たとえば 貞子VSジェイソン ならば勝つのは?

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 貞子を連れて、百貨店へ行った。服を買うためだ。
 下着は先日、ネットで通販したが……色々あって、やっぱり本物を見たほうが早いということがわかった。
 汚して返品不可になることもないし。
 電車で疲れたが、四つん這いの貞子に引っ張られるように歩いた。
 今日は俺のだぼだぼのTシャツに、俺の短パンを履かせている。大きさがあわなくて膝にまで届いている。
 エレベーターで四階の子供服売り場へ。
 ここではエプロンドレスなどの可愛い服も売っている。
「ねえ、どれがいい?」
 俺と手を繋いでいる貞子が恐ろしい眼で俺を見上げる。
「んー。貞子が好きなのを選ぶといいよ」
 そういうと貞子は、グルル、とうなりながら。
「これが好きなの?」
 と、フリルのいっぱいついたワンピースを手に取った。
 読まれてます。

 数日前に拾った娘に、貞子という名前をつけた。
 彼女は超能力者らしく、触った俺の思考が読めるらしい。
 ……えっちなことまで。

「それじゃぁ、着てみるね」
 貞子は四つん這いのままで試着室に入るとカーテンを閉めた。