あずまんが大王のエロいのないんかねぇ -New4−

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1名無し君子
22:03/01/12 16:51 ID:A19Fzt0Y
2
3名無しさん@ピンキー:03/01/12 17:33 ID:sozszzRB
わ〜い、やっと新スレがたった〜
4あぼーん:あぼーん
あぼーん
5あぼーん:あぼーん
あぼーん
6vv:03/01/12 23:33 ID:4/wGye6i
http://profiles.yahoo.co.jp/tengaiten2002
★チャットしませんか??★
7名無しさん@ピンキー:03/01/13 04:01 ID:D9EPBZBX
建ったとたんに業者の嵐・・・だめぽ(;´д⊂)

前スレの神は何処へ・・・
8名無しさん@ピンキー:03/01/13 07:18 ID:8AQ4Eyhv
皆の者!あきらめるな。このスレを守れ!
9ジュニアン:03/01/13 10:19 ID:E/7/bQLW
マヂで神様の光臨しておくんなまし!
光臨したあかつきには
齢17年の人生を
割腹して
おわらせますから!
10名無しさん@ピンキー:03/01/13 11:31 ID:Z3L4Iqv9
>9
BBSPINKは21歳未満立ち入り禁止
日本語わかりますか?
11名無しさん@ピンキー:03/01/13 17:51 ID:mYeEavQH
神降臨期待age
12あぼーん:あぼーん
あぼーん
13名無しさん@ピンキー:03/01/13 19:25 ID:cEw5gTiH
sage
14名無しさん@ピンキー:03/01/14 00:47 ID:n+YODXJ0
来るのは業者ばかりなり・・・
だめぽ(;´д⊂)
15名無しさん@ピンキー:03/01/14 03:36 ID:l4i1f/61
負けるもんか! age!
16名無しさん@ピンキー:03/01/14 04:34 ID:/8SDlOWz
http://www2.bbspink.com/test/read.cgi/erocomic/1042485824/

面白い事になってる(藁)bb
17名無しさん@ピンキー:03/01/14 16:42 ID:YNZOPEIp
age!
神よ来い!
18賊,大阪純愛:03/01/14 19:02 ID:3VNGjpKm
「あぁー…、終わった終わったー」
ホームルーム終了のチャイムがなるやいなや、俺はため息混じりに唸った。いやいや終わっていない。高校も3年目、それもいよいよ受験の季節だ、帰ってからも勉強しなくてはならない。
「長谷川ー、長谷川ー」
「ん?」
だれだと振り向くと昔ながらの顔なじみがいた、最近髪を切った滝野だ。
「なんだよ、なんか用か?」
俺は心底だるそうに答えた、今の呼び方は人にものを頼むときの呼び方だった。ただでさえ疲れてるのに、こいつの相手は勘弁だ。
「そんなうざそうにするなよ。今日大阪休みじゃん、あんたこれ届けてくんない?」
滝野が今日配られた授業のプリントを俺に出してきた。
「はぁ…あんで俺が?…おまえが届けにいけよ…」
俺はあくび混じりにそういった。
19賊,大阪純愛:03/01/14 19:04 ID:3VNGjpKm
「いいじゃん、あんたらつき合ってんでしょ?」
「はぁ?」
俺は滝野の少々予想外の発言に少し口ごもった。体育館倉庫の事もあった手前、はっきりと違うともいえない。というかなんで滝野が知ってるんだ?
「な、だれに聞いたんだよ!?」
「だれって…見てりゃだれでもわかるよ。多分みんな知ってるよ」
「そ、そうなのか?…」
一応学校等では、そういうそぶりは見せなかったつもりだが、なんともこういう事は隠せないものなのかどうなのか、男と女が一緒にいたら即恋人だと思われる、今日の日本の性質なのか、そういえば北朝鮮って南とかあるんだろうか。
「それにしてもさ…」
「な、なんだ?」
俺が混乱して訳のわからないことを考えている時に滝野が割って入った。
20賊,大阪純愛:03/01/14 19:05 ID:3VNGjpKm
「変わったよね、あんたも大阪も。っていうかあんたは昔に戻った感じ」
「昔?」
いつになく滝野はしみじみとした様子で言った。
「ほら、あんなことがあってから、あんたばかみたいにつっぱっちゃって。
一人ですさんでたじゃん、でも高校に入って、大阪がきて、少し前みたいに笑うようになった」
俺は少し黙り込んだ。滝野の言っているのは多分俺の両親のことだろう。
両親と言っても母親のほうは顔もおぼえてない。俺が生まれてまもなく亡くなったらしく、
写真も親父が全部処分してしまっていたからだ。
親父も俺の記憶の範囲では酒ばっか食らっていたどうしょうもない親父だ。
そのせいで肝硬変で死んだ。
これは小学4年くらいの時だったから滝野が言っているのはこっちの事だろう。
まぁ親父の事はあまり好きではなかったけど。幼い頃から唯一家族と呼べる存在だったのだから、死んだ時は悲しかった。
21賊,大阪純愛:03/01/14 19:06 ID:3VNGjpKm
「親父の事か?」
「うん、みんな結構心配してたんだよー、よみや他のやつらも」
「そうだったのか」
これは少し意外だった。あのころの俺って不良っぽかったからな。
「だからさ、大事にしてあげなよ、大阪のこと」
「………春日は、別に」
「いいじゃん別に、隠す事ないって!」
滝野は俺の背中をばんばんたたいた。
「いてて!何すんだよ」
「いーからいーから、じゃあこれ、頼むわ!」
滝野はプリントを俺に押しつけて、さっさと廊下へ出ていってしまった。
「お、おい滝野!」
俺が呼び止めようとしたときにはもう滝野の姿はなかった。
「あいつあんなに早かったか?」
なんだか走り去る時に、滝野の頬を雫がしたたり落ちるのを見た気がした。多分気のせいだと思う。
22賊,大阪純愛:03/01/14 19:07 ID:3VNGjpKm
「はぁ…なんで俺が…俺はあいつの保護者じゃないっつの」
俺は結局春日の家にプリントを届ける羽目になった。
(他人の家って苦手なんだよなぁ)
何を隠そう俺は他人の家があまり好きではなかった。
というか知り合いの親が苦手だった。なんというか、変に気を使ってしまうのだ。
あと敬語を使うのが苦手だった。小さいときはまあ敬語を使わなくても許される感じがするだろう。
だが中学生や高校生になってくると話は別だ。
人の親に向かっていきなりため口というわけにもいかない。
だから極力話さくてもいいように勤めるのだ。
我ながら世渡り下手だと思が、でも根っからのそれなのでしょうがない
23賊,大阪純愛:03/01/14 19:08 ID:3VNGjpKm
春日の家までもうすぐだ。
(そういえば春日の親ってみたことねーな)
俺は倉庫の事での事を思い出した。とりあえず妊娠は免れたが、
責任とってもらうの印象がちょっと強かった。俺は自分がスーツを着て、
「娘さんを下さい!」とか頭を下げている姿を想像した、
というか想像できなかった。こういう事に関しては俺もまだまだガキってことかもしれない。
24賊,大阪純愛:03/01/14 19:08 ID:3VNGjpKm
「あぁ、長谷川くん、いらっしゃい」
家に着くと春日が迎えてくれた。見慣れた顔が出てきて、俺は安堵のため息をついた。
「ほら今日配られたプリント届けにきてやったぞ」
俺は鞄からプリントを出し、春日に手渡した。
「え、ありがとう、わざわざごめんなぁ」
「いいよ別に、それより具合はもういいのか?」
「うん、もう大丈夫みたいや。明日は学校いけそうやで」
「そうか、まぁ無理すんなよ。じゃあまた明日な」
「あ、ちょっとまって」
俺が帰ろうと踵を返した瞬間春日が言った。
「あの、せっかくやしちょっと上がっていかへん?」
「えぇ?」
俺は少し躊躇した、少しぐらいならと考えたが、やっぱりだめだ。
だいぶ良くなったといってもまだ病み上がりだ。おとなしくねていたほうがいい。
「だめだ、病み上がりが重要なんだよ。おとなしく寝てろ」
「えーやんか、ちょっとくらい。私大丈夫やで」
「だめだよ。寝てろ」
「ほんなら、長谷川くん一緒にねよーな」
25賊,大阪純愛:03/01/14 19:09 ID:3VNGjpKm
気がついたら、俺は春日の部屋のベッドで横たわっていた。
隣には春日もいる。まぁ仕方がないだろう。俺だって男だ、
彼女に一緒に寝ようと言われてそのまま帰れるほどの理性は持ちあわせていなかった。
「よかった、私ずっと一人だけやったから、少しさびしかったんよ」
「一人?おまえのとこ共働きなのか?」
「ううん、うちの両親…まえ大阪におるときに死んでしもたん」
「!?」
俺は驚きの表情を隠せなかった。こんな話は初耳だった。
まぁ俺も自分の家庭の事は話してなかったけど。
「……そうだったのか…」
「うん…飛行機事故で……二人とも、結婚記念日で…オーストラリア行くときに…」
気がつけば春日の目から大粒の涙がこぼれていた。
「帰ってきたときは…ちっ…小さい箱ん中…うぅ…入って」
「もういいよ春日…」
26賊,大阪純愛:03/01/14 19:10 ID:3VNGjpKm
俺は泣いている春日をそっと抱きしめた。
「…あんまうまく言えねーけど。俺は多分死なないから…おまえを一人にしたりしねーし。…そんなに泣くなよ」
自分でも結構恥ずかしい台詞だと思うが。なんだかこれ以外思いつかなかった。
「うん…ありがとな。……もう大丈夫やで。でもあたし一人って訳じゃないんやで。
おじいちゃんとおばあちゃんもいるし。一昨日から旅行中やけど。それに私二人がいた昔も好きやけど。
長谷川くんやみんながいる今がすごい好きやで。やから大丈夫」
「そうか……おまえはすごいな」
俺とは大違いだ。
「そうかな、えへへ」
「あぁすげーよ」
ホントにすごいと思った。なんで俺は昔こういうふうに考えられなかったんだろう。
「長谷川くんどないしたん?ほんなにほめてくれるなんて。今日ちょっとへんやで?」
「そうかもな」
俺は少し間をおくと春日と唇を重ねた。
しばらくそうしたあと俺は手探りで春日の股間をパジャマ越しにさわった。
27賊,大阪純愛:03/01/14 19:10 ID:3VNGjpKm
「ん…はぁ…長谷川くん……」
「春日……」
俺は春日の下着の中に手を入れなかに指を入れていじり回した。
「はぁふ……あぁ…はぁ…」
とりあえずいやがってはいないみただったので。上着のボタンをはずし始めた。
「あっ、自分で脱ぐさかい…」
「いいだろ。脱がしてやるよ」
「えっ、ちょっと長谷川くん」
俺は、焦る春日を後目にさっさと脱がしていった。しばらくして、
春日は一糸纏わぬ姿になった。
「…長谷川くんも脱いでぇな…」
春日ははずかしそうにそういった。
「あぁ…わかってる」
28賊,大阪純愛:03/01/14 19:11 ID:3VNGjpKm
「はぁ、はあぁ、んん…」
「くっ…大丈夫か…春日…」
さすがに2度目ともなるともう痛いと言うことはないらしくすんなり入った。
それに今度はコンドームも付けているので準備も万端だ。
「う……ん、大丈夫やで…」
「じゃあ、動かすからな、、」
「う、うん……」
その返事を聞くと、俺はその言葉通り、細い腰を掴んで思う様に擦り上げたり、
揺すり上げたりする。
「あぁ、あぁ!はぁ…、は…せ川くん…はっ」
春日はびくびくと反応し、華奢な体を悶えさせる。
部屋の中にパンッパンッっという音が鳴り響いた。
「あぁ…すごい…はぁ…イってまう!」
「くっ!…春日…俺もイキそうだ…」
次の瞬間、春日と俺は絶頂を迎えた。
29賊,大阪純愛:03/01/14 19:12 ID:3VNGjpKm
「じゃぁ、また明日学校でな」
気がつけばもう夜の8時半だった。
晩飯の時間もとっくに過ぎてて、すっかり腹ぺこだ。
「うん、気いつけてなぁ」
春日は脳天気な顔でそういった。
これから帰って勉強だというのにこいつの顔を見ているとなんだかこっちまで脳天気になってきそうだ。
「あっ、長谷川くん」
帰ろうと踵を返した瞬間また春日が呼び止めた。
「なんだ?」
「えっとあの…また、しよな」
少し春日は言った。俺は少し面食らって
「あ…あぁ…」
と曖昧な返事をした。
30賊,大阪純愛:03/01/14 19:16 ID:3VNGjpKm
エロいのないんかねぇ3で前に大阪純愛書いたモンです。
進歩亡くてスマソ。誤字脱字は多めにみてくれ。
とりあえず落ちる確率を少しでも防げれば幸
31名無しさん@ピンキー:03/01/14 20:48 ID:KqCo0Jjb
キタキタキタキタ━(゚∀゚)━( ゚∀)━(   ゚)━(  ,)━(゚   )━(∀゚ )━(゚∀゚)━
sageつつ支援?
32名無しさん@ピンキー:03/01/14 21:59 ID:YNZOPEIp
ついに神降臨!
最高っすよ〜(TдT)
33名無しさん@ピンキー:03/01/14 22:04 ID:qSCst4Xp
あんたら、重複なのに少し考えてくれ。
34名無しやねん:03/01/15 00:33 ID:Y8BsCLnV
祈スレ繁栄
祈神降臨

そして保守
35名無しさん@ピンキー:03/01/15 03:25 ID:oLSUZthn
感動だ! 感激だ!
ありがとぉぉ >18-30 !!
36名無しさん@ピンキー:03/01/15 16:24 ID:pD6t6qUg
とりあえずsage
37名無しさん@ピンキー:03/01/16 02:59 ID:it3a0dyT
保守
38名無しさん@ピンキー:03/01/16 15:42 ID:aUt2r5qM
sage
39名無しさん@ピンキー:03/01/16 20:41 ID:kVoRQxys
さらにsage
40名無しさん@ピンキー:03/01/16 22:41 ID:skNLw0iN
大阪「あー。おなかすいたなぁ」
ちよ 「お昼休みまで、まだもうちょっとありますよ」
大阪「私な、毎日11時11分になるとおなかすき始めるねん」
ちよ 「腹時計ですねー」
大阪「ちよちゃんも持ってる? 腹時計」
ちよ 「うーん、私のはそんなに正確じゃないかな」
大阪「胸時計は?」
ちよ 「胸時計!? ……も、持ってません」
大阪「榊ちゃんくらいになると、持ってそうな気がする。胸時計」
ちよ 「そうかな……」
大阪「ハト時計やったりして。胸だけに!」
 ――大阪、窓の外をながめてた榊に駆け寄る
榊  「ん、何?」
大阪「あんなー、榊ちゃんの胸時計見して」
榊  「むっ、胸の毛!?」
大阪「榊ちゃんやったら持ってるかなー思て」
榊  「そ、そんなの無い……」
 ――榊、制服の胸のとこをつまんで引っ張り、中をのぞく
榊  「……いちおう確認したけど、無い」
ちよ 「そうですよねー」
41名無しさん@ピンキー:03/01/16 22:42 ID:skNLw0iN
大阪「残念やなぁー」
榊  「その……もうすこし下になら、あるけど」
大阪「あ、それやったら私も。榊ちゃんのは、ちゃんとしてる?」
 ――赤面してしまう榊
榊  「いや、あんまり処理は……。冬だし……」
大阪「ほんなら私の勝ちー!」
ちよ 「大阪さんのは、長針と短針があるみたいに正確ですもんね」
榊  「えっ、何」
大阪「せやから、長いのと短いのがあるんや」
榊  「に……二本だけなのか……!?」
ちよ 「だけ って……。大体、そうだと思いますけど」
榊  「う、うん、ちよちゃんは二本でもおかしくない」
ちよ 「??」
大阪「ほんなら榊ちゃんは?」
榊  「そんなの、数えたことない……」
大阪「??」
榊  「ちょっと待って」
 ――榊、スカートの腰のとこをつまんで引っ張り、中をのぞく
榊  「やっぱり無理だ……」
 ――榊の意味不明な行動に不気味がるふたり。と、そこによみ登場
よみ「どうしたー? みんなで難しい顔して」
榊  「……毛のことで考えてたんだ」
大阪「えっ!? ち ちがう……」
4240:03/01/16 22:45 ID:skNLw0iN
全然エロくならなかったけど、保守も兼ねて小ネタを。
いま小説形式のネタも書いてるので、もうすこしお待ちください。
43名無しさん@ピンキー:03/01/16 22:59 ID:j2cJ5u/D
>>42
グッジョブ!
44名無しさん@ピンキー:03/01/17 03:55 ID:sSot8Qg1
>>40-42 nice!そして期待sage!
それと保管庫のURLがまだ出てないようなのでついでに貼っとく。
これがこのスレの歴史。

あずまんが裏妄想大王
http://palpop.hp.infoseek.co.jp/ero/
45山崎渉:03/01/17 07:26 ID:XaPRb46c
(^^;
46名無しさん@ピンキー:03/01/17 22:21 ID:UgVkS3iS
保守保守
47名無しさん@ピンキー:03/01/18 01:47 ID:i6/ST82G
sage!
48名無しさん@ピンキー:03/01/18 05:05 ID:C6rosRl0
引き続きsage
49名無しさん@ピンキー:03/01/18 11:51 ID:hCGSPShI
>>40-42 
イイ!(゚∀゚)!
50名無しさん@ピンキー:03/01/18 21:02 ID:i6/ST82G
保守age
51名無しさん@ピンキー:03/01/19 04:04 ID:1wrpCRuZ
たもつ
52名無しやねん:03/01/19 11:25 ID:oRuk/nhB
保守だ!ちょいやぁ〜っ!!
53野狐:0001:03/01/19 19:32 ID:4WC635Jp
生徒達が待つ教室へ、谷崎ゆかり先生と黒沢みなも先生の二人の若い女教師が入った。生徒の出席をとると、ゆかりは明るい声で言った。「先週、予告した通り、今日は性教育の一環として、セックスの実習を行いまーす」
54野狐:03/01/19 19:39 ID:gGJyyhbc
前フリが面倒だったので(笑)、唐突に始めちゃいました☆ 我ながら、「セックスの実習授業」なんて、厨房なみの考えだとは思いますが、暖かい目で見て下されば、幸いです。(^_^;A
55野狐:0002:03/01/19 21:46 ID:4WC635Jp
「皆さん。指示した通り、朝風呂に入ったりして、体をキレイにして、手の爪を切ってきましたかー?」楽しげな声で、ゆかりが生徒達に尋ねながら、男子生徒の手の爪を見て回っていた。「女の体は、傷つきやすいのよ」
56野狐:0003:03/01/19 21:56 ID:aL601fQt
「…そういう先生は、アソコをキレイにしてきたの?」席を回るゆかりのスカートの中へ、男子生徒の一人が悪戯っぽく笑いながら手を差し入れ、ゆかりの女性器をパンティごしに撫ではじめた。
57野狐:0004:03/01/19 22:06 ID:aL601fQt
「…あんッ! もう、このおしゃまさん」ゆかりは、その男子にむかって尻を突き出し、色っぽく腰を振る。「こら! まだ早い!」黒沢がその男子を叱るのを見、ゆかりは笑った。「あら? やいてるのかしら、にゃも」
58野狐:0005:03/01/19 22:11 ID:fZzii5CH
にゃもこと、黒沢は言った。「コンドームを生徒に配ってからでしょ!? それに、これは授業です!」「大丈夫よぉ。私は、リングつけてるし」勝ち誇った様に答えたゆかりに、にゃもは怒鳴った。「私も、つけたわよ!」
59野狐:0006:03/01/19 22:18 ID:fZzii5CH
「…じゃあ、先生達とヤる時は、生でいーんだ」ゆかりの目の前の男子が、ゆかりの胸を揉みながら尋ねた、「…ええ。…でも、女子とやる時には、必ずコンドーム着用よ」やや荒い息使いのゆかりが、そう答えた。
60野狐:0007:03/01/19 22:22 ID:A5RcScAp
「では、各自にコンドームを一箱づつ配ります! コンドーム非着用の者を見かけた場合は、即刻、授業を中断しますので、そのつもりで!!」既に良い感じのゆかりを横目に、にゃもは生徒達にコンドームを配っていった。
61野狐:0008:03/01/19 22:44 ID:1yodLx0J
生徒全員にコンドームが行き渡った事を確認し、にゃもは教壇に立った。「避妊の大切さは、先に説明した通りです! 必ず、守る様に!」「…あッ! んん、上手よぉ…。もっと、こう…」ゆかりの喘ぎ声が、水を差す。
62野狐:0009:03/01/19 22:49 ID:4WC635Jp
「…では各自、衣服を脱いで、実習開始! くどい様だけど、必ずコンドーム着用の事!!」半ば投げやりに指示すると、にゃもも着ているジャージを脱ぎはじめた。「…私だって、疼くのよ」何毛に、そう呟きながら。
63野狐:0010:03/01/19 22:55 ID:A5RcScAp
「…あ、あの。お願いしますぅ…!」僅か十一才ながらも、その知能の高さにより高等学校に編入された美浜ちよは、自らも全裸になり、男子生徒に頼んで回っていた。「…あ。いや、その…」男子全員が、躊躇していた。
64野狐:0011:03/01/19 23:01 ID:1yodLx0J
「はぁい! 私の魅力にタジヽになった男子は、何人かなー?」滝野智がそう言った瞬間、男子全員が彼女の半径一メートル以内から退避した。「大丈夫。織物も出てるし」智の言葉に、男子が言う。「出てねェー!?」
65野狐:0012:03/01/19 23:13 ID:fZzii5CH
大阪こと春日歩は、制服を着たまま、机につっぷして眠っていた。「…大阪さんって、結構、可愛いよな?」「ああ。だが、起こすのは可哀そうな気がする」性器をいきり立たせた男子達は、遠巻きに彼女を見守っていた。
66野狐:0013:03/01/19 23:30 ID:aL601fQt
千尋は、周りの女子の様子を見ながら、自分も衣服を脱いでいった。「…あ、あの、千尋さん?」タオルで性器を隠した一人の男子が、彼女に声をかける。「…僕。…その、千尋さんの事が…」千尋は、大きく頷いた。
67野狐:0014:03/01/19 23:41 ID:gGJyyhbc
黒沢の周りには、数人の男子生徒が集まり、彼女の脱衣を手伝っていた。「にゃも。勝負よ…!」いつの間にか全裸になったゆかりが教壇に立ち、黒沢に戦線布告する。「負けた方が、一万円よね」にゃもは、不敵に笑う。
68名無しさん@ピンキー:03/01/20 09:59 ID:uhMsD2ov
またも神キタ---!(TдT)
続きキボンヌ。
69野狐:0015:03/01/20 12:36 ID:ui4+0+rM
男子の一人が、にゃものパンティを下に下ろした。「…うわぁ。黒沢先生のオマンコだ」教壇に集まっていた男子らから、歓声が上がる。「慌てないの」にゃもは、黒板に両手をつき、尻を男子らの方へと突き出した。
70野狐:0016:03/01/20 12:48 ID:g8e/7E/C
「負けないわよ、にゃも」ゆかりも彼女にならい、黒板に両手をつき、尻を突き出す。男子らの前に、女教師二人の秘恥部がさらされた。「…ゆかり先生の方が、毛ぇ濃いな」「黒沢先生。やっぱ、いいケツしてるよなァ」
71野狐:0017:03/01/20 12:54 ID:s+p8rKrh
男子らのヒソヒソ話を聞いて、ゆかりもにゃもも次第に興奮してきた。〔男子達の視線が、私のアソコに…〕「…おい? 黒沢先生、もう濡れてなくねェ?」「ゆかり先生も、オマンコ、ヒクつかせてるみたいだぜ…?」
72名無しさん@ピンキー:03/01/20 15:48 ID:hyruKZMC
は、はやく続きを!
73野狐:0018:03/01/20 19:21 ID:OtwaHyE5
「…もう、アナタ達! お喋りしてないで、早く来なさい」やや頬を赤らめ、ゆかりが言った。「…挿入する前に、先生が良いというまで、先生のアソコを優しく手で撫でるのよ」にゃもは、誘うかの様に尻をふった。
74野狐:0019:03/01/20 19:31 ID:lKaGaJxF
にゃもの言葉に、男子らはおずヽと二人に群がった。「あんッ…!」にゃもを挟んで、男子二人が両側から彼女の恥肉を指先でなぞっていく。彼らの指は、花びらから溢れる蜜の量とともに、徐々に大胆になっていった。
75名無しさん@ピンキー:03/01/21 12:39 ID:PMWUYDIS
age
76名無しさん@ピンキー:03/01/21 13:05 ID:tOka+skC
age
77名無しさん@ピンキー:03/01/22 00:05 ID:JE/rzmOr
続きを期待し颯爽と保守!
78名無しさん@ピンキー:03/01/22 07:27 ID:uIR0P5FM
さげ
79ゾゴック:03/01/22 10:46 ID:kn980kpV
がんばってえぇ!
80名無しさん@ピンキー:03/01/22 17:49 ID:TLNPX/It
sage
81名無しさん@ピンキー:03/01/22 23:24 ID:37SWZTzi
お休み前の保守
82プールサイド(1):03/01/23 00:50 ID:L3vY8h4B
少年は、濡れた体をタオルで拭きながら、少女の泳ぐ姿を眺めていた。
三鷹市営の室内温水プール。木曜の午後は、人もまばらである。
その中に、水着姿でなければ女の子と間違われそうな、そんな幼さを
顔つき、体つきに多く残す少年がひとり。
プールサイドのベンチに腰かけて、その少年はひとつ、ため息をもらした。
「……速いなぁ」
少年がぼんやり目で追っていたのは、彼と同じそのプールの常連客。
少年よりすこし年上の、いつも美しいフォームで水上をはしる少女。
小さく上がる水しぶきの中に、息つぎの横顔がのぞく。
その鋭い目はストイックに、まっすぐ前だけに向かっている。
少年がもうひとつため息をつく前に、少女は25メートルを泳ぎ切った。
ざばりとプールから上がって、少女は、水に濡れたショートヘアを
両手でかきあげた。前髪から落ちた水滴が、きりりと上がった目尻、
ふっくら丸い頬をつたって、鎖骨のくぼみへと流れてゆく。
すこし血色を失った唇が開いて、ふうっと息がもれた。
「……なに?」
突然声をかけられて、少年ははっと背筋を伸ばした。
少年はいつの間にか、すっかり目を奪われてしまっていたのだ。
その少女――神楽の姿に。
83プールサイド(2):03/01/23 00:52 ID:L3vY8h4B
「あっ、いや、あの、僕ですか」
泡くって何と返せばいいかわからず、少年は口ごもった。
「なんか、こっちじっと見てるからさ。何かなって」
神楽の言葉を聞くと、少年はなんだかすごく恥ずかしくなって、
赤くなった顔を見られまいとタオルを頭からかぶってしまった。
その様子を見て神楽は、不思議そうな顔でペタペタと少年に近づいた。
「あんたさ、よくここ来てる子だよな。中学生?」
「あ、はい。中一っす」 もごもごと答えてタオルを肩にもどす。
「えっと……、ごめん、誰だか思い出せない」
「いえ、あの、すごく速いなぁって。泳ぐの速いなぁって思って。
 それで見てただけなんです、すいません」
神楽は一瞬きょとんとして、すぐにアハハと笑い出した。
「なんだー、そうだったのか。そんな、大したことないよー」
そう言いながらも嬉しそうに照れる神楽を見て、少年も微笑んだ。
「あの、どうすれば速く泳げますか」
「んー? そんなの、私が教えてほしいよ」
困ったふうに頭をかいて、神楽はその場にしゃがみこんだ。
ベンチに座っている少年からは、すこし神楽を見下ろす格好になる。
「速くなりたいよな。もっともっと」
神楽はそう言って、大きな瞳を彼に向けた。目を合わせるとどきどき
してしまうので、少年は目線を下ろした。すると神楽の股の部分から
ぽたぽたとしずくが垂れてプールサイドを濡らしているのが目に入った。
恥ずかしいのですこし目線を上げると、今度は黒い水着にしめつけられて
窮屈そうにしている胸がとびこんでくる。
結局少年は、神楽のつむじを見ながら会話することにした。
「あのさ、ちょっと泳いでみる?」
「えっ」
「私、人に教えるのって苦手なんだけど、それでもいいなら見るからさ」
84プールサイド(3):03/01/23 00:54 ID:L3vY8h4B
いつしか他の人影は消えて、プールは少年と神楽の貸し切り状態になっていた。
「がんばれっ、もうちょっと、がんばれーっ」
神楽の叫び声が響くなか、少年は25メートルを泳ぎ切った。
息を切らす少年の肩にタオルを乗せながら、神楽は笑顔をみせた。
「おつかれ。けっこう速いじゃん、中一にしては」
「え、ほんとですかぁ」 ふぅふぅ息を荒げながらはにかむ。
「フォームもきれいなんだけど、ただ、ちょっと脚が固いかな」
「脚、ですか」
「うん。……そこ座ってみ?」
少年は言われるままに、プールサイドにぺたりと尻をついた。
「脚のばしてー。押してやるから」
「ストレッチです、くあっ!?」
少年の言葉を待たずに、神楽は彼の白い背中をぐうっと押した。
甲高い悲鳴をあげる少年のうしろで、神楽がいたずらっぽく笑う。
「固ったいなぁー。若いのにこれはダメだぞっ」
「痛たたたたたたた」
「がまんしろっ、男だろ」
神楽はそのまま、うしろから重ねるように少年の手を握り、前のめりに
体をあずけた。少年の体が、神楽の全体重によって折りたたまれる格好だ。
「よおし、このまま10数えるぞー。いぃーち!」
少年の右耳のすぐ横で、神楽の声がきいんと響いた。
85プールサイド(4):03/01/23 00:56 ID:L3vY8h4B
神楽のカウントアップと、少年のうめき声とが混じりあって水面を跳ねる。
少年は膝の裏の痛みに耐えながら、どこか別のところから沸いてくる
妙な感情に戸惑っていた。
自慰のやり方も知らない未熟な少年にとって、女性と体を密着させるのは
はじめての体験だった。ぎゅうぎゅうと容赦なく押しつけられる神楽の胸。
すこし肘を曲げると、狭いなかで肩甲骨がぐりりとうごめき、その濃厚な
感触を伝える。耳たぶの産毛が、神楽のあたたかな吐息の感触を伝える。
呼吸するたび鼻が、神楽の内向きクセっ毛に染みつくあまいシャンプーの
香りを伝える。
少年のあらゆる器官が本能的に、神楽の心地よい肉体を感じていた。
「じゅーう!」
永遠とも思える時間が終わり、少年はプハッと息を吐き出した。
神楽は相変わらずの無邪気な笑顔で、パシパシと少年の肩を叩く。
「痛かっただろー」
「は、ハイ……」
「でもこういうのは、若いうちにしっかりやっとかなきゃダメなんだ。
 これから体がガッシリしてきて、よけい固くなるからな。……たぶん」
「は、ハイ……」
「よし。それじゃ次、脚ひらいて」
少年は言われるまま、両脚をいっぱいに広げた。そしてふたたび神楽が、
うしろから手を重ね指を絡ませ、少年の小さな背中に体を乗せた。
86プールサイド(5):03/01/23 00:57 ID:L3vY8h4B
神楽の体を「気持ちいいもの」と認識してしまった少年の神経は、
さらなる快感を味わおうと走る。薄い水着一枚を隔ててくっついている
神楽の体から、そのぬくもりと鼓動が伝わってくる。ふたつの胸はさらに
ボリュームをもって、腹のライン、へそのくぼみまでもが、まるで自分の
背中に溶けこんでしまったかのように強く感じられる。すこし動くと、
おたがい濡れた体のどこからか、くちゅりという音がかすかに聞こえる。
激しい股関節の痛みも、もはや快楽のスパイスとなっていた。
そんな、男としての本能に翻弄されて、少年の息づかいは荒く、心臓の
鼓動は強く激しくなっていった。そして突然、自分がなにか大変なこと、
してはいけないことをしているような感覚におそわれた。
動揺を神楽に悟られまいと、必死にどきどきを抑えようとする。
しかし少年の思いとは裏腹に、暴走した感覚はさらに激しく神楽を犯し、
その肉体の味を克明に伝えてくる。
神楽はより一層、少年を包みこむように体を重ねてくる。
強い痛みと、激しい背徳感と、熱い神楽の鼓動。
みっつが混ざりあい、快楽の絶頂となって少年をおそった。
「……っぁ!」 「じゅーう! はーい、終わりー」
少年のかすかな声は、神楽の叫びでかき消された。
「これでちょっとはやわらかくなったんじゃないかな、股関節。どう?」
神楽が背中ごしに少年の股に手をのばそうとしたので、少年はあわてて
立ちあがった。
「ハイ、やわ、やわらかくなりましたっ」
「よし、じゃあもう一回泳ごう。絶対さっきより速くなってるよ」
「あの、その前にトイレ行ってきていいですか」
「なんだ、我慢してたのかー? あははは」
神楽の笑顔はやっぱり無邪気だった。
遠ざかる少年の背中に、神楽が大きく声をかけた。
「もし速くなってなかったらー、もっとキツいストレッチしてやるからなー!」
その言葉を聞いて、少年の股間はまた固くなってしまった。
87おわりです:03/01/23 00:59 ID:L3vY8h4B
>>42を書いた者ですが、やっとできました。
個人的に、あずまんがのキャラに本番(挿入)はさせられないので、
このへんが精一杯です。物足りない人ごめんね。
88名無しさん@ピンキー:03/01/23 01:09 ID:l3m54Jxv
大阪X榊さん

大阪「榊ちゃんの胸はほんま気持ちええな〜」
榊「・・・・・ハァハァ・・・もう・・・やめにしないか?」
大阪「榊ちゃんなにゆうてんの〜?」

グリ!

榊「・・・!!!  た・・・頼む・・・・乳首つねらないで・・・」
大阪「榊ちゃんあたしの胸を吸い取ったやろ〜?
このくらいで許してもらお思うんはムシが良すぎるんとちゃう〜?」
89名無しさん@ピンキー:03/01/23 01:20 ID:EPJnwhFH
>>87
物足りないってことはないですよ、わたしはちょとえっちってのが好きです
>>40-41 >>82-86
よかったです 頑張って下さい 
90名無しさん@ピンキー:03/01/23 01:22 ID:fZk+jALr
>>87
お疲れさま〜
神楽に恋心を抱く純情少年…イイですね。
細やかな描写と、丁寧な表現が、特によかったと思います。
気が向いたら、次回作のうpをお願いします。
91名無しさん@ピンキー:03/01/23 02:30 ID:Fqon1TnV
>>87
あんたウマー━━━━━━(゚Д゚)━━━━━━ !!
俺的にはレイープとかよりイイっす
久々にたっぷりエロエロ堪能しました
92名無しさん@ピンキー:03/01/23 03:30 ID:NBOkOmMW
>>87
お疲れ様でした。素晴らしく良かったです。
少年の心理描写の生々しさがいいね。じつにいい。

ところで、ドンジャラ大王ってありましたよね。
あれをモチーフにひとつ、書いていただけませんかね?誰か。
93訓練支援艦てんりゅう:03/01/23 12:43 ID:U5jlLAfn
三鷹市営の温水プールってあったかなあ・・・。
調布市なら総合体育館に室内プールがあるよ。
そこなら僕も良く行くしウヘヘヘ
94補給艦ときわ:03/01/23 12:48 ID:U5jlLAfn
それからなあ、お前厨房のくせに神楽さんに近つこうなんて
生意気だぞ!神楽さんは俺の彼女だからな!
95逆襲のよみ:03/01/23 13:11 ID:Wmcd/Oai
よみは、鞄を胸に抱きしめ、周囲に緊張感張り巡らせながら家までの帰り道を歩いていた。
そんなよみに対して、後ろからともが、とても陽気な声で声をかけた。
「なに、コソコソてんだよ、よみ?」
「ウルセェ!」
よみは、ともの声に強い反発を込めて言い返した。
だが、すぐさま大声を出していた自分に気がつき、慌てて周囲に気を配る。
ともは、そんなよみの反応に、とてもおかしな笑みを見せ
よみは、そんなともの笑顔に、苦虫を潰したような表情を見せた。
よみは「フゥ」と溜め息をつきながら、自分が何故、ここまで切迫した状況に立たされているのか、思い出した。
それは、昨日の昼休みから始まった……。
96逆襲のよみ:03/01/23 13:12 ID:Wmcd/Oai
昼休み、いつものごとく席を寄せ合い、談笑しながら昼食を採っている時だった。
その日の談笑の話題は、かおりんが中心で、かおりんは榊の事が好きだった。
それは入学当初、同じクラスになった時からずっと続いている想いであり
今もかおりんは、榊に対して強い憧れを抱いている。
しかし、ニ年になってかおりんが憧れる、榊は、神楽とよく一緒に居る事が多くなり
かおりんは、榊と自分との間に距離を覚えるようになっていた。
「はぁ、やっぱり神楽さんのほうがいいのね」
かおりんは、とても憂鬱そうに、ションボリとつぶやいた。
周囲、よみ、とも、大阪の三人は、そんなかおりんを「なに言ってんだ、コイツ?」と注目する。
すると、かおりんは、自分と神楽、そして榊との三角関係? について語り始めた。
なぜ榊は、一年の時から一緒の自分よりも、ニ年になってから同じクラスになった
神楽と一緒に居る事が多くなったのか?
それは、自分と神楽と比べれば、神楽のほうが、遥かに魅力的な存在だからだと思った。
神楽は、そのさばけた性格に、体育会系の爽やかさ、誰ともうち溶け合う事が出来る、はっきりとした、分かりやすいキャラクターをしている。
それにくらべて自分自身はと言えば、いかにもごく普通の、そこかしこにいる
ごく普通の、とても普通な女子高生でしかなかった。
だから、榊は、自分よりも魅力的な榊に惹かれるのだと、かおりんは思っていた。
よみとともは、そんなかおりんの悩みを、ふざけ半分に耳を傾けていたが
唯一、そんなかおりんの悩みを真剣に聞いていた者が居た。
97逆襲のよみ:03/01/23 13:13 ID:Wmcd/Oai
「大丈夫や、かおりん」
「おっ、大阪」
悩めるかおりんに突然、強い励ましのエールを送ったのは大阪だった。
大阪は、その大きな丸い瞳に、強い光を宿らせ、力強い表情を見せていた。
いったいなにを思いついたんだ? と怪訝な注目が大阪に集まる中
大阪は、自信ありげに胸を張って、かおりんに言った。
「大丈夫や、かおりん、うちがかおりんを神楽ちゃんみたいに……うーん…………強く、たくましく、男にしたる!」
「ハァ?」
意味不明な大阪の一言に、周囲は揃って首を傾げるが、それでも大阪の自信は決して揺らぐ事はなかった。
「うちに任せとき、私がかおりんを神楽ちゃんみたいにしたるわ」
そう、自信に満ちた調子で話を進める大阪に、ここに集まった一堂、皆、怪しげな表情を浮かばせる。
「いったい、何を考えたんだ、コイツ?」
よみは、大阪の自信に満ち溢れた態度に多少の不安を覚えつつあったが
まさか、今日、大阪がこの時、とてつもない事を考えていた事には、まったく考えが及ぶ事は無かった……。
98逆襲のよみ:03/01/23 13:14 ID:Wmcd/Oai
今日、最初の休み時間、大阪は昨日のかおりんの話を聞いていた者、ともとよみ
そして悩める普通の女子高生、かおりんを集めた。
「今日のうちはドラえもんやねん」
大阪は誇らしげに集まった一堂に言っては、鞄の中からベージュ色の紙袋を取り出した。
「これさえあれば、かおりんも立派な男や」
大阪は、そう言ってかおりんに、その紙袋を差出した。
そして、それを受け取ったかおりんは、覗きに来た、よみとともに挟まれながら、その大阪から渡された紙袋を開いた。
「えっ!?」
大阪からの紙袋の中身を覗いた3人の驚きの声が同時に響く中
大阪は、まるで自分が、ドラえもんにでもなったかのような心境に酔いつつ説明するが
かおりん、とも、よみの3人はそんな大阪の言葉はまったく届かず
3人は、大阪が、かおりんの為に用意したブツに、愕然として開いた口が閉じなかった。
大阪が用意した物は、黒い約三十cmほどの“くの字”を描いた棒状の物体で、ちょうどその真ん中には三本の革ベルトが付いている。
そしてその棒状の物体の、両方の先端は異様なシルエット
一目見て戦慄が走る、男の性器、ペニスを精巧に模した形をしていた……。
大阪が、かおりんの悩みを聞き、用意した物、それは恐ろしくマニアックな道具、レズビアン専用双頭ディルドーだった。
99逆襲のよみ:03/01/23 13:14 ID:Wmcd/Oai
「それなぁ、ディルドーって言う下着らしいねん。それを穿いたら、かおりんも立派に男みたいに逞しくなれる」
大阪は固まった三人に対して、一人マイペースに説明する。
「大阪、アンタ……」
大阪が、かおりんの為に用意した物、ディルドーのショックから一早く立ち直ったのはよみだった。ともとかおりんはいまだ呆然としている。
「どう、凄いやろ、この前、たまたま、怪しい変な店を見つけて、『なんやろぅ?』と思って入って行ったら、それが売っとってなぁ、ずっと印象に残っとって、かおりんの話を聞いた時、思わず、これや! て閃いたわ」
大阪は自分がかおりんの為に用意した物、ディルドーについて説明するが
よみは、そんな大阪の説明に聞く耳を持たなかった。
「なに、学校に持ちこんでんだ、大阪!!!」
あまりに危険な物を、学校に持って来た大阪に対して
いち早くショックから立ち直ったよみは、問答無用で大阪に対して怒鳴り声をまくしたてた。
クラス中の視線が、一斉によみ達にあつまるが、よみは興奮のあまりまったく気がつかない。
「あっ、かおりん!」
ともは、自分の隣でショックのあまり、ふらつき始めたかおりんを慌てて支える。
普通の女子高生であるかおりんにとっては、大阪が自分の為に用意した物は、余りに刺激が強過ぎた物であり、かおりんは気を失いかけていた。
100逆襲のよみ:03/01/23 13:15 ID:Wmcd/Oai
「まったく、大阪、お前って奴は……」
「あっ、あああ、なっ、なんで、そんなに怒るん、よみちゃん」
「怒る? 大阪、お前、自分が何を持ってきたのか、分かっているのか?」
「うっ、うちはただ、かおりんの話を聞いとったら、それやと思って……」
鬼気迫るよみに怯えた大阪は、あくまで善意でディルドーを用意したことを主張した。
だが、よみは、そんな大阪の言葉に聞く耳を持たず、脳裏にチラつく、ショッキングなディルドーの先端のシルエットを必死で堪えた。
(まったく、なんて物を……)
よみは、大阪がとんでもない物を学校に持ち込んだ事を、深く認識しては
そのとんでもない物を、どうすればいいのか?
よみの脳裏で次なる疑問が思い浮かびあがった。
「貸せ!」
よみは、かおりんの手にある紙袋を奪い取ると、自分の鞄の奥深くにしまいこもうとした。
(もし、こんなものが見つかったら、二度と学校に来れなくなる!)
よみは、そう真剣に思いつめつつ、大阪が学校に持ち込んで来たディルドーを、自分の鞄の奥深くにしまいこんだ。
「あっ、よみちゃん」
大阪はせっかくかおりんの為に用意したディルドーが、よみに奪われた事に、落胆の声を出すが、よみは、そんな大阪に対して、威嚇さながらに強烈に睨みつけた。
「いいか、この事はもう二度と口にするな、したら殺すぞ!」
「ひっ、ひぃぃ!」
よみのドスを効かせたその言葉に、大阪は圧倒されて震えあがった。
よみは、今日一日、大阪が持って来たディルドーの事を
この四人の中から一切漏らす事無く、隠し通す事を決めた。
だが、決意を固めたよみの肩へ、不意に手が置かれた。
その手を置いたのは、よみの小学校からの幼馴染のともであり
ともは、よみに向かって実に楽しげな笑みを浮かべていた。
よみは、そんなともに、とてつもなく悪い予感を覚えた…………。
101名無しさん@ピンキー:03/01/23 17:33 ID:yNB8uA/C
急に豊作の予感…
いいな〜続き希望!
大阪のディルドは素直にワロタ

>>87さんも、エロ度の設定が絶妙で、しかもストーリー面白い!
その路線でもっともっと作って描いて欲しいッス!
10287:03/01/23 23:41 ID:L3vY8h4B
みなさんレスありがとう。喜んでもらえてよかった。
また近いうち書きますね。

>>93
「三鷹市営の温水プール」は脳内で作ったものです。
(アニメだと高校がそのあたりにあるみたいなので)
が、いま調べてみたら「市民センター屋内プール」なるものがあった。いちおうリンク
ttp://www.city.mitaka.tokyo.jp/living/230.htm
……神楽さん、いるかなぁ。
103敷設艦むろと:03/01/24 12:58 ID:U86J/ruQ
じゃ春休みに毎日通ってみよう。
104名無しさん@ピンキー:03/01/25 00:36 ID:KPC6pCmZ
保守っとな
105逆襲のよみ:03/01/25 06:01 ID:OoZDmI5v
よみは、自分の部屋の扉を開けた時、疲労困憊な調子でへたれこんでは安堵の溜め息をついた。
「はぁ……」
「いやぁ、今日はとても疲れたなぁ、よみ」
「テメェ!」
よみは溜め息を全部吐く事無く、すぐさまともを怒鳴った。
よみは、ともとは本当に長い付き合いであり、そのとものヤンチャな性格に何度も振りまわされてきたが、今日ほど振りまわされた日は無かった。
今日一日、大阪が持って来たディルドーを厳重に保管、管理する事となったよみに
ともは、数々の邪魔をしかけてきた。
休み時間に「よみが変な物を学校に持って来ている」と言いふらかすのはまだ序の口で
休み時間、ディルドーが収められたよみの鞄からディルドーを取り出そうとしたり
あげくの果てに、担任のゆかり先生の授業中、突然手を上げて「よみが変な物を持っています」と告げ口までしてきた。
特に最後の、放課後。
授業を終えたよみは一目散に教室を出て
今日一日の、全ての出来事の元凶であるディルドーを捨てようとした時
「おまわりさん、そこの女子高生が、不審なものを不法投棄しようとしています!」
と、ともが通りかかった、警察官を呼び出そうとした事については
よみはまさに寿命が縮まる想いがした。
結局、大阪が持って来たディルドーは捨てる事が適わず
いまだ、よみの鞄の中に収められている。
106逆襲のよみ:03/01/25 06:01 ID:OoZDmI5v
「いやぁ、今日は面白かったな、よみ」
ともは、よみに対して、まったく無邪気に、爽やかな調子で言った。
ともにとって今日一日の出来事は、よみとの楽しい鬼っごっことしか思っていない様子だった。
(たく、こいつは……)
よみは、満足げなともに対して、もう怒鳴る気力も無く
つくづく、自分はとんでもない幼馴染を持った物だと改めて思った。
「まさか、大阪の奴、こんな物持ってくるなんて……」
ふと、ともは疲れ果ててグッタリする、よみを尻目に
よみの鞄を手に取り、鞄の中から、ディルドーが入った紙袋を取り出した。
「あっ、とも!」
気が抜けきっていたよみは、顔を上げ、自分の鞄から
ディルドーを取り出そうとする、ともに、叱咤の声を飛ばすが
その時、ともは、すでによみの鞄からディルドーを収めた紙袋を取り出していた。
ともは紙袋のディルドーのベルト部分を手に取り、その両刀の張り型を吊るすように取り出した。
西日が差し込むよみの部屋で、はっきりと露になった
その特殊な道具の光景に、ともとよみは、思うず同時に息を呑みこんだ。
「スッ、スゲェ……」
ともは、その張り型の先端、黒い異様なフォルムに注目しては呆然とつぶやいた。
「とっ、とも……」
よみは、制止しようと、ともに言葉を掛けるが、その声はどこか弱かった。
よみ自身も、そのディルドーに対して、あきらに動揺を覚え、異様な雰囲気、緊張が部屋内に流れた。
「お父さんより大きいかも……」
「とっ、とも!」
呆然とつぶやくともの言葉には、あきらかに男性器を意識した発言であり
その言葉に、敏感に感づいたよみは、理性を蘇らせディルドーを早く、しまわなければと思いたった。
だが、よみがディルドーに手を触れた瞬間、そのよみの手を覆うように
ともが、自分の手をよみの手に重ねた。
107逆襲のよみ:03/01/25 06:02 ID:OoZDmI5v
「とっ、とも……」
よみはハッと、ともと顔を合わしたその時、ともはいつもの元気さは突如として消え
とても静かな、何かを思いつめた表情に変わっていた。
普段のあまりに見なれない、そのともの表情に、よみは思わず胸がドキッとするような驚きが走った。
「ねっ、ねえ、よみ……」
「なっ、なんだ?……」
普段の暴走しがちなまでの元気さは、まったく消え去り、あまりにも静かに言葉を紡ぐ
ともに、よみは知らず内に緊張した声音で答えていた。
「ねぇ、よみ……」
「なっ、なんだ……」
「ちょっと、よみに聞いてもらいたい事があるの」
「きっ、聞いてもらいたい事?……」
「うん……」
ともは静かにうなずき、切実そうな表情で、よみの顔を見つめ
見つめられるよみは、更に緊張感の高まりを覚えた。
「どっ、どうしたんだ、とも?」
「よみ、あのぅ……」
「なっ、なんだ?」
ともは何を突然、そんなに思いつめたのか? 強く気になったよみは、ともに顔を近づけ理由を尋ねた。
すると、ともは近づいてきたよみの顔に、手に持っているディルドーをかざした。
「こっ、これ、ちょっと、穿いてみてくれない?…………」
「えっ?…………………………」
「たぶん、よみなら似合うと思うんだけど…………」
ともはよみに対して、おごそこかに言っては、後は祈るばかりと
よみに強い期待を篭らせた視線を振り向けた。
108逆襲のよみ:03/01/25 06:03 ID:OoZDmI5v
「……はっ、穿くのか…………それ?…………私が?……」
ともからの期待が掛かる、よみは、ともが自分に向かって何を言ったのか理解できず
もう一度ともに聞き返すと、ともは、よみに対してコクリとうなづいて見せた。
「ハッ、ハハ………………………………」
突然、よみは表情を引きつらせ、乾いた笑い声を出した。
ともは、そんなよみの笑いに、よみが自分のリクエストに答えてくれるものだと思った。
「穿いてくれるの、よみ!」
それまでとても静かだったともは、普段の元気さを表情から爆発せんばかりに、よみに確認した。
すると、よみの乾いた笑いは一瞬に止まった。
「穿くわけねぇだろ!!!!!」
「うわっ!!!」
よみは額に血管が浮かび上がるほどの激怒の表情で、部屋一杯に響き渡るほどの怒声で、ともを怒鳴りつけ
、怒鳴りつけられたともは、思わず腰を抜かしそうになるほど驚いた。
「何、考えてんだ、とも、お前は……」
なんとかこみ上げる怒りを必死に押さえ、冷静に努めながら言うよみ
そんなよみに対してとももさすがに済まなさそうな表情を浮かべた。
「そっ、そんなにムキにならなくていいじゃん、冗談、冗談なんだから……」
「冗談でも言うな、そんな事!」
「あっ、あはは、ごめん、ごめん、よみ……」
さすがに冗談が過ぎたと思ったともは、よみの機嫌をとるが
その時、ともはふと、手に持っているディルドーを見た。
「でも……」
「でも、なんだ?」
「よっ、よみならさぁ、ムチャクチャ似合うと思ったんだけどな……」
ともは、なおもあきらめ難そうに、よみが、その黒い特殊な下着を穿いてくれる事に悔やみ事を漏らす。
そんなともに、よみの眉毛は、ピクリと反応を示した。
109逆襲のよみ:03/01/25 06:04 ID:OoZDmI5v
「まだ言うのか、お前、そんなに穿きたかったら、自分が穿け!」
よみは、再び激しくともを、怒鳴り散らした。
だが、さきほど怒鳴った時はとても驚いたともは、今度の怒声に対して、まったく驚かなかった。
ともは、静かによみの怒鳴り声を受けとめては、無言の反応を示した。
「聞いてんのか、とも?」
黙り込んだともに対して、よみは強く当たる。
だが、その時、よみに対して、小さく首を縦に動かした。
「分かったわよ、よみが穿いてくれないんだったら、自分で穿いてやるわよ!」
「えっ?」
ともは、それまで一方的に怒鳴りつけていたよみ対して
受けて立つような挑戦的な表情で、そう答えると
よみの表情からサーッと血の気が引いた。
「ちょっ、ちょっと、とも……」
ともの真剣な表情に、よみは脳裏にともが、その特殊な黒い下着を穿く姿が浮かび上がった。
その黒い特殊な下着、ディルドーは穿くと言っても
穿くには、それなりの手順を踏まない事には穿けない、特殊な状況で使う下着であり
そう易々と簡単に穿けるものではなかった。
そんな特殊な下着を穿く事を決めたともは
すでに制服を荒々しく脱ぎ捨て下着姿になっていた。
「穿けと言ったのは、よみだからな」
揃いの純白のブラジャーとショーツ姿のともは、表情に一切の羞恥を見せる事無く
よみを強く睨みつけ、自分がその特殊な下着
ディルドーを穿く事になった経緯をはっきりとよみに確認させた。
「ちょっ、ちょっと、とも!……」
緊迫感がこみ上げたよみは慌ててともが持つディルドーを手に取り、止めに入った。
「よっ、よみ、離せ!」
「やっ、やめろ、とも!」
よみとともは、互いにディルドーの両端を握り締めて引っ張り合った。
110逆襲のよみ:03/01/25 06:05 ID:OoZDmI5v
「あっ!」
その引っ張り合いは、すぐに決着がつき、よみが強く引っ張ると
ともの手の中から、あっけなくディルドーは、よみに移った
しかし、ディルドーを奪われたともは、まだ気が収まらず、すぐによみから奪い返す気配を漂わせた。
しかし、その時、興奮したよみは、ともに対して意外な言葉を口にした。
「私が穿く……」
「えっ!?」
「私が穿けばいいんだろ!」
よみは、緊張に張り詰めた表情で、ともに言うと
ともは、よみとの対決的表情がじょじょに消え、納得の表情に変化していった。
「本当に穿いてくれるの、よみ」
ともは、いつもの元気に満ちた表情を取り戻し、うれしそうによみに聞いた。
そんなともとは、対称的によみは、グッタリと表情を沈みこませ
寝込みたい心境に駆られつつも、脳裏にともとの思い出、小学校の頃から何度も何度も
ともの突拍子のない暴走に付き合わされて来た数々の思い出が蘇る。
結局、今も自分はそんなとものヤンチャさに
付き合ってしまう自分自身に、自己嫌悪を通り越した諦観の境地に浸っては
今回も、ともに付き合う自分自身を納得させる、慰めるのであった……。
111名無しさん@ピンキー:03/01/25 09:24 ID:1Lih5FPq
(゚∀゚)=3
112名無しさん@ピンキー:03/01/25 11:34 ID:Db+TxyE9
>>110
暦さんは既に悟りの境地に達しておられるようですね。
この後どんな展開になるのか…続きを激しく希望
113逆襲のよみ:03/01/26 08:09 ID:TY6t8TVP
下着姿のともと同じく、よみも制服を脱ぎ下着姿になった。
若干? 普通の女子高生に比べて発育に遅れがあるともと比べて
よみの場合は、実に順調な発育を示していた。
太くもなく、細くもない、柔らかそうな太ももを備えた足から
急カーブを描き、薄いピンクのショーツに包まれた存在感のあるお尻
ともが身につけている物とは、格段に大きさの違うブラジャーに包まれた
よみの胸は、ボリューム感に満ち溢れていた。
そして、とも自身、内心、コンプレックスに思っている
お尻から胸にかけての、充分なくびれを、よみは持っていた。
そんなよみの身体を前にして、とも自身、自分の身体はどうだろうか?
最近、何とか膨らんできた胸は、まだまだ貧弱で
お尻も、小さければ、胸からお尻にかけてのくびれは、いまだ平行線のまま
女の身体と言うよりも、痩せた少年のような体つきをしていた。
子供の頃は、まったく同じ身体だったのに
相談して初めてブラジャーを付けた日も一緒だったのに
どうして自分とよみの身体の発育に、こんなに差がついてしまったのか?
ともは、下着姿になったよみの身体を見るにつれ、どんどん納得できない心境に陥っていった。
「とも……」
ニーソックスと、薄いピンクのブラジャーとショーツ姿になった
よみは、ともに対して不安な表情を見せた。
結局、自分が、その大阪が学校に持って来たディルドーを穿く事になったとはいえ
いざ、その時が、間近に迫ったよみの不安はかなりの物であった。
出来れば、ともにこんな馬鹿げた事は辞めて欲しい。
かすかな願いと共に、ともの名を呼ぶのであるが、ともは、そんなよみに対して機嫌悪く答えた。
「早く穿いて見せてよ、よみ」
ともは、よみの気配にまったく気がつく事なく
きつい口調で、よみがディルドーを穿く事を急かした。
114逆襲のよみ:03/01/26 08:10 ID:TY6t8TVP
「うっ!」
よみは、冷淡なともの口調に思わず身をすくませるのであるが
その時、ともは、よみが身をすくませた調子に、よみの胸が揺れるのをハッキリと見た。
この後に及んでも、よみは、ともとの発育の差を見せつけるかのごとく
よみの胸は、ともに対してプルルンと挑発的に揺れ、生まれてこの方
一度も胸が揺れた事がない、ともはますます機嫌が悪くなった。
「早く穿いてよ、よみ」
「ちょっ、ちょっと待てよ……」
さらに急かし始めたともに、よみはとても弱った調子で答えては
一息つき頬を紅潮させながら、たどたどしく口を開いた。
「そっ、その……ほぅ、ほら……これって、いっ、いきなり……はっ、穿けるものじゃないだろ……こっ、こういうのは、ちゃっ、ちゃんと……ぬっ…………アッ、アソコを濡らして…………」
よみは、自分自身いったい何を説明しているのか?
激しく脳裏で沸き起こる混乱を必死に押さえながらそのディルドーを穿くことに対して順序説明をし、その説明を聞いたともは首を傾げた。
「それじゃあ、早くオナニーしてよ」
「とっ、とも!」
ズバリとよみの言いたい事、ディルドーを穿くのに必要な前準備の事に対して
慎重に言葉を選ぶよみに、ともは何の遠慮も無く
他人事のように(確かに他人事であったが)はっきりと言った。
そんな言葉を受けたよみは、頬を紅潮させては真っ赤になっていった。
「ちょっ、ちょっと、とも……」
よみは、とても弱った、情けない声でともの名前を呼ぶ
すると、ともは、そんなよみの困った仕草にニヤリと笑みを漏らした
115逆襲のよみ:03/01/26 08:10 ID:TY6t8TVP
「どうしたの、よみ?」
ともはベッドから立ちあがり、よみに近づいては、顔を下げ、下からよみの顔を覗き見た。
よみは、ともに自分の顔を覗き見られる事に、恥ずかしがり顔を反らす。
突然に機嫌が良くなったともの笑顔に、よみは何か言いようのない不安を募らせた。
「とっ、とも……」
よみは、怯えにも似た声でともの名前を呼ぶと、ともは
よみの身体をジロジロと舐め回すように眺めていた。
そして、そのともの視線が、よみの身体のある一点に止まると
ともは、よみに向かってゆっくりと手を差し出した。
「ちょっと、オッパイ触らせてよ、よみ」
「えっ!?」
ともは無造作に、薄いピンクのブラジャーに包まれたよみの胸に、両手を伸ばし
その盛り上がった膨らみを手の平で押し当てるようにタッチした。
胸を触られたよみは、条件反射的に抵抗しようとしたが
その時、ともの意外なつぶやきに、よみは抵抗をする事を忘れた。
「やっ、柔らかい……」
よみの胸を触って、触られて、驚いたのは触った、とものほうだった。
自分に胸がまったくない、ましてや女であるともにとっては、興味はあっても
成熟した乳房を触る経験など今まで、まったくといっていいほどなく
こうしてよみの胸を触るのが、ともにとって初めての経験でもあり
それは、とても気持ちのよい柔らかな感触であった。
「とっ、とも……」
よみは、ともに自分の胸を触られる感触に背筋がゾクゾクする感覚を覚えつつ、ともの名前を呼ぶが
ともは、よみの声にまったく応える事なく、手に握力を少しずつ込めては、本格的によみの胸を揉み始めた。
116逆襲のよみ:03/01/26 08:11 ID:TY6t8TVP
「こっ、こら、とも!……」
ともの小さな手に、握力が篭められる事に敏感に感じ取ったよみは慌てて身をくねらせ、ともから離れた。
ともはその瞬間「あっ」小さくつぶやき、よみの顔を見つめた。
「とも……」
よみは、両手で自分の胸を隠しつつ、ともの様子を見ると、
ともは、まるで大切なオモチャを取り上げられた子供のような表情を見せており
よみは、そんなともに無意識のうちに罪悪感が浮かんだ。
(もう少し触らせてやったほうがよかったのか……)
よみは無意識に浮かび上がったその思いに自分がそれほど
ともに自分の胸を触られる事に抵抗が無い事を知った。
(同じ女なんだから……)
よみはそうともに自分の胸、身体を触られても構わない、別に減る物ではなく、たいした事じゃ……
(違う! 違うぞ! )
よみは、激しく理性を呼び起こし、自分が、あまりにも危険な考えに陥りそうになりかけていた事を悟った。
(女同士だからダメなんだ! 私とともは、そんなっ……)
「よみ」
ともの何気なく、よみを呼ぶ声に、よみは、ビクッと背筋を伸ばし、顔を上げて、ともの顔を見た。
ともは、よみの顔を見つめながら、実に愉快な表情をよみに向けていた。
「なっ、なんだ……」
よみの、声音は、普段のよみを知る者からすれば
実にたどたどしい声音であり、表情はあきらかに動揺の色を隠せなかった。
そして、そんなよみの気配を、敏感に感じ取っていた
ともは更によみを追い詰めるかのごとく、衝撃の言葉を口にした。
「よみ、私にオッパイ揉まれて気持ち良かったんだろ?」
「えっ!……」
そのともの言葉に、よみはまるで鞭でも打たれたかのごとく、身体を強く震わせた。
117逆襲のよみ:03/01/26 08:11 ID:TY6t8TVP
「どうなのよみ、感じたの?」
「とっ、とも……」
問い詰めるともに対して、よみは堪え様のないプレッシャーを感じていた。
そして自然に足はともから離れまいと後ずさりを始めるが
ともは、そんなよみとの距離を離れた分だけ、前に詰めた。
「あっ!」
突然、よみはバランスを崩し、背中から、自分の部屋のベッドに倒れ込んだ。
ベッドの上で、仰向けの状態になるよみ、そんなよみを、ともは上から眺めた。
「ねぇ、よみ、ちゃんと答えてよ?」
問い迫るともに、よみは激しく緊張を高登らせながつつも理性を振るった。
「かっ、感じるわけねぇだろ」
なんとか、そう答えたよみは、言ってから顔を、ともから逸らした。
もう、ともとは顔を直視出来る状態ではなく
張り裂けんばかりに鼓動する自分の胸の痛みに耐えるのが、精一杯だった。
しかし、そんなよみに対して、ともは、まだよみに対する疑問は消えなかった。
「とっ、とも!」
よみは身体に感じる、ともの重みに大きく声を上げた。
ともは、ベッドの上で仰向けになったよみの身体に、自分の身体を重ね始めた。
118名無しさん@ピンキー:03/01/26 18:48 ID:CyWZoB6Z
「…………」
「…………」
いつものメンバー(かおりんを除く)の間に今はいつもの楽しそうな会話はなかった。全員で机を囲み、机の上に置かれた一冊の本を真剣な表情で見ていた。
「……ゴクッ」机と本の持ち主である大阪が少し緊張しながらページをめくる。すると全員が一気に机に顔を寄せる。
「や、やばいだろ……これは……」と暦
「……人間じゃねぇ……」ととも
「……私もここまで開かないよ……足」と神楽
「…………(///_///)゙」これは榊さん
「あかん……あかんよ、これは……」と大阪
本には裸の女性が股を開き自分の手で性器を開いている写真が載っていた。
119118:03/01/26 18:55 ID:8wE7UYH4
嗚呼〜!逆襲の暦さんの話の途中に駄文を入れてしまった〜!!今度から最新チェックしてから書こう……
こういうSSとか書くの初めてだし……全くもっての礼儀知らずの下手糞ヤローですな。
120名無しさん@ピンキー:03/01/26 19:58 ID:TeDcltZ7
>118
いけるいける。
121118の続き(続けていいのか?):03/01/26 23:29 ID:SoQnSBxt
「あ、あの〜?」
本の内容が本番に入ったとき小さくか細い声が聞こえてきた。ちよちゃんである。
「どうした、ちよちゃん?」暦が答えるが目は本にいったままだ。
「これって何してる所なんですか?」その無邪気な問いに
「大人になれば分かる」全員はこの答えで逃げた。

「失礼しちゃいます。みんな私を子供扱いして」昼休みちよちゃんは一人で廊下を歩いていた、先程の本の件で少し機嫌が悪い。
「職員室でも三年生に小さいのに偉いなんて言われてたしなぁ」突然後ろから声がした。振り替えるとそこには
「こんちは、美浜せーんぱい。」見覚えのある男子が立っていた。
122118から:03/01/26 23:59 ID:sUEMUJtv
男子は四月に階段でちよちゃんに先輩と呼ぶように言われた一年生だった。彼、佐伯康太はちよちゃんが気に入ったようで四月のふとしたことから知り合ってからちよちゃんに会う度そんなことを言ってからかっている。
「……んっ?いつもみたいに怒らないのか?」今日は少し様子が違うと分かり
「なんかあったのか?」急に大人びた優しい口調で問掛ける。それこそ、子供をあやす大人のように。だが、いまのちよちゃんにとってそれは一番頭に来る行為だった。
ーパーンッ!ー
ちよちゃんの平手が身を屈めていた康太にヒット。
「はっ?」痛くはない。だが普通に驚いた。
123118から:03/01/27 00:19 ID:JgvxRdvx
康太が再びちよちゃんを見ると彼女は目に涙を溜めていた。
(ヤバい)そう思ったときにはもう遅かった。
「ウッウッ、グスッグスッ」泣き出してた。周りも何事かとこちらを見ている。焦った康太は急いでちよちゃんの手を引きその場から離れた。
to be continedッテコトデ


今日はもう寝ます。だらだらくだらない駄文並べてごめんなさい。エロくなくてごめんなさい。あと変なキャラ出してごめんなさい。ちよちゃんに平手させてごめんなさい。そしてごめんなさい。次回からエロくします。つか、なります。
124名無しさん@ピンキー:03/01/27 00:59 ID:t1Rb1pUT
おお、なんか土器胸するぞ
頑張ってくれな
125名無しさん@ピンキー:03/01/27 14:43 ID:ngDfQMcK
>>123
いいね、いいね、いいね!!
ちよちゃんの見たいね。
126名無しさん@ピンキー:03/01/28 00:29 ID:+FRFmZDN
念のため保守
127名無しさん@ピンキー:03/01/28 18:34 ID:WfuAbyHE
保守
128フィーナ ◆MoiSlbQnQw :03/01/28 19:21 ID:PxbewTDi
いいですねぇ。
ちょっと書いて見ようかと思ったり。
129名無しさん@ピンキー:03/01/28 23:28 ID:pXgYAPIS
やっと流れに乗ってきました。保守。
130名無しさん@ピンキー:03/01/29 07:01 ID:R4Vxt7cH
いい感じなので。保守っと
131名無しさん@ピンキー:03/01/29 19:17 ID:WoGr640R
まもる
132名無しさん@ピンキー:03/01/30 01:24 ID:a6bWW69d
一応ね
133名無しさん@ピンキー:03/01/30 01:31 ID:hlrUub/v
逆襲のYomi続きキボンヌさげ
134名無しさん@ピンキー:03/01/30 02:10 ID:dIVHCq3S
神楽「良し、卓球だ!」
とも「卓球といえば古今東西だな!じゃあ榊ちゃんから!」
榊「え…っと、こ、古今東西…」
とも神楽「イエーー!!」
よみ「何で私まで、というか何で4人用卓球台が…」
とも「気にするな」

榊「…花のなm」
神楽「却下。代わりに行くぞ!プロレスラーの名前!藤波辰巳!(コンッ)」 榊「…ぁ…」
よみ「よりにもよってそれかよ…タイガージェットシン(コンッ)」
榊「タイガーマスク…(バシッ)」
とも「うおぉおおお!?(スカッ)」

神楽「流石榊だな!スマッシュ一発だ!」
とも「取れるか、あんなの!くそぅ、私からか、じゃもう一回だ、古今(略)プロレスラーの名前!!」
よみ「お題くらい変えろよ」
とも「五月蝿い!今度こそ勝つ!」

とも「マグナム北斗!!(カンッ)」
とも以外「お前の負け」
とも「な!?」
135名無しさん@ピンキー:03/01/30 16:17 ID:JYUZHBGy
保守
136amns:03/01/31 00:59 ID:ETIs4Van
いま一度の参戦を予告しつつ保守
137名無しさん@ピンキー:03/01/31 04:00 ID:eWq3bUu4
結構さがってきたのでage

それとさっき流れ星を見ましたよ。
みんなにいい電波が届くようにおねがいしときました。
138あぼーん:あぼーん
あぼーん
139あぼーん:あぼーん
あぼーん
140野狐:0020:03/01/31 12:32 ID:qkJ9PwtA
「あぁ…。そんなに広げないで…」生徒らに秘部を押し広げられ、その奥までも晒されたにゃもは、恥ずかしさに興奮した。男子達は、彼女のその言葉に興奮し、さらににゃもの花びらを悪戯に弄んだ。「あッ、あん…!」
141野狐:0021:03/01/31 12:39 ID:sz50ym5j
「ゆかり先生の方が、おっぱいでかくねー?」ゆかりを愛撫している男子の一人が、ゆかりの乳房を、まるで牛の乳を搾るかの様に揉みしだいていた。「…あッ、こら! もう少し、優しく…」ゆかりは、喘ぎながら叱る。
142amns:03/01/31 21:00 ID:lJ3larcQ
前スレで2作やった榊神楽同棲シリーズの
たぶん今回が最終作ということで、二人のなれそめ話などを。
143Continuity (1):03/01/31 21:02 ID:lJ3larcQ
 夏の間、神楽の泳ぎの成績がふるわなかったらしいことを榊が聞いたのは、暦からの電話の中でだった。
『榊が聞いてないなんて意外だね。連絡とってないの?』
「神楽からの連絡は、前期の終わり頃から来なくなってしまったんだ。
 夏休みにも、都合とか色々言われて結局会えなかったし……。避けられてるような気さえする……」
『ライバルだったあんたには、やっぱりスランプを知らせたくないのかな』
――でも、神楽。私たちは、それだけの関係じゃなかっただろう? 親友だったはずだろう?――
 だから榊は、真剣な思いで神楽に申し入れた。「会おう」と。

 秋風がかすかに並木をざわめかせる公園で、予定より少し早く訪れた榊を驚かせたのは、
煙草を咥えた神楽の姿だった。
「……1歳ぐらい、いいじゃん。吸ってるやつ多いよ」
「君の立場の事を言っている」
「1日3本までって決めてるし。気持ちを落ち着かせるにはいいんだ」
「友達と会うのに、落ち着く必要があるのか?」
 神楽は黙って、傍らの吸殻入れに煙草を捨てた。
 その横顔を見下ろしながら、神楽が薄く化粧している事に榊は気づいた。
それに、以前はくせ毛を雑に整えていただけの髪は、意識的にシャギーにされているようだ。
「……行こうか」神楽は、榊の顔をちらりと見ただけで歩き出した。

 喫茶店でも話は弾まず、話題は榊の方から振らねばならない状態だった。
どこか気の抜けた受け答えをする神楽の表情は、喜びとも戸惑いともつかない奇妙なものだった。
ただ一つ確かなのは、記憶にある神楽の顔では決してないという事だ。
少年のような目をして、強引なほどに人なつこく話しかけ、笑いかけてくる姿はどこへ行ったのだろう?
「神楽」榊はやがて切り込んだ。「水泳の方、どうなんだ」
神楽は、楽しい話題とは言えなさそうな様子で不調を訴えた。
榊にとって辛いのは、軽々しく励ましの言葉が言えない事だ。
高校時代、才能の差というものを見せつけて神楽に敗北を教えてしまったのは、他ならぬ自分なのだから。
 だが――それでも、親友として言うべき言葉はあるではないか?
144Continuity (2):03/01/31 21:03 ID:lJ3larcQ
「……本当は、水原から聞いてたよ。でも、なぜ言ってくれなかった? それに連絡をくれなかった?
 私はみんなの中で一番、選手としての君を気にしてるつもりだ。どんな結果でも、教えてほしかった。
 何でも話し合うのが友達だろう? その事を私に教えてくれたのは、それこそ君だったはずだろう?」
 聞いていた神楽は、テーブルに肘を付き、両手でおもむろに顔を覆って、うめくような声をあげた。
「これだから会いたくなかったんだ。会えば、こうやって優しくされちまうから……」
 言葉の意味を量りかねて尋ねた榊に、「待ってくれ」と拒んでいた神楽がようやく語ったのは、
店を出た時だった。
「私、おまえに惚れちまってたみたいなんだよ……。女なのに……!」
 返答の仕方が全く判らない榊に、神楽は苦しげな声を吐き出す。
「おまえのこと追いかけ続けてるうちに、そんな事になっちまってたらしい。
 大学入って、おまえがいなくなってみたら判った……。
 何だかなあ、よくあるラブソングの歌詞って、あれ本当だったんだなって感じさ」
「……私の何が?」
「おまえみたいにカッコよくて、才能があって、優しい奴なんて、他にいねえよ。
 おまえにファンの女がたくさんいるのは知ってたけど、自分がそれになっちまうなんて……。
 ずっとおまえに見られていたい。構ってもらいたい。私だけを、特別扱いで」
「今だって、君の事はずっと気にかけてる……」
「落ち込んでる時に、抱きしめて慰めてくれるか!?」神楽は、やり場のない苛立ちをぶつけてきた。
「スランプの間、そんな事を妄想してる自分が怖くて、連絡とりたい気持ちも抑えてきたんだ。
 それでも、会えるとなったらこうして化粧してきちまうんだよ。笑うだろ!?」
 化粧された神楽の眼は、彫りの深い二重瞼とまっすぐな線を描く濃い睫毛に縁取られて美しく、
そこに切ない色を湛えて見つめてくる姿に、榊は自分でも不思議な戸惑いを覚えた。
「……とりあえず、考えさせてくれ……」その日の榊には、そう言うのが精一杯だった。
145Continuity (3):03/01/31 21:05 ID:lJ3larcQ
「同性愛とは、制度的に排除された恋愛の形態に過ぎない」
そんな理論を一応読みかじっていた榊は、神楽の抱く感情を本人ほどに罪悪視しなかった。
 だが、そんな理論を書く人達は大抵の場合、「自分もまたその制度に囚われている」と
用心深く注記するのが常でもあった。
 榊には、親友の切実な思いから、そうした口上で簡単に逃げることはできなかった。
神楽の願望に自分は応えられるのだろうかと、真剣に自問自答し続けた。
 そんな懊悩を引き受けるのも、神楽という人間自体は間違いなく愛しているからだった。
『榊、榊』笑ってそう呼びながら側に寄ってくる姿を、今でも昨日の事のように思い出せる。
――自分のような内向的で無愛想な人間を、ずっと慕い続けてくれた人。
少し強引な所もあったけど、友達として私の事を気遣ってくれていた。
私をライバルと呼んで、他の誰とも違う緊張感のある敬意を払ってくれてもいた。
無口な私と快活な神楽は、いつも対照的な組み合わせのように見られていたけれど、
あの人の根底にある生真面目さやひたむきさを私はよく知っている――。
 榊は神楽と過ごした日々をひとつひとつ思い返しながら、対等な目線をもって
本音の付き合いをしてくれた神楽が自分にとっていかに重要な存在だったかを再認識し、
神楽への愛情と敬意を新たにした。
 だが、いま神楽から求められている種類の「愛」の前には、
一つの大きな壁が立ちはだかっているのは言うまでもない事だった。
神楽の肉体を、欲望して抱けるかどうか――要するにそういう事だ。
 榊は、神楽の男性的な魅力を努めて思い起こそうとした。開けっ広げでさっぱりした振舞い、
時折見せる凛とした表情、スポーツに熱中する時の真剣な目つき、そして輝く汗。
しかし一方、記憶から呼び起こされるその肢体は豊かな女性のそれで、榊を戸惑わせた。
だが――そのギャップにこそ、倒錯的なある種の危うさがあるのも事実なのだった。
 それらを手がかりに、榊は神楽との交情を思い描こうともしてみた……。
146Continuity (4):03/01/31 21:08 ID:lJ3larcQ
 結局、この問題については実際に身体で確かめるしかないというのが榊の結論だった。
『……本当に、いいのか?』誘いの電話を受けて、神楽は言った。
「もちろん、結果がどうなるかは判らない」榊は答えた。
「でもたとえ駄目でも、君となら後悔はしないと思う……」
 そして、もし無事に結ばれ得るのなら――最上の結末だと思う。神楽とならば。

 約束した休日の昼下がり、榊はシャワーを浴びて神楽を待った。
しおらしい顔でやって来た神楽には、湿気を残す榊の髪の意味はすぐ判ったに違いなかったが、
そこに触れる事を避けるように当たりさわりのない雑談に努めた。
「マヤーも元気みたいだな。少し太ったんじゃないか?」
マヤーを抱き上げて屈託なく笑うその横顔を見つめ、愛せるかもしれないと榊は思った。
神楽の肩にそっと手を置いて、呼びかけた。「……神楽。もう、いいだろう」
 神楽はマヤーを床に降ろし、榊の手に自分の手を重ねた。
「榊、お願いだ。何があっても、嫌いにはならないで……」
「ああ。約束するよ」

 榊は下着姿でベッドに腰掛けて、神楽がシャワーを終えるのを待っていた。
いざ時を迎えれば、もはや何も考えられないものだった。
だが、こちらを丸い眼で見つめているマヤーが不意に気になった。
「ごめん、今は……」ドアを開けると、気持ちを知ってか、マヤーは自らベランダへ日光浴に出ていった。
マヤーを遠ざけたのは初めての事で、自分はこれから秘め事をするのだと榊は実感した。
 ベッドに戻った時、頭の方にあるテーブルの上に、卒業旅行で撮った記念写真のスタンドがあるのに
気づいた。あどけない笑いを浮かべるみんなの中で、自分は神楽と並んで微笑んでいる。
浴室のドアが開く音が聞こえた時、榊はそのスタンドを伏せた。
 バスタオルを巻いて緊張した面持ちの神楽が歩いてきた。「やっぱ、おまえスタイルいいよなあ……」
だが、そう言う神楽の鍛えられた太い脚が、榊には妙に艶めかしく映っていた。
 神楽はベッドの枕元側に座った。そして、おもむろに手を伸ばしてスタンドを立て直した。
「私の中じゃ、続いてるんだ……」
そして、バスタオルをゆっくり下ろすと、榊の身体に腕を回しながら静かにベッドへ倒れ込んだ。
147Continuity (5):03/01/31 21:10 ID:lJ3larcQ
 狭いシングルベッドの上で、いやがおうにも二人の身体は密着した。
もとより他人との触れ合いに不慣れな榊は、その距離感に少し怯えた。
――だが思えば、孤独な自分の心にこうして強引に触りに来てくれた相手こそ、神楽だったではないか?
 やがて、榊はおずおずと神楽の身体に腕をかけた。引き締まった肉の下から、温かい脈拍が伝わった。
ボディソープの甘い香りは、柔らかい乳房の肌触りを引き立てるかのようだった。
 神楽の指が、榊のブラを外した。榊は焦りの声をあげた。「ちょっと待って…まだ…!」
だが直後、二人の乳房同士がすりつけられる感触、とりわけ肉の突起が押し当てられてくる刺激に、
榊の抗議もすぐ止んでしまった。自分以上に敏感に感じているらしい、神楽の表情に誘われた事もあって。
 だからこそ、パンティを下ろされた時にはもはや、榊は衣服から解き放たれる快感にただ身を任せ、
そこへ指を差し込まれた時にすら、小さく息を呑むだけで受け入れたのだった。
「…あ、あのさ、榊…」神楽が、少し当惑した様子で言った。「一人でやるとき、どんなふうにしてるの」
 榊は、恥じらいのため閉じていた目を開いて、驚きの声をあげた。「なっ、何を……!」
「こんなこと初めてだから、やり方わからなくて…でも、おまえが自分で感じる通りにやってみれば……」
見つめる神楽の瞳に湛えられているのは、どこまでも、榊のためを思う一途さだった。
そう、神楽はいつだって純情だった――。
 神楽の深い想いに押されて、榊は目をそらし、頬を紅潮させてつぶやいた。
「……む、胸を…ずっと……揉みなが…ら……」
口にすると、湧き上がってくる羞恥心がぞくぞくと身体の底を走りめぐる。
そして榊がその感覚から逃れる間も与えず、神楽は胸と秘部への愛撫を始めてきた。
148Continuity (6):03/01/31 21:11 ID:lJ3larcQ
「ん……あっ…!」ボリュームのある乳房を揉みしだき、搾り上げ、先端に指を沿わせるその手つきは
予想外に巧みで、榊はかすかな喘ぎを漏らした。「…な…何か、慣れてる感じだ……」
「…胸の大きさが同じぐらいだから…自分でやってるのが応用できるっていうか……」
そして、神楽はためらいがちに告白した。「……榊のこと思って…したこともあるんだ……」
だがその言葉にも、今の榊は汚らわしさより、いやらしい歓びを感じ取ってしまっていた。
 秘部への指使いの方は決してそれ自体巧みではなかったが、胸への刺激に加えて、
他人の指、それも親友の指に犯されているという背徳感が、快感を倍加させていた。
 やがて快感がじわじわと増大してきた時、その背徳感がまさって、榊は不意に恐怖した。
「あっ…ま、待って、神楽! まだ…怖いッ……!」
 しかし神楽は聞き入れるどころか、残っていた片方の乳房を口で包み込んだ。
とろけるような粘り気を持つ舌が、榊にとっては未知の感触をもたらし、そのさらなる快楽の中では
背徳のおののきすらも、榊を昂ぶりの極点へ追いたてていった。
そうでなければ、神楽が秘部へ指をいっそう深く突き込んだ時、ぬるりと入ってくるその肉の棒を、
榊ははしたなく脚を開いて受け入れたりなどしなかったはずだ。
 今や興奮は一つの波の極みに達しようとしており、それはもちろん本当の絶頂には及ばないにせよ、
榊の強固な理性を崩して悲鳴をあげさせるには十分だった。
「いやぁっ……もう…もぉ…神楽、だめっ……! あああぁッ!!」
 のぼりつめた頂点で、耐えかねて頭をよじった時、あの記念写真を見てしまった。
――いけないところに、もう私たちは来てしまった――
ふと、そう気づいたとたん、榊の眼から涙がこぼれ落ちた。
149Continuity (7):03/01/31 21:12 ID:lJ3larcQ
 神楽の責めが止んだ。涙を見て心配になったらしい。「だ…大丈夫か、榊?」
「うん……何となく、ちょっと悲しくなっただけだ」波が引いていく中、榊は涙を拭いながら答えた。
 神楽は、榊が見ていたものを察したようだった。
「……私の中では、おまえを好きな気持ちがそのまま大きくなって、ただ自然にこうなって……」
そして、榊に尋ねてきた。「だって、おまえも……気持ち、よかったんだろ?」
「うん……でも」榊は答えた。
「初めてだから、身体が触れ合う気持ちよさを、そのまま性感と勘違いしているのかもしれない。
 男性との場合を知らないから、まだ判断できないって不安もあるんだ……」
「私だってそうかもしれないよ。でも…気持ちいいんなら、それで十分じゃないのか!?」神楽が言った。
「私は、他の相手との事なんて知る必要ない……。おまえと、最初で最後の相手同士になるんだったら」
 その言葉が、どんな身体の快楽よりも榊の心を揺さぶった。
「神楽…そこまで、私を……?」
「愛してる」
思えば初めて言われたその言葉に、榊の中に残っていた最後の拒否感が崩れた。
 だから、それから口づけを求めてきた神楽に、榊は何の迷いもなく唇を与えた。
そして神楽の唇を舌でなぞり、求められた以上の歓びを神楽に与え、
二人でずっと、互いの味をむさぼり合った。

「見送りは玄関でいいよ。なんか…恥ずかしいしさ」
神楽は余韻も冷めやらぬ、まだ浮わついた顔つきのままで帰っていった。
最後に笑って親指など立ててみせたさまは、まったく調子に乗った少年のように単純だ。
 だが榊もまた、洗面台の前で乱れた髪を直しながら、
『この長い髪も好きだった』――そう囁いて撫でてくれた神楽の掌の感触を思い出し、
自分でも見た事のないほくそ笑みを眺めていた。
150Continuity (8):03/01/31 21:14 ID:lJ3larcQ
 それから数カ月間の逢瀬を重ねた後、ある冬の夜に二人はホテルに赴き、血を流し合う儀式に臨んだ。
激しい苦痛の中、二人のこれからのためという言葉を繰り返し、榊と神楽は手を握り合って耐え抜いた。

 翌朝には、一面の銀世界が二人の前に開けていた。
美しい門出の光景だと素朴に喜び合いはしたものの、しんしんと降り続ける雪の量はいまだに多くて、
帰り道には神楽の持っていた折りたたみ傘をささなければならなかった。
「友達からこんな事になっちまった奴なんて、滅多にいねえだろうな」
神楽はしみじみ語ったが、その歩き方は今なおこわごわしていて、格好がつかなかった。
「ああ、まだ痛え……。榊、大丈夫か?」
「……私も、まだ……」榊の足取りも同様だ。
「みっともねえ相合い傘だよな」神楽は苦い笑いを浮かべて自嘲した。「寒うぅ……早く帰りてえよ」
 ふと榊は、傘を持つ神楽の腕が、自分の身長に合わせて不自然に高く上げられていることに気づいた。
「腕が辛いだろう。私が持つよ」言って、榊はコートのポケットに入れていた手を出した。
「いいって」神楽は言った。「…それだとおまえ、手が寒いだろ?」
 次の瞬間、榊は、その手で神楽を強く引き寄せて抱きすくめた。
神楽は、榊の胸に顔の半分をうずめる形になって、恥ずかしげにつぶやいた。「……やめろよ」
「一緒に暮らそう」榊は言った。
 傘が雪の上に落ちた。神楽も榊を抱き返したからだ。
 髪に雪が降り積もっても、白い空の下で二人の時間は止まったままだった。
151Continuity (9) :03/01/31 21:22 ID:lJ3larcQ
「あん……あン…! ああンッ!!」
むせ返るような暑気に、充満する汗の匂い。神楽のたくましい腕にがっしりと拘束されて
逃げ場のない身体の芯へ、凶暴に突き上げ続ける快感。
「わ…私、わたし、またッ!! ああアアぁぁーッッ!!」
 痙攣しながら数度目の絶頂を迎え、榊は叫びと共に最後のひと息まで吐き尽くした。
 そしてその後ぐったりと覆い被さってくる神楽の体重も、汗の光沢も、首筋に張り付いた髪も、
全てを愛しく享受する。みんな、大好きな人のものだから。
 しばらく乱れた息遣いだけが交錯する静寂が過ぎた後、神楽がゆっくりと身を起こした。
着けていた装具を外して置くと、前髪をかき上げ、白い歯を見せてひと笑いした。
「今日は私の完勝ってとこだな」
 窓の向こうの終わりかけた夏の青空に、よく焼けた神楽の肌が映える。
その雄々しい誇りに満ちたワイルドな姿に、榊は恋人が心身ともに充実しきっている事を実感した。
――もうすぐ、結ばれてから1年が経つ。あの時から、この人はずいぶん強くなった。
スランプの中で私に甘えていた部分も、この夏の克己の後にはすっかり消え失せている。
それは私への忠誠心のためだったと、この人は語った。そんな力になれた事が、私は本当に嬉しい――。
 まだ息を整えるのに苦心しながら、榊は口にした。「喉が…渇いたな……」
「取ってきてやるよ」神楽は立って、キッチンに向かっていった。
その白く焼け残ったヒップを眺めながら、榊は新たな情欲が頭をもたげてくるのを感じていた。
152Continuity (10):03/01/31 21:24 ID:lJ3larcQ
 神楽は麦茶のペットボトルを持って戻り、榊に与えた。榊は少し滴を垂らしながら、喉を鳴らして飲んだ。
「私にもくれ」神楽が言った。
 榊はボトルを置くと、不意に神楽を襲って唇を奪い、舌を絡ませながら口内の麦茶を強引に注ぎ込んだ。
 耐えきれなくなって身を離した神楽に、榊は容赦なく追いすがる。
「涼しくしてあげる……」よく冷えて潤った舌を、白い乳房の谷間に押し当て、
顎の下までゆっくり舐め上げてやると、神楽は甘い悶えの声をあげて布団の中に崩れ落ちた。
 榊は置かれていた装具を手に取った。さっきまで恋人の中にあった側を、
たっぷり絡みついた恋人の体液と共に、自分の中へ咥え込む。
今やその思い入れだけで恍惚に震えてしまうほど、榊は神楽を愛し、求めていた。
「……何だよぉ……まだ、足りないの……?」神楽はうっとりと、女の表情でつぶやく。
こんな顔もまた、この人は素敵だ――。
「たっぷり愛してはもらったけど……」
自分の首から外したリボンで、神楽の手首を縛り合わせながら榊は言った。
「まだ、愛し足りない」
「…ばか……」神楽は首を傾けて媚態をつくり、濃い睫毛の下から物欲しそうな眼で榊を見つめた。

 かつて私を開きに来てくれたこの人に、今は心も身体も全てを開いて。そして未来には、もっと、もっと。
 そう。私たちは、満たし合うために出会ったのだから。

 そして二人は名を呼び合い、また汗の海の中に融け合っていった。

(了)
153amns:03/01/31 21:29 ID:lJ3larcQ
愛してやまない榊神楽ペアの物語をメロンとこっちとで書き続けてきたけど、
さすがにこの辺でやり尽くしたかな……。
自分の電波受信能力もめっきり衰えた感じですが、もしできればあと1つぐらいは
「あずまんが大王」に捧げるための大型電波をつかまえてみたいもんです。
154名無しさん@ピンキー:03/01/31 22:00 ID:VdULubsG
すごいの一言です。

次の電波受信する時までこのスレでコソーリと待ってます。
1557d3IhJbA ◆fKraSXX.76 :03/01/31 22:54 ID:9uaLiUDw
乙です(*´Д`)
早期の大型電波キャゥチを祈ります。

あー・・・・駄文しかできねぇYO!

:y=-( ゚д゚)・∵;; ターン
156STEM:03/02/01 16:10 ID:O01sRqCE
お疲れさまでした!
157名無しさん@ピンキー:03/02/01 16:45 ID:MwrX47mD
フェミニズム=善行
フェミニスト=善人
フェミ=善

一般の人の認識はこの程度でしょう。
暴走したフェミニズムが社会の病気として日本を蝕んでいる事を
一般の人にはっきり理解してもらう為に。

フェミニズムでは無くフェミファシズム
フェミニストでは無くフェミファシスト

とはっきりと呼ぶべきだと思います。

フェミ=善の部分ばかりでは無い事を一般の人に広く理解してもらう為にも。
158名無しさん@ピンキー:03/02/02 00:57 ID:cUK93TAB
↑中身がないようなことほざくんじゃねえ、荒らしと同じ
159名無しさん@ピンキー:03/02/02 01:51 ID:DD53CkU5
>158
「荒らしと同じ」どころか、コピペ荒らしそのものでしょ。放置放置、無視無視。
すっぱり見なかった事にして次のエロ電波受信者の方どーぞー。
160名無しさん@ピンキー:03/02/03 01:05 ID:nAcKrduo
保守の国からコンニチハ
161エロ〜ないでー:03/02/03 03:14 ID:Fxvg90KP
「またやっちゃったよぉ…」何やらひどく落ち込んだ様子の少女が、一人呟いた。

彼女の名前は、滝野 智。

いつもと同じ親友5人と別れた後、まるで今の智の心情を表すかのような、誰もいない閑散とした通りを歩いていた。
日も沈みかけ、その暗い気持ちに、さらに深く暗い影を落とす。

今日は体育祭の前日。
みんなが準備に追われる中、智は、親友の内の一人、神楽とふざけていて、設営中のテントを倒してしまったのだった。
倒したのは神楽だったが、一緒になって遊んでいた智も同罪だ。それは、分かっている。
しかし、智は、からっかてしまった。素直に謝っている神楽を。
もちろん、智も素直に謝りたっかた…。
その、智の、謝ると言う行為を阻んだのは、下手に突っ張ってしまう性格のせいだったのだ。
そして素直に謝る事のできる神楽を羨み、からっかってしまう。

「うぅぅ……」ふと、智の頬に一雫の涙が。
…冷たい。これほどに冷たい涙など初めてだった。
その冷ややかな一雫が、彼女の華奢な心の堤防を破壊した。その瞬間、押しとどめていた感情が、外へと流れ出す。
その感情は、涙となって流れ出た。
「うっうぅぅぅ、うわぁ〜ん」
溢れる涙を止めようと顔を押さえる。無論そんな行為で涙が止まるはずが無い。号泣してしまう。
多分、人に見られていても、泣いてしまっただろう。
それほどまでに、智の心は疲れきり、やつれているのだった。
162エロ〜ないでー:03/02/03 03:16 ID:Fxvg90KP
いつも明るい智。しかし、その笑顔も、明るさも、虚勢に過ぎない。
智は、人付き合いが得意では無く、それを押し隠す為に常に明るく振舞い、突っ張っていた。
家でもそうだ。
明るく振舞うのは、両親の仲を取り持つため。肩を揉んだり、この年にもなって父とじゃれあうのも、機嫌を保つため……。
ならば、一人でいればいい――。もちろん、そうは思うのだが、孤独は智の寂しがり屋でもある性格が、強烈に拒んでしまう。
慣れない人付き合いをするか、孤独を選ぶか。智の繊細な心は、その葛藤に毎日蝕まれていく。
しかし、この事は、誰一人、両親ですら理解していない。
…いや、理解しようとしてないのだ。それが、智にとっては、一番つらいことだった。
(一人でもいい、誰か私の事、理解して欲しい。総てとは言わない、少しでいいから………。)

ぽんっ。と、智の肩に不器用に手が置かれた。
歪んだ泣き顔のまま、智は、振り向いた。しかし、その手の持ち主の顔は、夕日の逆光に遮られよくは見えない。
でも、智は、感じ取っていた。
今思うと、辛い時には、いつもこの手があった気がする。
そして、今、やっと気づいた。
知らず知らずのうちに、不器用ながら優しく包み込んでくれるその手に元気付けられていた、と。
そうだ。いつもでも、どんな時でも傍にいてくれる、あの人の手……。

「よみぃ………」

感情を出し切り、乾ききっていた智の心に新しく湛えられた感情は、前のソレとは違っていた。
暖かく、心地よい。まるで、なんの免疫も持たない胎児を守り、優しく包み込んでくれる母の羊水に似ていた。

また涙が溢れてきた。今度はとても暖かかった。



智は立ち上がり、そして、優しい“母”に抱{いだ}かれたのだった………。



――おしまい
163エロ〜ないでー:03/02/03 03:21 ID:Fxvg90KP
初めて書いたSS。思い入れ多し。
次は、エロいの書いていいですかね?
なお、カキコはじめてなんですが問題あります?
感想きぼんぬ
164名無しさん@ピンキー:03/02/03 10:59 ID:1APwOv8+
>>163
ナイス解釈!(こういうとも像って俺的にはかなりアリだ)文もいい!
まあエロじゃないなら、本来はアニメサロンのともよみスレに上げるのが
最適だっただろうとは思うけど。
…というわけで、勝手ながら向こうに紹介しときましたよー
165エロ〜ないでー:03/02/03 12:03 ID:N3Xiiqnd
>>164
どうもありがとうございます。
つぎにエロいのでも、と思っているのでこのスレにしたんですけど
こんな感じの文(長さを、半分以下に押し込めたので)でいいですかね?
いつ書けるか分かりませんけど…。
166164:03/02/03 23:28 ID:XUgTLX1W
>>165
どうぞどうぞ。いいと思いますよ。
ちなみに1レスの最大文字数は、あんまりはっきりとは判らないけど
900数十字……ぐらいですかね。
字数制限に引っかかって切り詰めるのは辛いもんなので
長くしすぎないことはその点でも必要なことかと。
167逆襲のよみ:03/02/04 07:46 ID:w4UGl5yw
「よみ」
ともは、ジーッとよみの顔を見つめ、その視線はじょじょに、下に降り
仰向けの状態であっても、存在感を示す、よみの胸に止まった。
「とっ、とも……」
よみは、恐れ恐れに、ともの反応を伺うように、ともの名前をつぶやくと
ともは、ジーッとよみの全身を眺めている。
ともの興味は、すでに、よみが特殊な下着、ディルドーを穿く事はではなく
自分の身体とはまったく違う、よみの発育順調な身体に興味が移行しており
よみはその気配を敏感に感じ取った。
ともは、ゆっくりと自分の身体に体重を預けると、再びよみの乳房に手を当てた。
仰向けになっても、充分にその存在感を示す、そのよみの胸は
ともの小さな手からすれば、余りある充分な質量と、心地よい柔らかさを備えていた。
ともはそんなよみの胸に手を当てながら、顔を埋め、存分に、よみの胸の感触を味わう。
「こっ、こら、とも!」
よみは、身をくねらせ、ともを振り払おうとするが
ともは、よみにしがみついて、まったく離れ様としなかった。
「よみ……」
「こっ、こら……」
ともは、とても無邪気に、心地良さそうな声を出し、よみは身をくねらせながら、その声に答えた。
だが、考えれば、ここでともを振り払って本当にいいものか、と思った。
ともはすでに、よみが特殊な下着、ディルドーを穿く事はではなく
よみの発育順調な身体に興味が移行しており、この状態を我慢すれば
もしかしてディルドーを穿かなくてもいいかもしれない。
そんな閃きは、よみ自身、ともに対する、抵抗の手を緩めさせていった。だが!
168逆襲のよみ:03/02/04 07:46 ID:w4UGl5yw
「あっ!」
よみは、ビクリと腰を大きく跳ね上がらせて反応した。
ともの手はよみの胸ばかりではなく、よみの下腹部にその興味を示し始めたからである。
「感じた、よみ?」
そう聞くともの表情は、いかにもよみの反応を見る事が楽しみでたまらないと言った表情だった。
「とっ、とも!」
よみは、悪ふざけが過ぎたともを睨みつけようとした。
だが、その睨みにはいつもの精彩が、あきらかに欠けていた。
脳裏では、ディルドーを穿く事と、ともに身体を触られる事が天秤に掛けられ
その判断に対する時間が、ともに対する反抗の精彩を欠いた原因だった。
しかし、ともは、そんなよみの苦悩に気がつく事なく
よみの精彩が欠く、抵抗してこない原因を、よみは感じている物だと思い始めた。
ともはよみの下腹部、ショーツの内に手を忍ばせた。
「ああああっ!」
さきほどとは比べ物にならないほど、よみの声、反応は大きく
仕掛けたとも自身、びっくりするほどだった。
ともが、よみのショーツに手を忍びこませた、感触は
自分で自分のショーツの中に手を忍ばせた時の感触と、ほぼ一緒であり
決して驚く物ではなかったが、それよりも、ともは、よみの反応に強い興味を覚えた。
(よみ、ムチャクチャ感じてる!)
そうはっきりと脳裏で今の状況を認識した、ともは
更にショーツの奥深くに手を忍ばせ、よみ自身に触れた。
「ヒッ!」
よみは、ともに自分の秘所が触れられた事に、どこか悲鳴にも似た声を出した。
「感じた、感じてるの、よみ?」
ともは、まるで重大な事でも確かめるかのように、よみに聞いた。
169逆襲のよみ:03/02/04 07:47 ID:w4UGl5yw
「かっ、感じるわけないだろ」
言葉を弱く、濁らせながら、懸命になってよみは答えた。
だが、そんな答え方は、あきらからに、ともの
自分とはまったく違う、よみの身体に対する、好奇心と興味の炎に油を注いだ。
ともは、更によみの奥深く、普通なら、迷う位置を
よみと同じ性別であるともは、まったく迷う事無く探り当てた。
「あっ、あああ!!!」
更によみの声が、大きく部屋に響き渡った。
「凄い……」
呆然とつぶやくともは、顔を少し上げ、よみの表情を見た。
いつもは理知的でクールを装っているよみの表情は、今まで見たことが無いほど乱れ
怒った時とも違う、長い付き合いである、幼馴染みのともにとって、初めて見る表情だった。
「よみ……」
ともはゾクッと初めて見る、よみの表情に驚きを覚えつつも
胸の奥では、さらに、強い興味、よみの身体に対する好奇心は昂ぶった。
そして、その昂ぶりは、さらに深く、よみ自身に触れる指を、よみの身体の中に侵入させた。
「あっ、あああああ!!!」
突如、身体の中に、入ったともの指に、よみは、激しく声を出し
そんな、よみの身体の内部に侵入した、ともの指は
よみの、とてつもない熱と、蠢きながら、圧迫してくる感触に
とも自身、身体が震えそうになるほど驚いた。
今まで、とも自身、自分自身に触れる事はあっても
その奥に指を入れると言う事は、恐くて、とてもじゃないが出来なかった。
しかし、今、こうして幼馴染みのよみに、指を入れた事は、ともにとって
初めての体験であり、また、未知の領域への好奇心が沸き起こった。
170逆襲のよみ:03/02/04 07:47 ID:w4UGl5yw
「とっ、とも、やっ、やめ、あっ、ああ!」
必死に、声を振り絞り、ともへの制止を求める、よみだったが
ともは、そんなよみの声をまったく聞く事無く、よみの花芯に忍ばせた指を、本格的に動かし始めた。
指を、人差し指だけではなく、中指も忍ばせた。これ以上は入りそうにない。
そこから、緩急をつけて前後に動かし、時にはひねりも加え、少しだけ、二本の指を広げてみる
その度に、よみは激しく体を震わせて、敏感に反応し
ともは無言で、ひたすら指を動かした。
そして、気がつけば、ともの指は、指元まで湿って濡れていた……。
「よみ……」
ともは、指の動きを止め、よみに声を掛けると
よみは、表情を真っ赤にさせつつも、ともと目を合わせた
そんな、よみの表情は、目が少し充血していて、ともは、少なからず、よみに対して罪悪感を覚えた。
「いっ、いい加減にしろよ、とも」
「よっ、よみ……」
「それ以上したら、本当にキレるぞ!」
「よみ!」
よみは、ともに向かって、強く目を据えて、この行為をやめる事を訴えた。
しかし、ともにとっては、よみの言葉は、ある一点に、止まっていた。
(それ以上したら……それ以上したら……それ以上したら…………)
「聞いてるのか、とも!」
人の話を聞いているのか、聞いていないのか、ボーッとするともに
よみが、怒鳴った瞬間、ともの脳裏に、閃きが走った。
(それ以上したら、どうなるんだろう?)
今までで一番、強い疑問が、ともに宿ると同時に、ともは、再び、激しく指を動かし始めた。
171逆襲のよみ:03/02/04 07:48 ID:w4UGl5yw
「とっ、とも、あっ、ああっ!!!」
よみは、再び、自分の内部で、動き始めた、ともの指に、たちまち反応し乱れた。
そして、ともが不意に、よみの中に忍ばせた指を、曲げて見た時だった。
よみは、「ヒッ!」と悲鳴にも似た声を出し、反射的に腰をのけぞらせようとした。
「ここ、ここがいいんだな、よみ?」
今までと違う、反応を見せたよみに、ともは、すかさず聞きつけた。
「ちっ、違う、そこは…………もっ、もう、やめろ、とも!……」
よみは、今までと、違うところを責められた事に
さっきまでの強気な姿勢は、まったく感じられず、弱々しく、涙混じりの声で、懇願した。
しかし、その懇願がまったく意味がない事も、よみは忘れていた。
よみの懇願を受けたともは、さらに執拗に
その部分だけを、徹底的に刺激し始め、よみの反応をうかがった。
「ここだろ、よみ、ここ!」
「とっ、とも、ダメ!」
よみは刺激されるたびに、激しく催すような、刺激が下腹部に熱く広がり
上半身を起こしては、ともの手を、押さえようと、手を伸ばそうとするが
ともは体を使って、よみの上半身を押さえ込んでは、よみの動きを封じた。
「ほっ、本当に、ダメ、とも、辞めて、お願い」
よみは、瞳をいっぱいに潤ませ、三つ指をつかんばかりに、必死になって、ともに懇願した。
だが、これ以上ないと言った懇願も、夢中になってよみを責めつづけるともには届かず
ついによみ自身、臨界点に達してしまった。
「いっ、いやあああ!!!」
よみは、大きく悲鳴を上げた、その瞬間だった。
よみは、ブリッジをする様に、腰を高く上げ、花芯の内部では、激しく痙攣が起こった。
そして、よみのショーツがビショビショになるほど、濡れた。
「えっ!?」
ともは、そのよみの突然の反応に驚き、ようやく、その指を止めた。
172名無しさん@ピンキー:03/02/04 14:25 ID:tWSQb2NP
173名無しさん@ピンキー:03/02/04 18:28 ID:tAFfo+dU
ダブル神降臨さげ!
エロエロでうひひッス

さらなる発展に期待。
少し句点の数を減らしてもらえると、もっと読みやすくなるかも…
174名無しさん@ピンキー:03/02/04 18:30 ID:pl2H/OFX
っくっはあああああ
エロエロですね。すげえいい。
175僭越ですが……:03/02/04 21:19 ID:G8akfY8h
>>逆よみ
ちょっと気になった点を幾つか書くことをお許し願います。
○読点が多すぎる……読んでてどうもつっかえる一番の原因。
○不要な語彙……例えば
「ともはそんなよみの胸に手を当てながら、顔を埋め、存分に、よみの胸の感触を味わう」
→「よみ」「胸」というのが重複しますので
「ともはそんなよみの胸に手を当てながら、顔を埋め、存分に感触を味わう」
ぐらいにした方がスムーズに読めると思います。
特に「とも」「よみ」の名前については、1つの文中に重複して出すぎる事が多いように感じます。
 また、「特殊な下着、ディルドーを」とか「脳裏で今の状況を認識した」
「強い興味、よみの身体に対する好奇心」などの「特殊な下着」「脳裏で」「強い興味」
といった語彙は特に必要ないのではないでしょうか。
○文のつながりが悪い部分がある……例えば
「よみの精彩が欠く、抵抗してこない原因を、よみは感じている物だと思い始めた。」
(「の」「が」の使い方に難があるのと、「原因」を受ける語がない)
→「よみが精彩を欠き、抵抗してこない原因は、よみが感じているからだと思い始めた」
「そんな、よみの身体の内部に侵入した、ともの指は、よみの、とてつもない熱と、
 蠢きながら、圧迫してくる感触に、とも自身、身体が震えそうになるほど驚いた。
(「ともの指」という主語に対応する述語がないまま、主語が途中で「とも」に変わっている)
→「そんなよみの身体の内部に侵入したともの指は、よみのとてつもない熱と、
 蠢きながら圧迫してくる感触を伝え、とも自身を身体が震えそうになるほど驚かせた」
という感じの方がいいのではないかと。

えらそうな事を書いて申し訳ありませんが、よろしければ参考にしていただけると幸いです。
176名無しさん@ピンキー:03/02/05 00:21 ID:Zr4i/edU
>>175
おおよそ正しい指摘だが、今の段階で文法や、文章上の約束事を
気にしすぎると、書くこと自体が楽しくなくなってしまうと思う。
多少、文法的な問題点があるにせよ、読み手にはエロさが存分に
伝わっている作品だと思うので、本能の赴くままに書いたほうが、
面白い内容に仕上がるのではないか。
177名無しさん@ピンキー:03/02/05 01:35 ID:pp/oe37H
書き方指摘してくれるのはありがたいことだと思う。
>>175-176を参考にしたらもっとよくなるんじゃないかな。
続きを楽しみにしてます。
まだ「逆襲」してないしね。
178名無しさん@ピンキー:03/02/05 01:36 ID:/AVQqdM9
>>175
まあ何だ、それは正直言って野暮ってもんよ
読んでる方は、そんな事気にしちゃいないって。少なくともミーはね
179118:03/02/05 09:24 ID:GBSqpgu0
118からちよちゃん使って駄文書いてた者ですが…続きのプロットがまとまりつつあるのですが…書いていいですか?
題名が決まらない…(泣)
180名無しさん@ピンキー:03/02/05 10:58 ID:FVlE4TKA
>>175
ご指摘、本当に感謝します。「逆よみ」自体、出直します。
また、近いうちに別の物をウプします。
181175:03/02/06 01:07 ID:jaTQgoJN
>>180
恐縮です。
私の場合はどうしても、
エロを楽しむ際にも文章が気になってしまう性質なもので……。
次の作品をお待ちしています。
182名無しさん@ピンキー:03/02/06 18:30 ID:5gDJADs5
↑SS書いてちょ
183名無しさん@ピンキー:03/02/06 20:06 ID:wByFyNIC
よっしゃ
おいおまいら、誰が読みたいのかちょっとおっちゃんに教えてくれんか
184名無しさん@ピンキー:03/02/06 20:55 ID:HS0U6sEB
よみちよとか大阪榊とかそういう珍しい組み合わせ。
185名無しさん@ピンキー:03/02/06 21:01 ID:wByFyNIC
よっしゃ、ボウズちょっと待っててな
遅うなるかも知れんし先に寝ててええぞ
186名無しさん@ピンキー:03/02/06 23:01 ID:HS0U6sEB
うん、ボクおっちゃんが帰ってくるまでずっとずっと待ってるよ!
187やばいなぁ…:03/02/07 00:15 ID:cYIl5Nmi
ずっと見ていたら、だんだんハァハァしたくなってきた(w
188名無しさん@ピンキー:03/02/07 02:49 ID:8/Q9/kno
個人的には

榊×智

智×ちよ

が読みたい。
もちろん純愛物で。
189名無しさん@ピンキー:03/02/07 02:55 ID:6r32zhLS
>188
ごめんなお嬢ちゃん、もう書き始めてもうたから融通利かんでな…
ほんま悪いねんけど誰か別の人にお願いしてもらわれへんやろか
190名無しさん@ピンキー:03/02/07 02:55 ID:6r32zhLS


高校3年の冬という時期は、一端の生活を送っている人間にとっては
人生における大きな分岐点の一つだと言えよう。
目の前に開け放たれたあまりに多種多様な道を眺めながら、
自分自身を真剣に見つめ直し、自らの進む道を決めなければいけない時である。
順当に考えると、そんな時期を18才という若さで向かえなければならない
日本人というのはある意味不幸なのかも知れない…。
例え運良く自らの道をはっきり決めることができたとしても、
自らの考えたとおりに進むことができるとは限らず、
望む道へ進むには、それ相当の努力や苦労を重ねなければならない。
その苦しみを乗り越えた先に待つであろう達成感を想像すると胸が高鳴るが、
それも目標へ辿り着くための道のりが
とてつもなく険しいものだということが解かっているからこそ、だ。


191名無しさん@ピンキー:03/02/07 02:56 ID:6r32zhLS


「あぁ―――! も――――!!」
禿げた木の枝に必死に掴まっている葉さえ吹き飛ばしてしまおうかという勢いの
無情な風が、冬独特の冷たい空気を乗せてビュウッと走る。
その風が部屋の分厚い窓ガラスをガタガタと揺らしていたが、
同時に部屋の中ではそんな音など気にならないぐらいの声が発せられた。
自棄めいたその声に、隣で読書していた少女が驚きの視線を向ける。
「ど、どうかしましたか?」
「ちよちゃぁん……私、もう無理だよ……頭の中パンクしそうで……」
”ちよ”と呼ばれた少女が大きく見開いた目に同情の色を含ませて苦笑する。
「少し休憩したらどうですか?
 あまり無理してもいい結果が出るとは限らないと思いますけど…」
「でもさぁ……もう時間がねーんだよぉ……。
 私の頭、受験日の1週間後までフル稼働させなきゃ…」
そうぼやいて、コタツの上に散らばっている参考書に顔を埋める。
半泣き状態で言う彼女に、ちよちゃんは『またまたぁ』と困ったような笑顔を返した。
192名無しさん@ピンキー:03/02/07 02:57 ID:6r32zhLS

「よみさん、頭いいじゃないですかぁ。
 そんな無理しなくても、自分の実力を出せば絶対大丈夫ですよ」
「………じゃあ今までは実力を出せてなかったってこと?」
すでに受験した幾つかの志望校の全てから、揃って不合格通知を受け取った
彼女――水原 暦――が、ジト目をちよちゃん向ける。
これまでの結果からすっかり自信を失くしてしまった彼女は、
自分の力がどれほどのものなのか全く解からなくなっていた。
高校のテストでは満足のいく点数を取っていたものの、
世間に出てみれば自分の実力など取るに足らない、底の知れたものだった。
ここで同じように受験勉強に勤しんでいた友達が、1人、また1人と合格の知らせを受けて
辛い勉強から解放されていくのを見るうちに、暦の心の中に焦燥と不安が生まれ出す。
今ではもう、このちよちゃんの家で受験勉強しているのは暦だけとなっていた。
いつもは用がなくてもコタツの周りを囲んでいるクラスメイトも、今日は見当たらない。
(もしかすると私は自分の実力に見合わないところばかり選んでしまっているのかも…)
そんな思いが暦の中に渦巻いてくると同時に
大きくなっていく不安に心が押し潰されそうになる。
自分ほど必死に勉強していなかったのにあっさり合格した悪友のことを思うとなおさらだ。
193名無しさん@ピンキー:03/02/07 02:58 ID:6r32zhLS

「はぁ……」
焦る心を落ち着かせるために深く息を吐いた暦を見て、
ちよちゃんはコタツから足を抜き立ち上がった。
「じゃあちょっと休憩しましょう。私、お茶淹れてきますね」
「あ、あぁ……ありがとう」
暦の無感情なお礼もさして気にせず、ちよちゃんはニコッと笑って部屋から出ていく。
そんな些細な気遣いを有り難く思いながら、暦は彼女の言うとおり休憩を取ることにした。
眼鏡をコタツの上に置き、疲れた目を指でぐっと押す。
その気持ち良さに、自分の思っていた以上に身体がまいっていることがわかる。
態勢をあまり変えないでいたために気づかないでいた肩のコリも結構なものだった。
暦は眼鏡を再びかけてから、閉じられた入り口のドアをぼんやりと眺めた。
「まぁ……あまり根詰めてやっても良くないかなぁ……」
この部屋の主に言われたことを反芻するように呟く。
誰に言うでもなく暦がそう呟いた時、部屋のドアがゆっくりと開いた。
カップを乗せたお盆を揺らさないよう、ゆっくりとした動作でちよちゃんが入ってくる。
そして無事に暦の座っている場所まで来れたことを確認した後、
ホッと一息ついて彼女の前にコーヒーを差し出した。
194名無しさん@ピンキー:03/02/07 02:59 ID:6r32zhLS

「はぁ、お待たせしました。はいどうぞ、よみさん」
「ありがとう」
そう言う暦の顔が少しにやける。
それはコーヒーの横に備え付けられていたものに目が行ったからで、
ちよちゃんがそんな暦の反応に気づいていたかどうかは解からないが、
「よみさんに頑張ってもらうためにケーキもつけましたよ〜」
と、楽しそうに告げた。
「悪いなぁ、ちよちゃん」
「いいえ、これを食べてもうひと頑張りしましょう!」
その淀みない笑顔は鬱蒼としていた気分を吹き飛ばすには充分で、
暦はケーキとちよちゃんを前に今一度やる気を涌き起こさせられた。


195名無しさん@ピンキー:03/02/07 02:59 ID:6r32zhLS


休憩中、2人は世間話に興じていた。
自らワイワイとはしゃぐタイプではない2人の会話は静かなものであったが、
それでも彼女らは充分に盛り上がっていた。
「ちよちゃんはさぁ、気になる男子とかいないのか?」
「え? 気になる男子ですか?」
振られた話題の意味が解からず、ちよちゃんは暦に聞き直す。
「好きな男子ってことだよ」
異性にはまだ興味を持っていない様子の彼女に、暦は言葉の意図を告げた。
瞬間で、ちよちゃんの顔がポッと紅く染まる。
「おやぁ? もしかして、いるの?」
ニヤニヤとイヤらしい笑みを携えて、暦が探りを入れる。
近づいてきた彼女を遠ざけるように上体を反らして、
ちよちゃんは必死に顔を横に振った。
「い、いないですよぅ! わた、私はまだ、そういうことは早いと…」
「何で? ちよちゃんももう高校卒業だよ?」
196名無しさん@ピンキー:03/02/07 03:00 ID:6r32zhLS

「で、でも私、まだ13才ですよ?」
紅くなった顔をコタツの布団で隠すようにして、ちよちゃんは暦を上目遣いで見る。
「年なんて関係ないよ。ドラマとかでもよく言ってるだろ?」
「そそ、それはそうかも知れませんけど、私は…」
おろおろと落ち着きなく視線を泳がせるちよちゃんの様子が可笑しくて、
暦はもう少しからかってみようと試みた。
「ちよちゃんも、そろそろそういうこと経験してもいいと思うけどなぁ。
 13才の可愛さを武器にして、めぼしい男子に迫ってみたらどう?」
「わ、私にそんなことできませんよぉ……」
「そういうこと知らずにアメリカ行って、とんでもないことされても知らないぞ〜?」
その言葉にちよちゃんの身体がビクッと大きく跳ねる。
顔を紅くさせたままで彼女は、
「と、と、とんでもないことって、どんなことですか……?」
と今にも泣き出しそうな声で尋ねた。
「さぁ? とんでもないことじゃない? 私には想像できないや」
197名無しさん@ピンキー:03/02/07 03:01 ID:6r32zhLS

白々しく目を反らしてから横目でちよちゃんの反応を覗き見ると、
予想通りの不安げな彼女の表情を見ることができた。
「そ、そんな、教えてくださいよぉよみさんっ」
小さな手で自分の肘を懸命に引っ張るちよちゃんがあまりに愛らしく、
暦の心に抑えきれない衝動が涌き始める…。
「よみさん、よみさんっ……お願いですからぁ」
「ち、ちよちゃん…」
その感情の正体が暦には解からなかった。いや、解かっていたが認めたくなかった。
何故なら、本気で怯える少女に感じるそれは、言いようのない性的な興奮だったからだ。
まさか同性にこんな感情を持つとは思わなかったが、
目の前の”愛くるしい天才”を可愛がりたいという気持ちはどんどん強くなっていく。
そして暦は、口から飛び出そうな心臓の音を一つ飲みこんでから、
ゆっくりと言葉を吐き出した。
「………教えてあげようか? その、とんでもないこと…」

198名無しさん@ピンキー:03/02/07 03:07 ID:6r32zhLS
はぁ……こんなんでええんかな?
おっちゃん、あずまんがのスレここしか見てへんから
もしどっかの作品とネタ被ってたらごめんな。
続き見たい言う人おったら書くけど……どうなんやろか
今日中に仕上げられへんかったけど堪忍してな。
ごめんやけど、今日は寝かせてもらうわ……
199名無しさん@ピンキー:03/02/07 10:01 ID:mu1fSEFO
おっちゃん書くの速いな。それでいて文もええな。
ワシそんなよーさんすぐには書けんわ。
この半分…いや、1/3でもうへとへとや。
続きに期待!さげとこ〜。
200名無しさん@ピンキー:03/02/07 13:56 ID:aCffIuTf
>>188
そこによみも入れてやってくれんか?
純愛3Pハァハァ

>>198
おっちゃん続き読みたいわ〜。
急がなくてもいいから書いてな〜。
201名無しさん@ピンキー:03/02/07 19:06 ID:LTLKRCNI
ありがとうおっちゃん!
僕も大きくなったらおっちゃんみたいな上手な文が書ける大人になるよ。
202名無しさん@ピンキー :03/02/07 23:00 ID:fFzQCI5R
裏妄想と、ともよみ保管サイト以外にamnsさんや他の人のSSの保管サイトはないのかな?
まとめて読みたいなあ・・・ともよみ以外のキャラのSSの保管もキボンすると言ってみる。
203名無しさん@ピンキー:03/02/07 23:02 ID:fFzQCI5R
↑すまん誤爆した。メロンに書こうとしたやつだった。
204amns:03/02/08 11:36 ID:06U7wE1b
>>202
誤爆とはいえもったいないお言葉です。
……じゃ、とりあえず、もしよろしかったら私のSSだけ
まとめて大阪板のアップローダーに上げときましょうか?
205名無しさん@ピンキー:03/02/08 23:29 ID:NrD99kGk
>>204
誤爆なのにamneさん自身からからレスが来るとは(喜
とりあえずSSをアップして頂けるとの事、ありがとうございます。
大阪板は時間があるときでよいのでよろしくお願いします。

それとは別に個人的にはやっぱり保管サイトがあったら嬉しい・・・つーか妄想大王に載せてくれーっ
206amns:03/02/09 00:19 ID:dFvGuNOi
>>205
んじゃ、lzh形式で圧縮して上げときました。(いそいそと準備してた俺)
お気に召せば……。
207202の誤爆者:03/02/09 03:08 ID:rgTtiSvq
>>206 amnさん。
どうもありがとうございます。大阪板に貼られたSSを拝見しました。とりあえず榊と神楽のSSの感想をカキコします。
神楽と榊の心情の描写がとても丁寧で情景が想像しやすかったです。
女なのに、ライバルなのに、榊の事を知らなければこんなに辛い想いをしなかったのに、何故好きになってしまったのかと神楽は思う。
どうして私の心を開いてくれた神楽を苦しめてしまうのかと榊は苦悩する。
ただ好き合うだけじゃない。悩みながらも想いを寄せ一生懸命に愛し合う榊と神楽に感動しました。
208amns:03/02/09 10:40 ID:GhhJXuMo
>>207
ありがとうございます。
元々はともスレ・よみスレを見てて書き始めたわけですが
すっかりこちらのペアが主になってしまいました。
アニメ見るときも、以前は大阪かわいさが最大の動機だったものですが
今ではこの二人が絡むシーンこそ最萌えという、かなり特殊な嗜好に……
209名無しさん@ピンキー:03/02/09 11:57 ID:EtG0Y+un
とも×大阪、
これが一番萌え
210名無しさん@ピンキー:03/02/09 15:07 ID:/92sj9yv
>209
そのカップリングについてはメロンの某コテハンさんがいるわけだが

……というか御本人だったりして
211名無しさん@ピンキー:03/02/09 17:12 ID:37BQkuV/
メロンの方だったら逆なはず。
212紅茶菜月:03/02/09 18:22 ID:mHLRi7Lv
>>210

……


「私じゃないよ」

213R.F. ◆uekdll3sCM :03/02/09 19:24 ID:p2kNx5Xx
>>212さん

……


「おまえだ」


(シナリオのためとはいえ、呼び捨てにしちゃってゴメンナサイ・゚・(ノД`))
214保管人 ◆TOMOuxyOMI :03/02/09 20:14 ID:S7CWFNH8
保管庫更新しました。3スレ目の1000まで。

ttp://palpop.hp.infoseek.co.jp/ero/

大作「ちよちゃんとぼく。」の印象が強かったスレでした。
215名無しさん@ピンキー:03/02/09 20:51 ID:+Rn8Z2jc
>>214
素晴らしい
お疲れさんです
216名無しさん@ピンキー:03/02/09 20:58 ID:L+Atw6aw
>>214
お疲れ様です。
毎度毎度ありがとうございます。
217959@銀作者:03/02/09 21:15 ID:ms2DwfLQ
えーと。
めさ遅いですが、新スレおめおめッス。

早くも萌えさせていただきましたですよ!
218名無しさん@ピンキー:03/02/09 23:11 ID:I+kwYj1c
 ――休み時間。ため息まじりに肩をとんとん叩いているちよ
大阪「どうしたん? ちよちゃん」
ちよ「なんだか最近、肩がこっちゃって」
大阪「あかんでーそんなん。まだまだ若いのに」
ちよ「大阪さんは、ぜんぜんこらなそうですね」
 ――大阪、ちよの肩もみをはじめる。と、そこにとも登場
とも 「肩もみなら私にまかせな! そーれ、もみもみもみ……」
ちよ「きゃ! そ、そこは肩じゃありませんっ」
とも 「って、もめるほど大きくねーよ! あははは」
ちよ「む……」
大阪「まあまあ、ちよちゃんもそのうち、やんな?」
ちよ「大阪さんに言われても……」
とも 「よし、それじゃあ肩こりに効くツボを押してあげようっ」
ちよ「えっ、ほんと? お願いします」
 ――ちよの両こめかみに親指をあてがうとも
とも 「おりゃあー! ぐりぐりぐり」
ちよ「いたいいたいいたい!」
とも 「おっ、効いてる効いてる! そーれ、ぐりぐりぐり」
ちよ「いたいいたいいたい!」
よみ「おーい、そのへんにしとけよ……」
219名無しさん@ピンキー:03/02/09 23:13 ID:I+kwYj1c
 ――半ベソのちよをほっぽって、よみの席に向かうとも
とも 「よみは、どこかこってる所あるかね」
よみ「無いよ」
とも 「ウソだ! 胸重いんだから肩こってるだろー!」
よみ「そんなことねーよっ」
とも 「ていうか、よみは体全体が重いのか」
よみ「くぬ……」
とも 「よし、それじゃあダイエットに効くツボを押してあげようっ」
よみ「えっ、ほんとか? 是非たのむ」
 ――とも、ツボの位置を指さす。困惑のよみ
よみ「こ、こんなとこなのか」
とも 「ささ、脱ぎたまえ」
 ――よみ、言われるままスカートとパンツを脱ぐ
とも 「ささ、机の上に座って、大きく足を広げたまえ」
 ――よみ、言われるまま足を広げる
よみ「ほんとに効くんだろうな」
とも 「大丈夫。押せば命の泉わく!」
 ――親指をあてがうとも
よみ「うあっ、あ、……私、そこ弱いんだよっ」
とも 「おやおやさっそく泉が。そーれ、ぐりぐりぐり」
よみ「やめ、やめて……うぅっ」
とも 「効いてる効いてる! そーれ、ぐりぐりぐり」
よみ「……いっ、いたいいたいいたい!」
とも 「あ! 入っちゃった!」
220名無しさん@ピンキー:03/02/10 00:56 ID:l6YC57JL
>>219
学校で!そんなことを!ハァハァァーー
221野狐:03/02/10 12:21 ID:1qieYhdO
携帯電話から、拙いSS「セックスの実習授業(笑)」を書いていましたが、続きを書いても良いのでしょうか? 人物の細かな描写は、PCでないと無理〔乱交ネタだし〕がありますし、それともネタを変えた方が…。
222野狐:03/02/10 12:27 ID:WZt4cVPz
私個人としては、乱交ネタや陵辱ネタが好きなのですが(笑)、皆様はどの様なSSを期待しているのでしょうか? やはり、他の方に読んで頂けれないものは、書いていても空しいだけですし(汗)。ご意見、お願いします。
223名無しさん@ピンキー:03/02/10 12:58 ID:YJMlnz0M
>>221-222
漏れは続けてホスィ

どんなSSを期待してるかは、漏れは純愛百合ものかなぁ・・・。
224名無しさん@ピンキー:03/02/10 14:59 ID:mIS+B0/N
大阪「あれ?なんでやろ…あ、あかん…おもらし…してもうた…」

(;´Д`)ハァハァ
225名無しさん@ピンキー:03/02/10 21:27 ID:agyh75kI
>>222
めちゃくちゃきぼんぬ。

個人的には、某男子の告白を受ける千尋がツボに来ますた。
226野狐:03/02/10 22:22 ID:2MK2ErAI
ありゃ(^^; 予想はしていましたが、皆様、純愛ネタの方がお好みなのですね。…私の苦手なネタ(汗)ではありますが、今、書いているモノは置いておいて、ちょっとした短編を書いてみます。さらに駄文化、かなぁ(~~;
227野狐:B001:03/02/10 22:28 ID:2MK2ErAI
「春日さん。僕と、つきあって下さい…!」同級生の男子に、校舎裏に呼び出された少女は、その彼の言葉をすぐには理解できなかった。「…え?」やがて、自分が言われた言葉が解ってくると、その少女は頬を赤らめる。
228野狐:B002:03/02/10 22:37 ID:EYx0NfTH
「…それで、どーしたんだよ!? 大阪?」滝野智はその少女、春日の話を聞き、興味深々に尋ねてきた。「大阪」とは、彼女が春日につけたあだ名である。「…待っといてもろうたんよ、返事」春日は、眼をそらし答えた。
229野狐:B003:03/02/10 22:42 ID:EYx0NfTH
「何でぇ!? つきあっちゃえばいーじゃん!」二人の話を聞いていた、ボーイッシュな少女、神楽が明るく言った。「で、でも! う、うち…」春日がハッとして、神楽の瞳を見つめてきた。何故か、神楽はドキリとする。
230野狐:B004:03/02/10 22:47 ID:2MK2ErAI
〔…な、何で私、ドキドキしてるんだ?〕そう思いつつも神楽は、そのまま春日の瞳を見つめ返す。「どうしたんだ、神楽?」滝野が、いぶかしんで尋ねた。我に帰った神楽は言葉を濁し、足早に教室から出ていった。
231野狐:B005:03/02/10 23:01 ID:EYx0NfTH
その夜、神楽はなかヽ寝つく事ができなかった。〔…アイツ、あんなに可愛かったっけ?〕あの時の春日の表情を思い浮かべると、何とも言えない感情に心が包まれた。瞼を閉じても、あの時の春日の瞳が頭から離れない。
232野狐:B006:03/02/10 23:07 ID:ikNFyy/z
その時、神楽は違和感を感じ、自分のパンツの中に指を差し入れた。〔濡れてる…!? 何で!?〕暫くして神楽は、ある種の背徳感を感じながらも、自らの秘恥部を、指でゆっくりとなぞりはじめた。「…あッ!? …あふぅ」
233野狐:B007:03/02/10 23:13 ID:ikNFyy/z
神楽は、春日を思い浮かべながら、自慰にふける。左手をパジャマの中へ入れ、自分のふくよかな乳房を揉み、右手で秘恥部を弄ぶ。「…あんッ! お、…大阪ぁ。…あぁん」声を潜めつつ、神楽は静かに喘いでいた。
234名無しさん@ピンキー:03/02/11 23:14 ID:rkSxSp1I
>野狐:B006

あの・・・できれば改行を・・・
ランダムな改行が作りづらければ
句読点のところで改行入れるとか
台詞は行を変えるとか。
235つらいんだよ。誰でもね。:03/02/11 23:39 ID:rkSxSp1I
すいません乱入して良いですか?ちなみに名前欄のはタイトルす。
あんましエロは濃くないですよー期待してたらごめんなさい。

================================

別に、そういうわけじゃないんだ。
自分から避けてるだなんて。
近寄らないようにしてるだなんて。

まったく気にしてない訳でもないんだよ。
そういうオーラを出してるって言われるのも、
どうして友達作らないのかって囁かれるのも。
クールぶってるつもりもないし、周りを見下してるなんて思い付きもしない事。

こうして言い訳してるのは誰かに対してなのか
自分を納得させたいだけなのか・・・分からないな。
いつまでも内で弁護し続けても仕方の無いこと。
それだけはハッキリ分かってる。

おかあさんがねこをすててきなさいっていった
あのだんぜつかんとおなじくらいハッキリしているよ。
236名無しさん@ピンキー:03/02/11 23:51 ID:Ol4sRbi8
>>234-235
割り込んでスマンがsageが全角になってますよ
237つらいんだよ。誰でもね。:03/02/12 00:03 ID:iPiLuV7p
「おっはよぉーーーーうぅう!!!!」
いつものあの子の元気な声が聞こえた。
同時に、斜め後ろからくすくすと笑い声がした。
馬鹿という言葉もかすかに聞こえた気がする。
ああ・・・いやだな。
せめて窓の外を見てたら忘れることだけはできるかもしれない。

「うっしゃぁーー恒例の宿題丸写し大作戦だーーーー!!さあ出せだせー!!」
「何が恒例だこの・・・あぁぁあ!やめんかーー!!」
ごとごとバサバサという音につられて目を向けると
丸なんとか大作戦の司令官である同級生が
鞄をさかさまに振り回していた。

「はははははーー!!おっ。ありましたーありましたぞー隊長どのーーー!!」
「隊長って誰だーー!!いいから鞄を返せー!!」
「くわっはははは!!あまーい!!おりゃー脱皮ボンバー!!
 ・・・おっ?あれー?脱皮した途端に成長しましたなーー??
 こーれはもしや引き締め効果かーーーー??!!」
「この・・・ボンクラがーーーーっっっっ!!!!!!」
一瞬の隙を突いてオーバーニーのソックスを
足首まで引き下げる技はかなり効いているようだった。

また嘲笑が聞こえる。
空を見よう・・・。
238つらいんだよ。誰でもね。:03/02/12 00:05 ID:iPiLuV7p
>236
うわーすみません!
気づいて無かったです。
教えてくださってありがとうございます。

スレ住人の皆さん無駄あげごめんなさい。
239つらいんだよ。誰でもね。:03/02/12 00:54 ID:iPiLuV7p
「・・・ん・・・さん。おはようございます。」
私が呼ばれた?

「ああ・・・おはよう、ちよちゃん。」
「どないしたんや〜〜?魂、とんでたで〜〜〜?」
「・・・いや、なんでもない。」
「ならええけどな〜〜。今な〜〜ちよちゃんと職員室行ってきてん〜〜」
「お知らせの、プリントですよー。今日のHRで、お話があるそうですよー」
目の前で藁半紙の束がひらひらと揺れる。

「・・・今日、二人が日直だっけ?」
「「そうですよー そうやで〜〜」」
「でもな〜〜黒板消しが難しいねん〜〜
 なんで青のチョークで書いたらな〜消しにくいんやろな〜〜。
 もう今から咳こむわ〜〜」
「私も、黒板消しは苦手ですー。高校の黒板は高くって手が届きません。」
「ほなちよちゃん青消して〜〜その代わり私が高い所消すわ〜〜」
「でも、高い所に青い字があったらどうしましょー?」
「あ〜〜そうやな〜考えてへんかった〜どないしよ〜〜」
「・・・それは私が消そうか?」
「ほんまに〜〜?」
「ええっ。だめですよー日直のお仕事なんですから私たちがやらなきゃ。」
「ええやんちよちゃん〜固いこと言いっこなしやで〜〜」
そして数分間黒板消しの話をした後、おもむろに言葉が繋がれた。

「あ〜。言い忘れてたわ〜〜。おはよう〜榊さん〜〜。」
240つらいんだよ。誰でもね。:03/02/12 01:02 ID:iPiLuV7p
とりあえずここまでうpします。
これからも続けてもいいでしょうか?

あと、間違いがあったらご指摘お願いします。
(大阪の一人称が自信ないです。「私」で良かったですっけ?)
241名無しさん@ピンキー:03/02/12 01:12 ID:wsfzm9af
>>240
お疲れ様です。
ほんわかした雰囲気が醸し出されていてよかったと思いますよ。

大阪の一人称は「私」で正解です。
関西人だからって、「うち」とか書きますと、突っ込みが入ります。
242240:03/02/12 01:21 ID:iPiLuV7p
>241
どうもありがとうございます。
また時間を置いて続きを書こうと思います。
漫画板のあずスレで熱く語られていた
リア工あずまんがの見解(女子のグループのどうのとか、
人間関係の事です。)をちょっと踏まえてますので
そういうのは嫌いって方は飛ばしてくださいね。

大阪=私でよかったのですね。安心。
あずまんが大好きなのにコミックまだ持ってないもんで(汁
各キャラのしゃべり方はアニメに準じてます。
243つらいんだよ。誰でもね。:03/02/12 05:26 ID:aKhUMjI2
  幸せを感じられる今が、実は一番幸せなんだろうな。
  この感じる心が私の中でいつまでも続くとは限らない。
  あの時も続かなかったから。
  突然、だったから。

そして始業の鐘が鳴った。


そそくさと身支度を整え、教室を後にする。
長身のスタイルから流れ落ちる黒髪だけが彼女の行き先に着いて行く。
入れ替わりに張りのある声が教室に入ってきた。
「あれ?榊はもう帰ったのか?」
そう言った少女の襟元から覗く褐色の喉元は残念な息を漏らした。


  今日も居ない・・・。どうしたんだろう。
  誰かに拾われたのかな。それとも車に・・・
  ううん、違う違う。

「あらっ。あなた榊さんちの娘さんじゃない?」
一心不乱に住宅の壁を見渡していた背後ににわかに声をかけられてビクッと肩を振るわせた。
「あらぁーやっぱりそうだわ。元気そうねぇ。」
声の主の方に向きなおし、未だ誰なのか確証が持てなかったがこんにちはと一声を返した。
「ほんとうに綺麗になっちゃって・・・女の子は変わるわねぇ。
 あらごめんなさい私ったら・・・・・・云々」

「・・・じゃあ、お母さんに宜しくね。また近いうちにお伺いするわ。」
母親の友人と称する婦人は言葉の猛攻を済ませると満足したように去っていった。
さようならと一声だけ返した。
244つらいんだよ。誰でもね。:03/02/12 05:56 ID:aKhUMjI2
  ・・・どうして思っても無いことあんなに言えるんだろう?
  言わなきゃいけないんだろうか?

だがその中には誰もが疑わない事があった。
『綺麗になっちゃって』
美しいと言うよりは綺麗。可愛いと言うよりは綺麗。
少女にはその言葉の方が言葉のオーダーメイドの様に相応しかった。
すらりと長い手足に、細く白い首筋。
卵形の輪郭の真ん中にはすうっと形の良い鼻筋が通っており、
そのすぐ舌には椿色の唇がふわりと乗っていた。
切れ長の瞳の深い色と頬の紅色は、見るものを惹きつけるコントラストになる。

どちらかというと必死になっておしゃれに命をかけるタイプではなく
身だしなみを整えている印象が強いが、それが飾り立てた美しさ以上に
彼女の中の綺麗を引き出しているのかもしれない。
たまに街に出ると決して目立つ格好でもないのに通行人の多くは少女に目を奪われた。
学校内でも振り返って見る者は少なくなかった。
何しろ、クラスには同性である彼女の熱狂的なファンが居る。

だが、例え類稀な美しさを持っていても
やはり年頃の少女である事は何ら変わりが無い。
ある日を境に彼女の好奇心は、満たされない部分を補い始めた。
245つらいんだよ。誰でもね。:03/02/12 06:10 ID:aKhUMjI2
ごめんなさい。
>>2436行目の始業の鐘〜〜9行目そそくさと身支度を、
の間に授業は全部終わってます。
行間ミスです。ややこしくてスマソ。

自分はまわりくどい文体のクセを持ってるので読みづらいですかね・・・
246野狐:03/02/12 07:19 ID:xh9wpDOD
携帯電話からだと、「改行」や「省略」が出来ないんですよね〔PC持ってないし〕。出来るのかも知れませんが、その「やり方」も見れなかったし(汗)。後、大阪の一人称は、確かに「私」でした。すみません。
247名無しさん:03/02/12 07:55 ID:f3rgVc7R
私携帯から書き込みですが
このとおり改行できまつよ?
機種によってできるできないあるんでしょうか?
248名無しさん@ピンキー:03/02/12 12:27 ID:yn4DHzjZ
かつて、このスレには様々な鬼がいた。書いた大王、書いた人、書いてみた……。
今のこのスレには『エロ』があるか? 萌えるエロを伝えたい。
すべてのあずまんがスレの頂点に立つのがエロパロでなくてはならない!
249名無しさん@ピンキー:03/02/12 14:24 ID:+M/YEYHB
>>248
>すべてのあずまんがスレの頂点に立つのがエロパロでなくてはならない!


氏ね、自己厨房
250あぼーん:あぼーん
あぼーん
251名無しさん@ピンキー:03/02/12 18:41 ID:cVCuT88n
>>248
じゃあ君も書いておくれ。その意気は買うからさ。
>>249
まあ気合は十分ってことで、いいにしてやろうよ。ちと強気すぎるけど…。
252251:03/02/12 19:12 ID:NpaWjRlZ
書き込んどいてから言うのもなんだけど、俺、偉そうだな。

もうちょっとで新作書き終わるんだけど、エロ描写が少ない…。
それでもいいかな?
253名無しさん@ピンキー:03/02/12 20:34 ID:8hjtGB7V
>>252
良作品ならなんでもキボン
254野狐:B008:03/02/12 21:25 ID:7Dp5u+kd
翌日の体育の授業は、バレーだった。意識的に神楽は、春日の姿を探す。教室の中でさえ、彼女の姿を探していた自分がいた。「よッ、勝負バカ! 今日は、勝負しないのか?」滝野の問いにも、神楽は上の空だった。
255野狐:B009:03/02/12 21:32 ID:DMjESQms
「どうしたんだ? あのバカ」滝野は、神楽がライバル視しているクラスメイトで、長身な長髪の美少女、榊に尋ねた。「恋…、してるのかな?」榊の答えに、滝野は吹き出し、大笑いする。「榊ちゃん。今のギャグ…!?」
256野狐:B010:03/02/12 21:38 ID:7Dp5u+kd
「うるさいぞ、本物のバカ!」それまで黙って滝野の言葉を聞いていた神楽は怒り、バレー・ボールを彼女へと投げつけた。だが滝野は、難なくボールを避ける。「あッ!?」「…え?」そのボールは、春日の顔に直撃した。
257つらいんだよ。誰でもね。:03/02/12 22:25 ID:K2WkkUw4
野狐たん、もしかしてエロチャの方に誤爆しました?
258257:03/02/12 22:29 ID:K2WkkUw4
漏れでよければ、野狐作品をまとめ読みできるようにしましょうか?
259名無しさん@ピンキー:03/02/12 23:58 ID:dpRnQeBN
やたらと区切る書き方には何か意図があるのか?
レスが流れるし、正直読みにくい。
演出として必要と言うなら仕方ないが。
260野狐:03/02/13 00:02 ID:nRqQ08iU
>>257 いや。もー、酔っ払ってて。すみませんでした。>>258 好きして、い・い・わョ♪
261257:03/02/13 01:14 ID:eobgDY9l
>259
すみません。あの長ったらしい文の作者です。
あの行間はああした方が榊さんの淡々とした雰囲気を出せるかと思ったので。
間でレスが流れたのは自分の下げミスでしたし他の方が
作成中のところに割り込んだのもいけなかったですね。
読みにくさが優先されるのは自分の小説に集中させるだけの魅力が無いからでしょう・・・
ほんとうに何から何まですみません。ROMに戻ります。恥。
お詫びにここまでの野狐さんの作品リンクを。

野狐:001〜007 (神楽×大阪)
>>227-233           
野狐:008〜010
>>254-256

初めてご覧になられる方へ。
野狐さんの小説に改行が無いのはご本人の携帯の事情によるものだそうです。
262名無しさん@ピンキー:03/02/13 01:32 ID:UErlYOnt
>261
俺はあなたの作品いいと思いますよ。
個人的には区切りも別に気にはなりません。
書き方についてはお任せしますが、続けてほしいです。

何かここの書き手さんは謙虚な人が多いなあ……
263261:03/02/13 06:56 ID:lDI1s4Do
>262
ありがとうございます。ただ、他の方の小説をさえぎったり入り乱れる状況を作ってしまって
書き手さんにも読み手さんにも申し訳ないのでちょっと静観します
もしまた再開するとしたらなるべく平日の明け方などに書く様にしますね
スレの私物化してるかもしれませんがごめんなさい
264野狐:03/02/13 07:18 ID:0vX7qUJI
>>261 m(__)m どうも有難うございます。助かりました。これで、読んで頂ける方が増えると嬉しく思います。
265名無しさん@ピンキー:03/02/14 02:33 ID:9ipfTbcT
万が一ということで超久しぶりに保守
266名無しさん@ピンキー:03/02/14 18:56 ID:fegw5bya
保守
267名無しさん@ピンキー:03/02/15 01:04 ID:xiliVN7W
週末降臨待ち
268名無しさん@ピンキー:03/02/15 14:59 ID:nHADzRHE
さらにほしゅ
269名無しさん@ピンキー:03/02/16 01:48 ID:39D8oTXo
また保守の時代か……?
270名無しさん@ピンキー:03/02/16 03:21 ID:JV6WSRwx
今がうpどき?
271263:03/02/16 05:02 ID:JV6WSRwx
どもー。連カキで恐縮です。
静観してたんですが、寂れてきてますねぇ・・・ (つДT)<危険ガアブナイー
とりあえず下書き終了しましたので明日あたりからうpいこうかと。
次の段落からエロ出ます。長く引っ張ってスマソ。
まだ途中で止まってる方々が再降臨されたらそちらを優先で。
272名無しさん@ピンキー:03/02/16 20:00 ID:CjC5RQx2
期待捕手
273名無しさん@ピンキー:03/02/17 18:53 ID:Rsly3ADp
保守
274名無しさん@ピンキー:03/02/18 10:12 ID:tMOTlwPC
ほっしゅ
275名無しさん@ピンキー:03/02/18 12:43 ID:RT+m+KkO
age
276名無しさん@ピンキー:03/02/18 15:46 ID:fDDjxVJP
277名無しさん@ピンキー:03/02/18 15:48 ID:fDDjxVJP
278名無しさん@ピンキー:03/02/18 15:49 ID:fDDjxVJP
279名無しさん@ピンキー:03/02/18 21:17 ID:YYZ+m0WK
おおさかに英語の卑猥なスラングを覚えさせ、思う存分罵られたい。
ピュアに。

あとおおさかにXLのTシャツを着せてぇ。黒の。袖ぶかぶかの。
中パンチュイッチョの。
280野狐:03/02/18 22:09 ID:RT+m+KkO
>>279 大阪に、XLのTシャツ>私も、それは大賛成♪
281263:03/02/19 04:51 ID:GUKYfJ9k
こんちわです。続き書きに参りました。
ここまでの話は >>235 >>237 >>239 >>243 >>244 の順です。
それでは次番から小説です。
282つらいんだよ。誰でもね。:03/02/19 05:52 ID:GUKYfJ9k
毎晩就寝前には自分を慰めていた。
最初は多くがそうであるように好奇心からだった。
やがて好奇が探求に姿を変えた時には引き返すことを諦めていた。
この夜も例外のないものだった。

   ん・・・あ・・・きもちいい・・・
   はぁ・・・あ・・・あぁ・・・!
   わたし、へんたいなのかもしれない・・・
   ごめんね、ごめんね、ごめ・・・っん・・・!

桃色のそこをやわらかくこねるように指先を回しながら愉しむ。
かぶりものから顔を出しはじめた小梅は指先を求めていた。
熱い吐息が枕にうずめた顔を更に上気させ、冷めた黒髪も熱を帯び、
赤い突起に指先をキスさせると細い背筋が弓なりに跳ね上がった。
そこまでの間に汁はたっぷりと溜め込まれており、反動で指が溝をすべり落ちた。
しかしその行き着いた先の花弁をほころばせるには至らなかった。
蜜はこんなにも虚しく欲しているのに。
整った眉をぎゅっと寄せながら未だごめんねと繰り返すその脳裏には
クラスメイトの姿があるのが常だった。
そんな自分を変態と罵ることで行為の全てが許される気がしているのか。
毎晩違う人物を思いながらそれでも免罪符が欲しかったのか。
そして少女は突如こねる指を早め、決して喘ぎを声にせず全身で激しく叫び上げた。

   あーーっ、あーーっ・・・っ。・・・ごめん・・・
   ああっ!あぁぅ!ぁ!あっ!あぁ!いや!ごめん、ごめん!
   あぁーーー!!ごめんっごめん!ああーーーあっ!!でもでもでも
   かわいいよぅ、かわいい!かわいいよぅ・・・あぁ!!!!

283つらいんだよ。誰でもね。:03/02/19 06:17 ID:GUKYfJ9k
誰にも知られてはらない果てを迎え、その瞬間固く眼を閉じすぎて涙がこぼれた。
はあっと大きく息を吐き潤んだ瞳を包む瞼はぴくぴくと痙攣していた。
その下にあるのは今日の日直をした少女。
ワンテンポ遅れ小首をかしげながらのんびりおはようという姿に不謹慎にも情欲を持った。
もしかしたら涙はその罪悪へのものだったかもしれない。
この年頃には性欲の対象が同性に向いてしまうのも良くあることで、
むしろ性欲旺盛の証として健康的かつ健全とも言える。
だが少女の真面目な気性がそれを許すはずは無かったし、
加えて彼女に関して言えば同性に感じる理由が別にあった。
行為を達した少女はたっぷりと潤いを割れ目に沿って伸ばしながら余韻を愉しむ。
菊花まで濡らしていた液が恥ずべきものだと気づき、半開きの唇から溜息を漏らすと
背徳感にぶるっと肩を震わせてそのまま眠りに落ちた。
心なしかその寝顔はずいぶんと満ち足りた穏やかなものだった。

誰から教えてもらうでもなく身についた行為は何かの埋め合わせの代行だったが
実のところは満たされない部分を補っておらず、その為に毎晩繰り返されていた。
284名無しさん@ピンキー:03/02/19 19:51 ID:LTuExnMv
グッジョブ。最高
285名無しさん@ピンキー:03/02/19 22:28 ID:funOa5d2
いいね。
286263:03/02/20 03:09 ID:aPVKSFNb
>284-285
ありがとうございます。
2ちゃんでこれ言われたの初めてで嬉しいです>グッジョブ
まだ続きはあるんですが長いのでどうしようかと。
下手するとスレ独占しそうで。ちなみにメインディッシュは神楽×榊・榊×神楽です。
287名無しさん@ピンキー:03/02/20 13:22 ID:c1yL5dHf
>>286
あなた、ちょっと謙虚すぎでは?
当面は他の書き手さんもいないことだし、どんどん出しましょうよ。
今まででも5〜10レス分ぐらいなら普通に連続投下されていますしね。
288263:03/02/21 06:02 ID:o+8WxM0K
それでは・・・お言葉に甘えて。今後はお伺い立てずいきます。
289つらいんだよ。誰でもね。:03/02/21 06:34 ID:o+8WxM0K
2年生。一学期期末テスト最終日。この日も穏やかな学校生活を終えた榊は
結果に一喜一憂するクラスメイトを尻目にそそくさと帰路についていた。
あれから3度目の夏は相変わらずの絡みつく熱気と燃える太陽で
その時の事を忘れさせようとはしない。
「・・・髪、切ろうかな・・・」
そうすれば引きずる過去もこの熱気も全て断ち切れるかもしれない。
そう思った後姿はふと足を止めたが、また仕方なく歩き出した。
途中見慣れぬ猫を見つけしゃがみこむ。しかし振り返ることもせず猫は逃げ出し
溜息を送り立ち上がると、首筋は汗ばんでいて髪の毛を吸いつけた。
まとわりついた毛束を丁寧にひとつまみづつ離していると、
熱い風がほうっと通り過ぎ耳元から唇へもう一束走らせた。
粘膜に乗せられた毛束を下唇ごとつまみあげ、
黒線をつうっと先端までなぞり落とす姿は少女のどの姿よりも官能的だった。
先端までなでおろし、気づくとその傍らに息を切らしたクラスメイトが居た。
「よ・・よう!いっしょに帰ろうぜ!」
学校からここまでかなりの距離を走ってきたはずだが、
それにしては呼吸が落ち着いていて、きっと官能の時間がそうさせたに違いない。
燃える太陽の下の涼風に足を止めないものなど、居ない。
290つらいんだよ。誰でもね。:03/02/21 07:01 ID:o+8WxM0K
「・・・ぜ?・・・おい、榊?聞いてんのか?」
榊にとっては小麦色に焼け始めた肌と張りのある声はどちらも持ちえないもの。
艶のある褐色にうっすら浮かぶ汗は昼日を讃えて更に艶を放ち
それはこの季節に慈愛を持たれている生者の姿だった。
知らぬ間に見とれていた榊は全てが視覚に集中していた。
「・・・え?何?」
「はぁぁーーー。もー。水泳の学区大会の話!怪我した先輩の代打で出てくれって話!
 昨日昨日先に帰っちゃっただろー?先輩連れてくるから待っててくれって言ったのに。」
「ああ・・・ごめん。でも、   」
「深く考えずに頼まれてくれよ!学区対抗っつっても半分お祭みたいなもんだからさ。」
「   ・・・ちゃんと断っただろう?前に。」
「そこを何とか!頼むっ!神様、榊様!!」
パンパンと二度柏手を打ち、拝む姿で神楽は頭を下げた。
深々と頭を下げた友人に戸惑いつつ、そこまで自分の力を必要としているのかと
心苦しくなりながらもきっぱりと言い放った。
「・・・頭を下げられても、困る。・・・力になれなくて、ごめん。」
その言葉にハッとし、慌てて顔を上げた神楽はすぐさま言葉を次いだ。
「あっ、いや、私のほうこそゴメン。ちょっとしつこかったな・・・悪い!」
ばたばたと両手で打ち消す仕草をしながら謝ると、
今度は右手だけで拝む手をしながら二カッとおどけて笑って見せた。
291つらいんだよ。誰でもね。:03/02/21 07:40 ID:o+8WxM0K
「に、してもさー。おまえって欠点無いよな。」
「・・・そうかな。」
「そうだよ!スポーツだけかと思ったら頭もイイし!スタイルもイイし、
 歌も歌手並だって大阪から聞いたぞ?それに!・・・キレイ、だしさ・・・。」
語尾は頬を染めて途切れがちに濁すと、しばし沈黙が流れ打ち消された。
「このこの、パーフェクト超人ーーー。おまえ悩みなんて無いだろーー。」
肘でウリウリと榊をつつきながら大きな声で笑った。
再び沈黙が流れた。
今度は打ち消すことすら気まずく感じ、そのままで歩いた。
抜ける様な青空がいつもより広く思えた。
蝉の泣き声は沈黙を惜しんでいる様だった。

互いの家への分岐点まで辿り着くと、別れを言う前に榊が沈黙を破った。
「・・・悩まない人なんて、・・・居ない・・・。」
自分を真っ直ぐ見据える立ち姿は少し哀しそうな目をしていて、
神楽はしまった!と今更ながら口を塞いだ。
日頃、感情を表にしない人間の、その一言を出すまでの時間はどんなに重かっただろうか。
激しい嫌悪感と罪悪感に目を合わせることができず振り絞った。
「・・・あ、あ、ゴメン。ゴメンな。私・・・私、悪気は無かったんだ!
 ほんとにゴメンな。ほんとにほんとに・・・ホント・・・。」
うつむいた唇はぎゅっとかみ締められているのだろう。
震える肩に手を乗せると榊は一言だけ言った。
「・・・私は大丈夫。・・・今つらいのは神楽の方だ。」
その言葉を受けて顔を上げると先程のままの哀しそうな姿には微笑みが加えられていた。
神楽の眼から涙が一粒落ちた。
慌ててそれを拭うと神楽は小走りに走り出し、一旦きびすを返すと
「じゃあ明日学校でなー!!」
とだけ叫び二度は振り返らず走り去る。
その後には涙が幾つも地面に弾けた。
灼けたアスファルトはそれを無かった事にした。
292名無しさん@ピンキー:03/02/22 03:29 ID:8hhjxvOR
>>281-291
スゴクイイヨ!
内容、文章ともかなり良い。
最後の一行なんか本当に良い。
この話はまだ続くんですか?もっと読みたいス。
293名無しさん@ピンキー:03/02/23 00:04 ID:GiYIZ0BL
期待しつつ保守!
294名無しさん@ピンキー:03/02/23 23:33 ID:pQ84cjjR
雨乞いのダンス!
295およげたいやき(1):03/02/24 00:33 ID:8SNNosBt
男はその日もたいやきを焼いていた。
街の片隅にある小さなたいやき屋。この季節になると、学校帰りの女子高生たちが甘い香りに誘われてやってくる。
十ほども歳の離れた女の子たちが、白い息を吐きながら自分の焼いたたいやきをほおばる。
その元気な笑顔を見ていると、男はいつも強い欲望に駆られるのだった。
――彼女たちに自分という存在を深く挿し込みたい。
「街のおいしいたいやき屋さん」では飽き足らない。もっともっと彼女たちと関係したい。
陽が西へ傾きはじめるころ、店の軒先はいちばんの賑わいを見せる。
それをすこし過ぎてから、男は、かねてより考えていた新しいメニューの作製にとりかかった。
小麦粉・砂糖を卵と牛乳に混ぜあわせ、そこに特殊なガムベースを加える。
そのタネを型に流しこみ、すこし水っぽい特別製カスタードをのせて蓋を閉じる。
やがて焼きあがったたいやきは、見た目こそ普通だが、実際はカスタードのつまったうすいゴム風船。
予想通りの仕上がりにほくそ笑んでいると、いつの間にかひとりの高校生が店先に立っているのに気づいた。
「あ……いらっしゃい」
男はその制服姿の女子高生に見覚えがあった。
よく友達とふたりで店に来てくれる子だ。
きまって小倉と抹茶とカスタードを注文して、バクバク食べる短髪の子。
……を、横目に見ながら、おずおずと小倉だけを注文する眼鏡の子。
それが彼女――水原暦である。
男は暦を、標的にすることに決めた。
296およげたいやき(2):03/02/24 00:34 ID:8SNNosBt
「あの……小倉、ひとつ」
眼鏡の奥で申し訳なさそうな瞳をしながら、暦はつぶやいた。
「あ、今、新メニューがおすすめなんだけど、どうかな」
いつもの騒がしい短髪と一緒じゃないのは、男にとって好都合だった。
「カスタードがおいしくなったんだ。試食、してみます?」
「え、試食」
「うん。タダタダ。カロリーもひかえめ」
言われて、暦はうつむいて頬を染めた。
いつも短髪が食べるのを恨めしく見ている理由も、男には察しがついていたのだ。
それでもまだ自分と戦っているのか、なにやら難しい顔をして考え込んでいる暦に、男は優しく手を差し伸べた。
「はい、どうぞ」
その手には、ごく普通のたいやきがあるように見えた。
おそるおそるそれを受けとり、じいっと見つめていた暦だが、やがて納得したように笑顔をみせた。
「あの、じゃ、いただきます」
そう要って勢いよく頭からかじった次の瞬間、暦の絶叫が空に響いた。
張り詰めていたゴム状の皮が破れ、中にパンパンに詰まっていたカスタードが暦の全身に降り注いだのである。
反射的に顔をうしろに反らすも、黄ばんだドロドロの液体は一瞬のうちに暦を襲ってしまった。
男は息をのんで、自分の熱くたぎる想いが暦を穢すのを見た。
「うわぁっ!」
もはや鯛の形をしていないものがべちゃりと地面に落ち、あわてふためく暦がそれを踏んでずるりと転んだ。
男もあわてて店を出て、呆然と地面に尻もちをついている暦の手をとる。
「早く、店の中に入って」
ヌルヌルになってしまったその手の感触に、男は興奮した。
297およげたいやき(3):03/02/24 00:35 ID:8SNNosBt
店の中といっても、特に飲食スペースがあるわけではない。
大きな鉄板と炊事場の前に、休憩用の小さな丸椅子。横の机にラジカセと本が数冊置いてあるだけだ。
暦はその丸椅子に座らされた。
「ごめんね、ちょっと待ってね」
男はタオルか何かを探すふりをしながら、大量のカスタードにまみれた暦をちらちらと見た。
暦の口はもちろん、よく整えられていた長い髪のそこかしこにもべっとりとからみついている。
暦の視界を奪うように眼鏡を汚し、縁からぼとりと落ちて黒いニーソックスの色を変える。
頬からは顎をつたって、ふくよかな胸の谷間へと食指をのばすようにゆっくりと流れてゆく。
制服もスカートも靴もカバンも、暦のすべてが汚されてしまっていた。
「あつい……」
暦は上気して、軽く息を弾ませていた。
ハァと息をひとつつくたびに、粘液まみれの口の中からピンクの舌が顔をのぞかせる。
カスタードは男の計算によって、火傷などしない、むしろ心地良さを感じる温度に熱されていた。
その熱いヌルヌルしたものが、ニーソックスを通して閉じられた腿の間にぞわぞわと入りこんでゆく。
「ほんと、ごめんね。ちょっと待ってね」
暦はまだ呆然として、男の言葉にうなずくだけ。
その姿は、はしたなく汚されている自分をむしろ甘受しているかのように見えた。
「――女性にとって、甘いものはそれだけで媚薬」
男は暇つぶしに読んでいた本の一節を思い出して、唇をゆがめた。
「こりゃ効き過ぎだな」
298およげたいやき(4):03/02/24 00:36 ID:8SNNosBt
暦の匂いが狭い室内に充満し、男はそのむせるような甘さに目眩していた。
それは、暦も同じだった。
うすく目を閉じうっとりと口の中のものを味わい、やがてこくりと飲み込む。
粘液が肉厚でやわらかな舌に運ばれ、喉の奥から食道を通って胃へと泳いでゆく。
その熱を全身に感じながら、暦が上目づかいに男のほうを見る。
「……おいしい」
そしてもっとそれを欲しがるように、舌先を出して上唇についたカスタードを舐めた。
「いくらでも、あげるよ」
男はすべってずり落ちそうな暦の眼鏡をはずし、横の本の上に置いた。
「その前に、その汚れた服を脱ごうか。ね」
そう言って暦の前にひざまずく格好になり、丁寧に両方の靴を脱がせた。
暦は従順に男に脚をあずけ、左のニーソックスが抜き取られるのをぼうっと眺めている。
晒された白い肌にすかさず粘液が流れ始め、ふくらはぎや足の指の間からどろりと垂れた。
男はそのまま暦の膝を折り、手をとって、暦自身に膝を抱えさせることにした。
椅子の上で、左脚の腿の裏側とふくらはぎが接してぐちゅっと音をたてる。
男はその、膝の下の谷間になった部分に指を入れてみたい衝動に駆られたが、まずは丸見えになったスカートの中味を堪能することにした。
左脚を垂れ下がっていた粘液が、今度は腿をつたって股間へと流れてゆく。
やがてそれがうすいブルーの下着に染みた時、暦がぴくんと体を震わせた。
「は、っ……」
熱く甘い空気のなかで、ふたりの息遣いは次第に激しくなっていった。
299およげたいやき(5):03/02/24 00:38 ID:8SNNosBt
暦の下着を汚す液体の粘度は失われつつあった。
ひどい熱さのせいで噴き出す暦の汗が混じっていたからである。
もしかしたら暦の、汗ではない体液も。
暦は何かに耐えるように強く目を閉じて膝を抱え、その膝の裏が暦のかわりにぐちゅぐちゅ快楽の悲鳴をあげていた。
男はそのヌルヌルであふれた谷間に、中指を挿し込んでみた。
暦の脚のほどよく厚いやわらかな肉の感触が、男の全身にひろがる。
異物を感じた暦がさらに強く膝を抱くと、男の指はさらなる刺激をもって吸いこまれる。
顔を真っ赤にして激しく息を乱す暦の表情を見て、男はあやうく射精してしまいそうになった。
「気持ち、いい?」
男が尋ねると、暦はうすく目を開けて切なげに男を見た。
「痛っ……」
突然、暦が小さくつぶやいて手をほどいた。
「えっ、何」
「あいた、いたたたたたっ!」
そのつぶやきはやがて叫びとなり、暦はぎゅうぎゅうと目を押さえはじめた。
前髪についていたカスタードが、目に入ってしまったのである。
男はしかたなく、暦の手を引いて水道のところに導いてやった。
目を洗っている暦の背中を見ながら、男はふうと息をついて椅子に腰をかける。
そのまま窓を開けると、冬のつめたい空気がびゅうと入りこんできた。
「はい、これ」
顔だけはきれいになった暦に、男がタオルを差し出した。
「あ、どうも……」
目を赤くしながらごしごし拭いていた暦がやがて、自分の体のベトベトに気付いた。
それと同時に男との行為も思い出したのか、また顔が真っ赤になっていった。
「かっ、帰りますっ」
暦は声をふりしぼると、なんとか見つけた眼鏡をわしづかみ、靴とカバンを持ってあわてて店を飛び出した。
走り去ってゆく暦を見ながら、男は、ふたたび彼女がひとりでこの店にやってくる事を確信していた。
「……これは、その時に返してやるか」
暦の左脚のニーソックスを、男は机の引き出しにしまった。
300名無しさん@ピンキー:03/02/25 01:24 ID:QRbPel9h
エロ無しのエロとは……芸だな!

>男はあやうく射精してしまいそうになった。
あまりの先走りぶりにワラタ
301263:03/02/25 22:29 ID:8jpRQNnu
なんだか待たれてた方もいらしたようで申し訳ないです。
>>292続きあります。今日はうpできないのでまた後日にさせていただきますね。

>およげたいやきくん
小売店のあの熱気・・・アンコ(;´Д`)ハァハァカスタード(;´Д`)ハァハァ鉄板(;´Д`)ハァハァ
302300:03/02/27 01:46 ID:YrjTHI1l
おいおいせっかく書き手さんが降臨したのに
読み手の方が元気ないなー
303名無しさん@ピンキー:03/02/28 01:12 ID:6lMxKyM5
これほど先走った魔人の手に落ちたニーソ……
一体どんなことに使われたり

どんなとこに巻かれたりするやら ((;゚Д゚)ガクガクブルブル
304ハミトイトノコ物語 13:03/02/28 01:45 ID:rCz4pxTT
  
    テディ・ベアその後の物語


帰りのホームルームが終わるが早いが、おれは一目散に教室を飛び出した。
早く、早くしないとあいつらに捕まってしまうからだ。
ダダダ…と我ながら物凄い勢いで階段を駆け降りていく。

「こらっ!危ないでしょっ」
その声におれはびくりと身を震わせて立ち止まった。
「○○くん。廊下と階段は走っちゃだめよ」
聞き間違うはずが無い。隣のクラスの担任、黒沢みなも先生の声だった。
「す、すみませッ…」
おれはしどろもどろになって振り向いたが、声が言葉になって出てこない。

(よりによって…ッ!)
そんな思いが、一瞬おれの脳裏をよぎる。
振り向いた先、黒沢先生は階段の上で、
「ど、どうしたの?…私、そんな怖いカオしてたかな」
キョトンとしてそう言った。

「い、いえっ!怖くないですッ。し…失礼します!」
おれは悲鳴を上げるように答えてから、再び猛然と駆け降りた。
背後にまた黒沢先生の「こらっ」という声が聞こえるような気がしたが、
おれは構わず逃げることにした。
ここでモタモタしているうちに彼女らに捕まってしまっては、元も子もない。
305テディ・ベアその後の物語:03/02/28 01:46 ID:rCz4pxTT
また、実を言うと、この時おれは正直言って黒沢先生が怖かった。

5つ以上も年上ながらカワイイ顔だちをしているし、
教師としても女性としても申し分のない、朗らかで感じの良い性格だとは思う。
うるさいことは言わないし、今のように必要なことは言ってくれる。いい先生だ。
実際、入学した当初からずっとファンだった。
2年の時、黒沢先生のクラスになった時は少なからず胸がときめいた。
3年に上がり再びゆかり先生のクラスになった時は落胆したものだ(ゆかり先生が嫌なわけではない。
単純に、好みに問題)。

それが今やあの人は、おれの中でできれば顔をあわせたくない人間のひとりに成り下がってしまった。
別段、黒沢先生とおれの間に何があったというわけでは無い。
そうではなく、聞いてしまったのだ。
黒沢先生の秘密を…
本来知らなくてもいいはずの、知るべきではなかった事実をおれは知ってしまった。

あの日校舎の屋上で「ボンクラーズ」などと称する恐るべき女3人組に襲われた際、
図らずも彼女らからそれを聞かされた時、おれは無論耳を疑った。
そして最初はその言葉を信じなかった。
だが、それが事実だと悟った瞬間、
それまでおれが自らの心の中で組み上げたはずの「理想の女性」としての黒沢みなも像が
音を立てて崩壊したのだった。

詳しくはここで語るつもりは無い。
ただ、思い出したくもない出来事があったとだけ記しておく。
とにもかくも、おれはあの日からオンナという生き物全般が信じられなくなっていた。
306テディ・ベアその後の物語 1:03/02/28 01:47 ID:rCz4pxTT
学校裏のフェンスを越えた先にある神社の脇の雑木林に、おれのセローが停めてある。
隣町から通う自分にとってこいつは必要不可欠なのだが、
この学校はバイク通学禁止なので、こっそり乗らざるを得ないのだ。
木々の間にはちょっと開けた場所があり、
平日はあまり人も来ないうえちょうど上手い具合に車体が隠れてくれるので、盗難の心配も少なかった。
去年の暮れ、一年生のバカがひとり事故ったおかげで、学校側の取り締まりはますます厳しくなっている。
本人はたしか、その後アメリカに留学したとか言っていたが、
おかげで正門前のマンションの駐輪場は使えなくなってしまった。全くエラい迷惑だ。

おれはホルダにキーを差し込んで、ロックを外しヘルメットを手に取った。
(今日も…)
おれはメットをかぶり顎紐を締めながら、ひとりごちた。
(何とか、今日も無事に帰れそうだな)
ホッっと安堵のため息をつく。

あの日以来、おれは何度となく彼女らに捕まっては嬲られ、舐られ、搾られ続けていた。
陵辱はあの一度では済まなかったのだ。
あいつらはおれ一人を揉みくちゃにするのに、時も場所も選びはしない。
放課後に捕獲され体育倉庫や無人の保健室に連れ込まれるパターンが大部分だったが、
最近は休日ですら安心できなくなりつつあった。
家に家族が誰も居なかったある日曜日など、どこでそれを知ったのか3人揃って自宅にやって来て、
おれの部屋まで押し入って来たことがある。
あの時は本当に恐怖だった。
家にまでやってこられたら、おれにはもうそれ以上の逃げ場は無いのだから…

そしてその予感どおり、
おれは一日中彼女らにいつもどおり体を心をメチャクチャにされて過ごさなければならなかった。
307テディ・ベアその後の物語 1:03/02/28 01:47 ID:rCz4pxTT
そんな事があってから、おれは土日はなるだけ家を出るようにしている。
いつも彼女ら3人の影に怯えながら、それを振り切るようにバイクを走らせるのが休日の常だった。
…我ながら、実に哀れな話だ。
といって、誰に助けを求めるわけにも行かない。女に犯される男だなんてことが世間にバレてしまったら…
だが、今日のように学校のある平日であれば、放課後さえ乗り切ってしまえば何とかなる。

そんな事をボンヤリ考えながら、おれは愛車に跨りハンドル中央にあるキーシリンダに鍵を差し入れた。
そしてエンジンに火を入れようとしたその時!
「○○…」
おれはこの世で最も耳にしたくなかったその声を聞き、身を硬くした。

「あ…あぁ……ッ」
おれは恐怖のあまり顔をひきつらせる。
背後に人の気配。…タンデムシートに誰かが座っている!
何と言うことだろう。
考え事をしているうちに、彼女がこんなに近くに居たことにまるで気づいてなかったのだ。
おれは恐る恐る振り向こうとした。

…ギュッ!
それを遮るように、彼女はおれの体を後ろから強く抱きとめた。
「むにゅっ」と、えもいわれぬ乳房のやわらかい感触がおれの背中を包み込む。
短めのスカートからのぞく伸びやかな素足が、おれの腰を挟み込んで逃がさなかった。
その(本来は心地よいものと思われる)感触は、
まさしくおれが必死になって逃れようとしていた相手のものに他ならない。
「うふふ…だーれだ?」
「あ…た、た、た…滝野ォ…っ」
「せいかーい!…じゃ、ご褒美あげなきゃね」
308テディ・ベアその後の物語 1:03/02/28 01:48 ID:rCz4pxTT
両脇からおれの腹に回されていた両手が、ツツツ…と学生服のズボンの下に吸い込まれていく!
「あ!や、やめ…やめてっ!滝野っ」
ヒヤリとした彼女の手の冷たさから、おれはハンドルバーに手をかけたまま、
タンクの上に前のめりになって逃れようとする。
だが、滝野は構わずモゾモゾと指先を蠢かしながらどんどん両手をおれの聖域に侵入させてくるのだった。

「ひさしぶりだね、○○…」
無遠慮に人の股間に手を忍ばせながら、彼女は実にあっけらかんとした声をかけてくる。
Yシャツ越しの背中に、まるで甘えるように頬をすり寄せているのが感じられた。
「い、いつも顔合わせてるだろ?学校で」
(会いたくないのに)という言葉を呑み込んで、おれは震える声でそう答える。が、
「だってさ!」
ふいに、滝野の両手がギュッとおれのモノを握り締めた!

「ぁあうっ!」
「あんた、最近冷たいじゃん。たまにこっちから話しかけても『うん』とか『そうだね』ばっかし!」
彼女はさらにギリギリと握る手に力を込め、締め上げてくる!
「おまけに、授業終わればとっとと帰っちゃうしさ!一体、何なの?」
「いぃい、痛いっ!痛いよっ!たき…やめ………。
 だ、だって仕方ないだろ!?いつもいつも、あんなことばかりされてたら…
 おれだって怖いし、疲れるし…逃げ出したくもなるよっ」
おれは涙目になって弁明するが、彼女はまるで聞く耳持たなかった。

「ほら!やっぱり逃げてたじゃん」
ぐ…ぐぐぐ……
滝野に力いっぱい握りこまれたおれの亀頭がハチ切れそうだ!
(ご、『ご褒美』だとか言ってたのに…)
期待していたわけではなかったが、逆にこうまで苦痛を与えられるとは予想だにしていなかった。
309テディ・ベアその後の物語 1:03/02/28 01:49 ID:rCz4pxTT
「う、うわぁああああっ!い、痛いぃ!ご、ごめ…なさっ…、や、やめてっ!つぶれるぅ」
ズボンに隠れて見えないが、その下でおれのモノは恐らく鬱血で真っ青になっているに違いなかった。
以前のおれなら、滝野の体を振り払うことも出来たかもしれない。
実際、女の子の手など腕力にまかせて引っぺがすのは、体力的に言って無理なことではないのだが、
そうするのにおれの体はあまりにも調教されすぎていた。
「あの」時…、屋上で抵抗の出来ない麻薬のような快楽にあまりにも長く浸らされていたためか、
それ以来、一度こんなふうに彼女らの体に押さえ込まれてしまうと、もうどうにも抵抗できなくなってしまったのだ。
もしかすると、心の中のどこかで快楽の誘惑に逆らえなくなっているのかもしれない。
耐性が無くなってきているのだろうか…?
これではまるで、快楽で飼いならされた犬じゃないか…

だが、今はそんな悠長な事を言っている時ではない!
海綿体なのか血管なのか、とにかく何かがメリメリと不吉な悲鳴をあげている!
「ほ、ほんとに…本当にもう…やめ……滝野…滝野さん………お願い!もう放して…赦して…」
イヤイヤするように首を振って哀願を繰り返すと、ようやく彼女はいくぶん気が晴れたのか、
握る手の力が少しだけ緩まった。

「それじゃ…」
打って変わって優しい声で、滝野はおれの耳元に囁いた。
熱っぽく伝わってくるその吐息が、何ともくすぐったい。
「もう逃げないって、約束してくれる?」
「う…そ、それは……」
「約束しないと、つぶれちゃうよ?」
声色こそ変わらず優しく教え諭すものだったが、ジワジワと明らかに両手の力がこもってくる。

おれは慌てて、
「す、するっ!約束する!!もう逃げませんっ……。だから、だからもう赦して…ッ!」
恥も外聞も無く、滝野に捕まれたままバイクの上でおれは泣き叫ぶように声を張り上げた。
310テディ・ベアその後の物語 1:03/02/28 01:50 ID:rCz4pxTT
「ともちゃーん」
遠くから、いつもののんびりとした大阪の声。
おれは目の前が真っ暗になった。これで、ふたり…
彼女はこの神社に続く坂道を息切らせて走ってくる。
「おそいよー大阪」
「あかんあかん。あんなフェンス、私にはよう登れんわ…
 正門から走ってまわってきたんやで」
大阪は傍らの木に手をかけフゥ、フゥと肩を揺らして呼吸を整えながらそう言った。

「でも、今日は間に合ったみたいで良かったわ」
滝野にガッチリとホールドされて動けないおれの姿を目にするなり、
彼女はそう言ってニコッと微笑んだ。
おれはますます背筋を凍らせる。
彼女がこの天使のような笑顔のまま、
その実どこまでも残酷に男を責め立てる事を、おれとおれの体はよく知っているからだ。

「もう始めとるの?エエなぁ」
大阪の呑気な言葉に、しかしおれは息を呑んだ。
(ま、まさかこいつら、こんな所で…)
冗談じゃない。屋上や体育倉庫などと違って(それだって充分に危険だが)、
ここではどう考えてもすぐ誰かに見つかってしまう。

「うんにゃ。今ちょっとお仕置きしてただけ。もう逃げないように、って」
「ふぅん…で、○○くん反省したん?」
滝野はつい先ほどのおれの言葉を思い出したのかクスッと笑って、
「したみたいだよ。…今度こそ『ご褒美』あげなきゃね」
と言った。
311テディ・ベアその後の物語 1:03/02/28 01:50 ID:rCz4pxTT
…きゅ!
「ぁあうっ!」
突如襲う股間を揉まれる感覚に、おれは迂闊にも声をあげて反応する。
「ふふ…」
…モミ、モミモミ……
滝野は絶妙な力加減でおれのモノに刺激を与えてきたのだ。
大阪に見られてることも忘れて、おれは快楽に打ち震えながら声をしぼりだした。
「あ…ちょ……ッ、やめ……こ、こんな所で…」

「んむ…」
ペニスを揉みしだきながら、滝野はYシャツ越しのおれの背中にピタリと唇をあてて静かに息を吐き出した。
「ふぅうううっ……」
滝野の呼気が布地にこもり、ジワジワと熱を帯びてくる。
「わ!な、何だコレ!あ、熱い!気持ちわる…やッ!た、滝野やめろ!熱い!くすぐったい!」
おれは身をくねらせながら、何とかその奇妙な攻撃から逃れようとするが、
いかんせんセローの狭いシートの上ではそれもままならない。

「ぷぁーっ♪」
その表情は見えないが、間違いなく滝野は愉悦の顔でおれに吐息を送り込んでいる。
「あ・あうぅ…」
おれにはもう為す術はない。上を向いて歯を喰いしばり、せめて少しでも声をあげないように努めた。
そして感じていた。

滝野の手の中で、おれの象徴が徐々に膨隆し硬度を高めていることを…
312テディ・ベアその後の物語 1:03/02/28 01:53 ID:rCz4pxTT

しばらく滝野はそうしていたが、やがて口が離れた。
「ほら、○○の『男のコ』元気になった」
「う…ぅう……」
また、おれは…こうして女どもからいいように弄ばれようとしている。

羨ましいなどと思う奴もいるかもしれない。
少なくともおれ自身、経験するまでは複数の女とセックスするなんて夢のような話だった。
いや、状況次第であればそれは確かにいい思いと言えなくもない。
だが想像してみてもらいたい。
こちらには何の決定権も与えられず、時には縛り付けられ身動きすら取れない状況で、
彼女らの欲望に求められるまま果てることも終わることも許されず、
空っぽになるまで(空っぽになっても)何度も何度もレイプされるつらさと恐ろしさを!

(最初から…)
と、おれは思う。
(これが最初から苦痛であれば、逃れようもあるのに)
なまじ最初の刺激が純粋な快感であればこそ、おれはその甘い誘惑に誘われ、
捉えられ、結局いつもと同じ運命を辿るのだ。
頭では充分その結末が分かっているハズなのに…

男根がこんなふうになってしまった今、もうどうにもならなかった。
おれは目をつむり、今日の無事をあきらめる。
もう、考えるのは辞めようと思った。
…ただ滝野が口を離した後の背中が、ヒンヤリとして冷たい。
遠くのカラスの鳴き声が、やけに澄んだ夕暮れの薄赤い空気を伝わって聞こえてくるのだった。

                               (続く)
313名無しさん@ピンキー:03/02/28 02:15 ID:6lMxKyM5
かの神が……帰還なされた……!
314名無しさん@ピンキー:03/02/28 09:41 ID:W7kVd6OJ
キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!!!!!

もう結構前の話なのに、一発で思い出しますた。
315名無しさん@ピンキー:03/03/01 02:18 ID:j7McueFg
おひさしぶりですw
とも編まではできあがってるので、今回と次回まではすぐ更新できますた

大阪編は少々お待ちのほどを…
316テディ・ベアその後の物語 2:03/03/01 02:19 ID:j7McueFg
「じゃ、降りようか○○。外じゃ、やっぱり嫌でしょ?」
そう言って滝野はぴょんとタンデムシートから飛び降りた。
(どこだって嫌だよ…!)
おれは黙ってヘルメットを取り、ハンドルにくくりつけるふりをして、
少しの間ペニスが落ち着くのを待つ。
膨れ上がったままでは身動きが取れなかった。

「大阪、社の軒下にたぶんホウキがあるから、取ってきて」
「分かったー」
大阪は言われたとおりトタトタと神社の方に駆けていく。
「どうするつもりなんだ…?」
恐る恐る尋ねると、
彼女はちょっと笑って「心配しなくても、ホウキなんかでどうもしないよ」と言った。
当たり前だ。

「ここらへんはね、私らが小学生だった時の秘密基地だったんだ。
 よみと一緒によく走り回ってたっけ…。さ、アソコが落ち着いたらついてきて」
と言って、滝野は神社の方に歩いて行った。どうもすっかりお見通しのようである。

…一瞬おれはこの時、セローを置いて逃げてしまおうかとも考えたのだが、
後の報復を考えるとそれは如何にも恐ろしい。
たった今それがどんな結果を生むのかを経験したばかりだった。
また、収まってきたとはいえ一度刺激を与えられたモノが新たな快楽を得たがっているのも事実である。
もしかすると滝野は、こうなる事を計算のうえで「お仕置き」を加えたのかもしれない。
だとすれば、ますます彼女らには逆らいがたかった。
317テディ・ベアその後の物語 2:03/03/01 02:21 ID:j7McueFg
滝野は大阪から竹箒を受け取ると、それを神社の扉の格子の隙間に差し入れた。
「ちょっとコツがあって、ね…」
…カコン!
という小気味の良い音とともに、中のカンヌキが外れたようだった。
一体どんなふうにしたのかよく分からないが、とにかく社の扉は開かれた。
何ともバチあたりな光景ではある。
だが、これから彼女らがしようとしている事から言えばまさしく大事の前の小事。
そんなものは些細な罪に過ぎないのかもしれない…

「さ、どうぞ」
と、滝野はホウキ片手におれ達を社の中へと促した。
「わー、思ったより中はキレイやな。畳も敷いてあるし…けっこう広いわ」
先に入った大阪が、無邪気な声をあげる。
「掃除したのついこの間だもん。夏のお祭りがあったばかりだからねー。
 さ、あんたも入って」
「…」

ここまで来ていながら、おれは中に入るのを躊躇せざるを得なかった。
それはそうだろう。
いくら逃げ場が無いとは言え、無残に喰われることを承知で自ら死刑台の階段を易々と登れるほど、
男らしい男でもなければ覚悟が決まっているわけでもない(もっとも、
『男らしい男』は女に犯されたりしないだろうが)。

「…○○」
滝野が、いつになく静かな声でおれの名を呼ぶ。
おれがハッとなって、顔をあげ滝野の表情を見ると、
彼女はニコリと微笑んで、再度「さぁ」と言った。
おれはもう半泣きになりながら、それでもその無慈悲なことばに従うほかはなかった。
彼女達の祭りはこれからだった。
318テディ・ベアその後の物語 2:03/03/01 02:23 ID:j7McueFg
靴を脱いで中に入ると、大阪の言うとおり存外社の中は広く小ぎれいだった。埃っぽくはない。
10畳くらいはあるだろうか?奥の方に、
ここの御神体なのか注連縄(しめなわ)で囲まれたキツネの像が置かれている。
確か「稲荷」とか言っただろうか。子供程度の大きさだったが、やはりどこか神秘な匂いを漂わせていた。
意外なことに電気が通っているらしく、天井には小さな電球まで付いている。

「神楽ちゃんも来られれば良かったのになー」
「部活じゃ仕方ないよ」
そう言って、おれの背後で滝野が扉を閉めた。
ガチャリとカンヌキが掛けられる音が、ここが完全に外界と遮断された事を伝えた後…
「○○ーっ!」
突如、我慢の糸が切れたかのごとく彼女はおれの背中にガバッと飛び掛ってきた!
「うっ…うわっ……うわぁああああっ!!」

「糸」が切れたのは滝野だけではない。
その行動に、おれが今まで張り詰めていた理性のそれもたやすく断ち切られ、
押さえつけていた恐怖心までもが心の奥底から一気に吹き上げてくる!
ドタン!
滝野に不意をつかれ、おれは彼女の肢体に絡め取られたまま畳の上に倒れこんだ。
うつ伏せになったおれの上で、背中にしがみついた滝野がオレの首に耳にむしゃぶりつく…
「あああっ…待って!滝野!ちょっと待って!!……も、もっと落ち着い……」
「○○……○○………ッ!」

「あはは。気が早いて、ともちゃん」
おれや大阪のそんな言葉を意にも返さず、滝野の鼻先が後ろから首周りにすり寄せられる。
彼女の脚はガッチリとおれの体躯を挟み込み、
胸に回された手は鷲づかみで痛いほど皮膚に食い込んできた。
2度3度押し付けた鼻先を鳴らしておれのにおいを確認する…。その間も、
徐々に鼻息は荒くなっていく…!
319テディ・ベアその後の物語 2:03/03/01 02:24 ID:j7McueFg
…あむっ、ぴちゃっ……むちゅっ………
「あ…あぁあ…」
滝野の柔らかい唇が舌がおれの横顔一帯を愛撫し始めた。
(い、犬…)
こう言っては口汚いかもしれないが、実際おれは発情したケモノか何かに襲われているような気分だった。

レローッ…
「あ!ひゃぁあ……」
不意にうなじから首にかけて、彼女の舌先でなぞられた!
おれはゾクゾクと背筋を駆け上る快感に、全身の皮膚を一斉に粟立たせて震え上がる!
「ふふ……。ふぅううう…」
「あっ!つ、冷た……ッ…ぁあうう…」
舐め上げた箇所に、今度は冷たい息を吹きかけられ、おれはまたもやビクンと身を跳ね上がらせた。

「ほんま、○○くん首が好きやなぁ」
大阪は畳の上に体育座りで、ニコニコとおれ達の様子を見守っている。
スカートの隙間から下着が見えそうで、おれはドキリとした。
(よ、弱いだけで、好きなわけじゃ…)
そんな言い訳も声に出せないほど、おれは我を忘れてしまっている。
「悪い、大阪…最初は私でいい?」
背後からおれのYシャツの中に手を入れつつ滝野が上気したような声でそう尋ねると、
「ええよ。一回目は見学しとるわ」
「さんきゅ。…まあ、ここなら時間は充分あるし、神楽の分もたっぷり可愛がってやろ」
と、ふたりで勝手な約束をしている。
ああ…
ボロリと涙がこぼれ落ちてから、初めておれは自分が泣いているのに気づいた。
それが歓喜なのか哀しみなのか、おれにはもう分からない。
ただ確かなのは、逃げたくても逃げられない事実だけだった。
320テディ・ベアその後の物語 2:03/03/01 02:25 ID:j7McueFg
「さ!それじゃ、今日も楽しく行こっか」
滝野はそう宣言すると、シャツに忍ばせた右の指先でクリクリとおれの胸の突起をもてあそぶ!
「ああっ!……た、楽しくなんか……」
くりっ!
「うわぁうっ!!」
「なーに?」
甘い声で尋ねる滝野…

「ここも何だか勃ってきたけど…○○、いま何か言った?」
クリッ!
クリッ、クリクリ………
「あ・あ・あ…」
「あはッ、そうだよね。○○は男の子なのに、胸が気持ちいいんだよね………ふふ、変なの」
…きゅっ!
突如、硬くなり始めていた乳頭をつまむ指に力が入れられ、おれは思わずのけぞった。

「いつもいつもこうしてあげてるのに、ちっとも慣れないね。
 それどころか、どんどん弱くなってるみたい」
後ろからピッタリと頬を寄せ擦り付けながら、楽しげにおれの胸をいじくりまわす。
その指先は絶妙な動きで性感帯を的確に攻めてくる。

「本当はさ」
「ぅう……え?…」
滝野は二度三度おれの横顔に口づけしながら言った。
「本当は、期待してるんでしょ?
 もっともっと…えっちなことしてもらいたいって」
321テディ・ベアその後の物語 2:03/03/01 02:26 ID:j7McueFg
「ち、違っ…」
おれは顔を背けながらそう答えたが、
滝野は開いている方の左腕をおれの首に回して自分の方を強引に向かせる。
右手の指先は相変わらず、淀みなく乳首への刺激を続けたままだった。
まさしく目と鼻の先で滝野に見つめられ、おれは羞恥に顔を真っ赤にしながら何も言うことができない。

彼女はちょっとだけ微笑むと、顔を少し傾けながら小さく開けた唇をゆっくりと寄せてくる…
おれは無意識のうちに目を閉じた。
……ちゅ。
マシュマロのようにやわらかな感触。
彼女の体温と息遣い。
うっすらと香るのは、彼女の使う石鹸なのか香水なのかフワリとした良い匂い…
「…スン」
おれは先ほど滝野がそうしたように、鼻を鳴らしてそのにおいを吸い込んだ。

目を半開きにしてその穏やかな接吻を受け入れていると、
やがて滝野の舌が上下の歯の間を割って侵入してくるのだった。
…ぴちゃ。
舌と舌が絡み合う音。
………ぴちゃっ……………………ぷちゅっ………
滝野の舌が少しずつ動き始める。
粘膜と唾液の立てる音が、この狭い社の中を支配していく…
ねっとりとした生あたたかい舌の感触が、じんわりと染み渡ってくる。

そこまでは、優しさだった。
322テディ・ベアその後の物語 2:03/03/01 02:26 ID:j7McueFg
ギュッ!
「!!!」
おれは唇を塞がれたまま、痛みとも快感ともとれぬその感覚に目を見開いた。
彼女の右の指先が、再び強くおれの乳頭をつね上げたのだ。

抗議の声を上げる間もなく、滝野の左腕がおれの頭をグイと引き寄せる。
そして唇を強く押し付けるとともに、さらに深く舌を突き入れてきた!
…ぴちゃ、ぷちゅ、くちゅっ…ちゃぷ…ッ
その動きも速度を増し、荒々しいものなっていく。
(あ、あぁ…)
おれは、徐々に不安と快楽がせめぎあいつつ入れ替わりになっていくのを感じていた。
せっかくのキスの安らぎから、目が覚めようとしていた。
目が覚めてしまえば、後はまた恐怖に震えるだけだった。

「ん…んっ……!」
滝野はそんなおれの思いを知ってか知らずか、我を忘れた様にむしゃぶりついてくる。
おれはあの屋上でのファーストキスを思い出していた。
(そう、こいつなんだよな…)
おれがあの時屋上で生まれて初めて唇を交わした相手は、滝野だった。
その時の事は忘れもしない。今のように、ただ奪われるような口付けだった。

(いつもいつも…始まりは、滝野、お前なんだな)
なぜなんだろう?
そんな思いが首をもたげた瞬間、
がぶっ!
「!…い、痛ァっ!」
滝野の歯が、いきなりおれの舌に噛み付いた!
323テディ・ベアその後の物語 2:03/03/01 02:27 ID:j7McueFg
滝野が薄く笑みを浮かべながらスッと顔を引くと、
その軌跡にしたがってツーッと唾液の糸が垂れて落ちた。
「なに考え事してんの?」
口元を拭いながら滝野が言った。
心なしか、その瞳は小さな怒りの炎がともって見える。
「どうせ、また…」
そこまで言いかけて、彼女は口をつぐんでしまった。

「…え?」
おれは噛まれてヒリヒリする舌を出しながら、滝野の言葉に聞き返したが、
「○○!あんたがそんなだから、いっつもこうなるんだよ」
聞こうとした事とは違う答えとともに、滝野はガバッと覆いかぶさってきた!
「あ!うわぁあああああっ!…ん!………むぐっ……………」
おれは滝野に抱きつかれ再び唇を吸われながら、
先ほど微かに聞こえた彼女の漏らした言葉に思いはせた。

「どうせまた、にゃもちゃんの事でも考えてたんでしょ!?」
そう。
滝野は確かにそう言ったはずだ。
(けど…)
それは見当違いな勘ぐりだし、例えそうだったとして、
おれの置かれているこの状況にどう変わりがあるというワケでもないではないか。

ただ、滝野が呟くように言った。
「今日も、めちゃめちゃにしてやる………ッ」
324テディ・ベアその後の物語 2:03/03/01 02:28 ID:j7McueFg
滝野はおれの胸倉を両手で掴むと、一気に左右に引っ張った!
ブツブツブツッ!
「ああっ!ひ、ひどい…」
ボタンの何個かがちぎれて飛んでいく。
続いて、その下に着ていたTシャツをガバッとまくし上げられた!
たちまちおれの胸元が露わになる…

「あむっ……」
「いっ!…ひぃ…やぁあああああっ!」
おれは余りのこそばゆさに悲鳴を上げた。
滝野の唇がおれの乳首をやわらかに包み込んでいる!
その中で小さな舌が、チロチロと蠢いて……あ…ああっ!

おれは反射的に逃れようと身をよじらせる。
だが、滝野の唇は離れもしなければ刺激を与えるのを止めもしない。
おれが微かな抵抗を始めると、なお嬉しそうに強くキツくおれの乳頭を舐ってくる…
何とかその口を押しのけようと両の手を伸ばすが、
彼女はおれに吸い付いたままおれの両手首を捕まえる!

「ちょ、ちょっと滝野!く、くすぐ…っ……くすぐったいよ、滝野ぉ…」
おれは身悶えしながら訴えるが、どうにも赦してくれる気配は無い。
…ちゃぷっ!ちゅぷんっ!……ちゅく、ちゅく、ちゅく………
さらに執拗な舌の動きと吸い付きに、おれは半ば我を忘れてのた打ち回った。
ときどき優しく噛んで刺激しつつ味わうように舌を這わせ、おれの胸を吸い続ける滝野…
……………………
………………
…ちゅぷん!
325テディ・ベアその後の物語 2:03/03/01 02:31 ID:j7McueFg
やっとのことで、滝野の唇が離れた。
おれはその間ずっと彼女の繰り出す快楽の妙技に溺れていたのだ…
虚脱し切っていた。
快楽から解放された後は、体中の力が抜け息も絶え絶えといったふうだった。
おれの体の、たった一点を除いては…

「じゃ、そろそろご対面…」
滝野の手が、おれのベルトにかかった!
「!…ま、待って!……分かった。脱ぐから…自分で、脱ぐからッ」
彼女の手を必死になって制止しようとするが、
「ふっふっふ…」
不適な笑みを浮かべながら滝野は、
「だーめっ!」
と言って、素早い手さばきでベルトをスルリと抜き取った後、
ガッとズボンの両端を掴む!

「だ、駄目だって!ちょっと…」
先ほどされたように、今度はおれが彼女の両手首を掴んで何とか止めさせようとする。
(脱ぐって言ってるのに!)
自らの手によって直接脱がせることで、おれを辱めているつもりなのだろう。
だが、こっちだっていつもいつもリードされっ放しでいるつもりは無かった。

「まあ、無駄な抵抗ってのも味わいかな」
滝野はおれに手首を掴まれたまま、そう呟いた後…
「あむっ」
「あっ!」
顔を横にしておれの股間に近づけたかと思うと、
なんとズボンの上からおれのペニスにピタリと唇を当てるのだった。
326テディ・ベアその後の物語 2:03/03/01 02:32 ID:j7McueFg
「………ぷ、ふぅううううううううっ………」
社の外でおれの背中にそうしたように、今度は股間に熱い吐息が静かに静かに送り込まれてくる!
湿った熱気が布地にこもり、おれの象徴を包み込んだ!
「!…う、うわぁああああああっ!!……あ、熱ッ………」
ジワリとしたものが、再び陰嚢の奥から込みあげてくる。

そうでなくても、先ほどの乳首責めでおれの急所はパンパンに膨れ上がっていた。
さらなる刺激が送り込まれ、根元がビキビキと悲鳴をあげているかのようだ。
おれは体をくの字に曲げながら、滝野の頭を押さえて唇を放そうとした。
…が、その瞬間解放された彼女の右手が、そはさせじとおれのズボンをむんずと捕まえる!

「それっ!」
「あっ、あぁああっ!!」
ズボンとトランクスが一度に引きずりおろされた!
膨張し尽くしたおれのモノが勢いビン!と勢い良く飛び出して揺れる…
おれはとっさにうつ伏せのなって隠そうとするが、いちはやく滝野はおれの体を捕まえた。

「うわっ!うわっ!うわぁあああっ」
おれは思わず脚をバタバタさせて逃れようとするが、下ろされたズボンが絡んで動けない。
後ろから…ああ、後ろから滝野がまた抱きついて………ッ!
来た!つ、捕まっちゃう!食べられる!
ボロボロになって、泣いて赦しを乞うまで犯されて…それでも放してくれなくて…

おれは何て馬鹿なんだ!逃げるならもっと早く逃げれば良かったのに、
またノコノコこんな所に誘い込まれて…これじゃ、いつもと同じじゃないか!
急に、恐怖と現実感が蘇ってきた。
「た、た、助け…助け!た・す・け・てぇえええっ」
「ほら大人しくしなっ!」
首を振ってイヤイヤするおれの背中にしがみついて、
滝野の手がたった今あらわになったおれのモノに…伸ばされ…………
327テディ・ベアその後の物語 2:03/03/01 02:33 ID:j7McueFg
ぎゅむっ!
「ひぃっ!」
に、握られた!最大限に膨張したペニス全体が、歪んで変形してしまうくらい強く…
「ふ…フフフ……」
背後からくぐもった女の笑い声。
おれにはそれが半ば狂気のように感じられ、体の底から沸き起こる震えが止まらなかった。
普段の(多少、過ぎるほどの)明るく活発な彼女からは、想像もできない声だった。

ぎゅぅうううっ…

「いっ!痛ぁああっ!!」
掴まれた男根が脇に引っ張られ、おれはたまらず身をよじって引かれるまま仰向けになる。
当然、膝立ちでおれの体にまたがる滝野と向き合うわけだが、
「あ…あぁあ……」
おれはもう恐ろしくて泣きそうだった。
彼女の右手には、依然おれのモノが握られている…

くにゅっ…

「あうっ!」

くにゅっ、きにゅっ…ぎにゅっ……

「お…あ、あ、あ………」
滝野の手が、ゆっくりとシゴき始める。握り方こそ少し強めだったが、
その動きはあくまで優しかった。

                                (続く)   
328名無しさん@ピンキー:03/03/01 21:30 ID:XPd+rgUt
怒涛のようにマゾヒズムをかきたてるこの文章はやっぱりすげーなー

しかしこれがちよぼくと同じ世界だって事こそ真の恐怖
329名無しさん@ピンキー:03/03/01 22:09 ID:UUuED5i4
そうそう、それが一番の恐怖だよね>ちよぼくと同じ世界
こうなってくると、この世界でのよみや榊さんの場合も見たいよね
330名無しさん@ピンキー:03/03/01 23:21 ID:QRf2N++X
>>328-329
え、そだったの?知らなんだ。
神社の傍らをジュニア君がちよすけをケツに乗せて去って行ったんだろうか・・・
331名無しさん@ピンキー:03/03/02 00:28 ID:uVAnNX1I
今のところ唯一のライトサイドはちよすけだけ(((;゚Д゚))))

>>330
>>306見てみ〜
332過去ログ58:03/03/02 01:39 ID:Mazq7prz
ちよぼくのことまで憶えていてもらえるとは嬉しい限りであります!(涙

…が、カキコミした後で「しまった!これじゃちよすけに襲われるシチュがつくれん!」
という事に気づき、さてどうしたものか…

とりあえず、とも編後半パートです。
333テディ・ベアその後の物語 3:03/03/02 01:40 ID:Mazq7prz
「いぅううううっ」
おれは全身を突っ張らせてその快感を受け止めている。
滝野の手技はやはり絶妙だ…
ふと、その動きが止んだ。
手を上下にピストンさせるのを止めてから、滝野はおれの肉棒を下着越しに自分の秘所の割れ目へと押し当てる。

じゅぶっ…

「あ…」
下着越しにも、彼女が充分に濡れてしまっているのが理解できた。
おそらくは…こうしておれの体をいたぶっているうちに、自然とこんな風になっていたのだろう。
だが、それはつまり間もなくおれが「そこ」に喰われてしまう運命を意味している。
この恐ろしい女も、わざわざそれを伝えたくて押し当てているに違いなかった。
そうすることで、ますます自分を昂ぶらせているのだ…

じゅ…ッ!じゅくっ!…じゅ、じゅぶっ!!

「あ!あぁっぁああああっ………ッ!」
不意に滝野が、濡れた下着を押し当てたまま猛然と腰を降り始めた!こすれる!
滝野の淫液は良い具合にぬめりを見せ、おれの裏スジのあたりを責め立てる!!
おれは必死に首を振ってそのこすりつけてくる刺激に耐えようとするが、
モノ自体を掴まれていてはその刺激を防ぐことも逃げることもできはしない。

じゅっ!じゅっ!じゅぐっ……ッ!

「あうわーっ!」
334テディ・ベアその後の物語 3:03/03/02 01:40 ID:Mazq7prz
「…ふふ、ともちゃんHやな……」
大阪の声が聞こえた。
おれはただでさえ快楽の渦に飲み込まれ、その姿を他の女の子に見られていることに羞恥を覚えながらも…
それがさらなる興奮を引き起こしているのも事実だった。

「あ…あ…あ…」
ちょうどペニスの裏スジのあたりを絶妙に刺激され…滝野の淫猥な眼差しで見下ろされ…
大阪の見守るなか、おれの絶頂は間もなくだった。
「あ…だ、ダメ……い、い、イ………イ、クッ………!」
出す、と思った瞬間。滝野の腰の動きがピタリと止んだ。

「ああっ!?…な、と…途中で……ひどい…」
おれは弱弱しく抗議の声を上げる。
ま、まさかこの前みたいに、いつまでも射精させずにおれが「お願いします。
イかせてください」と泣いて懇願するまでジラし続けるつもりだろうか?

おれはその予感にゾッとしたが、
幸いというべきか(多分、不幸なのだろう)今の滝野にもそこまでの余裕は無いようだった。
ペニスに押し当てて興奮しているのはおれだけではない。
滝野自身もそうすることで、快感を得ているようだった。
途中で止めてしまうなど、考えられなかった。
突如滝野は腰をあげ半立ちになると、自分のパンティを一気に下に下ろす。

そういう演出なのか、それとも脱ぎ切ることすら面倒なのか、引き下ろした下着を片方の足に残したまま、
彼女は再び腰を降ろしてきた。
335テディ・ベアその後の物語 3:03/03/02 01:42 ID:Mazq7prz
おれはある事に気づき、必死に声を上げる。
「あ!ちょ、ちょっとタンマ……タンマタンマ!滝野、ゴム!
 コンドーム忘れてるって!」
しかし滝野はニヤリと口の端を持ち上げて笑うと、そのままピタリと自分の性器の入り口に
おれのモノをあてがった。
にゅぶ、という柔らかい感触が、おれの亀頭を包み込む。

「あうぅ…ちょ、ちょっと……やめ…たき………」
「ふふ…大丈夫だよ、○○」
あと一息のところで寸止めしながら、滝野が言った。
「今日は私、安全日なんだ。だからナマでいけるって」

おれは真っ青になって、
「そ、そんなことあるもんか!ゴム着けないならやめて…やめてくれよ!」
それを聞いて滝野はクスッと笑みをこぼす。
「こんな状況で、そんな決定権があんたにあると思ってるの?」
た、確かに…
おれは興奮のあまり自分の立場(まな板の上の鯉)を忘れてしまっていた。
けど…けどもし妊娠なんてことになったら、おれは責任なんて持てないぞ!

「大丈夫…きっと気持ちイイよぉ…
 ほら。こんなふうに………」

にゅ、にゅぢゅぶぶ……ッ…ジュブ、ズブブ……
336テディ・ベアその後の物語 3:03/03/02 01:42 ID:Mazq7prz
「あーっ!」
入っていく!滝野の肉に埋もれていく…ッ!
トロトロの女肉の中に何の抵抗もなく迎え入れられ、
その先はまるで底なし沼のようにグイグイとおれの感覚を引き込んでいく。
滝野の粘膜は、奥まで充分に濡れていた。
「ひっ…、ひぃ……ひっ………」
おれはその感触におののいている!
確かに…それはゴムをつけたままするときの快楽とは格段の差があった。それは確かである。
けど…けど……ッ!

とうとう…根元まで挿入されてしまった……。
「あう…あう…」
おれは涎を垂らしたまま、目を丸くして滝野を見上げていた。
そう。
ゴム無しで女のなかに入ったのは、最悪の初体験を経験したあの日以来だった。
あの時は突発的な出来事で、おれもこいつらもあんなことになるなんて思いもしなかったから…
ゴムも何も用意するどころではなかったのだ。
そして、その時おれの童貞を奪ったのは神楽さんだった…

「だからさ」
滝野が下で快楽に打ち震えているおれに言った。
「神楽とだけナマでヤッた、っていうのも悔しいじゃん。なんか」
「な、な、な…何を言って」
おれには滝野の言わんとするところが今ひとつ掴めなかった。
…というより、快楽の濁流に溺れぬよう意識を保つので精一杯なのだ。それどころではない。
神楽さんのような猛烈な締め付けこそ無いものの、充分だった。
それに、熱い。
…とにかく滝野の膣内はマグマのように熱かった。
337テディ・ベアその後の物語 3:03/03/02 01:44 ID:Mazq7prz
ぐぢゅ、にぢゅあっ!にちゃっ……

「あーっ!おぉおおっ…」
滝野が、騎乗位のまま腰を振り始める。
神経の溶かされるようなその感触に、おれは自然腰が浮いてくるのを感じていた。
滝野の体が打ち下ろされるたびに、
ペニス全体が彼女の中に深く包み込まれ亀頭の先にコツコツと何かやや硬いものが当たるのだ。
おれがどうにも喉からほとばしるのを止められない悲鳴を耳にしながら、滝野はどこか満足げだった。

そして言った。
「もし…」
ゆっくりと上体をおれの体に被せてくる。
滝野の唇が、おれの耳たぶに触れた。
「もしも赤ちゃんが出来ちゃったら…その時は、ふたりして学校やめて…結婚しちゃおうぜ」
熱い吐息とともに囁かれるその告白は、しかしおれにはこの上なく恐ろしいものだった。

「い、いやだぁああああっ!」

滝野はおれの心からの叫びを聞くと、ちょっとムッとしたような顔になって、
「冗談だよ。でも…」
そう言って、下腹になにやら力を込めた。

ぐにゅ!…ぎにゅっ!!
338テディ・ベアその後の物語 3:03/03/02 01:45 ID:Mazq7prz
「おあっ!?な、何だこれ?な、中が…膣の中が動く?」
おれは驚きと快感のあまり半狂乱になって首を振る。
膣壁が蠢いている!蠢いて、おれのモノを舐っている!!
「ああーっ!」
…ぐにょ、ぐにゅ…ぐにゃ……ッ…
「…他のヤツと結婚なんかできない体にしちゃうから」
ただでさえ信じがたい快楽であるのに、
無常にも滝野は、上体をピッタリとおれの体に寄せおれの首に両腕を回したまま猛烈な勢いで腰をグラインドさせてくる!

彼女の、やや小さめながら形の良い乳房がおれの胸に押し付けられ、
ブラウスのはだけた箇所の素肌がピストン運動のたびに乳頭と擦れ合う、その心地よい感触が…
ペニスの出し入れをしながらも、彼女の舌は淀みなくおれの頬を耳をうなじを愛撫し続けている…
そして…そして何より、彼女の中が!
おれを絶頂に追いやり精液を搾り取るためだけに蠢いている彼女の膣の中が!!
もう…もう……
ああああああああああぁっ!

「ふふ…気持ちいい?○○…気持ちいいの……?」
「ああっ!うぅうーっ!」
滝野は体全体に汗を滲ませ、上気した顔に切なげな目でおれに語りかけてくる。
「気持ちいい…っ!…ねえ、……私も、気持ちいいんだよ?○○…」

ぐちゅっ…ぎちゅっ…ぐしゅっ!

段々、滝野の動きが一定に…かつリズミカルになっていく。
339テディ・ベアその後の物語 3:03/03/02 01:47 ID:Mazq7prz
出しては駄目だ。
これはナマなんだと思い、射精をなんとか踏みとどまろうとするのだが…
滝野のその強烈な責めの前にはそんな密かな決意など脆くも崩れ去っていた。
おれは既に、
間もなく訪れる絶頂に全身が耐えられるか否かという新たな恐怖にさらされている。

「ああ!もう出ちゃう!だめだ!
 抜いて…だめ……だ…に、妊娠!…にん…しちゃ…
 たき…滝野!た、たぁ!」

「ほら、○○。…我慢しないで、イっちゃいなよ。……ほら………ほらぁ…ッ」
「駄目…ダメぇっ!あぅあーーーーーっ!」

その時、大阪が「ともちゃん勇気あんなー」などと言ったような気がするのだが、
よく憶えていない。
そう思った瞬間に、おれの欲望のかたまりが堰を切っておれの体から噴火してしまったからだ。

………びゅるっ
…びゅううううううううううううううっ!!!!!
ぶびゅっ!ぴぴゅっ!ビュクッ!!

「あああああああああっ!!ふぁあああああああっ!!!」

おれは恥も外聞もなく泣き叫びながら…とうとう射精してしまった!
滝野の中に…精液が………今まで体内でグルグルと渦巻いていた男の欲望が…飛び込んでいく!
340テディ・ベアその後の物語 3:03/03/02 01:47 ID:Mazq7prz
「ふふふ…出たぁ………。出しちゃったね、○○…」
びゅくっ!びゅくっ!びゅくっ!!
………
……


そう、おれはイッた。
いつものように、無理矢理イかされてしまったのだ。
ああ、それなのに…
…それなのに!

じゅぶっ!ぎゅぢゅっ!じゅぽっ!!

「ああああああっ…!た、滝野ぉ…もう赦して……
 い、イッちゃったんだ、もう……だから、放して。おね、おねが…」
滝野はおれのモノが萎えるのも果てるのも許してはくれない。
なお貪欲に、快楽を精を求めてくる。ピストンが終わらないぃ…

「だいじょうぶ…」
滝野はまた口癖のように「大丈夫」と言った。
「大丈夫だよ、○○…あんたがイったから、私ももうそろそろだよ」
ぼくは泣きながら許しを請うほかないかった。

「…あうっ!…も、もうちょっ…もうちょっと、って…あひぃ…、
 もうちょっとって、どの……どのくらいなんだ……たき……ひぁあああ!
 も、もう…もうダメ…痛…いたくすぐったいぃ…」
341テディ・ベアその後の物語 3:03/03/02 01:49 ID:Mazq7prz
射精したばかりにも関わらず、連続してこんな責めに晒されて…
おれはもう快楽なのか苦痛なのかすら分からなくなっていた。
ペニスは未だにピクンピクン言い続けている…
ま、まさか…ずっと、イキ続けるってこういうコトなのか!?
ああ…

「あぁ、○○……かわいいナ……ほら、私ももう…イクよ…あ」
滝野の上体が限界までのけぞった!

ビクビクビクビクビクっ!

その瞬間、膣壁は小刻みに振動しさらにおれを締め付けて来る。
…そして、そこで信じられないことが起こった。
「うぐわぁああああああああっ!」
その振動にあわせ、何かが突如おれの脊髄を駆け上ぼる!
「い、いっちゃ…ま、また、…あ……またいっちゃう!イク!いっちゃ…イ…
 イっちゃクぅううううっ!!」

びくん!びくん!びくん…ッ!

おれは…射精してからもしばらく滝野の中でイかされ続け…
そしてさらに今!改めてさらなる高みへ…絶頂の中の絶頂を迎えさせられたのだ!
それは…およそ信じがたい快感だった。
間髪をいれずに連続で2回…立て続けに射精(二度目は本当に出たのかどうかも分からないが)させられ、
おれは覆いかぶさっている滝野の体を乗せたまま、グッタリと畳の上で放心していた。
342テディ・ベアその後の物語 3:03/03/02 01:50 ID:Mazq7prz
「あ…ぅう……はぁ………、はぁ、はぁ…」
息切らせ虚ろな眼で、おれは今おれを支配している女の姿を見上げている。
不思議とこの時、恐ろしくはなかった。
「○○…。ん……」
滝野が静かに唇を合わせてきた。先ほどとはうってかわって穏やかな、キス…

「んむ…」
おれは滝野に抱かれながら、奇妙なことに安らぎすら覚えている。
こんなしめっぽい小屋の中で、硬い畳の上でいいように弄ばれた後だというのに、
それは全く「奇妙」だった。
「たきの…」
おれはしがみつくように、滝野の体を抱き返した。

「滝野ォ…」
そして、その胸に顔をうずめた。衣服越しではあったが、
彼女の柔らかさと暖かさ…そして彼女のにおいは充分に感じ取れる。
「ふふ。これじゃ、○○が赤ちゃんみたい」
そう言って笑いながら、滝野はさらにぎゅっと抱きしめてくれた。心地よかった。

(こうしている時は…)
不思議なことに、滝野も神楽さんも妙に優しくしてくれるのだ。
おれが甘えるのを許してくれる。
…というより、おれが甘えるのを(錯覚かもしれないが)喜んでくれているような気さえしてくる。
(結婚、か)
むろん先ほどの言葉は滝野の冗談に違いないだろうが、滝野にしても神楽さんにしても、
案外結婚したら尽くしてくれる情の厚いタイプなのかもしれない。
そんな事は到底ありえないし、もしそんなことになったら体の方がとても保ちそうにないけれど…。
343テディ・ベアその後の物語 3:03/03/02 01:52 ID:Mazq7prz
「ふぅううううう…」
「あ、こら…っ」
おれは今まで滝野にされてきたように、彼女のブラウスに唇をあて静かに息を吐く。
滝野の胸元が徐々に熱くなっていくのが唇に感じてとれた。
「あ、熱…こら!ちょっと……あはは」
滝野はおれの上で身をよじらせて逃れようとするが、そこは男の腕力。
両の腕に力をこめ、彼女が逃げられないように抱きすくめる。

「○○…悪い子ッ!」
ふいに滝野の指がこちょこちょとおれの耳孔をくすぐった。おれはくぐもった悲鳴をあげて首をすくめる。
その隙に滝野はまたガバッ!とおれの体に覆いかぶさり、顔中にキスのあられを降り注いできた。
(ああ、そうだ…)
おれは柔らかい唇の感触を無数に感じながら、ボンヤリと考えていた。

彼女達の行為は、おれにとって苦しいことばかりじゃない。…安らぎもある。
だからこそ、おれはこうしていつもいつも懲りることなく捕まってしまうのだろう。
少なくとも滝野と神楽さんには…何というか、そういう手心というか優しさを感じることが少なくない。
(そう…こいつと、神楽さんには)
だけど。

おれは、滝野の背後でゆっくりと立ち上がる影の気配を感じて身震いした。
(だけど…。だけど……ッ!)
そう。
なるだけ意識の外においていたのだが、「現実」は残酷に忍び寄っている。
もう目を背けていられる距離ではなかった。
この部屋に居るもうひとりの「女」に喰われてしまう瞬間が、刻一刻と近づいていた。

                               (続く)
344作者:03/03/02 01:58 ID:Mazq7prz
書きだめしてた分はこれで全部なので、しばらく打ち止めです。

ちょっと一度に投稿する分としては多すぎました。申し訳ない…
次回はもう少し細かく割ってUPします
345名無しさん@ピンキー:03/03/02 11:15 ID:21Aq4Zna
いや、すごすぎます
スムーズな文章が語り手の感情と興奮をリアルタイムで伝えてきます
分量が多くても一気に読めてしまうんで個人的には気になりません
346名無しさん@ピンキー:03/03/02 14:08 ID:qFjV8lSO
とっても(・∀・)イイ!です。
それに文章が多いのは大して気になりませんし…
だから続きを頑張ってください。
347名無しさん@ピンキー:03/03/03 02:09 ID:qo5zqpxZ
>しばらく打ち止めです。
 えー、そんなー(T_T)

>申し訳ない…
 そんなこと思っちょりません。是が非でも・・・
348名無しさん@ピンキー:03/03/03 18:03 ID:wSElWkr0
「せんせー」

「なんですか〜?」

「またあのおはなししてぇ〜」

「もう、ちえちゃんはしょうがない子ですねぇ〜、じゃあ特別にしてあげます」


「 むかーしむかしのお話しです
 そうですねぇ、先生がまだ10才の頃のお話しです
 あるところに6人の女の子がいました
 その女の子たちは…」
 
 
 
 
あずまんが大王
 
 
 
あの夏の物語
 
 
 
 
 
近日公開
349263:03/03/04 03:35 ID:tRCLzw6M
下ネタあずまんが(4巻P10あたり)

智「その言葉のいみする所がイマイチよくわからんな。
  ちょっと英語でいってくれんか」
神楽「英語で?!」
         間。
         間。
神楽「ごー・・・ごー・・・ゴールデンボール!!」
智「なにィ!?」
神楽「つまり金の玉と言いたい!!」
智「要約しすぎだバカもの!!」

とんだお目汚しでした。
350名無しさん@ピンキー:03/03/04 03:37 ID:tRCLzw6M
あっ・・・名前がレス番のままだった。
351名無しさん@ピンキー:03/03/04 11:24 ID:zKijQu5H
>>349
ちょっとワラタよ。
352名無しさん@ピンキー:03/03/06 00:11 ID:mTfyoKpe
353名無しさん@ピンキー:03/03/07 00:55 ID:PD+1QVeY
現在、書く予定宣言してる人はたくさんいるわけで
潜在的には賑わってるのだ……と思うにょ
354名無しさん@ピンキー:03/03/07 14:16 ID:8dz2wdyJ
過去スレの3が見れない・・・
ちよぼくみたいよー!!。・゚・(ノД`)・゚・。 うえええん
355名無しさん@ピンキー:03/03/07 14:42 ID:RoBFgwhL
>>354
保管庫はどした?
356名無しさん@ピンキー:03/03/08 15:23 ID:uN/id6uf
今見たら過去スレの3はもうhtml化されとった
357名無しさん@ピンキー:03/03/09 15:50 ID:3TzUL2e+
この休日を利用して神々は執筆にいそしんでいると勝手に期待

ええ僕にできることは保守だけですとも
358R.F. ◆uekdll3sCM :03/03/09 17:01 ID:Wzy8BCQZ



R.F.「すみません〜寝てました〜」
暦「おはよー」

……ってこちらのスレにアップ出来るようなモノは書けませんが(^_^;)
359名無しさん@ピンキー:03/03/10 00:10 ID:YpJRoYPZ
>357
申し訳ない。今から執筆にいそしみます。うpはいつになるやら・・・なのですが。
360名無しさん@ピンキー:03/03/11 01:19 ID:u/g1PPMO
保守
361名無しさん@ピンキー:03/03/12 01:29 ID:qeZwx0wf
まあこのぐらいの乾期も
かつてこのスレが誕生したときに比べればかわいいもんさ……
362名無しさん@ピンキー:03/03/13 01:55 ID:f9U7Ox5d
やっと本格的なSSがアップされたのは何と5ヶ月目だった
だがそこからわずか数名の神々が物凄い勢いで大量のSSを発表し
一気にスレをもり立てたのだった
あの原初の神々がまだここを見守っているのかどうかはわからない
我々はただその偉業を語り継ぐのみである
363キムリン:03/03/13 02:56 ID:e1ntShYK
保守してればいいこともあるさ
それまでおすすめのあずまんがエロSSサイトでも紹介してくれんかね
364山崎渉:03/03/13 18:02 ID:30NJMGzf
(^^)
365作者:03/03/13 18:28 ID:uwO2m8TA
いえ、一度に大量にUPしてしまうとほかのSSの流れに水をさしてしまいそうなので、
今度からこまめにしていきますー

ちよぼく読みたいと言ってくれた方、ありがとさんです!
内容にいろいろ問題はあるものの、書いてて楽しかったSSなのでそう言ってもらえると嬉しいです
366テディ・ベアその後の物語 4:03/03/13 18:30 ID:uwO2m8TA
「ふふ…ともちゃーん」
大阪が、おれに跨る滝野の体に後ろから抱きついた。
「充分楽しんだみたいやな」
女同士でありながら…いや、女同士だからこそ、
首に両腕を絡めながらそんな風に滝野の耳に唇が触れるか触れないかまで近づいて囁く大阪の姿は、
どこかなまめかしい。

「ああ大阪…。悪い、今どくよ」
「ひぃ…ま、待って……待って!滝野…」
滝野がどいてしまったら、今度は大阪の情け容赦無い責め苦に晒されることになる。
ネコがネズミをいたぶるかの如く、無邪気に笑いながら…
耐え難いほどのきつい快楽をぶつけてくるんだ。何度も…何度も……ッ!
神楽さんや滝野と違うのは、大阪の場合彼女自身が快楽を得るよりも、
純粋におれの体(…というより、体の反応)に興味があることだ。

それも、生半可な関心ではない。
どこをどんな風にすればこのモルモットが快楽を得るのか、
どんなに気持ちよくても射精させないようにする方法は何か、
快感と痛みのギリギリの境界線はどこか…等、偏執的と言って良いくらいしつこく探究されるのだ。
それはおれにとって「快楽」とはいえ苦しく恐ろしいことばかりである。

無駄だとは知りながら、おれはそういう意味で比較的優しい滝野の方にすがりつく。
彼女は少し困った顔をして、おれの耳元に口をよせ「ごめん」と言った。
「…そのかわり、その次の私の番にはたっぷり優しくしてやるからさ」
367テディ・ベアその後の物語 4:03/03/13 18:31 ID:uwO2m8TA
「あ…あぁ…」
おれはその言葉を聞くなり、顔をくしゃくしゃに歪めて泣いた。
だが、滝野も大阪もおれのそんな顔は決して嫌いではないらしい。
…むしろ。
おれが泣けば泣くほど、情けなくなればなるほど彼女らの苛虐心は奮い立つようだった。

だからおれがそんな表情をするのは全くの逆効果なのだが、
この時ばかりは恐怖のあまり溢れ出る涙を堪えようもなかった。

「ともちゃん、そのままでOKや…」
「えっ?」
滝野はちょとだけ驚いて聞き返す。
「○○くんも、その方がええみたいやしな」

おれは一瞬「もしかしたら今日は赦してくれるのか?」などと思ったが、
彼女がそんな慈悲深い一面を持っているわけが無かった。
「そのまま、○○くんの体を押さえつけてて」
そう言って、大阪はカバンから包みを取り出して開いた。
あの薄手のゴム手袋と、小瓶に入ったドロリとした液体は……ロ…ローション…?

「あ…あ……ッ!……あひぃやぁああああああっ!
 だ、だめ!大阪、それは嫌っ!!」
おれは滝野の下で足をじたばたさせて懇願するが、ふいに滝野が「あっ」と言った。
368テディ・ベアその後の物語 4:03/03/13 18:32 ID:uwO2m8TA
「○○……。『嫌』って言うわりには、少し大きくなってきたよ?」
確かに、どういうわけかおれは滝野の中に入ったまま硬度を取り戻しつつある。
おれは真っ青になって異を唱えた。
「嘘!ウソだ!…これは…そ、その…滝野が、締め付けるからだよ……!
 だから止め…大阪、それはまだ…か、勘弁して……。おね、おねが……お願ひぃ…」
あれをされるくらいなら、3回目のセックスのほうがまだマシだ!

「あかん」
大阪はあっさりとその願いを蹴ると、おもむろに自分のカバンをさかさにする。
…ドサドサドサッ!

おれは中から教科書やノートに混じって落ちてきたそれらの姿に目を見張った。
(な、な、な……なんだありゃ!?あれは…バ、バイブ?………ローターってやつ?
 そっちのもバイブか…やけに細いけど…。
 こっちのは…電動じゃなさそうだけど何だ?ああ、なんだかいっぱいボコボコしたのがついてるぅ…。
 あ、あれは…?見たこともないのが沢山…あ……あぁ…)
おれは衝撃のあまり口をあんぐり開けて、それらの大量の「大人のオモチャ」を見つめていた。

「今日は最低でもこのうち3つぐらいは試してみたいんや。勘弁してる暇はあらへん。
 まあ、いきなり『道具』使ってみてもええんやけど…」
大阪は彼女らしからぬテキパキとした動作でゴム手袋をはめ、
指先に小瓶のローションを塗りたくりながら言葉を続ける。

「指でじっくりほぐしてからの方が、壊れにくいと思ったんや。
 いきなりこういうの挿入れて裂けたりしたら、しばらく遊べへんし」
369テディ・ベアその後の物語 4:03/03/13 18:34 ID:uwO2m8TA
ゾッとするようなことを、まるで「良いお天気ですね」か何かのように平然と言ってのける大阪…
あ…あぁあ……
「大丈夫みたいだよ、大阪」
滝野が言った。
「私の中で○○のがどんどん大きくなってきた。嫌がってるのは、多分口だけ!
 だから、早く挿入れてあげて」
滝野のその声は、つい先ほどの優しい声とは明らかに違って聞こえる。
いつの間にか、元通りの怖い「女」に戻っていた。

「あ…そ、そんな……たき…」
「暴れても無駄だよ」
滝野が身をゆっくり被せてきた。上半身全体が彼女に覆われていく…
「私がこうして抑えつけちゃうから」

「あ…あひゃぁああ……」
その暖かさは先ほどと変わらないはずなのに、包み込まれるおれの心はまるで違っていた。
再びおれは喰われる恐怖のどん底に叩き堕とされる…


……
………ひたり。
「!…い、いやぁああああっ……」
しまった!滝野に気を取られていて、肝心の大阪の指から身を守るタイミングが…
370テディ・ベアその後の物語 4:03/03/13 18:35 ID:uwO2m8TA

滝野の体に隠れて大阪の姿が見えない!
見えないだけに、「何をされている最中なのかが分からず怖い!
ローションにたっぷりと浸された大阪の人差し指がおれの菊門に触れて始めて、
おれは彼女の牙がおれの急所に突き立てられようとしているのを悟ることができた。
背筋の凍りつくような冷たさに、おれは思わず身をビクリと震わせる!
「だ、だめだ!…大阪!それダメぇ……ッ
 く、狂っちゃう!それされると、おれ狂っちゃうよぉおおおおっ!!」

おれは思い切りいきんで肛門を閉めた。
だが…
「○○くん、『あの時』からなかなか学習せぇへんなー。そんな事しても無駄なのに」
滝野に接吻されながら、その向こうで大阪のそんな台詞がかすかに聞こえた後…

ずぶ…ズブブ……にゅちゅるヂュぶぅ!

「!!……んうーっ!!……ミぃうううううううぅぅぅううっ!」
は、入る!入ってくる…いや、入ってしまった!!
あれほど彼女の侵入を拒もうと全力で括約筋を収縮させていたにも関わらず、
その一瞬で大阪の濡れた人差し指が根元までおれの体の中にぃ…っ!
た、滝野に口を塞がれて…悲鳴すら満足にあげられなひぃいいやぁああああっ…………

                          続く
371名無しさん@ピンキー:03/03/14 02:04 ID:o5er9DAZ
きたああああああああああああああああああああああああああああああああああ
372名無しさん@ピンキー:03/03/14 14:54 ID:DXRWFhdA
>「私の中で○○のがどんどん大きくなってきた。嫌がってるのは、多分口だけ!」
ここ特にハァハァ
373名無しさん@ピンキー:03/03/15 21:51 ID:pIzqpOb6
今回もかなりの大作になりそうだな……
374名無しさん@ピンキー:03/03/16 00:13 ID:+M+sywXN
誰かテディ・ベアのSSに挿絵アプしてくれないものかなぁ・・・・・・絵心ある人、ぜひ♪
375名無しさん@ピンキー:03/03/16 23:12 ID:Myu6eauq
しかしおしりに手を突っ込まれている絵だけはごかんべんこうむりたい
376(´д`) ハァハァ:03/03/17 01:11 ID:OnXIoeNH
377名無しさん@ピンキー:03/03/17 02:26 ID:HIS3F2JK
↑これは合っているのか?
378名無しさん@ピンキー:03/03/17 11:45 ID:5TCb+d6n
>>376
ちよスケも大変だな・・・
379名無しさん@ピンキー:03/03/18 13:19 ID:cDONRmoc
保守
380名無しさん@ピンキー:03/03/19 00:50 ID:HxKcMW4n
先日控え室スレで「自分のいるスレには女性がいない」と言ってたのは俺なんですが
どうでしょう やっぱりあずエロは男の園なん?
基本的に百合だから仕方ないけど……
381野郎:03/03/19 10:58 ID:tRpESAHg
>>380
魅力ある男がいないからね。キムリンじゃおなごは萌えんだろ。

かく言う俺も百合よか生物学的に正しい組み合わせの方が好みなんだけどな。
382紅茶菜月 ◆5xcwYYpqtk :03/03/19 20:31 ID:LXcTne3m
少女遊戯

(うわー、満員ですー )
お下げの少女は小さく溜息をついた。
大阪とちよは、開校記念日という平日休みを利用して、動物園に遊びに出かけていた。
目的のパンダは予想通りに可愛かったのだが、帰りの時間帯が夕刻のラッシュと、
まともに重なりあってしまうことは予想外であり、幼い少女は周囲の大人達による
強烈な圧迫に必死に耐えなくてはならなかった。

(あれっ? )
ちよは、身体の一部に違和感を覚えた。何かが触れているらしい。
(ま、まさか)
もう一度、触れてくる。おしりのあたりにぞわぞわした感触がする。
どうやら、通勤電車によく出る 『あれ』 らしい……

(や、やめてください)
ちよは声に出して拒否を示そうとしたが、喉から言葉がでてこない。
(い、いやです)
心の中で悲鳴をあげながら、スカート越しにおしりをまさぐる手から、必死で
逃れようと華奢な身体をずらそうとする。しかし、周囲の密着している人垣によって
全く身動きがとれない。
「ん、んん…… 」
そして、攻撃対象が拒否反応を示さないことを確認したのか、少女を襲う触手は
大胆にも、短めのスカートの中に侵入してくる。

(大阪さん、助けてください! )
ちよは、同行していた大阪に助けを求めようと、懸命にあたりを見渡す。しかし、
混雑した列車内ではぐれてしまったのか、セミロングの少女の姿を見つけることが
できない。
383紅茶菜月 ◆5xcwYYpqtk :03/03/19 20:33 ID:LXcTne3m
「ん…… ひゃうっ! 」
ちよは、両脚を閉じてこれ以上の侵入を阻止しようとする。しかし、
必死の抵抗も空しく、下着をまさぐっていた手は、おしっこをする辺りまで
深く差し込んでくる。

くちゃ、くちゃん――
微かに生え始めた恥毛と、少しづつ湿り毛をあたえはじめた愛液が擦れあう
いやらしい音が、ちよの敏感な聴覚にはっきりと聞こえた。
彼女は、恥かしさで幼い顔を真っ赤に染め上げている。
「ん、んあっ」
(声をだしちゃだめです…… まわりの人に気づかれちゃう…… )
ちよは、周囲の乗客に知られまいと懸命に声を押し殺す。
しかし、濡れた下着越しに自分の大事なところを絶え間なく襲う刺激に
耐え切れず、途切れ途切れに切ない声を漏らしてしまう。

しばらく楽しんでいたその手は、ふいに動作を止めた。
一瞬の静寂が少女に訪れる。

やめてくれたのかな……
彼女の心に甘い期待がよぎった直後、その手は、白い下着の端を掴むと一気に
太腿のあたりまでずりおろした。そして、直ぐに少女の滑らかな素肌に
すべりこんでくる。

(い、いやあっ! )
ひんやりした感触が、無防備で鋭敏な場所を襲った。ちよは恐怖のあまり、
大きな瞳の端に涙を浮かべながら、かすれた悲鳴をあげた。
384名無しさん@ピンキー:03/03/20 03:46 ID:qP9zg5Mm
おお、いよいよ氏がエロパロ進出を実行に移したか
とりあえず感想はまだ保留させていただきます
385テディ作者:03/03/21 00:42 ID:9fBGxxHm
うう…機械の不都合で一週間ネットにつなげなかった……
携帯電話と同じで、ふだん意識してないけど結構これに依存しちゃってることが
改めて思い知らされました。

コワイコワイ…


>>382-383
ちよもの!続き楽しみにしてます!!
386テディ・ベアその後の物語 5:03/03/21 00:43 ID:9fBGxxHm
「うっ!………っぐ!…ぁはあっ……ッ」
大阪はおれの腸壁をひと通り差し入れた指で撫で回す…
おれはそれにまるであわせるかの如く悲鳴を上げていた。いや、上げさせられている。

「かいてーん」

…ぐりゅ…にちゅっ……じゅぶ!…… チュブッ…
「あ!おわぁああああっ……ぐぅふえっ!!」
大阪の人差し指がまるでドリルのように直腸内にねじこまれる!
おれは肛門を限界一杯まで拡げられる苦痛と、
時々その指がふれる前立腺への刺激に全身を波打たせるほか無かった。

「あ!…あぁ…っ!……助けて!!……お、おぉ……おおさ……か…」

「まだまだ…○○くん、今日はこんなものじゃないんやで?もっと頑張らんとな」
おれの哀願にも大阪は笑顔でそう答え、今度は指の出し入れを始める…

ずぷっ!…ズボッ!……にぢゅるっ!!

「あああああああああぁぁぁぁ…………っ………も、もう嫌だぁあああああああああっ」

大阪の!大阪の細い指の関節が!!
間接のくびれがすぼまりを通過する刺激までもが神経を伝わり快楽に変えられている!
387テディ・ベアその後の物語 5:03/03/21 00:44 ID:9fBGxxHm
滝野の中で、おれは再び完全に硬度を取り戻してしまった。
「…なぁ大阪。腰…動かしてもいいかな?」
「!」
おれの上にまたがっていた滝野が、とんでもないことを言い出した。
「○○の…おっきくなってきて……このままでいるの勿体無いし」

おれはゴクリと唾を呑み込んだ。おれのモノは滝野に呑み込まれたままなのだ。
今そんなことをされてしまったら、
おれの意思と関係なくまた大量の精液を搾り出されてしまう!
「ふふ、仕方ないなぁともちゃんは」
大阪は楽しげに笑った。

「あ…ぁあ………そ、そんな…滝野ぉ…優しくしてくれる、って…」
おれは絶望の淵に立たされながら、なお滝野の情にすがりつこうとした。
「…私の番は、ね。今は大阪の番だから」
ひどい。そ、そんなの屁理屈だ…

やっぱりおれは馬鹿なのだ。
確かにこいつらは、何かの気まぐれで時々暖かく包み込んでくれることもあるにはある。
めちゃめちゃにレイプされるのは嫌だけど、
終わった後に抱きしめられて「大好きだよ」などと言われれば…憎むに憎み切れるものではない。
だがそれは本質的にはおれの体をむしゃぶり尽くしてボロボロにするためであり、
本来の優しさとか情なんて、微塵も……ありはしないんだ!
388テディ・ベアその後の物語 5:03/03/21 00:45 ID:9fBGxxHm
(一瞬でも信じたおれが馬鹿だった…)
心の中で何度も何度も自分自身を罵倒しながら、
どうすることもできない今日の運命を呪うほかはなかった。

「覚悟した?」
滝野が上気した顔で尋ねてくるが、おれの返答を待つつもりは無いようで、
早くもグググ…と膣圧が高まっていく!
「あ!あぁ…やめて!た、たき!たきぃ…」
締め上げられているのは局部だけのはずなのに、おれは窒息しそうな錯覚に襲われながら、
必死になってそれでも滝野の情けに訴えた。

ぐぼぉ!!…ズヂュルッ…!にちゅっぅ……
「あぁぁぁあああああっ!!やぁああああああああっ……あ 大阪ぁああああああっ!」
菊門に差し込まれた人差し指がふいに「その箇所」に触れ、
おれはその瞬間狂ったように泣き叫んでいた。
「こ、壊れるぅ!…それされたら、おれ…また、壊れちゃうよぉおおおっ…
 そ、そこは!だから大阪、そこを押すのだけはやめてぇっ!!
 前立腺だけは赦してーーーーーっ!」

ほんの少し指を動かしただけで大の男が身をよじって赦しを乞う、
そんなおれの姿が可笑しいのか面白いのかおよそ理解しがたいが、
滝野の影に一瞬だけ見えた大阪の顔は、確かに愉快そうに笑っている…。
あ……あぁああ……ッ…
389テディ・ベアその後の物語 5:03/03/21 00:46 ID:9fBGxxHm
「いただきまーす」
滝野は冗談交じりにそんな台詞を吐いた後…前にも増して、猛然と腰を降り始めた!

ぐぢゅあっ!…じちゅっ!!…ぎしゅっ…!にちゃっ!

「ああああああああああああああああああああああああああああああああああああああっ」
おれはガクガクと体を痙攣させながら、叩きつけられるような快楽に激しく身もだえし続ける!

「○○くん、さっき何か言わへんかった?」
「!」
おれはじぶんの涙と涎があたりに振りまかれるのも構わず悶えていたが、そんな大阪のそんな声が聞こえた途端、
慌てて再度赦しを請い始めた。

「……ひぃ……だ、だぁら…お、おぉさ……ぜん…やめ…ぇ……
 ぜん…つ……せ…ぁけわ……やぁ…」

おれがやっとのことで言うことのできたその言葉を聞き、
大阪は差し入れた指をクチュクチュと動かしながら、
「分かったわ、○○くん」
と言った。
「前立腺を、思いっっっっ…ッきりマッサージして欲しいんやろ?私に任せてーな」

「ひぃいいいいっ……ち、ちが!ちがぁ……ッ……お、大阪!やぇっ…やめえっ!!」
390テディ・ベアその後の物語 5:03/03/21 00:47 ID:9fBGxxHm
ぐ…にゅぅううううう…ッ

「!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!ッ………ひぃ……ぎ……ぃあぁ…」

大阪の指が、その器官にゆっくりと…しかし確実に奥へ奥へと押し込まれていく!
おれは声にならない悲鳴を上げて、全身を弓反らせて震えていた。
滝野の体が持ち上がる…。

「すごい!○○…力持ち」
ブリッヂに持ち上げられたカタチの滝野が半ば本気で驚きの声をあげるが、おれはそれどころではない。
ずぎゅん!ずぎゅん!と何かが…前立腺から漏れ出してくる!……くる…来る!!…クル!狂うっ!!!
うわぁああああああああああああっ…!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ドプドプドプドプドプゥ…ッ!
びゅばっ!!…ぶびゅるバッ!!……ぼびゅぅぅぅぅうううっ……!
びゅっ、ぴゅっ、びゅくっ!!!!!!!!!!

「ぐはぁっ…えひぃ……ッ」
おれは先ほどど同等がそれ以上に濃い精液を再び滝野の中に吐き出していた。
「ふぐうぅ……いぃ……ぁ」
もう何がなんだか分からない…
ただ、快感が…どうしようもない快感だけが、
おれの脳みそを神経を血液を筋肉を…押しつぶ…ぅう…うわああ…ぁああ…
…ああああああああぁぁぁぁぁぁぁ………………あ…
391テディ・ベアその後の物語 5:03/03/21 00:49 ID:9fBGxxHm
……ぴゅるっ…

最後の一滴が滝野の中に流し込まれてから、おれはようやく休むことを許された。
「ぼぢゅっ!」
というすごい音をたてて、大阪の指が直腸から引き抜かれる…
その刺激におれはピクリと体を震わせ、その反応にさらに滝野が「あ…」という色っぽい声をあげた。



                         続く
392テディ作者:03/03/21 00:50 ID:9fBGxxHm
>>374
それ、自分が一番見てみたかったりしますw
393紅茶菜月 ◆5xcwYYpqtk :03/03/21 01:48 ID:IlUdGTrI
少女遊戯2

重大な危険に晒されている、一人の少女を乗せた快速列車は、普段と変わらぬ速度で、
夕陽で赤く染まった都会の街並みを駆け抜けていく。

「きゃう…… 」
下着が引きおろされ、無防備になった少女の股間を、その手はゆっくりと擦っていく。
ちよは、きれいに並んでいる白い歯を食いしばって、波打つ様に襲う強い刺激に
懸命に耐えている。
その手は、暫くは優しい愛撫を続けていたが、膨らみ始めた突起を探り当てると、
急に動きをとめた。そして、親指と人差し指を使って挟み込むようにを軽く
ひねりあげる。
「んああっ! 」
少女の下半身に強烈な電流が走る。両膝ががくがくと震え、その場に倒れこみそうに
なるのを、辛うじて堪える。
「はうっ…… くぅっ…… 」
熱い溜息と共に洩れる、可愛い喘ぎ声に刺激されたのか、彼女を襲い続ける手は、
膨張した突起部分を、丁寧に揉みしだいていく。

「んあっ…… んっはうぅ…… んんっ」
時間の経過と共に、これまでは苦痛としか感じられなかった刺激の他に、少しづつ
ではあるが、心地良いものが混ざり始めていることに、ちよは気づいていた。
(こんなの気持ちよくないです…… 黒沢先生だって、無理やりのえっちは
気持ちよくないって…… 言って…… ました…… んあっ)
少女は残った理性を総動員して、自分が快感を得ていること懸命に否定する。

「はぅんんっ…… くあっ…… はふぅぅあ…… 」
しかし、首を振りながら、快楽に溺れることを必死で拒む少女を嘲笑うかのように、
その手は丹念な愛撫を繰り返した。愛液と指先が絡み合う淫靡な合唱とともに
途切れ途切れの喘ぎ声が、少女の整った口元から漏れつづけている。
394紅茶菜月 ◆5xcwYYpqtk :03/03/21 01:52 ID:IlUdGTrI
「はぁあ…… くぅ…… 」
ちよは全身に玉のような汗を浮かべている。彼女にあらゆる感覚を与えている
その手は、生まれてはじめて湧き出している液体によって、手首のあたりまで
ぐっしょりと濡らされている。

「こんなの、だ、だめです…… 」
ちよは、自分の腰がより多くの快感を求めるように、淫らにくねらせていることに
気がついた。可愛い顔を羞恥で桜色に染め上げ、目尻に涙をうがべながら、
必死に動きを止めようとする。
(わたし…… だ、駄目です…… いけない子になっちゃいます…… んあっ)

その時、曲がり角に入った列車は大きく横に揺れた。周囲の大人たちは反射的に
手すりにつかまり、それぞれの人間の身体の位置が少しだけ動く。
(よしっ…… )
辛うじて自分の右手が自由になったことを確認して、ちよは小さく頷いた。
そして、ありったけの勇気を振り絞って、自分を弄んでいる手を強く押さえつけた。
「や、やめてください! 」
と、声をはりあげる。

しかし……
周囲の大人たちは彼女の危機に全く気がつかない。
ちよにしてみれば、精一杯声を出したつもりだった。しかし、騒音としか聞こえない
車内放送と、線路のわだちを規則的に刻む車輪の音に阻まれ、更に、少女の声が、
実際には、呟きが漏れた程度の音量にすぎなかった為に、彼女を危機に陥れている
本人以外は、何の動きも示さなかった。
そして、一旦動きを止めていたその手も、周囲の反応がないことに安心したのか、
大切な部分への愛撫を再開していた。

(そ、そんな…… )
ちよは自分の精一杯の勇気が、全く報われていないことに深い絶望感に襲われた。
その時、もう一方の手が少女の上着の裾の端から内側に、無遠慮に潜り込んだ。
395紅茶菜月 ◆5xcwYYpqtk :03/03/21 01:59 ID:IlUdGTrI
読んで頂けた方、レス頂けた方、ありがとうです。
精一杯えっちにしたつもりですが、よろしければどうぞ……

テディ作者さんへ
なんか圧倒されます……
続きを楽しみにしております。
396名無しさん@ピンキー:03/03/21 02:30 ID:ZcA9uSb+
すっ、すばらしすぎる・・・
397名無しさん@ピンキー:03/03/22 04:53 ID:boug477r
>>348のお披露目はまだ?
398紅茶菜月 ◆5xcwYYpqtk :03/03/23 01:35 ID:Bl+wQVen
少女遊戯3

(あっ…… )
ちよを襲った二本目の触手は、ふくらみの兆しを未だ見せない胸の突起を
揉み始めた。
「だ、だめです…… ん、んあ 」
今までちよは、小さな身体を細かく震わせながら、気力を振り絞って襲いかかる
刺激に辛うじて耐えぬいていた。
しかし――
「…… ん、やっ…… 嫌です…… わたし、榊さんみたいに大きく…… ないです……
あなたがそんなとこ…… 触っても、楽しくないです……んああっ! 」
新たに加わった胸部への愛撫によって、豊富にもっているはずの理性の限界を
超えてしまった少女の口からは、とんでもない言葉が漏れ出てしまっている。

「ちよちゃん、そんなことないでー 」
「!? 」
その時、のんびりとした声が真後ろから聞こえた。
「えっ? あのっ!? …… 」
ちよは、狼狽した声をあげて、振りかえる。

彼女の視界には、水色のブラウスと、紺色のスカートを身に纏い、黒色のセミロングを
揺らしながら、満員電車の中で自分への愛撫を続ける少女の姿が、はっきりと
映っていた。
399紅茶菜月 ◆5xcwYYpqtk :03/03/23 01:39 ID:Bl+wQVen
「……大阪さん!? どうして…… 」
ちよは驚愕のあまり、同行者の名前を呟き、立ち尽くした。
しかし、大阪と呼ばれる少女は、放心状態に陥ったちよの言葉には答えず、
普段と全く変わらない、小春日和のような微笑を浮かべているだけである。

「ちよちゃん、いくで…… 」
そして軽く呟いた大阪は、何事もなかったかのように、呆然としている少女の
胸と股間への愛撫を再開した。
「い、いやです! や、やめてください、大阪さん…… こ、こんな所で、
えっちなこと…… ダメです…… ん、んくぅ…… 」

ちよは、秘所をまさぐり続ける大阪の手を抑えながら、押し寄せる快感を
これ以上受け付けまいと、茶色いお下げを振り乱して必死の抵抗を続けている。

しかし、既に彼女の大事な部分は、これまでに執拗に繰り返された愛撫によって、
充分な湿り気が与えられており、攻撃が再開されて直ぐに、粘性が強い、
熱を帯びた分泌液を、これまで以上に溢れ出してしまっている。

くちゃ、ぐちゃ、ぴちゃ――
快感と苦痛の狭間で悶え続けるちよを苛むように、愛液を弾くリズミカルな音が
鳴り響く。
「あっ……あ、ああああっ…… やあぁ…… もれちゃう、もれちゃいます! 」
大阪による、無慈悲な手の動きは速さを増し、急激に尿意が高まったちよは、
悲鳴交じりの声をあげて、激しく身体を悶えさせる。
400紅茶菜月 ◆5xcwYYpqtk :03/03/23 01:43 ID:Bl+wQVen
「くぅ…… もう、だめ、だめですぅ…… やあっ、やああああっ! 」
限界を迎えたちよは、悲痛な叫び声をあげる。
大阪は、少女の昂ぶりに反応して、後ろからぎゅっと抱きしめる。
そして、一方の手で関東平野のような胸の愛撫を続けつつ、もう一方の手で、
溢れつづける泉の水源地と、その周辺をこれまで以上に強く押し潰し、
激しく揉みしだく。

「ん――――― !! 」
ちよは、ひときわ大きな絶叫をあげる。
同時に、今までとは種類が異なる、生暖かい液体を勢い良く噴き出した。
薄黄色をしたその水液は、既に吸収力を喪っている少女の下着を難なく
通りすぎると、細かく震えつづける白い太腿を濡らしながら足元に滴り落ちる。
そして、満員電車の床に水溜りをつくりはじめた。

「まもなく、到着します―― 」
狭い車内に、車掌のアナウンスが響き渡り、速度を落としていた快速列車は、
プラットホームに滑りこんだ。
ちよは、はじめての頂きを越えて、意識を朦朧とさせていたが、大阪の手に
導かれて、大勢の通勤客に押し出されるようにして外に降り立った。
401紅茶菜月 ◆5xcwYYpqtk :03/03/23 01:47 ID:Bl+wQVen
「大阪さん、ひどいです! 」
駅のベンチに座りこんで、濡れてしまった下着にハンカチをあてているちよは、
むくれて抗議の声をあげる。
「ごめんなあ、ちよちゃん」
小さな少女に叱られてしまった大阪は、あどけない顔に、申し訳なさそうな表情を
浮かべている。
「私、怖かったんですよ…… いけない男の人に襲われたかと思って…… 」
ちよは、先程の心情を口にしながら、瞳から涙を溢れさせる。
「最初は、ちょっとした悪戯のつもりだったんや。ほんでも、
ちよちゃんの喘いどる顔みたら、とまらへん様になってもうて…… 」
大阪は、沈痛な面持ちで言葉を続ける。
「ほやから、許してほしいんや…… 」
そして、瞳の端に涙をにじませながら、両手をあわせて頭を下げた。

「……ゆるしません 」
「そ、そんな…… 」
「もう一回、気持ち良くしてくれるまで許しません…… 」
ちよは、泣きはらした顔の上に、少しだけ笑みを浮かべた。
「ほんまに、許してくれるのん!? 」
大阪は、喜びが入り混じった、驚きの声をあげた。
「はい。大阪さんなら…… 大阪さんだけになら、えっちなことをされてもいいような
気がします 」
ちよは、濡れたハンカチを脇に置くと、ゆっくりとベンチから立ち上がった。
そして、少しだけ背伸びをしながら、年上のクラスメートの背中に両腕をまわして
身体を寄せると、唇を重ね合わせた。

(おしまい)
402名無しさん@ピンキー:03/03/23 02:12 ID:yryZ7py3
大阪かよ!
403名無しさん@ピンキー:03/03/23 05:26 ID:ibNrL6bF
漏れもビクーリ!
404名無しさん@ピンキー:03/03/23 07:33 ID:3fFV4Pbr
すまん、俺は「触手」の所が一番驚いた。
405名無しさん@ピンキー:03/03/23 07:59 ID:LqgDj4dr
肩透かしをくらったような…、でもほっとしたような…。
406384:03/03/23 12:25 ID:C1boMMUD
ふふふ、俺は読めてたでー
この人の描くエロ大阪はあどけない堕天使やねん

というわけで乙です
いつもながら整った文章で十分なレベルの出来だと思います
ただ、あくまで個人的な感想ですが、ちよの意識にスポットを当てて描写していながら
得ている「感触」そのものがあまり実感をもって感じられない
(そこから派生する音とか液体とかは丹念に描かれていますが)ために、
今ひとつ興奮に至らないというか。まあこれは単に好みの問題かもしれませんが。
(私がキタのは「プールサイド」とか「テディ・ベア」のような作品でした)

分を超えた事を書いてしまいましたが、次回作も期待しております。
407名無しさん@ピンキー:03/03/23 12:44 ID:ELaAu+gx
ここの今までの作品の保管所ってどこでしたかね?
教えてください。
408名無しさん@ピンキー:03/03/23 13:44 ID:EH//XAQf
>>407
せめて
「スレを全部見る」にして Ctrl+Fで「保管」検索
で探すぐらいのことはしたまい
409名無しさん@ピンキー:03/03/23 14:16 ID:eiMIb0gd
>>408
春厨にいちいちレスしなくてもいいぞ。本当に21を超えている人間なら
そんなこと聞かないしな。
まあ>>407は宿題でもしてろってこった
410紅茶菜月 ◆5xcwYYpqtk :03/03/23 18:27 ID:tOQRc5ev
読んでくれた方、レス頂けた方、ありがとうございます。
エロパロ板での投稿は、実質上はじめてであり、かなり緊張しましたが、
なんとか書き終えることができてほっとしています。
「犯人は私! 」という結末に、驚いた人もおられたようですが、
これは最初から決めていました。

>>384さん
丁寧な感想及び、ご指摘さんくすです。セリフ回しに頼りすぎて
ちよがどのように感じているか、という点の描写が薄かったようですね。
あと、「あどけない堕天使」と述べられましたが、私が大阪に対して
抱いている印象は「まさにそれ! 」であったりします。


411名無しさん@ピンキー:03/03/23 18:52 ID:cPqwFen7
>>405
漏れはほっとしたよ…
412名無しさん@ピンキー:03/03/23 19:17 ID:ELaAu+gx
>407,408
すみませんでした。
413名無しさん@ピンキー:03/03/23 22:14 ID:IlI0Osl3
おまいらちゃんとsageてて作品にケチつけてる訳でも無い人に
春厨呼ばわりするか。

>>412
おちけつ。
ttp://palpop.hp.infoseek.co.jp/ero/
414名無しさん@ピンキー:03/03/24 02:06 ID:95Djom9O
とりあえず保管所が落ちてるのは寂しいよね
┐(´∇`)┌
415名無しさん@ピンキー:03/03/25 05:38 ID:zqnR3WCN
ここらで一旦、保守
416名無しさん@ピンキー:03/03/25 22:36 ID:hYA6lKsI
「ちよぼく」の続編が見たい・・・
417紅茶菜月 ◆5xcwYYpqtk :03/03/25 23:07 ID:vtLYdBL/
あずまんがcollege番外編1 〜 ふたりの時間 〜 

「なあなあ、ともちゃん〜 」
入り口の扉を開いたセミロングの少女は、のんびりとした声を出した。
風呂から上がったばかりであり、白い数条の湯気が、薄桃色のTシャツに包まれた
華奢な身体から仄かに立ちのぼっている。

「ん? 」
先に入浴をすませて、パジャマ姿でバラエティ番組を笑いながら見ていた
ショートヘアの少女は、丸いせんべいをかじったまま、後ろを振り返る。
「耳こちょやって〜 」
「みみこちょ? 」
智は、聞き慣れない言葉に不思議そうな表情を浮かべて、首をかしげる。
「そや、耳こちょや…… えっとな、耳を掃除してほしいねん 」
「あー、なるほど〜 」
「どやろ? 」
大阪は少し不安げな表情をみせて、瞳をのぞきこむ。

数秒後――
「OKだ。智ちゃんにまかせろ! 」
智は、満面の笑みを彼女に向けた。
418紅茶菜月 ◆5xcwYYpqtk :03/03/25 23:11 ID:vtLYdBL/
「ありがとなー 」
大阪は、ほっとしたのか、安堵の表情を浮かべている。
「肩たたきもできるけど、耳掻きはもっと上手いんだぞ! 」
「ほんまあ? 」
「うん、昔お父さんに褒められたことがあるよ。ともは耳掻きが上手いな〜って」
智は、自慢げに言って腰をあげた。
そして、ゆっくりと部屋の隅へと歩いていき、備え付けの棚に置かれている
小箱を手に取った。
蓋を開けると、十数種類の医薬品が収納されており、やや小ぶりサイズの
竹製の耳掻きもバンドエイドの隣に隠れるように置かれている。

「大阪ー、いいぞー 」
「ほんなら、たのむわー 」
大阪は、カーペットの上に小さな手をつくと、正座をした智の膝上に
ゆっくりと頭をのせた。湿り気の残っている黒髪から漂うシャンプーの甘い匂いが、
微かに智の鼻腔をくすぐっている。
一方、肌触りの良いコットンで包まれた太腿の感触は、大阪の頬に安らぎと
心地よさを与えている。

「うわぁ、ともちゃんのふとももって気持ちええなあー、むにむにしとるで」
「ば、ばかっ」
智は、顔を火照らせて焦った声をあげる。
「へへ〜 」
大阪は、少しからかいを含んだ、はにかむような笑顔を表に出した。
419名無しさん@ピンキー:03/03/26 02:07 ID:NfxYFZM8
Σ(゚Д゚) ついにこっちにキター!!
つーことはいよいよ本格エロ派宣言ですか!?
4207d3IhJbA ◆fKraSXX.76 :03/03/26 12:55 ID:FlH4rUHj
カリカリカリカリ.......
神楽「うぁー!駄目だぁー!分からねー!」
シャープペンシルを投げ出しガリガリと頭を掻きむしりながら電気カーペットに沈み込む神楽。
大阪「おー?どないしたんー?神楽ちゃん」
そんな神楽を覗き込む大阪。
神楽「私はもう駄目だ・・・・後は任せ・・・たぞ・・・」
そう言うと、コタツに深々と潜り込む・・・・
大阪「神楽ちゃーん!・・・・わかったで!後は任せとき!」
榊「・・・ぇ・・・」
智「神楽が死んだー♪」
榊「!!」
よみ「楽しそうに言うなよ」
ちよ「あははー♪やっぱりみんな揃うと楽しいですねー♪」
よみ「ちよちゃん・・・・一応は勉強するために集まってるんだけど・・・」
ちよ「ぁ!そ・・・・そうでした(汗)みなさーん!勉強しましょー!」
智「えー?休憩だよ休憩、疲れたし」
よみ「お前は10分と勉強して・・・」
智「気分転換も必要よー!」
『ゴッ』
智の唯一の得意技である「チョップ」がよみの頭に素でHITする。
よみ「いてー!テメー!折角苦労して覚えた公式が思い出せなくなったじゃねーか!」
4217d3IhJbA ◆fKraSXX.76 :03/03/26 12:57 ID:FlH4rUHj
智「はーい、人のせいにしなーい♪」
よみ「マヤーと忠吉さんの餌にしてやるー!」
智「おー!?やるかー!?」
ちよ「アハハハー・・・まぁまぁ・・」
榊「マヤーは人なんか食べない・・・」
榊が届くはずもない言葉を吐く。
神楽「zzz・・・・」
大阪「ぅーん・・・何やこれ、初めて見る文字や・・・」
ただただ問題集と睨めっこしている大阪。
大阪がふと神楽の方へ目をやる・・・・
神楽「ぅー・・・・zzz・・・」
大阪「気持ち良さそーに寝とるなぁー・・・・」
だんだん目が微睡んで来る大阪。
大阪「アカン・・・アカンて、問題集せ・・・・・な・・・」
まるで催眠術にでも掛かったようにカーペットに転がって眠りにつく。
大阪「すーっ。。。すーっ。。。」
智「ギャーギャー!」
よみ「ギャーギャー!」
ちよ「ぁー・・・・あ!そうだ!おやつにしましょう!」
よみ「糖分補給タイム!?」
ちよちゃんの言葉に即座に反応するよみ。
智「え?おやつー?」
さっきまで何を言っても見向きもしなかった二人が急に静かになる。
榊「ちよちゃんナイス。」
ちよ「エヘヘー♪それじゃぁ用意しますねー♪」
ガチャ・・・タタタタタ・・・・
4227d3IhJbA ◆fKraSXX.76 :03/03/26 12:57 ID:FlH4rUHj
部屋を出て階段を下りていくちよ。
智「今日は何が出るのかなー?」
目を輝かせて言う。
よみの眼鏡が光る。
よみ「昨日はミルフィーユだっからだなー、今日は・・・」
榊「楽しみだ。ちよちゃんの手作りのおやつは半端じゃなく美味しい。」
智「だなー♪榊ちゃん。絶品だよなー♪」
榊「ぅん。」
よみ「人の話を聞けー!」
ガチャ・・・・
ちよ「アノー、盛り上がってる所悪いんですがー・・・材料が切れてましてー(汗」
よみ「何ぃ!?それは大問題だ」
智「よみは甘い物のことになると人一倍必死だなー」
よみ「そりゃぁなぁ、お前。死活問題だからな。」
榊「ならみんなで買い出しに行こう」
ちよ「そうしましょう♪色々切らしてる物もありますし」
智「ちよちゃーん・・・荷物持ち何てオチなんかじゃないよなー?」
ちよ「え?あははは♪(汗)早く行きましょー♪」
智「やっぱり・・・」
よみ「それはそうと、神楽と大阪はどうする?ぐっすり眠ってるけど・・・」
榊「寝かしておいてあげよう」
とも「くそー私も寝てればよかったー・・・」
よみ「まぁ、お前は叩き起こしてでも連れて行くから心配しなくても良いぞ」
とも「うっ・・・・」
榊「行こうか、ちよちゃん」
ちよ「はい。あのーお二人さんも出発しませんかー?」
よみ「え?あぁ、行こう、早く」
智「ちょいやー!」
ちよ・よみ・榊「うゎ!?」
智が三人をグイグイ部屋から押し出して、階段を転がるかのようにして四人は去っていった。
4237d3IhJbA ◆fKraSXX.76 :03/03/26 13:06 ID:FlH4rUHj
神楽「すーっ・・・・すーっ・・・ぅ・・・んっ・・・」
浅い眠りの中、神楽は何かを感じていた。
神楽(ん?・・・胸の辺りがモゾモゾ・・・んっ・・・するな・・)
重い目蓋を上げてみるとなんと、自分の服の中で何かがうごめいている。
神楽(うわっ!・・・・ん?・・・マヤー・・・・?いや、違う・・・)
服をまくり上げてみると、そこには寝ぼけた大阪の頭が。
神楽「ぉ・・・・大阪!」
とっさに大阪をひっぺがす。
大阪「ぅーん・・・待ってぇやぁー、私の巨大メロンパン〜・・・・」
神楽「なっ!メ・・・・メロンパン・・・」
顔を赤らめる神楽。
神楽(・・・・・・・・・・・・・・・・・)
ふと自分の胸に手を当ててみる。
神楽(・・・・あ・・・・熱い・・・・)
無意識のうちに手に力がこもり自分の胸を揉みしだく。
神楽(んっ・・・あぁっン・・・んっ・・・)
と、その時。
4247d3IhJbA ◆fKraSXX.76 :03/03/26 13:08 ID:FlH4rUHj
大阪「ふぁー・・・・ん?何してんの?神楽ちゃん?」
神楽(!?)
行為に夢中になって大阪のことを忘れきっていた神楽、自分の胸を両手で覆ったまま体が硬直する。
神楽「あぁ・・・大阪か、オ・・・・オハヨウ」
脂汗をかきつつ、不自然に挨拶を交わす。
大阪「あーオハヨウー、神楽ちゃん。・・・・所で私の巨大メロンパン・・・・」
神楽(まだ夢見心地なのか・・・・・・)
神楽の脳裏に良からぬ思考が芽生える。
神楽「一度・・・・だけなら・・・」
ゴクリとのどを鳴らし、恐る恐る自分の胸を手をワキワキさせつつ半分眠っている大阪に近づけていく。
神楽「・・・・・んっ」
大阪の両手が神楽の豊満なバストを捕らえた。
神楽「ん・・・あぁ・・・・変になっちゃ・・・う」
大阪「んぁー・・・・いただきまーふ・・・」
パクっ
神楽「はぁ・・・んっ」
大阪が服越しに神楽の胸にかぶりつく。
ちゅぱちゅぱ・・・はむはむ・・・
神楽「ああんっ・・・・お・・・大阪ぁ・・・」
顔を真っ赤に火照らせた神楽が大阪を抱きしめる。
大阪「んー・・・メロンパンにー潰されてまぅー・・」
胸の中で息苦しそうにしている大阪を見て神楽の中の『何か』が弾けた。
神楽「大阪っ!」
ちゅっ・・・・ちゅく・・・
4257d3IhJbA ◆fKraSXX.76 :03/03/26 13:09 ID:FlH4rUHj
唇を重ね激しく舌を絡ませる。
大阪「・・・・?んはぁ・・」
神楽「はぁ・・・はぁ・・・大阪ぁ・・もっとぉ・・」
更に大阪の唇を、舌を貪る神楽。神楽の手は自分の秘所をなぞり始めていた。
くちゅくちゅ・・・その水気を帯びた音が部屋中に響き渡る。
神楽「あぁ・・・大阪ぁ・・・今度は大阪の手で・・」
大阪の手を自分の秘所に手繰り寄せる・・・・大阪の指が神楽の秘所に触れる。
神楽「あぁっ!・・・大阪ぁ・・・もっと弄って・・・掻き回してぇ・・」
くちゅ・・・くちゅくちゅ・・・大阪の指が動きその場所をなぞりだす。
神楽「いいっ・・・いいよぉ大阪ぁ・・」
重ねていた唇を離し、大阪の首にキスを始める。
ちゅっちゅっ・・・
大阪「・・・んっ・・・」
今まで静かだった大阪が反応を見せる。その様子を見て神楽は大阪のまだ未発達の胸に狙いを定めた。
ソォーッと服と小さなブラジャーを捲り上げると、殆ど平坦な胸とその先端に申し訳程度についている桜色の
突起物が露わになった。
神楽「・・・・・」
無言で大阪の胸に顔を沈める・・・・と言うより押し当てる感じで神楽が覆い被さる。
4267d3IhJbA ◆fKraSXX.76 :03/03/26 13:09 ID:FlH4rUHj
大阪の指はさっきから休むことなく神楽に快感を与え続けている。
神楽「今度は・・・私の番だから・・・」
チロっ・・・静かに舌先を大阪の胸に這わす。
大阪「ん・・・ぁっ」
多少なりとも感じやすくなってきているらしい。
神楽(よぉし・・・)
チロチロっ・・・ツツゥー・・・
神楽はその舌を徐々に申し訳程度の突起物に向けて這わしていく。
神楽(ここ・・・)
ツツゥー・・・クリクリ・・
そこを転がすように舌先で責める神楽、その瞬間神楽は電流が走ったような感覚に襲われる。
神楽「ひぁ・・!」
それは紛れもなくアノ場所・・・そう、クリトリスを刺激された感覚だった。ビギナーズラックであろうか大阪は
クリトリスを探り当てていたのだった。
神楽(スゴイ・・・あぁっ・・)
もっとも敏感な場所を弄られて意識が朦朧としつつも大阪への責めを続行する神楽。その時。
大阪「ふぁ・・・神楽ちゃん・・?何か指がヌルヌルしてんねんけど・・・」
遂に大阪の意識が現実に還ってくる。しかし、神楽の頭の中は既に真っ白だった。
大阪「わ・・・神楽ちゃん何してんの・・・・んっ・・・あかんでぇ・・・」
大阪の声はもう神楽には届いていなかった、神楽は自分の性欲に溺れてしまっていた。
神楽「大阪・・・大阪・・!」
レロレロ・・・パクっ・・・チュゥー・・・チュゥー
4277d3IhJbA ◆fKraSXX.76 :03/03/26 13:09 ID:FlH4rUHj
それなりに起立し始めていた大阪の乳首をまるで赤ん坊のように吸い始める。
大阪「あぁんっ・・!何?神楽ちゃん・・・私・・・私やなくなるかも・・体がポーっとして」
スリスリと太股を擦り合わせる大阪、その様子を察してか神楽の指が太股を伝いだす・・・
大阪「あ・・・神楽ちゃん・・・我慢できへん・・・早く来てぇ・・」
神楽への責めを止めて、無心に神楽を両腕で抱きしめる。そうしている間にも乳首への刺激はより一層
激しくなる。
大阪「ふぁぁ・・・と・・・飛んでいってまいそ・・・ぅやぁ」
視力は良いが漢字を認識しないその瞳に涙が溢れ出す、それとほぼ同時に神楽の手によって大阪のパンツ
が捲り落とされる。外気に触れた大阪のその部分はヒクヒクと小さな痙攣を起こしており、これでもかと言う
ほど濡れぼそっていた。
くちゅ・・・くちゅ・・・・
神楽の指が大阪を責め始める、ゆっくりその部分を撫でてみたり指の腹を押し当ててみたり神楽は味わう
ように大阪を弄ぶ。
大阪「神楽ちゃ・・・ん・・・もう・・もう駄目・・・何か来る・・体の奥から来るんや」
それは『絶頂』を意味する言葉だった。すると神楽はそっと責める手を離し、神楽自身の濡れた部分を
大阪のその部分にピタっと押し当てた。
大阪「あぁ・・・神楽ちゃん・・・私ら一緒になってる」
神楽「大阪・・・一緒にイこう・・・」
神楽が腰をスライドさせ二人のその部分がさすれあう、ぴちゃ・・・くちゃくちゅ・・・と水気を
帯びた淫靡な音が響き渡る。快感に溺れお互いの唇を重ね合わせて唾液を交換し合う二人、そして
二人は絶頂に上り詰めていく・・・・
神楽「あぁあ・・・!大阪!大阪ぁぁぁぁぁぁぁ!」
大阪「神楽・・・ちゃ・・ん・・・神楽ちゃん・・あっぁあああぁっぁ!」
ほぼ同時に絶頂に達した二人、大股には愛汁が厭らしくその輝きを放っていた。
4287d3IhJbA ◆fKraSXX.76 :03/03/26 13:10 ID:FlH4rUHj
=============================================・・・・・・・・・・・
ガチャ・・・
ちよ「ただいまーです、二人とも起きてますかー?」
智「くそー!何で私だけ紙袋二つなんだよー!」
よみ「お前、両手空いてたら何するか分からないからな」
榊「ただいま、マヤー」
智「うわっ!何か「ムッ」としてるな、この部屋」
榊「あ・・・まだ寝てる・・」
ちよ「暑くないんでしょーか(汗」
とも「に、しても手ぇ繋いで寝てるよこいつら・・・たくっ」
智「くーそぉー・・・・コタツで窒息させてやるぅー」
榊「駄目」
智「はなせー!離してくれー!榊ちゃーん!」
よみ「それよりさぁ、ちよちゃんそろそろおやつ作りに・・・」
ちよ「あっ、そうでした♪じゃぁ早速取りかかりますねぇ♪」
神楽「おぉ・・・さかぁ・・・スーッスーッー」
大阪「スーッ・・スゥーッ神楽・・・ちゃぁん・・・」

<逝ってヨシEND>
4297d3IhJbA ◆fKraSXX.76 :03/03/26 13:12 ID:FlH4rUHj
慣れてないのにエロ書くのは少々無謀すぎましたね(;´Д`)
改めて読み直すと、自分の国語力の無さに脱帽・・・・

お目汚しすいません。
:y=-( ゚д゚)・∵;; ターン
430名無しさん@ピンキー:03/03/26 14:21 ID:GMh26NT2
・・・は…にまとめた方がいいよ。よけいなのが余らないように三つか六つで。
4317d3IhJbA ◆fKraSXX.76 :03/03/26 14:46 ID:B9M26zLG
アドヴァイスサンクスです。やっぱ雑だなぁ、漏れの性格丸出しだわ(゚∀゚)
432名無しさん@ピンキー:03/03/26 15:10 ID:Gr3fp7yO
>>431
最初から上手に書ける人はいないよといってみるテスト(w
漏れはおいしくいただきました
次の降臨をたのしみにしています
433名無しさん@ピンキー:03/03/26 19:36 ID:Ikg2BHdw
434あぼーん:あぼーん
あぼーん
435名無しさん@ピンキー:03/03/26 20:17 ID:RBzrchgi
>>429
なかなか良かったかと
俺のはちゃんと硬くなりましたよ
半角カタカナ使うのは違和感あるけど……
                                    ターン
国語力で一番問題なのは「脱帽」のとこじゃん ( ・∀・);y=-( ゚д゚)・∵;;
436名無しさん@ピンキー:03/03/26 21:32 ID:gmrMHHam
脱帽…w
そりゃ褒めてんのか?w
4377d3IhJbA ◆fKraSXX.76 :03/03/26 22:33 ID:x0MrZMop
マイッタヨ馬鹿丸出し(´∀`)
それも「味」として頂いて…くれないよな?

>>432>>435
ありがと。励みになると思うんだが…最近電波弱くてサ(;´Д`)



てか漏れたった二つのSS書いただけでこの様かYOヽ(`Д´)ノ ウワァァン!!
すみません、部屋に籠もって悶々し直します。
438名無しさん@ピンキー:03/03/26 22:36 ID:gmrMHHam
味として頂いたw
439紅茶菜月 ◆5xcwYYpqtk :03/03/26 23:31 ID:gujVB+S6
〜ふたりの時間2〜

「それじゃあ、始めるぞ〜  」
「ええよ」
智は、TVを消してから、太腿の上に頭を載せている少女に声をかけた。
小ぶりの耳たぶを半ば覆い隠している黒髪を払い除け、耳掻きをゆっくりと
近づけてゆく。
智の口から漏れる空気が、少女の髪を軽く揺らす位置まで近づいたとき、
先端が軽く触れる……

「にゃう! 」
突如、敏感な粘膜を襲った刺激に悲鳴をあげた大阪は、ほっそりとした肩を
びくん、と震わせた。
「こらっ大阪、動くんじゃない! 」
智は、少しだけ厳しい声を出して、身体を動かさないように注意する。
それから、もう一度耳掻きを近づけて、表面についたホコリを取り始めた。

コリコリ……
「大阪〜、ちゃんと掃除してる? 」
先端についたホコリをティッシュに落としながら、智は口を開いた。
「あー、しとるで〜 」
「でも結構、ゴミがついてるよ 」
「そやけどな〜 私、耳そうじは苦手やねん。なんか耳に当たらへんのや〜 」
大阪は、のんびりとした表情で答える。
「そっか〜 それは困るな…… 」
智は軽く頷いてから、再び指先を動かし始めた。

TVが消された学生マンションの一室は、奇妙な静けさに包まれており、
置時計が秒数を正確に刻む音と、時折、夜道を通り抜ける乗用車の通過音だけが、
微かに二人の鼓膜に届いている。
440紅茶菜月 ◆5xcwYYpqtk :03/03/26 23:43 ID:gujVB+S6
「んー、奥のほうが見えないなー 」
耳たぶの掃除を終えた智は、中の様子を確かめようとするが、蛍光灯の照明が届かず、
ただ闇がひろがるばかりである。

「大阪、ちょっと光が入らないから、顔を傾けて 」
「ええでー 」
智は、少女の姿勢をうつ伏せに変えさせる。そして、照明の入り具合が良くなった
ことを確認すると、ゆっくりと耳掻きを中に入れていった。

「…… んんっ…… 」
大阪は、身悶えをしたくなるようなくすぐったさを感じている。
しかし、竹製の細長い棒が、既に耳の中に挿入されており、自由に身体を
動かすことはできない。
「くぅっ…… 」
外耳上をこすっている細い棒が動くたびに、少女は、微かな喘ぎ声を吐息とともに
漏れ出している。

智は、形の良い眉をひそめ、ぎゅっと目を瞑って 『お掃除』 が終わるのを、
ひたすら待っている少女に、ちょっとした嗜虐心を覚えた。
耳掻きを持つ手の指先に、ほんの少しだけ力を込めて中のホコリを掻き出す。

「痛っ…… 」
大阪は、微かに色気を感じさせるような悲鳴をあげた。そして、身体を固く
こわばらせて、パジャマの裾をぎゅっと握り締めた。
441紅茶菜月 ◆5xcwYYpqtk :03/03/27 01:03 ID:fMbqbB4d
 『あずかれ』 で、やり残したものを書いています。
えっちでなくてごめんなさい……

>>429
巨大なメロンパンには思わず笑わせてもらいました。
大阪×神楽のからみは、なかなかエロエロでしたよ。
次回作を楽しみにしています。
442名無しさん@ピンキー:03/03/27 21:51 ID:SA2swyCd
443名無しさん@ピンキー:03/03/28 02:20 ID:+Ct5TDWp
>>439
エロシーンが無いのにスッゴクエロく感じます。
>TVが消された学生マンションの一室は、奇妙な静けさに包まれており、
置時計が秒数を正確に刻む音と、時折、夜道を通り抜ける乗用車の通過音だけが、
微かに二人の鼓膜に届いている。
ってところ凄くイイ!!その場の空気が判りやすかったです。
次回作が早くみたいッス




漏れ的にはエロが早くみたいなぁ…… 。


444名無しさん@ピンキー:03/03/29 02:45 ID:JHyiINk4
いま実は何気に
史上もっとも書き手さんが多い時期ではないのか?
445紅茶菜月 ◆5xcwYYpqtk :03/03/29 23:57 ID:d77W4wly
〜ふたりの時間3〜

「ともちゃん、いたいで〜 」
「ごめんごめん 」
とくん――
(あれ? わたし…… )
智は、軽い詫びの言葉を口に出した瞬間、自らの心音をはっきりと耳にした。

「ともちゃん、どうしたのん? 」
耳掻きを手にしたまま呆然としている少女を、大阪は不思議そうな表情を
浮かべて見つめている。
「あ…… なんでもない…… 」
智は、半ば上の空で呟いてから、再び片手で膝上にのっている少女の頭部を
固定する。そして、 『凡天』 と呼ばれる白いフサフサを使って、細かいホコリを
拭い取った。

「はい、片方終わり。逆向いて〜 」
「は〜い」
大阪は、肘を床につきながら身体を起こし、やや肉付きの足らない身体を
半回転させた。今度はやや仰向けの姿勢となっている。

「ともちゃんってな〜 」
耳掻きを近づけようとした時、大阪は口を開いた。
「なんだ? 」
「最近、胸おおきくなったんちゃう? 」
同居人の胸が、遅まきながらも成長を続けていることを指摘した少女は、
羨ましそうに目の前にあるふくらみを凝視している。
「えっ、本当!? 」
智は、大阪の言葉に、驚きと喜びが入り混じった声をあげた。
「そや、高校の時とふくらみが違うねん…… 私は置いてきぼりや…… 」
信じていた仲間に裏切られた、といった表情を見せた大阪は、寂しそうに呟いた。
446紅茶菜月 ◆5xcwYYpqtk :03/03/30 00:01 ID:7VAmmZeV
「ま、気にするな…… 」
大阪が持つ、最大のコンプレックスを十分に理解している智は、彼女のつややかな
黒髪を優しく撫でながら、慰めの言葉をかける。

「胸がないのが大阪だ。胸が大きかったら大阪じゃない!  」
「そんなん言われても、大きい方がええやん…… 」
大阪は、自分の貧弱な胸を憂鬱そうに眺めながら、不満げな声を漏らした。

智は、子供っぽい反応に苦笑したが、
ふと思い出したように、大阪の瞳の上に掌をかざした。
蛍光灯の眩い光を遮られて、視界が暗くなった少女は、瞬く間に夢の世界に
落ちこんでいく。

(相変わらず、すぐ寝るなー )
智は、大阪の寝つきのよさに呆れまじりに感心すると、再び耳掻きを手にとった。
それから、仕合せそうな表情を浮かべている寝顔を覗き見る。
(かわいい奴…… )
彼女は小さく呟き、瞼にかかっている数本の黒髪を脇に除け、右手を動かし始めた。

静寂さを保っていた住宅街の片隅にある公園から、散発的に打ち上げられる
花火の音と、数人のこども達の歓声が、ゆるやかに吹く南風にのって微かに
聞こえてくる。澄み渡った夜空に瞬く、夏の賑やかな星達の中央を、ぼんやりと
浮かんだ白い光の帯が貫いている。
447紅茶菜月 ◆5xcwYYpqtk :03/03/30 00:18 ID:qXAai80Q
「大阪〜 耳掃除、終わったぞ〜 」
智は、寝息をたて続けている少女に声をかけた。
しかし、目を覚ます様子はない。

「お、お、さ、か、朝だぞ〜 」
少し大きな声を出し、軽く身体を揺すってみる……
やはり、反応はない。

「起きないと智ちゃんがキスしちゃうぞ…… 」
自分の言葉に頬を紅く染めながら、瞳を閉じている少女の柔らかいほっぺたを
人差し指でつついてみる。

「ほんとだぞ。おおかみさんに食べられちゃうぞ…… 」
智は、ごくり、と大きく喉をならした。
鼓動が激しさを増し、胸が苦しくなる。そして、身体の芯が蕩けるように熱い。
彼女は、自分が芽生えさせた欲情が急速に育ってしまい、既に制御ができなく
なりつつあることを、頭の片隅に残っている理性によって、はっきりと
認識していた。

「ともちゃん…… 」
大阪の口から、鈴の音が鳴るような、小さな寝言が漏れる。
同時に、唇の端からこぼれた一滴の唾液が、智の膝上に落ちる。
「大阪…… 」
ついに我慢の限界に達した智は、左手で少女の頭部を抱き上げた。
そして、吸い込まれる様に唇を近づけていった。
448名無しさん@ピンキー:03/03/30 02:14 ID:gmFvZeAR
この人衰えんねえ……

大阪の華奢で可憐な雰囲気を描くことにかけては最強選手だと思う
よほどの思い入れがあるんだろうな
449名無しさん@ピンキー:03/03/30 04:35 ID:NbGvb7al
>>447
    ∩
    ( ⌒)     ∩_ _
   /,. ノ      i .,,E)
  ./ /"      / /" .
  ./ / _、_   / ノ'
 / / ,_ノ` )/ /
(       /  good job!
 ヽ     |
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450紅茶菜月 ◆5xcwYYpqtk :03/03/30 22:23 ID:5OMVXgN1
第3話まで終了。感想を頂けた方、読んでくれた方、ありがとうです。
>>443
非エロをエロっぽくすることは意識的にやっています。(成功しているかどうかは
分かりませんが) 本格的にえっちぃものが書ければよいのですが……
>>448
ご指摘の通り、数多い欠点も含めて大阪は好きです。
彼女の描写には特に力が入ります。
>>449
ありがと〜
451名無しさん@ピンキー:03/03/31 15:39 ID:/+qgHcsc
すみません。
メロンってなんですか?
板?スレ?
452名無しさん@ピンキー:03/03/31 16:07 ID:/+qgHcsc
スマソ
わかった
453名無しさん@ピンキー:03/04/01 00:03 ID:ark9CPLR
>>451
榊さんの胸のことだよ
454名無しさん@ピンキー:03/04/01 00:37 ID:h43WFKBx
いや、あれはメロンよりもスイk(パァン
455名無しさん@ピンキー:03/04/02 00:07 ID:oqn7WnK5
>>454
色白なので、乳房の皮膚にうっすらと血管が浮き出ていて、それがメロンの皮の模様を
連想させるから・・・・・・
得ろグラビアでたまにお目にかかるタイプのオパーイだ。
456名無しさん@ピンキー:03/04/02 21:15 ID:n9+B6cuT
そんなオパーイを・・・・・・吸いたい。思う存分
457musubi:03/04/03 00:41 ID:CsRxuBd9
 こぶりなその胸は、手のひらで包めばすっぽりと隠れてしまう。
 乳房というにはまだ、幼いその膨らみの頂きにある乳首は、膨らみが小さいのも
手伝って、少し大きく見えた。
「大阪……ほら、腕あげて」
「うにゅう」
 返事なのか、ただのうめきなのか、判断に迷う声を大阪が発した。
 掴んだ腕を軽く持ち上げると大阪もそれにならって自ら腕を上げようと働きかけた。
どうやらさきほどの声は返事だったらしい。
 腕を上げさせて、持っていたタオルで脇をぬぐう。
「大阪、また熱あがったろ……」
 小さく呟いたが、今度は反応はなかった。
 大きく腫れた両頬のせいで、口を開くのも辛いのだろう。
「まったく、17にもなっておたふく風邪なんてな。智ちゃんなんか小学生の時に
すましちゃったもんね〜」
 さして自慢にならないことを誇らしげに智が胸を反らして言うと、熱のせいか
とろんとした眼を開いて、大阪が笑う。
「智ちゃん、凄いなぁ……」
「そうだ、智ちゃんは凄いんだぞう、大阪の看病くらい、旅行行ったあんたの両親並に
出来ちゃうんだから、もう寝な」
 身体を拭き終えて、乱れた大阪のパジャマを直すと、智は満足げに布団をかけなおして
やる。大阪もそのままゆっくりと目を閉じた。
「ありがとうなぁ」
458名無しさん@ピンキー:03/04/03 01:09 ID:M4foZzZd
>>457
お疲れ様です。
おたふく風邪の大阪と、優しく介抱する智、とても可愛らしいですね。
また、ふたりの表情や動作も、とても丁寧に書かれていると思います。
続きを楽しみにしております。
459musubi:03/04/04 00:09 ID:CZCnD/+B
>458
有難う御座います。最近SSを書き始めたので拙いところ沢山ですが
少しでも楽しんでいただければ幸せ。

――――

 礼を言う大阪に満足して、うんうんと大きく頷いた智は、暫くしてサイドボードに
置きっぱなしにしてあったコップに気がついた。
 そばには透明のフィルム。恐らく、薬。
 学校帰りに見舞いに来た時からすでにあったので、恐らくは朝のものだろう。
 傍に病院から貰ったのだろう、白い紙袋が置かれていた。
 ひょいと大阪を覗きこむと、すでに小さな寝息をたてていて、漆黒の睫がゆるく揺れていた。
 薬を飲むにしても、何か腹に入れさせないとな…そう考えて席を立つ。
 起こそうとも考えたが、大阪のことだ。自分が階下に下りている間にまた寝てしまうだろう。
 そう思って、智はゆっくりと足をすすめた。

 ざくっ
「っつてぇーーー!!」
 叫んでから、しまったと気付く。慌てて周りを見まわすけれど、聞こえてくるのは
時計の針の音だけ。
「くそう……」
 小さく唸りあげ、無残に砕かれた林檎を睨む。もちろん本人は剥いているつもりなのだが
残念ながらそれは「砕く」という表現以外に形容できそうにない仕上がりだった。
「智ちゃんが悪いんじゃないぞ…りんごが四角じゃないのが悪いんだ…」
 己の不器用さを棚に上げて、赤く滲んだ指を吸う。
 大阪が本格的に眠ってしまうまえに、持っていかないと。
 智の脳裏に、大阪のほんわりとした声が響いた。
 ――智ちゃん、凄いなぁ……
 あの声を、もう1度聞きたい。
460名無しさん@ピンキー:03/04/04 00:54 ID:V0IQE99f
歩いててリンゴ踏んだのかと思っちゃった (^^;
461名無しさん@ピンキー:03/04/05 02:19 ID:+e0Pq9Bj
大阪とも祭り!?
462紅茶菜月 ◆5xcwYYpqtk :03/04/05 17:59 ID:h+fJH0t+
 〜ふたりの時間4〜

「ん―― 」
二人の少女の影が重なり合った。
(やわらかい…… )
智は、世界でただ自分一人だけが、この可憐な少女の唇を味わえるという事実に、
大きな興奮を覚えている。
そして、最初に弾力のある薄い桜色をした大阪の唇から、彼女のぬくもりが
直に伝わってくることを確認すると、ゆっくりと動かし始めた。

右から左、上から下、そして円を描く……

心地よい眠りにおちている、セミロングの少女の吐息が、無言で唇を貪っている
智の顔に規則正しくかかっており、微かなくすぐったさを与えている。

(ほしい…… )
智は下半身に、しみ込むような熱い疼きを覚え始めている。
彼女は、より大きな刺激を求める為に、空いていた右手の指先を使って、大阪の鼻を
軽く摘んだ。そして、空気を求めて口を開いたその瞬間に、自らの舌を素早く
挿入した。
463紅茶菜月 ◆5xcwYYpqtk :03/04/05 18:01 ID:h+fJH0t+
「…… んんっ 」
智は、大阪の白い滑らかなエナメル質と、柔らかい頬の裏側の粘膜、そして、刺激に
対して無意識に反応している、短い舌のざらさらした表面を丹念になぞっていく。

くちゃ―― くちゃん――
唾液腺から盛んに分泌されている温もりのある液体は、彼女が舌を動かす度に激しく
かき回されて、淫靡な楽曲を奏でている。

(おいしい…… )
智は舌先を丸めて、少女の口一杯に満たされている唾液をすくい取ると、一気に喉に
流し込んだ。
口の中に微かな甘酸っぱさが拡がり、彼女の僅かに残った理性を熱く蕩かしていく。

その時、――
「ん、んあ…… 」
口腔内に侵入した、智の舌端によってもたらされる強い刺激によって、大阪は、
ようやく眠りの底からの浮上を始めていた。
彼女は、華奢な上半身を身悶えするようによじらせながら、くぐもった喘ぎ声を
漏らす。そして、数度の瞬きを経て、大きな黒色の瞳をしっかりと開いた。

(あれぇ〜 ともちゃん? )
しかし、まだ大脳はしっかりと働いておらず、目の前にいる同居人の行為を呆然として
ながめている。

(あっ、起きちゃった…… )
智は、大阪の瞳が開いたことに気がつくと、中に挿入していたものをゆっくりと
引き抜いた。そして、少しだけ距離を空けて少女の顔を見なおした。
いつもと変わらない、眠そうな表情をした女の子が自分をながめている。
464紅茶菜月 ◆5xcwYYpqtk :03/04/05 18:05 ID:h+fJH0t+
「ともちゃん…… おはようさん 」
大阪は、至極のんびりとした感じで口を開いた。先程まで表にあらわしていた驚きの
表情は、既に消え去っている。
「相変わらずだなあ…… 」
自分の置かれている状況に全く無頓着な発言に、智はあっけに取られて苦笑した。
「へへ〜 」
大阪は、霞むような微笑みを浮かべて、小さく舌を出した。

「ともちゃん…… えっちなことしたいん? 」
大阪は、少しだけ真剣な表情を浮かべながら言葉を紡いだ。そして、大きな瞳でじっと
みつめる。
「う、うん…… 」
智は、照れくさそうに頷いて、
「大阪の寝顔を見たら、なんか我慢できなくなっちゃった 」
と少し顔を赤らめながら素直な気持ちを口に出した。

「そやな〜 やっぱり恋人同士やったら、からだの触れ合いは大切にせなあかんの
やろな〜 」
大阪は、自分に問い掛けるように呟くと、暫くの間、智に抱かれた姿勢のままで
両腕を組んでじっと考え込んだ。

そして、時計の針が9時を指した時、――
「ええよ」
大阪は、全てのものを溶かしてしまう微笑みを浮かべて口を開いた。
そして、智の首の後ろに両手を回すと、そのままカーペットに倒れこんだ。
465名無しさん@ピンキー:03/04/06 13:29 ID:y7+EO+Ls
>>462-464
大阪の柔らかい肉体をじっくりと愛でる雰囲気がよく伝わります
前に「感触」のことを書きましたが
今回は温感・触感・味覚といった描写がよく取り込まれていて
智の主観を共有しやすくなってますね
466名無しさん@ピンキー:03/04/07 01:55 ID:2/IyXWDe
自演よりエロ書け。
467465:03/04/07 02:51 ID:x2OK5/4n
>>466
厨房にマジレスする自分も情けないが
憶測だけで人に疑いをかけて軽々しく口にするのが
どういうことかよく考えろよ?
468名無しさん@ピンキー:03/04/08 04:20 ID:VH5IMXxa
逆襲のよみの続きをみたいなー、といってみるテスト
469名無しさん@ピンキー:03/04/08 18:22 ID:Nx2qKZh2
今まで思ってたんだが、逆襲のよみって
「逆に襲われるよみ」って意味じゃないよな?
470名無しさん@ピンキー:03/04/09 15:36 ID:olLXU4xe
銀の続きも読みたいね。
471名無しさん@ピンキー:03/04/10 17:13 ID:8ZrmjKZZ
コンサバ
472名無しさん@ピンキー:03/04/11 20:32 ID:oQgvGxom
保守
473名無しさん@ピンキー:03/04/12 10:56 ID:mtBiT+mZ
保守キター!ヽ(・∀・)ノ
474R.F. ◆uekdll3sCM :03/04/12 12:56 ID:+VJMDrvX
保守で喜んでどーすんねん。

……まぁ、保守は必要だけど(´・ω・`)
475紅茶菜月 ◆5xcwYYpqtk :03/04/13 10:43 ID:0Jz5uEKw
 〜ふたりの時間5〜

二人の少女は縺れるように床に倒れこんだ。
智は気がつくと、カーペットを背にしている、もう一人の少女の上に覆い
被さっていた。
風呂上りの少女の身体から醸し出された、爽やかな柑橘系のシャンプーの香りと、
新たに噴き出し始めた汗による、牝を感じさせる匂いが同時に拡がり、智の鼻腔を
くすぐっている。
そして、密着した少女の肢体からは、仄かな温もりが薄手のパジャマを通して
伝わってくる。

「ともちゃん…… 」
組み敷かれた格好になった大阪は、小さな声を出した。
「ん…… なんだ? 」
智は、至近にある少女の顔をじっと見つめた。大阪の瞳の黒い部分からは、
眩く光る蛍光灯の二つの輪と、不思議そうな表情をした顔が映し出されている。

「……重いで」
大阪は、悪戯っぽく笑って囁いた。

「ば、ばか! 」
智は、顔を真っ赤にして声を荒げた。そして、恥ずかしさを覆い隠すように少女の唇を
塞いでしまう。
「ん…… んあっ」
小さな喘ぎ声をあげた大阪は、ぴくりと身体を震わせた。
智は、少女の感度の良さを確かめると、ふいに、たくらむような笑みを浮かべて
唇を離した。そして、きょとんとしている大阪を横目で見ながら、彼女の耳元に
ゆっくりと唇を近づける。

次の瞬間――
耳の中に、口をすぼめて尖らせた舌端を一気に挿入した。
476紅茶菜月 ◆5xcwYYpqtk :03/04/13 10:44 ID:0Jz5uEKw
「―― やあああぁあっ! 」
大阪は、絹を裂くような悲鳴をあげた。先程とは比べ物にならない程の、強烈な刺激が
全身を駆け巡る。
「ともちゃん、嫌や! 」
少女は、襲いかかる舌から逃れようと必死で身体をよじる。
しかし、智は自らのからだを使って、大阪の四肢を抑えこんで動きを封じると、
耳の中への、愛撫と呼ぶには強すぎる刺激を容赦なく与え続けていく。

「いややぁ…… や、やめてぇや…… 」
髪を振り乱して叫びつづける大阪の目尻に、涙が浮かんでいるのを確認した智は、
少しだけ笑みを浮かべて、舌端を離した。

「はぁ…… はぁあ…… と、ともちゃん、ひどいで…… 」
気が変になってしまいそうな刺激から、ようやく開放された大阪は、大きく肩で息を
しながら、恨めしげな視線を投げかけた。
「大阪が悪いこというから、いけないんだぞ…… 」
智は、少しだけ頬を膨らませて、口を開いた。

「あ〜 そやな…… ごめんなあ、ともちゃん」
大阪は、あどけない顔に申し訳なさそうな表情を浮かべて素直に謝った。
智は、大阪の人の良さに半ば呆れながらも、少女が持つ 『優しさ』 を、とても愛しい
ものに感じていた。しかし、同時に下半身の疼きも急激に高まっている。

「おおさかぁ…… もう我慢できない…… 」
智は、甘えたような声を出して、Tシャツの裾をめくり上げた。
大阪のきめ細かい白い素肌と、小ぶりなおへそ、そして淡いふくらみを持った二つの
乳房が外気に晒された。
477紅茶菜月 ◆5xcwYYpqtk :03/04/13 10:48 ID:0Jz5uEKw
「はずかしいで…… 」
自分の胸を凝視している視線に羞恥を覚えて、少女は目をそらした。
「ブラ、してないんだ…… 」
「抑えつけると育たへんやん 」
小指の先を噛みながら呟く。
「しっかり揉んでやらないと、ダメだぞ 」
智は、身体を少しだけ起こすと、両手を使ってゆっくりと小さな胸を撫でまわしていく。

「…… ん…… んくぅ…… 」
吐息まじりに漏れる微かな喘ぎ声が、智の耳朶を心地よく刺激している。
「大阪、乳首勃ってきたよ…… 」
智は、小さく囁くと、親指と人差し指を使って、固さを増した突起をつまみ、
押し潰すように揉み始める。
「んくぅ……やあっ…… 」
大阪は、あどけない顔を下に向けた。愛撫を続ける智の滑らかな指先と、一回り
大きくなった自分の乳首が、視界に映し出される。

「…… ともちゃんの手って、いやらしいんやなぁ…… 」
大阪は、擦れた喘ぎ声を漏らし続けながらも、小春日和のような微笑みを浮かべた。
「大阪のからだも、充分にいやらしいぞ」
智は、よがり続ける少女の痴態に強い劣情を抱いて、ごくりと喉を鳴らす。そして、
ゆっくりと唇を乳首に近づけていく。
478紅茶菜月 ◆5xcwYYpqtk :03/04/13 10:52 ID:0Jz5uEKw
ちゅばっ――
卑猥な音をたてながら、智は、充分に固くなった乳首にしゃぶりついた。
大阪の身体から吹き出した汗による塩味が、彼女の唾液で満たされた口腔内に
拡がっていく。

「……んくぅ…… んん…… 」
切なそうな喘ぎ声が、微かに響いている。
智は、高まりつづける欲情を抑えきれなくなってしまい、自らの股間に手を伸ばした。
泉から溢れ出している愛液が、人差し指と中指をぐっしょりと濡らしている。
彼女は、大阪の乳首を押し潰すように揉みしだきながら、下着の上を擦り始めた。

「あはぁ…… なんか…… 変、変になってまうねん…… 」
丹念に続けられる愛撫によって、大阪の未成熟な身体は、少しづつ快感を覚え
始めている。
彼女は、より強い刺激を得ようとして、ショートヘアの少女の、首の後ろに
両手を回すと、しなやかな身体をぎゅっと抱きしめた。

ちゅぷ、ちゅぱっ――
吸い付いた乳首を執拗に揉みしだく音と、途切れ途切れに発する擦れた喘ぎ声のみが、
学生マンションの一室で、リズミカルに響いている。
部屋の隅にある、勉強机に置かれてある写真立てに、1枚のフォトグラフが
挟まれている。
そこには、鮮やかな浴衣を身に纏った、智と大阪、そして眼鏡をかけた少女の3人が、
肩を組んで、爽やかな笑顔を浮かべている姿が映し出されていた。
479名無しさん@ピンキー:03/04/13 12:42 ID:M7KSrrDF
以前のあずかれの大阪×ともの場面と読み比べてみましたが……
描写を細かくしようとして説明的な感が強くなっていた以前の文章に比べて、
描写を簡潔にし、二人のかけ合いの方に比重を置いた今回の描き方の方が
だいぶエロ度高くなってると思いましたよ。
今回の方が、二人の息遣いとか表情が想像できる感じというか。
…と、まあこれは自分の見解ですけどね。
480名無しさん@ピンキー:03/04/14 03:41 ID:ELDv77T7
言葉使いに、原作に近いニュアンスを感じ取れますた。
うむ、勉強になります。

次回作もがんがってくだ〜さい。
481紅茶菜月 ◆5xcwYYpqtk :03/04/14 23:58 ID:oxisXiLl
第5話までUPしました。
読んでくださった方、レスを返して頂いた方、ありがとうございます。
このお話はもうちょっとだけ続きますので、よろしければどうぞ……


それにしても……

現在、大阪×智のエロSSを書いている奴は、日本全国で何人いるんやろう?

482名無しさん@ピンキー:03/04/15 01:01 ID:F4ZM4uyx
>>紅茶菜月 ◆5xcwYYpqtkさん
ええと、「深海の図書室」に一作…
483amns:03/04/15 02:18 ID:kZ0JXbFG
榊×神楽はどうなんかなー
ペアとしてはメジャーであるはずなだけになおさら寂しい……
(同人誌の世界でどうなのかは知りませんが)

>>291の続きをコソーリ待っていたり
484名無しさん@ピンキー:03/04/15 21:08 ID:+AU41Qj3
智×神楽はどうすかねー?
少数派だから仕方ないとは思うが少ないのが哀しい……

>>481
お疲れ様です。今度は智が攻ですか?
しかし大阪のことだから逆転ホームランもありそうだ。
>「抑えつけると育たへんやん 」
に大阪の健気さを感じました。
485紅茶菜月 ◆5xcwYYpqtk :03/04/16 00:23 ID:pHGj9boy
一度、大阪×千尋を書いてみたい気も……

>>482さん
わざわざありがとうです。
というわけで、早速覗いてきました。

はふぅ……

溜息がでるくらいに上手くて、えっちなSSでした。
486名無しさん@ピンキー:03/04/16 01:02 ID:zej3Fd+2
>>485

大阪:クサイめ見るでぇ!
千尋:(ry
487名無しさん@ピンキー:03/04/16 22:12 ID:KcSqR/O7
期待sage
488山崎渉:03/04/17 12:16 ID:TKWjnpQP
(^^)
489名無しさん@ピンキー:03/04/18 13:10 ID:Ztm3UZWg
期待age
490291作者です:03/04/19 10:59 ID:XBOyTLCw
>>483
久し振りに覗いてみると・・・ハワワー!すみません。
あれから忙しくなってロムもできず実は今も携帯からです。
次スレまでには書けたら、と思ってます。
ごめんなさい。

ちゃんとsageできてるか心配。
491amns:03/04/19 18:53 ID:YfggE9yA
>>490
ラジャー!でも御無理はなさらずに……。
何せ、妄想して筋立てて言葉選んで文に書いて…って
手間かかりますからねぇ本当(しみじみと)

榊×神楽の物凄そうな同人をネットで知ったので
今日は血眼で探し回ってみたのだがやっぱりボウズ
もうちょっと自給自足続けるか……
492山崎 渉:03/04/20 04:16 ID:sTzjkZgc
   ∧_∧
  (  ^^ )< ぬるぽ(^^)
493紅茶菜月 ◆5xcwYYpqtk :03/04/20 11:21 ID:iPTuayY3
 〜ふたりの時間6〜

(もう、そろそろかな…… )
首の上まで快楽に浸かりながら、淫らによがり続ける少女を、上目づかいで
見つめていた智は、心の中で呟いた。
そして、乳首を弄んでいた舌端を、ゆっくりと腹部に向かって下ろしていく。

「ん…… んくぅ…… 」
智は、幼さを残す身体をよじらせて、吐息を漏らしている大阪の反応を楽しみながら、
舌を這わせる。そして、へその下まで唾液の跡をのばしていった時、
「大阪…… 少し腰を浮かせて…… 」
と顔を上げて囁いた。

「…… あ〜、そやなあ〜 いくでっ 」
大阪は、智の言葉に頷くと、腹筋に力をこめた。
白いお腹がぴくんと震え、華奢な身体がほんの少しだけ浮き上がる。
智は、少女のおしりとカーペットの隙間に、わずかに空間が生じたことを確認すると、
黄色のキュロットを二本の足から抜き取った。

(うわっ! )
智は、思わず息をのんだ。すらりと伸びた細い両足が無防備に晒され、仄かに
桜色に染まった素肌と、純白の下着が眩いばかりのコントラストを醸し出している。
「ともちゃん…… そんなに、みぃへんといてや…… 」
大阪は、自らを凝視する視線に恥ずかしさを覚えて、顔をそむけながら呟いた。
「…… 大阪、きれい…… 」
閉じられた少女の股間から、目を離せなくなってしまった智は、深い溜息をついた。
「ほんま? 」
大阪は、恥ずかしそうな表情をあらわしながらも、嬉しそうな声をあげる。

(うん、きれい…… だけど、もう…… )
智は、少女の両膝を掴むと一気に左右に押し広げた。
494紅茶菜月 ◆5xcwYYpqtk :03/04/20 11:23 ID:iPTuayY3
(くは〜、たまらん)
智は、大きく喉を鳴らした。
彼女の視界には、大股開きになった下着姿の少女が、仰向けになっている姿が
しっかりと映し出されている。

「あかん…… こんな格好…… みたらあかん…… 」
両手で顔を覆った大阪は、羞恥で身体を震わせている。
「エロすぎるぞ…… 」
少女の股間を見つめていた智は、渇いた唇を湿らせながら呟いた。
そして、コットンの下着を人差し指で軽くつついた。

ふにふに――
「ひゃん…… 」
新たな刺激を受けて、華奢な肢体が鮮魚のように跳ねる。

つつ――
「……あくぅ…… 」
智は、指先を使って、ぷっくりと膨らんだ部分をなぞった。
既に十分に溢れ出していた愛液が下着から漏れ出し、いやらしい染みを周囲に
拡げていく。

「おおさか…… べとべとだよ…… 」
粘液で指を濡らしながら、下着越しの愛撫を丹念に続けていく。
「…… んはぁ…… と、ともちゃんが…… エッチなこと…………
…… くぅ…… するからや…… 」
大阪は、痺れるような刺激によって細かく身体を震わせながら、弱々しい抗議の
声をあげた。
495紅茶菜月 ◆5xcwYYpqtk :03/04/20 11:31 ID:iPTuayY3
「大阪…… 」
途切れ途切れに漏れ聞こえる喘ぎ声に、さらに欲情を昂ぶらせた智は、生唾を
呑み込みながら声を出した。
「……な、なんや…… 」
快楽の波に弄ばれている少女は、擦れた声を返す。
「シミが付いている下着は、取り替えないと…… 」
「あっ…… そやな…… 」
「さっきみたいに…… 腰をあげて…… 」
「ええで…… 」

するり――
智は、小さく笑みを浮かべた。両手を伸ばして下着の両端を掴むと、すばやく
足首まで引き摺り下ろす。
「あ、しもた…… 」
大阪は、下半身を完全に晒け出してしまったことに、ようやく気がついた。
しかし、慌てて両足を閉じようとした時には、既に、智の頭が柔らかい太腿の間に
潜り込んでしまっている。
496紅茶菜月 ◆5xcwYYpqtk :03/04/20 11:33 ID:iPTuayY3
「きれいな色…… 」
智は、感嘆の声をあげた。
産毛とよんでも差し障りがないほど、薄くまばらな恥毛の奥に、桜色に染め上げられた
秘所が、遠慮がちに姿をあらわしている。

くんくん――
智は、吸い寄せられるように股間に顔を近づけた。少女の愛液から醸し出される
甘酸っぱい芳香が、鼻腔いっぱいにひろがってくる。
「…… あそこ、なめるよ…… 」
そして、溢れ続ける液体を物欲しそうに見つめながら囁いた。

「…… ええで…… 」
大阪は、躊躇いがちに頷いた。
舌を伸ばした智は、豆粒のような小さな突起を舐めはじめた。
497名無しさん@ピンキー:03/04/22 02:50 ID:upZBUeIi
んんん……
今回に限っていまいちコないのはなぜだろう……

俺 が 童 貞 で
ここまでくるとイメージできないからという説有力 (ー_ー )
皆さんどうでしょうか
498名無しさん@ピンキー:03/04/22 20:45 ID:sy2a5jcK
>>497
歳いくつよ?年齢によっては2ちゃんやってないでリアルの出会いを(ry

499山崎うんこ:03/04/23 00:44 ID:VVlAtgNU
うんこっこ
500名無しさん@ピンキー:03/04/24 01:00 ID:9DwzK5P9
とりあえず保守on折り返し点
501名無しさん@ピンキー:03/04/25 01:31 ID:DP5nH0h0
昨日も今日も俺が保守
つうかみんなどこ行った
502名無しさん@ピンキー:03/04/25 23:17 ID:nGKxFxPk
草葉の陰へ・・・・・・
503。・゚・(ノД`)・゚・。:03/04/26 00:49 ID:E2q5Noyu
504名無しさん@ピンキー:03/04/26 10:04 ID:EosYWU03
何?部落ら?
505。・゚・(ノД`)・゚・。:03/04/26 11:34 ID:E2q5Noyu
ブラクラなんかじゃないよー 。・゚・(ノД`)・゚・。
506名無しさん@ピンキー:03/04/26 11:38 ID:jaJtfFrL
>>503

か、神楽!?

サンクス。
507名無しさん@ピンキー:03/04/26 17:05 ID:jYRAJmCh
すんばらしい! 神楽萌え〜〜〜〜。

>503氏、感謝いたします。
508紅茶菜月 ◆5xcwYYpqtk :03/04/27 11:40 ID:n5hmdbwx
 〜ふたりの時間7〜
 
じゅぱっ、ちゅぱんっ――
溢れた粘液を弾く淫らな楽曲が、マンションの一室で鳴り響いている。
智は、少女の太腿の間に顔を埋めたまま、舌を伸ばして彼女の秘所を丹念に
舐め続けている。

「…… んはぁ…… んくぅう…… 」
舌端と恥部が擦れ合う艶かしい音に混じって、妖しくよがり続ける大阪の、
溜息にも似た喘ぎ声が漏れ続けている。
既に、長時間に渡って執拗な愛撫を受けている、少女の未成熟な身体からは、
玉のような汗が吹き出している。

「おおさかぁ…… すごい…… あふれてくるよ…… 」
柔らかい太腿を両手で抑えながら、溢れかえる愛液を舐りつづけている智は、
興奮した声をあげた。
「…… ともちゃんが…… なめるからや…… 」
大阪は、双眸の端に涙を浮かべて、喘ぐように呟く。
彼女は、たくし上げられたTシャツの端を強く噛んで、下半身を襲ういやらしい
愛撫に、必死に耐えている。
509紅茶菜月 ◆5xcwYYpqtk :03/04/27 11:43 ID:n5hmdbwx
ぴちゃ、ぐちゃ――
「…… んはっ…… くっ、ん…… んんっ 」
喘ぎ声の間隔が、徐々に短くなっていく。
智は、絶頂が間近に迫ったことを知ると、可憐な少女の、陰部を舐め上げるテンポを
速めていく。

「…… あふっ…… も、もう…… あかんっ…… いやああっ」
大阪は、急激に高まっていく、快感とも苦痛ともつかぬ強烈な刺激によって、
壊れそうな程に華奢な肢体を細かく震わせながら、首を大きく左右に振った。
肩まで届く黒髪が艶かしく揺れ動く。

そして――
「んあああああああっ!! ………… 」
ひときわ大きな悲鳴が響き渡り、少女の身体が三度大きく跳ね上がる。
そして、背中を反らした姿勢で硬直する。

「………… 」
智は、頂きを迎えた大阪の激しい動きに圧倒されて、ごくりと喉を鳴らした。
彼女は、呆然とした表情を浮かべて、少女の肢体を眺めている。
510紅茶菜月 ◆5xcwYYpqtk :03/04/27 11:44 ID:n5hmdbwx
「ふぅ――― 」
大阪は、大きな溜息をつくと、全身の筋肉の緊張を解いて床に倒れこんだ。
ゆるやかにおとずれる弛緩の波に身を委ねて、荒い息を繰り返している。

「大阪、大丈夫か 」
我に返った智は、大きな瞳を閉じたまま、ぐったりとしている少女に向かって
心配そうに声をかけた。
「だいじょうぶや…… 」
少し間を置いて、少女は小さな声で呟いた。

「びっくりした…… 」
智は、ほっとした表情をみせて、少しだけ笑みを浮かべた。
「どないしてん? 」
大阪は、少しだけ顔を傾けて、不思議そうな顔をみせる。
「大阪って、あんなに激しくイクんだ…… 」
智は、頬を赤らめながら呟いた。目の前にいる少女が先程見せた、淫らなよがり姿が
脳裏に蘇ってくる。
511紅茶菜月 ◆5xcwYYpqtk :03/04/27 11:49 ID:n5hmdbwx
「そやな〜、私って、えっちな女の子かもしれへん 」
大阪は、少し照れたような表情を醸し出す。
「ほんでもな〜 」
柔らかい口調で、言葉を続ける。
「ともちゃんの方が、すけべやと思うで」
智は、思わず声をあげて笑ってしまった。
大阪も、つられて満面の笑みを浮かべる。

智は、少女の笑顔にたまらない愛しさを覚えた。
そして、大阪はやっぱり笑顔が一番可愛い、と改めて思った。

噴き出した額の汗を片手で拭うと、智は、両手を回して滑らかな裸身を
そっと抱きしめる。
数瞬の後――
二人の少女の唇は、再び重なり合った。

遥か遠くを走る通勤列車の、レールの継ぎ目から発する車輪の音が、
微かに響いている。
涼気を含んだ緩やかな南風が、公園に植えられた木立の間を吹きぬけて、
東の空から昇り始めた月光によって形作られた、淡い影を微かに揺らしている。

(おしまい)
512紅茶菜月 ◆5xcwYYpqtk :03/04/27 11:52 ID:n5hmdbwx
 最終話までUPしました。
 よろしければどうぞ……
513名無しさん@ピンキー:03/04/28 00:09 ID:ISeg9fVK
乙!堪能しますた。
うまく分析して感想を言えないのがもどかしいっす。
どう努力すれば、こんな文章をかけるようになるん
でつか?
臨場感があって、まるで作者自身が、大阪たんの
ような美少女にこんなことも、あんなこともした経験
があるかの如くでつ。いや、マジで。

大阪「・・・・・・警察に知らせといた方がええんちゃう」
智「そっ、そうか!」
514名無しさん@ピンキー:03/04/28 04:50 ID:esUiHzyS
氏ね
515名無しさん@ピンキー:03/04/28 08:48 ID:V44kPjC5
なぜ?
516紅茶菜月 ◆5xcwYYpqtk :03/04/29 00:01 ID:tldNHZdx
読んでいただいた方、ありがとうございました。
エロを書くことの難しさを、改めて知ったような気がします。

>>513
感想ありがとうです。
(まだまだ経験が浅いので、少し気が引けるのですが)
原作を繰り返し読むこと、分からない言葉は辞書を引くこと、
推敲を丁寧にすること等を心がけています。
517名無しさん@ピンキー:03/04/29 21:32 ID:sbc7wsdT
あずかれももう9ヶ月目ですねえ……
518名無しさん@ピンキー:03/05/01 02:59 ID:QaMtTqa8
またこのスレたそがれてる……
519名無しさん@ピンキー:03/05/01 06:29 ID:sJrFmXqQ
春日歩は永遠に俺の中に生き続けるんだー!!
520500、501:03/05/02 20:54 ID:fAMeSUk+
そしてまた俺が保守……
って、実は517と518も俺だし

以前、即死判定で落ちまくった記憶が強く残ってるので、だいたい丸1日以上空白なら
書き込むということにしてるのだが、神経質すぎるのかな…?
521名無しさん@ピンキー:03/05/02 21:36 ID:iiH2Xth6
>520
いつもご苦労さんです。
たまにageておくと新しい人や職人さんが来てくれますよ……広告使っての保守も出来るし。
522520:03/05/05 01:21 ID:iCjB/AN9
謹んで恒例の保守を……

ところでここのSSの歴史が実質的に始まって(昨年5月1日)から1周年ですよ
最初の神は1人ですごい量書いてたなぁ
数ヶ月野晒しに近かったこのスレにエンジンかけてくれた恩人ともいえる
まだ見ておられるかどうかわからないけど、書いたこともある人間の1人として
リスペクトさせていただきます
523名無しさん@ピンキー:03/05/05 16:43 ID:m/iGegxK
ゴールデンウィークなのにもうひとつ勢いがないですねぇ。
>521じゃないがここらで一度ageた方がいいのかな?

俺はようageんけど。
524名無しさん@ピンキー:03/05/06 20:57 ID:Y8wpoAN/
あげ!!
525名無しさん@ピンキー:03/05/08 19:07 ID:8e4MhgJq
久々に停滞期に入ってしまったな。
どれ、もう1度ageてみますか。
526名無しさん@ピンキー:03/05/08 21:41 ID:GbGhuMlJ
中山美穂の○秘画像発見! (;´Д`)ハァハァ (;´Д`)ハァハァ
http://tmp.2ch.net/test/read.cgi/mog2/1044104289/504
527名無しさん@ピンキー:03/05/10 01:39 ID:ytR4ZA4L
age
榊さんサイコー!
528名無しさん@ピンキー:03/05/11 01:58 ID:0ibbfiRG
age
神楽もサイコー!
529名無しさん@ピンキー:03/05/12 00:13 ID:NPE1r3U1
ageてもageても人が来ない…
530七誌:03/05/12 01:39 ID:Ye67ZULR
きっともう駄目なんだよ・・・
531憂い人:03/05/12 19:59 ID:3C/yS7+L
おおお、停まってしまった・・・停滞期どころじゃないな
まあ、あずまんが大王の同人自体がどんどん少なくなっていく一方だからな・・・
このスレの創設当時からいるのですが、一年ぶりの超停滞期でつな・・・
532amns ◆FqzSak5tNk :03/05/12 23:33 ID:rEgiZBCF
とりあえず  書く予定の香具師→(1)

現在妄想を醗酵させ中
ただ、その前に他所のが1つ&超遅筆のため1ヵ月後ぐらいになるかも……
他に予定のある方、どうぞ名乗りをおあげください
533名無しさん@ピンキー:03/05/13 08:20 ID:bBoDn3Zi
>>532氏に期待sage!
534名無しさん@ピンキー:03/05/15 00:22 ID:XpXPzypH
停滞期だなぁ…
535名無しさん@ピンキー:03/05/15 00:48 ID:6U73fZRB
そうだね……
536名無しさん@ピンキー:03/05/15 02:08 ID:N1W4g+f9
待て待て待て待て
本当に他に予定がないの!?
言っちゃなんだが途中までで書きっぱなしの奴とか
新作書きます宣言とか結構あったですやん
53769:03/05/15 22:03 ID:4qaevjp8
       『大阪の野望 上』 

 いつもの放課後。いつもの帰り道。そしていつもの帰宅部五人組。他愛もない
ことをしゃべりあう。
 「榊さん、昨日の『ウキウキ動物ランド』見ました?」
 「・・・悲しい話だった・・・」
 「車に轢かれた猫さんが可哀想でわたし泣いちゃいましたー」
 「よみー買い食いしようぜー」
 「わざと言ってるだろ・・・」
 その時、大阪が唐突に言う。
 「あのなー、インスタントくじってなんや〜?」
 大阪がスーパーの中庭にある宝くじ売場ののぼりを見つめながら聞いた。
 以前何回か購入したことのある よみが答える。
 「ああ、その場で当たる宝くじみたいなものだろ」
 「お湯とかかけるんかな〜?」
 「ちがいますよー、くじの銀色の部分を剥がすんですよ、ちょっとドキドキ
しますよ」
 ちよちゃんが楽しそうに言う。
 「ふ〜ん三分待たんでもええんか〜」
 カップラーメンから離れられない大阪にせっかちなともが言った。
 「そんなら、ためしに買ってみろよ―!! 」
 大阪を引張って ともが宝くじ売場にダッシュしていく。
 「ちっ、しかたないなあ、榊どうする?」
 食べ物じゃないので乗り気のよみが榊を振り返る。
 「・・・行く・・・」
53869:03/05/15 22:06 ID:4qaevjp8
 5人はくじと缶ジュースを買ってスーパーのベンチでインスタントくじに
挑戦してる。
 「あ〜あ、だめか・・・まっ期待はしてなかったけど・・・」
 よみはそばのごみ箱にカードをほうり投げる。その他の連中も折り曲げたり
ビリビリに破いてちよちゃんの頭にかけたりしてる(当然ともの仕業だ)ので多分
ハズレなのだろう。大阪だけがまだやってない。
 「ぜったいあたります・・・」
 なんか小さく『みゅーん、みゅーん』と呟いていた大阪が厳かに告げる。
 「うそつけ〜!! じゃあ命賭けるのかよ―!! 」
 大阪はとものヤジにも動ずることなくカバンから割り箸をだすと頭上にかざすよう
にして『パキン』ときれいに2つに割った。そしてその割り箸でスクラッチをしよう
とする。
 「榊さん・・・なんだかホントに当たりそうです、ちょっとドキドキです・・・」
 「うん・・・」
 大阪を見守る4人が息を飲んだ瞬間だった。
 「へーちょ」
 いきなりくしゃみをする大阪。しかもはずみで真っ直ぐ銀を一列、何の考えもなく
剥がしてしまう。
 大爆笑のとも。
 「バカだ、こいつバカだあ〜はっはっはっ!! 」
 「ち、ちゃうねん・・・」
 うろたえる大阪。
 「お前ならやると思ったよ・・・」
 よみは『ぽんぽん』と大阪の肩を叩く。その時覗き込んでいた榊が呟いた。
 「・・・あ・・・それ当たってる・・・」
53969:03/05/15 22:07 ID:4qaevjp8
 「本当ですかー」
 ちよちゃんが手にとって確認するとがたがたと震えだす。カードにはスクラッチ
された所全てに『7』の数字が並んでいた。
 「ひ、ひ、百万円当たってますですー!!!!!」
 凍りつく4人。ともは『命を賭ける』なんて言った手前、哀れなほどうろたえて
いる。
 「ひ、百万ってなんだ、ルピーか?ペソか?食べ物か?」
 
 ともあれ頭付き合わせた5人の真中に現実に百万円の束がある。
 「なんか、結構薄いもんだな・・・」
 半分強がりで言うよみ。実際1センチあるかないかというところだ。
 「よ〜しダイエットしてるヤツは置いといて焼肉食いにいこーぜー!! 」
 「ば、ばか言え!! 99,999円ずつにしてだな、郵便定期に・・・」
 「大阪さんのくじなんですから大阪さんが決めないと・・・」
 ともとよみの不毛な争いを止めようとするちよちゃん。
 「自分の夢のために・・・つかえばいい・・・」
 『ほう―』不意に出た榊のもっともな意見に4人から溜息が漏れた。
 「そ、そうですよ、これは大阪さんの夢の実現に神様がくれたんですよ」
 ちよちゃんがほっとしたように言うと大阪は『ぽん』と手を叩いて口を開く。
 「ゆめか〜わたし今一つだけあるんや〜」
 大阪は無造作に百万円を掴むとスーパーに入って行く。
 「どこ行くんだよ〜」
 ともを先頭に4人はしぶしぶ追いかける。
 ちよちゃんは『このとき止めておけば良かった・・・』と後悔するのだがそれは
後の話。
54069:03/05/15 22:09 ID:4qaevjp8
 時刻は夕方。土曜の午後の夕日に染まった学校のプールには水泳部員もおらず
静かに水面のみがやさしく揺れている。
 「大阪の夢ってこれか、これなのか?」
 よみは呆れつつプールに向かって手にもっていた袋の中身をぶちまける。緑の
細かい粉がさらさらと水面に落ち溶けていく。
 見ればプールサイドで5人が各自同じようにして袋を開けていた。プールサイドに
散らばった袋には『ゼリーエ〜ス・わくわくメロン味』とか書いてある。
 大阪が楽しそうに言う。
 「子供の頃からプール一杯分のゼリーをたべるのが夢だったんや〜」
 「く、くだらねえ・・・」
 さっきまで目の前にあった百万円の束を思い出しよみは涙ぐんだ。対照的に
ちよちゃんは嬉々として『ゼリーのもと』をプールに撒いていた。
 「わたし、昔から童話の『お菓子の城』みたいのがあったらなーなんて思ってたん
ですー」
 「えらいで〜、ちよちゃんには特別に1コースみんな食べさしてあげるな〜」
 「わーい、やったです〜」
 ぴょんぴょん飛び跳ねるちよちゃんの横で榊は黙々とゼリーの素を投入している。
さらにそのむこうではともがめんどくさそうに緑の粉末をぶちまけていた。
 「あれ、ともちゃん!! 」
 「へっ!? 」
 「それ、『わくわくメロン味』じゃないやん」
 「え、あぁ・・・『どきどきチェリー味』もいいかなってさあ・・・」
 ともの持っている袋から赤い粉末が少しこぼれる。
 「メロンや!ゼリーは赤じゃなくて緑やないとあかんのや!! 人の話聞きなさい!!
カ――!! 」
 すごい剣幕の大阪にびびる とも。
 「ご、ごめんなさい・・・って、なんで怒られてるの・・・」
 そんなこんなで5人の作業は終了した。明日は日曜日。ゼリーの日・・・。
54169:03/05/15 22:11 ID:4qaevjp8
 日曜日。朝の空気はまだ冷たいが昼からの暑さをすでに約束しているような雰囲気が
濃厚に漂っている。
 神楽は自主練習にプールに来ていた。一人プールを独占できるのは何かと気持ち
いいし、誰もいないプールに一番に飛び込むのは気分がいい。部室であっという間
に水着を着けると少し迷ったが誰もいないのでジャージもつけずにプールへ走り出す。
 「んっ・・・!? 」
 プールの入り口に誰かいる。スクール水着を着て中に入ろうとしている。
 「あれ・・・誰か練習に来たのか?って・・・榊たちじゃないか・・・」
 いつもの帰宅部五人組である。そしてなぜかおのおの手にスプーンを持っている。
 「スプーン・・・何につかうんだ?いや、とにかく一番乗りは私だぁ!! 」
 もともと思考回路が単純な神楽である、加速に加速を重ねてプールにたどり着いた。
プールサイドに続く階段で5人を追い越した。
 「いよっ!! お先ぃ〜」
 神楽は全力疾走をものともせず飛び込み台に立とうとする。
 「うあっ、ち、ちょっと待て神楽!! 」
 「神楽さんプール使うんですかー」
 後ろから慌てたように、よみとちよちゃんが叫んでいるが気にしない。神楽は
後ろを振り返りながらきれいなフォームで飛び込んだ。
 「へへっ、一番乗りは水泳部の私だよ!! ・・・えっ・・・アオミドロ?・・・」
 最後に神楽が発したのはこの一言。
 「ちゃうねん・・・わくわくメロン味や・・・」
 一呼吸遅れた大阪の神楽への返答がむなしくプールに流れた。
54269:03/05/15 22:13 ID:4qaevjp8
 慌ててプールサイドに駆けあがる5人。目の前には陽光に煌く一面のゼリーの海。
 「うお、すげー!! 」
 圧倒されたともが叫ぶ。榊は目をを細めて底の方を見る。
 「そこ・・・神楽があそこに刺さったまま・・・」
 ゼリーは砕けもせず、割れることもなく神楽の体のみをその内部に取り込んで
しまったようだ。緑の海のなか透けて見える神楽はピクリとも動かない。
 「わあ〜このまえちよちゃんちで食べた琵琶のコンポートみたいや〜」
 「バカか!! このままだと神楽死んじまうぞ」
 「死・・・あわわわわわ・・・ 水泳は死と隣りあわせなんですよー!! 」
 うろたえるちよちゃん。大阪がその時ずいっと前に出て言う。
 「だいじょうぶやちよちゃん!! おちつくんや」
 大阪はプールサイドに駆け寄るとおもむろにスプーンを突っ込む。
 「早く食べて掘り出すんや!! さっ、ともちゃん、ちよちゃんも早く!! 」
 「わかった!! 」
 「あわわわわ・・・」
 三人は仲良くプールサイドに並んで一心不乱に終わりのないフードファイトを
始めだす。
 「ぬおっ、はぐっ、ずぞぞぞぞ・・・」
 めんどくさくなって顔を直接突っ込んで食べるとも。
 「ぱく、あまいな〜、ちゅるん、おいしな〜」
 一口ごとに感想を言う大阪。
 「か、神楽さん・・・はむっ、うええん・・・はむっ・・・」
 ちよちゃんは見事なまでの完璧な泣き食いであった。
54369:03/05/15 22:14 ID:4qaevjp8
 「おまえらアホか、ちよすけまで!! 正気に戻れ!! 」
 返事もせずに無我夢中でゼリーを喰らいまくる3人。よみは舌打ちをしてプールの
倉庫から掃除用のスコップを取り出して走る。
 「これで掘り進んでいけば・・・」
 『ぐっ』とスコップを握り締めたときだった。
 「どーん!! 」
 後ろから忍び寄ったともがよみをプールに突き飛ばす。
 「うわあああっ!! 」
 足からプールに飛び込む形になったよみ。『てゅぽん!! 』とそのままあごまで
ゼリーにはまり込む。思ったよりコシの強いゼリーがみっちりとよみを捉える。
 「う、動けない・・・」
 スコップを差し上げた間抜けな格好でもがくよみ。
 「あははははは!! コイツばっかでー!! 写真に撮ってやる!! 」
 どこから取り出しのかいきなり携帯によみの雄姿をパシャパシャと収めるとも。
 「こら―――!! と、撮るんじゃねー!! 」
 よみは怒りに我を忘れ。ともははしゃぎ。大阪とちよちゃんはプール一杯のゼリー
にスプーン2本で敢然と戦っていた。神楽、ゼリーの海にて一巻の終わりか・・・
と思われたその時。
54469:03/05/15 22:17 ID:4qaevjp8
 『ずごごご・・・』
 いきなりゼリーの山が崩壊した。みるみる陥没しては耳障りの悪い音を立てつつ、
かさを減らしていく。
 「うわっ!! 」
 押し流されそうになって、たたらを踏むよみ。姿を現した神楽に慌てて駆け寄る。
 ちよちゃんが気付いた。
 「さ、榊さん!! 」
 プールのむこうで榊がでっかいプールのドレンバルブを開放していた。
 ハンドルから手を離した榊が『ふう・・・』と額をぬぐって言う。
 「もうだいじょうぶ・・・」
 ちよちゃんは初夏の日差しの下に立つ榊を『女神様のようでした・・・』と言うのだが
それは後の話。

 神楽はプールサイドから引っ張り上げられたが、意識を失っていた。目を覚まさない。
 「どうしましょ、どうしましょ!! 」
 まだ混乱してるちよちゃん。気のせいかちよちゃんと大阪の下腹がぽっくりと
ふくらんでいるような気がする。榊がなだめるように言う。
54569:03/05/15 22:18 ID:4qaevjp8
 「・・・溺れたら、まず心臓が動いているか確認する・・・動いてなかったら心臓
マッサージする・・・」
 「動いてないとどうなるんですか・・・」
 恐る恐るちよちゃんが聞く。
 「脳に血液が行かなくなって・・・死ぬ・・・」
 「ひっ、し、死、死っ!! す、水泳は死と隣り合わせなんで・・・と、ともちゃん!! 」
 泣くちよちゃんを尻目にともがいきなり神楽に馬乗りになった。
 「こうか!! 心臓マッサージってこうか!! 」
 いきなり神楽の競泳用水着をお腹まで引き摺り下ろし、まろびでた神楽の双乳を
両手でわしづかみにして力を入れて揉みしだいていく。
 「・・・確認・・・」
 「ち、違うんじゃないのかそれ・・・」
 呆れる榊とよみ。その時だった。
 「んっ・・・くっ・・・」
 神楽は敏感な胸に手荒な刺激を加えられ、意識を失ったまま太目の眉をしかめて
小さくうめく。
 「ああっ!! いま、ちょっと反応しましたー!! 」
 ちよちゃんが嬉しそうに叫ぶ。大阪がまったく似合わないまじめな顔で言う。
 「その調子やともちゃん!! 次は、次はどうするんや!! 」
 キラキラとした目で榊を見つめる大阪。後ろでは『えいえい』とか言いながら
ともがヘンな心臓マッサージをしてる。
54669:03/05/15 22:20 ID:4qaevjp8
 「・・・あ、う・・・つぎは呼吸を確認して、してなければ人工呼吸・・・」
 「ほないきます〜」
 いきなり大阪が神楽にかぶさる。
 『ちゅっ・・・ちゅくちゅむ・・・んふっ・・・』
 口を合わせたのはいいが息を吹き込むでもなく単に舌を絡ませてキスしてるだけ
のような・・・
 「・・・か、確認・・・」
 「さ、さすがにそれは違うだろ・・・」
 呆れを通り越して赤面するよみと榊。しかし健康な神楽のカラダはちゃんと快楽の
信号を鋭く受信してしまう。ねっとりと唇がかぶさり、絡み合う舌がちらちらと
覗くその隙間から神楽のせつない溜息が漏れる。
 「ふあっ、はぁ、はぁはぁ・・・」
 「す、すごいです!! なんだか呼吸も『ハァハァ』して大きくなって来てるみたい
ですー」
 なんとか心肺機能を回復させた(?)神楽だか今だ意識は失ったまま。ともが悔し
そうに言う。
 「後少しなんだよなー!! 神楽っ戻ってこーい!! 」
 気合を入れて胸を揉むもののなかなか意識を戻さない状態に苛立つ。
 「みんなも手伝え!! 神楽が戻って来なくていいのかよ」
 『いったい何を手伝えと?』顔を見合わせる榊とよみだったが、ちよちゃんが
涙をにじませつつ神楽に駆け寄った。
 「が、がんばりますから・・・神楽さん戻ってきてください」
 懸命に神楽の首筋をぺろぺろと舐める。
 「ふあっ!! 」
 新たな愛撫の追加に、ひときわ高い声で喘ぐ神楽。
 「よ〜し、ちよちゃんその調子だ!! 」
 「はいっ!! 」
 ともの言葉に力強く返事を返すちよちゃん。持ち前の生真面目な性格が、いっそう
舌使いを的確に、懸命にさせる。
54769:03/05/15 22:23 ID:4qaevjp8
 「そんなことで目覚めるわけないよな・・・なあ榊・・・おい・・・」
 よみは榊の様子がおかしいのに気付いた。懸命にうずくまって、神楽を舐めてる
ちよちゃんを見てプルプルしてる。
 「神楽さん目を開けてくださいよー」
 がんばってるちよちゃん。
 「・・・きのうの『ウキウキ動物ランド』で・・・お母さんネコが車に轢かれて・・・
残された子ネコが・・・」
 「お、おい・・・榊・・・さん?」
 様子のおかしい榊に手をかけようとするよみ。
 「ヤママヤ−!!!!!!!!」
 「ひいっ!? 」
 いきなり涙とともに絶叫した榊は神楽の右足にむしゃぶりつくように舐め回し始める。
 「な、なんだ・・・この状況は・・・」
 人気のいないプールサイド。神楽の日に焼けてない白い肌がなまめかしい・・・。
時おり離れる大阪と神楽の唇からねっとりとした唾液がスローモーションのように
流れ落ち・・・。こぼれた唾液をちよちゃんの舌がすくい取るようにして丹念に神楽の
肌を舐めていく・・・。神楽の形のいい胸は荒々しくともに揉まれ・・・。その度に
ぷるぷると向きを変える乳首はよみを誘うよう・・・。榊はすこし切れ込みの深い
競泳用水着から除くスクール水着の白い肌の部分が気に入ったらしく集中的に舌を
ひらめかせ・・・。あと少しで神楽の足の付け根の・・・。大事なところ・・・。
オ、オマ・・・。
 「はっ!? しっかりしろ私!! 」
 正気に戻るよみ。赤面した顔をぶんぶん振る。
 「こ、これは夢か・・・夢かも・・・大阪が百万円当てたところから・・・いやそんな・・・
思考能力の低下か?・・・そうか!! シュークリーム分が不足してるんだ・・・
はははははは・・・」
 よみはふらふらと残った神楽の左足に舌を這わせ愛撫し始める。
 『甘い・・・』
 神楽の肌はメロン味がした。それはよみの理性をとろとろ融かす味・・・

 5人がかりの濃厚な愛撫。神楽のまぶたが軽く震える。意識が戻ろうとしている・・・。
548名無しさん@ピンキー:03/05/15 22:26 ID:4qaevjp8
 69です。名前消し忘れた・・・。別スレの69です。残ってるんだもんな・・・
 いきなり投下して申し訳ない。2,3日後によければ(下)を・・・
549名無しさん@ピンキー:03/05/16 00:17 ID:xeQxyr5q
>>548
(・∀・)キタ!
停滞期脱出か?
続き待ってまつ!
550名無しさん@ピンキー:03/05/16 22:40 ID:z5Xwk4m6
イイヨーイイヨー
551名無しさん@ピンキー:03/05/17 10:40 ID:vyuM2Thp
ボンクラーズ(テディ・ベア)はもう書かないのかな?
結構好きだったんだが・・・
552名無しさん@ピンキー:03/05/18 12:59 ID:H8EPc3Ce
待ち!
553動画直リン:03/05/18 13:00 ID:C2JUuk+z
554『大阪の野望 中』:03/05/19 09:53 ID:WE/Sa7cV
 ・・・体がゆっくり浮上していく感じ。
 『あれ、私、寝てたのか・・・今日はもう起きてたような・・・なんか超キモチいい・・・
って言うかすっげーキモチいいっ!! 』
 神楽は一気に覚醒し目を開ける。すると当初の目的を完全に見失った5人組の
痴態が眼前に広がっていた。
 「みんな・・・なにして・・・ふああっ!! 」
 おへそのところで馬乗りになって自分の胸を揉みしだいている とも。激しく
揉まれているのだけれど、なぜか自分の体全体が粘液のような物でまみれている
らしく、ぬるぬると捉えどころなく信じられないほど気持ちいい。
 無遠慮な胸の手を振り解こうとするがしっかりと左右の手の上に大阪とちよちゃん
が乗っかっていて動けない。
 「神楽さん、戻ってきてくれてうれしいですー」
 とちよちゃんが小さな熱い舌を耳朶に差し込んできて
 「ひゃうっ!! 」
 と神楽にかわいい悲鳴を上げさせる。とろんとして足元を見れば左足によみが
とりついていた。
 「ふふ・・・こんなのもいいだろ・・・」
 よみも同じように水着をお腹まで下ろしていて、たわわな胸を使って自分の足を
挟み込んでやわやわと擦りたてている。なぜかよみも粘液にまみれていて異様に
心地よく、何か大きな舌で足を舐められているような錯覚をしてしまう。
555『大阪の野望 中』:03/05/19 09:55 ID:WE/Sa7cV
 「あ・・・ふぁ・・・」
 おもわずうめいてしまう神楽に気を良くしたのか、よみは胸の谷間から顔を
出している足の指を一本一本口に入れてしゃぶり始める。
 「よみ・・・きたない・・・はあああっ・・・」
 その時お腹にまたがるともの影でよく見えない自分の秘所で鋭い感覚が走る。
 『・・・ずちゅじゅちゅちゅちゅ!! 』
 いきなり秘所を水着ごと強く吸引される感覚。
 「ひあああああっ!! 」
 神楽はともが一瞬持ち上がるほど体をわななかせた。
 「・・・甘い・・・」
 榊の声。そして舌が水着の上から神楽のスリットにそって丹念になぞられる感覚。
暖かくもどかしい感触が神楽を戦慄させる。
 「んあっ、あああ!! 榊っ、や、やめてぇ〜!! 」
 濃い日焼けにもかかわらず顔を真っ赤に染めた神楽は榊に訴えるが、返事はまたもや
 『ずぞぞ・・・じゅちゅちゅ・・・』 
 と激しいクンニリングスの音のみ。
 「ひあああああああっ!! 」
 神楽は動くことのない両手両足を強い快感にわななかせる。
556『大阪の野望 中』:03/05/19 09:57 ID:WE/Sa7cV
 「・・・違う味がしてきた・・・」
 冷静に言う榊の言葉にともが、
 「なんだ神楽もう濡れちゃったのかよー!! 」
 と、神楽を覗き込んで言う。
 「そ、そんなこと・・・」
 あわてて神楽は言って、羞恥のあまり横を向いてしまう。
 「ふーん・・・じゃあ確認しよっ!! 」
 ともはいきなり神楽のお腹の上で後ろ前、向きを逆にするとついでにお尻の下で
絡まっていた神楽の競泳用の水着も引き摺り下ろしてしまう。そして水着は神楽が
抗議する間も与えずによみと榊にパスされて足から引き抜かれてしまう。
 「いやっ見ないで!! 」
 日焼け跡を残した健康的な裸体をさらす神楽。自分の大事なところを隠す手足は
しっかりと押さえつけられていて、羞恥のどん底に突き落とされるが更なる羞恥が
待っていた。
 「あ〜あ神楽、もう『ぐちょぐちょ』だよ!! 」
 「そ、そんな・・・いうなぁ、いうなよ〜!! 」
 気にもせずにともが無遠慮に続ける。
 「神楽のってこんなになってるんだね・・・」
557『大阪の野望 中』:03/05/19 09:59 ID:WE/Sa7cV
 『にちゃ』と、神楽の秘所が指でよく見えるよう指でスリットを割広げられる感覚。
神楽はともの陰になって自分の秘所がどうされているのかさえ判らず、おののくこと
しか出来ない。
 よみの声がした。
 「神楽のって、白に近いピンクでちょっとうらやましいかも・・・」
 と神楽の小唇陰を軽く引張っては離すを繰り返すよみ。
 「くふぁ!! だめっ、引っ張ったら・・・あはあ・・・」
 目に涙をためて迫る快楽を必死で耐える神楽。神楽の秘所を覗き込んだともが
しゃべる。
 「ホントにピンク色だ・・・よみのは真っ黒だからなあ」
 「ちがうっ!!!」
 「水泳すると・・・色素が抜ける・・・髪と同じように・・・」
 榊が言うと神楽の秘所にゆっくりと舌を差し込んでいく。
 「くあっ!! ああっだめぇ!! そんな奥まで、あっあっああっ・・・」
 舌を使う榊。ともは上から指をのばしてスリットの上の合わせ目を探る。
 「クリってさ、触るときいきなりじゃなくて、根元から順々に上に触ると
キモチいいって知ってる?」
 ともは神楽の花芯を触らずにその上の方をぐいぐいと押していく。そして指の腹に
微妙な『コリコリ』を見つけ出すと細かく動かしてそれを嬲っていく。
558『大阪の野望 中』:03/05/19 10:01 ID:WE/Sa7cV
 「うあっ、うわあああっ!! アソコが、アソコがあついよー!! 」
 半分泣き叫ぶ神楽。よみが息を飲む。
 「すごい・・・クリがいきなり大きくなって飛び出してきた・・・」
 「ひきっ!! い、言わないでぇ、くはあああっ・・・」
 このままだと、はしたないおねだりをしそうになって口を噛む神楽にちよちゃんの
声が聞こえる。
 「神楽さん、おっぱいにこんなに手の跡がついてかわいそうですねー」
 「ほんまや、ともちゃん乱暴しすぎや」
 ともが後ろを向いたせいでせっかく開放された神楽の双乳にすかさず目をつけた
らしい二人。神楽は意識していないのだけど胸は『ぷるぷる』と2人を誘うように
いやらしく揺れてしまう。
 「いたくないですか?」
 ちよちゃんは神楽の巨乳に赤く残った手の跡に舌を這わせていく。
 「ふあっ・・・」
 まだ幼いせいか、体温の高いちよちゃんの舌で愛撫されると、熱いお湯に浸した
タオルで優しく拭われているような心地よさがあった。
 
559『大阪の野望 中』:03/05/19 10:02 ID:WE/Sa7cV
 「大きいのええな〜ちゅっ!! 」 
 思わず脱力した神楽の片方の乳首をいきなり大阪が強く吸った。
 「ひっ!! あああああっ!! 」
 「なにか出てくるんかなあ〜」
 さらにきつく吸い上げる大阪。
 「なにも・・・出るわけ、ない・・・くはあぁ、ああん・・・」
 さらにちよちゃんも乳首を吸いたてはじめる。
 「なんだかなつかしいかんじですねー」
 「そうやな〜」
 言ってることは可愛いが、2人は神楽の双乳を甘噛したり、きつく吸い付いたまま
胸を前後左右に引っ張ったりテクニックを使って神楽をいじめていく。
 「あはっ・・・だめぇ、とれちゃう・・・乳首とれちゃうよ・・・んああああっ!! 」
 徐々に極まりつつある神楽を、もう一押ししようとよみはパチンコ玉ぐらいに
膨れあがった神楽の花芯に舌をのばす。
 『ちゅく・・・』
560『大阪の野望 中』:03/05/19 10:05 ID:WE/Sa7cV
 いったん触れると、後はよみの舌は遠慮を脱ぎ捨てて神楽のクリトリスに攻撃を
加えていく。舌先は神楽の花芯の周りの包皮を剥くようにくるくるとすばやく円を
書く。
 「うわあああっ!! だめっ!! クリがはじけるぅ!! もう、もうゆるしてえ!!!」
 ともをお腹に乗せたまま神楽の四肢が突っ張ってブリッジのように腰が浮いた。
 「あふ、おっぱいが!! アソコが!! もう、先っぽ吸わないでえ、くはぁ・・・手が、
舌があ・・・カラダが融けちゃうよう・・・くうううううっ・・・」
 5人がかりの休みない愛撫についに屈した神楽が、唯一自由になる顔を打ち振り
つつ神楽は歯を食いしばる。
 「〜〜〜〜〜!!」
 声にならない悲鳴。体がガクガクと痙攣する。熱い蜜が噴射してよみのメガネに
吹きこぼれ白く曇らせる。榊の舌はその瞬間、秘裂に舌が吸い込まれ『ぎゅいぎゅい』
と強く揉まれるように締め付けられた。
 「あふぁ・・・ふううん・・・」
 脱力する神楽にともがニヤリと意地悪く言った・・・。
561『大阪の野望 中』:03/05/19 10:06 ID:WE/Sa7cV
         続く・・・もう1回だけ・・・
 
562名無しさん@ピンキー:03/05/19 11:01 ID:Ek/Sesqo
ちんこ立ってきたAA略
563名無しさん@ピンキー:03/05/19 22:26 ID:xSEErmnj
畜生っ、タイトルと前半の展開に騙された〜こんなに、こんなにエロい話だったとは!
あう〜、神楽に替わって五人娘に責められたい〜♪
564名無しさん@ピンキー:03/05/20 19:14 ID:Hv7OcxTO
>>563
じゃあこっちは替わられた神楽の面倒を見ましょう(マテ
>>561
お疲れ様です。
次の展開が気になる終わり方です……神楽受けいいですねぇ。
565『大阪の野望 下』:03/05/21 09:48 ID:yOpY+f92
 「イッた?イクならイクっていえよなー!! すごい気持ちよかったぁ?」
 「・・・くっ・・・」
 見てればわかる質問に、神楽はイッた後の上気した横顔を見せて唇を噛んだ。
さらにともは神楽に背を向けたままことさら意地悪く話す。
 「神楽のマ○コ、どろどろになっちゃてヨーグルトみたいに白いのでべたべたに
なっちゃて、もうぐちゃぐちゃだ――」
 「うそ・・・うそだ、うそだ!! 」
 慌てて叫ぶ神楽によみが押しかぶせるように言う。
 「クリもこんなにいやらしくなっちゃって・・・こりゃ相当溜まってたんだな、なんせ
休みの日も運動して発散しなきゃならないくらいだもんなぁ」
 「ち、違う・・・部活で・・・いやらしいなんて・・・」
 半べそで首を振る神楽にともがピシリと告げた。
 「さっきからウソウソうるさいな!! そんなら自分で見てみろよ」
 ひょい、と神楽のお腹からどく とも。神楽が逃げるよりも早く、代わりによみと
榊が両足首を掴むと神楽の体を折り曲げて肩の上に押し付けた。一言で言うと
『まんぐりがえし』ってやつだ・・・
 「うわっ!! こんな恥ずかしいカッコ、やめろっ!! 」
 『カアッ』と頬を染めて抗議する神楽。そんな神楽を無視するようにともが手を
のばしつつ言う。
566『大阪の野望 下』:03/05/21 09:50 ID:yOpY+f92
 「ほ〜ら、よく見えるだろ・・・こんなに本気汁出ちゃって・・・こんなに開いちゃって
・・・すっごいエッチなマ○コだと思わない?」
 「そんな・・・こと・・・いうなぁ・・・」
 実は、結構泣き虫な神楽の目に涙が溜まっている。その涙の訴えも、Vサインの
ようにしてよみが神楽のスリットをよく見えるように割り広げると、恥ずかしい
くらいの白い糸がネットリと引いてしまい、目の当たりにした神楽は羞恥のあまり
思わず黙りこくってしまう。
 「どう?さっきは潮吹くからびしょ濡れになっちゃたじゃないの・・・」
 Vサインを作ったまま、神楽のお尻にはすっぱに肘を置いたよみが言う。
 「・・・・・・・・・」
 だんまりを決め込もうとする神楽だが目の前を手が伸びる。
 「うわ〜おっぱいも大きいけど、お豆もおっきな〜」
 いきなり大阪が『ぷにぷに』と神楽のクリトリスを揉み込む。
 「くあっ!? そんなっ!! イッたばかりでまだ・・・」
 悶絶して体が跳ね上がる神楽、しかしがっちり押さえつけられているので上を
向いたお尻がひくひくと震えるだけだ。得意そうにともが言う。
 「オナニーしすぎると大きくなるんだぜ」
 「へ〜ほんまか〜これがほんとの豆知識やな〜」
 のんきにいう大阪だが裏腹に手は細かく動く。
567『大阪の野望 下』:03/05/21 09:51 ID:yOpY+f92
 「ひっ!! あっ、だめ、そこクリクリしないで!! うあっ、はあっはふぁ!! 」
 「おっ、またノッてきたなあ」
 よみが神楽の白いお尻をゆっくりと撫でつつ言う。するとちよちゃんが神楽に
覆い被さるようにしてにっこりと囁く。
 「神楽さん、このままもう一回イッちゃいましょうか?」
 必死でぶんぶんと首を振る神楽。歯もカチカチと鳴らして恐怖に震えて言う。
 「いや、いやだ!! そんな続けてイッたらオカシクなっちゃう、コワレちゃうよ!! 」
 もちろん、神楽には聞いたものの決定権は5人組にある。そして当然のように
10本の手が、5枚の舌が、50本の指が、いっせいに神楽を襲う・・・

 『・・・っちゅぷ』
 みっちりした音とともにスラリと長い榊の指がいきなり2本、神楽の秘所にずぷずぷと
入れられる。
 「ひくあっ!! 」
 ビクッと震える神楽。
 「・・・まだ中がイッたばかりでヒクヒクしてる・・・」
 榊がゆっくりと神楽の膣壁を指で探りながら言う。感じやすいところに榊の指が
触れるたびに神楽は小さく悲鳴を上げる。
568『大阪の野望 下』:03/05/21 09:54 ID:yOpY+f92
 「あっ、はっ、そ、そこだめっ!! ひあぅ・・・はあああ・・・」
 淡々とした顔をしてる榊だが、その内部で指は激しく動いているらしく、神楽を
よがり狂わせていく。じきに神楽の声に甘い物が混じり始めると同時に秘所からは
『ピチャピチャ』とした水音が響いてくる。
 「はあっ、さ、榊っ・・・中で、中で指広げないでぇ・・・んああああっ、くはあああん
・・・」
 愛液が榊の指の隙間からじわじわと滲み出し、たちまち小さな流れと化して
ゆっくりと神楽のお臍に向かってトロトロ落ちていく。
 「うわーすげー気持ちよさそう!! 」
 ともがしげしげと見つめる。
 「あ〜、ぬるぬるがお豆にかかってくにゅくにゅや〜」
 根気よく大阪がさらにすべりの良くなったクリトリスに刺激を加えていく。
 「んあっ、ふあっ、お、おかしくなる・・・」
 うわごとのように呟く神楽。それを見て妖しく微笑むよみ。ねっとりと自分の指を
フェラチオするように舐めまわすと神楽に囁く。
 「ふふ・・・神楽、追加な、追加・・・」
 「・・・うあっ・・・だめっ!! よみ、はいらない、そんなにはいらないよお!! 」
 よみは初めから入っている榊の指を巧みに使って新たに、また2本の指を挿入して
しまう。
569『大阪の野望 下』:03/05/21 09:56 ID:yOpY+f92
 「裂けちゃう、裂けちゃうよー!! 」
 「なに言ってるんだ、こんなに美味しそうに咥えこんでるじゃない」
 めそめそ泣いてる神楽によみはあっさり言ってのける。
 「それよりも・・・どう、2人一辺に出し入れするのと〜」
 榊とよみが息を合わせて4本の指を出し入れし始める。指先から付根までの
指ピストンに神楽が激しく喘ぐ。
 「くはぁ・・・そんなにずんずんしたらぁ・・・あはああ・・・ふあっ・・・」
 よがる神楽を一瞥してさらによみが言う。
 「それとも、かわりばんこに出し入れするのとどっちがイイ?」
 こんどはよみと榊が互いの手の甲をすり合わせるようにして指を送り込んでいく。
どちらがいいかは聞くまでもなかった。
 「ああああああっ!! ひいいいいいっ!! 」
 絶叫する神楽。榊もよみも普通の指の出し入れだが、互い違いの挿入が結果的に
2倍の速度に化してしまっている。ものすごいスピードで神楽の秘所を穿つ
高速指マンに、神楽は一気に駆け上がり始めた。
 「うわあああ!! コワれる!! コワれちゃうっ!! オ○ンコ壊れる〜!! あっ、いやっ、
きひいいいいっ!! 」
570『大阪の野望 下』:03/05/21 09:59 ID:yOpY+f92
 5人組が逆に圧倒されそうな神楽のあまりのよがりっぷりは全員に興奮を
伝染させていく。神楽の全ての神経制御が快楽のみに直結してしまったように、涙が、
涎が、汗が、そして尽きないよがり声が、止まらない。さらによみと榊のこすれあう
手の甲の間から愛液が間欠的に『ぴゅっ、ぴゅっ』と吹き出して真下の神楽の顔を
べたべたにしていく。
 『ああ・・・アソコがの入り口が、なんかアツくなって来て・・・へんな、のが、
く・・・る・・・』
神楽の意識が飛び始める。周りの景色が消えて、近くのセミの声も聞こえない。
ただひたすらカラダの奥から『グチュグチュ』というエッチな音が響いて来るだけ。
 『だめだ・・・このままだと・・・オカシクなる・・・』
 「くうううっ・・・!? 」
 最後の意識を保とうと神楽は唇を強く噛む。それを見たちよちゃんが優しく言った。
 「神楽さん、もういいんですよ・・・今だけ解き放ちましょう・・・ちゅっ」
 唇が優しくかぶさり、ちよちゃんの舌が熱い唾液とともに、あれほど強くかみ締めて
いるはずの神楽の歯を割って入ってきた。
 『ああ・・・今だけ・・・解き放つ・・・メロン味が・・・』
 神楽の心の最後の理性が『ぷちん』と切れた。
571『大阪の野望 下』:03/05/21 10:01 ID:yOpY+f92
 「うあああああっ!! 死ぬ、死んじゃう!! オ○ンコいいっ!! いいよう〜!! オ○ンコ
熱いの、ヘンなの〜!! 」
 絶叫する神楽。無意識にはしたない言葉を連呼しつつ、突き上がったお尻をぶるぶると
突き上げてよがり狂う。
 「イクときはイクって言えよ」
 よみが必死に神楽を押さえつつ指マンしながら言う。そして『にや・・・』と笑って
榊に目配せしつつ言う。
 「イクときはいっしょに・・・ね」
 榊は眉一つ動かさず、かすかにうなずいた。残った三人も榊とよみに負けじと
一斉に神楽の感じる所を舐めたり、撫でたり、ひっかいたりしていく。神楽はさらに
半狂乱で卑猥な言葉を叫んで登りつめる。
 「うわーぁ!! いいっ!! キモチいいよー!! クリもおっぱいも、あはあっ、吸ってぇ、
んふぁ!! もっと。もっと強くしてっ!! ひあああん!! 」
 神楽の体が痙攣し始める。突き出た舌は熱い喘ぎをせわしなく紡ぐ。目は白目がちに
霞みのかかったようになり、ぶらぶらしている足指が『きゅっ』と握り込むように
丸くなる。最後の絶頂を告げようと、神楽が口を開いた。
572『大阪の野望 下』:03/05/21 10:04 ID:yOpY+f92
 「ああ――!! イクっ!! もうイキそうですっ!! オ○ンコでイッちゃう!! はぁ・・・
イク・・・ 」
 神楽が最後の絶頂の絶叫を出そうとして息を吸い込んだときだった。
 目配せをしたよみ。目で頷く榊。2人は同時に指を神楽の最奥に突き込むと、
同時に内部で指を大きく『くの字』に曲げた。
 神楽は一瞬目を見開き、息をする事さえ忘れた。その間は2秒にも満たないが
永遠に感じた。
 神楽は始めは自分の秘所が破裂したように感じ・・・それはすぐに何かとてつもなく
大きな物をねじ込まれたような思いにかわり・・・さらに考えようとしたところで
凄まじい快楽の本流に押し流されて意識がふっ飛んだ。途切れる意識の中で自分の
長い絶叫と、なにか暖かい感触をうっすらと感じたような気がした。

 よみと榊は指を曲げたまま奥から一気に引き抜いた。その指を追いかけるように
『びゅっ、びゅっ』と射精するように神楽は真上に潮を吹き上げ、間隔を開けずに
別の水流がキラキラとほとばしり真下の神楽の顔にふりそそぐ・・・

 「ああああああああ――!! ああああ――!! あああああああっ!!
ああああああああっ!!!!」
 人のものとは思えぬ絶叫が初夏の空に響き渡った。
 この後、失神した神楽はさらに、5人組が言う『心臓マッサージ・人工呼吸』
を4セットほどこされ、そして計5回失神した・・・
573『大阪の野望 下』:03/05/21 10:06 ID:yOpY+f92
 

 週は明けた。いつもの放課後。いつもの帰り道。そしていつもの帰宅部五人組。
他愛もないことをしゃべりあう。ともは大阪がなにか見ているのに気付いた。
 「大阪ーなに見てんのー?」
 「ん〜『なんば〜ず』ってやつや〜」
 大阪はカードをひらひらと振る。それを横からパッと取り上げたよみが溜息を
ついて口を開く。
 「大阪〜、バカか・・・『7777』なんて並びが当たるはずないだろ」
 「まーまー、どうせですからまた宝くじ売場でお茶にしませんか」
 と、ちよちゃんが言ったのでまたスーパーの中庭の宝くじ売場にやって来る
4人と大阪。ところが何の気はなしに見た『なんば〜ず』の結果板を見上げて4人は
わなわなと震え出す。よみなんてメガネずり落ちてる。大阪がカードを見ながら
のほほんと言った。
 「なー、ちよちゃんプリン好きー?」
 大阪の瞳に夢が輝いている。

                       おしまい

574『大阪の野望 下』:03/05/21 10:08 ID:yOpY+f92
 どうもありがとうございました。
 ちなみにこのスレの 「よみの逆襲」 をみてSS を書き始めたので、まだまだ未熟な
ところもありますが保守の代わりぐらいにはなったかと・・・
 というわけで 「よみの逆襲」 にあやかって題名をつけさせてもらった
「大阪の野望」 、終わりです。
575山崎 渉:03/05/22 02:32 ID:kEHAV9zG
━―━―━―━―━―━―━―━―━[JR山崎駅(^^)]━―━―━―━―━―━―━―━―━―
576名無しさん@ピンキー:03/05/22 08:44 ID:TzSp2kY2
>>574
ブラボ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!
すっげー面白かった!!

このままプリン編を書いてみる気はナイカイ?(w
577名無しさん@ピンキー:03/05/22 21:38 ID:0xjD+/bU
>>574
(・∀・)イイ!
次回作に期待しちゃっていいですか?
578名無しさん@ピンキー:03/05/22 23:07 ID:6bIU5zD2
携帯からFFやジャンプキャラその他のまんがやゲームのエロ画5千枚見れます。マンコ全開http://www.i-friends.st/?in=masamuneエロばかりでなくぜひカキコもよろしく!あずまんが大王有り
579あぼーん:あぼーん
あぼーん
580名無しさん@ピンキー:03/05/23 02:28 ID:JO6LnTHI
まめちしきあげ

・・・ヘーちょ
581あぼーん:あぼーん
あぼーん
582名無しさん@ピンキー:03/05/24 16:17 ID:Q1psTcqF
保守
583名無し@ピンキー:03/05/24 17:50 ID:7PjTTtYX
前スレの銀の話キボンヌ
584名無しさん@ピンキー:03/05/25 17:24 ID:+g9LfVnB
よみの逆襲の続きキボンヌ
585名無しさん@ピンキー:03/05/27 00:09 ID:PxdcM5kv
なんでもいいから続きキボンヌ
586名無しさん@ピンキー:03/05/27 19:31 ID:KXbCOXcC
>>581

おもしろくねえぞ!!誰も来ねえよ!!
場違いもいいとこですな。

大阪純愛キボンヌ。
587名無しさん@ピンキー:03/05/28 00:12 ID:3GKDmlIF
>>586
宣伝を放置できない社会人ハケーン
588山崎 渉:03/05/28 13:28 ID:1p/RwMnS
     ∧_∧
ピュ.ー (  ^^ ) <これからも僕を応援して下さいね(^^)。
  =〔~∪ ̄ ̄〕
  = ◎――◎                      山崎渉
589名無しさん@ピンキー:03/05/28 16:02 ID:fcA0kYwM
 
590586:03/05/28 17:41 ID:n6Y6HPtk
>>587
宣伝に引っかかった自分が悪かった

大阪の野望万歳。
591名無しさん@ピンキー:03/05/28 19:19 ID:ZxEmMs0t
>>590
同じく万歳。
592名無しさん@ピンキー:03/05/30 00:32 ID:hYwS7TjM
マンセー!!
593あとがき:03/05/30 20:26 ID:fhBbWAfX
6P(・∀・)イイ!
萌え勃起死にしそうだ・・・(;´Д`)ハァハァ
594名無しさん@ピンキー:03/05/30 20:28 ID:fhBbWAfX
やっちまった・・・名前・・・
595名無しさん@ピンキー:03/05/31 10:26 ID:pP6WoriR
>>594
強くイ`
596R.F. ◆uekdll3sCM :03/05/31 10:57 ID:vZIJ2q7r
R.F.「みんなーわかった!? 593さんは今日から『あとがき』よ!!」
千尋「わかった」
暦「了解」
593さん「ふえー」

597名無しさん@ピンキー:03/05/31 19:42 ID:VJI2+NN3
amns氏以外に現在執筆中の方いませんか−?
598amns ◆FqzSak5tNk :03/06/01 02:23 ID:64zONfcR
えー……すみません。
以前に予告してたのは榊神楽同棲シリーズの最終回で、
現在半分ぐらいまでは書いてるんですが、先日いきなり別の電波が飛び込んできまして。
急遽1本書き上げてしまったので、とりあえずそちらを出させていただきます。
(シリーズとは別物です)
エロ行為ナシのソフト百合なので、本当はスレ違いかもしれませんが、
この空白期の繋ぎぐらいにはなれば……。
599清夜 (1):03/06/01 02:24 ID:64zONfcR
 修学旅行のその日は、クラス単位の宿泊だった。
真夜中の大部屋で、他グループの数人の女子たちがかしましく交わす話を密かに聞きながら、
しかし、榊はある種の怖さをひしひしと感じていた。
 話がクラスの男子の値踏みから始まった時点では、人の価値を容赦なくランク付けして
低位の者を切り捨てる残酷さに抵抗を感じながらも、まだどこか痛快な共感も得ていられた。
だが、やがて話題が「性」の領域へ深く分け入り、
生々しい見聞や体験談が主な流れになってくると、次第に榊の心はおののき始めた。
 その種の事なら、過去にも、例えばみなもの猥談などで学んだことがないではない。
しかし、まだ「大人」の話として、それなりの距離を保って聞けたあの時とは違い、
自分と同年齢の、しかも身近に見知っている者たちが、自分の知らない世界の話題を当然のように
語っている事実は、不気味な異郷に迷い込んだような不安と疎外感を榊に感じさせるのだった。
 まして、このような時には微笑ましい話より愚痴や噂の方が口に上りやすいのが
常であってみれば、断片的な語りに盛られるのは、もっぱら性に関わる醜悪な諸相ばかりだ。
苦痛。乱脈。エゴイズム。打算。幻滅。裏切り。洒落では済まされないような事態のもろもろ。
まともな恋愛経験すらない榊にとっては、信じがたいほどのおぞましさがそこにはあった。
 もはや興味より嫌悪感の方がはるかにまさり、榊はもうこれ以上聞きたくないと強く願っていた。
だが一向に話が止む気配はなく、見回りの教師もさっき来たばかりで当分は現れないだろう。
(もちろん来たとしても、話はさっき同様、一時的にしか止まないだろうが)
かといって、耳を塞いで眠るにはあまりに刺激的な話でありすぎる。
それゆえ最後の方法として、榊はこの場から出ていきたい衝動としばらく戦い続けていたのだった。
600清夜 (2):03/06/01 02:27 ID:64zONfcR
「……それで結局さ、そいつの遊びでヤラれちゃった子……妊娠してるって」
そこで限界を迎えた。榊は布団から這い出すと、できるだけ目立たないように、
そしていかにも今起きたばかりといった足取りで、ゆっくりと襖の方へ歩き始めた。
周りには五人の友人たちが眠っており、その布団の間を縫っていきながら、
自分のグループの面々がいかに奥手で幼いかを榊は再認識した。
班ごとの部屋割りだった前のホテルでは、そんな話題などほとんど出なかったのだから。
だが――自分には、その方がいいのだ。
たとえダサいと嘲笑われたって、まだ、あんな話に加わりたいとは思わない……。
 襖をそっと開けて点けた玄関の明かりが、すやすやと寝息を立てている
ちよのあどけない表情を照らし出す。それを眺め、密かに微笑みながら榊は部屋を出た。
 廊下を少し行ったトイレに向かい、個室へ入る。
 ひんやりとした静寂に包まれて落ち着きながら、いっそこのままここに隠れていようかとさえ
本気で考えかけていた時、誰かが後から入ってきて、隣の個室に入りながら小声で呼びかけてきた。
「なあ……榊だろ?」神楽の声だった。「出たら、ちょっと付き合ってくれないか?」
 しばらく後、洗面台の前で寝乱れた髪を撫で付けていた榊のところへ、やがて神楽が出てきた。
「ちょっとさ……。先生もしばらく来ないだろうし、二人で話でもしないか。眠れなくて」
「私もだ」かすかに苦笑しながら、榊は答えた。
 呑み込んで、神楽も苦笑いを返した。「あいつら……本当、うるせえよなあ」
 二人は暗い廊下を歩き、フロアの端にある狭い休憩所へ向かった。
そこは半ば部屋のように仕切られていて、テーブルを挟んで座りながら窓から外を眺めることができた。
目立たないように明かりはつけなかったが、傍らに佇む小さな自動販売機のランプと、
そして窓から弱く差し込む月の光が、静かな空間を薄明かりで照らしてくれていた。
「何か、ちょっとワクワクするよな」神楽の言葉に、榊も共感した。
程よく手狭で、秘密めいていて、そして寂しくはない。どこか懐かしい心地よさだ。
601清夜 (3):03/06/01 02:28 ID:64zONfcR
 神楽が、ポケットに入れてきた小銭で二人分のコーヒーを買った。
そしてそれらをテーブルに置くと、脚を組んでどさりと座り込み、おもむろに話を始めた。
「……ああいう話に、おまえはあんまり巻き込まれたりしないだろ?」
「うん……」
「私は部活の合宿とかで、どうしても付き合わされるからなあ。
 今日みたいにシカトはできないんだよ。本当は苦手なんだけど、何とか合わせてさ。
 そういうときは、クールで通ってて一目置かれてるおまえがうらやましいと思うよ」
 榊は微笑した。「確かに、私をお風呂に誘うような人は、君の他にはいなかったな」
 榊が珍しく軽口めいたことを口にしたので、神楽は少し意外な顔をしてから快く笑った。
二人の間に、打ち解けた空気が流れた。
 少し間があってから、コーヒーを一口すすり、神楽が言った。
「私こんなだから、そういう話のときは、結構さばけたようなキャラ作ってんだけど……。
 やっぱ本当は、全然ついていけなかったりして、不安だったりして。
 後輩が泣きながら男関係の相談とかしてきた日にはもう、とにかく安心がらせなきゃって、
 いろいろ言っとくんだけど……本当は何もわからねえし。
 私は男と縁ないって、前に言ったろーって!」
「慕われてるんだろう」榊は、むしろ少し羨ましい思いだった。
「まあ、良く取ればな……。けどさ」神楽は、神妙な顔になっていた。
「そういうときなんか、年下の奴でも自分より全然いろんなことやってるんだって思い知ると、
 何か怖かったりもするんだ。劣等感…とかじゃないだろうけど……」
「……そういうのは、個人差だと思う」榊は慎重に口にした。「焦らなくてもいいんじゃないかな」
 神楽はカップを見つめながら、「うん……」と、少し心強さを得た様子で答えた。
「まあ、そうは思ってるんだよ。ただ、ちょっと自信が足りなくて。
 ……でも、頭のいいおまえが言ってくれると何か安心する。ありがとうな」
 本当は、榊だって自信たっぷりとはいかない。焦りみたいなものだってどこかにある。
けれど自分もまた、信頼してもらえることで心強くなれる。こういうのが友達の有難さだと
榊に教えてくれたのは、よくこうして本音で話をしてくれる神楽その人なのだった。
 だから、榊も心の中で神楽に感謝を捧げた。(ありがとう)
602清夜 (4):03/06/01 02:29 ID:64zONfcR
 しばらく間があった。神楽が残りのコーヒーを飲み干し、そして少しもじもじした様子で口を開いた。
「……あのさ、榊。本当に、おまえも誰かと付き合ったことってないのか?」
「ない」
「そうか。ごめん、ちょっと聞いてみたかっただけ。
 でも、何か親近感が沸いたっていうか、ホッとしたっていうか」
「ホッとした……?」その言葉を気に留めて、榊は訊く。
「へ、変な意味に取るなよ」神楽は敏感に拒否し、そして言葉を探し探し語った。
「つまりさ……。私、ずっとおまえをライバルってことで意識してきたわけじゃん。
 おまえには知られてなくても、こっちは一年のときからそうだったし、
 友達になったのもそれがあったからだし。
 で、そんなふうにしてると……やっぱ、『私の方を見てろよ』っていう思いが出てきてさ。
 おまえに、もし私よりずっと特別な相手がいたりとかしたら、何か嫉妬しちまうじゃないか」
 同意を求められたって、榊にはそういう感情はわからない。
が、それは間違いなく好意の一種なのだろうと思えば、やはり嬉しい気がするものだった。
だから、榊ははにかんでコーヒーをひと飲みした。
 ふと神楽が、少し目をそらしてつぶやいた。
「結構、それって気になってたんだぜ。おまえなら、私の知らないところで
 男と付き合ってたって全然おかしくねえからさ」
「私なら……?」榊が尋ねると、神楽は気恥ずかしそうに頬を触りながら答える。
「だって……おまえ、私とかよりずっとモテそうじゃん。美人だし、女らしいし」
 榊は戸惑いを覚える。「君の方こそ、内気な私なんかと違ってモテそうな気がしてたよ」
「そりゃ男と話すことも多いけど、私はただガサツなだけで、甲斐性ないもん……。
 そんなふうに綺麗に髪伸ばしたりとか、絶対できない」
 しばし沈黙が下りた。榊は間をもたせようと、残りのコーヒーに口をつけた。
だが、ちびちびと飲み続けても一向に静寂は破られず、とうとう全部飲んでしまって
カップを置いたとき、神楽がそれを待っていたようにゆっくりと切り出した。
「なあ、変なこと言うけど……その髪、ちょっと触らせてくれないか」
603清夜 (5):03/06/01 02:30 ID:64zONfcR
「えっ……?」
「何か、少し興味っていうか、どんなのかなって。もちろん、イヤっていうなら……」
 奇妙に親密さを求めてくるその申し出に、榊は少なからず戸惑いを覚える。
しかし――この憎めない友人を相手に、嫌だなんて言えるだろうか?
「……少しだけだぞ」榊は立ち上がって窓辺の方へテーブルを回り、髪の端を整えた。
 神楽は、榊に対してやや斜めの方から歩み寄り、流れる髪の中からひとすくいをそっと手に取った。
「ああ、やっぱ手触りもいいな……」神楽の指が、たどたどしく髪を揉みさすった。
 そしてしばらくの間、榊はじっと見つめていた。宵闇に溶け込みそうな自分の黒髪が、
白く映える指の中でかすかに輝きながら、もつれ合い、解きほぐされ、思うままに弄ばれるのを。
 静寂の中で続けられるその戯れに見入るうち、ふと榊は、自らの呼吸音を奇妙に意識し始めた。
そして、神楽が自分のすぐ側から発するぬくもりも、かすかな汗の香りも――。
「……ちょっと、憧れてるのかもな」神楽がつぶやきを漏らした。
「おまえが走るとき、跳ぶとき、いつも私はその動きの隅々まで見てる。
 そうすると、この髪もどうしたって気になるわけでさ。
 ゆらゆら揺れたり、真っすぐになびいたり、ふわっと翻ったり。
 そういうのって、何か…すごく綺麗な感じがして。触ってみたいって、いつからか思ってた」
 いつしか、神楽の指はより深く髪に絡み付き、より夢中になってその感触を愛でているようだった。
明らかに、神楽はこの行為に喜びを覚えているのだ。
 少し背徳的な匂いを察知し、榊は否定的な話をして逃れようとした。
「私がこうして伸ばしてるのは……単に、せめてそういう所で女らしさを残すしかなかったからだと思う。
 こんな大きな身体だから……」
「言ってくれるよな」神楽の小さな溜め息が聞こえた。「私は、その身体が欲しかったのに」
 その言葉から一瞬、淫らな連想をしてしまい、榊は自分に驚いた。
604清夜 (6):03/06/01 02:32 ID:64zONfcR
「か…神楽、もういいだろう」言って、少し強引に髪をかき寄せる。
 髪を離した神楽の指が、物寂しさをかみしめるように弱く握り締められる。
 が――わずかな間をおいた次の刹那、その指は不意に、榊の腕に向かって伸びてきた。
「ちょっと……身体の方も触らせてくれないか」
言ったときには既に、素肌を指が探っていた。
 息を呑む榊の腕を、神楽は指を蠢かせてゆっくりとなぞっていく。
髪のときとは違い、神楽の体温も、指先の柔らかな丸みも、もはや直接に榊の肌へ伝わってくる。
呼吸への意識がいっそう強くなった。そして今や、神楽の呼吸まで入り混じって聞き取れる。
神楽……なぜ、こんなことで君の息がそんなに大きくなっているんだ? ――いや、私もなのか?
「……本当、うらやましいな」神楽の声は、どこか熱を帯びていた。
「長くて、バランスよくて、筋肉もしっかりついてて、そのくせ……すごく綺麗だ」
「そんなの、君だって――」言う榊は、いつしかもう一方の手で神楽の腕を触り始めていた。
 私は一体、何をしている? 意識の片隅では、自分の行為にそう驚愕している。しかし――
少し焼けた腕の、思いのほか滑らかな肌触り。かすかな脈動。うっすらと汗に濡れた産毛。
そして筋肉の固い感触は、身体の奥のどこかから、逞しいものを求めている獣的な欲望を呼び覚ます。
ああ、きっと私は神楽と同じように感じ合っている。こんなふうに気持ちいいんだ――。
 窓からの月明かりが、触れ合う二人の身体を照らし出していた。
どこか野生の猫を思わせる神楽の眼は強く輝いて、榊の身体を見つめるまなざしは隠れもない。
そして榊の眼も、少し小さな神楽の身体をいとおしく見つめていて――。
 神楽が見上げた。二人の瞳が出会った。
そのとき榊は、神楽の指先が肩口から衣服の下へ潜り込むのを感じた。
衝動が走った。榊は応えるように神楽のうなじへ掌を滑り込ませ、ぎゅっと抱き寄せた。
その一瞬、神楽の身体の柔らかなふくらみも、くびれも、息づくぬくもりも、
全ての感触が榊の中へ食い込んだ。
605清夜 (7):03/06/01 02:42 ID:64zONfcR
「……ば……ばかっ!!」
数秒の時をおいて、神楽が弾かれたように身を引き離した。
だが、それは拒絶というよりむしろ、自分自身へのおののきに駆られたゆえのように映った。
「そ……そんなの、おかしいだろ? 不自然だろ!?」
「女同士なら」自分でも思いがけなかった力強い反論の原動力は、
あれらの醜悪な物語に対する抵抗心だった。
「妊娠の不安もないし、必ずしも痛くしなくたっていい……。そんな利点だって、あると思う」
「お、おまえって……そんなこと言うのか!?」神楽は動揺の色を見せながら、眼を丸くする。
「そ、そりゃ……頭のいいおまえだから、そういう考え方もできるのかもしれないけど……。
 けど、やっぱりそれだけはダメだ! 帰るぜ!」
 背を向けて去ろうとする神楽に、榊は素早く声をかけた。
「本当に、あそこに戻る方が私といるよりいいのか」
そして、神楽が足を止めるのを見ながら。「私は、君といたい」
「何だよ、それ……」神楽が、畏怖するようなこわばった笑いを浮かべて振り帰った。
「何でおまえ、そんなに駆け引き上手いんだよ……」
 月光の中で、榊と神楽は見つめ合う。
それは、二人がこれまでに交わした中で最も静かな勝負だったのかもしれない。
606清夜 (8):03/06/01 02:43 ID:64zONfcR
 そして――屈したのは、神楽の方だった。
「ちぇ、参ったな」髪をかきむしりながら戻り、ソファに腰を下ろし直す。
妙にふんぞり返ってみせるのは、せめてもの矜持だろう。
「でもな、いいか……ここからはあくまでも、友達としてのお喋りだからな」
「判った」そう言って席に戻った榊に、神楽は目をそらして付け加えた。
「……まあ、もし万が一そういう付き合いするとしても……。
 その前におまえのこと、もっと知っときたいからな」
 榊は、にっこりと微笑んだ。
 そして神楽の問いに導かれながら、自分の事をぽつりぽつりと語り始めていった。
来歴。考え。喜びや悩み。ほとんど他人に話したことのない、いろいろな話。
 いつしか二人とも、窓の外を見ながら話していた。
ふと頭をめぐらし、真摯に耳を傾けてくれる神楽の横顔を見つめたとき、榊は不思議と確信した。
遠からず、その肌に再び触れる日が来るのだろうと。
 ――きっと私たちの間になら、汚い未来なんかない。二人の性は、この月明かりのようになれるだろう。
 今は、そう思えるのだった。

(了)
607名無しさん@ピンキー:03/06/01 09:13 ID:h0oe1n5y
>599-606
ふぅ・・・・・・相変わらず萌えさせてくれるぜ。グッジョブ!

これがあの一連のSSにつながってゆくことを考えると、ある意味、壮大な『前戯』って奴ですか。
608名無しさん@ピンキー:03/06/01 11:19 ID:lsDIM/7c
>599-606
はじめは単に触れ合うことから。
そして、次第に『全てを求め合う仲』に。
人と違っていても、二人には二人の想いがある。
榊の気持ちの遷移がすごく上手く描かれていますね。

なんだかため息が出るほど上手い文章です。
609歩タンハァハァ:03/06/01 12:31 ID:wzBjWr0T
野狐さんが書いてくれていたストーリーはこんな感じでしょうか?
http://www.t-cnet.or.jp/~nix/nyamo.swf
http://www.t-cnet.or.jp/~nix/tomo011102a.swf
610あぼーん:あぼーん
あぼーん
611名無しさん@ピンキー:03/06/02 11:18 ID:3EzYuzCv
萌え死にますた
612名無しさん@ピンキー:03/06/02 19:06 ID:jaO5IBfE
ひとつここに上げられるような話を思いついたのだが……
どう想像力を駆使してもエロ、というかレズのシーンが書けそうにない。

いったいどうすればよいのでしょうか?
レズのやり方の参考書とかないのか?
そのテのビデオを見るとわかるようになるのか?

何かアドバイスがあればお願いします。
613名無しさん@ピンキー:03/06/02 21:24 ID:UvROlYJs
とりあえず過去ログを参考にしてみる
614名無しさん@ピンキー:03/06/02 22:21 ID:hhEY44zV
あずまんがエロチャットをみる
615612:03/06/02 23:20 ID:jaO5IBfE
>>613
もちろん保管庫のものやこのスレも一通り読みました。
このへんからなんとか想像するしかないか。

>>614
探して1スレ読んでみました。
……すげえ。内容もすごいが、現在23スレあるというのも。
読む気力がなかなかわいてこない。
それと、鬼畜はどうにも受け入れられません。
616615:03/06/02 23:21 ID:jaO5IBfE
sage忘れた。スイマセン。
617あぼーん:あぼーん
あぼーん
618名無しさん@ピンキー:03/06/03 02:03 ID:YHdhnjao
>>615
23もスレがある上に中だるみの時期(エッチより会話メイン)があるので全部読もうとすると辛いぞ(w
619名無しさん@ピンキー:03/06/04 00:34 ID:1p4CS57T
待ちつつsage
620名無しさん@ピンキー:03/06/05 00:12 ID:KmGKB4uq
 
621612:03/06/05 19:42 ID:3UGTfVVk
あれから何度も過去ログを読み返したり、
そのテのビデオを見たりしました。

さて、うまくいっているかどうか。
622抱きしめたいから愛しい人:03/06/05 19:43 ID:3UGTfVVk
放課後の誰もいない教室。榊は忘れ物を取りにそこに戻ってきた。――はずだった。
実際に教室の近くに来てみると、そこから二人の女生徒の声が聞こえた。
だからそこは「誰もいない教室」ではなかった。
確信はないが、それは榊の知っている声だった。クラスメートの智と暦。
それもただの声ではない。甘い快楽に溺れている声、つまり喘ぎ声だった。
「はあっ、よみ、よみ……」
「そんなに大きい声出すと見つかっちゃうぞ」
しかし、その科白もしっかりと教室前の廊下にいる榊には聞こえていた。
(どういうことだろ?)
もちろん、榊は二人の声が何を意味しているのかすぐに連想できた。だが、それを認めたくない気持ちがどこかに
あったのか、それとも単純に好奇心なのか、榊は静かに少しだけ教室の戸を開けて中を覗き込んだ。
623抱きしめたいから愛しい人:03/06/05 19:44 ID:3UGTfVVk
そこから見えた光景は榊の予想を裏切らなかった。
教室の中にいたのはやはり智と暦。
ただし智の制服はたくし上げられ、ブラは本来あるべき位置とはずらされて微妙な膨らみをもつ胸を露出させている。
暦の左手はその胸を愛撫し、右手は智のスカートの中、おそらくは下着の中をまさぐって智の敏感な部位を刺激している。
「はあっ、はあっ……」
智の口から甘い声が漏れる。
二人は口づけを交わした。ただ唇を重ねているだけではないことは榊から見てもわかった。
「…んふぅ」
それをきっかけに智は反撃に転じた。服の上から暦の胸を揉みしだく。暦の吐息も甘いものに変わっていった。
「ほら、よみも一緒に」
智は暦の衣服を脱がせ始めた。暦は全く抵抗せず、むしろ始めから決まっていたことのようにすんなりと事は進んだ。
やがて暦は一糸纏わぬ姿になった。
智は暦の上半身を机に横たえ、舌の先で乳首を突っつきはじめた。同時に右手の指で暦の外陰部を擦った。
「あっ、ああ……」
暦の嬌声に、榊は自分もその場の雰囲気に巻き込まれ、興奮を覚えていることを自覚した。
智は顔をだんだんと暦の体の下の方に移動していった。当然、舌が触れる位置もそれとともに下がっていき、
その移動のたびに変わる刺激に暦は違った反応を示した。
焦らすようにゆっくりとした移動の末、その舌は遂に暦の秘所へと辿り着いた。
「んっ、んっ、んんんん……もっと……」
そこでどのように刺激を加えているのか榊にはわからなかったが、
暦の反応から彼女がさらなる快感に襲われていることは明らかだった。
暦はいつのまにか上体を起こし、自分の秘所を刺激し続ける智の頭部を両手でつかみ、顔を振り乱しながら
その快感に身を任せ、大声でその証拠を示した。
「あ、あ、あ…!!」
まさに絶頂に達しようとしたそのとき、特に理由もなく顔を向けたその方向から二人の行為を見ていた榊と確かに目が合った。
624抱きしめたいから愛しい人:03/06/05 19:44 ID:3UGTfVVk
「さっ、榊!」
「え? うそ!?」
暦と智が驚愕の声をあげた。
榊はどうしようか考えあぐねた。だが、自分が二人の行為を覗き見していたのは言い訳しようの無い事実だった。
それに、その気になればさっさと立ち去ることもできただろうに、覗きに夢中になっていたのもまた事実だ。
ここで逃げ出すという手もあるだろうが、それが出来るほど榊は不誠実ではなかった。結局榊は教室に入った。
「さ、榊、これはだな……」
暦が服を着ながら何か言おうとするが、どうやっても言い訳のしようがないのはこちらも同じだった。
「ゴメン、廊下を歩いてたら二人の声が聞こえて……」
「榊ちゃん、お願い! このことはみんなには内緒にして!」
確かに、こんなことが学校に知れ渡ったら二人は苦しい立場に追いやられるだろう。学校にいられなくなるかもしれない。
だが、智も暦も榊にとっては数少ない大事な親友だ。その二人をそんな目に合わせたくない。
「うん、わかった。みんなには内緒にしておく」
智と暦の表情が明るくなった。
「榊、ありがとう!」
「いや、友達として当然のことだ」
「いやあ、見つかったのが榊ちゃんでよかったよ。まったく、よみが教室でやろうなんて言い出すから」
「ともがたまには違うところでやってみたいなんて言うからだろ!」
いつものケンカのような漫才のような二人のかけあいが始まった。だが今の榊にはそれが『痴話喧嘩』に見えた。
(なんだかんだ言ってもこの二人って仲がいいんだな)
榊はそんな二人に憧憬を抱いた。同時にまだほとんど裸のままの二人を見て先ほどの興奮が思い出され、体が疼いた。
榊は顔を赤らめながら言った。
「そのかわり……その……お願いがあるんだけど……」
625抱きしめたいから愛しい人:03/06/05 19:45 ID:3UGTfVVk
あくる日の放課後、榊は神楽の部活がない日はいつもそうしているように、一緒に下校した。
いつものように神楽が一方的に話し掛けてくる。その容貌と寡黙なことから近寄りがたい雰囲気を出している
(ように見える)榊はそんな神楽の存在がありがたかった。それに応えるという形で会話しながら歩いていると、
何のきっかけだったのだろうか、神楽は突然こんなことを言い出した。 
「そういやさ、ともとよみって仲がいいよな」
神楽は言葉を続けた。
「あの二人って趣味が合うわけでもないのに、いつも一緒にいてさ。
なんか他の誰とも違う、あの二人だけの世界があるって感じがする」
鈍感な神楽でもそういったことはわかるらしい。
「小学校のときからずっと一緒だったらしいからな。積み重ねた年月の差というものだろう」
「……うーん、年月かあ。さすがにそればっかりはどうしようもないよな。
でもさ、私達だって付き合い方しだいであの二人みたいになれるよな」
屈託のない笑顔で、神楽は榊に語りかけた。
それを見て榊に満たされた感情は単純に嬉しさだった。
自分と誰よりも深い仲になりたいと言ってくれる、そこまで思ってくれていることに感動さえおぼえた。
榊はわずかに顔を赤らめながら言った。
「今日、君の部屋に行ってもいいかな?」
626抱きしめたいから愛しい人:03/06/05 19:46 ID:3UGTfVVk
(まあ、友達なら部屋くらい来るよな。)
そう自分を納得させ、戸惑いながらも神楽は榊を部屋に招き入れた。
「散らかってるけど、入ってくれ」
その発言に嘘はなく、神楽の部屋は散らかっていた。教科書やスポーツ関係の本、
ゲームソフトなどの小物が散乱していて、神楽のベッドとテレビゲームの前の他に座れそうな場所はなかった。
「まあ、適当に座ってくれ」
だから、テレビゲームの前に座ることにした。
「しかし、何で急に来るなんて言ったんだ?」
神楽は簡単に部屋を片付けながら、といってもそこらへんのものを部屋の隅に追いやっているだけだったが、問いかけた。
「もっと神楽のことを知りたいと思ったから。ともとよみはよく互いの部屋に行ったりするらしい」
「へー。あいつらってそうなんだ」
榊の返答に気恥ずかしさを覚えつつ、それを隠しながら神楽は言った。
神楽は片付けている雑誌の一つを手にとって榊にそれを見せた。多数のマウンテンバイクがそこに並んでいた。
「今どういうのにしようか迷ってるんだけどさー」
私のことを知りたいって言うんならいいよな。と神楽はちょっと強引かと思いながらも話題を振った。
いろいろ教えてやって、榊をこういう趣味に引き込もうという魂胆もあった。
部屋に来てから数時間、二人は楽しくおしゃべりをした。神楽が一方的に話す自分の趣味の話題、神楽の部活の話、
変わり者揃いの学校の友達や先生の話題、そして、互いに無縁な恋の話。
「神楽は好きな人とかいるのか?」
「いや、別に……」
そこで話は終わってしまった。それまでの中で一番短い話題になる――はずだった。神楽が次の一言を言わなければ。
「榊は?」
「私は……」
榊はうつむいたままで、言葉がそこで途切れた。神楽が「え、いるのか?」と話の後を継ごうとしたそのとき。
榊は立ち上がり、神楽をベッドに押し倒した。
627抱きしめたいから愛しい人:03/06/05 19:47 ID:3UGTfVVk
「ちょ、ちょっと何する」
神楽が言い終わる前に榊は自分の唇で神楽の口をふさいだ。その口内では二人の舌が絡み合っている。
その間、神楽は大きく目を見開いていた。だから榊が真剣な目をしていることがわかった。
数十秒後、榊は榊の唇は神楽のそれから離れた。唾液が二人の舌を少しの間だけ繋げていた。
「さ、榊、何するんだよ」
口の自由になった神楽がやっと言いたいことを言い終えた。

――その前日。放課後の三人しかいない教室。
「そのかわり……その……お願いがあるんだけど……」
「え、何?」
智と暦にとっても榊は大事な親友だ。二人は利害の関係なしにその願いを叶えてやるつもりでいた。
「……私にも……教えて欲しいんだ。そういうことを」
「え?」
「榊ちゃん、それ本気で……」
智と暦は自分達のことを棚に上げて榊の願いに驚いた。榊はそんな二人にかまわず先を続けた。
「それと……神楽だけには言っていいことにして欲しい」
628抱きしめたいから愛しい人:03/06/05 19:47 ID:3UGTfVVk
「君は言ったじゃないか。あの二人のようになりたいって」
「あ、あいつらこんなことやってんのか? ってあの二人みたいになるってそんな意味じゃ……ひゃんっ!」
榊は服の上から神楽の胸を揉み始めた。豊かな膨らみを包み込む優しい愛撫だった。
「敏感なんだね……」
榊は、より強い刺激を加えるために神楽の制服を脱がせた。
「おい、こら……」
神楽は抵抗を試みるが、榊はうまく神楽を押さえつけながら脱がせることに成功し、そのままブラもはずす。
仰向けになっても見栄えを損なわない見事なまでの膨らみをもった胸が露わになった。
榊は片方の乳房を口で吸いながら、もう片方は指でさすったりつまんだりを繰り返した。
「あっ、ん、ん、ん……」
執拗に責め続けると、神楽の声に甘い響きが混じってきた。
「神楽、気持ちいい?」
「そ、そんなこと……」
神楽は否定しようとするが、そのための言葉を紡ぐことができなかった。
「もっと気持ちよくしてあげるよ」
榊は胸を責めていた手を離し、その手で神楽のスカートを脱がし、神楽の内股をさすった。
「んんっ!」
その愛撫に、神楽はくすぐったさに似た快感と焦れったさをおぼえた。
手の位置が秘所に近づくたびに、神楽は『そこ』にして欲しいと求めている自分に気がついた。
そんな気持ちは否定しなければならないはずなのに。
とうとう榊の愛撫はそこに辿り着いた。だんだんと指の押し付ける力を強くし、上下運動の速度を速める。
「……あっ、あっ、ん、ん――――ああああっっっ!!」
突然神楽の全身に力が入り、それが数秒続いたと思うと、今度は一気に力が抜けた。軽くイッたらしい。
629抱きしめたいから愛しい人:03/06/05 19:48 ID:3UGTfVVk
榊は自分の責めで神楽が感じてくれたことに喜びを感じた。
神楽が息を乱してろくに力を入れることができない間に、その全ての衣服を脱がせ、自分も全裸になった。
神楽の脚を広げて、その間に自分の体を入れる。そして、神楽の陰部に顔を近づけた。
もちろんこの体勢なら神楽は簡単に榊から逃れることができる。だがすでに神楽にはそんな発想はなかった。
「榊、そんなところ……」
榊は躊躇わずに舌を神楽の割れ目に挿入した。丹念にその内部を刺激する。
「あっ、そこ、ダメ、だめ……」
ダメというその台詞が決してやめてほしいという意味ではないことは、普段の勝ち気な振舞いからは考えられない
弱々しく上ずった声から簡単に悟ることができた。
今度は指でクリトリスを擦ってみる。痺れに似た感覚が神楽を襲った。
「んっ、あっ、あぁぁ……ダメ、ダメだって……」
快楽に乱れる神楽に、榊自身を欲情し始めた。
(私も欲しい……)
630抱きしめたいから愛しい人:03/06/05 19:49 ID:3UGTfVVk
榊は再び神楽に覆い被さると、自分の乳首と神楽のそれをこすり合わせるように前後運動を始めた。
それと同時に榊は自分の秘所を指でまさぐり始めた。
人よりもずっと豊かに実っている二人の双丘の頂点同士が合わさるたびに二人はくすぐったさと快感をおぼえた。
自分自身も高まってきた頃、榊は神楽に告げた。
「神楽も一緒にね」
そう言うと榊は腰を沈め、二人の性器が密着した。腰を前後に動かしたり、くねらせたりしてみる。
そのたびに神楽は反応を変え、榊もその快感の微妙な違いに夢中になった。
「ひっ、ああっ、あああああ」
腰の押し付けを強くすると、クリトリス同士が擦れ合い、二人を急速に高みへと押し上げていった。
「ひあっ、んん……ああん」
二人の腰が動くたびにその秘所を濡らしている愛液がくちゅっ、くちゅっ、といやらしい音を立てる。
その音は二人が上げる喘ぎ声のなかでもよく響いていた。
神楽は再び絶頂を迎えつつあった。それは榊も同じだった。
「ああっ、神楽、イキそうなんだね……私も……あぁぁぁぁぁ」
息を乱しながら榊が告げる。
「さかき、さかき……もうダメ、イク、イッちゃう」
神楽はもう目の前の自分に快感を与えている女性のことしか考えられなかった。
すでに全てを快感に委ね、本能の求めるままに腰を動かした。
二人は互いの名を呼び、その温もりを感じながら、同時に頂点に達した。
「さかき、イ、イク……ひっ、ひっ、ひああああっっっ!!!!」
「神楽、かぐら、んっ、んっ、んふううううんんんん!!!!」
二人の声が部屋に響き渡った。
631抱きしめたいから愛しい人:03/06/05 19:49 ID:3UGTfVVk
二人は呼吸と余韻がおさまるまでベッドの上で抱き合い、互いの体の柔らかさと温もりを感じていた。
「榊……おまえ、こういうことするやつだったなんてな」
「ともとよみが言ってたんだ。二人はお互いのことが好きだからそんなふうになったんだって……
ごめん、神楽の気持ちを考えずに」
榊は罪悪感に駆られて神楽に背を向けた。だが、神楽はその体を自分の方に向けさせて言った。
「いいんだって。謝ることないんだよ、榊。私も気持ちよかったから……だから」
いつものような元気で屈託のない笑顔で、しかし顔を赤らめながら神楽は言葉を続けた。
「今日から親友でライバルで……恋人だ」
「うん……」
榊も神楽に負けないくらいの明るい魅力的な笑顔になった。
その笑顔を自分にもたらした目の前の女性が愛しくなり、抱きしめてキスをした。
「ふふふ……」
「ははは……」
二人は笑っていた。自然とそんな気持ちになった。

次の日の下校の時間、この日も二人は一緒に帰った。昨日までと違うのはこの二人が手をつないでいること。
榊は潤んだ瞳で神楽を見つめながら言った。
「今日は……私の部屋に来ないか?」
「うん、今日はお前のことを知りたい……」
神楽も潤んだ瞳で見つめ返した。
女同士でそんなこと、と思う者もいるだろう。だか二人にはそんなことは関係なかった。
今、二人は幸せを感じていた。目の前に最愛の人がいるから。その人と同じ気持ちを共有しているから。
この気持ちは途切れない。きっと、いつまでも。

(おしまい)
632名無しさん@ピンキー:03/06/05 21:22 ID:jDcaej25
キター エロいっす巧いっす!
積極的な榊さんっていうのも珍しいかも。
ともよみのレクチャー受けてる榊さんもイイ!
633名無しさん@ピンキー:03/06/06 00:17 ID:gAj9V3IL
す、すげぇ……。
ふつーの智&暦モノかと思いきや、こんな展開になるとは。
脳内ボイスでバッチリ萌へさせて貰いました。
634名無しさん@ピンキー:03/06/06 17:53 ID:EoMsBKuA
その頃かおりんは独りで・・・

「榊さん、榊さんっ、さかきっさあぁぁぁぁぁぁああんっっっ」
「はあっ、はあっ、はあぁぁ〜」
     ・
     ・
     ・
     ・
     ・
「また…しちゃった……」

とか?
635あぼーん:あぼーん
あぼーん
636amns ◆FqzSak5tNk :03/06/07 01:45 ID:HV7AVT61
人のを読めるのはイイね

>「今日から親友でライバルで……恋人だ」
昼には昼の勝負
夜には夜の勝負ですよね (´∀`)
637抱きしめたいから愛しい人 作者:03/06/07 02:51 ID:Y9yyXq2n
>>632-634,636
レスして下さってありがとうございます。
エロを書くのは初めてでしたが、好評だったようで。

>>636
今回、榊と神楽の関係の1つの形を書くということでやってみたのですが、
最大の動機はamnsさんに読んでもらうことだったりします。
貴方のSSには何度も感動させてもらったので、ささやかなお礼(?)ということで。
次回作も楽しみにしております。

最初はエロのシーンなしで書いたのですが、どうも間の抜けた、というか
物足りない話になってしまったので、過去の作品を参考にさせてもらいました。
作者のみなさん、保管人様にお礼を申し上げます。

……とはいえ、もうエロのバリエーションがなくなってしまった。
どこをどう責めるとどう感じるのかとかそういうのが詳しくかいてある本って
どこかにないんでしょうか?

な なんだよ!!スケベじゃない!!スケベじゃないぞ――っ!!
知的好奇心と言ってくれ!
638637:03/06/07 15:55 ID:Y9yyXq2n
>>「今日から親友でライバルで……恋人だ」
>昼には昼の勝負
>夜には夜の勝負ですよね (´∀`)

これに対する返礼

>それは、二人がこれまでに交わした中で最も静かな勝負だったのかもしれない。

そう遠くない未来、二人は最も激しい勝負をするんですね (´∀`)
639名無しさん@ピンキー:03/06/07 23:19 ID:nSwrvDrx
すんませーん
昔、榊さんが夢の中でヤママヤにヤられる
っちゅー内容のSS読んだ気がしたんですが
だれかしりませんでせうか?
640名無しさん@ピンキー:03/06/08 02:04 ID:E5sO364s
>>639
初代スレの>>803で紹介されてたアドレスがそれっぽい
(自分は未読だが住人のレスからすると)
けど今はページが消えてるね
641名無しさん@ピンキー:03/06/08 02:17 ID:rTI6tA8Q
>>639
「みきやすハウス」にあるやちゅです
ってそれ漏れがURL貼ったんだよな
642640:03/06/08 02:34 ID:E5sO364s
ぐぐって読んでみた……
うええ……少し勉強にはなったが……
十字を切って退散しますた
643名無しさん@ピンキー:03/06/08 09:59 ID:59FHyi43
>>640-641
640=642さんの反応で気になって私も読みに行きました。
面白かったですよ!オチ読んであれが伏線かぁと感心することしきり。

640=642さんはラストまで読んでないのかな?
644640:03/06/08 12:46 ID:q3niSwQJ
いえ最後まで読みましたけど、
感情移入できない怪物的なものに犯されたりとかってのは
俺は受け付けないんで……
まあ、趣味の問題ですね
645639:03/06/08 18:13 ID:HTcr/hzy
>640-641
thankッス
646名無しさん@ピンキー:03/06/10 00:17 ID:anrrho5S
age
647あぼーん:あぼーん
あぼーん
648名無しさん@ピンキー:03/06/11 04:49 ID:ozC2W1e6
保守します
とも「ねえ、最近榊ちゃんと神楽って仲いいよね」
よみ「ああ、そうだな」
とも「私らも負けずにがんばろうぜ……」
よみ「と、とも、こんなところで……」

ゆかり「あ、あんたたち!」
よみ「げ、ゆかり先生!」
とも「ゆ、ゆかりちゃん! これは、その……」
ゆかり「あんたたち、若いわね。まあ、がんばんなさいよ」
よみとも「え……?」

その夜、にゃもの部屋

にゃも「珍しいじゃない、ゆかりが私の部屋に来るなんて。しかもこんな時間に」
ゆかり「にゃもぉ……私たちも久しぶりにさぁ……」
にゃも「わー! ちょっと、ゆかり!」

(おしまい)
650おまけを書いた理由:03/06/11 22:34 ID:7keOdgU2
誰かゆかり&にゃもモノを作ってくれませんか?
(保管庫のものではちょっとものたりない)
651名無しさん@ピンキー:03/06/12 16:17 ID:pQeLTmuy
最近…
萌えjpに繋がらない
ひょっとしてあぼーん?
652名無しさん@ピンキー:03/06/13 04:50 ID:PVDM1xlm
めっちゃつながりまくりですが
灰汁禁喰らったんじゃ・・・
653あぼーん:あぼーん
あぼーん
654名無しさん@ピンキー:03/06/14 00:41 ID:6/VMcGvr
萌えjpってなに?
655名無しさん@ピンキー:03/06/15 11:51 ID:+qvB717u
>>654
                              /      丶
                               /   気    !
                           l        |
''''''''''‐-、,                        |   に     !
::::::::::::::::::::\                     |           |
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:::::::::::::::::::::::::::::':,               ,.-''"::::::::::::`l        |
::::::::::::::::::::;ヘ::::;::i            /::::::::::::::::::::::::|   る    l
::::::::::::::::::::'、|ヽ!ヾ           /::::::::A:::;::::/!::ムli        /
:::::::::::::::::::、:'、              ,':::::::::ハ;ハ;l レ' '|ヽ  な  /
:::::::::::::::;:::| `!  ,.,.._         レi::;lV. ┃   ┃''"ム   /
::::::/l:::ハ:|,/  i ヽヘ,       '〈|         ソ'''''、
:::/ ,|/,,/    ',  l, ヽ.       l、   r一‐:、  /:::::::::::'、
/ | ''      \ 丶.ll''r、.,_   /::`':.、 ヽ--‐',.イ、::::::::::::::'、
:‐┴:、.       `i''y'l |: : : ``''ヽ‐''ヾil´`i';、''" /  >、:i、::::::',
    \       '-'、/ : : : : : : :`: : : lL,, l  /_ ,//: :\'、;::、
   ,.-‐ヽ,       `'-、: : : : : : : :l: 〈<,_i-‐l_,>〉′:i|: : \ヾ
  //´`.ヽ         `'-、 : : : : | : :`'ヾ l''": : : : :| : : : :ヽ
656LOVERS:03/06/15 12:31 ID:Z5/biMhz
「なあ、滝野。今日の放課後、屋上に来てくれないか?」
俺の呼びかけに返事はすぐには来ず、ただ驚いた顔だけがそこにあった。まあ、当然だろうな。
「まあ、この超絶美少女智ちゃんにそういう想いを抱いてしまうのは当然のことなんだけどな」
「そんなボケはいらん」
俺はすぐにツッコミを返した。水原がよくやるように。
俺は中学生のときこの滝野と水原に会った。暴走女とその保護者。ボケの天才とツッコミの天才。
この二人は当時から、おそらくは小学生の頃から有名なコンビだった。
当人は知らないだろうが実はこの二人、男子の間では美少女としても人気が高かった。
滝野と水原、どっち派? なんて質問がよく飛び交ったが、
俺はそれに答えることは一度もなかった。なぜなら……
「そういう話とはちょっと違う。それと水原と二人で来て欲しいんだ。水原にはもう話してある。
一応いっておくが真剣な話なんだ」
「え、それどういうこと?」
「いいから来いよ。滝野と水原の二人だけだぞ」
俺はそれだけ答えて、滝野から離れていった。
657LOVERS:03/06/15 12:32 ID:Z5/biMhz
「で、どういうことなんだよ。こんなとこに呼び出して」
屋上で待っていた俺にやってきた水原が聞いてくる。滝野も一緒だ。
「放課後で屋上」といったことにたいした意味はない。ただ、屋上なら誰もいないし、
昼休みはともかく放課後なら誰も来ないはずだし、
これからする話で気まずくなっても今日は逃げられる。
水原が求めている答えはそんなことではないだろうから、これは言わずにおく。
しかし、これからする話には度胸が必要だった。ここに呼び出すのも同じことだったが。
放課後に人のいないところに女の子を呼び出すとなれば、普通は告白だと思うだろう。
実際滝野もそう勘違いした。いや、ただの冗談だったのかもしれないけど。
しかし、今回はそういう話とは「ちょっと」違う。呼び出したのは二人である。
しかしこのままでも埒があかない。俺は意を決して口を開き、言葉を発した。
「なあ、お前らさあ」
少し間があく。なんて聞けばいいんだろう。とりあえず……
「お前らって、どういう関係なんだ?」

「どういうって……」
「まあ、幼馴染みの腐れ縁ってとこかな」
水原は無難な答えを返した。何度もこんなふうに答えているのだろうか。でも……
「本当にそれだけなのか?」
我ながら人の悪い質問だ。これから切り出す話を思うと。
「それだけって……他に何かあるっていうのか?」
二人はうろたえたような表情だ。
もういい。これ以上引っ張ってもしょうがない。ここに呼び出した以上、この話をするしかないんだ。
「俺さ、見ちゃったんだよ。お前らが……その……してるとこ」
658LOVERS:03/06/15 12:33 ID:Z5/biMhz
「な、なんだよ、してるって」
「とぼけんなよ! なら具体的に言ってやろうか! お前らが昨日の放課後の教室でふたりきりでしてたこと」
強い口調になってしまった。たぶん二人を見る表情もきつい。
何やってんだ、俺は。そんなつもりじゃなかったのに。
「……悪い、みちゃったんだよ。お前らの……」
罰がわるくなって、二人から目をそらし、小さい声になる。
俺があのとき二人の行為に見入ってしまったことは言わずにおいた。やっぱりこれは卑怯なことなのかな。
滝野も水原も、何も言えずに立ち尽くしていた。
今二人はどんなことを考えているんだろう? やっぱり俺の目的が何か、だろうか?
脅し? 強請り? そのためにどんな要求を? といったところだろうか。
俺はこの二人にどう思われているだろう?
だが、そんなことは俺には関係なかった。俺はその「目的」を口にした。
659LOVERS:03/06/15 12:34 ID:Z5/biMhz
「滝野、水原、お前らはさ、互いのことを好きなんだよな?」
二人を見据えながた問う。やっぱり二人は何も反応できない。
さっきから俺が一方的にまくしたてているだけだ。でも、いや、だからこそ俺は先を続けた。
「お前らは身近にいる相手を衝動的に求めてしまった、なんてことじゃなくて、
愛し合っているんだよな? 互いのことが一番大事なんだよな?
……頼む、偽りのない気持ちで答えて欲しい」
これが俺の「要求」。どれくらいの時がたったのかわからなかったが、
滝野は俺をしっかりと見返して言った。
「うん、私はよみのことが好き。世界で一番ね」
その言葉のあと、水原も続いた。
「……ああ、私もともを愛している」
「うん、そうだよね、よみ!」
「こ、こら、抱きつくな!」
……こらこら、ノロケろとは言ってないぞ。ま、いっか。二人を見ていて顔がほころんできた。
「そうか、ならよかった」
二人が真剣な顔に戻って俺を見る。対して俺は笑顔のまま言った。
「いや、俺が呼び出した理由はそれだけだ。答えが聞けてよかったよ。
このことは誰にも言わないから安心しろよ。何に誓ってもいい」
660LOVERS:03/06/15 12:35 ID:Z5/biMhz
結局このことに関しては口約束しかできなかった。
俺に秘密を守らせる枷は二人の行為を見てしまったという事実。
「わざわざ呼び出して悪かったな。答えてくれてありがとう」
俺は一足早くここを去ることにした。
「二人とも仲良くな。……それと……場所は選べよ」
俺は二人に背を向けていたので二人がどんなリアクションをしたかはわからない。
去った後、屋上から遠ざからないうちに、二人の声が聞こえてきた。
「よみが素直に愛してるって言ってくれたの初めてだよね!」
「あ、あれは言えって強要されたようなものだから……」
「あーあ、照れちゃって、かわいいなあ、もう!」
やっぱノロケてる。……これでいいんだ。

俺は二人の秘密を知ってしまったが、結局俺は自分の秘密を二人に教えないままだった。
俺の秘密、それは俺が滝野と水原、二人とも好きだということ。
全く違うタイプの二人の女の子を同時に好きになってしまったという事実。
「好き」「愛してる」……どうして俺はこの言葉を目の前の女性のどちらかに向けられなかったのだろう。
そうすればこんな失恋は避けられたかもしれないのに。
……たぶん、これは「罰」。二人の女の子を同時に好きになり、どちらかに決められなかった「罪」に対する「罰」。
でも、不思議と悲しい気持ちにはならなかった。
きっとそれは、好きになった二人ともが幸せになれる結末だったから。
二人にはこれから苦難の道があるかもしれない。そのときはきっと力になってやろう。
それが俺の「贖罪」だから。
二人とも幸せになってくれよ。それが俺の偽りのない気持ちだから。

(おしまい)
661あとがき:03/06/15 12:52 ID:Z5/biMhz
誰かが二人の行為を見てしまうという話は以前発表したSS
「抱きしめたいから愛しい人」を書く前に思いついていました。

この主人公の男のモデルは俺(作者)自身です。
いや、俺がこんな体験をしたという意味ではなく
よみともがそういう関係になるSSを読んだ感想というか
よみともスレのSSを読んで素直に感動したので、
その気持ちをSSにしたというわけです。

よみやともだけでなくあずキャラはみんな好きですよ。

エロじゃなくてすいません。
関連ネタは同じSSにするべきだと思い、こちらにUPしました。
662名無しさん@ピンキー:03/06/15 12:54 ID:Z5/biMhz
>同じSSにするべきだと思い

「同じスレにするべきだと思い」の間違いです。
663名無しさん@ピンキー:03/06/17 00:33 ID:nHFQ3bAM
保守!
たまにはこんなんもいいね。
664amns ◆FqzSak5tNk :03/06/17 04:13 ID:CKnd46Dx
これ面白いテーマですよね。キャラ単独萌えとカップル萌えを両立させてる我々の自画像というか。
実際なぜ俺は榊さんを神楽とくっつけてむしろハァハァしているのだろう……
これが801的な欲望のあり方なのかと思い知っていたり。
ただまあ、同じ作中の人物、しかも同性キャラであるからこそ
「寝取られ感」を抱かずにすむという点はあるのかなと。
……そんな俺は、自分ではさんざん榊さんに神楽とエロさせておきながら、
オリキャラの少年と榊さんの純愛を描いた「ばるばろ」氏による名作の
エッチシーンはつい先日まで怖くて読めなかったヘタレ
665名無しさん@ピンキー:03/06/17 09:00 ID:+oPzTy/n
ステルヴィアのコウタ事件で言われてるように、ヒロインと恋愛関係になるには因縁や過程が必要だと思う。
いや、その関係を視聴者が受け入れるにはそれなりの理由付けが要るという方がいいのかな?
つまり原作やアニメであずキャラと親しく絡む男性キャラがキムリン位しかいなかったことが原因となり、二次創作をするとき男キャラが非常に出しにくい状態になっていると思う。
男抜きで話が始まって終わってるから、どうしても百合な話になってしまうし男が出ても違和感がある。
あと一人でも男が居たらまた違ったあずまんがになっていたんじゃないかな?
逆に男を出さなかったから成功したのかもしれないけど、難しいことはわかりません。
個人的に思うのは男性キャラがもう少し出てきたら妄想の幅が膨らんだだろうということです。
ノーマルな異性関係があってこそ百合とかの倒錯した関係が引き立つんじゃないかと…
長文スマソ
666名無しさん@ピンキー:03/06/17 15:37 ID:jMMwVTou
>ステルヴィアのコウタ事件

って何でつか?
667名無しさん@ピンキー:03/06/17 15:53 ID:G4ixSKn0
え!なに?予告の1カットだけで事件にまでなってるん?
明日(明後日)一体どうなるんだ
668あぼーん:あぼーん
あぼーん
669名無しさん@ピンキー:03/06/17 22:05 ID:dhznIZVP
>>665
俺的には原作中の大阪のセリフ「みんな彼氏おらんのー?」が
自然だろうが不自然だろうが恋愛ネタはやりません、みたいな宣言に思えたけどなぁ。

>>667
>>明日(明後日)一体どうなるんだ
キスシーン→夜景映しフェードアウト→場面転換・朝を告げる早起き鳥→1つのシーツにくるまって目を覚ますしーぽんとコ(ry
670661:03/06/17 22:49 ID:Dbb7FIzS
こんなSSを書いといて言うのもなんですが、あずまんがに恋愛の要素があったら
ここまで優れたマンガにはならなかったと思います。
むしろ男がいないからこそいろんな妄想が出てくるんじゃないかと。
もちろん高校生ですから初恋や失恋の経験があってもおかしくないのですが、
そのへんはあくまで妄想の範疇ということで。

>ヒロインと恋愛関係になるには因縁や過程が必要だと思う。
これには賛同します。こういった意味で「ちよちゃんとぼく」は名作ですね。

>同じ作中の人物、しかも同性キャラであるからこそ
>「寝取られ感」を抱かずにすむという点はあるのかなと。
確かに。しかし、2chを見るまではレズなんて(かおりん以外は)
ちっとも考えませんでしたが。

よみともスレでも言ったことなんですが、考えていたSSのテーマが
amnsさんの「March of Days」とおもいっきりかぶっちゃったんですよね。
それで>>665みたいな話もでてきたので今どうしようか模索中。

>これが801的な欲望のあり方なのかと思い知っていたり。
ところで801ってなんですか?
671665:03/06/17 23:42 ID:+oPzTy/n
すみません説明不足でした。
先週放送の宇宙のステルヴィアというアニメで主人公(女の子)とクラスメイトの男が急接近したんです。
そして次回予告で二人のキスシーンがワンカットだけ流れたんです。

いままでずっと一介のサブキャラだと思われていた奴が一気に恋人に昇格(といっても実際はどうなのかわからないんですが)したことにファンが激怒。
一晩で「コータ逝ってよし」という趣旨のレスだけで2、3スレ消費されたとか…

なぜこんなに反感を買う事になったのかを分析したサイトによると
”仲良くなるプロセスが語られてないこと”
が原因という結論でした。

空から女の子が降ってきても妹が12人出来ても容認できる人達でも、理由付けがないと納得しない。
逆にいったら設定さえあればどんなに無茶な関係でも受け入れる人達にとって、ステルヴィアの早い展開は「ヒロインが奪われた」と感じられたようです。

これを例に挙げて言いたかったことは
「男とか恋愛要素をまったく持たないあずまんがで恋愛モノをする場合、書く方も読む方も非常にエネルギーを使う」
ということです。2ch風に言えば「あずまんがで恋愛をするのは(略)難しい」。
あずまんがに男を出すとするとゼロから作らなくてはならないので書き手はもちろん、女しか居ないという固定観念から逃れなくてはならない訳ですから読み手も大変ですよね?
自分もともよみ以外はちょっと苦手ですし。

SSスレに向かない下手な文章で申し訳ないです。少しでも伝わればと思います。
ちなみに801とはやおいと読みます。男同士の恋愛話のことです。

672661:03/06/18 00:09 ID:ewIDvxeb
>>671
大変なことがあったようですね。まあ、それを引き合いに出した理由はわかりました。
ここの会話を考慮に入れながらもSSに挑戦してみたいと思います。

>ちなみに801とはやおいと読みます
なるほど、やおいのことだったのですか。
よみともスレやここを読んだおかげ(?)で百合に対する嫌悪感は大分なくなりましたが、
やおいはどうやっても受け入れられません。
やおい小説はどこの本屋にも置いてありますが、俺には理解できません。
女性は百合をどう思っているんでしょうか?
……思いっきり話がずれました。スイマセン。
673名無しさん@ピンキー:03/06/18 00:18 ID:TRNWzrKa
>>671
 うーん。自分としては無理に男キャラを出す必要はないように思えます。
 女の子同士のえっちにすれば、別に書くのは難しいことではないし。
 もともとあずまんがは、キャラが個性的で、かつ(個人的には)とても
魅力がある思うので、原作に恋愛描写が全くなくても、想像力を拡げることに
よって、自然な感じのSSを書くことができるのではないでしょうか。
674名無しさん@ピンキー:03/06/18 00:42 ID:dxqFc3Ve
他スレだが、智が大山(ひょろメガメ)に告白→振られる→髪を切るって展開のSSがあって
それは以外と折れの心にすんなり収まった記憶が。
振られず、付き合い始める智&大山のストーリーも読んでみたいなと思った。
いつか自分で書きたいぐらいだ。

智がすでに死んでいて、生前の彼氏(オリキャラ)がお話の鍵を握るSSもあった。
これも、折れには受け入れられた。
二人が事件に巻き込まれずに、幸せに暮らしていたらどうなったか、脳内で練ってみりし
た。

魅力的な少女が、誰かに恋をする。その過程や結果は萌えシーンを必然的に生む。
まぁ、『寝取られ感』の大小は、その女性キャラへの思い入れの量と方向性形にもよると思
うが、相手が男でも上手に演出できれば、自然な、そして、萌えれるSSが書けるのでは?
675名無しさん@ピンキー:03/06/19 12:53 ID:Xbj6Xo/J
ひさしぶりに名作「ちよちゃんとぼく」のタイトルを聞いたら読み返してしまった。



…続編(アメリカ編)読んでみたいと思うのは私だけ?
676名無しさん@ピンキー:03/06/19 22:49 ID:x8hhtqX/
>>675
私もです。
しかし、それ以上に>>391の続きが読みたいよぅ(ノД`)
677名無しさん@ピンキー:03/06/19 22:57 ID:taAndVTo
俺は>>291の続きがよみてー!
678名無しさん@ピンキー:03/06/19 23:54 ID:i3pGmoUR
それでは近いうちに…
679あぼーん:あぼーん
あぼーん
680あぼーん:あぼーん
あぼーん
681名無しさん@ピンキー:03/06/20 00:11 ID:LlU98F15
>>123の続きとか
>>171の続きも読みたい。
他にも未完の作品はありますね。
頼むから続き書いて下さい。マジで。

昔の榊さんスレで大阪×榊の話があったけど、
これも途中で終わっちゃってるんだよな。
こちらでやってくれないかな?
682名無しさん@ピンキー:03/06/20 01:42 ID:JxdakDJN
>>681
大阪×榊さんって紅茶菜月氏の?
大阪が猫になって榊さんを誘惑してってやつ。
あれならあそこでちゃんと終わってるよ

……貼ろうかとも思ったけどまだdat落ち中かい!
683紅茶菜月 ◆5xcwYYpqtk :03/06/20 05:49 ID:91uc3LFc
>>681-682
 確か、最終話をUPして1〜2日ほどでdat落ちしています。
もし、(このスレの住民の方々の同意が得られれば、)
原本を転載することもできますが……

追記
 転載する場合、最終話のみがよろしいですか、それとも全話必要ですか?
684名無しさん@ピンキー:03/06/20 07:29 ID:/lDuWMcL
>>683
この際だから紅茶菜月氏が自作SS保存サイトを作って
いつでも読めるようにしたらどうかな
ディレクターズカットとして手直しすることもできるし
685名無しさん@ピンキー:03/06/20 08:35 ID:3Tm51p9v
保管サイトの更新がとまってるのがわるいんだ
686名無しさん@ピンキー:03/06/20 08:45 ID:CyBZMyw9
>>678は、>>675-676に対してのコメント?
687あぼーん:あぼーん
あぼーん
688あぼーん:あぼーん
あぼーん
689681:03/06/20 21:54 ID:LlU98F15
>>682
そうか、dat落ちか。「榊さんの日記」のアニメ20話分が
見れないのも同じ理由か。

すいません、2ch初心者なものでそのへんのこと
全然わからないのです。
690名無しさん@ピンキー:03/06/21 03:09 ID:25kzUSHa
あ、おれのいるべき場所はここだったのかもな。
エロっぽいのばっか書いてスマン>某板の某スレ
691名無しさん@ピンキー:03/06/21 10:07 ID:8QXEUWBg
>>689
よっしゃ、そのスレかちゅに残ってたから
全文コピペして↓のアプロダに上げたですよ(No.47・LZHで圧縮)
http://www.moebbs.com/
ちなみに大阪×榊の話は823から。
しかし改めて見直すとスレの前半は荒らしばっか……

ちょっとスレ違いな行為かもしれないな。スマン
692689:03/06/21 15:08 ID:0TPxa4y8
>>691
わざわざありがとうございます。
おかげさまで全部読むことができました。

いやあ、大阪も榊もかわいいですね。
693名無しさん@ピンキー:03/06/21 18:36 ID:nLOLyUo+
      ,. -───-: 、
      /::::::::::::::::::::::::::::::::\  ヽ
    / '':::::::::::::::::::::::::::::::''''' ヽ つ  
    !::::::::::ィ::ハ:::;::::::::::::::::::::::::::! わ
   i::|:::i::/l/  i;::ト、:、:::i:::::::::::::::i ぁぁ
   |::i/レ'-i''  'ヽi-ヾ,ヽ!:::::::::::::l あぁ
   |::ハ 、_(o)_,:  _(o)_, :::i::::::::::::::lああ
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694名無しさん@ピンキー:03/06/22 13:38 ID:QVUJmUNu
そういえば紅茶菜月氏は大阪×神楽は書かないのだろうか?
書けば紅茶菜月氏の大阪は全員制覇したことになるのだが。
695名無しさん@ピンキー:03/06/22 13:56 ID:gl8Bved7
いやな制覇だな……
696名無しさん@ピンキー:03/06/22 21:05 ID:mIY3UT1C
>>694

なんか、ギャルゲーみたいやな。
制覇後、オールコンプリートのご褒美に誰か記念CGをアプすれ!
697名無しさん@ピンキー:03/06/23 22:50 ID:Es6QRLUn
エロゲーなら全員制覇のあとに隠しキャラとして
かおりんとか千尋とか先生とかが出てくるのでは?
698JMA:03/06/23 23:11 ID:hwhxkj+2
 >697
 まさかちよちゃんも制覇の対象か?
699名無しさん@ピンキー:03/06/23 23:31 ID:Es6QRLUn
>>698
まさかって、紅茶菜月さんは大阪×ちよを書いてるじゃないですか。
タイトルは「少女遊戯」、このスレの382からです。
700あぼーん:あぼーん
あぼーん
701名無しさん@ピンキー:03/06/24 00:48 ID:VrAtiq+0
>>686
無論です。近いうちに再開します。
じつは作りかけのSSはどれもキッチリ完結させておきたいとは思ってるッス。
ただ、今年からちと忙しくなってて書く暇が…

それにしても紅茶菜月さんの大阪ものはイケる。
こなると確かに神楽編も読みたくなりますネ!
個人的に一番好きなのはちよ編です
702名無しさん@ピンキー:03/06/24 00:50 ID:VrAtiq+0
ぎゃー。
しまった…うっかりageたままでした。スマソ
703あぼーん:あぼーん
あぼーん
704名無しさん@ピンキー:03/06/24 04:03 ID:40V4C4Xe
>>701
希望という名の光が見えてきました。
705名無しさん@ピンキー:03/06/25 00:31 ID:wzjMBqQm
そういえば前に、神楽×大阪に萌えてた女子高生がいたよな。
まだ萌えてるのかな。
706名無しさん@ピンキー:03/06/27 00:43 ID:bcT2+xQZ
保管サイトが文字化けで見られない…
なぜ?携帯だからか?
707名無しさん@ピンキー:03/06/27 19:21 ID:2HI3qOIh
大阪の野望の続編はないのだろうか?

『性教育』という名目で5人がちよちゃんを……
いくらなんでもヤバすぎるか、それは。
708名無しさん@ピンキー:03/06/27 20:12 ID:1FS8xtIb
>>707
キムリンがちよすけに性教育する同人誌なら読んだことあるけどなぁ
709名無しさん@ピンキー:03/06/27 21:12 ID:k8r9vaQs
>>706
ドコモ? つーか携帯であそこ読めんの?
710amns ◆FqzSak5tNk :03/06/28 01:01 ID:AlgVhPTM
漫画サロンの神楽スレでちょっと妄想とかいろんなものを膨らませたり。

 珍しくお菓子を作ると言い出す神楽。榊が材料を買って戻ると裸エプロンで待機中。
「男はこういうの好きらしいけど、どうかな?」
「……何か、ちょっとアブノーマル過ぎないかな……」
 そんなことを言ってはみたものの、普段の神楽の勝ち気さとはかけ離れた
家庭的で可愛らしい姿が新鮮で、締まった白いヒップや、横からはみ出しそうな乳房を、
本を読みながらもチラチラと見てしまう榊。
 突然、フルーツを切っていた神楽の小さな悲鳴。「いたっ」
慌てて駆けつける榊。「だ、大丈夫か? 救急箱を持ってこようか!?」
「へへ……嘘だよ」と神楽は笑い、何ともない指を見せる。
「でもほら、ここでおまえが舐めて手当してくれるのがセオリーじゃん」
「また、妙なことを……」少し呆れた顔を見せながらも、
「ダメ?」と上目使いでねだる神楽には抗しきれず、
「……こうか?」と、形の良い唇にその指を含み、口内でゆっくりと舌を這わせる。
 神楽はかすかに淫らな微笑みを浮かべ、
「……でも、本気で心配してくれて嬉しかった。やっぱり優しいな。好きだよ……」
囁きながら指を動かして、榊の歯の裏に触れ、すりすりとなぞってやる。
 次第に荒くなる榊の呼吸。やがて、淫らにすすり上げるような息遣いさえ漏らす。
711amns ◆FqzSak5tNk :03/06/28 01:02 ID:AlgVhPTM
口を離したときにはすっかりその気の榊、神楽の両肩を掴んで調理台へ身体を押し付け、
「だました罰だ……。他のところも舐めさせなさい」
言いながら肩ひもを外すと、エプロンははらりと落ちて腰の所で垂れ下がり、
大きな乳房が転がり出す。
「味付けした方がいいよね……」誘う目つきで、
神楽はボウルに泡立ててあったホイップクリームを指に絡め、乳房の先へ乗せてみせる。
 貪欲にそこを咥え込む榊。クリームを舌で舐め取りながら、
柔らかな肉に立てる歯でたっぷりと食感をも楽しんで。
 やがて顔を上げた榊の顔をうっとりと見つめる神楽、
「クリーム、付いてるよ……」と榊の口元を舌で掃除。
そこからキスして二人で舌を絡め合うこと数十秒。
それが済むと、神楽は榊の首に腕を回してすがりつき、上気しきった顔で媚びる。
「お……美味しかった……?」
「ふふ、前菜でこれだけ美味しいなら……」
榊は言いながら、未だ隠されている神楽の脚の間を、エプロンの薄い生地ごしに撫でさする。
「メインディッシュの方は、どんなに美味しいかな……」
その手をとがめるようにぎゅっと握る神楽、「そっちは、ちゃんとテーブルでね……」
「ああ、冷めないうちに」
 そして榊は颯爽と神楽を抱きかかえると、いつもの大きなテーブルへ優しく盛り付け、
一時間近くもかけてじっくり食べ尽くしてしまったとの話。

さて、こんな甘々エピソードをシリーズの正史扱いしていいもんかどうかと。
712名無しさん@ピンキー:03/06/28 01:03 ID:y1KALN8G
>>709
auの旧型機種です。ちょっと前までは読めた。
713名無しさん@ピンキー:03/06/28 02:10 ID:1TZqD8Q4
>>712
たぶん文字コードが変わってたせいだと思う。iモードでも読めなかった。
714名無しさん@ピンキー:03/06/28 02:27 ID:sDyOwStk
>>710-711
え、amnsさん自身が書くとは……
まあ、正史扱いするかどうかは本人が決めることですから。
715名無しさん@ピンキー:03/06/28 03:03 ID:hHYpMTwT
>>710-711
やたらといやらしくて良い
その調子でもっとやって欲しい!
716テディ・ベアその後の物語 6:03/06/29 20:33 ID:LeSkEvlI
その後もしばらく大阪に滝野に揉みくちゃにされながら、気がつくと既に10時を回っていた。
おれは息も絶え絶えになって、全裸の滝野と大阪に挟まれるかたちで横たわっている。
「…うぅ」
おれは思わず呻いた。
大阪の様々な玩具でむりやり開発されたアナルは痛むばかりでなく、
先ほどまで絶え間なく与えられていた快感の余韻なのか時折ジワリと熱くなるのだ。
…それはただ痛むより始末が悪かった。

だが、勃起する気配は全くみられない。
とっくに限界を超えて射精させられたからだ。
今日も何回イかされたのか分からない。たしか11から12回ぐらいまでは数えていたはずなのに…

…さわっ……

「あ…」
大阪が背後から抱きついてきた。優しく乳頭をつままれ、おれは小さく悲鳴を上げた。
チロチロとうなじに這う大阪の小さな舌。
そんな夢見心地のおれを見ながら、滝野の顔がゆっくり近づいてくる…
そして、もう何度目のキズになるのかまたもや柔らかく濡れた唇が触れた。

「いい?…もう絶対、逃げちゃダメだからなっ」
熱い吐息とともに囁く滝野の声に、おれは幸せなのか不幸せなのか分からなくなっていた。
717テディ・ベアその後の物語 6:03/06/29 20:34 ID:LeSkEvlI
ふたりが帰った後もしばらくおれは真っ暗な畳の上でひとり呆然としていたが、
やがて重い体を起こしヨロヨロと立ち上がる。
社を出てセローに跨った。
「…痛ッ」
シートに座ると、重さで菊座に少しだけ痛みが走る。

……シュルル……ドゥン!!…ドッドッドッド……

キーを回しエンジンを始動させると、さらにその刺激が下半身に伝わってきた。
「あぁ…」
だが、それは痛みばかりではない。
単気筒の鼓動は先ほど嫌という程味わったバイブの振動にも似ていて、
からだがそれを思い出すのか妙な興奮すら覚えている。

(…おそらく)
自分はもう彼女達からは決して逃げられないだろう。
その先にある彼女らの復讐が恐ろしいというばかりでなく、
ツラかろうが苦しかろうがあんな暴力的な快楽で一旦飼いならされてしまったこの体が、
果たしてその刺激なしでこれから生きていくことができようか?
無理に決まっている。

あの女どものレイプに心から恐怖する反面…この忌々しい肉体がそれを拒むことを許してはくれないに違いない。
そんな奇妙な確信があった。
718テディ・ベアその後の物語 6:03/06/29 20:35 ID:LeSkEvlI


…ゥゥウウウウウン…、ドッドッドッド…

信号待ちでセローを停める。
「…ふぅ」
疲れている時のバイクは、正直言ってつらい。
それに、もう眠くて仕方がなかった。

ゴーグルを上げシパシパする目をこすりながら、
(いっそ、このまま)
事故を起こして死んでしまえば、一体どんなにか楽かもしれない…。
そんな普段なら思いつきもしない考えが頭をよぎった時だった。

後ろのクルマがプッ、プとクラクションを小さく鳴らしたのだ。
おれはてっきりもう青になったのか、と焦って前方の信号の方を向く。
…だが、依然それは赤のままだった。
にも関わらず後ろの車はさらに2度3度クラクションを鳴らしてくる。

(…なんだ、このやろう)
おれは睨み付けるつもりで振り向いた。
しかし、そのクルマが見覚えのある青いヴィッツなのを見て、
おれは瞬時に凍りつくのだった。

                          続く
719名無しさん@ピンキー:03/06/29 23:16 ID:re1hfjPn
にゃもキタ━━━(゚∀゚)━( ゚∀)━(  ゚)━(  )━(゚  )━(∀゚ )━(゚∀゚)━━━!!!!!
720名無しさん@ピンキー:03/06/30 04:52 ID:02g72614
真打ちが…… ((( ;゚Д゚)))ガクガクブルブル
721名無しさん@ピンキー:03/06/30 17:39 ID:J44b56bN
えろえろ発動……((((((;゚Д゚))))))ガクガクブルブルガクブルガクブル
722テディ・ベアその後の物語 7:03/06/30 23:46 ID:ifTAR8/3
「う、わぁあああああっ!」

夜中の往来でおれはとてつもない大声で悲鳴を上げながら、
前に向き直り未だ赤信号の交差点に突っ込んだ!
無我夢中のことだったので、今にして思えばかなり危険な行為だったが、
それでもそうせずにはいられない程おれの恐怖は大きかった。

幸い他にクルマはなく、おれは無事赤信号を突破する。
だが、そんな事をいちいち確認する余裕もなく、
おれはとにかくアクセルを全開にしてその場を逃れようとした。
そう、あれは間違いなく黒沢みなも先生のクルマだっ!

…先に述べたとおり、バイクは校則で禁止されている。
(逃げなきゃ!)
頭に浮かぶのはそんな突発的な思考だけだった。冷静さもなにも無かった。
向こうは自分に気づいてクラクションを鳴らしたのだから、
ここで逃げ切ったところでどうなるものではない。既に見つかってしまったのだ。
…だが、いましがた酷い目にあってきたおれは正常な判断など出来るはずもなかった。
そもそもおれがこれだけボロボロにされるおおもとの原因は彼女にあるのだ。
その時のおれにとって、いま捕まることは正しく死の淵に立たされる思いだった。
723テディ・ベアその後の物語 7:03/06/30 23:47 ID:ifTAR8/3

ォオオオオオオオオン…!

むろん250cc足らずのバイクのスピードなどたかが知れているのだが、
スパトラの咆哮を響かせながら、セローのエンジンも必死になってパワーを搾り出してくれる。

教師のクルマが信号無視してまで追いかけてくるとは思えないが、
その時のおれは何度も何度もバックミラーで後ろを確認しながら爆走する。
やがて国道から脇道に入り自分の住む街の中に逃げ込んだ後も、
おれは不安のあまりふと後ろを振り向いてみたり、
急にスピードを上げたりと不穏なライディングを続けていた。

「!」
…そんな運転をしていたから、目の前の横断歩道を渡る人影に気づくのに遅れてしまったのだ。
「わゎっ…!?」

おれは驚いて、瞬時にハンドルを右に切りつつ、前後のブレーキを全力でかける!
前後輪ともロックし、そのままおれを乗せたセローの車体は横向きに数メートルスライドしていく…
(駄目か…?…ぶつかる……っ)
それは時間にしてただの数秒だけだったが、その間おれは体中の毛穴から冷たい汗が吹き出るのを感じていた。
724テディ・ベアその後の物語 7:03/06/30 23:48 ID:ifTAR8/3

ザザザザザ………ッ!ずしゃっ!
「…ッ!」

どうにか、危機一髪のところでセローの横滑りが停まった。
(…た、助かった……)

おれはすぐにゴーグルを取りヘルメットを脱ぎながら、
「すみませんっ!大丈夫でしたか!?」
と、驚いて尻餅をついたその人影に歩み寄った。

「あっ…」
その人を見て、おれは言葉を失うほかはなかった。

数秒の沈黙の後、
「かっ、…神楽さん……」
おれは震える声でその女の名を呼んだ。

「おおい、大丈夫かーっ!?ぶつかったのかぁ?」
近くの歩行者が何人か集まってくる。
おれも神楽さんもしばらく呆としていたのだが、
彼女はその声にハッとしたように顔をあげ、
「大丈夫ですっ!ぶつかってません」
と言って立ち上がった。
725テディ・ベアその後の物語 7:03/06/30 23:49 ID:ifTAR8/3
「あ…神楽さん、手…」
転んだ時に擦りむいたのか、神楽さんの左手に小さく血が滲んでいた。
「ん…大丈夫だよ、○○。飛び出してごめんな」
顔を上げて神楽さんはそう言って小さく笑った。
「ちょっと考え事してたからさ」

「いや…」
こちらもスピードが出ていたうえに、怪我をしたのは神楽さんの方だったのだ。
だが、彼女はそれを責めることもせず本当に済まなさそうな眼差しでおれの顔を見上げていた。

「まず、手当てしないと」
「え…いや、いいよ。このくらい」
神楽さんはそう言うが、そのまま帰してしまうのではいささか情が薄い。
恨み浅からぬ相手ではあるが、一応は女の子には違いない。
「すぐそこ、おれんちだから」
「…知ってる」

(あ、そうか)
そういえば、ついこないだ彼女らに自宅を襲撃されたばかりだったんだ…
当然、おれの家を知っているには違いない。
「駄目だよ。傷はすぐキレイにしないと…。とにかく行こう。歩けるかい?」
「あ、ああ…平気」
おれは「よし」と言って、倒れたセローの車体を引き起こした。

                          続く
726名無しさん@ピンキー:03/07/01 00:27 ID:lzNLz3/P
な、なんか続きがすげー楽しみな展開だ。
727名無しさん@ピンキー:03/07/01 00:28 ID:ZKLIEBFM
神楽キター!
えっと自分も投稿させていただきます。

『報復と、教育と』

(なんで、なんでこんなことになっちゃったんだよう……)
 智は、クラスメート2人に体を弄ばれていた。それも、相手は男子ではなく、
女子だった。しかも、クラスの女子の中でも仲のいい部類に入る女子に。智は、
ほんの数時間前に始まった出来事を思い出しながら、今の自分の状況を呪っていた。

「ほほーう、そんなにでかい胸ぶら下げといて、分からないとはよく言うよー!」
 智はいつものように、神楽の胸の大きさをからかっていた。それに別段悪意や、
敵意が含まれているわけではなかった。ただ、若干の妬みと、楽しければ
いいじゃんという智の人生観、それが全てだった。
「そ、そんなことは関係ねー!!」
 いつものように顔を赤らめて怒鳴り返す神楽。そこにさらにたたみかける。
「んもう、かまととぶっちゃって。実はすでにその胸を有効活用してるんじゃ
ないのかねー?」
「だ、誰がそんなことを!! 知らねーよ! そんなの知らねー!!」
さらに神楽は必死になる。ここからがおもしろいところだが、ちょっと
ひと休みして。
728名無しさん@ピンキー:03/07/01 00:29 ID:g4ntegZ7
おお、純愛に移行するのか
それともそんな甘い期待はやはり裏切られて陵辱されるのか
どっちにしても先の展開にドキドキするぞ
729名無しさん@ピンキー:03/07/01 00:30 ID:ZKLIEBFM
「榊ちゃーん。ひょっとして分かっちゃったりする?」
 神楽と一緒に帰る約束をしていたため、ちょうど教室に戻って来た榊に話を
振ったとたん、榊は顔を真っ赤にしてしまった。蚊の泣くような声で、
「し、知らない……」
とだけ答えた。
「あっはっはっ! えろえろ巨乳娘が二人して知らないだってー!! 
ほんとよく言うよー!
 んー? 巨乳と言うよりもはや牛乳だね! ところで神楽君……」
そう言って智が神楽に目を向けると、神楽は泣いていた。
「あ、あれえ……」
 智はそのときやっと気がついた。自分達しかいないと思っていた教室に、
いつの間にかクラスの男子が何人か教室に入ってきている。しかもしっかり
聞き耳を立てている。聞き耳を立てなくともあの声の大きさなら聞こえるが。
普段なら、こんなときは暦やちよがどなったり殴ったり泣いたりして智を
止めるのだが、あいにくと二人ともいなかった。
730報復と、教育と:03/07/01 00:32 ID:ZKLIEBFM
「…………………」
 男子達は黙ってこそいるが、明らかに話の対象となっている神楽と榊の胸に
注目していた。彼等が別段性的に卑劣と言うわけではない。この年齢の男子で
あれば、性的な話が、色気にやや欠けるとは言え女子の口から出て、しかもその
対象になっている女子がそこにいるのだから、目を向けてしまったり、想像して
しまうのはある程度避けられないことだった。露骨に視線を向けようとはせず、
ごまかそうと努力したり、時々目線をそらしている彼等は、まだ紳士的であると
さえ言えた。しかし、それと神楽がその視線に耐えられるのかということは別問題だった。
 この雰囲気がまずいことに気付いた智は、冗談にしてごまかしてしまおうと考えた。
「じょ、冗談だよ。冗談。なに本気にしてるのよ、もー。ほらほら、男の子たちも
早く帰った帰った!」
男子のことに触れたのはまずかった。神楽がよけいに男子の存在を意識して
しまう結果となってしまった。
731?n???AE?A?3?c?AE:03/07/01 00:33 ID:ZKLIEBFM
「ひっ、ぐすっ……えっ、えーん……」
 神楽は声をあげて泣き出してしまった。そしてそのままその場に崩れ落ちる。
神楽の泣き声を聞いて、我に返った男子たちが慌てて退散した。教室には
3人だけが残された。
「あ、あの……神楽……」
うろたえた智が神楽に声をかけようとした。が。
「行こう」
榊が泣き続ける神楽の手を引き、支え起こし、智を無視して二人で教室の出口に
向かう。
「じょ、冗談だってばぁ……」
 戸口の二人にそう言った智を、榊は無言でにらみ付けた。そして、前に
向き直るとそのまま振り向かずに教室から出ていった。
732?n???AE?A?3?c?AE:03/07/01 00:34 ID:ZKLIEBFM
「なんだよぉ……本気にしなくてもいいのに」
 残された智は、ぶつくさ言いながら教室を後にした。廊下を下駄箱に向かって進む。
「ま、いっか。明日謝っとけば、神楽はバカだし、榊ちゃんは優しいから
許してくれるよね」
 そう言って智が廊下の角を曲がった時、目の前に榊がいた。いた、と言うより、
そびえ立っているように智には思えた。榊は氷のような目で智をにらんでいる。
「わっ! ……なに? さっきのことだったら」
智に皆まで言わせず榊が智の腕をつかむ。慌てて逃げようとして逆の方向を向いた
智の先に、怒りを全身にたぎらせた神楽がいた。
「ちょっ……あ」
智の言葉は最後まででなかった。神楽が、智のみぞおちに拳を叩き込んだのだ。
苦しさとショックで立てなくなる智。だが、榊に羽交い締めの格好で支えられ
再び立たされる。その智のみぞおちに、神楽の第二撃がふたたび加えられる。
智は、意識を失った。
733?n???AE?A?3?c?AE:03/07/01 00:35 ID:ZKLIEBFM
「うーん」
 智は目を覚ました。そこは無人の保健室のベッドの上だった。部屋の中は
薄暗かった。とりあえずベッドから起き上がろうとしたが、なぜか動けない。
縛り付けられている。しかも上半身の服が無くなっていることに気がついた。
びっくりして、助けを呼ぼうと思ったが、叫び声があがらない。口にはタオルが
噛まされていて、んーんーといった声しかあげられなかった。
「榊、やっと起きたぞこいつ」
 怒気を含んだ声がした。神楽の声だった。
「……ああ」
榊の声がした。やや普段よりくらいものを感じさせた。
「んー!! んー!!」
声にならない抗議の声を智は上げた。その瞬間、神楽が智のほほをバシッ、と張る。
734?n???AE?A?3?c?AE:03/07/01 00:36 ID:ZKLIEBFM
「……お前はいつもそうだ。いつも私や榊に恥ずかしい思いをさせておいて、
自分は悪くないみたいな顔をしてやがる」
 内に秘める怒りを押さえ込むような声で神楽がそう言った。智は、ほほを
張られたことで痛いよりも一瞬呆然としてしまう。それでも、ちがうちがう、
と言うように首をふるふると横に動かした。
「反省がねぇなこいつ……」
神楽が拳を振り上げた。殴られると思い、全身で怯えの表情を見せ、縮こまる智。
それを見た神楽がふっ、と鼻で笑った。
「そんなことはしねえよ……」
そう言って神楽は拳を引っ込める。智は一瞬安堵した。が、それは本当に一時の
安堵でしかなかった。
「……神楽、やっぱりきみの言う通りだった。動物と同じだ。言っても
分からないのであれば、他の方法で分からせてあげるしかない……」
 榊がそう言うと、智の鞄の中からごそごそと何かを取り出した。
「幸い、ここに資料があるんだ……」
735報復と、教育と:03/07/01 00:37 ID:ZKLIEBFM
それは、今日智が二人をからかうネタを見つけた、成人向け図書だった。
偶然手に入れてしまった本。
(し、資料って……。もしかして、それを見て私を……)
「智、お前の想像してる通りだよ」
 智の顔が恐怖に引きつった。それを楽しむように、神楽が言葉を続ける。
「何にも知らない私たちが、物知りの滝野さんにいろいろ教えてもらおうってわけだ」
智はすがるように榊を見つめた。榊ちゃんなら、優しいから気を変えてくれる
かもしれない、そう思った。
「……私は教えてもらおうなんて思ってない」
その言葉に、ひとすじの希望が見えたような気がした。だが。
「私は、しつけが必要だと言ってるんだ。やっぱり、甘やかしてきたのは、
良くなかったな」
その榊の言葉で、希望は完全に打ち砕かれた。
736報復と、教育と:03/07/01 00:37 ID:ZKLIEBFM
「ふんふん、なるほどねぇ……」
 まるで料理のレシピを読んでいるかのように神楽がつぶやく。だが、それは
あくまで言葉だけだった。神楽の顔は赤らんでいて、汗もにじんでいた。
「私、こういうの、ほ、ほとんど、やったことなかったな。榊はどう?」
そう言った、神楽の手は智のむき出しになった胸をなでている。触るか、
触らないかの微妙な強さで。
「いや、その……」
困った様子で榊が答えた。
「あ、あのさぁ……。ちょっと触ったことぐらいあるんじゃないの?」
薄暗い中でも分かるほど顔を赤くして神楽が榊に聞き返す。
「………………」
榊も顔を赤くして黙ってしまった。
「ま、いいや」
そう言って神楽は再び智の胸に触ることに集中する。本に書いてある通りに。
微妙なタッチで。
 智は混乱していた。触られていないことにすれば何も感じなくて済むかも
しれない。でも、神楽の指の微妙な力加減が、かえって触られているということを
意識させる。意識してしまうと、くすぐったさににた、それでいてどこか違う感覚に
背筋がぞくぞくした。でも、何か物足りない……。
737報復と、教育と:03/07/01 00:38 ID:ZKLIEBFM
「どうなんだ。いっつも胸のことばかり言ってるお前はさ」
そう神楽に聞かれたとき、智は必死に神楽の指を感じようとしていた自分に
気付いた。あわてて自分の中にわき上がっていた感覚を否定し、目をつぶって
首をふる。
「平気ってことか? 続けていいんだな……榊、手伝って」
 今度は二人で、智の胸に触る。本に書いてあることを見よう見まねで、胸を
下から不規則に揉んだり、乳首を突いたりしてみる。ごくごく弱かった神楽の
指の刺激を必死に感じ取ろうと、自分でも気付かないうちに感覚を鋭くしていた智。
そこにさっきよりも格段に強まった刺激がどっと流れ込む。
「〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!」
 智は襲いかかってくる感覚を否定しようと奥歯を噛み締めた。だが、感覚は
智の中で行き場を失いぐるぐる回る。まぶたが自然に閉じられ、体は小さく震える。
「それなりに、効いてるっぽいな……」
「うん……」
二人は顔を見合わせたが、何となく恥ずかしくなって再び顔を智に向ける。
738報復と、教育と:03/07/01 00:39 ID:ZKLIEBFM
「すげぇ……智の顔、なんか……色っぽくなってる」
ため息まじりに神楽が言う。思わず出てしまった言葉ではあったが、それは智の
羞恥心をいっそう刺激した。
(なんで、なんでこんなことになっちゃったんだよう……。こんなの、ウソだろ……。
顔が色っぽくなってるなんて、違うよ、違うんだよー)
智は自分の状況を嘆きつつ、なんとか逃れる方法を回らない頭で必死に考えた。
(そうだ、ここは関係ないことを考えてやりすごそう)
そう決めた智は、胸から意識をそらすように努力した。
(えーと、今日帰ったら10チャンネルのあの番組を……あっ!)
しかし、智の意識は再び胸に引き戻された。
「さ、榊?!」
 神楽の驚く声がした。智は定まらない意識の中で、榊が智の胸に吸い付いて
いることだけをなんとか確認した。
「こうして舌を使うといいって、ここに書いてある」
智から唇を放して、榊がそう言った。その目は、何かに取り憑かれてしまった
ような、遠くを見つめるような目。智も神楽も驚いていた。榊はそれに気付く
様子もなく、再び唇を当てる。
739報復と、教育と:03/07/01 00:39 ID:ZKLIEBFM
(……っ!! や、やめてよ、榊ちゃん! 正気に戻ってえ!)
 心の中で智は叫んだ。知らなければ指での刺激だと思い込んでいただろうに、
榊が唇を当てていることを知ってしまった。唇と舌でいじられるということは、
指でいじられるということよりも、もっといやらしい気がして、智の感覚は
ますます暴走していた。全身が、胸に、榊の口に支配されてしまったような感覚。
押さえようとしても体がぴくぴくするのがとめられない。
「そういえば、もうこんな時間だ。……警備の人の、見回りは終わったぜ」
 榊の姿を見ての動揺した自分を隠すようにそう言って、神楽が智の口に
噛ませられているタオルを外そうとする。
(いやっ! タオル外されたら声が! やめて神楽!!)
 首を左右に振って智はタオルを外させまいとした。タオルが外れれば、
助けを求める声が上げられる、と言う考えは智の中から完全に消えていた。
タオルが外れたときに自分が上げる声は、助けを求めるものじゃないと分かっていた。
 不意に榊が智の胸から唇を放した。そして、熱に浮かされたような顔で、
「声、聞かせて……」
とだけつぶやくと、再び唇を胸に当て、今度は激しく舐め回した。
740名無しさん@ピンキー:03/07/01 00:41 ID:ZKLIEBFM
 その瞬間、タオルが外れた。
「はぁっ……ん……いやぁっ……」
 智の声が暗くなってしまった空間に響いた。周りがあまり見えないため、
聴覚に意識が集中してしまう。自分の声が、自分が女の子の、それも親しい
友達の唇で興奮しているという事実を容赦なく智に思い知らせる。いっそ、
このままどこかに流されてしまいたいと思った。それでも、智は最後の力を
振り絞って懇願する。
「ひっ……榊ちゃ……謝るから……あやひゃっ……るから、おねがはい、
しょーきに、しょーきに、もどってよおおお!!」
 智の胸から、顔が湿った吐息と共にに離れ、暗闇から声が返ってくる。
「私は正気だ……。手伝って、神楽」
それだけ言って榊は再び顔を近付ける。熱い息が胸の先端をなでる。眼前の光景に
思わず見とれていた神楽が、あわてて智の胸に手を伸ばす。
「うぁっ! いやあっ! おねあい、おねあぁい!! だめなの、やめ……やぁぁぁっ!」
 異なる刺激が、左右の胸にそれぞれ叩き込まれる。智は自分の感じている
快楽が信じられなかった。興味本位で触ったことはある。ふざけてよみと
触りあったことはある。でも、その経験は、もはや冗談でしかなかった。
741報復と、教育と:03/07/01 00:42 ID:ZKLIEBFM
「ううんっ!」
 不意に智はスカートの中に手を入れられた。神楽が、下着の上から探っている。
「智、おまえ、いつも私らのことやらしーとかいうけどさ、なんなんだよこれはさ」
 神楽の手と言葉に、智は自分の体が本気になっていることを思い知らされた。
顔がまるで火がついたように熱くなる。
「ちがうーっ! それ、はぁ、かぐらぁ、さかきひゃんが、する、からっ、んっ!」
 呼吸が苦しい。切れ切れにしか言葉が出てこない。翻弄される意識の中で、
智は一瞬、なぜか、自分の言葉がまるで片言の英語をしゃべる外人みたいだと思った。
「神楽、そこはだめだ。今回は、あくまでこっちだ。こっちだけで、
分からせてやらないと」
 榊も自分が何をしゃべっているのかよく分からなくなっていた。ただ、智の胸に
対する執着だけが榊を駆り立てていた。
「違うもんかよっ! なんでも知ってる智が、何も知らない私たちに! 
くそっ! 智がいけないんだよ! 智が、智が……」
 神楽もなかばパニックになりながら胸を揉み、先端をつつき、ひねる。
もはや智は声が出せない。
「智……智……」
「ともーっ!」
 二人の切羽詰まったような声が聞こえ、二人の潤んだ瞳が自分の瞳に
飛び込んできた。その瞬間、智の中で何かが焼き切れたような気がした。
緊張していた智の体が弛緩し、熱い吐息と共に二人の体が智から離れた。
742報復と、教育と:03/07/01 00:43 ID:ZKLIEBFM
「やーい! このホルスタイン!」
「なっ、何いってやがるこのバカ!」
 放課後の教室。またいつものように、智が神楽の胸をからかう。
だが、いつもとは違うところがあった。なんとなくお互いの言葉に、表情に、陰がある。
「いい加減にしろよこのバカ!」
べしっ、と暦が智を叩いた。不意に中断され、智と神楽の間に微妙な空気がただよう。
「ったく、小学生じゃないんだ。神楽も、こいつ殴ってもかまわないぞ。
んじゃ、私は先に帰ってる。はぁっ、たく、いつまでもガキっぽい……」
 微妙な空気に気付かずに、暦は言い放つと帰っていった。入れ替わるように、
榊が教室に入ってきた。三人の視線が、複雑に絡みあう。
743報復と、教育と:03/07/01 00:44 ID:ZKLIEBFM
「暦が止めたから良かったけど、止めなかったらまた神楽を泣かせていたよね……」
 榊が口を開いた。瞳が潤み、息が熱を帯びている。
「うん……。智、あいかわらず懲りてねーな……」
榊の言葉に答え、神楽が熱い息を吐く。
「…………」
智は、すでに顔を赤くして、子犬のような目を二人に向けている。
「分からせ、ないと」
「ああ……」
その言葉に吸い寄せられるように、智がふらふらと二人に近付く。
「これは、しつけなんだよ、しつけなんだから……」
「智、いい加減懲りろよ。懲りれば、こんなことしないんだぞ……」
二人が智を両脇から支えるようにして、三人は教室を後にした。

おわり
744報復と、教育と:03/07/01 00:46 ID:ZKLIEBFM
はさんだり、名前欄化けたりして申し訳ないです……。
745名無しさん@ピンキー:03/07/01 01:16 ID:tFT0j45V
おおお、こっちもいいぞ
組み合わせの斬新さもさることながら
絶望と快楽の淵に追い詰められていく智の意識や
我を忘れていく榊&神楽の描写がうまい
タオル外されて声出してしまうとことかあえぎの書き方とかがヒットだ
オチのブラックな淫靡さも味わいがあっていいな
746名無しさん@ピンキー:03/07/03 00:01 ID:gOlOkxcz
神楽「そっかー オナニーかぁ でもグッズって結構高いんだろ?」
榊 「そこそこ」
神楽「なんかこう気持ちのこもった… そうだ! それやろう!! 二人で」
榊 「二人で!?」

神楽「やっぱ道具を使うよりさ! やるんだよ! 私たちで!」
榊 「でも… エッチなんてうまくできない」
神楽「そんなの私もできないから!! 安心しろ!!」


……誰かこのネタでSSを作ってくれないだろうか?
747テディ・ベアその後の物語 8:03/07/03 00:11 ID:5M6sCR9I

もう家族はみんな寝入っていた。

おれは静かに彼女を家の中に招きいれ、洗面所に向かわせる。
しばらく傷口を洗った後、おれの部屋で手当てした。
「できた」
ガーゼの上からテープを貼り終えておれがそう言うと、
「ちょっと大げさだなぁ」
と言って神楽は小声で笑った。
確かに、ただすりむいたにしては左手半分を覆っている厚手のガーゼは大仰かもしれない。

「今夜はこれでいいんだよ。明日になったら、小さなバンソウコウにでも代えたらいい」
傷の手当てなど慣れていないので根拠はなかったが、たいして過ぎた治療でもないだろう。
「うん…」
神楽さんは素直にそう言って、それからもう一度左手のをかざして微笑んだ。
「ありがとう」

「ん」
おれは救急箱を片付けながら振り向きもせず頷いた。
そして、ふと疑問に思って、
「何で、こんな時間歩いてたんだい」
と尋ねてみた。
(…まさか)
滝野や大阪のように待ち伏せていた…?
748テディ・ベアその後の物語 8:03/07/03 00:13 ID:5M6sCR9I
だが、その疑念はすぐに消えた。
彼女らには何か暗黙の了解らしきものがあって、決してひとりでかかってきたりはしないのだ。
おれの体を犯す時は必ず複数でやってくる。さっきの社でもそうだった。
しかし、それではなぜ…?
「○○に話があって来たんだ」
おれは少し身構えた。

神楽さんはそんなおれの表情を見るなり少し目を伏せた。
「そう…いうんじゃないよ。本当に、ただ話しがあって来ただけ」
「…」
気を悪くしただろうか?…とは思ったが、おれがこうなってしまうのはいた仕方の無いことだった。
彼女なりにそれは分かっているのだろう。

「話、って?」
「いや、もういいんだ…」
「…」
おれは少し沈黙の間を置いた後、
「送っていくよ」と言った。
神楽さんがおれにどんな話があったにせよ、今話す気がないのなら無理に聞き出すこともない。

急に何もかも煩わしくなって、おれは半ば投げやりな気分で立ち上がった。
749テディ・ベアその後の物語 8:03/07/03 00:14 ID:5M6sCR9I
暗い夜道で街燈に照らされながら、ふたりでトボトボ歩いていく。
その間、おれ達は一言も口をきくことがなかった。
「…このあたりでいいよ」
「えっ…?いや、危ないぜ。ちゃんと家まで送っていくよ」
しかし神楽さんはかぶりを振って、

「私んちその角曲がったところだから。…親父が玄関先で待ってると思う。
 …会ってみる?」
おれはギョッとして、「遠慮します」と言った。
彼女はクスっと笑って、
「○○は…優しいな」
と言った。

「本当は…」
神楽は少し言葉を濁した後、再度おれの方に向き直ると口を開いた。
「本当は私のことなんか、嫌いなんだろ?それなのにこんな…優しくしてくれてさ」
口調はあくまで穏やかだったが、その実トゲを含んだ言い方にも聞こえる。

「『嫌い』だなんて、そんなこと…」
そこまで口にしてから、はたと困った。
(嫌いか否かはともかく…)
いつも彼女らにされていることは確かにつらく苦しいものには違いないのだ。
750テディ・ベアその後の物語 8:03/07/03 00:16 ID:5M6sCR9I

「誰にでも優しい、ってさ」
そんなふうに戸惑いを見せるおれに構うことなく、神楽さんは言葉を続けた。
「確かに○○のいいトコだけど…時々、すっごく傷つくこと…あるよ」
そこまで言われると、おれも黙ってはいられなかった。

「なに言ってるんだよ…ッ」
その憤慨が意外だったのか、神楽は目を丸くした。
「君がそんなこと言う資格があるもんか!
 そういうおれを、いつもいつも好き勝手やってくれるのは神楽の方じゃないかッ」

「だって…」
いつになく弱気な顔になって、神楽さんは呟くような声になっていった。
「○○、いつも『嫌だ』なんて言わないじゃないか…」

(言ってるよっ!)

神楽さんは涙の滲んだ瞳を上目遣いに向けながら、
「それとも、やっぱり…いつも、ずっと……嫌だったの!?」

当たり前だ、と口にしようとして、おれはまた言葉に詰まった。
(本当にそうか…?)
あの快楽の濁流に身を任せることが、そんなに拒むべくものだっただろうか?
751テディ・ベアその後の物語 8:03/07/03 00:17 ID:5M6sCR9I
「…そうだよな。嫌じゃないわけ、ないよね」
神楽は今にも泣き出しそうな顔になってそう言ってから、ひとこと
「ごめん…」
と呟いた。

それから彼女はおれを後にして暗い夜道の中を歩いていく。
いつになくか細く見えるその小さな背に何か声をかけることもできず、
彼女の姿が消えた角のだいぶ向こうから「ガラガラ」と戸を開ける音が聞こえた。
おれは踵を返してトボトボとひとりもと来た道を歩き始める。

(本当は…)
神楽さんはそのことが言いたくて、おれのを待っていたのだろうか?
ふとそんな考えが浮かびおれがハッなって振り向いたその瞬間、
遠くで「バカヤロウ!」という男の怒鳴り声が聞こえてきた。
神楽さんの家からだろうか?

…だが、それを確認するには余りにも疲れきっていた。
(もう帰ろう)
急にドッと疲労感が襲ってくる。何もかもどうでも良くなっていた。
(眠い…)
ふらつく足取りのまま、その夜どこをどうやって家路についたのか、
その後のことはよく憶えていない。

                         続く
752名無しさん@ピンキー:03/07/03 20:05 ID:eoA+KyaI
このネタ振りがどう生きてくるんだろう……期待十分

何か豊作期で嬉しい
753名無しさん@ピンキー:03/07/04 23:37 ID:KpMN3YHB
純愛でしょうかキチークでしょうか・・・ハァハァハァ

どっちにしても素直じゃない女子って萌えるのでつ・・・
754名無しさん@ピンキー:03/07/05 00:50 ID:uYmfM4kA
テディ・ベアその後の物語 8、堪能〜しますた。

>神楽さんは涙の滲んだ瞳を上目遣いに向けながら、
>「それとも、やっぱり…いつも、ずっと……嫌だったの!?」

この辺り、脳が焼ききれんばかりに萌えた〜♪
755名無しさん@ピンキー:03/07/05 04:17 ID:kl5Fwb+0
待ちわびたテディの続き。うれしすぎ。
この展開だと、やっぱ神楽タンと・・・
今度は何処でやるのかな。(^o^)丿
756名無しさん@ピンキー:03/07/05 14:00 ID:mru783Su
あげ
757ff:03/07/05 16:21 ID:VbCydzSR
       ________________
      ./ / / / / / / / / / / / / /ヽ
     / / / / / / / / / / / / / /`、 ヽ
    ./ ./ ┌──────────── === 、ヽ
    /_/_ /|暑いぞゴルァ!!
   |=ら ギ_ └v┬─────────────
   |= ∫  =:| ||. | 暑いときには、大将のラーメンもな。
   |= め コ..:| || \___  _____..┌─────────────
   |=ん =:|  || グツグツ.  ∨   ∧ ∧. || | ありがとよ。しかし、
   ~~~~~~~ | ||   ==┻==    (゚Д゚;) <  モナーいい加減にツケ払え。
         |.∧ ∧| ̄ ̄|∧_∧(|ギ∪ || \_____________
       ┌┴(   )――(    ) ――┸┐
     ┌┴―/  | ――.(     )――――┴┐
     └‐.〜(___ノ――.(__○,,) ―――┬―┘
        | | ̄ ̄|   ( | ̄  ̄|    .....:.::::|    ツケ ワル!!カコイイ!!
        | |    |  ..:::::::|     | ...::.::.:..::::::::|    (・∀・*)
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758あぼーん:あぼーん
あぼーん
759テディ・ベアその後の物語 9:03/07/06 10:25 ID:mQ4sbGMy
その次の日おれは学校を休んでしまった。
極度の疲労ということもあったが、
頭がボーッとするので熱を計ってみると案の定微熱がある。体力的な無理を続けていたのは事実だった。

(『もう逃げない』って言った矢先に学校休んだら、滝野たち怒るかな)
泣きながら誓いの言葉を述べさせられたことを思いだしながら、おれは少し身を震わせた。
…そう思ってはみても、実際に具合が悪いのだから仕方がない、
まさか体調不良すら認めてくれないわけではないだろう。
そんな甘い考えを持ちつつ寝込んでいるうちに、電話が鳴った。

部屋の目覚まし時計を見やると午後の3時すぎだった。
眠い目をこすりながら部屋の子機に手をのばす。
「はい…」
「もしもし?」
電話口の向こうから聞こえてくるのは、黒沢みなも先生の声だった…

「…」
おれは言葉を失い、電話の前で立ち尽くす。
「もしもし…○○くん?」
しかし黒沢先生の声はあくまで穏やかだ。
いくばくかの間を置いた後、おれはやっと「はい」とだけ声を発することができた。
760テディ・ベアその後の物語 9:03/07/06 10:28 ID:mQ4sbGMy
「ゆか…谷崎先生から『今日は風邪で休んでる』って話を聞いて、電話したの」
「…」
昨夜、バイクに乗っているところを見られたのを思い出した。
うすら寒いものを背中に感じながら、しかし黒沢先生の言葉は意外だった。
「…もしかして昨日のことで学校に来にくいんじゃないか、って…心配して」
(心配?)
おれは少し戸惑いを覚える。

「昨日のことだけどね、○○くん」
「はい…」
おれは少し神妙な顔になって、黒沢先生の言葉を聞いていた。
「私は教師だから、校則で禁止されていることに関しては注意しなければならないの
 場合によっては職員会議に報告する義務があるのよ」
「…」

「…けどね、○○くんがこの先『乗らない』って約束してくれるなら、
 このことは私の胸の内にとどめておきます」
「えっ…?」
おれは驚いて、「先生?」と言った。

「去年のことがあるから、今ウチの学校は神経質になっているの。
 あなたにはあなたの主張があって…やりたいことがある、っていうのは分かるけど…
 それは結局あなたのためにはならないわ」
「…」
761テディ・ベアその後の物語 9:03/07/06 10:29 ID:mQ4sbGMy
「だから、このことは誰にも言いません。
 ただ、卒業するまでオートバイには乗らないって約束して欲しいの。
 …できる?」
おれはふいに涙が溢れてくるのを抑え切れなかった。
「先生…ッ」

グスッ…

不覚にも、鼻をすすってしまった。
「やだ、おおげさね。それじゃ約束よ?」
「はい…」

(先生…)
おれは心の中で何度も何度も彼女の名前を繰り返した。
(黒沢先生…!)

…ああ、おれはなんて馬鹿だったんだろう?
滝野達のことがあって以来、おれはあんなに先生のことを避けてきたのに、
隣のクラスのなんでもない生徒に対してまでもこんなに気にかけてくれる良い先生じゃないか…
…それなのにおれはボンクラーズどもの虚言に惑わされ、物事の本質を見ようをはしなかったのだ。

いや、たとえ黒沢先生が私生活で彼女らの言うとおり淫らな女性だったとしても、
それが教師として一体いかほどの足枷になるというのだろう?
762テディ・ベアその後の物語 9:03/07/06 10:31 ID:mQ4sbGMy
結局、すべてはおれ自身の思い込みから始まっていたのではないか!
(ああ…)
徐々におれは黒沢先生に対する憧れを思い出した。
それは女を知ってしまう以前に抱いていたものとは少々違ったカタチではあったものの…
以前にも増して、尊敬の念は大きく胸の内で膨らんでいる。

「それじゃ、明日からはちゃんと学校くるのよ?」
「ええ…」
おれは涙交じりの声のままに、そう応えた。

「○○くん、何か相談したいことがあれば…私でも谷崎先生でもいつでもいらっしゃい…ね?」
「…」
その時心の中で、おれは必死になって訴えたい衝動に駆られた。

(先生!…おれ、おれ本当はクラスの女の子に…ッ!)
…しかし、むろん声に出して言うことはかなわない。
自分の醜態を晒したくはなかったし、先生をこんなことに巻き込みたくもなかったのだ。

「それじゃあね、○○くん」
「はい…」

結局、おれは電話で「はい」しか言えなかった。
…電話が切れてしまった後も、おれはしばらく先生の声の余韻に浸っているのだった。

763テディ・ベアその後の物語 9:03/07/06 10:32 ID:mQ4sbGMy


次の日、久しぶりの電車に乗って学校に行ってみると、意外なことに滝野も大阪もおれに絡んではこなかった。
てっきり「なんで昨日休んだ?」とかすごまれて昼休みあたり体育倉庫あたりに連れ込まれるものと覚悟を決めていたのだが、
無いなら無いでいささか拍子抜けのような気もする。
…が、平和であることは何よりだ。

「○○…ちょっといいか?」
(う…)
放課後神楽さんに声をかけられ、おれは心の中で呻いた。
「話があるんだ」
「うん…」
おれは頷きながら、ふと滝野と大阪の方に目をやった。
彼女らはそ知らぬ顔で水原達とだべっている。

「○○?」
「あ、あぁ」
当然滝野達も来るのかと思っていたので、少し不審に思いながら、
おれは神楽さんの後ろについて歩く。
(…ひとり、ということは)
おれを犯すのが目的ではない、ということだろうか?

屋上に続く階段を昇りながらそんな事を考えていた。
764テディ・ベアその後の物語 9:03/07/06 10:33 ID:mQ4sbGMy
空はどんよりと曇っている。一面見渡すかぎり今にも降り出しそうな雲だった。
おれはこの屋上に来るたびにあの「初夜」のことを思い出す。半ばトラウマのようなものだった。

「あのな、○○…私、ともや大阪に行ったんだ。『もう止めよう』って」
「えっ!?」
神楽さんの突然の告白に、おれは驚いてつい声を上げた。
「だから、もう○○は怖がらなくていいんだ。…今まで、ゴメンな」
消え入るような声でそう言いながら、神楽さんは深々と頭を下げる。

おれはまだ彼女の言葉が信じられず、
「ど、どうして急に…?」
と尋ねると、神楽は頭を下げたまま「だって、○○、嫌だったんだろ?」と言った。

無論、それはそうなのだが…あまりにも唐突すぎて、理解するのに遅れざるをえない。

(…それじゃ、おれはやっと…解放されるのか……?)
事態は予想だにしなかった方向に動き出している。もちろんおれにとっては喜ばしい方向へ…
(もう泣き喚いたり逃げたりしなくて済むんだ…)
突如、嬉しさがこみ上げてきた。
(無理矢理レイプされることも無くなるんだ…ッ!)

おれはバンザイ、と叫びたくなるような衝動にかられ、しかしふと目に止まるものがあった。
765テディ・ベアその後の物語 9:03/07/06 10:37 ID:mQ4sbGMy
「あ…」
依然として顔を上げようとしない神楽さんのうつむいた先のコンクリートに、
ポツンと水滴が落ちたのだ。
(雨?)
湿った空気がムワッと鼻をついたので一瞬そう思ったが、しかしそうではないことは明白だった。
2滴、3滴…と、次々と零れ落ちるしずくを見て、おれは動揺を隠せなかった。

「もう…私には、謝ることしか…できないけれど…」
時々嗚咽を交えながら、神楽は痛々しい声で言葉を続ける。
「本当に…ごめ…なさぃ…」
そして涙でクシャクシャになった顔を上げて、
「さようなら」
と言った次の瞬間には、もうおれに背を向けて駆けて行く。

おれはひとり薄ら寒いこの空の下に取り残された。
(…何だってんだよ…ッ)
これではまるで、おれの方が悪者じゃないか。
おれは悪くない!

…ポツッ……
今度は本当の雨が、一滴おれの鼻の頭に落ちた。
それから間をおかず、サーッ…と静かな夕立ちが降り始める。
おれは何故か罪悪感にも似た釈然としない気持ちを抱いたまま、
生温かい雨粒に身を打たせていた。
                         続く
766名無しさん@ピンキー:03/07/06 10:39 ID:mQ4sbGMy
暖機は整った。
767名無しさん@ピンキー:03/07/06 11:16 ID:4P0lX0Ot
一体どんな方向に進むんだろう……期待します
768名無しさん@ピンキー:03/07/06 11:40 ID:0NllSb4m
にゃも編突入か?
いきなり神楽と純愛とかにならんよな……続き期待
769名無しさん@ピンキー:03/07/06 12:49 ID:H1uaIaVp
先の展開が全く読めない……
続きがすごく楽しみです
770名無しさん@ピンキー:03/07/06 14:00 ID:3dSsW/sw
この先の展開に激しく期待!
ドキドキドキドキ・・・・
771名無しさん@ピンキー:03/07/06 15:14 ID:bNzl9zmq
テディいいですね。逆陵辱なのに切ない……。

すいません、拙作をはらせていただきます。
772耳掃除:03/07/06 15:16 ID:bNzl9zmq
「ほら、神楽。動いちゃダメだ」
「ん、ああ」
 私は神楽の耳掃除をしていた。普段は耳を隠している髪の毛をかき分けて、
ゆっくり、丹念に。
「悪いな、榊」
目だけをこっちに向けたつもりで、神楽が礼を言った。だが、無意識に
頭を動かすので、危なっかしくてしょうがない。
「これぐらい、普段神楽がしてくれていることに比べれば何でもない」
 言いつつ、神楽の頭をもとの向きに戻し、軽く押さえて、
「頭を動かさないでくれ」
と念を押した。
「ああ、すまん」
神楽は素直に従ってくれた。
「でも、私が普段してくれることって何だ? 私何かしたか?」
神楽が首をひねろうとしたのを、慌てて押さえつけた。
「動かないで。……そうだね、いろいろある」
 神楽の耳は、だいぶきれいになってきた。
773?¨?|??:03/07/06 15:17 ID:bNzl9zmq
 私は、口下手で無愛想だから、なかなか他人とはうまく付き合えなかった。
それでも、高校に入って何人か友達ができた。初めて友達だけで旅行にも
行った。でも、友達と言っても、やはり私はグループ内でみんなとは少し
距離が離れていた。私が悪いとは言え、寂しかった。
 だが神楽は、私との距離を一気につめてくれた。最初はその強引さに
戸惑ったけれど、慣れてしまえばそれはとても心地よかった。
 私と神楽との関係は、神楽が一方的に与えてくれる関係だった。
神楽は毎日私に話しかけてくれたし、一緒にお弁当も食べてくれた。
引っ込み思案な私をぐいぐい引っぱってくれた。神楽が好意でいろいろな
ことをしてくれるのは、すごくうれしかった。
 受けてばかりじゃ悪いと思い、私も神楽に何かあげようとした。
宿題を見せてくれと言われれば、見せてあげたし、極力話し相手になるようにも
つとめた。だけど、そんな関係だけでは私は満足できなくなっていた。

 私は、生まれて初めて自分の想いを人に伝えた。もちろん、相手は
神楽だった。
774耳掃除:03/07/06 15:18 ID:bNzl9zmq
「まだ終わってないよ」
 私が耳かきを使うのをやめたため、起き上がろうとした神楽を止めた。
「なんだ、まだか」
神楽は再び私の太ももの上に頭を置いた。私は神楽に内緒で用意していた
ウエットティッシュを取り出し、神楽の耳に近付けた。
「ひゃっ!」
 ウエットティッシュが神楽の耳に触れた瞬間、神楽がビクッと体を震わせた。
神楽は、普段耳を髪の中に完全に隠してしまっている。かわいい耳を
見せてくれるのは、私にだけかもしれない。
「ここもきれいにしよう」
 私は、ウエットティッシュで神楽の耳たぶを丁寧に拭いていった。
神楽は黙ってされるがままになっていた。
 私は拭きながら、神楽の耳たぶを優しく揉んだ。神楽の肉体は
鍛え上げられていて、彼女の意志のように固い。だが、耳たぶは柔らかい。
そして、この柔らかい耳たぶからなら、固い彼女の意志も崩せるのだ。
そのことを知っているのは、私と神楽だけだと信じたい。
775耳掃除:03/07/06 15:19 ID:bNzl9zmq
「…………」
 神楽は私が拭くのを止めてただ耳を揉んでも黙ったままだった。
私のすることの予想はついているのだろう。
「楽にして」
そう声をかけて、私は神楽の耳に唇を当てた。軽く耳に息を吹きかけた。
「んんっ」
堪えかねたのか、神楽が小さな声をあげた。
「いつも敏感だな」
 そう言うと、私は、いとおしい神楽の耳たぶを、上下の唇で優しくはさんだ。
神楽が弱々しく抗議した。
「耳掃除じゃ、ないのかよ……」
だが、神楽は私をはねのけようとか、そういうことはしなかった。
 そのまま、唇の力を微妙に入れたり抜いたりしながら、ゆっくりと
私の頭を横に移動させた。唇で、耳たぶをはみはみすると
神楽は小さく吐息を漏らした。こんどは、唇で耳たぶをはさんだまま
唇の隙間から舌を出して、ちろちろと舐めた。神楽は声を
あげたくないのか、ふーっ、ふーっと息をして我慢しているようだ。
私はその攻撃を続けつつも、意識的に鼻から息を吐いて息で神楽の耳を
なで上げた。神楽の背筋が震えるのが分かった。
776耳掃除:03/07/06 15:22 ID:bNzl9zmq
「やっぱり、敏感だからいつも隠しているのか?」
 私がそう訊くと、神楽は赤くなっていた耳たぶをもっと赤らめて、
「そんなんじゃねえ」
とだけ答えた。
「じゃあたまには耳を出す髪型をして欲しいな。学校で触らせてくれないか」
「そ、それはダメ……それはダメ……」
私の提案を、神楽は力なくしりぞけた。
「どうして? どうしてダメなんだ?」
神楽を問いつめながら、神楽の耳を優しく指でマッサージした。揉んだり、
なでたり、ひっかいたり。
「だって、だって……」
かすれた声をあげる神楽は、とてもかわいかった。もっといじめたくなった。
「ちゃんと言わないと分からない。どうしてダメなのかちゃんと言わないと……
今度、学校でこうする」
神楽の耳に、ふうっと息を吹きかけた。
777耳掃除:03/07/06 15:23 ID:bNzl9zmq
「ひうっ! い、言うからやめて!」
 普段強気で、元気で、活力に溢れている神楽。その神楽の抵抗する力は
完全に抜け、こうやって私のひざの上で哀願していた。こんな神楽を
見られるなんて私はなんて幸せなんだろう。私は、神楽の言葉を待った。
もちろん、指は休ませなかったが。
「その……私、そんなこと学校でされたら……。我慢……できなくなっちゃう」
 神楽が、女の子になった瞬間だった。それはいつ見てもこの上なく
かわいかった。これを見るためだけに、私はずいぶんこっち方面に詳しく
なってしまったのだ。神楽は、普段の生活では私をリードしているが、
こう言う時はだいたい受け身の女の子になってしまう。受け身と言っても、
何もしてくれないわけではないが。ただ、今日は徹底的に受け身に
なってもらうつもりでいた。
「よく言えた。分かった、学校ではしないよ」
 そう言っておいて、私は神楽の耳を大きくぺろんと舐めあげた。
「はぁぁっ!」
神楽が大きくもだえる。その間に、私は、鞄の中から今日のために
用意していたとっておきのものを取り出した。
778耳掃除:03/07/06 15:25 ID:bNzl9zmq
「ね、ねえ、榊……その……他のところもして」
 上目遣いで、潤んだ目で、媚びた声で神楽がねだった。その魅力に負けそうに
なったが、踏み止まって拒絶する。
「何を言ってるんだ。今は耳掃除をしてるんだ。だからしない」
「そんな……いまさら、ひどい……。こんなにしておいて、
ひどすぎるよぉ……」
神楽の目尻には涙が光っていた。それを見ると、ますますいじめたくなった。
「学校でも、街でも、好きな時に、好きなように神楽の耳を触らせて、
いじらせてくれるって約束するなら、今からしてあげる」
 この条件に神楽がうんと言うはずがなかった。彼女は性的な羞恥心と
いうものがかなり強いのだ。人前では、耳どころか、抱き合うことさえ
させてくれない。他の友達とならきゃあきゃあ言いながらふざけて
抱き合ってたりするのに。やはり私とだと意識するのだろうか。
「いやぁー! ひどいよぉー!」
神楽は涙をぼろぼろこぼしながら私の出した条件を突っぱねた。
だいぶいじめ過ぎたかもしれない。そろそろ、始めよう。
779耳掃除:03/07/06 15:26 ID:bNzl9zmq
「神楽、今日はその代わりにこうしてあげる」
 そう言うと私は用意した瓶の中身を指に盛り、神楽の耳たぶに、耳の穴に
入らないように注意して塗り付けた。
「ひゃん! な、なにこれ! 冷たいよ!」
神楽が驚いた。誰でもこんなものをいきなり塗られたら驚くだろうけど。
「メープルシロップだ。ホットケーキにかけるあれだ」
「そ、それで、どうするの?」
私は、神楽の疑問に答えてあげた。
「こうするんだ」
 私は、指の間に耳たぶをはさんで、こすりあわせるように指先を
くるくる回した。メープルシロップのおかげですべりが良くなっている。
そして、メープルシロップの粘り気が、なんともいやらしい感触を
指先に与えてきた。
「あ……はぁ……」
神楽はただじっと快感を受け止めている。
「神楽の耳、かわいいよ……。こんなにいっぱい塗ったから、いつもより
甘くておいしいんだろうな」
 神楽に聞かせるための独り言を言い、私は神楽の耳たぶにキスをして、
そのまま唇と舌でねっとりと舐めまわした。神楽の耳たぶは本当においしかった。
柔らかい神楽の耳たぶと、シロップの甘みと粘り気があいまって、
いままで味わったことのない極上のお菓子になっていた。
780耳掃除:03/07/06 15:27 ID:bNzl9zmq
「あう……は……あくっ……ああぅ……」
 神楽の全身から完全に力が抜け、快感に溺れていた。大きなあえぎ声も、
拒絶の声も出さず、吐息とともに小さな喘ぎともうめきともつかない声を
出すだけだった。私は、唇と舌と鼻息を総動員して神楽を味わった。
 耳たぶの顔のある側、もみあげのある人ならもみあげに一番近いところ。
その部分にある耳たぶの突起を、私は舌でつんつんとつついた。
「あんっ」
神楽がひときわ甘い声を出した。その声をもっと聞きたくて、突起を舌で
ごしょごしょと磨くように強めに舐めまわす。
「あふっ、んあああっ!」
目を見開き、涙を流しながら甘い声をあげ続ける神楽。普段の彼女からは
この姿を想像するのは難しいだろう。
781耳掃除:03/07/06 15:29 ID:bNzl9zmq
「ねえ神楽」
 指での耳たぶへの愛撫を続けながら、私は神楽に話しかけた。
「耳を触られただけでこんなになるって、他の人が知ったら神楽のこと
どう思うのかな」
「あ、はぁ、ええ?」
 神楽がなんとか聞き返してきた。多分、理性はほとんど解けかかっているはずだ。
しかしわずかに残った羞恥心をいじめたくなってしまった。
悪いことをしてるかもしれないが、かわいいんだからしょうがない。
「水泳部のみんなに言おうか。水泳部のエース神楽さんは、こうやって耳を
いじられただけでとっても気持ちよくなっちゃういやらしい人です、って」
「いやぁーっ! やめて! そんなのいや……あん!」
神楽がしゃべるのに合わせて愛撫を強めた。反応がかわいすぎる。
「神楽の後輩はどう思うのかな。やっぱり軽蔑するかな。神楽先輩って
そんな人だったなんて、幻滅だって。ああ、でも男子の部員がみんなで
神楽の耳を触りにくるかもしれないな。今以上に人気者だよ、神楽」
これはちょっといじわるすぎたかもしれなかった。神楽は火がついたように
叫び出した。
「やだやだやだぁーっ! お願いだからやめてぇ! いやっ! 助けてよっ!
何でもするから、何でもするから! ごめんなさい、ごめんなさい……」
782耳掃除:03/07/06 15:30 ID:bNzl9zmq
 神楽の取り乱し様に私の方も慌ててしまった。
「ごめん! 冗談だ。少し悪のりし過ぎた。そんなことはしない。
だって……神楽がこんなになってるの見せるのって、私だけだろ?」
神楽が、涙で顔をぐちゃぐちゃにしながらうなずいた。
「こうなってる時の神楽は、私だけの宝物だ……。泣かせて悪かった。
お詫びに、ここもきれいにしてあげる」
 私は、その言葉の吸い込まれた穴に舌をくっつけた。一瞬の間を置いた。
そして、耳たぶを指で愛撫しながら、一気に耳の穴を激しく舐めまわした。
「んあっ! さ、さか、きぃ! 汚いよ! そんなとこなめ、ふぁ!」
 神楽の反応がいっそう激しくなった。力が抜けていた体は逆に緊張し、
めったに息を切らさない神楽がめちゃめちゃに呼吸していた。
「きれいにしてあげるって言ったんだよ……。耳掃除なんだから、
動かないで……」
783耳掃除:03/07/06 15:31 ID:bNzl9zmq
 私は神楽にうっとりしていた。声はどこまでも甘く、体臭はかぐわしく、
涙は美しく、姿はこのうえなくかわいかった。神楽をぎゅっと抱きしめながら、
私は耳の穴を犯し続けた。神楽の体は、既に神楽の意志の下を離れ、
跳ね回っている。もうそろそろだ。あとは、あの言葉を神楽の耳に、
心に叩き込む瞬間を見計らうだけだ。
 私は神楽の耳から口を離した。
「神楽」
私の声に、神楽が全神経を向けていることが伝わってきた。いよいよだ。
私の、一番大切な言葉を。
「神楽……好きだ」
 その瞬間、神楽の体温が一気に上がったのが分かった。すかさず、言葉を
追いかけるようにして耳の穴に口を近付け、言葉が逃げ出さないように
舌で塞いだ。そして、そのまま、私の全ての力で神楽の耳の穴を蹂躙した。
舐めまわし、つつき、息を吹き込み、舌の先で穴のふちをこりこりとひっかいた。
神楽の体ががくがく震え、声にならない喘ぎが口からあふれだしていた。
神楽が追いつめられているのが肌を通じて私の全身に伝わった。
次の瞬間、神楽が、もうほとんど残っていない力を振り絞った。
「さかきぃっ! 私も、すきだぁっ!」
 力つきた神楽は、絶頂に達した。私は、神楽の体がゆっくりとさめるまで、
ずっと神楽を抱きしめていた。
784耳掃除:03/07/06 15:33 ID:bNzl9zmq
「耳掃除で……されるなんて」
 神楽は耳だけで絶頂に達したことを恥じているようだった。神楽は耳が
弱いことは分かっていたが、私も正直な話、あそこまでうまくいくとは
思っていなかった。
「最初からああするつもりで耳掃除したのは悪かった。でも……
ああいうのも好きだろ?」
 私がこう言うと、神楽はうつむいてしまった。よほど恥ずかしいらしい。
「だいたい……榊はずるいぞ。いつも、その、するときは榊が私ばっかり触って
私に榊を触らせないし、今日は言葉でいじめられたし……それに」
 神楽が顔を上げた。
「それに、あそこでいきなり、『好きだ』なんて……反則だ」
そう言った神楽の顔に、私は吸い寄せられるようにキスをした。お互い、
目を閉じるような余裕なんてなかったから、目をしっかり合わせたままだ。
「……そっ、それが反則だって言うんだよ!」
 顔を離した神楽は目を丸くして、やっとそれだけを口に出した。
本当にかわいい。
「汗をかいただろ。シャワーを浴びよう。そしたら昼食だ。駅前の
新しい洋食屋が安くておいしいらしいぞ」
 私はさっさと風呂場に向かった。
「こ、こら! 逃げる気か榊! 勝ち逃げなんて卑怯だぞ!
 えーいくそっ、こうだっ!」
神楽が後ろから追い付いてきて私の胸をわしづかみにした。かわいいなぁ。
洋食屋はあきらめよう。
「胸を揉む時は、もっと、こう……」
「バカ! 榊やめろ! ず、ずるいぞ! 今度は私に……ああっ……榊ぃ」

おわり
785名無しさん@ピンキー:03/07/06 20:27 ID:D6TvBS7F
『耳掃除』 グッジョブですた。
ひたすら耳攻め・・・・・・フェチやなぁ。


> 神楽が後ろから追い付いてきて私の胸をわしづかみにした。かわいいなぁ。
> 洋食屋はあきらめよう。
> 「胸を揉む時は、もっと、こう……」
> 「バカ! 榊やめろ! ず、ずるいぞ! 今度は私に……ああっ……榊ぃ」
> おわり

このラストも余韻が残っていい感じでつね。
786amns ◆FqzSak5tNk :03/07/06 20:42 ID:OJTBH/2/
「報復と、教育と」と同じ人ですか?
なんかこの人 ( ゚Д゚)ウマー
やってることは耳責めだけなのに、
榊さんのやらしい責めぶりと神楽の恥じらいという、
二人が普段見せない顔を現す隠微な秘め事っぷりの描写がすごくイイ

ニッチ市場を切り崩されてきた私は
ともかく自分のをちゃんと書こうと思うのでした
787名無しさん@ピンキー:03/07/07 20:24 ID:cyJTnrVK
責め榊はありそうで余りないので新鮮だったり。嬉スィ…!
このノリでちよものなど読んでみたいなぁ
788テディ・ベアその後の物語 10:03/07/07 20:25 ID:cyJTnrVK
家に帰り着いても気分は晴れなかった。
あの忌々しい色欲地獄から解放されたという実感も湧いてこなかった。

ずっと待ち望んでいた自由を手に入れたというのに、これは一体どういうことか?
神楽さんの涙を気にとめているというのも確かにある。
いまさら責めるつもりはないけれど、
「泣けば済むと思っているのか」という腹立たしい気持ちだって無いわけではない。
…だが、それだけが果たしてこの悶々としたやり場の無い苛立ちのおおもとなのだろうか?

神楽さんの言葉どおり、あの後はもう大阪も滝野もおれに絡んではこなかった。
手のひら返すように無視を決め込まれるのは寂しいといえば嘘になるが、
とにもかくも彼女は約束を守ってくれたのだ。

そもそもおれとボンクラーズがこんな関係になった原因は神楽さんにあった。
そしてその縁を切ってくれたのも神楽さんだった。
おれはそんな神楽さんをどんなふうに想えばいいのだろう?

(ああ)
おれはベッドに潜り込んで目をつむった。
不思議と、神楽さんの顔が浮かんできた。
(そんな事って…)
今になって彼女のことを考える自分自身の思考回路が信じられぬ。
789テディ・ベアその後の物語 10:03/07/07 20:28 ID:cyJTnrVK
(あんなに、酷いことされたのに…)
脳裏に、彼女にされた仕打ちを思い浮かべていた。
目の前はただ肌色に染まり、
それに加えて柔らかさやあたたかさといったおぞましい(そして決して逃れえぬ)感触が蘇ってくる。

(何であんな奴のことが気になる!?)
おれは頭の中から必死になって掻き出そうとした。
彼女の濡れた唇を、豊かな乳房を、熱い吐息を…そして…………

気がつくと俺の中心がいつの間にか張り詰めていた。
(なんて…)
今度はおれの目から涙が溢れてきた。
「なんて、浅ましいんだ?おれは…」
ベッドの中で一人呟いて、寝返りをうつ。

当分寝られそうにはなかった。

790テディ・ベアその後の物語 10:03/07/07 20:29 ID:cyJTnrVK


「○○ー、生徒指導室で黒沢先生が呼んでるよ」
放課後、水原が声をかけてきた。
「黒沢先生が?」
おれは眠い目をこすりながら、「はて、何だろう?」と言った。
「さあ?何か『確認をとりたい』とか言ってたな。進路のことかな?」

「分かった、行ってみる。サンキュ」
おそらくはバイクのことだろう。
約束どおり乗っていないかどうかを確認したいに違いない。
無論、あの電話があってからは電車で通学することにしている。何も問題は無かった。
いずれ先生に預けるつもりで免許証も持ってきているのだ。

「?」
おれはふと足元に違和感を感じて廊下で立ち止まった。
中履きの靴紐が切れている。
茫漠とした不吉な予感を抱きつつ、おれは黒沢先生の待つ生徒指導室へと向かった。

指導室のドアをノックすると、
「どうぞ」
という先生の涼やかな声が返ってきた。

中には机を挟んで向かい合うかたちで置かれた椅子がふたつ。
黒沢先生は向こう側に座っていた。
「いらっしゃい○○くん。椅子にかけて」
「はい」
791テディ・ベアその後の物語 10:03/07/07 20:30 ID:cyJTnrVK
おれは少し緊張して椅子に座る。
考えてみれば、黒沢先生のそばに座るなんて久しく無いことだった。
(…やっぱり、美人だよな)
窓から差し込む夕日が先生の横顔にほんのりとした赤みをつけ、どこか艶っぽさを漂わせている。
おれは自然胸が高鳴るのを感じていた。

「約束は守ってくれてる?」
「もちろんです。…今は電車で通学してますよ」
「そう」
先生は「良かった」と言って、笑顔を見せてくれた。

(かわいい…)
いくつも年上のはずなのだが、こんなに可愛らしい表情はほかにあるものではない。
おれは先生に免許証を渡すつもりでカバンに手をかけた。

「今日は、ひとつ確認したいことがあって来てもらったの」
(…あれッ?)
バイクのことで呼んだわけではない?
「はぁ…」
それでは一体何の確認だろう?
気の抜けた返事をして黒沢先生の顔を見やると、こころなしか先程よりも濃い赤みを帯びていた。

怒っているようにも見えないが、明らかにそれは夕日のせいなどではない。
792テディ・ベアその後の物語 10:03/07/07 20:34 ID:cyJTnrVK
「あなたのクラスに、神楽さんて私の部の女子がいるわよね」
「!?」
おれはギョッして目を丸めた。

「あのコから聞いたんだけど…」
おれは先ほど感じていた嫌な予感が徐々に首をもたげてくるのを感じていた。
背すじに冷たいものが通り過ぎていく。カバンにかけた手も震えている。
「…私のことを聞いたって、本当かしら?」

「なっ!何のことです!?…く、く黒沢先生のこと、って…?」
おれはたどたどしくそう返答したのに、
黒沢先生はまるで聞こえなかったかのように大きくため息をひとつついて、
「まいったなぁ…」と言って髪をかきあげた。

予感はやがて確信へと変わりつつある。
先生がゆっくりと立ち上がるにおいて、おれは蛇に睨まれた蛙のように動けなかった。

「学校じゃ絶対に秘密だったんだけどなぁ…やっぱりお酒って怖いわね」
そんな事を口にしながら先生はドアの方に歩み寄り、後ろ手に鍵をかけた。
それがひとりごとなのか返事を求めているのか分からないが、
いずれにせよおれに答えることなどできはしない。
先ほどは「可愛い」と感じたその顔も、既に何かしらただならぬ気配を漂わせている。
おれはただ本能的に、新たに迫り来る恐怖に震えていた。

                          続く
793名無しさん@ピンキー:03/07/07 21:43 ID:Urfx6K81
またもやすごいことになりそうだ……
その場に行って「逃げろ、○○!」って言ってやりたくなる。

いや、○○に代わってやりたいとかそんなことではありませんじょ?
794名無しさん@ピンキー:03/07/07 22:29 ID:hipslByh
にゃもには悪女役がよく似合ふ
という説を提唱したい
795名無しさん@ピンキー:03/07/07 23:00 ID:JR40zCbL
ガクガク(((((゚Д゚)))))ブルブル(藁
796名無しさん@ピンキー:03/07/08 05:24 ID:xwPBqzuP
今日もまた皆からいぢめられてる滝野さん。
でも今日はいつもよりもっと酷いです。

智「やめてぇぇ!!!やめてよぉ…!!」
暦「うるさい!!黙れ!!」
神楽「さーて、どうしてやるかな…」
滝野さんはロープに縛られて皆から拷問されそうです。
大阪「とりあえず皆でなくるんいいちゃう?」
ちよ「いいですねー」
   
「きゃあああああああぁぁぁぁ!!!!!!!」

皆は滝野さんの服を脱がし
殴りまくりました。
797名無しさん@ピンキー:03/07/08 05:25 ID:xwPBqzuP
1時間殴り続けられて、
大阪「あれ?気絶してへん??」
神楽「おい!!起きろよ!!!」
暦「もしかして…しんでるのか?」
榊「しんでる」
ちよ「あららーいぢめ甲斐がないですね」
榊「埋めないとマズイ…」
神楽「そーだな、てきとーにうめとこうぜ」
皆は滝野さんを引きずって校庭の裏まで持っていきました。
倉庫からスコップを持ってきて掘って滝野さんを埋めました。
ちよ「あー死体って臭いですね、死んでも最低です」
暦「そうだな」
神楽「あーでもうぜーやつがいなくなってホントよかったぜ」
榊「スッキリした…」
大阪「明日みんなびっくりやー、でも悲しむやつは
おらへんな、あははー」

皆に殺されてしまった滝野さん。皆から嫌われ
生きる事に疲れた滝野さんにはこれがよかったのかもしれません。
嗚呼、可哀相
798796:03/07/08 05:28 ID:xwPBqzuP
ageてしまった…
799名無しさん@ピンキー:03/07/08 06:28 ID:5+pAr4bE
なにげにえげつないこと言う
ちよちゃんに一票
800名無しさん@ピンキー:03/07/08 06:55 ID:mLsGWP0I
>>796-797グッジョブ
なんか別荘話の鍵投げて見付からなかった場合の続きみたいな感じですた
(各キャラの台詞回しも違和感なくホントにそういう状況でそういう風に言いそうみたいな)
801名無しさん@ピンキー:03/07/08 12:46 ID:TE9IJnAH
>>796-797
おーい、時期的にこれはちとまずくねーか(w
802名無しさん@ピンキー:03/07/08 18:43 ID:6RwLq/0x
なぜこんなのを書くのかオレには理解できない。
(ネタだってのはわかってるけど)
いや、周りのウケはいいみたいだから
オレが読まなきゃいいだけなんだけどね。
803テディ・ベアその後の物語 10:03/07/08 19:13 ID:FdAIzZw3
おいらもこのシリーズは正直言って苦手。
過去ログでも何であんなにウケてたのか未だによく分からん…
804名無しさん@ピンキー:03/07/08 19:15 ID:35xJ2AwJ
>>803

文句を言うな
苦手ならそういうレスをしないのが常識ではないのか?

好きなら誉めて

苦手なら放置

これは常識では?
805744,784:03/07/08 20:05 ID:FTKYrKrX
えろいの書くのは初めてだったんですが、
お気に召していただいたようで何よりです。

「耳掃除」は『榊が神楽にベタ惚れ+榊攻め』がやりたくて。
榊さんは陵辱されてたり、神楽に攻められてることが多いので
こういうのもいいかなと。

榊 「そういえば神楽。胸もいいが、文中では私は神楽の片方の耳しかきれいに
 していない気がするぞ。ちゃんと耳掃除しないと」
神楽「はぁぁ……え? 今なんて言った……うわっ! やだ、やめてぇぇ!」

まあ、それは置いといて、小ネタ行かせてもらいます。
えろくないけど、ネタ的に成人向けなのでここで。
806ともちゃんのはじめてのひ:03/07/08 20:06 ID:FTKYrKrX
智「おお! ここがラブホテルか! すごいなあ!」
彼「いや、そんな大声で騒ぐなよ。いいから黙って歩け」
ガチャ
智「おおー!! 結構部屋も広いぞ! わーいわーい!」
彼「だから走り回るなよ! って、何でいきなり石けん持って帰ろうと
 してるんだよ!」
智「いやー、くれるものはもらわないと……ああ! カラオケある!
 歌おうぜ!」
彼「カラオケならまた連れてってやるから、それより智……」
智「いやっ! うーたーいーたーいー! 歌うのー!!」
彼「しょうがないな」
智「♪わかーれはーいつもついてくるー」
彼「何歌ってるんだよ!」
智「♪だーいたいいつもおーとこなんてー」
彼「だから何歌ってるんだって言ってるんだよ!」
智「はぁー。歌った歌った」
彼「気がすんだか。それじゃそろそろ……」
智「うわ! プレステもあるじゃん!」
彼「いやだから、ここまで来てそんなこと……」
じゃーん
彼「もう電源入れたのかよ! 人の話聞けよ!」
智「対戦しよ」
彼「なんでこんなこと……」
807ともちゃんのはじめてのひ:03/07/08 20:07 ID:FTKYrKrX
智「よっしゃ! 五連勝!」
彼「智、そろそろ……」
智「ちなみに、今の君のポイントは-5だ」
彼「なんだよそれ!」
智「10点取るまでしないからねー。さ、頑張って勝ってくれたまえ」
彼「そんなんありかよ!」

智「ああー、疲れたー」
彼「とりあえず風呂入るぞ。そしたら、な」
智「うえーい」
彼「ほら、出たぞ。智も入ってこい……って寝てるじゃん!」
智「眠いよー」
彼「おい、頼むから起きてくれよ! 風呂に入って目を覚ましてこい!」
智「うーん」
808ともちゃんのはじめてのひ:03/07/08 20:08 ID:FTKYrKrX
彼「遅いなー」
ガチャ
智「ちょっと! 何で覗くのよ! エッチ! バカ! チカン!」
彼「エッチって、お前、これから何するのか分かって……ぐはっ!」
智「もう、人の裸見るなんて最低!」
彼「あの、ラブホに来てなんでそういうこと言うかな」
809ともちゃんのはじめてのひ:03/07/08 20:10 ID:FTKYrKrX
智「ふぅー。いいお風呂だったー」
彼「じゃあそろそろ……って言うか、何で服をばっちり着込んでるんだよ!」
智「あ、ごめーん。忘れてた。テヘッ☆」
彼「頼むよもう……」
智「あのさー。こういうところって盗撮されてるなんて言うじゃん」
彼「大丈夫だって、それより早く」
智「もしここの盗撮ビデオが出回っててさー」
彼「なんだよ! 心配してるんだ?」
智「ここで私たちがHせずにまたプレステ始めたらもう大爆笑!」
彼「爆笑じゃねえだろ!」
智「見てる人が、金返せー、みたいな」
彼「わかった、わかったから、智。早く……」
810ともちゃんのはじめてのひ:03/07/08 20:11 ID:FTKYrKrX
じゃーん
彼「だからプレスレの電源入れるなよ!」
智「ここでダーリンに重要なお知らせがあります」
彼「もう……なんだ。何を言いたい」
智「実はですなー。私今日は女の子の日で……」
彼「おい! 冗談だろ!」
智「ここ笑うとこじゃないよ」
彼「分かってるよ! ってマジかよ……そういうことはここ入る前に言えよ。
 じゃあせめて手とか口とか」
智「んでね、智ちゃん眠気の方も極まってて……」
彼「おい、ちょっと待て!」
智「おやすみー」
彼「智! ……うわ、マジで寝てるよ」
ごそごそ
彼「しかもマジで整理だこいつ……」
ぐーぐー
彼「しょうがない、寝てる間にせめて体だけでも……」
智「ちょいやー!!」
がすっ
彼「ぐはっ!」
智「さっきから人の睡眠を邪魔すんな! それじゃおやすみー」
彼「うう……」
811ともちゃんのはじめてのひ:03/07/08 20:11 ID:FTKYrKrX
翌朝
彼「…………」
智「ラブホって楽しかったねー。何怒ってんの?」
彼「…………」
智「ストレスためてると人生楽しくないよー♪」
彼「ああちくしょー!!」

おしまい
812名無しさん@ピンキー:03/07/08 20:14 ID:QlmQGAdF
(・∀・)イイ!
813名無しさん@ピンキー:03/07/08 20:34 ID:AZQ0fwoc
ともらしさが爆発しててイイ!
814名無しさん@ピンキー:03/07/08 20:39 ID:FdAIzZw3
>>806-811
グッジョ!
必死な彼がなんかかわいいでつ
815名無しさん@ピンキー:03/07/08 20:53 ID:mJo/M8Um
あぁ生々しくてやだ。
リアルに居たらやっぱり殴ってるかもしらん
816802:03/07/08 20:59 ID:6RwLq/0x
>>804
それって常識だったのか。知らんかった。
しかし「苦手だ」という意思を明示することが
そんなに悪いことなのか?
オレも>>803も「嫌いだから書くな」とは言ってないけど。

だが、このスレの特徴として個人の嗜好によって受け付けられない
表現も含まれているのは当然のことであって、それをわざわざ
「苦手だ」と言うオレも大人げないといえば大人げないかとは思う。


>>806-811
智の彼の気苦労がうかがえておもしろい。
まあ、智をゲットするには並の苦労ではいかんということか。
817あぼーん:あぼーん
あぼーん
818名無しさん@ピンキー:03/07/09 00:47 ID:EE52l/2R
>>796-797
 久しぶりの「嗚呼可哀想」シリーズ。今回は時事ネタ?
819名無しさん@ピンキー:03/07/09 01:02 ID:P0YLesQJ
キモイ
820名無しさん@ピンキー:03/07/09 01:31 ID:wDektsPO
受信完了したのでもう一丁。
821続・ともちゃんのはじめてのひ:03/07/09 01:32 ID:wDektsPO
ガチャ
智「えー、屋上? マニアック過ぎない?」
彼「うるせーな。ほら、智」
智「いやー。ねー、またラブホ行こうよー。ラブホー!」
彼「お前ラブホ行ったらまた遊ぶだけだろうが! ホテル代だって
  バカにならねーんだぞ! ……まあ、また今度連れていってやるよ。」
智「それならしょうがないか」
彼「それに、屋上ってのもドキドキしないか?」
智「初めてが外ってのもなー。……あれ、雨降ってきたよ。じゃ、そういうことで」
彼「ちくしょおおおお!!」
822続・ともちゃんのはじめてのひ :03/07/09 01:33 ID:wDektsPO
ガラガラガラ
智「で、音楽室?」
彼「雨がやむのなんか待ってられるか! ここならそれなりに防音もしっかり
  してるし、ほら、内側から鍵もちゃんとかかるし」
智「ベートーベンのイラストに見られながらってのもなんだかなー」
彼「それは普通イラストじゃなくて肖像画と言うんだが……。
  それより、智……」
♪ネコフンジャッタ
彼「何でピアノ弾くんだよ!」
智「ピアノがあったら弾きたくなるのがミュージシャンの性(さが)なのよ!」
彼「お前ミュージシャンでもなんでもないだろう! て言うか人が来るだろ!
  もう……智、早く来い! 置いてくぞ」
智「待ってよー。防音がしっかりしてるって言ったじゃん」
彼「いくら何でもピアノ弾いたら聞こえるよ! はあ、何なんだよ……」
823続・ともちゃんのはじめてのひ:03/07/09 01:34 ID:wDektsPO
ガラガラ、バタン
智「ちょっと、最悪だよ! 何で微妙に臭い生物室なんかでするの?」
彼「他に行くとこあったか? ここしか空いてないんだよ! トイレでもいいが?」
智「生物室にする」
彼「じゃ、ほ、ほら。智、やっと……ってどこ行くんだよ!」
智「ねー、顕微鏡が出しっ放しになってるよー」
彼「そんなのどうでもいいだろうが……マジで勘弁してくれよ」
智「ねえ、お願いがあるの」
彼「ああ、優しくしてやる。は、初めてだから自信はないが、努力はする」
智「いや、お願いってのはそうじゃなくて。あ、初めてだったんだ?」
彼「前に言わなかったか?」
智「いやー、ラブホでツッコミうまかったし。手慣れてるなあと」
彼「お前がボケまくるからつっこまざるを得なかったんだよ! ああ、だんだん
  ツッコミがうまくなってくる……。水原の苦労が分かってきたよ」
智「なんでそこでよみの話すんの? やっぱり男の子はむちむちの
  よみの方がいいんだね。ふーんだ」
彼「そんなこと言ってないって……。智、な、機嫌直してくれよ。
  さっきのお願いってのは何だ。極力聞いてあげるからさ」
824続・ともちゃんのはじめてのひ:03/07/09 01:35 ID:wDektsPO
智「ああ、忘れるとこだったよ。……精子見せて」
彼「は?」
智「精子見せてって言ってるの」
彼「そんなの、すればいくらでも……いや、限度はあるんだが……。
  ゴムだってつけるし、ちゃんと見られるよ。だから……」
智「ちがーう! あんたの言ってるのは精液でしょ。私が見たいのは精子!
  オタマジャクシみたいなんでしょ。ここに顕微鏡があるから
  ちょうどいいと思ったの!」
彼「思うなよ……。そんなのいいだろ。それよりも、智、愛してるからさ」
智「愛してるなら精子見せろ! せーし! せーし! せーし!」
彼「叫ぶなーっ! はぁ、じゃあ、した後に見ればいいだろ」
智「する前に見たいんだよ! ほら、自分の体の中に入れるものだもん。
  自分の目で安全を確かめて入れたいじゃない」
彼「有機野菜の宣伝じゃないんだから……見たら余計に気味悪くなると思うし。
  まあいい、見せたらしてくれるんだな? よし、しょうがねえな」
825続・ともちゃんのはじめてのひ :03/07/09 01:36 ID:wDektsPO
カチャカチャ、スルッ
智「うわ、なに? ああ、これがたってるってやつなのね。スケベだなあんた」
彼「ここまでじらしておいて何を言うんだよ……。はあ、何でこんな娘を
  好きになっちゃったんだろう……」
智「人を好きになるのに、理由なんているのかしら……」
彼「カッコつけてるつもりかよ! そんなシチュエーションじゃねーだろうがよ!」
智「つべこべ言わずに早くする! ねえ、はやくはやく!」
彼「そんな早く出るか! ああもう、何が何やら」
智「なんかしぼんできたじゃん。……インポ?」
彼「うるせえ! そんなこと言わないでくれよ頼むから……」
智「じゃ、ED」
彼「一緒だよ! そう言う問題じゃないだろうがよ!」
智「EDは恥ずかしい病気じゃありません、ってテレビCMで言ってたよ」
彼「……はいはい。……だいたいな、おかずもなしにそんなに簡単にできるか!」
智「お弁当なら余ってないよ」
彼「違う。その、なんだ。興奮させてくれないかってことだ」
智「へえ、それをおかずって言うんだ」
彼「ああ、だから、智」
智「しょうがないなー。んしょっと」
彼「おお、智。ついに脱いでくれる……」
智「ほいっ」
826続・ともちゃんのはじめてのひ :03/07/09 01:37 ID:wDektsPO
バサッ
彼「おい、ちょっと待て! 脱いでくれるんじゃなかったのか? これは何だ?」
智「エロ本拾ったんだ。服の下に隠してた」
彼「何が悲しくて目の前に惚れた女がいるのにエロ本なんだよぉ……」
智「でもたってるじゃん」
彼「……男って悲しいな」
ゴソゴソ
智「ねえ、まだぁ?」
彼「あのさ、智。く、口……いや、お互い初めてなんだし、そんな贅沢は言わない!
  だからせめてて、て、手で、触ってくれないか?」
智「私が手伝ってあげればいいんだね」
彼「う、うん」
智「じゃ、ちょっと恥ずかしいけど、手伝ってあげる……」
827続・ともちゃんのはじめてのひ:03/07/09 01:37 ID:wDektsPO
彼「ああ、智……って、ちょっと待て! 何で足なんだよ!」
智「踏まれると男ってうれしいんでしょ!」
彼「それはちょっとマニアックすぎだ! て言うか、お前絶対加減とか知らないだろ!」
智「愛するダーリンのために、全力でいかせていただきます!」
彼「やめろーっ!」
智「おお、触ってないのにでかくなったぞ! 動物は生命の危機にさらされると
  生殖本能が働くというあれだね!」
彼「お前が言うな! ……は、ああ、智っ! 何か入れ物で、う、受けてくれよ。
  飛び散るぞ」
智「うん……。じゃ、私が……」
彼「と、智ぉ……」
智「私が持ってきたこのビニール袋に、自分で受けてね☆」
彼「泣きたくなってきた……」
828続・ともちゃんのはじめてのひ:03/07/09 01:38 ID:wDektsPO
ガサガサ
彼「こ、これで大丈夫……ううっ、智っ!」
智「おおっ、この中にあれが……。うわっ! くせっ!」
彼「臭いはしょうがないんだよ……。さ、智。さっさと見て続きを」
智「くせーっ! くせーっ! えーと、智ちゃん臭いで非常に気分を害しました。
  そういうわけで、智ちゃんは中座させていただきます。バイビー!」
彼「おい、待ってくれよ! ひどすぎだよ! あんまりだよ!」
智「あ、頑張った君にご褒美。るっぱ〜ん♪ そんじゃねー」
ガラガラ、バタン。バタバタバタ……。
彼「……こ、この前よりは一歩前進だ。お、俺はイッタんだからな。ううっ……」
829続・ともちゃんのはじめてのひ:03/07/09 01:42 ID:wDektsPO
智「つーわけで今回もこれでおしまい。甲斐性のないダーリンを持つと
  スムーズにいかないもんだね」
彼「……おい」
830名無しさん@ピンキー:03/07/09 02:11 ID:5zgC96/H
あ゙ー
殴りてー
831名無しさん@ピンキー:03/07/09 10:45 ID:vB+ETw07
まず相当人間ができてないと彼氏は務まらんな

逆に言うと徹底的に痛めつけて怯えさせ、奉仕を強要する
鬼畜系エロに最適な対象かも……とも考えてみたり
832名無しさん@ピンキー:03/07/09 16:57 ID:Bz8HiL0S
「ともはじ」マンセー
833名無しさん@ピンキー:03/07/09 18:01 ID:KKOIXq4B
彼が智を落としたときは、それこそ「感動」モノでつねw
834名無しさん@ピンキー:03/07/09 21:04 ID:si3axsJm
実は怖くてしょうがないから必死こいて逃げまくってるんだろな。
で、自宅では自己嫌悪に陥りながら枕を涙で濡らして彼氏に謝り続ける。

とまあ、妄想してみまつた。
835名無しさん@ピンキー:03/07/09 23:56 ID:MYPo6N/W
こんな女いたらこっちの気が狂う。
836名無しさん@ピンキー:03/07/10 01:11 ID:y+FNvYui
>>834
どうすればともちゃん観念しておとなしくなるんだろうね。
837七誌:03/07/10 02:04 ID:iqwGpfgG
ちよちゃんをのぞく全員が(入っていても「それはそれで!!」だが)
経験済ませたことにして口裏を合わせる。実際にやっておくなお可。
んで、別荘でエロ話。
一人だけ取り残されたことに焦りまくったともは彼氏を押し倒す。
んむ、完璧だ。


・・・・それはそうとして、テディベアの続きが気になって昼も寝られません。
838名無しさん@ピンキー:03/07/10 06:54 ID:jNF+15c1
多少強引にすればすぐおとなしくなると思ふ
839榊と神楽とねここねこ:03/07/10 18:23 ID:qBysNwtA
教室で二人の少女が相談をしていた。小さい少女が口を開く。
「ちよちゃんの誕生日プレゼント何がいいかなぁー ちよちゃんて頭いいからなんか頭よさそーな物かなぁ」
しばしの沈黙。
「頭よさそーな物ってなんだ?」
「さあ」
大きい少女も答えを持ち合わせていなかった。再び小さい少女が話し始める。
「でもちよちゃんちお金持ちだろー? なんでも持ってそーだよなぁ 榊は何贈るつもり?」
「ねここねこぬいぐるみ」
問いかけに大きい少女は即答した。さして関心を示さない小さい少女に「かわいいぞー」などと説き伏せる。
「そっかー かわいい物かぁ でもぬいぐるみって結構高いんだろ?
なんかこう気持ちのこもった……そうだ! それ作ろう、二人で!」
「二人で!?」
小さい少女の突然の提案に大きい少女は驚きの表情を見せた。
「やっぱありものを買うよりさ、作るんだよ、自分で!」
すっかり乗り気の小さい少女に大きい少女は戸惑いの表情を見せながら行った。
「でも、ぬいぐるみなんてうまく作れない」
「そんなの私も作れないから、安心しろ!」
大きい少女の不安などどこ吹く風といった様子で、小さな少女は底抜けの笑顔で言った。勝手に話を進行されてゆく。
「私はこねこを作るから榊は大ねこだ。心がこもってれば大丈夫さ、気持ちだよ!」
小さい少女は大きい少女に言い聞かせる。
「気持ち!」「……気持ち」
「マインド!」「……マインド」

相談と言っても小さい少女――神楽が、大きい少女――榊にほとんど一方的に話し掛け、勝手にリードしていく。
これがこの二人の関係だった。ただ今回がいつもと違ったのは、榊もわずかに積極性を見せたということだった。
840榊と神楽とねここねこ:03/07/10 18:23 ID:qBysNwtA
結局プレゼントはその手作りぬいぐるみということで決定し、休日を利用して二人で作ることになった。
二人で作り方の本と材料を買いに行き、榊の部屋へと向かった。
榊にとって、友人を部屋に迎え入れるのはこれが初めてであった。
初めて客人を迎えた部屋にはところどころぬいぐるみが置いてあり、女の子らしい内装になっていた。
それはまさに主である榊の心を映していた。
「へえ、榊ってぬいぐるみ好きなんだ」
「……うん」
部屋を見せることはまさに心を見せるに等しいことだった。
「榊ってクールなやつだと思ってたんだけどな。結構かわいいとこあるじゃん」
だから、初めて部屋を見せた相手である神楽が他意もなく言ってみせたその言葉は、榊にとっては嬉しいものだった。
榊は照れ隠しのために彼女の所有物であるねここねこぬいぐるみを持って来て神楽の前に置いて言った。
「さあ、作ろう」

だが、二人ともが宣言したとおり、ぬいぐるみはうまく作れなかった。サンプルが目の前にあるのになぜかうまくいかない。
大量の布切れが廃棄物へと姿を変え、布の山を形成していった。
「まあ、初めてなんだから失敗するのはしょうがないって」
「……いや、実は私は初めてじゃないんだ」
神楽のフォローに榊は去年の文化祭でぬいぐるみを作って展示したことを説明した。
「へえ、どんなの作ったんだ?」
それに応えて榊が持ってきた珍妙な物体に、さすがの神楽も言葉を失った。
「……なんだ、これ?」
「犬……いや、猫だったかな?」
もはや真実を知る者は誰もいなかった。
841榊と神楽とねここねこ:03/07/10 18:24 ID:qBysNwtA
淀みかけた場の空気に耐えられなくなった神楽が室内を見渡し、口を開いた。
「それにしてもいっぱいあるよなあ。これ自分で集めたのか?」
「うん。私はこんな見た目だからそのせいなのかな。昔からかわいい物が好きなんだ」
今まで口に出すことのなかった自分を曝け出す言葉に、榊自身驚いた。
なぜこんなにも率直に言えるのか、その理由はすぐにわかった。
そう、ここでなら、ここに招き入れた相手になら素直になっていい。
「こんな見た目ってよくいうよ。そんなにカッコイイくせに」
「かっこいい……私が?」
「そうだよ、知らないのか? お前って結構人気あるんだぜ。」
それは榊自身わかっていた。これまでそのような視線を受けて生きてきたから。
「……榊ってさ、今まで誰かとつきあったことないのか? すごくモテそうだけど」
「……ない。神楽は?」
「私もないよ。でもさあ、こういう話になる度に思い出すんだよな、黒沢先生の話」
数ヶ月前の夏休みの別荘で酒に呑まれたみなもが語った『大人の話』の数々が二人の記憶のそう深くない部分から
引っ張り出された。ああいった話に関心がないわけではない。実際二人とも顔を赤らめ、みなもから目をそらしながらも
しっかりと話を聞いていた。だが、まだ自分には縁のない未知の世界の出来事としてしか認識できないのだ。
小さな友達の誕生日を祝おうとしているこの二人は、結局まだ大人ではなかった。
842榊と神楽とねここねこ:03/07/10 18:25 ID:qBysNwtA
榊はわかっていた。自分の出す近寄りがたい雰囲気が自分をそういったことから遠ざけているのだと。
神楽はわかっていた。『男の子みたい』な性格と自覚し、そのように振舞ってきた事が自分をそのような話題から
縁遠いものにしているのだと。
「……榊はああいう話ってどう思う?」
「……興味がないわけじゃない。でも、将来自分がそういうことをやるんだっていう実感がわかない」
一度自覚したこととはいえ、自分の心の最奥の部分をこうも簡単に見せてしまっていることに榊は驚いた。
「私も同じだよ。なんか自分がそんなふうになるってことに不安があるんだ」
性への不安は誰にでもあることだ。『初めてのときは痛い』とかそういった生半可な知識があるために余計に不安は増す。
だが、一度決まってしまった話題の方向は修正されず、さらに神楽は続けた。
「榊は……その……自分でしたことあるか?」
「……ある」
私は何を言っているんだ? 喋りすぎだ! 榊はそう自分に言い聞かせるが、なぜか神楽の前で嘘がつけない。
「やっぱさ、自分でやるより気持ちいいのかな?」
「そんなの、わからない」
ぶっきらぼうな答え方だったが、本当なのだから仕様がない。
これまでの人生の中で人と話すことも触れ合う機会も少なかった榊だが、神楽と話すことで心を開いているような気がする。
だから
「じゃあさ、その……試してみないか、私達で」
顔を赤らめながらの神楽のそんな申し出に
「……うん」
肯いてしまい、神楽に唇を許したのは榊にとってはさして抵抗はなかった。
843榊と神楽とねここねこ:03/07/10 18:26 ID:qBysNwtA
初めて唇を重ねた相手の温かく、柔らかいその感触に二人は何か愛しいものを感じた。
二人の腕の役割が抱擁になったとき、神楽は舌を伸ばした。互いの舌が触れ合ったときのその不思議な感覚に
二人はいつしか病みつきになり、その触覚と味覚で互いの存在を確認し合った。
それをどれほど続けただろうか。神楽は榊を押し倒し、覆い被さってみなもの話を思い出しながら、
まずは榊の耳を舐めてみた。
「ああっ!」
榊の嬌声があがった。
「へえ、ここって感じるものなんだ。なんか変なの。じゃあこんなのはどう?」
言って神楽は榊から見れば下にさがって、首筋に舌を這わせる。そこでも榊の声があがる。さらに下へと向かい、
鎖骨のあたりに達したところで神楽は榊の衣服を脱がせていった。榊は全く抵抗する様子を見せなかった。
844榊と神楽とねここねこ:03/07/10 18:27 ID:qBysNwtA
神楽は露わになった榊の乳房の豊かな曲線を手でなぞってみた。体温は変わらないはずだが、
他とは違う優しい暖かさが手に伝わってきた。続けて神楽は乳首を口に含んだ。
「んっ……んんっ」
舌のざらざらした感触、唾液のぬめり、口内の温かさ。自分の指では決して味わえない感覚に榊は通常よりもずっと
早く高まっていった。榊の呼吸が次第に荒くなる。
「榊、感じてるのか?」
返事がないのを肯定と受け取った神楽はさらなる快楽を与えようと、榊の股間へと手を伸ばした。
「そ、そんな……そこは……」
自分の大事な部分に他人の手が触れるという事実に榊は少なからず恐怖を覚えたが、それを拒絶するために
脚を閉じることはしなかった。恐怖心よりもさらなる性感への期待のほうがはるかに勝っていた。
神楽は榊の外陰部を指でなぞってみた。早くも榊の口から喘ぎ声が漏れてきた。
「それじゃあ、入れるよ」
神楽はそう言ったものの榊の返事を待たずに、榊の秘所へと指を挿入した。
「あ……あ……やっ……」
榊は声をあげる。もはや恐怖心は完全になくなり、心は快楽だけを求めた。
神楽も他人の秘所に指を入れることにためらいはあったが、いまでは夢中になって指の前後運動を繰り返している。
それは愛撫と呼ぶには拙いものだったが、榊を感じさせるには充分だった。
普通ならどこが感じやすいかわかっている自分でやったほうがより強く感じるはず。
それなのに、どうして他人にしてもらっている今はこれまでにないくらい感じているのだろう?
榊の頭にそんな疑問が浮かんだが、押し寄せてくる快楽の前にそれはあっさり消しとんだ。
榊の呼吸がさらに荒くなり、半ば言葉にならない言葉で告げた。
「もっ…と……もっと……奥に……して……はげしく……」
「うん……わかった」
榊のはしたない要求に驚き戸惑いながらも神楽はそれに応えた。榊の喘ぎ声の間隔がだんだん短くなってゆく。
もうすぐだ、と直感した神楽はその前後運動の一番深い部分で指を曲げた。
「あッ……あッ……あッ……ああああ――――――ッ!!」
絶頂を迎えた声とともに、突然神楽の指が強く締め付けられた。
845榊と神楽とねここねこ:03/07/10 18:28 ID:qBysNwtA
「すごい……ぬるぬるだよ、榊のここ」
神楽は指を抜きながらそう言った。普段のクールな(ように見える)振る舞いからは想像できないほど乱れ喘いだ榊の姿に
神楽は身体が疼くのを感じた。だから――
「次は……神楽の番だよ」
興奮冷めやらぬ榊のその言葉に肯くのは当然のことだった。

神楽の服を脱がせてから、今度は榊が上になった。
「お返しだよ……」
榊が神楽の乳首を口に含む。舐めるだけでなく、吸ってみたり、舌で焦らすように突付いてみたり、
唇で優しく噛んでみたりと、刺激の方法を様々に変えていく。
「あ、あ……あんっ……」
「感じやすいんだね……」
敏感な神楽の反応に榊は嗜虐心をかきたてられ、さらに攻めを続ける。榊の右手が神楽の股間へと伸びた。
「あ、ああ……ン……ふああ」
先ほどまで榊が味わっていたのと同様の快感が神楽に襲いかかる。榊は自分の攻めで神楽が快楽を得ていることに喜びを
感じ、神楽もまた、自分でするときとは違う快楽に酔いしれた。
快楽を与える喜びと受ける悦び。神楽はそれを共有したいと思った。だから、突然榊の攻めをやめさせて、再び榊の上に
覆い被さり、自分の性器と榊のそれを重ね合わせた。
「こうやれば、二人とも気持ちいいんだよな」
「うん、二人一緒に……」
一緒に。その言葉が二人の心を揺さぶった。そう、一緒に感じあえるならそれが最高の喜びだ。
上になった神楽が主に腰を動かす。二人の秘所から溢れ出した液体が潤滑油となって互いの秘所が触れ合う感覚を
より快いものにしている。
「あっ、あっ、あふぅん……」
神楽はさらに腰を強く押し付けた。二人の敏感な部分への刺激がさらに強くなり、二人はまさしく一つになった。
くちゅっ、くちゅっ、という愛液のいやらしい音、そこから発せられる快感、全身に感じる互いの温もり、
そしてその名を呼び合う声。今の二人にとってそれが世界の全てだった。
「神楽、神楽ぁ……私……」「榊、もう……イク……」
「ふあ、あっ、あっ……ああああああぁぁぁぁっっっ!!!」
同時に絶頂に達した二人の声が重なり、部屋に響いた。

846榊と神楽とねここねこ:03/07/10 18:29 ID:qBysNwtA
二人が狭い世界から解き放たれてからも、まだ重なり合っていた。
今はまだ一緒にいたい。この温もりを手放したくない。
やがて神楽が口を開いた。
「榊……一人のときよりも気持ちよかった?」
「うん……神楽は?」
「……私もだよ」
そう言って二人は抱きしめあった。今度は榊の方から口を開いた。
「でもなんでだろう。一人のときと二人のときでこんなにも違うのは」
神楽がそれに答える。
「それはきっと……気持ちだよ。気持ちを込めたからだよ」
「そうか……気持ちか……」
榊が感慨深げにつぶやいた。
「気持ち!」「……気持ち」
「マインド!」「……マインド」

神楽がほとんど一方的に榊をリードする。それがこの二人の関係だった。
ただ今回がいつもと違ったのは、榊も積極性を見せたということだった。


気持ちを込めて作るべきもの――ねここねこぬいぐるみのことを二人が思い出したのは
服を着たあと積み上げられた布の山を見たときだった。
847榊と神楽とねここねこ:03/07/10 18:30 ID:qBysNwtA
結局ぬいぐるみは後日改めて作られた。お世辞にも巧いとは言えない出来だが、
気持ちが込められているのだから大丈夫だ。
二人は自分にそう言い聞かせた。
「てなわけで私達は二人で一セットです!」
「わー」
期待の眼差しのちよに二人は自作のぬいぐるみを差し出した。
(なに――― これ―――)
正体不明の物体を見たちよは何もリアクションできずに固まっていたが、神楽はお構いなしに解説を加えた。
「おっと! 一つ一つで見ればわからないかもしれないけど」「ガキャーン 合体!」
神楽は両手に持った二つのぬいぐるみを勢いよく重ね合わせた。
(なに――?)
ちよはやはり固まったままだった。一方榊は――

私が大ねこ……神楽がこねこ……合体……また誘ってるのかな?

一人顔を赤らめていた。
榊の恥ずかしい連想が正しかったのかどうか。それは二人だけが共有する秘密。

(おしまい)
このSSの発想の出発点は>>746です。 
と言ってもそれを書いたのは俺なんですけど。

エロのシーンの直前まで書いてから思ったこと……
これってもうちょっとストーリーを工夫すれば
エロではなくストレートな友情話に出来たんじゃないだろうか?

まあ、書いてしまったものは気にしないことにしましょう。
849名無しさん@ピンキー:03/07/10 20:48 ID:VSqtkHk8
それも(・∀・)イイ!
850名無しさん@ピンキー:03/07/11 00:34 ID:vXMBuFvt
う〜〜ん
851名無しさん@ピンキー:03/07/11 01:51 ID:G7uMYP2I
なるほどあの時顔が赤かったのはそういうことだったのね
……ってなんちゅうオチだ
榊さんのスケベ!
それも背中から乗っかられた格好でなんてー (*´∀`)
852848:03/07/11 18:36 ID:jq+x9W3M
>>851
しまった! ねここねこじゃ体位が違うじゃん!
……これじゃ本文中の行為はできないので、
あくまで『連想』しているということで。

>……ってなんちゅうオチだ
書いた俺自身、そう思いました(w
853名無しさん@ピンキー:03/07/12 00:55 ID:pS7oOV+W
人との出会いや関係なんてのは思っているより簡単な物で。
僕があの人と特別な関係になったきっかけも、ほんの些細な出来事だった。


それは僕が高校に入ってすぐ、六月半ばの事だった。
昼休み、運悪く日直だった僕は職員室に呼び出され、資料室まで荷物を運ぶ事になった。
「――失礼しました。」
紐で纏められた冊子を渡された僕は、そう言って職員室のドアを閉める。
と、その途端軽い衝撃が横から腰の辺りに来た。
「あっ」
小さな声と共に、何かがバラける音。見ると、小さな女の子が尻餅をついており、
自分が持っているのと同じ様な冊子が紐が解けて床に散らばっていた。
「いたた……ごめんなさい」
女の子が謝る、女子という事を考えても、高校にいるには相当に小柄な子だった。
同学年では無い、が、その女の子には見覚えがあった。
「あ…えっと、美浜先輩?」

この高校に入学して来て一番初めに話した先輩が、その美浜先輩だった。
あの日、廊下を歩いていると、8、9歳ぐらいの子供が高校の制服を着てこちらに歩いてきた。
すれ違った後、思わず振り返り、「なんで子供が?」と思ったことを口に出してしまった。
すると、その女の子はこちらを振り向き
「あなたは新入生ですね?」と聞いてきた。
うろたえたまま返事をすると、彼女はこちらに自己紹介をしてきた。
二年生の、美浜ちよ。美浜先輩、彼女が言った通りに言うと、彼女はにっこりしてそのまま行ってしまった。
僕は呆然と突っ立ったままだったが。
後々の話だが、一年生の間でも美浜先輩の事は話題の一つになって行った。
なんでも、小学四年生の時に飛び級で一年生に編入してきたらしい。
かなり成績が良く、かわいいということでうちのクラスの女子にも人気だった。
その女子達は「ちよちゃん」と呼んでいたが、僕の頭はあの時の事からか「美浜先輩」という呼び名で定着してしまった。
854名無しさん@ピンキー:03/07/12 00:55 ID:pS7oOV+W
「え?あの、えっと」
こちらの事はよく覚えていないらしい彼女は突然そう呼ばれた事にすこし驚いていた。まだ立ち上がらないでいる。
多分美浜先輩と呼ばれるのも慣れていないんだろう。他の高校の事はあまり知らないが、
ここは部活にでも入っていない限り先輩との繋がりが乏しい。上下の関係が殆ど無いのだ。
それにクラスの他の奴は殆ど「ちよちゃん」と言っている。
「大丈夫ですか?手伝いますよ。」
そう言って床に散らばった冊子を集める。
「あ、どうもありがとうございます。」
二人でそれを集め、紐を結わえ直した。
「資料室ですか?ついでに運びますよ。」
その荷物も自分の荷物も片手で運べるぐらいの物だったので、僕はそう言った。
それに荷物は美浜先輩が持つには重すぎそうで、おそらく両手で抱えて持っていたので前が見えなかったのだろう。
このまま持たせていたらまた何かにぶつかりかねない。
「そんな、悪いですよ。」
美浜先輩が手を振りながら答える。
「いいですよ、自分も荷物運んでるんですから。」
美浜先輩はまだ何か言おうとしたが、僕が荷物を両手に持ち、歩き出したのを見ると諦めたのか後ろから着いてきた。
資料室に向かいながら、美浜先輩と話をした。
入学当時の事を話したら、どうやらあの事も思い出してくれたようだった。
資料室に着いて荷物を置いた後、彼女は僕に礼を言って戻っていった。

きっかけは、そんな本当に小さな出来事だった。

855名無しさん@ピンキー:03/07/12 04:08 ID:P7HWvxDa
>>854
良いよ。でも、設定がちよぼくと被ってるのが惜しいな
856名無しさん@ピンキー:03/07/12 04:59 ID:pS7oOV+W
>>855
保管庫に行って読んできました。
⊂⌒~⊃。Д。)⊃
凄いです。とても勝てないです。
この先の展開もいくつか考えてたんですが、結構あちらと被ってしまう上に、
面白さがダンチなので貼る意味も無くなりました。
また勉強してから出直してきます。どうも失礼しました。
857名無しさん@ピンキー:03/07/12 06:01 ID:n7DySfNM
>>856
 そらまあ、「ちよぼく」は今まで世に出たあずパロの中で
 、2を争うくらいのポテンシャルを持った作品だからなぁ。
 比べるとか、気にしない方がいいと思うよ?
858名無しさん@ピンキー:03/07/12 13:07 ID:/4t67Gdb
>>856
勝ち負けの問題じゃないだろう。
個人的な好き嫌いこそあれ、SSの優劣なんて決められるものじゃないんだから
気にせずに書けばいい。

>>855
お前さんも余計なこと言うな。
設定が被ってたっていいじゃないか。そんなこと気にしてたら後から来た人は何も書けなくなる。
同じ作品を元ネタにしてる以上、大なり小なりみんな設定は被ってるんだから。
859名無しさん@ピンキー:03/07/12 15:48 ID:eSVyy0TV
>>856
まあ過疎地として停滞するのを考えれば、どんな些細なネタでも書いてくれる事自体有難いし、
あくまでもここは各々のファンが一定の枠(エロパロ)の元にリビドーをはき出すところだから無問題。

念のための保全挙げ。
860名無しさん@ピンキー:03/07/12 15:49 ID:eSVyy0TV
>>859
ついついいつもの癖でsageちまった・・・

改めて挙げ。
861名無しさん@ピンキー:03/07/12 16:07 ID:+AzRl+DK
>>856
さすがに何から何まで同じっていうんじゃマズイでしょうが、
作品のどっかにあなたなりの工夫をこらしてあるのなら読者も楽しめると思います。
そもそも「ちよぼく」を読まずにこの設定を考えたのなら、それは立派にあなたの作品です。

ちなみに>>181,>>121-123も同じ設定なのですがこちらは続かないのでしょうか?
どちらも続きを心待ちにしてます。
862861:03/07/12 16:12 ID:+AzRl+DK
>>861
>>181>>118の間違いです。
ああ、俺のバカ。
863855:03/07/12 17:36 ID:Bpbfnrym
>>859
確かに被ってるとは言ったが書くなとは一言も言うとらんけどな…
それに、俺が言わずとも何れ誰かが言ってたと思うけどね>被ってるって
個人的には良いよって言ってるでしょ?
似たような設定でどんな展開になるのか、個人的に楽しみだったんだから
864名無しさん@ピンキー:03/07/12 18:03 ID:61ChH91H
実際、ちよすけへのアプローチは難しいと思う……。
年齢的に、また高校に通っているという設定的に、
同年代もしくは年下の彼をくっつけられないし。
でもこれを被ると言うなら智×暦や、神×榊はどうなるって話で。
被ると言うより、定番もしくは王道と呼べばイメージよくなるかね。
865名無しさん@ピンキー:03/07/12 18:40 ID:NFodgQyv
>>856
パロディだから「後か先か」「好きか嫌いか」で多少の違いはあるけれど、
同じ作品扱ってる限り被るのは当たり前だし、それで全然構わないと思うッス

同じキャラのエピソードでも、ちよぼくではおざなりだった出会いの項がこちらでは丁寧に描かれていたり、
これからの展開でもまるで別物になるかと。
むろん無理に意識して別物にしなくてもいいし、楽しんで描いてもらえたら読む側も楽しいハズ
文章も変にクドかったりひねってたりすることがないので、非常に読みやすいです。

続き求む!
866名無しさん@ピンキー:03/07/12 20:35 ID:Bpbfnrym
まあ、智×暦や神楽×榊と言うのは結構色んなアプローチの仕方というか
シチュエーションが豊富な感じなんだよね
でもちよすけの場合は、結局「美浜先輩ですよ」のアプローチしかないから
シチュエーションが限定されてしまって、どうしても似てしまうんだよね
867名無しさん@ピンキー:03/07/12 20:59 ID:eSVyy0TV
っていうか、
ちよすけは年齢的にはまだブルーデーがあるかどうかも怪しいぐらいの年頃なので、
この板で恋愛を書くには早過ぎる年齢というのもあると思う。(ロリ系のエロマンガじゃ無いんだから)

とも=暦、神楽=榊の様に性行為の仕方(体位やシチュエーション)でバリエーションを出せるわけでもないので、書き手さんは大変だ・・・。
まあ、設定無視でちよすけが他のキャラを激しく攻めるというのも見てみたいのだが。
868名無しさん@ピンキー:03/07/12 21:18 ID:TQQ/PcYy
映画「小さな恋のメロディ」のように人力トロッコっで
愛の逃避行(笑)するちよちゃんと後輩の"彼"ってシチュはどうよ?
869手を つなごう:03/07/12 23:37 ID:61ChH91H
 私と神楽は、二人で学校からの帰り道を歩いていた。今日は神楽のクラブ活動の
練習が休みの日だった。空は晴れ、歩いていると非常に清々しい日だった。
「でさー、そいつがケッサクでさー」
 私の横を歩く神楽は、水泳部での話をおもしろおかしく話していた。神楽は快活で、
よくしゃべる女の子だから、私はこうやって聞き役に徹することが多かった。
それは私にとって苦痛ではなく、むしろ私の数少ない日々の楽しみの一つになっていた。
神楽の話はあちこちに飛びまくるという欠点はあったが、彼女は明るくて、楽しい話を、
これまた明るくて、楽しい口調でしてくれるのだった。そして、彼女は時に私に
話の意見や感想を求め、私の意見や感想が肯定的であろうと否定的であろうと、
まっすぐ受け止めてくれた。私の言葉を聞くたび、神楽のかわいらしい顔が
ころころと変化し、魅力的な表情を見せてくれるのも私にとっては大きな楽しみだった。
 そんな楽しみを今日も味わいながらも、私は私たちの周囲を伺っていた。
私たちが学校を離れ、住宅街の細い路地に入っていくに従い、周囲に人通りは
少なくなっていった。やがて、周囲に見える人間はいなくなり、路地を歩いているのは
私たちだけになった。
870手を つなごう:03/07/12 23:39 ID:61ChH91H
(そろそろかな……)
 神楽は、からからと笑っている。その顔はまぶしくて、かわいい。
私は、その神楽の右手を、私の左手でそっと握った。
「……榊、何してんだ?」
 神楽が笑うのをやめ、困惑の表情を浮かべてこっちを見上げた。この表情もかわいい。
しかし、じっと我慢した。最初から飛ばし過ぎは良くない。
「手をつないだ。いけないか?」
あくまでなんでもないように私は答えた。神楽はちょっと首をひねりながら、
「いけないってことはないけど……。手なんかつながなくても」
と私から不自然に目をそらした。意識しているのか。
「私に手なんかつながれたくないか?」
私は横目で神楽を見ながらできるだけ落ち着いた声で言った。私の声が
うわずっていては話にならない。
「そんなことは言ってねえよ。けど……」
神楽が反対側の手でぼりぼりと頭をかいた。
「なんか、照れくさくない?」
神楽の表情は相変わらず微妙だ。困ったような、笑ったような、そんな顔だ。
目はきょろきょろと動き、何となく落ち着いていない。
「ちょっと、一緒にいるってことを感じたくなっただけだ」
そう言い、私は前を見た。神楽も、ただ前を見て歩いている。
871手を つなごう:03/07/12 23:41 ID:61ChH91H
 お互い黙ってしまったまましばらく歩いた。私は、神楽の右手を握ったまま、
神楽の手を握っている私の左手の親指を使って神楽の右手をそっとなで始めた。
「な、何してるんだ榊!」
 今度はさっきとは違い、はっきりと神楽が慌てた様子が分かった。
「手をつないでいるんだが、いけないか?」
私はさっきと同じように、なんでもないように答えた。
「手をつないでるのは分かってるんだよ! そうじゃなくて、その指……」
「神楽は、やっぱり私と手なんかつなぎたくないのか?」
 神楽の言葉を遮って、私はさっきと同じように落ち着いた声で言った。
さっきと違うのは、主体性の違い。つまり、神楽が私に手をつな「がれ」たくないか
というのと、神楽が私と手をつな「ぎ」たくないのかということ、この違いだった。
私は神楽の考えを聞きたかったのだ。神楽の口から言わせたいのだ。
872手を つなごう:03/07/12 23:42 ID:61ChH91H
「だからそんなことは……」
「私は、神楽と手をつなぎたい」
 また神楽の言葉を遮って、私は強引に自分の意志を押し付けた。
こういうときは、普段と違って私は押しが強くなる。きっと神楽がかわいすぎるからだ。
そして、私の言葉のせいで、神楽はちゃんと自分の意志を言わなければいけなくなった。
「私も、そりゃつなぎたくないわけじゃないけどさ」
「じゃあいいだろう」
 私はそう言いながら、神楽の横顔に自分の顔を近付け、口が神楽の耳のすぐ近くに
くるあたりで止めた。
「それとも、耳の方が?」
自分で、自分の声がいやらしくなっているのが分かった。神楽は一気に顔を赤くして
私を振りほどこうとした。ああ、かわいい。
「バ、バカ! こんなところで、何考えてる!」
 私は振りほどかれないように、しっかり神楽の手を握った。
「冗談だ。悪かった。きみと約束したんだ。人前ではそんなことしないよ」
神楽はまだ文句がありそうだったが、暴れるのをやめてくれた。
「でも手をつなぐくらいいいじゃないか。いやらしいことなんてなにもない」
 こう私が言って、神楽がいいや、いやらしい、なんて主張できるはずがない。
神楽がそうなのを分かってて言う私はやっぱりいじわるなんだろうな。
873手を つなごう:03/07/12 23:43 ID:61ChH91H
 再び手をつないで二人で歩き出した。会話はなかった。だが、私は忙しかった。
つないだ左手の親指で神楽の右手をなで回し、左手全体を使って神楽の右手を
優しく揉んだ。
 神楽は意外に落ち着いていた。少しがっかりしたが、まさか神楽だって手が性感帯と
いうわけじゃないんだからしょうがない。だが、精神的にそう思ってしまえば
どうだろうか。それを確かめるのが今日であるわけで。
「神楽の手、きれいだな」
 私がこう言っても神楽は黙っていた。
「私の傷だらけの手と違って」
やっぱり神楽は黙っていた。
「触り心地もいい」
それでも神楽は黙っていた。
「本当に、きれいだよ……」
どうしても神楽は黙っていた。
「メープルシロップ」
「いい加減にしろ!」
やっと神楽が反応してくれた。
874手を つなごう:03/07/12 23:45 ID:61ChH91H
「……何を言ってるんだ。私はただホットケーキの話をしただけだ」
 くっ、と神楽が奥歯を噛み締めた。頭に血がのぼり出している。ここで一気にいこうか。
「それともきみは、あれか?」
手をつないだまま、私は神楽の前に回り込んで、神楽の目を見つめた。
「きみのきれいな手に、メープルシロップを塗られて舐められるところでも
想像してたのか?」
 神楽が首筋まで真っ赤にして、力一杯私の手を振りほどこうとした。
私は必死で振りほどかれまいとした。実際、今私を振りほどこうとしている神楽の手は
きれいだった。私の手のように大き過ぎず、傷だらけでもなく、それでいて
私と同じくらいの握力を持つこの手は力強く、しかし指はなめらかで美しい形を
していた。
「塗ってあげてもいいんだ。今、ここにあるんだし」
 私は言いながら右手で鞄を掲げた。
875手を つなごう:03/07/12 23:47 ID:61ChH91H
「放せっ! バカっ!」
 神楽は本気で逃げようとしている。一回引いた方がいいかもしれない。
「神楽……。街中ではしないって。それだけは守る」
「そんなの信用できるか!」
神楽はまだ本気だ。
「守れなかったら、きみは私を捨ててくれてかまわない。それとも……
きみは私とただ手をつなぐのも嫌になったのか」
神楽の抵抗が弱まった。うつむいたまま、二、三歩よろよろとこっちに近付いた。
「榊、やっぱあんたずるいよ……。逃げようとしたとたん、その逃げ道を片っ端から
塞ぎやがる……」
そう言うと、神楽は抵抗をやめた。
「……神楽、逃げないでくれたんだね。信じてくれて嬉しい。大丈夫。耳とか、
胸とか、触ったりしないから。ただ、手だけ」
「……手だけだぞ」
 私たちは、また手をつないで歩き始めた。
876手を つなごう:03/07/12 23:50 ID:61ChH91H
「榊、何してる」
 また神楽に訊かれた。
「手のひらに、いわゆるツボが集中していると聞いたことぐらいあるだろう」
私はそう言いながら、神楽の右手を強めにマッサージする左手を止めようとはしなかった。
「手をつなぐだけだって……いっ、つ!」
神楽が小さく悲鳴を上げた。こういうのもかわいいな。
「痛いのは、内臓が弱っている証拠だ」
私は、神楽が悲鳴を上げたところを集中的に力一杯揉んだ。
「痛い痛い痛い! や、やめろぉ!」
神楽の抗議にも、私は耳を貸さなかった。
「これぐらい強くしないと効かない。しかしそんなに痛いのか。練習で無理を
重ねている上に、暴飲暴食をしているんじゃないか?」
私は痛がる神楽が本気で心配になった。
「榊っ、やくそく! くあっ! ああ!」
877手を つなごう:03/07/12 23:52 ID:61ChH91H
 神楽は体をねじって痛みに耐えている。
「いやらしいことはしてない。健康のためだ」
私はさらにぐりぐりと指に全力を入れて揉んだ。
「けんこ、うっ、ってぇ……」
神楽は声がうまく出なくなっていた。
「健康のためにやっているんだけど」
私は神楽の顔を覗き込んだ。
「そんな変な声出してたら、声だけ聞いた人がいたら誤解されてしまうな……」
 神楽の羞恥心がいっそう激しく燃え上がった。それが顔から見て取れた。
「や、やめ……」
「ここは何のツボか分かるか?」
 私は神楽の状態を無視して神楽に質問した。
「わかるかっ……うあっ」
神楽がやっとのことで返事をした。
「正解は……精力増強のツボ」
 神楽がビクッと反応する。本当に分かりやすい。
「神楽。何を期待しているんだ。もうツボ刺激の効果が出てきたのか?」
神楽が慌ててぶんぶんと首を降って、体から絞り出すようにこう言った。
「さかっ、き! やくそくが、ちがぅっ!」
「違わないさ……。胸や耳に触るのはダメだけど、言葉は別にダメとは言われてない。
手はさっき許してくれただろう?」
878手を つなごう:03/07/12 23:53 ID:61ChH91H
「そんなっ! くはっ!」
 神楽は冗談抜きで苦痛に身悶えている。もういいだろう。
「そんなに痛いのか。やはりきみの健康が心配だな」
私は、指から力を抜いた。
「ああー……もう、なんなんだよ」
神楽は肩で息をしていた。けれど、休ませるつもりはない。
「じゃあ今度は優しくしてあげよう」
 私は神楽の右手の人指し指をつまむと、私の左手の指でごく弱い力で揉んだ。
「…………」
神楽はまた黙ってしまった。私はかまわずに私の左手の親指と、人指し指で
輪を作ると、それで神楽の右手の人指し指を軽く締め、上下に動かした。
そう、この前神楽と二人でこっそり見た、インターネットに流出している
成人向けビデオの画像で、女性が男性の性器をしごいていた時のように。
879手を つなごう:03/07/12 23:56 ID:61ChH91H
 神楽の足がはたと止まった。
「どうしたんだ? 家に帰らないのか?」
そう聞いても黙ったまま、下を向いている。
「神楽」
もう一度声をかけると、蚊の鳴くような声がした。
「榊……あんた、ちょっとおかしいよ……。なあ、マジでやめてくれ……」
神楽は肩を小さく震わせている。私は無言で、神楽の指をしごく手を速めた。
「榊……」
神楽は涙声になっている。
「歩こう、神楽。じゃないと帰れない」
 私は神楽の手を強引に引いて歩き出した。神楽が再び自分の足で歩き出すと、
私は今度は左手の全ての指で神楽の右手の人指し指を包み込むように握り、
ゆっくりと、優しく上下に動かした。
「くっ……」
神楽が小さく声を漏らした。私は、さらに神楽の人指し指を搾るように
手を動かした。神楽は、何かを振払うように下を向いたままゆっくりと頭を振った。
けれど、私の手を振りほどこうとはしなかった。
880手を つなごう:03/07/12 23:58 ID:61ChH91H
 ふと気付くと、神楽の歩き方が不自然に、ぎこちなくなっている。そういうことか。
私は神楽の耳元に顔を近付け、そっとささやいた。
「……濡れてしまったのか、神楽」
神楽の全身が硬直した。鼻をすすり上げるような音が聞こえる。神楽は、濡れた
下着を気にしてぎこちない歩き方になっていたのだ。
「うう……ぐすっ……ぐすっ……もう、いやぁ……」
神楽は静かにすすり泣いている。私は、神楽を路上で陵辱している。
だが、私は神楽をただ苦しめたいわけではない。
「……神楽、私のせいだ。すまない」
 神楽が顔をあげた。私を真っ赤な目でにらんで、ばかぁ、と小声で詰った。
「私のせいだから……」
神楽の目に見つめられると、またいじめたくなった。
「私が、責任を持って気持ちよくしてあげる」
 五本の指を複雑に動かし、ねっとりと神楽の右手の人指し指を責めあげた。
「んっ……榊の、あっ、ばかぁ……」
神楽は、ばかぁ、ばかぁと言いながら左手で拳を作り、ぼかぼかと、だだをこねる
子供のように私を叩いた。
「神楽、きみの言う通り私はおかしい。変態だと思う」
神楽の人指し指の腹をなで上げ、爪をこすり、指の根元を締め付けた。
神楽は、はぁ、はぁ、と湿った息を漏らしている。
881手を つなごう:03/07/12 23:58 ID:61ChH91H
「けど、私は神楽が好きでしょうがないんだ」
神楽の指を締め付けた私の指を、そのまま一気に指先まで動かし、
神楽の指をしごき上げた。
「だめ……さか……んっ……」
神楽は力なく私の左足をぺたぺたと踏み付けた。抗議のつもりか、私を痛めつけたいのか。
だが、どちらにしても力がこもってなさ過ぎる。
「神楽、ちゃんと歩いてくれ。向こうから人が来る」
「はひ……んあ……」
 私が警告すると、神楽がおびえきった、しかし色欲に溺れた顔で私たちの行く手を見た。
その瞳には、犬を散歩させている中年男性を映していた。
「やめ……て」
神楽の声は、もはや声として私に聞こえるぎりぎりの声になっていた。普段の快活さなど、
微塵も感じられない。そのか弱い声を聞いた私もどんどん神楽に飲み込まれてしまう。
「神楽」
私は神楽の人指し指をいじめる手の動きをまた速めた。私は軟体生物をイメージし、
その蠢く様のように指を神楽の人指し指に絡み付かせた。
「……かき……やめぇ」
「これは指だ。私が触っているのは指だ。いやらしい所じゃない。気をしっかり持てば
何でもないはずだぞ」
「いまさら……そん、ぁ」
882手を つなごう:03/07/12 23:59 ID:61ChH91H
 男性と私たちの距離が近付く。私はますます指を激しく責める。
指紋ををこすりあわせ、静脈をつつき、筋をコリコリと刺激する。
神楽は、ぎりぎりと音が聞こえそうなほど歯を食いしばっている。
男性が、こちらを見ることもなく、私たちとすれ違った。
「……っ! ああああ……」
 次の瞬間、神楽のひざの力ががくっと抜け、その場にしゃがみ込んだ。
緊張と安堵の連続で立てなくなってしまったらしい。
「神楽! 大丈夫、責任は持つ」
883手を つなごう:03/07/13 00:01 ID:3nYDnVR6
 私は神楽を自分の家に、文字通り担ぎ込んだ。神楽がしゃがみ込んだのが
家のすぐ近くだったのは幸いだった。玄関のドアを閉め、鍵をかける。
「神楽、今日は家族はうちにいない! ごめん、もうがまんできない!」
 私は悲鳴のような声をあげ、上がりがまちに腰掛けた神楽の
右手の人指し指にいきおいよくしゃぶりついた。舌をこすりつけ、唇ですすり、
歯で甘噛みする。神楽の味が口いっぱいに広がり、神楽のことしか考えられない。
「はぁっ……ひどい……さか……きっ! あっ……あああっ!」
すでに高みに昇っていた神楽は大きくのけぞり、ぶるぶる震えながら、
あっけなく達した。手だけで、達した。
884手を つなごう:03/07/13 00:02 ID:3nYDnVR6
「本当にすまなかった、神楽」
 私の声にも神楽は返事をせず、ただ黙々と雑巾で汚れを拭き取っていた。
結局あの後、メープルシロップも使ってしまい、体も服も玄関もドロドロにしてしまった。
「神楽、やっぱり私は変態だ」
消臭剤をまきながら、私は神楽に言った。
「だから、愛想が尽きたなら、今日限りで別れても」
神楽が、横目で私をにらんだ。
「今まで、本当にすまな……うっ」
私のほほに、神楽の平手が叩き付けられた。
「バカ! あんたみたいな危険なのを野放しにしておけるか!」
神楽が、私の頭を両手で掴んだ。
「あんたの根性、私が叩き直してやるからな。覚悟しとけ!」
「……ありがとう」
 私は嬉し涙を押さえることが出来なかった。神楽は、私の頭を抱いて、
何も言わずに彼女の胸でただ泣かせてくれた。
885手を つなごう:03/07/13 00:04 ID:3nYDnVR6
「はぁ……。するときはいつもあんた別人になっちゃうからなあ」
 神楽はあきれた様子で、泣き止んだ私を見下ろしていた。
「その……だって、神楽がかわいすぎて……」
のぼせた私がそういうと、神楽も赤くなった。
「そ、それはしょうがねーだろ! 大体いつも榊が一方的に……。
ああ、しかも手とか耳とかだけで……。私もやっぱり、え、えっちなのか……?」
「そんな神楽がかわいいんだよ」
私は、神楽の右手にキスをして、ぺろっと小さく舐めた。
「か、かわいいからって……。ええい! もう、外では胸も耳も手も言葉も禁止だ!」
「そんな……」
 私が落胆すると、神楽が私の肩にぽんと手を置いた。
「二人っきりの時間をなるべく作ればいいだろ。それと、少しは私にも、
その……せ、せ、責めさせろよ。あーくそっ! 何言わせるんだ!」
「神楽……」
 嬉しさのあまり、私は立ち上がり神楽を抱き上げた。お姫さま抱っこというやつだ。
「ちょっ……こら! やめろ! どこに連れてく気だ!」
「風呂場だ。気兼ねなくできる。メープルシロップの替えも用意する」
「放せ! 少しは私にも……ひゃっ、やあっ!」
 ああ。かわいいなあ。

おわり
886名無しさん@ピンキー:03/07/13 00:09 ID:3nYDnVR6
>>783の続きと言うか。そんな感じです。
887名無しさん@ピンキー:03/07/13 00:11 ID:o61hVs2g
>>886
乙です
リアルで拝見させていただきますた。

神楽タン、かわいいなあ。
888名無しさん@ピンキー:03/07/13 00:30 ID:TB2MYJgR
人によりけりだろうが
俺はこういうメンタルな部分のやらしさにこそ来る人なので
粘着きわまりない駆け引きを描き切るこの上手さに、もうただハァーと。
しかもこれを1週間で書くかと…… _| ̄|○
889名無しさん@ピンキー:03/07/13 01:13 ID:CxHH1GvO
すげえ、すごいよ、あんた。
やっぱエロって精神面が大事だなあと思う。
一見エロと繋がらない行為でここまで
性感の高まる様子を描けるのがすごい。

しかし他の作品を読むと俺ってヘタだなあと思う。
890名無しさん@ピンキー:03/07/13 20:59 ID:Nbu6pbty
ちよちゃんに告白されて、恋人同士になる。
で、その晩夢にちよちちが出てきて、
「ちよは実は人工的に作られた人間なんだ、天才なのはそういうわけだ」
「小、高校と人格形成を行ってきたが、開発を急ぎ中学校を飛ばしたため欠落した部分ができた。」
「君がその欠落した部分を補ってくれた、それは恋という感情だ、ありがとう。」
と言って飛んでいく。

っていうイマジネーションが突然浮かんだが文章にする力が無い
891名無しさん@ピンキー:03/07/15 00:06 ID:+Sddd5Fy
>>890
がんがれ
892名無しさん@ピンキー:03/07/15 00:52 ID:EUR7pW+B
>>890
書いてみるとなんとかなるものですよ。ホントに。
893山崎 渉:03/07/15 11:10 ID:vhmwz+RP

 __∧_∧_
 |(  ^^ )| <寝るぽ(^^)
 |\⌒⌒⌒\
 \ |⌒⌒⌒~|         山崎渉
   ~ ̄ ̄ ̄ ̄
894名無しさん@ピンキー:03/07/15 18:04 ID:TXzmv8hv
>>806-811
>>821-829

の続きを僕バージョんで書いたんですがどうしましょう。
彼が遂にともを落とすという感じで
895名無しさん@ピンキー:03/07/15 18:24 ID:p73MiVE7
書いてよし。
896ともはじ書いた奴:03/07/15 20:15 ID:7w2QsVfv
>>894
書いて下さい。
漏れの場合ともちゃんはどうしても落ちませんでした。
897名無しさん@ピンキー:03/07/16 00:24 ID:jHDDUnyu
レイプもののヨカーン♪ハァハァ・・・・・・
898名無しさん@ピンキー:03/07/16 13:04 ID:D3qyufpo
な〜んてね〜。嘘だよ〜。

て言ったら僕は殺されますか?
899名無しさん@ピンキー:03/07/16 13:43 ID:MKqRQXo2
「殺されるな」
「うん」
900名無しさん@ピンキー:03/07/16 15:18 ID:D3qyufpo
>>896

アドバイスとしてはとりあえずキスまで持っていってからヤレ!!
ってことだ。奮闘を期待する。
901名無しさん@ピンキー:03/07/16 23:06 ID:C62v7MPN
ちよ助は人間相手よりも、むしろ忠吉さんとエロいことしている気がする。
902名無しさん@ピンキー:03/07/16 23:09 ID:iLBf5pBt
>>901
いや、それはやめてくれ。
そんなSSがあったような気もするが。
903名無しさん@ピンキー:03/07/17 10:26 ID:Juh+zIp8
ふつう犬とエロいことするっつったらバター犬とかなんだろうけど
ちよ助と忠吉さんだと普通に絡めそうでアレだな
904名無しさん@ピンキー:03/07/17 18:55 ID:ILpv4MVK
なんか忠吉さんとちよ助がディープなキスしている絵が落ちてたわ。
905名無しさん@ピンキー:03/07/17 19:36 ID:hp9kj0XZ
残りあと100を切ったがスレの容量数もすでに477KB(512KBで容量オーバー)
新スレどうする?
906名無しさん@ピンキー:03/07/17 20:19 ID:POHygq5h
やはり必要だろう?
907名無しさん@ピンキー:03/07/17 21:02 ID:exCWlIWq
いまざっと数えたら未完結のSSが10本もあった。
そのうちテディベアはしっかり連載してるし、
>>291は続きを書く宣言をして下さっているが、
(このスレであるうちにと仰っていたが……
まあ、予定は未定ということで)
他は音沙汰なし。
いい作品になりそうなものがいっぱいあるのになあ。
その作品たちを迎え入れるためにも次スレは必要だろう。
908名無しさん@ピンキー:03/07/19 00:17 ID:92lPBIdz
新スレの準備しといた方がいいな。
909名無しさん@ピンキー:03/07/19 02:27 ID:rjTwQNSZ
生理ネタもあり?
910名無しさん@ピンキー:03/07/19 06:10 ID:qgXaS0RB
ありだと思うけど、
何かネタがあるのかい?
911名無しさん@ピンキー:03/07/19 09:24 ID:VozdWHmY
ちよすけの署長がらみだろう。
パンツ汚しちゃって保健室で落ち込むちよの元に、他の娘が一人づつお見舞いに来ては
自分の署長経験を語ってなぐさめるという
912名無しさん@ピンキー:03/07/19 10:58 ID:SmV4u4Bq
>>911
>ちよすけの署長がらみ
と聞いて、『出来心で万引きしてしまったちよちゃんが警察署長のいたづらに耐える』
という電波を受信しました。
913名無しさん@ピンキー:03/07/19 13:31 ID:P8RfMd6L
>>908
藁タ!
そのセンで908の書きあげるSSをぜひ読みたい〜♪
914名無しさん@ピンキー:03/07/19 18:44 ID:K4ocqwoR
新スレの準備をネタに?……すげーな
915名無しさん@ピンキー:03/07/20 02:36 ID:b9GN1hHm
期待あげ
916名無しさん@ピンキー:03/07/20 23:12 ID:lfDU8/Sn
>>914
最近のPINKBBSサーバーは一日一レスだと光速でDAT落ちするからある程度の踏み台が必要。
新スレ立った直後に職人さんのネタが公開されれば、とても盛り上がるし
DAT落ちの回避も出来る。理想と言えば理想なんだけど
917名無しさん@ピンキー:03/07/21 09:18 ID:L1xUQf3T
じゃあ職人さん(つーか、書きたい人なら誰でも歓迎だが)の次回作完成予告
に合わせて痔スレ立てでつか?
918名無しさん@ピンキー:03/07/23 00:17 ID:kUp6r9SA
sage
919名無しさん@ピンキー:03/07/23 23:55 ID:8Zd1YVZJ
う〜ん
職人は新スレになるまで来ないのか?
寂しい・・・
920名無しさん@ピンキー:03/07/25 00:25 ID:YDwjU0vI
921名無しさん@ピンキー:03/07/25 23:54 ID:F9ERZcL6
>>920
これは保守ってやつですか?
といいつつ保守。
922名無しさん@ピンキー:03/07/25 23:59 ID:kl2wweGZ
>>915
速攻、このスレ埋めちまうってのも手だぞ。
923名無しさん@ピンキー:03/07/27 00:07 ID:I8/QDLsI
何だか似たようなスレ立ってるね。
924名無しさん@ピンキー:03/07/27 01:20 ID:E4CLIiZ4
ゆかり先生のエロSSないかなあ。
例えば大学時代のゆかりが家庭教師のバイトを
やっていてその教え子を……ゴホンゴホン
(意味がわかる人はどのくらいいるだろう)
925名無しさん@ピンキー:03/07/27 03:38 ID:9cDC/FW6
性格は似てないけどなぁ。
外面は似てるが。
926名無しさん@ピンキー:03/07/28 00:05 ID:+G2ccWoU
>>924
漏れも読みたい。
927924:03/07/28 01:15 ID:TdVpDIQy
実は俺、あの本読んだことないんですけど。
だれか読んだ人がノベライズとか・・・
そりゃ法的にマズイか。しらねーけど
928謎の人物:03/07/28 09:46 ID:IiAa0T9i
こんにちは
929謎の人物:03/07/28 09:47 ID:IiAa0T9i
滝野さん・・・・
930名無しさん@ピンキー:03/07/28 10:28 ID:PlaaD/rK

女子小学生のつるつるタテスジ
http://sexyurls.com/shoojo
禁断ガゾー(^^;)

931鶺鴒:03/07/28 10:52 ID:7pCIviGe
あずまんが大王の同人誌読めるぞ( ゜∀ ゜)
ちょっとしか無いけど・・・。
でも読み応えは十二分にあるv
ttp://nockhole.w5.pl/hyouryukyoushitu/index.html
↑あずまんが大王版バトルロワイヤル。エロシーンはややすくなめ。おまけにちょっとグロい(萎
ttp://www.webpornhost.com/asian/noritama/asever/index.html
↑ちよが木村に保健体育実技指導?を受ける。他、榊、大阪が一本づつ。
ttp://asian.sexplanets.com/domingo/kaguramania/index.html
↑神楽オンリー本。男キャラはち○ぽしか出てこないw神楽萌えにはオススメ。
ttp://www.hyperfree.com/hardcore/domingo/sakakikagura/index.html
↑神楽がフタナリの榊に犯される。漏れが1番萌えた(;´Д`)ハァハァ
ttp://www.live-host.net/web7/megaland/tomochan/index.html
↑ともがネコのきぐるみを着た誰かに犯されます。中身は木村?
ttp://oxygen.xadulthosting.com/naissyo/index.html
↑ちよから始まって木村妻まで犯されます。オールキャラ。
ちなみにどれも結構重いでつ(;´Д`)
既出だったたらマジヘコミ・・・。
932名無しさん@ピンキー:03/07/28 11:17 ID:QX9nuw5C

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933名無しさん@ピンキー:03/07/28 14:26 ID:eymtCy04
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934382:03/07/28 20:57 ID:80dhKLWu
>>924
家庭教師じゃない、教え子となら……

 夏に過ごした別荘での出来事――

 午前2時過ぎ、いわゆる 『丑三つどき』 ともいう時間。
 大阪と呼ばれる少女は、誰もいない廊下を歩いていた。
(ねむい…… )
 普段から、ぼーっとしている、といわれている彼女は、現在は、更に
ぼんやりとしていて、ふらふらと身体を左右に傾けながら、辛うじて前に
進んでいく。

(もういちど…… ねるで…… )
 そして、大きな瞳を半ば閉じたまま、ふかふかの布団に倒れるように
もぐりこんだ。

 ふにょ……

(なんやろー )
 妙に柔かいものが、小さな掌にあたっている。
「あー、めろんぱんや…… 私、めろんぱん好きや…… 」
 唄うように呟いた少女は、ごくりっと喉を鳴らした。

「えへへ…… ふたつもある、ちょっとひらぺったいけどな…… 」
 大阪は、とてもいとおしそうに、めろんぱん…… もとい、担任教師の胸を
眺める。そして……

 かぷり

と、膨らみのひとつにかぶりついた。
935924:03/07/28 22:47 ID:TdVpDIQy
>>934
大阪の方からとは……
続きをお願いします。

ところでこんなスレがあったんだけど、何なんだ?

あずまんが大王のエロいのないんかねぇ -5-
http://www2.bbspink.com/eroparo/kako/1041/10417/1041754202.html

ここより後に出来ていて、しかも早く終わっている。
前スレのdat落ちのせいでこんなスレが出来たのかな?
次スレのタイトルはどうするんだろう。
936935:03/07/28 22:51 ID:TdVpDIQy
ごめん、思いっきり間違ってた。
ここより先にできていて、それなのにタイトルは5。
やっぱりよくわからない。
937名無しさん@ピンキー:03/07/28 23:05 ID:LGWcoq26
>ここより先にできていてそれなのにタイトルは5
2スレ連続で即死したためです。

その-5-を建てた人が-4-が即死したのを見ていたのでタイトルを-5-と次スレを建てましたが即死、
そのため4、5ともに過去ログというには内容が薄いため6と名のるのは忍びなく思ったここの>>1はタイトルが
前々スレ被って混乱しない様に気をきかせてNew4として差別化をはかったと考えられます。

938名無しさん@ピンキー:03/07/28 23:06 ID:LGWcoq26
うげ、あげちまった。キムリンと一緒に登校してきます…
939名無しさん@ピンキー:03/07/28 23:35 ID:2I7fSDvi
このスレも最初はやばかったもんなぁ…。
勢いをつけてくれた18氏、40氏、53氏に改めて感謝。
940鶺鴒:03/07/29 05:54 ID:VSnL/JO/
↓931のあずまんがの同人誌他、いろんな同人誌が読める( ゜∀ ゜)
ttp://adult.csx.jp/~megaland/menu_all.html
Googleで「マンガページ」と検索しても出てくるぞ( ゜∀ ゜)
931はブラクラじゃねぇから安心して読めYO!
941_:03/07/29 06:03 ID:mkkx+auX
942名無しさん@ピンキー:03/07/29 11:09 ID:M3RRrEYB
>>931
コメントまでパクリか(藁
943鶺鴒:03/07/29 11:48 ID:VSnL/JO/
>>942
コメントとか苦手(;´д⊂)もう駄目ポ
944名無しさん@ピンキー:03/07/29 12:17 ID:+5Xw1dyr
>>931に貼ってあるやつのうち、見たやつだけ感想を。

「As/Ever」(2番目のURL)
最初のちよ木村の話はオチが変。
大阪の純愛話はラブストーリーとしてはいいのだろうが、
大阪がぜんぜん大阪っぽくない。ただ大阪の見た目をした普通の女の子ってかんじ。

「神楽マニア」(3番目のURL)
絵が(キャラの顔は)本物に近い。コメントから誤解してしまったが、男は彼氏です。
「男が出てくるだけでイヤ」というのでもなければ楽しめるかも。

「榊×神大王」(4番目のURL)はふたなりってのがイヤだが、結構いけます。
その次の「智が榊と神楽のエロマンガを描く」という内容のやつがギャグとして面白い。

「ともちゃん晩ご飯」(5番目のURL)
智が気絶したままで服を脱がされずほとんど何の反応もないのであまり意味ないかも。
その前後の4コマをお楽しみください。

「ないしょのあずまんが」(6番目のURL)
一つ一つの話の終わり方がちゃんとしてないのがある。
かおりんが榊とセットという彼女にとっていいのか悪いのかわからん扱いを
されているのが不謹慎にも笑ってしまった。


……悪名高い「あずまんが漂流教室」を読む勇気は俺にはありません。
表紙に神楽がいないってどういうことだ?
繰り返すが俺は読みたくありません。
945鶺鴒:03/07/29 12:37 ID:VSnL/JO/
>>944
あずまんが漂流教室ってどんな風に悪名高いんですか?

俺は見たけどグロイと思っただけだけど・・・。
946944:03/07/29 13:57 ID:+5Xw1dyr
>>945
悪名高いってのは言いすぎでした。
俺はこういうの苦手なんで過剰に拒否反応をしてしまったのです。

大阪板に「あずまんが漂流教室」について語るスレがあります。
これを見ると殺人だけでなく人間ドラマもあるみたいですね。
レスを見る限りネタバレありみたいなのでこれから読む人は
このスレを見ない方がいいでしょう。

ttp://www.moebbs.com/test/read.cgi/oosaka/034479650/l50
947名無しさん@ピンキー :03/07/29 17:43 ID:wUFE1N5j
次スレ落ちてない?
948947:03/07/29 17:45 ID:wUFE1N5j
勘違いのようでした。すまん。
949_:03/07/29 18:00 ID:mkkx+auX
950名無しさん@ピンキー:03/07/29 18:04 ID:o5QxZ0jI

ものすごい数のサンプルと画像を集めてみました。モロ
動画系サンプル集、新たにアップ!
こきすぎ注意
http://www.h2.dion.ne.jp/~m_oka/moemoe/ero_03.html
951382:03/07/29 20:27 ID:GMeqic9+
>>935
れす、ありがとうです。

個人的には、気ままに、お気楽に書きたいけど、
こういったSSのあげ方は、やっぱり迷惑かな……
952二人で宿題を:03/07/29 21:17 ID:lVPoXMs+
 部屋の中には、私のシャープペンシルが紙にこすれる音と、エアコンの音と、
神楽の寝息だけが響いていた。
 私が部屋で宿題をしている時に、ちょうど神楽はやってきた。しかし、神楽は
水泳部の練習でだいぶ疲れていたらしく、来てそうそうに私のベッドで
眠り込んでしまった。そのまま、もう日がすっかり暮れてしまっている。
まあ、その方が都合がいいと言える。神楽が起きていては宿題は
はかどらない。どうせ神楽に宿題を見せてくれと頼まれるのだし、さっさと
やっておくに越したことはない。
「う、うーん……」
 そう考えたそばから、神楽が起きてしまったようだ。体を起こしベッドの上に
座って、目をこすりながらこっちを見ている。
「だいぶ寝ちゃったな……あれ、榊なにやってるんだ?」
 寝ぼけ眼で神楽が訊いてきた。
「宿題だ。まだかかるから寝ていてもいい」
私は再びノートに向かった。
「宿題……なぁ、榊。そんなつまんないことよりさぁ」
 神楽は立ち上がり、私の後ろまで歩み寄ると私の首にそっと抱きついた。
背中に神楽のやわらかな胸が当たっている。神楽から積極的に誘うのは珍しい。
「最近さぁ、クラブが忙しくて会えなかったもんだから、寂しかった」
神楽は私の耳元で熱っぽくそう言った。なるほど、確かにそうだったな。
それに、起きたばかりというのはちょっと気分が違うものだし。
953二人で宿題を:03/07/29 21:17 ID:lVPoXMs+
しかし、宿題は先にちゃんとやっておいたほうがいいだろう。神楽と始めたら
当分の間宿題は再開できないから。
「神楽、後にしてくれ」
 私は神楽の手を引きはがし、教科書をめくった。
「そんなこと言わずにさぁ。そっちの方が後でいいじゃんか」
 今度は、神楽は私の背中に体重をあずけるようにして、ぎゅっと
抱きついてきた。背中に当たる神楽の胸がよりはっきりと感じられる。暖かい。
神楽の体温が私の心をとろけさせようとし、神楽の臭いが私の思考を
麻痺させようとする。しかし、ここで折れるわけにもいかない。それに……
こんなかわいい神楽にまた意地悪をしたくなってきたし。
「神楽、私の宿題を写すつもりだろう? 私が宿題ができなかったら
きみだって困るんじゃないか?」
 私は冷たくそう言い放った。振り向かなくても、神楽がひるむのが分かる。
「自分の宿題は自分ですると言うのならかまわないけど。その方が神楽のために
なると思うし」
振り返って神楽の目を見た。神楽は困っている。
954二人で宿題を:03/07/29 21:17 ID:lVPoXMs+
「なんなら、今から勉強を教えてあげてもいい」
 私の言葉に、神楽は軽く舌打ちをした。しかし不機嫌な顔も一瞬のことで、
再び媚びた目になって私を誘う。
「いいじゃん、勉強なんかー。それよりさー、榊ぃ……」
「それよりも、何をするつもりなんだ」
 あくまで冷たく私がそう言うと、神楽は固まってしまった。見る見る
顔が赤くなる。はぁ、かわいい。これだからやめられない。
「その……ほ、ほら、分かるだろ」
 結局、自分から決定的なことを言うのは恥ずかしくて出来ないようだ。
積極的になったと思ったけど、相変わらずな神楽だ。
「分からないぞ。用がないなら私は宿題をする」
平静を装い、神楽に背を向けて宿題を再開する。いじわるもあるが、
本当に宿題を済ませておかないと後が大変だ。
「さ、榊ぃ! 分かってるんだろ! なぁ! ……ふうっ」
 神楽はまた後ろから私の首に抱きつくと、私の左耳に息を吹きかけてきた。
いつの間にそんなことを覚えたんだ。あ、私がいつもしてるからか。
「その辺で静かにしていてくれ。邪魔するなら帰ってくれ」
 めったに見られない神楽の姿にドキドキしてきたが、本気で邪魔に
なってきたのも確かだった。ついつい言葉も険しくなる。
「榊……ひどいよ。私のこと嫌いになったのか?」
 神楽はすねることまで覚えたらしい。まあ、私がいつも使ってる手だから
真似されてもしかたないが。ため息を一つついて、私は立ち上がった。
955二人で宿題を:03/07/29 21:18 ID:lVPoXMs+
「榊……」
 神楽が期待に満ちた潤んだ目で私を見ている。だが、素直に応じるつもりは
ない。私はクローゼットの前まで一気に歩みよると、奥からこっそり隠しておいた
袋を取り出した。
「邪魔されるのは困る。これで一人で暇を潰していてくれてもいい」
神楽に向けて袋を放り投げた。流石だ、神楽は慌てることもなく
お手玉することもなく受け取る。
「何これ?」
 袋の中身を見た神楽はきょとんとしている。表情から察するに、
本当に知らないらしい。やっぱりこういうところは私に比べて純情だ。
「こうやって、電池を入れて……」
 包装を破り捨て、電池をセットする。私もこれを使うのは初めてだが、
使い方の知識は一応、ある。インターネットはこういう時便利だ。
パソコンの使い方を覚えて良かった。
「スイッチを入れればいい」
ベッドに腰掛けた神楽に向かって、スイッチを入れてみせた。期待通りに、
それは小さな音を立てて震える。
「うん、で、これでどうするんだ?」
「こうするんだ」
956二人で宿題を:03/07/29 21:18 ID:lVPoXMs+
 首を傾げている神楽の制服をいきなりめくり上げ、ブラもずらして、
神楽の胸の突起に震えるそれを押し当てた。
「ひゃあっ!」
神楽が慌てて身をよじって逃げた。目を丸くして、私の指につままれた
それを見つめている。
「つまり、こういうものだ」
「…………」
「どこに使ってもいいはずだ」
まだ神楽の視線はそれに釘付けになっている。
「そういうのって……その、棒……棒、みたいなのだけだと思ってた……」
視線を動かさないまま、神楽がつぶやいた。それは知っていたのか。
「それはバイブと言うらしいな。これはピンクローターと言うらしい」
「榊……そんなの、どこで買ったんだ?」
当然の疑問だ。
「クレーンゲームの景品だ」
「え? そんなの景品であるのか? 取るの大変だったんじゃない?」
「まあ……な」
 取ること自体はそんなに難しいことではなかったが、人目に付かない時を
狙うのが大変だった。男性向けの景品ばかりの台にこっそり近付き、
さっと取らなければいけない。一回で取れたのは、日頃の練習のたまものだ。
957二人で宿題を:03/07/29 21:19 ID:lVPoXMs+
「で、ついでにこれも取ってきたんだ」
 素早く隠しておいたもう一つのものを取り出し、それでベッドの足と神楽の
足をつないだ。まさかこんなことをされるとは思ってもいなかったのだろう、
あっさり神楽は拘束された。
「な……! 手錠?!」
 今頃慌ててももう遅い。
「こら! 榊! 外せ! 外せよ!」
「宿題が終わったら外す。……それを使って暇を潰しててもいいと言っただろう。
両手は自由にしてあげたんだし。そうするかどうかはきみの勝手だが」
 部屋の中には、ピンクローターの音が響いている。
「そんな……。は、外してくれよ」
「宿題が終わったら」
「そんなんじゃ、う、ん……や、あぁ」
私は、神楽にキスをして、神楽の耳を舐め上げながら、神楽の胸を軽く
揉みしだいた。そして、突然それをやめ、神楽に背を向けると、机に向かった。
今ので神楽に火はついただろうか。
「ひどい。いつも、なんでこんなひどいことするんだ……」
 神楽がすすり泣くのが聞こえる。ちょっとかわいそうな気もするが、
宿題のためだ。半分以上は私の趣味だが。
958二人で宿題を:03/07/29 21:20 ID:lVPoXMs+
 何分ぐらい経ったのだろうか。突然、今まで部屋に響いていたピンクローターの
ぶーんと言う音が、こもったような音に変わった。そして、湿った呼吸音が
私の座っているところまで聞こえてきた。
「……何だよ」
 私の手が止まったのに気付いたのだろう、神楽のうわずった声が聞こえてきた。
「別に。きみの勝手だ」
私がそう答えると、神楽がキレた。涙声で叫ぶ。
「あんたのせいだよ! あんたがこんな……がまんできないよ……。
何もかもあんたのせいだからな! 止めるなら今だぞ! 外せよ、これ!」
 ぶぶぶ、とピンクローターの音が変化し、神楽がピンクローターを肌の上に
這わせているのが手に取るように分かる。そして、それで神楽が感じて
しまっているのがじゃらじゃらと手錠の音がすることで分かる。
「はあっ……はぁっ……ぐすっ、榊のせいだ……」
私の背後で、純情なスポーツ少女が泣きながら自慰をしている。私からは
その光景は見られないが、想像するだけでひどく扇情的な光景だった。
959二人で宿題を:03/07/29 21:20 ID:lVPoXMs+
「ああ……あんたが、あんたが悪いんだぁ。はぁ、これ、んんっ、いい……。
んっ、違うっ! ダメだ、ダメだ……止めねーと、はぁん、あっ……」
「…………っ」
 神楽に宿題の邪魔をさせず、かつ私が楽しめるいい手だと考えていたのだが、
誤算だった。神楽の声は、吐息は、衣擦れの音は、私の耳からしみ込んで
私を惚けさせる。楽しむなんて余裕はなかった。いますぐにでも
シャープペンシルを放り出して神楽に向かいたいのを歯を食いしばって
必死に堪えなければいけなかった。
「ね、榊ぃっ。いや、こんなのいやぁ。榊が欲しいよ……。
ひさしぶりなのにぃ。榊、榊がいいのぉ!」
 振り向きそうになった自分を叱咤し、私は宿題を続ける。だが、神楽が喘ぐ度に
手が止まってしまう。私の顔も熱くなり、固くなってしまった胸の先が
ブラをつけているのに制服にこすれているような気がして甘くうずいた。
体は、すでに神楽を抱く準備ができてしまっている。
「か、神楽……。少し、少しだけでいいから、黙っていてくれないか」
ようやくこれだけの言葉を絞り出すことができた。必死のお願いだった。だが。
960二人で宿題を:03/07/29 21:21 ID:lVPoXMs+
「勝手にしろって言っただろー。榊のせいだぁ、はっ、うっ、うあっ!
榊がしてくれ……、してくれないからぁ、あそこをぴんく、ふああっ!
榊だって、したいんだろ! んあっ、きてくれよぉっ! さかき、きてくれないと、
あそこきもちいい、ひんくろーはーきもちいいかぁ、ふあっ、ひっ、ひとりで、
だめになっちゃうよ……あっ、だめぇ、もうらめぇ! あぅ、あっ、あぁ……」
 神楽はピンクローターを秘所に持っていってしまい、もう余裕がないらしい。
いくら久しぶりで、おもちゃを使ってるからとはいえ、早すぎるよ……。
「神楽! もうすぐ、もうすぐだから! だから、我慢して。
できるよね、神楽。そ、そうだ、少し休憩したらどうだ!」
 私の我慢ももう限界だ。必死に問題を解くが、神楽の痴態に思考力を奪われて
なかなか進まない。せめて、もう少し待ってくれ!
「むり、とまりゃない……ひぁっ、ここいい……さかきぃ、ひっ、んぁっ、
もう、やばい……、くっ、さかき、さかき……」
 終わった! 大慌てでノートを放り出し、神楽に駆け寄った。だが、神楽は。
「ごめ……あはっ、さかき、あっ、あっ、あっあああああっ、あ……」
 私の目の前で、座ったまま神楽はがくがくと震えた。瞳孔が広がり、
よだれが口の端から
つうっと、ひとすじ流れた。間に合わなかった……。
961二人で宿題を
「ごめん……ごめんね神楽」
 私は胸の中に神楽の頭を抱きしめた。神楽ははあっ、はあっと息を吐きながら
余韻に浸っている。
 やがて、神楽が頭を上げて、うっとりと私を見つめた。
「榊のせいだぞ……」
 その瞳にめまいがしそうなほど魅入られてしまう。ああ……これがあるから
神楽をいじめてしまうんだ。しかし、よく見れば今の神楽はすごい格好だ。
神楽は座り込んだ状態で、セーラー服を胸の上までたくし上げ、
胸に引っ掛けるようにしていて、外したブラは腰のあたりに横たわっている。
スカートはファスナーを開けた状態でひざのあたりに引っかかっていて、
パンツはその下、足首に片足だけ引っかかっている。
 私は、ごくりとつばを飲み込んだ。嗜虐心が燃え上がった。いじめたいな。
「でも、神楽。私は神楽がちゃんと我慢してくれると信じてたのに」
私の言葉で、快楽に酔っていた神楽の顔が凍り付いた。
「我慢して、休憩してって言ったのに。そんなにそれがよかったのか」
「え……ち、ちが……」
「違わないだろう」
 私が身を乗り出すと、神楽はベッドの上で座ったままずるずると後ずさりした。
神楽の体液がベッドの上に跡を引いた。シーツ洗わなきゃな。元から汚れるのは
ある程度覚悟していたが。やはりちゃんとタオルは用意してそれを使うべきだな。
それはともかく。