【ゲゲゲ】〜猫娘萌え〜【猫タン2】

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再び気を取り戻した時には手首の拘束が解かれていた。
 「あたし・・・」
重い体を起こし目隠しを外す。やはり溶岩近くの地底洞窟のようだった。
辺りにものの気配はなく、男の姿はなかった。
男の存在を思い出すと同じくして、繰り返された情交が蘇えり、
ネコ娘は無意識にきゅっと唇を噛んだ。
 「・・・逃げ・・・なきゃ・・・」
ふと見れば岩棚には剥ぎ取られた服が丁寧に折りたたまれている。
ひょこひょことバランスの悪い足取りで近付き、急いで服を引っ被ると、
洞窟の出口を求めて歩き出した。


どこをどう歩いてきたのか・・・。
途中の水辺でひと休みして、あとは帰巣本能だけを頼りに意識も絶え絶え進むと、
漸く見慣れたゲゲゲの森に入ったことに気付く。
無心に進んできたから、そこがどこであるのかネコ娘には分からなかった。
その後ろ姿を見つけるまでは・・・。
 「鬼太・・・」
呼びかけて声を押し込める。
もしもあの男が鬼太郎でなかったのなら・・・こんなことは隠し通さなければならない。
手首に残った拘束の跡はブラウスの袖に隠れている、水辺で体を清めた時も
水面に映る自分の顔や首など見えるところに跡はなかった。
残されたのは胸元と内ももに散った無数の情交の跡。胸の内に深く刻まれた恐怖心。
 「・・・・・・っ」
もしもあの男が鬼太郎であったのなら・・・こんなことがまた繰り返されるのだろうか。
理由を知りたい。けれどまたあの男のように応答がなかったらどうしたらいいのか。
ネコ娘が立ちすくんでいると、カランコロンと下駄の音が響く。
 「ネコ娘」 振り返った鬼太郎はいつもの鬼太郎だった。
ネコ娘の姿を見つけ、下駄を鳴らして駆け寄ってくる。
鬼太郎は知らない。だとしたら、やはりあれは・・・あの男は・・・。
凍りついた表情で立ちすくむネコ娘に、鬼太郎は微笑みかけた。
 「何処へ行ってたんだよ?心配していたんだよ」
鬼太郎では・・・なかった?
息を殺してぶるぶると震えるネコ娘の手を取る。
 「さあ帰ろうか」
繋いだ手は今まで通りに暖かいけれど、自分はもう今までの自分ではない。この手を取って、
今までのように帰り道を辿ることはできない。引かれた手はそのまま離され、力なく下りた。
 「どうしたの?ネコ娘」
もうここにはいられないと思った。鬼太郎の前にいたくはない。
こんな自分を見せたくはない。見られたくはない。何も知られたくなかった。
 「・・・帰れない・・・の」 「ええ?どうしてだよ。みんな心配しているんだよ?」
頬を引き攣らせ、震えたままのネコ娘を見つめながら鬼太郎は耳元に顔を寄せた。
 「・・・じゃぁもう一度、あの洞窟に行こうか・・・?」 「!!」
目を見開いたネコ娘に向けて、鬼太郎は優しく微笑みかける。
いつもの笑顔が、前髪の影に隠れて酷く恐ろしく見えた。

鬼太郎・・・だった・・・の?

再び繋がれた手は解くこともできぬほど強く掴まれ、引かれるままにネコ娘も
ひょこひょこと歩き出す。
 「もう勝手に出て行ったりしちゃいけないよ?」 「・・・・・・」
それはゲゲゲの森から出て行くなということだろうか。
それともあの洞窟から出て行くなということなのだろうか。
恐怖心を埋め込まれたネコ娘は尋ねることもできず、ただ従順に頷くしかできなかった。

本当の拘束はまだ続いている───

<了>
588名無しさん@ピンキー:03/12/14 21:08 ID:9O86b9P5
411氏
グッジョォーブ!!漏れは非常にハアハアさせていただきますた!
キチック鬼太ロンイイ!!
589571:03/12/14 22:49 ID:Ote34ef2
水木ズム氏、倉庫読みまつた。

>前をしゃぶり、後ろから激しく突かれるネコ娘・・・
>「うへへへへへへへ」
>「へへへ、おらおらっ」
>くちゅっくちゅ・・・ジュブッジュブッズコンズコン・・・
>ぷるっぷるんと揺れる、ネコ娘のオッパイ・・・

この人魚兄弟のダブル攻めに興奮したら変でつかね?

411氏、乙です。

590毛目玉 ◆.QnJ2CGaPk :03/12/15 09:55 ID:hqDWAI67
>>567水木ズム氏
>茶髪(アニメのみ)のプレイボーイ。いやにモテる。(死語)

これって3部だけですたなー
4部は祐子ちゃんという女の子が出てましたが、そのケまるで無ですたね。
鬼太郎側にも

>>411氏
キタ━━(゜∀゜≡(゜∀゜≡゜∀゜)≡゜∀゜)━━!! 4部アマンアマン!
4部はやりやすいでつよねー

夢の狂宴・・・気が付くべきだった..._| ̄|○
13-15からは4部鬼太郎だったと!猫タンの薬草できがつきべきですたな・・・
脳みそ固くて申し訳ない。

漏れも、『目隠し』非常に(;´Д`)ハァハァさせていただきますた。
この狂った愛情表現というか独占欲というか

 た ま り ま せ ん


さて、以下投下はまたもやエロ無でつ。
はじめは猫タン視点で進みまつので、かなりアンダーグラウンドな思想でチョピーリかわいそうな感じでつ
お好み加減にあわせて適当にスルーよろしこ


鬼太郎―――己の内なる想いを知る。


花嫁衣裳・・・は、女の子を一番綺麗に輝かせてくれるものじゃなかったんだろうか?
白い絹の着物に身をつつんだネコ娘の、艶やかな晴れ姿とは打って変わって
彼女の心の中は真冬のように寒かった。

目の前で、はるこさんとユメコちゃんとデレデレと楽しげに(ネコ娘ヴィジョン)話す鬼太郎を見ていたらもう動でもよくなった。
全て、身代わりじゃなくても良い、いっそこのまま白山坊に嫁いでしまおうか―――

今のあたし、なんだかすっごく惨めだ。
ネコ娘は黙ったまま、部屋を出て行ったことに鬼太郎は気がつかなかった。


話を少し前に戻そう。
ユメコちゃんの親戚筋に当るこの家は、白山坊のおかげで裕福な暮らしをしていた。
元は事業に失敗し、一家心中を図った所へ白山坊が甘い誘いをかけてきたのだ。

「娘が―――16になったら、私の嫁に貰い受けるが・・・それが条件だ。いいな?」

それを了承した。そして得た富。
幸せを手にした今、身勝手な人間はその約束を破ろうとしている。
おじさん一家の事情を知ったユメコが、鬼太郎を頼ってきたのだ。
夢子ちゃんに直接頼まれればイヤとはいえない。

こうして、今この家に来たのだが、花嫁になる娘の身代わりとして連れてこられたのがネコ娘だった。
身代わりになるのだから、当然花嫁として身支度をしなければならない。

仮初の姿だとしてもはじめて纏った白無垢。
お嫁さんになるときだけに着られる衣装。
嬉しくって、鬼太郎に見せたくって、別にネズミ男には何を言われても全然気になんかしないけど。

「まぁまぁ、見られるじゃないか!」

鬼太郎のこのコトバには流石にショックだった。でも、駄目押しで言って見たの

「ねぇ、鬼太郎・・・このまま結婚しちゃおうか?」

「え゛っ?!」

そのときの鬼太郎の嫌な顔ったらありゃしないわ、あたし、一生忘れられない気がする。
ユメコちゃんが邪魔するのは解るわ、彼女も鬼太郎に行為をもってるのをあたしは知っている。

その後、あたしの言った言葉はかわされて、ぽつんとその場所に取り残された感じで
居るのが辛かったから、着替えた部屋に戻った。

鬼太郎はそれに気がついてさえくれない。
あたしだって、鬼太郎に頼まれなきゃこんな所まで来なかったわよ。

当の本人―――はるこさんだって、そりゃ、イヤ・・・で当り前。親が勝手にした約束・・・だもの・・・ね。

だから、あたしは―――こうして身代わりに連れてこられたんだけど。
身代わりか・・・何時もあたしの役目ってそんなのばかりだな。

鬼太郎にとって、あたしってそれぐらいの存在でしかなかったのよ・・・ね。

親戚だからといって、何でこんな危険な所へわざわざユメコちゃんまで憑いて来たんだろう?
嫌だな・・・鬼太郎とユメコちゃんが仲良くしてるの。
あたしの思いは一方的でも仕方ないけど、まざまざと思い知らされるようで・・・神様って意地悪だ。

ネコ娘はなんだか無性に泣きたくなって来たが、ぐっと堪えた。
泣いても現状は変わらない。自分は役目を果たさなければならないのだから。

例え振り向いてくれなくとも、こうして仲間として必要としてくれるだけでよしとしようと
大好きな鬼太郎の「妖怪と人間との共存」と言う夢を叶える為に自分も頑張ると決めた事だから
せめて、愛想つかされたり嫌われたりだけはしないようにと今日まで頑張ってきたのに。

幼すぎる鬼太郎には、ネコ娘の乙女心なんかちっとも解っては無かった。
実際の所、精神面で女の子の方が成長が早いので致し方ない部分もあるのだが、それでも鬼太郎はネコ娘に対する「女の子」としての扱いがなっていない。

それに、何かと妖怪に絡まれがちな天童家に振り回され、今まではあまり人すら来なかったゲゲゲハウスに用も無くユメコちゃんが入り浸っているのも嫌だった。
ユメコちゃんが嫌いなわけじゃない。ユメコちゃんが居る時は何故か自分の存在が無くても良いような感じがして、でも、気がつかないフリをしていた・・・のに
流石に、今日の鬼太郎の態度には、ネコ娘も自暴自棄にならざるを得なかった。

もう如何でもいいや。こんなに辛いんなら、いっそ離れてしまえばいいんだ。

鬼太郎は、気がついていない。自分の苦しい思いも、今一人でこうしている事も
ユメコちゃん達と、楽しそうに話しているんだろうな・・・

―――コンコン

そう思ったら、余計虚しくなり、涙が出そうなところで部屋を誰かがノックした。

「は、はいっ。どうぞ?」

慌てて目尻を拭い、ドアの方を向いた。

「―――鬼太郎・・・。」
「やぁ、ネコ娘が急に居なくなっちゃったから、どうしたのかと思ったよ。」
「あっちで、ユメコちゃんとはるこさんのガードをしていなくって良いの?」

意味ありげに言って、プイっと横を向く。
今のあたし醜い―――鬼太郎に見られたくなかったな・・・
複雑な表情は、角隠しに覆われて鬼太郎には見えなかったけれど

「何言ってるんだよ。今日はネコ娘の役割が一番重要なんだから、もう一度確認しに来たんじゃないか!」

ああ、そうか”役目”の話か、あたしの事が心配で見にきてくれたわけじゃなかったんだ・・・やっぱり。
そう思うと、悲しさの反動からか、笑いがこみ上げて止まらなくなってしまった。

「?なんだよ急に・・・」怪訝そうな鬼太郎を横目に
「あはははは、いいよ。鬼太郎は、はるこさんだけを守っていれば。はるこさんさえ守りきれば・・・」
「ネコ娘・・・何言って・・・」
「だから、身代わりじゃなくって本当に白山坊に嫁がされても構わないって言ったのよ。」
「・・・ネコ娘、それ・・・本気で言っているのか?」
「冗談なんかで言ったりしないわ。鬼太郎には、あたしの気持ちなんて分かりっこないじゃない。」
「”花嫁になる”って意味が解ってるのか?」少し鬼太郎の口調が荒くなる。
「それっくらい・・・知ってるわよ。用は生贄じゃない・・・捧げモノ・・・でしょ?」
「だったら!」
「”だったら”何?鬼太郎だって承知していて、あたしに身代わりを頼んだんでしょう?鬼太郎にとってあたしは・・・それだけの存在なんだから・・・もうあっちに行ってよ!」

心の底に渦巻いたどす黒い感情を鬼太郎にぶつけた。
こんなみっともない嫉妬をしたって仕方ないのに。
鬼太郎の心は―――あたし以外に向いているのだから

「もう・・・いいの、あたし疲れたんだぁ・・・だんだんね、汚くなって来るのが解るの。もう醜い自分でいるのは嫌なの。終わりにしたいの・・・」

これ以上言葉を続ければ、涙が出てきてしまいそうで、ネコ娘は鬼太郎に背を向けた。

「・・・だから・・・ね。鬼太郎は、”自分の役割を”果たさなくっちゃ。鬼太郎の役目は、はるこさんを守る事。あたしははるこさんの代わりを務めることだから・・・別に誰も恨んだりしない・・・よ?」

天涯孤独の身。あたしが居なくなったって、空の青さは変わらない。世界の終わりが来るのはあたしだけ、誰も困らない。
白山坊に娶られれば、人違いであったとしても約束は果たされるのだから。
あの一家は救われるはずだから

「何言って・・・!」

目の前が真っ暗になったような気がした。ネコ娘は何を言っているんだろう
それは自分が身代わりに喰われるからと言う事なのか
自分の前から消えたいと言う事なのだろうか?

鬼太郎は強引にネコ娘の肩を掴み、こちらを向かせた。
向かせた表情は今まで診た事の無いほどに深い悲しみの色に覆われていて―――

「いいの、だから・・・もう、行って?」

最後に、ニコっと微笑んで見せた。もう如何でもいい―――
生まれてきたからには、一度ぐらい誰かに愛されたかった。
愛してくれる相手が鬼太郎だったら良いな、と言う願望だけでやはり叶わなかっただけなのだから。

「痛い・・・」

肩を掴んだままの鬼太郎の手に、力がギリギリと篭る。

「・・・んなのっ・・・さ・・・ない・・・」

鬼太郎は怒りに震えた。何故ネコ娘がこんな事を言うのか?
自分の前から消えるなんて、ましてや死を選ぶなんて―――そんな事を

「そんな事・・・許せるわけ無いだろ!!あんまりおかしな事ばかり言っていると、僕だって怒るぞ?!」

あまりの剣幕に、ネコ娘は全身を振るわせた。

「何よりも信頼できる君だから、一番大事なことを任せるんじゃないか!よりによって何でそんな馬鹿げたことを・・・!」
「・・・馬鹿げてなんか無いよ?鬼太郎には・・・一生解らないだろうけれど。」

鬼太郎の顔を見る。ああ・・・怒ってる、正義の味方で熱血漢の鬼太郎の顔。
鬼太郎のこの顔―――好きだなぁ。

自分を診たネコ娘の顔は、泣いているようで、我に返り手の力を緩めた。
少女を失うと思ったときに、自分の気持ちに気が付いたのだ。

誰よりも信頼してるから、頼りにできるから、でもその気持ちは只の仲間としてではなくて
いつも何時も見守っていてくれるネコ娘に甘えていた自分に気が付いた。
何時も傍に居て当り前で、目の前から消えてなくなると言われて、身体の芯から揺さぶられる恐怖を知った。

身代わりを務めてくれるのがネコ娘だったから、心置きなく戦えたのに
ネコ娘を守らなくちゃならないから、勝つ事に必死だったのに

「ほら、鬼太郎行きなよ。ユメコちゃんの点数稼がなきゃ。こんな危険な時に、女の子をほおっておくなんて・・・らしくないよ。」

ネコ娘を掴んできる手が、カタカタと震える。

「・・・だっ・・・じゃ・・・ないか。」
「・・・鬼太郎?」
「ネコ娘だって、女の子じゃないか!」

ネコ娘は自分に何が言いたいのか理解できないもどかしさと、次から次へと紡がれるネコ娘の言葉に苛立ち
破戒的衝動にも似た感情が湧きあがり、無意識的に唇を押し当てて、封じていた。

「・・・!」

驚いたネコ娘は、身を捩って逃れた。
顔に血が集中するように、頬が熱くなるのがわかる。

「ダメ・・・だよ。」

声が上ずってしまう。顔は、合わせられない。
こんな事をされたら、また淡い希望を抱いてしまう。それに縋って生きたくなってしまう。
もうどん底に突き落とされるのは真っ平だった。2度とこんな思いはしたく無い。
だから・・・ようやく決心がついたのに

「駄目だよ。鬼太郎・・・こんな事・・・どんなつもりか知らない・・・けど。一時の感情やおふざけでしちゃ・・・駄目だよ。」
「何がダメなもんか!」
「鬼太郎には・・・大事な人が居るじゃない・・・」

それが誰とは言わない。名前を口に出すのみも惨めだった。
だってそれは自分ではないのだから・・・

「・・・僕は・・・ネコ娘が・・・大事だ・・・」

一言一言かみ締めていった言葉。
失う恐怖を感じて、目の前の乗除の存在がどれほど自分にとって重要であるかを悟った言葉の重み。
言い訳のような長い言葉は要らない、その言葉にこそ本当の言霊が宿る。

「誰よりも、ネコ娘が好きだ。仲間としてじゃない。一人の女の子として―――」
「・・・ゃだぁ・・・やだ・・・ヤダヤダヤダヤダ!!」

何が本当か、何を信じてよいのか解らず
只、今はこの場所から逃げたかった。
自分が見ている悲しい幻覚なら、目を覚ましたかった。

でも、コレは幻覚ではない、逃れられない。
鬼太郎に捕まれた腕が痛い・・・

「・・・は・・・放して・・・よぉ・・・」

折角化粧してもらったのに、涙で崩れてしまう。

「駄目だ。放したら、ネコ娘は僕の話を聞かずにどこかへ行ってしまうだろう?」
「戻ってくるわよ・・・自分の役目ぐらい・・・ちゃんと果たして見せるんだから。見限らないでよ・・・」
「そうして僕の目の前から、永遠に消えてしまうつもりかい?」
「何よ・・・今更。鬼太郎には、関係ないじゃない。」

いつもの上向き思考の彼女らしくない、下へ下へと落ちていく思考
それがあの時の自分の態度がそうさせてしまったのだと、薄々感づいてはいた。

「・・・他の・・・例え仮初だとしても、他のヤツの為に花嫁衣裳を着たネコ娘を”綺麗だ”なんて誉めたくなかったんだ。」
「・・・」
「だってそうだろう?綺麗に着飾ったのは僕の為じゃぁ無い。それに・・・あんな軽々しく”結婚”なんて言いたくなかったんだ。ちゃんとネコ娘を向かい入れる準備をして・・・僕の為に綺麗になったネコ娘を―――。」

ああ、そうだ。あの時の気分がなんとなくもやもやとしていた理由。
綺麗なネコ娘を前にして、あんな態度しか取れなかった自分の気持ちが・・・
鬼太郎は自分の口を抑えた。僕は何と自分の気持ちに鈍感だった事か―――大事な女の子を、己の鈍さゆえに傷つけてしまった事か

「ゴメン―――僕は本当に・・・子供・・・だったよね。」

精一杯の懺悔の言葉。
そうだ、妬いていたんだ。身代わりとは言え、白山坊の為に花嫁衣裳を着たネコ娘に
そのまま白山坊に娶られると言ったネコ娘に・・・

涙で化粧が崩れ、鬼太郎の顔をみることも出来ないネコ娘は、声も無く只黙って肩を震わせている。
只静に泣いているのが解って、泣かせたのが自分だと思うとなおさら辛い。
両頬に手を沿えて、強引に自分の方を向かせた。
赤い目尻の清らかな雫を滴らせる少女が愛しくて、淡い口付けを施していた。
頬に目尻に目蓋に、そして唇に―――

互いの唇が合さると、それは徐々に濃厚なものとなり、鬼太郎はネコ娘を腕の下に組み敷いた。
先ほどの言葉もあり、ネコ娘も素直に口付けを受け入れている。
着物が着崩れたって構わない、胸元に手が差し入れられようとしたときだった

「鬼太郎さーん?」

長い間部屋を開けた鬼太郎をユメコが探しにきたのだろう。
声に驚き、二人は飛び起きた。

「じゃ、じゃぁ僕は・・・戻るよ。」

ドアのノブに手をかけて、鬼太郎は手を止めて振り返った。

「・・・如何でもいいから、身代わりを頼んでるんじゃないよ。信じてるから、信頼してるからネコ娘にやってもらうんだから・・・さ。ネコ娘も僕の事・・・信じて・・・ね?」

何時ものはにかんだ笑顔で、頬を紅く染めた鬼太郎はそう言うと、恥かしかったのか逃げるようにして部屋を後にした。
その後姿を見送ると、乱れた着物を調え、自分に活を入れるネコ娘の姿がそこに有った。

時間はある。これからゆっくりとお互いの勘違いや行き違いで空いた溝を埋めていけば良い。
彼らの淡い恋は始まったばかりなのだから。

おわり
601名無しさん@ピンキー:03/12/15 21:30 ID:0nmnYLO9
毛目玉神藻津!
3部の鬼太郎は猫の扱いがひどすぎますな。ユメコなんて寸胴の小娘にうつつをぬかし杉。
漏れのジレンマを解消してくれてありがとうございます!
富士急ハイランドの鬼太郎屋敷前にこんなアマンアマンなふたりがいたそうでつ。
リアルで見たかった…。

ttp://www.pink.ne.jp/~miuko/image/kitaro.jpg
602名無しさん@ピンキー:03/12/15 21:37 ID:xKDibOlH
事故レス>554
今更だが純愛じゃなくて「純情」だなw
アニメの(一応)ヒロインに殺意が沸いたのはアレが初めてだ
603名無しさん@ピンキー:03/12/16 01:14 ID:ucFxPJSm
毛目玉氏モツカレ!
これですよ・・・3部のキタにはこうして、こう言って欲しかったんですよ・・・
いいSSを有難う!
604名無しさん@ピンキー:03/12/16 11:37 ID:VMX9Yqwq
キタ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ !!!!!
        (゚∀゚ )(゚∀゚ )(゚∀゚ )( ゚∀゚ ) ( ゚∀゚)( ゚∀゚)( ゚∀゚)
       ( ゚∀゚ )(゚∀゚ ) (゚∀゚ ) ( ゚∀゚ ) ( ゚∀゚) ( ゚∀゚) ( ゚∀゚)
      ( ゚∀゚ )(゚∀゚ ) (゚∀゚ ) ( ゚∀゚ ) ( ゚∀゚) ( ゚∀゚) ( ゚∀゚)
     ( ゚∀゚ ) (゚∀゚ ) (゚∀゚ )  ( ゚∀゚ )  ( ゚∀゚) ( ゚∀゚)  ( ゚∀゚ )
    ( ゚∀゚ ) (゚∀゚ ) (゚∀゚ )  ( ゚∀゚ )  ( ゚∀゚)  ( ゚∀゚)  ( ゚∀゚ )
   ( ゚∀ ゚ ) (゚∀゚ )  (゚∀゚ ) ( ゚ ∀ ゚ )  ( ゚∀゚)  ( ゚∀゚)  ( ゚∀゚ )
   ( ゚∀ ゚ )( ゚∀゚ )  ( ゚∀゚ ) ( ゚ ∀ ゚ )  ( ゚∀゚ )  ( ゚∀゚ )  ( ゚ ∀゚ )
   (つ」7= (つ」7=∩ (つ」7=∩(つ」7=∩-(つ」7=∩-(つ」7=∩-(つ」7=∩-
   |   j |   j   |   j   |   j    |   j    |   j   |   j
   し'⌒U し'⌒U  し'⌒U  し'⌒U    し'⌒U   し'⌒U.  し'⌒U
   ザッザッザッザッザッザッザッザッザッザッ゙ッザッザッザッザッザッザッザッザッザッ

3部キタはガキだったのかー!そうだったんかー!
やっと始まったばかりの淡い恋萌えー!!
605毛目玉 ◆.QnJ2CGaPk :03/12/16 13:51 ID:GyF1123S
イイノンカ━━━━━━━━━━━Σ(゚Д゚|||)━━━━━━━━━━━ ?!
エロ無しを続けて投下したから怒られるかとオモタのに
610-604以外に好評頂けたようでウレスィでつ・゚・(つД`)・゚・

>601リアルで見たかった…。
禿同。写真の人形カワエエ〜*ホンワカ

>604ビクーリしますたキターの大行進でつか?
606名無しさん@ピンキー:03/12/16 22:10 ID:gW1qzAOs
607名無しさん@ピンキー:03/12/16 22:19 ID:gW1qzAOs
608名無しさん@ピンキー:03/12/16 22:36 ID:fjubyizY
>606キダタローニワロタ
609名無しさん@ピンキー:03/12/16 23:02 ID:KUUoDFqE
なにげにこの猫タンが好きだたーよ。
ttp://www.sammy.co.jp/product/pachislot/kitaro/attack.html
パチスロ。
610名無しさん@ピンキー:03/12/16 23:58 ID:f6ppELPV
誰でもいいからヒ娘たんを書いてくれっ
611名無しさん@ピンキー:03/12/17 00:19 ID:eb9w4Wfa
>>607
うわぁ『その後』だ!『その後のゲゲゲの鬼太郎』だ!
あれに出ていた女子大生版猫娘はキョ−レツだった…。

原作を読み返しててこんな話を見つけました。
セクハラ妖怪『いやみ』との戦いでいやみが『男鉄砲』と称し
ナニをしゅぱーっと飛ばす(さすが水木先生だ)と猫娘がそれを
かじりつくんです。…なんて言うか。

(ナニにかじりつく猫娘)
砂「だめ。それ食物じゃない」
猫「バナナかと思ったわ」
砂「手が汚れるから捨てなさい」
猫「?(よくわかっていない)」

…ハァハァ。
612411:03/12/17 12:10 ID:C+hb+ANq
       Σ(ノД )゚・

*・゜゚・*:.。..。.:*・゜(ノ∀`)*・゜゚・*:.。..。.:*・゜三部鬼太猫deラヴラヴキター!!

>601-604重ね重ね同意!三田ねこタン救う毛目玉神に敬礼!

>606-609うp乙!>381の中身でつかね?別かな…
目玉オヤジが「その後の…」ぽいw


三田猫マンセーのくせに漏れはまた...,_| ̄|● ||| 三田ネコ幸せにできないのは何故だ…
以下、三部鬼チ太郎につきご注意下さい…(´・ω・`)
613『闇夜』-1:03/12/17 12:12 ID:C+hb+ANq


本当に判っているのかな?

妖怪たちの宴会場。好物のマタタビ酒に頬を上気させ、
熱い熱いとブラウスのぼたんを外したネコ娘を見つめながら鬼太郎は盃を傾ける。
肌けた胸元からはなだらかな鎖骨には、酔っ払った妖怪たちの視線が
ちらりちらりと向けられる。ネコ娘は妖怪たちのアイドルだ。それはただ単に
娘や孫として可愛がる子泣き爺のような者ばかりではない。
活発な行動の端々に見せる魅惑的な姿を、どんな目で見ているのか・・・。
妖怪たちの頭の中でどんな淫らに犯されているのか・・・。
ネコ娘は微塵も判っていない。
 「鬼太郎〜ぉ。そんな顔してどうしたの?」
妖怪たちの輪から一歩離れて黙ったままで飲み続ける鬼太郎に気付き、近付いてくる。
足元が不安定に揺れ、もうだいぶ酔っていることが予想された。
今抑え込まれればいくら抵抗しても逃れられないだろう。
そんな危機感も感じていない。
 「・・・判ってないね・・・ネコ娘」 「ええっ、何の事?」
鬼太郎の目の前に座り込み、きょとんと見上げた瞳は酔いに蕩けて潤んでいる。
熱く高まった時と同じ艶やかな表情をしていることに、ネコ娘は気付く様子もない。
 「・・・・・・」
この場で押し倒してしまいたい───
妖怪たちの目の前で、ネコ娘が誰のものであるのか見せつけてやりたい。
ネコ娘はどんな表情をするだろうか?
 「なぁに?にやにやしちゃって・・・へんなの」
恥辱にまみれたネコ娘の表情を思い、鬼太郎の口元は自然と上がっていた。
今までの行為を思い出して、ネコ娘の喘ぎ声が脳裏をかすめる。
しかしこの場で犯したら、もっと耳を突く悲鳴のような声をあげるだろう。
強がりなネコ娘が助けを求めて喚き続ける様を思って鬼太郎は目を細めた。
助けを求めるべき鬼太郎に襲われて、一体誰に助けてもらうつもりなのだろうか。
614『闇夜』-2:03/12/17 12:13 ID:C+hb+ANq
 「ねえ鬼太郎・・・?」
小首を傾げて鬼太郎の頬に手を伸ばす。
しなやかな指先、柔らかな感触が火照った頬に触れて心地良い。
その手を掴んで、もっと柔らかい部分に顔を埋めてしまいたくなる。
また少し大きくなった胸にむしゃぶりつき、赤い果実に齧りつく自分を思い、
鬼太郎は舌なめずりした。
 「どぉしたのよ。酔っ払っちゃった?」
酔いだけではない熱が込み上げてきて、鬼太郎はネコ娘の手を掴み取った。
 「あ・・・」
頭の中はネコ娘に対する欲望に満たされていた。
しかしそれを行動に移すことはなく、掴んだ手を離させて立ち上がる。
 「・・・ちょっと頭を冷やしてくるよ」


冷えた夜の空気が火照った体に沁み、吐く息からは酒気が抜けていった。
宴会騒ぎの声は遠退き、鬼太郎は一人溜め息を漏らす。
馬鹿なことを考えていたものだ。
妖怪仲間たちの中で安心して楽しんでいるネコ娘に対して、何を妬いていたのだろう。
鬼太郎がいるからこそ、無防備な姿を見せられるのだろうに、
それを見て怒りに燃えるなんて・・・。
 「最低だ・・・」
己の器量の浅さに嘲笑を漏らし、夜露に湿った大木に寄りかかる。
どれほどネコ娘に執着しているのかを思い知る。
妖怪仲間の視線さえも疑ってかかってしまうほど、自分の視線は
ネコ娘に向けられているのだ。
根拠もない妄想にとりつかれてしまうのは、己の内にある欲望が見せる幻のせい。
 「・・・これじゃぁ悪い人間や悪鬼のことはいえないな・・・」
酔いも醒めてひと心地ついた頃、ネコ娘の声が耳をかすめた。
615『闇夜』-3:03/12/17 12:14 ID:C+hb+ANq
 「きたろー、何処ー?」
草木を分ける足音で近付いてくる距離を測る。
夜の闇の中、いくら宴会場からそう離れていないとはいえ、一人歩きは感心しない。
鬼太郎は息を潜めて大木に溶け込むように擬態して身を隠した。
 「・・・何処行っちゃったんだろ・・・?もぉ・・・」
大木に近付くと、ネコ娘は妖気と匂いを感じて足を止める。
注意深く目を向けても鬼太郎の姿はなかった。
 「あれ・・・?違ったの・・・かな」
夜目の利く瞳を向けて辺りを窺うが、やはり誰もいない。
酔いの残る体が重く、ふうと吐息を漏らして大木に寄りかかった。
 「鬼太郎は・・・あたしたちとじゃぁもう・・・楽しくないのかな」
ぽつりとつぶやいた言葉は闇に溶けてかき消される。
 「・・・人間たちと一緒のほうが・・・いいのかな」
ネコ娘の脳裏には天童家の食卓に呼ばれて楽しそうに歓談する
鬼太郎の顔が浮かんでいた。
温かい食卓、暖かい家庭の中は鬼太郎の理想の家族なのだろう。
そしてにやけた鬼太郎の傍らには・・・夢子がいた。
 「あ・・・そっか」
さっき覗き込んだ鬼太郎の表情もあの時と同じくにやついていた。
ネコ娘は鬼太郎が考えていたことが理解った喜びと同時に、
胸がきゅっと痛むのを感じる。
 「・・・好きな娘のことを考えてたんだ・・・ね」
どんなに楽しい宴会でも、その存在には敵わない。
ネコ娘だってそうだった。鬼太郎が抜けてから急につまらなくなってしまい、
こうして宴会場を抜けて探しにきたのだ。
 「そっかぁ・・・」
気持ちは理解るのに、向けられた想いは別の方向を差している。
ネコ娘は困ったように笑うしかなかった。
背後から腕が伸びてきたことにも気付かずに───
 「ヒッ!!」
616『闇夜』-4:03/12/17 12:15 ID:C+hb+ANq
背後から抱きしめられ驚きに声も出ない。
恐る恐る振り返ると首筋に見慣れた茶色い髪がしなだれかかった。
 「き・鬼太郎!?い・いつから此処に・・・ッ」 「ずーっと・・・いたよ?」
 「ずっと・・・って・・・」 「だってネコ娘、なかなか見つけてくれないんだもの」
抱きしめた腕に力がこもる。
 「・・・鬼太郎が身を隠してたからでしょう?」
 「うん。だってネコ娘が近付いてきたのが分かったから」
鬼太郎の言葉を受け、ネコ娘はしゅんと顔を俯かせる。
 「・・・ごめん。一人になりたかったのに、邪魔しちゃったんだね」
自分はいつも邪魔ばかりしている。今だけではなく・・・
 「馬に蹴られて死んじゃうかもね・・・あたし」
 「何言ってるの?そんな悪い馬は僕が退治してやるよ」
伝わらない切なさがおかしくて、ネコ娘は首を横に振りながら微笑んだ。
 「ううん、悪いのはあたしなの」
 「・・・そうなの?ああ、確かによくないよね・・・。一人で出歩くなんて」
鬼太郎の手が意図的に胸元にあがってきていることに気付いて、
びくりと身を震わせる。
 「こんなところで二人っきりになったら・・・どうなるか、判ってる?」
 「どうって・・・」 「・・・判ってないよね・・・ネコ娘は」
着衣ごと胸を揉み上げながら、もう片方の手はひざからスカートの中へと這う。
肌けた首筋に唇を沿わせればネコ娘も鬼太郎の兆したものに気付いてびくりと反応する。
月も出ない闇夜。こんなに近くにいても夜目の利く猫目でなければ顔もはっきりと見えないのだろう。
 「・・・そっか。暗闇だもの・・・ね」 「そうだよ」
同意しているようでいて、互いの言葉裏は噛み合っていなかった。
するりと身を返して向かい合わせになったネコ娘は、鬼太郎の目に
手を当てて耳元で囁く。
 「目を閉じて・・・抱いて」 「え・・・?」 「・・・鬼太郎・・・さん」
ネコ娘なりに夢子の声真似をして優しく囁いたが、鬼太郎はすぐに
その手を払いのけた。
 「やだよ。目を閉じたらネコ娘が見れないじゃないか」
617『闇夜』-5:03/12/17 12:16 ID:C+hb+ANq
 「そうよ」 「僕は見たいんだ」
ネコ娘がどんな顔をしてどんな姿でどんなふうに変化していくのか、
じっくりと見ていたい。
 「見えたらダメじゃないの」 「どうして?恥ずかしいから?」
くすくすと笑うネコ娘にすり寄り、背中のファスナーを下ろす。
 「だって姿まで真似できないもの」 「真似・・・?」
難解なネコ娘の言葉に首を傾げながらも、一枚一枚ネコ娘の服を脱がしていく。
 「そうよ・・・鬼太郎さん。あた・・・、私はあなたの大好きな娘よ」
珍しく素直なネコ娘の言葉に鬼太郎は顔を上げる。
しかしすぐにその目を覆われた。
 「・・・暗闇の中だもの」 「隠さないでよ、ネコ・・・」
今度は唇を覆われる。
 「違うわ鬼太郎さん。ちゃんと、私の名前を呼んで?」
 「だから、ネ・・・」 「違うでしょ。大好きな娘の名前で呼んで・・・?」
ネコ娘の指間からちらりと表情が覗けた。
目頭に涙を溜めて、それでも無理に微笑もうとして口元を上げている。
 「・・・もしかして・・・」
両手を離させると、今度はぎゅっと抱き寄せて顔を隠した。
 「鬼太郎さん・・・」 「・・・それ、夢子ちゃんの真似?」
ネコ娘はこくりと頷いた。
───馬に蹴られて死んじゃうかもね・・・
 ───目を閉じて・・・抱いて
  ───大好きな娘の名前で呼んで・・・?
漸く難解な言葉の意味を悟り、鬼太郎の手が止まる。
 「・・・ふふっ・・・あはははは、ぜんぜん似てないよ?」
ネコ娘の誤解も含めて笑い出した鬼太郎を前に、ネコ娘は途惑っていた。
 「ご・・・ごめん。だってあたし、擬態の術とかできないし・・・。
 じゃ、じゃぁ黙ってるから、目を閉じて?そうしたら少しは・・・」
 「だからやだって。僕は”ネコ娘が”見たいんだ」
618『闇夜』-6:03/12/17 12:17 ID:C+hb+ANq
足元にすとんとジャンパースカートが落ち、腰からブラウスの下に手を伸ばす。
 「ふ・・・」 「そう、そのネコ娘のえっちな顔が見たいんだよ?」 「・・・・・・」
ネコ娘はまだ複雑な表情で口元を歪ませていた。
 「・・・優しいね・・・鬼太郎は」 「それは・・・どうかな?」
下着ごと首元までブラウスを引き上げ、柔らかい胸にちゅと口づける。
抱きしめた手は背中を下りてお尻から下着の中に忍び込んでいった。

本当に判っているのかな?

この後どれほど優しくないことをされるのかも判っていないネコ娘は、
まったく危機意識が足りない。
 「ネコ娘・・・ねえネコ娘・・・?」
耳元で囁きながら鬼太郎の指がネコ娘の体を撫ぜる。
引き出される快楽に抵抗しているのか、その名を否定しているのか・・・。
ネコ娘は唇を縫い縛り、首を左右に振って答えない。
 「・・・ココはネコ娘の頬、ココはネコ娘の首筋・・・」
一つ一つ確認して言い並べながら、鬼太郎の唇が下へおりていく。
 「ココはネコ娘の胸・・・ココはネコ娘のお臍・・・ココは・・・」
がくがくとひざを震わせていることに気付き、大木に寄りかからせる。
湿った吐息を漏らしても、まだ頑なに唇を噛み締めていた。
構わない───どんな誤解をしたところで、ネコ娘の気持ちは変わらない。
自分に向けられた気持ちも、自分が向けた気持ちも・・・。
ちゃんと繋がっていることを体で教えてやる。
 「・・・ネコ娘?僕の名前を呼んでよ」 「・・・・・・ッ」
くちゅくちゅと舌を蠢かせながら鬼太郎が言った。
下半身から湧き上がる痺れにぴくりと反応しながらもネコ娘は口を閉じたままだ。
 「呼んで?ねえ・・・ネコ娘」 「き・・・」
滲み出た花蜜を吸い取りながら、まだ厚さのないつぼみごと吸い込むと、
ネコ娘はひくりと腰を引いて唇を噛んだ。抑える程に内なる炎は熱さを増す。
619『闇夜』-7:03/12/17 12:17 ID:C+hb+ANq
 「呼ぶんだ、ネコ娘・・・」 「き・・・鬼太・・・・ろぉ・・・・・・さん・・・」
まだ下手な真似を続けているネコ娘にカッとなって、鬼太郎は強引に己の猛りを
押しつける。
 「───ッ!!」
突き上げれば不安定な爪先が震え、耐えるために縋る何かを求めて
鬼太郎の背中に腕をまわす。
身を反らし大木に頭を擦りつけたネコ娘の伸びた首筋に吸いつき、
鬼太郎は苛立ったように上へ上へと突き上げた。
ぴったりと納まった肉襞が鬼太郎自身の律動に合わせて上下する。
求めるように絡みつく。
 「ネコ娘・・・ネコ娘・・・ッ」
興奮のままに叩きつけながら幾度名を呼んでも、ネコ娘は答えない。
鬼太郎の憤りを受けとめるために、じっと身を強張らせて耐えるしかなかった。

程近くからは妖怪たちの宴の声・・・。
夜が白々と明けるまで、鬼太郎はネコ娘の体を貪り続けていた。


<了>
620名無しさん@ピンキー:03/12/17 18:09 ID:6dle+vDs
>>621(411氏)
漏れ、411氏のSSとてもスキーでつが
これからも(;´Д`)ハァハァさせてくださいよ
621名無しさん@ピンキー:03/12/17 18:11 ID:/3HAjqam
猫タンけなげ杉…・゚・(ノД`)・゚・
622名無しさん@ピンキー:03/12/17 22:26 ID:hX2lBEIr
411氏GJ!キチクな鬼太郎がカコイイ!

漏れは猫タンマンセーですが、
妙に鬼太郎が色っぽく感じるときがあると云ってみるテスト(特に3部)
623名無しさん@ピンキー:03/12/19 00:15 ID:I8wb53G8
411タンの鬼太郎、ちゃんと戸田さんの声で読めるよー。
624411:03/12/19 02:20 ID:AA/I1ccY
>620-623ありがdでつ
漏れにとって三田ねこタンはこのくらい健気なんでつよね…(´・ω・`)
粋のいい娘ほどその内心は…とか思うと萌えのでつw
書いててチョト鬱だったのでもそっとアマンアマンになるようガンガッテみました(`・ω・´)

>妙に鬼太郎が色っぽく感じるときがあると云ってみるテスト(特に3部)
面白いですね。3部鬼太郎は好戦的なところがミョーに色っぽいということなんでしょうかね
某電気あんまスレで萌えたのでつがねこタンにはそげなことできないので
天狐×鬼太郎かヒ娘×鬼太郎とかで電気あんまネタ…誰か書(描)いて下さる人はいませんか?w

漏れはショタ属性はないけど4部OPの最後のほうで
鬼太郎が背伸びして振り返る瞬間には萌え?を感じてシマッタ_| ̄|○
625『宿酔』-1(三部鬼太郎×ネコ娘):03/12/19 02:21 ID:AA/I1ccY


ある夜、夜更かしして本を読んでいたネコ娘の耳に妖怪アパートの玄関口から
騒がしい声が聞こえてきた。
相当に機嫌のいい大声で歌にもなっていない歌を歌う二つの声。
 「・・・何?もう・・・うるさいわね・・・」
最初は別室の妖怪住人だと思っていたが、その声は段々と近付いて、
ネコ娘の部屋のドアをドンドンと叩いた。
 「おーいネコ娘!開けてくれ〜い」
 「ネズミ男・・・?何よこんな遅くにレディの部屋に来るなんて・・・」
渋々ドアを開くと、物凄い酒気とともに重く人影が伸し掛かった。
 「や、誰・・・?き・鬼太郎!?」 「うぃ〜・・・ネコ娘・・・」 「んじゃそういうわけだからよ」
 「ちょっと待ちなさいよ!あんた鬼太郎をこんなに酔っ払わせて・・・、
 それにどうしてあたしのところにッ」
 「いてて、てて、髭引っ張んなって!」
帰ろうと振り返ったネズミ男の髭を引くと、ネコ娘に寄りかかったままの鬼太郎が顔を上げる。
 「ん・・・うるさいなあ・・・。あれ?ネコ娘が・・・二人?」
ネズミ男とネコ娘の顔を交互に見比べ、据わった目つきで不思議そうに言う。
 「な・何でこいつがあたしに見えるのよッ!」
 「ハーッハハハ、だめだめ。こいつ酒場からずっとこの調子だ。どいつもこいつも
 お前の顔に見えるんだとよ」 「え・・・?」
 「こいつはお前のせいでもあるんじゃねえのか?まあオンナコドモには分かんねえ
 男の事情ってやつだ」 「何の話よ?」
きょとん・・・として鬼太郎の顔を見つめると、鬼太郎は真っ赤な顔をして微笑んだまま眠りについた。
626『宿酔』-2(三部鬼太郎×ネコ娘):03/12/19 02:22 ID:AA/I1ccY

ネズミ男が言うことには、ここのところかりかりとした鬼太郎のため、
男同士でしかるべきところへ欲求不満を解消に出かけたのだという。
もちろんそこがどのようなところであるか、鬼太郎は知りはしなかった。
風俗店の店先に立ったところで鬼太郎は入店を拒否し、潔癖な男だぜとはネズミ男の意見。
繁華街の数件をはしご酒にまわり、段々と目の据わってきた鬼太郎は妙なことを言い始めた。
店内の客も街中の人間も全てネコ娘に見えるのだという。
素知らぬ酔っ払いおやじに抱きついてはネコ娘ネコ娘と抱きつき、
電柱や郵便ポストにいたるまでネコ娘ネコ娘と抱きついては唇を寄せる。
 「それでだ。こりゃあさすがに妖怪の面汚し。まずいと思って送るってったんだけどよォ、
 今度はお前の家に連れて行けって聞かねえんだ」
目を白黒して話を聞いていたネコ娘の前、ネズミ男ははあと溜め息を漏らした。
 「俺だってこんなとこ恐くて来たかねえんだけどよ」 「何ですって!?」
 「おーおー、だから来たくなかったんだよ!そんじゃよろしく頼むぜ〜」
すたこらさっさと玄関口へ逃げ去ったネズミ男にネコ娘が怒鳴りつける。
 「ちょっと!あんたあんまり鬼太郎に悪い遊び教えないでよ!」
 「バーカ!俺は俺なりに鬼太郎のストレス解消してやろうと思ったんだよ!
 てめえがいつまでもまごまごやってるからだろうが!」
 「まごまごって・・・」 「ちゃーんと鬼太郎の面倒見てやれよ!」
言い残してネズミ男の影は夜の闇に消えていった。
 「面倒・・・って言ったって・・・」
鬼太郎が苛ついていることはネコ娘も気付いていた。
しかしその原因が分からず、また尋ねたところで鬼太郎は益々苛々とした態度を向けるから、
できるだけゲゲゲハウスには近付かずにいたのだ。
 「う・・・ん」
布団の上に寝かせた鬼太郎はまだ夢心地、深酒のほろ酔い加減で呆っとネコ娘の姿を探した。
 「ネコ娘・・・」 「あ、鬼太郎。お水飲む?」
上気した赤ら顔でにへらと笑い、ネコ娘を手招いた。
 「何?」
近付くと乱暴に手首を引かれ、布団の上に抱き倒された。
627『宿酔』-3(三部鬼太郎×ネコ娘):03/12/19 02:23 ID:AA/I1ccY
 「キャッ!な・何するのよ、痛いよ〜鬼太郎・・・っ」 「ネコ娘・・・だ」
まるで子どものように無邪気な笑顔でそういうと、ネコ娘の胸元に顔を埋める。
 「や・・・だ」 「・・・ネコ娘・・・好きだよ?僕・・・」 「な・何・・・言ってんのよ・・・」
 「愛してるんだ・・・」
少女の柔らかい胸の感触に頬ずりしたまま、鬼太郎はまた眠りについた。
 「・・・・・・鬼太郎?もう・・・何なのよ」
暫し時が流れ、鬼太郎が眠りについたことを確かめると、少しばかり期待していた自分に
頬を赤らめながらネコ娘は鬼太郎の下から這い出て上掛けをかけた。
すっかり眠気が覚めてしまった上に寝床を占領され、ネコ娘はふうと吐息をもらしてまた
壁に寄りかかって本の続き頁を開いた。



 「う・・・うーん・・・」
夜明け前、鬼太郎が寝返りを打つ。半開きの目はまだ酔いに充血していて、
数度瞬きして漸くネコ娘の姿に辿り着く。
 「あれ・・・ここ」 「起きた?」
ネコ娘の部屋だと気付き、記憶を辿るがゴーンゴーンと鈍い頭痛が走って顔を顰める。
 「いてて・・・」 「あ、お水飲む?」 「ああ・・・」
読んでいた本を閉じ、台所から水を入れて戻ってくる間、鬼太郎はもう一度記憶を探っていた。
ネズミ男に誘われて繁華街に出たこと、遊郭の女を抱く気になれず店先を離れたこと、
そして数件の酒場をまわり・・・・・・そこで鬼太郎の記憶は途切れていた。
 「はい。大丈夫?」 「う・・・うーん。まだくらくらするんだ・・・」
咽喉を通る冷水が心地良い。ひと息に飲み干して深く息をついた。
 「ネズミ男とつき合ってると悪い子になっちゃうわよ?」 「・・・うん」
まだ酔いをひいているのか、珍しく鬼太郎は素直だった。
 「けど、あいつもあいつなりに僕のことを心配してくれてたみたいだし・・・」
 「心配?ああ、男の事情ってやつ?」
はっきりとした意味は分かっていなかったが、ネズミ男が言っていた言葉を告げると、
鬼太郎は酔った顔を更に紅潮させて顔を背けた。
628『宿酔』-4(三部鬼太郎×ネコ娘):03/12/19 02:24 ID:AA/I1ccY
 「どんな事情か知らないけど、そんなに前後不覚になるほど酔って楽しいものなのかしら」
 「・・・楽しかったよ。だって・・・」
酔った鬼太郎の目に映るもの全てがネコ娘だった。まさに酒池肉林の光景。
しかし本物のネコ娘はそこには居なくて・・・会いたくて、会いたくて・・・ここへ辿り着いたのだろう。
 「ま、あたしには分からないけど。鬼太郎の気が済んだのなら良かったわ」
どうして会いに来なかったの?その一言が言えない。
会えば会ったでつい照れて、冷たい言葉を投げかけてしまう自分にも原因はある。
会いたいよと言って子ども扱いされるのも悔しくて、鬼太郎は言い出せずにいた。
 「・・・もうすぐ夜が明けるけど、帰る?」 「う・・・ん。もう少し・・・居てもいいかな」
 「え・・・?そりゃあいいけど。おやじさんが心配してるんじゃない?」
 「頭が割れそうなんだ・・・」 「深酒するからよ」
声をひそめてくすくすと笑うネコ娘にきっと鋭い目を向ける。
 「あ、ごめーん。ねえ、ひざまくらしてあげようか?」 「え・・・」
ぽんぽんとひざを叩いてにこりと目を細める。
 「・・・いいよ」 「そう?」
淋しげにネコ娘の視線が下りると、鬼太郎は背を向けてぽつりと呟く。
 「だって・・・ひざ痺れちゃうだろ」
 「え・・・。だ、大丈夫だよ。ほら、鬼太郎の頭軽いし」
まるで脳みそが軽いように言われ、鬼太郎はむっとした。
 「・・・酷いな」 「ええ?あ、ごめんごめん」
気まずい沈黙が流れる。鬼太郎も無神経だが、ネコ娘も相当なものだった。
不器用な二人はぎこちなく時を進めていくことしかできない。
 「・・・本当に大丈夫かい?」 「え?」 「ひざまくら・・・」 「うん、平気だよ?」
頭痛に響かないようゆっくりと起き上がった鬼太郎はずるずると寝床を壁に引きずり、
布団の上に正座したネコ娘のひざに頭をのせた。
629『宿酔』-5(三部鬼太郎×ネコ娘):03/12/19 02:25 ID:AA/I1ccY
 「・・・ちょっと高いな。足を伸ばしてよ」 「うん」
言われるままに足を伸ばすと、鬼太郎はぐりぐりと後頭部を擦りつけて枕具合を確かめた。
スタイルがいいとはいえ少女の下っ腹は少年とは違い柔らかくて心地いい。
 「やだ、くすぐったいよ」
無邪気に笑うネコ娘の顔を見上げて振り返る。
 「・・・いい眺めだな」 「え?あ・・・っ」
頭にはネコ娘の柔らかい感触、見上げた視界には二つの膨らみを通してネコ娘の顔。
最高の枕だと鬼太郎は満足そうに微笑んだ。
その膨らみに手を伸ばして押し倒したいところだが、少しでも動けば頭が割れるように
痛みを運ぶ。まるで罰を与えるような痛みだ。
 「いてて・・・」 「鬼太郎、大丈夫?おばばに薬貰ってこようか・・・」
 「いいよ、それより・・・おまじないして」 「おまじない?」
ネコ娘は暫し考えこんで、鬼太郎の額に手を当てた。
 「痛いの痛いの飛んでいけ〜、痛いの痛いの飛んでいけ〜・・・これでいい?」
 「違うよ。ネコ娘のよく効くおまじない、してよ」 「あたしの・・・おまじない?」
鬼太郎の腕が伸び、ネコ娘の頭ごと額に引き寄せる。
そこで漸くネコ娘も気付いて、頬を赤らめながら鬼太郎の額に口づけた。
 「・・・ネコ娘のおまじないはよく効くからなあ」
 「覚えてたの・・・?」 「当たり前じゃないか」
妖怪の明日を占う大事な決戦の前、勝利を願ってネコ娘が施したおまじないは
今も鬼太郎の中に残っている。
 「よく眠れるおまじないもしてよ」 「ええ・・・?」
ネコ娘はまた暫し考えこんで、閉じた目蓋にちゅっと口づける。
 「違うよ」 「え・・・じゃあ・・・」
今度は頬に口づける。
 「違う」
俯いたネコ娘の顔を引き寄せて唇を重ねると、ネコ娘はびっくりして目を見開いた。
鬼太郎にとってはよく眠れるおまじないだろうが、ネコ娘にしてみればどきどきして
眠れなくなってしまうまじないであった。
630『宿酔』-6(三部鬼太郎×ネコ娘):03/12/19 02:26 ID:AA/I1ccY
 「ん・・・お酒くさい」
照れ隠しにそう言って顔を離すと、鬼太郎は反省気味に目を伏せた。
 「悪かったよ」 「もう・・・こんなふうに酔っ払うまで飲んじゃだめだよ?」
 「ああ。もう深酒はしない。酔うと・・・本心が・・・出ちゃうから・・・ね・・・」
鬼太郎の言葉が段々と解け、静かな寝息を立て始めた。
 「本心・・・?」
ここまで酔っ払わなければ吐き出せないほど、鬼太郎はいつも自分を抑制しているのだろうか。
正義の味方として気を張っているのだろうか・・・。考えると胸が痛む。
 「無理してたんだね・・・」
そう思えば、ネズミ男もたまにはいい事をすると認めざるを得ない。
───・・・ネコ娘・・・好きだよ?僕・・・愛してるんだ・・・───
普段ならうまく言い出せない鬼太郎が吐き出した本心がその言葉であることを、
ネコ娘は気付いていなかった。


<了>
631名無しさん@ピンキー:03/12/19 09:14 ID:bBn72Kzw
411タソモツカレー(*´Д`*)ハァハァ

アマンアマンサイコーd( ,_ノ` )y-~~グッジョブ
いつか相思相愛にしてくだされ
632名無しさん@ピンキー:03/12/20 14:44 ID:PM8ePMxt
倉庫番様よりご指摘がありましたので、一案を投稿
※ 緊急検討!!

スレが盛り上がってきた所で、すっかり忘れていますたが、現在このスレの消費が448KBに達し
後50KBで、消費されてしまいます。(1000使い切らなくても、500KBを超えるとdat落ちします。)
参照>>ttp://hhh111.s4.x-beat.com/

ソロソロ自スレのタイトルの検討に入りたいと思うのでつが、>389-399の意見も考慮し、幅広い投稿が可能になるように初代スレのタイトルとかはどうでつかね?
それとも思い切って水木作品をカヴァーできるようにしまつか?

【猫タンハアハア】ゲゲゲの鬼太郎【第三部】 等【鬼太郎】水木作品でハアハア・3冊目【悪魔くん】 等他意見求む!

>1
マターリ語るも好!SS投稿するも好!イラスト投稿するも好!
元は猫娘萌えで始まったこのスレ猫娘・ネコ娘・ねこ娘で萌えてナンボ
原作からアニメまで、ゲゲゲキャラもしくは水木キャラで灰になるまで萌えろ

保管庫:ttp://gegege.s6.x-beat.com/

注意事項)SS職人・絵師さんが投下してくださったイラスト等は無断持ち出し禁止ジャ(゚Д゚)ゴルァ!!大人板で楽しみましょう〜*
     次スレ移動はは950超えるか450kb消費したらぼちぼち準備
     スレ唯一のお約束 【 男 × 男 は N G 】

関連スレは>>2辺りに

前スレ【ゲゲゲ】〜猫娘萌え〜【猫タン2】
ttp://www2.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1057743802/
633名無しさん@ピンキー:03/12/20 14:48 ID:PM8ePMxt
>2関連スレ

※ とりあえず鬼太郎関連

懐かし漫画:鬼太郎
  http://comic.2ch.net/test/read.cgi/rcomic/1021736853/
漫画:アニメの鬼太郎しか知らない人へ
  http://comic.2ch.net/test/read.cgi/comic/1045827860/
レトロゲーム:げげげの鬼太郎の猫娘にハァハァしたヤシの数→
  http://game.2ch.net/test/read.cgi/retro/1032545123/
占い性格診断:ゲゲゲの鬼太郎は何型!?
  http://hobby2.2ch.net/test/read.cgi/fortune/1044695251/

※ 水木しげる関連

懐かし漫画:水木しげる
  http://comic.2ch.net/test/read.cgi/rcomic/1063260712/
民俗・神話学:  先生!水木しげる先生!スレ  
  http://academy2.2ch.net/test/read.cgi/min/979546784/
民俗・神話学:水木しげる・佐藤有文・中岡俊哉…捏造妖怪暴露
  http://academy2.2ch.net/test/read.cgi/min/1013407590/
軍事:水木しげる先生を讃えるスレ
  http://hobby3.2ch.net/test/read.cgi/army/1060246002/

とりあえず、ズザザーとまとめてみますた。
関連スレは、新規に立ったものは調べていませんのでサポートよろしこ
水木関連もオケにするのであれば、悪魔くんもageたほうがいいでつかね?
634名無しさん@ピンキー:03/12/20 14:51 ID:PM8ePMxt
>512-518以降に投稿されたSSをまとめたいと思い末

鬼太郎×ネコ娘(3期)誓―――>>520-525
鬼太郎×ネコ娘(3期)『夢の狂宴』>>536-550
鬼太郎×ネコ娘(3期)「大髪様」ヨリ>>560-563
鬼太郎×ねこ娘(4期)「大髪様」ヨリ>>568-569
鬼太郎?×ネコ娘(3期)『目隠し』>>578-587
鬼太郎×ネコ娘(3期)「白山坊」ヨリ>>591-600
鬼太郎×ネコ娘(3期)『闇夜』>>613-619
鬼太郎×ネコ娘(3期)『宿酔』>>625-630
635名無しさん@ピンキー:03/12/20 15:14 ID:PM8ePMxt
約50KB余裕がありまつので、他の住人様のご意見等も宜しくお願いし隊トコロ
神々に沢山降臨してホスィので、マターリと意見交換しませんか?
636名無しさん@ピンキー:03/12/20 15:51 ID:tc50YxMo
関連スレは鬼太郎に限ったものだけでオケじゃないすかね。
水木センセとか悪魔くんとか
あげてったら多くなって見づらいかと。

あと、めちゃくちゃ個人的な意見なんだけど
俺、次スレも猫娘スレにしたいなぁ…。
ヒちゃんもユメちゃんも好きだけんどよう。
俺のアイドルはねこちゃんなんだよー…。
637名無しさん@ピンキー:03/12/20 16:16 ID:i2KUAkSW
>632-635乙カレー
結構知らないスレ多くてビクーリだYO

ヌッチャケ俺もそう>636の個人的意見にドウイ
だからこのスレ常勤してんだし(藁

けど他に鬼太郎(猫娘以外ね)・悪魔くん・水木作品のSSスレってないからね。
別立てしたところで両方過疎化するくらいなら共存した方がいいよな。
大人板だから興味ないもんはヌルーするだろうしね。

個人的には水木作品や悪魔くんハァハァ者の猫たんものがみれるかもと希望的観測(w
今までどうり(←何故か変換されない)のマターリスレでイキたいもんでつな。
638名無しさん@ピンキー:03/12/20 16:20 ID:i2KUAkSW
読み返したら結論分かりヅラー(w

【鬼太郎】水木作品でハアハア・3冊目【悪魔くん】に一票ってことでよろしこ。
639名無しさん@ピンキー:03/12/20 18:23 ID:g97PixEm
もともと、猫娘スレなのだから基本は>636に禿同
でもタイトルをジャンル幅広めにしておけば、ヒコタソを投稿してくれた389氏のように他ジャンルで書いてくれる神が降臨するかもしれないシナ
ネタ思いついて投下くれる神が表れたりするかもしんねぇ!って事ですな。

もしくは>1にサブタイトルで「猫タンハアハア」といれるとか(w
640名無しさん@ピンキー:03/12/20 18:26 ID:g97PixEm
結構、50KBって余裕があるっぽいよね。
次スレ検討は、470KBぐらいでも良かったかも?
641名無しさん@ピンキー:03/12/21 01:00 ID:Yshm2qc8
雑談しながらってことでいいんでない?>次スレ検討
揉めるスレもあるからね〜。スレ内容変わるか変わらないかってとこなのにマターリしてるなんて
 こ こ は の ん び り し た イ ン タ ー ネ ッ ト で す ね 。居心地いいゾw

そんな自分はどっちもイイ(・∀・)!!という優柔不断者。
>>636-639に概ね同意。猫娘にハァハァできればいうことナシ(・∀・)!!
642名無しさん@ピンキー:03/12/21 01:23 ID:EZ+UPkBN
>>641 禿同。
ここの住人はみなさんマターリしてるよね。ほんと大人板。
荒らしが無い板ってめずらしいんでない?
漏れも猫娘にハァハァできれば良い。
でも幅広げすぎると猫タソの投稿が減る危険もある罠…
643名無しさん@ピンキー:03/12/21 16:00 ID:7XC5/qvS
>>510
>例の「目目連」のパンモロはコマ送りで見ると2期猫派にはコーフンものです!!!!・・・・ハァハァ
>キャプ機が現在無いので、誰かこちらにコマ送りキャプを貼ってくださることをキボンです。
>http://moe.homelinux.net/cache/res384378c1s1.html

同意!!
2期猫タンのパンモロに
ハァハァハァハァハァハァハァハァハァハァハァハァハァハァハァハァハァハァハァハァ・・・・・・・

>パンティに手をかけると、意識的にか無意識か、ねこ娘は一瞬腰を上げてくれたので、するすると脱がすのは簡単だった。
>爪先を抜け落ちた下着はくしゃくしゃに丸まり、原寸を留めてはいない。

・・・・イイ、イイ、イイ!

>しっとりとした陶器のようなねこ娘の足に触れ、ゆっくりとひざを割った。
>「ぁ・・・あっ。」
>初めて見る女性器の複雑な形状に目を見張る。
>まだ未発達でつるりとした一本筋をかき分けると、てらりとした粘液に覆われたピンクの花に釘付けになった。、

2期猫タンの聖域・・・・ゴクリ!


644名無しさん@ピンキー:03/12/21 20:29 ID:xm2tcnSx
【猫タンハアハア】水木作品でハアハア・3冊目【鳥タンハアハア】とか?
645名無しさん@ピンキー:03/12/21 20:49 ID:xRavMldL
関連スレに萌えjpは?
キャプ画像はコチラへ誘導という事で

ttp://moe.homelinux.net/cache/res384378c1s1.html
646411:03/12/22 01:01 ID:YlfVZGiz

>でも幅広げすぎると猫タソの投稿が減る危険もある罠…

|  |  
|  |    。o (ねこタン馬鹿がいるから心配ないよー…モレカミジャナイケドナー) >642氏
|_|ω・`) じ〜〜
|猫| 〆)
| ̄|u'
"""""""""""""""
|  |
|  |    。o (50KBってどの位なんだろう…)
|_|´・ω・`) そ〜〜
|猫|o3部・4部・連 o
| ̄|―u'
"""""""""""""""

|  | 。o (また今度…)
|_|  ピャッ!
|猫| ミ
| ̄|     
""""""""""""""""

|  | 。o (埋め立てなら任して下さい〜)
|_|  
|猫|ノシ
| ̄|     
""""""""""""""""
647毛目玉 ◆.QnJ2CGaPk :03/12/22 09:05 ID:pAhCiJl3
>411氏穴埋めと言わずにSSを与えてくだされ
632の時点で448kbで632-646で456kbに増えたのでカナーリ余裕があると思われ

是が非に投下キボング
648毛目玉 ◆.QnJ2CGaPk :03/12/22 09:16 ID:pAhCiJl3
なかなか次スレタイトル難しいでつねー
初期スレか現行スレのタイトルをそのまま維持で
>1に追記で水木作品関連ならSSやイラスト投稿可能!と言うのはいかがでつかね?

マターリ語るも好!SS投稿するも好!イラスト投稿するも好!
原作からアニメまで、猫娘・ネコ娘・ねこ娘で萌えろ
他水木作品のSSやお絵かき投稿も大歓迎!

前スレ:http://www2.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1029935643/l50
関連スレ:http://game.2ch.net/test/read.cgi/retro/1032545123/l50(げげげの鬼太郎の猫娘にハァハァしたヤシの数→ )

注意事項)SS職人・絵師さんが投下してくださったイラスト等は無断持ち出し禁止ジャ(゚Д゚)ゴルァ!! 大人板で楽しみましょう〜*
     次スレ移動はは950超えるか470kb消費したらぼちぼち準備
     スレ唯一のお約束 【 男 × 男 は N G 】


【ゲゲゲ】〜猫娘萌え:第三部〜【鬼太郎】
【ゲゲゲ】〜猫娘萌え:3冊目〜【鬼太郎】

…む…むずかスィ…(´・ω・`)シャボーン
649名無しさん@ピンキー:03/12/22 22:03 ID:v0ec74HA
毛目玉氏

>「ニャハハハ…鬼太郎ぉ〜くつぐったいよぉ。」

前スレ初体験SSのねこ娘のこの台詞に萌えでつ

650名無しさん@ピンキー:03/12/23 01:56 ID:Mu0b9MnG
>649
同意!いつも思うのでつが毛目玉氏のSSにはアニメシーン思い起こさせられるのでつが
ちなみ猫タンはチョト訛るところとか思い出してモエモエハアハア(*´Д`*)ムラムラハアハアハアハア

2部猫SSの「フハッ」には笑わせてもらいましたw

>スレタイ
どれもハアハアなのでつがナンバリングに”第三部”・・・”第三部”・・・
コ レ ハ ! これだけはよろしくおながいします!三田ねこマンセー@411
651『痕』-1(三部鬼太郎×ネコ娘):03/12/23 02:00 ID:Mu0b9MnG


いつも通りの戦い。鬼太郎たちと一緒に戦って夢子とその友達を助けた。
強敵な妖怪の攻撃が肩に残り少し痛んだが、大したことはない。
───鬼太郎さーん、ありがとう♪
鬼太郎に抱きついて頬にキスをした夢子を恨んでなどいない、
ともだちが助かって良かったと心底思っていたけれど・・・。
───いやぁ・・・いつでも言ってよ
でれでれとした鬼太郎の真っ赤な顔を見た時、受けた傷よりもずっと胸が痛んだ。
 「・・・・・・はぁ」
いつもの事だった。人間にとって鬼太郎は強くて頼れる正義の味方。
悪玉妖怪が現れれば戦い、悪玉人間が妖怪たちの領域を侵せば説得する。
妖怪と人間との共存を目指す鬼太郎にとっては当然の戦い。
せめてその力になれればと頑張ってきたけれど、こんな時にはつい溜め息がもれる。
 「・・・あたし・・・何やってるんだろ」
人間たちがお礼に持て成してくれた食事の席から一人帰宅し、ぱたんとドアを閉め、
部屋の電気も点けずに内側からドアに寄りかかっていた。
沈む気持ちを浮上させようとして顔を上げる。こんなのは自分らしくないと自己暗示をかけて、
靴を脱いで部屋に上がり照明スイッチに手を当てると・・・。
 「痛・・・ッ」
左肩がうまく上がらず、受けた攻撃の重さに気付く。
 「ドジっちゃったかな・・・」
鈍痛に耐えながら洗面所に向かうと、鏡の中には泥まみれのネコ娘の顔。
 「・・・酷い顔・・・ウフフ・・・ふふっ」
パシャパシャと洗顔しながらネコ娘は思う。
こんなお転婆じゃぁ誰だっておんなのこ扱いしてくれないよね・・・。
いくら優しい鬼太郎だってそう思うよね・・・。
ネズミ男が言う罵倒の言葉は意地悪ではなく真実の言葉なのだろう。
こんなに泥んこで恐い顔をしていたら、誰だって・・・。
 「・・・・・・」
キュッと蛇口を閉じてずぶ濡れの顔を見上げる。
 「・・・もう寝ちゃお」
652『痕』-2:03/12/23 02:01 ID:Mu0b9MnG


虫の声さえも消えいった深夜───。
ネコ娘は真っ暗な部屋に気配を感じて意識を取り戻す。
疲労困憊で寝入ってしまったのだろう、まだ体が重かった。
 「・・・誰?誰か・・・いるの?」
返事はなく、耳を澄ましても物音一つしない。
気のせいかと、もう一度目蓋を閉じると・・・。
 「───ッ!!」
伸し掛かってきた重みにネコ娘は布団に縫いつけられ、起き上がろうとした手首も
捕えられてしまった。
暗闇で抑えつけられる恐怖心にネコ娘は急激に目を覚まし、瞳孔が縦に伸びる。
 「だ・・・誰なのよーッ!離・離してよッ!!」
ネコ娘が叫ぶと、伸し掛かった重みは名残惜しげに離れて部屋の明かりがともった。
眩しさに数度瞬きして見上げると、そこには見慣れた少年の姿。
 「き・鬼太郎・・・」 「・・・・・・」
 「び・・・びっくりさせないでよ〜〜〜、何かと思っちゃったじゃないの」
安心して座り直しながらネコ娘は笑う。また鬼太郎の悪ふざけだと思ったのだ。
しかし鬼太郎は黙ったままにこりともせず、じっとネコ娘を見下ろしていた。
 「どうしたの・・・?こんな遅くに」 「・・・”どうしたの”・・・?それはこっちの科白だよ」
深夜の静けさに潜めた鬼太郎の声はいつもよりずっと低く落ち着いていた。
それが怒っているせいだと、ネコ娘は気付かない。
 「どうして勝手に帰ったりしたんだよ」 「え・・・?」
 「みんな心配してたんだよ。せっかくみんなが僕たちのために食事を用意していて
 くれてたのに・・・。何処に行ったのかと思えば一人で帰ってたなんて・・・、勝手過ぎるよ」
 「・・・ゴメン。けどあたし・・・」
あの場に居たくはなかった。戦いを終えたぼろぼろの格好で可愛い人間の
おんなのこたちと一緒に並ぶのは辛かったのだ。
そんなおとめごころなど鬼太郎に分かるはずはないけど。
653『痕』-3:03/12/23 02:02 ID:Mu0b9MnG
 「ネコ娘は我儘だよ。みんな君にも感謝してたっていうのに・・・人の好意を無に
 するなんてネコ娘らしくもないよ」
 「ゴメンってばぁ・・・」
 「許さないよ。いや・・・そうじゃなくて、僕だって・・・ネコ娘に・・・ありがとうって
 言いたかったのに・・・」
 「え・・・」
ネコ娘の前にひざをつき、その手を取る。
爪攻撃の連続でネコ娘の爪先は酷く痛んでいた。
 「・・・ネコ娘の支援があったから勝てたんだ。ありがとう」 「鬼太郎・・・」
照れくさそうに目を伏せて、ちゅっとネコ娘の指先に口づける。
顔から火が出るほど真っ赤になったネコ娘は弾かれたように手を引っ込めた。
 「ううん、やっぱり鬼太郎が頑張ったから勝てたんだし、それにみんなが手助けして、
 だからあの、あたしの力なんてたいしたことないよ・・・ッ」
 「ネコ娘・・・?」
 「ほら、やっぱり愛の力っていうの?鬼太郎、すっごく強かったもんッ。
 だから勝てたんだよ、自信持っていいよ」 「アイノチカラ・・・?」
 「うん、夢・・・ううん、人間のおともだちを守れて・・・みんな無事で良かったよねッ」
 「・・・うん。そうだね」
こんなふうにじっと見つめられると、自分の心のうちが見透かされてしまうようで
ネコ娘は落ち着かない。叩きつけるように早口で言い続けると、漸く気持ちが治まった。
 「・・・へんなネコ娘」
ふふふっと笑う鬼太郎にはきっと分からないだろう。
好きなひとに見つめられると胸がどきどきして鼓動が高鳴ってしまうネコ娘の
心内など分からない。しんと静まり返った空気が気まずくて、ネコ娘は顔を俯かせた。
 「・・・だからあたしに御礼なんてしなくていいよ・・・」
654『痕』-4:03/12/23 02:03 ID:Mu0b9MnG
もう帰ってよ・・・と言いかけた途端、鬼太郎はゆっくりと身を寄せてきた。
 「御礼はちゃんとしなくっちゃ・・・」
 「いいよ・・・だってそんな仲じゃないじゃない。鬼太郎が困った時はあたし、
 いつだって力に・・・」
 「ネコ娘・・・」
鬼太郎の手が伸び、ネコ娘を抱き寄せる。背中のファスナーを下ろしてブラウスの
ぼたんを一つ一つ外していった。
 「チョ・ちょっと待っ・・・鬼太郎、何・・・ッ」
ネコ娘の制止の声も聞かず、鬼太郎は無言でネコ娘の肩口を露わにする。
 「き・・・」
左肩に唇を沿わせるとぺろりと舌を出して舐め始めた。
生温かく柔らかい鬼太郎の舌の感触にネコ娘は身を震わせる。
しばらくすると、あれほど重かった左肩の鈍痛が軽くなっていくのに気付いて
ネコ娘は目を開いた。
 「・・・ネコ娘の傷を治してあげるよ?」 「そう・・・だったんだ・・・」
そうならばそうと先に言って欲しかった。ネコ娘ははあと安堵の吐息を漏らす。
 「どうしたの?何か・・・他の事を期待してた?」
口元を上げて顔を覗き込む鬼太郎の言葉にネコ娘はまた顔を赤くする。
 「ち・違うわよぅ!そ・・・そんな事しなくったって、このくらいの怪我なら薬草でも
 巻いてればすぐ治・・・」
 「僕の術なら傷跡も残さず治せるよ?ネコ娘だって・・・おんなのこなんだから」
少しずつ肩口を開いて首筋に唇を沿わせる。
鬼太郎が自分を”おんなのこ”と認めてくれていたことが嬉しくて、ネコ娘は緩む唇を噛んだ。
 「・・・だからちょっと我慢して?」 「う・・・うん」
すでに鬼太郎の術中にはまっていることにも気付かずに───。
ネコ娘の肩を上げさせて脇から二の腕、肘を通って指先にまで唇が這う。
特別な薬草でも含んでいたのだろうか・・・鬼太郎が舌を沿わせると腕の傷は
みるみるうちに癒えて傷跡もなくなっていった。
 「今度はこっち側だね・・・?」
655『痕』-5:03/12/23 02:04 ID:Mu0b9MnG
右肩を出させながらブラウスを脱がすと、ネコ娘のひざの上にはジャンバースカートが
すとんと下りた。
恥ずかしいな・・・と思ったが、真剣に治療を続ける鬼太郎にそんな事は言えず、
ネコ娘はぞわぞわと痺れる感覚を遠ざけるように顔を背けて唇をはむ。
 「・・・背中も打ったみたいだね」 「えっ?でも・・・痛くないから・・・大丈夫だよ」
 「ダメだよ。こんなに痣になってる・・・」
背中に目はついていないのをいいことに、鬼太郎は嘯いてスリップを引き上げた。
 「キャッ!」 「どうしたの?」
とぼけて言うと、ネコ娘はふるふると首を横に振って両腕で前半身を覆った。
 「ああ・・・これちょっと邪魔だなあ。外すよ?」 「え・・・あ、ヤダっ」
ブラジャーのホックを外され、慌てて前で押さえる。
その隙に背筋に鬼太郎の舌がべろりと当った。
 「ひゃ・・・」 「・・・くすぐったくても我慢して?」 「・・・・・・うん」
くすぐったいだけではないのだが・・・。
これは鬼太郎の治療・・・、野生動物が傷を舐め合うような行為だと自分に
言い聞かせてネコ娘はぎゅっと目を閉じた。
肩甲骨のくぼみを渡り、念入りに鬼太郎の舌が這い回る。
鬼太郎の舌を追うように鼻の頭や前髪が撫ぜ、いくら押さえていてもぴくりと
肩が跳ね上がる。真剣に続ける鬼太郎の頭がずり下がって腰骨を通り、
そんなところまで打ったかしらとネコ娘は首を傾げた。
早く終わって・・・。そう思った時、鬼太郎の舌が離れた。
 「あれぇ?そのひざ・・・擦り傷じゃないかな?」 「え・・・」
スカートから出たひざ頭に視線を走らせ、今度は足に手を伸ばした。
 「やっ・・・いいよ、もう大丈・・・」 「ネコ娘」
じっと見つめるその目に弱い。ネコ娘は黙って足を投げ出した。
 「うーん・・・これじゃぁやりにくいな・・・。ねえネコ娘、ちょっと横になってよ」
 「う・・・うん」
656『痕』-6:03/12/23 02:06 ID:Mu0b9MnG
くしゃくしゃのスカートとブラジャーをかき抱くようにして仰向けに横たわると、
鬼太郎はひざを立てさせる。
 「あっ」
スカートがももまですり落ち、ネコ娘は慌てて手を伸ばす。
 「どうしたの?」 「あ・・・の・・・」 「邪魔しないでよ」
ネコ娘の手を離させると、自然とスカートのすそがまた足のつけ根まですり落ちた。
いつの間にか着衣は乱れに乱れ、胴回りにもたついた状態だった。
しかし鬼太郎はそんな姿を見ていないふりをして集中してネコ娘の足に唇を沿わせていく。
細くしなやかな足はやはりおんなのこ。鬼太郎の唇と同じくらい柔らかい感触を返してきた。
 「・・・力を抜いて?どうしてそんなに突っ張らせているの?」
 「う・・・ん」 「こむら返り起こしちゃうよ?」
力を抜けばひょいと足首を取られ、ふくらはぎからくるぶしへとねっとり舐められる。
 「ぁ・・・」 「うん?」 「・・・何でもない・・・ッ」
力を抜きながら声を抑えるのは難しい。ネコ娘は顔をそらして口を手で覆った。
それでも鼻から抜ける甘い吐息は抑え切れない。
鬼太郎の頭が内ももに差し掛かった時、ネコ娘は我に返って起き上がった。
 「ヤッ!そそそんなところ怪我してないってばぁ!」
 「見えないから分からないよ。ねえ・・・その服も邪魔だからどけてよ」
 「・・・だめ・・・」
必死でスカートとブラジャーを抱き寄せると、鬼太郎は遠慮なくぺらりとめくった。
 「いやっ!」
 「恥ずかしがってる場合じゃないだろう?ネコ娘はお医者さんの前でもそんなふうに
 するのかい?」
 「・・・しない・・・けど」 「じゃぁ手をどけてよ、ほら」
鬼太郎は医者じゃないじゃないの・・・と口の中でぶつぶつ言いながらそっと手の力を抜くと、
赤い服はするりと腰から足へと抜けて脱がされてしまった。
 「きゃっ」 「うーん・・・。見たところ怪我はしてないみたいだけど」
ほっと吐息を漏らしたのも束の間、ひざを割られて両足を抱え上げられる。
 「ヤぁっ!」 「念のため治しておこうか・・・」 「い・・・いいよぉ、もう・・・やめてっ」
657『痕』-7:03/12/23 02:07 ID:Mu0b9MnG
 「遠慮するなよ」 「遠慮じゃなくって・・・ひぁっ・・・」
内ももに這った舌がぴちゃぴちゃと音を立てて近付いてくる。
白いパンティの淵まであと数センチのところを舐められて、敏感になった肌を
鬼太郎の髪が掃くと、ネコ娘は恥ずかしいのかもどかしいのか分からなくなってきた。
 「・・・ん・・・」
宙に浮いたままの双丘に鬼太郎の手が添えられ、淵に指が入る。
 「あっ!」
 「・・・うん?ああ・・・そういえば尻もちをついてたね?お尻も打ったのかもしれないな・・・」
ぺろりと下着をめくり下げると、それはさすがに耐えられないとネコ娘は両足を
突っ張って鬼太郎の手から逃れた。
 「ネコ娘・・・?」
はぁはぁと息を漏らし、両腕で胸を覆ったネコ娘は鬼太郎と距離を置いて座り込んだ。
頬は紅潮して瞳はしっとりと潤んでいる。
 「ご・・・ゴメンッ。あのあたし・・・」
せっかく鬼太郎が善意で治療をしてくれているのに、こんなふうに感じてしまう己の身を
責めて泣き出しそうだった。
また人の好意を無にしようとしている・・・。また鬼太郎に嫌われてしまう・・・。
一方鬼太郎は笑いを噛み殺してずいっと身を近付ける。
 「どうしたんだい?もう少しで全部おしまいなのに・・・」
這うように鬼太郎が近付けばその分ネコ娘も退く。
 「あ・・・あの・・・あのね?」 「うん・・・?」
一進一退を繰り返しながらネコ娘の背が冷たい壁に当たり、もう逃げ場はなくなってしまった。
それでも鬼太郎は止まらない。そのまま近付いてきて顔を寄せ・・・。
 「鬼太・・・ン・・・」
ちゅっと唇を寄せた。
浅い口づけを浴びせながら鬼太郎の口元は堪えきれず歪んで、唇が離れると
肩を上下して笑いを堪えている。
 「鬼太郎・・・?」
ネコ娘はまだ何が何だか分からず、唇も怪我してたかなと思っていた。
658『痕』-8:03/12/23 02:08 ID:Mu0b9MnG
問いかけると鬼太郎は腰を落としてあぐらをかく。
 「じゃぁ今度はネコ娘が治してくれる?」 「あたし・・・が?」
ネコ娘にはそんな特別な術は使えない。首を傾げていると、あぐらをかいた中心に
テントを張った鬼太郎自身を指差した。
 「!!」 「ネコ娘があんまりえっちな顔をするから・・・こんなになっちゃったよ?」
そこで漸くネコ娘も気付く。
 「鬼太郎〜・・・騙したのねッ」
怒りに身を震わせるネコ娘を見ながら、鬼太郎は堪らず笑い出した。
 「あはは、騙してなんかいないよ。だって肩の怪我は治っただろう?」
 「治ったけど・・・、でも他は別に痛くなかったもん!傷なんかなかったんじゃないの!?」
 「あははははっ」
お腹を抱えて笑い出した鬼太郎に腹を立てて、ネコ娘は益々真っ赤になってしまった。
 「は・恥ずかしかったんだからね〜っ!もう知らないッ」
 「ごめんごめん、だってネコ娘がさあ・・・」
あまりに可愛い反応するから、つい意地悪してしまいたくなってしまったのだ。
 「知らない!」 「ははっ、それより早くこっちを治してよ」
 「治せないわよ!あたしにはそんな能力ないんだからッ」
 「治せるよ。僕と同じように・・・口で治して?」 「え・・・っ」
伸ばした手でネコ娘の唇を撫で、指先を口に突き入れる。
暗喩するように親指で唇をこじあけてネコ娘の舌に絡めた。
歯茎の裏をくすぐり歯列をなぞりながら猫舌の感触を楽しみ、
口端から溢れかれた唾液をちゅと指ごと吸い込まれると、
鬼太郎は胸がとくりと高まるのを感じて指を離した。
 「・・・ふぉ・・・本気で言ってるの?」
 「ああ。こっちの口が嫌なら・・・もう一つの口で治してもらおうかな?」
 「何言ってるのよ、二口女じゃあるまいし・・・。口は一つしかないわよッ」
 「あるじゃない。ほら、もう準備できてるみたいだけど?」
伸ばされた指が今度は下におり、唯一着衣したパンティに触れる。
そこはもう布越しでも分かるくらいにぬるついていた。
659『痕』-9:03/12/23 02:08 ID:Mu0b9MnG
 「!!」 「・・・僕はどっちでもいいんだけど?」 「・・・・・・」
いつの間にか選択肢は二本に絞られていた。
 「どっちがいい?」
ネコ娘は唇を噛み締めたまま考え込んでいた。
どっちも恥ずかしい・・・けど、鬼太郎は自分の肩を治してくれた。
ちゃんとお返しはしなくてはならないと思い、ネコ娘は眉をしかめて決断する。
 「・・・分かったよ」
片手で胸を覆ったまま、鬼太郎の股ぐらに手を伸ばす。
ジジーッとチャックを下ろし、下着の前ひもを寛げれば猛った肉棒が顔を出した。
 「ふふっ・・・服を着たままだけど、いいの?」
 「いいわよ。すぐ・・・終わるから」 「すぐ・・・?」
その言葉には少々かちんときた。いくら子どもとはいえおとこのこ。
早いと言われていい気はせず、むっと口を結ぶ。
ゆっくりと顔を下ろしたネコ娘の後頭部に手を当てて、先端で躊躇している唇を引き寄せた。
 「・・・ン・・・」
唇が当り、おずおずとピンク色の舌を出してぺろりと舐める。
どうしたら良いのか分からずちらりと目を上げると、鬼太郎は目を細めて見守っていた。
もう少し下のほうから・・・と舌を伸ばして裏筋を舐め上げると、ざりざりとしたネコ娘の
舌の感触に鬼太郎の眉間が寄る。
しかし鬼太郎はさっき言われた言葉が耳に残っていて、強気に笑ってみせた。
 「ふふふ・・・ネコ娘?アイスクリームやキャンディじゃないんだよ?」
 「・・・えっ?」 「そんなふうに舐めてるだけじゃぁだめさ」
それならばどうしたらいいのか・・・。
考える間に鬼太郎の手がネコ娘の頭を引き寄せる。
 「口に含んで咥えるんだよ?そうして吸ってみせてよ」
 「う・・・ウソぉ」 「下の口ならそうしてくれるよ?」
うまく口で出来ないのなら、今度は下の口に・・・まだ疼いて熱をもっているところに
目の前のそそりたったものを突きつけられることを思ってネコ娘はびくんと震えた。
普段どおりに叩きつけてかき回されてメチャクチャにされてしまう・・・。
660『痕』-10:03/12/23 02:09 ID:Mu0b9MnG
 「どうする?できないんなら・・・、ン」
頭を沈ませたネコ娘の口が自身を咥え込み、鬼太郎の言葉が止んだ。
クチュクチュと音を立てるネコ娘の口の中、天を仰いだ熱が脈動を伝える。
頭の上から下りてくる鬼太郎の荒い吐息。ネコ娘は羞恥に顔を赤くして
ぎゅっと目を伏せたまま口の中で舌を絡めた。
 「・・・上下してみて・・・?」
言う前にネコ娘の頭を掴んで上下させると、窄めた唇とざりざりとした舌の感触に
鬼太郎は全身を硬直させた。
少年とはいえ連日の戦いについた筋肉が筋張り、歯を食い縛りながらネコ娘の
咥内を愉しむために堪える。
敏感な先端で内側からネコ娘の頬をなぞると、きゅっと頬をへこませて吸い込まれた。
 「く・・ハァ・・・ハァ・・・」
零れた唾液が陰嚢を滑り落ち、ぬぽぬぽと濡れた音を立てるまで続けられた。
 「ネコ娘・・・ッ。だ・・・射すよ・・・」
額に汗して我慢した鬼太郎ももう限界だった。肩を揺さぶって引き離そうとしたが
ネコ娘はそのまま口淫を止めない。
 「・・・出・・・出る・・・よッ」
根元を支えて指先で陰嚢をいじりこりこりと玉を転がしながら、ネコ娘の頭は
続けて上下する。
 「・・・・・・うぅ・・・ッ!」
鬼太郎の全身が筋張り、引き剥がすはずのネコ娘の頭を引き寄せて
ネコ娘の咽喉元まで目一杯の猛りを突き上げた。
爆ぜた解放感に鬼太郎の息が止まる。がくがくと振るえた腰を抱きとめるようにして
ネコ娘は唇を離さず咽喉を上下する。
 「───ハァ・・・ッ」
漸く息をついた鬼太郎ははふっと湯気でも出しそうな蕩けた表情で目を開く。
数度後を追う残液までも飲み干して、ネコ娘は顔をあげた。
 「これでお返しはしたからね・・・っ」
唇をきゅっと拭い取ってネコ娘は照れ隠しの強硬な表情で鬼太郎を見た。
661『痕』-11:03/12/23 02:10 ID:Mu0b9MnG
まるで挑発するようなその瞳に鬼太郎の背にぞくりと痺れが走る。
脱ぎ散らかされた服をかき集めるネコ娘の姿を眺めながら昂った息を漏らし、
鬼太郎は学童服のぼたんを外し始めた。
 「き・鬼太郎?何してるのよ」 「・・・熱いよ。とっても・・・熱いんだ」
 「だ・・・だったら外に出たらいいじゃない。夜風が気持ちいいよ、きっと・・・」
話をそらす為にネコ娘は鬼太郎から離れ、窓を開けようとサッシに手を伸ばす。
しかし窓を開く前に、背後から羽交い絞めにされた。
背中に鬼太郎の肌の熱さを感じて、ネコ娘はびくりと硬直する。
 「ゃ・・・は・離して・・・ッ」
脇から伸びた手はネコ娘の胸を捕える。大きく開いた指間に揉み上げられて
ネコ娘も上がってくる息を押し込めた。
下着越しに鬼太郎の雄芯が突き当たるのを感じて肩を竦める。
 「ど・・・うして」 「・・・ネコ娘が火をつけたんじゃないかあ・・・」
 「違・・・知らない、知らないもん・・・ッ」 「それに。ココも・・・して欲しそうだよ?」
布を隔てて突き上げられたそこは奥からの疼きに蜜を溢れさせ、
数度なすればくちゅりと濡れた音を立てる。
 「ふ・・・ぁ・・・・・っ」
 「知ってたよ。僕が”治療”してた時から濡れてたよね?」 「・・・・・・ッ」
 「こんなに溢れてはなかったはずだけど・・・おかしいなあ。僕のを咥えてて感じた?」
羞恥心にふるふる震えながら硬直していたネコ娘が身を捩り、正面を向いて鬼太郎の
胸を押す。しかし押しのけられるほど鬼太郎は脆弱ではない。
 「イヤぁっ!そんなこと・・・ない、そんなこと・・・言わないでよッ」
体を返されたせいで行き場をなくした手を双丘に伸ばし、一気に足のつけ根まで下着を下ろす。
 「!!」 「イヤ?じゃぁ・・・これをどうやって治めるつもりなんだい?」
露わになった恥丘が空気に触れ、ネコ娘は心もとない気分でしゃがみこむ。
すると目の前には鬼太郎の兆したものが迫り、退くこともできぬ窓枠へ背を当てる。
 「・・・僕じゃイヤだっていうの?」
662『痕』-12:03/12/23 02:13 ID:Mu0b9MnG
鬼太郎もそれを追ってしゃがみこみ、身を縮めたネコ娘の姿をじっと見つめる。
 「素直じゃないよね・・・ネコ娘は。それとも、僕に対してだけなのかい?」
耳と頬を掴んで真っ赤な顔を上げさせる。
明かりの下、ネコ娘は震えながら瞳を潤ませていた。
恍惚と羞恥と怯えにまみれた表情に堪らず鬼太郎の鼓動は強く昂った。
 「・・・・・・そうよ」 「え?」 「鬼太郎だから・・・イヤなの・・・」
好きなひとだからこそ恥ずかしい・・・嫌われてしまうことが恐くて、不安で・・・。
そんなおとめごころなど解さない鬼太郎の表情は凍りついていた。
 ───僕だから・・・イヤ?他のやつにならいいっていうのか?
欲望のない鬼太郎が触れた唯一の固執に、鬼太郎自身も動揺する。
目の前で己の身を覆い隠しているネコ娘が、自分以外の誰かにはその腕を開くのかと
思うと、とても心穏やかでは居られなかった。
 「・・・ふうん・・・僕じゃぁイヤなんだ。そう・・・」
鬼太郎の声色が変わり、ネコ娘ははっと顔をあげる。
すると乱暴に掴まれた手首を開かされ、すでに固く尖った胸のつぼみに鬼太郎が噛みついた。
 「イッ!痛・・・いよ・・・ヤダぁッ」 「───うるさいよ」
充血した乳首から胸元に強く吸いついて赤い花を咲かせながら、鬼太郎の顔が上がる。
 「こんな深夜にそんな悲鳴あげたら、誰が来るか分からないよ・・・見られたいの?」
 「・・・っ」
唇を噛み締めて息を呑む。
 「そうだよ・・・大人しくしてなきゃね?僕と・・・」
首筋にも強く吸いつきながら、鬼太郎は苦しげな息を漏らす。
 「・・・僕とこんなことしてるの・・・知られるのもイヤなんだろう?」
 「ぇえ・・・?あ、違・・・」
ネコ娘の言葉は寄せられた唇にかき消え、もう何も聞きたくないと口を塞ぐ。
舌と舌を絡み合わせて濃厚な口づけが続く中、鬼太郎はずるりとネコ娘の下着を
ひざ上まで引き上げて、たっぷりと蜜を漏らした秘唇に己の先端を当て挿入の格好をとった。
663『痕』-13:03/12/23 02:14 ID:Mu0b9MnG
 「ン───!!」
突き立てられた衝撃にネコ娘の大きな瞳は見開き、目頭に溜まった涙が頬を伝う。
一息に奥まで挿し込んだ快感に鬼太郎も全身を奮わせ、重ねた唇が離れた。
ネコ娘の締めつけに耐え、鬼太郎の額にも再び汗が滲む。
はあと荒く息をつくと、鬼太郎は恐い顔をしたままで束ねたネコ娘の両足を抱え、
腰を引き、また突き立てる。
 「あぁ・・・ッ!んっ、んっ・・・んくっ・・・ゃ、ぁアァッ!!」
ネコ娘の秘裂へ叩きつけるような腰つきにネコ娘は口を縫い縛ることもままならない。
激しい動きに背中は窓枠の角にごりごりと擦りつけられていたが、
痛みさえも気付かないほどの衝撃が全身に走っていた。
快感であるとは呼べぬ激しい衝撃にしなやかな肢体が反る。
優しさの欠けらもない行為にネコ娘は耐えることしかできない。
玩具のように揺さぶられ、膣内をかき立てられ、不安定な態勢で鬼太郎の律動を受け、
赤く突起した胸のつぼみは柔らかい胸の上で上下して踊る。
 「あ、あっ、ぁッ・・・んんっ・・・ン、んぅ、クッ・・・き・・・きた・・・ろぉ・・・ッ!」
繰り返される抽迭、ネコ娘の尻たぶに鬼太郎の陰嚢がぶち当たる。
足を閉じているせいか慣らしもせず突き入れたせいか、いつもよりずっと狭くきつい膣内に
鬼太郎はもう長くは持たないことを悟る。
玉の汗がネコ娘の胸元にぼたぼたと落ち、獣のような唸り声をあげながら
それでもより奥を目指して鬼太郎の律動は止まらない。
 「んんっ、んっんっ・・・んぁああンッ!」
 「クゥ・・・ネコ娘───」
窓の外からはネコ娘の頭の上、リボンの影が怪しげに上下していた。
重なり合い鬩ぎ合う二つの影が硬直し───ネコ娘の肉襞に締め上げられるままに
鬼太郎の先端から白濁した精液が爆ぜる。
 「ッッ!!・・・は・・・ハァ・・・ハァッ・・・・・・ハァ・・・」
射精後の快感にぶるぶると全身が震え、反り返った上半身を戻してネコ娘を引き寄せる。
664『痕』-14:03/12/23 02:15 ID:Mu0b9MnG
 「ん・・・、ネコ・・・娘?」
しなだれかかった体には力がなく、ネコ娘が気を遣ってしまったことに気付く。
夢中で突き上げていたから、一体いつ気を失ってしまったのかも分からない。
 「・・・・・・」
縋りついた腕はだらりと床に落ち、目を伏せたネコ娘の顔は涙に濡れていた。
酷いことをした・・・。鬼太郎はきゅっと唇を噛んで己を責めた。
 ───鬼太郎だから・・・イヤなの・・・───
ネコ娘の言葉を思い出して、きつく目を伏せる。
 「・・・こんなことしてたら・・・当たり前・・・だよな・・・」
ネコ娘のことを思うと鬼太郎の胸は複雑に騒ぎ出す。
たとえば誰かを助けた時、その感謝や好意を受け取るのは簡単なことだ。
人々を助けて喜ぶ顔を見れば鬼太郎だって嬉しい。
しかし・・・ネコ娘に対しては違う。その笑顔は愛しくて大切なものだったけど、
それが自分以外に向けられた時、胸が騒ぎ出す。
ただでさえこの森で誰からも愛されるネコ娘に対して、自分は一部の妖怪たちからすれば
裏切り者、鼻つまみ者だ。
ネコ娘の母性本能を傘に、鬼太郎はネコ娘に甘えまくっていることも事実だ。
 「・・・・・・」
とても一言では言い表せない気持ちに鬼太郎はぎゅっとネコ娘を抱きしめる。
ひくついた膣壁からずるりと己の強張りを抜き取ると、一瞬ネコ娘の目蓋が震えたが
意識は遠く落ちて、取り戻されることはなかった。
 「・・・ゴメン・・・ネコ娘」
唇を寄せ、頬を伝う涙の痕を拭い取る。
昔はこんなことはなかった。幼い子ども同士、お互いが好きだと言い合えた。
しかしある時から、ネコ娘はそれを言わなくなった。
それがおませな少女が少し先に迎えた思春期ゆえの恥じらいであることなど
鬼太郎は知らない。
いつしか鬼太郎もまたネコ娘に好きだと軽々しく言えなくなっていた。
もし言ったところでネコ娘は顔を背けて逃げていってしまうことが分かっていたからだ。
 「・・・でもね?ネコ娘・・・僕は・・・」
665『痕』-15:03/12/23 02:16 ID:Mu0b9MnG
白い肌の上、己のつけた赤い情交の跡を指で辿りながら鬼太郎が呟く。
少女の胸には似合わず痛々しい。しかし己の占有物である刻印にも見える。
 「君のことが・・・好きなんだよ?」
ずっと変わらない愛情、制止の効かない欲情、複雑な感情に揺さぶられても、
それだけは真実だった。
ネコ娘にはまだ伝わることのない真実だった。

<了>




次スレ案中ぶった切り失礼すますた(´・ω・`)
666毛目玉 ◆.QnJ2CGaPk :03/12/23 09:13 ID:ArKqa5Yh
>649氏
ソ…ソリハ、漏れがはじめて書いてしまった鬼チック太ロンのΣ( ゚Д゚)!!
最終的に合意とは言え猫タンにはチョピーリ怖い思いをさせてしまいますた・・・

>411氏…のSS何時も何時も(・∀・)イイ!! でつなぁ〜*
あとチョトで通じ合わない、すれ違ってしまう想いが切ないでつが
後一歩お互いが言葉にして素直になればラヴンラブンなのに・゚・(つД`)・゚・

あと、17KBになりましたがイイ(;´Д`)ハァハァさせてもらいますた
そんな漏れですが
>───鬼太郎だから・・・イヤなの・・・───

と言われて、息子まで…(´・ω・`)としてしまった鬼太ロンを想像した漏れは逝って良し!でつか?

関連スレで一つ忘れてますたが
ttp://comic2.2ch.net/test/read.cgi/ranime/1064547248/l50
で、5部の話が出てるんでつが本当だとしたらウレスィ…
667毛目玉 ◆.QnJ2CGaPk :03/12/23 09:21 ID:ArKqa5Yh
初代スレタイ:アニメ「ゲゲゲの鬼太郎」猫娘萌え〜
現行スレタイ:【ゲゲゲ】〜猫娘萌え〜【猫タン2】

で、時期候補

【猫タンハアハア】ゲゲゲの鬼太郎【第三部】
【鬼太郎】水木作品でハアハア・3冊目【悪魔くん】
【猫タンハアハア】水木作品でハアハア・3冊目【鳥タンハアハア】
【ゲゲゲ】〜猫娘萌え:第三部〜【鬼太郎】

スレの数は「第三部!」と禿しい要望があるので三部でイイでつかね?
関連スレは鬼太郎関係と言う事で、訂正

※ 関連スレ

ゲゲゲの鬼太郎スレ其の3
  http://comic2.2ch.net/test/read.cgi/ranime/1064547248/l50
懐かし漫画:鬼太郎
  http://comic.2ch.net/test/read.cgi/rcomic/1021736853/
漫画:アニメの鬼太郎しか知らない人へ
  http://comic.2ch.net/test/read.cgi/comic/1045827860/
レトロゲーム:げげげの鬼太郎の猫娘にハァハァしたヤシの数→
  http://game.2ch.net/test/read.cgi/retro/1032545123/
占い性格診断:ゲゲゲの鬼太郎は何型!?
  http://hobby2.2ch.net/test/read.cgi/fortune/1044695251/
668毛目玉 ◆.QnJ2CGaPk :03/12/23 09:24 ID:ArKqa5Yh
あとはマターリ語らいながら490kbを越したら何方か神スレを立ててホスィ
SS職人様は是非にSSを書き溜めてくだされ
お絵かき職人様も是非に降臨キボング

同じ事を何度もスレ消費スマソ…
669●引越注意●:03/12/23 18:55 ID:VNYTuSLq
このスレの現在のログ容量は485KBです。
7日間書き込みがないとDAT落ちします。
500KBになると書き込みできなくなります。
新スレを立てて移行願います。
670建てますた:03/12/23 22:28 ID:LCtyA0Is
悪魔くんgt;ゲゲゲの鬼太郎・猫娘萌え:第三部lt;水木

http://www2.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1072185963/

スマン・・・初スレ立てで、変な風になってしまいますた
671名無しさん@ピンキー:03/12/23 22:33 ID:LCtyA0Is
       /ゝiコべ>
   /´ ̄ ⌒⌒ヽミゝ
  ,/      ヾ V
  |_、_ハ_i___  _>  
   !(・>v<・ノ〃 リフyヽ、
 .__i´  ゙`   へノi  <、 新スレに移行よ!
彡ノヽ、_^ ___幺山 )\, /|
   \_/\\∞ \__/´|
       >  ̄ ̄   |
      /  /ノ   |
      /_____」
        ヽ |  ノ
         ヽL ゙Y⌒`
          `>>ツY⌒`
         (⌒(⌒ ノ
          ̄  ̄
672名無しさん@ピンキー:03/12/23 22:34 ID:LCtyA0Is
                 ,..、                 
              / -、ヽ、_ ,. --―‐- 、       
           ,. -‐' ̄ ⌒ヽー` -、-―-.:゙!
          /:::::::::::::::::::::::::::\:::::::ヽ . .:::ノ
           ,!::/!:i!::::ノi!::::i!:::::i! !::::ヾ::::::::Y´
        'ー',.‐、‐'`ー、_j、_;ノ::|::i!::::!::::::::゙!
          ,|(  ・ヾliレ'・  `フ゛`‐'、;r‐、,! 
         ,'´! `ー‐' `ー--‐',r'⌒ヽ. 6ノヽ  <引越しニャさいな!
       ,ノ⌒ l     `´   / , ,ノ ,ゝ! 〈ヽ
     m'r'ノ) 〉、  ^  (//〈 くトー'  \, ト.:!
     ``´ 'ー'ヽ `ー-,-― ``ー゙ー'\ ノ  |':::} 
            \_,ノ   \ヽ、___ヽ  /::::::゙!
                 /::::::::::::::::::::`ー':::::::::::゙!
                   /::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::゙! 
                /:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::゙!
              `ー-、_:::::::::::::::::::::::_;;;:: --‐'
                   | ̄`T" ̄´ノ
                   ヽ.  |  く 
                   ゙ーヽ、_ `ヽ、    
                           ,ゝ `ゝ‐'^;
                   ,r'⌒ヽr'⌒ヽ' /
                   `==`===='
673名無しさん@ピンキー:03/12/23 22:36 ID:LCtyA0Is
              , -─-、       _
                 / , -─-、ヽ∩__  /   ヽ
              { { '⌒ }⊂ しJ/      !
        , ──- 、.ヽ. ー-‐' ノ-‐∠_ __     |
      /      >7レ'-‐<‐-      `ヽ、 !
       {     /   ̄`             \
      ヽ  /                      \
        /                        ヽ-、
       /                          ヽ \
        /                            !  ヽ
     _/                     ヽ        | |   !
   / !         i   i | |ヽ  ヽ      !      ||/⌒7
 ∠_  || |        |   || ||  | |  |     |  |  ___」!
   | | | |   |   |  || | |  || | |i     _」L⊥レ'レ!  |
   | /!. | |   |   ||  || |   | L」L⊥-二-─┐  |イ !
   レ !ハL||   |   || |  |!__         /     |   ! /
      └¬-L___」!└‐┘ \       / ┃   /  レ'
         \ \ く    ┃ >      `ー‐ ´    /
           ヽ_ヘ `ー‐一'    ヽ '          /
             ヽ                /
              \         r‐'フ     / _ -''" ̄ ̄ヽ<新スレで萌えてね!
                ` ‐-      `   ∩/ `/´ /
                 ___   7¬─‐'|│  / /
               /  厂 T! /´┌‐ヽ !  !
              /   /  / `┘O「「二 | .,'  |
              /   |  |    ヽL_! ∨  /
674名無しさん@ピンキー:03/12/23 22:38 ID:LCtyA0Is
新スレ建てますた
あと、10KBほど残っておりますので、マターリ消費してくだちい

【悪魔くん】ゲゲゲの鬼太郎・猫娘萌え:第三部【水木】

http://www2.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1072185963/

SS職人様おまたせしますた
思う存分、SSの投下をよろしこ
675毛目玉 ◆.QnJ2CGaPk :03/12/25 09:27 ID:O931be9Q
あと、10kbありまつので穴埋め投下
しかも非エロでつ


ネコ娘―――改めて鬼太郎を意識する

「ありがとう。ネコ娘」

全裸の鬼太郎に、服を渡した時の・・・
地面に擬態していた姿からもとの姿に戻った時に見てしまった鬼太郎の全て

妖怪代裁判の間違った裁決も見直され、真犯人の百ん爺が捕まってから大分経ったの・・・だが
当の鬼太郎親子は元より、砂賭け、こなきも変わりなくしていた。
只一人、様子が変わってしまっていたのがネコ娘だった。

もともと異性としてスキだったはずなのに
鬼太郎を改めて男の子と認識したせいか、させられたせいか
あの日以来、どうにも恥かしくて鬼太郎の顔をまともに見られないで居た。

名前を呼ばれただけで、飛び上がるほど驚き
心配されて顔を覗き込まれると、心臓が早鐘を打つ
頬は耳まで赤く染まってしまい、どうにも困る。

治せるものなら治したいのだが、こんな事誰に相談して良いのか
砂かけ?いいや・・・駄目だ。
ユメコちゃんは・・・もっと駄目だ

兎に角、鬼太郎の気配がするだけでこうなってしまうので、ネコ娘はゲゲゲハウスに、事件や何かで呼び出されない限り、いつか無くなってしまった。
そうなると、ゲゲゲハウスにもっぱら入り浸るのは、ネズミ男なわけで

「ふぁ〜平和でいいねぇ。ネコの居ぬ間に昼寝・・・なんちって。グフフフフ」

前々からでは有るが、まるで自宅で寛ぐかのような振る舞いのネズミ男。
いままでなら、何時も隣に有った花の存在は無く、色気も無い無粋な男の存在に鬼太郎は句作さしていた。

「おい、ネズミ男。おまえ、ネコ娘に何かしたんじゃないだろうな?」
「あらっ、鬼太郎ちゃんたら怖い顔して・・・俺様が、んな事するわけねぇだろう?」

半分チャラけて、半分真面目に、うかつな事したら返り討ちにされるよ・・・と、ひらりと手を仰ぎ、寝返りを打つ。
確かに・・・ネズミ男の言う事はもっともなのだが、なら、何故ネコ娘は訪れてくれないのだろう?

ふむ・・・暫し考えてみても、全く見当がつかない。
ならば、ここのところたいした騒ぎも無いし、自らで向いてみるか・・・ということで、ネコ娘のところへ遊びに行く事にした。
はっきり言って珍しい事なのだが、今まではネコ娘が常に居た為に出かける必要性が無かった・・・というだけのことなのだが。

「父さん・・・僕、ちょっと散歩をしてきます。」

茶碗風呂でまどろむ父に行って来ますと言い残し、カラコロとゲゲゲの森に下駄の音が鳴る。
何時も通り慣れた道からちょっと外れて、わき道を辿ればそこにネコ娘の家がある。

久々に訪れる懐かしさと、顔を見られるという安心感からか、どうも顔の表情が綻んでいけない。
さぁ、この林を抜ければすぐそこがネコ娘の家だ―――

ショッキングピンクのリボンが、林を抜けてすぐ目にとまった。
鬼太郎の風下に居るせいか、気が付いておらず、背を向けているような感じで

(・・・何をしているんだろう?)


ネコ娘は、草原に座り唯ぼんやりと空を眺めているだけだった。

「ネコ娘」
「にゃがぁっ!」飛び上がって驚いて
本当に虚ろだったのだろう。
鬼太郎が肩を叩くまで、ネコ娘は気がついていなかった。

「最近家に来なくなっちゃったからさ・・・どうしてるのかと思って様子見に来たんだ。」
「・・・ぇっと・・・あの・・・ゴメンなさい・・・」

鬼太郎に背を向けてしまった。

「何してたの?」
「あ、うん・・・空・・・見てた・・・」
「だったら家に遊びにくればいいのに・・・」

そう言うと、鬼太郎名ネコ娘の隣に腰掛けた。
ボ・・・っと全身に熱が回ったように感じたネコ娘は、逃げようとして
それを察知した鬼太郎に腕を捕まれてしまった。

「・・・何処へ行くのさ?」
「あの・・・その・・・」

まさか鬼太郎の隣に座っているのが恥かしいだなんて
顔を見ることが出来ないだなんて、言える訳が無い。

「ネコ娘に、そんな風にされると・・・僕が傷つくって・・・知ってた?」
「・・・」
「それとも・・・僕の事が、嫌い・・・だから?」


ネコ娘の力が緩んだ所で、掴んだ腕をぐいと引き寄せると、鬼太郎の腕の中にその細い身体はすっぽりと収まった。
わきの下から両腕で身体をしかと抱き、背中に頬を押し付ける。

「ねぇ、知ってた?ネコ娘に触れると、僕の心臓はこんなにドキドキするんだよ?」
心臓が早鐘を打っているのはネコ娘も同じ。
鬼太郎に顔は見えないものの、瞳は潤み今にも泣き出しそうで、頬は耳まで紅く、紅く染まっていた。

「でもね、凄く切ないんだ。苦しくって・・・何故だか解る?」

今度はフルフルと、小ぶりに首を振る。

「それは、僕がネコ娘のことを、凄くスキ・・・だからなんだけど。」
ハァ・・・と一つ小さな息をつく。

「だから、さっきみたいに背を向けられると、苦しくて仕方が無いんだ。」

――― 鬼太郎も?鬼太郎もあたしと同じ・・・なの?
ドキドキしたり、苦しかったりしたの?

胸がキュンとなる。

「あの・・・あたし・・・あたしもね、スキ・・・鬼太郎のことが・・・大好き・・・」

恥かしくても逃げられなくて、ただ顔を俯かせる事しか出来なくて

「嬉しいな。でも、どうしてさっきは逃げようとしたの?」

あの時改めて、鬼太郎を異性と感じた時からただ恥かしくて
捕まれた腕の力強さ
今抱かれた腕の逞しさが恐かったのだ。


「ご・・・ゴメン・・・ね。あたし・・・見ちゃったの。それで・・・恥かしくて・・・」

ポツリポツリと話しはじめたネコ娘の想いに、等の鬼太郎も頬を紅く染め上げて
でも、とても穏やかな安心感に心が満たされる。


――― いつか
僕の夢が叶ったら、もうお転婆しなくていいから・・・
ずっと僕の傍に居てくれるかい?


鬼太郎の腕の中で、ネコ娘が小さく頷く。


さっきまで一人で見ていた空は、ただ遠かったのに
二人で見上げた空は、とても綺麗で青空が夕日に染め染められるまでずっと
ずっとそうしていた。

今日は、二人の想いが初めて通じた最初の日


おわり
3部イメージでつが、4部でもいけるかも(゚∀゚)!


ゲゲゲハウスに姿を表わしたのは紅いリボンに赤い服のネコ娘。
鬼太郎の家には、ゲゲゲの森に住む妖怪たちがよく訪れること
何ら珍しい光景でもない。

「鬼太郎。またたび餅作ったんだけど・・・」

手土産・・・と言うよりも、ここへくる為の口実で作ってきたまたたび餅の袋をガサリと言わせるが、部屋の中はシ・・・ンとしていて何の反応も無い。
目玉のオヤジの姿は無く、鬼太郎といえばまだ万年床で眠ったままであった。

「あ、まだ寝てたんだ・・・」

切り株の机にまたたび餅を置き、鬼太郎の枕もとでお膝する。
あどけない寝顔はまだまだ鬼太郎が子供である事を物語っているようで
柔らかそうな頬を、ムニムニと指でつついてみた。

「う・・・ん」

眉間にしわを寄せ寝返りを打ったものの、熟睡しているのか起きる気配がまるで無い。
ネコ娘は、しなやかな指を鬼太郎の唇に這わせ、その指を自分の唇にそっと触れる。

「鬼太郎と間接キス・・・なんちゃって・・・」

ニャハ・・・と笑ってみるが、何だか凄く自己嫌悪に陥り、がっくりと肩を落す。


「・・・帰ろうっと」

ハァ・・・とため息を漏らし立ち上がろうとして、腕を捕まれた。

「ギャッ!」

「・・・ネコ娘・・・今の」
「や・・・やだっ・・・鬼太郎起きてたの?ひ・・・ヒトが悪いなぁ・・・」
(ヒトではなく妖怪だと言う突っ込みはご勘弁を)

自分がした事が恥かしくて、何より鬼太郎が寝ていた振りをしていただなんて・・・

「・・・どおゆうつもり?」
「ゴ・・・ゴメンね。寝てると思ってて・・・つい・・・」
「”つい”?」
「き・・・気分悪くしたよね。あたしなんかが・・・」
「―――そうじゃなくって。僕は・・・」
「えっ?」
「僕はこの腕を引き寄せてもいいのかな?」

ヘンな事をして、鬼太郎に嫌がられたんだと
嫌われたんだと思ってしまったネコ娘は、目尻に涙を浮かべながら鬼太郎を見た。

「ネコ娘に”ウン”って言って欲しいのだけれど?」にっこりと微笑んで
ネコ娘は黙ったまま頷いた。


「”間接”じゃなくって、今度からはちゃんと唇で・・・ね?」

鬼太郎はそのまま腕を引くと、寝たままの自分の上に抱きかかえるようにして、ネコ娘の後頭部に手を添えた。
一瞬驚いて、目を見開いていたネコ娘も、やんわりと唇を重ねられると、瞳を閉じた。

胸の上に程よくかかる重みが心地よい。
少女の香りが、柔らかな唇の感触が、少年に一時の安らぎと休息を与えてくれる。

おわり。
684毛目玉 ◆.QnJ2CGaPk :03/12/25 09:42 ID:O931be9Q
SS後半追加分っでツ

鬼太郎×ネコ娘(3期)『痕』>>651-665
鬼太郎×ネコ娘(3期)3部「妖怪代裁判」ヨリ>>676-680
鬼太郎×ネコ娘(3期):非エロ:間接キス>>681-683
685毛目玉 ◆.QnJ2CGaPk
              , -─-、       _
                 / , -─-、ヽ∩__  /   ヽ
              { { '⌒ }⊂ しJ/      !
        , ──- 、.ヽ. ー-‐' ノ-‐∠_ __     |
      /      >7レ'-‐<‐-      `ヽ、 !
       {     /   ̄`             \
      ヽ  /                      \
        /                        ヽ-、
       /                          ヽ \
        /                            !  ヽ
     _/                     ヽ        | |   !
   / !         i   i | |ヽ  ヽ      !      ||/⌒7
 ∠_  || |        |   || ||  | |  |     |  |  ___」!
   | | | |   |   |  || | |  || | |i     _」L⊥レ'レ!  |
   | /!. | |   |   ||  || |   | L」L⊥-二-─┐  |イ !
   レ !ハL||   |   || |  |!__         /     |   ! /
      └¬-L___」!└‐┘ \       / ┃   /  レ'
         \ \ く    ┃ >      `ー‐ ´    /
           ヽ_ヘ `ー‐一'    ヽ '          /
             ヽ                /
              \         r‐'フ     / _ -''" ̄ ̄ヽ<新スレに移動してね♥
                ` ‐-      `   ∩/ `/´ /
                 ___   7¬─‐'|│  / /
               /  厂 T! /´┌‐ヽ !  !
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