新規参加ガイドライン
・まずは役作り
役職ガイドラインを参考に、なりきる役柄を決める。
最低でも名前(メイド以外は名無しも可)、屋敷との関係、大まかな性格は決めるように。
容姿やセクース時のスタンス(受け入れる嫌がる優しく強引etc)等、細かく決まっていればなお良し。
(これらは、矛盾しない程度にあとから付け足しても良いです)
今は役を問わず、責め側を切に希望中(藁
・最初から飛ばす必要は無い
なりきる以上、屋敷の人間としても当然新人。
役としてはともかく、演じる方は無理なことはさせません。(と言うかさせないように)
屋敷での生活を描きつつ、他人の行為を覗き見る、おもわず自慰する、という程度でも。
表現しにくい(苦手な)行為があれば、あらかじめメアド欄で言うように。
・時間合わせがカギ
できれば前もって参加できる時間を伝えておけると、早めに開始できるので良い。
できなくても、早め早めに待機すれば終了時間も早くなる。
(むろん、連絡はメアド欄で。本文はできれば一人の動き、ダメなら空欄)
待機者が出てこないと、ずるずると開始時間・終了時間が遅くなるので注意。
【無名で待機するときはメアド欄に役名・新人の旨等を忘れずに。これで手間がかなり省けます】
・破綻しない程度の裏設定は可
実は粗相をしたところに隠しカメラがあった、隠し通路から先回りした、恥ずかしい写真をもっていたetcetc
お仕置きやエチをするための、雰囲気に合うその場限りの設定は、ある程度許可されます。
ですが、それにより住人の続行が難しくなる(あるいは立場が大きく変わる)ようなものは、
あらかじめ当人に確認してからにして下さい。
現在の主な屋敷の住人達
(前スレに登場していないキャラに関しては割愛させていただきましたが
再登場を拒むものではありません。復帰する場合はその折に自己紹介をお願いします)
名無しの御主人様
言わずもがな、この屋敷の主。
メイドたちの粗相に対して数々の「お仕置き」を下す。
客人
御主人様の友人伯爵
主人の旧友。屋敷を密かに訪れ、訪れるたびに屋敷の様子を傍観し、
その淫らな欲求を満たしては帰途につく。
安藤 五月@伯爵家使用人
友人伯爵家のメイド。御主人様である友人伯爵に好意をよせているが
関係が進展しないことに悩む。
伊達 雅彦
主人の弟、重臣の大学の後輩で書斎を借りている。地質・宝石学が専門だが医・薬学にも詳しい。
現在は志保と深い関係だが、一方で杏樹には振り回されてばかり。難病持ちらしい。
名無しの若侯爵
麗を潜入者として主人の屋敷に送り込んだ張本人。わざとなのか無茶な命令多し。
見た目は若いが、妙に落ち着き払った冷静な人物。
使用人(メイド)
里村 志保
特に料理が得意なため、厨房を任されているメイド。
伊達に想いを寄せているが、彼と杏樹の関係についてはあまりよく知らない。
萩野 瑞葉
主人を慕うあまりに、家出をしてメイドとなった親戚の娘。
が、最近瀬名との仲が急接近中。
留萌 みかさ
元気で明るい健康的なメイド。 柔道と合気道合わせて三段。
実家の経営難がきっかけで屋敷のメイドに。地元に恋人がいる。
秋山 麗
名無しの侯爵家からこの屋敷に潜入しているメイド。
メイド歴十年を越え、独自の考えを持つ。昔の自分に似ている瑞葉が気になる様子。
椿 杏樹
掴みどころのないお姉さん系天然メイド。
主人を慕い娘のように夜毎甘えている。が、一方で伊達と体だけの関係を持つ。
退行癖?があり、幼い少女と大人の女が入り混じったような不可思議な性格。
桜庭 奏
真面目で勉強熱心だがまだまだ新人気分が抜けないメイド。
大学中退の経歴があり、まだ勉学への未練がある。
まゆ
開かずの間で生活をしている、元楓専属メイド。よく気絶する謎な病気を持つ。
時折部屋を出ては、あちこちを動き回り、いろいろな痕跡を残す。
使用人(メイド以外)
名無しの執事
謎多き執事。 屋敷の規律を保つのに一役かっている。
柏葉 瀬名
屋敷専属パティシェ&コック兼主人の養子、性格ヘタレな今時の若者。
女癖の悪い義父に若干反発気味。
元学友である同級生の瑞葉に不器用に想いを寄せている。
役職ガイドライン
・屋敷の住人(基本的に常駐)
血縁関係又は養子縁組等 役割は重複可
下の名前は設定可 設定しない場合は「名無しの○○(関係)」
通常プレイ+お仕置き用の部屋を使用可(致命的なプレイは不可)
屋敷の全権を握っているので、いろいろと強要したり行為を許可したりできます
・お客様
関係は何でも(友人、取引先関係などなど)
上の名前は設定可 設定しない場合は「名無しのお客人」とか「名無しの○○(役職)」とか
通常プレイのみ(強制含む) お仕置き部屋は、屋敷の住人の許可が必要
住人にとって大切な人であるため融通が利き、メイドに対してもある程度強制力が働きます
・宿泊客(基本的に一時利用)
識別上、上の名前は設定可 設定しない場合は「名無しの宿泊客」とかいろいろ考えてください
通常プレイのみ
宿泊客の命令には強制力は働きません(どうしてもという時は脅迫を併用のこと)
・メイド
できる限り名前を設定(指名される場合を考え)
性格付けはできる限りしてください。セクース時の対応(受け入れる・嫌がる等)も
メイド同士の挨拶は簡潔に 採用云々の件は不要
暗にセクースへの派生の手がかりとなる展開は容認
受けだけではなく、逆に言い寄ってもかまいません(藁
命令には従属ですが、ひたすら嫌がって強姦役に徹してもかまいません(藁
※素の話はメール欄でお願いします。
(だからといって、素の話をし過ぎないように)
7 :
留萌 みかさ:03/07/09 01:03 ID:Q4IJShUm
「私がやるといつも失敗ばかり………はぁ」
小石を蹴飛ばしつつ、とぼとぼと歩く。
「……あれれ? 埋め立て終了したの?」
慌てて走ってきたものの、新しい館が建てられているのを知って
しょんぼりとなる。
10 :
椿 杏樹:03/07/09 01:06 ID:9QNCArX1
「なんのなんの、みかささんグッジョブ〜♪」
前スレの謎テレビを消し、荷物を抱え増築部分へやっと到着。
11 :
桜庭 奏:03/07/09 01:08 ID:xfRojbOC
のんびり仕事をしていて、気付いたら改築が完了していたので驚く。
「うわ。ゆっくりしてる場合じゃなかったのね。」
12 :
里村 志保:03/07/09 01:09 ID:Zw2TcWO2
新築部分に着くと、深呼吸をひとつする。
「ん〜、木のいい香り…」
13 :
伊達 雅彦:03/07/09 01:10 ID:Q4IJShUm
「通算22スレ目か……」
そんな事を呟きつつ、新しい屋敷の中へ。
ふと、握っているものを見てみれば、スコップではなくスプーンであった事に
今頃気付く。
「これじゃあ……足手まといだったかも」
自嘲的に笑うと、伯爵の屋敷へ戻る。
15 :
柏葉 瀬名:03/07/09 01:11 ID:9QNCArX1
先にまゆのベッドをガラガラ押して運び、
瑞葉が眠っているのでお姫様だっこで抱えダッシュで新館へ。
「い…忙しいんだけど…。……。まあいいか寝顔かわいいしな…」
16 :
桜庭 奏:03/07/09 01:16 ID:xfRojbOC
誰もいないのをいいことに、手でマイクを作り大きな声で歌いながら新築部へ歩く。
「I can't live If living is without you I can't live I can't give anymore」
17 :
椿 杏樹:03/07/09 01:17 ID:9QNCArX1
並んで新築部分に入る伊達と志保を見かけ、2人に声をかける。
「お疲れ様です〜。はい、お紅茶どうぞ。」
にっこり微笑み、トレイに乗った紅茶をそれぞれに渡す。
自屋敷に戻り、スプーンを倉庫に戻すと、よろよろと自室に戻る。
「はぁ……最近、ついてないかも……」
そして、近くにあった雑誌の占いを見始める。
「えっと、今週のラッキーアイテムは……」
19 :
伊達 雅彦:03/07/09 01:21 ID:Q4IJShUm
>>17 とある手紙を受け取ってから志保と二人でいたのだが、杏樹の登場で一瞬顔をしかめる。
「あ、ああ。ありがとう…杏樹《さん》」
こちらも微笑むと、紅茶を受け取る。
20 :
里村 志保:03/07/09 01:21 ID:Zw2TcWO2
主人の命を受け、新築部分のいたる所に淫具を隠してゆく。
他の人に見られたらどうしようと思いながら。
「廊下にはあまり必要ないですね。隠す場所もあまりないですし…」
自室の書類を棚に戻している。
「最近私の書類を勝手にいじられる事が少ないようだが…。
いかんな。そんな事では若侯爵様に、またお叱りを受ける事になるぞ?」
含み笑いをして椅子に腰掛ける。
22 :
里村 志保:03/07/09 01:25 ID:Zw2TcWO2
手に持ったハンドバッグには大量の淫具が入っているので、
杏樹から紅茶を受け取るとぎこちない笑顔でお礼を言う。
まだ誰もいない屋敷のステレオ部屋に入り込み、隠し持っていたCDを流して歌い始める。…どうやら、引越しの時にしかできない楽しみらしい。
「愛はきっとぉ奪うでも〜♪与えるでもなくて 気がつけばそこにあ〜るものぉ♪」
相変わらずノリノリである。
24 :
桜庭 奏:03/07/09 01:26 ID:xfRojbOC
たどり着いてはじめて大声で歌っていたことに気付き、誰にも聞かれなかったか真っ赤になってきょろきょろする。
(ある意味、意味深な歌詞だから、誰かに聞かれたら誤解されちゃうかも!)
「……今週のラッキーアイテムは……ぬるぬるローション!?」
思わず大きな声で言ってしまう。
「そ、それなら……さっき倉庫で見たような……」
26 :
桜庭 奏:03/07/09 01:31 ID:xfRojbOC
誰もいないようなのでほっとして、自意識過剰だったかも、と思い直す。
今度は控えめに(?)鼻歌を歌いながら増築部の廊下を歩く。
28 :
椿 杏樹:03/07/09 01:35 ID:9QNCArX1
>>19 「そんな顔しないでも、お邪魔虫はすぐに去りますよーだ」
いい雰囲気が伝わる2人の様子を見て、ぷいっと伊達にそっぽを向く。
>>22 志保のハンドバッグの中から淫道の数々が見えてしまい、きょとんとする。
(あ。)
「…そーうだ。ねえねえ志保さん」
志保の耳元で何かをこしょこしょ話す。
(この道具、隠し場所に困ってるんなら…伊達さんの部屋にも隠しちゃえばいいんですよ。
見たら絶対あの人の事だからノリノリで使うんじゃないですかねえ)
「よ〜し!次の曲行ってみよ〜!!!」
別のCDを入れ、部屋の防音効果が高いのをいい事にまたも熱唱を始める。
カメラには無論気付いていない。
再び倉庫に行って、お目当てのローションを手に取る。
「……つ、使うなら……お風呂場よね」
ごくりと唾を飲み込むと、自室に戻って着替えの準備をし
お風呂場へ行く。
「でも……どう使うんだろう? 舐めたりしちゃダメなんだよね……」
31 :
伊達 雅彦:03/07/09 01:39 ID:Q4IJShUm
>>28 なにやら志保にひそひそ話をする杏樹を、戦々恐々としながら見守る。
「お、おーい。杏樹さん、志保…何話してるんだ」
やはり、多少引け目があるので気が気でないらしい。
32 :
桜庭 奏:03/07/09 01:41 ID:xfRojbOC
>>29 どこからかかすかに音楽が聞こえてきて、どこからだろうと思い立ち止まるが、ふと思い当たり、
ステレオ部屋へ向かう。
やはり音楽はそこからで、そっとドアを開けると、みかさが熱唱してるのを見つける。
「わぁ。カラオケですか?私も交ぜてくださーい!」
この前すっかり気まずい気分で彼女と別れたのに、すっかり忘れてしまっている。
本を読み終わり、暇なので父親から与えられたメイドのリストをめくり
欠伸しつつ眺めている。
「退屈だな…どの子も別に、特に魅力があるわけでなし…。
御二方の屋敷のメイド達の方がよっぽど魅力的だ。」
付属としてついていた説明書を、脱衣所で読んでいる。
「う〜んと……全身に塗ると効果的? 何に効果的なんだろう?」
35 :
里村 志保:03/07/09 01:46 ID:Zw2TcWO2
>>28 (ま、まぁ確かに… でも他の所に隠す数が明らかに少ないと、
御主人様に叱られますので後でもう一度巡回してきます)
耳元で話す杏樹に、こちらも小声で返す。
>>31 「大したことじゃないですよ、安心してください。仕事上のお話です」
杏樹との内緒話といった感じで伊達に笑顔で説明する。
>>32 「胸の鐘の音を鳴らしてぇ…………ってそそそ奏ちゃん!!」
まさか歌声が漏れているとは思っていなかったので、正直驚く。
>わぁ。カラオケですか?私も交ぜてくださーい!
「え?あ…う、うん……いいけど」
こちらもあまり気にしていなかったのか(酔っていたから)戸惑いつつもとりあえず頷く。
37 :
伊達 雅彦:03/07/09 01:52 ID:Q4IJShUm
>>35 まさか杏樹が自分の病気の事や抱かれた事を話したのかと思っていたが、そうではないようなのでほっと息をつく。
「そ、そうか。…あ、仕事あるならそっち優先しなよ。…会うならまた後で出来るし、な?」
杏樹がそっぽを向いた隙に、志保の耳元でそう囁く。
38 :
桜庭 奏:03/07/09 01:53 ID:xfRojbOC
>>36 驚いたみかさに察して、
「あ、大丈夫ですよ。かすか〜に聞こえて、ここに見当をつけたらドンピシャだったんです。
私、聞き間違えはたまにしても、耳はいいんですよ。」
と笑顔で言う。
そして何事もなかったようにみかさの用意していたCDをチェックしていく。
「あ、このCD私も知ってます。ってそういえば同い年だから、同じように知ってる曲は多いのかな。」
39 :
椿 杏樹:03/07/09 01:57 ID:9QNCArX1
>>35 (いやーん、志保さんもノリ気だわ〜。ラブラブさんは困っちゃいますね)
トレイを脇に挟み、両手で頬を覆うと嬉しそうに顔を赤らめる。
と、伊達の方を向きニヤーリと笑う。
「そうでーす。御主人様からの大事な、仕事上のお話です。ね、志保さん」
からかい半分なのか志保の手を伊達から自分の方に引き寄せると
馴れ馴れしくくっつき、軽く両頬にキスなどしてみる。
「あぁん、志保さんを独り占めしないで下さい。志保さんはみんなのものなんだから」
まるでレズっぽい絡みのようで、2人で挑発的に伊達を誘っているようにも見える。
数々の疑問を抱きながらも、普通にお風呂に入るようにメイド服を脱ぎ
ローションを持って浴室に入る。
「えっと、取りあえず手に取ってっと……うわっ!」
玩具のスライムのような感触に不安を感じつつも、じょじょに慣れてきて
説明書どおり全身に塗りたくっていく。
「な〜んか変な感じ〜。くすくす」
その時、背後に人影が現れる。
「!? 誰っ?」
振り返ると、そこには意外な人物が……。
「え? な、なんでこんなところに……? え、あ、きゃあぁっ!」
ぬるぬるの身体を押し倒され、乱暴に胸を揉みしだかれる。
「いやっ! あ、あぁん……っ」
だが、何故かどんどん身体中が火照りだす。
(やあぁっ……変な感じなのに……)
>>38 「そっか…。耳がいいのはうらやましいなぁ。視力は2.0だけど…」
ともあれ、笑顔の奏を見てこちらも顔がほころぶ。
>あ、このCD私も知ってます。ってそういえば同い年だから
「そうよね。私と奏ちゃんと杏樹さんは同い年だし…けっこう趣味合うかなぁ?」
42 :
里村 志保:03/07/09 02:08 ID:Zw2TcWO2
>>37 「ええ、そうですね」
伊達の言葉に頷いて返すと、すぐさま杏樹に引っ張られていく。
>>39 「みっ、みんなのもの…? 杏樹さんっ!」
大胆に絡んでくる杏樹の言動に混乱する。
「お仕事の続きありましたよね、それしましょう!」
今度は自分から杏樹の手を引き、彼女とともにどこかに行ってしまう。
43 :
桜庭 奏:03/07/09 02:09 ID:xfRojbOC
>>41 >視力は2.0だけど
「に…2.0!すごい。私はそっちの方がうらやましいです。私、視力0.1なくて、コンタクトなんですよ…。」
うらやましそうにじーっとみかさの目を見つめる。
>「そうよね。私と奏ちゃんと杏樹さんは〜
「そうみたいなんですよね。なんだかんだ言って今まであまり杏樹さんと話したことないんです…。」
少しさみしそうに視線を下げる。
あのチケットの件以降、どこか気まずくてここまで来てしまったらしい。
44 :
伊達 雅彦:03/07/09 02:12 ID:Q4IJShUm
>>42 「し、志保……。おーい…」
一人取り残され、仕方なく広間のソファに座る。
「さっきの手紙でも読むか……」
45 :
椿 杏樹:03/07/09 02:17 ID:9QNCArX1
身長差のせいで、志保の耳元へ下から囁く格好になる。
(私最近気付いたんです。男の方って、ちょっと嫉妬させた方が燃えるみたいですよ〜。
…ほら、だんだん焦ってきてるきてる。
あの様子だと後で、スッゴイ事されちゃうかも…)
>>42 「あ、あらあら?」
自分の手を引きその場を離れる志保の様子に驚くも、照れ笑う。
>お仕事の続きありましたよね、それしましょう!
「まあ志保さん大胆な。私は構いませんけれど、どこのお部屋でしましょう?」
新しい道具の試供の為にレズプレイでもされるのかと思っているらしい。
>>43 >私、視力0.1なくて、コンタクトなんですよ…
「あらら。大変ね……。周りが平野ばっかりのうちで半年働けば、視力上がるのに…。あ、でもブルーベリーやパセリは目にいいらしいわよ」
>なんだかんだ言って今まであまり杏樹さんと話したことないんです
「う〜ん。杏樹さんいい人だし、話せば仲良くなれると思うんだけど…。まあ、とりあえず今日は二人で歌っちゃいましょ!」
元気よくそう言うと、カラオケ気分でマイクをもう一本引っ張り出し、奏に渡す。
47 :
桜庭 奏:03/07/09 02:25 ID:xfRojbOC
>>46 >「う〜ん。杏樹さんいい人だし、話せば仲〜
みかさから前向きな意見を聞き、杏樹ともなんだか上手くやっていけそうな気がしてくる。
元気のいいみかさにのせられて、マイクを渡されると一緒にノリノリで歌いだす。
48 :
里村 志保:03/07/09 02:28 ID:Zw2TcWO2
>>45 (なるほど…)
遠くの伊達を横目で見ながら杏樹の講釈に耳を傾ける。
>「まあ志保さん大胆な。私は構いませんけれど、どこのお部屋でしましょう?」
「えっ? 杏樹さん、何か勘違いしてません…?」
杏樹の勘違いに心底驚き、心臓が高鳴ってしまう。
庭から新築部分を見渡し、感慨深げに屋敷を眺める。
50 :
伊達 雅彦:03/07/09 02:41 ID:Q4IJShUm
友人の医師(木芽館543参照)から届いた手紙を読んでいる。
「医師としても友人としても、お前の病気をどうにも出来ないのが残念だ。
発作の薬とアレを同梱したから、折角時間をかけて結ばれた《サファイア》との束の間の幸せを、少しでも長く楽しめるように祈っている…か」
薬をポケットに突っ込むと、封筒を握り締めて廊下に出る。
「志保…今は、何だか少しでも彼女の側にいたいな…。…さて、行くか」
51 :
桜庭 奏:03/07/09 02:45 ID:xfRojbOC
みかさとともにかなりの時間『カラオケ』に費やしてしまうが、よいストレス解消になりそうである。
(小さな悩みは絶えないけれど、明日からも仕事がんばろう!)
彼女に影響されて、少し前向きな気分になれたようである。
(こんなに長い時間機材使って歌い続けて…御主人様にばれたらお仕置きものよね…)
そう考えつつも、奏の二人で思いっきり楽しみながら熱唱を続ける。
早朝、とある現場に向かう途中、改築(増築?)された
名無しの御主人様の屋敷前を通りかかる。
「……近頃リフォームする回数が増えたな……少し、中を覗いていこう」
車を降り、霧に霞む門をくぐっていく。
屋敷を一周した後、玄関から中に侵入。
周囲をちらちらと見ながら、奥へと進んでいく。
「ふむ、まだ片付けは終了していないようだ」
あちこちにダンボールが並んでいるのを見て呟く。
気まぐれに適当なダンボールを開けてみると、そこには謎の資料が。
「これは……? あぁ、ここのメイドの……」
資料には、メイドの名前とそのメイドに関するさまざまな情報が記されており
幸運をばかりに笑みを浮かべる。
「なるほど、こういうからくりだった訳か……」
鞄からとある書類を出し、それと見比べながら得心がいったように頷く。
そして、謎の資料を鞄に入れて、屋敷を出て行く。
車に戻ってから、どこかに電話を掛ける。
「……もしもし、私です。例の案件は解決しましたので
申し訳ないのですが、今からそちらにお伺いいたしても宜しいでしょうか」
「ええ。やはり違いました。派遣協会にそのような名前の登録者は
今現在いないと……。ついでに、血のつながりがあると思われる人物の所在も
こちらで調べましたので、いずれはその人物に追及していくつもりです」
56 :
まゆ:03/07/09 09:40 ID:3hILOjQP
「ふあぁ・・・。」
「夕べは何処からかお歌が聴こえてきて、あんまり良く寝られなかったよぅ。(T-T)」
(まゆの部屋はステレオ部屋の隣)
「1000とれなかったよ〜〜」
悔しさをゴロゴロ転がりまくって表現する
「でも999ゲットしたよ〜〜〜」
微妙な嬉しさもゴロゴロ転がって表現する。
埋め立てが終了し、こちらへ戻って来る。
「……でも、人が少ないとやっぱり寂しいかも」
ガルフを抱えると、御主人様の部屋へ向かう。
扉をノックするも、返事は返って来ず、仕方なく扉を開けて
部屋の中に入る。
「……えっと、ここでいいのかな?」
御主人様のベッドの上にガルフを置くと、ガルフの額にそっと口付けする。
「ふふ、ちょっとくすぐったい〜♪」
そう言うと、ガルフに手を振って部屋を出て行く。
「じゃあね〜うさぎさん〜」
屋敷を出て行く時、はっと口を手で押さえる。
「……肝心のディスクを持ってくるのを忘れてた……もう、ばかっ!」
そして、急いで伯爵の屋敷へ戻る。
60 :
椿 杏樹:03/07/09 22:37 ID:itPpgRFP
広間のグランドピアノの前に立ったままでひとつ、鍵盤を弾き音を鳴らす。
いきなりですが、奏タンの髪型とヘアカラーを教えて頂きたい!
嫌なら教えないで頂きたい!(前々スレのイメージ云々とかで
62 :
萩野 瑞葉:03/07/09 22:50 ID:05hwRb8s
体調を崩して寝込んでいたが、ハッと目を覚ますと新館にいるのに気づく。
「!」
慌てて私室を飛び出し、瀬名の部屋へ行くと
姿こそ見えないものの、まだ屋敷内にいるのが分かって胸を撫で下ろす。
「よかった・・・・・・・」
自室で、のんびりとブランデーを飲んでいる。
が、一向に酔えず、グラスを傾けて弄んでいる。
64 :
椿 杏樹:03/07/09 22:56 ID:itPpgRFP
どこかしっかりしない足取りで壁に手をつきながら、ふらーり広間を一周する。
「♪〜」
指を弾くように動かし、何かのピアノ練習曲を口ずさむとソファに座り
芸術的な作りの高い天井を見上げる。
65 :
萩野 瑞葉:03/07/09 22:59 ID:05hwRb8s
安心したとたんに体の力が抜けてしまったので
フラフラと近くの休憩室へ向かう。
66 :
柏葉 瀬名:03/07/09 23:02 ID:itPpgRFP
自室でサッカーのビデオを観ている。
洗濯物をたたんでいる。
「最近お天気悪いからいやになるなぁ……まぁ、乾燥機で乾かしても
ふっかふかになるんだけどね〜」
そう言って、たたんだばかりのバスタオルに頬擦りする。
68 :
萩野 瑞葉:03/07/09 23:06 ID:UxggMckT
休憩室のソファーに沈み込むように座っている。
69 :
椿 杏樹:03/07/09 23:10 ID:itPpgRFP
靴のかかとをソファに座ったままでトントン、トントンと鳴らしている。
たたまれたタオルを仕舞おうと、抱えて立ち上がる。
「あっ!おっとっと……っ!」
バランスを崩して転びそうになるが、なんとか持ちこたえる。
71 :
萩野 瑞葉:03/07/09 23:15 ID:UxggMckT
ソファーに座ったまま、こくり、こくりと船をこぎ始める。
暇つぶしに見ていた古いアルバムを本棚に戻すと、煙草に火をつける。
「!! きゃあああっ!!」
何かにつまずいてしまい、持っていたバスタオルを派手に落としてしまう。
「いたたた……あ、うそ……」
目の前に広がるバスタオルの山を見て、大きくため息をつく。
74 :
萩野 瑞葉:03/07/09 23:24 ID:UxggMckT
静かな寝息を立てて眠っている。
「すぅ・・・・・すぅ・・・・・・」
75 :
柏葉 瀬名:03/07/09 23:31 ID:itPpgRFP
「あー。あっついなあ」
暑さに耐えかね自室を出ると、シャワーを浴びにプール横シャワー室へと向かう。
76 :
名無しさん@ピンキー:03/07/09 23:32 ID:bjCd664Z
77 :
椿 杏樹:03/07/09 23:36 ID:itPpgRFP
「あっ。よし、こんな時は御主人様にいただいたアレで駆除しましょ」
『みかさ一人では大変だからな。暇な時にでもこれを使って手伝ってあげなさい』
と与えられたライフル型の空気銃で、
>>76の業者の脳天を狙い撃ちし、撃退する。
玄関前にいた業者を足蹴にして屋敷に侵入。
まだ、あちこちにダンボールが残っているのを横目で眺めつつ
適当な扉を勝手に開けている。
そして、休憩室の扉を開けて、中を覗く。
「……サボってんのか。ダメなメイドだな」
ソファで眠っている瑞葉の隣に腰を下ろし、瑞葉の髪を指に絡めて
弄びだす。
80 :
萩野 瑞葉:03/07/09 23:39 ID:UxggMckT
>>78 髪を弄ばれる感触に、ゆっくりと目を開ける。
「ん・・・・・・っ!? つ、司様!」
真っ青な顔になって、司から飛びのくようにして離れる。
ガルフ痛すぎて見てられない・・・・・
82 :
柏葉 瀬名:03/07/09 23:44 ID:itPpgRFP
シャワーを浴び、屋敷へ戻って来る途中で壁にかけてある
若かりし頃の主人の肖像画に気付きしばし見つめる。
「うわびっくりした。俺…?……んなわけないか、ちょっと格好がなんか古臭いし」
そう呟きつつ自室に戻ろうとするが
厨房に明日のデザートの様子を見に行こうと思いつき、休憩室の前を通る。
(電気ついてる。誰かまだ起きてんのか)
>>80 「おいおい、何で離れるの。そんなに怯える事ないだろ?」
離れた距離を埋めるように、瑞葉に擦り寄る。
84 :
萩野 瑞葉:03/07/09 23:49 ID:UxggMckT
>>83 「あ・・・・・ご、ごめんなさい・・・・・」
発作的に逃げてしまったが、前回の時には
乱暴にされただけではなかった事を思い出して
怯えながらも司の接近を許してしまう。
85 :
椿 杏樹:03/07/09 23:58 ID:itPpgRFP
広間を出ると、廊下に立っている
>>81訪問客が何かを呟いているので手を握って微笑む。
「あら…?お客様のお顔。なんだかお疲れのようですわ。
私なんかで良ければ、お肩でもお揉みいたしましょうか〜。
…それともこちらの方が……あの…。宜しいですか?」
少々恥ずかしそうに客の手を自分の胸元に導く。
86 :
桜庭 奏:03/07/09 23:59 ID:xfRojbOC
少し伸びて長くなった前髪を、鏡を見ながら慎重に切っている。
「お仕事中は、大抵二つに分けてみつあみにしてるけど、短めなのでがんばって結んでる感じなのよねぇ…。
結ぶと髪は肩にあたらないし。もちろん、仕事中はカチューシャをしてるから、それだけでも機能的なんだけど。…げっ」
しゃべりながら切っていたので、手元をくるわせたらしい。
「あー!ちょっと短くなっちゃった。」
ちなみに、お風呂上りや普段は、髪を下ろしていたり(長さは肩とぎりぎり同じくらい)
バレッタでひとつにまとめたりしているようである。
「髪の毛、染めてみようかとも思うんだけど、髪の毛が痛むらしいから、ついつい今まで染めないできちゃったのよね。」
ということで、奏の髪の色はうっすらこげ茶がかった黒である。
長い独り言を話しながら髪を切り終える。
87 :
柏葉 瀬名:03/07/10 00:01 ID:Gv06FX8e
>>83-84 (あ!あいつこの前の……。)
中に居るのが瑞葉とこの間のちょっと嫌な客であると気付いて、
つい悪いとは思っても、体が勝手に中に入って邪魔しようとしてしまう。
「瑞葉さん?シャワーの調子、悪くなってたんだけど業者の人に…」
ノックしどうでもいい理由をつけて2人の会話を遮る。
>>87 突然現れてた瀬名を、強く睨み付ける。
「……悪いねシェフさん。今、瑞葉さんは俺と話してるんだよ。
あんたの話は後にしてくれない?」
そう言うと、瑞葉の肩に手を回し、逃げ出さないように力を込める。
「……なぁ、瑞葉。このシェフさん、紹介してよ。お前にとって……どんな奴?」
瑞葉の耳元で囁くように尋ねる。
89 :
萩野 瑞葉:03/07/10 00:11 ID:lsk3DZf6
>>87 「あ、瀬名様・・・・・・はい、分かりました」
あからさまにホッとした様子で、そちらへ逃れようとするが
>>88 >肩に手を回し、逃げ出さないように〜
「きゃ・・・・・・!」
再び司のもとへ引き寄せられて悲鳴を上げる。
>このシェフさん、紹介〜
「そ、それは・・・・・・」
一瞬言いよどむが、この際ハッキリ言った方がいいのかもしれないと
思いなおして、しっかりとした口調で言い切る。
「私の、大切な方ですわ」
90 :
柏葉 瀬名:03/07/10 00:18 ID:Gv06FX8e
>>88 これ見よがしな司に反発を覚え、使用人という事を忘れ反抗的な態度を取る。
>あんたの話は後にしてくれない?
「そっ、そう言われてもハイそうですかとは言えないよ。
だってアンタほっといたら何するかわからねーだろ。
あ、じゃ、なくて…申し訳ありません。でも…」
我に返りとりあえずは謝罪し続けようとするが
>>89 >私の、大切な方ですわ
というハッキリした瑞葉の言葉に口が止まってしまう。
「……。」
しばらくの沈黙の後、顔を真っ赤にさせて俯く。
91 :
桜庭 奏:03/07/10 00:19 ID:JwohVZby
「このままだと、どこかにまだ髪の毛がついてるかも。」
お風呂セットを持って浴場へ向かう。
92 :
桜庭 奏:03/07/10 00:23 ID:JwohVZby
「あ、明日のここの仕事、チェックしておくの忘れてた。するの忘れちゃうところだったわ。」
たまたま仕事表を見に寄ったら抜けているところがあったので慌てて手帳にうつす。
>>89 瑞葉の真剣な言葉に、少しの間無言になってしまう。
「……そうか。御主人様を差し置いて、使用人が大切か。
面白い話だな……」
からかうように言うと、肩に回していた手を放す。
>>90 「あのな、ほっといたら何するかって、俺は警察に追われてるんじゃないんだそ」
そう言って、瑞葉を瀬名の方に押しやってしまう。
「お二人さん、仲良さそうだね……」
怪しげに笑いながら二人を見つめる。
94 :
萩野 瑞葉:03/07/10 00:29 ID:lsk3DZf6
>>90 >>93 >御主人様を差し置いて
「それは・・・・・でもっ!」
何か言い訳をしようとするが
司によって瀬名の方へ押しやられてしまう。
「きゃ・・・・・あっ?」
心ならずも瀬名の胸に飛びつく形になってしまう。
>お二人さん、仲良さそうだね……
瀬名の胸のぬくもりに、うっとりとしそうになりながらも
その言葉でハッと我に返る。
が、瀬名から離れていいものか戸惑い、
顔を赤くしながらも、付かず離れずの状態でいる。
95 :
桜庭 奏:03/07/10 00:36 ID:JwohVZby
浴場へ向かって歩いていると、休憩室から話し声が聞こえ、気になってそちらへ足を向ける。
(誰かテレビとか見てるのかな。)
お風呂セットの入ったカゴを手に持ったまま、そっと隙間から中の様子を覗く。
(あ、瀬名さんと瑞葉さん……と、)
「この前の…?」
司のことは少し前に瑞葉と会っていたのをこっそり見たことがある。
(瑞葉さん、瀬名さんに想われてるのに……。
両想いかと思ってたけど、この前は、なんだか彼を誘ってるようだったしなぁ。)
考えているうちに頭がこんがらがってくる。
と、耳元でプーンという蚊特有の羽音が聞こえ、こっそり覗いていたことも忘れ、
思わず足音を大きく立てて動いてしまう。
96 :
柏葉 瀬名:03/07/10 00:39 ID:Gv06FX8e
>>93 意外にあっさり瑞葉を離したので、不思議に思いつつも
自分の背後へと彼女を誘導して言う。
「べ、別に御主人様を差し置いてとかそんなつもりじゃ…。
お客様こそ、なんでそんなに気にするんですか。
ただのメイドと使用人の事じゃないですか」
気迫で負けないよう、かなり強気な事を言うが内心いっぱいいっぱいである。
>>94 なかなか離れない瑞葉に少々戸惑う。
(だめだよ。お客様の前であんまりくっついてたら、余計な噂も流れる。
悪いけどちょっと離れて)
困った様子で両肩を掴み体を離そうとする。
>>96 「……ふふふ、何だお前、何も知らないのか」
ソファに腰掛けたまま足を組んで、背もたれに肘を置いて
横柄な態度で話し続ける。
「瑞葉の事なら、お前より俺の方がよく知っているんだ。
昔からヘボのお前に、瑞葉をまかせられるか」
そう言うと、胸ポケットから煙草を取り出し、火をつけて吹かす。
「柏葉……瀬名だったっけ。お前は俺の事、覚えてねぇみたいだけど
俺はお前の事もよく知ってるんだ」
その時、廊下から大きな足音が聞こえてきて、ふと言い止めてしまう。
「……盗み聞きしてる奴がいるみたいだな」
99 :
萩野 瑞葉:03/07/10 00:51 ID:lsk3DZf6
>>95-98 自分を背中に庇ってくれる瀬名に心強さを覚えるが、
離れるように示されて、少し寂しげにそれに従う。
「はい・・・・・・」
二人の緊迫した状況をオロオロと眺めているうちに
険悪になってきたので、仕方なく割って入ろうとする。
「あの、お二人とも、もう・・・・・・」
が、そのとき廊下から物音がする。
>盗み聞きしてる奴が〜
「えっ!?」
慌ててそちらの方を見る。
100 :
桜庭 奏:03/07/10 01:02 ID:JwohVZby
「わわ、やだやだ。もう、向こうに行ってよー。やぁ、虫キライ〜。」
半分涙目で必死に蚊を追い払おうとする。
こっそり見ていたのに普通に声を出していることに気付いていない。
が、ようやく羽音が聞こえなくなり、ほっとした瞬間今の状況を思い出す。
もう一度中の様子を覗くと、どうやら気付かれてしまったらしい。
観念して、ゆっくりドアを開ける。
「こんばんは。…スミマセン。ちょっとだけ、様子を覗いちゃいました。…えへへ。」
ちょっとだけと左手の人差し指と親指でその度合いを示しながら謝りながらも、最後にはごまかすように笑ってみる。
>>98-100 「ゲホゲホ、し、知ってるって何……。!いっ…た…」
何やら自分の事を知っているみたいだが、煙草の煙に少しむせると
「……。」
突然の頭痛でスイッチ状態へ。
司の煙草を強引に奪うと箱の中身を頭上からバラバラと司にぶちまける。
「煙草くらいで大人ぶったつもりか。手軽な奴だな、羨ましいよ」
自分を宥める瑞葉を片手に守るよう抱くと、入ってきたマイペースの奏を見て微笑む。
「…奏さん?丁度良かった、お客様みたいです。
でもこのお客様、ちょっと聞き分けないような感じだから
瑞葉さんがいいって駄々こねるかも。その時はごめんね」
自分は自分で瑞葉の頬をすくい、2人の目の前で躊躇いなく口付けると司に言う。
「…"昔からヘボのお前に、瑞葉をまかせられるか"って?
わかんないよ今は。今の俺はヘボな時だけじゃないから」
>>101 別のメイドが入って来た途端、瀬名が豹変したのを見て
次第に表情が険しくなる。
「……メイドさん、この人いつもこんな感じなんですか?
なんだかすごく威圧感を感じるんですけど」
瀬名を指差し、奏に向かってそう尋ねると、煙草の火を消す。
「俺はただ、瑞葉さんと話をしに来ただけなんです。
なんかこの人、俺の事を暴漢か何かと勘違いしてるみたいなんで……」
態度を和らげてそう言うと、居住まいを正し、不安げな表情で瀬名を見る。
「瑞葉さん、俺……今日、何か悪いことしました?」
>>100-102 奏が何も知らない様子で入ってきたのを見て
慌てて止めようとするが、なぜか瀬名に先手を打たれてしまう。
「瀬名さ・・・・・ま?」
瀬名を見ると、いつもと様子が違っているようで首を傾げる。
するといきなり司に大して喧嘩腰になってしまう。
>瑞葉さん、俺……今日、何か悪いことしました?
「そ、それは・・・・・・今日は、まだ・・・・・・・」
相変わらずオロオロとしながら微妙な答え方をしてしまう」
104 :
桜庭 奏:03/07/10 01:31 ID:JwohVZby
>>101-103 >「…奏さん?丁度良かった〜
いつもと雰囲気の違う瀬名にとまどいながらも「はい。」と返事をする。
そのまま、覗き見を咎められないかと司のほうを見るが、
>「……メイドさん、この人いつもこんな〜
「瀬名さんは、いつもはとっても優しいですよ。」
咎められなかったことに安心しながら答える。
『とっても』を強調しながらも、『いつもは』とつけてしまっているところが微妙である。
「え…えーと、お茶でもお持ちしましょうか?」
場を和ませようと、そんなことを言ってみる。
>>102-104 突如態度を和らげる司や曖昧な瑞葉の様子に、スイッチ状態であってもムカついたのか
近くにあった机を日頃サッカーで鍛えた足で蹴る。
「全くどっちがヘボだか。
もうちょっとまともに張り合えるようになってから出直して来いよ、お前」
怒った表情で司を見下ろすと瑞葉の手を引き、休憩室を出る。
「ごめん奏さんあと宜しく。俺はちょっと瑞葉さんに用事があるから」
廊下で瑞葉と歩くうち、段々スイッチ状態が溶けてくるものの
ふとした疑問があり足を止め、真剣な眼差しで彼女に問う。
「…さっきの『今日はまだ』って何?あれだけ聞くと、いつもあいつ何か
瑞葉さんに悪い事してるように思えるんだけど」
瀬名が瑞葉を連れて出て行った後、呆れた感じで肩をすくめ
ゆっくりと立ち上がる。
「さっき、君は『とっても優しい』って言ったけど、それ本当?
それとも、ここの屋敷の男って、みんなあんな感じなの?
いくらなんでも、客の前であんな振る舞いしてちゃ……俺も黙っていないよ」
そう言うと、残った奏をちらりと見る。
「ここってメイドさん達のくつろぎの場なんでしょ? 悪いんだけど
客室かどこかに案内してもらえるかな?」
そして、休憩室を出ようとする。
「それと……御主人様を呼んでいただけますか? さっきの事は
俺直々に話しますから」
薄い笑みを浮かべると、客室へ案内してもらうよう奏の方を振り返る。
>>105 瀬名に半ば強引に手を引かれて休憩室から出て行く。
「きゃ、瀬名様・・・・・・あ、司様、ごめんなさい・・・・・っ」
>あれだけ聞くと、いつもあいつ〜
「う・・・・・・その、司様がいらっしゃった時は・・・・・・
メイドとして御奉仕させていただいてます。それだけです・・・・・・」
瀬名と司、二人への後ろめたさも手伝って、小声で答える。
108 :
桜庭 奏:03/07/10 02:02 ID:JwohVZby
>>105-106 怒って机を足で蹴る瀬名に、ふいにいつか瀬名に怒られたときのことを思い出す。
>「ごめん奏さんあと宜しく〜
「いいですけど……って、え、ええ?」
まだ状況があまりつかめていないため、混乱した頭のまま2人を見送る。
>「さっき、君は『とっても優しい』って言ったけど〜
「本当ですよ。瀬名さん、いつも優しいです。…一度だけ、私も怒られたことがありますけど。」
と苦笑しながら言う。
そして、司とともに休憩室を出て、客室へ向かうが。
>「それと……御主人様を呼んでいただけますか〜
「で、でも…御主人様は今日は明日用事があるとかで早めにおやすみになってしまったみたいで。
それに、さっきのことは……」
『お互い様じゃないか』と言いかけるが、客だったことを思い出して言いとどまる。
「それより、客室にご案内しますね。」
ごまかすように微笑み、司を客室へ先導する。
>>107 >メイドとして御奉仕させていただいてます
若干頭に血が上った状態で聞くと、それだけでも体の奉仕を連想してしまうのか
辛そうに呟く。
「そうだよな、俺、まだちゃんと現実を見てなかった。
やっぱ瑞葉さんは命令されれば誰とでもあいつとでも寝るんだ。
俺や御主人様を好きだって言っても、結局は最後は俺とやる時みたいに嬉しそうにイッて――」
そこまで言ったところで、あまりに酷い言葉を投げてしまった事に気付き
どうしてよいのかわからなくなる。
「…ごめん。もうだめだ、もう俺はここに居ちゃいけないのかも…」
泥沼で傷つける事ばかり言ってしまう自分に、静かに混乱し頭を抱える。
>>108 「……さっきのことは……何?」
客室に着いて、奏の方を向くと睨み付けながら言う。
「この屋敷の悪い噂とか、近所に流れてもいいって思ってるんだ。
考えてもみろよ。客の前であんな乱暴な事されて、普通は怒るもんじゃない?」
そして、壁際に奏を追い込んでいく。
「……それとも、君も御主人様のお仕置きがお望みなの?」
>>109 瀬名の言葉の一つ一つが胸に突き刺さり、
エプロンを握り締めて痛みに耐える。
(違うって言いたいのに・・・・・・でも、言えませんわよね。
だって、本当のことですもの・・・・・・・)
>もう俺はここに居ちゃいけないのかも
「そんなことありません!」
反射的に叫ぶ。
「いけないのは、瀬名様じゃありませんわ。私の方です。
だから瀬名様が私を嫌いになるのは仕方ありません。でも・・・・・・」
あえて体を近づけるようなことはしないままに、
しかしまっすぐ瀬名を見て言う。
「その時は、きちんと私に言って下さいね。
『嫌いになった。もういい』・・・・・・って」
112 :
桜庭 奏:03/07/10 02:24 ID:JwohVZby
>>110 客室まで案内し、このまま退散しようかと考えた途端に司に睨まれて少し焦りながら答える。
「申し訳ありませんっ…さっきのは、その…言いかけて、何を言うか忘れてしまったんです。」
嘘っぽいかもと思いながらも、そうごまかしてしまう。
>「この屋敷の悪い噂とか、近所に流れてもいいって〜
「だ…ダメです。乱暴なことをされて嫌な思いをするのは、私も分かりますし…っ」
何だか雲行きが怪しくなってきたようで、必死に機嫌をとろうとする。
壁際に追い込まれ、どんどん後退してしまうが、壁に背中が当たるのを感じる。
>「……それとも、君も〜
「全然!そんなわけありません!」
首を横に振って答える。
>>112 「へぇ、こりゃ珍しい。御主人様に可愛がってもらえなくてもいいって事か。
つまり……君は、ただのお飾りメイドさんってわけだ」
そう言い放つと、いきなり奏の胸を鷲掴みにする。
「さっきの事で少し気が立ってるんだよ。メイドさん、俺を慰めてくれない?」
そして、奏の腰に手を回してこちらに引き寄せる。
「言葉でご機嫌取ろうとしても無駄だよ……。君もわかってるよね」
ニヤリと笑うと、奏の顎を掴んでこちらに向かせる。
>>111 >その時は、きちんと私に言って下さいね。
>『嫌いになった。もういい』・・・・・・って
近くの階段に腰を降ろすと、
「…そんな酷い事言うくらいなら黙ってここを出るよ。
でも一人じゃなくってその時は、君も連れて出る。
メイドもやめさせるから…御主人様はきっと怒りまくるだろうな」
出来もしない冗談を言い瑞葉の肩を抱き寄せ、今度は優しくキスをする。
「今日は色々どうかしてた。やばい、嫉妬のせいかな。
…まあいいか、今すぐ外へ攫うのは絶対無理だけど…。
俺の部屋くらいまでなら攫えるよな」
瑞葉をお姫様だっこで抱えると、自室へ連れ込みベッドに横たわらせる。
115 :
桜庭 奏:03/07/10 02:39 ID:JwohVZby
>>113 >「へぇ、こりゃ珍しい。御主人様に可愛がってもらえなくてもいいって〜
「お仕置きと、可愛がってもらうのは違います!
それに、…御主人様には、お飾りかもしれないけど、私はちゃんと仕事はしてるし、だからここに置いてもらえてるんです。」
ついついムキになって言い返してしまうが、あまりない胸をつかまれ、痛くて目をぎゅっと瞑る。
>「さっきの事で少し気が立ってるんだよ。メイドさん〜
引き寄せられて、そのまま司を見上げる。
>「言葉でご機嫌取ろうとしても〜
「…分かりました。それで、瀬名さんのことも水に流してくれますか?」
つい交換条件のように付け加えてしまう。
(しかし何気にヤバイ事したかもな…奏さん大丈夫かな)
今頃後悔の念が押し寄せている。
>>114 「嬉しいです・・・・・ん・・・・・」
瀬名の言葉に微笑んで、唇を受け入れる。
(そう、たとえ嘘でも・・・・・)
唇が離れると、お姫様抱きにされて運ばれていく。
「あ・・・・・あの、一人で歩けますわ」
蚊の鳴くような声で訴えるが、結局瀬名の部屋まで連れ込まれて
ベッドに横たえられてしまう。
「・・・・・・瀬名様の、匂い・・・・・・」
シーツに頬を寄せて、そんなことを言う。
「こうするのも久しぶりですわ」
そして瀬名にわずかに手を伸ばす。
>>115 「ちゃんと仕事をしてるから置いてもらえるって思ってんの?
あんた……それじゃあこの屋敷のメイドとして勤まらないよ」
そう言うと、不意に奏から離れてしまう。
「大体、どの雇い人も文句ばっかり。客の要望にはロクに応えもしない。
挙句の果てには条件まで付けてきやがる」
そして、テーブルの上に腰掛けると不躾に足を組む。
「瀬名の事を水に流す? 抱かれてやるからさっきの事は黙ってろって?
馬鹿にするのもいい加減にしろよ!」
怒ったように叫ぶと、テーブルの上にあった灰皿を奏の横の壁にめがけて
投げつける。
>>117 押し倒した格好で差し出された手を握り、唇で触れると、久しぶりと言う瑞葉をからかう。
「そっちが避けてたからだろ。会ったら会ったで沈んだ顔ばっかりしてたしさ。
あと手紙残したり色々人に頼んだり大変だったんだから…」
瑞葉のメイド服をある程度はだけさせると、自分の着ているシャツのボタンを指差し
「脱がせてたまには。御褒美」
服を脱がせてもらうよう頼む。
>>119 >そっちが避けてたからだろ〜
「ごめんなさい・・・・・・でも、お手紙はとっても嬉しかったですわ」
目を閉じて、瀬名のなすがままに任せようとするが
>脱がせてたまには。御褒美
「えっ!? は、はい・・・・・・」
顔を真っ赤にして瀬名のシャツを脱がせ、
ベルトをほどいてズボンも下げさせる。
「あの・・・・・下着も、ですか?」
121 :
桜庭 奏:03/07/10 02:58 ID:JwohVZby
>>118 司の話を黙って聞いていると、だんだん自分の考えの甘さに情けなくなってくる。
>「瀬名の事を水に流す? 抱かれてやるからさっきの〜
自分のすぐ側に灰皿が当たり、そのまま割れて床に落ちるのを見ると、腰が抜けたように壁伝いに座り込む。
「…ホントに、申し訳ありませんでした。でも、私…ホントにどうしていいか分からなくて……。」
悔しそうにうつむく。
>>121 「どうしていいのかわからないなら、御主人様にしっかり教えてもらう事だな。
見た感じ、あんた新人みたいだけど、瑞葉がまだ新人だった頃は
今のあんたなんかとは比べ物にならないくらい、"いい"接客振りだったぜ」
嘲るように言うと、すっと立ち上がり、奏の目前に立つ。
「アイツ……柏葉瀬名の事は絶対に許さない。瑞葉にそう伝えておけ。
その内、またお前に会いに来るからってな」
奏を見下ろしながら言うと、灰皿の破片を蹴飛ばす。
「それと、おまえ……桜庭、奏? あんたも今日の事、いずれ償ってもらうよ。
せいぜいメイドの『接客業』について勉強しておくんだな!」
そう言うと、どかどかと足音を響かせて客室を出て行く。
>>120 「脱がせて貰えないと、瑞葉さんとできないんだけど。…あれ、今日もう中止?」
更にからかうと戸惑う瑞葉に笑いかける。
「嘘嘘、自分で脱ぎます。」
下着を脱ぐと、同じく全て服を脱がされた瑞葉の乳房に自分の胸板をぴったりくっつけ
鎖骨あたりを舐める。
色々と焦らした愛撫をし、瑞葉が足をもじもじさせてきたところで
自身を秘部にあてがい何度か先端で擦らせる。
「…瑞葉さん…もう欲しいの?じゃ、いくよ…。んっ…」
久しぶりに瑞葉の中へと挿入させ、ふうっと少し長めの息を吐く。
>>123 >今日もう中止?
「えっ! そんな・・・・・・」
興奮しかけていたところに水をさされて
思わず不満げな声をあげてしまうが
瀬名がすぐに自分で全裸になったことで
その身体から目をそらす。
愛撫を続けられ、小さく声を漏らしていたが
やがて瀬名が内部へと侵入してくると
切なげな声をあげてしがみつく。
「あ、あっ・・・・・・あぁ・・・・・・んぅ、あっ!」
脚を瀬名の腰へと絡みつけると
その動きに合わせて自分でも腰を使い始める。
「んっ、んふぅ・・・・・・あぁ、瀬名様の・・・・・・いい、ですっ!」
125 :
桜庭 奏:03/07/10 03:18 ID:JwohVZby
>>122 新人の頃の瑞葉の事を聞いて、本格的に自己嫌悪に陥る。
目の前に立った司を不安な目で見上げると、
>「アイツ……柏葉瀬名の事は絶対に許さない〜
返事を言う前に、灰皿の欠片を蹴飛ばされて身をすくめる。
>「それと、おまえ……桜庭、奏? あんたも今日の事、〜
「は…、はい。」
そう返事をすると、見送りの言葉も言う前に司が出て行ってしまう。
この部屋に一人になったのを確認すると、まだ先ほどのショックが抜け切らない表情で灰皿の欠片を集める。
片付けを終えると、青ざめた表情で客室を出る。
屋敷を出て、門をくぐった後ゴミ箱を蹴飛ばす。
「……アイツ、何か突然変わったよな……」
休憩室での瀬名を思い出しそう呟くと、屋敷の方を仰ぐ。
「瑞葉……」
何かを秘めた表情で瑞葉の名を口にすると、ゆっくりと歩いて
屋敷から離れる。
127 :
桜庭 奏:03/07/10 03:37 ID:JwohVZby
自室に戻ると、日記をおもむろに取りだして机の上に広げ、今の気分をぶつけるように書き付ける。
紙の上に書きなぐっていると、気分が高まってきたのか涙が溢れてくるが、そのまま書き続ける。
(…今度こそ、クビかもしれない。あの人…司様、だっけ。彼が言ってることは、全然間違ってないもの。
私は、仕事もこなせない、ダメなメイドなのよ。新人だった瑞葉さんもちゃんとできたらしいのに…。
本を読んだって、…難しい大学に『入った』だけの経歴があったって、ここでは何にもならない…っ)
気の済むまで日記に書き終えると、少しは落ち着いたのか、もう一度お風呂セットを抱えて浴場へ向かう。
>>123 「ん、う…。ごめんね瑞葉さん、俺のせいで、色々辛い思いさせて……。」
さっきの酷い言葉を反省しているのか無理のない動きと
優しい言葉で主人が言うような台詞を瑞葉にかけ、
軽く彼女を一度達させる。
抜かないまま再度動き出し、彼女を責め続ける途中で
「好きだよ。瑞葉……。
優先順位が御主人様の次でもいい、あいつに仕方なく抱かれてても我慢する。
我慢するから…。だから時々でいいから、こうして俺に抱かせて…」
優しく切なげに、でもどこか満たされた様子で囁く。
>>128 「瀬名様・・・・・・瀬名、さ、・・・・・あ、はぁぁっ!」
快感そのものというよりも、むしろ幸福感に包まれて達する。
が、その余韻が残っているうちに瀬名が責めを再開したため
また絶頂へと押し上げられていく。
「あんっ、瀬名様ぁっ、んん・・・・・・幸せ、ですぅっ!
このまま、ずっと一緒に・・・・・繋がってぇ・・・・っ」
瀬名の囁きに涙を流しながら懇願し、
唇を求め、身体をまさぐって愛しい相手を求め続ける。
131 :
名無しさん@ピンキー:03/07/10 19:00 ID:PVYHN+5c
缶詰と缶切り、割り箸を自室に持ち込む。
「…さて」
机の上に堂々と腰を据える吟醸酒を眺めて悦に浸る。
杯を手の中で弄びながらこう呟く。
「お酌してくれる人が欲しいなぁ」
地下貯蔵庫の掃除をしている。
「あ」
明け方まで瑞葉と睦み合っていたせいで寝不足なのか、
デザートを作る途中ボールを床に落としたりしている。
箒を使いながらも「ふわぁ」と欠伸をする。やはり寝不足らしい。
吟醸酒のラベルを読んでいる。
屋敷の戸締りを確認している。
まゆの部屋のクローゼットから姿を現すと、すうっと屋敷の廊下に出る。
掃除を終えて厨房へ戻り、麦茶を飲んで一休みしている。
戸締りを確認し、屋敷の中に戻ってくる。
若干型の古い黒のメイド服を着て、黒のリボンを襟元に巻いている。
編み込みを一つにきちんとまとめた髪形の、年齢的にはみかさ位のメイドのようである。
「…。」
歩きながらきょろきょろと辺りを見回すと懐かしそうに微笑む。
現在の屋敷のメイド達が働く様子を影からこっそり眺めている。
陰鬱そうな表情で廊下を歩いている。どうやら多少酒も入っているらしい。
何か異様な気配を感じて辺りを見回すが、誰もいない。
「?」
廊下に出てみて、さらに辺りを見回す。
「……?」
しかし誰もいない。
麦茶を飲み終わったので、コップを流しで洗っている。
「今日は早めに休みましょうか・・・・・・」
昨夜のことが結構身体にこたえているらしい。
洗いものをしている瑞葉に気付き、暗い表情のままで厨房に入ってくる。
「…そこにいるのは瑞葉君か…?ちょっと、お茶でももらえるかな」
瑞葉にそう声をかけつつも、顔色も悪く機嫌もよさそうではない。
>>148 「伊達様? こんばんは・・・・・お顔の色が良くないようですけれど?」
暗い表情で機嫌も悪そうなのは、体調がすぐれないせいかと思って
心配そうに顔を覗き込む。
>ちょっと、お茶でももらえるかな
「はい、それでは麦茶をどうぞ・・・・・・あっ!」
麦茶を冷やしていたビンから手を滑らせて床に落としてしまう。
漏れ出した麦茶が床を水浸しにして、伊達の足元まで濡らしてしまう。
「も、申し訳ありません!」
慌てて雑巾で床を拭き始める。
ひと通り屋敷の中を見物すると、屋根の上に腰掛け月光を浴びる。
「あの方も相変わらずな様子ね…。まあ、お元気なのは良い事ですかしら…。」
飽きると今度は庭に下り、植わっている植物を撫で、ゆっくり歩く。
何か懐かしい気分になって廊下を歩く。
>>148 厨房の椅子に座っていたが、
>・・・お顔の色が良くないようですけれど?
という瑞葉の問いに自嘲気味に苦笑する。
「ふっ…。そんなに顔色が悪く見えるのか…そうか…。これは…つっ!」
丁度何か言いかけたところで瑞葉がお茶をこぼし、その言葉は止まってしまう。
>伊達の足元まで濡らしてしまう
「……もういい。拭くのは後でいいから、ちょっと立ってくれ」
そう言って強引に瑞葉を立たせると、口元を歪めて言い放つ。
「私が御主人様だったら…。君はどうなるか、わかるよな?」
【お仕置きだ】と言わんばかりの勢いで、瑞葉の手を引いて空き部屋へ引っ張っていく。
>>152 >私が御主人様だったら〜
「えっ? えっ!?」
強引に引っ張っていかれて茫然自失としてしまう。
伊達は普段紳士的なので、まさかお仕置きなどするとは
思ってもいなかったらしい。
「で、でも、あの、お掃除しなくては・・・・・・」
空き部屋に連れ込まれて怯えながら言う。
廊下に誰かが歩いている気配を感じ、ゆっくりと振り返る。
その歩いていた主人が庭に出てきたのに気付くと
何もない空間からポッ、と冷たい紅茶&ティーセットを出し
ベンチに座った主人の前に立つ。
「…お疲れ、みたいですね。お紅茶でもいかがですか。」
涼やかな声で言うと主人に口元だけで笑いかける。
>>152 瑞葉を空き部屋の客室に連れ込むと、一旦その部屋のドアを閉める。
そして、怯えて何か言う瑞葉を一瞥して一言。
「…。主人の代理…いや、主人を呼んできてお仕置きだな。…これをつけて、そしてこれを飲んでちょっと待っててくれ」
鋭い目つきのままで瑞葉に手渡したのは、目隠しと小さな薬瓶(軽い媚薬)。
瑞葉が目隠しを付けたのを確認すると、「待っているように」と告げて部屋を出る。
[あ〜、あ…。…これを使うのも久しぶりだ。…お仕置き…たまには楽しんでも良いよな]
軽く発声練習をすると、何食わぬ顔で再度瑞葉の居る部屋に入ってくる。
[…瑞葉。伊達から聞いたぞ。…また粗相をしたらしいな]
主人の声を出しつつ、目隠しをしたままの瑞葉にそう言う。
>>154 「…!」
懐かしい気持ちを呼び起こさせた張本人を見つけて、
瞳を見開いて声もなく驚く。
「驚いた… あなたでしたか。柏葉さん」
そう呟き、笑い返してみせる。
「…ええ、紅茶いただきます」
>>155 言われるままに瓶を受け取り、薄々中身のことは分かりながらも
口に運ぶと、目隠しをする。
>主人を呼んできてお仕置きだな
「えっ!? 伊達様がなさるのでは・・・・・あ・・・・・」
足音が遠ざかって扉が閉まる音を聞き、
心の準備もないままに主人に会うことに不安を覚える。
>伊達から聞いたぞ〜
「おじ様・・・・・・はい、申し訳ありません・・・・・・・」
目隠しをしているため、ドアと思しき方向を向いて、しおらしく頭を下げるが
伊達が実際に立っている位置とは微妙にズレている。
>>157 >おじ様・・・・・・はい、申し訳ありません・・・
[ふむ。まぁ…瑞葉、そこに座れ。…そう、そのまま後ろにだ]
目隠しをしている瑞葉をベッドの上に座らせると、自分は瑞葉の前に立つ。
[さて、どんな仕置きをしたものかな…?いやらしいメイドの瑞葉はお仕置きでも感じてしまうからなあ]
ベッドの上に座っている瑞葉の胸をやわやわと揉みつつ、視覚を失って強化されているであろう聴覚に訴えるかのように、ねっとりとした言葉責めを始める。
[どうした?…瑞葉はどんなお仕置きをしてほしいんだ?]
そう言って囁きながら、とりあえず上半身に手を這わせ続ける。
>>156 「お久し振りです。…幽霊の似合う季節だからなのかしら。
遂には私も、化けて出るようになってしまったみたい。いやだわ」
主人の隣に腰掛けるとカップを手渡す、が、その手はひんやりとしている。
「お坊っちゃまと、このお屋敷の思い出が忘れられなくて。
死んだ年齢とは違う筈なのに……。不思議。気がついたら私、あの頃の姿に戻っていました」
喪服のような黒いメイド服をひらっと揺らし、立ち上がる。
「そうそう。瀬名は、可愛がっていただけてます?」
>>158 ベッドに腰掛けると、許しを請うように「主人」を見上げる。
(実際には「見え」ないが)
>いやらしいメイドの瑞葉は〜
「そ、そんなことありません! 私だって、痛いのや辛いのはイヤです!」
言ってしまってから、色々と想像してしまい、顔を赤らめる。
「ひゃ・・・・・んっ! いや、あふぅ・・・・・ん」
胸を愛撫されて声を漏らしながらも首を横に振る。
「イヤぁ・・・・・・していただきたいお仕置きなんて、ありません・・・・・・・」
>>160 >イヤぁ・・・・・・していただきたいお仕置きなんて、ありません・・・・
[そうか?…その割にはここは嫌がってはいない様だがな。…もう濡れてきているんじゃないか?…おっと瑞葉、動くなよ]
瑞葉のスカートをまくりあげてそんな事を言うと、ショーツに滲んできている濡れたラインを一撫でする。
[それにしても丁度一年前か。…あの初めての時は、瑞葉がこんなになってしまうとは思ってもいなかったがなぁ]
以前主人から聞きだした話を参考にしつつ、確かめるように瑞葉に尋ねてみる。
>>159 (冷たい… やっぱり幽霊なんだ)
南の冷たい手の感触に彼女が本当に死んでしまったんだと再確認してしまい、
何か切ないような、物悲しいような気分になってしまう。
だが死んでも尚笑顔で会いに来てくれた彼女に対して、
自分が滅入った顔をしているのは悪い気がし、なんとか普通の顔を取り繕う。
「ああ、もう立派なコックだよ。それに私の可愛がるメイドにまで手を出す始末だ」
苦笑いして見せながら紅茶に口を付ける。
「だが紅茶の淹れ方まではあなたに敵うほどじゃない。まだまだヒヨっこです」
>>161 「きゃ・・・・・・ダ、ダメですっ、そんな、ところぉ・・・・・・っ」
久しぶりの主人のお仕置きということで興奮してしまったのか
既にショーツに染みが出来ているのを隠そうとする。
>それにしても丁度一年前か〜
「あ・・・・・・それなら尚更、こんなの・・・・・・せめておじ様の
お顔が見たいです・・・・・・それ以外なら何でもしますからぁっ!」
思わず「主人」に抱きついてしまうが、興奮状態にあるため
それが実は伊達だとは気づかない。
>>162 >それに私の可愛がるメイドにまで手を出す始末だ
「うふふ、ごめんなさいね。女の子なら…メイドとして寄越そうと思っていたのですけれど。
それにしても…今は貴方様が『御主人様』なんて。…何だか変な感じです。」
くすくす笑った後主人の足の間に跪き、黒目がちの大きな瞳で主人を見上げると
目を閉じ腿あたりに頬を摺り寄せる。
「さっき、可愛いメイドさん達を沢山見ましたわ…。相変わらずですわね。
覚えてらっしゃいます?私もよく、お坊っちゃまのお相手をさせて頂いたりしてた事…」
冷たい手で主人の下半身を撫で始めると、懐かしむように
逸物を取り出そうとする。
「折角、久々にお逢いできたのですもの。
今宵私を…こんな体でも…昔に戻って、可愛がっていただけます…?」
>>163 抱き付かれた事で一瞬焦るが、気付かれなかったようなのでそのまま責めを続行する。
[ダメだ。…それは伊達から与えられた物だろう…?…それに、だ]
乱暴にスカートを引き下ろし、衣服をはだけさせて露出した胸を荒々しく揉みしだく。
[あいつにもそう言ってねだるのだろう?…まぁ、若いものは若いもの同士がいいのだろうが、な。心変わりも責めん。ただ…]
そう言うと瑞葉から身体を離し、誰もいない所に向かって話しかける。
[どうだ瀬名?…お前との時もいつもこうなのだろう?]
瑞葉が気付いていないのを確認しつつ、そんな事を言い始める。
(まあ、いざとなればこれで忘れてもらえばいいさ…)
妙にドライな感情の中で、ポケットの錠剤を握りながらそう考える。
>>165 「ひっ、い、たあぁっ!」
昨夜の情事の余韻が燻っていた乳房を荒々しく揉まれて悲鳴を上げる。
>あいつにもそう言って〜
「それは・・・・・・・でも私、おじ様のことだって愛しています・・・・・・」
必死に許しを請おうとするが、
>どうだ瀬名?
「え・・・・・えっ!?」
瀬名がこの場にいるとすっかり信じ込んでしまう。
「そんな、瀬名様、いつからそこに・・・・・・イ、イヤぁっ!
見ないで・・・・・・見ないで下さい・・・・・・っ」
「主人」に押し倒されて乱暴な愛撫を受けながら
もう一人の思い人に見られる、というのは耐えがたいようで
悲痛な声をあげる。
>>164 「当然だよ。俺… いや、僕の初めての人なんだから」
冷たい手で下半身を触れられて、鳥肌とともに快感が湧き上がる。
南の頭を何度か撫でると遠い過去の感触が蘇り、
漂ってくる彼女の髪の甘い香りが劣情を煽る。
「昔のままの匂いだ…」
南との思い出を反芻しながら目を細める。
>>166 […俺は…見ているだけですから。瑞葉さんがどうするのか]
かなり無理して瀬名の声真似をすると、
瀬名が居ると完全に信じきっている瑞葉を見て、にやっと笑いながら再び近づき、瑞葉のショーツを下ろす。
[あ…ゴホン。だそうだ、瑞葉…。お前の気持ち、確かめさせてもらおうか?]
既に秘所が潤っているのを確認すると、こちらも既に準備完了の逸物を露わにし、座位の格好で瑞葉を貫く。
[おやおや、瑞葉のココは随分とグチョグチョだな。…私とあいつ、今片方だけ選べと言えば、淫らな瑞葉はどうするんだろうなぁ…]
悪趣味な質問をぶつけつつ、下から瑞葉を突き上げる。
>>167 >僕の初めての人なんだから
「私だって、初めてでしたわ。
本当は貴方の方がいくつも年上でしたのに、お互い初めてでわからない事だらけで…。
ただ寄り添って眠って朝を迎えた事も…ありましたわよね…」
主人の逸物の先端にふうっと息をかけ、愛しそうに舌で舐め始める。
「んふぅ…。ん…はぁ…」
「ずっと…ずっとお側にいたいと思ってました。でも…。
誰の子かわからない瀬名を身ごもったまま、貴方の側にお仕えする事は…、
私には出来なかったんです…。」
メイドとして夜毎、過去の若い主人だけでなく先代主人や訪問客相手の夜伽を行い
結果妊娠してしまった過去を、辛そうな表情で思い出す。
>>168 >俺は…見ているだけですから
微妙に違和感のある瀬名の声も、動揺しているためだと思ってしまい
ますます罪悪感に苛まれる中、いきなり身体を貫かれてしまう。
「あっ! ひ、うんっ、ああああああっ!!」
>私とあいつ、今片方だけ選べと言えば〜
「ひゃっ、うああっ! そ、そんな、んぅっ!
そんなの、選べません・・・・・はああっ!
ごめんなさい、でも・・・・・・・そんなの、無理ですぅっ!」
「主人」にしがみついて責めに耐えながら
「瀬名」の方を向いて謝ったりする。
>>170 通常の状態ならここまで瑞葉を苛めようとは考えないのだが、半ば自棄の状態なので最早ブレーキがきかない。
[選べない…?ふむふむ…それではあの司とかいう奴がいいのか、瑞葉?]
対面座位から瑞葉の体勢を反転させ、瑞葉が瀬名がいると勘違いしている方に身体を向けさせる。
[ほら、私と瑞葉の繋がっている部分が丸見えだ。…それにしても、いやらしい音を立てているな。どんどん濡れてきたぞ?]
そのまま瑞葉を突き続けながら、ふと瑞葉には聞こえないほどの主人の声で言葉を漏らす。
[不憫なものだ。このまま板ばさみのままでは…このまだ幼さすらある…瑞葉君は破滅しか待っていないのではないか?]
破滅するのは自分も同じか、と苦笑しつつ、そのまま瑞葉を責め続ける。
>>169 「…っ」
逸物の先端に息を吹きかけられるが、その息は温かい。
南との熱い思い出がそう感じさせているのかもしれない。
「ぅ…」
絶妙で、焦らすような舌遣いに呻き声を上げる。
「そうか……」
沈痛な面持ちで語られる過去に何も言えず、ただ相槌を打つ。
そんな自分が嫌になりながら。
>>171 >それではあの司とかいう奴がいいのか
「っ! ど、どうしてそんなことまで・・・・・・
まさか、ずっとご存知で、それなのに・・・・・・・?」
悲鳴じみた声を上げるが、
答えが返ってくる前に体位を変えられ、
「瀬名」に向かって結合部を晒す格好になってしまう。
「イヤぁぁぁっ!! おじ様、お許し下さいぃっ!
瀬名様も、見ないで・・・・・・・もう、イヤ・・・・・っ」
「主人」の腕の中でひとしきり暴れた後、
急にガックリと力が抜けて、揺すられるままになってしまう。
「こんな・・・・・・罰なんて・・・・・・私・・・・・・」
ブツブツと呟きながらも秘所はどんどんと締め付けを増していく。
>>172 何度も抜いては口に含み、唾液にまぶしつつ唇で擦らせたりすると
徐々に肉棒が固さを増してくる。
「ああ…こんな迷って出てきたお化けのする事でも、ちゃんと感じてくれていますのね…?
嬉しいですわ……。お坊っちゃま…。」
涙で瞳を潤ませて主人を見つめると、首筋に抱きつき自分でメイド服のスカートを引き上げる。
「…私にもまたお情けを下さい…『御主人様』…。」
上に圧し掛かると主人の耳元で囁く。
「貴方と離れてからずっと苦しかった私の思いを……どうか、今宵打ち消してくださいませ…。」
>>173 [許す…か。どうしたものかな。…どう思う?瀬名…]
そんな事を言いながらベッドを軋ませて瑞葉を揺すっていたが、叫んだかと思うと急にがっくりと力が抜けた瑞葉の様子を見て異変に気付く。
(しまった…。やりすぎた…!俺はなぜここまで……)
目は確認できないが、虚ろな表情で何か呟いている瑞葉を見て、頭が冷静になるとともに、最悪の方程式が計算されていく。
「まずい…。《ダイヤモンド》の原石が…砕けてしまう」
地声でそう呟くと、慌ててポケットから錠剤を取り出して瑞葉の口に放り込む。
(間に合うか?これで最悪の記憶は忘れられるはず…後は…)
まだぼんやりとした様子の瑞葉を達させるべく、渾身の力で腰を動かしていく。
>>175 「私・・・・・・・もう・・・・・・んむぅっ?」
うわ言のようにブツブツと呟き続けていたところに
何かを口に放りこまれて、むせてしまう。
「けほっ! んっ、ぅぅ・・・・・ぇふっ!」
しかしそれで僅かに意識が戻ったところで
下から大きく突き上げられ、大きく声を上げて絶頂へ向かう。
「ふああっ! あっ、ダメぇっ! は、激しすぎます・・・・・・っ
お、おじ様ぁっ、や、ああっ! 瀬名、様ぁぁぁっ!
瑞葉は・・・・・瑞葉は、もう・・・・・・・イ、く・・・・・ぅぅぅぅっ!!」
身体を反り返らせて痙攣させたかと思うと
ガックリと崩れ落ちる。
>>174 「…それで苦しみが癒されるなら。いや、癒して見せる」
南に苦しい思いをさせた罪を贖うため、そう決意してみせる。
「……」
無言で南の唇を奪い、そのまま首筋に舌を這わせる。
そして硬く変化した自分の逸物を右手で支え、彼女の秘裂をそっとなぞる。
「愛液に粘りが少ないのは相変わらずだね」
逸物に付着した水っぽい愛液を指しながら彼女の羞恥心を煽る。
「そう… もっと濡らしてごらん」
逸物で、秘裂の先端にある突起を何度も擦る。
すると逸物で擦るたびに、その突起がゆっくりと隆起してくる。
「ん… 乳首だけじゃなくてここも立ってきたね」
>>176 [そう…!今日の事は…全部、忘れてしまっていい…!]
瑞葉の意識が僅かに戻ったのを確認すると、一刻も早く絶頂へ導かせる為に大きく腰を振る。
>瑞葉は・・・・・瑞葉は、もう・・・・・・・イ、く・・・・・ぅぅぅぅっ!!
[くぅっ…こっちもそろそろ…っ!!]
達する寸前に逸物を引き抜くと、瑞葉の背中に大量の白濁を放出する。
「はぁ…はぁ…。間に合った…ようだな」
部屋にあったタオルや備え付けの用品で瑞葉の後始末をしっかりすると、そのままベッドに横たわらせる。
「けほっ…げほっ。…後は…あの若造にでも見つけてもらえばいいかな…」
瑞葉の目隠しを外してやると、その場でしばし黙考する。
>>178 「あ・・・・・あ・・・・・・」
背中に熱い迸りを感じて、果てた後も身じろぎする。
霞がかかったような頭で、相手が実は伊達だったことも分からずにいる。
目隠しをとられても虚ろな瞳のままで、それもすぐに閉じられてしまう。
「ごめん・・・・・なさい・・・・・・」
誰にかは分からないが、そう呟くと意識を失ってしまう。
>>177 「んん…。ん…ふぅ…」
主人の口付けを受けると自分からも角度を変えて吸いつき、舌を絡ませて舐めあげる。
>硬く変化した自分の逸物を右手で支え、彼女の秘裂をそっとなぞる。
「あ…あ!もう、どうしてすぐ意地悪して他のメイドと比べるんですの…?
昔もそうでしたわ…。ん、はぁ…あはぁ…。お坊っちゃま…。
胸も、胸も愛して下さいませ……。あうん、ふぁうっ…」
乳房に主人の顔を押し付けると、両腕で主人を抱き
遠い過去の愛しい人に再度可愛がって貰おうと一生懸命に腰を動かし
逸物を秘裂に擦りつける。
水音が擦る度にぴちゃぴちゃ響き、彼女の秘部がかなり濡れているのが主人にも伝わる。
「あぁ、我慢できませんの…。私を早く…刺し貫いて…あぅん…!」
>>179 瑞葉に一度視線を投げかけると、黙ったまま部屋を出る。
「普通の環境ならあの若造と結ばれてもいいのだろうが。…この屋敷ではそう簡単にはいかないだろうな」
瑞葉のこれからの事を思い浮かべつつ、ある事にも気付く。
「…ふっ、俺も同じじゃないか。想い人の一人も幸せには出来そうも無い……っ」
自棄気味のまま瑞葉を傷つけた事による自分への怒りや、込み上げる不安感を紛らわすかのように壁を殴りつける。
「くそっ…。…くっ……ぐぁっ!?」
壁を殴り続けていたのだが、突然苦痛の声を上げ、胸を押さえてそのまま廊下に倒れ伏す。
「は、早くあの薬を…。………畜生。…す、すまない…」
医師から渡された薬を飲み、痛みで朦朧した意識の中で、誰かに謝罪しながら意識を失う。
自室の窓から外を見ていたが、ふと庭に主人が居る事に気付く。
「あれ?あそこにいるの…御主人様かな?…何かもやもやしてはっきり見えない…」
夜でも良く見える自慢の視力のはずなのだが、どうにも良く見えずに目をこする。
「良く見えないの、眠たいからかなあ?…まあいいか、今日は寝よう…」
部屋の明かりを消し、主人の事は気にせず眠りに就く。
>>180 「そう慌てないで… 焦らされて男のモノを待ち焦がれる君の表情がもっと見たいから」
人差し指と中指で器用に南の膣を押し広げてやるが、中には挿入しない。
「どんどん溢れてくるよ」
愛液で淫靡な光沢を放つ指をひと舐めし、その指を彼女の口に押し込んでやる。
「でも我慢するんだぞ… まだ胸を虐めていないからな」
淫らに早く刺し貫いてと懇願する彼女を制止させ、
メイド服をはだけさせて胸元を露わにさせる。
「温かい…」
一度、母親に甘えるかの如くその豊かな双丘の間に顔を埋めるが、
すぐに我に返って責めを再開する。
彼女の乳首を口に含んで甘噛みしてやりながら、
舌を痙攣させるようにして歯の間にある突起を舐める。
>>183 >愛液で淫靡な光沢を放つ指をひと舐めし、その指を彼女の口に押し込んでやる。
「うむぅ…ん……。酷いですわ、こんなになるまで濡れさせておいて…。」
主人にとろんとした目つきで言葉でなじるが、
乳首を舌で連続して舐められ、続きが言えなくなる。
「はぁっ…!う、うぅ…あ、は、あぁぁ…。」
今や完全に大人の男に成長した『お坊っちゃま』の厭らしい責めにただ喘ぐしか出来ない。
「こらこら、本番はこれからだっていうのに…」
息も絶え絶えになりながら喘ぐ南にそう言い放ち、
ついに逸物を彼女の入り口に触れさせる。
「いくよ…」
多量に流れ出る愛液の助けを借り、逸物で彼女の膣を割り開いてゆく。
奥へ奥へと挿し込んでいくたびに逸物がどんどん締め付けられるが、
湧き上がる射精感を押し殺して腰を動かし始める。
「くっ… 昔より上手くなっているだろう?」
自慢げに微笑して腰を回転させるように動かしたりする。
「んはぁ…っ!うん、ん…!」
ずぶ、ずぶと奥へ刺し込まれると、やっと挿入して貰えた喜びに更に甘い声で喘ぐ。
メイド時代の奉仕を蘇らせ、当時と同じようにきつく締め付け
主人に喜んでもらおうとする。
>昔より上手くなっているだろう?
「ええ…。先代のお父様より何倍も上手になられてます…、
凄く…ああ!んぁ…あん、あ…っ。
あの頃よりももっと…あはぅっ…、感じて、しまいますわ…。」
そう言うと主人に深いキスを求め、顔を近づける。
「…お坊っちゃま、いえ御主人様…。愛しています…あの初めての時からずっと…。
仕事で誰に抱かれても、私の心は、常に貴方だけのものでしたの…。」
腰を共に動かし主人と一緒に頂点へ上りつめようとする。
「一緒に…。一緒にイかせて下さいませ…!んんうぅっ!!」
長い空白時間を埋めるように、膣をきつく締めつけ絶頂で震える逸物を絞り
白濁を全て受け止める。
「ああ、一緒にっ… ぅくっ!」
歯を食いしばって射精感を押さえ込んでいたが、
腰を動かすたびに肥大する射精感をついに押さえ込むことは出来なくなる。
そして南の胎内――子宮目掛けてで盛大に淫欲の奔流を叩きつける。
逸物が萎えてしまうまで彼女の膣に挿入したまま、その感触を楽しむ。
最後に舌を深く絡めて濃厚なキスをし、行為の終わりを告げる。
行為後主人の逸物を綺麗にしゃぶりながら、冷たい手を添えつつ柔らかく微笑む。
「……もしかして心配してらっしゃいます?
大丈夫。もうどんなに出されても子供は孕みませんわ。
だって私、お忘れかもでしょうけど、一応お化けなんですもの」
冗談を言い仕上げで軽く先端にキスをする。
「お腹が少し温かい…。御主人様に、温めて頂けたおかげです…きっと…」
身なりを整えると、満足げにティーセットを空間にポンと片付け
「さあ。そろそろお休みになって下さいな…。お疲れなのに私の為に遅くまで、嬉しかった。
名残惜しいですけれどまたいつか…いつになるかは解らないけど、
貴方の遠い記憶のメイドとして、お逢いできたら幸せです…。」
主人と繋いでいた片手を離し、茂みの影へと姿を消す。
主人に似ている瀬名の話は敢えてしないままで、主人の前からふうっと去る。
「あっ、待っ…」
去ろうとする南に手を伸ばし、ベンチから立ち上がる。
しかし彼女を掴もうとした手は空中を漂うばかりで、何も掴むことは出来なかった。
「…夢?」
いや、そんなはずは無い。
唇に残った感触、彼女の愛液によると思われるズボンの湿り。
彼女の存在を感じさせる証拠を頭の中で並べながら考える。
「…別にどちらでもいいか。夢だろうと現実だろうと。
僕の中に彼女との思い出が新たに出来たのは事実だのだから」
自室に戻ると棚からアルバムを引っ張り出し、南がひとりで写っている写真を取り出す。
「……」
写真を見詰め、しばし動かなくなる。
「…あ、しまったっ」
擦れた声でそう漏らすと、写真に付けてしまったシミを服の袖で拭う。
本棚を整理していた最中、昔の日記が出てくる。
「懐かしい物が出てきたな……」
呟きながら、最終日付を確認して中をパラパラとめくっていく。
「……瑞葉殿が丁度一年か。彼女も随分変わられたな」
何の事なのかはあえて触れず、そのまま日記を読み続ける。
と、その時数枚の写真がこぼれ落ちる。
一枚一枚、眺めながら拾い集め、その度に小さな笑みを浮かべる。
「志保殿は今も昔もあまり変わらないな……この子はどこへ行ってしまったのだろうか」
被写体をじっくりと見つめつつ、ふと感傷に浸る。
「一番変わったのは……やはり主人かな」
そして、写真を日記に挟むと、元の場所にしまう。
片付けもそこそこに終わらせ、机上の調査書類に視線を移す。
手に取って何行か黙読した後、そこに貼り付けられた写真をちらりと見る。
「……こういう事は、年齢が同じくらいの者の意見の方が理解しやすいかもしれない」
思案した後、メイド長を呼び出して、一定年齢のメイドを適当に選んで
ここへ来させるよう申し付ける。
「一人ないし二人でいい。選考基準は君に任せる」
承知の返事を聞いた直後、メイド長をこちらに引き寄せて口元に軽く口付けてやる。
「……ふふ、長になった君でも初々しく赤くなるのだな」
伯爵にからかわれ、それを否定するように苦笑すると頬を紅潮させたまま
頭を下げて、メイド長が部屋を出て行く。
192 :
ROM:03/07/11 14:48 ID:UyNHHA/L
記録庫にカウンター設置キボンヌ
明日から母親の墓参りでしばらく遠出する為、自室でバッグに荷造りをしている。
「う〜ん・・・・・・どうして私、自分の部屋で寝ていなかったんですかしら?」
昨夜の記憶がかなり曖昧で首をかしげている。
「どなたかのお相手をしたなら、空部屋にいるはずがないと
思いますけれど・・・・・・・」
上機嫌でお風呂に入っている。
「ふっふふ〜ん♪ ここも丁寧に洗わないと〜♪」
何故か、くるぶしを一生懸命洗っている。
「後で他の人たちにも聞いてみましょう」
いつまでも考え事をしているわけにもいかないので
厨房の掃除に向かう。
198 :
桜庭 奏:03/07/11 23:29 ID:NDFEp/7Y
医務室で薬箱を漁っている。
(胃がなんか痛い…!悩みすぎたかも……)
厨房のシフト変更案を自室で考えている。
モップで厨房の床を拭いている。
「ウエディングドレスで男のマンションに押しかけてくるやつ?あー、あのドラマ。
へえ、今そっちで再放送してんだ。…うん、うん。
じゃあ明日の朝か昼にはここ出ますから。よろしくお願いします」
屋敷から何処かに電話を架け終わると、バッグをロビーに置こうと肩にかけ持ち歩く。
お風呂からあがって、厨房へ向かう。
「アイスティ〜はあったかな〜?」
まだまだ上機嫌で、グラスを取って冷蔵庫を開ける。
203 :
桜庭 奏:03/07/11 23:47 ID:NDFEp/7Y
「効能:胃痛……これだ。」
胃薬を見つけると、コップに水を入れ、そのまま飲む。
「う〜〜〜身体を使うと暑いですわね・・・・・」
誰も見ていないのをいいことに、胸元のボタンを一つ外して風を入れる。
「そういう訳で、たぶん一週間位空けると思うけど、ちゃんと戻ってくるから。」
屋敷の人間にあらかた伝え終わったところで最後に
瑞葉に余計な心配をさせまいと、厨房に行ききちんと彼女にも説明してから頬を撫で
ロビーへ向かう。
途中、何かメモが落ちているのを見つけて読む。
「?『瀬名の設定はいろんな某月9ドラマの寄せ集めです。正直安直でスマンカッタ』
…なんだこりゃ」
首を傾げ近くのゴミ箱に捨てる。
206 :
桜庭 奏:03/07/11 23:58 ID:NDFEp/7Y
「さすがに、飲んだすぐ後に効く訳じゃないよねぇ…。」
ちょっとだけ、と思い、医務室のベッドで丸くなる。
スキップしながら自室へ戻る。
扉を開けて、一番最初に目に付いたのが例のバッグ。
「……忘れ(ry」
(瑞葉様と奏さんを一緒の時間にするのはやっぱり不味いかな…?)
瑞葉”さん”ではなく、思考の中ではどうしても瑞葉”様”になってしまう。
そんな自分に気付かず、メモ帳に延々とペンを走らせる。
209 :
桜庭 奏:03/07/12 00:05 ID:ls/bH05J
「…あ、もう痛いの治まったかも。」
我ながら早い治りだと思いながら、ベッドから起き上がり、少々散らかしてしまった医務室を片付ける。
>>205 瀬名が入ってきたので慌てて胸元を抑えるが
>ちゃんと戻ってくるから。
「はい・・・・・・・お待ちしてますわ」
頬に触れた手を愛おしげに撫でて、にこりと微笑む。
「行ってらっしゃいませ」
取りあえず、窓を開けて夜風に吹かれる。
「……明日、お天気になるかな……」
212 :
椿 杏樹:03/07/12 00:20 ID:BRw6IQ6y
談話室の物色をしている内に、古いオペラのビデオを見つける。
「『椿姫』…?わあ、どんなのかしら。何々、
イタリア語の題名『ラ・トラヴィアータ』は、『道を踏み外した女』
という意味で…」
「…。やっぱやめときましょ」
裏返し解説を読んで気が変わったのか、ビデオを元に戻し
置きっぱなしにしていた楽譜本を持って広間にピアノを弾きに行く。
盛大なため息をつくと、机に向かう。
「ええっと、明日の予定はっと」
メモ帳を開いてみるも、ただの現実逃避。
「……やっぱり行かないとだめ……?」
ピアノの音を聞いて、ふとそちらへ向かう。
「あれは・・・・・・杏樹か?」
215 :
椿 杏樹:03/07/12 00:36 ID:BRw6IQ6y
適当に何か曲を弾いている。
216 :
桜庭 奏:03/07/12 00:36 ID:ls/bH05J
ふと気になって、置いてあった血圧測定器で血圧をはかってみる。
「げ、上が70ないってどういうことよ。」
「わかったわよ。行くわよ……」
重い腰を上げてバッグを持つと、メイド服に着替え、伯爵の屋敷を出る。
218 :
桜庭 奏:03/07/12 00:39 ID:ls/bH05J
しばらく現実逃避していたが、いつまでもうだうだしてられないと思い、医務室を出る。
>>215 「杏樹、何の曲だ? それは」
音楽室に入ってきて問う。
「いつか言ったな。ピアノを聞かせて欲しい、と。
今夜、その時間はあるか?」
途中まで行って、ふとバッグの中を確かめてみる。
「……あれ、入ってないよ……」
バッグを慌てて漁るも、目的の物は見つからず、仕方なく踵を返す。
車の後部座席の窓から外を覗くと、繁華街のネオンが輝いている。
「こんなところ通って大丈夫なの? 渋滞に巻き込まれたらどうしてくれるのかしら」
そう運転手を睨みつけながら屋敷へと向かう。
222 :
桜庭 奏:03/07/12 00:46 ID:ls/bH05J
浴場の洗面所で気合を入れるために顔を洗う。
「ふう、さっぱりした。暑くてだるいから余計に血圧が下がるんだわ。
ピシッとしなきゃ、ピシッと。」
223 :
椿 杏樹:03/07/12 00:46 ID:BRw6IQ6y
>>219 (そういや御主人様に、だいぶお会いできてないけど…まだお忙しいのかしら)
と考えて弾いていたところで主人が現れ、鍵盤を弾く手を止める。
「あ。」
>今夜、その時間は〜
「ええ勿論。私も、聴いていただけるの楽しみにしてました。
へたくそですけど、呆れないで下さいね。」
そう言うと静かな夜に似合う、ゆっくりとした曲を弾き始める。
自室に戻って、部屋をひっくり返すように探す……が、見つからない。
「あれ? あれ? どこいったの……??」
>>223 「そうか、うん・・・・・・うん・・・・・・」
目を閉じて杏樹の奏でるメロディーに聞き入る。
「いいな・・・・・・コンサートで聴くのとも、CDで聴くのとも違う。
美しいだけでなくて、とても落ち着ける」
一度は腰を下ろした椅子から立ち上がって
杏樹の背後に回り、肩に優しく手を置く。
「ピアニストとしてもやっていけそうだ」
227 :
桜庭 奏:03/07/12 00:52 ID:ls/bH05J
書庫に立ち寄り、メイドの『接客業』関連の本を2,3冊集める。
いつにも増して怒りを露わにしている雫の隣りで震えている。
(うう……今日の雫様も……怖いよぉ)
渋滞に巻き込まれることなく繁華街を抜けて一安心する。
(あともう少し…)
230 :
桜庭 奏:03/07/12 00:59 ID:ls/bH05J
真剣な顔で本を睨んでいたが、バタンと音を立ててその本を閉じる。
231 :
椿 杏樹:03/07/12 01:00 ID:BRw6IQ6y
>>225 >ピアニストとしてもやっていけそうだ
「そうでしょうか…。でも私は、メイドのお仕事の方が好きです。
ほら。ピアニストだと御主人様にもそうそう可愛がっていただけませんもの」
ポロン…と曲を終えると、グランドピアノの蓋を閉め立ち上がり
主人に抱きついて久々主人の胸の体温を感じ、小さく呟く。
「お仕事はもう、終わられたんですか?」
「……寂しかった。待ってたんです、こうして2人きりになれるのを」
目を閉じて甘える。
>>229 「あ、あの……大丈夫ですよ。この時間ならもう……」
そう言うが否や、雫に強く睨まれて身をすくめる。
(……言わなければ良かった……)
234 :
桜庭 奏:03/07/12 01:06 ID:ls/bH05J
「…何、今の挿絵……」
もう一度ちらっとめくってみるが、やはり見間違えではなかったようで、慌てて閉じる。
「……ちょっと休憩にしよう。」
その本を横目でとらえながらも、早くも好きな本を探しに席を立つ。
>>231 「すまないな、寂しい思いをさせて」
杏樹を優しく抱きしめると、背中と頭を撫でてやる。
「なら・・・・・・思い切り可愛がってしまっていいんだな?」
杏樹に上を向かせると一度唇を奪い、
そしてピアノの上に押し倒していく。
「言っておくが、後で『やめて』といっても、止まらないぞ」
メイド服の上から胸をもみ始めながら言う。
>>232 「……」
貴利子をひと睨みすると視線を再び窓の外に向ける。
覚えのある景色を何度か抜け、主人の屋敷に近くなるとこう彼女に言う。
「あなたの手に持っているそれ、落とさないでね」
貴利子に持たせた大き目のハンドバッグを指し示す。
「…着いたようね。降りるわよ」
車が停車し、自動的にドアが開く。
>>236 「は、はいぃっ!」
一際大きな声で返事をすると、持っているバッグの取っ手を強く握り締める。
そのまま固まった状態で、屋敷に到着。
(大きなお屋敷……あ、お、降りないと)
震える足を押さえつけて下車すると、屋敷を仰ぐ。
238 :
椿 杏樹:03/07/12 01:18 ID:BRw6IQ6y
>>235 久々主人に撫でられ、嬉しそうに頬を紅潮させる。
「いいえ。確かに寂しかった事は寂しかったんですけれど…。
瑞葉さんとも仲直りしなきゃいけなかったんでしょう?仕方ないですよ、ね。
私を構って頂けるのは、こうした、時間の空いた時でいいんです…」
口付けを受け、ピアノの上に押し倒されて胸に触れられるとそんな事を言う。
>言っておくが、後で『やめて』といっても、止まらないぞ
「ふふっ、言わないですよ〜。…でも、御主人様がその方が燃えるんでしたら
わざと言ってみるのも…ぁふ…。いいのかしら…」
胸を揉まれながら誘惑するような視線で主人を見つめる。
239 :
桜庭 奏:03/07/12 01:21 ID:ls/bH05J
外から車の音が聞こえ、眉を寄せる。
「…お客様?」
散らばった本をまとめ、上に『桜庭奏が借りました。』とメモを置くと玄関へ向かう。
>>238 「杏樹・・・・・・私だけを慕ってくれるのは、杏樹だけだ」
エプロンを剥ぎ取り、胸元のボタンを外して下着を脱がせていきながら囁く。
「もっと大事にしてやらなくてはいけないな」
豊かな膨らみに吸い付いて、舌で突起を刺激する。
さらに腿の間に自分の膝を入れて、脚を開かせていく。
屋敷のインターホンを鳴らし、入り口の格子戸が開かれるのを待つ。
ドキドキしつつ、雫の背後に立つ。
(……今日は何をなさるおつもりなのかしら……それにこのバッグ)
持っているバッグを不安げに見つめる。
243 :
桜庭 奏:03/07/12 01:30 ID:ls/bH05J
「あら、雫様と…今日はお二人のようね。」
インターホンの画面を見ながら格子戸を自動開錠し、玄関のドアを開ける。
「こんばんは。」
>>243 「こんばんは、奏ちゃん。今日はプレゼントを持ってきたわ」
今まで不機嫌だったような表情が一変して和やかな表情になる。
「どこかお部屋に通してくれないかしら。あなたのお部屋でもいいわ」
245 :
椿 杏樹:03/07/12 01:35 ID:BRw6IQ6y
>>240 >私だけを慕ってくれるのは、杏樹だけだ
少し普段と違うものを主人に感じ、顔を覗きこむとなすがままに脱がされる。
「御主人様…。どうか…そんな悲しそうな顔をなさらないで?
こちらまで悲しくなっちゃいます…。
私は…いつでも御主人様のお側にいますから…。」
胸の膨らみに吸いつかれると、吐息混じりのかすれた声で喘ぐ。
「あ…。ん、んんっ、あは、そんなに激しく舐めたら…私…。」
脚の間に主人の体が入って来たので以前伊達に言われた言葉を思い出し
ふと主人に尋ねてみる。
「あの…、っ、私の脚……。"お客様"に綺麗だって言われたんですけど
御主人様は…お気に召して頂けてますか…?」
奏の姿を雫の背後からちらりと見て、少し横にずれて立つと頭を下げる。
「あの、初めまして……雫様のおともをさせていただいています
市川……貴利子と申します」
そう言うと、少し表情を緩める。
>>245 >私は…いつでも御主人様のお側にいますから…
「ああ、頼む・・・・・・例え幸せになるのだとしても
私の元から去られるのは、やはり辛い」
杏樹の胸に顔を埋めて呟く。
>私の脚……
「ああ、綺麗だ」
片脚を高く抱え上げると、舌を這わせ始める。
「白くて、柔らかくて、舌触りもいい。食べてしまいたいくらいだな」
そう言うと今度は内腿の部分を強く吸ってキスマークを残す。
「だが、この脚の付け根にある部分は、もっと美味しいだろう?」
ショーツを膝まで下ろすと、自分のモノも取り出して
割れ目にそって擦り付け始める。
248 :
桜庭 奏:03/07/12 01:44 ID:ls/bH05J
>>244-245 >「あの、初めまして……雫様のおともをさせていただいています〜
先に挨拶されて、慌てて自己紹介する。
「こちらこそ初めまして。ここでメイドをさせていただいている桜庭奏と申します。」
貴利子につられて丁寧な言葉で返す。
>「こんばんは、奏ちゃん。今日はプレゼント〜
「プレゼントですか?楽しみです。」
ここに来てからこんなことなかったので、にっこりと笑みを浮かべる。
「どうしましょう。私の部屋…でいいんですか?3人だと、狭いかもしれませんが。」
と言いながらも、とりあえず自室へ案内する。
先日、クビと言われたらどうしようと思ったばかりなので、自室は万一の時のために異様に
片付いている。
249 :
椿 杏樹:03/07/12 01:51 ID:BRw6IQ6y
>>247 >だが、この脚の付け根にある部分は、もっと美味しいだろう?
「さあ…美味しいかどうかは、ご自身でお試しになって…?
味わって頂く事で、ここから良い音が鳴りますから…。っ、ううん……!あぁっ」
自分を押し倒されているグランドピアノに例えて濡れた唇を指差すと、
愛撫を受け甘く高く声を上げる。
「あはぁん…っ。御主人様の熱いので、早く私を奏でて…ください…。
音が悪くなってしまう前に早く調律なさって…。」
指で秘所を広げて愛液を垂らし、主人を誘う。
>>248 「失礼。じゃあ、早速」
奏の部屋に入るとすぐに、顎で貴利子に合図を送る。
合図を受け取って彼女がハンドバッグを開き、中身をテーブルの上にどんどん出してゆく。
「香油をたくさん持ってきたの。受け取ってくれるかしら?」
数十種類、いや百種類近くの香油瓶がテーブルの上に並べられていく。
中には香油だけでなくアナスイの香水なども混じっているのに気が付くが、
(…? まぁいいわ)と適当に流す。
>>249 「よし、では味わってみようか」
広げられた襞の中に、ゆっくりと逸物を埋没させていく。
「くぅ・・・・・・なるほど、これは・・・・・・っ」
ぬくもりとぬめりに早くも射精感が高まってくるのを感じるが
それを押さえ込むように、焦らすようなゆっくりとした
ピストン運動を始める。
「しかし、私の笛もなかなかのモノだろう? ははは」
杏樹の乳房を揉みこねながら、そんな下らないジョークを言ってみる。
>>250 雫の後ろをついていき、奏の部屋へと向かう。
着いた直後、雫がこちらを見たのに気付き、慌ててバッグの中身を
出していく。
「……ええと、これはこっち……」
中身は知らされていなかったため、
香水がある事に疑問を持たず、香油を分けてテーブルの上に並べていく。
「……あっ!」
焦りのため、一個の香油を絨毯の上にぶちまけてしまう。
「あぁぁ……も、申し訳ございません! 雫様っ!」
すぐに立ち上がり、雫に深々と頭を下げる。
253 :
桜庭 奏:03/07/12 02:04 ID:ls/bH05J
>>250>>252 「わあ……、すごい。たくさんあるんですね。」
たくさん出されていく香油に驚く。せいぜい10個くらいかと思っていたのに、なくなることを知らないように
どんどんそのカバンから出てくるので、目を丸くする。
「こんなに頂いちゃっていいんですか?」
すまないような、それでもうれしさを隠せない顔をしながら雫を見上げる。
その途端、貴利子が香油を倒してしまう。
「わ、気にしないでください。どうせ、私の部屋の絨毯だし、ちゃんと掃除すれば済むことですから。」
貴利子の心情を察して言葉を挟む。
254 :
椿 杏樹:03/07/12 02:07 ID:BRw6IQ6y
>>251 「…あああっ!」
今日までずっと文句も言わず黙って『おあずけ状態』で待っていたので
主人の肉棒が侵入してくると、それだけで軽く一度達してしまう。
>しかし、私の笛もなかなかのモノだろう? ははは
「やだもう御主人様。雰囲気壊れちゃいます〜」
ぷうっと頬を膨らませる。
が、すぐにまた貪るように主人と共に腰を揺らす。
「でも大好きだから、許してあげます……。その代わり…今夜ずうっと、抱いて下さいね?
ふうっ、あ、ああ…!あはぁ、あんっ」
外に響き渡るほどの声で喘いでいるが、気にせずただ一心不乱に悶え続ける。
「御主人様好き…。好き…。
誰かに聞かれてもいい…っ、もっともっと激しく、杏樹を犯して下さい…っ!」
>>254 「いいだろう。絶対に離さないぞ」
一層奥まで逸物を突きこむと、一切の容赦なく
杏樹をつきまくり、そして奥の方で暴発する。
「ふぅ・・・・・・さて、第二ラウンドだな」
射精し終わっても全く小さくならないモノを
杏樹の中で一揺すりすると、抜かないままに
もう一度腰を使い始める。
「若い頃は抜かずで七、八回は出来たものだが・・・・・今はどうだろうな。
だが杏樹が魅力的だから、随分と吸い取られてしまいそうだ」
また杏樹の唇を奪うと、彼女の喘ぎ声を愉しみながら睦み合い続ける。
>>252 「!?」
貴利子が香油を倒したことに唖然とする。
お気に入りの奏のために持ってきたプレゼントを台無しにした挙句、
彼女の部屋の絨毯まで汚す始末。
(…何? ありえないわ)
頭が一瞬真っ白になったかと思うと、
すぐにその白く満たされていた思考が怒りに染まる。
「…ちょっと」
貴利子を廊下に呼び出すと、渾身の力を込めて彼女の頬を平手打ちする。
「私の屋敷じゃないから、いまはこれで許すけど… 屋敷に帰ったら覚えてなさい」
眉間に皺の寄った物凄い形相で貴利子を睨みつける。
「…何やっているの? 早くここの屋敷の人から拭く物を借りてきなさい!」
>>253 「ごめんなさい…奏ちゃん」
貴利子を叱り付ける表情とは対照的に涙を浮かべ、
今にも号泣しそうな顔で奏に謝罪する。
「後ですぐに新しい絨毯を注文させるから… ペルシャの絨毯で良いかしら…」
>>253 「奏さんも……申し訳ありませんでした……」
奏の方に振り返り、再び頭を下げる。
その時、雫に廊下へ出るよう呼び出され、顔面蒼白になる。
(ああ……もう、だめだわ……)
涙を浮かべながら、廊下へ出る……と、すぐに頬を叩かれ
その勢いで廊下に崩れ落ちる。
「も、申し訳ございません……ただいま、お借りしてまいります……」
俯いたままそう言うと、殴られた頬を押さえて涙をこぼす。
258 :
桜庭 奏:03/07/12 02:27 ID:ls/bH05J
>>256-257 物凄い剣幕で貴利子を廊下へ連れ出して叱る雫を見て、呆然とする。
(雫様って…優しくても、やっぱり御主人様だったのね。)
叱られる貴利子に自分が重なり、つらそうな表情をする。
が、今度は自分の方を向き、やっぱり自分には優しい雫にほっとしながらも
なんで自分には優しくしてくれるのだろうと疑問に思う。
>「後ですぐに新しい絨毯を注文させるから… 〜」
「そ…そんな、全然気にしてません。それに、もとからこの絨毯はここにあった物だし…。
だから、私が言うようなことじゃないですけど…そんなに貴利子さんのこと叱らないで上げてください。」
慌てて困ったような表情で言う。
259 :
椿 杏樹:03/07/12 02:29 ID:BRw6IQ6y
>>255 「んううっ!んん!」
主人が内部で射精するとすぐまた動き出し、何度達したかもわからなくなるほど
少しの刺激で何度もビクビク膣を震わせイキ続ける。
>若い頃は抜かずで七、八回は出来たものだが・・・・・
話を聞くだけで突かれつつ、物欲しそうにねだったりし始める。
「そんなに…。お願い、あうっ、私にもしてください御主人様…。
いっぱいお仕事終わるまで我慢…んっ、したんですから…。
今日だけはずっと独り占めして、他の誰にも絶対あげな…いっ。あん!あはあぁっ!」
思わず本音を漏らし初めて独占欲を露にすると、
ピアノの上で長い髪を乱し夜通し喘ぎ続ける。
これが原因で翌日から体調を崩し、しばらく寝たきりになってしまうのだが、
主人にお見舞いに来て貰ったり食事を食べさせて貰ったりして
それなりに幸せそうな療養生活を送る。
夜行バスに乗るため荷物を担いで屋敷の門を出る瀬名を
二階の窓から見ている。
「帰っていらしたら、もっともっとお話しましょうね・・・・・・
私、待っていますから」
>>257 「新調する絨毯の代金はあなたに付けておくわ」
そう宣言してサディスト的な笑みを浮かべる。
「あなたが何年働いても返せない額になるかしら。楽しみだわ。
あと、言っとくけど逃げちゃあなたの家族にその代金が降りかかるから良く覚えておきなさい」
>>258 「いいのよ、奏ちゃんは気にしなくて。これは私の屋敷の問題。
自分の屋敷のメイドがした粗相は私が裁かなくちゃならないの」
奏の両肩に手を掛け、彼女を諭すように言う。
>>261 雫の思わず言葉に、表情をこわばらせる。
「……お、お許しくださいぃっ! これ以上家族に負担をかけたくないんです。
ただでさえ借金抱えているのに……わ、私は一生、雫様の元で働きます。
だから……お給金だけは……」
雫の足に縋りつくと、悲痛な叫び声で泣きながら訴える。
「いいえ、ただ働きでもいいんです。でも……毎月、ほんの少しでいいので
あの、家族に送金を……」
263 :
桜庭 奏:03/07/12 02:48 ID:ls/bH05J
>>261 「はい…。出過ぎた事を言ってごめんなさい。」
雫の言葉にハッとした表情になり、頭を下げる。
「…でも、ホントに気にしてないですから、雫様も気になさらないでくださいね。
私だって、ここの…『ただの』メイドなのに、雫様に何かとよくしてもらっちゃってなんだかもったいないです。」
照れたように微笑む。
こぼれた香油の香りが部屋に広まって不思議な香りが漂い、うっとりした表情になる。
「なんだか不思議な香りですね。でも、結構好きかも…。こんなにたくさん、ありがとうございます。」
>>262 「ええい、五月蝿いわね。邪魔よ」
足に縋りつく貴利子を蹴り払うと、
何事もなかったかのように奏の部屋へと戻ってゆく。
>>263 「ありがとう」
奏の気遣いに何だか照れながらもお礼を言う。
「そう… 私も好きよ。一番好きな香りかもしれないわ」
相槌を打った後、一瞬暗い表情を見せる。
「じゃあ、今日の用はこれだけだから。…本当に御免なさいね。その絨毯」
最後に笑顔を取り繕って奏の部屋から出る。
>>264 雫に跳ね飛ばされ、閉められたドアを懸命に叩くも応答がなく
廊下にうずくり、両手を握り締めて声を押し殺すように泣く。
(……どうしたらいいの……)
そして、雑巾を借りてこようとよろよろと立ち上がる。
「でも……何とかしてお許しをいただかないと……」
手の甲で涙を拭いて、疲弊した表情で来た道を戻っていく。
266 :
桜庭 奏:03/07/12 03:08 ID:ls/bH05J
>>264 >>265のノックの音が聞こえるが、雫を気にして、すまないと思いながらも無視してしまう。
(うう、なんだかとても罪悪感……。)
>「じゃあ、今日の用はこれだけだから。…本当に御免なさいね。〜
「いいえ。私にこんなことまでしてもらっちゃって、うれしかったです。
ありがとうございました。」
うれしそうに微笑み、片手で頬を押さえる。
「絨毯のことは、ホントに気になさらないでくださいね。
今度いらっしゃったときは、とびっきりのおもてなしが出来るように用意しておきますから。
…それと、貴利子さんにもよろしく伝えてくださいね。」
雫の様子を伺いながらそう言い終えると、叱られた後では貴利子も気まずいだろうと思い部屋から出ずにそのままで見送る。
「お気をつけて、お帰りになってください。」
>>265 奏の部屋から出ると携帯電話で話をしながら廊下を歩く。
「…ええ、そう。あのお屋敷――桜庭奏というメイドの部屋の絨毯。
出来るだけ早くお願い。金額は倍出すわ。…そう、わかったわ。ありがとう」
清掃業者に奏の部屋の絨毯の掃除を依頼する。
結局、絨毯を新しく注文する予定なので無駄な行為ではあるのだが。
「…何やってるの。帰るわよ」
廊下を気力無く歩く貴利子に声を掛け、玄関に向かう。
>>267 屋敷の人間を探しているところに雫が声を掛け、引き止める。
「え、でも……はい」
これ以上言っても事態は悪い方へ向くだけだと思い、頭をがっくりと
落としたまま雫についていく。
玄関から外に出る間際、屋敷内に身体を向けて、深く頭を下げると
そのまま数秒間、動かなくなる。
「……失礼いたしました」
肩を震わせて搾り出すようにそう言うと、遠くに行ってしまった雫の背を追いかける。
名無しの御主人様の屋敷での失敗を、頭の中で巡らせている。
(……奏さんのお部屋に、雫様のプレゼントである香油をこぼして
しまった事。それと
>>262の「思わず」は「思わぬ」だったわ)
それだけかと、深く黙考する。
(あ、そうだわ。
>>265の「うずくり」って「うずくまり」の間違いだった。
今日は雫様や奏さんにご迷惑を掛けてばかり……)
絶望感に打ちひしがれながら、唇を強く噛み締める。
270 :
桜庭 奏:03/07/12 03:33 ID:ls/bH05J
雫が去って部屋に一人になり、先ほどの賑やかさがうそのように静かになる。
テーブルの上のたくさんの香油を見て、うれしそうに微笑むが、ふと動きが止まる。
「これ、どこに仕舞おう…。」
しばらく考えるが、書庫に置きっぱなしの本を思い出し、慌てて書庫へ向かう。
>>268 追いついてくる貴利子に淡々とこう捲くし立てる。
「…あなた、死ねばいいんじゃない? 内臓を売ればもっとお金が入ってくるでしょうし。
家族の借金も返せるかも。きっと、あなたのご両親もそれを望んでいると思うわ」
貴利子を罵るごとに身体が熱くなり、快感となっていくのがわかる。
「あなた、今日は歩いて帰りなさい」
熱を帯びた笑みで貴利子にそう告げると屋敷の前に停車しているリムジンに乗り込み、
宣言通りに彼女が乗らないまま車を発車させる。
苦虫を噛み潰したような表情の運転手をバックミラー越しに見て、孤独感が胸の奥に湧き上がる。
その運転手に無言で自嘲染みた笑みを返し、来た道の景色を再び眺める。
結局ディスクが見つからず、夜も更けてきたのであきらめる事にする。
日記を机から出して、今日の出来事を思い出しつつ書き始める。
>>190の件で、メイド長に伯爵の所へすぐに行くよう言い付けられ
嬉しげに返事をすると、足取りも軽く目的の部屋へ向かう。
「あの……安藤五月ですが、お呼びでしょうか、伯爵様」
扉をゆっくりノックをした後そう言うと、恐る恐る扉を開ける。
伯爵にこちらへ来るよう言われ、高鳴る胸を押さえつけながら歩いていく。
(うわ……なんか顔が熱くなってきたよ……っ)
視線を逸らしたまま、伯爵の居る机の目前に立つ。
わずかな間を置いて、不意に伯爵が質問を始める。
「……え、名無しの御主人様のお屋敷に? あ、はい。よく遊びに……じゃなかった!
私的都合でよくお伺いさせていただいています」
慌てて言い直すと、緊張が最高潮に高まってくる。
「そうですね、最近は……ちょっと前にお伺いしたっきり……」
(あ! も、もしかしてディスクを届けていない事がばれてる!?)
そう思った途端、メイド長のお仕置きを予感し、内心がっかりとしてしまう……が
よくよく伯爵の話を聞いていると、どうやらそれではない事がわかってくる。
「……瑞葉さ……まですか? はい、仲良くさせていただいてますけど
えっと、その、瑞葉様の個人的事情までは……」
だんだんと伯爵の期待に応えられないと悟り、何とか過去の記憶を思い出す。
「あ、そう言えば……一ヶ月程前にお伺いした際、真紅のすごく綺麗なドレスを着て
使用人の方だと思うんですが、瑞葉様とあまり年齢が変わらないくらいの男性の方と、その……」
そこまで言うと、真っ赤になってしどろもどろになる。
だが、その情報が意外に伯爵の機嫌を良くする。
「あの……お役に立てましたか……?」
伯爵の表情を窺いながら尋ねる。
満足げに頷く伯爵を見て、ほっとしたと共に緊張の糸が切れてしまう。
そして、このチャンスを逃してはいけないと思い、勇気を出して口を開く。
「あ、あの……伯爵様。その、ご、ご褒美をくださいっ!」
273 :
旅人:03/07/12 13:15 ID:JdVllw4g
「でかいやしきだな?」どんなひとがすんでんのかな?
{はじめまして}
>>273 二行だけ・・・
だがお前の文才能力はわかる。
このスレと前スレ・前々スレぐらい全部読んどけ・・・・
あと
>>2-3も読んどけ
>>274 杏樹の方も一時抜ける事ですし、参加されてみては?
ミスタ
「{文才能力}と言っていた時点で少しおかしいとは思っていたのですが…。今のではっきりしましたよ」
屋敷の門で何やらぶつぶつ連続して発言している不審人物をつまみあげると、敷地外へと退去させる。
「ここの屋敷の御主人に頼まれて警備していたのですが…。貴方のような不審な人物を警戒しているのは、屋敷の中の人だけではないという事…わかっているかな?」
有無を言わさぬ態度で不審者を睨むと、穏やかな口調は変えずに言う。
「
>>274は…貴方も読んだ方がいい。理解できるまで何度でもね。
…ここの御主人様は、自己中な人は好きじゃ無いんだよ。接して欲しかったら、まずは自分本位なやり方を変えて、人に和合する態度を取ってはどうかな」
不審者を放り出してから、門を閉めて一言。
「僕があんな事言ったから増長させてしまったのかな?とにかく、なぜ色々と手を変え品を変えてもこうなるのか、自分の胸に手を当てて考えてみるといい」
そして屋敷の入り口を見て付け加える。
「ほら見なよ…今、随分と長物の銃を持った執事と、妙に強そうなメイドさんが出てきたよ?
貴方の素性でも知っているのかな。僕と違って手加減も無いかもしれない。…今日はお帰り願えるかな?」
>>285 ガルフに注意したお方とは随分行動が違っておりますが
>>285 すまん、勘違いですた。
吊ってきます・・・・
(だがわざわざ即席キャラなりきりで長文注意はヤメトケ)
294 :
秋山 麗:03/07/12 22:09 ID:jegMkP+M
自分がいなくなってからの記録簿を取ると、机の上にドサッと積み上げる。
「ふぅ、ちょっと留守にしていた間に、なんかギスギスしてるし、警備は物々しくなるし……
……今正体がバレたら、追い出されるだけじゃ済まないかしらね……
拷問とかされるのはちょっと……痛い事は勘弁してほしいんだけど……」
とりあえず、夜勤に間に合うように、と記録簿を読み始める。
一日の仕事を終えて厨房に入ってくると
いつもの習慣で冷蔵庫を開けてメイド用の夜食を探してしまう。
が、すぐに瀬名が今はいないのだと思い出す。
「・・・・・そうでしたわね」
力なく冷蔵庫の扉を閉めて、しばらく立ち尽くしていたが
やがて無言で冷蔵庫を再び開けると
オレンジジュースを取り出してコップにあけ、飲み始める。
「・・・・・・・」
296 :
秋山 麗:03/07/12 22:52 ID:jegMkP+M
「……多すぎ」
記録簿を少し読み進めた時点で、思わず愚痴る。
「たった二週間よ? なんか、いつもより増して多すぎない?」
よもや、ほぼ丸々1スレ分不在だったとは思いもよらなかったらしい。
飲み終わった後のコップを洗うと、「よしっ!」とばかりに
拳に力を入れ、とりあえず瀬名の部屋の掃除に向かうことにする。
「いらっしゃらない間も綺麗にしておきませんとね」
いない間に部屋を覗かれる方の身には
ちっともなっていないようである。
298 :
秋山 麗:03/07/12 23:04 ID:jegMkP+M
パタン、と記録簿を閉じて、元の棚に戻す。
「時間が無いから、これはまた今度……と……」
ちらりと時計を見て、主人が寝室にいる時間になった事を確認する。
「……もう少し待って、伽のお呼びがかからなかったら、書斎はフリーか……」
「失礼します」
無人だというのにわざわざノックをして
声をかけてから入室する。
300 :
名無し人:03/07/12 23:12 ID:XCMYrAWP
301 :
名無し人:03/07/12 23:14 ID:XCMYrAWP
302 :
秋山 麗:03/07/12 23:14 ID:jegMkP+M
自室に戻ると、改めて身だしなみをチェックし……ふと、自分が疲れた顔をしていることに初めて気付く。
「……まぁ、気を張り詰め続けてるし、ね……」
催促とも取れるような、以前の侯爵来訪を思い出し、憂鬱な気分になる。
だが、パンパン!と頬を叩き、悪い考えを払拭する。
「そういえば・・・・・・屋敷の改築が早くなった分、
1000とりの御褒美を最近あげていないな」
304 :
秋山 麗:03/07/12 23:22 ID:jegMkP+M
しばらく待っても、主人からのお呼びはかからない。
「……今日はハズレかしらね……まあ、それなら別の仕事をするまでだし」
そんな事を呟きながら部屋を出る。
「とりあえずは・・・・・・ほう、そうか。麗にまだあげていなかったのだな」
記録簿をざっと見返して、ニヤリと笑う。
「あの方もまだ来ていないようだし、これはチャンスか?」
受話器をとると、麗の部屋へ呼び出しコールをする。
306 :
秋山 麗:03/07/12 23:32 ID:jegMkP+M
>>305 「……っ!」
扉を閉じかけた瞬間に鳴った電話の音に、慌てて部屋の中にとって返す。
「……はい、麗です。何かご用命でしょうか?」
言われそうなことは想像できているが、セオリー通りにそう切り出す。
>>306 「うむ、麗にはまだ以前の1000とりの御褒美をあげていなかったな。
それを今宵・・・・・・というわけだ。来てくれるな?」
言いたいだけ言うと一方的に電話を切る。
「さて・・・・・色々と準備をせねば、な」
PCの中から使えそうな動画ファイルや音声ファイルを集め始める。
308 :
秋山 麗:03/07/12 23:38 ID:jegMkP+M
>>307 電話を受話器に戻すと、先ほどの主人のセリフを繰り返す。
「あんな前のご褒美だなんて……もしかして、主人って割と律儀? 侯爵様みたいねぇ」
一頻り感心してから、改めて部屋を出て、主人の寝室へと急ぐ。
扉の前で呼吸を整えると、ノックをする。
「麗です。お待たせいたしました」
>>308 「うん、わざわざ御苦労」
中へ入るよう促すと、自分は引き出しから
いくつかの封筒を取り出す。
「御褒美は、この中から好きなものを選んでいいぞ」
麗が机の前に来ると、あくまで冷静に振舞いながら
そんなことを言う。
「中身をきっちり確認してから選びたまえ」
310 :
秋山 麗:03/07/12 23:47 ID:jegMkP+M
>>309 主人に渡された封筒を開けていくと、そこには思いもよらなかった書類の数々が。
と言うか、先日まであちこちの部屋に潜り込んで、捜し求めていたものばかり。
(ちょっ……なんで?! ……ダメよ、ここで慌てちゃ……!)
必死に動揺を押し殺し、驚きを顔に出さないように務めながら、メイドとしての反応を返す。
「……で、ですが、これはご主人様の事業の書類では……」
>>310 「そして麗が欲しくて欲しくてたまらない書類だろう?」
葉巻を吹かしながら悠々と言う。
「私は寛容な主人だからな、メイドが欲しいものは
きちんと御褒美にあげることにしているんだ」
ドサクサに紛れて図々しいことを言う。
「遠慮はいらないぞ。飼い主のところへもって行きなさい。
但し・・・・・・それで報われるかどうかは私の知ったことではないがな」
312 :
秋山 麗:03/07/12 23:58 ID:jegMkP+M
>>311 手に持った書類と主人の顔を交互に見ながら、無意識のうちに、足が一歩退いてしまう。
「ご、御主人様……何を言って……?」
あまりの急展開にパニックになってしまい、頭で何も考えられなくなってしまう。
さらに、余裕の表情の主人の顔を見ていると、不吉な予感がむくむくと膨れ上がっていく。
「わ、私は……そんなものではありません!」
不必要なほどの大声で、まだ言い繕おうとする。
>>312 無言でPCのディスプレイとスピーカーを麗の方へ向けると
いくつも連続で動画や音声を再生する。
それはどれも、麗が密かに屋敷内で書類を物色しているものだったり
瑞葉を脅迫した時のものだったりする。
「お前は屋敷の警備が最近厳しくなったと思っているようだが、それは違う。
今までは私の意図であまり取り締まっていなかっただけなのだよ。
・・・・・・つまり、今まで泳がせていた、というわけだ」
麗とは対照的に淡々と語る。
「もっとも麗の正体を私が知っているのは、あまりフェアではない方法に
よるものだがね。テストで答案を盗み見たようなものなのだから」
314 :
秋山 麗:03/07/13 00:10 ID:aQOucW5T
>>313 目の前で次々と映され、または流される映像や音を、ただ唖然としながら見つめている。
>テストで答案を盗み見たようなものなのだから」
この意味は(予想の範疇を超えていたため)よく理解できなかったが、とりあえずこれ以上ここにいる必要が無い事は理解できた。
「……ずいぶん前から……知っていたってこと……?」
状況を理解したおかげで、頭も徐々に働き始める。
そして、弾かれたように走り出すと、書類を抱えたまま、部屋の出口に向かって一直線。
>>314 「そうそう、この部屋には自動ロック機能があってな。
ついでに防音完備だし、何があっても私の許可なしでは
ここから出ることは不可能だ」
戸口で立ちすくむ麗を追い詰めるように立ち上がって後を追う。
「ふふ、ついにこの時がきたか。
あの方から借り受けて以来、いつこうしようかと思っていたのだがな」
316 :
秋山 麗:03/07/13 00:20 ID:aQOucW5T
>>315 逃げ口をふさがれ、追い詰められるも、まだ書類を後生大事に抱えたまま、
「……それで、あたしに一体何をして欲しいの? こんな書類まで用意して」
顔が強張り、手が震えているのが自分でもわかるが、口だけでも、と高圧的なセリフを選ぶ。
「大体、あの方だの飼い主だの……何のことだかわからないわ。
あたしは、あたしの意思でこうしたまでよ」
あくまで侯爵のことを信じ、彼との繋がりだけは隠し通す。
>>316 「そう、そのあくまで一途なところ、そこを私は気にいったんだ。
もちろん侯爵閣下もそうだろう。だからこそあの方は
私と伯爵との賭け・・・・・『一番大事なもの』の賭けに麗を賭けた。
それは誇りに思っていいことだろう」
麗の肩をがっしりと掴んで囁く。
「しかしあくまでそれは、所有物としての『大事さ』だな。
本当に大事だったら賭けの対象になどしない。
掌中の玉として、すぐに側室にでもするさ」
いつもの様子とは違い、どこか凄みのある口調で麗を追い詰める。
「いい加減目を覚ましたらどうだ、麗?
お前はあの方に捨て駒にされたに過ぎないのだよ」
そう言うと麗の胸に手を伸ばし、エプロンの肩紐を引きちぎる。
319 :
秋山 麗:03/07/13 00:35 ID:aQOucW5T
>>317 主人の言葉に、一番考えたくなかった可能性が的中した事を知り、思わず目を見開く。
「……嘘……」
愕然とした表情のまま、体の力が抜けて、手から書類がこぼれ落ちる。
>エプロンの肩紐を引きちぎる。
「っ……!」
引き千切られた反動で、力の抜けた体が崩れ落ちる。
へたり込み、主人を見上げる顔にあるのは、動揺ではなく恐怖の色。
「だって……そんなこと一言も……! ……嫌っ!」
続いて伸ばしてきた主人の手を、なんとか振り払おうとする。
>>319 >そんなこと一言も・・・・・・!
「まあ当然だな。それくらいには大切にされていたわけだ。
いくらなんでも『賭けに負けたので』とは言えなかったんだろう」
麗の両腕を捉えてソファまで引きずり、押し倒す。
「だが安心していいぞ。これからは私が麗の『御主人様』だ。
まあ今までも表面上はそうだったが・・・・・これからは、ずっと、だ」
これまた引きちぎるように胸元のボタンを外すと
荒々しく乳房を揉みこねる。
322 :
秋山 麗:03/07/13 00:45 ID:aQOucW5T
>>320 今まで、様々なプレイを体験し、中にはレイプまがいなこともされたが……
(なんでよ……なんでこんなに怖いのよ!? 今まで、誰に抱かれても平気だったのに……!)
主人ではなく、異性そのものを拒絶しているかのような思いに困惑する。
>これからは私が麗の『御主人様』だ。
「そんなの……ぅっ…ぁ…!」
心は拒絶しているが、慣らされた体は敏感に反応し、抵抗する力を奪っていく。
「……くぅっ……ん……ぅぁっ……!」
声も押し殺して、激しい愛撫に耐えるが、中から広がる火照りは、体を赤く染めていく。
>>322 これまで我慢していた分が一気に放出されているのか
ギラついた目で麗を見下ろし、たちまち半裸の状態にしてしまう。
「麗・・・・・・綺麗だな。これが今夜たった今から
真にわたしのものになるわけだ」
ショーツを引きおろし股間に顔を埋めると
音を立てて淫液をすする。
「麗も私のモノを舐めたまえ。服従の証だ」
体位を変えて麗の目の前にペニスを持っていき、69の形になる。
「言っておくが、お前の身柄は私が既に引き取っている。
下手に傷つけでもしたらどうなるか・・・・・それは優秀な麗には
言うまでもないことだな?」
325 :
秋山 麗:03/07/13 01:02 ID:aQOucW5T
>>323 形だけならいくらでも取り繕うが、『服従の証』と言われると抵抗心が刺激される。
「……ぃゃ……あはぁっ?! あぅ……絶対…ぅぁあっ!」
脅すように、時折敏感なところを痛いぐらいに責める主人にも、屈さずにペニスから顔を背ける。
既に目尻には涙が浮かび、息も荒いが、それでも心は折れない。
主人の動きが一瞬緩んだ隙を見て、まだ気丈なセリフをはく。
「……できないわよ……無理矢理にでもやったらどうなの……?」
これはまさに、何をされても従わないという意思表示でもある。
>>325 「無理矢理では面白くないのだよ、麗」
ペニスを麗の頬に押し付け、その感触を愉しみながら言う。
「そうだな、ではこういうのはどうだ。
お前は私のものになった。しかしお前はあくまで昔の主人に殉じて
言うことを聞かない。これは契約違反だ。あの方に抗議しなくてはな。
それもしかるべき場で、だ。充分な醜聞になるだろう」
実際にはそこまでする気はないのだが
そこは百戦錬磨、ドスの利いた声で堂々と言い放つ。
「これを避けるには唯一つ、麗が心から私の奴隷になることだ」
ふと麗の体の上から退けると、
ソファの下から首輪を取り出し、彼女の目の前に投げる。
「これを自分でつけて『侯爵様を捨ててあなたの奴隷になります』
と言えば許すが・・・・・どうだね?」
麗がどんな反応を示すか楽しみなのか、ニヤニヤと笑う。
327 :
秋山 麗:03/07/13 01:23 ID:aQOucW5T
>>326 「くっ……!」
主人の言葉に、究極の二者択一を迫られる。
しばらく苦悩した挙句、その手が首輪へと伸びる。
(断っても……侯爵様の迷惑にしかならない……なら……)
うつむいた顔で首輪を拾い上げると、ゆっくりとそれを首に巻き、主人に向けて正座をして頭を下げる。
「……数々の無礼、申し訳ありませんでした……
これからは、侯爵様の元を離れ……あなた様の奴…隷として……この身を……捧げます……」
顔を下げたまま、嗚咽交じりに、途切れ途切れに、そう宣言する。
>>327 「よろしい!」
満面の笑みを浮かべると、麗が自ら巻いた首輪に
錠前を取り付ける。
「この鍵は私しか持っていない。
つまり首輪を外せるのは私だけ、というわけだ。
これで晴れて麗は私の奴隷、だな」
そして麗の目の前にペニスを突きつける。
「まずはこれにキスをしなさい。服従の証のやり直しにな。
それがすんだら、アソコを広げておねだりして見せるんだ」
329 :
秋山 麗:03/07/13 01:35 ID:aQOucW5T
>>328 嬉々とした主人とは裏腹に、麗はどこか生気の抜けたような顔をしている。
>まずはこれにキスをしなさい。服従の証のやり直しにな。
「……はい」
言われてのろのろと主人に近づくと、そそり立つペニスに口付けをし、
続いて座り込んで足をM字型にすると、両手の指で秘所を開く。
「御主人様、どうかそのその逸物で、私のこのいやらしい穴を、
心ゆくまで掻き混ぜて、私にいやらしい声を上げさせてください……」
丁寧にそうおねだりする声は、活力の無い顔と同じで、張りが無い。
>>329 「ううむ、どうにも誠意が感じられないな、麗?」
アゴに手をかけて、くいっと上を向かせる。
「・・・・・・まあいいさ。すぐに私にメロメロにさせてやるからな」
脚を抱え込んで、モノを秘所に宛がい、ゆっくりと挿入していく。
と、同時に手元からいくつかカプセルを取り出し、
まずは自分の口に放り込むと、麗の唇を奪い、
口移しで強制的に飲み込ませる。
「ふぅ・・・・・・今のは強力な媚薬だ。
いくら麗の意志が強くても、これはたまらないはずだが・・・・・・」
言うと同時に、あえて腰は動かさず、
モノにだけ力を入れて、ピクリと動かしてみせる。
331 :
秋山 麗:03/07/13 01:50 ID:aQOucW5T
>>330 >脚を抱え込んで、モノを秘所に宛がい、ゆっくりと挿入していく。
「ぅ……あ、ああ…はぁ……うぐふっ?!」
挿入される刺激に、口を開けて喘いでいたところに、口移しでカプセルを飲まされ、反射的に全部を飲み込んでしまう。
>いくら麗の意志が強くても、これはたまらないはずだが・・・
言っている間にも、体の奥から熱いものが生まれ、みるみるうちに全身へと広がっていくのがわかる。
動いてもいないのに息は荒くなり、膣は蠢き、頭に霞がかかっていく。
「はぁ、はっ…あ…ご、御主人さひぁっ!?」
途中で止まっていたペニスがピクリと動いただけで、全身を振るわせるほどの反応を見せる。
「御主人…さ……はぁ、はぁ、動いて…お願…い……」
足が抱え込まれた不自由な状態で、できうる限り自分の腰を動かしおねだりをする。
>>331 「麗、おねだりには作法があるはずだが?
あの方に教わっていないとは思えんな。悪いメイドだ」
乳首を強く捻り上げ、再び唇を奪って舌を絡める。
が、モノは相変わらず、ピクリ、ピクリとしか動かさない。
といっても、麗の膣襞の蠢きにそれだけでも
大分昂ぶってきているのだが。
(く・・・・・・自分では飲まなかったものの
相手の反応だけでも結構クるな・・・・・)
333 :
秋山 麗:03/07/13 02:03 ID:aQOucW5T
>>332 「ひぁっ! あっ、ああっ、はぁっ! んっ……ちゅぱ、あぁっ!」
いつもならば前座程度の責めも、感度が高められた体には強烈な刺激となっている。
やがて、完全に思考が停止したまま、大きな声で叫ぶ。
「お願いしますっ! 突き入れて下さい御主人様ぁっ!
おかしくなりそうで……熱くて、わからなくて、もう…我慢できないんですっ!」
作法に則っているのかどうかも理解できないが、目から涙を流しながらそう言う。
>>333 (堕ちたか・・・・・・? いや、まだだろうな。
正気に戻れば、また抵抗するかもしれん)
冷徹に麗の様子を伺いながらも
乳房を鷲づかみにして荒々しく愛撫したり
首筋を舐め上げたりしていたが、
やがて自分の我慢も限界に来たのか
大きく一度麗を突き上げると、後は欲望の赴くままに
腰を激しく振りたてて麗を犯す。
「お望み通り、たっぷりくれてやるぞ、麗!」
335 :
秋山 麗:03/07/13 02:15 ID:aQOucW5T
>>334 「あっはぁっ!! いいで……んっ、あっああっ、はぅぁっ!」
乱暴な胸への愛撫も、刺すような首筋への刺激も、そして下からの突き上げも、
自分に与えられる刺激の全てを、本能のままに屠っていく。
すでに涙は頬を伝い、涎は垂れ落ち、髪は乱れているが、本人はそんなことには構ってはいられない。
「あぅっ、ああっ、あっ、くださ…い、んっんぁっ、御主人様の、いっぱあっあっ、はぁっ!」
>>335 麗の今までに見たことがないほどの淫蕩な反応の表情に
思わず最後までのぼりつめてしまいそうになるが
すんでのところで堪えて腰を引き、
逸物を三分の二ほど露出させたまま問う。
「さて、もう一度質問だ。麗よ、お前にとって侯爵閣下は何だ?
そして私は何だ? きちんと答えられたら、最後までしてあげよう」
(ここらでもう一度言わせておけば・・・・・・ダメ押しになるな)
ちらりと隠しカメラとマイクの方を見やる。
もちろんそれは稼働しており、現在の麗の痴態も台詞も
バッチリ収めている。
339 :
秋山 麗:03/07/13 02:32 ID:aQOucW5T
>>337 「……ご主人様は、私が奴隷としてこの身を捧げてお仕えする、ただ一人のお方ですっ!」
今まであった心の支えが無くなった為か、それとも薬のせいか、ほとんど躊躇いなく答える。
「この体は、全部ご主人様のもので……他の誰のものでもありません!
ですから……お願いです! イかせてくださいっ!」
>>339 麗の台詞を聞いてニヤリ、と笑みを浮かべる。
(しっかり撮れたな)
「よかろう・・・・・・たっぷりくれてやるぞ!」
麗の言葉を故意に曲解し
再び激しく腰を打ちつけて登りつめる。
「射精すぞ! 麗っっっ!!!」
麗の奥まで逸物で貫くと、そこで大量の白濁を爆発させる。
「ほぉ・・・・・・・ううっ」
ぶるぶると腰を震わせて最後の一滴まで射精し終わると、
勢いよくモノを抜き取って、開いたままの秘所から
白濁が漏れ出すのを目で愉しむ。
「・・・・・・・さあ、麗。これを綺麗にしなさい。
そうしたら御褒美をあげるからな」
白濁と愛液に汚れきった逸物を麗の眼前に突きつける。
341 :
秋山 麗:03/07/13 02:47 ID:aQOucW5T
>>340 主人の笑みを、ただ純粋に受け止める。
「あ、ありがとうござひっくぁっ! あっうああっあっ!」
お礼を言い終える間もなく、再開された突き上げに、再び喘ぎ狂う。
「んっ、あっ、あぅっあっ! はいっ! はっあっ、ああっ、あああああぁぁぁぁぁぁっっ!!!」
ビクンッ、と体を震わせ反らせ、奥まで突き込まれた逸物から、噴射された物を搾り取るように膣が蠢く。
>・・・・・・・さあ、麗。これを綺麗にしなさい。
乱れた髪も服もそのままで、あそこから白いものを垂らしながら、ゆっくりと主人のものを舐め上げていく。
一通り舐め終えると、その場に倒れ、空ろな眼差しのまま荒い呼吸を繰り返す。
「うっく……はぁはぁ、はぁ、はぁ、ひっく…はぁ、はぁ……」
>>341 「ふぅ・・・・・むっ、さすがは侯爵閣下が直々に仕込まれたメイドだ。
いい舌使いをする」
麗の頭を撫でて、達したばかりの逸物に与えられる快感に耐える。
やがてその場に倒れてしまった麗の頭を再び抱え上げると、
また口移しで今度は媚薬の中和剤を飲ませる。
「これで後遺症などもないはずだが・・・・・・
今夜一晩で壊れられても困るしな」
343 :
秋山 麗:03/07/13 03:01 ID:aQOucW5T
>>342 「んっ……く……」
中和剤を飲み込み、しばらくして体が静まると、だんだんと意識がはっきりしてきて、その場に座り直す。
「……ぁ……御主人さ…!」
無意識にそう言いかけて、今までのことや自分で言った宣言を思い出し、顔面蒼白になる。
「あ……ぁ……あ、たし……あた…うっ…うっくぁぁっ…ううっ…」
自分の体が今どんな状態かも構わず、その場で蹲って泣き始める。
>>343 (やれやれ、こうして泣かれると厄介だな。
まあそのうち今の中和剤に入っている鎮静剤が効いてきて
眠ってしまうとは思うが・・・・・・・)
泣きじゃくる麗を、僅かに苦い表情で見下ろして考える。
「・・・・・・麗、言ったことは守ってもらう。
その首輪と、そして今の記録がその証文代わりだ。いいな」
345 :
秋山 麗:03/07/13 03:09 ID:aQOucW5T
>>344 主人の言葉に、顔すら上げずに、こくん、と小さく頷く。
そしてそのまま、泣き疲れたかのように、鎮静剤の影響で眠りに落ちる。
>>345 「ふぅ、何とか眠ってくれたか」
麗の身体を抱え上げて寝室へ運ぼうとするが、ふと立ち止まる。
「明日の朝起きて私が隣にいたら、刺されかねんな」
苦笑すると、とりあえず空き部屋まで運んでベッドに横たえる。
「まったく、どうして主人がメイドに気を使っているのやら」
そう言いつつも、まさに「新しい玩具を買ってもらった子供」のように
どこか楽しそうな主人ではある。
「では、しっかり休めよ、麗」
麗の耳元で囁くと、その部屋を後にする。
厨房で淹れたお茶を持って、麗の私室に向かっている。
「あの…麗センパイ、お茶でもどうですか……って、あれれ?」
部屋の明かりは付いたままなのだが、肝心の麗の姿は何処にも無い。
「センパイ、急用かなぁ…?せっかく二人で飲みながらおしゃべりしようと思ってたのに…残念」
仕方ないか、という表情で自室に戻っていく。
瀬名の部屋を掃除した後、疲れ果ててしまったのか、
彼のベッドで毛布に包まり、幸せそうに眠ってしまっている。
「んぅ〜〜瀬名・・・・・様・・・・・・」
こちらは実に平和である。
買い物から帰ってきて、洗面台でうがいをしている。
古雑誌をまとめて縛っている。
屋敷に届いた物資を搬入している。
うがいが終わって、厨房へ行く。
「暑くなってくると、食べ物とか傷みやすくなるからね〜」
こじつけながら、冷蔵庫にあった果物を取ってかじりつく。
363 :
秋山 麗:03/07/13 23:08 ID:aQOucW5T
「…んっ……くぅっ…ぅっ……」
悪夢でも見ているのか、ベッドの中でうなされている。
自室の机に色々な書類を広げ、黙々とある資料を読んでいる。
何やら口を尖らせながら作業している。
「瀬名様、まだこんなものを・・・・・」
メイドたちの読んでいた女性誌の他に
瀬名の部屋を(勝手に)掃除して持ってきた
マンガ雑誌が混ざっているのだが、
その巻頭の巨乳アイドルのグラビアがお気に召さなかったらしい。
実際に瀬名の目当てがそれだったかは不明だが。
「まあ、おじ様もメイド誌を愛読してらっしゃいますけれど」
ふぅ、とため息をつく。
「瀬名さんがいないと大変…」
書庫や厨房から料理――特にお菓子のレシピ本を持ち出し、
自室でそれを読んでいる。
お腹いっぱいになったところで、休憩室へ行ってみる。
「……誰もいない。みんなどこに行ったんだろう」
疑問に思いながらもソファに腰掛け、背伸びをしてくつろぐ。
夜のうちに裏口まで束ねた雑誌を運ぶ。
台車をガラゴロと転がしながら、ついでに戸締りもチェック。
やがて、うとうと居眠りを始める……が、その時、屋敷中にけたたましい音が鳴り響く。
「えっ!? なになに!?」
急いで立ち上がり、休憩室を出る。
371 :
秋山 麗:03/07/13 23:41 ID:aQOucW5T
「……あっ、い…嫌っ!」
どんな夢を見ているのか、寝言とは裏腹に、手が胸やショーツの中で激しく蠢いている。
「もうやめ……そんな…ぅああっ! 尻尾入れ…なんて……んっ、ふぁっ! ぅはぁっ!!」
軽く達したのか、ひときわ大きな声と同時に体を強張らせ、同時にようやく目を覚ます。
手を胸に乗せ、ショーツの中に潜り込ませたまま、今までの事を自覚するまで荒い呼吸を繰り返す。
「…はぁ、はぁ…はぁ……ゆ、夢……?」
少し落ち着きを取り戻してから、ごろん、と寝返りを打つ。
「……そりゃあ……あんなことがあれば、淫魔に犯される夢の一つや二つ、見るかもね……」
そんな事を呟きつつ、再び枕に顔を埋める。
仕事を終え、最近書き始めた日記を書いている。
既に麗が目的を失ったことも知らずに
さり気なく資料庫なども見回っている。
374 :
桜庭 奏:03/07/13 23:50 ID:DGDN77tY
仕事を終えて部屋に戻ると、絨毯がキレイになっていて驚く。
(うわ、雫様やっぱりどこかに頼んでくれたんだ。うれしいけど、少し複雑な気分……)
廊下に出てみるも、人影はない。
「確かあっちから聞こえてきた……!」
音が響いた方へと急ぎ足で向かう。
日記を書き終えると、ふと昨日の事を思い出して部屋を出る。
「麗センパイ…。今日見なかったけど…いるかな?」
とりあえず実家から送ってきたラベンダーティーを淹れ、ポットを持って廊下を歩く。
377 :
秋山 麗:03/07/14 00:00 ID:9uSamqew
まだ布団の中でぐずぐずしている。
というか今日一日、まるで病人のように、ずっとこうして寝たり起きたりしていたりする。
「でも最近、麗さんが動いているのはあまり見ませんわよね?」
仕事を終えて、首をかしげながら廊下を歩く。
380 :
桜庭 奏:03/07/14 00:07 ID:XGlxRvNB
だるそうに机に肘を突きながら本を読んでいる。
>>378 廊下を歩いていると、首をかしげながら廊下を歩く瑞葉を見つける。
「あれ…瑞葉さん?こんばんは〜!どうしたんですか?この時間出歩くなんて珍しいですけど…」
と、そう言った所で瑞葉が自分の手元を見ている事に気付く。
「っと…私、これから麗さんとお茶しようかなぁ…って思ってたんですけど。良かったら瑞葉さんもどうです?」
ラベンダーティーを片手に、歩きながらそう瑞葉を誘う。
383 :
桜庭 奏:03/07/14 00:14 ID:XGlxRvNB
「あ〜。だーるーいー。勉強しなきゃなのに。」
本のページをペラペラとめくっていくが、やる気なさげなのが丸分かりである。
「気分転換しよう。」
どこからかウクレレを取り出す。
>>382 「こんばんは、みかささん。ええ、ちょっと雑誌の後片付けを・・・・・・」
>これから麗さんとお茶〜瑞葉さんもどうです?
「えっ!? 麗さんと・・・・・・・」
一瞬動揺のそぶりを見せてしまうが、誰にも言わない約束だったのを
思い出して、すぐに表情を何とか押し込める。
「・・・・・・そうですわね。夜のお茶会もいいかもしれませんし」
(それとなく様子を探ることもできるかも・・・・・・)
そんなことを考えて、みかさの後に続き、麗の部屋の扉を二人でノックする。
385 :
秋山 麗:03/07/14 00:20 ID:9uSamqew
>>384 扉がノックされたことに気がついて、少し顔を上げる。
「……いないわよ……」
などと、嘘にもならない嘘だけ言って、扉を背にしてまた横になる。
>>383 他のメイドに会わないよう、こそこそと屋敷内をうろついている。
途中、みかさと瑞葉が二人でどこかの部屋に入っていくのをみかけて
ばれないよう、姿を隠す。
「……今日はお前に用じゃないんだよ」
そして、二人に気付かれないよう、目的の部屋を探す。
ふと、一つの部屋から奇妙な音楽が聴こえてきて
その部屋をこっそりと覗く。
「この部屋が……」
部屋にいた奏の姿を見ると、ニヤリと笑みを浮かべる。
「メイド風情が何やってんだ」
扉を開けて、奏に向かって言う。
>>385 ノックしても返事が無いのだが、「失礼」という言葉が頭に入っていないのでそのままドアを開ける。
「麗センパ〜………イ?…ってあれ?…センパイ、どうしたんですか?」
何やら元気なさげにベッドに寝込む麗を見て、心配そうに近寄る。
388 :
桜庭 奏:03/07/14 00:27 ID:XGlxRvNB
>>386 ウクレレで弾き語りをはじめ、調子に乗ってきたところ、いきなり扉が開き、驚いて振り返る。
>「メイド風情が何〜
「なっ……」
あまりにも突然だったので驚き、ウクレレを机に置き、少々散らかっていた机の上を整えると
司に向き直り、ぎこちなく微笑む。
「…こんばんは。」
389 :
琴吹 司:03/07/14 00:32 ID:asflf1+0
>>388 部屋に入って扉を閉めると、後ろ手で鍵を掛けてしまう。
「この間の事ですっかりビビってんのかと思ってたけど……全然平気そうだな」
言いながら、ベッドに腰を下ろす。
「さて、この間俺が言った事……まだ覚えてるよな」
脚を組んでそう言うと、薄く笑みを浮かべながら奏を見つめる。
>>385 >>387 (麗さん、どうしたんですかしら? 書類が見つからなくて落ち込んでるとか?)
みかさに続いて室内に侵入すると、同じようにベッドを覗き込む。
と、その首筋に目が惹きつけられてしまう。
「え・・・・・・っ!? 麗、さん・・・・・・?」
麗とみかさを交互に見ながら目を丸くしている。
391 :
秋山 麗:03/07/14 00:35 ID:9uSamqew
>>387 >>390 「……何しに来たのよ……?」
てっきり、自分のことはみんなに知られていると思い込み、素で反応を返す。
そこで、瑞葉の声が耳に入り、赤い目のまま二人のほうを振り向く。
「……何? 笑いにでも来たの……?」
自嘲するかのような笑いを浮かべ、肝心の首のモノは隠そうともしない。
392 :
桜庭 奏:03/07/14 00:41 ID:XGlxRvNB
>>389 扉を閉めて鍵を掛けた音を聞くと、一瞬不安になるが、がんばってそれを顔に出さないようにする。
>「この間の事ですっかりビビってんのかと〜
全然平気ではないのだが、先ほどの自分を見られたら誤解されても仕方ないので、自分が恨めしくなる。
>「さて、この間俺が言った事……〜
「覚えてます。覚えてますけど…、でも、まだ……」
机に置いたままの本を横目でちらっと見ながら、上目遣いで司を見る。
>>391 麗に近づいた時に首輪に気付くが、自分も専用の首輪等があったりするので「お仕置き?」と解釈する。
「れ、麗センパイ…どうしたんですか?私達はただお茶を……」
と、言いかけた所で、
>……何? 笑いにでも来たの……?
と聞き、ますます何が起こっているのかわからなくなる。
「セ、センパイ……一体何が…?」
ティーポットをテーブルに置くと、いつもとは違う様子の麗の方へ歩み寄る。
>>391 >>393 麗が泣いていたことを悟って、ますます混乱する。
>……何? 笑いにでも来たの……?
「麗さん・・・・・・本当にどうなさったんですの?」
かつて自分を圧倒した麗とはまるで別人のような
疲れ果てた様子に、困惑しきって心配そうな表情を向ける。
395 :
琴吹 司:03/07/14 00:48 ID:asflf1+0
>>392 奏の視線の先を追って、そちらに向かう。
「……へぇ、意外と真面目に勉強してんだね」
本をパラパラとめくってそう言うと、意味深に笑いながら奏を見遣る。
「こういう事は、取りあえず実践してみないとわかんないんじゃない?
まぁ、御主人様相手の方がやりやすいのかも知れないけど
客相手でもいいんじゃ?」
本を机に置いて、再びベッドへ戻る。
「勉強の成果を見せてみろよ……ほら、こっちに来て」
立ち尽くしている奏に、おいでと手招きする。
396 :
秋山 麗:03/07/14 00:55 ID:9uSamqew
>>393-394 みかさはともかく、瑞葉までも心配そうな顔をしていることに、ようやく気付く。
「……聞いて…ないの?」
一瞬、何でもない、と言おうとしたが、自分の立場が変わった以上、隠している必要が無いように思う。
「つまり……主人は、最初からみんな知ってたってこと……
それに気付かないで、潜入している気分になってて……踊ってただけよ、あたしは……
みかささん、この前のあれが演技じゃなくて、本当だった、って言えば、わかる……?」
仰向けになって、おでこに腕を乗せながら、淡々と説明する。
「バカよね……ほんと……」
397 :
桜庭 奏:03/07/14 00:58 ID:XGlxRvNB
>>395 この前怒られたのが未だに思い出されるほど怖かったので、内心少しびくびくしていたが、
今日の司の落ち着いた様子に少し肩の力が抜ける。
>「勉強の成果を見せてみろよ〜
「はい…」
ベッドに座る司の前に立つ。
(隣に座ったほうがいいの?それとも…いきなりご奉仕……?)
398 :
琴吹 司:03/07/14 01:04 ID:asflf1+0
>>397 「……何やってんの? まず言う事があるだろ?」
目の前に立ったまま動かない奏を見上げ、怒り出す訳でもなく
普通に尋ねる。
「あ、そうか。まだお前新人なんだっけ? だったらわかんないよな。
最初は客である俺に詫びを入れてから、服を全部脱ぐんだよ」
そう言うと、戸惑う奏をにやにやしながら見つめる。
>>396 とりあえずお茶をカップに入れようとしていたが、麗の発言を聞いて持っていたカップを思わず落としてしまう。
「…………嘘。センパイ、冗談…です…よね?」
落としたカップが乾いた音を立てて真っ二つに割れるが、それを気にしている余裕もない。
「ねえ、嘘だって言ってよ!優しいセンパイがそんな…潜入って…一体このお屋敷に何が…ねぇ、センパイ!教えてくださいよぉ!…一体どうして…」
素直に麗の言っている事を真実として受け止めたのか、掴みかからんばかりの勢いで近寄ると、感情が高ぶっているせいか混乱した言葉をかけて麗の肩に手をやる。
>>396 >>399 「み、みかささん、落ち着いて下さいっ・・・・・・・」
なんとかみかさを麗から引き離そうとするが
武道をやっている彼女にはかなわない。
「本当なんですっ! 悲しいですけれど、本当のことですわ!」
仕方なく自分も知っていたことを暴露する。
そして麗の方を見やると聞く。
「でも、どういうことなんですの?
おじ様が最初から・・・・・・え? ま、まさか・・・・・・」
侯爵の裏切り、という自分でも苦し紛れに考えていた可能性を思い出す。
「そんな、だって麗さん、何があったかは知りませんけれど、
あんなに侯爵様のことを!」
401 :
桜庭 奏:03/07/14 01:13 ID:XGlxRvNB
>>398 あまりにも普通な感じでたずねられたので、必死に考えをめぐらせようとするが、
>「あ、そうか。まだお前新人なんだっけ? だったらわかんないよな〜
『詫び』はともかく『服を全部脱ぐ』の部分で一瞬固まる。
が、この前少々怖い思いをしたばかりなので、嫌だと思うとキリがないが素直に従うことにする。
「この前はとんだ無礼なことをして、ホントに申し訳ありませんでした。」
目の前に座る司に、深く頭を下げる。数秒頭を下げ、ちらっと司の様子を伺う。
そのまま無言で、メイド服を脱ぐ。
が、肝心の下着はやはり恥ずかしいのか背中を向けてブラを外し、ショーツをゆっくりと脱ぐ。
脱ぎ終えると、そっと服で身体を隠しかけるが、思いなおして床に置く。
402 :
秋山 麗:03/07/14 01:18 ID:9uSamqew
>>399-400 困惑顔のみかさに、一度涼しい目を向けてから、瑞葉へと戻す。
「賭けの代償らしいわ。あたし……それで、何も知らずにここに来た……主人のほうが、役者は上だったみたいね」
と言ったところで、ようやく半身を起こす。
「あたしは、侯爵様の事を信じてた……疑うこと自体が馬鹿らしいと思うくらい……
だから、侯爵様が、この仕事が終わったら側室に迎えてくださるって聞いて、素直に信じたわ……
ちょっと考えればわかるはずなのにね。拾われたあたしが、侯爵家側室なんて有り得ないって……」
403 :
琴吹 司:03/07/14 01:19 ID:asflf1+0
>>401 嫌がる事もなくメイド服を脱いでいく奏をじっと見つめている。
「おいおい、一番良い時に背中を見せんなよ」
からかいながらも、こちらを向けと強制はさせない。
「全部脱いだな。じゃあ次は俺の服を脱がせろ……ちゃんとこっち向いてな」
奏の背にそう言うと、組んでいた脚を解いて両手を後ろにつける。
>>402 涼しげな、しかし空っぽな感じの麗の視線と、瑞葉の言葉を聞いて愕然とした様子で立ち尽くす。
「そんな…そんな事って…」
>あたしは、侯爵様の事を信じてた……疑うこと自体が〜
麗の独白を淡々とした態度で聞いていたが、その話を聞き終わると、静かに涙を一粒零す。
「それじゃ…。センパイは…愛してた、信じてた人に裏切られたって事ですか…?」
麗を傷つける可能性があると知りつつも、頭を下げて抑揚のな話し方で麗に聞く。
>>402 >>405 とりあえず、みかさが大人しくなったことに安心しながらも
麗の話を聞いて何故か心が痛むのを感じる。
>側室に迎えてくださるって〜
「それって・・・・・・本当に利用しただけじゃありませんか!」
つい大きな声が出てしまう。
「酷いですわ! だって、だって・・・・・・・」
最早、麗を敵視していたことなど忘れて
彼女の気持ちも考えることすら出来ずに逆上してしまう。
「そもそも麗さん、なんで大人しくこんなところにいらっしゃるんですの?
侯爵様に裏切られたんだったら、もう気兼ねもないはずです!
きちんと文句を言いに・・・・・・!」
407 :
桜庭 奏:03/07/14 01:31 ID:XGlxRvNB
>>403 視線を感じながら衣服を脱いだので、それだけでも顔が真っ赤だったが、
>「全部脱いだな。じゃあ次は俺の服を脱がせろ〜
「はい…分かりました。」
更に顔を赤くし、ちらっと顔だけ後ろを振り返るが、覚悟を決めて司に向き直る。
座る司の目の前に立ち、少し屈むと、司のブラウスのボタンを一つ一つ外していく。
「手を上げていただけますか?」
手からブラウスを抜き取ると、残ったズボンを脱がせるためにしゃがみこむ。
ベルトを外し、ボタンを外してからファスナーを下ろして…と、ゆっくり脱がせていたが、なんとか
すべて脱がせ終え、ほっとして床に座り込む。
408 :
琴吹 司:03/07/14 01:39 ID:asflf1+0
>>407 全裸を晒した奏を見てニヤリと笑う。
「結構細いんだな……体型は瑞葉とあんまり変わらないな」
そんな事を言いながら、上下に視線を移しながら奏の全身を見つめる。
そして、奏の、緊張しつつもボタンを外していく様を
奏のむき出しの肩に指先を這わせながら、面白げに見つめる。
手を上げてくれという言葉に素直に従い、黙って両手を上げて
やがて、自分も全裸になる。
「よしよし……やれば出来るじゃん。じゃ、次は自慰でもして見せてよ」
恥ずかしがる事もなく両足を広げ、奏に股間を見せ付けると
笑みを浮かべながら言い放つ。
409 :
秋山 麗:03/07/14 01:40 ID:9uSamqew
>>405-406 「裏切られたって決まってないでしょ!?」
唐突に、二人をも凌ぐ声で叫ぶ。
「……爵位を継承して、まだ数年だから、単に駆け引きに疎かっただけかもしれない……
あたしに嘘をついている間に、手を尽くしたのかもしれない……
いつもみたいに……あたしに酷い事をして、いつも通り、謝ってくれるかもしれないでしょ……?」
涙を溢れさせながら、両手を握り締めて、考えられるだけの可能性を並べ立てる。
「裏切ったって、主人が言っただけよ……侯爵様が言うまで、信じない……信じたくない!」
>>409 「セ、センパイ……。わ、私は…その…」
泣き叫ぶ麗と、麗に押された烙印のように目立つ首輪を見て、何かやりきれない気持ちになる。
「とりあえず、これ飲んでください…。ラベンダーティーは気持ちを落ち着かせる効果もありますから…」
カップにラベンダーティーを注ぐと、瑞葉を一瞥した後に麗にそれを渡す。
411 :
桜庭 奏:03/07/14 01:48 ID:XGlxRvNB
>>408 自分で脱がせて一度ちらっと見たのに、両足を広げた司からそっと視線を反らす。
>「よしよし……やれば出来るじゃん。じゃ、次は自慰でもして〜
「自慰…?自慰って、…自ら慰めるって書く、アレですか?」
驚いて目を丸くし、司を数秒見つめると、とまどったように視線をさまよわせる。
「…その……私、勉強不足で申し訳ないんですけど、今まで、したことがなくて……」
座ったままうつむいていたが、困ったように見上げる。
>>409-410 突然泣き叫ぶ麗に気圧されて言葉を飲み込む。
「・・・・・・ごめんなさい。そう、ですわよね。
私が同じ立場でも、きっとそう考えますもの」
そして、みかさがティーカップを差し出すのを見て
わずかに身を引き、痛ましそうな表情で見守る。
413 :
琴吹 司:03/07/14 01:54 ID:asflf1+0
>>411 「はぁ? やった事ないの?」
奏の言葉に驚いて身を乗り出してしまう。
「マジか? そりゃ面白い。じゃあ初めての自慰って事か……わかった。
それじゃあ俺が教えてやるよ」
くすっと小さく笑うと、困惑する奏の前に立ちベッドを指差す。
「そこでやってもいいんだけど、初めてなら居心地が良いところで
やりたいだろ? 今回はそこでやっていいよ」
そう言うと、奏の腕を取って立ち上がらせる。
414 :
桜庭 奏:03/07/14 02:01 ID:XGlxRvNB
>>413 驚かれて、自慰をしたことがないのは驚くようなことなのかと自分も少し驚く。
>「マジか? そりゃ面白い。じゃあ初めての自慰〜
>「そこでやってもいいんだけど、初めてなら〜
『面白い』と言われて内心複雑だが、手を取られて立ち上がり、ベッドに座る。
「…ありがとうございます。」
教えてくれるのだし、床ではなくベッドでやってもいいと言ってくれるのだし、と思いながら礼を言う。
415 :
秋山 麗:03/07/14 02:02 ID:9uSamqew
>>410 >>412 「……ぅっく……ありがとう……」
なんとか気持ちを静めると、みかさが差し出したラベンダーティーを受け取り、一口する。
「……自業自得なのかもしれないわね……」
ふと、思い出したかのようにそう語り始める。
「あたし、メイドという名目上とは言え、前の侯爵様に拾われて、ずっと育てられたの。志保さんみたいにね。
その恩返しの意味もあるし、侯爵様に必要とされたかったから、どんなこともしてきた。
……でも、そんなこと、侯爵様に一度も言ってなかったから……体を開いている時も、メイドとして受け入れてたし……」
>>415 「センパイ…」
どこか遠い目で過去を語る麗を、呆然とした様子でただ見守る。
麗の語る話が、メイドになるまでの自分の人生とはかけ離れている事にもショックを受けているらしい。
「…そんな、そんな事が…」
見れば瑞葉も沈痛な表情をしており、ますますしょんぼりとする。
418 :
琴吹 司:03/07/14 02:10 ID:asflf1+0
>>414 「座るんじゃなくて、そこで寝転がるんだよ。取りあえず仰向けにな」
そう指示すると、奏の肩を押して無理矢理横たわらせる。
「で、こっちの手はここを弄る」
奏の片手を取って胸へ持っていき、指先が乳首に触れるようにする。
「で、こっちはここ……ゆっくりでいいからちゃんとするんだぞ」
もう一方の手を奏の秘部に持っていくと、その手に自分の手を重ねて
秘裂に指先を埋め込んでいく。
「あとは……そうだな。一番いいのは自分が好きな奴にヤられてる事を
想像するといいんだけど、取りあえず、最近ヤられた事でも思い出して」
淡々と言うと、ベッドの上に上がりこんで奏の隣りに添うように横たわる。
「自分を忘れて感じまくればいいんだ。わかったならやってみろ」
>>415 「言わないと・・・・・・言葉にしないと分からないってことですの?」
自分でも思い当たることはあるのか、辛そうに口を開く。
「でも、長い間一緒なのに、そんなのって・・・・・・・」
>>417 「・・・・・・みかささん、麗さんをお願いできますか?
私、以前に麗さんの目的を知ってから
随分酷いことも言ってしまいましたし、
私に何を言われても、麗さんは・・・・・・・」
寂しそうにみかさに言う。
「麗さん、ごめんなさい。
・・・・・・もし、また前みたいにお話してくださる気になったら、
これ、お茶請けに食べてくださいね」
ポケットからクッキーの入った包みを取り出して
ベッドの脇のテーブルに置く。
(瀬名様から頂いたものですけれど、こういうことのためなら・・・・・・)
そして一つ頭を下げると、とぼとぼと部屋を去る。
420 :
桜庭 奏:03/07/14 02:24 ID:XGlxRvNB
>>418 言われるままに仰向けになりながらも、ものすごく無防備な格好をしてることに気付き、
今更ながらすごく恥ずかしくなる。
>「で、こっちの手はここを〜
>「で、こっちはここ……ゆっくりでいいから〜
「はい…」
服を脱ぐときの羞恥心でも少し感じてしまったのか、少々濡れてきていた秘部に指先を入れ、
片方の手では乳首をつたない動きで刺激していく。
少し触っただけでもドキドキしてきて、すぐに乳首は固くなってゆく。
>「あとは……そうだな。一番いいのは自分が好きな奴にヤられてる〜
「…分かりました。やってみます。」
最近…と考え始めるが、意外と最近は奉仕の練習云々で最後までしていなかったことを思い出す。
目を瞑って考えていると、ふいにいつかの五月とのことを思い出す。
感じやすい身体は、そうやって触っているうちにすぐに愛液を溢れさせる。
濡れた指で、ふいに秘豆にふれてしまい、身体をはねさせる。
「んっ…」
声が出たことが恥ずかしいのか、唇を噛みしめ、そのまま続ける。
421 :
琴吹 司:03/07/14 02:31 ID:asflf1+0
>>420 自分の指にも奏の愛液が絡まってきた事に、小さく笑う。
「声、出した方が雰囲気出るよ。我慢しなくていいから声を出せ」
恥ずかしがっていると思い、そんな事を奏の耳元で囁く。
「何を想像しているかわかんないけど、すげー濡れてきたな……。
ほら、可愛い声で鳴いてみろよ」
そして、汗ばむ奏の首筋に吸い付くと、秘豆を転がし始める。
「いやらしい音がするともっといい感じになるよ。こうやって……」
不意に膣内に指を入れると、音を立てながら抽送を開始する。
422 :
秋山 麗:03/07/14 02:33 ID:9uSamqew
>>417 >>419 瑞葉を黙って見送ってから、ふぅ、とため息を吐く。
「長い間一緒にいても、心を閉ざしてたら意味ないわよ……今になって気がついたあたしが言っても、仕方ないけど」
そう言うと、みかさに寂しげな笑みを見せて、再びベッドに横になる。
「ほんと……支えになってくれる人が誰もいないのって、寂しいわね……」
423 :
桜庭 奏:03/07/14 02:41 ID:XGlxRvNB
>>421 耳元で囁かれて身体をビクッとさせるが、首を横に振ってしばらく耐えていたが、
>「何を想像しているかわかんないけど、〜
司の指がが愛撫に加わると、声を漏らし始める。
「…んっ、……んぁあ………んんっ……」
聞こえる水音に眉を寄せながらも、だんだん身体が熱くなってきて、自分の指の動きも早くなってくる。
「…あぁんっ……」
そして、動きをとても激しくところで、身体を弓なりに反らして達する。
荒い息を整えているところで、目をそっと薄く開ける。
>>422 「麗センパイ…私、私は…」
瑞葉を一礼して見送ると、ただ麗の言葉を黙って聞く。
(私は…支えてくれてる人がいたから頑張れてる…でも…)
麗の「寂しいわね」という発言を聞くと、ついに堪えきれなくなったのか麗の横たわるベッドに飛び乗ってしまう。
「センパイっ!私、私は…ううん、今まで私はセンパイに支えられてた、だから今度は力足らずでも私がセンパイを…」
搾り出すようにそれだけ言うと、麗を束縛しているかのように鈍く光っている首輪に手をかける。
「こんな、こんな物付けてちゃダメ…たとえ御主人の命令でも、付けてちゃダメェ!!」
しかし、さすがに力があると言っても首輪を壊す事までは出来ずに、ただただ麗の側で涙を零すだけ。
「だからセンパイ…そんなに悲しい顔、しないでよ…」
零れた涙の一粒が麗の頬に落ち、つうっと白い頬を流れる。
425 :
琴吹 司:03/07/14 02:52 ID:asflf1+0
>>423 奏の艶めかしい姿態を見つめながら、やがて昂ぶりを覚えてくる。
「そう、上手じゃん……もっと乱れてみろよ」
奏をはやし立てるように言うと、更に激しく指を突き立てていく。
やがて、奏が達したのを締め付けてくる指で知る。
「ふふ……よく出来ましたってとこだな」
指を引き抜いて、絡み付いている愛液を舐めるとニヤリと笑みを浮かべる。
「おっと、余韻に耽ってる場合じゃないよ。次は俺の番」
そう言うと、奏の身体を引き起こして自分がベッドに仰向けになる。
「俺にまたがって挿れるんだよ。十分濡れてるから平気だろ?
で、俺を早くイカせるよう、頑張って動け」
言いながら、屹立している肉棒を指差す。
426 :
秋山 麗:03/07/14 02:56 ID:9uSamqew
>>424 「……違うわよ」
近寄ってきたみかさの頭を、頬を撫でてから、
「今、あたしは一度も、『御主人様』なんて言ってないでしょ。
主人の命令に背けば、侯爵様に迷惑がかかる。だから付けてるのよ。侯爵様のために」
実際に主人に聞かれたら、お仕置きが二つ三つ増えそうな事をさらりと言う。
「こうなった以上、あたしに肩入れすると、自分が辛くなるだけよ……」
427 :
桜庭 奏:03/07/14 03:00 ID:XGlxRvNB
>>425 横目で様子を伺いながら息を整えていたが、
>「俺にまたがって挿れるんだよ。〜
「はい…」
達した余韻で目から一筋流れた涙を手で拭い潤んだ瞳で司を見つめてから、彼をまたがる。
彼の逸物に目を走らせ、手で握ってから自分の秘所に当てる。
「んっ…」
達したばかりの秘所に当たっただけで身体をびくっとさせて感じてしまうが、そのままゆっくりと
身体に埋めていく。
全部入ったのを感じると、司の肩に手を置いて、ゆっくりと動き出す。
428 :
琴吹 司:03/07/14 03:06 ID:asflf1+0
>>427 己に絡み付く奏の膣壁に、昂ぶっていたせいもあって思わず唸り声を漏らす。
「すげーな……いいよ、お前。えっと……奏、だったっけ?」
そう言いながら、やがて自分も腰を突き上げていく。
「瑞葉には遠く及ばないけど、この締め付けてくる感じ……処女とヤッてるみたいだよ」
余裕ありげに言うと、奏の首元を指先でくすぐり、ゆっくりと下ろしていく。
「自分でココも触って。そうするともっと締まりが良くなる」
目の前で揺れる乳首をきゅっと摘み、指の腹で扱き始める。
>>426 自分の言った事をあっさり否定した麗をじっと見つめていたが、やがて決意したかのように大きな声で言う。
「私は辛くなんかならない!だって、センパイがいなかったら私…弱い心のままだったし…それに、幸希の事やいろんな事、忘れたままだった…」
言い終わると、そのまま勢いで麗を抱きしめる。
「この先何があったってセンパイは私を救ってくれた恩人だし、どんな理由があっても、信じれるひとだから…だから…」
涙でぐちゃぐちゃになった顔を一度拭うと、麗に寄り添う。
「…だからセンパイ、私には少しくらい弱音はいたっていいの…張り詰め続けてると、センパイは壊れてしまいそう…」
耳元でそう囁くと、たとえ抵抗したって離さない、とばかりに腕に力を込める。
430 :
秋山 麗:03/07/14 03:17 ID:9uSamqew
>>429 侯爵の屋敷でも、侯爵優先で働いていたために、ここまで親身になる同僚は初めてだったりする。
「なら……我侭、聞いてくれる?」
力いっぱい抱きしめられ、少し顔をゆがめるも、優しくそう囁く。
「あたしを気持ちよくしてくれる? 道具が必要なら、そこの一番下の引き出しにいろいろあるから……」
どこか、望みを託すかのように、そうお願いする。
431 :
桜庭 奏:03/07/14 03:20 ID:XGlxRvNB
>>428 「ん…っ……」
達したすぐ後だったので、すぐに感じてきて司のモノをじわじわと締め付ける。
>「すげーな……いいよ、お前。えっと〜
「…そうです……っ…桜庭、奏です…っ…」
必死に動きながら、言われたことに答えるが、
>「瑞葉には遠く及ばないけど、この締め付けてくる感じ〜
瑞葉の名前を聞き、ホンの一瞬動きが止まり、司を切なそうに見つめる。
(…瀬名さんも、司様も……みんな、瑞葉さんのことを想うのね……。私は、私なのに。)
目をぎゅっと瞑ると、涙がすっとこぼれ、司の胸に落ちるが、気付かないまま動き続ける。
>「自分でココも触って。そうするともっと締まりが〜
「はい……っ…ぁんっ…司様……っ」
乳首を摘まれ、思わずきゅっと膣を締める。
言われるままに自分で胸を愛撫しながら、先程より逸物を締め、動きを激しくする。
「ぁあんっ……私、…あぁ、ダメ……っっ」
そして、そのまま昇り詰めて喉を反らし、司のモノを思い切り締め付ける。
>>431 感情のままに勢いで言い切ってしまったので、言い終わった後で不安になっていたが
>あたしを気持ちよくしてくれる? 道具が必要なら〜
どこか弱弱しい印象さえ受ける麗の頼みにゆっくりと頷くと、幾つかの道具を持って再びベッドの前に立つ。
「センパイの為なら、センパイの頼みなら私は…」
メイド服を脱いで下着姿になると、ベッドに横になっている麗に寄り添う。
「…ちゅっ…。まずは…身体をほぐしていきますね…」
軽く麗にキスすると、優しく包み込むような手付きで麗の胸を愛撫し、同時に首筋に舌を這わしていく。
433 :
琴吹 司:03/07/14 03:30 ID:asflf1+0
>>431 ふと、動きが止まり奏の流した涙に気付くが、その涙の意味までは理解出来ない。
物悲しい目でこちらを見る奏を、目を細めて見つめ返す。
「……なんだよ、大丈夫だって。こんなの慣れだよ」
勘違いだと気付かぬままそう言うと、時折快感の声を漏らしながら
やがて限界を迎える。
「ちゃんと、締め付ける事も出来てるし……っと、もうダメだ……っ!」
奏の腰を掴んで最奥に突き立てると、そのまま静止して白濁液を放出する。
「ご苦労さん……」
柄にもなくそんな言葉を奏にかけて、頭を撫でてやる。
434 :
秋山 麗:03/07/14 03:34 ID:9uSamqew
>>432 「お願いね……あたし、何もしないから……」
そう言うと、ゆっくりと目を瞑り、みかさの愛撫に身を任す。
「……ぅっ、ん……あっ、はぁ……ぅ…」
首筋を舐められると、時折ピクピクと体を震わせて反応する。
いつものように作った反応ではなく、本心からの声だけを漏らす。
435 :
桜庭 奏:03/07/14 03:37 ID:XGlxRvNB
>>433 胎内でドクドクと脈打つのを感じながら、力が抜けて司に被さり、肩に手を掛ける。
>「ご苦労さん〜
抱きついたまま、少し驚いたように司を見上げるが、頭を撫でられて目を細める。
「…私、この前は司様のこと怖い方だって思っちゃったけど……思い違いだったみたいです。」
少しズバズバ言ってしまうが、最後にはふんわりと微笑む。
>>434 「あはっ…。そう、我慢しないで本気で感じて…」
嬉しそうな表情を浮かべると、少しでも麗に感じてもらおうとばかりに首筋にキスをし、麗の着衣も少しずつ脱がしていく。
「怖い事なんかないですよ…。私に任せて…」
麗によって開発されたせいか、段違いに上手くなった女体への責めを見せ付けるかのように、胸を露わにして揉みほぐしたり、ショーツには触れずにその周囲を弄ったりと、柔らかく、それでもツボを掴んだ責めを続ける。
437 :
琴吹 司:03/07/14 03:45 ID:asflf1+0
>>435 奏の言葉に思わず噴き出す。
「あのな〜、前も誰かに言ったけど、俺を悪者扱いするなよ。
実はこんなに優しいんだよ、奏ちゃん」
面白がるように言うと、奏の前髪を指先に絡め弄び始める。
「ほら、次は俺のモノをきれいにするんだよ。しっかり舐めないとだめだよ」
そう言うと、奏の肩をぽんぽんと叩いて退くよう促す。
438 :
秋山 麗:03/07/14 03:47 ID:9uSamqew
>>436 「……ずいぶん、んっ…あっ、ああ、ぅ…上手くなったわね…」
最近、みかさとも触れ合う機会がなかったせいか、上達ぶりに内心驚く。
いつしか、体はくねり、熱を帯びて肌を赤く彩らせる。
「んはぁ…あっ、ああっ、ふ……もっと、お願、はぁっ! ぅぁ…」
439 :
桜庭 奏:03/07/14 03:52 ID:XGlxRvNB
>>437 「ふふっ。」
面白がるように話す司に思わず声を出して笑う。
自分の前髪を指に絡める司に、目を細めるが、
>「ほら、次は俺のモノをきれいにするんだよ〜
「…はい。」
すっかり忘れていたことを思い出し、また少し顔を赤くしながら、身体を上げて逸物を抜き取る。
「…ん……」
そして、彼の足のほうへ移動すると、自分の愛液と彼の精液の絡み合った逸物をゆっくりと舐め、
キレイにする。
>>438 「はい…全部センパイのおかげですから」
精神的逃避ができるせいもあったのだが、確かに上達している責めの手をさらに強くする。
>んはぁ…あっ、ああっ、ふ……もっと、お願、はぁっ! ぅぁ…
「あ…センパイが感じてくれてる。…嬉しいな」
すでにシミが出来てしまっているショーツを引き下ろすと、しっとりと濡れそぼった秘所に指で触れる。
「センパイを苛める人は許せない…だから、私がそれを忘れさせますからね…」
適度な大きさのバイブを取り出すと、それをゆっくりと秘裂へ埋没させる。
「本当は道具なんて使いたくないけど…」
秘裂の責めは道具に任せると、空いた片手で秘所の突起を撫ぜ、舌で乳首を転がしていく。
441 :
琴吹 司:03/07/14 04:00 ID:asflf1+0
>>439 丁寧に舐め取る奏の仕草に、次第に肉棒が硬さを帯びてくる。
「こりゃまだ全然治まりつかないな……よし、第二ラウンドするか」
そう言うと、懸命に奉仕を続ける奏の身体を強引に押し倒す。
「やっぱこういう事はお互い、愉しまないとな……」
突然の出来事に対応しきれていない奏を見て薄く笑うと、
欲望を晴らすかのように激しく肉棒を突き立てる。
(……これ以上、敵作ったらやりづらいからな。一人くらい味方がいた方が
これから先、いろいろと好都合だろ)
そんな邪な事を思いつつ、奏には悟られぬよう、唇を奪って舌を絡める。
442 :
秋山 麗:03/07/14 04:05 ID:9uSamqew
>>440 「ぅあああぁぁぁぁぁぁ……ぃああっ! 深ぁあっ、いっ、あぅっ!」
バイブを奥底まで入れられ、さらに敏感な突起を同時に責められて、と激しくなる責めに、体の反応と甘い声を持って答える。
「お願……んっ、あいっ! ぅっ、優し…くっ、あっ、ああ、あっ!」
両手でシーツを思い切り握り締め、言葉とは裏腹に腰は動き、より刺激を得ようとする。
443 :
桜庭 奏:03/07/14 04:11 ID:XGlxRvNB
>>441 舐め取るうちに、硬さを取り戻してきた逸物に一瞬不安がよぎるが、そのまま舐め続けていると、
>「こりゃまだ全然治まりつかないな……よし、第二ラウンド〜
「…え?ええ??……司様?」
いきなり押し倒され、急な状況に対応しきれず不安な目で司を見つめるが、そのまま突き立てられて
目を瞑る。2度目の絶頂から少したったとはいえ、司のモノを舐めて少なからず興奮していたので、
愛液は溢れたままで、難なく彼のモノを飲み込んでゆき、すぐに快感に流され始める。
「ぁんっ……ん…っ」
激しく突き立てる司にしがみつく。
司の思惑も知らず、ほとんど彼に対する警戒心を解いてしまった奏である。
このまま夜が明けるまで情事は続く。
>>442 「センパイ…いやらしくってとっても綺麗です…」
どこか陶酔しているような、とろんとした目でそう言うと、痛くない程度に乳首を甘噛みする。
>お願……んっ、あいっ! ぅっ、優し…くっ、あっ、ああ、あっ!
「優しくなんて言って…それなのにセンパイのあそこ、ぐちよぐちょでひくひくしてる…」
バイブを持つ手を激しく前後させると、麗の耳元に息を吹きかけて囁く。
「イキたくなったら遠慮しないで下さいね…。センパイのイク顔、いやらしくて綺麗だから見ていたいし…」
そう言ってから両手と舌での愛撫を再開し、麗を高みへと導いていく。
445 :
秋山 麗:03/07/14 04:28 ID:9uSamqew
>>444 「うぁぅ…み、かさ、さ、あっ! …くぅ、あっうあっ!」
激しくなる一方の責めに耐えかね、目を開けて彼女を見ると、酔っているような顔がある。
それを見て何を思ったのかは表に出さないまま、激しく突き入れられる刺激に高みへと上り詰めていく。
「だめ、そ、うっあっはぁっ! イく…うっ、あ、イっくっ、うぁっ!
はっあっああっ、あぁあああああぁぁぁぁぁぁっっ!!!」
上にいるみかさを持ち上げる勢いで体をそらせ、絶頂の気持ちよさを体中で屠る。
>>445 「センパイ…センパイっ……!!」
少しでも早く達して欲しいと思ったのか、麗が達するまで激しい責めを続ける。
>上にいるみかさを持ち上げる勢いで体をそらせ、絶頂の気持ちよさを体中で屠る
「ああっ…!麗センパイ……すごく綺麗…」
跳ねるように動いて達した麗を優しく抱きとめると、満足気に、そして少し甘えるような手付きで優しめの後戯を続ける。
「センパイ…良かったですか?…少しは、忘れられました?」
寄り添ったままで、そんな事を呟く。
447 :
秋山 麗:03/07/14 04:48 ID:9uSamqew
>>446 「……ありがとう。いつもより、気持ちよかった……」
少し生気の戻ったような笑顔で、そうみかさに言ってから、
「でも、まだね。あなた、途中から自分に酔ってなかったかしら?
慣れたら、体はどうしても喜んじゃうけど、心まではそうはいかないわよ。
その違いがわからないと、いつか、あたしみたいになるかもよ……」
慰めてもらっておきながら、ふと出てしまった言葉にばつが悪くなり、みかさから顔をそらしてしまう。
「……前の侯爵様には敵わなかったけど……嬉しかった。本当に……ありがとう……」
そのまま、ぽそぽそと呟くように言うと、今日幾度目かの睡魔に襲われる。
ぼうっとした状態で麗に寄り添い、話を聞いていたが「自分に酔って」という話のくだりになるときょとんとした顔で話を聞く。
「身体は喜んでも…心は…ですか。…うー、ちょっと難しいかも」
とは言ってみたものの、麗がばつの悪そうにしつつも小声でお礼を言ってくれた事ににっこりと笑う。
「そう言ってもらえたら私も嬉しいです…。……あの、私も一緒にここで寝ちゃダメですか?」
少し不安そうな表情で、かなり眠たそうな麗に聞いてみる。
449 :
秋山 麗:03/07/14 04:59 ID:9uSamqew
>>448 眠気で朦朧とした頭で、何とか受け答えをする。
「別にいいわよ。あたしは。……でも、名目上あたしは主人の奴隷。
朝起きてみたら、あたしと一緒に地下室で縛られてた、ってなっても、文句言わないでね……」
さらりとコワい事を言いつつ、眠気に負けて意識が途絶える。
>>449 麗の発言にも物怖じせず、こくりと頷いてそれに答える。
「私、センパイと一緒なら…お仕置きも少しは平気かも………………って…あれ?センパイ寝ちゃった?」
主人に聞かれたらどうなるか分からない言葉を発しつつ、麗の寝顔を見て続ける。
「麗センパイ…。私、あなたを尊敬してるし、それと…何かあっても、信じてますからね…。おやすみなさい」
それだけ言って、自分もまた眠りに落ちる。
出来上がった新しいシフト表を事務室で印刷している。
応接室で、何やら怪しげな客と話をしている。
「……なるほど、そうですか」
頷きながら、時々意味深な笑みを浮かべる。
454 :
桜庭 奏:03/07/14 23:35 ID:XGlxRvNB
厨房で明日の朝食のためにお米をといでいる。
ほつれたエプロンを繕っている・・・・・・がなかなか縫い目がそろわない。
印刷し終えたシフト表を壁に貼り、残ったものを各人の机の上にも配布していく。
そして最後に残った一枚は厨房の壁に貼り付ける。
浴室で、ブツブツと文句を言っている。
「全く……忘れてたからってあんなに叱らなくても……」
昨日の出来事をメイド長に咎められたらしく、身体を洗いながら
一人で勝手にキレている。
459 :
桜庭 奏:03/07/14 23:50 ID:XGlxRvNB
自室に戻り、机の上にあったシフト表を見て首をかしげる。
「…地下室なんてここにあったっけ。」
志保の作った新シフトを見ながら色々と夜のことを考えている。
「ふむ、この日は志保、この日はみかさで、この日が奏・・・・・・
一言に厨房といっても色々な愉しみ方があるからなあ」
車の中で爪を磨いている。
463 :
桜庭 奏:03/07/15 00:01 ID:fmiNVRNJ
自分が持っている屋敷内の地図とシフト表を見比べている。
「ふむ、最近警備が厳しくなったようだな、名無し主人の館も」
話し合いが終了し、客を笑顔で見送っている。
「ええ。またいつでもお越し下さい」
シフト表を配り終え、一息つきながら廊下を歩いている。
車の運転手が掛けた急ブレーキのせいで手元が狂い、
磨いていた爪が割れてしまう。
>>465のようなことを言いながらも
既に屋敷に忍び込んでいたりする。
「さて・・・・・・」
470 :
桜庭 奏:03/07/15 00:11 ID:fmiNVRNJ
昨日で、とりあえず司の件は片付いたと思っているので、気楽な感じで本を読んでいる。
ふと、時計に目をやる。
「……まだ、少し余裕があるな」
そんな事を呟き、自室に戻る。
472 :
桜庭 奏:03/07/15 00:15 ID:fmiNVRNJ
時計を見て本を閉じ、床に座ってストレッチと柔軟をはじめる。
残りの仕事を片付けようと、伝票や筆記用具などを持って酒蔵に向かう。
浴室から出て、いつも寄る厨房へは行かず自室に戻る。
「さ〜てと……今日こそ行かないとね」
そう呟くと、メイド服に着替えてバッグを持つ。
>>473 廊下で志保を見かけたので後を追うと
好都合なことに酒蔵へ入っていくので、そのまま続いていく。
志保が中で仕事を始めたところで
扉を閉め、錠前を下ろしてしまう。
「元気にしていたかね?」
476 :
桜庭 奏:03/07/15 00:22 ID:fmiNVRNJ
乱れた髪を櫛で整えながら、鏡の中の自分を見つめる。
477 :
桜庭 奏:03/07/15 00:25 ID:fmiNVRNJ
以前より少しすっきりした頬をなでながら自分の思考に浸る。
名無しの御主人様の屋敷に到着して、呼び鈴を鳴らさず屋敷に入る。
「メイドさんに何の用事で来たって説明出来ないからねぇ……」
ディスクの正体を知った以上、適当な嘘を付けばいいとは思わず
そろそろと歩いていく。
「誰かに会わないといいんだけど……まぁ、奏さんだったらいいかな」
>>475 「…?」
背後で突然錠が閉まる音がして振り返ってみる。
「!?」
すると萩野子爵がそこに立っている。
どうやら錠前を下ろしたのは彼の仕業のようだ。
驚きのあまり息が詰まり、子爵の挨拶の言葉にすぐには答えることが出来ないでいる。
480 :
桜庭 奏:03/07/15 00:29 ID:fmiNVRNJ
厨房に行って自分の部屋のお茶葉の補充をしようと思いながら廊下に出る。
廊下をぼーっと歩いていると、そろそろと歩く五月を見かける。
「あら、五月さん。こんばんは。」
>>479 「元気だったか、と訊いたのだが」
少しいらだった口調になりながら階段を下りて志保に近づいていく。
「それとも私の訊くことには答えられないか?
自分のことも・・・・・・瑞葉のことも」
志保のアゴを掴んで無理に上を向かせる。
>>480 突然、背後から声を掛けられ、叫びそうになるのを口を押さえて我慢する。
「……あ、か、奏さんか〜。びっくりした……こんばんはっ」
ゆっくりと振り返り、奏が声を掛けたのだと知ると、くるっと向き直って
笑顔を見せる。
「今日は……例のディスクを御主人様に届けに来たんです」
>>481 「…い、いえ」
そう答えて子爵の瞳を一瞥する。
だが彼の悲哀と怒りに満ちた寂しそうなまなざしを見て、
すぐに視線を彼から外してしまう。
「申し訳御座いません…」
アゴを掴まれて上向きにさせられているので、視線だけを俯き加減にしてそう謝罪する。
484 :
桜庭 奏:03/07/15 00:39 ID:fmiNVRNJ
>>482 驚いた様子の五月がかわいくてこっそり微笑むが。
>「今日は……例のディスクを御主人〜
「例の…って、もしかして……」
自分の映像が映っていることを思い出したのか眉間にしわを寄せる。
が、その途端に、その件を知ったのは少々前のことだったと思い出す。
「もしかして、まだ届けてなかったんですか?例のディスクってアレですよね?」
少々キツい事を言ってるのも気付かずに思ったことを話す。
>>483 「脱ぎたまえ」
志保の謝罪の様子には一顧だにくれず、冷然と命令する。
「君の私に対する役目はただ一つ、肉奴隷だ。
さあ、早く裸にならないか・・・・・・・!」
突き飛ばすようにして志保を解放する。
>>484 「えっ……あ、あははは。実はすっかりお届けするの、忘れてて〜」
頭をかきながら、遅れた理由を正直に言ってしまう。
「今回は大丈夫! ちゃんと言われたとおりにプチプチのついた
ビニールで包んできたし……」
そう言うと、バッグからディスクを出して見せる。
「えっと、それじゃあ御主人様のところへ……連れて行ってください」
自分が悪いのだとはおくびにも出さず、奏の手を取る。
487 :
桜庭 奏:03/07/15 00:52 ID:fmiNVRNJ
>>486 あまりにも正直な五月に苦笑を返しながら考える。
(うう……もうすっかり頭から抜け始めてたのに、御主人様はこれが届いたら見たりするわけなのよね…。)
主人がこういうこと(メイドの情事を隠しカメラで撮影)を習慣にしてることは知らないので、
余計にショックを受けていた。
「まあ、忘れちゃうのは仕方ないですよね。私も、たまにあるし。
『まだ届けてなかったの?』なんて言ってごめんなさいね。」
と言いながら、五月を主人の部屋へ連れて行こうと手をつないだまま先導する。
「御主人様、ちゃんといらっしゃるか分からないけれど……。」
>>485 解放された拍子に身体のバランスが崩れて地面に突っ伏してしまう。
「うぅ…っ」
地面とぶつかる衝撃に軽く悲鳴を上げながら、よろよろと立ち上がる。
「…わかりました。少々お待ち下さい」
擦れたような小さな声でそう告げるなり、服のボタンを次々に外してゆく。
そしてブラとショーツを躊躇することなく脱ぎ、
カチューシャと靴下を残して生まれたままの姿になる。
>>488 志保が服を脱いでいる間に辺りを見回し、あるものを持ち出す。
「おあつらえ向きのものがあるじゃないか」
どうやら樽を固定するための鎖の余りのようである。
「肉奴隷の志保には、これが必要だな」
そう言うと志保の身体を鎖で戒め、縛りはじめる。
やがて完全に身体の自由を奪ってしまうと、
脚を広げさせ、秘所を視姦する。
「志保はやはり変態なのだな。縛られてもう濡れている」
>>487 奏を仲良く手をつないだまま、廊下を進むと酒蔵への下り階段を見つける。
「……?」
何かを感じつつも、そのまま突き進むと、とある扉が少し開いている事に気付く。
「あれ? 奏さん、ここ……開いているけど……」
ふと、足を止めて扉奥を覗く。
「なんか、細い道みたいになってるけど……これって近道なんじゃない?」
突拍子もない事を言い出し、目を輝かせる。
「それとも、お宝が眠っている秘密通路とか……ね、ちょっと行ってみましょうよっ」
491 :
桜庭 奏:03/07/15 01:05 ID:fmiNVRNJ
>>490 下り階段を見つけ、こっちは主人の部屋じゃないと分かりつつも五月とともにそちらへ進んでしまう。
知らない扉を見つけたことで、だんだん興味が湧いてきて、五月と顔を合わせる。
>「なんか、細い道みたいになってるけど〜
>「それとも、お宝が眠っている秘密通路とか〜
「…近道はともかく、秘密通路があるっていうのは、みかささんから聞いたことがあった気がする。
もしかして、これがそうなのかも!」
好奇心たっぷりの目で五月を見つめ返し、
「行ってみる?」
と、よもや肯定しか思いつかないような表情で問い、もちろん二人の意見一致で扉の奥へ進み始める。
>>489 初めは子爵を哀れむような顔をしていたが、
彼が鎖を操り始めるとその表情を保てなくなってくる。
ひんやりと冷たい鎖の感触。
夏という季節もあってか、その感触をより鮮烈に感じてしまう。
ジャラジャラという鎖の音だけの酒蔵に、無言のまま息を荒げる。
頬には朱が混じり、秘所を覗かれているという羞恥も相まってか、
いつも以上に愛液が膣から溢れてくる。
>>492 鎖を引っ張って志保を自分の下へ引き寄せると
鎖の冷たさゆえか、既に硬く尖っている乳首を捻り上げる。
「ふん、ここもしっかりと反応しているようだな」
さらに乳房を鷲づかみにして、アザが残るのではないかというくらいに
揉みしだくと、いきなり膨らみきった頂点にしゃぶりつき、歯を立てる。
>>491 かくして、二人揃って暗闇の通路を突き進んでいく。
「ドキドキするね……奥に何があるんだろ……」
好奇心いっぱいの笑顔で、奏に声を抑えつつそう言う。
そして、奥から光が漏れている事に気付く。
「あ、あそこから出られるみたい……っ」
奏の手を引っ張るように、光へと向かっていく……が
何やら話し声が聞こえてくる。
「……先客かな……?」
495 :
rom:03/07/15 01:17 ID:crG5tkdU
496 :
桜庭 奏:03/07/15 01:18 ID:fmiNVRNJ
>>494 秘密の通路を歩いているという雰囲気からか奏のテンションが上がっていく。
「ほんと、何があるんだろう…。」
光が見え、五月と一緒になってドキドキした表情で先へ向かうが、
>「……先客かな……?」
五月と顔を見合わせる。
「誰だろう。もしかして、ここはどこかとつながってたりするのかな。
なんて言ったって隠し通路だし……。」
小声で話しながら、聞き耳を立てる。
「なんか、男の人と女の人みたいだね……。覗いたら、バレちゃうかな。」
>>493 「んんっ…」
乳首を擦り上げられて堪らず声を上げる。
鼻に掛かったような、甘く切ない声。
「ひっ、あっ、はぁっ…ああぁっ…」
子爵が力を込めて乳房を揉みし抱くたびに天井を仰ぎ、甘い苦痛に耐える。
そうしているうちに彼が歯を立てて先端の突起を愛撫した瞬間、力が抜ける。
「あ、あぁ… 嫌ぁ…っ」
股間に生まれた違和感に太ももを擦り合わせながら嫌悪する。
そして床を見てみると足の下が濡れて水溜りを作っている。
股間から太ももを伝い、何か液体が流れていたようだ。
色は特に付いていないので小水か潮を吹いたのかはわからない。
>>496 「大丈夫よ……こっちは暗いから、明るいあっちからは見えないわよ」
こそこそと話し続けながら、目を細めて誰が居るのかを見極める。
「……ちょっ……あれって……」
鎖で拘束されている全裸の志保だとわかると、途端に表情が変わる。
「ねぇ、奏さん。あの男の人って……誰だかわかる?」
怯えるような表情で奏に尋ねる。
>>497 「ほう、乳首を噛まれてこんなに反応するとは・・・・・・
君は真性のマゾのようだな」
再び乳首を強く摘んで引っ張りながら言葉でも志保を弄る。
「これなら鎖などと生易しいもので縛らず
いっそのこと有刺鉄線でも探せばよかったか?」
さらに愛液に汚れきった股間に手を伸ばし
秘豆を指でバチンと弾く。
500 :
桜庭 奏:03/07/15 01:30 ID:fmiNVRNJ
>>498 五月に促されて、影から一緒に様子を覗く。
>「……ちょっ……あれって〜
まだ誰だか分からなかったが、五月の言葉で知人だろうと見当をつけてもう一度目を細めて見極めようとすると、
「……志保さん?」
声に出してしまい、慌てて口を押さえるが、今見た光景があまりにもすごかったため驚いて目を見開き、
言葉が出なくなる。手で口を押さえたまま、力が抜けて座り込む。
>「ねぇ、奏さん。あの男の人って……〜
『知らない』と言おうとするが言葉にならず、首を横に振る。
>>500 奏が知らないとばかりに首を振ったのを見て、再び酒蔵の二人に目をやる。
「……じゃあお客様かな。それにしては……ちょっとおかしい感じよね」
ただならぬ子爵の志保に対する行為に、悪いと思いつつも釘付けになる。
そして、
>>499の言葉を聞いて身震いしてしまう。
(ゆ、ゆ、ゆ、ゆうし……てっせん!?)
>>499 「駄目…こんなのっ」
乳首を強く摘まれて気がどこかにいってしまいそうになるが、
ふと伊達のことを思い出す。
(雅彦さん…)
伊達以外の男でここまで感じてしまった罪悪感に苛まれて瞳が涙で潤んでくる。
しかしここで萩野子爵の機嫌を損ねてしまうと主人と瑞葉、
最悪の場合は他の何の関係のもないメイドにまで迷惑を掛けてしまう。
そう考えながらグッと涙を堪えるが、
陰核を指で弾かれた拍子に涙が一筋こぼれてしまう――が、
「あぁっ… 子爵様、涙が出るほど気持ちいいです…」
悲しみの涙を歓喜の涙と誤魔化す。
503 :
桜庭 奏:03/07/15 01:42 ID:fmiNVRNJ
>>501 ようやく落ち着いてきて、立っている五月を見上げる。
>「……じゃあお客様かな。それにしては……ちょっとおかしい〜
「…そうよね。志保さんも、嫌がってるような、…でもそうでもないような……。」
頷きながら、思ったことを話す。
「でも、鎖って…。縛られたら、抵抗できないし…、鎖だと、痛そうな気がするんだけど…。
……でも。志保さんの足元……あれって………。」
もし私があんなことされたら…とつい自分と置き換えて考えてしまい、この状況も相まってか
赤い顔で語る。
>>502 「そういえば君は最近、あの伊達とかいう男とねんごろになったようだな」
私的に調査させた結果を思い出しながら言う。
「それでも私に嬲られて嬉しいのか? それがこの屋敷のメイドというのか?
ならば・・・・・・瑞葉もあの瀬名とかいう若造だろうと、主人だろうと
どちらでもいい売女に成り下がったということか・・・・・・!?」
言っているうちに怒りがこみ上げてきたのか
志保の拘束をさらに強めて床に押し倒し、
秘所にいきなり三本も指を進入させて掻き回す。
「ほら、どうなのだ、答えないか!」
>>503 「えっ!? そう言えば……」
志保の方を見てみると、嫌がっているというより歓喜しているように見えて
もしかして合意の事なのかもと思ってしまう。
「……でも、ちょっと普通と様子が違……」
そう言った時、子爵が突然怒り出し、激しく志保を嬲り始めたを見て
恐怖を感じ、思わず奏にしがみついてしまう。
「……怖いよ〜。か、奏さん……っ」
506 :
桜庭 奏:03/07/15 01:59 ID:fmiNVRNJ
>>505 今までの考察から、合意の上での行為なのかもと思い始めていたが、急に志保を押し倒して
怒鳴り始めた子爵を見て、いくらなんでもこれは…と考え直す。
>「……怖いよ〜。〜
しがみついた五月に手を回して一瞬目を瞑るが、またそっと目を開けて二人の様子を覗う。
「志保さん…かわいそう……っ。」
五月を抱きしめた手にぎゅっと力を込めながら呟くが、
(これ以上ここにいたら、この前みたいにとんでもないことになったらどうしよう…)と
頭の中のどこかではどこで切り上げようと考えていたりする。
>>504 「!?」
子爵が発した男の名。それに驚き、快感の淵から現実へと一気に立ち戻る。
そして見たのは激昂して取り乱す萩野子爵の姿。
「えっ、ぁっ、それは…」
子爵の問いに答えるべく言葉を紡ぎ出そうとするが、
三本もの指を一度に挿入されて言葉が詰まる。
大量の愛液によってその動きが加速された三本に指に快感を与えられ、
酒蔵に響く卑猥な水音に自分は淫乱なんだなと再確認させられる。
「いえ…瑞葉様は違いますっ! 私以外のこの屋敷のメイドも違います…
私だけが、私だけが子爵様の仰るようなば売女です。
子爵様、私を見て下さい… 瑞葉様がこんなに淫乱なわけないです」
秘所から生まれる快感に言葉が途切れ途切れになるも、なんとか最後まで言い切る。
「私がどれだけ淫乱か確かめてみて下さい。それで… 瑞葉様が淫乱かそうでないかわかるはずです。
先ほど仰った有刺鉄線で縛られても私は感じることができます。瑞葉様ならできません!
そうでしょう? 子爵様…」
>>506 奏にしがみつくものの、恐る恐る状況を知ろうと見てしまう。
「あれって……お仕置きなのかな? なんかあの男の人……この
お屋敷の人の事、知ってるみたいだけど……」
そして、一生懸命瑞葉の事を訴える志保の姿を見て、次第に推測し始める。
「もしかして……瑞葉さんとあの男の人、関係があるんじゃない?」
奏を見上げるように顔を向けて、問い掛けるように首を傾げる。
>>507 「ふん・・・・・・だがな、世間はそう思ってはくれんさ」
志保の体内から指を引き抜く。
「先日、私の屋敷の下男を一人クビにした。
どこからくすねたのか、瑞葉の写真で自慰をしていたのでな。
だがそいつは屋敷を出て行くときに言ったものだ。
『あんたの娘はあの屋敷で、オレみたいな奴にも脚を開いてるんだろ?』とな!」
またも込み上げてきた怒りをぶつけるように
志保に怒張を勢いよく挿入していく。
「世間がそう思っていて、そしてそうすることを命令されるなら、
いずれ私の娘も君のような淫乱な売女になるのだろうよ!」
怒りに任せて激しく腰を突き動かす。
510 :
桜庭 奏:03/07/15 02:13 ID:fmiNVRNJ
>>508 「そうね、『お仕置き』ならまだ筋道が通るかも……。私は、あんなのされるなんて想像も出来ないけど…。」
五月の話を聞きながら二人の様子を覗っていたが、
>「もしかして……瑞葉さんとあの男の人、関係があるんじゃない〜
それを頭においてもう一度彼らの話を復習し始めると、ふと思い当たる。
「そういえば…瑞葉さんって、ここに来る前はいいところのお嬢様だったって聞いたことがある。
もしかして……瑞葉さんの、家族とか親戚の方なのかも。」
>>510 奏の話を聞いている内に、子爵からとんでもない発言が飛び出す。
「えっ!? い、今……聞いた……? 娘って……まさか!」
そして、子爵の顔をじっと見つめる。
どことなく瑞葉の面影を感じ、だんだんとその事実を受け入れていく。
「うそ……もしかして、瑞葉さんのお父様?! でも、何で志保さんが
あんな酷い目に遭ってるの……」
次第に、志保が玩弄される様を見ていられなくなり、二人に割って入ろうかと
少しずつ中腰になってくる。
「止めましょう……このままじゃ志保さんが死んじゃう……っ」
>>509 「あぅ…ひぁっ、あああぁぁっ!」
突き入れられた子爵の逸物によって生み出される快感に、
もはや言葉を発すること、そして思考することが困難になってゆく。
「瑞葉様は…っ、瑞葉様はっ、瑞葉様は違いますっ!」
ただ感情的にそう訴えながら、無意識のうちに快感の深淵へと身を落としていく。
膣壁を何度も拡張されて擦られる喜びにガクガクと身体を震わせて悶え、
表情が歓喜一色となってゆく。
「あぁ…っ、子爵様ぁっ。もっと、もっと…」
>>512 「何が違うものか・・・・・何が!
・・・・・もう感じているのか? ならば・・・・・・っ」
志保を上にすると、自分は腰の動きを止め、
鎖を握って志保を揺することで犯すことを続ける。
「ほら、自分でも動け。でないと何時までたってもイくことはできないぞ?」
志保が快楽に溺れていく様に悦びを感じながらも、
彼女を通して自分の娘の痴態を想像してしまい、さらに怒りを覚えていく。
514 :
桜庭 奏:03/07/15 02:25 ID:fmiNVRNJ
>>511 家族か親戚と目星をつけたすぐ後の、子爵の『娘』発言である。
「うわ、ビンゴ……」
自分の予測が当たって驚くが、あまりにも荒々しい子爵の様子に、志保を見ていられなくなってくる。
>「止めましょう……このままじゃ〜
「うん…うん……」
二人の様子を見ながら五月に同意のつもりで頷き、自分も立ち上がりかけるが、
>>509の志保の様子を見て
驚く。
「志保さん……」
呆然として呟く。
(なんで……?『もっと』なんて……。)
>>514 ふと、動きが止まった奏を不安げに見つめる。
「どうしたの……止めないの……?」
そう尋ねるが、奏は志保を見つめたまま動かない。
「……あ、もしかして……志保さんは嫌がっていないと思ったの?
そんなの違うに決まってるよ! きっと脅されてるんだよ……詳しい事情までは
わかんないけど、多分」
そう言って、改めて志保を見てみると、何故か志保が悦んでいるようにも
見えて、自分の言葉に自信がなくなってくる。
「ど、どうしよう……もしかして止めない方がいいのかな?」
>>513 自分の痴態が子爵に瑞葉の痴態を想像させてしまうことには全く気付かない。
自分の淫乱さをさらけ出すことで子爵の誤解を解くことができると勘違いしたまま、
いつも以上に悶え、喘ぎ、いつも以上に秘裂から卑猥な液をとめどなく流し続ける。
「は、はい… 自分から動きます」
子爵の動きが止まったことで快感が味わえなく、一瞬不機嫌な顔になる。
だがすぐさま彼の言葉どおりに自分から腰を動かし始め、快感を再び貪り始める。
「あぁっ、子爵様の凄くいいっ… お腹の中のもの全部持ってかれちゃいそうっ」
517 :
桜庭 奏:03/07/15 02:38 ID:fmiNVRNJ
>>515 二人を見ていて、だんだん自分の考えに自信がもてなくなってきて混乱する。
「分かんない…、もし、私だったらって考えると、絶対あんなの耐えられないのに…
耐えられないはずなのに…っ」
よもや二人が事の最中でなかったらばれてしまうような声を出してしまっている。
「志保さんは、違うの…?どうしよう、止めたほうがいいのか、止めないほうがいいのかわからないよ…」
また座り込んで、今度は向こうに背を向けてしまい、耳も手で押さえる。
どうやら奏には、二人の様子は衝撃的すぎたようである。
>>516 「く・・・・・君はとんだ変態女だな。
私に無理やり犯されているというのに、このザマか」
志保の膣からくわえられる刺激に耐えるために
気分をそらそうとして彼女を罵倒する。
が、すぐにそんなことでは抑えていられなくなり、
再び腰も使い始め、鎖での翻弄とともに
志保を滅茶苦茶に突き上げていく。
「う・・・・・くあっ! そろそろ、イ・・・・・くぞっ!」
言葉が終わると同時に志保の膣内に
物凄い勢いで白濁が吐き出されていく。
>>517 「奏さん……」
伯爵家で、鞭を含むお仕置きを受けた経験もあるので
内容自体はそこまでショッキングなものではなかったが
ショックのため脱力してしまった奏を見て、唇をかみしめる。
「……奏さんは私より年上だけど、メイド歴で言えば私が上でしたよね。
こういう場合は、何も見なかった事にするのがいいのかも知れない」
そう言うと、ゆっくりと立ち上がり、優しく奏の腕を持って立ち上がらせる。
「志保さんは、もしかしたら助けを求めているのかもしれない。
だけど、私たちが邪魔する事によって、志保さんがもっと酷い目に
遭うのかもしれない……取りあえず、私たちの力で事情を探る事がまず先だね……」
慰めになっているのかどうかわからないが、そんな言葉を奏に掛けながら
来た道を戻っていく。
>>518 「んぁあっ、そ、そうです。私は変態女…」
股間に咥え込んでいるものだけでなく、
子爵の罵倒にも気をやりながら自らを快感の頂へと追いやっていく。
「でも、瑞葉様は違います…ぅ」
無意識でも知らず知らずのうちに瑞葉を擁護するが、
そこでちょうど子爵が再び腰を使い始めたために声が上擦る。
「あぁっ、熱い… 熱いよぉ…っ」
全身を駆け巡る快感の波に襲われ、なんだか泣き出しそうになりながらそう述べる。
「あぁっ! あっ! んあぁっ!」
子宮口に精液を叩きつけられてその温度を感じた瞬間達してしまい、
そのあとの数秒間意識を失う。
「ぁ…はぁ、はぁ、はぁ…」
肩で大きく息をしながら、酒蔵の冷たい床の上で横たわる。
大きくポッカリと穴を開けた膣からは透明な愛液とともに、
白く濁った劣情の粘液が逆流してくる。
>>520 余韻を味わうこともなく、苦い表情で逸物を引き抜き、
志保の髪の毛を手にとって竿の汚れをぬぐう。
「ふん・・・・・・中でたっぷりと受け止めたようだな。
・・・・・・どうせなら娘でも孕んでくれ。
そうすれば、やり直せる・・・・・・いや、無理か。
所詮は君のような売女から生まれる子供だからな」
床に倒れた志保を助け起こすことも、拘束を解くこともなく、
扉の錠前を開けるとそのまま酒蔵を去っていく。
522 :
桜庭 奏:03/07/15 02:56 ID:fmiNVRNJ
>>519 五月に立ち上がらせてもらいながら、彼女の言葉を聞くうちにだんだん落ち着いてくる。
「ごめんなさい…。なんかもう、びっくりしちゃって。」
感極まったのか目から涙が溢れてきて、指で拭う。
>「志保さんは、もしかしたら助けを求めているのかもしれない〜
「うん…そうだね。……志保さん、大丈夫だといいけど…。
私、まだここにきて1ヶ月半くらいで音を上げてしまいそうなのに、五月さんはもっともっと長い間
メイドさんとして働いてきてるなんて…すごいね、尊敬する。」
来た道を戻りながら一言一言考えながらゆっくり話し、話し終える頃には扉を出る。
>>522 廊下に出て明るい光を感じ、ふと天井を仰ぐ。
「ううん、全然すごくないよ。私は好きでメイドをやってるんだし
一応……伯爵様に恩があるから、それをいつか返したいって思ってるんだ」
照れたように頬を赤らめると、笑みを浮かべながら奏を見つめる。
「……あ、さっきの……瑞葉さんのお父様っ!?」
先程眺めた階段から子爵が上ってくるのを見て、奏を引っ張って
陰に身を隠す。
「……何であんな酷い事してたんだろうね……あ、そうだ!
今からじゃ……あんまり意味ないかもしれないけど、志保さんの様子
見に行ってみようよ」
残してきた志保の事が気にかかり、そんな事を奏に提案する。
>>521 「……」
酒蔵を去る子爵を視線で見送ることもせずに、
ただ空中の一点を放心状態で見詰めている。
頬や額に汗で髪の毛が張り付いているがそれを払おうともせずに。
「……」
そのうちゆっくりと上体を起こすが、依然放心状態で空中を見詰めたまま。
身体に巻きついた鎖のひんやりとした感触と、
股間のじんじんとした疼痛のような感触。それと床に垂れ流した愛液の湿り。
それだけを感じながら空虚な物思いに耽る。
屋敷を出たところで、門柱に拳を叩きつける。
「くそっ!」
拳から血がにじむのも構わず歯軋りをする。
「何故彼女は私にああも従順なのだ?
私にだって・・・・・・自分が理不尽なことをしていることくらい分かっている。
それだというのに・・・・・・・!」
もう一度強く門柱を殴りつけると、屋敷を去っていく。
526 :
桜庭 奏:03/07/15 03:13 ID:fmiNVRNJ
>>523 照れたように語る五月の話を、うらやましそうに聞きながら微笑むと、足音が聞こえて隠れる。
影に隠れながら子爵が去るのを待つと、五月の提案を聞く。
「うん、そうしよう。さっきは何も出来なかったもの、今なら何か……」
五月とともにもう一度来た道を戻り、志保の側へ行く。
(うわ、間近で見るともっと痛々しい……)
つらそうな表情をしながら志保に近づき、持ち歩いているタオルをポケットから出す。
「志保さん……」
何と声を掛けていいのか分からず、そう呟くだけで言葉が出ないが、志保の側に膝をついて鎖を解きはじめる。
>>524 あまりにも凄惨な志保の姿に、一瞬言葉を失うも
ゆっくりと近付いて側にしゃがみ込む。
「……どうしてこんな目に志保さんが遭っているのか
今は聞きませんけど……けど、心が落ち着いてきたら……
いつか話してもらえませんか?」
ポケットからハンカチを出し、鎖を解く奏と目を合わせながら
額に滲む志保の汗を優しく拭き取ってやる。
「……助けてあげられなくてごめんなさい……」
そう呟くと、だんだんと悲しくなってきて涙を流してしまう。
「?」
酒蔵の階段を降りてくる音に気付いて視線をそこに向ける。
すると普段では見られないような表情をして、五月と奏がこちらに近づいてくる。
哀れみで、悲しみで、辛そうな表情を浮かべている彼女ら二人。
そんな彼女たちの表情の理由にすぐに気付くことができないでいるが、
時間とともに精神が回復してくると自分のせいなんだな、と気付く。
「あ、すいません。わざわざ…」
鎖を解いてくれている五月と奏に、疲れたような瞳でお礼を言いい、
こんな目に遭っている理由を知りたがっている五月には、
「…ええ、いつか話します…」と答える。
次に助けてあげられなくてごめんなさいと五月が謝ってくるが、
(自分で良かれと思ってやっていることなのに、どうして謝られるんだろう…?)と疑問に感じてしまう。
「五月さん、泣かないで…」
とりあえず五月にそう言いながら、自分の状況を客観的に把握する。
(…困ったなぁ)
530 :
桜庭 奏:03/07/15 03:53 ID:fmiNVRNJ
>>529 五月と一緒に志保の介抱を終えると、3人でその場所を去り、途中で分かれてそれぞれ自室へ戻る。
別れ際、志保に頭を下げる。
「…志保さん、私、まだ混乱しててなんて言っていいのかよくわからないんです……。
でも、志保さんが大変だったのに、何も出来ないのが歯がゆかった。
……おやすみなさい。」
とりあえず言いたいことだけ言い終えると下げていた頭を上げて自室に戻る。
531 :
山崎 渉:03/07/15 11:06 ID:vhmwz+RP
__∧_∧_
|( ^^ )| <寝るぽ(^^)
|\⌒⌒⌒\
\ |⌒⌒⌒~| 山崎渉
~ ̄ ̄ ̄ ̄
「こほん」
数日前、夜通し主人と交わっていたせいで体調を壊し発熱中。
部屋で真っ赤な顔をしてベッドに横たわっている。
「けほ、けほっ。…そういえば最近麗しゃんの様子がよそよそしいけど
何かあったのかなあ…。はぁ…」
朝、額のタオルを替えに来た麗の表情を思い出し心配する。
自室から一歩も外に出られない為、麗の事も何もわかっていないらしい。
「うー…なんかこうしてると…。
ひろーい宇宙にひとり、ポンって置き去りにされたような気分らなぁ…。」
静かすぎる昼間の屋敷に寂しさを覚え、天井を見つめて呟く。
焼けるような陽射しの中、墓地への長い坂道を花を持って歩く。
が、背後に瑞葉とは正反対なタイプの若い娘が一人くっついて歩いている。
「瀬名ぁ、今日こそ私んち泊まってってよ。ねえー」
「ダメ」「ケチ!」
先程からこんなやり取りばかりを繰り返している。
墓地に着くと花を奉げ、南の名前が刻まれた墓標をじっと見つめる。
「……。瀬名のお母さんほんと綺麗な人だったよね。
でも若い頃の無茶が原因で病気になっちゃったなんて、一体何の仕事してたの?」
「…知らない。結局親父の事も、死ぬまで教えて貰えなかった。
じゃあね母さん。また帰る前にでもここ、綺麗にしに来るよ」
そう言うと簡単な掃除をして墓地を出る。
屋敷に届いた郵便物から、自分宛の手紙を見つける。
「……あ。この手紙…後でゆっくり見ようっと♪」
なにやらご機嫌な様子である。
「そろそろ…夏、か」
自室で新聞を読みながら、寂しげに呟く。
「……嫌な季節だな。アレを思い出す……」
539 :
秋山 麗:03/07/16 23:19 ID:gZEGuaTS
少々立ち直ったのか、ぱっと見、以前と変わらない調子で食器の後片付けをしている。
先日の情事で汚れたメイド服を洗濯している。
541 :
桜庭 奏:03/07/16 23:30 ID:7wEbKt8S
屋敷の扉を開け、そーっと中に入ってくる。
今日は半日お休みをもらって試写会を観に行っていたので、私服を着ている。
紺色のロングスカートに白と黒のストライプの入ったブラウスを着てミュールを履いており、髪はピンでとめただけで
おろしてある。
「思ったより帰ってくるの遅くなっちゃった…。」
掃除を終えて、箒を片付けている。
「今日もご苦労様っと……」
543 :
秋山 麗:03/07/16 23:43 ID:gZEGuaTS
「よし……と、えっと……」
食器を片付け終えて、続いて厨房の確認に移る。
こんな状態でも、すでにシフト表を見ずに動いているあたり、さすがだったりする。
544 :
桜庭 奏:03/07/16 23:47 ID:7wEbKt8S
「あれ?こんなところに下へ行く階段がある。」
自室へ戻る途中に知らない階段を見つけ、地下室へ行く道だとも知らずに下っていく。
肩を叩きながら厨房へ行く。
「疲れた時は……やっぱりミネラルウォーターよね!」
冷蔵庫からミネラルウォーターを取って、喉を鳴らしながら飲み干す。
散乱した鎖を元の場所に戻し、酒蔵の床を雑巾で丁寧に拭いている。
547 :
秋山 麗:03/07/16 23:56 ID:gZEGuaTS
「器具類OK、調味料他は……」
あちこちを開けて、残量や状態を確認していく。
厨房を出て、メイド長に声を掛けられる。
「は、はい……なんでしょうか?」
おそるおそる返事をすると、何故かメイド長は満面の笑み。
少し不気味に感じつつも、話を聞いている。
549 :
桜庭 奏:03/07/17 00:01 ID:JW09Luyo
重い扉を開けて中に入ると、大きな鏡が見えて駆け寄る。
「うわ。大きい〜。これだけ大きかったらバーがあればバーレッスンできるのに。」
くるくる回りながら部屋を見回す。
「もしかして、ここが地下室なのかも…。」
550 :
桜庭 奏:03/07/17 00:05 ID:JW09Luyo
回っているうちに、壁にかかっている鎖にぶつかる。
「…鎖?」
『鎖』でこの前の志保と瑞葉の父を思い出し、とまどっていると、他にも怪しげなものがあるのに気付く。
「……何をする部屋かよく分からないけど、出よう。早く部屋に戻って着替えなきゃ。」
551 :
秋山 麗:03/07/17 00:09 ID:g1oGIl7J
「……よし、全部揃ってる」
チェックリストをしまい、一息ついて……ふと、自分の仕事が終わってしまったことに気付く。
「えっと……酒蔵はさっき志保さんが入っていったし……
あとはっと……今日休みの奏さんの分が確か……」
手持ち無沙汰なのか、必要の無い仕事を無理に探そうとしている。
バックミラー越しに運転手を凝視し、
彼の表情を観察しながら屋敷に着くまでの時間を潰している。
メイド長の話は
どうやら、何やら盛大なイベントが近々行われるから
準備をしておくように……との話。
「はぁ……わかりました」
あまりにニコニコしているメイド長が怖くなって
話もそこそこにその場を立ち去る。
554 :
桜庭 奏:03/07/17 00:20 ID:JW09Luyo
部屋から出、ショルダーバッグを肩にかけて、少しかかとの高いミュールで器用に階段を駆け上がり、
もといた1階に戻る。
555 :
秋山 麗:03/07/17 00:22 ID:g1oGIl7J
しばらく考えていたが、ふと正気に戻る。
「……はぁ……何やってるんだろ、あたし……
仕事をしていた方が気が落ち着くとは言え……」
屋敷に着くなり、例の如く入り口の格子戸が眼前に立ち塞がっている。
早く屋敷の中に入りたいという衝動を押さえて深呼吸をする。
そして気持ちが落ち着くと改めてインターホンを押す。
557 :
桜庭 奏:03/07/17 00:29 ID:JW09Luyo
1階に出た途端インターホンの音が聞こえ、玄関へ向かうと、来客は雫のようである。
ボタンを押して開錠し、玄関のドアを開ける。
558 :
秋山 麗:03/07/17 00:33 ID:g1oGIl7J
>>556 インターホンが聞こえ、これ幸いと玄関へと向かう。
途中の廊下の窓越しに、ちらりと客人の姿が見え、一瞬立ち止まる。
「……どっかで見た気が……確か、綾峰家婦人……?」
何かと悪い噂を聞いていたこともあり、少々覚悟を付けてから歩みを再開する。
>>557 奏がドアを開けた後に玄関に到着し、慌てて駆け寄って客人を出迎える。
>>557-558 「ハァイ、奏ちゃん。元気だった?」
奏の顔見るなり、彼女に向かって笑顔で手を振り出す。
「……」
しかし麗のほうには無愛想な表情で一瞥するのみ。
彼女は自分のことを知っている様子だったが、こちらは何も覚えていない。
(何かしらあのメイド。 …こっち見てるわ。気持ち悪い)
560 :
桜庭 奏:03/07/17 00:50 ID:JW09Luyo
>>558-559 隣に立った麗を見上げて、軽く頭を下げて挨拶する。
麗にどこか違和感を覚えて一瞬考えるが、すぐに雫が玄関へ到着して忘れてしまう。
「雫様、こんばんは。この前は、絨毯の件どうもスミマセンでした。
今日は、出かけてたので制服じゃなくて申し訳ないんですが…。」
雫が麗の方を無愛想に一瞥したのを見て、付け加える。
「もしかして、雫様と麗センパイ…初対面ですか?
雫様、こちら秋山麗さん。私のメイドのセンパイです。
で、センパイ、ご存知かもですが綾峰雫様です。私、よくお世話になってて…。」
561 :
秋山 麗:03/07/17 00:58 ID:g1oGIl7J
>>559-560 自分と奏に対する極端な対応を見て取って、悪い噂が立っていた事を納得する。
(確かに……噂通り、接しにくい相手みたいね……)
とはいえ、自分だけぞんざいに扱われるのは初めてではないので、奏に続いて割と普通に対応する。
「秋山麗と申します。以後、お見知り置きを……
それでは雫様、早速、客間の方へご案内いたします」
そう言ってから、奏の方へと向き直り、
「……奏さん、早く着替えていらっしゃい」
一言小声で伝えると、雫を先導していく。
>>560 「いえ、いいのよ。奏ちゃんの私服が見られただけでも幸せだわ」
奏の服装を眺めて素直な感想を述べる。
次に彼女が麗の紹介を始めるが、それは興味ないという様子。
「ふぅん…」
とだけ生返事しながら、麗の全身を舐めるように見ていく。
その眼差しは乞食でも見下げるかのような視線である。
>>561 麗が奏に服装のことを注意するが、
そのことに対して奏の味方をするようにして茶々を入れる。
「……そのままでいいのよ、奏ちゃん。着替える必要なんかないわ」
そう奏に言った後、麗に向き直る。
「さ、早く客間に案内して頂戴」
ぶっきらぼうに言い捨てながら麗についていく。
563 :
桜庭 奏:03/07/17 01:15 ID:JW09Luyo
>>561 >「……奏さん、早く着替えて〜
雫を客間まで案内してもらう礼を言って一旦自室へ戻り制服に着替えようかと思い頷いたが、
>>562 >「……そのままでいいのよ、奏ちゃん。着替える必要〜
雫にそう言われてしまい、どうしようかと困ったように麗と雫を見比べるが、
「…ごめんなさい、やっぱりこの格好だと働きにくいので着替えてきますね。すぐに戻りますから。」
雫に頭を下げながらこう言い、麗に向き直って、
「センパイ、じゃあスミマセンが案内お願いします。着替えたら戻りますから。」
と言うと、早歩きで自室に向かう。
564 :
秋山 麗:03/07/17 01:19 ID:g1oGIl7J
>>563 奏の言葉に、頷いて了承した事を伝える。
>>562 雫の見下した視線には気付かぬ振りをしたまま、奏を見送った後、自分も歩き始める。
「……こちらへどうぞ」
客間の一つを開けると、雫を先に部屋に入れ、自分も続く。
「すぐにお飲み物をご用意いたしますが、何がよろしいでしょうか?」
>>563 「あっ!」
自分の意に反して着替えに戻る奏に驚く。
「……」
去っていく奏の背中を見送り終えると、
奏と一緒の時には絶対見せないような表情で麗を睨みつける。
もっとも彼女は自分の前を先導して歩いているのでこの視線には気付かないが。
>>564 客間に入り、麗に何か飲み物を勧められる。
「…ええ、いただくわ。何がいいかしら…」
数秒考え込み、答えを出す。
「―エスプレッソをお願い」
566 :
桜庭 奏:03/07/17 01:35 ID:JW09Luyo
自室に戻るとバッグをベッドに放り投げて衣服を脱ぐ。
が、涼しかったとはいえ脇のあたりが汗を掻いていることに気付く。
身体だけ洗うことにし、麗に悪いと思いながらも5分ほどシャワー室(自室にある)に入る。
急いでメイド服に着替えると、髪を整えて鏡で自分の姿をチェックすると客間へ向かう。
>>564-565 客間にたどり着き、ノックをしてから中へ入る。
「中座してしまってスミマセンでした。」
567 :
秋山 麗:03/07/17 01:40 ID:g1oGIl7J
>>565 敵意などをにじませる雫とは対照的に、少なくともここまでは冷静に対処する麗。
「……かしこまりました」
また面倒なものを、等と思うが、おくびにも出さずに一礼する。
>>566 ちょうど戻ってきた奏と入れ違いになる。
「ここからお願いね。
あと……あたしがどんな扱いされても、下手に口をはさまない方がいいわよ……」
雫には聞こえないように、小声でそう言うと、もう一度雫に頭を下げてから、急ぎ厨房へと向かう。
>>566 「いいのよそんなこと気にしなくて。そんなことより、こっちに来て」
両膝を合わせて椅子を作り、その上に奏を座らせる。
「相変わらず可愛いわ… お人形さんみたい」
奏を背後から抱きながら、身体を揺り篭のようにして小さく動かす。
>>567 「……」
奏が客間に入ってきたので麗のことは忘れ――というより無視し、
奏を抱いて彼女を愛で続ける。
569 :
桜庭 奏:03/07/17 01:55 ID:JW09Luyo
>>567-568 ちょうど飲み物を作りに出て行く様子だった麗に、礼を言おうとするが、
>あと……あたしがどんな扱いされても、下手に口をはさまない〜
麗にこう釘をさされて戸惑う。
「え…でも……」
この前の貴利子はともかく、同僚として色々お世話になっている麗である。
どうやら自分を気に入っているらしい雫の、麗を見る視線に気付いたときに何かとフォローはしようと思ったのだが。
すぐに麗は出て行ってしまい、頭を切り替えて雫のほうを向く。
誘われるままに雫の上に座る。
「重かったら、ごめんなさい…」
女性の上に座ることを考えて少し心配するが、揺り篭のように揺られて、だんだんゆったりとした気分になってくる。
後ろの雫を見上げ、微笑む。
570 :
秋山 麗:03/07/17 02:01 ID:g1oGIl7J
>>568-569 「さて……と」
一息ついてから、エスプレッソマシンや豆を用意し、抜かりなくエスプレッソを入れていく。
相手の好みがわからないので、砂糖とミルクを少し多めに用意して……
ふと思いついて、もう一杯エスプレッソ(奏用)を用意して、厨房を出る。
「……これが無駄にならなきゃいいけど……」
自分が気に入らないらしい雫の動きを懸念しつつ、客間へと戻る。
客間をノックして開けると、思いもよらぬ光景に一瞬躊躇する。
「……お、お待たせいたしました……」
はっ、と気がついて会釈すると、二人の前にエスプレッソを並べる。
>>569 「まぁ…」
膝の上でこちらを見上げてくる奏の笑顔に心洗われた気分になる。
彼女の可愛さに思わずもう一度抱きしめる。
すると彼女の首の部分にちょうど自分の唇が当たったので、軽くキスをしてやる。
「…勝手に調べさせてもらって悪いんだけど奏ちゃん、大学を中退したのね?」
キスした後に一呼吸置いてから尋ね、大学中退の奏を哀れむような瞳で彼女を見る。
「あなたが中退した理由は聞かないけど…」
一旦言葉を切り、続ける。
「どう? 大学を卒業したことにしてしまわない?
わざわざうっとおしい受験や卒業論文、単位なんかなくても大学なんか卒業できるの」
>>570 「あら」
エスプレッソをふたつ用意してきた麗に驚く。
「以外に気が利くのね。ただのクズメイドだと思ってたわ」
麗の差し出したエスプレッソをひと啜りする。
「まぁでも、下の下から下の中に評価が上がっただけだけれども」
奏のカップを手に取り、彼女の口元に寄せる。
「はい、奏ちゃん。エスプレッソよ。熱いから気をつけてね」
572 :
桜庭 奏:03/07/17 02:27 ID:JW09Luyo
>>571 雫に抱かれながら、首に唇が当たる感触を感じてそっと目を瞑るが、
>「…勝手に調べさせてもらって悪いんだけど奏ちゃん〜
驚いて雫を振り返る。
>「どう? 大学を卒業したことにしてしまわない?〜
魅力的な話に一瞬流されそうになるが、ちょっと間を置いてから話し出す。
「…私、大学を卒業したっていう経歴が欲しいわけじゃないんです。
『中退』というままで終わってしまうのは悔しいですけど…。勉強したいことがたくさんあるんです。
お金を貯めて、大学の二部に通うとか、もう一度入りなおすとか色々考えたんですけど…。」
ここまで話したところで、扉が開いて話を中断する。
>>570 雫の上に座っていたところに麗が戻ってきて慌て赤面し、そのまま雫から降りようかと思うが、
雫に対して失礼になるかも…と思ってとどまる。
「センパイ…ごめんなさい、お任せしちゃって。」
麗が用意してくれている間に自分はのんびりしていたと思うととても申し訳ない気分になる。
麗になんとか目で謝罪の意を伝えようとする。
雫にカップを口元まで寄せられ、麗の前で戸惑いながらも口をつける。
573 :
秋山 麗:03/07/17 02:33 ID:g1oGIl7J
>>571 >意外に気が利くのね。
正直、機嫌を損ねたらカップごと投げて来かねないと思っていたので、機嫌を取れたことに少しホッとする。
>>572 「いえ、大丈夫ですよ。雫様は、あなたに会いに来られたようですから……」
腐っても(失礼)客人の前なので、敬語でそう言って、軽く微笑んで見せる。
「雫様、他に御用があれば、お申し付け下さい」
>>572 「…そう、わかったわ。余計なこと言ってごめんなさいね」
自分の提案を断られて少し気が滅入ってしまうが、
寄せたカップを奏がちゃんと受け入れてくれたことに機嫌を直す。
「あぁ… でも、なんて可愛いの。持って帰りたいぐらい。
なんでこんな主人の屋敷なんかに… 私のお屋敷にも欲しいわ」
カップのエスプレッソを口移しで奏に飲ませてやる。
>>573 >「雫様、他に御用があれば、お申し付け下さい」
「…そうねぇ。あなた、裸になりなさい。ここで、今すぐ」
奏との軽い愛撫を楽しみながら、うっとりとした顔で麗に命令する。
575 :
桜庭 奏:03/07/17 02:47 ID:JW09Luyo
>>573-574 「いいえ、余計なことなんて。…お心遣い、うれしかったです。」
謝る雫に、首を横に振って言う。
口移しでエスプレッソを飲まされ、こくこくと飲みこむ。
麗の言葉に我に返り、また赤くなるが、裸になれと言う雫の言葉に、目を見開いて彼女を見つめる。
576 :
秋山 麗:03/07/17 02:51 ID:g1oGIl7J
>>574-575 うっとりした顔の雫の命令に、一瞬ピクリと反応する。
(……また脈絡無くそういうことを……そのときの気分であたしを甚振ってるわね……)
とは言え、接客している以上逆らうこともできず、
「……わかりました」
半ば諦めたように、雫たちの方を向いたまま、衣服を足元に脱ぎ捨てていく。
下着まで脱ぎ終えると、少し顔を上気させつつも、手を前で合わせ、服を着ていたときと変わらぬ体勢を取る。
「へぇ… 素直なのね。見直したわ、でも…」
逆らう素振りを微塵も見せずに裸体を晒す麗に感心する。
「見て御覧なさい、奏ちゃん。あの淫乱そうな身体。汚わらしいったらありゃしない。
奏ちゃんはあんな風になっちゃダメよ。誰にでも身体を許しちゃダメ。
私以外に身体を晒しちゃダメよ。ここの主人は… 仕方ない、か」
麗に蔑んだ視線を送りながら奏に注意する。
578 :
桜庭 奏:03/07/17 03:06 ID:JW09Luyo
>>576-577 突然雫に言われて何も言わずに言うことを聞く麗を見て、自分と比べてすごいなぁと内心感心する。
>「見て御覧なさい、奏ちゃん。あの淫乱そうな身体。〜
「はい…と言いたいですけど、でも…ここで働く限り、仕方のないことですから。」
苦笑しながら雫に言う。
裸になった麗には、どういう顔をむけていいかわからず、できるだけ視線を向けないようにしている。
579 :
秋山 麗:03/07/17 03:09 ID:g1oGIl7J
>>577-578 さすがに一度身を震わせ、雫の方を見るが、すぐに視線を下げる。
(他のメイドなら、黙ってはいられないでしょうね……)
自分も頭には来たが、自制を繋ぎ止められないほどではなく、言いかけた言葉をなんとか飲み込む。
しかし(怒りで)興奮したためか、また少し顔が赤くなる。
「し、雫様……もうよろしいでしょうか……?」
>>578 「……まぁ、それもそうね」
溺愛する奏に言われてそのまま納得してしまう。
>>579 「いえ、まだよ。私が帰るまでその格好でいなさい」
麗に冷たく言い放つと、ふと部屋の壁に掛けてある時計を見る。
「あら、もうこんな時間。そろそろ帰らなきゃ」
膝の上の奏を降ろして身なりを整える。
「…見送り、お願いね」
裸の麗にこのときだけ、そう笑顔で言う。
当然、屋敷の前に止めてある車のところまで裸で見送りに来いという意味である。
581 :
桜庭 奏:03/07/17 03:25 ID:JW09Luyo
>>579-580 雫の言葉にあまりにもそれは…と思うが、先ほど麗に釘を刺されたので、黙り込む。
膝から下ろされて、雫とともに立ち上がる。
>「…見送り、お願いね」
「雫様、私がお車までお見送りしますから…。
今、7月なのに涼しいから、あの格好だと風邪を引いちゃうかも…。」
さすがに黙っていられず、困った顔で雫を見上げながら言う。
582 :
秋山 麗:03/07/17 03:33 ID:g1oGIl7J
>>580 帰るまで、というのはまだ予想の範囲内だったが、その後の言葉にさすがに驚く。
「……えっ!?」
思わず上げた視線の先にあったのは、やたらと嬉しそうな雫の笑み。そこで自分の予想が当った事を知る。
(こういうタイプの人間ってもう……他人を無様に見せて、自分が高くなった気でいるんだから……)
>>581 「奏さん」
雫に遠まわしに抗議する奏のセリフを、一言で遮る。
「……後片付けの方、お願いできますか?」
「それでは雫様、お見送りさせていただきます」
脱ぎ捨てた服はそのままに、客間のドアを開けると、そのまま雫と共に玄関へと向かう。
>>581 「いいのよ、この程度で風邪引くようなメイドだったらこの世に必要ないわ」
素っ頓狂なことを断言してみせる。
>>582 「……」
ただ素直にこちらの命令を聞くだけの麗に何か釈然としないものを感じながらも、
彼女を引き連れて玄関を抜け、外に止めてある車の場所へと向かう。
「今度来たときは容赦しないわ。覚えてらっしゃい」
月並みな捨て台詞を残して車を発進させる。
584 :
桜庭 奏:03/07/17 03:54 ID:JW09Luyo
>>582-583 「雫様、お気をつけてお帰りになってください。」
と雫に挨拶をしながらも、彼女とともに行く麗に申し訳ない気分になる。
麗に言われたように部屋を片付け、カップをまとめて下げようとするが、ふと思いとどまる。
脱いだままの麗の衣服を、下着以外畳んでおく。
(下着は、あまり他人には触られたくないものね。センパイにはホントに悪いことしちゃった…。)
『センパイ、今日はホントごめんなさい。 桜庭奏
p.s首につけてるチョーカー、個性的でいいと思いますよ。また今度一緒にお話しましょうね。』
我ながら訳の分からない文章だと思うが、追伸の部分で麗を傷つける可能性があることに気付かないまま
畳んだ衣服の上にメモを置き、客間を去る。
585 :
秋山 麗:03/07/17 04:02 ID:g1oGIl7J
>>583 通例通り、走り行く車が見えなくなるまで、その場でお見送りをする。
こういう相手は、感情を殺して機械的に応対すれば、実質被害は少なくて済む、と知っていたからこそだが……
(奏さんがいたから素直に従ってたけど……
そっちが容赦しないなら、今度はお望みどおり、ただひたすらに泣き叫んであげてもいいわよ)
他のメイドには見せられないけど、などと胸の中で思いつつ、屋敷へと戻る。
>>584 服を取りに客間に戻ると、下着以外が綺麗に畳まれ、さらにメモが置かれている。
そのメモに視線を走らせて……そこで、チョーカーこと首輪をしている事を、今更ながら思い出す。
「……あの当日は本気で泣いたけど……一晩経ってみれば、未だに服従した自覚が、ねぇ……」
侯爵のために仕方なく従ってる、という前提自体がそもそも変わってないため、首輪のことについてはあまり気にならないらしい。
ジカンガネー
厨房でいちごを煮立て、ジャムを作っている。
洗濯物のアイロンかけをしている。
廊下の掃除をしている。
自室で、珍しく雑誌ではなく本を読んでいる。
水分がほとんど飛んできたのでので、
そろそろジャムを常温で冷やそうと鍋の火を止める。
大きな郵便物を受け取り、両手で持って自室へ運ぶ。
ハンカチを一枚一枚、きれいに畳んでいく。
次第に眠気に襲われ、本を閉じてしまう。
掃除を終え、道具をロッカーに片付ける。
続いてシャツにアイロンをかけ始める。
タンスに隠していたポテトチップスを出して、おもむろに食べ始める。
自室でくつろいでいる。
アイロンかけが終わったものをカゴに入れて
それぞれの持ち主の部屋を回って届けている。
「! だ、だめじゃない! ポテチは一日十枚までって決めていたのに……」
考え無しに食べていた事を後悔しつつ、袋の口を縛る。
スプーンで味見したジャムを口に含みながら、廊下に出る。
「……そろそろ夏か。新しいメイドの一人でも雇いたいところだな」
伯爵から貰ったリストを眺めつつ、ふとそんな事を言う。
車を降りて、屋敷の門をくぐる。
伯爵にはインターフォンを押すという言葉が辞書に載っていないようだ。
カゴを抱えて廊下を男性陣の部屋のある方へ。
誰かメイドでも呼ぼうかと自室から出ると、瑞葉の姿を見つける。
「おお、瑞葉。私の分の服もあるだろう?…ちょっと運んできてくれ」
そんな事を言うと、再び自室に戻る。
口腔内で舌を震わせてジャムの味を楽しみ、いい出来だと心浮かせる。
そして酒蔵の中に潜ると、ワインを選び始める。
>>620 「は、はい!」
カゴの中から主人のシャツとハンカチを取り出すと
主人の部屋へ入室する。
「失礼します・・・・・・どうぞ、おじ様」
どこか緊張した様子で差し出す。
屋敷に侵入すると、ただよってくる甘い香り。
「なんだこの匂いは……果実のような……」
呟きながら、足を進める。
>>622 「ああ、ありがとう。そうだ、せっかくだから少し休んでいくといい」
どう見ても疲れているようには見えない瑞葉をソファに座らせると、窓際に立って突然話し始める。
「どうなんだ…?…最近、瑞葉は寂しいんじゃないのか?」
視線は窓の外に向けたまま、どうともとれる言い方で、軽い口調のままそう言う。
ワインを持って出ようとするが、酒蔵の鍵が見当たらない。
酒蔵は最初から開いていたのでここに鍵があるはずはないし、
今、酒蔵内に鍵がないか探しても見た。
(…どこ? このままじゃまたお仕置きかな…
いや、それも嬉しいけれどメイドとしてのプライドが…)
厨房の中も探して見るが一向に見当たらない。
思い当たる場所を探してもなかなか見つからないので、最後の望みを託して地下室へと向かう。
>>624 >せっかくだから少し休んでいくといい
「え・・・・・・は、はい・・・・・・」
気まずい思いをするよりは、と
すぐに立ち去ろうとしていたのだが、仕方なくソファに腰を下ろす。
>瑞葉は寂しいんじゃないのか?
「!」
ズキリと胸が痛むのを覚えて、咄嗟に何も言えなくなる。
「・・・・・・っ」
(どうしてこんなに・・・・・・なってしまったんでしょう・・・・・・)
悲しげにうつむいたまま、何とか口を開く。
「そうかも・・・・・・しれません」
主人の部屋へ行こうと進んでいくと、ふと下り階段を見つける。
「……ここはワインセラーか? それとも地下室」
何となく懐かしさを感じ、昔を思い出しながら階段を下りていく。
>>627 「………」
瑞葉の悲しげな言葉を聞いて、過去の瑞葉との色々な事を思い浮かべるが、一度それを払拭して話し続ける。
「まあ、若い者は若い者同士の方が気が合うのか。…あいつが、もしこの屋敷を出て一人立ちすると言ったら、瑞葉はどうする?」
振り向いて瑞葉と目を合わせると、真意の読めない表情でさらに言う。
「お前がここに来た動機…それが薄れているなら、瑞葉はメイドを辞めてもかまわんのだからな。あいつに付いて行ってもいいし、子爵家に戻ってもいい」
(もっとも、子爵家には二度と戻れないだろうが…)
こればかりは自分の責任なので、流石に表情が曇る。
>>629 主人の言葉を黙って聞き、しばらく沈黙していたが
やがてゆっくりと頭をふる。
「……ごめんなさい、分かりません……」
必死に堪えているが、瞳は既に潤んで今にも涙が零れそうである。
「分からないんです。私、確かに瀬名様のことが好きです。
でも、おじ様のこと、嫌いになったわけじゃありません。
むしろ今でも、こうして一緒にいられて嬉しいです。だから……」
自分でも何を言っているのか分からなくなって、また黙り込んでしまう。
「見つからないなぁ…」
地下室の照明を全て点けて酒蔵の鍵を、酒蔵から持ってきたワイン片手に探す。
いつも薄暗い地下室とは違ったイメージの中、
淫具の入った棚の引き出しなどを念入りに探してゆく。
「…どこ?」
鎖の束に混入しているわけでもないようだし、間違ってゴミ箱の中に入っているのでもない。
「やっぱりここにはないかな…」
>>630 (やはり多感な時期にこの環境に居させたのが原因なのか…?)
瑞葉が最近情緒不安定になる事があるので、伊達に相談もしていたのだが、どうにも自分への罪悪感が湧き出てしまい、瑞葉にハンカチを渡すと、くるりと振りかえる。
「まあ、瑞葉の事は瑞葉が決めればいい。…ただ、私は瑞葉の幸せを願ってはいるからな」
そう言うと疲れた顔でベッドに横たわり、うつぶせのままで瑞葉を呼ぶ。
「…今日は疲れた…。瑞葉、腰のマッサージでもしてくれないか?」
>>631 ふと、地下室の明かりが漏れている事に気付き、ゆっくりと扉を開ける。
中を覗いてみると、瓶を抱えた志保が目に入る。
「……志保殿? ここで何をしていらっしゃる」
何やら焦っている様子の志保に向かって、そう声を掛ける。
>>632 意外にも温かい言葉をかけられたことで、かえって涙が溢れてしまう。
「ありがとう……ございます」
ハンカチを受け取り目元を押さえるようにして
主人と視線が交わるのを防ごうとするが
>マッサージでもしてくれないか?
「……は、い……」
ここで何もせずにいるわけにはいかないので
目を赤くしたままベッドへ上ると主人の腰を指圧し始める。
「ん……んっ」
>>633 「!?」
伯爵に突然声を掛けられて驚くが、彼が唐突に現れるのはいつものこと。
なので割とすぐに落ち着きを取り戻すが、鍵を無くしたことの焦りは消えていない。
「は、伯爵様… 実は酒蔵の鍵を無くしてしまって…」
>>635 「鍵? ここで無くしたのかね」
あまりに不自然な場所で、鍵を探しているという志保の言葉に
疑問を感じつつも、そう言って辺りを見回す。
「それは大変だ……マスターキーはあるだろうが、メイドのミスによって
無くしたからと言って、簡単に貸し出してもらえるものでもないだろう」
その時、あっと何かがひらめく。
「……もしや、罰を受けようとわざと無くした振りをしているのではないのか?」
>>634 「ああ、そうだ…その調子だぞ瑞葉…いい感じだ…」
瑞葉の指圧による柔らかい刺激に気持ち良さげな声を出し、力を抜いて瑞葉の動きに身体を預ける。
(いかん…どうにもムラムラしてくるぞ……)
麗の一件以来ご無沙汰なせいか、だんだん瑞葉を抱きたいという欲望が頭をもたげてくる。
>>637 腰から徐々に肩甲骨の辺りまで指圧していったところで
ふぅ、と一息つく。
「肩もお揉みしましょうか? おじ様」
多少息の上がった様子で問う。
>>636 「いえ、とんでもない!」
即座に否定するがその途端、表情が暗くなる。
「…でも、そうかもしれません。無意識のうちにわざと鍵を無くしてしまっているのかも」
俯きながらそう答え、続けてこう言い始める。
「私、淫乱ですから…」
>>638 瑞葉のマッサージに身を委ねていたが、ついに我慢が出来なくなってしまう。
「いや……もういい。次は…私が瑞葉をマッサージしてあげよう」
言うが早いか身体を反転し、その勢いで驚いた瑞葉を押し倒す。
「私もご無沙汰だが…瑞葉もご無沙汰だろう?…この前も大声をあげて自慰をしていたのだしな」
荒い息でそう言って、瑞葉の服を脱がしながら愛撫する。
>>639 「……ふふ、自ら淫乱だと認めるか。節操のないメイドだな」
言いながら志保に近付き、持っていたワインの瓶を奪い取る。
「鍵だが、ここにあるかも知れない。よく探してみるが良い」
何かを企む表情で薄笑いつつ、棚の方を指差す。
>>640 「あ……っ!」
半ばこうなることは予想していたのか
あまり抵抗もしないままに押し倒される。
>この前も大声をあげて自慰をしていたのだしな
「それは……っ!」
反論しかけるが、結局のところ事実なので何も言えない。
「いえ、なんでもありません。続けて……下さいませ」
そう言うと脚を僅かに誘うように開く。
>>642 「…瑞葉…」
どこか今までと違う態度の瑞葉に一抹の寂しさを感じつつも、胸とスカートの奥に手を伸ばす。
「いつだったかな。以前に瑞葉に猫の格好をさせて戯れたのは…」
思い出すようにそう呟くと、瑞葉にキスをしてから責めの手を強める。
>>641 「はい、お仕置きがお仕置きじゃないんです。お仕置きはよりミスを助長させるだけと言うか…
ミスを二度としないようにと強いお仕置きを受けても、それが苦痛じゃなくて。
むしろもっとお仕置きを受けたい… そしてまたミスをする。
そうしてどんどんお仕置きがエスカレートしていっても、そのお仕置きですら…」
伯爵が聞いているかもわからずに、ただ独白する。
「気持ちいいと感じてしまうんです。…変態ですよね」
自分で変態と宣言した瞬間、何かが壊れたように瞳が潤んでくる。
そして伯爵が棚のほうに鍵があるかもしれないと言うので、彼がが指差した方向を潤んだままの瞳で見やる。
「…あの棚ですか?」
伯爵に背を向け、彼が指差した棚へと向かう。
>>643 「ん……」
主人の唇を受け入れ、愛撫に身体を悶えさせる。
「んっ、はぁ……あぁっ!」
主人と幾度となく睦み合った記憶が蘇ってきて
切なさに身を震わせる。
「ごめんなさい……ごめんなさい……」
泣きながら主人に抱きつき、身体を摺り寄せる。
>>644 背を見せ、棚に向かう志保を見て怪しげに笑みを浮かべる。
「それではお仕置きを受けられない……というのが、志保殿にとっての
真のお仕置きというわけだ。まぁ、そのようなメイドも珍しくはないが」
棚奥を懸命に探す志保にそう言いながら近付いて
突然、志保の横でワインを床に投げ付ける。
赤い液体が床に広がり、破片が散乱する様を、動じる事なく見つめる。
「おや、落としてしまったようだ……だが、志保殿には好都合だったかな?」
そう言うと、小さく笑いつつ志保を見つめる。
>>645 「瑞葉…泣くんじゃない。…こういう事は慣れているからな」
瑞葉には理解しがたい言葉を呟きつつ、固く尖り始めた乳首を露出させてつまみ上げる。
「今は涙は忘れるんだ。いいな?」
執拗に胸を責め続けながら、一方で既に硬くなっている逸物を、下着越しに瑞葉の下腹部に擦り付ける。
>>647 「ひあぁっ!」
敏感な胸の突起を摘まれて甘い声をあげる。
「ん、んんっ、やぁ……も、もぅ……ダメ、ですっ」
勃起を擦り付けられて蕩けるような快感の中でさらに脚を開く。
「ただ一人の御主人様であるおじ様を裏切った淫らな私を……
瀬名様のお留守に、こんないけないことをしている私を……
どうぞ、お仕置きして下さい……っ!」
自らの指で秘所を広げて主人を誘う。
>>646 「…!?」
嫌な予感を呼び起こす破壊音。振り返ってみると予想の的中を確信する。
ただ違っていたのは伯爵が手を滑らせたというのではなく、
彼が故意にワインを床に落としたということが予想と違っていた。
「伯爵様! どうして…」
伯爵の異様な行動にわけがわからずに戸惑うが、彼の表情からすぐに真意を理解する。
「で、でも… これじゃ、これじゃ… 私が本当に変態だって言っているようなものです。
もし、ワインの瓶を自分から壊したってことが御主人様だけじゃなくて他のメイドにバレたら…」
>>648 「……安心しなさい。瑞葉がどんなにいやらしくていけない娘でも、メイドである限り私はお前を見捨てはしないよ。…例え…」
何か続けて言おうとするのだが言葉が出ず、無言で瑞葉の秘所へ逸物を突き刺す。
「しかし、一年前とは変わってしまったな…」
一瞬哀しげな表情を見せるが、それ以降はただ黙って荒々しく腰を振る。
>>650 悲しげに、切なげに頭を振りながら
主人に合わせて腰を蠢かせ、体内のモノを襞に擦り付けて締め上げる。
「おじ様……おじ様……っ!」
心の痛みを振り払うように快感に浸っていく。
「イって……イって下さいぃっ! そのまま……んんっ、は、やくぅっ!」
>>649 「知られても構わないのでは? むしろ、知られた方が志保殿には
良い結果となる。考えてもみたまえ……四六時中、主人を始め
他のメイドからも、卑しいメイドだという視線を浴びる事になる」
手を後ろに回してそう言うと、ワインが靴に付かないよう一歩下がる。
「哀れむメイドもいれば、憫笑するメイドもいるだろう。けれど
それは志保殿に絶大な快感をもたらすだろう……。
どんなにひた隠ししようとも、自ら変態だと認めているんだから
君自身もさして苦ではないのでは?」
口元に笑みを浮かべながらそう言うと、ワインがこぼれた床を顎でしゃくる。
「……それでは、変態らしく直接ワインを舐めて綺麗にしてもらおうか。
獣のように四つん這いになって」
>>651 「瑞葉……瑞葉っ…!!おおぉっ……」
細かく震えて締め付ける瑞葉の秘所の快感に、我慢できずに達してしまう。
「ふぅ……。ん?瑞葉、大丈夫か?」
後始末をすると朦朧としてしまつた瑞葉を一度ベッドに寝かすと、つと立って呟く。
「南の時が一番辛かったが…。志保も…瑞葉も…近くにいるのにどこか遠くに行ってしまうようだな」
最近屋敷内の他の男と親密な、自分の可愛がったメイドの事を考えつつ、窓の外を見る。
>>652 「うぅ…」
伯爵の理論は当然だと思ってしまい、言い返せなくなる。
「…はい、わかりました」
自分の変態さを嫌がっているものの、
伯爵から命令を受けると嬉々とした表情で返事をしてしまう。
「んはっ、ぴちゃ… ぴちゃっ、ぴちゃっ」
破片が散乱してない辺りを選ぶと躊躇する様子も見せずに、
まるで犬か猫のように舌を出して床のワインを舐め取り始める。
>>653 「あ……あはぁんっ、い……いっ、あっ……や、あああああっ!!」
主人の白濁を注がれて、喉を反り返らせて達する。
>近くにいるのにどこか遠くに行ってしまうようだな
(南……さん?)
朦朧とした意識の中で、一体誰なのか考えるが答えは出ない。
やがて主人や瀬名への罪悪感に苛まれつつも眠りに落ちていってしまう。
>>654 「気を付けないといけない。小さなガラスの破片が散らばっているから
たとえ目で見えずとも怪我をするかもしれない……」
言いながら、気まぐれで破片を足先で払っていく……が、はたと止まる。
「……そうか。怪我をした方がいいのかな? 罰を快感と感じるという事は
痛みが快感と同義だと捉えても……異存はないな?」
ニヤリと笑うと、集めていた破片をわざとワインの方へやる。
「これで怪我をしてしまう確立が上がった……本望だろう?」
意地悪そうに言うと、床に這う志保を愉しげに見下ろす。
「あいつ…。楽しそうだな」
高校の時の友人から届いた小包を開いてなにやら読んでいる。
「俺は今楽しい。お前の分まで上を目指す…か。…羨ましいな」
同梱されていた写真や友人関連のグッズ等があったが、その縦縞のデザインを見て喜色満面で近づいてきたみかさに全てあげてしまう。
「もう、あれから10年か。あとどのくらい持つのかな……」
手紙だけをポケットに突っ込むと、自室に帰っていく。
>>656 「はい、伯爵様ぁ…」
子猫のような甘い声を上げて答え、破片が散乱する床へと舌を着ける。
「んっ、ぴちゃっ、ぴちゃっ…あぁっ!」
破片の間を縫って巧みにワインを舐めてゆくが、
舌の安全を気にし過ぎて左の手のひらを少し切ってしまう。
「や、やっぱり危ないです。伯爵様っ! お許し下さい…」
許しを請いながら、その誠意だけでも見せようと再び床に舌を着ける。
>>658 「……茶番を見せろとは言っていない。ワインを舐めろと言い付けたはずだが」
あくまで最初の命令を全うさせようと、冷淡に志保を見つめる。
「それでも嫌だと申すのであれば、私の機嫌を取ってみてはどうだね」
意味深に笑みを浮かべつつ、愉しませろといわんばかりの事を言う。
「変態らしく振舞って見せてくれれば、あるいは気が変わるかもしれない」
>>660 「へ、変態らしく…」
どうすればよいものかとしばし考える。生半可なことでは許してくれないだろう。
そしてひとつの答えが思いうかび、実行に移す。
「は、伯爵様… 少々お待ち下さい」
淫具が収められている棚からポンプや洗面器、ポラロイドカメラを取り出す。
そしてその洗面器の中に高めに水を張り、
手動ポンプから伸びた二本の管の一方を洗面器の水の中に入れる。
「伯爵様、これを… 出来上がった写真は、自分で他のメイドの部屋のポスト中に入れます」
(麗さんなら事情を説明すればわかってもらえるはず…)
伯爵にカメラ渡し、これから披露する自分の痴態をそれに撮るように言う。
「……んんっ」
残りの管の先っぽを自分の愛液で濡らし、尻の穴へと挿入させる。
>>661 志保の思わぬ行為に、久々に興奮を覚えてくる。
「……面白そうなものが見れそうだ。承知した」
そう言ってカメラを受け取ると、カメラを構えて志保を見つめる。
「きちんとこちらを向いていないと撮れない。もっと足を広げたまえ」
言いながら、シャッターを切り始める。
かなり接近して志保の秘部や、羞恥に頬を赤らめる志保の表情を
アップにして撮り、満足げに笑みを浮かべる。
「他のメイドとは……どなたに渡すつもりなのかな? そのメイドの名を聞かせてもらおうか」
>>662 「え、はい… 秋山麗というメイドに渡そうと考えています」
嘘をついて見抜かれたらさらに状況が悪化すると考えて正直に麗の名を挙げる。
「あぁっ、やっぱり、この洗面器のお水を全部入れないとダメですよね…」
次第に膨れてくる排泄の欲求。もう限界とポンプを押す手を止めたくなるが、
まだ洗面器の三分の一も入っていないので現在の量では伯爵を満足させることはできないだろう。
「ああぁっ、だめぇ…っ、うぅ…」
額に滲み出る脂汗。襲い来る腸蠕動による腹痛に、ポンプを握る手の動きが鈍る。
>>663 「秋山……麗……? あぁ、あのメイドの事か」
そう呟いて志保を見ると、すでに限界を迎えている様子。
「中途半端な真似をしてもらっては興が殺げるだろう?
……ふふ、自分の力では注入させていく事は無理か」
そして、苦悶の表情を浮かべている志保を一枚撮った後
カメラを片手に、志保の持つポンプを握る。
「良いか、私は片手で写真を撮る。細かな作業が至極難しい。
あまり暴れないよう気を付けてくれたまえ」
ニヤリと笑うと、カメラを構え、ポンプを押して水を送り込んでいく。
「……良い写真を撮らせていただけないと、志保殿としても不本意であろう?」
>>664 「あっ、あぁっ! うぅ…」
自分の意思とは無関係に流れ込んでくる水。
大量に注入された水は直腸内だけでなく結腸にまで及び、
穏やかな丸みを帯びていた腹が妊婦のようになってきている。
「あっ、はっ、はぁ、はぁっ」
苦しさのあまり、地上に打ち上げられた魚の如く口をパクパクと開閉させる。
「は、はい… 伯爵様ぁっ、良い写真を、撮ってくださいませぇ…っ」
擦れたような声で途中何度も途切れながらも、なんとか声を絞り出してゆく。
>>665 「それでは、そろそろ宴の終了としよう」
洗面器の中の水が無くなったのを見てそう言うと、膨れ上がった
志保の腹をそろそろと撫でる。
「良い顔をしてくれたまえ。そうでないとしらける……」
笑みを浮かべながら言うと、尻穴に挿入されていた管を掴み、一気に引き抜く。
「ふふふ……これはすごい。ずいぶんと溜まっていたようだ」
流れ出す汚物に目を細めて、何度もシャッターを切る。
「おっとこれは失礼……。被写体の表情を撮るのを忘れていた」
下半身に向けていたレンズを、志保の顔に向けると
笑い声を洩らしながら、ゆっくりとシャッターを押していく。
「あぁ…」
腹痛からの解放と尻穴から固体と、
液体の両方が吹き出る快感に惚けた声を上げる。
羞恥で頬を紅に染め、
人間の尊厳を踏みにじられたかのような屈辱を愉しむ。
「伯爵様…許して下さいますか?」
汚物の噴火口をヒクつかせながら伯爵に問う。
秘裂からは愛液が垂れ、床に散らばる汚物へと糸を引いている。
>>667 「ああ、今回は志保殿の努力を称えるとしよう。ご苦労であった」
フィルムを全て使い切って写真を撮り終えると、カメラを志保に持たせて
頭を撫でる。そして、不意に志保の唇を奪う。
「……ふむ、先程ただよっていた匂いは、この匂いか」
わずかに感じるジャムの香りを感じ、納得したように頷く。
「必ず、秋山麗というメイドに写真を渡すのだ。その内確認しに来るから
くれぐれも粗相のないように……そうだ。その麗というメイドが
酒蔵の鍵を持っているのではないのかね?」
志保にそう言うと、瓶の破片が散らばった所にぶちまけられた汚物を
意味深に見つめつつ、その場を後にする。
「はい、そうかもしれません… 許していただいて有難う御座いました」
ワインと瓶の破片と汚物が入り混じった異様な場所のすぐ横。
そこでへたり込みながら放心気味に伯爵を見送る。
しばらくすると自分の汚物の臭いがワインの香りに混じって漂ってくる。
「…掃除しなきゃ」
我に返って立ち上がるが、唇に残った伯爵の温もりが劣情を後引く。
再び沸きあがろうとする淫靡な感情を押し込め、受け取ったカメラの写真を確認する。
「うわぁ… どうしよう。やっぱり、あげなきゃダメ、か…」
自分の痴態に羞恥しながら一応確認し終えると、辺りを見回してどう掃除しようか考える。
(ゴミの分別、どうしよう… ガラスが汚物まみれ)
とりあえずガラスの破片を静かに指でつまみ、洗面器の中に落としす。
(洗面器で濯ぐ、か…)
そうして夜明けまで掛かってゴミの始末と地下室の掃除を終え、
自分の部屋へと戻る途中、麗の部屋に写真を投函する。
(…麗さん、ごめんなさいっ)
「……。」
高校生のようにバッグを肩からかけ、すっかり帰る仕度は出来ているのだが
なぜか停車中バスの前で乗るのを躊躇っている。
「お客さーん。乗るの?乗らないの?悪いんだけどねえ、もう発車するよー」
年配の運転手が発車準備完了を告げるので、ステップに片足を乗せるものの
すぐに降り、運転手に弱々しく一礼して謝る。
(一週間位で戻る、とは言ったけど……。)
「行って下さい…すみません」
遠ざかるバスを目で追い、見えなくなると下を向いて頭を掻く。
次の便は3〜4日もしくはそれ以上後である。
こんこんと小さく咳き込みながら自室で寝ている。
もし名無しの客人で参加でしたら
ぶっつけ本番で屋敷に訪問してみてはいかがでしょう。
誰か住人が出てくるかもしれませんよ。
677 :
桜庭 奏:03/07/18 23:35 ID:HaKsDdOx
自室で机に向かい、大学時代のテキストやノートを眺めている。
冊子の表紙には『建築設計教室』という文字が。
だんだん
>>676が嫌になってきて、お気に入りの音楽に切り替える。
「会いにゆくわ汽車にのって〜♪」
679 :
桜庭 奏:03/07/18 23:51 ID:HaKsDdOx
パタンと本を閉じると、資格関連の本を読みだす。
681 :
桜庭 奏:03/07/19 00:04 ID:fuKKPNfa
はぁとため息をつくと、机をそのままにして立ち上がり、自室を出る。
年齢二十歳前後の、猫背でどことなく卑屈に見える男が
屋敷前に現れる。
なぜか息づかいが荒く、震える指先で呼び鈴を押す。
685 :
桜庭 奏:03/07/19 00:17 ID:fuKKPNfa
階段を下りていたところ、呼び鈴が聞こえて玄関へ向かう。
インターホンの画面を見るが、知らない人なので大して何も考えずに扉を開ける。
「こんばんは。」
「はぁ……はぁ……こ、こんばんは」
かなり挙動不審で、奏に汚い笑顔で笑いかける。
「あ、あの……ここの屋敷の話を友達に聞いたんですけど……
えっと、メイドさんがとってもキレイとかって」
手のひらを服にこすりつけながら、もごもごとした口調で話す。
「突然で申し訳ないんですけど……ちょっとメイドさんにインタビューを
お願いしたいんですけど……いいですか?」
687 :
桜庭 奏:03/07/19 00:30 ID:fuKKPNfa
「まあ、センパイにはキレイな方もいらっしゃいますけど…。」
どこか変な感じの客人に遠慮の無い視線を浴びせてしまう。
「インタビューですか?」
(うーん…御主人様の許可無くこんなことやっていいのかな?)と思い、
「ちょっとお待ちください。」
主人に内線で確認を取る。
OKがでたので、客人を客間に案内する。
「あの…私、まだここで働いて間もないほうなんで、他の方のほうがよかったら呼んできますけど…。」
客間に入ると、簡易テーブルに客人を座らせ、さっとお茶を淹れるとテーブルに置く。
無事、屋敷に入る事を許可されて、低姿勢で奏の後をついていく。
客間に通され、椅子に腰を下ろすと奏の淹れてくれたお茶に手をつける。
「……え、新人さんなんですか? いや〜全然気付きませんでしたよ〜」
茶を飲み終えて、びっくりしたように奏を見て言う。
「いえいえ、あなたでいいですよ〜。えっと、お名前はなんと……?」
689 :
桜庭 奏:03/07/19 00:36 ID:fuKKPNfa
新人だと気付かれなかったことで、驚きながらも少しうれしくなる。
「あ、申し遅れました。桜庭奏っていいます。ここに来て、あと少しで2ヶ月なんです。」
自分も湯飲みを持って、お茶をすする。
「桜庭……奏ちゃんね。じゃあすみませんけど、今から奏ちゃんて
呼んでもいいですか?」
不自然に笑いながら、馴れ馴れしくもそう頼み込む。
「インタビューする時、桜庭さんって言うのってなんか堅っ苦しいじゃないですか〜」
笑い続けながら、言い訳じみた事を言い出す。
「そうか……二ヶ月ですか……はぁ、はぁ」
691 :
桜庭 奏:03/07/19 00:47 ID:fuKKPNfa
「別に構いませんよ、奏ちゃんで。ここにも、私をそう呼ぶ方もいますし。」
息を荒くする客人に、首をかしげながら言う。
「私は…お客様……で、いいんですよね。
もうこんな時間ですし、よろしかったらこの部屋にご宿泊していってください。」
>>691 「え、あ……そうですね……ま、遅くなってしまったら」
宿泊をと言われ、なぜか焦ったように頭をかきながら返答する。
「じゃさっそくなんですけど、奏ちゃん。このお屋敷の御主人様の事
どう思ってます?」
ポケットからメモを出し、ペンを構えて奏の言葉を待つ。
693 :
桜庭 奏:03/07/19 00:58 ID:fuKKPNfa
>>692 「御主人様のことですか?うーん……」
癖なのか、口に手をあてて考える。
(エッチだとか、セクハラだとか、そんなこと言ったら、このインタビューがどこに載るか分からないんだし。)
などと考え、人前に出していい答えを練りだす。
「仕事の出来る方だと思います。優しいし、ユーモアのある方だと思うし…。
粗相をしたりしたら、厳しくなるときもありますけど。」
「うんうん……へぇ〜"粗相"なんて言葉、今時使わないよね〜。
本物のメイドさんなんだね〜」
ハンカチを出して、流れ出る汗を拭きながらメモを続ける。
「奏ちゃんは……どんな粗相をしたの? その時、御主人様に叱られた?」
695 :
桜庭 奏:03/07/19 01:11 ID:fuKKPNfa
客人に指摘され、そういえば…と思う。
「確かにそうですね。ここに来るまでは使わなかったかも…。」
横から落ちてきた髪を耳にかけながら言う。
>「奏ちゃんは……どんな粗相をしたの? その〜
「ええと…御主人様が呼ばれたときにすぐに部屋へ行けなかったとか、
使用人が勝手に飲んではいけないものを飲んでしまったとか、
渡さなきゃいけない預かり物を、すぐに渡せなくてその上紛失してしまったとか……。」
思い出しながら、あまりにも簡単なことが出来ていない自分に少し落ち込む。
「私、まだまだダメなメイドなんです。だから、そのときは御主人様には『それ相応に』叱られてます。
…ちょっと怖いですけど。」
主人のイメージを悪くしないようにと思いながら言うが、最後にポロっと本音が出る。
「ふぅん……そんな失敗で怒るんだ〜。
御主人様ってコワイんだね〜……で、ここからが本題なんだけど」
そう言うと、メモから奏に視線を移す。
「叱られる時……お仕置きっていうんだっけ? 実際にどんな事されるの?
良かった……僕にやってみてくれない?」
そして、メモをテーブルに置くと、ギラギラとした目で奏を見つめる。
汗を拭くのも忘れない。
697 :
桜庭 奏:03/07/19 01:25 ID:fuKKPNfa
>「ふぅん……そんな失敗で怒るんだ〜
「あ、御主人様が怖いって私が言ったのは、ナイショにしてください。」
彼がメモを取るのを見て、人差し指を口に当てて少々慌てながら言う。
>「叱られる時……お仕置きっていうんだっけ〜
「え、お仕置き…ですか?」
彼の目を見て話を聞いていたが、視線を外して下方へうろつかせる。
「お仕置き、はですね。ええと…。
そう、食事抜きになったり、一日部屋から出られなかったりするんですよ。」
明らかに嘘とばれそうな感じでデタラメを話してしまう。
(お仕置きって…でも、大抵御主人様が命令してくるんだもの……。)
「え〜〜っ! ほんとにそれがお仕置きですか〜?」
奏のでたらめに、大げさに反応する。
「奏ちゃ〜ん……そんな事、ウソでしょ? 僕にはわかってるんだよ。
ウソついちゃうんだ〜。お客様にウソついちゃうんだ〜」
子供っぽく言うと、拗ねたように唇を尖らせる。
「……御主人様に、奏ちゃんが怖がってましたって告げ口しちゃおっかな」
弱みを握ったとばかりに、脅迫まがいな事を言い出す。
699 :
桜庭 奏:03/07/19 01:38 ID:fuKKPNfa
「や、やっぱりさっきのはウソです!ごめんなさいっ」
慌ててさっきの発言を訂正する。
「ええと…お仕置きのときは。御主人様に、色々命令されるんです。
命令されたことを上手に出来ないと、また怒られるんですが……。
御主人様が、命令して、それでお仕置きなので…。」
わざと『いやらしい命令』とは言わない。
「今、ここでやりたいのなら…。私に、何か命令してください。」
赤くなり上目遣いで客人を見ながら、膝に手を当てて、命令を待ってみる。
「御主人様に命令される……はぁはぁ……それ、すごくイイね」
そして、命令してくれと頼まれてニヤリを笑う。
「そうか〜奏ちゃんは命令されたらちゃんと言う事をきく
おりこうさんタイプのメイドさんなんだね……わかった」
そう言うと、おもむろに着ているシャツを脱いで、上半身裸になる。
「僕、今すごく汗をかいてるんだ……僕の汗、全部舐めてきれいにしてよ」
異臭を放つ裸体を晒し、奏に向かって平然と言い放つ。
701 :
桜庭 奏:03/07/19 01:52 ID:fuKKPNfa
(おりこうさんタイプ……)
何を命令されるのかよく分からずにシャツを脱ぐ客人を見つめるが、
>「僕、今すごく汗をかいてるんだ……僕の汗、〜
「汗を…ですか?」
シャツを脱いでプンと臭う汗のにおいに眉を寄せる。
(うーん。おかしいな、『いやらしい命令』って言わなかったのに、なんでそっち方面にいっちゃうんだろう。)
内心首をかしげるが、自分が命令を聞かないと、本当に主人からお仕置きが待っていそう…と考える。
「…分かりました。」
客人の肩に手を置き、まずは首筋を舐めはじめる。
「ううぅん〜……気持ちいいよ〜奏ちゃん……」
自分の首筋に舌がちろちろと這う感触に、ぞくぞくと身震いしながら
悦びの声を上げる。
そして、自分の顔の真横に来た奏のうなじを、鼻の穴をひくつかせながら匂う。
「奏ちゃん、いい匂いだね〜。メイドさんってこんな匂いがするんだ〜」
そう言うと、突然奏に抱きついて、うなじに吸い付く。
703 :
桜庭 奏:03/07/19 02:05 ID:fuKKPNfa
(汗って、しょっぱい……)
あまり早く舐める気にはなれず、ゆっくりと舐める。
「きゃっ」
いきなり抱きつかれてうなじに吸い付かれ、軽く声を上げてしまう。
「いい匂いですか?何もつけてないんですけど、でも、ありがとうございます。」
なんとか注意をそらそうと抱きつかれながらも耳元で話しかけてみる。
「いいね、奏ちゃん。奏ちゃんって甘いんだね〜」
言いながら、奏の体をじわじわとまさぐっていく。
「このスリムなボディ……僕、すごく興奮するよ〜」
そして、奏をしっかりと抱きしめたまま、スカートの中に手を入れ始める。
「お肌もつるつる……御主人様が羨ましいなぁ」
705 :
桜庭 奏:03/07/19 02:16 ID:fuKKPNfa
「…ん……」
体をじわじわと触られ、次第に感じてきてしまい思わず声を漏らす。
が、スカートの中に手を入れられて慌てて我に返る。
「お客様、そこは…っ」
と、手を上に重ねる。
「あの、…いくらなんでも、御主人様もこんなところお触りにならないです。」
戸惑いながらも、今度はバレないと思いながら2度目のウソをつく。
(彼が、友達にどこまで聞いてるのか分からないけど……)
「……奏ちゃん〜? ま〜たウソついたね。僕、怒ったよ」
横目で奏を見ると、重ねられた手を乱暴にはねのけて
ショーツの上から尻肉を掴む。
「やわらかいな〜……もう、奏ちゃんの言う事なんて信じな〜い。
ウソツキなメイドさんには、御主人様に代わって僕がお仕置きだ!」
そう言うと、奏の体を一度前にやって後ろを向かせた後
再び自分に引き寄せて、膝に座らせる。
「さっき、な〜んか可愛い声、出してたよね……もしかして感じてるの?」
耳元で囁きながら、スカートを捲り上げてショーツの上から秘裂を擦り始める。
707 :
桜庭 奏:03/07/19 02:32 ID:fuKKPNfa
>「……奏ちゃん〜? ま〜たウソついた〜
「…ごめんなさい。」
ばれてしまったことに驚きながら、『怒った』の言葉に慌てて謝る。
「もしかして、色々お友達から聞いていらっしゃるんですか?」
抵抗はあきらめて彼のするがままになりながら後ろを向いて聞く。
>「さっき、な〜んか可愛い声、出してたよね〜
「違う」と言おうとするが、ショーツの上から愛撫され、先ほどの快感がまた戻ってきて声にならず、
下を向いて首を横に振る。
「ううん? そんな事ないって顔してるね……奏ちゃんはほんとに
ウソツキメイドさんなんだね」
奏の顔を覗き込みながら、やがてショーツの中に手を入れて
秘裂に指先を埋める。
「あ、ちょっと濡れてる! ふふふ、な〜んか僕うれしいな〜」
指を上下に動かしつつ、もう片方の手で胸を揉みだす。
「う〜ん……僕ちょっと今、手がふさがってるから、奏ちゃん
自分でシャツのボタンはずしてよ」
そう言うと、奏の首筋をいやらしく舐める。
709 :
桜庭 奏:03/07/19 02:47 ID:fuKKPNfa
「うそつきなんかじゃ…」
違うと言いたげに後ろの彼を困った顔で振り返るが、先ほど2度も嘘をついたので、言葉に詰まる。
>「あ、ちょっと濡れてる! ふふふ、〜
ショーツに手を入れられ、直接秘裂をいじられて快感に耐えようとスカートを握り締めるが、声が漏れ始める。
「ん…っ」
片方の手で口を押さえて気付かれなかったかと彼を見るが、
>「う〜ん……僕ちょっと今、手がふさがってるから、〜
首筋を舐められて、思わずビクッと体を震えさせる。
「…それは、『命令』ですよね…?」
聞いておきながらも、答えはわかっているようなものなので、仕方なくメイド服の上を脱ぎ始め、ブラだけになる。
「いい子だね〜奏ちゃんって。僕、好きになっちゃいそうだよ。
あ、そうそう。さっき『友達に色々聞いているのか』って言ったよね?
ごめんね〜……企業秘密♪」
からかうようにそう言うと、ブラの上から奏の胸を鷲掴みにする。
「ちっちゃいけど、僕がしっかり揉んであげるからすぐに大きくなるよ」
そして、カップをずらして乳首を摘むを、こりこりと転がしだす。
「さくらんぼの粒みたいだね。やわらかいな……食べちゃいたいくらいだ〜」
秘豆が膨らんできた事に気付き、それを押しつぶしたりしながら
やがて乳首に吸い付く。
「ちゅっ……ちゅぱ、ちゅぱ……美味しいよ〜奏ちゃ〜ん」
711 :
桜庭 奏:03/07/19 03:00 ID:fuKKPNfa
>「いい子だね〜奏ちゃんって。僕、好きになっちゃいそうだよ〜
からかっているとは知りつつも、『好きになりそう』と言われて顔が赤くなる。
>「さくらんぼの粒みたいだね。やわらかい〜
「…んっ……ぁあん…っ…」
乳首と秘豆を両方いじられ、どうしようもない快感に声を堪えきれず、体の力が抜けてしまう。
秘所からは、愛液が止まることなく溢れ出してくる。
乳首を甘噛みしながら、とどめなく溢れてくる愛液を指先に絡ませて
秘豆に塗りたくり、わざと音を立てて弄りながら奏を恥ずかしがらせる。
「大洪水だね〜。指、入れてあげるよ」
そう言うと、ゆっくりと二本の指を膣内へ挿入させていく。
「中もぬるぬるだ……はぁはぁ……すごく感じてるんだね……」
勃起してきた肉棒を奏に擦り付けつつ言うと、体を前後に動かし出す。
「ぼ、僕、だんだん我慢が出来なくなってきたよ……」
生臭い息を小刻みに吐きながら、充血した目を奏に向ける。
713 :
桜庭 奏:03/07/19 03:14 ID:fuKKPNfa
水音が部屋に響き、恥ずかしくてどうしようもない思いで首を横に振るが、快感で頭がだんだんぼーっとしてくる。
>「大洪水だね〜。指、入れてあげるよ」
「はい…。んんっ……」
息を荒くしながらも素直に返事をし、後ろに背中を預けたままだんだん身体がずり落ちてくる。
>「ぼ、僕、だんだん我慢が出来なくなって〜
うっとりとした表情になりながら、客人を見上げる。
「…お好きなようになさってください……」
口では受け入れながらも、さすがに何も言われずに脚を開くのはためらわれて、身体の力を抜いて待つ。
「好きなように……はぁはぁ……メイドさんを好きなように……」
うわ言のように呟きながら、荒々しくショーツをずり下げて
奏の片足から抜くと、自分のズボンのホックをはずし、
赤黒い肉棒を晒す。
「じ、じゃあ……そこの壁に手をついて……僕にお尻を向けて。
あ、パンティは脱いじゃダメだからね!」
壁を指差すと、早くしろと言わんばかりに先走り汁が出ている肉棒を
自分で掴んで擦る。
715 :
桜庭 奏:03/07/19 03:27 ID:fuKKPNfa
「はい…」
のろのろと立ち上がりながら、捲れ上がっていたスカートを直す。
今ではもう羞恥心よりも快感を求める気持ちのほうが勝ってしまっていて、脚を肩幅くらいに開き、
言われたとおりに壁に手をつきお尻を突き出して床を見つめる。
「うわ〜奏ちゃんの恥ずかしいところがよ〜く見えるよ〜」
更に息を荒くさせながら、奏の秘肉を広げて穴が開くほど見つめる。
「あ、またエッチな汁が出てきた……ごめんね〜、もう奏ちゃんも
我慢出来ないんだね〜」
そう言うと、一気に肉棒を奏に突き立てる。
「き、気持ちいい〜……はぁはぁ、この絡み付く肉襞がたまんないっ」
奏の腰を掴んで激しく前後に動き、やがて片手を奏の胸元に持っていき
揺れる胸を揉みしだく。
717 :
桜庭 奏:03/07/19 03:40 ID:fuKKPNfa
>「うわ〜奏ちゃんの恥ずかしいところ〜
「…いやぁ、あんまり見ないでください……っ」
視線を感じ、秘部に荒い息がかかって腰を揺らす。
「ぁんっ…」
一気に逸物を突き立てられて軽く達してしまい、首を反らし、きゅっと膣を締め付ける。
「ん…っ……ぁあ…ん……」
壁に手を付いて力をいれ、顔を下に向けて激しくなった抽送に耐える。
「はぁ、はぁ……も、もっとこっちに来てくれよ」
奏の両手首を掴んで、後ろ手にするとぐいっとこちらに引き寄せる。
「奏ちゃんはちょっと苦しいかもしれないけど、お仕置きだから我慢してね」
奏の都合などお構いなしに、更に激しく突きまくる。
「ふぉっ、奥のところが当たって気持ちよすぎ……で、出るっ!」
苦しげにそう言うと、最奥に突き立てたまま欲を爆発させる。
「まだ出るっ! まだまだたくさん出るよっ!」
大量の白濁液を放出し、膣内を満たしていく。
719 :
桜庭 奏:03/07/19 03:53 ID:fuKKPNfa
>「はぁ、はぁ……も、もっとこっちに〜
客人の突き上げにすっかり翻弄されていたところで急に両手首を掴まれて驚く、
「え、ええ?…いやっ……あぁんっ……」
一瞬手の自由を奪われて声を上げるが、更に深く入って奥に当たり、嬌声を上げる。
先程よりも激しく抽送され、耐えられなくなって思い切り彼のモノを締め付けて同時に達する。
「ん……」
中で脈打つのを感じながら、荒くなった息を整える。
「はぁはぁはぁはぁ……はぁ〜……」
何とか呼吸を整えて、奏から肉棒を引き抜くと
ハッと我に返り、慌てたようにズボンの乱れを直す。
「あ、と、奏ちゃんごめんね。乱暴な真似して……。奏ちゃんが
あまりにも可愛いから、僕つい我慢出来なくなっちゃって〜」
言いながらシャツを着て、テーブルに置いたメモをポケットにねじこむ。
「そうだ。僕、大学でメイドさんばっかり扱うサークルに入ってるんだ〜。
一応、今日はその取材だったって事で……じゃっ!」
そう言うと、早々とその場を立ち去る。
部屋を出る直前、ポケットから一枚のチラシを落とす。
『メイドさん萌え萌えサークル 君も理想のメイドさんを探してみないか?
入会希望の方はこちらまで!』
……云々と書かれてある。
721 :
桜庭 奏:03/07/19 04:14 ID:fuKKPNfa
慌てて着替え始めた客人を見て、自分も衣服がかなり乱れていることに気付き、慌てて自分も着替え始める。
>「あ、と、奏ちゃんごめんね。乱暴な真似〜
「いいえ。私こそ、お客様の前で嘘をついたりしてごめんなさい。」
内心、嘘をついたことよりも、初対面の相手にあんなに乱れてしまった自分に恥ずかしくて仕方ない。
>「そうだ。僕、大学でメイドさんばっかり扱うサークル〜
「あら、そうなんですか。…よく分からないけど、私の受け答えでちゃんとご協力できたかどうか……。」
少し困った顔でそう言い、去っていく客人に、「お気をつけて」と言うと、部屋を片付けて扉に手を掛ける。
すると、ドアの内側に落ちていたポスターが目に入り、なんだろうと思いながら拾う。
「『メイドさん萌え萌えサークル』?」
なんだかあやしそう…と思いながら紙をたたんでポケットに突っ込み、自室へ戻る。
(大学のサークルのインタビューなら、そこまで御主人様を気にしなくてもよかったのかも…)
と、今更ながらそんなことを考える。
724 :
椿 杏樹:03/07/19 13:46 ID:zzrn2X9t
ようやく職場復帰。
軽い昼食をとった後で腕まくりし、ロビーの掃除を始めている。
728 :
椿 杏樹:03/07/19 14:32 ID:zzrn2X9t
掃除を終え、休憩室へと向かう。
729 :
桜庭 奏:03/07/19 14:39 ID:fuKKPNfa
厨房で昼食の後片付けをしている。
731 :
桜庭 奏:03/07/19 14:46 ID:fuKKPNfa
片付けを終えて、厨房を出る。
732 :
椿 杏樹:03/07/19 14:49 ID:zzrn2X9t
「…。…はっ。」
休憩室で薬を飲んだ後何分か座っているだけなのにコックリコックリうたたねをしてしまい、
恥ずかしさで顔を赤らめ慌てて立ち上がる。
「あらっ。やだちょっと私ヨダレが」
苦笑し、口元だけタオルで拭って部屋を出る。
「えーと、お庭の水まき当番は…私と奏さんかしらね」
倉庫の鍵を手にし、奏を誘いに厨房へ行く。
733 :
桜庭 奏:03/07/19 14:54 ID:fuKKPNfa
ちょうど自分も杏樹を誘いにいこうとしていたところ、廊下でばったり会う。
「あ、杏樹さん。こんにちは、水撒きに誘おうと思っていたところだったんですよ。」
偶然に驚きながらも、にっこりと微笑んで言う。
「風邪、長かったですね。もう大丈夫ですか?あまりにも長いんで心配しちゃいましたよ。
季節の変わり目だからですかね。7月なのに最近肌寒いし…。」
734 :
椿 杏樹:03/07/19 14:54 ID:zzrn2X9t
(そういや奏さん、前梓紗の事を言ってたけど…。
うーん。気にはなるけど心配するほどの事でもないかしら)
奏を待つ間そんな事を考えてみたりする。
736 :
椿 杏樹:03/07/19 15:03 ID:zzrn2X9t
>>733 「こんにちは」
>風邪、長かったですね。もう大丈夫〜
「ええ、まだ喉が痛くて声があまり出せないんですけど
ほとんど良くなってきたみたいです〜。」
奏と共に庭に出て、ホースの置いてある倉庫に向かう。
>あまりにも長いんで心配しちゃいましたよ。
の言葉に「心配?…私を?」ときょとんとして奏を一瞬見つめると
「…。ありがとう。ごめんなさいね。ご心配かけて、申し訳ないです」
言葉とは裏腹に嬉しそうに照れて微笑み、倉庫の鍵を開ける。
「さ。暑いし葉っぱさん達にも、お水あげましょうね〜」
738 :
桜庭 奏:03/07/19 15:10 ID:fuKKPNfa
>>736 いつかのチケットの件に自分が関わっていたことを忘れてしまったかのように自然に接してくれている杏樹に
ほっとしながら仕事をはじめる。
>「…。ありがとう。ごめんなさいね。ご心配かけて〜
「どういたしまして。元気になってなによりです。」
丸まったホースをひっぱり、花壇のそばまで持っていくと、水道に差し込んで蛇口をひねる。
(そういえば、…あのチケットの件とか、梓紗さんのこととか、気になるけど……
聞かないほうがいいよね。)
せっかく和んだ雰囲気なので、ちらっと杏樹を眺めるが、何事もなかったかのように仕事を続ける。
740 :
椿 杏樹:03/07/19 15:21 ID:zzrn2X9t
>>738 いつかのチケットで御仕置きの件は奏が原因だという事もすっかり忘れてしまっている。
主人に愛でて貰えた事で結果オーライ、実は最初から気にも留めていなかったりする。
「んんー、やっぱお水は気持ちいいなぁ〜」
ホースからシャワーのように出る水を植物にかけつつ、目を細める。
「私こっちやりますから。奏さんあっちやってもらっていいかしら」
もう一つのホースを奏に手渡すと、しばらく2人で水まきしながら話す。
「…そういえば。麗さん、どうしちゃったんですか?
私何もわからなくて…でも様子がどこか、変なような気はするんですよねえ」
「ん〜〜〜〜っ!よく寝た・・・・」
でっかいあくびをして男が飛び起きた。
花壇近くの木陰で昼寝をしていたのだ。
「ぇ〜〜っと・・・あ、そうや、わい昼寝しとったんや」
「ん?・・ぁぁ花に水をやっとんのか・・・」
742 :
桜庭 奏:03/07/19 15:28 ID:fuKKPNfa
>>740 水音で声が聞こえにくいので、花壇をまたいで、少し大きめな声で話す。
「麗センパイ…私も、よく分からないんですけど……。
この前いきなり新しいチョーカーをつけてきたと思ったら、それからずっとつけてますし。」
あのチョーカーの形を考えると、よくペットなどにつけるあの形に似ているとふと思い浮かぶが、
さすがに失礼なのでそのことは話せない。
「私、センパイにちょっと迷惑かけちゃったんですけど、…考えてみればそれよりちょっと前から
既に様子が変だったような気もするし……」
ふと考えるように首をかしげるが、器用に水をやり続ける。
「・・・ん?何かしゃべっとるな・・・
・・・上手く聞き取れへんなぁ・・・もっと近づいてみるか?」
744 :
椿 杏樹:03/07/19 15:42 ID:zzrn2X9t
>>740 「まあ、麗さんだったらみかささんの方が詳しいのかな?
何かかなりショックなことがあったのかな、とは思ったんですけど…。
でもそれも生きてる以上、何度か傷つくのは仕方ない事ですよね。
みんな辛い現実をひとつふたつ受けとめて抱えて我慢して、耐えて、それでも。
結局ただ流れに身を任せて生きていくしかないっていうか…。できないっていうか…」
「あーごめんなさい。私バカだからまたわけわかんない事言ってるみたい」
自分で言ってて頭がいっぱいいっぱいになったのか、誤魔化すような冗談を言う。
が、水を空に向けてシャワーで虹を作ると同時に突然こんな事を尋ねてみたりする。
「奏さん、…あの子と…。梓紗とは、何か話をしたの?」
「おー、虹ね・・・」
うとうとしながら二人をボーっと見つめている。
746 :
桜庭 奏:03/07/19 15:53 ID:fuKKPNfa
>>744 珍しく沢山語る杏樹の話を、目を細めながら見つめて真剣に聞く。
が、そのため地面に小さく水溜りが。
>「あーごめんなさい。私バカだからまたわけわかんない〜
「そんなことないですよ。みんな人それぞれ、大きいのから小さい悩みを抱えてるんだと思うし、
むしろ悩みなんてないっていう人のほうが珍しいんじゃないかな。」
目を下に向けると水溜りに気付き、慌てて足で土を蹴って埋める。
水遣りを終えて、自分のホースのつながる蛇口を止めながら、シャワーで虹をつくる杏樹を微笑ましい思いで見つめるが、
>「奏さん、…あの子と…。梓紗とは、〜
自分がわざと尋ねなかったことを聞かれて、思わず束ねている途中だったホースを地面に落とす。
「あ…梓紗さんですか?話っていうか…まあ、少しは話しましたけど……
でも、そういえば杏樹さん、このまえは妹なんていないって…。」
動揺を隠しながら、ホースを拾ってもう一度束ね始める。
(そういえば、あのメイド服、貸したままだ。
貸したままって…返ってくるのを期待しないほうがいいのかもしれないけど。)
747 :
椿 杏樹:03/07/19 16:07 ID:zzrn2X9t
>>746 >でも、そういえば杏樹さん、このまえは妹なんていないって…。
「ごめんね、あれは嘘。梓紗は確かに私の…高飛車な、甘えん坊の妹。
奏さんもきっと手に余っただろうけど、ふふ、あの子我侭でしょ。
親にも周囲にもずっと大事にされてたからあんな風にわんぱくに育っちゃって」
自嘲気味に微笑み続ける。
「私とは全然…。……やめましょうか。こんな話」
「……ふう。…あっ」
奏との会話に集中していたせいか、うっかり手元が滑ってホースを落としてしまい
シャワー部分が茂みの中の何かにぶつかり鈍い音がする。
「……。??ねえ奏さん、あそこ。何かいるのかしら…?」
小声で奏を呼び寄せ指を差して不安そうに言う。
「おブッ!?」
いきなり頭にシャワーがぶつかり
服が濡れて目が覚める
「なんや・・・シャワーか・・・」
起き上がって二人を見て再び喋り始める(実際声だけを聞いてて、虹はちらっと見えた)
「これあんさんのやろ?」」
服のことは気にすることもなく、シャワーを杏樹に渡す。
749 :
桜庭 奏:03/07/19 16:22 ID:fuKKPNfa
>>747 >「ごめんね、あれは嘘。梓紗は確かに私の…高飛車な〜
「やっぱりそうだったんですか…。何か訳があるのかな、とは思ってましたけど…。
確かに……。」
確かにワガママだと言いそうになるが、慌てて口ごもる。
そんなことを言っても可愛いと思っているのが感じられて、複雑な気分になりながらも微笑む。
杏樹がホースを落としてしまったのを大して何とも思わずに見ていたが、鈍い音がして驚く。
「え?…なんだろう……」
杏樹の側に行き、指を指されたほうをこちらも不安になりながら見るが、
>>748 >「おブッ!?」
「うわっ」
いないと思っていたところから人が出てきて驚く。
(…関西弁?)
750 :
椿 杏樹:03/07/19 16:32 ID:zzrn2X9t
>>748 「!!」
急に起き上がってきた人影にびっくりしてしまう。
「ど、どうも恐れ入ります…。失礼ですけど、お客様の方ですか?」
(誰かしら?こんな所に寝てて、ちょっと怪しいような気もしなくもないような)
以前みかさがおかしな男に襲われているのを目撃してしまったせいか
少々不信に思いつつ、奏を守るように背後に回しシャワーを受け取る。
彼の服が濡れている事に気付くと
「あらあら。ごめんなさい、お洋服びしょ濡れにしちゃいましたね〜…」
警戒心は捨てないままでシャツのボタンをぷちぷちと外し始める。
>>749 「奏さん。洗濯物の中にバスタオルあるから一枚、持ってきて貰って宜しいですか?」
笑顔で頼むと改めて信二の方に向き直る。
「お詫びにお体…拭かせていただきますね。お洋服もこちらで乾かしますから。
乾くまで客室でどうぞ、お待ちいただけますか?」
微笑み、やんわりとした口調で告げると同時にシャツを脱がせ、片手に持つ。
>「お客様〜
「あ、わい客のうて裏方みたいなもんや。
詳しいコトは言えへんけど怪しいモンじゃないで。」
>シャツのボタン〜
「えぇ・・・ちょっと・・あんさんわいのこと
怪しく思ってないんか・・・?」
752 :
桜庭 奏:03/07/19 16:40 ID:fuKKPNfa
>>750-751 「あ、杏樹さん?」
自分を後ろに回して前へ出た杏樹に驚きながらも感謝しつつ、背後から様子を覗う。
>「奏さん。洗濯物の中にバスタオルあるから〜
「分かりました。じゃあ、そちらはお任せしますね。」
早歩きでタオルを取りに行く。
753 :
椿 杏樹:03/07/19 16:55 ID:zzrn2X9t
>>751 (客でなくて裏方だけど詳しい事は言えない…?んん〜?)
不思議そうに首を捻り、シャツを脱がされ戸惑っているらしい信二に尋ねる。
「あの。えーと、あなたはどんな職種でお勤め希望の方でしょう。
当屋敷のお料理番でしたら只今休暇中ですけど、もうそろそろ戻る予定ですし
違いますよねえ。……あれ?」
>>752 バスタオルを持って戻った奏からタオルを受け取り
体を近づけて信二の体を撫でるように拭いていると、思い出したように奏に尋ねる。
「瀬名くんの戻り予定、確か昨日の夜の筈だったわよね…。
まだ帰らないなんてどうしたのかしら」
信二をとりあえず一旦空いた客室へ案内すると、服とタオルをそれぞれ手にし
奏と2人であれこれ話しながら乾燥機のある部屋へ向かう。
>どんな触手
「まぁたまにあるんやけど1人じゃでけへんってことを助けるだとか
危険な目にあってるとこを助けるとかそんな感じや」
客室で茶を飲み
「今日も仕事はなしっと・・・んじゃ寝よ」
755 :
桜庭 奏:03/07/19 17:06 ID:fuKKPNfa
>>753-754 タオルを持って二人のいるところへ戻ると、杏樹に渡す。
手持ち無沙汰になってしまいどうしようかと考えていると、杏樹の水遣りのホースがまだ片付けられていなかった
のでそれを片付けて自分の使ったものと一緒に倉庫にしまう。
>「瀬名くんの戻り予定、確か昨日の夜の筈だったわよね〜
「え、そうなんですか?あ…そういえばそうだったかも……!
どうしたんだろう。何かあったのかなぁ……。」
瀬名が帰ってくると聞いて思わずおいしいデザートを想像して顔がほころぶが、まだ帰ってきてないと聞いて心配
そうな顔をする。
(まあでも、昨日の夜に帰ってきてあんなところに遭遇されたら困ったけど…。
それにしても瀬名さん、どうしたんだろう……)
信二を案内した客室から出、杏樹と話しながら廊下を歩くが、内心瀬名が心配で不安になる。
(事故なんかにあってたらどうしよう…!ってやだ、私なに不吉なこと……。)
書庫の整理をしている。
結局瀬名が帰ってこなかったことで「もしかしたら、もう戻ってこないのでは」
などと不安を覚えてしまい、それを振り切ろうとしては失敗している。
が、外見的には、ぼうっと休憩室のソファに横たわっているだけ。
758 :
秋山 麗:03/07/19 23:23 ID:tbBSN8ei
自室で、いつの間にか投函されていた(
>>669)写真を一枚一枚見ている。
「……志保さんも、ずいぶん苦労してるみたいね……」
写真に写る志保の笑顔に、一抹の不安を感じつつも、写真を机の中にしまう。
本棚を整理していると、専門書の分野のある部分がごっそりとなくなっているのに気付く。
「あれっ?……誰かな?こんな分野の本を借りていったの」
瀬名のことを考えているうち、無意識に胸に当てていた手が動いて
快感を求めてしまいそうになる
「……っ!」
慌てて起き上がり、衣服を整える。
写真のことで気まずく、麗を避けるようにして仕事をしていた今日一日。
(麗さんに会ったらなんて言おうかしら…)
厨房で皿を洗いながらそう考える。
762 :
秋山 麗:03/07/19 23:37 ID:tbBSN8ei
「さて、と……」
身支度を整え、鏡の前で身なりをチェックして……
ふと、自分の首輪が視界に入り、無意識にカレンダーの赤いチェックの数を数えてしまう。
「……もうあんなに経つのに……まだ、侯爵様からは……何も……」
考えないようにしていた事をつい考えてしまい、幾分ブルーな気持ちになりながらも、自室を後にする。
「さてと、読み終わったしこの本を返しに行くか………」
何冊かの医学書を片手に、書斎を出る。
ソファに座りなおして深いため息をつく。
765 :
椿 杏樹:03/07/19 23:39 ID:wXXSODYl
何か悩み事でもあるのか、溜息をつきながら廊下を歩いている。
病み上がりでまだ完全に元気にはなっていないらしい。
溜息をひとつ吐きながら、泡だらけの皿を水で流してゆく。
768 :
秋山 麗:03/07/19 23:43 ID:tbBSN8ei
「えっと、今日の割り当ては……と」
廊下を歩きながら、シフト表を頭に思い浮かべる。
不安を打ち消すためにも仕事を探そうと休憩室を出る。
>>766 廊下を歩いていたが、ふとそこで立ち止まる。
「厨房でお茶でももらっていくかな…」
そう言うと踵を返し、もと来た道を戻る。
771 :
秋山 麗:03/07/19 23:55 ID:tbBSN8ei
廊下を歩いていて、ふと立ち止まる。
「あの写真……志保さんに返したほうがよかったかな……?
……の前に、何であたしのところに……?」
しばらく考えていたが、返すことはいつでもできるし、考えても答えが出ないと思い、再び歩き出す。
全ての食器を洗い終え、最後に自分の手を洗うことで洗い物という仕事に終止符を打つ。
「ふぅ…」
とりあえず椅子に座ってこれから何をしようか考え、辺りを見回す。
773 :
椿 杏樹:03/07/19 23:55 ID:wXXSODYl
「確かにもういい加減はっきり言わなきゃいけないんだろうけど…。
うう、辛いなあ。」
何か弱々しく独り言をいいつつふらふらと歩いていると、厨房に辿りつく。
(そういや晩ごはん食べてないや…。志保さんに何か作って貰おうかな)
と思うが、反対側から伊達が歩いてきたのでさっと身を隠す。
774 :
桜庭 奏:03/07/19 23:59 ID:fuKKPNfa
自室で机に向かい、日記を書いている。
775 :
秋山 麗:03/07/20 00:02 ID:XnVVmFvh
鍵棚からいくつか鍵を取り出すと、見回りのため再び廊下へ。
>>772 杏樹が身を隠したのには気付かず、本を数冊抱えて厨房に入る。
「……あれ…志保?今仕事終えた所かい?」
厨房の椅子に座っている志保を見つけ、本を床に置いて隣りの椅子に座る。
「ちょっとお茶でも貰おうかと思って来たんだけど…いいかな?」
よもや杏樹がいるとは思っていないので、プライベート口調で喋る。
俯いたまま廊下を歩いている。
そのため麗があちら側からやってくるのには気づいていない。
778 :
秋山 麗:03/07/20 00:07 ID:XnVVmFvh
>>777 廊下の反対側から、いかにも落ち込んでいる、といった雰囲気で瑞葉が歩いてくる。
「……瑞葉さん、どうしたの?」
こちらに気付く様子が無かったので、薄く微笑みながら、こちらから声をかける。
「心ここに在らず、って感じだけど?」
>>776 「ええ、じゃあ何がいいですか? 日本茶に、コーヒーに、紅茶に…」
厨房に伊達が入ってきたので笑顔で彼を迎える。
そして椅子から立ち上がって棚の中を物色し始める。
>>778 「え……っ、れ、麗さん……」
麗が微笑んで声をかけてきたこと、
しかしその首には相変わらず首輪が見えること、
そして何よりどんな態度で接すればいいのかと
いうことで混乱してしまう。
「いえ、大丈夫、ですわ……」
781 :
桜庭 奏:03/07/20 00:13 ID:7XqfppVl
眠くて仕方なくなってきたので、お風呂セットを抱えて浴場へ向かう。
>>779 「ああそれじゃ…日本茶を頼むよ」
顔色が少し悪いのだが、それには気付かせないよう、元気に振舞って志保に注文をする。
783 :
秋山 麗:03/07/20 00:17 ID:XnVVmFvh
>>780 うろたえる彼女には構わずに、
「……そういえば柏葉さん、もう幾日か遅れるそうよ。
単なるお墓参りでしょ? そんな顔してるんじゃないわよ」
そう言って、コツン、と瑞葉のおでこを突っつく。
>>783 「れ、麗さんは……どうしてそんなに平然としてらっしゃいますの?
侯爵様のことは……」
言っていいものか迷い、語尾は消えてしまう。
>>782 「はい、わかりました。日本茶ですね」
伊達の顔色には全く気付かない。
時折彼を一瞥するものの、その偽りの元気さをそのまま受け取ってしまい、
好意を寄せる人のためにただ笑顔でお茶を淹れる。
使用しているお茶の葉は来客用の高級なもので、
お湯を淹れるとより一層高貴な香りをあたりに漂わせる。
「…どうぞ」
淹れたお茶を伊達に差し出す。
786 :
秋山 麗:03/07/20 00:26 ID:XnVVmFvh
>>784 侯爵、という単語に、一瞬ピクリと身を震わせるが、
「……あたし、メイド以外と話したりするときは、いつも”自分”を隠してたから……表を偽るのが得意なだけよ。
だからこそ、こうなっちゃったのかもしれないけど……」
そう言って、自分の首に付けられた首輪を弄る。
787 :
椿 杏樹:03/07/20 00:27 ID:uHzf09Ko
>>782>>785 そのまま厨房に入った伊達が志保と仲良く語らっている様子を見て、
夕食を諦める。
(まあいいか、どうせ食欲なかったもの…。それにしても)
2人がそれなりの関係だと言う事は知っていたが、
どことなく雰囲気が瑞葉と瀬名の場合と違い、何処かよそよそしい感じがする。
(あの人病気の事、ずっと死ぬまで隠し続ける気なのかしら。
黙っててもわからないのに。志保さんと過ごす機会がますます少なくなるだけよ?)
客観的にそんな事を考え、黙って中の2人の様子を見つめる。
「…何言ってるのかしら。彼の大事な時間を志保さんから奪っている悪い女の癖に。バカ」
「隠れてあんな事するのも…もうやめなきゃね…。」
自分に小さく呟くと、何かを決心したように突然厨房へ入る。
「こんばんは〜」
挨拶する声はいつも以上にのんびりしており、一見何も悩みがないように見える。
>>786 「麗さん……」
悲しそうに麗を見るが、いつまでもこうしていても
仕方ない、とかえって思えてくる。
「麗さん、あちらでお茶でも飲みませんか?
もう私たち、敵対する必要もないでしょうし、仲直りの印に」
自分がやってきた休憩室を指し示す。
789 :
秋山 麗:03/07/20 00:34 ID:XnVVmFvh
>>788 実は、まだ見回る先は残っていたりするのだが……誰かと話していたほうが自分も気が楽なので、瑞葉に同意する。
「そうね……」
そうとだけ答えて、二人で休憩室に入ると、誘われた自分から先に席に着く。
「敵対する必要も無い、か……」
>>787 「ありがとう………。うん、とっても美味しいよ。…これ、来客用の高いお茶じゃないのかい?」
こちらも笑顔でお茶を受け取ると、それをおいしそうに啜りつつ一言。
このまま少しでも志保と喋っていようかと思っていたのだが、
>こんばんは〜
という杏樹の声でその考えは中断させられる。
「ああ…こんばんは、杏樹さん」
笑顔のままでそののんびりとした声を聞きつつも、内心ではあまり平静でいられない様子である。
>>789 麗が席についたのを確認して
ティーセットを取り出し、手早く紅茶を淹れて出す。
「どうぞ……」
続いて自分の分も淹れると、お茶菓子と一緒にテーブルに。
「……私、やっぱり麗さんの強いところ、羨ましいのかもしれませんわね」
以前よりは屈託の無い笑みを浮かべる。
「たとえ悲しくても辛くても、そうやって笑えないと
他の人たちに心配かけるばかりですし」
>>790 >>787 「いえいえ、違いますよ。普通のお茶です」
悪戯っぽく笑いながら自分もお茶を啜る。
するとのんびりとした声とともに杏樹が厨房に入ってくる。
「こんばんは〜」
伊達と杏樹の胸のうちは知る由もなく、ただ笑顔で挨拶を交わす。
「いま、杏樹さんの分も淹れますね」
そう言って席を立ち、杏樹の分のお茶を淹れる。
「…あ」
すると茶柱がひとつ。
「杏樹さん、何かいいことがありそうですね」
伊達と杏樹の胸中とは正反対に茶柱が立った湯呑みを彼女に渡す。
793 :
秋山 麗:03/07/20 00:46 ID:XnVVmFvh
>>791 瑞葉の入れた紅茶を一口飲んで、ふとその手が止まる。
「……逆にあたしは、あなたが羨ましかったわよ」
持ったままのティーカップを置き、自嘲のような笑顔を浮かべたまま、顔を伏せる。
「誰にでも、とりわけ、主人に本心が言えて。
メイドであってメイド以上の立場のあなたが、羨ましかった。
最初は、昔の自分に似てたから気になってる、って思ってたけど、ただ羨ましかっただけみたい……」
>>793 「お互い様、ですか」
おもわず苦笑する。
「でも、そうですわね。私、メイドになっておきながら
肝心のところではおじ様に甘えてきましたし……」
カップの中身を見つめながら言う。
「他の人たちにすれば、とんでもないことでしょうね」
795 :
秋山 麗:03/07/20 00:55 ID:XnVVmFvh
>>794 (おじ様に甘えてきた、か……)
自分には関係が無いはずの言葉で、ふと昔-前の侯爵が健在な頃-を思い出す。
「……ねぇ、瑞葉さん、ちょっとお願いしていい?」
瑞葉と同じように、カップを見つめる視線はそのままで、そんな事を言う。
>>795 「え? ええと……私に出来ることでしたら、言ってみてください」
麗の方を見て、真剣な表情でそう言う。
「それで麗さんの力になれるなら」
797 :
椿 杏樹:03/07/20 00:59 ID:uHzf09Ko
>>790>>792 親しげにしてはいけないと思ったのか、挨拶は返さずただ笑うのみで
伊達とは離れて座る。
「おかげさまで風邪治りました。お薬、ありがとうございます」
ぺこりと一礼すると今度は志保の方を向きお茶を受け取る。
「ありがとうございます。食欲出てきましたから、お部屋で何か食べたいんですけど〜…。
今頃ごめんなさい。冷蔵庫のサンドイッチ、貰ってもいいですかねえ」
>杏樹さん、何かいいことがありそうですね
「…。」
茶柱の立ったお茶の事で志保にそう言われると、初めて2人の前で辛そうな表情を一瞬見せ
すっくと立ち上がり伊達の前に行く。
「伊達さんも、ご病気のお加減いかがですか?
ダメじゃない。具合悪いのにわざと元気な振りして、そんなんじゃ志保さんは気付いてくれないわよ。
…ああ。ごめんなさい。それが元々貴方の望みでしたのよね。」
「亡くなるまでずっと、貴方の不治の病気は志保さんには秘密にしておくって」
突然暴露すると、静まり返った空気の中、冷蔵庫からサンドイッチを取り出して
厨房を出て行こうと2人に背中を向ける。
(約束したのに。殴られるかしら…でも、それも仕方ないわね)
798 :
秋山 麗:03/07/20 01:03 ID:XnVVmFvh
>>796 瑞葉の言葉に笑顔を見せると、
「ちょっと……昔を思い出させて欲しいだけ」
自分にしかわからない事を言いながら、瑞葉の隣まで来ると、くいっ、と彼女のアゴを持ち上げて、僅かな間キスをする。
唇が離れると、目で仮眠用のベッドを指し示す。
>>798 「?」
麗の言葉に首を傾げるが、有無を言わせずキスをされて
目を大きく見開く。
「んっ!? んむぅ……はぁっ」
>目で仮眠用のベッドを指し示す。
「あ、あの、添い寝……でよろしいですか?」
不安げに問う。
>>792 志保と杏樹のやり取りをお茶を啜りながら見つめていたが、杏樹が言った一言でお茶を噴き出す。
「……なっ…、杏樹…さん、………」
これ以外の事なら受け流す事も出来たのだろうが、さすがにこの話題では誤魔化す事も出来ないようである。
「…あっ…し、志保…」
杏樹の言った事の意味がすぐには分かっていない様子の志保を見るが、慌てて駆け寄ろうとして足元にまとめてある医学書を蹴飛ばしてしまう。
薬の精製方法やカルテの挟まった本などがあたりに散乱し、隠しようの無い事を悟って呆然と立ち尽くす。
801 :
秋山 麗:03/07/20 01:16 ID:XnVVmFvh
>>799 「なんでそうなるのよ」
瑞葉の肩を抱きながら、ベッドへと向かうと、彼女を先に寝かせ、その上に自分がまたがる。
もうわかった?と言いたげな笑みだけを瑞葉に送ると、再び唇を合わせ、両手で優しく瑞葉の胸を愛撫する。
「……自分では隠しているつもりだったけど、一人だけ見透かすように、あたしの心を知ってる人がいたのよ。
あたしを直接拾ってくれた、前の侯爵様。
あたしが苦しんだり泣いてたりすると、本当にずっと、こうして優しくしてくれてた……」
昔話をしながら、合間を縫って舌で瑞葉の首筋を舐め、両手は全身を包み込むように動いていく。
>>801 「ひゃ……んっ」
内心(やっぱり)などと思いながらも麗の愛撫に感じてしまう。
「その、方は……んんっ! 麗さん、その方のことは……?」
麗の背中に手を回し、優しく撫でながら問う。
>>797 >>800 「サンドイッチ? どうぞ。今日の朝食の残りなので、卵サンドは食べないほうがいいと思います」
と、注意を付け加える。
すると突然杏樹が立ち上がり、伊達に思いもよらぬことをまくし立てる。
その内容に目を白黒させて話を聞きながら、頭の中で意味を繋げてゆく。
「……」
意味を繋げてしまってはいけないという予感はあるが、真実を知らないわけにはいかない。
次第に高鳴ってくる心臓の鼓動を感じながら、意味を恐る恐る繋げる。
足元に散乱する医療関係の書物が絶望を後押しし、
身体を未だかつて経験したことのない震えが襲う。
「……どうして」
胸中を襲う寒気、絶望、吐き気。それらに耐えながらなんとか言葉を紡ぐ。
「…どうして、雅彦さんが」
声にならない擦れたような声で呟くように伊達に問い質す。
「…本、当……なんですか?」
否定する言葉を期待しているものの、その期待が意味を成さないものであるということは自分でもわかる。
だが、期待せずにはいられない。でも、確実に肯定されるだろう。
俯き加減の顔を上げ、伊達の顔を見る。
804 :
秋山 麗:03/07/20 01:29 ID:XnVVmFvh
>>802 「……んっ? ……そうね、大好きなお父様、とでも言うのかしらね。とっても感謝してる。
拾われ子で使用人、って立場は理解してたし、あたしも遠慮してたけど、そんなことお構い無しに接してくれてた」
言いつつ、決して手荒なまねはせずに、まるでマッサージをするように、優しく敏感なところを撫で上げていく。
「……侯爵様は、こういう風にひたすら優しくしてくれたこと、まだ無いけど……」
無意識のうちに、小声でそんな事を呟き、慌てて頭を振って、唇を合わせ、舌を絡める。
>>804 敏感なところに触れられるたびに反応を示しながらも
意識だけは保っている。
「麗さん……」
麗を優しく抱きしめ返すと、今度は頭をなで始める。
「麗さん、もしもよろしければ、今日はこのまま一緒に寝ませんか?
少しでも、温かいと思います……少なくとも私はそうしたいです」
806 :
秋山 麗:03/07/20 01:35 ID:XnVVmFvh
>>805 瑞葉の誘いに、一瞬仕事をすっぽかしている事を思い出す。が、
「……そうね、そうしましょうか」
裏腹に、自分の口から出たのはそんな答え。
(やっぱり……人恋しいのかな、あたし……)
それとなく、自分が追い詰められている事を自覚してしまい、思わず瑞葉を強く抱きしめる。
807 :
椿 杏樹:03/07/20 01:37 ID:uHzf09Ko
>>800>>803 動揺する伊達と志保を見ても何も慌てず、にこ、といつもの笑顔で微笑む。
トレイを手にしたままで2人にそれぞれ
「では。志保さん、おやすみなさい。伊達さん、さよなら。」
微妙に違った挨拶をしてから厨房出口で振り返る。
「…病気の事を知れば、志保さんだってもっと貴方の側にいて甘えさせてくれる。
目先の混乱から逃げてばかりで、なんでそれに気付かなかったの?バカな人ね。」
冗談ぽく続けて喋る。
「ああーすっきりした!正直重くてたまらなかったの。こういう隠し事。
もう封筒の事は頼まない。暗くてうざったいから、私にも話しかけないで。」
杏樹の見た目からは考えられない程のきつい言葉を連続で叩きつけ、今度こそ厨房を出る。
自室に遠回りをして戻る途中に、テラスでサンドイッチを食べつつ
月明かりの中寂しそうに笑う。
「これでよし…と。これでもう私は用済みかあ。あとは好きなだけ、志保さんに甘えなさい……」
が、突然泣く気も無いのに涙がぽろっと零れてしまい、不思議に思いつつ涙を拭う。
「?……変なの。どうしてかしら。『いらないもの』になるなんて私、慣れっこじゃない。」
>>806 「んぅ……っ」
麗の体の温もりに、心地よさげな声を漏らす。
「おやすみ、なさい……」
肩口に顔を埋め、目を閉じると、すぐに寝息が漏れ始める。
「すぅ……すぅ……」
>>803 >…本、当……なんですか?
「志保………俺は…俺は…」
自分も色を失った表情で、それでも何か言おうとするがとっさに言葉が出ない。
否定してどうなるものでもない。かといってありのままに話すのも相手に衝撃が大きすぎる。
どうしようかと、混乱した頭で考えていた矢先に、トドメとばかりに繰り出される杏樹の一言。
「……っ…。…ああ、さよなら」
ぎり、と歯軋りをしてからそう呟くと、諦めたように本やらカルテやらを拾い、テーブルの上に並べ始める。
「志保…まずは謝らなきゃならないよな。確かに俺は…かなりの難病を抱えてる。…今まで黙っていてごめん」
搾り出すように何とか声を出すと、志保を椅子に座らせ、自分もまた座る。
「もし聞いてくれるなら…聞いてくれないか?今までの俺の事、そして病気の事」
哀しげに志保の方を見つめたまま、静まり返った厨房でそう告げる。
>>807 「……」
混乱しているせいもあって杏樹の言葉の裏に隠れる伊達への好意には全く気付かない。
きつい言葉で伊達を責める彼女を呆然と見詰め、
言葉を吐き出し終えて厨房から出て行く彼女を無言で見送る。
>>809 「…はい」
小さな声で頷く。
頷いた拍子に瞳に溜まった涙が溢れ、服の膝の辺りにシミを作る。
「……全部、話して、下さい」
伊達に手を伸ばし、彼の手の上にそっと重ねる。
>>810 涙を見せた志保を見て、やりきれない思いで目を閉じる。
「俺の病気…発病したのは10年前…高校三年の夏だった。そう、ちょうどこの季節だったな」
志保の伸ばした手を握り締めつつ、淡々と病気の事(前スレ584頃の話)について語り始める。
「当時は有望投手だの何だの言われてたけど、発病してから俺の将来は無くなって、せめて好きな事をやろうと大学に進んだ…そして、あの{先輩}にお世話になった」
涙を止められない志保にハンカチを差し出し、話を続ける。
「色々と闘病しながら…やっと落ち着いて、その頃に先輩から君の話を聞かされた」
志保の心情を考えて、あえて内容を言わずに言う。
「…その時から、話だけで俺は君に興味を………って、話がずれたな。ごめん」
話がそれていた…というよりは本題を口にしたくなかったのかも知れないが、改めて志保に向き直る。
「俺は心臓と肺が衰えてきている。……親友の医者によると、持って数年…しかも、明日無事な保証は出来ない、だそうだ…」
それだけ言うと細かく震えだし、持っていたカルテを落とす。
「済まない、話が錯綜してしまって…。ただ、俺は君にショックを与えたくなくて…」
志保の話を屋敷に来る前から聞いていたという事、そして自分の病の2つを隠していた事を詫び、頭を下げる。
>>811 差し出されたハンカチを借り、とめどなく湧き出る涙を何度も拭う。
だが現実を直視するべく感情を押さえ込み、涙を止めようとする。
そうして話を聞いているうちに涙が自然と止まり、伊達の話を自分の中に受け入れていく。
「持って数年……」
伊達自身が余命の告白をすると、まるで自分のことのように続けて呟く。
彼が落としたカルテの音に多少驚くものの、
いま自分が受け入れようとしている現実に比べれば些細なこと。
「…いいんですよ、雅彦さん。それはあなたが私のことを想って出した結論。
否定はしません。頭を上げてください」
謝罪する伊達を慰め、スッと席から立ち上がる。
「…ただ、もっと早く言って下さったら…… もっと時間を濃密に使えたと思います」
伊達の背後に回り、彼を後ろから優しく抱く。
「…来てください」
伊達の手を取り、彼を立ち上がらせる。
そして彼を連れ、まるで少女のような幼さを見せる足取りで自室へと向かう。
>>811 頭を下げたまま志保の話を聞いていたが、次第に震えが止まっていく。
「志保…。ありが…とう…」
確かに、言わないままであればもっと傷つけたかもしれない、もっと早く言えば…という自責の念に囚われようとしたその時、立ち上がった志保に後ろから慈しむように抱かれ、そのまま安らいだ顔で身体を預ける。
>…来てください
「ああ…そうだな。…行こうか」
書類やら何やらは厨房に放置したままで、誘われるように志保に手を引かれて歩いていく。
伊達の手を引き、薄暗い廊下を抜けて向かった先は自室。
「…どうぞ」
部屋の明かりを点け、伊達を迎え入れる。
「ちょっと待って下さいね… あ、どこか適当に座ってて下さい」
自室に入ったまま何をしていいかわからないでいる伊達にそう告げると、
自分の机の引き出しを開けてその中に入っている何かを探し始める。
「あ、これこれ」
目的のものが見つかってそれを手に取り、引き出しを閉めて踵を返す。
「…私の預金通帳」
適当にページを捲って中身を確認しながら伊達に笑い掛ける。
「私、特に趣味もないし…というかお料理が趣味なんですけれども、
それはお屋敷の材料で十分に出来ますし、長い間仕事ばかりしてきたので…」
あるページを伊達に見せる。
「ほら、こんなに」
志保の自室に入って、何があるのかとただ立ってたが、とりあえず促されるままに手近なソファに座る。
何やら机を漁っていた志保が取り出し、自分に見せたのは少し年季の入った通帳。
「これは…随分貯まってるけど…。…これは、何かに使うつもりなのかい?」
志保の言いたい事は薄々分かっているせいか、志保を隣りに座らせて、やや苦渋さを秘めた表情で聞く。
「…一緒に、どこか旅行しませんか?」
苦渋の表情を浮かべる伊達には気付かず、ただ押し付けがましく提案する。
「仕事を忘れて、あなたとの時間を一緒に過ごしたいんです。
重臣様のように世界を飛び回るというのも結構ですが、国内旅行でも構いません。
みかささんに名所を教えてもらって北海道旅行とか!
海外だと、そうですねぇ… イタリアなんかがいいですね。ええと、ほかには…」
おれこれと思いつく場所を挙げていくうちに感極まったのか、
次第に嗚咽混じりとなって行きたい場所を挙げていく。
悲しそうな顔を伊達に見せまいと、無理に笑顔を作る。
そうしているうちに突然泣き笑いの顔から、もとの悲しそうな表情に戻る。
「…ダメ、ですか? 仕事なら休みます。あんなものどうだっていいんです。
仕事なんか、雅彦さんに比べたら……」
「旅行…か………」
ある程度予想の範疇だったものの、予想以上に楽しげに話し始める志保をじっと見つめる。
やがて、嗚咽交じりに再び泣き顔になり、無理に笑い、そしてまた悲しげに自分に懇願する志保。
それを見ているのが辛くなったのか、不意に志保を抱きしめてその耳元で囁く。
「志保…俺も賛成だ。旅行に、行こう……。俺は仕事なんかどうだっていいさ。志保の都合さえ付くんなら、いつだって俺は行けるよ…?そして、消えない思い出が欲しい…」
感極まったかのように志保の背中に廻す手に力を込め、痛みを伴う程の強さで抱きしめ、一方で対照的な程の優しさでその唇にキスをする。
「こうしていても、離れたら君が、そして俺自身がどこかに消えてしまう気がして…」
唇を重ねられてその優しい感触に陶酔する。
だが、唇が離れた瞬間我に返って彼の名を口にする。
「雅彦さん…っ」
切なさと嬉しさで表情を歪め、伊達の胸に自らの顔を埋める。
そして声を上げて泣き崩れ、
涙を堪えようとしても大きくしゃくり上げてしまってなかなか涙を止めることが出来ない。
やがて涙が止まり、彼の身体の温かみを感じ取りながらこう応える。
「…離れません。離れませんよ、絶対に」
服の袖で涙を拭い、赤く腫らした瞳で真っ直ぐに伊達を見上げる。
「雅彦さん」
瞳を閉じ、キスを求める。
唇を離した途端に表情を歪めて目を潤ませる志保を、こちらも切なげに見る。
「志保……」
自分の胸で涙を流す志保の背中を優しくさすりながら、彼女が泣き止むのを待つ。
>…離れません。離れませんよ、絶対に
はっきりとした意思を持った瞳で見つめて来る志保に応えるように、
「俺もだ。…離したく、離れたくない。君がいるから、苦しみも軽くなる…」
そう言うとこちらも目を閉じ、柔らかく、しかし強く求めるように志保と唇を重ねる。
「んっ…」
求めるように唇を重ねられ、口腔内に入り込んでくる舌。
伊達の舌に自分の舌も絡めつつ、濃厚なキスを交わす。
「……ん…んっ…」
湿った水音を響かせながら志保と舌を絡める。
一方で空いた手はゆっくりと志保の上半身を這い回り、ソフトな愛撫を続ける。
「ん、はっ、んんっ…」
長く続く濃厚なキスを受けながら、
首筋や胸元を這う伊達の手に敏感な反応をして見せる。
今度は絶望から来る震えではない。
純粋な、彼を求めて心の底から湧き上がるような歓喜の震え。
>>822 「…志保…志保……」
相手の反応を確かめつつ、貪るように志保の身体を求めていく。
それはまるで何かに追い立てられているようであったりするが、本人は夢中なのでそれには気付かない。
結局、自分の体を考えずに朝まで志保と過ごす事になる。
>>827 「うわ〜、すっごく可愛い!! う〜ん……みかささんの事は
人づてでしか聞いた事がないので何とも言えないんですけど
右側は奏さんっぽい感じがします♪」
テラスに出て、澄み渡る青空を仰いでいる。そして、何故かため息をつく。
後ろを振り返り、テーブルの上に置いてある大量の資料をちらりと見て
再びため息をつく。
「……私に休暇というものは存在しないのか」
ついぼやきが出てしまい、苦々しい表情でこめかみを押さえる。
そして、背筋を伸ばし無表情になると、部屋へと戻り、資料に手をつける。
834 :
椿 杏樹:03/07/20 16:35 ID:44Cw4oRG
プール掃除中。
昨夜の自分は情緒不安定でどうかしていた、などと考えながら
温水プールの水が満杯になるのを待っている。
麗からの報告書が途絶えた理由を今頃知り、軽く溜息をつく。
「まったく。あれほど差し上げる事は不可と言っておいたのに…。
ああいう聞き分けの無い方には、しかるべき処置を取らなければいけないな。」
838 :
椿 杏樹:03/07/20 16:55 ID:44Cw4oRG
プールサイドに腰掛けて素足をプール内に投げ出している。
「ねえ奏ちゃん、やっぱりはっきり言うべきじゃないかなあ?」
廊下で奏と談話しながら、誰とも無しに一言。
840 :
椿 杏樹:03/07/20 17:04 ID:44Cw4oRG
プールの入口に人影を見つけ、そちらの方へ目を向ける。
ひとつにまとめていた巻き髪を下ろして立ち上がってみる。
「私の考えすぎでありますように……。」
その声にはいつものような元気がない。
「やっぱり…言っておいて良かったな」
志保の自室で、自分の傍らに眠る彼女の寝顔を見て呟く。
842 :
桜庭 奏:03/07/20 17:12 ID:7XqfppVl
「そうよね。黙ってても察することが出来る方と出来ない方がいるみたいだし…。
まあ、むずかしいことかもしれないけど。」
自分の過去の人間関係でも色々思い当たることがあるのか、みかさと話しながら片眉を上げる。
どこをどうやってプールまで来たかはしらないが
プールサイドで昼寝をしている。
「Zzzz・・・・ぐがぁ・・・・」
847 :
椿 杏樹:03/07/20 17:25 ID:44Cw4oRG
>>844 プールサイドで寝ている昨日の男をゆり起こす。
「ごめんなさい、私、貴方に聞きたい事があるんですけどいいですかねえ…。
あと一度しか聞きませんから、初めに約束してくださいね。正直に答えてくれるって」
男の隣に腰を降ろすと単刀直入に切り出す。
「あなたはガルフさんですか?」
「あー何・・・
ん?がるふぅ・・・?何やそれ。」
851 :
椿 杏樹:03/07/20 17:48 ID:44Cw4oRG
「それじゃ質問を変えてもう一度だけ。
最近お昼に空白で待機されてたのも貴方なのでしょうか。
以前注意を受けたみかささんだと落ちて、ガードの甘い(緩い)私の時は来たりするから
そうなのかなと思ってしまったのですが…。
ガルフさんの待機時間や文体とよく酷似してらっしゃいますし。」
「はじめに言ってしまいますと、本当に…ごめんなさい。
貴方とはどんな役で来られてもどうしても…
嘘を付き続けるような人とは絡めないんです……。私にばかり来られてももう無理です…。
このままじゃ私、もう…。
大好きな御主人様からも離れて瀬名くんを連れて、このお屋敷を出ていくしか…。」
ぽろぽろ涙ぐみながら言う。
「…っ…。だからと言って…私の大事な大事な仲間に手を出すのも、やめて欲しいんです…。
お願いします…。どう言ったらいいんだろう。
辛いからもうこれ以上、私に言わせないでください…。」
両手で顔を押さえて苦しそうに言う。
853 :
椿 杏樹:03/07/20 18:03 ID:44Cw4oRG
感情がいつになく昂ぶってしまったのか、プールから駆け足で出ると
裸足のまま自室のドアに【しばらくごはんいりません みんなみんなごめんなさい。杏樹】と
書いたメモを貼って入ると篭り、誰も入れないように初めて鍵をかけてしまう。
「うっ…う…、ひっく…。」
ドアにもたれるとぺたんと座りこんでただ泣きじゃくる。
「せっかくお友達として仲良くしてきた伊達さんにも嫌われて、
どうしても色んな人を傷つける事ばかり言わなくちゃいけなくて…。
私…最低……。」
目を真っ赤にして部屋で泣き続ける。
ようやく資料の全てに目を通し、手足を伸ばしてくつろげる。
そして、メイドを呼び、飲み物を持ってくるよう言い付ける。
こんな事態にもかまわず訪れる業者を叩き潰すと、誰もいなくなったプールサイドに佇む。
「これでハッキリしたわけだけど…御主人様はどうする気なんだろう」
どこかに電話を掛けている。
「えっと……あんまり気難しく考えなくてもいいと思うんですよ。
というか、一人で何もかも背負わなくていいんです。
ダメだと思ったんなら放置もありでしょうし、無理に関わる必要もないです」
電話のコードをいじりながら言う。
「こんなことでいなくなっちゃうのって、みんな寂しいと思うだろうし。
う〜ん……まぁ、落ち着いたらまた遊びに来てよ♪ 私で良かったらいつでも待ってるしさ」
(自分の文章がDQNな所為で大変なことになっていて鬱状態)
苦々しい表情で執事に何か命令すると、窓の外を見て呟く。
「この屋敷に興味を持った方は勘違いはしないでほしいのだが…。我が屋敷は来るものを拒んでいるわけではない。例えメイドでも客人でもな」
プールサイドで複雑な表情をしているみかさを眺めてため息をつくと、続ける。
「ただ、他人と協調できなかったり、迷惑をかけたり、あまりに自分本位な者はこちらも対応できない…そう言う事なのだ。私としては、屋敷にもっと気軽に来客があってほしいと願っているのだがな」
「みかさ、お前まで暗い顔をする物ではない。…元気を持ち直して、杏樹が体調を戻すのを待とうではないか」
窓を開けてみかさに声をかけると、ぐずついた天気の夏空を見上げる。
○
○
「こ、ここかな?」
手には地図と大きな荷物を持っている
「ふぅ…これで大体終わりかな?」
応接間の掃除を終え、ほっと一息。
「すみません〜ん、誰かいらっしゃいませんか〜?」
ドアを少し開け尋ねる
○
>>870 応接間でのんびりとしていたが、突然の来訪者に慌てて玄関へ向かう。
「はい、えっと…何かここのお屋敷に御用でしょうか?」
ドアを少し開けて顔を出している女性に、元気よく声をかける。
休憩室でのんびりとくつろぎつつテレビを観ている。
>>872 「えっと私バイト募集の張り紙を見て来たんですけど・・・」
持っていたチラシをみかさに手渡す
「もしかしてもう決まりました・・・?」
不安そうな表情でみかさを見る
>>874 「はぁ…バイトですか。そういえば御主人様が募集してたような…」
とりあえず凛香を応接間に誘い入れると、ソファに座らせて話を聞く。
「まだ、その募集は大丈夫だと思いますけど…。とりあえず、簡単なプロフィールとかありますか?年齢とかお名前とかそれから…」
きょろきょろと辺りを見回す凛香に(新参恒例の)質問をしつつ、主人へ連絡をとる準備をする。
>>875 「し、失礼しま〜す」
緊張した様子でみかさの後についていく
>とりあえず、簡単な
「あ、はい名前は星野凛香(ほしのりんか)と申します年は17です。」
とりあえず聞かれた事を答えていく
>>877 「ああ、そんなに慌てなくても大丈夫よ。落ち着いて、ゆっくりね」
緊張している様子の凛香に声をかけると、主人へと連絡をしておく。
>星野凛香と申します。年は17です
「へぇぇ…高校生ですか。あ…私は留萌みかさ。20です。…よろしくね、凛香さん」
そんな調子で色々と凛香に聞いていくが、ふとこんな事を考える。
(御主人様に会わせたら…やっぱりアレよね。…なんと言うか…)
年の割に成育している凛香の身体をちらりと見つつ、ひんな事を考える。
自室で書棚の整理をしていたところ
みかさからバイト希望の女の子が来たと告げられ、にこにこと
嬉しそうに笑っている。
>>878 「わ、私バイトとか初めてであのその・・」
>「ああ、そんなに
「は、はい・・・・すぅ〜・・・・ふぅ〜」
ゆっくり大きく深呼吸をして落ち着いていく
>「へぇぇ…高校生ですか
「みかささ・・・・じゃなくて先輩よろしくお願いします」
座りながら深くお辞儀をする
>>880 「バイトが初めてですか…大丈夫かな」
ふとそんな言葉を漏らすが、考えても仕方が無いので凛香を主人の部屋まで連れて行く。
「えぇと…イヤならイヤって言った方がいいですから…。それじゃ頑張ってくださいね」
そう言うと、主人の部屋のドアを開けてから自分はそこから退く。
「ふむふむ。…後で文を読む人は、句読点がしっかりあった方が読みやすい…か」
自室でそんな事を呟いている。
「まぁ、老婆心だから気にしなくても結構だが…個人の自由だしな」
>>881 「は、はぁ・・・」
(嫌な事ってなんだろう・・・?)
案内されている間嫌な事について考えている
(痛い事とかかな?それとも恥ずかしい事とか・・・。)
>それじゃ頑張ってくださいね
「え?あ、はい頑張ります!」
みかさを見送るとどきどきしながら主人の部屋のドアを叩く。
しばらくすると、ノック音が聞こえてくる。
「入りたまえ」
早速バイトの子が訪れたと、子供のように胸を躍らせる。
そして、緊張した様子の凛香が部屋に入ってくる。
「君が……星野、凛香……君かね。まぁ、そんなに固くならずそこに座りなさい」
そう言うと、ソファを指差す。
>>884 「し、失礼いたします・・・」
指差されたソファに腰をかける
(うわ、家にあるソファと全然違う・・・。)
ふかふかと心地よい弾力に子供のように弾んでいる
>「君が……星野
ソファで少し遊んでいた?が、主人に名前を呼ばれ姿勢をなおす
「は、はい、星野凛香と申します・・・・えと、御主人様?でよろしいですか?」
>>885 「ん? ああ、気軽に『御主人様』って呼んでくれて構わないよ」
表情が硬い凛香を気遣うように、優しげな口調で言うと
みかさから受け取った資料に目をやる。
「改めて……星野凛香、十七歳……高校生か」
そう呟くと、ちらりと凛香の方を見る。
若さ故の、ピチピチとした肉体を想像して、つい鼻息が荒くなる。
「……コホン。それで、バイトという事だが……経験の方はどうかね」
>>886 「わかりました御主人様」
優しそうな主人に心を許したのかにっこりと微笑む
>若さ故の、ピチピチとした
「?」
自分の体を見ている主人を不思議そうに眺めている
>「……コホン
「けい・・・けんですか?え〜とバイト自体は初めてですけど・・・・やっぱりまずかったですか?」
質問の意味が分かっておらず的外れな答えを返す。
>>887 「バイト経験は無しという事かね、ふむ……。それでは何故この屋敷で
働こうと思ったのかね。正式に採用が決まったのなら、メイドとして働いてもらう事に
なると思うのだが……」
そう言って、怪訝そうに凛香を見つめる。
「いわゆる動機というものを聞かせてもらえないかね。簡単に辞めてもらっては
こちらも困るからね」
小さく笑みを浮かべると、何気に凛香の隣りに腰を下ろす。
>>888 「動機ですか・・・・?ん〜〜〜」
腕組みをして考え始める
「し、社会勉強の為かな・・・・」
(言えない・・・時給がよかったからなんて言えない・・・)
>>889 「社会勉強かね……うぅむ」
しばし考え込みつつ、横目で凛香の身体を眺める。
「……その動機に納得したとは言い切れんが、まぁいいだろう。
新しいバイトの子も、今のところ来ていないし……取りあえず、仮採用という事で」
まだ見ぬ凛香の裸体を味わいたいという欲望に負けて
深くは考えずに採用を決めてしまう。
「それじゃあ、早速だがメイド服を支給しようかな……凛香くん、そこで
今着ている服を全部脱いでくれたまえ」
あっさりとそう言い放つと、タンスへ向かい、引き出しを開けて中を漁る。
「奏は胸元に余裕がありすぎたようだが……凛香くんは足りないかもな」
少しおどけるように言って、メイド服一式を出す。
>>890 >「社会〜仮採用という事で」
「あは・・・・あはははは・・・・」
主人に悟られないよう少々引きつった笑いを浮かべる
「あ、ありがとうございます!」
(セーフ・・・・)
>「それじゃあ、早速だが
「あ、はいわかりま・・・・・えぇえ!」
急に全部脱げと言われ驚きの声をあげる
「えっと・・・・御主人様はもちろん部屋から出て行かれるんですよ・・・ね?」
思ってもいなかった事態に混乱する
>>892 「何を言っているんだね。主人が雇い人の健康状態を直で見て
検査するんだよ。特にこの屋敷のメイドは、体力のいる作業が多いからね」
意味深にそんな事を言うと、メイド服を凛香の横に置いて腕を組む。
「……どうしたのかね。早く脱いで着替えなさい」
仁王立ちでそう言うと、凛香をじっと見つめる。
895 :
秋山 麗:03/07/21 01:18 ID:Slj/A/O2
みかさから連絡を受け、急いで空き部屋の一つを整理している。
「……ふぅ、とりあえず、これで一晩は明かせるわね……
明日になってから、本格的に片付けて……」
バイトの人が、この部屋で寝泊りすると決まったわけではないが、とりあえず寝れる環境を整える。
>>894 「そ、そうなんですか、なにも知らないで生意気な事言ってすみません!」
一度深くお辞儀をすると主人の目線を気にしながら服を脱いでいく
(全部って事は下着もかな・・・・?)
しばらく自問自答していたが、ゆっくりと下着にも手を掛けていく
(あぅ・・・・恥ずかしいよぉ・・・)
なんとか着替え終わり、主人の方を向く
「あのぉ・・・・ちょっとこの服胸元が苦しいんですけ・・・・・・」
恥ずかしさからか胸元を手で隠している。
>>896 やがて、服を脱ぎだす凛香を、穴が開くほど見つめる。
想像以上の肉体に、下半身の疼きを覚えるがじっと堪える。
衣服を脱いだ後、下着まで脱ぎだしたのに気付いて
そこまで脱がなくていいと声を掛けそうになるが、あえて黙っている。
(……丁度いいではないか。ふむふむ……良い肉体だ……)
豊満なバストと、それに正比例したヒップに、思わず生唾を飲み込む。
「……ああ、やっぱり胸がきつかったみたいだな。ええと、もうひとサイズ
大きいブラウスはと……」
真っ赤になっている凛香の言葉に我を取り戻し、慌ててタンスに戻り
ワンランク上のブラウスを出す。
「これだったら大丈夫だろう。それじゃ、着替えが終わったら次は屋敷の案内を……」
机の上にある、メイド呼び出しスイッチを押して、麗を呼び出す。
898 :
秋山 麗:03/07/21 01:34 ID:Slj/A/O2
>>897 寝具や日用品一通りを揃え終えたところで、丁度主人からの呼び出しがかかる。
軽く最後のチェックをしてから、急いで主人の部屋へと向かい、ノックをする。
「麗です。失礼いたします」
一言断ってから、ドアを開けて中へと入る。
>>897 タンスに中腰気味で戻って行く姿を見てますます顔を赤らめる
>「これだったら大丈夫だろう。
(って事はもう一回脱がないといけないのよね・・・・)
ボタンを外し再び服を脱ぐ
「あ、これなら丁度いいかも。」
ちょうどよくあった鏡で自分の姿を見て襟などを直している。
>>899 「うん、よく似合っているよ」
凛香のメイド服姿を褒めるように言うと、いつになく上機嫌になる。
その時、麗が部屋を訪れる。
「麗、この子は今日バイトとして仮採用になった、星野凛香くんだ。
奏と同様、新人扱いでよろしく頼む」
そう言って、メイド服に身を包んだ凛香を麗に紹介する。
「私はまだやる事が残っているから、彼女に屋敷の案内をしてやってくれ。
……彼女が理解しやすいように、屋敷の事を詳細に教えてやってくれ」
そして、そっと麗の腰を自分に引き寄せて、首輪の付いている首筋に
唇を寄せる。
「……それでは、後の事は君に任せた。責任を持って彼女を指導してくれたまえ」
薄く笑みを浮かべながら麗の耳元でそう囁くと、くるりと身を翻して机に向かう。
901 :
秋山 麗:03/07/21 01:52 ID:Slj/A/O2
>>900 「……はい、かしこまりました……」
首筋にキスをする主人からは、それとなく視線を外しつつ、そう答える。
「では凛香さん、参りましょうか」
彼女に声をかけてから、案内のために一緒に主人の部屋から出て、まずは彼女の部屋へと向かう。
(それにしても、詳細にって……どこからどこまでよ?
まあ、奉仕云々はまだいいか……いくら主人でも、仮採用のアルバイトを、なんて普通しないし)
この屋敷が普通か、という大前提の判断がなされていないが、そこはそれ。
>>900 「本当ですか?えへへ。」
自分のメイド姿をほめられて照れ笑いをする
そうこうしている時に麗が入ってきたので麗の方を向く
「初めまして、私星野凛香と申します」
そう言うと深くお辞儀をする。
ふと顔を上げると首になにやら付いてるのを見つける
(あれれ?みかさ先輩はあんなの付けてなかったのになぁ・・・)
○
>>901 「わかりました〜」
麗の後ろについて行っているが目線は首輪に集中している
「あの〜・・・・麗先輩でいいですか?」
首輪のことを聞こうと思ったが
>>901の仕草をみて
なにか訳有りなのだろうと思って違う質問をする
906 :
秋山 麗:03/07/21 02:11 ID:Slj/A/O2
>>905 考え込んでいたところに声をかけられ、一瞬はっとするが、歩きながら彼女の方を振り返る。
「それでいいわよ。『先輩』じゃなくて、『さん』付けでもいいけど」
主人の前ではないので、笑顔を浮かべてくだけた口調になる。
そんなこんなしているうちに、先ほどまで片付けていた、凛香の部屋(予定)に到着する。
「とりあえず、寝泊りはこの部屋を使ってね。タオルとか、必要そうなのは用意しておいたから」
続いて、生活に必要な設備の場所を大まかに説明する。
「……と、こんなところかしらね……
明日になったら、また屋敷の詳しい案内とか、仕事のことについても教えるわね。
何か、今のうちに聞きたいことって、ある?」
>>906 「じゃあ麗さんにします」
麗につられて笑顔になる
>「とりあえず
「うあ、私の部屋よりひろ・・・・さすが・・・・」
わけの分からない事を呟いて部屋見回す
>今のうちに聞きたいことって
「聞きたい事ですか?それじゃあ・・・・いややっぱやめときます
案内していただいてありがとうございます」
(麗さんだけがしてるってわけじゃないもんね)
そう自分の中で納得して頭を下げる
908 :
秋山 麗:03/07/21 02:32 ID:Slj/A/O2
>>907 先ほどから、凛香の視線がちらちらと首輪に向かっていることは知っていたが、とりあえず気付いてないふりをする。
「それはそうと……貰った服、今着ているそれだけ? 替えが無いと困るわよ?」
自分が調達しようかと思ったが、メジャーを持っていないことに気付く。
「……まあいいか。ちょっとそのままでいてね……」
そんな事を言うと、凛香の背後にまわりこみ、後ろから胸に手を沿る。
「体の力を抜いてね。大丈夫よ、おかしなことはしないから」
普通は、この時点でおかしなことなのだが、言葉のあやというもの。
そのまま、軽く胸を撫で回し、続いて腰周りやお尻へと手が動き、しばらくして手を離す。
「うぅん……ざっと、上から(ピー)、(ピー)、(ピー)ってところかしら……」
手探りで、大体のスリーサイズを推測する。
>>908 「ですねぇ・・・・洗濯とかした時も困るし」
と考えてるので麗が後ろに回りこんだのに気づかない
>「体の力を抜いてね
「え?おかし、きゃっ!」
不意に体に触られて思わず声を上げてしまう
「びっくりするじゃないですか〜」
と講義のをしようとするが
>「うぅん……ざっと、
「な、なんでわかるんですか!すご〜い!」
急に尊敬の眼差しを麗に向ける
911 :
秋山 麗:03/07/21 02:50 ID:Slj/A/O2
>>909 「慣れよ、慣れ。……まあ、仕事には全然役に立たないけどね」
そう言って、悪戯っぽく笑いかける。
「予備の服は、明日にでも渡すわね。
このあたりは、メイドの部屋が続いているから、何かあったら、遠慮なく声をかけて頂戴。
他に何もなければ、あたしは仕事に戻るけど……大丈夫?」
>>911 「いいな〜、私なんの特技もないから羨ましいです」
>「予備の服は、明日にでも渡すわね
「あ、はいわかりました、今日は色々とありがとうございました」
軽く頭を下げる
>他に何もなければ
「うへぇまだお仕事あるんですね・・・じゃあ悪いんですけど先に休ませてもらいます
お仕事がんばってくださいね」
手元でガッツポーズをとって麗を激励する
「それじゃあおやすみなさい」
そう言ってベッドに横たわると疲れからかメイド服のままねてしまう。
882は879じゃなくて880へのレスでした。
眠気でおかしくなってたとは言い訳にならないし…重ねて謝ります。ごめんなさい。
部屋で昨日寝た時に出来た皺をアイロンで直している
915 :
桜庭 奏:03/07/21 22:52 ID:5JQ1aZPl
「赤いくつ〜はーいてた〜♪おーんーなーのーこ〜♪」
ふと地元を思い出して口ずさむ。
(そういえば、花火大会昨日だったんだ。毎年弟と行ってたのに…。)
916 :
桜庭 奏:03/07/21 22:54 ID:5JQ1aZPl
明日の朝洗濯する物を、今から用意して朝起きたらすぐに出来るよう準備しておく。
アイロンを片付けている
918 :
桜庭 奏:03/07/21 23:04 ID:5JQ1aZPl
作業を終えて洗濯室から出てくる。
机に向かって「メイドの心得・入門編」を読んでいる
「zzzz・・・・」
いつの間にか寝息を立てている
921 :
桜庭 奏:03/07/21 23:29 ID:5JQ1aZPl
休憩室でテレビを見ている。
「はっ!う〜やっぱり寝てたか・・・・」
息抜きをするためにテレビのある休憩室へと向かう
923 :
桜庭 奏:03/07/21 23:38 ID:5JQ1aZPl
>>922 冷たい緑茶を飲みながらのんびりしていたが、扉が開いたのでくずしていた姿勢を慌てて直す。
凛香のことは、今朝紹介されたので、名前と顔は既に知っているが、話すのははじめてである。
「こんばんは。星野…凛香さん、でしたっけ。」
>>923 「こんばんは〜。はい凛香ですよろしくお願いします」
と言って深くお辞儀をする。
「えっと・・・・・間違ったらごめんなさい、これって(かな)で読み方あってます?」
今朝の紹介の時に屋敷にいる者の名簿を貰ったが漢字わからないようである。
925 :
桜庭 奏:03/07/21 23:51 ID:5JQ1aZPl
>>924 「こちらこそよろしくね。私も来てもうすぐ2ヶ月なんだけど、まだあまり慣れてなくて…。」
深くお辞儀をした凛香にあわてて自分も同じようにお辞儀を返す。
「そう、『奏でる』の『奏』で、『カナ』って読むんです。
凛香さんの『凛』っていう漢字も、書くのは難しいですよね。」
少々人見知りをする性格なので、どこか緊張気味な態度である。
>>925 「2ヶ月でもまだ慣れないんですか!?・・・・なんか大変そうですね・・・・」
今更ながら時給だけで決めた事を後悔し始める
「要領の悪い私は、何ヶ月で慣れるんだろう・・・・・はぁー」
>「そう、『奏でる』の『奏』で
「奏でるの奏か・・・・・綺麗な名前ですね」
奏とは違ってまったく人見知りをしないので淡々と自分のペースで話す
「あぁ〜凛ですか〜、私頭悪いから小学校の時書けなかったんです、今はさすがに書けますけどね」
恥ずかしそうに指で凛と大きく書いている
927 :
桜庭 奏:03/07/22 00:06 ID:AXspP4OE
>>926 >「奏でるの奏か・・・・・
「ありがとう。」
照れながらも嬉しさは隠せず、にっこり微笑む。
「でも、高校生で泊まりありのバイトって大変でしょう。夏休みだからですか?」
自分はここに来るまで働いた経験がなかったので、疑問に思ったことを聞いてみる。
「2ヶ月たって、ひとつ掃除場所が増えたんですよ。今まで知らなかった場所なんですけど。」
この前覗いてしまった地下の場所を思い出して、少し顔をしかめる。
「そういえば、もう御主人様とお会いになりました?」
今更気付いたのか、凛香の大きな胸に目が行き、自分の小さな胸とちらっと見比べてしまう。
>>927 「え?・・・・御主人様には内緒ですよ・・・・・」
口元に指を持って行って「し〜」っという形をとる
「実は・・・・・ごにょごにょごにょ・・・・・」
なぜ自分がこのバイトを選んだか誰にも聞こえないように耳元で言う
>「そういえば
「昨日の夜お会いしましたよ〜」
昨日のことを思い出し少し顔を赤らめる
「奏さんもあんな事しました?」
929 :
桜庭 奏:03/07/22 00:25 ID:AXspP4OE
>>928 >「実は〜
「ああ、なるほどー。私も今がんばって貯金してるんです。」
つられて人差し指を口元に持っていきながら言う。
>「奏さんもあんな事しました?」
「あんな事?」
首を傾げるが、(もしかして、御主人様初日から…)と顔を赤らめる。
「何か、変なことされたんですか?」
色んな想像をしてしまいそうになるのを抑えて、心配そうな顔をする。
>>929 「なんか検査とかで目の前で裸に・・・・」
昨日あった出来事を話している
>「何か、変なこと
「みかさ先輩も似たような事言ってました、"嫌な事は嫌"と言いなさいって」
腕を組み、なにか考えているようなポーズをとる
「なにされるか昨日から、気になって気になって、奏先輩はなにかされました?」
この屋敷の状態をまったく知らないので平然と聞く
931 :
桜庭 奏:03/07/22 00:46 ID:AXspP4OE
>>930 「は…裸!」
自分は初日はそんなこと無かったので驚く。
が、聞いた内容によると、一瞬裸になっただけらしいのでほっとする。
(あんまり話せる内容じゃないのよね…。
今までは、センパイ達がそういうのを知ってるの前提で色々教えてくれたんだし…。)
まだ何も知らない凛香をおびえさせるのも何かと思い、苦笑を返す。
「まあ、…お給料がいいのは、それだけ大変だと覚悟した方がいいと思いますよ。」
少し脅かすようなことを言うが、慌てて付け足す。
「でも、私みたいなのでも今までなんとかクビにならなかったから、きっと、大丈夫です。」
(自分が色々悩んだようなことを、この人も体験するのかも…)と思うと、複雑な気持ちになる。
>>931 (何も脱ぐ事はなかったのね・・・・)
奏の驚いた様子に、昨日やりすぎた事に気づく
>「まあ、…お給料
「うへぇ、そんなに大変なんですか・・・・・・」
(そういえば昨日麗さん、まだ仕事がとか言ってたもんな〜)
大きな溜息を一つついて、がっくりとうなだれる。
933 :
桜庭 奏:03/07/22 01:06 ID:AXspP4OE
>>932 少し脅かしすぎたかもと思い、もうひとつ付け加える。
「大変って言ってもも…私だから大変だったのかも。」
この大変さは自分はここへ来たとき何も知らない処女だったことも関係するのではと
心の中で言い訳する。
「…凛香さん、ここには頼りになるセンパイが沢山いますから、
何かあったら相談してみてもいいと思いますよ。私の保証付きです。」
凛香よりは自分もセンパイに当たるのだが、すっかり忘れている。
>>933 「そんな事ないですよきっと、私も働いた事とかないし・・・」
なにやら暗くなっている奏に自分なりの励ましの言葉をかける
>「…凛香さん、ここには
「はい、わかりました、なにかあれば色々教えてくださいね奏先輩」
にっこりと微笑むと奏の両手を握ってうれしそうに握手をする
935 :
桜庭 奏:03/07/22 01:26 ID:AXspP4OE
>>934 自分が『先輩』と言われてしまい、少々面食らうが、自分が言われているのだと気付いて慌てて首を横に振る。
「私、全然先輩なんて呼ばれるような立場じゃないんです。
もっと、『先輩』って呼ぶのにふさわしい方に、呼んであげてください。
私、ここでは、『奏さん』とか『奏ちゃん』って呼ばれてるんです。
よかったら、凛香さんもそう呼んでね。」
凛香の目を見て微笑む。
(やっぱり…少しにおわせておいた方が気がそのときに気が楽なのかも……)
頭の中で色々考えるが、どうしたらいいのかなんて分からず、考えるのをやめる。
「ねえ、凛香さん。高校生って言ったら、彼氏とかつくっててもおかしくないわよね。
誰かとつきあってたり好きな人がいたりする?」
急に打ち解けたように話し出す。
(『コイバナ』の勢いで、経験あるかないか聞けたりするかも。)
>>935 自分は先輩じゃないと言われ、きょとんとするが、微笑まれたので微笑み返す
(自分と同じくらいかな?でも流石にいきなり"ちゃん"はまずいよね・・・)
「奏さんですね、実は私あんまり固い呼び方は苦手だったんですよ〜」
誰にでも同じように接する性格らしい
>「ねえ、凛香さん。高校生
「彼氏ですか?ちょっと前まではいたんですけど・・・・まぁ色々あって・・・・」
彼氏との間に何かがあったのか少し暗くなる
937 :
桜庭 奏:03/07/22 01:49 ID:AXspP4OE
>>936 「色々…ゴメン、余計なこと聞いちゃったかも。気を悪くしたならごめんなさいね。」
少し暗くなった表情を見て、(しまった!)と思う。
「私は、…ここに来るまで、というか来てからも、だけど、誰とも付き合ったこと無かったの。
中学から女子校だったのもあるけど、そばにわざわざ虫除けしてくれる人がいたからね〜。」
まるでそこにその人がいるかのように軽く睨んでみせる。
「友達の話を聞いて、恋愛に憧れてたっていうか、そんなところがあったんだけど…。」
自分の話をして、相手にも話しやすいようにしてみようと試みる。
「ちょっと…アレな話かもだけど、付き合ったことあるなら……」
初体験は済ませたかと聞いてみようかと思うが、自分としてはあまりにもな質問なので、
途中で言いかけてやめてしまう。
「やっぱりいいや。……あ、もうこんな時間。」
壁にかかった時計を見て、慌てて立ち上がる。
>>937 「いえ、もう私吹っ切りましたから大丈夫です!」
手を胸元でグーにして笑顔で答える
>「私は、…ここに来るまで
「大丈夫ですよ〜、奏さんこんなに可愛いんだから彼氏の一人や二人・・・・って二人はまずいか」
奏と顔を見合わせて恥ずかしそうに笑う
「本当だもうこんな時間、じゃあ私はこれで失礼しますね、お休みなさい」
軽く礼をすると休憩室から出て行く
「奏さんいい人だったな〜、みんなあんなんだったらいいな〜」
こんな性格だが、一応職場の人間とうまくやっていけるか心配らしい。
939 :
桜庭 奏:03/07/22 02:08 ID:AXspP4OE
>>938 先に出て行く凛香を見送ると、休憩室をさっと片付け、自分もその部屋を去る。
(明るくて話しやすい子でよかった。
私よりナイスボディだし、…彼氏がいたっていったら経験もあるかもだし、夜伽の方では私より上手かもなぁ。)
小さくため息をつきながら自室へ戻る。
(それにしても、それにしても!
自分でいいって言っちゃったけど、『先輩』って言われちゃったよ〜。
ちょっと嬉しかったな。私には荷が重いけど。)
両手で頬を押さえて一人で興奮するが、すぐに我に返り、就寝の準備をする。
940 :
まゆ:03/07/22 08:54 ID:pHdDhB8Z
行き先を誰にも告げず、屋敷をそっと出る。
「やっぱり、このままじゃ誰の役にも立てないしだめだよね…。
からだのコトも良くわからないし…何処か、おっきな病院のある町に行こう…。」
旅先で、困ったときに執事が手配した者達が影ながら支えてくれるが、
本人は全く知らない。
そして行く先の大病院にすでにご主人様が紹介状を出してくれている事も。
自室の書置き。
「旅に出ます。探さないで下さい。桐原 繭」←字の練習したらしい。
943 :
椿 杏樹:03/07/22 22:56 ID:to9vqqZb
そーっとドアを開け、隙間から外を覗き
誰もいないのを確認してから廊下に出る。
「私…どうしましょ。大人のくせにあんなに人前で泣いたりして恥ずかしいわ…」
両手を頬にあて、恥ずかしそうに顔を赤らめている。
「あ〜つ〜い〜」
ウチワで仰いでいる
浴室で湯船につかり、手足を伸ばして疲れをお湯に溶かし込んでいく。
「あ"〜〜〜〜〜」
扇風機を出して遊んでいる
「これでよし……っと」
自室の掃除をすると、箒を持って部屋を出る。
「そろそろ新しいお屋敷に引越しだけど……」
屋敷の外を眺めつつ、ふと一言。
「次のお屋敷の名前…何て名前だったっけ?」
半年以上屋敷に勤めていても、どうもまだその辺は疎いらしい。
客人
綾峰 雫@他の屋敷の女主人
自分の気に入らないメイドに対しては冷たく、無理難題を言いつけては悦に浸る。
だがこの屋敷のメイドである奏には優しく、彼女を一方的に溺愛している。
952 :
椿 杏樹:03/07/22 23:18 ID:to9vqqZb
「新人さんはじめまして。みなさんこんばんは。お、お邪魔します…。」
誰ともなく言うと洗面所で顔を洗ってから、横に貼ってある掃除のシフト表を眺めている。
「…の当番:凛香(バイト)。えーと…これが新しい方なのかなぁ。
どんなタイプの娘なんだろう…ギャル系?
やだ何言ってるのかしら。全然違ってたりしそうね」
タオルに顔を埋めて自分の言葉に笑う。
なにやら忙しそうな気配が出始めた屋敷に帰ってくると、静かに呟く。
「また引越しか…。最近引越しする間隔が短いみたいだな」
二三度細かく咳をすると、応接間でくつろぐ。
入浴を終えて、髪の毛を拭きながら
まだ水の滴っている肢体にバスローブをまとう。
「はっ!私今日掃除当番だ!」
急いで身支度をすると急いで掃除に向かう
星野 凛香
夏休みを利用して屋敷で働いている高校生
少し前まで彼氏がいたが色々あって別れたらしい
他に乗客の居ないバスの中で、一人窓に頭をもたれてすやすやと眠っている。
「さて…続きでも読むか」
応接間でくつろぎつつ、鞄から取り出した一冊の厚い本。
どうやら海外で研究中の、最新の医療法の本らしい。
脱衣所の椅子に座って扇風機にあたり、
コーヒー牛乳を飲んでいる。
「うふふふ……あと…あと39ね」
何か良い事でもあったのか、箒を一振りするとそのまま元気よくロッカーに収納する。
「このお屋敷広すぎ……」
文句を言いつつしっかり掃除している
車が曲がると同時に窓に思いっきり、ゴン!と額を打ち付け、目が覚める。
「いてっ」
乱暴な強面の運転手を睨みつけるが逆に睨み返されて
「…す、すいません」
気まずそうに視線を逸らす。
塵取りでゴミを集めるとその辺にあったゴミ箱に捨てる
「うあ、ゴミ箱もいっぱいだ……」
「さてと。引越しの前にお風呂入ろうかなぁ…。何か汗かいちゃったし」
タオルと着替えを持つと、小走りで浴室へ向かう。
966 :
椿 杏樹:03/07/22 23:59 ID:to9vqqZb
「お屋敷の命名ルールが決まったのは昨年の秋でしたわね」
誰に言うでもなくポツリと呟く。
「次は季節感をとって秋初館ですかしら?
それとも季節を先取りで紅染館?
……そういえば、紅染の次はどうしましょう。
昔のお屋敷の名前と同じになってしまうますけれど」
ゴミ袋を閉じて焼却炉へと持っていく
「……まあ、季節が変わってから考えるのもいいだろう。旧暦でもいいし、花や宝石の名でもいいんじゃないか?」
さりげなく自分の趣味を交えつつ、そんな事を呟く。
970 :
桜庭 奏:03/07/23 00:07 ID:VqpVhoNV
厨房でお菓子作りのを読んでいる。
「うぅ〜ん。今までバレンタイン(女子の間で交換)くらいでしか作ったことなかったからなぁ。
瀬名さんが帰ってきたら教えてもらいたいと思ってたんだけど……ホントどうしちゃったんだろう。」
飲み終わったコーヒー牛乳の瓶を簡単に洗って
据付の冷蔵庫脇のゴミ箱へ入れる。
「しっかり分別、と。さて、お部屋に戻りましょうか」
ようやく瀬名が不在でも何とか明るくやっていけるようになってきたらしい。
972 :
桜庭 奏:03/07/23 00:14 ID:VqpVhoNV
のんびり本を読んでいたが、周りが少々慌しいことに気付く。
「はっ。お引越しって今日だったっけ。」
今更気付き、慌てて立ち上がる。
974 :
桜庭 奏:03/07/23 00:24 ID:VqpVhoNV
「あ、もう準備完了しちゃったのね。急がなきゃ。」
言っていることとは裏腹にマイペースに廊下を歩く。
脱衣所から出ると、すっかり屋敷内が引越しモードになっており驚く。
「大変! ああ、こんなことならお風呂に入るのは後にしておけば……」
また汗をかいてしまうのだろうなと思いつつ
自分の部屋に向かう。
「さて、お風呂の準備もして来たし…」
紅染館を少し見回ってくると、スコップを担いで戻ってくる。
「あれ?なにみんな慌ててるんだろう?」
ぼ〜っとしていると業務連絡が聞こえてくる
「スレももう残り少ないので新館の方へ移動お願いしますピンポンパンポーン」
「こんな事してる場合じゃないわね、急がないと」
掃除の後片付けもソコソコに引越しの準備をする
978 :
椿 杏樹:03/07/23 00:29 ID:apVTk+pr
「屋敷の名前、日本の伝統色でもいいかも〜。
浅黄、萌黄、薄紅、山吹、瑠璃…。おお。結構あるんだなあ。」
着物のカタログを見ながら呟く。
979 :
桜庭 奏:03/07/23 00:29 ID:VqpVhoNV
スコップを倉庫から取り出し、帽子をかぶり軍手をはめて準備万端で埋め立てを始める。
簡単な作業の出来る服に急いで着替え
自分の荷物をバッグに詰め終わると、
台車を押して瀬名の部屋へ。
「勝手にやってしまいますけれど、このまま埋もれてしまったら大変ですものね」
981 :
椿 杏樹:03/07/23 00:32 ID:apVTk+pr
「あ。埋め立てですよ〜の時間なのね。」
のんびりと言うものの、いざ外に出ると
今まで溜まりに溜まったストレスを発散するように、スコップを地面に突き刺す。
「なるほどこのスコップはこの為に使うのね」
一人で納得するとみんなと同じように埋め立てていく
983 :
桜庭 奏:03/07/23 00:34 ID:VqpVhoNV
窓から瑞葉の様子が見え、作業を中断して慌てて自室に戻り、トランクを引っ張って部屋から出てくる。
「自分の荷物すっかり忘れてた。」
トランクの上には、入りきらなかったテディベアがくくりつけられている。
「俺は埋め立ては遠慮しておくか…。…あぁ志保、ちょっとちょっと」
自分は応接間で休んだまま、埋め立てに行く志保を呼び止めて何事か頼む。
985 :
椿 杏樹:03/07/23 00:35 ID:apVTk+pr
無言でザクザクザクザクと埋め立てて行く。
986 :
桜庭 奏:03/07/23 00:36 ID:VqpVhoNV
自分が作業を始めた頃は人がまばらだったのが戻るとほぼ全員そろっているのを見て、
慌てて埋め立てを再開する。
「うーん。もう少し筋肉をつけたほうがいいのかも……。」
他の人と自分の進み具合を見比べながら呟く。
勢いよくスコップを振り上げバランスを崩す
「きゃっ!あ〜ぁお尻汚れちゃったぁ〜……」
988 :
椿 杏樹:03/07/23 00:38 ID:apVTk+pr
色んな人物の抜け殻を全部まとめて小さく掘った穴に入れ、そこも埋めたててゆく。
「よいしょ、よいしょ」
スカートを上に引きすらりとした足を見せると
その場を踏んづけてコチコチに固める。
瀬名の荷物も台車に載せて紅染館へ。
「帰ってらしたら、何か御褒美でもいただきますかしら」
ウキウキと寂しさが入り混じった表情で呟く。
「ふんふんふん〜♪」
苦戦する凛香を尻目に、手馴れた手付きで埋め立てを進める。
991 :
桜庭 奏:03/07/23 00:39 ID:VqpVhoNV
体に似合わない大きなスコップを操りながら、黙々と作業を進める。
スカートに付いた泥汚れを気にしながら埋めている
「久しぶりに1000getを……」
スコップ片手にそう言いながら、作業を続ける。
引越しが終わったので埋め立てに参加する。
「ん……っと、よいしょ……」
風呂上りなのを気にしているのか、あまり精彩の無い動きだが。
995 :
椿 杏樹:03/07/23 00:40 ID:apVTk+pr
引き続き埋め立てを始める。
「ふんふん♪ふん♪そろそろ1000かな〜」
「うあ、みかさ先輩はやっ」
みかさに負けまいと急いで埋める
埋め立ての様子を眺めている。
998 :
椿 杏樹:03/07/23 00:41 ID:apVTk+pr
1000かな〜?
「1000ね!!」
1000ゲット!!…………かな?
1001 :
1001:
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