「無題」
その日ニホンちゃんはエリザベスちゃんの屋敷に招待されていた。クラスの皆を呼んでお茶会をする
らしい。
ニホンちゃんはその誘いを受けた。そして振袖と袴を着て喜んでエリザベスちゃんの屋敷に向かった。
「ようこそ」
ブレザーに短めのタートンチェックのエリザベスちゃんが出迎えた。
だが屋敷に着いた時ニホンちゃんは不思議な事に気付いた。
「あれ、何で……?」
クラスの皆は誰もいない。それどころかエリザベス家の人達もいない。
「さあ、こちらですわ」
だがエリザベスちゃんはそれに構わず彼女を屋敷の奥へ導いていく。
「皆は・・・・・・?」
「まだですわよ」
エリザベスちゃんはこちらを振り向かずに答えた。だがその声は何処か楽しげである。そう、
まるで獲物を捕らえた猫のような。
(エリザベスちゃん、普段と違う……)
ニホンちゃんは内心そう思った。だが内気な彼女はそれを表立って言おうとはしない。
やがて彼女はエリザベスちゃんの部屋に案内された。そこで扉の鍵を閉める音がした。
「えっ、何で鍵を……?」
彼女は振り向いた。そして疑問の言葉を出した。だがそれを全て言う事は出来なかった。
不意にエリザベスちゃんが抱き付いてきた。そしてベッドに押し倒される。
「えっ……!?」
ニホンちゃんは最初何が起こったか理解出来なかった。だがエリザベスちゃんの
唇が自分の唇と重なり事態をようやく理解した。
「やっ……!」
ニホンちゃんは咄嗟に唇を離した。そして必死に逃げ出そうとする。
だが彼女の力は強かった。ニホンちゃんの両手を完全に押さえ付けていた。
「ど、どうして……!?」
ニホンちゃんはエリザベスちゃんを見た。彼女は子供とは思えぬ妖艶な笑みを
浮かべて言った。
「わたくしこの時を待っておりましたの」
「えっ……!?」
ニホンちゃんはその言葉の意味がわからなかった。
エリザベスちゃんはその彼女に言った。
「貴女がわたくしのものになる日を」
「な、何で!?わたし達女の子同士よ、そんな……」
エリザベスちゃんはその言葉に構わずニホンちゃんの長い髪を掻き分けその耳を
舐めはじめた。
「あっ……」
その舌の動きにニホンちゃんの動きも言葉も止まった。
耳の後は首筋を舐めていく。そしてその淡い桃色の振袖の胸をはだけさせる。
小さいが形のいい胸が現われた。そこにある二つの桃色の乳首を摘んだ。
「あっ」
ニホンちゃんは乳首を摘まれ反応した。身体を少しのけぞらせた。
指だけではなかった。今度はその乳首を舐めだした。
「うっ……くっ……」
ニホンちゃんはエリザベスちゃんの栗色の髪を掻き抱いて身悶えている。エリザベスちゃんは
それを上目遣いに見ながら満足そうに微笑んだ。
「いかがでして、わたくしの舌は」
「そ、そんな事……」
ニホンちゃんは言葉を発せなかった。
貴女をいただくのはわたくしだけ。他の者には渡しませんことよ」
「そ、そんな、何故……」
エリザベスちゃんは緋色の袴に手をやる。そしてその帯を解きはじめた。
だがそれを止められなかった。ニホンちゃんはエリザベスちゃんの責めに
もう抵抗出来なかった。
袴が脱がされる。その下から白い可愛らしいショーツが出て来た。
「もうこんなに濡らして……」
エリザベスちゃんはショーツの上からニホンちゃんの秘唇を撫でた。ニホンちゃんの
身体がビクッ、と反応する。
その豆の部分も口の部分も撫でる。ニホンちゃんはハァハァと息を荒わげだした。
エリザベスちゃんはショーツの上から舐めだした。その舌で上から下まで丹念に
舐める。
「どうでして、これで止めてさしあげてもよろしくてよ」
彼女は意地の悪い笑みを浮かべて言った。
「そんな……」
ニホンちゃんは汗でその長い髪を身体に纏わらせながら身悶えしつつ言葉を出した。
「やめてさしあげましょうか?」
「いや……」
彼女は遂に言った。
「今何か言いまして?」
エリザベスちゃんは自分のブレザーを脱ぎカッターをはだけさせながら尋ねた。
その顔はニホンちゃんを見下ろしながら微笑んでいる。
「続けて……」
ニホンちゃんは言った。
「今何て?」
エリザベスちゃんはあえて意地悪く尋ねた。
「もっと、最後までして・・・・・・」
ニホンちゃんは遂に言った。エリザベスちゃんはそれを聞いて満足気に微笑んだ。
「よろしくてよ」
そう言って唇を重ねる。舌と舌を絡みつかせる。
「はぁ・・・・・・」
二人は息を吐いた。熱い吐息が重なり合う。
「それでは・・・・・・」
カッターを着たままブラを外す。そしてタートンチェックのスカートに手を入れ
白いショーツを脱ぎ捨てた。
「行きますわよ」
ニホンちゃんの上に覆い被さりその足を取った。そして股の間に入り込んで来た。
「んっ……」
その下の唇と唇を合わせた。二人の全身をえも言われぬ快楽が走った。
「…………!」
二人はその身を思いきりのけぞらせた。最早声にはならなかった。
快楽が去らないうちにエリザベスちゃんは腰を動かし始めた。二つの口から愛液
が溢れ出て来る。
「どうでして、わたくしの味は」
エリザベスちゃんは自分の下で喘ぐニホンちゃんに問い掛けた。
「いい、いい……」
ニホンちゃんはもう声にならない。激しく頭を振りエリザベスちゃんの胸や背に
手を回す。そして喘ぎ声を出すだけだった。
「い、いきそう……」
ニホンちゃんは暫くして声を出した。
「よ、よろしいですわ。そろそろわたくしも……」
エリザベスちゃんも声を出した。彼女の栗色の髪もその白いきめ細かな肌に纏わり付いていた。
「い、いく!」
「よ、よろしいですわ、一緒に!」
「エ、エリザベスちゃん!」
「ニ、ニホンさん!」
二人は同時に絶頂に達した。そしてエリザベスちゃんはニホンちゃんの上に倒れ込んだ。
「はじめてだったのに……」
ニホンちゃんはベッドから出て着物を着ながら言った。
「あら、わたくしもですわよ」
エリザベスちゃんはベッドの中で寝転びながら言った。
「じゃあなんでわたしと……」
ニホンちゃんは尋ねた。
「貴女のお祖父様とわたくしのお祖母様の話はご存知ですわね」
「うん」
ニホンちゃんはコクリ、と頷いた。
「あの叶えられなかった二人の想いを実現させる為に……。ずっと待ってましたの」
「それだけ?」
ニホンちゃんは再び尋ねた。もう服は着終えている。
「それだけでわたしと寝たの?」
「……いいえ」
エリザベスちゃんはその言葉に頭を振った。そしてベッドから起き上がり
ニホンちゃんの頭を抱き寄せてその耳元で囁いた。
「貴女がいとおしいから……。それでは駄目でして?」
その瞳はもう濡れていた。
「……ううん」
ニホンちゃんは彼女の手に自分の手を重ねた。そしてエリザベスちゃんを
抱き締めて言った。
「わたしも……エリザベスちゃんが好き」
「ニホンさん……」
彼女の性格は知っている。自分の気持ちに合わせてそう言っただけかも知れない。
だが彼女はそれで充分だった。長年の想いをここに適えられたのだから。
Fin
ここでも書いてみました。エロははじめてなのでどうかなあ。元ネタはまあ日英同盟
ですが基本的に可愛い女の子同士のからみです。ちょっと僕は男の子と女の子は相手が
特定されるのであれですが。女の子同士だと快く書けるな。
よろしければ御意見御感想お願いします。
冒頭部分がただの状況説明であり、小説になっていません。
他人様に文章を読んでもらうからには冒頭のつかみが重要です。
まずは背景描写から入れゆっくりと人物にフォーカスをあわせるような描写をしてみましょう。
「ニホンちゃん」や「エリザベスちゃん」と繰り返され文章のテンポが悪くなっています。表現に幅を持たせるため代名詞を使用したり、読者に周知なら省略してみるのもいいかもしれません。
基本的に描写不足が目立ちます。台詞量とのバランスを考えつつ、状況を文章で説明してください。
いささか情緒的に流している感はありますが、オチは悪くないです。
このレベルの文章を冒頭から書けるようにしてください。
うわっ・・・
>熱血君
"どのあたりが"元ネタ日英同盟なのでしょう?
元ネタは一応出しましたがはっきり言って元ネタは殆どキャラだけの百合のお話です。あくまでヒントです。
しかしエロパロも難しいな。次作はもっといいの書きます。といっても僕は百合しか書けそうにもありませんが。
つーかageんなよ・・・
すいません、忘れてました。
>649
目欄にきっちりageと入力しといて、忘れてたもへったくれもないと思うが…。