1 :
須加逝 :
03/07/08 19:37 ID:SMrlhXo/
>>1 乙でし。
前スレの書き手な人達も早くこっちに来てください。
>>1 乙。
前スレの令×江利子書いてる方秀逸だ…
祥子と祐巳で書こうと思ってるのだが、どうもうまくいかない。
エロが浮かばないよ〜祐巳はどうもキャラがおかしくなりやすい…。
>1 乙カレリリアン〜
新スレおめ〜
もう、お疲れはいいだろうw
あえて祐巳×祥にしてみると案外えろくなる。
紅姉妹の愛の姿。飽きるわけがなかろう。
飽きない
つまんない
前スレの祐巳×乃梨子のような意外なカップリングを希望してみる
聖×乃梨子キボン
アリスにいたずらしちゃ駄目だぞ
20 :
sage :03/07/10 21:30 ID:c0b2TxLP
どなたか江利子×蓉子書いてくださらないかなぁ…
流れに乗って漏れも希望カプを主張、 やっぱり令×由乃が読みたいでつ・・・ 自分じゃ非エロしか書けなくてね?非エロのマリみてSSスレってあったっけ?
22 :
名無しさん@ピンキー :03/07/10 22:06 ID:8Ya4snv/
ギンナン王子と瞳子タン… お 兄 様 お や め に な っ て
前スレイカSSいかった! あーゆうのも普通に書けるスレになって欲しいなあ。 >前スレ997 ヤボだとは思うが答えはマリア様に決まってるじゃないか。
あぼーん
私の脳内ではアリスは美少女になっています。
27 :
名無しさん@ピンキー :03/07/11 08:30 ID:2zkDwM8Y
アリスは「フルーツバスケット」アニメ版の草摩紅葉のイメージがある…。 特に声。 中性的な高めのハスキーボイスのイメージ。
28 :
27 :03/07/11 08:31 ID:2zkDwM8Y
すまんageてもた…
あぼーん
漏れは部長×蔦子たんとか…。
部長って三奈子さまのこと?
令×由乃… マイナーでごめん。
>32 それはマイナーというよりガチンコだから逆に敬遠されてるだけじゃないのか? 俺は祐巳×祥子と祐巳×ドリルが好き。
いっぺん聖×蔦子って見てみたいな。 下級生では唯一聖様と対等に相手できそうな蔦子タン
>>32 原作で既にばりばり両思いゴールインしてるせいか、面白みがないんだろうなあ。
でも漏れは令×由乃大本命だ。同志よ!
>>34 対等に渡り合えるつもりがずるずると聖さまの術中にはまって
どうにもならなくなる蔦子タンの方が萌える気が。
蓉子さま&江利子さまの二人にいぢめられる聖さまというのはどだろう。
瞳子×祐麒
聖さまと蓉子さまにいじめられる江利子さまは見たことないのできぼん。
ところで、由乃×アリスは百合ってことでいいのか?
でもちんこ生えてるしなぁ
由乃だって生えてるじゃん。 それに心は百合じゃないか。
あぼーん
じゃあふたなり由乃×去勢アリスで
とりあえずアリス×由乃では無いんだなw
百合に陰茎は芙蓉の蓉と書いて蓉子といいます。
令×由乃、全然マイナーじゃないと思うが・・・・。 マリ見てサイト回れば大量発掘できるじゃないか。 (っていうかこのスレが極端にマイナーカプが多いだけって気も。) よければがんがって書いてくださいよ、令×由乃。
50 :
森の一番槍 :03/07/12 02:44 ID:cck341GW
その写真を見せられた時、冗談でなく目眩がした。 「……どうなさいました?三奈子さま。」 反応を見るためか、一拍置いて、白々しく聞いてくるのは 隣の写真部の名物部員、武嶋蔦子さん。 「『どうなさいました?』じゃ……っ!」 写真から目を上げ、反射的に詰め寄ろうとして、言葉が、止まる。 薄く笑う口元、夕日を反してべったりと白い縁無し眼鏡は完全に瞳を隠し、 目の前に居る彼女の心中を全く量らせない。 そう、この写真が彼女の手にあるということは ……ごくり うっすらと汗の浮いた咽喉を鳴らして 「……なにが目的?」 詰め寄ろうとした姿勢そのままで、上目遣いに尋ねる。 「あらイヤですわ、それではまるで私が、三奈子さまを脅迫しているよう。」 (違うのかよ、おい) 心中で突っ込む 「とても素敵な写真が撮れましたので、例によって被写体に発表の許可をいただきに……」 「許可しません」 終わりまで待たず、即答すると 「そうですか、残念ですわ。」 そう言って、ちいさく肩を竦めた彼女は、 奇妙に台本めいた『決まっていたような台詞』を続ける。 「諦めますわ、あーあ、とてもいい写りですのに。」 彼女の目が私の胸元、正確には胸元に上げた指につままれている写真に、落ちる。 「……ええそうね、確かにとてもいい出来。できればネガごと欲しい位。」 無理だとは思うが、ダメモトで言ってみると 「そんなにお気に召されました?かまいませんわよ」 返ってきたのは意外な返事、一瞬、虚を突かれる。 「……そ、そう?なら」 「ええ、今家にありますので、明日にでもお持ちしますわ。」 ………… 妙だ、どう考えても。
ふたなり由乃×令キボン
割り込んじゃったらごめんなさい 福沢姉弟+祥子様の3Pもの投下します
53 :
52 :03/07/12 03:01 ID:VfZv4cuD
「ごきげんよう」 (略)貴重な学園である。 そして、卒業を控えた紅薔薇こと小笠原祥子には、まだ、やらなくてはならないことが 残っていた。 それは先の紅薔薇、祥子のお姉様、水野蓉子との約束をはたすことであった。 「男の子の友達を作りなさい」 祥子を心配してのことだろうが、男嫌いの彼女にはそれは絶望的に高い壁であった。 ついこの間まで。 今なら、そう、今ならできるかもしれない。祥子は漠然とそんな気持ちを抱いていた。 なぜそんな感情が湧いたのか、祥子も最初はよくわからなかった。花寺学院の学園祭の 翌日のことであった。学ラン姿の祐巳を見ていたから? たぶんそれもある。でもきっと、 別のひとつの恐怖症、高所恐怖症をほんの一時でも克服できたからだと祥子は考えていた。 そう祐巳のためならば、こわいものなんてなにもない。 祥子はそう確信していた。 そしてそれは、裏返せば恐怖でもあった。祥子と祐巳の間には特別な関係、令と由乃の ような従姉妹関係だとか、志摩子と乃梨子のような特殊な趣味的(?)なつながりだとか、 そういったものがないのだ。リリアンで出会い、リリアンのしくみの中で結ばれた関係。 あえて言うならば、純粋なスール。それはリリアンから離れてしまえば、ひょっとしたら もろく消えてしまうものかもしれない。そして、祐巳が自分の前からいなくなったとき…… 祥子はそれ以上のことを考えることができなかった。 祥子は、自分がどれだけ卑怯なことを考えているかも理解していた。しかし、それでも、 彼女はそれをするしかないと思っていた。それならば相手にもそれを伝えるのが最低限の 礼儀だと思った。そして、彼女は今、駅から程近い喫茶店にいる。そして目の前には、 問題の男もいた。 「突然呼び出してごめんなさい。今日はリリアンの紅薔薇としてではなくて、あなたに 話したいことがあるんです。……福沢祐麒さん」
54 :
52 :03/07/12 03:02 ID:VfZv4cuD
祐麒は、正直混乱していた。てっきり生徒会がらみだろうと思っていた祥子さんからの 呼び出しに来て、思わぬ告白を受けたからだ。家を出るときの姉の怪訝そうな表情が、 今になってわかった。きっと、祐巳もいっしょに話をしてもらえないのは何でだろうと、 思っていたのだろう。だが、たしかに、姉にはできない話だった。 「えっと、つまり、男嫌いだけど、祐巳と同じ顔の俺となら、男女としてつき合えるかも 知れない。それでもって、そこには、祐巳といつまでもいっしょにいたいという邪まな 気持ちもあるかもしれない。それを承知の上で、俺に『お付き合い』をしてほしい。って こと?」 無理かしら?と申し訳なさそうに聞いてくる祥子さんのしぐさは、真摯そのものだった。 なんと答えるのがいいだろうかとしばし悩む。『馬鹿にしないでください』『姉の手前 そんなことは』断りのせりふがいくつも脳をよぎる。しかしそれを口にしようとすると、 彼女の期待に満ちたまっすぐな視線がそれを抑える。弱いよなぁ、オレ……と思いながら、 口をついた言葉は…… 「祐巳が…… 祐巳がいいというなら……」 しかし祥子さんがありがとうと言ったときの笑顔は、そのリスクを背負うだけの価値が あると思わせるに充分だった。 三日後、同じ喫茶店の同じ席で、姉の祐巳と向き合う形でオレと祥子さんが座っていた。 「納得できません」 祐巳は頬を膨らませて、オレをにらむ。事情を話したのは祥子さん。オレはとなりに 座っていただけ。 「祥子さん、やっぱりやめましょう。こんなことで付き合ってもたぶんお互い傷つくだけ……」 「祐麒! なんて事いうの! お姉様が付き合ってなんていってるのよ? うれしさに 咽び泣いてもいいはずだわ!」 姉ちゃん…… 支離滅裂だよ…… っていうか、姉ちゃんも混乱してるんだろうな…… そう思いながら祥子さんをみると、しおらしげにうつむいている。なんというか、彼氏を 家につれてきた一人娘が、激高する父の前で困っているように。 「祐巳…… お願い……」 姉ちゃんが、どうして、とか、なんでとか、そんなセリフをいくつも投げかける。 祥子さんが、ほとんどごめんなさいだけを繰り返す。
55 :
52 :03/07/12 03:02 ID:VfZv4cuD
オレはコーヒーカップを口に運び、もう残ってないことに気づいてテーブルに戻す というのを3回ほど繰り返したころ。店内の客の何組かが、ちらちらとこちらを見ている のに気づき、家に行こうと促す。 釈然としない様子の姉をなだめ、家につくと、今度は、みんないっせいに押し黙る。 居間のテーブルでじっとだまったままの3人を、両親が心配そうにキッチンから覗き見る。 キッチンの方を見ると両親が顔を引っ込める。それを何度か繰り返した後で、オレの 部屋に行こうと提案する。階段を上がっている間に両親に目配せすると、ああ、そうだ、 母さん買い物に行こうか、ええそうね、とわざとらしい会話が聞こえる。 玄関のドアが閉まり、車が走り出す音がすると。不意に祐巳がぼそりとつぶやく。 「……しみせてよ」 そのセリフは、リリアンの生徒の口から出るには、異質に感じた。 わかったわと 祥子さんがまどいなく答える。そして、おれの顔に手をかける。 顔が、近づく。あと、10センチ…… 5センチ…… 3センチ…… そして…… 彼女の舌がおれの唇を割って進入してくる。それは、小さいころに姉ちゃんとした キスとは比べ物にならなかった。粘膜と粘膜が擦れ合う感触、粘液と粘液が混ざり合う 感触。それは、感じたことのない快楽だった。 「わたしとのキスと…… どっちがよかったの?」 祐巳とのキスのほうがいいわと祥子さんが答える。膨れたままの祐巳が涙をこぼす。 だったらなぜと、いいたそうだった。それに答えるように祥子さんが言った。 「あなたと本当の姉妹になりたいから」 ずるいとつぶやく祐巳に祥子さんが唇を寄せる。 見ているほうが恥ずかしくなるようなキスだった。 お互いの舌を絡ませあい、唾液を交換し、互いに嚥下しあう。 二人の手は、一瞬どちらがどちらの手だかわからないほどにお互いの体をまさぐる。 勃起していた。姉と、そしてむしろ崇拝の対象だった女性の痴態に、痛いほど勃起していた。
56 :
52 :03/07/12 03:03 ID:VfZv4cuD
祐巳がおれに目を向ける。 ああ、そういえばあんたもいたんだっけとでも言いたそうな表情で。 姉ちゃんが少し考えた後、おもむろに、あんた服を脱ぎなさいという。 逆らえそうなスキはなかった。 何が始まるのかわからないまま、少し恥ずかしそうに様子を見ている祥子さんの前で、 服を脱いでいくのは無性に恥ずかしかった。手で抑えるのもつらいほどギンギンになった オレのペニスを前に、祐巳がオレの本棚から取り出した保健の教科書を広げる。 マスターベーションしてという姉のセリフに、祥子さんはきょとんとしている。教科書を 示しながら、祐巳が自分ですることだと説明する。祥子さんはへぇ、男子校はそんな勉強も するのと感心しているところを見ると、リリアンではやらないらしい。なぜ祐巳が知って いたのかは、教科書のページをよどみなく開いたことからなんとなく想像できた。 見られながらのオナニーは、気が散って、なかなか達することができない。 男の人って一人でもできるんだなどど関心する祥子さんに、姉ちゃんは驚いた様に、 自分でしたことなんですかとたずねている。姉ちゃんが時々祥子さんの名前をつぶやきながら 怪しい声をあげていたのはそれかと合点がいった。 祥子さんが、姉に導かれるまま己の手を股間に当てている。いつのまにか二人がショーツ姿に なっている。耳まで真っ赤になりながら、これでいいの?何か間違ってない?と姉ちゃんに 尋ねる祥子さんは、とてもいやらしかった。姉ちゃんはというと、祥子さんの後ろに回り、 耳元に何事かささやきながら、胸や、おへその周り、わきの下など、体のあちこちを撫で回している。 ささやくごとに祥子さんが表情をころころ変えるのは、見ていて楽しかった。 「次は、指を ……に 入れるんですよ、ふふっ」 おぼろげに聞こえたセリフのとおり、ショーツの脇から祥子さんの指が彼女自身のバギナに 差し込まれる。初めての感触に、眉をしかめ、ホントにと何度も聞いている。 「じゃぁ、わたしの指……入れてもいいですか?」 返事を待たず、祐巳の指が祥子さんのバギナに差し込まれ、こねるように動く。 すでにショーツは彼女の愛液でぬれそぼり、いやらしい物体と化している。 祐巳の手で何度ももまれた胸では乳首が己の存在を誇示している。
57 :
52 :03/07/12 03:04 ID:VfZv4cuD
不意に、祥子さんが目を開く。まって、なにか、だめ。途切れ途切れに静止をかけるが、 祐巳の手はとまらない。ひときわ大きく祥子さんが息を飲む。足を床に突っ張るように、 体をそらせる。腿の付け根からその白い肌がピンクに染まっていく。そして全身が淡い 桜色に染まったとき、耐え切れぬように、切ないため息をついた。 祐麒と、姉が名前を呼んだ。いきたいのにいけず、ギンギンになったペニスを強く握り ながら彼女の元に行く。祥子さんからショーツを剥ぎ取った彼女はとんでもないことを 口にした。祥子さんの処女を奪ってと。 いわれるまま絶頂を迎えたばかりの祥子さんの前にひざ立ちになる。緩んだ女性器から 透明な液体がとろとろとこぼれている。祐巳が後ろから祥子さんを抱き起こし、耳を甘噛み しながらオンナになるんですよとささやいている。意識が朦朧とした祥子さんが、なんだか わからないままうなずいた。 硬いペニスを膣口にあてがう。こすりつけるようにして愛液をペニスに充分に染み込ませる。 まるで夢でも見てるかのようにぼんやりそれを見ている祥子さんの目を見ないようにして、 ソレを彼女の中に差し入れる。 メリっと柔肉をわってペニスが差し込まれる。痛みが走ったのか、祥子さんがあぁと声をあげる。 亀頭が、処女幕を通過する。それが引き裂ける感触が伝わった。祐巳が後ろから祥子さんの唇を奪う。 たぶん声をあげたいのだろうけど、祐巳に唇をふさがれているためそれができず、のどをヒクヒクと うごめかせるだけだ。 ゆっくりとピストンを開始する。先ほどの絶頂で緩んではいるものの、ぴっちりと締め付ける彼女の 柔肉にペニスはいつ限界を迎えてもおかしくなかった。 キスをしながら祥子さんの体をもてあそんでいた祐巳が不意にその動きをやめ、唇をはなす。 祥子さんがおもわず何故と聞いた。あれ、処女なのに感じてるんですかという祐巳のセリフに 彼女が真っ赤になった。同時に、膣がビクンと脈動した。その刺激で、ペニスが暴発する。 祥子さんの表情が驚きにゆがみ、あついと悲鳴をあげる。彼女の膣はそれでもなおペニスを締め上げ、 搾り出す。同時に祐巳が乳房とクリトリスに愛撫をする。
58 :
52 :03/07/12 03:06 ID:VfZv4cuD
長い、射精だった。搾り出されるまま祥子の内部に精液を吐き出す。二度三度とペニスが脈打つ。 そのたびに祥子さんがなんともいえない声を出す。 処女なのに、中で出されていちゃうんだという祐巳のセリフにわからないと首を横に振りつつ、 体をピクピクと痙攣させる。 射精が終わった後、落ち着くまで祐巳が祥子さんの全身を舌で愛撫する。 ペニスが引き抜かれた後、何もいう気力がなくなった祥子さんの体から汗を、そしていやらしい液体を ゆっくりとなめとっていく。 そして、彼女が荒い息ながらも落ち着いた後、祐巳は言った。次は、わたしの番よと。 抵抗するオレなどお構いなしに、なえたペニスを握る。ほら、はやく勃てなさいと。 のそりとうごいた祥子さんがオレを抑え、祐巳の舌がペニスを飴玉か何かのようになめまわす。 祐巳がソレをするならと、おれの上半身を体に敷くように祥子さんもペニスに舌を伸ばす。 無理やり69の姿勢をとらされたオレの目の前で、精液をきれいになめ取られた祥子さんの女性器がうごめく。 染み出してくる愛液に赤い筋が混じっているのが痛々しい。 出したばかりとはいえ、思春期の男子にとってその刺激は復活に充分だった。 無造作に、祐巳がペニスを自分のバギナにあてがう。濡れていたとはいえ充分こなれていない彼女の ソレはぎゅうぎゅうとペニスを締め付ける。痛みをこらえる彼女に、祥子様が唇を寄せる。 ペニスの付け根から、お臍へ、脇の舌へ、唇へ…… 先ほど彼女が祐巳からされたことをなぞるように 祐巳の全身を愛撫する。 そして祐巳の内部が脈動をはじめる。ただ締め付けるだけだったそれがリズミカルに上下し始める。 ピチャピチャと音を立てるほどに滴る愛液が太ももに液だまりをつくる。 さ、祥子様…… 祐巳が切ない声をあげる。そう、たぶん、彼女にはおれのペニスは本当は つらいだけなのだ、祥子さんとの接触が、快楽を生み出している。
59 :
52 :03/07/12 03:06 ID:VfZv4cuD
おれは、たぶん、ただの生きているバイブ…… 脳のどこかで冷静に見ている自分がいるのだけれど、 脳の原始的な部分は限界に近い快楽に耐えていた。 彼女の中でいくのはだめだと思った。だけれども、耐えられなかった。実の姉の体内に、精子をぶちまけた。 祥子さんとキスをしたままの彼女がびくびくと振るえる。その感触が伝染したかのように、祥子さんの体も震えていた。 荒い息のまま、3人ともぐったりと床に横たわる。 祥子さんが祐巳に初体験が弟とでよかったのとたずねると、祐巳はだって、お姉様とはどんな事だって 姉妹でいたいからという。 祥子さんがきょとんとした。まさか、知らないのですかと祐巳がたずねる。 口を耳元によせ、祐巳がその意味を囁くと、祥子さんはひどく赤面した。 数ヵ月後 祥子の体内でオレの精子が子を生したことを知った。祐巳は受胎しなかった。 彼女はずるいと口を尖らせたがオレはほっとした。 目立たないから大丈夫と祥子は卒業まで隠しとおすつもりらしい。 小笠原家では一悶着あったが、清子さんや柏木先輩のなぜか強力な後押しでなんとか認めてもらった。 柏木先輩が"帝王学の特別教育"の教育係に立候補したことは姉ちゃんには黙っている。 家に帰るとき祥子さんがぼそっとつぶやいた 「わたし祐巳のことなんて呼べばいいのかしら? 義姉様?」 END
60 :
52 :03/07/12 03:13 ID:VfZv4cuD
書き込んだ後で致命的な誤記を見つける…… 55の祐巳のセリフ ×「……しみせてよ」→○「……してみせてよ」 #と書いてみるが……あいかわらずわかりにくいセリフだ……
61 :
森の一番槍 :03/07/12 03:23 ID:cck341GW
「……なにが目的?」 このままありえない希望に縋り、妙な現実逃避を図ってもしょうがない 戦うにしても逃げるにしても、『敵』を知らねば対処のしようが無いのだ。 「……信用してくださらない?」 再び肩を竦めると、顔の角度もしくは夕日の角度が変わったからか、意外に真摯な瞳が透ける。 いつの間にか、口元も嘲ってはいない。 「確かに『お願い』はありますわ」 そら来た。 「だけど別に聞いてくださらなくてもネガは明日お渡ししますし」 ………… 「許可がいただけないのに発表だなんて……もってのほか、ですわ。」 「……で、お願いってのは?」 警戒を解かず、聞く。 「ああそれは……」 言いかけて、言いよどみ、少し顔を背けると顎に指をかける。 自分が『ひどい事』をされたくないから無意識のフィルターがかかっているのだろうか? 動作には自然な印象を受け、胸に、少しだけ希望の火が灯るのを自覚する。 やがて黙考を解いた蔦子さんは再び私に向き直り、真剣な眼差しをこちらに向け 「……実は三奈子さまにこれを……」 ポケットから取り出し 「……受け取っていただきたくて。」 縦にした手の平から『シャラ』と音を立てて流れたのは、見紛う筈もないロザリオ 親指にかかった鎖が落下を止め、反動で少しだけ跳ねたそれを呆然と見つめる。 「…………」 えーと うーんと つまり……どゆこと? 真っ白く染まった思考は『ろざりお』だの『つたこ』だの『しゃしん』だのと朧ながらに個々を認識するが、 それらを繋ぐ答えを導いてはくれない。 ふ、と気付くと蔦子さんが妙に優しげな微笑を浮かべていて。 突如涌いた気恥ずかしさを誤魔化すように怒声を上げてしまう。 「どっ、どーゆーことよっ!?」
62 :
森の一番槍 :03/07/12 04:59 ID:cck341GW
「……『どういう?』……ロザリオを授受する意味くらいご存知だと」 「そーゆーことじゃなくて!」 わざと、だろう。とぼけたように続ける彼女を遮って、キッと睨む。 「私には真美という妹が居ます!これでもとても、その……仲良くやって……ますのよ」 ……勢いのあった声が、最後にはゴニョゴニョと呟くようになってしまう。 台詞途中で目の端に映った写真が、言葉の意味に……その……なんだ……イヤン/// 「……誤解なさっているようですね?」 夢想にイヤイヤをする私を見て、半ば飽きれたように蔦子さんの声、慌てて向き直る。 「私は三奈子さまに『姉』になって欲しいとは一言も言ってません。」 「そ、そう、安心したわ。」 今更ながら(『写真をネタに真美と別れろ』とか言われなくてヨカッタ)などと思いつき、安堵する。 「……『妹』になって欲しいんです。」 「ああそれなら」 ………… え゛? ………… ……考えてみれば、考えられたことだ(なんか日本語が微妙に壊れてます)。 ロザリオを授ける側は『未来の姉』であって『妹』ではない。 つまりさっきのアレは『私の妹にならなくて?』とゆー意味で、 何故そんな当たり前の事を勘違いしたかといえば 前置きの写真が『真美と私のそーゆーアレ』だったこともさることながら、私が三年で蔦子さんが二年生で ……そう 「あなた二年生じゃない!」 「二年生が三年生の姉になってはいけないという校則はありません。」 というより、姉妹(スール)制度自体が校則化された制度ではないのだ、あるわけない。 「前代未聞よ!」 「一緒に歴史を創りましょう。」 にっこりと笑う蔦子さんはなんだか可愛かったが、真面目なんだか不真面目なんだか分からない。 そも、自慢じゃないが私は根っからの野次馬気質だ。 トラブルを眺めるのも煽るのも好きだが巻き込まれるのは嫌いだ。 自分の家だけは火事になって欲しくない。 大体、『リリアン瓦版』になんと書けばいいのだ(んなこと心配してる場合か)。
やばい、萌えてきた(笑) がんばってくらさい!
>>52 激しくよかったです(*´Д`)
「本当の姉妹に〜」が萌えました
蔦子さん、ハァハァ…!
三奈子さまがこの後蔦子さんの誘惑を振り切れるとは思えません! ええ、思えませんともっ!
68 :
江利子 :03/07/12 20:56 ID:iXI3/rUh
というわけで、志→由のSSの先駆者急募。
志×由でなく志→由ということは片思いなのかな。 大切な人(令さま)に対してあんなに素直にふるまえる由乃さんが羨ましい→由乃さんハアハア(*´Д`) という感じなのだろうか。 というかさすがは江利子さま、変わったカプに興味をお持ちだ。
70 :
江利子 :03/07/12 23:27 ID:iXI3/rUh
マリみてSSがあるホームページを見てまわりたいんだけど、 おすすめのリンク集とかにはどうやったら辿りつけますか。 ぐぐるときの検索ワードでも教えてください。
マリみてSSリンクでぐぐれ。あと山百合会とか薔薇の館とか。
73 :
森の一番槍 :03/07/13 05:41 ID:tV2TFkhc
とりあえず断ろう、いや、『断ってみよう』。 「……わ、悪いけどね、私」 「待って下さい。」 目を逸らしたまま答えようとすると、一旦、蔦子さんに止められる。 「三奈子さまが『ふざけてる』って思われるのも無理ありませんけど……私……真剣です。」 「え……」 「だから、断られるなら断られるで……きちんとお答えがいただきたいんです。」 ………………これってそーゆー展開なわけ!? 予想外の推移に慌てて脳内で作戦会議を開く。 ……どうする? ……断るのは決定だよね? うん。 ……ちょっとだけ『お姉さま』は惜しいけどね。 真美が許さないよね。 だね。 でも……そっか、本気なのか。 なんかさ……心、痛むね……。 うん……告白してきたのが『蔦子さん』だってのが逆にね。 そーゆーとこ見せない娘だもんね。 あぁっ♪なんか『キュンッ』てしちゃうっ♪ ……流されんなよ。 わかってるよ。 ……あのさ、真剣に『ごめんなさい』しなきゃね? そうしよう。 そうしよう。 太郎さんも花子さんも…… ……両こめかみに人差し指をウニウニと突き立て、瞑目して考える私を不安そうに見る蔦子さん。 やがて会議を終えた私はポーズを解き、きちんと相対すると、 滅多に他人に見せない、とっておきに真剣な表情を作った。 ……多分この顔を一番多く見てるのは家の鏡だろう。 「蔦子さん。」 声をかけると、胸の上、緩かった蔦子さんのこぶしが強く、締まる。
74 :
森の一番槍 :03/07/13 06:13 ID:tV2TFkhc
半端に握られたタイが形を変えるのを目にすると、心が、痛んだ。 (……ごめんなさい。) 一歩先に、声に出さずに謝ると……まるで聞こえたかのように、彼女の顔がつらそうに歪んだ。 「お気持ちはとても嬉しいけれど。」 視線は逸らさず、心を鬼にして続ける。 「私は貴女の妹には、なれません。」 改めてはっきり言われて、やはりショックなのだろう、 どこがどう……というわけではないが、彼女が沈むのを見て取れた。 「真美のことも、学年の事もあるけど……やっぱり、今までの付き合いとかを含めた感覚的なもの」 ……少し、嘘だった。 この数分の間……ときめいたし、愛しいと思った 「酷なようだけど、貴女をそういう風には見れないわ。」 ……だけど多分、彼女がしているのは姉妹の契りの求め……というより愛の告白だろう。 真美が居る以上、それには応えられない。 それに『あの写真』があるということは彼女も気付いているのだろうが私は…… 「……ごめんなさい。」 思考を止め、最後は心から謝る、今度は、言葉にも出して。 私の言葉を心奥に嚥下していたのだろう一呼吸の後、蔦子さんがゆっくりと首を振った。 (気にしないで下さい) そう、聞こえた。 ……私は、泣きそうになってしまい、無理に微笑おうとしてちょっと泣き笑いみたいな顔になってしまう。 「……ふぅ。」 ……蔦子さんは一度目を瞑り、吐息と共に、手近な椅子に座り込む。 「緊張、しました。」 彼女の声音はいつものものだったけど、目端に少しだけ光るものがあった。 「……ごめんね。」 もう一度謝ると、座った彼女が、悪戯っぽい目で私を見上げ、こう言った。 「……許してあげますから、一個だけお願い聞いてもらえます?」 真っ直ぐに投げ出した足の間に両手をぶら下げた格好、強がりと、優しさに満ちた空気。 「いいよ。」 自然に、そう言えた。 「今日だけ、手を繋いで帰っても……いいですか?」
75 :
森の一番槍 :03/07/13 06:16 ID:tV2TFkhc
続きます、エロもある予定(しかも凌辱風味w) まあ半即興なんで全然違くなるかもしれませんが。 レス、感謝です。
>森の一番槍 あなた、なかなかよくってよ。 落ち着いて続きをお書きなさいな。
腹に一物秘めてそうな蔦子さんがとてもイイ! 写真の中身も気になりますし是非とも続きをキボンヌ
>>73-
>>74 (゚∀゚)イイ!!俺このカップリング好きなんだYO。
>73 脳内作戦会議にワラタw 続き、待ってます。
ここから陵辱…どうなるんだワクワク
お上手ですね!(;゚∀゚)=3ハァハァ 続き楽しみです、がんばってくらさい!
ずいぶん前に
85 :
森の一番槍 :03/07/14 04:40 ID:6WQh0PJt
レス、どうもですー で、質問なんですが皆様。 「実はあらゆることを計算していた策士な蔦子さんが三奈子さまを少し篭絡、後脅迫、でアレヨアレヨ」と 「多少不器用だけど純粋に三奈子さまを想う蔦子さんが『機会』を手にし、思い余ってチョメチョメ」 だと、どっちがいいですか? ……いやまあどっちにしろ「蔦攻め三奈受け凌辱風味」なんですが(笑)
私は後者のほうが萌えます(笑
正直どちらも読んでみたいですが、趣味で策士蔦子さんに一票。 じわじわと言葉で攻めていく黒蔦子さんが見てみたいっす。 …原作だと巻を重ねるごとに影薄くなってしまってるのが不憫。
喋りすぎるコテハンは叩かれる
まぁ、マターリといきましょうや。 というわけで、前者も棄てがたいが後者キボン。
この三奈子さまってふたなりなの?
>>85 後者のほうが萌えますw
が、
「蔦子さん」のキャラを考えるとやっぱり前者の策士verがいいかな…
できれば、ギリギリまで「純粋に想ってる」蔦子さんを描いて読者と
三奈子さまを騙して欲しいです
>>85 俺も後者きぼー。
話としてはそっちが好み。
後者も捨てがたいがココはあえて前者の方を読んでみたい
今日、酒飲めないのに宴会に引っ張り出されたため、その間中ネタ考えていた わたしをマリア様は許してくれるでしょうか…… 「ごきげ(ry学園である。 「はぁ〜 ど、どうしよ〜 やっちゃったよぉ」 祐巳はひとりつぶやいた。場所は薔薇の館の2F、ビスケット扉の奥。時刻は夕刻。 とはいえ、夏の夕焼けは部屋の中をオレンジ色に照らしている。 そして、傍らにはぐっすり眠った祥子様。 「やっぱり…… だめ…… だよね……」 事の起こりは図書館である。いや、リリアンの図書館ではなく市立図書館。 やる気を起こさないクーラーに祐麒が"教育"を試みた。 その結果、クーラーはストライキを宣言し、祐麒は図書館へ毎日通う。 それを見た両親が、祐巳にも勉強する姿ってかっこいいよねとプレッシャーをかけた。 クーラーの効いた自室で自堕落を決め込んでいた祐巳に戦いを挑むだけの気力は残っていなかった。 当然のことながら勉強する気力も起きず、机に突っ伏して植物図鑑など手繰っている今日この頃である。 数十回開いたであろうその本を今日はココまでと書架に戻すと、出口に向かう。 何をするわけでもないが、駅前に出てウインドーショッピングでもしようかと思ったとき、 出口脇のインターネットコーナーにひとつ空席ができた。 日はまだ高い。日差しは厳しい。空気は熱く、アスファルトではたぶん目玉焼きができる。 ほんの暇つぶしにと利用申請をしてその席につく。 検索で選ぶ言葉は紅薔薇。正直、ビョーキといわれても祐巳は否定する気力もない。 いや、なにもする気力がわかないだけなんだけど。 つらつらと眺める中に少し惹かれる単語がある。 『紅薔薇のつぼみにも似た』 ロサ・キネンシス・アン・ブトゥンと脳内で読み上げている自分にちょっと照れる。 リンクを開くと、恋愛小説の途中のページのようだった。 『紅薔薇のつぼみにも似たそこに、ユウジは口づけする』
95 :
94 :03/07/14 23:30 ID:bbfeFPqs
その単語に吸い寄せられた祐巳は一瞬でほほが真っ赤になったのを誰かに見られなかったか 思わず確認する。誰もいないのを確認すると、ページを読み進める。 最初は、フツウのキスをシーンだと思った。 クラスに時折持ち込まれるティーン誌の見出しを横目でチラ見する程度の祐巳の想像力の限界である。 『服を脱ぎ捨てたジュンの紅薔薇のつぼみにも似たそこに、ユウジは口づけする』 想像力のスイッチが入った祐美は耳まで真っ赤になる。……胸? マリア様にしばらく目を瞑っていて下さいと心の中でお願いして、次の行を読み進める。 『こんな格好……はずかしい…… 抵抗するでもないジュンの両足は広げられ、 体の奥まで入ってくる舌を受け入れる。』 もう、理解の範疇を超えていた。……あ、あの、それは……頭のてっぺんまで真っ赤である。 しかし、誘惑にかられ、ページを読み進めてしまう。ついにはページを戻って最初から最後まで読み通した。 彼女を見たらだれもが、調理済みの8本足の生き物を想像しただろう。それはユデダコ。 つま先まで真っ赤になった彼女は、ついにジュンなる人物も、ユウジなる人物もオトコで あることに気が付いた。 つまり、紅薔薇のつぼみ=おし……リアルな想像をしそうになって、ぶるぶると頭を振る。 その小説はつまり、一昔前の言葉でいえば耽美小説。今風に言えばボーイズラブ。 つまりはホモ小説だった。 薬局で手に入る鎮静剤が睡眠薬と同じ成分だと気づいたユウジが、ジンジャーティにそれを混ぜ、 飲んで眠りこけたジュンを縛り上げた挙句いじり倒して堕としてしまう。そんな内容だった。 ところどころやけに詳しい描写でブロムワレリ尿素を含むウットという市販薬の名前や、 錠剤を砕いて粉末にするミルが介護用品売り場に売っていること、ジンジャーティーのレシピまで、 祐巳の脳髄に焼き付いてしまった。 そして、帰り道の祐巳のかばんには、ぜったいに使わないと思いながら それらが増えてしまっていた。いや、ジンジャーティは入れるのかもしれないけど。
96 :
94 :03/07/14 23:30 ID:bbfeFPqs
祥子からの呼び出しがあったのはその翌日のことであった。ばたばたと出かけた彼女は、 買った荷物が入ったままだということに、待ち合わせ場所に来てしまってから気づく。 ま、いっかとそのまま祥子との"デート"を楽しんだ。 そして、時間は夕方。いつか聖さまから聞いたとおり、忘れ物をしたと薔薇の館に入り、 お茶を飲むことになった。 当然、お茶を入れるのは祐巳の仕事である。かばんの中には生の生姜こそないものの、 ジンジャーティの材料がそろっている。誘惑に駆られながらも、祐巳はなんとか紅茶を 祥子の下へ運ぶ。 「ごめんなさい。」 祐巳は祥子に謝った。そう、誘惑に駆られただけ。今、謝罪すれば、祥子様ならきっと、 ばかねと笑って許してくれる。そう信じての告白だった。 しかし、一瞬、祥子が黙ってしまった。その一瞬は祐巳を絶望に落とすのに充分だった。 どうせ、嫌われるのなら。祐巳はポケットから錠剤を数粒取り出すと口の中で噛み砕く。 ケミカルな苦味が口中を襲う。ギョッとしている祥子の腕を引き、唇を舌で押し開け、 薬と唾液の混じったそれを祥子の喉の奥へと送り込む。 「な、祐巳、な、なにを……」 おもわずそれを飲み込み、非難の表情を向ける祥子を床に押し倒し、唇を奪いつづける。 抵抗する彼女の動きが緩慢になっていくのがわかる。 意識が混濁しだしたのか、目の焦点があいまいになっていく。 ついに、ふっと糸が切れた人形のように力が抜け、静かな寝息を立て始める。 そして、彼女から唇を離した祐巳は、ふと我に返る。 「はぁ〜 ど、どうしよ〜 やっちゃったよぉ」 彼女の腕の下で眠る祥子の顔を、ジーンズにくるまれた形のよいヒップを見下ろしながら、 邪まな考えに脳を占領され始める。 「やっぱり…… だめ…… だよね……」 口をつくセリフとは裏腹に、脳はしびれたようにその甘美な衝動に蝕まれていく。
97 :
94 :03/07/14 23:30 ID:bbfeFPqs
祥子のシャツを脱がせる。祥子はうぅんと甘い吐息を漏らす。ジーンズを脱がす。 こんな細いウエストのジーンズをはける人物が目の前にいることが、正直信じられなかった。 下着を脱がす。徐々に暗くなっていく部屋の中でも彼女の肌は透き通るように白かった。 祥子の両手首を腰の後ろで結わえ、彼女が着ていたシャツを使って彼女の右膝を、 右肘に縛り付ける。 祥子の薔薇のつぼみのような唇に口付けをする。祥子はまたうぅんと甘い吐息を漏らす。 舌を這わせ、両の乳房を愛撫する。先端のつぼみを転がすと、ぅんと切なく息を殺す。 ついにいつ咲いてもおかしくない薔薇の花弁のような秘裂に唇を寄せる。 いつのまにかそれは赤く熟れ、うっすらと湿っていた。 そして、唇は、あの小説にあったように、祥子の最後のつぼみにたどり着く。 どんなに祥子が美しくても人間である以上、そこはある。祐巳はほんのすこし 苦味を感じながら、そこに舌を差し入れる。 祥子が身じろぎをした。うっすらと目を開ける。そして、自分の体に起きている異変に感じる。 「な、なに、祐巳? 祐巳なの?」 左足しか自由にならない肢体をなまめかしくゆすりながら祐巳を呼ぶ。 祥子のそこから舌を抜き、ゆらりと祐巳が立ち上がる。 「お姉様…… おいしい」 自分の服に手をかけ、それを床に落とす。じりじりと後ずさりする祥子をゆっくりとドアに追い詰める。 のしかかるように祥子の唇をうばい、舌を差し入れる。 「お姉様の、お し り の 味 よ」 祐巳のセリフに、祥子のほほがサァっと染まる。 「オトコの人だって気持ちいいんだもん。お姉様もきっと気に入るわ。」 いつのまにか日は落ち、月の青白い明かりが祐巳の双の瞳を妖しく照らす。 「オンナのカイカンの前に、オシリのカイカンを覚えちゃったりして……」 いやいやをするように頭を振る祥子の腰を押さえつけ、さらにそこに口を伸ばす。 ナメクジのように柔らかな物体が、入ってくるはずのない場所から体の中に入ってくるのを感じながら、 祥子の体はとろけるような快楽に飲み込まれていった。 END
98 :
94 :03/07/14 23:31 ID:bbfeFPqs
この物語はフィクションです。薬局で薬とか探しても実行しないでください(ォィ
>>94-
>>98 素敵な妄想ね。お励みなさい(藁
アナルか…。
……可愛い…… 特別『ぶりっこ』しているワケでは無い、態度自体はいつもの彼女だ。 だけどだからこそ本気でそんなことを言われると……ギャップが凄くてクラクラくる。 答えは勿論YESだけど、逆に、自分を抑える必要はあった。 「……今日、だけね。」 動揺が伝わらぬよう、感情を乗せぬ声で言うと、彼女は、はい、と頷いた。 ………… ………… 十分後、私達はマリア像に至る道を、手を繋いで歩いていた。 最初に手を繋ぐキッカケが微妙で、なかなか校舎を出られなかったり (もうあまり人は残っていなかったけれど、 それでも何人か居た娘達の視線が気になった……というのもある)。 道中、『お姉さま』『三奈子』と呼ぶ、呼ばない、で軽い言い合いになったり。 ここに至る道はあんまり平坦ではなかったけれど、ようやく自然な雰囲気になってきた。 そして、ある程度落ち着いてくると、色々気を回す暇も出るものだ。 (あぁ〜……どおしよぉ〜……) ……別にこうしているのが嫌なわけじゃない、いや、それ自体はどちらかというと楽しい。 だけど明日以降のことをを考えると……下手に自分(新聞部部長)が当事者であるだけに、かなり、困る。 (結局何人かに見られちゃったもんなあ) 今も、ひとつ、ふたつ、視線を感じる。 薔薇さま達、山百合会の面々ほどでは無くても、我々はそれなりに有名人だ。 悪目立ちしていると言った方がいいか(そのくらいの自覚はある)。 報道する、しない、も迷うが、実は、どっちにしてもあまり意味はないと思う。 誠実に報道しても嘘八百を並べても、どう噂が発展するか分からない。 私が噂のイニシアチブを取れないのだ。 人の噂も七十五日とは言うが、心配なのは真美が…… ……あ もう一つの『問題』を思い出した。 まあこちらは……問題無いだろうが……一応確認しておくか。 「ねえ、お姉さま(結局口論に負けて、今日限定だけどこう呼ぶことになった)。」 「?なに?」
きょん、とした目で見られて、少しだけ罪悪感。 「あの……写真、ネガ。本当に明日持って来てくれるのよね?」 目をまっすぐ見れないまま、聞く。 「ああ……そのこと。」 特に不愉快では無いようだ。 思い出した、みたいな顔をしている。 「ごめん。」 「ううん、いい。……ちょうどいいしマリア様にでも誓おうか?」 笑いながら親指で像を指す彼女、いつの間にか分岐まで来ていたようだ。 私がなんと答えたものか困っていると、そのまま返事を待たず、手を繋いだままで小走りに駆け出した。 引き摺られるようにマリア様の前に来ると 「……誓います。」 繋いでない方の手を、裁判モノのハリウッド映画なんかでよく見る『宣誓』ポーズみたく上げて、言う。 短いし、適当だ。 直前少し躊躇していたから、多分正式なやり方なんか知らないんだろう。 私も知らない。 こちらに振り向いた彼女は、案の定、苦笑するような顔で、少し照れていた。 その顔に、なんとなく私は『写真の事は心配いらないな』と思え、 一度手を離し、並んでお祈りしてから、また手を繋いで歩き出した。 ……今度は、とても自然に手が繋げた。 もう悩むのは、やめる。 明日のことは明日のこと、そして、彼女との『今だけ』を楽しもう。 楽しみたい、そして、望まれているのもそういうことなのだと思う。 話をしよう、いろんな話を。 蜃気楼のように、すぐ消えてしまう姉妹だけど。 だからといって何も築かないのは、とても寂しい事だから。 (……ごめんなさいね。) 今度は心の中で真美に謝って。 「ねえ、お姉さま」 私は彼女に話しかけた。 …………
………… 楽しい時間はあっという間に過ぎる。 結局私は、『M駅まで』だった予定を大幅に超え、蔦子さんの家まで付いて来てしまった。 M駅で一度手を離し、別れの雰囲気に半ば背を向けた彼女に、 「……お家まで送らせていただいてよろしいですか?お姉さま。」 と言ってしまったのだ。少しだけ涙の浮いた目を見開き、その後嬉しそうに笑った彼女はいじらしかった。 ……だけどそれももう、終わりが近づいている。 先程「あれが私の家」と彼女が指差した屋根まで、五十メートルもない。 弾んでいた会話が嘘のように、どちらともなく無言になる私達。 無理、しているのだろうか?穏やかな彼女の表情からは、殆ど何も読み取れない。 やがて門前まで来ると、互いの未練を残し、手が離れる。 少しだけ見詰め合うと、彼女は体の前で手を組み、きちんと頭を下げ、 「……ごきげんよう、三奈子さま。」 と言った。 「……ごきげんよう、蔦子さん。」 意図を察してそう返すと、なにかいたたまれなくて、踵をかえす。 一歩、二歩、三歩、進んだところで後ろから声がした。 「あっ、あのっ、三奈子さま」 ……平静な表情を作るのに少しだけ手間取って、振り向く。 「……なに?」 「ここまでいらしたんですし、持っていかれます?写真。」 もう、表情を作る余裕もないのだろう、縋るように、どんなことでもいい、と言わんばかりに、 『私との時間』を引き伸ばそうとする彼女を見て、衝動めいた愛しさを感じる。 抱きしめたい けれどその時、脳裏に浮かんだのは『二股』をかけて卒業式に破綻したかつての卒業生のこと。 二ノ轍は踏めない。 それにどう考えても、自分にそれほどの容量は無いと思えた。 「……いいよ……明日、ね。」 ……今日の別れを、そんな質草のやりとりのようなものにしたくない。 ……いや、正直に、言おう。 自信が無かった、自分自身に。 近付いてはならない。
この三歩の距離を、縮めてはならない。 手を伸ばしても届かぬ距離だからこそ、なにもかもを、忘れてしまわなかったのだ。 「じゃ……さようなら。」 もう、想いが顔に出ないようにすることで精一杯だった、 ぎこちなく笑ってそう言い、私は早歩きで家の前を離れる。 一度も、振り返らなかった。 …………後に思えば、この時私は、なにがなんでもネガを持ち帰るべきだったのだ…………。 ……次の日。 思ったより『後遺症』がひどく、 (蔦子さんと今まで通りの関係に戻れるのか?) などと思い悩むも、ネガのこともあるから休むわけにもいかない。 それに休んだりしたら、今日広まる筈の『私と蔦子さんの噂』が『恐ろしい事』になりそうで。 ……はぁ 憂鬱、を絵に描いたような溜息を一つ吐き、私はリリアンの校門をくぐったのだった。 ………… ………… 「ごきげんよう」 「ごきげんよう」 扉を開け教室に入ると、何人か、親しくしている人から挨拶される。 顔だけ振り向かせて会釈する人、体ごとこちらを向いて頭を下げる人、色々居るが、共通している事が一つ。 どの人もそれっきりこちらを向かず、コソコソ話に夢中なのだ。 一瞬、もう私達の噂が広まっているのか、とも思うが、よく考えるとそれなら『私』に無反応なのは変だ。 憂鬱百合乙女モード全開だったのが、少しだけリリアン瓦版編集長モードにチェンジした。 「ねえ、なにかありましたの?」 手近な話の輪に加わっている、挨拶を交わした内の一人に話しかけると、 「ええ、それが実は」 声をひそめ、説明しようとしてくれる。 彼女を見て、
投票要望感謝デス、お蔭様で一応ルートは決定いたしました。 どっちになったかは……言わぬが花、な気がするので言いません(バレバレとゆー説もあるが)。 いい加減Hシーン行かねばならんのは自覚してますので……出来るだけ巻いていきます。 ……コテハンでベラベラ喋んのってイックナイ、すかね? なんせ2ちゃんでSS貼るのも初めてならコテハン使うのも初めて…… 空気読み違えてたらスマンです。
んがー、気になる所でー!!!(笑
>>104 出来は掛け値無しにいいと思うので問題はないかと。
ただ、先の展開をアンケートで決めちゃうみたいなのは、先を知ってしまうみたいな感じがして
個人的には好きじゃないかも…面白いだけに勿体無い。
ぬう、いい所で。蔦子さんがどういう行動に出たのか楽しみですな。 >森の一番槍氏 コテハン云々は名無しと使い分ければいいだけなので、あまり気にする事はないかと。 文章は文句なしに上手いと思いますし、続きを是非とも。
コテハンのSSがウザいんじゃなくてコテハンの自己主張が激しくウザいってだけの話。 そしてそれを「空気が読めない」という。
このスレにはせっかくの職人さんを個人攻撃したり叩いたりして追い出してきたという よくわからん伝統(悪習?)があるからなあ
>>104 う〜ん、読ませるなぁ…
切り方がレイニーブルー級にあくどいですがw
蔦子さんも萌えるけど三奈子さまが自分で判断を下しているように
見えて、実はそうではないところが…ハァハァ
コテハン叩きは2chの副作用っつーか風物詩なので、
あまり気にしない方がいいです
別スレではdでもないコテハンを命名された香具師とかいたけどw
叩きというよりイジられてた…w
雑談は名無しでした方がよろしいかもね。 続き期待してます。
112 :
山崎 渉 :03/07/15 11:12 ID:vhmwz+RP
__∧_∧_ |( ^^ )| <寝るぽ(^^) |\⌒⌒⌒\ \ |⌒⌒⌒~| 山崎渉 ~ ̄ ̄ ̄ ̄
こういうスレの場合コテハンを使ってもらう事によって読み手としては 「ああ、このコテハンさんはこういう作風なんだなあ」というような親しみを持ったりできるし 「このコテハン嫌いだからあぼーんしよう」という実際的な機能もあるので書き手さんに コテハンを使ってもらうのはいいと思うのです。 でもコテハン使って他人のSSについてコメントしたり自分語りをしだすとウザイのでそれは嫌いです。 わがままですがそれが素直な意見です。
>>94 最初「やっちゃったよぉ」 が「殺っちゃったよぉ」に脳内変換されて、殺人事件が起きたのかと誤解してしまった。
korosi,ikunai
>森の一番槍氏 (゚∀゚)イイ!! とりあえずあんまり深く考えないで貼ったらいいんじゃないかな。
(どうせ皆同じ話してんだろうになんで声ひそめんのかな) とか、どうでもいいことを思った。 ……結局、話を総合すると『今日、リリアン女学園初の持ち物検査が行われる』という事らしい。 情報のだだ漏れ具合や、慌てて禁制品の隠し場所を求めバタバタしたりはしないところは、 リリアンらしいといえばらしいが……。 はっきり言って拍子抜けだった。 少なくとも私が今抱えている問題に比べれば、なにほどのものでもない。 とんでもない大事件でも起こっていれば、 ネタを追う猟犬のごとき自分が戻ってくるかも、と期待したのだが。 礼を言って離れると、自分の席につく。 窓外のマリア様の御心、青く澄みわたる空を見上げるようにして頬に手をつくと、 私は再び、おおきな溜息を吐いた。 ………… ………… ……全然授業に身が入らない。 別に今日までとても真面目だった、というわけでもないが、輪をかけて。 今は二時間目、流石にクラスメートも私の異変に気付きだしている。 まあ流れる雲を目で追いながら、 五分に一回ペースで「はぁ……」なんてやってれば、 どんな馬鹿共でも気付くだろう(級友が馬鹿揃い、と言う意味では無い)。 一時間目に何度か教師に注意された時は、素直に「はい」と返事するも、一分も経てば元の木阿弥。 その内気持ち悪くなってきたのか、諦められてしまった。 お蔭で、ゆっくりと物想いに耽れる。 (…………結局私……なにを悩んでるんだろう……?) ……思索が一周したのだろうか、そんなことを考えていた。 だが、そもそもそこがよく分からないのも本当なのだ。 蔦子さんと以前のように戻れるのか、にしても、私達の噂の展開、にしても、 あるいはそれを聞いた真美の反応、にしても。 はっきり言って、なるようにしかならないことばかりだ。 悩んでもしょうがないし、考えてどうにかなることでもない。 それでも懊悩するのが思春期の乙女だ!と言われればそうなのだろうが、
はっきり言って、私はそんなタマではない。 あの出来事が私の人格に多少の影響をあたえていたとしても、 昨日の夕から数えて半日以上悩むなど、いくらなんでも変だ。 逆に推測すれば、考えるべき事、それが、ある筈なのだ。 ……まさか『何時間目の休みにネガを受け取るか』なんてことじゃないだろうし……。 「……ひょっとして恋とか……」 「……えぇっ!?それはいくらなんでも……」 ……と、頭の後ろ、二つ三つ席を離れたあたりのヒソヒソ話が耳に入った。 なるほど。 苦笑してしまう。 ぼんやりと焦点を結ばぬ視線に物憂げな溜息。 絵だけみれば完全な「コイスルヲトメ」だ。 内容的には失礼なことを言われているのだが、自分のキャラを知っているので、 腹が立つというより納得してしまう。 (……そうか……) 傍から脈絡もなく差し出された『答え』だが……腑に落ちた。 思い返せば 「蔦子さん一人で泣いてないといいな」だの 「蔦子さん家族に心配されたりするの嫌いそうだな」だの 「蔦子さん今夜ちゃんと眠れるかな」だの 「蔦子さん約束があるからって無理して今日来なくてもいいんだよ」だの 「蔦子さん来てるとして教室で変に浮いてないといいけれど」だの …………………なんで私今まで気付かなかったんでしょうマリア様; 迂闊さに、妙な汗をかいてしまった。今の私は、結構面白い顔になってしまっている筈だ。 ……恋、ではないだろう。 恋もどき……というか。 ほだされてしまった、というのが一番近いか? 「ふふっ」 ちいさく笑い声が漏れてしまう。 焦りは、なかった。 偉そうな事を言うようだが、たとえ限りなく本気に近かったとしても、恋は、恋で塗り潰せるものだと思う。 真美と恋しているのに、それでも蔦子さんによろめいてしまったのがいい例だ。
毎度レス感謝です。 なにやら暖かいお言葉の数々、ありがとうございました。 聞きたいことはもう無い……というワケでもないんですが、質問ばっかしてんのもアレなので…… これ以降は終わるまで黙っとこうと思います。 ……今の内に言っといた方がいいと思うので一つだけ。 Hシーンは書き手も読み手もテンション一気がいいと思うので、時間作って纏めて書き、纏めて貼ります。 二、三日空くかもしれませんが、投げ出したとゆーワケではありません(笑)。
Hシーンに限らずある程度まとめてカキコして欲しいんですが
イイ! 蔦子たん派の漏れにとってはこの上ない良SSですよ。 予告されてるアレなシーンも当然期待してしまうのですが、 森の一番槍さんの力量なら健全SSでもハァハァしっぱなしでしょうなー。 ともあれ頑張ってくださいませ。
三奈子のモノローグで蔦子の姿を描いていくというこの森一たん(愛称)のやり方とか、 前スレのイカSSのようにアヤシイ語り手が自分の正体をほのめかしながら自由間接話法で異常な状況を淡々と語っていって、 ラストシーンで姿を見せると同時に一人称のポジションを奪うやり方(そのためにイカの居場所を動かすトコがカッコいい)とか見ると 今さらながら(本当に今さらだけど)文章の書き方には色々あるんだなと思わずにはいられないぜ。いや、色々やればいいというもんでもないだろうけどさ。
>>122 うん、激しく同意
なんかマネしたくなる…単純なアタマだな漏れもw
森の一番槍たん、がんがれー。
……次の休み時間、真美に、会いに行こう。 そして愛をささやき、ささやかれよう。 彼女はきっと「はぁっ!?」とか言って照れるだろうけど。 そうしたら昨日あった事を、話すのだ。 アレで嫉妬深い、というか、結構な独占欲の持ち主だ。 きっと、私を、強く、縛り付けてくれる。 もしその時、蔦子さんに操を立てるような気持ちになったら、 それこそ主客が転倒しているということだ。……危機感を強めねばならないのだろうが。 そうはならない、と、思えた。 (……それにさっきは「『噂を聞いた真美の反応』に対して出来る事なんか無い」とか思ったけど、 先に教えとけばショックも少ないよな。) ……そんな当たり前の事すら見えなくなるほど、『恋』で、視野狭窄に陥っていたのだ。 可笑しい。 「ふふふっ」 また、微笑ってしまう。 ふと見ると……斜め前の席のクラスメイトが、某紅薔薇のつぼみ顔負けの百面相を披露しだした私を、 こわばった顔で見ていた。 誤魔化すように、にへら、と笑いかけると、慌てたように前を向く。 ……無理も無い。 にしても。ああ………………スッキリした。 状況はなにも変わっていないのに、全て解決したような気分だ。 そう、恐かったのだ、傷つけてしまう事が。 自覚無しに恋心を引き摺り、そのまま会えば、 きっと期待させてしまう、そして、より深く傷つけてしまうだろう。 元々嫌いなワケでは無いが、今となっては『好き』な娘を、泣かせたくなかった。 次の休みまで残り二十分、蔦子さんのことだけ考えていよう。 そして真美と会って……二度と振り返らない。 それが誰にとっても、一番いい道なのだ……。 ………… …………………… ………………………………………… ……………………………………………………………………………………あれ?
…………なんで?まだ、少しだけ引っ掛かる。 ……なんか絶対見逃してはいけないことを見逃しているような……。 ……………………ちょっと違うな。 ……スッキリしたアタマが……ちゃんと周りを見渡せるようになったアタマが……、 恐ろしく重要なことを見逃している事、に気付いたというか……。 …………なんだろう? …………深刻な事順だと……、 一番恐いのは、写真のこと、だよね? ………………今更蔦子さんとの約束を疑う気にはならないなぁ……。 ……次はなんだ? …………真美……?噂……? …………ピンとこない……。 ……………………それくらいだよね、要素。 …………あ、持ち物検査があった。 ……別にな、いつもならともかく……今日は余裕無くて、変なもの持って来る気になんか……。 むしろ心配なのは蔦子さんだよ、だって彼女今日 !!ドガッ!! 目の前、十数個の背中が一斉にびくりと震える、そして、それぞれのタイミングで振り返る十数個の、顔。 椅子を膝裏で弾き飛ばし、突如立ち上がった私を見る、瞳、目、眼、眸……。 黒板の方程式を、あと少しで完成させた筈の白墨は、女教師の手からポトリと落ちた。 私はそれらを、見ているようで見ていない、んな暇は無い。 (タイヘンダ……) くわりっ、と表情を変えると、正面の娘が「ひっ」と喉から声を出す。 その声に、ハ、と正気づき、 「す、すいません」 頭を下げると、椅子を起こして座る。 「ど、どうかされましたか?築山さん。」 リリアンは教師もお嬢が多い。 中でも、温室育ちで有名なその数学教師は、完全に腰が引けていたが、 職の責務を果たすべく問いかけてきた。
>森の一番槍 ちょっと冗長かな
坂道を転がり落ち始めましたね…三奈子さま… ハァハァ…
>森一たん (゚∀゚)イイ!!こういうのを待ってた! ただエチするだけじゃだめなんだよ(´д`;)
黄薔薇の先生はまだ光臨しないのかな…
急かしちゃだめ
アニメか…
ん?新情報ですか?
ああ、アニメ化正式に決定だってよ。
兄メカ…見なかった事にしよう…。
「いえなんでも……」 無いわけない。言ってる途中で自分でも無理があると思い、慌てて理由をデッチ上げる。 「……ちょっと夢見が悪くて。」 …………………… 「……そ、そうなの?……いけませんよ、授業中に居眠りなんて。」 寝ていなかったことは知っているはずだが、それ以上突っ込む気にはなれぬらしい。 無責任と言うなかれ、これでも彼女にしては頑張った方だ。 「申し訳ありませんでした。」 もう一度頭を下げると、一応、それで決着する(誰一人『納得』してないだろうけど)。 …………落ち着こう。 蔦子さんが持ち物検査のことを知っているかどうか。 知っていて、それを危機に結び付けているかどうか。 既に動いているとして、確実な隠し場所、もしくは処分法があるかどうか。 ……総合して五分五分、といったところか。 いずれにしても「多分大丈夫だろうし真美に会いに行こ〜っと♪」などという気分にはなれない。 できれば今すぐ二年松組に走りたいくらいだ。 ……確か……持ち物検査は四時間目の後、昼休み。 次の休み時間、最悪でも三時間目が終わった後の休み時間になんとかしなければ……。 …………それからの十五分間は、ただ祈るように時を待った。 ………… ………… 走った。 ………… 「はぁ……はぁ……ごきげんよう、あの……武嶋蔦子さんを呼んでくださる?」 「……ごきげんよう。ちょっとお待ちくださいね。」 廊下と教室の仕切りに、よりかかるようにして荒い息を吐く私がそう言うと、 なんといったか、あまり目立たない感じのその娘が、並ぶ机の間を縫って行った。 机につっ伏した格好で顔の見えない一人の少女の肩を揺すると、 むくり、と起き上がったその娘に、私の方を指差し、なにやら、言う。 振り向いた蔦子さんは私を見て嬉しそうに笑うと、机から封筒を取り出し振って見せた。 椅子から立ち上がり、向かって来る彼女を見ながら、
(気付いてなかったのか……でも間に合った。) と、ゾッとして。ホッとした。 「とりあえず人の居ないところに行きましょう。」 手を取られる。 別にネガさえ渡してくれれば処分するけど……とは言葉に出さず、走り出した彼女の後を追う。 「ふふっ、お気付きにならなかったらどうしようかと思いましたわ。」 階段を駆け降りながら、突然、彼女がそんなことを言った。 ……??? 気付いてたの? 「……ねえ、今の」 どういう意味?と続けようとしたところで、足が止まる。 そこは校舎の端、一階の、階段の影になっている場所だ。 秘密の取引にはうってつけ、と、言えなくもない。 振り返った蔦子さんに、 「三奈子さまぁ……」 いきなり抱き付かれる。 「ちょっ!?蔦子さん!?」 きゅ、と、優しく抱き締められて、すぐ解放されると、今度は頬に手が添えられる。 「あぁ……三奈子さまだ……」 正面の瞳にみるみる涙が溜まる。 よく見ると目が赤かった。泣いたのか、眠れなかったのか、あるいはその両方か。 今にもくちづけられそうな勢いに泡を喰うが、かろうじて『大義』を思い出す。 ここで流されるのは双方のために、よくない。 「……だめ、蔦子さん……昨日だけ、って言ったでしょう?」 肩に手を置いて引き離すと。 彼女はきょとん、とした顔を見せた。拍子で、二、三滴涙が零れる。 やがて涙を拭きもせぬまま、なにかを思い出したかのように、うふふ、と笑った。 「大丈夫です、三奈子さま。」 「だ、大丈夫?」 「私が間違ってたんです、三奈子さまに、私のところまで降りてきていただこう、なんて……」 やっと、気付く。 …………なにか、変だ。
「三奈子さまがこうして……」 言いながら、封筒を開ける蔦子さん。 「……虐げられなくては愛を感じられない方だって……知っていたのに。」 逆さにされた、それ。 バサバサと音を立て、何十枚という写真が床に散らばった。 ………… 羞恥にときめき。見せかけにあらがい。手順通りに屈する。 解放にふるえ。理性の残滓を涎ながらに味わい。絶頂の喜悦に涙する。 あまりにもあさましい、顔、顔、顔。 「……それなのに。言葉だけの『姉』になる。ただそれだけで……」 声は、聞こえていた。 「……三奈子さまに愛されようだなんて。」 内容も理解できた。 「甘えたりして。」 だけど 「……甘えてもらわなければなかったのに。」 ……だからこそ震えが止まらない。 「…………やくそくは……」 やっと、かすれ声でそれだけ言うと、蔦子さんは待ってましたとばかりに破顔した。 「……それが一番問題だったんです、でももう、解決しました。」 再び、今度は包むように抱きすくめられる。 小刻みに震える私の背をあやすようになでる彼女の手。 ……込められた気持ちが本物だから? 恐ろしい事に、徐々に安心し、震えのおさまっていく自分が自覚できた。 「仮初めとはいえ私達が姉妹だった神聖な時間。 あの時した約束を、破るなんて……考えも、つかなかった……」 だんだん言葉に嗚咽が混じり始めるのを聞いて。 想われていることだけは確かだと、嬉しさが、哀しい。 「だけど……今の私と三奈子さまを、繋いでいるのは、この写真、だけ。」 くしゃり、と一枚の写真が踏まれて歪む。 偶然だろうか、その写真には四つん這いの私と一緒に真美が、いや、『真美様』が映っていた。 「……返してしまえば、三奈子さまを、失ってしまう。……どうして……あんな約束……」
蔦子さん、いろんな意味でキタ━━━(゚∀゚)━━━!!!!! 実はMな三奈子様もイイ!(;゚∀゚)=3 >森の一番槍さん 毎日新着チェックするたびに話が読めるのはうれしいです。 がんがってください。
>森の一番槍氏 リアルタイムで拝見させていただきました。これを即興でってのは凄いと思いまつ。 健気っぽく見えてサドっ気ばりばりの蔦子さんイイ! 妹に『様』付けの三奈子さまも萌えますな。
私もこっそりと黄薔薇の先生待ち… >森の一番槍さん もう毎回、本当に楽しませてもらってます(笑 読みやすい文章で、想像力を掻き立てられてしまい…(*´Д`)ハァハァ
>黄薔薇の先生 みんなでそんな風に呼ぶと「紫のバラの人」みたいw
森の一番槍さんキタ―――――!! てゆーか…あなたマジでイイなw マンセーしすぎるのもどうかと思うが、なんていうか文章が 滑らかだ…自分には書けないから余計にうらやますぃ しかもほぼ即興だし…敬服れす… で、漏れが三奈子さまにどっぷり感情移入しているのは秘密だw
145 :
90 :03/07/18 14:21 ID:1wfI74k2
むう、ふたなりではなくて強烈なマゾだったか。 そっちの方がいいけど。 さて、森一たんは上手く続けられるかな? ここが腕の見せ所。
>>145 さらっと原作テイストを混ぜ込んだ
あんたのレスもかなりセンスいいな(w
>森一たん キタキタキタキタ━━━(゚∀゚≡(゚∀゚≡゚∀゚)≡゚∀゚)━━━━!!!!!!!!!! そうか、三奈子さまは マ ゾ だったのか……。 次回も期待しとるでよ!!
うわあ、こうくるとは! うぅ、真美様ですか。続きが楽しみだ!
新白薔薇伝説? フター☆ナリー (謎 ちょっと長いけどごめんよ〜 「ご(ryる。 アスファルトに覆われた灰色の道が強い日差しを受けてキラキラと輝く。 道のかなたにはゆらゆらと揺らめく逃げ水が浮かぶ。 熱気のこもった空気は、肌の出ているところから容赦なく水分を奪っていく。 バスに乗る前に買ったペットボトルのお茶はすでに空になっている。 道の両脇は大きくなった稲が身じろぎもせず並んでいる。 どこからか聞こえるセミの声は、この季節がまだまだ暑くなることを歌っている。 見上げた太陽は容赦なく照り付け、電柱の影すらもいとおしく感じる。 「けっこう、ありますね」 乃梨子が額の汗をぬぐいながら振り返る。もう2kmほども歩いているが、 歩いている人もいない。そうねと彼女に声をかけて遅れた2歩の距離を詰める。 その地方都市にあるお寺に仏像を見に行く計画を二人でたてたのは、 まだつい2日前。それまでどこかの美術館に貸し出されていたその仏像が、 帰って来たことを乃梨子が聞いてきた。それはほんの少し足を伸ばせば いけない距離じゃなかった。しかし、帰りのバスの中でもその仏像に心を 奪われていたせいか、それともばたばたとたてた計画だったからか、 下りるバス停をひとつ間違えた。 そもそも、交通の便が悪かった。1時間に1本あるかないかのバスくらい しか交通手段がない。志摩子自身の家もかなり田舎だが、それでもここより ましだった。しかも田舎にありがちな、よく似た名前のバス停が続いた。 東寺口と東寺口東などつける名前がなかったとしか思えない。 山口前というのは、地名なのか人名なのか迷うところだ。 そして、よく似た名前でも田舎の"一区間"というのをなめてはいけなかった。 あるけどあるけど風景がかわらない。 間違えたことにやけにへこんでいた乃梨子に、歩いていって、途中にお寺でも あればみせてもらいましょうなどと言った自分の浅はかさが憎い。
151 :
150 :03/07/18 21:29 ID:zICACREW
また、数歩、乃梨子から遅れはじめる。おそろいのスリムジーンズに包まれた 彼女の足を見ると、スリムな割に力強く、なんというか、ぴちぴちしている。 あの仏像すごかったですねという彼女の声にそうねとしか答えられない自分がくやしい。 荒々しさの中に繊細さがあるというか…… 乃梨子の言葉に簡単な答えしか 返せない。少なくとも半年は鮮明に思い出せるほど脳裏に焼き付けたのに、 それを言葉にするには体力が足りなかった。 あの野性味のせめて1/10でもあればと思う。 そのとき、不意に空気がそよいだ。風の来た方向を見ると、田んぼの中に こんもりと小さな森が見える。フィトンチッドと言っただろうか、ヒノキの ような清涼感のある森の匂いがする風だった。 森に向かってアスファルトの道からほんの20mほど砂利道を行った先に、 小さな石碑が建っている。よく見ると、森の中に向かってその道は続いている。 乃梨子と声をかける。もしかして、あそこ、お寺じゃない?と。 森の入口に来ると、その奥には鳥居が見えた。残念と思いながらも、 少し休んでいきましょうかという乃梨子の声に思わずほほが緩む。 森の中に入った小道が緩やかに曲がり、とたんに視界が木々だけに覆われる。 あれほど鳴いていたセミの声が、なぜかほとんど気にならない。 木の葉陰からこぼれる日差しはやわらかく、足元でしずかにゆれる影は、 ステンドグラスを連想された。空気は冷たく、肌に染み込む。 大鳥居と社の周りだけ太陽の光が注いでいたけれど、それもまた、 すんだ空気の中では心地よかった。 とりあえず鳥居をくぐってすぐのお清め水で口と手をすすぐ。手押しポンプは 頻繁に手入れされているのかたやすく動き、すぐに清涼な水が溢れ出した。 その古い小さな神社は、小さな丘にめり込むように作られていた。 丘を削り取ったような崖に小さな廟と祭舞台が作られている。 御神体があるとすれば、その廟の中だろう。社務所もない小さな神社でも 廟を勝手に開けるのはためらわれた。 舞台に上がる石段に腰をおろし、足を休める。飲めますと書かれた小さな札を 信じペットボトルに満たした水で喉を潤す。乃梨子はバス停でもらってきた この街のパンフレットを眺めている。
152 :
150 :03/07/18 21:30 ID:zICACREW
がさりと足音がしてびくっとする。人気のないところに女の子2人でいるから、 用心に越したことはない。 しかし現れたのは、自分達と同年代に見える女の子だった。手にはほうきと ちりとりをもっている。聞けば近くの家で交代で毎日掃除をしているらしい。 もしよかったらと御神体を見せてもらえるよう頼んでみると、彼女は意味深な 笑いを浮かべる。 かぎはかかってないからという言葉にあまえて靴を脱いで舞台にあがり、 乃梨子とふたり奥の廟の前にたつ。そこには小さな札で、ご自由にお触りくださいと 書いてある。いぶかしみながら扉を開くと、そこは剥き出しになった岩肌だった。 ただ、普通と違うのは、直径30cm長さ1mほどだろうか、先端の丸い円柱状の 岩が、そりあがるように突き出していた。 しかもそれは長年にわたり磨かれてきたのであろう、みょうにテカテカと光っている。 乃梨子とふたり顔を見合わせる。もちろん二人ともそれを知っていた。いわゆる、 リンガ信奉。豊穣、多産を祭る御神体。日本各地にある信奉の形。平たく言うと その岩の形を男性のそれと見立てているのである。 あはは、なるほどねと言い合う。でもせっかくだからとそれに触ってみると、 ひやっとした感触がある。妙に恐る恐る触れている乃梨子の横顔が妙にかわいく見えた。 不意に、それが胎動したように感じた。触れた手のひらから、腕をつたい、 何か生暖かいものが体の中に進入してくるような感触に思わず手を引っ込める。 もう一度触れてみるが、それはただの冷たい石だった。 掃除をしている女の子に御礼を言い、神社を後にする。水分が補給され、 静けさの中で癒された体は地面を蹴る力を取り戻していたが、さきほどの 奇妙な感触は、なぜか脳裏に残っていた。
153 :
150 :03/07/18 21:30 ID:zICACREW
やっとの思いでたどり着いたバス停では、5分ほどの差でバスがもう出発していた。 日はまだ高いのに、それが最終便だったらしい。 途方にくれるわたしに、乃梨子がパンフレットをさし示す。 キャンプしていきましょうと。 町営キャンプ場のコテージはそこから歩いて数分の距離にあった。 バス停から町役場に電話をかけると、老齢のおじいさんが自転車でやってきて 鍵をくれた。キャンプ場に行く途中のちいさな雑貨屋も教えてくれた。田舎町の 雑貨屋はコンビニのようにとまではいかないがある程度のものがそろっていた。 ささやかな着替えと、食事代わりにいくつかの菓子パンを買う。店番のおばあちゃんが、 窓を閉めて寝ないと風邪をひくよと教えてくれた。 町営キャンプ場は8畳ほどの小さなコテージが何軒も建っているところだった。 森の中を流れる小川のほとりのコテージが二人の部屋になった。つい先日、夏の営業を はじめたばかりというそこは比較的きれいで、冷たい木の床に二人、大の字に横たわる。 夏休みとはいえ平日だからだろうか、他に客はいないようで、小川のせせらぎだけが 部屋の中に響いていた。 山の中の夜は早い。ふと気が付くと夕日は山にさえぎられ、あたりはぼんやりと 暗かった。照明をつけ、食事にする。神社でペットボトルに汲んできた水は、 まだ冷たく感じた。 コテージの外にある共同シャワーで汗を流し、雑貨屋で買ってきたXLサイズの Tシャツに着替える。下着はそのとき洗濯して、部屋の隅のハンガーにかけた。 二人とも、身につけているのはTシャツだけということで、少し気恥ずかしかった。 コテージに戻る間に空を見上げると、晴れ渡った空に数え切れないほどの星が姿を あらわしている。しばし立ち止まって二人空を見上げる。小さな星が一つ流れたが、 願い事は言えなかった。 ドアと窓に鍵をかける。天井近くにある空気取りの小窓が空いているだけなのだが、 充分に涼しい。照明を落とすと、月の明かりが小窓から差し、青白く部屋を染め上げた。 毛布も何も敷かず板の上に寝ころがる。小川のせせらぎがまぶたを重くしていく。 なぜかその時間がとてもとても贅沢なものに思えた。
154 :
150 :03/07/18 21:32 ID:zICACREW
はぁうんと、乃梨子が小さくあくびをする。とてもとてもかわいらしいあくびだった。 不意に、背筋をぞくりと何かが走った。生暖かい何かが行き場を求め、腕や足、背中や おなかを動き回っている感触がある。それが、ついに、股の付け根で動きを止める。 そして、もぞりと、何かが『発生』する感触がした。これまで感じたことのない感覚だった。 寝返りを打つように乃梨子に背を向け横向きになる。股間に発生したそれは成長し、 先端がTシャツに触れる。突っ張るほどに痛かったそれは、その刺激にえも言われぬ快感を 脳に送る。っん 思わず小さく息をかみ殺す。乃梨子に気づかれないよう静かに、 しかし大きく息をして心を落ち着かせる。自分にいったい何がおきているのか、 確かめようと思った。乃梨子の寝息を確かめると、自分の片手をそこに伸ばす。 いままで触ったこともないが、それはたぶん男性にしかあるはずのないものだった。 触ってから、すこし後悔した。自分の手が触れているところが、とてもとても気持ちよかった。 手を離すこともできず、かといって、手を触れていないところがさびしいと思ってしまう 自分もいた。もう片方の手もそこに伸ばす。その快感におもわずそれがびくびくと振るえた。 先端をTシャツがこする。またも刺激が走る。手をずらし、そこを押えてみる。 それが引き金になってしまった。手を動かす際の摩擦がさらなる快感を生むことに 気づいてしまったから。 息を殺しながら両手でそれをこすりあげる。すでに痛いほど隆起していたそれが、 さらに大きくなる。先端からとろとろとしたなにかが溢れ出していた。 志摩子さん?乃梨子の声にびくっとし手を止める。大丈夫?具合悪いの?とたずねる 彼女の声が、耳をくすぐる。なんでもないわと答えるが、手を止めているのすら、つらかった。 乃梨子が身を起こす音がした。這うようにわたしの後ろに近づいてきている。 だめ。思わずつぶやいた。彼女がこれに気づいたらどうしよう。 ううん、彼女に触れられたら、きっと、押さえが利かない。これを彼女の『ナカ』に 突き立て、擦り付け、自分が気を失うまで快楽を貪ってしまう。そんな気がした。 なに?どうしたの?彼女の声がもう10cmほどの距離に聞こえる。彼女の手がわたしの 肩にかかった。
155 :
150 :03/07/18 21:32 ID:zICACREW
衝動が抑えられなかった。その手を引いて倒れこむように乃梨子を組み敷く。 きょとんとした彼女の表情が、わたしの嗜虐心に火をともす。彼女の体にまたがったまま、 Tシャツのすそをめくりあげ、それを彼女の前に突き出す。 乃梨子の目が驚愕に開かれる。 「ど、どうしよう。こ、こんなの、生えてきちゃったの。 そ、それでね、触ると気持ちよくて、やめられないの。」 そのまま彼女の前でそれをこする。透明のしずくが彼女の上にも降りかかる。 乃梨子は身じろぎをすることもなく、ただただそれを見つめていた。 そんな彼女の手を取って、自分のそれにあてがう。 「おねがい、乃梨子も、こすって。き、気持ちよくて、我慢できないの。」 言われるままに乃梨子が手を動かす。そのぎこちなさがたまらなかった。 じゃまなTシャツのすそを咥えて、あさましいまでに快楽をむさぼる自分がいる。 ぞくぞくという快感が何度も自分の中を往復する。このまま出して彼女を汚して しまおうと思っている自分がいる。 そしてついに、それが爆発する。熱い液体が、乃梨子の顔を、体を汚していく。 思わず乃梨子の口に自分のそれをねじ込んだ。 おそらく彼女もそんな状況ははじめてなのだろう。抵抗することも、瞬きすることも わすれて、受け入れる。乃梨子の喉がそれを飲み干していくのを満足げに眺めた。 そのほとばしりが収まると、急速に、自分の中の獣性が納まっていく。 自分が何をしたのかがわかって、恥ずかしくなる。乃梨子の口からそれを抜くと 力を失って倒れたそれを手で押さえる。 しかし、押さえるもなく、それが急速にしぼみ、体の中に吸収されていく。 ついにはそれが、米粒大になり、クレバスの中のあるべき姿に戻る。 そのときおしりの下に、異物感を感じた。そう、またがっている乃梨子の下半身にである。 見る間にそれはふくらみ、Tシャツのすそを持ち上げる。それに気づき、自分のほほが熱くなる。 妙に力強い乃梨子の腕に促され、床に仰向けになる。彼女に何がおきているかわかる。 そして、これからなにが起こるのかもわかった。
156 :
150 :03/07/18 21:33 ID:zICACREW
「し、志摩子さん、つ、つらいよ……」 彼女のTシャツを脱がせ、股間に生えたそれに手をそえ、しごく。 そのたびに乃梨子の顔に快楽の表情がうかぶ。それは先ほどおきた嗜虐心とは 別の情動を呼び起こす。自分の中の『女』が、目を覚ましたのがわかった。 先ほどとは別の熱い感触が下半身を襲う。自分の体から熱いものがつぎつぎあふれてくる。 太ももを伝って自分の『液』が床にしみを作っているのを確信した。 そして、乃梨子のそれを入れたい。それで体の中をかき回してもらいたい。 その衝動に耐えられなかった。 足を開き、乃梨子の体を挟み込む。乃梨子のそれに手をそえ、自分のそこに導く。 志摩子さん?という乃梨子の切ない声にうなずき、足で彼女の体を引き寄せる。 メリメリという感触が股間を走る。乃梨子の大きなそれが膣口を割り開いて進入してくる。 僅かながらに抵抗した処女膜もお構いなしに、乃梨子のそれは彼女の中に根元まで埋まる。 息ができなかった。激しいまでの苦痛と快感。耐えられないほどの痛みの中で、 乃梨子を受け入れたことの快感が脳をしびれさせている。 乃梨子が、腰を振る。さらに激しい痛みが襲う。そしてそれとともに狂おしいほどの快感が。 ほんの数回腰を振っただけで、前触れもなく乃梨子は果てた。 志摩子の中に熱いモノがあふれ、体の中から焼かれるような快感が世界を白く染めた。 気が付くと、乃梨子が心配そうにわたしを見ていた。彼女の股間は、少女のそれだった。 そして、彼女が言った。わたしも、それを、受け入れたい。彼女の視線の先、 わたしの股間に、再び、それが隆起していた。 舌で、念入りに彼女のそこをほぐす。舌をそこに差し入れるたび、乃梨子がきゃぅという かわいらしい吐息を漏らす。 もうだめですという彼女のそこに猛々しいそれを当て、じらすように入り口をこする。 もう、だめ、それ、ほしい。かわいらしい彼女の口からもれるいやらしいセリフに、 再び嗜虐の心が芽生える。 それ?それってなあに?つんつんと彼女の入り口をつつきながらその先を促す。 目にいっぱい涙をためて、ついに乃梨子がさけぶ 「ち、ちん○!志摩子さんのち○ぽ!」
157 :
150 :03/07/18 21:34 ID:zICACREW
彼女のセリフに満足し、それを彼女に差し入れる。先ほど自分の膣で感じたのと同じ 感触が、今度はそこから伝わってくる。 膣口を押し開き、処女膜を引き裂き、子宮口までそれを押し込む。息ができないのか、 乃梨子の喉だけがヒクヒクと動いた。 はげしい快楽が襲い掛かってくる。ほんの少し動かしただけで果てそうなのに、 動かさずにはいられない。 苦痛の表情を浮かべる乃梨子をはやく楽にしてあげたいとは思うものの、乃梨子の穴の中は いつまでも果てずに味わっていたいほどの快楽を志摩子に与えている。 もぞもぞと腰を動かし、乃梨子の中にそれをこすりつける。逝きそうになるたび動きを 止めて彼女の唇を吸ったり、ほころびかけの乳房を愛撫したりして収まるのを待つ。 少し収まるとまたそれをこすりつける。 不意に乃梨子の吐息に嬌声が混じった。乃梨子は自分がその声を出したことに気づいたのか、 上気した顔をさらに真っ赤にする。目いっぱい押し込んだ姿勢で彼女の耳元で囁く。 「どこにほしい?」 「お、おくに、一番深いところにいっぱいください。」 ふふふと笑って腰の動きを速くする。急速に這い登ってくる快楽に身を任せ、 爆発する瞬間に、勢いよく腰を打ち付け、じぶんのそれを彼女の子宮口の先端に押し付ける。 乃梨子の目が目いっぱい開かれる。声もなく大きく口をあける。かはかはと空気だけが漏れる。 乃梨子の両足はわたしの腰にまわされ、一滴でも漏らさぬようにとぐいぐいと締め付ける。 体中の水分を搾り出したかのような射精が、すべて乃梨子の子宮に飲み込まれていく。 最後の一滴が乃梨子の子宮に打ち込まれたとき、やっと乃梨子が快楽に絶叫をあげた。 二人をつなぐそれは、不思議なことに精を放つたびに消え、それを受け入れた側に再び生じた。 お互いを陵辱し、お互いを犯す。昼間歩き回って感じた疲れなどないかのように、 ただ、ただお互いの体を貪った。
158 :
150 :03/07/18 21:34 ID:zICACREW
気が付けば窓の外は青く、明るくなり始めていた。十数回めの乃梨子のち○ぽに舌を這わせ ながら鳥のさえずりを聞く。根元をぎゅっと押さえつけ、精を漏らさないようにしている。 彼女が何度絶頂に達してもそれを離さなかった。 また、彼女のそれがびくびくと振るえる。だめです、もう、と涙と鼻水でまみれた乃梨子の ほほを軽くなめ、まだまだよと彼女の後ろに回る。左手でしっかりと握り締めたまま、 彼女の乳房や、バギナを愛撫する。 「りょ、両方なんて、わ、わたし、おかしくなっちゃう。」 チアノーゼ寸前の彼女のそれはどす黒く、そしてこれまでになく大きくなっていた。 そしてそれは姿勢を変えようと僅かに力を緩めた瞬間、ぶぴゅっという音をたてて精子を吐き出す。 あわててそれを口で含み、搾り出すようにしてそれを飲む。 肩で息をする乃梨子のそれから口を離し、床にこぼれたそれを舌でなめとり口中で味わう。 そのまま乃梨子に覆い被さり、唾液と混ぜたそれを彼女の喉に流し込む。 自分の股間から隆起してくるものを感じる。それを早く彼女に突き立てたくてたまらない。 まだぐったりしている彼女の全身の汗をなめとるように舌を這わせると、彼女の体がびくびくと震えた。 足をM字に開かせ、そこに口を這わせると、先ほど精を吐き出したにもかかわらず、 そこにそれはあった。 「ねぇ、乃梨子? おそろいよ?」 薄目をあけた彼女の手を自分のそれに触れさせ、彼女のバギナに導かせる。 そしてわたしは彼女のペニスを自分のバギナへ導く。 松葉を重ねるように互いの足を絡めながら、お互いのバギナをお互いのペニスで犯す。 下半身が溶けたかのようだった。 ペニスに絡みつく乃梨子の膣と、じぶんの膣を荒々しく陵辱する乃梨子のペニス。 歯を食いしばるように快楽に耐えるが、唾液が口中にあふれる。 おもわず乃梨子の体を掻き抱き、重ねた唇からお互いの唾液を交換し合う。 わたしのペニスから精がほとばしる。同時にわたしの膣に精が放たれる。 ペニスと膣、そしてお互いの口と口がいやらしい粘液を交換し、循環する。 いつ果てるかわからぬままに、ただ快楽のみが二人を支配していた。
159 :
150 :03/07/18 21:35 ID:zICACREW
セミの声が脳を揺さぶった。いつの間に気を失っていたのかわからないが、 気づくと部屋の中は熱気に侵食されていた。 たぎるペニスを押さえるように乃梨子のバギナからそれを引き抜き、 乃梨子のペニスを膣から開放する。 眠ったままの乃梨子の切ない喘ぎが、再び脳を狂わせそうになるのを必死で押しとどめ、 乃梨子を起こす。 うつろな目の彼女の手がペニスに伸びてくるのを抑え、返しに行きましょうと言った。 シャワーをあび、服を着る。スリムなジーンズの中でそれは自分を主張し、 いまいち収まりが悪い。 人目を避けるように昨日の神社へたどり着く。"御神体"の前で乃梨子のジーンズの ファスナーを下ろし、彼女のペニスを引きずり出し、手でしごく。 ちょっともったいないと思っている自分がいる。"お預け"をされていた乃梨子は 程なく達し、精を御神体にぶちまける。 見る間にそれは縮んでいき、少しヘアが薄めの少女らしい姿に落ち着く。 そこに口付けをして今度は自分のそれを取り出す。 乃梨子のそこにぶち込みたい欲望を抑え、手でしごく。 ホントに返しちゃうんですかという乃梨子にも手伝わせる。 そして、それは、還っていった。 神社を出ると、自分達がしていたことが、とてもとても恥ずかしくなり、押し黙る。 お互いから目をそらし、つむぐ言葉を捜す。肩と肩がぶつかり、お互いに飛びのいて…… 思わず笑った。二人で笑った。何も言わず手をつないでコテージへ戻った。 でてくるときには濃密な淫臭にまみれていたコテージは、なにもなかったかのように ヒノキのさわやかな匂いが満ちていた。 電話をすると、昨日のおじさんがきた。よく眠れたかとの問いに笑顔ではいとってもと答える。 手をつなぎ、肩を寄せながらバスに乗った。柔らかな振動にまぶたがその重みを主張する。 また、来ましょうねと乃梨子に声をかける。 真っ赤な顔で乃梨子がうなずくのが視界の隅に映ったけれど、わたしの心は すぐに眠りの国へ落ちていった。 END
うおおお、イイ! フタナリ志摩子さんキタ-*・゜゚・*:.。..。.:*・゜(゚∀゚)゚・*:.。. .。.:*・゜゚・*!!!!!
・・・勃起しますた。 まさか、両方なるとはね。
どっちになっても結局受けの乃梨子たん(゚∀゚)イイ!!
キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!! ィィイイイィィイイィィイイィイ!
抜きますた
絶望に苦しんだはずの昨日を思い出し、感極まったのか、暫しの静寂。 しゃくりあげる声だけが途切れ途切れに響く。 ………… 「……だけど……マリア様は、私をお見捨てにはならなかった。」 やがて泣きやみ、私の肩に手の平を押し付け離れた彼女は、半歩下がると眼鏡を外し、ハンカチを取り出す。 「……お約束はお守りします。」 涙は拭われ、ハンカチと共にポケットにしまわれる。 「……けれどそれでも、三奈子さまは私の言う事を聞かなければ身の破滅です。」 ……言葉の黒さに比べ、あまりに素直な嬉しさに満ちた笑顔、 誰もが「よかったね」と祝福してあげたくなるような、その顔に、 「私は『今日、ネガを持ってきました』し『今日中にお返し』いたしますわ……」 ……なんとなく、……分かってしまう。 「……だけど……『昼休みが終わるまで』お返ししません。」 ……遅かったのだ、…………気付くのが。 「……持ち物検査は私の預かり知らぬこと、見つかってしまってもそれは……不可抗力ですよね?」 ……なにが……『期待させてはいけない』だ…… なにが『傷つけたくない』だ。 なにが『全て解決したような気分』だ。 ……ならば、昨日のあれはなんだというのだ。 恋にときめき、想いを抑え、瞳に愛しさを映す。 そんな態度を見せれば、彼女がどんな風に取るか、そんなこともわからず……弄んだ。 ヴァレンタインの黄薔薇のつぼみを思い出す。 田沼ちさとさんは、彼女に随分と酷い目にあわされたらしい、 だがそれは長い目でみれば彼女自身の為になったといえよう。 叶わぬ想いは。絶対に叶わぬと、教えなければならないのだ。 それを知らねば……次の恋に進むことすらできないから。 思わせぶりで期待させれば、気持ちが真剣であるほど、どんなことでもするだろう。 ……今の蔦子さんはまさにそれだ。 理になるようなならぬようなものを頼みとし、愛に狂った心は私と真美の関係をも改竄しているはずだ。 愛する人を、悪魔のような主人から解放することに成功した、自分。 狂ってはいても澄んだ瞳は、そんな自分に酔う瞳だった。 ……そして……その捉え方は、ある意味において間違いですらない。
うーむ、こう来たか…
それほど想われることが…………嬉しかった。 ……自分がどうしたいのか、彼女をどうしたいのか。 ……自分をどうされたいのか、彼女にどうされたいのか。 だんだん混乱してくる。 と、いつの間にか無言になった蔦子さんの優しい目と、目が合う。 なんら答えを持たない私は、目を逸らすしかなかったけれど。 目線を落とすと、今度は、散らばった写真が目に入った。 ……無言でしゃがみこみ、一枚一枚、拾う。 時間をかけて拾い、落ち着こうとしたけれど、すぐに逆効果に気付いた。 丁寧に拾えば自然、絵が目に入るのだ。……自分が思う様、淫蕩に身を浸しきった姿が。 そして、写真の中の『真美様』の目に射すくめられて、少しだけ体が熱く…… (だめ……だめだ) きつく目を閉じ、頭を振る。 とても落ち着く事なんて出来ない。むしろ混乱が増す一方だ。 かき集めて束にすると、そのまま床に置く。……乱れた思考は、それでもその中にネガが無い事に気付いた。 問うように見上げると、 「ネガは別の……見つかり易いところ、にあります。」 蔦子さんはそう言って、ふふふ、と笑った。 「どうしたら……」 いつの間にか、そう、声に出ていた。 なにかを問うというより、本当に、なにもかもを、どうしていいか分からなくなって出た言葉。 「じゃあ……」 答えを、期待してはいなかったけれど、 「三時間目は途中で抜けて、写真部室に来てください……」 一つの答えが示された。 「これは……手付けです……。」 蔦子さんはそう言い終わらぬ内、ゆっくり膝をつき。 静かに唇を触れさせた……。
前言撤回、喋る、ごめん。 とりあえず次回以降H予定です、2、3日で上がる……といいな。 ご批判の「冗長」はかなり助かりました、なんか褒められてばっかだと 「ダラダラやっててもいいのかなぁ」とか、勘違いしがちなんで。 今、全部読み返してみましたが……まあ反省は上がってからします。 量ったらエロ無しで30Kあったです、アホですね(笑)。
レス感謝、忘れてた(汗)。
ガタガタ言わずどうでもいい自分語りは一本仕上げてからやれよ
>>150 >「ご(ryる。
スマソ。ちょっと笑ってしまった。
>「ご(ryる。
しかしこの人は体力あるなあ。
出来はともかくとしてこのペースで連続してこの長さのSSを投下し続けられるなんて感心してしまうぜ。
>>170 まあいいじゃん。
森一たんがんがれー。
スクリプトか
静×祐巳のSSが読みたいぞ
志摩子×静が読みたいぞー。
あまりコテでぐだぐだするのは嫌われそうですがせっかくなので >これまで感想いただいたすべての皆様に さんきゅ☆ #ありゃ、書くことなくなっちゃった…… というのもアレなので直近の >171様 >53,94と略を続けた結果ですが、次回作は…… #いや、無理につける必要もないが…… >172様 正直、ほとんど推敲してないので、ネタ出しさえできれば2時間もあれば…… 推敲を重ねると矛盾点の整合やら表現の重複の洗い出しやら、 セリフのタイミングの調整やらでかなり時間かけないとアレだけど 2chのエロSSにそこまでするのも…… SSならネタ出しも仕事の付き合いとかで退屈な時間に妄想してるだけでいけるし…… #ハイペースのわけもこの1週間ほど職場の懇談会やら組合の大会やら #地元消防団の付き合いやらで無意味に拘束される時間が長かっただけだったり…… ではまたナナシにもどりましてネタがわいたらUPしますのでよろ☆
おまえはもういい
>>177 ヘタレのくせに妙に自信たっぷりなのはまあ許せるが、自分の妄想をダイレクトに書き飛ばして読者に読ませても
別に問題なしと思ってるのがなんかムカツク。
公表する場所が何処であれ、書き手として読者に対して最低限必要なモラルがあるんじゃねーのか。
>地元消防団
ご苦労様です。頭が下がります(真剣)。
>180 ネット人格と実人格(?)を区別して評価してるところが男前やね。 誤字ひとつに穴があったら入りたいくらい恥じ入る作家さんの方が 好感が持てるが、正直おもしろければ多少の荒さは気にならない。
うわ叩かれてる。コテ書きするとまぁしゃあないが。 >180 これはこれは『読者様』には大変失礼をいたしました。 せっかく『読んでいただける』のですから、今後は最大限の配慮を いたしたいとおもいます。 #フリーウエアのサポートうんぬんとおんなじギロンだよなぁ #確かにもうちょっと推敲はするべきかもしれんが、 #『便所の落書き』2chにそんなコストを費やすのもなぁ…… #まいいや、まじでナナシに戻ります。
平和だなぁ
のどかだなぁ
のんびりしてございます
レベルたけーな。 もっとこう、軽い一発ネタとかもキボン。
>>182 お前の愚痴レスも煽りレスと同じぐらいどうでもいいっつうか、
空気読めないだけだって自覚するともっと高いステージに行けます。
まぁまぁそんな叩くなって。 以前みたいな殺伐とした状況はもうこりごりですから
>>187 正直SS投下してくれてる職人さんよりも、低脳丸出しの煽りレスが精一杯の おまいらのようなヤツの方が空気が読めないバカ者ではと。 思えば前スレもこんな所から荒れはじめましたね。
>>189 火に油を注いだらアカン
スルースルー
云わせておけばいいじゃないか
>>182 推敲とか言う前に一人称と三人称をはっきり区別して書けるようになってください
>>191 漏れは混ざってる文章のがすき。
持ち味のひとつじゃないのか?
とびっきりのギャグパロが読みたいYO! てかエロパロ板って本来個人の勝手なエロ妄想をぶちまけるだけのとこじゃなかったっけ? レベル云々は二の次三の次だよー
>ギャグパロ 誰かを召喚しようとしてる?
>191 原作が一人称と三人称混ざってるってのに、なに言ってんだか( ´,_ゝ`) わざとやってるのか、そうでないのかぐらい判別できる程度になってから 偉そうなこと書いてください。 >193 激しく同意。 さらに、個々人のレスの仕方にまでどーこーいうのもなあ。 もちろん内容がアレだったら叩かれるんだろうけどさ。今はそれ以前の 問題で突っかかってるヤシいるし。 名無しの雑談がオッケーで、コテがダメというのも差別だよなとふと思った。
令ちゃんの部屋に入る時は、いつものことだからノックはしない。ただ「入るよ」とだけ言ってトビラを開ける。 「由乃、おはよ」 そう言った令ちゃんは、本でも読んでいたのだろうか。ベッドの上で壁に寄り掛かるような姿勢。 挨拶を返しながら感じた、ちょっとした違和感。 「ね、令ちゃん。今何か隠したでしょ」 「な、何を?」 令ちゃんは明らかに動揺していた。図星だったらしい。 「ふっふっふ」と笑いながら私は令ちゃんに近付く。 「私に隠し事ができると思ったかなー?」 そして。 がばっ。どさっ。ベッドの上でのちょっとした捕り物の末にお縄になったのは。 「令ちゃん…これ…」 それは、あられもない姿の男女……違う、男同士だ……が表紙に描かれた新書サイズの本。 「いや、あー、これはっクラスメイトがっ」 令ちゃんは、ちょっと裏返った声で言い訳めいたことを言おうとしていて。 そんな令ちゃんに私も何か言わなきゃと思って、口を開いた。その口からでた言葉に一番驚いたのは、多分私だ。 「令ちゃん、こういうの好きなんだ」 「☆×$◎◇#」 令ちゃんが首を大きく左右に振る。頬が朱に染まっている。 私はそれに構わずに文庫本を開いて、目に止まったフレーズを朗読する。 ちょうど「。」が来たところでぱたり、と本を閉じて。 囁くように、令ちゃんに言う。 「こういうこと、したいと思ってたの?」
そんな言葉がどこに入っていたのかも分からないけど、それは口をついて出てきた。 耳まで真っ赤になった令ちゃんを、背中から抱き締めるように腕を回した。 「こらっ、よし…」 何か言いかけた口を、自分の唇で塞いだ。 そして舌を、令ちゃんの口の中に割り込ませる。 唇の間から、熱い吐息が流れ込んでくる。 感じたことのない心地よさの中、舌だけが意志を持った別の生物になったように、令ちゃんを求める。口蓋、唇、歯、歯茎、舌。令ちゃんの口の中のあらゆる場所を。 令ちゃんも、私を求めてくれた。舌が、二人の間を行き来するのがわかる。互いの呼吸と、粘膜同士がからみあう音、微かな衣擦れだけが、部屋の中の音のすべて。 私たちはどれだけそうやってキスをしていたのだろう。 どちらからともなく唇をはなした時、透明な液体が二人の間を一瞬だけ繋いで、そして、切れた。 それを見つめていた令ちゃんの、溶けそうな瞳。 たぶん私も、同じ目をしていた。だから。 求めたのは私ではなく、令ちゃんではなく、私たち。
>195 全面的に賛成。 書き手のSS以外の書き込みは、ウザいっていわれますが、 読み手の反応が気になって、補足的な説明を入れたり、 読んでくれた人へのお礼を述べることは、ごく自然な行為だと思います。 黙ってSSだけ書きなさい。というのは狭量ではないでしょうか。
確かに。まあそう目くじらたてることでもあるまい。 でも漏れは、自分は、 SS投下時以外は名無しで書き込むようにしてる 一旦作品を完結させたらあとはもうぐだぐだ語らないほうがかっこいいだろ?w >>ケース・イエロー 黄薔薇キターーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!(・∀・)
nakayokushiroyo
正面から抱き締めあって、唇を重ねる。そのままゆっくりとベッドに倒れこんだ。 服を着たままだったけど、互いの体温が行き来しているのが分かる。 抱き締めあった腕はそのままに。ジーンズにつつまれた令ちゃんの足と、ハーフパンツから伸びる私の足とをからめながら。私たちはキスを繰り返した。 それだけでは足りなくて、私は目の前のシャツのボタンをはずすと、令ちゃんのお腹に口づけた。舌をだして、柔らかな肌にうっすらと浮かんだ汗をなめとる。 その動きの一つ一つに令ちゃんはぴくり、ぴくりと反応してくれる。 私を抱き締める腕の力が強まったり、弱まったり。 スポーツブラをずらして胸の膨らみに唇を寄せると、ぎゅっ、と腕の力が強まった。やわらかいその膨らみに、舌を這わせ、くちづけ、その頂にあるものを、軽く噛み。 そうする度に早鐘を打つような鼓動が伝わってくる。 「由乃、ばっかり、ずるい」 すっかり息を乱しながら令ちゃんが言った。 「うん」 と、小さく答えた私。 令ちゃんは腕の力で身体を起こすと、Tシャツを一気にはだけ、そのまま脱がせた。 私は、自分の身体つきに自信がある方ではない。 たとえ令ちゃんとは言え、いや、令ちゃんだからこそ、裸を見せるのは、よっぽどの時だけだった。 ずっと隣にいてくれる、令ちゃんの身体に憧れていなかったといったら、嘘になる。 その令ちゃんが今、私の身体に口付けながら「綺麗」と言ってくれている。 その手が、自分の他にはまだ誰も触れたことのない膨らみを、包むように、優しく、愛撫する。
由乃×令なのか令×由乃なのか 黄薔薇はリバだよなー令と江利子さまでもそうだけど。 何はともあれイイ(・∀・)!!続きキボンキボン
令ちゃんが触れたところが、くちづけたところが、熱を持つ。その熱が、下腹部へと近付いて行く。 ゆっくりと、でも、確実に。 気がつけば、ハーフパンツとショーツは私の身体から脱がされていて。 令ちゃんの頭が、私のあらわにされた脚と脚の間にあった。 瞬間。身体に走った快感に、思わず悲鳴のような声をあげてしまった。 異物感。でもそれだけではない。温かいものが身体の中に侵入してくる快感。 なにかが水をなめるような音が聞こえる。 それが自分の身体と関係のある音だと気づくまでに、ちょっと時間がかかった。 私の、まだ、それほど揃っている訳ではない茂みの奥にある場所。そこから火照った身体が溶けて行くような錯覚。私はまた嬌声をあげた。 「こんどは、令ちゃん、ばっかり」 令ちゃんがくれる快感の波に飲まれながら、なんとか言葉を、絞り出す。 「ずるいかな?」 そう言いながら、今度は私の胸に口付ける令ちゃん。 「…ずる…いっ」 彼女の指と舌とが造り出す快感に半ば喘ぎながら、そう言った私の顔の前に令ちゃんの顔が、あって。 「うれしいな」 なんて言う。 私はその顔に口づけ、令ちゃんをマットレスに押し付けるように、ぎゅっと抱きついた。
>>194 烏賊とか…w
埋め立てじゃなくてもいいから、
たま〜に読みたいで砂
あのイカの人、コテハンにもどればいいのにねえ。
ある所で紅茶菜月さんの乃梨子絵を見たんだが、凄かった……。 でも本人なのかな?
>>196 流れるような文体で大変素敵です。
続編を待っています。
今は黄薔薇ブームなのか?
ラノベ版の本スレ、ゆうべは黄薔薇祭状態だったね。奇特な・・・
このスレの前スレにステキな黄薔薇SSがあるとも知らずに・・・ククク われらだけの秘めやかな楽しみですな このスレって、平和でさえあればいい職人さんたちがわりと来てくれるんだよなあ
あれだろ、 「次は令ちゃんに無理させるんだから」だろ? 違うか令×江利子か。どっちも良かったよな 後者は未完だけど。続きキボン〜
>210 そういう発言はいろんな意味で危険なのでご遠慮願いたいな。 前スレにも、ゆうべのお祭りにもカキコしてる自分であった。
ああ、ゆうべの祭りは楽しかったな
蟹の時代はまだか
どうやらアニメ化決定らしい。 コバルト本誌に書いてあった。詳細は追って報告らしいが 2004年の春の予定だそうだ 噂は前からあったけどどうなることやら・・・ つーわけで記念sage
今はドリルの時代なのかな
このスレ的にはそうでもないが
祐巳×瞳子は欲しいね、うん 誰か書いてみそ
いや、時代は今メインになりそうなのに全然出てこない 聖×静を求めている
蓉子×聖……。
時代はっ! 可南子VS瞳子だっ!! 誰かっ可南子VS瞳子のっ! 異種格闘技戦をっ!! 長篇SSでっ!!! 敗北したドリルがホラー女にいろいろエロエロされるようなのをっ!!!!
>>221 >可南子VS瞳子
書きましょうか?
というのは冗談ですが、いろいろ考えた結果としてコテハンに戻りまして、ヘタっぴですけども
それはお許しいただいて、このスレでこれからも時々書かせて頂きます。
エロSSの合間の息抜きみたいに脱力気分で読んでもらえたら嬉しいです。
ずっとお待たせしてる静×祐巳のSSについては、何度も書いてみたんですが普通すぎて
自分としてもいまひとつ面白く思えないので、いつかいいネタが浮かんだら必ず書くということでご容赦を。
最後に余計なことを言いますと、名無しで書いたのは
前スレの357、948、981-986です。
おやすみなさい……。
聖×蓉子……。
黄薔薇そんなに好きじゃなかったのにこのスレを読んでると どんどん好きになっていく。書き手さんたちの腕のおかげだなー。 蔦子×祐巳が個人的には読みたい。
>>222 蘇生、もとい復活歓迎いたします。まず懺悔しときます。ゴメンナサイ。
ここでラブコールしながら、他スレでおちょくりリスト作ってました。
マイペースで気持ちよく書いて戴けるなら、それが何よりと思います。
今後とも、益々のご活躍を心よりお祈り致しております。
黄薔薇の話の続きが読みたいよぅ。 職人さんたちがんがれー!
由乃×アリスを禿ヨロ
>>222 わっ、おかえりー(って言うのか?)。
またネタがあったら書いてください。
私は一体、何を期待しているのだろう。 シャワーを浴びるために階下に降りていく親友の背中を見送りながら、蓉子は自問した。 それぞれの進路が決まった最後の春休み、 大学が始まってしまってはなかなか時間を合わせづらくなるだろうからと、 珍しく江利子が唐突に企画したのが、3人揃って誰かのうちにお泊まりしよう、というものだった。 聖は、企画には賛成だが、自分の家ではあまり腹を割って話せる気がしないと言うし、 当の江利子は言い出しっぺにも関わらず、自分の家は男が多くて危ないから、との妙な理由付けをして自宅の提供を断るので、 自動的に会場は蓉子の家ということになったのである。 せっかくだから水入らずで語り合いたいだろうと、蓉子の両親は気を利かせて親戚宅へ出払ってくれるということにまでなった。 正直、あまりにも急な計画に最初はあきれもしたが、3人でじっくり語ったりしたことがなかったので、 決まってから当日までの間、蓉子は子供のようにわくわくしていた。 そう、江利子が急に体調を崩して来られなくなった、との電話を受けるまでは。
その日、16時に蓉子の家の最寄り駅で待ち合わせて、駅ビルで食糧を買い込んで蓉子の家に直行、のはずだった。 しかし、聖がいつものように10分ほど遅刻して現れた時にもまだ江利子の姿は見えず、 それからさらに10分ほどしてから、蓉子の携帯に江利子のドタキャン電話がかかってきたのである。 来られなくなったと聞いて、この企画自体が中止になるものと思われた。 適当に聖とショッピングでもして、ご飯でも食べてお開き、そんなところだろうと。 蓉子の予想そのままに、2人は駅ビルをぶらぶらしたあと、駅からほど近いパスタ屋で江利子の文句など言いつつ食事をした。 ふと時計を見ると、いつのまにか21時を15分ほど過ぎている。 「そろそろ出ましょうか、聖。あんまり遅くなるとバスがなくなっちゃうでしょ」 本当はもっと話していたかったが、聖だって女の子だ。深夜に駅から歩かせるのは心配である。 すると聖はきょとんとした表情で、「え?蓉子ちゃん、泊めてくれるんじゃなかったの?」と言った。 聖は帰るつもりなどさらさらなかったらしい。蓉子が聞くと、せっかく荷造りしたのにーとふくれた。 もちろん聖を泊めるのは嫌ではない。むしろ大歓迎だ。 ただ、江利子抜きで泊まるというのは全く予想していなかったし…などと考えていると、 そんな間に、いつのまにか聖はレジで支払いを済ませていて、入り口から手招きしている。 慌てて追いかけながら、蓉子はなぜか高鳴る鼓動を感じずにはいられなかった。
家までの道中、蓉子はいつになく饒舌だった。 なんとなく動揺している自分を、聖に悟られたくなかったから、雑談でごまかそうとしていた。 聖を自宅へ招くのは初めてではなかったが、自分たち以外誰もいない部屋に通すのは、なんだか気恥ずかしかった。 「なんだか緊張するね」 蓉子の部屋をぐるりと見回して、聖が笑いながら言う。 「大丈夫だよー。襲ったりしないから」 「馬鹿言ってないで、さっさとシャワーでも浴びて来なさい。疲れたからもうさっさと寝る!」 「はいはい、まったく何怒ってんのよー。冗談の通じないヤツー」 バスタオルを放って渡すと、聖は苦笑しながら階段を降りていった。 「馬鹿なこと、言わないでよ…」
聖と入れ替わって蓉子がシャワーを終え部屋に戻ってからは、なんとなく2人とも口数が少なかった。 ぎこちない静寂を避けるためにつけていたテレビの内容は、まったく頭に入らない。聖は何を考えているのだろう。 「そろそろ寝よっか」 「うん」 聖に促されて、あらかじめ用意してあった2組の布団にそれぞれ潜り込む。 リモコンで電気を消すとき、2人の意見が合致したので「茶色」ではなく「真っ黒」にした。 長いの沈黙。聖は寝てしまったのだろうか。蓉子がちらりと目を向けようとすると、 「蓉子、起きてる?」 どうやら聖も寝付けなかったらしい。 「起きてるわよ?」 「蓉子に話したいこと、いろいろあったんだけど。なかなか面と向かって言えないよね」 「…何よ。話したい事って」収まっていた鼓動が、再びうるさくなる。 「私らしくないかもしれないけど。…蓉子にはいろいろ感謝してるよ。 栞の時とか…志摩子のこともだけど。いっぱい感謝してる。卒業しちゃってもさ、これからもずっと親友でいてよね」 聖の声から、照れくさそうな様子が伝わってくる。なんだか涙が出そうだった。 「ほんと、聖らしくない…」 「蓉子?」 涙声に気付かれてしまったのだろう。聖が上半身を起こしてのぞき込んでくるのがわかった。 泣いている所は見られたくなかった。 彼女の湯上がりの香りが間近で感じられたとき、蓉子は反射的に聖に抱きついていた。 「…聖」 「ど、どうしたの…」 「私…私はもう嫌なの」 「…何が…っ――――――」 唇で、聖の口を塞いだ。驚いて身を引こうとする彼女の首に腕を回して、それを阻止する。 そう、もう嫌だったのだ。聖が傷つくのを見ることが。聖が誰かのものになるのが。自分が、ただの親友であることが。
キタ━━━━━━(≧∀≦)ノ━━━━━━ !!!!!
ロマンスの神様どうもありがとう!!!!
元薔薇さま3pキター!とはしゃぎかけた香具師の数→(1)
>>229 ついに来ましたね。
それにしても、でこちんはまたしても謀ったな
でこちん、恐るべし
はしゃぎかけた香具師の数→(2)
はしゃぎかけた香具師の数→(3)
はしゃぎかけた香具師の数→(4)
みんな、そんなに先代3Pが読みたいのかw
自分は現時点での蓉子→聖の雰囲気が好きなんでこのまま突撃して頂きたいかな。 元黄薔薇のイベント仕組みっぷりが気になる…。
自分でも何をしているのかよくわからなかった。 一瞬我に返り、押しつけていた唇を離す。 体が密着するのを恐れているのか、無理な体勢を維持しようとして突っ張っている聖の両腕は、かすかに震えている。 真っ暗なので表情は見えないが、おそらく暗闇の中で視線はぶつかり合っているだろう。 「…びっくりするじゃない、蓉子。酒でも入ってるの?」 聖が沈黙を破った。冗談めいた言葉が、蓉子の理性の罪悪感に似た感情にびしびしと響く。 きっと、こういうことだろう。今ならまだ、冗談で済ませられる。でも。 確かに、聖との今の関係が壊れるのは怖い。でも、蓉子は言いたかった。今しかないと思った。 「私、聖のことが好き」 聖が差し出した後戻りの切符をはねのけ、再び蓉子は口づけた。聖ももう、抵抗しなかった。 それまで突っ張っていた両腕の肘をつき、下半身の体重をゆっくりと蓉子に預ける。 蓉子が起こしていた首を枕に預け、手のひらで聖の顔を導くと、2人は再びゆっくりと唇を重ねた。
243 :
その6 :03/07/23 15:16 ID:WQQRSnsp
聖はどうか知らないが、蓉子にとってそれは生まれて初めてのキスだった。 それでも、聖の方が及び腰である以上、自分が進めなければならない。 蓉子はおそるおそる舌を聖の唇に割り込ませた。 聖に一瞬緊張が走ったのがわかったが、開かれた唇から、拒否の色はうかがえない。 やわらかく、なめらかな彼女の舌と絡まり合い、蓉子は火照っていく顔と体に溶けてしまいそうだった。 聖の方から唇が離され、一瞬不安にかられる。 しかし、聖ももう、後へ引く気はないらしい。離れた唇は、今度は蓉子の首筋に落とされた。 ぞくり、と鳥肌が立つ。 鎖骨の辺りに何度もキスをしながら、聖の手が一瞬蓉子のパジャマのボタンにかかる。そして、慌てたように離した。 蓉子はその手を掴んで、もう一度ボタンを握らせる。 「蓉子。だめだよ、これ以上は」 困惑した、しかし真剣な聖の声。 「おふざけじゃすまなくなるよ?」 「私は初めから本気よ」 そう言い放って、自分で少しだけ開けた胸元に、強引に聖の右手を滑らせる。 聖の手のひらは汗ばんでいて、しっとりと蓉子の乳房を包み込んだ。 そして一度その手を離すと、意を決したように残りのボタンを一つずつはずし始めた。 こういうとき、どうするのかな…。 自分だけ脱がされながら、蓉子はちょっと考えた後、覆い被さっている聖のパジャマのボタンに手をかけた。 両手が使える分、蓉子の方が早くボタンをはずし終えると、聖は自分のパジャマを脱ぎ捨てる。 その間に蓉子も最後のボタンを自分ではずして、パジャマを脇へ放った。
244 :
その7 :03/07/23 15:17 ID:WQQRSnsp
聖の手が、優しく乳房を揉みしだく。キスがあちこちに降る。 先端に舌が這わされたとき、蓉子は初めての感覚に思わず声をあげた。 「あっ」 おへそ下の辺りがぎゅうっと痛いような感覚。体が熱い。 聖の舌の動きが次第に早くなっていく。手も、少し痛いくらいに蓉子の体をまさぐる。 そして、右手がパジャマのズボンからそっと入ってくる。 ショーツの上から、慎重に指でなぞる。蓉子は必死で声を抑えていた。 「蓉子、脱いで」 聖に言われるままに、下着とズボンをおろす。聖の指が、茂みを分けて秘所に直にふれた。 ビクッと体が跳ね上がる。ためらいがちに動き出した聖の指の滑らかさから、そこが濡れていることがはっきりわかった。 だが、そんな羞恥心をよそに、初めての快感が次々と襲ってくる。 そんな快楽にしばらくの間溶けそうになっていると、聖の中指が、下方で動きを止める。 聖が何をしようとしているのかが、わかった。でも、多分、躊躇しているのだ。 蓉子は若干目が慣れてきた暗闇で、聖の瞳の光を見つめながら、 「いいよ」と言った。
245 :
その8 :03/07/23 15:18 ID:WQQRSnsp
普段見慣れている聖のきれいな指先は、すらりと細い。 しかし、今日初めてそれを太いと感じた。 聖の中指が徐々に蓉子の中に入ってくる。 「蓉子、大丈夫だから力抜いて」 そう言われても、自分では力んでるつもりはない。大体、力の抜き方なんて知らない。 試しにゆっくり息を吐いてみた。同時に指が進められる。 訪れる、鈍い痛み。 何度かの深呼吸を経て、聖の中指が最後まで蓉子に収まった。 一呼吸おいて、聖が指を引く。瞬間、走った痛みに思わず声が出てしまった。 「痛っ」 「ご、ごめんっ」 聖が指を中へ戻す。 「ごめん、蓉子。ごめん」 「平気よ、聖」 聖は泣いてしまいそうな声を出している。悲鳴を上げてしまった自分が恨めしい。 指を蓉子の中にとどめたまま、聖は「ごめんね」というような優しいキスをする。 自分と同じシャンプーの匂いがする聖の髪を、何度も何度も撫でた。 聖のキスが、少し激しくなる。同時に、痛みでやや消沈気味だった下半身にも、再び熱いものが溢れる。 蓉子の体をいたわってじっとしていた聖の指が、ゆっくり動き始める。 やはり、痛みがないとは言えない。それをごまかすように、聖の唇をむさぼった。 痛みとは裏腹に、そこは十分に潤っていた。聖の指に潤滑油が行き渡ると、痛みもだんだんやわらいでくる。 それとともに、痛覚とは違う不思議な感覚が蓉子の下半身に訪れ始めていた。 声を抑えるのが辛くなってくる。腹筋に妙に力が入り、息苦しい。 その様子を見て、聖が動くのをやめ、心配そうに聞く。 「痛い?」 「もう痛くない」 「本当?」 「うん」 聖は目を細めると、またリズミカルに手を動かし始める。 不思議な感覚は、次第に快感というものに名前を変え、蓉子の理性を支配していった。
246 :
その9 :03/07/23 15:19 ID:WQQRSnsp
「は…あっ、あっ!」 一度声を出してしまったら、もう止められなかった。 突かれるたびに、のけぞりながら激しく発せられる声。 蓉子の淫らな声に煽られるように、聖の息づかいと指の動きも激しくなっていく。 「ああっ聖…聖っ…」 無意識に聖の名前を呼ぶ。 完全に闇に慣れた目の先には、聖の優しく、かつ恐ろしいくらい艶っぽい微笑みがあった。 野性的に動かされる右手の動きとは対照的に、聖は慈しむように蓉子の唇を吸う。 高ぶった感情と生理的なものが入り交じって、蓉子の目からは涙が流れた。 「…んっっ!」 ふいに腰が砕けるような快感が走る。 聖は中指を動かしながら、器用に親指の角度を変えて、上方の峰の先端にあてがっていた。 腹の奥の深い快感と、前方の刺激的な快感。蓉子の頭はもう何も考えられなくなった。 腰の方からぞくぞくそしたものが襲ってくる。 一瞬、息が止まる。音が無くなる。下半身の感覚だけが、脳を駆けめぐる。 そのとき、聖の指が蓉子の奥深くを突き上げた。味わったことのない衝撃が全身を伝う。 「ぁぁああっ!」 最後の瞬間、蓉子は聖の体がつぶれるくらいにしがみついていた。
素薔薇C
おいおい、
>>247 。
あまりにも素晴らしすぎるから俺がレスするのをしばらくためらったほどの投稿に対して、
いきなり気の抜けるようなコメントをするなよ。
>>242 ちょっと一部の表現があれだけどそんな事は気にならないほど実に素敵だ。
うつくC
249 :
その10 :03/07/23 17:53 ID:WQQRSnsp
「蓉子…大丈夫?」 聖の声に、瞼を開ける。 肩で息をしているが、目の前はぼんやりとして、眠っているのか起きているのか自分でもよくわからない。 よく見ると、目の前には心配そうな聖の顔。 大丈夫、という言葉を言う代わりに、そっと口づける。 意識がはっきりしてくると、腰から下に重苦しい疲労があることが認識できた。 体を起こそうとして右膝を立てようとしたとき、太股が聖の足の付け根にぶつかった。 聖が一瞬ビクリとするのが見て取れる。 行為の最中、暑くてズボンを脱いだらしく、聖は下着だけしか身につけていない。 薄い布から浸透した水分が、ぶつかった蓉子の太股を湿らせている。 自然と右手が聖の脚の間に伸びる。上からふれてみると、下着はぐっしょりと濡れていた。 聖は赤い顔をして苦笑した。 下着を下ろそうとすると、聖の手がそれを阻む。 「どうして?」怒ったように蓉子が聞くと、聖は目をそらす。 「いや、私はいいよ」 少しの間、蓉子は考えていたが、隙を見て一気にショーツをずりおろした。 「こら!」 聖が慌てて抵抗しようとするので、すばやく敏感な所に手を滑り込ませる。 「あっ」 その瞬間に聖の体から力が抜け、上半身から蓉子の上にどっと崩れ落ちた。
250 :
その11 :03/07/23 17:55 ID:WQQRSnsp
ちょうど覆い被さるような形で、聖の顔が蓉子の顔の脇にある。 蓉子が手探りで入り口を探し当てると、聖が息をのむのがわかった。 キスすら初めてだったのだ。もちろんその先をされたのも初めてだし、自分がする方に回るなど思ってもみなかった。 だが、耳の横で時折漏れる聖の悩ましげな吐息は、そのような戸惑いを吹き飛ばすに充分であった。 こわごわと指を進めてみる。聖の体は若干震えていた。 その様子をかわいい、と思った自分に少し驚きつつも、確実に指を沈めていく。 指が完全に収められると、聖ははぁっと息を吐いた。 蓉子が下で、聖が上。そんな状態でで指を入れているから、どちらにとってもややきつい体勢ではある。 左手で聖の肩を起こし、上半身をあげさせると、幾分ましになった。 こうすると、お互いの顔が見える。聖は恥ずかしそうに目を伏せた。 ゆっくり、指を動かしてみる。手のひらに、温かいものがぽたりと垂れてきた。 聖が少し眉をひそめた。やはり、痛いのだろうか。 彼女が痛がったらすぐにわかるように、表情から目をそらさず、指を上下させる。 「…んっ…んっ」 指の動きに合わせて、吐息に混じって漏れる声がなんとも色っぽかった。 聖の表情と声に興奮し、下半身が再び熱くなるのを感じる。私は変態なのだろうか、と、蓉子は本気で思った。 図らずして、指の動きが速くなる。 ふと思い出して、さっき聖が自分にしたように、親指を前方の突起に這わせてみた。 「ぁああっ」 聖は今まで聞いたこともない女性的な声をあげ、目をきつく閉じた。 予想以上の聖の反応に、蓉子は正直びっくりしたが、なんだかうれしくてさらに指を動かし続けた。
251 :
その12 :03/07/23 17:56 ID:WQQRSnsp
声を抑えようとしている聖は、息苦しそうだ。先ほどまでされていた身であるから、よくわかる。 「聖。我慢しないで声出して」 「…………やだ。…んっ」 「聖の声、もっと聞きたいの」 「………………」 言われれば言われるほど、聖はますます声を抑えようとする。 ついいじわるしたくなって、やや乱暴に突き上げた。 「…はあぁっ!」 まずい。何かのたががはずれてしまった。痛そうかな、と思いながらも、中指で激しく中を突き、親指を強く押しつける。 「よっ、蓉子のばっ…かぁ…あっあっ」 苦しそうに喘ぎ、蓉子を罵る聖。 しかし、言葉とは裏腹に、蓉子にきつく抱きついていた。 中指が圧迫される。 力が抜けている聖の体が右腕に乗っかっているような状態だから、腕がしびれて感覚がなくなってきている。 腕がつりそうな気がして、ちょっと肘をずらしたそのとき。 「あっ…だめ―――」 聖の腰が、びくっと跳ねた。 中に入ったままの指に、どくん、どくんと脈動が伝わる。 「はぁっ、はぁっ」 再び聖が上半身を預けてきたので、そうっと指を抜き、優しく抱き留める。 聖の髪に、頬に、そして口に、キスをする。彼女をこんなに「かわいい」と思ったのは初めてかも知れない。 まだ呼吸が戻らない聖の背中を撫でながら、なんとなく顔がほころんだ。
252 :
その13 :03/07/23 17:57 ID:WQQRSnsp
「しちゃったね」 聖がいつもの声の調子に戻って、言った。 「ね」 蓉子もいたずらっぽく笑って同意する。 我に返った今となっては、やはり恥ずかしい気がして目が合わせられない。 お互いに天井を見つめたままである。 「…聖のこと、困らせちゃった?ごめんね」 なんとなく謝ってしまう。引き金を引いたのは自分の方だ。 「いや。少し困ったけど、…残りの大部分はうれしかったよ」 そう言って聖が屈託無く笑ってくれたので、蓉子も安心して笑うことができた。 一体どのくらい時間が経ったのだろう。外はまだ暗かった。 部屋にはお互いの甘酸っぱいような匂いが漂っていて、無性に気恥ずかしい。 無言で手を伸ばして、聖の手を握ると、やんわりと握り返してくれる。 予定は大番狂わせだったけれど、蓉子はこれ以上ない幸せな気分で眠りに落ちていった。
253 :
その14 :03/07/23 17:57 ID:WQQRSnsp
その後結局、春休みの間に再度3人お泊まり予定を企画し直すことはできなかったのだが、 なんとかお茶するだけの時間を作って集まった。 聖と会うのもあの日以来だったから、顔を合わせたとき、なんだか照れくさかった。 江利子は特にあの日のことを聞いてきたりはしなかったので、 いつものように適当なおしゃべりで時間を過ごしていた。 「ちょっと失礼」 話し始めて小1時間ほど経った頃、聖がお手洗に席を立った。 聖の姿が見えなくなるのを確認すると、おもむろに江利子が言った。 「うまくいったみたいね」 「…?」 はじめ、何のことを言っているのかわからなかったが、 江利子が意味深ににやりと笑って、親指をトイレの方向にくいっと差し向けたのを見て、蓉子の顔が一気に赤くなる。 「な、何のことよ?」 「ま、言いたくないなら別にいいわ」 そう言いながら江利子は、鼻歌交じりに頬杖を突いて窓の外に目をやった。 もしかすると、いや、もしかしなくても江利子は最初から来ないつもりだったようだ。 もちろん、そのおかげで良い方に転んだのは事実である。 でも、手のひらで踊らされていたのがあまりにも悔しいので、皮肉の一つも言ってやりたくなった。 「ところで、言い出しっぺのくせによくもドタキャンしてくれたわね。タイミング良く風邪でもひいたの?」 すると江利子はひょうひょうとした顔でこう言ったのだった。 「ええ、私はちょっと爪が伸びてたから」 「…………!」 どうやら蓉子の完敗のようである。 <おわり>
254 :
その15 :03/07/23 18:01 ID:WQQRSnsp
初投稿なのに長くてすみません。 リアリティ重視のつもりでいったのであまりエロくないかも。ゴメソナサイ。 文書き初めてなのでおかしい所はご容赦。 失礼しました〜
>>254 おつかれさまでした。いや、お上手ですよ。
あなたはよく勉強して、その上で蓉子と聖のキャラクターも踏まえた上で誠実に書こうとしてる気がする。
あえて言うと、もうちょっとだけ蓉子さまの内面に立ち入って語彙などの選択をしたほうが良かったかな。
でも、読んでて楽しかったです。
またよろしう。
256 :
223 :03/07/23 18:45 ID:OMrVrC3U
>>254 貴方は神だ……!
ありがとうありがとうありがとう!
聖さまと蓉子さまは最高。
これでもう悔いはないよ。俺は筆を折る!
聖さまが優しくて素敵だ。 だけどそれ以上に江利子さまの最後の一言が素晴らしくてKOされました。 黄薔薇の中の人といい、このスレは私の中での黄薔薇一家の株をぐんぐん押し上げてくれるなぁ。
>254 イイ、こいうのが読みたかった。 感動で涙が出た。 エロの表現も興奮出来たし蓉子さまの切なさが伝わって良かった。 もっと読みたい・・・。 いい作品をありがとう。
>>258 にはげどう。このスレの黄薔薇はイイ・・・
>>254 素晴らしかった!
無理のない展開、無理のない言動、リアリティー。
良かったです。今までwebうろついて読んだ中で、一番好きかも。
良かったーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!
262 :
その27 :03/07/24 03:50 ID:+POp6Gqu
「大丈夫ですか?お姉さま・・・。」 令が心配そうに江利子の顔を覗き込む。 江利子はコクンと頷いたが、視線はうつろで、その様子はどこかまだ頼りない。 「その・・・やっぱりどこか・・・痛いとか・・・。」 好き勝手乱暴に掻き回した自覚があるだけに、令の歯切れも悪い。 だが、江利子は、どこか心ここにあらず、といった様子で、小さく首を振った。 「じゃあ・・・もしかして・・・その・・怒っていますか?」 思い返せばそもそも、江利子がリードを取る、と言う条件で上下逆転の許可が下りたのに、明らかに途中からその約束は反故されている。 もしかして、その事で拗ねているのだろうか。 「怒る・・・?ううん、違うわ・・・。」 江利子が考えても見なかった、というように、再び首を振る。 しかし、声を出した事で少し我に帰ったらしく、自分を不安げに見下ろしている令に、ようやく視線の焦点を合わせた。 「・・・なんかね・・・まだ、中に入っているような違和感があるの・・・。」 江利子はそんなわけないのにね、変なの、と呟いて、小さく首をひねった。 一方の令は、一瞬言われた意味がわからず、何が、とか何処に、と思わず口走りかけたが、江利子の言わんとしている事にようやく気がつき、口を閉じた。思わず頬が赤らむ。 「令ったら、何を今更照れているの?」 そんな令を見て、江利子がおかしそうに笑う。 それまでぼんやりと放心していた江利子が笑った事に、令は少しホッとした。 確かに、今更といえば今更である。 令もなんだかおかしくなって、江利子と顔を見合わせ、二人一緒に笑った。
263 :
その28 :03/07/24 03:51 ID:+POp6Gqu
ひとしきりクスクスと笑った後、江利子は腕を伸ばし、令の顔を両手で挟んで引き寄せた。 汗で張り付いた令の短い前髪を掻き分け、その額に軽くキスをする。 「令、今日はありがとう。嬉しかったわ。」 「そんな・・・お礼なんて言わないでください・・・・。」 令は江利子の腰に手を回すと、そのまま抱き寄せた。 それではまるで、そこに令の意思が介在していなかったかのようだ。 誘ったのは確かに江利子だが、勢いに流された感は否めないが、それでも江利子を抱いたのは、紛れも泣く令自身の意思だというのに。 江利子は令の「好きです」という言葉を、かけらも信じていないように思われた。 それが令には何とも悲しく、腹立たしい。 「私は今日の事を忘れないけど、貴方はもう忘れていいのよ。今日はもうゆっくりお休みなさい。明日、目がさめたら私達はいつも通りの姉と妹に戻りましょう。」 「私は忘れません・・・・。」 「忘れた方がいいわ。その方が楽よ。」 江利子は由乃の事を言っているのだ、と令は瞬間理解した。 江利子の言っている事は全くもって正しい。令は由乃の元に帰るのだ。 今夜の事を覚えていても辛いだけだ。隠し事をしているという負い目を、ずっと由乃に対してももち続けなければならない。 「忘れません、絶対に。」 令は強く江利子を抱きしめた。 江利子のあげる甘い声も、シャンプーの匂いも、快楽や苦痛に耐えている時の震える睫毛も、ひんやりとした肌の感触も、しょっぱい涙の味も、江利子の中の蕩けるような熱さも、全て覚えている。忘れない。忘れられない。 「じゃあ忘れた振りをしなさい。」 江利子は少し寂しそうに微笑むと、令の唇に、優しくキスをした。 「これは姉としての命令よ。私は今の言葉で充分だから。」
本当にダラダラと冗長で申し訳ありません。 流石に次で終わらせます。 (前スレ中に終わらせる気でいたのですが・・・。) コメントくださった方、ありがとうございます。 最近新しいSSが増えて、ここに来るのがとても楽しみです。 どれもみな面白くて、本当に読み手として嬉しい限りです。
黄薔薇の中の方!(失礼な呼び方ではありますね(汗) お帰りなさいませ〜〜〜
まままままま待ってました!! お帰りなさい…(つд`)・゜・
お帰りなさい・・・!! 江利子さま、江利子さまー!切ないよう。 令と江利子はこうゆう切なさがありますな けしてお互いが一番じゃない辺り、切ない。 ラストを楽しみにしています!
最近スレの調子いいですねぇ。(;´Д`)ハァハァ 書き手のみなさんお疲れサマー
すっかり元黄薔薇さまにハマってしまった。 おかしい・・・普段は「目立って大きな活躍も・・・・・・(涙で割愛)」な黄薔薇一家なのに ここでは一番輝いている。 時代は黄薔薇なのか?
271 :
名無しさん@ピンキー :03/07/24 10:15 ID:jmC2+40p
>>254 聖さまキター!かわゆい〜かわいすぎてますよ!
わーいわーい
272 :
254 :03/07/24 11:32 ID:qAKOmhX8
まってました黄薔薇先生! な、泣ける…。やぱり先生はすごい 黄薔薇先生に触発されて書いたから黄薔薇ポイント高いのかも。 感想とてもうれしかったです。
なんだかお腹イパーイれす(うれC悲鳴) 書き手の皆様がんがってください〜 え、江利子さまハァハァ……
あぼーん
あぼーん
黄薔薇の先生お帰りー。 いいですねぇ……(´ー`)
>「じゃあ忘れた振りをしなさい。」 だ、ダメだっ。 江利子さまあなたは素敵すぎるっっっ!!!!! 黄薔薇の中の人、ブラボーです。 終わらないで欲しいくらいだ。
思慮深さと情熱が混在するところが「マリみて」エロのキモなわけで。 台詞に思慮深さがなけりゃスールが形だけになってしまう。 情熱がなければエロが描けない。 その足枷であり、同時にアクセルとして成り立つリリアン学園…。 このスレにいらっしゃるのは、それらを活かせる職人さま達(エロ薔薇さま)なのですね♪ 私をプティスールにしていただけませんか?
黄薔薇先生が最後をどう纏めるのか楽しみです。 ああ、ここのお陰で夏コミは黄薔薇発掘に奔走してしまいそうだ・・・!!
>>278 このロザリオを受け取ればアナタもロサ・エロティカ・アン・ブゥトゥン・プチ・スールでしてよ。
ロサ・エロティカ・・・・!!w
( ゚∀゚)⊃ミ†
エロ薔薇のつぼみの妹!
なんて素敵な響きなのかしら!
…でもロサ・エロティカであってるの?
>>280
キ // /::::://O/,| / これは…… ュ / |'''' |::::://O//| / 優良スレ! .ッ \ |‐┐ |::://O/ ノ ヾ、/ : |__」 |/ヾ. / / ヽ /\ ヽ___ノ / . へ、,/ 保守…! / × / { く / く /_ \ !、.ノ `ー''" /\ ''" // | \/、/ ゙′ |\ /|\ ̄ \|
誰でもいいから山百合会メンバーが普通に男と アマアマ状態のSSを書いてください
>>286 そんなのマリみてじゃないじゃん。
他のところで見りゃいい。
百合だからマリみての良さが出るんだろ。
>>287 禿げ上がるほどに同意だが
その論議は以前腐るほどされたので
心の中でそっと文句を言うくらいにしておくのが良いかと
アリスは禁止?
>>287 そんなのマリみてじゃなくてもいいじゃん!なのは判るが、
そこを一回転させると、そんなマリみてでもいいじゃん!となる。
こ れ ぞ 風 車 の 理 論 。
>290 題材としてはOKと思うが、スレ住人の守備範囲におさめるのは至難の業とみた。
誰でもいいから可南子が山百合会メンバーを人質に薔薇の館に立てこもり 陵辱の限りを尽くすSSを書いてください
>>293 あ、ちょっと書きたいかも。
でも誰を人質にとっていいかわからないや。
ぱっと思いついたのは令さまなんだけど、そうすると後の話の展開がツラいっぽ。
>>925 むしろ同じクラスの乃梨子さんが。
そして。
>>291 というか江利子×山辺がオフィシャルであることは、そっと心の宝石箱に?(笑)
>>293 由乃が中心になり決死隊を結成するんですね。
でも実行部隊隊長は令ちゃん。
「私はここで見てるから令ちゃん、頑張って!」
男でも、祐麒だったらいいんだけどな。 前々スレの聖さま→祐麒に激しく萌へた。 現スレの紅姉妹X祐麒も。
祐麒って受けキャラデスヨネ
じゃあ祐巳の注意をひくために祥子さまを人質にとる方針で。
逆はどうだ? 祥子様の陰謀により、可南タンが花寺生徒会に襲われる。
逆はどうだ? 可南子タソの陰謀により、祥子様が花寺生徒会(アリス)に拉致られる。
>>303 鬼畜だね…
時代は今 ド リ ル を求めている…
ドリルSSキボンヌ!
なら祐巳×瞳子で・・・って前もこんなん言わなんだ?(笑)
初代スレの北枕たんのSSでは胸を揉んだりしたところで終わっちゃったからのう いや、あれはギャグものかw
アリスと遊びに行ったら、アリスばかりナンパされて悔しがる、 というお約束な展開が似合うキャラは誰だろう。
職人待ち。
お茶でも飲みながら のんびり待ちましょう ∧_∧ ∧_∧ ∧_∧ ( ´・ω・) (・ω・` ) ( ´・ω・)つ___ ( つ旦O (.O旦O ) ( つ ノ/_ : | と_)_) (_(_つと_)_) 旦|__| 旦旦旦旦旦旦旦旦旦旦旦旦旦旦旦旦旦旦旦旦旦旦旦旦 旦旦[[NOW MATA-RING]]旦旦旦旦旦旦旦旦旦旦旦旦旦
マターリング?
>>312 じゃ私はダージリンSFTGFOP1を。
>>312 MATA-RINGって、NAMRINGの新銘柄?
>>312 午後ティー買って来い、ロイヤルミルクティーホットで。
>MATA-RING マターリしてるってことだろ。
祐巳×祥子とか由乃×祐巳とかないかな…(*´¬`)
祐巳×祥子はくさるほどあるぞ。 由乃×祐巳は見たい。某サイトにもあるが。
おいおい。祐巳責めだyp?>321
祐巳は攻めキャラだろ。 てーか祥子は総受け(w
漏れも祥子は総受けだと思っていたんだが 令にキスの練習相手になれと迫る祥子というSSを今日読んで 最弱の地位は令に譲られますた。
関係ないけど今日初めてマリみての(半)エロ画像を見た! ・・・不覚にも萌えてしまった・・・
326 :
321 :03/07/27 23:47 ID:P8dizJDh
由乃×祐巳あるよ? 探してみ。
>324 詳細希望(高鳴る鼓動を抑えつつ
>>327 祥子「令、キスの練習相手になりなさい」
令「イヤです」
祥子「お黙り!あなたは断る事など出来ないの!おとなしくキスしなさい」
令「ちょっ…!祥子、やめ……んっ!!」
祥子は令に無理矢理チュー!
―1時間後―
祥子「ふぅ…今日のレッスンはこれぐらいにしておくわ」
令「――――――」
放心状態の令。
祥子「何を固まっているのよ、キスなんて由乃ちゃんとチュチュ…」
令「うぅっ、由乃のために取っておいた、わ、私の…私のファーストキスがあああああああぁー!祥子のバカァー!」
祥子「え?えぇ?アナタまだ由乃ちゃんとキスしていなかったの!?」
令「そ、そーゆー祥子だって祐巳ちゃんとしてないくせにいいいいぃー!」
祥子「うっ…////」
まあ、鼓動を高鳴らせるほどでもないかな
脳内補完せい。そしてSSにして投下するのだ。
微萌え
>>321 それってサモンナイトもあるところ?違ったらスマソ
SSリンクに載ってないと探すのがなぁ・・・
一時間もレッスンしておいて ファーストキスがもクソもないよなと
332 :
327 :03/07/28 02:55 ID:dzE78msT
(*´Д`)ハァハァ… 補完しますた 暇が有ったらSSにしようかな
つーか一時間キスより先に進まなかったのもすごいな
祥子「令、セックスの練習相手になりなさい」 令「イヤです」 祥子「お黙り!あなたは断る事など出来ないの!おとなしくしなさい」 令「ちょっ…!祥子、今度こそバレたら由乃に殺されちゃうよ!!」 祥子「何よ、セックスなんて由乃ちゃんとしょっちゅう・・・」 令「してないっ」 祥子「とにかくレッスンよ!覚悟なさい!!!」 令「嫌だって!だいたい何で祥子に乗っかられなきゃならないのっ!!!!」 祥子「だったら逆ならいいとでも言うの!?」 令「え?いや・・・うん????」 ―1時間後― 令「あのさ祥子」 祥子「――――――」 放心状態の祥子。 令「祥子ってあんな声出せたんだね」 祥子「おだまりっ!」
祥子さま、かわぇぇ。
うん。祥子さま、かわぇぇ。
つか令はやっぱエチーの時は攻になる気がするな。
結局、祥子様は総受けって事で(w
個人的には
>>334 みたいにエロシーンはさらっと流した書き方のが好きだなぁ
あまりくどいと読む気がなくなる…
どっかのサイトであった 可南子「祐巳さま、どいて! そいつ殺せない!」 ってのもみてみたい。
>>339 いくらなんでもそれは端折りすぎでは(w
あぼーん
あー、確かに ここからエロシーンが延々と続くのかと思うと 読み飛ばしたい気になることもなくもなくもないかもな。 しかしエロパロ板でそんなこと言われてモナー
あの、夏厨な質問で申し訳ないんですが、 「〜 そいつ殺せない!」 の元ネタってなんなんですか。?
>334の方が萌えることに気付いた
347 :
344 :03/07/28 19:49 ID:lsbA6bfy
フィクションであってほしいんですが・・・ でも、上野駅のホームから突き落とされた人もいたらしいですしね。 ここはひどいインターネットd(以下略
348 :
344 :03/07/28 19:52 ID:lsbA6bfy
つうかスレ違いスマソ
>>345 萌えるならその勢いで令祥子一本書いてくれたまえ
期待してるよ!(・∀・)
>>339 エロパロのスレだからなんとしてもエロを入れないと…、
という気がしてしまうのですが、
そういうわけでもないんですかね?
以前別のスレで「別にエロなんて無くても(・∀・)イイ!!」と言ったら延々と燃え話やられた経験がある
少々ならいいんじゃないか?
どんなネタであろうと
読んで面白ければそれでイイ、が結論です漏れは。
だから
>>343 とかバリオッケ。
354 :
353 :03/07/28 23:55 ID:wQhxZ2ld
抱き着いた姿勢のまま令ちゃんの唇をむさぼる。むせるような熱い吐息を、唾液を、舌に乗せて交換する。 腕を緩め、令ちゃんが私にしたように、令ちゃんの下腹部へ手を伸ばす。けれど、ジーンズの厚い生地が私の指を自由にさせてくれないことに気づいた。 「令、ちゃん」 それ以上何も言わなかったけど、令ちゃんはこくりと、うなずいてくれた。 令ちゃんの脚の間に膝をついて私は、令ちゃんのジーンズをゆっくりと脱がせる。 「私、脚、太い…よね?」 こんな時なのに、令ちゃんは言う。それが彼女の一番のコンプレックス。 運動してるから、太くなっちゃうんだって、ため息まじりに愚痴ることが良くある。 でも、腰から脚へと続く引き締まったラインは、とても綺麗で。そこに無駄なものなんて何一つ無いように思えた。 私は「そんなことない」って返事をする代わりに、太腿にそっと触れ、なめらかな内股に舌を這わせた。 ゆっくりと脚の間の一番奥へと、唇を寄せて行く。 口づける度に反応がある。令ちゃんの声が耳に心地よい。 下腹部を覆っているショーツにはすでに大きな染み。 それを脱がせた私は、魅せられるように、染みを口に含んだ。 「令ちゃんの、味」 その味は、少ししょっぱくて。 でも、とても美味しかった。
ショーツに隠されていた令ちゃんのそこは、とても綺麗で。 私は、それを壊さないようにそっと、唇を寄せた。 熱かった。 ゆっくりと差し入れた舌が、差し入れた端から溶けてしまうかと思う程に。 濡れていた。 唇と頬とが、あっというまに令ちゃんにまみれた。 私はじっくりと中を、味わった。 舌と唇がわずかでも動く度に令ちゃんは嬌声をあげ、無意識に伸ばしているのだろう手が緩く編んだ三つ編みの先を、撫でた。 気持ちよくなってくれているのだと思うと、嬉しかった。その嬉しいという気持ちだけで、私の身体の奥の高まりも加速する。 「ねぇ…いっ…しょ、に」 私と令ちゃんの、どっちがそう言ったのか、わからない。 もしかしたら、それはどちらでもなく。 二人とも相手がそう言ったと思っただけだったのか。 とにかく。でも。 私たちは、生まれたままの格好のお互いの身体を、指で舌で唇で犯しあった。 脚をからめ、お互いの秘所を重ねあわせた。 身体に浮かぶ汗が止まらなかった。 その汗さえも二人の距離をゼロに近付けてくれるようで愛おしかった。 「よし…のっ、わ…たっ…あっ…」 令ちゃんが、私の名前を呼んだ。その後半は、嬌声の中に紛れて、消えた。 わたしも、同じように令ちゃんの名前を叫んでいた。 身体の芯を貫くようなひときわ大きな快感の波。 私の身体を強く抱く、令ちゃんの腕を感じた。 私の腕の中に、令ちゃんの熱く火照った身体を感じた。 意識が空白になった。 それは、本当に一瞬の事だったのだろう。 気がつけば耳に聞こえるのは二人分の乱れた息。 身体は汗にまみれ、頭の芯には固まりのような鈍い眠気。 けど、どれもがなぜだかかけがえのないものに思えた。
服も着ないままでベッドの上で寄り添い、私たちは毛布にくるまった。 ふと、カチコチいう音に気づく。どうやら、壁の時計はすべてを見ていたようだ。 「令ちゃん」 「?」 名前を呼ぶ。すぐに、返事があった。それだけでこんなに嬉しいなんて知らなかった。 あまりに嬉しかったので、令ちゃんの身体に抱きつくと、手のひらがぽん、と頭の上に置かれた。 それに反応したのか、唐突に私の身体から、きゅるきゅると音がなる。 きゅるきゅるきゅる。 音は、私たちを現実に立ち返らせるのに十分なくらいには、長かった。 「由乃、お腹空いてる?」 抱き着いた姿勢のまま、こくりとうなずく。そして顔を令ちゃんの胸に押し付けたまま、言う。 「お腹空いたから、令ちゃんに朝ごはん作ってもらおうと思って来たはずだったんだけど」 「ああ。おじさんもおばさんも、みんな出かけちゃってるもんね」 「なのに、令ちゃんが変なもの読んでるから」 令ちゃんの顔を見ると予想通り、すごく不満そうな表情がそこにあった。 特製ごはんの危機を察して、すぐに謝ることにする。抱き着いたのは、そのまま。 「…ウソです。ごめんなさい」 「分かればよろしい」 「……令ちゃん、あのね」 私はゆっくりと身体を起こして。 令ちゃんの顔をまっすぐに見おろす位置から。 言う。 「また、しようね」 黄の場合(ケース・イエロー)/状況終了
以上でケース・イエローは状況終了です。 ご笑読いただけたのであれば幸いです。 途中で微妙なブランクが発生したのは、 由乃さん一人称なので、エロ小説特有の単語をできる限り避けようと 余計な気を回した結果、えろばらの精に逃げられてしまったからです。 まだまだ修行が足りないと実感しました。 最後になりましたが、ここまでおつきあいいただいた皆様、 そして反応いただいたみなさまには厚く御礼を申し上げる次第です。 ありがとうございました。 この書き込みを持って名無しに戻ります。
職人さんキタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!!!!!
( ・∀・)つ〃∩ キタ━(゚∀゚)━!!キタ━(゚∀゚)━!!キタ━(゚∀゚)━!!キタ━(゚∀゚)━!!キタ━(゚∀゚)━!!キタ━(゚∀゚)━!!キタ━(゚∀゚)━!!
キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!!!!! シメが、イイ!!(・∀・)
うんうん。 素敵やね。
昨日ちょっと話題になっていた、えろシーンを大胆に端折る書き方で書いてみました。 可南子×祐巳です。 ……先に謝ります。ごめんなさい。
祐巳がトイレの個室に入ろうとすると、隣のドアがガチャッと開いて可南子ちゃんが中から 現れた。 「あ……。可南子ちゃん」 祐巳は、少し居心地の悪さを感じた。ここがトイレだから、という理由だけじゃない。可南 子ちゃんとは、つい二、三時間前に温室で言い争ったばかりだったから。 「ぐ、偶然だね」 自分でも間が抜けているように思われる言葉が口をついて出た。しかし可南子ちゃんは首を 振って、思いがけないことを言った。 「偶然ではありません。私、祐巳さまをお待ちしていたんです」 「こんな所でっ!?」 「はい」 可南子ちゃんはうなずく。 なんと。祐巳が必ず現れるという保証なんて無いのに、わざわざトイレに潜んで待ち伏せて いたとは……。 しかし祐巳の動揺をよそに、可南子ちゃんは真剣な顔つきになった。 「そんなことはどうでもいいんです。それよりも祐巳さま、明日はどうしても花寺に行かれる おつもりなのですか」 「……可南子ちゃん」 祐巳はなんだかとても寂しくなった。気持ちがどうしても伝わらない事って、やはりあるの だろうか。 「ちゃんと話したよね。花寺にお邪魔するっていうのは、私が自分で決めた事でもあるの。だ から、可南子ちゃんの忠告は聞けないよ。ごめんね」 祐巳はそそくさと話を切り上げ、個室に入ろうとした――可南子ちゃんが嫌だったからじゃ なくて、実はおしっこが漏れちゃいそうだったから――けれど、ドアが閉まらない。見れば、 可南子ちゃんがドアを押さえていた。可南子ちゃんは左手に鞄を下げていて、右手だけでドア をぐいぐい開いて、祐巳を押しこむように個室の中に入り込んできた。
「ちょ、ちょっと。入ってこないでよぉっ」 トイレの個室に侵入されるという緊急事態に気が動転した祐巳を、可南子ちゃんはまるで哀 れむように見下ろした。 「やはり、こうするしかないのですね……。こんな事は本当はしたくなかったのですが」 可南子ちゃんは意味不明の事を言ってフッとため息をつくと、個室の鍵をかけてしまって、 おもむろに鞄を開けて何かを取り出した。 「ひっ」 可南子ちゃんが目の前にずいっと突き出してきた物を見て、祐巳は思わず小さな悲鳴を上げ てしまった。 それは、革のようにテラテラと黒光りするゴムや鈍く輝く金具やらを繋げて作られた、いか にもいやらしげであやしげでおっかない雰囲気のする代物だった。 「な、何っ。何するの……。やめて……」 祐巳は思わず後ずさったけれど、狭い個室だから、すぐに背中が壁にぶつかってしまう。 「私には、祐巳さまを止める事はもうできません……。男子校なんて、飢えたオオカミみたい な男どもがうじゃうじゃいるのに……。祐巳さまはきっと汚されてしまう……男なんかに!! そんなの耐えられない、だから、私が、これで、これでっ」 可南子ちゃんは瞳を潤ませ、興奮しきって呼吸を荒げ、それこそオオカミみたいにゆっくり と迫ってくる。 どうやら本格的に危険な状況のようだった。 いちかばちか。 祐巳は可南子ちゃんと壁の間の隙間に突進し、そこをくぐりぬけて脱出しようとした。けれ ど、あっさりと捕まえられて、ドアにぎゅうっと押し付けられた。 後ろから可南子ちゃんに抱きすくめられて大きな手で口をふさがれた。 (助けてお姉さまっ……) うめきながら、振りほどこうとしてもがくうち、息が苦しくなってきて目眩がした。
急に口もとの手が外れた。ぷはっと大きく息を吐き出した次の瞬間、ピンポン球みたいなも のを口の中に押し込まれて、吐き出そうとする間もなくそれは何かで固定されてしまった。 声が出せなくなっていることに気付いて、祐巳は血の気が引いた。なんとか鍵を開けようと して、必死でノブに手を伸ばす。 「祐巳さま、どうかおとなしくなさってください」 信じられないような強い力で、両方の手首をつかまれて、後ろに捻り上げられた。痛みで上 げたはずの悲鳴は、のどの奥でか細く消えた。 そして、かちゃりと音がした。 「――!!」 手錠をかけられてしまったんだ!! 必死でもがいて肩をぶつけると、ドアがばたんばたんと大きな音を立てた。 (誰か、お願い、誰か!! お姉さま!!) 祈ったけれど、可南子ちゃんに肩をつかまれて反対側の壁に乱暴に押し付けられた。 そうして背中の真ん中のあたりを可南子ちゃんの手の平で押さえつけられてしまうと、それ だけで祐巳は身動きが出来なくなって、ただ上履きがパタパタ音を立てるだけになった。 スカートの裾を無遠慮にたくし上げられ、手錠で繋がれた手首のあたりにぐるぐると巻きつ けられた。 足とお尻が丸見えになってしまう。 「祐巳さまにお似合いの、可愛らしい下着ですわね」 もう余裕を取り戻したらしい可南子ちゃんが言った。本音だろうか。ちなみに今日の下着は 白地に黄色のしましま模様の、子供っぽいものだった。
可南子ちゃんはぴったりと祐巳に体を密着させると、大きな手を祐巳のショーツにもぐり込 ませて、祐巳のお尻をなでまわすように動かした。 「んっ…。んぅっ、んーっ!!」 うめきながら、膝を擦り合わせるようにして抵抗したけれど、ショーツがあっさりと引きお ろされた。祐巳を押さえつけたまま可南子ちゃんが体を離すと、さらけ出されたお尻に一瞬だ け冷やかな空気の流れを感じた。 「祐巳さま。じっとしていて下さいね。すぐに済みますので」 いやだ。いやだよ。 涙が溢れてきた。後ろから、可南子ちゃんの乱れた息遣いと、金属がこすれあうような耳障 りな音が聞こえた。 ――そして―― 「可南子ちゃん……ひどいよ……。どうしてこんな……」 足のつけ根のあたり。いや、下半身全体に、まだ鈍い痛みと異物感がある。 洋式トイレの便座にかけさせられたまま、祐巳は可南子ちゃんを見上げた。涙のせいでその 姿がにじんで見えた。 可南子ちゃんは長い指でそっと祐巳の涙を拭うと、優しくほほえんだ。 「もちろん、祐巳さまのためを思えばこそです。サイズもちょうど良かったですわね」 確かにサイズは祐巳にぴったりだった。 祐巳は情けない気持ちで自分の足のつけ根を見た。 可南子ちゃんに無理矢理着けられた貞操帯が、ぴったりとフィットして祐巳の大事な所をガ ードしている。 確かにこんなのを付けていれば、よほどの事が無い限り、男の人に乱暴されてしまう事は無 いだろう。 だろうけど……。何もここまでしなくても……。
「ねえ可南子ちゃん。これ、やっぱり嫌だな。外してくれない?」 一応言ってみた。 「月曜日には外して差し上げますから」 可南子ちゃんはにっこり笑って小さな鍵をちらつかせる。祐巳はそれを恨めしい思いで見つ めるだけだった。可南子ちゃんの手から奪い取るなんてどうせできっこない。 それに、祐巳は少し安心してもいた。 (でも……。とりあえず月曜日には外してもらえるんだ。よかった。こんなのつけてたら、祥 子さまに可愛がってもらえなくなっちゃうもんね) 可南子ちゃんがいきなり眉をひそめて「むしろずっとこのままにしておいた方がいいかもし れないわ……」とぼそっとつぶやいた。 「い、いや、ありがとう、可南子ちゃん。これで私も安心して花寺に行けるよ」 祐巳は動揺のあまり、心にも無い事を口走った。 「そんなに喜んでいただけるなんて、光栄ですわ」 可南子ちゃんはにっこりと、ほんとうに嬉しそうにほほえんだ。その笑顔は子供みたいだっ た。可南子ちゃんはご機嫌な感じで髪をさらさらとかきあげて、腕時計を見た。 「そろそろ失礼いたします。今日は色々失礼な事を申し上げたり、乱暴にしてしまったり、本 当に申し訳ありませんでした。ではごゆっくり」 妙な挨拶をして深々と一礼して、可南子ちゃんは個室から出ていった。 変な鼻歌と、スキップのリズムで響く足音が遠ざかっていくのが聞こえた。 祐巳は鍵をかけなおし、取りあえずはホッとしたものの、またいろいろと心配になってきた。 お姉さま私のトイレが長いから心配してるかな、とか。普通に下着を付けられないのは困る、 とか。これってひどく蒸れそうだ、とか。可南子ちゃんの気が変わって外してくれなかったら どうしよう、とか。 でも、もう我慢も限界だったから悩むのは後にした。 とりあえず、用足しだけは問題なくできそうだった。
>364-368 乙。相変わらずぶっ壊れまくってますな(誉め言葉)。 淫具に無知なとこも祐巳視点らしいこだわりで GOOD! ガンガンやっちゃって下さい。
>淫具 途中までペニバンだと思って読んでた。(´・ω・`)ダマサレタ 今野さん風の叙述トリック?
うまい。実験は成功してるんではないかと。 しかしこの後花寺で学ランに着替えるわけだよな…
てか、相変わらず上手いよなぁ……祐巳の科白回しとか絶妙。
うぅうまい。 祐巳らしい科白回しで非常に読みやすい。 >可南子ちゃんの乱れた息遣いと についドキドキした漏れです。
最近本家スレよりこっちの方が品がいいのではないかと思う。
こういうネタができるのが文章の強みだなぁw 楽しく読ませていただきますた。
こーゆう壊れ系の話も大好きですわ。 自分も途中までハァハァしちまいました。絶妙。
ダレモイナイ・・・ 投下するなら今か!とうっ。
379 :
378 :03/07/30 00:50 ID:eFsstnm6
世の中にはとかく不条理ってものが多く存在していて、本人の力ではどうにもならない 悔しいことがあるんだって事はたかだか17年生きただけの私でもよく知っていることで す。正直その嵐の日に起こったそれこそ嵐のような出来事は、不条理以外の何物でもあり ませんでした。誰にとって不条理だったのかは、分かりません。他の人の目から見ればきっ と、その行いによって害を被ったのは私たちの妹ということになるのでしょう。けれど、 もしかしたらこれは只の自己弁護に過ぎないのかも知れないけれど、あの日の熱の交わり に最も不条理を感じていたのは、他でもない私たち自身に違いなかったのです。
380 :
378 :03/07/30 00:51 ID:eFsstnm6
翌日リリアン瓦版の報じたところによれば、リリアン校舎全域にわたる停電というのは 戦時以来の出来事なのだとか。幸い時間も遅く、校舎に残っている生徒もごくわずかであっ た事から、さしたるパニックにも見舞われず校舎への電力供給は無事回復される事となっ た。屋根瓦を引っぺがして電線に接触させるほどの大嵐は、明くる朝にはむしろ掃除の後 のようなみずみずしい空気を武蔵野の街に残して去っていった。 この停電が起こったのは18時37分22秒、電力会社のエンジニアが娘の入学祝いの食卓を ほっぽり出して駆けつけた結果電力が回復したのが約2時間後の20時16分52秒。この記録が 正しければ、交通機関の麻痺によって帰宅出来ずにいた小笠原祥子は停電の始まりから終 わりまでずっと薔薇の館のビスケット扉の向こうに居た事になる。因みにこの現紅薔薇は 同日21時ごろ、小笠原邸より到着したセンチュリーにより帰宅の途についている。尚セン チュリーは小笠原家に直行したわけではなく、途中でリリアン校舎より徒歩10分ほどの支 倉宅(現黄薔薇支倉令の自宅であることは言うまでもない)に向かい、校舎から同乗して いた支倉令を送り届けている。 問題は停電中の空白の2時間であることも、また言うまでもない事であろう。 オワラナイ・・・
問題の空白の二時間が気になりますな。 素晴らしい文章力。感服いたした。
ストーリーとシチュエーションがちゃんとしてれば、朝チュンでも全くOKですな。
383 :
z :03/07/30 14:21 ID:D680VsE/
「は〜あ、最悪…」 山百合会の仕事で残った帰り、バス停に向かうとちょうどバスが発車する所が見えた。 下校時刻から2時間も過ぎると、バスの本数もかなり減っていて、次のバスが来るまで結構時間があるのだ。 しかし、最悪なのはそんなことではない。 「なんでこうなっちゃうんだろう…」 祐巳はまたため息をついた。実は、大好きな祥子さまと、またしてもすれ違いが起きてしまったのである。 テスト期間中で辺りには人気がない。バスもまだまだ来ない。意味もなく来た道を引き返しては戻り、を繰り返す。 どこからか聞こえてくるヒグラシの声が、祐巳を一層切ない気持ちにさせた。 「は〜あ、最悪だよほんとに…」 目尻に涙が溜まってきて、やばいやばい、と思ったそのとき、 「何が最悪なの?」 背後から、聞き慣れた声。 「…聖さま?」 「あら、意外って顔してるね。私を待っていたのかと思ったのにさ」 そう言ってウインクする。一瞬、溜まった涙を拭こうかと思ったけれど、心配をよそにもうひっこんでいた
384 :
z :03/07/30 14:22 ID:D680VsE/
気付けば、大学の校舎にずいぶんと近い所まで歩いてきていた。 そんな所に祐巳がいれば、確かに聖さまの帰りを待っていたようにも見えるかもしれない。 もしかしたら無意識のうちにまた聖さまを頼って、足が向いてしまったのだろうか。 そんなこともふと頭をよぎったが、口に出したら聖さまが調子に乗ることは目に見えているのでやめた。 「帰り、結構遅いんですね、大学って」 「いや、今日はたまたま。いつもだったらとうにうちにいる時間だよ」 ……たまたま、か。 何故かちょっと残念がってる自分がいる。 瞳子ちゃんがらみの一件をはじめ、まだ聖さまが白薔薇さまだった頃から、 彼女は祐巳のピンチになるといつもどこからともなく現れて、助けになってくれていたから。 いやしかし、たまたまでも、ピンチに登場するヒーロー(いや、ヒロイン)には変わりないか。 「久々に見たなぁ、祐巳ちゃんの百面相」 「へっ」 しまった。またやってしまったらしい。 聖さまがあんまりおかしそうに笑うものだから、怒るどころか祐巳までつられて顔がほころんでしまう。 さっきまで沈みきっていた心が、少しだけ浮上してきたような気がした。 ひとしきり笑い終えると、少し真顔になった聖さまが言った。 「祥子とケンカでもしたの?」 聖さまって、ほんとエスパーじゃなかろうか。 「なんでわかるんですか?」 「祐巳ちゃんが落ち込む理由なんて、ほかにそうそうないんじゃない?」 確かにそれは言えている。それはそれでなんて単純な生き方をしているかをつきつけられたようで、複雑ではあるが。 「ほかに…たとえばバスを逃しちゃった時とか」 「ふうん。バスも逃しちゃったわけね」 聖さまはまたカラカラと笑ったが、祐巳がうつむいているのに気付くと、笑いを消して、祐巳の頭にぽん、と手を置いた。
385 :
z :03/07/30 14:23 ID:D680VsE/
祥子さまとはかれこれ一週間も口をきいていなかった。 ほんとに最初は些細なことから始まった口論が、お互い引かないうちに大きくなってしまって。 なんとか今週中に仲直りをしたかったのに、今日は目も合わせてくれなかった。 そんな状態だったから、頭に置かれた聖さまの手のひらの温かさに、思わずさっきこらえた涙が再びにじんでしまう。 聖さまが何も言わずに頭をゆっくり、何度も撫でてくれると、涙は大粒になって頬を伝い落ち始めた。 悲しみが一気に押し寄せてきて、思わず聖さまの腕の中に飛び込んだ。 聖さまの着ているシャツに涙がどんどんしみこんでいく。でも離れたくなかった。 「あ。バスが来たみたいだけど」 ちょっと遠慮がちに、聖さまが言った。 でも、こんなぐちゃぐちゃの顔でバスに乗るのは嫌だし、とにかく今は聖さまの温もりに浸っていたかった。 黙って首を振り、しがみついていた腕に一層力を込める。 「祐巳ちゃん、あんまりくっつくと私の理性が持たなくなりそうなんだけどなぁ」 冗談ぽく言う声に、一瞬顔を上げると、珍しく真剣な表情の聖さまと目が合った。 夏の夕日に赤く染められている聖さまの髪や瞳はとても美しい。 今更ながら、この人は本当に整ったきれいな顔をしているなぁ、と、泣くことも忘れて見惚れた。 「だめだよ、そんな目で見ちゃ」 聖さまはちょっと焦ったように目をそらす。夕焼けのせいだろうか、頬が少し赤いように見えた。 卒業式の前日、3年藤組の教室で餞別をあげたときの、少し照れた聖さまを思い出す。 あのときは脳みそフル回転で悩みに悩んで、勇気を振り絞ってのキスだったけれど、 今はそんなことを考えるより早く、自然に聖さまのほっぺに口づけていた。
386 :
z :03/07/30 14:24 ID:D680VsE/
「祐巳ちゃんっ?」 驚いた聖さまの声。反応がなんだか楽しくて、首筋あたりにもやってやった。 すると急に強い力で両の二の腕を捕まれて、逆に首筋にキスされる。 形勢逆転。しかも、自分はおふざけのつもりだったのに、聖さまのキスは妙になまめかしい気がした。 唇が、今度は耳の辺りに移動する。吐息が耳をくすぐって、思わず声が出てしまう。 「んっ」 「祐巳ちゃんのせいだからね」 聖さまは少しかすれた低い声でささやくと、そのまま耳に唇を寄せる。 耳たぶや耳の裏を舌が這い、ときどきやんわりと噛まれる。 聖さまの柔らかい唇は、また首筋に移動しては耳に戻り、ふいに鎖骨の辺りを吸ったり、を繰り返した。 ぞくぞくと鳥肌が立つのがわかるが、決して嫌だからではないこともわかっていた。 いつ人が通ってもおかしくない場所で、しかも自分には大好きなお姉さまがいるっていうのに。 このままどうなってもいい、という思いが、次第にふくらみ始めたそのとき、聖さまはパッと体を離した。 「はい、ここまで」 にやり、とした顔で聖さまが言った。いつもと変わらない、いたずらっぽい笑顔。 自分のやや荒くなった息と紅潮した頬とは対照的な、カラリとした表情をしている。 無性に恥ずかしくなって、うつむいた。 ……なんだ、やっぱりおふざけじゃない。はずかしいーっ!聖さまのばかっ! 少しでも「その先」を想像した自分が恥ずかしさに拍車をかける。 しかし、そんな祐巳の思いを知ってか知らずか、聖さまはまたふわりと祐巳を抱きすくめ、唇の端にキスをした。 「ファーストキスは、祥子に奪ってもらいなね」 ほとんど沈みかけた夕日に照らされた聖さまの笑顔は、この上なくきれいで、少しだけ悲しさが混じって見えた。 「祥子のこと、好きなんでしょ?」 「………」 ケンカして口も聞いてくれない。目も合わせてくれない。ヒステリーで、時々参ることもある。 でも。やっぱりお姉さまが好きだ。こんなに悲しくなったのだって、大好きだからこそ、である。 ゆっくりと頷いた。 「ほらね。だったら、また仲直りできるよ。ね?」 黙って頷く。 「ならばよろしい。自暴自棄になって、悪いお姉さんといけないことしちゃダメよ?」 聖さまはにっこり笑ってそう言うと、そっと祐巳の手を取ってバス停の方向に歩き出した。
387 :
z :03/07/30 14:25 ID:D680VsE/
バス停に着くと、ぼーっとしている祐巳に代わって、聖さまは時刻表をチェックしてくれた。 「お、あと5分で次のバスが来るよ。危うくまた逃しちゃう所だったねぇ」 なんだか色々な感情が入り交じって、なかなか言葉を発せないでいた祐巳だったが、ようやく口を開いた。 「今日はありがとうございました。…また聖さまに助けてもらっちゃった」 時刻表に顔を向けて腰をかがめていた聖さまは、ゆっくりと振り返ると、口元にかすかに笑みを浮かべて祐巳に歩み寄ってきた。 「お礼なんて、いいよ」 そして、そっと祐巳のセーラーの襟を広げ、鎖骨のちょっと下に口づける。 泣いてぼんやりした瞳に、聖さまの髪の毛がサラサラ揺れている。 聖さまが長めのキスから唇を離すと、そこには赤い、小さな跡が残っていた。 「これが消える頃までに、仲直りしなさい」 また涙が出てきそうになった。 ―――大好きだよ、聖さま。 祐巳は心の中でそっとつぶやいた。 「じゃ、私は寄り道して帰るからさ。もう一人で大丈夫だよね?祐巳ちゃん」 「はい」 泣いたあとのひどい顔だったと思うけれど、ちゃんと笑顔で返事ができた。 「それじゃあ、またね」 そう言って何歩か進んだあと、不意に足を止めた聖さまは、 「続きがしたくなったらまたおいで」 と、いたずらっぽく笑ったのだった。
388 :
z :03/07/30 14:28 ID:D680VsE/
前に聖×蓉子を書いたばかりなせいか、 蓉子さまに悪くてエロに持っていけなかった(´Д`;) 全然エロくないです。すみません。
おお、リアルタイムで職人さんに遭遇するとは感激だ。 >蓉子さまに悪くてエロに持っていけなかった こないだはどうも乙でした。 気が乗らないのに無理にエロに持っていくこともないでしょう。 うまいエロティックな描写があるしね。 また書いてくだされ。 あと、そのIDかっこいいっすね。
確かに上手いんだけどさ。 「涼風さつさつ」での聖さまに萎えてなければもっと萌えたんだろうな、このSS・・・・・・
>>388 乙。前回に引き続き、すばらすぃ。
あと、自分聖×蓉子派なのでありがたかった。
っていうか、祥子に奪ってもらいなね、が余計に聖さまらしさを感じさせると思うので、 何派とかって言う問題じゃなく、このSSは良いのだと思う。
俺、このスレ好きだ(笑)
そういえば森の一番槍たんはまだかな・・・。 森一たんがんがれー。
またスレが元気になってきたっぽいね。 みんないろんな話書いてくれるからうれしいな。 全ての書き手さんに敬礼!
こんなマリみては嫌だ3
340 名前: イラストに騙された名無しさん [sage] 投稿日: 03/07/29 22:58
催淫剤入りのドリンク瓶を渡す聖さま
もちろんその後は(自明)
341 名前: イラストに騙された名無しさん [sage] 投稿日: 03/07/29 23:03
同じく催淫剤入りのドリンク瓶を渡す可南子
もちろんその後は
見てるだけ
342 名前: イラストに騙された名無しさん [sage] 投稿日: 03/07/29 23:06
>>341 ……のつもりが、祐巳の変化を見ている
うちにとうとう自らを慰め始めて………
343 名前: イラストに騙された名無しさん [sage] 投稿日: 03/07/29 23:14
>>342 その様を見るうちに、自分も我慢できなくなってしまう祥子さま
344 名前: イラストに騙された名無しさん [sage] 投稿日: 03/07/29 23:22
>>343 そして祐巳にからみついて快楽を求める祥子さま。
祐巳のお口めがけて聖水を(ry
やめれー
398 :
378 :03/07/30 23:02 ID:eFsstnm6
令のつぶやいた小さな声は確かに祥子の耳に届きはしたが、それはただ声として認識された のみに留まりその内容までははっきりと聞き取れなかった。 「なに?」 短く聞き返して祥子は上体を起こした。先ほどまで熱く燃えあがっていた肌は、既にもとの静 謐を取り戻している。あの嵐の日は、いつまでも火照ったままの身体のせいで満足に眠ること も出来なかったけれど。これは慣れの部類に入るのだろうか。慣れるほど回数をこなしたわけ でもないと思うのだけど、とそこまで考えて祥子は微かに頬を染めた。慣れといえば令は、カ ーテンを外して身体の下に敷く事を覚えたらしい。確かに、お陰で今回は身体の節々が痛むこ ともなかった。 膝を抱えて俯いている令の目はこちらから見ると前髪に隠れてしまっていて、今ひとつ表情 をはかることが出来ない。彼女はなんでもない、とさっきの問いに投げやりな答えを寄越して、 乱れた胸元のタイを直した。そういう煮え切らない態度が祥子にしてみれば気に食わないので ある。令が何を言いたいのかはなんとなく想像がついた。分かっている。自分だって痛いほど 分かっているのだ。 「何よ、はっきりなさい」 それでも何か拠り所が欲しくて令の制服を掴んだところで、逆に強い力で祥子はカーテンの 上に組み敷かれた。
399 :
378 :03/07/30 23:04 ID:eFsstnm6
いきなり視界がブラックアウトしたのは私が薔薇の館の階段に差しかかった時だったものだから、 瞬間段を踏み外しそうになった私は慌てて足の位置を確かめた。それが停電だと気づくまでたっぷ り10秒は掛かったと思うけれど、その間私は階段の途中で片足を上の段に乗っけたまま固まってし まっていた。そういえばさっきから風も雨も随分強くなっていて、手探りで階段をのぼる私の耳に もびゅうびゅうという音が壁を越えて届いていた。 昼休みに置き忘れた弁当箱は暗闇の中でもすぐに見つかったものの、そのまま帰らなかったのは ビスケット扉の向こうにぽつんと座っていた祥子が随分と心細そうにしていたからで。いつ終わる か分からない暗闇と風の音の中に、友達をひとり残して帰るのが忍びなかったというだけの理由に 過ぎなかった。ただ当然祥子は猛反発して、変な気遣いはいらないとかそのうち迎えが来るから平 気だとか言って私を扉のほうへ押しやろうとしたけれど。でもその頃にはもう暗闇にもだいぶ目が 慣れてきてしまっていたから、きれいな切れ長の目が落ち着かなく動いているのもちゃんと見えて しまったのですよ、お嬢様。 そうそれだけ、私は友達のために停電に付き合っただけだったはずなのに。 おぼろげな記憶を探れば、確か初めのほうで祥子が何かヒステリックに叫んでいたような気がす る。イヤとかやめてとかそういう類のことだったと思うけど、その時には私も何が何だかわからな くなりかけていたから、暴れる祥子の両肩を押さえつけながら何言ってるの祥子、聞こえないよもう 一回言ってと適当に答えながら祥子のタイに手をかけて、・・・でも多分これ祥子から見たらいじめて楽 しんでるようにしか見えなかったんじゃないだろうか。
400 :
378 :03/07/30 23:14 ID:eFsstnm6
・・・時間軸が前後するので読みづらいと思いますスマヌ
>>378 たん
うおおお……貴方の書き方がたまらなく好きでつ。
>>378 あ、軽いネタかと思ったら続くのねw
不眠不休で取材と編集をして号外を刷る新聞部の話もおながいします
>>400 自分でわかってるならもうちょっと整理して書いておくれ。ややこしい。
ぶしつけな注文すまちこん。
>378氏 >379-380 >399 >398 の順かな? 嵐の日とその後と2Rはありそうで楽しみでつ。
新聞部の行動力は恐ろしいなあ
406 :
378 :03/07/31 17:07 ID:0UCN8v/b
同じ年の少女であるはずなのに、こんなにも違いが出るものなのかと祥子は愕然とした。 令の剣道の試合は何度も見ている。彼女が力強い一撃でもって相手を打ち倒すのを知って いる。しかし今自分が晒されているあまりに高圧的な力は、平時の令からはとても想像出 来なかった。しなやかな筋肉に要所要所を押さえつけられて満足に抵抗も出来ず、それで も足をばたつかせ精一杯声を荒げる。 「令、やめて、」 「何言ってるの、祥子。聞こえない」 「やめなさい!」 「聞こえないよ」 令は熱に浮かされたような目をして祥子の両肩を押さえつけている。引きつった祥子の顔を 瞳に映しながら、その更に奥のあらぬどこかを見ているようだった。 「もう一回言って?」 さっきまでと随分態度が違うじゃない、と令は続けて薄く笑った。既に緩んでいたタイは、 令が手をかけると簡単に解けて舞い落ちた。 数分前額に感じた軽い口づけは、きっと令なりの優しさだったのだろう。 「由乃がね、こうすると、泣きやむから」 令は明るいベリーショートの頭を掻きながら弁解するように告げた。その遠慮がちな態度が祥 子にはひどく有り難かった。 風の音はいまやごうごうと鳴り響いていて、鼓膜から神経を伝い脳までを痺れさせていた。そ の後の記憶は定かでない。制服の生地を伝わってきた床の温度で我に返った瞬間急に恐ろしくな り拒絶しようとしたが、令のほうは未だ嵐の音に捕らわれていた。 タイの下から露わになった銀の鎖に令の指がかかる。涙を目にためて走り去った妹の姿が、脳 裏に一瞬だけ翻って消えた。
407 :
378 :03/07/31 17:12 ID:0UCN8v/b
>>403 今の所の順番は
>>404 氏の言うとおりです。
混ぜて書いてんのは仕様なので許しておくれ。
嵐の日かその後かどっちかだから
どっちなのかを整理しながら読んでくれると有り難い。
力量不足ですまちこん
408 :
378 :03/07/31 17:14 ID:0UCN8v/b
色の違うふたつのロザリオはその時もテーブルの上に重ねて置いてあった。あの最初の日 そうして以来、私はこうゆうことをする時には必ずふたりぶんの銀鎖を解いていた。そうす るとき祥子は何も言わず、ただ私の顔とか指の動きとか、時によっては更に向こうの天井と かをぼうっと見つめながらロザリオが外されるのを待っていた。仮に理由を問われても、答 えられなかったと思う。どうしてか自分でも分からないけれど、このロザリオと一緒に祥子 を抱きしめるのがたまらなく怖かった。 床に敷かれたカーテンの上でつぶやいた言葉は、どうやら祥子には届かなかったらしい。 祥子は聞き返してきたけど、もう一度言うような事でもないし、けれど知って欲しかった。 確かにあの日祥子はひどく落ち込んでいて、私は何とか彼女を慰めたいと思って、けれど その結果私たちは何かを手放しはしなかったろうか?そう思っているのは私だけだろうか? それとももしかしたら、何か取り返しのつかないものを失ったのは私だけで、祥子は何も変 わらず、今でも、あの日のまま。 はっきりなさいと祥子が言った瞬間急に腹が立って、私は何も言わずに祥子をカーテンの 上に組み敷いた。身体の下に抵抗する力を感じたけど、構うもんか。あの日だって、あのひ どい嵐の夜だって、結局言いなりになったでしょう?気持ちよかったんでしょう?祐巳ちゃ んに見せてあげたいよ、お姉さまがこんな風に征服されて、ただ気持ちいいことだけを求めて、 こんな顔で、こんな声で。 由乃が見たら、なんて言うだろうか。 二本目の指を沈めると、途端に祥子の下半身が仰け反った。なんでかな、一本だけだとほ とんど反応しないのに、位置とか角度とかの問題なんだろうか?どうでもいいけど。祥子は 気持ちいいみたいだし。感じるって言うんだっけ、こういうの・・・
レスごとに時間軸と文体と視点が変わっててその上キャラまで微妙に変わってるじゃねーかこのボケ! それを仕様だとか抜かすのか?ざけんじゃねー、読みにくいぞこのカス!! はあはあ、きつい言い方してすまちこん、オレは本当はあんたの事が好きなのさ!!! がんがってくれ!!!!
掲示板だから読みにくいんであって、文庫でちゃんとマーク入れて区切ればなんてことないはず。 こういう小説は意外にあるよね。プロ作家の書店に積んであるような本でも。 まぁ、結局この小説が読みにくいのは事実だけどなw でも私も378さんのこと大好きだ。がんがれ。
同じく。頭の中で整理しなきゃいけないが、378さんのSSウマ−! >祐巳ちゃんに見せてあげたいよ、 に何かハァハァしますた。がんがれー!
うまいぞ378! アンタの文章大好きだ。
漏れはこういう、時間が前後したり語り手が変わったりする話は好き。 カオスな雰囲気が(・∀・)イイ!!
時系列の乱れも含めてなんか白倉由美ちっくかもー、 とか無責任なことを言いつつ378さんを応援するぜー。 てか、萌える。
この令はまるで男みたいだなw
男も女も基本的な部分は同じなんだよ。
やはり由乃×アリスをかいてもらうしか
418 :
378 :03/08/01 15:00 ID:Haz7OToh
令に触れられる度に震える身体は既に意識の縛りを離れており、押し殺しても漏れてくる 声はもうどうしようもなかった。 「っ・・・あっ!」 二本目の指が滑らかに身体に侵入してきて、くっと反るのを感じた瞬間嫌が応にも肺から 空気が押し出される。令の指はそのまま、祥子の深い部分をえぐるように動き始めた。さっき 一度達してから拭くこともせずそのままにしていたので、一番敏感な部分から太股の内側に かけてが広範囲に渡ってぬるぬるとした液体に覆われている。カーテンを敷いたのは確かに いい思いつきだったかも知れないけれど、と祥子は心の中で抗議した。確実に大きくなって いるであろう染みはいったい誰が後始末するのかしら? 「あ、あー・・・・、あっ・・・、令っ」 令の指の動きに合わせて自然と身体が揺れる。次第に激しくなる振動と呼吸の中で、波に 揉まれているような錯覚を感じながら祥子はようやく令の顔を見上げた。令は、こちらを見 ていない。目を閉じ何かに耐えるように眉を歪めて、それでも祥子の背を支える左腕には力 が籠もっていた。 「令」 ↓と一緒デツ長すぎた・・・
419 :
378 :03/08/01 15:00 ID:Haz7OToh
言葉は思考よりも早く口をついて出た。令が一瞬泣きそうな目でこちらを見下ろしたが、 一度流れ出した言葉は止まらなかった。令は、泣いてしまうだろうか。それでも言わなけ れば。口に出して言わなければ、この重みに押しつぶされてしまうだろう。泣いても構わ ない。泣くというなら、私はあの嵐の日からずっと。 「好きよ、令」 その言葉が、 「さち・・・」 「好きよ」 嘘だということを私たちは知っている。お互いに、きっと大切な物は他にあって、なら ばこんな事はお互いを傷つけることにしかならないのだと知っている。それでも嘘の言葉 で互いをつなぎ止めるのは、そうしないと死んでしまうからだ。近づきすぎて刺さった棘 は、抜けば夥しい血を流すだろう。進むことも戻ることも出来ず、ただ立ちつくすしかな い私たちの、慰みの行為まで否定してしまったらそこに何が残るだろうか? それ以上名前は呼ばずただ好きだとだけ繰り返し、身体を揺する波はその間にもどん どん激しくなっていく。高まりながら徐々に朦朧としてゆく頭に閃光のようなイメージが 次々に浮かぶ。理知的な笑顔でもってロザリオを差し出した蓉子、薔薇の館で握手をした 時照れたように笑った令。令の後ろに隠れるようにしてやってきた彼女の妹と、それから。
420 :
378 :03/08/01 15:01 ID:Haz7OToh
ガンガルー
hitoriyogarimo iikagenn ni siroyo yominikui
422 :
378 :03/08/01 15:07 ID:Haz7OToh
・・・・・ やはり独りよがりでつか。がんがったけど駄目でつか。
ganngaru houkouga matigatteruwayo hituzennseiga nakute tada tameninasu gikouha munasiidake nano
……(;´Д⊂
なんだかあまりに痛々しくて涙でそうだ。
>>378 たん。
もっとがんがれー
425 :
378 :03/08/01 15:43 ID:Haz7OToh
祥子の声を遠くに聞きながら、それでも制服の厚ぼったい生地を通して伝わる熱だけは 確かにここにあるものだと実感する。私のうなじに絡みついた祥子の指に痛いほど力が込 められて、微かな痛みとともに爪が肌に食い込んだ。その時まるで麻酔でもかけられたよ うに、意識が濁っていったのはどうしてだろう。 私はあの日、どうしてあんなことをしたのだろう? ああ、帰らなくちゃ。 由乃が待ってる。 帰らなくちゃ。 令。 脳裏いっぱいに広がった由乃の笑顔は、祥子の呼び声で吹き散らされた。
426 :
378 :03/08/01 15:44 ID:Haz7OToh
何を、 ひとしきり揉み合った末抵抗を諦めた祥子は、涙の味と嗚咽の中でその言葉だけを ようやく絞り出した。 「何を、するの、私たちは、これから」 令が怖いのではない。これからしようとしていることが怖かった。私たちは、何か の線を越えようとしている。一度踏み出せば二度と戻れない何か、そのために今ある 大切な物を手放さねばならないような何かの線。 教えて、令。私たちはこれから何をして、どこへ行かねばならないのか。 下から見上げた令の表情は闇と涙の膜に隠れてよく見えない。ただ祥子の手首を握 りしめていた力が微かに弱まった。限りなく長く思えた沈黙の後、令の口から微かな 言葉が漏れた。 「いけないことだよ」 「・・・いけないこと」 「うん」 マリア様には見せられないね、と言った令の声は、今にも泣き出しそうに震えて いた。 祥子は静かに息を吐いて、ただこの暗闇が早く終わることを願って目を閉じた。 午後7時10分過ぎの出来事である。
427 :
378 :03/08/01 15:45 ID:Haz7OToh
さくっと終わらせました。大変失礼しますた。
え、終わりなの? 気にせず続けて欲しいっす。 マジで。
429 :
378 :03/08/01 15:58 ID:Haz7OToh
や、もう終わらせちゃったんで・・・ いつかネタが出来たらまた書きます、今度はわかりやすく。 ありがとうございました。
正直、その態度にがっくり。 煽りにも批判にも負けずに書いてりゃいいのに。 読んでる側としては消化不良すぎて、イタダケナイです。 でも面白かったよ。また来てね。
378さんの文章はSS的というよりは小説的な、かなり真っ当な日本語なのでワープロソ フトなどにコピペして縦書きで読んでみればもっと楽しめる事、間違いなし(ほんとだよ。整 形するのがちょっとだけめんどうだけどね)。 ぼくは自分では細やかな表現や記述はほとんどしないけどそういうのを読むのは好きだから 378さんにはまた書いて欲しいな。 がんがれー。 それにしても。凝った表現やお遊びはだめですか。 (´・ω・`)ショボーン 文章には文章でしか出来ない楽しみ方があって、たまにはそういうのもいいと思うんだけど。 まあいいや。 祐巳さまのことを考えながらのろのろと休日の街を歩いていた可南子はすれ違いざまに女の子 にぶつかってしまってその子は尻餅をついて倒れたああごめんなさいとあわてて手を差し出し て助け起こすとこちらこそごめんなさい私がぼんやりしていたからだわとはにかむどこか見覚 えのある顔をよく見ればそれは前に祐巳さまに近づいたから尾行してみたことのあるおかまだ った相手のほうは当然可南子に気付くわけもなくてすぐにちょっと恥ずかしそうに手でほおを 軽く挟んで去って行くその姿をなんだか可愛いなんて思ってしまって嘘よあんな変な男を可愛 いなんて私が思うはずないものと可南子は背すじを伸ばしてすたすた歩き始めたけれどふと立 ちどまってまだしなやかな感触が残っている気のするてのひらをしばらく見つめてから振り返って あの人の姿を探してしまうのだった。 さすがにこんなじゃだめだろうけど。
378の文はうまいとおもったよ。素直に。
読みにくいとかいってた人は日本語能力が足らんのだと思う。
>>431 素で読みにくいだけです
>431 文の繋げ方にH・P・ラヴやん風味を感じる…。
434 :
名無しさん@ピンキー :03/08/01 19:02 ID:KAS9HAhR
つづきキボン
本家の前スレで叫んでた黄薔薇派の文は似たような手法だが面白かった。
賛否両論あるでしょうが、とりあえず叫んでおきます。 アリス×可南子キター!!
一言多い固定がつまらん煽りを招くな。
>>421 以前はあんなに素晴らしい流れだったのに・・・ねえ?
色んな書きかたがあるといいたいだけでしょ。 心を広く持って受け入れましょうよ。
例えば
>>410 の言ってることは北枕氏と同じことだよね。
でも、あくまで掲示板に投稿する小説なんだから
その辺もうちょっと考えて欲しかったなぁ。
だけど文章の綺麗さとかそういうチャレンジをしようとする精神とかは
とても素晴らしかったと思う。
378の復帰を願う。
何人かの煽りに屈したりするのはヤメレ。
特に今回は応援書き込みも多かっただけに残念でならない。
北枕氏もそういうこと言うのはやめておけ。
自分勝手でスマソ。
まるでエロパロ板でないような議論が展開されております や、有意義だよ。378お疲れさん。面白かったよ。
北枕たんと378たんは同じ流派の出身者みたいに見える(よくわからんが)
独自の理論を構築して隠し持ってそう。
北枕さんは自分も叩かれた過去があるからついかばいたくなったんじゃないかね。
その一文SSは余計だが。(いろんな要素を詰め込みすぎ)
とにかく煽りはスールしてマターリしましょう。あんな寒い時代には戻りたくないよー。
>>435 あれも378たんだと思う。
>>442 本家前スレのってアレか?
令さまを出せ令さまを出せもうあんな背景みたいな扱いは嫌なんだ・・・ってやつか?あれは378なのか?
スレ59の埋め立ての令ちゃんのモノローグのことじゃないかな 「すまちこん」でログを検索しる
取り敢えずまた職人待ちの状態に戻ったわけか・・・ ところで寸止めってのはこのスレでは不可ですか皆さん
寸止め(゚∀゚)イイ!!やってくれ。
>>378 乙!めちゃめちゃ上手いと思う。またネタができたらがんがってくれよー。
つーかまた書きき終わらないうちから あーだこーだ言ってたのか(;´Д`)
みんなが怒っているのは、恐らく欲求不満のためだ。 エロが無いから。みんな、マリみてでヌキたいのに、書き手さんが抜かしてくれない。 たとえ寸止めでも、その後の妄想が出来るくらいの文で無いと駄目なんだ。 ナメクジの交尾の如く、ぬるんっとしたエロが欲しいんだ。 ぬぷっ、くちっ、ちゅぷっ、ぴちゃぴちゃ…そんな音が聞こえるくらいのエロが欲しいんだ。
378タンのオワッテター・・・(´・ω・`) 二人ともロザリオ返されちゃってたのかと思ってたけど、気のせいだったか。 お疲れ。次に書くことがあったら、一気に駆け抜けてくだされ。 職人さんたちには、チャレンジ精神溢れる書き方とかカップリングとか、ガンガン書いて欲しいっす。
>>449 最近本スレが下品な反動でこっちが上品になってるんだよ
とはいえ、エロが欲しいのは事実。
でもそれこそ378くらいうまけりゃ非エロでもおっけーなのもまた事実。
というか、本スレは見ないでこっちだけ見ているおいらって……
こっちの方が内容があるからな。
本スレに言及すると晒されて本スレの連中に潰されるからやめろ
ゴメソ。
>454 そんな事かつてあったの?
--------------------キリトリセン--------------------
∧_∧ ∧_∧ ピュ.ー ( ・3・) ( ^^ ) <これからも僕たちを応援して下さいね(^^)。 =〔~∪ ̄ ̄ ̄∪ ̄ ̄〕 = ◎――――――◎ 山崎渉&ぼるじょあ
得ろ嫌ってる人はそもそもこっち来ないでしょ。
('A`) まだ本スレなんて覗いてる奴がいたのか あまりの糞ぶりにROMる価値すらなくなったのスレ番いつのときだったかな
うーん、でもまあ、時々楽しいよw ふとしたきっかけで祭りが起こる。
ヲチ発言は危険だからほどほどにしてほしいんだけど。 ここはID出るから、出ない方が荒れたりするんで・・・。
>456 ・避難所が潰された ・同人板は本スレへの言及禁止になってる
464 :
富士登山 :03/08/02 10:57 ID:4PVtadhs
えーと最近黄薔薇は食傷ぎみかもしれないけど 今朝富士登山のニュースを見たので。 しばしおつきあいくだされ 「由乃、壁際壁際!!」 「うん令ちゃん、任せてっ!!」 富士登山の8合目。長い登山道を歩いてきた登山者の群れはここで仮眠を取りご来光に備える。 しかしその仮眠がベッドも布団も与えられなくて、大勢寿司詰めになって毛布にくるまるだけの 雑魚寝とは予想の範囲外だった。私と由乃は、どやどやと小屋に入り込む登山者たちの間をすり 抜けるようにして一番奥の、壁際のスペースを確保した。 すぐに周りは人でいっぱいになる。これは雑魚寝なんて生やさしい物じゃないぞ・・・と私が 恐れおののく隣で、由乃は楽しそうに毛布を広げている。 「由乃、寒くない?」 「令ちゃんのほうが薄着のくせに何言ってるの」 早くも横になって体勢を確保した由乃が、にっこり笑って私を見上げた。嫌な予感。 「それに、寒くても令ちゃんがあっためてくれるんでしょ?」 ・・・ああ、マリア様。
実際、寿司ならもうすこし綺麗に並ぶものだと思う。 縦も横もなく詰め込まれた部屋の中は独特の熱気が籠もっていて居心地が悪い。きっと 人口過多の酸素不足で二酸化炭素が多いんだ。しかも私の隣(私は壁際の由乃のほうを向 いていたから、正確には私の背後)に陣を取ったおばさんが、その、大柄というか肉厚と いうかむちむちしてるというか、なんだか大きな塊に圧迫されているようなストレスをも たらしてくれるのである。私はそのストレスをなんとか由乃まで波及させまいと、由乃を 腕の間に挟む形で壁に両腕を突っ張った。 「令ちゃん・・・」 「な、なに? 由乃」 「つらくない?」 由乃が顔を覗き込んでくる。 ・・・近いなんてもんじゃない。 急に跳ね上がった心臓は、そのまま活発に活動を始めてしまった。 当然仮眠のために部屋の明かりは落としてあるのだけど、それでもこれだけの至近距離 では意味がない。きっと顔が赤くなってるだろう、由乃は気づいてるだろうか?私はなんと か平静を装って答えた。 「大丈夫だよ、ぜんっぜん辛くない!」 「ね、もう少しこっち寄ったら? 私まだ後ろ下がれるよ?」 「ええっ?」 そんな事言ったって。私は今壁に腕突いてるんだよ?つまり私の胸から壁まで、今私の腕 の長さ分しか幅はないんだよ? それなのにそっち寄ったら、由乃。 「いいいいいいよ!!大丈夫だから!」
慌てて私は片腕を壁から外して、がっと握り拳を作った。 それが間違いだったのである。由乃がにまっと笑ったかと思うと、まだ壁から私を支えて いた残り片腕の手首に裏拳をお見舞いしてくれたのである。支えを失った私の身体は、背後 の肉塊の圧力を受けて、そのまま。 「〜〜〜〜〜〜〜〜っっ」 「少しは楽になったでしょ?」 由乃の楽しそうな声が胸元で響く。そう胸元で、胸元で、こんなにくっついちゃって、し かも両腕はさっきの反動で由乃の背中にがっちりだし、目の前はもう壁だし後ろは肉だし離 れることもできないし、ちょっと待って由乃どうしてそこで腕を私の背に回すのっ!!って ゆうかこのポジション絶対心臓の音聞かれてるよ、ああもう、もう!! 「こんなにくっついて寝るの久しぶりだね」 久しぶりってゆうか何てゆうか由乃こんなに細かったっけ? 普通病気治ったらちょっと でも太るもんなんじゃないの? 厚着してる筈なのに内側の骨格と柔らかい肌の形がなんで こんなにはっきり、由乃胸はちょっと成長した? ・・・じゃなくて!! この状況はやば い、私の理性が保つかどうか、いやその前に由乃がこれで済ませてくれるわけが。 「ねえ令ちゃん・・・」 「な、なに?」 「キスして?」 ・・・・来たーーっ!!!
なんかまた荒れてますね… 静×志摩子を書いてみたのですが… 時期を待って投下します。(してみたいです。)
どうして身体はこんなにも正直、こんなに心臓ばくばく言ってたら由乃ますます 調子に乗るって・・・!! やばいのは心臓だけじゃなくて由乃の背に回ってる腕 とか指とかそういえばさっきから絡んでる脚とか、全身の動脈がもう活動的もいい ところ。 「な、な、何言ってるのこんな場所で」 「場所とか関係ないもん」 「関係あるっ!」 「令ちゃん・・・」 してくれないの? その一言は一発で私の脳髄を痺れさせるに十分だった・・・と思う。我ながら馬鹿だと思 う。でも、でも、他の皆は私のことを甘い甘いって言うけど、皆は由乃のこんな顔見たこと ないじゃないか! 私じゃなくたって、こんな潤んだ瞳で迫られたら、何だって許してあげ ようって気になるに違いないんだ! 「・・・ちょっとだけだよ」 由乃は、令ちゃん大好き、と笑って目を閉じた。ああ、やっぱり、この子には一生、絶対 勝てない。
触れるだけのキスでやめようと思っていたのは本当に本当。けどそんな事言ったって誰も 信じてくれないかも知れない。由乃の背中に回ってた筈の私の手は気がつけば腰の辺りを撫 でてるし、けどそれに合わせて由乃が切なくため息を漏らすものだからここでやめるなんて、 ・・・やめるべきなんだろうけど。 唇を甘噛みしたら由乃が小さく声を漏らして、それで私は我に返った。 「よ、由乃」 「令ちゃ・・・」 ああ、またその目・・・頑張れ理性! 動物じゃないんだぞ私は!! 「駄目だよ、これ以上は・・・」 「・・・でも・・・・」 「でも、じゃないの。誰かに気づかれたら」 「毛布被ってるし大丈夫だよぉ」 「でも、声とか」 「・・・がんばる」 いや、頑張るとか。 「やばいって・・・」 「ちょっとだけ・・・ね?」 離れようとした私の手を由乃が掴んだ。そのまま自分の胸に、導く、柔らかい感触。 「がまんできない・・・」
「令、ちゃ・・・はあっ」 「由乃、声・・・」 「ごめ・・・っ誰のせいだと思・・・あっ、あ、あ!!」 「・・・じゃあやめる?」 「れいちゃんのばかっ・・・!!」 「かわいい」 「うー・・・!!」 「入れていい?」 「だめ」 「そうなの?」 「・・・うそ」 「じゃあ、・・・」 「・・・・うん」 「・・・・・」 ごろん。 「ぐえっ!!」 「え?え?」 寝返りが・・・!! 直前までの夢見心地はどこへやら、急激な圧迫感に肺を満たされて何が何だかわからなく なった。きいんと耳鳴りがして、半分生存本能でもって背中を押し返そうと力を込める。耳 鳴りの向こうで、令ちゃん指が変な方向にって誰かが言ったのが聞こえたけど。
「・・・由乃」 由乃は完全に背を向けてしまって、呼びかけても何も答えてくれない。それでもほっとく わけにも行かないから、無駄を承知で声を掛け続ける。 「由乃・・・悪かったって・・・」 「・・・・令ちゃんのばか」 「ごめん」 「すっごく痛かったんだから・・・」 「ごめん・・・」 ようやく振り向いた由乃の顔は、まだまだ許してくれそうになかったけど、でも、・・・怒った 顔まで可愛いのはどうすればいいんだろう。なんでこんな可愛い子が私の従姉妹で妹なんだろう。 神様由乃を生んでくれてありがとう、いや神様は生まないか。じゃあ叔母さん、由乃を生んでくれ てありがとう。でもお腹に入るのが一日違ったら、きっと今の由乃じゃなくて、違う由乃が生まれ たんだろうな。じゃあ何だろう叔父さんと叔母さん、あの日にエッチしてくれてありがとう・・・ 何か違う気がする。うん。そうじゃなくて。 「由乃」 「・・・なに」 「生まれてきてくれてありがとう」 「・・・は?」 一瞬呆けたようになった由乃は、令ちゃんのばか、と笑ってぎゅっと抱きしめてくれた。
いい…(*´Д`)
ほとんど台本とト書き・・・・・・。 とうとうここまでレベルが落ちたか。
ラノベ文体で関心したが。
>>464 素敵ですわね。
そのタイトルはいかがなものかと思いましたけど。
>>474 スールしましょ?
最近黄薔薇多いけどそれぞれ違ったアジが・・・。
おつかれっす。スゴクイイ
>>467 期待してまってます!
ここはぼくのパラダイスだ グッジョブ!楽しかったです
>>467 氏には早く投下してくれるよう強く願ってるよ。
>>464 さん
乙でした。
ほんわかとエロを交え、とても癒されたです。
>してくれないの? その一言は 〜
ここが一番ぐっとキタ Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒(。A。)!!!
あぼーん
うぅ…。 漏れも触発されたが、神が高尚すぎて伝承者にはなれないよ。 誰かヘタSS書き用のスレを立てておくれよ。
>>481 そう言わんとまずは投下することから始めてみて下さい
>>481 まずは書いてくれ。話はそれからだ。
マッテルヨー。
>>481 そんなの書いてるうちにうまくなるんだから投下しる!
というかしてくださいお願いします。
なんかいくら読んでも読んでも物足りない。(;´Д`)ハァハァ
……その日、私はいつものように約束も無く、例の桜の木に赴いた。 そして緑色に色づき始めたその下に、期待通りの人影を見つける。 遠目にも志摩子さんと知れ、少し早足になるのを自覚しながら近付くと、 やがて期待通りというより、期待以上であるのが分かった。 彼女は、どこか雛を思わせる無防備さで、木によりかかって眠っていたのだ。 「志摩子さん」 そう、声をかけても身じろぎもしない。 梅雨と夏の間の僅かな期間。 名も無い季節のその一日は確かに過ごし易かったが、もう毛虫だって居るだろうに…… 苦笑しながら自分もしゃがみ込む。 なんとはなしに想像する『毛虫を頭に乗せた志摩子さん』は意外に可愛いと思えたが どうも自分は戯画的に想像しているようで、 頭を振り、リアルに思い浮かべればやはり気持ちが悪い。 (起こして、あげないと) でも、ただ起こすのは勿体無い気もした。 で、結局、どうするか。さしたる考えもなく 「……志摩子さん……」 起こしてしまわぬよう小声で囁く、といういかにも半端な行動を取ると 「乃梨子……」 囁き返され、悪い事をしていたわけでもないのに、びくり、と震える。 (志摩子……さん?) 起きたのかと顔を覗くと、寝顔が優しい微笑をかたちづくる。 どうやら寝言だと知り、安堵して…… …………………………激情が、涌いた。 どんな内容の夢かはわからないが、この微笑みは『私』がつくったものなのだろう。 だが彼女は、私が彼女をどう見ているか、ほんとうのことを知らないのだ。 彼女の純白を愛し、しかしその白さをどう染めたいか。 無防備に晒される彼女の緩みになにを思ってしまうか。 その美しく汚れ無い心と体を、ほんとうはどうしたいか。 知っていれば……知っていればこんな風には微笑えない筈。 そして理不尽な怒りとわかってはいても、一度燃えあがった昂まりは 今、この機会を逃す事を許さない。
『毒林檎と蜂蜜』 「祐ー巳ちゃーん!」 抱き枕の名を呼びながら、祐巳限定の抱きつき魔は、今日も今日とて祐巳に抱きついた。 いつもの行為。場所も薔薇の館という、日常の一コマで済まされる様な状況。 特筆すべきは、祐巳と聖が二人きり、ということか。 いつも通りに柔らかい祐巳の抱き心地を堪能しながら、ふと聖は、いつもとは違う点に気づいた。 「祐巳ちゃん、声上げないの? もう慣れちゃった?」 聖自身をして『恐竜の子供の様な』と形容せしめた、祐巳の驚きの声が窺えない。 聖の腕に包まれながら、祐巳は始終、無言のままだ。 「ぶー。つまんなーい」 祐巳を抱いたまま左右に体を揺らす聖。 祐巳の悲鳴も、抱きつき魔としては楽しみだったりするのだ。 口を尖らしながらゆらゆら揺れていた聖だったが、祐巳にそれ以上の反応が望めないことが分かると、渋々手を離した。 途端、祐巳が聖の方に向き直る。 「ん? どうしたの」 祐巳に真直ぐ見つめられて、聖は頬を掻いた。祐巳の瞳は、いやに冷めている。 (あちゃー、怒らせちゃったかな?) 祐巳が怒っていたならば、反応の悪さも合点がいくものである。 聖がそう結論付け、いかに祐巳の機嫌を取り成そうかと考えかけた時、祐巳が動いた。 そっと聖の腰に手を回し、抱き締める。
「え?」 祐巳の行為の意図が分からず、間抜けな声を上げた聖の口を、祐巳の口が塞いだ。 「!?」 聖は唇の柔らかさを感じながらも、それを理解できなかった。 祐巳にキスしてやろう、とは常々思っていたものの、よもや自分がされてしまうとは。聖にとって完全に埒外の出来事であった。 だから肉薄した祐巳の顔を認め、事態を把握するまでに若干の間を有した。 (祐巳ちゃんに……キス、されてる?) カーッ、と頭に血が昇る。 唇には、祐巳が重なったままだ。心地よい弾力と、温もり。 祐巳を振りほどくことも忘れ、聖は祐巳にされるままになる。 緩慢な時間が流れ、やがて祐巳は唇を離した。 「キス、しちゃった」 祐巳はそう言って、舌なめずりをした。 聖に送る視線は、普段の祐巳とは何処か違う。 「ゆ、祐巳ちゃん?」 「なんですか?」 「今日は、なんか、大胆だね」 震える声で言う聖に、祐巳は冷たい微笑みを浮かべる。 「そうですか? でも、ずっとしたかったんですよ?」 抱き締める手に少しだけ力を込めて、聖の耳元へ口を寄せる。 「聖さまを抱き締めたり、キスしたり……それから、もっといやらしいことも」 そのまま、耳に舌を這わせる。
「ひゃうっ!」 怖気にもにた感覚が、聖の背筋を抜けた。 肩を震わせる聖をしっかりと抱すくめて、祐巳は耳をなぞり続ける。 「祐巳ちゃ、んんっ」 「耳の形、綺麗ですね」 祐巳の言葉どおりの整った形をした耳が、唾液に濡らされていく。 (やだ……ぞくぞくする……) 「んっ!」 耳の後ろを舐められた瞬間、聖は思わずして膝を折った。 「ふふ、腰が抜けちゃいました?」 祐巳は崩れ落ちんとする聖の身体を、静かに床へと横たえた。 聖は、力無く床に倒れこむ。 その頬は上気し、呼吸は心持ち荒い。 「聖さま……」 聖にのしかかると、祐巳は今一度の口付けをした。ただし今度は、舌を伸ばしていく。 ぽってりとした塊が聖の口の中に潜り込み、聖の舌に届いた。 「――ッ!」 祐巳の舌が、聖のそれに絡まる。味わうかのように丹念に嘗め回す。 平生舐める為に用いられる器官が、舐められている。 聖にとって初めての感覚ではあったが、不思議と不快では無かった。むしろ心地よくさえあった。 未知の快感に思考を翳らせながら、聖は与えられる感覚を享受した。
どう、するか。 後ろめたくも滑らかに回転する頭は、やがて一つのことを思いつく。 ポケットから常備しているハッカののど飴を取り出すと、包み紙を解いて口に入れ、 口腔に少しとろみのある白い唾液が醸造されると、唇で水分を口内にこそげ取るようにして飴を出す。 包み紙に戻しポケットに入れる間も惜しみ、そのまま一気に、彼女にくちづけた。 「んっ……」 甘い爽やかさにまみれた舌を差し入れ、舌と舌を触れさせて 「っ……」 いついつまでもそうしていたい気持ちをなんとか抑えこみ、離れる。 ……ファーストキス、しかも相手の寝込みを襲って。 今更、跳ねはじめる動悸。 時々、自分の大胆さにあきれることがある。 一呼吸、の後 「志摩子さん、起きて。」 呼びかけながら肩を揺すると、やがて、ぽやん、とした目が開く。 「こんなところで寝ていたら毛虫落ちてくるよ。」 「乃梨子……?」 不思議そうにこちらを見て、次に頭上を見上げる。 「……いやだわ、私どうしてこんな所で……」 『らしい』が、なんだか随分危なっかしい台詞だ。 「あっ……」 突如、志摩子さんが赤面する。焼けることの殆ど無い肌が赤く染まるのは綺麗、だけど (気付かれた!?) それでも、焦りを表に出さないことだけはなんとか出来た。 「どうしたの?」 つとめて冷静を装い、聞く。 「……あの、あのね。私、寝言、言ってなかった?」 可哀想なくらいオロオロしてるのには悪いけど、私は、なんだ、と安心する。 「ううん、私も今来たばかりだし……」 しれっ、と嘘を吐くと 「そ、そう。」 彼女は体から力を抜き、ぎこちなく笑った。
「ぷあっ」 流石に息苦しくなり、祐巳が顔を離した。唾液が輝く糸となり、途切れる。 「気持ちよかったですか? これから、もっとよくしてあげますから」 その表情が、妖艶な笑みを刻む。 「祐巳ちゃん、も、もう止めよう? ね?」 聖がそう提言したのは、祐巳の行為が不快だからでは無かった。 むしろ祐巳の行為は聖に快感を与えていたが、理性がブレーキをかけようとする。 このままではまずい、と。 しかし祐巳は聖の言葉など何処吹く風、制服越しに、聖の胸に手をかけた。 「ご自分であれだけ挑発なさっておきながら、よくそういうことをおっしゃいますね」 「挑発って、何の――」 「いつも私に抱きついて……私がそれをどう思っていたか、ご存知なんですか? 聖さまはスキンシップのつもりかもしれませんが、私は聖さまに抱きつかれて、興奮してたんですよ。 押し付けられた聖さまの胸や、仄かに香る髪を思い出して、何回も……独り遊び、しちゃったんですよ?」 「そ、そんな」 確かに聖にとって、祐巳に抱きつくことはスキンシッププラスα、という程度のものであった。 それがまさか、祐巳にとっては性欲を煽られる行為であったとは、聖は夢にも思っていなかった。 呆ける聖に、祐巳は更に続けた。 「それに、勘違いしないでください。聖さまの意思なんて関係ないんです。私が聖さまを犯してるんですから」 「なっ……!」 「私が聖さまを、犯してるんです」 念押しするかのように繰り返すと、胸に置いた手を、動かし始めた。
「んんっ」 聖が小さく声を上げた。薄っすらと黒がかった緑、リリアンの制服の上で、、祐巳の手が蠢く。祐巳特有の幼さも、控えめさも感じられない行為。 「聖さまの胸……ご立派ですね。仰向けになってるのに、全然無くならない。羨ましいです」 「やっ、ちょっと、祐巳ちゃん!?」 祐巳が性的な行為に及び始め、いよいよ聖は焦った。一方で焦りとは裏腹に、性的な感覚は強まっていく。 「いやなら、抵抗したって構わないですよ。その時は、無理やりやらせていただきますが」 聖は心中で、今だって十分無理やりだよ、と呟いた。無論、その言葉は祐巳には伝わらない。 「でも聖さま、ご自分がなさったことの責任は、取らないと駄目ですよね?」 「それは……んっ!」 祐巳の指が、胸の頂を捉えた。制服ごしでもわかるほど、しっかりと硬くなっている。 「こんなにコリコリにしてる癖にいやなんですか? 説得力、ありませんよ」 小さく笑いながら、指でしこりを弄り続ける。 「やぁっ!」 「聖さまったら、まるでお姉さまみたいです」 「さち……こ?」 疑問符を浮かべる聖に、祐巳は頷いた。 「お姉さまもそうなんですよ。口では拒みながらも、本当は感じてるんです。凄くかわいいんですよ、お姉さまったら」 (祥子も……されちゃったんだ) 祐巳の姉である、気丈な紅薔薇のつぼみを思い起こした。 あの祥子も、既に祐巳の毒牙にかかっているというのか。 聖も、自分のスールである志摩子と、キスくらいならしたことはある。けれど、抱いたことは無かった。
志摩子はこういうことしたら、どう反応するのかな。 ぼんやりとした聖の思考は、再び動き始めた祐巳の指によって絶たれた。 「んっ!」 「聖さま、志摩子さんのこと考えてませんでした?」 祐巳の鋭い指摘に、聖は赤い顔をいっそう赤くした。 「図星、ですか? 志摩子さんは、こういうことするのかな。……あ、いいこと思いつきました」 「いい事?」 オウム返しする聖の瞳を覗き込みながら、祐巳が謀略を告げた。 「聖さまが相手をしてくれないなら、志摩子さんと遊ぶことにします。志摩子さんも美味しそうですから」 「えっ?」 「聖さまが抵抗するなら、代わりに志摩子さんにエッチなことをする、って言ってるんですよ」 楽しそうに言い含めながら、祐巳は聖の胸を揉みしだく。 「祐巳ちゃん! それは――」 「困りますか? でしたら、大人しくしてくださいね」 抵抗というチョイスを失って、聖は脱力した。志摩子を犠牲にするわけにはいかない。なら、自分が甘んじて犠牲になるより他は無い。 抗う意思を無くした聖を見て、祐巳は満足そうに微笑んだ。 「志摩子さん、愛されてるんですね。少し妬けちゃうな。まあいいです。聖さまは、今は私のものですから。勿論」 祐巳の片手が胸から離れると、そろそろと聖の下半身に伸びた。 「こっちも、私のものです」 言葉と同時に、スカートを捲くる。必然的に、聖の下着が露わになった。 真白いパンティーは、密やかに息づく亀裂に沿って、縦に染みを作っている。
「やっぱり感じてるんですね。こんなに濡れてる」 祐巳が、指を染みにあてがう。そして、めり込ませた。 「うあっ!」 ぴくん、と聖の身体が震えた。敏感な部分を刺激され、悶える。 「染み、大きくなっちゃうかな」 祐巳はクレバスに食い込んだ指を、上下に動かした。 性器の柔らかさを感じながら、下着の生地を擦り付ける。 「ひゃ、あぁん!」 「聖さまの女の子、柔らかくて気持ちいいですよ? 聖さまも、気持ちいいですよね?」 「それは……やっ!」 祐巳が、更に指を押し付けていく。下着は張力を十分に発揮し、聖の膣に潜り込んでいく。 「祐巳ちゃん! 中は駄目っ!」 悲鳴に近しい声で、聖が抗議した。 「あれ? 聖さま、初めてなんですか?」 突き立てようとした指を中途で止めて、祐巳は怪訝そうな表情を浮かべた。 聖は涙目になって、こくり、と頷いた。 「そうですか。聖さまの初めて、もらっちゃってもいいんですけど、志摩子さんに取っておいてあげますね」 聖が祐巳の言葉に、ほっとしたのも束の間、祐巳の手が聖の下着に掛かった。 「脱がしますから、腰、浮かせてください」 「ぬ、脱がす、の?」 「破った方がいいですか?」
何にせよ下着を除かれることを悟って、聖はゆっくりと腰を浮かした。 祐巳の手が、するすると下着を脱がしていく。踝まで引き下ろすと、そのまま抜き取った。 丸まった下着を床に放置し、視線を聖の股間へと移す。 隠すものを失ったその場所は、しかし今度は聖の両手によって覆われていた。 「……駄目ですよ、隠したりしちゃ」 そっと、聖の手に祐巳の手が重なる。そして、静かに取り去った。 聖の恥部が、祐巳の視線に晒される。 「あは、聖さまったら、つるつるじゃないですか」 「いやぁ……」 露出した恥丘は、在るべき性毛が一本たりとも無く、他の皮膚同様の産毛が申し訳程度に生えていた。 「白薔薇だけに白板、ですか? かわいいですよ、とっても」 ふっくらとした聖の恥丘を撫で擦りながら、祐巳が笑う。 聖はといえば、祐巳の言葉に羞恥を煽られ、キュッ、と眼を瞑っている。 「ここもピンク色で、凄く綺麗です」 祐巳が人差し指と中指で聖の花弁を開く。 くちゅっ、と水っぽい音を立てながら、聖の大陰唇が左右に開かれた。 「聖さまは、ご自分で弄ったりはなさらないんですか?」 問いかけながら、祐巳は空いた手で小陰唇に触れた。 「んんっ」 「ね、聖さまはするんですか? 独り遊び」 「……」
押し黙る聖だったが、祐巳はそれを良しとしなかった。 「ちゃんと答えてくれないと、痛くしちゃいますよ?」 ひだを優しくなぞり上げたあと、トントン、とクリトリスを叩いた。 「ひゃん!」 充血し、包皮から剥け出た敏感な突起を叩かれて、聖は甲高い声を上げた。 「やらしいお豆にひどい事をされたくなかったら、正直に答えてください」 聖はしばし逡巡したが、再びクリトリスを突付かれて、おずおずと口を開いた。 「す、する、よ」 「どれくらいですか?」 「……週に、二回、くらい……」 「ふうん、男の子みたい。えっちなんですね、聖さまは。それで、何をおかずにしてるんですか?」 「そ、それは……」 祐巳は、口篭る聖のクリトリスを指で押しつぶした。 「っ!」 「ちゃんと、答えてくれますよね?」 「……祐巳ちゃん、だよ」 震える声で聖が告げた言葉に、意外そうに祐巳は尋ねた。 「私、ですか?」 「祐巳ちゃんだよ。祐巳ちゃんにエッチなことして……無理やりイかせる妄想で、するの」 「てっきり志摩子さんでしてると思ったんですが……ちょっと嬉しいです。でも」
祐巳は言葉を切ると、聖の性器を舐め上げた。 「あんっ」 「これからは、私に無理やりされるのを想像して、オナニーしてくださいね」 「ん、んんっ!」 祐巳の舌が、淫らに踊る。尿道口や膣口を穿り、ひだを舐める。 指は性器をくつろげ、クリトリスを愛撫する。 「聖さまの、少ししょっぱいけど、おいしいですよ」 「そんなのぉ……うあっ!」 恥ずかしさと快楽とで顔を紅潮させながら、聖が呻く。 聖の声をBGMに、祐巳の舌と指は踊り続ける。 充分に刺激された聖の身体は、次第に高みへと押しやられていく。 「あっ、ああんっ! だめぇ!」 「そろそろ限界ですか? いいですよ、いっちゃって」 切なげな聖の悲鳴を受けて、祐巳はいっそう刺激を強めていく。 「だ、めっ!」 一際大きな声を上げて、聖は絶頂を迎えた。 ぐったりとした体が、小刻みに痙攣している。 「いっちゃいました? それじゃあ、次は――」 「次は、どうする気かしら? 祐巳」 ビスケット扉の向こうから投げかけられた声に、祐巳の動きが静止した。 扉が勢いよく開け放たれると、颯爽と現れたのは祐巳の姉、小笠原祥子であった。
「お、おねえさま……いつから、其処に?」 聖に対する態度とは一変、ビクつきまくる祐巳。 「あなたが有りもしないことを言ってた時には、もう居たわね。誰が『口では拒みながらも、本当は感じてる』ですって?」 つかつかと歩み寄る祥子に、祐巳は後ずさりながら必死で弁明する。 「そ、それは、何と言うか、勢いでして、あの、その」 「来なさい。あなたの嘘を、ちゃんと身体に教え込んであげるわ」 祥子は祐巳の手を掴むと、そのまま引っ張った。 「いやーん」 ずるずると祥子に引っ張られていく祐巳を見ながら、聖は独り呟いた。 「祐巳ちゃん、やっぱり受けなんじゃん」 なんだか酷くげんなりして、聖は倒れた。 めでたしめでたくもなし
枯れ木も山の賑わい、と申しまして一品。 祐巳×聖の需要が無かったら首括って死にます。
「……あやしいなあ、どんな夢見ていたんです?」 驚かされたしかえし、ではないが、調子に乗っていじわるを言ってみる。 「……え」 「聞かれたら恥ずかしい夢ですか?」 「えっ?えっ?」 まっすぐ目と目とを合わせると、再び耳まで赤くなる。 「……ふふふ、嘘です。聞いたりしませんよ。」 おどけてそう言うと、少し責めるような目で睨んでくるのが可愛い。 確かに『恥ずかしい夢を見ていたんだろうけど聞きません』では、あまり愉快ではないだろう。 ……と、その表情が、怪訝そうに変わる。 「……?」 よく見ると、唇の隙間からピンク色の舌が覗いたかと思えば、控えめに頬が持ち上がる。 口の中でなにかを確かめているような動き。 (……気付いたかな?) くるり、と背を向ける。 「そろそろ行きましょう。」 後ろに声かけると「え、ええ……」と歯切れの悪い返事。 それでも私がゆっくり歩きだすと、ちゃんと付いて来ているようで、足音は聞こえていた。 もうすぐ校舎、というところで彼女が独り言のように 「……ハッカ……」 そう、言うのが聞こえた。 「舐めたいんですか?」 振り向いて言うと 「え?」 吃驚したような顔、随分小さな声だったから聞かれているとは思わなかったのだろう。 「はい、どうぞ」 私は口から戻したやつとは別のを取り出し、下からすくい上げるように投げる。 丁度、彼女の胸元に吸い込まれるように放物線を描くそれを、お祈りの形に両手が挟んだ。 そして手を開き、片手に乗せた飴と私を見比べた彼女は、最後に小首を傾げてから 「ありがとう。」 花のように微笑んだのだった…… おわり
485 489 499デス 篝火ト紙燭さま、割り込み失礼いたしました。 即興だったもので気付きませんで。 ……エロもねえし(寸止めですら無い気がする)。 ここ三次創作はアリですか? こないだのマツリで買った小説同人のオリキャラカップル エロ書いてみたいんですが(元の小説はエロなし)。
白薔薇は、秘めた思いか、秘め事か ・・・・寸止めも又良し。 祐巳は鬼畜が似合うなあ(w
>498 乙。そのまま連鎖的に続けられそうな…。いっそ乱交とかキボン。 >500 寸止めでも十分楽しめました。次はエロエロも読みたいな。 >三次創作 元ネタ知らなくても楽しめる内容ならかまわないと思いますが オリキャラが受け入れられるかどうかは出来しだいかと…。
>>500 ィィ!!
あー白はほんといいなぁ。
>>498 この祐巳はなにものだと思いました。
良かったけど。
朝の投稿が多いのは、
やっぱり徹夜あけとかのテンションじゃないとイパーン人は
SSなんか恥ずかしくて書けないし恥ずかしくて書き込みできないからなのかな。
かくいう自分もそうですが。
>>378 乙。また書いてくれ。
>>464 乙。アルプス一万尺。
>>498 うむ。聖さまは受けだな。
祐巳がほとんど別人になっているのが萎えるが、乙。
>>500 乙。
いくらなんでも他人のオリキャラをパクっちゃ駄目だろ。祟られるぜ。
>>503 昼間SSを投稿する人は恥知らずで一般人じゃないのか・・・・。
>>505 そおゆう重箱の隅をつつくような事を言ってはいけない。
漏れは昼間投稿しますがむにゃむにゃ
あからさまに晒すなよ。
さらし反対(マジで)
2ちゃんにさらされるなんて、作者の人も大弱り 直リンじゃないだけ、まだましだけど。
知る人ぞ知る古典だが、晒していい理由はない。 某所がつぶされたのも晒しがきっかけだったな。
まあ・・・晒してまで人に勧めたい気持ちも分かるけどな。 これだけの名著だとよぅ。 次から他のやり方にせぇよ。
次の作品まだ〜?チンチン(AA略)
>>507 読んだ。
これは・・・すごいな。や、良かった。
だからって晒していいとは言わんが。
でもすごかった。黄薔薇も捨てたもんじゃない・・・
自分のお気に入りを2chにお晒すという行為が理解できない
>507 容子様SSに、不覚にも涙が出そうになった。 教えてくれたことには素直に感謝するが、 晒さない方がいいよ、マジで。 つぶされたり閉鎖されたりするからさ。
あそこが閉鎖になったら俺は泣く。
つーわけで、次の職人さんを待ちますか。
しゃべるコテはうざいらしいんですが少しだけ。
>>485 氏
即興とは露知らず、割り込んでしまったことを陳謝します。
>>コメントを下さった方々
確かに祐巳が別キャラととられてもおかしくないので、勉強しなおしてきます。
令×江利子って良作多いのか?
腕のいい職人さんがよく書いてるのはたしかだよな。
522 :
名無しさん@ピンキー :03/08/04 01:08 ID:l+6PTpBI
>>503 眠気があるレベルをこえるとえろばらの精がビジョンを見せてくれる。
523 :
522 :03/08/04 01:09 ID:l+6PTpBI
ごめん…ageてしまった
あぼーん
525 :
500 :03/08/04 05:54 ID:pIIPFxXd
>>504 私が祟られる分には構わないんですが…
ここに迷惑がかからないか、と、そんなん読みたくねえ、ってのが心配で。
K○○○e E○○○○○nってタイトルのやつなんだが。
知らん顔して、固有名詞を変えるとかして投下されれば 気にしなかったんだが、そこまで直接的に匂わされると 差し障りが出そうな気がする。 個人的には、原作をいじりたおしといて二次創作に配慮 する必要はあまり感じないんだが、トラブルはご免だ。
正直な意見を言うと トラブルは起きないと思うんだな。 あとオリキャラは、読み手に下地がないぶん ハイレベルな内容が要求されると思うから それでもやりたいと言うなら頑張って。読みます。
>525 自分は、二次創作にオリキャラを出すこと自体に好意的ではないので そうしたエロパロも読みたいとは思わないが、この点は個人の嗜好の 問題なので無視して頂いて結構。 ただ、貴方自身のじゃなく他所様のキャラをパクってくるのは賛成でき ない。著作権とかややこしい話は抜きにしても、件の作者と称する奴 (真偽不明)が怒鳴り込んできてスレが荒れる可能性も考えられる。
>>525 あれだろ、文庫本サイズで小説出してるとこの。
知ってるけどさ。
>>500 乙。
>三次創作
ヨセ。自分の値打ちを落とすような真似をするな。
しかし、それなりに上手い500氏にエロパロを書きたいとまで思わせる
その同人小説も、中々大したモンですな。
>>525 ごめん、元ネタがわかんないっす。
原作のキャラのみでお願いできませんか?・・・という個人的意見。
まあみんな原作のキャラが読みたくてここに来ているわけですし。
535 :
507 :03/08/04 23:18 ID:dqJ6omaR
正直、スマンカッタ _| ̄|○
536 :
500 :03/08/05 00:41 ID:JKiEqxZf
俺が、悪かった _| ̄|○ ワビは、その内
ここはいいスレだな……
今思えばそれは、待ち伏せと呼ぶべきものだったのだろう。 校舎を繋ぐ渡り廊下。私はふいに声をかけられた。 なんて返すんだっけ。ええと。 そうだ。挨拶は「ごきげんよう」だ。 「ごきげんよう」 私はようやくその言葉を発する。 リリアン独特の挨拶には、まだちょっと慣れない。 だから、こんな風に不意打ちされた時は声になるまでに頭の中でワンクッションが発生する。 「ごきげんよう。二条乃梨子ちゃん」 あらためて挨拶をした目の前の人は。 ………誰だろう? そういえば、よくよく見たらその出で立ちは制服ですらない。 …誰だろう。 失礼とは思いつつ、思わずその整った顔だちをじっと見つめてしまう。 その人もじっと…いや、むしろ私の全身をなめるように視線を走らせていたから、おあいこか。 そうやって互いに相手を観察しあっていたのは、そんなに長い時間ではないはずだ。 「ふむ」 唐突に、何かに納得したようにその人はうなずいた。
さすがに私も口を開く。 「えーと? あの、失礼ですが、お名前を」 「藤堂志摩子の姉とでも名乗っておきましょう」 するとこの人は。志摩子さんの。 と、思考の途中で、思わぬ出来事に私はフリーズしてしまう。 志摩子さんの「姉」を名乗るその人に、抱き締められていた。 人は、こんなに温かいんだ。 …そうじゃなくて。 「あ、あの? ひゃ!?」 問いかけようとした私の声は、途中で途切れる。 右の耳に、生暖かいものが触れる。 不快ではない。むしろ、心地よい。 耳たぶを刺激するざらついた感触が身体の奥の何かを揺り動かす。 目の前のその人に反射的にしがみつき、そうになったところで、それは中断した。 「うん、いいね」 気がつけば、最初に声をかけられたときの立ち位置に戻っていて。 微妙な距離から、まるで孫でも見るように目を細めて私を見る、その人。 一体、なにが「いいね」なのか。 そもそも、あなたは、誰? そんな私を置き去りにして、その人は言った。 「志摩子を、よろしくね」 そして去りぎわ、ぽん、と私の頭に手を乗せて、どこかへ歩いて行ってしまった。
翌日。 志摩子さんと顔を合わせた時、不意に顔が紅潮してしまった。 昨日のことと志摩子さんが、分かちがたく頭の中で繋げられてしまっていた。 不思議そうに私を見つめる志摩子さんの、可愛らしい、瞳。 私はしばらく迷ってから、昨日あった出来事を話してみた。 長い話ではない。ほんの1、2分もあれば済む話。 けど、話し終わると私を見つめた姿勢のまま、志摩子さんは固まってしまっていた。 その様子が、とても可愛くて。 硬直が解けたあと、何度もただ「ごめんね、ごめんね。」と繰り返す様子も、とても愛おしくて。 なぜだか、志摩子さんへ感じていた距離が、昨日までより縮んだ気がした。 二人一緒の明日を、ちょっとだけ想像した。 …たぶん、昨日の出来事とは、無関係では、ないと思う。 『志摩子を、よろしくね』 あの人の言葉が蘇る。 どういう、意味だったんだろう。 というか。よくよく考えたら、私は結構恥ずかしいことをされたのではいないだろうか。 でも、志摩子さんに関することだから許せてしまう気がした。 いや、許せてしまうようになった、というのがより正確か。 だって。 私は。 ケース・ホワイトI/状況終了 第二段階へ続く… と嬉しい。
俺も>嬉しい。
542 :
:03/08/05 07:48 ID:kvaKyVqr
>>538 萌え・・・!!
乙。
>>520 令×江利子は量より質で勝負なのか良作多いね・・・
そしてその内多くの作品に通ずるところだが
ラブラブハッピーエンドにはならない、その辺りも萌え。
そういや蓉子×祥子て・・・見ないなあ。
テスト
キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!! っていう顔文字ももうあまり流行らなくなってきたけど、 キターって感じ。 白大好きです。 続いてくれたらほんと嬉しい。
>>538 乙。そして萌えた。聖さまと乃梨子の遭遇ネタとして、かなりステキ。
>>544 でも聖×乃梨子で続ける場合は、上手くつなげないと紅茶菜月さんと同じような叩かれ方をする恐れがあるぞ
志摩子さん乱入はまだかとか。きもいとか。
・・・・職人が気をつかうスレだなあ。
>>538-540 乙。是非第二段階が見たい。聖さまと乃梨子はあってもいいと思うぞ。個人的に。
テスト
ていうか原作で聖さまと乃梨子の接触ってまだないよね。 もし原作が終わるまでにあと1回白メインのエピソードがあるとすると、 聖さまと乃梨子が何らかの接点をもった話になるかなぁ・・・・・。 頼むから白メインの話、あと1回だけでもあってくれ(つд`)
しかし原作の聖さまはもう昔の聖さまじゃない・・・・・・。
550 :
:03/08/05 11:15 ID:kvaKyVqr
贅沢者どもが・・・
保管庫まだ無いよね?ここ
>542 令×江利子って、ここで晒された奴と、ここで連載されている奴の二つしか知らないけど、 結構あるの? 自分黄薔薇者ではないので、よく知らないんだけど。
くそッ。暫くぶりに覗いてみたが、やっぱり誰も書きやがらねぇ… 埋め立てまで待つしかないか。 よし、促進だ。ごぅご〜う
もっとよく読みなさい
んまっ!? 1時間も経ってから、誤爆に気付きましてよ、おねえさ魔方。ゴメンあさぁせ
ほんとかよw
>>552 漏れが知ってる中でエロ有りなのは多分このふたつだけかと・・・
あとはキス止まり。
晒されてる方はアレだ、エロも素晴らしいが
前半の令のヒーローっぷりが凄いよな・・・何でもないです
>542 蓉子×祥子 某所のあの有名なやつしか・・・。 俺はいいと思うけどね。 蓉子×祥子って 聖×志摩子 並にエロくね?
いや、志摩子さん一人でぶっちぎりでえろい。
ふっ・・・素人め ほんとのマリみて厨なら でこちんのでこにこそエロスを感じるべきであろう!! つーことで令×江利子は秀逸。
そらもう、でこちんってくらいだから、えろえろだわさ。
あぼーん
職人待ち
森の一番槍たんはまだ? 最後のレスからもう3週間近く立ってるんだが。 ・・・・・・はっ。まさかイラクで戦s パアン
有明送りかもな、
あぼーん
森一たんを召喚する呪文……ムニャムニャ……。
予想以上に放置されて、出てくるタイミングと気力を完全に失ったとか。 待ち望んでいる一人として、俺も今さらになって続きマダー?とか言ってみるぞ>森の一番槍
あぼーん
あれ?森一たんもそうだけど、黄薔薇の中の人のヤツって終わってたっけ?
>>570 じつはそれもまだ。
どちらも激しく楽しみにしているわけなのだが。
ここは焦らされて悶える香具師を見て楽しむスレです。
黄薔薇先生は放置プレイがお得意ですので。
574 :
名無しさん@ピンキー :03/08/06 23:11 ID:KEyoUjn7
同人ソフト「ラグナ○ク食中毒」にマリみてキャラが…
あぼーん
576 :
名無しさん@ピンキー :03/08/07 00:45 ID:at4UKdoq
祥子×祐巳のきっちりしたエロが読みたい
祥子×祐巳って好きなんだけど 何故か、祥子×祐巳より、祐巳×祥子の方がしっくりくるなぁ…
祥子様、潔癖症だからね。 実際、より相手を必要としている(依存?)のは祥子様の方かもしれんが、 相手に萌えているのは祐巳の方って気がする・・・。
あぼーん
>>580 ギコナビのログでよければ969まである。
アプロダ教えてくれれば上げるけど、いらないか…
かちゅログでなら1001まであるでよ。
あぼーん
584 :
名無しさん@ピンキー :03/08/07 09:49 ID:S2q17upo
あぼーん
頼むからageないでくれ
最近広告が多くていやになるな。
ageるやつが悪い・・・
見苦しい広告だな。 山崎の方がマシだ。
590 :
580 :03/08/07 13:49 ID:P6X+vpbF
リベンジガンガルー その日朝からの冷え込みは昼近くになっても一向に緩むことなく、リリアンの校舎は 冬の空気の中にりんと凍てついていた。暖かさの代わりに刺すような鋭さで降り注ぐ日 差しを恨めしそうに見上げ、鳥居江利子は氷像のような校舎の間を縫っていく。耳に届 くのは自分の堅い足音だけで、深く静まりかえった建物群は上から降りかかるような圧 迫感で江利子に迫っていた。 遙か高みに霞む尖塔たち。あそこから飛び降りたら妖精になって飛んでいけるんだよ、 と聖は笑っていた。まるでおとぎの城。けれど今は凍りついて、敢えてこじつけるなら アンデルセンの雪の女王か。 彼女は可哀想なカイに向かってこう言うのだ。 氷の破片を並べて文字を作りなさい。永遠という文字を作ることが出来た時、お前は ここを出て行くことが出来るだろう。 江利子はふうとため息をついた。吐き出された息は見る間に凍り付き、きらきらと光 りながら霧散した。その足は意識する必要もなく、自然に薔薇の館へと向かっている。
薔薇の館は大きな建物ではない。それでも静かな威厳をもって佇むその姿は、 凍り付いた校舎の中一層の静寂に満たされていた。扉は重く、指を触れるとひや りとして、堅い音を響かせながら内側へと動いた。 ここのところ江利子は毎日のように薔薇の館へ来ている。特に用があるわけで はないし、来て何をするわけでもなかった。ストーブを控えめに焚いて、うす寒 さに時折身を震わせながら、窓から漏れる光の中でただじっと時が過ぎるのを待 つ。時には紅茶を淹れることもあった。本を持ってきたことも一度あったが、つ まらなくなって投げ出して以来暇つぶしになるものは持ってこないようにしてい る。ただ制服に身を包んで、美しくタイを結び、物憂げな顔で、そのままじっと 動かずに。薔薇の館は、黙って江利子の存在を受け入れてくれているように思え た。 通い慣れたリリアンの校舎は、自分の心から離れつつある。この薔薇の館も、 あと2ヶ月もしてしかるべき儀式が行われてしまえば、きっともう二度と自分の 人生と交わることはないのだ。
まるで息を潜めるかのようにこうして薔薇の館で時を過ごすのは、きっと別れを惜しんで いるのだろうというのが江利子の自分に対する分析だった。壁の目立たない場所に名前を刻 んだり、花壇にこっそりと何かの種を植えたりするようなありふれた感傷は江利子の中には 無かったが、それでもこうして薔薇の館で追憶に浸るのは、10年以上自分を見守ってきた リリアンに対して多少なりともの名残惜しさを感じているからに違いない。 まるで死者に対して別れを惜しんでいるかのようだと江利子は思った。リリアンの中で私 は死に、私の中でリリアンは死ぬ。けれど実際は当然、お互いに関係ない場所でお互いは生 き続けるのだ。そしてそれは、今までここで育ちここを出て行った全ての生徒に言える事な のだろう。そういった意味で、リリアンに永遠はない。自らは確かにずっとそこに存在して いながら、繰り返し繰り返し生徒を送り出し、そのたびに新しい形へ生まれ変わる。それで も破綻せずにひとつの形を保っているのは、そこにいる人間が後の世代へとその時々のリリ アンを受け継がせるからだ。スール制度は、そのためにあると言い換えても過言ではないだ ろう。 私は令に、何を残しただろうか。 この場所から消えて無くなる私を、令は惜しむだろうか。私の、たった一人の妹。 惜しまないとは言わない。あの子のことだから、おおかた笑おうとしながらこらえきれず に涙を零すような事になるだろう。けれどあの子は、最初から、ひとつのものしか見ていな かった。私があの子を知るずっと前から。 「別に、それで構わなかったのにね」 何となく声に出した時、階下の扉が開く音がした。
あの、書き込んでしまってから気づいたんですが 鬼畜展開になりそうです、 大丈夫でしょうか。
氏ね
鬼畜ゆえに排斥されたことはないと思います。 馬鹿は気にせず、続きをどうぞ。
前スレのかちゅ用ログをうpしますた。
>>590 にある、りぼん@東京のzeta00023_20030807151107.lzh(8/7、15:11)です。
599 :
580 :03/08/07 15:28 ID:P6X+vpbF
有難う御座いますた。
>>594 がんがんがんがってください。
楽しみにしてます。
ねぇ、ちょっと聞くけど かちゅ用ログをかちゅ〜しゃでどうやって見ればいいの?
ここで聞かれましても。
あぼーん
>>594 残りは全部書いてから投下することを薦める
>>594 ……しかし文章は本当に上手いな。うらやましい。
>>605 忠告ありがd
全部を全部一度に投下するとスレ占拠も甚だしいことになるので
鬼畜部分はまとめて投下する方針で行きます
江利子が一瞬身体を硬くしたのは自分の呟きを咎められたように感じたからだったが、当然
そんな江利子とは無関係に扉を開けた誰かは古い階段をのぼってビスケット扉へと近づいてくる。
ぎしぎしと段の軋む音を江利子は注意深く聞いた。この感じは、多分。江利子がその人物に当
たりをつけたところで、満を持したように扉が開いた。
扉の向こうから現れた顔は、きょとんとしてこちらを見返してきた。江利子もきっと似たよ
うな顔をしていたことだろう。一瞬じっと見つめ合ったあと、氷が溶けたように島津由乃は扉
の内側へ滑り込んできた。
「やだ、びっくりした・・・」
いらしてたんですね、と言いながら由乃は鞄をテーブルに置いた。江利子は暫く由乃を見つ
めていたが、やがてぽんと手を打つ。
「・・・ああ、なるほど」
「はい?」
「いつも一緒に歩いてるからリズムが同じになるのね」
「リズム、ですか」
由乃が不思議そうに小首を傾げるが江利子はただひらひらと手を振ってなんでもないと場を
流す。そういえば、いつもより随分大人しいのぼり方だとは思ったのだった。
「すごい偶然。冬休みのまっただ中に黄薔薇さまと薔薇の館でお会いするなんて」 由乃はふんわりと笑って(営業モードだ、と江利子は思った)、鞄はそのままにシンクへ向かう。 「何かお飲みになりません?」 拍子に揺れるおさげ髪も優雅に、由乃が振り返ってこちらを見る。冬の日差しに白く 照らされたタイがまぶしい。久しぶりに見る孫の猫っかむりに、江利子は内心舌を巻く。 由乃神話とはよく言ったもので、本来のスーパー由乃の姿を知っている江利子すらやは りこの子はこちらが本領だったかと錯覚しそうになる。しかし身内に向かって営業もな いだろう、と一方で思った江利子は、お返しにひとことだけでドリンクの注文をした。 「いつものでいいわ」 はた、と由乃の動きが止まった。その目に一瞬挑戦的な光が宿ったのを江利子は見逃 さなかったが、しかし由乃はすぐにふいと背を向け、シンクに身を屈めてポットの濯ぎ を始めた。
>>607 連続投下が顰蹙を買うことはないと思う。むしろ間を空けると
無神経な書き込みで創作意欲を殺がれないか心配です。
umai tugimogangattene?
ハートが出なかった・゚・(ノД`)・゚・
「美味しいわ」 「恐縮です」 窓の外に佇む校舎たちは、甘い香りの湯気に霞んで揺れている。江利子は僅かにカップを 傾けながらほうとため息をついた。 まさか、ココアで来るとは思わなかったわよ、由乃ちゃん。 視界の左側では、由乃がにこにこと笑って同じココアをすすっている。この部屋で江利子 がココアを飲んだことが一回でもあっただろうか? 江利子は小悪魔のような孫の姿を横目で 捕らえながら、たいしたものだわ、と内心で呟いた。 彼女曰く、休み明けのレポートの資料を教室に忘れてしまったのだとか。その資料とやら は彼女がわざわざ鞄を開けて見せてくれたので、別に嘘というわけでもないだろう。そもそ も彼女の方には嘘をつく理由など無く、むしろ事情を取り繕わねばならないのは江利子自身 のように思える。卒業を控えた薔薇様が、青春時代を惜しんで毎日誰もいない生徒会室に浸 りきっているなど。書きようによってはロマンチシズムも感じられるのかも知れないが、自 分がそんな風に思われることは江利子には面白くなかった。
「ほんとに、すごい偶然」 由乃はココアに口をつけてきらきらとした目で笑う。江利子が毎日のようにここで 過ごしていることを考えると偶然でも何でもないのだが、ここは偶然ということにし ておいたほうが都合が良い。 窓を背にした由乃の姿は、逆光に照らされて細く儚げに映っている。令の、大事な 大事なお姫様。そこに思い当たって、江利子は胸元にちくりと刺すものを感じた。今 年度のベスト・スール賞は彼女らの外側のイメージだけを取り出した結果与えられた ものだが、確かに彼女らは最高の姉妹だった。ずっと寄り添って離れないであろう従 姉妹同士、その絆。同じ姉妹であっても自分と令の間にあるそれはあまりに、薄い。 今目の前にいる少女は、令の手を掴んで離さない。また令自身が、それを望んでい るのだ。深い絆をもって。 ここから消えてなくなる自分は、妹に何を残しただろう。
やばい。巧すぎる。 色んな人のSSで江利子と令ちゃんがすごく好きになったけど、 何だか由乃まで可愛く見えてきた。 文章がとっても好みです。 鬼畜だって何だって読んでやる! がんがれ。
615 :
雪の女王 :03/08/08 01:26 ID:OA+khyHa
タイトル決めた。 鬼畜シーン一度にまとめようとオモタけど長すぎてとても無理デスタすまちこん。 窓の外の世界は冷たく凍り付いている。この薔薇の館もそれには漏れず、ビスケット扉の 向こうはもう、身を震わせる鋭い空気に満ちているのだろう。この部屋とて、控えめな暖房 だけではやはりその空気を宥めきれない。放っておけばすぐにかじかんでくる指先をココア のカップで暖めながら、江利子は俯き、今日何度目かのため息をついた。視界の外で、由乃 が身構える気配がした。 そうじゃないのよ、由乃ちゃん。私が言いたいのは、ココアのことなんかじゃなくて。 「今日は、令は一緒じゃないのね」 「ええ、そうです」 令のお姫様は、緊張した口元をほっと緩めて返事をした。それでも何か嫌みでも言えば、きっ と100通りくらいの口答えを用意していたに違いない。やっぱり、この孫は曲者だ。 「お姉さまは、今日は部が休みなので道場の方に。きっと叔父様にしごかれてるんです」 「そういえば、今日はやけに学校が静かだったけれど」 「今日はどこも休みらしいですよ?」 由乃はココアの件は終わったと判断したか相好を崩した。垣間見える無邪気な笑顔はいつもの 由乃のそれである。 江利子の胸の痛みは心なしかさっきより強くなっていた。
616 :
雪の女王 :03/08/08 01:28 ID:OA+khyHa
「ちょっとお願いしたいことがあるんだけど、いいかしら」 言葉は口から、まるであらかじめ決まっていた事のように自然に、穏やかに滑り出た。 何も知らない由乃は、虚を突かれて不思議そうにこちらを見返す。江利子は静かに立ち 上がった。そのまま大きく迂回して、テーブルの向こうの由乃の方へ歩き出す。 「手を、椅子の後ろにやってくれる?」 由乃は意味が分からないという顔をしたが、それでも素直に、こうですか、と片方の 腕を後ろ手に回した。 「そうね、右手もよ由乃ちゃん」 言いながら椅子の後ろに回り、由乃に気取られぬよう自分のタイを解く。無防備に晒 された由乃の背中は細く、儚い。 「あはは、これじゃまるで縛り付けられてるみたい・・・」 言い終わらないうちにきゅっという衣擦れの音がして、江利子のタイが由乃の両手首 を椅子に拘束した。 「暴れても、きっと無駄よ。私のタイ結びは校内一って評判なんだから」 突然の出来事に小さく背を仰け反らせた由乃が、そろそろと振り返って江利子を見上 げた。江利子はなるべく穏やかな笑顔を作ってその目を見返す。 「黄薔薇さまったら、悪い冗談・・・」 「あら、冗談に聞こえる?」 江利子の目が全く笑っていないのに気づいて、由乃の苦笑いが凍り付いた。
ゴッドキタ------ モノトーンの世界に江利子さまと由乃さん。 透徹な文章からそんな感じを受けました。 激しく続きを期待します。
神!! っていうかもしまちがってたらすまんが378氏だよね? 俺は前の作品が好きだったので途中で打ち切りになってしょぼーん派 なんだけど、今度は例え何を言われたとしても少なくともここに一人は 貴方の作品を読みたいと思っている人がいる事を信じて全部書いてね。 本来、自分は全く鬼畜属性はないんだけど、文章として楽しみますから。
あぼーん
俺も貴方が好きだ ちょっと自分に自信無くす程、好きだ
書き手にハアハアしてどうする。
623 :
雪の女王 :03/08/08 09:03 ID:OA+khyHa
由乃の抵抗を押し切って椅子の向きを変えるのには骨が折れたが、それが済んでしまうと 後は大した労力を払う必要もなかった。何せ由乃の方は両手をきっちりと拘束されているの だから不利もいいところである。それでも細い足を精一杯ばたつかせて抵抗をしてくるが、 江利子が足の間に割り込んでしまえばそれも意味を成さなかった。 「何を、するんですかっ!」 椅子ごと立ち上がろうとした由乃を、江利子は全体重で押さえつけた。小さな身体は椅子 をがたがたと揺らして抵抗したが、やがて呆気なく沈む。全身で押さえつけているから表情ま では見えないが、声の調子から由乃が混乱していることが分かる。これから何をされるのか 予想できているのかどうかまでは知らないがそれがとても「よくないこと」だということは分 かるらしい、いっぱいに声を荒げて威嚇しようとしている。でもね由乃ちゃん、そんな猫で も出来る程度の唸り声じゃこのおばあちゃんは怯んだりしないんだわ。 江利子はくすりと笑って、由乃のタイに手をかけた。息を飲む気配。一瞬後、由乃が再び 解放を求めて抵抗を始めた。 「やだ、誰かっ! 助けて!!」 「今日の部活は全部休みって、さっき自分で言っていたでしょうに」 「令ちゃ・・・!!」 江利子は薄く笑った。逃れようとする由乃の顎を掴んで、その耳元に口を寄せ囁く。 「騎士様は来ないわよ。今頃あなたのために必死で修行中だもの」
あぼーん
625 :
名無しさん@ピンキー :03/08/08 09:11 ID:jtamyUIP
乙
626 :
雪の女王 :03/08/08 09:17 ID:OA+khyHa
するりと解けたタイは、別に畳んでやる義理もなかったのでそのまま床にうち捨てた。 浮き出た鎖骨に指を滑らせると、羞恥と言うよりは怒りから顔を赤くした由乃は身をよ じって逃れようとする。 「なんでこんな、こんなやらしいことっ・・・!!」 あら悲しいわ、と江利子はわざとらしく眉を歪めて沈鬱な表情を作って見せた。 「親愛なるおばあちゃんのことをそんな風に言わないで?」 「やめて下さい!!」 「そんなこと言って。由乃ちゃんだって、令にならこういうことされたいんじゃないの?」 由乃の表情が凍り付いた。 ワンピースの制服は脱がそうとするには不便だったが、江利子はスカートの中に腕を入れ てたくし上げ、頭を通して肩まで寄せた(由乃は再び抵抗を始めたが、脱がされまいと必死 に力を込める腰を通してしまった後は全く差し障りなかった)。そこではたと、由乃の腕が 下の方で結びつけられていることに気がつく。これでは完全に制服を取り去ることは出来な い。江利子は少し考えて、残りは腕に絡ませたままにしておく事に決めた。そうして下に着 ていたキャミソールもブラジャーも全部、無理矢理頭をくぐらせて腕の方へのけた。
627 :
雪の女王 :03/08/08 09:19 ID:OA+khyHa
由乃の肌は、白い。病弱少女の伝説そのままに、光を浴びずに育った柔らかく繊細な
皮膚。うす寒い室内で血管が萎縮してしまうせいもあろう、今目の前にさらけ出された
その肌はうっすらと青味掛かって、透き通るのではないかというほど頼りなく、儚かった。
江利子の指がスパッツを下ろし、ショーツに掛かる。由乃はびくりと身体を震わせ、
硬直した。細い脚を通すのに力は要らなかった。膝を抜けると、ショーツは自然にぽと
りと床に落ちた。
「全部脱がしてしまうのも、酷よね。今日は、寒いから」
江利子は呟いたが、目をきつく閉じて顔を背ける由乃には聞こえていないようだった。
本当なら耳もふさぎたいのだろうが、両手を締め付けるタイがそれを許さない。
「これは残しておいてあげる」
靴下も両方脱がせて床に投げ捨て、あとに残ったのは小さな十字架。令のくれた深緑
のロザリオ。
>>618 なんで分かりましたか・・・?w
前回は失礼致シマスタ。ガンガリマス
628 :
625 :03/08/08 09:29 ID:jtamyUIP
しまった、ageちまった!と思ったらその直前(同時)に業者によってageられていた・・・・・・。
ageの罪は軽減されたと思うが、こうも業者が多い現状に対しては複雑な心境だ
>>626 再び乙
言いにくいが・・・・・・。由乃の喋り方がちょっと変じゃない?
629 :
雪の女王 :03/08/08 09:30 ID:OA+khyHa
俺は変だと思わないが。
>>629 氏、期待してる。
セリフは特に変な風には思わなかったけど。 貴方の文章なら、今後どんな展開になろうとも楽しめそうですわ。 ガンガってくださいね。
>>629 自分も「そんなに変ではないが少しだけ変だ」と思ったな。普通に読んでも気にならない程度だ。
いい感じの文章なので熱心に読んでしまうから、逆に細かいミスが目に付いてそこだけ浮いて感じるのだろう。
あと、語彙の選択がちょっと不適切かな。大仰すぎて「クサッ。ここはひょっとして笑う所なのか」と不安になる。
江利子が青臭いナルシストに見える。上手いんだけどね。
>令のくれた深緑のロザリオ。
は「令が渡した深緑のロザリオ。」の間違い?
これだけ言っておいてなんだが、応援してるから。変な煽りには負けるな。がんがれ。
>令のくれた深緑のロザリオ。 普通に言うような気がする……。
634 :
618 :03/08/08 10:56 ID:WwJEtjg1
>>633 違う違う、文章がおかしいんじゃないんだよ。いや、おかしいんだけどね。
>>632 が言いたかったのは今、誰視点で話が進んでるかってことなんだよ。
一応、三人称の形を取っているが、実際は江利子視点なのよ。
「令がくれた深緑のロザリオ」っていうのは由乃視点で見ればそうって事で。
江利子視点なら「令が渡した深緑のロザリオ」になる。
だだのエロパロ板の1SSにそんな細かい突っ込みをする
>>632 もどうかと思うけどw
それも書き手のレベルが高いからなんだろうなぁと思う。
>>627 >なんで分かりましたか・・・?w
と言われても、あなたの文章の書き方はこのスレでは独特で浮いているので
すぐにわかりますw っていうかみんなわかってたんじゃないの?
なんにしろ、楽しみにしてるので、ガンガッテクダサイ
>令のくれた深緑のロザリオ。 これはあくまでもデコ視点での表現だから、変と言えば変だね。 令のロザリオについて「くれた」と語る資格があるのはあくまでも由乃だけだからさ。 もう少しデコがゆうのの内面を探っているような状況なら(この直前にそのような記述をしっかりとしてからなら) それ程おかしくはないんだけど。 でも原作の読者ならば、ちゃんと文脈から意味は取れるでしょ? 二次創作は雰囲気が何より大事。ちょっとくらい変な所があっても、いちいち作者に突っ込まずに自分で補正しながら読みましょう。 SS書きは別に金を貰って書いてる訳じゃないし、あまり厳しい事を言わなくてもいいよな。 632の>語彙の選択がちょっと不適切 という言い方にしても、実は不適切と言えそうな微妙な表現だぜ。 ただ単に、表現に用いる単語を作者さんが選択する度ごとの感性があまり良くないと指摘しているのか、 作者さんがこのSSに用いることにした語彙(言語群、全体として難しい言葉を使っていくことにするとか、平たく表現することにするとか)に 関する選択がおかしいと言っているのか、よくわからない。後者かな? 日本語は難しいのう。
ひいっ……!! 633を読み、おもむろにお茶をいれて飲みながら考えて書き、リロードせずにそのまま書きこんだら634さんと内容がかぶってしまった。 もうややこしい事は言わないよ。許してたもれ。
一応書き手の端くれなんだが、その経験で言うと こういう技術に関するツッコミってのはありがたく感じるもんなんだ。 でもこのマリア様、妙に繊細そうで・・・また途中で止めやせんかと・・・ ・・・ビビってんのは俺だけか? まあ以前のはツッコミになってなかったしなぁ・・・大丈夫か。
それ以前に、リリアンの制服のタイは、本体と一体成形で分離不能ではなかったかといってみる。
雑音を一切入れたくないなら、完結まで一気に投下すりゃいいわけで この職人さんは、前向きな助言や感想は受け入れるのではないかな。 >なんで分かりましたか・・・?w 文体で一目瞭然だし、「すまちこん」なんて使うひと他におらん。 >638 正確には、カラーと一体成形だから分離可能かも知れん。
>>637 おれも冷や冷やしながらレス見てる。
前スレ前半の何人かの職人さんを思い出すよ。
みんなが職人さんを気遣って、温かい空気が流れております。
642 :
雪の女王 :03/08/08 13:53 ID:OA+khyHa
江利子の指がまなじりに触れ、由乃は小さな身体を震わせる。江利子は物憂げに、それ でいて満足そうに吐息を漏らして指をそのまま、唇のほうへ滑らせた。指先だけで触れる 唇はあたたかく、けれど冬の冷気に晒されて僅かにかさついている。くちづけて湿らせる ことを一瞬考えたが、指はそのまま唇を過ぎ、顎のラインを滑らかになぞった。由乃は体 温を奪う外気と、だんだんと下に降りてゆく指の軽い感触に微かに身を震わせながらじっ と目を閉じている。耐えているのだな、と江利子は思い、背骨の辺りにぞくりとした震え が走るのを感じた。 くすぐるように軽く鎖骨を辿り、胸のふくらみの間へと指は降りてゆく。一文字に走っ た傷跡に触れたとき、由乃が強く押し殺されたため息を吐いた。 江利子はその傷を初めて見た。抜糸の跡の残る傷は、わずかに盛り上がってその存在を 主張している。令は何と言っていたか。そうだ、勲章のようだと。 「・・・何? ここは令専用?」 江利子の声に、由乃がゆるゆると目を開けた。長い睫毛が震えている。何か言うべく由 乃が息を吸った瞬間、江利子は傷口に思い切り爪を立てた。
643 :
雪の女王 :03/08/08 13:54 ID:OA+khyHa
「っ!」 吐き出されんとした言葉が喉の辺りで詰まる。由乃は呼吸を止めたまま一瞬強く江利子を 睨み返したが、ひどく悔しそうに顔を歪めてそのまま空気を飲み込んだ。江利子は体内に小 さな戦慄が駆け抜けるのを感じながら、それでも顔だけは無表情に、白い傷跡へと唇を押し 当てた。凹凸を舌でなぞりながら、右手を上げて片方の乳房を包み込む。由乃は震えている。 その唇から微かに声が漏れたような気がして、江利子は唇を離し、視線を上げて由乃を見た。 「やれば、いいわ。好きなだけ。どうせ疲れてやめるだけなんだから」 涙をためた瞳で、由乃は挑戦的に江利子を見下ろしていた。なるほど、と内心江利子は感 心した。男にレイプされるわけではないのだから、何をされても一切反応しないで私が諦め るまで耐えきれば由乃ちゃんの勝ちというわけね。 江利子はやはり物憂げな顔で、それでも口角を上げて僅かに笑顔を見せた。 疲れるわけ、ないでしょう。今私は、令の宝物を好きに出来る権利を持ってるのよ。こん な楽しいこと、他にないじゃない。
644 :
雪の女王 :03/08/08 13:57 ID:OA+khyHa
こんな真面目に読んで貰えてるのかとびびりますた 語彙選択については、・・・語り出すとウザいねやめ。 アリガトウ ガンガルー
645 :
雪の女王 :03/08/08 13:58 ID:OA+khyHa
それは我慢比べ以外の何物でもなかった。最初のうち、由乃は触れる指の不快な感触に 耐えているだけだったが、それがやがて今まで感じたことのない、ぞくぞくするような刺 激となって肌に触れられるようになってくると急に大きな不安に満たされ始めた。 江利子の手のひらは胸から下腹部を通り、内腿までを熱っぽく愛撫している。 人は、触れあうように出来ている。いつだったか令から借りた少女小説のフレーズが頭 に浮かぶ。本来人間の肌には柔らかい接触を好む傾向があって、女性は特にそれが強いの だとか。 けれど望みもしない相手に触れられて、気持ちいいなんて有り得ない。ならばそれは所 詮ただの摩擦に過ぎないのだから、怖がることはないのだ。そう高をくくっていた。 しかし江利子の責めが始まって時計の分針が半回転を過ぎるころになると、由乃の呼吸 は浅く、早いものに変わり始めた。吐息は融けるように熱く、視線は半ば呆然と、江利子 の細く長い指の動きを追っている。寒さに震えていたはずの肌が熱を持ち始めているのに 気付いて由乃は愕然とした。この状態は、いけない。
あぼーん
647 :
雪の女王 :03/08/08 14:00 ID:OA+khyHa
江利子の指が乳首を摘み上げて、由乃は漏れそうになる声を慌ててこらえる。 意識を集中させるな。力を抜いて、何か別の事を。別のこと・・・ 目を閉じて、鞄の中の資料に思いを飛ばす。そう、レポートは8割方出来上がって る、あとは今夜家に帰って、残りの2割を仕上げれば良い。数学の宿題はまだ全然手 をつけてないけど、今日帰ったら本気になるもの。今日、家に帰って。何食わぬ顔を して。 「本当に強情な孫ね・・・」 目を閉じて、一切の声をあげようとしない由乃に江利子は新たな攻勢を仕掛けた。 「令はもっと、素直だったわよ?」 そのひとことで、由乃の意識は目の前の江利子の姿へ一気に引き戻されてしまった。 令ちゃんが、何だったって? 「な・・・」 「あなたのお姉さまは、もっと可愛らしかったと言ってるの。素直に受け入れて、求 めてくれたわ。比べてあなたは強情ね」 「うそ!」 江利子は涼やかに笑った。 「うそでしょ? ねえ、ねえ!!」 由乃は同じ言葉を狂ったように繰り返すが江利子は答えない。代わりに内腿に置かれて いた指をずらして、脚の間の柔らかい部分へ。入り口はあたたかい体液に満たされていた。 その中心に指先が触れた瞬間、由乃はとうとう鋭い喘ぎを漏らした。
うおー!続きが気になる。ガンガレー。
乙です。 江利子さまの性格がよく出てると思います。 興味がわいたものにはトコトンのめりこんでいるみたいで・・・ しかも容量よくて上手だぞっと。
江利子さま江利子さま江利子さま!!!!!! ちょっと乗り遅れたけどさー、一発でわかるよあなたが378?だったってことは。
乙です。 すっぽんの江利子全開ですね。 サブタイ〜黄薔薇の森〜にすれば良かったかもw
あぼーん
いやあ、鬼畜、ということだったからどうなるかと思ってたが、 よく考えられた文章だと思います。 江利子さま、イイ! 漏れも文章の勉強ガンガっていつか投下するぞー!
654 :
雪の女王 :03/08/08 23:01 ID:OA+khyHa
由乃の膣に柔らかく沈んでいく指を目にしながら、江利子は内心でああ、とため息を 漏らした。これでいい。悲しみに凍り付いて死んでしまえ。でまかせだと教えてやる気 はさらさらなかった。 中の指に力をこめると、由乃の細い身体がびくびくと痙攣しながら仰け反った。ぎり ぎりのところで踏みとどまっていた自制心は江利子の言葉にとうとう陥落してしまった らしい、きつく引き結ばれていた唇ももう、身体の揺れに合わせてか細い喘ぎ声を漏ら している。由乃の中は、かきまわす指がとろけそうに熱い。江利子は頭の隅がじんと痺 れてくるのを感じながら、半ば夢見心地で指の動きを早め始めた。由乃は敏感に反応し て、子猫が鳴くような声を上げ身を捩る。
655 :
雪の女王 :03/08/08 23:02 ID:OA+khyHa
初めての相手って、くだらないようでいて大事な問題よね、令? だって一生の 記憶に残るもの。 私には、あなたとこの子の間にあるような永遠を手に入れることは出来なかった けれど。いつかあなたの記憶から、消えて無くなってしまうのかも知れないけど。 あなたの大切なものに、私は消えない私の印をつけるわ。 本当は、こんな行為に意味などないと 分かっているけれど。 最後に「あっ」と小さく声を上げて、かくんと由乃の頭が垂れた。同時に溢れた 体液が、江利子の手首をつたい滴となって床にしたたる。抵抗のなくなった膣から 江利子はゆっくりと指を引き抜いて口に含み、透明な滴を舐め取った。 「最後は意外に地味だったわね」 ちょっと焦らし過ぎたかしら、と江利子は眉尻を下げて呟いた。
上手いな。江利子さまの性格を掴みきってる。 さすがとしか言いようがない…。
ちくしょう、最高だぁ(つд`) エロとしてならここで終わりなんだけど、物語としてならこれからが本番だね。 続き、あるよね?あるよね?
結末や如何に? 個人的には由乃に反撃の機会を与えてあげたい気がするな。
659 :
雪の女王 :03/08/08 23:47 ID:OA+khyHa
外の空気は相変わらず凍り付きそうに冷たく、しかしそれが火照った身体には心地 よかった。鼻の奥がつんと痛むのを感じながら江利子は足早に歩いてゆく。来たとき と同じ道を逆に辿って、巨大な氷像の間を抜けて。遠い尖塔は高くなった日の光にも やはり霞んでいた。 門へと向かう坂の上まで来て、江利子はふと脇に目を遣った。見上げれば、いつも のマリア像が静かに坂の向こうを見下ろしている。白い石膏の聖母はうっすらと霜に 取り巻かれ、日光にきらめきながら冷ややかに押し黙っていた。 江利子は暫く像の顔を見つめていたが、やがてふいと顔を背け一歩を踏み出した。 祈りはしない。祈るようなことは何もないからだ。 今は乾いた枝ばかりの銀杏の並木を抜け、正門に辿り着く。最後に振り返った時も、 マリア像はただじっと上から江利子を見下ろしていた。 江利子は抑揚のない声で呟いた。 「許されるとは思いません」 けれど。 「・・・つらかったんです」 頬を伝った涙は、当の江利子にすら気付かれることなく冬の空気にのまれて 消えた。
660 :
雪の女王 :03/08/08 23:48 ID:OA+khyHa
あと少しだけお付き合い下さい
いいから早くぅ……ハァハァ(´д`;)
あんたやっぱ神だ! 前作をリメイクして書き直して投稿してほしいとお願いしたくなるくらい神だ!
サイト持ってる人だったら、足繁く通うよ!>378 とにかく好きだ。
664 :
雪の女王 :03/08/09 00:14 ID:Gt0e9PzL
由乃がようやく家に帰り着いたのは、もう日も暮れかかる頃だった。冷気に震える 重い身体を抱え、のろのろと門をくぐり玄関へ向かう。長いおさげ髪は帰り道に解い てしまった。戸を開けようと手を掛けたところで、上げた視線がぼんやりと隣の玄関 を捕らえた。 支倉家の勝手には、令の母が夕飯の支度に立っていた。由乃の叔母である彼女は、 鍋を抱えて振り返った瞬間暖簾の下で棒のように立ちすくんでいる姪を見つけて目を 丸くした。 「どうしちゃったの、幽霊みたいな顔して」 髪がぐちゃぐちゃよ、と言って叔母は笑う。つられて由乃も口元に笑みを浮かべた。 「令ちゃんは?」 「あぁ、あの子ったら稽古の後すぐ寝ちゃってそのままなのよ。ちょっとしごかれた からってなっさけないわよねえ」 由乃ちゃん叩き起こしてやってくれる? と言った叔母は令とそっくりな笑顔で笑った。 由乃が階段をのぼっていく足音を聞きながら、令の母はふとした違和感に包丁を持 つ手を止めた。今さっき見た、器用という言葉からはほど遠いはずの姪の姿を思い返す。 「由乃ちゃん、いつもあんなに綺麗にタイ結べてたかしら」
第二回戦の予感
扉の前まで来て由乃は立ち止まり、声を掛けるべきか一瞬迷ってから無言で扉に手を 掛けた。和室を無理矢理少女趣味に仕立て上げた部屋の真ん中に布団が敷いてある。ひ とつ上の従姉妹はこちらに顔を向けて、ぽかんと口を開けたまま眠っていた。由乃は音 を立てないように部屋に足を踏み入れ、布団の脇で膝をついた。 普段は端正な顔立ちも、こうして見れば子供のように無防備である。由乃はそろそろと 手を伸ばし、指先だけでその頬に触れる。冷気に晒されて赤くなった指に、令の頬は暖 かかった。んん、と令が呻き声を漏らして寝返りを打った。 名前を呼ぶが、当然のように答えは返ってこない。もうすぐご飯だよ、と言って肩に 手を掛けたが、本心では起こすつもりがさらさらないことに自分で気付き、ため息をつ く。 「起きないと、一緒に寝ちゃうよ?」 返事はない。 由乃は令の首に腕を絡め、頬を合わせる。そのまま身体をずらして、制服のまま布団 の中に潜り込んだ。令の体温で暖められた布団は、疲れ果てた身体にすぐに馴染んだ。 瞼が重い。令の寝息は規則正しく、由乃の耳に心地よく響く。 ねえ、令ちゃん。 「・・・黄薔薇さまはね。令ちゃんのことが大好きだったのよ、きっと」 そう呟いて、由乃は令の首筋に顔を埋めた。 無意識のはずの令の手がふわりと動いて、柔らかに由乃の髪を梳いた。由乃は驚 いて顔を上げたが、視線の先の令はやはり穏やかな寝息を立てているばかりである。 令の腕の中は暖かかった。自分にだけ許されたその場所が、どうしてかとても儚 いもののように思えて、由乃は声を殺して泣いた。
667 :
雪の女王 :03/08/09 00:30 ID:Gt0e9PzL
スマンが二回戦はないです・・・やろうかと思ったんだけどね。 終了です、長々と失礼しました。前回のことも含めてお詫びします。 んで、ありがとうございました。 今度は時間軸一本だったから、読みやすかったでしょ?w
お疲れです。 令と江利子の話くらい(たぶん翌日?)まで読んでみたい気にもなりましたが ここで終わるってのもいいものですね。 読後感のいいSSでした。せつない(つд`) あればですけど、次回作も期待しています。 令×祥子、江利子×由乃 ときたので・・・黄薔薇好き?w
乙でした。 1書き込みごとの区切りどころが巧いなって思いました。 ちょっぴり切ないのもいいですね。 ところでリリアンのタイって、結局どういう構造なんだろう? コスの衣装だと繋がってるんだよね、たしか。 一応、後学のために共通見解が欲しいかな、と。
乙です。>雪の女王 終わりかた余韻があって(・∀・)イイ!! ただ、この後の由乃タンが気になる…。やっぱり令には隠しきるのかな。 そして令は気づかないんだろか。 …続編キボンと言っては駄目ですか?
おつかれさま。 すごい上手いと思います。 白ファンなので次回作は是非白で・・・。 個人的にどのくらいの量を書きこなしてきたのか気になります。
「雪の女王」おつかれさまでした。 キチンと構築された世界に感服しきりですのこと。 オーチンハラショー!!
>雪の女王 乙です。 惚れました。 私事であれですが いろいろ葛藤がありまして 今日はじめてエロパロのマリみてスレにお邪魔したのですが いきなりゴッドに遭遇したようで、マジで感激しております。 世界感のきれいな文章でした。 某葉系でハムレットのイメージを内包させたSSを読んだとき以来の感動が・・ 次回作期待してます。いい迷惑かも知れませぬが、オレァあなたのファンになりますた。 というかこのスレは俺の心の薔薇の館ダァ・・心のオアシス、楽園さー。
あぼーん
おつかれさまでしたー 素敵なひとときを有難う… さて、そろそろ黄薔薇先生は降臨してくれないかなぁ…
あぼーん
切ない話だ(;´Д⊂ 乙!最高でした!
あぼーん
あぼーん
uzaiwane konokoukoku
ローマ字書きも十分ウザいです。
スマソ。
・・・謝られるとこちらが恥ずかしくなります・・・ 一緒に紅茶でも飲みながら職人さんを待ちませんか。 >雪の女王 乙でした!! エロパロ板でこんなSSにお目にかかれるとは 思わなかった・・・次回作期待しています。
職人データvol.1 【黄薔薇先生】きばらせんせい 属性:黄 得意技:放置プレイ 決め台詞:「これは姉としての命令よ。私は今の言葉で充分だから。」 現在前スレからの長期連載黄薔薇SSを連載中 男キャラの相手が決定済みの江利子と ミスターリリアンの令という 当時萌えとはほど遠いと思われた組み合わせで 無謀とも取れる超大作を手がけ しかし細やかに作り込まれたキャラクターと台詞回しで 結果多くの住人を魅了 本人は一度もコテハンを名乗った事がないにも関わらず いつしか黄薔薇先生の名で呼ばれることになる 現在の黄薔薇豊作の草分け的存在 連載作品も終盤に差しかかり多くの期待を集めているが、果たして。 類義語:黄薔薇の人・黄薔薇の中の人
阿呆ですんません。黄薔薇先生、お待ちしております。
>>684 グッジョブ。
極めて微妙なネタだけど、そのセンスで続編キボンヌ(w
例えば森一たんとか。
職人データvol.2 【森の一番槍】もりのいちばんやり 属性:新聞部・写真部 得意技:読者アンケート 決め台詞:「……持ち物検査は私の預かり知らぬこと、見つかってしまってもそれは……不可抗力ですよね?」 現在三奈子蔦子SS連載中 初投稿SSと言いながら 読みやすく無駄のない一人称体で多くの支持を得る イロモノ系と言われがちな新聞部写真部キャラを 軽快なコメディタッチで描写 ただ一向にエロシーンに突入しないのは 黄薔薇先生(vol.1参照)に倣っての放置プレイかと憶測が飛び交い 現在でも定期的に森一召還呪文が唱えられる 一方で住人の感想レスにこまめに返答し 結果「喋るコテハンはウザいか否か」の論議をかもした事は有名 類義語:森一
間違いあったら修正キボンヌ
珍しくお姉さまから電話があった。「急だけど明日、久々に家に来ないかしら?」というお誘いの電話だった。カレンダーの確認もせず、私は是非伺いたい旨を受話器に告げた。 お姉さまの家に招かれるのは久々の事だった。受験体勢に入ってから招かれることはなかったはずだから、最後に招かれてから二月近くが経っているはずだ。 少しだけ世間話をしてから、「ごきげんよう」を交わし電話を切った。机の上の充電器に子機を戻しながら、ゆっくりと息を吐いた。 無意識のその吐息は深く、そして、熱かった。 翌日。指定された午後二時に間に合うように私は電車に乗った。改札に出るには、跨線橋を渡らなければいけない。 八号車の一番後ろがその跨線橋の階段に一番近い場所。何度かお姉さまの家に招かれるうちに、自然とそれが身についた。今日も、その場所に乗る。 駅のホームに降りると、車内の作り物の温かさとは違う、優しい温かさに包まれた。階段のステップに足をかけようとした時、鳥のさえずりが聞こえた。 その声に誘われて視線を巡らせると、駅の内と外とを区切るコンクリート柵の向うにネコヤナギが見えた。銀色の芽が春の午後のやわらかい光に輝いていた。その後ろには薄くもやのかかったような春の青空。 あらゆるものが、もうすっかり春めいている。春といえば、初めてお姉さまの家に招かれたのはロザリオを受け取って間もなく、晩春のことだったか。 とりとめもない思考を中断させたのは、聞き間違いようのない声だった。
「お姉さまっ」 ホームの上。小走りでこちらに向ってくる祐巳がいた。身体の動きに合わせて、ぴょこぴょこと二つにまとめた髪の先が揺れている。 お姉さまは祐巳のことは何も言っていなかったから少し、驚いた。 「ごきげんよう、祐巳」 「ごきげん、よう、お姉さま」 私の背中に気づいて走ってきたのだろう。挨拶を返す息がちょっと乱れている。祐巳のそういう一所懸命になれるところを、とても愛しいと思う。 私は知らず笑みを浮かべたのだろうか。祐巳はちょっと不思議そうな表情を浮かべると、嬉しそうになり、さらにはそれをちょっと恥ずかしがるような顔になった。 祐巳の表情は本当にころころと変わる。顔に落ち着きがない、なんて言ってしまったことがあるけれど、私はただうらやましく思っただけなのかもしれない。 だって祐巳は、こんなにも可愛い。
「あなたも誘われていたの?」 「はい、昨日の夜、お電話で」 静かな住宅地の道を、私たちは一緒に歩いた。去年の今頃は、この道をお姉さまでない誰かと一緒に歩くことがあるなんて、思いもしなかった。 けれど今は。私の隣には祐巳がいて、一緒に歩いている。一人でないことが少し寂しく、それ以上に嬉しい。 「お姉さまは、紅薔薇さまのお家にはもう何度も?」 「ええ、そうよ」 祐巳の言葉に答えながら、身体の奥が熱を持ち始めたのを感じた。いけない。今日は祐巳も一緒なのだから。 けれど。今更のように私の身体はお姉さまの家に招かれている、ということに反応をし始めていた。熱いものが身体の中から湧き出ようとしている。 いけない。 自分の意識を「そこ」から逸らすように、私は祐巳との会話に集中しようとした。 私の身体の変調を、祐巳に気づかれたくなかった。そして気づけば、もうそこはお姉さまの家の前。 私は「水野」と書かれた表札の下にあるインターホンを押した。 「はい」 とお姉さまの声が聞こえた。 「祥子です」と答えると「お入りなさい」と返ってきた。 お入りなさい。その言葉に、鼓動が高鳴った。一体、私は何を期待しているのだろう。 いけない。祐巳が、いるのに。
玄関の扉をあけると、お姉さまが待っていた。ざっくりとした編み目のセーターに、コットンのパンツという春めいたファッション。 「祐巳ちゃんも一緒だったんだ」 「途中で一緒になりまして」 ごきげんよう、と挨拶を交わした後。お姉さまは、壁際のスリッパ立てからスリッパを並べる。 「あがって」と促され、私たちはスリッパに履き替える。 「紅薔薇さま、これを。つまらないものですけど、母に持たされまして」 祐巳がお姉さまにお土産を差し出した。 「あら、悪いわね。ありがと」 そう言いながら紙袋を受け取るお姉さま。 「今日は誰もいないし、気にしなくてよかったのに」 お礼に続いたなんていうことはないはずの言葉。だけどそれを聞いた瞬間、胸が締め付けられるような感覚が生まれた。 『今日は誰もいないし』 だから。今、この家にいるのは私たちだけ。 いけない。 期待しては、いけない。
職人データは次スレのテンプレの一部にいれてしまうのもいいなw
あぼーん
>赤の場合
乙!
続きは〜?(・ワ・*)
>>693 作品リストとかあればいいのにな。そんなかさばらない程度の。
き、気になる……<ケース・レッド 職人データにワロタ
あぼーん
職人データvol.3 【378】378 属性:黄 得意技:打ち切り 決め台詞:「・・・黄薔薇さまはね。令ちゃんのことが大好きだったのよ、きっと」 最近になって光臨した新進気鋭 精緻な情景描写と磨き上げられた文章表現においては群を抜く存在 その熟練された文章力ゆえにエロパロ板のいちSSでありながら 読者たちに文法議論を巻き起こさせたことは記憶に新しい 登場当初はレスごとに視点と時間軸と文体の変わる 前衛的令×祥子作品でスレをにぎわせたが 心ない煽りのひとことによりあっさり撃沈 作品を打ち切って雲隠れし多くの香具師を嘆かせる しかし最近になって新作江利子×由乃「雪の女王」を携えて復活 今度こそ圧倒的な支持を獲得した。 類義語:すまちこん
うまい!あんた大好きだ<職人データの中の人
職人データ・・・紹介文考えるのうまいな。
あぼーん
あぼーん
そろそろ、職人データの中の人の職人データが出来そうだね(笑 職人データ(ry)さんも文章上手いので、コレを期にSSデビューを! とか言ってみるテスト
職人データーねえ…。 なんか無意味に晒してるみたいでイヤな感じがしないでもないんだけど。 当人さんが悪く取らなければ良いと思うけどね。
ああ、確かにそれは心配だが でも基本的に褒めてるし読んで楽しいし 何より愛を持って紹介してるみたいだから 大丈夫じゃないか?これがエスカレートして煽りになったらやばいけど。 雪の女王陛下もコテ使ってくれればいいのになあ。
あぼーん
雪の女王陛下(378)はコテを 「すまちこん」にしてほすぃ…(無茶云うな)
>>709 乙!!大変ありがたい。
作品の整理は、有名所ではFFDQ板の千夜一夜があるけど、
あんなふうに保管するのは結構手間が掛かるんだろうか・・・?むむ。
タイトルは方舟のSSスレとカブらない配慮かな。 「コスモス954文庫」って、どういう意味?
ああ、カナダに落っこちたソ連の原子炉衛星か。すげーセンスだな、ワロタ。
あぼーん
あぼーん
作品整理ちゅうと、 1作品(とおもわれるもの)1ページ ログ切り出しそのまま 感想その他作品本体以外はつけない indexは 「全一覧 公開順」 「全一覧 タイトル順(タイトル付のもの)」 「作者別」 「紅薔薇の館」「黄薔薇の館」「白薔薇の館」 「ノーマル百合」「ふたなり百合」「3P以上」 「なける」「笑える」 「管理人のお勧め」などに、 重複ありで登録、適宜追加/移動 分類は微妙な線はすべて709氏に一任 文句があるひとは和塩でもどこでもいいから自分で作る とかそーゆーこと?
>>716 そーゆーことかな。709に期待sage
それだけいろいろなカテゴリに分類してくれたら神。
あぼーん
720 :
牛飼い :03/08/12 02:06 ID:OsLatesk
『白い蝶』 ひらひらと。 それは舞い散る桜のように 私の心に舞い降りた。 それは天使のように美しく そして悪魔のように魅力的だった。 ならば彼女は堕天使か。 だけど彼女は、紛れもなく人間だった。 私と同じ制服を着て。 そしてどこか、私と同じ「何か」を漂わせて。 まるで鏡を見ているかのような、錯覚。 鏡の中の堕天使が、言葉をつむぐ。 「あなたは…」 さらさらと。 その声は穏やかな春の風のように 私の心をくすぐった。 堕天使は、佐藤聖といった。
あぼーん
722 :
牛飼い :03/08/12 02:09 ID:OsLatesk
「ついに明日、ご卒業なさってしまうんですね…」 誰もいない、三年藤組の教室。正確には、私たちしか存在しない、教室(せかい)。 私は開いていた教室の入り口付近で、そこにたたずむお姉さまにそう言った。 突然背中から話しかけられて、お姉さまは少しだけ驚いたように、目を大きくして振り返る。 「志摩子?珍しいね、あなたがウチの教室に来るなんて」 お姉さまはいつものように笑ってくれたが、その笑顔になんとなく、物悲しさが見え隠れしたような気がした。 「まぁ珍しいっちゃあ、志摩子がそんなセンチメンタルなことを口にすることも珍しい」 そうして、私とお姉さまは。 まるであの時の出会いのように 二人でただ見つめ合う。 「でも、正直嬉しいな。よくここだってわかったね」 「…そうですね。探すのに時間はかかりませんでした」 ゆらゆらと。 それは水面を伝う波紋のように 私の心をたゆたっている。 私はずっと思っていた。 卒業するまでに、もう一度お姉さまに会っておきたい。会ってけじめをつけなければ。 そうしないと、私の心はいつまで経ってもクモに囚われた蝶のままだ。 「たぶんここだって、そう思いましたから」 クモはいつだってそうだった。私をその巣に捕らえておいて、なにもしない。そして忘れた頃にひょっこりと、私がちゃんと生きているかどうかを見に来るのだ。 「期間は短いと言えど、私はお姉さまの妹なんですよ?」
723 :
牛飼い :03/08/12 02:12 ID:OsLatesk
ある日私は、クモの巣を自由に動き回れることに気付いた。 否。私は囚われていたと思い込んでいただけで、本当はずっと前から自由だったのだ。 もしかしたら、私は。 無意識にそれを望んでいたのかもしれない。 囚われているのは、苦痛ではなかった。 むしろクモの巣にいることに、心地良さすら感じていた。 私がどこを歩いても、どこに向かっても、どこを目指しても。 いつも私の足元には、心地よいクモの糸があった。 私は自分の意思で歩いているかのように、糸の上をたどっていた。 「さすが我が妹。お互いつかず離れずの関係と言えど、私をよく理解してる」 ざわざわと。 それは木々のざわめきのように 私の心をかき乱す。 突然私は不安になった。 もし足元の糸がなくなったら、私はどうなるのだろう。 私は自由に歩いているようでいて、実は糸をまさぐっていただけではないのか。 そして私は、クモがクモではなかったことに気付く。それは私がそう見ていただけで、本当は真っ白な蝶だった。私と同じ蝶だった。 同時に足元の糸がぷつりと切れて。 クモの巣は、完全にその姿を消した。
724 :
牛飼い :03/08/12 02:13 ID:OsLatesk
「でも、それだけじゃないんです。実は聞いちゃったんですよ」 クモの糸がなくなって 私は必死で、白い蝶にしがみついた。 同時に蝶は、背中のハネをゆっくりと羽ばたかせ始める。 私は焦った。白い蝶は私を置いて、どこかへ飛び立ってしまうつもりなのか。 「さっき、祐巳さんとすれ違ったんです」 ここは正念場だ。もしこのまま白い蝶が行ってしまったら、私はもう成す術がない。 私は飛び方を知らない。 そして白い蝶は、私が飛べないことを知らない。 ずっと飛べるフリをしてきたから、今更飛べないなんて思ってもいない。 「『白薔薇さまと、お別れの儀式をしてきた』って」 「お別れの儀式…。ああ、ほっぺにチュウのことか。あれって儀式だったのね」 そうかそうか、とお姉さまはカラカラと笑う。 「で、志摩子もお別れの儀式をしに来てくれたの?」 今日はモテモテだわね、とお姉さまが楽しそうに言った。 私はゆっくりと教室の扉を閉めると、静かにお姉さまの前まで歩み寄った。 「お?なんだなんだ志摩子ちゃん、こんな二人きりの状況作りだしちゃって。志摩子もほっぺにチュウしてくれるの?」 まんざらでもなさげな顔で、私の髪を優しく撫でるお姉さま。 「お姉さま」 だが、私の真摯な眼差しに何かを感じ取ったのか、お姉さまの表情が急に真剣なものになる。 「…志摩子?」 「私に」 続きを言おうとしたけれど、なかなか喉から声が出ない。
725 :
牛飼い :03/08/12 02:15 ID:OsLatesk
はらはらと。 静かな夜の霧雨のように 私の心を涙がつたう。 今までの想いが溢れ出たとか、感極まったとか、そういう涙ではなかった。 もっと静かで、それこそ何かの終わりを伝えるような、そんな涙。 心をつたった涙は、一筋の軌跡となって、私の頬にも流れ落ちた。 「私に、空の飛び方を教えてください…」 私は頬をつたう涙にかまわず、真摯な眼差しを維持したまま、お姉さまを見つめ続けた。 「空の…飛び方?」 私だって、こんな抽象的な言い回しで意図が伝わるとは思っていない。でも、今私が最後にお姉さまにお願いすることは、やはりそれなのだ。 いつまでも、しがみついているわけにはいかない。 だから、飛びたい。 せめてお姉さまの迷惑にならないように。 「志摩子」 お姉さまが、髪を撫でていた右手で、そのまま私の頭を抱きしめた。 「何となく、志摩子の言いたいことはわかるよ。それに今更だけど、私だって志摩子にちゃんと教えたかった」 「え?」 「でも、それはダメだったから。私たちは、近づきすぎてはいけないから。…だからせめて、私は志摩子に道を指してきたつもりだよ」 そう。 白い蝶は、私を置いていこうとして羽ばたいたのではない。 私に、飛び方の見本を見せてくれていたのだ。 「…わかってます。ずっとあなたを見てきましたから」 …本当はわかっていた。でも、結局最後は理屈じゃない。 私が真に欲していたのは、こころ。 白い蝶の、こころ。 お姉さまの、こころ。 空を飛ぶ、覚悟。
あぼーん
727 :
牛飼い :03/08/12 02:16 ID:OsLatesk
私はそのまま、お姉さまの胸に寄り添った。 まるで恋人同士が睦言を囁き合うように。 頬に、お姉さまのふくよかなふくらみの感触が伝わる。 「あなたはもうすぐ巣立ってしまう。だから最後に、あなたの姿をこの目に焼き付けたかった。心に刻み込みたかった。あなたに思いきり触れたかった!」 言いながら、また瞳に熱いものが込み上げてきた。今度の涙は正真正銘、切ない心があげた悲鳴。自分でもびっくりだった。お姉さま相手に、こんなに感情的になれるなんて。 「…私はあなたに愛されている証がほしかったのかもしれない」 それがなんなのか。はっきりとはわからない。 わからないから。 私は両手をお姉さまの背中に回すと、ぎゅっと強く抱きしめた。 それに呼応するかのように、お姉さまが左手を私の背中に回す。 「志摩子。…私は昔、間違いを犯しそうになった」 唐突に、お姉さまがぽつりと口にした。 「だから私は。本当に大事なものができた時、それから一歩退くようになったんだ」 私は黙って、お姉さまの言葉に耳を傾けた。 「志摩子。あなたからは特に距離を置いてきた」 「…はい。私たちは、そういう関係だからですよね」 「うん…。だけど、ホントは違う。…今日で最後だから。だから言うよ」 私はゆっくりと顔を上げて、お姉さまの顔を見る。 お姉さまの顔は。 初めて会った、あの時の姿だった。 「志摩子は、危険なんだ。私と同じだから」 そう。その姿は。 「だから、近づきすぎちゃいけない。…なぜなら」 …堕天使の、それだった。 「…溶け合って、ひとつになってしまうから」 そうして私は、堕天使に唇を塞がれ。 ゆっくりと、押し倒された。
728 :
牛飼い :03/08/12 02:17 ID:OsLatesk
「ン…んんぅ…!?」 突然すぎて、なにがなんだかわからない。背中に当たる机の冷たさが、妙に敏感に感じ取れた。ただそれも、お姉さまの舌が貪欲に私の舌を絡め取るという行為によって、曖昧になっていく。 「ぷはぁっ…。はぁ、はぁ、…お姉さま…!?」 ようやく唇を開放された私は、潤んだ瞳でお姉さまを見上げた。意外な展開に、私はすっかり戸惑っている。 「だから私たちは、近づいちゃいけないんだ。一度火が点いちゃったら、抑えが効かないから。…でも、ゴメン志摩子」 お姉さまが、私の瞳をじっと見つめる。 「私、もう止まらない」 ぞくり、とした。 お姉さまの手が、私の制服の両肩を掴む。そしてなかば強引に、両手をそのまま腕のラインに合わせてずりおろした。 「あっ」 私の制服は、両腕の肘あたりまでずりおろされた。強引におろされた制服はその窮屈さに、今にもビリビリと悲鳴を上げそうだ。それに制服が私の両肘を締め付けてくるため、肘より上を動かせない。 そして何より。 半端におろされたせいで、ブラジャーだけ丸見えというとても恥ずかしい状況。しかも肩ヒモが外れてしまって、もう胸がはだけそうだ。 「今日は純白の下着かぁ。さすが白薔薇」 お姉さまはそう言うと、ブラの上から私の乳首をコリコリと優しく噛み始めた。 (………!!) 私はあまりの羞恥に、思わず顔を背ける。それを面白がるように、お姉さまはかすかな笑みを浮かべながら、なおも私を辱める。今までのシリアスな雰囲気は、どこに行ったのだろう。
729 :
牛飼い :03/08/12 02:17 ID:OsLatesk
それにしても。 肘から上を塞がれただけで、こんなにも自由が利かなくなるものなのか。 肘から下の部分だけでは、ろくな抵抗もできない。 ちょっと悔しくなったので、絶対声だけは出すまいと決めた。ささやかな抵抗だ。 私が無反応なら、そのうち飽きてやめるに違いない。 「そんなコトしても無駄だよ。言ったでしょ?今までずっと我慢してたんだから、歯止めなんかきかないんだから」 私がだんまりを決め込んだのを察したのか、お姉さまはおもむろにブラを少しだけずらして、今度はじかに私の乳首を噛みしだきはじめた。 「…んっ…!?」 危ない。ちょっと声が出そうになった。でも我慢。 「小振りで可愛い胸だね。ほんとお人形さんみたい」 そういいながらお姉さま。今度は右手をおもむろに私のふとももに這わせ始める。 「あっ!?」 …不覚にも声を出してしまった。 「だって志摩子の足が、さっきから物欲しそうにもじもじしてるからサ」 「え…」 そんな。私がそんなはしたないこと…。 「それに、もうこんなに濡らしちゃって…」 私のふとももをまさぐっていたお姉さまの手は、テラテラと光っている。 「これ、志摩子の」 (………!) 自分の顔が急速に火照っていくのを感じた。あんなに我慢していたのに。 「志摩子は見かけによらず、えっちなコなんだ」 「そ、そんな…!」 お姉さまの言葉に、私の心が大きく揺らぐ。ここで認めるわけにはいかない。 「…そんなこと、ありません」 「ほー、いつも従順な志摩子が、今日はいつになく反抗的だねぇ」 言いつつ、お姉さまの右手が私のスカートの中に潜り込む。 「ここはこんなに素直なんだけどなー」 そう言って、おもむろに私の秘部を下着の上から刺激した。 「あはぅ!!」 言って、思わず口を押さえた。こんな大きな声を出してしまうなんて。
730 :
牛飼い :03/08/12 02:18 ID:OsLatesk
「うふふ。やっぱり感じてたんじゃない。このえっち」 意地悪そうに微笑むと、お姉さまの右手が私の下着の中に潜り込む。 「やっ!?お姉さま、そこは!」 「ん〜?なに?ここがどうしたって?」 お姉さまの指が、私の秘部にめり込んでいく。 「んっんっ!んーーー!」 私は両手で自分の口を押さえながら、背筋に走る快感に必死に耐えた。こんな。こんなことって…。 「ホントはもっとじっくり志摩子を味わいたいんだけどさ。誰か来たらまずいから、ペース上げていくよ」 言いながら、指が今度はクリトリスを優しくつまむ。 「きゃうっ!あっ!あはぁっ!」 思わず両手を口から離して、のけぞった。一瞬意識が飛びそうになるくらいの感覚が、私の全身を襲う。 「こら、教室なんだから。あんまり大きな声出しちゃまずいでしょ」 言われて、私はハッとして再び両手で口を覆う。 「誰か来たら、困るのは卒業する私よりあなたでしょう。わかるよね?」 私は口を押さえたまま、快感からこぼれ出した涙をぼろぼろ落としながらこくこくと頷いた。もうすでに、悔しいから声を出すまいとか、そんなことはすっかり頭から消えてなくなっていた。 「あー、こんなことならカメラ持ってくればよかった」 お姉さまが心底残念そうに呟く。 「今の志摩子、最高にいやらしい。ずれた制服とか、ピンピンに勃った乳首とか、その切なそうな表情とか。これ写真にとっておけば、しばらくネタには困らないな」 「うっ…うっ」 私はもう、その冗談か本気かわからないお姉さまの話に対応できる余裕がなかった。全身を支配する快感に、もう嗚咽しか出てこない。
731 :
牛飼い :03/08/12 02:19 ID:OsLatesk
「ホント。こんなトコ見られたら、どう見ても私が悪者だよね。…早く終わらせないと」 お姉さまは左腕で私を背中から抱き上げ、上半身だけを起こす。下半身は机の上に置かれたままだ。これじゃあまるでお姫様だっこ。 「だから、さっさとイッちゃおうね」 その言葉の意味を理解するより早く、お姉さまの唇が私の口を塞いだ。同時に下着に入れられたまま活動を停止していた右手が、まるで新しい電池を入れられたおもちゃのように激しく動き始めた。 「んぐっ!んんぅぅぅ!!」 今までで一番激しい攻めに、私の頭はもう何も考えられなくなっていた。 「んはぁっ!あっ!あっ!だめっ!こんなっ!こんなぁあ!」 唇から開放された私は、もうお姉さまの注意も忘れ、ひたすら悲鳴に近い嬌声を上げていた。誰かに聞こえたらまずいとか、そんなことは頭の片隅にも残ってない。 「いや、いや、おねえさまぁ…!」 私は涙をぼろぼろこぼしながら、懇願するようにお姉さまの顔を見た。 「志摩子。今後のために覚えておいたほうがいい」 「あ、あ、あ…」 「…そういう顔されると、攻める側はもっとゾクゾクしちゃうんだよね」 そう言って、お姉さまは私に三度目の口付けをした。そして一瞬だけ離れて、 「これで終わり」 また、唇が塞がれた。そしてお姉さまの右手が、私の秘部にとどめを刺した。 「…!んんっ!んんんんんんぅぅぅぅぅうっ!!」 私が絶頂を迎えた瞬間。お姉さまは絶対離すまいと言わんばかりに私を強く抱きしめ、唇を束縛した。
732 :
牛飼い :03/08/12 02:20 ID:OsLatesk
それから数分後。 「はぁ、はぁ、…うあぁ…」 まだ絶頂の余韻が残っているのか、小刻みに痙攣する私の全身を、お姉さまが抱きしめてくれた。 「志摩子、最高に可愛かったゾ」 「お、おねえさま…」 まだ上手く思考回路が回らないせいか、今の私に言えるのは、その一言だけだった。 「私は志摩子が一番大好きだから。…だから、心配しないで」 そう言ってお姉さまは、今までで一番優しいキスをしてくれた。 「…………」 心が、澄んでいく。 その一言で、急に心身が落ち着きを取り戻していくような。そんな気がした。 そしたらなんだか、急におかしくなって。 「…うふふ」 「どうしたの、急に?」 「祐巳さんの気持ち、今ならよくわかるなぁって」 お姉さま。お姉さま。お姉さま。 心の中で呟いてみる。 なんて素敵な響きだろう。 そこにいるだけで安心できる、そんな存在。 三薔薇の中で、一番さっぱりした関係。 でも、私はこんなにも幸せで。 どの姉妹よりも、深いつながりを持ってるんだっていう自信が沸いた。 「お姉さま」 「?」 「…大好き」 一瞬お姉さまが鼻白む。初めて言った「大好き」は、今までのどんな言葉よりも素直に言えた。 「…かっ、可愛いこと言ってくれちゃってぇえ!照れるじゃないかこんにゃろ!」 「きゃあっ!?」 かくして、第2ラウンドのゴングが鳴ってしまったのだった。
733 :
牛飼い :03/08/12 02:21 ID:OsLatesk
きらきらと。 雲を突き抜ける光のように 私の心に笑顔がともる。 もうあたりはすっかり夕暮れ。 私たちが校門を出る頃には、綺麗な夕日が私たちを優しく包み込んでくれた。 「志摩子」 マリア様の前で、お姉さまが立ち止まる。 「はい」 お姉さまは一瞬だけまじめな顔をしたけれど、すぐにいつもの人懐っこい笑顔になった。 「志摩子はもう、知ってるじゃない」 「…え?」 「空の飛び方」 お姉さまが、私の頭にぽん、と手を置いた。 「あなたはただ飛ばなかっただけ。あとは覚悟の問題だよ」 白い蝶は知っていた。 私が、空を飛べないことを。 私が、空を飛ばないことを。 私が、空を飛べるフリをしていたことを。 知っていて、羽ばたいてくれた。 私は少しだけ首を傾げると、笑顔で言った。 「大丈夫です。もう覚悟はいただきましたから」
734 :
牛飼い :03/08/12 02:22 ID:OsLatesk
白い蝶は、明日飛び立つ。 でも、大丈夫。 私はもう、飛べるから。 白い蝶の心を、知ったから。 「…そうだね。その顔見たら、なんか大丈夫な気がするよ」 お姉さまも笑顔で言ってくれた。 「私は明日、いなくなるけど。…いつも見てるから」 「…マリア様みたいに?」 「…そうだね。一緒に見ててあげる」 私たちは、そばにあるマリア像を一緒に見つめた。慈悲深いその微笑みが、いつも私たちを見守っていてくれる。 …そして、側にいるだけで安心できる、お姉さまの笑顔も。 「志摩子」 「お姉さま」 そうして、私たちは夕日に映えるマリア様の前で、口付けを交わした。 …マリア様。今だけ。この瞬間だけ。あなたの前で、あなた以外の方に思いを馳せることをお許しください。 いつか。 いつか、もしも私に妹ができたなら。 その時は、私が教えてあげるんだ。 空の飛び方を。 END
735 :
牛飼い :03/08/12 02:25 ID:OsLatesk
たまーに来ては、新作をチェックしてました(笑) 前からずっと読ましていただいてましたが、このスレはレベル高いですな。 初投稿にして駄文を長々とすみません。 食人族さん、カムバックしないかなぁ… やっぱ白薔薇だよNE!
初投稿、おつかれさまです。 なかなかよーございましたけど、ひとつだけ欠点がw なぜかしらんがageてらっしゃる。 このへんはたぶんそのうち職人データされる時がくればネタにされるだろうなw >「今日は純白の下着かぁ。さすが白薔薇」 この聖さまのセリフワラタ。 それじゃぁ、紅薔薇は真っ赤な下着、黄薔薇は黄色い下着がデフォなのかいと。
737 :
709 :03/08/12 02:35 ID:ZsZhZYEF
反応頂いた皆様感謝です。 とりあえず、ぼちぼちとできることからやって行こうかと。 まずは全作品の切り出しを目標に……。 なんて書こうとしたら新作キテターーーーーーー! ラストシーンが綺麗だ。 なんかそのままスタッフロールがはじまりそうな勢いで。 ビバ。
738 :
その29 :03/08/12 05:18 ID:/T8+iZQx
眠りたくないと、このままずっと起きていたい・・・。 令は江利子と手を繋ぎながら、とりとめもなく色んな事を喋り続けた。 学校の事、志摩子に妹が出来た事、祥子の従姉妹が新しく入ってきた事、江利子は微笑んだまま、黙って話を聞いてくれた。 二人の行為で汚れたシーツは剥ぎ取られ、ベッドには新しいシーツがしかれていた。 汗と体液でベトベトになった体に、真新しいシーツの感触が心地よい。 二人は向かい合わせに寝そべったまま、手を繋いで話し続けた。 話していないと、このまま眠ってしまいそうで不安になる。 朝になったら、今夜の事は忘れなければならないのだ。 時間が許す限り、ずっと起きていたい、と令は切実に願った。 江利子の方も近況を少し教えてくれた。大学の新しい宿題が「キャンパス以外の何かに絵を描く事」で何に描こうか迷っている事、 大学のサークルの事、最近蓉子と食事をした事、先日博物館のはしごをした事・・・どれも令の知らない世界の事で、少し寂しかったが、その事を話して貰えたのは嬉しかった。 「博物館のはしごって・・・・例の花寺の教師も一緒だったんですか?」 思わず気になって質問してみると、江利子は少し笑ってそうよ、と答えた。 さりげなく、と心がけたつもりだが、面白くない、という令の気持ちは伝わったようだ。 「それって妬いている?と自惚れていいのかしら?」 「勝手な言い草だとは思うのですが・・・・。」 正直面白くないです、と少し憮然として答えると、江利子は更に笑った。 「令に焼餅を焼いて貰ったのは初めてだわ。嬉しいな。」 「そういうもんですか。」 「出来れば、在学中に言って欲しかったぐらい。」 そういえば、「嫉妬」というものを感じたのは初めての事かもしれない、と令は考えた。 由乃の事で誰かに焼餅をやいた、という記憶は無い。 「今、由乃ちゃんの事を考えたでしょう。」
739 :
その30 :03/08/12 05:19 ID:/T8+iZQx
からかうように顔を覗き込まれ、令は否定するのも忘れて思わずうっと口篭った。 そんな令を見て、本当に嘘がつけない子ね、と言って江利子が更に笑った。 「由乃ちゃんに見つかる前に、それ、どうにかしたほうがいいわね。」 江利子はそう言うと、令の首や肩のあたりを触る。江利子のつけたキスマークが、体中至る所に薄紅く色づいていた。(ちなみに、背中には江利子のたてた爪跡が残っている。) 今更その事に気がついた令は、顔をしかめて短くうめいた。 只でさえ勘の鋭い由乃に気がつかれないようにするのは至難の技だ。 季節上、厚着をするのも不自然だし、どうやってごまかすべきか。 「週末だから、学校に行く前には取れると思うけど・・・問題はやっぱり幼馴染さんね。」 自分で付けたくせに、他人事のように江利子は面白そうに言う。 何とか反論しようと口を開いた時、それまでクスクスと笑っていた江利子が、ふいに真剣な顔になったので、令は開いた口を閉じた。そのまま次の言葉を待つ。 「私、無駄にプライドが高いのね。・・・それとも単に臆病なだけかしら・・。」 江利子は令から顔をそむけ、天井を見ながら淡々と語りはじめた。 「以前、蓉子にも言われた事あるわ、『江利子は勝ちが決まった勝負はつまらないと言って一蹴するくせに、負け戦も嫌いなのよね』って。 確かにそうなの。今まで、一番になれない、とわかるとすぐに諦めていたわ。 真剣に勝負して負けたら立ち直れないから、そうやってちっぽけなプライドをずっと守っていたのね。本気になる前にいつも逃げていたの・・・。」 今まで聞いた事の無い江利子の告白に、令は黙って耳を傾ける。たぶん、今後もう二度と、このような言葉を江利子から聞く事は無いだろう、という予感があった。 「でも、そういう人間には、結局何も残らないのよ。 何かで一番になる事も、誰かの一番になることも出来ないの。どんなに負けがこんでいようと、勝つ事を信じて勝負に出る人間だけが、何かを獲る事が出来るんだわ、きっと・・・・。」 静かな江利子の語りに、令は目を閉じて、静かに聞き入っていた。
740 :
その31 :03/08/12 05:21 ID:/T8+iZQx
「だからかな・・。何か、とか誰かを凄く好きな人、っていうのに弱いの。 打算や世間体抜きで何かに打ち込める人とか誰かを愛せる人とか・・・。 自分には出来ない事だから、きっと羨ましいのね・・。」 今まで、惹かれた人は、皆そう・・・と江利子が呟く。 その中に、自分は含まれている、と自惚れていいのだろうか。江利子が今まで惹かれた人とは、他に誰を指しているのだろうか、と令はぼんやりと考えた。 目を閉じて話を聞いていたせいか、先程の睦み合いの疲れか、段々瞼が重くなってきた。 それでも、これだけは言わねばならない、と思い、令は口を開いた。 「お姉さま・・・。」 「何?」 「私は・・・・片思いだと思っていました」 「え?」 「私がお姉さまを好きな程には、お姉さまは私を好きではないのだろうと、ずっとずっと思っていました。」 なんだか、呂律が怪しい。最後までしっかり言えただろうか? 自分の気持ちはちゃんと江利子に伝わっただろうか? どうも、江利子は自分が江利子の事を好きだという事を、信じていないフシがある。 令が江利子の事を好きな事を、由乃とはまた違った意味で特別であるという事を、どうしてもわかってもらいたいのに、上手い言葉が見つからない。 「・・・お姉さまが好・・・きで・・・す。」 猛烈な睡魔が襲ってきて、頭が働かない。元々口が回らない性質というのもあって、結局、好きです、という単純な言葉しか出てこなかった。 ああ・・・何て言えば伝わるんだろう・・・ もどかしいやら不甲斐ないやら焦る気持ちとは裏腹に、次第に意識は遠のいていく 薄れゆく意識の中、口元に江利子の唇を感じたような気がしたが、そこで令の記憶は途絶えた。
この中に、令ちゃんがいる・・・・・。 島津由乃は、両足をしっかりと大地に踏ん張って目の前にそびえ立つ鳥居邸を見上げた。 関東を直撃した、近年まれに見る大嵐は夜明けとともに去り、今日はいたって快晴だ。 しかし、由乃の心を急襲した「嫉妬」と言う名の嵐は、いまだおさまっていない。 依然として心中轟々と吹き荒れている。 『そんなにいつもキャンキャン吠えていたら、そのうち浮気されるわよ?』 昨夜の、からかうような江利子の言葉を思い出し、由乃は唇をかみ締めた。 江利子の意味深な最後の捨て台詞が頭から離れず、御陰様で昨夜はちっとも眠れなかった。 何なのよ。そのいかにも自分が浮気させるわよといわんばかりの挑戦的な言葉はっ!! 何度も思い返してはムカムカと怒りを募らせ、ついで不安になる。 自分が令に愛されている事について、疑問をもった事は一度も無い。 令が他の女の子達に優しくしていても、(正直面白くは無いが。)それでもちゃんと由乃が一番だ、という事を態度で示してくれるので、その事について不安はない。 (はっきり言ってしまえば、誰よりも愛されている自信がある。) なのに、この不安は何だろう、と由乃は唇を噛締める。 問題はだぶん、令にとって由乃が最愛である、という所ではないのだ。 相手があの鳥居江利子であるという所が問題なのだ。
何と行っても、姉なのだ。令は江利子には絶対逆らえない。 江利子に何か命令されれば、どんなに嫌でもその命令に従うしかないのである。 『江利子の命令に仕方なく従う令の図』というのは過去何度も、嫌と言うほど見てきた。 その度に由乃は、江利子の傍若無人さと唯々諾々と従う令の不甲斐なさに、憤慨していたものだ。 いやいやいや。 由乃は小さく頭を振った。 仕方なく、どころか、案外、誘われれば喜んで言う事を聞くかもしれない。 口にこそ出さないものの、令が江利子の美しさや女性らしさに賛美の視線を送っている事を由乃は知っていた。(そして山辺との一件を、内心面白く思っていない事も。) 何といっても、令は晩生なくせに、割と流されやすいというかノリに弱い所もある。 江利子の方がモーションをかけたらイチコロではないだろうか。 盛り上がって、「お姉さまが好きです」と言って、手を握るぐらいの事は素でしそうで怖い。 考えているうちに、由乃の胸の中が、何とも言いがたい焦燥感で一杯になった。
いつまでもダラダラと申し訳ありません。 しかも終わりませんでした。 一応次で終わる予定ですが、怖いので断言はしないでおきます。 コメントを下さった方々有難うございます。 正直、とても励みになっています。 (職人データも自分は嬉しかったです。) そして、一読者としてもとてもこのスレのSSを楽しみにしております。 (キャラが多い分、カップリングも豊富で読んでいて楽しいdす。)
744 :
牛飼い :03/08/12 07:28 ID:V2pVLvq0
>>736 がーん、ほんとだ。勢いでカキコんでたから忘れとった…。
ゴメン。
あと、感想くれた方々、どうもですた。
黄薔薇先生乙〜 てゆうか、由乃来 た の か よ!!w 嵐とかまたタイムリーだし。 先がどうなるのかかなりキニナル なるべく早いご降臨を期待しています。 でも終わっちゃうのも寂しいな。
746 :
名無しさん@ピンキー :03/08/12 08:37 ID:4rW/tRiD
みんなスバラシイ!! 「私でもかけるかな?」と思ってるあなた、 とのかくかけ! へたでもいいのだ!!
>雪の女王 乙。かっちょいい。 >ケースレッド 乙。 >牛飼い 乙。ポエムチックパートとエロパートのテンションの違いにワラタ ところで、726の業者はちゃんとsageているぞw >黄色の薔薇の人 乙。平和裏に終わる事を望む >職人データの人 乙。良心的ですな >709 乙。だけど事後承諾でいいのかなあ? >森の一番槍 まだ?
正直に言うと、最近このスレがいい意味で おなかイパーイなんですけど… マンガ祭りが終わったら、某オンモラキノキヅと併せて まとめて読もうっと
>>747 や、自分は事後でも全然平気
使っていただいて恐縮ですくらいにして。
職人さんたち、悪く思わないで下さいまし。
>>749 がんばって次の作成よろ。
次はケースの人かな? 属性は紅白黄だよね、あの人?
あぼーん
752 :
名無しさん@ピンキー :03/08/12 19:24 ID:CMJ5GT0V
新しいのが増えてるー 皆さんお疲れ様! >牛飼いさん 映画みたいな描写とか、とても素敵でした 次回も宜しくお願いしますw >黄薔薇先生 うぉー、お待ちしておりました… ていうか由乃乱入ですか?wこの三角形も気になります
黄薔薇先生といい、雪の女王陛下といい、 最近の黄薔薇レベル高すぎ。感服。 >黄薔薇先生 乙です。 純粋に物語として続きが楽しみです。 ところで今嫌だスレでやってる全寮制リリアン女学園ネタに萌え。 エロパロ作りたい放題だね。
>>754 つまりこうゆうことだな
祐巳と由乃の部屋
祐巳「ねえ・・・窓の外で変な音しない?」
由乃「気のせいでしょ?早く寝ないと明日も居眠っちゃうよー祐巳さん」
祐巳「・・・・あ、あのね由乃さん」
由乃「なに?」
祐巳「・・・そっちいっていい?」
由乃「・・・・・」
祐巳「・・・・・」
由乃「・・・怖いんだ?」
祐巳「うっ・・・!!ご、ごめんなんでもないっ」
由乃「いいよこっちおいで。一緒に寝よう」
令と祥子の部屋
令「祥子ー・・・なんか外で変な音が・・・」
祥子「ああ、さっきから聞こえるわね」
令「落ち着いてる場合じゃないよなんだろう・・・?」
祥子「怖いの?」
令「え?いや、えーと・・・」
祥子「怖いのね」
令「・・・ちょっと、そうかも」
祥子「仕方ないわね、今夜は特別にそっちに行ってあげるわ」
令「・・・・」
祥子「・・・・」
令「・・・怖いんだ、祥子」
祥子「お黙りっ」
エロくならなかった・・・
つまらん
>>757 同じく祥子さまにワロタ。
黄薔薇先生、お待ちしておりました!
牛飼いさん乙です。
白薔薇様の言葉の語尾の「サ」と「ゾ」が妙に気になった…
しかしあの制服の弱点を利用して、身動きとれなくするとは…巧い。
>「私、もう止まらない」 ぞくり、とした。
にも激しく萌えますた。
>>757 令に対してすら受か、祥子w
まあ顔射された仲だしな
762 :
幕張 :03/08/14 00:02 ID:J1ajZqvD
祐巳「せ、聖さまどうしたんですか?」 聖「祐巳ちゃん……私に浣腸をしてくれない?」 ゲシ 祐巳「帰ろ」 聖「人の話を最後まで聞かんかい」 聖「攻め属性の私が浣腸してくれって言ってる意味がわからないの!? お通じがこないのよ……早く出したいのよ〜」 蓉子「なにやってるのよ聖」 聖「あっ蓉子!! 実は祐巳ちゃんに浣腸を」 蓉子(ゆ、祐巳ちゃんに浣腸を!!) 蓉子「そういうアブノーマルなやつはちょっと(ドキドキ)」 聖「なに考えてるのよ貴方は」 聖「蓉子でもいいから私に浣腸して」 蓉子「なによ聖に? また新たな喜びを見つけたの?」 聖「そういうんじゃなくて、純粋にお通じがないのよ」 蓉子「自分で刺せばいいじゃない。私にやらせないでよ」 聖「だから私は攻め属性だから自分でできないのよ!!」 聖「お願い蓉子!! 浣腸して!! 浣腸して!!」 蓉子「聖、あまりそういうことを大声で言わないで。誤解されるわ」
だから私は攻め属性だから自分でできないのよ!!」 <わけわからんすがわろた。
>>761 >まあ顔射された仲だしな
爆笑。顔射扱いかyp
北斗の拳の頃からだっけ、ないの
768 :
名無しさん@ピンキー :03/08/14 12:44 ID:plFf/GGM
>>769 /\___/ヽ ヽ
/ ::::::::::::::::\ つ
. | ,,-‐‐ ‐‐-、 .:::| わ
| 、_(o)_,: _(o)_, :::|ぁぁ
. | ::< .::|あぁ
\ /( [三] )ヽ ::/ああ
/`ー‐--‐‐―´\ぁあ
小ネタが多いですね最近
>>769 ライフル魔ではなくせめて魔弾の射手くらいで願いたい(w
祐巳に近づく不埒者共を狙撃しているわけですか
ビームライフル撃ってる祥子さま(*´Д`)ハァハァ
本スレを見てからこっち来るとその上品さに感動する。
職人待ち。 新しいのが読みたい読みたいよう。 ところで保管庫が地味に更新されてますね。乙です。
同じく新作に飢えてきた。 祥子様を待つ祐巳のように、 勝負師伝説 哲也に出てくる印南がヒロポンを求める時のように、 職人さんのお越しをお待ちしております。
777 :
名無しさん@ピンキー :03/08/15 10:38 ID:+OSMOstk
誰か通報してやれ
Domain Information: [ドメイン情報]
a. [ドメイン名] NAG.AC.JP
e. [そしきめい]
f. [組織名] 学校法人 名古屋安達学園
g. [Organization] Nagoya Adachi Gakuen Colleges
k. [組織種別] 学校法人
l. [Organization Type] EDUCATIONAL FOUNDATION
m. [登録担当者] MN370JP
n. [技術連絡担当者] MN370JP
p. [ネームサーバ] dns3.odn.ne.jp
p. [ネームサーバ] nsb.nag.ac.jp
y. [通知アドレス]
[email protected] y. [通知アドレス]
[email protected] 学校法人 名古屋安達学園
tp://www.nag.ac.jp/index.html
はぁ?学校から広告書き込んでるの?恐ろしい・・・ これだけでもなんなので。 ケース・レッドの人の続きはまだかしらと密かにキボンしてみる。
森一たん召還呪文
職人データ増えない理由ってやっぱ・・・他のマリア様に問題行動が無いから? ・・・ひと悶着あった方が書きやすいんだろうなぁ(笑)
多分あと三日は職人は来ないんじゃないかな 現地から名無しがお伝えしました
783 :
名無しさん@ピンキー :03/08/15 14:08 ID:+OSMOstk
784 :
山崎 渉 :03/08/15 16:05 ID:7WSqfyM8
(⌒V⌒) │ ^ ^ │<これからも僕を応援して下さいね(^^)。 ⊂| |つ (_)(_) 山崎パン
>>781 そうそう。得意技が思いつかないんだよ。
むしろ誰か、随時保管して下さい、本当に。
378タンの類義語に「雪の女王陛下」入れれば良かったろうか。
787 :
名無しさん@ピンキー :03/08/15 19:12 ID:+OSMOstk
>>786 例えば、牛飼いさんなら得意技は「age」でいいと思うけど、
ケースの人だったらなんだろうね?たしかにいいのは思いつかない。
住人みんなでそれだけ考えるってのもひとつの手だけど
職人データを作ってるあなたがNo4として次は誰のデータを作ってるのか
がわからないのでなんともいえないなぁ。
職人データなんて自意識過剰な固定同士の同調圧力になりそうだな。 自作自演で必死に手前のプロフ書き出す奴とか。 いや、このスレの職人がそうだと言ってるんじゃありませんよ? 某所の紳士名鑑で色々と悲惨な結果を見たんだ。昔。
もともと突発的なネタとして書いたものだったのでw
ほんとにあと引き継いで誰か書いてくれても構わないし
>>789 の言うことも頷けるから、軽いネタとして
構えず誰かが気の向いた時に作れたら面白いかな。
どんどん本スレ化していくな・・・・・・。
なんとなくSS書きにくい雰囲気ですが、関係なくいきます。 「ご(ryる。 この夏も、もう終わりが近い。なにがどうというわけでもないけれど、なぜか名残惜しい。 歩道に並ぶプラタナスの葉陰から空を見上げると、赤とんぼが青い空を横切った。 「志摩子、お願いがあるんだけど。」 佐藤聖の笑顔を見て、くらくらこない女の子は少ない。すらりとした立ち振る舞いや、声の振るわせ方など、同性であることが悔やまれるとさえ言われる。 しかし、その数少ない側に志摩子はいる。 「いやです。」 話も聞かずに即答するのは、経験と勘が、その笑顔が意味するところを教えているからだ。それは、免疫、とでもいうのだろうか。 「つれないなぁ。何か減るもんじゃないし、話だけでも聞いてくれないかなぁ。」 ここまでいわれれば、多少は『免疫』のある女の子でも、たとえば福沢裕巳などは、まず間違いなく巻き込まれる。 「聞くと、心が擦り減りますので、お断りします。」 たとえ夏休みで時間を多少持て余しているとはいえ、それを受け入れてはいけないということを本能で理解して。 「そう?じゃぁ、この話はここで打ち切り。次の話ね。一人暮らしはじめたから、遊びにこない? 泊まっていってもいいよ。」 唐突では会ったが、疑うほどでもないなと志摩子は思った。 そして志摩子は、自分の免疫がそれほど強いものじゃなかったことを、この後、思い知ることになる。
「せまいけど、あがって。」 やや古いそのアパートは、あまりリリアン生徒には似つかわしくないように思えた。 茶色くなってしまった畳。何年張り替えてないのかわからない壁紙。窓の外には名も知れぬ蔓草が茂る空き地。 志摩子は当初落ち着かないようだったが、ちゃぶ台に並んだ煎餅と煎茶、そして聖との会話が、彼女を落ち着かせた。 なんと言うことはない、彼女の家、古いお寺とよく似た雰囲気があった。 あとは線香のにおいと菊の切花があれば、いつも見ている風景と大して変わらない。 むしろ、フローリングにブラインドカーテン、幾何学的なデザインの椅子に、つるしたドライフラワーなんていうのよりずっと、心落ち着く部屋だった。 「それでね。」 聖がそれまでの会話の続きのように、何気なく口にする。 「ここ、出るんだ。幽霊が。」 志摩子は最初理解ができないようで、ぽかんとしていた。 ついで、急に立ち上がり、何か聖に言おうと口を開く。 それからやっぱり、何かあきらめたような顔で座りなおし、額を指で抑えて、聖につぶやいた。 「お願いって、これですね……」 聖は、普通の女の子だったら卒倒するほど飛びっきりの笑顔で答えた。 「うん♥」 「帰ります。」 立ち上がる志摩子の手を聖が抑える。 「さっき、家に泊まっていくって電話してたじゃない。」 「今、撤回します。」 ガタン 不意に部屋の入り口で何かが倒れる音がした。 風もないのに窓がきしむ。 不自然に本棚から、雑誌が落ちる。 「……遅かったみたいよ」 聖の台詞に、志摩子は頭を抑えた。
志摩子は父親の職業柄、このような話を聞いたことはあった。しかし、実際に見たのは初めてで、もちろん、お経や呪文を唱えて退散させるなどできるはずもない。 「ほら、出番、出番」などと聖に言われても、できるはずがなかった。 「話だけでも聞いておくべきだった……」 誰に言うとはなしに彼女がつぶやいた。 不意に『場』を満たしていた不穏な空気が、消える。 <わたしの話、聞いてくれるの?> 志摩子には確かにそう聞こえた。誰が言ったのか、直感していた。 視界の隅、窓の外から差し込む明かりが、本棚の影で薄暗がりと交わるところに、おぼろげな何かの姿が浮かんでは消える。 正面でしっかり見ると、何もないはずなのに、視界の端でのみ捕らえられる、彼女たちと同年代の少女の姿。 「ええ。いいわよ。」 志摩子の最初のつぶやきは、決して『彼女』に向けてのものではなかったが、結果として正解だったようである。 <わたしね…… 夏が終わるまでに、何かしなきゃいけないとおもうんだ……> 迷惑な話だった。自分で何をすればいいのかわからないのに、夏が終わるまでに何かしたい。 そんな話を聞いて、どうしろというのか、志摩子はしかりつけてやろうか迷っていた。ふと、助けを求めて聖に目を向ける。 「たとえば、恋人とすることみたいな?」 それまで黙って聞いていた聖が『彼女』に聞いた。 「は?」 <えぇ〜!!> 志摩子と『彼女』がハモる。 「夏といえば恋。恋人ができればすることはひとつ。」 聖が志摩子の手を取って抱き寄せる。 「たとえばそう、こんなこと。」 ……
「こういうことは祐巳さんにしか、しないと思っていました。」 志摩子の問いかけに、聖がにやりとする。 「ひょっとして、やきもち焼いてたりした?」 志摩子の顔がとたんに真っ赤になる。 「なっ、そ、そういうことじゃなく……ん、んぅ、んぐ」 抗議の声は聖の唇に塞がれる。これまで感じたことのなかった感情に志摩子は明らかに戸惑っていた。 志摩子と聖には、お互いを頼らない、けれど信頼しているという不思議な関係が成立していた。黄薔薇、赤薔薇ファミリーにあるような、精神的、肉体的相補関係ではなく、お互いがお互いに自立し、信頼している。それが、二人の関係だった。 たとえばそれは、聖の卒業により、触れ合う機会さえなくなればはかなく溶けて消えてしまうような関係のはずだった。 ん、んぐ、ぅ、っむん 聖の舌が志摩子の口中を侵略し、屈服させ、服従させる。 志摩子の舌が、聖の舌を受け入れ、求め、求愛する。 そんな関係なんて、生まれるはずがなかった。 「ずるいわ」志摩子が言う。「私を求めることなんてないはずだったのに。」 聖が志摩子の身体を抱きなおし、また唇を寄せる。 「求められたことなんてなかったからね。」 それ以上の言葉を抑えるようにまた志摩子の唇を奪う。 背中を掻き抱き、リリアンの少女にしかわからない、制服の脱がせ方を熟知した手が、志摩子の着衣を解き始める。 唇をひたすらむさぼっていた志摩子が自分のふしだらな姿に気づくのは、制服が足元に落ちてからだった。 その時にはすでに聖の手が志摩子の乳房を愛撫している。 志摩子は背筋を振るわせる快感に、必死で耐えていた。唇を必死ですい、唾液を送り込み、舌をまさぐる。 それだけに集中し、股間をまさぐる聖の指に必死で耐えていた。 気づけば靴下を除いて全裸、秘裂からもれるいやらしい液体が膝までぬらし、全身の感覚が、ただ快楽だけを求めていた。
イクっ 志摩子がそう確信した瞬間、聖の舌が、指が、身躰が、志摩子からいっせいに離れる。 「いや、なんで、やめないで!!」 自分の口から漏れたおねだりの台詞に、恥ずかしくなる。その恥ずかしさが快楽を震えさせる。 「ねぇ、自分でして見せて」 聖が自分の服に手をかけ、脱ぎながら言う。 何を言われたのか理解できなかった志摩子がねだるように上目使いで聖の顔をみる。 「自分でイキなさい」 聖が命令する。 その瞬間、志摩子の身体がびくっと震えた。その刺激で、全身の筋肉が収縮する。 絶頂の寸前まで押しやられていた快楽がはじけ、全身を襲う。 ……ぁ、あ、ああ びくびくと全身が震え、畳をかきむしる。腰を宙に突き出し、弓ぞりになる。 糸が切れるように全身が弛緩すると、股間を暖かいものがぬらし始めるが、止めることができない。 「あれ? 私の声だけでイッちゃったの?」 服を脱ぎ捨てた聖が、意識も朦朧な志摩子の頭上に立っていた。 「しかもおもらしするほど気持ちよかったんだ。制服がおしっこまみれだよ。」 志摩子が顔を真っ赤にして身体を動かそうとするが、イッたばかりの身体では、それもできず、顔を両手で覆う。 その上に聖が四つんばいでまたがる。 「ふふ、しょっぱい。」 志摩子の目の前に、聖の秘裂があった。てかてかと光り、滴りが志摩子の顔に糸を引く。 聖の舌が、イッたばかりの志摩子の股間をナメクジのように舐めあげる。 アナルに進入してくる、聖の指を、志摩子の肉体は震えながら受け入れている。 おしっこを舐める聖に汚いですとも言えず、志摩子は目の前のラビアにおずおずと舌を伸ばす。
「はは、志摩子、上手。」 志摩子のクリトリスを舌でもてあそびながら、聖が言った。 先ほど聖の指先が志摩子にしたように、志摩子の舌が聖のバギナに差し込まれる。 志摩子の肉体は、再び押し寄せようとしている快感に、いつでもすべてを投げ出す用意ができていた。 聖の指が、アナルとバギナの隔壁をつまむようにこすりあげる。 聖の唇は、志摩子のクリトリスを甘噛みする。 志摩子の肉体が、2度目の絶頂を、今度こそ聖の指と唇で感じた。 我慢することなく大きく口を開けて絶頂の叫びを上げる。 「あ、わたしも、いっちゃう。」 志摩子の声の震えに反応したのか、聖の肉体が、慎ましやかに数度震えた。 「おしっこ、でちゃう。」 聖の意地悪な声も、志摩子の耳には届かない。聖の股間からあふれる熱い液体を、顔中に浴び、無我夢中でのどを鳴らして飲み干す。 おしっこの中で、快楽に震える志摩子の肩を、聖が抱き耳元でささやく。 「志摩子、気持ちよかった?」 焦点が定まらないまま志摩子がかろうじてうなずく。 肩で息をする彼女を、聖の手が、やさしく、優しくなでていた。 「わたし、前からずっと、おねぇさまにこうしてもらいたかった。」 「いいよ、これからずっと、愛してあげる。」 二人はもう一度キスをかわした。
<あの……> おずおずと、それまで存在を無視されていた『彼女』が声をかける。 <わたし、そろそろ、成仏しますね> 聖がそちらを見ないで手を伸ばすと、腕を捕まえる。 「捕まえちゃった。」 手繰り寄せると、消えることはなかった。 <あわわ、あの、いえ、もう結構ですので。> 「ほら志摩子、手伝って」 「いいえ、おねぇさま」 志摩子が聖の手を握る。 「そんなことより、わたし、もっと、おねぇさまのこと、しりたいの。」 『彼女』は志摩子に何度も頭を下げながら、消えていったが、志摩子はそんなことに気づくこともなかった。 聖は手を振ってそれを見送ると、ちいさく残念と言った後、志摩子に向き直る。 「志摩子が満足するまで、つきあうよ。」 その晩、志摩子と聖は、ポルターガイストより激しく、そのアパートを振るわせた。
おつー。
乙彼〜! 個人的に69と失禁はあまり好きではないけど。 最近聖志摩子多いね。
アナルはいいんだ...800たん
>801 ホントどうでもいいんだが。 このスレならキリ番的数値w 余計なレスしてすまん、スレタイ見たとき書き込んだ数が(801)って書いてあったんだよ。
そうですね801と百合はもとは同じものですから。 って言おうと思ってやめておいたのに802たんめ・・・ >「おとなのかいだん」 乙です! 最近のこのスレでは珍しいえろえろ路線でハァハァ
あぼーん
K氏×清子小母様は無しですか?
K氏…笑いました。
>>805 取り敢えず書いてみたまえ、話はそれからだ
何故なら俺はまだ一度もその組み合わせを読んだことがないからな
単なる昼下がりのよろめきネタとなる懸念が拭えないが 双方の属性を活かした展開に期待する。 「小笠原の血筋はこのタイプにも弱いんです」なんちって。
清子小母様は旦那さんに年間放置プレイ食らってるような状態だからな……熟れた体をもてあまし(以下略
K氏とK氏の愛人となった清子小母様が協力し、祥子様を犯すとか?
( ´∀`)σ)Д`)>811
聖さま×清子小母様は王道ですか?
815 :
名無しさん@ピンキー :03/08/18 20:14 ID:Q4XXklDy
>>814 の業者(だよな?)が憎めねえ・・・( ノД`)
>>792-798 乙でした。
幽霊の放置っぷりが気になったけど、見られてるってのがエロくて良かったです。
>K氏×清子小母様
最初のスレにあった気が・・・(まさかKOBAYASI?)。次は親子丼とか?
聖さま×清子小母様は新いですね――って、どっちにしろ受けなのね、小母様。
818 :
名無しさん@ピンキー :03/08/19 15:31 ID:6asfb9A3
職人待ち・・・ マリみて分不足中〜 令×由乃が読ーみーたーいー 一番好きなカップリングってかえって自分じゃ書けないんだ いや他カプでも全然いいからSSが読みてえ。
820 :
805 :03/08/19 21:23 ID:U5JP+tmU
ふと目が覚めた。 茶色い部屋の中を見回すと、隣には祥子さまが寝返りも打たず穏やかな寝顔。 その反対側には白薔薇さまが祥子さまとは好対照な寝相で私の方に侵攻して来ていた。 (打ち出の小槌片手に追っかけまわされる訳だ・・・。) 薔薇さまには似つかわしくないというか、薔薇さまの名前が似つかわしくないというか、決してかっこよくはない。 お布団ははだけちゃってるし、スパッツも大分まくれあがって白い太ももまでむき出し。Tシャツだって似たようなもので、おへそというかおなか全体丸出しだ。部屋は寒くないけど見てるこっちがおなかこわしそう。 (男の人がこれを見たら色っぽいとか思うんだろうか?) ながーいおみ足には自陣の方へお引取りいただいて、僭越ながらお布団を掛けなおして差し上げた。 枕もとの目覚まし時計は一時をさす直前だった。 できるだけ音を立てないように、衣擦れの音さえ立てないように注意しながらそっと立ち上がって、これまた音を立てないように襖をあけてしめて廊下に出る。たかがトイレに行くのに泥棒に入るみたいに緊張する。白薔薇さまはともかく祥子さまを起こしちゃいけないからね。 廊下に出たはいいけどお手洗いがどっちだかよくわからない・・・。 (いいや、少し歩けばすぐ見つかるでしょう。) きょろきょろしながらふらふら歩きながら祥子さまの言葉を思い出してにやにやしてしまう。 嬉しかったわ 遊びに来て そのこだまが頭蓋骨のなかで跳ね返るだびほっぺたはゆるんでしまう。 「・・・・・ゃぁ・・・・・・・・・」 その時、なにかが聞こえた気がした。振り返ってしばらく耳を澄ましてみる。 (・・・気のせいかな?)
821 :
805 :03/08/19 21:29 ID:U5JP+tmU
「・・・・・・・・ぁぁ・・・・・・」 気のせいではない。誰かのうめき声のような声。 怖い感じもしたけど、どこかで聞いたことのある声。 その声が気になって、もうトイレの事など頭から飛んでしまった。 私はその声の出所を探して歩き出した。 「・・・・・・・・・・・・・・ぅ」 「あ・・・・・・・ぅ・・・・はぁっ」 「ぁあぁ・・・ぁは・・・・・・・・」 だんだん大きくなる強弱の付いた悲しいような切なくなるような声。 間違いなく私の知っている声。 (清子小母様の声だ!) その答えに行き着いても、なぜか心の中には怖い感じが残っていた。 その時すでに待ち受ける光景が分かっていたのかもしれない。 でも私は歩を止める事ができなかった。 吸い寄せられるようにその声の発信源に向かって歩いていた。 そして私は襖が薄く開いた部屋の前に着いた。 もう中で起こっている事は筒抜けだった。 私は一度大きく唾を飲み込んでから本当の泥棒のように息を潜めて襖の隙間から中を覗き見た。 「はっ・・はっ・・はぁぅっ!・・あはっ・・ダメぇぇぇ・・・・だめなのぉ・・」 そこにいるのは、はたして確かに清子小母様だった。 ただし昼間とは別人の・・・。 (あられもないってこういうのをいうのかな・・・) 割と明るい部屋の中、一糸まとわぬ姿、朱が差した白い裸体を晒していた。 ある意味さっきの白薔薇さまの寝姿にも似ているが、こちらには私が見ても色っぽいと思える。艶っぽいというか。 長い髪は流れるままに流れ、祥子さまのお顔とイメージの重なる顔には、苦悶とも取れる表情を浮かべている。 その表情を作り出す原因は、きっと小母様より手前にある影だろう。 投げ出すように伸ばされた白い足に絡まるように、もうひとつの体がうごめいている。従兄弟さんで許婚さんで生徒会長でギンナンの国の王子さまの柏木優氏に間違い無かった。
822 :
805 :03/08/19 21:45 ID:U5JP+tmU
>821 ×こちらには ○こちらは >808 とりあえず書いてみました。まだ途中ですが。 はじめてこういうの作ったんで変なとこあっても許してください。 結構難しいですね。ダラダラ書いてしまった気もしますが。 >817 小林君!?接点が無さ杉なのでは・・・? 見てきましたけど過去スレのRAMってるにありましたね少しだけ。 手コキネタはもうちょっと読んでみたかったかも。 濡れ場って難しい・・・。
823 :
名無しさん@ピンキー :03/08/20 00:03 ID:a+TrXVM/
聖×祥子はマイナーなのか・・・・・。 結構好きなんだが。探しても見つからん。
取り敢えずageんな。 K氏×清子小母様キターーーーー!!! うまいじゃねえか
あぼーん
>>823 超マイナーだな。漏れも好きなんだが、なかなかないよな
蔦子さん×桂さんとか、激しくありえないカプルも見てえんですが! かつては自分と同じく「絶対的平均少女」であったにもかかわらず、 いつのまにやら『紅薔薇のつぼみ』にまでなってしまった祐巳の姿に 憧れと嫉妬が混じった複雑な想いを抱く桂さん。 私だって、このままじゃいけない。 そんな少女の心の隙間にするりと忍び込む誘惑の言葉。 「美しいままの自分を永遠に残しておきたいとは思わない?」 竹嶋蔦子のその一言に、自分の殻を破る決心を固める桂さん。 かくして放課後の教室で、自宅で、夜の公園で、 あられもない痴態を命ぜられるままにさせられその姿をカメラに収められる桂さん。 彼女の放つ少女の美に魅せられた蔦子さんもまた、 自らの内に込み上げる激しい欲望を撮影という代替行為では抑えきれずに…。 みたいなのキボンヌ!キボーンヌ!ハヤク!イマスグハヤク!(落ち着けよ)
>>827 そのシチュは確かに悪くない
だからテメェで書けゴラアァ!!期待してるぞ!!
>>827 そのシチュ激しく(・∀・)イイ!!のだが。
そのシチュをそこまで考えられるあなたならきっとSSかけるはず!!
さぁ、挑戦だw
830 :
名無しさん@ピンキー :03/08/20 19:17 ID:F8Xy5e8P
確か蔦子さん嗜虐ものはあった気がする ・・・むしろ蔦子さんは被虐がすごい萌える(それもある
桂さんのイメージが思いうかばん。 「るんるんるん」と言いながらトイレに入り、「何事!?」と飛び出すシーンはよく覚えてるが。
そういや森一たん・・・
山百合会の方々も捨てがたいのですが、 美奈子さま、蔦子さん、真美さん の新聞部&写真部の方々の話をキボンヌ。
病院のベッドでいたしてしまう由乃と令ちゃんとかキボン あのさあ、ふと思ったんだけど 生理ネタってのは皆さん守備範囲外ですか?
外の人が多いだろうと予想。 女はある程度平気だけど男はなぁ・・・ちょっとつらいんじゃないかい?
>>835 即レス感謝
・・・やっぱりそう思う?うーん。
いいからかいてみそ?>834
838 :
834 :03/08/21 01:09 ID:xhQeD/mk
・・・じゃあ、試しに。 こんな感じになります。 その痛みはまるで、地から伸びてきた何本もの手に腰の辺りを捕まれじんわりと身体から 引きはがされてゆくような重く鈍い不快感をいつも呼び起こすのであって、腰骨の辺りから 太股にかけてがまたあの痺れるような痛みに覆われるのかと思うとそれだけで気分はずしり と重たくなっていく。由乃は自分でも元々骨格の華奢な方だと思っているくらいで、他人か ら見ればその背中から腰にかけての線は一層細く儚い。無駄がないというのを通り越して肉 の薄いその下半身に溜まった血液は、物憂げな痛みで身体にその存在を訴えかけてくる。切 ない、と由乃は思った。この痛みが血液の訴えだとするなら、その重くじっとりとした波は 切ないという言葉にぴったりと当てはまるように思えた。 身体に絶えず血液を供給する筈の由乃の心臓はあいにく壊れ掛けている。だからというわ けではないのだろうけれど、その血液の訴えは本当に気まぐれに現れては消えた。中学も卒 業を間近に控えたその日は、前の訪れから音沙汰のないこと既に3ヶ月を過ぎていた。もう その存在など忘れた頃、思い出させるようにやってくる。今度もそうやって、赤い塊は由乃 の下着を不意に濡らした。 さて如何でしょうかね・・・
不思議な感覚でいいですね。
840 :
805 :03/08/21 13:46 ID:85y+ai2R
柏木は清子の湿った肉の襞を弄びながら、襖の外に誰かいることに気づいた。 (おや?お客さまがいらっしゃるようだね・・・。) だがそれに気づいてもあわてず騒がず、むしろそれさえ愉しんでいるようだ。 (フフフ・・・舞台はお客さまにこそよく見てもらわなきゃね) それとなく体を動かし清子さんの両足が襖の方に向かって開くようにもっていく。豊かな乳房を口にふくみつつ気付かれな いように襖の隙間を確認する。その時も片手は秘所から離さない。観客の前髪の辺りだけがちらりと確認できた。 (残念、祐巳ちゃんか。まぁ、さっちゃんや白薔薇さまだったら今頃怒鳴り込んできてるかな。ユキチだったらもっと楽しめたんだけど・・・。) 柏木はより一層指の動きを速めた。 「あっあっ・・だめっだめぇ・・」 「なにが駄目なんですか?義叔母さま。僕を受け入れてくださるのは初めてじゃないでしょう?」 言いながら襞を撫で付けるように動いていた指の一本を少し上の突起に移動させる。 「いやあ、いっ・・言わないですぐぅっ・・・・優さぁん」 清子は柏木の指が突起を軽くはじくたびに声とともに上体をもびくりと跳ね上げてしまう。 「さっきからいやだとかだめだとか・・・。僕はお正月からお一人で、ご自分をお慰めになってる義叔母さまがお可哀そうで、 見かねて協力して差し上げているのに・・・」 すっかりぬるぬるになってしまった指を秘所から乳房の尖端へと持って行き、 液体を擦り付けるように円を書く。 「おいやなんですか?」 すっかり立ち上がっている乳首をぬめる指でくりゅくりゅといじり続ける。 もう片方の乳房に赤ん坊のように吸い付き吸い上げる。 「ああっ!」 あまりに強い吸い付きに軽い痛みさえ覚えつつ、清子は柏木に我が子のような愛おしさを感じる。しかし愛おしさを思い浮 かべるとそこには、娘である祥子の姿をも思い浮かべてしまい、ひどい罪悪感にかられるのだった。
あの、質問いいですか? ここにSSを投稿しようと思ったら、とりあえず既刊は全部読んでおかないとまずいですかね? 「ロサ・カニーナ」まで読んだところで蓉子×聖の話を思いついたんですが。 最低でも「いとしき歳月」ぐらいまでは読んだほうがいいのかなと思いつつ 妄想がもう抑えきれなく(略)
>>823 いやいや。マイナーとはいえ俺もそのシチュには萌える。
聖×祥子。とてつもなくエロそうだ。百合要素が希薄なせいか。
ここは一つトライしてみるか。
蓉子×聖のカプなら「いばらの森」さえ読めば問題なく書けるだろうけど やっぱり既刊を全部読んでからこのスレにきた方がいいと思う。 他の作家さんの話とかネタバレになるしね。
別に書いた端から貼らねばならんわけでもないからね 機を逃すと立ち枯れる萌エネルギーは貴重です、ハイ とりあえず書いて、全部読み終わったら矛盾箇所訂正、がよいかと
845 :
841 :03/08/21 16:21 ID:PFwi4CeL
即レス感謝。>844に従います。
>>823 同感です。聖さまが超美少女を何とも思わないワケがない。
847 :
841 :03/08/21 16:22 ID:PFwi4CeL
あ、もちろん>843にも感謝します。つか、>844は即レスじゃないしね(w 一人だけに感謝してると思われたらアレなので補足。
848 :
805 :03/08/21 16:32 ID:85y+ai2R
「義叔母さま、僕はこんなに義叔母さまのことを想っているのに」 そう言いつつ柏木は、自分の肥大したモノを清子の太ももに擦り付け、 「義叔母さまは僕の事がお嫌いなのですか?」 と言葉を続ける。内心ほくそえみながら、清子の腰に回していた手を緩め、胸を愛撫していた手も止めた。 清子は柏木の“引き”を感じて、つい、 「そんな・・・、そんなことはありません!」 と柏木の背に手を回して、引き止めてしまう。 「良かった・・・」 会心の笑みを浮かべ、改めて柏木も清子を抱きしめ、また愛撫を再開する。 清子は自分から柏木に抱きついたことにより、先ほどまでの罪悪感を背徳の快感へと昇華させる。 自分は夫がいる身でありながら、娘の許婚の肉体を求めるいけない女だ・・・と。 「祥子さん、・・・ごめんなさい。」 小さく清子は懺悔の言葉を口にする。 「義叔母さまが謝る必要なんてないんですよ、謝るのなら僕の方だ。」 「ありがとう優さん。」 清子は柏木の言葉に少しだけ救われた気になり、自分から柏木に口づけをせがんだ。 柏木はちゅっちゅっと軽く口づけ、三度目はその甘くふくよかな唇を割って自分の舌を差し込む。 清子の唇はほとんど何の抵抗も無く開き、柏木の舌を柔らかく迎え入れる。 舌を絡め合いお互いに相手の舌を吸う。口を大きく開けて呼気を交換するような深く長いディープキス。 柏木は清子の熱い吐息を口腔に受け、代わりに自分の唾液を清子の舌へ送る。 そしてその唾液を清子は何の躊躇もなくこくっこくっとゆっくり飲み込んだ。 唇を離すと、清子は大きく息を吐き、 「あはあぁ・・・・優さん」 と柏木の名を呼び、それまで攻められるだけだった態度を変化させた。
聖×祥子はとことんエロ。 聖さまは栞・志摩子・蓉子・祐巳・静(よりどりみどりw)との エピソードが際立っていてイマイチ目立ってはいないが、 祐巳へのセクハラは祥子のリアクションも期待してとのことで いい感じだと思うんだけどな。 あと2度もお泊まりに行ってるんだよね、聖さま。
841たんがはやく既刊を読破してくれるように祈ってるよ。 マジでたのむ!
だれかロサ・カニーナの静さまで一本書いてくれない? 相手役は祐巳か志摩子がいいなぁ。 ほんとだれか〜いいの思いついたらよろしく。
江里子様×聖様きぼんっ!
>>851 静さまで書いてみたいよ…
というか、マリみてで書いてみたい
でも、難しい…このスレの職人さんたちには
頭が下がります
久々にいと歳(後)読みますた。 >>花をつけにはいきたいが、先鋒には立ちたくない、 なんか今のこのスレの状態だとオモタw 妄想だけなら脳内で完結されてるのに文章化となると・・・。 初代スレの頃から名作を読み続けているだけに自分の文才の無さに萎え_| ̄|○ 蓉子さま現れませんかねぇ
>>834 たんへ
なんとなく誰だか分かったような。
生理ネタはちょっとなぁ。描写とか、女性から見ると・・・。
ふははは 2ch なんぞ、所詮は便所の落書き 己が妄想を垂れ流すに、なんの惑いがあろうか? いや、ない!!(反語) さぁさ、各々方! 好きなだけ書き散らすがよい!! #とかやると、じゃあおまえが書けと言われるんだろうな……
>855
私はかなーり好きだけどな
>>834 そして同じく誰かはなんとなく。
つーわけで、続きキボンヌ。お願いします。
858 :
名無しさん@ピンキー :03/08/22 21:21 ID:ub9nBGif
特徴的な文体だからたぶん・・・
てゆうか、奴はまさか女だったのか・・・!?
別にSSにする必要ないんじゃ? 妄想垂れ流しながらSS待つのも一興。
人の妄想を聞くのもなかなか楽しいからな。 827のカメラ×ラケット妄想くらいまでシチュがまとまっていれば、 SSに完成させなくても脳内であれこれできそうだ。
垂れ流してるうちに誰か職人が気に入って書いてくれる可能性だってあるしな。
,__ .zr .,,_ .zn .゙lllレ .=u,_ .ll| ll|′ ll| .,illl「 .hyyyvvnv=rllh ゙《l! ._ノ' .lll .ll! .|l| .¨^'Wuilll「 ″ ..ll| ′ ._yll″ |ll .ll! .|l| ,rl|ミ《iy .|l| _yill″ .|ll .ll! .|l| .,zl厂 .゙ア )uyyvv=rー!巛! , _,,yll厂 .ill^ .|l| ll! _yl厂 .′ ゙リlllllミ¨′ .,i|「 ア ll| .-(″ `′ ,ノ″ ミ
866 :
834 :03/08/23 12:38 ID:JTFfZFBd
>>857 キボンしてくれてありがとう、勢いで書き出してみたものの
暫く試行錯誤して生理とゆうネタを生かせないことに気付いた
苦手と仰る方もいるし、
>>834 は放置します・・・失礼しました
また何か電波降りてきたらこっそり書きに来ます
だ、誰か分かるのですか(つд`)
>866 期待してるよ? ところで次スレのタイトルはやっぱりロサ・エロリーナで 7スレ目はチェリーエロッサムになるんだろうか
>867 それで良いのではと。 エロリーナって何か萎えますがな。
>>278-283 にロサ・エロティカっていうのがありましたね。
○○ーナっぽくするとこんな感じ。
マリア様がROMってる〜ロサ・エロティカーナ〜
おいら、ロサ・エロイナでもいいかなとか
ひねりが無いけどエロ・カニーナ だんだん静さまが可哀想になってきた・゚・(ノД`)・゚・
♪聞いてエロカニーナ ちょっと言いにくいんだけど 聞いてエロカニーナ にっくき藤堂志摩子 いっぺん後ろからブッ刺してくれるわ 聞いてくれてあーりがと アロエリーナ♪ \______ __________/ |/ ∧_∧ (○) (∀・ ) ヽ|〃 (∩∩ )  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
訂正 ♪聞いてエロカニーナ ちょっと言いにくいんだけど 聞いてエロカニーナ にっくき藤堂志摩子 いっぺん後ろからブッ刺してくれるわ 聞いてくれてあーりがと エロカニーナ♪ \______ __________/ |/ ∧_∧ (○) (∀・ ) ヽ|〃 (∩∩ )  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
__ , '´ ヽ / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ,lXl ( ((〈( 〉 < 紅レンジャイッ l ,ヘ(||゚ ヮ゚ノリ \______________ ''<( ]])大l、 くノ_l_|_l_〉] し'し' __ , '´ ヽ / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ . i /ノノハ 〉 < 白レンジャイ ノ (||゚ ー゚ノ) \______________ ( <( ]])†0) ) くノ_l_|_l_〉 し'し' __ , '´ ヽ / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ l ( /ハノl 〉 < 黄レンジャイ♪ i ,,(ll^ ヮ゚ノ \______________ §<,f__i大l]]) くノ_l_|_l_〉 し'し'
>>874 何かイイ!
漏れはエロ・カニ−ナに1票でつ。
ヱロサ・カニーナ
ロサ・エロティカーナに一票 そして職人待ち
顔文字板ではないものの...
>>874 イイ!と思ったので追加
_ ,.
, '´ `ヽ
! 〈从 リ))〉
ノリ(| ゚ ヮ゚八
. <(O!木!])
くノ_l_|_l_〉>
し'し'
乃梨子
___
〃 /二ヾヽ
〈 /フ"'"))〉
リ(|゚ ヮ゚ ノ
<(]])大l])
くノ_l_|_l_〉>
し'し'
江利子
「聞いてエロカニーナ」にイピョーウ
「艶蟹名」はどうよ?>スレタイ
今までのやつが「エロ薔薇革命」「えろばらの森」って、結構シンプルだからな 個人的には次もシンプルに「エロ・カニーナ」がいいかと
このスレの江利子さまは素晴らしいなと 本スレでちらと言われておりましたsage
こんなに濡らしちゃって・・・、いけない子ね。 というか、風呂場で読んでてお湯ぶっ掛けてびしゃびしゃにしてしまいますた。 ヴァレンティーヌス前編
「ん……………」 「ん…………」 「う、ん……」 ……お姉さまである祥子様。 いつでも、どこでも、どんなときでも側にいて支えあってきた姉妹 そんなお姉さまでもこんなに距離を殺して近づいたことはない。 この距離になると、今まで見えなかったお姉さまがわかる。 お姉さまの香り……。 いつも感じては、いるけどこの距離となると今まで以上にはっきりと 確認することができる……とても甘くいい匂いがする…… お姉さまの髪……。 そっと触れてみる……とても長く光をおびているその髪は、見ため以上に ツヤツヤしている 「………祐巳」 元ネタわからなかったらスマソ
昼休み、写真部の部室に呼び出された桂は竹嶋蔦子から写真の束を手渡された。 そこに写っているのは自分でも知らなかったもうひとりの自分。 普段なら直視するのもはばかられるような姿を見せる自分の姿に、 知らずに見入ってしまっている彼女の耳元に竹嶋蔦子が囁きかける。 「桂さん、とっても素敵よ?もっと私に素敵な桂さんを見せて頂戴」 既に授業は始まっていて、長い廊下には彼女達以外の人影が見えない。 「ここで撮ってあげるわ?桂さんったら、恥ずかしがる顔がとっても可愛いんですもの」 にこりと微笑みながらカメラを構える蔦子に促されるように、 その場でゆっくりとスカートをたくしあげていく桂。 どこからか聞こえてくる「マリアさまのこころ」が、穢れた喜びにますます火を付けていく。 「桂さん、とっても綺麗よ。薔薇様方よりも、ずっと魅力的なくらい」 「…つ…蔦子さん…それ以上は言わないで。そ…そんな事言われたら…」 これ以上は無理。という所まで捲り上げたスカートを両手で抱えながら 羞恥心と興奮に真っ白な脚をがくがくと震わせ、それでも桂の顔は笑顔を作ってしまう。 こんな事、誰にだって出来やしないわ。お姉さまだって、祐巳さんだって、 いいえ薔薇さま方にだって。 そんな彼女の歪んだ優越感を見透かしたように、蔦子の眼鏡の奥の瞳が鈍く輝いた。 「桂さん、本当に素敵。私がひとり占めしてしまうなんて、勿体無いくらいに」 …暑い…本当に暑いですよマリアさま。 暑さにだらけながら昼間からこんな事ばっかり考えてる漏れを許してください。 残り少ないこの夏は蔦子さん×桂さんの少数派思考で乗り切ろうかと思います。(ええっ!?)
>>886 そのシチュエーションが自然に見えてしまう自分はもうダメなのか・・・
てゆうか文が巧いからです。続きキボーン
>いいえ薔薇さま方にだって。
で羞恥プレイをする令とか祥子とかを想像したあたりはもうダメですねそうですね。
>>885 元ネタ知らないけど(・∀・)イイ!!
>>886 細かいけど
×竹嶋
○武嶋
なんか初代スレに祥子さま羞恥プレイとかあった気がw
今も昔も総受けな祥子さまに萌え
Q1「あなたの名前はなんですか?」 A1「佐藤聖」 Q2「お仕事は?」 A2「主に祐巳ちゃんへのセクハラ」 Q3「セクハラする時、気持ち良くはないのですか?」 A3「正直、めちゃくちゃ気持ちいい。一度抜いた」 Q4「嫌いな人は誰ですか?」 A4「ギンナン王子」 Q5「本当ですか?」 A5「はい」 Q6「本当の事を言って下さい」 A6「2年の時の担任」 Q7「それはどうしてですか?」 A7「成績が落ちた次の日、私と栞の仲を裂いたから」 Q8「それはどうしてですか?」 A8「たぶん嫌がらせ」
Q9「祐巳さんをどう思いますか?」 A9「声も顔もカラダも可愛い」 Q10「ロサ・カニーナをどう思いますか?」 A10「どっちかというと、祐巳ちゃんか志摩子にキスしたかった」 Q11「須賀星という偽物がいますが」 A11「意味わかんない」 Q12「一番苦手な生徒は?」 A12「瞳子ちゃん」 Q13「それはどうしてですか?」 A13「いや・・・誰でもあれはヒク」 Q14「ロサ・フェイダに一言」 A14「あなただけ百合じゃないぞ」
Q15「いやな思いでとかありますか?」 A15「前に一度ガチレズだった関係の子がいて、一生一緒にいようと思ったらシスター目指してる子で、一緒に逃避行しようとしたら捨てられた」 Q16「誰にですか?」 A16「栞」 Q17「それはどうしてですか?」 A17「たぶんお互いを傷つけないため」 Q18「長かった髪を切ってしまいましたが、それから何か変わったことは?」 A18「おやじキャラになった」 Q19「では髪の長さはどのくらいになりましたか?」 A19「君達の肩のあたり」 Q20「でも、その髪をロサ・カニーナが真似をしたという情報もありますが」 A20「えっ!!??」
面白いけどここよりネタスレ向きだと思うんだよね
やべ・・・盛大に誤爆った・・鬱氏
ネタスレにて続きキボン
誤爆でも面白いからOK
誤爆より >ロサ・フェイダ 誤植の方が問題かと。
>>888 あれ。ホントだ!なぜか今まで『竹島』だと勘違いしてたですよ。
本編を見たらキッチリ『武嶋』ですねえ。訂正どうもです。
と、いうわけで脳内で補正よろ。
>>898 うわああああああん!キッチリ『武嶋』で辞書登録しますた。
9 0 0
次スレタイトル案 マリア様がROMってる〜エロ・カニーナ〜
聖×蔦子さんを書こうをしたがどうもギャグになってしまう… 二人ともはぐらかすのがうまいイメージがあるので、なかなかエロに進まない。 886さん、マジで続きキボーン
>>902 続きですか。こんなんではダメすかね?
彼女は愛用のラケットを傍らに置くと、ふうと気の抜けるようなため息をついた。
だめだ。
部活動に熱中しようとしても、今ひとつ身が入らない。
その原因はハッキリとわかっている。姉妹の誓いを交わした妹の事が気になるからだ。
自分と同じくテニス部に所属しているその妹が、どういう理由なのかここ一週間ほど姿を見せない。
姉である自分が避けられる覚えは無いが、妹はここしばらく何か他の事に気を取られているようでもあった。
落ち込んだり、塞ぎ込んでいるというのではなく、むしろその逆。
桂はますます快活に、明るくなった。
以前の桂は姉の自分がこう言っては何だが、これといって取り立てる特徴の薄い平凡な子だった。
自分の意思というものが薄く、周りの意見や雰囲気に流されやすい。
あの「黄薔薇革命」事件の時にも、騒ぎも中心だった黄薔薇のつぼみの妹にアテられたように
姉である私にロザリオを突き返したこともあった。
それが桂の本心でないのは最初から判っていたから、その時は何も聞かずにロザリオを受け取ったし、
姉妹解消の騒動が落ち着いた後は、遺恨もなくすぐに寄りを戻すことも出来た。
平凡。それは決して悪いことではないと彼女は思う。
突出した個性を持たなくても、桂は素直で誰とも気安く付き合うことの出来る社交性をもった明るい子だ。
姉妹の誓いを交わしたのも、桂がこのテニス部に入部して自分と出会ったその日だった。
最近の桂は変わった。姉の自分にはわかる。
どこがと問われればハッキリとした答えは出せないが、
時折妙に自分に自身を持ったかのような表情を見せるようになった。
「悪いことではないけどね」
そう思う反面、以前は私に黙って部活を休むような子でもなかったと思い直す。
一度ゆっくりと話をしなくては。
そこまで考え、ふと顔を上げた途端、テニスコートを囲む金網の向こうから自分を見つめる視線に気付いた。 「…彼女、確か」 下級生ではあるが、その名前は彼女も知っていた。武嶋蔦子。学内の有名人である。 写真部に所属し、常に愛用のカメラを携えながらシャッターチャンスを探っている変わった子。 彼女もテニス部の大会に出場した後に、 翻ったユニフォームの裾からスコートがちらりと覗く写真を手渡されて驚いた覚えがある。 そんな一瞬を逃さない彼女の行動力にも驚かされたが、 それよりも心に残ったのはその写真に映し出された自分の姿だった。 打ち込まれたショットを切り返す一瞬、集中力が研ぎ澄まされ、 まるで己以外の存在がこの宇宙から消失してしまうようなあの感覚。 そのほんの僅かの瞬間を見事に切り取ったその写真に写る自分は美しかった。 素直にそう感じるのと同時に、蔦子の写真の腕前が並外れたものである事も知った。 その武嶋蔦子がなぜここに? しかも今日に限ってはトレードマークのカメラも構えておらず、ただ自分を意味ありげに見つめているだけ。 彼女が訝しげな目を向けると、蔦子は黙ってその場から立ち去った。 今日は練習に身が入らない。早く家に帰って休もう。 顧問の先生に早退する旨を告げ、彼女はテニスコートの傍らにある更衣室の扉を開けた。 習慣から自分のロッカーにまず目をやった彼女は、自分の名札の下にぺたりと何かが貼り付けられているのに気付いた。 一瞥しただけで彼女はそれが何であるかを見て取り、本能的な嫌悪感に身震いする。 それは同性の、しかも同世代の少女の淫らな姿を写した写真! 初めは誰かの悪戯だと思った。部員の誰かが私をからかうためにこんな物をと。 だが、その写真の被写体が誰なのかに気付いた途端、 彼女は激しい驚きと衝撃にその場にへたりこんでしまいそうになった。 何?いったいこれは何なの?どういう事なの? それは紛れもなく、彼女の愛する妹、桂の痴態を写した写真だったからだ。 (続かない)
今回はちゃんと『武嶋』です!『武嶋』ですよ皆さん!(うるせえ) …その代わり、即興で書いて貼り付けたから改行がダメダメじゃあないですかー。
手を上げては、結局はまた下ろす。さっきからその繰り返しだ。 由乃は目の前にあるインターホンを、中々押せないでいた。 嵐の中、不眠不休で令の貞操の心配をした挙句、交通機関が復旧するやいなや飛び乗って鳥居邸にかけつけた由乃だが、問題はその後だった。 当然、一刻も早く、この魔女の館から囚われの王子様を救いたい、という気持ちはある。 だが。 由乃はため息をついて考え込む。一体全体どういう理由をつけてこの家に乗り込むべきか、 自分でも上手い言い訳が思いつかない。 「令ちゃんを帰してくださいっ!!」 というのも、まるで夫を寝取られた妻が愛人の家に踏み込む様でみっともない。 かといって、 「迎えに来ました。昨夜はどうも。」 と言って連れ帰るわけにもいかない。幼稚園児と保護者でもないのだ。 参ったなあ・・・どうしよう・・・。 焦る気持ちとは裏腹に、いい打開策が見つからず二の足を踏まざるをえない現状に、由乃は唇をかんだ。なんだか泣きたくなって来る。 それもこれも、令ちゃんが悪いのよ。令ちゃんの馬鹿っ!! ほとんど八つ当たりといってよい罵倒を脳内で令に浴びせてみる。 実際、令が悪いのではないとわかっていても、よりによって、何も江利子の家に泊まらなくてもいいじゃないか、と思わずにはいられない。 江利子より愛されている、という自信はある。 だが、その「愛されている」というのはどういう「愛されている」なのだろうか。 令は由乃を大事にしてくれる。この世で一番由乃が好きだよ、と言ってくれる。 でも、きっとそれは幼い頃からずっと仲良く育った従姉妹として、とかロザリオを交わした姉妹として、という家族的な意味合いが強く、それ以下でもそれ以上でもないのだ。 勿論、それが悪いわけではないけど・・・・。 由乃は握りこぶしを作ったまま、目を伏せた。 由乃にとって江利子は天敵だ。 思えば、江利子は、令と由乃の間に割って入ってきた、最初の「他人」だった。
これ以上の関係になりたいわけではない。今の関係で満足している。 正直に言えば、これは友情とか姉妹愛ではなく、恋に近い感情なのではないだろうか、と思う時もあるし、令となら、その先へ進んでもいい、という気持ちも多少ある。 でも、そんな不確かで感情に身をゆだねて、現状の心地よさを捨てる気は由乃にはない。 何より令自身にその気がみじんもないらしく、二人っきりでいても(甘々モードに突入する事はあっても)妖しい雰囲気になった事は無かった。 でも、黄薔薇様とだったらどうかしら・・・。 家族同然の自分とはまた違った反応を見せるのではないだろうか。 愛情の比重で勝っていても、その愛情の種類からして負けているのではないだろうか? 令だけではない。江利子の方だってそうだ。 何と言っても、「面白いかどうか」が行動基準の人なのだ。 舞台とタイミングが整えば、いや、それこそ「面白そう」と思えば、仁義もモラルもなく、 令に色々仕掛けてくるのではないだろうか? 「妹」というラインを超えられない自分と違って、江利子は簡単に「姉」というラインを超えてしまいそうに思える。 令を誘うぐらい、欠片の葛藤もなしにやってのけるだろう。 そこまで考えて、由乃は顔を赤らめた。 それじゃあまるで、私は内心令ちゃんを誘いたがっているみたいじゃないの・・・。 由乃が赤面しながら一人頭をぶんぶん振っていると、ふいに扉が開いた。 突然の出来事に、由乃が思わずぎょっとして一歩後ずさると、中から当の天敵が顔を覗かせた。 「ごきげんよう、由乃ちゃん。」 「ご・・・ごきげんよう、黄薔薇様・・・。」 「昨日の電話でも思ったけど、私はもう黄薔薇様ではないわよ、黄薔薇のつぼみ様。」 驚愕のあまり硬直している由乃に対し、ニッコリと江利子は笑いかけた。 江利子は扉を開けたら目の前に由乃がたっていた、という事態に特に驚く様子も無く、面白そうに由乃の瞳を覗き込んでくる。 「久しぶりね。散らかっているけど、よければどうぞ。」
久しぶりに見る江利子は、ヘアバンドをしていないせいか、うっすらと化粧をしているせいか、由乃の思い出の中の江利子より大人びて見えた。 白いワイシャツにジーンズという自宅らしいシンプルな格好も、かえって江利子の素の美しさを引き立てている。 頑張って可愛く装ってきた自分が、何やら色んな意味で子供っぽく思えて、由乃は思わず目を伏せた。 「いつ入ってくるかなあ、とずっと待っていたんだけどね。いつまでたっても入ってこないから、待つのもちょっと飽きちゃって・・・。ごめんね、由乃ちゃん。」 「いえ・・・・。」 「由乃ちゃん、百面相していたわよ。祐巳ちゃんに似てきたんじゃない?」 「・・・・いつ頃から気がついていたんですか・・・・?」 「あら?そんなに長い事待っていたの?」 「・・・・・。」 「私が気がついたのは10分程前。二階の窓を開けた時、由乃ちゃんが玄関前に仁王立ちしているのが見えたのよ。」 クスクス、と笑いながら江利子は由乃の先にたって部屋へ先導する。 返す言葉も無く、由乃は憮然と江利子の後を黙って歩いた。 覚悟ができていないうちから不意打ち攻撃を喰らった形の由乃は、体勢を整えるのに精一杯で、悔しいがまだ反撃どころではなかった。 「昨日はごめんね。由乃ちゃん。」 「え・・・・?」 「私が挑発したから、こうしてわざわざうちまで来たんでしょう?」 「・・・それは・・・。」 「ちょっと大人気なかったわ。ごめんなさいね。」 そういって、江利子は振り返って悪戯っぽく笑う。由乃は思わず大きな目を瞬かせた。 な・・・何事・・・?ロ・・黄薔薇様が・・・・私に謝った・・・・!? 新手の攻撃方法か?と由乃が身構えるまもなく、江利子はさらに追い討ちをかけた。 「私もたまには令を独占してみたかったの・・由乃ちゃんみたいに。 せめて私の家の中でぐらい、由乃ちゃんに邪魔をされたくなかったの。」
謝罪と見せかけて実は宣戦布告とは・・・さすが黄薔薇様・・・。 江利子の瞳の中に挑発的な光を読み取って、由乃は思わず顎を引いた。 アウェイという事もあって何やら今までは腰が引けていたが、基本的に由乃は売られた喧嘩は買う性質である。 そんな由乃の性格を知った上での発言なのだ。ここは受けてたつのが筋という物だろう。 「黄・・江利子様には山辺さんという立派な殿方がいらっしゃるではありませんか。」 「いらっしゃるって言ってもねえ。今のところ山辺さんは、私の片思いだし。」 それでは何か。山辺氏は片思いで令とは両思いだとでも言うのか。 「そっちが上手くいっていないからって、令ちゃんにちょっかい出したんですか?」 「だから、山辺さんは関係ないの。上手くいっているとかいっていないとかじゃなくて。私が令に、遣り残した事や言えなかった事とか色々あったから。」 「遣り残した事って・・・。」 「昨夜は色々そういう心残りを晴らせたから、とても有意義だったわ。」 「それで、気は済んだのですか?」 「ええ、お陰様で。」 「・・・・お・・お陰様でって・・・・。」 「由乃ちゃん。」 「な・・・何ですか?」 「ああ見えて、結構山辺さんって身持ちが固くてね、中々手強いのよ。」 目まぐるしく変わる話題についていけず、由乃は目をシロクロさせた。 そんな由乃に構わず、江利子は話を続ける。 「亡くなった奥さんとか、今はもう、滅びてしまった恐竜の事で頭が一杯なの。私のことなんて、全然眼中に無いの。」 江利子の意図が読めない由乃は、相槌を打つ事もできず、ただただ聞き入るしかない。 ただ、いつになく、江利子が本音で物を語っている、という事だけは由乃にも感じとれた。
「自分をちやほやしてくれる人ってあんまり興味なくてね。 こんな事言ったら罰当たりかもしれないけど、家族の過剰な愛情のせいかしら? でも、そのくせ、結局片思いも好きではないのよね。」 「誰だって、片思いは好きじゃないと思いますけど・・・・。」 「でも、叶わないと解っていても、ずっと好きでい続けたりするじゃない、皆。 私、そういう事が出来なくてね。深入りする前に、いつもさっさと諦めていたの。」 「・・・山辺さんも、諦めるんですか?」 令ちゃんもそうやって諦めたんですか?とは流石に由乃も聞けなかった。 「諦めないわ。」 由乃の問いに、江利子はきっぱりと答えた。 「今度こそ諦めない。もう、後悔はしたくないもの。一番になれなくても構わない。 恐竜以下でもいいの。相手にとって自分が一番である事と、自分にとって相手が一番である事は、結局また別の事だもの。」 江利子は歩みを止め、廊下によりかかった。由乃に、というより、自分に言い聞かせている様にも思えた。 きっと、たとえ両思いでも、相思相愛でも、お互いが同じぐらい相手を好きだという事はないのだ。どちらかの愛情がどちらかより多い。それはたぶん、仕方ない事なのだろう。 「昨夜、お陰様で色々と悔やんでいた未練も断ち切れたわ。だから・・・。 ・・・後はよろしくね、由乃ちゃん。」 何で、とか何を、と聞くほど、由乃は鈍くはなかった。 江利子の目を見ながら、由乃はそのまま力強く頷いた。
黄薔薇の人、久しぶりー&お疲れ様です。 タイトルだけ見たときに、「これはなんの『エピローグ』なんだっけ?」と瞬時に 思い出せなかった罠。
913 :
蟹名沈黙 :03/08/27 13:13 ID:eBtQOA3K
「ごきげんよう、志摩子さん」 「ごきげん…よ…う…。えっ? し、静…さま……?」 茹だるような暑さと蝉の声が充満するH駅前で、志摩子は凍りついたように立ち尽くした。 目の前に、ここに居るはずのない人物が、涼しげに微笑んでいる。 「ええ、そうよ。お久しぶりね、ロサ・ギガンティア」 「お…お久しぶりです…。蟹名…静さま」 志摩子はロサ・カニーナと挨拶を交わしながら、半信半疑だった。たしか、静さまはお姉さまの ご卒業を見送られてイタリアに留学なさったはず――。 それなのに、何故、いま、此処に…? 自分の勘違いでなければ、私は日本にいるはずで…。 「志摩子さん? 何をぼんやり考え事をなさっているのかしら? まるで、祐巳さんみたいね」 「あ…、いえ、すみません…。ちょっと、吃驚してしまって」 「ふふっ。無理もないわね。イタリアに留学しているはずの私が、いきなり貴女の目の前に 立っているんですもの」 静さまは志摩子と言葉を交わしながら、近くのベンチに無駄の無い動作で腰掛けた。 志摩子も促されるように隣に座る。 「今日は、和服なのね、髪も結い上げて。学園とは全然雰囲気が違う感じ。とっても、 似合ってるわ」 「あ、はい、ありがとうございます。その…、家の所用で……。静さまは、どうして日本に…?」 「蟹名家の親族の法事に出席するために、帰国したの。日本の夏は湿度が高いわ」 細く美しい掌をひらひらさせながら、静さまは苦笑した。 和服姿の志摩子も、つられて優雅に微笑んだ。
914 :
蟹名沈黙 :03/08/27 13:14 ID:eBtQOA3K
「山百合会の仕事は順調かしら? 白薔薇さま」 「志摩子で…いいです。あ、生徒会の仕事は…、おかげさまで順調です」 「あら? それは皮肉と受け取ってよろしいのかしら?」 「い、いえ…。皮肉だなんて、そんなっ…」 「ふふ…。わかってるわ、冗談よ。ごめんなさい、志摩子さん」 ロサ・カニーナが目を細めてころころと笑う。 私が静さまと会話をすると、いつもこんな感じでペースを乱される。でも、不思議と嫌じゃなかった。 どこか、心地良い気持ちになる。 志摩子がぼんやりと物思いに耽っていると、ふいに静さまが立ち上がった。 「志摩子さん。この後、時間あるかしら?」 「え? ええ。今日はもう用事を全て済ませましたから…。」 「それはちょうど良かったわ。いきなりだけど、これから私に付き合ってくれない?」 「は、はい。構いませんけれど…。一体、何を?」 「学校に、行きましょう」 「えっ?」 志摩子が、訝しげな表情で静さまを見上げる。 何故か、静さまは得意げな顔で答える。 「リリアン女学園に行きたいの。付き合ってくれるでしょう?」 夕暮れを背に、静さまはにこっと破顔した。
915 :
蟹名沈黙 :03/08/27 13:17 ID:eBtQOA3K
ロサ・カニーナ、ウァレンティーヌスが返ってきたので、 とりあえず書いてみた これから先、エロエロになるかどうかは、謎 >黄薔薇の人 お疲れ様です
おおー好きなカップリングキタヨ!! エロエロでなくてもエロエロでも続ききぼん
黄薔薇先生キターーーーーーーーーー
黄薔薇先生キタ━━━━━━━ヽ(゚∀゚)ノ━━━━━━━ !!!!!!!!!!!! 完結? お疲れさまです。 そして、蟹名静嬢だぁぁぁ!!やったー。 でも、これ、次スレのしょっぱなにもってきてもよかったね。 次スレ、エロ・カニーナ(仮題) だしw
。。 ミ□彡...
黄薔薇先生キターーーーーーーーー!!! 完結?完結なのー? 欲を言えば、令ちゃんと由乃のその後のやりとりが見たかったけど・・・ お疲れ様でした。大変面白かったです!!
次スレの1には まとめてくんのあれを入れて はどうかしらと思ってみたり #微妙にエロ台詞になってるのに気づいて改行をつけてみるテスト
黄薔薇先生お疲れさま〜。 まだ完結じゃないっすよね?
>蟹名沈黙 志摩子さんの装備が和服という段階ですでにエロいので、期待が高まってしまいます。
うん。和服って時点でもうえろい。
ししし静さま来てるー!(;゚∀゚)=3ハァハァ 今後が気になりまくりですので、頑張ってください! そして、黄薔薇先生も来てるーーー!! うぁー、まだ続きますよね?ね? 最近、黄薔薇先生の降臨を待ってる自分と、 降臨されたら話が終わってしまうから嫌だなぁと思ってる自分が居て困ってますw
>正直に言えば、これは友情とか姉妹愛ではなく、恋に近い感情なのではないだろうか、と思う時もあるし、令となら、その先へ進んでもいい、という気持ちも多少ある。 に何故かどきどきしますたw乙です!! 先へ進む令と由乃を書いてください黄薔薇先生 むしろ雪の女王陛下とリレー形式でとか 一瞬でも思った俺はもう立派な黄厨。
928 :
841 :03/08/28 13:32 ID:mGKc9Dqu
いとしき歳月の前編まで読んだ。 ちなみに蓉子×聖は書き終わり済み。 で。 申し訳ない。遅くなって申し訳ない。悩んでいたのです。 >827及び>886及び>903-904さま。 最初に見たときから、その妄想が脳裏から離れないのです。 もう僕は我慢できません。 その妄想を、下さい。いえ下さいませ。 悪いようにはしないので。全力を尽くしますので。 >904の続きがあるのならそれも貼ってくださってかまいませんし。 でも、僕はその最強の妄想をなんとか自分の手で書きたいのです。 いや本当ぶしつけで申し訳ありません。
彼の情熱を応援したいと思うがどうか(笑)
>>929 いや、てっきり彼の言う妄想を貼るものかと思って待っていたんだが(w
昭和初期の純文学作家みたいだよな、
>>841 っつーわけで、漏れも応援するのでがんがって書いてみれ
>>841 がんがれ
職人録に新たな1ページなヨカン
武嶋蔦子という少女は本当に不思議な子だ。桂はそう思う。 二人とも人見知りする性格ではないから、初めて出会った頃から気兼ねなく付き合えて来たし、 互いの好みや趣味だって知り合っている。仲の良い友人のひとりといってもいいだろう。 しかしそれは当たり前のクラスメイトとしての範疇を出るものではなく、 自分に対して以前から格別の関心を持っていたとはとても思えない。 それなのに、彼女はどうして私が喜ぶ仕草、望む言葉を知り尽くしているのだろう。 私は思う。きっと彼女が手にすれば、カメラのレンズは人の心の奥底を映す魔法のレンズに変わるのだ。 なぜなら蔦子さんの映す写真は「本当」だから。 この世界でただひとつ、誰も知らない真実の私を見せてくれる。 山百合会の薔薇さま方や、そのつぼみの皆さま。 これまではただ憧れ、雲の上のような存在だと思っていた方々だって、 きっと想像も出来ないような世界を知っている、「特別な私」を教えてくれた物だから。
「桂さんのお姉さまに写真を差し上げたわ」 「…う…嘘」 「嘘なんか言うもんですか。私が選んだとっておきの一枚。桂さんが一番素敵に写っている一枚を差し上げたの」 体の奥底がじわ。っと熱を持つのがはっきりとわかった。 お姉さまが私の写真をご覧になる。誰にだって見せたことのない姿を写した私の写真を。 あの方は私以上に潔癖な方だから、きっと最初は驚くわ。咄嗟に破り捨てたりしてしまうかも知れない。 それでもすぐに。 …きっと特別な姿の私に、素敵ね。って言ってくださるはずだわ。だって。 「この頃の桂さん、本当に素敵な表情になったわ」 そう。私は変わったんだもの。これは自惚れなんかじゃないわ。 だってちゃんとした証拠だってあるんですもの。何枚も。何十枚も。 「さあ、今日はどんな姿を撮って欲しいのかしら?」 蔦子さんが愛用のカメラを構えながら、いつもの笑顔でにっこりと私に笑いかける。 ああ。今日の私は、一体どんな新しい「私」に出会えるのだろうか。 その期待に胸を高鳴らせながら、私はまた今日も彼女の前で濃緑色の制服に手を掛けた。
>>928 うはー。なんだ情熱的なレスセンキューです。恐縮です。
ご要望の件に関しましては、ご自由にどうぞなのです。快諾です。
お互いに蔦子たん×桂たんに心動かされたマイノリティーとして協力致しましょう。
つ ー か 、 是 非 ! 今 す ぐ に ! メガネハァハァ ラケットハァハァ(落ち着け)
漏れなんかはSS職人さん目指すほどの度胸も文章力も無いですので、
せいぜいたまーに妄想をぺたりぺたりと貼り付ける程度ですから。
まあ、遠慮なくどうぞ。自分も見てえですから。ハゲシクソレ!ハゲシクソレヲ!(落ち着け)
>>841 たん
早く蓉子×聖を貼ってくだされ。我慢できません。ハァハァ
936 :
蟹名沈黙 :03/08/29 12:45 ID:tOSpcwNU
「変わってないわね、ここは。…なんてね。私がいなくなってから半年も経っていないけれど」 薔薇の館の窓から見える黄昏時の落日に背を向けて、静さまが微笑んだ。 志摩子は、彼女と再会してから何度も目にしているはずの笑顔に、どきっと胸が鳴った。 紺のジャケットに麻のカットソー、同じくロングパンツに身を包んだ凛々しい静さまは、舞台役者の 男役のようだ。 「志摩子さん、覚えているかしら?」 「はい?」 「ヴァレンタイン・イベントのデートのこと。ちょうど、いまから半年くらい前…、季節は正反対の 真冬だったわね」 「ええ…。覚えて、います」 志摩子は、あのとき静さまと過ごした心地よいひとときと、お姉さまや静さまの前で涙を流した 自分を思い出した。 あの日の私は、泣いてばかりだった気がする。 「あのときは、二人で奇妙な食事をしたわね。そういえば…、あまったショート・ケーキは食べた?」 「え、ええ…。お姉さまが」 「ふふっ。やっぱり、聖さまのお腹の中に入ったのね」 また、静さまが目を細めて楽しそうに笑った。なぜだろう、今日は静さまの笑顔に惹きつけられる。 卒業式以来、久しぶりにお会いしたからだろうか。 志摩子が、紅茶を淹れながらそんなことを考えていると、静さまが口を開いた。 「貴女は、祥子さまにとって祐巳さんのような方に、出会えたのかしら?」
937 :
蟹名沈黙 :03/08/29 12:45 ID:tOSpcwNU
「えっ?」 静さまの不意打ちに、志摩子は紅茶をカップに注いだままの姿勢で硬直した。 「あら、言い方がややこしかったかしら? 志摩子さんに妹はいらっしゃるの?」 「あ…、は、はい…。」 「ふぅん…。その子は、貴女にとって大切な人?」 「……はい」 志摩子の頭に、乃梨子の顔が浮かぶ。 乃梨子は、私にとって欠けがいのない存在だ。彼女が、自分の心を開いてくれた。楽にしてくれた。 もちろん、祐巳さんも、由乃さんも、お姉さまも、山百合会の薔薇さま方や両親…みんなが、 志摩子にとって大切な人なのだけれども。 「そう、安心したわ。聖さまがご卒業なされて、心が虚ろになっていたんじゃないかって、心配して いたの」 志摩子は、乃梨子と出会った前後の不安定な頃の自分を見透かされたようで、どきっとした。 窓辺から離れた静さまは、近くの椅子に腰掛けてテーブルに両肘をつき、両手を組み合わせて 顎を乗せた。 「でも、ちょっと残念、かな」 「?」 静さまは差し出された紅茶に手をつけず、じっと志摩子を見つめていた。 射るような視線が、志摩子に注がれる。 「覚えて…いないかしら? 私が、あのとき最後に言ったこと」
938 :
蟹名沈黙 :03/08/29 12:45 ID:tOSpcwNU
「最後に…ですか?」 何かを含んだ微笑をたたえる静さまは、志摩子を見つめたまま動かない。 懸命に記憶の糸を手繰り寄せていた志摩子が、あっと小さく声をあげた。 「どう? 思い出したかしら?」 「はい…。たしか、静さまは根に持つタイプだから、仕返しが恐い、とか…」 「そう、正解。覚悟しておいてね、とも言ったはずだけど?」 「ええ、たしかに」 「ふふっ、志摩子さん。覚悟は…できているかしら?」 静さまは、椅子から立ち上がると、紅茶を口につけていた志摩子の隣にそっと歩み寄った。 「えっ? 覚悟…ですか? 一体、どういう……」 訝しげな表情を浮かべる志摩子に、静さまは身体を折って顔を近付けた。 至近距離で見る静さまの顔は、どんな美辞麗句をもってしても言い表せないくらい、きれいだった。 「あのとき、こんなことも言ったでしょう。私と貴女は、もしかしたら姉妹になっていたかもしれない、 って」 「え、ええ。でも、それは…」 お姉さまが存在するから―― 「イタリアってね、冗談みたいだけど、パスタとトマトとサッカーだらけなの」 「はぁ」 「だからね、なんていうのかしら…。和食が恋しくなるのよ」 志摩子は、静さまの話をうまく呑み込めない。 「志摩子さんのうなじ…。とても、きれいね……」 「えっ!?」
939 :
蟹名沈黙 :03/08/29 12:46 ID:tOSpcwNU
>>13-14 のつづき
まだ、エロエロにならない…
感想レスありがd!
かにしまマンセー
おねがい!はやくうう!!
なぜか祐巳ネタしかかけなくなってる自分を発見。 てなわけで、スレ終了間際の駆け込み。 「ご(ryる。 開け放した窓辺では初秋の乾いた風がカーテンを揺らしている。 傾いた夕日が入り口の扉から差込み、階をあがったビスケット扉までほんのりと照らす。 テーブルの上ではアップルのフレーバーティが程よく酸っぱい芳香を漂わせている。 この場所は、居心地がよすぎる。そう思いながらも、瞳子の表情はいつもと変わらない。 なぜなら…… 「ねぇ、瞳子ちゃん? 聞いてる?」 紅薔薇のつぼみこと福沢祐巳、瞳子の心をゆらす存在がいっしょにいるからである。 「それでね……」 こわれたラジカセ…… わたしの脳裏に浮かんだ印象はそれである。 なぜか祐巳さんは"いつにもまして"壊れている。理由は不明。 可南子がもうこないからと薔薇の館に誘われたのは、今日のお昼。 学園祭が近いというのに、薔薇の館にいるメンバーは祐巳さんとわたしの二人だけ。 最初は断ったはずなのに、なぜかくることになっていたのは疑問。 わたしも小笠原の血筋に当たるだけあって、彼女のようなタイプに弱いのかもしれない。 「だからわたし……」 かといって、お客様待遇で、祐巳さんのおしゃべりに興じるのもなんか違う。 「あの、祐巳さま? 山百合のお仕事じゃないなら帰らしていただいても……」 とたんに祐巳さんの表情が曇る。ゆっくりと立ち上がって、あのねといいながら、近づいてくる。
なんというか、妙にいらいらする。 「あの!」 ゴトン ? 祐巳さんの足元に何かが落ちる。 ヴヴヴヴヴ 大きさにして親指くらい。色はピンク。コードが延び、ぶるぶると震える。 「なっ!」 一瞬で赤くなった私に気づかないように、祐巳さんがしゃがんでそれを隠すようにする。 「あはは、なんでもないよ」 その、困ったような笑顔に、心の底が疼く。 「ローターなんて入れてて、なんでもないなんて!!」 自分が口にした台詞が信じられなかった。そして、その台詞がもたらした快感が信じられなかった。 祐巳さんは、嫌いじゃない。祥子様の一件があってからは特に、諦めと、憧れが入り混じった不思議な感情がある。 あえて好きと言い切ってしまっても否定できない。 そんな女の子を罵る。いいえ『支配』する。そのインモラルな感じが、背筋を震わせている。 「あれ?ひょっとして、わたしにいじめられたくて、呼び出したの?」 下級生の私の声に、祐巳さんが、いいえ、祐巳が反応する。 おたおたと顔を赤らめ、握ったローターをどうすることもできず、口を開きかけては閉じる。 「いいわ、いじめてあげる。」 自分の心が暴走しているのがわかっていて、止められない。甘美な甘美な感触だった。 「ほら、ローター好きなんでしょ? さっきまでしてたみたいに、やって見せなさい?」 制服を脱がせると、祐巳はもう靴下しか身につけていない。リリアンの制服の下に何も着ていなかった。 テーブルの上で祐巳が、私の台詞に導かれるようにローターを自らの秘所に押し付け、スイッチを入れる。 顔を真っ赤にして、なおかつ快楽に耐えるかのようにゆがむ顔が、嗜虐心をくすぐる。
夢中でクレバスをなぞる彼女の横に腰をかけると後ろから抱きかかえるように胸を鷲掴みにする。 「あら、案外あるじゃない」 小さな怪獣のような声を無視してそのまま胸の愛撫を続ける。 口を半開きに恍惚とした表情の彼女に手が止まっているわよとしかりつけ、彼女の身体をテーブルの上に横たえる。 上から覆い被さるように胸に舌を這わせる。両手でパン生地をこねるように乱暴に胸をいじる。 乳首をひっぱり、指ではじく。 「ひゃん」 祐巳が小さく気をやった。 「あら、敏感ね」 この手で祐巳を逝かせた事に、妙に充実感を感じる。 続けて右の乳首をつまみながら、左の乳首をあまがみする。 「あぅ、あっ、あっあぅ」 立て続けに絶頂に達する。 両足をテーブルに踏ん張り、股間を突き出すように身体を震わせている。 気づけば手のひらでローターをクリトリスに押し付けながらおまんこに指をつっこみ、反対の手はアナルに入れられている。 「ふふん、とんだ変態ね。」 「はぁあはひぃ、祐巳は、おまんこがないと生きていけないへんたい女ですぅ」 おまんことアナルの手を止めることなく、涙を流しながら祐巳が言う。 そういいながらもビクビクと身体をふるわせ、絶頂を味わいつづけている。 ひどく滑稽だった。そして、怖くなった。彼女から手を離すと、テーブルを降りようとした。 「あれ? 瞳子ちゃん、どうしたの?」 快楽をむさぼることしか頭に無い様だった祐巳が、おまんこの汁まみれの手で、私の手をしっかりと握る。 「そっか、瞳子ちゃんも、逝かせてほしいんだ? うん、いいよ。」 否定する暇も与えられなかった。逆に私を押し倒し、唇を奪われる。 妙に熱気を帯びた唇が、私の唇を押し開き、熱い舌びらが、必死に閉じようとする私の口に無理やり差し込まれる。
頭を振って逃げようとしても、いやらしい液のついた手が、顔をしっかりと押さえている。 舌が私の口の中を這い回る。たくさんの唾液が喉の奥に注ぎ込まれ、飲み込まずにはいられない。 ファーストキスが、変態女の唇で陵辱されている。 不意に股間に違和感を感じる。15年間誰も触れることのなかった部分に彼女の指がもぐりこむ。 先ほど彼女を責めていたときに感じていた快楽が、彼女の指によって掘り起こされ、ぐちゃぐちゃといやらしい音を立てる。 気づけば、服なんてきていなかった。いつのまにか剥ぎ取られ、床に落ちていた。 「ふふ、おいしかった。」 彼女がやっと唇を離した。ついで手についた私の愛液を舐める。 「ふふ、こっちもおいしい。」 「……こ、この、変態女!!」 涙をこらえることができず、目からぼろぼろと零れ落ちてくるのがわかる。 「え〜 だって、女の子は、みんな、へんたいさんなんだよ? それに、キモチイイんだよ。 瞳子ちゃんだって、こんなに……」 これ見よがしにまた、指についたぬらぬらを舐める。 ガタン 部屋の隅で、ダンボール箱が大きな音を立てる。 まさか、誰かいた? 「ね、おね〜さま?」 ダンボールが倒れ、祥子さまが床に転がる。縄で全身を縛られ、白い素肌に赤いあとがついている。 「ふふ、お目覚めの気分はいかがですか?」 しかし、ギグをはめられた祥子さまは意味のわからない言葉しか漏らさない。しかしその表情は、明らかに愉悦の表情だった。 うらやましい。なぜか浮かんだ単語を、心の中で必死で否定する。 「そうだ、お姉さま。瞳子ちゃんが、きてくれているんですよ。」
そういうと、祐巳さまは祥子さまのもとに歩み寄られ、祥子さまの股間から何かを引き抜く。 黒く、太いバイブだった。祥子さまの愛液でテラテラとひかり、グロテスクにうごめいている。 「お姉さまは、すこし、ここで待っててくださいね。そのかわり、自分で慰めていていいですよ。」 祐巳が戒めの要を解くと、祥子さまは身体に絡まった縄を解くでもなく、即座に自分を慰め始める。 「ふふ、じゃあ、瞳子ちゃん。 その、かわいらしいおまんこの処女膜、これで、破ってあげる。」 ひどく、彼女が恐ろしく見えた。でも、期待をしている自分がいる。 いやいやと首を振りながらも、口元がだらしなく開いているのを自覚する。 「なんだ、うれしいんだ。」 彼女の声の一つ一つに、身体が反応し、いやらしい液がおくからこぼれてくる。 「じゃあ、これは…… こっちね!!」 バイブがアナルにあてられる。祥子さまの愛液が潤滑液となり、私のお尻にめりめりともぐりこむ。 もう声なんて、出せなかった。痛みと、恥ずかしさと、そしてなぜか感じる享楽的な衝動に、脳が全部焼かれている。 「処女膜は、どうしよっかなぁ」 彼女の指が、私の処女膜をもてあそんでいる。 「私のこぶしと、祥子さまのこぶし、どっちがいい?」 一瞬、祥子さまに視線を向けたのを、祐巳さまは見逃さなかった。 「あーあ、祥子さま、ご指名ですよ」 おまんこをいじりながら祥子さまがのそりと起き上がる。縄が解けて彼女の身体から滑り落ちる。 「ほら、瞳子ちゃんが、お姉さまのこぶしで、処女膜ぶち破ってほしいんですって。」 いやいやをするように顔を振ったつもりが、お尻の穴の痛みで思わず天を仰ぐ。 「ほら、おまんこ突き出して、催促してますよ。」
あっあ”〜 自分の口から出た言葉とは思えなかった。おまんこを焼けるような痛みと異物感が蹂躙する。 そこで何かがぐちゅぐちゅと音をたて、痛みが生み出す確かな快楽に意識を手放したことも気づかなかった。 ……もう、ふたりとも寝ちゃうんだもの。さびしいなぁ。 どこかから誰かの声が聞こえる。股間をおそう鈍痛がこれが夢でないことを教えている。 「あんな豆狸見たいな顔して、どんな体力してるんだろう。」 思わずつぶやいた台詞に、となりでうずくまっていた祥子さまがのそりと起き上がる。 「オスの狸は千畳敷っていうから、その分の欲望を受け止めるためかしら。」 そのとき視界のすみで祐巳さまが立ち上がる。おまんこにバイブをつっこなんだまま。 「あれ? 二人とも起きたんだ〜 よかった、ちょっと寂しかったんだ。 じゃぁ、つづき、ね。」 これから自分の体を襲う苦痛に、期待し、おまんこをぬらしている自分がいる。 血まみれのおまんこを、引き裂くようにそのきれいな手を突っ込んでほしいと思っている自分がいる。 「えへへ、まだ、夜は長いからね。」 外はすでに真っ暗だけど、時間なんて気にもしていなかった。 そして、夜を、破瓜の赤い血が染めていった。 -END-
静さま続きキタ━━━━━━━ヽ(゚∀゚)ノ━━━━━━━ !!!!!!!!!!!! いや、和食が食べたいって、静さま。 和の女なのかよ、とわらってしまった。よい話。
カニさんも赤な人もおつー。 次すれのタイトルでもあるし、 好きなカップリングでもあるのでカニさん期待大です!
蟹の先生がんがって!
902です。886(=903)さんアリがトー!!!頼んでみて良かった。 >自分の名札の下にぺたりと何かが貼り付けられているのに気付いた。 蔦子さん貼ったのかよ!早退してなかったらどうなったことか…ドキドキ。 つか文章の流れがすごく好みです。これで即興って… 黄薔薇先生キタ Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒(。A。)!!!乙です。しっとりとした雰囲気がイイ! 「蟹名沈黙」も楽しみだー。SS職人の皆様マリガトー!
ところで950を超えたわけだが
次はエロ・カニーナか ところで凌辱SSマダー?
そういえば今日は噂のロンドローブのイベントすね。本当に発表はあるんかな? せめてOPアニメくらい公開されれば、 果たしてどんなモノになるのかの推測も付けやすいというモノなのですが。 つーか、せめて桂さんの設定画だけでも発表キボンヌ。(無茶いうな)
955 :
蟹名沈黙 :03/08/30 14:11 ID:0Mri2e7a
新スレも立ったことだし、 埋めに入ろうか?
新スレも立ったことだし、 埋めに入ろうか? 「か」 か、か、か、 蟹名静で「か」 次どぞー。
959 :
名無しさん@ピンキー :03/08/30 22:35 ID:kvzDfjTp
・
「か」か・・・了解した。 「か」つて、一年前自分がそうであったのと今の彼女はきっと同じである に違いないと蓉子は、珍しく祐巳を制してお茶の準備を始めた祥子を見遣り ながらぼんやりと考えた。 次はじゃあ島津由乃「し」
静の「か」じゃなかったのか
あら?
もう…、あわてんぼさんね
埋〜め〜立て立て♪ 埋〜め〜立て立て♪ 森一たんを召還せよ 埋〜め〜立て立て♪ 埋〜め〜立て立て♪ 蟹〜名沈黙早く来て ・・・・・・うまくいかなかった。
ケースレッドたん。待ってるよぉ。
黄薔薇先生えええええ ・・・は、呼ばなくてもちゃんと来てくれるから大丈夫か。 でも待つ間が長いんだよナ〜
祥子がK氏とケコーンする。 で仕方なくK氏を頑張ってその気にさせようとする祥子。 しかし結局後ろの穴をヤられるのであった。 とかいうマリみてファンが最も望まない展開のSSキボン
私は烏賊SS作者待ちです 次は蛸で…
>>968 白い烏賊に犯されたのは白薔薇姉妹だったから、蛸に犯られるのはやっぱ紅薔薇姉妹なのだろうか、赤つながりで。
あと、蟹と静さまとかもいいなw
970 :
夜宵 :03/08/31 16:43 ID:T1DSkQ9K
カプはともかく展開のニーズはほとんどないだろうし 出来がよいとも思えないのでコンクリ代わりにしてみる試み。 中心 「で――何の用、ロサ……まいいか……、蓉子?」 ビスケット扉を開けて、水野蓉子がいる薔薇の館に入った佐藤聖はまずそう言った。 日はすでに傾き、蜜柑色を薔薇の館に注ぎ込んでいた。蜜柑色の薔薇ってあるのかしら、 と思いながら蓉子は聖の顔を見た。ヴァレンタインからも一週間ほどが経過しており、三 年生が学校を訪れる頻度は極端に少なくなっている。これを逃したらしばらくチャンスは 無いかもしれない。蓉子が偶然見かけた聖に放課後――誰もいなくなってから、という条 件付きで薔薇の館に呼び出したのは、そう思ったからだった。 「ええ、まあ、ちょっとした用が」 「だから、それは何」 すこし聖の視線がきつくなる。だが蓉子は動じずに先ほどまで座っていた椅子から立っ た。いつだってそうしてきた、私は。そう自分に言い聞かせる。内心の動揺を、悟られて はいけない。 何か重大な決心を秘めたような蓉子とまともに眼が合い、少したじろぐように一歩だけ 後退した聖は、しかし、直ぐに態勢を立て直す。そうよね。蓉子は口の中で呟く。そうで なければ、やりがいがない。 蓉子は前進し聖の眼の前に立ち、 そして口づけた。
971 :
夜宵 :03/08/31 16:44 ID:T1DSkQ9K
「ん……ん!!」 聖は激しく抵抗するが、頭の後ろに蓉子の腕が絡んでいてまともに身動きがとれない。 数秒間、その口づけは続いた。 「何するの! 蓉……」 強く反発したのを確認して、蓉子は再び口づけた。 しかし、先ほどまでと違った点がある。 蓉子は舌を聖の口腔のなかに侵入させ、右手で胸を愛撫する。それをしつこく続けた。 舌を差し入れた瞬間、聖の身体が震えるのがわかった。その舌を踊らせて、唾液を舐め 取る。胸に触れた右手は容赦なく、粘土細工を作るようにいやらしく動かす。 やがて、唇を離した後の聖は、先ほどまでの聖ではなかった。気力が全身から失せ、眼 から光が無くなり、抱きとめた蓉子の胸の中で呟きを漏らす。 「ぅぁ――なんで、なんで……」 「やっぱり、そうだったのね」 蓉子は言った。 「前々から、おかしいと思ってた。祐巳ちゃんに悪戯しても頬へのキス止まり。抱き締め るくらいだったら、軽く胸揉むくらいしてもよさそうなものなのにね。ロサ・カニーナに も――あ、これは祐巳ちゃんから聞いた、もとい聞き出したんだけどね――やはり頬への キス止まり。餞別だったら唇にしてあげれば良かったんじゃないの? そうして考えていって、私は思いついた。 聖、あなたにとって、唇でのキスって、特別な意味を持ってたんじゃないの? 【それ以上のことを】、【絶対に】、【しない】ようにしてきたんじゃないの!? 唇のキスはまだ耐え切れた、けれど、舌を入れられたのが判ったところで何かが焼き切 れてしまったのよ、あなたのなかで」
972 :
夜宵 :03/08/31 16:45 ID:T1DSkQ9K
そこまで言って、蓉子は聖の手が強く、――蓉子の制服を掴んでいるのに気付いた。 「ようこ――、蓉子! ……」 名前を二度呼び、しかし沈黙してしまう聖。 「栞なのね――栞?」 蓉子は訊いた。固有名詞だけで。 聖は脱力したように、二度、ニュートンの林檎が引力に従ったときのように、ただ重さ を持つ頭が下に向おうとするのに抵抗しないだけであるように、ゆっくりと頭を縦に振っ た。 「キス……栞と一回だけ……した」 ゆっくりと続ける。 「それ以上のことも――栞に……してもらい……たかったのに。 栞以外の誰にも――したくなかったのに。してもらいたく……なかったのに。 私――私、どうしたら、これ……から……!」 いつか、いつになるかわからないけど、いつか、彼女にしてもらう。してあげる。 それまで、誰にもそれ以上のことを。 しないし、させない。 それが、全てを一旦喪いかけながら。 また復活したかのように見えた少女を。 最後の最後で、繋ぎとめていた糸。矜持。 それを今、蓉子は奪い去ったのだ。断ち切ったのだった。
973 :
夜宵 :03/08/31 16:46 ID:T1DSkQ9K
そんな涙声が、聴きたかったわけじゃないのに! じゃあ、なぜ、そんなのことをしたのだろう? 蓉子は無理矢理床に聖を押し倒すと制服を乱暴に脱がした。 「どうしてわからないの」 聖は反応しない。 「私――ずっと聖のことが好きだったんだよ」 聖は反応しない。 「あの、クリスマスの夜にそれに気付いたのに」 聖は反応しない。 「あのときからずっと、好きだったんだよ!」 聖は反応しない。 「ずっとずっとずっと、聖だけを見てたんだよ!」 聖は反応しない! もう、言葉じゃ無理なんだね、蓉子は呟いた。 身体に、教えてあげる。 あなたの中心が見えなかった。 皮を剥いで素直な部分が見たかった。 でもそれは、暗闇だった。 中心は、暗闇だった。 否、蓉子がそうさせたのだった。 栞への想い、光で満ちた空間を、闇に堕落させたのは、蓉子。
974 :
夜宵 :03/08/31 16:46 ID:T1DSkQ9K
下着を外す。聖は全裸になる。均整のとれた白い身体。 虚で満ちた情況を漠然と把握しながらもやはりその姿に蓉子は興奮した。下半身に熱が 集まり、潤みを帯びていくのを自覚する。 乳房に舌を這わす。少し身体が震える。蓉子はそれに満足した。 なんだ――やっぱり、身体は正直なんだ。 そのまま乳首を舐めながら手を下半身に運んだ。 「――んっ……」 聖が喘ぎ声を上げる。 嬉しくなる。私のものなんだ。今。今だけでも。蓉子は三度目の口づけをした。 ――その部分は濡れていた。 軽く触れた人差し指に粘性のある液体が絡みつく。 そのままその部分の外側を撫でた。 「……や、うん、ああっ」 喘ぎ声が高くなる。 躊躇無く、中に入れた。包まれた指が締め付けられる。 「――いやあっ!」 出し入れする。水の撥ねる音が部屋に響いた。 「あうっ、あああ! ううっ! ん! ああん! いやあ! だめっ!! だめえええ っ!」 聖の顔は快楽に歪む。 涎が唇の端から漏れるのを舌で舐め取った。 やがて、聖の唇はわなわなと震える。絶頂が近いのが蓉子にもわかった。 さあ。私の名を叫んで。 私しか見えないって、教えて。 お願い。 聖は喘ぎを迸らせる。その眼は蓉子を見ていない。空間ではなく時間の向こうを聖は見 ていた。 「――栞! しおりぃっっ!!!」 そして果てた。
975 :
夜宵 :03/08/31 16:47 ID:T1DSkQ9K
彼女の世界には、ただ一人しかいなかった。 聖が果ててからも、蓉子は暫く出し入れを続けた。それはたとえば、車に乗っていると きにブレーキをかけても、急には止まれない現象とよく似ていた。 なんで私、犯しながら泣いているんだろう。 ふと見ると聖も泣いていた。 けれど逆だ。蓉子は思った。 私は悔しさのあまり泣いている。聖は歓喜のあまり泣いている。 私を栞と認識することで。 ようやく指を抜くと、蓉子は紅薔薇としての姿を片鱗も表出させずにただ一人の惨めな 少女として泣いた。 時間が経った。 聖が起き上がる。 彼女は言った。 「栞――今度は私が栞にしてあげるよ……嫌?」 蓉子――否、“栞”は少しだけ考えて、そして言った。 「ううん……いいよ、聖。私を、抱いて」
お、リアルタイムで職人さんに! >夜宵さん いきなりダイレクトというか、直球な場面描写で砂 蓉子さまの振る舞いが哀しみを誘います…
聖さま、壊れちゃった?
うまい。 蓉子さま可哀相すぎるな。それもいいけどな。 ちなみに聖さまはバリタチじゃないかと個人的には思ってるが・・・。
ようこそ容子
魔物ハンター蓉子
982 :
名無しさん@ピンキー :03/09/01 06:09 ID:qnMMfpGb
確かに聖さまはバリタチだと思うが。 まあ主に男性陣が書くギャグ系壊れ系だと 容子さまに調教寸前でやめて〜って泣く聖さまでEND、というパターン、 多いけどな。 俺は某サイトでの、血が出るほど攻められているのに、 精神的には圧倒的に聖さまを束縛している容子さま、というのが ガクガクブルブルもので大好きだ・・・。
>>982 うはー!そんなのあるのか…それはステキだ。
985 :
982 :03/09/01 18:11 ID:8nStKBTd
血まみれか。 さすがは生理痛萌えという新ジャンルを開拓しただけのことはある。 すげーな紅薔薇。
下染みやすい雰囲気の紅薔薇さま
>>982 のいってるssってどこで読める?
ヒントでいいから教えて。
>>982 同士よ。しかしあれも蓉子さま可哀相すぎないか。
決して聖さまの心は得られない感じだ。
ちなみに字間違ってるぞ・・・蓉子。
>>988 SSリンクで聖蓉子ラブで検索したらよいかと。
間違ってたらゴメソ。
1000まで秒読みでしてよお姉さま
乃梨子×志摩子なら断然あそこだなぁ。 暗すぎる黒すぎる話だけどさ。 ほんと、神さまに真摯に向かってる人間にとって 全校生徒の前でゆるされたからって何の救いにもならんというのに同意。 俺が志摩子さんならぐれるよ。 下手にゆるされてしまったら鬱屈した感情はますます内にこもるんだよ。
志摩子さんが好き。 由乃ちゃんがお気に入り。 祥子さまにハァハァ。 そして本命は蔦子たん! …漏れには薔薇の派閥など関係無いね。無い!
>992 でも今野ワールドでは志摩子さんは別にそれに不満はないみたいだしいいんじゃないか? 俺もあの手の荒療治は好きじゃないけど、悪いのは仕掛けた薔薇様たちではなく、作者だと思うよ。 あの荒療治で掬われてしまう、それがマリみてワールドの志摩子さんなわけだよ。
>>994 うん。まあ仕方ないと思ってる。
ていうかあんま暗いと原作に合わないだろうし、自分みたいなのは少数意見てのも自覚してるし。
だから二次創作を求めてさまよう日々です。
まあ…あれはな。 そんな事よりもうすぐ1000ですわよお姉さま。
んじゃまぁ皆さま、次スレにごきげんよう。
>>989 便乗でマリガトー。
探してそれっぽいのあったんだけどもうなくなってたりする?(´・ω・`)
999 :
名無しさん@ピンキー :03/09/02 04:56 ID:Z1C/rzyP
ヒントは「しまのり」
1000 :
名無しさん@ピンキー :03/09/02 04:57 ID:IsBH6Mbk
1000キタ━━(゚∀゚)━━━!!
1001 :
1001 :
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