【バルキリー】武装錬金【スカート】

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1名無しさん@ピンキー
斗貴子タンハァハァ
2名無しさん@ピンキー:03/07/07 13:52 ID:DyLAzvUt
2はもらったぞ!!
3名無しさん@ピンキー:03/07/07 13:52 ID:ZYixLWwj
しまった、遅かったか!
4あぼーん:あぼーん
あぼーん
5名無しさん@ピンキー:03/07/07 14:03 ID:c1JEwLPV
斗貴子タンより斗貴子さんの方がよかったかな
斗貴子さんっていう呼び方になんか萌える
6あぼーん:あぼーん
あぼーん
7あぼーん:あぼーん
あぼーん
8あぼーん:あぼーん
あぼーん
9名無しさん@ピンキー:03/07/07 15:00 ID:DmZSfsc5
早くも業者トピに!!!
10名無しさん@ピンキー:03/07/07 16:03 ID:ZElnKsJM
>>9
トピ?
11名無しさん@ピンキー:03/07/07 17:55 ID:JRTg4ihq
まだキャラ少ないからな。
今週の展開見る限り打ち切りはしばらくなさそうだが。
12名無しさん@ピンキー:03/07/07 18:05 ID:OUCko5Bk
恋菌スレもうたってんのか…
ウチキリーにならんことを願って…age
13あぼーん:あぼーん
あぼーん
14名無しさん@ピンキー:03/07/07 18:27 ID:ZElnKsJM
>>11
斗貴子さんとまひろタンがいれば無問題
15あぼーん:あぼーん
あぼーん
16名無しさん@ピンキー:03/07/07 19:26 ID:e+HcVA4u
斗貴子さん着地するときにスカートおさえてたよー(;´Д`)
17名無しさん@ピンキー:03/07/07 19:27 ID:WTl4jujl
トキコさんに叱られたい
18あぼーん:あぼーん
あぼーん
19名無しさん@ピンキー:03/07/07 19:40 ID:/0bRoQYJ
パンツが見えないのが悲しい・・・<斗貴子さん
20名無しさん@ピンキー:03/07/07 19:55 ID:ZElnKsJM
>>19
だがそれがいい
21あぼーん:あぼーん
あぼーん
22あぼーん:あぼーん
あぼーん
23あぼーん:あぼーん
あぼーん
24名無しさん@ピンキー:03/07/07 23:36 ID:OUCko5Bk
業者失せろウザい吊れ。
ここは恋菌スレだ。斗貴子さんにハアハアするスレだ(違
25あぼーん:あぼーん
あぼーん
26あぼーん:あぼーん
あぼーん
27名無しさん@ピンキー:03/07/08 00:19 ID:ZNpyJkgT
業者大好き
めざせ業者率90%
28あぼーん:あぼーん
あぼーん
29あぼーん:あぼーん
あぼーん
30あぼーん:あぼーん
あぼーん
31あぼーん:あぼーん
あぼーん
32名無しさん@ピンキー:03/07/08 00:34 ID:b6lxxLPu
とにかく下げる
33名無しさん@ピンキー:03/07/08 00:36 ID:Ui4xDrGB
斗貴子さんイイ!このまま腐女子受けしない展開キボンヌ
34あぼーん:あぼーん
あぼーん
35あぼーん:あぼーん
あぼーん
36名無しさん@ピンキー:03/07/08 02:12 ID:8awldk+J
トキコと聞くとまず何より
「巳間兎季子」を連想する俺は逝ってよしでつか?
37名無しさん@ピンキー:03/07/08 02:47 ID:ytzcdcg7
トキコと聞くと業者を連想します
38あぼーん:あぼーん
あぼーん
39名無しさん@ピンキー:03/07/08 12:13 ID:THLx6QJN
トキコと聞いて加藤登喜子を連想した漏れはリアルオサーンなのか
40あぼーん:あぼーん
あぼーん
41名無しさん@ピンキー:03/07/08 19:17 ID:Sq9uEkvl
斗貴子さんと聞くとるろ剣の斎藤の奥さんを思い浮かべる
42名無しさん@ピンキー:03/07/08 19:22 ID:s7oo3aEO
早速かいてみました
ヘタクソな文章で、しかもエロなしですが・・・
43名無しさん@ピンキー:03/07/08 19:22 ID:s7oo3aEO
 今夜は本当に静かだ。夜の静けさがやさしく包んでくれているようで安心する。
久しぶりだな、こんな夜は。いつもホムンクルスとの戦いで休まる暇がなかったな。
まぁ多分、こんなに落ち着いていられるのには他にも理由はあるんだけど。

スースー

月の光がかすかに入るだけのちょっとホコリっぽいオバケ工場の一室に、
寝息だけが聞こえてくる。俺の右半身から彼女の体温と甘く弱い感触が感じる。
「今更なんだけど、やっぱり・・・小さいなぁ」
起こさないように小声でつぶやいた。
よく今まで1人で戦ってきたと思う。彼女のどこにそんな力があるのだろう。
普通だったら、ごく普通に俺と同じ学生として人生を歩んでいただろうに。
ホント、斗貴子さんはすげぇや。
44名無しさん@ピンキー:03/07/08 19:23 ID:s7oo3aEO
 そんなことを考えていると、彼女は突然俺のほうにぴったりとくっついてきた。
彼女の体温も重さもより一層感じられるようになった。
ものすごくドキッとした。
小さいながらも2つのやわらかい感触が俺を惑わし、彼女の甘い寝息が
また俺の理性を剥がそうとしている。

「・・・全然ねむれません」
まぁいいや、今は彼女を感じていよう。朝がくればまた血生臭い戦いの日々だ。
俺は斗貴子さんのサラサラした髪で遊びながら眠気がやって来るのを待った。


「もう朝だ、はやく起きなさい」
「ん?ああもう朝か。おはよう斗貴子さん」
「まだ『さん』付けなんだな、キミは」
「なんだよ、斗貴子さんだって俺の事『キミ』って言ってるじゃん」
「ん・・・確かにそうだね。ほら、はやく服を着て。今日は忙しいよ」
「はい・・・」
45名無しさん@ピンキー:03/07/08 19:26 ID:s7oo3aEO
以上です。読んでくれた方々ありがとうございました
46名無しさん@ピンキー:03/07/08 19:52 ID:Sq9uEkvl
エロは無しか。あっさりしすぎだよ…
次はエロ有りを期待する
47名無しさん@ピンキー:03/07/08 20:24 ID:sc1BCxBN
>>46
まだ連載始まって間もないのに無茶いうなよ
誰かに期待する前に自分がかいてみ(プ
48名無しさん@ピンキー:03/07/08 20:28 ID:b6lxxLPu
>>43-45
投下感謝。
まだ連載間もないのに話の投下があるとはありがたや
49名無しさん@ピンキー:03/07/08 20:49 ID:Ob9gQY1Q
週刊少年漫画板のスレ、Part11だと。
50あぼーん:あぼーん
あぼーん
51名無しさん@ピンキー:03/07/08 22:46 ID:DWPArCat
>>49
まあGBWに比べりゃ期待できそうだからな。
5246:03/07/08 23:54 ID:Sq9uEkvl
>>47
昼でも薄暗いであろう森の中で、カズキと斗貴子はホムンクルスと戦っていた
「くっ!速い…!!」
虎の姿を模したホムンクルスは凄まじいスピードで森の中を駆け回り
熟練者である斗貴子でも、追い付くのがやっとと言う有様であった
「カズキ、そっちに回ってくれ。挟み撃ちにするぞ!」
「わかった!」
カズキはホムンクルスの進行方向に回ろうとした
だが、カズキが駆け出したとたんにホムンクルスは向きを変えて斗貴子に襲いかかった
不意をつかれた斗貴子は数m吹っ飛ばされて、木の幹に激突した
「くうっ!!」
斗貴子は一度うめいたきり、ぐったりとして動かなくなった
「斗貴子さんっ!!」
カズキは近寄ろうとしたが、ホムンクルスがその行く手を阻む
「くそ…よくも斗貴子さんを…。貫け、俺の武装錬金!!!」
カズキの突撃槍が輝き、暗闇の森を照らし出す
カズキはよける隙すら与えないほどのスピードでホムンクルスに突っ込んだ
頭から貫かれたホムンクルスは脳漿をぶちまけて息絶えた
5346:03/07/08 23:56 ID:Sq9uEkvl
「斗貴子さん、斗貴子さん!!」
必死の呼びかけにも、斗貴子はピクリとも動かない
どうやら吹っ飛ばされた時に頭を強く打ったようだ
セーラー服は血まみれで、斗貴子の傷の深さを物語っている
(斗貴子さん…ごめん)
カズキは心の中で謝りながら、セーラー服に手をかけた
月光の元に照らし出された斗貴子の裸体は神秘的なほどに美しかったが
その美しさを汚すように、腹部から血が溢れ出している
カズキは脱がせたセーラー服を引き裂き、斗貴子の腹部にまいて止血を試みた
腹部からの出血がどうにか収まる
(どうやら上手くいったみたいだ)
カズキはホッと胸をなでおろした
5446:03/07/08 23:56 ID:Sq9uEkvl
改めて斗貴子の裸身を眺め、カズキはゴクリと唾を飲み込んだ
斗貴子が上半身を無防備に晒している
カズキの心臓はものすごい速さで脈打ち、股間はいきり立って抑えられない
カズキは雪のように白い肌にそっと触れてみた
斗貴子の肌は滑らかで、またひんやりとして気持ちよかった
カズキはこらえきれず、形のよい乳房にむしゃぶりついた
舌で左の乳首を転がしながら、左手で右の乳房を鷲づかみにする
斗貴子の乳房は最高の揉み心地で、カズキは狂ったように揉みしだいた
しばらく胸を弄んだ後、カズキは左手でスカートをめくり
ショーツ越しに斗貴子の秘裂に触れてみた
すでにショーツはぐちょぐちょで、薄い陰毛が透けて見えるほどだ
カズキがつつ…と指を滑らせると、さらに蜜が溢れ出す
カズキは一旦斗貴子から体を離してズボンを脱ぎ
ショーツの脇からゆっくりと挿入していった
「処女膜…斗貴子さん、処女なのか…」
カズキは少し躊躇ったが、覚悟を決めて一気に斗貴子の中に突き入れた

「 突 き 抜 け ろ ! お れ の 武 装 錬 金 ! ! 」
5546:03/07/08 23:58 ID:Sq9uEkvl
>>47
ほれ、書いてやったぞ
エロSSなんて初めて書いたから苦労したけどな

さあ、次はおまえの番だ
56あぼーん:あぼーん
あぼーん
57名無しさん@ピンキー:03/07/09 01:19 ID:62n7qtzZ
なんか小学生が読書感想文であらすじをバーッと書いて最後に「〜だったので面白かったです。」みたいなSSでつね。
逆に笑えたけど。
5847:03/07/09 01:25 ID:+r50gHRY
>>46
すいませんまさかマジに書いてくるとは思いませんでした、
私の 完 全 敗 北 で す 

>「 突 き 抜 け ろ ! お れ の 武 装 錬 金 ! ! 」
深くにもワラタ
59名無しさん@ピンキー:03/07/09 01:38 ID:CjGHUmSo
ときこさんって処女なのかな
まあそうなんだろうな
6046:03/07/09 07:57 ID:QvizdR43
>>57
すまんね
初心者ということで許してくれ
6145:03/07/09 22:21 ID:9QEBWO0O
エロ度が低いとのご指摘でしたので書いてみました
結構長文です。一応>>43-44のちょっと前の話という設定です。
6245:03/07/09 22:22 ID:9QEBWO0O
 んで、何で俺と斗貴子さんが隣同士で座ってんの?
とりあえず今までの事をあらってみよう。
確か今後激化するであろうホムンクルスとの戦いをどう対処するかで、今日の夜オバケ工場
に集合する事になったんだ。で、斗貴子さんとオバケ工場で会って早速話し合ったんだ。
キミは後先考えず行動してるどーたらこーたら、斗貴子さんだっていくらなんでも1人で
無茶をしすぎだどーたらこーたら、まぁ話をしている内にヒートアップしていったんだっけ。
それでもう只の口喧嘩になって、その時に言っちゃったんだよ確か。あんな恥ずかしいセリフ。
(斗貴子さんのこと好きだからに決まってるだろ!)
・・・ありゃあやっちまったなぁと思ったよ。一気に場の空気重くなったし。斗貴子さんその時
から一言もしゃべってないしな。やっぱり『好き』なんて言うんじゃなかった。

 とまぁそれで今に至るわけだけど、ホントどうしよ?雰囲気が重くて話し掛けられない。
いや、話すネタもないんだけどさ。
長い沈黙と静かな夜。二つが合わさって耳鳴りがするくらいだ。いつまで続くのだろうと
思っている時、隣から小さな声が聞こえてきた。斗貴子さんだった。
「・・・私で、いいの?」
6345:03/07/09 22:22 ID:9QEBWO0O
どんな顔をしているかは暗くてよくわからないが、一応俺の方を見て話している。
「へ?」
なんとも間抜けな返事をしたもんだ。
「キミには・・・もっと見合った女性がいると思う。私は戦いくらいしかやったことはないし、
料理は全然やったことないし、今流行りのものなんて知らないし、化粧だってしたことないし、
体つきだってキミの期待に答えられるくらい魅力的じゃ・・・」
なんか自虐的な暴露トークになっていたので、話を止めさせるために手を掴んだ。
ビクッとした後、落ち着きを取り戻したようだ。
「・・・しかも体中キズだらけだ。私とキミとは釣り合わない」
さっきより顔が近づいているから表情が見てとれた。自分の言った事で沈んでるようだった。
「そんな斗貴子さんが・・・好きだ」
もうどうにでもなれ。また沈黙がその場に漂う。でも前と決定的に違うのは顔が目の前にある
ことだ。彼女の息づかいも感じとれ、そのまま俺と斗貴子さんは・・・
キスをした
やわらかい、ものすごく。でも少し震えているみたいだ。まぁ俺は緊張しすぎてガチガチだけど。
しばらくすると唇が離れていった。ああ、まだ物足りない。
斗貴子さんの顔を見た。少し赤くなっていて、見られてることを知ったら俯いてしまった。
そのしぐさが愛らしくて、ついまたキスをした。今度はもうちょっと長く。斗貴子さんには
もう震えはない。余分な力も抜けてリラックスしてるみたいだ。でも今の状況は俺には
まだ信じられないところもあった。だってあの斗貴子さんがこんなにも・・・
6445:03/07/09 22:23 ID:9QEBWO0O
何回かキスをしていると、そのキスも段階を踏むように濃厚になっていった。
今は二人とも舌を絡めるレベルまでいってしまっている。斗貴子さんは完全に俺に背中をあずけて
いる。
「はぁ・・・ん」
たまに漏れる声と、さっきよりも激しくなった息づかい、絶え間なく聞こえるピチャピチャ
という音がいやらしい。それに加えて斗貴子さんの鼓動がはやくなっていることと、上気して
いる顔、汗ばんでいる体、ぎこちない舌使い、いつもはガードの堅いスカートも足のつけ根が
見えるくらいにめくれている。正直、今の彼女はメチャクチャ魅力的だ。
ここで俺はキスをやめた。だ液の糸が引く。
口をだらしなく開けている斗貴子さんは名残惜しそうな目で俺を見た。
そんな目で見られると罪悪感があるけど、俺はある衝動をもう隠せなかった。
「ねぇ、斗貴子さん。・・・俺、したい」
少し斗貴子さんの顔がこわばった。あ、やっぱ早いかな?今日はこれくらいにして
段階をふんで改めて・・・
(こくん)
え?いいんすか?言ってみるもんだとは思ったが、斗貴子さんの体がガチガチになっていた。
俺はできるだけ安心させようと、身をゆだねる彼女を後ろから抱きしめた。
「恐いならやめておくよ。別に今やんなくても・・・」
そう言うと、斗貴子さんは振り向いて赤くなりながらも
「許可する・・・」
6545:03/07/09 22:23 ID:9QEBWO0O
とだけ言った。はい!導火線点火!!俺は両手を制服の中に入れ、お腹あたりから胸のほうへ
ゆっくりを這わせた。それと口が寂しかったので、斗貴子さんの首筋を噛んだ。
「ひぁ!」
可愛い声が漏れた。また聞きたくなったので噛んでみたり、吸ってみたり、舐めたりした。
その度に可愛い声が漏れる。手のほうは両方とも胸に到達、ブラの上からゆっくりと不規則に
揉みくだした。ちょっとビクッとした
「結構小さいね。でもものすごくやわらかい・・・俺、ずっとさわっていたいな」
耳元で囁く。一気に斗貴子さんの顔が真っ赤になった。
「バカ・・・」
ああ、どんなセリフも今の斗貴子さんじゃあ可愛いとしか思えない。今度は直接胸を
さわってみた。全然違った、遥かにこっちのほうがやわらかく、気持ちよかった。
しばらくさわっていると、2つの突起物が少し硬くなった。それをつまんでみた
「んっ!」
少し体をくねらせて可愛い声が漏れた。そうか、斗貴子さんってここが気持ちいいのかな?
強弱をつけて集中的に攻撃してみる。
あ、我慢してる。別に誰も聞いてないのに・・・我慢してる斗貴子さんも可愛いなぁ。
でもやっぱり声が聞きたい。ちょっと強引にでも声を聞きたくなった。
だから俺は、左手を胸から太もものほうに移動させた。最終的にはもちろん・・・
「え?ち、ちょっとキミ!そこは・・・」
はい、斗貴子さんの訴えは聞きません。左手をそのまま形をなぞるように
「ひぁ!?」
斗貴子さんはびっくりしたらしく、足を閉じちゃったけど左手は既に目標に到達。
執拗なまでに攻撃を加える。
6645:03/07/09 22:24 ID:9QEBWO0O
「あ、やぁ・・・あっ・・・あぁ・・・」
たまらず声を出し始めた。閉じていた足も徐々に力が抜けていくのがわかる。パンツ越しに
さわっていた左手もさらなる感触を求め、既に直接触れていた。左手の指は斗貴子さんの
性器をゆっくりと優しくなぞる。
「んあぁ・・・あ・・・んっ!・・・や・・・ぁ」
もう完璧に抵抗しなくなった。体中の力が抜けていて、なすがままの斗貴子さん。
素直に声をあげ、たまにビクっと腰が反る。
レアだ、レアすぎる光景です。
「見てよ、ほら・・・こんなに濡れてる」
左手を彼女にみせた。左手全体が粘液にまみれ、人差し指と中指の間にツーっと糸がひいた。
それを見て彼女はまた黙ってしまった。恥ずかしがっているのか俺に顔を見せてくれない。
ゴメン、ちょっとイジメすぎたかもな。
「もっと続けてほしい?」
聞いてみた。少し間があったが返事はかえってきた。
(こくり)
6745:03/07/09 22:24 ID:9QEBWO0O
俺は制服を脱がし、ほとんど裸同然の彼女をそこらへんにあったソファに寝かせた。
顔を腕で隠して表情はわからないが、弱い月の光に照らされた彼女の体は綺麗だった。
控えめながら形のいい胸。腰のラインは引き締まってて無駄なものが一切ない。
足は計算されたかのようにすらりとのびている。それを宝石のような汗と月の光が白い肌を飾り、
彼女を神秘的な美しさに昇華しているようだった。今から俺が汚していいものなのだろうか?
「よくわかんないけど、なるべく痛くしないようにするから・・・」
これ以上大きくなるのか?というくらい自分のアレを大きくしてるのにこんなセリフ吐くのも
なんだけど。とにかく彼女を安心させたかった。
「ホントにダメならいいよ。また・・・今度でも」
すんません、今したいです。本音は今すぐにでも繋がりたいです。
「許可・・・だしたよね?このまま・・・続けて」
ゴクリと喉がなる
6845:03/07/09 22:24 ID:9QEBWO0O
 両方とも初めてで、痛くしないというのは無理らしい。案の定というかやっぱりというか
斗貴子さんは目に涙を浮かべて叫んだ。
「あっあああ!!うぁ・・・」
彼女は俺の手を強く握った。それで少しでも痛みが和らぐならと俺も握り返す。
「正直・・・ここまで・・・痛い、とは・・・思わな、かった」
斗貴子さんは強引に笑って見せた。多分俺のせいだろうな。ソファは少し紅く染まっていた。
「ご、ごめん・・・」
「あやまらなくても、いい・・・キミは、私の事は考えずに・・・続けて・・・」
そんなん無理です。斗貴子さんが痛がっているのに俺だけ気持ちよくなるなんて。
「私、は・・・キミが、満足・・・してくれれば、それ・・・でいい」
もう絶対この子を離したくないと思った。
「じゃあ・・・動くよ?」
「う・・・ん」
実は挿入してからずっとその状態だったのだけれど、それは彼女が痛がっているというのもあるが
他にも理由があった。
あまりにも気持ちよすぎた。今俺のモノは少しでも刺激があればすぐ果てそうだ。
そのくらい斗貴子さんのなかは俺のモノをヌメヌメした肉の壁で締め上げ、深く飲み込んでいた。
間近に迫る絶頂を我慢しながら、ゆっくり動かし始めた。
「・・・くっ!斗貴子さんのなか、熱くて、せまくて、ヤバイくらいきもちいい・・・」
動かすたびに斗貴子さんは涙をためながら歯を食いしばった。
「んっ!・・・あっ!・・・ああ!」
6945:03/07/09 22:25 ID:9QEBWO0O
でも、最初と比べて表情はやわらかい。慣れてきたのかな。
「だ、い・・・ぶ・・・楽になって・・・きたよ・・・」
また笑ってみせた。さっきの強引な笑いじゃない、俺はそれに安心してさっきよりも早くしてみた。
グチャグチャと混ざり合うような音と脳が溶けるほど気持ちいい斗貴子さんのなかのせいで
もう絶頂寸前のところだった。
「斗貴子さん!お、俺・・・もう!!」
「あっ!あぁ!・・・なかは・・・ダ、ダメ!!」
「くッ!」
間に合わなかった・・・。これでもかというくらいの精液が斗貴子さんのなかに注がれた。
ものすごい勢いだ、まだ出てる・・・。
「うぁ・・・ああ・・・」
斗貴子さんの手から力がなくなった。手の甲がツメでえぐられているのに今気づいた。


「責任・・・とってもらうかもしれないね」
「う・・・ごめんなさい」
「でも・・・本当に・・・こんな女でキミはいいの?」
「何を今更。俺は斗貴子さんが好きなんだ」
「・・・ありがとう。私も・・・ん・・・」

7045:03/07/09 22:27 ID:9QEBWO0O
以上です。ご不満な方、もうしわけありません。俺の力不足です

とりあえず妄想は出し尽くしました。では
71名無しさん@ピンキー:03/07/09 22:36 ID:8jBlkH1Q
>>70
いや、原作の連載がまだ進んでないのに
こんだけ書いてくれるのは十分ありがたいです。
72名無しさん@ピンキー:03/07/09 23:05 ID:1LH4m6Xw
スースー。。。
カズキの妹のまひろがベッドで眠っている。
つい先程起こったホムンクルスとの戦いにより巻き込まれ気絶していると言った方が
よいだろう。
兄カズキは核鉄「武装錬金」を使い妹まひろを助けたばかりだ。それに協力してカズキの妹を助けた
斗貴子が椅子に座っている。
カズキは斗貴子の力より武装錬金を使う戦士となったのだった。
今斗貴子とカズキは図書室で錬金術ということを調べていた。これはカズキの無知が引き起こしたある意味
では無駄な時間といえるが、二人は黙々と探しつづける。
「錬金術」という言葉をカズキが見つけたとき斗貴子がカズキに寄り添うように近づく。
錬金術とは〜〜〜〜〜〜という。わかったか? 斗貴子が説明する。
しかしその説明の最中カズキは舞いあがっていた(ぁ 斗貴子さんの肩って小さい・・・
カズキは自分の心臓の音が大きく早くなっていくのがわかった。
何とか自分を押さえようとカズキは自分と戦っていた。そんな最中
斗貴子の顔がグッと近くによる。「どうした大丈夫か? と斗貴子が聞く」
カズキは顔を赤らめバッと離れる。 まぁともかく敵のアジトを叩かねば。。。斗貴子
がそう言った。カズキは俺も手伝う!!と大声を出す。しかし、君はこなくていい!!
斗貴子に強く言われ落ちこむカズキ。
カズキには斗貴子を思う気持ちが押さえられなくなりそうで震えていた。。。

続きはまた今度で。。
俺は初投稿なので本の内容が入ってますが、これから妄想へ突入したいと
思うのでつまらないとか怒らないで下さい。お願いします。
73あぼーん:あぼーん
あぼーん
74あぼーん:あぼーん
あぼーん
75名無しさん@ピンキー:03/07/10 00:18 ID:y/DN88Db
個人的には妹のまひろとのカラミが読みたい。あれだけ必死に守られたら、
キュンとなるのでは・・・。
7646:03/07/10 00:21 ID:5rB/SRbu
やっぱ本物の職人さんは違うな
俺みたいに最後をギャグで誤魔化したりしないし
なによりエロい!
77あぼーん:あぼーん
あぼーん
78名無しさん@ピンキー:03/07/10 19:33 ID:XzyJdqU0
連載数回にして神キタ−−−−−−−−−−−−−!!
79名無しさん@ピンキー:03/07/10 19:48 ID:8kbU8PEh
1話はそうでも無かったんですが、2話と3話で一気にキターッ
って感じです。
斗貴子さん・・・
80あぼーん:あぼーん
あぼーん
81あぼーん:あぼーん
あぼーん
82名無しさん@ピンキー:03/07/10 21:47 ID:ZvwcR+Aa
〉〉72の続きです。

カズキは斗貴子を助けたい一心で放った言葉が一刀両断されて落ちこんでしまった。
それを見た斗貴子は少し悪いと思ったのか謝ろうとカズキに近寄った丁度その時だった!!
「ヒューーーゥ」と言う少し軽快な音を立てカーテンが靡き強い風が吹き込んできた。
斗貴子はその風に後押しされる様にカズキの方へ押された。「っとっと・・・ドサッ   !」何と
風の悪戯か、斗貴子はいつの間にかカズキの胸の中だった。カズキの心臓がドクンと音を立てる。斗貴子が好きでたまらない
カズキにとってはもちろん嬉しい事である。しかし「抱きしめたい!!その思うことで頭の中が一杯だった。
83名無しさん@ピンキー:03/07/10 21:56 ID:ZvwcR+Aa
〉〉82

カズキの自制心と欲求の勝負を圧倒的に決まった。
「ぎゅっ。。。」少し優しい感じでカズキは斗貴子を抱きしめた。
「なっ、なにを!!? やめっ」そう言おうとしたその前に既に二人の唇は
一つになっていた。斗貴子としても初めての体験であり、カズキとしてもこんなことは
当然初めての事だった。二人の長いそして熱い接吻が続く。(そしてしばらくすると
ようやく二人の唇は離れカズキが躊躇なくこう言った。
「俺は斗貴子さんが好きだ!!!好きでたまらない!」その言葉に一時は驚きを見せた
斗貴子だったが、ニコッと笑い優しく「私もだ。。。」と囁くように言った。
そして再び二人の熱いキスが始まった。
84名無しさん@ピンキー:03/07/10 22:10 ID:ZvwcR+Aa
〉〉83

「んっっちゅっはぁぁっ・・・ちゅっ」二人のキスが学校中に聞こえるくらい
大きな音となって響く。近くのベッドにまひろが眠っていることも忘れカズキの手が斗貴子の
セーラー服を脱がしにかかる。斗貴子の服はあっという間にはだけて下着が現れる。
それをもまるで経験があるように毟り取っていく。斗貴子の綺麗な乳房が露になった。カズキは円を
描くように乳房をいじりはじめる。「はっああっ!」あのクールな斗貴子さんとは思えない程大人の声が
漏れる。それを聞いたカズキの股間も当然黙ってはいられないでいた。既にズボンから飛び出そうな勢いがついていた。
それに気づいた斗貴子は左手でそっとズボンのベルト、そしてチャックを下ろし下着をも下げた。今カズキは下半身が裸で上に
シャツを1枚着ているだけだ。カズキの奮い立った物を斗貴子が触れた。
カズキのココドクンドクンしてる。。。そういった後こう言った。
「舐めてもいい。。。?」恐る恐るそういった斗貴子にカズキは小さく「いいよ」と頷いた。
ちゅぱっちゅっぴちゃっ 段々水が混ざったよう音が聞こえるようになる。
まだ童貞のカズキには耐えるのが地獄といえるだろう。初めての精液が出る。
「ドッピュドッッピュドッ」斗貴子の口の中に注ぎ込まれる。斗貴子はそれをコクン
コクンと全て飲み込んだ。「おいし。。。」斗貴子はカズキを愛することを心に誓ったのだった。

85名無しさん@ピンキー:03/07/10 22:19 ID:ZvwcR+Aa
〉〉84

そんなカズキも男としての女へ対するプライドがあった。
自分だけやられている。それでは男としての誇りが無いも同然だ。
そう思ったカズキは斗貴子と体制をうまく入れ替え。ベストのポジションについた。
斗貴子の後ろからまだ発展途中の乳房を揉む。。。ああっという斗貴子の喘ぎ声にカズキの興奮度は
急激に上昇していった。そして右手で乳房を揉み攻めつづけて左手が胸、お腹、そしてはスカートの中に
忍び寄っていた。スカートの中へさらに未知なる秘所へと進んでいった。
「斗貴子さん、ここもうビショビショだよ?」とカズキが意地悪そうに聞く。
ひああっ!そこはあっ、だめっ」しかしカズキの進入は止まらず下着の中へと進む。
薄く茂った陰毛はまだ性器を隠すほどのものではない。しかし今のカズキにはそれがまた
興奮させる元となった。


86あぼーん:あぼーん
あぼーん
87あぼーん:あぼーん
あぼーん
88名無しさん@ピンキー:03/07/11 19:01 ID:ldLhY7RJ
おいしいわけねえだろ
89あぼーん:あぼーん
あぼーん
90あぼーん:あぼーん
あぼーん
91名無しさん@ピンキー:03/07/11 20:07 ID:ZDUjCKfM
神の降臨が続いてハァハァsage
92あぼーん:あぼーん
あぼーん
93あぼーん:あぼーん
あぼーん
94あぼーん:あぼーん
あぼーん
95あぼーん:あぼーん
あぼーん
96名無しさん@ピンキー:03/07/12 19:09 ID:/Rofc0bt
(;´Д`)ハァハァ・・・このスレは神ばっかだYO!!!
97あぼーん:あぼーん
あぼーん
98名無しさん@ピンキー:03/07/12 23:42 ID:Df01tG0/
>>96
広告ばっかでもあるがな
広告なければ良スレなのに…
99名無しさん@ピンキー:03/07/12 23:56 ID:/3efrmiN
これからが楽しみなスレだ。
とりあえず業者よけは、sage進行が一番だ。
100名無しさん@ピンキー:03/07/12 23:57 ID:8XKZcgRo
100(σ・∀・)σゲッツ!!
101名無しさん@ピンキー:03/07/13 00:03 ID:nCCVblLP
>>98
まあ、それはこの板のどのスレもそうだから…
幸い神が早々に来ているので期待してまちます。
102名無しさん@ピンキー:03/07/13 01:17 ID:K5+13I4w
まひろ分投入?>>62-69の外伝的な話を書いてみました
なんか来週になったらお蔵入りしそうな内容なので
今のうちにココに投入しておこうかと。
103名無しさん@ピンキー:03/07/13 01:18 ID:K5+13I4w
 この際はっきり言おうと思う
私、武藤まひろは私の兄『武藤カズキ』が好きです。しかもそれは家族、兄妹の間の『好き』
ではなく、男性と女性の間の『好き』の方です。
 いつからお兄ちゃんを好きになってしまったのかはわからない。いつの間にか私はお兄ちゃん
のことを兄ではなく一人の男性として見ていて、なにかある度にお兄ちゃんのする事、お兄ちゃんの
話す言葉を意識してしまっていた。お兄ちゃんの好きな色の服を選び、お兄ちゃんの好きな食べ物を
美味しく作れるように努力し、お兄ちゃんの好きな音楽の話題をふってみたり。
 もしかしたら私は病気なんじゃないかと思う。私以外に兄がいる友達に聞いてみても、
返ってくるのは自分の兄に対する不満、愚痴ばかりだ。多分普通はそうだ。
でも私にはそう思えない。多少の不満や愚痴はあるけれど、それは許せる短所として、というか
それをひっくるめてお兄ちゃんなわけなんだからそんなお兄ちゃんが好き、という考えに
至ってしまう・・・。やっぱり重症かも。普通はいないよ?お兄ちゃんとのキスを想像して
舞い上がって、ついには・・・なんて考える奴。
 実は銀成学園に入学したのも、本当はお兄ちゃんをずっといたいから。両親は私を全寮制の
私立女子校に通わせようとしていたからあの時は必死に説得した。その苦労もあってか今は
銀成学園の生徒としてお兄ちゃんの側にいれて、同じ寄宿舎生活という嬉しいオマケ付きだ。
まぁ・・・未だに片想いであることには変わらないんだけど。
104名無しさん@ピンキー:03/07/13 01:18 ID:K5+13I4w

 そんなある日、夜中にお兄ちゃんが寄宿舎から抜け出すところを見てしまった。いつも
いっしょにいる友達と抜け出すのならあまり気にしなかったのだけれど、こんな夜中に一人
でこっそりとというのなら話は別、頭で考えるよりも早くパジャマ姿のままお兄ちゃんを
尾行していた。あ、ここらへんがお兄ちゃんと似てるのかな・・・あんまり嬉しくない
途中で見失っちゃったけど、多分このルートでお兄ちゃんが行きそうなところといったら
・・・オバケ工場くらいだ。
 なぜそんな所に?こんな夜中に?一人で?正直、オバケ工場になんて太陽が出てたって
イヤだ。オバケは出るって噂だし、現実的な観点からいくと恐い男の人たちの溜まり場に
なっているって聞いたことがある。思い切って入り口まで来たものの、そんなことを思い
出してしまったから私の足は完全に止まってしまった。
(どうしよう・・・)
でもお兄ちゃんがこんな所でなにをしているのか気になる。相当悩んだ挙句、結局中に入って
お兄ちゃんを探す事になった。・・・ホント、重症だなぁ
建物の中は思ったより暗く、窓からの月の光だけが頼りだった。歩くたびにコツンコツンと音が鳴り、
たまに風が窓をカタカタと揺らす。正直怖い・・・
はやくお兄ちゃんに会いたくなった。尾行していたのがバレて怒られてもいい、とにかく今は
お兄ちゃんの顔を見たい。安心したい、抱きつきたい、胸で思いきり泣きたい。
・・・・・・
!!突然の音に背筋が凍った。聞き取れなかったけど声もしていたような気がする。
お兄ちゃんだろうか?心臓がバクバクしてるし、肌は汗のせいで服に張り付いて気持ち悪い。
帰りたい・・・でももしこの音の主がお兄ちゃんだったら?また天秤にかける。
今回はさっきよりも悩んだ。どうしようどうしようどうしよう・・・
105名無しさん@ピンキー:03/07/13 01:20 ID:K5+13I4w
・・・私は重症どころか後戻りできないほど蝕まれているらしい。
音が鳴ったと思われる部屋を前にして、自分に呆れていた。でもここまで来ちゃったのなら
もう確認するしかない、私は恐る恐るドアノブをさわりゆっくり回した。少しずつ、少しずつ。
ドアが少しだけ開き、中の様子が確認できた。いた、お兄ちゃんだ。
「お兄ちゃ・・・」
ここまで言って私は言葉を失った。
 確かにお兄ちゃんはいた、女の人と一緒に。しかも・・・
キスをしていた。
サーッと血の気が引いていくのがわかった。なぜ??どうして??もう冷静に物事を考えられない。
ここからはお兄ちゃんの顔はわからない。かわりに女の人の顔は確認できた。
髪は短めに切り揃えていて、鼻のところにキズがある。セーラー服を着ているから銀成学園の生徒
じゃない。そのセーラー服の女の人は目が潤んでいて、頬は朱色に染まり、甘い声を漏らしていた。
二人とも重ねた唇同士がせわしなく動いていて、もしかしたら舌がはいっているかもしれない。
女の人の喉がコクッと鳴る、たぶんお兄ちゃんのだ液を飲んだのだろうか?
私は今の光景を信じられなかった。目頭が熱くなって、息苦しくなって、胸が痛い。足はガクガクで
もうまともに立っていられず、その場に座ってしまった。もうなにがなんだかワカラナイ・・・

「ねぇ、斗貴子さん。・・・俺、したい」
お兄ちゃんは女の人を抱きしめた
もう見ちゃいけない。多分いまから始まることはこれ以上のショックを受けることになるのに・・・
106名無しさん@ピンキー:03/07/13 01:20 ID:K5+13I4w




 なにかが・・・私の中で壊れた。お兄ちゃんはあの人の体を求め、あの人はお兄ちゃんの全てを受け入れた
お兄ちゃんはあの人に優しい言葉をかけ、あの人はお兄ちゃんのために痛みを耐えた。
それに比べてなんだろう、私は涙で顔をグチャグチャにしながら二人の様子をずっと見て、一人で
はしたなく下着を濡らし、・・・ついには適当に転がっていたスプレーの缶をお兄ちゃんのだと思い込んで
アソコに入れようとしていた。金属の悲しいほど冷たく堅すぎる感触はお兄ちゃんのとは
明らかに違うのに・・・。でも気づいた時にはもう遅く、ツーっと紅い線が内股を染めた。
なんて惨めなんだろう。ドアひとつの隔たりだけでここまで違うなんて・・・
『羨ましかった』『気持ちよさそうだった』『嬉しそうだった』『幸せそうだった』
『認めたくなかった』『信じたかった』『寂しかった』『悲しかった』
『憎かった』『許せなかった』

「キミみたいな女の子には涙は似合わないな」
「・・・」
「どこの馬の骨だかわからない女にお兄さんが奪われたんだね。かわいそうに・・・」
「・・・」
「全てはあの女が悪い。あいつがお兄さんをたぶらかしたんだ。卑怯者め」
「憎いだろう?許せないだろう?・・・殺したいだろう」
「じゃあキミに力をあげるよ。あの女をこの世から消す力を・・・」

私の中でなにかが壊れた。でもその代わりなにかが巣食った。
107名無しさん@ピンキー:03/07/13 01:25 ID:K5+13I4w
以上です。・・・慣れない事はするもんじゃありませんね。
鬱な話は好きですが、自分が書くとなると難しいです。

というか私ももっと他の人のSSが見たい・・・。
108名無しさん@ピンキー:03/07/13 11:27 ID:aJHcLmBu
>>107 オツカレ!
SSは、もうちょっと話が進んだら書きたい。
斗貴子さんがどういうキャラなのか、イマイチ分からないので。
来週で、ますます書きずらくなりそうだし。(w
109あぼーん:あぼーん
あぼーん
110あぼーん:あぼーん
あぼーん
111名無しさん@ピンキー:03/07/13 19:59 ID:HjvFaNEw
 放課後の体育館倉庫。
「調子は……聞くまでもないな」
 斗貴子に呼び出されたカズキは、血色の悪い顔でそこに立っていた。
「なんかここ最近、身体がしんどくて」
「そうか、やはりな」
 そう言いつつ、斗貴子は服を脱ぎ始める。
「ちょ、ちょっと、と、斗貴子さん何をっ」
「何をって、キミの身体を直すんだ」
 慌てるカズキを前に、斗貴子は当然のようにセーラー服を脱ぐ。
「な……治すって」
 カズキの目に、斗貴子の胸の膨らみを隠す白いブラジャーがハッキリと映る。
「キミの身体が、その核鉄によって生かされていることは前にも話したな」
「あ、ああ」
 返事はするが、カズキは斗貴子の姿に釘付になったままだった。
「いいか、核鉄とは所有者固有の生命場のパターンを転写しながら成長する単一分子のこ
とだ。古来ギリシャにおいてはムー大陸の遺産ともされ、日本においてもヒヒイロカネと
いう名で――」
 斗貴子は目の前のカズキをみて説明をやめる。
「ぐぅー、ぐぅー、ぐぅー」
「……バルキリースカートッ」
 斗貴子の声に応じて精製される鎌が、カズキの頭をつつく。
112名無しさん@ピンキー:03/07/13 19:59 ID:HjvFaNEw
「い、痛ッ、痛ッ、斗貴子さん、ちょっ、やめて」
「人が折角説明をしているのに、惰眠を貪るからだ」
「いや、長くなりそうだったんで、つい」
「キミの命に関わることだ、真剣に聞け」
「え!?マジ」
「ああ。今まで私に合わせて成長していた核金が、君の身体に拒絶反応を起こしている」
「えーと、つまり」
「このままでは核金は機能しなくなると言うことだ。当然そうなれば君も死んでしまう」
「お、オレはど、どうすればいいんだ」
「だから、それを解決しようとしている」
 そう言って、斗貴子はスカートを下ろし、下着だけになる。
「斗貴子さんが裸になるのとオレの命にどんな関係が……」
「核金がキミの生命場に馴染むまで、キミとを私の生命場を同調させて核金の拒絶反応を
最小限に押さえる」
「同調させるって、どうやって」
「色々方法はあるが、一番効率的なのは性的交渉。平たく言うとハメるということだ」
「ひ、平たく言い過ぎだッ」
「何を言う、錬金術において生殖行為は重要な研究分野だぞ」
 パチッ
113名無しさん@ピンキー:03/07/13 20:00 ID:HjvFaNEw
 ホックの外れる軽い音と同時に斗貴子のブラジャーが外れ、少し小さめの乳房が晒され、
続いてパンツが脱ぎ捨てられ、生まれたままの斗貴子の身体がさらけ出される。
「あわあわあわあわあわ」
 動揺と興奮に襲われるカズキを無視して、斗貴子は淡々と準備(?)を続ける。
「キミもさっさと裸になれ。身体の触れ合う面積が大きいほど効率がいいからな」
 斗貴子は隅に丸めてあった体育マットを広げる。
「よし、こっちの準備はいいぞ」
(い、いや、いいぞって……)
 相変わらずその場に固まったままのカズキに、斗貴子は溜息をつく。
「仕方ないなキミは」
 斗貴子はそう言いつつカズキに近付く。
 カズキが後ずさるよりも速く、斗貴子の手が制服を掴む。
「ちょ、ちよっとまってくれ」
 しかし、斗貴子はカズキの制止を無視してボタンを外していく。そのまま為すすべもな
いまま上半身を裸にされる。そして斗貴子の手がズボンのベルトを外し、トランクスごと
ズボンをずり下げる。
「ふむ、準備は言いようだな」
 斗貴子は、カズキの下半身で激しく自己主張するモノを見て呟く。
「あ……ああ、もう我慢……」
 カズキの中で理性の束が数本まとめて切れる音が響く。
「と、斗貴子さんッ」
114名無しさん@ピンキー:03/07/13 20:00 ID:HjvFaNEw
 カズキは斗貴子の肩を掴むと、そのままマットの上に押し倒す。
 斗貴子は驚いた表情を浮かべたが、それも一瞬のことで、直ぐにいつもの表情に戻る。
 カズキはそのまま自分のモノを斗貴子に挿入しようとするが、気持ちばかりが焦って、
やわらかな恥丘を空しく擦る。
「ここだ」
 がむしゃらに挿入を試みるカズキのモノを手に取ると、自分の入り口に導く。カズキは
亀頭が包み込まれるのを感じて、一気に挿入する。
「っく」
 斗貴子か短くくぐもった声を上げるが、カズキにはそんな事に気を回す余裕などなかっ
た。挿入の途中で一瞬抵抗を感じたが、そのまま体重を掛ける様に身体を前に倒すとその
ままペニスが斗貴子の中に飲み込まれる。
(入った)
 そう思った瞬間、カズキの腰に、電流が流れるような感覚が走る。慌てて耐えようとす
るが、既に遅く、カズキは斗貴子の中で精をぶちまける。
 ビクン、ビクン、ビクン
 最初の射精に続いて、尿道に残った残滓を吐き出そうとするように数回斗貴子の膣内で
跳ね上がる。
「……」
「……」
 気まずい沈黙が2人の間を流れる。
「早いな」
115名無しさん@ピンキー:03/07/13 20:01 ID:HjvFaNEw
「トホホ〜」
 斗貴子の言葉に、カズキは情けない声を上げる。
「まあ、治療には問題ないから大丈夫だ」
「斗貴子さん、なぐさめになってないよ」
「なぜキミを慰める必要がある」
「い、いや、その」
「まあいい。とりあえず治療を続けるぞ」
 斗貴子はそう言うと、カズトの身体を抱き寄せる。
116名無しさん@ピンキー:03/07/14 14:03 ID:Hivby9Sp
今週で当面のミニシリーズの方向性が決定。
コミックス2〜3巻分は確保したな。

とりあえず、寄生したホムンクルスの副作用? で
欲情抑えられなくなった斗貴子さんきぼんぬ。
117名無しさん@ピンキー:03/07/14 16:14 ID:BP0RT2tB
あっなたの胸にぃ〜核鉄ョ!
118名無しさん@ピンキー:03/07/14 20:03 ID:PK0roOiR
>>117の元ネタがわかってしまう俺・・・_| ̄|○
119今週号を見て:03/07/14 21:25 ID:82Fgzdof
俺は泣いていた。
情けないとは思ったけど、情けないから泣いているんだった。
どうにも出来ないという悔しさと、その悔しさをどうにもできないから、
情けないとわかっていて、泣くしかなかった。
「そう、泣くな」
初めて会ったときとあまり変わらない口調で、斗貴子さんは俺を慰めてくれた。
だけど、それがなおさら苦しかった。
泣きたいのは本当は斗貴子さんのはずなのに、なんで俺が慰められているんだろう。

斗貴子さんを助ける術は、全て尽きた。

「キミは本当によくやってくれた。私一人では奴を倒せなかっただろう」
蝶々覆面の創造主は倒したけど、斗貴子さんに取り憑いた「胎児」を解毒させることは出来なかった。
今もバルキリースカートを展開して、体内を巡る進行を遅らせてはいるけど、
明日には、斗貴子さんがホムンクルスになる。
避ける術は、もう無い。
「ごめん……」
謝るということの無力さを嫌と言うほど思い知っても、泣く以外には謝ることしか出来なかった。
120名無しさん@ピンキー:03/07/14 21:26 ID:82Fgzdof
「謝ることはない。元よりキミは巻き込まれただけだ。
 守りきれなかったキミをここまで巻き込んでしまった私の方こそ謝らなければならない」
「それでも、ゴメン……」
「一週間前にも、同じ言葉を聞いた気がするな。
 だから、キミのせいではない」
一週間前に時間を戻せたら、一週間前に戻れたら、今度こそ斗貴子さんを助けられただろうに。
「学校を支配していた創造主は倒したのだから、以後は錬金術のことも私のことも忘れて暮らすといい。
 大きな病にでもかからない限りは、核鉄が心臓の代わりをしていることも気づかれないだろう」
「斗貴子さん……」
何かを打ち切る準備でもするように、斗貴子さんは淡々と語った。
身体には今も激痛が走っているはずなのに、その声は静かによく通っていた。
でもその言葉は、わずか十日前に始まったとんでもない非日常を打ち切り、日常へ帰る準備だった。
だけど、明日になっても記憶は無くならない。
そして、絶対に記憶から消えることはないだろう、斗貴子さんは……
「キミには、本当に世話になった。
 おかげで使命を果たすことができたんだ。
 何も報いてやることは出来ないが、心から感謝している」
涙で視界が歪んでいて、何が起こったのかとっさにはわからなかった。
首の周りに温かいものが巻かれ、鼻先と口元を柔らかいものが受け止めてくれた。
121名無しさん@ピンキー:03/07/14 21:27 ID:82Fgzdof
「と、と、と、と、と、斗貴子さんっ?」
目元を拭いてくれた布が、斗貴子さんのセーラーカラーだと視認して、
何が起こったのかようやく理解したけど、頭の中が盛大に湯気を噴いてしまった。
泣きたい状態は何一つ解決していないのに、心臓がどきばくして声がうわずっている。
「ありがとう、カズキ。キミに会えてよかった」
いいわけがない。斗貴子さんを助けることが出来なかったんだから。
「この十日間、人生の最期にしては悪くなかった」
また涙を堪えきれなくなって、思わず斗貴子さんの肩を抱きしめていた。
初めて近くで見たときよりも、さらにずっと小さく感じられた。
肩も、腕も、顔も、首も、戦士であることが信じられないほど細かった。
その細い首筋に、おぞましい筋が通っている。
斗貴子さんの腹から伸びる、「胎児」の触手だった。
その触手の伸びている根本を見ようとして……身体と視線が止まった。
俺を抱きしめているせいでよれたセーラー服の隙間から、白い下着が覗いていて、
しかも、その奥が見えそうになっていた。
まひろに比べるとずいぶん小さいけど、心臓を逆撫でするほど白いふくらみだった。
そんなことをしている状況じゃないと解っていても目が離せなかった。
しかし、そんな不自然な態度が斗貴子さんにバレないわけがない。
「私に、欲情しているのか。カズキ」
122名無しさん@ピンキー:03/07/14 21:28 ID:82Fgzdof
こんな状況になっても、斗貴子さんは正確無比だった。
武装錬金には性格が出るというが、バルキリースカートそのもののような鋭い指摘だ。
斗貴子さんが相手でなくても、バレバレなのかもしれないけど。
しかし、もうすぐ斗貴子さんが死んでしまうというのに、その斗貴子さんに
抱きしめてもらっているというのに、俺はなんてことをしてるんだ……
「ご、ごめんなさい……」
さっきとは謝る理由が大きく違っている。
土下座しようとして、斗貴子さんを抱きしめていた手を離した。
だけど、出来なかった。
斗貴子さんは、まだ俺のことを抱きしめてくれていた。
「錬金術のことを説明したときにも、少し私に欲情していただろう。
 もっとも、あまりにストレートで悪い気はしなかったが」
「ご、ごめん……」
斗貴子さんは愉快そうに笑った。あまりにも、儚げな微笑みだったけど。
「こんな私に、欲情してくれるのか。カズキ」
「え……あ……うん。斗貴子さん、綺麗だし……」
自分でも何を言っているのかわからないが、本音らしきものを口走っていた。
「そうだな。一つだけ、キミに報いてやれるかもしれない。
 もう、こんなことしかしてやれないが」
123119:03/07/14 21:30 ID:82Fgzdof
突発的に思い付いたんですが、なかなか本題が始まらない・・・・・
お目汚し失礼しましたー!
124名無しさん@ピンキー:03/07/14 21:48 ID:ycf65hLn
115は生殺しですか……
125名無しさん@ピンキー:03/07/14 21:57 ID:Y0oZRHUx
>>119  グッジョブ! 続きが、楽しみです。
時間があるときに、作って読ませて下さい。
凄いですね。 エロとか入ってなくても、面白い。
正直 セクース描写よりも、
そこに行くまでの過程の方が読みたかったので、
満足してます。(・∀・)イイ!!
126名無しさん@ピンキー:03/07/14 22:01 ID:sqmhys6D
>>123
あなたも生殺しですか・・・
でもこういう展開もありですな。
127名無しさん@ピンキー:03/07/14 22:14 ID:S/CMOsTO
>>119-122
本当にそのような展開になったら俺マジで泣きそうだな・・・
128名無しさん@ピンキー:03/07/14 22:19 ID:S/CMOsTO
吊るかも知れん
129名無しさん@ピンキー:03/07/15 00:35 ID:UXFxeBOt
>>119-122
。・゚・(ノД`)・゚・。
130名無しさん@ピンキー:03/07/15 00:41 ID:VN4tWnbC
いや、ここは精液で治るとかいうオチを…(強引
131名無しさん@ピンキー:03/07/15 06:09 ID:dYo3a99G
そんなオチはイヤだ(w
132山崎 渉:03/07/15 11:08 ID:7GpObfWE

 __∧_∧_
 |(  ^^ )| <寝るぽ(^^)
 |\⌒⌒⌒\
 \ |⌒⌒⌒~|         山崎渉
   ~ ̄ ̄ ̄ ̄
133あぼーん:あぼーん
あぼーん
134あぼーん:あぼーん
あぼーん
135あぼーん:あぼーん
あぼーん
136『仮面』part1:03/07/15 20:21 ID:p4sFUEZR
「くぅ!・・・あぁ!」
まいったな、ここまで私が苦しめられるとは。
寄生された右脇腹から激しい痛みがくる。こいつはその場所から触手を脳へと
伸ばしているらしい、少しずつ侵蝕される度に私の体は焼けるようだ。
「少し・・・おイタが過ぎるぞ。ガキはガキらしく寝ていろ・・・」
額からは脂汗が滲み、立てなくなるまで体力を奪われた私は、膝をつき
背中を『く』の字に折った状態で痛みに耐えた。
地面に汗で模様が描かれる。
「これが一週間続く、か。カズキが突撃槍を使いこなせるようになる前に
 私がおかしくなりそうだな・・・」
つい他人事のように笑ってしまった。
自分が思っている以上に精神的にまいっているのかもしれない。

パミィィ
また侵蝕を始めたようだ。『胎児』の触手が私の肉と神経の間をメリメリと
無理矢理こじ開けるように進んでいく。
「うああ!!!あぁぁぁ!!!」
ゆっくりと、しかし確実に上に登っている。脇腹を抑えると皮膚の内側で
蠢くものを感じた。それを知ると寒気と不快感が私を支配した。
137『仮面』part2:03/07/15 20:21 ID:p4sFUEZR
時計を見る。AM5:00。
もうすぐ朝がくる。また眠れなかった・・・これで2日連続だな。
痛みと疲労で意識が朦朧とするなか、ふとカズキの顔を思い出した。
あの時のようにカズキが抱きしめてくれたらこの苦しみも和らぐだろうか・・・
(カズキ・・・たす・・・)
私は自分が人にすがろうとしている事に気づく。
自分の中でカズキの存在が大きくなる事のほうが恐くなった。
「駄目だ!カズキに頼るな!」
全身に力を込める。
「耐えろ!弱い所を見せるな!見せてしまったら・・・」
ガリッ
舌を噛んだ。口の中にぬめりとした鉄の味がひろがる。
飲みきれなかった分が閉じた口の隙間から垂れた。

さっきよりも痛みがひいた。
私は姿勢を戻し、大きく息を吐いた。
「フゥ・・・よし、いい子だ」
138『仮面』part3:03/07/15 20:22 ID:p4sFUEZR
「ごめん!斗貴子さん!!寝坊しました!!」
「遅いぞ!時間がない、さっさと始めるぞ」
「は、はい!」
「まずはいつも通り、無音無動作で発動する練習だ」
「ええ〜また?時間が無いんだし実戦的なことからやろうよ」
「馬鹿者!!基礎を疎かにして何が実戦だ!つべこべ言わず始めろ!!」
「はいいい!!」
139名無しさん@ピンキー:03/07/15 20:26 ID:p4sFUEZR
以上です。短めですが・・・
斗貴子さんは「地もそのまんま」派と「じつは無理してる」派
どっちが多いんでしょ?

この頃人が多くていいですねぇ。楽しく読ませてもらってます(ノД`)119サンノツヅキハ?
140名無しさん@ピンキー:03/07/15 20:31 ID:7rqayURE
個人的には「地もそのまんま派」です(^o^)丿
141あぼーん:あぼーん
あぼーん
142名無しさん@ピンキー:03/07/15 21:12 ID:MJbF1rAx
「痛む?斗キコタン。」
143119:03/07/15 21:53 ID:4d/9hMtn
斗貴子さんの細い腕から伝わってくる力が、少しだけ強くなって、
それから、ふっと緩んだ。
そのままでいたいなと思う気持ちをなんとかねじ伏せて、
斗貴子さんの胸元から顔を起こした。
丁度、斗貴子さんと真っ直ぐ見つめ合えるだけ、斗貴子さんの腕は緩められていた。
潔いとすらいえるくらい短く切りそろえられた髪も、鋭くはあっても険は感じられない瞳も、
夜そのもののように深い漆黒で、そのまま飲み込まれそうな気がした。
明かりは、この廃工場にわずかに残った非常灯の電源と、星明かりだけ。
その明かりの下で、斗貴子さんの頬がかすかに紅く染まったように思えた。
気のせいだったのかもしれない。
そのとき斗貴子さんの言った言葉が、そう思わせただけかもしれない。
「なんとか夜明けまでは、私の身体も保つだろう。
 報酬として弄び甲斐がある身体かどうかはわからないが、
 一応、ホムンクルスどもは女だと見てがっついてきた。
 せめてもの礼だ」
144119:03/07/15 21:54 ID:4d/9hMtn
一瞬で口が乾いたような気がした。
「礼……って……」
唾を飲み込んで、やっとのことで出た言葉はそれだけだった。
「欲情したということは、私の身体が欲しかったのだろう。違うのか?」
こんなときでさえ斗貴子さんはストレートだった。
やっぱりさっき紅く見えたのは俺の気のせいだ。
「違わ……ない」
「なら、この身体はキミの好きにするといい」
斗貴子さんにとって自分の身体は物体に過ぎないのだろうか。
ホムンクルスたちのように、肉体など造られたものといえばそうかもしれない。
でも、斗貴子さんはホムンクルスたちに触れられるのを嫌っていたようにも思う。
「斗貴子さんは……」
「どうした?」
「斗貴子さんは、俺にそんなことされても平気なの」
斗貴子さんは驚いたらしく、いつもは鋭い瞳を丸く開いて瞬きした。
145119:03/07/15 21:54 ID:4d/9hMtn
「なぜそんなことを聞く?」
「何故って、いわれても……」
わからない。
ただ、助からないとわかった斗貴子さんが自棄になっているのが嫌なのかもしれない。
俺の彼女扱いされることを嫌っていた斗貴子さんにとって、
このとんでもない提案も、単純なギブアンドテイクの結果なんだろう。
別に、斗貴子さんに好かれているというわけじゃない。
「あとのことを気にする必要はない。
 私がホムンクルスになる前に殺してもらわなければならないのだから、
 逆に言えば、私の身体をどうしようと気にすることはない」
斗貴子さんはフォローのつもりで言ったのかもしれない。
だけど、その言葉は俺の心臓から脊髄まで貫くような冷たさがあった。
俺が、斗貴子さんを、殺す……?
俺が、斗貴子さんを……
「カズキ、もしかして、避妊具を持っていないことを気に掛けているのか?」
「ぶっっっっ!!」
違う。断じて、そんなことで悩んでいるんじゃない!
「最期まで世話を掛ける代償だ。好きにしていいと言っている。
 それとも、ホムンクルスに取り憑かれたおぞましい女など要らないか……」
自嘲気味に斗貴子さんが首筋をなぞったのを見て、思わず叫んだ。
「違うんだよ!斗貴子さん!!」
146119:03/07/15 21:55 ID:4d/9hMtn
叫んでから、斗貴子さんの両肩に手をかけて、一旦両腕の分だけ距離を離した。
自分で自分が何をしたいのか、こんがらがってわからなくなってきていた。
ただ一つはっきりしていることは、斗貴子さんを助けられないということ。
俺が、斗貴子さんを助けられなかったということ。
礼なんて貰える立場じゃないし、
これから死ぬという斗貴子さんを陵辱するなんてことが、許されるとは思えなかった。
「カズキ……、私はどうすればいいんだ。
 私はキミに本当に感謝している。
 でも私はもう、キミに報いてやることも出来ないのか」
斗貴子さんの睫毛が悲しそうに伏せられる。
斗貴子さんは、心底俺に報いようとしてくれているのだった。
それが嬉しいのに、どうしようもなく悲しかった。
「カズキ。キミの性格を少しは理解してはいるつもりだ。
 キミはきっと、私を殺すことに苦しむんだろう。
 これほど世話になったのだ。せめて少しくらい報いさせてくれ」
147119:03/07/15 22:03 ID:4d/9hMtn
レス下さった皆様、本当にありがとうございます!
突発的に思い付いたものなので、調子に乗って続きを書こうとしたんですが、
ほとんど0から考えることになって、書いてみたらちーとも本題に入りません。
次あたりでようやく手が入るかもしれませんけど。
このバカタレをお許しください。
もし許していただけるならまだ続きを書きたいですが、
バッドエンドとハッピーエンドと二通りが頭の中にあります。
ハッピーエンドは130様の応用ですがw

139様、生理痛や陣痛を堪えるような生々しい描写がお見事です……すげえ。
私も「地もそのまんま派」です(^^)ノ
148名無しさん@ピンキー:03/07/15 22:12 ID:kMjn6CmC
リアルタイムで神確認!
乙でした
149130:03/07/15 22:19 ID:VN4tWnbC
>>136-139
地もそのままか、そう遠くないキャラなのではないかと。
仮面というタイトルとモノローグから、後者のほうの感じで
話が進むんでしょうか。先を楽しみにしてます。

>>119さん
ムチャなネタを多少なりとも採用して頂いて光栄です。
どう応用されるのか期待しています。
150名無しさん@ピンキー:03/07/15 22:20 ID:YumsZrAk
無双錬金
151名無しさん@ピンキー:03/07/15 22:21 ID:zz9BZBsX
「カズキ、朝ごはんができたんだが」
 見ると焚き火の前にしかれた可愛い刺繍のはいったテーブルクロスの上には、飯盒で炊かれたご飯とそばの川でとった魚の塩焼きと、斗貴子さんの自前の梅干が皿に盛られていた。
 和風だった。これが食卓に並べられていたらもっと様になるのに。石の敷きつめられた川原だし。
「文句でもあるのか?」
 ブンブンと首を振る。それを見ても斗貴子さんはぶすっとしたままだ。や、本当に文句はないのだけれど。
 何気なしに出そうになる溜め息を、なんとか飲み込んだ。こう、なんか、ギスギスした空気がたまらないというか。ていうかキツイ。
 全面的に俺が悪いというのだから、さらにたまらない。俺はなにをしているんだ?
 

 斗貴子さんの体にホムンクルスの胎児がとり憑いて四日。
 俺と斗貴子さんの二人はホムンクルスの創造主を探し出すことと、俺が武装錬金を使いこなすための修行を集中的にするために、学校裏の山でキャンプを張ることにした。
 朝早くおきてから特訓、昼を過ぎても特訓、日が沈めば創造主を手がかりを捜しに街へ出かけ人を襲っているホムンクルスを退治する。
 最初に言い出したのは俺だった。一週間なんて下手をすればあっという間に過ぎてしまうし、もし間に合わなくて斗貴子さんにもしものことがあればと考えるといてもたってもいられなかったから。
 学校なんかそっちのけだった。かなり強引な俺の提案に、斗貴子さんも困惑しながらも、少しだけ優しげにうなづいてくれた。
 そして四日が経つ。敵は、まだ同じ場所に居る。斗貴子さんの体にも、俺の心の中にも。


 体力的のも精神的にもお互い限界に来ているのかもしれない。苛立ちが、つのった。
 二日目の夜、斗貴子さんの呻き声で目を覚まし、けれどなにも出来ずに、自分の不甲斐なさに悔し涙さえ出そうになった。
152151:03/07/15 22:38 ID:zz9BZBsX
 俺の突撃槍がバルキリースカートにいなされて、川原の岩を盛大に砕き散らした。
 叱責が飛ぶ。
「違う! 武装錬金を腕力だけで振り回そうとするなといっただろう!」
 初日から言われていることだった。
「ああ、ごめん……」
 たまらず、唇を噛み締める。そんな俺を見て、斗貴子さんがいう。
「核鉄を意識すればおのずと動いてくれる。自分の一部だと、ちゃんと認めるんだ」
 こういうときの斗貴子さんの物言いはひどく優しい。それは俺の苛立ちをちゃんとわかってくれているからだと、理解はしている。
 けれど優しさが、申し訳なさ過ぎてつらい。きっと、痛いのに。
「さあ、私は次は横で見ているから、一人で武装錬金を扱ってみろ。核鉄を、意識するのを忘れない」
「やっぱり、痛む?」
「心配は、要らない。君が弱すぎるから怪我をさせてしまいそうで怖いんだ」
「そういうこというかなぁ」
 苦笑する。斗貴子さんはバルキリースカートを収納して、ひときわ大きい岩の上に座り込み、さぁ、と俺を促した。
 左手はわき腹を抑えている。たまらなかった。
 心を落ち着かせ、ヒドク晴れた空に手をかざし、武装錬金、と俺は叫んだ。
153151:03/07/15 22:59 ID:zz9BZBsX
「今日はここまでにしようか」
 カラスの鳴き声が山々に響いたのを合図と決めていたかのように、斗貴子さんがいった。
 俺はと言うと川原にへたりこんで、まともに返事を返すことも出来ないほどにへばっている。
 ひっきりなしに荒い息を吸っては吐き、赤く染まった夕焼け空を虚しい思いでしばらくながめた。
 また一日が終わろうとしているのだ。二度とは戻ってこない四日目が、終わろうとしている。そして俺はまだ自分の武器を扱うことすら満足にできない。
「そんなに落ち込むな、というのは気休めにしか聞こえないのだろうな」
 見ると斗貴子さんが俺の横に座り込んでいた。キレイに切りそろえられた前髪が、風に揺られて額を柔らかくなでている。
 疲れて息を荒げているのを勘違いされそうで、短い間しか見つめることが出来ずに、ゴツゴツとした川原のうえに寝そべった。顔が赤いのを聞かれたら疲れているからと答えようと心の中で思う。
「カズキはよくやっている」
「嘘は、やめてよ斗貴子さん」
「よくやっている。嘘じゃないから撤回などしないぞ」
 心が安らいでいく。斗貴子さんと話すだけ癒されていくのがわかる。
 柔らかいものが頭をなでた。それが斗貴子さんの手の平だなんてすぐにはわからなかった。
「誰にでも、こういうことするの?」
 むっ、と斗貴子さんがこっちをみた。むしろ睨んでいる風だ。
「ふん、あいにくだが、私には君以外の男の知り合いがいない。だから私が異性にこんなことをするのは君だけだ。喜んでいいぞ」
「へへっ」
 嬉しかった。まるで子供をあやすかのような撫で方だったけど、全然嫌な気にはならなかった。
 時間が止まればいいとスゴク思った。こうして、斗貴子さんとずっと一緒にいられたらどんなに幸せだろう。

 一緒にいるという意味を考えて、また赤面しそうになるのをなんとかこらえる。
154名無しさん@ピンキー:03/07/15 23:04 ID:6lwoFp0J
>>119 さん
私は BUDエンドが、見てみたいです。
あ、でもギャグオチでなければ、130さんのネタでもOKかな…。

>>136 さん
斗貴子さんカコイイ! 惚れ直しました。
私も、地もそのまんま派(^o^)丿 ですね。

職人さんのレベルの高さに、感心しています。 凄いね…。ホント…。
155名無しさん@ピンキー:03/07/15 23:27 ID:b2IK7TTa
119さん
私はハッピーエンドの方が見てみたいです。
ギャグ、シリアス、どちらでもOKです。
バッドエンドは、リアルだけで十分・・・。
>>136さん
斗貴子さん、見事な男っぷりです。
私は、「地もそのまんま」なのですが、カズキと接しているうちに、
何時の間にやら
「カズキにだけは弱音を見せてしまう様になる派」です
156151:03/07/15 23:30 ID:zz9BZBsX
 夕方。川原の石の上、流れにむかって腰を下ろした二人。斗貴子さんはロマンチックだと感じているだろうか?
 俺はドキドキだった。

 さっきから俺と彼女が話し合っているのは、やっぱり武装錬金についてだった。
「斗貴子さんがバルキリースカートを自由に扱えるようになった時、どんな感じだった?」
 しばらく、うーむ、と悩んで彼女は答えた。
「おぼえていない」
「えー」
「どうだろうな。しかし」
 また、うーむ、とうなる。
「多分一つのことしか考えていなかったとおもう。核鉄を感じ、たった一つのことばかりを念じて、そうしたら自由に扱えるようになった気がする」
「一つのことって?」
「今も昔も変わらない」
 ホムンクルスに対する怒りなのだろうか。強くなりたいという思いなのか。
 武装錬金が思いを乗せて強くなるのなら、俺の願いは薄っぺらくて安っぽいものでしかないのか。
 ちらりとのぞいた斗貴子さんの横顔はどこまでも無表情だった。
「結局は、心の問題か」
「そうなる」
 溜め息が出る。そのせいで微妙に気まずくなった。自分の無責任さ加減に心底いやになってしまう。
 斗貴子さんの機嫌を損なった、と思ったけれど彼女は相槌のように軽い溜め息を返してきた。
「君のやる気には正直驚いている。とてもありがたいとも思っている」
 やる気だけじゃな勝てない。
「それに前向きだ。こっちも力をわけてもらっているような気がする」
 気持ちじゃ守れない。
「だから落ち込むな」
「……ごめん」
「謝るな」
 ぽちゃん、ぽちゃんと水の音がする。斗貴子さんが川面にむかって石を投げ入れていた。
 俺も気を紛らわそうと同じように投げた。

 ぽちゃん。
157151:03/07/15 23:40 ID:zz9BZBsX
 二人して、石を投げ入れ続ける。ぽちゃんぽちゃん。ぽちゃんぽちゃん。
 バカみたいにひたすら石を投げていた。ぽちゃん。
 投げ入れながら斗貴子さんがいった。
「素直になれ」
 ぽちゃん。
「素直?」
 ぽちゃん。
「素直、だ。自分の思っているとおり、素直に願うんだ。無理したり、捻じ曲げられたりした想いでは武装錬金は上手く扱えない。ような気がする」
「素直……」
 ぽちゃん。
 
 何を考える前に俺は立ち上がっていた。見上げてくる斗貴子さんの視線を背に感じながら、息を大きく吸い込んだ。
 素直になる。自分がなんでここにいるかを、真正面から認めて受け止める。
 素直になる。自分の気持ちを、一番強く思っていることをはっきりとさせる。
 強くなりたいとか、そんなことを考えずに思うままに想うこと。やってやる。
 ヤッケクソな気分になっていた。後は野となれ山となれ。チクショウ。
「カズキ?」
 不思議そうな斗貴子さんの声に振り返り、一度だけ俺はニヤリと笑って、
 川原をダッシュした。
「カズキ!」
 足場の悪いデコボコもいいところの石の上を、捻るのも折れるのも何にも考えずに、何かを振り払うように全力で走りぬけ、
 
 川面に飛び込んだ。
158151:03/07/15 23:52 ID:zz9BZBsX
 冷たい水が全身を打った。衝撃は心地よかった。
 息が苦しくなる。腰から上を水から出すと、服がひどく重く感じられたがどうでもよかった。
 水の流れは思ったより急で危うく流されそうになる。下半身でしっかりと川底をとらえ、俺は川の真ん中で仁王立ちをした。
 やってやる。そう強く決心した。
 川べりで斗貴子さんが真剣な表情でなにか叫んでいたけれど俺には届かない。俺はニヤリと笑って、
 
 そしてありったけの力で叫んだ。

「うおおおおおおーーー!」

 木々に止まっていた鳥たちが驚いたように飛び立っていく。
 それを見届けてひどくいい気持ちになった。素直になる。今俺の頭の中はそれだけだ。
 もう一度肺に空気を溜めて、もう一度叫んだ。本番だ。聞いてくれ。

「俺は!! 斗貴子さんのことがぁ!!! 好きだーー!!!!」

 肺の空気が根こそぎなくなるまで俺は余韻を叫び続けて、ありったけの思いを辺りにぶちまけた。
 斗貴子さんの方をみる。いつもの無表情でただ立ち尽くしていた。
「カズキ、風邪を引く。早く上がらなければ」
 いつもとまったく変わらない口調で彼女は言う。俺は水で濡れた冷たい体を岸へと引きずって、くしゃみを一つした。
 彼女の柔らかい手がタオルで頭をわしゃわしゃと拭いてくれた。
 ひどく寒かった。けれど清々しくて、その後のことも考えずに、素直っていいなと、バカみたいに思っていた。
159名無しさん@ピンキー:03/07/15 23:58 ID:svkjSoQN
斗貴子の鼻の一文字傷はどうやってついたのだろうか?

彼女の昔の夫がつけてたりして
160151:03/07/16 00:05 ID:mXW3V3v1
「君は馬鹿だな」
「うぐ」
 わしゃわしゃと俺の頭をタオルで拭きながら斗貴子さんは言った。
 今になって恥ずかしくなり、俺はなんにも言い返すことが出来ない。むしろ彼女の言葉にひどく同意している。
 俺、バカだ。
 濡れた体をタオルで拭きながら、ときおりくしゃみを出して俺は斗貴子さんの言葉を待った。
 なにか言って欲しかった。たとえそれが哀しい結果だとしても、生殺しだけは勘弁だった。
 どこかで、期待している自分がいた。願ってさえいた。
 けれど斗貴子さんは沈黙を守り続けた。
 息苦しい時間がのろのろと過ぎていく。耐えられなくなりそうで、もう一回川に飛び込んでやろうかと思ったけれど、それをしたら正真正銘本物の馬鹿でしかない。
 体を拭き終わった。まだ服が濡れていて重く気分が悪かったが、タオルは一枚きりだしどうしようもない。
 お互いがしばらくの時間を持て余した。五分くらいだったか、俺には死ぬほど長い時間だった。
「斗貴子さん」
「夕食の買出しにいってくる」
「え?」
「火を焚いて、よく温まっておきなさい。こんなことで風邪を引いたら許さない」
 斗貴子さんはそう言い残すと、何事もなかったのように立ち上がりスタスタと下山道へと歩いていった。
 返事も出来ないまま俺はただ座っていたけれど、やがて暗い絶望感がのしかかってきた。
 完璧フラれた。ていうか軽蔑された。あれは馬鹿をみる目だった。
 どうしようもないくらい気分が滅入りそうになる。やっぱり期待は裏切られるのが常だと妙に悟ってしまいそうになる。
「ハクシュン」
 そして俺はもそもそと焚き火の準備をした。
161名無しさん@ピンキー:03/07/16 00:05 ID:K9ChsVjk
熱い展開…エロ無しでも良くなってきたよ
このままの調子でいってくれ
162151:03/07/16 00:31 ID:mXW3V3v1
 なれた手つきで薪を組み上げ火をつける。
 濡れた服を火のまわりに並べて新しい服に着替え、膝を抱き寄せてパチパチと音を立てる火を眺めた。ぼんやりしているうちに辺りは暗くなっていつの間にやら夜になっていた。
 斗貴子さん遅いな、そう思った矢先、コツコツと靴が石を叩く音が聞こえて顔を上げると、両手にビニール袋をぶら下げた斗貴子さんが立っていた。
「ただいま」
「お、おかえり」
 不自然な挨拶がひどく情けない。そんなことはどうでもいいという風に、斗貴子さんは焚き火を挟んだ向かいに腰を下ろした。
「体は温まった?」
「ああ、うん。服も着替えたし」
「そうか」
 気まずい雰囲気も気にせずに、斗貴子さんはビニール袋から取り出した野菜を、ドサドサと鍋へ落とした。
 にんじん、たまねぎ、じゃがいも。
「今日はカレーにしようと思う。思えば食事には手を抜いてばかりだったから。君は育ち盛りの男だし」
 カレーは嫌い? と小首を傾げてきいてくる彼女に、俺はブンブンと首を振った。
「そうか。よかった。ついでだったんで野菜は家で切ってきた」
「カレーは全然大好物だし、うん。ありがとう」
「ああ……うん」
 ペットボトルの水を鍋へと注ぐ。気まずい雰囲気はどうしようもないな、と半ば諦めて俺は黙って鍋に押しつぶされたような火だけを見ることにした。
 ちりちりっ、ちりちり。火はゆらゆらと踊っている。
 テキパキと段取りを進めていく斗貴子さんの手がときおり見える。だけどあとは煮るだけになったのか、斗貴子さんも動く気配を見せなくなった。
 ちりちりっ、ちりちり。
 しばらくするとグツグツと沸騰する音が聞こえ、斗貴子さんがおたまで鍋をかき回した。
「もうすぐ出来ると思うから」
「斗貴子さん」
 弾かれたように顔を上げた彼女の頬が赤いのは気のせいなのだろうか。
 俺は聞く、そう決めた。やっぱりこれは生殺しだ。はっきり聞きたい。俺のことをどう思っているのか。
 流石に斗貴子さんは目を背けたりはしなかった。カタカタと音のする鍋を挟んで二人して見つめあう、
 俺は聞く。立ち止まるのは、多分斗貴子さんも嫌いだろうから。
163名無しさん@ピンキー:03/07/16 00:33 ID:skL+agiP
マジで良いよ、コレ!
164名無しさん@ピンキー:03/07/16 00:35 ID:dKHnWwM+
エロパロ板の中でも今かなりの勢い感じるスレやね。
165名無しさん@ピンキー:03/07/16 01:02 ID:SGXjI2Pz
>>151さん むちゃくちゃ良いです! 
カズキが叫ぶところとか、青春って いいいなぁって思っちゃいました。
あっさりとしてる斗貴子さんも素敵です!
>>161さんと同じで、ホントにエロなしでも良くなってきました。 グッジョブ!
166名無しさん@ピンキー:03/07/16 01:06 ID:Dkx2kxKX
|´д`)気になって眠れんよ・・・。
167名無しさん@ピンキー:03/07/16 01:12 ID:anuZ0m9X
ひょっとして来てる?
斗貴子さんの時代が来てる?
168名無しさん@ピンキー:03/07/16 01:23 ID:PxEpE/T2
このスレには神が沢山いますね(;´Д`)ハァハァ
169151:03/07/16 01:24 ID:mXW3V3v1
「俺は斗貴子さんのことが好きだ」
 きっと、それは初めて会った時から。命を救われた時から。
「ああ、聞いた」
「斗貴子さんの」
 深呼吸を一度した。
「気持ちを聞きたい」
 待った。斗貴子さんは目をつむって考えるような仕草をした。答えるまで、長い時間だったような気がする。
「私は、今までずっとホムンクルスどもと闘ってきた。私は君がおもっているような」
「そんなことは関係ない」
 炎を見つめながら、俺は続けた。
「斗貴子さんの、素直な気持ちが知りたい」
 今までにないほど、自分が緊張しているのがわかった。ホムンクルスと闘っている時でも、こんなに神経が張り詰めたりはしないだろう。唾を飲む音が聞こえた。どちらが出したのかさえ、わからないほどに張り詰めている。
 目をつむりそうになるのを我慢した。自分でまいた種がどうなるか、見届けないほど無責任じゃない。
 一度、咳をしてから斗貴子さんが口を開いた。
「嫌いじゃない」
「それは答えじゃないよ」
「好きといえばどうなるんだ?」
 声を荒げているわけじゃなかってけれど、口調には静かな迫力があった。
「手を繋いでキスでもするか? デートでも? 一緒に遊んで人生の青春の記念にでもする?」
 いつもの、俺を助けた時と変わらない無表情で、そんな悲しいことを斗貴子さんは言い続ける。
「私は数日後には死ぬかもしれない」
「そんなことはない」
「事実だ。私は死ぬかもしれない」
 いつもの無表情で、斗貴子さんは震える声を吐き出す。
 初めて聞く彼女の弱音なのかもしれない。小さな肩がより一層、炎の向こうで消え入るほど小さく見えた。
170151:03/07/16 01:24 ID:mXW3V3v1
「私を好きだなんて想いは捨てるべきだ。カズキ、今ならまだ間に合う」
「もう手遅れだよ。好きなんだ」
「いうな」
「何度でもいう。君が好きなんだ」
 その小さすぎる彼女の体があまりにも心を打って、俺は飛び出していた。
 鍋を蹴飛ばしてしまった。湯がこぼれて火にかかり蒸気が立つ。それを乗り越えて、俺は彼女の震える肩を抱いた。
「カズキ、離せ」
「いやだ」
「ダメだ」
「本音を言って、斗貴子さん」
 スネを軽くコツンと蹴られた。諦めたような顔をして斗貴子さんは俺の胸に顔を埋めた。
「ヒドイ、男だな君は」
 好きだと、耳元で囁いた斗貴子さんをさらに俺は抱きしめた。
171151:03/07/16 01:30 ID:mXW3V3v1
こんなものです。えと一応まだ続きます。眠いんで、また明日という事で勘弁してくださいな。
いちおー、あっちの描写も入れるつもりです。おあずけのようですみませんが。

感想くれてるかたホントありがとうございます。一人一人レスしたいんですけど今日の所は……
それではおやすみなさい。
172名無しさん@ピンキー:03/07/16 01:38 ID:X4mnJtkC
正味の話、マジでうまいっすね・・・
しっかりキャラクターつかんでるし。
別スレでジャンプ系エロ書いてたけど
気持ちいいくらい完敗
173名無しさん@ピンキー:03/07/16 03:06 ID:86LlN8M0
ぐいぐい引き込まれる…
いいよいいよー・゚・(ノД`)ノ・゚・。
頑張ってください
174名無しさん@ピンキー:03/07/16 03:14 ID:ltD+wATS
>>151さん。おつ! おやすみなさい。

カズキのストレートさが、読んでいてとても気分が良かったです。
原作でも こういうところが好感が持たれてるんだな って所が、
しっかり描かれていて、感心しました。

炎ごしに見つめあう二人っていうのが…もう…。

眠いところを頑張って書いてくださって、有難うございます。
せかしちゃってすみませんでした。
じっくり続きを書いて下さい。 楽しみに待ってます。
今日ほど エロパロ見て良かったー!と思ったことは無いです。

あまりに感動して、長文になってしまいました。 失礼致しました。
175名無しさん@ピンキー:03/07/16 03:22 ID:PxEpE/T2
151さん、乙です。もう興奮して寝られません(;´Д`)ハァハァ
176名無しさん@ピンキー:03/07/16 10:03 ID:sMtk+/wv
いやぁ、素晴らしいです。青春してるなぁ
もうお願いだからハッピーで終わってくれって感じです
あとこれ、何かの足しになれば幸いです…
http://www.geocities.co.jp/AnimeComic-Pen/4225/
177名無しさん@ピンキー:03/07/16 14:39 ID:xoySMaNX
もうね。凄すぎですよ・・・。


   ネ申  ス  レ  認  定  


178名無しさん@ピンキー:03/07/16 16:03 ID:gABRj9Ge
・・・151様・・・。
凄すぎです。
カズキのストレートで精神コマンド「愛」がデフォルトでかかっている様な
「青春ど真ん中!斗貴子さん専用アタック」に対して、不器用ながらも答える斗貴子タン・・・。

エロ無し、有りに関わらず、無敵です!!

179名無しさん@ピンキー:03/07/16 16:58 ID:ZkJyFckE
おいおいおいおい、見たかこのスレ。
この神々しさはなんだ!?このスレを開けてるときだけ、
なぜこうも後光が眼に沁みるんだ!!??

もうね。151さんは絶対神(ゼ ウ ス)ですよ。
黄金聖衣(ゴールドクロス)なんか足元にも及ばない神聖衣(ゴッドクロス)を
身に纏った神位にある聖闘士です!!

マ ン セ ー ー ー ー ッ ! !
180151:03/07/16 17:39 ID:mXW3V3v1
えと、予想を越える反響を頂いてビックリしてます。151です。
正直ここまで好評になるとは思いませんでしたのでなおさらビックリ。
けっこう楽しんでいただけているようで作者冥利に尽きます。
残りはできるだけ早く書き込みたいと思っていますが、早ければ今日中にでもと思っています。
なるたけ期待に添えれるよう……
181名無しさん@ピンキー:03/07/16 17:43 ID:hOo73pAk
>>180
もう十分期待に応えてるから、無理せんでも全然OK
肩の力抜いて、好きなペースでやってくれ
182名無しさん@ピンキー:03/07/16 18:11 ID:IBMSEdtR
「魂」連発してたらあっという間にSP切れるYO。
のんびりやれ。
183151:03/07/16 18:21 ID:mXW3V3v1
 ひどい心残りを我慢して、俺たちはどちらともなく離れた。
 顔が真っ赤になってしまうのも今日一日でもう慣れた。これからはいちいち顔を赤くなんてしてたら身がもたないから少し困りものだった。
 ふと、斗貴子さんが川原にしゃがみ込んで俺が台無しにしたカレーを片付けていた。
 じゃがいもとにんじんを鍋に戻す。そんな単なる共同作業がなぜか嬉しくてたまらない。

 二人、少し大きめの石に腰を下ろして静かに炎を眺めていた。
 横にはじゃがいもやらニンジンやら、カレーになり損なった野菜たちが鍋の中で湯気を立てている。火は赤々と燃えている。
 川原。確かに二人だけの世界になった辺りを、沈黙が支配していた。
 けれどけっして気まずいわけではなく、穏やかで、どこか癒されるような雰囲気に、幸せってこんなものなんだなって感じたりした。
 斗貴子さんの方を見ると、俺と同じようなことを考えているみたいで、やっぱり柔らかい表情で焚き火をながめていた。
 満ちたりた気分で彼女の横顔をながめていると、俺の視線に気付いたのか、少しムッとした表情で見返された。
「なんだ。私の顔になにかついているのか」
「いや、別になんにもついてないけど」
「ならあんまりじろじろ見るな。どうにも落ち着かない」
「ゴメン。でも、もうちょっとだけいいかな。もうちょっとだけだから」
 じろりと、にらんでくるような斗貴子さんの目におっかながりながら俺はお願いした。
 斗貴子さんは一度だけふぅと溜め息を吐いて、君も物好きだな、と呟いた。
 俺も小さく、やった、と呟いて斗貴子さんの顔を堂々と眺めた。
184151:03/07/16 19:09 ID:mXW3V3v1
 キレイな顔だった。ちりちりと踊る炎の影に照らされて、赤く染まった頬が妙に可愛らしかった。
「俺、斗貴子さん守るから。なにがあっても守るから」
 口にした言葉は無意識にでたものだったけれど、俺のまっすぐな気持ちだった。
「うん。わかっている。君の気持ちは、ちゃんと私に伝わっている」
「素直になれって言われた時、自分の一番大事な気持ちってなんだろうって考えたんだ。そしたら斗貴子さんの顔が浮かんできた」
「私はそういう意味で言ったんじゃなかったと思うんだが」
「いいじゃん」
 クスクスと声を押し殺して笑いあう。闇夜の向こうで鳥の鳴き声がする。
 この静寂を破らないように、お互い顔を近づけて、声をひそめてひとしきり笑い続けた。
 ちりちりと、焚き火は燃えている。
185名無しさん@ピンキー:03/07/16 19:17 ID:dnQ61nZT
む、こんなところに神のおわすスレがあったとは…。
186151:03/07/16 20:31 ID:mXW3V3v1
>181
>182
心遣いどもです。ええ、無理をしないペースでやることにします。
ただ、今に限ってはちょっとやる気がたくさん出ているのでハイペースなのです。いきおいってだいじ。
それでは、ほどほどに頑張らせてもらいます。
187名無しさん@ピンキー:03/07/16 21:22 ID:RfG3c2lw
毎回楽しみにしています。
じっくり急いで書いてください。
私は、急いて急いてノンビリ待ちますゆえ。
188151:03/07/16 22:12 ID:mXW3V3v1
「そういえばカズキ、君は私がせっかく作ったカレーを目茶苦茶にしたな。今夜の晩ご飯はどうするつもりなのかな?」
「うわぅ! そうだった!」
 狙い済ましたかのように、俺のお腹の虫は絶好のタイミングで鳴った。
「お腹が空いてるだろうと思って一生懸命作ったんだが?」
「ご、ごめん……」
「ん、いい。空腹を我慢するのは君だしな。ただ明日の夕飯は、私とじゃがいも達へのお詫びもかねて君に外食をおごってもらうことがすでに決定している」
「強制!?」
「文句があるのかな?」
「め、滅相もないです!」
 よろしい、と頷いた斗貴子さん。脅迫めいた口調と迫力は反則だと思います。けれど言えるはずもなく。
189151:03/07/16 22:13 ID:mXW3V3v1
 そんなこんな、かなりの時間を二人して他愛もなく過ごした。
 火に手をかざしながら笑いあっていたけれど、不意に、斗貴子さんが真剣な表情になるのを俺はみた。
「カズキ、真面目な話をしたい」
 俺は頷いた。斗貴子さんの深呼吸の気配が伝わってくる。しっかり聞かなければと居住まいを正した。
「私は助からないかもしれない。待てカズキ、少し、聞いて欲しい」
 とっさに反論しようとした俺は、開けかけた口を閉じて彼女の話を聞くことにした。
「胎児が私にとり憑いたのは四日前だ。幸い君がかばってくれたおかげで脳からは遠い場所に憑かれたのですぐにホムンクルスになることはなかった」
 今思い出しても不甲斐ない。俺が無音無動作で武装錬金を発動できたのなら斗貴子さんを苦しめることもなかったと思うと、やりきれない。
 斗貴子さんはつづける。
「一週間持つと最初は思っていたんだがな。甘く見ていたんじゃないかと、だんだん自信がなくなってきた」
「そんな」
「持っても二日だろう。もしかしたら明日にでも醜い牙で君の喉笛を噛み千切ろうするかもしれない」
 見たら早い、そういってまくりあげたセーラー服の下には、こぶしほどにまで成長した胎児とそいつの頭部から上へ上へと伸びている、まるで斗貴子さんの体に生まれた亀裂のような触手が、うごめいていた。
「ほんとはスゴク痛いんだ」
「斗貴子さん」
「カズキには嘘をつかないことにした。私は君を好きだから。それに素直になれといったのはもともと私だ」
 斗貴子さんの見せる、泣き笑いのような顔。
「本当はスゴク怖い。ホムンクルスになるだなんて考えるだけで、色々と嫌なことが頭に、でもこうやって平静でいられるのは君のおかげだ。だから、カズキ、泣きそうな顔をするな」
 あまりに理不尽だった。
 どこまでもヒドイ悲劇だ。まだ日数は残っている思っていたのに、実は希望なんてものは糸の細さほどしか残されていなかったなんて。
 小さく、彼女が本音を言ってくれたことに大しての喜びが心のどこかにあるけれど、それを覆い尽くして握りつぶしてしまうほどに俺の胸のうちを支配しているのは、怒りと悲しみだった。
 俺には、涙を我慢することしかできないのか。

 ちりちりと、焚き火は燃えている。
190151:03/07/16 22:34 ID:mXW3V3v1
「それで、話には続きがあるんだが」
 突然、斗貴子さんが口ごもった。
 嫌な予感が俺を襲った。なんでもはっきりという彼女が言いよどむほどのこと。重大なことに、違いはない。
「俺、力になりたい。絶対に後悔もしたくない。だからなんでも言って欲しい」
「そうか。気持ちはすごくありがたい」
 けれどついに斗貴子さんはうつむいてしまった。髪が顔を守るかのようにかぶさって、表情をうかがうこともできない。
 俺は待った。斗貴子さんは強い人だ。だからきっと、ちゃんと説明してくれるに違いない。
「あのな、その」
「うん」
「頼みごとがある」
「なんでもいってよ」
「笑うな。キスしてほしい」
 キス? と思わず聞き返してしまいそうになるのをなんとかこらえた。ひどく冷たい目をした斗貴子さんがなにも言うなと声もなく語っていたから。
「冗談でもなんでもない。さっきいった。こう見えても私だって怖いんだ。好きな人に、元気をわけてもらいたいときくらい、ある」
 さっきまでうつむいていた顔を上げ、斗貴子さんはまっすぐにこっちを見ていた。俺も見つめ返す。
 見つめあった。ただ見つめあうためだけの時間が過ぎていく。
 強い斗貴子さん。それでも不安はある。恐れもある。
 だから、俺が支えないと。
 肩が並べていた姿勢から、腰を浮かして俺は斗貴子さんの方へと向きなおった。彼女も体ごとこちらを向いた。
 それはひどくゆっくりとした動きだった。けれど確かに、俺と斗貴子さんの顔が近づいていく。
 瞳。黒くて強い意志の宿った瞳。すぐそばにある。鼓動がひどく高鳴った。熱いものが胸を駆け巡った。
「カズキ、手をつないで」
 触れ合う両手。いつまでも一緒にいたいという思い込めて握りしめた。
 壁に隔たれた二人が額を寄せ合うように、俺たちはキスをした。
 
191書いてもよろしいですかな?:03/07/16 23:09 ID:Qhk/4jr1
「ふっ!…つあぁ、はあっ!」
一心不乱に、俺は武装錬金(未だにいい名前が付けれないでいる)を振り回している。
一刻も早く、思い通りにこいつを使いこなせるようにならなくちゃいけなかった。
斗貴子さんの身体に寄生したホムンクルスを倒すには、とにかく俺が強くなる必要があった。
「精が出るな」
掛けられた声に俺は振り向いた。そこには、飯を買いに行ってくれた斗貴子さんがいた。
「お帰り、斗貴子さん」
武装錬金を振り回すのを止め、斗貴子さんに向き直った。
学校から少し離れた雑木林の中で、俺はこってりと絞られていた。
「ごめんよ、飯なんか買わせに行かせちゃって」
昼を過ぎてからも休むことなくこれを振り回していた俺の腹が情けなくも鳴いてしまった。
それでわざわざ斗貴子さんがコンビにまで行ってくれたんだ。
「気にするな。今は君に強くなってもらうのが先決だからな」
そう言って斗貴子さんは自分の脇腹の上を撫でた。そこにはあのホムンクルスが寄生している場所だった。
それを思い出すたび、俺は申し訳ない気持ちでいっぱいだった。
もう少しだけ、俺に力があったら――――。
「何を呆けている?早く食わないか」
「あ、ああ、そう、だね」
ぎこちなく笑みを作り、斗貴子さんの手からビニール袋を受け取った。
「ん?」
そこで気がついた。彼女の逆の手に小さな小包があることに。
「ねえ、そっちは何?」
好奇心からそう聞いてみた。
「こっちか?君が気にするほどの物ではない」
「ええー、教えてくれたっていいじゃー…い、イタイイタイぃ〜〜」
チクチクと彼女の武装錬金・バルキリースカートが突っついてくる。
「下らんことに気を殺がれるな、まったく…」
「ちぇ、わっかりました」
諦めて俺は斗貴子さんが買ってきてくれた物を取り出した。
おにぎり、サンドイッチ、パン、エトセトラエトセトラ……。
(……なんか、適当だな)
まあ、今は食えれば問題ないのでがつがつとありがたく頂いた。
192書いてもよろしいですかな?:03/07/16 23:10 ID:Qhk/4jr1
「ふいー、食った食ったぁ」
食い終えて満足したので、早速訓練を再開した。
あの時は咄嗟にできた無音無動作での武装錬金の発動、これは結構うまくできるようになってきた。
「どう斗貴子さん。なかなかうまく……」
無音無動作での発動がうまくできた俺は斗貴子さんに話し掛け、そして彼女が本を読んでいることに気付いた。
「へえ、斗貴子さんって本読むんだ」
思わずそう漏らした。普段の彼女のイメージと読書が、いまいちうまく繋がらなかった。
「なっ…わ、私だって読書ぐらい嗜む!」
顔を少し赤くしてそう言ってくる斗貴子さんが妙に可愛らしく見えてしまった。胸が少し高鳴った。
「で、で、なに読んでんの?」
また好奇心が俺を動かした。
「だから、君には関係ないと」
「いいじゃん、減るもんじゃあるまいし」
俺はしつこく食い下がった。もしかしたら、斗貴子さんと親しくなる、そのきっかけができるかもと思ったからだ。
「あぁ、もう!わかった、わかったから!」
そう言うと彼女は俺の目の前に本をタイトルが見えるように突き出した。
「えぇーっと、なになにぃ……男と、女、の…突き、合い……か、た………」
俺は、しばらくの間、思考が停止した。明らかに、あっち系のタイトルではないですか、ときこさん。
「ああ。これから私たちは支えあいながら奴らを打ち倒さねばならない」
ええ、おっしゃるとおりでございます。
「だが、私は、その…見てのとおり不器用だ」
ええ、じゅうじゅうしょうちでございます。
「だから、だな……その、私なりに君とうまくやっていけるよう努力を………どうした、カズキ?」
ええ、うまくやっていければいいと………
193書いてもよろしいですかな?:03/07/16 23:10 ID:Qhk/4jr1
「っっっってえぇ、どうしてこんな本を買っていらっしゃったのですかああぁぁっっ!!?」
後ろに引っくり返りそうな勢いで俺はずざざざっとあとずさった。壁にどすんと背が当たった。
「…なにを焦っている。口調も変だぞ」
いやいやいや!おかしいのは斗貴子さんのほうだぞ!
「だ、だだだだだだだだからあぁぁ!どどどうしてそんな本を!?」
「だからカズキ、君とうまく付き合っていけるようにと思って、恥を忍んで買ってきたのだ」
びしっと指を突きつけてそう告げられた。
「本当に恥ずかしかったぞ。客からも店員からも好奇の目で見られて……」
その時の事を思い出してか、斗貴子さんは顔を赤くして目線を宙に泳がせた。
そりゃこんな本をお買いになれば見られますって。
「だ、だ、だからね!斗貴子さんはちょっと勘違いしてるんだよ!」
そう、君は間違ってます!付き合い方でしょ、君が知りたいのはそっちでしょ!
断じて突き合い方などといったものじゃないでしょ!!
「勘違い……?何をだ?」
斗貴子さんは本当に何も分かっていないようだ。首を傾げて俺に聞いてくる。
俺だって説明には少し困るが、ここは正しく訂正してあげないといかんだろ。
194書いてもよろしいですかな?:03/07/16 23:11 ID:Qhk/4jr1
「っだ、だからね、そのほ」
「ここを見てみろ。ほら、書いてあるだろ。『こうやって付き合えば二人の中はさらに進展』と」
「っぶうぅうぅはあぁぁっっっ!!!」
俺が訂正しようと開いた口を遮るように斗貴子さんが俺の目の前に本を開いて見せてきた。
そのページには『こうやって突き合えば二人の中はさらに進展』と書かれ、
裸の男女が、あれ、とにかくあれとしか言いようがないあれをしている写真がでかでかと載せてあった。
そんなものを見せられて平常でいられるほど俺は人間できちゃいませんよ!
正直に身体が反応してしまいました。はいそりゃもうびんびんです。
「うん?」
斗貴子さんが俺の股間がむくむくと膨張しているのを見てしまった。恥ずい…、こんなところ見られたくない!
だが俺は逃げられない。壁を背にし、正面には斗貴子さんが本をかざしている。
横に逃げようかと考えた時、斗貴子さんが本を見てほうほうと頷きだした。本と俺の股間を交互に見ながら彼女は呟いた。
「ふむふむ…、つまりこれは付き合う準備が万端ということか……」
突き合う準備がね!突き合う準備がねっ!!
「そうか…。なんだかんだと言って、カズキも私とうまく付き合いたいと思ってくれていたのか」
いや、そりゃまあうまく付き合えれば俺としても嬉しいかなあなんて思っていたけど、これは付き合うじゃなくて突き合う!
誤解、すっごいごかいですよ、斗貴子さん!!
「それでは付き合ってもらうぞ」
195書いてもよろしいですかな?:03/07/16 23:16 ID:Qhk/4jr1
やっべ、書いて気がついた。
>>193は壁じゃなくて木が背にぶつかったんだ……。
>>194も壁じゃなくて木です。痛いミスをしてしまいました、反省。
196名無しさん@ピンキー:03/07/16 23:20 ID:hOo73pAk
>>190で一旦終わりなんだよな?
微妙にスムーズに移行してるんで最初はわからんかったよ
二人とも乙
197名無しさん@ピンキー:03/07/16 23:46 ID:OBh8EliG
ここの職人たん達はすごい。
元ネタが新連載始まったばかりなんだから、それ以下の短い期間でSS作ってることになる。
スピードと完成度の両立がすごすぎます。
自分だったら151たんと同じ質と量をゼロから書き始めたとしたら1、2ヶ月はかかる。
198名無しさん@ピンキー:03/07/17 00:03 ID:GPVge0j/
なんかギャグになってきてないか・・・?
いいけどさ。
199名無しさん@ピンキー:03/07/17 00:08 ID:fMOrAaMr
>>198
原作がノリノリだからね。
作者がすげぇ楽しんで描いてるのがビンビン伝わってきて良い。
そういう作品だから、神も生まれやすいのだと思うよ。
200名無しさん@ピンキー:03/07/17 00:25 ID:hSD1iGMO
>>198
>>191-194からは違う人が書いてるんだよ。
151さんが書いてるのは>>190まで。
わかってて言ってるならごめん。
201書いてもよろしいですかな?:03/07/17 00:45 ID:ph2QHlMu
う、なんだか僕の投下タイミングがよろしくなかったみたいですね。反省。
202151:03/07/17 00:57 ID:EQdBv2JS
>201
いえ、全然気にしないで。むしろ申し訳ないです。
分量多いくせに漸次投稿しているので、なんか他の方が投稿しにくい雰囲気になってしまっているようで。
次からはなるべくまとめて投下するようにしますのでー。
203名無しさん@ピンキー:03/07/17 01:02 ID:ju3uH+id
何が凄いって
この短期間で広告挟まずにここまでスレが伸びてることだよな。
エロパロ板では驚異的。
204書いてもよろしいですかな?:03/07/17 01:05 ID:ph2QHlMu
>151さん
いえいえ。それでは僕もがんばって書かせてもらおうと思います。

>203さん
広告は全て斗貴子さんが処分を…。
205名無しさん@ピンキー:03/07/17 08:40 ID:iRBpgFPp
しかし、そろそろバカな話もみたいところ。
バルスカでティンコいじられるカズキとか。
「キミはナニを考えているんだ?こんな汚らしいモノをおったてて」
とか斗貴子さんに言われてぇー!
206名無しさん@ピンキー:03/07/17 17:17 ID:sDDIllb4
>>205
おったててはねえだろw
だがそのシチュは イイ!!
「まったく、これは私をおかずにした罰だというのに、こんなに汚い汁を噴き出して…」
207名無しさん@ピンキー:03/07/17 17:44 ID:b96AWdUi
うぉおぉ、激しく読みてぇ(;´Д`)
書いちゃおうかな。
しかしイイ話が続く中、漏れが書いたらスレ汚しな罠
208名無しさん@ピンキー:03/07/17 19:07 ID:9y+QLnTC
  l           /l          l
. l  l   |l / |! / l |lト、|l l       |
 ll  l  l|_l/_|l l/  l| l_lL|ハ||  | l  l   >>207
 |!   |  il{ lt'::jl`     ´lt'::j「}!|  | l. l   男は度胸
 |l  l  l|``~´ _, = ,,_ `~´´|l  l .! l   キミも何でもためしてみるのさ
. !! l l  l|  ̄´  ,  ` ̄ jl! l !| l   きっといい気持ちになる
  ! l l l|\   ー一   /|l l j,レ′      
  `ヽ、l |  `ヽ、     イ  |! //          
    ヽl |   .| ` ー '´ !  l!/'
.      `i |__,ノ i     `'//-、_
   _,.-'´l| l'´  ,レ-、,_   /'/   `‐、_
 _,-'     ヽ/ | | \/        `‐、_
209あぼーん:あぼーん
あぼーん
210名無しさん@ピンキー:03/07/17 21:44 ID:7+ia1wsC
>>189
ヒドイ悲劇(ボソ
211あぼーん:あぼーん
あぼーん
212名無しさん@ピンキー:03/07/17 21:52 ID:3uvfJ8lF

業者除けのために【 徹 底 的 sage 進 行 】で 行きまっしょい!

>>206さん age になってますよ〜。気をつけませう。
213あぼーん:あぼーん
あぼーん
214119:03/07/17 23:40 ID:du5PSB1b
それはきっと、斗貴子さんにとっては精一杯の優しさなんだろう。
その優しさを、俺には貰う資格なんて無いのに。
でも、もうすぐ斗貴子さんはホムンクルスになってしまう。
その前に俺は斗貴子さんを殺さなければならない。
もう今夜しか残されていなかった。
斗貴子さんが生きているうちに……。
なんて外道な考えだろうと自分が恐ろしくなっても、それは否定できない思いだった。

どうしてもっと早く自分に気づかなかったんだ。
まひろや他の女子と近づいても、あんなに照れたり胸の奥が苦しくなったりはしなかった。
偶然寄った廃工場にいた、儚い肩の女の子。
今にも怪物に殺されそうとしている姿を見て、考えることなく突進していた。
初めて会ったのに、何年ものつきあいのある友人たちを守るような気持ちでいた。
まひろと斗貴子さんを天秤にかけて、まひろだけを選ぶことが出来なかった。
それなのに、なんで、なんで、わからなかったんだ。
俺は馬鹿だと、これほど痛感させられたのは、人生で二度目。
蝶々仮面の支配者に、斗貴子さんを解毒させられなかったときに続いて、立て続けに二度目だ。
215119:03/07/17 23:40 ID:du5PSB1b
自分の思いがこうだと、あと一日でも早く気づいていたら、
そのときすぐに、思い切り大声で叫ぶことが出来ただろう。
そうすれば……そうすれば……
全ては、後悔にしかならない。
もう、全て取り返しのつかないことだった。
「斗貴子さん」
そして、それ以上に俺自身を落ち込ませているのは、
こんなにも後悔しているのに、それとは無関係に、斗貴子さんの言葉に身体が反応していた。
斗貴子さんが生きているうちに、斗貴子さんが欲しい。
この一週間、斗貴子さんを助けるために、必死で無駄な努力をしていた分、
いつもやることを忘れていた。
それが、今になって祟っている。溜まり、積もり、我慢しきれない思いが、身体を後押しした。
「斗貴子さんっっ!!」
「っ!」
斗貴子さんの名前を叫ぶと、斗貴子さんの左右の二の腕を掴んで引き寄せて、唇を重ねようとする。
「……痛いな」
至近距離で、斗貴子さんの呆れたまなざしが突き刺さった。
勢い余って鼻の頭同士をぶつけたことを知り、やっとドラマで俳優が顔を傾けている理由がわかった。
さっきまでとは別の意味で思いっきり恥ずかしい。
「ご、ご、ごめん……っ、斗貴子さん」
「まったく……。不器用だな、キミは」
鼻の頭を撫でつつ、それでも斗貴子さんは少しだけ、笑った。
216119:03/07/17 23:40 ID:du5PSB1b
きっと今でも、腹に巣くっている「胎児」のせいで全身が痛いはずなのに、
もうすぐ、俺に殺されるというのに、
斗貴子さんは、笑ってくれた。
無責任で脳天気だとは思ったけど、それで心が軽くなった。
いつも、寂しそうで、険しい表情をしている斗貴子さんの、優しい笑顔だった。
「斗貴子さん……。俺、斗貴子さんにキスしたい」
「わざわざ言わなくてもわかる。今しようとしただろう」
「うん」
「好きにするといいと言ったろう。いちいち断りを入れなくていい」
「うん。そうする」
今度は失敗しなかった。
斗貴子さんの腕じゃなくて肩をしっかりとつかんで、斗貴子さんの唇にキスした。
柔らかくて、どこまで力を込めたらいいのかわからなかったけど、
とりあえず少し歯に力がかかるくらいで留めた。
カサカサに乾いていた唇が、斗貴子さんの少し濡れた唇に、触れるというより溶けていくようだった。
その溶けていくところが熱くて、やがて二つの唇が一つになったような気がした。
触れあったところから、斗貴子さんの身体を全て溶かして、一つになれたら、
斗貴子さんに取り憑いている「胎児」を無理矢理にでもはぎ取って、もう、誰にも渡さないのに。
ずっとこうしていたいと思いながら、同時に、もっと先へ進みたいと思っていた。
ただ今は、唇を離すのがもったいなかった。
217119:03/07/17 23:41 ID:du5PSB1b
どれくらいそうしていたんだろう。
目を閉じたままでいたから時間はわからないけど、そのうち息苦しくなってきた。
もう少しだけ、もう少しだけこのままでいたいと思ったけど、やがて限界が来た。
「ぜーーーーーーーはーーーーーーーーぜーーーーーーーーはーーーーーーー」
「馬鹿だな。キミは……」
唇を離して必死で酸素を吸い込む俺に、斗貴子さんの呆れた視線がもう一回突き刺さった。
「と・・・・・、斗貴子、さん・・・は、どうして・・・・はーーーーーーー」
「鼻で息をすればいい」
キスすることに夢中で、そんなこと考えもしなかった。とにかく呼吸を整える。
「斗貴子さんは……」
「どうした?」
「いや……、もう一回キスしたい」
「だから、断らなくていい」
斗貴子さんは、他の男とキスしたことがあるのか、知りたかったけど、聞けなかった。
「じゃあ……」
一回や二回じゃ収まらなかった。とにかく、思ったところ全部にキスをする。
頬、あごの先、唇の下のかすかなくぼみ、鼻の頭、睫毛の先、まなじり、まぶた、
身体が止まらない。
鼻で息をしながらキスをするのは諦めて、キスとキスの間に息継ぎする。
何十回めかのキスをしようとしたとき、斗貴子さんが軽く俺の胸を抑えた。
「待て、カズキ」
218119:03/07/17 23:43 ID:du5PSB1b
151神様のカズキは一直線でホントに原作のカズキだと思いました。
すばらしいです。しかもこのスピード……。また続きを書いて下さることを楽しみにしております。
こちらは自分の文章を比べて鬱になり、しばらく吊ってました。
遅いし。マッハになれない雑兵ですw

>148さん >149さん >154さん >155さん
レスありがとうございます。
なんだかBADエンドの後にハッピーエンドって感じになりそうです。
ギャグにはならない・・はず。
でも、次号は土曜日発売ですよね……絶対間に合いません。
パラレル確定でよろしければ、細々と書かせて頂きます。

>176さん ご紹介ありがとうございました。リンク先ともどもブックマークしました。
219名無しさん@ピンキー:03/07/18 00:06 ID:c+F+IZSp
うん。面白い
毎回楽しみにしてます

俺もなんか馬鹿なのを書くかな
バリキリースッチャスッチャとか
220名無しさん@ピンキー:03/07/18 00:07 ID:YV+ZVumy
>219
あれはマジで勘弁してくれ
221あぼーん:あぼーん
あぼーん
222名無しさん@ピンキー:03/07/18 00:08 ID:YV+ZVumy
うわああ上げちまった
スマソ
223名無しさん@ピンキー:03/07/18 01:32 ID:XLPwWIDc
すげえ
このスレすげえ
神がいっぱい居る
224書いてもよろしいですかな?:03/07/18 02:40 ID:3dzqag5E
>>194
斗貴子さんのしなやかな指が俺の情けない股間の上を弄りだした。
「あうあうあぁ〜〜」
「何を情けない声を出している」
しょうがないでしょ!女の子に免疫なんてない俺が、斗貴子さんにこんなことされちゃ情けない声だって出ちゃうだろ!
「次は、こうだったか…?」
彼女の指が器用にズボンのチャックを下ろしていく。
「っはふん」
「き、気色悪い声を出すなっ!」
だからこれはしょうがないわけであって、全くの初心者の俺にとっては与えられる刺激全てが胸を激しく高鳴らせるのです。
全く抵抗できないまま、とうとう俺のモノはぺろんと曝け出されてしまった。
「あ、案外大きいものだな」
「あうぅ〜」
俺みたいな男が女の子に裸に剥かれてしまうなんて正直思ってなかった。はっきり言って夢見たいな状況だろう。
でも、俺は素直にそれを受け入れられない。だってこんなことは好きな奴同士でやることじゃないか。
斗貴子さんの小さな肩を俺の両手でがしっと掴んだ。
「ダメだよ、…こんなの、間違ってる……!」
自分の中で渦巻いていた欲求を押さえつけてそう言った。
「ん……間違っている、のか?」
「そうだよ。俺だって、斗貴子さんともっと仲良くなりたい。でも、今やってるのは、その過程全部すっ飛ばしてるんだ」
「ふむ……」
斗貴子さんはぽりぽりと頬を掻いた。
「だからさ、俺はちゃんと順序踏んで君と仲良く…」
「私はすっ飛ばしても構わないんだがな」

え?

そう思った瞬間には、既に彼女の柔らかな唇が俺の唇と触れ合っていた。
「私たちには時間が無い。煩わしい過程など無いほうが好都合……どうした?」
「………あわ、わわあぁ…」
ぽすん、と音を立て、俺の意識は吹っ飛んだ。
225書いてもよろしいですかな?:03/07/18 02:40 ID:3dzqag5E
「……んん…、く…ぅ……はぁぁ…」
――ん?
「な、かなかに……きつい、ものだな…」
何だろう…。ずっと遠いところで、声がしてる感じがする。
「まったく…動かんとは…、これが、んんぁ……マグロというものか……」
そういや俺ってどうなったんだっけ?
そう思ったとき、視界が少しずつ戻ってきた。
飛び込んできたのは斗貴子さんの顔だった。
「ん…目が、覚めたか……」
頭がボーっとしている。それでも、少しずつ意識が覚醒していくのは分かった。
斗貴子さんの声と顔が、ちょっと苦しそうだということに気付いた。
「キミも、早く動いて…ん、くれないか?一人で、腰を動かすのは…あぁ……疲れる」
腰、動かす………って、斗貴子さんは何言ってるんだ?
「っ痛ぅ!?」
いきなり俺の腰に痛みが走った。いや、身体の感覚がようやく戻ってきたために、今になってその痛みが駆けてきたんだ。
一体どうなっているのかを分かるために俺は腰のほうに目をやった。
そこには俺の元気なモノが天に向かって突っ立っていたわけだが、それだけじゃなかった。
斗貴子さんの腰が、俺のそれを呑み込んで上下に動いていた。
お互いに性器だけを露出し、そしてそこが結合していた。
「キミが気絶など、ん……するから、私一人、で付き合わなければ、ならなかったんだぞ」
斗貴子さんはそれからさらに何か言っていた気もするが、俺の耳には届いてなかった。
目に入ってくるその光景に、今まで感じたことの無い感情が湧き上がってきた。

今この瞬間、俺の中で、決定的な何かが崩壊していく。そんな気がした。
226書いてもよろしいですかな?:03/07/18 02:40 ID:3dzqag5E
「――――斗貴子さん!」
「あ、何を……!?」
俺は繋がったまま、彼女を押し倒した。
「お、俺も本気で突き合っていいかな?」
俺の中の欲望は、ダメだと言われても止まりそうになかった。
「そうか。キミもようやくその気になったか。いいぞ」
斗貴子さんは余裕を含んでそう言ってきた。遠慮なく、腰を動かそうとした。
「っあ、ちょっと待って…!」
動く直前で彼女は俺を制止した。
「あまり…痛くしないでくれ……」
顔を朱に染めて逸らした。
そう、いくら余裕そうに振舞っていても、彼女も腰を動かしてしっかりと感じていたんだ。
感じていないように振舞った彼女の仮面が剥がれていくのが、とても愛らしく思えた。
「大丈夫。優しくするから」
彼女にそう囁いてからゆっくりと腰を動かし始めた。
「っくぅう……!」
今までずっと妄想の世界だけでしか味わえなかった感覚が、こんな奇妙な形で現実のものになっている。
腰を動かすたびに射精感がすぐこみ上げてくる。だが、こんなにすぐイッてしまっては全然満足できない。
必死に堪えながら腰を動かし続けた。
「んんぁ、は、……く、あ…はあぁ……」
斗貴子さんの呼吸は大分荒い。一人で腰を振っていたときに気分が高まっていたんだろう。
「斗貴子さん…、俺もう、我慢できないかも……」
自分から限界が近いことを言ってしまった。もう堪えられるほど余裕が無かった。
「我慢…?なにも、我慢する必要なんか、ないぞ…」
「斗貴子さんは?まだ、イけそうに、ない…?」
「私は…よく、わからない、が……キミが動くたびに……変になりそうだ…」
そうか。彼女のほうもそろそろ限界が近いのかもしれない。
そう思うと、俺は何が何でも彼女をイかせないといけない、そんな気がしてきた。
227書いてもよろしいですかな?:03/07/18 02:40 ID:3dzqag5E
腰を動かすスピードをさっきよりも上げて突き出した。
「んんっ!だ、ダメ…そんなに動くな……」
斗貴子さんはそう言うが俺は構わず腰を振り続けた。
堪えろ、堪えろ!ここでイッたら漢じゃないぞ!
「っはあぁ、くっうぅあ…あぁ……」
彼女の身体がぴくぴくと少しずつ震えだした。切なそうな顔に、俺はさらに興奮した。
「んくっ…、だ、めぇ……」
彼女の細い腕が俺の身体に回され、きつく抱きしめられた。
同時に、俺のモノを潰すように彼女の中がきゅっと締め付けてきた。
「っつあ……」
あっけなく俺のモノは彼女の中で果ててしまった。
目的を果たしたためか、俺の身体に疲労が押し寄せ、そのまま彼女の胸に顔を埋めるように再び意識が飛んでいった。
228書いてもよろしいですかな?:03/07/18 02:41 ID:3dzqag5E
「まったく。痛くするなと言っておいたのに、あんなに激しく動くとはどういうつもりだ!」
「………ごめんなさい」
「謝ってすむか!キミのせいでまだここがひりひりする」
目を覚ますと、俺は斗貴子さんにたっぷりと説教を喰らってしまった。
「だって、初めてだったから加減がわかんなくてさ」
「私だって初めてだ」
「え、そうだったの」
「意外か?」
「あ、うん、ちょっと。だってそっちから攻めてきたから、てっきり場慣れしてるかと」
「バカッ!初めてだから本を片手に勉強してから臨んだのではないか!」
「………おお、そうか」
すっかり忘れていた。
「っはあ……全く、君の頭は猿並みか…」
むかっ。
「そんな言い方しなくてもいいだろぉ!俺だって斗貴子さんイかせるために頑張ったんだからさ!」
「っな……!」
彼女の顔が一瞬で赤くなった。ふっふっふ、どうだ参ったか。俺だって言う時は言う…、
「こんのおぉ……」
………へ?
「バカたれがあぁぁぁぁっっっ!!!」
俺の身体が宙に舞った。あ、これ死ぬかも。

そういえば、初めのほうは恥ずかしげも無く攻めてきたのに、終った後であんなに恥ずかしがってに怒るなんて…。
彼女の中で何か変わったのかもしれないなと、俺は思った。彼女には小さな変化でも、俺にとっては大きな変化なのかもしれない。

さて、とりあえず地面に激突する残り0,7秒ほどでどうしようか――――。
229書いてもよろしいですかな?:03/07/18 02:42 ID:3dzqag5E
こんな時間に投下するなんて、変態だよ、俺は…。

とりあえずえっちぃシーンに持ってくために無茶な展開したと思ってますw
230名無しさん@ピンキー:03/07/18 03:02 ID:c+F+IZSp
こんな時間でも俺は読んだ。
231名無しさん@ピンキー:03/07/18 03:10 ID:a1xcaI+S
俺も読んだ
232名無しさん@ピンキー:03/07/18 03:19 ID:qEYuS1rY
読売テレビの「女番長野良猫ロック(主演:和田アキ子 1970)を見ながら読んだ。
233名無しさん@ピンキー:03/07/18 03:48 ID:Upd1XIT9
明日の発表をレジュメを作りながら読んだ
もとい逃避中に読んだ
234名無しさん@ピンキー:03/07/18 04:28 ID:keJvKS90
俺なんかこんな時間に読んだ
235名無しさん@ピンキー:03/07/18 04:29 ID:zPo0gPyO
今読んだ
しごきながら読んだ
236名無しさん@ピンキー:03/07/18 04:32 ID:zPo0gPyO
>>234
(・∀・)人(・∀・)
237151:03/07/18 06:45 ID:G60pn5xm
朝っぱらから読みました。もうなんか、えちは大事だと痛感。
……えちぃくするべきだなぁ。
238名無しさん@ピンキー:03/07/18 07:45 ID:U05UOKtc
>>237
思うに、いきなりHシーンに突入しても、あんまり雰囲気や感情移入を楽しめない。
特に、パロディなんだからキャラの性格を掴んで動かすってのは大事だと思う。
エロが全く関係ないパロディでも面白い作品は沢山ある。

とはいえ、書くのは>>151さん自身。好きなように書けばよいと思います。
239名無しさん@ピンキー:03/07/18 11:58 ID:c+F+IZSp
バルスカでティンコスッチャスッチャするSSまだ?
240名無しさん@ピンキー:03/07/18 15:07 ID:i9lFy9Ti
パミィィィィィ
241書いてもよろしいですかな?:03/07/18 17:59 ID:3dzqag5E
>>230-237
そんな時間から読んでくれてありがとん。

>>239
斗貴子さんがカズキをいぢめるssキボンですか?頑張って書いちゃいますよ?
242151:03/07/18 19:31 ID:G60pn5xm
>>218
いえいえそんな全然です。雑兵どころか、こっちこそ続編を待っていたのに。
大変たのしませていただいてます。ありがとう。お互い頑張りましょう。

では以下より続きです。
243151:03/07/18 19:33 ID:G60pn5xm
>>190
 
 キスがこんなにもドキドキするものだなんて、思ってもいなかった。
 斗貴子さんの温もりが唇と、手の平を通じて伝わってきた。顔に血が上っていくのがわかる。
 鼻をくすぐったのは新鮮なシャンプーの香り。それはそのまま女の香りだった。
 これ以上ないというほど近くにいる斗貴子さんの全てが、俺の、大切なものへと変わって胸に染みこんでいく。
 ただ幸せすぎて、唇が離れた時にはとても儚い夢が終わってしまったように感じた。
「キス、しちゃったね」
 言ってみても、言葉にはなんの現実感もなかった。ただ残っている唇の温もりと、いまだ離れない両手が現実の全てだった。
 斗貴子さんがもう一度顔を寄せてくる。キスじゃない。
 俺たち二人はお互いの頬をすりよせて、愛する人がちゃんと目の前にいるという確かな現実をもとめた。さらに香る、トリートメント。
 耳のすぐ横で斗貴子さんが囁くようにいった。
「こういってはなんだが」
 くすりと、笑う。
「カレーが台無しになってよかった。カズキとの初めてのキスがカレーの匂いにまみれたものだなんて、想像するだけでもヒドすぎて耐えられない」
「ごめん、斗貴子さんそれ傑作だ」
 思い浮かべて、我慢したが耐えられずに吹きだした。お互いが握り合っていた手を離して腰に回した。抱き寄せて、頬をすりよせて、今日何度目か数える気にもならない笑いが生まれた。
 ああやっぱり好きなんだなと実感する。もう一度大声を張り上げて、好きだ、と叫びたくなったけれどきっと斗貴子さんは、バカ、と言うに決まっているから止めた。
 支えるって決めたんだ。バカは、たまーにだけ言われよう。

244151:03/07/18 19:34 ID:G60pn5xm

 ちりちりと焚き火が消えていく。
 薪はもう激しく燃え上がりはせずに、くすぶるような火をまとったままじわじわと消え入っていく。
 焚き火がたった一つの照明だったので、明かりはもうほとんどどこにもない。塗りつぶしたような闇が沈殿していた。
 時間は、そろそろ日付が変わる頃だろうか。ひたすらに暗い。お互いを見失わないように、俺と斗貴子さんは手をつないでいた。
「そろそろ寝ようか。朝は早い」
「うん」
 焚き火に砂をかけた後、立ち上がってテントへと向かった。
 結構いいテントなのか、中はだいぶ広めで二人が並んで寝てもまだ少し余裕がある。慣れた手つきで斗貴子さんが吊ってあるランタンに火を点した。
 不思議だ。テントの中に灯る明かりというものは、なんでこうも幻想的なんだろう。
 なんで、人の気持ちを揺さぶるんだろう。 
 オレンジ色の光をまとった斗貴子さんが。テントの隅から二人分の毛布を引っ張ってきて、一つを俺に渡した。
「子供みたいに毛布を蹴飛ばしたらダメだぞ。特に今日は川に飛び込んだりしたんだからな」
 じゃあおやすみ。そう言って斗貴子さんはクルンと体を丸めて毛布にくるまってしまった。
 俺も後を追うように毛布を体にかけて寝転がる。さぁ寝よう。風邪なんか引いていられない。寝よう寝よう。
 寝よう。寝よう。寝るんだ。
 眠れ。眠れ。眠れって俺。眠れ眠れ。眠れ。寝ろ。
 溜め息。
 眠れる、わけがない。
 今まではこんなことはなかった。昨日とはまるで違う心持ちだ。しかも変わってしまったのは俺の気持ちばかりじゃなく、二人の関係もだった。
 眠れるわけ、ないじゃないか。
 頭に血が上りすぎて、キンキンという音が聞こえてきてしまいそうなほど俺は昂ぶってしまっていた。
 はっきり言う。斗貴子さんと、一つになりたい。
 だけど……
245151:03/07/18 19:36 ID:G60pn5xm
 ええい、ダメだダメだ。
 別に恋人同士でもないんだから、そんな。キスはしたけれど彼氏彼女になったわけじゃ……
 ……あーもー、だーかーらー。
 頭から邪念雑念煩悩卑猥な妄想その他もろもろを、まとめてひっくるめて放り出そうとする。
 だからでていけー、でていけってー!

「カズキ、起きてるか?」
 心の中でそんな騒動を繰り広げていた時、いきなり当の斗貴子さんに話しかけられたものだから、それこそ口から核鉄が飛び出てしまいそうになった。
「お、起きてる」
 思わず声まで上ずってしまう。
「寝付けないのか、私もだ。今日は、色々あったからな」
「……うん」
 いろいろって、告白してしまったり、抱き合ったり、手をつないで、キスとかして……
 ……でていけって。
「カズキ?」
「な、なに?」
「いいたいことがあるなら、はっきりいえ」
 ドクン、と核鉄が鳴った。
「さっきから横でモジモジしているから、気になる」
 逃げ場がなくなった。いまこんな精神状態でまともな嘘がつけるわけがない。
 もう一度、ドクンと核鉄が。
「いえ」
 深呼吸をした。言う。言おう。
 言えるのか?
「えとさ、斗貴子さん。あ、あの」
「なんだ?」
「こんなことをいったらすごく軽蔑されてしまうかもしれないけど、あのさ、えと」 
 声が小さくなっていく。斗貴子さんが顔をしかめている様子が、見なくてもわかった。
 斗貴子さんにだけは嫌われたくない。けれど……
 ああ、もう。後のことは言ってから考える!
246151:03/07/18 19:46 ID:G60pn5xm
「斗貴子さんが、欲しい」
 だけどもっと何か言い方があるだろう。自分で何を言ってるんだと言ったそばから後悔した。
 雰囲気も何もない。それこそ頭から血の気が引いていく。確実に軽蔑された。
 斗貴子さんの言葉を待つ。嫌な汗が背中にびっしりと浮き上がってきた。
 目が充血してしまいそうになるほどの緊張に耐えながら、しばらく待った。すると、

 パカン。

 ほんとに音がなっちゃうほど、とても鈍器みたいなもので強く頭がはたかれた。
「い、いたっ……!」
 めちゃめちゃ痛い。
 見ると顔のすぐ前に嫌な光かたをするバルキリースカートが俺を睨んでいた。
「お、おこってる?」
 おそるおそる聞く。
「怒ってなどいない」
「怒ってるんだ……」
「怒っていないと言ってるだろう。しつこい。そうか刺される方がよかったか」
 ぶすっ、という音が聞こえてきそうなほど斗貴子さんの機嫌が悪くなってしまったというのがよくわかった。
 刺す、というのもきっと冗談なんかじゃない。
「ご、ごめん。もう寝るから、おやすみ……」
 毛布を頭まで引っ張り上げて逆の方へ寝返りを打った。
 恥ずかしさと申し訳なささで自分に対する怒りに似た感情が湧きあがっていた。自分はなんてバカなんだろう、と。
 そして哀しさ。自分が少なからずしていた期待という、勘違いに対する哀しさ。
 泣きそう。
「だから、ほんとに怒っていないんだ。すねるな」
 たしなめるような斗貴子さんの声。再び期待がむくりと起き上がる。けれど決して信用するまいという気持ちも同時にあった。
「君の言い方が、あんまりだったから……ああもうもっとマシな言い方があるだろう!」
「やっぱ怒ってるじゃないか!」
 振り下ろされるバルキリースカートを手で受け止めて俺は叫んだ。
247151:03/07/18 20:15 ID:G60pn5xm
 容赦なく振り下ろされてくる刃をかいくぐったり受け止めたりたまにかすったりして、攻防が止んだ頃には二人ともはぁはぁと息を荒げていた。
 息が整うのを待っていたのか、ふぅと息を吐いて斗貴子さんは言った。
「仕方ないだろう。あんな言い方されたら、恥ずかしいに決まっている! 少しは、言葉を選ぶという事を考えろ……」
 斗貴子さんの台詞はそのまま、うぅ、と尻すぼみになっていった。
 俺も、う、と言葉が詰まる。確かに言い方については完璧に謝るしかない。
 だけど。
「だけど、俺の素直な気持ちなんだ」
「ああ、わかっている」
 そして訪れる沈黙。
 ランタンの光が揺れる。
 さっきとは比べようもないほど重く、叫びだしてしまいそうなほどな気まずさ。
 ひょっとしたら斗貴子さん、寝てしまったんじゃないかと思ったとき、彼女は言った。
「カズキ、私は君が怖い」
 静かな口調に、口を挟む隙間はなかった。その一言だけでたくさん聞きたいことがあったけれど、黙っているべきだと思った。
「君は、出会ってほんの数日しか経っていないのに、君は私の心の一番奥深くにまで入ってきてしまった。それも土足で上がりこむのではなく正面玄関を堂々と笑顔でノックして、だ。このままでは私はどんどん弱くなってしまう。
 ふふっ、という呆れたような笑顔。
「弱くなることが怖いんじゃない。弱くなることにあまり抵抗しなくなってしまう、自分が変わっていくことが、怖いんだ。カズキ、君のせいだ」
 だから、と斗貴子さんは続ける。
「君には私を弱くした責任をとらなきゃならない」
 今度は俺が発言する番だというのに、なにを言えばいいのかわからない。
 斗貴子さんの言ったことを、上手に頭の中で整理ができない。
 どういう意味かを聞くだなんて、出来るはずもない。けれど確信を持つ、自信もない。
 だから。
「好きだ」
 そうとしかいえなかった。
248あぼーん:あぼーん
あぼーん
249136:03/07/18 21:18 ID:hfkFIGjZ
ここで私が続きを載せていいのでしょうか?
いちおう私も続きです
250138:03/07/18 21:21 ID:hfkFIGjZ
 私に『胎児』が寄生して5日目が過ぎた。カズキの修行も最終段階に入り、
教える私にも自然と力が入る。正直ここまで彼が強くなるとは思わなかった。
飲み込みがいいのか才能があったのか、どちらにせよこれで彼の生き残る確率は増えただろう。
私は巻き込んでしまった責任をとらねばならない。
いつか、彼が元の普通の生活に戻れる時まで・・・。

 ガキン!と金属同士がぶつかった大きな音が人気の無い河川敷に響く。
音を発した原因ともいうべき私とカズキは、それぞれ相手と一定の距離を保ちながら
着地する。私たちはお互い相手の動きをうかがいながら刃を向かい合わせていた。
しばらくして私はカズキに向けていた死刑鎌を核金に戻した。
「午前の特訓はここまでにしよう。カズキ、昼食を食べてきなさい」
外出するようにうながす。
何気なく話したつもりだ、顔にでてない事を祈る
「わかった、食べてくるよ。・・・えっと斗貴子さんは?」
「私は持参している。キミは無いのだろう?食べてこないと午後がもたないぞ」
お願いだ、はやく行ってくれ・・・。
「そっか・・・。じゃあ行ってくるよ」
カズキは軽く私に手を振って駆け足で去っていった。彼の背中が見えなくなったのを
確認して、私はその場に崩れた。
251138の続きです:03/07/18 21:21 ID:hfkFIGjZ
「ぐっ!うぁぁ!・・・」
たまらず呻き声を出す。胸を抑えて私はそのまま痛みで動けなくなった。
また始まったか。最近侵蝕の間隔が短くなった。以前よりも『胎児』は活発に活動し、
今のように昼間に侵蝕がやってくるのも珍しくない。
「そう急かすな・・・今は、まだダメだ・・・」
『胎児』に震える声で言い聞かせる。そうだ、カズキにこんな姿を晒してはいけない。
もし見られたら彼は自分を責め、私の忠告など聞かずに一人で敵のもとへ向かうだろう。
それだけは避けたい。いくら彼が上達したといってもまだまだ荒削りの部分がある。
カズキを元の生活に戻すまでは私は休んでなどいれない。彼の無茶を止めることができるのは私だけだ。
ただ時間がない、どこまでやれるか・・・

さらに触手が暴れ始める。本格的な侵蝕の開始だ。触手は胸のあたりで私の肉を貫き、神経を切り裂き、
骨を削った。その都度やってくる激痛に悲鳴をあげる。それに加え、異物が脳へ徐々に上がってくる感覚は
吐き気がするほど気味が悪い。体が小刻みに震え、涙も自然と流れてきた。
まだ今は太陽が昇っているのにも関わらず寒気も感じる。
サムイ・・・イタイ・・・クルシイ・・・キモチワルイ・・・
侵蝕によって感じる全ての感覚が私の精神をえぐる。
私は早く終わる事を願いながら必死に耐えるしかなかった。
はやく・・・はやく終われ!

私の願いも聞き入れられたのか、全ての感覚が感じられなくなり、私の意識も遠のいていく・・・
252138の続きです:03/07/18 21:22 ID:hfkFIGjZ
「・・・斗貴子さん?」
聞きなれた声が聞こえたような気がした。
その後になにかビニール袋が地面に落ちた音が鳴った。
「斗貴子さん!!」
声の主は私に駆け寄り、肩に手を回して私の上半身を起こした。
上着の腕についている腕章をみる。銀成の生徒か。
少し目を開けた。太陽がまぶしかったため顔が見えなかったが次第に慣れ、声の主が確認できた。
ああ、ばれてしまったか・・・
「キミか・・・昼食はもういいのか?」
「え?斗貴子さんと食べようと思ってテイクア・・・ってそうじゃなくて!!」
私に誘導されたのが恥ずかしかったのだろうか?少し顔が赤い。
しかしすぐ真面目な顔に戻り、私を気遣う。
「なんで・・・言わないんだ」
そんな顔で見ないでくれ。私はカズキの顔をまともに見られず、その質問に返せないでいた。

長い沈黙があった・・・まるで私たちだけが時間に取り残されているかのような。
しばらくすると彼の手が震えてるように感じた。
「ゴメン・・・」
今にも私のために泣きそうな勢いだ。
やめてくれ。自分を責めるな、責任を感じるな、キミに落ち度はない。私が弱いのがいけないんだ。
これしきの痛みさえも耐えれず、これしきの苦しみさえも耐えれず、これしきの疲労さえも耐えれない。
私だけが自分の事を戦士だと思っていたのだろうな。ここでカズキに支えてもらっている女は錬金の戦士とは程遠い・・・。
キミの体温、キミの胸、キミの声。
あの時抱きしめられた時の事を忘れられず、それを再確認できて安心してしまっている只の女だ。
温かい・・・包まれる感覚とはなんて気持ちがいいのだろう。
戦士でないのなら私は今ここで『痛い』と言っても良いだろうか。
『苦しい』と言っても良いだろうか。・・・『助けて』と彼にすがっても良いだろうか。
253138の続きです:03/07/18 21:23 ID:hfkFIGjZ
私はカズキの顔を見た。人の顔をここまで静かな気持ちで見るのも久しぶりだな・・・。
今私の視界には彼以外のものは写っていなかった。
「カズキ・・・私は・・・」
カズキも私をずっと見つめる。
その時つい彼の頬に横一文字の切り傷があるのを発見した。
私が付けてしまったのだろうか?まだその切り傷は塞がっておらず、傷口に血の滴を作っていた。
結構深く切られており、皮膚の内側が赤々としている。流れる血は滴を徐々に大きくし、ついには
自身の重さに耐え切れず、頬を滑り落ちる。

・・・・・・

254138の続きです:03/07/18 21:23 ID:hfkFIGjZ
今・・・私は・・・何を考えた?
なぜそう思った?
その思いになぜ疑問をもたなかった?
全身を刃で切り刻むような体の痛みは?息をするのもつらかった疲労は?
『胎児』に対する吐き気を覚えるような嫌悪感は?

・・・私はとんでもないことを考えてしまった。
私は強引にカズキの腕を振り解き、すぐに立ち上がる。
少しめまいがしたが、それをカズキに知られないよう顔を険しくする。

「すまないが今日はこれで終わりだ。明日も忙しくなる、体を休めなさい」
「え?で、でも斗貴子さん・・・」
「私は大丈夫だ。じゃあまた明日・・・」
今すぐカズキと別れないとそのままおかしくなってしまいそうだった。
カズキが追ってこないように全力で走る。
流れる景色の中、私は自分に問う。
なぜ・・・
なぜ・・・あの時・・・

今まで感じていた寒気とは違う寒気を私自身に感じた。私は叫んだ。
願わくばこの問いに答えを求めて・・・

「なぜ!あの時カズキを『美味そうな餌』だと思ったんだ!!」

空はまだ蒼い。しかし私に残された時間は着実に減っている・・・
255136:03/07/18 21:31 ID:hfkFIGjZ
以上です。前回レスしてくださった方ありがとうございました
ホントはアレで終わりだったのですが、悩んだ結果続きを書きました
もうちょっと続く予定です

というかみんなレベル高すぎです・・・
119さんに151さんに191さん・・・なんてすごい方達なんだ
つづきがすごく気になる作品ばっかりです

こんな話書いてる自分が恥ずかしい・・・_| ̄|○
256191:03/07/18 21:38 ID:golBsnhS
136さん、長文乙です。
僕のはレベル高いといわれても所詮単発ですからw

このシリーズを書き終えてもまだまだ書いてくださいね。
257151:03/07/18 21:40 ID:G60pn5xm
なにが恥ずかしいもんですか! めっちゃ面白いじゃないですか!
続き書いて正解です。楽しみに待ってますのでー。
258あぼーん:あぼーん
あぼーん
259119:03/07/18 21:54 ID:zuRC4st+
す、すごすぎる……。
朝出かける前に読んだ>191様のえちさに感動して、一日中ネタを考える羽目に陥りましたw
仕事中に思い付いても書きとめられないのがつらいです。

>151様、レスありがとうございます。
でもって、もう読んでてめちゃくちゃくすぐったいです(^^)幸せ気分が伝染しそうですわ。
>正面玄関を堂々と笑顔でノックして
この表現がすごく的確で素晴らしいと思いました。

>136様、つ、続きが、続きが気になってしょうがありません!
胎児に対する斗貴子さんの態度と、弱さを認めようとするところが切なくて惚れそうです。

うわああ、どうすればいいんだ、私
260名無しさん@ピンキー:03/07/18 22:12 ID:E8pAxHhJ
わーい
2作品の続きがアプされてるよー
すげえレベル高いんですけど
261191:03/07/18 22:22 ID:3dzqag5E
確かにレベル高いね。ここは本当に恵まれたスレだと思うよ。
みんな斗貴子さんにハァハァですね。

それじゃ僕のバカ話読んでくださぃ。

「――――えーーーっとぉぉ……」
自分の身に何が起きているのか、カズキは冷静に考えようとした。
「斗貴子さん、これは一体どうなっているのでしょうか?」
とりあえず目の前で仁王立ちで構えている斗貴子に尋ねてみた。
「いや、239から君を虐めてくれと言われたんでな。その要望に応えようと」
「虐めるの!?俺を虐めちゃうの!!」
カズキは斗貴子の武装錬金・バルキリースカートで束縛されていた。
抵抗しようと身を捩るがどうしようもない。がっちりと固定されている。
「それではさっさと済ませるぞ」
「いや、ちょっと待ってよ!俺の気持ちは無視!?」
「無視」
きっぱりと言い放たれた。カズキはしくしくと涙を流した。
バルキリースカートが正確にカズキのズボンのチャックを下ろし、逸物を取り出した。
「それでは始めるぞ」
バルキリースカートがカズキのペニスをスッチャスッチャと弄りだした。
「あぅっ!び、微妙に痛い!」
「ん、そうか?まあ我慢してくれ」
撫でるように動いたり刺すように突っついたり(実はこれが痛いわけだが)、さまざまな形でペニスを刺激していく。
「っ痛い、痛い、けど気持ちいいかも……」
「…キミはエムか?」
斗貴子が呆れたように溜め息を漏らした。
「………ぽ」
「頬を染めるな!気色悪い!」
口の中でぐちぐちと何か言いたげに呟いていたが、その間もバルキリースカートはスッチャスッチャと動き続けていた。
262191:03/07/18 22:22 ID:3dzqag5E
ふにゃっとしていたペニスは次第に刺激に反応してむくむくと勃起してきた。
「あうぅー。まさかこんな形で勃起してしちまうなんて……」
武装錬金に攻められて勃ってしまうなんて、俺は変態じゃないか。そんな思いがカズキの中で渦巻いた。
「何か不服そうだな。どうした?気持ちよくなかったのか?」
「いや、気持ちいいとかそういうんじゃなくて、何か俺、自分が惨めになってきた……」
「何故だ?」
「ん、うん……いや、もういいや、好きにして」
カズキは諦めた。
「それでは好きにしてやろう。ほれ、ほれ」
「はふぅ」
バルキリースカートがカズキのペニスを撫で回す。その腕部一つ一つが違う動きで攻めてくる。
複雑に絡み合う刺激が駆け抜けていく。微細な力加減がくすぐったいように感じられる。
「……あのさ、そんな風にこちょこちょしないで一気にしてくれたほうが気持ちいいんだけど」
カズキはいまいち快感へと繋がらないことから思わず口を出してしまった。
「っほほおぉ。キミは私に意見するのか」
「いえごめんなさい」
斗貴子の、いつか見たあの壮絶な笑みを前にあっさりと自分の非を認めてしまった。
「まあいい。そろそろ本気で弄ってあげよう」
バルキリースカートがきゅきゅっときつく締め上げてきた。
「っあふん」
「……キミの反応は面白いな」
斗貴子は自分の中に少しだけカズキに対して虐待心を抱いた。
「…もう少しきつく虐めてもいいだろうか?」
「ど、どうぞどうぞ……あぅう…」
「で、ではやらせてもらおう」
バルキリースカートの一つ一つの腕部がさらに繊細に動き出した。
斗貴子は、さながらホムンクルスと対峙しているときのような真剣さでことに臨んでいる。
ちくちくとした痛みも、次第に快感へと変わってきた。
263191:03/07/18 22:23 ID:3dzqag5E
「……あのさ」
「…………」
「………あの、斗貴子さん…?」
「…………」
「…と、斗貴子さんってば!」
「っへ?あ、あああぁ、ま、まだ何か?」
「あのさ、できれば…バルキリースカートじゃなくて手で弄って欲しいなあなんて思ったりしてるんだけど…」
カズキからしてみれば命懸けの頼みだっただろう。斗貴子の気に触れればペニスが貫かれるかもしれない。
「うむ………。いや、それはできない」
思ったより冷静に斗貴子は対処した。
「え、どうして?」
「私が言われたのはバルキリースカートでキミをスッチャスッチャ虐めることだ。私の意志で勝手に変更はできない」
「そ、そんなあぁぁー!こんなんじゃ生殺しだよ!斗貴子さんの手で……ごにょごにょ」
「ふぅ、どうしてもというなら239に聞いてみればいい。彼から許しが出たら私も、その……してやっても……ごにょごにょ」
「ほ、本当!?え、っと、239さん!ダメですかあぁぁっ!!?」

全ての決断は、依頼主の239さんに委ねられた。
264名無しさん@ピンキー:03/07/18 23:02 ID:TWFtru0K
うおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!
頼むぜ239ぅぅぅっぅ!!!!!!!!!!
265名無しさん@ピンキー:03/07/18 23:06 ID:TWFtru0K
さぁ、みんなで239コールだ!!
俺は我慢できねぇ
266名無しさん@ピンキー:03/07/18 23:17 ID:7xQit32X
神よぉ
267151:03/07/18 23:20 ID:G60pn5xm
これは……239さんが出てくるまでSS提出おあずけっぽい(w
邪魔できませんねー、強烈に熱狂的な雰囲気ですからー。


ええ、私も続き読みたいから許可よろです239さん(w
268あぼーん:あぼーん
あぼーん
269119:03/07/18 23:23 ID:zuRC4st+
行き詰まっているので眺めにきたらスゴイことに……
191様、美味しすぎです!
さあ、239さん!頼みました!
270あぼーん:あぼーん
あぼーん
271239:03/07/18 23:31 ID:mj06wft9
斗貴子さんならきっと
「そおか キミはそんなに私の手でいきたいの か」って言うさ
でもカズキは馬鹿だから威圧されて「ゴメンナサイ」って言っちゃうさ
でもな




斗貴子さんは無言で手でしてくれるさ!トッキュンサイコー!
272名無しさん@ピンキー:03/07/18 23:33 ID:TWFtru0K
239きたあああああああああああああああああああああああああああああああああああ
273191:03/07/18 23:36 ID:3dzqag5E
許可デタ━━━(゚∀゚)━━━ッ!!

早速続きの作成に取り掛かります。
274名無しさん@ピンキー:03/07/18 23:39 ID:pEArzHlZ
(・∀・)ワクワク
275名無しさん@ピンキー:03/07/18 23:41 ID:Hhcc4rWB
よく言ってくださいました>239さん
>191さん期待しています。
276151:03/07/18 23:44 ID:G60pn5xm
では、191さんが投稿される前に時間つぶしでも。
277名無しさん@ピンキー:03/07/18 23:44 ID:9kmaju7c
191さんの投げたボールを239さんが見事に返してる(笑

斗貴子さんって実は足技の方が得意じゃないのかな……
あ、足で……して欲しい……
278あぼーん:あぼーん
あぼーん
279151:03/07/18 23:45 ID:G60pn5xm
>>247

 うん、という斗貴子さんの返事。
 それはつまり、了承ということだという返事。ニブイ俺でも疑いようのない返事。
 なにか行動を起こさなければと、とりあえず伏せていた体を起こして、穴だらけになってしまった毛布の上に座り込んだ。
 けれどそのあとが続かない。
 具体的に何をすればいいのか、わからない。あぐらをかいて考え込むけれど、時間が経てば経つほど気まずくなってしまうのは目に見えている。
 焦りがどんどん募っていくなか、伏せていた斗貴子さんがムクリと起き上がった。
「君は、大胆だと思うときもあれば妙にしおらしいときもあるし。面白いな」
 しゅるりという音とともに斗貴子さんがしていることに、俺は目を疑った。
 ランタンのオレンジの光の中で、彼女が服をぬいでいる。
 その様子はあまりにもなめらかで、ただ俺は目を奪われて、食い入るように見つめ続けるしかなかった。
 キレイだった。その背中はキレイすぎて、動けなかった。下着をぬいでいくさまなんか、覚悟を決めていなければ直視もままならないほどだった。
 キレイな背。そう、斗貴子さんは俺に背中を向けている。
「斗貴子さん?」
「私にばかり恥をかかせる気か?」
「そんなつもりは」
「君が、脱ぐまで私はあっちを見てる」
 音を立ててツバを飲んだ。その声は扇情的で俺の気持ちの昂ぶりをさらに強くする。拗ねたような声、斗貴子さんは俺がどんな風になるか知っててそんな声を出しているのだろうか。
 自分の服を脱ぐ。といっても下着にズボンとシャツだからそんなに手間取らない。今さらだけど焦っていると思われたら嫌だから、わざとゆっくり脱いだ。
280151:03/07/18 23:46 ID:G60pn5xm
「脱いだよ」
 二人とも一糸もまとわない、生まれたときの姿だった。そうか、と斗貴子さんが返す。
 俺と斗貴子さんとはたった二歩の距離だった。天井にぶつからないよう背をかがめて近づいていく。
 そしてもう目の前に斗貴子さんの背中がある。興奮が絶頂に達してしまいそうだった。股間はもう今までなったことがないほど固く、ギチギチと音がなりそうなほど緊張していた。
 なにも恥ずかしいとは思わなかった。斗貴子さんだから。
 華奢な肩に腕を回した。ビクリと震えるのがわかる。そのまま抱きすくめた。
「斗貴子さん」
 腕を掴まれて、振り解かれた。一瞬拒絶されたのかと本気で焦ってしまうところだった。
 彼女は座ったままこっちにゆっくりと振り返った。おもわず胸に目がしまった。可愛い、まばゆくらいほんとに可愛かった。
「カズキ」
 首に腕が回されて彼女の顔が近づいてくる。斗貴子さんが香る。
 近い、指一本分ほどの距離だった。潤んだ瞳、柔らかい唇、横一文字の傷。吐息が頬をくすぐった。
 斗貴子さんが言った。
「先に言っておくが当然初めてなんだ。優しくしてくれないと後で君が泣きを見ることになる。私のバルキリースカートがどんな時でも正確無比なのは、よく知っているだろう?」
 やっぱり斗貴子さんだと、笑ってしまう。それでこそ、カッコいい斗貴子さんだ。

 初まりは、キスからだった。
281151:03/07/18 23:51 ID:G60pn5xm
以上。拙作ですけど暇つぶしにでもなれば。191さんハリーw
282あぼーん:あぼーん
あぼーん
283136:03/07/19 00:38 ID:L/kKWMkL
暇つぶしなんてとんでもない!ああ、これだけなんて
お預けくらってるみたいでもどかしいです!
いつもながら151氏の文章力には感服いたします

あとは191氏が来てくれればw
284名無しさん@ピンキー:03/07/19 00:42 ID:kJUyDg0o
凄い!ここは凄い盛り上がりようだ!
おいら感動して涙出てきたよッ!
285191:03/07/19 00:59 ID:RTw2K0Qa
>>263
「――今びびっときた」
「え!?何がぁ!?」
「その、239から許可が出た…」
「あ…じゃ、じゃあ……」
「し、しょうがなくしてあげるのだからな!そこのところを勘違いしないでくれ!」
斗貴子は必死に自分の意思でするわけではないと伝えようとするが、今のカズキにはそれは関係なかった。
「それより、してくれるなら早くして欲しい、かも…」
「う、うむ…わかった……」
斗貴子が拘束されているカズキに近づき、腰を下ろした。
彼女の目の前には、バルキリースカートによってスッチャスッチャ弄られ、びんびんになったカズキのペニスがあった。
「てて、手でしていいのだな?」
「う、うん……」
斗貴子の指がカズキのそれに絡みついた。
「うぅぅ…」
絡みついた指が前後に動くたびにカズキの口から声が漏れた。
「痛いか?」
「い、いや全然……、むしろその逆で、ううぁ…」
気持ちよさげな声がどんどん溢れ出してくる。
「………あ」
前触れもなく斗貴子の手の動きが止まった。
「へぁ?ど、どうしたの…」
「あ、うぅ…。今とんでもない要望が飛んできた」
「え、どんな?」
言い辛そうに口をつぐんでいたが、やがてその口を開いた。
286191:03/07/19 00:59 ID:RTw2K0Qa
「その、だな……キミを足で虐めてやれ、という……」
「あ、あ、あ、足ぃぃっ!!?」
「大声出すなっ!わ、私だって驚いている」
「で、でででも足でなんて、そんな無茶な…」
「いや、あの、き、キミさえよければできないことも無いんだが…」
「できるのっ!?斗貴子さんってそんなことできるのっ!!?」
「だから、キミさえよければと言って」
「して欲しい」
「即答か!キミは即答してしまっていいのか!?」
きっぱりと即答するカズキに思わず斗貴子が食って掛かった。
「だって、そんな経験なかなかできそうに無いから……」
「それは、まあ、そうだろうな……」
「い、いいの、斗貴子さん?」
「ま、まあキミがいいと言っているのだから…ごにょごにょ……と、とにかくそこに横にするぞ」
バルキリースカートを操り、カズキの身体を地面に横たえた。
斗貴子は靴を脱ぎ、カズキの天空に突き抜けるペニスの前に腰を下ろした。
「そ、それではいくぞ」
すらりとした斗貴子の足が伸び、両足の裏でペニスを挟み込んだ。
「はぅあっ!こ、これは……」
柔らかくぷにぷにとした斗貴子の足の裏の感触が刺激してくる。
「動かすぞ…」
足が器用に上下へ動く。微妙な刺激がペニスに伝わる。
「うああぁっ、すっげぇ…変な気分……」
足でやられるという羞恥的な行為がさらにカズキの興奮を煽る。
287191:03/07/19 01:00 ID:RTw2K0Qa
「すげ……けど…、やっぱ普通にやってくれえぇ〜〜」
突然懇願しだした。
「ど、どうしたいきなり。気持ちよかったのではないのか?」
「そりゃ気持ちよかったよ。でも、でもさぁ、足でイかされるのってなんか情けないよぉ…」
「そ、そうか…。まあこれで277からの要求は満たしたわけだからこれ以上する必要も無いか」
斗貴子は身体を逆にし、再び手でカズキのペニスを弄りだした。
「あぅ、やっぱりこっちのほうがいい……」
「私もこっちのほうがましだ…。ほれほれ」
そう言って斗貴子は意地悪くカズキを虐めた。しゅしゅっとペニスを擦るたびに先端からは汁が溢れた。
「斗貴子さん……もっと、早く…」
「こうか…?」
スピードが上がると、それに反応してカズキの興奮も高まった。
「そ、そう……あぁ、ダメだ、もう…出そう」
ぐぐいっとさらにカズキのペニスが大きくなった。
「ねえ、…お、俺の精子…飲んでくれない?」
斗貴子に対して相変わらず突拍子も無いことを言い出す。
「……分かった」
いつもならふざけたことを言ったカズキに対して怒り出すところだが、このときばかりは違っていた。
ペニスを弄り、斗貴子自信も少しだけ興奮していた。
小さな口を尿道の上で開き、射精される瞬間を待った。
288191:03/07/19 01:00 ID:RTw2K0Qa
懸命に斗貴子の手がカズキのペニスをしごく。
「あぅう……イく、イくよ、斗貴子さん………っあぁあ!」
斗貴子の手の中でカズキのペニスがびくびくと暴れた。
吐き出された精液は斗貴子の口を、顔中を汚して飛び散った。
「んぐっ…ん、んん……、苦い…」
斗貴子の喉がごくりとなった。
「はっ、はっ、っつあぁー……気持ちよかった…」
カズキは満足満足といった様子だ。
斗貴子のほうは、顔中にかかった精子を処理しようとしていた。
「あっ、ごめんごめん!いっぱいかかっちゃって」
カズキはポケットからハンカチを取り出して斗貴子の顔についた精子を拭ってあげた。
「ありがとう」
「いやいや、これぐらいどうってことないって」
二人の顔がくっつきそうになるくらい身体を寄せてカズキは言った。
「んじゃあ次は俺が斗貴子さんを弄るばんがはぁあぁああっっ!!」
カズキの顔面に斗貴子の蹴りがめり込んだ。
「調子に乗るな!今日は要望があったからキミとあんなことをしたんだ!まったく、キミは何もわかっていない…」
ぶつぶつとぼやくが、斗貴子自身まだ身体が少しだけ疼いていた。
「うごおぉぉっ!は、鼻が、へあぁ〜、目が、目がぁ〜!」
「いいかっ!次が来るまで私と性的な関係を持とうなどと思うなっ!戦士としてそれくらい堪えて見せろっ!」
「………つ、次とはいつでしょうか…?」
「私は知らん!今日は疲れた、もう帰る!」
そう言い捨てて斗貴子はすたすたと去っていった。
後には顔面強打でまともに立ち上がることのできないカズキだけが取り残された。



「――――次って、いつだああああぁぁぁあっっっ!!!?」
289239:03/07/19 01:07 ID:pXjJg3mY
神降臨を確認!
290モJOJOJO:03/07/19 01:15 ID:u48xZQ77
まだ連載から数話しか経ってないのにこのスレの伸び具合…。
こりゃもし打ち切られたら凄い事になりそうだな…。
291名無しさん@ピンキー:03/07/19 01:16 ID:zjjv5sEL
神キテタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!!
292名無しさん@ピンキー:03/07/19 01:35 ID:ZBZ1hdBZ
おまえら!精子って実は出た直後は苦くなくてむしろしょっぱいですよ!
293名無しさん@ピンキー:03/07/19 01:37 ID:kJUyDg0o
次か、次は・・・・脇?膝裏?
いや、斗貴子さんが脱いで、脱ぐんだけどカズキに触れさせない、とか。
「キミごとにき私の手をわずらわせるのか?自分で処理するんだね。」とか言わせるとか!
294名無しさん@ピンキー:03/07/19 02:08 ID:henp2lwc
>>290
縁起でもない事言うな!
295名無しさん@ピンキー:03/07/19 02:24 ID:WfQv+kbu
…いまか屋なの?
296名無しさん@ピンキー:03/07/19 02:52 ID:IftBVr9/
神がたくさんいるのは嬉しいのだが、どうも誰がどんなストーリーだったか
混乱するな。
297名無しさん@ピンキー:03/07/19 05:03 ID:3qEWYoB1
>ほれほれ

が、たまらん
298151:03/07/19 06:28 ID:nPHMOGg1
191さんよみました。不覚にもたくさん笑わせていただきました。
斗貴子さんは電波受信可能なのか。

>>283
ええ、確かにおあずけ状態です。申し訳ない。
次で、ようやく、です。

>>296
私も確かにそう思います。完結したらリンク張ってまとめさせてもらうことにしますので。
299名無しさん@ピンキー:03/07/19 12:16 ID:xunlkDml
そんなことを知っている>>292は女なのか自分のを飲んだのか

>>293
ヒザ裏ハァハァ…ヒザ裏妄想でカズキがオナニーしてバレる?
300名無しさん@ピンキー:03/07/19 13:12 ID:0FIsvMEH
>>298
名前が番号ばかりなので混乱するのだと思われ
名前を変えてみたらいかがでしょうか


誰かまとめサイト作ってくれないかねぇ…
301名無しさん@ピンキー:03/07/19 14:31 ID:RytPPLuG
神の皆さん乙であります!

「実は無理してる」だった斗貴子たん(;´Д`)ハァハァ
302名無しさん@ピンキー:03/07/19 14:33 ID:XRdfebNc
本編では蛙男がいい感じですな
303名無しさん@ピンキー:03/07/19 15:01 ID:ZwVz1OCF
カズキには是非、あのカエルをブチのめしてもらいたい所存。
304191:03/07/19 16:04 ID:RTw2K0Qa
蛙の舌が斗貴子さんを……(*´Д`)
でも武装錬金って創造主倒したら終っちゃいそう…もっと斗貴子さんでハァハァしていたい。
305119:03/07/19 16:17 ID:O6Lu2SyX
今週号はあの「実は無理してる」は定番ですが激萌えであります!
それから、ベッドに座った斗貴子さんは色々想像してしまいそうです。
直後に場面転換してますが、あの夜はあの部屋に泊まったに一票。
普段は別のところに住んでいるようですけど。

打ち切られないようにするにはアンケートハガキしかないんでしょうが、
即日着くらいしかカウントされないそうなので、地方モノの私はなんもできません。
都心周辺の同志方、お頼みします。
306名無しさん@ピンキー:03/07/19 18:20 ID:F4p5/r7Z
掲載順見る限り「突き抜け」はなさそう。
4〜5巻分は確保したようだ。
307151:03/07/19 19:37 ID:nPHMOGg1
ネタバレは気にしないでいいんですね。心置きなく蛙井に萌えれるようで(ぉ
蛙の舌でほにゃららは面白いと思います。べろんちょ。

>>300
コテハン名乗ると色々と弊害も出ますから。作品完結したら名無しに戻る予定ですし。
まとめサイトはイイですねー。誰か作っていただけないものか。
308名無しさん@ピンキー:03/07/19 21:09 ID:BhdakzVb
>>へあぁ〜、目が、目がぁ〜!
バルス!!
309名無しさん@ピンキー:03/07/19 21:39 ID:JnQOj4jS
各ファンサイトも更新されたようですな(スレ違い

しかしこのスレには神が一杯いる
シチュを書き込んだだけでSSができるなんて最高ですよ
バルスカでスッチャスッチャには、マジで爆笑しますた
斗貴子さんでオニャニしてるのがバレて狼狽するカズキきぼん
310名無しさん@ピンキー:03/07/19 22:24 ID:0FIsvMEH
むしろバルスカでオナニしてるところをみてしまって狼狽するカズキきぼん
311名無しさん@ピンキー:03/07/19 22:36 ID:nnEyjTt/
正確無比なおなに(;´Д`)ハァハァ
312名無しさん@ピンキー:03/07/19 22:37 ID:JnQOj4jS
バルキリーバイヴ━━━(゚∀゚)━━━ !!!!!
313名無しさん@ピンキー:03/07/19 22:50 ID:cuRS3n6e
あるるかんでヲナニしてるしろがねみたいなもんか。
314斗貴子:03/07/19 23:05 ID:RTw2K0Qa
「……キミ達は変態か…」
315191:03/07/19 23:07 ID:2wWAxSmn
斗貴子たんなら314と言うだろうな。


えー、次はバルスカオナニーですか。
316151:03/07/20 00:34 ID:nYT8O2ju
>>280

 川原でしたキスみたいに淡白じゃない。お互いが激しく求め合うキス。
 斗貴子さんも激しく求めてくる。舌が絡まり、唾液が交じり合い、体が触れあい、気持ちが溶け合う。
 ひとしきり深いキスを続けたあと、斗貴子さんの柔らかい体を抱き寄せて、そのまま毛布の上に静かに押し倒した。白かった胸が上気してほんのりと赤くなっている。
 潤んだ瞳が俺を見つめている。
「カズキ、優しくするの、忘れるな?」 
 だから、そんな目をしながらそんなことを言うから、俺は自分を見失ってしまいそうになるんだ。
 暴走してしまいそうになるんだ。
 斗貴子さん、なんでそんなすがるような目を向けるんだ。

317151:03/07/20 00:35 ID:nYT8O2ju
 胸を愛撫する。ゆっくりと柔らかさを確かめるように、右手で丘をなぞる。
「手つきがやらしいぞ、こら」
「やらしいことをするんだから、やらしいに決まってるよ」
「それはそうだが」
 ついばむようなキスをしてそのまま耳に口をうつした。軽く息を吹きかけると、斗貴子さんがびっくりしたような声を上げた。
「耳、好き?」
「好きだとか、嫌いだとかじゃないくて、こそばゆい」
 そう、といって耳たぶを唇でかんだ。
「ひゃっ」
 さらに空いている左手でフトモモを撫でる。今度こそはっきりと斗貴子さんは嬌声を上げた。
「カ、カズキ……そこは」
「わかった、フトモモがいいんだね」
 ちがう、と言い募る斗貴子さんを無視して、耳から首、鎖骨を舌で舐める。うずくのか、うぅん、という小さく息をもらしながら体の下で斗貴子さんは体をよじらせた。
 左手も休まずにフトモモを撫でている。ときおりおしりの方へ動かそうとすると、かたくなに斗貴子さんは拒んだ。
 だんだん自分の抑制が効かなくなっていくのがわかる。鎖骨のあたりをしつこく舐めながら、右手は胸を揉みしだいている。小ぶりなオッパイが形を変えてしまうほど強く。
「うぅ、あ……ん、少し強い、ぞ」
 口をさらに下げていく。白い胸が目の前ににある。気が狂いそうだった。
 舌で胸の周囲を縁取るようになめまわして、やがてランタンの光の中でもピンク色に染まっているのがよくわかる、小さないただきを口に含んだ。
「あ、うぅ……!」
 わずかに隆起した突起、なめまわし、吸う。そのたびに斗貴子さんが、ビクリと体を反応させていた。右手ももう小さな突起に触れていた。手の平では胸全体を揉んでいるというのに、人差し指と親指だけはコリコリと乳首をいじり続けた。
「んぁっ! あ、くぅ……」
 優しくなどない愛撫。ただ斗貴子さんの、柔らかさと反応がたまらない。
 そして左手は、とうとうフトモモに飽きはじめて、足の付け根へと撫で上がり、固く閉ざされたそこへと触れようとした。
318151:03/07/20 00:35 ID:nYT8O2ju
「そ、そこはまだダメ、だ……!」
 関係ない。ピタリと閉ざされた足の間に強引に手を入れ、力任せにそこに触れようとする。
「カ、カズキ!」
 斗貴子さんは両手をもって俺の左手の侵入を防ごうとする。それでも単純な力任せなら俺の方が強かった。斗貴子さんの両手と俺の左手の力はちょうど拮抗している。
 俺は口に含んでいた突起を、歯で少しだけ強めに噛みついた。
「きゃ、ああぁ!」  
 途端に弱くなった力を押しのけ、俺は左手を進めた。さらに再び閉じれないように足の間にヒザを入れる。
 最初はそっと触れた。かすかに感じる柔毛、汗ばんでいるような湿り、温もり。
「や、だめ……」
 ぴったりと閉じられていた門をおしあけ、俺は中指を斗貴子さんの秘所へと進めた。
 これ以上というほど、ガンガンと頭の中で音が鳴っていた。血管が破れてしまいそうな、それこそ絶頂へと達してしまいそうな興奮。
 挿しいれた指を少しだけ動かす。
 まったく隙間のない秘所の中で、中指がそこを広げるようにゆっくりと曲る。
 すごく、熱い。ツバを飲み込んで、喉が鳴った。
 同時に胸を愛撫するのも止めない。口の中の乳首はふやけてしまうのではないかと思うほど、なめまわされて吸われている。
 反対の胸は一度たりとも同じ形を維持しない。グニグニと形を変え続け、乳首ももう痛いほど硬くなっていた。
 左手の中指をさらに奥へといれていく。ゆっくりと、少しだけかき混ぜるように。

 やめて、という斗貴子さんのつぶやき。
 だから、そのセリフが俺を暴走させるんだ。
319151:03/07/20 00:40 ID:nYT8O2ju
すいません、ここまでです。ええ最悪の区切り方だとは重々承知ですが……
しかも途中からブラックカズキになってるし。……このまま暴走させるべきか否か。
320名無しさん@ピンキー:03/07/20 00:46 ID:MlItpAST
なんか斗貴子さんはいつ無意識にバルスカ発動させてティムポちょんぎってしまうか・・・
という不安が常に付きまとうのですが(w
321名無しさん@ピンキー:03/07/20 00:53 ID:rGLUDvBm
>>151 さん  乙〜! 
読み応えがあって、素晴らしいです。
ブラックなカズキというと、今週号の蛙をにらんでる所を、
思い出してしまいます。 かっこよかったなぁ。

パロのカズキがブラックなのも、それはそれで良し!
151さんの思うままに、描いて下さい。
322名無しさん@ピンキー:03/07/20 00:54 ID:rGLUDvBm
>>320
「私に触れるな!」って? 
正当な手順を踏んでいけば、大丈夫ですよ。( ´∀`)
323名無しさん@ピンキー:03/07/20 01:31 ID:qLgWrRYg
斗貴子さんのカクガネ没収しときゃいいんでねーの
324136:03/07/20 01:37 ID:27UZcFcL
いいですねぇブラックカズキ
いつもは斗貴子さんに敷かれるのにHの時だけは主導権を握るカズキ・・・
ホントのカズキもそうだったら面白いのにw
斗貴子さんの反応がやらしくてたまらない(;´Д`)ハァハァ
・・・またお預けなのはキツイです・・・

それと遅くなりましたが191さん乙です。
なんだかんだでやっちゃう斗貴子さんに激萌え
エロエロでしかもニヤけてしまうような内容で楽しく読ませていただきました

自分もがんばらないと・・・
325名無しさん@ピンキー:03/07/20 01:41 ID:egjFped/
カズキ初めてでもうまいな( ´-`)y-~~~
326191:03/07/20 01:42 ID:p9lzrjhp
ジャンプ読みましたか?
今書いたんですけどちょっと今週の話が多量に入ってしまって…。
まだ読んでないからダメだという方がいれば投下は引き伸ばしますが。
327名無しさん@ピンキー:03/07/20 01:45 ID:9fVZkcEl
>>326
OKOK!

ぜひとも投下してくんなまし!!
328191:03/07/20 01:55 ID:p9lzrjhp
327さんしかいませんね。他の人の意見も聞かないとダメですね…
329名無しさん@ピンキー:03/07/20 01:59 ID:bA0NXETX
>191
是非是非! 頼んます!
330名無しさん@ピンキー:03/07/20 02:00 ID:fs9l2ieS
漏れも投下キボンヌ。
このスレは素晴らしい。マジで。
331191:03/07/20 02:02 ID:I/XONK/n
それではお言葉に甘えさせていただきます。
見たくない人は読み飛ばしてくださぃ

「……やっぱり、斗貴子さんは強いなァ。さすが戦士って名乗るだけある」
ホムンクルスに寄生されてもあんなふうに気丈に振舞える斗貴子さんがかっこよく思える。
「オレも、もっと頑張らなきゃ」
心にそう強く誓った。
別れてすぐ、オレははっと思い至った。
「そうだ!武装錬金を使いこなすにはどうすればいいのか、さりげなーーくアドバイス聞いてみよう!」
斗貴子さんはバルキリースカートを自分の手足のように完璧にコントロールしている。
どうやってそこまでできるようになったか聞いてみれば、オレの上達の近道になるかもしれない。
今の状態の斗貴子さんに頼るのもどうかと思ったけど、はやく自分の突撃槍をマスターいなくちゃいけない。
オレは踵を返すと、彼女と別れた曲がり角まで駆けて行った。
「斗―」
曲がってすぐ呼び止めようと声を出しかけたが、それはすぐ喉の奥へ押し戻された。
「ハァ、ハァ」
斗貴子さんの息が荒い。絶対、普通じゃない。

(こっからさきがまさにパロディ)

よく見ないと気付かなかったが、斗貴子さんの太腿から数本の触手のようなものが彼女の股間へと伸びていた。
あれは、バルキリースカートに間違いなかった。
「うそーーん……」
そう、彼女は武装錬金で自分を慰めていた。
はっきり言ってショックだった。自分で慰めなければならないほど、オレは頼りない男なのか、と。
「オレ……」
もっと頑張らなきゃ!
心の底からそう思った。
332191:03/07/20 02:02 ID:I/XONK/n
心の中で新たな決意を抱いた時、そいつは現れた。
「――――!!」
一目見ただけで明らかに他の人間と違うことが分かった。
どこかの坊ちゃんっぽくまとめた髪。素肌にオーバーオール。サンダル。格好も雰囲気も常人離れしている。
そいつが斗貴子さんのすぐ横を通ろうとしている。彼女は息を荒げたまま気付く様子が無い。
男の異様に長い舌が唇をなぞる。

ドン

胸が痛い。オレの中の核鉄が警告している。あいつは――――ホムンクルスだ。
そいつは斗貴子さんに手を出さなかった。そのまま彼女と離れ、オレのほうへ向かってくる。
「よくわかったね武藤クン」
馴れ馴れしくも俺の頭に手を置いてきた。
「けど、ちょっと邪魔しないで。ボクあの娘とやりたくて我慢出来ないんだよ」
学校でのまひるの危機。研究所で見た多くの人の死。斗貴子さんの身体に寄生したホムンクルス。
オレの中でこいつらに対する怒りが渦巻いた。
「あんな美味しそうなコ放っておけなんて創造主は分かってないんだよな。それに四日間も何もやってないし。
ホント今がやり頃!死体になったらマズいし。ホムンクルスになったら食べられすらしない」
ベラベラベラベラとそいつの口から言葉が飛び出す。聞いているだけで不愉快だ。
「キミの気持ちもわかるけど余計な手間はかけたくないんだ。う〜〜〜〜んどうしよう?そうだこうしよう!
キミが邪魔をしないなら創造主のコト全部教えるよ!探してるんだろ?どう?」
ピッと指を弾いてそいつが右手を差し出してきた。
333191:03/07/20 02:02 ID:I/XONK/n
「わかった」
オレは男の差し出してきた手を払いのけてさらに続けた。
「邪魔をする!斗貴子さんはやらせない!オマエを倒して創造主のコトも吐かせる!!」
斗貴子さんが犯されるのを黙って見過ごせ?そんなことができるわけがない!
オレは、こんなことを言ってくるような奴らに従う気なんて無い!
「キミねェ…」
払いのけられた手を撫でながら男はオレに言ってくる。
「このボクに勝てると思ってる?自分が強いとでも思っている?」
オレを威圧するようにそいつの笑ったような眼が睨みを利かせる。
こんなのにびびるくらいじゃ、斗貴子さんなんて守れるわけが無いだろ!
「未熟は百も承知だ。でも、今は斗貴子さんを戦わせたくない!」
びびってはいないのに汗が流れてくる。実力が伴ってないオレは一人でホムンクルスに対峙できる自信がなかった。でも、
「斗貴子さんのほかにこの街で、オマエらと戦えるのはオレだけだ!」
オレがやらなきゃ、やらなきゃいけないんだ!
「わかったよ。相手をしてあげるよ。ただしここは人目につくから場所はボクが選ばせてもらうよ」
こいつもやる気だ。
勝てるか?オレが、たった一人で……。
ダメだ、弱気になるな!さっき言ったじゃないか!オレしか、オレしかいないんだ!!
「何人の邪魔も助けも入らない場所で。一対一だ」
334名無しさん@ピンキー:03/07/20 02:03 ID:ex/r3cLU
>191さん
ジャンプは早売りで読んじゃってるんで大丈夫です。
投下キボン

まとめサイト作ろうか悩み中。あったほうが便利だとは思うんですが
この速度に更新がついていくかどうか……。
335191:03/07/20 02:03 ID:I/XONK/n
後半もうちょっといじればえっちくできたと思います。それがちょっと後悔。
336119:03/07/20 02:09 ID:9U2rgS5r
>151様
うーん、えちい。素晴らしいです。
力勝負ならカズキの勝ちだ!
ブラックでも真っ直ぐなカズキですから違和感ないです。
……うちの書こうとするカズキは原型留めてないです。うわぁぁぁん。

191様のように確認すれば良かったとちと後悔してます。
305での私のネタバレ早すぎたかも。
踏んでしまったと言う方、済みません。
337名無しさん@ピンキー:03/07/20 02:35 ID:YYB7+blr
今週は土曜が公式発売だったので無問題でつよ
338191:03/07/20 02:37 ID:guT1WqjP
もう一個。(ちなみに30分以下で作った駄作です)

「おーい、まひろ!」
「お兄ちゃん。何か用?」
「オマエのブラジャーを貸してくれ!」
「…………え?」
「急ぎで必要なんだ。頼む」
「こ、今度はぶ、ぶぶぶ、ブラジャーなんてなんに使うの?」
「だから、つけるんだよ」

「そしたら今度はグーで殴られた」
「あたり前だ!どうしてキミはそう真っ直ぐに言ってしまう!」
「んーー、いまいち分からない」
「………キミはバカか…。それに、どうして妹のブラジャーなど手に入れようとした」
「それは今日斗貴子さんが、ジャージだと胸が擦れて痛い、て言ってたからさ」
「はあ、それならキミのシャツを貸してくれればいいだろう」
「おお、そうか」
「今になって気付いたのか?」
「うん」
「………やはりバカだ」
「そんなことよりさ、はいこれ」
オレは斗貴子さんの目の前に命懸けで手に入れたまひろのブラジャーをかざした。
「手に入れてきたのか!キミは妹のブラジャーを手に入れてきたのか!!」
「うん。殴られすぎて死ぬかと思った」
「キミは一度本当に死んだほうがいいんじゃないか…?行動が過ぎるぞ」
「いや、そんなことはいいからさ、これつけてみてよ」
「私はどうでもよくないと思うぞ……」
339191:03/07/20 02:37 ID:guT1WqjP
その後もいろいろとオレに向かって小言を言ってくる斗貴子さんを何とか説き伏せた。
そしていよいよまひろのブラジャー装着の瞬間が訪れた。
斗貴子さんが背を向け、上半身でブラジャーのホックが止められた。
「どう、どう斗貴子さん?」
はやる気持ちを抑えながら斗貴子さんに感想を求めた。
「…………」
斗貴子さんは答えない。オレはしつこく斗貴子さんに尋ね続けた。
「こ、このブラジャーは……私には…大きすぎる」
「あ!やっぱり!?」
思ったとおりだ。思惑通りにことが運んで少し嬉しくなった。
ブラが合わずに困惑する斗貴子さんの表情、いい!萌える!
「やっぱり?どういうことだ?」
「だって斗貴子さんの胸ってまひろと比べて小さいだろ?」
オレはずばりと言った。
「サイズの合わないブラをつけて困惑する斗貴子さんなんてシチュエーションがちょっと見たかったかなーって」
「……ではキミは始めからそれが目当てで妹からブラジャーを借りた、と?」
「そう、そのとーり!いっやー、結構いい表情してたよ斗貴子さん……?斗貴子さん?斗貴」


「砕け散れっ!!!」
340名無しさん@ピンキー:03/07/20 02:54 ID:bA0NXETX
>191
乙です。
四本のアームで正確無比にオナーニ…その辺の野郎よりも余程気持ち良いかもしれん。
>339->338は単純にワロタ
341名無しさん@ピンキー:03/07/20 03:06 ID:eSeBynjz
週刊少年漫画板の本スレで書いてあったんだけど
「バルキリースカートがもし触手だったら」
どうなっていたんだろうか。
342名無しさん@ピンキー:03/07/20 03:17 ID:CYwdEMWZ
神が多いスレですね!
これからは応援させていただきます。
343名無しさん@ピンキー:03/07/20 03:18 ID:kfAS3G8F
LIVE LIKE LOCKET!
344名無しさん@ピンキー:03/07/20 07:33 ID:sDPj0WT+
ラブラブが満ちてるね
345名無しさん@ピンキー:03/07/20 08:18 ID:Tb//zx87
愛だね!
346名無しさん@ピンキー:03/07/20 13:48 ID:jRMRIB5g
LOVE2003
347名無しさん@ピンキー:03/07/20 14:06 ID:vHjmi2/C
ここが神の集う温泉ですか?(by千と千尋)
純愛、悲恋、エロ、お笑いなど、いろんなジャンルが揃ってて、
とても楽しませて貰ってます! がんがってくだすい!
348名無しさん@ピンキー:03/07/20 14:21 ID:WcIR+oYd
いつも楽しみにしてまつ。
カズキと斗貴子さんはいいな。と再確認。

ところで 2CH歴が浅いんで、知らないんだけど、
GBWのエロパロって、昔はあったの?
何か あの登場人物達だと、そういうのが想像できなかったり。
349あぼーん:あぼーん
あぼーん
350名無しさん@ピンキー:03/07/20 14:30 ID:MlItpAST
>>348
こりすたんが団長たちサーカスメンバーに輪姦されてたりしましたよ
351名無しさん@ピンキー:03/07/20 14:53 ID:TeZni8B+
>>350
それらの保管場所ってないですか?
352名無しさん@ピンキー:03/07/20 15:09 ID:x7Ccw8FQ
斗貴子さん輪姦ものって無いね
いや、いりません
ラヴラヴでいいです
353名無しさん@ピンキー:03/07/20 15:19 ID:MlItpAST
むしろカズキ輪姦モノを。
相手は斗貴子さんとまひろとその友人その1とその2で。
354名無し@たまたま:03/07/20 16:39 ID:ypAT55z/
逝ってよし!!
355191:03/07/20 16:43 ID:p9lzrjhp
「な、な、な、なにこのアトラクション!?」
「く、くくく、『熊のブーさん危機一髪』だよぉっ!!」
大助と梨紅は廃屋をイメージしたセットを全速力で駆けていた。
二人の後方からはグロテスクな姿をした熊のような何なのかよくわからない物が追いかけていた。
「なんでこんなアトラクション選んじゃったの!」
「だって、梨紅さんって動物好きだからっ!」
「あんな可愛くない熊なんて好きになれないよおぉぉっ!!」
「ご、っごめんなさあああぁぁいっ!!」

「……ねえ日渡君」
「なんだ?」
「ここってさ、どう見てもホラーハウスじゃないかな……」
「……だな」
ぼろぼろに施された外装にべったりと塗りたくられた血糊。
入り口から時折聞こえる悲鳴のような叫び声がそのアトラクションの不気味な雰囲気をさらに引き立てていた。
日渡は手にしていたパンフレットを開いた。
『可愛いクマさんたちと触れ合おう。癒し系の新境地を切り開いた超新型アトラクション!!』
それを覗き込むように見ていた梨紗は呟いた。
「詐欺じゃない……」
日渡もそれに同意してパンフレットを閉じた。
「それじゃあ出口を見張っておこうか」
「入らないの?」
「入る必要は無いだろ」
「えーっ!せっかくきたんだから楽しみたかったのにぃ…」
「……丹羽と原田梨紅さんを尾行するのが目的じゃないのか」
「わかってるわよぉ…」
「それじゃああそこのベンチで見張っていよう。あそこからなら出口がよく見える」
日渡が示したベンチの周りにはそばに飲食店があるため大勢の人で溢れていた。
自分たちはそれにまぎれて姿を隠せるので見張るには最適の場所だった。
「行こう」
「あ、待ってよ」
一人でさっさと行く日渡の後を梨紗は追いかけた。
356191:03/07/20 16:43 ID:p9lzrjhp
ごめん!!普通に誤爆しちゃった!

鬱だ、死んでくるよ…
357名無しさん@ピンキー:03/07/20 18:45 ID:WP13KiGQ
さて、DNエンジェルスレに逝ってくるか(w
358名無しさん@ピンキー:03/07/20 18:47 ID:nVM1TGwB
>>355-356
頼む、生きてくれ!
せっかく同志(梨紅&斗貴子さん萌え)発見して喜んでる所なんだ!
359名無しさん@ピンキー:03/07/20 18:58 ID:/75zDvcR
DNのエロ小説ってよく誤爆されてるような気がする
萌えるからいいんだけど
360名無しさん@ピンキー:03/07/20 19:54 ID:Coa6V/+s
流石神の誤爆は一味違うw
361191:03/07/20 20:47 ID:I/XONK/n
>>359
僕は二回しか誤爆したことないよ。いや、もう二回もしてしまったんだけどね…。というわけで誤爆のお詫びの品を…。
「まひろ、まひろー!」
「う、お兄ちゃん……。今度は何……?」
「オマエの浴衣を貸してくれ!」
「え、浴衣?」
「おう。青っぽい色の、お気に入りのやつあっただろ」
「………あ、もしかして今夜のお祭りに誰かと行くの?」
「うん、まあな」
「……私とは、行ってくれないの?」
「え?あ、いや……今年のは、その人と行きたいんだ…」
「そ、っか」

「そしたら今度は笑って貸してくれたよ」
オレの部屋で斗貴子さんにさっきのことを話した。
「そうか。ようやくキミも賢くなってきたようだ」
「むか。そんな言い方しなくてもいいじゃん」
「いや、すまない。…しかしどうして私を祭りに誘おうなどと思った?」
それはもちろん斗貴子さんと二人っきりで楽しみたいから、などと素直に言えるほどオレに度胸は無い。
「だっていつもホムンクルスと戦ってばかりだろ。たまには息抜きも必要かなあ、って思ったんだけど。もしかして、迷惑?」
そうだ。オレ一人一方的に事を運んでいて肝心の斗貴子さんの意見を聞いてなかった。
ここまでやって嫌だなんて言われたら相当堪えてしまう。
「息抜きか。そうだな、たまには気分転換も必要かもしれない」
「えっ、それって一緒に行ってくれるってこと!?」
「ああ。最近は気を張りっぱなしだったから、ちょうどいいかもしれない」
俺は小さくガッツポーズをした。
嫌だと言われたら少しだけ食い下がってみようと思っていたが、快く受け入れてもらえて本当によかった。
「それじゃこれ、まひろから借りてきた浴衣。浴衣なら胸のサイズとか気にしないでイタイイタイイタイ!」
「カズキ君、何か言った?」
「言っておりません」
怖い。すごい剣幕だ。口は笑ってるけど眼はすっごい暗い色をしている。
いつものようにちくちく刺されたオレはいつものように余計なことはなるべく言わないようにしようと思った。
362191:03/07/20 20:48 ID:I/XONK/n
「それでは着替えさせてもらおう」
斗貴子さんに浴衣を手渡し、彼女が服を脱ごうとした。
「…」
「……」
「………」
「…………」
「…キミ、向こうを向いていてくれないか?」
「へ?あ、ああ!そうだねっ!」
着替えようとしないと思ったらそういうことか。オレは慌てて背を向けた。
斗貴子さんが服を脱ぎ、布が擦れる音が聞こえる。音だけしか聞こえないオレは頭の中でよからぬ妄想を抱き始めた。
(って、ダメだダメだっ!何を考えてるんだオレは!)
妄想を振り払おうと頭を振った。その時、
「痛ッ――」
「ど、どうしたの斗貴子さん!!」
斗貴子さんの声にオレはすぐ反応して振り向いた。
「こっ、バカ!見るな」
オレが見たのは、浴衣がはだけ、その華奢な身体を晒している彼女のあられもない姿だった。
「うわわわわっ!ごめん!!」
見とれてしまいそうになる前に急いで背を向けた。
「ま、まったく……。いきなり振り返るやつがあるか。大体キミという奴は、ぐちぐち…」
「ううう……」
執拗に斗貴子さんが俺の非を責めてくる。事故とはいえ半裸を見てしまったのはまずかったか。
「うん、よし、もういいぞ」
斗貴子さんがそう言ったのでオレはゆっくりと振り向いた。
そこにはまひろから借りた浴衣を見事に着こなした斗貴子さんの姿があった。
「に、似合っているか?」
「う、うん。すっげー可愛い……」
素直にそう言った。彼女はバカ、と小さく呟いて俯いてしまった。
363191:03/07/20 20:48 ID:I/XONK/n
「え、あ、えーっと…そうだ!さっき痛いって言ったけど何があったの?」
「ん、ああ……これがな、浴衣の中に忍ばせてあった」
そう言って彼女がオレに手の中のそれを見せた。そこには剃刀が四枚あった。
「うわっ、危ねえなー。まひろのやつ、どこに浴衣しまってたんだよ」
剃刀が四枚も出てくるなんて、まひろのやつがどんな風に服をしまい方をしまってたのかひどく疑問に思われた。
「…………」
その時、斗貴子さんの視線がオレを捉えているのに気付いた。
「どうしたの、斗貴子さん」
「……いや、何でもない。それでは行こうか」
そう言って彼女は窓から身体を乗り出した。
「ああ。じゃあ寄宿舎前で待ってて」
さすがにオレはここに住まわせてもらっている身なので窓から出入りなどできない。
本当は夜中に外出もあまりしてはいけないが、今日は他のやつらだって出ているのでオレ一人増えたところで問題ないだろ。
オレがドアに手を掛けて部屋を出ようとした時、斗貴子さんに呼び止められた。
「――カズキ」
「ん、何?」
「私は、キミの妹に………、いや、やはりいい。先に行って待っている」
そのまま斗貴子さんは外に飛び出し、視界から姿を消した。
「……なんだあ?」
彼女が何を言おうとしていたか気になったが考え込んで待たせるわけにも行かない。すぐに寄宿舎前へ向かった。
364191:03/07/20 20:48 ID:I/XONK/n
「あ、お兄ちゃん!」
途中でまひろに捕まった。
「おう。なんだ、お前も祭りに行くのか?」
「うん。友達と一緒にね。あ、友達っていっても女の子だよ」
「そっか。なあ、お前も行くのに浴衣借りちまってよかったのか?」
斗貴子さんに貸した浴衣はまひろのお気に入りだ。それを着ていくつもりだったのなら悪いことをしてしまった。
「全然いいよ、気にしないで。ねえ、お兄ちゃんの彼女はその浴衣気に入ってくれた?」
「ああ、って、お前なあ。浴衣の中から四枚も剃刀が出てきたぞ。彼女、怪我はしなかったけどちょっと危なかったぞ」
「へえ、そう……怪我、なかったんだ。………その言い方、お兄ちゃんがその人の着替え見てたみたいに聞こえるよ」
「ん、いや、そ、そんなことないぞ!お兄ちゃんは清く正しく生きてるからな!」
なにかまひろの目つきがいつもより数倍鋭い。オレは今までに無い危険を感じたような気がした。
「じゃあオレ、人待たせてるから先行くぞ。じゃあな!」
危険が身に降りかかる前にまひろとの会話を切り上げて先を急いだ。
(待たせちまったかな、斗貴子さん)


「――――チッ」
まひろの舌打ちが、寄宿舎の静かな廊下に響いた。
365名無しさん@ピンキー:03/07/20 20:57 ID:WP13KiGQ
は、激しいですね(w
366名無しさん@ピンキー:03/07/20 21:06 ID:SyJD9O57
ダークまっぴー・・・にやり
367縮んだ斗貴子さん:03/07/20 21:11 ID:hkhxFofG
ある日斗貴子さんが縮んでしまった。

もともと背が低かったのに、今は130センチくらいになってしまった。
「なんで!?」
「……私にも分からない」
「大丈夫なの!?斗貴子さん!」
「今のところは、問題ないみたいだ。縮んだという最大の問題を除けばな」
いきなり縮んでしまったのに落ち着いてる斗貴子さん。
小っちゃな体で堂々と仁王立ち。
「……なんで服もいっしょに縮んでるの?」
いつものセーラー服も小っちゃな体にぴったり合うサイズになっている。
「……私にも分からない」
「大丈夫なの!?斗貴子さん!」
「今のところは、問題ないみたいだ。……ってしつこい」
「あう、ごめんなさい」

斗貴子さんはカズキを見上げるのがちょっと大変そうだったので、彼女に合わせてかかんだ。
「小さくなった、って、若返ったって感じだね」
「そうか」
「うん。顔立ちも10歳前後くらいな感じだよ」
いつもの凛々しい表情に幼さも混じっていて、なんだか……。
「……あまりじろじろ見るな」
「か、かわいい……」
「はあ?」
「斗貴子さん、かわいい!」
がばっ
「うわひゃっ」
いきなりカズキに抱き着かれたときの悲鳴もいつもよりトーンが高い。
「こらっ、やめろ!」
「斗貴子さん、かわいい!かわいい!」
368名無しさん@ピンキー:03/07/20 21:12 ID:hkhxFofG
すりすり……
「カ、カズキッ。今はそれどころじゃないし、そんな気分にも、ならな、ああんっ」
「斗貴子さんっ、お願い。ちょっとだけこうさせて!」
「うっ」
斗貴子さんはカズキのおねだりに弱かった。
カズキは小っちゃな斗貴子さんを自分の膝の上に座らせて、撫で撫でする。
ついでにキスもする。
「ちゅ…」
「んぅッ!……んっ、んちゅぅ……」
舌も絡ませてみる。斗貴子さんの舌もいつもより小っちゃくなっている。
「斗貴子さん、好きだ……」
「…………」
斗貴子さんはちょっと悪い予感がした。表情は崩さないけど、頬は赤くなっている。
「ねえ、斗貴子さん……」
「…………なんだ?」
「オレ、縮んだ斗貴子さんの裸、見てみたい……」
悪い予感、当たり。

「だめだっ」
斗貴子さんはカズキの前で裸になるのは、もう慣れっこにはなってたけど、
今の縮んだ姿で裸になるのは、なぜか恥ずかしくてたまらない。
初めてカズキに抱かれたときよりも恥ずかしいかもしれない。
「お願いっ」
「……」
でも、斗貴子さんはカズキのおねだりに弱かったのだ。

カズキは嬉しそうにトキコさんのセーラーの襟を抜いて、前を開いて、肩から落とす。
その手付きももう慣れたもので、サイズが小っちゃくなっても問題なしだ。
「んっ……ん!」
斗貴子さんは、カズキが優しく脱がす手付きに一瞬うっとりしてしまい、慌てて口をつぐんだ。
369名無しさん@ピンキー:03/07/20 21:13 ID:hkhxFofG
セーラーの中の白いスポーツブラも体に合わせて縮んでいた。
でも今の小っちゃい斗貴子さんの体には、ブラは必要じゃなさそうだった。
カズキは斗貴子さんをバンザイさせてそのスポーツブラも抜き取る。
(はずかしい……)
と内心で思っていても、言葉には死んでも出さない斗貴子さん。
カズキはさらに、斗貴子さんを自分の正面に膝立ちにさせて、スカートも脱がせる。
さらにさらに、ブラと揃いで飾り気のないパンツにも手をかける。
「あぁ…」
「うわぁ……」
10歳くらいになった斗貴子さんには、当然、恥毛も生えてなかった。
もともと薄かったけど、今はもう完全につるつる。
「ああ、斗貴子さぁん……かわいいよう……」
「んぁっ…」
つるつるをすっと撫でると斗貴子さんはびくんと一瞬震えた。
カズキはそんな一糸纏わぬ姿になった斗貴子さんを再び膝の上に座らせる。
斗貴子さんの体は小さく膨らんだ乳房もくびれた腰もなくなってぺたんこになってた。
そのかわり全身の肌のすべすべ度は格段に上がっている。

なでなで……すりすり……
「んぅ、んっ……」
背後から回ってくるカズキの手が少しずつ小っちゃな斗貴子さんの体を下に降りていく。
そして、ついに、つるつるのさらに下の斗貴子さんの一番大事な部分に届く。
「あっ、カズキ…!」
「と、斗貴子さんっ」
斗貴子さんは、体は縮んでもカズキの手が与えてくる強く甘い快感と、
そしてお尻に当たってくる、既に固く膨らんでる彼のペニスの感触に、
無意識のうちにいつものようにとろけそうになってしまっていた。
でも、カズキに体を倒されて、彼に向けてうつ伏せでお尻を突き出す姿勢にさせられると、
思わずかわいい悲鳴を思い切りあげてしまった。
「やああぁん!」
370名無しさん@ピンキー:03/07/20 21:13 ID:hkhxFofG
こんな恥ずかしいポーズはいつも愛し合ってるときでもほとんどしない。
「カズキッ!だめ……だ!」
「……斗貴子さん、小っちゃくなってても、ここはいつもみたいになってるよ……」
カズキの言う通り、斗貴子さんのそこは愛液でぐしょ濡れになっている。
彼はそこを指で触れた。
「やあぁ!」
斗貴子さんは凄い恥辱を感じてはいるようだけど、痛くはないようだと判断したカズキは、
さらに左手でクリトリスのある場所を触って、お尻の穴に顔を近づけてちろちろ舐めた。
10歳の斗貴子さんはクリトリスも小っちゃくてよく分からなかったけど、膣は、違っていた。
「んっ……あれ…。斗貴子さん、ここ……」
「ああっ、えっ……?」
斗貴子さんの膣内はもちろんものすごくきつくなってるんだけど、中指がスムーズに入る。
「ここ、10歳に戻ったのに、処女膜は、破れてるまんまだよ……」
「ええッ」
斗貴子さんがカズキに処女をあげたのはつい最近のことだから、
10歳に戻れば処女膜も元に戻ってるかと思ったけど、そういうことはなかったみたいだ。
そういえば全身の性感帯も縮んだ体でもすでにばっちり開発されてる状態だし、
縮んだといっても体の時間が巻き戻ったという訳ではなさそう。
謎。

「斗貴子さん、小っちゃくなってても非処女だ……」
「カ、カズキ……?」
斗貴子さんに再び悪い予感が走る!
「斗貴子さん、入れても、いい……?」
そしてやっぱりまた予感適中。
「無理だ!ただでさえキミのは大きく感じるのに、今、入れられたら……!」
今、カズキのペニスを入れられたら、おかしくなってしまうかも……。
「斗貴子さん、お願い……!」
でも、斗貴子さんはカズキのおねだりにとことん弱いのだ。
彼女は小さくこくんと頷いてしまった。
371名無しさん@ピンキー:03/07/20 21:14 ID:hkhxFofG
トキコさんは仰向けになって足を大きく開いて、彼のペニスを待ち構える。
「優しく、して……」
「うん……。いくよ……」
カズキは自分のペニスを出して、斗貴子さんの小っちゃな膣口にあてがう。
そしてゆっくりと挿入していった。
「あ……あっ、あ……」
「う……!」
斗貴子さんの膣は、小っちゃくなってても彼を受け入れてしまった。
「は、入った……」
痛い。でも限界まで広げられてるって感じで、処女喪失のときみたいな裂ける痛さじゃない。
「ああっ、カ…ズキ……」
「斗貴子さん、斗貴子さんっ!」
カズキもいつもにもまして凄い締め付けに完全に魅了されてる感じだったけど、
必死に理性を保って斗貴子さんが少しでも苦しくないように優しく動いた。
でも、やっぱり気持ちよすぎて射精感が一気に高まってしまった。ぎゅっと抱き合う。
「斗貴子さん、好きだ!好きだ!」
「カズ……キ……!わた、し……も!」
びくん!!
「やあああぁーッ!」
びくん!びくん!びゅくん!
2人はいっしょにいった。
カズキも小っちゃな斗貴子さんの子宮に向けて、思い切り精液を注ぎ込んだ。

「はあ…………」
「…………」

「…………でも、斗貴子さん、なんで縮んだの?」
「………………だから私にも分からないって」

分からないままおわり。
372 ◆qdttrtrYyo :03/07/20 21:15 ID:hkhxFofG
ぽみゅーん。
373名無しさん@ピンキー:03/07/20 21:21 ID:H0zckaIy
ここにいると、ほんとに連載続いて欲しくなるな
374191:03/07/20 21:24 ID:I/XONK/n
>>367さん乙
また新たな神が降臨なされた
375   :03/07/20 21:24 ID:c0GE5dlL
神、多すぎ。
376名無しさん@ピンキー:03/07/20 21:37 ID:093w1XAE
バラエティ豊富(・∀・)イイ!!
377151:03/07/20 21:55 ID:nYT8O2ju
>>361-364
きっとカズキのいないところで想像を絶する壮絶な女の争いというやつが激烈に展開されているのでしょう。
こ、こえー。

>>367-371
カズキに弱い斗貴子さんが可愛いです。すでにカズキ色なのですね。
目標十段階改造済み。

こういう話っていいですね、キレのいいギャグとか書けないからめちゃうらやましいです。
378119:03/07/20 21:58 ID:N4NMBYmK
>>119-122 >>143-146 >>214-217 より

心臓に冷水を浴びせられたような気がして、身体が硬直した。
いくら好きにしていいって言われても、やりすぎたんだ。
斗貴子さんと一緒にいられる、斗貴子さんの最後の夜だっていうのに、俺は何を馬鹿やってるんだ……
「乾きすぎだ。贅沢を言うつもりはなかったが、少し痛い」
怒られたにしては、斗貴子さんの声は優しかった。
その斗貴子さんの両手が、俺の頬を手のひらでそっと押さえた。
戦士であることが信じられないくらい柔らかくて小さな手は、俺の頬を包むということは出来なくて、
せいぜい動かないように押さえた、という感触だった。
その小さな手が、かすかに俺の顔を下に向かせる。
斗貴子さんとの身長差のため、ちょうど斗貴子さんと真っ直ぐ向かい合うことになった。
そのまま斗貴子さんは俺の瞳を心の中まで見透かすような目を開けたまま、顔を近づけてきた。
「えっ……」
一瞬、思考が停止した。
キスしたときとは違う、小さな感触が唇の上を柔らかくなぞっていた。
十分に湿り気を帯びたそれは、まるでそれ自体が生きているかのように丁寧な動きで、俺の乾いた唇を濡らしてくれた。
至近距離すぎて見えなかったが、思考が動き出すとともにすぐにわかった。
斗貴子さんが、俺の唇を舌で舐めてくれているんだ。
単に俺がしたいようにするんじゃなく、斗貴子さんが自分からこんなことをしてくれるのは嬉しかった。
でも、一方で素直に喜べなかった。
斗貴子さんは、こんなことをする人じゃない。
俺は、斗貴子さんにこんなことをさせたくて、斗貴子さんをかばったんじゃないのに……
そう思っているのに、斗貴子さんの舌の感触は、あんまりにも甘美だった。
379119:03/07/20 21:58 ID:N4NMBYmK
それだけじゃ終わらなかった。
斗貴子さんの手から頬にかかる力が少しだけ強くなったかと思うと、ほんの少しだけ引き寄せられた。
そのほんの少しの分だけで、斗貴子さんの舌が俺の口の中に滑り込んだ。
「!!??」
思わず叫び声を上げそうになったけど、この状況で斗貴子さんから離れることが出来るほど俺は強くなかった。
俺の口の中に入ってきた斗貴子さんの舌は細く丸められていて、
呆然として開いたままの俺の歯の間を通り抜け、俺の舌の上に橋を架けるように乗った。
そう、それは橋だった。
二対の歯と、二対の唇を貫いて、斗貴子さんの口内から温かい液体が舌の橋に乗って流れ込んできた。
流れ込んでくるといっても、俺の顔の方が上にあるから、
斗貴子さんは舌を何度も小さく震わせて送り込んでくれた。
明らかに水とは違う、とろりとしたその液体が何か、考えるまでもわかる。
斗貴子さんの口と唇を清めるための唾液が、本来あるべきじゃない俺の口の中を潤してくれているんだ。
緊張と興奮でカサカサだった口内に、
斗貴子さんの身体を通り、斗貴子さんの身体の中で作られた液体が染み入っていく。
甘い、と思った。
砂糖や蜂蜜の甘さとは違う。
これまで味わった味と呼べるもののどれとも違うけど、それは甘いとしか思えなかった。
その甘さで、身体も脳もとろけてしまいそうなくらいに、甘かった。
380119:03/07/20 21:59 ID:N4NMBYmK
砂漠で飲む水の甘さっていうのが、丁度こんな甘さなのかもしれない。
欲しいと、心の奥底から、身体の芯から、全身全霊が渇望する甘さだった。
斗貴子さんがけなげに送り込んでくれる液体だけでは、そのうち物足りなくなってきてしまった。
優しさで作られたような、細く儚い橋となっていた舌そのものを、俺は自分の舌で絡め取っていた。
これ以上ないというくらい密着していたはずなのに、そこからさらに深く絡まる。
斗貴子さんの小さな唇を全て飲み込めてしまいそうなくらいに唇を重ねた。
さっき言われたばっかりの、鼻で息をすると言うことを忘れていたら、
斗貴子さんが代わりに呼吸してくれていた。
斗貴子さんが吸い、斗貴子さんの身体を通ってきた大気が、密着する唇と舌の間を撫で、
俺の身体の隅々まで行き渡って、俺が斗貴子さんを求める力を与えてくれた。
本来味を感じるところのはずな舌と舌とを絡め合っている貪っていると、
斗貴子さんの味がその間で何度も何度も往復していくらでも高め合っていく気がした。
ぶちのめしたホムンクルスが、斗貴子さんを美味しいと言った意見に、
ほんの少しだけ賛同したくなってくるくらい、俺は斗貴子さんに溺れそうになった。
五感のうち、全てが味覚に集中して、一瞬気が遠くなった。
ふっと、味覚以外の感覚が戻ってきたとき、視覚に飛び込んできたのは、苦しげに歪む斗貴子さんの眉と瞳だった。
それなのに、斗貴子さんはなおも、俺に大気と唾液をくれようとしていた。
後悔と罪悪感が俺の身体を打ちのめして、斗貴子さんの身体から引き剥がした。
「斗貴子さん、ごめん……っ!ごめんっっ!ごめんっ!
 もう……もう、いいよ。大丈夫だから……そんなに、お願いだから、無理をしないで……」
解ってしまった。
斗貴子さんは、自分の全てを俺にくれてしまうしまうつもりなんだ。
死ぬと決めてしまっているから、自分の持っている物、そして自分をも全て、俺にくれてしまうんだ……
381119:03/07/20 22:04 ID:N4NMBYmK
もはや忘れられているかもしれませんが、マターリと。遅れて済みません。
終わるんだろうか、この話。

神速の>191神よ、貴方は諸々の地であがめられる神であられたのですか。
その速度でこのクオリティ。正真正銘の神です!
第一話を見るところおにいちゃん子みたいですから、これはこうなるでしょうねえ。
30分劇場の後だとなおさら説得力抜群です。

>>367
悪い予感、当たり。ナイスです。
変化球なのにストレートで楽しませて頂きました。
382151:03/07/20 22:13 ID:nYT8O2ju
 斗貴子さんが拒めば拒むほど、困れば困るほど、俺はさらにそそられていく。
 挿しいれた指を曲げて、キュウと締め付けてくる壁を引っかけるようにして刺激する。
「あ、ぁあ!」
 よがる斗貴子さん。そろそろ俺は耐えられなくなってきたが、まだそこは十分に濡れていない。

 だから舐めてやることにした。

 乳首に吸いついていた口をそろそろと下へとおろしていく。
「あ」
 丘を下り、お腹を舐めながら目的地へと向かっていく。ときおり肌に歯を立てて、よがる斗貴子さんの反応を楽しんだ。
「カ、カズキ……何を?」
 はぁはぁと息を荒げながら、恐る恐るといった風に斗貴子さんが言った。
 俺は返事をしない。ただ斗貴子さんの匂いのする肌に舌を這わせ、小ぶりな胸を揉み、熱い膣を指で広げるだけだ。
 あうぅ、と声が上がる。もっと、もっと声が聞きたい。もっと乱れてほしい。
 さらに指の動きを早くしていく。徐々に徐々に、愛液が滲んできたような気がした。
 もうすぐそこに口付けて斗貴子さんをさらに乱れさせることができると思うと、もうたまらない。
 斗貴子さんはもう俺を止めようとはしない。全てを受け入れてくれたようだ。多分気持ちいいんだろう。だから許してくれたんだろう。
 とてもありがたい。だからもっと指と手を動かした。口はもうヘソの辺りまで来た。秘所はすぐそこだ。斗貴子さんも嬉しいのか、泣いているような嬌声を切れ切れに上げた。
 息を荒げて、ただ欲望に突き動かされて俺がそこに辿り着こうとした時。

 眼が合った。

 それは人の体のどの部分とも共通点のない、あまりに異質なもの。
 汚れた鋼のような色をした、それは人間の命を食い荒らす化物。
 ギョロリとその目が動き、動物のように愛撫をしていた俺の目とあった。
 そいつが、にやけたような気がした。

 俺はただ、吐き気をこらえて斗貴子さんから離れた。
383151:03/07/20 22:21 ID:nYT8O2ju
 鈍器を殴られたような衝撃が全身を突き抜けた。
 こみ上げてきた吐き気はなんとか喉の辺りで抑えこんだ。
 毛布の敷いていない、ゴツゴツとした石の感触のするビニールの上で、俺はうずくまって自分の愚かさを呪った。
 はぁはぁと荒い息が聞こえる。斗貴子さんはまだ何の反応も返さずに寝転がっている。
 
 胸の奥、ただそこには昏い絶望が横たわっていた。
 自分が何をしていたのか。優しくしてほしいという斗貴子さんを無視して、ただ体が欲しくなって嫌がる彼女を獣のように抱こうとした。
 恥を、知らないのか俺は。斗貴子さんは俺を信じてくれたというのに。
 そして理性のない俺が見た理性の欠片もない胎児の微笑み。
 あれ、あれは。
 同族を見る目だった。
 ただ斗貴子さんを食らおうとするホムンクルスと、俺は同じ事をしていた。
 絶望は、ただ昏くそこにあるだけだ。そして無言で俺を罵っている。
 ゴメンと、謝ることすら俺は出来なかった。 
384名無しさん@ピンキー:03/07/20 22:24 ID:/wAPG5vL
http://www5f.biglobe.ne.jp/~database/library.html

ここで書かれたSSを保管する場所を作りました。
自分の作品を転載して欲しくない方は仰って下さい。削除します。
正式に作品名、作者名を付けたいという場合も仰って下さい。
初めてのHP作り、htmlなぶりなので、どこまで対応できるかはわかりませんが。

後、エロ禁止のbiglobeなので、いつ削除されるかもしれませんが。
385名無しさん@ピンキー:03/07/20 22:29 ID:WP13KiGQ
激しくこうゆう話がすきです
386151:03/07/20 22:36 ID:nYT8O2ju
>>383


 斗貴子さんが起き上がったのは、俺が飛び離れてしばらくしてからだった。
 少しは落ち着いたようだけれど、まだつらいようではぁはぁと息は荒いままだ。
 オレンジ色のランタンの明かりに照らされたその顔は、気丈だ。
 お腹には触手を伸ばした胎児が棲んでいる。
「正気に、戻ったのかカズキ」
 いつものように斗貴子さんは俺の名前を読んでくれる。
 けれど俺は彼女の顔を直視することすら出来ない。
「優しくすると約束したのに、君はそれを破ったのだな」
 ふむ、と斗貴子さんは考える振りをする。そしておもむろに俺に向けてかざしたのは、斗貴子さんの核鉄だった。
 バルキリースカート。
 いっそ八つ裂きにして欲しい。
 気のすむまで殴ってくれたなら俺の気持ちも少しは晴れるかもしれない。
 だけれど、斗貴子さんはその大事な輝く核鉄を、テントの隅の方へと無造作に放り投げてしまった。
「安心しろ、別に私は怒ってなどいないから。だから泣きそうな顔をするな」
 男は少しくらい押しの強い方が良いと思う、そんなことを彼女は言う。
 思わず見上げた斗貴子さんの顔。それはたまにしか見せない、笑顔だった。
 自分の胸に手を当てる。確かに動いている、彼女に授かった命。
 いいひとだと、心の底から思う。

 斗貴子さん、だからなおさら俺は自分が許せないんだ。
387名無しさん@ピンキー:03/07/20 22:45 ID:ex/r3cLU
>>119
忘れているはずもなく、続きを待ってます。

>>384
お疲れ様ですー。
私も途中までまとめサイト作ってたんですけど、
もう作られてしまったから良いですかね。
388151:03/07/20 22:54 ID:nYT8O2ju
>>381
せつない話です。じーんときます。
それとゆっくりでいいので、自分のペースで頑張ってください、なんて私も言われた言葉ですが。
忘れずにお待ちしてます。

>>384
お疲れ様です。けれどいつ削除されるかが心配。
私の作品は、一番最後にでもちんまりと掲載していただければ幸いです。

>>387
いえ、サイトはいくつあっても困ることはないと思いますので。
なにより勿体ない。発表してほしいな、と小さく挙手しておきます。武装錬金オンリーなら最高。
389あぼーん:あぼーん
あぼーん
390名無しさん@ピンキー:03/07/20 23:20 ID:/m4OsvgM
>384
がんがれー

武装錬金のサイトが増えるのは良いことです
391136:03/07/20 23:26 ID:QKbUoJ4k
254の続きが完成しました。ちょっとグロ気味な所もあるので
そういうのが駄目な方は申し訳ないです。
392136:03/07/20 23:26 ID:QKbUoJ4k
 朝起きると私はカズキと会うために部屋からでる。カズキは既に待ち合わせ場所で
既に待っていて、私に軽く手を振る。それを見た私は突然頭の中で電撃が走った。
私の中で、違う私に切り替わったような思いを感じる。私はカズキに近づき、彼の大きい胸に
飛び込む。彼の胸は温かく、気持ちがいい。ずっとこのままでいたかったが、私はカズキの顔を
見てキスをしようとしてそのままカズキの首筋に噛み付いた。私の以上に発達した犬歯は深々と首筋に突き刺さり、
噛んだ場所から大量の血が吹き出す。それを全て口内で受け止め、私の喉はゴクゴクと大きく鳴る。
カズキの血は例えようも無いほどの深い味わいで、まるで酔ったように顔が赤くなる。
喉を潤した私はそのまま首の肉を引き千切り、血で味付けされた肉を食べる。
カズキの肉は程よい噛み応えでその存在感は私を恍惚な表情にさせる。
まだ足りない・・・もっとカズキを食べたい・・・
私はカズキを押し倒し、馬乗りになった状態で彼をむさぼった。
グチャグチャグチャグチャグチャグチャグチャグチャグチャグチャグチャグチャ・・・

突然、食事の途中で頭の中で電撃が走る。
・・・一体なにをしていたのだろう?よくわからない
なぜ私はこんなに血だらけなんだ?怪我をしている形跡はない。
確か私は待ち合わせの場所についてそれから・・・
ふと自分が誰かの上に座っていることに気づく。一体誰の・・・
その誰かは既に絶命しており、暗い虚ろな目を私に向けていた。
見覚えがある。とても身近な人物だった。
・・・カ・・・ズ・・・キ・・・?
暗く黒く深い目に私の顔が写る。口の周りが真っ赤である私の顔が。
私の体が震え始める。今起きている事が信じられない。
なにが・・・なにが起きたんだ・・・??
現実を直視できない。震える手を頭に持ってこようとした。
しかし手にはズシリとした重みがあった。湿り気とわずかながら温かさも。
恐る恐る手を見た。そこには食いかけの内臓・・・
393136:03/07/20 23:27 ID:QKbUoJ4k
「あああああぁぁぁぁぁぁ!!!!!!」
今まで出した覚えがないほどの叫び声を上げて私は起きた。
心臓は私の体を揺らすほど大きく速く鼓動し、手を当てていなくてもリズムを確認できる。
着ていた服は少し蒸し暑い部屋のせいなのか夢の内容のせいなのか、大量の汗を吸って重くなっていた。
また呼吸も荒く、いくら息をしても落ち着く気配がない。そのせいなのかどうかわからないが
喉はカラカラに渇いてしまっていた。
「・・・・・・夢か・・・」
とは言ったもののまだ現実と夢の区別がつかず、つい自分の歯と手を調べる。
犬歯も伸びてはいないし、手も血ではなく汗で濡れている。よかった、まだ化け物にはなっていない。
夢とは違う箇所を確認できて初めて安心できた。

「『まだ』なっていないだけか・・・」
ホムンクルスになれば夢の出来事のような事がありえないわけではない。ひとまず安心はしたが
私の中に根付く漠然とした不安までは消えなかった。
・・・そういえば体が汗で気持ち悪いな。私は体を拭くために服を脱いだ。
汗を吸った服は肌と張り付いて素直に脱がせてはくれなかった。
ひどいな、窓を閉め切っていたのがいけなかったか?私は窓のほうへ視線を向ける。
その時つい鏡に写った私の上半身に目がいった。
394136:03/07/20 23:27 ID:QKbUoJ4k
上半身には汗ばんだ私の体にひときわ目立つ一本の筋があった。それは私の右脇腹から鎖骨の上辺りまで
まるで植物の蔓のように伸び、今もなお上へと昇ろうとする一本の銀色の筋。
私が人間でいられる時間を目に見えるカタチで宿主に教えてくれる虫唾の走る『胎児』の尾。
「やはり・・・」
ケリをつけたほうがいいだろうか。筋をなぞりながら自害する事を考える。
私は鏡の前に移動し、核金を死刑鎌にして4本の刃を自分の首に押し付けた。
私が『貫け』と念じれば4本の鎌は痛みを感じる前に私の首を飛ばすだろう。
殺れ、そうすればこの苦しみからも開放される。
殺れ、そうすればもう使命や運命にも左右されなくなる。
殺れ、そうすれば安息の日々が待っている。
殺れ、そうすれば私の中で益々大きくなる『カズキ』とも別れられる・・・。
さっきよりも鎌が首に食い込む
・・・・・・


395136:03/07/20 23:28 ID:QKbUoJ4k
それ以上鎌を動かす事ができなかった。私は死刑鎌を核金に戻し、鏡に映った私を見る。
首には4つの浅い切り傷、顔は情けないほど弱々しかった。
これが私か・・・よくぞここまで落ちぶれたものだ。
自分を責める。自分を殺せない臆病者、助けを乞う不様な戦士、温もりを忘れらない哀れな女・・・
鏡の中の私が私にほくそ笑んだ。
(哀れだな、そこまで墜ちたか。仮面が剥がれるとこうも脆いんだな)
(そんなにカズキと別れるのが嫌か?)
(女々しいな。私はお前に吐き気がする)
私が私を汚らわしいものでも見るような目で見る。
そんな目で見るな!見ないでくれ!
お願いだ、見ないで・・・
私は自分で自分を抱き、膝をついた。目頭が熱くなり、頬に熱いものが伝う。
・・・涙だった。次々と溢れてくる、もう自分では止められなかった。
「私は・・・」
それ以上は声にならなかった。嗚咽によって言葉を邪魔され、行き場のない思いだけが私の中を
駆け巡る。
私は・・・
私は、もっと生きたい・・・
396151:03/07/20 23:42 ID:nYT8O2ju
死ぬ怖さが、リアルだと思いました。悪夢もいい感じ。
397136:03/07/20 23:43 ID:QKbUoJ4k
今日はこのくらいで。なんかもう斗貴子さんの欠片もないような・・・
次で終われると思いますので、もう少しお付き合いください

>>191さん
やはり只者ではなかったのですね?
あと、まひろの『チッ』がこわいですw

>>367さん
と、斗貴子さんが幼女に!!
カズキじゃなくても萌えちゃいますよ。ああ可愛い・・・

>>119さん
ああ、やっぱりBADENDか?と思ってしまうほど悲しい話です。
自分もこのくらいの雰囲気を出してみたいです。


>>151さん
つい話に夢中になってしまいました。カズキがすごくいい味だしてます
罪を感じたカズキを慰める斗貴子さんを見てなおさら罪悪感募るカズキ・・・
メチャクチャ面白いです
398名無しさん@ピンキー:03/07/20 23:57 ID:SyJD9O57
>>136
夢がリアルでスゲェ怖いです・・・上手いなぁ。
399名無しさん@ピンキー:03/07/21 00:08 ID:H9g2Tw9G
>>367
現実にあった事件ですが、大阪かどこかで 4歳の少女が暴行されて、
子宮から裂かれて、死亡した話を思い出しました。(;´Д`)

セクースおけーなのは、最低15.6歳位からだよな〜と思ってみたり。

いや 空想の世界に、無粋なレスを付けてしまってすみません。
400151:03/07/21 00:19 ID:xYyYsAr4
>>397
あ、どもです。お互いがんばりませう。
401名無しさん@ピンキー:03/07/21 00:20 ID:sBwnxS9g
>>136殿
普通にありえそうで怖い夢ですな
だからこそすばらしいす
>>367殿
幼女な斗貴子さんに激しく萌えましたw
402151:03/07/21 00:45 ID:xYyYsAr4
>>386

 斗貴子さんを正面から見据える。
 薄明かりの中で、彼女の体には俺がつけた幾筋もの唾液のすじが流れていた。
 片方の胸はあまりに強く握られて赤くなり、もう片方の胸のいただきには滴るほどにはっきりと、唾液がてらてらと光っている。
 それらは全てが俺がやったことだ。俺が斗貴子さんを無視してやってしまったことだ。
 一筋、斗貴子さんの胴に走った鋼の線の根元には胎児が眠っている。目が合ったなんて見間違いに決まっている。錯覚以外のなにものでもない。
 けれど、俺にとっては錯覚を見たというだけで、十分すぎるほどだった。
「次は、ちゃんと優しくしてくれるな?」
 あんなヒドイ事をしてしまったというのに、斗貴子さんは俺を許してなお、そこまで言ってくれる。
 しかし俺は何も言い返せない。何もできない。
「カズキ……?」
「斗貴子さん、俺」
 ただ申し訳なくて、ただ自分が許せなくて。
「ダメだよ、俺できない」
 拒むことしか出来ない。
 終わったと思った。自分は最低なのだ、約束も守れない口だけ男だ。
 湧いてくる想いは空しいくらいに情けない。
 そんな俺に斗貴子さんはいう。
「そうか。わかったもういい。確かにこんな、化物になりかけの女など、気持ち悪いと思って当然だ」
「違う!」
 叫んでいた。彼女は何も悪くない、彼女が傷つくのだけは耐えられない。
「違うんだ……斗貴子さんを好きだっていうのは嘘なんかじゃない……斗貴子さんは何も悪くない。俺、自分が怖い……触れてるだけで今まで考えたこともないような、危ないことが頭に浮かぶ……」
 握りこぶしが震えていた。脳裏に浮かぶケタケタとあざ笑うような、胎児の歪んだ死気の目線。
 吐き気がぶり返してきそうになる。
「胎児と眼が合ったんだ……仲間を見るような目で見られた。俺は、斗貴子さんを怖がらせる、化物になってた」
403151:03/07/21 00:46 ID:xYyYsAr4
「君はホムンクルスじゃないだろう」
「同じようなことを、俺はしようとしていたんだ……」
「別に死ぬわけじゃない」
「でも、ヒドイことに違いはないよ」
 しばらく言い合いが続いたが、お互いが一歩も譲らないまま互いの意見は平行線を辿り続けた。 
 やがて斗貴子さんが漏らした、はぁ、という溜め息。俺にあきれているのだろう。
「わかった。君は最低なんだな?」
 うなずく。 
「最悪の男で間違いはないな?」
 うなずく。
「私との約束も守れない、情けないバカなんだな?」
 うなずくしかない。斗貴子さんが俺を責めるのは、至極当然のことだ。
 斗貴子さんはもう一度、はぁ、という溜め息を吐いた。
「ほんとに君は、頭が下がるくらいに不器用だな」
 心の底からあきれた時の声。けれどそれは想像していた口調とは違って、軽くて何気ないもので拍子抜けがした。
「確かに優しくしてくれと約束はしたが、絶対に守るとも思っていない。あれは……その、手順、みたいなやつだろう。男と女が……関係をもつときとかの」
 あさっての方を見ながら斗貴子さんは少し照れたような感じで言った。
「でも」
「ああ、もういい。わかった。そこまで強情なら私にも考えがある」
 斗貴子さんは俺の方にずいっと近づいてきて、目の前でピン、と人差し指を立てた。
「最低最悪で約束反故にするバカに罰を与えよう。私がいいというまで動くんじゃない。たとえナイフが目の前に突き出されても、まばたきもするな。当然文句はないな、カズキ?」
 俺がぎこちなくうなずくと、斗貴子さんは、覚悟するんだな、と言ってさらにずいっとすり寄ってきた。
 ふふ、と笑いながらも何故か斗貴子さんの顔は赤かった。
404151:03/07/21 00:49 ID:xYyYsAr4
今日はこれで寝ます。しかしなんて長いシリーズなんだ……
次回タイトル「斗貴子さんのドキドキふぇらちを大作戦」(嘘かまことか)
405名無しさん@ピンキー:03/07/21 01:08 ID:Zfo2lFAK
>151
黒から戻って甘い雰囲気に…
続き楽しみにしてます! 乙!
406191:03/07/21 01:13 ID:OBNyVsw6
151氏、こんな時間までお疲れ様です。
今週いっぱい用事が詰まりそうなので作品の投下は極端に減ると思うので了承くださぃ。


浴衣で祭りを楽しむ斗貴子さん(*´Д`)ハァハァ、完成はお待ちを。
407387:03/07/21 02:28 ID:G4VutFeo
387です。このスレの130だったり他にレス書いたりもしてます。
もう既に384さんが保管庫を作られていますが
予備も兼ねて私のほうでも作りました。
http://shinjuku.cool.ne.jp/buso_renkin/
色々まだ改善すべき点もあるので、おいおい直していきます。
408名無しさん@ピンキー:03/07/21 02:29 ID:kTw7qfVK
>407
乙です。がんがってください
あと、カウンター2get
409名無しさん@ピンキー:03/07/21 02:32 ID:v2yfXujg
3ゲト・・・でなくて7だった
410119:03/07/21 03:07 ID:PrnbrgS3
>>387様、不快な思いをさせてしまったようで申し訳ございません。
当方の「終わるんだろうか」という言葉は、私の書く速度に関する懸念であり、
書いている物語の終わりは>>130で頂いたネタで終わらせるつもりでおります。
その他、私の不届きがあったかもしれませんが、どうかお許し下さい。
411名無しさん@ピンキー:03/07/21 04:00 ID:OtKA8R8u
気にする事でもないでしょうにな。
おお神々よ。もっと作品を。
ネタならいくらでも提供いたしまするゆえに。

時節柄、一緒に花火を見に行ってしっとり斗貴子さん
が見たい
412分裂した斗貴子さん:03/07/21 04:01 ID:kzfxoNvQ
前回心ならずも縮んでしまった斗貴子さんだったが、そこはそれ、愛の力で見事乗り切った。
しかし、そんな彼女らにさらに新たなる試練が待ち受けようとしていたっ。

今度は、斗貴子さんが、二人になってしまった。

「なんで!?」
「……私にも分からない」
「……もとい、『私達にも』だな」
呆然とするカズキの眼前で、またもや落ち着いて答える二人の斗貴子さん。
いつもと全く変わらない大好きな斗貴子さんが二人並んでいる。二人とも全くいっしょ。
「ど……どっちかが敵のニセモノ!?」
「いや、さっきな、ポンッと二人に分裂してしまったのだよ」
「だからどちらかがニセモノという訳ではなさそうだ」
「ああ。他人とは思えないしな」
「まったく」
悠々と会話なんかしてる二人の斗貴子さん。
「こ、こないだにもまして落ち着いてるね……」
「ああ、前回もほっといたら戻っただろう」
「だから今回もそのうち戻るんではないかとな」
「はあ……」

「キミも落ち着いて、まあ座れ」
「う、うん」
斗貴子さんがカズキを座らせて、自分もその横にぴとっと座った。
それを見て斗貴子さんはムッとする。彼女も反対側に座ってカズキにくっつく。
「おい、カズキにあまりベタベタするな」
「そんなものは私の勝手だろう」
「…………ほう。勝手だと言うのだな。ならば私も勝手に」
「なんだ」
「あ、あの……んっ!」
斗貴子さんは斗貴子さんの目の前でカズキの唇を奪った!
413名無しさん@ピンキー:03/07/21 04:01 ID:kzfxoNvQ
「んなッ!」
「ん……と、斗貴子さん……」
「カズキ……好きだよ……」
斗貴子さんのほうから「好き」と言ってくれたり、キスしてくれるなんて滅多にない。
カズキは状況にも関わらず感激してしまう。
「わ!私だってカズキのことが好きだっ」
今度は反対側から斗貴子さんはカズキの首をひねってキスをした。
んっ……んく…んちゅ……ちゅる……
しかもディープキス。
するとまた反対側の斗貴子さんがカズキへいたちごっこに愛情表現を繰り返す。
ちゅっ、ちゅ、さわさわ、さすさす……なでなで……
「と、とっ、斗貴子さん、自分同士で、争わないで……うわぁっ」
「カズキ……」
「愛してる……」
二人の斗貴子さんが左右から手を伸ばして、あっという間にカズキの学生服を脱がしまう。
正確無比に。
そして下も脱がされて、カズキのたくましいペニスが出てくる。
「んふっ」
「もう、こんなにして……」
4本の手と2枚の舌が、それに伸びた。

ちゅく、ちゅぷ、ちゅぱ……ちゅるん……
「うあぁッ!と、斗貴子さん、そんな!」
二人の斗貴子さんが競い合うようにダブルフェラを開始する。
「キミは、ここを舌で擦ると気持ちいいんだよな……」
「全部……口の奥までいっぱいに飲み込んであげるよ……」
「うあぁ、あ!あぁん!」
思わず情けない喘ぎ声をあげるカズキ。
斗貴子さんのフェラなんてただでさえたまらないのに、二人がかりだなんて!
二人の可憐な唇と舌がカズキの性器全部を縦横無尽に這い回った。
414名無しさん@ピンキー:03/07/21 04:02 ID:kzfxoNvQ
斗貴子さんと斗貴子さんの舌がカズキのペニスを舐めながら絡み合う。
左右の睾丸を斗貴子さんが一個ずつやさしく口に含む。
「ああ!だ、だめだ!斗貴子さああん!!」
カズキはあっけなく射精してしまった。
決して早漏だからではない。大好きな斗貴子さんのダブルフェラだから無理もないのである。
どびゅ!どくん!どく!
「んっ!」
「あっ!」
勢いよく飛び出た精液が二人の斗貴子さんの顔にまんべんなくぶちまけられた。
「……ああ、ごめんよ!斗貴子さん!」
二人の斗貴子さんは、顔面に精液を浴びて、一瞬、揃って放心状態になった。

でも次の瞬間、斗貴子さんは驚くべき行動に出たのであった!
「ん……」
「ああ、動くな、こぼれる……」
斗貴子さんが、精液まみれになっている斗貴子さんの顔をぺろぺろと舐め出したのだ!
カズキの精液を美味しそうに舐め取る斗貴子さんに、
顔を清めてもらって嬉しそうにじっとしている斗貴子さん。
「と、斗貴子さん!?」
今まで競い合ってたんじゃないの!?
なぜかいきなり協力して、交代にお互いの顔の精液を舐め合う二人の斗貴子さん。
次第に二人の斗貴子さんは自分同士でキスし始めてしまった。
「ん……んふ……んっ、ん」
「あ……」
その現実にありえないエロい光景に、カズキはたった今射精したのに、また欲情してしまう。
二人の斗貴子さんは唇を離すとくすっ…と笑い合った。
「ここは、せっかくなら元に戻るまで……」
「ああ、有効に状況を楽しもう……」
二人の斗貴子さんは揃って、自分の服をするすると、優雅に脱いでいく。
正確無比に。
415名無しさん@ピンキー:03/07/21 04:03 ID:kzfxoNvQ
セーラー服と、前回よりちょっとおしゃれになってる下着も、全て脱ぎ去って、
全裸になった二人の斗貴子さんは重なって横たわった。
正常位のような姿勢で、一人は四つんばいで、一人は仰向けでカズキを誘う二人の斗貴子さん。
「カズキ……二人とも……」
「いっしょに……愛して……」

カズキ爆発。
「斗貴子さあああんッ!!」
カズキはまず上の四つんばいの斗貴子さんの中に思い切りペニスを突き入れた。
そこはすでにじゅうぶんに濡れていて、スムーズにカズキを受け入れる。
上の斗貴子さんのかわいい喘ぎ顔を、下の斗貴子さんがうっとりと見つめる。
そして今度は一気に引き抜いて、下の斗貴子さんの中に沈める。
今度は下の斗貴子さんが鳴く。
カズキは半狂乱になって、二人の斗貴子さんを交互に突きまくった。
二人の斗貴子さんも自分同士でキスしながら、喘ぎまくる。
そしてカズキ、再び射精。
「うああぁ!!」
2度目の射精なのに大量の精液を噴き出しながら、それでも交互に突き続ける。
「やああん!」
「あはああぁッ!」
斗貴子さんも、膣内や性器の表面に彼の精液を浴びて、二人いっしょにいった。
416名無しさん@ピンキー:03/07/21 04:03 ID:kzfxoNvQ
「あぅ………………」
「…………まあ、しばらくしたら」
「…………また元に戻るだろう」

で、しばらく待ってたら……。

ポポン!

と、さっきと同じらしい現象がまた起こった。
で、斗貴子さんは、元に戻るどころか、さらに4人に分裂してしまったという。

「あ…今度は」
「4人に、なって」
「しまったようだな」
「カズキ」

「ひいっ」
「あ、カズキどこへ行く!バルキリースカート!」
「バルキリースカート!」
「バルキリースカート!」
「バルキリースカート!」

どうして分裂したのか理由はやっぱり分からないまま、かつ、
4人の斗貴子さんに輪姦されながらおわり。
417 ◆qdttrtrYyo :03/07/21 04:07 ID:kzfxoNvQ
しゅばー。

>378
最期の夜が切ないー。
>382
斗貴子さんが優しいー。
>392
夢がこわいー。

保管庫ー。
418名無しさん@ピンキー:03/07/21 08:00 ID:uYBl71fL
キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!!!!!iiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiii
419名無しさん@ピンキー:03/07/21 10:46 ID:vZ3Doh/6
>412
カズキ一人でいいから、斗貴子さんを俺にクレと思ったのは
俺だけじゃないはず
420名無しさん@ピンキー:03/07/21 12:01 ID:+5qqX3TA
保管庫見ると、神の多さがあらためてわかるな
保管庫作ってくださった二人&神々グッジョブ!!
421名無しさん@ピンキー:03/07/21 16:14 ID:0E8kmItY
武装錬金スレとは、八百万の神が住まわれるところなのですね。
422384:03/07/21 19:12 ID:nLmm2LUh
423あぼーん:あぼーん
あぼーん
424384:03/07/21 23:33 ID:4K6jnxaQ
保管庫の整備がようやくスレの流れに追いつきました。
>>407氏ほど見やすいサイトではないですが、とりあえず完成。
425151:03/07/21 23:37 ID:xYyYsAr4
おつかれさまです。私の無駄に長い作品までフォローしていただいて助かります。

……えー、だというのに早速続きを投稿しようとする私のなんたる雰囲気の読めなさ……
384氏、130氏ともに、私の作品に関してはゆっくりで構いませんので、思い出したようにぽろっと掲載していただいたら幸いです。

では以下続き。
426151:03/07/21 23:38 ID:xYyYsAr4
>>403

 さらに近寄ってくる斗貴子さん、目と鼻の先でもう触れ合うほど近い。
「な、なにを」
 俺の問いには答えず、すぐ目の前でぎこちなく笑ったあと斗貴子さんは俺の前にかがみ込んだ。
 そこは、まだ固く屹立しているものがある。
「と、斗貴子さん!」
「しゃべるんじゃない、動くんじゃない。二度も約束を破るほど愚かじゃないだろう」
 くっ、と俺は歯を食いしばった。恥ずかしげもなく無防備に勃っているものを、女性に見られることがこんなにも恥ずかしいことだなんて。
「これが、カズキの……初めて見たがスゴク大きいんだな」
 顔が真っ赤になっていくのがわかる。とんでもない羞恥だ。
「少し、赤くなっている……」
 だというのに俺は身動き一つとれず抗うことも出来ない。
「触るぞ」 
 不意に刺激が襲った。冷たいものが、俺の先端に触れたのだ。
「ううあぁっ……!」
 たまらず見ると、斗貴子さんが人差し指で撫でていた。
 つつ、と上から下へとひとなでする指先。今まで感じたこともないような刺激が、背筋を駆け抜けた。
「そんなにここは敏感なのか。カズキ、ちょっと触っただけだぞ? なのにまるで泣き出すみたいに脈打っている」
「や、やめ……」
「動くな」
 次には竿の辺りを圧迫された。斗貴子さんが臆面もなく握りこんでいる。
 ビクビクと震える俺の男根。俺は言葉の呪縛に縛られたまま未知の感覚にうめくことしか出来ない。
427151:03/07/21 23:39 ID:xYyYsAr4
 なにかを確認するかのように、斗貴子さんは俺のものに手を這わす。
 カリに手を添え緩やかにしごき、先端を指でなぞりながら時に爪でかく。裏の筋をこそばすように刺激しながら、不意打ちのように袋に手を伸ばす。
 まるで楽しんでいるかのような斗貴子さんの手の動き。いや実際に楽しんでいるのだろう。
 けれど俺は身動きできないもどかしさと、さざ波のように寄っては去る快感に苦しみながら、うめくことしか出来ない。
「どうだ? 気持ちいいか?」
 ゆったりとしたリズムで竿をしごきながら斗貴子さんはいう。見上げる瞳は子悪魔的でなまめかしい。
 俺がうなずくと、そうか、といって少しだけリズムを速めたあと、またすぐにゆったりとしたテンポに戻す。
 この生殺しはいつ終わるのか。いつまでも決定打とはならない寄っては去る快感が、頭の中を白く麻痺させていく。
 知らず、息が荒くなっていた。男根は脈動を続けている。
「と、斗貴子さん……もうっ、やめて……」
「そうだな、そろそろだな」
 俺が言うと、案外あっさりと斗貴子さんは手を離してくれた。指が離れた瞬間、解放された心地よさと名残惜しさがないまぜになって、とても複雑な気分になった。
「勘違いするな。まだ動いたらダメだ」
 え? と聞きなおす間もなく俺は叫びに似た嬌声を上げていた。
 湿って温かいなにかが、竿を這いまわっている。
 信じる信じないもなく、斗貴子さんが股間に顔を埋めて舌で俺自身を舐めていた。
428151:03/07/21 23:40 ID:xYyYsAr4
「はぁ……っ!!」
 ピチャリと音を立てて熱いものがカリでうごめいている。
 生ぬるい唾液をぬりつけられ、竿を下から上へとせりあがる熱い舌。
 刺激を知覚するたびに、俺の体はビクビクとはねまわった。
「ん、気持ちいいか?」
「と、斗貴子……さん!」
「気持ちいいようだな」
 自分の股間を見下ろす。すぐそこには斗貴子さんの後頭部。
 固く勃起した自身に顔をよせ赤い舌で舐め回すその姿は、どこか悪夢じみていて現実に感じられない。非常識なほどに扇情的で、血管が切れしまいそうな気がする。
 斗貴子さんの温かい吐息を感じる。やがてさも当然のように、斗貴子さんはその小さな口で先端を咥えこんだ。
 今こすれた固いものは歯だろうか。もうどこか違う俺が俺を観察しているような気分にまでなってきた。それでも快感は直接頭脳に打撃を加えてくる。
 俺のものを深く深く咥えこむ斗貴子さん、グロテスクな男性器と斗貴子さんのキレイな顔とのコントラストはあまりにも異質すぎて、俺は直視もままならない。
 軽い眩暈のようなものに襲われて視線をそらすと、ほんのりと上気したなめらかな背、くびれた腰、さらにその先、小ぶりなおしりが犬のように突き出されているのが俺に興奮すること以外の選択肢を許さなかった。 
 斗貴子さんは俺のペニスを喉の奥まで飲み込み、懸命に首を上下してくれる。
 動きはゆっくりだけど、咥えてもらっているということだけで俺は達してしまいそうになる。
 荒々しい斗貴子さんの呼吸を感じる。懸命さに愛おしさを感じる。
 先端をなで回る舌の感触に、俺は下腹での脈動を意識した。
「と、斗貴子さん……そろそろ、俺、限界……」
 そのまま、イッてしまいたい。斗貴子さんの口内で果ててしまいたい。強烈な衝動だった。
 速度の上がっていく斗貴子さんの口使い。はぁはぁと息を荒げて、いただきが見えかけたそのとき。
 
 斗貴子さんが口を離した。やり場のなくなった衝動が行き場を失って、ぷすぷすと不完全燃焼を起こす。
 そりゃないよ、斗貴子さん。お返しだ、とでも言うように、彼女は少しだけ汗ばんだ表情で子悪魔的に笑った。
429名無しさん@ピンキー:03/07/21 23:47 ID:v2yfXujg
キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!!!!!iiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiii
430191:03/07/21 23:54 ID:XB74bR6a
151氏お疲れ様です。
あいかわらずいい仕事をしておられる…。
431384:03/07/21 23:59 ID:4K6jnxaQ
151様ありがとうございます。
素晴らしい仕上がりです。
こちらも負けずにリアルタイムで保管庫の更新を(w


ところで職人の皆さん、ご自身の作品に正式タイトルを付ける予定などは…?
432151:03/07/22 00:22 ID:ZGfLf1k3
どもですー。しかしえちて難しいですね……

>>451
はやっ! まさにリアルタイム(w
おつかれさまです。
タイトルは、今色々考えてますけど微妙にしっくりこないというか。最低でも完結する前には決めておきますので、お待ちください。
433119:03/07/22 00:32 ID:DQ/mFzA7
151様、読ませて頂きました。
最悪と覚悟しているカズキがけなげに思えてきました。
思わず同情してしまいそうに。

384様、保管庫収録ありがとうございます。
手間でなければ最後の二行の「しまうしまう」を「しまう」にしていただけますでしょうか。
思いっきりミスしてしまいました。
タイトルは、言われるまでまったく考えていませんでした。
やっぱりあった方がいいでしょうかね。考えてみます。

417様、レス感謝です。確かにえちではなく切なさ方向にいきつつあります。
434384:03/07/22 00:38 ID:i1ikjPW/
>>433
訂正しました。
435119:03/07/22 00:50 ID:18gAJXLj
>>434
素早い訂正ありがとうございました。
436130:03/07/22 01:46 ID:AenbsOTA
倉庫番です。ようやく私のほうも追いつきました。
119氏のSSが抜けてたり、367氏のSS間違えてたり色々ミスがあったのも修正しました。
119氏の>>433修正も入れました。

これだけ神がいるというのはありがたい事ですね。
しかも皆結構ペースが速い……。
437名無しさん@ピンキー:03/07/22 01:59 ID:8YD4QyP8
また神々がそれぞれにバランスが取れているのが素晴らしい。
ストーリー性・H描写の比重の異なる作品群が
それぞれが一級の高品質でひしめき合う、おそらく
エロパロ板史上でも稀に見る高レベルの奇跡のスレ。
438名無しさん@ピンキー:03/07/22 02:02 ID:WGmMvTxL
まああんまりマンセーしすぎると引く人もいるので程々にな
439名無しさん@ピンキー:03/07/22 02:10 ID:8YD4QyP8
スマソ
440名無しさん@ピンキー:03/07/22 02:13 ID:IP+WUI3W
>>437
禿げ胴。 かなりレベル高いと思うよ。
441名無しさん@ピンキー:03/07/22 04:00 ID:ezXybvtX
d(;゚∀゚)=3グッジョブ!!!!!>神たち
442名無しさん@ピンキー:03/07/22 05:20 ID:3sIPYs0r
(*゚∀゚*)完全に目が覚めた ありがとう神の皆さん
443191:03/07/22 07:01 ID:5Gur5kz7
タイトルはこれでお願いします。

その1=二人の突き合い方
その2=ものすごい勢いでスレの要望に応える斗貴子さん
その3=武装錬珍・第5話
その4=胸とブラジャー
その5=夏祭り

130氏、384氏。お二人ともお疲れ様です。
444384:03/07/22 11:01 ID:zEdAwTXD
>>443
タイトルありがとうございます。
さっそく訂正しました。

次の作品も期待しています。
445名無しさん@ピンキー:03/07/22 12:10 ID:WTNo1w8G
漏れトキコタンの夢見たぞ。

でも挿入できそうで人目があって出来なかったのよ(涙

栗戸栗鼠を舐めることができたけど。

つーか初めてリアルで(違う)栗戸栗鼠見たーよ
多分現実は違うんだろうけど

あー続き見たい
446名無しさん@ピンキー:03/07/22 16:06 ID:DcdBSNfo
>445
人目があったのに栗戸栗鼠を舐めることはできたのか・・・(;´д`)
447あぼーん:あぼーん
あぼーん
448あぼーん:あぼーん
あぼーん
449名無しさん@ピンキー:03/07/22 18:44 ID:mWwHBPGN
ここのスレッド進むの凄く早い気がする。。。
(嬉しいんだけどね
450名無しさん@ピンキー:03/07/22 19:42 ID:GJBvYEUc
スレ立ち当初からいるけど、まことに嬉しいかぎりだYO!!
スばらしき神々に我が黒ミサを捧げるよ
451名無しさん@ピンキー:03/07/22 20:21 ID:VnqofxHe
>>466
栗舐めた後から人が出てきて漏れはトキコタンを隠そうとしてたのね。
でも挿入できるスキが見つからなく目覚め



ウボァー

452名無しさん@ピンキー:03/07/22 21:12 ID:p++kbw1k
SS職人様と過去ログを整理する方、両方揃ってるなんて、凄く恵まれたスレだよな。
453119:03/07/22 23:24 ID:9+oYm458
130様、お許し下さりありがとうございます。
文面修正も含めて、感謝申し上げます。
なお、タイトルはまだいいのが思い付きません。384様も、ご容赦を。

191様、その2のタイトルに爆笑致しました。
あまりに的確すぎです。
454151:03/07/23 00:03 ID:Th/9BuhC
>>428

 しばらくの間、俺は息が整わずにもどかしく深呼吸を繰り返していた。
 解消されないもやもやが、そのままストレスに似たものへと変化していく。うぅぅ、とうなり声を一人勝手にこぼしていた。
 そんな俺を見ながら、斗貴子さんは言った。
「これでおあいこだろう。お互いヒドイ事をしてされた。だからおあいこだ」
 斗貴子さんは笑う。俺を許してくると、彼女はいう。
「だからもう一度初めから、しよう」
 斗貴子さんが両手を重ねてきた。温かい手だ。
「俺で、いいの?」
「次そんなことを言ったら私を侮辱していると見なしてそれ相応の手段に出る。ん? 私はそんな尻軽に見えるのか?」
「い、いや!」
「君だからだ、カズキ。私は君だから体も心も、君が犯した罪も破った約束も許す。私の気持ちを、疑わないでほしい」

 唇が触れ合っていた。肩を抱き合っていた。体が触れ合っていた。
 泣くような声を上げる斗貴子さん。優しく俺は愛撫する。
 やがて俺は斗貴子さんの大事なところへと顔を埋める。彼女は嫌がらなかった。お互いが全てを受け入れていたから。
 そこは、斗貴子さんの味がした。
455151:03/07/23 00:04 ID:Th/9BuhC
短いけれど今日はここまでです。短すぎます。すいません。
寝ます。おやすみなさい。
456名無しさん@ピンキー:03/07/23 18:34 ID:h9T++xWR
斗貴子さんの顔の傷
457名無しさん@ピンキー:03/07/23 20:48 ID:zb32BxG8
あの傷が性感帯
458名無しさん@ピンキー:03/07/23 21:05 ID:ss/usyQR
あの傷をなめたひ
459名無しさん@ピンキー:03/07/23 22:15 ID:XxsYIJGJ
昔あんな感じに鼻の上に筋がついてる犬がいた
460名無しさん@ピンキー:03/07/23 22:15 ID:XxsYIJGJ
斗貴子さんを見てると思い出す
461名無しさん@ピンキー:03/07/23 22:25 ID:951MWGR+
昔あんな感じに鼻の上に傷がついてる和月キャラがいたことを。

その名を比留間伍兵衛といった。
462151:03/07/23 23:20 ID:Th/9BuhC
>>454

 しばらくの間、俺は息が整わずにもどかしく深呼吸を繰り返していた。
 解消されないもやもやが、そのままストレスに似たものへと変化していく。うぅぅ、とうなり声を一人勝手にこぼしていた。
 そんな俺を見ながら、斗貴子さんは言った。
「これでおあいこだろう。お互いヒドイ事をしてされた。だからおあいこだ」
 斗貴子さんは笑う。俺を許してくると、彼女はいう。
「だからもう一度初めから、しよう」
 斗貴子さんが両手を重ねてきた。温かい手だ。
「俺で、いいの?」
「次そんなことを言ったら私を侮辱していると見なしてそれ相応の手段に出る。ん? 私はそんな尻軽に見えるのか?」
「い、いや!」
「君だからだ、カズキ。私は君だから体も心も、君が犯した罪も破った約束も許す。私の気持ちを、疑わないでほしい」
 唇が触れ合っていた。肩を抱き合っていた。体が触れ合っていた。
「う……ん、うぅん」
 泣くような声を上げる斗貴子さん。優しく俺は愛撫する。
 当たり前のように、次に俺は斗貴子さんの大事なところへと顔を埋める。さっきのようにごり押しじゃなく、同意の上の行為。そこは、斗貴子さんの味がした。
 周りから縁取るように舐め、唇をつけて咥えこむような体勢になったあと舌を挿しいれた。
「んぅ、カズ、キ……く」
 彼女の粘膜をかき回す。愛液が滲みだしてくる。嫌な味なわけない。
 少しずつ増えていく液を、音を立てて吸い出す。
「音は、やめて……はずかし、くて」
 斗貴子さんが首を振ってイヤイヤをしたが、本気で嫌がっているようではないので無視して続ける。
 やがて俺は止まった。準備が整ったように感じた。
 顔を上げて彼女の表情をうかがった。火照った表情で、いいよとでも言う風にうなずいてくれた。
 俺は立ち上がり、斗貴子さんの上に優しく乗った後、自分のそれに手を添えた。
463130:03/07/23 23:41 ID:RzLciV6e
>>453
>119氏
どうも一連のやり取りで誤解させてしまったようですが、
別に不快とかそういう悪感情を抱いた事はないです。
どうも誤解させてすみません。

>>462
羞恥キタ━━━(゜∀゜)━━━ !!!

この話ですが、454ではなく462のほうが完全版という事でよろしいですよね?
464151:03/07/23 23:51 ID:Th/9BuhC
>>462

 自分の体の一部であるというのに、まったくそんな気がしないのはなぜだろう。
 しかもさっきより大きくなっている気がしてならない。真っ赤に、ギンギンと滾ったペニス。果たしてそこを通るのだろうか。
 斗貴子さんの肩を抱き寄せる。胸と胸が触れあう感触にうっとりとしつつ、腰を浮かしてゆっくりと沈めていこうとする。
 あてがう。くちゅりと、先端を刺激する湿り気。このままと思った矢先、斗貴子さんの手が伸びてきて俺自身に手を添えた。
「違う。もう少し下。ここ」
「ごめん……」
「謝るな。気を使わずに、ゆっくりでいいから」
 こんな時でも斗貴子さんに気を使わせてしまうのがひどく情けない気がした。けれど落ち込んでばかりもいられない。
 すぐ目の前の斗貴子さんの瞳は、まるで仔犬のように震えている。怖い、のか。
「大丈夫だよ」
 キスをする。彼女は黙って俺の背中に手を回してきた。
 入り口の圧力を押し広げながら、少しずつ進んでいく。熱い肉の壁が一時も容赦せずに搾ろうとしてくる。
「んぅ……」
 うめきそうになるのをこらえる。男の俺が弱音なんて言ってられない。
 中ほどまで行くと締め付けは徐々に緩みだしたが、途中で止まってしまった。
 すぐに悟る。これが処女膜なのだと。背中に回された腕に力がこもった。
「へ、変な心配はするな。君と一緒だから怖くはない。きて、ほしい。カズキ……?」
 どのみち通らなければいけない道。俺は不安がらせないよう、自信満々にうなずいた。
 時間をかければかけるほど痛みは尾を引くという。速い方がいい。
 俺は一瞬で突き入れることにした。
「じゃあ、斗貴子さん……」
 うん、という返事。
 俺は腰を深く挿しこんだ。
「んぅ、ああっ……!」
 斗貴子さんは嬌声とともに背中に回した腕に力を込めた。俺はというと、一人先に果ててしまわないように耐えていた。
 愛液と粘膜との混ざったものが急速に俺を締め付ける。なんて、気持ちよさ。
465名無しさん@ピンキー:03/07/23 23:52 ID:ss/usyQR
>>462
た、たまらんぜよ(*´д`*)ハァハァ
466151:03/07/24 00:05 ID:kQcVMzai
 酔いしれながらも、ほうっとばかりはしていられない。俺は聞いた。
「痛かった……?」
 おそるおそる。
 すると斗貴子さんは俺の胸の中で、ふるふると首を振った。
「いいや、うんそんなに痛くはなかった……ちょっとピリっとしただけ」
 つながりあっている部分に手を伸ばした。指にまとわりついたのは、赤く染まった、粘液。
「ん、カズキ」
「な、なに?」
 赤い色に妙な感傷を受けたせいで、変に声が上ずった。
「一つに、なったな。私たち」
 本当に、斗貴子さんの嬉しそうな声。俺だって、嬉しい。邪魔なものは何もない。
 コクリと頷いて、嬉しくて笑いながら唇を合わせた。舌も絡ませる濃厚なキス。
 続きをしよう。
 奥でつながった状態から、俺は再び動き出そうとした。
 しかし不意に、斗貴子さんがうめく。
「あ、うっ……あ」
 斗貴子さんが苦悶の表情を見せる。それは交わっているのとは関係なく、ただの単なる苦痛のそれだった。
 脳裏に浮かび上がるのは斗貴子さんの腹部に巣食った、無機質な怪物。
 ホムンクルスの胎児が、彼女を苦しめているのか。
「斗貴子さん、抜くよ」
「いい……大丈夫、だ」
「大丈夫には見えない!」
「すぐに、おさまる……ほんとだ、カズキ。君に嘘は言わないと誓った」
「でも」
 頭をなでられた。俺にお姉さんがいたなら、そんなことをしてくれたのかもしれないと思えるような、優しいなで方だった。
「少しの間……つながったままで、このままでいて欲しい。温もりをわけてくれるだけでいい」
 トクントクンという鼓動が伝わってくる。
 きっとそれは斗貴子さんも同じだろう。胸ばかりでもなく、繋がっている深いところでも鼓動を感じる。
「うん、もうおさまった」
 もう大丈夫だ、とでも言う風に頭をポンとされた。
「カズキ、続きを……」
467151:03/07/24 00:07 ID:kQcVMzai
>>463
申し訳ありませんが、そういうことでお願いします。どうにも、しっくりこなくって。
羞恥は、やっぱ避けては通れません道かと。ご迷惑をおかけします。
468名無しさん@ピンキー:03/07/24 00:09 ID:0MobNe2M
リアルタイムで見ちゃったよ(*´Д`)ハァハァ
151さん乙です
469名無しさん@ピンキー:03/07/24 00:28 ID:3gx4RNdf
>>151
乙です!
相変わらず素晴らしいですな(;´д`)ハァハァ
470151:03/07/24 00:37 ID:kQcVMzai
>>466

 膝をついた状態から、腰を前後する。
 そうして動くけれど、ヒドクぎこちないものだとはわかっていた。
 もどかしく思う。情けなくも思う。けれどあせりはない。
 いつもの俺なら、初めてだし、わけも分からず無茶苦茶になっていたかもしれない。けれど今は違う。興奮しているのは確かだけれど、どこか落ち着いていた。斗貴子さんが気を使わないでいいと、言ってくれたからだ。
 やがて、粘液の音が聞こえてきた。
 ずぷっ、という音。じゅぽっ、という音。
 そして喘ぎ声。
 挿しいれるたびに、
「うっん、んぅん、あぁっ……!」
 斗貴子さんが悲鳴に似た喘ぎ声を上げる。
 だんだん調子が出てきた、ような気がする。力を込めて腰を奥まで突き入れた。
「あっあ! んんぅううあ!」
 同時にぎゅうと収縮する膣。
 一番奥をゴツンゴツンを叩くたびに、あぁ、とよがる斗貴子さんの痴態が腰の動きをさらに早くさせる。
 じゅぽっ。じゅぽっ。
 粘液と粘液が粘膜と粘膜が引っ付いては離れ、こすりあっては混じりあう音が狭いテントの中でドロドロと溶けている。
「ぁぁあ……ん、あぁ、んぅ……んぁあ!」
 そして響き続ける喘ぎ声。
「ああぁ! ぁうっ、いぁあ!」
 夜を割るような嬌声。
 俺は斗貴子さんの反応に酔いしれだしていた。もっと、気持ちよくなってほしい。
 無心で打ち付けていたペニスの角度を少し変えてみたり、かき回すようにしながら、さらに力を強めていく。
「ああっ……! ううん、んんっ、ううんっ!!」
 もう二人とも何も考えられない。溶けてしまえ。このまま二人が一つになれたら。
 きっとなれる。そんなことを想いながら、斗貴子さんと舌を絡ませさらにゴツンと膣を打ちつける。
 真っ赤になった斗貴子さんは、泣いていた。
471151:03/07/24 00:39 ID:kQcVMzai

 快感の嵐の中で、俺は激しく猛ってくる絶頂の予感を感じた。熱い鼓動が迫ってくる。
 それは下腹部どころの騒ぎじゃない。胸から腹、ペニスへと収縮し、さらに腰を貫いて背中の髄を焼きながら脳へと達するほどの、灼熱。
 俺は不意に恐ろしくなってきた。
 こんなに、暴力的な感覚、初めてだ。
 体内で精子が暴れ狂っている。
 こんな絶頂、俺は知らない。俺の経験したことあるのは、こんな真っ白になるほどのものじゃない。
 知らなかった。
 女性の体の中で果てることが、こんなにも快感だなんて。それとも、斗貴子さんだからなのか。
「はぅう……っあ、んあ! あぁうぅ……!」
 斗貴子さんも間違いなく昇ってきている。さらに男根を捻じ込むように打ちつける。食い千切られるような斗貴子さんの膣の感触。
「カ、カズキ……あぁっ、そ、そのままでいい、っう……そのまま……だい、じょうぶだ」
 背中の腕が強烈に俺を締め付けてきた。さらに逃げ場をなくすために足が腰の辺りへと絡みついてくる。
 もはや中で果てる以外に道はない。想いに呼応するように俺も最後の力を振り絞って斗貴子さんの中に埋まっていく。
「んあっ! な、なにかが……! っ、きて……」
 ぞくん、と睾丸が痺れた。
 熱い液体が尿道から飛び出ようとしている。俺は歯を食い縛った。
 けれど全てを根こそぎ閉じ込めてしまうような膣の収縮に、そこになんの努力も通用しないことをさとった。
 やみつきになるような刺激。斗貴子さん、好きだ。
「あっ……!」
 真っ白になっていくのを感じる。全てが溶けて一つになることを感じる。
 そして果てた。
「あああぁ……っぁあ……あつ、い……!」
 脱獄するような勢いで射精される白濁。
「い、ひっ、あああっ、あぁぁ!!!」  
 ぎゅうと収縮する膣。俺は朦朧とまどろむに似た世界の中で、背中に食い込んでくる爪と、ビクビクと痙攣する斗貴子さんの四肢を抱きしめたことだけを覚えている。

 やがて急速に世界が狭まった。
472151:03/07/24 00:40 ID:kQcVMzai
やって一段落しました。はぁ、なんとか……
バラバラと見苦しい投稿ですが、少しでも楽しんでいただけたなら幸い。えちかったですか?


ちなみにもう少しだけ続く予定です。
473119:03/07/24 00:48 ID:YOnZFP+Z
>>151
果てしなく肉欲的なのに、発射寸前に「斗貴子さん、好きだ」は最高です。
えちくて純愛。興奮して、とどめのように感動させてもらいました。

>>463
あ、そうでしたか。混乱して済みませんでした……
474名無しさん@ピンキー:03/07/24 00:48 ID:27ArDZgk
神!
475名無しさん@ピンキー:03/07/24 01:16 ID:HWM4wueX
脱獄するような、っておもしろい表現だな
476名無しさん@ピンキー:03/07/24 01:18 ID:YtycCERu
>151
カズキらしいというかなんというか。
乙です! ブラボー!
477名無しさん@ピンキー:03/07/24 04:31 ID:dVral+o4
>>151
うーん、身震いするほどの濃い内容、端々にある心理描写も見事。
次はエピローグでしょうか。楽しみにしています。


今更言うまでもないかもしれないけれど、
斗貴子さんの寄生パミィが絡む話は、
漫画中でもまだ寄生されてる今が一番面白い時期かも。
普通に考えて助かると思うけど、
もしかしたらって思いも少なからずあるから、
そいういうところを刺激するんだよね。

このスレの神の多さと、速度のなせるわざだと思う。
478136:03/07/24 08:03 ID:4PLW8CLz
>>151
お疲れ様でした。いつも作品の完成度には感服したします
朝から素晴らしいものを読んだので今日1日頑張れそうです
興奮もしちゃってますがw

479名無しさん@ピンキー:03/07/24 14:14 ID:Or2wPEru
斗貴子とまひろが人格入れ替わったらカズキはどっちを押し倒すのだらう
480名無しさん@ピンキー:03/07/24 18:16 ID:dVral+o4
>>479
キリっとした表情のまひろin斗貴子さんと、
「おにいちゃーん」と元気にいう斗貴子さんinまひろ。
カズキはというと、体が斗貴子さんとはいえ
中身が実の妹では押し倒すわけにもいかず、
かといって実の妹の体にナニするわけにもいかなくて
モンモンとするかと。
まひろとは実の妹ってあたりが最大の障害か
(血のつながりないとかの設定があと付けされるかもしれないけど)
481名無しさん@ピンキー:03/07/24 22:12 ID:NYdiI/EU
表情くるくる回る斗貴子さん(;´д`)ハァハァ
泣きべそかきながら「おにいちゃん」つって(;´д`)ハァハァ

斗貴子さんて伸長どんぐらい?
482名無しさん@ピンキー:03/07/24 22:33 ID:09Q5aue9
155センチ以下くらいで
483151:03/07/24 23:25 ID:kQcVMzai
 頬をなでる優しい温もりで、俺は目を覚ました。
 頭には柔らかいものが触れている。水の中のような視界がやがて晴れていくと、微笑みながら俺を見下ろす斗貴子さんの顔がすぐそこにあった。
「起こしてしまったか?」
「ん、すごく気持ちよかった……」
「そうか」
 そこでようやく自分の体勢に気付く。俺は斗貴子さんに膝枕をしてもらっているのだ。
 お互い服を着ていない。いまだ交わったときのままの姿で、俺は斗貴子さんに身をゆだねていた。
「ていうか、俺寝ちゃったのか」
「ふふ、こてん、といった感じだったぞ。やるだけやって寝るだなんて最低だな君は」
「うぅぅ、そんなつもりは……」
「冗談だ、わかってるから」
 くすくすと斗貴子さんが笑う。狭いテントの中で彼女の笑い声がやがて途切れると、それきり言葉がなくなった。
 オレンジ色の光の中、かなりの時間二人は黙っていた。
 なにか、ひどく充実していた。黙っているのはなにもいう事がないからだ。
 二人は一つ。だから確認することも別にない。
 俺はもう一度目を閉じた。なにも言わずに頭をなでてくる斗貴子さんの手。夢にも出てきそうな、あきれるほど気持ちのいいフトモモの感触。
 
484151:03/07/24 23:26 ID:kQcVMzai
 膝枕に酔いしれて、本当に眠りに落ちてしまいそうになったとき、
「水浴びをしようか」
 いま思いついた、といった感じで斗貴子さんがいった。
「水浴び? 川で?」
「うん。二人とも乱れたからな。その、匂いもある」
「でも嫌いじゃないよ、俺。なんか思い出してくるし」
「やめろ。恥ずかしいから」
「斗貴子さんの声とかすごかった。あと口の」
「やめろといった」
「ごめんなさい」
 
 そんなこんなで水浴びをすることになった。
 テントの外は熱気のこもった内とは違って、穏やかに風が流れて夜の匂いが濃厚にする。
 月明かりが照らす斗貴子さんの裸体が鮮やかに目に映る。ぼけっと見惚れていると、スケベといって蹴りをいれられた。
 川原の石の上を、足を切らないように気をつけながら水へと近づいていく。
 足先だけをひたしてみた。思ったほど冷たくはないようだ。足首までつかって振り返ると、まさに両手を突き出してくる斗貴子さんの邪悪っぽい微笑みが。
「ぬあっ!」
「沈め」
「せ、せめて道連れっ!!」
「ぬあっ!」
 俺を突き落とそうとする手を掴んで一緒に引きずり込んでやった。
 一瞬視界が水でうまる。川はけっこう深く立ち上がっても腰まであった。
 俺は鼻に入った水をでむせ、斗貴子さんは飲んでしまったようでコホコホと咳をした。
「やったな」
「そっちが先だろ」
 お互いが問答無用。同時に飛びかかり本気で川に沈めさせ、のしかかり、ひっくり返し、投げ飛ばし、遊んだ。
 なんて楽しいんだろう。ちょうどよい冷たさも気持ちがいい。
 笑った。二人して笑った。水で戯れながら、やがて抱き合い、この楽しさを絶対に忘れまいと心に誓う。
485名無しさん@ピンキー:03/07/24 23:28 ID:mGOKehKP
青春だなぁ…
486151:03/07/24 23:30 ID:kQcVMzai
 川の流れに揺られながら、手をつないで浮かんでいた。
 裸で川で遊んで水浴びも何もない。だけどめちゃくちゃ楽しかったから、これで良かったんだろうと思う。
 息を切らして二人で川に浮かんでいる姿は、はたから見たらきっと冗談みたいに不気味だろう。けれど幽霊もお化けもここにはいなくて、ただ俺と斗貴子さんしかいない。
「カズキ、君といると楽しい」
 なんだか斗貴子さんの口調があんまりしみじみとしていたので俺は苦笑した。
「ときどき、スゴクおばちゃんになるよね、斗貴子さんって」
「バカ、褒め言葉は素直に受けっておくものだぞ。珍しいから、二度と言わないかもしれないのに」
「うん。ありがとう。俺も楽しい」
 負けじと、しみじみといった。君だって老けたものいいじゃないか、斗貴子さんがすねたように言ったので、その通りだなと思って笑った。
 つないだ手から斗貴子さんの体温が流れてくるような気がした。
 刹那に想う。また、こんな時間がくるのだろうか。
「また、君とこうしたいな。カズキ」
「斗貴子さん」
 横を見ると、水の中に髪を散らした斗貴子さんの、月に照らされた白い表情が見える。
「生きることは、こんなにも楽しい。君といるだけですごく嬉しい」
「俺も、そうおもう」
「人を好きになることはとてもドキドキする。好きな人と愛し合う以上の幸福はないような気がする」
 握る力が強くなり、怯えているようにぶるぶると震えた。
「カズキ、私は生きる。絶対にホムンクルスになんてならない。君と生きるのはとても楽しそうだから」
「斗貴子さん」
 手を、握り返した。
「俺が、絶対に守る。絶対に守るから」
 
 月明かり。ちゃぽんと水の音がして、目の前にかぶさってきた斗貴子さんを抱きしめながら唇をあわす。
 強くなろう。俺は決めた。
 もっと強くなって君を守る。恩返しなんかじゃない。生きるために、未来に進むために……
 
 温かさが、胸を打つ。

     
    『君が、好きだから』――完――
487151:03/07/24 23:35 ID:kQcVMzai
完結しました。というわけで題名は『君が、好きだから』でお願いします>両氏
長かったです。最初から最後まで読んでくれたり、感想くれたりしたかたありがとうでした。
原作がまだまだ序盤なのをいいことに好き勝手やらしてもらって申し訳ない部分もありましたが、少しでも楽しんでいただけたのなら幸い。

またなんか書く気になったら151名乗らせてもらいます。以後は乾燥に専念。というわけで職人の方々がんばってくださいー。
488384:03/07/24 23:48 ID:WZg2m4wp
完結お疲れさまでした。
そして素晴らしい作品をありがとうございました。
これから原作がどんどん展開し、新しいネタが溜まってきたらSS投下お願いします。

それでは正式タイトルを付けて収蔵させてもらいます。
489136:03/07/24 23:54 ID:+A5/dn8G
151様、長い長いシリーズ完結本当にお疲れ様でした。
最後にリアルタイムで読むこともでき、幸運です。
このまま2人には幸せになってほしいと願うばかり。
二人のキャラを完璧に掴んでいながらもオリジナル性に富み、
先の読めない完成度の高いストーリー、初々しい純愛を見事に表現する文章力
本当に素晴らしかったです。

またSS投下する時を楽しみにしています。本当にお疲れ様でした!
490130:03/07/25 00:00 ID:pXJMajQC
>>151
完結ご苦労様でした。先程タイトルとあわせて更新しました。
いやー、大作でしたね。
最後までしっかりと楽しませていただきました。
どうもありがとうございました。
491名無しさん@ピンキー:03/07/25 00:30 ID:xffO2OHn
感動シタ━━━(゚∀゚)━━━ !!!!!
492119:03/07/25 00:48 ID:EPoayt4J
151様、素晴らしい作品をありがとうございました!
最終話はここが18禁の板であることを忘れるほど
さわやかに感動させていただきました。
少なくともここまで原作を読む限りでは、二人ともこんな人物だと納得しつつ、
えちくて、でも純粋で素敵な読後感というのは、ひたすら頭が下がります。
今夜はよき夢を見られそうです。
またのSSも楽しみですが、今は、おつかれさまでした!
493191:03/07/25 01:05 ID:u/BQ8FUF
151氏
乙かれです。
オ茶ドゾー( ・∀・)つ旦
494178:03/07/25 01:22 ID:hnW6AuIU
151様へ
本当に素晴らしいです!!
ここまで来ると最早芸術です!!

・・・これで原作の方で斗貴子さんになんかあったら、原作者の方に剃刀レターってゴホン!
なんでもないです。

とにかく、最強です!!
正に神!!
495名無しさん@ピンキー:03/07/25 02:29 ID:9cHhblMv
>151
エロパロ板で感動したのは初めてです。
本当にお疲れ様でした!
496名無しさん@ピンキー:03/07/25 02:30 ID:yvnXOsFl
>>151
乙です
まじ(・∀・)イイ!!純愛(・∀・)イイ!!カズキって幸せもんだよなぁ・・・
読んでるこっちまで幸せになれました
素晴らしい作品をありがとう!!
497名無しさん@ピンキー:03/07/25 04:21 ID:uaIwqETD
また一人、伝説の神のナンバー保持者が現れた、マンセーの祝辞を。
498名無しさん@ピンキー:03/07/25 15:42 ID:4aliJKtO
凄いです。 >>151さん お疲れ様でした。
素敵な小説を読ませてくださって有難うございました。
エロ描写の濃厚さと、純愛の爽やかさに、ため息が出ました。
21歳以上で良かった。(・∀・)

題名を見て、ミスチルの 君が好き を思い出してしまいました。
499名無しさん@ピンキー:03/07/25 16:10 ID:DG5nqjmL
このスレで勃ったらムけた漏れは逝ってよしですか?
500名無しさん@ピンキー:03/07/25 20:04 ID:YVDdZY/Q
>>499
ドンドンいけ
501あぼーん:あぼーん
あぼーん
502名無しさん@ピンキー:03/07/25 22:20 ID:41tlNs1x
>85の続きキボンぬ
503136:03/07/26 01:29 ID:bG9b1OSJ
まとめサイトの384氏、130氏にお手数ですがお願いがあります。
気づいている方もいるかもしれませんが45と103は私が職人の方々が来てくれるまでの
繋ぎとして書いた中途半端な作品です。今見るとかなり恥ずかしい作品なんで、できる
なら無かったことにしていただけると助かります。
また、今書いている作品も不快感を持たれる方もいると思うので消して下さっても構いません。
よろしくお願いします。

では395の続きです
504136:03/07/26 01:29 ID:bG9b1OSJ
 やっと震えと涙が止まった。
私が私に感じる情けなさや悔しさは未だに残ってはいるが、なんとか落ち着いた。
「本当に・・・情けないな・・・」
カズキに大きいことを言った結果がコレだ。見込みがあってもなくても変わらないな。
結局、死ぬのを怖れているのだから・・・

 私は膝を抱え朝が来るのを待った。ケリをつけられない人間のとった行動は『待つ』ことだった。
自分からはなにもできないから『待つ』。そんな受け身な私には現実というのは厳しかった。
自害することを拒んだという事はそのままホムンクルスになるという事と同じ。
徐々に化け物になっていることは昨日わかった。その証拠は沢山ある。
痛みが和らいだ事、もう苦しくはない事。

とどめはカズキを美味そうな餌だと思った事。

その時が来るまでは人間でいられると思っていたのが間違いだった。
もしかしたら私はもう化け物の一歩手前かもしれない・・・
死への恐怖が若干治まったと思ったら今度は化け物になる事への恐怖が始まる。
さっき見てしまった生々しい夢。私がカズキを喰った夢。あの夢で感じたカズキの感触がよみがえる。
生温かく、むせるような濃い血の匂い。そしてカズキの闇よりも黒い虚ろな目・・・。
夢の内容を思い出しただけで体がまた震えてくる。
もうあんなものは見たくない・・・。眠気は確かにあるが眠りたくなかった。
ここで眠ってしまい、朝起きると化け物になっていたと考えてしまうと
眠くても眠れなかった。そしてなによりも
カズキを喰うことなどもう夢でも見たくなかった。
できるならこのまま朝が来てほしい。

何も起きず、何も起こらず、いつものように朝が来てほしい。
505136:03/07/26 01:30 ID:bG9b1OSJ
 しかし、その思いとは反比例に物事は進む。眠気という魔物は私を執拗に誘惑してくる。
まぶたはいくら開けても自然と下がり、私の頭は考えつづけようとしても無理やり遮断させられる。
今までの睡眠不足と疲労は深刻だったものらしく、私の子供の足掻きのような抵抗では
まったく意味などなかった。

まぶたは完全に閉じ、自然と体の力が抜け始める。
私は甘い誘いについて行こうとしていた。
世界が・・・徐々に・・・反転・・・する・・・

頭がガクッと下がる。その勢いに驚き、私は目を覚ます。
いけない・・・今寝ようとしていた。緩んだ口を一文字に閉める。
眠気というのは恐い。いくら抵抗してもいつの間にか負けてしまうのだから・・・
「外の空気でも吸おう・・・」
多分この部屋の雰囲気が悪い。変わり映えのしない雰囲気が眠気を促進させているような気がする。
外の刺激を受ければ少しは目が覚めるだろうと思った。
私は立ち上がった。長く膝を抱えて座っていたためか、膝の関節が固くなっていた。
調子が戻るまで体を動かすと、全身に新鮮な血液が行き渡るような感覚を覚え、少し楽になった。
うん、やっぱり外にでたほうがいい。
制服に着替え、私は部屋を後にした。
506136:03/07/26 01:30 ID:bG9b1OSJ
 外に出ると部屋の暗さとは違う暗さが私を出迎えた。
街灯も家の明かりもまばらで辺りは闇に覆われている。
音は私の靴の音以外はなにも聞こえない。その音も闇の中に吸い込まれていくように消えていく。

コツコツコツコツコツ

一定のリズムを刻み、私は黒の世界を進む。
空の向こうまで感じる黒、私の存在が小さく見える黒は
今の私には助かる。それはこの黒の前では全てが平等だったからだ。人も人ならざるものも全て
黒一色にする。そこには何の差別もなく、不公平もない。
私の内に秘める不安や恐怖をも夜の黒は包んでくれた。
落ち着く・・・
外に出て正解だった。冷えた空気と徐々に変わっていく町並みも
私に程よい刺激を与え、脳を覚醒させるに足りえた。
わずかながら気分も楽になり、今だけは全てから自由になったとさえ錯覚する。
それが気休めの安息なのは理解している。
私に時間がないのは嫌でもわかっている。

だからこそ気休めが欲しい。
気休めと思えるのはまだ人間である部分がまだ残っている証だから・・・。
507136:03/07/26 01:31 ID:bG9b1OSJ
「・・・あ」
気づくと視界が広がっていた。いつの間にか町を抜け、カズキと特訓を行っている河に出てしまっていた。
結構遠くまで来ていた事に驚く。そんなに私は考え事をしていたのか。
途中から周りを見ず、思い悩んでいた自分を悔いる。なんの為に外にでたのやら・・・。
改めて顔をあげる。・・・私はその世界に見入ってしまった。
目の前に広がる景色は町の中とは違い、どこまでも大きかった。
欠けた月と星々以外の光源は遥か向こう側に見えるだけだが、河の周りは黒ではなく
深い藍色に染まって見渡せる事が出来る。
幻想的な世界だった。
それに加え、河から吹く風は私に緑と水の香りを運び、私の髪や服を撫でそのまま通り抜ける。
やや冷たい風だが、歩いているうちに少し火照ってしまった体にはちょうどいい涼しさだった。

きもちいいな・・・。

火照りと共に私の中の陰鬱な気分も冷ましてくれる風を全身に受け、私は土手を歩いた。
満天の星と欠けた月、私の周りに広がる藍色の世界。草木は風で揺らぎ、また私の髪と服も
風が吹く度に同じようになびく。私はまるでこの世とは思えない世界をゆっくりと地面の感触を確かめながら歩いた。
できるならいつまでも見ていたい。
明日も、明後日も、そしてこれからも・・・。


508136:03/07/26 01:32 ID:bG9b1OSJ
・・・・・・

 遠くで風の音ではない音を聞いた気がした。・・・また聞こえる。
昼でさえ人気のない河川敷になぜ?しかもこんな深夜に??
音が発せられた場所をみる。・・・確かに何かがせわしく動いている。
私は音の正体が知りたくなり、土手を降りた。
緑と水の香りが一層強くなる。
背たけの高い草木に身を隠し、そのまま気づかれないように近づいていく。
その間も音は途切れることはなかった。それは一定の間隔で聞こえる。
ホムンクルスではないと思う。
もしホムンクルスなら、核金が反応するはずだ。
しかもこの音からはホムンクルスが発する嫌な雰囲気は感じられない。

私の足はどんどん前に進んでいく。なぜかは知らないが私はこの音を知っている。
とても身近な音だ。私は早く正体を知りたくなり、つい足早になる。
やがて音は明瞭に聞こえるようになった。そこで立ち止まる。相手が気づかない距離で。
少し息が上がっていた。今聞こえるのは風の音と私の息づかい、そしてはっきりと聞こえるあの音。

本当は大体の予想がついていたのかもしれない。
人気のない夜に私達が特訓をしている場所で聞いたことのある音・・・
予想は確信に変わる。
(やっぱり・・・)
音の正体は鋭い刃物が空気を斬る風斬り音だった。
そしてその音を発しているのは人間であることもわかった。
自分の体格ほどもある大きな槍をもった人間だった。
槍を勢いよく振る度にあの風斬り音を鳴らし、飾り布は獣の尾のようになびいている。

カズキだった・・・
509136:03/07/26 01:35 ID:bG9b1OSJ
以上です。読んでくれた方ありがとうございました
結局今回で終われませんでした。
結構駆け足で書いたはずなのですが・・・
今度こそ終われそうですので、もう少しお付き合いください

今日はこのへんで失礼します。
510130:03/07/26 02:29 ID:36/IJPNY
倉庫番です。
>>503 136氏
連載ご苦労様です。
削除のご希望は承知しました。基本的に私のほうの倉庫は作者の希望か、
私の判断(まず無いと思います)があれば消す事になりますので。
511あぼーん:あぼーん
あぼーん
512SS保管庫の素人”管理”人:03/07/26 21:14 ID:UJREzkeU
>>503
>>384の保管人です。
ご依頼通り削除しました。
513あぼーん:あぼーん
あぼーん
514あぼーん:あぼーん
あぼーん
515名無しさん@ピンキー:03/07/27 01:49 ID:NP7jBiLf
>>151 さん
和月氏的には、「キミが好きだから。」でつかね。
516191:03/07/27 20:39 ID:8RUXQFBV
斗貴子「と言うかなんだ。キミ、エロスは程々にしときなさい」



  _, ._
( ´_ゝ`)……ん?それって僕らのこと?
517あぼーん:あぼーん
あぼーん
518191:03/07/27 22:22 ID:8RUXQFBV
>>364続き

「ごめん、待った?」
「ううん、今来たところ」

「その浴衣、似合ってるよ…」
「本当?うれしい…」

エトセトラエトセトラ…。寄宿舎前には待ち合わせていたらしいカップルが数組いた。
(あーあ、いいよな他のやつらは……)
オレだってできれば斗貴子さんと普通にデートなんかしてみたかったりするけど、そんな願いは叶わないわけで。
(ん、でも今日のこれはデート……なのか?)
デート、デート。何と甘美な響きだろう。でもそう思ってもいいのか?
それにオレがそう思っていても、斗貴子さんのほうは全然そんなつもりじゃないかもしれない。
(……分からない)
分からないことを考えていてもしょうがない。気を取り直して寄宿舎前にいるはずの斗貴子さんを探した。
519191:03/07/27 22:22 ID:8RUXQFBV
「斗貴子さーん!」
オレが呼び掛けると彼女はすぐに振り返った。
「少し遅かったが、何かあったのか?」
「うん、途中でまひろに捕まっちゃってさ」
「まひろ……ああ、キミの妹か」
「それより待たせちゃったかな?ゴメン」
「いや、気にしてはいない。それじゃ行こうか」
「おうっ!」
(って、やっぱりこれってデート……と思ってもいいのかな)
斗貴子さんだっていやいや付き合ってくれているわけじゃないし、これはもうデートでファイナルアンサーでいいのか?
「ねえ、斗貴子さん」
オレは思い切って聞いてみることにした。
「ん?どうかした?」
「これってさ、で、デート…、と思っていいのかな…?」

「……」

「………」

「…………」

「…………ごめんなさい」

沈黙に耐えかねて出た言葉がそれだった。聞くんじゃなかった、と後悔の念がこみ上げてくる。
「……そうか、これはデート、デートか。うん、うんそうだなこれはデートだ」
「…………………………え?」
「だからデートだ。カズキ、今日は楽しませてくれ」
520191:03/07/27 22:22 ID:8RUXQFBV
祭りがある場所は銀成学園からも近いので知った顔のやつも結構見かけた。

「えっ、お前彼女できたの!?」

遭ってまず言われたのが全員それだったことがちょっと傷付いた。
そんで今、オレと斗貴子さんはというと、
「ふぁふふぃ、ふひああふぇふぁいい(カズキ、次はあれがいい)」
「……へーい」
口いっぱいに夜店で買った食い物を詰め込んだ斗貴子さんがさらにオレに食い物をせがんだ。
最初のほうはオレも喜んで買っていたが、流石に千円を超えだしたあたりから焦りだした。
「ねえ……もういいだろ?」
そう言って金がもうやばいことを伝えようとしたら、
「何を言っている。今日はデート。つまりキミは彼女である私の望むことをしてくれるのではないのか?」
こう切り替えされた。
(だから今日はデートだって言ってくれたのね)
気がつけば既に財布の中身はすっからかん。もうこれ以上は逆さに振っても何も出ません。
「そうか。私もちょうど満足したところだ」
斗貴子さんの両手にはとうもろこしといか焼きがしっかりと装備されていた。
正直なところもう少し早く満足してもらいたかった。今月はまひろに土下座して金を貸してもらうしかない。
「っんぐ!?」
急に斗貴子さんが胸を押さえて苦しみだした。
「と、斗貴子さん!?」
慌ててオレは彼女の背中を擦った。どうやら食い物を詰め込みすぎたせいで喉が詰まったみたいだ。
「っふう……ありがとうカズキ」
「慌てて食いすぎだよ。もっと落ち着いていいから」
彼女はこくんと頷いた。
521191:03/07/27 22:22 ID:8RUXQFBV
「にしても今日はやけに食い物食ってたね。なんか理由でもあるの?」
ふと疑問に思ったことを口にした。斗貴子さんがこんなに食いしん坊だったとは記憶に無いからだ。
「ん、まあ…私にも諸々の事情というか何と言うか……」
キラーン、見えた!ここが今日の斗貴子さんのウィークポイントか!
あんなに金を使わされたんだ。ちょっとくらい斗貴子さんをいぢめてもばちは当たらないだろ。
「どんな事情があるの?教えてよ」
「そそ、それはキミには関係なくてだな…いやまるっきり無いわけでもないがいやしかし……」
困ってる困ってる。こういう斗貴子さんを見るのが少し楽しみになってきている。
「オレにも関係あるのか。だったら教えてもいいじゃん」
「……知りたいか?」
「うん」
「…………大きく……したくてな」
ぼそっと呟くようにしか聞こえなかったが確かにそう言った。
「大きくなりたかった?そんだけ?」
もうちょっといぢめたかったけど思ったよりもあっさりと本当のことを言ったので少しだけがっかりした。
それも大食いの理由が大きくなりたかっただけとは。
「そんだけ?って、キミは大きくなくてもいいのか?」
斗貴子さんがオレに意見を求めてきた。どうやらオレは大きいほうが好きだと思われているらしい。
確かに斗貴子さんの身長は低い。女の子の中でも小柄なほうだ。
「…でも、斗貴子さんだったら大きいほうより小さいくらいのほうが合ってると思うけどなぁ」
「それは、私は小振りなほうが可愛いと、そういうこと?」
いきなり可愛いとか言ったので少しどぎまぎしてしまった。
「う、うん……」
ぎこちなく頷いた。
「そうか…キミは小さいほうがいいのか。うんうん……」
しきりに頷いている。自分の中で納得して完結してしまっているようだ。

「あっれぇぇぇ〜〜??」
カズキの部屋、そこで岡倉は一人でがさごそといろいろなところを散らかしていた。
「カズキのやつ、オレがこの前貸してやった『エッチで巨乳なお姉さん』どこにやりやがった?」
祭りの夜、一人でエロ本を探し出すという男の中の男のような行為を岡倉は続けていた。無意味に。
その本は数日前、既に斗貴子の手によって盗み出されていた。
522あぼーん:あぼーん
あぼーん
523SS保管庫の素人”管理”人:03/07/27 23:17 ID:yrq8W6YK
続編お疲れさま。
ほのぼのとした日常風景がいいですね。
斗貴子さんは平和な生活と無縁っぽいから、初体験の屋台にはしゃぐ場面なんかも欲しかったかも。
エロ板でリクエストすることじゃないかもしれないですがw
524名無しさん@ピンキー:03/07/27 23:27 ID:YgWznSXA
>>521
これっすか・・・?
ttp://oekakies.com/p/busou/25.png?125
525191:03/07/28 00:27 ID:DKI1MoCm
>管理人さん
なるほど。次は出店ではしゃぎまくる斗貴子さんですね。

それからああなってこうなって……(*´д`)ハァハァ

>>524さん
ウホッ!いい絵…
526倉庫番130:03/07/28 01:08 ID:nlf44Y/y
倉庫番です。今さっき帰宅して更新しましたー。
>>518-521 191氏
私もあの話読んで似たような展開を想像しました。
(あの場面の斗貴子さん、もしやあの本持ったまま出て行ったのでは…)
しかし想像よりも191氏の話のほうが面白いです。
これの続きも楽しみにしています。
527136:03/07/28 22:04 ID:IkxY6cAU
384氏、130氏、私のわがままを聞いて下さりありがとうございました。
これで安心して完結させられます。では508の続きです。
528136:03/07/28 22:05 ID:IkxY6cAU
 一体いつからここにいるのだろう。
カズキの体はバケツの水をかぶった様に汗で濡れていた。
明らかに過剰な特訓のせいで苦悶の表情を浮かべ、それでも槍を突き出す姿は
鬼気迫るものがあった。
私はこれ以上近づけなかった。

「999!!1000!!次!!」

数を数え終わるとすぐまた違う型を練習する。それをずっと続けていたのだろうか?
いつから?もしかして私と別れてから??一体何時間たったと思ってるんだ。なんて・・・

「馬鹿なんだ・・・キミは・・・」

カズキには聞こえてはいないだろう。彼は私がいることなど気づいていないだろう。
そんなに特訓をしていたら逆に体を壊す一方だろうに。私は彼の体を案じながらも見入ってしまっていた。
突きをする度に空気の壁を破り。
払う度に空間に切れ目が出来る。
槍を止める度に時が止まった。
なんて力強く、鋭い動きだろう。いつのまにこんなに成長したのだろうか。
カズキの周りだけは火が上がりそうに熱くなっているように感じた。気迫が私にそう思わせる。
しかし、どこか悲哀に満ちた太刀筋だった。カズキは口にしてはいないが槍が語っている。
まだ1匹も倒していない歯がゆさ
戦士としてまだ未熟であるという情けなさ
・・・自分がなにもしてやれない悔しさ
槍が通った軌跡は、まるで彼の涙のようだった。
それら感情の渦が私の目と耳と肌を通して直に伝わってきた。
・・・私はカズキの心の叫びをずっと聞いていた。
529136:03/07/28 22:05 ID:IkxY6cAU
 私は馬鹿だ。カズキは自分が弱い人間であることを受け入れ、ひたすら強くなろうとしてた。
それが自分を壊すかもしれない過剰な特訓だとしても、ただひたすら自分のため、妹のため、
友人のために・・・。
それに比べて私はどうだ?痛みから逃げ、苦しみからも逃げ、運命からも逃げようとしていた。
ただ一時の安らぎを得る為だけに夜の町を歩き、さっき見た幻想の世界をずっと見ていたいという
現実からの逃避。今の自分の弱さを悔い、寝る間も惜しみ必死に強くなろうともしない。
前に進んでいるのはどっちだ?わずかでも可能性のあるのは?全てを受け入れる覚悟があるのは!?

私のなかで何か熱いものが込み上がってくる。
そうだ、今必要なのは気休めの優しさ、励ましの言葉、温かい抱擁などではない。
痛みから苦しみから死からホムンクルスから刃向かう意志。
『たたかう意志』だ
間に合わなくてもいい。死んでしまってもかまわない。
例え私が敗れても私の『たたかう意志』は必ずカズキに伝わる。意志は継承される。
私が足掻いて足掻いて足掻きぬいた事実は残る!
たたかえ!今は全てと戦う時だ!

本当の意味で目が覚めた気がした。
「フッ・・・」
少し笑みがこぼれた。久しぶりに笑った気がする。
とんだ人間を巻き込んでしまった。その純粋さに私も馬鹿になりそうだ。
だが馬鹿になるのも時にはいい。余計な事を考えずに済むな。
妙な清々しさがあった。死への恐怖、化け物なることへの恐怖がなくなったわけではない。
今だって怖い。逃げ出したい、温かい胸に飛び込んでいきたい。本当の私はこんなに弱い。
だが『覚悟』はできた。
今の私は決して一人ではない。私には心強い仲間がいた。

私にはカズキがいる・・・
530136:03/07/28 22:06 ID:IkxY6cAU
「最後まで見て行かないのかい?死刑鎌の女戦士」

空から声が聞こえた。コイツの声からはドス黒いものしか感じない。
すぐに空を見上げた。月に照らされ、巨大な影が空に浮かぶ。
機械的な大鷲の背中に一人の男。その男の目はドロの腐ったような目をしており、
そしてなによりも人を馬鹿にしたような蝶の仮面を付けていた。
ホムンクルスの創造主、『蝶々仮面』だ。
「お腹の子の調子はどうだい?」
返って来る答えがわかるくせに下衆なことを聞いてきた。
「憎らしいほどスクスク育っている」
「アハハハ!!!それは結構」
完全に人を馬鹿にした笑い声だった。腹を抱えて笑うクズに私は死刑鎌を展開、目標を定めた。
「おっと、今日は戦いにきたわけじゃない。交渉をしにきたのさ」
「なに?」
「僕と仲良く核金の研究をしてくれれば、キミの中の『本体』は取り除いてあげよう」
「・・・」
「これは人間でいられる最後のチャンスだ」
悪魔のような取引を持ちかけてくる。それはホムンクルスに最後の切り札をくれてやるのと同じことだ。
人間という種族の最後と言っても過言ではない。そんな交渉を持ちかけてくるということは
今までの私を見られていたか?今ならこちら側に墜とし易いと踏んで。・・・クズな上に変態だったとはな。

「私がそんな誘いに乗ると思ったか?」
私は空に浮かぶクズを睨む。
「蝶々仮面、いいことを教えてやろう」
「?」
531136:03/07/28 22:06 ID:IkxY6cAU


カズキ。私はキミの思いに答えよう

「『仮面』というのはな、幕が下りるまで外してならないものだ」

私は仮面を被ろう

「そして被っている間はその役を演じ続けなければならない」

全てが終わるその時まで、私は仮面のものになりきろう

「ならば私の『仮面』の名は・・・」

それまで、本当の私は秘めておこう

「貴様らを斃す『錬金の戦士』だ!!」

私は蝶々仮面に飛びかかった。4本の鎌は奴の向かってまっすぐ伸びる。
今まで治まっていた痛みと異物感がまた再発してきた。倒れたくなるほどの痛みと嫌悪感を抱くほどの異物感
だったが、それは私が『胎児』を拒絶している証拠だ。つい嬉しくなった。
奴との距離が凄まじい速さで縮まる。もう目の前に奴はいる。
私は叫んだ。今から始まる厳しい戦いへ送る序曲のように

「臓物を・・・ブチ撒けろぉ!!!!!」



             〜END〜
532136:03/07/28 22:13 ID:IkxY6cAU
以上です。もう100%私の妄想ストーリーになってしまいました。
しかも結構いい加減な話だったような(;´д`)ナニコレ・・・
エロもなかったのでそこらへんも反省の余地が沢山あります。
またネタが増えたら書きたいと思いますので、その時はよろしくおねがいします。
今まで読んでくださった方々、ありがとうございました。
ではまた
533191:03/07/28 22:58 ID:uXIvXix9
136さんお疲れ様です。


さ、136さんがいい物を投下したおかげで次に投下する僕のバカ話が出しづらいわけですが…w
とりあえず僕も投下。
534191:03/07/28 22:59 ID:uXIvXix9
カズキ、これは何?」
祭りで賑わっている通りを歩いていると、斗貴子さんが聞いてきた。
「ああ、それは金魚掬いだよ。祭りの出店の定番だね」
「これは面白いのか?」
「やってみれば?」
そう言ってオレは金を取り出そうとしたが、既に財布はめちゃくちゃ軽くなっているのを思い出した。
「ううぅ〜」
情けなくて涙が出てきた。
「ではやってみるか」
斗貴子さんが懐から財布を取り出した。
「金持ってたの!?」
こくりと頷く。じゃあオレは彼女に本当にたかられていただけなのか…。
「お、お嬢ちゃん、一回二百円だよ」
「うむ」
景気のいい親父さんの声に促がされるように斗貴子さんが金を出した。
膝を折って座ると、親父さんから紙を張ったポイを受け取り、金魚が泳ぐプールを睨みつけた。
ずごごごごごごおぉぉぉ……
「な、何だこのプレッシャーは!?」
あまりの迫力に親父さんが声をあげた。オレもこんな斗貴子さんは戦闘時にしか見ない。
息が詰まりそうなほど金魚屋の周りだけ、空気が重くなっていく。
「――――ふっ!」
斗貴子さんの口から空気が漏れた。同時にポイを持った手が高速で動き、水面を切り裂いた。
一匹の金魚が宙を舞う。その金魚が二匹になった……?
『うぎゃああぁあぁぁぁぁあああっっっ!!』
オレと親父さん、そして周りにいた何人かの見物客(主に子連れ)が悲鳴をあげた。
金魚君が胴体から真っ二つに切り裂かれ、それが斗貴子さんが持ったお椀の中へとべしょりと堕ちていった。
呆然と立ち尽くすオレ達。彼女がオレのほうを向いて笑いかけた。
「うまく掬えた」
「殺しちゃダメだろおぉぉっっ!!」
535191:03/07/28 22:59 ID:uXIvXix9
「カズキ、これは?」
金魚屋から逃げるように立ち去ってから再び斗貴子さんにそう聞かれた。
「これは射的だよ。景品をあそこの銃で撃ち落すんだ」
「ふむふむ。ではこれもやってみよう」
俺は一瞬止めようかと思ったが、まあ射的ならさっきみたいなことも起こらないだろうと思った。
(しかし、射的か……。何もかも皆懐かしい…)
思わず昔のことを思い出した。ガキの頃、近所の仲間と祭りに出かけて遊びまわったときのことを。
「おう、こんな可愛い嬢ちゃんが挑戦かい?いいよいいよ、三百円だよ」
斗貴子さんが金を払い、そして店の兄ちゃんが射的銃を手渡した。
(っむ――)
オレは思った。あの兄ちゃん、かなりのやり手だ。
「えいっ、えいっ!」
斗貴子さんは身体を乗り出して懸命にコルク弾を発射していたが、景品が落ちる様子はない。
536191:03/07/28 23:00 ID:uXIvXix9
「えいっ、えいっ!……あ、もう弾切れか」
「嬢ちゃん、残念だったねえ!どう?もう一回やってく?」
「ふっ、望むところだ!」
「ダメだよ斗貴子さん。これ以上は相手の思うつぼだ」
オレは見ていることができなくなり口を出した。いや、ただ単に射的がしたくてうずうずしていただけかもしれないが。
「何故止める?都合の悪いことでもあるのか?」
「そうだぞ坊主。嬢ちゃんがやる気になってんだ。止めんのはよくねえぜ」
兄ちゃんがオレに言ってきた。ふふ、オレにはあんたの不正はお見通しだぜ!
「だったら、彼女にもっとまともな銃を貸すんだね!」
「っな……!?」
オレの指摘に兄ちゃんの顔に驚愕の色が浮かんだ。
「どうゆうことだ、この銃がいけないのか?」
「ああ。ほらよく見て。この銃身、少し歪んでるだろ」
「……おお、本当だ」
「だから飛び出すコルク弾の威力も少し弱まるし、命中の精度も下がるんだ。悪徳な的屋がよく使う手だよ」
「って、てめえ何者だっ!?」
兄ちゃんがオレを指差して声をあげる。オレは不敵な笑い声を漏らして言ってやった。
「オレ?オレは『出店潰しのカズキ』!悪徳的屋!婦女子を騙し金を巻き上げた罪、その身をもって知ってもらうぞ!!」
「で、出店潰しのカズキ!?聞いたことがある…。数々の、それも悪徳な商売ばかりしている出店を潰して回った伝説的な少年だ」
「ま、まさかこんなところで彼を見ることができるとは……」
周りの客が何人か声に出して言っている。そう、祭りが起こる場所でオレの名を知らないものはいない――。
537191:03/07/28 23:00 ID:uXIvXix9
「………大量だな」
「ん、まあね」
射的屋から全ての景品を巻き上げたオレ達は通りを二人並んで歩いていた。
「しかし、キミにあのような才能があったとは驚いたよ」
「そりゃガキの頃から祭りに行ってればあれくらいできて当然だよ」
とは言いつつもやはり自分のこの才能は天性のものだろうと思ってしまっていたりする。
「にしても、この景品の山どうしようか」
射的屋から巻き上げた景品は俺の両手いっぱいに溢れかえっていた。
「持って帰って友達にでも上げなさい。特に岡倉君とやらにはね」
「え、なんで岡倉だけ特別扱い?大浜や六舛も友達なんだけど」
「あ、い、いやそのだな、彼には私も世話になったというかそんな感じで……ごにょごにょ」
「ふぅん……、まいっか」

「あっれええぇぇぇええぇええぇ〜〜〜〜???」
再びカズキの部屋。そこには未だ一人でエログッズを探し続ける漢がいた。
「カズキのやつ、他にも本なくしやがったな。全然数が減ってるじゃねえか」
祭りに出かけた羨ましいカップル共のことを少しでも忘れるために、岡倉自身がカズキに渡した秘蔵グッズを探していたが見つからない。
岡倉はカズキが斗貴子と祭りに出かけたことを知らない。知ったらとち狂うだろう。
「うわっ!オレがカズキに彼女ができた時のために託しておいた特大バイブもなくなってやがる」
………岡倉よ、エロスもいき過ぎるとただの変人だぞ。斗貴子の忠告を思い出せ。


そしてそのバイブはエロスに目覚めた斗貴子さんが既に盗み出していた。
538191:03/07/28 23:06 ID:uXIvXix9
ここまでで一旦筆を止めます。

ようやく次回からハァハァ展開できそうです。
539名無しさん@ピンキー:03/07/28 23:08 ID:YCgSKMqm
リアルタイムですた
職人乙b
540名無しさん@ピンキー:03/07/28 23:23 ID:rr+4Ir//
乙ですー。ところでバイブってあーた(笑)
541SS保管庫の素人”管理”人:03/07/28 23:29 ID:dnXyUGPT
シリアスとほのぼのの連携攻撃ですか。
素晴らしい夜になりましたね。
2人の職人さんに感謝感謝。
542名無しさん@ピンキー:03/07/28 23:56 ID:zxTF8rC9
バイヴの今後に期待です。



きっとトキコさんはバイヴの高速振動をヒントに
バルスカを超振動ブレードに変化させる新技を開発するに違いない!(違
543名無しさん@ピンキー:03/07/29 00:50 ID:crYk2at+
出店潰しにワロタ
祭りにはしゃぐ斗貴子さんいいねぇ
544名無しさん@ピンキー:03/07/29 05:37 ID:5t8pemtn
出店潰しのカズキ・・・てオイ!(笑)
確かにカズキはお祭り好きっぽいな。

ヲレも思い出す。
射的とかは、いい賞品ほど重いから、
銃の威力次第では的が大きいから当てやすいけど倒れにくいという…
あと宝釣りなんかでも、
かいい賞品に一応紐はついてるけど、繋がってないという…
サメ釣りも、後ろに豪華そうな大きい賞品が置いてあるけど、
絶対当たらないとか…
輪投げも、殆どの賞品は輪が通るか通らないかくらいの微妙な太さで、
途中で引っかかりやすい形になってるけど、つい挑戦したくなるとか・・・
おっと、スレ違いスマソ
545あぼーん:あぼーん
あぼーん
546名無しさん@ピンキー:03/07/29 19:07 ID:84CpIh6r
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     l::::l!::::ll:::::::::l.l! ヘ、l{,゙ニリ゙'   l / .lt;;;;kヅl:ll:::::::l!::::i   >>1-545
     l:::l!:::::ll:::::::::ll ≡=.  ̄_,,.、;;;:=l=、 `"'''''"=.,!:ll::::::ll:::::l
      ヽl:::::l.l:::::::l.l   ~ ̄    .} `"''=- ./:::ll:::::リ:':l'     エロスも程々にしときなさい
       \::l.l:::::::ト、.        '     /:::::ll:::::l/ll'
        ヾl::::::l! .ヽ,    ,、-‐-    rへ::::ll:::〃リ
         l;::::::l!  .l.\,       ,/   'lリ::〃
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547あぼーん:あぼーん
あぼーん
548あぼーん:あぼーん
あぼーん
549あぼーん:あぼーん
あぼーん
550名無しさん@ピンキー:03/07/30 23:56 ID:xjdr/ZJK
>546
ご、ごめんなさい斗貴子さん、だからバルキリースカートで斬らない下さい。
551名無しさん@ピンキー:03/07/31 00:59 ID:PYlYNhen
>>550
何を言っとるんだ?チミは。

斬られたりブチ撒けさせられたりしてこその我々だろう!
552名無しさん@ピンキー:03/07/31 08:28 ID:pWjqnmPb
つか最近ペース落ちてまつね
553名無しさん@ピンキー:03/07/31 08:47 ID:rRMPuLIb
>>552
みんな>>546トキコさんの言いつけに逆らえないのかも(w

ん〜と……単発の鬼畜物はアリですか?
554名無しさん@ピンキー:03/07/31 11:21 ID:dLu78Mg3
>>553
アリだな!!
555名無しさん@ピンキー:03/07/31 20:42 ID:lLdCf7DY
555(σ・∀・)σゲッツ
556名無しさん@ピンキー:03/07/31 21:01 ID:R+b/ecNU
557あぼーん:あぼーん
あぼーん
558名無しさん@ピンキー:03/07/31 21:33 ID:t7dkHXjU
>>556
角煮板向きだな
559名無しさん@ピンキー:03/07/31 22:24 ID:lbL0Sd/6
>>556
早ッ!
あそこはジャンプネタ好きだからいつかやるとは思っていたが

それだけ斗貴子さんが(;´Д`)ハァハァということかw
560名無しさん@ピンキー:03/07/31 22:29 ID:kU2rhlDb
>>556
角煮板のスレでちょっと前に話題になってました。
まあ、あのサークルの本は例によって例のごとくの内容なので肯定的な人はいませんでしたが。
561名無しさん@ピンキー:03/07/31 23:45 ID:qSIOzAEj
急速に廃れたな
まあ糞マンガだから仕方無いか
562ハァ?:03/07/31 23:53 ID:XwnBd74C
まひろタンもの書いてもいいでつかね?
563名無しさん@ピンキー:03/07/31 23:56 ID:DXZW/pyr
>>562
是非是非お願いします。
564ハァ?:03/08/01 00:10 ID:bI3Srn63
わかりました。
本誌のNO,34からです。
↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓

「おーい、まひろ!」
「なに?お兄ちゃん。」 
まあ、ココまではよくある会話だ。
でも、この先を言ってしまったことを少し後悔してる。
「オマエの制服を貸してくれ!」
「!?・・・なに?なんで?制服なんて何につかうの?」
    焦り気味に聞いてくるまひろ。
    よく考えれば当たり前の反応。
「なにって、モチロン、きるんだよ」
  この後まひろは涙目になって走っていった。
565ハァ?:03/08/01 00:13 ID:bI3Srn63
このことを斗貴子さんに話すと、なんか怒っていた。
「妹を泣かすようなまねはよせ!」と。
それから少しして、斗貴子さんは帰っていった。

もう時計は十二時を回っていた。
566あぼーん:あぼーん
あぼーん
567ハァ?:03/08/01 00:24 ID:bI3Srn63
コンコン。
制服から寝間着に着替えているときだった。
(誰だ?・・・こんなじかんに・・・まさか・・・ホムンクルス?!)
トランクス一丁で、緊張しながらそっとドアを開ける。
そこには見慣れた顔が立っていた。
(まひろ!?)
「どうしたんだ?こんな時間に・・・」
「あのね、お兄ちゃん。私やっぱり、お兄ちゃんに普通の・・・男の子の戻っ
 てほしくて・・・」
心なしか、まひろの目が、少し潤んで見える。
「でね、やっぱりそれには、こうするのが一番かなって・・・」
そう言いながら部屋の中に入り、ドアを閉める。
ポケットから何かを取り出す。
何かのクリームのようだ。白くて、少し粘りけがある様に見える。
「まひろ、それって一体なに?」
「あのね、友達に聞いたら『そういう時はこれを使いなさい』って。
そう言い終わらないうちに、トランクスの中に手を突っ込む。
568名無しさん@ピンキー:03/08/01 00:25 ID:HI4c7pnT
先週から今週にかけて斗貴子たんの活躍がないからな。
節々でイイ味出してはいるが。
569ハァ?:03/08/01 00:34 ID:bI3Srn63
「お、おい!まひろ!なにするんだ!」
「だから、私はお兄ちゃんに普通の男の子に戻って欲しいって・・・」
「だから、何をする気なんだ!?」
「大丈夫、私に任せて・・・」
中のモノをコネながら、ゆっくりとトランクスを下ろすまひろ。
「や・・・、やめろ・・・まひろ・・・」なぜかまひろを力ずくで引き離すことができない。
と言うか普通に立ってること自体が困難になってきた。
そこで初めてさっきのクリームのような物の正体がわかった。
「ほら、たってるのがしんどいんなら、そこのベッドに座って・・・」
促すまひろ。頭がボーっとしてはっきり物が考えられない。
「ま・・・まひろ・・・」最後の理性を使ってまひろを思いとどまらせようとする。
「どうしたの?お兄ちゃん。私、お兄ちゃんのこと好きだから、大丈夫だよ?」
570ハァ?:03/08/01 00:51 ID:bI3Srn63
その一言に理性が完全に吹き飛んでしまう。
「おにいちゃん、いくよ・・・」
大きく怒張した俺のモノを口を精一杯広げて、ゆっくりと吸い上げるように
前後させる。
「ん、ん、ん、」リズミカルに顔を振るまひろ。
初めての快感に、たえられなくなる。
思わず、まひろの頭を鷲づかみにし、おもいっきり奥までくわえさせる。
ドクン、ドクンと、モノが脈打っている。
「・・・!!」まひろが、目を一瞬見開き、また目を閉じる。
射精が終わるとそっと口を離し、コクンと喉をならし飲み込んでいく。
「ま・・・まひろ・・・」
「まだまだ終わらないからね、お兄ちゃん?」
571ハァ?:03/08/01 00:53 ID:bI3Srn63
とりあえずここまでで、つづきはまた昼頃に書きます。
ココまでの感想などもよろしく。
このさきの展開も希望があればどうぞ!!
572SS保管庫の素人”管理”人:03/08/01 00:58 ID:QdnKuxeI
お疲れさまです。
初めてのまひろメインでハァハァしてます。
最後の最後でカズキの逆襲をリクしてみよう。

ところで、保管庫に収蔵する際の作者名は”ハァ?”様で宜しいでしょうか?(w
573191:03/08/01 01:11 ID:6ZAPoRCw
>ハァ?さん
まひろ、(・∀・)イイ!! 続きお願いします。

ちょっと気になったのが投下のスピードですね。
メモ帳で書いてそれをコピペすれば素早く投下できますよ。
574名無しさん@ピンキー:03/08/01 03:08 ID:T6TouT63
やっぱ「おにいちゃん」は萌えますな
「キミ……武藤カズキ君の妹さん?」
「は、はい。武藤まひろです」
「良かった。今すぐボクと一緒に来てくれないか? お兄さんが怪我したんだ」

 真夜中に寄宿舎を訪れたその人は、蛙井(かわずい)さんと名乗りました。
 名前も変だけれど、格好も変な人です。
 裸の上半身にオーバーオールのゆったりしたズボン、マッシュルームカットの髪、
そして薄く張りついたような、にやにや笑い。

 そう、笑ってたんです。「おにいちゃんが怪我をした」と教えてくれた、その人は。

 ……ということは、そんなに大きな怪我じゃないんだ。
(相変わらずおっちょこちょいだなぁ、おにいちゃんは)
 わたしは、ほっと胸をなでおろしました。

 夜道を早足で歩きながら、わたしは蛙井さんから事情を訊きました。
 わたしの連絡先は、おにいちゃんの生徒手帳で調べたのだそうです。
「キミ、可愛いねぇ。ホントにカズキ君の妹さん?」
 そう言われて、わたしは言葉を濁しました。
 男の人に可愛いなんて言われて気が動転していたし、それに……
「まぁいいや。どっちみち同じことだし」
「……?」
 気さくな人だけど、蛙井さんの言うことはよく分かりません。

 のどかな田舎町。周りの草むらからは、蛙たちの合唱が聞こえてきます。
 夜道を照らす街灯は、ぽつりぽつりと数を減らしていきます。
 進んでいくごとに、闇の色は少しずつ濃くなっていきます。

「あの……本当に、この道で合ってるんですか?」
 てっきり病院へ行くのだと思っていたから、わたしは不安になって訊ねました。
「あぁ? うん、そうだったね。もうすぐだよ」
 なんだか曖昧な口ぶりで答えると、蛙井さんは歩調を速めました。
 遅れないように、わたしも早足でついて行きます。

「はい、お疲れさま。到着〜♪」
 そこは町外れの河原でした。
「ここで……おにいちゃんが怪我したんですか?」
「そうだよ。ここなら誰にも邪魔は入らないし、ね」
「???」
 蛙井さんは、ずるりと舌なめずりをしました。
 ぞくり、と背中に寒気が走りました。

「おにいちゃん、どこ? 聞こえてるなら返事して」
 不安な気持ちを吹き飛ばそうとするかのように、わたしは呼びかけました。

 返ってくるのは、川のせせらぎと、蛙の鳴き声だけ。
「無駄だよ。呼んでもカズキ君は答えない」
「そんなに……ひどい怪我なんですか? じゃあ、どうして病院に……」

「だって、ボクが食べちゃったから」
 蛙井さんはオーバーオールのお腹をポンと叩いて、薄笑いを浮かべました。

「………………こんなときに、ふざけないでください」
「ひどいなぁ、ボクはいつだって大マジメさ。でも男はダメだね、筋ばってて美味くない」
 変です、この人。どうして、こんな悪趣味な話を、他愛のない世間話みたいに……
 早くおにいちゃんを探して、一緒に帰らなくちゃ。
 怪我の手当てもしないと。
 後ずさるわたしの足を縫いとめるかのように、蛙井さんの声が突き刺さりました。

「だから、甘い甘ぁ〜い食後のデザートが欲しくなったのさ」
「ホムンクルス、チェ〜〜ンジ!」

 蛙井さんが叫んだ、その次の瞬間、わたしは張り裂けるような悲鳴をあげていました。
 だ、だって……
 蛙井さんの体じゅうの輪郭がくにゃくにゃに歪んで、風船みたいに膨らんでいって、
緑色の光沢を帯びた……人間よりも大きなカエルのお化けに、姿を変えてしまったから。

「助けを呼んでも無駄だよ。周りには誰もいないから」
 その陽気な声は、カエルのお化けのお腹のあたりから聞こえてきました。
 両生類にもおヘソがあるとしたら、ちょうどそのあたり。
 マッシュルームカットの頭に薄ら笑いを浮かべた顔が、ニョッキリ生えているんです。

「いや……嫌ぁ……近寄らないで……」

 腰が抜けて膝にも力が入らなくて、ぺたんと土の上に座り込んでしまって。
 それでも両手とおしりを必死に動かして、わたしは巨大なカエルから後ずさりました。

「だ〜め。逃がさないよ♪」

 カエルが口を開けると、濡れた舌が鞭のようにしゅるりと唸って飛んできました。
「きゃあっ!」
 まるで時代劇の腰元ぐるぐる巻きみたいに、べとつく舌が胸と両腕を絡めとって。
 そして西部劇の馬で引き回されるみたいに、わたしはカエルの足元まで引き寄せられて
しまいました。

 ぎりぎりと舌で締めつけられて、胸が潰れそうな息苦しさが押し寄せてきます。
 空気を求めて喘ぐわたしに、カエルのお化けは生臭い息を吹きかけました。

「ふぅん、ずいぶんエッチな体してるじゃん。少し遊ばせてもらおっかな」
                                   (つづく)
578深紅 ◆1ZRuinS//g :03/08/01 10:54 ID:jKC6dZtI
初めまして、553こと深紅と申します。
もしもカズキがエロスの化身・蛙井に敗れていたら?という設定で、
まひろたん凌辱SSに挑戦してみました。よろしくお願いします。
続きはまた後程……。
579名無しさん@ピンキー:03/08/01 11:51 ID:20j/yBSZ
いやぁ、(・∀・)イイ!! 実にイイよ
続きがんがってね
580名無しさん@ピンキー:03/08/01 12:18 ID:GJk+rLGe
ホム蛙井を事細かに説明されると、あらためてキモイと思う
いいキャラだ…
581名無しさん@ピンキー:03/08/01 12:47 ID:LBeHztKJ
エッチなからだのまひろたん(*´д`*)ハゥハゥ
582ハァ?:03/08/01 13:34 ID:bI3Srn63
>>573
そうですか、今日からそうしてみます。
今からやる予定だったんですが、急用ができてしまい、今日の深夜になると思います。
すいません。。。
583あぼーん:あぼーん
あぼーん
584あぼーん:あぼーん
あぼーん
585あぼーん:あぼーん
あぼーん
586名無しさん@ピンキー:03/08/01 20:28 ID:TIzZOvSL
まひろたん祭りでつか。
587あぼーん:あぼーん
あぼーん
588あぼーん:あぼーん
あぼーん
589あぼーん:あぼーん
あぼーん
590名無しさん@ピンキー:03/08/02 00:32 ID:NBGPGnL8
本家スレ見れない・・・
かと言ってここも盛り上がってないな・・・
鬱だ寝よう。
591ハァ?:03/08/02 00:41 ID:NpXIksz9
まだ身体に力が入らない。かろうじてベッドに腰掛けてはいられるが、
少しでも押されればすぐに倒れ込んでしまうだろう。たとえそれがまひろのか弱い力でも。
そう考えた瞬間、それが実行される。
トン。
人差し指で軽くつつかれただけだ。それでも耐えられずにベッドに倒れ込む。
ガチャ。
まひろが何かをしている。
(何の音だ?)
もう首をあげることもできない。
「もうすぐあの薬が切れる頃だから、抵抗されちゃうかもしれないんだもん
それじゃあ意味無いし・・・」
どうやら、効き目が速い分効果も短いようだ。
「こうしとけばいくらお兄ちゃんでも大丈夫だし・・・」
そういいながら、トランクスを完全に脱がす。
まだ俺のモノはしっかりと硬直を保っていた。
592ハァ?:03/08/02 00:42 ID:NpXIksz9
「おにいちゃん、私、初めてだけど・・・お兄ちゃんのためなら・・・大丈夫だよ・・・・・」
まひろが俺の上にまたがる。長いスカートをまくりあげている。
スカートの下には何もはいていない。まひろの秘部があらわになる。
「ま・・・まひ・・ろ」もう満足にしゃべることさえできない。
「いくよ」
モノを掴みながら自分の秘部に持っていくまひろ。
クチュッ
先端がふれる。
すでにそこは汁があふれかえっていた。
「私ね、お兄ちゃんのこと考えるたびに、ここがこんな風になって・・・」
ゆっくりと腰を落とす。
半分程の所で一気に腰を落とす。
グチュッと音を立てて根本までめり込む。
「ああ!!」
その瞬間にまひろの中に射精する。
それでもまひろは抜こうとしない。
「ああ、お兄ちゃんの、私のなかでびビクビクしてるよう!!」
腰を上下させ始める。
(うう・・・気持ちいい・・・)クリームのせいでとてつもなく敏感になっている。
グチュッ、グチュッ
まひろが腰を上下させるたびに結合部から白い精液が流れ出る。
(・・・ッ!!)
身体が硬直し、またもやまひろの膣(なか)に精を放つ。
ビク、ビク、ビク、ビク
593ハァ?:03/08/02 00:44 ID:NpXIksz9
(止まらない・・・!!)
とめどなくあふれてくる精子。
「あはぁ!こんなにいっぱい!まひろ、妊娠しちゃうよ!!」
髪を振り乱しながら叫ぶように言うまひろ。
「お兄ちゃんとの子どもができちゃうよ!!」うれしそうな顔で言う。
「だ・・だめだ・・・そんなこと・・・・」
だいぶ手にも力が戻ってきた。
まひろを押そうと手を引き寄せようとする。
ガチャン。なにかに引っかかって引き寄せられない。
首を少しあげてみてみる。
まひろの影になって見えない。
「どうしたのおにいちゃん?・・・ああこれね・・・」
秘部からモノを引き抜き、ゆっくりと立ち上がる。
俺から放たれた精子が溢れ出し、まひろの太ももを伝う。
「さっきも言ったでしょ?こうでもしないとお兄ちゃん、抵抗しちゃうから・・・」
そこには、手錠に繋がれた俺の手があった。
「まひろ、お願いだ、抵抗しないから・・・この手錠外して・・・」
「・・・ホント」
「うん、俺も・・・その・・まひろの事・・・好き・・だから・・・・」
「その言葉に目を輝かせるまひろ」
「少し前から・・・まひろのこと・・・」
「ホントに?」
「だから、こんなふうにまひろばっかりじゃなくて、俺もちゃんとしてあげたいし・・・」
「・・・うん」手錠を外しにかかったまひろ。
カチン。  手錠がはずれる。
594ハァ?:03/08/02 00:45 ID:NpXIksz9
「まひろ・・・」
「おにい・・ちゃん」
だきついてくるまひろ。
「じゃあ、続きしよっか!」もう我慢できない。
「うん!」うれしそうなまひろ
まひろを下にして、寝転がりキスをする。
さっきまでできなかった分濃厚なキスを。
「おにいちゃんの・・・はちきれそう・・・」
「うん、まひろとキスしてたらこんな風になっちゃった。」
まひろがくすくすと笑う。
「・・・いくぞ・・・!」
「うん」
ズッ、一気に奥までねじ込む。
595ハァ?:03/08/02 00:46 ID:NpXIksz9





おにいちゃん、起きてよ、もう朝だよ・・・


ん・・・

ガバッと起きあがる。
何だ、夢だったのか・・・
じゃあ、なんで隣にまひろが?
まひろの方を向く。
裸だ。
「ま・・・まひろ、お前そのかっこ、どうしたんだ?」
「やだなあ、お兄ちゃん夜の事覚えてないの?お兄ちゃん、結婚してくれるって言ったんだからね!紙にも書いてもらったし」

ま・・・まさか・・


〜終わり〜


終わりです。なんか中途半端な終わり方になってしまいました・・・面目ない・・・
かんそうまってます。
596SS保管庫の素人”管理”人:03/08/02 01:16 ID:qkCUwK92
お疲れさまでした。
まひろSSの一番乗りおめでとうございます。w

実はまひろは蛙井に操られていて、友達から貰ったというクリームが、本当は蛙井が分泌した蝦蟇の脂だったというダークバージョンなんかを妄想していたので、最後のオチが明るい方向でホッとした部分も多少ありました。
ではまた精気を蓄えて新作をお願いします。
597ぼるじょあ ◆yBEncckFOU :03/08/02 04:45 ID:JhYl1NY6
     ∧_∧  ∧_∧
ピュ.ー (  ・3・) (  ^^ ) <これからも僕たちを応援して下さいね(^^)。
  =〔~∪ ̄ ̄ ̄∪ ̄ ̄〕
  = ◎――――――◎                      山崎渉&ぼるじょあ
598あぼーん:あぼーん
あぼーん
599あぼーん:あぼーん
あぼーん
600あぼーん:あぼーん
あぼーん
601あぼーん:あぼーん
あぼーん
602あぼーん:あぼーん
あぼーん
603あぼーん:あぼーん
あぼーん
604あぼーん:あぼーん
あぼーん
605名無しさん@ピンキー:03/08/03 14:29 ID:+1LspuK3
ハア?さん、ぐっじょぶ!
606あぼーん:あぼーん
あぼーん
607名無しさん@ピンキー:03/08/03 22:34 ID:WHAflRDJ
今週号入手。
新キャラ花園さん登場。
でも瞬殺(w
斗貴子さん再び大活躍♪
608607:03/08/03 23:21 ID:TWsr5Ryr
花房ですた。

吊ってきまふ・・・
609名無しさん@ピンキー:03/08/04 02:10 ID:2mJ1uuL9
まひろキターーーーーー!!!
グッジョブ!
610あぼーん:あぼーん
あぼーん
611あぼーん:あぼーん
あぼーん
612あぼーん:あぼーん
あぼーん
613SS保管庫の素人”管理”人:03/08/04 18:30 ID:Uju5AAwH
http://adult.csx.jp/~database/index.html
保管庫を引っ越ししました。
エロ禁止・容量制限有りのbiglobeから、容量無制限のアダルト専用のサイトへ移動です。
これで削除に怯えることもなくなりました。
614名無しさん@ピンキー:03/08/04 20:17 ID:S5H8GVvK
ぶちまけろの第二弾が出たね。
このスレ的には「精液をぶちまけろ」「精巣をぶちまけろ」等の応用を期待。
あとタイをほどく斗貴子さんが萌え
615名無しさん@ピンキー:03/08/04 23:26 ID:4BCaVPNc
「楽に殺してやる」の斗貴子さん、少々男顔でしたが萌えました
616名無しさん@ピンキー:03/08/04 23:30 ID:mK3/2Oi/
ところで今号を読んで、薔薇の蔦に絡め獲られ、蛙の舌でなぶられる斗貴子さんを思い浮かべた漏れは・・・
すまん吊ってくる
617名無しさん@ピンキー:03/08/04 23:34 ID:NEtUL2xL
>>616
それはあなたに創作の神が降りてきた証です。
熱いパトスを文章に換えて作品に仕上げてください。
618今週号のまとめ?:03/08/04 23:51 ID:on3mERSO
「それ以上動くな…動けば即『殺す』」
「じゃ、じゃあ…動かなければ?はうっ!」
「楽に…『殺して』やる」
「って斗貴子さん、どこ掴んでるんすか!?」
「忠告したぞ…動かなければ――楽に殺してやると」
「うあっ、斗貴子さん!寸止めなんて……生殺しもいいとこじゃないすか!?」
「まあいい……今日は見逃すが、だが今度勝手をしたら こ う だ からな」
「痛てて、斗貴子さん、握りつぶさないで!」
「xxxxを――ブチ撒けろ!!」
「うぎゃあぁああ゛っ!!!」

619あぼーん:あぼーん
あぼーん
620あぼーん:あぼーん
あぼーん
621名無しさん@ピンキー:03/08/05 00:20 ID:FVHj45m9
>>616-617
つーかそのネタ、クリムゾンの同人誌に採用されると見た。
622あぼーん:あぼーん
あぼーん
623112.5P:03/08/05 06:23 ID:K9rVG14S
「――を ブチ撒けろ!!」

宵闇に断末魔の余韻が消える。
目標が絶命した事を振り返って確認し、私はその場に膝をついた。
寄生された脇腹から痛みがぶり返す。強く、リズムを刻むように私の躰を侵蝕する。
「宿主が弱ったところで活性化するか まったく陰険な胎児(ガキ)……!」
文字通り腹の奥を抉り回される感触。私は背中を丸めて脂汗が浮き出る掌を握りしめ、歯を食いし
ばって激痛に耐え抜こうとする。
歪み揺れる視界の端を、見知った姿が掠めた。
少し離れた所に私が飛び込む前と全く変わらず横たわる体。突撃槍(ランス)を握ったままぴくり
とも動かない。
血の気が引いた。
…次の瞬間、自分自身に激しい怒りを覚えた。カズキが再び目の前で死にかけているというのに、
私はこんな胎児ごときに何をやっている!
「ぐっ!!」
胎児が蠢くが構わない。喉の奥からせり上がる鉄錆の味を吐き捨て、這うように走り寄った。自分
でも滑稽なぐらいに動揺しているのがわかる。
「カズキ! 返事をしろ!」
反応がない。
側に跪いた私はカズキの全身を確認して言葉を失った。
体の下に拡がる血だまりの大きさからすると心臓をやられたのか。左胸から脈動に合わせて今も流
れ出す血液がシャツを左胸から朱に染めている。肌も心なしか青白い。
すぐに呼吸と脈をみたが、どちらも確認し難いほど弱まっている。まずい状態だ。
「…血が流れすぎている」
突撃槍を手早く核鉄に戻し、可能な限りの回復を行うようにモードを切り替えてカズキの胸に収め
る。握っていた手を離させる時、ひやりとした手の感触に胸が騒いだ。
核鉄の修復能力をもってすれば怪我そのものは短時間に修復できるが、失った血液の再生には少し
時間がかかる。
これ以上の事ができない自身を歯がゆく思いながら、私はカズキの冷たい手を握りしめた。
624*23:03/08/05 06:26 ID:K9rVG14S
やっちまいました。読み難い上にエロくなくて申し訳ありません。
…次は(あれば)エロくなるかもです。多分。
625名無しさん@ピンキー:03/08/05 11:51 ID:xHbnoZHu
ここまでなんて生殺しだー
続きを是非(;´Д`)
626あぼーん:あぼーん
あぼーん
627あぼーん:あぼーん
あぼーん
628名無しさん@ピンキー:03/08/05 18:28 ID:Kw9OVLJ7
続きщ(゚д゚щ)カモーン
629あぼーん:あぼーん
あぼーん
630名無しさん@ピンキー:03/08/06 00:41 ID:CzhQZOPh
私のスレにもここほどの活気があれば…
…マイナー漫画だ…致し方あるまい…
631名無しさん@ピンキー:03/08/06 01:04 ID:nHRvhNb4
今週あたりからなかなか熱い展開になってきたと思われ。
武装錬金は当分安定だろうか?
632名無しさん@ピンキー:03/08/06 01:50 ID:xExGdPmN
>>631
というか他の3作はちょっと見込み薄。
武装錬金のみ生き残ったと考えられ。
633名無しさん@ピンキー:03/08/06 03:28 ID:D9jiJBZS
キックソ、風天は駄目だが、ごっちゃんは何とかならねぇかなぁ・・・
微妙に好きかもしれん。ライバルキャラのほうが主人公っぽいッっつーのは狙ってるんだろうか?
634あぼーん:あぼーん
あぼーん
635名無しさん@ピンキー:03/08/06 12:03 ID:HVy+EVnq
私たちは蝶々仮面の創造主と戦い、なんとか勝った、それは確かだ。
だがどうだ、私の核鉄は失われ、カズキの核鉄もまた傷ついた。
あれではもってあと一週間。
皮肉なものだ。私と彼の立場が入れ替わってしまった。
「すまない」
「なんで斗貴子さんが謝るのさ。斗貴子さんは悪くない。」
それはいつか私が言った言葉に似ていた…
だから私は
「それでも、すまない」
こう、答えるしか出来なかった。
「それ、俺のせりふ」
そう言って微笑むカズキ。
でも、震えている。
痛みが、苦しみが、そして死への恐怖が。
一度死んだ彼ですら…否、一度死んだ彼だからこそ
それは彼の心を蝕み体を震わせる。
せめて、私の核鉄だけでもあればもう一度…
636635:03/08/06 12:24 ID:HVy+EVnq
俺が不甲斐ないばっかりに、斗貴子さんの核鉄が壊れてしまった。
かばわれた。
そうと分かった後はもう夢中で、突撃槍で突っ込んでしまった。
結果、蝶々仮面も倒したし、胎児の解毒の方法も手に入れた。
だけど、俺の核鉄も破損して、
「キミの命はもって……あと一週間だ」
そんなことを言われた。



「それ、俺のせりふ」
不謹慎かもしれないが、すこしおかしくなって微笑んだ。
それでも斗貴子さんは怒るでもなく、つらそうな顔をする。
「どうしたの、傷が痛むの?」
俺をかばったときに負った怪我。そう深くは無い。
でも、核鉄を失った彼女は普通の女の子だ。
すぐに治癒することは無い。
「心配無用だ。たいした事は無い。」
彼女は無理をする人だ。
でも、彼女が大丈夫というのなら大丈夫なのだろう。
「じゃあ、自分の核鉄さえあれば、とか思ってる?」
「っ……キミは時々鋭いな」
どうも図星だったようだ。
637名無しさん@ピンキー:03/08/06 14:07 ID:vK0lN3fX
>>635
速攻打切なら、そんな展開だったのかも。
638名無しさん@ピンキー:03/08/06 14:21 ID:OdZwB5gF
どうしようもなく書きたくなってきた…
639あぼーん:あぼーん
あぼーん
640名無しさん@ピンキー:03/08/06 14:34 ID:4iMhQ2tR
>>638
書いて下さい!
641635:03/08/06 14:36 ID:HVy+EVnq
>637
うぐっ、た、確かになんかそれっぽいかも。
縁起悪いなぁ
642635:03/08/06 14:37 ID:HVy+EVnq
っと、書き忘れ。
縁起悪いから続き書かんほうがいいっすか?
643名無しさん@ピンキー:03/08/06 14:47 ID:IjJa4/Fm
>>642
打ち切りは無さそうだから、こんな展開もありかなぐらいの気持ちで書いてくれ!
644635:03/08/06 15:08 ID:HVy+EVnq
>343
ラジャ、続き書きまつ
645635:03/08/06 15:10 ID:HVy+EVnq
思えばあの時―学校で蝶々仮面を探していた時だ―も、
カズキは腹部を押さえる私を心配していたな。
「すまない…核鉄を造るのには1週間では足りないんだ」
そうそう、簡単に造れるような代物ではないのだ。
蝶々仮面がほしがるほどに、造るのが難しい。
「また謝る。斗貴子さんは悪くないって、さっきも言ったよね。
もとを正せば、『勘違い』で勝手に死んだ俺が悪いんだから」
死ぬのは怖い、そう言っていたのに。
彼のやさしさが私の心を突き刺す。
「なぜそんなにやさしくする」
私は問うた。
「私はキミを死なせた」
「違う、斗貴子さんは俺を生き返らせてくれた」
「私はキミを巻き込んだ」
「それも違う、戦ったのは俺の意思だよ」
「私は…」
それでも私は…
646635:03/08/06 15:12 ID:HVy+EVnq
「私は…」
斗貴子さんが言いよどむ。
さっきよりもつらそうだ。
「斗貴子さん!!」
ビクリ、と彼女はふるえる。
斗貴子さんの肩に手をかける。
「そんな、全部自分で抱え込まないでよ」
ほんのすこしの間でも、いっしょに戦った仲間なんだから。
「もう少し俺を信頼してよ。こんなボロボロで頼りないかもしれないけどさ」
そう言っておどけて見せる。
「それは私のせりふだ」
蛙のホムンクルスを倒したとき、斗貴子さんが言ってた言葉。
もっと私を信頼しろ
うん、信頼してる。だから無茶も出来る。
その無茶のせいで今死にかけているけれど。
斗貴子さんは俯いてつづける。
「それに…」
「それに?」
「私は、なぜやさしくするのか聞いたんだ。答えになっていないぞ。 馬鹿かキミは」
確かにそれもそうだ。
647あぼーん:あぼーん
あぼーん
648あぼーん:あぼーん
あぼーん
649あぼーん:あぼーん
あぼーん
650635:03/08/06 23:44 ID:MRwUVtOP
「答えだけど」
しばらくの静寂のあと、カズキは言う。
「さっきも言ったけど、斗貴子さんは俺を生き返らせてくれた」
「うん」
それは不注意で死なせてしまったから。
「戦う力を、みんなを守るための力をくれた」
「うん」
核鉄を心臓にしたから。意図したことではない。
「感謝してるんだ。いろいろな意味で恩人だし。
なにより、自分以外の誰かが辛い思いをしているのを見るのはいやなんだ」
それだけ?
……なぜか胸がちくりと痛んだ。
私は何を期待している。
彼の答えに何を期待している。
あの時巻き込んで死なせてしまい、今もまたカズキは死にかけている。
その彼に何を期待している。
不謹慎な。こんなことを考える自分が嫌になる。
「だから、今斗貴子さんが辛そうにしているのを見ているのは辛いんだ」
っ……だから、どうしてそういう事を、言う。
651635:03/08/06 23:45 ID:MRwUVtOP
本当に今の斗貴子さんは辛そうだ。
彼女はいつも1人で我慢する。
今まで…ホンの十日たらずだけど、いっしょに戦ってきて。
それがすごくわかってしまった。
「感謝してるんだ。いろいろな意味で恩人だし。」
それは建前。
「なにより、自分以外の誰かが辛い思いをしているのを見るのはいやなんだ。」
そう、それはとても辛い。
それが斗貴子さんならなおさら。
だから、
「だから、今斗貴子さんが辛そうにしているのを見ているのは辛いんだ」
そう、言った。
ほかの誰よりも、斗貴子さんが辛そうなのは耐えられない。
きっと言わなきゃ後悔する。
言っても後悔するかもしれないが、突撃槍のようなこの性格、
あたって砕けてみるだけだ。
「斗貴子さん、俺、キミのことが…」
そこで斗貴子さんの手で口をふさがれた
「それ以上は言わないでほしい」

652635:03/08/06 23:46 ID:MRwUVtOP
彼は助からない。それはもうほとんど確定している。
この一週間、彼は私を助けようと、特訓をしたり、
一人でホムンクルスに戦いを挑んだりした。
でも私には彼を助けることは、出来ない。
「それ以上は言わないでほしい」
違う、その言葉をを期待していた。
「もしものときは私を殺すように言った手前、言えた義理ではないかもしれない」
違う、そんなことが言いたいんじゃない。
「君の命を、想いを背負って生きていくなんて私には出来ない」
違う、私の中でカズキの存在が大きくなりすぎたから。
誰かに頼ったことなんてなかった。
いつも一人で戦ってきた。
その私がこんなにも弱いとは。
こんなにも弱くなってしまうなんて。
「だから、それは、その言葉は聞けない」
聞けない言葉。
なにより、言えない言葉。
653635:03/08/06 23:49 ID:MRwUVtOP
斗貴子さんが手を離す。
これはフラれたって事だろうか。
沈黙が落ちる。
実際には数分だけど、数十分にも感じられた。
先に口を開いたのは斗貴子さんだった。
「…とりあえず、今日は帰ろう。また明日」
そう言って立ち去ってしまう。
悔しいけど俺もそのまま寄宿舎に帰ることにした。



自分の部屋のベッドに寝転んで、考える。
俺はいまだに斗貴子さんがどこに住んでいるのか(あるいは泊まっているのか)知らない。
なのに斗貴子さんはさっきなんて言った。
また明日、そう言った。
逢いに、来てくれるんだろうか。
希望的観測なのは分かってる。でも、うれしいのは仕方がない。
「やっぱり俺、斗貴子さんのことか好きなんだなぁ」
声に出る。
「お、お兄、ちゃん?」
き、聞かれた!?
「ま、まひろ、いつのまに」
なんだか気が遠くなる。
654635:03/08/06 23:52 ID:MRwUVtOP
こんなヘンな仕様にしたせいで小出しになる&物語が進まない。
読んでる人いるなら、気長にまってください。
次の語り部はまひろタンだ!(予定)
655名無しさん@ピンキー:03/08/07 00:00 ID:wiBxG0kN
>>635-636>>645-646>>650-653
こーゆう一人称が転転とする形式、(゚∀゚)イイ!!
ストーリーも好みだ。635タン、ガンガレ〜!!
656あぼーん:あぼーん
あぼーん
657名無しさん@ピンキー:03/08/07 01:05 ID:D+erRW2P
イイヨイイヨー
658あぼーん:あぼーん
あぼーん
659あぼーん:あぼーん
あぼーん
660ハァ?:03/08/07 13:38 ID:boeiy+M6
>>635さん
がんがれ!あとsage進行でいきませんか?
661あぼーん:あぼーん
あぼーん
662名無しさん@ピンキー:03/08/07 16:55 ID:vaxHPzr/
>>660
>あとsage進行でいきませんか?

ハァ?誰に言ってんだこのお馬鹿さんは。
まさか業者か?wwww
663635:03/08/07 18:24 ID:Kt5yfj0y
トントン
お兄ちゃんの部屋の扉をノックする。
……返事がない
トントン
「お兄ちゃん?」
……やっぱり返事がない
さっき帰ってきてるの見たのに。
ダメもとで扉に手をかけるとあっさりあいちゃった。
はたしてそこにお兄ちゃんはいた。
ベッドの上に寝転んでるから、寝てるのかと思ったけど、
どうも考え事をしてるみたい。
深刻な顔になったり、突然にやついたり。
私が入ってきたことにもぜんぜん気づいてないみたい。
しばらくお兄ちゃんの百面相を楽しんでいたら、不意にお兄ちゃんが口を開いた。
「やっぱり俺、斗貴子さんのことか好きなんだなぁ」
…一瞬、思考が止まる。
「お、お兄、ちゃん?」
「ま、まひろ、いつのまに」
前にあったときは姉弟なんていってたけど。
お兄ちゃんとあの人はやっぱり付き合ってたんだ。
664635:03/08/07 18:27 ID:Kt5yfj0y
まひろタンの分だけ投下
というか、話自体はまったく進んでいない罠
カズキは生かすか殺すか悩みどころ。どっちにするか。
死ぬ方向でオーケー?
665名無しさん@ピンキー:03/08/07 20:24 ID:sWTIid4a
「エンターテイメントはハッピーエンドが原則」な和月漫画だけに、できるなら主人公は殺さないで欲しいかな・・・。
でもどちらにせよ面白そうなので、635サンのお好きなようにドゾー。
666635:03/08/07 20:29 ID:CGs5u1p1
>665さん
意見ども。まぁ、両方とも考えてはいるんですけどね。
カズキ死んじゃっても、斗貴子さんほんのり幸せにするつもりですし。
……今思いついたんだけど、エチ後分岐で両方書くってのもいいかも。
667名無しさん@ピンキー:03/08/07 21:18 ID:5GQ8FW0U
>>666
マルチエンディングきぼん!
668名無しさん@ピンキー:03/08/07 23:15 ID:qbd0IclJ
そのうち本編でいろんな錬金の戦士が登場して武装錬金トーナメントとか開催する?
669635:03/08/07 23:47 ID:CGs5u1p1
聞かれた。うん、聞かれた。
「あ、あ〜、えと、その、別に何も聞いてないからね」
ばればれ。
「と、とにかく座れ、うん、ほら、椅子」
考えろ、どう言い訳すればいい。
「えーと、今のはだな」
…ちょっとまて、何で言い訳する必要がある。
まひろは妹だ。大切な妹だけど、付き合っている彼女ってわけじゃない。
うん、やましいことなんて一つも無い。
……ものすごく恥ずかしいけど。
一度深呼吸して落ち着く。
「今のは、偽り無い本心なんだ」
まひろなら、喜んでくれる。そう思うからはっきり言った。
「そう、なんだ。うん、おめでとう」
まひろはやっぱり微笑んでくれた。
670635:03/08/07 23:48 ID:CGs5u1p1
お兄ちゃんが私だけのお兄ちゃんじゃなくなるのはやっぱり寂しいけど。
大好きなお兄ちゃんが幸せになるなら、それもいいかなって思う。
「そう、なんだ。うん、おめでとう」
笑みはぎこちなくなっていないかな。
せっかくだからちゃんと祝福したいし。
「ありがとう」
お兄ちゃんのまぶしい笑顔。
今は、この笑顔だけで十分。
でも、ちょっと悔しいから意地悪をする。
「それでお兄ちゃん、告白したの?」
お兄ちゃんの動きがぴたりと止まる。
…聞いちゃいけないことだったのかな。
「それはその、だな。『君の想いを背負えない』って言われた」
聞いちゃいけないことだったみたい。
「え〜と、ごめんね、聞いちゃいけなかったかなぁ」
謝ると、お兄ちゃんは慌てて反論する。
「ででで、でもだな、『また明日』って言われたんだ。」
「それって、お友達でいましょうってことじゃないの?」
グサッなんて擬音が聞こえそうなくらいお兄ちゃんは反応する。
「だ、だけど、斗貴子さんち知らないのにだぞ。これは逢いに来てくれるって事だろ」
必死になって反論するお兄ちゃん。
「う〜ん、それは確かにそうかも」
これ以上子の話を続けるとお兄ちゃんがかわいそうだから。意地悪しすぎたかも。
それからお兄ちゃんは何か思い出したのか「あっ」なんて言って
急に真剣な顔になってしまう。
「まひろ、もし、もしもだぞ、俺がいなくなったらどうする?」
そんな、考えたことも無い。考えたくも無い。
671あぼーん:あぼーん
あぼーん
672あぼーん:あぼーん
あぼーん
673あぼーん:あぼーん
あぼーん
674635:03/08/08 11:13 ID:XmtXFldt
タイトル、ケテーイ
武装錬金SS「彼の名は」
ってことで。
由来はオチに関係するので深くは追求しないでほしいでつ
675あぼーん:あぼーん
あぼーん
676あぼーん:あぼーん
あぼーん
677名無しさん@ピンキー:03/08/08 16:44 ID:S2i+brCq
ファミレス戦士ぷりんみたいな武装錬金きぼん
678あぼーん:あぼーん
あぼーん
679あぼーん:あぼーん
あぼーん
680あぼーん:あぼーん
あぼーん
681あぼーん:あぼーん
あぼーん
682名無しさん@ピンキー:03/08/09 00:19 ID:7e+E9Sya
>>674
乙です。よもやと思いますが、(メール欄)
683635 「彼の名は」:03/08/09 00:56 ID:nsha3fBw
聞くべきじゃなかった。言ってしまってから後悔した。
聞くまでも無く、まひろならびえんびえん泣くに決まってる。
「それって、どういう意味。斗貴子さんといっしょになるってこと?それならいいよ。祝福する」
それは違う
「それとも、それとも……ねぇ、何でふるえてるの。最近ずっと様子がおかしかった。
何か病気なの?怪我でもしたの?」
そういって俯いてしまうまひろ。
どう言えばいい。どう言えばまひろは悲しまない。
「も、もしもって言ったろう。なに深刻になってるんだよ」
そんな言葉じゃごまかせない。そんなことは分かりきってる。
でも、他に思いつかないんだから仕方ない。
「お兄ちゃんがいなくなるなんて、私、わたし…」
ついにまひろは泣き出してしまった。
「大丈夫だから。俺はいなくならない。約束する」
そういってまひろの頭をなでる。
でも、それは嘘。守れない約束。
俺は斗貴子さんのことが好きだ。
まひろも、大事な妹だ。
俺はどうしたらいいんだろう。
684635 「彼の名は」:03/08/09 00:59 ID:nsha3fBw
それ以上言わないでほしい、そういったけど。
やっぱり私も彼のことが…
彼の想いを受けきれない。
―受けてしまえばいい―
認めてしまえば失うのが怖くなる。
―認めてしまえ―
それが出来れば悩んだりはしない。
―出来るはずだ―
ささやくのは、弱い私か、強い私か。
―強くて弱い、私―
認めれば怖くなる?
違う、もう、失ってしまうのは怖い。
認めよう、私はカズキのことが好きだ。
簡単なことだ。彼は私のことが好き。私は彼のことが好き。
両想い。
戦いの中で生きる私に、そんな事が起きるなんて考えもしなかった。
携帯を取り出して、カズキの番号を出す。
そこで思いとどまる。
『君の命を、想いを背負って生きていくなんて私には出来ない』
私は彼にひどいことを言った。
嫌われたかもしれない…
私はどうしたらいい。
今はただ、彼に逢いたい…
685635:03/08/09 01:06 ID:nsha3fBw
>682さん
何のことかわかりかねますねぇ
と、冗談はさておいて、ほんとにオチに絡めているだけなので。
ほかに意味はないです。

そろそろエチに入らないといけないなぁとか思うんですが。
なかなかそうもいかないものですねぇ
686 :03/08/09 01:26 ID:e5VVK3Tg
>>635
まぁマ○コとハル○なんて今時の若い衆には解らんだろうてw

それはさて置き、続き楽しみにしてます。
まひろの複雑な思い、斗貴子さんの独白、萌えすぎっすよ。
687682:03/08/09 01:39 ID:7e+E9Sya
>>685
古過ぎましたね、失礼しますたw
当方、メチャクチャ今の展開に萌えておりますので、Hが無くてもALL・OKと思って松。
まあ、あるならあるで(ry・w
688名無しさん@ピンキー:03/08/09 03:02 ID:YVS50//s
この板ではエロはほんの少しでもいいから入ってなくちゃだめ。
ゼロじゃだめ。
689名無しさん@ピンキー:03/08/09 07:32 ID:HX6hFTGq
エロは無くても良い派です。

エロ無しパロディの板が無いのだから多少は融通を利かせてもいいと思う。
まあ、エロを期待してるヤツのために、前書きでその旨の断り書きを書いた方がいいだろうけど。
690あぼーん:あぼーん
あぼーん
691635:03/08/09 08:11 ID:s46WR/VM
もともとエチは入れるつもりですよ
ただ、エチが始まるまでまだかかりそうだなぁってだけですので。
安心?してお待ちください
ええ、ほんとにまだかかりそうですが(w
692あぼーん:あぼーん
あぼーん
693あぼーん:あぼーん
あぼーん
694名無しさん@ピンキー:03/08/09 14:24 ID:T9FE6d9D
>>691
頑張ってくらさい。期待してます。
(エロではなくそこまでにいきつくまでの過程が好きなもんで)
695あぼーん:あぼーん
あぼーん
696あぼーん:あぼーん
あぼーん
697あぼーん:あぼーん
あぼーん
698名無しさん@ピンキー:03/08/09 20:59 ID:9ts9MM3e
>>691!!
乙!がんばれ!
699635 「彼の名は」:03/08/10 00:00 ID:YpkDiLCe
結局泣き疲れて寝てしまったまひろを部屋に背負っていって…
「ふぅ――――――――」
盛大にため息をつく。
痛む体。息だって苦しい。
あと生きていられる時間は長くて1週間。もっと短くなるかもしれない。
どうすごせばいいんだろう。どう生きればいいんだろう。
部屋に戻るとへばってしまう。
ベッドに戻ると横になる。
今日はいろいろありすぎた。
蝶々仮面との決着。斗貴子さんとのこと。まひろとのこと。
疲れてるはずなのに、気分が落ち着かないのと、体の痛みとでなかなか眠れない。
それでも、時間がたてばウトウトとして、少し寝て、起きてを繰り返す…



「う、ン……」
何度目かの目覚め。
同時に手に感じる、違和感。
斗貴子さんがベッドに寄りかかって自分の腕を枕にして寝ている…
……え〜と、これは、夢?
枕にしてないほう手は俺の手をしっかり握っていて。
ああ、これが違和感の正体か。なんて思ってると、
「カズ、キ?」
斗貴子さんが起きだした。
「えーと、その、おはよう。斗貴子さん」
なんて、ちょっと間抜けな挨拶をしてしまった。
700635 「彼の名は」:03/08/10 00:01 ID:YpkDiLCe
赤面してしまう。
何で私はカズキの部屋にいる?
昨日のことを思い出せ。
確か寝床でカズキのことを考えていて。
それで、その、カズキのことが好きなんだと思い至って。
逢いたくなってしまったと。
「ど、どうしたの斗貴子さん、顔赤いよ。風邪ひいたの?」
そういう彼の手は私の手を握っていて。
ああ、そうじゃない。私が彼の手を握ったのだった。
「だ、大丈夫だ。かまうな」
「いやでも顔赤いし」
そういって彼はつないでいないほうの手で額を触ってくる。
「んー、ちょっと熱いかな」
それはカズキがそんなことをするから顔がほてっているだけだというに。
「だから大丈夫だといっているだろう」
そういって額の手を払いのける。
でも、つないだ手は離さない。
もう、離れたくはなかったから。
「カズキ」
彼の名を呼ぶ
「ん?なに、斗貴子さん」
彼が私の名を呼ぶ。
つないだ手と手。
それだけでこんなにも幸せ。
701635:03/08/10 00:05 ID:YpkDiLCe
うたた寝する斗貴子タン、モエ―――ってことで趣味に走ってみました(w
モエのつぼが違う人はごめんなさいと。
702名無しさん@ピンキー:03/08/10 00:41 ID:SUrv4QUX
(*´д`*)モエ---
703名無しさん@ピンキー:03/08/10 00:48 ID:fYKLOq5g
無防備な姿を見せられるのには萌えー
704191:03/08/10 01:26 ID:Is3NXnO4
皆さん萌え死んでますね。
そんなところに僕のss投下しにくぃw

とかいいつつ投下するんですけどね。
705191:03/08/10 01:27 ID:Is3NXnO4
>>357続き
どうもさっきから横を歩く斗貴子さんの様子がおかしい。やけに汗をかき、歩くペースが落ちてる。
「斗貴子さん、どうかしたの?」
そう聞いてみたが、斗貴子さんは全然反応してくれない。いや、できないのかもしれない。苦しそうだ。
「調子悪い?だったら休もうか」
彼女の前に回りこんで、ようやくオレのほうを見てくれた。
「いや……その、だな…」
「何?どっか痛む?」
「………腹が」
「腹痛!?大丈夫?歩ける?おぶっていこうか?」
「…そうではなくて……」
もじもじと身体を擦っている。どうしたんだ?
「…………トイレ……」
「え?トイレ?」
そうか、そういうことか。祭りに来たときにがつがつ食ってばかりいたから、そのつけが回ってきたのか。
「で、大きいほう、小さいほうどっち?」
「ち、小さいほうだ」
「小便ね、じゃあ行こうか」
オレは斗貴子さんの手を引いて公衆トイレのある方へと引っ張って行った。
「あまり引っ張らないで、……漏れる」
「あ、ゴメン」
706191:03/08/10 01:27 ID:Is3NXnO4
トイレがあるところに着くと、途端に斗貴子さんの顔が真っ青になった。オレも少しばかり焦った。
「かなり、並んでるね……」
「…………」
斗貴子さんは口を開いたまま、ただ呆然とその長蛇の列を見ていた。いや、放心してるだけかもしれない。
「別のトイレ探す?」
とは言ったものの、オレはここしかトイレの場所を知らない。探す以前にここ以外はないかもしれない。
「無理だ……」
青い顔をした斗貴子さんはそう答えた。これはもう限界がかなり来てるようだ。
「どうしてもう少し早く言わなかったの?」
そうすればまだマシな状況だったはずだ。
「どうにかなると思っていたんだけど…」
「この状況はどうにもならんでしょ」
「うん……」
オレは頭をぽりぽり掻いた。どうしたもんか考えて、そしてふと名案が浮かんだ。
「斗貴子さん、こっち来て」
斗貴子さんの手を引っ張り列から離れた。
「どうしたカズキ!トイレは……」
「いいからいいから」
そのまま二人でトイレの脇から続いていた茂みの中へ分け入った。
「こんなところに引っ張って、何を考えている?」
「ここでするの」
進みながらそう答えた。
707191:03/08/10 01:27 ID:Is3NXnO4
「………はぁ?」
「だーかーらー、茂みの奥で小便するんだよ」
疑問符を浮かべる彼女に今度は丁寧に教えた。
「誰にも見つかる心配ないし、安心だろ?」
我ながらナイスアイデアである。思わず得意げになってしまった。
だから彼女の顔が引き攣るように怒りに満ちていっていることに気付かなかった。
「こおぉの……ッ!!」
怒気を含みまくった声で彼女が声を上げた。オレの身体が小動物のように小さく震え上がった。
が、みるみるうちに彼女の怒気がしぼんでいく。腹を押さえてしゃがみ込んでしまった。
「――もういい。やけだ。行く」
すっと立ち上がり、そのまますたすたと早足で奥のほうへと歩いて行った。
「ち、ちょっと待ってよ!」
急いでその後を追いかけた。限界ぎりぎりのはず、無理して歩いてるに決まってる。
彼女の横に並んでその顔を覗き見た。平静を装っているけど、顔色は青く、かなり冷や汗が出ている。
ここは無理をしないように声を掛けるべきだな、と思ったとき、オレ達は少し開けたところに出た。
「じゃ」
あここでするといいよ、と言いかけて、オレは目の前の光景のせいで出てくるべき言葉が喉の奥で消え去った。
そこでは、数組の男女がそれぞれ、獣のように性交に没頭していた。
他のカップルは関係ないかのように、ただ己の欲望のままに相手とやっていた。
全身が、何かに魅入られたように動かなかった。動こうと思うことができなかった。
肉と肉がぶつかり合う音。絡み合う粘液の音。それぞれの男と女の喘ぐ声が、望まずとも耳から入ってくる。
横目で何とか斗貴子さんの顔を盗み見た。
唖然とした顔で、間抜けに口が半開きだった。蒼白だった顔も、萌えるように朱色に染まっている。
彼女のそんな顔を見たとき、オレの中でちょっと変化が起こった。

ポク ポク ポク チーン 計算完了

さんざんお金を使ってあげたんだから、これくらいしても罰は当たらないはずだ。
そう思ったら急に、下半身が熱く疼きだした。
708191:03/08/10 01:28 ID:Is3NXnO4
「それじゃここでしよっか」
そう言うと斗貴子さんがオレのほうを振り返り、小さな声で強く言った。
「こ、ここここ、こんなところでできるわけがない!」
「なんで?」
「だ、だてっ、こんなにエロスが充満しているところで用をたすなんて…」
そして彼女が俯いた。その隙にオレは背後に回り、後ろからきゅっと抱きしめるように腕を回した。
「なッ……!」
彼女が驚いて顔を上げ、俺のほうに首を曲げた。言葉が出ない彼女にオレは告げた。
「オレが手伝ってあげるからさ、我慢せずにしていいよ」
回した腕をそっと這わせ、彼女の薄く毛の生えた恥丘に指を伸ばす。
「ッはぁ…!」
触れただけで、以上と思えるほど鋭く反応してくれる。
「だ、ダメぇ…こんなところで…ひぅッ!」
言葉でいくら体裁を取り繕おうとしても、身体は素直に反応する斗貴子さんは可愛らしい。
つい虐めたくなる。
「どうしたの?限界が近かったのになかなかでないよ」
そう言いながら彼女の小さな蕾があるところをつんつんと指で刺激する。
「んん……ッ」
声を漏らさないように我慢し、身体が小刻みに震えているのがよくわかる。
空いているほうの手を浴衣の中に滑り込ませ、下着もつけていない小振りな、というかほとんどないに等しい胸を手に収める。
「あ…胸ぇ、いや……」
「嫌がらなくてもいいよ。オレ、小さいほうが好きだし」
お世辞でもそう言っておかなければ後が怖すぎる。
彼女を持ち上げるつもりで言ったが、思いのほか素直にその言葉を受け容れてくれたみたいだ。
嫌がる様子もなく、オレに任せるように胸を弄らせてくれる。
「あんんっ!」
ちょっと乳首を撫でただけで初々しい反応をしてくれる。普段とのギャップがたまらない。
「むね…も、と……もっとぉ…」
小さくて感度が良好な斗貴子さんは胸だけですぐその気になってくれるから楽でいい。
いつもは触らせてくれないからこういう機会にとことん弄らないと、次はいつになるかわからない。
709191:03/08/10 01:28 ID:Is3NXnO4
斗貴子さんは猛獣みたいなものだ。いつもはこんなことを迫っても噛み付かれてしまう。
でも一旦こっちの手の内に丸め込めばあとはもう堕ちてくれる一方だ。
ただ、次の日になるといつものように噛み付かれてしまう。だからこの機は逃せない。

「胸胸ってさぁ、斗貴子さんは用をたしたいんだろ?だったら」
今度は蕾を指で挟むようにした。
「ひぃっ!あ、はぁ…あああ!」
凛々しい戦士としての姿の欠片もなく、なすがままに喘いでくれる斗貴子さん。
下半身の疼きは激しくなり、体中の熱が集まっているように熱くなってきた。
いつもなら我慢できずにそのまま彼女と繋がるところだが、今日ばかりはちょっと違った。
彼女の腹に消えていったお金の分まで、きっちり身体で払ってもらうつもりだ。
「ほらほら。せっかく手伝ってあげてるんだから早く出しなよ」
そう言って斗貴子さんの秘芽を責める手をさらに激しく動かした。
指で尿道付近を押すと電撃に撃たれたように彼女の背が反り返った。
「はぁあ、んうぅ…あああっ!か、カズキぃ…も、我慢、でき…ない」
「ん、じゃあ出していいよ」
「あぅんっ、違うぅ…っ」
「違う?何が?」
わかっていてそう聞いた。彼女の股間からは熱い愛汁が少しずつだが溢れてきていた。
彼女が俯いて押し黙ってしまった。言う気がないようだ。
オレは彼女の感情を煽るために硬く張ったズボンをお尻に擦りつけてあげた。
「ぁッ…」
切ない吐息が漏れた。そのせいでオレのほうが興奮してきた。
710191:03/08/10 01:28 ID:Is3NXnO4
「ここ、弄って欲しい?」
彼女の口から言わせるつもりだったけど我慢できずにオレが聞き出すことにした。
ショーツの上から薄い毛がしょりしょりする感触を指で確かめながら聞いた。
「………ん」
ちょっと間をおいて彼女が頷いた。恥ずかしげに答えた彼女にさらに興奮した。
だが、ここでもっと焦らさないとお金に申し訳ない。
「してもいいけどさ、まずはこっちどうにかしようよ」
斗貴子さんの尿道付近をさすった。
「うん…わかった」
オレの腕の束縛を押し上げてすっと抜け出し、側にあった木へ移動した。。
そこで用をたすつもりらしい。
周りを見回すと、そこがちょうど他のカップルの死角になっている位置にあたった。
見られることを恥ずかしがってのことだと思うけど、他は他で楽しんでいるから気にする必要もないと思った。
ショーツを膝元まで脱いでしゃがみ込んだ。
そこで、オレの中に一つの悪戯心が生まれた。
「斗貴子さーん」
出す直前だった彼女に近づき、脇の下に手を入れて強引に立たせた。
「なななな、何をするっ!?」
いきなり邪魔されて斗貴子さんも慌てふためいている。そんな彼女の耳元で告げた。
「斗貴子さんの立ちションが見たいんだ!」
711191:03/08/10 01:28 ID:Is3NXnO4
「っっっば!!」
バカと言いたかったんだと思う。でも斗貴子さんは言葉をつまらせてそこまでしか言えなかったようだ。
我ながら本当にバカなことだと思う。思うけど、これはこれで素晴らしいかと…。
「見たいんだ」
こういうときは胸。浴衣の上から両方の胸を優しく揉みしだいた。
「はぁうっ…」
すぐに身体中の力が抜けて俺の胸に寄りかかってきた。斗貴子さんがこんな胸で本当によかったと思う。
「見たいんだ」
同じ言葉を繰り返した。
顔を朱に染めて俯いて、また答える気がないようだ。
もう答えを待つ気はない。剥きだしになった彼女の下半身に手を伸ばし、直接そこを刺激した。
「んひぃっ!!」
今までにないほどの苦痛、快楽に歪んだ顔を見せてくれた。もう堪らん。
「お腹もパンパンだよ。もう出そうよ」
グリグリと刺激を与え続ける。歯を食いしばり、涎が口の端から出ている。
「あぅ…で、るぅ……」
とうとう彼女の口からそう漏れた。
712191:03/08/10 01:29 ID:Is3NXnO4
「浴衣にかからないようにちゃんと持ってて」
オレの言うことが聞こえているのかも微妙だったけど彼女の手が動いた。
弱々しい手つきで浴衣の裾を持ち上げ、下半身を完全に曝け出した。
「はんんっ、出る…出るうぅっ」
尿道を弄っていた指をクリの辺りまで退避させた。
その直後に、さっきまで弄っていた穴から勢いよく一筋の線が飛び出した。
直線を描くほどの勢いある放尿が、目の前にある木の根元を黒く染め上げていく。
オレは食い入るようにその様子を見つめていた。
永遠とも思えるほどの勢いがあったそれが、徐々に力を失っていき、やがて一滴、一滴と地面に落ちていくだけのものになった。
「んふぅ、はぁ、はぁ……あぁぁ」
長い間溜めていたものが排出できたおかげか、彼女が満足気な溜め息をついた。
「ぃよしっ!じゃあ戻ろう」
わざと元気よくそう言った。斗貴子さんはえっ?という顔でオレのほうを見てきた。
「あ…ま、待てカズキ!」
「なに?」
また、オレはわかっているのにそう聞いた。
「え、あ、そ…そのぉ……」
もじもじと下半身を擦り合わせる。して欲しい、そう思ってるのは間違いない。
「続き、オレの部屋でしよう」
ここでさらにおあずけ。何度も言うようにすぐにしてしまったらお金に申し訳ない。
「わ、私はすぐ、今すぐにでも……」
「ダメ。オレの部屋に行くまで我慢して。その間は妄想でもしてなよ」
オレは彼女の手を引いて祭りの場へと戻っていった。
713635:03/08/10 01:40 ID:YpkDiLCe
神キタ―――――
う〜ん、うちのとは比べ物にならないほどの萌え度の高さだ
精進せんといかんなぁ
714名無しさん@ピンキー :03/08/10 01:41 ID:5rsYu2pY
エロスの充満にワロタ
715名無しさん@ピンキー:03/08/10 01:56 ID:PFa+cSFr
>>その間は妄想でもしてなよ
スレ住人へのメッセージ?(藁

何はともあれ続きキボン
生殺しは嫌だぁぁぁぁぁぁぁl
716名無しさん@ピンキー:03/08/10 03:19 ID:fYKLOq5g
191氏に一言言いたい!
エロスが充満しているのは茂みの奥ではない、
 貴 様 の 脳 内 だ ッ !

ゴチになりやしたっ!
717あぼーん:あぼーん
あぼーん
718112.5P:03/08/10 06:24 ID:19j2LZai
――おかしい。
胸に開いた傷も血が流れ出ない程度までは塞がった。鼓動も弱いながら安定してきた。間違いなく
核鉄はカズキの体を修復している、筈だ。
だが、未だに呼吸は弱いままだ。血の気がない肌は、私がたどり着いてからしばらく経っていると
いうのに僅かにもその色を変えていない。
まさか。
微かな焦りに駆られてカズキの顔を覗き込んだ。仮面のように精気の失せた貌。月明かりに照らさ
れた肌は不気味なほどしろい。
危険な状態だと戦士としての経験が告げる。時間が足りない。今の核鉄の修復能力では、肉体が回
復し終える前にカズキ自身が絶命する。
「カズキが 死ぬ?」口に出して、目の前が真っ暗になった。
自分の言葉が信じられずに手を伸ばして、カズキの頬を包み込む。なぞった未だ冷ややかな肌に、
理不尽な感情が溢れた。カズキと自分に対しての怒りと、間に合わない無力感とが溶け合い絡み合
って私の胸の中を荒れ狂っている。
凶暴な感情に支配されて、私はカズキの半身を引きずり起こした。
「…私に黙って 一人で戦って その上二度も目の前で死ぬのかキミは!!」
額と額が触れあうほど目の前で怒鳴っても、肩を激しく揺すっても、カズキの反応はない。ただ壊
れた人形のようにぐらりと首を傾げるだけの、無機物のような動き。
「――っ」
…何故か、カズキの顔が歪んで見える。
絶望が意志の全てを駆逐する寸前、惚けていた頭の中で、まだ辛うじて働いていた脳髄が一つの可
能性を掘り起こした。
本能。
核鉄は本能によって駆動する錬金術の精髄。多少イレギュラーな使い方だが、宿主の本能を活性化
して心臓に収まった核鉄を限界以上まで動かしてやれば、カズキは死なずに済むかもしれない。
カズキの意識がなく、闘争本能も生存本能も期待できない。そんな状態でも呼び起こすことが可能
なもの。今の私に取れる手段。
答はすぐに浮かんだ。生殖、繁殖、性交、交尾、どう呼ぼうが変わらない。いきものの最も本質的
な性。
わたしに、ひどく真っ直ぐで、不器用な好意を寄せてくれていた少年。どんな経緯があろうとも、
意識の無い相手の想いを利用しようとする私は、狡い。
それでも。「キミを死なせるのは 御免だ」呟いて、私はスカーフを解いた。
719623=718(*23):03/08/10 06:37 ID:19j2LZai
萌えが! エロスが! うああ、皆様凄いっす。

自分もちまちま書いてた続きを投下させて頂きましたが、神の足下にも及びません。
つーか100近く開いてるし…。
720あぼーん:あぼーん
あぼーん
721あぼーん:あぼーん
あぼーん
722名無しさん@ピンキー:03/08/10 13:44 ID:OlV5KnGO
か・・・神のいるスレ・・・ッッ
しかも・・・これほどの・・・高レベル・・・ッッ
723名無しさん@ピンキー:03/08/10 14:21 ID:7l0NAUFX
それだけトキコたんが萌えるって事さ
724あぼーん:あぼーん
あぼーん
725あぼーん:あぼーん
あぼーん
726名無しさん@ピンキー:03/08/10 23:43 ID:zHbqyscF
>>718
その理由づけを待っていたーーーーッ!
ムリなさそう!!
キャラや展開も原作テイストで大変良いです。

違和感や性急感なくエロにいけますな。続き宜しくお願いしやす。
727191:03/08/11 00:05 ID:DJEdXNcy
今週の武装錬金は、なんかすごい…
728名無しさん@ピンキー:03/08/11 00:08 ID:qA1gIJaC
今週号で斗貴子さんのプロフィールが少しわかりまつ。
年は高3「相当」。

・・・しかし今週号、まさか荒木比呂彦が手伝ってないだろうな?



そして、今週の決め台詞は「年上だと嬉しいか?」に大決定。
729191:03/08/11 00:11 ID:DJEdXNcy
カズキに変な才能があることも発覚したしねw

というか今週はいじりがいがありすぎだ…
730名無しさん@ピンキー:03/08/11 00:12 ID:DHEVyFEO
今週号は職人さんのツボをつきそうな内容なのかな?
まだ読んでないが期待大。
731名無しさん@ピンキー:03/08/11 00:20 ID:uC7PonxM
>>718を先週号と今週号の間に挟むといい感じかも。
732名無しさん@ピンキー:03/08/11 00:34 ID:qA1gIJaC
もう一つ強烈なネタを忘れてた。
今週は夏休み合併号ということで全作者が四コマを載せてるわけだが・・・
青汁・・・青虫・・・いやあぁぁぁぁ・・・

それより何より浴衣姿の斗貴子さんに萌え(ただしバストアップ)
733あぼーん:あぼーん
あぼーん
734あぼーん:あぼーん
あぼーん
735635:03/08/11 15:46 ID:l14DJFlp
斗貴子さんの住処、バレタ――――
うわ―、うちの話に矛盾がー
…いや、別にかまわないんですけどね(w
736名無しさん@ピンキー:03/08/11 16:45 ID:zuyJTAIf
カズキは青虫エキスを飲んで斗貴子たんと…

「もう4回も出したのにまだこんなに……今日も青汁、いや、青虫エキスを…?」
「ああ飲んだよ…もう1回いくよ!!」
「!ちょっと待て…あああああぁぁぁ!!!ぁん…あぁ……中でモゾモゾしてる…あ、青虫みたい…」
737名無しさん@ピンキー:03/08/11 18:17 ID:qsNs/2R4
今週の一ページ目でハァハァ+ワロタ
738名無しさん@ピンキー:03/08/11 18:19 ID:qsNs/2R4
上手い!けど何か似てない!

ヘンタイさんがいる!

コンボがキツイわい
739あぼーん:あぼーん
あぼーん
740あぼーん:あぼーん
あぼーん
741あぼーん:あぼーん
あぼーん
742あぼーん:あぼーん
あぼーん
743191:03/08/11 21:22 ID:Mj0Mx15w
>>741-742
岡倉じゃまだよ。



そして投下
744191:03/08/11 21:22 ID:Mj0Mx15w
>>712
オレは斗貴子さんの手を引いて祭りの中を歩いていた。
彼女はといえば、どこか上の空な様子で虚空を見上げている。
(ほ、本当に妄想してるんだろうか…)
よく見ると口の端から涎が垂れている。気付いていないのが恐い。
でもそれだけ続きを待ち望んでいるってことか。オレは急いで寄宿舎へと帰ろうとした、その時、
「あ、お兄ちゃん!」
「おう、まひろ」
妹のまひろが一人でオレのほうへ駆け寄ってきた。
暑い祭りの夜だというのに、何故だろう、背中が一瞬だけ冷水を一滴だけ垂らされたような、不気味な寒気を感じた。
「あらぁ〜、お義姉ちゃぁん」
明るい笑顔でまひろが斗貴子さんに声を掛けた。
むぎゅっ。
「久しぶり」
と、なぜかオレの腕に斗貴子さんがしがみついてきて、こちらは壮絶な笑みをまひろに向けていた。
「と、とと斗貴子さん!!」
うろたえて腕を引き抜こうとしたが、がっちりとロックされている。
(まひろの前でこんなのしなくてもいいじゃないか!)
さすがに焦った。
「おにい」
「へ……?」
「ちゃああぁぁんんん」
どういう原理でそう動いたのか、まひろがオレに正面から抱きついてきた。
「こらこらこらぁっ!!?」
振りほどこうにもなぜか二人とも異様な力でオレにしがみついている。
女の子二人に抱きつかれたまま、突っ立っているしかなかった。
745191:03/08/11 21:23 ID:Mj0Mx15w
「って、そういやまひろ」
何とか話題を出してこの状況をどうにかしようと思った。
「なにお兄ちゃん?」
「お前友達と来てるんじゃなかったのか?」
オレがまひろの姿を捉えたときにはすでに一人だった。こっちに来て分かれたんだろうか。
「そうそう。私、迷子になっちゃったの」
「え、迷子かよ」
ケロッとした様子でそう言われた。迷子か、まひろらしいといえばらしい。
「だからお兄ちゃん、一緒に帰ろう」
いいぞ、という言葉が胸の辺りまででかかって呑みこんだ。
下手に一緒に帰ると、斗貴子さんとあんなことやそんなことができなくなるかもしれないと思ったからだ。
そしてそこでまた斗貴子さんが動いた。
「すまないがカズキはこれから私とお・と・な・の用事がある。またにしてくれ」
「え゛――っ!!おおおおお、大人の関係をお義姉さんと!!?」
妹よ、少し回路が飛びすぎてる気がするぞ。ていうか斗貴子さんももっと巧い言い方があるでしょ。
オレがその場を乗り切ろうと口を開きかけた時、斗貴子さんがそれを遮った。
「そういうことだ。だからお子様は早く帰りなさい」
「え゛――っ!!」
今度はオレ。だからそんなややこしくなるようなことは言わないでください。
「こどっ…、な、何よ!お義姉さんのほうがぺったんこのくせにぃ!!」
「まひろ!それは言ってはいけないお約束――」
「脳髄を、ブチ撒け」
「斗貴子さんもストオォォップ!!!」
今にも殺し合いを始めてしまいそうな二人の間に割ってはいった。
「どいてお兄ちゃん!そいつ殺せないっ!!」
「怖いこと言うなよぉっ!」
「どけカズキ!そいつを楽に殺してやるっ!!」
「斗貴子さんまで!!?」
746191:03/08/11 21:23 ID:Mj0Mx15w
(一体なんで?なんでなんでなんで??)
そもそも二人は何故こんなに仲が悪いのか。始めのころはそうでもなかったはずだ。
二人を落ち着かせたオレはそのまま答えの出ない問答を繰り返していた。
「お兄ちゃん」「カズキ」
「はいぃっ!?」
声が裏返った。
「そろそろはっきりして」
「しなければ肢体を切り裂く」
怖すぎる。これは脅迫されているようなものじゃないか。
「妹の私と」
「年上の私と」
『どっち?』

どっち、とはまた抽象的な問いかけじゃないか。
(この場合は…どっちと一緒に帰るか、ってことだよな)
だけど今のオレは一緒に帰るだけじゃ絶対すまない。あんなことやそんなことをするはずだ。
妹にそれは拙いと思う。思うけど、背徳的でそれもいいじゃん、という考えが湧いてきた。今のオレは病んでいる。
発育のよい妹か……貧乳だが年上のお姉さんか……。

A.ここは可愛い妹だよな
B.スタンダードに斗貴子さんだろ
C.男は度胸!二人一緒に喰ってみるのさ
747名無しさん@ピンキー:03/08/11 21:32 ID:Vk1/p3Sz
マルチ展開……っ!!!
748倉庫番130:03/08/11 21:35 ID:DX0iL8eE
>「どいてお兄ちゃん!そいつ殺せないっ!!」
ここでそのネタを使うとは(笑)

個人的にはBですが、他にもいいかも。
749名無しさん@ピンキー:03/08/11 21:41 ID:hrrHjlmi
当然マルチシナリオですよね!
750名無しさん@ピンキー:03/08/11 21:50 ID:4p1JadU/
ギターソロが、なんかギターソロのBGMが聞こえる・・・これはいったい!?

ギャグを行って逃げるって選択肢は?
751名無しさん@ピンキー:03/08/11 21:54 ID:c9v2rVFv
最初は斗貴子さん、日を改めてまひろで
752名無しさん@ピンキー:03/08/11 22:11 ID:f4FPGLcy
>「どいてお兄ちゃん!そいつ殺せないっ!!」
ワロタ

展開はCを希望。すごく…見たいです
753名無しさん@ピンキー:03/08/11 22:12 ID:arJDFjyQ
>「どいてお兄ちゃん!そいつ殺せないっ!!」
これ元ネタなんだっけ?
けっこう有名なのだよな
喉元まで出かかってるのに思い出せない・・・

とりあえずBで
754名無しさん@ピンキー:03/08/11 22:15 ID:TbICTcyV
Cで逝ってほしい。

まひろちゃんと斗貴子たん・・二人仲良くカズキの武装錬金が炸裂するのというのは?!

「私の方が年上のテクニックで(実はでまかせ、いつも一方的に攻められる)カズキを満足させられる!!」
「私なら、お兄ちゃんのをこうやってはさめるんだから!!ほら、こんな風に・・・ん・・くちゅ・・」

とか言うシチュはどうでせうか?
755191:03/08/11 22:20 ID:DJEdXNcy
BとCが同票ですね。
これは困りますた。

>>753
元ネタはあれです。某オンラインゲーム
756名無しさん@ピンキー:03/08/11 22:44 ID:xIdPVjYV
>>746
 激しくCをキボン。
757名無しさん@ピンキー:03/08/11 22:46 ID:AkfmeN2t
同じくCきぼんぬ
758名無しさん@ピンキー:03/08/11 22:47 ID:arJDFjyQ
191さんレスthx
ググったらでてきました
デムパですな
759名無しさん@ピンキー:03/08/11 23:04 ID:D/DyU3lI
B………
キボンヌ
760名無しさん@ピンキー:03/08/11 23:12 ID:lFDxqGj3
Bをキボン。
Aがいないのが泣ける、
761名無しさん@ピンキー:03/08/11 23:20 ID:qOIQ1dTM
萌スレから来ますた。

Cでよろ
762名無しさん@ピンキー:03/08/11 23:35 ID:7RxHqUKr
:::::::::::::::::::::::::::::/::::::::::::::::::::::::::::::::::\
:::::::::::::::::::::::/::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/
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::::::/:::::::::::::::::';::'::,ハ, 、 l  ,':::::::;::::/
:::/::::::::::::::::::::'::/.  l!.` l ./::::::/.l::/ なんだか スゴイことになってるぞ!!
:/:::::::::::::::::::':,ヽ, ,::''゙l!.,l ./::::::/ .}:,'
l:::::::::::::::/::/ .ミト,.0ノ.'./:::::/ ,l:,'
{:::::::::::〃/ヽ、, `ミ'´ _{:::::/  .l,'
l:::::::::/,'/ .し   ̄ ´ .l/  /
l::::::::/ リ    u   l,
l:::::,'  U     ,/
l::::,'     __ .ノ´ Cはね 華麗なる”エロパロの象徴”なんだよ
l::,'  .'⌒' ~~,r
.リ    ./
'- 、_ ,/
  `´
763名無しさん@ピンキー:03/08/11 23:36 ID:p4TjzKiA
まずはBその後にCをお願いします。
 斗貴子さんとベットで楽しいでいる所にまひろが乱入するなんてどうでしょう?
764名無しさん@ピンキー:03/08/11 23:42 ID:Y+P+FF0T
Bキボンヌ
斗貴子さんの火照った体を、たっぷり愛してあげて欲しいぞ。
765635:03/08/12 00:01 ID:NvK2Hn84
選択肢キタ――
斗貴子タンがいいのでBかCキボンヌ
766191:03/08/12 00:04 ID:LwcR0NHI
>>746じゃあこんな感じで。

オレは呼びかけた。
「――まひろ」
「なにお兄ちゃんッ!?」
ものすごい勢いでまひろがオレに飛びついてきた。見上げてくるその目はうるうると潤んでいる。
「カズキぃいィ……!」
横で斗貴子さんが恐ろしいまでの殺気を放ってくる。オレは泣いちゃいそうだ。
けど今はそれに構っていられない。
俺はまひろの頭に手を置いて優しい口調で言った。
「まひろ、お前友達と一緒なんだろ?だったらそいつら探したほうがいい、うん絶対そうしろ」
期待に満ちていたまひろの瞳からだんだんと光りが失われていく。
「カズ、キ……」
斗貴子さんからも次第に殺気が霧散していくのがわかった。
「んじゃそういうことだから、頑張って探すんだぞ!」
すっと手を上げてまひろに別れの挨拶をした。逆の手で斗貴子さんの腕を掴み引っ張っていく。
「行こうか、斗貴子さん」
「カズキ……うん」
恥ずかしそうに俯く斗貴子さんがとても可愛らしい。年上のお姉さんとは思えない。
が、それはそれで、いい。

「………」
一人ぽつんと取り残されたまひろ。
「……ぁぁ…ぁあそう…」
ぼそぼそと、周囲の誰にも聞こえないように小さく呟く。
「あ、いたいた。おーいまひ…ろぉ……」
「あんた一人で離れてい……って……」
まひろを見つけた二人の友人が近づくが、彼女の様子に二人は言葉を失った。
「お義姉ちゃん……誰がお兄ちゃんを一番悦ばせてあげられるか教えてあげなきゃねぇ…」
肩を揺らして不気味に笑い続けるまひろに恐怖を見て、二人は震え上がった。
767あぼーん:あぼーん
あぼーん
768635 「彼の名は」:03/08/12 01:11 ID:NvK2Hn84
なんとなく嬉しそうな斗貴子さん。
そんな顔をされるとこっちまで嬉しくなってしまう。
まぁ、それはそれとして。
「ところでなんで斗貴子さんここにいるの?」
すると斗貴子さんは一瞬驚いて答える。
「え?それはその、だな。昨日あれからいろいろ考えたんだ。」
「えと、それはお化け工場で分かれた時のこと?」
そう聞くと、
「ああ。それでいろいろわかったんだ」
なんて言う。
なにがわかったのか気になるけど、それもこっちに置いといて。
「もう一つ、いい?」
「なんだ」
「どうして、手、握ってるの」
斗貴子さんは恥ずかしそうにうつむいてしまう。
769635 「彼の名は」:03/08/12 01:13 ID:NvK2Hn84
手をつないでいる理由。
答えは簡単だ。昨日一晩考えて、結論を出したのだから。
でも、昨日あんなことを言ってしまったから、どう説明していいのかわからない。
カズキは私にふられたと思っているかもしれない。
そのせいでカズキが私のことを嫌っていたら。そう考えると言い出すのが怖くなる。
「ねぇ、斗貴子さん」
不意に呼ばれる。
「昨日、ふられちゃったけどさ。やっぱり俺、斗貴子さんのことが…好きだ」
好きと言われた。彼は私のことを嫌っていなかった。
つないだ手から緊張が伝わる。
それとも私が緊張しているのか。
カズキはさらにつづける。
「斗貴子さんに嫌われちゃったっての、わかってるんだけど。それでも…」
そこまで聞いて私は叫ぶ。
「わかっていない。カズキは何もわかっていない!」
カズキが面食らっているがかまわない。
「私はカズキのことを嫌ってなんか居ない!」
「でも昨日、背負わないって言ったじゃないか」
それはそう。でも、
「『背負いたくない』んじゃない。私の中で君が大きくなりすぎたから『背負えない』んだ!」
言った。言って、しまった。
770635 「彼の名は」:03/08/12 01:14 ID:NvK2Hn84
「……え?」
考えもしなかった。
『背負いたくない』ではなく『背負えない』
あれはそういう意味だったのか。
でも。
「じゃあ、なんでそれ以上言わないでとか言ったの」
斗貴子さんはとたんに辛そうになる。
「失うのが怖かったから。…居なくなるとわかっている人に惹かれているのを認めるのが怖かったから。」
なんて、こと。
斗貴子さんは俺に惹かれていると言う。失うのが怖いと言ってくれる。
つまりは両想いだったってこと。
こんなにうれしいことは無い。
「じゃあ、昨日考えてわかったことって?」
野暮なこととは知りつつも、斗貴子さんの口から聞きたかった。
「わ、私も、カズキのことが好きだ、ってことが」
斗貴子さんははにかみながらそう答えてくれた。
幸せだ。
「改めて言うよ、斗貴子さん。俺、斗貴子さんのことが好きだ。……愛してる」
「私もカズキのことが、好きだ」
そうして、やっと。俺たちの想いは一つになった。
771635:03/08/12 01:18 ID:NvK2Hn84
はい、話にひと段落ついたわけですが。
いよいよ次回分からエチが開始されるかもしれません。まだかかるかもしれません。
エチも一人称変えないといけないから大変(w
772名無しさん@ピンキー:03/08/12 02:11 ID:NX/IYWTb
>>766
>>771
神がキタ―-−!!
どちらも(*´д`*)モエ---
今後も期待しています
773名無しさん@ピンキー:03/08/12 07:53 ID:CWPOEX34
斗貴子さんと一緒に、百貨店へ行った。服を買うためだ。
下着は先日、ネットで通販したが……色々あって、やっぱり本物を見たほうが早いということがわかった。
汚して返品不可になることもないし。
電車で疲れたが、妙に浮かれ気味な斗貴子さんに引っ張られるように歩いた。
今日は俺の963のTシャツに、部屋着の短パンを履いている。大きさがあわなくて膝にまで届いている。
エレベーターで四階の子供服売り場へ。
ここではエプロンドレスなどの可愛い服も売っている。
「ねえ、どれがいい?」
俺と手を繋いでいる斗貴子さんが恐ろしい眼で俺を見上げる。
「んー。斗貴子さんが好きなのを選ぶといいよ」
そういうと斗貴子さんは、「君は失礼だ・・・」とうなりながら。
「・・・こういうのが好きなのか?」
と、フリルのいっぱいついたワンピースを手に取った。
読まれてます。

数日前に出合った少女は、斗貴子さんという名前だった。
彼女は練金の戦士らしく、触った俺の思考が読めるらしい。
……えっちなことまで。

「それじゃぁ、着てみる」
斗貴子さんは試着室に入るとカーテンを閉めた。
774名無しさん@ピンキー:03/08/12 07:57 ID:CWPOEX34
しばらくするとカーテンが開いた。
「どうだ?」
肩まで露出する青のワンピース。フリルを多用しているのでふわふわだ。肘まである白い手袋も身に付けている。スカート部分は短く、白いロングソックスの上まで見える。もう少しでガーターベルトが見えそうだ。
……ガーター、置いてきたはずなんだが。売り物の奴か?
「……おかしくないか?」
俺は唾を飲み込んだ。
細い太股とか、その上に隠れているところとかが気になったり。
「どう?」
斗貴子さんは俺の腕を取った。
……取った?
斗貴子さんとは少し顔を赤らめて。
「……エロスはほどほどにしておけ」
そういうと試着室に戻ってカーテンを閉めた。
釣られて赤くなって頭を掻く。
とかやっていると、カーテンの隙間から、斗貴子さんが顔だけを出した。
「頼みがあるんだが・・・」
775名無しさん@ピンキー:03/08/12 08:04 ID:CWPOEX34
斗貴子さんがいうには、背中のファスナーが取れないのでとってほしいとのこと。
「ドジだね」
「君は失礼だ!」
「出ておいでよ」
「恥ずかしいだろう」
仕方がないのでカーテンの隙間から身体を入れた。
試着室の中は狭かった。
子供用というわけでもなく、狭く作ってあるわけではないが、ふたり入るとさすがに狭い。
正面に大きな鏡がある。
ぐい、と斗貴子さんに引っ張られた。
至近距離でふたり向き合うかんじ。というか見下ろすかんじに。
「で、どのファスナーを外せばいいの?」
「ここだ」
そういうと斗貴子さんは……なにをしますかあんさん。
斗貴子さんは俺のズボンの前を開けた。

「な、なにを」
「静かにしろ。声が漏れる」
斗貴子さんは囁くような声を出した。慣れた手つきで俺の分身を取り出す。 大きくなっている。
……斗貴子さん、可愛いんだもん。
「またこんなにして」
 白い手袋をしたまま、上下に撫でる。
「うっ」
「電車の中でもあれだけ絞ってやったのに」
指先をカリ首にあてて、ゆっくり撫でる。
「ああ、だめだよ斗貴子さん・・・」
「カズキは大好きだったな、こうされるのが」
人差し指を亀頭に当てると、くちゅっ、と粘液の音がした。
776名無しさん@ピンキー:03/08/12 08:10 ID:CWPOEX34
斗貴子さんは膝まずいた状態になった。
白手袋に包まれた十指すべてでなぶる。
俺の後ろには薄いカーテンがあり、そのむこうには店員のお姉さん(こまったことにすごい美人だ)がいる。
斗貴子さんは俺の分身に顔を近づけた。
「服にかけてはだめだぞ」
小さな歯が当たると刺激でぴくぴく跳ねる。
「まだ会計もおわってないからな、この服」
舌先で尿道口をチロチロと舐める。
電車の中での行為を思い出して……一層膨れ上がった。
「店員にお願いしようか……この精液まみれの服、頂戴って」
亀頭を噛まれた。
痛みで分身が脈うつ。それだけでイっちゃ……
「まだだめだぞ」
離された。
「焦らされたほうが感じるんだろう?」
指先で亀頭をつかまれる。
「精液をブチ撒けるがいい」


ttp://hobby4.2ch.net/test/read.cgi/occult/1059048965/451
から改造コピペ。
・・・元ネタからして無理があったか(つД`)
777名無しさん@ピンキー:03/08/12 12:40 ID:hHGwD06p
イイヨイイヨー
778名無しさん@ピンキー:03/08/12 13:58 ID:u6u0cahA
個人的に119氏の切ない作品がすごく好き。

続きはまだでしょうか?
779名無しさん@ピンキー:03/08/12 16:14 ID:cMGDOFZc
BかCかでもめてると聞いたからてっきり
斗貴子さんの胸のサイズの話かと思ったのだが…
780名無しさん@ピンキー:03/08/12 16:50 ID:YgdIjpAW
まぁ斗貴子さんの両腕が機械なのは確実だろう。
781名無しさん@ピンキー:03/08/12 17:57 ID:CMJ5GT0V
http://teens.alfasex.net/cgi-bin/top.cgi?in=1293
220.144.187.170 , Air1Aaw170.ngn.mesh.ad.jp?
782名無しさん@ピンキー:03/08/12 20:06 ID:Vm5utHiM
斗貴子さんはB
まひろはD
花房はC
おさげさんはB
眼鏡さんはAA
783119:03/08/12 20:44 ID:ln2DnIAG
>>778さん
ありがとうございます。私事が忙しかったため、
しばらくROMになっておりました。
盆休みに入ったのでまた書かせて頂きます。

個人的にはAを希望します。しかし今週は萌えまくりに笑いまくりですね。
784名無しさん@ピンキー:03/08/12 20:49 ID:oXRfGxv2
B→Aのコンボが最強。

そういえば、リーサルウェポンの”特大バイブ”は斗貴子さんの手にあるんだよな…
斗貴子さんにまひろを攻めてもらうのもいいかも。
785635 「彼の名は」:03/08/12 22:09 ID:qut8OJrV
「斗貴子さん、抱いて、いい?」
カズキは唐突に切り出す。
「いや?」
そんなことはない。私は首を横に振る。
「私も、カズキに抱いてほしい」
そういって、私のほうからキスをした。
触れるだけのキス。でも、それは。とろけるように甘かった。



カズキが私の服に手をかける。
慌ててそれをとめた。
「その、服を脱ぐのは」
「恥ずかしい?」
確かにそれも。
「それもあるが…」
言葉に詰まってしまう。
「傷だらけだから…」
そう、小声で言った。
でもカズキは
「そんなこと関係ないよ。全部ひっくるめて斗貴子さんが好きなんだ」
そういって抱きしめてきた。
「だから、そんなことじゃ…
ううん、なにがあろうと斗貴子さんのこと嫌いになたったりしないよ」
凄く、嬉しい
786635 「彼の名は」:03/08/12 22:11 ID:qut8OJrV
俺と斗貴子さんは服を脱いだ。
息を、呑む。
「やっぱり、イヤか…」
黙り込んでしまった俺の反応を勘違いされてしまった。
「そうじゃない、あんまり綺麗だから、み、見とれてたんだ」
あわてて答えたせいでどもってしまった。
「っ〜〜〜〜〜〜」
斗貴子さん、真っ赤になっちゃった。
「それじゃあ、改めて」
抱きしめてキスをする。
「んっ!……う……ふぅ」
最初は驚いたようだけど、すぐにとろんとしてしまう。
そのまま、頬を、胸を、お腹を。上半身のいろんなところを撫でさする。
「んぅ…ちゅ…ふっ……んんっ!」
反応して口を開けた瞬間舌を滑り込ませた。
歯茎や舌を舐めまわす。
かまれるかも、なんて心配したけど、斗貴子さんはされるがままだった。
それどころか、しばらくすると、斗貴子さんのほうからも舌を絡めてきた。
さすがに苦しくなってどちらかともなく口を離す。
二人のあいだに糸を引いた唾液の橋が艶かしい。
「結構積極的なんだね」
聞くと、
「馬鹿、カズキだからだ」
なんて言う。
嬉しくなってもう一度抱きしめてキスをした。
787635 「彼の名は」:03/08/12 22:14 ID:qut8OJrV
カズキは私をゆっくりとベッドに押し倒した。
「カズキ、きて」
そういって誘うように手を広げる。
抱きしめる。またキスをする。
「斗貴子さん、好きだよ」
そういってカズキが私に舌を這わせる。
体中を、特に傷痕を。
まるで私の怪我を癒すように。
「ん、気持ち、いい」
あらかた舐めおえるとカズキの手が私の胸をまさぐる。
強く弱く、優しく荒く。
「んあぁ…ふあっ、くすぐったい…」
だけど肝心のところには触れない。
「あぁ、カズキ、カ、ズキ」
もどかしくなって彼の名を呼んでしまう。
少し強めに乳首をつままれる。
「くあぁぁぁっ」
ほんの少し痛いけど、それ以上に気持ちいい。
カズキの右手がだんだん下のほうへ行く。
お腹、腰、太腿。
そのあいだも左手は胸をまさぐる。
膝辺りまで下がると上に行く。やはり肝心のところには触れない。
秘所に触れそうになるとまた膝まで下がる。
「うぁ…はぅ……いやぁ……」
何度も何度も往復する。
じらされて、感じてしまう。
788635 「彼の名は」:03/08/12 22:16 ID:qut8OJrV
「カズキぃ…それ以上されると変になるぅっ…」
散々じらしてから大事なところに触れる。
「…ぁ……ふぁ…あぁっぁぁあ」
斗貴子さんは歓喜の喘ぎを上げる。
「…濡れてるね。斗貴子さん」
つい、意地悪をしてしまう。
「ばかっ、カズキがっ、さわるから、だっ」
斗貴子さんは息も絶え絶えに答える。
羞恥と快感で全身を桃色にしているその姿が艶かしくて。
「斗貴子さんっ」
秘所にむしゃぶりついた。
「ひぁ、ひゃう、うぁぁぁあぁあぁぁぁ」
いっそう強く喘いでいる。
突き刺されとばかりに舌を入れる。
敏感な豆を指で刺激する。
「ひぅ、いや、だめ、いいっ」
快感で朦朧としている。
「カズキばっかりっ、ずるいっ。私もカズキの…」
いわれて、体勢を変える。いわゆるシックスナインというヤツだ。
「これが、カズキのっ、なんだ、な」
体勢を変えているあいだも攻撃はやめない。
そのせいで斗貴子さんの言葉は切れ切れだ。
斗貴子さんが俺のソレを握り締める。
「くあっ!」
おもわず唸るほどの快感。
「い、痛かったか?」
「ちがっ、気持ちよかっただけだからっ」
心配そうに聞いているけど、手淫は止まっていない。
それどころか
「はむっ」
ナニを咥えられた。
瞬間、意識が飛びそうなほどの快感に襲われた。
789635:03/08/12 22:21 ID:qut8OJrV
エチキタ――――――
ということで、やっとです。
790191:03/08/12 22:24 ID:LwcR0NHI
イェッフ━━━ヽ(∀゚ )人(゚∀゚)人( ゚∀)人(∀゚ )人(゚∀゚)人( ゚∀)ノ━━━ッ!!
791名無しさん@ピンキー:03/08/12 22:57 ID:sjhYQRw7
635さん、待ってました!
792名無しさん@ピンキー:03/08/12 23:15 ID:oRZ1PYNO
斗貴子さんは寄生されてる間、ちゃんと風呂に入ってたのかな?
なんか入れなさそうな雰囲気がするのだが。
あくまで雰囲気だが。
793191:03/08/13 00:20 ID:DdPDcHpT
>>766
斗貴子さんを部屋に連れ込む前にしておくことがあった。
部屋の前で少し待つよう言った。探し物があるんだ。
「な、なんじゃこりゃあ……?」
なぜか俺の部屋が荒らされていた。それもオレ秘蔵コレクションが眠っているところが重点的に。
「まさか、こそ泥!?」
それは拙い。そんなやつに盗まれたりしたら二度と見つからないかもしれないじゃないか。
「斗貴子さん!もう少し待ってて」
時間がかかりそうだったのでまず断っておいた。もちろんその間は妄想しているように、とも言った。
ある程度片付けて、そして一番必要なものがなくなっていることに気付いた。
「オレがこの日のために用意しておいた斗貴子さん専用バイブが……」
そしてさらに気がついた。岡倉からの支給品であるエロスな本がなくなっていた。
「それも、すべてお姉さん系のやつが……」
なんとなく、オレと気が合いそうなこそ泥だ。だが今はそれが大問題である。
「…仕方ないか。道具無しでやるか」
道具プレイがしたかったオレはちょっとがっくりした。また岡倉に頼まないとダメか。
「斗貴子さん。入っていいよってうわわわわっ!!」
「カズキぃぃ……。もっと満足さ・せ・て…」
ドアを開けるなり抱きつかれ、耳元で囁かれた。妄想がいき過ぎている。
んが、もちろんその要望には応える気満々だ!
794191:03/08/13 00:20 ID:DdPDcHpT
「そぉれえぇぇぇい!」
斗貴子さんの浴衣の帯を力任せに引っ張った。華奢な身体がくるくると回ってベッドの上にぽてんと落ちた。
「目、目が回るじゃないか…」
言ってくる彼女の上に身を重ねた。二人の身体が密着した。
触れ合うと彼女の身体は思ったとおり熱っぽく、じっとりと汗ばんでいた。
首筋に口付けるとぴくっと身体が縮み上がった。
かまわずにぺろぺろと舌でくすぐり、首筋から鎖骨、そして身体にフィットしたスポブラの、緩やかな丘陵へと移動した。
「はぁんっ!」
二つの小さな丘のひとつ、その頂上のしこりを口で挟んだ。
「は、はぁ、はぁぁ…ッ」
胸が敏感な斗貴子さんは過剰なまでの反応を示してくれる。
この悶え喘ぐさまを見ると、ぞくぞくと虐待心にも似た感情が膨らんでくる。
口に含んで軽く舌先で愛撫する。
「んぁあ、あぅ…」
苦しげな呻き。快楽の証。心の中から愉悦がこみ上げてきた。
斗貴子さんが大好きな胸を口でいたぶりながら、下半身のショーツへと手を伸ばす。
「ッひゃうぅ!!」
二つの薄い襞の間に指を這わす。やはりうっすらと湿っていた。
「胸だけで濡らすなんて、斗貴子さんはエロスだね」
「はぅぅッ…」
恥ずかしがる斗貴子さんからはだけた浴衣を剥ぎ取った。
先端の濡れたスポブラと、股の間の濡れたショーツだけというあられもない姿でベッドの上に横たわっている。
ごくりと唾を飲み込んだ。下半身がパンパンに張っていた。
オレは上着とズボンを脱ぎ、シャツと963パンツ姿になった。
795191:03/08/13 00:21 ID:DdPDcHpT
斗貴子さんの湿ったショーツへ舌を伸ばしかけた時、
「あ……斗貴子さん、ションベン臭…イタイイタイ」
ぽろっと漏らしたらげしげしと足で蹴られた。
「こ、こんな時にそんなことを言うな!」
「でもこんな時に言うから萌えッテエエェッッ!!」
鼻っ柱にかかとを直撃された。当たり所が悪ければ折れていたに違いない。
「早く続きをしなさいっ!」
喜んでやりましょう!彼女からの催促ならば仕方ない!
「そんじゃあ…」
斗貴子さんからショーツを脱がせた。しなやかな足から剥ぎ取り、ちょっと匂いを嗅いで
「嗅ぐなぁっ!」
「嗅いでないよ!」
我ながら苦しい言い訳をしつつ慌ててショーツを投げ捨てた。
「じゃあ気を取り直して…」
彼女の股間部へ顔を近づける。
年上のはず、なのだがつるつるだ。無毛のそこがたまらなく欲情させる。
気付かれないように匂いを嗅いだ。鼻に突き抜けるアンモニア臭と、粘膜を溶かすような斗貴子さんの匂いがする。
襞を押し分けるようにして舌を膣口へと侵入させていった。
「ぅんん……」
押し殺した声を漏らす。同時に愛汁もたらたらと溢れてきた。
快感から腰をくねらせて逃げようとする彼女を逃がさないようにしっかりと腰を抱く。
さらにぺろぺろと、嬲るように攻め続ける。
「くぅんんッ!」
可愛い鳴き声だ。こんなしおらしい斗貴子さんが大好きだ。
796191:03/08/13 00:21 ID:DdPDcHpT
十分すぎるほど彼女の秘裂には汁が満ちていた。彼女の準備は万端だ。
「斗貴子さん。次はオレのをしてよ」
パンツを脱ぎ、天上にそそり立つ自慢のモノを取り出した。
「口で濡らすだけでいいよ」
そう言うと斗貴子さんが体勢を変え、その小さな口をそろそろと近づけてきた。
彼女の吐息がくすぐったく感じられる。
「いくぞ」
オレの返事を待たずに彼女の口内へと導かれていった。
薄い唇がきゅっと剛直の中ほどを締め付けてくる。
根元付近を手で握り、手と頭を激しく振ってオレのモノ全体を刺激する。
「ん、んぅ、はん、んむぅ…」
甘い声が口内で響き、微妙な振動が口に入ったところをぴくぴくと振るわせる。
「うぅぁ…」
思わず声を漏らしてしまった。じゅるじゅると音を立てて斗貴子さんがむしゃぶりついている。
唾液で十分湿ったモノを彼女の口から引き抜いた。
惜しむように彼女は手でしごき続ける。それをやめさせ、再びベッドに横たえた。
割れ目に亀頭を擦りつけると、斗貴子さんはそれだけでとろけるような声を、顔を浮かべる。
「挿れてもいいかな?」
分かりきったことをわざと聞く。
「んぅ、意地悪なことを言うな…」
それだけ聞ければ満足だ。腰を一気に突き入れた。
「んぁ――ッ!」
オレのが斗貴子さんの子宮を突き上げ、彼女の息が肺から漏れて声を詰まらせた。
「ぃたいぃ…」
消え入りそうな声を上げるけどオレは手を緩めるつもりはない。
斗貴子さんの中で乱暴に棒を動かし、掻きまわした。
「あ、あ、あ、あ……ん、ふぁ、ぅう…」
肉壁が、食いちぎっていくような締め付けでオレの根元から蠢き、波打っていく。
股間から全身へと、一気に身体に快楽が波及した。
797191:03/08/13 00:21 ID:DdPDcHpT
「締まり、いい…」
彼女の身体を貪るように腰を抽迭し続けた。
動きに合わせてオレ達の口から息が溢れ出ていく。
「はぁぁ、カズキぃ…」
腕が首に回されてキスを求められた。もちろん応える。お互いの舌が口内へ侵入し、中を舐めていく。
オレも彼女の背に手を回して抱きしめ肌と肌を密着させる。挿入がさらに深まった。
奥の奥までいったオレのは優しく、いやらしく動く彼女の中で限界を向かえそうになった。
自分の白い欲望を吐き出すために腰を動かそうとした。その時、

コンコン

「だ、誰かきたぁ!?」
ドアのノックに慌てて身体を起こそうとした。
「あぁん、ダメぇ」
ぐいっと斗貴子さんに引き寄せられた。
「ま、まずいって!こんなところ見られたら…」
ドアの向こうに聞こえないように小声で話し続けた。
「ん、ん、んんぅ」
「はぅぅ…!」
下の斗貴子さんが積極的に腰を動かして俺を攻める。拙い、このままは非常にまず

ガチャリ

(開けやがった!!)
もうオレの目の前が真っ暗になってきた。
カズキ、寄宿舎で女をたらしこむ。明日の新聞の見出しはこれで決まりだ。
「お兄ちゃぁぁんっ」
(それも妹が目撃者かよ!!?)
冷や汗だらだら。オレの高校生活は終局を迎えようとしていた。
798635:03/08/13 00:29 ID:o6xL2a3X
モ、モエ――――
799名無しさん@ピンキー:03/08/13 01:51 ID:t665VDwU
最高やー(;´Д`)
ど、どうなる・・・・?(*゚∀゚)=3ハァハァ
800名無しさん@ピンキー:03/08/13 07:38 ID:6Tu4rREV
エロスなのは斗貴子さんじゃない、貴様の脳内だ191っ!

最高でしたー!
801名無しさん@ピンキー:03/08/13 22:16 ID:kih9KPbv
精液をブチ撒けろ!
802635 「彼の名は」:03/08/13 23:03 ID:qkHNWbZ0
くわえたソレは、先が少しヌルついて、
その粘液は生臭くて苦かった。
きっとこれがカウパー氏腺液というヤツなんだろう。
あまり美味しくはないけど、これがカズキのだと思うと苦にはならなかった。
竿に、カリに、先っぽに。ときには袋に。
いろいろなところに舌を這わせ唾液を絡める。
「斗貴子さんっ、気持ちよすぎ…」
カズキが喜んでくれる。
はりきって奉仕する。
絡めた唾液と体液を、口をすぼめて音を立てながら啜る。
カズキも負けじと私の秘所から分泌される愛液を啜る。
「うあっ、くぁ…じゅ…くおっ…じゅる」
「ああっ、んっ、ふぁ……じゅぽ……ひぃう…じゅぷ」
ふたりの喘ぎと水音が部屋の中にこだまする。
803635 「彼の名は」:03/08/13 23:04 ID:qkHNWbZ0
さすがにもう我慢が出来ない。
「斗貴子さん、挿れたい」
斗貴子さんも同じだったのか、コクンとうなずいた。
向き合って正常位で抱き合う。
肉棒が秘所に触れる。
斗貴子さんが真っ赤な顔で告白する。
「は、初めてなんだから、やさしくしてくれよ。」
もとより、そのつもりだ。
「わかってる。なるべく痛くないようにするよ」
ゆっくりと挿入していく。
「う……ん……」
斗貴子さんがうめくけど、まだ痛いというわけではなさそうだ。
しばらくして、ナニの先が何かに触れる。
これが処女膜かな。
「ここからは一気に行くからね」
宣言して、思いっきりつきこんだ。
「苦ぅ……」
一言発してそれきり黙ってしまう。
痛みに耐えて、その小さな肩を震わせている。
少しでも痛みを紛らわせてあげようと、キスをする。
そして胸をいじる。
しばらく続けると、苦悶の表情だった斗貴子さんの顔が、
だんだん快感に潤んできた。
同時に膣が活発に蠕動し始める。
「斗貴子さんのナカ、すごく気持ちいいよ」
「あんまりエロスな発言を…するな」
痛みに耐えながらもつっこむあたり、斗貴子さんらしい。
「動くよ」
言って、ピストン運動を開始した。
804635 「彼の名は」:03/08/13 23:08 ID:qkHNWbZ0
カズキのモノが私の膣で動いている。
まだかなり痛いが、その事実のおかげでものすごい充実感がある。
「カズキ、これがカズキの……」
そこまで言ったところで敏感な豆を刺激された。
「ひゃぁう、ひぃ、つ、よすぎ、る」
言葉に詰まり、喘ぎがもれる。
キスをされる。
奪うような強引なキス。だけどそれは今は頭の芯がとろけるほどに気持ちよくて。
だんだん痛みの感覚が薄れていく。
反対にどんどん快感が増えていく。
「う……はぁ……あぅ、はぁん……あぁん、すごく、よくなって、きた」
「俺も、すごく、気持ちいい」
だんだんと頭が真っ白になって何も考えられなくなる。
「うぅ、もう、イきそうだ…」
カズキが唸る。
「ナカに…膣(なか)に出してっ……」
証がほしかった。私がカズキと一つになった証が。
「イく、斗貴子さん、出すよっ」
「私も、もう、もうっ…」
二人の声が切羽詰ってくる。
「もう、イく、だめ、イっクうぅぅぅっ!!」
絶頂に達した私の膣が収縮する。
直後、カズキのものがビクビクと痙攣する。
「くっ、イくっっ!」
熱いものが私のナカに広がる。
入りきらずにあふれた精液がこぽこぽ音を立てて漏れ出してくる。
私たちはそのまま抱きしめあい、しばらくまどろんでいた。
805635 「彼の名は」:03/08/13 23:09 ID:qkHNWbZ0
二人でゆっくり服を着る。
うん、幸せだ。
「斗貴子さん、体、大丈夫?まだ挟まってる感じとかしない?」
ベシッと音がするくらい頭をはたかれた。
「な、何て事を言うんだ。エロスもほどほどにしなさい」
あわてて反論する様子は、図星としか思えない。
きっと、斗貴子さんと一緒なら残りの日々も楽しく過ごせる。
「カズキの方こそ、体は大丈夫か?」
斗貴子さんは本当に心配そうに聞いてくる。上目使いで。
か、かわいい…
思わず抱きしめてしまった。
「大丈夫だから。斗貴子さんは心配しなくてもいい」
「うん、わかった」
そう言って抱き返してくれる。
いい事を思いついた。
「ねぇ斗貴子さん、デートしよう」
よく考えればデートなんてしたこと無い。いや、エッチはしちゃったわけだけど。
「………うん!」
しばらく唖然としてたけど、飛び切りの笑顔で返してくれた。
そして斗貴子さんのほうから手を引いて走り出す。
「じゃあ、早く行こう、カズキ」
でも、寄宿舎を出ると止まってしまった。。
すぐそこに、何かが居る。
そこに居たのは……



1、ホムンクルスだった
2、怪しい人だった
806635:03/08/13 23:14 ID:qkHNWbZ0
ま、真似じゃないぞ、選択肢は断じて真似じゃないぞ〜
前にちゃんとほのめかしてますからね〜
…と、言い訳をしておいて。
この選択肢はここで分岐するってだけの意味ですので。
後で両方とも投下します。
こっちがイイ!とか言っても意味無いので注意です。

実は途中まで
3、岡倉だった
とかあったんですが。


ガラリと音をたてて扉が開く
「おーいカズキいるかぁ!いい物ゲットしたぜ!今回はなんと巨乳系の…」
あ……岡倉…
「って、またしても斗貴子しゃん!?」
よりにもよっていちばん厄介なヤツが…
「……ぎゃぁぁぁぁ!、カズキが部屋に女連れ込んでる――――!?」
叫びながら走って行く岡倉。
あ、頭いた。岡倉、お前ってヤツは…
俺がこの寄宿舎に住めなくなったらどうする気なんだアイツは。


と、どう考えてもギャグにしかならないので没にしました(w
807名無しさん@ピンキー:03/08/13 23:33 ID:s97lb7m1
>>806
いや、むしろ3キボンヌ。
こういうエロギャグはかなり好き♪
808名無しさん@ピンキー:03/08/14 01:59 ID:5lF90dhj
びっくりすることにも武装錬金の同人誌が出ている。
809名無しさん@ピンキー:03/08/14 02:16 ID:LNzFHla+
>>808
クリムゾンでっか?
810635 「彼の名は」:03/08/14 10:06 ID:jJa574ZN
1、ホムンクルスだった

ある、一つの結末

ドクン
ホムンクルスの残党が、目の前にいる。
ドクン
ぼろぼろのカズキを守らないと
ドクン
処刑鎌をだそうとする
「武装…」
いけない、私の核鉄はもう…
「逃げろカズキ、ここは私が食い止める!」
カズキだけでも助けないと
「逃げろって、斗貴子さんもう核鉄もってないでしょ!」
そういって彼は私をかばうように立ちふさがる。
駄目だ、駄目だ駄目だ駄目だ!
「なにをする気だカズキ!キミの核鉄はもう武装錬金に耐えられない!!」
811635 「彼の名は」:03/08/14 10:08 ID:jJa574ZN
錬金の力に抗せるのは錬金の力だけ。
だけど斗貴子さんはもう核鉄を持っていない。
なら、やることは一つだ。
胸に手を当てる。
掌握、決意、そして咆哮!!
「武装…」
体中が痛む。関節が悲鳴を上げる。死に向かって確実に進む。
…それでも念じる。
「錬金!!」
俺の武装錬金、突撃槍が現れる。
でも、それは、刃先は欠け、柄は半ばから折れ、そこらじゅうにひびが入っている。
かざり布すら破れ、ちぎれ、半分以下になっている。
これではもう槍としては使えない。それでも……
「打ち砕け!オレの武装錬金!!」
棍棒代わりくらいには、なる!
812635 「彼の名は」:03/08/14 10:12 ID:jJa574ZN
ホムンクルスはあっさりと倒された。
そして、カズキの命もあっさりと、終わる……
「カズキっ」
倒れこむ彼を支えるべく走る。
「斗貴子さん、大丈夫だった?」
どうしてそう、人の心配を先にする。
「うん」
うなずくことしか出来ない。
「うん、最後に斗貴子さんを守れてよかった。失敗してたら死ぬに死ねない」
「最後とか、死ぬとか言うな!!」
気が付くと叫んでいた。
「なぜこんな無茶をする、普通に過ごせばあと数日はもったのに」
涙で視界が曇る。
「せめてキミとの思い出を作り、たかったの、に」
これ以上は言葉にならない
カズキの手が頬に触れる。
「この数日が十分に思い出だよ、斗貴子さん。…なんて、ちょっとキザだったかな」
おどける彼の手は、しかし、氷のように冷たかった。
動いたのはどちらが先だったろう…
私たちは唇を重ねていた。
それきり、カズキは、動かなく、なった。
813635 「彼の名は」:03/08/14 10:13 ID:jJa574ZN
あれから何度目かの春。
あれからしばらくは、何度も死のうと思った。
でも、カズキは私に生きていてほしいから、いろいろ無茶をしたと思うから。
彼を裏切るのは私には出来ないから。
大切な人の思いを裏切ることは出来ないから。
それに……
「おか〜さん」
「ん?どうしたの」
彼の子供が出来たから。
元気いっぱいの男の子。
好きな女の子を守るやさしい子。
もちろんこの子の名前は……
         武装錬金SS『彼の名は』
         END1 この子の名前は
814635 「彼の名は」:03/08/14 10:17 ID:jJa574ZN
……まぁ、ありがちな終わり方ですけど。

タイトルの由来はまぁ、これだけのことだったんですよ。
もう一方はまた夜にでも。
815名無しさん@ピンキー:03/08/14 10:24 ID:9rATaLrQ
キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!

堪能させてもらいました。
母親斗貴子さん(´д`)ハァハァ
816名無しさん@ピンキー:03/08/14 15:06 ID:KIlDP39R
                 l´`、''‐=_‐-:、_
                i'r"`、 __ヽ、 ヽ、 `:、
             !.i r'"_,,,.';',   i_  ';
                |.i、'、. rti-|i,  ,'-`i |
              !'`;| _  ノ ! ./!) ノ./
               .!-‐- ,'ノ /'く,/
                ヽ''  _,,. :' _,. '、_
                 フi-r‐''"_,.-''i `i- ,,_
┌‐────┐       ,:;':' | |''_ -',/.  ',  `'''ー--;;、
│ ミツルギ |     /,' /, |゙  ,:;''-、,.-´   ./ ´ `:、
├───‐─┴────────────────────―‐
>>809、名前と職業を。
└─────────────────────────――
817191:03/08/14 19:40 ID:N8z/Eb75
          ∧∧∧
         <   異 >
         < あ議 >
         < り !! >
          ∨∨∨
_________________
         
   ヽー―, 
    l/`・」   / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
  , -― ,-┘ < 待ってください。
/ 〉 〈l|〉゚〉、  \__________
\ ヽ ∨/\ヽ  ドン!
―'~~~ー──‐`~~'───┐
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
_______ / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
     ___  | ミツルギ、その質問は
    買フーl'  | スレ違いじゃないか
     l/ `゚_><___________
  , -‐,ロ、,ー'―へ---―‐'⌒つ ))
  / | 〈|l7゚−ヽ, ---―‐ヽ⊃''
 / | レ   /
─‐┴──‐┴───┐
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
818635 「彼の名は」:03/08/14 19:55 ID:7sPO4Rj6
2、怪しい人だった

あるいは有り得たかもしれない、もう一つの結末

「大丈夫だから。斗貴子さんは心配しなくてもいい」
抱きしめられる。
「うん、わかった」
そう、わかってしまった。
もう、カズキの腕にはほとんど力が無い。
離れないように、抱き返す。
「ねぇ斗貴子さん、デートしよう」
何を言うんだろう。彼の体はもうボロボロなのに。
でも、私を想ってくれる。愛してくれる。それが純粋にうれしくて。
「………うん!」
笑顔で返した。彼の腕を引いて走り出す。
「じゃあ、早く行こう、カズキ」
でも、寄宿舎を出たところで止まる。
数メートル先に人影。
819635 「彼の名は」:03/08/14 19:56 ID:7sPO4Rj6
あいつは……錬金術の本隊からの、使者。
使者が来るのは次の任務が決まったとき。
つまり、もう、カズキと一緒に居られないということ。
嫌だ。そんなの耐えられない。
畜生!
「斗貴子さん、あいつ、誰?」
何も知らないカズキがたずねる。
「錬金術の…、私の所属する本隊からの使者だ」
憎々しげに口にする。
「そう、なんだ。行かなくていいの?」
っ、なにを
「何を言うんだ。あいつが来たという事は、次の任務があるという事だ。
そしたらもう、カズキと一緒に居られない」
それは私の本心。でも、
「それでも、だよ。斗貴子さんは、優しい人だから。
ホムンクルスに襲われる人を助けることが出来る人だから」
そう言ってぽんと私の背中をおすカズキ。
カズキだってきっと私と一緒にいたいはずなのに。
そんなことを言われたら、私はカズキの気持ちを裏切れない…
820635 「彼の名は」:03/08/14 19:57 ID:7sPO4Rj6
斗貴子さんは辛そうだけど、しっかりとした足取りで使者のもとへ歩いていく。
使者はしばらく何か話したあと、大きめの封筒を斗貴子さんに渡すと消えてしまった。
斗貴子さんは手早く封筒を開けて中の手紙―指令書か何かだろうか―を読み始める。
斗貴子さん、驚愕の顔を見せたあと、なぜか急に泣き出した。
「ど、どうしたの斗貴子さん」
痛む体に鞭打って、慌てて斗貴子さんに駆け寄ると、
「カズキ、かずきぃ」
潤んだ声で名前を呼ばれた。
「だ、大丈夫?斗貴子さん」
「うん、うん、大丈夫だから。もう大丈夫だから」
そう言って泣きながら斗貴子さんが封筒から取り出したのは……
821635 「彼の名は」:03/08/14 19:59 ID:7sPO4Rj6
あれから数ヶ月。
相変わらず戦いの中に生きる私だが、今もまだ、大切な人が居る。支えてくれる人が居る。
「突き刺され!俺の武装錬金!!」
ホムンクルスが突撃槍の一撃で倒れる。
「大丈夫だった、斗貴子さん」
彼は心配そうに聞いてくる。
「心配するな。やられるようなへまはしない」
そう、やられてなんかいられない。もっとずっといっしょにいたいから。
「それよりも、『さん』は辞めろといったろう」
ちょっと恥ずかしいから言いよどむ。
「そ、その、私たちは付き合っているんだから」
「そうだね。ごめんね。斗貴子」
そう言って抱きしめてくれる。
もう、あのときのような弱々しい抱擁ではない。
そう、彼は生きている。
あのときの指令書の中に、こんな一文があった。
『核鉄2つの破損、消失を確認。新たな核鉄を支給する』
そして新しい核鉄。

今もそばに居る大切な人。
その人の名前は……
         武装錬金SS『彼の名は』
         END2 大切な人の名前は
822名無しさん@ピンキー:03/08/14 20:04 ID:C4Uhg50w
ヨカッタヨカッタ
823635:03/08/14 20:05 ID:7sPO4Rj6
はい、終了です。

まひろタンが救われないような気がするので、
『まひろタン、ガンガル 〜斗貴子タン、カズキを寝取られるの巻〜』
とか言う無駄に長いタイトルの番外編を考えていたり、いなかったり。
まひろ「ぶっちゃ毛私もお兄ちゃんに抱かれたい!!」
カズキ「それはぶっちゃけすぎだ」
みたいに(w
選択肢3とも言う
忘れた頃にッ! >>575-577の続きです。旬を逃してしまって申し訳ありません。
お盆休みだ! 蛙 井 追 悼 だ! というコトで御容赦を。


「ふぅん、ずいぶんエッチな体してるじゃん。少し遊ばせてもらおっかな」

 カエルの顔をまともに見ることができなくて、わたしは足元に視線を逸らしました。
 お腹の下で「にへら」と歪んだ笑顔を浮かべる蛙井さんと、目が合ってしまいました。
 上下から同時に、ぴちゃぴちゃと唾液交じりの舌の音が響いてきます。
 さぁっと全身から血の気が引いて、鳥肌が立つほどのおぞましさが押し寄せてきます。

「いや……嫌ぁ……やめて下さい……」
「いいよ、いいよ、その怯えきった顔。う〜ん、ゾクゾクするなぁ」

 ふいに舌の拘束が緩んで、わたしの体は宙に投げ出されました。
 恐ろしさで足の力が抜けていたので、そのまま背中から地面へ……倒れ込んでしまう
前に、ぴたりと止まりました。

 両胸に吸い付くような、奇妙な感触。
 これって……?

「………………きゃあああああぁぁぁっ!!」
 その感触の正体に気が付いた途端、わたしは恐怖も忘れて大声で叫んでいました。

 ……にちゃにちゃした粘液と吸盤に覆われたカエルの両手が、……わたしの……
わたしの……胸のふくらみを、鷲掴みにしていたから。

「アハハハハっ!! 水風船のヨーヨーみたいに、ぽよぽよしてて面白いや♪」
 蛙井さんが、子供のように無邪気な調子で笑います。
「弾力があって柔らかくってボリュームたっぷりで、最高のオッパイだねぇ〜♪」
 かぁぁっと顔が真っ赤に火照るのが、自分でもはっきりと分かりました。
 変態さんです、この人!
 なのに、わたしは抵抗もできずに、なすがままに弄ばれて……

「ぁっ……あっ……」
「ゆさゆさ、タプタプ。ん〜〜、いい揺れっぷりだねぇ〜♪」
「わ……わざわざ擬音を、口にっ、出して、言わないで、くださ、い……ぃ!」

 とっても恥ずかしくて悔しいことに、わたしの両胸は、水風船のヨーヨーみたいに
カエルの両手のひらの中で激しくバウンドしていました。
 ともすれば倒れてしまいそうになる体は、胸だけで宙に吊り上げられていて。

「あぁ……やめて……くださ……ぁんっ……」

 まるで……空に浮かんでいるような、不思議な感覚。

「あれれっ!? 乳首がツンと尖ってきたぞぉ。もしかして感じちゃってるわけ?」
「そ、そんなこと……感じてなんか、ないです……!」
「ふぅん。もっと正直になりなよ」

 文字どおりの、絹を引き裂く音。そして、わたしの悲鳴。
 カエルの舌が制服の中に滑り込んで、一瞬で布地を引き裂いてしまいました。

「ゃ……あぁ……っ……」

 ぞくぞくと体じゅうに震えが走ったのは、身を切るような夜風のせいじゃありません。
「この人は本当に人殺しの怪物なんだ」という恐怖を、確かに思い知ったから。
 そして蛙井さんが言ったとおり、わたしの乳房は恥知らずにも歓んでいたから。

 ……上気した肌と、体の芯の奥深いところで、何かが疼きはじめていました。
 夜風に弄られながら、体をちぢこませて両手で胸と太腿の間を隠します。
 そんな私の体を値踏みでもするように見渡して、蛙井さんは言いました。

「ふぅん? キミって着やせするタイプなんだね」
「ち、近寄らないで……ください……」
「駄ぁ目、強がったって。声が震えてるよ♪」

 カエルが両手を挙げて、無造作にわたしの腕を払いのけました。
 抵抗する間も力もなく、吸盤付きの両手が、今度はじかに私の乳房を包みました。

「ほら、やっぱり抵抗する気なんか無いじゃないか」
「ち、違います、わたしは……」

 せめて言葉だけでも否定しようとする私に構わず、彼は言葉を続けます。
 手のひらを胸に這わせて、パン生地をこね回すように揉みしだきながら。

「今、どんな気持ち?」
「……んぁっ……ぬるぬるして……気持ち悪い……です……」
「クセになるよ、たぶんキミなら♪」

 うわごとのように答えるわたしの顔を見て、また蛙井さんはニヤリと笑いました。
 水掻きで挟まれた桜色の……胸の……先端……が、張り詰めるように尖っていきます。
 乱暴に弄ばれる二つの胸が熱っぽくて、息苦しくなってきました。

「そろそろイイかな?」
「きゃうっ!」

 地面に押し倒されて、背中に小石が当たる痛みに、うめき声をあげてしまいました。
 カエルの白くてブヨブヨした冷たい肌がのしかかって、火照っていた体が氷水を浴びた
ようにすくむのを感じました。
「そういえばキスがまだだったね。はい、チューーー」
「……きゃあああぁぁ!!」

 いきなりカエルの頭がくにゃくにゃに歪んで、カエルの胴体の上に出た蛙井さんの顔が
迫ってきました。カエルと同じような生臭い息を吐きかけながら。

「ん……んぶっ……」
 ねとついた舌が口の中を暴れ回り、わたしの舌を絡め取って吸い上げました。
 麻痺していた感覚が不意に戻って、気がつけば涙で前が見えなくなっていました。

「あれれ、泣いちゃった。もしかしてファーストキスだったの?」

 ……なけなしの意地を張って、わたしは答えませんでした。
 初めてはお兄ちゃんと、って決めていたのに……。

「……ってコトは超ラッキーだね! バージンもボクが貰ってあげるよ♪」
「ゃ……だ……それだけは……許して……」
「いいねェ、その怯え顔。花房みたいなキツい女より、キミみたいな子が好みだなぁ」

 蛙井さんの顔が消えてカエルの顔に戻って、その次の瞬間、

「ひぅっ! ぁ……ぁあっ……」
 ぬめっとしたおぞましい感触が、今度はわたしの太腿の間に分け入ってきました。

 蛙井さんの舌がペチャペチャと大きな音をたてて、舐めまわして……います……。
「眼福だね。うっすらとオケケの生えた、綺麗なピンク色の割れ目ちゃん♪」
「い……言わないで……くださ……あぁっ!!」

 いやらしい言葉で責められながら、波打つ舌に下腹部を舐め回されて。
 痺れるような感覚が次々に押し寄せてきて、わたしは気を失ってしまいそうでした。
 ……お兄ちゃんの部屋のベッドの下から見つけた、エッチな本。
 その中に書かれていた「クンニ」という言葉を、ふいに思い出していました。

「好きな人と……こんな風に……するんだ……」
 真っ赤になって、慌てて本をベッドの下に戻して、そのまま自分の部屋に戻って。
 もやもやした気持ちで、一人で……してしまったことがあります。
 その時、こっそり思い浮かべていたのは、お兄ちゃんの顔でした。

「ぁあ……お兄ちゃん……」

 ……助けて、お兄ちゃん。

「どうだ? まひろ? 気持ちいいか?」
「……うん……恥ずかしいけど……お兄ちゃんだから……いいんだよ……」

 ふかふかの白いシーツを広げたベッドの上で。
 大好きなお兄ちゃんと生まれたままの姿で愛し合いながら、夢見心地で答えるわたし。

 そんな、叶わぬ夢を抱いてしまった……罰なのでしょうか?


「ま……ひ……ろ……」

 地の底から響く亡者のような、だけど確かに聞き覚えのある声。

「お……お兄ちゃん……!?」
 我に返った瞬間、わたしは声にならない嗚咽の叫びをあげていました。

 「お兄ちゃん」が焦点の合わない眼でわたしを見つめて。
 蛙井さんと頭を並べて、わたしの恥ずかしいところに舌を這わせていたから。
 その瞬間、わたしの中で何かが壊れました。

 お兄ちゃん。
 大好きなカズキお兄ちゃん。
 お兄ちゃんが怪我したと教えて、河原まで連れてきた蛙井さん。
 ぶよぶよしたカエルのお化け。
 お兄ちゃん。
 わたしの体を愛撫する手。
 お兄ちゃん。
 這い回る舌。
 お兄ちゃん。
 お兄ちゃん、お兄ちゃん、お兄ちゃん、お兄ちゃん、お兄ちゃん………………

「う〜ん、サービス過剰だったかなぁ」
 マッシュルームカットの顔が、いやらしい笑いを浮かべて。
 その股間から大きな松茸みたいなものが、にゅっと突き出てきました。

「さぁて、お待ちかねの開通式といこうか」

 唾液や何やらでぬめりを帯びた下腹部に腰を当てがって、カエルが力みました。
 貫かれる、鈍い痛み。
 肉の襞を押し分けて、ずぶっ…ずぶっ……と入り込んできます。

「んぁっ……あふっ……ふぅっ……」
「うわ、キツキツ。入れただけでイッちゃいそうだ」

 押し潰されるような息苦しさと共に、わたしの上で蠢く肉の塊。
 ぞるりと膣壁をこすって、胎内を掘り進み、何度も何度も突き上げて。
 そのたびに、わたしは悲鳴とも歓声ともつかない声を立てながら背中を反らしました。

 ……理科の実験で電気を流されて足をピクピクさせる、可哀想なカエルのように。
「あぁ……あぁ……ふぁっ、お、……お兄ちゃん……」

 月明かりを背中に浴びてわたしを犯しつづける影に、吐息交じりに求めかけて。
 熱い肉棒で深深と貫かれて責めたてられて、何度も何度も昇りつめて。
 「お兄ちゃん」に助けを求めているのか、それとも「お兄ちゃん」と交わっているのか、
自分でもわからなくなってきました。

 ……うぅん、本当は全部分かっていたんです。
 だけど、狂ってしまわなければ、この現実に耐えることなどできなかったから。

「お兄ちゃん……おにいちゃん……もっと、もっと強く……もっと深く……」
「あ〜あ、壊れちゃったよ。でも、ま、いっか。思ったより淫乱な子みたいだし」
 呆れるような声が、どこか遠くで……それとも耳元で?……聞こえたような気がします。

 そのうちに小さなカエルのお化けが何匹も出てきて、体じゅうに群がりました。
 大きなカエルに犯されたまま、背中を舐められ、おっぱいを弄り回され、果てには
お尻の穴まで舌でほじくられて……気を失う間もなく、絶え間なく責めたてられました。

「そろそろボクも限界だ。最後に……とびっきりのプレゼントをあげるよ……!」
 息も絶え絶えに「うっ」と呻き声を挙げながら、カエルのお化けは笑いました。

「嫌ぁ……胎内(なか)には出さないで……お願い……!」
 はっと我に返って、わずかに残った最後の理性で叫びました。
 だけど、もう手遅れでした。
 マグマのように熱くて、それでいてゼリーみたいに柔らかいゲル状のものが、わたしの
胎内へと一気に流れ込んできました。

「あぁ……嫌、いや、あぁぁあああ………………っ!!」
 とどめようのない快楽と絶望が体じゅうに溢れて、わたしは最後の絶頂を迎えました。
 気がつくと、裸のまま河原に寝そべるわたしを、四人の男女が冷ややかな目で
見下ろしていました。

「……それで、処刑鎌の女は?」
「私と鷲尾で仕留めました。強敵とはいえ、所詮は手負い」
 勝ち誇るでもなく淡々と、長い髪の女の人の声が響きます。

「さて蛙井、キミの独断専行の処遇だが……」
 わたしと同じ学園の制服を着た男の人が、無感情な声で。
「ひ…」と、身をすくませる蛙井さん。

「……今日だけは大目に見よう。錬金の戦士を排除した褒美だ、二度はないぞ」
「ホッ。さすが創造主(あるじ)、話が分かるね♪」
「……蛙井! 調子に乗るな。天敵の巳田が死んで以来、おまえは増長しすぎだ」
「ハイハイ分かりましたよ。……ヒス女の花房サン(ぼそっ)」
「何か言ったか!?」
「いいえ何にも〜♪」

 それからしばらく会話を続けた後、彼らは解散しました。
「さて、まひろちゃん。創造主のお許しも出たことだし、キミは晴れてボクのペットだ」

 ……頭の中が真っ白になるような衝撃でした。
「わたしを、食べるんじゃなかったんですか?」
「気が変わった。あんなエロい体は滅多に味わえないからね、それにキミはもう……♪」

 わたしの膨らんだお腹へ向けられた視線に、すべてを悟ってしまいました。
 ……生き地獄の始まりを。
 人の姿をした怪物が人を食らう世界で、人間のまま怪物の子を産むという宿命を……。

                                  (Bad End)
……というような大番狂わせが起こるはずもなく、あっさり退場した蛙井君。
この妄想SSを線香代わりに捧げます。あの世でもガンガレ。

そんなこんなで、お目汚しの上に時期を逸してしまい失礼しました。
833635:03/08/14 20:31 ID:7sPO4Rj6
蛙井キタ――――――
834名無しさん@ピンキー:03/08/14 21:12 ID:KIlDP39R
                       __,, --- 、_
                 __ノ''、'、tヽ‐<` ゝ_、
                /'=ミ|!|`>,、lヾ、l __ ヽ,
                l.|  Y'' ´ ヽl、ヽ|γ) ノ
                |ィリ .ゝ, iィニフ|`lノ|.{Sノ|
                 Y.、 l、l__,  ノ l/! イ'y|
                   ヽ,!.`ヽ-ニニ)' /l_ゝ、.、__
                  `  "...,,∠.‐'´_-| .l `''''  フニ‐ヽ
                   __// /〈ンニ彡|  'l   /    ヽ_
                _s‐'ソ/ノ、.ノ-、|´ /__, -'  /     .`ヽ
               /' 〉yUy`、ノ_ |`.//` ‐、,  ;;       ゝ、
             ,- './ ノヽ, lフ!、_lT/ ./  /  -i!        `
            ノ  / __〉'´`7-、| l'  ./  /    l
          /  .l r'..`'<-y'〉-'   /  /'     ゝ、 / ,...
         ./___,,,('''`'.、_ン-..) '´    ノ /       /''フ'´
┌‐────┐   /`ヽ、__)'`y`lo    l /       .//
│ ミツルギ |.  /テ-、_`フ=-'、ノ     |/      _/´
├───‐─┴─────────────────────
|ぐうッ!!
└───────────────────────────
835191:03/08/14 21:23 ID:cJMwFhO+
        _.. -‐ ' "     ヽ ̄ノ^7__         
    `ー ''"--―――-r⌒``~`゙゙`''ヘ/        
     `ー--――ー--->  〜-、_, ',          
      `ー-- .._ へ/   くてi` 〈            
       `ー-_   | ^i        , ノ                    _.. ‐ァ=r‐''⌒゙二ニ二つ
          ヽr''ヘ、_     ,.-=ァ/                _. -‐ '"´  l l    r} } }l
          /   !、   {__//    __      . -‐ ' "´        l ヽ  、 ヽ_ノノ
          ノ       、   ̄ /-‐ ' "´/`゙ ーァ' "´  ‐'"´         ヽ、`ーテヽJ
     _.. -‐''フ|フヽr-‐ ''''フ. ̄「´      /   /                __.. -'-'"
  . ‐ '7    く/|〉-rへ. /   l     l   /            . -‐ '"´
┌‐────┐
│ ナルホド  |
├───‐─┴────────────────────────
│そんなAAはいらないから
│職人さん二人にねぎらいの言葉をかけるべきだ!!
└─────────────────────────────‐

お二人とも乙です!
836名無しさん@ピンキー:03/08/14 22:31 ID:+TirySSV
メタセコイアとかで斗貴子さんのえっちぃ3DCGとか作りませんか?
協力者キボン。
837191:03/08/15 01:35 ID:Qc+Z+bOq
>>797
「………」
「はぁ、は、あぁぁッ」
「お兄〜ぃちゃんっ」
黙ってオレはまひろを見つめる。それ以外にできることがなかった。
「ぁん、カズキ動いてぇ」
斗貴子さんはまひろに気付く様子もなくただひたすら喘いでいる。
そんなオレと斗貴子さんを見て、
「ふんっ」
まひろが鼻で笑った。
「な、な、な」
思わぬリアクションにオレはうろたえた。
「お義姉さん、あなたはお兄ちゃんの下で喘いでるのがお似合いだわっ!」
「なに言ってんのお前!?」
まひろが言い捨てた言葉が聞こえたのか、斗貴子さんがすっと目を細めてまひろを睨みつけた。
とろけるように熱かった斗貴子さんの中が、カキ氷の中に突っ込んだみたいに冷えてきた。
「お兄ちゃん、さっさとちんぽを抜き取って!」
「うぐっ…」
怖い。はっきりいって恐喝されているみたいだ。
まひろの剣幕に負けてオレは言われるままに抜き取ろうとした。
838191:03/08/15 01:35 ID:Qc+Z+bOq

ぎゅっ

「はうぁッ!」
斗貴子さんの両足が腰に絡みついてきた。奥の奥まで挿入されて声が漏れた。
「ふふふ、君の目は節穴だ。よく見なさい。カズキだって私の下で喘ぐんだ」
入れたまま、斗貴子さんが身体を起こし、体面座位へと移行し、さらにまひろに結合部を見せつけるように向きを変えた。
「ほら、ほらどうカズキ!私の下で、気持ちいいかッ!?」
斗貴子さんが上で、腰をガンガン振っている。中は再び熱を帯びている。
「き、ッ気持ちいいです!」
「カズキは正直者だな。好きだぞッ…あうぅ」
斗貴子さんも愉悦で顔をゆがめている。いつもと違う攻めの立場をとって興奮してるみたいだ。
「お、お義姉さんっ!もう許さないんだからぁ!!」
斗貴子さんは背を向けていてわからないだろうが、俺にはまひろの姿がはっきりと見える。
まひろが懐から何かを取り出した。
「そ、それは!?」
オレは何度が見たことがある。岡倉が持っていたのと、多分同じものだ。
839191:03/08/15 01:35 ID:Qc+Z+bOq
「お義姉さん、イッちゃって!」
まひろがその黒光りするぶっといバイブを斗貴子さんの尻に押し付けた。
「ぁ、な、なにを…?」
異変に気付いた斗貴子さんが後ろを振り返るがもう遅かった。
挿入されているペニスの裏筋にはっきりとそれが斗貴子さんの直腸へと挿されるのが伝わってきた。
「ハァッ――――」
「ほぁあぅぅッ」
激痛のせいか、斗貴子さんが息を詰まらせた。
そしてそれが挿されたせいで斗貴子さんの尻周辺の締りが格段にきつくなり、オレも声をあげた。
「がぁ…」
あえなく、オレはそのまま果ててしまった。
斗貴子さんの胎内へ注ぎ込み萎えるのだが、それすら握りつぶすほどの勢いでぐいぐいと締まり続けている。
ようやく小さく萎えきったものが斗貴子さんの膣道から解放された。
同時に斗貴子さんがオレの身体へもたれてきた。気を失ったのか、力がまったくない。
「お義姉ちゃん戦闘不能だ。どうしよう。じゃあ私が代わるね」
ポーンと斗貴子さんを跳ね飛ばしてまひろが股間に顔を埋めてきた。
「まひろダメだ!じ、実の兄妹でそんなことはぁぁ」
「お兄ちゃん!私は毎晩お兄ちゃんが寝た後で奉仕してあげてるのよ!」
「うそぉ!」
「ほんとよ!」
そんなことには全く気付かなかった!しかしたしかに今年にはいってからなぜか毎朝腰が痛かった気がする。
「お、オレは妹に汚されていたのかぁ〜っ」
「綺麗にしてあげてたのよ。こんな風に」
はむっとまひろが萎えたペニスを咥え込んだ。妹からの凌辱が今開始された。
840191:03/08/15 01:37 ID:Qc+Z+bOq
えろ薄くてゴメン。次こそはまひろの攻めを投下いたします。
841名無しさん@ピンキー:03/08/15 01:43 ID:WymXrw0d
>191さん
グッジョブ!!
842名無しさん@ピンキー:03/08/15 01:58 ID:jP5oMqP2
                       __,, --- 、_
                 __ノ''、'、tヽ‐<` ゝ_、
                /'=ミ|!|`>,、lヾ、l __ ヽ,
                l.|  Y'' ´ ヽl、ヽ|γ) ノ
                |ィリ .ゝ, iィニフ|`lノ|.{Sノ|
                 Y.、 l、l__,  ノ l/! イ'y|
                   ヽ,!.`ヽ-ニニ)' /l_ゝ、.、__
                  `  "...,,∠.‐'´_-| .l `''''  フニ‐ヽ
                   __// /〈ンニ彡|  'l   /    ヽ_
                _s‐'ソ/ノ、.ノ-、|´ /__, -'  /     .`ヽ
               /' 〉yUy`、ノ_ |`.//` ‐、,  ;;       ゝ、
             ,- './ ノヽ, lフ!、_lT/ ./  /  -i!        `
            ノ  / __〉'´`7-、| l'  ./  /    l
          /  .l r'..`'<-y'〉-'   /  /'     ゝ、 / ,...
         ./___,,,('''`'.、_ン-..) '´    ノ /       /''フ'´
┌‐────┐   /`ヽ、__)'`y`lo    l /       .//
│ ミツルギ |.  /テ-、_`フ=-'、ノ     |/      _/´
├───‐─┴─────────────────────
|あ、相変わらずやるな・・・ハァハァ
└───────────────────────────
843名無しさん@ピンキー:03/08/15 03:39 ID:fKP+66I3
>>191
(・∀・)b!!

>>836
手伝うよ
844名無しさん@ピンキー:03/08/15 04:53 ID:Qx9ITSWl
>深紅氏
お見事です。ナイス蛙井! それでこそ外道!
天敵が巳田教員ってのは笑いました。アレ相手だとペコペコしてるんかな(w

>191氏
素晴らしい! …いきなり後ろって何つーヱロスですかまひろタン。
毎晩やられて気付かないカズキもなかなか。
845843:03/08/15 14:27 ID:/RHaDtda
ttp://esboss.com/otakara/cgi-bin/img-box/img20030815142315.jpg

ごめんリアル顔になっちゃった…('A`;)…
精進してまた来るよ、836氏。
846名無しさん@ピンキー:03/08/15 14:44 ID:+OSMOstk
847名無しさん@ピンキー:03/08/15 15:50 ID:uRR1MyBJ
>>846
( ´,_ゝ`)プッ糞専門学校生必死だな(w

専門逝くくらいなら斗貴子さんと戦士になるよ。
848名無しさん@ピンキー:03/08/15 19:57 ID:+OSMOstk
849倉庫番130:03/08/15 20:40 ID:5pxzP0CR
ようやく更新できましたー。
アップローダの調子がおかしいし、
コミケに三日参加で更新する時間あるか心配でしたが…。

連続でヱロスが充実していて良い感じです。
850「Artificial Flower」by深紅 ◆1ZRuinS//g :03/08/15 20:48 ID:tDT9lJVP
 静謐に満たされた闇の中で、蝶と花が睦みあう。
 鮮やかで敏感な花弁をかきわけて、蝶は……「創造主」は、彼女の蜜を吸い上げる。
 崇拝すべき華麗な蝶であると同時に、無力で無様なイモ虫でもある彼は、ぎこちない
動きで裸身の上を這い回り、その分身を彼女の最も深いところに埋めて食い荒らす。

 さらに彼は細い指先で薄い唇で、快楽に身をよじる彼女の全身を捕らえて愛撫する。
 腕を耳を乳房を肩を腰から脚へのラインを優しくなぞり、甘噛みしながら舌を這わせ、時には噛み千切るように歯形を食い込ませて。
 「創造主」の一挙手一投足に、花の紅い唇からは切なげな歓喜の声が溢れ出す。

 朝露に濡れて輝く薔薇のように、均整が取れた彼女の肢体は汗を浮かべて闇に輝く。
 彼の動きは徐々に速まり、激しさを増し、二人を高みに導いていく。
 まるで殺意でも篭っているかのように彼は彼女を組み敷き、荒々しく責めたてる。
 結合部が淫猥な音を帯びて蠢くたびに、彼女の声はトーンを高めていく。

 そして絶頂の瞬間、二人の意識は絡み合い、重力から解き放たれたような浮遊感と共に
空へと舞い上がっていく。
 きらきらと燐粉を散らして羽ばたく蝶のイメージが、混濁した意識の中を飛び回る……。



「……具合はいかがですか? 創造主(あるじ)……」
 房事の後はいつも、死んだようにぐったりと横たわって動かないから、ついつい私は
不安になってしまって、そんな風に呼びかける。

「……あぁ、最高だった。キミの体は何度抱いても飽きないよ、花房(はなぶさ)」
「………………」
 そんな風に真顔で切り返されて、恥じ入るあまり今度は私の方が押し黙ってしまう。
 幾度となく交わされてきた同じ会話が、私は好きだった。

 新しい命と生き方を、そして「花」を与えてくれた創造主を、私は心から愛していた。
851「Artificial Flower」by深紅 ◆1ZRuinS//g :03/08/15 20:49 ID:tDT9lJVP
 ……創造主に出会う前の私は、地獄の底を這い回っていた。

 実の父に夜毎犯され、家族を養うために客を取らされて汚されつづける日々。
 それがさも当然だとでも言わんばかりに、働きもせず酒浸りの父は、私から容赦なく
全てを奪い続け、家族に暴力を振るい、まるで暴君のように振舞っていた。
 そんな憎らしい父から逃げ出すことも、逆らうことも、私にはできずにいた。
 疲れきった心で、ただ日々に流されるままに生かされていた。

 ある日、私はいつものように客を捕まえるために街角へ立ち、行き交う人の流れを
溜息混じりにぼんやりと眺めていた。

「……あれ? 花房、こんな所で何やってるのー?」

 ごく他愛もない呼び声が、私の背中へ死神の鎌のように突き立てられた。
 反射的に振り返ると、そこには見覚えのある顔があった。
 中学生の時のクラスメート。
 ポニーテールの髪型に、くりっとした大きな目。
 あの頃から少し背は伸びたようだけど、純真で子供っぽい雰囲気は昔のままだ。
 彼女の背後では、その両親らしき、いかにもお人好しといった顔をした年配の男女が、
大きな買い物袋を両手いっぱいに抱えてにこにこしていた。
 三人とも不幸なんて微塵も知らないような、反吐が出るほどの笑顔で私を見ていた。

「やっぱり花房だよ。懐かしい、元気だった? 今、何してるのよ?」

 への字を描くように細められた6つの目が、私を注視している。
 汚れきった体を、ぎらついた衣裳と毒々しい化粧で覆い隠した、この醜い私を。
 まるで哀れむように。
 まるで蔑むように。
 まるで自分たちの幸せと優越感を誇示するかのように。
(……きっとそれは、私の被害妄想だったのだろうけれど)
852「Artificial Flower」by深紅 ◆1ZRuinS//g :03/08/15 20:50 ID:tDT9lJVP
「う……うわああぁぁーーーーっ!!」
「ちょ……ちょっと花房、どこ行くの?」

 私を丸裸に見透かすような視線に耐えられなくて、その場から逃げ出してしまった。
 同級生だった彼女が呼び止める声が聞こえたような気もするが、知ったことじゃない。

 気がつけば、繁華街を抜けて人気のない陸橋の上で立ち尽くしていた。

『……あれ? 花房、こんな所で何やってるのー?』
 彼女の言葉が、割れ鐘の響くように幾度ともなく頭の中でリフレインしつづける。
 それは私自身が長いあいだ、胸の奥底に押し殺して気づかないフリをしてきた自問にも
等しかった。
(こんなところで、私は何をやっている……!?)
 硬い手すりを殴りつけ、拳から血が滲むのにも構わず、私は泣き叫びつづけた。



 薄靄が漂う明け方。
 気がつけば、私は同じ場所に……陸橋の上に、呆然と立ち尽くしていた。
 この場所で一晩中ぼうっとしていたわけじゃない。
 その証拠に、化粧も落として服も着替えて、そして……

 そして私は、赤黒い血のこびりついたナイフを堅く握り締めて、震えていた。

 あれから後のことは、断片的にしか覚えていない。
 なんだか体の芯から熱が奪われていくような喪失感がこみ上げてきて、家に帰って……
 虫の居所が悪かった父に殴られて、私にしては珍しく口答えを返して、
 犬が吼え狂うような叫び声と、家具や食器の砕け散る音が響き渡って、

 我に返った時。しんと静まり返った家の中、私は血溜まりの上に一人ぼっちだった。
853「Artificial Flower」by深紅 ◆1ZRuinS//g :03/08/15 20:51 ID:tDT9lJVP
 ……ファアアアァンン……
 遠くから微かに響く警笛の音が、私の意識を現実に引き戻した。
 眼下に伸びた線路の向こう側から、全速力で電車が走ってくる。

(もう、疲れた……)

 まるで他人事のように投げ遣りな気持ちで足を引きずり、欄干の上に身を乗り出す。
 そして重力に身を任せるまま、ふわりと落ちていった。

 気が狂いそうなほどに甲高い制動音が、早朝の線路に響き渡る。
 葬送のファンファーレ。
 止まりきれずに猛スピードで突っ込んでくる電車の運転手と、目が合った。
 お気の毒に。あなたも人殺しの仲間入りね。
 せいぜい頑張んなさい。あなたが償うべき相手は、この世の何処にもいないから。
 私は自嘲とも皮肉ともつかない微笑みを浮かべて、



 ………………、



 ………………、



 ………………。
854「Artificial Flower」by深紅 ◆1ZRuinS//g :03/08/15 20:51 ID:tDT9lJVP
 ……再び意識を取り戻した時には、私は激痛に苛まれながら苦鳴を漏らしていた。

「ぁ……あぅ……、誰か、…………私を………………」

 当たり所が半端だったらしい。
 腹から下が吹き飛んで、ぞっぷりと内臓が食み出し、点々と血溜まりを描いている。
 もぎ取られた左腕が関節とは逆の向きに折れて、砂利の上に転がっているのが見えた。
 残った右腕は肘のところで脇腹に突き刺さり、腕の先から白い骨が露出している。

 死に損なったわたしは、こんなにも無様な姿で、まだ未練がましく地を這っていた。

 体をよじるたびに激痛が走る。
 息をするだけで体中から血が吹き出しそうになるほど苦しい。
 死にそうなほどの苦痛が、かえって私の意識を明瞭に保ちつづけているという皮肉。
 天を呪いながら、私は救いを求めて喘ぎつづけた。



 ざりっ…と地面を踏み鳴らす音が微かに響いて、傷だらけの肉体に新たな苦痛を刻む。

「……楽にしてあげようか?」
 曙光を遮って頭上に現れた影が、そう私に囁きかけた。

 救いの手を差し伸べたのは、神様なんかじゃない。
 底知れぬ闇のような目で見据えられた瞬間、私は直感した。

 黒髪を前分けにした秀麗な美貌の少年。
 病的なほど蒼白な肌に痩身の持ち主。

 生けるバラバラ死体と向き合いながら、彼は薄い微笑みを浮かべていた。
855「Artificial Flower」by深紅 ◆1ZRuinS//g :03/08/15 20:52 ID:tDT9lJVP
「だけど正直、キミには失望したよ。強い殺意を追って来たのはいいけど、その持ち主が
 まさか身投げしてしまうとは」
 芝居がかった仕草で、彼は嘲りの言葉を投げかけた。

「おまえに……何が分かる……? 私の…………何が分かるというんだ……!?」
 声を上げるだけで全身がバラバラに千切れそうになる。
 だけど構うことなく、私は声を張り上げた。

「大まかな推測はつくよ。キミの不幸な境遇には同情する。だけど、それだけだ」
「……?」
「自分にも世の中にも負けて逃げ出して、逃げ切れなかった敗残者ってことさ。キミは」

 正鵠を射抜いた彼の指摘に、私の体内に残された血液すべてが沸騰した。

「……畜生! 殺してやる! 殺してやる、殺してやるっ……!!」
 血を吐きながら、赤く濁った視界の真ん中に彼の姿を捉えて、残る力を振り絞って肉薄
する。上半身だけで匍匐全身する私を、彼は微動だにせず眺めている。
 1メートルにも満たないその距離が、宇宙の果てと同じくらい遠くに思える。
 だけど構うものか。私にだって意地の欠片くらいある。
 せめてこの生意気な少年に噛みついて、澄ました顔を曇らせてやる!

「………………があァッ!」
 渾身の力で、少年の足首に犬歯を食い込ませる。
「くッ……」
 微かなうめき声。見上げれば、少年は眉を歪めて……満足げに笑っていた。
「やはり見込んだ通りだ。キミには”人を喰らう”素質がある」
 ……抗えない魅力をたたえた、悪魔の微笑。

「返礼に、選択の機会をあげよう。……キミが本当に望むのは、生と死、どちらかな?
 オレはキミに、そのどちらでも好きな方を与えてやる」
856「Artificial Flower」by深紅 ◆1ZRuinS//g :03/08/15 20:53 ID:tDT9lJVP
 逆光の中に禍禍しく浮かび上がった彼の幻想的なシルエットが、私を魅惑する。

「私は…………」

 迷いはじめていた。
 激痛の中で、死にきれなかった自分と運命を呪い、今すぐにでも死んでしまいたいと
思っていたはずなのに。
 彼の差し伸べる手に、耐えがたい魅力を感じている。

 宇宙の深淵のように色濃い闇を宿した、その瞳の奥には何が眠っている?
 この人は何を為そうとしている?
 そして私は何故、この人に求められている?
 もしも生き延びられたら、私は何ができる?

「……ぁ……ぁあ……私は………………生きたい…………生き続けたい………………」
 我知らず、魂の底から響くような声が、私の喉に宿っていた。

「…………良かった。キミは、同志だ」

 ほんの一瞬、彼の瞳に優しげな光が灯ったような気がした。
 あれが私の錯覚だったのかどうか、未だに判然としない。
 だけど私は信じている。
 死病に冒された「創造主」は、あのとき死に瀕した私と、確かに心を重ねたのだ……と。



 やがて意識を取り戻した時、私はホムンクルスとして第二の生を享けていた。
 私に新たな命を与え、道標を示してくれた人。
 「創造主」たる彼のために、私の全存在を花と変えて捧げよう…………。
                                    (糸冬)
857深紅 ◆1ZRuinS//g :03/08/15 20:54 ID:tDT9lJVP
すいません、なんか突発的に沸いて出てきたんで
「お盆休みスペシャル第2弾・花房追悼SS」なぞ投下してみました。

おそらく本編への再登場可能性はないだろう……とか思って書いてるうちに、
激しく過去を捏造して好き勝手やっちゃいました。ありがちな話でゴメンなさい。
858名無しさん@ピンキー:03/08/15 22:40 ID:00UCERJV
>>857
上手い巧いそして旨いわァアアー!
最近お兄ちゃんがつれない。
原因はわかってる。彼女が出来たんだ。
相手の女性の名前は斗貴子さん。
初めて会ったときは「姉弟」なんて紹介された。
そのせいでお義姉ちゃん、なんて時々呼んじゃう。
……呼び方の事はこのさいおいといて。
問題なのは、お兄ちゃんと斗貴子さんが、……いたしちゃったって事だ。
なんで知ってるのかって言うと、お兄ちゃんの友達の岡倉さんって人が、
部屋でいちゃいちゃしてる二人を見て、びっくりして寄宿舎中に聞こえる声で叫んでたから。
おかげでお兄ちゃん、寄宿舎で、なんか肩身の狭い思いをしてるんだけど、
それでも、することはしてるみたいで。
なんていうか、『今』も……
お兄ちゃんの部屋の前でノックをしようとしたら、中から何か声が聞こえてきて。
それは明らかにナニをしている声で。
いけないこととは知りつつも、聞き耳を立てちゃった。
そういうことに興味が無いわけではないので、その、なんだかむずむずしてきてしまう。
860635:03/08/15 23:57 ID:Mv6JNcHw
とりあえず冒頭だけ投下〜
861名無しさん@ピンキー:03/08/16 09:25 ID:GhPFRS6q
>>841-848
これ最高。
たったあれだけの登場のキャラがこうなるとはワッキーも夢にも思うまい(笑
862名無しさん@ピンキー:03/08/16 17:34 ID:x62QRltj
ttp://animesite.net/~rasu/cgi-bin3/img-box/img20030816174122.jpg

斗貴子さんの素体はこんなもんでどうだろう?
セーラー服とか作れる神キボン。
863191:03/08/16 21:46 ID:o2VX8d1n
>>839
しつこく、ねちっこくオレのペニスを舐めてくる。
「お兄ちゃん、んぷっ…裏筋、弱いんだよね?」
オレのを根元から先端までじわじわと舌が這い上がってくる。
「はぁぁ…」
堪らない。萎えきったオレのに血が注がれてまたむくむくと膨張していく。
「まひろ…まひろ……ッ!」
我慢できずにまひろの頭を掴み、強引に口にペニスをねじ込み前後に動かした。
「んぐっ、ん、ぷッ、ん、ん、んん……」
無理矢理にまひろの口内を犯していく。
そうされてもまひろは文句も言わずに丹念にオレのを舐め続けてくれる。
「ああ……出る、まひろぉ……」
「んんんッ!」
妹の口でイくという背徳感がオレを蝕む。ペニスがびくびくと小刻みに震え、放出しようと暴れる。
その時、オレは見てしまった。
まひろは俺の股間に顔を埋めて気付いていないが、その背後で、斗貴子さんがゆらりと立ち上がるのを。
「な……っ」
驚いて言葉を失っていると彼女の手が何か握っているのに気付いた。
それは見間違えるはずはない。オレが対斗貴子さん専用に所有していたリーサルウェポン…。
「突き挿され!私のMYバイブ!!」
その手が思いっきり、まひろの股間へと突き出された。もちろんあのゴン太バイブを装備して。
「ひぐッ――!!」
「うぎゃあぁぁあッッッ!!!」
まひろの割れ目が菊門かはわからないがどちらかにバイブが突き挿さった。
妹が呻き、そしてオレ自身もあれを噛まれて悲鳴をあげた。
「この……小娘がぁ!」
言い捨てる斗貴子さんを見たのが最後で、そこでオレの意識はぷつんと切れた。
864191:03/08/16 21:47 ID:o2VX8d1n
「あは、はぁぁ……い、いいぞカズキ」
「お義姉ちゃんずるーい。そろそろ私と代わってください」
「………あのぉ」
「ま、だまだぁ……。私…まだイってないぞ」
「そう言って二十分以上お兄ちゃんに跨ってます!」
「………だから」
「心配するな……私がイったらちゃんとまひろのお尻にカズキのこれを入れるから」
「本当?約束だよお義姉ちゃん」
「………そろそろきついんだけど」
『黙って』
オレが目を覚ますとなぜか二人が和気藹々としてオレのペニスにしゃぶりついていた。
それはそれで非常に嬉しい状況だったんだが、それでも延々四時間以上貪られている。
「カズキ、下から突き上げて」
言われるままにそうする。斗貴子さんがアンアンと喘いでくれる。
「お兄ちゃん、私の胸も吸って」
言われるままにそうする。まひろがひゃうッと嬌声を上げてくれる。
(だりー……)
ずっとその調子だ。二人の言いなりになるかたちでオレはこうしている。
自分が玩具にされているような、そんな感じがしてならない。
(いや、気持ちいいからいいんだけどね)
「ぁんっ、カズキもっと突いてぇ」
「お兄ちゃん揉んでぇっ」
「はい」
(あー…もういいや。どうにでもなれ)
明日は日曜だったっけ。そんなことを考えつつ、オレは二人と交わり続けた。
865191:03/08/16 22:59 ID:8lRVPaM0
次いってみます。

「うわあ?」
ここはどこ?
「うわああ!?」
あれ、オレ裸じゃないか!
「やっとお目覚めか」
「うわあああん」
ホテル+パンツ一丁+私服の斗貴子さん。オレに一体何があった?

「昨夜キミがあのまま眠りいってしまったから寄宿舎より近い私の宿に運んだだけだが」
お茶を入れてもらいそう説明してもらった。
「それ以外に何がある」
何もありません。
それは最初は焦ったけど、冷静に考えて斗貴子さんがそんなことをするわけがないじゃないか。
(一人で焦ったオレがバカだな…)
うんうんそうだ。まったくだ。
866191:03/08/16 23:00 ID:8lRVPaM0
(………バカ)
相変わらず彼は鈍い。
(本当に、何もなかったと思うのか…)
声を大にしてそう言ってあげたかった。でも、私がそんなことを言えるわけもなく…。
考えただけで顔が熱くなるのがわかった。
お茶を飲んでいたのでそのせいだと言い訳できるようにしておいた。
(まあ彼がそんなことに気付くわけないけど)
思ったとおりに彼は私のその微妙な変化に気付くことはなかった。
ちょっと色気を出すためにショートパンツを穿いて太腿を露出している。
けど彼はまったく興味を示してくれない。
(や、やはりむちむちな、お…大人の女性が……)
そう思うと自分のこの細い身体が気になってしまう。
(ど、どうせ私には色気なんて…)
「ねェ、斗貴子さんはどこの学校の何年生なの?」
一人でそう考えているとカズキがそう聞いてきた。
「なんだヤブカラボウに」
私は簡単に自分のことを話した。
「普通に学校に行ってるとすれば、今年で高三になる」
そこまで言ったとき、
「あ、やっぱり年上なんだ」
カズキの顔が明るくなった。やはり彼にはそこが重要なことらしい。
「年上だと嬉しいか?」
自分の顔がにやけているのがわかる。彼が疑問符を浮かべているが、この際どうでもいい。
私は小躍りしたいくらいに、ちょっとだけ喜んだ。
867191:03/08/16 23:00 ID:8lRVPaM0
(明日からまた頑張るために、今夜一晩はゆっくりお休み……)
「………はっ!?」
そう心の中で語りかけてから私は今の状況を分析した。
カズキは完全に寝入っている。おそらくは明日まで起きないだろう。
そしてここは河原。寄宿舎と私が滞在しているビジネスホテルの両方からほぼ同じ距離。
「…い、いやいやっ、すす、少しだけ私のビジネスホテルのほうが…っ」
倒れた男のそばで慌てふためく女など、傍目から見れば危険なものだろう。
だがその時の私は少しだけおかしかったに違いない。
「そういうことだから、き、キミをホテルまで運ぶが……ほほ、ホテル、ラブではないぞ!」
自分で言って自分で動転している。いよいよおかしさが爆発してきた。
「それでは……」
彼を担ぎ上げるが、やはり重い。
(仕方ないか)
彼を下ろすと私はバルキリースカートを発動させた。
「痛みは、ないか」
どうやらこいつはホムンクルスに戦闘を仕掛けようとすると邪魔をするようだ。
「さて、運ぶか」
カズキを四本のアームで抱え上げて滞在先のビジネスホテルへと急いだ。
868191:03/08/16 23:01 ID:8lRVPaM0
カズキを部屋に運ぶとベッドに横たえた。
「ふぅ」
私も腰を下ろして一息ついた。
「……」
が、落ち着かない。カズキがいるせいだ。
「そ、そうだ!服を洗ってあげねば」
血の付いたシャツでは活動に支障がでるかもしれない。と、もちろんそれは建前だったわけだが。
彼の側に腰を下ろして963のシャツを脱がしていく。
(……ウワッ!いい身体…)
「あ………」
シャツを脱がしていくと、胸に血にまみれた傷が現れた。
核鉄によって増強された治癒力のおかげで塞ぎかけていたが、それでも少し痛々しい。
「まったく。本当に無茶をする…」
そのせいで私の心配は尽きない。きっとこれからもそうだろう。
そしてそれが彼の力の源だということもわかっている。
「……傷の手当てもしてあげないと」
シャツを脱がし終え、包帯で彼の傷を丁寧に塞いであげる。こういうことは慣れている。
上体の傷の手当てを終えると今度はズボンに手を掛けそれを脱がし
「わわ、私は何をしてりるッ!!?」
自分の行動に思わず引いてしまった。考えなしに手を動かしてついついそんなことをしてしまった。
(私はそんな、少年に手を出すなどぉ……)
だが好機。というかこういうことを期待して彼を連れ込んでしまったわけだが。
しかし今一歩というところで私の理性が邪魔をする。

斗貴子エンジェル(ダメよ斗貴子。彼の同意も無しにこんなことをしてしまっては犯罪よ)

斗貴子デビル(喰ってしまえ。これを逃せばお前にもう機会はないぞ)

「うぐぐぐぐ……」
869191:03/08/16 23:01 ID:8lRVPaM0
一人で懊悩としていると、すーすーとカズキの寝息が聞こえてきた。
人が悩んでいるのに彼というやつはなんと無責任なんだろう。
(まったくキミは………っ?)
彼を見て気付いた。963のトランクスが立派なテントを作っていることに。
「っかかか、カズキぃーーッ!?」
私の悩みもよそに彼自身はもう準備万端であった。
(なぜ、ぜぜぜぜッ!)
冷静に考えれば頭も回ったはずだ。
核鉄は生存本能に働きかけ治癒力を高める。言ったのは私自身だがすっかり忘れている。
生存本能――つまり、その……あれだ。
冷静さを欠いた私はただ単に彼がおったてているとしか考えられなかった。
「そ、そうだ!こ、こここういったことの処理もパートナーである私の役目ではないか!」
とんでもない思考回路だったが今の私にはそうとしか結びつかなかった。
「カ、ズキ。後のことはは私に任せなさい」
さよなら斗貴子エンジェル。そしていらっしゃい斗貴子デビル。
私はこれからカズキの体調を正常に戻す処理を行おう。
870名無しさん@ピンキー:03/08/17 00:04 ID:e7Kar2PG
>868
> (……ウワッ!いい身体…)

「ワ」で良かった。
871名無しさん@ピンキー:03/08/17 00:08 ID:BLg/8RT0
>870
確かに(藁
872名無しさん@ピンキー:03/08/17 00:12 ID:peEdaNuX
>>868
や っ て く だ さ い
873名無しさん@ピンキー:03/08/17 00:46 ID:DRuqJWcj
>>864
カズキ絶倫…;
明るいオチでヨカッタです。

>>865-869
量産体制に入ったんですか?w
こーゆー斗貴子さんは新鮮だ…。
やはり「ウホッ(ry
私はさらに聞き耳を立てる。
「カズキ、気持ち、いいか?」
扉があるから中は見えないけど、かすかに水音がするからきっと繋がっているんだろうな。
「うあっ、斗貴子さん、それ、イイっ」
「ふふっ、カズキはここが弱いな」
ああ、お兄ちゃんの相手が私だったら……
自然にあそこに手が伸びる。
ここが寄宿舎の廊下って事なんか気にしない。
はじめはスカート越しに。次にスカートに手を差し入れて。
もうすでに、下着はびしょびしょに濡れていた。
「んふぅ、声が、でひゃう」
指をかんで必死に声を抑える。
部屋の中の行為も、次第にエスカレートしているみたいで、
「私もっ、すごく、気持ち、いいぞっ」
斗貴子さんが少し大きな声であえいだ。
「駄目だって、斗貴子さん。あんまり大きな声出したら、聞かれちゃうよ」
お兄ちゃんは少し慌てて言う。
「ふふ、たとえば、その扉の前にいるやつとかに、か?」
!!……気付かれてた!?
どうしよう。と、とにかく逃げなきゃ。
濡れた指もそのままに、慌ててその場を離れた。
だから、斗貴子さんのつぶやいた、
「私は戦士だぞ。素人の気配くらい読めないと思ったか」
なんて言葉は聞こえなかった。
875635:03/08/17 01:14 ID:nBFNwvtj
あはは〜、小出しにしてすいません。
876名無しさん@ピンキー:03/08/17 01:16 ID:BLg/8RT0
乙です〜(^^)
いやいや、グッジョブですよ
どうしよう。気付かれてるなんて思いもしなかった。
兄のエッチに聞き耳を立てて、自慰をしてる妹なんて、
そんなことお兄ちゃんに知られたらどうしよう。
軽蔑されるかもしれない。
「お兄ちゃん……」
知らず、つぶやいていた。
「お兄ちゃん、好き……」
もう一度、つぶやく。
この思いを、素直に伝えられたら、どんなにいいかと思う。
兄と妹。許されない恋。けして結ばれない恋。
だけど私は焦がれる。手に入らないからこそ焦がれる。
……そうじゃない。手に入れたいんだ。だから焦がれる。
お兄ちゃんへの思いをめぐらせていると、さっきの情事を思い出してしまった。
また、あそこへ手が伸びる。今は自分の部屋にいるから、すぐに下着の中に手を差し入れる。
胸も、上着やブラを上にたくし上げて直接揉む。
「ああ、お兄、ちゃん。もっと、強く」
言って強めに胸を揉みあげる。
自分でもわかってる。これは私の手。
でも、今、この手はお兄ちゃんの手。お兄ちゃんの舌。
「いいのぉ、もっと……もっとぉ」
いけない。これじゃ部屋の外にあえぎが聞こえちゃう。
枕の端をかんで声を抑える。
「ふぐぅ、ふぅん、ふぅう……」
でも、無駄な努力。
すぐに咥えた枕を放してしまい、声が大きくなる。
「お兄ちゃん、好きぃぃ!!」
叫んで、私は絶頂を迎えてしまった。
878635:03/08/17 08:17 ID:kRzuNmLt
あれ?最初はギャグになるはずだったのに、なんで普通に進んでるんでしょう(w
879深紅 ◆1ZRuinS//g :03/08/17 09:58 ID:vMq5A06x
小ネタ。

☆ ××学院錬金術科・2003年度入試問題

以下の会話文を読み、(A)(B)に当てはまる語句を選んで答えよ。

「学校には行ってない」
「え?」
「あの(A)は一つ前の指令時に潜入した(B)のものだ
 その後 本隊に戻らずここに来たので そのまま使っている」

<選択肢>

ア:制服 イ:学校 ウ:ナース服 エ:猫耳メイド服 オ:体操服 
カ:スク水 キ:聖コ〇プレ学院 ク:メイ〇ッシュ ケ:病院
880名無しさん@ピンキー:03/08/17 12:49 ID:tbGqDdON
ごめん。つまんない。
881名無しさん@ピンキー:03/08/17 13:02 ID:tY5/yOOv
エロくないSSはどこに投下すると良いのですか?
882名無しさん@ピンキー:03/08/17 14:01 ID:3QOIoyQE
カズキはもう斗貴子さんをネタに一人エロスしたかな…

そーいや斗貴子さんのベッドで寝てたんだなカズキ…

(*´Д`*) ノヽァノヽァ
883名無しさん@ピンキー:03/08/17 14:18 ID:SLqIFOVc
>>881
エロくなくてもここに投下希望します。
>>882
いや、カズキの上半身が裸だったから、
添い寝してカズキの身体を暖める斗貴子さんを希望する。
884名無しさん@ピンキー:03/08/17 14:25 ID:HtaAnnWm
>>883
>添い寝してカズキの身体を暖める斗貴子さんを希望する。

そして、カズキの心臓の傷跡を撫でる(舐める)斗貴子さんも希望する。
885名無しさん@ピンキー:03/08/17 16:12 ID:r98U8YVd
>>884
ついでに、「キミは無茶ばかりする…」とか言ってほしい。
886名無しさん@ピンキー:03/08/17 22:19 ID:wqXnl6Ti
今週は斗貴子さんにもまひろたんにも逢えないんだなあ
887名無しさん@ピンキー:03/08/17 23:53 ID:1IMFrG7E
>>886
恋してるみたいだなw
888119:03/08/17 23:53 ID:SLqIFOVc
>>380
「駄目だ、こんなものじゃ……。
 私は、私はキミに、償わないと……一度は死なせてしまったキミに、償わないと」
斗貴子さんは荒い息をそのまま音にしたような声でうわごとのように言った。
瞼を固く閉じて、いつもは綺麗な筋を描いていた眉を歪めているのは、
やっぱり、痛くないはずが無かった。
鎖骨を超えて首筋に迫っている「胎児」の触手が、セーラー服の襟元から覗いていた。
上から見ると、合わせられた襟の奥へと触手が続いているのがわかる。
斗貴子さんの胸は大きくないけど、その分襟がしっかりと合わせられているので、中は見えなかった。
少なくとも触手が這っている周辺に血が滲んでいたりしているわけじゃなかった。
そうすると、やっぱり。
斗貴子さんは左手を右の下腹に当てていた。
最初に斗貴子さんの身体に取り憑いたところが、一番の激痛を発しているんだ。
「斗貴子さん、ごめんっ!」
わずかにスカートを引き下げて、上着をめくると、抜けるように白い肌が目に飛び込んできた。
以前にも一度見たけど、戦士であることが信じられないくらい細くくびれた腰だった。
一時落ち着きかけたのに、また下半身に血液が集まってきてしまう。
だけど、その気分はすぐに冷や水を浴びせられて収まった。
真ん中にある小さなおへその右下で、おぞましい「胎児」が笑っているように見えたからだ。
白い肌に比して、その「胎児」はなおさら憎らしいほど目立つ。
触手を上に向かって伸ばしているが、直線ではなくうねうねと曲がりくねっており、
斗貴子さんの肌を蹂躙しているようにさえ見えた。
889119:03/08/17 23:53 ID:SLqIFOVc
「くそっ!」
どこかの漫画やアニメみたいに、手を当てただけで治せるものならいいのに。
錬金術といっても、それはしっかりと裏付けのある学問らしく、
適当に気で治るとかいった便利なことは出来ないらしい。
俺の武装錬金に出来ることといったら、基本的に突撃することと、
あとは焼き尽くすことと。
斗貴子さんの身体に根付いているこの「胎児」にそんなことをやったら、
斗貴子さんごと死なせてしまうのはいくら馬鹿な俺でもわかった。
でも、俺はもうすぐそれをしないといけない。
ホムンクルスになってしまう前に、俺が斗貴子さんを殺さなければならない。
そうしなければ、斗貴子さんはホムンクルスになってしまい、
俺を食ってしまうだろう。
……斗貴子さんに食われるのが俺だけだったら、それでもいいかもしれない。
斗貴子さんがホムンクルスになって、俺が死んでしまったら、
ホムンクルスになった斗貴子さんはこの街一帯の人間を全て食い尽くしてしまうだろう。
岡倉に大浜、六舛たちや、まひろまで。
だから俺は、斗貴子さんを殺さなければならない。
わかっている。
でも、今は斗貴子さんを少しでも楽にしてあげたかった。
この胎児だけでもつぶせないかと思って手を伸ばしてみる。
指にでも食いついてきたら、そのまま焼き尽くしてやるのに、
そいつは状況が解っているらしく、斗貴子さんの腹に宿ったまま動きもしなかった。
「済まない……カズキ。少し、楽になった」
うわごとのようだった斗貴子さんの声が、いつもの張りを少しだけ取り戻した。
「いや、俺は別に何も……」
「この胎児は、ホムンクルスどもを何体も倒したキミのことがよほど恐ろしいんだろう。
 キミに睨まれたとたんに、悪さをしなくなった」
890119:03/08/17 23:54 ID:SLqIFOVc
「そ、そうか……」
少しだけほっとした。
ほっとした途端に、今の自分の体勢がとんでもないことになっていることを思い出した。
左手は胎児が埋まっている斗貴子さんの横腹を思いっきり触っていて、
右手は斗貴子さんの上着を思いっきりめくり上げていた。
特に上は、もう少しで胸のふくらみが見えそうなくらいめくっていた。
慌てて離そうとしたけど、目が釘付けになってしまい、手が動かせなかった。
以前にも一度見ているというのに、自分が脱がしているこの状況で見ると
斗貴子さんの素肌はすごく魅力的だった。
別にいやらしい場所じゃないのに、小さなおへそがすごくいやらしく見える。
そのおへそを真ん中に置いている細い腰は、力を込めたら簡単に折れてしまいそうで、
錬金の戦士だとはとても思えない、女の子らしい曲線を描いていた。
抜けるように白い、と言ったら言い過ぎかもしれないけど、
この夜の薄明かりの中では、闇の中に輪郭が輝くように白かった。
でも、その白く綺麗な肌には、薄く消えかかってはいるけれど、
うっすらと残る傷跡がいくつもあった。
それは、斗貴子さんの過去そのものみたいに思えて、少しだけ色っぽくて、
触れてはいけない悲しいものだと思った。
「いつまでそうしているんだ、キミは」
「あ……」
斗貴子さんが呆れ果てた白い目でじーっと見つめていた。
「私の腹など見ていて面白いのか」
いや、面白いっていうんじゃなくて、なんて言ったらいいんだろう。
えっと、多分、艶めかしいっていうやつじゃないかと思った。
「好きなようにしていいと言っただろう。
 脱がしたいと思ったらとっとと脱がせ。かえって恥ずかしい」
斗貴子さんの服を、脱がす。
改めてはっきりとそう言われると、かえって意識してしまう。
俺は今、斗貴子さんの服を脱がそうとしてるんだ。
強くて、儚くて、格好よくて、綺麗で、そして……
もうすぐ、俺が殺すことになる斗貴子さんを、裸に剥こうとしているんだ。
891119:03/08/17 23:55 ID:SLqIFOVc
斗貴子さんの服を脱がして裸にしようとしてる。
その事実だけで、今まで見てきたどんなお姉さんのエロ本も霞んでしまうくらい
俺は興奮していた。
斗貴子さんの性格を考えると、そんなことを誰にもさせたことは無いはずだ。
いや、勝手なことだけど、無いと信じたい。
この肌を、他の男が目にして、触って、いじくったなんて考えたくない。
俺は、思いっきり興奮しながら、斗貴子さんの初めての男になりたいなんて
大それたことを、本気で考えていた。
斗貴子さんは、好きにしていいって言った。
これは、やっていいんだ。
やっていいことなんだ。
俺だけに認められたことなんだ。
そう自分に無理矢理いいきかせて、少しずつ、本当に少しずつ、上着をめくっていく。
少しずつめくっていくにしたがって、少しずつ斗貴子さんの肌が露わになっていく。
だんだんと、胸に近づいていく。
斗貴子さんはどんなブラを付けてるんだろう。
服の上から見た限りでは、斗貴子さんは胸小さいみたいだから、
もしかしたら……本当にもしかしたらノーブラなんじゃないかと思ったけど、
いくらなんでもそれはなかった。
ただ、意外なものではあった。
スポーツブラとすら言えない、サラシのように布が何重にも巻かれていた。
ただ、それは布と呼んでいいのかちょっとわからなかった。
よく見ると糸の一本一本に金属のように銀色の光沢がある。
これも錬金術で作られたものなのかもしれない。
推測だけど、なんとなく解ったことが一つある。
斗貴子さんは、他の女の子がするように洒落たブラなんかをつける代わりに、
急所である心臓の防御を考えないといけない日々を送ってきたんだということ。
892119:03/08/17 23:55 ID:SLqIFOVc
切ないような思いがこみ上げてきて、布に包まれた布を見ていたら、
斗貴子さんの真骨頂とも言える底無しに冷たい声が浴びせられた。
「カズキ、今、小さいと思っただろう」
「え…………」
睨み付ける斗貴子さんの目は、これまで向けられてきた中でも
一番怖かったかもしれない。
厄介なことに、今さっき、小さいと思ってしまった。
下手な嘘を言っても見抜かれるということは、この十日で思い知っていた。
「……うん、思った」
「いい度胸だ」
感情の見えない絶対零度の声……じゃなかった。
ため息混じりなのに、ほっとしたような声だった。
「キミは巨乳好きだとリーゼントの友人が言っていたが」
「え、え、え、え、え、え、え、え、え、え」
畳みかけるように斗貴子さんは恐ろしいことを言い出した。
エロスについてどれほどなじられるだろうと、心臓が……今は無いんだった……核鉄が
縮み上がりそうになってしまう。
しかし、斗貴子さんはそっと自分の胸を覆う金属布をなぞって、
「期待に添えなくて、済まないな……」
ひどく意外なことを言った。
「斗貴子さん……」
「誰かに、そういう目で見られることはもう無いと思っていた……。
 だから、戦うためには小さい方が都合がいいと思い続けていたんだが、
 今こうして見ると、色気の欠片も無いのが、少し、悔しいな」
893119:03/08/17 23:56 ID:SLqIFOVc
「違うよ、斗貴子さん」
俺は思わず反論していた。斗貴子さんは勘違いしている。
「……小さい方が好きだったのか?」
いや、それも違うんだけど、俺は首を横に振って答えた。
「斗貴子さんは、綺麗で、色っぽいと思う。
 すごく、女の人らしいなって、ずっと思ってた」
それを聞いた斗貴子さんの顔をどう表現したらいいんだろう。
目を大きく見開いて、頬に少し朱が差した。
それだけの変化のはずなのに、俺は今自分が言った言葉を改めて確信させられた。
斗貴子さんは、こんなにも綺麗な、女の人なんだって。
「そうか……」
つつっと自分の胸を覆う布を撫でた斗貴子さんの手が、
その胸を露わにしようとしている俺の手を、そっと握った。
「カズキ、最期にキミに会えてよかった。
 そんな風に思ってくれることが、すごく嬉しい」
その手も細くてしなやかで、握られていることが申し訳ないくらいに女の人の手だった。
でも、これが最期……、最後じゃなくて、最期なんだ。
「嘘じゃないんだな」
「うん」
「なら……償いというのではなくて、
 最期に、私にそれを実感させて欲しい……」
894119:03/08/17 23:57 ID:SLqIFOVc
盆休み使ってこれだけしか進みませんでした。ごめんなさい。
早く書かないと原作で蝶々が死んじゃいそうですね・・・
自己嫌悪に陥る。
はぁ、告白しなきゃ何も始まらないのに。
打ち明ける勇気も無くて、でも、お兄ちゃんとのエッチを想像して自慰をしてる。
私、サイテーだ。
そんな風に、かなりブルーになっていたら。
トントンと、ノックの音が聞こえた。
「は〜い、どなたですか?」
うわべだけでも、いつもどおりを装えるあたり、私も中々かな。
なんて考えながら、カギを開けて扉を開けると、そこにいたのは斗貴子さん、だった。
どうして斗貴子さんが私の部屋に?
「どうして、って顔だな。ま、そんなことはどうでもいい」
私は唖然としていて反論も出来ない。
「とにかく、さっき私たちのセックスを覗いていたのはキミだな」
ビクン、と反応してしまった。
「の、覗いてなんかいません」
それでも、慌てて言い訳した。
「うむ、まぁ、覗いてはいないだろうな」
あっさりと、斗貴子さんは肯定した。なんで?って思っていると、
「カギは閉まっていたからな。しかし、聞き耳は立てていただろう」
図星を、ついてきた。
「……」
「否定はしない、ということだな」
どうしよう。聞き耳を立てていたのが私って事まで知られてた。
「まぁ、それに関してはもういいんだ。さっき私も存分に聞かせてもらったのでな」
「!!……聞いて、いたの」
なんてこと。
「文句はないよな、私のほうも聞かれていたんだから。
しかし、兄を思いながらのオナニーか。なかなか背徳的なことだな」
……この人は…
キッと、斗貴子さんを睨みつける。
「ふふ、まぁそう睨むな」
何を言うんだろう。ここまで馬鹿にされて怒らない人はいないと思う。
「そうそう、用件はもう一つあってな。
覗いていたのが君だということはカズキにはばらしていないから、安心しろ」
え………?
さっきまでの怒りを忘れて、ほうけてしまった。
「つまりだ、『たとえば、その扉の前にいるやつとかに』とか言ったのは、
場を盛り上げる冗談ということにしておいたんだよ」
唖然として。次に、安心してしまって。床にへたり込んでしまった。
お兄ちゃんに知られていない。それだけのことだけど。
でも、私には天国と地獄くらいの差だった。
「意地悪なことを言ってしまってすまなかったな。心配してるかと思って急いで来たんだが、
つい、いたずら心が働いてしまってな。本当にすまなかった」
さっきまでのふてぶてしい態度が嘘のように、ホントにすまなさそうにあやまってくれる。
緊張の糸が切れてしまった。
涙が勝手に流れてくる。
「す、すまない、泣くとは思わなかった。本当にわるかった」
「うぐっ、ひっく、ふぇえ」
どうしても涙が止まらない。
「ああ、もう!」
抱きしめられた。
「ごめんな。もうこんなことはしないから」
優しく、頭をなでられる。
「まひろ、私はな。確かにカズキも好きだ。愛してる。
でもな、まひろ。キミのことも友として大好きなんだ」
そういって恥ずかしそうに微笑む。
「だから、泣き顔は見たくないんだよ」
私の涙は止まらない。
でもそれは……
「お義姉さん、うれしいときにだって涙は出るんだよ」
泣きながら、笑った。
898635:03/08/18 00:07 ID:N9xGJGVl
あれ、当初の予定と違う展開になってきた…
いつの間に女の友情物になったんだろう。

タイトルが微妙に短くなっているのはそのせいという事で(w
899名無しさん@ピンキー:03/08/18 00:35 ID:OWZvVpsJ
ところで間もなく900。
新たにSSが投入されればすぐにでも埋まると思いますので、
そろそろ次スレのテンプレでも考えませんか?
900191:03/08/18 00:57 ID:B1lDp0tz
連載開始からわずか8話で前スレ消費。
斗貴子さんの時代がキテル━━━(・∀・)━━━ッ!!

前スレ
http://www2.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1057553474/

武装錬金ハァハァ倉庫
ttp://shinjuku.cool.ne.jp/buso_renkin/


最初の言葉は立てる人が考え直したほうがいいですね。
スレタイも立てる人にお任せでしょうか?
あとは関連スレを付け足せばいいかと。
901名無しさん@ピンキー:03/08/18 00:59 ID:0EGyafRv
俺が立ててみましょうか?
902名無しさん@ピンキー:03/08/18 01:03 ID:0EGyafRv
【斗貴子さん】武装錬金のSS 第2章【まひろタン】
http://www2.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1061136195/

立てました
903名無しさん@ピンキー:03/08/18 18:37 ID:gYKsLKxL
>>902
スレ立て乙!
だが、ちと速くないか?
904名無しさん@ピンキー:03/08/18 18:53 ID:0EGyafRv
>>903
確かに少し早すぎたようですねy=ー(´・ω・`)・∵.
905191:03/08/18 19:59 ID:B1lDp0tz
死なないでーっ!

何はともあれ乙でした。
906SS保管庫の素人”管理”人:03/08/18 22:05 ID:Lw28jo6O
そういえば191さん。
>>865からのSSのタイトルを教えて貰えないでしょうか?
907191:03/08/18 22:09 ID:xCQIKdQN
失礼、タイトルつけてませんでしたね。
武装錬珍第08,5話でお願いいたします。
908名無しさん@ピンキー:03/08/19 01:11 ID:+TG1nS6W
斗貴子さんはセーラー服好きなんだろうか?
前の任務で使ってたからって別に引き続いて使う必要ないわけだし。
やっぱり「年相応に女子高生したい」と思うこともあるのかな。
909名無しさん@ピンキー:03/08/19 01:54 ID:k6oSgD6p
昼間私服でウロウロするよりは目立たないからだろ
910SS保管庫の素人”管理”人:03/08/19 02:24 ID:SVch8J0m
>>908
お洒落に頓着しなさそうだし、他の私服もあんまり持ってなさそうだから、
とりあえず着られる服として持っていただけとか。
911908:03/08/19 03:13 ID:gw1gCk4n
 ('д`;)ゞ スミマセン
 ノ(  )   やっぱそうですよね
  < <
912191:03/08/19 22:47 ID:smXJ1rck
早くジャンプが読みたい……斗貴子さん中毒にかかってしまっている。
913191:03/08/19 22:48 ID:smXJ1rck
>>869
まずは何をすべきか考がえた。
(そうだ。今日カズキの部屋から持ってきたあれを)
懐からあのいかがわしいタイトルの本を取り出す。
先刻ホムンクルスと対峙したときも傷付かないように細心の注意を払っていた。
(も、もしかしたら…)
カズキからすればあのホムンクルスもえっちでキレイなお姉さんに該当するのではないか?
そう思った途端、私の胸をあの女に対する劣等感が埋め尽くそうとしてきた。
(いやいやダメだ!そう、そうだ、このコをそんなやつらから守るのも私の役目っ!)
私は早速本に目を通した。

……五分後

エロス充填完了。大分私もその気になってきた。
「それではまず口で奉仕からするが、かまわないか?」
聞いても彼は死んだように眠り続けている。少し辛そうだ。
「カズキ…。射精できないことがそれほど苦しいのか」
私がじっくり、ねっとりその苦しみから解放してあげよう。
まずは963のトランクスを脱がす。
カズキのは立派なもので引っかかってしまう。
トランクスを下げると引っかかっていたものが勢いよく跳ねあがった。
剥けて、血管が浮いているそれはカズキのお腹にぴったりとくっついている。
「これが若さか…」
見ているだけで胸がどきどきと高鳴る。体温が上昇していく。
早くこの立派な逸物で私を貫いて欲しい。
「……ふふ。変態だな、私は」
バカなことは考えないで早く処理してあげなければ。
カズキの足元から近づき、ベットに手をついてものに口付けた。
熱い。唇を焦がすほどに熱く感じる。
湿った息を吐きかけるとぴくぴくと反応してくれる。
グロテスクなものが示すかわいい反応に、私はひどく興奮した。
914191:03/08/19 22:48 ID:smXJ1rck
「カズキ…はむっ、あん……はぁ、カズキぃ」
口だけで挟み込む。不潔な、粕が腐ったような匂いと、鼻腔をくすぐる鋭い刺激が口内に充満する。
雌としての本能が狂おしく渦巻く。脳が蕩けていくのがわかる。
這いつくばり、雌犬のようにカズキにしゃぶりつく。
自分でも驚くほどじゅるじゅると音を立てている。カズキに気付かれないか心配だ。
(でも、気付かれるのも悪くはない……か)
そう考えてしまって、自分が少しばかり怖くなった。
同時に私の内で抑圧していたエロスが爆発的に膨れ上がってきていることを悟った。
「カズキ、あぁカズキ……」
カズキの精子を味わいたい。私は懸命に奉仕を続けた。
相変わらず彼はぐーぐーと寝息をたてている。
しかし下半身だけは別の生き物のように熱く硬く脈打っている。
嬲るように口で責めた。彼のが私の粘膜に何度も擦れる。
髪が乱れるほど頭を振り、しかしそれでも射精までは導けない。
「しぶとい……」
まったく、何故これほどまで鈍感なのだ。まさに彼そのものではないか。
「ん……それでは」
少し早い気がするがこれ以上は口では無理だと判断した。
私らしくもない。それほどまで彼のもので貫いて欲しいという想いがぐつぐつと煮えたぎっていた。
パンツだけを脱ぎ去ってカズキの上へと跨った。
915191:03/08/19 22:49 ID:smXJ1rck
「では、いくぞ」
彼のを手で私の入り口へと導く。奉仕していただけで私のそこはべちょべちょだ。
熱い肉塊で縦筋をなぞるとぞくぞくと、恐怖とも愉悦ともつかない妙な感覚が脊髄を駆け巡る。
「ふぅ……んんっっ」
息を止め、丹田に力を込め、腰をぐいぐいと下げていく。
カズキが私の襞を掻き分け、小さな道を引き裂いて、奥まで犯してくるのがわかる。
「はぁあ……ッ」
私の子宮に突き当たったのか、挿入が幾分遅くなった。
それでも彼の根元には程遠く、まだ全身の三分の一ほどが入りきっていない。
とにかく彼を全部入れたかった。それが私のエロスを満足させうる数少ない方法だ。
「くぅ……ん、……や、ぶれそ…う……」
どんどんと私が下から突き上げられていく。股間にはさがった異物がたまらなく快い。
きっと今はだらしない顔をしているはずだ。
(こんな私を見たら、この子はどう思うだろう・・・・・・?)
考えればそれだけ興奮が高まり、無理矢理に腰を下ろしていく。
「んぐぐぐ、ぐぁ……」
かなり息が荒くなってしまったがようやく私の腰が彼を最も深くまで呑みこんだ。
「――――はぁッ」
引きつるような声を出して腰を上下へと振り始めた。
股間の怒張は私のサイズにはあっていないので毎度苦しい思いをする。
でも、それは始めのほうだけで、やがて、それすら、も、快楽となって――。
916191:03/08/19 22:49 ID:smXJ1rck
「は、はぁ、は、は、う゛ぅ、ふぅぅ……」
カズキを運びこんでから数時間、私は未だに彼の上で腰を振り続けていた。
「ふぐッ、は、ん、ん、んん……」
数え切れないほどの絶頂。それを迎えるたびに私は悦びの声を上げ、喘ぎ続けた。
ベットのシーツも結合部のところだけがお漏らしをしたように巨大なしみを作っている。
「ん、んん、……ぅん………」
だがそのしみはすべて私が股間から垂れ流したもので、彼が出したものは一滴たりともない。
一晩中私と繋がっていたのに、彼はまだ射精していなかった。
「ふはぁ………」
夜通し動いていた私は疲労がかなり溜まってきていた。
それでももうすぐで彼が出してくれるかもしれないという淡い期待が私の原動力だった。
目の端に窓の外を朝焼けの白い光りが照らしているのが映りこんだ。
「はぁ………」
その途端、腰の動きを非常に重く感じるようになった。
(一晩かけて、それでもイかないのか……)
もはやこれ以上続ける気力が湧かなかった。
じゅぽっと音を立てて結合部を切り離した。大分お股がゆるゆるになっている。
カズキの股間を見やると、そこにはてらてらと太陽の光りで輝くものが突き立っていた。
とりあえず手で掴んでみたり揉んだりしてみたりするが、やはり射精はしてくれない。
いい加減それが憎たらしくなってきた。
「このっ」
指で亀頭を弾いてやった。
「ぁぅッ」
間欠泉のように射出される精液が私の顔にびしゃびしゃと降りかかった。
「……………」
その現実にしばし呆然としてから、指で精液をつまみとってシャワーを浴びに行った。
917名無しさん@ピンキー:03/08/19 23:07 ID:90RwfxUx
斗貴子さんの顔に…ハァハァですね。
それにしても、服着たままでカズキに跨る斗貴子さんが素晴らすぃ。も、漏れにも…
918名無しさん@ピンキー:03/08/19 23:14 ID:LS5krioq
次スレ立てた奴の気の早いことけたたましいな
919635:03/08/20 00:10 ID:I9R94L2y
ちょっと間に小ネタを一つ。
ガンガルとはあんまり関係ないですけど。

このネタ、某漫画のパクリなんですけどね。(w
920635 『番外の番外』:03/08/20 00:12 ID:I9R94L2y
今日はおにいちゃんと一緒に街で買い物をしてた。
それなのに、こんなことになるなんて。
お兄ちゃんが御手洗いに行って私が一人になってすぐに、あきらかに不良と分かる人にからまれて。
無理やり路地裏に連れて行かれてしまった。



「まひろっ!大丈夫か!!」
お兄ちゃんが来てくれた。それだけですごく安心した。
「てめぇら、まひろになにした!!」
ものすごい怒気をはらんだ声。
不良たちはそれでもへらへらしている。
「へっ、まだなにもしてねぇよ。これからだよ。これから」
「そうそう。あんまりうるせぇから、一発殴ってやったけどな」
私は痛む頬に手を当てる。
「そうか、なら、半殺しで済ませてやるよ」
怒気が殺気に変わる。いつもの優しいお兄ちゃんじゃない…
「へっ、なにいきがってやがんだ。この人数相手に勝てると思ってんのかよ」
「やればわかるさ」
そう、会話を交わす。それからは、あっという間だった。
あっという間に、お兄ちゃんは不良たちを倒してしまった。
そうして、どこからともなく出した大きな槍を手に持って。
倒れて起き上がれない不良たちに言葉を投げる。
「俺は半殺しにするといったな。サァ、準備はいいか、ボケナス共」
「ひぃっ」
「大丈夫、たいして痛かーねぇさ」
「お兄ちゃん!!」
お兄ちゃんが槍を振り上げた。
怖くなって目をつぶる。
何かが刺さる、ザクリという音。
921635 『番外の番外』:03/08/20 00:14 ID:I9R94L2y



「うっく、ひっく、えっ、えっ」
「泣かないでよ、まひろ。悪かったからさー」
「本当に悪いよっ!ホントに刺し殺しちゃうかと思ったんだからっ!!」
……そう、結局、お兄ちゃんは地面を刺しただけだった。
「いやだなー、もー。ホントに刺すわけないじゃんか。俺まだ犯罪者にはなりたくないし」
ネッ、なんて言いながら、オロオロしてる。
本当にお兄ちゃんてば。
すごく怖かったけど、お兄ちゃんが私を守ってくれたのは、嬉しかったかな。

〈終〉
922名無しさん@ピンキー:03/08/20 01:28 ID:zCqn81aR
>>918
けたたましいって…使い方間違ってないか?
923名無しさん@ピンキー:03/08/20 22:42 ID:gyW3WSaE
単行本の発売は何時になるのかな?
924あんまりエロくないのを投下:03/08/21 01:24 ID:NcwGHa7T
斗貴子さんに寄生していたホムンクルスもなんとか解毒できた。
その斗貴子さんは、寄生された事による体力の消耗が思ったよりも
激しかった為、回復するまでこの街に残るらしい。
何にせよ平穏な日々が再び訪れた。そんなある日の事・・・

カズキは、寮生御用達とも言われる本屋『銀成書店』へと出向いた。
色々バタバタとしていたせいでもあるが、なんだかんだで
命がけの戦いを行なってきたのであり、物事をゆっくりと考える
余裕なんて一時も無かった。そんな日々が終わったのだ。
そう思った時、不意にムラムラとするものがこみ上げてきた。
実に当然だ。健康な男子高校生が、一週間以上もオナニーしない
状況だったのだ。もう溜まりに溜まりまくっていた。
925924:03/08/21 01:25 ID:NcwGHa7T
あげく、自分の人生の中で最も好ましく思う女性「斗貴子さん」
の存在がそれに拍車をかけている。魅力的すぎるのだ。
しかも、なんだか微妙に無頓着な所もある。
おヘソも見てしまった。抱きしめたりもした。部屋に連れ込まれて
下着姿も見られた。あの時、私服姿の斗貴子さんのホットパンツを
見て思わず勃起したのを、斗貴子さんは気付いてないのだろうか。
既に我慢の限界は超えていた。かといってどうにも斗貴子さんを
直接オカズにするのは気が引けた。複雑な男心だ。
「オカヅを買いに行こう」
こうしてカズキは決断したのだった。

しかし、エロ本を買うのはさすがに若干の照れや気恥ずかしさもある。
そんな時はどうすればいいのか。答えは単純だ。武装錬金は王道を行くのだ。
926924:03/08/21 01:27 ID:NcwGHa7T
すなわち少年漫画の王道たるべく「ちょっと大人な格好」をして買いに行くのだ。
「とは言え、スーツ姿なんてベタなマネはしない。
 『大学生くらいかな?それならまあいいや』と店員に思わせるのが、モアベター」
アゴに手をあててニヤリと呟くカズキの姿は、サングラスに安物ジャケット
という、どこのチンピラですか?と訪ねたくなるようないでたちだ。
それでもカズキは「完璧」だと自負している。絶対にバレないさ。
「えっと、あった!『Hでキレイなお姉さん』」
カズキの選んだエロ本は、いわゆる『お姉さん系』のグラビア満載の
月刊誌であった。カズキ一番のお気に入り雑誌である。
それではレジで会計を、そう思ったカズキの視線の先では、信じがたい事態が
展開していた。なんと、レジ係が自分と同い年くらいの女の子なのだ。
すぐに奥に引っ込んでしまい、顔までは確認できなかったが、間違いなく女の子だ。
「そんな・・・」
いつもはエロ本購入にうるさく言わない爺さんがレジを打っていた。
その爺さんは銀成学園出身者で、いわゆる「男と男の無言の会話」が
成り立つタイプの人間だった。
927924:03/08/21 01:28 ID:NcwGHa7T
「オレ、女の子のレジ係になんて、この本出せないよ・・・」
カズキは動揺していた。こんなコトになるなんて想像してなかったのだ。
「ダメだ。やっぱりダメだ。悔しいけど、諦めよう・・・」
カズキは、これ以上無いくらいにショボくれて家路についた。

寮のホールで、カズキは岡倉に遭遇した。
「カズキ!どうした?」
「あ、岡倉か。いやちょっと」
「どうした?悩みか?俺に相談しろよ」
「いや、たいした事じゃないんだ」
その時、岡倉の双眸はビカリと輝いた!
「カーーーーーズキーーーー!水臭いぞ!
 俺とお前は中学時代からの親友じゃないか!
 俺に話せ!何でも話せ!」
その時カズキは強く心を打たれた。そうだ。俺には友がいるじゃないか!
928924:03/08/21 01:29 ID:NcwGHa7T
「実は・・・」
「む。みなまで言うな。大方、『例の件』だろ。今回はどんなのが欲しいんだ?
 黙って俺に任せろ!俺がお前の欲しいブツを、どんなものでも入手してみせるぜ!」
嗚呼、漢の友情ここに極まれり!
男子たるもの、こういう友が欲しいものだ!
「えーっと、じゃあ『Hでキレイなお姉さん』の今月号」
「む。今月号か。それは流石に、我が『岡倉会』でも入手してないな。
 待ってろ。俺が今から買ってくる」
「あ、でも、銀成書店は新しくバイトの女の子が・・・」

「女 が 怖 く て エ ロ 本 が 買 え る か !」

つんざめく怒号!ここに真の勇者が爆誕した。
929924:03/08/21 01:31 ID:NcwGHa7T
さて、早速銀成書店に出向いた岡倉。
何も変装などせず、実に清々しくも凛々しい表情だ。
曰く「男がエロ本買うのは当たり前。何を恥じるコトがある」
素早く青年雑誌コーナーに足を運び、目的のブツを発見。
即座にレジへ持っていく。この間、実に1分。
『そして、この消費税をあらかじめ計算して、一円のズレも無い
 代金をはらって任務完了。まさに俺、絶好調』
岡倉がそう思ったのも無理も無い事だ。
彼にはレジ係がバイトの女の子だろうが何だろうが関係無いのだ!
ところが・・・

「ン。『Hでキレイなお姉さん今月号』690円になります」
はて、この声は。ていうか何でタイトル読みあげてますか?
不意に顔を見上げると、なんとその人は、
930924:03/08/21 01:32 ID:NcwGHa7T
「と・・・とととととと斗貴子しゃん!?」
なんと、カズキが遠目で見て諦めた「バイトの女の子」とは
斗貴子さんだったのだ。
「ととと・・・斗貴子しゃん、何でここに?」
「なんだ。誰かと思えば、キミはカズキの友人じゃないか。
 キミは毎回こういう本を買っているのか。
 エロスは程々にしときなさいと言っただろう。
 と言うか、なんだ。キミ、エッチでエロスにも程があるぞ」
エッチでエロスにも程がある・・・
チャリーンと音を鳴らし、呆然とする岡倉の手から小銭がこぼれる。
「790円丁度だな。毎度ありがとうございます」
「程がある・・・エッチでエロスにも・・・」
「キミ、商品はどうするんだ。おいキミ」
もはや何を言われても耳には届かない。
真っ白になりながら、岡倉は寮へと帰った。
「まいったな。まあ、どうせカズキに頼まれたのだろう。
 後で届けるとするか」
そう言いながらパラパラとページをめくる斗貴子さん。
「それにしても・・・みんな胸が大きいな。これ、同い年なのか。
 やはりカズキもこれくらい大きい方が・・・
 まったく。エロスも程々にしろと言ったのに・・・」
その時、斗貴子さんの目がギラリと光った。
931924:03/08/21 01:35 ID:NcwGHa7T
「大浜ー、岡倉はまだ帰ってきてないのか」
「あれ、さっき帰って来たのを見たよ。今は部屋にいるんじゃないかな」
悶々としたまま待たされているカズキには、岡倉の帰りが
待ち遠しくて仕方なかった。その岡倉が姿を見せない。
どうしたんだろう。もしかしてブツのゲットに失敗したんだろうか。
まさか、あの岡倉が?
とりあえず夕食をすませ、岡倉の部屋に行くカズキだが、
岡倉は部屋の中で泣いているようで、声をかけられなかった。
「岡倉・・・どうしたんだろう」
しかし、他人の心配より自分の心配。なんせ限界破裂だ。
「しょうがないな。もう我慢できないし、想像だけでスルか」
そう決意しズボンと下着を降ろした瞬間、カズキのアレは天高く勃起した。
「やっぱりメチャクチャ溜まってたんだなぁ。オレ」
苦笑しながらこすりはじめる。一度はオカヅにしまいと決めたが、
こうなると我慢できない。やはりオカヅは斗貴子さんだ。
一度始めたらもう止まらない。久々の快感に思わず声が漏れる。
「ああう・・・斗貴子さん・・・」
「呼んだか」
その瞬間、窓がガラリと開いて斗貴子さんが現われた。
932924:03/08/21 01:36 ID:NcwGHa7T
「なーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!」
思わず叫ぶカズキ。下半身はスッポンポンのままだ。
しかもそそり立ったままだ。
「騒ぐな。男の裸など見慣れている。それにキミは、一度私に
 全裸を見られているんだぞ」
「・・・あうあうあうあうあうあうあうあうあうあうあうあうあう」
もはや声にならない。やはり蛙マンとの戦いの後、ホテルで
全裸を見られてたのか。いや、そういう問題じゃない。
今まさに、もっと恥ずかしい姿を見られてるじゃないか!
「と!斗貴子さん!オレ今その、なんて言うかその!
 違うんだ!違うんだよ!オレは斗貴子さんでなんて、なんて言うか!」
うろたえるカズキとは対照的に、斗貴子さんは割と平然としながら
なにやら包みを渡してくる。
「男のコがそーゆー気分になるコトくらい、私だって知っている。
 今まで戦い通しだったから、今日くらいはそんなコトをしても許す。
 まあ、エロスは程ほどに、な。
 私は今、銀成書店でアルバイト兼情報収集をしているから、
 用があったらそこに来るように」
それだけ言うと、斗貴子さんは包みを押し付けて、2階の窓から
飛び降りて、バタバタと帰って行ってしまった。
カズキはその日、結局シコれず、フトンに潜って泣き伏したという。

ちなみにその時、斗貴子さんがカズキに手渡した包みの中には、
いわゆる『お姉さん系』でオカッパ髪で、ちょっと胸の小振りなアイドルの、
あまり過激じゃない水着グラビア写真集が入ってましたとさ。
933881=924:03/08/21 01:46 ID:NcwGHa7T
エロいんだかエロくないんだかよくわからんので、
結局ここに投下しますた。
タイトルは・・・何でもいいです。
「銀成エロ本顛末記」とか。
934名無しさん@ピンキー:03/08/21 01:49 ID:q3aACEMG
920さん、それ『ゲッチューまごころ便』だよね。少しワラタ
935191:03/08/21 01:51 ID:psNJNNsp
(・∀・)イイ!! 非常に(・∀・)イイ!!

萌えますた。笑いますた。
936名無しさん@ピンキー:03/08/21 02:04 ID:mG9NackX
発見!!ロシア
http://russian-free-mail.russian.at
@発見!アンケートに答えるだけでエロサイトが見れた。
注:要捨てフリーメールアドレス
937名無しさん@ピンキー:03/08/21 02:22 ID:aiqktJFq
くだらないけど、ちょっとだけ見てみ

http://www.39001.com/cgi-bin/cpc/gateway.cgi?id=ppp

218.221.171.200 , pddabc8.ykhmac00.ap.so-net.ne.jp ?
938名無しさん@ピンキー:03/08/21 02:29 ID:ZOspt5YE
>>916
前半のギャグ調から一転、程々どころじゃないエロスですな。いただきましたw
>>932
いかん、面白すぎる。ホントにこのスレはジャンルのバリエーションが多彩ですね。
939名無しさん@ピンキー:03/08/21 03:59 ID:48jdyb8a
940名無しさん@ピンキー:03/08/21 04:16 ID:70fAa971
>>939スゲエ
941名無しさん@ピンキー:03/08/21 23:56 ID:KZRua4NN
錬金の戦士とホムンクルスって、なんか、波紋の戦士と柱の一族みたいな印象がある。
カズキと斗貴子さんって、なんか、ジョルノとブチャラティみたいな印象がある。
武装錬金って、なんか、武装ポーカーみたいな印象がある。

うそ。
942名無しさん@ピンキー:03/08/22 00:51 ID:UZkGv+TB
全然違うだろ・・・一行目はギリギリ分からんでもないが
943名無しさん@ピンキー:03/08/22 03:02 ID:knrdvZ0J
>>924
テメェ・・・・・覚悟はできてんのか?



アンタ、最高だぜっ!
944191:03/08/22 20:14 ID:5pvUNqj2
某月某日。その日は鬱陶しいほどの雨が降り続いていた。
その日オレは岡倉から一本のビデオテープを渡された。
あいつが裏のルートから手に入れてくる無修正エロビデオだ。
いつもなら悦び勇んで貸してくれる岡倉が、その日ばかりは様子が違っていた。

「とんでもねえブツを手に入れちまったよ――」

その一言がオレの耳奥にこびり付いている。
あいつがびびる程のブツとは、一体何が映っているんだろうか。

「さ、ってと」
いつものオレのスタイルが完成していた。
左手にはビデオのリモコン。そして側にティッシュ箱。
右手で二、三度拳を作り開く。良好だ。これならばっちりだ。
「じゃあイくか」
期待に胸膨らませ、多少の不安をはらみつつも再生ボタンを押した。
タイトルは素人投稿で有名なシリーズ物だ。
そしていよいよ今回の投稿者の女性が出てきた。
「斗貴子さんじゃねえかっっっ!!?」
見間違うはずがない。特徴的な鼻の傷があったからだ。
「ってここオレの部屋じゃん!!!?」
家具の配置から部屋の配色までオレがいつも見ているこの部屋と同じだった。
頭の中がパニックになった。何故オレの部屋がこのビデオに記録されているのか。
そして斗貴子さんがむしゃぶりついている眠りこけている男は、
(オレじゃん!!!)
とうとう声も出せなくなった。
オレの痴態が、このビデオを目にしたもの全員にさらされてしまう。
そう思うときがおかしくなりそうだった。
(と、とにかく!)
何故こんなことになっているのか斗貴子さんに問いただす必要がある。
945191:03/08/22 20:14 ID:5pvUNqj2
「ああそのことか。少し小遣いが欲しくてな」
なんとも単純な答えが返ってきた。
「小遣い……ですか?」
「うむ」
心の中に冷風が吹きすさんだ。
「大体キミも悪い。キミが起きてくれれば私もそこはかとなく楽しめたのだ」
その言い草にカチンときた。
「だったら今悦ばせてあげるよっ!!」
斗貴子さんの隙を付いてがばっと飛びかかった。
「あ、ああダメカズキッ!まだ夜じゃない……」
「関係ないさッ!!」
斗貴子さんの制服を引ん剥いて胸に、あそこに手を伸ばした。
「はぁッ、はぁぁッ!い、いいッッ!!」
「今日はとことん悦ばせてあげるよ!」
「ああ、お願いカズキぃッ!!」
そうしてオレは斗貴子さんの身体を貪りつくした。お粗末さまでした。
946名無しさん@ピンキー:03/08/22 23:15 ID:SqFhReml
ムハァ〜
947名無しさん@ピンキー:03/08/23 00:36 ID:rx5ShD9e
ここのスレの作品はなんか、全体的にノリがいいなw
948名無しさん@ピンキー:03/08/23 00:37 ID:rx5ShD9e
すまん、あげてしまった…
949名無しさん@ピンキー:03/08/23 00:46 ID:bvvWHuTq
950名無しさん@ピンキー:03/08/24 03:54 ID:Rah1IPok
「カズキィィィーーッ!!!」
「な、なに?」
「私のプリンを食べたのは君か!」
「し、知らないよう」
「しらばっくれるな!」
「ほんとに知らないってば」
「私と君以外の誰がこの冷蔵庫を開けたというんだ」
「自分でもう食べちゃったのを忘れたとか」
「侮辱するな!私はバカじゃないんだ」
「そんなこと言われても知らないもんは知らないし」
「…………ほーう。ならば…………」
「な、ならば?」
「拷問だァァァーーッ!!」
951名無しさん@ピンキー:03/08/24 03:59 ID:Rah1IPok
「さあ。正直に言ってみなさい。君が食べたんだろう……?」
「し、知ら…うぁ……ないぃ……」
「強情だな……君も……」
「はぁ……はあァッ!」
「今すぐ白状すれば解放してあげるよ」
「う、うぅ……」
「…………仕方ないな。じゃあ……」
「…………ひっ!ひあぁぁッ!!」
「いつまで耐えられるかな……」
「ひ!ひぃん!い!い!言います!言います!」
「言ってごらん……」
「お、俺が食べましたあ!」
「よく言ったね。でも、言うのが少し遅いな。おしおきだよ」
「ひいぃ!ひああああぁぁーーッ!!」
952名無しさん@ピンキー:03/08/24 04:02 ID:Rah1IPok
そして20年後。

「……なんてことが20年前にあったよね」
「そうだな。懐かしいな……」

953あんまりエロくない:03/08/24 04:14 ID:yQcoNsuX
「斗貴子さんってさぁ」
カズキが不意に斗貴子さんに尋ねる。
「普段は料理とかしたりするの?」
何気ない会話の中の、何気ない質問のひとつでしか無かった。
「そりゃ、私だって料理くらいはこなせる」
その答えは、カズキにとって、やや意外なものであった。
「へぇ、斗貴子さんも料理したりするんだ」
「何だ?キミは私がカップラーメン・レトルト三昧な生活
 をしているとでも思ってたのか」
「お湯をわかすのも苦手なのかと思ってた」
「キミは本当に失礼だ!!
 私だって料理のひとつやふたつはこなせる!
 よし、そこまで侮辱するのなら私にも考えがある。
 私の料理を食べてみればいい」
侮辱してるワケじゃ・・・カズキは言いかけて気付いた。
『斗貴子さんの手料理を食べられるじゃないか!』と。
こんな幸せなコトがあるだろうか。
「カズキ、上の空になってないで、人の話を聞け。
 次の土曜日、夕食をご馳走してやるから、
 寮の台所を使えるように交渉しておいてくれ。
 わかったな」
「ウン。わかった!今から交渉してくる!」
何気ない一言だったが、まさか斗貴子さんの手料理を
食べられるとは。早く土曜日が来ないかな。
954あんまりエロくない:03/08/24 04:16 ID:yQcoNsuX
土曜日、寮の玄関先で斗貴子さんを出迎えたカズキは
その、物々しい様子に違和感を持った。
斗貴子さんは、近所のスーパーで既に食材を買い終えたようで、
両手に買い物袋をブラ下げていた。結構大量に買い込んできたようだ。
でも、様子が変だ。何だろう。
「重そうだね。オレが持つよ」
心からの親切のつもりで言った。
「余計なコトはしなくてもいい。戸を開けてくれないか」
「あ・・・うん」
ギィィと音を鳴らして戸を開ける。なんだか嫌な音だ。
どんな食材を買ってきたんだろう。
ふと袋の中を覗き込む。
「覗くな!」
何故かえらい剣幕で、斗貴子さんが怒鳴った。
な・・・なぜ?
結局袋の中は覗けずじまい。どんな料理が出るのかも教えてくれず、
斗貴子さんは厨房の方にひっこんでしまった。
「斗貴子さん、怒ってるのか?」
今更ながら気付いた。
もしかして、あの時すっごく怒ってたんじゃないだろうか。
だとしたら、オレは今日、何を食べさせられるんだ?
厨房から斗貴子さんがヒョイと顔を出して言った。
「作っているトコロを覗くのは勘弁してくれ」
そう言うと、斗貴子さんは厨房の奥に再びそそくさと入っていった。
955ゴメン。エロ無しだった:03/08/24 04:17 ID:yQcoNsuX
おかしい。
今の斗貴子さんの、殺気の篭った視線は何だというのだ。
まるで『食材を見たら殺す』と言わんばかりではないか。
カズキの背中を、大量の冷や汗が流れた。
もしかして自分は、とんでもないコトに巻きこまれたのではないだろうか。
カズキは今更ながらに後悔していた。
怒っているならまだいい。食べる前に謝ろう。
問題は、普通に見返してやるという気持ちで料理してる場合だ。
なぜあんなに、食材を見られるのを嫌がっているのだ。
今まで考えたコトも無かったが、もし仮に斗貴子さんが
『いわゆる一般人とは、味覚の方向性が異なっている場合』
早く言うと『味オンチ』だった場合には、オレは一体、
どんな怪異なモノを食べるコトになるのだろうか。
斗貴子さんは錬金の戦士だ。場合によっては人里離れた山の中で
幾日にも渡って戦うコトだってあっただろう。その時の食事とは・・・
一時期カラテにハマリこんだ時に購読していた『月刊ステキなカラテ』
には、かつて『牛殺し』として恐れられた男の逸話が掲載されていた。
やはりその男も山に篭って修行していたが、彼は何を食っていたのだったか。
考えるだに恐ろしい。一体あの厨房の奥で、斗貴子さんは何を作っているのだ。
時計の音がカチコチと煩い。一体あれから何分たった?
956萌えっぽいから許してください:03/08/24 04:19 ID:yQcoNsuX
「お兄ちゃん」
「うおわぁぁぁ!」
突如後ろから声をかけられて、カズキは驚きのあまり叫んでいた。
「わ!なに?どうしたの、お兄ちゃん」
「なんだ、まひろか。ビックリさせるなよ」
「なんだじゃないよー。こっちがビックリしたよ。
 お義姉ちゃん、じゃないや。斗貴子さんが料理作ってるんでしょ。
 わたしも一緒にご馳走になろうかなーって」
「そ・・・そうか。そうだな。一緒に犠牲になってくれるか」
「え?犠牲・・・って?もしかして、お料理ヘタだったりするの?」
「いや、ヘタとか何とか、そういうレベルじゃない気がする・・・
 どんな食材を使って料理してるのかって、ちょっと待った!逃げるな!」
「にににに逃げるワケじゃないよ。ちょっと用事がね」
その時、厨房の奥から声がした。
「できたぞ。少々重たいから手伝ってくれないか」
ついに地獄のレストランが開店したのか。カズキは観念した。
957名無しさん@ピンキー:03/08/24 04:20 ID:yQcoNsuX
「ゴクリ・・・」
目の前に並んだ料理を見て、兄妹そろってツバを飲みこむ。
まひろがヒソヒソ声でカズキに尋ねた。
「ねえ、お兄ちゃん。わたしには普通のカレーにしか見えないんだけど」
「そ、そうだな」
ふと斗貴子さんの方を見ると、なんだか気恥ずかしそうにしている。
「どうしたの?斗貴子さん」
声をかけると、ビクリと震えて、申し訳なさそうに返事をかえした。
さきほどの様子とは、ずいぶんと違った雰囲気だ。
「その、な。あの時は大言壮語したが、
 私は本当は、あまり料理は上手じゃないんだ。すまない」
「じゃあ、さっき見られるのを嫌がったのは」
斗貴子さんは顔を真っ赤にして黙ってうつむいたままだ。
もしかして、『なんだ。この程度か』ってガッカリされるのを嫌がったから、か?
怒ってるワケじゃないんだ。
「でも、なんだかおいしそうだよ。
 あったかいウチに食べようよ。ね、お兄ちゃん。
 斗貴子さんも一緒に食べよ」
同じく事情をさっしたまひろが、食事を促す。
「そうだな。では私も」
そして、三人そろってのささやかな会食がはじまった。
『いっただっきま〜す』
958カズキ:03/08/24 04:23 ID:yQcoNsuX
パクリ
うん。うまい。
お世辞抜きにしてうまい。
たぶん、市販のカレールーを使ってない。
カレー粉と小麦粉で作ったようだ。
いわゆる、『昔風カレー』ってヤツかな。
斗貴子さんらしいや。
きっと『カップラーメン・レトルト三昧』って思われたくなかったんだ。
斗貴子さん、結構可愛いトコがあるな。
「うまい!斗貴子さん、これ凄くうまいよ」
オレは素直に絶賛した。
「そ、そうか。そう言ってくれると、私も嬉しい」
やや曇りぎみだった斗貴子さんの表情も和らいだみたいだ。
やっぱり緊張してたんだろうか。
ああ、今日はなんて幸せな日なんだ。
959まひろ:03/08/24 04:24 ID:yQcoNsuX
お兄ちゃんが脅かすから、ほんとうにビクビクして食べた。
でも、このカレーは本当においしかった。
斗貴子さんって、お料理も上手なんだ。
今度教えてもらおうかな。
きっと教えてくれるよね。
なんだか、本当にお姉ちゃんができたみたい。

グヌ

グヌ?なに?この食感は。

グヌグヌグヌ

いや、わたしはこの味を知っている。これは、
ちくわだ。これは、ちくわカレーだ。

モニ

違う。ちくわだけじゃない。今まさに食べたのは
・・・コンニャク。

フニュ

それどころじゃない。これは何だろう。この歯ごたえの無さ。
ハンペン?

あらためてよく見ると、ちくわこんにゃくハンペンタマゴシラタキにんじん・・・etc
このカレーは。いや、でもこれじゃ、まさか、
960まひろ:03/08/24 04:26 ID:yQcoNsuX
「斗貴子さん。これっていったい」
お兄ちゃんも気付いた。だけど、聞いちゃダメだよお兄ちゃん。
きっとこの先には、地獄が待っているよ。

「特製おでんカレー風味だ」

ああ、やっぱりこの人は、ただ者じゃなかった。
疑問符がアタマのなかをグルグルと飛びまわる。
わたしは思わず叫んだ。

「お義姉ちゃん、おでん間違ってる!」
「そうか?」
あらアッサリ。
「まひろはアタマが固いなぁ。
 オレ、こんな美味しい料理を食べたのは初めてだ」
「え゛ーー!?お兄ちゃん、グルメ間違ってる!」
「そうか?」
これまたアッサリ。

ああ神様。何ということでしょう。この二人は、あまりにもお似合いです。
色々と言いたいこともあるけど、なんだか幸せそうにおでんカレーを
食べている二人を見ていると、文句を言う気も失せちゃいました。
それに、味は悪くないかも。おでんカレー。
は!?わたしもおでん間違ってる!

終わり。
961881:03/08/24 04:32 ID:yQcoNsuX
また、エロ無しを投下しますた。スレ汚しして、すみませぬ。
またタイトルつけるの忘れちゃった。
「恐怖のレストラン」とかそんな感じで。

そもそも倉庫に入れてもらえるのか?(w
962名無しさん@ピンキー:03/08/24 04:34 ID:Rah1IPok
いくら斗貴子さんが広島出身だからって、
「おまえらボコボコにしちゃるけんのう」
ってセリフが多すぎると思います。
963名無しさん@ピンキー:03/08/24 05:39 ID:Rah1IPok
斗貴子「えーマジ童貞!?」
まひろ「キモーイ」
斗貴子「童貞が許されるのは小学生までだよねー」
まひろ「キャハハハハハハ」
964191:03/08/24 07:56 ID:AWgpCc2c
エロくなくても萌えました。グッジョブ!
965191:03/08/24 15:37 ID:Z/GLX48M
「カズキ、私は決めたぞ」
いきなりそう言われても困りますよ、斗貴子さん。
「何を?」
「私も二十四時間走ってみる」
「斗貴子さんテレビに影響されすぎっ!!」
「もう決めた。さあ、行くぞカズキ!」
「俺も走るの!?」


二十時間後

「も、もうダメ……」
「なに言ってるの、まだまだこれからだよ」
「はぁ、はぁぁぁッッ」
結局五時間くらい走って『もう飽きた』と斗貴子さんが言ったので腹が立ってやっちゃった。
「あぁ、ダメ壊れちゃうぅッッッ!!」
「うあぁッ」
二十四時間まであと少し、オレも頑張るから花子も不正するなよ!
966名無しさん@ピンキー:03/08/24 19:54 ID:4vSl+6IR
あれはやらせくさくて好かんなぁ
967名無しさん@ピンキー:03/08/24 20:48 ID:LeIzTNTC
スレ違いのSSウゼェ
968191:03/08/24 21:04 ID:LWIHYzKN
ん、そうかい。
次から気をつけるよ
969名無しさん@ピンキー:03/08/24 23:35 ID:ZTL3Ios2
三人称のSSのほうが落ち着く
970名無しさん@ピンキー:03/08/25 00:49 ID:MbprB6BA
二人称のSSきぼん
971名無しさん@ピンキー:03/08/25 11:04 ID:jU2PA0vX
未曾有の四人称で。
972名無しさん@ピンキー:03/08/25 11:19 ID:VIkxxDXn
これは可能かな、全部が過去形
973名無しさん@ピンキー:03/08/26 02:12 ID:QX7XDfr0
保守sage。
974名無しさん@ピンキー:03/08/26 02:21 ID:5B5dXv+c
カズキが百戦錬磨の処女喰いで斗貴子さんが男に免疫ゼロのおぼこ娘きぼん
975635 『斗貴子さんの気持ち』:03/08/26 21:47 ID:4zBN/HYS
ある日、学校の帰り道。
斗貴子さんが俺の知らない男と、楽しそうに、話してた。
頭が真っ白になって、何も考えられなくなる。
う、そ……だ。
握り締めた拳が震える。
斗貴子さんは俺には気付いていない。
俺なんかの存在なんて気にしていない。
その場に居たたまれなくなった俺はそのまま走って寄宿舎に帰った。
途中まひろや岡倉達にあったけど、挨拶なんて出来なかった。
結局、その日は夜まで誰とも会わずに部屋にこもりきりだった。
976635 『斗貴子さんの気持ち』:03/08/26 21:48 ID:4zBN/HYS
夜、斗貴子さんが部屋に来た。いつものように窓から。
いつも通りの斗貴子さんの行動に、少しほっとしたけど。
それでも、心の中に渦巻く黒々としたものは、晴れなかった。
「カズキ、遊びにきたぞ」
……『遊び』
ただそれだけの言葉に、なんだか心が逆撫でされる。
クソッ!!
心の中で毒づいてしまう。
「悪いけど、今日は帰ってくれないかな」
自然、口調がきつくなる。
「え?なんでだ」
「疲れてんだよ。それだけのことさ」
また、口調が荒くなる。
「ど、どうしたんだ。なんで怒ってるんだカズキ」
「怒ってなんかいないッ!」
怒鳴ってしまう。
なぜか、斗貴子さんの一挙手一投足が癇に障る。
「な、何なんだカズキ。私、カズキに何かしたか?」
少し、泣きそうな顔で斗貴子さんが言う。
何やってるんだろ。俺……
「ごめん。とにかく、今日は帰ってくれるかな……」
俺はそれだけ言って、眠ることにして、目を閉じた。。
窓の開く音、次に閉じる音。
気になって窓のほうを見ると、もうそこに、斗貴子さんはいなかった。
977635:03/08/26 21:51 ID:4zBN/HYS
まひろタンも終わってないのに、ナニをやっているんでしょうか
なんだか無性にカズキを書きたくなってしまったのです(w
978名無しさん@ピンキー:03/08/26 23:16 ID:tqAUV27n
こりゃどっちも書きかけで投げ出すパターンだな
979635:03/08/26 23:30 ID:4zBN/HYS
そういうこと言われると、燃えるタイプですから。
絶対に最後まで書きますよ〜
980635 『斗貴子さんの気持ち』:03/08/26 23:31 ID:4zBN/HYS
翌日、朝。
結局、昨日あれから斗貴子さんが帰ってくることは無かった。
来なかった、ってわかるということは、結局寝なかったってことで。
一晩考えても、結局、悶々とした気持ちはそのままだった。
ドンドン
乱暴に扉がたたかれる。
岡倉か?なんて思っていると、
「お兄ちゃん、ちょっと入るよ」
まひろだった。
「お兄ちゃん、ちょっと聞きたいことあるんだけど」
ちょっと、いやかなり怒った声でまひろが言ってきた。
「お兄ちゃん、昨日、お義姉……斗貴子さんに何したの。私の部屋で、一晩中泣きはらしてたんだから」
こんなに怒ったまひろをみるのは初めてだ。
でも……
「泣きたいのは、こっちのほうだよ」
そう言って、まひろとは反対のほうを向いた。
「それに、斗貴子さんが泣いてたからって、なんで俺が責められるんだよ」
それは詭弁。自分でもわかる。
「女の子が泣いてるときはね、男の方が悪いの!」
そう言って、まひろに思いっきり頭をはたかれた。
981名無しさん@ピンキー:03/08/26 23:52 ID:MHm0nEus
うおーまひろツヨ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━!!!!
982名無しさん@ピンキー:03/08/27 22:10 ID:bhW2xJXz
「斗貴子さん、斗貴子さん」
「なんだ?」
「斗貴子さんは、わたあめとリンゴあめと、どっちが好き」
「なんだ。ヤブカラボウに」
「いや、なんとなく。で、どっちが好き?」
「キミの・・・唇が好きだ」
「!?」

「トッキューーーーーーーーーン」
「あ・・・カズキ、まだ早い・・・」
983名無しさん@ピンキー:03/08/28 00:14 ID:IY7kHFK4
「ドッギューーーーーーン」
に見えてしまい、荒木顔のカズキが斗貴子さんの唇を奪ってる姿を想像してしまった。

その後ろで「そこに痺れる!憧れるゥ!」って言ってるまひろもセットで。
984名無しさん@ピンキー:03/08/28 16:02 ID:Jyh4tX7M
>>897
斗貴子さん達が頭の中で自動荒木変換されちまう………
おまえのせいだ、おまえのせいだ…………━━━ ・゚・。゚・つД`) ウワァァァ-ン!!
985深紅 ◆1ZRuinS//g :03/08/28 20:27 ID:k75g7R2r
次スレが足踏みしてるけど、こっちを無造作に埋め立てちゃうのも忍びないですね……。

またもやイロモノ系なネタ(××が×××に失敗して××になる話)を思いついたんですが、
次スレに投下していいものかどうか迷ってます。
どなたか普通の斗貴子さんネタを投下してくれた後なら、躊躇なく書けるんですが……。

ついでに、意外にも未出っぽいのでネタリクエスト(笑)
武装錬金の隠れた重要アイテム「ケータイ」を使った遠距離Hネタ、激しく希望です。
986119 小ネタ:03/08/28 21:02 ID:bM/+ey2J
昔はこれでももてた。
学校始まって以来の天才と呼ばれて、寄ってくる女には不自由しなかった。
それなのに、発病して入退院を繰り返していく内にどんどん減っていき、
一年経ち、留年したころにはまったく近づいてこなくなった。
あのころに遠慮無く喰っておくんだったと、ベッドの上でどれほど後悔したことだろう。
せめて死ぬにしても、女を孕ませてから死にたいと繰り返し繰り返し思った。
俺がいたことを、何かに刻みつけてからでないと、死んでも死にきれなかった。

今。
もうすぐ俺は超人になる。
そして、同時にもう一つの目的も達成される。
あの生意気な戦士の女に取り憑かせたホムンクルスは、
俺の分身を作る前段階として造り上げた人間型の試作品だ。
ベースにした細胞は俺の精液の中から選りすぐった精子そのもの。
俺の精子が、俺の分身があの女の胎内に宿っている。
ゆったりとあたたかい子宮に収まり、身体の内側から蹂躙していっている。
プライドの高い女が、犯されて孕んだ子供の陣痛で苦しんでいる。
ああ、爽快だ。実に爽快だ。
何年もの間繰り返し繰り返し頭の中で描いていたことが現実となっていく。
俺は今生きているんだ。これからも生きていくんだ。
987119 小ネタ:03/08/28 21:03 ID:bM/+ey2J
あの女は処女だろうか。
……処女だといい。
……きっと処女だ。
……処女に決まっている。
男に汚されていない胎内に味わい尽くしてから、
処女膜を内側から破り、産まれてくる俺の子供にして分身。いや、俺自身!
それはまさに、処女受胎したマリアから生まれるキリストそのものじゃないか。
ああ、俺は蝶からキリストになるんだ!
いやつまり、そのキリストの父である俺は神そのものとなる。
神だ神!死にかけていたこの俺が神になるんだ!神神神神!神だ!
いやいやいやいやいやいやいや、それだけじゃない。
あれに用いた精子は実験段階で生存率を上げるため、X染色体を有する精子だった。
実験があの段階でもうまくいっていれば、産まれてくるホムンクルスは女だろう。
あの生意気な外見を残したまま、俺に絶対服従するキリストの女。
それを手にして犯して、俺は神以上の神になるんだ。
芋虫が蝶になり、蝶が蝶人に、蝶人が超人に、超人が神になり、神が神を超えるんだ。
あははははははははははははははははははははははははははははははは!!!
988119 小ネタ:03/08/28 21:03 ID:bM/+ey2J
このタイミングで普通の斗貴子さんネタじゃなくて済みません、深紅さん。
話が進まない一方で、月曜日に突発的に思い付いた小ネタなんですが
規制で今日まで書き込めませんでした。
パミィ君は20体目で、人間型のプロトタイプなんじゃないかって発想から
変に黒い内容になってしまいました。
これだけの短いネタですが、
収録して頂けます場合、タイトルは「攻爵様のハァハァ計画」として下さい。
989名無しさん@ピンキー:03/08/28 21:16 ID:njhbMqtz
あれ>119さん? >191さん?
990深紅 ◆1ZRuinS//g :03/08/28 22:36 ID:k75g7R2r
>>988
(・∀・)イイ!!
自分のカキコはワガママなので、お気になさらず。
991119:03/08/28 23:07 ID:bM/+ey2J
>>989さん
あ、遅筆な方の119です(汗
神速の191様ではありません。

ども〜
992191:03/08/28 23:19 ID:XdFmRo/a
私が早いのはネタがあるからで、ないともう手が出ませぬ(ちょうど今ネタ不足)

ともあれ119さん乙です。
993名無しさん@ピンキー:03/08/29 00:08 ID:yl4aols5
1000とるぞ
994名無しさん@ピンキー:03/08/29 00:12 ID:Cea9MKkl
萌えシチュを思いつくまま書き連ねていこう
995名無しさん@ピンキー:03/08/29 00:14 ID:IE4sio/b
入浴時もバルキリースカート。
996191:03/08/29 00:31 ID:GwNIKvqE
斗貴子さんにチン(・∀・)コー
997名無しさん@ピンキー:03/08/29 00:45 ID:QjKh+3iP
プールの授業
998名無しさん@ピンキー:03/08/29 00:50 ID:SJlPWo2f
斗貴子さんとまひろの義姉妹丼
999名無しさん@ピンキー:03/08/29 00:52 ID:QjKh+3iP
色々考えてみたら、かなり多くのシチュが既に登場してるんだなあ。
1000名無しさん@ピンキー:03/08/29 00:52 ID:9S5sHHW/
次スレに期待。
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