.hackのエロパロ Vol.3

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1名無しさん@ピンキー
様々なメディアに展開している.hackシリーズの18禁SSスレです

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ttp://ginkan.free - city.net/
2名無しさん@ピンキー:03/05/18 13:28 ID:b0JDm9Uq
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3名無しさん@ピンキー:03/05/18 13:49 ID:S1nzFJ+w
乙カレー。
4ベア×司書き:03/05/18 15:25 ID:ZmgKLdqK
>>1
乙華麗です。

前スレ822の続き

司は何もかもをぶちまけるように泣き、クリムはときどき小さくささやきながら彼女を抱きしめていた。
静かに時間は流れた。
司はときおりしゃくりあげるものの、涙は止まったようだった。
(あったかい、な……)
昴のときと同じく、お互いの体温が気持ちいいと思った。
「……落ち着いたか?」
空を舞う雪のように、そっと声が降りてきて、司の耳の横で溶けた。
「……う、ん」
瞳を閉じると、睫に残っていた雫が一粒頬を滑っていったが、どうやらそれで終わりそうだった。
「顔、洗ってきていい?」
「ん? ああ、洗面所はそっちだ」
二人の身体が離れ、その温もりを名残惜しいとも少し思ってしまったが、司はふらつきながら立ち上がると、どこか危なげな足取りながらもクリムがさした洗面所に向かった。
涙で汚れた顔を洗うと、鏡に映った自分と目が合った。
改めて先ほどの自分を思い出し司は赤面した。
随分いろんなこと口走っちゃったけど……。
リビングに戻るとクリムは昼食の準備を再開していた。
「手伝う」
司はクリムの手にある皿をひとつ受け取った。
「ああ、サンキュ」
「ごめん」
「何が?」
「さっき……急に取り乱しちゃって」
「別にかまわねぇさ。以前も言ったが――助けが必要なときには力になるぜ。俺は基本的にはリアルとゲームは区別するんだが、今は例外だ」
「例外……?」
「昴と、お前だ。あの歩道橋でお前に名乗ったときにそう決めた」
司はクリムと会ってから初めて微笑んだ。
「ありがとう」
5ベア×司書き:03/05/18 15:26 ID:ZmgKLdqK
>>4の続き

あまり背の高くないテーブルに皿を並べ終わると、二人はソファに隣り合って座った。
「まぁ今は腹ごしらえしろよ、な。味は保障するぜ」
「うん……いただきます」
司は行儀よく手を合わせると、クリムの自慢らしい料理を口に運んだ。
「……おいしい」
「だろっ? 誰かに美味いって言ってもらえるのは、腕を振るったかいがあるってもんだ」
そう言う彼は普段は、会社のつきあいで気を使うものだったり、一人で食べたりの寂しい食事が多いのだ。
大泣きした後で感情がクリアになっている司は常よりもずっと素直で、クリムの料理に嬉しそうに感想を述べるので、自然クリムも笑顔で食事をした。
『ごちそうさま』が済んで後片付けも二人で協力してやり、すっかりテーブルの上がきれいになると、クリムはコーヒーを淹れた。
「砂糖とミルクは?」
「両方いる」
「OK」
引き出しからスティックシュガーと小さな容器に入ったミルクを取り出すと、司のカップの横に添えた。
「……今僕のこと子供だと思ったでしょう」
「そんなことはない」
「嘘つき。自分は大人だと思って」
ふくれた司にクリムは言った。
「何を言う、俺は子供だということを馬鹿にしてはいない」
自分はブラックのコーヒーを飲みながら続ける。
「大人は昔、誰でも子供だった。だがそれを覚えている大人はいくらもいねぇんだと。俺はTHE WORLDで決意したんだ。それを忘れないでいる大人になろうってな」
「星の王子様?」
「いや、違う。俺は飛行気乗りのほうさ」
からからとスプーンをまわして砂糖を溶かす司の手を見ながら、クリムはコーヒーを飲みほした。
6ベア×司書き:03/05/18 15:32 ID:ZmgKLdqK
>>前スレ827さん
重くてスマソ……
でもでも「司の上にのしかかる父親」だの「運ばれたとき全身あざだらけ」だの、
Filmscriptに書いてあったので妄想膨らんじゃったんです、許せ。
それにしても『ふぃあにゃんの部屋』には笑った……すげぇネーミングだ(・∀・)
7ベア×司書き:03/05/18 15:41 ID:ZmgKLdqK
はっ!飛行機が飛行気になってるじゃねぇか( ゚Д゚)ゴルァ!
うわーやっちまった。
しかもこれじゃクリム×司? おーいベアどこ行ったー

スレ汚しすいません。
8名無しさん@ピンキー:03/05/18 16:06 ID:mAcR/1mq
>1 新スレ乙です
出足好調ですね
>ベア×司書きさん
スレ汚しなんてとんでもないですよ。
スレが輝きを増すばかりです。
引き続き期待しております。
9黄昏の文芸作家:03/05/18 18:00 ID:EgYlz/7V
>>1
新スレ立て乙。
ここもとうとう3スレ目だねぇ…。
10名無しさん@ピンキー:03/05/18 19:35 ID:y30Xxxf1
デブヲタスレキタ─wwヘ√レvv~(゜∀゜)─wwヘ√レvv~─!
11名無しさん@ピンキー:03/05/18 19:53 ID:CzbbTfIy
取り敢えず前スレ埋めませんか?まだ24KB残ってますし。
12名無しさん@ピンキー:03/05/18 20:26 ID:bGEPygSI
>11

いや、重複すると変になるから、このままこのスレでいこうよ。
13前スレ827:03/05/18 20:41 ID:JIu5hIkq
>>6 (ベア×司書き)さん

いへいへ、お気になさらずに。
「死体は見せない。けどその惨たらしさは想像させる」が、いたぁうさんの
脚本ですので、司の過去も同様に(私も)想像しちゃいましたので。
トドメを刺されなかっただけ、まだまだです(^_^;)
#リアルである子に「トドメの一撃」聞かされた事あったんで。

さて、この先どうなるか?
刮目してお待ちさせていただきます。
マイペースでがんがって下さい♪
14祝!新スレ@浅羽克矢:03/05/18 21:25 ID:MZhFPnA0
>>1
乙華麗様!いつもご苦労様でつ。

>>ベア×司書きさん
何時もはぁはぁしながら読ませて頂いてまつ。
BTも出てくる予定と聞き、非常に愉しみにしておりまつ。
クリム登場で、この後どうベアやミミルが絡んでくるのかわくわく。
続きガンガッテくらさい。

>黄昏の文芸作家氏
アッチの方も愉しく読ませて貰ってまつw が、こちらの続きの方も愉しみにしてまつので宜しくでつ。

新スレも順調に始まって嬉しい限りっす!
お祝いに新しいの投下したい所なんだが、まだ途中なんだよな。
ちょっち、忙しくてよ〜(泣
投下はもうちょっと待ってくだされ(平伏)
15零式ギコ:03/05/18 23:19 ID:QzkFWCjg
>>1
乙華麗様

>>ベア×司書きさん

初めてマエスレから見せてもらいました。
もう感動というか、なんか感動だと表現が違いますね。
とにかく脱帽です。涙がでるくらい(・∀・)イイ!です。
これからも頑張って下さい、応援してます。
16あぼーん:あぼーん
あぼーん
17名無しさん@ピンキー:03/05/18 23:25 ID:5XS04o1D
クリム(;´Д`)ハァハァ
エ?マチガッテル!?
18名無しさん@ピンキー:03/05/18 23:52 ID:Ls+C6Ysm
>>16
正直、カオちん祭りの方が良かった
(゚д゚)マズー
19黄昏の文芸作家:03/05/19 01:32 ID:V/Ka0Q7U
スマソ…最近は種スレで浸食汚染中な俺…もうちょい続きまってて…。
20名無しさん@ピンキー:03/05/19 08:44 ID:n5FHJ1t+
mattemasu
21名無しさん@ピンキー:03/05/19 13:37 ID:BjbpxBtY
ベア×司書き さん最強
22ベア×司書き:03/05/19 15:48 ID:j6j4GQja
>>浅羽克矢さん
お暇になったら是非投下を…お待ちしてます
>>零式ギコさん
ありがとうございます。頑張ります
>>黄昏の文芸作家さん
ここまでこれたのもあなたのあの数々の作品があってこそです
続きいつまでも待ってます

そんでもって長文を飽きもせず読んでくださるスレ住人に感謝
ttp://www.42ch.net/UploaderSmall/source/1053326388.png
スクール水着司タン。
時間がないのでうにの水彩。楽ですー。
水つけて絵の具塗りっぽくぼかそうと思ったけど、
よく考えたらペンが水性なので水つけたらにじむ罠。
23浅羽克矢:03/05/19 16:52 ID:zPrCilvo
>ベア×司書きさん
おおっ!素晴らしい!
ご自分で挿絵を描けるなんて!羨ましいですな!
こりゃまた可愛ええ司クンで萌えまつでつ。

さて、全然進んでないんですがスレが即死判定くらうのは嫌なんで、
出来てる分だけ取り敢えず投下しまつ。
前フリ長い上にエロに到達してなくて申し訳ないんだが、後半はエロエロにするつもりなんでご勘弁を。

んでわ、投げまつ。
「ばっみゅん!」
掛け声と共に少年の双剣士がカオスゲートから姿を現す。
「アッレ〜?ここってこんなんだったっけぇ〜?」
深い緑色の髪を持つ少年―楚良は辺りをぐるりと見渡すとそう呟く。
「まっいいか。探検探検!」
ここはΩサーバーのタウン、リア・ファイルのミラーサーバー。
元々のリア・ファイルが異変によって破壊されてしまった為にヘルバによってバックアップされていたデータにより急拠、保管された場所なのだ。
その為、実際のリア・ファイルとは様子が違い退廃的なムードを醸し出している。
楚良はあっと言う間に一回りし、元の場所に戻ってしまった。
「なんだ、せっまいの〜ココ。それに誰もいないじゃん!」
ふて腐れた態度でカオスゲートまで楚良が戻ると、光の輪の中から一人の呪紋使いが現れた。
「久し振り、元気そうね?楚良?」
大きな帽子と一体化したマスクに首飾りを付け、乳首を隠すだけの布切れを肌に纏い、襟の高いジャケットを羽織った長身の美女。
目許が隠れていても、その美しさは充分に分かる。
真っ白な肌に細身ながら豊かな胸、へそを出して腰の低い位置から足首までをすっかり覆ってしまうロングスカート。
だがスタイルも抜群で金色の長い髪が胸元で揺れている。
上から下まで白で統一したいでたちはまるで『白き魔女』のようだ。
楚良はまじまじと呪紋使いを見つめると意地の悪い目付きで言った。
「アンタ誰?オレ呼び出した人?」
「そうよ?私はヘルバ。忘れちゃったの?」
楚良は怪訝な顔付きでヘルバを見つめる。
「な〜んか、やな感じ。オレに何か用?」
ヘルバは口角を僅かに上げると小さく呟いた。
「やはり、データが旨くリンクして無いみたいね?」
「何?」
「直して上げるから一緒にいらっしゃい?」
「やーだね!オレ、アンタみたいの好っきくなーい!」
楚良はそう言うとゲートアウトを試みる。が、それは出来なかった。
「逃げようとしても無駄よ?」
ヘルバが杖を翳すと赤い光輪が楚良を包み込んで強制的に転送されてしまった。
>>24 の続き

あっと言う間に目の前の景色が変わる。
転送先は古びたビルの一室の様な感じで、出入り口は見つからない。
大きな窓が1つ開いていて、外気を部屋の中に運んでいる。
楚良が窓の外を覗くと、左右にはやはり古ぼけたビルが半壊状態で立ち並んでいる。
が、まるで宙に浮かんでいる様で建っている筈の地面は見えなかった。
彼に遅れること数秒でヘルバが同じ室内に転送して来た。
楚良は思わず身構える。
「あらあら、何をする気かしら?私に何かあればアナタは永久にココに閉じ込められる事になってよ?」
にやにやと笑みを浮かべた女の顔を楚良は唇を噛み締めて見返した。
「けっ!気にいらねー!」
吐き捨てる様に呟くと、観念したのか部屋の中央にある大きなソファーにどかっと腰掛けた。
「本当に私が判らない?」
憮然とした態度の楚良にヘルバは優しく問い掛ける。
しかし楚良はよっぽど気に食わないのか、そっぽを向いたまま黙っていた。
ふぅーとヘルバは小さな溜め息を付いて言葉を続ける。
「ここはネットスラムにある私のアジトよ?見覚えは無い?」
ぴくっと反応して楚良が振り返った。
「ネットスラム?」
「そうよ?この部屋に貴方は何度も来てる筈。思い出せない?」
楚良は自分の記憶を辿って見た。
ふと気が付いた時、彼はネットスラムと呼ばれる場所にいた。
だが、その前の事は判らない。
カイトと云う不思議な力を持つ腕輪の所有者と知り合ってから一緒に冒険するようになって、
時々、断片的に記憶が蘇るようになってはいたが。
はっきりと順序だてて過去を思い出す事は出来なかったし、何故だか思い出すのが怖い気もしていた。
微かにモルガナという姿の見えない悪しき存在に酷い目に合わされたらしいと分かるだけで、それも詳しくは解らない。
楚良にはこのヘルバという呪紋使いがモルガナのイメージとダブって見えた。
それで恐怖して、抵抗する事を止めたのだ。
抵抗したり反発すればする程酷いおしおきを受ける。楚良はそう感じていた。
26あとがき@浅羽克矢:03/05/19 17:17 ID:AN/NecOb
ここまでっす。(汗
需要の無さそうなカプでスマソ。絶対包囲でヘルバのセリフに触発されて書きまひた。
続きは出来次第また投下しますです。
>>25 の続き

「アンタ、本トーにオレの事知ってんの?」
表面上は努めて冷静な振りをしながら楚良は強い口調で問い返した。
「ええ、そうよ?アナタの事ならよく知っててよ?」
ヘルバは腰を屈めて楚良の正面に向き合い、真っ直ぐに瞳を見ながら言葉を続ける。
「だって私達は古くからの知り合いだもの。」
くすりと微笑み、楚良の隣にゆっくりと腰掛ける。
ぴったりと真横に座られて、足と脚とが触れて...楚良は慌てて腰を浮かして少し横にズレた。
「あらあら、何を怖がっているの?」
「別に怖くなんか...」
図星を差されて反論する言葉に口籠る。
「私はハッカーで貴方はプレイヤーキラーで。ココでは言わばはみ出し者同志。とても気が合っていたのよ?」
「オレとアンタが?有り得ねー!」
楚良は一際強く否定するが、それは只の強がりだった。
先程足が触れ合ってから訳も判らず、もやもやとした気持ちが沸き上がって来ていて不安でならない。
それを見越したように、ついっとヘルバは楚良に近付き耳元で囁く。
「なぜそう思うの?」
「だってアンタ、おばさんじゃん!」
「そりゃ貴方に比べれば誰だってそうなるわよ...」
そう答えたヘルバは、ちょっとムッとした様だった。
楚良はヘルバを怒らせたかと更に緊張する。
「話してても無駄のようね...なら....」
ヘルバは言い終わらない内に両手で楚良の顔を包み込んで自分の方に向かせると、おもむろに唇を重ねた。
楚良は目を見開いたまま硬直する。
ヘルバの柔らかな紅い唇から舌が伸びて楚良の唇を嘗めると僅かな隙間を見つける。
その隙間に先を窄めた舌先を侵入させると楚良の歯列をなぞる。
頬を包む掌を顎に移して力を込めてむりやり口を開かせた。
「んぐっ...」
歯の狭間から舌先が入り込み、楚良の喉の奥に唾液と共にナニかが注ぎ込まれた。
>>27 の続き

どんっ!
楚良は力一杯ヘルバを突き放すと立ち上がって後摺さる。
「げほっ...今..ナニした?」
「あら、キスも忘れたの?」
「違う!何か飲ませただろっ!」
ふふっと笑ってヘリバは答える。
「貴方に足りなかった、この部屋での記憶のデータを入力して上げたのよ?」
「記憶のデータ?」
「そうよ?貴方と私の...」
急に目が回って部屋の様子が二重に写る。
くらくらしてふらつき、前のめりになった楚良をヘルバは身を乗り出して豊かな白い胸で受け止めた。
柔らかくて暖かい胸の感触に、ほのかに香る甘い匂い。
確かに、何時か、どこかで...それを知っていた。
それは昔。そうこの場所で?彼女と?
よく分からない。
記憶は酷く断片的で、シーンとシーンが繋がらない。
「大丈夫?ちょっと容量が大きかったかしら?」
(容量?何の事だ?)
「さぁ横になって、楽になさい。」
(優しく囁き掛けるこの声を確かにオレは知っている?)
曖昧な記憶が、かげろうの様に目の前に現れては消えて行く。
腰掛けたソファーの背もたれが急にガクンと動き、楚良の躯とともに倒れた。
灰色の天井に付いた染みを眺めながら楚良は、やはりソレも見た事があると思い出していた。
真っ白で細い指を持つ手が楚良の髪を優しく梳いて、額に触れる掌は冷たくて。
(コレも知ってる?冷たくて..気持ちイイ...)
心配そうに覗き込みながら、ヘルバは啄むように楚良に口づける。
楚良は今度は黙って唇を受け、静かに目を閉じた。
29カオちん×銀漢書き:03/05/19 22:02 ID:j6j4GQja
「あれー? 紅衣ちんだ」
突然背後から声がかかり俺は驚いた。
振り返ると、そこには昴様……いや昴……いややっぱり昴様、そう、昴様と同タイプのキャラ(色は違うが)が立っていた。
「やほー」
その女はなれなれしく声をかけてきた。
俺は戸惑った。
昴様ならそんな軽いノリではなく、あのりりしく、かつ優しいお声をかけてくださるだろうものを。
女は俺の戸惑いも気にせず名乗った。
「あたし、カオちん。紅衣ちんは?」
「え?」
ああ、そうか。
紅衣はみな似通ったエディットだから、俺が誰なのかまではわからんのか。
俺は納得し、誇り高き自分の名を名乗ろうとした。
「俺は……」
日本語で言うと天の川、英語で言うとミルキーウェイ、ドイツ語ならばミルッヒシュトラーセ、昴様命、銀漢!
「初心者の人ぉ? 今、紅衣人気ないもんね」
ガガーン。
俺は脳髄に手痛い一撃を受けた。
人気がないだと!?
「でもさー。紅衣じゃない人でも前からそれでやってきてる人もいるのに。
 あのキャラ人気ないのになんて言われるの、ほんと、うざ!」
「人気ない……」
「君だって人気ないって知ってて、そのキャラになったわけじゃないでしょ?」
「……ああ」
30カオちん×銀漢書き:03/05/19 22:03 ID:j6j4GQja
>>29の続き

「ねぇ。紅衣のせいで馬鹿にされるなんてムッカツク。いなくなるならなるで最後まで迷惑かけてんじゃねぇよって感じ。まぁ、いなくなってすっとはしたけどねぇー」
「……そうなのか?」
「だって威張ってんだもん。Hするな、乱交パーティ禁止。ほんとえらそー」
「だが、それはここの」
「マナーを守って、プラトニックな純愛だけにとどめましょーってヤツでしょ? でもさー」
カオちんは俺を上目遣いに眺めた。
ううっ、そんな目で見るな!
昴様の目は、もっと慈愛のこもった目だ!
そんなまがい物の目で屈する俺ではない!
「どーしてプラトニックじゃないとだめなわけ? 純愛じゃないとだめなわけ?」
「それは……」
「たかがネットセックスじゃん。やりたいことやればいいんだよ」
「ネットセックスにもルールがあるんじゃないか?」
「あれー、そういうこと言う人? マジ、紅衣ちん?」
俺は黙り込んだ。
「……」
「ネットセックスのルールってさ、ゆるいもんでなくない? 気持ちよかったら、なんだってありじゃん。
 それを、なーんでエチケットだぁとか、モラルがぁとか言うかな。
 えらそーにセッキョーしてまわって、バッカみたい」
カオちんは、俺の昴様なら絶対にしないような不細工な表情をした。
違う! 昴様はそうじゃない!
もっと儚げで支えたくなるような憂い顔なんだよ昴様は!
「ああー、はいはい。お前らは勝手に一人でオナニーでもやってろよ。
 こっちに押し付けてくんじゃねーよって感じ」
31カオちん×銀漢書き:03/05/19 22:04 ID:j6j4GQja
>>30の続き

その言葉をきいたとき、俺は自分の正直な気持ちに気づいた。
俺は、俺は間違っていたのか?
「……そう、か」
「ん?」
「滑稽だな……」
「んん?」
「紅衣の騎士団は、“昴様萌え〜、遠くで見ているだけで僕幸せー、ハァハァ”、だったわけか……」
カオちんがにやりと笑った。
だが、また元の顔に戻ったので、見間違いだったのかと思ったが。
「ねねね。セフレになろ?」
「え?」
「いいよね。いや?」
「あの……」
す、昴様を汚すようなそんな行いはやはり……。
「そーよぅ。カオちん、遠くからだけど、ずうっとずうっと見てたんだからぁ」
「?」
なんだと?
俺を見ていたというのか、この偽昴様が!?
「あんた――――マジ紅衣ちんだよね。名前はなんていうの?」
「ぎ……銀漢だ」
「どーせセックスなんてやってないんでしょ? 騎士団に所属し続けてさあ」
俺は堕ちようとしている。
駄目だ……ここで誘惑に負けては!
だがしかし、今までビデオのみで我慢してきた俺にとって目の前の生昴様タイプPCとのセックスは禁断の甘い果実!!
昴様が俺に近づいてくる。
「セフレになろーぜぇ」
昴様ああああああぁ!!

.hack//銀漢伝説 完
32カオちん×銀漢書き:03/05/19 22:08 ID:j6j4GQja
何書いてるんでしょう(´・ω・`)
シリアスの反動?
ベア×司終わったら本番の様子でも書きましょうかね。

>>浅羽克矢さん
楚良萌えな自分としては嬉しいです。
続き投下楽しみっす。
33長文レススマソ@浅羽克矢:03/05/19 23:22 ID:cUs8pYyl
>>32
.hack//銀漢伝説 マジ大笑い!
カナーリ壷にはまりまひた。プププッ...続き見たいかもw
かおちんに翻弄されつつエロエロに侵食される銀漢...

えっとベア×司書きさん?なんすか?
ってぇー事は「書き」がコテハン?
折角だからちゃんとしたHN付けて統一した方がいいんでないかい?
漏れも含めてファンは結構多いと思うし、その方が保管庫整理するの楽じゃないかと思うんだが。余計なお節介スマソ。
もし違う方なら更にスマソ。(汗

楚良萌えっすか。え〜と、読めば解ると思うケド漏れの楚良は残留思念からヘルバが作り出した偽物っす。
だっちわいふもといおなぺっと?(爆
アウラの様に意識を持って自立したもうひとりの楚良を作るのが、
ヘルバの目的っす。本物は親に禁止されてもうアクセスしてない。
寂しくなったヘルバがかつての愛人を忍んで(+野望もあり)再生したという。(笑)
SIGNの録画TAPEを間違って上書きしちまって確認出来ないんだが(泣)確か楚良の知り合いだったよね?ヘルバ。
なんでご期待に添えるかどうかは疑問なんだけども、ガンガリまつ。
応援さんくすでつ。
34名無しさん@ピンキー:03/05/20 00:13 ID:rttq+xXt
>>32
かなり笑わせてもらいました。ガンバレ、銀漢!
35名無しさん@ピンキー:03/05/20 00:18 ID:DnRUBzMX
あのう、すみません
スレ・SS保管庫のアドレスってそのままコピペしただけじゃ駄目なんですか?
36名無しさん@ピンキー:03/05/20 00:22 ID:ImtloXis
>>35
釣られない・・・釣られないぞぉ|・∀・)
37名無しさん@ピンキー:03/05/20 00:29 ID:DnRUBzMX
んじゃ色々試してみます(ちなみに釣りではありません。念のため)
ところで挿絵とかってこのスレ的にどうなんですかね?
38名無しさん@ピンキー:03/05/20 00:42 ID:xSey2bz7
釣りなら笑えっ。
ブラウザにコピーするならhttpにして、ハイフンの前後の半角スペースを抜けばok。
39水色時計:03/05/20 00:49 ID:YqLNrWx5
コテハン名乗ってみます。
ベア×司書き&カオちん×銀漢書き改め、水色時計。
改めてよろしくお願いします。

>>33
お察しのとおりベア×司書いてるやつと同一人物です。
混乱させてしまってごめんなさいです。
偽者でもいい、楚良の口調が大好きです。がんがってください!
それとたぶんヘルバは楚良の友達の友達だったと。

え、挿絵NGすか? 半角のほうに行くべき?
でも全然エロくないしなぁ……
ttp://www.42ch.net/UploaderSmall/source/1053358379.png
40名無しさん@ピンキー:03/05/20 01:05 ID:DnRUBzMX
>>38
ありがとうございました!
>>39
>>え、挿絵NGすか? 半角のほうに行くべき?
もしかして勘違いされたのでしょうか?
>>37のこれを(ところで挿絵とかってこのスレ的にどうなんですか)
これは、もし私が職人の方々の小説の挿絵を書くとして
それはこのスレ的にOKなのですか?って意味で書いたんですけれど。
41名無しさん@ピンキー:03/05/20 01:37 ID:ZV9dQdf2
>>39
む、今夜は番外編でしたか。これはこれでよいよい感じ。
挿絵ここでおっけいじゃないかな。みんなでよってたかって画像のリンクしはじめなければ。
42浅羽克矢:03/05/20 03:03 ID:P9EK8EUm
そうすね。漏れが別名で書いている他のスレとかだとOKなんすが。
基本的にはココはSS主体なんで、スレにあるSSの挿絵って事なら、
いいんじゃないかな?
後はコノ萌え絵でSSを書いて欲しいとかのリク絵なら。
ってゆうか、是非書いて欲しいっすよ!>>40さんっ!
絵で萌えてSS書いたり、SSで萌えて絵書いたりはアリだと思いまつ。
>ベア×司書き改め水色時計さん
おお!そうすか!友達の友達ね。ありが 。
楚良の口調、漏れも結構好きなんだが書いてみると難しかったり(汗
続きガンガリまつ。
>>28 の続き

唇から頬、頬から額、そして瞼裏へ。次々と緋色の唇が触れては離れ、離れては触れる。
柔らかな感触と、微かな湿りけと、僅かな熱が移動する度に楚良の脳裏に映像が浮かぶ。
白い白いイメージ。
それは紛れもなくヘルバの姿だった。
「オレ、アンタとマジで知り合いだった?」
「そうよ? 思い出した?」
「...........どんな?」
楚良は閉じていた眼を開けて、息がかかる程、側にあるヘルバの瞳をマスク越しに覗き込む。
「知りたい?」
問われて一瞬、唇が動いたが声にはならなかった。
首を傾げるヘルバから目を反らして窓の外を見つめる。
(んなの...わっかんねーよ。でも...)
ヘルバは考え込む楚良を黙って見ていたが、何時まで経っても口を開かない楚良に呟いた。
「判らないなら解らせてあげる。」
今やベットと化したソファーの上で仰向けに寝ていた楚良の側に、横向きに腰掛けていたヘルバが身を捩って半身を重ねた。
「なっ..にすん...んっ....」
驚いて開いた口を唇で塞ぎ、生き物の様なヘルバの舌が、楚良の舌に絡み付く。
金色の髪が顔に掛かり、甘い匂いが鼻腔をくすぐる。
口腔内を蠢く舌は粘膜を優しく撫でる様に擦り、嘗め回した。
初め拒絶しようと持ち上げられた腕が力無くヘルバの背中に落ちて...控え目に肩を抱いた。
(なんだろう..この感じ...わかんないけど.....イヤじゃない....)
長い長い時間。
時折、閃光が瞬き過去の記憶の一部が見え隠れする中、楚良は次第に自分から舌を動かし始める。
肩に回した手にも力が入り、知らずに自分の方へとヘルバを引き寄せていた。
「んっ...んんっ....んっん..んんん....」
沈黙をおいて、ヘルバはゆっくりと唇を放す。
透明な唾液が、名残惜しそうに唇と唇を結んで橋を作り....切れて滴を楚良の顎に落とした。
>>43 の続き

「オレ...こんな事する程...アンタと親密だった?」
顎に落ちた滴を指で掬って、濡れた指先を見つめながら楚良は呟く。
「そうよ。もっと、もっとね?」
楚良がかざした濡れた指先をヘルバは口に咥えて、ちゅっと吸った。
楚良はもう片方の手で、ヘルバの耳元から髪に指を埋め、マスクに触れる。
「コレ邪魔。アンタの顔見えないじゃん?」
「見たいの?」
「ああ....」
今度は即答した楚良の瞳をヘルバは黙って見つめた。
「だって、もぉっと親密なんだろ?」
「いいわ。」
くすくすと微笑みながらヘルバは帽子と、それに連なるマスクを外した。
そこには楚良が想像した通りの端整で綺麗な顔があった。
楚良はじぃーっとヘルバの顔を見つめ、少しほっとした様な表情を見せる。
「良かった。ちゃんと顔があって...アンタはモンガナとは違う...」
「そうよ?それが心配だったの?私はヘルバよ。」
「うん。見た事あるような気がする。」
「そう..良かった。でもまだ記憶が旨くリンクしてないみたいね?」
「リンク?」
「そう、記憶と記憶を結ぶ情報伝達機構に問題があるのね。」
「それって、直せんの?」
「初めに言ったでしょ?直してあげるって...」
「そだっけ?」
「そうよ。私に任せて?」
そう言うとヘルバは羽織っていた上着を脱ぎ捨てた。
45訂正@浅羽克矢:03/05/20 08:12 ID:czZKF0RH
>>44
あうあう...モンガナって何だよ!モルガナだよ!
間違いました。スンマソン。ギャグだよそれじゃあ...(汗
おおっと、そろそろ出かけないと。続きはまた夜にでも。
46名無しさん@ピンキー:03/05/20 08:36 ID:DcE7OYfl
ヘルバ様(;´Д`)ハァハァ
つーかこんなに楚良をかわいいと思ったことないっすよ。子供らしい・・・
続き楽しみです
47名無しさん@ピンキー:03/05/20 17:53 ID:i7uS98mf
皆さん、凄いです。
こんな素晴らしい職人さん達がいっぱいいるなんて…
幸せです!
48ただ今クリム×司…?@水色時計:03/05/21 00:59 ID:WP+XSuH9
>>5の続き

ミルクの白とコーヒーの黒が完全に混じりあい、司の喉を潤した。
ほぅ、と熱い息を吐いた司に、空のカップを弄びながらクリムは尋ねる。
「で、これからお前はどうする? いや、どうしたい? 俺に出来ることがあれば言えよ、遠慮なんていらねぇから」
「……いいの?」
その言葉にクリムは「お」という顔をした。
「なんかあるんだな。いいから言えって」
司は幾分ためらってから、恥ずかしそうに目を伏せた。
「あの……抱いてくれる?」
「はぁっ!?」
クリムは思わず素っ頓狂な声を上げていた。
「やっぱり、駄目?」
司の声が憂いを帯びて、その切なげな目がクリムの心を刺す。
『捨てられた子犬の目』攻撃に大ダメージを受けたクリムは噛みまくりながら返事をした。
「い、いや、駄目なわけじゃねぇんだが、で、でででも、やっぱそりゃまずいんじゃ」
「そっか……あのね、さっきみたいに、ぎゅうってしてくれると、なんか僕安心するみたいなんだ……でも」
「は? さっき……?」
「駄目なら、しょうがないね。気にしないで、言ってみただけだから」
「あ、そっか」
(抱きしめて欲しい、ってことね……誤解するような言い方すっからあせったぜ)
「そんなことならお安いごようだっ!」
クリムは胸を張って引き受けることにした。
泣きじゃくっていた司をなぐさめたさっきのように、もう一度彼女を抱きしめればいいだけだ。
重槍使いクリムは、野郎には厳しいが、女には底抜けに甘いのだ(ということになっている・本人談)。
49ただ今クリム×司…?@水色時計:03/05/21 01:00 ID:WP+XSuH9
>>48の続き

「いいの? じゃあ、えっと……お願いします」
「おう」
はじめはおずおずと向き合い、次に思い切ってぽすん、と青年の胸に頭を預けて目をつぶる。
二人はソファに座りながら身体を寄り添って、相手の心音を聴いていた。
しかし、落ち着いていく司の鼓動と反比例するかのように、クリムのそれは段々速くなっていく。
自分の身体に押し付けられている柔らかなモノ……。
(さっきは気にしてなかったけど……この感触は――――胸かっ!?)
一度気づいてしまうと、なんともなかったはずの他のことも、妙に気になってくるもので。
司は露出の多い服を着ていて、そこから伸びた太ももだとか。
下に見える足首の細さだとか。
自分が今撫でている髪の隙間からのぞくうなじの白さだとか。
さらさらとした髪の手触りだとか。
(いかんいかんいかんっ、今の俺は『クリム』! 正義の男がこんな邪な思いを抱くとは言語道断だ! 修行が足りんっ)
煩悩を振り払うため、休み明けやらねばならない仕事のことや、上司に提出する書類のことを考える。
そんなことをしているうちに次第にまぶたが下がってきた。
ふと見ると司もうとうとし始めている。
カフェインは即効性ではないので、すぐの眠気覚ましにはならない。
50名無しさん@ピンキー:03/05/21 01:48 ID:Ib7Pxj6c
すごい時間に続きが来てるなあ。0時帰宅でメシ食って見るからちょうどいいけど。
今晩はここまでとみて、区切りにカキコ。明日も待ち遠しい……。
51浅羽克矢:03/05/21 02:59 ID:R/XHy8qt
>>46-47
さんくす!これからも宜しく!

>水色時計さん
『捨てられた小犬の目』攻撃〜のくだりに大ウケしまつた。(w
続きが愉しみでつ。

さて、でわ漏れも続きをば...
>>44 の続き

いかつい長袖の上着の下から現れた華奢な肩は真珠の様な滑らかな白い肌をしていて。
たわわに実る双丘を支えるには不釣合の、細い交差した布片が細く、くびれた腰の背後に回っている。
妖艶で美しいその姿に楚良はぼーっと見とれた。
「貴方もいい加減、武装解除してくれない?」
「えっ?...あぁ...」
楚良は我に返ると両腕に仕込まれた双剣を外した。
ガシャン...
ヘルバは外された装備をベッドの下に落として楚良に擦り寄ると服に手を掛ける。
「コレも脱いでちょーだい?」
「なーんで?」
「直したいでしょ?それとも脱がして欲しい?」
躊躇する楚良の服に手を這わし、耳元で囁いて耳朶にキスをする。
「わかったよ!脱ぐから離れろっ!」
楚良はヘルバの素肌を間近に見て動揺しつつ、ベルトを外し服を脱ぎながら考える。
(何でオレ、素直に言う事聞いてるんだろう...)
確かに記憶が曖昧な今の状態から脱却したいとは思う。
自分の名前を覚えていても、過去が空白のままと言うのは不安で心許無いものなのだ。
だが、そう思う反面すべてを知るのが怖くもあった。
ましてヘルバを完全に信用するのは危険な気がする。
そう感じているのに....
「どうかして?」
「なんでもねーよ...」
靴や服を脱いだ楚良は少年らしい中性的な躯を晒して口を噤んだ。
ヘルバはゆっくりと楚良の胸に手を付くとそのまま躯を押し倒した。
「で?どーやって直す?」
楚良の問い掛けにヘルバは自らの肌に巻き付いた布片を外しながら答えた。
「まずは情報伝達機構を活性化させなくてわね?」
楚良の目の前に桜色の頂きを持つ真珠色の双丘が、いましめを解かれてぶるるんと揺れた。
>>52 の続き

楚良は2つの大きな果実から目を反らし、ヘルバの瞳を見つめる。
その眼は穏やかで澄んでいて、何の邪気もはらんではいなかった。
「アンタの目、こんな色だったんだ...」
呟く楚良の、頬のキズを撫でて額の鉢巻きを外しながらヘルバは囁き返す。
「そうよ...」
楚良はヘルバの金の髪に指を滑り込ませて掻き上げると更に瞳を覗き込む。
「ビー玉みてぇ...」
ヘルバはくすりと笑みを浮かべ楚良の頬のキズに唇を落とす。
目許からキズに沿って左耳に向かい、舌を這わすと耳朶を嘗めながら呟いた。
「貴方、前にもそう言ってよ?」
背筋がぞくぞくとして、楚良は身動ぐ。
ヘルバは耳を嘗め回した後、舌を首筋へと滑らせて、片手で楚良の頭を撫でながら、もう片方の掌で胸を擦る。
楚良の躯が震えて...胸に置かれたヘルバの手を掴んだ。
「くすぐってぇーよ...」
「駄目、我慢なさい。」
ヘルバは楚良の両手を掴んで自分の首に回させると唇を重ねて舌を吸い、絡めた。
ちゅぅ..ちゅば...
ぬめる舌の感触が思考を遮り、ヘルバの双丘が楚良の胸に押しつけ擦り合わせられて...
素肌が次第に熱を帯び、互いの胸の頂きが自己主張を始める。
「んんっ...」
ヘルバから楚良の口腔に唾液が注ぎ込まれて、溢れた唾液が口縁を伝う。
(何だろう..この感じ..変だオレ...くらくら..する....)
勃起した胸の頂きは益々堅くなり、感覚が鋭くなってゆく。
ヘルバの手がふたりの間に滑り込んで、楚良の小さな乳首を摘んだ。
ぴくっと僅かに躯を揺らして反応する楚良を見て、ヘルバはようやく唇を解放した。
「っ...はぁ...」
楚良が微かに漏らした吐息には、僅かに甘さが帯びていた。
ヘルバは楚良の躯を掌でまさぐりながら、小さな頂きを口に含む。
54浅羽克矢:03/05/21 04:00 ID:jvhaGzP2
今日はここまででつ。
55あぼーん:あぼーん
あぼーん
56ベア×司@水色時計:03/05/21 16:17 ID:WP+XSuH9
>>49の続き

昴から着信があったのは、ミミルと合流してから10分ほど後だった。
ミミルが「昴?」と尋ね、ベアはうなずいた。
あまりまわりに聞かれたくはない話なので出来るだけ人の少ない場所に出てから通話ボタンを押す。
「はい」
「あ……ベアさん? メールを拝見しました。何かあったのですか?」
「実は――――」
事情を説明すると、昴は口を開いた。
「そうですか、司が……そういうことでしたら、私も協力します。こんな身体ですから、出来ることは限られてしまいますが」
「すまん、お願いする」
「いいえ、お気になさらずに。司のためですから」
その言葉にベアはどこか裏を感じた。
もとより司と昴の間には固い絆があるのは承知していたけれど。
「それと、ひとつ私からも言わせていただきますが」
「……」
「確かに、愛に年齢は関係ありません。そして……性別も関係ありません」
「……それも萩尾望都の影響か」
「ふふっ、さあ、どうでしょうか……? ただ、私と司の結びつきは特別なものであると言いたかっただけです」
昴は司探しを手伝うと約束してくれたが、どこかやりきれない思いでベアは電話を切った。
57ベア×司@水色時計:03/05/21 16:17 ID:WP+XSuH9
>>56の続き

どこかで電話が鳴っている。
分厚い壁の向こう側で聞こえていた音が、だんだん近く、大きくなっていくのにクリムは気づいた。
だが今は、この最高に気持ちいい抱き枕を放したくはなかった。
だれかが電話をとってくれればいいのに、一人暮らしなのでそういうわけにもいかない……。
(ん? 抱き枕……?)
薄く開けた視界はぼんやりと霞がかっていてはっきりしない。
(俺、んなもん持ってたっけ?)
ぼぅっとした頭は、抱き枕の正体を思い出したとき、完全に覚醒した。
(!!)
腕の中の少女はすぅすぅと微かな寝息を立てていて、眠りの深さがうかがえる。
電話に出るため、司を起こさないようにそろそろと手を離し、ソファにゆっくり横たえてやる。
司はわずかに身じろぎしたが、すぐまた穏やかな眠りに戻ったようだ。
それをなんだかほんわりした気持ちで見、急ぎ電話に出る。
「はい」
受話器の向こうの相手が安堵したのがわかった。
「……ああ、良かった。いないのかと思いました」
「え?」
「私……昴です。クリム、あの呪文を使わせてもらいました」
58ベア×司@水色時計:03/05/21 16:18 ID:WP+XSuH9
>>57の続き

ひととおり話を聞き終わってからクリムは頭の中で状況を整理した。
司の様子と昴の話をパズルのピースのように組み合わせて全体像に近づいていく。
もっとも、欠けている部分もかなりあったが、それでも大体の形はわかる。
「司が行方不明――――ねぇ」
つっても目の前にいるんだが。
ちらりとソファを見る。
「ええ、きっと今頃、傷ついて泣いているに違いありません。ああ、司……」
「当たってるぜ……流石は昴」
司の魂に触れたというのは伊達じゃない。
この二人は、どこかで繋がっているのだろうか、とクリムは感心したが、昴は
「! クリム、貴方……何か知っているのですか!?」
「知ってるっつーか……渦中にいるっつーか」
「どういうことですか?」
「いや、司なら俺の家で寝てるけど」
「な……なんといったのですか!? つ、司が貴方の家で……寝ている……!?」
受話器が凍りついた。
おそらくあちらでは絶対零度のブリザードが吹き荒れていることだろう。
「貴方に限って、とは、思いますが……まさか、司に何か――――」
クリムは慌てて弁解した。
厳密には何もしてないとは言い切れないのがつらいが。
「誤解だ! 自殺未遂をたまたま止めた相手が司だったんだよっ!」
59ベア×司@水色時計:03/05/21 16:19 ID:WP+XSuH9
>>58の続き

「自殺未遂……!? 司……そこまで思いつめていたなんて……私、司を守りたいといったのに、司の役に立てなかったのですね」
しゅんとなってしまった声にクリムは異議を唱えた。
「ちょっと待て! 昴は司の支えにちゃんとなってるさ」
「え……」
「あいつ、家出の荷物ん中に、昴の羽みてぇな飾りがついた時計いれてたんだよ。後は必要最低限なものしか入れてねぇみたいなのにさ」
「司……」
「それに、俺にこうして知らせてくれたのは昴だろう? おかげで随分助かった、と思うぞ。状況把握も出来たしな」
「そう言って貰うと嬉しいです……ありがとうクリム」
「いや、なに」
「私、司が無事で本当に良かったと思います。司のこと誰よりも大切だから」
こういうときどうリアクションすればいいものなんだ?
クリムは考えたがいい案が思いつかなかったので沈黙を続けることにした。
「それで、クリム。お願いがあるのですが」
「ん? なんだ」
「今はまだ、司も心の整理がついていないと思うんです。いきなりベアさんのところに帰れといっても、逆効果でしょう」
「ああ、なるほどな。確かにそうかもしれねぇ。それで?」
「それで……貴方のことを信用していないわけではないのですが……間違いというのはいつ起こるかわからないものですから、別の方……出来れば女性のところに司を」
「……」
先ほどその危険性を身を持って体験した彼としては、昴の至極まっとうな意見に何も反論できなかった。
60水色時計:03/05/21 16:21 ID:WP+XSuH9
>>浅羽克矢さん

楚良か、かわいい……!欲し(ry
61名無しさん@ピンキー:03/05/21 19:15 ID:k/ICsjTz
神キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!
昴キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!
・・・楚良もキチャッタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!

すばらしい神たちに感謝します。
62零式ギコ:03/05/21 20:00 ID:fDEBZVMX
神キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!

ベア×司@水色時計さん(゚∀゚)イイ!

次の作品も楽しみにしてます!
63黄昏の文芸作家:03/05/21 22:12 ID:tZHNUdvR
久々にカキコ…色々と忙しくて…スマソ。
というワケで前スレの>>806の続き…う〜ん、腕がなまった気がする…。

「ぁあ〜…疲れた」
 ガルデニアとひと時を過ごし、ログインしてリアルに戻ったカイト。今日は本当に色々
あった。寺島良子との恋人ごっこや寺島・父との決闘にサーバーダウン、そしてガルデニア
との再デート。我ながら、よくまあ、ここまでのハードスケジュールをこなしたものだと
カイトも感心してしまった程である。
「連休はまだ長いし…明日はお昼くらいまで寝ておきたいなぁ…」
 と、カイトがパソコンの電源に手を伸ばすと…。
「あ…メール…」
 下の階に行っていた時に着信したのだろう。新規メールが2通…。
「ブラックローズと…レイチェルから? ブラックローズはともかく、レイチェルから
来るなんて珍しいというか…嫌な予感がするというか…(笑)」
 とりあえず、まずはブラックローズのメールから。

件名:また何かあったの!?
本文:停電だぁ〜ッ! カイトんとこは大丈夫だった!?
アタシ、連休中は最終日以外は忙しくてログインできないけど…
カイトはもうログインして原因を突き止めた?

「そっか…ブラックローズ…だから最終日にこだわってたんだ…」
 カイトはカタカタとキーボードを打ち、返信する。だが、さっきまでガルデニアと一緒に
いた手前、何か虫のいい話の様な気もする…。
「何か…罪悪感、感じちゃうな…」
 で、次はレイチェルからのメールだが…。
64黄昏の文芸作家:03/05/21 22:13 ID:tZHNUdvR
件名:やっと繋がったわ〜…ちぃ〜すっ!
本文:やっと連絡とれたな〜! あんなカイト、うち今東京におるねんけどな、
バイトが忙しゅうて…どーしても助っ人が必要なんよ〜!
そ・こ・で、アンタを雇いたい! もちろんリアルでや! バイト料もちゃんと
払うさかい、もしよかったら手伝ってくれへん?
 あと、今ザ・ワールドで起こっとる事についても心当たりがあるんや…直接会って
話してみたいんやけど…ええよね?

「…バイトはともかく…後の話は聞き捨てならないなぁ…」
 まさかレイチェルからも呼び出しがかかるとは…いよいよ連休が忙しくなって休む間も
ないなぁ、と嘆きたくなるカイトであったが、ザ・ワールドの異変の手がかりは失いたくない。
「よし…会ってみるか…」
 レイチェルにも返信し、パソコンの電源を切ったカイトは目覚まし時計を念のため6時に
セットして眠りに着いた…。

「早く来すぎたかな…?」
 朝。レイチェルからのメールで東京駅に呼び出されたカイトは、駅内でレイチェルを待っていた。
「まだ9時なのになぁ…昨日の停電の事もあるし、今日はいつもより人が多いや…」
 レイチェルからの指定で動きやすい格好をしろと言われたので、それなりにカジュアルな
格好をしているカイト。もともと端正な顔立ちをしているのだが、時折、道行く女の子達が
自分を見ているのには気づかないワケで…。
「あの子…もしかしてナンパ待ちかな?」
「カワイイよね〜、ね、声かけてみよっか?」
 そんな会話にもカイトは気づかないワケで…。
「まあ…レイチェルの事だから、また変な仕事だと思うけど…(笑)」
「だ〜れが変やて?」
65黄昏の文芸作家:03/05/21 22:13 ID:tZHNUdvR
「わッ!?」
 後ろから急に首を羽交い絞めにされ、カイトは慌てた。と同時に鼻腔をくすぐるいい匂い
が…それに背中に当たる柔らかい感触は…。
「指定通りの格好やから、すぐに分かったわ〜…待たせてえらいすまんかったなぁ」
「あの…もしかして…レイチェル?」
「せやせや、初めましてやな♪」
 やっと開放され、カイトは自分を羽交い絞めにした張本人を仰ぎ見る。亜麻色の長い髪
…キレイな顔立ちの中に勝気な雰囲気を漂わせた容姿…。その格好もどこか鉄腕アルバイター
(本人曰くフリーターだが)の様な風格を感じさせるものがある。
「(ガ、ガルデニアや寺島さんといい勝負かも…)」
「何や、ウチに見とれとるかいな?」
「そ、そういうワケじゃ…ないけど///」
「んー、まあええわ。ともかく、今日はよろしく頼むな、カイト!」
「う、うん…よ、よろしく」
 レイチェルに手を差し出され、反射的に握り返してしまう。だがレイチェルはお構いなし
に腕を組んで歩いていく。この前のガルデニアとのデートとはまた違うものがあって、何だか
新鮮だった。
「ね、ねえ…会ったばかりで腕を組むのはどうかと思うんだけど…」
「な〜に言うとるん? 良子はんとも、これぐらいやったんちゃうのん?」
「な、何で知ってるの!?」
「フフ〜ン、レイチェル姉さんに隠し事はあかんよ!」
 もしかして…昨日、良子とヤってしまった事が…バレてるのか?
「…な〜んてな♪」
「え…?」
「本当はこの前、良子はんから聞いただけや。別にカイトが何しようとカイトの自由やし、
問い詰める気なんかあらへんよ…ま、本当は何にもしてないのが一番いいんやけどなぁ…」
「? 最後の、よく聞こえなかったんだけど…」 
「ううん、何でもあらへん、あらへん♪」
66浅羽克矢:03/05/21 22:39 ID:vsjofCGV
>>60-61
ど〜も〜。レス嬉しいっす!
リアルの実年齢考えるとカナーリ無理があるのだが(ってゆうか犯罪だろ)、ヘルバはショタケテーイなのでこのまま逝かして貰いまつ。(w
PCデータは一応16〜19才位の設定と見ているのでOKかな?と。
かように思う次第。

>水色時計さん
昴キターーーーー!
クリム→  昴→司→ベア ←BT って感じ?w
そうだ、「出会いは神の御技」だっけ?萩尾望都出典の言葉。
前、気になって探したけど解んなくてさ。どの作品からか知ってたら教えて欲しいんだが。(ペコリ)
67名無しさん@ピンキー:03/05/21 23:43 ID:ET+mpz8C
邪魔者昴キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!

クリムが司を預ける「女性のところ」とは、やはりBT・・・
というか、クリム×BTの話とは別次元の話なんだろうか
あのあとのクリムBTの仲もちょっと見たいなー
68名無しさん@ピンキー:03/05/21 23:56 ID:I2G25aKY
ヘルバたまキタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!
亜麻色の長い髪をーキタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!
姐ぇもクル━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!
69名無しさん@ピンキー:03/05/22 00:16 ID:0xrEpMA6
なんか投稿しづらいですがー
とりあえず力試しって事で前スレのガルデニアとカイトのデート(食事の時のシーン)の挿絵
黄昏の文芸作家 さん、勝手をしてすみませぬ
ttp://akm.cx/2d/img-box/img20030522000947.jpg
ガルデニア初めて描くんで攻略本みながら描いたんですが
なんかゲームそのままっぽい絵になってしまった気が
70名無しさん@ピンキー:03/05/22 00:17 ID:0xrEpMA6
ちなみに私>>40です
71名無しさん@ピンキー:03/05/22 00:31 ID:P4wF9g/I
リアルのガルデニアの顔は不明だが、実際PCみたいな顔なんだろうか。
うーん、それはちょっと萎えるなぁ……
72山崎 渉:03/05/22 02:17 ID:kEHAV9zG
━―━―━―━―━―━―━―━―━[JR山崎駅(^^)]━―━―━―━―━―━―━―━―━―
73黄昏の文芸作家:03/05/22 02:51 ID:DjdkvaLV
>>69
サンクス&グッジョブ! 俺の駄文にもとうとう挿絵が…(w
贅沢を言わせてもらうなら、誰か「超(スーパー)バルムンクVS黒いカイト」
の戦闘シーンの挿絵をドラゴ○ボールばりのバトルチックシーンとして
描いてくれんかなぁ…とか言ってみるテスト。
74黄昏の文芸作家:03/05/22 03:12 ID:DjdkvaLV
落ちそうだから、一応ageとくね。広告貼られたらスマソ。
75あぼーん:あぼーん
あぼーん
76名無しさん@ピンキー:03/05/22 03:24 ID:NW5echG6
いきなり貼られましたな……。
77あぼーん:あぼーん
あぼーん
>>53 の続き

そして既に堅く勃ち上がった可愛いらしい突起を吸い込み、舌先でコロコロと転がす。
その度にびくっと躯を震わせながらヘルバの首筋に置かれた楚良の手に力が入る。
「どう?感じて?」
ヘルバは休む事無く愛撫を続けながら視線を楚良に移して囁く。
一方、楚良は目を閉じて歯を食いしばっていた。
「あら、我慢なんて止しなさい。感じるままに解放していいのよ?」
「....解放?」
「感じているなら感じたまま声を出して、触れたいのなら触れていいのよ。」
ヘルバは上半身を起こして、優しく諭すように語りかける。
楚良は目を開けてヘルバを見ると、呟いた。
「触っても...いい?」
その視線はヘルバの形良い胸に注がれていた。
「ええ、もちろん。」
許しを得て、楚良はヘルバの双丘にそっと手を伸ばす。
全体を包み込む様にして触れると、少し力を入れて握る。
掌に吸い付く肌は柔らかく、くにゃりと形を変えた。
自分のとは違い、まぁるく桜色に彩られた乳輪が頂きを大きく囲んでいる。
ふと、先端に触れるとヘルバが吐息を漏らした。
「ぅんっ...」
楚良はヘルバが自分にした様に、指で摘んで見る。
「気持ち...イイ?」
今度は楚良がヘルバに問い掛けた。
「ええ......勃ってるでしょ?」
白い山の頂きを指先で弾いて堅さを確認する。
それとは対照的に柔らかな乳房が反動でぷるっと揺れた。
楚良はおもむろに躯を起こして、顔を柔らかな双丘の間に埋めると鼻先で頂きを擦る。
「コレ、オレ好きだったかも...」
楚良は、まるで猫の様に顔を胸に繰り返し擦り付けた。
>>78 の続き

「そうね。貴方は私の胸で良く眠ったわね。」
楚良の長い前髪を梳きながら、一人事に答える。
ヘルバの背中に回した楚良の手が、つぅーと下に降りて大仰なスカートを掴んだ。
「あのさ、コノ下って、どーなってんの?」
「見たいのなら脱がしなさいな?」
「ふぅーん、いいんだ脱がしても?」
悪戯っぽい目付きでヘルバを見上げると、楚良はスカートに手を掛ける。
ヘルバは黙って、楚良に身を任した。
「んー、アレ?」
前や後ろをまさぐりながら悪戦苦闘する楚良の姿を、ヘルバはくすくすと笑いながら見ている。
「なんだよコレ!わっかんねー!」
無理に摺下ろそうとしても腰骨と豊かなヒップがつかえて下ろせず、ジッパーやボタンもない為、脱がせない。
苛ついてふくれる楚良をヘルバはずっと笑っている。
「何だよ!脱げねーんじゃん!」
くすくすと笑いながらヘルバは立ち上がると...
「コレはね、こうするのよ。」
長い裾をたくし上げそのまま上に持ち上げて腕を通し、頭を抜いた。
バサッ...
脱いだスカートを床に放る。
真っ白に輝く肢体。細く長い脚。そして...
股間には髪と同じ金色の草群が、けぶるように生えている。
楚良の脳裏に閃光が走り、過去のイメージが瞬いた。
呆然とする楚良にヘルバは膝まづいて近付き、ズボンに手を掛ける。
「やっぱり、オレ...アンタの事知ってんだ...」
「思い出した?」
「少し......何してんだ?」
「私だけ脱がしとくつもり?」
ヘルバは楚良のズボンを剥取り、あっと言う間に下着までもひんむいた。
80浅羽克矢:03/05/22 08:27 ID:V282ClEY
10レス目にしてようやくふたり揃って全裸になりますた。
無駄に長くてスマソ。

>黄昏の文芸作家さん
お待ちしておりましたよん。次はレイチェルっすか?
愉しみだにゃ〜。

>>67
それはもしかして、保管庫にある初代スレのクリム×BTの事っすか?もしそうなら、そいつの作者は漏れでつ。
なので、現在進行している水色時計さんのベア×司のお話とは当然別物という事になりまつ。
アレの続きは今の所書く予定はありませんでつ。(スマソ)
コラボレっちゅう事で水色時計さんにアレを引用して貰っても構いませんがw
漏れとしては水色時計さんの書くふたりの関係に期待してるのでw
そういう事で宜しく!

ああ、まとめて書き上げる時間が欲しゅい...
81名無しさん@ピンキー:03/05/22 21:27 ID:0xrEpMA6
>>71
>>リアルのガルデニアの顔は不明だが、実際PCみたいな顔なんだろうか
あー!そうだよ、実際は顔違うんじゃないか!
82名無しさん@ピンキー:03/05/22 23:17 ID:0xrEpMA6
>>73
ttp://akm.cx/2d/img-box/img20030522231115.jpg
ドラゴ○ボールはムズいっすねえ 俺の絵じゃ迫力無い
暗黒なんちゃらも上手く描けなかったし
ところで>>黒いカイト
なんかリュウガみたいですね
83名無しさん@ピンキー:03/05/22 23:50 ID:krOE4S/c
>>81
や、コレはコレで(゚∀゚)イイ!
84黄昏の文芸作家:03/05/23 00:03 ID:HnbLU8OQ
>>82
サンクス&グッジョブ! やっぱ戦闘シーンは燃えるな!
黒いカイト=リュウガ疑惑については前スレの
>>120 >>482−484 を参考にしてほしい。
85あぼーん:あぼーん
あぼーん
86ドラム漢(保管庫の人):03/05/23 00:36 ID:i2/Bc6cS
ネ申ラッシュが続いてますね(*´∀`)
皆様の作品の続きが楽しみでなりません

挿絵やイラストの方も充実してきたようなので、次回更新時にはそちらも収録しようかと考えてます
収録される事に問題があるようであれば、一言言ってくださると幸いです
87名無しさん@ピンキー:03/05/23 01:32 ID:hRNlDJkM
スレのキャッスサイズが 55555 55kb
88名無しさん@ピンキー:03/05/23 21:50 ID:ZAkQmC2I
即死判定はもう大丈夫そうなので、前スレの残りで萌え雑談でもしませんか?
89黄昏の文芸作家:03/05/24 15:28 ID:fyWUuFGn
最近制作意欲を沸かすために、今頃になってvol.4をプレイ中(遅え…)。
というワケで、本編とは全然関係ない話を考えてみた(また番台繋がりで
DBのパクリだけど)。


「そこにいるのは分かってるぞ、黒いカイト。俺を殺し、過去ログをさかのぼって
司とアウラを吸収しに行くんだろう? 完全体になるために…」
「な、何ッ!? 何故、その事を!?」
「残念だがその計画は失敗だ…そして、これで全てが変わる!」
 背後から忍びよる黒いカイトの気配を察知して、バルムンクは不敵な笑みを浮かべた…。
「黒いカイト…確かに完全体のお前は凄まじい強さだった…だが今のお前なら、イレス
と分離したこの俺でも十分倒せるはずだ…」
「そうか…君、データを逆に辿ったんだね? 道理で僕に詳しいはずだ…」
 黒いカイトはニヤニヤと笑いながら近づいてくる…。
「だけど、この俺でもってのは自信過剰だねぇ…君の実力では黒いアウラはおろか、
黒い司すら倒せないだろ…」
「では、どうして黒い2人はザ・ワールドから消えたんだ?」
「! まさか…2人がいなくなったのは、君が…ッ!?」
 黒いカイトも驚きを隠せない。現に2人はもういないのだから…。
「このサーバーで戦うのはマズイ…やっと復旧が終わったところだからな…
場所を変えさせてもらうぞ!」

――――――――?サーバー 修正されし 混沌の 電脳世界――――――――

「確かに腕をあげたみたいだね…」
「絶対にお前を表の世界には行かさんッ!」
「ほざけッ! 青二才が―――――――――――――――――――――ッ!!!!!」 
90黄昏の文芸作家:03/05/24 15:30 ID:fyWUuFGn
 ガシッ!!!! バキィィィッ!!!!

 飛び掛ってきた黒いカイトに応戦し、剣を引き抜くバルムンク! ザ・ワールドを救う
最後の決戦が幕をあけたのだ!
「カラミティッ!!!!!!!!!!!」

 ズバシュッ!!!!!!!!!!!!

「…あれは…ブラックローズが得意としていた技かッ!?」
 闇のオーラをかき集めて作った重剣を振り回し、襲い来る黒いカイト!
なるほど、ザ・ワールドでも有名なユーザーのデータで構成されているだけあり、初期形態
と言えども見くびってはならないようである…だが。
「俺には効かんッ!」
 一閃、バルムンクの剣撃が黒いカイトを大きく空中へと吹き飛ばす!
「おっ、おのれええええええッ! この技を見て驚くがいいッ!!!!!!!!!!!!!」
 バッと右腕を突き出し、腕輪を展開させる黒いカイト!
「奥義ッ!!!!! あ…ん…こ…く…きゅ…う…こ…ん…ッ!!!!!!!!!!!!!」
 闇のオーラが渦巻き、スパークする! …だが!
「くたばれ―――――――――――――――――――――――――――ッ!!!!!!!!」
 バルムンク渾身の剣撃が衝撃波となって黒いカイトを襲うッ!
 
 ズドオオオオオオオオオオオオオオオオオオオッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

「り…ん…しょ…ッ!!!! ちッ、ちくしょおおおおおおおおおおおおッ!!!!!!!」

 ズド―――――――――――――――――――ンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!

「…終わった…ありがとう、イレス達…」
 こうして黒いカイトは消滅し、ザ・ワールドを脅かす邪なる者は消えた。
そして、これからもザ・ワールドは守られていくだろう…バルムンクがいる限り…。 
91黄昏の文芸作家:03/05/24 15:36 ID:fyWUuFGn
黒いカイトが完全体になるためには「黒い司」と「黒いアウラ」が必要。
//SIGNに出てきた司のコピーみたいなやつと、モルガナが作ろうとしていた
アウラの事だと思ってホスィ。
ま、ようするに人造人間1○号と○8号、そしてセ○みたいな関係だね(まんまだがw)。
92名無しさん@ピンキー:03/05/24 17:02 ID:r6qEAFZK
>過去ログをさかのぼって
に激しくワラタw
93A−40:03/05/24 21:22 ID:yWJDQiz0
いつまでも名無しもあれなんで名前決めました
>>90
こんなあっさり死ぬとはw
っていうかこのシーンの挿絵描いてみようかな


94A−40:03/05/25 00:07 ID:fqinDzC0
ttp://akm.cx/2d/img-box/img20030525000312.jpg
実は鎧よくわかんないから斬撃でごまかしました
そろそろ女性キャラ描こう 
95名無しさん@ピンキー:03/05/25 01:21 ID:16NcMabb
>A−40さん
A組の出席番号40番なんですか?(笑)

それはそれとして、女性キャラ大集合みたいなのを描いてほしいです。
無理にとは言いませんから。
96名無しさん@ピンキー:03/05/25 01:52 ID:AWMhcDbz
面白いんだが...エロが欲しいと思う今日この頃。
97黄昏の文芸作家:03/05/25 02:22 ID:TYPhDmh9
>>94
黒いカイトの最期の形相に激しくワラタw

>>96
ゴメン…力不足で…うう…。
98名無しさん@ピンキー:03/05/25 03:01 ID:8VGpXIwa
まぁ好みの問題ではあるが、よく考えればここはエロパロスレだよなー
黄昏氏の初期のエロパロには萌えてたけれど、最近のアニパロネタは正直(゚д゚)マズーな漏れ
99名無しさん@ピンキー:03/05/25 03:03 ID:mgp+94Tu
や、もう少し様子を見る。
100名無しさん@ピンキー:03/05/25 03:06 ID:Ifu7GwIW
いやいや、エロいだけでストーリーがなくては元も子もないですし。
ていうか他の関連スレが寂れまくってる昨今では、
こうして書いて頂けるだけでもありがたいです
職人さん方、これからもがんがってください
101黄昏の文芸作家:03/05/25 03:11 ID:TYPhDmh9
>>98

スマソ、最近DBの完全版の影響+番台という事もあって、話がどんどん関係
ない方向に行ってた俺…種スレでも書いたけど、今日あたりスポーツジムで
汗流して心を落ち着けてくるよ…。
102名無しさん@ピンキー:03/05/25 08:52 ID:CWY93ATy
俺の予想では、A−40さんの苗字は渡辺さんだと思う。
103名無しさん@ピンキー:03/05/25 11:24 ID:LZynKlzf
なんとなく思うんだが、黄昏さんってFFDQ板でもなんか書いてない?
104黄昏の文芸作家:03/05/25 14:24 ID:DQU6d/VZ
>>103

いんや、ゲーム板では何も書いてないなぁ。
発言もしてないし…俺、ドラクエは数年前にWやったきりで飽きたし、
FFは\止まり。RPGは最近SO3と.hackしかやってない。
ファミコン板のドラクエWをやってたあの頃が懐かしいよ…。
105A−40:03/05/25 15:34 ID:fqinDzC0
前スレのカイト×ガル(ガルしか描いてないけど)
ttp://akm.cx/2d/img-box/img20030525152942.jpg
誰やねんコレ、って感じになってしまったけど
>>95
資料が無いんですよねー。明日出る増刊に載ってるかな
>>102
外れです。でもその名には少なからず因縁が。
106水色時計:03/05/26 00:51 ID:lt/QpCL9
>>59の続き

「で、なんであたしのところに来る?」
ドアの前に人影が3つ。
人々が帰路を急ぎ、もうすぐ夜の帳が下りて、暖かな夕餉の卓を囲む、そんな時間。
クリムは長身の美女――それがリアルのBTだと、司はここに来る途中で彼に説明を受けた――と玄関先で交渉していた。
「お前が一番適していると思ったからな。頼む」
「急に頼まれても困る」
「ごめん、BT……ねぇクリム、やっぱりいいよ、BTにも迷惑だろうし」
「それでお前はどうするというんだ」
「僕ならなんとかなるよ、いざとなったら野宿でもいいし」
「駄目だ!! 絶対に駄目だっ!!」
そんなことをさせるわけにはいかないと、クリムは司の肩を両手でがしっとつかんで力いっぱい反対した。
そのままBTのほうに顔を向け、もう一度頼み込んでみる。
「どうしても無理か? BT」
「だって、突然尋ねてきたと思ったら司を預かってくれ、なんてどう考えてもいきなりすぎるだろう」
OLであるBTは平日の今日、普通に仕事があり、必然的に家を訪ねるのは彼女の仕事が終わるだろう夜になってしまった。
彼女の戸惑いもわかるし、迷惑も承知している、だがここで引き下がるわけにはいかなかった。
彼のほうでもアイデンティティの崩壊の危機に直面しつつあるのだから、おとなしく諦めるなんてことが出来るわけがない。
クリムはしばらく考えを巡らせると言った。
107水色時計:03/05/26 00:51 ID:lt/QpCL9
>>106の続き

「しょうがねぇ……BTのところが駄目だとすっと、やっぱ俺んちに戻るっきゃねぇか」
司は、BTの目がなにやら剣呑さを帯びたような気がして身をすくませた。
コワイ。
「…………………………〜略〜……いいだろう」
たっぷり2分の沈黙があって、その後BTの口から出てきた言葉は『諾』だった。
「え?」
司としては拍子抜けである。
剣呑な目をしたBTに何を言われるかと、司は内心身構えていたのだ。
しかしついさっきまであんなに渋っていたのに、どういうわけかBTは自分を預かることを引き受けてくれたようだ。
「……司、入れ」
「あ、あの…・・・ありがとうBT」
中に促されるまま靴を脱いで上がった(もちろんきちんとそろえて)が、司の懸念は消えず、そこに立ち尽くしたままでいると
「先に部屋にいっててくれ。少しこいつと二人で話があるんだ」
「あ、うん、わかった……」
追い払われたのかな、僕何か地雷踏んじゃった? と思わないでもなかったが、大人しく従うことにした。
「クリムも、ほんとに今日は色々ごめんね。ありがとう、またね」
それだけ言って、彼の笑顔の返事を受け取ってから司はそこから離れ、玄関にはクリムとBTの二人だけが残された。
108水色時計:03/05/26 00:59 ID:lt/QpCL9
>>浅羽克矢さん
萩尾望都、実は自分も読んだことありません。スマソ
でも確か同性愛耽美世界系の人ですよね?
作中にはそういうイメージのみで出しました。

昴←司→ベア
昴←クリム→司
昴→司
ベア→司
ベア←BT→クリム
昴←銀漢→ミミル
こんな感じでしょうか、つうか銀漢出てきてないくせになんでこんな設定が(藁


あとエロの少ない作風でスマソ。努力します。
109名無しさん@ピンキー:03/05/26 01:20 ID:P05z2LgO
「銀漢→ミミル」は意外っスね
110名無しさん@ピンキー:03/05/26 01:38 ID:f6xZb2im
久々の続きキターーーーーーーーーーーーーーーーー!!
エロが少ない? いやいや、夕刊紙の連載小説だと思えばおっけいおっけい〜。
111名無しさん@ピンキー:03/05/26 02:44 ID:Nwa7oCL4
姐ぇキタ━━━━━━(`_ゝ´)━━━━━━!!!!

エロパロ板でこう言うのも何だけど、エロは無くても(・∀・)イイ!!
112名無しさん@ピンキー:03/05/26 04:21 ID:9P2f9Ppn
続きキタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!
たとえエロが無くても、イイものは(・∀・)イイ!!マジで。
113名無しさん@ピンキー:03/05/26 07:34 ID:Nwa7oCL4
BTたま(*´Д`)ハァハァ
クリムにはもったいないくらいだ
>>79 の続き

声を出す間も与えず晒け出された楚良の細い足をヘルバの掌が擦る。
太腿から下肢へと白魚の様な指が這い膝裏に差し込まれると、そのまま足を持ち上げる。
膝頭にキスを落とし、そのまま骨に沿って足先まで舌で伝い、足首を掴んで自分の胸の狭間に置いた。
そして足の親指を唇でなぞると、口に咥えた。
「ぁ...」
舌で指の腹や、指と指の間を嘗めては唇で吸う。
くすぐったさに楚良が指を動かすとヘルバは歯を立てて甘噛みした。
「っ....ん」
微かに甘い声を漏らした楚良にヘルバは微笑み執拗に攻め立てた。
楚良の脳裏にはフラッシュ・バックが起きていて、様々な過去の出来事が蘇っては消えるのを繰り返している。
(ああ...そうだ..最初はただ利用するつもりでコンタクトを取ったんだっけ...)
楚良はヘルバと始めて出会った時の事を思い出す。
噂に名高いハッカーであるヘルバを、友人を通じて紹介して貰った時の事を。

「ちゅりっぱちゃばっばみょん♪たらったたらりっだん♪んー!」
楚良はじっとしていられず飛んだり跳ねたり鼻歌を歌いながら噂のハッカーを待っていた。
「くすくす...元気がいいのね?貴方が楚良?」
気配も無く突然現れた長身の呪紋使いの後ろに楚良は飛んで立った。
「しゅばっ! そうゆうアンタが噂のヘルバ?」
楚良が呪紋使いの喉元に双剣を構えて問い掛けると、彼女は杖で剣を薙払う。
「随分な挨拶ね?お行儀の悪い子は嫌いよ。」
「はっ!そっちこそ遅れて来たくせに!」
「そう言えばそうね、御免なさい。所で要件は?」
「アドレス頂戴?情報交換しよぅよ。」
「あら、ナンパならお断りよ。」
楚良は杖を翳してゲートアウトしようとしたヘルバを慌てて止めようとして抱きつき...
一緒に転送されてしまった。
その先がココ、今いるネットスラム内のヘルバのアジトだったのだ。
>>114 の続き

ヘルバの手が足を這い回り、太腿の付け根に届く。
股間には青い若竹が半勃ちでひくついていた。
ヘルバは優しく両手で竿を包み込むと、滑らかに頬擦りをする。
「ぅ...ぁ....」
天井に写る過去の幻影を見据えていた楚良の瞳が現の女へと移ろう。
ヘルバは楚良の瞳を見返して、ぴくぴくと動く若竹の先端に緋色の舌を伸ばした。
「くっ...はっ..ぁ...」
衝撃的な感覚が全身を貫いて、楚良はシーツをぎゅっと握り締める。
ちろちろと紅く艶やかに光る舌が鈴口を嘗め回して、掌で竿を優しく撫で回している。
「んっ...ヤ...メ....」
楚良は官悩的な快感に飲み込まれそうになり、足掻き悶えた。
ヘルバは後摺さる楚良を逃すまいと腰を掴むと、
自分の方に引き寄せて...
大きく口を開くと若竹を喉の奥まで咥え込んだ。
「は!..ぁ...」
楚良の躯が大きくのけ反る。
舌が生き物の様に蠢き、竿を嘗め、粘膜はぬめぬめとして柔らかで熱くて。
ヘルバは片手でふぐりをまさぐりながら、もう片方で竿を支え、口を上下に動かしている。
躯の中心に何かが沸き上がって来て出口を求めて暴れ出す。
そんな未知の感覚に楚良は奔朧されていた。
咥え込む口の隙間から見え隠れする自身に伝う唾液が悩めかしく、唇をも濡らしていて。
金の髪を乱して奉仕する女の行為から目が放せず、楚良は次第に興奮してゆく。
「はっ..はっ..はぁ...」
呼吸が知らずに荒くなり...
ちゅばっ..ちゅるっ...
ヘルバの口元からは淫らな水音が響く。
楚良は自分の腹をくすぐる様に長く垂れた金の髪を掴むと強く引っ張った。
116名無しさん@ピンキー:03/05/26 20:10 ID:1cGVTHhv
ヘルバ楚良キタキタキタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━!!!!
お行儀の悪い子は・・・ハァハァ萌えでつ
117水色時計:03/05/26 23:26 ID:lt/QpCL9
>>107の続き

「サンキューなBT、感謝する」
どこかわずらわしそうな様子をなるたけつくろってBTは答える。
「お前とあたしの仲だからな」
「ああ、お前はやっぱり俺の見込んだ女だ」
クリムの言葉は、BTにとってはいつも、嬉しかったが、素直に喜ぶことも出来ない言葉だった。
その感情のどちらも表に出すことはなかったけれど。
「頼れる相棒として、これからもよろしくなっ」
「仕方ないな」
やや大仰に、やれやれといった風を演じる。
自分の内心を気取られるのは、彼女のプライドが許さなかった。
「でもほんとうに助かった。このままだと生殺しというか、ある種我慢大会のような苦行を強いられるところだったぜ」
クリムは自分の家での出来事を回想しながらしみじみつぶやいた。
BTの耳が反応した。
「あたしが断ったら、司を自分の家に泊めるつもりだったのか?」
「俺の話を聞いたらお前は断らないだろうと思ったからな」
「……うぬぼれるなっ」
平静を装いつつもおもしろくない。
こいつはある程度あたしの気持ちの予測がついていてこういうことを言うのだ。
そのくせはっきりとは言わずにはぐらかす。
逃げる。
そのほうがよっぽど生殺しだとBTは思う。
だが、そんなこと自分から言えるわけがない。
「ああ、俺明日仕事あるし早いから、そろそろ帰らせてもらっていいか?」
「とっとと帰れ。あたしだって明日も仕事だ」
「そうか、悪かった。仕事頑張れよ。じゃあ……お休み」
「お休み」
ドアはBTの不機嫌さを代弁するかのようにばたんと閉まり、クリムは苦笑して彼女の家を後にした。
「なっさけねぇ、……俺」
118A−40:03/05/27 00:06 ID:gf5+8Jnf
>>57
ttp://akm.cx/2d/img-box/img20030526235614.jpg
水色時計さん、
勝手に描かせていただきました。すみません。
うー、クリムの髪とか司とかまんまじゃないか。司カガ○みたいだし・・
想像力無くてすみません。
しかもひょっとして割り込んでしまいましたか?
重ねてすみません。
>>115 の続き

「もぅダ..メ.....イっちゃ..ぅ....」
ちゅっぽん...
音を立てて口を放したヘルバに楚良は安堵しながらも...
一方では残念に思う。
(....イクって何だ?)
自分で言っておきながら、実は楚良には良く意味が分かっていなかった。
追い立てられて咄嗟に口に付いて出た。只それだけだった。
(気持ちイイ...気持ちイイけど...どうにかなっちまいそうだ...)

記憶の中にヘルバの白い肢体の姿はある。
キスの感覚も確かに躯が覚えていた。
肌と肌が触れ合う暖かな感触も。
だが。

喘いでいる楚良を尻目にヘルバは身を起こし膝立ちし、若竹を自らの中心に定めた。
腰を少し沈めては先端を擦り、浮かしては又沈めている。
ぬるぬるとした感触が、ソコが既に濡れている事を示している。
前のめりになって楚良に口付けるとヘルバは囁いた。
「いくわよ?」
(...イク?)
虚ろな頭でそれを聞き、問い掛けようとした瞬間。
ずぶっ...
ヘルバは深く腰を落として、堅くそそり勃った楚良自身を咥わえ込んだ。
「はあっ!」
熱い胎内に取り込まれて楚良は思わず呻く。
肉襞が自身に絡み付いて快感が競り上がって来る。
「ふっ..あっ..はぁ....」
楚良はヘルバの太腿を掴み、爪を立てて、快感の波をやり過ごそうとする。
>>119 の続き

悠然と楚良の上に跨がったヘルバは黙って様子を伺いながら、薄く平らな胸に手を置いて呼吸を伺う。
乳首は勃ち、うっすらと汗ばむ肌を優しく擦りながら少しずつゆらゆらと躯を揺らし始め...
金の髪が白い双丘の頂きを掠めながら揺らめき、ビー玉の様な瞳が真っ直ぐに見つめている。
ヘルバは楚良の呼吸が落ち着いて来たのを見計らって、ついっと腰を浮かした。
とぷっ...
繋がりの狭間から熱い愛液が溢れ滴る。
「はぁぁぁ.....ん」
ヘルバは甘い、甘い声を漏らして腰をぐるぐると回しながら、ゆっくりと抽送を開始した。
ずりゅずりゅ...
独特の雌の匂いが辺りに充満して楚良を誘惑し煽り立てる。
「は....は....はっ......」
めくるめく快感に楚良は抗う事も出来ず、もう、何も考えられなかった。
頭の芯が痺れ、真っ白になってゆく。
雄としての、本能だけが疼いて躯を突き動かす。
女の腰の動きに合わせて楚良の腰が少しずつ突き上げられて。
ヘルバは歓喜の声をあげた。
「そう..そう..よ.......イイ..わ......あっは..んんっ.....」
ヘルバの指が楚良の胸をまさぐり...小さな突起を摘む。
「んっ...くっ...」
楚良は呻いて更に激しく腰を動かした。
それに合わせ、ヘルバは嬌声をあげて抽送を激しくする。
白い躯が楚良の上で畝りくねって、桜色に染まり...
汗が滴って雨の様に楚良の上に降り注いだ。
楚良の手は何時の間にかヘルバの腰を掴んで、上下に動くのを助けている。
「あっ..あんんんっ...んふっぅ...」
ヘルバの声のトーンが変わって限界が近い事を告げた。
>>120 の続き

素早い律動が繰り返されて...
楚良の頭がスパークした。
閃光と共に過去の記憶が走馬灯のように駆け巡り、繋がって行った。
「あああっ...ぅんんんんんんんっ!」
ヘルバは激しくのけ反ると痙攣して深く腰を落とし、再奥にはち切れそうに怒張した楚良自身を突き入れる。
凄まじい勢いで収縮する胎内で先端が壁にぶち当たり...
堪え切れずに爆発するように、楚良もヘルバと共に達した。
どくっどくっと熱いモノが放出されて、ひくひくと震える。
ヘルバは楚良を咥わえ込んだまま、ばったりと男の胸に倒れ込む。
はぁはぁはぁ...
ふたりの荒い呼吸がシンクロして部屋に響いて。
瞳を交わし、どちらからとも無く、唇を重ねた。
心地好い倦怠感と充足感に満たされて、気怠さに漂う。
楚良は目の前の白い双丘に顔を埋めると、ふいに睡魔が襲い...
意識を手放した。


どの位眠ったのか...目覚めたのは柔らかな白い胸の中。
ヘルバは黙って楚良の長い前髪を弄んでいる。
顔をあげて見つめると柔らかな笑みが零れる。
「あら、目が覚めた?」
「んっ。」
楚良は何故だか気恥ずかしくて、ヘルバの胸から顔を外して起き上がった。
視線を背中に感じながらも、振り向かずに楚良は呟く。
「ここまで...した事..無かったよな。」
「思い出したのね...」
「うん...」
楚良の背中をヘルバはそっと...抱いた。
>>121 の続き

楚良の記憶の中で、確かにふたりは啄むようにキスをし、素肌を重ね睦み合った。
互いに互いを愛撫し、温もりを求めた。
だが本当に愛し合ったのは今日が始めてだった。
痛烈に躯に刻み込まれた新たな感覚。
愛し合う男と女の行為を、楚良は始めてまともに体験したのだ。
「全部思い出した?モルガナにされた事も?」
ヘルバの言葉にびくっと楚良の躯が揺れる。
「ああ....捕まって..酷い目に合わされ..て...」
震える楚良の躯をヘルバは力強く抱き締めて。
「貴方を本当に目覚めさせるには、モルガナに受けた以上の刺激が必要だったの...」
「確かに..刺激的だったけど...」
楚良は振り返りヘルバを見つめて言葉を続ける。
「それだけの理由?」
僅かな沈黙の後...
「いいえ、私が貴方を欲しかったのよ...」
言葉を返すヘルバの瞳が潤んで写り込む楚良の顔が揺らいで見えた。
瞳の中の自分自身を見て楚良が呟く。
「オレって...何?」
ヘルバは楚良が全てを思い出した上で気付いたのだと...察知する。
「貴方は楚良の思念体。The World内に散在する残留思念を掻き集めて私が作り出した...もう一人の楚良。」
「本人じゃ..無い?」
「コンピューターの内部で発生した新たな生命。新たな可能性よ。」
「アンタとは違う存在なのか?」
「厳密に言えばそう。でも貴方は貴方、この世界でちゃんと生きている。」
「でも...」
「生きて存在してるという点では貴方も私も変わりはなくてよ?」
ヘルバは不安げな楚良にキスをして言葉を続けた。
「貴方は楚良。私だけの楚良よ...」
ヘルバの金の髪が甘く匂い、白い肩を楚良は抱き返す。
>>122 の続き

「貴方は頭がキレて勘も良く、行動力もあって強かった。私は直に惹かれて調べたの。」
「オレの事を?」
「ええ、調べられる事は全部。それらのデータを入力して貴方を保管したのよ。」
「必要な事は全部入力した?」
こくんとヘルバは頷いてみせた。
「貴方と私は似ている...」
「...自らの欲求を満たす為なら手段を選ばない?」
言いかけたヘルバの言葉を楚良が続けた。
くすっと笑ってヘルバは話続ける。
「そうよ...それに..解放されたがっていた...様々なしがらみや制約から。」
「確かに窮屈で自由になりたかった...」
「私はそれらから貴方を解放してあげたかったのよ。」
「だけど何でそこまでやるんだ?」
ヘルバは大きく息を吸い...静かに言った。
「楚良、貴方を..愛してるから...」
一呼吸おいて、窓の外を見ながら楚良が答える。
「オレも...好きだよアンタの事...」
楚良は照れているのか、そっぽを向きながらだったがハッキリとそう言った。
ヘルバは楚良を見つめ決意を込めた口調で語り出す。
「すぐにじゃないけど、いつか私の躯も朽ち果てる時が来る。そうしたら私も今の貴方と同じ存在になるわ。ずっと一緒に側にいてよ?」
ヘルバの言葉に楚良は振り向いて微笑んだ。
「この世界の変革をふたりで見届けましょう?」
「ああ、でもその前に...オレはもっとアンタの事を知りたいな...」
楚良の手が伸びてヘルバの躯を引き寄せた。
「今度はオレの番だ。犯られっぱなしは嫌だからな...」
楚良は記憶を辿ってヘルバを愛撫し出す。
そのたどたどしい手付きを微笑ましく喜びに満ちてフルバは受け入れた。
              【完】
124あとがきの様なもの@浅羽克矢:03/05/27 03:44 ID:/Z2jHu6g
かー!最後の最後でまたもやミス!
フルバって...ヘルバだろうが!.......スマソ..逝きたい..もう..(泣

ようやく完結しまつた。誤字脱字多くて本当にスイマセンでつ。
最後まで逝くか逝かせないか迷いましたが、エロパロ板という事もあって犯っちゃいました。(藁
よく考えたら今度出る小説って楚良の話なんだよね。読んでから書くべきだったのかも...まっいっか!これはこれっちう事で。
>>116さん他、応援してくれた皆様ありが 。
ここまでお付き合いしてくれてどうもです。(平伏)
125名無しさん@ピンキー:03/05/27 05:19 ID:7dVNw+vo
>>水色時計氏
司も気になるけど、クリム×BTもーーー!!!!!
126名無しさん@ピンキー:03/05/27 12:30 ID:fbQR/tzo
>>浅羽克矢氏
フルバwいえヘルバや楚良に最後まで萌えさせていただきました
お疲れさまでした〜、次回作も楽しみにしています!

>>水色時計氏
クリムさんひどい男だ〜wBTかわいそう・・・
127水色時計:03/05/27 19:33 ID:osXzHawX
>>117の続き

彼はBTの気持ちに全く気づいていないわけではなかった、うすうす察しては――いる。
だが、クリムがBTの気持ちに答えることは出来ないのだ。
彼女は、クリムからしてみると、まぁ、下世話な言い方をすれば、完全に守備範囲外の女性なのだった。
はっきり言ってしまえば、クリムは年下タイプが好きなのだ。
1つ下の後輩から女子高生までぐらいが彼にとってのストライクゾーンであり、それは昴と出会ってからさらに顕著なものとなった。
庇護欲を掻きたてられるような、守ってやりたくなる、導いてやりたくなる、そんな女性。
それこそが彼の好みであり、彼は頼られると嬉しくなる男なのだった。
そういうこと全てをわかったうえで、クリムはこうしてBTとのつきあいを続けている。
残酷なことをしているとは思っているが、今の関係はこれはこれで居心地が良かった。
どこかで彼女に甘えている部分も確かにあるし、彼女のほうもそうだろう。
そうしてお互いに見えないふりをし、本心は隠しながらだましだまし、利用し、利用される、そんな危うい関係の上にいる大人を演じている。
けれど、自分のずるさが情けなくなるときもある。
さっきもそうだったのだ。
ああ言えば彼女はきっと司に嫉妬してくれるだろうと、自分の家に司を泊めることを承知してくれるだろうと、打算が働いた。
(いや、打算だけでもねぇか……)
そうだ、本心も混じっていたからこそたちが悪いのだった。
それこそ本当に情けない話で――――クリムは、BTに対する方便でもなんでもなくて、実際に司に心動かされたのだった。
はっきり惚れたわけではない。
ただ、一連の出来事が、彼にとっては絶好球だったといおうか、ことごとくつぼにはまったといおうか。
彼に理性はある。
だから耐えることは出来る。
間違っても欲望が暴走して司に無理強いをするような無体な真似はしない。
でも、だからこそ……つらいのだ。
健全な青年の目の前に、いきなり薄着の少女、しかも好きなタイプの少女を置いてみると良い。
わずかでも邪な考えを抱くなというほうが無理だ。
128水色時計:03/05/27 19:37 ID:osXzHawX
>>127の続き

昴に釘をさされた後、クリムはかなりの忍耐を要する出来事を経験したのである――
奇しくも彼は、司と風呂に入った時のベアと同じ轍を踏むことになったのだった。
(とはいえ……女性――ねぇ)
食器洗いを済ませ、クリムはどうすべきかを考えていた。
「う……ん」
ソファの司がころんと寝返りをうった。
その正面の床に直接座っていたクリムは、自然司のほうに視線が向く。
左肩を下にして横向きになった司の胸に谷間がよった。
「うっ!」
クリムにとって幸か不幸か、司の攻撃はそれだけで終わらなかった。
無意識的に身体を丸めようとしたのか、身じろぎした司の足が片方ソファから落ちた。
それとともにスカートがめくれ、ふとももが全開になり……いわゆるパンチラ、という格好になった。
「ん……?」
司はそれで目が覚めたのか、ゆっくりと目を開け、身体を起こした。
それから眠そうに目をこすり、寝起き特有の舌足らずな言葉でクリムにこう言った。
「あれ……ぼく、ねちゃってた? なんか、すっごくきもちよくって……よくおぼえてないんだけど……」 
クリティカル!
クリムは150のダメージを受けた!
頭がまだ働かないのか、夢うつつなとろんとした瞳でこちらを見る司は無防備で、見るものの理性を奪う。
しかも攻撃はまだ続く。
ようやく少し夢から醒めた司は、クリムが直に床に座っていることに気づき、
「あっ……ごめんね、ぼくがそふぁせんりょうしちゃったから……すぐどくっ――」
129水色時計:03/05/27 19:46 ID:osXzHawX
>>A-40さん
いえっ、嬉しいですよ?
じゃんじゃん描いちゃってかまわないです。

>>浅羽克矢さん
完結お疲れ様です。
次も頑張ってください。
楚良タンハァハァ



ところでSIGNキャラの年齢ってどれくらいなんでしょう?
楚良9〜10、ミミル&昴&司15〜6、銀漢23、ベア47でしたっけ?
自分の中でクリムは26、BTは28というイメージがあるのですが(w
そうするとクリムは25〜高1、ベーコントマトさんは47から年下までと、ストライクゾーン広いなぁ(w
クリム、勝手にロリコンにしてごめん。
130名無しさん@ピンキー:03/05/27 21:05 ID:aHqTRqx/
こっこんなところで切るなんて!
131A−40:03/05/27 21:39 ID:gf5+8Jnf
>>水色時計さん
お疲れ様です。続き楽しみに待ってます。
俺も、もっと絵上手く描けるように努力します。
それと気になるとこ、(挿絵に)至らない点とか指摘していただければ幸いです。
今後の為にもなりますので。


132名無しさん@ピンキー:03/05/27 23:04 ID:6ABd4xs4
ぬぉぉぉぉ。
なんちゅートコで切れとるのかぁぁぁ(;´Д`)
133名無しさん@ピンキー:03/05/27 23:21 ID:6GD0PQDJ
>>132
禿同。超生殺しぃぃ(;´Д`)

BTかわいそう
しかし計算や打算をすべて取り払われて
素直になったBTって無茶苦茶可愛いそう(*´Д`)
134名無しさん@ピンキー:03/05/27 23:55 ID:AMQdBBoF
♪君はつよ〜い人だから、いいねひと〜りでも〜
だけど僕の〜あの子は〜・・・♪
というフレーズを思い出しました。

ホントニヒドイヨクリムニイサン・・・。・゚・(ノД`)・゚・。
かなしくなってきた
135名無しさん@ピンキー:03/05/28 05:17 ID:iLIk+05X
クリムの気持ちもわかるがな・・・
136山崎 渉:03/05/28 13:09 ID:1p/RwMnS
     ∧_∧
ピュ.ー (  ^^ ) <これからも僕を応援して下さいね(^^)。
  =〔~∪ ̄ ̄〕
  = ◎――◎                      山崎渉
137水色時計:03/05/28 17:36 ID:FIaLRxyp
山崎ageで落ちそうなのでageときます。
>>128の続き

立ち上がった司がふらついたのを見たとき、クリムは嫌な予感がしていた。
「ゃっ……!」
急に立った司の足はしびれていた。
体重を支えきれなかった右ひざはかくんとバランスを失った。
そしてその身体は、そのままクリムのほうへ倒れこんできた。
「うわっ!!」
「きゃあっ」
とっさのことで、クリムは司をきちんと抱きとめられずに一緒に後ろに傾いた。
ごちん!!
したたか後頭部を打ったクリムが、
「ってぇー……」
と、痛む頭を押さえつつ上半身を起こそうとしたとき、司の制止がかかった。
「あ、うごかないでっ」
「へ?」
「あし、あししびれてるの、うごくとつらいからっ」
「っていわれても……」
彼は中途半端な体勢のまま、自分たちの様子を見た。
クリムは司に押し倒されている。
彼の身体の上に、彼女の身体が乗っかっていて、司の足はクリムの左足をまたぎ、互い違いになっている。
司のスカートはいまやチラリズムどころではなく後ろ側が完全にまくれあがっていて、双丘の形までもが見て取れる。
このまま動かないでいると俺のほうがつらいです、というのがクリムの正直な感想である。
せめてスカートを直して欲しい。
138水色時計:03/05/28 17:38 ID:FIaLRxyp
>>137の続き

「司、あのな……スカートが」
「え? あ、で、でも手離したら足に負担かかっちゃうよ」
司はクリムの胴の外側に両手をついて極力足へ体重をかけないようにしているので、自分では直せないと言う。
このまま黙ってしびれをやりすごすまで、じっとしていたいと。
「ええっと、ごめんね……重ね重ね」
申し訳なさそうに司が肩を縮める、その仕草は小動物のそれにも似て、クリムの保護欲をいたく刺激した。
「いや、別に気にしてないからいいって全然」
本当は別の意味でめちゃめちゃ気にしているのだけれど、おくびにも出さずそう答えた。
「あ、だいぶ治まってきたかも」
司は手をそろそろと床から離し、ひざのほうへ体重を移動しても大丈夫かどうか確かめると、
「うん、……平気みたい」
まだ少しよろけながらも片手を別のところについてからあいているほうの手でスカートを直した。
問題は、その際についた手の位置だった。
クリムの腿の横。
離れているなら何も気にすることはない。
だが、つくときに掠ったのだ、司の手が。
「〜〜〜〜〜〜っ」
いかなクリムの鉄の理性もそろそろ限界を迎えようとしていた。
「司? 大丈夫そうならどいてもらえないか?」
「あっ、ごめん、重かったっ?」
体重として重くはなかった。
だが、攻撃としてはものすごく重いパンチだった。
139名無しさん@ピンキー:03/05/29 01:09 ID:aYrawNgf
続きキタ━━━ (゚∀゚≡(゚∀゚≡゚∀゚)≡゚∀゚) ━━━━!!

けどまだ生殺しですか・・・?(;´Д`)
140名無しさん@ピンキー:03/05/29 01:45 ID:BYDGcP62
てかこれ、まだクリムの回想シーンの途中ですよね?
141名無しさん@ピンキー:03/05/29 06:54 ID:3Ft88B8n
>>129
クリムとBTの年齢、逆じゃないか?
142名無しさん@ピンキー :03/05/29 14:58 ID:SnGmJgqh
速水晶良と大黒なつめ、寺島良子のリアルでのカイト争奪戦は無いですか?
143名無しさん@ピンキー:03/05/29 15:44 ID:L3n7Hx4Y
速水晶良 tte dare? Black-Rose ?
144水色時計:03/05/29 16:57 ID:bZE66dHU
>>138の続き

街灯が夜道を照らしていた。
電車の走る音が昼間よりずっと近くで聞こえる。
寝台特急に乗っているときのようだ、とクリムは苦笑した。
明日からまた仕事に戻り、上司や受注先に頭を下げてまわらなければならない。
そんなこんなで、司に振り回されたクリムだったが、今日一日なんとか耐え切った自分をえらいと思う。
心底そう思う。
前述のとおりまだBTは勤務時間中であり帰宅までには時間があると思われたので、彼女が帰ってくるだろう時間まで自分の家で待っていたのだが、その間なるべく司を意識しないように努めた。
(ベアはあの司と二人っきりで住んでるんだよな……よく我慢できたもんだ。敬服するぜ)
そういえば、BTの家へ向かう道すがら、司はクリムにこんなことを言った。
「僕、クリムのこと今まで知り合った人の中で3番目に好きだよ」
「3番か……1番はまあわかるとして、他は?」
「ええとね、まず昴は別格。僕の中ですごくすごく大事すぎて、順番とかもう関係ないぐらい。
 で、1番はベアでしょ。2番はミミルで……3番は言ったとおりだよ。
 4番はね、楚良。最後助けてくれたとき、結構いいヤツじゃんって。それに友達になろうねって約束したんだ。
 それから同率4位でBTかな。楚良と同率なんていったら嫌がるだろうけどね、BT。
 最初はミミルのいってたとおり僕のこと騙したりしてたらしいけど、今はそんな嫌いじゃない。
 THE WORLDで会った人はこんなものかなぁ」
クリムは出てこなかったとある名前を訊いてみた。
「――銀漢は?」
「誰? それ」
とはまあ余談だが。
それにしても、3番のクリムに対してすらあのように無防備なのだから、好意を寄せているベアの前ではどれほどの態度を司がとっているのか……。
その破壊力を考えると恐ろしい。
司がBTの家にいることは、昴からベアに伝えてくれるという。
それを聞いたベアがどんな行動をとるか。
(だが、こっから先は逃げられない、真っ向勝負だ。ベアのお手並み拝見といくか)
ネオンの光が照り映えるクリムの顔に、いつのまにか微笑が浮かんでいた。
145水色時計:03/05/29 16:59 ID:bZE66dHU
>>144の続き

8畳ほどの部屋の真ん中辺りに、司は膝を抱えて座り、部屋の主が戻ってくるのを待っていた。
落ち着いた、けれどおしゃれな、大人の女性の部屋だった。
そして先ほど見たBT自身も、すらりとした綺麗な女性だった。
(……いいな)
ああいう人間を見ると、自分がいかに子供か思い知らされる。
歳が離れているのはわかっていたつもりだったけれど、改めてどれほど釣り合わなく見えるか認識してしまう。
しばらくして入ってきたBTは、夕食を済ませたかと尋ねてきた。
「うん、クリムのうちで食べてから来たから」
「……そうか」
その声が怒気をはらんでいたような気がするのは何故だろう。
司は話題を変えた。
「BTってリアルも美人なんだね」
「お世辞を言っても何も出ないぞ」
とはいうものの、空気が少し和らいだのがわかる。
「ミミルもそう言ってたけど、大人って感じだし……うらやましいな」
はぁ、と司はため息をついた。
「僕がベアと歩いてても援交にしか見えないけど、BTだったらちゃんと恋人に見えるだろうし」
「あのな……あたしもあいつと20違うんだが」
「僕がBTみたいな大人だったら、ベアは僕のこと見てくれたかな……」
「さっきからきいてれば、あたしが年増だといいたいのか?」
「どう頑張っても、僕には熟女の魅力なんてないもんね」
「さり気に喧嘩売ってるな」
「うそ、最後のはさすがに冗談。でもうらやましいっていうのは、ほんとだよ」
146水色時計:03/05/29 17:01 ID:bZE66dHU
長すぎですって言われた(つдT)
>>145の続き

BTはしばらく黙っていたが、おもむろに口を開いた。
「あたしはそうは思わないがな」
そう言いながら置いてある花瓶を見る。
そこに挿してある花はまだ見るものの目を楽しませてはくれるけれど、もうしばらくしたら新しいものに変える必要があるだろう。
「あいつは、あたしのことなんてなんとも思ってない。大人かどうかなんて意味がない」
BTは自嘲気味に話した。
「同時に、あんたが子供だってことも意味がない。好きなものは好き、嫌いなものは嫌い――」
そこで言葉を切って、司に苦笑を向けた。
「むしろ、あたしはお前のほうがうらやましい。伝えられる勇気があるだけな」
自分は、受身だったから。
いつだって相手の言葉を期待するだけだったから、自分からは言わずに。
「……クリムと似たようなこと言うんだね」
「そうか?」
ふ、とどちらからともなく笑顔になったとき、電話が鳴った。
147名無しさん@ピンキー:03/05/29 17:54 ID:n0uH7sN7
>>143
うん。詳しくは、ザワールド2参照。
話し変わるけど、渡会一詩と水原遥の関係がとてもいい。
正直、アルビレオが主人公の中じゃ一番好きだな。
148名無しさん@ピンキー:03/05/29 18:09 ID:MMRzfHMj
>142
なんでガルデニアがいないんだよ
149142:03/05/29 18:45 ID:544Yzj5h
>>148
単に本名知らないからというのが真相だったり。(w
これからリアル場面とゲーム内の書き分けがややこしくなりそうだねぇ・・。
150名無しさん@ピンキー:03/05/29 21:26 ID:engEwoC7
それぞれのキャラと本名の対比表を作ってほすぃ・・・。
151ドラム漢(保管庫の人):03/05/29 22:09 ID:5CILaieq
>150
作ってみました。内容をこのスレに貼るのは容量喰ってしまうのでご容赦を。
こうして見てみると、本名判明してる人って案外少ない気も。

ttp://ginkan.free - city.net/name.txt
152名無しさん@ピンキー:03/05/29 23:43 ID:MMRzfHMj
>151
サインに番外編があったなんて知らなかったよ。で、サインのアフターなのかビフォアー
なのかだけでも教えてください。
153名無しさん@ピンキー:03/05/30 00:00 ID:wXs0Ri5n
>「――銀漢は?」
>「誰? それ」

 禿   藁
154名無しさん@ピンキー:03/05/30 00:34 ID:bYCSLEaM
>>147
禿ドウ

受身か…(*´Д`) あ〜…BTは可愛いなあ…
155名無しさん@ピンキー:03/05/30 00:53 ID:/t3damTc
>「――銀漢は?」
>「誰? それ」
これはネタ振りで、今後出てきてしまうと思っていいのでしょうか!?
156水色時計:03/05/30 02:59 ID:aDgprHs/
>>146の続き

「うえーんいい加減疲れた……昴の気持ちがわかったかも」
何時間も歩き回って足が棒のようになったミミルはぼやいた。
「待つのは得意、だったんだけどなぁ……探し当てるのは苦手かもおーっ」
「もう遅いし、ミミルは帰っていいぞ。あとは俺一人で探すから」
そう言うベアの顔も疲労の色濃く、どれほどの間必死で探していたのかが良くわかる。
「親御さんも心配するだろ、あんまり遅くなると」
「こんぐらいじゃ心配なんてしないよ、うちの親は。娘のことなんてどーでもいーんだから。こっちだって親のことなんかどーでもいーけど」
ベアの顔に苦いものが広がったのをみとめてミミルは口をつぐんだ。
「っと……ごめん」
「……いや」
なんだか気まずくなってしまった空気を変えるようにメール着信を告げる音が鳴り響いた。
「!」
急いでメールを開く。
「……昴からだ」
「昴? なんて?」
「――――“司はBTの家にいるそうです。10時になったら電話を入れてみてください”だそうだ」
「なんですと?」
唐突に出てきた名前にミミルは素っ頓狂な声を上げた。
驚いたのはベアも同じだった。
「妙だな。司はBTとリアルではまだ会ったことがないし、家なんか知らないはずだが」
「なんでBTなのかってゆーのが、司の1番の女友達を自称するミミルちゃんとしてはちょっと複雑な気分ではあるけど。でもま、無事みたいで良かった。安心したよ」
「ああ、そうだな。あとでBTに電話してみよう」
「じゃああたしは帰るね。司のこと、終わったらどうなったかちゃんと連絡ちょうだいね」
「わかった、約束する。今日はありがとう、ミミル」
「いーっていーって。昴じゃないけど、あたしも司のこと大事な友達だと思ってるし」
いや、昴は司のこと友達と思ってるかどうかは不安だ、とベアは内心思った。
それからきっかり10時に、彼はBTへ電話をかけた。
157水色時計:03/05/30 03:00 ID:aDgprHs/
>>156の続き

「はい」
電話を取ったBTの表情が変わったのを見て、司は電話をかけてきたのがベアだと悟った。
身体を強張らせた司をBTは目で制してから、電話のボタンのどこかを押した。
ピ、という音がして、向こうの会話が、受話器からだけではなく電話全体から聞こえるような音になった。
「佐久間です。……司が、そっちにいると聞いたんだが」
やはりベアだった。
司は不安げに受話器を手にしたBTを見上げた。
BTは口の前に指を一本立て、静かに、という動作をし、司はそれにおとなしく従い、息を殺してベアの声を聞いた。
「今は疲れて寝ている。昨日寝てないそうだからな、誰かさんのせいで」
「……司に聞いたのか?」
「情報源は色々あるからな。そういうものだろう?」
「どこまで知ってるんだ」
「さあ? かけひきでは手の内は容易に明かさない、それがあたしだ」
「わかった、それについてはもういい。……司は、平気か?」
司の肩がわずかに震えた。
ベアは司がすぐそばで聞いていることには気づかない。
「どういう意味だ?」
「いや、その……怪我とかはしてないか。泣いたり、落ち込んでたりは」
「傷つけたという自覚はあるわけだな」
「それは……酷いことをしてしまったと思っている」
ベアはため息とともに吐き出した。
「司に誤解させたままでいないで、素直に言えばよかったんだが」
誤解?
誤解って……?
顔を上げた司はこちらを向いて話すBTと目が合った。
158水色時計:03/05/30 03:01 ID:aDgprHs/
>>157の続き

「何をだ?」
「自己嫌悪に襲われたんだ。酒の勢いで快楽だけを求める道具みたいに司を抱こうとしてた自分が、最低な人間に思えた」
「……なるほど」
「それで司は、俺に拒否されたと――あの子は悪くない、俺が……」
そこで声は途切れ、時計の針の音が聞こえるほどの沈黙がしばし訪れた。
司は手を色が変わるぐらい握り締めて、ベアの言葉を待った。
「認められなかっただけだ。彼女に惹かれていることを。父親としての役割を果たすことにとらわれて、肝心なことを見失って……あげく、こうだ。みっともないにもほどがあるな」
くっと、ベアがのどの奥で笑った声が聞こえた。
「だからこそ、流されるんじゃなく、きちんと自分の意思で司を」
「ストップ」
BTは強めの声でベアを遮った。
「続きは家で言うんだな」
「は……?」
状況把握も出来ぬまま、次に聞こえてきた覚えのある声に、ベアは絶句した。
「ベア……」
司は受話器を握り締めながら泣いていた。
「僕、僕……」
「つ……司、か……?」
BTは電話のそばで腕を組みながら笑ってベアの狼狽ぶりを聞いていた。
「BT! 引っ掛けたな!!」
「言っただろう、手の内は明かさないと」
司の手から再び受話器をとりそれだけ言うと、また司に渡す。
「僕、帰っても……いいの……? ベアのそばにいても、いいの……?」
ベアは迷わなかった。
「ああ。帰ってこい」
「うん……!!」
あの家が、僕の居場所。
159名無しさん@ピンキー:03/05/30 03:31 ID:U7zeVviu
深夜の更新お疲れさまです〜。
僕、僕連呼でかなり満腹感ありますが(w このあと待望のえちしーん突入? も一度お風呂から?<期待ばっか
160名無しさん@ピンキー:03/05/30 03:50 ID:vAhTcr9g
水色時計さん。おつかれさま。最高です。
あとついでというわけではないのですが
ドラム漢さん。いつも保管庫更新お疲れさまです。
がんばってください。
161名無しさん@ピンキー:03/05/30 04:48 ID:6qQvoU7i
BTの引っかけ方が、非常に「らしさ」がでていて( ・∀・)イイ!
もうちょっとBTにベアをいぢらせたかった気もするけど、あんまり
長引いても間が抜けるからこれでいいのかも。

濃厚なエチシーン、お待ちしてます!
162名無しさん@ピンキー:03/05/30 19:06 ID:+tjarItX
>>ドラム漢さん

ZEROにて、司と昴の本名が出ています。

司 → 荘司 杏
昴 → 御園 真理子

追加をお願いします。
163名無しさん@ピンキー:03/05/30 19:09 ID:S4MAZa3x
下手にリアルの本名判ると何か萎えるな。

あーあ………。
164名無しさん@ピンキー:03/05/30 19:53 ID:I1AMFCnR
そう?杏たん。はぁはぁ
165名無しさん@ピンキー:03/05/30 20:01 ID:NgECxz4I
公式だと司×ベアなんてありえないのか、ふ、世知辛いものだな。

>163
そうか、むしろリアルの姿を連想しやすくなって助けるけど。
まぁ、これは昴と司限定だけどね。
166ドラム漢:03/05/30 21:23 ID:AxJPSZu9
>162
情報ありがとうございます
保管庫の更新と共に>151のアドレスに追加しました
167柴山:03/05/30 23:21 ID:yEm28/MI
どちらかと言ったらやっぱり
司の方が萌えるな。
司たん(;´Д`)ハァハァ
168水色時計:03/05/31 01:25 ID:AdB2X6c7
>>158の続き

もう夜もだいぶ遅いというのに、部屋には電気が点いていた。
残していたお金で、司は電車に乗り、ベアの待つ家に帰った。
ベアは迎えにいくと言ってくれたのだが、今からベアが来るのを待っていると遅くなりすぎてしまうし、BTにも迷惑だろうからと司は断った。
あの告白から1日。
あの時とは違う気持ちでまたドアを開ける。
「ただいま」
「おかえり」
出迎えてくれたベアと司の視線がしばし絡み合い――――
口を開いたのはベアだった。
「風呂、わかしてあるから……入るか?」
司はわが耳を疑った。
ベアからこんなこと言うなんて?
自分にとっては嬉しいのだが。
「え、一緒に?」
「いや、俺は先に入らせてもらった」
ベアはごほんと咳払いをすると乾ききっていない頭をかいた。
司もピンと来て、目を見張った。
「……いいの?」
――――しても。
「それは俺のセリフだと思うんだがな」
とベアは言った。
司の表情はみるみるうちに変わり、
「僕はもちろん全然かまわないよ! じゃあお風呂上がったらベアの部屋に行くね。寝ないで待っててくれる?」
「ああ」
少し照れがあるのか、ベアは視線を司からはずしながら答えた。
169名無しさん@ピンキー:03/05/31 01:28 ID:xtlmBXuT
キタアアアアアアアアアアアアアア!!!(・∀・)
170水色時計:03/05/31 01:51 ID:AdB2X6c7
>>168の続き

タオルにボディソープをつけ泡立てる。
昨日は彼の背中を洗った白く染まる生クリームのようなそれで、今日は自分の身体を洗う。
手の中のタオルが、腕を、首を、胸を、腹を、足をすべっていく。
全身が泡で覆われていく。
もうすぐ、この身体は彼にもこうやって触れられるのだろうか。
腕に、首に、胸に、腹に、足に、全身に。
もう少ししたら。
洗い終わったら。
綺麗になったら。
(な……なんか、妙に緊張する。変なの、今までは平気だったのに)
司は一人で真っ赤になった。
(は、恥ずかしいよ……なんで?)
この小さな手が、彼の大きな男の手になる、そんな想像をするだけでおかしくなりそうだ。
司はたまらなくなって泡のついた両手で頬を押さえた。
(ぼく、へんかも……! どうしよう!!)
こんな状態で実際にベアに抱かれたら、自分はどんな風に変わってしまうんだろう!
それは恐ろしくもあり、また楽しみでもあるような、奇妙な感覚だった。
(もうダメっ、これ以上入ってらんないよ)
手が無意識のうちに胸の前で組まれ、司は祈るようにシャワーを浴びた。
泡が排水溝に勢いよく吸い込まれていく。
身体に付着した泡を全て流すと、司は組んだ指と指をゆっくりと解いた。
171名無しさん@ピンキー:03/05/31 02:20 ID:B/Bi4BkD
キタァァァァ
でもハッピーエンドが近いと思うと寂しくもあり
172A−40:03/05/31 04:10 ID:pr3KreyW
Mm-×○@.hack仕様さん
>>858の>>そう決断したカイトは、なつめの横に座ると頬にキスをした。
の挿絵描かせていただきました
ttp://akm.cx/2d/img-box/img20030531035856.jpg
そちらが考えていたものと大幅にイメージが異なるかもしれませんがご容赦を。
ところで、hack//the world2のポストカードでゲームキャラ全員集合のやつがありますが
なつめだけいないのはどういうことなんでしょうか。
ぴろしですら右下にぎりぎり入っているのに。
173A−40:03/05/31 04:14 ID:pr3KreyW
あああ、すみません、間違えました!
っていうか続きが書かれてる!


174水色時計:03/05/31 12:05 ID:AdB2X6c7
>>170の続き

時計の針は深夜1時を回っていた。
今日一日、司を探して歩き通しだったベアの疲労は相当なものだったが、彼はきちんと起きて待っていた。
「司」
「……」
ベッドに座っていたベアに、司は思い切り抱きついた。
ベアは一瞬驚いたが、微笑んで司の身体を抱きしめた。
「抱いてもいいか?」
言った後、いや、とベアは言い直した。
「こういう言い方はずるいな。……抱かせて欲しい」
「BTの家での、電話の続き?」
司の顔に笑みが広がった。
「……好きだよ」
二人の唇が、互いに吸い込まれるように近づき、重なった。
数秒の後離れた唇で二人は笑いあった。
オレンジチェックのパジャマの上着の裾から、ベアの手が侵入してきて、背中に触れた。
ただそれだけなのに、ぞくぞくした快感が走った。
もう片方の手でボタンをはずそうとするベアの手に司の手がかかり、それを止めた。
「……やっぱりいやか?」
「ううん、そうじゃないの」
司はかぶりを振って不安そうな響きのベアの言葉を否定した。
「あのね、僕……いままで無理やり強要されてきて……服だって、脱がされたり、脱げ、って命令されていやいや脱いだりとかで」
「……」
「でも、ベアとは、僕がしたいって思うからするんだって……だから」
手を胸元に持っていき、
「自分で脱ぎたいんだ。……ダメかな」
「ダメなわけがないだろう?」
ベアは司の手を握った。
「そんな風に思ってもらえるなんて、おじさんは嬉しい」
「良かった」
司は安心したように笑った。
175名無しさん@ピンキー:03/05/31 18:22 ID:lgu5DEuo
>>151
ミミカを操作してる三人って姉妹だったっけ?
176名無しさん@ピンキー:03/05/31 18:39 ID:RRcyZLyD
>>175
違います。
177水色時計:03/06/01 01:09 ID:PTr96Kbo
>>174の続き

すぐそばにベアがいて、自分の一挙一動を見ていると思うと、顔に血が集まってきてかあっとなる。
(僕、いますごくどきどきしてる……)
一番上のボタン、二番目、三番目――――
(やだ……! ベア、気づいちゃうかもしれない!)
肩がはだけ、白い下着の肩紐が。
胸がはだけ、膨らんだカップが。
身体の部分が少しずつ現れていくたびに、鼓動が速さを増していく。
見られている。
ただそれだけでこんなにも……。
昨日はなんとも思っていなかった、気にしていなかったことを、今はどうしても意識してしまう。
昨日と今日の違いは、彼の気持ちを知ったこと。
心があるとないのとでは大違いなのだと司は理解した。
袖を抜き、完全に脱いでしまうと、司はパジャマをたたんで置いた。
ズボンの腰に手をかけ、しばしためらった司は、ベアに言った。
「あの……電気、消して……一番小さいやつにしてくれる?」
「ん? ……ああ」
ほのかなオレンジ色の暖かな明かりが部屋を微かに照らした。
「これでいいか?」
「うん。ごめんね、ありがとう」
ぼんやりとした輪郭の中で、ズボンも脱ぎ下着だけの姿になった司は、背中に腕を回してホックをはずした。
「今日のやつはフロントホックじゃないんだな」
「え、う、うん……」
暗くてよかった。
きっとトマトみたいになってる顔を、見られないですむから。
思い切ったように身体を覆っていた布を全部取り払ってしまうと、ベッドの上に乗った。
178水色時計:03/06/01 01:12 ID:PTr96Kbo
>>177の続き

司を待っていたのはベアの腕だった。
(め、めちゃくちゃ恥ずかしいよっ)
抱き寄せられて、鎖骨の辺りに落とされる唇を感じた。
「……っ」
お返しに、司はベアの耳たぶに軽く噛み付いた。
自分の意思で、そうしたいと思ったから。
自分の全てで、彼を愛したい、喜ばせたいと思ったから。
わかって欲しかったし、それを伝える手段も持っている。
食んだ耳たぶを舐めると、ベアの動作が一瞬だけ止まる。
それが何故かどうしようもなく嬉しくて、司は手を伸ばして、彼の胸板を手のひらで撫でた。
ベアの手は司の手と交差して、司のふくらみを探っている。
まろやかなその動きは、激しいものではなかったけれど、じわじわと司の熱を高めていった。
ベアは司に痛みを与えないようにと、注意を払って少女の身体を扱っているのだった。
「っ……は……っあ」
そっと司をベッドに倒して、ベアは覆いかぶさった。
素肌に直接感じるシーツの感触は心地よく、司は素直に身を委ねた。
ちゅ、と音を立てて口付けられると司の身体が震えた。
「くすぐったい……」
「強くすると跡が残るだろう」
「いいよ、跡、ついても」
こみ上げてくる笑いに肩を震わせながら、司は、あ、と言った。
「こういう言い方はずるいんだっけ。……え、と……つけてください」
「はい」
ベアは笑って、胸の上のほう、膨らみかけたところに口をつけて強めに吸った。
「痛くなかったか?」
「ううん、このぐらい平気」
司は照れたようにえへへと笑って、
「嬉しいほうが強いから、痛くなんかないよ」
と、自分の胸をいとおしそうに触った。
179名無しさん@ピンキー:03/06/01 01:33 ID:sxyc89ek
キタ━━━━(゚∀゚)━━━━ッ!!!! やっとキタ━━━━(゚∀゚)━━━━ッ!!!!
180名無しさん@ピンキー:03/06/01 01:56 ID:xGjlMpgd
どうやら、台風に負けずに家に篭ってられます!
181水色時計:03/06/01 03:01 ID:PTr96Kbo
>>178の続き

ベアは司の身体をつぶしてしまわないように気をつけながら、手を下げていき、そっと足の付け根に触れた。
「ひゃ」
そこは湿りはじめていたが、まだ十分とはいえなかった。
ベアは入り口だけをなぞるように愛撫した。
するとだんだんと司の息に甘いものが混じりだし、同時に潤いもたっぷりしたものに変わってきた。
「あ……はぁっ……ん……っ」
ベアは司の足首を取り持ち上げると、親指を口に含んだ。
つま先が刺激に反応してぴんとはった。
「……ふ」
足を舐め、舌を上に移動させていく。
やがてざらざらした生暖かいものが胸へと辿り着き、硬くたちあがったピンク色の乳首を舐めあげた。
「あんっ!!」
司はシーツをぱすん、と叩いた。
ちゅううと吸われると、下腹部にじんじんするような奇妙な感覚が生まれて、もっとして欲しいという思いと、やめて欲しいという思いがごちゃ混ぜになった。
痛いほど張り詰めた蕾はこりこりと硬くしこって、ベアの指に挟まれては転がされている。
胸の中から切ない気持ちがあふれてきて、どうしようもなく苦しくなった。
「ぅうん……ひぁ」
身体の中心がたまらなく熱い。
こんなことは初めてだった。
こんな風に感じたことはなかった。
快楽をむさぼっていたのは父親のみで、司はいつだって、ただ痛いだけだったから。
182水色時計:03/06/01 03:02 ID:PTr96Kbo
>>181の続き

ベアは指先で司の様子を探った。
ぬるりとすべる蜜が、司の状態を告げていた。
様子見に一本、司の中に指を侵入させると、それは粘液の助けを借りてなんなく入った。
「ふぁっ……あっ……」
ひとさし指で中をほぐし、親指で陰核をいじってやると、そこはますます潤みを帯びて、司の声は高くなった。
次いで中指を入れる。
これも最初の指同様楽に入った。
くちゅくちゅと水音が響いて二人の理性を奪っていく。
「やっあん、ダメ、だ、よおっ……!」
完全に濡れそぼった司の秘所はとろとろと蜜をこぼしながらベアの指に犯されていた。
(そろそろか)
ベアはゴムの袋を破り、手早く自身に装着すると、司の入り口にあてがった。
そして、ゆっくりと壁を押し広げながら腰を進めた。
「!」
瞬間、司の身体は緊張して強張ったが、すぐに司は不思議そうな声を上げた。
「あれ……? 全然、痛くない……」
「だいぶ慣らしたからな。大丈夫だったんなら、良かった」
ベアの言葉に、自分の体のことを気遣っていてくれたのだと司は悟った。
痛みを伴わない純粋な快楽、という形のセックスもあったのだろうか、と思った。
それとも普通はみんなそういうものだったのだろうか。
183名無しさん@ピンキー:03/06/01 03:17 ID:sxyc89ek
起きてて良かった……
184名無しさん@ピンキー:03/06/01 03:55 ID:T0GluEF1
ぬぉぉぉベアが羨まスィィィ
185名無しさん@ピンキー:03/06/01 04:07 ID:DPwj4KCC
はぁはぁ…うっっ!(前屈み)
186名無しさん@ピンキー:03/06/01 09:00 ID:dLq62Hl0
うおおおぉぉぉぉぉぉ!!!
佐久間のおっさんが羨ますいっ
187名無しさん@ピンキー:03/06/01 13:17 ID:PSNmFriO
同時に、「セックスは痛いもの」という印象しかなかった司がやはり切ない…
で、ありながらあくまでベアとのつながりを求めたケナゲさに萌え
188水色時計:03/06/01 18:28 ID:PTr96Kbo
>>182の続き

自分の中が、ベアで満ちていく。
「司、もう少し足、広げられるか……」
「……っ」
「力抜いて……そう……」
「ふぅっ……ぁ」
「……そうだ」
全部埋め込み終わると、ベアは長い息を吐いた。
司の息は荒く、手はぎゅっとシーツを握り締めてベッドにたくさんのしわを作っていた。
「つらく……ないか?」
ベアの問いかけに、司は首を振った。
「つらく……は、ない、けど……いしき、とび……そう」
答えた司の目にはうっすらと涙がにじんでいた。
「……なるほど」
いっぱいいっぱいな司と対照的に、ベアのほうにはまだ若干の余裕がある。
「……ちゃんと、感じてくれてるわけ、だ……」
こういう風に司をからかえるだけの余裕が。
しかし、怒るか照れるかすると思われた司の反応は、ベアの予想と違っていた。
「……うん」
司は吐息交じりの声で、素直にそれを認めてしまった。
「こんな……に……気持ちいいの、っは……はじめて」
これにはベアのほうが面食らった。
そしてそのベアの驚きは、続く言葉に喜びへと変化した。
189水色時計:03/06/01 18:28 ID:PTr96Kbo
>>188の続き

「やっぱり、好きな人と、だから……なのかな……」
「……司」
思わず彼は繋がったまま司を強く抱きしめていた。
「あっ……!」
急な動きに司は声を上げた。
ベアも我に返って、抱きしめた腕から司を解放した。
「あ、す、すまん」
「ううん、いいよ、別に」
司は握り締めていた指を離して、シーツの代わりにベアの指をつかんだ。
「ベアだから……ベアになら、いいよ」
ベアは司の指を握り返した。
つないだ手から思いが溢れ出して、二人の間の隙間を埋めていく。
「……動くぞ」
ベアは挿れたときと同じように、ゆっくりと自身を後退させた。
自分の内にあったものが引き抜かれていくことに、どこか寂しさを覚えつつも、司はぞくりとした。
「……っあ……!!」
「耐えられない……ようだったら……俺に、つかまれ」
抜けきるか抜けきれないかのぎりぎりまで戻ると、再びぐっと押し込んだ。
司はすがるように、ベアの手をぎゅっと握っている。
抽挿を繰り返すベアの動きに司は意識を引き止めておくのが精一杯で、もうまともな思考はできそうになかった。
190黄昏の文芸作家:03/06/01 19:28 ID:WxSBCyH6
>>162

黒薔薇の本名も明らかになったよな、確か。
191名無しさん@ピンキー:03/06/01 20:24 ID:oblAjiLA
誰かAI busterのリコリスもの書いてくれませんか?
例えば
「服のないリコリス」も「服を脱ぐリコリス」も、そんなデータは<ザ・ワールド>のどこにも用意されていない。
「なぜ、そう言いきれる」
ふと、われに返った。
なにを根拠にそう言っているのか。決めつけているのか。
・・・・・
のようなのを
192名無しさん@ピンキー:03/06/01 20:26 ID:oblAjiLA
うう、sage忘れました
193あぼーん:あぼーん
あぼーん
194名無しさん@ピンキー:03/06/01 20:43 ID:dLq62Hl0
お手伝いsage
195名無しさん@ピンキー:03/06/01 22:20 ID:9+XlVgVq
>>189
(・∀・)
イイヨーイイヨー
196水色時計:03/06/01 23:18 ID:PTr96Kbo
>>189の続き

「あっ……ベアっ……ベアぁっ……!」
司はうわごとのように何度もベアの名前を呼んだ。
司の胎内は熱く溶けていて、ベアと混じりあい、絡みついた。
そろそろ限界が近いと思われた。
ベアがふいに、それまでの緩やかな動きから一転、司の身体に強く打ちかかった。
「ひっ!!」
ひときわ激しい波が司を流し、遠くへさらっていきそうになる。
深いところで一つになり、足を水草のように絡ませあい、肌と肌を合わせた。
こすれる。
ベアもとうに余裕などどこかにやってしまっている。
「っぼ……ぼく、もう、だめぇっ……!」
司の閉じた目の端から涙が一筋流れた。
その表情から、快感の深さが見てとれる。
「いっちゃ……いっちゃう! あ、ああっ」
「くっ……!」
「あああああああ!!」
司の声と同時に膣内がよりいっそう締め付けをきついものにし、ベアのほうもそれを利用して一緒にいく。
つかのま意識を飛ばしていたかもしれない。
真っ白の世界を見た気もする。
それは、司が生まれて初めて経験した絶頂感だった。
「はぁっ、はぁ、はぁっ」
二つの荒い呼吸が、深夜の寝室に聞こえていた。
ずるり、ベアが終わりを告げた自分を司から抜いた。
まだ快感の残り火があった司は足をぴくりとさせながら、ベアを見て笑顔になった。
「あせ、かいちゃった、ね」
「シーツも……洗濯したほうがいいか」
「今日……昨日? 色々あって疲れたし、さっぱりしてから寝たいよね」
「とりあえず、風呂に入りなおすか?」
「今度は一緒にね」
二人は顔を見合わせると、声を立てて笑った。
197水色時計:03/06/01 23:20 ID:PTr96Kbo
>>196の続き

その後、仲良く風呂に入った司とベアは、仲良く司の部屋で寝て、仲良く次の朝あの目覚まし時計に起こされたとか。
「僕、今すごく幸せだよ」とは司のコメント。
なお、余談だが、起きてから携帯のメールが届いていることに気づいたベアはミミルに平謝りする羽目になった。
そのやりとりの内容は以下のとおりであったという。

『連絡くれるって言ったのに、嘘つき!
 ちゃんと約束したじゃん(怒)
 あたし待つのは得意だけど、あんなに待たせるのはマナー違反もいいとこっ!!
 完徹しちゃったじゃんか、もう今日の授業全部寝るかんね!
 おっさんのアホー!!』

『すまん、すっかり忘れてた!
 ほんとすまん!
 ミミルには申し訳なく思ってる。
 今度改めて何か礼をするから、許してくれないか』

『よーし、その言葉忘れんな!
 仕方ないから許す。
 で、肝心の司はどうなったか教えてよね!』

ミミルにどんな返信をしたか司は尋ねたけれど、ベアは教えてくれなかった。


THE END.
198水色時計:03/06/01 23:25 ID:PTr96Kbo
や、やっと終わった……!! (つдT)
足掛け半年、長かった。ようやくここまでこれました。
読んでくださった皆さん、ありがとうございました。
前ふりがめちゃくちゃ長いわりにエロがぬるくて申し訳ないですが。
ではさらば!
チャラーン(゚д゚)ノ○←オカリナ
199名無しさん@ピンキー:03/06/01 23:39 ID:sxyc89ek
お つ か れ さ ま で し た
ハッピーエンドで良かったっす
200名無しさん@ピンキー:03/06/01 23:40 ID:wOOuEF6y
終わったー( ´∀`)
長い間お疲れ様でした
エロオンリーとは別な純愛+エロも有りという路線で、これはこれで正解だったかと思います
じつに(;´Д`)ハァハァさせていただきマスタ!
201名無しさん@ピンキー:03/06/01 23:48 ID:Fc7jNi5w
まじでよかった。乙。
202名無しさん@ピンキー:03/06/01 23:52 ID:yECp9oOh
もう良かったとしか言いようが無い・・・
御疲れ様でした!
203名無しさん@ピンキー:03/06/02 00:02 ID:odcd05Um
最高です。
表現できないほどイイです。
乙かれさまです。
204名無しさん@ピンキー:03/06/02 00:07 ID:fL399Zuj
お疲れ様〜
ハッピーエンドで終わって良かったYO!
205名無しさん@ピンキー:03/06/02 00:09 ID:BcuM69dH
おつかれさまー!
見事な出来栄えでした〜
206黄昏の文芸作家:03/06/02 00:34 ID:Zbmixhds
乙カレー! 司が幸せでイイ!
時が経つのは早いねえ…もう半年か。
俺も…俺も終わらせないとイカンと思ってるんだけど…
忙しくて…・゚・(ノД`)・゚・
207浅羽克矢:03/06/02 01:19 ID:vhhTS153
>水色時計さん
半年もの間、本当に乙華麗様でした!
とっても萌えさせて頂きましたでつ。(w
最後のミミルとのメルオチが何とも言えず微笑ましくハッピーエンドの幕を締めくくるのに相応しく...
是非、また何か書いて下さいねん?銀漢のその後も気になるしw

>黄昏の文芸作家氏
マターリ待ってますんで、ご自分のペースで続けて下さい。
黒薔薇のリアルは、晶良(あきら)、弟のカズは文和です。
昆布ティーク9月号(8/9発売)から連載する予定みたいっすよ。

発売されてる筈のZEROが手に入らにゃい...仕方なく取り寄せ。
208A−40:03/06/02 02:18 ID:JcIGlmff
お疲れ様でした
水色時計さん 、本当、尊敬に値する人です
209名無しさん@ピンキー:03/06/02 02:19 ID:PIJgioWF
>水色時計さん
半年・・・つまり半年もの間、ハァハァさせてもらったということですか!いや、マジで最高でした。お疲れ様でした。
210名無しさん@ピンキー:03/06/02 03:20 ID:XP2IYWEo
>水色時計さん
モツ華麗さまですた。
一息つけたら、続編or新作を♪





と言ってみるtest
211名無しさん@ピンキー:03/06/02 03:25 ID:2h7wI+hU
どなたか・・・・ガル様ネタキボンヌ・・・
212名無しさん@ピンキー:03/06/02 10:45 ID:FEQZcrxC
カオちん「あいつムラつきますぜ」
昴    「犯ってしまいましょう」
213A−40:03/06/02 21:06 ID:JcIGlmff
最初は「The world」で他人と行動を共にするということは無かった。
しかし、ある日彼女にある出会いが訪れる。
カイトとの出会いである。彼と知り合ってからは
彼女は彼に会いたいが為にログインしていた。
そして―その思いが通じ、一ヶ月ほど前二人は遂に恋仲となった。
(意外にも、告白をしたのはガルデニアからであった。)
今の関係に不満がある訳では、ない。しかし人間の欲は尽きないものである。
彼女はもう一歩進んだ関係になりたいと思っているのもまた事実であった。
     ―そんなある日―
「ふぅ・・・」
「って聞いてる?ガルデニア」
「い、いや、すまん。大丈夫だ。聞いている。な、何の話であったか?」
ガルデニアは気が動転しているのか矛盾した事を言っている。
「?えっと時間が大丈夫なら僕の部屋に来ない?って話だったんだけど」
214A−40:03/06/02 21:08 ID:JcIGlmff
>>213
(なッッ・・・・!?!?!??!?)
無論カイトにその気は無かったのだろうが、
それは今のガルデニアを動揺させるには十分な言葉だった。
(へ、部屋に来いという事は・・「 や ら な い か ?」ということか?・・
し、しかしカイトに限ってそんな事は・・しかし・・これはいい機会なのでは・・)
「ガ、ガルデニア?」
「う、うむ!こ、高価なアイテムだな!!か、感謝する!!」
「え?な、何言ってるの?な、なんか変だよ?大丈夫?」
「い・・いや、何でもない。大丈夫だ。ど、同行させて貰おう」
実際のところ全然大丈夫ではなかったが・・・
215A−40:03/06/02 21:09 ID:JcIGlmff
      ―カイトの部屋―
(ここが―カイトの部屋)
今、ガルデニアはもの凄く高レベルなエリアに迷い込んだ気分だった。
だがその反面、これがリアルでは無いという事が少し残念でもあった。
「まあ、ゆっくりしていってよ。たいしたものも出せないけど」
「い、い、いや!気に、すす、すするな!」
(部屋に連れてきたって事は、やはり・・ああ、もう。さっきから
私は何を考えているのだ・・)
言葉には出さないが、態度にはおもいっきり出ていたガルデニアであった。
「・・・」
鈍いカイトもさすがに薄々感づいてきた。自分の発言がどういう意味で捉えられたのか。
そして自分の軽率さに心の中で舌打ちをした。
「ガ、ガルデニア!?あ、あの、確かに部屋に誘ったけど・・そのやましい気持ちがあった
わけじゃあ・・!!」
「い・・い、いや!!も、も、もちろん!!わかっている!!むしろ私のほうが
やましい事を考えていっ・・てって・・!」
言ってガルデニアは回線を切って首を吊りたい気持ちになった。
216ドラム漢:03/06/02 21:09 ID:kLIou36t
>水色時計氏
私も長き渡って萌えさせて頂きました。ハッピーエンドでヨカッタ(*´∀`)
長編執筆、乙彼様でした!
217A−40:03/06/02 21:11 ID:JcIGlmff
しばしの沈黙。
『あ、あの』
そしてお互い同時に口を開いた。
「え、な、何?」
「い、いやカイトの方こそ、な、何だ?」
「あ、あのさ、そ、そのなんていうか」
口篭もるカイト。
だが、ガルデニアには彼が何を言いたいのかは分かっていた。
―恐らく自分と同じ事を考えているのだから。
そんなカイトを見てガルデニアは頬を赤らめながら言った。
「その、なんだ・・・いいぞ」
「カイトになら・・構わないぞ・・・私は」
以前の彼女なら自らこんな事を言う事はまず出来なかっただろう。
しかし彼女は変わったのだ。目の前の男の子が変えてくれた。
「ガルデニア・・・」
―そして二人は軽く口付けをしてベッドに倒れこんだ。が
「あ、あ!ちょ、ちょっと待て、カイト」
「え・・?あ、やっぱりやめとく・・?」
「や、そうではなくて・・始める前に明かりを消して欲しいのだが・・
 その恥ずかしいというか、あんまり・・見られたくないのだが・・」
「あ、何だ。そんな事(笑)」思わず笑うカイト
「そ、そんな事とは何だ!・・・い、いくら体を重ねるとはいえ、は裸を
み、見られるというのは・・・正直、そんなに自信があるわけでは無いし・・」
「大丈夫、とっても魅力的だよ。ガルデニアの体は」
「・・・よくもまあ、そういう事をはっきり言えるものだ
聞いている私の方が恥ずかしいぞ」
ガルデニアは顔だけでなく耳まで真っ赤になっていた。
218A−40:03/06/02 21:13 ID:JcIGlmff
「ごめん(笑)」
「し、しかしだな、や、やはり明かりをっ・・・んッむ」
ガルデニアの言葉をカイトがキスで遮る
「・・はぁ・・ふ・・ぷはっ・・・ず、ずるいぞ・・カイト」
糸を引く唇。
「あははは、ごめんごめん(笑)でも僕、ガルデニアの体とか、顔とか・・
ちゃんと見てしたいんだ」
そう言いつつガルデニアの胸に手を当てる。
「あ・・ふぁあ・・ん」
「あんな風に言ってたけど、やっぱり魅力的だよ。ガルデニアの体は・・」
そう言いながらガルデニアの胸を優しくもみしだく。更に、彼女の下半身の淫裂も弄る。
既に彼女の性器は彼女自身の愛液でとろとろになっていた。
「ん・・はあ・・んはあ・・本当か・・?嬉し・・い・・ぞ・・
はあ・・な、なあ、ところでカイ・・ん・ト、そろそ、ろ・・」
「ん?落ちちゃうの?」
どこかわざとらしく訊ねるカイト。
「馬鹿・・・・分かってて・・聞いているだろう?」
「そ・・そんな事無いよ(嘘)」
どうやら、どうしてもガルデニアに言わせたいようだ。
そのような問答を二度三度繰り返した後、
彼女はついに観念した。
「・・ぬう、その、その、な、なんだ。カイトの・・・を
わ、私の中に・・・・」
ほとんど消え入りそうな声であった。
しかしカイトは意地悪そうにさらにガルデニアを問い詰めた。
「ん〜?僕の・・何?」
「ぬぅ〜・・い、意地の悪い奴め・・も、もう知らん!」
「あ〜!ご、ごめん!ガルデニア!わかった。・・じゃあ挿入るよ・・」
「っ・・う、うむ」
カイトの物がゆっくりとガルデニアの中に入っていく―
219A−40:03/06/02 21:13 ID:JcIGlmff
「は・・ふぁああん・・」
そして奥にたどり着いた。
「う・・っ・・動かすよ」
「うっ・・うむ・・っ・・ああう・・あああ・・カ・・イト・・のが
中でぇ・・動いてぇ・・」
部屋中にいやらしい音が鳴り響く。
「っく・・ガルデニア・・そろそろ・・」
「っ・・ああ・・わかっ・・た・・はあ・・はあ・・はあん・・
いいぞ・・っっ・・あああああああああああああ」
二人は絶頂を迎えた。
「はぁ・・はぁ・・ん、」
「はぁ・・はぁ・・」
二人ともぐったりとして荒い息を立てる。
(・・カイト・・愛している・・カイト)
そうして二人は眠りについた。
こうしてガルデニアはまた一歩カイトとの距離を詰める事が出来たのであった。


しかし先も述べたとおり人間の欲は尽きないものである。
今の関係に不満があるわけでは無かったのだが・・
〜数時間後〜
目覚めた二人は「今度はリアルでしよう」と約束したのであった。


220A−40:03/06/02 21:18 ID:JcIGlmff
駄目だ
やっぱり無理はするもんじゃ無い
221ドラム漢:03/06/02 21:22 ID:kLIou36t
>A−40氏
割り込んでしまった。申し訳ありません
イラストだけでなくSSも書かれるのですね
ガル様可愛え…(*´Д`)
222A−40:03/06/02 21:39 ID:JcIGlmff
>>ドラム漢氏
いえ、こちらこそこんなものを書き込んでしまって申し訳ありません。
それから、いつもご苦労様です。
>>211
下手糞な小説で申し訳ありません。
これでも一生懸命頭使って書いたんですが、これが僕の限界です。
223名無しさん@ピンキー:03/06/02 22:38 ID:+3sPmgXi
>A−40さん
ふつーに楽しめましたよ。
しかし「 や ら な い か ?」にはワラタ
224名無しさん@ピンキー:03/06/02 23:18 ID:XCiVzf44
ガル様キタ━━━━(゜∀゜)━━━━!!!!!!
225黄昏の文芸作家:03/06/03 00:58 ID:3uT2+2Gr
ガル萌え! そう言えば俺の方のガルも最近ご無沙汰!?
書きたいんだけど…今、ちょっと大事な時期なんでネットも夜中しか
できない…不況の日本経済が憎い!
 ケータイもiモードに変えてザ・ワールドやりてぇッ!
226黄昏の文芸作家:03/06/03 02:20 ID:BD4LLRs6
連続でスマソ。
唐突に思いついたんだが…ゲーム・アニメ・OVA・コミック・小説と
各メディアに浸透している.hackだが…一つ足りないものがある事に気がついた。

そ れ は 実 写 化 で あ る ! 

まあ、ドラマ化したところで、年中ネトゲばっかしているヒマーな若者達の群像劇
になってしまうのかもしれないが…OVAみたいなサスペンスタッチのストーリー
だといい感じだと思ふ。
黄昏の碑文を解き明かした時、パソコン画面から這い出てくるモルガナの怨念!
…って、鈴木○司の某わっかのパクリでスマソ。個人的にはぴろし社長を本人役で出演させてホスィ。
227名無しさん@ピンキー:03/06/04 01:08 ID:8rtHXwOR
司×ミミルを希望(TT)
漏れは文才無いナリ
誰か書いてくれないかしら
228名無しさん@ピンキー:03/06/04 01:40 ID:5K5uFbp5
>>黄昏の文芸作家氏
レイチェルのつづきを切実に希望
気長に待ってまつので…

誰かアルビレオ×ほくとの(リアル可)書かない?
229名無しさん@ピンキー:03/06/04 07:29 ID:Grfb0OLs
20代後半のプーと35歳の翻訳家(廃人)のカプールか・・・


誰か、司×エルク 書かないかなぁ・・・とか言ってみる
230名無しさん@ピンキー:03/06/04 07:32 ID:H9Bs3R2G
水色時計さん、銀漢×ミミル書いてくれ
231名無しさん@ピンキー:03/06/04 16:58 ID:az7NRRu3
ふと思う、小説ZEROの主人公カールと楚良の”リアルは消防”カップルで
誰か書かないかなと。
ちなみに漏れは、あまりの自分のセンスの無さにお手上げです。(w

で、小学生の娘の痴態を見たT氏は某女子高生グループと屋形船で乱交パー
ティー。(w
232名無しさん@ピンキー:03/06/04 18:09 ID:gqLS/L5u
>プーと廃人

激ワラ
233名無しさん@ピンキー:03/06/04 18:14 ID:az7NRRu3
漏れ的には年増カプールは見たくないなぁ。泥臭そう。(w
せっかくロリ&ショタキャラが多いんだし。(w
234名無しさん@ピンキー:03/06/04 20:37 ID:2YxgftuO
235名無しさん@ピンキー:03/06/04 20:38 ID:2YxgftuO
236名無しさん@ピンキー:03/06/04 20:57 ID:gqLS/L5u
年増ってったって30やそこらでセックスやめるわけじゃなかろう
つーかその発言こそ若そうでうらやましいがな。おれなんて・・・(´・ω・`)
237黄昏の文芸作家:03/06/04 22:51 ID:is3W/Sbh
数ヶ月前、中国でネトゲやりすぎて死んだ香具師がいたのを思い出した。
意識不明の方がまだマシだよなぁ…。

238水色時計:03/06/04 22:58 ID:mA+8Cuj2
ベア司に感想下さった方ありがとうございました。
それで、今日から新シリーズ書かせていただきたいと思います。
前のベア司とは繋がっています。
239ベア司その後@水色時計:03/06/04 22:59 ID:mA+8Cuj2
「パジャマパーティーやりたくない?」と言い出したのはミミルだった。
司は持っていたペットボトルから口を離して尋ねた。
「なに、唐突に」
この友人の行動はいつも司にとっては突拍子もない。
彼女には彼女なりの理由があるのだろうが、司が思いもしないことを言い出したり、実行したりする。
だが、自分は彼女のそういうところが嫌いではないし、実際救われたときも何度かあった。
「んーと、女の子同士の話を一晩中したいなーって思ってさ」
ヴィーナスフォートの人工的な空の色はどこかあの仮想空間に似ているような気がする。
さながら迷路な内部は入り組んだダンジョンで、目当ての店に着けばアイテム神像宝箱が手に入る。
ただ違うのは人の多さ。
先ほどから司はすれ違う人にぶつかったりぶつけられたり、あげく転びそうになったりで、ミミルをはらはらさせていた。
週末のお台場はとても混む。
若い女性が友人と並んで、あるいは恋人と腕を組んで、おしゃれな店を覗いては、余念無く品定めをしている。
「今度の連休辺り、空いてる?」
「特に用事は無いけど……」
「じゃあやろうよ! ダメ?」
「でも、やるってどこで」
噴水の明かりの中でミミルの目がいたずらっぽく光った。
「ふふふ……じ・つ・はー、昴んちでやることになってるんだよねぇー」
240ベア司その後@水色時計:03/06/04 23:00 ID:mA+8Cuj2
>>239の続き

「えっ、昴?」
意外な名前に司は聞き返した。
「そ、昴。ほんというと、この提案も昴からなんだよ。私の家に泊まりに来ませんかって」
「そっか……そうなんだ」
ミミルの声が少し沈んだ。
「あの娘、自分の体のことやっぱ気にしてるみたい。
 自由にあちこち行けないから……寂しいんじゃないかな」
昴とは、司のほうがもっぱら彼女の家に会いに行くのが主で、ほとんど外で会うことは無い。
ミミルは顔を上げ、からかうように付け足した。
「それと、ここんとこ司はベア専用みたいになってきたし、複雑だよね、昴としちゃ」
司は真っ赤になった。
「そ、そんなことないよ……!」
「今更照れない照れない。そのへんのことも今度じっくり聞かせてもらうからさ」
「ええっ」
「腹割って夜通しおしゃべりするの、きっと楽しいよ」
「う、うん……」
司は一抹の不安を覚えながらも頷いた。
241ベア司その後@水色時計:03/06/04 23:02 ID:mA+8Cuj2
>>240の続き

机に向かう大好きな人の背中がある。
彼のベッドに座って、そこから見るこの景色が司は気に入っていた。
「ね、行ってきてもいい?」
枕を抱きしめながら司は言った。
ベアは小説の原稿だろうか、なにやらパソコンに打ち込んでいる。
「かまわないが、向こうも色々大変じゃないか?」
「でも、昴からのお誘いなんだって」
「じゃあ、あちらの親御さんに許可は取ってあるのかな」
カチャカチャとキーボードを打つ音が響く。
彼は司を引き取ってから、司の前では全く煙草を吸わなくなった。
副流煙の害は良く知っているらしい。
身体に悪いから、自分のそばにいるとき以外でも、出来るだけ吸って欲しくないと司は思う。
ヘビースモーカーの彼にいきなり禁煙しろというのは無理な話だった。
それでも、彼がこのごろ努力して本数を減らしていることに司は気づいている。
「ミミルがね、昴は寂しがってるんだって言ってた」
「へえ? よし、そろそろ終わるか――っと」
パソコンをシャットダウンします。YES.クリック。
「それでね、ミミルってば」
「どうかしたか?」
司は枕に顔をうずめた。
「やめ、やっぱやめ、今のなし」
「なんだ? 気になるじゃないか」
242名無しさん@ピンキー:03/06/04 23:11 ID:ttXohn4G
ぬぉぉぉぉぉお
続きキタ━━━━(゜∀゜)━━━━!!!!!!
243名無しさん@ピンキー:03/06/04 23:15 ID:8CG+yfwq
>241

其れこそ本当に続きが「何だ気になるじゃないか」です(w

楽しみに待ってます、がんばってください。
244名無しさん@ピンキー:03/06/04 23:29 ID:qn9GynMM
キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!!!!!
245名無しさん@ピンキー:03/06/05 01:38 ID:oXPjElHM
第二部 キタ━━━━━━━(*´Д`)━━━━━━━!!!!!!
246名無しさん@ピンキー:03/06/05 05:05 ID:8pjYttzZ
ヌオオオオォォォォ!ヽ(`Д´)ノ
その後キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!
247名無しさん@ピンキー:03/06/05 05:41 ID:DAUJtCK+
>水色時計さん
昴の逆襲始まる?司の留守をBTがベアを訪ねていくとか?
早く続き読みたいです!ガンガッテくらさい。
248名無しさん@ピンキー:03/06/05 09:52 ID:MLD5mJs/
うおぉ〜
続きキタ━━━(゚∀゚≡(゚∀゚≡゚∀゚)≡゚∀゚)━━━━!!

無理せずマイペースでがんがって下さい。
んで、昴様のエチィシーンキボンヌ
249名無しさん@ピンキー:03/06/05 11:04 ID:hZdVWCm4
再光臨━━(゚∀゚)━━( ゚∀)━━(  ゚)━━(  )━━(  )━━(゚  )━━(∀゚ )━━(゚∀゚)━━━ !!!!

またもやハァハァさせてくださるとは・・・・恐縮です!
250名無しさん@ピンキー:03/06/05 11:05 ID:hZdVWCm4
司が危ない(藁)
251名無しさん@ピンキー:03/06/05 15:55 ID:78olNpVV
あなたは風のように優しく
鳥のように自由に
この世界をはばたく
恐がらずに neo universe
252エルクン:03/06/05 19:28 ID:A7sTP6AV
水色時計さん)今更ですがお疲れ様でした♪
凄く楽しかったです、司が可愛い可愛い!!
新作の今後も期待してます♪

スレ・SS保管庫のアドいれても飛べない私って??(TT)
私が不味いのかな?(^^;
253名無しさん@ピンキー:03/06/05 20:59 ID:Z99RgRTh
恐らく前スレを見ればわかると思うんだが・・・
しかし今はとてつもなく気分がいいので(理由はご承知の通りw
ハイフンの両脇のスペースを抜けば飛べるよ。
254あぼーん:あぼーん
あぼーん
255ベア司その後@水色時計:03/06/05 23:20 ID:4Scl46UT
>>241の続き

ベアは椅子を引き、立ちあがって司の座るベッドに近づいた。
司は手のひらをぶんぶんとふった。
「い、いいから忘れて!」
「それは無理な相談だな」
ベアは言い放つ。
「う……」
「それで?」
「それで……」
諦めたのか、司は
「司はここのところベア専用みたいになってるから、って」
そう言うと枕を力いっぱい抱きしめて黙ってしまった。
司の耳が赤いのにベアは気づき、隣によりそって座った。
「まあ、それはそれは」
司は顔を上げないまま言った。
「ベア、笑ってるでしょ〜!?」
「人間、嬉しいときは笑うもんだ」
「……嬉しいの?」
「嬉しいよ。昴が妬くくらい、司は俺のこと想ってくれてるんだなあと」
司はうずめていた顔を元に戻して横にいるベアを見た。
「自信家」
「実感に裏付けられてる自信ですから」
「もう」
色々波乱もあったが、二人は晴れて両想いの身になった。
親子といって差し支えないほどの年齢の差はあるが、「恋愛に歳の差なんて関係ない!」を実践している。
256ベア司その後@水色時計:03/06/05 23:29 ID:4Scl46UT
>>255の続き

「それとも、そう思ってるのは俺だけで、実は違うのか?」
「ち、違わないよ!」
司は慌てて否定した。
「僕、ベアが大好きだよ、ほんとだよ」
ベアだって、自惚れていると思われるかもしれないが、それをわかっている。
不安要素もあるにはあるが。
「そうか、それを聞いて安心した」
ベアは司の肩を抱いて自分のほうに引き寄せた。
司はベアの身体に頭を預けて、喉をくすぐられた猫のように気持ちよさそうに目をつぶった。
「……もうそろそろ消えちゃうころだよ」
「今日で3日目だったか?」
「うん。いつもだいたい2日か3日で消えちゃうね」
「老人には少々きついペースなんですがね」
ごほごほと、ベアはわざとらしく咳をした。
「え、そうだったの!? ごめんね、気づかなくって」
ベアの冗談を司は本気ととったらしい。
確かにもう自分は若くないし。
文科系人間で体力ないし。
所詮リアルじゃひ弱な都会人だし。
だからって、相手に精力の心配されるのは悲しいものがある。
「じゃあ、週1くらいにする……?」
「いや、大丈夫。今のはジョークだから」
ベアは凹みそうになったが、それを巧みに隠して大人の態度で返した。
「このままでいい」
「ほんとに平気? 無理しなくてもいいよ。僕なら我慢できるし……」
「別に、無理してるわけじゃあないさ」
なおも心配そうに言い募る司。
自分の身体のことを気にして言ってくれているのだということはわかる、わかるが。
――それはそれでショックだ。
男としては。
257名無しさん@ピンキー:03/06/05 23:34 ID:BXP6muKb
男としてはショッ苦だが、司みたいに純粋に心配されるのはそれはそれで(*´Д`*)
羨ましいぞオッサンーーーーーーーーー
258名無しさん@ピンキー:03/06/06 16:31 ID:2Itbo1vJ
  _n
 ( l    _、_
  \ \ ( <_,` )
   ヽ___ ̄ ̄  )   グッジョブ!!
     /    /
   
259名無しさん@ピンキー:03/06/06 16:33 ID:mUsQBfqv
●●●川崎オールスター選出運動●●●

現在マスコミでも話題になってる活動です。
2ちゃんねらーの力で現在40万票以上の票が集まっています。
現在セ・リーグ投手部門2位。もう一息だ!
2ちゃんねらーの力で川崎投手に復活の舞台を!

投票ページ  http://allstar.sanyo.co.jp/
セ・リーグ先発投手部門はドラゴンズ川崎投手(D20)へ。
投票途中経過 http://allstar.sanyo.co.jp/result/detail.html
投票は1名義につき1日5票まで有効です。


川  崎  投  手  に  最  高  の  復  活  の  舞  台  を  !

260名無しさん@ピンキー:03/06/06 21:57 ID:XWcCne2S
SS書きたくなってきた……
261名無しさん@ピンキー:03/06/06 22:19 ID:SzfS4mxm
書いても需要のないカプばっかで、投下はできない罠
262260:03/06/06 22:31 ID:XWcCne2S
>>261
く……確かに……



……アルビレオ×ほくと書くか?
263あぼーん:あぼーん
あぼーん
264あぼーん:あぼーん
あぼーん
265名無しさん@ピンキー:03/06/07 00:43 ID:6ORU0qSN
>>262
がんがれ。遥たん萌えなので応援してる。
年?関係ないない
266名無しさん@ピンキー:03/06/07 01:09 ID:jlqE5ZGl
>>260-261
そんな事言わず書いてくれ!
大人萌えの需要ならここにもいるぞい!
267名無しさん@ピンキー:03/06/07 01:11 ID:9pLRffk7
徳岡×ゆきちん

ミア+エルク×カイト

黒薔薇+寺島×カイト

。。カイト受けってのも見たいんだよう ( ´・ω・)
268名無しさん@ピンキー:03/06/07 02:19 ID:LePglVSI
>>267に禿しく胴衣!!
可愛いカイトきゅんを見てみたい
269名無しさん@ピンキー:03/06/07 02:28 ID:EkgVZdHm
敏感粘膜のゆきちんー!!
270名無しさん@ピンキー:03/06/07 03:38 ID:TnXM+ZyC
昴×司×ミミルの3P
を書いてくれ〜
271名無しさん@ピンキー :03/06/07 09:04 ID:EPV1iqbX
厨房のカイトをあきら&なつめ&りょうこでトライアングルアタックきぼんぬ。

>>270
そのレズ3Pも捨てがたい。(w
>>262
年増カプールもなんとなくきぼんぬ。ベアXBTでもいいかな・・。
272名無しさん@ピンキー:03/06/07 09:24 ID:2wkHEhh4
司×ミミル見てえっす
273黄昏の文芸作家:03/06/07 11:28 ID:N0s/5i0D
板違いかもしれないけど、一応報告。
さっきまで福岡のローカル放送のニュースで.hackの特集やってた。
正確にはアメリカのゲームショーの特集だったんだが、現地での反応がスゴイ。
みんな「すごいハマってる」とか「続編が待ちきれない」とか「アニメもゲーム
も面白い」と、かなりイイ感じ。
さらにぴろし氏も出てきて「こりゃあもう、続編作り続けるしかないでしょ(笑)」
とアメリカでのマーケティングも視野にいれての続編開発を匂わせる発言。
…期待していいんだろうか? それだったら主人公の職業とか選ばせてほしいんだが。
274名無しさん@ピンキー:03/06/07 12:11 ID:CeP16f7C
続編とは名ばかりのカイト争奪戦を描いた恋愛アドベンチャー
275名無しさん@ピンキー:03/06/07 12:24 ID:zWwaWCjQ
確かに選ばせて欲しい。
職業が固定だと、せっかく職業の数が多いのにそれが無駄に思える。
あと、キャラも自分で作れる方がいいとおもう。
自分はリアル厨房だからカイトに感情移入できたが、高校生や大学生等は果たして感情移入できたのだろうか?
感情移入できてない人のことも考慮して、次回作は(もし出れば)自分でキャラが作れるようにして欲しい。
一応、CC2に>>273の文をコピペしてスレ立てておこうと思うのですが(会社の目にもつくから)・・・黄昏の文芸作家様、いいですか?
276名無しさん@ピンキー:03/06/07 12:37 ID:z70IU4xo
>>275です。
皆さん「厨房がここに来るな」というレスは無しでお願いします(藁)
277黄昏の文芸作家:03/06/07 12:57 ID:N0s/5i0D
>>275
別に構わんよ。RPGの醍醐味は「職業選択」だからな!
DQ3を買った時は誰を連れて行こうかとルイーダで迷ったし、DQ6では
どれに転職しようかと散々迷った(7でも)。
で、キャラ作成。これが一番重要。あのアルビレオでさえ、自分のキャラメイクに
数日かけたというし、電脳世界においてのもう1人の自分なんだからちゃんと
した格好でいたいと思うのは当然の心理だと思う(ぴろしみたいなキャラもいるがw)。
・・・が、もしかしたら俺の見間違えで、インタビューに答えてたCC2社の偉い
人はぴろし氏ではなかったかも(起きたばっかで寝ぼけてた可能性大)。
そこんところは「CC2社の偉い人」に変えておいてくれると助かる。
…なんか家ゲー板みたいな事言ってスマソ。

>>276
精神年齢は21歳です、とごまかすべし。今の時代、ロクに学校じゃ性教育なんて
教えてくれんのだから、この板でよく学んで将来に備えなさい(w
278名無しさん@ピンキー:03/06/07 12:59 ID:z70IU4xo
>>277
友人からは「精神年齢40代」って言われてますw
279黄昏の文芸作家:03/06/07 13:05 ID:N0s/5i0D
>>278
リアルでの自分とネットでの自分…使い分けるのは簡単だが、本当の自分は
どっちなのか…と思った事は…俺はない(w
これって素だし。リアルの俺もネットの俺も全然変わらないんだよな。
司みたいに「実は女でした」じゃなくてスマソ。
あと、メール欄にsageと入れておいた方がよいよ。エロ広告がこのスレに
貼られると何か哀しいからね(w
280名無しさん@ピンキー:03/06/07 13:09 ID:yr73JeWF
>>276
全略
281黄昏の文芸作家:03/06/07 13:20 ID:N0s/5i0D
何かいっぱい書き込んでスマソ。
疑わしい発言が多い俺だけど、福岡在住だからってCC2社の回し者では
ないよ(w 
あと、やっぱインタビューの人はぴろし氏だった可能性あり。
CC2社のHPにそれらしき事書いてたし。
282名無しさん@ピンキー:03/06/07 16:54 ID:YYNakhtx
>>275-279
死ね。氏ねじゃなくて死ね。
283あぼーん:あぼーん
あぼーん
284名無しさん@ピンキー:03/06/07 19:37 ID:gYpc1l2j
>>279:黄昏の文芸作家様
忘れてました、スマソ。
sageないと282や283のような香具師が来ますからね(汗)
ではでは〜☆
285名無しさん@ピンキー:03/06/07 20:40 ID:SBH/KQGZ
…痛いな
286名無しさん@ピンキー:03/06/07 21:25 ID:xR0o9NqM
>>285
そろそろ夏だからな・・・・・
287ベア司その後@水色時計:03/06/07 22:42 ID:JZ0q0yYI
>>256の続き

ベアは誤解をとこうと試みた。
「あのな、司……」
「何? 今日はもうこのまま寝ちゃう?」
カーテンがひらりと翻る。
司は枕を放して定位置に置くとぽんぽんと叩いて形を直した。
なんにもしないで寝る気満々である。
「いや、その、だからだな、あれは冗談で。本当は俺にとって今のペースはきつくないし、司が我慢する必要も無い」
「……ほんとのほんとに?」
「ほんとに」
念押しをしたベアに、司はごろんとベッドの上に寝転んだ。
「あ、あはっ、あははは」
「――――何がおかしかったのかわからんのだが……、おっさんに教えてもらえんだろうか」
「ご、ごめんごめんっ」
司は息を切らしながら謝った。
ベッドのシーツにはくっきりとしわが刻まれてしまっている。
「……んーとね、今僕、我慢しなくていいんだ、良かったな、って……思っちゃって……それで」
それはつまり。
「……僕、やっぱりベアとしたかったみたい」
司はバンザイの格好のまま、頬をうっすらと染めてそう言った。
「司……それ」
ベアは口元に手を当てた。
「反則だ」
ベアは司の攻撃に、一発でベッドに沈むことになった。
年甲斐も無く盛ってるなぁ……と、自分自身苦笑してしまうが、それだけ少女に溺れているということなのだろう。
288ベア司その後@水色時計:03/06/07 22:44 ID:JZ0q0yYI
>>287の続き

「で、ほんとのほんとのほんとに大丈夫?」
「……まだ信じられないのか?」
ベアはため息をついたが、そのとき、逆にからかってやろうといたずら心が動いた。
「そんなに心配なら確かめてみればいいだろう」
「え、そ……それって、触ってみればってことっ……?」
流石に司はためらっているようだった。
ベアが前言を、またしても冗談だと言って撤回しようとしたそのとき。
司はおっかなびっくりながらも手を伸ばし、ズボンの上からそろそろと触れた。
「!!」
ベアは麻痺した。
今すぐ解毒血清か気付けソーダが欲しい。
「……っ、あ、あの、ベア……?」
僕、なにかいけなかった……?
そう司に尋ねられたが、ベアはまだ完全に回復できていない。
「い……いや」
一定時間経過でもとに戻ったものの、どこかぎこちなくなってしまうのは、まさか司が素直に信じるとは思わなかったから。
司もやはり恥ずかしいのか、うつむき気味になってしまった。
「でも、あの、だ、大丈夫みたい、だね」
「あ、ああ、これで信じてもらえるか?」
「……うん」
何をやってるんだか、なカップルである。
今日の夜もまたこんな感じで過ぎていくのだった。
289名無しさん@ピンキー:03/06/07 22:56 ID:iYjrtFlR
反則だよ…ハァハァ
290名無しさん@ピンキー:03/06/07 22:59 ID:jgvgo/Wz
続編は出してほしいけど
職業選択とかキャラエディットとかはやめてほしい

そんなんあるんだったら買わない
291名無しさん@ピンキー:03/06/07 23:24 ID:PF3992L4
…ハァハァ …ハァハァ…ハァハァ

すごくイイ!!!!
292261:03/06/08 00:11 ID:JW9LeMHo
>>260
ううむ。ひとりじゃ心細いよ、一緒に投下しませんか(´・ω・`)

……前スレにでもw
293名無しさん@ピンキー:03/06/08 03:59 ID:6j8oSkaV
>>292
前スレは容量が少ない…はず。
投下途中に容量オーバーしてこっちのスレに途中から投下or最初から投下し直しするぐらいならこっちに投下すれば?(w
294293:03/06/08 04:00 ID:6j8oSkaV
あと14KBね、前スレの残り。
連続カキコスマソ
295名無しさん@ピンキー:03/06/08 06:51 ID:t8mrf9AQ
>>294
14KB残っていると言っても、丸々全部使えない筈。
投下するならコチラに頼む。待っている。
296たれ観音 ◆RO14qbyy6. :03/06/08 12:20 ID:k4eozM5d
すまん、密かにカミングアウト

>>275-279
>>284
うっ・・・まさか居るとは思っていなかったんだ・・・
漏れは・・リアル工房ッス

アル×ほく 書いてみたが、あまりのヘタレさに削除。
何書こう・・・(悩)
297名無しさん@ピンキー:03/06/08 16:25 ID:LNg8OQK9
298タソガレノナナシ:03/06/08 17:54 ID:DoVfl/wf
第二スレ831の続き
もう夜だ。。
シューゴも帰らなくちゃいけない・・
『ご主人様。もう時間ですよ。。』
『その前にお前とやりたい。いいな?』
『わかりました』
まだ夜の7時ぐらいだった
シューゴ11時までにかえらなくちゃいけなかった
『外でしようか。それとアソコにバイブいれとけ』
『そんなのはずかしいです・・』
『聞けないのか・・・?』
『わかります・・やります』
レナとシューゴは近くの公園にやってきた
『おつかいをしてもらう』
『どうゆうことですか?』
『お前のアソコにバイブをいれたまま定員に注文するんだ』
シューゴは指を指す。
299タソガレノナナシ:03/06/08 17:54 ID:DoVfl/wf
そこはたこ焼き屋だった
『・・・ハイ』
レナはさっそくたこ焼き屋にいった
シューゴはバイブの電源を入れる
『あの・・キャウ!!はぁはぁ』
店員は困った顔で
『大丈夫ですか?』
『はいぃ・・たこ焼き5個いり・・あぁぁ!!お願いします・・』
『ハイ・・』
シューゴはさらに強くする・・
レナのあそこからには白い液体がでている・・
『もう・・だめ!!』
『お待ちどう〜。本当に大丈夫かい?』
シューゴが店員さんに
『俺の妹が・・迷惑かけてごめんなさい。』
と店員に礼をしてレナと帰っていった
300ベア司その後@水色時計:03/06/08 19:03 ID:JOlhdpl/
>>288の続き

携帯に新着メールがあります、という表示。
司は親指で操作をし、メールを開いた。

一通はミミルから――題:「昴んち、一緒にいこ!」
もう一通は昴から――題:「本日、お待ちしています」

司は小さいころから友人が少なかった。
父親に抑圧され、内向的な性格になってしまっていた昔の司は、その環境ゆえ、周りは同情こそすれ深く関わりあいにはなりたくなかったようだ。
友人が出来たとしても、すぐさま「ママから“あんな子と付き合っちゃダメ”って言われたから」などと拒絶されることも多かった。
だから、昴とミミルは司にとって初めて出来た親友なのだ。
大事な大事な、宝物のような存在。
「洗濯物はあと干すだけだから。お味噌もうきれちゃいそうだから、買い物行くならよろしくね。牛乳も少なかったかな。
 それと僕がいないからっていっぱい煙草吸っちゃだめだよ、癌になっちゃうからね」
ベアは玄関で苦笑しながら聞いている。
「それから……えと」
「ん?」
「い、行ってきますのキス、しても、いい……かな」
ベアが返事をする前に、司は背伸びをするとちゅ、とベアにキスをした。
顔が離れた後、
「えへへっ、ちょっと憧れだったの、こういうの」
着替えその他のつまった大きなバッグを持って、司は言った。
「じゃあ、行ってきます」
「……行ってらっしゃい」
ぱたん。
見送るベアの目の前でドアが閉まり、司の姿は向こうへ消える。
3日間の連休中、彼女のいない一人の生活。
以前なら普通だったはずのそれが、司との日々に慣れてしまった今では―――
「耐えられるか、わからんな……」
一人寂しくつぶやく男の姿が玄関に取り残されていた。
301ベア司その後@水色時計:03/06/08 19:32 ID:JOlhdpl/
>>300の続き

待ち合わせは駅前のローソン。
「あ」
同じように大荷物の、ファッション雑誌を立ち読みしている女子高生と、ガラス越しに目が合った。
ひらひらと手を振ってくるミミルに、司も手を振り返す。
自動ドアの間からミミルが出てくる。
「やっほー。司」
ほてほてと司はミミルに駆け寄って尋ねた。
「ごめん、遅れちゃった?」
「うんにゃ、あたしがちょっと早めに来ちゃっただけっす」
よいしょ、とバッグを持ち直してミミルは笑った。
「楽しみだねー」
「うん」
そうなのだ。
なんだかんだいって、司も結構どきどきしている。
「んじゃ、いこっか」
「行きますか」
「いざ、昴の家へ!」
「電車でね」
「そんな遠くないよね? これ、重くてさぁ。ずっと持ってるのきついよお」
「重剣士のくせに、力ないんだ」
「リアルはかよわい女の子なんですー」
「……はいはい」
二人ははしゃぎながら電車を待っていた。
302名無しさん@ピンキー:03/06/08 20:51 ID:LGPpqlFY
>>301
水色時計さん乙です。

ところで、コンビニ名がローソンなのは、CC2=福岡=ダイエーホークス=ダイエー=ローソンって
連想ですか?(ぉ

とりあえず、リアルミミル萌え。続編早急にきぼんぬ。
303260:03/06/08 22:36 ID:imLwZC0n
親戚がうろちょろしてて書き込めんかった……
イトコがノックせずに「○〇ちゃん何してるのー」……(ぇ

>>292
前スレが容量オーバーしても困るし
第一短くまとめる技量が無いからオーバー確実……
がんがってこっちにいっしょに投下しましょうか?(w
304名無しさん@ピンキー:03/06/09 00:32 ID:8CGsDiYB
>292&>260
前スレにレスは出来ても、SSだと短くしても既に投下は無理です。
前に498KBで出来なくなった事あるので。
なのでコチラへ宜しくです。
305黙ってられねぇ:03/06/09 00:41 ID:68Ltzwtk
>>275-279 >>284 >>296
おいおい、皆解ってるのか?
ここは21禁の大人板なんだぞ?
ローカルルール守らないでカキコ禁くらいたいのか?
調べられて家に通達されたきゃ勝手にカミングアウトしやがれ。
306A−40:03/06/09 01:24 ID:ikN09cFy
なんか貼り辛いが・・・
水色時計さん、いつもお疲れ様です
>>241のベッドに座ってる司です
この前やっとアニメ見ました。で、リアル司見ました。だから以前描いた完全に想像して描いた
やつよりはマシになるかなーと思ったんですが結局「誰?」って感じになってしまいました。
ttp://akm.cx/2d/img-box/img20030609010519.jpg


307>305氏に同意:03/06/09 02:36 ID:CdEthbt7
ココのように良い職人さんががんばっているスレが荒れるのはイヤだが、
最近のレスは目に余るものがあるので一言。

『最低限のローカルルール(21禁)くらいは守ろう』

どんな良い作品を書いていても、最低限のルール破りによる参加(投稿)はご遠慮ください。
(規定年齢を超えてから参加してください、その時は歓迎します)
後、どんな形であれ、違反者の擁護は止めましょう。
そういったことを許すとなし崩しにどんな事も守られなくなります。

無法地帯防止としてのマナーだと思われますのでご理解のほど宜しく。
308名無しさん@ピンキー:03/06/09 19:55 ID:n7BiJ4Ww
その通りやね。
大人なら本音と建前ぐらい覚えましょう。
何でも暴露すればいいってものでもない。
309黄昏の文芸作家:03/06/09 20:13 ID:Nb+J/c8T
>>307 >>308
確かに…ローカルルール守るんは原則だった…。
275君…大人になったらまた来てくれ…。
310水色時計:03/06/09 21:43 ID:UuqubaJn
>>301の続き

「昴んち、なにげにでっかいね……」
ミミルは眼前の一軒家に気おされた様子で立ちつくした。
「あれ、ミミルは来たこと無かったの?」
「てゆーか、実を言うと昴とはリアルじゃあんまし会ってない。主にメールか、THE WORLDかな」
「そっか。でもそうだよね、家に行く機会ってそんなにないもんね。
 僕だってミミルんちに行ったことないし、ミミルもうちに来たことないし」
だがそうは言っても司は、実はすでにクリムの家にもBTの家にも行ってしまったわけだが。
「おっさんちも結構なお住まいなんでしょ。うちだけふっつーでなんかやだなー」
「……普通っていいことだと思うよ、僕は」
司は『普通』でなかった以前の暮らしを少し思ってそう言った。
普通なのは、幸せだってことなのだ。
でもたいていの人は、そのことに気づいていないけれど。
「で、とりあえず行かない?」
「いやー、なんか緊張しちゃってインターホン押せないんだ。司、まかせたっ」
「しょうがないなぁ……」
司は人差し指を伸ばして機械に触れた。
ピンポーン――
ややあって、少女の声で、スピーカーから応答が返ってきた。
『はい?』
「あ、あの……」
『司?』
司が名乗るより先に、向こうは訪問者の正体を察したようだった。
『来てくれたんですね、司……! 嬉しい』
「昴――」
「ちょっとお二人さん」
ミミルはやりとりに割って入った。
「のっけからラブシーン演じてないで。あたしの存在忘れてるっしょ」
「ご、ごめん……あの、昴、お邪魔して平気かな?」
『はい。もちろんです。今、開けますから』
311水色時計:03/06/09 21:44 ID:UuqubaJn
>>310の続き

がちゃりと鍵をはずしたらしい音がして、扉が開いた。
中から出てきたのは、しかし予想に反して昴の顔ではなく、見知らぬ女性のものだった。
「どうぞ」
司もミミルも戸惑ったが、女性が中へ入るようにと促したので、それに従った。
「お邪魔します」
「こんにちはー」
リビングに通されると、そこには友人が待っていた。
昴の家は、下半身に障害を持つ昴の為に少々特殊なつくりになっている。
バリアフリー、というやつだ。
司の姿を認めると、昴はめいっぱいの愛しさを込めて微笑んだ。
女性は昴に会釈すると、別の部屋へ行ってしまった。
司は目でちらりとそれを見送りながら尋ねた。
「あの人……お母さんじゃないよね?」
「ええ、お手伝いに来て頂いてるんです」
「うわあ、昴ってやっぱお嬢!?」
そうミミルが声を上げ、部屋を見回して続ける。
「あれ? じゃ、ご両親は? どこにいるの、お仕事?」
「実は、急に親戚に用事ができてしまって。二人とも連休中不在なんです。
 だから、先ほどの彼女に身の回りのことをお願いしているわけなんですが」
「え、そうなの? ごめんね、そんなときに来ちゃって、迷惑じゃなかった?」
司の謝罪を、昴は首を振って打ち消した。
「いいえ、私は貴方が来てくれることがとても嬉しいんです。迷惑だなんてことは決してありません」
「昴……」
「司……」
二人の世界を展開する司と昴の横で、(こんなんばっかかい!)とミミルは心の中でつっこんだ。
312261:03/06/09 22:13 ID:D9ZFUK5H
続きキター!!
>>293&>>295&>>304
サンクスです
>>260
返事がもらえるとは!そうですね、やはりこっちでいっちょがんがってみますか。
ええと、ではずるっこく。・・・お先どうぞ(w カプガカブッテナイコトヲイノッテ・・・ナムナム
313名無しさん@ピンキー:03/06/09 22:15 ID:ALduHntZ
>>309
でも、こういうSSを一番楽しんで読めるのは18〜20くらいなんだよなぁ・・・。
自分は今年の3月に21になったんだけど、単位やら内定やら貰うのに忙しくて・・・。

まぁ、ルールですから守るに越したことはないですけどね。
314名無しさん@ピンキー:03/06/10 02:30 ID:E3Yagks/
ミミル、司タンを守ってやってくれー(´Д`)

漏れは24だが、正直24にもなってこんなとこにいるのもどうかと思う(藁
失恋の痛みを癒しに来てるのサ・・・(´・ω・`)
315名無しさん@ピンキー:03/06/10 08:25 ID:eFjy+wTW
すまん、ベアと同年代だ。
316名無しさん@ピンキー :03/06/10 09:34 ID:Ub1Gp/Nm
BTやぴろし達と同年代な漏れがようじょなミレイユや工房の黒薔薇にハァハァしてる
のは犯罪ですか?
317名無しさん@ピンキー:03/06/10 09:53 ID:QCionLUL
俺は銀感と同じくらいで職もフリーだが・・・うう
318名無しさん@ピンキー:03/06/10 10:43 ID:ysUWBo/E
おいおい、ホントのリアル話(俺らの現実)を持ち込むのは止めましょ。
THE WORLD(ネット)かリアル(設定上の現実)の話でハァハァするスレなんだから。

せっかく水色時計さんが続きを書いてくださっているのに。(いつも楽しく拝見しております)
話の間をこんな風にスレ汚しすると、「司とのラブラブを邪魔するな」って、昴の絶対零度が襲ってくるぞ(w
319名無しさん@ピンキー:03/06/10 14:00 ID:QCionLUL
>>318
むしろそれがハァハァ
320名無しさん@ピンキー:03/06/10 16:22 ID:yOFAVQvW
15歳の僕は、場違いですか? (´・ω・`)
個人的にはカイトきゅんやエルクたんが好みです
僕、男だけど・・・
321あぼーん:あぼーん
あぼーん
322名無しさん@ピンキー:03/06/10 16:43 ID:C4wJuFkx
>>320
そういう事はわざわざ告白せんでよろしってこったす
323黄昏の文芸作家:03/06/10 18:07 ID:7nM18fiW
>>320
大人になったらまた来てね(5年後までhackスレが残ってるかどうかは
別問題だが…)。
324タソガレノナナシ:03/06/10 18:09 ID:UZnw0N5l
299の続き
帰った後.レナの部屋にむかった
『やるぞ』
『はい』
そういいながらレナを裸にする
シューゴはあそこをだした
『なめてくれ・・』
『了解しました。ちゃぷちゃぷ・・』
『ご主人様のアソコ大きい・・。』
『黙ってなめるんだ・・』
『はい・・くちゅ・・ペロペロ・・』
『口にいれろ。』
『了解しました。』
レナは口に大きなアソコが入ってる
『ん・・・』
『出るぞ!!』
『ん!』
『ゴホ・・』
レナの口のまわりには白い液体でいっぱいだった
『おいしいよ・・』
手で拭いてなめている。
『次はオマエのアソコに俺の大きいのをいれてやる』
325名無しさん@ピンキー:03/06/10 20:56 ID:dyW27akH
>>324
・・・。
下手すぎ。
出直して来い。
326あぼーん:あぼーん
あぼーん
327あぼーん:あぼーん
あぼーん
328黄昏の文芸作家:03/06/10 23:20 ID:7nM18fiW
あんま関係ないけど、15歳の高校生ハッカーが捕まったらしい。
プルートキッスを起こしたのは小学生って設定だったが…将来的に
そんな香具師は現れるんだろうか?
そのうち「どこでもイッテ」の経営者みたいな香具師も出たりしてな…。
スレ違いスマソ。
329下げます:03/06/11 00:26 ID:GaHG1/Xq
とりあえず、水色時計さん(´Д`)グジョブ
330タソガレノナナシ:03/06/11 00:34 ID:dzP6TIn/
>>325
( ゚Д゚)ハァ?
喧嘩売ってんのか、オメエ!!
死なすぞ コラァァア!!!!!!!!
331名無しさん@ピンキー:03/06/11 00:35 ID:Ld+J4R1E
>>330
( ´,_ゝ`)プッ
332水色時計:03/06/11 01:06 ID:+uTzwo90
>>311の続き

3人は昴の部屋へと移動することにし、一階に設置されたエレベーターで上に上がった。
「すご、エレベーターまであるんだ……」
「これでは、階段を上がることが出来ませんから」
車椅子をさして、昴は言った。
2階の昴の部屋もやはり広く、余裕で3人寝ることが出来そうだった。
ミミルは鞄の中から筆記具類を取り出す。
「あ、これテーブルの上置いちゃってへーき?」
「はい、どうぞ」
「んでー、今日はまずちゃっちゃと課題終わらせて、そっから色々とあそぼ!」
「課題……ですか?」
昴が訊き返すと、
「うん、うちの親にいちおー勉強会っていう名目で泊まりの許可取ったからさ。それなりに勉強しとかないとやばいわけ」
「あ、僕もとりあえず持ってきてみた、連休中の宿題」
そんな司やミミルと違い、昴は学校に通ってはおらず、勉強はもっぱら家庭教師に教わっている。
頭の良い彼女は、16にしてかなりの課程を終えてしまっていた。
英語などは、すでに大学受験で通用するレベルだ。
「さっそくだけど昴、英語でわかんないとこあんだけどさ、きいてもいい?」
「それはかまいませんが」
「ほんと!? やったー!! あのね、ここなんだけど」
「ミミル、あんまり昴に訊いてばっかりじゃだめだよ?」
「わかってるって。あ、数学は司担当ね」
「……わかってないじゃない」
「まーまー、固いこと言わないの。適材適所ってヤツっす」
「それは違うと思うけど……」
少女たちはテーブルを囲んで学生の本分、勉学にいそしんだ。
ゲームばかりやっているわけではないのだ。
333水色時計:03/06/11 01:07 ID:+uTzwo90
>>332の続き

「よっしゃ、今日のノルマおっわりー!」
ばんざーいっ。
ミミルは開放感でいっぱい、といった感じで思い切り伸びをした。
昴がねぎらう。
「お疲れ様でした」
「ありがとね、昴、司も」
途中、お手伝いさんが飲み物を載せたトレイを持って差し入れてくれたので、今テーブルの上には3つのグラスが影を落としている。
司はその中の一つを手に取り、ストローに口をつけた。
「で、色々と遊ぶって、具体的に何するの? ミミル」
「ん、ふ、ふ〜。それなんだけど、ビデオ持ってきたんだけどね、見てみませんこと?」
「ビデオ……?」
「映画か何かですか?」
ミミルは意味ありげな視線で司と昴を交互に見て、じらすように一拍おいてから言った。
「AV」
二人とも真っ先に己の耳を疑った。
「え、えーぶい……?」
「って、オーディオヴィジュアルのこと……ではない、のですよね?」
「もち。アダルトビデオのことに決まってるじゃん」
ミミルは恥ずかしそうにてへへ、と笑って、
「実はあたしも見るのは初めてなんだ。なんか、借りるとき犯罪者の気分だったよ」
「よく歳ごまかせたね。18歳未満はダメなんじゃないの?」
「あ、なんかね、そこのバイトの兄ちゃんが見逃してくれた」
「い、いいの……? それ」
「いいんじゃない? 向こうの好意ってことで」
「こうい……」
「で、見ようよ〜! 学校の友達がね、こういうの基本だって言ってたし。その子なんか、男友達も混じって自分ちで見たんだって」
司と昴はお互いの顔を見合わせる。
見たことは無かったけれど、興味がまったく無いわけでもなかった。
ミミルは荷物をごそごそとやって、底の方から青い包みを取り出した。
「ある意味これもお勉強会でしょ」
334水色時計:03/06/11 01:09 ID:+uTzwo90
まぁまぁ、マターリしませんか?

皆さん感想ありがとうございます。とても励みになります。
335名無しさん@ピンキー:03/06/11 01:09 ID:TOb8JVIq
水色時計さん
何気にお手伝いの女性が気になる
今後の昴×司の展開に期待(ミミルも)
続きが待ち遠しい(´Д`)
336名無しさん@ピンキー:03/06/11 01:23 ID:pK18jaET
>>そこのバイトの兄ちゃん
ぎ……銀漢?
337黄昏の文芸作家:03/06/11 01:34 ID:205mWbcd
>>336
さっきまでSIGNのビデオ見てた。
第一話の銀漢VS司はやっぱカコイイなぁ(目がボウッと光るとことか)。
と思っていたら、このスレにも銀漢(?)キター!

>水色時計氏
乙! バイトの兄ちゃんはやっぱ銀漢なの? だとしたらワショーイなんだが(w
338名無しさん@ピンキー:03/06/11 02:06 ID:yMc8cIMT
>水色時計さん
乙です。 銀漢ですよね? 良い奴だ(笑)
339名無しさん@ピンキー:03/06/11 05:01 ID:GaHG1/Xq
んまい!好意と紅衣!!
ちがってたらスマソ
340名無しさん@ピンキー :03/06/11 09:03 ID:13/TNgMk
>>そこのバイトの兄ちゃん
銀漢以外の誰でもあるまいに。流石、行為の騎士団部隊長(w
「昴さまぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!ハァハァハァハァ」by銀漢
341名無しさん@ピンキー:03/06/11 09:34 ID:hzGNSP+l
ふふふ。俺には読めたよ。あの男、銀漢の狙いがな!
342名無しさん@ピンキー:03/06/11 13:02 ID:dkBG8pc9
銀漢、店長代理に出世したらしいな。
やっぱりバイトだけど。
343名無しさん@ピンキー:03/06/11 23:55 ID:vj9+hBWo
意外に昴よりミミルの方が危険?
344水色時計:03/06/12 00:39 ID:44WKyfCQ
>>333の続き

包みの中にはビデオテープが2本入っていた。
そのうちの片方を選ぶと、ミミルはデッキにセットした。
ビデオの吸い込まれる鈍い機械音がする。
2人はそれをどきどきしながら見守っていた。
好奇心と期待と少しの罪悪感の混在された気分だ。
部屋の鍵はかけてあるので、お手伝いさんがいきなり入ってくる危険は無い。
「……いくよ」
ミミルの指が再生ボタンを押す。
まずは黒い画面から、ピー、という音がして、それから数本白い線が上下に流れ、しばらくすると成人指定のマークが現れた。
「えっと、訊いてもいいかな」
「何、司」
「あの……ミミルはどういうの借りたの?」
「えーと、流石にあたしも18禁コーナーでうろうろビデオ選ぶ度胸無くってさ」
「え? じゃあ、どうやって」
司のもっともな質問に、ミミルはうんうん、と頷いた。
「さっき言ったバイトの兄ちゃんに、カウンターの中にあったやつてきとうに貸してもらったんだ」
「そっちのほうが度胸必要じゃないかな……」
彼女の行動力にはある意味感心する。
「あ、始まるみたいですよ?」
昴の声に、ミミルと司は振り返って画面を見た。
ちょうど画面に題名が映し出されたところだった。
345水色時計:03/06/12 00:40 ID:44WKyfCQ
>>344の続き

『 H WORLD 』

「…………」
「…………」
「……は?」
文字がいくつか抜けてはいるが、このとっても見覚えのあるタイトルロゴはまさか。
「コスプレものっすか……?」
ミミルの呆けた声がむなしく響いた。
よりにもよって、あの大人気超有名ネットゲームの、コスチュームプレイビデオ。

なんとなく3人とも黙ってしまった。
ビデオの音声だけが唯一音を発する媒体だった。
どうやら今のシチュエーションは、アサッシン型の双剣士が女呪紋使いをレイプする、というものらしい。
『おとなしくしろ』
『い、いや、やめてぇ!!』
喉元に剣を突きつけられた呪紋使いは、そうは言うものの目に好色な光を宿していて、実際は待ち望んでいるような感じがした。
服は全て脱がせずに(脱いだらコスプレの意味が無いからじゃない? とミミルは言った)、スカートをまくりあげて四つんばいにさせると、背後から襲い掛かった。
『あっ……ああん! あん! あはぁん!!』
乳房が揺れているさまが画面いっぱいに映り、女のかん高い嬌声が響いた。
『ああっ、気持ちいい! 気持ちいいのぉ! もっと、もっとしてぇ!!』
男の手のひらが現れ、揺れる乳房をつかんだかと思うと揉みはじめた。
『あ―――――ん!!』
その後、女が絶頂を迎えると画面が切り替わった。
重槍使いの男が、剣士の女をかばいながら安っぽいCGのモンスターと戦っている。
何とかモンスターを撃退したものの、傷つきよろめいた男に女がよりそう。
346黄昏の文芸作家:03/06/12 00:42 ID:B9/MpjT3
銀漢の活躍に期待しつつ、久々に投下。>>65の続き。
つーかまだvol.4未クリアな俺…今少し時間と予算があれば…。

 一方、ザ。ワールド内のどこかのエリアにて…。

「ママ…ねえ、ママ!」

――――何ですか、カイト…?

「痛いんだ…すごく痛いんだ…バルムンクにやられた傷が…!」

――――仕方ありません…司のデータがそうさせているのです。

「早く完全体になりたい……完全体になれば、僕は『この世界』にずっと居られるんだよね!?」

――――そうです…そのためにも早く…司とアウラをあなたの色に染めなさい。

「アウラは八将が何とかするよ…でも司は…もうログインしてないじゃないか!」

――――心配はいりません、私が何とかしましょう。

「本当に…?」

――――カイト…ともに歩む限り、私はあなたを守ります…。

「うん…ママ…」
347黄昏の文芸作家:03/06/12 00:43 ID:B9/MpjT3
「ここを…掃除するワケ?」
「そーなんよ…あたし1人じゃ手に負えんよってなぁ…」
 カイトとレイチェルの眼前に広がるゴミの山。書類が床や卓上に散乱し、埃もそこら中に
塗れていて不衛生極まりない。クモやゴキブリも間違いなく潜んでいそうだ。
「ここに昨日…泊まったんだよねえ…?」
「アハハ…ま、まあ、住めば都と言うやんか!」
「あ、パソコンの周りだけキレイだ…もしかしてここで『ザ・ワールド』してたの?」
「ん、ああ、昨日は停電の前にエライ事があってなぁ…すごい疲れて椅子に座ったまんま
ぜーはーぜーはー言っとったんよ(笑)」
 と言いつつ、ロッカーから笑顔でほうきやらハタキやら塵取やらを取り出すレイチェル。
「(う…あの笑みには何かあるな、絶対…)」
 これまでに積んだ経験から、カイトの「男の勘」がそう訴えている。
「2人でやれば昼までに何とかなる! ファイトやファイトッ!」

 で、そんなこんなで1時間経過…。

「レイチェル、この書類は燃えるゴミでいいの?」
「あー、これはそのまんまじゃアカン。シュレッダーや」
「オッケー」

 で、2時間経過…。

「うわっ、で、出たッ!」
「へ、何が?」
「決まっとるやん、ゴキやゴキ! ア、アカン! こういうのは苦手なんや〜ッ!」
「わ、分かった、僕が退治するから…!」
348黄昏の文芸作家:03/06/12 00:44 ID:B9/MpjT3
 で、3時間経過…。

「ニューク兎丸も誘えば、3人で早く終わったのになぁ…」
「あ〜、アイツはダメや。この連休中に『お笑いの悟りを開いてくる』とか言うてどっかに
行ってもうたんよ」
「…」

 で、ついに4時間経過…(ちなみに午後2時前くらい)。

「うーっし! あとはバルサン炊いて終わりや!」
「書類も全部処分したし、いらないダンボールやゴミも捨てた。机の上や本棚もキレイに
拭いた…もう、これで終わったんだよね…?」
「せやね…お疲れさん、カイト」
「いつもの事じゃん(笑)」
 ついに終わった事務所の掃除。レイチェルも難儀な仕事を雇い主に押し付けられたものだが、
カイトと一緒に作業できたので、よしとしよう。それに…。
「にしても腹減ったなぁ〜」
「お昼食べてないからね」
「そーやなー…どや? どうせなら昼飯を兼ねて晩飯おごったろうか?」
「うーん…バイト代、それでチャラでいいなら」
「お、それでええのん? まあ、カイトがそれでええなら…あたしは構わへんけど…」
 なかなか謙虚な答えだ、とレイチェルは感じた。当初はそれなりの日当を払おうと思って
いたが、やはりザ・ワールドでもリアルでもカイトはいつもこんな感じの少年なのか…と。
「んじゃ、バルサン炊いてゴキともオサラバや。寝床とパソコン周りはビニール敷いといて
くれへん? それ終わったら煙出る前に撤退や!」」
「うん、分かった(笑)」
349黄昏の文芸作家:03/06/12 00:51 ID:B9/MpjT3
>>345
あ、ゴメン、割り込んじまったかな?
350261:03/06/12 11:20 ID:COJWtIj/
お先どうぞはずるすぎるかな、と思ったので投下してみます。
強制はいかんですね、260さんごめん。
年増カポーなので苦手なひとはスルーよろしくです。
・・・TheWorld1読んでないんで、ほくとのリアルがよくわかんないですけど;
351アル×ほく(リアル)@261:03/06/12 11:22 ID:COJWtIj/

―――不覚だ。
見慣れたはずの天井が知らない形にぐらぐらと歪んでいる。
熱など測ったりはしないが、おそらく相当に高いのだろう。
瞼も、吐く息さえもいちいち熱い。日頃の不摂生がまたも祟ってきたのだろうか。
体力にはそれなりに自信があったつもりなのだが、こうも何度も続くと
自身の身体についていよいよ真剣に考え直すべきなのかもしれない。
自嘲気味に嘆息する。

不意に目が覚めたのは、電話が鳴っているような気がしたからだ。
もしかすると、そうであってほしいという彼自身の希望的観測だったのかもしれない。
事実、彼は先刻からずっと、今ここにはいないある人のことばかり考えている。

無理を押してベッドから起き上がる。ひどい目眩に襲われながら、彼はすがるような気持ちで電話の元へ向かった。
らしくない、そう彼女は笑うだろうか。受話器を取って、先日教えてもらったばかりの、リアルの電話番号を押した。
メールより、声を聞きたかった。なぜそこで彼女なのかというと、本当のところは彼にもよくわからない。
確かにそこに好意は存在したが、恋愛感情だとかそんな生々しいものではない、と思う。
やはりある意味において、彼女が特別だからだろうか。
彼―――度会一詩にとって、特別な記憶を共有する者として―――
352アル×ほく(リアル)@261:03/06/12 11:23 ID:COJWtIj/
『はい。水原です』
落ち着いた、電話用の幾分高めのトーンで声が返って来た。
変声機なしの彼女の本当の声をはじめて聞いたのはつい最近のことなのに、
なぜだかとても懐かしい感じがする。
「・・・・・・・・・度会です」
力尽きて、床に座り込んだまま受話器に話し掛けた。
何を言おうか迷っていると、彼女が怪訝そうな声を出す。
『どうしたの?・・・・・・、しんどいの?』
相変わらず勘が良いというか、聡い人だと思う。
喉はおかしくないつもりだったが、熱っぽさが現れるのか、声でわかるらしい。
『風邪?』
「・・・・・・そう、みたいだ」
『熱、高いの?』
「測ってない」
『病院は?』
「行ってない」
電話の向こうで彼女が溜め息をつくのがわかった。
やっぱり、と呟く声が聞こえてきそうだ。
353アル×ほく(リアル)@261:03/06/12 11:26 ID:COJWtIj/
「・・・・・・正直に言うと、今なんできみに電話しているのか、わからないんだ。
―――病気になると、人間弱気になるってよく言うけどな」
お互い社会人のいい大人で、彼女の方にだって色々と都合があるはずだ。
甘えたことを言っていると怒鳴りつけられても仕方ないな、と頭の片隅で思った。
けれど遥はそうはせずに、少し間を置いてためらいがちに言う。
『わたし―――行ってもいいの?』
これが“ほくと”なら勝手に押し掛けてきそうなものなのに、
―――いや、あれほど奔放になられても困るが―――リアルの彼女は気遣いだ。
度会は彼女に気付かれないように、こっそり笑う。
「きみが迷惑でなければ、そうしてくれると本当に助かる」
『・・・・・・うん』
他に連絡できるような友人もいなくはない。
そのはずなのに、これほどまでに切実に彼女がいいと思うのはなぜなのだろう。
354アル×ほく(リアル)@261:03/06/12 11:28 ID:COJWtIj/
つ、続きます・・・
355名無しさん@ピンキー:03/06/12 12:34 ID:6tYZUCo3
ヤベー面白い
ほくとは・・たしか30代半ばの翻訳家だと
356名無しさん@ピンキー:03/06/12 13:38 ID:EwBR1Vb5
今月のコンプにアルビレオのリアル出てたな。
357名無しさん@ピンキー:03/06/12 14:58 ID:IDg0e8sW
やべ…激しくツボかも
>>261さんガンガレ!!
358名無しさん@ピンキー :03/06/12 16:47 ID:tx2J1EGx
アルビレオこと渡会氏、カイトやシューゴと違ってやっぱ大人だね。
濃厚なんだろうなぁ・・・・。


禿げしく続編きぼんぬ。>261さん
359あぼーん:あぼーん
あぼーん
360名無しさん@お腹いっぱい:03/06/12 21:07 ID:aDHliYsS
ヘルバ×なつめってゆーのはあるのでしょうか・・
無かったら希望



その前に自分が書かないと駄目でつね。
361名無しさん@ピンキー:03/06/12 23:16 ID:qZyx4Daq
>261さん
キターーーーー!
待ってましたよ!大人萌え!
いい感じじゃないすか!弱った男の元に控えめに走る女。

『わたしーーー行ってもいいの?』

コレ、カナーリ壷でひた。続き激しく期待してます!
引き続き260さんもお待ちしてますよん?
絶好調の水色時計さん、黄昏の文芸作家さんの続きも待ってます!

PS 点々は・・・より、こっちの方がいいと思われ...

…………………………………………………………………………………
362名無しさん@ピンキー:03/06/12 23:28 ID:ikAyG7di
点々がどっちがいいかの、判断基準が良くわからんのだが
個人的好みでは「・・・」のほうが見やすい気が・・・
363名無しさん@ピンキー:03/06/12 23:36 ID:zNOjC1K1
どこぞのスレでチョット前に同じような事(・・を…にしたほうが)を言ってた人がいたな。
まあ、作家の好みでいいんでないかい?
364黄昏の文芸作家:03/06/12 23:46 ID:ePPZHgLy
アル×ほくとに期待しつつ、>>348の続き。ついに俺のSSにも奴らが登場!

 カイトとレイチェルが事務所の掃除を終え、出かけた頃、ザ・ワールドでは…。
「やっほー、バル君。最新情報ゲットしてきたよん!」
「…もう少し普通に喋れないのか、イレス?」
「おっと、こいつは失敬」
 昨夜の激闘から己の自信過剰を恥じたバルムンクは、高レベルモンスターの生息するエリア
で修行の真っ最中であったのだが…。
「で、最新情報というのは?」
「あーそれそれ。ちょーっと気になるんだけどねえ…」
 CC社のモニタールームにてコーヒーを飲みつつ、イレスはコピー用紙に目を通していく…。
「今日の未明から、連続してプレイヤーキラーと思われるPCがジャパンサーバーで確認されて
いる。場所はまちまちだけど、被害者からの苦情メールが後を絶たなくてねえ…参っちゃってるんだ」
「プレイヤーキラー…だと?」
 振り下ろす剣を止め、バルムンクはイレスの話に耳を傾けた。
「手口は共通してる。『ねえ、キミ』って声をかけてきて、返事をすると『ゴメン、人違いだった』
って言いながら、いきなり切りつけてくるんだってさ」
「ほう…」
「そして被害者の特徴もこれまた共通しててね…『職業は重斧使い』、『PCの性別は女性で
見た目は15〜18歳くらい』、『コスチュームはドレス、背中には羽』…」
「! おい、まさか、それは…ッ!?」
「…通称、『昴タイプ』と呼ばれるPC達だ…!」
365黄昏の文芸作家:03/06/12 23:47 ID:ePPZHgLy
      ――――――Θ 帰ってきた 逆恨みの 聖女―――――

「ねえ、キミ」
「ん、なーに? カオちんに何か用?」
「…ゴメン、人違いだった」

 ズバシュッ!!!!!!!!!!!!

 振り向きざまに一瞬にして放たれた一閃。カオちんはガードする間もなく切り裂かれ、倒れ込む。
「くはっ…て、てめえ…何しやがんだよ…ッ!?」
「だから言ったじゃん、人違いだって」
「よ、よくも、カオちんを…ム、ムカツク〜ッ!」
 悪態をつくカオちんだったが、すぐにガクッと動かなくなった。どうやらゲームオーバーと
なり、強制終了扱いになったのだろう。横たわるカオちんの体は灰色となり、まるで無機物
の様だった。
「…データドレインされなかっただけ、マシと思ってほしいなぁ…フフフ」


          ――――――Λ 水の都マク・アヌ――――――

「カイトさんは、ログインしていらっしゃるでしょうか…?」
 マク・アヌに降り立ったのは、九州に帰ってきたばかりの寺島良子だった。昨日カイトと
あんな行為に至った手前、恥ずかしいと思う気持ちもあったが、はやる気持ちは抑えられず、
夕飯を食べ終えて急いでログインしたのだが…。
「…仕方ありませんね、少し休憩しながら、お待ちしましょう」
 今日の良子の装備は格別だ。以前、「Ω 激怒する 合わせ鏡の 聖女」のエリアに行った
際にカイトと些細な事でケンカをしてしまったのだが、その後にカイトからもらったレア武器なのだ。
366黄昏の文芸作家:03/06/12 23:48 ID:ePPZHgLy
『あの…この前はゴメン、寺島さん…僕が優柔不断だったから…』
『そんな…私こそ、あの時はついカッとなってしまって…ログアウトした後に、とても後悔
しました…良子は…嫌な子でしたね…本当に、申し訳ありませんでした』
『あ、謝らないでよ! 悪いのは僕なんだから…!』
『でも…』
『で、でね…コレ、お詫び…なんだけど…』
『まあ…斧…ですか?』
『あのダンジョンのアイテム神像で見つけたんだ…【昴の重斧】っていうレア武器なんだって…』
『これを私に…? あ、ありがとうござます…良子は…とても幸せ者です!』
『い、いや、そんなに感動されても困るんだけど(ブラックローズにも埋め合わせしないとな…)』

 …そんなワケである。
「(メールを…送った方がよろしいのかしら…?)」
 水橋の上で水路を行く渡し舟をボーッと眺めながら、良子は心の中で呟いた。
「(でも…昨日、あんな事をしてしまった手前、何だか恥ずかしいです…///)」
 カアッと顔を赤く染めつつ、良子はブルブルと頭を振る。それはリアルでも同じ事だった。
 だが、そんな良子に今、最大の危機が迫ろうとしていた…!
「ねえ」
「? はい、何でしょう? …あ、カイトさん!」
 良子の後ろに立つ黒い少年…少なくとも、彼女にはカイトに見えた…。
「カイトさん、ログインされていたんですね…あら、でも前とお洋服の色が違いませんか?」
「(ボイスデータ、ウェポンデータ一致…ッ! ハハハ…やっと会えたね、昴ッ!)」
 グッと右腕に力を込めつつ、黒いカイトは平静を装っている。
「…カイトさん、どうかなさいましたか?」
「…ねえ、ダンジョン…行かない…?」
「まあ…カイトさんからお誘いが来るなんて…もちろん、どこまでもお供させていただきます///」
 カイトを基本ベースとして生まれた「黒いカイト」…当然、ボイスデータもカイトと同一である。
天然ボケの激しい良子が間違えても無理はないのだが…このままでは、何かヤバイ気がする! 
367名無しさん@ピンキー:03/06/13 00:10 ID:x0TOoUrW
『ジポネットに参加されている皆さん!緊急事態です!
児ポ法改正案が国会審議も無しに、今週〜来週までに強行可決されるかもしれません!


去る6月9日の日本ユニセフのセミナーで、児ポ法改正論議の中心人物、自民党の野田聖子議員が、
「(会期末も迫り)時間が無いので審議無しで強行可決する」との旨の意向を示しました。

自民党の児ポ法骨子は安易な厳罰化や単純所持の違法化など、様々な問題をはらんでおり、これらは国会で厳しく議論されるべき問題です。にもかかわらず野田聖子議員は国会審議をしないつもりなのです。

これはとんでもない、あってはならない所業です。

また今回は特に中高生の協力が必要です
規制派は手下の高校生に、自分達の意を汲んだ意見を言わせ、いかにも全国の中高生が規制強化を望んでいるような、自作自演のでっち上げまでやりました。この謀略も破らねばなりません。

詳しくは緊急アピールHPhttp://www.geocities.co.jp/WallStreet-Bull/6372/を見てください

そこで皆さんにお願いです。
大至急、臨戦体制に入ってください。
そして政党や国会議員さんたちに「児ポ法改正案の強行可決に反対です!ちゃんと国会で審議してください!と訴えてください!
でなければ手遅れになります!もはや一刻の猶予もありません!
368水色時計:03/06/13 00:10 ID:pBWyiPSp
>>345の続き

『ごめんなさい、わたし、回復スキル持ってないの……』
『こんな傷、たいしたことないさ』
『せめてわたしの身体で、あなたにお礼をさせて』
剣士はひざまずくと、重槍使いの腰まわりの装備をくつろげ、中から取り出した男のものを自らの胸で愛撫しだした。
画面にモザイクがちらつく。
しばらくするとまたも画面が切り替わる。
今度の設定はバーバリアンタイプの重剣士と、重斧使いの少女とのSMプレイのようだった。
なんとも無駄にバラエティーに富んでいる。
『そなたのような役立たずは、わたくしには必要ありません』
びしいっ!!
素材が何かはわからないが斧を模した武器で男の背を打ちすえる。
『ぐっ……かならず、かならず次こそは……!!』
ばしっ!!
『勝手にどこへなりともお行きなさい』
『どうかお慈悲をぉ!!』
(かっこうだけだとベアと昴なんだけど……)
なんてこと、司はたとえ思ったとしても口に出せるわけも無い。
昴もそう感じたのかどうかはわからないが、ひんやり冷たい風が横から流れてくるような気がしてミミルは肩をぶるりとさせ、腕をさすった。
(? なんか寒い……おっかしいなぁ)
何の被害も無い司(昴が司に危害を及ぼすような真似をするわけが無い)は、リンゴの頬で隣に話しかけた。
「な、なんか変な感じだね」
「そうですね、なまじ良く知っている世界観なだけに……複雑です」
返事をした昴の頬もうっすらと赤い。
ミミルも例外ではなかった。
「普通のAV……っつってもどんなのが普通かなんてわかんないけど……より、は、恥ずかしくない?」
369水色時計:03/06/13 00:14 ID:pBWyiPSp
>>368の続き

今TVには男呪紋使いが女重剣士の乳首を舐めている様子が映し出されている。
違うのだとわかってはいても、どうしてもリアルとゲームを混同してしまう。
その奇妙な興奮を味わいたくて、こういうビデオを借りる人間は多いのだろうか。
重剣士のあえぎが大きくなったところで突然、ミミルが司に話をふった。
「……ねえ、ところでさ」
「何?」
「司ってベアとどこまでいったの?」
「え、ええっ!?」
いきなりのストレートな質問に司はうわずった声を上げた。
「ベアに訊いても、おっさん、結局なんだかんだいってごまかしたし」
「あ、そ、そうなんだ」
目に見えて狼狽する司と対照的に、昴は沈黙を守っている。
いや、守っているというか、無言の圧力と言ったほうがいいかもしれない。
しかし敵(ミミル)もさるもの。
ネガティブだったころの司とだてにつきあってはいないのだ。
昴の発する空気をものともせず、司につめよる。
「で、どうなのよ、そこんところ」
「の、ノーコメントっ」
「だーめ、そんなの認められませんー」
どうやら−273.15℃もミミルにはあまり効果が無かったらしいと判断した昴は、戦略を変え実力行使に出ることにした。
「ミミル」
「ん? どうかした、昴?」
振り返ったミミルに昴が問う。
「……浅野忠信という俳優がベトナム戦争の従軍カメラマンを演じた映画の題名を知っていますか?」
「あさのただのぶ……はわかるけど、映画はごめん、わかんない」
「地雷を踏んだらサヨウナラ」
にっこり笑って告げる。
……はっきり言ってコワイ。
370名無しさん@ピンキー:03/06/13 00:45 ID:n39f2pHs
おお、凄いぞ。神様が一杯。頑張ってください。
371黄昏の文芸作家:03/06/13 01:58 ID:QSKDdFwQ
昴の地雷発言に期待しつつ、>>366の続き。ついにキター!

    ―――――――Λ つかの間の 復活の 騎士団――――――

「(ランダムで選んだこのエリア…属性は木、天候は夕方…そしてターゲットは昴…!
朝から探した甲斐があったよ…まさか今頃ログインしていたなんてね…!)」
 黒いカイトはとんだ思い違いをしているのだが、本人は気づいていない。黒いカイトが
生まれたのは、第三将メイガスがカイト達によって倒された時期であった。
 そのため、彼を構成する記憶データにはメイガス戦以降にパーティに加わった良子の情報
が記録されておらず、今回の目的は昴であったため、声がそっくりなことと、彼女の使用
していた斧を所持していたことが重なり、良子を昴と思い込んでいるのだ!

「うわぁ…夕日がキレイですね、カイトさん!」
「…そうだね」
 良子はカイトのコスチュームカラーや髪の色が変化しているにも関わらず、全く気に止めて
いない様子で、隙だらけだった。それ程カイトを信頼している、という証なのだろうが…。
「(さぁて…ショータイムだよ…昴ッ!)」
 口元に笑みを浮かべ、両腕に闘気を溜めていく黒いカイト…。
「…ねえ」
「はい、何で…」

 ズバシュッ!!!!!!!

「きゃあっ!?」
 突然、双剣を出して切りつけてきたカイトに良子は反応できず、モロにダメージを受けて
吹き飛ばされてしまった! 幸い、地面が草原だったので大事には至らなかったものの、避け
損ねた脚部は切り裂かれ、ハラハラと布地が宙を舞っている…。
「カ、カイトさん…ッ? 何を…なさるのですか…?」
「あのさぁ…悪いけど人違いなんだよね…僕はキミの知ってるカイトじゃない…!」
372黄昏の文芸作家:03/06/13 01:59 ID:QSKDdFwQ
「(カイトさんじゃ…ない? そんな…だって、あの声は確かにカイトさんの…!)」
「昴…キミには司を呼び出すエサとして、しばらく僕に付き合ってもうらうよッ!」
「え…す、昴?」
 双剣を構えて飛び掛ってくる黒いカイトの攻撃を、良子は斧で受け流すことしかできない。
本人が違う、と言っているとはいえ、良子にとって彼は確かにカイトのはずなのだから。
「や、やめてください、カイトさん! こんなの…いつものカイトさんじゃないです!」

 ガキィィィンッ!!!!!

「…頭悪いなぁ、昴は…僕は、キミの知ってるカイトじゃ、ないって言ってるだろッ!」
 
 バシィィィッ!!!!!!

「きゃっ!」
 斧ごと吹き飛ばされる良子。黒いカイトの平手が、良子の頬にヒットしたのだ。
「ひ、ひどいです……お父様にもぶたれたことないのに!」
「だから何だよッ!? 甘ったれんなッ! 僕は昨日…それ以上の屈辱を味わったんだッ!」
 バッと右腕を突き出し、気合を入れ始める黒いカイト。周囲に暗黒のオーラが立ち込める!
「ハロルド・ヒューイック…エマ・ウィーラント…フィアナの末裔…全てが僕の勘に触るッ!
ここは僕の世界だ! 僕だけの世界なんだッ! 僕を否定する奴は…存在する価値もないッ!」
 ゴゥンと展開する、黄昏の腕輪…秒読みを開始するかの如く、黒いカイトが呟きだす…。
「この世界に存在していいのは僕とママだけなんだッ――――――――――!!!!!!!!
貴様ら下等生物では、な―――――――――――――――――――――いッ!!!!!!!!」
 絶叫する黒いカイトに、良子はただ怯えて見ていることしかできない…。
373黄昏の文芸作家:03/06/13 02:00 ID:QSKDdFwQ
「昴…キミには少しお仕置きが必要みたいだね…」
「わ、私は、昴では…!」
「往生際が悪いなぁ…奥義ッ! あ…ん…こ…く…きゅ…う…こ…ん…ッ!」
「!」
 良子もカイトの腕輪の力…データドレインはよく知っている。だが、実際に目の前で自分が
その餌食になる日が来るとは夢にも思っていなかった。HMDを外すのも忘れ、その場から動けない。
「(怖い…怖い…怖い…! カイトさん、助けてくださいッ、カイトさんッ!)」
 斧を握り締め、良子は祈る様な気持ちで必死にカイトへの助けを求める。だが、当のカイト
はザ・ワールドにログインしていないため、助けを求めようにも無理な話であった。
「昴…あとでゆっくり司に会わせてあげるからね…!」
 まさに鬼気迫るといった感じであろうか。黒いカイトはバルムンクとの戦いでも見せたこと
のない形相で、腕輪を展開させつつ、にじり寄ってくるのだ。
「さあ、そろそろ…幕を閉じなきゃ…ね! …り…ん…し…ょ…う…ッ!!!!!!!!!!」
「(カイトさんッ!)」
 黒いカイトの右腕が、良子に狙いを定めた…その時!

「「そこまでだッ!」」

「!?」
 突如として草原に響く声。夕日に浮かぶシルエットから、2人だと確認できるが…。
「…誰だッ!」
「通りすがりのいい人…ってとこだが…今日の俺はちょっと機嫌が悪いぜ!」
 ツンツンと尖った頭の男が、少々怒りっぽく槍を振り回し…。
「覚悟しろ、外道…ッ! 貴様の行い…万死に値するッ!!!」
 と、目がボウッと光る男も剣を引き抜いて…。
「あ…あなた方は…!?」
「よくぞ聞いてくれたな、お嬢さん! 元紅衣の騎士団所属、赤い稲妻クリム…ここに参上!」
「同じく、元紅衣の騎士団・騎士団長、銀漢! 昴様と同型のPCを狩る貴様の行い…断じて
許すワケにはいかん! 正義の裁きを受けるがいいッ!!!」
 黒いカイトが驚くのも無理はない。何と、この2人は…!
「バッ、バカな……紅衣の騎士団……だとッ!?」  
374あぼーん:あぼーん
あぼーん
375あぼーん:あぼーん
あぼーん
376名無しさん@ピンキー:03/06/13 15:10 ID:conFjERX
ぎーんかん!ぎーんかん!!ぎーんかん!!!ぎーんかん!!!!
377アル×ほく(リアル)@261:03/06/13 16:49 ID:Ko5VxECd
>>353の続き。

どれくらい経ったろうか。
コンビニの袋を山ほど抱えた水原遥がインターホンを押して、玄関前で立っていた。
「わたし料理できないし、―――でも何かおなかに入れておいた方がいいと思って」
はにかみながら提示した包みの中身はおそらく、食物とか風邪薬だとか、そんな類なのだろう。
言葉の通り、名の知れたミネラルウォーターが半透明の袋から透けて見えていた。
「病気のときに、あんまりカフェインはよくないから」
彼が日頃よくコーヒーを口にすることを心に留めてくれていたらしい。
そう言われるのが妙にくすぐったかった。

他人を家にあげるなんて、どれくらいぶりだろう。
そもそも最近までは、彼が家にいること自体が珍しかったくらいだ。
遥が買ってきてくれた『ひえピタ』を頭にのせながら、ぼんやりとそんなことを考える。
彼女を“ホーム”に入れるのは、これで二度目だ。
一度目は半ば強制的とはいえ、二度とも自分の意思でそうした。
―――あんなに踏み込まれることを恐れていた自分が、だ。
これも彼女の言葉を借りて言うなら、本当に、“ふしぎなこと”だと思う。
378アル×ほく(リアル)@261:03/06/13 16:54 ID:Ko5VxECd

コンコン、と寝室のドアをノックして遥が入ってくる。
「やっぱりこういう時はお粥かなって。……食べられる?」
「空腹感はあるから、大丈夫だな」
遥が呆れた風に息をついた。
「あなたのことだから、どうせ何も口にしてないんでしょう」
家の冷蔵庫はほとんど空に近い状態だった。彼女の言うことは正しい。度会は内心で舌を巻く。
「まあ、手作りじゃないっていうのが、ちょっと情けないけど」
「そんなことはない」
「最近のはレトルトでも美味しく出来てるものね」
「…そういうことでもなくて」
苦笑しながら、彼女を真っ直ぐ見た。
「―――助けられてるから、とても」

遥は柔和に微笑む。
「たべさせてあげる」
冗談だと思いつつも、度会は驚いて目を見張った。
「…………茶化してる?」
「してない」
突然隣に座られて、ぎょっとする。
慌てて座ってから姿勢を正した。急に動いて、くらり、目眩がする。
「いい、子供じゃあるまいし。ましてそんな年寄りでもなし」
「あ、かっこつけ〜」
まるでほくとのような口調で、茶目っ気たっぷりに遥がからかう。
「あのな……」
「年とかは関係なくて、ただわたしがそうしたいの。それに、ほくとならきっとそうするから」
水原遥もイェーツもほくとも、等しく彼女だから。彼女がそうしたいから。
言われて彼は言葉に詰まった。
“ほくと”は、自らの欲求に正直なプレイヤーで。
そして、“アルビレオ”は……女の押しには弱い男だった……。
379アル×ほく(リアル)@261:03/06/13 16:55 ID:Ko5VxECd

湯気の立つ粥をプラスチックのれんげに少量ずつ取って、
御丁寧にわざわざ吹いて冷ましてから彼の口へと運んでくれる。
またも彼女に強引に押し切られた形で、やはり例の如くそれに甘んじてはいるものの、これはこれでとても居心地が悪かった。
頭痛がするのはきっと風邪のせいばかりではない。
遥が食べさせやすいようにと直接ベットに腰掛けている為に、
必然的に二人の身体的な距離が縮まってくる。
おまけに息を吹きかける時のくちびるの動きだとか、れんげを差し出す時の伺うような仕草だとか、
そういう余計なところばかりを注視してしまって尚更落ち着かない。
近くに居るとふんわり甘い髪の匂いがして、非常に面映い気分になる。
―――おれは確か病人だった、はずだ。
「食欲はあるみたいで、安心した」
度会は、はあ、と何とも情けない返事をする。
その面倒見の良さはまるで母親か姉だ。
要するに完全に男扱いされていない、気がする。
380アル×ほく(リアル)@261:03/06/13 17:01 ID:Ko5VxECd
>>黄昏の文芸作家氏
クリムと銀漢だw

まさか反応がもらえるとは……いやはや、ありがとうございます m( _ _ )m
「…」と「・・・」ですけど、いろいろ巡ってみた感じでは
前者が主流のようなので、それで統一してみますね。
381名無しさん@ピンキー:03/06/13 19:10 ID:WvsPbRuv
銀漢キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!
ほくとキタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!
382名無しさん@ピンキー:03/06/13 20:26 ID:IZg+FG8l
ほくと萌エル━━━━(゚∀゚)━━━━ !!!!!
383黄昏の文芸作家:03/06/13 22:39 ID:iKt3YoB3
アル×ほくとの続き来てる━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!! で、>>373の続き。

 黒いカイトの奥義暗黒吸魂輪掌波によってデータドレインされそうになっていた良子の
危機を救わんと現れた2人、それは…!
「クリムに銀漢ッ! 忌々しい紅衣の残党がッ!」
「ハッ、残党ねえ…とっくに解散したんだから残党も何も無いんだがなぁ…」
「クリム、能書きはいい…さっさと奴を叩き切るぞ!」
 かつてザ・ワールドの平和と秩序を守っるために結成された「紅衣の騎士団」…その中でも
最強の重槍使いと最強の剣士、クリムと銀漢が、黒いカイトの前に立ち塞がった!
「叩き切る…? ハハッ、銀漢ふぜいが偉そうなこと言っちゃってさ…!」
「何だとッ!」
 奥義暗黒吸魂輪掌波を中断し、良子に背を向けつつ、黒いカイトはあざ笑った。
「キミ達の戦闘能力はスパイデータでお見通しだ…いくら紅衣の騎士団とは言え、僕に勝てる
ワケないじゃん……プレイヤーの恥さらしだッ、死んでしまえ―――――――ッ!!!!!!」
 黒いカイトが暗黒のオーラを全開にし、周囲を震えさせ始めた。だが、クリムと銀漢は
全く動じることもなく、身構えている…!
「…それが貴様の全力か?」
「…ッ!? 現れろ、魑魅魍魎共ッ!!!!!!!!!!!」
 光りだす腕輪。と、同時に黒いカイトの周囲に出現する無数の魔法陣。魔法陣の中からは
ウヨウヨとモンスターが飛び出てきて、唸り声をあげる! だが、以前バルムンクと戦った
時とは違い、モンスター達はウィルスバグには感染していない様である。これは一体…?
「(チッ、昨日のバルムンクにやられたダメージが尾を引いているのかッ!?)」
 と、黒いカイトは内心焦っていた。どうやらまだ本調子ではなかったらしい…。
「銀漢、お前はザコを蹴散らしながらお嬢さんを守ってやれ! 奴は俺に任せろ!」
「ああ、分かっている!」
384黄昏の文芸作家:03/06/13 22:40 ID:iKt3YoB3
 槍をクルクルと回しながら、黒いカイトに向かってゆくクリム! 黒いカイトの召喚した
モンスターを薙ぎ倒しながら、良子の傍らに駆け寄る銀漢!
「大丈夫かッ!?」
「は、はい…大丈夫…です」
「…良かった。俺の側から離れるなッ!」
 
 ズシャッ、ズバッ、ズシュッ!!!!!!!!

「す、すごいです、銀漢さん…!」
 良子の見守る中、群がってくるモンスター達を次々と切り裂いてゆく銀漢! これには
黒いカイトも驚いた。
「バ、バカな…どうして銀漢ごときが、僕の下僕達をあんな簡単にッ!?」
「よそ見してる場合じゃないぜッ!」

 ヒュンッ、ガキィィィンッ!!!!!!!!

「フュ〜!」
「ク、クッ…!」
 クリムの一撃を双剣で防いだ黒いカイト。ギリギリと詰め寄っていくクリム!
「ハアッ!」
「おおっと! バルムンクの言った通りだな…お前はなかなか強い!」
「フン…!」
「それだけに惜しい…何故、その力を正しきことに使おうとせんッ!?」
「…何かさぁ、キミ見てると…スゴイ、ムカついてくるんだよね…何でだろ…ッ!」

 ズシャッ、ズバッ、ガキィッ!!!!!!!

 黒いカイトも負けてはいない。クリムの戦闘データを分析し、徐々に対応しようとしている。
385黄昏の文芸作家:03/06/13 22:41 ID:iKt3YoB3
「貴様で最後だ…ハアッ!」

 ズバシュッ!!!!!!!

「ギャ――――――――――――――――――スッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
 
黒いカイトが召喚した最後のモンスターが銀漢によって倒された。あれだけいたモンスター
が、銀漢たった一人に倒されてしまったのだ!
「フン…他愛もない…!」
 剣を鞘にしまい、銀漢は言い放った。と、同時に「完治の水」を取り出し、良子に手渡す。
「つ、使え…い、いや…使ってください!」
「ありがとうございます、実はもうほとんどHPが残ってなかったんです…」
「何と! 奴め…ますます許せん!」

「クッ、銀漢のクセに生意気なッ!」
「あっちは片が着いたみたいだな! こっちもそろそろ着けさせてもらうぜ!」
「ほざけッ、青二才が―――――――――――――――――――――――ッ!!!!!!!!」

 ヒュンッ、ズシャズシャズシャッ!!!!!

「(なッ、こいつのこの動きはッ!?)」
 クリムは何となく感づき始めていた。この黒いカイトとは初めて戦った気がしない…以前に
何度も戦ったことがある…そんな気がするのだ。
「っはぁ…ばびゅんッ!!!!!!!!!!」
「! そうか、お前ッ!?」

 ガキィィィィンッ!!!!!!!!!!!!

「俺はお前の太刀に見覚えがある…! 双剣士でこれだけの動きが出来るのはアイツしかいないッ!」
386名無しさん@ピンキー:03/06/13 23:07 ID:LYs0DZfc
>>383-385
「銀漢ふぜいが」 「銀漢ごときが」 「銀漢のクセに」

銀漢・・・。・゚・(ノД`)・゚・。
387A−40:03/06/13 23:10 ID:96Re/2rd
銀漢、なんかえらい人気ありますね
388名無しさん@ピンキー:03/06/14 00:24 ID:pdbw6bzh
やつはサイン視聴者のハートをがっちり鷲掴みにしたからな。
389名無しさん@ピンキー:03/06/14 01:03 ID:8u/qemNw
>>388
当時の銀漢祭は凄かったな
390名無しさん@ピンキー:03/06/14 01:11 ID:vnTHcmxK
あと、腕伝の

「昴様ァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァぁぁ!!」

で、もう一度視聴者のハートをゲッチュ。
391水色時計:03/06/14 01:14 ID:EiBZU0Q2
>>369の続き

流石のミミルも身の危険を感じて凍りついた。
もうこれ以上、下手に司を追求しないほうが良いだろう。
ミミルはくるりと前を向くと、冷や汗をかきながら話題を切り上げた。
その後、ビデオも見終わり、いつのまにか時刻は夕方になっていた。
食事はお手伝いさんが用意してくれるという昴に、司はそれでは悪いからと手伝いに行くことにした。
「あ、じゃああたしも行くよ」
ミミルはそう言ったが、
「ミミルは、私とここにいてください」
「へっ?」
昴の懇願に、司ならともかく、なんで自分……?とミミルは驚いた。
「そうしなよ。第一ミミル、料理できるの?」
「失敬な! あたしだってねー、少しぐらい……」
「やっぱり少しなんだ」
「くっ……」
言い返せないので、しぶしぶながらも残ることにする。
昴は、人が二人も並ぶ台所に車椅子の自分がいては邪魔になると言って、司を送り出した。
これもミミルにとっては意外だった。
昴ならなにをおいても司と一緒にいることを望むだろうと思ったのだが。
階下に降りる足音が遠ざかってしまうと、昴はため息をついて車椅子を揺らした。
「ああ、司……」
「す、昴ってかなり司好きだよね」
ひきつりつつミミルはそう言ってみる。
「もちろんです。私は司のことを誰よりも大切に思っています」
「あ、そ、そう」
そうまではっきり言われると、こっちが照れる。
「ですから――私は、司を傷つけるものはなんであろうと許しません」
いっそ凄絶なほどの綺麗な横顔で宣言する昴にミミルは息を呑んだ。
392水色時計:03/06/14 01:15 ID:EiBZU0Q2
>>391の続き

紅衣の騎士団を解散すると言ったときも、こんなに綺麗な表情をしていたのだろうか。
それとも、これは司に関わることのときだけなのだろうか?
ミミルはこのとき初めて、昴と司に対して自分でもよくわからないもやもやを覚えた。
なんだろう、この気持ちは。

食事の支度が出来たと司が呼びにくるまで、二人は見えない火花を散らしていた。
普段なら仲の良くないわけではない二人も、今はお互いを牽制しあうことになった。
しかし、夕食は終始和やかな様子で進み、昴は司の料理の腕をほめたり、お手伝いさんにお礼を述べたりしていた。
彼女はこの後昴の入浴の介護をしてから帰宅するのだという。
「明日のお昼ごろにまた来ます」
「よろしくお願いします」
昴はお手伝いさんに頭を下げると、
「すみませんが、先にお湯を使わせていただきますね」
司とミミルにもそう言って断りを入れた。
「ううんいいよ、昴の家なんだし。当然だよ」
「うん、あたしら後で入らせてもらうから、気にしないで入っといでよ」
あたし“ら”というところに昴はコンマ数秒の反応を見せたが、司の手前おとなしく引き下がった。
ミミルは司と先に昴の部屋へあがり、布団を敷くことにした。
「司、そっち持ってー」
「うん……あ、そこめくれてる」
敷布団を二つ並べて、その上に毛布をかぶせる。
その間にも、ミミルの頭にあったのは、ただ一つのことだった。
「ねえ、司は昴のことどう思ってるの?」
「……急にどうしたの?」
「いいからさ、答えてよ」
司はミミルの態度を訝しがりながらも正直に話した。
「え……と、特別……かな」
393黄昏の文芸作家:03/06/14 01:21 ID:LKvAczrU
    ヽ丶、        ___,,,,,,,,___
        ヽ  ~""""""'''''-<"/    ~~ヽ,''‐、_     ,,,,
         ゝ,_       、"'-、      丶  i'、_,‐''''"/
          . ""'''>、,    "'-、l      ゙i  i ヽ/ /'
            ,i′ ゙>、,,,,,,,,,..-"    、  .i j  i,ノ
            ,i   i     ,,-‐''''\ ヽ ゝ"   i
            i,   i     、 (""") )   ',,,-、 >
          / "ヽ  i      ゙'''-‐''"    i゙(")k"
         /   / / , へ _     ,、-  ,,z,"'"ヽ
        ,/"ヽ,,  / ヽ<,,,,_/ 'iiヽ、__,,/ヽ、   ヽ_ノ
       /   "'"    ,/l  ii      "'''-‐'ii'"
       "'-、       / l  \   ""゙'''''''' /.ii 昴様(に似た人)は
 ----、、、....,,,,, "'‐、,   _/  \  \   ,,、,,,,__/ .ii 俺が守る!
         ~"'-、/"""-、   `- 、_ "'" i_____V.ii    …とか言わせてみたり。
            ゙''-、  ~~"''''‐‐--"'-、"__,,,,/ 荒らしじゃないよ(w
394水色時計:03/06/14 01:27 ID:EiBZU0Q2
>>392の続き

司にとって昴は特別。
そしておそらくは、ベアも。
(じゃああたしは?)
司に初めて会ったのはあたし。
司が自分から会いに来てくれたのは、あたし。
一番最初に友達になろうって決めたのは、あたし。
一番最初に心を開いてくれたのも、あたしのはずだったのに。
いつのまにか自分だけ置いてきぼりをくらったようだ。
むかつく。
今日、昴と司を見ている間中ずっと、ミミルはどこか釈然としないものを感じていた。
いや、本当はもうわかっている。
これは――――嫉妬だ。
ミミルは司に見えないよう口の端を吊り上げた。
「ところでさ、司って色白いよね」
極力無邪気を装って司の腕に触れる。
「だって、半年も入院してて外に出てなかったし……」
「でもうらやましいな。あたし結構黒いほうだし」
ほら、と自らの腕を司の腕にぴったりくっつけた。
「それになんかさー、前より司、胸おっきくなってない?」
「そ、そんなことないよ」
司は否定したが、ミミルは司の胸に手のひらを当てた。
「み、みみるっ!」
抗議の声を無視して、司の胸を揉んだ。
「やっぱりおっきくなってるよ。ベアのおかげだったりして」
「あ……」
「お肌もぴちぴちつやつやしてるし」
「そ、そんなこ……も、もうやめてよ」
かまわずミミルは手のひらに力を込める。
「ねね、司はベアとどういうふうにしてるの?」
395名無しさん@ピンキー:03/06/14 03:04 ID:YCaAspWs
(*´Д`*)ハァハァ

ガンバレミミル
396名無しさん@ピンキー:03/06/14 03:10 ID:68QYAMfB
>>393
エロパロ板でのAA貼りはお控え下さい。
397名無しさん@ピンキー:03/06/14 08:18 ID:FlaQgCiU
司の身を護るはずのミミルが!・・・ハァハァ
398黄昏の文芸作家:03/06/14 09:11 ID:7Kz41GcU
>>396
スマソ。
399アル×ほく(リアル)@261:03/06/14 16:14 ID:Tr1OMaoJ
>>379の続き。あと半分ちょい?ていうかミミル×司キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!

「汗、すごいね」
その台詞にとてつもなく嫌な予感がして、度会一詩は即座に首を振った。
「いいから」
「わたしまだ何も言ってない」
どうせ年上の幅でも利かせて、拭いてあげるとか言うに決まっている。
逃げようとして勢いよく起き上がると、まだ目眩で頭がふらふらしていた。案の定、直ちにベッドへ逆戻りだ。
吐き気がないのは本当に幸いだった。彼女にみっともない姿を見られずに済む。
というか、そもそもよく考えてみたら好意を持っている女性に看病しにきてもらう、などというのは
醜態を露呈する危険性などを考えれば、自ら墓穴を掘るような行為に他ならないのではないか。
やはり風邪でどうかしているんだ。普段の冷静さはどこへやら、いまや彼は完全にうろたえていた。
掛け布団に突っ伏した度会の背を静かに撫でやって、遥は言う。
「あのね、別にへんな意味で言ってるんじゃないんだから、おとなしくしてて」
度会は胸中で密かに諸手を挙げて降参のポーズをとった。
そもそもはじめからかなうわけがないのだ。

―――とは、言っても……。
ぷち、とボタンに手が掛かる。
ひとつ、ふたつ、数をかぞえて気を紛らわそうと試みるが上手くいくはずもない。
彼としてはどうしてもそういったものを意識せずにはいられないのだが、
彼女の方は普段と何ら変わりない、落ち着いた態度で事を進めていく。
妙な気分だ。母親でも恋人でもない、ましてやつい最近お世話になった看護士でも何でもない彼女に
こんなことをしてもらう日が来るとは。
ありがたい、確かにありがたくはあるが、悪い夢でも見てる気がした。
400アル×ほく(リアル)@261:03/06/14 16:16 ID:Tr1OMaoJ

彼女の指がタオル越しに皮膚に触れたとき、身体の奥でくすぶっている何かがちり、と音を立てて熱を発した。
首筋にじんわり浮いた汗を拭って、その手が腕から、胸、そして腹部へとすべっていく。
あくまで業務上でのことならそれで良かったが、彼女はこれをただの親切で行ってくれているわけで。
だからやましい想いはどこかに捨て去らなくてはならないわけで。
そういう言い訳がましいことが頭の中でぶつぶつ回っているのだが、
けれど実際は彼女の手の動きを凝視せずにはいられないわけで。―――ああもうどうしろというのだ。
とても丁寧で繊細なその動作に陶酔する側面で、やけに昂ぶる気持ちを抑えきれない。
そのギャップに彼はくらくらしている。なんだこれは、生殺しか。
真綿で首を絞められる気分とはこういうのをいうのか。

そこでふと視線を上げてみた。これが間違いだった。
今までなるべく見ないようにと努めていた細い首やら、鎖骨やら、
あろうことか胸の谷間までもばっちり見てしまって、どくっと心臓が鳴った。
「あー……、水原さん、遥さん。もういい、もうやめて」
慌てて目を逸らしながら言った。
おねがいだから、と口にしかけて、呑み込む。
遥はきょとんと目を上げた。
が、すぐさま度会の身体の異変に気が付き、わざと意地悪そうに微笑む。
「熱は高いみたいだけど、大丈夫そう」
人間は恥ずかしさで死ねるんじゃないだろうか、この時ばかりは本気でそう思った。
どうしてこうも彼女にはいつも振り回されっぱなしなのか。
ここは素直に平謝りでもしようかと思っていたら、唐突に彼女の指が下腹部へとするりと下りた。
401アル×ほく(リアル)@261:03/06/14 16:18 ID:Tr1OMaoJ
「―――っ、な……!」
何をするのか、と言おうとして最後まで声にならなかった。
「そのままだと、辛いでしょう」
言って、硬くなったそれを彼女はそっと口に含む。
「っ……!」

舌先がちろちろと先端を這い回る。
襲いくる目眩は決して熱のせいじゃない。
潤んだ粘膜で包み込まれ、唾液が淫靡な音を立てた。
頭を上下させて、じわじわと追い詰められていく。
突き放そうにも力が入らず、ただ成されるがままになって息を乱しながら身悶えする。
彼女の口内に直接爆ぜてしまい、受け取りきれなかったものがくちびるの端からひとすじ溢れるのが見えた。
遥は口許を汚したまま、中の粘性の液体をこくり、と喉をならして飲んだ。
信じられないことに、その光景におかしくなりそうなくらい興奮していた。
腕で顔を覆い、正体をなくしたように肩で息をしている彼の耳元に優しげな声が届く。
「……ゆっくり休んでね」
何が何だかわからないまま、身体的にも精神的にも完全に虚脱しきって、彼は急速に眠りに落ちた。
402アル×ほく(リアル)@261:03/06/14 16:20 ID:Tr1OMaoJ
あ、ちゃんと本番も書きます
403水色時計:03/06/15 00:13 ID:/x2lb53v
>>394の続き

顔から火が出るかと思うほど司の頬は目に見えて赤くなった。
「ノーコメントって言った……!!」
「でぇ、あたしは却下って言ったよねー」
ミミルは司の脇を軽くくすぐった。
「きゃ」
昴の知らないことを知りたいと思った。
少しでも追いつきたかった。
自分だって、司の特別になりたかった。
責める手をゆるめずに、ミミルは司を追求した。
「ほらほら、おとなしく白状しろっ」
「あっ、や、やめ……い、言う、言うから」
司はミミルの手の動きをひとまずやめさせるために、やむなくそう言った。
「あ、あの……うんとね」
けれどやっぱり羞恥心が勝ったか、そこで口をつぐんでしまった。
じれったくなったミミルは一度離した手をまた動かした。
恥ずかしがって抵抗する司の腕を取り、自分の空いているほうの手を、司の上着の中に裾からつっこむと、ブラジャーの隙間から指を侵入させる。
蕾に爪が掠ったのか、司の表情が刹那崩れた。
「ふっ……」
「ほら、早く言わないとこうしちゃうよ?」
ミミルは指先で蕾を探ると、爪を引っ掛けて遊んだ。
「あ! あぅ……だめ、だめだよミミルっ」
「じゃあ教えてくれる?」
「えと……大抵は指、で……た、たまに……道具? ……とか」
404水色時計:03/06/15 00:19 ID:/x2lb53v
>>403の続き

「道具ぅー!? おっさんそんなの持ってるんだ。ちょっと意外」
あんな風に装ってて、実はむっつりだったのか。
「なんか、僕が痛がんないように、色々してくれるみたい……」
話を聞くと、どうやら司のためらしいが。
(……どうだか)
あのおっさんにそんな殊勝な心がけがあるとはミミルにはにわかに信じがたかった。
なんせベアはミミルの印象の中では、『司を口説いてた』などということを冗談めかして言えてしまうし、そのくせBTと怪しげな態度をとっていた男なのだ。
大人ぶっているけれど、実は結構わがままで、人を手玉に取るのが上手い。
なんだかんだいったって、結局最後はちゃっかり自分の意志を通してしまっていたりする。
それが彼に対するミミルの評価だった。
かなり辛めで、本人が聞いたら『誤解だ』と抗議するような評価だが。
だから、司のためを思ってしているようでも、やっぱりどこか自分が楽しむためでもあるのではないか、とミミルは考えた。
「確か、ネット通販か何かで買ったって……言ってたよ」
「うわそれ、なんか生々しー」
あのベアがネットで大人の玩具を注文しているさまを想像するとなんか嫌だ。
ミミルはもう一歩踏み込んでみることにする。
「ねぇ、じゃあさー」
「……」
「口でしたこともある?」
「く、口っ……?」
「そう、口。ってその反応ってことは、したことないんだ、口じゃ」
司はどうやらさまざまな意味でショックだったらしい。
質問される側だったはずが、自分からミミルに尋ね返してくる。
「ふ、普通はするもの、なの?」
「あたしはそう思うけど」
「だって、だって汚いし」
「別に、そうでもないんじゃない? 第一司、ベアとするのお風呂入ってからっしょ?」
「そう、だけど……」
405名無しさん@ピンキー:03/06/15 00:27 ID:1ALzKjgR
むおー
(*´Д`)ハアハア

職人さんガンガレー
406名無しさん@ポンキー:03/06/15 14:35 ID:fBysdm+M
今ひとつ(こんな時に)閃いたのだが、
(無茶な話だが)カイトのデータドレインで女性化したエルク
といった手があったのを思いついた。

いや、やっぱむりか。
407名無しさん@ピンキー:03/06/15 17:49 ID:YBboQ/jF
誰か「virginity」って本もう買いました?表紙で惹かれ、内容が(リアル)司×ベア
と聞いた日にゃもう・・・通販しかないかね。
408名無しさん@ピンキー:03/06/15 18:56 ID:oOtSYC9r
水色時計さん
最高です!このまま…突き進んで欲しい
409くろバネ ◆CgHN9f/Brc :03/06/15 19:47 ID:ZRmJLuBv
今更vol4に手を付ける者ですが、ちょっと質問おば。
ネト内のエチって感じれるのですか?…すんません、なんでもありません

水色時計さん
ミミルを、ミミルを女にしてやってくださいw!
410くろバネ ◆CgHN9f/Brc :03/06/15 19:52 ID:ZRmJLuBv
ちょっと書きたくなったもので…
411名無しさん@ピンキー:03/06/15 20:42 ID:ZrjQAv8y
おっ、SOスレの猛者がコウリンするのか? 感じるの件は、グ○ードアイランドみたいに考えればオケじゃないですか?
412黄昏の文芸作家:03/06/15 21:08 ID:0X7Ajliu
>くろバネ氏
久しぶり。あっちのスレじゃあ、ご無沙汰な俺だけど質問に答える
力くらいは残ってるぜ…。
ここのスレでは誰も疑問を持つ事もなく「感じれる」と一致しているので
無問題。いい作品に期待。
413くろバネ ◆CgHN9f/Brc :03/06/15 22:21 ID:G4AAaQek
えーと…冒頭…て言うかほんの少しうpします。
一応黒薔薇×カイトで
414くろバネ ◆CgHN9f/Brc :03/06/15 22:22 ID:G4AAaQek
頭に靄がかかる。
白い霧が詰まったような…そんな気がする。
漠然としない気持ち。
最近のあたしは何処かおかしい…と言われる。
自覚は有る。
しかし何故かは分からない、いや、分かりたくない。
それを肯定したら、多分…ヤバイ。
初めてthe worldをプレイした時、すこし狂った。
日が経つに連れ…少しずつ狂った。
今では……言いたくない。
何でだろう…。こういう時、無性に会いたくなってくる奴が居る。
学校の友達でもなければ弟でもない…、一言で言えば相棒、回りくどく
言うと…これも言いたくない。
「カイト…」
あたしはポツリと呟いた。
そしたら無償に顔が赤くなってきた…気がする。
気がしただけなのに、どんどん顔が火照ってくる。
『ブラックローズ…』
頭の中にカイトの声が響いた。
更に顔が熱くなってきたので横にあった雑誌で仰いだ。
最近カイトに自分の名前を呼ばれるだけで握っているコントローラーを落としそうになる…て言うか
実際落とした。
カイトに会いたい。カイトの声が聞きたい。カイトと冒険したい。そしてカイトと…
「って…あぁ!!何考えてんだろ?」
ベッドの上でじたばたした。内臓のスプリングが自分の体を適度に揺らす。
「はぁー……ふぅー……」
深呼吸をして気持ちを整える。
415くろバネ ◆CgHN9f/Brc :03/06/15 22:23 ID:G4AAaQek
「何やってんだろ…あたし」
客観的に自分を見てみるとかなりの確立で怪しいと気付いたあたしは自問自答してみた。
でも、その解答が返ってくる前に体が動いた。
ベッドから立ち上がって、机の隣のパソコンの電源を入れた。
立ち上がるまでの時間、あたしにはとても長く感じた。
とても長くて…何故かこのまま起動しなければ良いのに、と…思ってしまった。
しかしそんな期待は裏切られ、いつもと変わらずパソコンは起動した。
「今ログインしたら…カイトの奴…居るかな?」
先ほどの期待など今は何処か。
立ち込める気持ちに後押しされるかのように、あたしは黒い薔薇と成って電脳世界の門をくぐった。


とまぁ黒薔薇視点になってしまいました。
416名無しさん@ピンキー:03/06/15 22:41 ID:K+Jp5GVt
(*´Д`)ハアハア
こ、このスレには神々がいる・・
417名無しさん@ピンキー:03/06/15 22:44 ID:dN9T38ua
神々だらけですな。素晴らしすぎ。
418水色時計:03/06/15 23:36 ID:/x2lb53v
>>404の続き

ミミルは息だけで小さく囁いた。
「じゃあ、試してみる……?」
「え?」
言われた意味がわからない、というかのように司はミミルの顔を見た。
ミミルはにっこりすると、おもむろに司の身体から腕を離して、明るい口調で司に話しかけた。
「そろそろ昴、戻ってくるころじゃないかな。そしたらさ、うちら一緒に入ろうよ」
「え、でも……」
「女同士だし別にいいよね? 恥ずかしがること無いって」
「う、うん……」
押し切られる形で了承してしまった。
司はずり落ちかけたブラジャーの肩紐を直すと、ちろりとミミルを盗み見る。
……やっぱり、何を考えているのかわからない。
(ジャック・イン・ザ・ボックス……)
司はミミルのことをそう感じる。
そしてそんなのは、いつものことのはずだ。
だけど今日のミミルは何かが変だという気がした。
「ミミ――――」
おりしもドアをこんこんとノックする音で司の言葉は途切れた。
「お待たせしました。お次、どうぞ」
パジャマに着替えた昴が、そう言いながら部屋に入ってきた。
昴らしく、空に浸したような青い色のパジャマだった。
「ほら司、着替え持った?」
「え、あっ」
ミミルはいつの間にか準備万端で、腕に着替え一式と真っ白なバスタオル、洗顔セットを抱えていた。
「ちょっと待ってください、ミミル、司一緒に入るつもりですか?」
「そのつもりだけど?」
聞き捨てならないとばかりに司はミミルを咎めたが、ミミルは全く意に介さず、平然と司の手をとった。
司の腕の中から下着の替えが落ちそうになり、慌てて司は荷物を持ち直した。
ミミルはこれみよがしに自分の指を司の指に絡ませた。
419水色時計:03/06/15 23:38 ID:/x2lb53v
>>418の続き

「そうだ昴、あがったらお湯抜いちゃったほうがいいよね?」
「え……ええ」
昴はミミルの技に、なかなか反撃のチャンスがつかめないでいる。
「じゃ、行こ、司」
「……うん」
この時昴の表情の変化は、自分たちはすぐに部屋を出てしまったので見ることが出来なかったが、“あの横顔”ではきっとないだろうと、ミミルは思った。

脱衣所には鏡がついていて、司とミミルが衣服を脱ぐさまが映し出されている。
ミミルが全て脱ぎ去ってしまっても、司はまだ下着をはずしていなかった。
抵抗があるのか、単に遅いだけか。
どちらにしても、とミミルは焦れた。
思わずひん剥いてやろうか、などという考えが浮かんだが、今はまだおとなしくしていようと思いやめた。
実行するのは風呂から上がった後なのだから。
その代わりに、今はこのくらいで我慢しておく。
司の格好を見ておくくらい、で。
「司の下着、かっわいーね」
「えっ、ほんと? そう思う?」
司の表情がぱあっとなり、嬉しそうに喰いついてきた。
おや、とミミルは話を続ける。
「思う思う」
「お泊りするって言ったら新しいの買ったほうがいいってベアがね」
「えっ、一緒に選んだの?」
「ううん、これは僕が一人で選んだんだけど。だから、どうなのかなってちょっと不安だったんだ」
「全然かわいーよ。これならベアだってめろめろだって」
「そ、そうかな?」
司の表情は恋する乙女のそれで、ミミルは司にこんな顔をさせるベアを羨ましく思った。
「でももうそろそろ脱ごうよ。まさか着たまま入るつもりじゃないっしょ?」
420水色時計:03/06/16 00:15 ID:Ee7V2Yv6
あ、今誤字発見。
>>418
×「ミミル、司一緒に」
○「ミミル、司と一緒に」

×聞き捨てならないとばかりに司は
○聞き捨てならないとばかりに昴は

新たな職人さんも増えたし黄昏氏の小説は新展開でサインキャラが出てくるし嬉しいですね。
421黄昏の文芸作家:03/06/16 00:53 ID:ySglSNWc
黒薔薇や司達に期待しつつ、>>385の続き。最近、燃えばっか書いて萌え書いてないな…。

「お前…楚良のデータを持ってるなッ!」
 クリムはじりじりと詰め寄り、黒いカイトに言い放った。彼の記憶が確かなら、あの太刀筋は
楚良のもの。道理で違和感があったはずだ。
「ふん…だからどうなのさ!」
 黒いカイトを構成するデータは、「ザ・ワールド」でも高レベルプレイヤーとして名を馳せた
者達で、当然、蒼天のバルムンクや蒼海のオルカ、カイトやその仲間達のデータも持っている。
 基本ベースはカイトだが、その他にも楚良やBT、ベアやミミルといった「モルガナの
起こした事件」に関わった者達の戦闘データも含まれていたらしく、まさに究極の存在と呼べる
はずだったのだが…。
「そうかい…だがよぅ、残念だが、あの子は昴じゃない! 人違いだッ!」

 ズシャッ!!!!!!

「声紋データと武器データは一致してる! 僕は騙されないッ!」
「世の中には似た奴が3人は居るってのを、知らんのか!? いい加減諦めろッ!」
「くっ…」
 さすがの黒いカイトもクリムには防戦一方だ。確かに、黒いカイトの持つクリムのデータ
は数ヶ月前の古いもの。彼がその間に鍛錬を積んでレベルアップしていれば、話は別なのだ。
「(デミウルゴスを召喚すると、また僕の寿命が縮まる…! こうなったら、ママのくれた
ガーディアンで…ッ!)」
 地面に倒れ込む様にして、黒いカイトは塞ぎ込んだ。それを見て、警戒しながらも銀漢が
近づいてくる。
「クリム、奴のとどめは俺が刺す!」
「おっ、おい銀漢! 待て、何をしてくるか分からんぞ!」
「こんな奴に何が出来る! 昴様を付けねらう下郎! 俺が正義の鉄槌を下してやるッ!!!」
422黄昏の文芸作家:03/06/16 00:53 ID:ySglSNWc
「フフフ…銀漢、キミに懐かしいモノを見せてあげようか?」
「な…何ッ!?」
 光りだす黒いカイトの腕輪。揺らぎだす空間に現れたモノは…。

「クォォォォォォォォォ……………ッ」
 
 アメーバの様な2つの球状に分かれた銀色のモンスター…。
「あ、あれは…ッ!」
「つ、司の鉄アレイッ!?」
 忘れるはずもない、銀漢はあのモンスターにやられて記憶障害になったのだから。
「アハハハ…驚いたかい? さあ、ガーディアン…やってしまえッ!」
「クォォォォォォォォォ……………ッ」

 ドシュッ、バシュッ、ズドシュッ!!!!!!

 鉄アレイから伸びる触手! クリムはすぐさま良子に駆け寄り、槍で触手をなぎ払って
ゆく! また、銀漢も黒いカイトと対峙しつつ、鉄アレイの攻撃を受けていた。
「相変わらずワンパターンな攻撃だが、司のガーディアンに比べると骨がありそうだ!
銀漢、心してかかれ!」
「言われるまでもない! ッハァァァァァァッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

 ズバシュッ、シャーッ!!!!!!!!!!!!!

「グハッ、こ、こんな…僕が…銀漢なんかに…ッ!!!!!!!!!!?????????」
「鉄アレイに頼ったのが、貴様の敗因だ…! この銀漢を…なめるなッ!」
 銀漢の一撃が黒いカイトを切り裂き、地に伏せた。バルムンク程ではないとは言え、銀漢も
元紅衣の騎士団・騎士団長である。銀漢も戦闘データを持っていなかった黒いカイトは分が
悪かったのだ(銀漢みたいなヘタレのデータはあってもしょうがない、というのが理由だった
様だが)。
423黄昏の文芸作家:03/06/16 00:54 ID:ySglSNWc
「観念しろ…!」
「くッ、誰が銀漢なんぞに……はッ!?」
 突然、黒いカイトの左腕が粒子化を始めた。それと同時に、全身から粒子が迸り始める…。
「(しまった…昴を探すのに手間取って…時間切れかッ!!!!!!!!!!!!!!!)」
 バッと空中に飛び上がり、ガーディアンに自らを包ませ、黒いカイトは悔しげに叫んだ。
「銀漢…今のは痛かった…痛かったぞ――――――――――――――ッ!!!!!!!!!!」
 そう絶叫し、ガーディアンと共に黒いカイトは消えていった…。

「…逃がしたか」
「まあいいさ、後はバルムンクに任せよう…ところで、お嬢さん?」
「寺島良子と申します。危ないところを助けていただいて、本当にありがとうございました」
「またアイツが狙ってくるかもしれん…しばらくはログインするのを控えるか、誰か仲間と
一緒に行動するんだ、じゃないとまた狙われる可能性だって捨てきれん」
「あの…どうして、あなた方は私を…?」
 良子としてもイマイチ状況が飲み込めなかったため、思い切って聞くことにした。
「我々はバルムンクの使いだ。彼から貴女を守る様に言われたのです」
「『俺の仲間に昴に良く似たPCがいる。今は手が離せないので、代わりに守ってやって
くれないか?』ってな。アイツからメールが来た時には驚いたもんだが…」
「そうですか…バルムンクさんが…でも、どうせならカイトさんがいらしてくれれば良かったのに…」
「(そ、そんな…)」
 内心、銀漢はショックだった…なまじ良子が昴と似ているだけに…。
「では、私はこれで落ちます。ありがとうございました、とバルムンクさんにもお伝えください」
「あ、あの、できれば、貴女のメンバーアド…!」
「ごきげんよう」
「…レスを…教えて…くれません……かぁ……」
 空振り。銀漢の悲痛な願いは空振りに終わったのだ…。
「タイミング悪かったなぁ…ま、昴タイプのPCはまだまだ大勢いる! 奴が勘違いに気づいて
またプレイヤーキラーまがいの行為に手を染める前に、俺達が警護するぞ、銀漢!」
「す…昴様ァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァッ!!!!!!」
 絶叫する銀漢を宥めながら、クリムもまたゲートアウトするのだった…。
424名無しさん@ピンキー:03/06/16 03:15 ID:VS0k7yAP
>>423
>「す…昴様ァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァッ!!!!!!」
銀漢最高っす。(w
425名無しさん@ピンキー:03/06/16 03:21 ID:l9glXnOX
神々の共演、なおやまず。
426くろバネ ◆CgHN9f/Brc :03/06/16 21:37 ID:JO9k6n+C
あり得ないミス>>414
内臓のスプリング×→内蔵のスプリング○
スプリングは臓器ではない!

>>415の続き
   Δ 水の都 マク・アヌ
「ほっ、と」
the worldにログインしたあたしは、軽やかに地に足を付けた。
何時来ても変わらない風景があたしを出迎える。
他人の挨拶には手を振って答えた。
「カイト…居ますように」
あたしは半分震えた指でメールを操作し、カイトの呼び出しにかかった…が、
『応答ありません』
カイトからの返事の代わりに返って来たのは不在の知らせ。
「はいぃ?なんだよ、ったく…あり得ないよぉ…」
思い切り肩透かしを食らったあたしは、しばらく固まっていた。
だるくなってきた。
いっそのことこのまま落ちようと思ったけど、少しだけ待ってみようと思った。
カイトと入れ違いにだけはなりたくなかった。
あたしは橋の上に移動して、流れる水を見ながら時間をつぶし始めた。
427くろバネ ◆CgHN9f/Brc :03/06/16 21:38 ID:JO9k6n+C
「………はぁ…」
溜息をつかずには居られない。
小一時間待ってみた。何度もメールを送ってみた。
全部撃沈。
「むかつくわねぇ…」
正直な感想が出た。
いくらカイトの為とは言え、ここまで待っても何も連絡無しと言うのは、
「かなり…むかつく」
ドンッと橋の手すりを叩いた。
こんな事しても何にも無いのは分かってるけど、じっとしてられるほど大人しい性格ではない。
「マジで落ちよっかなぁ…」
あと10数えて何も無かったら落ちよう。
そんな幼稚な事を考えたあたしは心の中で数え始めた。
『10…9…8…7…6…5…』
不意に後ろの方から誰かが近寄ってきたような気がした。
『気のせいだよね…4…3…2…』
「やっほー!!」
誰かに肩を叩かれた。
『もしかして…!』
そんな幻想を抱きながら急いで振り向いてみると、
「どないしたんや?ブラックローズ。こないな所で一人で黄昏よって」
……はぁ…。
思わずリアルでも溜息をついてしまった。
「何だ…レイチェルか…」
428くろバネ ◆CgHN9f/Brc :03/06/16 21:39 ID:JO9k6n+C
思わず声に出してしまった。
これで肩透かし本日二回目。やんなるったりゃありゃしない。
しかし、そんなあたしの煮え切らない態度が感に触ったのか、レイチェルが眉間にしわを寄せた顔を近づけてきた。
「何だってなんや!?せっかくあんたが一人で哀愁漂わせとるなぁー、て思うたから声かけてあげたっちゅーのに
 そないな態度取りよって。そんな事やとあんたこれからどうなるかもう目も当てられへんよ!?それにやな…」
「わーかった、分かりました。あたしが悪かったです」
また長話が続くと思ったあたしは、強引に割り込んで強制終了にかかった。
あのマシンガントークに付き合わされたらたまったもんじゃない。途中でログアウトなんかしたら次に会った時を
想像するだに恐ろしい。
「そうか?分かればええんや。それより、トレードせぇへん?」
「は?」
この前後の繋がりが無い会話の流れに、少し疲れた。 
「別にいい。今はそんな気分じゃないし」
正直、こう言えば引き下がってくれるかと思った。
「まぁ〜そんな固いこと言わんで、良いもん入ってまっせお客さん」
甘くは無かった。
「誰が客なのよ」
「突込みどころはそこじゃないっちゅうに。良 い も ん、見たいやろ?」
そう言ったレイチェルは不気味な笑みを浮かべていた。ホントに…不気味だった。
「ほ〜れ、これやこれ。めっちゃレアアイテムなんやで〜」
あたしが見たいとも言ってないのに、勝手に話を進められた。
当のレイチェルはこれ見よがしにレアアイテムと自賛しているアイテムをちらつかせてきた。
あたしはそれが凄い気になった。
「…ちょっと見せて」
乗ってしまった…。策に嵌ってしまった。
「どぞどぞ〜。見るだけなら無料やで〜」
429くろバネ ◆CgHN9f/Brc :03/06/16 21:40 ID:JO9k6n+C
レイチェルから渡されたアイテムを見て、
「あ………」
声が出なくなってしまった。
前から欲しかった重剣。どこのダンジョン潜っても見つからなかった物をこうも簡単に見せ付けられてしまった。
喉から手が出るほど欲しい、とはこういう時のことを言うんだろう。
「はいお終い」
レイチェルは呆気に捕らわれていたあたしの手からスルリと重剣を抜き取り、しまってしまった。
「ねぇ……」
「どや?欲しくなったやろ〜?」
あたしはコクリと頷いた。
「でもこれかなりのレアアイテムやからな〜。高く付くで〜」
「うっ…」
予想してた事だけど…一歩引いてしまった。
「と、とりあえず他のも見せて」
それしか言えなかった。
「良いで良いで〜。どんどん見たってや〜」

あたしは再び声が出なくなった。
今見ているのは……双剣。
重剣士のあたしには無縁のアイテムだけど…
『確かこれ…カイトが欲しがってたよね…』
あたしがまじまじと双剣を見ているのに気付いたレイチェルはハハーンと何かに気付いたかのように
マンダムした。
「ブラックローズ、あんた…カイトに惚れたな?」
思わず吹き出してしまった。
430くろバネ ◆CgHN9f/Brc :03/06/16 21:41 ID:JO9k6n+C

「は、は、は、はぃぃ!!?」
「くっくっく、うちに隠し事なんか無意味やで〜。ほれ、人生の先輩が悩める恋心を大成に導いてやろうやないか」
「ば、馬鹿言わないで!なんであたしがあんなのに…」
「ほれほれ、どんどんメッキが剥がれてきたで〜!」
「だから〜、なんだ、その…一緒に冒険する時に足引っ張って欲しくないのよ。そうよ!」
我ながらベタベタな嘘だと思った。
あまりに恥ずかしくてへそが茶を沸かすかと思った。
そんなあたしの気持ちを汲んでか否か、レイチェルが優しく話し掛けてきた。
「まぁ理由はどうでもいいねんけどね(笑)
 でもうち、そういうの好きやで〜。よっしゃ、悩める子羊のために清水の舞台から飛び降りるつもりで
 格安で提供してあげようやないか」
その一言で決心がついた。
あたしは重剣と双剣、散々悩んだ(振りをしただけ)。
でもって、最後まで手に握っていたのは双剣だった。
格安の割にはかなりレートが高かったので、ミストラルの魔の手から護りつづけた
ご自慢のレアアイテムをトレードに出してしまった。
でも、後悔はしてなかった…と思う。
あたしはそのままレイチェルとパーティーを組んで買Tーバーに移動し、ニ、三個のダンジョンを攻略した後、
彼女の寝落ちと共にログアウトした。

丁度その頃、
「居るかな?ブラックローズ」
自分がログアウトしたと同時にログインしてきたカイトの存在に気付く訳無かった。 

女性視点なんか書いたこと無いよ!絶対変だよ。・゚・(ノД`)・゚・。
それ以上にレーチェルがおかしいよ…
431黄昏の文芸作家:03/06/16 22:05 ID:MwuDtV82
>くろバネ氏
乙カレー。普段絡みのない黒薔薇とレイチェルは新鮮でよいね。
俺のとこのレイチェルなんぞ本編とは別物でかなり参ってる。
vol.4発売前だったんで資料不足だったんだ…と割り切ってるけど…。
俺のところのレイチェルは

・本編では都内在住なのに大阪に住んでる。
・一人称が「あたし」ではなく「うち」になってる。
・何故かザ・ワールド内では高レベルプレイヤーとして有名。

こんな感じ。探せば他のキャラにも間違いあるな、絶対。
それ以前に俺の書いてるSSの舞台は夏頃。でも何故か寺島良子がパーティ
にいたりクリムや銀漢、司や昴が出張ってるのは……何でだろう。
432名無しさん@ピンキー:03/06/16 23:11 ID:tYn89xGZ
黒薔薇萌え
433黄昏の文芸作家:03/06/16 23:55 ID:MwuDtV82
>>423の続き。関係ないけど555のエキストラ外れた―――! 鬱だ…。

 その頃、Θ ドゥナ・ロリヤックにて…。
「お前から呼びだしとは珍しい…で、今日は何の様だ?」
「えっと…あのう…」
 高山都市ドゥナ・ロリヤックにて、珍しい光景があった。双剣士の少女・なつめと重槍使い
の少女・ガルデニア…カイトと共に行動する時以外、全く接点のない2人の姿が何故かドゥナ・
ロリヤックにあったのだ…。
「あ、あの、その…ガ、ガルデニアさんにお聞きしたいことが…」
「ほう…」
「こ、ここじゃアレですから、どっかのエリアでゆっくりと…ダ、ダメですか?」
「? 何だ、聞かれたくない様な話なのか? …まあ、別に構わんが…」
 よく分からないままガルデニアはなつめの意見に従い、ゲートを通ってランダムで選んだ
エリアへと向かうことにした…。

     ――――――Θ 夢見る 純情可憐の 戦乙女―――――

「ここなら誰も来るまい…で、お前は私に何を話したいんだ?」
「あ、あう…そのぅ…」
 なつめの態度は目に見えて何かに躊躇している様で、遠慮しがちにガルデニアを見ている。
「…言わないのなら私は帰るぞ」
「あ〜、ま、待ってください! 言います、言いますから帰らないでください〜!」
 フウとため息をついてガルデニアは帰ろうとした足を止めた。もちろん、帰るというのは
嘘だが、ここまで面白いなつめを見るのは初めてだ。
「では話せ」
「…カイトさんのことなんです…ケド…」
「なッ…カイトのこと…か?」
 何の話を始めるのかと思いきや、まさかカイトの話とは…これにはガルデニアも参った。
「ガルデニアさん、連休の初日にカイトさんにお会いしたんですよね!? その…カイトさん
は、どんな人だったんですか? 私、それをどうしても聞きたくて……」
434黄昏の文芸作家:03/06/16 23:56 ID:MwuDtV82
「あ…あー、それは、だな…」
 確かに連休初日、ガルデニアはカイトに会った。植物園でデートをして、レストランで食事
をして、自分の家に呼んで夕食を作ってやって、そして自分の部屋で…。
「(…言えるワケがないだろう、あんなこと…)」
 カイトに処女を捧げて一晩を過ごしたなどと口が裂けても言えない。相手が思い込みの激しい
なつめだけに、下手なことを言えないし、かと言って誤魔化すのも…。
「ど、どんな人だったんですか?」
「う、うむ…そうだな…『素敵な奴』…だった…かな。優しかったし…礼儀も弁えていた…」
 別に嘘は言っていない。本当のことだ。それに、あの時だってカイトは優しかった。

『ガルデニア…痛くない? 僕、こんなことするの初めてだから、よく分かんなくて…』
『ッん…大丈…夫…痛く…ないから…続き…カイト…続きを…』
『う、うん…』

「(うわ…私としたことが何と淫らな声を出していたんだ…)」
 今更ながら、カイトとの情事を思い出すだけで胸が熱くなり、鼓動が高鳴るのを感じる
ガルデニアだったが、なつめに悟られぬ様に飽くまで平静を装っていた。
「カイトさん…やっぱり素敵な人だったんですね!」
「あっ、ああ…そうだな…」
 なつめは嬉しそうだった。きっと端末の前で狂喜しているのだろう。こちらの問いかけが
聞こえていない様だった。何故、自分にそんなことを聞いてきたのか…気になる。
「な、なあ…どうして、私にそんなことを聞く?」
「え、そ、それは……えと…す、好きな人にカイトがよく似てましたから…ッ!」
「変な理由だな…それだったらカイト本人に聞けばよかったのではないのか?」
「そッ、それはダメですッ!!!」
435黄昏の文芸作家:03/06/16 23:56 ID:MwuDtV82
 ここまで言えば普通は気づくのだが、ガルデニアも元々恋愛に疎いタイプだったのでなつめ
の考えが完全に読めなかった様であった…。
「まあ、お前がそこまで言うならいいが……その『好きな人』はそんなにカイトに似てるのか?」
「え……ええ、まあ…(まさか本人が好きだなんて言えないし…)」
 なつめの苦し紛れの言い訳もガルデニアには十分通用する様で…。
「そうか、ならば私も応援しよう…実は私にも好きな奴がいるんだ」
「えッ、ええ〜ッ!? ガルデニアさんにも好きな人がいらしたんですか?」
「あ、ああ…まあな」
 これにはなつめも虚を突かれた。まさかガルデニアにも好きな人がいたとは…となると気になる
のがその相手だ。
「(まさか…カイトさんなんじゃ…連休の初日に会ったって言ってるし…)」
「…どうした?」
「ガルデニアさんの好きな人って…もしかしてカイトさんですか…?」
「あ…いや…それは……それはな、お前と同じ様に、私の好きな奴もカイトに似てるんだ
(まさか本人が好きで、会った初日に…その…ゴニョ…ゴニョ…したなどと言ったら…精神崩壊
を起こしかねんな、コイツの性格からすると…)」
 ガルデニアの言い訳もなつめには効果的だったらしく、どうやら誤魔化せた。
「なぁんだ、そうだったんですか〜良かった〜!」
「? 何が良かったんだ?」
「あはは…何でもないです」
 ガルデニアがカイトを好きではないと分かり、なつめは胸を撫で下ろした。リアルの彼の
ことも聞けたし、収穫は十分だっただろう。なつめなりに満足していたのだ。
「そろそろ、私、落ちますね! 家族にご飯作ってあげないといけませんから」
「そ、そうか……な、なあ」
「はい?」
「…その『好きな奴』と、うまくいくといいな…」
「ありがとうございます、ガルデニアさんもうまくいくといいですね!」
 カイトを巡って見えない火花を散らせていたのにも気づかず、2人は互いを激励し、今日は落ちた…。
436黄昏の文芸作家:03/06/17 00:02 ID:eNDrJuWt
うわ、ヤベ。
>>434の最後から3行目で、なつめがカイトのこと呼び捨てにしてる(w
何か違和感あるなぁ…。
437名無しさん@ピンキー:03/06/17 00:03 ID:bOY1gp67
久々に黄昏氏の話で(;´Д`)ハァハァシマスタ
ガル様タマラン
438アル×ほく(リアル)@261:03/06/17 00:36 ID:YpBmYuTB
うわ、なつめも黒薔薇さんもかわいい〜(*´Д`)ハァハァ
それに引き換えすんません。自分の文章なんかこう、ごちゃごちゃかたくるしくて。

>>401の続き

次に目が覚めたら明け方に近かった。外で鳥の声がする。
まだ辺りは薄暗いので、せいぜい五時とかその程度だろう。
目眩と頭痛は去り、熱もすっかりどこかへ失せていた。
長時間の睡眠で頭はまだぼんやりしているが、特に問題はない。
爽快な気分で、随分とぬるくなった額の熱冷ましをはがす。
現金なものだが、これも水原遥のかいがいしい看病のおかげだろうかと苦笑する。
確かに昨日のあれは、その、すごく良かった。

―――そういえば彼女の姿が見えない。
帰ったのだろうな、と心の片隅で軽い落胆を覚えつつも、
当然のことなのだからと自分をごまかそうとした時、視線のずっと下の方、
床に座りこんで寝息を立てているのを発見した。
安堵するのと同時に心の底から呆れて、がっくりと頭を垂れる。
「まったく……何を考えてるんだか……」
そんな冷たいところに腰を下ろして、毛布も掛けずに寝てしまったりして、
病人と同室にずっといるのだから用心くらいするべきだろうに、これでは彼女の方こそ風邪をひきそうだ。
料理下手の酒飲みだという彼女には、不摂生をしている印象が強く、余計に心配だ。
年上で、面倒見が良くて、おとなしいのかと思えばかなり大胆な面もあって、
頭が良いのかと思えば信じられないくらい無防備で、彼の方は何だかもうよくわからなくなってくる。
けれどそれが不快かというと全くそうではなくて。どちらかと言われればむしろな感じで。
寝顔を見ながらあらぬことを考えてる自分がいて。
―――あ、まずい。また目眩がしてきた。
439アル×ほく(リアル)@261:03/06/17 00:37 ID:YpBmYuTB

しばらく固唾を飲んで見つめていると、遥がうっすらと目を開けた。
「……ごめんなさい、起こしちゃった?」
寝ぼけ眼と、ぽやぽやした声。
いや、と度会は首を振って応える。
「―――熱は?」
言って、額に手を伸ばそうとするので、
ぎょっと身をひいて、思わずあからさまにそれを避ける。
「下がった」
その慌てふためいた様子に、遥はぱちぱちと目をしばたたく。
しきりに距離を取ろうとする彼が可笑しくて、昨日と同じような口調で微笑みながら言う。
「その様子なら大丈夫そうね」
そうして、少し困ったように視線を落とす。
「あの、昨日のことは……ごめんなさい。
あなた病人なのに、わたし、ちょっと調子に乗りすぎたみたい」
彼女が指しているのは最後の方のことだろうが、
昨日かなりひどい目―――いや、いい目か?―――に遭った彼としては、
具体的には一体どの辺りからなのだろう、という疑念が浮かばなくもない。
同時にその時のことをありありと思い出してしまい、手元の掛け布団をずるずる引き寄せながら、俯いた。
わかっている。悪いのは自分だ。

「……すまない…」
「どうして、あなたが謝るの」
「おれは決して、そういうつもりで、きみとリアルでのコンタクトを取ったわけじゃない。
そうじゃない、つもりだった。……なのに」
もっと恋愛感情だとか、そういうものとは程遠い好意を抱いていたつもりだった。
けれどやはり彼にとって特別な記憶を、彼女と―――共有しているから、だろうか。
そこにあった事実を、彼の心に刻み込まれたものを、あの子がのこしてくれたもの、
それを嘘にしたくない自分を、想いを、それが誰かの心の中にもあるのだということを、
もしかしたら触れて確かめたかったのかもしれない。もしかしたら本当は、はじめからずっと求めていたのかもしれない。
アルビレオの連星の瞳の意味を読み解き、彼の、心にはじめて触れてくれた彼女を。ずっと。
この時になってはじめて思い当たった。
440アル×ほく(リアル)@261:03/06/17 00:39 ID:YpBmYuTB

遥はいたわるように、表情をやさしく綻ばせる。
「あなたは自分に厳しい人。リアルでもバーチャルでも、それは、同じ。
他人の我侭には寛大なくせに、自分のことはそれこそ倒れるくらいまで、手酷く追い詰める。
だからわたし、あなたが電話をくれたこと、心配だったけど、本当にうれしかった。
―――行って、何でもしてあげたいって思った」
「……きみの手厚い看護には、痛み入ったよ」
「度会くん」
茶化さないでと言外に咎められ、苦笑した。
言いたいことは、わかる。
「ありがとう。きみにそう言ってもらえて、うれしい。
……けど、同時に、それを自分の都合の良いように解釈していいのかわからなくて、今とても困ってる」
その言葉に期待をしていいのかどうか、困惑して二の足を踏んでいる。
こうして手を伸ばせば、触れられる位置にいるのに。
彼女はただあなたの好きなように、と曖昧に告げる。
「それは」
おそらくは是認の言葉なのだろう。
けれど彼はまだ戸惑っている。許容されるのには慣れていなかった。
なぜ、と理由を直截に訊くのはためらわれて、言葉を探した。
「同情とか、そういう類?」
遥がゆるく首を振る。
「多分、ちがう」
床から腰を上げ、ベッドに膝をついて距離を詰める。
きし、と軽い音がする。腕を差し伸べられ、慈しむように両手で頬を包み込まれる。
「……わたしが、そうしたいの」
身体だけでなく心にだってきっと憩いは必要だから。
441名無しさん@ピンキー:03/06/17 01:03 ID:ncac+s21
水色時計さん…まだかな…
442名無しさん@ピンキー:03/06/17 01:27 ID:Y39WOOZ8
>>438
>それに引き換えすんません。自分の文章なんかこう、ごちゃごちゃかたくるしくて。
全くそんな事は(゚ε゚)カンジナイ!!
遥(・∀・)イイ!
443名無しさん@ピンキー:03/06/17 04:03 ID:v7HRHghR
単純に好みで言うなら、黄昏氏のノリ重視で読みやすい文章より、
>>アル×ほく(リアル)@261 氏の文のほうが好み
どちらもスバラシイッスけどねー(*´Д`)

単なるタイプの違いだから、気にすることではないかと
444くろバネ ◆CgHN9f/Brc :03/06/17 18:54 ID:VA2nCWmb
ちっと聞きたいんですが。今考えてる話の流れで、これから自慰に持ってこうと
思ってるんすが無い方が良いっすかね?都合上明日の昼にならなきゃ執筆できないけど。
どっちでも良い様なら自分の独断と偏見で突っ走らせてもらいます。
しかし漏れは何処のスレでもでしゃばってるな…。
445名無しさん@ピンキー:03/06/17 19:29 ID:3veXG5qR
自由にやれば(・∀・)イイ!

良けりゃ褒められるし、カスなら煽られる
それだけだ
446名無しさん@ピンキー:03/06/17 21:35 ID:t7niVEUd
支援age
447あぼーん:あぼーん
あぼーん
448名無しさん@ピンキー:03/06/17 22:08 ID:BAk6Llj7
まあ、職人様が煽られることなんて、余程の文じゃない限り有り得ないけどね。
449Uノザワシン:03/06/17 23:32 ID:kLLsbleA
ニュートリノのカウント数増加中!ドップラー効果の赤方変位停止!
450水色時計:03/06/18 00:37 ID:k3EBsWqB
>>419の続き

司はうー、と可愛らしく唸って、上目遣いにミミルのほうを見た。
その様子をミミルは不審に思って尋ねる。
「なに、どしたの」
「……笑わない?」
「って何を」
「絶対笑わないでね」
「だから何を」
「約束してっ!」
わけがわからないが、ここは司の言うことを聞いておいたほうが得策だろうと考え、ミミルは首を縦にふって見せた。
司は意を決したように、ブラジャーをはずした。
ミミルの目は司の胸に釘付けになる。
白い胸にぽつりと小さな赤い花が咲いていた。
それを見たミミルは笑いはしなかったが、表情は歪んだかもしれない。
虫刺され、とかでごまかされてなんてやるもんか。
そう思って先制攻撃をした。
「……それ、キスマークだよね?」
「……やっぱり目立つ……?」
司の声は恥ずかしさで泣きそうだ。
これを見られたくなくて渋っていたのかとミミルは合点がいった。
「目立つも何も。こんだけくっきりしてるってことは、ひょっとしてつけたの昨日とか?」
「……ぅ」
消え入りそうな声。
「うん……」
「へぇー」
451水色時計:03/06/18 00:40 ID:k3EBsWqB
>>450の続き

もしかして、もしものときの昴への牽制のつもりなのだろうか、あのおじさんは。
でもまさか彼も、ライバルがもう一人増えることになるとは思いもしなかっただろう。
その油断が命取りになるのにね、とミミルは心の中で毒づいた。
司争奪戦において自分はベアにも眼中に入れてもらっていないのだということが身にしみて感じられて、なんか不愉快だ。
今のあたしは、司のことで、昴にもベアにも負けたくない、そう思ってる。
「いつもつけてるの? マーク」
「んと……目安にしてるんだ」
「目安ってなんの?」
「す……する、日の」
司は隠すように自分の胸を抱きしめた。
「したときにつけて、それが完全に消えちゃったら、また……するの」
「ちょいまち。キスマークって普通数日で消えちゃわない?」
「うん、長くてもせいぜい4日ぐらいだけど」
おっさんてば、そんなにしょっちゅうやってんのかっ!
これでは一歩や二歩どころじゃない、かなりの歩数、自分は先を越されている。
すごく不愉快だ。
ねえ、あたしは司にとって何?
むかむかした気分のまま、ようやく全部脱いだ司と一緒に浴室に入る。
浴室の壁には昴のためにあちこちに手すりがついていた。
「おおっ、広めだねー」
二人で入っても狭さなど感じさせないほどの広さだ。
もわもわした湯気が少女たちの顔を温める。
「司、入る前に体洗う人? それとも一回入っちゃってから体洗う人?」
「先、かな」
「じゃああたしが洗ってあげるよ」
452名無しさん@ピンキー:03/06/18 00:49 ID:JI8p2EXW
ミミル頑張れ〜と応援する
453A−40:03/06/18 01:06 ID:h5pua9qj
>>434
>>今更ながら、カイトとの情事を思い出すだけで胸が熱くなり、鼓動が高鳴るのを感じる
>>ガルデニアだったが、なつめに悟られぬ様に飽くまで平静を装っていた。
黄昏の文芸作家さん
また描かせていただきました
水色時計さん
いつもお疲れ様です〜
454A−40:03/06/18 01:06 ID:h5pua9qj
455名無しさん@ピンキー:03/06/18 01:22 ID:wf8hjMIi
>水色時計さん
ああ!もう!司が、カワイイ!ミミル、頑張れー
456黄昏の文芸作家:03/06/18 02:28 ID:yEPcUdpj
>A−40氏
乙。またまたまた書いてもらっちゃってサンクス。
この場面が挿絵になるとは…良子と銀漢も見てみたかった(w

>水色時計氏
ミミルがここまで積極的になるとは、テレビの頃は全然予測できんかったなぁ(w

余談だけど、何でテレビのSIGNのキャラ…特に司達の服装って地味目な
色なんだろ? ミミルに至ってはvol.4で「もうちょっと考えてキャラ作り
すればよかった」って言ってるし…謎だ。逆に昴やクリムの服装は派手だし…。
457名無しさん@ピンキー:03/06/18 02:43 ID:MQhs135O
ぶっちゃけ、作画の都合もあったと思う
とくにミミルは、仮にブラックローズのデザインだと、動画描くの面倒くさそうだし
(細部の装飾が多いからね。ゲーム版キャラのデザイン
458名無しさん@ピンキー:03/06/18 03:32 ID:nWUKxzTr
>皆さん
自分用のパソないんでなかなか見にこられないんですけど、楽しみにしています。
頑張ってくだい!
459くろバネ ◆CgHN9f/Brc :03/06/18 17:16 ID:kTASmn76
リアル司に萌えながら>>430の続き

翌日

今日は休日。やろうと思えば一日中ログインしてる事も出来る。
朝食を食べて顔を洗って髪を解かして身形を整えて。
ネットには全く関係ないことに時間を使ってしまった。
一分一秒を勿体無く感じ、早速the worldにログインする事にした。
「今日こそはカイトを…」
昨日叶えられなかった願望を胸に、あたしはFMDを被った。

   煤@空中都市 フォート・アウフ

「ふぁあぁあ〜…」
あたしはでかい欠伸をしながら煉瓦造りの道を歩いた。
カイトの呼び出しをしても良かったけど、基本的に一日中ここに居るつもりだったから
ゆっくり待つ事にした。
思うに今日カイトはここに来る、そんな気がする…だけ。
とりあえずあたしは何処のダンジョンに潜る事もせず、暇潰しを始めた。

丁度、プチグソに餌をあげるかあげないか悩んでた時だった。
第六感が働いたのか、何気なく顔を上げてみた。
勿論傍には誰も居なかったけど、何かの気配がする。
辺りを見回してみた。
すると、妖精屋の方に見慣れた人影があった。
赤い服に赤い帽子、それに背中に背負った大きめの袋。
『カイト!』
460くろバネ ◆CgHN9f/Brc :03/06/18 17:17 ID:kTASmn76
あたしは心の中で叫んだ。
嬉しくて堪らなかった。
プチグソの悩みなんて一瞬で消し飛ばして、カイトの方に駆け出そうとした。
でもそれは『駆け出そうとした』で止まった。
カイトだけを凝視してたからパッと見では気付かなかったけど
よく見てみると、赤い服の隣には羽が飛び出した純白のドレスが…。
「寺島…さん…!!?」
『何故あの二人が一緒に居るのか?』ではなく『何故カイトの傍に寺島さんが居るのか』の方に
気が行った。同じ様だけど微妙に違う。後者の方が意味が重い。
何時の間にかあたしは物陰に隠れて二人の様子を観察していた。
自分が居る場所が場所なだけに二人の会話を聞き取る事は出来なかったけど動きだけは分かる。
「何…やってんだろ?」
二人の挙動が物凄く気になった。
妖精屋の手前までカイトの腕を引っ張ってきた寺島さん。
「あっのお嬢…!!」
なぜか無性に腹が立ったがそれは置いといて。
んでもって何かのアイテムを引き出して……
あれ?カイトが首と手を横に振っている、何故かとても困った顔をして……
寺島さんは寺島さんで引き出したアイテムを強引に渡そうと……ん、『何かのアイテム』?
あたしは目を凝らして寺島さんが手に持っている物を見詰めた。
すると…それは見覚えの有る物だった。
「あれって……」
あたしはすぐさま自分の持っている一種類のアイテムを取り出した。
そして寺島さんが持っているアイテムと照らし合わせてみた。
「やっぱり……」
461くろバネ ◆CgHN9f/Brc :03/06/18 17:17 ID:kTASmn76
ショックだった。
今寺島さんがカイトにプレゼントしようとしているのは
「おんなじだぁ…」
昨日あたしがレイチェルから交換してもらった双剣だった。
『有り得ない…有り得ない有り得ない有り得ない…』
「有り得ーーーん!!」
つい大声を出してしまった。
この叫びが聞こえたのか、二人はハッと辺りを見回し始めた。
あたしは咄嗟に物陰を背に隠れた。そしてこっそりと顔半分を出して二人の様子を引き続き
観察しようとしたが…
「あれ?居ない…」
妖精屋の前には既に二人の姿は無かった。あたしは挙動不審に二人を探した。
そして、カオスゲートへ延びる道の上で二人を見つけた。
カイトの手にはさっき寺島さんが渡そうとしてた双剣がしっかりと握られていた。
「そんな…」
不意に耳元からカリカリと音が聞こえてきた。
何時の間にかあたしは爪を立てて壁を引っかいていた。
多分今の自分の中に在るのは妬みと嫉妬。そう気付いた時あたしはこの現実から
目を逸らしたくなった。
そして二人の方を見つめ直した時には、既に二人が光の輪に包まれ消ていく瞬間だった。
462くろバネ ◆CgHN9f/Brc :03/06/18 17:18 ID:kTASmn76
「さっさと…」
あたしは剣を振り上げた。
「死になさいよ!!」
勢いをつけて思い切り地面に叩き付けるように振り下ろす。
体躯の小さなモンスターは真っ二つになった。
光の粒になって消え、そこに青い宝箱だけ残った。
「はぁ…、針金無いから良いや」
あたしは少し歩いて丘の上で止まった。
今あたしが居るのは『超』が付くほどの初心者フィールド。
特別用が有る訳ではないけど、只なんとなく。
さっきディスプレイに『フィールド魔方陣ALL OPEN』の文字が映し出された。
ダンジョンに潜る気にもならず、ログアウトする気にもならず、誰かに会う気にもなれず、
あたしは丘の上で横になり、大の字になった。
「はぁーー……」
胸の奥から溜息をついた。
ほんの少し、ホントにほんの少し胸が軽くなった。
流れる雲に視点のピントを合わせながら、カイトにあげるはずだった剣を取り出し、掲げた。
「…アホくさ」
そう言うしかなかった。
一人で突っ走って躓いて。自分を責める事が今は安らぎになった。
さっき気付いた妬みと嫉妬。
自分がとても嫌な女に見えた。
嫌な女に見えたから…自己嫌悪した。
自己嫌悪したから…今の状況を見詰めなおす事が出来た。
463くろバネ ◆CgHN9f/Brc :03/06/18 17:18 ID:kTASmn76
「カイト…おしとやかな方がタイプなのかな…?」
自分と寺島を比較してみた。
『寺島さんは物凄くおしとやかで…』
自分はがさつ。
『寺島さんは物凄いお嬢で…』
自分は人並み。
『寺島さんは物凄く清楚で…』
自分は乱暴者。
『寺島さんのPCキャラは物凄く綺麗で…』
自分は…
「微妙…」
あたしは暴れ始めた。
「こんな事ならキャラエディットもっとしっかりやっとけば良かったー!!」
でも中身が中身だからどうにも成らないと言うのは初めから分かってるけど。
「ロールプレイなんか無理だったし…」
そう言う問題でも無い事もはじーめから分かっている。
初めから分かっているから改善点、あーしておけば良かった、こーしておけば良かったという考えが
出来ない。初めから悪かったと考えてしまうから更に落ち込んでしまう。
だから、今言えることは一つしかなかった。
「アホくさ」
そして、
「なに年下相手に動揺してんだろ…?」
何も考えたくなくなり、本格的に横になった。
ここがゲームだと言う事も忘れて、どこまでも蒼い空に小一時間心を奪われていた。
464名無しさん@ピンキー:03/06/18 21:02 ID:NlotH8qP
黒薔薇イイ!
せっかくだから、リアルでの三角関係キボンヌ。
465黄昏の文芸作家:03/06/18 21:15 ID:8jS+zen8
>>457
うーむ…やっぱ作画の都合か…楚良の双剣がカチャって開くのはなかなか
よく出来てると思ってたんだけどなぁ(w

>くろバネ氏
黒薔薇…切ない…けどイイ! がんがってくれい!
466A−40:03/06/18 21:36 ID:h5pua9qj
>>460
>>プチグソの悩みなんて一瞬で消し飛ばして、カイトの方に駆け出そうとした。
一瞬「プチグソの脳みそなんて一瞬で消し飛ばして、」って見えてしまった・・・
467名無しさん@ピンキー:03/06/18 22:19 ID:qy08N1fQ
>水色時計さん
ミミルの一途さに心底惚れましたっ!どうか彼女の想いを成就させてあげて下さい!!
468あぼーん:あぼーん
あぼーん
469水色時計:03/06/19 00:42 ID:YfoyiD6r
>>451の続き

我ながら大胆だと思う。
有無を言わせず、素肌に触れた。
その柔らかな弾力に、ミミルの心臓は跳ね上がる。
司の体は綺麗だ。
白くってふわふわしてて、柔らかくってきらきらしてる。
あたし、司を見てると、欲しくなる。
「……ぁ」
ミミルはくすぐったがって身をよじる司の身体を、ボディソープをつけたタオルで優しく洗っていく。
司の身体もミミルの指も泡まみれになって、白がますます濃くなった。
「じっとして」
「ご、ごめ……」
司は蚊のなくような声でそう返すのが精一杯だ。
ミミルの手が司の今は閉じている花弁に伸びた。
「ひぁ!」
声を上げ身体を揺らした司に、すかさずミミルの叱責が飛ぶ。
「ああもう、じっとしてって言ったっしょー?」
「だ、だって、だって……! そ、そんなとこ触んないでよ!」
「あたしはかまわないのにさ、汚いからだめーとか誰かさんが遠慮するから、遠慮しなくて良いようにしたげようと」
「な、何言ってるのミミル」
「何って……わかんないの?」
ミミルはぬめる指を動かして、入り口の周りを丁寧になぞる。
若毛の下、女性器を爪で傷つけないように優しく。
「んっ……! ミ、ミミル……こんなのやだよ、やめて……!」
司は恥ずかしさでどうにかなってしまいそうだった。
ミミルの腕をつかんで止めると、言った。
「今日のミミル、なんか変! おかしいよ、どうしちゃったの!?」
470水色時計:03/06/19 00:42 ID:YfoyiD6r
>>469の続き

ミミルの目がすぅっ……と冷めた。
「そうだね、確かにあたし、おかしいかもね」
でも、そうさせたのはだれ?
ミミルは司に全てぶつけてしまいたかった。
だから、そうした。
司が……
「司が悪いんじゃん!!」
ミミルはこれ以上抑えておくことができなかった。
「ミミル……?」
「どうせ司は、あたしのことなんてどうでもいいんでしょ!? THE WORLDで、結局司が選んだのは昴だった!
 リアルでも、司が大事にしてるのはあたしじゃない! あたしなんか、司にとっては昴とベアの単なる添え物でしかないみたいでさ、
 なによそれ、なんなのよっ、ぜんぜん納得いかないよ! そんなだから、あたし、あたしは……!!」
「ミミル、僕はそんな」
「あたしだって、司のこと大切に思ってるのに――」
ミミルの顔が泣きそうに歪んで、司の胸は痛くなった。
気づかなかった。
知らないうちに彼女を傷つけていたこと。
「僕、ミミルのこと好きだよ」
司も胸の奥の痛みに泣きそうになりながら、そう言って微笑んだ。
「……嘘」
「ね、ミミル。最後の戦いのとき、僕たち、お互いの偽者と会ったの、覚えてる……?
 あのとき、僕があれを偽者だってわかったのは、ミミルのおかげなんだよ。ミミルが僕を助けてくれたんだよ。
 僕、ミミルを特別に思ってたからこそ、フェイクにだまされなかったんだ。ミミル、ねぇ、信じて?」
471黄昏の文芸作家:03/06/19 01:07 ID:Gzo0QpKk
>水色時計氏
乙。ミミルと司は本編でも初期はアレだが中期は結構いい感じだったんだよなぁ。

ここで余談。さっき棚を整理してたら.hackのガシャポンをハケーン。
第三弾はもう出ないのかゴルァ! と言ってみるテスト。
出すとしたらせめて女性陣(なつめとかレイチェルとかミストラルとかBT)
を出してくれと磐梯に言いたい。多少デカくてもいいから、ぴろし氏とかも(w
472くろバネ ◆CgHN9f/Brc :03/06/19 01:20 ID:faB1/FSu
はぁ〜、ミミル司良いですね。乙です。

>プチグソの脳みそ  ワラタw
あと、今後の黒薔薇はどうなるかまだ未定。速攻で終わるかもしれないし
一人で暴走して走り抜けるかもしれないし。

確かにガシャポン第三弾出ないんですかね?
はぁ…自分の本棚の上で昴がジェットス○リームアタックしてるよ…。
結局バル君当たらなかったし…
473名無しさん@ピンキー:03/06/19 01:52 ID:Svrcmysj
>水色時計さん
乙です。
やはりミミルがカワイすぎです!!勿論司も!SIGNではこのペアが1番好きでした…。
474あぼーん:あぼーん
あぼーん
475あぼーん:あぼーん
あぼーん
皆さん、グジョブ!とりあえず下げときます。
477水色時計:03/06/20 01:18 ID:n81sY3CE
>>470の続き

司は初めて会った時からは考えられないくらい、随分素直になったよね。
前だったら、二言目にはあたしのこと「うざい」って言ってたのに、今は「好き」って言ってくれるなんて。
でもあたし、ちゃんとわかってるよ。
司は『そういう意味』で言ったんじゃないってことぐらい、ちゃんとわかってる。
……いいんだ、それでも。
それならそれで、あたしは頑張って司の『特別』になるだけだ。
――――どんな手を、使っても。
「ありがとね、司。あたしも司が大好きよ」
ミミルは潤んだ目のまま無理に笑って見せた。
上手く笑えなかったので、きっと最高にブスな笑顔になっただろうと思う。
自分は司の純粋な気持ちを利用しようとしている。
ずるいのだ。
言葉で絡めとって、司の身動きが取れないように、司が逃げられないように。
きっとそうなるとわかっていて、卑怯なことをしようとしている。
ミミルは呪文をその唇にのせた。
「信じてあげる。だから」
あたしのことが本当に好きだというのなら。
「拒んだり、しないよね?」
ミミルはシャワーヘッドの下のほうを持つと、降り注ぐお湯で司をコーティングしている泡を流した。
わざと水流を強めにして、乳輪に当たるようにコントロールする。
司は驚いて思わず身を一歩引いた。
478水色時計:03/06/20 01:19 ID:n81sY3CE
>>477の続き

「えっ……やっ」
司の拒絶にミミルは傷ついた風を装う。
「嫌なの? やっぱり嘘だったんだ」
「そうじゃない……けどっ」
「そうじゃないなら、行動で示して。言葉だけなら何とでも言えちゃうもん」
司はためらいがちにミミルに尋ねてきた。
「……どうすればいいの?」
ミミルは答えない。
黙りこくったまま、今度は自分の身体を洗い出した。
司は困って立ち尽くすことしかできなかった。
「ねぇ、ミミル……怒ってるの? 僕、何か怒らせるようなことしちゃったの?」
「――――昴」
「え?」
「昴は、司がここんところベア専用みたくなっちゃってるから、きっと寂しいんだよって……あたし、こないだ言ったよね。
 でも、本当は寂しかったの、あたしだったんだ。あ、怒ってるんじゃないよ。そりゃ、ちょっと悔しいけど」
「悔しい? なんで……?」
「なんで、って」
ミミルは不意にふりむくと、司の両胸をぎゅっとつかんだ。
「この身体があのおやじにいいようにされているかと思うと」
さっきまでのシリアスな態度とはうってかわって、ミミルは冗談めかして言った。
押したり引いたりは駆け引きの常套手段なのだ。
なんて、レタス嫌いなどっかの誰かさんみたいだけど。
479名無しさん@ピンキー:03/06/20 01:30 ID:dsWgpO7P
水色時計さん
待ってました!夜更かしして待ってた甲斐が
あります〜
480黄昏の文芸作家:03/06/20 01:52 ID:fxOpSMBy
>水色時計氏
乙。BTキター! のかな? ミミルはアニメでもいい子だったからなぁ…。
で、>>435の続きなんだが…前スレの隆起SPまがいの投票の結果に左右されて
いるため、なつめが出張ってるにも関わらず、黒薔薇の出番は未だになし…。

夕飯を作り終わってから数時間後、再びなつめはザ・ワールドにログインした。
メールにて待ち合わせしている相手がいるのだ。文明都市カルミナ・ガデリカの摩天楼に
照らされた通りを歩きながら、なつめは待ち合わせ場所の埠頭を目指した。
「良子さ〜ん!」
「あ、なつめさん。今晩は」
「は、はい、今晩は」
 なつめの待ち合わせていた相手は寺島良子だった。連休が始まる前、良子が東京でカイト
に会い、お見合いを破談にするために恋人になってもらうと聞かされて以来、なつめは気が
気でなかった。しかも良子の口から「抱き合う」とか「口付け」などの単語が出ていたので
心配でならない。今日、九州に帰ってきたばかりの良子には悪いのだが、なつめは早速、
ストレートに自分の意見を述べることにした。
「良子さん…カイトさんに恋人のフリをしてもらったんですよね…?」
「はい。良子が選んで差し上げたお洋服をちゃんと着こなしていらっしゃいました…とっても
素敵でしたよ、カイトさん…///」
「(また…『素敵』…かぁ…)」
 その言葉を聞くのは今日で2回目。ガルデニアからもその言葉を聞いた。ますます、なつめ
はカイトに対する想いが強くなっていくのを感じてしまう。
「(どんな人なんだろう…? 素敵な人…? 指輪物語の主人公みたいに…いつもみんなの
ためにがんばれる人なのかな…? 会いたい…私も、カイトさんに会いたいよぉ…)」
「…なつめさん?」
「…へ? っあぁ! ご、ごめんなさい…で、でも、昨日って東京で停電があった日ですよ
ね? 良子さん達のホテルは大丈夫だったんですか?」
「は、はい…それは…そのぅ…」
 2人の間に気まずい沈黙が訪れる…。
481黄昏の文芸作家:03/06/20 01:53 ID:fxOpSMBy
「(な、何で黙っちゃったのかな、良子さん…?)」
「(止まってしまったエレベーターの中で…カイトさんと…あぁ、なつめさんにそんなコト、
言えるワケありません…きっと厭らしい女だと軽蔑されます…)」
 良子は昨日のカイトとの情事を脳裏に思い浮かべた。エレベーターが止まり、真っ暗闇の
中、彼と繰り広げた痴態…口に出すのも恥ずかしいし、思い出すのも恥ずかしい。
「(さ、最初に良子に口付けをされたのは…カイトさんでしたけど…)」
 その後は全て自分からカイトに求めたこと。自ら彼の唇を、唾液が意図を引くまで貪った。
彼の手を自分の胸に導き、更には自分でも触ったことのない秘所へ…しまいには尺八(フェラ)
までしてしまい、結果的に彼の吐き出した欲望を飲んだ。
「(あの…喉にへばりつく様な感じ…)」
 思い出すだけでまた秘所が熱くなってきてしまい、良子は思い出すのを懸命に堪えた。
けれど、カイトの優しい言葉や笑顔が脳裏に焼きついて離れない。
「(ダメです…何だか…また…あの時みたいに…)」
 ザ・ワールドをプレイ中なのも忘れ、良子は徐に指を下腹部の方へと持っていき…。
「もしもーし、寺島さ〜ん?」
「はッ、あ、す、すみません…ボーッとしていました…」
 なつめの声で良子は我に帰った。だが、自分の指にねっとりと絡みついた液体は否定できない。
カイトとの時ほどではないものの、それ相応の匂いを発していて、いかに自分が彼を求めて
いるのかを再認識させられてしまった…。
「あの…エレベーターが止まってしまったのですが…カイトさんが守ってくれましたから…」
「え、そうだったんですか!?」
「その後…父がカイトさんと木刀で勝負したんです。父もカイトさんの心身両方の強さを
認めてくださいましたし…え、と…一応、父の許可も得ることができて…」
 良子は何だか後ろめたい気分だった。なつめも多分、自分と同じ様にカイトを慕っている
のだろう。が、自分は彼女の問いをはぐらかしただけでなく、自慰まがいの行為を無意識の
うちとは言え、行っていた…正直、このカルミナ・ガデリカから逃げ出したい気分であった。
482黄昏の文芸作家:03/06/20 01:57 ID:fxOpSMBy
「(良子さんのお父さんが許可…そ、それって…!?)」
 なつめも同様を隠せない。確か「恋人のフリ」だったはず。なのに、いつの間にそれが
「本物の恋人」になってしまったのか? これには、なつめも納得がいかない。
「(カイトさんとは、私が先にメンバーアドレスを教えてもらったのに…)」
 ここ最近になって新規加入した良子がここまでカイトと親しくなったのは、なつめにとって
誤算だった。当初のライバルはブラックローズと思っていたが、どうも雲行きが妖しくなって
きたらしい。そう言えば、良子の持っている斧…今までに見たことのないものだ。
「(カイトさんからの…プレゼントかな…?)」
 当たり。
「(わ、私だって、カイトさんからいっぱい貰ってるもん!)」
 スパイラルエッジに始まり、ボンパイエ、双剣・百鬼剛乱、さわやか鮫肌、クリムゾン
レイド、2人は一緒、金色夜叉、冥府の罪剣、最後の裏切り…目ぼしいレアな双剣はほとんど
プレゼントされた。彼は何も求めることもなく…いつも、笑顔で渡してくれた。
「(カイトさんからプレゼントされたアイテムは…みんな私の宝物…)」
 ザ・ワールドではアイテムは40個までしか持ち歩けない。それ以上は妖精の預かり所
に保管せねばならないのだが、なつめは保管をせず、常に持ち歩いていた。彼をいつも感じていたいから。
「(でも…何かヤダなぁ…どうして変な意地はっちゃうんだろう…)」
 良子同様、なつめも気まずくなった。このままでは、どんどん自分がカイトから遠い存在
になってしまう。彼にもっと自分を見てもらいたいのに、このままでは…。
「(取られたくない…そんなのイヤだよぉ…)」
 粗方、聞きたいことは聞けた。今回も収穫はあったと言えばあった。
「良子…さん…あの、私、もう落ちますね…」
「は、はい…良子も…今日は落ちます…では、おやすみなさいませ」
「…おやすみなさい」
 良子も落ちた。今日は黒いカイトに襲われたこともあったし、気疲れが溜まっていたのだ…
だから、あんなことを思い出してしまい、自分の指を汚す羽目になったのだ…と。
「(分かっているはずですのに…指が…止まらないんです…はぁ…ッ…カイト…さぁん…んッ…)」
 明かりを消された真っ暗な部屋に、パソコンのディスプレイだけが灯々と輝いていた…。
483名無しさん@ピンキー:03/06/20 09:36 ID:sU2ADzIR
( ;゚∀゚)=3

ムンハー
484名無しさん@ピンキー:03/06/20 09:51 ID:EVUODe1T
作家様乙です。
評判の悪い某謎本で、ミミルのリアル見て思ったんですけど
司や昴のリアルよりも美形っすね。なんつーか、BTを若くしたような感じ。
…でも、ベアのリアルはなんだかなぁ…。(w

腕伝での4年前以前(らしい)の写真の黒薔薇はスタイル良さげだし♪
ショートで内ハネで綾波ライク、しかも胸デカ。(w
くーカイト羨ましいぞぉ!
485あぼーん:あぼーん
あぼーん
486あぼーん:あぼーん
あぼーん
頼むから下げでよろしこ…
488黄昏の文芸作家:03/06/20 15:42 ID:qN6873MN
>>487
名前にワラタ(w

>>480>>482は初期スレの【乙女達の座談会・なつめ×寺島編】と
リンクしていると言ってみるテスト。あれからもう4ヶ月も経ったのか…
文は相変わらず見難いけど(w
>黄昏の文芸作家氏
レスサンクス。
1のパロディ冒頭「金魚すくい煮え立ち、天目百杯棒八百本、倒る」
と似ているかも…
490あぼーん:あぼーん
あぼーん
491名無しさん@ピンキー:03/06/20 19:39 ID:UtYiY6Vn
すみません、皆さんに聞きたいことがあります。

1.ゲーム「.hack//」における、現実世界でのシューゴの本名は何ですか?
2.ゲームのラストで、ブラックローズの弟は助かるんですか?

申し訳有りませんが、どなたか教えて下さい。
492偽栗酢:03/06/20 20:39 ID:DxuN+C+i
>>491
ハイ、氏んでください
493名無しさん@ピンキー:03/06/20 20:57 ID:1gxtVvNl
>>491
釣りだとは思うが・・・・。
コイツはゲームはおろか、腕伝も見てるようで見てない香具師ですな。

ゲームにシューゴは出ていないんだが、なぁ・・・。
黒薔薇の弟のその後も、ゲームしてなくても腕伝見てれば判る事。

とりあえず>>491は氏んでください
494A−40:03/06/21 01:28 ID:lKP/Qj2R
>>460
>>くろバネさん
ブロックローズいいっすねえ
フォートアウフってこんなんだったかな?
ttp://akm.cx/2d/img-box/img20030621012327.jpg
495名無しさん@ピンキー:03/06/21 01:31 ID:XljzQQq7
>>491
んな事ここで聞く事じゃねえだろ、氏ね
496名無しさん@ピンキー:03/06/21 01:46 ID:cLdueqdz
>>491
ここは雑談する所でも質問する所でもないので、他のスレで聞いてくらさい。板違いでつ。>>1にある保管庫のテンプレにスレガイドの場所が書いてあるんでそっちにどうぞ。

>>492
ここはsage推賞ですので宜しくでつ。
497名無しさん@ピンキー:03/06/21 01:46 ID:t5j6N3zB
ミミル×司の展開・・・
昴の逆襲が怖いだろうな
498くろバネ ◆CgHN9f/Brc :03/06/21 02:02 ID:rAN0nMiD
>>A-40氏
SS書き始めて三ヶ月…遂に、遂に漏れの駄文にも挿絵がついた!
心の底からありがとうを言わせてもらいますっ!!晶良タソハァハァ…
499名無しさん@ピンキー:03/06/22 06:25 ID:ofu9QBJ3
保守
500名無しさん@ピンキー:03/06/22 11:00 ID:dnPNA2nF
折り返し地点

っていうかもう277KBだから、折り返し地点もへったくれもないわな。
501水色時計:03/06/22 22:28 ID:20DnjtQX
>>478の続き

「ひゃあっ」
「おおー? 随分ぷるぷるしてますな」
「ミミル、それ、おやじ発言っ」
「だぁからぁ、おやじなのはあたしじゃなくってベアっしょー!?」
そう言って司をからかうミミルの顔には笑顔が戻っていて、どうやら機嫌が直ったようだと安心した司は、ほっと息を吐いた。
ミミルはじゃれるように司の身体に抱きついたり、腕を回したりしてきた。
司もミミルの気安い空気につられて、そのことにそれほど抵抗を感じなくなっていた。
ミミルが自分を必要としてくれているということが……司には嬉しかったのだ。
だから、これも一種のスキンシップのようで、友情の証としてごく普通の行為のように受け止め始めていた。
司もミミルを触り返してみたり、まるきり女子高ののりだ。
しばらくの間、二人の少女のパステルカラーの声が、風呂場の壁に反響していた。
気づけば二人とも全身泡まみれで、はしゃぎすぎて息を切らしていた。
「もう、湯冷めしちゃうってば」
「そだね。風邪引いても困るし、そろそろ中はいりますか」
二人は身体についた泡をさっと落とすと、湯を張った浴槽に身体を沈めた。
「ふう」
「あー、きっもちいー」
「ミミル……極楽〜とか言い出さないでね」
「いっくらあたしだってね、そこまでおやじじゃないわよ」
「ほんとにー?」
「さっきからこんな可憐な女子高生つかまえて、何言いますかねこの子は。しつれーな」
「あははっ」
水面がゆらゆら揺れる。
502水色時計:03/06/22 22:34 ID:20DnjtQX
>>501の続き

「ねーミミル」
「んー?」
「なんか、こういうのって……楽しいね」
会心の笑顔だった。
魅了されてしまったミミルは心の中で絶叫した。
(か……っ、かわい――!!!)
やばい本気でやばいまじ押し倒したいっつーかむしろこう(以下自主規制)。
ミミルはばっと口元をおさえた。
(あたし……やっぱどっかおかしいかも……)





度重なる書き込みエラー。・゚・(ノД`)・゚・。
それからsage進行でおながいしまつ。
503リコリスに会いたくて:03/06/23 00:39 ID:JccFzDhs
   『XES.cyl』を入手した!

また、あの拡張子だ。
「XES…………?」
「『XES.cyl』を、わたしにください」
リコリスがささやく。
「…………」
「『XES.cyl』を、わたしにください」
リコリスはNPCだ。条件が満たされない限りループし続ける。
アルビレオはリコリスをターゲットして、半角文字のアイテムをプレゼントした。
「……今度はいったい、何が?」
「ありがとう、アルビレオ」
リコリスは、にこっと笑った。

ぃいぃいいぃんんん―――――――――――――
504名無しさん@ピンキー:03/06/23 12:34 ID:hete3nBN
>>503
ぬぉ!リコリスっすか!乙です。
アルビレオ・・・勤務時間中はマズイだろ。(w
505名無しさん@ピンキー:03/06/23 12:51 ID:HN7bY5iy
>>502
み、ミミルー!・・・是非押し倒してください(;´Д`)ハァハァ
506黄昏の文芸作家:03/06/23 13:04 ID:gvmbLhpm
>>502
久々の続き投下、乙です。ミミル…イイ!

あんま関係ないけど、ついに夢の中まで.hackに汚染された俺。
何か2時間くらい見てた気がする。プレイヤーキラーと必死に戦ってたっぽい
んだが…呪紋使いが剣士とか重斧使いに勝てるワケねー! 司じゃないんだし。
結構怖くて、切られてゲームオーバーになって起きた瞬間「夢でよかった…」
ってマジ思った。スレ違いスマソ。しかし…何かの予兆なのか、これは…?
507名無しさん@ピンキー:03/06/23 13:26 ID:6mYIMM+V
>>506
正夢・・・? (((((((( ;゚Д゚)))))))ガクガクブルブルガタガタブルガタガクガクガクガクガク

どうかご無事で。
508あぼーん:あぼーん
あぼーん
509名無しさん@ピンキー:03/06/23 17:35 ID:kV/w5Ljb
>>502
ミミル、イケー!そのまま、イッちまえ!
510リコリスに会いたくて:03/06/23 20:08 ID:JccFzDhs
夜の草原エリアに出た。
天候は『晴れ』。
BGMはない。
空には月が浮かんでいて、目の前にはリコリスが立っている。
――――違和感を覚えた。
感触がある。
足が大地を踏みしめる感覚。
夜の冷えた空気が肌をさす感覚。
手に持った武器の重さ。
FMDでは決して味わうことのできないはずの感触が、ある。
とっさにFMDをはずそうとした――――できない!?
はずそうとすると、『アルビレオ』の手が動く。
「こ、これは……?」
リコリスを見た。
リコリスはまっすぐアルビレオを見ている。
そして、見下ろす形のアルビレオに顔を見せないまま告げた。
「アルビレオ、わたしを抱いてください」
511261:03/06/23 20:34 ID:xODQPZtt

黄昏氏の文芸作家氏の続きが読みたいこの頃です……。
リコリスが(・∀・)キタ!!ので、かぶっちゃうのはあれだからさっさと終わらせちゃおう。
エロ一気に投下しちゃうので、苦手なひとはやっぱしスルーでおながいします。
そうでない方は……暇つぶしにでも。

>>440の続き

「無理はしないでね」
彼女は、度会をやさしく押し倒すようにベッドに寝かせた。
「……妙な気分だな」
寝かしつけられながら、口に出してそう言った。
遥が微苦笑を返す。
誰かを抱くのも、誰かに抱かれるのも久しぶりだ。
「風邪がぶりかえすと、かわいそうだから」
今度はあまり脱がさないように、服の裾を少しまくり上げ、そこからそっと手を忍び込ませる。
シャツの上からは、はっきりと彼女の細い指の形までもが見て取れ、
それが中で這いまわる様はひどくエロティックだと思う。
おもむろに肌に口付けられる。ちゅ、と小さな音が立つ。
求めると離れ、核心をはぐらかすように欲情を弄んでいくだけのそれはもどかしく、かえって熱を煽った。
たまらなくなって、腕をぐいと引いて唇を合わせた。触れ合わせるだけの、軽いキス。
唇のふちをそっとなでられるのがくすぐったくて、お返しに彼女のそれをきつく啄んだ。
形勢を逆転され、遥が困ったような恥じらうような顔をした。
なるほど、押されると引いてしまう性質らしかった。

調子に乗って、服をずらし上げて胸元をあらわにする。
その際弱い抵抗が見られたが、構わずにホックに手を掛けた。
生地がわずかに胸の先をかすめて擦っていき、彼女がじれったそうに吐息をこぼした。
舌先でその先端をさぐっていく。
時折、甘く歯を立ててひっかいてやると、吐く息があきらかに震えた。
そういう時の甘ったるい、高い声は少し“ほくと”に似ていた。
512261:03/06/23 20:38 ID:xODQPZtt

彼女が愛撫に応える度に、下半身を撫でていた手に力が加わり、抑えつけられて度会の方も昂ぶってくる。
何とはなしに彼女の脇腹をつ、と指先でなぞりあげると、思い掛けなく顕著な反応が返ってきた。
驚きつつもそれを繰り返すと、遥がしゃくりあげるように切ない声をあげながら首を振る。
「だめ……、だめなの、おねがい」
やめて、と涙目で懇願する。
「だめなの。そこ、触られるとぞくぞくして、わけ、わかんなくなっちゃう」
思わぬ弱点があったものだ。
お願いされた通りにしようかどうしようか考えあぐねて、とりあえず手を腿の裏側へ置いてみた。
彼女が、ぎゅっと息を詰めるのがわかった。―――だめなところだらけだ。

しばらくの間そうして焦らして泣かせた後で、そろそろか、と腕を軽く引いて合図をした。
彼女が遠慮がちにこちらを伺いながら体重をかけてくる。
唇を噛むのは羞恥心からか。その乱れた息にやりきれないものを覚えた。今すぐ欲しいと思った。
「苦しく、ない?」
「ない。…いいから」
「……うん」
息を吐きながら、ゆっくりと腰を沈めていく。中をいっぱいに埋め尽くされて、彼女が身をよじる。
奥まで入ったことを確かめてから、遥が動き始めた。ぎりぎりまで抜いて、最奥まで埋め込む。
その度にかみ殺しそこねた声がくぐもって漏れる。締め付けられて、度会も苦しげな表情を浮かべた。
シーツを手繰り寄せる、遥の手が狂おしげに握り締められる。
不規則に乱れた呼吸を整えながら、慎重に律動する。
なんとなく、そうして彼女が快感の波をやりすごそうとしているのがわかった。
片手を口許にあてて、じっと息を詰めて、行為の中で自身を見失わないように努めている。
それはだめだ、となぜだかはっきりと思った。
彼女の腰を強く引き寄せる。
513261:03/06/23 20:41 ID:xODQPZtt

「度会く……?」
最後の方は言葉にならなかった。急に激しく動かされて、中がぐっと収縮する。
腰を使いながら、弱点をさぐりあてていく。
「い、や……、度会くん、だめ……っ!」
揺さぶられて、領域に侵入されて遥が悲鳴をあげた。
自分の意思の及ばないところへ流されてしまいそうで、本能的に怯え、同時に逆の想いに引き裂かれる。
遥が呼吸の合間から切れぎれに哀願して、何事か訴えようとするが、
明確に意味を成すものにはなり得なかった。ただ恥じ入ったように、いや、とだけ何度も繰り返す。
こぼれおちる喘ぎを堪えることもままならずに、切なく泣き声をあげながら、腕に必死でしがみつこうとする。
動きを止めて、また揺さぶって、奥までかき乱して。
緩急をつけながら揺らし続けると、両手で顔を覆って首を振った。
「……度会くん、わたし、わたし―――……っ」
切迫した声だった。中が急激にきつくなる。
その身体を何度もえぐって、
彼女がびくっと痙攣して声を喪ってから、彼も堪え切れず欲望を吐き出した。
514261:03/06/23 20:42 ID:xODQPZtt

「―――驚いた」
ベッドサイドに腰掛け、天井を仰ぎながらぽつりと遥が呟いた。
「意外と、強引なんだ」
そこでじっと横目で見られて苦笑う。
多少、いきすぎてしまった感は確かにあったので、素直に謝罪してから顔色を伺った。
「乱暴だった?」
自分に入り込まれるのは不快だったか、と言外に聞いた。
そのせいか懇願のような調子になったのが、自分でも可笑しかった。
彼女は莞爾と笑って、首を横に振る。
それで充分だった。
「いろいろと見られちゃって、ちょっと恥ずかしかっただけ。
いいの、わたしもひとの事言えないし。……おあいこ、」
そうしてふっと目を合わせて、どちらともなく笑い合って。
甘ったるいけれど、そういう『おあいこ』感覚がきっと心地良いのだと思った。
互いに入り、入り込まれて、同じものをつかみとった気分になる。
共有感に、浸り得る。

彼女の買ってきてくれたミネラルウォーターを飲み干し、
満ち足りた気分で、見慣れた天井を振り仰いだ。それはもう歪んだりはしていない。
そしてふと考える。この部屋は彼女の目にはどう映るのだろう。
あたたかいだろうか、つめたいだろうか、かたい、やわらかい、どういうイメージだろう。
知りたいことがいろいろとあるのだけれど、その為にはどうすれば良い。
515261:03/06/23 20:45 ID:xODQPZtt

いや、と思い直して目を伏せる。焦ることはない。
時間ならこれからゆっくり、作っていけばいいのだ。
無理をする必要はないし、与え合うことに縛られる必要もない。
したいようにすれば、いい。

「ところでさ」
思い立って話しかけると、彼女が目を上げてこちらを見る。
「お腹空いてませんか」
遥は驚いたように目を瞬いて、小さく笑みをこぼす。
「すいた」
「……じゃあ、何か食べたいものがあれば遠慮なく言って。
材料は買ってきてくれたのがあるから、出来る限り、リクエストには応える」
彼女に指し示すように、ペットボトルを掲げて振る。
「―――これの、お礼に」

遥は明るく微笑んで頷き、
えっと、と言って頬に手を当てて考え始めた。



516261:03/06/23 20:47 ID:xODQPZtt
エロパロってことで、普段はしないようなことに挑戦してみよう、と思ったら
あまりにベタなバカッ(ryになりすぎて、途中本気で困りました。でもなんとか終わった……。
長い上に萌えもエロも薄くてごめんなさい……。

職人さん方の素晴らしい作品に(*´Д`)ハァハァしながら去りますです。
お目汚しマジで失礼しました。読んで下さった方にはありがとう〜。それでは。
517名無しさん@ピンキー:03/06/24 00:06 ID:tfWeTmPs
>>261さん
凄く悦かったでつよん。ハァハァしましたでつ。

ーーーだめなところだらけだ。

とゆう遥の反応に至〜極、萌えますた。(w
宜しければ、又何か書いて下さいまし。
518名無しさん@ピンキー:03/06/24 00:45 ID:IUfAfgvo
お目汚しどころか、文章力は相当なものではありますまいか
ココでは珍しい、「大人」の恋愛が観れて良かったです(*´Д`*)
519名無しさん@ピンキー:03/06/24 00:46 ID:IUfAfgvo
そんな俺は、以前のリアルクリムxBTにも(;´Д`)ハァハァした身
520名無しさん@ピンキー:03/06/24 05:44 ID:iruSl5+u
いいもん見さしてもらいましたm(_)m
521261:03/06/24 20:50 ID:hhy2pKVM
レスありがとうございます、実は初投稿でめっちゃくちゃ緊張してたんですよね;
浅羽克矢氏のリアルクリム×BT良かったっすねえ〜。萌えました。
BTものは結構前から書きたいと思ってたりするんで、ネタさえあればいつかまた。
それまでは、また名無しに戻ることにします。
522くろバネ ◆CgHN9f/Brc :03/06/24 23:53 ID:OZxbsKXl
>>261さん、お疲れ様です。次も楽しみに待ってます。

>>463の続きどす

変な夢を見た。
白雪姫の夢、王子様の現れない…ね。
王子様が来ないから眠ったままで、目を覚ます事はない。
とても切なくて、納得いかない。

目が覚めた。
目の前には届きそうで届くわけのない雲が浮かんでいた。
どうやらあれから寝てしまったらしい。
お腹の減り具合から言ってリアルの時間は昼過ぎだと思う。
あたしは体を起こすのがだるかった。
どうにも下肢がだるくて、熱っぽい。
滲み出て来るような熱さ。
あたしは何回かこのような感覚を経験した事がある。
「嘘…」
腰のアーマーを外して、恐る恐る下半身に右手を伸ばしてみた。
腹の脂肪が気になるけどそんな事はどうでも良い。
ほんの少し膝を開いてから、タイツの中に手を入れてみた。
蒸れてた。
もう少し深いところまで進ませてみた。
ヌルヌルしてた。
その…なんだ…大事な所に着いた。
したら…
「濡れてる…」
そう自覚したら、物凄い勢いで顔が熱くなった。
「な…なんでよ…?」
さっきの夢の所為か…。
それとも…。
523くろバネ ◆CgHN9f/Brc :03/06/24 23:54 ID:OZxbsKXl
そんな事を考えていると余計に下半身が熱くなってきた。
指が擦れてジンジンと疼く。
無意識の内に指が少しずつ動き始めていた。
どうしよう…?
理性を保てなくなりそう…。
「カイトォ……」
指が…止まらない…。
止めたいけど止まらない、止められない。
「何やってんのよぉ…こ、これじゃ欲求不満の団地妻じゃないのよ…!」
弄りたくなかった。止まらなくなる事を知ってるから。
ほんの一握りの理性が止めにかかったけど、もう手遅れだった。
「あ…!んぅ…」
タイツの中に入れている手の人差し指が少しずつ…その…『ワギナ』に進入してくる。
確実に液体の量が増えてきた。
「はぁ…あはぁっ…!」
第二間接まですっぽりと埋まってしまった。
指を少し前後させるだけでヌチュヌチュと嫌らしい音が聞こえてきた。
頭に血が上り、息が激しく乱れてきた。
マラソン最中に気持ち良くなってきた…とは一味も二味も違う。
とにかく気持ち良くて…気が狂いそうな。
何思う事無くク○トリスに触れてみた。
「ひゃっ…ダメぇ…!」
薄皮を盛り上がらせ、剥ける位に充血してた。
「んぅ…っ!」
524くろバネ ◆CgHN9f/Brc :03/06/24 23:54 ID:OZxbsKXl
触れただけなのに…体に電気が走ったみたい…。
「…もうダメ…止まらないよ…」
あたしは一旦手を抜き、胸の甲冑の取り外しにかかった。
「うんしょ…」
上半身を起こして背中に手を回し、紐を解き、滑らすように脱ぎ捨てた。
遮る物が無い胸は…ちょっと寒かった。
風が吹けばひんやりして、それもなんだか気持ち良かった。
あたしはもう一度横になった。
「だ…誰も居ないんだから…好きなだけ…」
好きなだけ?
そんなにエッチぃ女だったのかな?
もう…どうでも良いや。
あたしは無性に切なくて、だから…満たしたかった。
右手をもう一度タイツに潜り込ませて、左手で自分の胸を揉んだ。
「っ…!」
自分で揉んではみたものの、くすぐったくて体が仰け反ってしまった。
「ぅ…んぁ……」
右手の指を一本、また一本を増やしながら差し込んでいった。
指を増やすたびに気持ち良くなり、入れる度に切なくなった。
「あ…カイトォ……っ」
日頃では有り得ない位に乳首が充血して硬直している。
指でコリコリと摘んでみた。
「うっ!ダメだよ…!」
525くろバネ ◆CgHN9f/Brc :03/06/24 23:55 ID:OZxbsKXl
何て言うか…言葉に出来ないくらい気持ち良くなってきた。
もう…このまま…。
「カイトォっ!!」
これ以上焦らしてられない。
「あは…っ!そんな強くしたら…っ…ひゃぁっ!!」
あたしの指が積極的に活動し始めた。
意思とは無関係に動きたいように動き回っていた。
止まる訳なかった。
「もっと!もっとあたしを!あん…一杯にしてぇ!!」
他人の前では絶対に言えないような言葉がスラスラと出てきてしまう。
「良いよぉ!カイトの凄く…気持ち良いのぉ!!」
足の付け根から恥ずかしくなる位水音が聞こえてきた。でもあたしの耳には入らない。
「あっ…!出る!出るよォ!カイトォォぉ!!」
ドクドク…っと体の中から何かが抜けていく感じがした。
息が切れて、呼吸が激しくなってきた。
下半身がガクガクしてまともに立てそうに無い。
「……はぁ……はぁ………」
あたしは疲れたので、また少し寝むってしまった。
『カイト……』
526くろバネ ◆CgHN9f/Brc :03/06/24 23:58 ID:OZxbsKXl
夢を見た。
さっきと同じ夢。
王子の来ない白雪姫。
正直悲しい気持ちには成ったし、別に姫があたしで王子があいつと言う訳でもない。
でも、その夢のおかげで一つの決心がついたのは確かだった。
あたしは体を起こし、立ち上がった。
「やっぱり…納得いかないよ」
そう、あたしは猪突猛進型。ここは一つ進むっきゃない!

「今日は、ブラックローズさん。お誘い、有難う御座います」
女性は礼儀正しく頭を下げた。
「どういたしまして。それじゃ、ダンジョン行きましょ寺島さん」
「はい、よろしくお願いします」
寺島さんがまた深々と頭を下げた。
「こちらこそ」
あたしは寺島さんに合わせてペコリと頭を下げた。
寺島さんを誘った理由は…一つ!
『絶対…確かめてやるんだから!』
心の中で拳を握った。

時間無いからvol4出来ないよ…。それ以前に4に入ってからファントムサインの
やり忘れに気付いた漏れ…これはもう逝くしかない
527名無しさん@ピンキー:03/06/25 00:34 ID:B2/Y+/UJ
寺さんも好きだが、ブラックローズにも
頑張って欲しい
528リコリスに会いたくて:03/06/25 22:23 ID:0e4DWqXB
風が吹いた――――ような気がした。
「そ、そんな事はできない! そんなコマンドは存在しない!」
「今のあなたになら、できる」
「迂闊に女性に触ればセクハラになる!」
「わたしは、訴えたりしない」
「信じられん!」
「わたしがいったいどこに訴えるっていうの?」
「そ、それは……しかし、だからといって……」
小さくて柔らかな感触。
リコリスが手を握っていた。
温もりが伝わってくる。
リコリスがアルビレオの顔を見上げる。
そして、まるで意思のこもっているかのような瞳でじっと見つめ、告げた。
「アルビレオ、わたしを抱いてください」
529リコリスに会いたくて:03/06/25 22:24 ID:0e4DWqXB
リコリスはNPCだ。条件が満たされない限りループし続ける。
ログアウトはできない。FMDもはずせない。ならば……
その場にひざまずく。
両肩に手を置き引き寄せる。
そして、ゆっくりと這うように両手を背中に回し、抱きしめた。
軽い。
小さくて、華奢(きゃしゃ)で、とても軽い。
だが、暖かい。鼓動が感じられそうなほどに。
「これでいいか、リコリス?」
「ありがとう、アルビレオ」
リコリスは、にこっと――――
「でも――」
「え……」
「――違うの……違わないけど、違うの……」
リコリスを離し、見つめる。
「何が、違うんだ?」
リコリスはアルビレオの胸のあたりを見ている。
「抱いてっていうのは、男女の仲における修辞的な隠語で――」
嫌な予感がする。
「つまり――」
「ちょっと待て、何を――」
「わたしに、SEXしてください」
530名無しさん@ピンキー:03/06/25 23:49 ID:OZhP7HUG
ミミル×司の続きが気になるなぁ
531実は517の浅羽克矢:03/06/26 01:00 ID:QpAqNhY/
>>519 >>521
どもありあとん。時間出来たら又何か書いてみまつ。

>>530
禿同。ま、しかしそれぞれ都合もペースもあるだろうからマターリ待ちませう。

>くろバネさん&リコリスに会いたくてさん
おふたりの続きも愉しみにしておりまつ。ガンガレ!
532名無しさん@ピンキー:03/06/26 02:56 ID:FXnKPa+3
浅羽氏でしたか!三十朗×凰花やヘルバ×楚良にはお世話になりました
急かすつもりはありませんが、次回のご降臨を楽しみに待ってます。

(*´Д`)ハァ〜モエ 職人さんガンガレ
533リコリスに会いたくて:03/06/26 05:41 ID:yFALZatk
「できるかっ!」
最速で突っ込んだ。
「してください」
冷静にループで返される。
「無理だっ! 俺は犯罪者かっ!?」
「大丈夫。このゲームに登場するキャラクターは――」
「そのグラフィックが成人キャラに見えるかっ!?」
「ワタシAI、1サイデス」
「急にカタカナで喋るなっ!」
「……………………」
「……………………」
「アルビレオ、わたしにSEXしてください」
リコリスはNPCだ。条件が――
「って、おまえ今相互作用してただろっ!」
「アルビレオ、わたしにSEXしてください」
「アルビレオ、わたしにSEXしてください」
「アルビレオ、わたしにSEXしてください」
「――――――――!?」
534リコリスに会いたくて:03/06/26 05:42 ID:yFALZatk
落ち着け落ち着け落ち着け、ゲームだ。これはいつものゲームなんだ。
だが、<ザ・ワールド>は俺にとって……
しかし、ログアウトはできない……
でも、やったら戻るのか……?
いや、だからといって……
リコリスは……
……………………………………………
「アルビレオ、わたしにSEXしてください」
「だー! やるよやるよやりますよ。やればいいんだろ!?」
「してください」
「するよしますよやりますよ。SEXする。お前にSEXする」
大きく息を吸い込む。
「お前に、SEXをする」
「ありがとう、アルビレオ」
リコリスは今度こそ、にこっと笑った。
535ZAWO:03/06/26 22:57 ID:YhZmBrm0
シューゴ×レキ キボンヌ
536水色時計:03/06/26 23:29 ID:NYegW+qs
>>502の続き

葛藤しているミミルをよそに、司は今にも鼻歌を歌いだしそうなぐらいの気分でにこにこと湯に浸かっていた。
女友達と入浴するなんて、彼女にとっては初めての経験だった。
司は林間学校や修学旅行になんて行ったことがなかった。
父親が許さなかったし、金も振り込まなかったからだ。
司はいつも、クラスメートが観光に親睦に大忙しだった間、家に一人で、父親の帰りを待たされた。
帰ってきた父親はたいてい酒の臭いを漂わせていて、容赦なく司を殴った。
あるいは、性的な暴力をはたらいた。
それは修学旅行や林間学校のように一年のうちのわずかな間の行事ではなく、司にとっては日常となってしまっている行為だった。
だから、もし旅行に行けていたとしても、どっちにしろ司は皆と風呂に入ることなど出来なかっただろう。
身体中の痛々しいあざを見られないように、父親に受けていた虐待に気づかれないために。
司は虐待を恥ずかしいことだと思っていた。
父親に愛されていない証拠のようなものだと思っていた。
父親だけではない。
周りの人間も司をまるで透明人間かなにかのように扱った。
そしてそのとおり司は色というものを失ってしまった。
なにもかもに無気力になり、どうでも良くなった。
つらいときは逃げた。
逃げることすら出来ないときは、何も感じないように心を殺すことを覚えた。
THE WORLDだって……つらくて痛い現実から少しでも違う場所へ行きたくて始めたのだった。
でも今は、自分を愛してくれる人がいる。
好きだといってくれる人がいる。
それまで司は深い穴の底にいた。
自力では外に出ることのできない深い穴だった。
だが、その人たちは上からロープをおろしてくれた。
だから司は光の差す場所に出られた。
司はもう、彼らとの関わりを拒んだりしない。
「楽しい」という先ほどのセリフは、司の本心そのものだった。
537それでも何とか動いた476:03/06/26 23:31 ID:b03wB5rj
今日、自分がthe worldをプレイしている夢をみますた。
なんか図書館みたいな所で、漏れがID[sieg]pass[minaemai]と打ち込んでいますた。
すると、Vol.2冒頭のあらすじみたいなムービーが画面より一回り小さいサイズで
再生され始めました。ちなみに、夢にはyukichinがなぜか出演。
こんなことってあるんだなぁ…
538水色時計:03/06/26 23:39 ID:NYegW+qs
>>536の続き

ミミルは口元をおさえたまま司に話しかけた。
「司、そろそろあがんない? のぼせそう……」
本当はもっと一緒に入っていたかったのだが、このままでいるとなんだか鼻血が出そうな気がしたので、仕方なく終わりを提案する。
くっそー、あたしの軟弱もの! 根性なし!
せっかくのチャンスなのにっ!!
「うん……わかった」
司が一瞬残念そうな顔をしたのをミミルの目は見逃さなかった。
耳のたれた子犬のようなその瞬間の表情に、ミミルは自分の理性が切れる音を聞いたような気がした。
もう駄目だ。
あたし駄目だ。
「あ、あのさ……司」
「なぁに?」
ミミルは尋ねてくる司の大きな目を見ながら、ごくりと喉を鳴らしてから言った。
「試してみようよ、やっぱり」
「試すって……」
「くちで」
口でしてみようと、そう、言った。
「えっ!!」
司が驚くのはミミルの想像の範囲で、だからミミルはさして気にしない。
「司、まだしたことないんでしょ? 教えたげるよ」
「で、でででででも、でもっ」
「何事もけーけん、けーけん」
「べ、ベアに……」
「悪いって? むしろいいことだと思うけどなぁ、あたしは。司が色んなコト覚えたら、ベアともっと良くなるだろうし」
「え……」
司の表情が揺らいで、ミミルはもう一押し、と陰でこぶしを握る。
「きっとベアも喜ぶって。司だってベアのこと喜ばせてあげたいっしょ?」
「ベアの……ため?」
539m(_ _)m476:03/06/26 23:59 ID:b03wB5rj
割り込んでしまった。スマソ。
540名無しさん@ピンキー:03/06/27 00:28 ID:KyLNs5XP
お風呂長引きそうですねー。ああ夏コミ原稿が手につかない……。
541名無しさん@ピンキー:03/06/27 00:31 ID:7OrMKvXq
その頃、昴は大人しく部屋に居るのだろうか…
542あぼーん:あぼーん
あぼーん
543黄昏の文芸作家:03/06/27 00:56 ID:d7oiCXrs
>>537
キミもザ・ワールドの夢を見たのかね?
どうやら、現実にも浸食しつつあるらしい…。
そろそろ、カイトと黒いカイトが融合する時期だと思う、今日この頃。

「僕はもう…ネットの中の幻ではない! 僕は現実に存在するッ!!」

とかね…まんま隆起だが(w
544水色時計:03/06/28 02:28 ID:oAtgtmeX
>>538の続き

司はきゅっと唇をかんだ。
心の中では恥ずかしいという気持ちと、ベアへの想いとが激しくせめぎあっていた。
「……わかった、やる」
「おっし。じゃあ脱衣所でね」
ミミルはざばぁ、と浴槽からあがると、もう一度軽くシャワーで身体を流した。
「あ、そだ。お湯抜いちゃわないと」
そう言って栓を抜く。
水が小さな穴に吸い込まれていく音が聞こえる。
ミミルは水かさが減っていくさまを見ながら司をせかした。
「司、ほら早く。あんまり昴待たせておくのは悪いでしょ?」
「う、うん」
浴室のドアを開け、脱衣所へ。
こもっていた水蒸気がぶわっと空気に混じっていく。
二人の身体はぽかぽかしていた。
頬も温まって赤い。
ミミルはバスタオルをとると、脱衣所の床に敷いた。
車椅子を利用している昴のために、脱衣所も広く作ってあった。
ここなら、窮屈さを感じることなく横になれる。
「ここに寝て。仰向けに」
「……うん」
司はまずバスタオルの上に座ってから、背中を倒した。
足はきゅっと閉じている。
「こ、これでいい……?」
羞恥のためか語尾が震えている。
545水色時計:03/06/28 02:30 ID:oAtgtmeX
>>544の続き

司は身体中に水滴をつけたまま、薄い布の上にじっと寝ている。
ミミルはそれを腕を組んで上からじっくりと眺めた。
「足、閉じてたら口つけらんないでしょーが」
「あ、そ、そっか」
「膝立てて」
司はそのとおりにした。
でもまだ足りない。
「もっと足左右に開いて。じゃないとやりづらいよ」
「……っ」
「うん、おっけ。いー感じだよ、司」
司の足はM字型になり、大事な部分を隠せなくなった。
「っは、恥ずかしいよ」
「なんで? こんなに綺麗なのに、恥ずかしがることなんて何もないじゃん」
ミミルは床に膝をつけると、司の開いた足の間に自分の顔を近づけた。
ふぅー、と息を軽く吹きかけてやると、司の太ももがわずかに動いた。
「っん……」
「お風呂上りだから、血色いいねー」
「あ、あんまり見ないでっ……」
「えー? そんなこと言われてもさぁ、見なきゃうまく出来ないし」
ミミルは指で入り口を拡げ、覗き込むようにして中を見た。
そのとき、とろりとこぼれだした液体が照明を反射して光った。
「くふぅ……」
「あれ? もう濡れてきてるよ」
546476:03/06/28 02:34 ID:BSghLKut
>>543 黄昏の文芸作家氏
そう言えば、一週間ほど前には寝言で「そんな…スキル…持って…ねぇ…よ」
とか言っていたの覚えてます。はッ!以前にも見ていたのか…((((;゚Д゚))))ガクガクブルブル
掃除しようとして分解して部品が余ってしまったコントロ−ラーは何事もなかったかのように動いています。
部品は引き出しのエサになりました。
547476:03/06/28 02:37 ID:BSghLKut
あああああああああ!!また割り込んでしまった…
度々すみません…>水色時計氏
548名無しさん@ピンキー:03/06/28 11:26 ID:9bjMVXT9
>>537

あなたそれは重症ですよ。びょいーんに逝きましょう
549476:03/06/28 12:37 ID:BSghLKut
>>548
あぅぅ…マンドラゴルァでも喰ってきます。
550あぼーん:あぼーん
あぼーん
551名無しさん@ピンキー:03/06/29 00:43 ID:skmPRRc3
>>476
・・・何か面白い人だ
552あぼーん:あぼーん
あぼーん
553あぼーん:あぼーん
あぼーん
554黄昏の文芸作家:03/06/29 19:38 ID:Brts4mOS
最近、投稿がなくてスマソ。何とかするんで、もう少し時間を…
と言ってみるテスト。
555名無しさん@ピンキー:03/06/29 21:28 ID:4i0h2s93
>>554
マターリとお待ちしております
556名無しさん@ピンキー:03/06/29 22:24 ID:rVo4E+/q
>>554
その分種スレで良い思いをさせてもらっていますので、どうかお気になさらず。
同じくマターリとお待ちしております
557黄昏の文芸作家:03/06/29 23:58 ID:Brts4mOS
>>555
よく見ればスマートブレインの開発した…いや、何も言うまい(w

>>556
hackスレの住人で種スレROMってる人っていたのか…と自分のスレ浮気
を誤魔化してみるテスト。いや、ここにも書くから今少し時間と予算を…
…弁解は罪悪だな。スレ違いスマソ。
558名無しさん@ピンキー:03/06/30 13:52 ID:9GVqbb51
ゼロ卿でつか?
559A−40:03/06/30 16:25 ID:vnWa7Itu
>>534
ttp://akm.cx/2d/img-box/img20030630161337.jpg
このうろこの鎧みたいなの描きにくい
560黄昏の文芸作家:03/06/30 17:25 ID:CBs0LMug
>>558
ニトロ博士、事情を説明してもらおうか(w

…7時まで暇だし、筋トレでもするか(その間に続き書けゴルアッ!
とかツッコミがありそうだな…)。
またスレ違いでスマソ。
561名無しさん@ピンキー:03/06/30 17:30 ID:rPnFrde7
…なんか最近静かだね。神々の降臨はまだか…
562名無しさん@ピンキー:03/06/30 19:34 ID:L8TSEmDG
>>559 A-40氏

わ、笑っちゃいけないんだろーけど・・・
禿ワラ  
563名無しさん@ピンキー:03/06/30 20:40 ID:qd+Ze5JR
今、神々は黄昏を迎えているのだ
564名無しさん@ピンキー:03/06/30 21:31 ID:+JhLoyz5
ohe
565476:03/06/30 22:44 ID:FSlLvg9o
>>563
新たなる神々の黄昏 か…
566534:03/07/01 00:03 ID:m59w1ZUf
>>559
どうも素敵な絵をありがとうございます。
しかし、>>533-534は徹夜で飲んだ挙句に調子に乗って書いたもので、
それまでまがりなりにも少しは保てていたのではないかというシリアスな雰囲気を打ち殺しにしてしまったものであり、
アルビレオがAIバスターとはまるで別人になってしまっていて続きを書こうかどうか迷っている次第であります。
あんなつたないものでも続きが読みたいものでしょうか?
それにしても、絵を見ると本当にこんな子に男根が入るものかしらと心配になってきます。
とても十二、三歳には見えませんがこれは私が世間知らずだからでしょうか?
567名無しさん@ピンキー:03/07/01 00:04 ID:Ms5XBblX
>>562

これはむしろ微笑ましいという意味で笑っていいのではないだろうか。

と勝手に自己完結してみたり
568名無しさん@ピンキー:03/07/01 02:09 ID:gwPztVdr
>>534
リコリスもののリクも以前あったし、ロリ好きも.hackには多い気がする。
ので、書き手さんの納得できるようになさるのが一番良いんじゃないかな?

A−40氏イイ!アルも大変だな・・・
569黄昏の文芸作家:03/07/01 23:04 ID:OqWOudZQ
久々に>>482の続き。またエロなしバトルのヨカーンでスマソ。

「もう一人の…黒い、僕?」
「せや…ワイズマンからは口止めされとったんやけどな…やっぱ、ビジネスパートナーの
間に隠し事はアカンと思って」
 レイチェルとの夕食を終えたカイトは事務所に戻っていた。バルサンによって部屋には
まだ刺激臭が残っていたものの、窓を開けて換気し、雑巾で床やソファーを拭いて何とか
落ち着いた。これで今日の仕事は完了である。だが…。
「姿だけやない…腕輪まで持っとった…」
「そんな…だって、あの腕輪はアウラから…!」
「そこらはワイズマンとバルムンクが調査中らしいから、2人に聞いた方がええ。もっとも
連休中は忙しくてメールは受け取れん、って言うとったなぁ」
 カイトとしても気が気でない。もう一人の自分…しかも、腕輪まで持っているとなると…。
「(…レイチェルが襲われたってことは……まさか、他の人達も!?)」
 嫌な予感がカイトの頭をよぎった。こうしてはいられない…すぐにザ・ワールドにログイン
しなければ…。
「ごめん、レイチェル…僕、もう帰るね!」
「あ! 待ちいや、カイト」
「え…な、何?」
 急いで帰ろうとしたカイトを、レイチェルの真面目な声が引き止めた。
「ブラックローズな…ちょっと落ち込んどる感じなんよ…アンタ、力になってくれへん?」
「…ブラックローズが?」
「ホンマは…手伝ってもろたお礼に、お姉さんがイイことしたろ…とか思っとったんやけど…
あの子のこと考えると…ちょっとなぁ」
「イ、イイことって…何するつもりだったのさ?」
「フッフ〜ン、オトコが大好きなことに決まっとるやん!」
 …さすがにカイトとしても、3日連続でそういうことをするのはちょっと…。
570黄昏の文芸作家:03/07/01 23:05 ID:OqWOudZQ
「あの子な…ええ子なんよ。でもアンタが支えてやらんと…な。分かるやろ?」
「う、うん…」
 レイチェルの言っていることは正論だ。自分にはブラックローズが必要だし、ブラック
ローズには自分が必要だと思う。けれど…。
「(ガルデニア…寺島さん…)」
 彼女達も大切な女性である。計りにかけるのは失礼だと思うし、そんなことができるはずない。
「(僕は…誰が大切なんだろう…)」
「カイト…?」
「な、何でもない…じゃ、じゃあ…また、ザ・ワールドで…」
「ちょい待ち…忘れモン、あるで」
「え…ッ?」
 今度こそ本当に帰ろうとしたカイトだったが、レイチェルに引き止められ、立ち尽くした。
振り向いた時に見えたもの…レイチェルの顔と…手と…桜色の唇…。
「んッ…ん〜!」
 いきなりキスされて戸惑い気味のカイトだったが、レイチェルが離してくれず、どう反応
すればいいか分からない。いや、確かにレイチェルは嫌いではないけれど…。
「ッはぁ〜…ごちそーさん、カイト」
「レ…レイチェル…?」
「ほら、はよ帰ってログインしいや!」
 バシッと肩を叩かれ、カイトは活を入れられてしまった。これがレイチェル流の「アメと
ムチ」なのだろうか? ともかく、今は…。
「…ありがとう!」
 何かを決意した様に、カイトは駅に向かって走り出した。とにかく今は、自分の信じる道
を進むしかない。そんなカイトの後ろ姿を、レイチェルは名残惜しそうに唇をなぞりながら見送る…。
「あ〜ぁ…アタシもバカやなぁ…あんなええ男、他人に譲ってもうて…大損やわ」
 少しだけ苦笑いを浮かべながら、満足げにレイチェルは事務所の中へと戻っていった…。
571黄昏の文芸作家:03/07/01 23:06 ID:OqWOudZQ
 その頃、ザ・ワールドでは…運命が加速を始めていた…。
「ホ、ホントにこんな所にいるんでしょうねぇ…?」
 ほんっーとうに久しぶりの登場となるブラックローズ。連休中は忙しく、ザ・ワールドには
ログインしないつもりだったのだが、あるBBSを見て、わき目も振らずにログインして
しまったのである。そのBBSの内容とは…。
「(カイトがプレイヤーキラーなんて…するワケないじゃん!)」
 そう、昴タイプのPCを狩るという双剣士の噂…ブラックローズも信じられなかったが、
そのPCの腕には光る腕輪があったという…そして噂が本当ならば、このガレキのビル群…
「Ω 隔離されし 忘却の 最終局面」のどこかをうろついているらしいのだが…。
 しかし、数ヶ月前ならともかく、もうザ・ワールドではプレイヤーキラーはできなくなった
はずなのに…一体、どういうことなのだろうか? システムを超越した存在が在る・・・とでも言うのか?
「こ、怖くなんてないんだからね! アイツにメール送っても返事ないから、仕方なく来た
だけなんだからッ!」
 廃墟のビルの群れに虚しく響くブラックローズの怯えた声。彼女は昔から、こういうホラー
な雰囲気が大の苦手だった。例えゲームの中とは言え、やはり怖いものは怖い…。
 
 ガラッ…。

「〜ッ!!!!! な、何だ…ガレキが崩れたのか…脅かさないでよッ!」
 ちょっと物音がしただけで大剣を振り回してしまう始末…。だが…。
「え…カ、カイト…!?」
「…」
 ガレキのビルの上に立ち、黄昏ていたのは…確かにカイトのはず。だが、ブラックローズの
立っている位置からは夕日が眩しくてよく見えず、PCカラーが判別できない。黒い様な…
赤い様な…。しかし、ブラックローズは本能的に感じた…。
「(違う…アレ…カイトじゃ…ないッ!?)」
 ガチャッと大剣を構え、ブラッローズは身構えた。と、同時に、黒いカイトもフワリとビルから
飛び降りてきて…。
572黄昏の文芸作家:03/07/01 23:09 ID:OqWOudZQ
次回あたり、カイトと黒いカイトが鉢合わせしそう…と言ってみるテスト。
573名無しさん@ピンキー:03/07/01 23:15 ID:ImCHrAYa
そのあとブラックローズがカイトのほどけた靴紐を結びなおしたりするのですね?
574黄昏の文芸作家:03/07/01 23:21 ID:OqWOudZQ
>>573
「カイト…靴紐ぐらい…自分で結びなさいよ…」とか
「カズ…ごめんね…」とか
言いながら… ついに黒薔薇も…・゚・(ノД`)・゚・
575くろバネ ◆CgHN9f/Brc :03/07/01 23:29 ID:/kePJSUf
黄昏氏乙!
遂に黒薔薇が慰み者に成るのかと思いつつ、自分は何も投下できないと言う罠。
遂さっき司昴育て終えたから明日辺りからまたチンタラと…。駄作スマソ
576名無しさん@ピンキー:03/07/01 23:45 ID:ZApbmqxB
乙です。レイチェルに萌えた……(*´∀`*)
577黄昏の文芸作家:03/07/02 01:29 ID:HUGikKKk
今晩は何か調子がいいんで>>571の続きを投下してみたりして…。

 着地した瞬間、黒いカイトの灰色の瞳が金色に光った。それを見たブラックローズは直感
する…コイツは、この世のモノではない、と…。
「(な、何なのよ、コイツ…!?)」
「…ミミル? いや、ブラックローズか…珍しいな」
 不敵な笑みを浮かべつつ、黒いカイトはブラックローズを凝視した。リアルでは震える手
を押さえつつ、コントローラーを握る晶良の姿があった…。
「そうか…怖いんだね…僕が。いいよ…好きにして…」
「う…うぁああああああああああああああああああああああああああッ!!!!!!!!!」
 挑発に乗るカタチで、ブラックローズは駆け出していた。大きくジャンプし、大剣を黒い
カイトに向けて振り下ろす! だが…ッ!
「え…ッ…い、いないッ!?」
 確かに大剣を振り下ろし、一刀両断にしたはず…なのに…いない!?
「(あ、慌てちゃダメ…視点を見渡して…)」
 180度、視点を変えようとした、その時…!
「ハッハ〜ン…どこ…見てるの?」

 ズシャッ!!!!!!!!!

「きゃあっ!!!!!!!!!!」
 振り向いた瞬間、背後から飛んできた黒いカイトの斬撃。避ける間もなく吹き飛ばされ、
あろうことか、ブラックローズは大剣を手放してしまった…。
「(! し、しまっ…!)」
「ふぅん…」
 黒いカイトはブラックローズの大剣【神捨て去りし光剣】を拾い、もの珍しそうに眺めた。
「それに…触んないでよ…ッ!」
「へえ…よく鍛えられた剣だねぇ…それにいい輝きだ…レア中のレアじゃないか…」
578黄昏の文芸作家:03/07/02 01:30 ID:HUGikKKk
「何が…言いたいワケ…!?」
「ん? いやね…今日は何かイライラすることがいっぱいあったからさぁ…君で憂さ晴らし
しようかなぁ…って」
 次の瞬間、黒いカイトは光ファイバーより早くブラックローズの元に駆け寄り、喉元に
彼女の大剣を突きつけた! 先程の一撃のダメージが抜け切っていないブラックローズは
どうすることもできず、息を切らしている…。
「コレ…ひょっとしてさ…僕にソックリな奴からもらったでしょ…?」
「冗談…アイツの方が、アンタなんかより…比較のしようが無い位カッコイイんだから…ッ!」
「ふーん、そんなに好きなんだ…フフフ」
 喉元からゆっくりと大剣を下にずらし、胸元、そして腹部へと持っていき…。
「(! や、やられるッ!?)」
「…やっぱ、やーめた」

 ドカッ!!!!!!!!!!!

「うあッ!!!! ゲホッ、ゲホッ、ゲホッ!!!!!!」
 何を思ったか、黒いカイトはブラックローズを蹴り飛ばし、廃ビルの壁面に叩きつけた。
あまりのダメージに咳き込むブラックローズの傍らに、大剣が無造作に放られて…。
「それで僕を倒せる? 僕を殺せる? やってみなよ…フフフ…ハハハッ!!!!!!!!」
「ハァ…ッ…ハァッ…カイトから…もらった剣…カイトから…ッ…!」
 立つこともままならないまま、ブラックローズは地を這いながら大剣を求めた。体が重い。
あとほんの少しで届くというのに…!
「…君、もうお終いだね」
 ボウッと黒いカイトの腕輪が黒いオーラを発し、昨日、バルムンクを窮地に追い込んだ
暗黒龍デミウルゴスを召喚した。巨体がうなり、黒いカイトの体に巻きつくように漂う…!
「最期に見せてあげる…奥義暗黒吸魂輪掌波を越える僕のとっておきをね…!」
579黄昏の文芸作家:03/07/02 01:31 ID:HUGikKKk
「これが…僕とデミウルゴスの夢のコラボレーション…『奥義邪龍炎滅輪掌波』だッ!!!」
 ググッと大きく右腕を振りかぶり、モーションを取る黒いカイト。デミウルゴスも巨体を
揺らし、口から暗黒の炎を吐き出すのを今か今かと待ち構えている…。
「(バ、バルムンクの中の人が…昔演じてたキャラが使ってた技の…パクリじゃん…!)」
 が、そんなことを考えている場合ではない。あのカイトの腕輪が本物のカイトの腕輪と
全く同じ力を持っているのなら…自分は…。
「(カズ…ごめんね…姉ちゃん…もう…ダメかも…)」
 弟・文和の顔がふと浮かんだ。そして…世界で一番大切なアイツの顔も…。
「(カイトォ…)」
 もう、あの優しい笑顔には…。
「奥義…邪龍…炎滅ゥ…輪掌波―――――――――――――――――ッ!!!!!!!!!」

 ズゴォオオオオオオオオオオオオオオオッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

 黒いカイトの腕輪から飛び出す暗黒の闘気と、デミウルゴスの吐き出した暗黒のブレスが
混じり合い、最強の威力を持つデータドレインとなってブラックローズを襲う!

 ズドォォォォォォォォォォォォォォォォッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

 ブラックローズのうずくまっていた場所は跡形も無く吹き飛び、ビルの残骸が群がっている
だけ。役目を終えたデミウルゴスはいつの間にか消え、黒いカイトは満足げに微笑む…が。
「…!?」
 粉塵の中に、人影が見えた。舞い上がった土埃が晴れた時、そこに居たのは…。
「きッ、貴様はァァァァァァァァァァァァァァァァァァァッ!!!!!!!!!!!!!!」
 大絶叫する黒いカイトの声に、意識も絶え絶えだったブラックローズは覚醒し、今の状況を
確認した。自分は地に足を着けていない…誰かに、抱かれている…?
「(この感触…前にも…どこかで…?)」 
「…大丈夫?」
 赤い帽子と緑色の髪…そうだ…忘れるはずがない。これは…愛しい、あの少年の…。
「カイト…カイトォ―――――――――ッ!!!!!!」
580黄昏の文芸作家:03/07/02 01:33 ID:HUGikKKk
さ、寝ようか…。何か最近エロ書かなくてスマソ。
581名無しさん@ピンキー:03/07/02 15:21 ID:ER1DFd59
>>HUGikKKk

niceなIDですな・・・マターリと書いてくだされ。
焦らされるのも嫌いじゃないですよ( ;゚∀゚)=3 ムフー
582黄昏の文芸作家:03/07/02 15:46 ID:58bLzenU
>>581
自分でも気づかんかった…何でこんな妙なIDに?
583A−40:03/07/02 17:17 ID:ceEnbD3F
いつもお疲れ様です
>>571
ttp://akm.cx/2d/img-box/img20030702170656.jpg
書いてる途中でカイトをオー○ィンに書き換えようかなーとか
(「フワリとビルから」ってあたりがそれっぽかったから )
転落死してる絵にしようかなーとか考えてしまった。
>>577
謎の青年ですか
584名無しさん@ピンキー:03/07/02 20:44 ID:+PMhPT7V
超私的質問
このスレでは…と言うか作家陣含むここの住人は、カイトとエルク、どちらが
良質キャラと認識されているのだろうか?
585黄昏の文芸作家:03/07/02 20:50 ID:58bLzenU
>A−40氏

また挿絵描いてくれて乙。○ーディンは気がつかんかったなぁ。
もっと派手に地面が「ガシャッ!!」って減り込む位の演出を予定して
おったけど、黒いカイトは静かな動きの方が不気味さが増すと思って…。

…そのうち、黒いカイトが「PCがPCを殺してはならない…」とか
言い出すかモナー。
586名無しさん@ピンキー:03/07/02 21:52 ID:jj3ATqG7
ヒュンケルvsハドラーか……
587水色時計:03/07/03 00:32 ID:X/D54M3l
>>545の続き

司の右足の親指と左足の親指のちょうど真ん中に、薄い茂みに守られた花びらがある。
すでに蜜をたたえ始めているその場所にミミルは顔を、そして唇を寄せた。
ぺろり。
赤い舌で、舐めあげる。
「……っあっ!?」
びくん、と反応が返ってくる。
ぴちゃぴちゃという音が、脱衣所の壁に響いた。
ミミルは司の秘裂からあふれる蜜を舌をうごめかして舐めとっていった。
ミミルの舌の動きにつれて、司のあえぐ声が聞こえる。
「あふ……あん、はっ……」
「すご、どんどんあふれてくるし。これじゃ綺麗にはしきれないよ」
顔を上げたミミルは、指を差し込んで左右に広げた。
指がぬめる。
「んあっ……」
「司って実はかなりやーらしーカラダしてるんだ?」
「そ、そんな……ちがっ」
「違うの? ここ、こーんなにしちゃって」
「う……あっ」
「あ、そうだ。あんま声出すと、上にいる昴に聞こえちゃうかもよ?」
その言葉で、ぐっ、と司は声を殺した。
ミミルはそのことでひどく満足な気分を味わった。
これで、司のこんな姿を知るのは、あたし一人だから。
昴もベアも、こんな司をまだ見たことはないんだから。
いまだけでいいんだ。
いまだけで。
588水色時計:03/07/03 00:34 ID:X/D54M3l
>>587の続き

「あ……ん、ミミルぅ」
耐え切れずに司が声をあげてしまう。
ねぇ司。
今だけで良いから、あたしだけのものでいて。
「き、気持ちっ……いい、よぉ……」
ミミルはぺろぺろと舌を使って司の入り口を責め立てる。
つぷりと舌で司の内側を犯す。
先をすぼめてつついてやると、司の口からはひっきりなしに自分の名前と切なげな声の断片がもれた。
「やっ、あ……み、みる……みみる……はぁ……ん、あ、んぅ」
「声、出さないほうがいいって言ったのに。しょうがないなぁ、司は」
「だ、だって……そ、んなの、むりぃっ……」
「そんなにイイの? じゃあもっとしてあげるよ」
ミミルは舌の動きを再開させると、同時に司の芽を指でつまんだ。
「あ、きゃぁあああ――!!」
絶叫とともに、司の秘裂からは愛液がいっそうあふれ出てくる。
ミミルは休みを与えずに、すぐさまクリトリスを挟んだ指を激しく揺さぶった。
達したばかりで、間髪入れず次の絶頂の波を迎えさせられた司は強烈な快感をこらえることが出来なかった。
「あん、あはぁう、はん、ああああん!!」
伸ばした足を半ば痙攣させるようにして、押し寄せる絶頂感に叫ぶ。
顔を離したミミルは、そんな司の様子を見て口の周りをぬぐいながら言った。
「あーあ、そんなに叫んだらほんとに2階まで聞こえちゃってるんじゃない?」
589名無しさん@ピンキー:03/07/03 11:56 ID:vh/aEfN5
(;´Д`)ハァハァハァハァ・・・ミミルー!!
やっぱりミミル×司はええな〜
590黄昏の文芸作家:03/07/04 01:37 ID:L2iWEUVN
>>584
カイトでないの? 主人公やし。エルクはどこら辺が「心優しい」かサパーリ…。

>水色時計氏
乙。昴の報復がコワーだが、続きに期待…がんがってほしい。で、俺も>>579の続き。

「もうッ! こんなギリギリで助けに来ちゃってさーッ!」
「ゴメン…BBS見て、ここかな…って思ったんだけど…」
 必死に抱きついてくるブラックローズを宥めながら、カイトはその眼差しを彼方に向けた。
カイトと黒いカイトの視線がぶつかりあい、静かな波紋を呼び起こす…!
「お前が…もう一人の僕…!」
「だったら何だよ、兄弟!?」
「…よくもブラックローズを…! お前だけは…絶対に許さないッ!!!」
 完治の水をブラックローズに与えて回復してやり、ようやく彼女をお姫様抱っこから解放
すると、双剣を引き抜いてカイトは叫んだ!
「ハハハッ! 許さない? ゆるさない? ユルサナイ? 上等だゴルアッ!!!!!!!」
 黒いカイトも暗黒のオーラを展開し、黒い双剣をどこからともなく呼び出して構える!
「許さないのは僕の方だ…絶対に許さんぞ、虫ケラ共ッ! じわじわと嬲り殺しにしてくれ
る!! 一匹たりとも逃がさんぞ、覚悟しろッ!!!」
 周囲の廃ビル群が次々と吹き飛ばしながら、黒いカイトがカイトに迫る!
「ばびゅんッ!!!!!!!!!」
「はあああッ!!!!!!!!!」

 ガキィィィンッ!!!!!!!!!!!

 カイトも怯まず、真正面から黒いカイトの一撃を受け止め、押し返す!
「はぁぁぁ…雷・神・独・楽ッ!!!!!!!!!!!!!」
 
 バチッ、バリバリッ!!!!!!!!!

「ぐぅっ! ハハハ…戦いはこうでなくちゃなァッ!!!」
591黄昏の文芸作家:03/07/04 01:37 ID:L2iWEUVN
「カ…カイト…すごい…!」
 呆気に取られていたのはブラックローズだった。自分が手も足も出なかったはずの黒いカイト
相手に善戦している…数日前に会ったカイトとは、まるで別人の用だ…。
「さっきのはレイチェルの分…今のは、寺島さんの分だッ!」
 カイトも帰宅してから良子に連絡をもらっていた…自分と声までそっくりなPCに襲われ
た…と。大切な女性(ヒト)達を傷つけられ、カイトの怒りは頂点に達していたのである!
「(ちッ…まだバルムンク…それに銀漢にやられた傷が完治していないのに…ッ!)」
 カイトの登場で我を忘れていた黒いカイトだったが、冷静になって今の状況を判断した。
確かに、カイトの強さは昨日の超(スーパー)バルムンク並である…このままでは…。
「(仕方ない…ママからもらった…この護符で…ッ!)」
 クリムと銀漢との戦いでガーディアンを呼び出してしまったし、さっきはデミウルゴスを
呼んでしまい、黒いカイトはこれ以上無駄な体力を使いたくはなかった。
 意を決した黒いカイトは懐から護符を取り出し、黄昏の空に叫ぶ!
「ユニオン(結合)ッ!」
 その瞬間、地面が揺らいだかと思うと、三匹のウィルスバグが姿を現したッ!
「シャーッ、シャーッ!」
「キケケケケケッ!」
「ヴォォォォォ…ッ!」
 キ$ース@*カー、*マ%ル#イ、%−ガー@ィ#ン…それぞれ、キラースネーカー・スマ
イルエイ・ムーガーディアンのウィルスバグの様だが…こ、この組み合わせは…まさか!?
「カイト、気をつけて!」
「くっ…何を始める気なんだ、アイツ!?」
「はじけて…まざれ―――――――――――――――――――――――ッ!!!!!!!!」
 黒いカイトの合図とともに、三匹のウィルスバグが一つになって…!
「グオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオッ!!!!!!!!!!!」
 最強の巨大ウィルスキメラ・デストロイヤーが誕生した!
「な…は、反則じゃないッ! いくら本編で出番が少なくて玩具が売れなかったからってッ!!」
「コブラとエイとゴーレムが…一つになった…!?」
592黄昏の文芸作家:03/07/04 01:39 ID:L2iWEUVN
「戦いはイイ…ゾクゾクす…うッ!?」
 実はまだ黒いカイトには秘策があった。が、これ以上の体力の消費…そして時間を費やさ
ないためにも、それを使うワケにはいかない。ここは一先ず…。
「(チッ…そろそろママの所に…戻らないとヤバイ…かも…!)」
 事実、カイト達の位置からは見えなかったが、既に黒いカイトの体は粒子化を始めていて…。
「うッ…こ、ここまでかァ…ッ! デストロイヤーッ、適当にあしらって引き揚げろッ!」
「グオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオッ!!!!!!!!!!!」

 ズゴオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオッ!!!!!!!

「きゃあああッ!」
「ブラックローズ、僕から離れないでッ!」
 デストロイヤーの吐き出した破壊光弾を受け、崩壊を始める「Ω 隔離されし 忘却の 
最終局面」! このままこのエリアにいたら、2人とも意識不明者の仲間入りをしてしまう!
「アウラ…僕に力を…ッ!」
 カイトの叫びと共に輝き始める腕輪! その瞬間、2人の姿が光に包まれ…。

「…生きてる?」
「…みたいだね」
 脱出に成功し、Ωサーバーのミラーサイトであるネットスラムに無事戻ってこれた2人。
どうやらカイトの想いがアウラに伝わったらしい…両者とも、病院送りにならずに済んだのだから。
「ここ…路地裏…かな? 急いでたからカオスゲートの前に出れなかったのか…」
 人気がない所を見ると、カイトの呟きはビンゴらしい。と、同時にカイトは自分がブラック
ローズを押し倒しているのに気がついた。道理で着地した時に地面が軟らかかったはずである…。
「あ…ゴ、ゴメン…」
「う…うん…」
 以前の教訓を忘れたワケではない。ネット内でヤろうとすると、腕輪が暴走してしまうことを…だが。
「あんまり心配…かけないでよ…」
 腕輪が暴走しない範囲で、ブラックローズはカイトに優しく抱きすがって…。 
593黄昏の文芸作家:03/07/04 01:45 ID:L2iWEUVN
気分的にはそろそろ、なつめ出したいんだよなぁ…。
もう寝るんで…サラバ。
594名無しさん@お腹いっぱい:03/07/04 15:38 ID:aSXJSUzi
ガルデニア×なつめって言うのも良いかも・・
595名無しさん@ピンキー:03/07/04 15:41 ID:0ldw0E6T
>黄昏の文芸作家氏
まいど乙。
コブラとエイとゴーレム……サイじゃないんですね(笑)
596名無しさん@ピンキー:03/07/04 19:31 ID:26rj4Ep0
ふと思ったんですが、いつぞや黄昏氏どと吐く大賞に応募するとか言ってたような…。
SS頑張ってるけど、書いてるのでしょうか?いや、ただの興味です。気分悪くしたらスマソ
597黄昏の文芸作家:03/07/04 20:13 ID:19z+zQLz
>>596
締め切りが8月31日なので、まあマターリと…。
ちなみに原稿用紙は100金ショップの安いので代用(w
このスレの住人にも応募する人はいると思われ。
あと、あんま関係ないけど6月26日、福岡の代々木アニメーション学院で
CC社のイベントがあった(俺は忙しくて行けず)。
何でも、hackの未公開ムービーとかキャラ設定とかセル画販売とかあった
そうな。さすが地元だな…と思タヨ。
598名無しさん@ピンキー:03/07/05 17:42 ID:ahgpX8Kv
俺もチンタラ書いてんだけどね
599名無しさん@ピンキー:03/07/05 21:26 ID:Th7w5zYr
今は神々の黄昏か?
600あぼーん:あぼーん
あぼーん
601あぼーん:あぼーん
あぼーん
602水色時計:03/07/06 00:30 ID:ytB1UveH
>>588の続き

司は夢を見ているようにぽーっとした表情で荒い息をついている。
下に敷いたバスタオルはぐちゃぐちゃになっていた。
「ラスト……っと」
ミミルは司の太ももの内側に唇をつけると、音を立てて思い切り吸い上げた。
「ぅや……」
ベアがいつもしてくれるよりも、ちょっと……痛い。
司はその痛みをこらえて、顔を横に倒した。
かなり長い間続いたそれは、唇の感触がふっと消えて、終わりとなった。
「おっしまい」
にこ、と身体を起こしたミミルが司に尋ねてくる。
「……どうだった?」
「え……と、あの、その……気持ち、良かった」
かあぁぁぁっ。
染まった頬のまま、司は答えた。
「でしょー?」
ミミルはその答えを聞けたことで満足だった。
「指もいーけど、口もいーよね。司、今のできっと経験値520ぐらいゲットしたよ」
「……なにそれ」
司は小さく吹き出した。
「それにしても、司ってばナイス感度。おっさんに開発された?」
「え、ち、違っ、そんなことっ」
「ま、いいけどさ。じゃ……服着て昴んとこもどろっか」
二人は持ってきていた替えの下着を取り出すと身につけた。
司はオレンジのパジャマ。
ミミルはTシャツに黒いスパッツ。
それから髪を乾かしたり歯を磨いたりといったことを合わせると、昴の部屋を出てからかなりの時間を過ごしたことになるだろう。
603水色時計:03/07/06 00:31 ID:ytB1UveH
>>602の続き

「ずいぶん長風呂でしたね」
ドアを開けてすぐの、昴の言葉がそれだった。
「あ、うん。気持ちよくお風呂使わせてもらったよ、ありがとね」
昴、きっとやきもきしながら待ってたんだろうな、と考えるとミミルは少し溜飲が下がる心地がした。
一方、もちろん昴は心中穏やかであるはずもなく。
司のことに対して釘を刺したつもりが、裏目に出てしまったのかと後悔しきりだ。
昴はミミルが嫌いではないし、それは向こうも一緒だろう。
いい友達を得たと思っている。
だがその関係も、司を挟むと一変してしまうのだ。
「あの……二人とも、どうかした……?」
不穏な空気を感じ取ったのか、おずおずと司は言った。
「なんでもありません」
「どうもしないよ」
即答だった。
「そ、そう……?」
昴はいまだ車椅子に乗って、ベッドの脇にたたずんでいた。
司とミミルは並べた布団の上にとりあえず座ることにする。
「ねぇ、僕パジャマパーティーってやったことないんだけど、どういうことするの?」
司の問いに、3人の中では一番そういったことに詳しいミミルが答える。
「えーと、恋バナとか?」
「コイバナ?」
「恋愛話のこと。あと初キスがいつだったとか、初体験がいつだったとか話したり」
「全部そっち系なの……?」
「あーあと、新作のお菓子食べて品評会とか、悩み相談とか……あ、そだ」
ミミルは突然くるりと後ろを振り向くと、部屋の隅に置いてある荷物をごそごそとやりだした。
「でがけにコンビニで買ったんだ。みんなで食べようと思って」
ビニール袋の中には箱や袋に入った菓子と、ジュースの缶が3つ。
「あちゃ、冷やしとけばよかったね。すっかり忘れてた」
604476:03/07/06 06:00 ID:MWH7MCJ5
キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!!
605名無しさん@ピンキー:03/07/06 11:14 ID:/TSM+6C1
近いうちにSS書こうかと思います。
内容は有名な海外ジャ−ナリストがTHE WORLDの秘密を探るために来日したという話です
ちなみにジャ−ナリストはこのSSのオリキャラで実は本人はTHE WORLDを未プレイという設定です。
いつ書くかはまだ明らかには出来ませんがそのときが来たらまた告知します。
ちなみにHシ−ンの保障はしかねません、この事も覚えてください。
606名無しさん@ピンキー:03/07/06 11:41 ID:GFPlR0xW
>>605 GAスレのあのSS書きのような設定・・・
607名無しさん@ピンキー:03/07/06 15:47 ID:KMvLcmNw
>605

オリキャラ主人公SS、書くかもしれない、内容予告、エロ保障無し、丁寧な文面・・・
GAエロパロスレのあのSS書き本人か?
608黄昏の文芸作家:03/07/06 16:46 ID:AWsCICjM
GA…ゲームボーイアドバンス…じゃないよな(w
俺、古いタイプの人間なんでよー分からんけど…GAって
ギャラクシーエンジェルのこと?
そーいや福岡に越した週に最終回だったんだよなぁ…(笑)
まあ、明日からハピレスとるーみっく劇場が始まるワケだが。
スレ違いスマソ。
609名無しさん@ピンキー:03/07/06 17:03 ID:GFPlR0xW
>>608
いや、ギャラクシーエンジェルのエロパロスレに迷惑な人がいて
>>605氏がその人と違ってたらスマン)
その人は
・エロパロでもキャラ萌えでもないSSをえんえん書く
・原作を知らないのか人名・設定を間違えている
・主人公は作者の理想像と思しき痛いオリキャラ
・原作の登場人物の出番・描写が薄い
…という事でスレに合わないと言われ続けてもえんえん書き続けたのですよ。
違う人ならいいんですけどね。
610名無しさん@ピンキー:03/07/06 17:40 ID:/TSM+6C1
話は変わるが、ゲ−ムキャラのパロディ−モ−ドのキャラのSSはあるのですか?
無いのなら誰か作ってください。
611黄昏の文芸作家:03/07/06 18:23 ID:AWsCICjM
>>609
解説、乙。なるほど、GAスレではそんなことが…。

>>610
俺のSSのバルムンクは一時期パロディモードだった気が…。

「勝てる…! 相手がどんな奴だろうと負けるはずがない! 俺は今、究極のパワーを手に入れた
のだ―――――――!!!!! フハハハハハハハハハハハハハハハハッ―――――――ッ!!!!」

とか言って(イって?)たし…今思うと何だったんだろう、あの壊れ気味のバルは…?  
612名無しさん@ピンキー:03/07/06 19:05 ID:/TSM+6C1
VOL.2はいつになったらhtml化するのだろうか?
613あぼーん:あぼーん
あぼーん
614名無しさん@ピンキー:03/07/06 20:38 ID:rSR9VsXA
漏れもGAスレに出入りしてるけど…一応載せとくか。他人だったらスマソと言う事で。
>>605〜609
『・このSS自分では気に食わないとか失敗作とかレスする。
 ・十行以上に及ぶ『自作SSの設定or裏話語り。痛いというか、痛々しい』 ←ココ重要
 ・荒れているスレにうp、明らかな煽り目的の「つまんね」等のレスに
 律儀に反応、「ごめんなさい、逝ってきます」とカキコ。
 そして良識ある住人が「気にしないでまたうpして」と止めにかかる』

要するに設定語りはただの自己満足の、補助と思い込んだ結果の蛇足だろ?
SS内で説明できるだけの文才無いからそうやって前もって、ないしは改めて
説明して。直球勝負できない野球投手の様だ。
書くかもしれない、ってのは酷く叩かれた時のための逃走経路だろ?
痛々しいとしか言えんわ。
偉そうな事言ってスマソ。こんなこと書いたらお前の方が痛いとか言われるんだろうな。
615名無しさん@ピンキー:03/07/06 20:41 ID:oXCNoMGQ
良スレが退廃してくのは見たくないからこの辺で止めにしとこうか
616名無しさん@ピンキー:03/07/06 21:43 ID:+sehTFvS
何事も前向きに。
期待sage
617名無しさん@ピンキー:03/07/06 22:32 ID:oZYxcRYK
約二週間ぶりに>>526の続き

   煤@嫉妬する 逆情者の 待望

まぁこのエリアはランダムで選んだ訳で、決して
今の自分の心境に近い物を選んだ訳では有りません。
『誰に向かって話してんだろ?』
そんな事を心内で考えながら、のそのそとフィールドを歩いていた。
天候は雨。じめじめしてきて何か気持ち悪い。
フィールドタイプは草原。ぐちゃぐちゃしているであろう地面が何か気持ち悪い。
そして隣には恋?敵(であろう)の寺島良子。
なんだかなぁ…。あたしの後ろをヒョコヒョコ連いて来て、時々羽根使って
パタパタ飛んだりして、極たまに、「頑張りましょブラックローズさん」…だって。
何か無性に馬鹿にされた気分。
腹が立ってきた。
さっきから魔方陣がちっとも見えてこない。こういう時にこそモンスター叩きまくって…こう…
スッキリしたいって言うのに!
『こんな時こそ妖精のオーブを使ってみよう。』教育番組のお姉さんのような口調だった事に気付いて
一人で笑ってしまった
効果音と共にマップに魔方陣の位置が映し出されたけど…設置されてる魔方陣数1個。
『何これ?バグ!?』
システム管理者に訴えたい気分だ(ワードが駄目なだけとは言わせない)。
「どうしました?」
寺島さんが顔を覗かせてきた。
今は、全部があたしの神経を逆撫でして来る。
「何でも無い!行くわよ!」
あたしは、自分にだけ『快速のタリスマン』を使い、寺島さんそっちのけで唯一設置されている魔方陣の
所に駆けて行った。
618コテ付け忘れてたくろバネ:03/07/06 22:33 ID:oZYxcRYK
「たぁっ!」
敵の腹部にあたしの剣が深々と突き刺さった。
しばらく間を置いて、モンスターは光の粒に成って消えていった。
出てきたモンスターはどれも通常攻撃三・四発で死んでしまった。
つまんない。
面前にでかでかと映し出された『フィールド魔方陣ALL OPEN』の文字。
これは舐められているのでしょうか?
自分に強く問い掛けた。
そしてあたしの脳が弾き出した答えは『舐められています』。
システムにまで舐められた。
気分は最悪。
寺島さんが追いついてくるまで少し待つ事にした。
それまでに少し気分を落ち着けておこう。
そう思い、自分の右側に在った岩に腰を掛けた。
そしたら、急に耳が痛くなった。
『マンドラゴルァ!マンドラゴルァ!マンドラゴルァ!マンドラゴルァ!マンドラゴ…』
瞬間的に、隣に生えていた物を根こそぎ引っこ抜いた。
「あぁぁっ!!」
もう待ってられない。
あたしは立ち上がり、遠く離れた場所に居る寺島さんの所に駆けて出した。

「何をなさるのですか?私一人だけ置いていって!」
流石の寺島さんも少々ご立腹の様だ。
しかしそんな事あたしには関係ない。
「そんな事どうでも良いの!早くダンジョンに入りましょう!!」
これ以上一人で行くと後が怖い。そう判断し、寺島さんに快速のタリスマンを使用後、マップが
示し出す、遠く離れたダンジョン入り口にフライング気味に駆け出した。
ここからが本番。
619くろバネ ◆oYyT9w9bE6 :03/07/06 22:35 ID:oZYxcRYK
>>605〜609、614、615
まぁマターリしましょうという事で。
620名無しさん@ピンキー:03/07/06 23:43 ID:/TSM+6C1
>>619
一ついっとくけどゲ−ム版ではPKは出来なくなっているという設定忘れないでね。
621名無しさん@ピンキー:03/07/06 23:43 ID:3oWK9sjA
>605
確かに似ていますね・・・
読んでる立場からしてもあのような人には二度と書いてほしくないものです。
622名無しさん@ピンキー:03/07/06 23:46 ID:/TSM+6C1
>>621
AGEんなボケ!!
623A−40:03/07/06 23:56 ID:atgd4CXw
最近カイトの態度がよそよそしい。
メールを送っても適当な返事しかかえってこないし、最悪返信を
よこさないときもある。
呼び出して理由を聞いてもあさっての方向を向いたままで
ろくな会話をしてくれない。
かと思えば「ごめん、ブラックローズ。僕行かなきゃ」とか言って
そそくさとしてしまう。
(・・・もしかして、もしかしなくとも私・・カイトに避けられてる?)
そんなはずは無い・・・と思う。
あいつの気に触るようなことなんてしてない・・・と思う。でも・・これってやっぱり・・・
(・・・あーーー!!もう!!イライラする!!何で私があいつのことであれこれ
悩まなきゃいけないのよ!!)
あたしは必死にあいつのことを頭から消そうとした。
でも・・・そうしようと思えば思うほどあいつの事が頭から離れなくなっていった。
(・・・ッツ!!何だってのよ、もう!!あいつが何しようが何してようがどうだって
いいでしょ!!)
(・・・本当に・・・どうだっていいんだから・・カイトの事なんて・・・)
「姉ちゃん・・・何してんの?」
声をかけられて私は我に帰った。
「カ、カズ!?あ、あんたいつからそこに居たのよ!!」
「さっきからずっといたよ。ずっと声かけてたのに全然気付いてくんないんだもん。
ぶつぶつ独り言つぶやいてばっかで。・・・なんかあったの?」
624A−40:03/07/06 23:57 ID:atgd4CXw
ギクッ
「べ、べっつにい?何事もなかったわよ?ただ「カイ」・・・んぐっ「快癒の水」が
切れちゃった、とか考えてただけよ」
「なんでルートタウンで切れちゃうのさ」
「さ、さっきダンジョンで切れたのよ!!」
「目の前に道具屋あるけど?」
「い、今買おうと思ったのよ!!」
「・・・ふう〜ん。・・・あ、そうだ、姉ちゃん。たまにはパーティ組んでみない?」
「へ・・?べ、別にいいけど?」
あたしはカズの誘いを受け入れた。断る理由も無いし。
それに・・・あいつもいないし。
数秒してカズのPCのHPとSPが表示される。
「で、どうすんの?どっかのエリアに行くの?」
幾らか落ち着きを取り戻した私はカズに尋ねた。
「ちょいと拝見」
「へ?」
「ん〜・・・」
「カズ?何してんの?」
625A−40:03/07/06 23:57 ID:atgd4CXw
「ん〜〜?姉ちゃん。快癒の水切らしてないじゃん。ていうか
99個あるみたいだけど〜?」
意味ありげな笑みを浮かべてカズがこちらに顔を向けた。そこでようやく私はハッとした。
(こ、こいつ・・!!私のステータス画面で私の所持アイテム
 盗み見やがったわね・・!?)
「あ、あはははは・・おっかしいわねえ?勘違いしちゃってたかなあ〜?」
私は必死に平静を保ってなんとか言い訳をする。
ところが・・・友人曰く。私は顔に出やすいらしい。
こういう時プレイヤーの表情をも表現するこのゲームの完成度がうらめしかった。
私が動揺しているのを読み取ったのかカズは疑いを確信に変えてしまったようだ。
「ね〜え〜ちゃ〜ん?本当はさあ〜、「快」癒の水なんかじゃなくて「カイ」トさんの
こと考えてたんじゃないの〜?最近構ってもらってないみたいだもんねえ〜」
プツン  
ガバッ!!
私はカズの胸倉をつかんで引き寄せた。
「カァアァズゥゥ・・・?確かに「The world」じゃPKは出来ないわよ・・・?
だけどねえ・・・リアルではどうかしらねぇぇぇ・・・?」
さっきも言ったけどあたしは顔に出やすい。カズはあたしの殺意を感じ取ったようだった。
こういう時プレイヤーの表情をも表現するこのゲームの完成度がありがたかった。
だけど、カズがあまりにも必死に謝ってくるもんだから私たちの住んでいる
マンション(10階建て)を「兎跳びで30回往復」で許してあげた。
626A−40:03/07/07 00:01 ID:HZR2VUDI
続く・・・と思います
627名無しさん@ピンキー:03/07/07 00:10 ID:IRZkZGeI
おぉ・・・。悪魔の手がこのスレにまで…
神よ…。素晴らしいSSでこのスレを守り給え…
ザーメン
628名無しさん@ピンキー:03/07/07 00:12 ID:Y4tOWcxl
>622
スマソ、GAスレのあのSSの設定に似ていたものですから・・・
こっちの勘違いです
629黄昏の文芸作家:03/07/07 00:27 ID:1sNZ+QVQ
>>620
vol.4でベアが言ってたなぁ、そう言えば。俺のSSの黒いカイトも
カオちんをPKしたけど、彼奴はシステムを超越してるって事で見逃して(w

>くろバネ氏&A−40氏
乙カレー。続きをマターリ待ってるよ。

>>627
最後のセリフに藁(w
630名無しさん@ピンキー:03/07/07 06:59 ID:ljeiXqnP
黒薔薇(;´Д`)ハァハァ
631名無しさん@ピンキー:03/07/07 10:58 ID:w0JKY/p+
>>605
おいおい、dendよ。今度はココを荒らす気かい?
「Hシーンの保障はしかねません」って、オマエこの板の名前読めてるのか?
「エロパロ」板だぞ?
どうせ、そのジャーナリストとやらの設定は、「一流大学を首席で卒業。いくつものスクープを物にし、
ピューリッツァー賞を最年少受賞した経歴を持つ」てな感じなんだろうな(w

>>614
痛いとは思わないけど、最初の『』書きの部分が、それこそdendの句読点使いの如く
支離滅裂気味なので、判りづらいです。
632名無しさん@ピンキー:03/07/07 14:35 ID:ssEAX3YU
まぁ、既にエロくない変なパロが連載されてるわけだが(・A・)
633名無しさん@ピンキー:03/07/07 15:18 ID:eNjRoL4/
エロだけあっても仕方ないのさ
そこに至るまでの過程こそが楽しみなのであって


もちろんエロも非常に楽しみですハイ。
634名無しさん@ピンキー:03/07/07 18:06 ID:z9rha1tK
>605
ザ・ワールドの秘密ってそんな安易に探れるほどのようなものじゃないんじゃ・・・
635あぼーん:あぼーん
あぼーん
636あぼーん:あぼーん
あぼーん
637タソガレノナナシ:03/07/07 18:40 ID:gfy52cbA
299の続き
家に帰るとレナの部屋でSEXを始める二人
シューゴは乳首をなめ上げてるところだった
『チュ・・ぺ・・』
『ハァ・・もっとして」
乳首を立てた後揉みほごす
『気持ちいい・・次は私がします』
ペニスをしゃぶりますはじめる
レナはいつもより激しくしゃぶっている
『気持ちいいぞ・・』
『そうですか・チュロチュロ・・』
『フニッシュするぞ』
レナのマン○にペニ○入れる
シューゴの動きも早い
『キャウ・・痛い・・』
二人のSEXは2時間も続いた・・
『お兄ちゃん.ありがとう』
『またな・・The Worldで会おう』
そして二人は自分たちの家に帰った
〜終〜
638タソガレノナナシ:03/07/07 18:42 ID:gfy52cbA
最後は適当にしました。
次の新作に期待しないでください(w
639あぼーん:あぼーん
あぼーん
640名無しさん@ピンキー:03/07/07 20:30 ID:Nz+h6zsD
なんか荒れてきてるような…。少しマターリしようか
641あぼーん:あぼーん
あぼーん
642くろバネ ◆CgHN9f/Brc :03/07/07 20:41 ID:ZRqv+dzG
>>620
分かってますとも。忘れていませんとも、いや、ホントに。

ところで、自分の『次回』は許されるでしょうか?
っ痛い!こんな質問してしまう自分が痛い…!
643名無しさん@ピンキー:03/07/07 20:54 ID:SRjidJwU
〉〉くろバネ氏 確かにそう言う質問はどうかと思うけど、沢山投下してくだされ。
644あぼーん:あぼーん
あぼーん
645名無しさん@ピンキー:03/07/08 00:43 ID:GqSoITsI
>>634
多分、徒労オチと思われ。
646水色時計:03/07/08 01:08 ID:s7n+h+x9
>>603の続き

生温かった。
「ぬるっ! こんなの飲む気しないっちゅーの」
自分のうかつさを自分でつっこむミミルに昴が解決策を提供した。
「グラスに移して氷を入れれば良いのでは?」
「あ、そっか!」
ミミルは3本の缶を腕に抱えると、立ち上がった。
「グラスと氷、勝手に取ってきちゃってへーき?」
「ええ、かまいません」
にこやかに昴は言った。
「じゃ、つ――」
司、一緒に来て、と言おうとしたがそれよりはやく、
「いってらっしゃい」
そう昴にさえぎられた。
飽くまでも昴の顔はにこやかだ。
「でも、ば――」
場所がよくわからないし、と言おうとしたがまたも、
「氷は冷蔵庫の上から2番目の左側に入ってます。グラスは食器棚の一番左に何種類かありますから、どれでもお好きなものを」
そう昴にさえぎられた。
「ありがとう」
それに続くのはご苦労様という言葉だった。
全く異議を挟む余地なしなミミルは、缶を抱えなおすと、器用にドアを開けた。
「あ、グラスを運ぶときはトレイが置いてありますから、それをどうぞ」
昴の声がさらなる追い討ちをかける。
ミミルは缶を落とさないようにゆっくりと階段を下りていった。
647水色時計:03/07/08 01:11 ID:s7n+h+x9
>>646の続き

部屋には車椅子に座った昴と、布団の上に座った司が残された。
「……司」
「なに?」
「今、しあわせ?」
「……うん」
「よかった」
二人の間にはいつだって、優しくて淡く甘い、薄い色のついた空気が横たわっている。
そこではゆっくりと時間は流れ、穏やかな安らぎがそっと二人を包み込んでくれた。
どちらからともなくよりそい、手を重ねる。
そこからお互いの心音が混ざりあって、それだけでもう他に何もいらなくなる。
二人でいるとき、少女たちは相手しか必要としない。
この絆に、ミミルやベア(ついでにいうなら銀漢も)が嫉妬するのは仕方のないことかもしれなかった。
「……昴」
「なに?」
「昴も、しあわせ?」
「……ええ。司が幸せなときは、私も幸せだから」
その答えを聞いて司は言う。
「またおんなじだね。昴が幸せなとき、僕も幸せだもん」




なんか荒れてますか?
荒れるのは嫌だなぁ……とか言ってる自分がエロなしパロ作者筆頭なわけですが。
エロスキルのついた装備品持ってないのですよ。・゚・(ノД`)・゚・。
648名無しさん@ピンキー:03/07/08 01:24 ID:YIdgd85L
司×昴…ほのぼのとして良いよね
エロ展開に期待したい
649水色時計:03/07/08 01:41 ID:s7n+h+x9
>>646の出だしの一行が抜けてました。スマソ。

>頬に缶をぴたりとつける。
を『生温かった』の前に入れてください。

>>648
エロに期待はしないでください……
まあ、出来るだけがんがります。
650黄昏の文芸作家:03/07/08 02:58 ID:WyT8TcoN
>>647
いや、エロなし筆頭作者は俺っぽい。
延々と長い設定説明・設定の矛盾・妙なオリキャラ・エロなし進行…
考えるだけで鬱だ…逝ってくる。
651名無しさん@ピンキー:03/07/08 07:57 ID:R3I7dRQF
>>650
創作&パロ小説のHPでもぶっ立ててはどうか
エロなしならジオでもどこでもできるんだし
652名無しさん@ピンキー:03/07/08 08:48 ID:yn6y6Uly
>>650
ぐあ、逝かないでくれ。HP立てるなら見に行くけど。
653あぼーん:あぼーん
あぼーん
654あぼーん:あぼーん
あぼーん
655名無しさん@ピンキー:03/07/08 20:15 ID:nCIIz1i1
>>黄昏氏、水色時計氏
何と言われようとも引き下がるのは止めて下さい。何の解決にも成りません。
ただエロだけ要求する奴等なんかほっとくのも手です。だから胸張って書き続けて下さい。

あとさ、何考えて偉そうな事言ってんのか分かんないんだけど、
書き手=読み手はあるかも知れんけど、書き手<読み手なんてのは在り得ないんだから
書き手様が肩身狭い思いして投下しなきゃなんない空間作んなよ。
仕方ないから見てやるって雰囲気作んな
656名無しさん@ピンキー:03/07/08 20:17 ID:2b1NK1fY
>>638には誰も待っていないという罠。
むしろ荒らしに来て欲しくないね
657名無しさん@ピンキー:03/07/08 20:17 ID:2b1NK1fY
むしろあれは新手の釣りか!!?
658黄昏の文芸作家:03/07/08 22:32 ID:agKvSHnO
そういえば去年、「ホームページ製作王」なるソフトを買ったにも関わらず
未使用だったナ。が、昔からそういう作業だけはマズーだった俺。
そうだな、気にせず…まだしばらくはこのスレでお世話になるか…と思ってたら、
.hack「第28話」の情報キタキタ━━━(゚∀゚)━( ゚∀)━(  ゚)━(   )━(゚  )━(∀゚ )━(゚∀゚)━━━!!!!!
アニメで動くカイトと黒薔薇とミアとエルクタソに期待。

659A−40:03/07/09 00:50 ID:Nbx6CPuA
>>618
くろバネ氏いつも乙です
ttp://akm.cx/2d/img-box/img20030709003808.jpg
どうでもいいけど勝気な女の子の一人称って「わたし」じゃなくて「あたし」が多いんですかね(大差ないか)
この前自分が書いたのは統一してなかったけど。ところどころで違ってる。
>>658
黄昏氏
>>.hack「第28話」の情報キタキタ━━━(゚∀゚)━( ゚∀)━(  ゚)━(   )━(゚  )━(∀゚ )━(゚∀゚)━━━!!!!!
まじですか?
660黄昏の文芸作家:03/07/09 01:07 ID:vC1ZDTIP
>A−40氏

ついでに言わせてもらうと、ゲーム全巻購入特典DVDも発送延期っぽい。
こうなったら俺が直接CC社に乗り込んで…あ、DVDは磐梯ビジュアルか?
スマソ、そこら辺の事情はサパーリだ…。
661名無しさん@ピンキー:03/07/09 06:19 ID:lklQntyZ
>>660
始めから発送は9月位になるかもと、のたまってましたよ?
応募数が用意していた枚数を超えたのは先々月の話。
しっかりしろよーな感じっすよね?

>黄昏の文芸作家さん
28話の情報ソースキボンヌ。
662黄昏の文芸作家:03/07/09 10:35 ID:vC1ZDTIP
>>661
アニメ板のhackスレを参照のこと。本当かどうかはまだ未確認だがね。
663名無しさん@ピンキー:03/07/09 20:01 ID:tp3CF/x9
.hack//Integrationか…。
本当に出たとして、なぜLiminalityを再転するのかが分からん。
ある意味ゲーム全部買った奴らへの冒涜だろう。
買うかどうかは…金があればだな。
664名無しさん@ピンキー:03/07/09 20:22 ID:IE3bPSKL
ま、とりあえずマコに期待といったところだな
665名無しさん@ピンキー:03/07/09 23:19 ID:cy91o+zg
>>661
ふーん延期なんだ…
前にとあることでサポセンにメールしたら7月発送を予定してますといってたからなぁ、先々月ならばメール送った時点でそういってくれてもいいものを…
メールは5月中ごろに送ったからな…
666名無しさん@ピンキー:03/07/09 23:55 ID:irK6rMtC
てかもっと皆緊張感持とうか。
ゴジラが出現したら、叩いた奴全員に「SSで勝負してください」って言ってくるんだぞ!
667名無しさん@ピンキー:03/07/10 00:44 ID:Ym3aFOjj
そんなこというやつなの!?(ゴジラ)
まあ、いまのところヤツの書き込みはここには無いようだからまだ緊張感持たなくてもいいんじゃ。
668名無しさん@ピンキー:03/07/10 01:14 ID:Ym3aFOjj
とりあえずAGE
669あぼーん:あぼーん
あぼーん
670上げんな:03/07/10 01:48 ID:w9Cx1e4s
sage
671黄昏の文芸作家:03/07/10 03:20 ID:Z0FlJAL/
まあ、マターリいこうというワケで久々に>>592の続き投下してみたりして…。

 カイトとブラックローズが命からがらネットスラムに帰還した、その頃…。
「あれ〜、何で行けないのかな〜?」
 なつめもΩサーバーのミラーサイトである、このネットスラムに来ていた。目的は
もちろん、BBSで話題になっていた「黒い双剣士」を探すためである。だが…。
「おかしいなぁ…『Ω 隔離されし 忘却の 最終局面』で合ってるはずなのに…」
 しかし、何度入力しても「システムエラー」と表示されてしまい、エリアに行くことが
できなかった。それもそのはず。すでにこのエリアは黒いカイトが生み出したウィルスキメラ・
デストロイヤーによって破壊しつくされ、消去されてしまったのだから。
「どうしよう…これじゃあ、確かめられないよぅ…」
 なつめもブラックローズと同じ考えだった。プレイヤーキラーは新ヴァージョンになって
からはできなくなったはずなのに、BBSの双剣士はそれができた。レスした者達は口々に
「このPCはシステムを超越してる」とか「半年くらい前にそんな奴いなかった?」などと
噂しあっていた…けれど、もしそのPCが本当にシステムに反するイリーガルな力を持って
いたとするならば…。
「(カイトさんじゃ…ないもん…絶対!)」
 とは言え、エリアに行けないのならば仕方ない。アイテムの補充でもするかぁ、とトボトボ
歩き始め、路地裏に差し掛かった時…。
「(あれ…誰かいるのかな?)」
 暗い路地裏で誰かの話し声が聞こえた。ここは人通りが少ないし、道具屋もないので寂しい
場所なのだが…。
「……かな? 急いで……カオスゲー……出れな……」
「(確かに聞こえる…あれ…でも…この声って…?)」
「あんまり……でよ…」
「(あ、この声もどこかで…うーん…このゴミの山が邪魔だなぁ…って!?)」
672黄昏の文芸作家:03/07/10 03:21 ID:Z0FlJAL/
 ドサッ!!!

 聞き取れない会話をもっとよく聞くために身を乗り出したなつめだが、そのままゴミの
山を崩し、カイト達の前に倒れ込むという醜態を犯してしまった…。
「い、痛いですぅ…」
「な、なつめ…!?」
「ア、アンタ、こんな所で何してんのよ…!?」
「ア…アハハハ…」
 突然のなつめの登場に、カイトに抱きついていたブラックローズも瞬発的に彼から身を引き
体裁を整えた。カイトも少し気まずそうにブラックローズと距離を置いて…。
「そ、そんなことより! どうして2人ともこんな所にいるんですかぁ〜?」
「え、う、うん…実は…」
 カイトはこれまでの経緯を分かりやすく説明した。別に嘘ではないし、言い訳でもない。
「そうだったんですか…カイトさんにそっくりな黒いPCが犯人だったんですね?」
「うん…でも、PCかどうかは分からない。NPCかもしれないし、放浪AIかも。
でも、多分…アイツのあの感じはウィルスバグだと思う…そこら辺はバルムンクとワイズマン
が調査中らしいんだけど…ね」
「どっちにしろ、カイトさんの真似して悪いことするなんて…サイテーです!」
 なつめは、その黒いPCが許せなかった。よりにもよって大好きなカイトの姿で悪事を働く
など…言語道断である。その想いは、何となくブラックローズにも伝わってきて…。
「カイト…私、今日はもう落ちる…」
「え、そうなの?」
「うん…助けてくれてアリガト…またね!」
 なつめと一緒にいるのが気まずかったのか、ブラックローズは礼もそこそこにログアウト
した。もともと連休中はログインする間もないくらいに忙しい、と聞いていたし…。
673黄昏の文芸作家:03/07/10 03:22 ID:Z0FlJAL/
「…行っちゃった」
「(ブラックローズさんが落ちちゃったってことは…カイトさんと2人きり!?)」
 これは思わぬ誤算だった。よもやマク・アヌで過ごした時の様に、再びカイトと2人だけ
になれるとは。思わず、リアルのなつめも部屋をキョロキョロと見回し、警戒してしまう。
「なつめは…これからどうするの?」
「わっ、私ですか!? 私は…えと…そのぅ…」
  言うしかない。連休で時間があるのは明日だけだし、何より、このままではカイトを
ブラックローズや良子に取られてしまうではないか。そんなのは絶対に嫌だ。自分はカイト
との出会いを機会に変わると決めたはず…それに、彼とアドレスを交換する時に…。
「(か…体で払います…って言っちゃったし…)」
 もちろん、あの時はすぐさま「そういう意味じゃなくて…」と訂正した。だが、今となって
はそれを実行したくてたまらなかった。彼になら…カイトになら…。
「なつめ…どうしたの?」
「あッ、あのッ、カイトさんッ!」
「な、何?」
「あ、明日…明日…明日…」
「あ、明日…何?」 
 勇気が欲しい。彼に自分の想いを伝える勇気が。彼と共に歩む勇気が…。
「明日…もし…お暇なら…わ、私と…私とデートしてくださいッ!」
「え…えッ!?」 
 カイトの意外そうな言葉を聞いて、なつめは思い切り「やっぱり言わなければよかった…」
と後悔の念が頭をよぎった。ストレートすぎたのだろうか…そうだ、カイトにも都合がある。
いきなりデートしてくれなどと虫が良すぎたのだ。これで彼との関係も終わりなのか…? しかし…。
「ご、ごめんなさいッ! …わ、私、私…ッ!」
「…まだ何も言ってないよ?」
 もうダメだ…と悲観にくれ、頬から涙を流すなつめを諭す様にカイトの手が涙を払ってやって…。   
674黄昏の文芸作家:03/07/10 03:25 ID:Z0FlJAL/
うわ…最近プレイしてないから…なつめの性格変わったかも…。
ともかく…今日はここらで…落ちよう…ばっみゅんッ!
675名無しさん@ピンキー :03/07/10 03:34 ID:IkW+BNLW
まだ何も言ってないのにw
676名無しさん@ピンキー:03/07/10 13:47 ID:wNSXTrAz
もう我慢できん!
どと吐くスレ >>605、610、620、622、677
GAスレ >>605、617、624
これ全部dend!まだ他にもあるぞ!二つのスレ照らし合わせりゃ確定した!
ここにゴジラが来る!話題逸らしたり自分叩いたり何やりてぇのかさっぱりだ。
畜生め!釣りとわかって釣られてやったよ!!
677名無しさん@ピンキー:03/07/10 16:37 ID:ihzdp4qP
このスレ、ピンチなんですか?マジですか?
678名無しさん@ピンキー:03/07/10 17:39 ID:lnfLlLsW
今我々の元に『禍々しき波』が迫ってきている。
防ぐ術は齎されていない。
こればかりはどと吐かーずにも対処不能。
このスレにノアの箱舟は存在しないのだ…。
679名無しさん@ピンキー:03/07/10 18:25 ID:y/VVm9pn
はーい皆さん、『d e n d』という人物は、
「AGEんなボケ!」とか言うくせに、自らが上げまくるという
とてつもない人物です
680名無しさん@ピンキー:03/07/10 19:25 ID:kfYKYJBd
ま、騒いでもしょうがないから、このスレの神々が現れるのを
急かしながら待つとするか
681あぼーん:あぼーん
あぼーん
682名無しさん@ピンキー:03/07/10 22:53 ID:Tf8es0da
急かすのかよw
つーか黄昏氏乙。いつも萌えをありがとう
683水色時計:03/07/11 00:07 ID:k2QiHbt4
>>647の続き

自分の幸せよりも、大事な相手の幸せを願っている。
昔の司にとっては、世界のすべてが拒絶するべき敵であった。
そんな風に考えていた。
「昴に会えて良かった。昴がいてくれて良かった。僕が幸せなのは、昴のおかげだよ」
司は昴のひざに、自分の頭をもたれかけさせた。
昴の足の感覚は4年前からずっと失われている。
そのはずなのに、何故か昴は温かい重みを感じたような気がした。
「司……」
どこかうっとりとした口調でつぶやく。
昴は司にしか見せない聖母のような慈愛に満ちた表情で、ひざの上にある司の頭をそっとなでた。
指で髪をすくと、まだ乾ききっていない湿った感触が指先を通り抜けていく。
昴にとっての最優先事項は司だ。
言い換えるならそれは、司のためならどのような犠牲も厭わないということにもなるが。
そこから先の二人に会話はなかった。
必要でなかったからだ。
しばし部屋の中を支配していた静寂がやぶられたのは、電子音によってだった。

♪ピローリ、ピロリロリ、ピッロリリ、ピロリリ……。

部屋の片隅で機械が曲を奏でている。
誰もが知っている有名な童謡だった。
題名は――もりのくまさん。
「あ、僕の携帯だ」
司に見えないところで、昴の顔が瞬時にマリアから般若へと変貌を遂げた。
司に言われなくてもわかる。
着信にこの曲を使う人間はあまりいないだろう。
そして、着信の相手が誰なのかも、言われなくてもわかってしまう。
特定の相手からの着信としてこの曲を使われる人間も、あまりいないだろうから。
せっかくの雰囲気をぶち壊されておもしろくない昴とは対照的に、頭を起こして携帯を確認しに立ち上がった司は嬉しそうだ。
684水色時計:03/07/11 00:08 ID:k2QiHbt4
>>683の続き

画面にはメールが届いたことを示す文字、そして
「ベアからだ」
と司は言った。
いそいそとメールを開いてみると、司の不在をさびしがるセンテンスが並んでいた。
彼もああ見えて案外さびしがりやなのかもしれない。
そう考えるとなんだかおかしかった。
司はくすりと笑った。
締めの一文に『昴に妬くくらい、俺は司のことを想ってるみたいだ』と、書いてあった。
ガツ。
ドアに何かがぶつかる鈍い音がして、司はあわてて携帯を戻した。
「あ〜け〜て〜!」
友人の声がドアの向こうから助けを求めていたので、司はそれに応じてドアに近寄った。
「大丈夫?」
ドアを開けると、グラスを載せたトレイに両手を塞がれて、ミミルが立っていた。
「ありがとー司」
「ううん、ごめんねやらせちゃって」
申し訳なさそうに司が言うと、ミミルは気にしないでと言って部屋の中に入った。
グラスには透明な液体が泡を発しながら、氷と一緒に揺れていた。
「炭酸?」
「うん、果汁入り新発売だって。缶が可愛かったから買っちった」
「ふーん……」
「って、缶、もう捨てた後なんだけどね」
ミミルは苦笑して、グラスを司に差し出した。
そしてもうひとつを昴に渡すと、自分も残りを取った。
「乾杯しよーよ、乾杯」
「うん、そだね」
「はい」
車椅子に座ったままの昴の高さに合わせて、床の二人は少し腰を浮かせて手を伸ばした。
グラスのふちがぶつかり合って、ちりん、と涼やかな音が鳴った。
685水色時計:03/07/11 00:15 ID:k2QiHbt4
ここのマターリした雰囲気がとても好きなので、それが壊れちゃうのは嫌だなあ。
そんなことになったら、自分はどこへ行けばいいのやら。

>>黄昏氏、くろばね氏、いつも乙です。
楽しく拝見しています。
黒薔薇結構気に入っているので、がんがれ!と言ってみたり。
686黄昏の文芸作家:03/07/11 00:47 ID:L8JednTS
>>水色時計氏
俺も禿同。
俺のワケ分からんSSにこれまで付き合ってくれた皆、マジでサンクス。
今思えば、何気ない空想レスから俺の全てが始まったんだよなぁ…。
それから書き始めて…アフーBBの規制くらったり、引越したり…色々あった。
そして、今夜…誰もいない太宰府天満宮で、少しだけ俺も悟れた気がする。
自分がすべきことは何なのか…しばし、瞑想に耽るとしよう…。
687あぼーん:あぼーん
あぼーん
688名無しさん@ピンキー:03/07/11 05:19 ID:zct2ZETz
バカ彼氏クマさんキタ━━━━(゜∀゜)━━━━!!!!!!
その気持ち分かるぞぉぉぉ

水色時計氏、お疲れさんです
689名無しさん@ピンキー:03/07/11 12:56 ID:Plaa1OGU
ベアからメールが来たときの昴の顔をベアに見せたら卒倒するだろうな…
水色時計氏、乙ですっ!!

まぁいざとなったら避難所という手も(ぉ
690M・Bイェーツ:03/07/11 17:05 ID:eOqAvVql
私の知る黄昏の碑文を

  晩のおかずを求めて旅立ちし金持つ者、未だ帰らず。
      石造りの釜戸(かまど)沸騰し、
   姑(ダック)の女王ヘルバ、遂に挙兵す
   夫(リョース)の王アペイロン、呼応して
      両者、大型スーパーのたもとにまゆみ
     共に戦うは忌まわしきオバタリアン達”
        タイムサービスの品消え去り
        リョースの大樹、萎える
  すべての給料、子・供の養育費に滴となり
      金持たざるものの世、虚無に帰す
晩のおかずを求めて旅立ちし金持つ者、永久(とわ)に帰らず
691名無しさん@ピンキー:03/07/11 19:41 ID:QWZ4KM0o
最後にワラ

コンプのせいで腕伝に(*´Д`)ハァハァ
つーわけで凰花とかマギとか神威とかバルムンクモノも読みたいです
692黄昏の文芸作家:03/07/11 20:02 ID:BFnx2y79
>>691
ホントは今のSSを終わらせたら、うででんに続く…みたいな
カタチで書こうと思ってたんだが…全然終わらんからマイッタ。
693名無しさん@ピンキー:03/07/11 20:39 ID:QWZ4KM0o
>>692
いえいえ、いつも乙&ありがとうです
マターリとお待ちしておりますので、焦らずご自分のペースで書いで下さい
694名無しさん@ピンキー:03/07/11 20:51 ID:Plaa1OGU
>>690
まゆみ?
695あぼーん:あぼーん
あぼーん
696あぼーん:あぼーん
あぼーん
697あぼーん:あぼーん
あぼーん
698あぼーん:あぼーん
あぼーん
699名無しさん@ピンキー:03/07/12 21:48 ID:KgNLcWDs
AGE
700あぼーん:あぼーん
あぼーん
701あぼーん:あぼーん
あぼーん
702A−40:03/07/12 23:01 ID:Wpwb+/m8
>>625の続き
とりあえず愚弟の処分は決定した。
まだ不満があるのかカズは必死に許しを乞うてきているけど
私はとりあえず無視する事にした。
そんなことよりも問題はあいつだ。
嫌われているならそれでもいい。とにかく事の真相を知りたかった。
(・・・って何で私、あいつにそんなにこだわってるのよ・・?
 これじゃあ、まるで私があいつのこと・・・)
私は必死にその考えを否定した。
そんなはずはない。確かにあいつは時折私よりもずっと大人っぽく感じる時がある。
でも、あいつはまだ中学生なのだ。とてもじゃないけど恋愛の対象にはなりえない。
成立するわけない。
(・・・そうよ、あいつは・・・そう、弟みたいなもんなんだから・・・)
「・・・ま〜たカイトさんの事考えてるな」
(姉が弟の事を気にかけるのは至極当然の事よね・・・)
「まったく、好きなら好きって認めちゃえばいいのにさ」
「・・・」
「大体姉ちゃんは昔っからそうなんだよな。普段は後先考えずに突っ込んでいく癖に
事恋愛のことになると・・・」
私はゆっくりとカズのほうに向き直った。
カズの体が硬直する。顔には脂汗が浮かんでいた。
「兎跳びはもういいわ・・・」
「え?」
「そのかわりあんた。明日の昼食。あたしの手料理を喰いなさい。一口残さず。
 いいわね・・・?」
私はそれだけ言い残しその場を去っていった。
遅れて私の耳に悲鳴が聞こえてきた。
703A−40:03/07/12 23:02 ID:Wpwb+/m8
          翌日
わたしは今日も一人でプレイしていた。
カズはというと昼食後から寝込んでて口も訊けない状態だった。
自分の腕の料理は知ってはいるけど改めて確認させられるとちょっとヘコんだ。
(わかってて喰わせたんだけど)
「はぁ・・・今日も一人かぁ・・・ここ数日一人でやってばっかだぁ・・・
なつめとか、ガルデニアとか学生組は皆、試験期間中だもんな(ちなみに私はもう終わった)。
終わるのは明後日とか言ってたし・・・三十郎は出張中だし、ぴろしと二人きりでパーティ
組むのは抵抗あるし・・・。そういえばミストラルは・・・用事があるって言ってたけど
何なのかしら?」
そんな事を考えながら歩いていると、よく見慣れた少年の姿が
私の目に飛び込んできた。
「カイト・・・!?っう、うわわわわ、ど、どうしよう!!??」
焦りまくる私。
(隠れる!?いや、いっそのことログアウトするって手も・・・)
と、そこで私はあることに気付いた。
「あれ・・・?あいつと一緒にいるのってもしかして・・・・
ミストラル!!??
ど、どうなってんのよ!?何してんのよ、あの二人!!??」
よくよく考えてみれば二人が一緒にいた事に深い意味は無かったのかもしれなかった。
でも今の私は冷静な判断力を失っていた。
ふたりがこちらに近づいてきているのにも気付かず必死に頭の中を整理する。
(もしかして・・・あのふたり・・・)
しかし私の思考はそこでストップした。
なんと二人は腕組みまでし始めたのだ。
704A−40:03/07/12 23:02 ID:Wpwb+/m8
(ちょっ・・・ちょっとおおおおお!!何してんのよぉ!?
 くっつきすぎよぉ!!!離れなさいってばこらぁ!!!)
声にはだしていないのだからもちろん二人は腕組みをやめない。
わたしはついに耐えられなくなって二人の前に姿を現した。
「ブ、ブラックローズ!?」
「・・・そういうことだったんだ・・・最近様子がおかしかったのも
私のこと避けてたのも全部・・・」
「ちょ・・待って、ブラックローズ!これは・・・!」
「・・・イトの・・・」
「・・・え?」
「カイトの馬鹿ぁ!!!!主婦殺しっっ!!!!マダムキラあああああ〜〜!!!!」
私はありったけの声で叫んでいた。
705名無しさん@ピンキー:03/07/12 23:23 ID:KgNLcWDs
どうした、今日はそれで終わりか?
706A−40:03/07/12 23:24 ID:Wpwb+/m8
はぁ、すいませんです、ハイ・・・
707名無しさん@ピンキー:03/07/12 23:26 ID:ZCY0waQX
A-20氏 乙!黒薔薇ハァハァ
そして気になさるな。マジな話705はdendだ。
AGEなんか言う奴はあいつしかいない!
708名無しさん@ピンキー:03/07/12 23:28 ID:ZCY0waQX
A−40氏でした。スンマセン
709水色時計:03/07/12 23:34 ID:flXIqNkx
>>684の続き

おかしいな、と思ったのは、目が回ってきたからだった。
なんだかほっぺたが火照るなぁとは感じていたが、まさかグラスの中身が結構なアルコール度数をしているとは考えもよらなかった。
カクテルは、甘く、女でも飲みやすくてついつい杯を重ねてしまうものほど、実はアルコール度数が高かったりするのだという。
新発売の缶ジュース、によく似たカクテルは、かなり甘めで喉ごしも良かったので、今の今まで気づかずにだいぶ飲み干してしまっていた。
3人とも。
これを買ってきたミミルですら、普通に気づかなかったのだ。
彼女は純粋にジュースだと思って買ったのであって、故意ではない。
明らかに女子高生なミミルが酒を買うのをコンビニの店員が咎めなかったところを見ると、店員もまたジュースだと思ったのだろう。
そのぐらい、缶のデザインが良かったというべきか悪かったというべきか。
そもそものコンセプトが、若い女性をターゲットにしたジュースのようなお酒、ということで、飲み口の軽さが売りだった。
ゆっくり、そっと滲みこむように酔いは回っていった。
そうして気づいたときには、少女はもうかなり出来上がってしまっていた。
少女――――こういったものを飲みなれていなかった昴。
景色が定まらない、ゆらゆら揺れている気がする。
ぐらりと身体が前に傾いた。
手を突っ張るも、身体が思うように動かず、昴はグラスを持ったまま車椅子から前のめりに落ちた。
「きゃっ」
「昴!?」
「ちょっ、だいじょぶ!?」
残りの二人は驚いて、昴を助け起こそうとした。
司の座っていたシーツに、昴のグラスに残っていた酒のしみが広がった。
「ひょっとして、これ……お酒? 昴、こんなだし……」
司は昴の腕を取りながら、ミミルに尋ねた。
昴はふにゃ〜、としてしまっている。
ミミルは答えた。
「え、全然わかんなかったよー。苦くないしー、けど、ちょっとなんか変だなーとは思ったけど……ちょっとね? ほんと、ちょっとだよ」
ミミルの言動もどこか変だ。
酔ってる……。
司は思った。
そういえば自分もさっきから気分が高揚して饒舌気味だったような。
710水色時計:03/07/12 23:36 ID:flXIqNkx
>>709の続き

彼女は小さいころから父親に酒の相手をさせられて、無理やり飲まされていたので、それなりに耐性はあったし、慣れてもいた。
その彼女ですら酩酊を覚えているのだから、ほかの二人はひとたまりもなかったのだろう。
「昴、起きられる……?」
ふにゃ〜としたままの昴は、酔っ払い特有のとろんとした焦点の定まっていない瞳で虚空を見ている。
「ぉきぁれませ……ん〜」
はい、完璧ろれつが回っていません。
「あはは、昴、何言ってんの!? あは、しゃべりが変だよ!!」
はい、あなたのしゃべりも変です。
どうやらミミルは酒が入るとテンションの上がる性質らしかった。
司は今までの経験から、酔っ払いに何を言っても言うだけ無駄ということを知っていた。
……自分でも悲しい経験だと思う。
司が一瞬感傷に浸っていたその間に、昴は司によりかかってきた。
「す、昴……?」
「つかさぁ……つかさは、べあさんと、わたし、どっちがすき……ですか……?」
今日は何度も好きとか嫌いとか訊かれる日だなぁ、と司は昴の身体に腕を回して支えた。
これほどの無理難題もない。
なぜなら自分はベアと昴を別次元で好きだからだ。
比べられるものではない。
昴を好きな気持ちは、宝石のようなものだ。
ベアを好きな気持ちは、水のようなものだ。
「ちょおっっと、あたしは!?」
ミミルを好きな気持ちは、酸素のようなもの。
司にとっては、全部必要なのだ。
「どっちとか、そんなの……わかんないよ、みんな大事だもん」
「つかさは、わたしのこと、きらいぃ?」
「なんでそうなるの!?」
見ると、昴は司に寄りかかったまま目を潤ませ始めている。
こっちは泣き上戸らしい。
711水色時計:03/07/12 23:38 ID:flXIqNkx
>>A-40氏
マダムキラーに藁。続き楽しみにしてます。
黒薔薇かわいいなぁ。
712黄昏の文芸作家:03/07/12 23:47 ID:peIbchOD
両氏とも乙。コメディ路線がイイ!
俺も投下したいナー。
713名無しさん@ピンキー:03/07/13 01:01 ID:9m9rHQ/I
メロン板のアニパロすれ(エロなし)に水色時計と黄昏の文芸作家にコピペの許可がほしくてここに書き込みました。
またはここでSS書いてみませんか?(ここはエロなしSSの集まりだから)
714黄昏の文芸作家:03/07/13 01:09 ID:+LQ/GvkA
>>713
スマソ、俺メロン板って何のことか分からない人間だったりして…。
まあ、真相があきらかになるまで>>673の続きで時間稼ぎでもしてみたりして…。

「(参ったナ…どうすればいいんだろう…)」
 さすがに小汚いスラムの路地裏で女性PCを泣かしている図はよろしくなかった。
そこでサーバーを水の都マク・アヌに移したのはいいのだが…。
「(か、会話が…)」
 続かなかった。涙を払ってやった後、なつめは何も言わずにカイトについてくるだけで
口を開こうとしなかったのである。これにはカイトもどう対応してらいいのやら…。
「(これは…やっぱり引き受けた方がいいんだよね? で、でも…)」
 ガルデニア、良子、レイチェルと来て、今度はなつめ。最初はブラックローズと最終日に
遊ぶだけであったはずなのに、いつの間にか話がややこしくなってしまっていた。
「(しかもガルデニアと寺島さんとは…うわ、僕ってやっぱサイテーだ…)」
 これを今のなつめに話したら絶対に軽蔑される。いや、下手をすれば彼女はこのゲームを
やめてしまうのではないか? 彼女にとって、カイトと一緒に居ること自体が【ザ ワールド】
なのだから…。それは、これまでに貰ったメールでも分かっていたつもりだったのだけれど…。
「(あ、明日か…ホントに…どうしよう…)」
 正直、黒いもう一人の自分の存在も気になる。あれは一体…?
「(バルムンク達と連絡を取り合って、明日はアイツの調査をした方が…け、けど…)」
 もう一人の自分も気になるが、なつめも気になる。…違った意味で。
「(僕って…何で年上のヒトにばかり縁があるのかなぁ?)」
 が、悩んでいてもどうしようない。ここは一つ、穏便に…。
「お、大黒さ…な、なつめ…!」
 思い切って、なつめの手を取り、カイトは面と向かって口を開いた。
なつめの方もなつめの方で、いきなりの急展開に対応できずに少し困惑気味である。
「なつめ、さっき…僕と『デートしたい』って…言ったよね…?」
「…」
715黄昏の文芸作家:03/07/13 01:10 ID:+LQ/GvkA
「僕、まだなつめに返事してないけど…聞いてくれるかな…?」
「…?」
 カイトは己が手をなつめの手から肩へと移し、ガシッと掴んだ。一瞬、なつめがビクッと
震えたが力は入れていないので大丈夫。問題はここからだ。
「なつめ…変わったよね。最初にプレイしてた頃と、さ」
「…」
「自分から積極的に人と話せる様になったし、結構高レベルのダンジョンにも乗り込める様
になったし…なんかもう、あの頃と比べても別人なくらい…にね」
 それはなつめも薄々実感していたことだった。だが…それを教えてくれたのはカイトだ。
カイトがいたからこそ、なつめはここまで変わることができた。もっと彼と一緒にいたい…
そうすれば、もっと自分は変わることができる。新しい自分に出会える気がする。
 彼に会いたい…彼に触れていたい…彼に触れてほしい…今まで体験したことのない欲望が
なつめを押しつぶそうとしていた。その欲望のはけ口として、カイトとのデートに望んだ
はずだったのに…また自分から押し黙ってしまっている。これでは…以前と何も変わらない・
「(カイトさん…きっともう、私のこと…)」
 ガルデニアはともかく、今のなつめにはブラックローズと寺島良子という当面のライバル
が2人いる。だが、全く勝てる気がしない。ほんの1%も。あきらかに自分は2人に比べて
地味すぎて話にならない…と、なつめは思い込んでいたのだが…。
「だから、さ…僕なんかをデートに誘ってくれて…嬉しかった」
「…え?」
 ドキンとなつめの鼓動が高鳴った。肩に添えられていたカイトの手は片方が背中に、もう
片方は腰へと回され、なつめを包んでいって…彼女の耳元でカイトの唇が囁いた。
「…何時に起きればいい?」
「…!」
 一瞬、なつめは自分の耳を疑った。でも、これはHMDの故障などではない。これは…。
「あ、あの…それって…?」
「僕も…君に会いたい…ザ・ワールドのなつめじゃなくて…大黒なつめとしての君に…ね」
716黄昏の文芸作家:03/07/13 01:11 ID:+LQ/GvkA
 肩と腰に回されたカイトの腕に力がこもり、なつめを強く抱きしめた。苦痛はなく、ただ
表現し難い刺激が体を走る…そんな感じだろうか…。
「ホッ、本当に…いいんですか…?」
「男に二言はないよ」
「う…グスッ…う…う…うわ――――――――――――――んッ!!!」
「わっ、たっ、だ、だから泣くのは止めようよ! ね?」
「グスッ…う、嬉し泣きですよぅ!」
 まあ、ここもマク・アヌでは誰も通らない場所なので別に問題はないのだが…ちょっと…。
「(ま、参ったなぁ…って、これ言うの今日で何回目だろ…?)」
 瞳を潤ませながら抱きついてくるなつめをあやしながら、カイトは一人で虚しくツッコミ
をいれるしかなかった。が、この状況もおいしいと言えばおいしいのではないか?
「(いや、僕達まだ中学生だし…)」
 ではガルデニアと良子は高校生だったからOKだった、とか?
「(…そういう問題じゃない様な…って言うか、今日は本当に一人ツッコミが多い日だ…)」
 とにかく、今のなつめは泣きじゃくるしかなかった。心の底から嬉しかったのだ。
カイトが自分を受け入れてくれたことがこんなに嬉しいなんて…。
「(私…このゲームやってて…ホントによかった…!)」
 今は、もう少し、彼の腕の中で…。

「い〜な〜、あんなマンガみたいな恋愛…憧れるな〜!」 
 マク・アヌでもかなり高所に位置する時計台から、カイトとなつめのやり取りを見つめる
PCが一人…どうやら女性PC、しかも忍者(くのいち)タイプの双剣士の様だが…。
「でぇ〜も! カイト先輩のハートを射止めるのはアタシなのだッ!」
 まるで曲芸の様に家々を屋根づたいに跳ね回りながら、忍者PCは何事か呟いている。
「うふふっん♪ ぜぇ〜ったい、アタシの方がお買い得なんだからッ!」
 沈まぬマク・アヌの夕日を切り裂く様に、凄まじいスピードで短剣を繰り出す忍者PC…彼女は一体…?
「お宝ゲッ〜ト! キ〜ミもゲッ〜ト! まとめてゲッ〜ト! アハハッ☆」
 何か、またまた波乱の予感…。   
717713:03/07/13 01:13 ID:9m9rHQ/I
メロン板とはアニメサロン板のことです、そこにはエロなしのSSスレがあるんですが、なかなか職人さんが降臨しないので、
そこでエロパロでエロなしSSを書いている水色時計氏と黄昏の文芸作家氏にここの職人さんになってくれませんかと依頼しに来ました。
718黄昏の文芸作家:03/07/13 01:13 ID:+LQ/GvkA
また変なキャラ出してスマソ。さて、555もあるし…寝るか。
719黄昏の文芸作家:03/07/13 01:25 ID:+LQ/GvkA
連続でスマソ。そうか、メロン板ってアニサロ板のことだったのか…。
俺のパクリみたいなSSでよければどうぞ。
エロなしSSスレってことだけど、俺の過去作にはエロ表現がある話が何回
かあるんでコピーの際には注意してほしいと言ってみるテスト。
特にガル関連と初期黒薔薇関連と良子関連は中途半端にエロ表現があったりして…。
職人になる件はちょいと保留気味にしたい…かも。なつめとのエロ入りそうなんで。
720くろバネ ◆CgHN9f/Brc :03/07/13 02:24 ID:OFTQrk9X
う〜ん…今日投下してないのは私だけのようだ。
映像データコンプに時間をかけているけど、集まりきっていないという罠。
はぁ…四時間後のGBにそなえて寝るか…。
721名無しさん@ピンキー:03/07/13 03:05 ID:zmKc9dN6
初めてです……偉大な作家様の存在に萎縮してしまいます。

自分もSSを書いてみたいです。
一応、予定としてはガル様×なつめっちあたり……。
百合好きなもので……エロは……いけるだろうかw

頑張りたいです。今日のところは模索中です。
722名無しさん@ピンキー:03/07/13 03:08 ID:zmKc9dN6
すいません……下げ忘れました……
723名無しさん@ピンキー:03/07/13 10:59 ID:9m9rHQ/I
以前ここでジャ−ナリスト主人公のSS書こうとしようとしたものですがメロン板のほうが
こちらにとって都合がいいことに気がつきました(エロを無理に入れる必要が無い)。
皆さんご迷惑をおかけして本当に申し訳ございません。
724名無しさん@ピンキー:03/07/13 11:23 ID:9m9rHQ/I
ちなみにタイトルは「日本人 荘司杏」です、タイトルからわかるように荘司杏(司)を通してTHE WORLDを調べていくという内容でした。
とりあえずまだ資料不足なので十分な資料がそろったらメロン板で連載開始します。
725名無しさん@ピンキー:03/07/13 12:15 ID:OUNE7kC6
dendよ。
そんな事はいちいち報告しないで結構。
誰も期待してや居ないからな。
それと、お前の存在は本当に迷惑だったよ。
726あぼーん:あぼーん
あぼーん
727毛虫:03/07/13 14:40 ID:qjtApzIG
>725
わ、私のことですか・・・?
728黄昏の文芸作家:03/07/13 17:17 ID:tCzKnhs5
>>725
よーく>>713>>717>>723-724のIDを見てみると…ヤラレタ。

というワケで>>719のは前言撤回させていただくことでFA?
皆の意見を求めたいのだが。
729名無しさん@ピンキー:03/07/13 17:24 ID:b9Pg5L8B
>>728
正直、どうでも良い
730名無しさん@ピンキー:03/07/13 17:34 ID:IEToMwoq
禿同
731水色時計:03/07/13 19:10 ID:mmM1C1Z7
>>710の続き

「うえーん……」
べそべそべそと泣きはじめた昴をもてあまし気味な司は、助けを求めるようにミミルを見たが、瞬時にあきらめた。
彼女は彼女で、怒りはじめていた。
「司、やっぱあたしのこと嫌いなんだー!!」
「だからなんで!?」
ミミルまでまたそんなことを言い出すのか。
「うえええん」
「司のバカ! 昴のバカ! おっさんはもっとバカー!! BTは年増ー!!」
ミミルはどさくさにまぎれてひどいことを言っている。
それにネガティブモードの昴が反応してしまう。
「わたし、ばかですか……? ええぇん」
そうしてまた泣きだす。
司もだんだんと、無性に切なくなってきた。
どうしたらいいかわからなくて、嫌になってしまった。
自分でも思っていた以上に酔っていたようだ。
「楚良のニューハーフっ、クリムの勘違いっ、えーと……銀……なんだっけ、とにかく銀なんとかのヘタレー!!」
「紅衣の騎士団は色モノの集まりだったのですね……」
なぜかそこだけしっかりした口調で言うと、お決まりのごとく泣く。
「そんなダメ人間集団の拠りどころだったなんて、わたしって……わたしってぇ……」
ダーメダメダメ、ダメ人間(ダーメ)、にんげぇーん、にんげぇーん……。
ミミルが楽しそうに歌いだし、昴はますます泣いた。
どうしたらいいかはわからなくても、昴が泣いていると自分も悲しい、それはわかる。
だから司は昴に泣き止んでほしかった。
「昴、クリムが暑苦しいのも、銀なんとかが人生の敗者なのも、昴が悪いんじゃないよ? 気にしちゃだめだよ」
さりげにミミルよりきついことを言って、司は昴を慰めた。
732水色時計:03/07/13 19:11 ID:mmM1C1Z7
>>731の続き

「そぉ……ですか……?」
「そうだよ、昴のせいじゃないよ」
「つかさ……!」
がしいっ! と昴は力いっぱい司に抱きついた。
「えっ、ちょっ、ちょっと、昴!? く、くるし……」
「たとえつかさがわたしをきらいでも、かまいません!」
「嫌いじゃないってば!」
「わたしはつかさがすき!」
「あたしも好きー!!」
後ろからミミルがタックルのように抱きついてきた。
昴は司の胸に収まり、ミミルは司の背中にぴったり身体を寄せる。
もし男なら、この状態を両手に花と形容したかもしれない。
だが生憎と司は女の子で、二人に挟まれ、抱きつかれ、愛の告白まで受けてしまうと、困惑してしまう。
ミミルは背中に猫のようにすりよってくるし、胸の中の昴は放してくれそうにないし、司は最強(凶、ともいう)二人組みに押されっぱなしだった。
「ふ、二人とも、もう寝よう? そのほうがいいよ……ね?」
司としては良い解決策を見つけたつもりだった。
それが、アルコールでぶっとんでいる二人には逆効果だった。
「つかさったら……ねようだなんて、だいたん……」
「え?」
「そうだよね、好きな人同士は寝るもんだもんね」
「え? ええっ?」
「ねましょ?」
「寝よー寝よー」
「ええええぇっ!?」
前門の昴、後門のミミル。
二人の声がきれいにハモった。
「「で、どっちと寝るの?」」
「だからなんでそうなるのおぉー!?」
誰か助けて……司は本気でそう思った。
733名無しさん@ピンキー:03/07/13 19:47 ID:9m9rHQ/I
LET’S アゲ!!
734名無しさん@ピンキー:03/07/13 20:31 ID:02rLjwAn
上げんな!
735名無しさん@ピンキー:03/07/13 20:40 ID:tuHk0h10
もうdendに反応するのは止めろ。
奴は何を言っても聞かない厨房だからな。
彼奴の書き込みは脳内アボーンで完全放置だ。
736名無しさん@ピンキー:03/07/13 21:26 ID:QeTG4AON
気にするな、ただの愉快犯だ。
そのIDはあちこちのスレで見たぞ。(しかも4つのスレで見たぞそのID)
737名無しさん@ピンキー:03/07/13 22:12 ID:zFMzQ6X8
dendは外人か?やたら外人のオリキャラだしたがるしタイトルに日本人とか入れるし…
とりあえずsage支援。
738名無しさん@ピンキー :03/07/14 00:45 ID:m3VAa5H/
踊るダメ人間キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━!!!!!
739名無しさん@ピンキー:03/07/14 02:28 ID:ffdoqjzh
>>738
いや、それ違うって...(汗

>水色時計さん
いよいよですね?くんずほぐれずの3P期待してまつ。
3人共可愛くって最高!ガンガレ!
740名無しさん@ピンキー:03/07/14 03:00 ID:f/fnayDA
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄○ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
           O 。
                 , ─ヽ
________    /,/\ヾ\   / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
|__|__|__|_   __((´∀`\ )< というお話だったのサ
|_|__|__|__ /ノへゝ/'''  )ヽ  \_________
||__|        | | \´-`) / 丿/
|_|_| 从.从从  | \__ ̄ ̄⊂|丿/
|__|| 从人人从. | /\__/::::::|||
|_|_|///ヽヾ\  /   ::::::::::::ゝ/||
────────(~〜ヽ::::::::::::|/       = 完 =
741名無しさん@ピンキー:03/07/14 03:47 ID:DD+waTWx
>水色時計さん
三人とも、むちゃくちゃ可愛い!もう溶けそう…
アワレ、銀ナントカ!w
742名無しさん@ピンキー:03/07/14 06:17 ID:L8SCEnJ8
>>741 IDがデータドレイン!!
743名無しさん@ピンキー:03/07/14 14:21 ID:n4ds7HMX
けっ
744名無しさん@ピンキー:03/07/14 18:22 ID:xWd87efk
sage信仰で逝こうか
745名無しさん@ピンキー:03/07/14 22:12 ID:suNIqcMd
dendはコピペ改稿してGAスレに貼るつもりなのかな?
746名無しさん@ピンキー:03/07/14 22:58 ID:FxPL9OdD
それはないだろ、と言ってみる。
747あぼーん:あぼーん
あぼーん
748名無しさん@ピンキー:03/07/15 01:01 ID:xPmRWhEv
銀ナントカ
→銀杏 銀河 銀貨 銀行 銀環 銀髪 銀塊 銀鉱 銀山 銀子 銀製 銀幕 銀鈴 銀嶺 銀鱗 銀輪 
正解はどれ!?w




いまさらになって気付いた、銀漢って天の川の意味だったのか。 
749名無しさん@ピンキー:03/07/15 01:05 ID:YFNcwh+9
>>748
正解がない!?
750名無しさん@ピンキー:03/07/15 10:15 ID:LpMXkphu
このスレにdendという悪魔のカキコはなくなったようだ、なんとすがすがしく、そしてスレ進行の遅いことか。
751山崎 渉:03/07/15 11:03 ID:7GpObfWE

 __∧_∧_
 |(  ^^ )| <寝るぽ(^^)
 |\⌒⌒⌒\
 \ |⌒⌒⌒~|         山崎渉
   ~ ̄ ̄ ̄ ̄
752名無しさん@ピンキー:03/07/15 11:27 ID:LpMXkphu
山崎対抗age
753あぼーん:あぼーん
あぼーん
754あぼーん:あぼーん
あぼーん
755名無しさん@ピンキー:03/07/15 23:02 ID:S1uFAz7N
ベル
銀漢 銀漢 銀漢
リプ
756名無しさん@ピンキー:03/07/16 01:49 ID:JWQ8Uxub
↑大ヘタレチャンス確定目ですな!
757名無しさん@ピンキー:03/07/16 20:23 ID:QEwiGjFu
さいきん停滞してる気が...
ということで、カツをいれるためageます。
758あぼーん:あぼーん
あぼーん
759名無しさん@ピンキー:03/07/17 00:05 ID:reoysE0Y
dendのせいでここも無人に...
760水色時計:03/07/17 00:59 ID:STKFOziH
>>732

「みみる」
昴の目は据わっていた。
「なによぉ」
答えたミミルの目も据わっていた。
「つかさはわたしとねるんです。ごえんりょください」
「何言ってんの、司はあたしと寝るんだから、そっちこそ遠慮しなって」
「二人とも、け、喧嘩はやめ――」
司は止めに入ったが、無駄な抵抗だった。
泣く子と地頭には勝てぬというが、酔っ払いもその項目に追加したほうが良いかもしれない。
おまけに司自身も、前後不覚とはいかないまでも酔っているのだし。
「つかさ、いまここではっきりせんげんしてください。あなたのいちばんがだれなのかっ」
「そ、そんなこと言われても」
「このさいおっさんの存在は忘れて、あたしか昴かどっちかに決めて!」
哀れ、忘れ去られるおっさん。
「あなたにつかさはわたしません!」
「それ、こっちのセリフ!」
ていうか僕一人で寝るし、とはとても言えない。
言ったらどうなるかわかったもんじゃない。
火に油だ。
「だいいち、つかさのしーつはぬれてしまいました。ならば、わたしといっしょにべっどにねるのがとうぜんです」
「あ、そっか……」
司は納得しかけた(このあたり、酔っていることが良くわかる)が、ミミルが反論した。
「そんなの、あたしと一緒に布団で寝たっておんなじじゃん」
「あ、それもそうかも……」
司は再度納得しかけた。
761水色時計:03/07/17 01:00 ID:STKFOziH
>>760の続き

それではやはり、覚悟を決めてどちらかと寝るしかないのか?
司は迷い、昴とミミルの顔を交互に見た。
二人はきっ、と前をにらみつけて、一歩も引く様子がない。
どっちを選んでも揉めることは想像に難くなかった。
(え、選べないよ……。)
そんな司の態度に業を煮やしたのか、ミミルの語調が強くなった。
「もう、じれったいな! こーなったら意地でもあたしを選ばせてやんだから!」
それが昴を刺激してしまったらしい。
「そんなことをさせるわけにはいきません!」
そう言うが早いか、昴はこともあろうに司を押し倒した。
「あーっ、司に何すんのっ!!」
ミミルが猛然と抗議するも、昴はまったく意に介さず、器用に腕を用いて自分の身体の位置を整えた。
足が動かずとも、手はあるのだ。
「あ、あの、昴っ」
先手必勝です、と昴は重い足を布団の上に投げ出したまま、司の身体に自分の上半身を重ねた。
司の胸と腹の間辺りにちょうど昴の顔がのる感じだ。
そしてそれをミミルが黙って傍観しているわけがなかった。
「あたしだって負けないんだから!」
司はあわて、押し倒された身体を両腕を後ろ側について少し起こした。
その視界に、逆さまなミミルの顔が飛び込んできた。
762名無しさん@ピンキー :03/07/17 02:44 ID:koIhT/hu
静かに応援しておりますよ……
763名無しさん@ピンキー:03/07/17 03:52 ID:ML+2ccIT
>>水色時計殿
そんなこと言わずに続けて欲しいですがこの雰囲気じゃ・・・
たとえ別のところに移住したとしても書き続けて欲しいです
764名無しさん@ピンキー:03/07/17 15:01 ID:ihckssur
マターリした進行具合で丁度良いくらいだと思うけどな、此処は。

作家方の作品、いつも楽しみにしてます
765あぼーん:あぼーん
あぼーん
766名無しさん@ピンキー:03/07/18 02:29 ID:eTngOwdC
>水色時計さん
わくわく。いよいよでつね?w
マターリしながらお待ちしてまつ。
元々ここはゆっくりした場所だしね。
767名無しさん@ピンキー:03/07/18 21:11 ID:XRce8u7D
76841631:03/07/18 21:13 ID:lST8CZ44
769名無しさん@ピンキー:03/07/19 02:23 ID:+osKHeIe
770名無しさん@ピンキー:03/07/19 04:15 ID:z1gXrEt3
メロン板にどういけばいいのかわからん。誰か教えてプリーズ。
それと、エロパロVol2のHTML化がいつなのかもついでに。
771名無しさん@ピンキー:03/07/19 10:44 ID:tDV43G/U
漫画小説等のとこからアニメサロン板。
http://comic2.2ch.net/asaloon/
html化はあっしはしりませんぜ。
772名無しさん@ピンキー:03/07/19 15:38 ID:XXx0oIyH
前スレなら保管庫にバックアップがあるぞ
管理人さんによる修正が多少入っているみたいだけど
773名無しさん@ピンキー:03/07/19 17:33 ID:VTYQFD/a
.hackってなんでリアル側をゲ−ムにしなかったんだろう?
FPSとかADVとかで結構いける気がしたんだが...
774名無しさん@ピンキー:03/07/20 00:47 ID:hiKZOk1W
さーんきゅー
775名無しさん@ピンキー:03/07/20 13:16 ID:swIkJsa5
カモン職人!!
776名無しさん@ピンキー:03/07/20 23:59 ID:zEVzNOg4
777名無しさん@ピンキー:03/07/21 00:52 ID:Sui8J+Cl
お空の果てまでage
778名無しさん@ピンキー:03/07/21 09:42 ID:rc6LwYOO
レナ、シューゴものってないの?
779名無しさん@ピンキー:03/07/21 15:13 ID:thAr5JXM
わざとageている馬鹿がいるから誰も降臨しない訳だが
780名無しさん@ピンキー:03/07/21 21:06 ID:ikg7iwvA
781名無しさん@ピンキー:03/07/21 23:40 ID:Sui8J+Cl
職人さんコミケの原稿がんがってくださいね
782名無しさん@ピンキー:03/07/22 00:09 ID:WjMusPEg
ちょっとえっちなエルクが悪いお兄さん達にドロドロに
されたり、カイトとエルクのらぶらぶ初Hの日本伊達です
783名無しさん@ピンキー:03/07/22 18:12 ID:bPVqog3P
784名無しさん@ピンキー:03/07/23 00:54 ID:o4MMUFmi
神はまだですか?
785名無しさん@ピンキー:03/07/23 01:40 ID:WyM3fUiJ
神々も連休疲れがあるのではないか
786名無しさん@ピンキー:03/07/23 02:22 ID:R1oFGtbw
まぁ、マターリと待ちましょうや。
787名無しさん@ピンキー:03/07/24 00:13 ID:UV0f472+
KAMONSYOKUNINN!
788名無しさん@ピンキー:03/07/24 00:52 ID:EAjMdVgQ
http://www.k-514.com/sample/sample.html
  _、_      サンプルムービーか・・・
( ,_ノ` )y━・~~~ やるじゃねーか・・・
789名無しさん@ピンキー:03/07/24 07:02 ID:bmaME5g4
なぜ上げる?
790名無しさん@ピンキー:03/07/24 14:28 ID:LzHUV5rF
ガキンチョだからだ
791名無しさん@ピンキー:03/07/25 01:21 ID:t/7fALwx
もうこのスレに職人さんはいないのだろうか?
792名無しさん@ピンキー:03/07/25 09:15 ID:t4aRUXgi
ただの冬眠期だろう・・・ということにして気長に待つか。
793名無しさん@ピンキー:03/07/25 10:04 ID:zNQ+MovD
職人が来るまであげ進行でいくか?>ALL
794名無しさん@ピンキー:03/07/25 12:27 ID:aiWBIWhN
>793
やめとけ。
逆にsage進行の方が書きやすいのではないかと…
795浅羽克矢:03/07/25 13:38 ID:6h+rira1
最近スレが寂しいので...
ちょいと短いのを一発昼休み返上して書いてみますた。
但し、ぜぇんぜぇんエロくありまっしぇん!只のパロでつ。

え〜と、水色時計さんの激励を兼ねて設定をお借りして書いてありまつ。ので、こりは水色時計さんに捧げまつ。(返却も可)

でわ、情けない男の話を今から投下しまつ。
796ある男の後日談@浅羽克矢:03/07/25 13:46 ID:6h+rira1
モニターに浮かび上がる数字や文字を眺めながら、
男はそれらがちっとも頭に入って来ない事に苦悩していた。
さっきから頭に思い浮かんでいるのは少女の華奢な躯とか、
愁を含んだ表情とか...

先日、休日に街でひとりの少女を呼び止め...
それが司だと知り、彼は自分の家に招いたのであるが...

それからと言うものの時折りふいに、
その時の無防備な少女の姿や柔らかな感触が蘇って来て...
男―クリムを悩ませていたのである。

彼女の複雑な事情やら心配すべき事は他にも色々とあったが、
何故だか脳裏に浮かび上がってくるのは...
彼の、男の部分を刺激するモノばかりだった。

(イカン!何考えてんだ!集中しろ!)
眉間に指を当て、ブルブルと頭を振る。
「どうかされましたか? ....大分、お疲れの様ですね?」
部下が書類を抱えたまま男を心配そうに覗き込むと、そう言った。
「いや、何でも無い。大丈夫だ」
疲れてなんかいない。
そう、ちょっと妄想に取り付かれているだけ...
(いや...疲れているから、こんな妄想を思い描くのか?)
又も考え込む男を間の辺りにして、部下はいよいよ心配そうだ。
「もし、宜しければ続きを私が引き継ぎます。今日はもうお帰りになられては?」
自分を気遣ってくれる部下に申し訳無い心持ちだったが、
男にはありがたかった。
「すまない。そうしてくれると助かる」
「いえ、いいんです。出張からお帰りになったばかりですし、今日はゆっくりして下さい」
部下に感謝しつつ、処理中だった書類について指示し、
男は職場を後にする。
797ある男の後日談@浅羽克矢:03/07/25 13:49 ID:6h+rira1
>>796 の続き

(悩むような事じゃねぇ。そうだ、ひと汗かいて行くか)

男は会員となっているスポーツジムに向かい...
様々なトレーニングを自らに課し、へとへとになるまでたっぷりと汗をかいた。

シュワワワッーーー…
冷たいシャワーで汗を流す。
小麦色に焼けた肌に水滴が伝い、
引き締まった筋肉の上を流れて落ちていく。
熱く火照った身体を掌で軽く撫でながら、
ボーッとした頭でふと、考えてしまう。

オレは昴が好きだった...筈だ。
その昴が好きだからこそ、必要以上に司の事が気になるだけだ。
それにオレにはBTもいる...
恋愛感情は無いが、大人の関係は旨くいっている。
しかし...
最近は司の事ばかりが、頭に浮かんで離れない。
クリティカルヒットを受けたのは確かだが、
こんなに引きずるなんて...

(だが、アレは反則だぞ? そう、男なら誰だって...)

考えながら、クリムはうっかり、
あの時の事をリアルに思い出してしまった。
司の、思いのほか豊かで瑞々しい肢体と、
マシュマロの様だった感触を。
798ある男の後日談@浅羽克矢:03/07/25 13:53 ID:6h+rira1
>>797 の続き

「うっ...こんのっ馬鹿!」

男は自分の躯の中心で自己主張を始めた自身に呟いた。
健康な男性の象徴であるソコは、彼の浅黒い肌では余り焼けずに白いままの中に僅かに赤味を帯びて存在する。
しっかりと勃ち上がったソレを男は情けなくも見詰めながら、そっと手を添えて話しかけた。

「お前、一体何考えてんだよ?」

―――当然、ソレが返事をする訳は無く。
しかし、そのままでは収まりそうもなく。
仕方無しに手を動かして、処理する事にした。

扱きながら、自分の気持ちに問い掛けて探る。
昴か、司か、それともBTか?

「んっ.......はぁ...」

ジムのシャワールームで男は一人、声を殺して逝った...。
答えを見つけられぬまま...。

「今頃、何してんだろうな?」

クリムがそう呟いたその頃、司はミミルと共に昴邸を訪れていた。
そして、ミミルを含めた3人がナニをしていたかなんて、
クリムには知る由もなかったのである。

【終わっとく】
799あとがき@浅羽克矢:03/07/25 14:00 ID:6h+rira1
お粗末様でひた。
あぅ!クリムファンの皆様、石を投げないでぇ!

>水色時計さん
忙しいだろうとは思いますが、
続き非常に愉しみにしておりますのでガンガッてくらさい。
普段は名無しにて応援しとりまつ。

>住人の皆様
何卒、sage進行でおながいしまつ。
ウザイ広告や夏厨防止の為、ご協力を!
800名無しさん@ピンキー:03/07/25 16:52 ID:CqV6nGCa
水色様に了を取らずにやってもいいものか?
……と、まあ表向きは言っとくワケだが(笑)

「お前、一体何考えてんだよ?」←爆笑
801名無しさん@ピンキー:03/07/25 16:59 ID:hISfRlh2
クリムバカダナーヽ(゚∀゚)ノ

面白かったデスヨー
802名無しさん@ピンキー:03/07/25 21:57 ID:pM9tNCyp
いやよかったよ
哀愁漂う漢の背中が見えたような気がしたw
803名無しさん@ピンキー:03/07/25 21:59 ID:qk4L10YC
今更アレなんですけど「黄昏」って何て読むんですか?
オウコン?キコン?
804名無しさん@ピンキー:03/07/25 22:06 ID:t/7fALwx
>>803
どちらも違います、あれは「タソガレ」と読みます。
805名無しさん@ピンキー :03/07/25 22:13 ID:aAfOHJhV
【黄昏】
「誰(た)そ彼(かれ)の意で,人の姿が見分けにくいことから〕
夕方の薄暗いとき。(新辞林 三省堂)

検索しますた。
806名無しさん@ピンキー:03/07/25 22:22 ID:4k0HkhEp
807名無しさん@ピンキー:03/07/26 00:39 ID:LrMkAgdV
繋ぎに突発投下

「神々の黄昏」から数ヶ月。
ブラックローズが企画したオフ会はメンバーの体調や事後処理に追われる等、都合が合わず
ご破談となってしまっていた。

そして夏。
彼、バルムンクはカイトに一件のメールを発した。
内容は以前話題に上がったツーリング。
「黄昏」の後、バルムンクとカイトは度々組んでThe worldを満喫していた。
もちろんオルカも加わるがいかんせん彼のネット規制は未だ解かれていないので
三人でいる時間は微々たるもの。
そんな中、バルムンクとカイトのコンビはかのフィアナの末裔を上回るものになっていた。
先日も幾多のプレイヤーを消し炭にした限定イベントのボス「グレート・ザワン・シン外伝」を
二人で相手取り勝ってしまった。
ちなみにオルカはくそ長いダンジョンでタイムアウト。

そんなこんなでカイトにオルカ以上の親近感を持ち出していた彼はそれを実行に移す。
今年高3になる彼は学生時代の節目として彼らとの確かな繋がりが欲しかった。
自分には仲間がいた、友がいた、それを今後の糧とするべく。

―――カイトの返信は早かった。

808其の二:03/07/26 00:39 ID:LrMkAgdV
『うん。いいね、行こうよ! サイドカーに乗せてくれるんでしょ?
スッゴク楽しみだよ。
待ち合わせはバルムンクが決めて、僕はそれに合わせるから』

『期待してくれてかまわん。○○駅西の駐輪場に10時でどうだ?
俺の格好はジーンズに紺のジャケットだ。尤も、バイクで判断したほうが楽だろうが』
無邪気な文面に思わず頬を緩めながらも各旨を発した後、彼はすぐに愛馬のメンテに勤しみだした。


そして当日。
「良い日和だな。風を切るには絶好のコンディションだ」
シートに腰掛けながら、どこまでも続く頭上の蒼に呟いた。
待ち合わせまで15分。バルムンクはリアルでは未だ感じ得なかったものに捕われていた。
高揚感、とでも云おうか。
年下の、よく知っている、しかし、まったく知らない少年との邂逅に。
どう接するものか、普段どうりにするか、あるいは年上としておおらかに構えるべきか。
そんな心の動きも今は楽しい。

と、深呼吸ひとつしたところで建物の角から彼の者は現れた。
809其の三:03/07/26 00:39 ID:LrMkAgdV
「フードのパーカーに短パン、言ってたままだな」
この熱いなか何故かフードを被りつつ彼が近づいてくる。遠目でいえば160cm弱、程度の丈か。
距離10m程の所まで差し掛かるとバルムンクは再度体を強張らせた。
サイドカーを挟んで二人は対峙する。俯いたままフードの中から先に声が出た。

「バルムンク・・・さん?」
「ああ、君がカイト・・・でいいのかな?」
それを聞くと彼は顔を上げる。フードで顔の半分も見えないが。
「うん!はじめまして、でいいのかな?
間違うと恥ずかしいな、と思ってこれ被ってたけど、要らない心配だったね」
――高い声だな。変声期前か?
などと浮かべてるうちにカイトはフードを取り払う。
瞬間、バルムンクは目を見張った。

肩口までかかっている髪。硬さを見て取れない顎、首周り。
そしてそこから起因して改めて全体を映せばなんと華奢な体付きか。
安堵したように綻ぶカイトの笑顔。
どれも目の前の人物を少年と見てとる材料足りえず、思わず口をつく。

「オンナ・・・・・・・・・の子、・・・だったのか・・・」


810名無しさん@ピンキー :03/07/26 00:46 ID:LrMkAgdV
TSが好きだっ!ってことでカイト姫。
最近人少ないからさびスィね。
続きは・・・考えられるが考えてネ。夏の間突発的にやるかも。
他の神が降りないことにゃ始まらんが。

このスレTSが好きな人っていますかね?この後を書くなら先天性か後天性か
迷うところだな。
811名無しさん@ピンキー:03/07/26 04:31 ID:DTPgWk07
オンナ・・・の子、だったのか−−−−−−−−−!?(((( ;゜Д゜)))

やべぇ、カイト姫萌え(;´Д`)ハァハァ
812名無しさん@ピンキー:03/07/26 05:43 ID:tv9gegW9
普通に女の子だった、が、よかです
・・・萌えるゼ!
813名無しさん@ピンキー:03/07/26 12:08 ID:Q62UvZMw
サッカー少女カイトたん(;´Д`)ハァハァ
(;´Д`)ハァハァハァハァハァハァハァハァハァハァハァハァハァハァハァハァハァハァハァハァハァハァハァハァハァハァハァハァ…





814名無しさん@ピンキー:03/07/26 12:09 ID:Q62UvZMw
(;´Д`)ウッ… ドピュッ!!
815名無しさん@ピンキー:03/07/26 13:01 ID:Q62UvZMw
>>807-810
萌えますた。(;´Д`)
個人的には先天性も後天性もありだけど、
やっぱり「途中までオトコの子だった」ほうが好み。
ゲーム中にDDの暴走で気絶して、気がついたらオンナの子になっていたとか。
一物が引っ込んでいってアソコの形になっていくようなのは勘弁。
816名無しさん@ピンキー:03/07/26 13:04 ID:RPpzzvn3
ねえ、うちにいまだに購入特典のDVD届かないんだけど、
なんでかな?
もらってる人いる?
817名無しさん@ピンキー:03/07/26 13:09 ID:8SK6/AiP
>>807-810
TSなカイト・・・
(;´Д`)ハァハァハァハァ
818名無しさん@ピンキー:03/07/26 13:10 ID:Q62UvZMw
>>816
九月に延期とかいう噂も出ているようだけど…
うちはまだ。
819名無しさん@ピンキー:03/07/26 16:54 ID:qB2VPdpH
カイトカワイイ!
820名無しさん@ピンキー:03/07/26 18:04 ID:ilHl1v7w
821名無しさん@ピンキー:03/07/26 21:28 ID:0LeZldrI
このスレの住人はモーホー以外で萌えるのなら、なんでもOKでつ。(w

もしかしたら、萌えさえすれば男X男も大丈夫かも。(氏
822名無しさん@ピンキー:03/07/26 22:45 ID:e0n4jvDD
823名無しさん@ピンキー:03/07/27 04:01 ID:ZZ1gtVEW
明日のニージャ
824名無しさん@ピンキー:03/07/27 10:04 ID:gStaVsDq
>>803
こらこら、君のような小学生はこんな年齢制限のある板に来ちゃいけないんだよ(w
825名無しさん@ピンキー:03/07/27 11:38 ID:hH25FWcI
いまさらそんな事・・・
826名無しさん@ピンキー:03/07/27 11:46 ID:ajJuPG54
>>824
こらこら、君のような厨もこんな年齢制限のある板に来ちゃいけないんだよ(w
827名無しさん@ピンキー:03/07/27 13:12 ID:OORVBD2X
>>826
こらこら、君のようなDQNもこんな年齢制限のある板に来ちゃいけないんだよ(w
ゴメソ、これは関係ない。21歳以上ならオケ(w
828名無しさん@ピンキー:03/07/27 18:00 ID:DkJIz+xw
818ありがと
829ドラム漢:03/07/27 20:06 ID:9cNifcRp
保管庫についての連絡です。
レンタル先のスペースがドメイン変更の移行作業に入るため、29日から来月5日まで
全てのサービスが停止するとの事。恐らく閲覧不能となるでしょう。
アドレスも変更されるので、それについては運転再開後に再び連絡します。
830名無しさん@ピンキー:03/07/27 22:41 ID:e5n5hsPb
831名無しさん@ピンキー:03/07/28 16:47 ID:Fpyb39TG
>>807

あーやば。マジキモ。うざぁぁぁぁ〜

しばらくここにこれないよ

>>816
とりあえず8月まで待とう!
832名無しさん@ピンキー:03/07/28 19:16 ID:h8HzkmVY
アボーン
833あぼーん:03/07/28 19:23 ID:h8HzkmVY
=1> (省略可) </font>: <input name=mai
l size=19><br><textarea rows=5 cols=70 wrap=off name=MESSAGE>
</textarea><input type=hidden name=bbs value=eroparo><input type=hidden name=key value=1053232107><input type=hidden name=time value=1059387471>
</form><p>read.cgi ver7.09p (03/01/29)</body></html>
834名無しさん@ピンキー:03/07/29 03:29 ID:1lraHKRg
>>829
いつも乙華麗様です。面倒な作業ありがとう!

今度、暇があったらドラム漢さんのSSも読みたいので書いて下さい。
835名無しさん@ピンキー:03/07/29 09:11 ID:Gt9adtry
>>834
その書き方だと、普段は読みたくないけど自分が暇な時ならドラム漢氏のSSを読んでもいいな、というような意味にとれるぞw
836名無しさん@ピンキー:03/07/29 21:49 ID:JSgjlq8p
>>835
そーゆー意味では無くて、保管庫管理人としてお忙しいだろうと思って。書いて欲しいけど暇がないかななんて思ったもので。
確かにちょっと変な文章でしたね。失礼しました。
837名無しさん@ピンキー:03/07/29 21:51 ID:JSgjlq8p
↑834です。重ね重ね申し訳ない。
838名無しさん@ピンキー:03/07/30 20:38 ID:XwrMxZpp
保守sage
839名無しさん@ピンキー:03/07/30 23:20 ID:SJgYs7SQ
                / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
     デケデケ        | 職人さんまだー?
        ドコドコ      \
   ☆      ドムドム      ̄ ̄ ̄|/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
        ☆   ダダダダ! 
  ドシャーン!  ヽ            ♪
         =≡=  ∩_∩     ☆
      ♪   / 〃(*゜∀゜*)    / シャンシャン
    ♪   〆  ┌\と\と.ヾ∈≡∋ゞ
         ||  γ ⌒ヽヽコ ノ   ||
         || ΣΣ  .|:::|∪〓  ||   ♪
        ./|\人 _.ノノ _||_. /|\
840名無しさん@ピンキー:03/07/31 22:30 ID:gAkfVahW
黄昏の文芸作家さん、まだですか〜
841黄昏の文芸作家:03/08/01 01:48 ID:ifAnDf9m
…夏バテで…グフッ…。何かバイオリズムのせいか、やる気が…。
842名無しさん@ピンキー:03/08/01 05:54 ID:Qe6So1xg
 一陣の風が吹いた。風は地面に生える背の低い草の間を駆け抜け、
風車の羽根車をゆっくりと回転させる。
 その様子を見て、カイトは本来感じることが出来ない風の心地よさを
身体に受けた気がした。
「……ん」
 カイトの膝の上に頭を置き、安らかな眠りについているブラックローズが
微かに声を漏らした。膝枕なんてしても意味無いしそれに恥ずかしいよ、
と最初カイトは嫌がったが、ブラックローズの強弁に押し切られ現在に至る。
 何とはなしにブラックローズの方に目を向けてみると、ややくせのある
淡い桜色の髪が風にそよいでいた。
「なんか、平和だなぁ」
 カイトは誰にともなく呟く。
 八相との戦いが終わり、しばらくはごく正常なThe Worldを楽しんでいたが、
以前ほど自分が楽しんでいないことに気付いてからは次第にアクセスする
時間が減っていた。今はただ、ブラックローズや仲間と会って他愛のない
会話をするためだけにログインしている。腕輪の力もしばらく使っていない。
「平和なのは悪いことじゃ無いけど――」
 カイトの言葉を掻き消すように、再び風が吹いた。先程のものよりも強く、
カイトの被っていた赤い帽子が遠くに飛ばされてしまう。
 とりに行かなきゃ、と思ったが膝の上ではブラックローズが眠っている。
起こすのは悪い気がし、カイトは帽子が小さな赤い点になっていくのを見て
いるしかなかった。
 ――あれ、帽子って飛ぶものだっけ?
 ふと、カイトの脳裏に疑問がよぎる。いくら八相にどつかれても、弾き飛ばされても、
呪紋で身体をうち上げられても、帽子はいつもぴったりと頭にくっ付いていたはずだ。
 ――なんか変だなぁ。
843名無しさん@ピンキー:03/08/01 05:55 ID:Qe6So1xg
 カイトがそう自覚した瞬間、ブラックローズの頭の重さと彼女の体温が
しっかりと膝に伝わってきた。頭を少し動かした時の擦れた感じまで正確に。
 データドレインされたわけでもないしまさか、と思いつつ、カイトは眠っている
ブラックローズの頬を人差指でつついてみた。
 褐色の肌はぷにぷにと弾力があり、カイトがつつくとぷるんっと震えて指を押し返した。
 ちょっと面白いかも、などという悪戯心が芽生えてしまい、カイトはブラックローズが
眠っているのをいいことに身体のあちらこちらを興味本位でつつき始める。
「ひぁっ……は……ぅ、ん……っ」
 赤みの目立たない肌の色にも関わらず、はっきりと見て取れるほどに頬を紅潮させ、
ブラックローズはもどかしそうに身体をくねらせた。
 カイトは一瞬ブラックローズが起きたのかと思ったが、ただの寝言(寝喘ぎ?)
だとわかると再び調子に乗って身体をつついていく。
 つつけばつついただけ、ブラックローズは反応してくれる。
「やっ……まだ…ダメ、だってばぁっ……」
 ――どんな夢見てるのかな?
 とカイトは気になったが、ブラックローズを攻める手は休めない。
 どうして僕はブラックローズをつっつき始めたんだろう、と疑問を持つ余裕さえ
ないほどこの単純作業にお猿さんよろしくはまってしまっていた。
844名無しさん@ピンキー:03/08/01 05:58 ID:Qe6So1xg
「……カイト、何をしている?」
 どこか冷たさのある美しい声が聞こえたと同時に、カイトの首筋に何かひやりと
したものが触れた。自分の首筋に視線をやると、見覚えのある槍の刃が見えた。
 ――確か、ガルデニアにプレゼントした……えーっと、なんて名前の槍だったっけなぁ?
 カイトは必死に思い出そうとするが、槍の名前が思い出されることは永久になかった。
「……が、ガルデニア?」
「私はお前が何をしているのか聞いている。私の名を聞いた覚えはない」
 うしろを振り返れないので表情はわからないが、声には明らかに怒りが孕んでいる。
 カイトは激しく後悔した。
 思えば、ガルデニアともなつめともレイチェルとも寺島良子とも、あまつさえ人妻である
ミストラルともちゃんと関係をはっきりさせていなかった。恋愛シミュレーションか何かの
ように同時攻略し、ハーレム状態のままほったらかしにしてしまっていた。
 いま、そのツケがやって来てしまったのだろうか?
「何をしている?」
 ガルデニアの三度目の問い掛け。
 カイトの頭に『仏の顔は三度まで』という言葉がよぎった。今ここで何か答えておか
なければ首をすっぱりと切り落とされかねない。
 ブラックローズの身体触り放題という天国(?)から一転、今にも首を落とされかね
ない殺伐とした状態に陥り、カイトは前言を撤回したくなった。しかし、そんなことする
よりも先に目の前にある窮地を乗り越えなければならない。
 悩んだ挙句、カイトは言った。
845名無しさん@ピンキー:03/08/01 06:35 ID:KU65IKHs
ワクワク・・・・・・、何て言ったんだろう。
846名無しさん@ピンキー:03/08/01 14:47 ID:YvHufiLa
『黄昏』様の修羅場版かな?
なにやら面白そうなヨカーン♪
847名無しさん@ピンキー:03/08/01 18:35 ID:UwGQ4u5Z
848名無しきん@ピンキー :03/08/01 18:52 ID:SeFMz8O/
黄昏の文芸作家さん
キムチと肉を食べなさい。
オレも気になーる。早く続きを・・・
849名無しさん@ピンキー:03/08/01 19:36 ID:/uTS6zSB
「キムチと肉を食べなさい。」
その心は?
850黄昏の文芸作家:03/08/01 20:54 ID:ifAnDf9m
>>848
さっき、キムチチャーハン食ったばかりなんだが…。
851名無しさん@ピンキー:03/08/01 21:11 ID:6yaqu20Y
キムチよりとろろが良いのでは?
852名無しさん@ピンキー:03/08/01 21:16 ID:aBdKC/6o
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853名無しさん@ピンキー:03/08/01 21:27 ID:T/Yl6O1a
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854名無しさん@ピンキー:03/08/01 21:28 ID:AiU8jJDc
アイドルのお宝動画
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855直リン:03/08/01 21:28 ID:U2bDlSEJ
856名無しさん@ピンキー:03/08/01 23:24 ID:/uTS6zSB
キタ━━(・∀・)━━!!
857名無しきん@ピンキー:03/08/02 01:35 ID:ZVEWkJJ5
>>849
中国秘伝の健康術・・・うそです。
友から教えてもらった夏バテ防止だとか・・・

キムチチャーハン食ってだめなら焼肉屋へ
ソレでもだめなら手に負えん

>851のとろろもおすすめ
858名無しさん@ピンキー:03/08/02 01:36 ID:na/blJ/7
               / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
     デケデケ        | 続きまだー?
        ドコドコ      \
   ☆      ドムドム      ̄ ̄ ̄|/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
        ☆   ダダダダ! 
  ドシャーン!  ヽ            ♪
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      ♪   / 〃(*゜∀゜*)    / シャンシャン
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         || ΣΣ  .|:::|∪〓  ||   ♪
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859名無しさん@ピンキー:03/08/02 01:48 ID:ohI38MLN
vol2のやつ読みたいんだけどHTML化してないんだよな〜
860名無しさん@ピンキー:03/08/02 02:56 ID:60TspOcX
hayaku!!
861名無しさん@ピンキー:03/08/02 03:02 ID:IYH+HtV5
カイト女版は読みたいなあ
862ぼるじょあ ◆yBEncckFOU :03/08/02 04:44 ID:e3EGd7L5
     ∧_∧  ∧_∧
ピュ.ー (  ・3・) (  ^^ ) <これからも僕たちを応援して下さいね(^^)。
  =〔~∪ ̄ ̄ ̄∪ ̄ ̄〕
  = ◎――――――◎                      山崎渉&ぼるじょあ
863名無しさん@ピンキー:03/08/02 06:06 ID:CX9cn9Xd
864名無しさん@ピンキー:03/08/02 11:27 ID:5sFdl5G6
865名無しさん@ピンキー:03/08/02 12:18 ID:ADG2rghx
元の作品の対象年齢が低いだけに、モロに夏の影響受けてるな

>>859
何のために保管所があると思っている
866名無しさん@ピンキー:03/08/02 19:11 ID:u3QLmdUa
>>859
ログ見れば解るように、保管庫は移転しました。
まだ、お知らせが来ていない様なので貼っておきます。

.hack エロパロスレ保管庫
http://ginkan.?-city.tv/ ←?をeにして飛んで下さい。
867名無しさん@ピンキー:03/08/02 22:19 ID:na/blJ/7
そこにいってもHPが開けないんだが・・・
868名無しさん@ピンキー:03/08/02 23:04 ID:is+ViJqq
>>867
ログぐらい読め
あとageるな
869名無しさん@ピンキー:03/08/02 23:35 ID:9UG8UIym
870名無しさん@ピンキー:03/08/03 01:21 ID:k4MsSFwk
>>867
厨か?ログの見方もわからんの?
871ドラム漢:03/08/03 11:04 ID:XgBoTAUm
変更後のアドレスで一応は見れるようですが
レンタル先から作業完了の通知が来ていないため、こちらでの連絡は控えていました
一つのサイト程度と言っても、調整中の鯖に無闇に負担掛けるわけにもいきませんし

作業完了後のアドレスは>866の通りになります(866氏d)
872名無しさん@ピンキー:03/08/03 13:09 ID:cny2lvEx
873名無しさん@ピンキー:03/08/03 18:18 ID:xANVv0xR
なんか折れのところは昨日行けてたのに今日行けねーぞ
なんでだ?
874名無しさん@ピンキー:03/08/04 01:28 ID:hyD0CqoA
知らん
875名無しさん@ピンキー:03/08/04 02:16 ID:rgEOs/6K
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876名無しさん@ピンキー:03/08/04 07:17 ID:EIDSKTa6
業者よりタチの悪い馬鹿が来ているんだな。これじゃ職人が降臨できなくても仕方ない
後1ヶ月は保守を覚悟しないと駄目なのか…

>>873-874
しかし1つ2つ前のログも読めないらしいな。せめてまともにsageてくれ、小学生
877名無しさん@ピンキー:03/08/04 07:19 ID:aMST7wYs
このスレのサイズもそろそろ・・・だし
夏場は職人にも鋭気を養っていただきましょう
878名無しさん@ピンキー:03/08/04 10:06 ID:eqEPXUPq
寺島良子と昴様を、まとめていただく外道なカイトを希望
879名無しさん@ピンキー:03/08/04 11:32 ID:4CxFzgEB
880名無しさん@ピンキー:03/08/05 08:10 ID:V08d594R
881名無しさん@ピンキー:03/08/06 00:35 ID:6v6oUuwK
882名無しさん@ピンキー:03/08/06 05:45 ID:9WXzrVPd
883名無しさん@ピンキー:03/08/06 14:55 ID:DDNzmlaz
884名無しさん@ピンキー:03/08/06 19:22 ID:1i5dvHfy
ホシュ
885名無しさん@ピンキー:03/08/06 22:49 ID:Jg8kvhC8
886名無しさん@ピンキー:03/08/06 22:50 ID:P0iP9/qD

ものすごい数のサンプルと画像を集めてみました。モロ
動画系サンプル集、新たにアップ!
こきすぎ注意
http://www.geocities.co.jp/Hollywood/5848/ero_03.html
887名無しさん@ピンキー:03/08/07 00:37 ID:pVdca4vy
888名無しさん@ピンキー:03/08/07 01:43 ID:2uIPR+ov
次スレ立てる準備した方がいいんじゃないの?
889名無しさん@ピンキー:03/08/07 01:43 ID:pVdca4vy
890名無しさん@ピンキー:03/08/07 08:17 ID:YaElaHK9
891名無しさん@ピンキー:03/08/07 14:21 ID:xk8mXO7T
>>888
お前に任せた
892名無しさん@ピンキー:03/08/07 16:37 ID:KYjOCoRg
893名無しさん@ピンキー:03/08/07 19:08 ID:8cHNonRa
業者大杉
894名無しさん@ピンキー:03/08/08 00:45 ID:b+L46aP/
895名無しさん@ピンキー:03/08/08 02:37 ID:LveXrZtE
896名無しさん@ピンキー:03/08/08 12:27 ID:6vIyMbEH
新スレ立ててくれぇぇぇぇぇ!!
漏れは立てすぎで立てられねぇ…
897名無しさん@ピンキー:03/08/08 12:56 ID:Etej3OJi
898名無しさん@ピンキー:03/08/08 16:08 ID:RJe2aOQg
899名無しさん@ピンキー:03/08/08 18:26 ID:RJe2aOQg
900名無しさん@ピンキー:03/08/08 18:46 ID:lYIKW9M6
つーか何故この半端な時期に次スレ?
レスが950か、容量が470越えた辺りで十分だと思うが
テンプレは保管庫にあるのだし、時期が来たらこのスレに貼り付ければいいだろう
901名無しさん@ピンキー:03/08/08 20:52 ID:7TO/3M+O
900
902名無しさん@ピンキー:03/08/08 21:21 ID:5KEYbrfY
その前にウザイ広告の削除依頼でも出せば、もう暫く持ちそう...
新作が投下される気配が無い今、移行しても即死判定受けそうだし。
903名無しさん@ピンキー:03/08/08 21:53 ID:nyHagwPs
904名無しさん@ピンキー:03/08/08 22:55 ID:6vIyMbEH
業者が宇材からさ…
新スレ立てても変わらない…か?
905名無しさん@ピンキー:03/08/08 23:42 ID:JYTNj+I3
救性主の降臨を待つ
906名無しさん@ピンキー:03/08/09 00:36 ID:gz1j/Qac
907名無しさん@ピンキー:03/08/09 04:56 ID:hJcZ3ASZ
つーか、もうこのスレいらんのじゃないか・・・?
908名無しさん@ピンキー:03/08/09 08:10 ID:mt4Ah/ui
909名無しさん@ピンキー:03/08/09 11:36 ID:5UCxGIiu
葉鍵板の「葉鍵的SSコンペスレ」を見て思いついて、この板でも
「コンペ」を企画してます。
第1回目のお題は「初体験」。締め切りは8/20のAM8:00までです。
詳しいルールは、下記のスレにありますので、ご一読の上、
是非とも投稿してください。お願いします。
URLはこちら
http://www2.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1060124470
910名無しさん@ピンキー:03/08/09 11:44 ID:zzRjwnLp
911名無しさん@ピンキー:03/08/09 16:28 ID:zzRjwnLp
912名無しさん@ピンキー:03/08/09 19:17 ID:zzRjwnLp
913名無しさん@ピンキー:03/08/09 21:15 ID:aU/9XIOy
水色時計さん。お忙しいのでしょうか?
台風や地震や色々あったので、もしや被害にあわれたのではないかと心配です。続き愉しみにしてますのでガンガッテくらさい。
914名無しさん@ピンキー:03/08/10 01:03 ID:mzXXsDrf
そろそろ埋め立てに入りましょう
915名無しさん@ピンキー:03/08/10 01:39 ID:+Rn7/8rI
埋め+業者釣り
916名無しさん@ピンキー:03/08/10 05:45 ID:DXS3Td/a
917名無しさん@ピンキー:03/08/10 07:30 ID:DXS3Td/a
918名無しさん@ピンキー:03/08/10 09:22 ID:5OL77VBb
あれ?もう次スレ出来たの?
919名無しさん@ピンキー:03/08/10 12:18 ID:DXS3Td/a
920名無しさん@ピンキー:03/08/10 13:18 ID:oFg+dSJS
>>918
.hackで検索かけたけど、無いみたい…
新スレVol.4を立てて、ゲーム同様4で終わらせてもいいんでない?
921名無しさん@ピンキー:03/08/10 13:18 ID:oFg+dSJS
ついでsage。
922名無しさん@ピンキー:03/08/10 15:44 ID:1bKZs8Xx
923名無しさん@ピンキー:03/08/10 18:26 ID:bxQSh4Su
924名無しさん@ピンキー:03/08/10 21:49 ID:+0NVnI2U
職人方は本当に忙しいのかもな
プロバイダ規制の憂目に遭ったとしてたら、保管所に伝言くらいあってもいいはずだが

>914-915 = >873-874
どういうつもりだか知らんがメル欄にage入れて荒らすなよ、小学生
925名無しさん@ピンキー:03/08/10 23:13 ID:bxQSh4Su
926名無しさん@ピンキー:03/08/11 01:03 ID:B1aARMSz
>>924
しね
927名無しさん@ピンキー:03/08/11 01:19 ID:t55SknKG
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928名無しさん@ピンキー:03/08/11 08:05 ID:27ISNCan
929名無しさん@ピンキー:03/08/11 10:39 ID:LevkertT
>>924
やっぱり>>926は小学生だったようです。
“しね”だって(プッ とにかくsage
930名無しさん@ピンキー:03/08/11 14:28 ID:tT7GC+PC
sagesagesagesagesagesagesagesagesagesagesagesagesagesagesagesage
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sagesagesagesagesagesagesagesagesagesagesagesagesagesage
sagesagesagesagesagesagesagesagesagesagesagesagesagesagesagesagesage



sagesagesagesage



sage?


????????????????????????????????????????????????????????????????
931名無しさん@ピンキー:03/08/11 15:08 ID:u5gDc8Xg
932名無しさん@ピンキー:03/08/11 15:37 ID:tT7GC+PC
sagesagesagesagesagesagesagesagesagesagesagesagesagesagesagesage
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sagesagesagesage



sage?


????????????????????????????????????????????????????????????????
933名無しさん@ピンキー:03/08/11 15:47 ID:tT7GC+PC
ageageageageageageageageageageageageageageageageageage
ageageageageageageageageageageageageageageageageageage
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934名無しさん@ピンキー:03/08/11 15:47 ID:tT7GC+PC
ID:u5gDc8Xg
935名無しさん@ピンキー:03/08/11 16:51 ID:457AdXg2
上げておこうか
936名無しさん@ピソキー:03/08/11 17:49 ID:Rkv+Tu8e
ageとメール欄にいれても上がるんじゃ無いんだよな、確か。
どうだったっけ?
937名無しさん@ピンキー:03/08/11 20:04 ID:u5gDc8Xg
938名無しさん@ピンキー:03/08/11 20:06 ID:OG7oon8q
はやく次スレ立てたほうがいいぞ
939名無しさん@ピンキー:03/08/11 20:14 ID:TRzDddRU
新作入荷が早く ジャンルも豊富!!
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940名無しさん@ピンキー:03/08/11 21:36 ID:S+W1K4DG
941名無しさん@ピンキー:03/08/12 00:56 ID:4EfYhluE
だれか、新スレ立ててください。おながいしまつ。
942名無しさん@ピンキー:03/08/12 00:57 ID:8fxbDMBe
943名無しさん@ピンキー:03/08/12 01:16 ID:IzdrEfM+
>>950がたてる方向で
944名無しさん@ピンキー:03/08/12 02:08 ID:KfhcmBE8
新スレがたってもいないのに、無理やり埋め立てようとするのは止めましょう。ここは他板とは違うんですから。
945名無しさん@ピンキー:03/08/12 03:58 ID:JIVhljzW
新スレもなにも、このまま埋め立てて封印してしまうのが一番な気がするのだが
946名無しさん@ピンキー:03/08/12 05:44 ID:4EfYhluE
>>945
君は職人方の作品の続きを読みたくはないのかね?
そもそも埋め立ててしまったら職人方の書きかけの作品も終わってしまうではないか。
947名無しさん@ピンキー:03/08/12 05:45 ID:8fxbDMBe
948名無しさん@ピンキー:03/08/12 07:45 ID:lA6BhiWl
うむ、その通り
949名無しさん@ピンキー:03/08/12 08:34 ID:7oyTs4qp
950名無しさん@ピンキー:03/08/12 09:14 ID:GtaDdUVH
951名無しさん@ピンキー:03/08/12 09:18 ID:lA6BhiWl
950は広告でした
952名無しさん@ピンキー:03/08/12 11:16 ID:4EfYhluE
じゃあ955が…ってやってたらいたちごっこだな。
職人方の意見も聞きたいが居らなんだからなぁ…
953名無しさん@ピンキー:03/08/12 14:34 ID:SfbGUKD9
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954名無しさん@ピンキー:03/08/12 18:22 ID:CMJ5GT0V
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220.144.187.170 , Air1Aaw170.ngn.mesh.ad.jp?
955名無しさん@ピンキー:03/08/13 07:39 ID:9uH+5/Gj
956名無しさん@ピンキー:03/08/13 09:09 ID:a+vlAWad
>>955
IDがグッジョブ
957名無しさん@ピンキー:03/08/13 12:36 ID:b541RhKd
ume
958名無しさん@ピンキー:03/08/13 18:32 ID:fxwVu0bF
以降はage進行で行きます
959名無しさん@ピンキー:03/08/13 21:38 ID:fxwVu0bF
1000までの道のりはまだまだ遠い
960名無しさん@ピンキー:03/08/13 22:13 ID:fxwVu0bF
960
だが1000には遠し
961名無しさん@ピンキー:03/08/14 05:40 ID:8erOqMDE
なぁ、945まで減ってないか?
962名無しさん@ピンキー:03/08/14 11:12 ID:phWFhJ/L
うんにゃ?
963名無しさん@ピンキー:03/08/14 13:04 ID:plFf/GGM
964名無しさん@ピンキー:03/08/15 14:27 ID:+OSMOstk
965山崎 渉:03/08/15 16:00 ID:4fmQeeOf
    (⌒V⌒)
   │ ^ ^ │<これからも僕を応援して下さいね(^^)。
  ⊂|    |つ
   (_)(_)                      山崎パン
966名無しさん@ピンキー:03/08/15 19:36 ID:+OSMOstk
967名無しさん@ピンキー:03/08/15 20:46 ID:zzLU4eJw
とりあえず埋めるべ
968名無しさん@ピンキー:03/08/16 00:06 ID:lPe0AW7K
埋め埋め
969名無しさん@ピンキー:03/08/16 17:07 ID:hi2wQyBP
保守
970名無しさん@ピンキー:03/08/16 17:50 ID:4HvDlj/S
ここで保守ってもいみないべ
埋め埋め
971名無しさん@ピンキー:03/08/16 22:36 ID:WYQbAZGi
埋めー(゜Д゜)
972名無しさん@ピンキー:03/08/17 10:54 ID:cAYiVmYI
梅、うめー(>3<)
973名無しさん@ピンキー:03/08/17 22:14 ID:H7/SFPN5
アダルト高校生プライベトサイト!!
http://www.kogalu.com/sou/koukousei/
974名無しさん@ピンキー:03/08/18 20:24 ID:6p6B1C0U
埋め立てたいのならばage進行のほうが埋まりやすいですよ
975名無しさん@ピンキー:03/08/18 20:44 ID:qmI829LG
埋め(・3・)エェー
976名無しさん@ピンキー:03/08/18 21:04 ID:Q4XXklDy
アダルト高校生プライベトサイト!!
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218.41.123.78 , p297b4e.t128ah00.ap.so-net.ne.jp ?
977名無しさん@ピンキー:03/08/18 23:16 ID:ipegLQez
埋めage
978名無しさん@ピンキー:03/08/18 23:17 ID:ipegLQez
癖でsageてしまった・・・今度こそage
979名無しさん@ピンキー:03/08/20 19:28 ID:23bwO2rd
まあいずれにせよ2ちゃんではどこの板でもスレのレス数が980を超えると
dat落ち対象になり、24時間以上新規投稿がないと板自体の圧縮が行われ
なくても自動的にdat落ちする仕様になっている訳だが。

つまり980超えたら1日1レスすれば20日は持つ訳だ。
(どうせその前に先に完走してしまうだろうが)
980名無しさん@ピンキー:03/08/21 02:27 ID:WDhjl3+n
埋めてみるか
981黄昏の文芸作家:03/08/21 02:45 ID:jXUYBDDw
記念カキコ。こんな時間まで起きてる俺って…。
982名無しさん@ピンキー:03/08/21 07:39 ID:HNcR30a/
>>946
知らなかった…
ってな訳で記念カキコ。
983名無しさん@ピンキー:03/08/21 13:10 ID:3ZocOmkX
パピコ
984名無しさん@ピンキー:03/08/21 13:59 ID:fDUKmmoe
q
985946:03/08/21 22:28 ID:q3QxJeHR
>>982
なにが知らなかったのと言ってみるカキコ。
986名無しさん@ピンキー:03/08/21 23:18 ID:qCBgLEaE
埋め立て
987名無しさん@ピンキー:03/08/21 23:19 ID:qCBgLEaE
とにかくうめる!
988名無しさん@ピンキー:03/08/21 23:19 ID:qCBgLEaE
dat落ち目指して
989名無しさん@ピンキー:03/08/21 23:51 ID:qCBgLEaE
        まもなくここは 乂1000取り合戦場乂 となります。

      \∧_ヘ     / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 ,,、,、,,, / \〇ノゝ∩ < 1000取り合戦、いくぞゴルァ!!       ,,、,、,,,
    /三√ ゚Д゚) /   \____________  ,,、,、,,,
     /三/| ゚U゚|\      ,,、,、,,,                       ,,、,、,,,
 ,,、,、,,, U (:::::::::::)  ,,、,、,,,         \オーーーーーーーッ!!/
      //三/|三|\     ∧_∧∧_∧ ∧_∧∧_∧∧_∧∧_∧
      ∪  ∪       (    )    (     )   (    )    )
 ,,、,、,,,       ,,、,、,,,  ∧_∧∧_∧∧_∧ ∧_∧∧_∧∧_∧∧_∧
      ,,、,、,,,       (    )    (    )    (    )    (    )

990名無しさん@ピンキー:03/08/22 01:44 ID:S+EJPBGf
q
991名無しさん@ピンキー:03/08/22 01:54 ID:oRh4FgwS
991
992名無しさん@ピンキー:03/08/22 01:54 ID:oRh4FgwS
992
993名無しさん@ピンキー:03/08/22 01:55 ID:oRh4FgwS
九百九十三
994名無しさん@ピンキー:03/08/22 01:55 ID:oRh4FgwS
きゅうひゃくきゅうじゅうよん
995名無しさん@ピンキー:03/08/22 01:59 ID:oRh4FgwS
995
996名無しさん@ピンキー:03/08/22 01:59 ID:oRh4FgwS
996
997名無しさん@ピンキー:03/08/22 02:00 ID:oRh4FgwS
九百九十七
998名無しさん@ピンキー:03/08/22 02:00 ID:oRh4FgwS
きゅうひゃくきゅうじゅうはち
999名無しさん@ピンキー:03/08/22 02:01 ID:oRh4FgwS
次で1000だ。
誰かとれ!
1000名無しさん@ピンキー:03/08/22 02:19 ID:HQMaVptO
000
10011001
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もう書けないので、新しいスレッドを立ててくださいです。。。