一人の主役。
できる限り名前を設定し、性格・セクース時のスタンスもできるだけ決めて下さい。そのほうが格段にやりやすいです。
基本的に、入った翌日には新しく入った旨が他の住人に伝わります。が、しばらく引っ張ってもかまいません。
採用云々を飛ばして、初日から仕事をしてもいいですし、住人や客人からメイドに変わることもまた可能。
典型的な「メイド」として以外にも、主人に言い寄る、スレに反して嫌がって強姦役になるなども可能。
最低限の情報さえあれば参加できます。不必要な設定を作ると、逆に泥沼にはまります。深く考えずに気軽にどうぞ。
スレの趣旨は「関係を楽しむ」ことで、設定は余興です。通常は匂わす程度、他人に聞かれたら明かす、といった感じで。
休憩室でぼんやりとしている。
846 :
桜庭 奏:03/09/29 23:17 ID:KsDFPP+q
つい出来心で半分だけ(司のところ)頂いてきてしまった休憩室に貼られていた雑誌の切り抜きを
自室の机で眺めている。
「あの瀬名さんもカッコよかったけど……あっちをもらったりしたら瑞葉さんに悪いもの。
……それにしても、この司様カッコいい!!」
この間のことも忘れてすっかり切り抜きの司に夢中になっている。
既に手帳の1ページに貼られていて、いつでも見られるようになっていたり。
しかし、その周りには、お気に入りの海外映画スターの同じく雑誌の切抜きが貼られていたり
するのだが。
ぼんやりとしていたせいか、ふと視線を動かした時に
ようやく瀬名の写った雑誌の切り抜きに気づく。
「…………」
無言でそれをしばらく見ていたが、やがて寂しそうに
ふっと微笑むと、そのまま目を反らしてしまう。
何かを握り締めつつ、随分と大急ぎで自転車を走らせている。
気付けば前髪が少しだけ伸びている。
屋敷の門へと入り裏口に止めると、荷物を持ちまた大急ぎで走って玄関へと向かう。
最近学校で遅くまで例の誕生日パーティに向けてプレゼント用にピアノを練習していた
ので、すっかりたまった宿題を眠い目を擦りながら必死にこなしている。
その場にいたたまれなくなったのか、廊下へ出て
とぼとぼと歩き始める。
ワインセラーから主人用のワインを持って出てくる。
玄関から屋敷内へ入ると、住人に帰宅の挨拶をするのもすっ飛ばし、とりあえず瑞葉を探す。
その間何人かに「コラ!廊下は走らない!」などと怒られつつ。
廊下をきょろきょろと見回し、見覚えのある後姿を見つけ立ち止まると大声で呼び止める。
「ただいま!!」
853 :
桜庭 奏:03/09/29 23:45 ID:KsDFPP+q
俊に朝頼まれた、今週の日曜の誕生日パーティの事を思い出す。
「うーん…。服は、亮君の昔の服をここに送ってもらうように頼んだけど……
つきそって、っていうのはどうもなぁ……どうしよう。」
自分が軟化したおかげか、彼との仲は大分元通りに。
他のメイドに対するぎこちなさも、表面上は以前と同じように接することが出来るように
なってきて、みかさに対する気持ちも一時期よりは大分落ち着いてきたのを感じていた。
まあ、もともと人のことを嫌だとかそういう風に思い続けるのが苦手な性格なのもあるのだが。
>>852 聞き覚えのある声が突然背後から聞こえてきて、
一瞬、分けも分からず立ち尽くしてしまう。
「!」
やがて恐る恐る振り向くと、そこには予想通りの人物が。
「……瀬……名……様……」
おもわず駆け寄ろうとするが、そこで何かを思い出したかのように
グッと立ち止まる。
「……お帰りなさいませ……」
結局その場で、何かに耐えるように
エプロンの裾を握り締めて頭を下げる。
855 :
秋山 麗:03/09/29 23:58 ID:fOB8n/E7
自室の真ん中で、直立不動のまま目を閉じている麗。
神経が研ぎ澄まされ、不意に、気配を感じ、動く。
「はぁっ!」
気合と同時に、手に持った"それ"を一閃する!
ぱちぃっ!
やたらとカルい音を立て、丸めた新聞紙に直撃された虫は、そのままへろへろと落下する。
「…はぁ、はぁ…一体、あと何匹いるのよ……?」
(素)
ネット不調は、どこかの誰かがMSBLASTとLOVGATEを構内LANに持ってきたのが原因らしいです。
当事者及び被害者全員が気付いてくれないと復旧できないっぽ…ウィルスには気をつけましょう…
>>854 駅から全速力で自転車を走らせてきたので、若干荒く肩で息をしている。
「はー……。つかれた…」
頭を下げる瑞葉の様子を少し不自然に思いつつも、胸に手を当て息を整える。
そのまま彼女を抱き締めるなりするかと思われたが
「…これ!こ、こんなもん誰が撮ったんだよ!」
歩いて自分から近付くと、修行先に手紙と共に送られてきた瑞葉のあられもない写真数点を
焦った表情で彼女の手に乗せる。
どうやらそれが心配で、慌てて定期便のバスも待てずに自転車で戻って来たらしい。
「あんまり心配させんなよな…。もう…」
はぁ…と脱力したように屈み、俯いたままで長い溜息をつく。
>>856 瀬名から渡された写真を見て、軽く表情を変えるものの、
あまり大きな反応は見せない。
「これは……麗さんに撮っていただいたものですわ。
……呆れました……わよね、こんないやらしい娘のこと」
自嘲気味にそう言うと、ため息をついた瀬名の頬に手を伸ばし、
一瞬だけ屈みこんで頬にキスをする。
「ごめんなさい」
そしてすぐに立ち上がると、表情を消したままで立ち去ろうとする。
「まだ接客の仕事が残ってます。
おじ様の、大切なお客様で……夜伽も御所望のようですから」
白ワインを冷蔵庫にしまう。
「あ゙ー!!」
明日提出の算数の宿題がなかなか終わらず、頭をかきむしる。
「こんなことなら昨日テニス行かないで終わらせておけばよかった……。」
寝ないように刺激の強い目薬を点したり、腕をつねってみたり、色々試している。
そのまま厨房で片付けをしていると、客に出したと思われる食器を持った奏が入ってきた。
「……こんばんは」
だが、そのまま黙ってしまう。
何か言い出したいのはやまやまなのだが、今ひとつ踏ん切りがつかないらしい。
>>857 「…は?麗さん?なんだ〜。良かった……。
いや、呆れるのは別に…」
もう慣れたから、と言いそうになるも(それはヤバイだろ)と踏み止まる。
顔を上げた瞬間瑞葉の口付けを頬に受けて驚くが、
それ以上にそっけない、寂しそうな態度で自分から離れて行く事に疑問を感じる。
「……?」
>おじ様の、大切なお客様で……夜伽も御所望のようですから
先程厨房を通りがかった際に見かけた来客リストを思い出すと、
多少怒り気味の声で、屈んだまま離れようとする瑞葉の手を引き止めるように握る。
「今日の客…あの人ならいい。行かなくても。
なんだよ。折角急いで戻ってきたのに…俺はほったらかしなわけ?」
瑞葉を見上げる。
少し伸びた前髪の隙間から、大き目の瞳が彼女をじっと見つめている。
「ついてきて」
立ち上がると、瑞葉を多少強引に引っ張り、名無しの執事の部屋へと足を進める。
何を思ったのか。彼女を廊下に置いて自分だけ入り数分。
「…じゃ、そういう事だから。すみませんがお客様には説明しておいてください。
瑞葉は今夜は、どうも体の具合が悪いそうですので。お願いします」
どうやら全ての事情を知る執事に『息子特権』で命令か何かをしたらしい。
「おまたせ。もう行かなくていいよ、断ったから」
862 :
桜庭 奏:03/09/30 00:28 ID:U4FlDPhk
食器を抱えて厨房に入ると片付けをしている最中のみかさがいた。
「…こんばんは。」
小さく頭を下げてどこかつんとした表情で流し台のところへそれを運ぶ。
いくら気持ちが落ち着いてきても、実際は何も解決していない。
みかさのぎこちない態度を見てそれを思い出し、自分も同じように黙ってしまう。
みかさに背を向け、流しのところで静かに食器を洗いはじめる。
いつまでもこのような状態が続くのは嫌なのだが、どうにも言葉が出てこない。
>>861 >なんだよ。折角急いで戻ってきたのに…俺はほったらかしなわけ?
「そ、そういうわけでは……でも、お仕事はお仕事ですから……」
瀬名にジッと見つめられて、いたたまれずに
目を伏せ、声も小さくなる。
と、強引に執事の部屋の方へと引っ張られていく。
「ちょ……瀬名、様!?」
悲鳴のような声を上げるが、瀬名は黙って執事の部屋へ入ってしまう。
廊下で待つこと数分。
>もう行かなくていいよ、断ったから
「……!」
瀬名との対面から逃れようとしていた目論見が、
もろくも崩れたことを知る。
「こんなの……いけませんわ。私だけ、お仕事を休んで……」
震える小声で喋っているうちに、感情が高ぶってくる。
「私だけ、瀬名様と……好きな人といようとして……!
それが出来ない方も、いっぱいここにはいますのに!」
>>862 厨房には、自分が物の整理をする音と、奏が洗い物をしている音しか聞こえない。
やがて、沈黙に耐えられなくなったかのように、ゆっくりと口を開く。
「奏ちゃん…。あのね、俊の事なんだけど…」
刺のある口調に加えて、俊を呼び捨てにしている事など、奏を煽っていると取られても仕方の無いような切り出しで言葉を発した。
865 :
桜庭 奏:03/09/30 00:48 ID:U4FlDPhk
>>864 考えてみれば、自分はみかさに何も気まずいことはしていないはずなのだ。
あの朝、みかさと俊の二人で寝ている姿を目撃してから、自分がいかにもそれを知って
しまったのがバレバレな態度をとってしまっただけで。
急いで食器を洗ってしまおうと洗う手を早める。
>「奏ちゃん…。あのね、俊の事なんだけど…」
が、みかさに声を掛けられてピクッと動きが止まる。
みかさが、謝ってくれるなら許そうと思っていた。
が、その口調と俊を呼び捨てにする言葉に思わず感情が高ぶる。
「……『俊』って、なに?俊君がここに来たばかりの頃は、俊君って呼んでたのに。
みかささんは、故郷に彼氏がいるのに、なんで?
俊君が、まだ小学生なのを知ってるでしょう?」
彼女に背を向けたまま静かにできるだけ声を抑えながら口を開く。
「ううん、そういうことが言いたいんじゃない。
みかささんが、お仕事じゃなかったら、彼氏を気にしてこういう行為を他の男性と
するの嫌だと思ってるのを知ってたわ。
私、そういうの分かってた。私がもし彼氏持ちだったら、こんな仕事だってきっと
キツイと思うもの。」
そこまで言うと、くるりとみかさの方を向いて、少し興奮して紅潮した顔でキッと見つめる。
「それなのに、なんで俊君とは……!」
今まで言いたくても抑えていた事を、ついに爆発させてしまう。
>>863 >私だけ〜それが出来ない方も、いっぱいここにはいますのに!
辛そうに言う瑞葉を黙って見つめる。が、
「…だから?」
性格は全く違う癖に、司のように突き放したような言葉を不意に投げかける。
「何の事を言ってるのかはわからないけどさ。人が不幸だったら、自分もつられて不幸にならなきゃダメなのかよ。
目の前に甘えていい場所があっても捨てて、人の為に堪えるのはそりゃ美徳なんだろうけど。
…人がどうなって欲しいとか。
誰が幸せでいちゃダメとか、いいとか。そんなの君一人が決める事じゃないんだよ」
そしてまたどこかで聞いたような台詞である。
「やっぱり最終的には降りかかる不幸は自分自身で、どうにかしないといけないんだ。
他人の君がどうこうしたからって何もならないし、只のありがた迷惑だと思うけど」
口には出さないが、だんだんと言葉の端々に自分の境遇を重ねてしまっているようだ。
「……。…ごめん、キツかった。でも」
「自分を押し殺すのは、俺はもう嫌だから。そういう風に、勝手に君だけ不幸へ酔って、逃げられたら困る」
握った手を自分の口元に押し当てる。
「俺の事以外でも何か悩みがあるんなら今日聞くから。
そっちが言ったんだろ?『二人で悩みましょうね』って」
真剣な表情で言うと、瑞葉をそのまま自室へと連れて行こうとする。
>>866 突き放したような瀬名の言葉に、愕然とし、真っ青になって立ち尽くすが
彼の言葉を聞くうちに、ポロポロと涙を流し始める。
>そういう風に、勝手に君だけ〜『二人で悩みましょうね』って
「はい……ごめんなさい……瀬名様……っ!」
しゃくり上げ、とめどなく溢れる涙を拭いながら
大きく何度も頷いて答えると、今度こそ瀬名の胸に飛び込む。
「瀬名様は……優しいです。厳しいですけど、とっても優しい……」
心地よさげに呟くと、瀬名の体温を感じようと身体をすりつけ、
そのままベソを掻いた状態で瀬名についていくことになる。
>>865 知らず知らずのうちに、奏への感情は変わってしまっていたのだろうか。故郷の恋人の事まで相談した仲だと言うのに。
奏への口調にも、何か刺が混ざってしまっていたようだった。
そして自分の言い方がどうだったかは、返ってきた奏の言葉が如実に現していた。
それを黙りこくって聞く。ただ、奏の一言一言が胸に突き刺さった。だが。
段々と荒ぶる奏の口調。今までになく怒った様子の彼女に、奏がどれほどのショックを受けたかは理解できた。
ただ、自分の中で理不尽に…分かっていても理不尽に燃え上がる、自己を弁護する心の炎。
皮肉にも爆発した奏の感情に友爆するかのように、それは心の奥の謝罪の気持ちをかき消し、そして眼前の相手へとぶつけられてしまう。
「…いいでしょ、別に…」
妙に無感情で…しかし、爆発寸前の火山を思わせるような表情。
「あなたがいう事もわからないでも無いけど、私はただ俊がお屋敷の変な空気で悪くならないように教えてあげてるだけ。それに、別に幸希の事なんか関係ない」
感情だけが先走り、必死に自分を正当化しようとする言葉だけが口をつく。
「小学生…?俊はもう立派な男よ、本当に。だから変に染まったら危ないの」
奏に向き合い、先走った感情だけに支配された口調で、続ける。
「この前みたいに…私とあなたが二人まとめて御主人様とえっちしてる時のような姿、見せられる?それこそ悪影響じゃない。
だから…他の人の行為とか見て変にならないように教えてるだけよ、。俊だって嫌がって無いし」
彼氏の事や俊への感情にはほとんど触れず、自己を正当化とた感情的な言葉を次々と口にしていく。
>>867 「……遅いよ、バカ。抱きつくのがさ」
天井を仰ぎつつ表情は呆れた様子だが、瑞葉がやっと普段通りに自分に寄って来てくれたので
ほっと安心する。
「普通はまず一番に『瀬名様〜。ぎゅっ』だろ?まったく手のかかる」
髪を優しく撫で、目線を同じにし、少々からかった感じで泣きじゃくる瑞葉を和ませる。
「ちょっと最近さ、瀬名御主人様への忠誠心が足りてないよね、瑞葉さんは。
こりゃ今度御仕置きしないといけないのかもなあ」
更に瑞葉の肩を抱き寄せながらも、手のひらでポンポンと叩き、呆れた言葉でからかう。
不穏だった空気が、自然と普段通りに戻っていきつつあるような気がした。
「だけど。まずは戻ったばっかだし、甘めの御奉仕を先にお願いしますか」
自室のドアを開け、手で誘導し中に入るように促す。
彼女が入ると当然のように中からロック。
そして寒くて着ていた上着だけを脱ぎ、ごろんとベッドに横になる。
「おいで瑞葉」
彼女をベッドまで呼び寄せ、自分の上に覆い被さるように誘導すると
乗ってきた瑞葉の頬に両手で触れてじっと見つめる。
>>869 >ちょっと最近さ〜御仕置きしないといけないのかもなあ
「そんなことありませ……んけど、でも、瀬名様がなさりたいなら……」
チラリと瀬名を見上げては目を伏せる。
瀬名の部屋へ入り、鍵が締められると、
今更ながらに顔を真っ赤にして俯いたまま固まってしまう。
>おいで瑞葉
その言葉に、ゆっくりと顔を上げ、意を決して
瀬名が求めるに従い、上に覆いかぶさると
頬に触れた手の感触に温かいものを感じながら
目を閉じて唇を近寄せていく。
「ん……んん……」
あくまで慎ましやかに瀬名の唇を味わった後、ふと目を開くと、
途方にくれたように瀬名と目を合わせる。
「あの、これから……どうしましょう?」
まるで何も知らない少女のように真っ赤な顔で問う。
871 :
桜庭 奏:03/09/30 01:32 ID:U4FlDPhk
>>868 みかさの言葉を聞きながら、次第に視線が冷たくなっていく。
高ぶっていた感情も急激に冷えていく。
彼女の、自分を『あなた』と呼ぶのを聞いて胸が傷つくのを感じた。
静かに話を聞きながら、もう自分達の仲は戻らないのだろうかと心のどこかで考える。
>私とあなたが二人まとめて御主人様とえっちしてる時のような姿、見せられる?
この発言を聞くと、悔しそうに下唇を噛み、少し俯くが、その続きを聞くと顔を上げ、
彼女を睨んでしまう。
「……御主人様のことは、関係ないじゃない。……お仕事だし、……。
確かに、このお屋敷に俊君を置くこと自体あまりいいことじゃないと思う。」
大きく深呼吸をすると、洗っている途中だった食器にもう一度手を付け始める。
まるで、話し合う気が薄れていったのを表現しているかのように。
「嫌がっていないって、当たり前じゃない。
あの年頃の男の子は、ああいうことに興味を持ち始める頃だもの。
でも、まだ経験するには早すぎるのよ。
身体や心は大人へ向かっていってても、まだまだ幼い。
私だって、人のこと言えないけど。」
洗い終わった食器の水切りカゴに並べると、もう一度みかさの方を向く。
「……もし、俊君が、みかささんのことを好きだって言ったらどうするの?」
他にも何か言いたげだが、そこで言葉を切って返事を待つ。
>>870 長めな瑞葉の髪の毛が、上から自分を覆うように垂れている。
ほのかに香る彼女の匂い。
音を立てて唇を一度奪うと、その髪を愛しげに指に巻きつける。
「綺麗な髪だね。…手先は器用な方だから、明日の仕事前に俺が結んであげよっか。
奏さんよりもちょっと緩い感じのお下げにしたら、可愛いかもな」
メイド服の上をゆっくりとはだけさせ、瑞葉の鎖骨あたりを舐めてから甘く噛む。
>あの、これから……どうしましょう?
「決まってるだろ。2ヶ月も溜まってたんだから、明日の夕食までここで御奉仕。
さっき執事さんにも言ってきたから大丈夫だよ。『瑞葉は明日半日休ませます』って」
肩肘をベッドについたままの体勢で、開いた手でスカートをたくし上げ
腰回りまでを露にさせる。
と共に、ゆっくりと布越しに尻部分や太股の裏を撫でる。
「メシは…。いっか。人の目見計らって、俺がこっそり厨房に行って有り合わせで何か作るよ。
朝はシャワー浴びてさ、ここで半同棲みたいな一日もいいと思うんだけど。嫌?
邪魔者一切なしで、ただゴロゴロしてるだけって感じで」
>>871 鬱屈した感情をそのまま奏に向けてしまった事に苛立ちを感じながらも、今度は奏の言葉を黙って聞く。
やがて、燃え滾っていた感情が少しずつ治まっていく。
身体や心は大人へ向かっていってても、まだまだ幼い。 私だって〜
「……!」
その言葉は、まるで自分に向けられたようにも思えた。
奏の鋭い言葉。それが胸に突き刺さる。そして。
>…もし、俊君が、みかささんのことを好きだって言ったらどうするの?
「…っ、そんな、そんな事、言ったら…」
自分の中で何かが壊れ、そのせいで眩暈がするような…そんな気分。
それに耐えられず、気付けば無言で厨房を飛び出していた。
後ろから聞こえてくる奏の声が耳に入ると、ぽろっと言葉を漏らす。
「そんなの…答えられるわけ、ないじゃない」
>>872 >手先は器用な方だから〜
「はい、お願いします……奏さんよりも、可愛くして下さいね」
頷いて、服を乱れさせる瀬名に自ら手を貸して肌を露にしていく。
>2ヶ月も溜まってたんだから、明日の夕食までここで御奉仕。
「2ヶ月……本当に、その……?」
不安そうな顔になって問う。
「自分で、なさったりとかは?」
重ねて訊くと、しばらくの沈黙の後、目を閉じ、恥じらいに震えながら告白する。
「私は……しました」
瀬名のゆっくりとした愛撫に熱い吐息をもらしつつも続ける。
「瀬名様のこと考えて、何度も、なんども……」
そして追い詰められたような瞳を瀬名に向けると、もう一度だけ聞く。
「瀬名様は……?」
>ここで半同棲みたいな一日もいいと思うんだけど。嫌?
ふるふると首を横に振る。
「皆さんには申し訳ないですけれど、でも、そうしたいです」
瀬名の手を自分の胸へと導いていく。
「私が溶けちゃうくらい……瀬名様と一つになっちゃうくらいに……」
875 :
桜庭 奏:03/09/30 02:03 ID:U4FlDPhk
>>873 「え、ちょっと、みかささん?」
厨房を去っていくみかさに驚いて慌てて彼女の背中に向かって声を掛けるが、
彼女はもう遠くへ行っていた後だった。
みかさが出て行ってようやく自分が冷たい表情で彼女を見ていたことに気付く。
「……言い過ぎちゃったかな。
みかささんの誘惑に負けちゃった俊君も、多分悪いのに。」
みかさはみかさなりに俊の事を考えているのは少し分かる。
ただ、それでみかさが俊に『教える』となるのが自分には理解できない。
だが、お互いの了解があってこそのあの仲良さ気な寝姿だったのだと思うとよく分からなく
なってくる。
「……」
(どうしたらいいんだろう。俊君はどうなっちゃうの、とか、
…私とみかささんはもう仲直りできないのかな、とか、色々思うことはあるけれど……。)
ため息をついて上を見上げる。
ここを出て行く直前のみかさの表情が思い浮かぶ。
「……私って、ヤな奴。」
そう呟くと、無表情で厨房を出て行く。
ようやく走るのをやめると、そこは屋敷の庭だった。
ベンチに腰を落とし、置いてあるテーブルに身体を突っ伏す。
「身体や心は大人になっても…か」
冷たい夜風に当たり、冷静な思考が少しずつ戻ってくる。
大人になりきれていない…自分は間違いなくそうなのだろう。
「何であんな酷い事言っちゃったんだろ、私…」
自分の心…。人の、表面からは見えない奥底の部分。そこに何か悪い生物が棲み付いてしまったような気がした。
幸希という恋人を持ちながら、俊に手を出す事。それがどういう意味かは頭では理解はしている。
しかし、この環境になってから、自分を蝕んでいたモノ。それと自分のコンプレックスが絡まりあって、自分はどんどん道を踏み外している。
「わかってるのに…本当はわかってるのに…」
自分の外面は変わらないのに、内面がどんどん変わっていっている。
綺麗事では済まない、そういう世界に放り込まれたせいなのかもしれない。
「…ふふ、一人でこんなに悩んで、他人を傷つけて…馬鹿みたい…私」
その時、携帯が鳴り、メールが届く。それは故郷の恋人からのものだった。
昨日の口喧嘩について謝罪するものだったが、それを見てもどこか空虚な気持ちのまま。
「………」
空を見上げれば、冷たく、蒼く澄んだ月が浮かんでいた。
>>874 >自分で、なさったりとかは〜
「…ごめん、それは…した。でも、ま、お互い様か。
……今日はガツガツせず、ゆっくりしよう。激しいのはいつだって出来るし」
とは言いつつも、手は早速ショーツを足首までずり下ろし
自分も長袖シャツを脱いで上半身裸になる。
導かれた手ですっかり露になった乳房を両方優しく愛撫しながら、頬や額など
何度も色んな箇所に口付ける。
時折指で乳首を強めに摘み、瑞葉にわざと驚いたような声を上げさせては
おかしそうにクスクスと笑う。
「びっくりした?でもさ、なんか『もっとしてほしい』みたいな顔に見えるんだよな」
そうやって甘めの愛撫とキス、甘い会話を繰り返して続けるうちに、
瑞葉の秘所が愛液を自分のジーンズに垂らしている。
自分の逸物も大きくなっているのに気付き、指で秘所を広げて弄る。
「欲しい?瑞葉。ダメだろ…欲しいなら言わなきゃ」
微笑むと、濡れ濡れになっているそこへ、自分の肉棒をゆっくりと侵入させる。
「……ん……」
瑞葉の背中に手を回して抱き寄せ、ぴったりと体をくっつけて長く息を吐く。
「…。じゃ、上で今日は動いてもらっていい?御奉仕だしさ」
>>877 瀬名の露になった胸板を愛おしげに指でなぞる。
その合間に瀬名の唇や指が悪戯を働くたびに声を上げてしまう。
>なんか『もっとしてほしい』みたいな顔に見えるんだよな
「ひぁっ! そ、そんなこと、ありませ……んんぅっ!」
やがて蜜を湛えた秘所を広げられて、羞恥に言葉もなくなる。
>ダメだろ…欲しいなら言わなきゃ
「……〜〜っ!」
瀬名の意地悪な台詞に、ただ黙って涙ぐんだ恨みがましげな瞳を向けるが、
すぐに進入してきた熱い塊に、喉を反らせて嬌声をあげる。
「んっ、あ、あぁぁぁぁぁっ!」
>上で今日は動いてもらっていい?
「はい……動き、ます……」
久々の感触と、そして温かみに、息も絶え絶えになりながらも
ゆっくりと腰をグラインドさせ始める。
(……瀬名様が……また、一緒にいてくださる……)
繋がりあっているという事実だけで身体の芯が痺れてきて
自然に甘い声がこぼれ、身体が悩ましくもくねってしまう。
「ん、ひゃぁんっ、ゃ、んっ、いや……きゃ! ぅんんんっ!」
>>878 瑞葉が動く間中、手は優しく両胸をさするように、円を描いて愛撫し続ける。
「う……」
弾むような瑞葉の動きと内部の締まり具合に、すぐにでも達してしまいそうになるが
ぐっと堪える。
嬉しげに悶える彼女の表情を見ているだけでもイキそうではあるのだが、そこは我慢。
瑞葉が動いて喘ぐ度に、緩められたベルトがカチャカチャ音を立てる。
「すっげーいやらしい声…。でも、めちゃくちゃいいよ…。
ほら、俺からも突いてやるからもっと久しぶりに…聞かせて…」
下から突き上げ、瑞葉を責める。と同時に唇を割り舌を入れて絡める。
「んん…」
お互いの口の端から唾液が零れるが、気にも留めない様子で欲望のままに唇を貪る。
荒い2人の吐息と水音と、ベッドの軋む音。
それに瑞葉の高く甘い嬌声のみが狭い部屋内に響き渡る。
(しながら悩み事でも聞くつもりだったけど…ダメだ、もう何も考えられない)
快楽にすっかり溺れきってしまい、言葉すらも少なくなり
体勢を変えて自分が上になると最後の追い込みで逸物を激しく突き立てる。
「ん、うっ…。ごめん…俺もう…出るかも…」
荒い息が混じったかすれた声で、小さく瑞葉に囁くと達する。
「…!!」
小さな聞こえない程の声でうめき、内部に白濁を注ぐ。
>>879 >俺からも突いてやるからもっと久しぶりに…聞かせて…
「や、い、ゃぁっ! い、いやらしくて、あ、ひゃぅぅん!
は、ずかしい……のにぃっ、は、あんっ、ふ、ぅ……んん、ふ……」
もはや意味をなす言葉さえ言えずに
快楽を声にかえ、瀬名の唇を受け入れる。
やがて体位がかわり、瀬名に覆いかぶさられると
必死で瀬名の手を求めて握り、自分でも腰を動かしながら
愛しい人と自分を、同時に絶頂へと導く。
「きて……んんぅっ、きて、ください、いっぱい……かんじ、させ、てぇ……っっっ!!」
言葉が終わると同時に、瀬名の逸物が内部で弾け、
大量の白濁が子宮口へと注がれていく。
そのたびに小さく身体を痙攣させ、小さな声を漏らす。
「……ぁ……ぁっ、く、ぅ……ん、んぅっ」
射精が終わってからも、なかなか結合を解こうとせずに
瀬名の背中を撫で続けていたが、しばらくすると
思い出したように起き上がり、彼の、白濁と愛液で汚れた股間に顔を埋める。
「御奉仕、続けますわね」
そう言うと、ひとまず淫らな液体にまみれた局部を
舌と唇と、そして頬や髪の毛まで使って掃除していく。
>>880 すべてを放出し終え、達した瞬間ベッドに抑えつけた瑞葉の両手を固く握ったまま、
俯いてぜいぜいと息をする。
「……。はー…、…はー…。う。…げほっ」
呼吸が苦しかったのか、間抜けにひとつ咳が出る。
(うわ。だっせー、俺……)
後始末される間も、恥ずかしさで顔を赤らめて瑞葉の顔を見れずに横に背ける。
「ごめん。そういや肝心のさっきの悩み事、聞くの忘れてた…。
でもまあいいか。まだまだ明日の夕方まで、時間はたっぷりあるもんな」
だんだん息が整いお互いが落ちつくと、爽やかに笑い、枕元の白いカッターシャツを
気付かない内いつのまにかほぼ全裸になっていた瑞葉に掛けてやる。
「服無いからこれでいい?さすがにその(精液と愛液まみれの)メイド服は着れないだろうし」
着替えた瑞葉の、大き目のシャツだけの姿を見て「かわいい」と照れ笑う。
そしてまだ寝るには勿体ないとベッドの上でまどろみつつ
瀬名の好きな音楽を流した部屋でまた唇を交わしたり、
膝枕で耳掃除して貰ったりして朝まで過ごす。
>>881 「んっ……」
とりあえずは瀬名の局部の汚れを全て舐めとると、
それらの液体を飲み込んで口元を指先で拭う。
>さっきの悩み事〜
「いえ、でも大分ラクになりましたわ。瀬名様のおかげ……」
瀬名から与えられたカッターシャツに袖を通しながら微笑む。
「ん……瀬名様の匂いがします」
顔を見合わせて照れ臭そうに笑うと、その後もまったりと
お互いを確かめ合ったり、時に激しく求め合ったりと
2ヶ月のブランクを取り戻すかのようにして
二人きりの時を過ごしていく。
樫の木作りの質素な執務机で抽斗から取り出したノートPCに向かい、困ったような笑顔を浮かべる。
「……瀬名様も、瑞葉様も……他の使用人達の手前、あまり特別扱いをするのは
宜しく御座いませんのに……。しかし……、ああ……」
深い溜め息を一つ。
そして、ノートPCの液晶画面に表示されている勤務シフトのチャートを操作する。
「神よ。何故に貴方は私にこのような試練をお与えになるのですか。人をあやめ続けることに対する
罰なのでしたら、お屋敷(こちら)ではなくて戦場(あちら)で精算してくだされば宜しいものを……」
と、そこまで言って頭を振る。
「……あ、いや、こちらでしたら、おいそれと死ぬようなこともなさそうですので、こちらで結構です……」
少し眉を顰め、絶望したように天井……空を見上げる。
『宜しゅう御座いますか瀬名様。他の使用人達の手前、あまり特別扱いが過ぎるのも問題で御座います。
それに……御主人様がどう思っていらっしゃるかはさておきにして、瑞葉様は当家が萩野子爵家から
お預かりしているものと私は認識しております。……ですから、お二人が無理をおっしゃるのは……
私にとっては非常に取り扱いに苦慮する状態なので御座います。どうか、それだけは充分に
お察し頂けますように……』
数時間前に発した言葉を反芻する。
片や主人とメイドの間にできた主人の実子。
片や、その関係こそは微妙な状態になってはいるものの、自らが仕える家との繋がりも深い
有力者でもある萩野子爵家の令嬢。
しかも、その萩野家には主人の妹が嫁ぎ、瑞葉はその妹の実子……。
思わずお互いが主人から、お互い同士が何親等にあたるのか指折り計算などしつつ、
執務机の一番上の抽斗から革張りの写真立てをとりだして、それを開いた。
「……南さん、貴方は何と言う忘れ形見を残してくださったのですか……。
……紫様、私は貴方に引き続き、貴方のお嬢さんにも悩まされ続けています……」
革張りの写真立ての中には、色褪せた二葉の写真。瀬名の母親にあたる柏葉南が屋敷の花壇に
腰掛けて柔らかく微笑む写真と、若かりし頃の萩野紫が悪戯っぽく舌を出している写真が
並べて収められていた。
無人の執務室。
執事の机に、不思議と時間が経っても冷める事のない温かい紅茶と、チョコレートの皿を置いておく。
「…あら、懐かしいお写真だこと……。」
886 :
椿 杏樹:03/09/30 23:38 ID:FBSH5ndw
早々と仕事を終え、着替えもしないまま
自室で元気なくベッドに横になりフテ寝している。
自室で食事中。
888 :
椿 杏樹:03/09/30 23:49 ID:FBSH5ndw
「……。」
眠れないので散歩をしようと思い、庭へ。ベンチに腰掛け一息つく。
足をぶらぶらさせ、何か考え事をしている。
厨房に食器を戻すと、特に目的もなくふらふらと歩く。
そして庭の前を歩いた時、ある意味キツい人物が座っているのを目撃してしまった。
「!」
一瞬動揺するが、すぐ嘲笑のようなものを浮かべて無表情になり、そのまま素通りしようとした。
890 :
椿 杏樹:03/10/01 00:01 ID:8qOaEufp
>>889 髪を指でくるくると弄んだり、体操座りのように膝を抱えて何かの歌を口ずさんでいる。
(瑞葉さん今日かわいかったけどどうしたのかしら。珍しく髪なんか結んでたりして)
が、背後に人の気配を感じ、膝を解放して顔だけ振り返る。
「こんばんは。……」
まさか風貌の変わったマスターだとは気付いておらず
どこかで見たような感じもするけどいまいち思い出せない、という感じに首を捻る。
「…えーと。どちらさま?」
891 :
桜庭 奏:03/10/01 00:08 ID:4z+rHKEw
自室の机に向かって、日記を書き終え深刻な表情で考え事をしている。
>>890 >えーと〜
「・・・・・マスター、マスター・カイルだ・・・」
呆れも驚きもせず、冷淡に答える。
瞳こそ杏樹の姿を映してはいるが、視線はどこか虚空を見ているようであった。
「・・・それじゃ」
すぐに立ち去ろうとする。
今日の終わりを告げる最後の奉仕。疼く逸物を誰に鎮めさせようかと、思案する。
一応、シフトで今宵の伽の担当者は決まっているのだが、主人の気まぐれの前には何の意味も持たなかった。
「さて…」
机の上のベルを鳴らし、メイドを呼び寄せてみる。
「誰が一番に反応するかな?」
頬杖をついて、ゆっくりと待つ。
今日の仕事はもう残っていない。深遠の夜を心行くまで楽しもうではないか。
894 :
椿 杏樹:03/10/01 00:20 ID:8qOaEufp
>>892 「あ。そう言えば戻って来られてたんでしたっけ…。
ごめんなさいね、少し変わられてたから気付かなくって」
>・・・それじゃ
「なんだか久々なのに…そっけないのね。折角ですもの。少しお話でもしません?」
身を片側に寄せてから、ベンチに座るよう手で促す。
「私がお相手じゃご不満かもしれませんけど」
少しだけ、なぜか水をかぶったように濡れている前髪を手でいじくりつつ言う。
895 :
桜庭 奏:03/10/01 00:22 ID:4z+rHKEw
>>893 肘を突いた両手の指を絡めてその上に顎を置いて考え込み、どんどんはまっていきそうに
なったところでベルの音が聞こえる。
この時間のベルということで予測がついていしまい少し悩むが、まだご奉仕とは決まった
わけではないんだしと勝手な期待を持って主人の部屋へ向かうことにする。
「御主人様こんばんは。奏です。」
主人の部屋の扉を軽く叩くと主人が返事をするのを待つ。
>>894 杏樹が座るよう促してくると、はあ、と一つため息をつく。
彼女に対してではない。勝手に人を想い勝手にそれを砕かれた、まるで間抜けな道化師のような
自分に対しての溜め息だった。
ゆっくりとベンチに座ると、しばらくの静寂が訪れる。
「・・・他の屋敷に行っていたんだって?」
先に口を開いたのはマスターだった。
>>895 「おや、奏か」
呟いた後、すぐに彼女を促す。
「入れ」
そのまま声色を変えずに、あくまで落ち着いた口調で。
主人としての威厳が損なわれるため、思考を奏に悟られてはいけないからだ。
なぜなら、思考が劣情で爆発しそうになっている。
股間では息子がアウトドアを楽しもうと、テントを張り始める始末だった。
898 :
椿 杏樹:03/10/01 00:33 ID:8qOaEufp
>>896 >>893のベル音につい体が反応し、一瞬そちらに顔を向けるが
誰かが走って行く音も聞こえたので自分は行かない事にする。
(いいかぁ…。どっちみちこんな格好じゃ行っても不細工だもんね)
実は先ほど接客中に、客の妻が行為中に乗り込んできて
「この淫乱メイド!」と怒った彼女に頭からコップの水を思いっきりかけられてしまったらしい。
そのせいでまだ髪がほのかに湿っている。
>・・・他の屋敷に行っていたんだって?
「ええちょっと。随分わがままな旦那様でしたけど」
>>898 「俺も・・・しばらくここを離れていた」
自分がいない間に何があったのか。それは知る由もない。
だが結果として主人と杏樹はあのように深い関係になっている・・・。
当然、マスターが杏樹の父に関する事も知るはずがない。
900 :
桜庭 奏:03/10/01 00:38 ID:4z+rHKEw
>>897 「はい。失礼します。」
扉を開けて中に入り、後ろを向いてしっかりとその扉を閉める。
そして主人の机の側まで行くと椅子に座ったままの主人を上目遣いで見つめる。
「あの…、どういう御用でしょう。」
901 :
椿 杏樹:03/10/01 00:45 ID:8qOaEufp
>>899 >俺も・・・しばらくここを離れていた
「…。ああ〜…そうですよね。ごめんなさい、私また気付かなくって」
物悲しい気持ちを隠してへらっと苦笑すると、髪をかきあげマスターの両手に自分の手を重ねる。
「夜のお相手、私は久々でしょう?させていただきますね…」
小さく言うと彼の胸板に顔や頭、体を摺り寄せる。
「さっきお客様を怒らせてしまってお水かぶっちゃったから、この通り不恰好ですけれど」
>>900 「どういう御用、だと?」
欲の出鼻を挫かれて逸物が力を失い、萎えていく。
「この時間に呼び出されて、どういう御用なのかまだわからんのか?
もうこの屋敷に勤めて何ヶ月になる。もう新人じゃないんだぞ」
窓を覆うふたつのカーテンの間に、僅かな隙間が空いていた。
カーテンを引っ張り直してその隙間を隠しながら、説教を続ける。
「日本では言葉を伝えなくても、意思が通い合う――以心伝心というのが重要でな。
ただ単に恋人同士、友人同士だけではなく、仕事でも同じように重要だ」
おほん、と咳払いをひとつ。
「わかるかね?」
903 :
桜庭 奏:03/10/01 00:58 ID:4z+rHKEw
>>902 説教を始める主人に少したじろぎながらも頭を下げる。
「はい……ダメなメイドでごめんなさい。」
本当は、ある程度予想がついていたのに、自分の予想と違う事を期待してわざと
そう聞いたようなところがあった。
「……ご奉仕、です…よね?
あの、今日は私、ご奉仕頑張りますから、気持ちよくなるのは御主人様だけでいいです。」
最近すぐに感じて快感に流されてしまう自分がこわくて、ついそんなことを言い出してしまう。
>>901 自分の言葉を夜の相手を求める物だと勘違いし、杏樹が身体をすりよせてくる。
無言でそれを受け入れようとしたが、いつのまにか両手が杏樹の身体を引き剥がしていた。
「・・・俺はそういうつもりで言ったわけじゃない。俺がそういうのを嫌うのも憶えてないのか?」
そう言うと、黒のインナースーツの上に着ていたコートを、そっと杏樹に着せる。
「水に濡れているのに外に出るな・・・冷えるぞ」
肉欲が激しく抗議の声を上げているが、完全に「殺す」。
杏樹を見つめるその視線には、憐れみに近いものがあった。
>>903 「ほう、そうか」
快感を得るのは主人だけでいいと言う奏に、そう生返事をする。
「で、どう奉仕してくれるんだ?」
椅子に座ったままで冷ややかな視線を送り、奏の肢体を舐めるように見詰めた。
しかし、逸物は未だに萎えたままだ。
906 :
桜庭 奏:03/10/01 01:12 ID:4z+rHKEw
>>905 「え、えーと……」
どう奉仕してくれるのかと聞く主人に一瞬考え込むが、考えるより先に行動した方が
いいと思い主人のそばにしゃがむ。
「失礼します。」
膝立ちになって主人のベルトを外しすが、いつもより自分がどこか大胆なことをしている
ような気がしてきて顔を赤らめる。
ズボンのファスナーをゆっくりとおろし、下着の中から主人の逸物を取り出すが……。
「…あれ?」
いつもとは別物のような主人のモノに首を傾げる。
907 :
椿 杏樹:03/10/01 01:21 ID:8qOaEufp
>>904 「…どうしたんですか?」
引き剥がされて目を丸くさせた後、一瞬辛そうな表情をし
「…。っ!」
反抗するように着せられたコートをすぐ脱いでベンチの下に捨てる。
そして彼の体を、めいっぱい力をこめてベンチへと押し倒す。
>俺がそういうのを嫌うのも憶えてないのか?
「…そんなの覚えてないわ。嫌々でもいいから…今ここで抱いてください。
前はよくしてくれたじゃないですか。
それとも今の貴方は御主人様みたいには、傷ついた時に甘えさせてくれたりはできないの?
……私がバカで、そのくせちゃっかり…男の人に甘えてばっかりの、こんないやらしい性格だから…」
上からマスターを見下ろして言う。
話すうちに余計自分が惨めに思えてきたのか、時々言葉を詰まらせる。
「もう貴方にも嫌われてしまったのかしら、私…」
>>906 「……萎えたのはおまえのせいだ、奏」
下を向いた逸物を残念そうに見やって言う。
「だから、もっと私の欲情を掻き立ててくれないか? 単に、肉体的な快感だけではなく。
そう、触覚的なものだけではなく、視覚的、聴覚的にも存分に私を楽しませて欲しいのだよ」
「出来ないのなら、他のメイドを呼ぶまでだが……」
心底残念そうに言いながら、静かに机の上のベルへと手を伸ばす。
されるまま押し倒される。
瞳のい移しても、杏樹自体を見ているわけではない。
>もう貴方にも〜
杏樹の言葉を最後まで聞き終えると、今までまったく力を入れなかった全身に力を込め、
逆に杏樹を押し倒す体勢となる。
そして、表情を厳しくさせた。
「ふざけるな!どんな理由か知らないが、一時の情欲に身を任せ痛みから逃げるんじゃねえ!
甘えさせたりしてくれない?私はいやらしい性格?貴方にも嫌われた?自分勝手な事を言うな!」
厳しい表情ではあるがそれは怒りではなく、叱咤そのものだった。
激しい言葉は続く。
「自分で自分が愚かしいと思っているなら変わってみせろ!勝手に自分を分かった気になって、
不幸面をするな!甘えたりして痛みを忘れて・・・一番自分に痛みを与えてるのが自分だと分からないのか!?
そうやっていたらいつまでもそのままだぞ・・・もっと・・・もっと・・・」
周りに聞こえる事も気にせずまくしたて、一度言葉を切った。
「・・・自分を、見つめてみせろ。怖くて、辛くて、それが出来ないなら・・・俺が見せてやる」
荒々しく唇を奪う。
910 :
桜庭 奏:03/10/01 01:37 ID:4z+rHKEw
>>908 >「……萎えたのはおまえのせいだ、奏」
残念そうな声色を聞いてはっと身体を硬直させる。
少しうつむいて主人の話を聞くが、全然いい方法が思い浮かばない。
が、考え込んでいるうちに机上のベルへと手を伸ばしかける主人を慌てて止める。
「ま、待って……待ってください。
私、ここであきらめられたら、きっとまた同じ失敗をしてしまいます。」
哀願するように主人を見つめる。
「難しくて、どうすればいいかよくわからないけど、ちゃんと御主人様の期待に
添えるメイドになりたいから……
どうしたらいいか教えてください、お願いします。」
膝立ちなままだったので、そのまま頭を下げて土下座するような格好になる。
>>910 「そうだな…」
椅子から降りて、四つん這いになっている奏の顎を持ち上げてやる。
「ええっと…
『私の身体は御主人様のものです。私の穴はご主人様のもの。
下半身の穴だけでなく、上の穴であるお口も例外ではありません。
つまり私のすべての穴は、性器と同等の意味を持っています。
淫らに開かれた私の口腔で、ご希望に添えるかどうかわかりませんが、
どうぞ欲の限りを、心ゆくまで尽くして下さいませ』
と、言いなさい。棒読みではダメだ。色っぽく、心を込めて言うんだ。
言えないと、何度もやり直しをさせるからな」
奏を諭すようにして喋り終えると、どこからか小型のテープレコーダーを取り出し、スイッチを入れて脇に置く。
「さあ、大きな声ではっきりと言いたまえ」
サディスティックな快感に、やや逸物が隆起してきた。
912 :
椿 杏樹:03/10/01 01:55 ID:8qOaEufp
>>909 「御主人様は、お父様みたいで…優しくて大好きだけど、
寂しい時にずっと私の側にいてくれる方ではありませんもの。
だから御主人様の気が向くまで待ってはいますけど……
でもその間も、甘えたくて、誰かに抱いてもらいたくてたまらなくて。
……そういう時はいつも適当な理由で男の人に抱かれて、やっと気持ちを落ちつかせて…」
そう言ったところで突然怒鳴られ、わけがわからず驚いて体を震わせる。
(…?…やだ、余計怒らせちゃってる。どうして…?)
「う…んっ…」
>そうやっていたらいつまでもそのままだぞ
話をおぼろげにしか理解できないが、荒い口付けを受けた後に一言だけ返す。
「…私。嫌われ者になってしまうとしてもまだ…このままでいいわ。だって楽だもん」
>・・・自分を、見つめてみせろ。怖くて、辛くて、それが出来ないなら〜
「……。」
なんでこの男は急に自分の内面を軌道修正しようとしているのだろう。
伊達のように体だけの誘惑で乗って優しくしてくれるだけでいいのに。
マスターが自分をどう思っているのか知らないので、若干そんな彼をわずらわしく思う。
「そんな事どうでもいい。お願い…黙って、早く抱いて……」
913 :
桜庭 奏:03/10/01 02:06 ID:4z+rHKEw
>>911 顎を持ち上げられるままに少し潤んだ瞳で主人を見つめる。
そして、その後に続く言葉の内容に思わず息を呑む。
何故かこういうときに記憶力のよさを発揮してしまって一度言われただけで覚えて
しまった言葉を頭の中で反芻させる。すごく過激な内容に、顔が真っ赤になる。
「……色っぽく、心をこめて……」
主人の言葉をどこか上の空で繰り返し、体制を起こして三角座りになり、膝の上で
手を組んで、顔をその上へ置く。
主人が出してきたテープレコーダーを見て少し青ざめるが、あまり意図は理解できず、
さっきの言葉を忘れないうちに話してしまおうと口を開く。
「…私の身体は、御主人様のものです。私の穴は、御主人様のもの。」
自分の口から確かにその言葉が出ていくたびに、次第に身体が熱くなってくる。
「どうぞ、欲の限りを、…心ゆくまで尽くして下さいませ。」
声が少し上ずりながらもなんとか最後まで言い終える。
顔をこれ以上ないくらいに紅潮させて、組んだ腕の隙間に顔を埋める。
>>912 >だから〜
「・・・・!」
杏樹は、快楽のために主人に「愛している」と言ったのか?
あんな恍惚として、幸せそうな表情になって・・・抱きしめられていたのに・・・それが、ただ甘えられる為だけに?
だとしたら・・・彼女の傷はあまりにも深いところにあるのではないのだろうか。
そして、主人を愛していたわけではないという事実を知り、多少でも安堵を覚えた自分に腹が立った。
>だって楽だもん。
「楽して生きようとするなんぞ・・・随分とまぁ甘ったれてるんだな・・・」
予想以上の杏樹の素顔に、苛立ちよりもむしろ、人としてのそんな精神への怒りが湧きあがってきた。
>お願い〜
「・・・分かった」
厳しい表情のままうなずく。
「だが・・・もう、そんな逃げ方をするのはやめろ。いや、俺がやめさせてやる。見ておけるか・・・!」
どんなに言葉が激しくとも、その顔が怒りの形相であっても。
マスターは、ただ杏樹を心配していた。純粋に、それだけだった。
服を丁寧に脱がせる。
まずは胸元を露出させ、唇から顎、顎から鎖骨と、段々と、少しずつ刺激した。
擽るように舌で舐めながら、それを乳房の辺りへと落としていく。
>>913 「……うむ、まぁいいだろう」
言い放ち、右手に逸物を握って狙いを定める。
「では、言葉通りのその口で欲の限りを尽くすとしよう」
奏の口へと逸物を宛がい、一気に挿入する。
抵抗感を少々感じたものの、劣情を増幅し始めた逸物の前には些細な出来事だった。
「歯は立てるなよ… そうなったら、ひどい仕置きをしてやる」
奏の口腔内を蹂躙する逸物。
抽送を繰り返しているうち、彼女の唾液と自分のカウパーで動きがよりスムーズになった。
喉奥まで突き入れるようにして奏の口の中の感触を味わっていると、
その狭さからか彼女の破瓜のときを思い出した。
916 :
桜庭 奏:03/10/01 02:25 ID:4z+rHKEw
>>915 「んっ……」
あまり心の準備が出来ていないうちに口に挿入されて咳き込みそうになるが必死で
抑える。
「ん……ふっ……」
なんとか少しずつ落ち着いてきてゆっくりと自分でも頭を動かし始める。
舌で微妙な刺激を与えながら、手をそっと袋の部分に近づけて刺激してみる。
先程いやらしい言葉の羅列を発したときに感じた熱を追い払うように主人に一杯感じて
もらおうと動きを激しくしていく。
917 :
椿 杏樹:03/10/01 02:28 ID:8qOaEufp
>>914 家を出てから今までずっと
自分をバカと言いおどけて、人に優越感を与える事で作っていた自分の居場所。
傷つけば体を使って男に甘える事で保っていた心の安定。
自分を見つめて今更それをやめるというのは、すぐにはあまりにも無理な事。
>楽して生きようとするなんぞ・・・随分とまぁ
「今くらい楽させてくれたっていいじゃない。
…大人になるまでずっと、私…。
親に一度も愛されずに、じわじわ心を締め殺されながら育ってきたんだもの…」
今まで隠して誰にも言わなかったことが、つい反抗心からか初めて口をついて出る。
それ以上マスターの言葉を聞こうともせず、ただ与えられる快楽に喘ぎ始める。
「あ…、マスター…ぁ…っ。
…うん……そこ、もっと…。いっぱい…触って……」
>>916 「ほう…」
袋へと手を伸ばし、刺激し始めた奏を見て感慨深げに呟く。
いつになく積極的な彼女に嬉々とした笑みを浮かべ、
激しく腰を打ち付けながらではあるが、頭を撫でてやる。
「いいぞ、そろそろだ」
奏自身も動いているためか、逸物に与えられる刺激は普段の二倍。
湧き上がってくる射精感を封殺しつつ、ラストスパートをかける。
もうこうなると微細な舌の動きよりも、舌を大まかに動かされたほうがが気持ちがいい。
「…うっ、くっ!」
何かが逸物で弾けたと思うや否や、それがすぐに欲であることに気付いた。
奏の喉奥に粘っこく、青臭いものが注がれる。