煩悩の十二国記*二冊目*

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1名無しさん@ピンキー
前スレ
http://www2.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1029553806/

SS書庫
ttp://red.ribbon.to/~giraffe/

関連スレ
【王様】801十二国記2巻目【麒麟】
http://www2.bbspink.com/test/read.cgi/801/1040834568/

その他関連スレへはここから↓
「2ch・小野不由美シリーズ過去ログ置き場」ページ
http://members.tripod.co.jp/juunikokuki/
2名無しさん@ピンキー:03/01/07 22:40 ID:9z6qP05q
たまには2げっととかいってミル。
3名無しさん@ピンキー:03/01/07 22:45 ID:DnTeam55
SSとか書けないけど、今度は沈んで欲しくないのでカキコ。
4名無しさん@ピンキー:03/01/07 22:53 ID:RDVk2Ypa
新スレおめでとうございますー。
1さん乙!
5名無しさん@ピンキー:03/01/07 23:02 ID:dSSXlXrm
乙!
どうか沈みませんように。
6倉庫番 ◆TF7RgxzPS. :03/01/07 23:06 ID:1aDWySPW
>1乙。
今度こそは即死しないように地鎮祭でもやるか?
(ハン板の奴しか知らんけど)
7名無しさん@ピンキー:03/01/07 23:11 ID:PsNPFw0F
「二冊目」か、イイね。
>1乙カレー。
8名無しさん@ピンキー:03/01/07 23:15 ID:yC9P4cmo
1乙〜。
沈まぬように祈念カキコ。
9名無しさん@ピンキー:03/01/07 23:16 ID:i38oAkgR
>6
ちょっとあなたw
10名無しさん@ピンキー:03/01/08 00:28 ID:HUFE6P0s
>>9
む、漏れ的には(ry
11名無しさん@ピンキー:03/01/08 00:55 ID:FFFI3BnP
>9-10
ワラタ
12504:03/01/08 01:51 ID:7uh1oQ0H
1乙かれです〜
いつの間にやら沈んでたようですな。
134@(;´Д`)前スレ257:03/01/08 01:59 ID:nl6zxjFI
書きかけですが、賑やかしにSS貼り付けていきまつ。
前スレで話題にのぼった景麒×蓬莱バージョン陽子でつ。

えー、ゴカーンものです。らぶは欠片もないです。
苦手な方はご注意を。
1412@504でした:03/01/08 01:59 ID:7uh1oQ0H
↑前スレのコテハンのままやったわ・・・まあいいか。
沈まぬようちょっと小話を。
15ゴカーン物にて注意!:03/01/08 02:00 ID:nl6zxjFI
 その少女を見たとき、またか、と景麒は絶望した。
 蓬莱の見慣れぬ服を着て、怯えた表情でこちらを見ている少女には、王足るべき覇気も思慮深さも感
じられなかった。
 だが、それでも王気は彼女に宿っていた。
 彼女が王だ。それは動かしようのない天の理だ。
 景麒は少女の足を取り、膝をついた。
「御前を離れず忠誠を誓うと誓約する」
 だが、少女は契約を受けようとはしなかった。追っ手があると、危険があると何度も諭し、事実、敵
の攻撃で建物が破壊されているにも関わらず。
 景麒は苛立った。
「命が惜しくないのですか。――許す、とおっしゃい」
「い、いやっ」
 赤みを帯びた長い黒髪を乱し首を横に振る少女に、青ざめた顔の女が重なる。――玉座に怯え、自分
の運命から目を背け、逃げようとした先代の王。
「台輔!」
 なおも詰め寄ろうとしたとき、使令が緊張した声を上げた。そのせっぱ詰まった様子に、いよいよ敵
が近づいてきたことを感じ取り、景麒は焦りを深くした。
 ――手段を選んではいられない。
「班渠、ここは任せる。驃騎、この方を」
「御意」
 景麒の影から使令たちが姿を現す。少女が息を呑んだのがわかった。それに構わず、景麒は芥瑚に抱
かれて飛んだ。驃騎が少女を抱え、後に続く。
「いやああああああああ!」
 少女の悲痛な声も、今の景麒をさらに苛立たせるものでしかなかった。事態を把握しようとせず、人
の言を受け入れようとせず、感情に任せて泣き叫ぶだけの、愚かな少女。
 しかし、それでも彼女が王なのだ。
1612@504でした:03/01/08 02:01 ID:7uh1oQ0H
と思ったが、前スレ257さんのを待ちます
17ゴカーン物にて注意!:03/01/08 02:01 ID:nl6zxjFI
「芥瑚、止まれ」
 いくつもの山と海を越えて、ようやく追っ手の気配を感じなくなったところで、景麒は女怪に命じて
地面に降り立った。
 そこは海にほど近く、四角い建物の建ち並ぶ一角だった。周囲に人の気配もないことを確かめて、景
麒は少女を振り返る。
 少女も今は驃騎から降ろされて、息も絶え絶えに地面にうずくまっていた。
 景麒はその姿を冷たく見下した。
 まいたとはいえ、いつまた敵が迫ってくるかわからない。一刻も早く、彼女をあちらへ――本来の世
界へと、連れていかなければならない。
 だが、いかに王といえども契約前は只人だ。このままでは呉剛門を潜ることはできない。無理に渡す
ことができないわけではないが、無事にあちらにたどり着く可能性が極端に低くなる。
 王を失うかも知れない、そんな危険を冒すわけにはいかなかった。
 景麒は少女に近づき、その前に再び跪いた。
「御前を離れず、勅命に背かず、忠誠を誓うと誓約する」
 のろのろと少女は顔を上げた。
「なんなの……?」
「契約を。でなければ、あなたをあちらへお渡しできない」
「……いや」
「まだそのような愚かなことを」
「いや!」
 少女は突然大声を上げた。
「勝手なことばっかり! 契約って何なの!? こんな倉庫街なんかにあたしを連れてきて……変なこと
に巻きこまないで! 家に帰して!!」
 ――どこまで愚かなのだ、この方は!
 景麒の感情が沸騰した。しかし、表情はあくまでも冴え冴えと冷たく、陽子を見据える。
「……では、どうしても嫌だと?」
「そうよ! わけのわからないことはもうたくさん! あたしは……っ」
 突然景麒に腕を掴まれ、少女は怯えて口をつぐんだ。
「な、なにを……」
「お言葉がいただけないのであれば、体の交わりにて契約をするまで」
18(;´Д`)4:03/01/08 02:05 ID:nl6zxjFI
以上でつ。
ほんのさわりだけで、しかも契約に勝手な設定こじつけてスマソ。

>前スレ504さん
被っちゃってすみません。終わりましたのでどうぞー。
1912@前スレヘボ504:03/01/08 02:14 ID:7uh1oQ0H
蓬莱バージョン・ゴカーンものイイ!(;´Д`)
続き期待しとります!その設定ナイスでつ。

新スレでいきなり百合、しかも自分もさわりだけですが、即死防止の為一応。
陽子×蘭玉でつ。
2012@前スレヘボ504:03/01/08 02:15 ID:7uh1oQ0H
陽子×蘭玉

蘭玉が夕餉の支度をしていると、血糊のついた服を着替えた陽子が厨房に入ってきた。
蘭玉の襦裙を着ている為少年と見間違える事はないが、それでもやはりその相貌は凛々しく、
中性的な所があった。
「――大丈夫か?私が代わろうか?」
「ううん、大丈夫よ。何かしていた方が気が紛れるし…」
微かに頬を赤くして蘭玉は言う。鮮やかな剣技で自分達を救ってくれた陽子を初めて見た時から、
ずっとこの奇妙な感じは続いていた。
陽子は頷くと、泣き疲れて寝ている桂桂の元へ向かう。蘭玉は潤んだ瞳で陽子の背を見送った。

 
床についても寝付けず、知らず知らずのうちに蘭玉の足は陽子のいる客間へと向いていた。
人の気配に陽子は薄く目を開ける。
「――誰だ?」
低くよく通る声に蘭玉はおずおずと部屋に入る。蘭玉の姿を認め、陽子は軽く息を吐く。
「どうした、眠れないのか?――無理もないか。本当に、すまない」
「陽子が謝る必要なんてないって言ったじゃない……」
そう言いながら蘭玉は、明かりを灯した陽子の傍に歩み寄る。
すらりとした肢体は蘭玉よりも高く、紅の髪が艶やかに肩にかかっている。
2112@前スレヘボ504:03/01/08 02:15 ID:7uh1oQ0H
「蘭玉、泣きたければ無理する事はない」
優しく声をかけると、蘭玉は熱を帯びたような瞳で陽子を見る。
慰めようと髪を撫でてやると、蘭玉は突然陽子の胸に縋り付いてきた。
「蘭玉…大丈夫だ、好きなだけ泣いていいから……」
背をなだめる様にさすってやると、蘭玉はきつく陽子にしがみつく。
しばらく陽子の胸に頬を摺り寄せていた蘭玉だったが、唐突に顔を上げると、じっと陽子の瞳を見つめる。
「蘭玉?どうし――」
言い終わる前に、陽子の唇は甘く柔らかいもので塞がれた。
いつの間にか軽く背伸びした蘭玉が陽子の首に腕を回し、唇を押し当てていた。
突然の事に陽子は驚いたが、仲間を失って悲しみにくれる蘭玉を無下に扱う事も出来ず、
どうしたらいいのか分からない。
(女の子相手なら、このキスはノーカウントだよね……)思わず蓬莱の感覚で考えてしまう陽子。
やっと唇を離した蘭玉が、すがる様な目で陽子を見る。
「陽子…私の事、きらい…?変な子だと思ってる……?」
涙をためた瞳に、陽子は言葉に詰まる。
2212@前スレヘボ504:03/01/08 02:18 ID:7uh1oQ0H
スンマセン・・・ほんとさわりだけです。
前スレ257さん、自分もかぶっちゃってすみませんです。
23(;´Д`)4@二五七:03/01/08 02:36 ID:nl6zxjFI
スレまたがってしまって、数字コテだと混乱しそうなので、ハンドルつけて
みますた。257を漢字にしただけですが(゚∀゚)

>前スレ507さん
陽子×蘭玉キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!
キスはノーカウントだとしても、その先まで逝っちゃった場合、
はたしてノーカウントなんでしょうか(w
続き、楽しみにしてますー!
24名無しさん@ピンキー:03/01/08 03:43 ID:E4EDpPZz
なんか即死判定とかあるそうなので無駄にレス消費してみよう。
25名無しさん@ピンキー:03/01/08 03:52 ID:WBUX0sZY
なんか申し訳ない気もするけど、無駄レス二弾。
26名無しさん@ピンキー:03/01/08 16:45 ID:8oHZjmVU
即死判定って、どのくらいレスがついてれば回避できるの?
と、「すとれす」第三弾を希望しながら質問。
27二五七:03/01/08 19:11 ID:7QWXbzca
>26さん
24とか聞いたこともあるんですが、27ぐらいレスがついてた場合でも
落ちたという話も聞いたことがあるので、何とも……。
「すとれす」キボーンしてくださってアリガトでつ。
今のところ続きは考えてないのでつが、ネタが思いついたらまた書くかも
知れませんですー。その時はよろしくお願いいたします。

また賑やかしにできてるところまで置いてゆきまつ。
苦手な方はすみませぬ。
28ゴカーン物にて注意!:03/01/08 19:12 ID:7QWXbzca
>15、>17の続き

 少女は言葉の意味を計りかねたように、一瞬ぽかんとして、それから狂ったように暴れ出した。
「い、や……いや、いや、いやぁぁぁ!」
 少女の抵抗を、流れる涙を、景麒は一切無視した。何よりもまず、契約をすませることが急務だった。
「冗祐」
 景麒の影から、賓満が姿を見せた。地面から半分だけ現れた赤い目をした男の顔に、少女は大きく目を見開く。
 その顔がするりと地中を抜け出し、ゼリー状の体が自分へと近づくと、パニックはより一層深まった。
「な、なに!? いやっ、やめて……こないでっ!」
 逃げようと腰を浮かすが、景麒に腕を取られて動けない。
「いや、いやーーーーーーーーーっ!」
 冗祐を寄せつけまいと、涙を散らし、髪を振り乱して、少女は自由になる片腕を振り回す。
 無駄な抵抗だ、と景麒は思う。
 少女の姿はいっそ滑稽ですらあり、景麒の心をますます冷えさせた。
 冗祐が少女の後ろに回り、首筋に取り憑いた。
 ゼリー状の体が襟元から侵入し、少女と一体化していく。
「ひゃ、あ……」
 少女がぶるりと体を震わせた。ぱたぱたと涙が地面に落ちる。
「いや……気持ち悪い…………」
 冗祐が完全に少女に取り憑いたのを確認して、景麒は腕を放した。解放されたと思ったのだろう、一
瞬、少女が安堵の表情を見せる。だが、すぐにその顔は驚愕に歪んだ。
「なに……?」
 少女の手がゆっくりと上がって、衣服の襟元にかかる。
「いや、勝手に……あたしじゃない、こんな……」
29ゴカーン物にて注意!:03/01/08 19:14 ID:7QWXbzca
 少女は怯えながらも、跪いたままの景麒を睨みつけてきた。
「あ、あたしにいったい何をしたの? あの化け物は何なの!?」
 少女が問う間にも、両手は上着を探っている。冗祐が衣服を解く術を探しているのだ。
 異世界の衣服は、景麒の常識からすれば下着姿にも等しいものだったが、やはり術を知らねば簡単に
は脱げぬ物らしい。
「冗祐、裂け」
 景麒の命令に、少女の手が襟元にかかった。そして、そのまま左右に引きちぎる。
 普段の自分ではあり得ぬ力に、少女は呆然と目を見開いた。それから白い下着を晒している自分の姿
に気づいて悲鳴を上げる。
 しかし、少女の手はその下着も無造作に掴み、力任せに引っ張った。留め金が壊れて、少女の肌を打つ。
「あつっ……」
 少女の白い肌に赤い筋が刻まれる。景麒は手を伸ばして少女の肩を抱くと、そこに舌を這わせた。


よーやく次回からエロ突入です。前置き長くてスマソ。
せめて陽子を気持ちよくさせてあげたいんだが、景麒にそれができるだろうか……
30名無しさん@ピンキー:03/01/08 21:26 ID:FFFI3BnP
>二五七氏
相変わらずのグッジョブ!!
続きもガンガレ。
31名無しさん@ピンキー:03/01/08 22:22 ID:89hgcrp+
>29
初対面でいきなりゴカーンか。失道まっしぐらだな。
で、気持ち良くさせるとか考えずに、鬼畜一直線の方が良くない?
32名無しさん@ピンキー:03/01/09 00:05 ID:tfdR+jnb
いや、慈悲の生き物なのだからせめて気持ちよくしてあげて欲しい。
鬼畜はいやん。
33名無しさん@ピンキー:03/01/09 00:07 ID:Gitkkjum
でも景麒だからね…(タメイキ
34供麒×珠晶:03/01/09 00:16 ID:YFLb+VgW
落ち防止にひとついきます(w
シチュエーションはある少女小説をパロってます。

「沓をとって来てちょうだい」
いつものように主人に命令されて、
供麒は玉座に腰掛ける少女の沓を、まるで宝玉を抱えるようにして戻って来た。
そして愛らしい小さな主人の右足を手に取り沓を履かせて、そっとその足の甲に触れるように口づける。
主人はそれを興味のないような表情で一瞬だけ視界の端に捉えて、眼を閉じた。
供麒の唇は主人の足を少しずつ上へと移動する。
そのゆったりした襦裙の上を頬擦りするようにして、
細い脚に、華奢な腰に、柔らかな胸に頬を、唇を押しあてる。
絹越しに感じるかすかな温もりと、甘いまでの芳香に酔いそうになりながら
唇は上昇を続け、やがて主人の頸筋に辿り着いた。
「くすぐったいわ」
そんなふうに言って喉の奥で微笑う主人の声をよそに
供麒はその唇を肌の露出した部分にあてた。
青白い額に、ふっくりと盛り上がった瞼に、白桃のような頬に、まっすぐに伸びた鼻梁に口づけて。
そしてその珊瑚色の朱唇に自らの唇を押しあてようとした瞬間に叱咤の声を浴びた。
「そこは駄目」
言って主人はその白い手で供麒の唇を塞ぐ。
この百年近く、その朱唇に触れることだけが叶わなかった。
だからその場所こそが、供麒の憧れそのものだ。
優しい労いの言葉も、
口汚い罵りの言葉も、
全てその愛らしい珊瑚色の朱唇から発せられる。
自らの唇に宛てられたその小さな手をとり、その甲に口づけて放した。
主人の高慢な微笑みが視界を満たして、供麒はそっと溜息をついた。
35倉庫番 ◆TF7RgxzPS. :03/01/10 22:58 ID:qKgVW+Ei
まる2日ちかくレスがないのにスレが落ちてない。
地鎮祭が効いてるのか? よくわからない。

とりあえず、続きに期待age!
36名無しさん@ピンキー:03/01/10 23:38 ID:8pJjmxOm
あげ。景×陽つづき気になりますー
37二五七:03/01/12 00:29 ID:/59lTUR8
鬼畜話まだできず……手が遅くてスミマセンー(;´Д`)
連休中には何とか。
即死判定(スレができてから一日以内に、ある程度のレス数がないと
dat落ち)は免れたようですねー。
ここをくぐり抜けられれば、この板は比較的規制が緩いので、
そんなにすぐにスレ落ちはしないと思うでつ。

>36さん
供麒と珠晶好きでつー! タンビな感じが(・∀・)イイ!
38山崎渉:03/01/12 07:35 ID:V/7KqTmb
(^^)
39名無しさん@ピンキー:03/01/12 09:22 ID:Atq4xuX3
>34
パクリ元のネタは禁止かもしれませんが・・・
供麒が革命家ってちょっと・・・・な気がしました( ̄□ ̄;)
40おくれた:03/01/12 21:46 ID:BftmLXTa
ああそうか>>9は(ry
41名無しさん@ピンキー:03/01/13 21:41 ID:+/tvvryu
二五七さん期待sage
楽しみにしておりますが、ご無理はさならず〜
42二五七:03/01/14 05:26 ID:wFeIpMOK
すみません、まだ終わってません……。
また、できているところまで貼り付けて逝きまつ。

「や、いやぁ……」
 肌に感じる男の唇を、少女は首を振って拒絶する。たが、その手は景麒の体を抱きしめていた。
 自由にならない体に、少女は涙をこぼす。
「ひどい……こんなのって――っ!?」
 少女がひっと喉を鳴らした。彼女の右手が、景麒の体を滑って下肢へと降りたのだ。
 細い指が、布の上から熱い高ぶりをなで上げる。
「ゃ……っ」
 男のモノなど触るのは初めてなのだろう、少女は弱々しい悲鳴を上げる。しかし、そのの手は長袍の
合わせを潜り、下衣をはいで景麒自身に直接触れてきた。
「……っ」
 景麒はわずかに身体を震わせた。少女の手がゆっくりと景麒自身をしごき上げる。
「あ、あ……いやぁ……」
 眉を寄せ、少女は嫌悪感をあらわにする。その表情とは裏腹に、白い指は淫らに景麒にまとわりつき、
的確な刺激を与えてくる。
 どこか倒錯めいた状況は、景麒の冷え切った心に欲望の灯をともした。
 自分のしていることが信じられないというように、瞠目している少女を引き寄せ、唇を奪う。
 きつく閉じようとする口唇を、顎を押さえて開かせて、舌を滑り込ませた。怯えて逃げる少女の舌を
絡め取り、きつく吸い上げる。
 存分に柔らかな唇を味わいながら、景麒の手は少女の胸を愛撫する。まだ青いかと思われた膨らみは、
意外な弾力を返してきた。
「ん、んんっ、ん――」
 少女の瞳からまた涙が溢れる。だが、その体が少しずつ火照りだしていることに、景麒は気づいていた。
 先端を指で挟んで擦ると、少女の顎が跳ね上がった。
「ぁっ……やめ、て……っ」
 離れた唇はそのままに、景麒の舌は首筋を辿っていく。拒絶の声に、微かではあるが喘ぎが混じり始
める。胸の先端に唇がたどり着いたときには、紅く色づいたそこは完全に立ち上がっていた。
「はっ……くっ、ぁっ」
 舌先で転がせば、唇を戦慄かせて喘ぎを漏らす。
43ゴカーン物にて注意!:03/01/14 05:31 ID:wFeIpMOK
 少女自身も、もう自分の体の変化に気づいているようだった。
「ん……ぁ、いやあ、どうして……」
 ポロポロと涙をこぼしながら悲しげに首を振る。しかし、その声の中の拒絶の響きは弱くなっていた。
 景麒は少女の下肢へと手を伸ばした。厚手の裙のような服――それにしては短かったが――の裾をま
くり上げて、秘所を覆う布に手をかける。
 その途端、少女はまたも激しい抵抗を示した。
「いやっ! やめて……お願い、お願いだから」
 どれほどに哀願されても、景麒は止めるつもりはなかった。憐憫を感じないわけではない。だがそん
な感情も、大儀の前には些細なこととして切り捨てた。――切り捨てられる、と……そう考えてしまう
のが景麒だった。
「いやああああああっ」
 白い布を一気に引き下ろす。完全に冗祐の支配下にある体は、簡単に膝を開いて、景麒の前に秘所を
晒した。少女が目を閉じて顔を背ける。

>42に注意書きするの忘れました……
間違って読んでしまった方がいらしたらすみません!
>15、>17、>28-29の続きです。
44名無しさん@ピンキー:03/01/15 23:04 ID:848iO0WD
二五七さんキタ−−−−!
いつもながら、ツボつきまくりで(;´Д`)ハアハア
45名無しさん@ピンキー:03/01/16 04:10 ID:opG8VM5L
ひぇ〜、何てことを…。
でも確かに景麒って、必要ならこんな事もできそうな感じがするなあ。
薄情者とは思わないけど、妙に理性が勝ってるし。
時々見せる天然ボケがなければ、結構ヤな奴かも(いや好きなんだけど)。
46山崎渉:03/01/17 07:28 ID:XaPRb46c
(^^;
47名無しさん@ピンキー:03/01/17 20:26 ID:JIN+ljVA
期待ほっしゅ
48名無しさん@ピンキー:03/01/18 13:28 ID:0RYYFetB
二五七さん相変わらずのグッジョブでつ(;´Д`)
司令使用プレイ(・∀・)イイ!
ところで憑依している冗祐にも感覚はあるのだろうか・・・(w


49名無しさん@ピンキー:03/01/18 13:57 ID:OjIDn6+l
50名無しさん@ピンキー:03/01/18 14:03 ID:6M13ho+K
51名無しさん@ピンキー:03/01/18 14:34 ID:6M13ho+K
52名無しさん@ピンキー:03/01/20 00:18 ID:Kve72Cl6
age
53名無しさん@ピンキー:03/01/20 22:04 ID:JE3Ex2mV
陽子×蘭玉 続き気になる!!
54p0406-ip01kokuryo.gunma.ocn.ne.jp:03/01/21 00:21 ID:JJ3PMU5j
あげてみたり・・・
55名無しさん@ピンキー:03/01/21 01:47 ID:mkk+pp3M
溜めてたビデオ見て感動した!!
あの偉そうなガキが馬車に轢かれる、今までの不幸が報われず、理不尽に不幸に無残に
暴力によって殺される身も蓋も無さ!
今まで偉そうに喋ってた奇麗事も、努力も、苦労も現実の前には無力・・・。

民放じゃ無理かなあ。
56名無しさん@ピンキー:03/01/21 20:58 ID:mqRYj8kQ
陽子×鈴を見たい(*´Д`)ハァハァ
57名無しさん@ピンキー:03/01/22 01:45 ID:S8WPxGfW
>>55
ごめん正直小泉首相の貴乃花優勝コメント思い出した。
58名無しさん@ピンキー:03/01/23 02:08 ID:fMErbrCX
いまさらだけど、保管所読んできた。
ハァハァ。
59名無しさん@ピンキー:03/01/25 02:25 ID:tMVydn/u
さっきスレが落ちる夢を見てしまった。
ガクガクブルブル。
なのでホシュ。
60名無しさん@ピンキー:03/01/27 00:52 ID:4LDfYMJw
保守sage
61名無しさん@ピンキー:03/01/27 02:32 ID:UyZJPk4S
保守sage
62名無しさん@ピンキー:03/01/28 00:01 ID:fwG45qe3
ぐはー! つ、つづきをぉぉぉぉぉ!!!
63名無しさん@ピンキー:03/01/28 06:46 ID:FoLy7jVi
奇形左翼の女得男卑のフェミファシズム社会で日本は社会崩壊します。
64名無しさん@ピンキー:03/01/28 07:18 ID:B/xLotRs
景麒情欲の女王卑猥のエロティシズム社会でこのスレは保守します。
65名無しさん@ピンキー:03/01/28 09:05 ID:ikDxnhfh
>64
ワロタ。
ヤマダくーん、64に座布団一枚!(・∀・)つ□
66名無しさん@ピンキー:03/01/30 09:43 ID:SRMt/T+K
最近、寂しいですね。ココ。
ああ、蘭玉タン・・・ 。゚・(ノД`)・゚・。
67名無しさん@ピンキー:03/01/31 00:08 ID:DNl/yJF8
蘭玉タンが死んだとき、圭圭はいいから蘭玉を!とか思った私はサイテーですか?
男として当然ですか?
68名無しさん@ピンキー:03/01/31 01:12 ID:G8OjMbQ3
とりあえず圭圭が助かったことを喜んだ女ですが。
ショタの自覚はあります…。
69名無しさん@ピンキー:03/01/31 15:56 ID:IjFbgIsU
>67    激しく同意!!!圭圭はいいからとにかく蘭玉には助かってもらいたかった・・・(泣)
70名無しさん@ピンキー:03/01/31 21:38 ID:B7S6g6tS
あの感じなら、頃す前に丘すと思うのだけど。
密室に乱入した暴漢3人だし
7167:03/01/31 23:49 ID:t0ohSQ2f
ヤッちゃうと玉璽を隠すのが難しいので、ストーリー展開上無理があるよね……
72名無しさん@ピンキー:03/02/01 11:49 ID:mRIpgD06
犯されながらも必死で玉璽を守る蘭玉……萌え(;´Д`)ハァハァ
73名無しさん@ピンキー:03/02/02 00:39 ID:rSxZkI+7
>71
敷き布団の下に隠せば良いのでは?
まあ、陽子が玉璽に気付く展開に無理が出てくるかもしれないが。
そこはSS書きさんの腕の見せ所?
74名無しさん@ピンキー:03/02/02 00:44 ID:Bpvlzxpf
レイープに布団は敷かないでしょ
75名無しさん@ピンキー:03/02/02 05:26 ID:3SdwtSWw
布団を使わないからこそ、布団に隠してもバレないよな。
家捜しを防ごうと自ら服を半脱ぎし暴漢を誘う蘭玉たん(;´Д`) ハァハァ
7673:03/02/02 23:29 ID:wkrbpwj1
アニメでは(陽子の?)布団の上で殺されてたよね?
アニメの話だと思ってたから、そう書いたんだけど……違うの?
7774:03/02/03 23:46 ID:BCI/vRAz
>73
>アニメの話だと思ってたから
スマソ。アニメ見てないからわからんかった。
原作では床に倒れてた気がするのだが違ったっけ?
今手元にないので確認できないけど。
静かな金波宮の夜更け。
薄暗闇に小さな呼び声が響いた。

「班渠、いるか?いたら、ちょっと出てきて」

御意、と短く返答があり、次いで床から大きな犬のような獣が現れる。
その獣に、寝台に腰掛けた女王は笑顔を向け、そして・・・

「ここ」
「・・・・・は?」

思わず間の抜けた返答を返すと、女王はいっそう笑い、寝台をぽんぽんと叩いてみせた。

「ここに来て。一緒に寝よう?」
「・・・・・・主上」
「いいじゃないか。冬だぞ?寒いんだ」

いいなあ班渠は毛皮があって・・・などとのんきに呟く女王をよそに、班渠は湧き上がる寒気を
感じていた。
こんなことが自分の(直属の)主に知れたら、どうなるか知れたものではない。
しかし、女王の満面の笑顔に逆らえぬのもまた事実で。

「・・・・・・・・御意」

これも使令の勤めか。
結局、班渠は抱き枕兼湯たんぽの役を引き受けざるを得なかったのだが。
それでも彼は、陽子に「何があっても主上がとりなして下さいますね?」ときっちり確認するのを
忘れなかった。
79班渠好きだ:03/02/04 01:48 ID:VxKC+pd9
陽子が寝返りをうつ。班渠はそれに合わせて微妙に身体を移動させねばならなかった。思った以上に
気を遣う仕事(?)だ。
もう何度目か、数えるのも嫌になった頃。
まどろみ中の陽子が、また寝返りを打った。班渠が彼女に向かい合うように寄り添った、その時。

緩んだ夜着の胸元に、鮮やかな赤。かなりの数だ。
昨晩景麒が刻んだものに違いない。
もっとも、人と妖魔、その種としての隔たりは大きい。班渠も特には欲情しない。
しかし、夜目にも鮮やかなそれは人の営みならではのもの。獣のそれには有り得ないものだ。
彼はふと悪戯心を起こした。
その赤い痕に、舌を這わせる。

「・・・・・あッ」

なかなか可愛らしい声だ。昨晩さんざん啼かされた、その残り火だろうか。台輔はこれに魅入られ
たのか、と班渠は思った。なかなか楽しい悪戯だ。
身じろぎする陽子に構わず、舌を進める。胸元が大きくはだけ、可愛らしい蕾をそっと舌がかすめ
た(無論、わざとだが)。

「あ、や、ああッ、んッ」
「主上、御身に何か御座いましたか。何やら奇妙な痕が・・・」
「ひあ、あッ・・・な、何でもないッ・・・ああッ」

何でもないわけはない。しかし、だからといって真相を明かせるわけもない。
まったく知らぬが仏とはよく言ったもので、その真相とやらが始めから終わりまでそっくり、床下
に潜む班渠に筒抜けであることなど、陽子は知るよしもなかった。赤い痕の秘密を隠そうと、それ
だけで頭がいっぱいらしい。
80しかもまだ続いてるし:03/02/04 01:49 ID:VxKC+pd9
「痣でしょうか?お怪我をなさったので?」
「そ、そうなんだ。だから・・・あぁ!」

では、これは治療です・・・と呟いて、班渠は更に舌を滑らせた。
陽子が身悶えて、絹の夜着がさらに乱れる。褐色の肌の半ば以上が露出して、獣の視界に晒された。
痕が胸元に多いのは、昨晩それだけ景麒がそこを愛したということだろう。

(あの台輔が、か・・・・・)

予王時代を思い返して妙にセンチメンタルな気分を感じつつも、班渠はさらに陽子にのしかかる。
もちろん、爪はひっこめて(彼はさりげなく、ついさっき、少ーしばかり裂け目を作ってしまった
敷布を気にしていた)。
責めてくる舌の勢いが、思考に引きずられてやや鈍る。その隙にようやく息をついて、班渠の下から
陽子が焦ったように小さく叫んだ。

「は、班渠。お前が、その、心配してくれるのは嬉しい。でも、大したことじゃないからッ!」
「そうは思えません。ご覧下さい、こんなに赤く・・・放置するなど、危険なのでは?」
「んぁッ!ひ、ああッ・・・や、やめてぇ・・・・」

班渠のやや固めの毛皮が、陽子の肌とこすれあう。ふと目を閉じてみると、奇妙な背徳の感が
脳裏をかすめた。昨晩感じた、景麒のさらさらした金の髪の感触とあまりに違っていて、なんだか
別の男に抱かれているような気がしてしまう。
しかも、どうやら自分が濡れはじめているらしいことに気づいて、夜着を引き寄せ身体を包もうと
したが、哀れ、夜着は班渠の爪に引っかかって破れ(狙って爪を出すあたり、相当の食わせ者だが)
使い物にならず。
班渠の悪戯はその後しばらく続いたのだった。
81ようやく終わりでつ。:03/02/04 01:52 ID:VxKC+pd9
ちなみに、次の日の夜。

「主上!いったい、どういうおつもりか」
「いいだろ何だって!と、とにかく!あんなふうに痕をつけるなッッッ!!!」
「また勝手なことを・・・聞く耳など持ちません」
「やぁ、ああッ・・・け、景麒、ずるい・・・」

お前のせいで・・・と言いかけて、八つ当たりだと(本当か?)言葉を引っ込めた陽子は、床下で
今日も班渠(というか使令たち)が秘め事の一部始終を傍観していることを知らない。


・・・ああ、なんてアフォなネタなんだろう。でも班渠が好きなんですYo!
82名無しさん@ピンキー:03/02/04 02:04 ID:UBgUl4pL
浅野の奴、童貞捨てそこないおって・・・もっと近くから2,3発撃てばよいものを・・・。
83名無しさん@ピンキー:03/02/04 06:00 ID:DB7Cv/vO
>>78-81
わははははは、ウケまくりました。班渠って結構イイ性格してるよね。
84名無しさん@ピンキー:03/02/04 08:35 ID:zAyufVm5
>>78-81
暖かい感じがするのは、やはり班渠の人柄のせい?
>予王時代を思い出して妙にセンチメンタルな気分になりながらも
ここ、泣ける。
8567:03/02/04 10:23 ID:Bda3NyWl
>>73,74
アニメ:
玉璽を見つける→寝台の上に逃げる→殺される
小説:
逃げる途中で後ろから斬られる→寝台の棚に手を付き、棚もろとも床に→転がり落ちた玉璽を隠す→殺される

という違いがあるようです。小説では誘うもなにも、逃げる途中で斬られてますね。やるならテレビ版に準拠かな。

>>78-81
相変わらず使令に見られてることに気付かない陽子がイイ!
>>82
というかいい加減浅野ウザいんですけど。スタッフはあいつをどこへ持っていく気なんだろう……。
8678:03/02/04 11:39 ID:lnQIdwJi
>>78-81
自分なりにヤバイネタかも?と自覚はしてたので、皆様に
容認(・・・ですよね?)していただけて一安心でつ。
実はあのラストからさらに続けて景麒×陽子やろうと思ったけど、本番書いたこと
ないので断念゚・(ノД`)・゚・
しかし、エロの難しさが嫌というほど解った・・・歴代の偉大なる職人さん方、マジで
尊敬します。
87名無しさん@ピンキー:03/02/04 12:04 ID:v23jGDa7
班渠×陽子イイ!!そしてワラタ。
ほのぼのとしてて、和みました。
8878でつが:03/02/04 13:43 ID:lnQIdwJi
>>78-81の番外編(しかし相変わらずエロ度は極低。ちょっとした小話でつ)
投下しても い い で つ か ?
それとも、エロエロでなければダメだろうか・・・
89名無しさん@ピンキー:03/02/04 13:57 ID:sk2rASbK
>88
ぜひおながいしまつ。
9084:03/02/04 14:42 ID:23nOMFam
78さん引用が不正確ですみません。
小話投下はぜひ。
9178でつ。:03/02/04 19:24 ID:NDoSpiB4
では、小話(の割には長いけど)投下しまつ。ヘボ確実ですがお許しのほど・・・
>>78-81の続き・・・というか、番外編「班渠の悪戯・翌日編」です。>>81参照でお願いしまつ。

ほんとはこっちを本編にしたかったのに、エロの難しさと文章力の無さに負けて挫折・・・(つД`)
濃厚なのはムリだと解ったので変わりにラヴに逃げました(TдT)。しかも、ギャグを目指していた頃の
余韻が残ってたりして、何か分類不能な話に(泣)。それでも我慢してあげるyo!という方以外はスルー
していただければ幸いでつ。
92その壱:03/02/04 19:25 ID:NDoSpiB4
・・・・・わからない。

陽子の私室を訪れた景麒は、彼女と隣り合って寝台に腰を下ろしつつも困惑していた。
先程から陽子はやけに赤面している。

(いったい、どうなさったのか)

真意を測りかねて瞳を覗き込むと、ますます顔を赤くして陽子が目線を逸らした。
その様子に初めての夜を思い起こし、景麒は少しだけ笑う。無性に愛しかった。

(ようやく慣れていただけたかと思ったのだが・・・)

いまや寝間でそんな思考ができるほどに成長(?)した景麒。結局、彼は幸せなのだ。
床下では芥瑚が「台輔・・・ようございました・・・」などと呟いている。使令たちの存在自体は
認識しつつも、景麒もその思考までは読めない。彼らが床下やそこらで、嬉しく感慨深く主たちの
ささやかな幸せぶりを見守っていることなど、景麒もやはり知るよしもないのだった。
彼の思考は続く。

(最近無体をしただろうか?しかし、自覚はないのだが・・・いや、主上があのようにお可愛らしい
からだ。そうだ、それがいけない・・・)
93その弐:03/02/04 19:26 ID:NDoSpiB4
「景麒、聞いてるのか?」

いらついた様子の叱責に、景麒は慌てて(妄想から)意識を引き戻す。

「いいか、景麒。お前が、その・・・したいというなら、応じる。ただし、あれだけはナシだ!!!」
「・・・・・あれ、とは?」

まさか、前戯だけで本番はお預けとか?!

(そ、それは困る!!!)

思わず景麒は陽子を怒鳴りつけていた。

「主上!いったい、どういうおつもりか」
「いいだろ何だって!と、とにかく!あんなふうに痕をつけるなッッッ!!!」
「・・・・は?痕?」

なんだ、そういうことか。良かった・・・と安心しかけてふと気づく。
景麒としては見えるようなところに残しているつもりはない。何が気に障ったのだろう?
恥ずかしがっているのかとも思ったが、それを言うなら、それこそもっと恥ずかしいことを
痕をつけまくった後にはしているではないか。

「とにかく!困るんだ、つけないでくれ!」
9478でつ。いったん中断・・・:03/02/04 19:28 ID:NDoSpiB4
まだ続きまつ。
が、今からちょっと用事があって手が放せないので、続きはもう少し待ってください・・・
ぶつ切りでスマソ。
95名無しさん@ピンキー:03/02/04 20:58 ID:SJvs12lT
>92 カイコ(・∀・)イイ!
96再来78でつ:03/02/04 22:35 ID:NDoSpiB4
用事オワタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!
>>92-93の続きを今から投下しまつ。
97その参:03/02/04 22:37 ID:NDoSpiB4
「・・・主上・・・・・」

明らかに挙動不審な陽子に、景麒は小さく溜息をつく。そのあからさまな態度に陽子はむっとした。
半身のこの性癖にも慣れたつもりだったが、それでも腹が立つものは立つ。陽子とて、事情が話せる
ならば苦労はしない。
こうなったら、最後の手段(と本人だけが信じている)だ。
陽子はびしっと景麒を指差した。

「溜息をつくな景麒ッ!とにかく痕をつけるのは禁止だ!もし、これからつけたりしたら・・・」
「つけたりしたら?どうなるのです?」
「うっ・・・そ、その余裕も今のうちだぞ!よく聞けよ。もし、痕つけたら、もう、二度としな・・・んんッ」

通告は最後まで続かなかった。
景麒が、不敵に笑って陽子の唇を強引に封じたのである。
彼はもがく肩を引き寄せて、紅の髪に指を滑り込ませた。重ねた唇と絡まり合う舌に、身体がじんわりと
熱くなる。
・・・・どうやら今のところ景麒の方が優勢らしい。

「また勝手なことを・・・聞く耳など持ちません」
「・・は・・・ぁ・・・ッ」
98その四:03/02/04 22:40 ID:NDoSpiB4
慣れた舌技に翻弄され脱力した身体が、縋りつくようにしなだれかかってくる。抱き寄せていた肩に
軽く力を込めて、景麒は陽子を褥に引き倒した。
襟元を押し開き、細い肩に唇を落とす。そのまま胸元に、その夜初めての華を刻んだ。
身体の線を景麒の指につつ、となぞられて、泣きたいくらいに感じて。すぐにも熱く濡れてきそうな
身体を持て余す。敷布をぎゅっと握りしめ、陽子は身体を震わせて喘いだ。
絡めた指は互いに熱を孕んでいて、涙が零れそうになる。

「やぁ、ああッ・・・け、景麒、ずるい・・・」
「聞く耳などないと、申し上げました」
「なッ・・!お、お前のせいで・・・ッ・・・あ、あッ・・んぅ」
「もうお黙りなさい。まったく、仕方のない方だ・・・」

一つ、また一つと新たな華が刻まれてゆく。
それはとても神聖な、熱と想いと安らぎを分かち合う時間。



                        《終わり》

きっとこんな感じだろうな・・・という妄想番外編・・・エロくできず欝(つД`)でも胸に痕つける
のってすごくモエー(;´Д`)
続けて本番書いてみたいが難しいでつね(TдT)どうしよ?ダレカツヅケテクレー
ああ・・・素敵に濃厚なエロ描写に憧れまつ。
99名無しさん@ピンキー:03/02/05 10:56 ID:b92vYp7n
78さんイイ!
なんかあったかい感じがこう、いいなあ・・・

自分も小ネタを・・・初夜かな?


「主上・・・?」
「・・・・・・何だ」
「もう一度するのはお辛いですか?」
「・・・それは確認する必要のあることなのか?」
「そう思いますが」
「でも、聞いたってするんだろう?」
「それはそうですがしかし・・・・・・!」



「・・・・・・・・・・・・景麒?」
「・・・・・・」
「あの、そうじゃなくて・・・あの」
「・・・・・・」
「・・・辛くは、ない。・・・・・・だから・・・」
「・・・・・・・・・・・・主上っ」
「景麒?!あっ・・・ちょっ・・・景麒っ!」



ニゲヨウ
100名無しさん@ピンキー:03/02/05 14:14 ID:aupw/050
100かな?
10199:03/02/05 21:18 ID:i/lf/WBj
超意味不明ですみません。
ふと浮かんだ疑問を素で言ってる陽子と、習慣になってるセリフで言い返してから
この文脈で「ええ、主上が辛いとおっしゃってもやりますが何か」って意味になるのに
気づいて固まる景麒です。
そんで赤面しながら2回目欲しがって場を救う陽子です。

風の万里の台詞がはまったのがうれしくて、脊髄反射で書いてしまいました。
寝覚めが悪いので解説させてください。
いつもたのしくROMしてるので、どうか叩かないで下さい。
102名無しさん@ピンキー:03/02/05 22:00 ID:vA88Cz/0
78さんの書いた初夜編が読みたい。
10378:03/02/06 00:42 ID:RNErgUzU
>>99さん
叩くなんてとんでもないです!萌えをありがとうでつ。自分の書いたものには
どうしてもハァハァしづらいので(妄想段階ではハァハァできるのに、文章化するとあま
りのヘボさに萎え)ヨイモノを拝ませてもらいましたyo!

>>102さん
初夜編は今のところ妄想止まりでつ。文章化したいと思わないでもないのです
が、何せボキャブラリーが貧弱でして・・・何度もssを書くとそれがバレそう
なので(「あー、こんな台詞前にもあったような・・・」みたいな)躊躇して
おりまつ。どれもこれもおんなじような話になりそうで・・・(汗)。

・・・っていうか、需要は本当にあるのか?需要があるなら供給すべきか・・・
10467:03/02/06 01:43 ID:t3s20S40
最近はここの小説の投下が滞りがちなので、需要は非常に高いです(笑
10573:03/02/06 23:12 ID:BnxLOcy1
遅レスですが

>74さん
こちらこそ勝手な思いこみで言葉を省略してスマソです。

>67さん
調べてくれてありがとさんクスです。
自分も調べようとしたのですが、ビデオは消しちゃったし
小説は見つからないしで困っていたので助かりました。
106age:03/02/07 21:01 ID:daOsz2m/
age
107名無しさん@ピンキー:03/02/07 21:05 ID:6NrCrAr4
10878:03/02/08 19:48 ID:qrwbBmMW
>104
やはり需要はありますか・・・なら、ヘボですが供給します(笑
書きかけなので今すぐには無理ですが。一応初夜編です。しかし、どういうわけかやたら悲壮感漂う内容に
なってきて欝(つД`)。それでもここの皆様は許して下さるでしょうか?一応ラヴだとは思いますが、ダメ?
どうも過去の皆様のレスを鑑みるに、私の作風は「温かくてほのぼの」に分類されるみたいですが、それを
裏切るのはマズーなんだろうか。
その上、投下するたびに「ヘボすぎなんだよゴルァ!でも供給が少ないから許してやるよ」とか絶対思われて
そう・・・と不安になるのはやっぱり自信がないからなんだろうな(つД`)。文章力と自信が欲しい・・・

しかし、自分だけが投下するのはサビシイでつ(つД`)同士求ム!共に投下しましょうYo!なんだか、一人芝居
してるみたいで落ち着かないのでつ・・・
109age:03/02/09 02:29 ID:9v0U0TZb
>78
78さんの作品はヘボじゃないでつ!
「初夜編」も、漏れは期待してまつ!!
78さん!うまくはいえませんが頑張ってください。

恥ずかしながらも漏れもネタが浮かび上がってきたから、それでちょいと一つ
書こうかと…。でもこんな適当な妄想が文章になるのか。
…あー!漏れも文才がほしい!!!
110感涙にむせぶ78:03/02/09 19:04 ID:29qEZDRV
>>109さん
ありがとう御座います。感謝感激雨あられでつ(つД`)。
初夜編も、今度こそ寸止めじゃなくハジメカラオワリマデちゃんと書きますYo!
完成した折には、僭越ながら、皆様の中でも特に読みたいと言ってくださった102さんと
そして109さんに捧げさせていただきまつ(笑

P.S.同士ハケーン!嬉しいです!!!(つД`)。
  共に投下できる日を、首を長くして待っておりまつ(笑
111どうも109です:03/02/11 00:12 ID:clH8mO2G
ええっと、ただ今景麒×陽子で一つ書いています。
内容は…蜂蜜ぷれぃ…?(←ヲイ)
まとめて投下する計画なので、多分明日くらいには恐れ多くも、と、投下を…

そして78さん!
初夜編、もう小躍りしながら待ってます(笑
ああ〜なんという幸せぇ〜
112風邪気味(つД`)の78:03/02/11 15:29 ID:bgByFEpj
景麒×陽子初夜編、完成!投下しに参りました。
前半が暗くて悲壮感が漂っているので、そういう雰囲気が苦手な方はスルーでお願いしまつ。
宣言通り、最初に見たいと言って下さった102さんと、温かい励ましを下さった109さんに捧げます。
もちろん、拒否権も有りでつ(笑
113その一:03/02/11 15:30 ID:bgByFEpj

「‥‥‥‥主上」

景麒が腕の中の少女にそっと、気づかうように呟いた。
房室は既に薄暗く、雲間からこぼれる月明かりだけが二人を照らしている。

「景麒、ごめん。どうしたらいいか‥‥‥わからないんだ」

景麒がどういう気持ちで、何のためにここに来たのか、もう予想はついている。
そんな彼を、拒みたくはないのだけれど。

「‥‥‥怖いのですね?躊躇っておられるのですね、受け入れることを」
「‥‥‥‥‥‥ッ」

しかもこの国では罪悪なのだ、自分たちが今にも踏み込もうとしている領域は。
おそらく思うところは同じなのだろう。陽子がぎゅっとすがりついてきた。
その身体を抱きしめ返して、景麒は言葉を探す。

「‥‥‥形があれば、よろしいか」
「‥‥‥‥形?」
「そう、形。‥‥‥貴女が拒む。にもかかわらず、私が無理に求めた‥‥‥そういう形です」

罪は自分だけが引き受けるから、と。
少女は息を飲み、しかし、受諾も拒否もしなかった。無言のまま、いっそう強く青年にしがみつく。
溜息をついて、景麒は陽子をその腕から解放した。
陽子は一瞬、驚いたように彼を見つめ、それから二歩後ずさる。寝台に腰を落として、俯いた。

「私は情けない‥‥‥こうして食い下がってまで、想いを遂げようとしているのだから」

自嘲気味に呟くと、一拍置いて景麒は歩を進めた。
先の陽子とは逆に、彼は二歩進み、そのまま寝台に膝を埋める。ぎし、と音がした。
寝台に上がってきた景麒は、さらに後ずさる陽子をたちまち壁際まで追い詰める。
114その二:03/02/11 15:30 ID:bgByFEpj

陽子は赤面して顔を背けたが、景麒の長い指は、すぐさま陽子の顎を捉えた。
唇が重なる。

「‥‥‥ん、んぅ‥‥‥ッ」

陽子が苦しげに身体をよじった。
その唇を解放し、次いで景麒は手をかけて一枚、また一枚と彼女の衣を剥がしていく。
またたくまに生まれたままの姿にされ、陽子は恥じらって目線を泳がせた。
その間に一瞬重なった視線を逃れるように逸らし、苦しげに景麒が言葉を吐いた。

「まこと私を拒まれるのであれば、どうか勅命を以ってお願いいたします。今ならまだ、間に合います
ゆえ‥‥‥」

本当か?と自嘲的な思いに突き当たる。
そう言った彼自身、その言葉を疑っていた。拒まれた時、己は本当に彼女の意志を尊重できるのだろう
か、と。
言いようのない苦しさに瞼をぎゅっと閉じた時、小さな衝撃を感じて景麒は我に返った。
陽子が景麒の袖端を掴んでいたのである。

「‥‥‥主上‥‥‥‥‥‥」
「いいよ‥‥‥景麒」

え、と呟く景麒の頬に、小さくて柔らかな陽子の掌が触れた。

「‥‥‥‥ッ」
「お前一人のせいになんて、決してしないから」

誰かの罪を負わせて、一人満たされようとは思わない。

「‥‥‥主上‥‥‥ッ」
115その三:03/02/11 15:33 ID:bgByFEpj
胸がじわりと熱くなる。

「だから‥‥‥して?」

二人はしばし見つめあい、そのあと同時に微笑んだ。
まるで、今にも壊れてしまいそうな顔で。

「はい、主上‥‥‥これより後、何があろうとも、私は貴女とともに」
「‥うん‥‥」
「貴女のお側に。私は貴女のものです‥‥‥」

また微笑んで、景麒も自らの衣を脱ぎ落とす。再び陽子に覆いかぶさると、胸元に唇を落とした。
わずかに汗ばむ肌を丹念に舌で辿り、終いに両の蕾を唇に含む。

「ああ‥‥‥ッ!‥‥んぅ‥‥」

陽子がしがみついてくる。小さな爪が食い込んで、景麒の肌に赤い筋を描いた。

「あ‥‥‥ごめん‥‥‥」

わずかとはいえ、滲む血に陽子は景麒の身を案じた。安心させるように景麒が言葉を返す。

「どうかお気になさらず‥‥‥名誉の負傷ですから」
「や、やだ何それ‥‥あぁッ」

思わず赤面する陽子に構わず、景麒は彼女の身体を辿ってゆく。
じんわりと濡れかけた秘所へ達すると、そこを長い指で優しくまさぐった。

「あ、ああ、あッ」
116その四:03/02/11 15:35 ID:bgByFEpj
卑猥な音が室内に響き、あまりの羞恥に陽子はたまらず顔を覆う。

「あッ、景麒‥‥ッ、や、そ、そこはだめぇ‥‥‥ッ」
「感じやすくていらっしゃいますね、主上。では‥‥‥」

愛撫にますます濡れてくるそこを嬉しそうに鑑賞し、可愛くてたまらないというように熱っぽく囁くと
景麒はそこに指を差し入れる。
指で中を探り、その動きに合わせて切なげに啼く陽子をひたすら愛した。

「や、あ、も、もう‥‥」

支えてくれるものを求めて、陽子が景麒にすがりつく。大丈夫だ、というように景麒は陽子の肩に唇を
落としてやった。

「さあ、主上‥‥」

私もともにおりますから、と呟き、景麒は指を巡らし大きく膣を掻き回した。
陽子の身体がぐっと仰け反る。

「あ、あ、あぁッ‥‥‥あああああーーーーーッ」

高い悲鳴とともに、陽子の身体が崩れる。
未知の高みへと昇らされた彼女は、未だ戸惑いつつも、快楽に溺れ、喘いだ。敷布を鷲掴んで、荒い
呼吸を何度も繰り返す。
景麒は先ほど脱ぎ落とした自分の衣で、陽子の汗を拭いてやった。
そして、耳元でそっと囁く。

「‥‥落ち着かれたか?」
「うん‥‥‥‥」

陽子は微妙に視線を泳がせ、結局景麒にその焦点を合わさぬまま頷いた。
その細い顎を捕えて、景麒は陽子の目線を自分へと向けさせる。
117その五:03/02/11 15:36 ID:bgByFEpj
射抜くような強い光をその瞳に湛えて、景麒は厳かに彼女に告げた。

「貴女の全てを、私にください。そして、お教えくださいませ。貴女に触れられる者は、ただ一人
この私だけだと」

そして、陽子の細腰を抱き直し、額に軽く唇で触れた。
ぎゅっと強くすがりついて、陽子が笑う。先と同じ、泣きそうな笑顔。
そんな彼女を、景麒は愛しいと思った。その視線に気づき、陽子が小さくこくり、とうなずく。
景麒は胸がかっと燃えるように熱くなるのを感じた。

「‥‥主上、ご無礼を‥‥‥!」

気持ちがはやり、彼は一気に自身を収める。
容赦なく奥まで貫かれ、どうにも激しすぎるその侵攻に初めての身体は悲鳴を上げた。

「あああああッッッ!!!け、景麒、痛‥‥‥ッ」
「主上‥‥‥」

身体に走る激痛に、陽子が呻く。
だが、こればかりはどうにもしようがないものだ。なだめるように、景麒は汗で濡れて張り付く髪を
掻き分けてやった。
しかし、それでも陽子の苦悶は続く。

「や、やだ、そんなに、痛く、しないで‥‥‥ッ」

必死の懇願に、さしもの景麒も動きを止めた。
彼の腕に、陽子の細い腕が絡まる。
景麒は瞠目し、それから申しわけありませんと詫びて、陽子を抱き直した。

「力を抜いて。そう、そうです‥‥」
118その六:03/02/11 15:36 ID:bgByFEpj
ゆっくりと呼吸をさせて、陽子を落ち着かせる。
それから、至極ゆっくりと動き出した。
それでもやはり痛いのだろう、陽子が表情を歪める。だが、景麒としてもこれ以上の譲歩は出来そうに
ない。せめて、と髪をそっと撫でながら景麒は陽子の頬にくちづける。すると、まるで彼を許すという
かのように、陽子も景麒の裸の胸にくちづけてきた。
その必死な様子に景麒は苦笑する。
心の中で許しを請い、景麒は少しだけ、強く突き入れてみた。

「ああッ!!!あ、はぁ‥‥んッ‥あ、あぁッ」

陽子が可愛らしく啼いて、景麒を誘う。
腰を動かしながら、景麒は陽子の身体に赤い痕を刻んでいった。
徐々に高まる快感に、二人は耽溺する。

「あ、あ、あんッ」

激しい快感が体中を走りぬけていく。
涙がこぼれだして止まらない。
全ての思考は遥か彼方へと追いやられ、二人を結び合わせるのは奥底の本能だけ。
陽子の中がきゅっと締まり、景麒は果てが近いことを悟った。

「あ、や、あぁ‥‥あぁあああああーーーーーッ!!!」

景麒が小さく呻き、陽子の中に熱くたぎる精を注ぎ込んだ。
そのまま二人して寝台に倒れこみ、最後の力で互いの身体に腕を回す。
そして、きつく、きつく抱きしめあった。

「主上‥‥私の主上‥‥‥」
「‥‥け、いき‥‥‥ッ」

そう、これからずっと、離れることのないように━━━━━━━━━━━━
119その七:03/02/11 15:37 ID:bgByFEpj
未だ半分まどろんでいるような陽子を腕に抱きながら、寒くないように、と景麒は掛け布をぐいっと
引っ張り上げた。
その動作で目が覚めかけたらしい陽子が、彼を見上げてくる。

「‥‥ん、景麒ー‥‥‥‥」
「申しわけない、お起こしするつもりは」

別に〜、と首を振るその表情はぼんやりしている。
はたして、わかっているのか、いないのか。

「まだ休まれた方がよろしい。お辛いでしょう」
「んー‥‥」

景麒は、寝惚けたようなその口調に苦笑する。
陽子は小さな欠伸を漏らし、素直に彼の腕枕に頭を預けた━━━━━━ついでに置き土産の一言を残して。

「‥‥ん。私も、景麒のものだよ‥‥」
「‥‥‥‥主上?!」

一瞬硬直したあと、景麒が世にも幸せそうに微笑んで眠りについたのは言うまでもない。
12078:03/02/11 15:38 ID:bgByFEpj
以上、景麒×陽子初夜編でした。お目汚しスマソ。
なんかやたらと悲壮感漂ってますが、でも自分の初夜イメージはこんな感じなのでつ。他の国なら
まだしも、慶だし‥‥‥でも、悲壮なままでは嫌なので最後は甘オチで逃げ(笑
109さんの蜂蜜プレイに期待しつつ、去りまつ。

ちなみに現在、バレンタインものを書くか否か(書いたとしても、多分エロ僅少の小話‥‥)考え中。
そんな私はチョコレート好き(笑
121名無しさん@ピンキー:03/02/11 16:42 ID:XPLtqHzk
>109サンご苦労様です。
やっぱり愛のあるエロは、いい物です。
122どうも109です:03/02/11 16:51 ID:UtgFg+rt
な…78さぁぁぁぁん!!!
お目汚しだなんて滅相もございません。景麒×陽子初夜編イイ!です。
あまりの幸せにもう天国にいきそうな勢いでございまふ。
甘い悲壮感がもうたまりません…

漏れの身の程知らずの景麒×陽子はなぜか無駄に長い…でふ。
こんなの投下していいのかと思いながらも完成に向かって書いてますので
今しばらくおまちを…
123名無しさん@ピンキー:03/02/11 21:41 ID:JXHGV0i1
>>121
78氏の間違いでは?
愛あるエロ(以下略)にはドウイ。

>>122
109氏ガンガレ!楽しみです〜。
長い方が長く楽しめて良いですよ!
124名無しさん@ピンキー:03/02/11 23:03 ID:G+8J8rUr
供主従の初夜なんか需要はあるのかな・・・
触発されて書き始めたのはいいけど、完成するかどうかは未定なのだが。
出来上がるまで気長に待っていただけるのならがんがってみますが。
>>122の109さん
「甘い悲壮感」?!本当ですか109さん!
目指したものがまさしくそれだったので嬉しいでつ(笑
109さんの作品投下も楽しみにしてますので、頑張ってください!

>>124さん
それは是非とも見てみたいです。投下を切に希望しまつ(笑
私も書いてみたいんですが難しそうなので断念(つД`)。
126名無しさん@ピンキー:03/02/11 23:50 ID:J+MN/XdZ
>供主従の初夜

激しく読みたい!是非!
127名無しさん@ピンキー:03/02/12 15:59 ID:YbJU6o+X
どさくさに紛れて陽子×泰麒を希望してみる・・・
128名無しさん@ピンキー:03/02/12 16:18 ID:lbS4y0AK
■男性は特別扱いされていないのだろうか
http://www.mainichi.co.jp/women/action/view/200301-03/0114.html









欧米には、女性が極端に少ない分野で意識的に増やす政策を、罰則付きで設けている国がある。
「米」では憲法でアファーマティブアクションが禁止されているわけですが。



差別主義者のフェミファシストがのさばる毎 日 新 聞 は フェミファシズムに汚染された糞 だ
129名無しさん@ピンキー:03/02/12 16:33 ID:weB9GT7B
>126
99%間違いなく供麒受けのSM物になる予感
130名無しさん@ピンキー:03/02/13 01:05 ID:vfpH6XiL
しかしホウ山で受けの教育をされたわけでは無かろうに
初めは戸惑いつつも教育されていくさまを見てみたい


スパンキング中心かな・・?
131名無しさん@ピンキー:03/02/13 01:28 ID:OiXW1fiu
>129
残りの1%、以外に初々しい初夜に賭ける。
でもまっとうなエチーでも、珠晶攻めに変わりはなし。
132名無しさん@ピンキー:03/02/13 12:50 ID:BFYurgCi
124でつ。
脳内では供麒の情けなくも懐の深さが窺い知れる話になるはずなのですが・・・
もじもじ供麒くんでは思いを遂げるまでがじれったく、無駄に長文になってしまったので書き直してます(つд`;)
投下は皆さんが忘れた頃になるかもしれない罠・・・Σ(゚д゚;;
133どうも109です:03/02/13 21:29 ID:/I2l42vb
予定より投下が送れてごめんなさい…。109でふ。
文才がないのがモロバレな文章です。景麒も陽子も偽物…
蜂蜜プレイと称してながら実はそんなに使ってないんでふ(汗)
まぁこんなんでよければどうぞ。(あわわなんてことを〜!!!)
134景×陽:03/02/13 21:30 ID:/I2l42vb
景麒が休息中の陽子の元へ訪れると、茶と共に何やら甘い香りがした。
見ると陽子がここではあまり見慣れない───おそらくは香りから菓子と思われるものを食べている。
「主上…、何を召し上がっているのですか?」
───景麒が気になって尋ねると、訝しげに訊く景麒とは対照的に陽子は機嫌よく答えた。
「ああ、これか♪これは雁国からの贈り物でな。蜂蜜を頂いたんだ。それを使ったお菓子を休息にと持ってきて
くれたんでな。なかなか美味いぞ。景麒も一つどうだ?」
「…いえ。自分は遠慮しておきます」
そうか、美味いのに。と呟きながら陽子はお菓子を一口頬張る。
穏やかな表情で陽子はそれを飲み込み、茶を啜ると思い返したように景麒の方に向きなおした。
「それで景麒。何か用なの?」
「得に用という用はないのですが、主上が傍にいて下さると私としては落ち着きますので…」
(───!)
「…っは!?う、げっ、ゲホッゲホ…け…」
陽子は思わず飲んでいた茶を吐き出す勢いでむせる。肩を上下させて咳き込む自分の主の姿に
さすがに景麒も僅かな動揺を見せた。
「主上、あの…大丈夫ですか?」
「…ああ。なんとか。…いっ、イキナリびっくりするじゃないか…。
そ、そんな…傍にいると…ぉち着くっ…なんて言うから」
赤面しながら俯いてそう言う陽子の姿は人目にして男性に慣れていないのがわかる。
何回か夜を共にした景麒に対してもまだその調子なのだから、陽子の男性に対する免疫のなさは
ある意味で危ういものである。
そんな陽子を景麒は唇に薄笑いを浮かべてみていた。
「そんなに激しく反応されるとは思ってもいませんでした。お詫び申し上げます」
「いっ、いや!別に謝らなくても…!そうだよな、王は麒麟の半身だからな。うんっ、大切だよな。ははは…」

一度にころころと表情を変える陽子を、景麒は相変わらずいつもの無表情で見つめている。
ただその瞳にいつもとは違う何かが混入しているのに陽子は全く気づかない。

135景×陽:03/02/13 21:32 ID:/I2l42vb
「主上」
「…な、なんだ?」
「…お顔に蜂蜜が付いてますよ」
景麒がそっと陽子の顔に近づく。
「え?ホント?いやだな、みっともない…」


「私が取ってさしあげましょう」
「…は?…けい…」
ぽかんとする陽子を無視して、景麒は陽子に自分の唇を重ねた。
口付けである。
「っ…!んっ…ん!」
混乱する陽子の両肩を抑える形で景麒が少し屈み、角度を変えながら陽子にキスをする。
そして、舌を入れて陽子の甘い口内を掻き回す。
「…ふぅ…っ…」
静かにしかし激しく訪れる刺激に陽子の思考が段段とぼやけていく。
始めのうちはワケがわからないなりに抵抗はしたが、そんなものはすぐに途絶えてしまった。

(…やだ、な…なんか…いつもの景麒じゃない…)

ようやく唇を景麒が離し、キスの時よりかは思考が確かになった陽子が
景麒を潤んだ瞳でそっと見上げた。

「………っけいき?」
何をするのか?と目で問い掛ける陽子に景麒は冷静を装った静かな紫の瞳を返す。
「もちろん、お顔に蜂蜜なんて付いてませんよ。主上があまりにも愛しいので、つい」
───『愛しい』と聞いてまた陽子は赤かった顔をさらに赤く染める。
136景×陽:03/02/13 21:34 ID:/I2l42vb
「…嘘ついたのか、お前は」
「でも主上が愛しいというのは嘘ではありませんよ」
「って…ちょっ…!」
陽子の視界は突然180度変わり───陽子の顔の前に至近距離で景麒の顔が真上にあった。
───陽子は景麒に卓上に押し倒されていた。
その衝撃にがたんと椅子が倒れ、同時に卓上で皿が高い音を響かせて床に落ち、その内一枚は
無残な姿で床に転がる羽目となったのに気づいたのは最早後の祭り。
「ちょっ、ちょっと!景麒!ひ、人が来たら…」
「人が来たら指令で追っ払います。それに主上が大きな声を出さなければ誰も来ませんよ」
「えっ…ぁ。景麒…こ、ここじゃ…!」
陽子は景麒の髪を引っ張って主張するが、すっかり景麒に組み敷かれる姿勢となり
陽子には抵抗をするにも抵抗らしい抵抗はできない。
それを理解しているのか景麒も陽子の抵抗を全く無視している。
「あっ…けい、き…んんっ…」
(…こ、こんなところでしたらダメなのに…!)
着物の間に手を入れながら、景麒が首筋に唇を重ねていく。
しかし、陽子もまた景麒の唇に確かに反応を示している。
(あ…だ…だめ、なのに……。………………でも……)
驚きや焦り、昼間から衣服を脱がされる恥ずかしさ…などの感情と共に押し寄せてくる快感の存在に
密かに心を躍らせる自分にぞくっと陽子の身体が身震いした。
137景×陽:03/02/13 21:36 ID:/I2l42vb

「あっ…ぁんっ…ふぁ…っ」
着物がはだけて両の膨らみがさらされ、硬くなりつつあるその先端を景麒がそっと吸う。
右手で片方の乳房を愛撫しそれは決して激しくはなく、あくまでも優しく。
首筋の目立たないところに痕をつけておくのも忘れない。
「…主上は相変わらず敏感でいらっしゃる…。そのように息が上がるのは感じているからでしょう?」
「………んっ……ゃぁ…、あっ…そんなこと…いわ………いでぇ…」
「何を仰ってるのですか。ほら、乳首がこんなに硬くなってるのに…」
きりっとそれに歯を軽く立てると声を押し殺して陽子がびくんと震えた。

しばらく柔らかな陽子の肌を堪能しているところに、ふと景麒の目に卓上に置かれているつぼが止まった。
中身はどうやら雁国からの贈り物という『蜂蜜』らしい。
「…………」
景麒はそのつぼを自分の手元に引き寄せた。
中身の液体を少しだけ掬い取り、おもむろに舐めてみる。
「……っはぁ…けい…き?」
「主上…。確かにこれは甘いですね…」
景麒の目にちょっとした悪戯心が芽生えているのに陽子が気づいたのは時遅し…。


「ひゃぁ!…ちょっと!景麒っ…冷た…」
「主上はこの蜂蜜が好きなんでしょう?」
自分の裸の肌に蜂蜜を丹念に塗っていく景麒の行動に陽子もさすがに声をあげる。
だが蜂蜜の冷たい感触が熱く火照った身体に反応して、思うように陽子は抵抗できない。
「…んぅ…ひぁ…ぁ…」
「主上…とても、いいお顔をしていらっしゃいます…」
138景×陽:03/02/13 21:37 ID:/I2l42vb
「…っけい…きのいじわる…っこんな…」
「───嫌がる割には抵抗しないではありませんか」
ねっとりと蜂蜜に覆われた陽子の胸から腹部に沿って景麒は舌を使ってゆっくりと舐めとっていく。
それは確実に陽子の性感帯を刺激するのだった。
「っああ!っあ…ぁ」
景麒の行動一つ一つに敏感に反応しながら陽子は次第に快楽の海へと深く沈む…



「さて…こちらはどうなっているのでしょうか」
卓上に押し倒された陽子の形のいい細い足は、卓上に収まりきらず無防備に宙に放り出されている。
景麒はふっと勝ち誇ったように微笑みその足を軽々と左右に広げ奥の茂みへと手を伸ばした。
「やはり濡れていらっしゃるようですね…」
「…っやぁ…あっ…あっああああ」
秘所を弄られ陽子の濡れた声も高みを帯び、景麒の身体も同時に熱くしていく。
「ここにも蜂蜜を差し上げましょう」
ぐちゅ、と淫らな水音を纏いながら景麒は二本の指で蜂蜜を陽子の花弁の中にゆっくりと沈める。
その途端に陽子の表情が先程よりさらに淫らに歪むのを景麒は見逃さない。
「ひぃっ…あぁっああ…ん…ぁ」
「主上…。わかりますか?ここから蜂蜜以外の蜜が溢れているのが…
これは貴女がお悦びになっている証拠なのですよ。こんなことをされているのに
感じられているとは…。慶国の王は淫乱ですね」
陽子の羞恥心を高ぶらせ、さらに快楽に沈ませようとする景麒の言葉に陽子は否定を示さなくなった。
というよりも身体の中心が熱くて熱くてたまらなく、もう否定をするような余裕などなかった。
もうどうなってもいい…)
13978:03/02/13 21:39 ID:xmMKgdz/
>>124さん

>供麒の情けなくも懐の深さが窺い知れる話

それは何とも楽しみですな!(笑
投下を首を長くして待たせていただきまつ。

109さんといい124さんといい、最近このスレが復興しつつあって嬉しい限りでつ(つД`)。
私も、景気づけに明日あたりバレンタインモノ(本番なしの小話←またか)でも投下したい
なぁ、などと思っておりまつが、忙しくて間に合わないかも・・・欝だ(TдT)。って言うか
季節ネタなのに明日に間に合わなかったら投下する価値ない罠(泣)。なので、間に合いそう
なら投下しまつ・・・(汗)。
140景×陽:03/02/13 21:39 ID:/I2l42vb
これ以上なく陽子は景麒の愛撫に感じていたのだった。
「あっ…あぁ…ああっ…あっ…ん」
蜂蜜と陽子自身の蜜が交じり合う陽子の花弁を、景麒はじっくりと味わうように舐めていく。
その度に陽子は悦びに潤んだ瞳と、普段ではまるで想像のできないような妖艶な高声をあげる。
「………主上」
陽子の最も敏感な部分を刺激しながら、景麒もまた快楽の高みへの誘いに乗っていた。




「主上…、もうよろしいですね。入れますよ」
「…ぇ…ぁ……う………けぃ…」
陽子の答えを最後まで聞くまでもなく、景麒は大きく盛り上がった自身の先端をを陽子の花弁に押し付けた。
蜜にたっぷりと濡れた花弁は景麒を快く迎え入れようとするのを確認すると
そのまま一気に景麒は突き上げた。
「っ…あっああ…あっあああ……けい…きぃ…」
「っしゅじょう…っ」
「あっ…んぁ…ああっ…あああ」
景麒が入ってきたことに陽子の声がさらに大きくなり、これでは声が外まで響くのでは、と
心配した景麒がそっと陽子の唇をふさぐ。
「………………ふぅ…ぁ」
唇をふさいだことで室内はなんともいえない卑猥な息遣いに満ちていき、益々感じてしまう陽子は
奥へ奥へと突き進んでくる景麒を陽子がきつく締め付け
景麒もまた激しく快楽に溺れていく。
普段よりはかなりの勢いで突き上げているが陽子には痛がる気配はなかった。
141景×陽:03/02/13 21:40 ID:/I2l42vb
そうしていくうちについに陽子にも景麒にも絶頂の兆しが近づいてくる。
景麒も気を紛らわすために唇を離して陽子の乳房に口付けをすると、それに反応したのか
陽子の中がさらに引き締まり───二人が果てるのにそう時間はかからなかった。

「………け…ぃき…あたし…おかしくなるぅ………」
「っ…しゅじょう…!」
「あっ…もう…だめぇ…あっああああああ…」


情事後…

「はぁ…はぁ……はぁ…、景…麒…」
陽子が激しい性交によりまだ熱を帯びた卓上から身を起こし、景麒を見つめた。
「…その…申し訳ございません…。最近、主上と…夜を共にできなかったのでつい…ええと」
「いいよ。もう、…いいたいことはなんとなくだがわかる」
言葉につまる景麒に陽子は頬を赤くしながらも助け舟を出す。
そう言う表情は厭味な感じなどなく、どこか晴れ晴れとしたものだった。
「まぁ確かに…最近は忙しくて景麒とあんまり一緒にいられなかったからね」
確かにそうだった。
近日に慶の大切な行事が迫っており皆忙しく走り回っていたのだ。
陽子も夜になると疲れ果てて大抵はすぐに眠ることに専念しており、景麒と夜を過ごすことは
ないに等しかった。
「…主上」
「それに…なんていうか…結構気持ちよかったし…。だからそんな悲しそうな顔をするな、景麒」
やはり赤面しながらも陽子はそっと景麒に唇を落としたのだった。


それから女官達に
『なぜか大量に蜂蜜がなくなっているのですが…、それにお皿も割れていましたし…。あの、何かあった
のですか?主上。何かお辛いことがあったとしても自棄食いはお体に悪いので…』
と、問い詰められ陽子はなんと言い逃れしようかものすごく焦ったことに景麒は知らない。
142109:03/02/13 21:46 ID:/I2l42vb
…以上で終わりです。
うう、こんなの投下してごめんなさい!
首を洗ってまって待ふ。ハイ…。

実はバレンタインが近いことにより蜂蜜ぷれぃよりチョコぷれぃに
しようかと思ったりもしたんですが、なんか別の路線で見られそうなので
やめときますた。
だから今は78さんのバレンタイン小話を期待するばかりなのでふ〜
124さんのも楽しみでふ!
ああ〜最近はいいことばっかで嬉しい…

143恐縮する78:03/02/13 21:57 ID:xmMKgdz/
>>109さん

ついに投下でつね!!!お疲れ様です。これからゆっくり読ませていただきます(笑
私の不注意のせいでSSが途切れてしまって失礼しました(TдT)。
割り込むつもりはなかったのですが、しばらくリロードせずカキコ文を推敲していた
ので・・・本当に申し訳ないです(汗)。

バレンタイン小話は・・・待っててくださる方もいらっしゃることですし(笑)
頑張りたいのですが・・・でも間に合わないかも(汗)。・・・1、2日遅れても
いいでつか?いや、良くないか・・・
144名無しさん@ピンキー:03/02/14 01:17 ID:i483F9d0
正直、職人さんの内輪話はあんまり興味ないれす。
全部が全部イヤだというわけではなくて、程度問題なのですが。
ここは本当に2chのスレなのか?と、ちと引いております。

SS投下予告も個人的にはいらない気がしまつ。
内容的に好き嫌いの激しそうなものは、貼り付ける前に注意書きを
すればいいのだから、スレ住人にいちいちおうかがいを立てる必要は
ないと思うれす。
そんなものにレス潰すのなら、ふつーに萌えエロ話したいでつ…。
145名無しさん@ピンキー:03/02/14 01:44 ID:0XKUJQB5
109さん蜂蜜プレイ萌えでした!道具使うのは結構いいでつねw
78さんの初夜編といい、最近活気があって嬉しい限りでつ。バレンタインも過ぎても見たい・・・
二五七さんのゴカーン物も楽しみに待っとります。
自分は内輪ネタは感想ついでにとかだったりすれば別に活性化していいのでは、と思いまふ
前スレで自分もエロ書いてたりしてたので、そう思いますた・・・
146名無しさん@ピンキー:03/02/14 01:51 ID:0XKUJQB5
↑上げちゃってすみませんです
124さんの供麒も楽しみにしとります。
供麒を攻めにできたらすごいですが無理そうですな
あんな図体のに攻められたら珠晶タンやばそうでつがw
147恐縮する78:03/02/14 02:30 ID:hLBV2Ta5
>>109さん
蜂蜜プレイ萌えましたYo!期待通りで嬉しい限りでつ(笑
個人的には、自棄食いと勘違いしてくれる女官の皆さんに笑いましたが(笑

>>144さん
(自分(78)個人の考えですが)内輪話が多くなってしまい申し訳ありません。
余計なことまでいろいろと書きすぎてしまったと反省しております。以後出来る限り意識して
自粛させていただきますので・・・
「ばれんたいんでー、ですか?」

昼過ぎの執務室。
景麒は耳慣れぬその言葉を、戸惑いつつ舌の上で転がした。
目の前には隣国の麒麟。しかも、窓枠に腰掛けている。行儀の悪い相手を、あからさまに睨んでやる景麒
だったが、どうやら効果はなさそうだ。彼は諦めたように溜息をついた。

「で、それがどうか致しましたか?」

聞いてくれよ〜!と表情で如実に要求してくる延麒に、景麒も仕方なく水を向けてやる。こう見えても
彼は景麒より遥かに年長なのだ。
相手は目を輝かせ、楽しそうに話し出した。

「ばれんたいんでーってのは蓬莱の行事で、日は2月14日だ。その日は、女が好きな男にチョコレートって
いう菓子を贈る。店で買ったり、手作りしたりするな」

まあ、手作りって言ったって溶かしたやつをもう一度固めるだけだけど、と延麒は笑う。
「それは手作りとは言わないのでは?」と律儀に突っ込んでから、景麒は黙り込んだ。
予想通りのその反応に、延麒はにやりと笑う。

「・・・・・気になるか?」
「え、延台輔!!!」

みるみるうちに赤面し、景麒が怒鳴る。
わかりやすいヤツ・・・と心中で呟いて、延麒は、ぴょんと身軽に腰掛けていた窓枠から飛び降りた。

「まあまあ、図星だからって怒るなよ♪ほら、手、出せ」

してやったりと笑いながら、延麒は持っていた小箱を手渡す。
149バレンタインモノその二:03/02/14 02:35 ID:hLBV2Ta5
「チョコレートだ。昨日、蓬莱行ってきたんでついでに買ってきた。おとといがばれんたいんでーだった
から、投げ売りしてたな」

延麒によれば、しーずんが過ぎると売れ残りがせーるになるのだという(景麒にはさっぱり解らなかったが)。

「・・・・・そうでしたか。しかし何故、そのちょこれーととやらを貴方が私に下さるのです?女性から
男性に贈るもの、と先ほど仰ったでしょうに」

しかも、景麒は常から甘いものを敬遠しているのだ。
延麒は頭を掻く。

「別にお前にってわけじゃない。陽子とお前にだ。それと、食わず嫌いはよくないぞ」

もうコドモじゃないだろ?と笑う延麒は、どう見たって自分をコドモ扱いしているようにしか見えない。
恨めしく思いながらも、律儀な景麒は返事をした。

「・・・・・はあ」
「わざわざかーなり溶けやすいヤツ、選んできたんだぜ〜?感謝しろよな」

「賞味期限があるから早めにな〜」といたってお気楽に呟く延麒に、はあ、とまた曖昧な返事をした景麒は
次の瞬間、思わず瞠目した。
彼の脳裏にふっとひらめくものがあったのだ。

「・・・・・延台輔。溶けやすいとは、いかほどに?」
「・・・・・固形ではあるけど、人肌で十分イケる。気に入ったか?」

延麒の目がきらりと光った。
それを見返す景麒の目も、意味ありげな光を灯す。

「・・・・・ええ、とても。ありがとう御座います」

陽子の運命や如何に?!
150バレンタインモノその三:03/02/14 02:37 ID:hLBV2Ta5
夜更けに陽子の部屋を訪れた景麒は、何だかそわそわと落ち着かなかった。ただ、何となく彼の機嫌が良い
らしいことだけは解ったが、それだけでは手がかりとしては不十分だ。
それにしても妙だな・・・と陽子は思った。

(・・・・・どうしたんだろう。今日はしないのかな。私はそれでもいいけど・・・)

彼が訪れたからといって、毎度毎度行為に及ぶわけではないし。
ただ同衾して、会話のみの時もある。

「景麒、いったいどうしたんだ?」
「い、いえ!」
「なんか変だぞ、お前・・・・」

陽子はじいっと見つめるが、景麒は視線を合わせようとしない。

「・・・・なんか、さっきから口元が緩んでるような気がするんだが」
「そ、そのようなこと、ございません!」

彼にしては珍しく声を荒げて反論すると、まるで表情を隠すように景麒は陽子に背を向けた。
あからさまなその態度に、陽子の疑惑はますます深まる。

「いや、そうは言ってもだな・・・」

絶対緩んでる、お前どう見たって怪しいよ・・・と言おうとして陽子は固まった。
大きく息をついてくるりと振り返った景麒が、わくわくとしたとてつもなく嬉しそうな笑顔を浮かべていた
のである。

(ど、どうしたんだ景麒ーーーーーーーーーーッ!!!)

珍しすぎる、しかも怪しげな景麒の笑顔に、陽子は夢か?と頬をつねってみたい誘惑に駆られた。
ゆっくり寝るのもいいかなと陽子は思っていたが、どうやらそう思っていたのは彼女だけだったらしい。
気づいた時には既に押し倒され、衣をあらかた剥かれていた。
151バレンタインモノその四:03/02/14 02:42 ID:hLBV2Ta5
「け、景麒・・・ッ」

暴れる陽子には構わず、景麒は開封済みの小さな箱に手を伸ばす。茶色い粒を一つ摘むと軽く包むように
その手に握った。

握ることしばし。

景麒はおもむろに、その手を陽子の胸元に滑らせた。

「ッッッ?!」

とろりとした妙な感触に、陽子の身体が跳ねる。

「な、何ッ・・・・」
「ちょこれーとです。延台輔より頂きました・・・・お懐かしいですか?」

景麒は続けてもう一粒摘み、こんどは口に含む。肩を抱いて無造作に陽子の唇を塞いだ。

「んッ」

陽子の口内にも、懐かしい甘みが広がる。もっとも、陽子自身はそれどころではなかったが。
甘い、甘い接吻の後、景麒はそのまま陽子の肌に舌を這わせた。塗りつけたそれを、ねっとりと舌で舐め
取り、嬲る。薄紅色の蕾を、強く吸う。
執拗な舌使いで景麒は陽子を責めた。

「・・・・・ああ、これは・・・とても甘いのですね・・・」
「や、あ、ああ・・・あんッ・・・」
152バレンタインモノその五:03/02/14 02:43 ID:hLBV2Ta5
身悶える陽子を押さえつけ、さらに舌を進める。

「・・・・延台輔の仰る通り、食わず嫌いはよくないようです」
「ああッ、あッ、こ、こんな・・・・ッ」

故意にじらされていると感じて、陽子はたちまち濡れてくる。

「け、景麒ッ・・・・」

涙交じりの陽子の抗議をさらりと無視して、景麒は笑う。
三つめの粒を溶かすと、今度は蜜の滲む陽子の秘所にそれを塗りつけた。じわじわと蜜と混ざり合うそれ
は、不思議な艶を放って男を誘う。

「・・・・・これなら克服できそうです」

強引に足を開き、秘所を舌でゆっくりと撫ぜる。

「・・・・ッ!あ、ああッ」

快感のほどを訴えるように、陽子が金の鬣を掻き回してきた。
円滑な舌の動きに翻弄される彼女の表情をちらり、と盗み見て、その甘さに景麒は恍惚とする。

「一国の宰輔ともあろう者が、食わず嫌いなど褒められたものではない。私は克服しなくてはならないの
です」

そ、そんなのこじつけじゃないか!!!と陽子は心の中で叫んだ。が、こぼれるのは切なげな喘ぎのみ。
彼女の抗議はしごくもっともなものではあったが、意味のある音声として相手に伝えることは到底出来そう
にもなかった。
「ご協力いただけますか、主上?こんなに濡れてさぞお辛いでしょうが、いましばらくお付き合いいただき
ますよ・・・」
「や、そ、そんなぁ・・・ッ」

もはや、二つの身体に満ち満ちる熱は止めようもなく。
そしてこの後、明け方まで陽子は嬲られ、啼かされることになるのだった。



二日遅れのバレンタインは大変だった、というお話。



                     《終わりなのでつ》


寸止めでスマソ。
そして、元ネタが実話なのに今さらビクーリ・・・
しかし、これを投下してしまったらすなわちネタ切れになってしまった罠(汗)。
・・・後続の人々にこのスレの運命を託すか(つД`)。
154109:03/02/14 23:42 ID:774NdlXR
>144さん
はい…。これからは漏れも内輪話の程度を考えてレスしようと思いまふ。
投下予告も内容を考慮してしようと思います。ご指摘ありがとうございますた。

>78さん
バレンタイン小話萌えでした!さっ、さすが78すゎん…!
寸止めなのも妄想が膨らむのでw
そして145さんも暖かひレスありがとうございました。
密かに自分も二五七さんの続きを期待していたり。
155名無しさん@ピンキー:03/02/15 12:56 ID:/ImIoID2
十二国記のアンソロジーコミック(ギャク系)にもバレンタインネタがあったな、
結局一番人気があったのは、陽子だったけど。

予王舒覚も霊界?から復活して景麒にチョコを作っていたけど。
156名無しさん@ピンキー:03/02/16 20:59 ID:JD/Om/ul

バレンタインか・・・・・・・・(ため息)。


エロで無くてもいいならいくつかネタを持ってたりする。
陽子が路木に祈ってる最中にバレンタインのことを考えていたら
翌日にチョコがぎっしり詰まった卵果が・・・とか。
157名無しさん@ピンキー:03/02/16 21:56 ID:baau7EmN
ここはエロパロ板だからねぇ。フツーのSS見たいなら一般サイト行くし。

本音言うと、あまり十二国記の世界観とかけ離れたネタは私は苦手だなぁ。
まあ一応、こっちの世界と繋がりあるからバレンタインとか話題になっても
おかしくはないんだけどね。
やはり、あの世界観の中で、うまくキャラを活かしてエロに持っていった話の
方が萌える。
一冊目のスレの一番最初にあった楽俊×陽子なんて萌えたよー。
158名無しさん@ピンキー:03/02/17 00:59 ID:ct1WZ0uL
楽俊×陽子は需要があるのですか?
最近お見かけしないので……書いて投下していいものなのか不安

というか、書くなら久しぶりなので、本を読み返さねば〜〜
159名無しさん@ピンキー:03/02/17 01:36 ID:gkFA9aIl
>158
ぜひ。

ところで戴の主従なら書く気はあるが需要は如何か。
160名無しさん@ピンキー:03/02/17 01:50 ID:gnurCwA5
>159
需要はあるだろう、確実に。…ただし、801板に行くことをお勧めする。
ここはフォモはバツだよ。
161名無しさん@ピンキー:03/02/17 08:53 ID:KrpAYAT1
>160
・・・って、159は(メル欄)でしょ?
162名無しさん@ピンキー:03/02/17 09:14 ID:OoJwUXr5
>160
早とちりはいけませんねぇ。
ま、おれも「あの」二人だと思い込んだけど。なんでだろー?
163名無しさん@ピンキー:03/02/17 12:16 ID:FrNF8fro
160だが、勘違いスマンカッタ。
164名無しさん@ピンキー:03/02/17 14:23 ID:2k2d/AdD
楽俊×陽子書いてみたので投下します〜
無駄に長くて申し訳ありません。
こんなに立派なスレになっているとは(´д⊂)ウレシイ

アニメ版見ていないので、ちと設定に嘘があるかも
しれませんが、脳内変換して下さると嬉しいですm(__)m
誤字脱字も…あったらゴメンナサイ。

165秘密特訓1:03/02/17 14:23 ID:2k2d/AdD
 天に届く山───北の大国、雁州国の関弓山の麓にそれはあった。
 広大な市街のはずれの小高い場所、国府の一つであるそこは、才気ある若
者達の学び舎であり、住居だった。
 学問の最高峰、大学の学寮である、ここは静かになる事はない。学生達の
笑い声や学生と教師達との論議の声──そういった声がひっきりなしに聞こ
えてくる。

 耳を傾けているだけでもいいな───そう彼は自分の部屋に戻る長い廊下
を歩きながら思っていた。

 大学にもやっと慣れてきた事と、彼の姿と成績の事もあり、歩いていると
嫌でも視線を集めてしまう。その中には好意的とは思えないものもあったが、
彼にとってはそんな事は些細な事でしかない。
 何よりも、こうやって勉強出来る事、それが嬉しくてならなかった。

 そういえば、そろそろあの鳥が来る頃だろうか。ふと窓から空を眺め、そ
う思い出した。それとも忙しくて送る暇もないのだろうか。
 それは当たり前で、そうあるべきだと判っていたが、少しだけ、ほんの少
しだけ、寂しいと思ってしまう自分がここにいた。

 古錆びた戸を開け部屋に戻ってみると、彼は目の前の光景に絶句した。
 一瞬夢かと思った。試験があったせいでやや寝不足気味の事もある。そう
思いたかった。だが、それはすぐに現実のものだと判ってしまった。
「やぁ、楽俊! 元気そうで嬉しい!!」
 忘れるはずのない、忘れたくない彼女───陽子がそこにはいた。
166秘密特訓2:03/02/17 14:24 ID:2k2d/AdD
 あまにも現実離れしてしまうと、それを理解する事すら出来ないらしい。
 楽俊はポカンと何も喋れずにその場に立ち尽くすしていた。
 彼女は、陽子は、慶東国の女王だ。延王と似た気質を持つ彼女は、彼と同
じく改革者であった。
 長い間、不安定だった慶の新しい国王であり、今では信頼出来る官吏達も
出来、国は沸いたように復興の道を辿っている。
 その長い赤い髪と同じく、胸に秘めたものは炎のように荒々しく、そして
暖かい───。

「よ、陽子! どうしてここにお前がいるんだ!?」
 なんとか意識を持ち直し、無意識に上げた声がそれだった。陽子の方はい
えば、さして何も思っていないのか、嬉しそうに彼を見ているだけだ。
「難民の事で新しい事をしようと思って、延王に色々と助言を聞きに来たんだ。
延王には色々とお世話になりっぱなしだし、聞いておきたい事あって」
 確かに雁と慶は隣国であり、雁にまだいる難民は両国にとって重要な問題だ。
書面で聞けばいいのにと思いつつも、延王も陽子も考えるより実行、という
タイプだ。それは陽子の方が強いかもしれない。
 らしいなぁと思いつつも、そんな事は今は重要な問題ではない。
 問題なのは、どうして彼女が自分の部屋にいるか、という事だ。
「だから、どうして陽子がおいらの部屋にいるんだ」
 鍵だって、かけていたはずだというのに。
「うん。延王がせっかくだから会っていけばいいっておっしゃってくれたんだ。
それでここから入るといいって親切にも教えて下さったんだ」
 陽子はそう言って、窓を指した。
167秘密特訓3:03/02/17 14:25 ID:2k2d/AdD
 そうそこは、時々暇つぶしなのか官吏達から逃亡中なのか、延王と延麒が
時々入ってくる戸であった。
 珍しい人型であった楽俊の顔は渋い顔をした。こんな事まで陽子に教えて
下さらなくてもいいというのに。
 気がつけば、陽子はすぐ傍までやってきて、まじまじと自分を見上げていた。
その真っ直ぐすぎる蒼い瞳に楽俊は、一瞬、心をわし掴みにされてしまった。
「どうして今日は人型なの?」
 陽子といる時は半獣のもう一つの姿、鼠の姿でいる事が多い。出会いも
そうであったように、未だに陽子の中には正丁の姿とあの鼠の姿とが合致し
ない。
「これは慣れだ」
「慣れ?」
「おいらどうもこの姿に慣れないみたいでさ。鳴賢達にこのままじゃ弓射と
馬の弁許が取れないぞって脅されてな、それで出来る限り授業の時は人型で
いるようにしてんだ」
 楽俊は未だに慣れないのか肩を落として堅苦しい首元を少しだけ広げた。
未だに着飾っているようで肩が凝る気がしてならない。
 ふと陽子を見ると、今度は不可思議そうに自分を見ていた。
「鳴賢? 弓射と馬? 弁許?」
 あぁ、そういえば詳しい話は何もしていなかったんだっけ……。
 こうなると陽子は聞き魔だ、知らない知識は興味深々なのだ。もう、うや
むやには出来そうに無いと悟った。
 窓の外を見ると、空が赤く染まっていた。そろそろ夕食の時間だった。
168秘密特訓4:03/02/17 14:26 ID:2k2d/AdD
「陽子、こっちだ。こっち」
 陽子自体、あちらでは高校生だった。大学というものにはもちろん行った
事がない。慶には大学はあったが、当たり前のように延には遠く及ばない。
 あるもの全てが珍しくてならないのか、陽子は楽しそうに楽俊の後を歩い
ていた。
「よぅ、文張! 一緒に夕飯、食べないか?」
 半獣姿の楽俊に声を掛ける者は少ない。その声に楽俊の耳が敏感に反応した。聞き覚えのある声だった。
「鳴賢じゃねぇか」
 未だに説明してもらうなかった言葉に、陽子の耳も動き、興味深々の様子
で声をする方に顔を向けた。
 陽子の姿を見て、あ、と彼が小さな声を上げると楽俊の肩を抱き、ぐるり
と反転させ耳元で囁いた。
「なんだ?」
「文張も隅におけないな。一言、言ってくれりゃあ協力したってのに」
 何を? と問いただす前に、鳴賢は一人勝手に納得したように、うんうんと
頷いている。
「上手くやれよ、文張!」
 そういい残すと、一人足早にその場から去って行ってしまった。
「楽俊、あの人が鳴賢さん?」
 ふと振り返り、ああ、と楽俊は納得した。うかつなのは自分も同じなのか
もしれない、と。
 楽俊にとっての陽子はどうも昔のままだ。女というよりも少年……といった
方が似合っている彼女のままだ。
 だが、今の彼女は違う。確かに着ているものは質素であるし、中世的な少年
と見られても可笑しくはないが、雰囲気は女そのものだ。少し格好にそれが
欠けているのが難点かもしれないが、傍から見れば十二分に女だった。
 ……鳴賢のやつ、一人で勝手に勘違いしたな。
 陽子以外にも問題が増えてしまったようで、楽俊はやれやれと心の中でため
息をついた。
169秘密特訓5:03/02/17 14:26 ID:2k2d/AdD
「美味しい!」
 食堂の窓際で二人は夕食を取っていた。陽子もいる事だし、外食にしても
よかったのだが、彼女が学食に興味を示して、結局ここに来てしまった。
 陽子は本当に美味しそうに学食を食べている。国王なのだから、絢爛豪華な
食事をしているはずだというのに、そういう素振りを陽子は見せない。本当に
心の底から美味しいと思い食べているのだと、そんな姿に楽俊は少しだけ昔を
思い出して懐かしんだ。
「楽俊はこんな美味しい食事を食べられるんだな、羨ましい」
 陽子は自分の食事は食べることよりも礼儀作法を注意される事を話し、はぁ
と大きくため息をついた。

 夕食を食べ終えると、また二人は楽俊の部屋に戻ってきた。そこでようやく大学についての仕組みや勉強について楽俊は話した。
「弓射は知ってる。こちらでは凄く大切なんだよね。少学の推薦では、弓射で
優劣を決めるんだって聞いた」
「うん、そうだな。頭も性格も同じぐらいなら、最後は弓射で決められるん
だ」
「楽俊はどう? 上手いの?」
 そう聞かれると、楽俊はいんやと頭を横にふってみせた。ヒゲはだらんと垂
れ下がり、申し訳なさそうにしている。
「どうも間合いが上手く掴めなくてなぁ……感覚が鼠でいる時と同じにしちま
うんだよな」
 弓を引く真似事をしてみせて、楽俊は苦笑いをしてみせた。大学を卒業する
為には弓射と馬は外す事ができないというのに。
「人の姿に慣れない……か」
 ポツリ呟いて、陽子はあっ、と何か閃いた様に手を小さく叩いた。
「楽俊、人の姿になって! 私、名案が浮かんだんだ!!」
 そう急かす陽子に押される形で楽俊は頷いた。陽子には後ろを向いてもらい、
備え付けの棚から洋服を取り出した。
170秘密特訓6:03/02/17 14:27 ID:2k2d/AdD
「もう、振り返ってもいい?」
「……あぁ、いいぞ」
 低い優しい声に誘われるように陽子が振り向くと、彼女は嬉しそうにほほ笑
んだ。
 その微笑を純粋に可愛いなぁなどと楽俊は思ってしまっていると、不意に陽
子が抱きついてきた。
「よ、陽子!?」
「しっ……あんまり大きな声出すと、外に聞こえちゃうよ」
 楽俊は慌てて口を噤んでみたものの、心臓の音は時を重ねる毎に早くなって
しまっていた。
「様は、この姿に慣れればいいんでしょ? だったらこの姿でしか出来ない事
をすれば、いいんだよ」
 要領を得ない楽俊を尻目に、陽子の頬は少しだけ赤く染まった。

 楽俊の腕の裾を強く掴んでいた手が陽子によって解かれると、彼女はその赤
い頬を上に向かせた。
「楽俊……忘れた?」
 どくん、と体中から血が激しく巡るような感覚に楽俊は襲われてた。忘れる
はずがない、だが、忘れようとしていた想いが一瞬にして湧き上がった。
 彼女の細い腕身体に無意識に手を回してしまっている自分に気付き、慌てて
それを押しとどめる。
 こんな事をしていいはずかない、そう常識に訴える。それでも心のどこかで
は、この時を待ち望んでいる自分がいる事を楽俊は知っていた。
 友情が、それ以上のものに変わってしまったのは、何時からだろうか──?
 それすらも考えられなくなっている自分がここにはいて、まるで媚薬でも飲
んでしまっているのではないかというぐらい身体が熱かった。
171秘密特訓7:03/02/17 14:28 ID:2k2d/AdD
「私はずっと忘れなかった……」
 そう告げると、陽子は背伸びをして彼の唇に自分のものを重ねた。ただ、重ねるだけの口付け──それだけでも十二分に想いは伝わった。
 楽俊は堪らず回していた腕に力を込めて陽子を抱きしめた。触れる彼女の体
温に酔いしれてしまいそうだった。
 不意に互いに顔を見てしまい、照れくさそうに二人共、笑った。互いがいる
事で自分が自分らしく、自然でいられる事に二人とも気付いた。
 陽子はちらりと後ろに視線を向けて、そこに寝床があり、座れそうなのに
気付いた。ぐっと楽俊の肩に回した腕に力をこめて、自分の方に引き寄せた。
「……陽子?」
 寝床に腰をかけた陽子は、少しでも力を込めれば寝床に組み敷けてしまいそうだった。そうして欲しいような振る舞いに、陽子自身、気付いているのか、
さっきから顔を合わせようとしない。
 そんな妙に初心な彼女に楽俊はくすりと笑うと、ゆっくりと寝床に陽子を
仰向けにさせた。こうすれば嫌でも顔を合わすしかない。照れと気恥ずかしさ
の混じった表情は自分も同じだろう。
 ──おいらは陽子がどんな作る国を見てみたい。
 その想いはあの日から重ねる毎に楽俊の中で強くなった。王となってしまっ
た陽子の傍で、それを見続ける為には、何処かの官吏にならなくてはならない。
 彼女の為になるのならば、手伝ってやりたいという気持ちもある。
 だが今の自分では足手まといになるだけなのだ。もっと勉強し、多くの知識
を見つけて無くては、本当に彼女の役には立たない事を楽俊は知っている。
 その歯がゆさに似た感情を楽俊は一生持ち続けていようと思った。それが自
分の為、ひいては陽子の為になるのだ。
 そんな風に妙に彼女に肩入れしてしまっている自分に楽俊は少しだけ戸惑い
を覚えなくもない。昔の自分は想像も出来ないほど変わってしまったようにも
思える。
 それでも陽子といると、そんな自分でもいいか、と思ってしまう自分もいた。
172秘密特訓8:03/02/17 14:28 ID:2k2d/AdD
「あ……らく、しゅん……」
 首元を降りるように舌を這わすと、陽子は緊張しているのか、背中に回した
手をぎゅっと握り締めた。
 鎖骨辺りまで舌を這わせると、そっと胸元のボタンを外した。外気に触れた
肌に柔らかい唇が当たると、陽子の身体は少しだけ震えた。
 初めてではないにしろ、互いに経験は無いに等しい。互いに少しだけ戸惑い
があるのが、嬉しいような恥ずかしいような不思議な気持ちにさせた。
 形の良い胸の膨らみを優しく手のひらで包み、真ん中にある突起が硬くなる
まで触れられた。
 外に聞こえないように陽子は必死に声を押し殺すのだが、先端の突起にじかに触れられると、堪らず声を漏らした。
「陽子、これ、気持ちいいんだな……」
「ぁ、……んっ」
 指の腹でこね回すと陽子は回していた腕を外し、必死に指で咬んで声を殺し
た。
 そのいじらしい姿に、楽俊は胸から手を離すと身体をずらし、驚かせないよ
うに彼女の脚を開かせた。
「だ、だめっ……」
 恥ずかしいという様に、陽子が慌てて身体を起こそうとしたのだが、その前
に、楽俊は素早く服を脱がせ下着を剥ぎ取ってしまった。そしてうっすらと恥
毛に隠された秘部に顔を埋めた。
「あぅ、ん……っ!!」
 そこは既にうっすらとだが濡れており、楽俊の動きを容易にさせた。花びら
をなぞるように何度も往復して焦らせると、ますます蜜は滴り落ちた。まだ包
皮に隠れた肉芽を見つけ、それを唇で優しく挟んでやった。
173秘密特訓9:03/02/17 14:32 ID:2k2d/AdD
「ら、く……しゅん……」
 必死に自我を保とうと陽子はただひたすらに彼の名を呼ぶ。その声に楽俊は
抑えられなくなり、自分の前合わせを外し、既に硬くなったそれを取り出した。
 厚くなった花びらにそれを挟ませると、ゆっくりと腰を動かし始めた。
「あ……」
 ひくひくと自分自身が彼を求めているのが陽子にも判った。硬い彼のものが
肉芽に触れると、それだけで気持ちがいい。
「陽子、つらくねぇか?」
「……うぅん…気持ちいい……」
 ゆっくりと動かされる動作に戸惑いつつも、更に気持ちよくなりたいと陽子
の身体は無意識にリズムを刻む。
 気持ち良い場所に当たるたびに陽子は小さく喘ぎ、楽俊の腕を掴んで手を強
く握った。
 互いに小さく吐かれる吐息に興奮するように、楽俊は上り詰めてしまいそう
だった。それでなくとも陽子が気持ち良さそうにしている表情は艶っぽくて色
っぽい。そして陽子は動くリズムに慣れてくると、微妙に楽俊の動きとタイミ
ングをずらして身体を揺すった。
「陽子、そんなに動かないでくれ……おいら」
「いいの…楽俊も気持ちよくなって欲しい」
 それが引き金だったのだろうか、楽俊はぐっと声を噛み殺した。それに反動
するかのように、彼の分身は勢いよく爆ぜてしまう。
 どくどくっと白い白濁液が陽子の腹に降り注ぎ、どろりと流れ落ちた。
 腰を下ろして、はぁはぁと肩で息をする楽俊の姿に、陽子はぼんやりとした
表情のまま起き上がった。
「すまねぇ…なんか布あったはずだから」
「……いい」
「え?」
 予想外の陽子の言葉に楽俊が驚いていると、彼女は恥ずかしそうに目を伏せ
て彼の股に顔を近付けた。
174秘密特訓10:03/02/17 14:33 ID:2k2d/AdD
「よ、陽子!?」
「静かに……外に聞こえる」
 妙に肝が据わっている陽子に楽俊が戸惑いを覚えると、
「祥瓊から教えてもらったんだ、こうすると楽俊が喜ぶって」
 楽俊の脳裏に耳年魔の彼女の姿が浮かんだ。確かに彼女ならば知識だけは人
一倍もっていそうな気がして納得した。いや、納得などしている時ではないの
だが。
「だから、私もしたいんだ…いいでしょう?」
 そう言われて、駄目だなんて言えるはずがないじゃないか。それでも口にし
なかったのは流石楽俊と呼ぶべきか……。
 だが、返事の無いのは良いという事と陽子は思ったらしい。
 陽子はうる覚えな記憶を必死に手繰り寄せて、そっと彼のものの先端に口を
つけた。
 先ほど果てたばかりだというのに、楽俊の分身はその刺激に過敏に反応した。
先ほどとは逆に声を出してしまいそうになり、慌てて口を噤む。
 陽子の方はというと、一生懸命にその茎に舌を這わせた。裏筋をなぞり上げ
るようにされた時は、楽俊も堪らず爪を寝床に立ててしまった。
 徐々に硬くなるそれに陽子は安堵したように、茎に手を置き扱いた。そして
同時に先端のくびれを嫌というほど舌でなぞる。
「よ、陽子っ!!」
 このままではまた果ててしまいそうになり、楽俊は強引に陽子を剥ぎ取った。
そして顔を見られるのが照れくさくて、ぎゅうと抱きしめた。
「楽俊、よくなかった……?」
 一気に湧き上がってしまった欲望を落ち着かせるように楽俊はただ陽子を抱
きしめていた。
175秘密特訓11:03/02/17 14:33 ID:2k2d/AdD
 どうも自分はこっちの知識には疎くて、陽子より自分が先に気持ちよくなっ
てしまうのだ。それが少し情けなくて、彼女に申し訳ない。自分は彼女より年
上だというのに。
 不安げに自分を見る陽子に楽俊は困ったように頭を振った。
「気持ちよくなるなら、一緒になりてぇんだ。おいら」
 何を意味しているのか陽子にも理解出来たのか、彼女は小さく頷いた。
 落ち着いた所を見計らって、楽俊はそのままの体勢で陽子を少しだけ膝立ち
にさせた。そして秘唇を分身でまさぐり、ゆっくりと沈めた。
「…ぁ、あぁ……」
 大きく息を吐くよう喘ぎに、陽子は楽俊を受け入れた。ふるふると背筋が震
え、大きく後ろに反り返る。無意識に彼の胸元に置いた手が強く握られた。
 まるで身体を射抜かれるような感覚に、陽子は堪らず楽俊に抱きついた。
「やっぱり、つらいのか?」
 耳元で優しく囁かれるだけでも、どうにかなってしまいそうだった。まるで
全身が楽俊に抱かれているな錯覚さえ覚えてしまう。
「……平気」
 楽俊はゆっくりと陽子の身体を抱き上げ、そして沈めてしまう。時々、楽俊
自身も腰を突き上げると、陽子は泣いてしまうほどの快楽に襲われてしまった。
 奥を何度もまさぐられるかと思えば、ずるり引き抜き、入り口付近で優しく
擦られる……まるで時が止まってしまったかのように、陽子はそれを感じ続け
た。
 気付けば寝床に寝かされ、陽子の長い髪は放射線状に広がっていた。
176秘密特訓12:03/02/17 14:44 ID:2k2d/AdD
 楽俊の与える快楽に陽子は酔っているように身を預けていた。
「あ…そこは、だめっ……」
 その瞬間、陽子は今までに無いほどの何かを味わった。そこに当たる時だけ
普通以上の何かを感じてしまうのだ。
 何が駄目なのか、陽子自身も判らない。ただ、そう口にしなければ、自分が
自分でなくなってしまいそうだった。
 楽俊もそれが判ったのか、そこを重点的に擦り上げる。リズムもどんどん
短くなり、ぷっくりと膨れた肉芽にも当たるようになると、陽子は堪らず腰を
浮かせてしまった。
「楽俊、いっ…ちゃうから、だめ……」
「……陽子、今度は一緒に気持ちよくなるって言ったろ?」
 ん、と彼女が声を押し殺し答えたが、言った楽俊もまた限界が近かった。
 そして陽子が我慢できずに断続的に声を上げると、彼女の中は今まで以上に
きつく楽俊を締め付けた。
 まるで扱きたてるような締め付けに楽俊が意識を手放すのと同時に、陽子も
また彼と同じく恍惚の世界に誘われていた───。
177秘密特訓13:03/02/17 14:45 ID:2k2d/AdD

「どうだった? 人の姿には慣れた?」
 ぼんやりとしたまどろみの世界に、陽子の声がして、はたと楽俊は我に返っ
た。陽子は元気だなぁなんて年寄りじみた事を考えてしまったりもした。
「こうやって練習すれば、きっと人の姿にも慣れるはずだよ!」
 楽俊は無意識に嫌な感じがした。それを取り払おうとしても取り払えず、そ
れは一層、楽俊にまとわり付く。

 ──陽子の言っている事は、行為をしたいが為の口実ではなくて、ただ純粋
にそう思っているからではないのだろうか?

「私もこれなら協力できるし、一緒に頑張ろうね!」
 もう何も考えたくない気さえしてきた。楽俊は頭を抱えたいのを我慢して、
嬉しそうに自分を見ている陽子に向き直った。

 その日、楽俊の部屋からは真夜中になるまでお説教の声がが聞こえて
いたらしい。
178名無しさん@ピンキー:03/02/17 14:47 ID:2k2d/AdD
ちと詰めが甘くて申し訳ありません。

本当に久しぶりに書いたので、口調とかが合っているのか
不安なのですが、燃えて書き上げてしまいました^^;

でも前レスの最後の時から書きたいと言っていたので、
かけて嬉しかったです。
早くアニメの方も見たいです〜(←レンタルビデオ待ち)
179名無しさん@ピンキー:03/02/17 18:01 ID:5rg/P20r
>165
萌え〜(´Д`;)ハァハァ
しかし、人型には慣れても弓は上達するかどうか(ワラ
乗馬はうまくなれそうな気もするが・・・しまった、乗馬がうまくなるのは陽子のほうか(ぉぃ
180164:03/02/17 18:47 ID:XAMWqeBT
今、もう一度読み返したら、誤字脱字を見つけてしまいました(つд`)
皆さん、ゴメンなさい。虚海に一度沈んできます……

>179
感想嬉しいです〜有り難うございます。
そのネタは浮かびませんでした。目から鱗です(笑)
そういうオチの方が良かったかも〜ちと想像して萌えました^^
181102:03/02/17 22:25 ID:t0Je25Oa
I am in a netcafe in England, so I cannot write in Japanese.
78-SAN SYOYA-HEN THANK YOU! AND MANSE-!!
182名無しさん@ピンキー:03/02/17 23:23 ID:aAx1j7hk
>164マンセー!
でも、せっかくの長編を一時に投入するのはもったいないな。
3回くらいに分けた方が、読む方も楽しみが長続きしていい。
183名無しさん@ピンキー:03/02/17 23:31 ID:pn6Iv5ow
>181
一瞬何かと思ったよ。ネットで便利だ。そこまでして読んだ102さんにも何だかMANSE
初夜編は良かったな、ほんと。
184名無しさん@ピンキー:03/02/17 23:31 ID:3ri9wWtG
それは人それぞれじゃない?
漏れはどっちかというと一気に読みたい派だけど
そんなことは職人さんに任せればイイのでは。
185名無しさん@ピンキー:03/02/17 23:41 ID:WBDbD+s+
>>165-177
すげー自分好みだった。ごちそうさまでしたw
186名無しさん@ピンキー:03/02/18 00:04 ID:G8i8AS4M
グッジョブ!(・∀・)b >164サン
187名無しさん@ピンキー:03/02/18 01:08 ID:ufWPzr3r
楽俊楽俊楽俊楽俊
毛がふさふさ
楽俊楽俊楽俊楽俊
後ろから抱きしめてみたい
楽俊楽俊楽俊楽俊
背中に顔を埋めてくんくんしてみたい
楽俊楽俊楽俊楽俊
しっぽが・・・みみが・・・
楽俊楽俊楽俊楽俊

俺はあえて言おう 164さんありがとんと。
188名無しさん@ピンキー:03/02/18 13:02 ID:hDidYR8Z
>187
おまいさん、ちょっと壊れすぎw

感想何書こうか考えてたら、一日経ってしまった。
うまい言葉がうかばん。
月並みだが、萌えました。にやにやが止まりません。
ありがdだ、>164
189名無しさん@ピンキー:03/02/18 18:45 ID:WnOv0y+w
ああ、なんか妄想・・・

人型で陽子と睦み合ってまどろむ・・・
ふと陽子だけが目が覚めると、そこにはねずみに戻ってふかふかの楽俊が・・・
ふかふかの背中に顔をうずめながら毛並みを撫で、悪戯心がちょっと湧いてくる陽子・・・

(;´Д`)ハァハァ
190名無しさん@ピンキー:03/02/19 04:22 ID:SEyqVsZ0
>>187>>189
そうか、お前らもそういうのが好きか。俺も大好きだ。

楽俊たんを愛撫したい(;´Д`)ハァハァ
アニメのキャラで抱き心地を想像して(;´Д`)ハァハァしたのは初めてだ・・・。ちょっと鬱。
191名無しさん@ピンキー:03/02/19 05:05 ID:s9AGU4pT
「いくら天気いいからって・・・・遊びに行くって言ってたのに・・・」

溜め息をつきながら、紅い髪の少女がつぶやく。
彼女の足元には、陽だまりの中幸せそうに寝る一匹の鼠。
─── 鼠ではなく、半獣である楽俊。
ふくれっ面のまま紅い髪の少女─陽子は楽俊の隣に座り込む。

「それにしてもほんっと気持ち良さそうに寝てるんだから・・・」
ぶつぶつ言いながら体をつついてみる。
ヒゲを少し動かすだけで、全く楽俊が起きる気配はない。

脇をくすぐっても、全然まったく寝返りすらもせずに寝ているのを見て、
陽子にふと悪戯心が湧きあがってきた。
192名無しさん@ピンキー:03/02/19 05:13 ID:s9AGU4pT
普段は本人に叱られてほとんど触れないので
ふわふわの体をまずはあちこち触りまくってみる。

首筋は毛が長く、結構さわり心地がいい。
胸の辺りは少し短く、変わったさわり心地である。
わき腹の辺りは滑らかな手触りが気持ちいいので
更にたくさんなでてしまう。

「あー、気持ちいー♪お日様の匂いしていい感じだ・・・あれ?」

腹の部分に顔をうずめていた陽子の視界に何やら変わったモノが見える。
無意識で勃ち上がってしまった楽俊の分身である。

見た目が鼠とは言え、半獣である。
そこはさすがに人と同じではあったが・・・陽子には分かりかねた。
193名無しさん@ピンキー:03/02/19 05:22 ID:s9AGU4pT
顔をうずめたまま、片手を伸ばしてそれを掴んでみる。

「変な感触だな・・・鼠ってこんなのついてたっけ?」

まだ多少やわらかさの残るそれを掴むと、
不思議そうにそれをにぎにぎしてみる。
と。 楽俊の息が一瞬荒くなったような気がした。
慌てて楽俊の顔を見ると、まだ寝てはいるようだ。
顔を見たまままた手をにぎにぎしてみる。
ハナをピクピクとさせながら、明らかに息が少し上がってきている。

(これ・・・気持ちいいのかな・・・?)

握ったり緩めたりが疲れるので今度は上下に動かしてみる。
色々している内にだんだんと太さを増し、固さも増してきた。
刺激を与えれば与えるほど反応を増すのが面白く、
陽子は更に手を動かしつづける。

「うぅ・・・・ん・・・・・・・・・・・ぁれ・・・・・・・?よぅ・・・こ・・・?」

刺激のためか楽俊が目を醒ましてしまった。
194名無しさん@ピンキー:03/02/19 05:29 ID:s9AGU4pT
目が醒めたものの今の状況がまったく理解出来ない楽俊。
寝起きにはその刺激は耐えれるものではなかった。

「え!? ちょ・ちょっと陽子!ダメ、だめだってば!
 おいらそんなされたら・・・あっ!っ!」

あっさりと果ててしまう楽俊。
陽子はかわす隙も無く、楽俊の出したものを顔に受けてしまう。

「ちょっと楽俊!なんでこんなのが出るの!」
「陽子・・・説明するから、ちょっと顔拭くもの今探すから待ってくれ」


──── 少し経過 ─────

もう夕暮れにもなろうかという楽俊の部屋では
楽俊がしどろもどろになりながら陽子に先ほどの説明と弁解と突っ込みをしていたのであった。
195名無しさん@ピンキー:03/02/19 05:30 ID:s9AGU4pT
思いつきで書くものじゃないですね・・・
今度はちゃんと推敲してからUPいたします。
196名無しさん@ピンキー:03/02/19 05:40 ID:Xvy1S1jN
リアルタイムで読んでました!
面白いっす。
陽子、スゴイYO!!
是非是非続きを読ませていただきたい。
楽しみにしてます。
197へっぽこ前スレ321:03/02/19 05:56 ID:8a++H7CD
壁|_・)。oO( 書きかけだけど麒麟ネタ出していいかな・・・
       今なら人いないかな・・・w
198へっぽこ前スレ321:03/02/19 05:58 ID:8a++H7CD
夕餉も済み、いつもならば2人だけでゆっくりと過ごす時間。
陽子が考え込んだままでいるので声をかけるにかけれずに景麒は待っていた。

しばらくして陽子が顔をあげて景麒を見る。
「景麒はなぜ麒麟の姿にならないんだ?」
なぜですか、と主に問うと、不満そうに答える。
「六・・・延台輔は遊びに来る時にけっこう麒麟の姿で来るじゃないか?
 なんで景麒は麒麟の姿にならないんだ?したくないのか?大変なのか?」
どうやら純粋に麒麟としての姿を見たかっただけと気付き、安堵する。
「主上。主上が見たいと仰ればいつでも転変しますが。」
「なら、今見たい!今麒麟になって、今はムリ?疲れてると出来ない?」
嬉しそうに言う主に苦笑しながら景麒は衝立の後ろに行き、姿を変える。

戻ってきた景麒を見て、陽子は溜め息をつく。
前に見た時は戦いの後であったせいか、その美しさに気付かなかったのである。
思わず手を伸ばし、首筋に抱きつく。
景麒が身を固くするのも気付かず、その柔らかな毛並みを撫でる。
「やわらかい・・・・気持ちいいんだな、麒麟の毛って」
199へっぽこ前スレ321:03/02/19 06:10 ID:8a++H7CD
くすくすと笑う主に対し、景麒は冷や汗をかく思いである。
いくら麒麟本来の獣型になったとはいえ、性感帯は変わらないのである。
これ以上、敏感な部分をさわられたりしたらどうなるか分かったものではない。
「主上、もうよろしいか?人の姿にもどらせて頂けないでしょうか。」
うっとりと自分の首をなでている主に恐る恐る告げてみると
「だめー!今日は寝るまでこのままでいて、あ、そうだ、一緒に寝よう!
 景麒このままで抱き枕にしたら気持ち良く寝れそうだし!」
さぞ名案を思いついたといった感じに笑顔で返されてしまった。
逆らいたくとも相手は自分の主。
仕方なく人型としてならば何度も入った主の布団に恐々入る。
「やはりこのままでは無理が。主上、やはり人型にもど」
「却下!今日は景麒を抱き枕にするんだから。たまには我侭言わせてよ」
この際、諦めて前脚に主上の頭を乗せたまま彼女が寝るのを待とうと思う。
が。
陽子の手は落ち着かずにあちこちをまさぐるように動き回る。
「しゅ・・・主上・・・・落ち着いていただけない・・・・か・・・」
自分の分身が首をもたげ始めているのを感じて慌てて止めに入る。
「だって、どの辺持てば寝やすいかわかんなくって」
答える陽子の手が更に下腹部の辺りを動き出す。
「主上、そんな下を持たれなくともよろしいのでは」
更に焦るものの、焦ったところで収まるものでもない。
「ぁ」
陽子の手が先にふれた刺激で思わず声を出してしまった。
「”ぁ”?あれ、景麒勃っちゃったの?ゴメンね、辛かったでしょ」
やっと自分のせいで大変な事になっているのに気付く陽子。
200へっぽこ前スレ321:03/02/19 06:11 ID:8a++H7CD
壁|´Д`)。oO( 後は今夜・・・かなぁ・・・
201名無しさん@ピンキー:03/02/19 12:18 ID:CJU/wfeW
今回は獣祭りでつか(w
>198-199続きキターイ。
使令、鼠、麒麟ときて、あと出てないのは熊さんか。
202へっぽこ前スレ321:03/02/19 13:56 ID:o5cYlF5q
>>198-199

ごめんごめん、と起き上がる陽子の胸元がはだけているのに気付く。
「今まで気付かなかったお返しをしてさしあげます」
言うと、そのまま器用に前脚で陽子を仰向けにすると
その長い舌を胸元へ這わせる。
「やんっ!ちょ・ちょっと景麒っ!そのまんまでするワケ!?」
「このままで今夜はいろと仰ったのは主上ですが。」
言いながら鬣を使って肌をくすぐる。
「ぁ・・・やぁ・・・ゴメ・・ンってばぁ・・・ぁ・・・・ふ・・・・・・」
いつもとは違う刺激に抵抗も出来ずに顔を赤らめ、息を上げる陽子。
景麒の尾が股の間をそっとなぜるとぴちゃ・という淫らな水音がする。
「いやだいやだと仰いながら、もうこんなになっている。
 主上は本当は淫らなお方だとそろそろ自覚なさらなければ。」
耳元でわざと囁いて更に刺激をする。
その囁く吐息でまた燃え上がるのを知っての事ではあるが。
「やぁ・・・ん・・・・・・景麒の・・バカァ・・・・・・」
うっすらと涙を浮かべ、自分を見上げる主を見ていると我慢が出来なくなってくる。
「主上、うつぶせになっていただけますか。」
「うつぶせ?ぅん・・・・」
のろのろと背を上にした陽子の股の間に鼻を突っ込む。
「きゃっ!」
203へっぽこ前スレ321:03/02/19 13:57 ID:o5cYlF5q
>>198-199 >>202

驚いて腰を上にあげる陽子。
そのタイミングを見計らい、彼女の背中に前脚を乗せ、足の間に体を入れる。
「え・ちょ・ちょっと景麒、こんな体勢でホントにや・・やぁん・・・」
「少しお辛いでしょうがこの体勢もきっと主上ならば大丈夫かと。」
何が大丈夫なのかと自分に言いつつそのまま腰を進める。
この姿でするのは初めてであったが、すんなりと入れる事ができた。
『っ!ぁ・・・・・キツイ・・・・・』
後背位という体勢のせいで締まるそこと、獣型のせいで普段より大きいそれと。
お互い普段と違う感覚にしばらく耐えていた。

「うごき・・・ますよ」
「ゥン・・・」

ゆっくりと腰を動かす。
初めての時のような感触、でも陽子はその時とは違い快感を得る事を知っている。
最初は苦しげな声もすぐに甘い声に変わってくる。
「ぁ・・・んっ! あっ。ぁ・ぁ!けぃきぃ・・・ぁぁん!ゃあ、あぁぁ!」
声でもうすぐというのを感じると声をかける事も無くいっそう動かす。
「あ!あ!ダメ・景麒、やっだめ、だ・・・あぁっ!」
一瞬、陽子の中がきつくなったと同時に景麒は自分の欲をその中にはきだした。



人型に戻り、腕枕をしていた景麒に陽子が顔を赤らめてつぶやく。
「ねぇ景麒・・・・・・・・・」
「なんですか。」
「たまには麒麟の姿・・・っていうのもいいかもね」

その一言に思わず絶句した景麒であったとな。 ━ 了 ━
204へっぽこ前スレ321:03/02/19 13:58 ID:o5cYlF5q
久々でうまく書けなかった・・・(´・ω・`)ゴメンナサイ
205名無しさん@ピンキー:03/02/19 16:48 ID:IWHgWGdJ
>前スレ321
獣の槍マンセー
206名無しさん@ピンキー:03/02/19 23:22 ID:T98XkFnx
>>198,199,202,203

スゲー・・・。
(;´Д`)ハァハァ
207へっぽこ前スレ321:03/02/20 00:59 ID:kN5t6+U2
今日も今日とて楽俊の部屋でいちゃいちゃしている
陽子と楽俊である。

獣型になっている楽俊を幸せそうに見つめる陽子、ふと気付いて口を開く。

「ねぇ楽俊」
「なんだい陽子」
「鼠の時ってやっぱりソコの大きさも少し小さくなっちゃうんだね」
「(゚д゚)!」

その後その”小さく”なったソレで鳴く陽子であったとさ。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

スイマセン、景麒のが大きくなるんならと思ってたら
ふとこんな事を思ってしまいました(´Д`)
208名無しさん@ピンキー:03/02/20 02:27 ID:HvJlp6o2
いつもと違う、柔肌に当たる毛並みの感触・・・
いつもと違う、ざらついた舌の感触・・・

こうなるとモノのサイズなんか多少小ぶりでものーぷろぶれむ(ぉぃ
209へっぽこ前スレ321:03/02/20 02:33 ID:kN5t6+U2
気分的にスイッチが入ると躰に布がふれるだけで感じちゃうんですよね、女って。
ヽ(´ー`)ノ自分の体験もまぜて陽子の書けるといいなと思っていたりw

それにしても麒麟の毛並みは普通にさわってみたい・・・
楽俊の背中にふかふか顔をうずめてみたい・・・
210名無しさん@ピンキー:03/02/20 03:22 ID:yw8RgalQ
気分的にスイッチが入らなくてもいきなり勃起したりするんですよね、男って。
ヽ(´ー`)ノ自分の体験もまぜて・・・まぜて・・・ヽ(`Д´)ノ ウワァァァン

楽俊、そのふわふわで僕を慰めてぇぇぇ・・・・・・・・・。
211名無しさん@ピンキー:03/02/20 15:08 ID:HvJlp6o2
ふと思ったのだが、ショウケイは人型の楽俊を見てないよな。
ネズミでは恩義を感じていたが、人型見たらどういう反応するのかな・・・

人型を楽俊とは気づかず誘ったり押し倒そうとするショウケイ・・・(;´Д`)ハァハァ
事後、ネズミに戻ってショウケイビクーリ。そして羞恥に燃え上がり第2ラウンド・・・(;´Д`)ハァハァ

だれか書いてくれ〜(;´Д`)ハァハァ
212二五七:03/02/21 18:59 ID:ba/Khaxj
お久しぶりです……。
職人さんがイパーイで嬉しい(*´Д`*)

ゴカーン物の続きがようやくできたので貼り付けて逝きまつ。
遅くなって本当にすみませんでとた。
213ゴカーン物にて注意!:03/02/21 19:00 ID:ba/Khaxj
>15、>17、>28-29、>42-43の続きです。

 すでに花弁はしっとりと露を含んでいた。
 羞恥に震える少女を無感動に見やり、景麒はその場所へと指を差し入れた。
「ああっ……いたっ」
 少女が顔を歪めた。濡れてはいるが、十分ではないようだ。内部の狭さに、景麒は少女の体がまだ一
度も開かれていないことを察した。
「いやっ、やめて……抜いて、お願い」
 体の自由の利かない少女にできるのは、ただ拒絶の声を上げ続けることだけだ。しかしその声も、景
麒は無視した。
 もう一度、胸の突起を口に含みながら、ゆっくりと指を出し入れする。
「冗祐」
 景麒の命に、少女の手が景麒自身から離れ、自分の体を嬲りだした。引き裂かれた上衣からこぼれる
乳房を左手が揉みしだき、右手は下肢へとのびる。
 少女が瞳を見開く。
「や、いやっ! 何するの、ぁふ、や、ぅ……ああっ」
 少女の細い指が花弁の中の芽をとらえた。露をからめて、ゆっくりと円を描くように転がすと、少女
の喘ぎが深まった。
 紺色の下衣を腰の辺りにまとわりつかせ、大きく足を広げて花心を弄る。少女自身の意志を無視した
自慰は、しかし確実に彼女を高めているようだった。
「……ふ……っ、ゃ、どうして、こんな……、いや……ぁっ」
 ちゅ……じゅぷ……。
 花弁からは淫らな水音が響くようになっていた。景麒は指をもう一本増やし、道を広げた。
「……んんっ………やっ……ぃ……」
 必死に喘ぎを押し殺し、少女は首を振り続けた。だが、その内部は熱く景麒の指に絡みついてくる。
内壁を擦るように指を折り曲げると、とうとう堪えきれなくなったのか、戦慄く唇から高い喘ぎがこぼ
れた。
「ぁ……はっ、も、もう、許して……んっ、おねがっ」
 すがるような表情で、少女は景麒を見上げる。その漆黒の瞳は快感に潤み、半開きになった唇からは
熱い呼気が漏れている。
214ゴカーン物にて注意!:03/02/21 19:00 ID:ba/Khaxj
 自分がどれだけ扇情的な貌をしているか、少女に自覚はないだろう。また逆に、意図的に媚びている
のならば、これほど男を煽りはしない。――無自覚だからこその罪。
 不意に景麒の中に苛立ちが甦った。
 少女の中から乱暴に指を引き抜くと、彼女に己の高ぶりをあてがい、押し入った。
「ひ、ぁ……――――――っ!」
 少女の悲鳴は声にならない。喉を引きつらせて、呼吸すらままならない様子だ。
 景麒もまた、体の変調を感じていた。破瓜の血の穢れにあたったのだ。だが、それを無視して体を進
める。
 慣らしたとはいえ、少女の中はひどく狭かった。
 景麒を拒むかのように彼を締めつけ、押し返そうとする。しかし、それは景麒に快感をもたらすだけ
であった。
 いや、それ以前に、景麒は体の奥底からわき上がるような歓喜を覚えていた。
 それは麒麟としての本能。
 王を見出し、契約が成されんとしていることへの歓び。
 だが――。
 景麒は少女の顔へと視線を転じた。
 黒い瞳を今は閉じて、痛みに顔を歪めながら、少女は泣き続けている。
 ――彼女は、駄目だ。
 先代の王の時と同じ予感が、景麒の胸を満たす。
 よき王となるためには、何かが決定的に足りない。……慶にはもう、猶予はほとんど残されていない
というのに。
 ――自分は、慶を滅ぼす王を選んだのかも知れない。
 絶望と、歓喜と。
 相反する感情が景麒の中でせめぎ合う。
 景麒は乱暴に少女を抱え上げると、より深く、彼女の中に突き入れた。
「……っ、……ぅぁ…………」
 がくがくと人形のように揺すぶられる少女の唇から、喘ぎとも嗚咽ともつかない声が漏れる。
 その瞳は変わらず涙を流し続けていたが、少女の表情から拒絶の色は失せていた。いや、感情という
ものがほとんどなくなっているかのようだ。
215ゴカーン物にて注意!:03/02/21 19:00 ID:ba/Khaxj
 ただその中に、ほんの少しだけのぞく色がある。
 それは、諦めの色。
 何もかもを諦めて、ただ、時がすぎるのを待つだけの……。
 景麒は唇を噛みしめて、いっそう体の動きを早くした。
 ほどなく、その時が訪れる。
「あぁ……っ」
 体の中を何かが走り抜けたような感覚に、少女は思わず声を上げる。
 感情のなかった瞳に色が灯った。
「いや……中、に…………ひどい……」
 少女は唇を噛みしめて、また新たな涙をこぼした。
 少女がなぜそれほどに嘆くのか、景麒にはわからない。
 景麒の絶望が、彼女にわからないように。
 少女から体を離すと、景麒は袍を脱いで白い体の上にかけた。
「これで契約は成されました。袍を着られよ。呉剛門を開く」
「けいやく……」
 呆然と呟いた少女が、ゆっくりと顔を上げた。
 そこにはもう諦めの色はなかった。悲しみも、自分を哀れむ色さえも。
 初めて見る少女の表情に、景麒は瞠目する。
「……ふざけないでよ。こんなことで契約ですって? 冗談じゃないわ。あたしは認めない。あたしの
意志を無視した契約なんか、絶対に認めない!」
 噴き上げるような怒りと、憎しみが少女を支配していた。
 景麒を睨みつける瞳には毅い輝きが灯る。
 景麒が少女に近づいても、その光は変わらなかった。
「脅すなら脅せばいい。だけどあたしは絶対に承知しない。あなたなんかの言いなりにはならない!!」
 他を圧倒する、紅蓮の炎のような輝き。
 この方なら――。
 胸を噛む痛みがほんの少しだけ薄らいで、景麒は微かな笑いを唇に乗せた。
 この方ならば、あるいは。
『台輔、敵が』
 景麒の影から驃騎が姿を見せた。しかし、少女はもう怯えた様子は見せない。
216ゴカーン物にて注意!:03/02/21 19:01 ID:ba/Khaxj
「追いつかれたか……」
 景麒は呟くと、芥瑚が影から取り出した剣を少女に渡した。
「なによ」
「あなたのものです。お受け取りを」
 少女の意志よりも早く、冗祐が少女の手に剣を握らせる。ギリッと少女は唇を噛んだ。
「これで、あなたを殺してやりたい……」
「ご自由に。しかし、それもここを切り抜けてからのこと」
 冷淡に言い捨てて、景麒は瞳を閉じた。今は見えない額の角に、気を集めはじめる。
「お気をつけを。――門を開きます」
 憎まれるといい。
 景麒は思う。
 憎むことで、少女が王としての強さを手に入れることができるのなら。
 いくらでも憎めばいい。
 自分もそのように振る舞おう。
 ――そうして、憎しみで繋がれた王と麒麟の物語が始まる。
                                             ―終―
217名無しさん@ピンキー:03/02/21 19:56 ID:wvETaJ2Q
>二五七さん
グッジョブ!!
「憎しみで繋がれた王と麒麟」…(*´Д`*)アァン
愛憎入り混じる関係って萌え。
218名無しさん@ピンキー:03/02/21 21:17 ID:bJewsK0q
>二五七さん
……いいッ! 甘いらぶらぶも好きだけど、こーいうのも萌え。
緊張感あふれる主従になりそうですね。でもって、ふとした拍子に垣間見える
意外な一面に、お互いの感情は…って、いかん、妄想が止まらない。
219二五七:03/02/22 20:14 ID:tzGCGGan
感想ありがとうございますー。
遅くなって本当にすみませんでした。
前の見たら1ヶ月以上前で愕然……。
自分もラブラブも好きだけどvs関係も好きなんですよ。
少しでも楽しんでもらえたら幸いです。

ところで、コレを書くために月影を何度か読み直したりしたんです
が、景麒って最初は本当に陽子に言いたい放題なんですね。
「私としてもこんな主人は願い下げだが、こればかりは私の意の
ままにならない」とか……(;´Д`)
仮にも主上に何てこと言うんだと、読みながらツッコミまくりでした。
220名無しさん@ピンキー:03/02/23 03:10 ID:cV0LF2t6
>218
それで最後に麒麟への激しい愛憎交えた感情をひた隠して、すべて許したような
顔をして慶国が見違えるくらいに豊かになるまで持ち上げてから、景麒の目の前で
草一本生えないくらいギタギタに自分の天命が尽きるまで国を滅ぼす陽子たんが
見たい・・・・ってのは駄目ですか。
最後に小さい村が一つ残り、陽子は初めて会った時のように(死に掛けの)景麒に
抱かれながら自嘲の笑みを浮かべて死ぬ、みたいな。
まるで某国王の最期の様に。w

>二五七さん
・・・密かにお待ちしてたんです・・・!萌えー!いいもの読ませて頂きました。
凄いツボだったんで、機会があったらまた書いてくれると・・嬉しいな、なんて(コソーリ
221二五七:03/02/23 16:39 ID:xDbt/YJ8
感想サンクスです。前スレの257に続く話(ていうか、257を書こうとしてまた挫折したの
ですが)なので、ネタはあったりなかったり。
なので、また書かせていただくかもしれません。ダーク系だし、引かれない程度に(w

十二国主従でらぶらぶ度がいちばん高いというとやっぱり、漣国主上ですかねー。
陽子と景麒はらぶらぶでもvsでも、面白いから好き(w
珠晶と供麒はvsというか、珠晶が一方的に攻めてるパターンしか自分も浮かばない。
だから、124さんの恭国主従楽しみにしてるですよ。
159さんの王×将軍も、前スレ504さんの陽子×蘭玉の続きも待ってます……。
222名無しさん@ピンキー:03/02/25 03:06 ID:801n5BxO
保全萌え(;´Д`)ハァハァ
223名無しさん@ピンキー:03/02/26 01:10 ID:GVhCWGCh
アニメで桓たいに萌えてきちゃったよ…。
原作だと虎嘯と同じタイプっぽかったけど、なんかアニメだと
武闘派なんだけど頭もよくて軍師タイプも兼ねてるみたいで
ツボ。

だ、だれか、桓たい×祥瓊とか書かないかい?
224名無しさん@ピンキー:03/02/26 02:15 ID:xA4ny13s
桓たいカコイイよねー。
祥瓊もいいけど、桓たい×陽子もいいなー。
桓たいと試合して、うっかり襲われてしまう陽子たん(;´Д`)ハァハァ
225名無しさん@ピンキー:03/02/27 15:40 ID:GphuaLS+
桓たい×祥瓊

自分もなかり好きな二人。
祥瓊の方が何でも知ってそうで、桓たいタジタジに萌。

でも難点は漢字だな…「桓たい」ってかなり萎え……(つд`)
226名無しさん@ピンキー:03/02/27 16:31 ID:6GvqLKFk
でもさ。祥瓊って峯王が無菌状態で育ててたんでしょ?
仙籍抜かれてからの数年でそこまで耳年増になれるかね。
227名無しさん@ピンキー:03/02/28 04:14 ID:Sb2/H3oz
まぁ、里家にも年頃の娘さんはいただろうし…ねぇ。
228名無しさん@ピンキー:03/02/28 06:18 ID:ru50FNPc
無菌といっても、それは政治的なことから遠ざけていたという
ニュアンスで、性的なことからではなかったと思われる。
後宮なんて女の園なんだから耳年増にはなるよ、普通。

もちろん男との接触からは遠ざけてたと思うけどね。


>>225
確かに、桓たいは辛い(w
229名無しさん@ピンキー:03/02/28 13:17 ID:xtlEQECL
性交渉なしで子供が生まれる十二国の世界でも
女は、男を独占したがるのかな…
230名無しさん@ピンキー:03/02/28 18:19 ID:95PPLqNw
陽子×蘭玉もいいが陽子×祥ケイも萌える・・・
231名無しさん@ピンキー:03/02/28 18:44 ID:bS2/ZJR2
キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!
キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!! 祭り  デーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーす
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
エイベックス本社に爆弾をしかけました。

http://tv3.2ch.net/test/read.cgi/musicnews/1046419307/l50
1 名前: 騙されましたね(笑) 投稿日: 03/02/28 17:01 ID:8GEbMEbI
んな訳ねーだろ!
騙された奴記念カキコよろしく!
(sage進行で)
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
232名無しさん@ピンキー:03/02/28 22:23 ID:mol0Phz3
↓↓↓↓↓★ココだ★↓↓↓↓↓↓★ココだ★
http://www.pink-angel.jp/betu/linkvp/linkvp.html
233名無しさん@ピンキー:03/03/01 19:39 ID:ofVTzdu/
>229
女性が男性並に性的に奔放か、
男性が女性並に束縛したがるかのどちらかだろう。
234名無しさん@ピンキー:03/03/01 23:32 ID:vDSGhItd
>233
予王の例がありますが。

男性向け遊郭と女性向遊郭の両方があるのをキボンヌ。
235名無しさん@ピンキー:03/03/03 12:13 ID:xMcdAUse
予王を見る限り、普通に嫉妬心とか独占欲とかありそうだねぇ。男も女も。
麒麟はどうなんだろう? やっぱ仁の生き物だしそういう負の感情はないのかな。
エロパロ板的にはアリだとしても(w
236名無しさん@ピンキー:03/03/05 01:12 ID:MgmtXEuO
テステス。
237名無しさん@ピンキー:03/03/05 22:54 ID:24nvD19p
>>225>>228
アニサロ板でも「たい」表記法レスが続いてたが。
桓「堆」でさらりと流すってのはどう?
(ドジーンサイトでも、よく使われてる)
238名無しさん@ピンキー:03/03/06 23:50 ID:dhPpLDwL
陽子×延王っていうのをキボンヌな人はいないわけか?
239名無しさん@ピンキー:03/03/07 00:09 ID:M7Vrf067
×の前後はその順番でいいのか?(w
240名無しさん@ピンキー:03/03/07 00:43 ID:o7CmhJmC
陽子は攻でこそ・・・・・・w
241名無しさん@ピンキー:03/03/07 06:34 ID:1UHDOqA5
前でも後ろでも萌えまつ…ハァハァ
242名無しさん@ピンキー:03/03/07 06:36 ID:lR1zd4BM
>238
許す

お硬い処女の陽子と
女遊びの五百戦練磨の尚隆
(・∀・)イイ
243名無しさん@ピンキー:03/03/07 12:09 ID:6fWQ73XO
>241
スマソ、陽子攻めで変な妄想が巡った。
244名無しさん@ピンキー:03/03/07 20:28 ID:nsq6P8c+
>243さん
それをモトにSS書いてみませんか?
245_:03/03/08 00:57 ID:RuCwHHIh
前半と後半で攻守交替を希望
陽子が盛り返すというのがいいな
246祥瓊×鈴:03/03/09 00:29 ID:/+/LkXOx
陽子×延王で盛り上がってるところスマソが、投下してすぐ逃げるので許して。(w

(1/2)
白い肌と紺青の髪。
靱かに動く指先。
鈴は祥瓊の唄う声に耳を傾けながら、その姿をぼんやりと眺めていた。
昼時の仕事が一段落ついて、ほんの一時の休息の時間。
湯呑みのお茶はとうに冷めてしまっていた。
ただ、祥瓊の姿に視線を奪われて、鈴は何もする気が起きない。
「祥瓊の髪って、本当に不思議な色ね。綺麗」
ふと、そんな言葉を口にしてみる。
初めて出逢った時から、その髪の色が珍しくて、ひどく美しく見えて、憧れた。
「鈴の黒い髪の毛だって綺麗じゃない。陽子の緋色の毛も艶やかで好きだけど」
そう言って祥瓊は微笑む。
その笑顔がまた更に魅力的で、鈴の視線はもう祥瓊の顔から動かせない。
長い睫毛の角度が、くるくる動く視線と共に微妙に変る。
白い肌と、まっすぐな鼻梁。
そして形の良く艶やかな朱唇に、鈴の視線は釘付けになる。
美味しそうだな、と。
突然思う。
247祥瓊×鈴:03/03/09 00:30 ID:/+/LkXOx
(2/2)
祥瓊を食べ物に例えるなら、とても上品な芳香のする、甘いお菓子になりそうな気がする。
甘い朱唇。
とろける程柔らかな舌。
真っ白な肌ははどんな味がするだろう。
腕なんて、弾力があって……。
「祥瓊って、なんだか美味しそう」
「は?」
祥瓊の不思議そうに見開かれた瞳に見つめられて、鈴は突然我に帰る。
「あ、ごめん。なんかあたし、変な事言っちゃった」
祥瓊はやはり不思議そうな表情のまままじまじと鈴を眺め、そして呟くように囁いた。
「食べてみる?」
「……え」
祥瓊のその細い腕が急激に鈴の顎に伸び、紺青の髪が鈴の頬に触れた。
一瞬だけ。
風のように瞬くような口づけを残して。
祥瓊は何事もなかったように、微笑む。
「食べたかったら言ってちょうだい。構わないわよ」
ぽかんと祥瓊を見上げて、それでもすぐに鈴は喉の奥から声を絞り出した。
「……食べたい……」
248へたれ司書:03/03/09 01:23 ID:YATZkXA7
コテハンで書き込むときは書庫関連と思ってくだされ。
普段はいち名無しで書き込んでます、書庫管理人です。

下記のを書庫に収容しても宜しいでしょうか?>各作者様

・景麒×陽子
>113-120
>134-138、140-141
・班渠×陽子(景麒×陽子前提)
>78-81、92-93、97-98
>15、17、28-29、42-43、213-216
・楽俊×陽子
>165-177
>191-194
>198-199、202-203
・供麒×珠晶
>34
・利広×珠晶
前スレ
>910-914

その他、何かマズーというところがあったら教えて下さい。
249名無しさん@ピンキー:03/03/09 02:01 ID:FUXYZCzo
>>246-247
おおっ、妖艶でイイ!(゚∀゚)
続きを希望しますよ!
250238:03/03/09 13:09 ID:mueLd4FS
ただ単にカップリングっていうことだったんだけど…。
盛り上がってるからどっちでもいいやw
251名無しさん@ピンキー:03/03/09 14:00 ID:sfA0rh/Q
前スレの驍宗×李斎キボンヌ>司書様
252109:03/03/10 00:35 ID:gUVw+zqY
>>司書様
どうもありがとうございます。
こんなのでよければ収録して頂いてもかまいません。

祥瓊×鈴に萌え萌え中。
普段はあんまりレズ物には萌えないんですが、これは萌えました!
続きを待ってます〜。



253名無しさん@ピンキー:03/03/11 14:08 ID:UDxIGeSZ
なんとなくカキコ

 く ま さ ん 強 す ぎ 
254陽子×尚隆:03/03/11 21:29 ID:Ebrliifz
陽子攻め、貼り付けていきまつ。
皆さんの妄想を裏切るようなヘタレですが……。スマソ。


「よ、陽子……?」
「どうされましたか?そもそも教えてくださったのは貴方でしょう?」
 尚隆を榻に押し倒すような格好で陽子はくすり、と笑って、細い指を滑らせた。
 その指は正確に尚隆の胸元を掠め、帯を解き、精悍な胸をあらわにする。
 呆気に取られた顔をしている尚隆には構わず、陽子は躊躇うことなくそこに顔を埋めた。濡れた唇が素肌に触れて時折、紅い痕を残した。
 そうしながらも陽子の手は尚隆の素肌の上を滑り器用に袍を剥ぎ取っていく。
 ぞくぞくするような昂揚感が陽子を包んだ。身体がかっ、と火照ってくるのが分かる。
 胸の突起を口に含みながら、陽子はちら、と尚隆を見上げた。
 何時の間に我に返ったか、興味津々という顔で見返してくる尚隆を慌てさせてやりたくて、かりっ、と歯を立てる。
 うっ、と息を飲むのが分かった。
255陽子×尚隆2:03/03/11 21:30 ID:Ebrliifz
 陽子は満足げな笑みを浮かべると、再び舌を這わせた。しなやかな指が素肌を滑る。この男が陽子にそうするように、胸元に、脇腹に、背筋に、触れるか触れないか、ぎりぎりの愛撫。
「随分と……、熱心な歓迎振りだな、陽子」
 やや上擦った声で尚隆が言う。その余裕げな口ぶりが悔しい。
「……たまには……、こういうのも良いでしょう?」
 陽子の右手が軽く勃ち上がった尚隆のモノを捉えた。ゆっくりと撫で上げて反応を探る。
 尚隆が小さく溜息を漏らした。
「ふふ……、こんな貴方を見るのはとても気分が良い」
 陽子は軽やかに笑って、尚隆を覗き込む。空いている左手で頬に触れると、そのままゆっくりと唇を重ねた。
 されるがままになっている尚隆の舌に自分のそれをねっとりと絡め、きつく吸い上げた。撫で続けている尚隆のモノが大きさと固さを増す。
 陽子の背筋をぞくぞくとした悦びが這い上がった。身体の中心が火を燃やしたように熱い。そこはきっともう、蕩けているだろう。
 初めて尚隆の腕が伸びて、乱されていない袍の上から陽子のやわらかな胸に触れた。
 陽子は口付けを振り解いてその手を遮る。
「駄目です。じっとしていて?」
 悪戯げな瞳をきらめかせて、陽子は尚隆を見る。口元には艶やかな笑み。

256陽子×尚隆3:03/03/11 21:31 ID:Ebrliifz
 そのまま陽子は跪くと尚隆の下衣を取り去り、すっかり勃ち上がったモノを取り出す。
陶然とそれを見詰め、先端をちろり、と舐める。
 ぴくり、と尚隆が震えた。
 陽子はさも可笑しそうにくつくつと笑うと、根元から丁寧に舐め上げる。
 時折、ちら、と上目遣いに目線を向ける。尚隆は相変わらす平然としているように見えるが、その息が上がってきていることに陽子は気付いていた。
 焦らすようにちろちろと筋に沿って舌を動かし、その下にある宝玉を柔らかく揉みほぐす。さらに大きさが増すと、棹に手を添えて口に含む。
「……ふふ、こんなに大きく……」
 じゅっ、じゅっ、と音を立てて吸い上げるとさすがの尚隆が声を漏らした。
 陽子はどくどくと脈打つそれに舌を絡ませながら上目遣いに尚隆を見る。二人の視線がぶつかって尚隆が口を開いた。
「……随分とお上手でいらっしゃるな、慶女王。ここまで教えたつもりはないのだが……っ……」
 未だ余裕綽々、という口をきく尚隆に陽子は軽く苛立って顔を起こした。尚隆に馬乗りになるような格好で口を開く。

257陽子×尚隆4:03/03/11 21:34 ID:Ebrliifz
「口の減らない方だ……」
 握ったままの棹を上下にしごく。
「教えてくださったのは貴方ですよ。こうすると気持ちが良いのでしょう?」
 手の動きをさらに早めた。
「ああ、また大きく……、ふふふ……」
 艶やかな笑みで尚隆の顔を覗き込んだ。ちろ、と紅い舌を出して尚隆の唇を舐める。
「くっ……陽子……!」
 切羽詰った声で息を呑む尚隆に、陽子はにやりと笑みを浮かべた。
 棹の根元をきつく握り、迸りを塞き止めた。
「何処へお出しになりたいですか?このまますぐに手を離して差し上げても宜しいのですよ……」
 陽子は尚隆の耳元に濡れた唇を寄せて囁く。手の中のそれは赤黒くそそり立っている。
 尚隆は眉根を寄せて陽子を見た。大きく息を吐く。
「陽子の中で……。陽子の中は……その手の数十倍良く絡みつく」
 わずかに覗く陽子のしなやかな太腿を撫で上げ、口の端を上げて尚隆が言う。
 陽子はかっ、と頬を染めたが、そのままゆっくりと長袍の裾を捲り上げた。
「では、お望みのままに……」
 熱く濡れたそこに高ぶりを押し当て、体重をかける。
 ぐちゅ。
 淫らな音を立てて陽子がそれを飲み込んだ。
「お楽しみはこれからですよ……」
 潤んだ瞳をした陽子はそう言って腰をくねらせた。


と、途中までですが取りあえず。
これから攻守交替させたいのだが……
258名無しさん@ピンキー:03/03/11 22:25 ID:65skQa3B
陽子攻キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!

254さん!続き、続きをーーー!!!
259名無しさん@ピンキー:03/03/11 23:35 ID:eR7JH6Ai
お待ちしてました陽子×尚隆!
名前欄見ただけで、鼻血噴きました〜。
首の後ろトントンしながら続き待ちます。わくわく。
260名無しさん@ピンキー:03/03/11 23:44 ID:wE4nODDX
初めて来ました すごいカルチャーショック ぬれてる自分に二重にショック
261名無しさん@ピンキー:03/03/12 00:12 ID:eXY6lmSl
陽子攻め━( ´∀`)・ω・) ゚Д゚)・∀・) ̄ー ̄)´_ゝ`)━!
まさか本当になるなんてステキステキ!続き待ってまつ!
262_:03/03/12 00:12 ID:dXNlM1mJ
浅野の死に顔に涙したよ
女二人泣かせやがって・・

誰か浅野×鈴で浅野を男にしてくれる方はおられませんかえ
263名無しさん@ピンキー:03/03/12 01:42 ID:s9kVJK8e
>246-247さん
祥瓊×鈴キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!
続き切実にキボンです!

>254さん
陽子攻め(・∀・)イイ!
この後の巧守逆転も楽しみです。

>248さん(司書様)
いつもお疲れさまです。あんなんでよろしければ、いつでも収容して
やってください。
ただ、ゴカーン物であることを注意書きしておいていただけますか?
あと、カテゴリは景麒×陽子で(w
お手数かけてすみません。
264二五七:03/03/12 01:46 ID:s9kVJK8e
名無しのままでした……
>263=二五七です

>262さん
よかったですよねー。
一見平静に見えた陽子が、後から涙を流すところでグッときますた。
浅野×鈴もいいけど、浅野×杉本で思いを遂げさせてあげたい気も。
265名無しさん@ピンキー:03/03/12 02:25 ID:ienqvqrF
浅野萌えの俺としては、あいつのカプーリング相手は思い浮かばんなぁ。
身一つであの世界に放り出されてやさぐれたところがハァハァだったからな。
頭を下げれなくて刺されたあたりが、さらにヘタレっぽくてもう萌え萌え。
助けを呼ぶ目的があるだろう、お前には。そんな下らんプライド捨てられんのかなあ。素敵。
こんなこと言うのも、俺があの世界に捨てられたら…生き残ってる自信なしだからだが(w

ということで、浅野×杉本夢オチとか。
266名無しさん@ピンキー:03/03/12 02:32 ID:ienqvqrF
>254

ニヤニヤしながら読ませていただきました。
こういう感じ好きっス。
陽子がいい感じなんで、交代前にもうちょっと攻めて欲しいかな、なんて。
267sage:03/03/12 03:09 ID:rVLOxdLL
このスレの存在を最近知りました。
漏れの脳内カップリングは陽子×楽俊>>>尚隆>>>>>>>>>>>>>>>(ry景麒
だったので、景×陽が主流である事に軽くカルチャーショック
でも萌えさせて頂きました(w

>254
受けでも飄々とした尚隆が(・∀・)イイ!でつ。
攻め陽子タン…(;´Д`)ハァハァ
268陽子×尚隆5:03/03/12 04:48 ID:Ykls5uqR
遅くなりましたが続きでつ。


「あぁ……」
 尚隆のモノを根元まで飲み込んでしまうと、溜息ともつかぬ喘ぎ声を漏らして陽子は腰を揺らした。
 くちゅくちゅと、水音が更なる興奮を誘う。
 少し落ち着きを取り戻したらしい尚隆に気付いて陽子は動きを止め、尚隆の胸に指を滑らせた。
「……随分と、余裕がおありになるのですね……。さすがは延王様といったところか……」
 指で愛撫しながら、時折尚隆を締め付けては反応を探る。何度も息を呑む尚隆に、陽子はさも可笑しいというように笑った。
「もっと……気持ち良くして差し上げます……。して、欲しいでしょう?」
「そうだな……」
 再び腰をくねらせはじめた陽子を見て、尚隆は身を起こした。
「こういうお前も嫌いじゃないが……、俺はお前の好い声が聴きたくて堪らんのだ」
 そう言ったが早いか尚隆は陽子の帯を解き、すべての衣服を取り去る。陽子の肩から袍が滑り落ち、小ぶりだが形の良い胸があらわになった。
「……あっ……」
 反射的に胸元を隠そうとする手を押し止めて胸を揉みしだく。すでに上を向いている先端に口付けると待ち望んだ声が聞こえた。
269陽子×尚隆6:03/03/12 04:49 ID:Ykls5uqR
「……はっ……ん……」
 陽子は首をふるふると振って身を捩ろうとする。今まで陽子のされるがままになってきたが、今そんなことを許すほど、尚隆もお人よしではない。
 舌先で先端を弄びながら下から突き上げる。
「ああんっ!……ぁあああ……」
「先ほどのお礼と言っては少なすぎるか……。なぁ陽子?」
 快感に首を仰け反らせた陽子の首元に顔を埋めて尚隆は囁く。ついでとばかりに首筋を舐め上げる。
「あっ……んっ……」
 陽子は堪え切れなくなったように尚隆の首に手を回し後ろに倒れ込んだ。尚隆に組み敷かれるような格好になり、陽子は口付けを強請った。
「んっ……ふ、っ……ん……」
 そんな陽子に誘われるように舌を絡め合い、口腔内を犯し合う。
 ぐちゅぐちゅと、繋がった場所からは止め処なく蜜が溢れていた。
「気持ち良いか……?もっと……、鳴いてくれ……」
 尚隆は陽子の足首を掴み、ぐいっとM字に広げる。一度自身を引き抜き、じゅぷじゅぷと音を立てて浅い場所を掻き回した。
「あん……、いや……っ……」
「なら、どうして欲しいんだ?ん?」
 尚隆はわざわざ動きをぴたりと止めて尋ねる。
「……もっと……っ、もっと奥まで……奥まで欲しい……っ!」
 涙目を向けて言う陽子に満足げな顔を向けて尚隆は腰を進める。溜息のような喘ぎ声は上がった。
「はあああぁん……」
「……好い貌をする……。教えた甲斐があったというものだ……」
270陽子×尚隆7:03/03/12 04:50 ID:Ykls5uqR
 一段と陽子の内部が絡みつくようになってきたので、尚隆は動きを早めた。がくがくと揺さぶるように最奥を突き上げる。
「は、あ、あぁ……、あああぁ……」
「……忘れていた、が……。陽子はこれが、……っ、好きなの、だったな……」
 息を切らせながら尚隆が呟き、隠れた陽子の肉芽を弄る。
 陽子の腰が跳ね上がった。
「あんっ!」
 さらに締め付けがきつくなり、尚隆は息を止める。そろそろ限界が近かった。
 尚隆は陽子の顔中に口付けを降らせながら動きを緩めた。
 その時だった。
 陽子が脚を尚隆の腰に絡め、下半身にぎゅっ、と力を入れた。
「……くっ……、よ、陽子……っ!」
 うろたえた尚隆の声。
「私も……、忘れていま、した……。貴方はこれが、お好きなのですよ、ね……?」
 紅潮した頬に勝ち誇った笑みを浮かべて陽子が言う。
「っ……、そんなに締めたら……っ!」
「逝きたければ、先に、お逝きになっても構わない、のですよ……。もう一度、頑張れるなら、の話ですけど……」
「陽子っ……!」
271陽子×尚隆8:03/03/12 04:58 ID:Ykls5uqR
 苦しげな顔で見詰める尚隆に陽子はもう一度、馬乗りになり腰を揺らす。
「やはり……、こちらの方が良い……」
 陽子は満足げに呟いて腰の動きを早めた。形の良い乳房がふるふると震えた。
「……っ、……随分とそそられることだ……っ……」
 苦し紛れに言って、尚隆は手を伸ばすと膨らみを包み込むように触れた。
 その瞬間に陽子の内部がさらにきつく尚隆を締め付け、尚隆は欲望を吐き出していた。
 陽子もまた、最奥に熱い迸りを感じて、快感の果てまで落ちていった。


 陽子は、尚隆の胸にもたれて荒い息を静めていた。
 何時ものように尚隆が陽子の赤い髪を撫でている。突然、尚隆のくつくつとした笑い声が響いた。
「どうなさったのですか?」
「いや……、淫らな身体になったことだと思ってな」
「自分で教えておいて、何を今更……」
「……お前以外では勃たたなくなりそうだ……」
「だとしたらそれはお歳のせいですよ」
 さらり、と言って陽子はにこり、と笑った。それを尚隆は憮然と見詰める。
 そろそろ、何もかもにおいて隣国の女王に敵わなくなってきつつある延王であった……。


終わりでつ。お目汚しスマソ。
あまりエロくならなかったんですが……。エロって難しい……。

続きを、と言って下さった皆さん、どうもありがとうございます…(つД`)
一名無しに戻って、職人さんたちの新作に期待してまつ。
272名無しさん@ピンキー:03/03/12 07:03 ID:agzIIJq4
>254
朝からハァハァしました。嵌まりそうだ、陽子攻め。
273名無しさん@ピンキー:03/03/12 14:51 ID:FSu/5GU2
ごちそうさまでした
274名無しさん@ピンキー:03/03/12 21:33 ID:M6+QRAFh
よ…陽子攻め…!い、艶っぽい…
イイもの見させて頂きました。ありがとうございまふ。
275名無しさん@ピンキー:03/03/12 22:48 ID:Y2rBo/bf
祥瓊×鈴と陽子×尚隆イイ!!
祥瓊×鈴のその後を読みたい!
276名無しさん@ピンキー:03/03/12 23:31 ID:sPaHksla
わを!!
ちょっと濡れちゃったよ。
グッジョブ!
277名無しさん@ピンキー:03/03/13 03:46 ID:nSNpk3QZ
も、萌えしにますた……
ごちそうさまでした(;´Д`)ハァハァ
278山崎渉:03/03/13 17:23 ID:OxWLo+tw
(^^)
279名無しさん@ピンキー:03/03/13 18:32 ID:lAqVjgV7
254さん、グッジョブ!
この二人のカプリング、結構主流なんでは?と思うけど、ヨウコにオトメ入り気味で、
萌え切れないのが多いから、こーいう切り口素晴らしいと思いまつハァハァ
特に最後の会話がイイ!

誰か陽子×浩瀚で書いてくれませんかねハァハァ
280名無しさん@ピンキー:03/03/13 20:37 ID:drHp0JL1
×の前後は(ry

ま、陽子は漢らしいからね(w
281へたれ司書:03/03/13 23:14 ID:lwlP8vFK
こんばんわ。
現在HTML化しているのは以下のものです。
収容許可を頂けませんでしょうか?>各作者様

●景麒×陽子
・>113>114>115>116>117>118>119>120
・>134>135>136>137>138>140>141
・>148>149>150>151>152>153
・>198>199>202>203
・>15>17>28>29>42>43>213>214>215>216(ゴーカンモノにつき注意)
●楽俊×陽子
・>165>166>167>168>169>170>171>172>173>174>175>176>177>
・>191>192>193>194> @二冊目
●班渠×陽子(景麒×陽子前提)
>78>79>80>81 + >92>93>97>98(おまけ)
●利広×珠晶
・前スレ>910-914
●供麒×珠晶
>341
282へたれ司書:03/03/13 23:15 ID:lwlP8vFK
前スレの驍宗×李斎とのことですが、
すいません、前スレの932までしか過去ログを持っていないもので、
今現在収録は出来ません。
過去ログがHTML化次第、許可を頂いて収録します。
あと、次回の更新時には、私の手元にある過去ログをHTML化して、
仮収容する予定です(1〜932まで)

コテハンで書き込む時は、極力用件のみにしています。
感想等は「名無し」で(;´Д`)ハァハァさせて頂いておりますので、
その、「へたれ司書」のときのそっけなさはご勘弁下さると幸いです
283名無しさん@ピンキー:03/03/13 23:16 ID:GrxFeU0p
陽子攻め最高!!かなりいかった!
私も浩瀚と陽子のカップリングが読みたいです!
攻守交替ってかなり萌えますね(w

284名無しさん@ピンキー:03/03/13 23:43 ID:6DW6y1MI
攻め陽子(;´Д`)
まじ萌えしますた。

>へたれ司書さま
当方、933以降の過去ログも持ってるんですけど。
許可が頂ければ送りましょうか?
285名無しさん@ピンキー:03/03/13 23:52 ID:O2ZdIHaJ
>>279,283に同意。
良かった〜存分に楽しませてもらいました。ごちそうさま。
286名無しさん@ピンキー:03/03/14 00:16 ID:/ux9nkkO
>司書様
利広×珠晶を書いた者です。
拙いものですが、書庫の方に格納して頂いて構いません。
よろしくお願いします。

某板を見て陽子×鈴もありだと思った今日この頃。
287名無しさん@ピンキー:03/03/14 04:35 ID:zTyfNgSt
陽子萌え!マジ最高です!!
288名無しさん@ピンキー:03/03/14 06:41 ID:DcdNDDnr
>282
司書殿!
過去ログ倉庫に入っております。
http://www2.bbspink.com/eroparo/kako/1029/10295/1029553806.html

わ〜い、蔵書が増える〜(;´Д`)ハァハァ
289名無しさん@ピンキー:03/03/14 06:58 ID:M4/WIZiM
司書殿

楽俊・陽子を書いた奴です。
あんなんでよければ格納してくださいませm(_ _)m

さて続きのビデオ借りてこよう(つд`)本放送ミタイヨゥ
290名無しさん@ピンキー:03/03/14 08:24 ID:h4xGDr1t
二五七さんにリクエストしたくなった。
「すとれす」番外編で陽子×尚隆っつーのは、駄目でせうか?
景麒への入れ知恵に抗議するつもりが……みたいなの(妄想竹大繁茂)
291vv:03/03/14 15:48 ID:4ygptO2z
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294へたれ司書:03/03/15 00:42 ID:9lypyTTR
こんばんわ。

>109さん、二五七さん、286さん、289さん、
こちらこそ、許可を頂きありがとうございます。

と、前スレがHTML化したので、こちらも次回更新時に格納予定です。
おかけで前スレの驍宗×李斎、HTML化完了です。
作者様、収録して宜しいでしょうか?


アニメ地上波放送決定マンセー!!(遅いよ)
4月が楽しみでつ。

295名無しさん@ピンキー:03/03/15 21:38 ID:AYKxyTYJ
供麒×珠晶作者です。
収録桶です。

ついでに驍宗×李斎の作者です。
桶でございます。

司書様、お疲れ様です。
296二五七:03/03/16 02:51 ID:v2HtvEHH
司書様お疲れさまですー。
地上放送∩(´∀`∩)ワショーイ
謎の十二国記の世界とか、7月からの新シリーズ(たぶん)とか、
お楽しみがイパーイで嬉しいです。

>290さん
リクエスト嬉しいです。ありがとうございます。
実は今、尚隆×陽子書いている最中だったり……
すとれすとは関係ない話なので、こちらが上がったらネタ考えて
みまする。

予告みたいなことしてスミマセンです。しかも、手が遅いのでウプできる
のはきっとまだまだ先……(;´Д`)
29778:03/03/16 20:31 ID:YWyK8Zgq
とてつもなくお久しぶりな78です。

司書様、いつも乙カレーなのです。収容の件は(つまらないものですが)どうぞ
よろしくお願いします。
298へたれ司書:03/03/18 00:45 ID:ct4ZtBmj
収容許可を頂き、ありがとうございます>295,78さん

書庫、更新しました。
不手際等ありましたら、じゃんじゃん言ってくださいませ。
299名無しさん@ピンキー:03/03/18 13:59 ID:paTDcSz0
司書様、更新乙カレーです。

で、驍宗×李斎を読もうとしたら
泰麒×蓉可になってました。

確認してみて下さい。

300名無しさん@ピンキー:03/03/18 16:58 ID:dMY8TeXb
300
301へたれ司書:03/03/18 21:41 ID:QX2N1hwt
>299さん
すいません!早速直しました。
ご迷惑をおかけしました!
302名無しさん@ピンキー:03/03/19 21:48 ID:QLyTMfJE
司書様、いつも乙カレーです。
今回の更新分じゃないのですが、
景麒×陽子の
321>324>343>358>367>454>456>464>470>474>476>481>482 おまけ  >405
を読んでたら、途中なんだか違う文章が混じっているのですが……。

確認してみてくだちい。



303_:03/03/20 00:38 ID:lSkYSiQz
司書様並びに神の方々いつもご苦労様です

浅野の絡みを以前希望したもんですけど
やっぱ奇特な神はおられませんね

自分で書こうかなと思うんですが
ここのレベルの高さにはとても見合うものが
書けそうにないんですが
どうやったらこういう文章がうまくなるんでしょ?
304名無しさん@ピンキー:03/03/20 01:22 ID:X6WV1lRH
司書様お疲れ様です
書庫が更新されたそうですが何故かそちらへ行って閲覧すること
が出来ないのですが・・・。(なんでだろ〜
305名無しさん@ピンキー:03/03/20 22:08 ID:eUGA1eVW
この板最高
306へたれ司書:03/03/20 23:54 ID:czoXqjFi
なんというか、本当にへたれですいません!
返す言葉もありません・・・・・・。

>302さん
ご指摘ありがとうございます。
過去ログと照らし合わせて確認した所、
>456が混じってました。
すいません。
早速訂正しました。
作者の321さまにも大変失礼いたしました。

>304さん
IE6とネスケ6で確認しましたが、
私のほうは>>1のURLで各ページ見ることが出来ました。
なんでだろう・・・・・・。
ちょっと私には原因がわからないです。
申し訳ないです。
307名無しさん@ピンキー:03/03/21 10:33 ID:IrunuIDy
>>304さんが見た時、たまたまサーバが落ちてたとかでは?
サーバのトップページに、redサーバ不調、みたいなお知らせが載ってまつ。
今も継続して見れないというなら、別問題なんでつが…。
ちなみに、今現在、私の方ではちゃんと見られるようでつ。
308304:03/03/21 14:17 ID:zNX3czbl
司書様&307さんご指摘ありがとうございます。
やはり、家のPCからは見られないようでつ・・・(泣
「サーバーが見つかりません」「iページ表示できません」と
なってしまいます。>>1のURLで他は見られるのですが、書庫だけ
はダメですた。(涙
309名無しさん@ピンキー:03/03/21 16:57 ID:QQAlkB2K
>>304、308
それは大変ですね〜。

書庫ではないですが……。
私もある日突然「サーバーが見つかりません」となって
1つのサイトにだけ、入れなくなったことがありました。
フリーメールのサイトだったんですが、メールサーバーにも
繋がらないという最悪の事態に。
そのうち繋がるか…と思ったけど1週間以上まってもダメでした。

そのときの解消法は、WinのMeを使っているんで
大丈夫だった頃の日付で「システムの復元」をしたら
直りました。原因は今でもわかりません。

お役に立てたら幸いですが、なんで直ったかもわからないので
オススメしてよい方法かも微妙なんですが…(ニガワラ
310名無しさん@ピンキー:03/03/22 00:09 ID:yNQcd3Fb
今日の月はでかくて赤い…蝕か!?
311名無しさん@ピンキー:03/03/22 00:10 ID:bp1lD5Ka
携帯でH画像
http://moroero.com
312名無しさん@ピンキー:03/03/22 00:25 ID:1KJTbyy7
313名無しさん@ピンキー:03/03/22 00:32 ID:yNQcd3Fb
蝕だ!俺をつれてって!
314名無しさん@ピンキー:03/03/22 00:40 ID:bp1lD5Ka
↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓
http://nukianime.com
315名無しさん@ピンキー:03/03/22 00:56 ID:gUP2jOAP
広告はいるからageちゃだめですよ〜
316304:03/03/22 09:18 ID:6SFtKTUv
309さん、試してみます〜。
ありがとうございますた。
317名無しさん@ピンキー:03/03/24 13:56 ID:QH0lu2VS
保守ってみる。
318名無しさん@ピンキー:03/03/25 02:20 ID:kF8Vnjg7
ほす
319名無しさん@ピンキー:03/03/25 02:23 ID:EajRCtX3
携帯でおっぱい
http://puririn.com
320名無しさん@ピンキー:03/03/25 21:08 ID:Ql/AMfvy
廉麟の「本当にもう、困った方ね」に打ち抜かれました
321名無しさん@ピンキー:03/03/25 21:20 ID:EajRCtX3
携帯でエッチ画像
http://uraban.com
322名無しさん@ピンキー:03/03/26 01:49 ID:MZsMMeRq
漣の主従はほのぼのでいいよな…萌エー
323254:03/03/26 04:18 ID:7UEYjIYe
ほのぼのをぶった切ってスマソ。
名無しに戻るつもりでしたが、突然ひらめいたので投下させてくだちい。
あれ以来、陽子攻めが楽しくて楽しくて…。癖になりそうです。
小ネタですが、陽子×桓たいでつ。
324254:03/03/26 04:20 ID:7UEYjIYe
 キン━━━。
 剣のぶつかり合う音が金波宮の中庭に響いていた。
 一方は鮮やかな紅い髪をひるがえし、水禺刀を振るう景王、陽子。もう一方は水禺刀の倍はあろうかという幅広の大剣をふるう禁軍左将軍、桓たい。陽子のすとれす解消の仕合いが今日も行われていたのだ。
 桓たいのふるう剣をかいくぐり、陽子は桓たいの体勢が崩れるのを待った。
「っつ━━━!」
 桓たいの、横に大きくなぎ払った一閃をかわした陽子が、大剣を弾き飛ばした。
 ぺたり、と桓たいが地面に座り込む。
「お見事━━━」
 飛んでいった剣を拾って差し出した陽子を見上げて桓たいは賞賛した。
「お前の得意な槍で一本取れたら、誉めてもらうよ。冗祐も憑いてるし」
 陽子はそう言って照れくさそうに笑ったが、不意に笑みを消して桓たいの前に座る。
「血が、出てる……」
「え?ああ……。こんなのは舐めとけば治ります」
 桓たいは右腕の肘に滲んだ血を見て、事も無げに言った。実際、陽子の剣が少し掠めただけなので、仙たる身には何も心配もない傷だった。
「大丈夫か?」
 陽子はそう言うと、ぐいっと桓たいの腕をつかむ。
 ぺろり━━━。
 陽子が紅い舌を出して、その傷を舐め上げた。
「しゅ、主上━━━!?」
「いいから……」
 慌てる桓たいをよそに、陽子は一心不乱に舐め続ける。
 陽子の柔らかい唇を感じて、桓たいの心拍数は跳ね上がった。普段の余裕げな雰囲気は消え去り、困惑した顔でその行為を眺めていた。不覚にも顔が火照るのを、桓たいは感じていた。
 陽子がちら、と顔を上げて桓たいを見た。ドギマギとしたその視線とぶつかり、陽子はにや、と笑みを浮かべた。
「どうかしたか?」
「い、いえ……」
「他に舐めて欲しいところでもできたか?」
「……っつ……!最初から、そのおつもりだったのではないでしょうね?」
「そんなわけないだろう?お前が、そんな顔するからだ……」
 うふふ、と艶やかに笑って陽子は悔しげに眉を寄せた桓たいの顔を覗き込む。
 そして、しなやかな指を伸ばして軽く勃ち上がったモノを一撫でしたのだった。

325254:03/03/26 04:27 ID:7UEYjIYe
お目汚しでした。

以前に陽子×尚隆をイイ、と言ってくださった方々、どうもありがとうございます。
浩瀚や景麒相手のものも、ひらめいたら書いてみたいですが…。
個人的にはニ五七さんの尚隆×陽子や祥瓊×鈴、驍宗×李斎が楽しみで…。
おまちしておりまつ…(;´Д`)ハァハァ
326二五七:03/03/26 05:48 ID:cMEJlemc
>324(254さん)
陽子×桓たいキタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!
アニメ版桓たいで(;´Д`)ハァハァしてたので、大変幸せです。
ドキマギする桓たい萌え。色っぽい陽子萌え。
ごちそうさまでした。
327名無しさん@ピンキー:03/03/26 05:50 ID:cMEJlemc
げっ、名無しに戻り忘れた(´Д`)
尚隆×陽子はも少しお待ち下さい……………………
328名無しさん@ピンキー:03/03/26 19:26 ID:pyB3ONje
へい、おとなしく待ってます〜。
329名無しさん@ピンキー:03/03/26 20:03 ID:JXNDYn3Q
もう皆さんご存じかと思いますが、4月から放送枠が変わりますね。
教育の火曜19時から、とBSじゃなくなる。ここも更ににぎわうと良いなあ。
330名無しさん@ピンキー:03/03/27 18:59 ID:m6pageMi
そうですね〜っていうか「十二国記の世界」って・・・・何でしょうね?
331名無しさん@ピンキー:03/03/27 20:11 ID:vStQ+sYa
某お絵かき板に神が降臨してます…(´Д`)六太君ハァハァ
332名無しさん@ピンキー:03/03/27 22:45 ID:nT0puEUX
え、お絵書き板あんの?ヒントプリーズ。
333名無しさん@ピンキー:03/03/27 23:09 ID:BYVUtZxE
>332
801スレからのコピペ。
「さぼうる」でぐぐって→連絡掲示板→3枚目くらいにショタ絵へのリンク
で見れます。

萌えたYO!
334名無しさん@ピンキー:03/03/28 02:05 ID:wOzkbOOR
素朴な疑問だが、あれは腐女子向けじゃないのか?
ここの住人で、801板住人と被ってない住人も萌えるんだろうか。
335332:03/03/28 05:12 ID:TDtOkb3j
>333
ありが?ォ。上手な絵だけど、ショタフォモは漏れの守備範囲外ですた(ニガワラ
336 :03/03/28 11:05 ID:1LYcGvoS
腐女子というよりショタ好きの掲示板だなあ…住人も男だろ。
漏れは萌えたがw六太たん…ハアハア

十二国絵板とか誰か作らない?
337名無しさん@ピンキー:03/03/28 13:03 ID:Kl4x5Fy/
>336
一度兄板の麟萌えスレで絵板が作られたことがあったけど、
あっさりと廃れてしまったので、漏れも絵板は欲しいが人が集まるか不安。
まああの場合は各十二国記スレに触れ回らなかったのが悪かったのだろうけど。


二枚目も(;´Д`)ハァハァ
ああ、六太単体でも萌えるけど、このごつい手を陽子だということにして……。

「ふうん、麒麟と言ってもなにも感じないというわけじゃないんだな」
「こらっ、陽子、悪ふざけが過ぎる…ふぁっ!」
(;´Д`)
338名無しさん@ピンキー:03/03/28 14:21 ID:Y2C5iVQk
絵板あったんだ・・・存在さえ知らなかった。

>ごつい手を陽子だと
かなり無理があると思われw
でも六太ハアハア
339名無しさん@ピンキー:03/03/28 22:52 ID:lXt/igwx
他スレでも絵板作ってたの見たことあるけど
ああいうのって身許がばれるのが不安なのか廃れる傾向あるよね。
漏れも絶対描き込まないな。
340名無しさん@ピンキー:03/03/29 03:32 ID:9Z05arCN
そうか?俺がよく行くとこは廃れてないが。
ていうか絵板で身元バレようが問題ないし。
341名無しさん@ピンキー:03/03/29 18:53 ID:bOFgdaMA
彼氏が景麒みたいにH上手ならいいのに…
342名無しさん@ピンキー:03/03/31 11:52 ID:m6AIetVc
景麒ってH下手なイメージがあるな、漏れ(w
343名無しさん@ピンキー:03/03/31 12:25 ID:bKWFrmb3
しかし麒麟は女仙に仕込まれる習慣があったりするかもしれん(ないか)。
344名無しさん@ピンキー:03/03/31 13:41 ID:gcNxex5O
泰麒しこみたい
345名無しさん@ピンキー:03/04/01 01:03 ID:s3RTkAK7
>343
いいね、それ。
麟たちも女仙に悦ばせ方をあれこれ教えられるわけだ(w
廉麟のテクに廉王ビクーリ、みたいな話、誰か書かない?
346名無しさん@ピンキー:03/04/01 07:15 ID:fz5OMXIJ
塙麟タン
宗麟タン
采麟タン
廉麟タン
汎麟タン
峯麟タン
の百合展開(*´Д`)ハァハァ
347名無しさん@ピンキー:03/04/01 14:04 ID:3UhD+yW/
>>346
前スレに稿麟×尚隆があったね。あと、氾麟×陽子×氾王も・・・。
私としては今、采麟・廉麟・氾麟×尚隆か氾麟×六太を読んでみたい。
348名無しさん@ピンキー:03/04/01 21:30 ID:tOJo9fQ9
個人的には尚隆×珠晶が見てみたいな。
勝気な珠晶を攻める尚隆・・・・・。
萌え〜。
349名無しさん@ピンキー:03/04/02 01:17 ID:mnV4zwg+
漏れは尚隆×氾麟が読んでみたい。
氾麟抱っこしている尚隆の絵を一度見かけたのだが、
激しく萌えた……(;´Д`)
350名無しさん@ピンキー:03/04/02 01:57 ID:bCN59zFL
どこでどこで?ヒントプリーズ
351名無しさん@ピンキー:03/04/02 02:59 ID:mnV4zwg+
>350
サイトを探してみたが見つからなかったので手元に保存してあったものをうpした。
http://takenoko.ddo.jp/~yasuhiro/up/upload.php
syoryu.zipって奴ね。
350が落としたらすぐ消すんで落とし終わったら言ってくらさい。
352名無しさん@ピンキー:03/04/02 03:53 ID:0TfXOXHO
>>346
ワロタ
353名無しさん@ピンキー:03/04/02 05:25 ID:dK6rUKZo
ゴーインだけど
塙麟と杉本
宗麟と文姫(若しくは、明嬉ママ)
采麟と鈴
峯麟と祥瓊
の百合展開(*´Д`)ハァハァ
この中で一番可能性が高いのは、采麟と鈴かな
原作でも仲が良さそうな雰囲気だったし、
アニメでは、鈴が寝ていた部屋に采麟タンが居たからな。
354名無しさん@ピンキー:03/04/02 23:15 ID:IsLuZPU9
350です。落としました。351さんありがとうございました
355名無しさん@ピンキー:03/04/03 16:53 ID:3VcdhbKG
前スレで十二国の全麟攻略しようとする絶倫延王がいたよね…(W
356名無しさん@ピンキー:03/04/03 18:47 ID:we+dL9kh
>355
廉麟と宗麟は、ガードが硬そうだな
漣主従は、夫婦
宗主従は、家族の一員だからな

逆に峯麟、塙麟は、ガードが緩そう主従関係が冷え切っていたから。
簡単に浮気したかも知れない。
357名無しさん@ピンキー:03/04/03 21:01 ID:h+afk6fk
景麒と陽子は、堅物男(過去一度離婚歴あり)と女子高生の恋物語なので、陽子次第で話が変わるな。
358名無しさん@ピンキー:03/04/04 04:09 ID:3upVJCw9
誰か陽子×景麒遣ってくれ。
359名無しさん@ピンキー:03/04/04 09:24 ID:dlteJ+lq
保管サイトにいろいろあるような>陽子×景麒
新しいのを、ということなら禿同。
360名無しさん@ピンキー:03/04/04 23:43 ID:U/x6hO4y
このスレと過去スレ読破した後鼻血出した間抜けな俺。
いや、最近憑かれてンだよ…(トントン←首の裏)
361名無しさん@ピンキー:03/04/05 00:22 ID:8fDxuNmV
景麒御乱心、をチョトだけ考えた。

伝え忘れた書簡を持って景麒は主人の部屋に向かう。
「主上、居られますか?失礼します」
景麒は主人の私室の前で無礼を断り、堂室に入った。
「如何かしたのか」
堂室の奥、臥台の近くの長椅子に陽子は腰を下ろしていた。
夜着に軽い薄物と、肩には綿布を掛けたその姿は湯上り直後、と云う姿そのもの。
半乾きの長い髪を綿布で拭いながら、陽子は下僕を見遣った。
湯浴みの後だったか、と景麒は薄い表情の下で拙そうに思う。
花湯の甘い香りが、ふ、と鼻腔を擽って景麒は落ち着かない気分になった。
「いえ。今日中に御目通し頂きたいものを一つ忘れておりまして」
心中の動揺を億尾にも出さない景麒を陽子は不審がる事もせず、
「何だ。意外とそそっかしいな」
とただ微笑った。
――時にこの方は思い掛けないほど稚く御微笑いに成る。
それを見る度に思わず抱き締めてしめてしまいたい、と思っていることなど、彼女は知らない。
(続く?)

…如何だろ。
362名無しさん@ピンキー:03/04/05 01:04 ID:lv46QpcL
>361
良いですな景麒御乱心!(;´Д`)
スレも盛り上がりそうだ・・・続きを切にキボン
363名無しさん@ピンキー:03/04/05 02:10 ID:npY/XnBl
続きを待っております(´∀`)
364名無しさん@ピンキー:03/04/05 02:17 ID:TATa8O7w
抱きしめちゃって下さい!  続き待っております。。
365361:03/04/05 04:24 ID:8fDxuNmV
こんなんでいいのだろうか。とりあえず書けた分だけ投下。

陽子は微笑のまま景麒を呼ぶ。
「まあ座れば?――で、どれ?貸して御覧」
「…失礼します…」
景麒は湯上り姿の主人を成るべく視界に入れないように近付き、横に座ると陽子に書簡を渡した。
陽子は書簡を受け取り、読み下していく。――その姿を見ないように、とは思いながらもチラチラと瞳が主人を追ってしまう。
軽く組み躱した容の良い脚が、着物の合わせから膝頭を覗かせている。その下の艶やかな肌――。
目の遣り場に困って、景麒は視線を上に逃がす。しかし、逃げたつもりが更に困ってしまう事を、後で知る。
視線は膝上から緩やかな線を描く腰に昇り、突如、熱気を逃がす為か緩く開かれた襟元に奪われた。
襟足から伸びた項の線が如何にも艶かしく鎖骨に下り、着物の下に続いている。
「――なあ」
「は、はい?!」
突然呼びかけられて、声が裏返ってしまった。
視ている事に気付かれたか、と景麒は僅かに慌てた。
「何だよ、そんなに驚く事も無いだろう」
陽子は何処か不安定な景麒に気付かず不平を口にすると、
「――それより、これ。読めない」
と言った。視線に気付いた訳ではなかったと安堵し、景麒は「どれですか」と言って主人に近付いた。
「この部分なんだけど――」
陽子は言い、髪を掻き揚げて景麒の方へ身体を向き直す。その時、ふわりと空気が動いて、甘い香りが鮮明に伝わった。
不意に動悸が速くなる。――景麒がその瞬間を意識した時には、もう遅かった。
眼前にあるあどけない少女の貌と、ふっくらとした唇。小さな頭を支える細い首と、その下に続く意外に華奢な肩。
薄い夜着は発育途中で止まってしまった割に、豊かな胸の膨らみを如実に描いている。
「…おい、聴いているのか」
姿態から目を上げると、其処にはやや機嫌を悪くしたような主人の顔があった。
湯にあたって上気した頬と、やや気怠げな目元が可愛らしくも婀娜っぽい。
紅い髪からぽたり、と雫が落ちて下肢に染みを作る。――目前の一つ一つから瞳が離せなくなっていた。
―――無理矢理にでも、今すぐ自分の物にしてしまいたい―――。
襟中の欲望に火が燈った。
366361:03/04/05 04:44 ID:8fDxuNmV
(続き)
「景麒?」
景麒の異変を察しない陽子は怪訝な貌で下僕の肩に手を掛ける。
触れられた瞬間、景麒は身体の血が騒ぐのを感じた。
――駄目だ。
景麒は掛けられた手を逆に掴んで強く陽子を引き寄せ、無防備な唇を奪う。
陽子の手元で広げられた書簡がばさり、と音を立てて床に落ちた。
「―――?!」
予期せぬ景麒の行動に、陽子は動揺する。反射的に自由な左手で景麒を押し遣って唇から離れさせた。
「ちょ、まっ…。いきなり何を――」
景麒は狼狽する陽子を無視して、力付くで懐中に収め、顎に手を掛けて言葉を封じる。
次第に触れるだけのキスから、より深くを求めて舌で閉ざされた少女の唇を抉じ開け、滑り込ませた。
「んんっ…」
くぐもった声が陽子の唇から洩れる。抵抗しようとして何とか景麒を押し戻そうとするが、
封じる景麒の力の方が強かった。
景麒はそのまま自由も利かないほど舌を絡ませ、逃げ場のない口内を弄る。
「…ん……ぁあ…っ…ん」
深い口付けを繰り返す内、陽子は敏感な部分をなぞる景麒の舌遣いに、意識を跳ばされかける。
朦朧とする意識とは対照に、じんわりと湯あたりとは違う火照りが拡がり始めた。
くたり、と抵抗する腕から力が抜ける頃、景麒はそっと主人から唇を離した。
力を失った陽子の瞼が緩く持ち上がり、上目遣いに景麒を見詰める。
腕の中でとろけたように熱っぽい瞳でぼんやりと自分を見上げる主人の貌を見た瞬間、
景麒はもう如何しようもなくなっていた。
367361:03/04/05 04:48 ID:8fDxuNmV
(続き)
熱に浮かされたように忽然とする陽子の首筋に顔を埋めるように近付き、耳の裏に口をつける。
冷えた鼻先が火照った肌にあたり、ぴくりと景麒の懐中で少女が震えた。
「ん…っ駄目…!!」
唐突に始まった愛撫に正気を戻した陽子は、焦って景麒を遠ざけようと身を起こす。
如何してこうなったのかは解らないにしろ、景麒が自分を求めている事は理解出来た。
ただ、これからする事には動揺しか生まれない。
「ま、待って…!!まだ、こころの準備が…っ」
羞恥に頬を染めて見上げる陽子の視線が、言葉とは裏腹に、ぞっとするほど蠱惑的で欲望の火を煽る。
「――貴女を抱きたい」
景麒は強く主人を抱き寄せ、耳元で囁いた。
「…密かに御慕い申し上げておりました。臣僕の身でありながら主上に傾倒する暗愚を御許し下さい。
…しかしわたしは、ずっと、貴女に触れたかった。貴女を独占したかった。貴女が欲しくて、欲しくて仕方がなかった。
――…わたしを御厭いでないなら、御情けを下賜さい…」
哀願するような声色を残し、景麒は陽子を堅く抱き締める。
「……卑怯だ。この状況でこんなこと…っ。そんな言い方されたら…」
――拒めないじゃないか。
陽子は語尾を噤んで答える代わりに、躊躇いながらもゆっくりと景麒の背に腕を廻した。
「――許して下さいますか」
「……――うん…」

やっと前置き終了。――しかし、俺こう言うの初めてなんで上手く書けるか解らん…。
しかも、いつ出来上がるのかも結構不明…。
368名無しさん@ピンキー:03/04/05 12:04 ID:mVpiajfJ
ぎゃー!
萌え━━━━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━━━━!!!!!
続きガンガって下さい待ってます〜!!!!
369名無しさん@ピンキー:03/04/05 12:59 ID:2wnJPt4U
初めてでこの出来!!凄いよ361さん!続きまってます
370名無しさん@ピンキー:03/04/06 18:58 ID:OdZUEquo
ttp://www.12kokukigame.net/

12国記RPGってなんですか!?
ま、まぁともかく、来週火曜日が待ちどうしいでつ。
371名無しさん@ピンキー:03/04/06 20:28 ID:HE/Q6cZj
ネトゲのURL、あっちにもこっちにも定期的に貼られると宣伝かよと思う。
そろそろウザ…本当に宣伝だったら逆効果だよ?
372名無しさん@ピンキー:03/04/06 23:22 ID:qy+QGdC3
おおぅ!久しぶりに覗いてみたら新作が!
>361さん、続き楽しみにしてます!
陽子萌え萌え〜
373361:03/04/07 06:33 ID:drikCWkH
出来ましたー!!ので、投下!!

(続き)
景麒は縋り付いてくる陽子の顔を上に向かせ、そっと触れるだけの口付けを落としていく。
額、瞼、頬を通って最後に開きかけた唇を吸い、舌下に舌を潜り込ませた。
「――ん…」
先刻の荒々しいキスとは打って変わって穏やかに舌を絡めると、景麒の背を抱える陽子の腕が応えるようにぎこちなく上に昇り、
その白い首筋を抱え込んだ。それを合図に景麒は陽子から唇を離すと、脇下を持ち上げるように陽子を擁き抱えた。
「ひゃ…っ」
突然の浮遊に意表を突かれた陽子は軽く目を開いて驚きの声を上げた。
――何と愛らしい。
普段は見せないような陽子の少女らしい表情に、景麒の鼓動は高鳴り、身体の中心から熱が昇る。
近くに主人の臥台があるにも関わらず、長椅子から立ち上がろうとしないのは、これからする行為に少し後ろめたさを感じた所為と、
それより早急に彼女と身を重ねたいと思う欲望からだった。
景麒は陽子に緩く脚を開かせて立膝をつかせる。あまり深さのない長椅子の上で、陽子は支えを求めて景麒の首に腕を絡めた。
主人の細い首に手を這わせて抱き寄せると鎖骨のくぼみに口付け、胸元までついばむようにキスを降ろす。
時偶、気紛れに強く吸い上げると、首筋に縋り付く陽子の指先に力が篭った。
抱き締める少女は躯を微かに震わせ、瞳を閉じて途切れがちに息を吐いている。
「主上…」
今にも泣き出しそうに身を縮ませる主人に気付き、景麒は主人を呼んだ。
「違う…」
陽子は愁眉を寄せて自分を見上げる下僕に首を振ると、
「…その、わたしは、こう云う、事…。――だから、如何したらいいか解らないんだ」
と言った。景麒は陽子の頬に手を伸ばし、輪郭をそっと包み込んで安心させるように微笑んだ。
「案じずとも、大丈夫です。――御身を御任せ下さい」
「…うん…」
陽子は景麒の頭をきゅっと抱き締めて、額に接吻を与えた。その許しに応えて主人の躯に再び口を付け、顔に触れた手を項に這わせる。
緩んだ襟首から差し入れ、胸元を優しく押し拡げると、景麒は露わになった肌に舌を這わせた。
「ぁ…」
ぴくりとまた一つ、少女の躯が震える。
374361:03/04/07 06:36 ID:drikCWkH
(続き)
景麒は肌を舐め上げながら陽子の夜着の腰紐をするりと解く。すると薄手の着物は簡単に前を崩した。
隙間から手を差し込み、一気に肩から衣を落とさせる。夜着は折り曲げた肘で落下を止め、陽子の身体に残った。
景麒は片方の手で陽子の身体の線をなぞりながら、もう一方の手で自らの着衣も乱していく。
「ひぁ…ッ」
舌先で乳房の先端を擽ると、陽子はびくりと大きく身を震わせた。陽子が刺激から逃がれるように身体を引こうとする素振りを見せるので、景麒は陽子を強く引き寄せ、逃げられないよう距離を無くす。
逃げ場を奪われた身体は、初めて受ける愛撫の一挙一動に大きく揺らいだ。
景麒は陽子の柔らかい乳房を弄りながら、もう片方の突起を強く吸い上げて、転がすように口に含む。
舌先で擽るたびに、戦慄きが強くなった。
「あぁ…や……、ぁ…っはぁ…ッッ」
上肢を愛しながら、つつ、と下肢に向けて指先を滑らせる。それが下腹部に触れた時、陽子は大きく弓なりに背を逸らし、甘い声を上げた。
「あん…ッ!」
嬌声に景麒が顔を上げると、陽子は顔を耳まで赤くしてその顔を見返す。
「…御免。其処、弱くて…」
――如何やら身体の敏感な部分らしい。
景麒は微笑する。
「いえ。御可愛らしい」
え、と、陽子は一瞬意外そうな顔をし、次いで軽く口元を膨らませた。
「ばか」
その拗ねるような仕草が欲望をそそり、身体が昂ぶった。
――一秒でも早く繋がりたくなってしまった。
景麒は手の平を、油断した陽子の内腿から秘部に滑り込ませる。
「――や!待ってッ…あ、っぁああっ…」
薄く露の乗った花弁を軽く摘み、強弱を付けて優しく揉み上げると、細い腰からがくりと力が抜けた。
崩れ落ちないよう、景麒は陽子の肢体を支え、愛撫を続ける。指は深くを求めて、中に入り込んだ。
「っあ!!ぁああんッ」
温まった内壁が冷えた指先に驚き、陽子は甲高く声を上げた。
「――少し、御辛いですよ…?」
景麒は陽子の耳元で囁き、返事を待たずに細い指でじっとりと濡れた内部を弧を描くように掻き乱した。
「んぅ…ッだめ、けい…きっ」
指の動きに、内部の熱が高まる。
「あ、や…ぁ、ああ…ぅはぁっん…っ」
375361:03/04/07 06:37 ID:drikCWkH
(続き)
男を知らない肢体は芽生え始めた快楽に意識を盗られ始め、官能に犯されていく。
理性を揺さぶられながらも、陽子は落ちきっていない景麒の着衣を握り締め、咽喉元からせり上がる声を必死で抑えた。
自我を手元に残しながら淫楽に堕ちつつある主人の姿が堪らなくいとおしい。
景麒は悪いとは思いながらも、その凄艶に色めく貌がもっと見たくなって秘部を更に奥深くまで探り、敏感な部分を刺激した。
「や…っ!――あ、そんな…ぃひぁ…ッ!!景麒…ッッ」
悦びに咲く花から蜜が溢れ、内部がぴくん、ぴくん、と疼き始める。膝ががくがく震えて、陽子はもう自力で自分を支えきれなくなってきていた。
「ァ…はぁ…んんっ…」
躯を大きく仰け反らせ、熱い息を吐く。
陽子は法悦に意識を混濁させながら、短く荒い呼吸を繰り返し、潤んだ瞳で景麒を見詰める。
涙を湛えた翡翠と目が合った時、景麒は自制を外した。
「主上…っ」
指を引き抜き、濡れた指先を敏感と言われた下腹部に滑らせる。その拍子に陽子の膝から力が抜けた。
崩れ落ちるのに合わせて、蜜の滴る女陰に自身を這入り込ませる。
一瞬の空白の後、衝撃が陽子の身体を駆け抜けた。
「っふぁあぁぁ――――………ッッ!!」
急速に熱と痛みが拡がり、内部を焦がす。
「ぁああっ!痛ぁッ!あ、あ、ああ駄目ぇぇっ…!!」
堪えきれない痛みに涙が零れて、陽子は苦悶に悲鳴を上げる。
透明の雫を落としながら啼き声を上げる姿を可哀想に思ったが、それでも景麒は自身を抑える事が出来なかった。
「御許しを――…」
せめてもの贖罪に景麒が頬を濡らす涙を吸い上げると、陽子は泣きながらそっと景麒の顔に手を伸ばした。
苦しいだろうに、少し微笑んで許すように頷く。また一つ、翡翠の瞳から雫が零れた。
「――いい…よ、おいで…」
「主上ッ……!!」
376361:03/04/07 06:39 ID:drikCWkH
(続き)
景麒は愛しい想いそのままに、細い腰を抱き、更に奥まで突き上げた。
「んぅ…ッ!!あ、ぁはあ…っやあぁ…ぁッ」
次第に痛みに変わって快感が首を擡げ始めた。
互いの動きに生じる刺激が互いを高めさせる。
陽子の中で治まっていた疼きが勢いを増して引き起こり、景麒に絡み付いていく。
転がり落ちるような速さで快楽の波が押し寄せ、身体の中で意識が溶け合っていった。
陽子は咽喉の奥から極みの嬌声を迸らせる。
「あ、あぁぁぁッ!!や、もぉだめえぇ…っ!!!!」
「っ…しゅじょう…ッ!!」
極みの収縮で纏わりつく熱と圧力に呑みこまれ、景麒は理性を解き放った。
内部に吹き上げる熱を感じ取ったのを最後に、陽子の全身から力が抜ける。
景麒は墜落するように倒れ込む少女の身体を受け留め、固く抱き締めた。

意識を無くした少女を膝に抱えあげ、景麒はその身体ごと自分の服で包み込んだ。
乱れてほつれた紅い髪を優しく梳き上げ、額に口付ける。
――ひどい事をしてしまった。
止め処無い愛しさと罪悪感で胸が一杯だった。
「…ん。景麒…」
「御気付かれましたか?」
景麒の腕の中で、陽子はとろんと瞳をまどろませる。
浮かない貌の景麒をぼんやりと見詰め、陽子は小首を傾げた。
377361:03/04/07 06:40 ID:drikCWkH
(続き)
「…なんでそんな貌してるんだ…?」
「――申し訳ありませんでした」
「何故謝る?」
「抑えるべきものを乗り越えて、強制的に想いを遂げました。
主上の御心も考えずに、勝手な振る舞いを――」
「如何して?わたしは、嬉しかったよ」
景麒は瞠目して懐中の少女を見詰める。陽子はふわりと微笑し、
「お前だったら全てを許してもいい、と思った。
こんなわたしを愛してくれる、お前の気持ちが嬉しかった。だから身を委ねたんだ。
――わたし、『厭だ』なんて言ったか?」
と言った。景麒は僅かに主人を見詰め、小さく首を振る。
「だろ。だから、そんな貌するな」
「主上――」
愛しむように名を呼び、景麒は陽子を抱き寄せた。
「――なあ」
陽子は体重を傾けながら、景麒に呼びかける。
「矢張りこれは罪だろうか」
景麒は返事に窮して押し黙った。
――主従を超えた関係で結ばれると云う事は、咎に値する。
これも解っていて黙っていた。
沈黙を肯定と捉え、陽子は顔を上げた。そして艶然とした微笑を浮かべる。
「ならば、わたし達は共犯者だ」
美しさに艶かしさを身につけた少女は、戸惑う下僕に手を伸ばした。
「秘密の関係、しようか?」
――これは、二人だけの秘密。他の誰でも無い、主人と、自分だけのもの。
沸き立つような歓喜に破顔し、景麒は差し延べられた手を取って指を絡ませた。
「――はい」
二人は背徳に微笑すると、誓うように口付けを交した。
378361:03/04/07 06:51 ID:drikCWkH
期待してくださる意見に背を押され、
続きを書いてはみたものの必要以上に長い駄作で目も当てられぬ。
えっちいのって難しいな。前にあったものを参考にさせていただいたが、
自分の拙さに涙が出そうだ。本当に御免なさい。
SS投下者の皆さんに尊敬と期待の声援を送りつつ、
自分はアナログ回線切って首括って出直してきます…。
379名無しさん@ピンキー:03/04/07 09:24 ID:jnzroN/3
>361さん!
萌 え ま す た !!
首くくらなくてもいいですよ〜。
初々しい陽子がイイ!
380名無しさん@ピンキー:03/04/07 13:09 ID:dOj7D/6e
361様素敵でつ…!
萌えー
381名無しさん@ピンキー:03/04/07 13:39 ID:HZLiJh4G
>>361さん
良かったでつ〜。
御乱心、余裕のない景麒に萌え〜。
382名無しさん@ピンキー:03/04/07 15:32 ID:IFv7KxC4
361さんお疲れ様でした!ご馳走さまでした!
383名無しさん@ピンキー:03/04/07 20:33 ID:+vwgx8A4
>361さん
激しくよかったです!
またぜひ書いてください。
384名無しさん@ピンキー:03/04/07 21:19 ID:IFv7KxC4
祝地上波 記念カキコ
385名無しさん@ピンキー:03/04/08 01:57 ID:y7k6qp7b
>361さん グッジョブ!!
萌え萌えですた〜
てか、文章がお上手!
386361:03/04/08 14:22 ID:wL19zoZP
どうも。361です。
何分経験が浅く手探り状態な為、
如何遣って話を持っていこうかなぁ、とか
官能的な表現が上手く出来ないよう、とか
萌えポイントがわからねえ、とか思って
「つまらんかったら如何しよう」と、ガクガクブルブル(((;Д;)))しながら投下しただけに、
温かい御言葉を頂き心より嬉しく思います。
個人的には景×陽専門なんで、またなんか思いついたら形に出来れば
イイナ、と思っています。…能力があれば、ですが。
そういえば、スレを読んで「珠×供もアリか?」と一瞬頭を過ったが、
少女女王様の下僕虐待SM(しかも交渉不能(w)と化した為、却下しました。
職人さんのSS期待してまつ。
387名無しさん@ピンキー:03/04/09 12:08 ID:D9pOynDx
なんか、けなげな景麒というのは新鮮でいいですな。
・・・ところで誰か楽俊×陽子を書いてくれまてんか?
何故少ないのだ!王道なのに!
388名無しさん@ピンキー:03/04/09 20:55 ID:vlZQAcgR
 麒麟ってそっちの知識はどうなんだろう。
 女仙に囲まれて育つわけだから、オナニーとか目撃したり、立ち聞きで妙な知識を仕入れたりするんだろうか。
389名無しさん@ピンキー:03/04/09 21:14 ID:cVQVl6HK
>388
彼方の妄想にお任せします。
麟たった日には、もう…(*´Д`)ハァハァ
390名無しさん@ピンキー:03/04/09 21:27 ID:oDyvn3RK
本編では性欲関係は曖昧にされてるからな…。

陽子×景麒(獣形)で書いてみようとオモ他が、うまくいかん。
391名無しさん@ピンキー:03/04/09 21:28 ID:rXwOcxXW
392名無しさん@ピンキー:03/04/09 21:46 ID:UG44Bd1p
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393名無しさん@ピンキー:03/04/09 23:05 ID:e0M/NSQT
>387
陽子も楽俊も受けっぽくない?ほのぼの恋愛は想像できるけど、ここでのプレイは難しそう…
394名無しさん@ピンキー:03/04/09 23:10 ID:LwkkZq/G
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395あぼーん:03/04/09 23:12 ID:YgPQRtTH
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396名無しさん@ピンキー:03/04/09 23:14 ID:C2graDcL
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397あぼーん:03/04/09 23:18 ID:YgPQRtTH
398名無しさん@ピンキー:03/04/09 23:35 ID:+w+Dc3nx
>387
ネタを…ネタを下さい……(つд`)キレタ

アニメ版では、オリジナルが入ってるから早く見たいなぁ…
新しいネタがある事を祈って。大学辺りが知りたい〜。
399名無しさん@ピンキー:03/04/09 23:58 ID:OdMozSlH
延王×陽子で、延王に王としてのレクチャーをうけるついでに
閨房術まで教わっちゃうというネタを思いついたけど、私には
文章が書けない。
だれか職人さん代わりに書いてくれないかな〜。
マンガでよかったら描けるけど、そうなると数少ない読者さんが
もし見ていたらばれちゃうのでやめておきます。
400名無しさん@ピンキー:03/04/10 00:22 ID:ouNoNqX7
予王に襲われて貞操を奪われる景麒…。んで、失道とかな。
そういや、前、人から「(イラストで)景麒に乗っている陽子描いて」って言われた時、
『え?!獣姦かッ?!?』と反射的に思ったが(←しかも獣かよ)、ンな訳ない。
『騎獣の真似事をさせられる景麒とそれに跨る陽子』だとさ。
…しかし、こうして文字にするとそれはそれで卑猥だな。
つーか卑猥なのは私の脳か…鬱。逝こう…。
401名無しさん@ピンキー:03/04/10 01:39 ID:NabOHxUI
>>399
イイよね、それ!
漏れもそういうの書いてみたいんだけど、百戦錬磨の延王サマを書くのが
難しくて挫折しますた……(つд`)

金波宮に夜這いに来る延王サマとかさ。
402名無しさん@ピンキー:03/04/10 02:14 ID:ouNoNqX7
>401 夜這いする延王(・∀・)イイ!!
つーと触りは↓

金波宮、景王の正寝。其の奥まった女王の部屋の露台に月影が降り立った。
風を入れる為に少しだけ開かれた窓が音も無く開く。
其の隙間から夜風と一緒に忍ぶように何者かの足が入ってきた。
闖入者は其の侭足音と気配を殺し、牀榻まで踏み込む。
天蓋の下で瞳を閉じる美姫の枕許に近付いた時、人物は押し殺していた覇気を解いた。
「――ッ誰?!」
唐突に生まれた人の気配に、薄い眠りの陽子は目を醒まし、身体を起こす。
其の唇を大きな手の平が覆った。
「シッ!!声を立てるな」
聞き覚えのある声に、陽子は虚を突かれて瞬いた。
「――延王?!」
「如何にも」
灯の落ちた室内に差し込む月明かりで、辛うじてそれが隣国の王だと云う事が解る。
尚隆は深夜の訪問に呆然とする女王に向かって可笑しそうな声色で答えると、桜色の唇を塞いだ手を少し離した。
「な、こんな時間に一体如何して?!」
尚隆は錯乱して月並みの疑問しか出せない陽子を軽く微笑う。そして、「何?そんな事は決まっている」と呟き、徐に陽子の細腕を掴んで臥台に押し倒すと、
「――夜這いしに」
と言って愉快そうな笑みを浮かべた。

…て感じですかねぇ。技能が無い為、これ以上は書けないんで誰か書いてくださると良いのだが。
403名無しさん@ピンキー:03/04/10 04:28 ID:1lkqUXPt
>402
イイ!続き誰かキボンヌ。
延王は余裕の攻めから最後は陽子たんの思いのままとか落としてもいいかも(w

が、何故か今漏れが思い付いたのはなつかしいこのネタ↓
どっかでガイシュツだったらスマソ。




尚隆「おい、おまいら!!泰麒を探す準備ができますた。集合しる」
六太「ネタ詳細キボンヌ!」
尚隆「各国の王に協力要請をしてますが、何か?」
景麒「キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━!!!」
陽子「キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━!!!」
氾麟「>景麒>陽子ケコーン」
景麒「>主上(;´Д`)ハァハァ…」
陽子「キモイヨ━!!」
氾王「景麒逝ってよし」
尚隆「オマエモナー」
六太「--------終了-------」
404403:03/04/10 04:36 ID:1lkqUXPt
景麒「--------再開-------」
陽子「再開すな!ヴォケが!!それより情報うぷキボン」
尚隆「李斎うp」
圭圭「ごはんキボーン>鈴」
圭圭「誤爆スマソ」
景麒「慈悲age」
氾王「ほらよ>帯」
陽子「神降臨!!」
景麒「慈悲age」
陽子「もう情報ねーよ!!」
景麒「慈悲age」
六太「手立てもねーよ!!」
景麒「慈悲age」
尚隆「ジサクジエンカコワルイ」
景麒「慈悲age」
氾王「慈悲age厨uzeeeeeeeeeeee!!」
尚隆「ageっていれればあがると思ってるヤシはドキュソ」
浩瀚「泰麒捜索は情報がないと(覿面の罪を避けるのは)難しい」
利広「イタイ家族がいるのはこの家ですか?」
尚隆「オマエモナー」
景麒「慈悲age」
陽子「景麒必死だな(w」


改行規制にかかったんで2レス使用すまそ。
405403:03/04/10 04:42 ID:1lkqUXPt
あ、しまった

利広「イタイ王族が集まってるのはここですか?」
祥瓊「オマエモナー」

にしたらよかった。
ていうかこれぜんぜんエロパロちがうし…。イッテキマース
406名無しさん@ピンキー:03/04/10 07:33 ID:FKlIqgr7
>403−404
元ネタ知ってるが目茶ワロタよ。
六太の手立てもねーよ!!で画面が唾まみれになった。

これ読んで何故かジョジョのようなくねくねしたポーズの尚隆が李斎を抱えて
「李斎うp」って言ってるとこ想像して燃えた。

ちょっと頭冷やしてくる;y=ー( ゚д゚)・∵. ターン
407名無しさん@ピンキー:03/04/10 13:40 ID:hhMSn6DO
元ネタって何?
408名無しさん@ピンキー:03/04/10 14:31 ID:IGtfu40S
普通にワロタよ…。たまにはこんなのもイイな!
409名無しさん@ピンキー:03/04/10 14:34 ID:aKekQ5Ip
家族でカレー食べるやつじゃないのか?<元ネタ
410名無しさん@ピンキー:03/04/10 14:50 ID:K9GWyFc6
そんなのあるんだ(驚)?<家族でカレー
411名無しさん@ピンキー:03/04/10 16:46 ID:zkmt2C4w
元スレ出てこなかったからその元ネタのFlash。
http://www.e-net.or.jp/user/die/flash/movie/yusyoku/yusyoku.html
412名無しさん@ピンキー:03/04/10 23:10 ID:ACK6ECvY
>409
去年の夏にやっていたジブリとハウスがタイアップしていたやつかな?
413403:03/04/10 23:37 ID:1lkqUXPt
元ネタは2ちゃんねる一家のコピペ。
カレーのが見つからなかったんで、漏れが使ったのは
http://ton.2ch.net/gline/kako/1029/10293/1029317587.html
の119れす。
414名無しさん@ピンキー:03/04/10 23:59 ID:GW/WQc4p
いやもう、ただただ笑わせて戴きますたw
415名無しさん@ピンキー:03/04/11 00:44 ID:7hGCK+mh
>411、413 見た。有難う。面白かったww。
416名無しさん@ピンキー:03/04/11 02:31 ID:sZDoYWu4
尚隆の言葉に、陽子は一瞬ぽかんとする。
「何で…っ」
我に返り、言い返そうとする陽子の唇を、尚隆が己がそれで塞ぐ。
片腕を封じられ、思うように抗えない陽子の腔内に舌を差し入れて搦め取り、犯して行く。
「ん…っぁ」
漸く唇を離すと、頬に朱を上らせた陽子が、しかしまだ強い眼で見返す。
「人を、呼びますよ…っ」
「何なりと。…このような姿を、見られても良いならば」
受け流がし、薄く笑んだまま、今一度口付ける。
深く唇をむさぼりながら、空いた手を夜着の胸元に滑り込ませた。
滑らかな肌を探り、その頂きを探り当てると、それを指先で軽く擦ってやる。
「う…んんっ」
その手から逃れるように陽子は身を捩る。それを許さぬように、更に指先で執拗に弄ぶ。
初めて受けるであろう刺激に、陽子自身は戸惑いながら、身体は敏感に反応する。
次第に硬くなった頂きを手で確かめ、唇を離した。
見下ろすと、熱にうかされたような碧の眼が、わずかな月明かりを受けて潤む。
既に夜着ははだけ、乳房が露になっていた。
「…可愛らしい事だな」
可笑しそうに呟き、首筋に口付ける。そのまま、柔らかさを確かめるように肌を辿り、やがて胸の頂きの蕾を含む。
「や…嫌…っ」
「拒まずとも良い。良い事を教えてやる…」
含んだ蕾を舌先で弄りながら、もう片方の乳房にも手を伸ばす。
二箇所から刺激を受け、その意味も分からぬままに、押し寄せるものに陽子は流される。
「あっ…は、あん」
ぎこちない吐息が唇から洩れ、それが尚隆を逸らせる。
何度も蕾を吸い、舌で転がしながら、時に軽く歯を立てる。
愛撫に応えるように、陽子の吐息に甘いものが混じり、熱を帯びる。
「あん…あっ、もう、や…っ」
絶え絶えに哀願する陽子に、胸に埋めていた顔を起こし、耳元に唇を寄せる。
「まだ早い…夜は、長いのだからな」
囁きながら、その手がゆっくりと陽子の帯を解いた…
417416:03/04/11 02:35 ID:sZDoYWu4
>402さんの続き、書いてみたんだけど、こんな感じ?
漏れもこれ以上は無理ぽ。
職人さん求む!
418名無しさん@ピンキー:03/04/11 03:13 ID:7hGCK+mh
>416
イイ!余裕のある延王萌え。
で、触発されて付足しを考えてみた(下↓)。


「だ、駄目ッ!!」
容赦無い愛撫に意識を乱されながら、それでも陽子は夜着を剥ぐ尚隆の手に必死で抗う。
「人が来る。騒ぐでない…」
尚隆は暴れる陽子の声が洩れないよう、再び唇を重ねて言葉を塞いだ。
「ンッ――ぅ、んん…っ」
抵抗を感じながら陽子の柔らかな唇を吸い続けると、突如、重ねた口先にがり、と衝撃が疾る。
口の端に拡がる痛覚に驚き、尚隆が一旦陽子から唇を離す。するとつう、と暖かいものが零れた。
組み敷く少女に目を遣ると、荒い息で尚隆を睨み据える陽子の唇に赫いものが乗っていた。
せめてもの抵抗に、陽子が尚隆の唇を噛み切ったのだ。
「…ほう。流石に、一筋縄ではいかぬようだな」
ごし、と顎を伝う血を手の甲で拭うと、尚隆は不敵に笑む。
「それでこそ陽子だ。このような状況でも諦める事を知らぬ、と。――落しがいのある女だ」
益々欲しくなった――尚隆は言い、更に強い力で陽子を抑え付けた。


…なんかゴカーンものみたいに成った。御免。
誰か上手く補正して、陽子を気持ちよくさせてあげて下さい。
419名無しさん@ピンキー:03/04/11 10:18 ID:9JT0RRrr
尚隆×陽子イイ!!
朝から萌えさせていただきました。
私は文才ないので、ROM専ですが・・・・。
420名無しさん@ピンキー:03/04/11 16:46 ID:mODDvWJo
夜這いキタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!

すごくイイ!!
ネタ振った甲斐がありまちた…。
漏れが言い出したんだが、このレベルのものはとても書けそうにないでつ。
どなたか、続きを…。
421416:03/04/11 21:42 ID:PNE9Atl9
(418の続き…)

抵抗さえ侭成らず、己が姿態をさらしている事に、悔しさと羞恥で陽子は泣きたくなる。
と、ふいに抗う力が消えた。
「如何した?」
応えて、陽子は真直ぐに見返す。
「…好きにされるが良い」
「ほう…もう諦められるか?」
揶揄するように薄く笑う尚隆に、強く言い放つ。
「だが…彼方の思うようにはならない」
「それはそれは、大した事だ」
ならば、と陽子の身体に腕を差し入れ、臥台の上でうつ伏せにさせる。
その身体の下に腕を滑り込ませ、下腹部へと這わす。
「あ…嘘…っ」
指先で茂みを掻き分け、秘所を焦らすようになぞる。
「…っあ」
尚隆の重みで押さえ付けられた身体がびくりとする。
「このような所に触れられるのは初めてか…?」
「や、やめ…っ」
「好きにしろ、と言ったのはお前だが?」
耳元に囁きながら、僅かにしか湿り気を帯びていない秘所の更に内に指を進める。
花芯に指先が触れると同時に、陽子が一際高い声を上げる。
「ひあぁ…っ」
まだ十分に濡れていない花芯には、触れるだけでも過ぎた刺激か、と自らの指を舐めて湿らせ、今一度花芯に触れる。
「あ、あぁ…んっ」


422416:03/04/11 21:44 ID:PNE9Atl9
(更に続き↓)

慈しむように、花芯を指で摘み、愛撫を続ける。
熱を上げ、潤んで来るその秘所を自ら拒むように、陽子は固く眼を閉じ、声を閉ざす。
敷布を噛み、声を漏らさぬ様にする陽子に、飽くまで優しく尚隆は言う。
「下手な意地を張らずとも良い…それとも、もっと欲しいのか?」
「ちが…っひあっあぁーーっ」
指先に軽く力を込め、花芯を捏ねまわす。
「んぁ…あ…んっやあっ」
堪え切れず、陽子は嬌声を上げる。
「良い声だ…もっと、聴かせて欲しい物だな」
喘ぐ陽子を満足気に見遣り、蜜が溢れる更に奥深くに指を差し入れた。


…初めて改行制限に引っ掛かったYO!
まだゴカーンぽいなw
誰か和姦に出来ないでつか?
漏れは野暮用でちょっと落ちる…




423名無しさん@ピンキー:03/04/11 22:47 ID:L7wXAjRV
新規参入してみる。

「ああ!」
びくりと腰を震わせながら、陽子の細い頸がいやいやをするように左右に揺れた。
その動きに合わせて、月明かりで鋼色に艶めく緋色の髪が舞い上がっては、汗ばんだ肌に貼り付く。
「美しいものだ……」
溜息をつくように尚隆は呟く。
膣口に入れた人指し指の抜き差しを繰り返しながら上壁を擦るようにしてやると、わずかに陽子の腰が浮いた。
「も……やっ」
尚隆は陽子の耳元に唇を寄せ、その柔らかな耳朶を甘噛みした。
耳の穴に舌を挿入するようにしてひと嘗めし、吐息を吹き掛けるように囁く。
「嫌よ嫌よも好きの内、か」
瞬間、陽子はその言葉に弾かれたように潤んだ瞳を尚隆に向け、
「あなたがそのつもりなら、私だって容赦はしない……!」
吐き捨てるや否や、既にいましめを解かれていた腕を伸ばし、尚隆の屹立した宝重を握りしめた。

さぁ。あとよろしく!(書き逃げ
424名無しさん@ピンキー:03/04/11 23:32 ID:Dx8fKuBv
>423
屹立した宝重キタ━━━(゚∀゚)━( ゚∀)━(  ゚)━(  )━(`  )━(Д` )━(;´Д`)━━━!!!!!
425416:03/04/12 00:06 ID:jc1OCEUa
何かリレー小説みたいになってるなw
どなたか上手く纏めて下さい
書き逃げスマソ
426418:03/04/12 03:20 ID:56FskoTq
おお!!仕事から帰ってきたら進んでいる!萌え萌えですわん。
…しかし百戦錬磨の延王君は難しい。でも面白いから微力ながら参戦いたします(↓)!!


下肢に陽子の細い指が降りた事に意表を突かれた尚隆は、一瞬拘束の手を緩めて陽子に目を向けた。
先刻まで意識を朦朧とさせていた筈の少女は、今は瞳に強い光を宿らせて自らを封じる男を睨み据えている。
尚隆が一瞬驚愕を貌に出すと、険しい貌の口端が微かに上がった。
陽子は尚隆を手離さぬまま、紅い唇を動かす。
「――以前剣術の手合わせをしたいと仰いましたよね、延王?その時わたしが『力量に差がありすぎて御相手を勤められない』と申し上げると、貴方は『なら不利条件を負ってやる』と仰いました。
ならば、今この瞬間にもハンデを与えて下さいません?――真逆、大国の王君ともあろう者が、『其れと此れとは話が別』だなんて野暮な事、仰いませんよね?」
言いながらも指先が尚隆自身に絡み付いてくる。
その的確過ぎる手応えを感じながら、尚隆は胸に焦りを過らせた。
――もしかしたら、大きな勘違いをしているのかも知れぬ。
無知な箱入り娘だと思っていたが、暫く顔を合わせぬうちに随分と変わったようだ。
思いもよらない計算違いに、尚隆は皮肉的な笑みを浮かべ、
「…そう、だったな。――いいだろう。漢に二言は無い。如何して欲しいか、条件を聴こう」
と言った。其れを聞いた瞬間、陽子は妖しく微笑む。
「ふ。御心の広い事で。――なら、動かないで下さいましね?…もし破られた時、わたしは何をするか解りません、よ…ッ!!」
語尾を強めると同時に、陽子は指先に力を込める。その拍子にぐい、と厚い胸板を押し上げ、力を抜いた尚隆を臥台に薙ぎ倒した。
427418:03/04/12 03:23 ID:56FskoTq
(続き)
息吐く間も無く新たな動きが尚隆に訪れる。
「うっ…」
予想を超える刺激に、尚隆は微かに息を漏らす。陽子は尚隆の上に乗りながら、そそり立つ逸物を鍔元から上下擦るようにしごき、偶に翻弄するように力を加えた。
その揶揄うような愛撫に、尚隆は体内の血流が騒ぎ立てられた。
――小娘に弄ばれている。
屈辱とも思える現状が嘗て無い興奮を呼び起こす。
「…っは…」
「…素敵ですよ、延王。貴方は中々好い貌をなさる。――癖になりそうだ…」
陽子は吐息を吹きかけながら、囁くように尚隆の鼓膜を擽った。
「…とても素人娘とは思えぬ手管だな…」
幾許かの余裕を残し、尚隆は乱れて露わになった陽子の胸元に手を伸ばす。その瞬間、宝刀をぎゅっと力任せに締め付けられた。
「っく…!」
尚隆が思わず声を上げると、陽子は何処か悪魔的に微笑んで伸ばされた手をぱし、と叩き落とす。
「オイタは駄目。動かないでと言ったでしょう?…それとも、もっと遊んで欲しいのですか?御望みであれば応えて差し上げますけど」
荒い息を吐き、自身を嬲られながらも尚隆はくつくつと皮肉的に微笑う。
「…一体何処からそんなものを学んだのか、訊いてみたいものだ…」
陽子は弄る手を休めずに、くすくす、と咽喉元を転がすように笑った。
「――耳年増な友人がおりますもの。情報としてなら幾等でも御座居ます。…でも、実践したのは初めて。…本当ですよ」
「ならば俺は、差し詰め実験台、と云う訳か?」
「…こんな夜中に訪れた貴方が悪い。許可無く女性の寝室に入るなんて無作法を働いた御仕置きですよ…」
「これは一本取られたようだな」
尚隆は言い、如何にも可笑しげに笑声を漏らした。
其れを見下ろしながら陽子は瞳を妖しく輝かせ、油断した尚隆を絡め取った。
「はぁ…っ」
びくり、と尚隆は一瞬だけ身体を跳ね上げる。陽子は偉丈夫を虐げながら、
「此れくらいで許したなんて思わないで下さい。試してみたい事はイロイロあるんですから。――まだ夜は長いのでしょう?存分に付き合って頂きますから…」
と言い、玄人馴れした尚隆の背筋をぞくりとさせる程、鮮やかに、そして艶やかに微笑んでみせた。
428418:03/04/12 03:27 ID:56FskoTq
此処まで書いといてナンですが、これ以上は力量が及びません。
誰か続きを…ッ!!
陽子の思いのままで落とせる職人さん募集。
429名無しさん@ピンキー:03/04/12 15:41 ID:4mg3lG/b
もう、皆様すごいです!
このスレ大好き!
430名無しさん@ピンキー:03/04/13 02:06 ID:Us6NN8+2
うーん。
やっぱりここまで来ると難しいよね。
431名無しさん@ピンキー:03/04/13 10:52 ID:ZbwENkBY
凄腕職人さんの登場を祈ろう
432名無しさん@ピンキー:03/04/13 10:54 ID:QFcnEP6j
>426
>尚隆を臥台に薙ぎ倒した。

「薙ぎ倒す。」
なんてバイオレンスな女王なんだ。
も…も……萌え〜〜〜!!
433418:03/04/13 22:51 ID:4Z56B95n
418こと402です。
書き出し離しで棄てるのも心残りだし、ちょこちょこ続きを頂いているので、
拙くてよければ続きを書こうかと思っています。
その名もずばり『安部定プレイ』。
何のことは無い、ソフトSM(其れも微妙…)です。
力量外な為かなり肩透かしを食らわす事になるやも知れません。
(エチーなの苦手だから)が、其れで宜しければ続きを書こうかと思います。
いかがでしょうねぇ…?
434名無しさん@ピンキー:03/04/13 23:18 ID:qOs6NCNu
是非書いて下さい(´∀`)
435名無しさん@ピンキー:03/04/13 23:29 ID:Us6NN8+2
ガンガレ。
時々に応じて職人連中で足してくってこともできないこともないだろうし。
書き逃げしちゃった人間だから偉そうなこと言えないけど…ゴメソ。
436名無しさん@ピンキー:03/04/14 02:14 ID:oel8m7dv
漏れも責任は感じつつ、この展開だと先は書けないので、418にエールを送る。
ガンガレ。
蝕に流されて逝ってきまつ…
437418:03/04/14 03:52 ID:6aZKlgQY
書けたとこだけ投下。

(続き)
今や尚隆を敷き伏す陽子は、男の急襲に身を竦ませる少女とは完全に別人格である。
拒否も許容の一つと言われて矜持を刺激され、其れが陽子の中に眠っていた可虐欲に火を点けた。
一旦点火された焔は燃え始めると急速に導火線を喰い荒らし、身体の奥底に沈んでいた欲望を揺り動かす。一点の振動は網の目のように入り組んだ情欲を連鎖的に覚醒させていった。
――政治の手腕も女の扱いも卓越した者と噂される男が、自らの手解きによって息を上げている。
彼の呼吸が乱されるのを見るたびに、陽子は背中にぞくぞく、と戦慄にも似た快感が突き抜けていくのが解った。
肌が熱を帯びていく。動悸と呼吸が上がり、全身が火照りに冒されるに従って、陽子の顔には笑みが溢れていった。
「はぁぁぁん……」
妖艶と云うより淫靡と形容すべき魔性の微笑みを浮かべながら、陽子は知らず内に熱い吐息を唇から零した。最早、身体の深くにある女の部分は熱によって溶かされている。
尚隆は羞恥も忸怩も無く男の局部を弄る女に乗られながら、とんでもない罠に掛かった、と胸の内で笑った。
陽子は男に組み敷かれて秘部を辱められていた時より、男を嗜虐して身を悶えさせる今の方が何十倍も妖しく美しく尚隆を誘う。
その誘惑はどんな高級娼廓の遊女も持ち合わせていない。――否、自らを商売道具とする者には備わっていないものだ。
陽子の顔に浮かぶのは、自らを売らず、自らを誰の手にも下させない、支配者と成りえる者だけが持ち合わせる至高の悦笑。
――誰かを本気で落としてみたい、と思ったのは何百年振りだろうか。
落とす積りが、逆に落とされてしまったようだ。
小娘相手に此れほど煽情させられるとはな、と独白し、それでも余裕の表情を崩さぬまま尚隆は言った。
「…初めてにしては信じられぬほど御上手だな、景女王」
「ふふ。流石は稀代の賢帝と誉れ高い延王様といった所か。素人娘に宝重を弄ばれても揚として構えて居られる。…しかし息が上がってきているようですよ…?」
陽子は言葉を吐きながらふわりと根本を撫で上げる。荒々しいまでの触手に慣れていた尚隆は急激な刺激の変化に思わず息を飲み込んだ。
438418:03/04/14 03:56 ID:6aZKlgQY
(続き)
その微妙な仕草を見止めた陽子は、さも嬉しげに口の端を歪める。そして赫い舌で自らの唇をぺろりと濡らして呟いた。
「矢張り、手取り足取り教われるのは性に合わない。知りたいコトは自分で掴まないと…」
くつくつ、と尚隆は咽喉の奥で笑う。
「――――お前は良い女だ…」
陽子はくすりと笑声を漏らして尚隆に近付くと、ぬらぬら光る唇で男の其れを封じる。
「…先刻の御返し…」
薄く呟いて舌を滑り込ませ、自分のされた通りの愛撫を返した。
全体重を男の身体に乗せながら、深く熱く舌を絡める。淫らに息を乱しながら、口内を弄り合った。
「――…たった一度しか御教えしていないのだがな。恐いくらいに上達が早い…」
「…御褒めに預かり光栄の至りですよ…」
囁いて陽子は、尚隆の首筋にふっ、と熱い息を吹きかけた。その一方で空いた手がなぞるように尚隆の胸を滑る。
求めるような動きを感じて、尚隆は薄く笑んだ。
「…ほう。あれだけ倦厭していのに、此れは如何云う気の吹き回しか…?」
陽子は今一度尚隆に口付けると、妖しいばかりの微笑で言った。
「貴方が先刻仰っていた『良い事』、是が非でも知りたくなってしまったようですよ。――ねえ、延王?ハンデを解いて差し上げますから、身体で教えて下さいます…?」
凛とした普段の声とは比べ物にならないような、甘く誘引的な声が尚隆の耳元に落ちる。
「当然。元よりその積りで来たからな。…此れほどそそられる女にせがまれて応えられぬのでは、男が廃る」
其れを聞くや、陽子はふふふ、と鼻に掛かったような声で笑うと、しゅるりと衣擦れを立てながら乱れきった夜着を紐解いた。
439418:03/04/14 04:00 ID:6aZKlgQY
(続き)
「折角なら其れは俺が崩したいものだが…?」
上半身を起こしながら尚隆が自ら衣を乱す陽子の手を遮ると、陽子は「違いますよ」と言って其の手を払い、帯を手にしながら尚隆の首に緩く腕を廻した。
「――初めてだ、と言ったでしょう?だから、教えてくれるなら、優しくしてくれなきゃ厭…」
「これ以上に無いほど優しくしてやるが…?」
尚隆は縋り付く陽子に手を伸ばし、夜着の前合わせからそれを忍ばせると、素肌の肩を優しく抱いた。
ふっ、と失笑にも似た息が陽子の唇から零れる。
「…だったら、『此れ』はその証。もし破ったら、『此れ』がわたしの変わりに貴方を締め付けますので、御覚悟を」
呟くや否や、陽子は後ろ首に廻した帯を尚隆の咽喉元に捲きつけ、ピン、と両端を張った。
「…これはこれは、穏やかではないな…」
首筋を拘束される行動にも動じず、尚隆は愉快そうな貌で陽子に囁く。
「なら、御止めになります?」
陽子が悪戯的な表情で問い掛けると、「まさか」と言って尚隆は陽子の下腹に手を滑らせた。


(418の呟き:本当にいいのか?これで…。)
440名無しさん@ピンキー:03/04/14 09:59 ID:F3T9xQGn
>437-439
スゲー。ほんとに安倍定の世界だw
朝からハァハァ萌えました。
まさか首締めプレイで萌える日がこようとは…
441名無しさん@ピンキー:03/04/14 10:19 ID:YJxjrJ/P
すんげぇ!!
阿部定ってことは、最後、尚隆は…(ry
何はともあれ萌えさせていただきました!
442名無しさん@ピンキー:03/04/14 21:51 ID:l7Bvnp3y
首長々で待ってます 最高!頑張ってください。。
443418:03/04/15 05:16 ID:gk+B/YOv
何とか最後まで書けたので投下しマス。

(続き)
忍ぶように入り込ませた尚隆の指が、薄くなぞるように陽子の下肢を伝う。
「はぁ…ッ」
既にあらゆる性欲が解放された身体には、僅かな動きですら過ぎた刺激であり、其のすれすれの接触に、陽子は息を揺蕩わせた。
先刻まで尚隆を拒んで近寄らせなかった秘所は、今度は簡単に尚隆の侵入を受け容れる。
ちゅぷ、と聴こえるか聴こえないかの水音を立て、身体は指を飲み込んだ。
「…んんっ…」
尚隆は空いた手で乳房の蕾を弄びながら、存分に滴る花内を卑猥な音を立てながら焦らすような仕草で追い立てる。其の指先で花芯を摘み取ると、電流が疾ったかのように陽子は身体を震わせた。
「ぁあっ!」
「…如何した?まだ序の口と言うのに、そんなに良いか…?感度の良い身体であられるな…」
尚隆は艶のある声で声色低く囁き、舌先で陽子の耳朶を揶揄った。そしてそのまま首筋から乳房にかけて擽るように光の筋を付けていく。
「ん…ふぅ…、いつも、そうやって…追い詰めて、いかれるのです、か…?――本当に、非道いひと…」
陽子は男に秘所を晒し、呼吸を乱して身体を許しながらも、そっと手にした帯を巻き取って短く括っていく。
尚隆の膝に乗りかかる形で身を預け、快楽に流される身体を抑えながら、手練た彼が隙を見せるのを涙で翳んだ瞳で待ち侘びていた。
だが、身体で咥え込む尚隆の指が三本になった時、陽子は抑えきれずに嬌声を響かせた。
「ひぁぁあん…ッ!!」
「…小気味の良い声だ…。もっと聴きたいものだな…」
目覚めたばかりの性感に震える娘を見ながら、尚隆は笑う。すっかり余裕を取り戻した其の様を視界の端で捉えた時、陽子は膝頭を大きく動かして生気の漲る宝重を抑え付けた。
「ッ…!陽子…っ」
不意打ちに尚隆は貌を歪める。陽子は縛りつけた首と重石代わりの脚で尚隆が引けないように逃げ場をなくし、二、三度擦り付けるように膝で尚隆を甚振った。
「…一人だけ愉しまれる…なんて、ズルイ、じゃありません…っ?」
囁いて陽子は尚隆の肩に軽く歯を立てる。その間も膝は煽り立てるように尚隆を辱めた。
444418:03/04/15 05:20 ID:gk+B/YOv
(続き)
「…気持ち好い、のでしょう?堪えなくても、宜しいんですよ…?」
尚隆は息を上げながら、
「抜け目の無い、事、だ…っ」
と言って深くに沈めた指を弄らせる。瞬間、首筋の帯がきゅっ、と音を立てて尚隆を締め付けた。
「優しくして、と言ったでしょう?――全く、堪え性の無い…っ!」
「ふ…冗談の…通じぬ、やつ…だ、な…」
ぎりぎりの処で締め上げられ、尚隆が息も絶え絶えに追従の手を引かせる。すると陽子は口元に壮絶な微笑を湛え、
「過ぎた御巫山戯と、嘘は、嫌いです…もの。いつだって、わたしは本気ですよ…」
と言って締め付ける手を休めぬまま尚隆の唇を吸った。
「――お前は毒の棘を持つ薔薇のよう、だ。…恐ろしくも美しく、人を魅了する…」
「本当に口が達者だこと…」
可虐に口元を綻ばせながら、再び陽子は尚隆に口付ける。
「欲しいな…。その心、身体ごと手に入れたい…」
尚隆が呟くと、くすり、と陽子はひとつ息を落とし、誘うように尚隆を覗き込んだ。
「奪えるものなら、どうぞ奪って御覧なさい…」
「大胆なものよ…っ!!」
誘発的な言葉を聴くや否や、尚隆は未だに開かぬ蕾から指を抜き、息吐く間も無く己の宝刀で押し入った。
「――っあああぁぁっ!!!!」
急進の開花に、陽子は声を迸らせる。蜜で滑らせたとは云え、開かれた花弁は、その刀を受け容れるには奥が浅すぎた。
「…此ればかりは加減が、利かぬ。故にその辛苦、を…俺の身体に刻んでも構わん。――そうする事で薄れると言うなら、幾等でも傷付けるがいい」
尚隆が破瓜に苦しむ陽子に囁くと、鋭利な痛みが背中に突き立った。苦痛を極力零さないよう、陽子は口を噤む代わりに、その捌け口を男の身体に強く求める。
445418:03/04/15 05:24 ID:gk+B/YOv
(続き)
「はぁ…っ、んんッぅっ…ぁあ!!」
尚隆が一つ動くたびに、帯を握り締めて白くなった陽子の爪が、じりじりと偉丈夫の広い背に数条の赫い線を刻み込む。
何度か其れを繰り返し、暫くしてから背中に突き立てる痛みが去ると、今度は傷付けられた肌をつう、と指の腹で撫でるような感触が疾った。
愛撫にも似た仕草を感じ取って、尚隆は縋り付く娘に目を落とした。腕の中で荒く呼吸を繰り返す娘が顔を上げる。
「――貴方は…本当に、御優しくていらっしゃる…」
乱れた髪を汗で額に張り付かせ、濡れて何処か愁うような瞳をしながら、陽子はぞっとするような流し目で尚隆を見遣った。
「遠慮しないで、もっと深くまでいらして良い…のですよ…?でも、あくまで優しく。御約束を忘れないで下さいね…?」
「なら、せいぜい努力すると、するか…なッ…!」
尚隆は均衡の崩れかけた陽子の身体を抱き直し、更に奥まで突き進む。
許しを与えたものの、身体は意に添わず、鈍い痛みを陽子に強いた。しかし其れも、探られるように花芽が食われるに従い、快楽に流されていく。
「ぁあっ!!はぁん…っ」
女になった事で生じる悦びが身体の奥深くから溢れ出し、陽子は身を焦がすような興奮に酔い痴れた。
「ああんっ!!や、あぁぁぁん…ッ」
意識や身体の感覚さえも遠くに押し退け、ただ高まる悦楽のみを求める。
倒錯に昂ぶって理性を崩されながら、更なる快楽を得んが如くに、陽子は手の内の帯をきつく締め上げていった。
「っ…よう…ッ!!」
髪を振り乱して快感に埋もれる女と繋がった下肢に動きを絡み取られ、尚隆は限界が近かった。
それに追い討ちを掛けるように、縛められて強く圧迫された頚上が意識を擦れさせる。
陽子が最後の昂ぶりに戦慄いて大きく締め上げると、自分の物とは違う熱が体内に噴出した。
「ぁああああ――――――…ッ!!!」
最果ての迸りに足を伸ばし、一際甲高い啼き声を放つと、陽子は帯と意識を手離した。
446418:03/04/15 05:26 ID:gk+B/YOv
(続き。ラスト)

翳む視界が澄んで意識が返ってくると、陽子は男の上に凭れるように身を投げ出している事に気付いた。
そろりと目を向けると、見覚えのある顔が普段と何一つ変わらない貌で陽子を眺めている。
陽子が少し微笑って身体を起こすと、招待状の無い客は可笑しそうに口の端を上げて陽子の顔に手を伸ばした。
「望みのものは身についたか?」
「――ええ。そうですね。何しろ手解きが格別ですから。――何か御不満でも?」
尚隆は失笑する。
「いや。九割方は満足だ」
「おや。気になる事を仰いますね。――残りの一割は何です?」
「そうだな。お前を御し切れなかった事か」
尚隆の言葉を聴いて軽く目を瞬かせる。
「全てを手に入れる積りで掛かったのだがな」
陽子はふ、と微笑んで尚隆から身体を離し、乱れ落ちた服を拾って腕を通した。
「当然。わたしの支配者はわたし以外の何者でもありません」
わたしを統べる者は、世界で唯一わたしだけです――と言い、女王は崇高なる面持ちで艶やかに微笑んだ。
447418:03/04/15 05:34 ID:gk+B/YOv
『夜這いの延王』という、自己の能力をはるかに上回る事に手を出した為、
上手く纏めることが出来ませんでした。長い上に御目汚しで合掌。
いやー、やっぱり遊びなれた男は難しかったです。勉強になりました(W。
今度はもうちょっと卓越した表現が出来るように、発想&続きをくれた職人さん方と感想を下さった人に感謝しながらフェードアウトさせていただきます…。

448名無しさん@ピンキー:03/04/15 09:59 ID:DRroHAt2
キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━!!!
418さん!グッジョブ!!
朝っぱらからいいもん拝ませて戴きますた!(;´Д`)ハァハァ…
449名無しさん@ピンキー:03/04/15 20:30 ID:wD3TwZo8
ありがとう418さん!
あんた職人というより名匠だよ。・゚・(ノД`)・゚・。
まとめてくれてありがとうございます。

そして漏れは最近、翠微君に折檻される鈴に萌えてみたりしていた……。
450名無しさん@ピンキー:03/04/15 22:21 ID:72yCC1zP
500ゲトー
451名無しさん@ピンキー:03/04/15 22:25 ID:ObVrXgaF
>450=算数が出来ない人
452名無しさん@ピンキー:03/04/16 00:02 ID:m2g649J7
算数っつーか…どっちかっていうと数の数えられない人だろ。

よしよし。泣くな>>450
453名無しさん@ピンキー:03/04/16 00:21 ID:tETy0EuD
漏れ、誤爆かとオモタw>450
454名無しさん@ピンキー:03/04/16 01:01 ID:MtBYF6n+

     450でおもいっきり脱力しますた。

が、

いやー面白かった。セクースとは男女の格闘なり。刺すか刺されるか。
躰に挿す。心に指す。凄いわ。
互いのリレーが凄いもん作ったなぁ。
楽しませていただきました。みなさんお疲れ様でした。
455名無しさん@ピンキー:03/04/16 01:16 ID:kLgmAysy
418さん、すごいっす!
ハラハラ、萌え萌えしながら読んでました。
そして、途中で書かれていた皆様もお疲れ様です。
また楽しませて下さい。
456416:03/04/16 01:41 ID:F3/GptAC
418さん、お疲れ様ですた!!
すごく新鮮でした。双方攻めってのもアリなんですね…

途中、少しだけ書いて、大変さを思い知りました。
何で余計な事をしたんだと自分で自分を小一(ry
418さんあってのこの結果ですよ。
ほんまに御馳走様でした。
では漏れも消えます…。
457山崎渉:03/04/17 12:25 ID:Ac1CXwMS
(^^)
458名無しさん@ピンキー:03/04/17 16:09 ID:QG9qTE0h
418さん&リレー参加の皆さん、お疲れさまでした!
むっちゃドキドキして萌えましたです。
459名無しさん@ピンキー:03/04/17 21:10 ID:L/v6E91m
某小説ページに神が降臨してまつ…(´Д`)
460名無しさん@ピンキー:03/04/17 23:10 ID:kSKXXj+x
どこどこ?<某小説
461名無しさん@ピンキー:03/04/17 23:44 ID:L/v6E91m
「陽子 かき消す雨」でぐぐる。
462名無しさん@ピンキー:03/04/18 00:08 ID:CIIqJX/K
418です。感想サンクスです。皆様の温かい御言葉に感涙に咽び泣いております。
それで、チョトだけ私信をば。故にウザイと思う方も居られるでしょう。そう言う場合は寛大な御心を以って横目でスルーして下さい。

>416さん
全然余計な事なんかじゃないっす。416さんが402の続きと418の続きを書かなければこの話あのまま終って(切れて)ました。
無事終われたのも416さんのおかげっす。感謝感謝です。

>423さん
夜這いで尚隆攻めのまま終りそうだったのを、423さんが上手く補正して下さったので攻め合いに漕ぎ着けることが出来ました。
423さんの発想力に乾杯☆。

>ネタ提供してくださった方々
この話が書けたのはネタとオチを下さった399さん、401さん、403さんの御蔭で御座居ます。拝謝を申し上げます。

>励ましを下さった皆様
続きを書けたのは皆様の奨励があったからこそ。感謝感激雨霰で御座居ます。

さてー、これからはイチ奈々氏に戻って職人様方のSSの続きを期待します。
個人的に鈴×祥瓊の百合の続きが見たかったり…(おねだり)。
463名無しさん@ピンキー:03/04/18 12:25 ID:ZgcKcUuv
尚隆が日本にいた頃は、女性の承諾さえあれば夜這いをしても良かったんだよね
前スレで塙麟、今度は陽子を落としたからこの際
尚隆の夜這いをシリーズ化してみるとか…
候補としては、文姫、梨耀、采麟、辺りで…
464名無しさん@ピンキー:03/04/18 16:42 ID:mQWBxtMt
まずは十二国の麟全員攻略でしょう。
465名無しさん@ピンキー:03/04/18 17:00 ID:3L6+Ul/a
尚隆×廉麟が見たい。
廉王にぞっこんの廉麟を、尚隆がどう夜這うのか・・・。
レイープものになりそうだな。
466名無しさん@ピンキー:03/04/18 17:57 ID:xyiwB6MM
尚隆の夜這い…何故か間違って…

ウホッ!いいネズミ

…ウギャー…
467名無しさん@ピンキー:03/04/18 18:57 ID:1QyrICc0
>464
廉麟と氾麟がかなり難しいな
宗麟は、案外OKしてくれるかも采麟は、砥尚を思い出して大泣きしそう。
468名無しさん@ピンキー:03/04/18 19:32 ID:HDp4B3CJ
>461
戻った後の「女の計らい」が良かった。が、やっぱここが一番Yo
469名無しさん@ピンキー:03/04/18 19:37 ID:6YueiTF4
>>459
キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!
情報サンクスコ!!

...しかし、嬉しい一方、サイト持ちの身としては、ロボット避けしてないのが
大丈夫なのか?と老婆心もあり。
470名無しさん@ピンキー:03/04/18 19:40 ID:HDp4B3CJ
導管。こっちとしては嬉しかったけどさ。
471名無しさん@ピンキー:03/04/18 22:05 ID:3q8e4VqW
尚隆が陽子の夜這いに辿り着く為には
内通してくれる鈴や祥瓊の攻略が欠かせなかったのではないかと思うワケだが。
472名無しさん@ピンキー:03/04/18 22:20 ID:je0fT2UB
たま(orとら)で直接窓の外に乗りつけるというのはどうか。
……可能なんだろうか。
473名無しさん@ピンキー:03/04/18 23:02 ID:xr3z1Ppt
風来坊の太子は窓から出入りしている。
可能なんじゃない?

ってことは利広も夜這いし放題か……。
474名無しさん@ピンキー:03/04/18 23:18 ID:z8mLpuj7
あ、418(402)です。
今回俺は472さんのイメージで窓から直接入ってきたのを想定して書き出しました。
何か前スレの利広×珠晶がたしかそんな感じだったから、同類の尚隆も窓から侵入、みたいな。
尚隆って無意味に裏道(守衛の目を掻い潜って侵入する経路みたいなの)知ってそう…。
475名無しさん@ピンキー:03/04/19 00:34 ID:IReKbhKy
>467
意外に氾麟は遣らしてくれそう。
「付き合ってあげてもいいけど失望させないでね」とか言いながら。
宗麟は「仕方ないですね」とか言って一回くらいは許してくれそう。
でも廉麟は多分無理。「主上以外の方とは、死んでも嫌です」とか言って舌噛み切りそうだもん。
采麟は泣き喚くな。多分。
だから後半の二人と遣るんならゴカーン仕様だね。
しかし五百戦練磨の彼はゴカーンまでしてだったら遣らないような気がする…。
…やはり全麟攻略は無理か…?
476名無しさん@ピンキー:03/04/19 00:44 ID:j0zaqkP9
やっぱ鈴と祥瓊の攻略ものキボン(w<尚隆
満を侍して陽子の元へ、だ!
477名無しさん@ピンキー:03/04/19 02:38 ID:ssWFQeKN
>476
で、満を持して陽子の元に辿り着くと先客(景麒あたり)に戴かれてると。
…スマソどうしても普通の方向に頭が向かわない…
478名無しさん@ピンキー:03/04/19 02:44 ID:jOea4LDf
>476-477
満を持して陽子の元に辿り着いたと思いきや、楽俊に夜這い仕掛けてしまい
>>466の「ウホッ、いいネズミ…」の展開になるとか
 
479名無しさん@ピンキー:03/04/19 03:13 ID:IReKbhKy
ふさふさふわふわ。ふさふさふわふわ。
余りの気持ちよさに、夜這いする気が萎えて、
「うほっ、いいネズミ(毛皮)。こりゃ女なんていらね〜なぁ…」
なんて展開に…。
ああ、だったら寧ろ祥瓊が
「あぁ、いいネズミ(毛皮)。男なんて要らないわ…」
の方がありそう。
お粗末サマ。
兎も角楽俊を後ろから抱き締めて羽交い絞めにして、じたばたするのを押さえ付けながら毛皮に顔を埋めてみたい…(´Д`;)ハァハァ。
480名無しさん@ピンキー:03/04/19 03:34 ID:IReKbhKy
>>477
それならおいらは、
『満を持して夜這いして陽子を組み敷いてる最中に、
指令に主人のピンチを伝えられた景麒が現れて、後ろから首根っこ掴み、
最強青筋立て、超絶殺気の篭った声で「殺 し ま す よ」と引き剥がしにかかられる』
…という御笑いしか思いつかなかった。
481名無しさん@ピンキー:03/04/19 03:38 ID:8/Ym73eN
>>479
俺も(;´Д`)ハァハァ
うちの猫でもあんなカワ気持ちいいのに、あのサイズなら…。
クッ…人間型を想像するとあれだが…。

しかしそのころ、鈴と祥瓊は甘甘な交歓の最中。
それを盗み見た尚隆は夜這いを中止。
覗きの悦びに目覚めてしまう…。
482名無しさん@ピンキー:03/04/19 04:57 ID:aT9n/vSh
>>481
いや、寧ろ侵入して3Pに…。
483名無しさん@ピンキー:03/04/19 05:58 ID:J4jnL+bL
「ウホッ、いいネズミ…」
「な で な い か」(←腹をフサフサプヨ~ン)

…あかん、つられて朝からしょうもないことを。

>475
氾麟、やらしてくれても、実は天敵(氾王)の罠だったりしそうだ(w
484名無しさん@ピンキー:03/04/19 08:14 ID:iu4GTJz6
>473
彼の場合珠晶一筋だから
通い大公みたいなものでしょ
485名無しさん@ピンキー:03/04/19 14:50 ID:fZU5QR7d
>483
ワロタ。
川原泉スレに続いてここでまで「や ら な い か」ネタを目にするとは思わなんだ(w
486名無しさん@ピンキー:03/04/19 18:43 ID:j0zaqkP9
通い大公か…(w<利広
でも珠晶一筋な利広ってなんか萌え…。
600歳と100歳のバカップル
487名無しさん@ピンキー:03/04/19 19:26 ID:1i26N/Nx
>459
媚薬もの萌え〜(;´Д`)
488名無しさん@ピンキー:03/04/19 23:22 ID:FQV7PBzP
ところで陽子って受けキャラなん?
俺的には攻めキャラだと思っていた…。
489名無しさん@ピンキー:03/04/20 01:14 ID:jSou6tHQ
同じく、陽子は何となく攻めっぽいと思う。
散々ヘタレと言われ続けてる景麒を調教…もとい教育する陽子タンとか見たい…
490名無しさん@ピンキー:03/04/20 03:20 ID:6ejceE8O
でも陽子ってイロゴトに関しては何も知らんというイメージもある。
普段の凛々しさとのギャップに萌える方向性もありかと。
491名無しさん@ピンキー:03/04/20 04:02 ID:L62T8cTw
俺は凛々しく攻めて、に萌え〜。
偶に可愛くて、にも萌え〜(どっちでもいいんか)。
まぁそれは人の好き好きだからな。
492山崎 渉:03/04/20 04:14 ID:sTzjkZgc
   ∧_∧
  (  ^^ )< ぬるぽ(^^)
493名無しさん@ピンキー:03/04/21 00:03 ID:FMA6mLkP
尚隆の手でなにも知らない陽子が攻めキャラにし込まれるとか。
でも尚隆の前だけは受けで。
ちょっと乙女な妄想かな?
494名無しさん@ピンキー:03/04/21 00:52 ID:8/OaVqx1
いや、普段の遣り取りからして陽子攻めで!!<尚隆と陽子
何だかんだいいながら陽子の言いなりになる尚隆…萌え。
なんか、女馴れしたベンチャービジネス業社長を翻弄する小悪魔女子高生、みたいなッ(意味不明〜♪)!!
495名無しさん@ピンキー:03/04/21 23:23 ID:/snNVoXr
李斎×戴王考えてるのに、梨耀×鈴の半SMが夢に出る俺は壊れてるのか(´Д`)
496名無しさん@ピンキー:03/04/21 23:59 ID:+vi7AOMj
>>495
それをSSで書き下してはみませんか?
497名無しさん@ピンキー:03/04/22 01:23 ID:RCDCtuuy
梨耀×鈴も気になるのですが、その前も激しく気になります。

 戴 王 受 け ですか?

この際両方書くという方向で(w
498名無しさん@ピンキー:03/04/22 21:14 ID:EAnqwI+O
>459です
梨耀「駄目よ。私が良いと言うまで続けなさい」
鈴 「ウっ…は、はいぃ」

李斎「主上!お戯れが過ぎますっ 公が起きてしまわれますよ…これ以上はお許しください 」
戴王「大丈夫、今日は政務が忙しかった故よく寝ておる」
李斎「主‥あぁっ んっ」
戴王「体は随分と正直だな。このクチは止めて欲しいとは言っておらんぞ…」

なーんてポツリポツリしか出てきません。。職人様お願いします、どなたか続きを…
499名無しさん@ピンキー:03/04/23 02:04 ID:A+YtSn5W
一応突っ込み。

×戴王
○泰王
500名無しさん@ピンキー:03/04/23 08:37 ID:Ryvg2iNy
朝っぱらから、霜元×花影の熟年カプを想像してしまった・・・。
誰か小説にしようという強者はおらんか。
501名無しさん@ピンキー:03/04/23 10:52 ID:I26dqlbT
>500
強者ついでに遠甫×黄姑とか……

若い頃からの体型が崩れていない黄姑を想像してみる。
502名無しさん@ピンキー:03/04/23 21:45 ID:zK7q7mTf
>>498
続きを〜書いてぇ!!!
503名無しさん@ピンキー:03/04/23 22:53 ID:s5xHdaJ6
>>501
強者、と云うか既に極者の位置まで来ている。
…つうか、黄姑が若くても、遠甫はじいちゃんのまんまだよな。
精力絶倫の御老体、ていうのも、見てみたい気もしないではない。
504名無しさん@ピンキー:03/04/23 23:38 ID:DQPomP1c
505名無しさん@ピンキー:03/04/23 23:43 ID:yytw1KvD
>500
>501
>503
何かもうスタンダードなカプは
お な か い ぱ ー い て感じですか?

尚隆とか利広は、外見はともかく中身は熟年だよな。
506名無しさん@ピンキー:03/04/23 23:47 ID:s5xHdaJ6
>>505
珠晶もな。
507名無しさん@ピンキー:03/04/23 23:48 ID:rMx/Nuhl
508名無しさん@ピンキー:03/04/23 23:53 ID:VQMiBNlo
偶像破壊、
http://ono-mayumi.isFun.net/
小野真弓の究極画像が流出、すご(^^)/

509名無しさん@ピンキー:03/04/24 00:02 ID:CQbF9vvo
>>498

 正寝の驍宗の執務室に呼ばれた李斎は、気付くと榻に押し倒されるような格好で驍宗と対峙していた。
「李斎……」
 常には冷たいまでの視線が熱を帯びているように李斎には見えた。
 だがそれは獣が獲物を狙う眼だ。
「主上……?台輔のことでお話があるのでは……」
「それは口実だ。お前を呼び寄せるための……」
 驍宗は囁きながら李斎の胸元に顔を寄せた。
 罠━━━。
 それに気付くとぞっ、と恐怖が背筋を這い登った。
 慌てて身を捩るが、すぐに腕を押さえつけられる。足をばたつかせてものしかかってくる身体は揺らぎもしない。
 唇を噛み締めながら李斎はきっ、と驍宗を睨みつけた。
 それが、李斎に出来る最後の抵抗だった。
「良い貌だ。お前にはそんな貌が良く似合う……」
 驍宗は口元に笑みを浮かべて李斎を見た。
「初めて見たときから、欲しいと思っていた……」
 そう言って驍宗は李斎に口付けた。固く閉ざした唇をこじ開けて、驍宗の舌が滑り込む。
 熱く、激しく絡められたそれに、李斎は抵抗できないまま引きずられていった。
 躰の奥、脳の奥が蕩けていく。
 ━━━喰われる。
 そう、思った。


こんな感じでどうでつか?
510名無しさん@ピンキー:03/04/24 00:08 ID:ILGkS9O/
>>509
(・∀・)イイ!!
498さんじゃ無いけど続きを切切に希望!!
頑張って下さい!!
511名無しさん@ピンキー:03/04/24 00:09 ID:K3Ci3NaV
>509
つ、続き〜!!続き〜〜!!!ハァハァ
512名無しさん@ピンキー:03/04/24 06:44 ID:FsekyP5c
も、萌えー!! 続きを待っとります…! ハァハァ…
513名無しさん@ピンキー:03/04/24 06:44 ID:FsekyP5c
も、萌えー!!
続きを待っとります…!
ハァハァ…
514名無しさん@ピンキー:03/04/24 22:26 ID:SVCevROU
一応ここにも
ネットゲーム板にスレ建てました。

十二国記ネットRPG
http://game3.2ch.net/test/read.cgi/netgame/1051190233/
515名無しさん@ピンキー:03/04/26 17:44 ID:sylY6AFf
捕手。
516名無しさん@ピンキー:03/04/26 18:46 ID:p5BshqDu
梨耀と鈴も萌えだな。
女王様な梨耀と卑屈に利用に従う鈴… (;´Д`)ハァハァ
517名無しさん@ピンキー:03/04/26 20:21 ID:xNMlPmE0
>515
この板意外と落ちにくいよ去年の8月に誤爆で建てられたこのスレが生き残っている位だから。
一二国記のパロ
http://www2.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1029326871/
518名無しさん@ピンキー:03/04/27 00:34 ID:C4R6Rgzc
>>517
まだあるんだ…
519名無しさん@ピンキー:03/04/27 00:49 ID:Vh4bK8Aq
漣主従って需要ありますか?
520名無しさん@ピンキー:03/04/27 00:56 ID:C4R6Rgzc
>>519
ありです。てか、是非に。
此処自体SSの需要が少ないのでスタンダードから極者まで何でもありです。
521名無しさん@ピンキー:03/04/27 02:14 ID:naot6hRm
>520
需要じゃなくて供給じゃ…。
522名無しさん@ピンキー:03/04/27 02:41 ID:Vh4bK8Aq
すみません、投下したいのですが、「改行がおおすぎます」のエラーがでて書き込みが出来ません。どうすれば良いんですか?お…教えてください
523名無しさん@ピンキー:03/04/27 02:53 ID:180aaVmd
1 改行を減らす。
2 1回に書きこむ文章の量を減らす。
524名無しさん@ピンキー:03/04/27 03:38 ID:Vh4bK8Aq
えーと、こうですか?

四月である。おまけにもう長いこと顔も見ていない。
―――我慢できない。
廉麟は王の正寝へ続く道を歩いていた。主は長い間農場視察のために不在だったのだ。
「失礼いたします」
正寝の扉を開けると、そこには既に休む準備をして薄着に着替えた主が座っていた。
「ただいま」
人の良さそうな笑みを浮かべて主−廉王世卓は廉麟を振り返った。手には紅嘉祥の実を握っている。
「久しぶりだね、庭の手入れを任してしまったけど、大丈夫だった?」
「えぇ、つつがなく」
紅嘉祥の実を受け取って、廉麟はピッタリと隣に座る。
濃い王気、強い安堵感。久しぶりの感覚に嬉しさがこみ上げる
525名無しさん@ピンキー:03/04/27 03:40 ID:Vh4bK8Aq
出来た出来た! ばればれの初心者です。初書きなので、お眼汚しになるかも…
(524続き)

「そう、良かった。台輔も忙しいから、もしかしたら頼んではいけなかったんじゃないかと心配してたんだよ」
――あぁ、我慢が…
そう言うと世卓は紅嘉祥の実に噛付いた。果汁が勢い良く飛び出る
「で、こんな夜中にどうしたんだい?」
「あ…あの…」
紅嘉祥の実を弄びながら廉麟はなかなか顔を上げようとしない
――言い出せない…こんな事…
「大事な用?明日では駄目なのかな?」
垂れた果汁を舐め上げながら、世卓は隣に座って俯く廉麟の顔を覗き込んだ
―あ…
主の舌を見て、我慢の糸がプツリと切れた
「あら、主上ったら。そんなにお顔をお汚しになって…」
―もう…
「困った方ね…」
ゆっくりと寄り添って、世卓の口周りを舐めあげる
「んんっ…たっ…台輔?」
自国の麒麟の意外な行動に、世卓は驚いて身を引いた。しかし体が離れると、廉麟は寂しげに瞳を泳がせて、今度は世卓の指に口をつける。
「乾いてもベタベタになってしまうんですよ?」
クチュ クチュと音をたてて一本一本を丁寧に吸い上げる。
526名無しさん@ピンキー:03/04/27 03:42 ID:Vh4bK8Aq
(525続き)
――どうなってるんだ?
自国の麒麟は大人しい。控えめで、母性豊かな麟だったはずだ。
なのにこの行動はどうしたことだ。 まるで、誘っているとしか思えない。
必死になって指を舐め上げる舌は熱く、時々向けられる瞳は潤んでいるようにも見える。さっき口元に添えられた手のひらはいつもと違って熱っぽくはなかったか?
―まさか、まさかこの廉麟が?否、そんなことはありえない
「ちょっ…ちょっと待ってよ。拭けば大丈夫だからっ」
勢い良く手を引いて、布巾で指を拭きながら世卓は心を落ち着ける。
「あの、どうしたの?そうだ用事は?用事は何だったんだい?」
自分のしたことに気がついて、廉麟は頬を桜色に染めた。
居住まいを正して主に向き直る。
「その…四月ですし、主上も長い間ご不在でしたので…」
「うん。で?」
で、なんなんだ?
「ですから…四月ですので…色々と……で、」
「四月?」
世卓は考えをめぐらせる。四月は新しい紅嘉祥の植え替えの時期だ。不在の間に済ませるように頼んであるはず。
「で?」
「その、ですので今日だけお体をお貸し願えないかと…」
真っ赤になって廉麟は下を向いた。

  で、小休止。
527名無しさん@ピンキー:03/04/27 04:02 ID:jOduoNOI
廉麟タンキター――(・∀・)――――――!!
恥じらいが可愛い♪
つか、4月、4月連呼している事が気になるー。
続きガンガレ
528名無しさん@ピンキー:03/04/27 04:24 ID:hZ0xa9qW
鈍い廉王キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!

四月といえば、春、春といえばアレだろう!
ガンガレ廉麟、そして524氏。続き待ってるよ〜。
529四月−4:03/04/27 08:22 ID:Vh4bK8Aq
(526続き)
――なんだ、そうだったのか。
長い間庭園の世話を台輔に任せていた。確かに植え替え作業は台輔一人では難しかったろう。王が帰るまでに終えられなかったのか。
「なんだ、分かった。でも今からかい?」
パっ と廉麟が嬉しそうな顔をあげた
「はい、今から、直ぐにでございます」
「んーまぁ確かに早い方が良いかな。えーと、何から始めようか、俺は何をすればいい?」
「ありがとうございます、主上は何もなさらずとも…私が全て行いますので」
――ん? それでは意味が無いのでは… っっ!!
質問をしようとして、甘い香りがした。
唇に熱い口付け、こじ開けられた口内には何か別の生き物が存在している。
しっかり閉じていたはずの寝着は前を緩められ、胸板に人肌の温かさを感じた。
「どうぞ、お力を抜いてください…」
ゆるゆると優美な手が弧を描くように世卓の体を愛撫する
「台…補?ぅうあっ…」
いつもは存在も気にしない場所をちろちろと舐め上げられ、世卓の体はビクリと震え上がった。 反応を楽しむようにあちこちに舌を這わせ、所々に痕をつけながら金色の頭は下腹部まで移動する。
530四月−5:03/04/27 08:25 ID:Vh4bK8Aq
「なっ!!…それは…駄目…うぅっ」
金色の鬣の間から見える白いうなじ、さらさらと音をたてそうな金髪が太ももにくすぐったい。
そそり立ちはじめた敏感な場所を咥えこまれて、世卓は声を荒げた。懸命に咥えられ、愛撫される。入りきれない所は手で触れられた。 甘い香りに酔わされて半ば朦朧としていた世卓は、僅かながらに身を捩って抵抗を見せた
「お願いでございますから…」
廉麟は完全にそそり立ったのを確認し世卓を口から開放した。
「どうぞそのままで…」
自らの襦裙を緩めて、世卓の中心に自分をうずめようと腰を浮かせて跨った。
軽くキスをして首に手を回す。その瞬間に廉麟の細腰は世卓にがっしりと掴まれていることに気がついた。
「ちょっ…ちょっと待ってよ!」
「…主上?」
531四月−6:03/04/27 08:27 ID:Vh4bK8Aq
荒い息を整えながら、世卓は廉麟をひざ上に座らせる
「あの…その、俺はとても嬉しいんだけど…なんか納得がいかなくて。その…紅嘉祥はどうなったの?」
「え?」
「だから四月って…」
「えぇ、四月でございますよ」
会話を続けながらも廉麟の指は首筋をゆっくりと撫で回している
「ですからこうして主上にお願いを申し上げているんです…」
植え替えの時期ではないのか?
「分からないよ、そもそも四月って何?」
ピク、と反応して廉麟は下を向いてしまう。
「なんなんだい?」
桜色に上気した頬に手をあてて顔を上げさせる。視線が絡み合い、観念したように廉麟は口を開けた
「ですからっ四月は…発情期でございまして…」
「え?麒麟に!?」
「なのに主上はずっとお帰りにならないし…」
告白する瞳は潤んでいる。自分が不在の間、この麒麟はずっと自分の帰りを待って我慢していたというのか…
「他に頼める人はいなかったのかい?」
愚問だ。自分でもわかっていたが、何故か聞かずにいられない
「俺は今月中に帰ってくるとは限らなかったよ?」
反応が見たくて、意味のない質問を繰り返す。
532四月−7:03/04/27 08:28 ID:Vh4bK8Aq
「それでも台補は我慢して…」
紫色の瞳にまっすぐに見つめられて口を閉ざした。
――まずかったかな
哀しげに歪んだ顔。眉を寄せて、ひざ上の廉麟は今にも泣き出しそうな顔をしている
「…ごめん」
「…」
「ごめん。嬉しくて、調子に乗ってしまった…本当にごめん」
しょげかえる世卓を見やって、廉麟はクスリと微笑んだ。
「二度とそんなこと、おっしゃらないで下さいね」
顔を上げ、視線をあわせる。包み込むような、優しい微笑み
「麒麟は、麒麟は王のものなんですもの…」
言葉に、世卓の中に火が灯る
「代わりなんて…んっ」
533名無しさん@ピンキー:03/04/27 13:51 ID:mM0tn/q7
廉麟攻めイイ!
続き期待してます。
がんがってください!
534四月−8:03/04/27 14:35 ID:Vh4bK8Aq
唇をふさいで、腰紐を解く。廉麟の襦裙を一気に剥ぎ取った。
華奢な体に大きな胸。光るように白い肌に赤い痕をつけたくて、一気に抱き寄せて組み伏せる。
「主上っ…あうっ」
言葉が発せないほど激しく舌を絡ませた。廉麟とは対照的に、ごつごつと節くれだった指で形の良い胸を揉みしだく。硬くなった頭頂部を甘噛みすると、廉麟の口から甘い吐息が漏れ始めた
「ん…はぅっんっ…」
優しく、激しく、愛撫を繰り返すたびに自分の寝着が大きく乱れる
「かわいい」
脚を割り、先ほど嬲られた指を押し入れる。濡れた音は感じている証拠だ。
「ひっんっ…あぅ」
―クチュ チュ
「うちの台補は本当にかわいい」
音に感じて、更に音が大きくなる。体を離して上から見下ろせば、先ほど自分がつけた痕と唇はほぼ同じ色に染まっている。
更に口付けを降らして、指の動きを早めた
「あっ…く…んっ」
感じる場所を探して、指で大きく円を描く
ビクっと廉麟の体が震えた。刺激から逃げようとして引く腰を、太い腕で捕まえて攻め立てる
535四月−9:03/04/27 14:36 ID:Vh4bK8Aq
「この声が聞けるのは、俺だけ?」
淫らな水音が寝室に響き渡る
「勿論…で…んんっ」
全てを聞き終える前に指の数を増やす。肩に熱い吐息を感じた
「こんな台補が見れるのは、俺だけ…?」
吐息が荒くなるばかりで廉麟からの返答はない
「答えて…」
指の動きを早め、まっすぐに顔を覗き込む
「ひぁっ…主上っ、これ以上は…もう…もう…」
よがり声に煽られる。
下から見上げて懇願する廉麟に優しくキスをして世卓は指を引き抜いた。心なしか廉麟の体が弛緩する。
「欲しい?」
なみだ目の廉麟を膝に戻し、世卓は己のそれを廉麟に握らせた
「下さるのですか?」
細い指で根本からさすり上げ、大事そうに手のひらに包み込む
世卓は微笑みながら答えた。
「台補の好きにして良いよ。…おいで…」
廉麟は手を離して腰を上げ、世卓に体を預けてゆっくりと体重をかけた
「ふっ…くぅぅ…」
「ひぅっ」
ずっ と耳奥で音がして、体中に快感の波が押し寄せる
「あぁう…動きますよ…」
「っ…うん」
結合部から響く卑猥な水音に羞恥を感じながら、それでも廉麟はゆっくり腰を動かした。
中は熱く世卓に纏わりつき、時折大きく締め上げる。
そろそろ終わりが近い。 そう感じた時、廉麟がぴたりと動きを止めた
536四月−10:03/04/27 14:37 ID:Vh4bK8Aq
「台補?…う、うはぁっ!!」
内部の、一番締まる部分。そこに世卓のくびれを当て一気に締め上げたのだ
「だっ…くぅ…」
「良いお声です。主上も、とってもかわいい…」
締め付けて、唇を吸う。指先で先端をつまんでひねりあげる
「はぅっ…ううっ!たっ台補っ台補…」
男に喘ぎ声を上げさせて、廉麟はふっくり笑った。
「私の、私だけの王…」なんてかわいいの…
このまま終わらそうか、でももう少しこの主の顔を見ていたい
逡巡したその瞬間、視界がガクと下にずれた。少し遅れて、大きな刺激の波がやってくる
「あうっ…ひっ…!!」
膝裏に手を入れて世卓が廉麟の脚を大きく左右に割った。均衡を失い、廉麟は一気に下から突き上げられた
「誰に…教わったんだい…あんな…こと」
揺さぶりをかけながら問いただす
「ぁぁっ、んんぁ……っつ……んっ やぁっっ!」
足首を引っ張り、更に激しく突きあげた
「嫌、じゃないんだろ?さあ…次はどうして欲しいの?」
「あ……ふっ、ぁっ、っ、あっ、んぁっ」
耳元で喘がれ続け、世卓も終わりが近い
「このまま…このまま、もう少しお力を…」
「このまま…?こう?」
「あああっ激しっ……!!!」
金色の鬣が舞う。軽く痙攣を起こした後、体はぐったりと弛緩した。
意識はもう、手放してある。

537四月−11:03/04/27 14:38 ID:Vh4bK8Aq
(ラスト)
「落ち着いた?」
互いに襦裙を着せあいながら世卓は廉麟の顔を確かめた。
「えぇ、ありがとうございました」
まだ頬は上気しているものの、瞳の潤みは取れている。
「でも驚いたな。」
「何がでございますか?」
腰紐を整えながら廉麟が答える。
「台補にあんな激しい一面があったなんてさ」
おどける王に、廉麟は頬を膨らませた
「もぉ、ですから、四月は…」
言いかけた口をキスでふさぐ
「来年も、こうしていられると良いね」
見つめあい、しばしの間。
――大丈夫。こんなに強い王気だもの
「はい」
にっこりと微笑んで答える。
もう一度、軽く唇を重ねて、二人は朝儀の準備に向かった

                         <了>
 以上。長々と読んでくださった方。大変ありがとうございました。書いてみて、よーく分かりました。職人さんって、凄いんですね
538名無しさん@ピンキー:03/04/27 15:04 ID:jIV6YWXi
そんな貴方も凄いでつ。
攻守(?)逆転もイイ(゚∀゚)!!!!
有難うございました。
539名無しさん@ピンキー:03/04/27 15:42 ID:qWLNyRIy
ご苦労さんです。
十二国一のラブラブカップル廉主従に(*´Д`)ハァハァ

原作に少しだけ出て来る漣国の内乱は、もてない君の
首謀者が廉主従のラブラブぶりに嫉妬したのが
原因だったりして。
540名無しさん@ピンキー:03/04/27 20:47 ID:+L1keD0u
初々しくて良かったです〜。
廉王と廉麒タンがめちゃくちゃ可愛い!
541名無しさん@ピンキー:03/04/27 23:08 ID:dhcsTPdN
ほのぼのラブッぷりが堪らんです。御馳走様でした
542名無しさん@ピンキー:03/04/28 00:04 ID:CiE+D28T
524です。感想ありがとうございます。あんな良い本読んで、こんなこと考えてるなんて誰にも言えなかったんで、ココ見つけたときはホっとして嬉しかったです。こんな女がいても良いはず。。
543名無しさん@ピンキー:03/04/29 00:58 ID:K5wt24ZK
ごちです。524さん
> そう言うと世卓は紅嘉祥の実に噛付いた。果汁が勢い良く飛び出る
ここからもう引き込まれてしまいました。
できればもう一戦交えて欲しかったです。 四月ですのでw
544名無しさん@ピンキー:03/04/29 20:39 ID:a+0ZQlPj
はわわわわわ!!
524さん、いいもの読ませていただきました!!ハァハァ
廉主従モノって、誰もが認めるラブラブなだけに、却ってエロないんだよねぇ(つД`)
545524:03/04/29 21:04 ID:5RXltbKT
ありがとうございます。
今は桓たい×祥瓊もの書いてます。似たようなラブラブものなんで、時間を開けて投下しまね。
546名無しさん@ピンキー:03/04/30 03:10 ID:9Vvinb4N
このスレは神が…神が降臨してまつね。さり気無く。
547名無しさん@ピンキー:03/04/30 22:38 ID:fCS57Tt9
時間をあけてなんておっしゃらず、今すぐにでも…ハァハァ
548名無しさん@ピンキー:03/05/01 14:02 ID:9UwNMWnO
桓たい×祥瓊…激しそう
549名無しさん@ピンキー:03/05/01 23:11 ID:9UwNMWnO
524氏!降臨キボン(´Д`)
550名無しさん@ピンキー:03/05/02 00:18 ID:xwtZsM/L
いいんだろか
551名無しさん@ピンキー:03/05/02 00:19 ID:wgYakDOM
御越しくださいな。大歓迎ですよ。
552名無しさん@ピンキー:03/05/02 00:20 ID:xwtZsM/L
無駄に長くてお目汚し…。飽きちゃったらスルーして下さい。。

「失礼しますね」
夜半、茶を飲んでくつろぐ桓たいの部屋に現れたのは眉間に皺を寄せた女史だった。
「失礼、なんて考えてない顔だな」
茶化してみたが、笑わない。大事な用があるのだろうと察して入室を許した。
「主上のストレス解消の相手は、もうしないで欲しいの」
座るなり、前置きもなく話し始めた
「…あぁ、そのことか」
勉強詰めの女王のストレス解消は他国とそれとは全く違うものだ。宰輔、冢宰、百官ことごとくに嫌な顔をされているが、王じきじきに頼まれてしまえば桓たいに断る術など無い。
「今日なんて、あなた思いっきり突き飛ばしてたでしょ」
茶を飲んで視線をずらす桓たいを、祥瓊はねめつける
「手首ひねったのよ?」
「あぁ…」
まともに顔が見られない。顔を見た瞬間から落ち着かなくなり、隣に座った瞬間から自分の胸は早鐘の如く高鳴っている。
「突き指までして…」
自分の分のお茶を注ぎながら祥瓊は捲くし立てた。
「台補はとても心配してらっしゃったわ」
「…あぁ」
視界に入れてはいけない。深呼吸をして、茶碗の柄を凝視する。
「うん…」
こちらを見ようともしない。上の空の桓たいを見やって、祥瓊はため息を一つ…
「青将軍、聞いてらっしゃるんですか!?」
桓たいの手から茶碗を剥ぎ取って詰め寄る
「このままお続けになれば、いくら陽子から言い出したことでもご自分の立場が悪くなるんですよ!」
「わっ!…わかって…るさ」
553名無しさん@ピンキー:03/05/02 00:21 ID:xwtZsM/L
(553続き)
早く立ち去ってくれないだろうか。こんなに近くに寄られては、我慢にも限界というものがある。
――なにせ今は四月なのだから
自分が半獣であることは宮内の者なら誰でも知っている。祥瓊だって例外ではないだろう。しかし今がどんな時期なのかを分かっている者は数少ない。
――祥瓊だって、例外ではないだろう…
「分かった分かった。ご忠告ありがとうよ」
「気をつけてね。陽子もあなたも、大事な人なんだから」
祥瓊は安心したように身を引いて残りのお茶を飲み干した。
上を向く、白い首…その下の、緩やかな曲線…
――例外では、例外ではないだろう…
視線が体を嘗め回すように動いているのを自覚して、軽く頭を振った。思考がぼやけて自分の考えが捻じ曲がっていくのを止められない。
――見ては…見ては駄目だ
「で、話はそれだけか?」
何か喋って気を紛らわせようと、桓たいは茶を淹れ直そうと手をのばす。
その手を祥瓊が制した
「私が淹れますから」
触れる、柔らかな白い指…視線がはずせない。
触れた手から電流が流れる…
「禁軍の将軍に女史が茶を淹れさせたなんて…」
手を触れまま、祥瓊は桓たいを仰ぎ見る
「笑われてしまうわ」
電流が体中に走って…
――理性が、飛んだ
細い手首を掴み、桓たいは正面から祥瓊を見つめた
「今が何月か知っているか?」
554名無しさん@ピンキー:03/05/02 00:25 ID:xwtZsM/L
(553つづき)
掴まれて驚いたのは祥瓊だ。
「四月でしょ、それが何か…放して?」
「分かってるのか?」
「何のことよ?いいから、放して頂戴っ」
引っ張っても、ビクともしない。
「ふざけてるの?もう、放してよっ」
全力で引っ張っても、桓たいは放してくれなかった。
――恐い
恐怖を感じて身を翻しても、もう遅い
「っ嫌!!」
腰に手を回されて背中を厚い胸板で押される。重さに負けて腕を曲げれば、首筋に熱い息を感じた
「嫌だったらっ!放して!放しなさい!!」
渾身の力を振り絞って抗っても、体のどこも言うことを聞かない。声を荒げて何を訴えても声は黙殺されている。
桓たいは無言のまま、祥瓊の体を押さえつけて腰紐を奪い取った。
555名無しさん@ピンキー:03/05/02 00:29 ID:xwtZsM/L
で、いったん止めときまつ…ドキドキ(つД`)
556名無しさん@ピンキー:03/05/02 00:31 ID:wgYakDOM
スリラーでつね!!ドキドキドキドキ(゚∀゚;)ドキドキドキドキ
前回の漣主従とは一転した雰囲気がイイです。
続きガンガレ!!
557名無しさん@ピンキー:03/05/02 00:33 ID:wgYakDOM
でも、話とは全く関係ないけど
「桓たい(文字表現制限)」って結構泣きたいよね。…仕方ないけど。
558名無しさん@ピンキー:03/05/02 00:36 ID:xwtZsM/L
うん。出ないの(涙)雰囲気壊れんのに
559名無しさん@ピンキー:03/05/02 01:25 ID:VIaeelS2
同じく話と関係ないしクレームでスマソだが、「ストレス」は無いだろ…

なんつーか、「源氏物語」の登場人物が外来語使って会話してるような
違和感を感じて話にのめり込めない。
560名無しさん@ピンキー:03/05/02 01:32 ID:tVVXs/6r
「すとれす」は許容範囲だろう。桓たい使ってたし。

そりゃーシックスナインとかそんな単語が出てきたら禿萎えだが。
561名無しさん@ピンキー:03/05/02 02:06 ID:bDIlPtkc
「すとれす」は原作で出て来てるからなあ、無問題と思われ。
562名無しさん@ピンキー:03/05/02 02:30 ID:UAByD5kS
>559が言ってるのは「ストレス」とカタカナで書いていること、
祥瓊が「ストレス」の意味を正しく理解して、当たり前のように使っていることに対しての
ダメ出しだと思われ。
でも漏れは指摘されるまで特に気にしてなかったが。
ハァハァ優先(w

とにもかくにも、続きお待ちしておりまつ。

563名無しさん@ピンキー:03/05/02 02:50 ID:vA02SS9N
なるほど、発情期か……イイ!!
564名無しさん@ピンキー:03/05/02 02:53 ID:zQqH1h8t
>>560
激ワラ>69

552さん、続きまってます!!
565名無しさん@ピンキー:03/05/02 02:55 ID:xwtZsM/L
そこは直そかと思ってたんですけど、そのままカタカナで落としちゃいました。ごめんなさい。559さんのような方はスルーしてください…
566名無しさん@ピンキー:03/05/02 10:55 ID:d/VoFtun
>>555
>で、いったん止めときまつ…ドキドキ(つД`)

ほっ、放置プレーでつかっ。
続き楽しみにして待つ。
567名無しさん@ピンキー:03/05/02 19:54 ID:Y4rEE4cv
>>554続き楽しみにしてます。
568名無しさん@ピンキー:03/05/02 21:55 ID:s/ra4/Yj
禿胴
569名無しさん@ピンキー:03/05/03 00:11 ID:c8ARJQ3Y
SS投下中の駄目出しはどうかと…職人さんの気持ちを考えては?
570名無しさん@ピンキー:03/05/03 01:43 ID:JJN8waTd
>569
うん。そう思ったから自分も咄嗟にフォロー入れたんだが。
ルールとしては大切なことだけど、
もう流れ戻ってきてるしこの話題引っ張ると却って投下しづらくなると思うよ。

つーわけで、続き待ってます>554。
このままゴカーンものになるか、和姦に持ち込むのか気になる。
571名無しさん@ピンキー:03/05/04 02:10 ID:k9CCRsbu
お気遣いありがとうございます。 GW中だし、大きな心で見てやってください。
(554続き)
襦裙の前を大きく広げて荒々しく全身を撫で回す
「ぃあぁっ!」
圧倒的な力が自分の体を征服にかかる。
いつもの桓たいとはまるで別人だ。
キスもなければ愛の言葉もない。ただ必死に己の猛りを静めようと、必死で体をぶつけてくる。背中から手を回し豊かな胸を形が変わるほどに捏ねまわし、あらわになった華奢な肩にむしゃぶりついて滑らかな肌を嘗め回す…
「ひっ!!やっやだっやめ…!!」
髪を解いて激しく散らす。うなじに噛み付いて、嫌がる脚を自分の脚でこじ開けた
「や…だぁぁぁっ」
拒絶の声が桓たいを昂らせる。この細く温かなものを自分の物にしたくてしょうがない。激しく貫いて…めちゃめちゃに壊してしまいたい…
「っひぅっ…や…離してぇっ」
自分の腕から逃れようと必死にもがく祥瓊の姿に血が騒ぐ。捕まえて、決して逃れられないように体から重心を奪って押し倒す。激しい衝動は抑えを知らず、身動きの取れないでいる祥瓊に貪るように愛撫を繰り返した
「あうっ…ひっ…」
祥瓊の声が遠くに聞こえ、自分の心音だけが耳奥でドクドクと脈打つ。
このまま食われてしまいそうな恐怖に、祥瓊は涙を流して悲鳴をあげた
「やぁぁぁっ!!…お願いっお願い止まってぇっ!青……桓たい!桓たい!!」
572名無しさん@ピンキー:03/05/04 02:11 ID:k9CCRsbu
(571続き)
「…」
名を呼ばれて我に返った。動きを止めて、静かに祥瓊から手を放す。
「…降りて」
冷や水をかけられた様に体が硬直して動けない
「離れてよっ」
「…すまない」
体を離して頭を下げた。あの瞬間から、自分は自分でなくなっていた。
――強姦だな。
拒絶の叫び声を聞きながら桓たいには分かっていた。
祥瓊が例外でなどありえない。今は女史でも元は公主。半獣の性など知りようがないではないか…
それでも止められなかった。やめられなかった。自分が半獣だと、強く自覚した。
「その…我慢が出来なくて…」
襦裙の前をかき合わせて桓たいから離れ、祥瓊はそっぽを向いた
「……四月だから?」
一拍の間があく
「…知ってたのか?」
驚いて、僅かに顔を上げながら桓たいは問う
「そんなに世間知らずだと思ってた?」
紫紺の瞳に涙を溜めて、それでも祥瓊は薄く笑っている。
――だったら…
「だったら何故近づいた!?からかったのか?」
手をついたまま完全に顔を上げる
「半獣をからかって、楽しかったか!?」
――侮られたか。
半獣は国によっては差別を受ける身だ。禁軍将軍を賜るなど、例外中の例外。
激昂したが、冷静な自分にも気がついた
…卑屈だ。普段は気にもしない。差別される相手によって、こうも気分が違う。
「出て行け。早く消えてくれ」
苦しくて悔しくて、桓たいはそのまま下を向いた。
「二度と部屋にはくるな…」
573名無しさん@ピンキー:03/05/04 02:14 ID:k9CCRsbu
(572続き)
暫くして祥瓊の気配が動いた。しかし、立ち上がった気配はこともあろうか更に近づいてくる
「…違う」
搾り出すように小さくつぶやく
「分かってた。どんな時期なのか。それでもここに来たかった」
予想もしなかった告白に、桓たいは顔を上げる。
「桓たいなら、良いって思った。」
「じゃあ…」
あきらめたはずの欲望が少しばかり頭をもたげる。知らず知らずに手が伸びた
「でも、」
祥瓊が桓たいをまっすぐに見つめる。
「あんなに乱暴にされるなんて思わなかった」
ぴしゃりと言われ、うなだれた。
「恐かった」
「…すまない」
「本当にそう思ってる?」
紺青の髪を一束手に取り、優しく口付ける
「思ってる」
チュ とかわいい音をたてて何度も何度も、さながら許しを請うように口付けた。
「本当に悪かった」
髪に、耳に、口付けを降らせる
「優しくできる?」
そっと顔を覗きこむ。桓たいの目から先程の険が抜けていた。髪に口付けて、こちらの言葉を待っている姿勢がなんとも愛らしい。
「こうか?」
力を入れすぎないようにゆっくり抱き寄せて、唇の端に遠慮がちに唇を重ねた。
祥瓊の大きな胸が、自分の胸に軽く当る。気持ちを落ち着けて、自制して…先程と同じ愚を繰り返すわけにはいかない。
574名無しさん@ピンキー:03/05/04 02:15 ID:k9CCRsbu
(573続き)
「ん…上手…」
前を緩めて、襦裙を引きおろす。押し倒してめちゃめちゃにしてしまいたい衝動をグッと堪えて首から肩に愛撫を施した
「…ふふっ」
祥瓊はくすぐったそうに身悶えて、桓たいの腰紐に手をかける。
着物を脱がされていることに桓たいは気がつかなかった。否、気づく余裕がなかった。鍛えられた自分の掌は硬い。半獣ゆえに力が強い。なすこと全てが気になった
――嫌われたくない。もぅ、恐がらせたくない…。
祥瓊の手が桓たいの背中に回る。直に触れられて、初めて自分の姿に気がついた。
ビクリと体が震える。直接触られただけでこの有様。
「桓たいの体は綺麗ね…」
胸に手を置いて激しく唇を吸い上げる。
「む…うはぁっ…」
置かれていただけの手が蠢いて、両の乳首を捏ね上げた。
――やばい。
著しくやばい。優しくするといったのに、ただコレだけで箍が外れそうになる。
――まずい。
「あ、なんか考えてる」
片腕を首に回して祥瓊がにじり寄った
「何か他の事考えてるでしょ」
意地悪い笑みを浮かべる。あいた手で筋肉の線を下からゆっくり撫で上げて、コリ、と乳首を甘く噛んだ。ピクっと震える桓たいを見て祥瓊はクツクツと笑う
「お仕置き…」
耳元でささやかれて、心臓が跳ね上がる。
「考えてないよ」
これ以上撫で回されては敵わない。桓たいは祥瓊の両手を掴んで背中に回し自由を奪った
「祥瓊の事意外、考えてない」
舌を絡めて唇を塞ぎ、所々に口付けを降らせながらやわらかい胸まで舌を這わせる。中心に紅く痕を残して先端を口に含み、片方は力を入れすぎないように最新の注意を払って揉みしだく
「桓た…あぅっ」
急がなければ。長引くようでは自制が効かない、我慢し続ける自信がない。
力の抜けた祥瓊の体を組み敷いて、考えを巡らせた。
575名無しさん@ピンキー:03/05/04 02:18 ID:k9CCRsbu
なんだか話が歪んできてますが…GW中だし、大目に見てください(;´Д`)
576名無しさん@ピンキー:03/05/04 04:31 ID:wPqU/sab
は、早く続きを!
ハァ/ヽア…
577名無しさん@ピンキー:03/05/04 07:10 ID:k9CCRsbu
(574続き)
愛撫をしては動きを止める。体はじっとりと油汗をかいている。
眉間に皺を寄せて、呼吸を整えて――
「桓たい?」
豊満な胸を支えている細い背に力をいれず触れ過ぎずの控えめな愛撫。
「…我慢、してない?」
――してないわけがないだろう。
我慢して我慢して、真っ白になりそうな意識をかろうじてつないでいる。
「してる」
祥瓊の脚が直に当る。意識を会話に集中して、電流の走る体をなだめすかす
「しないと壊す。」ため息混じりに答えた。
体位をずらし紫紺の視線から逃れる。まっすぐ見つめられれば、それだけで考えがまとまらなくなる。祥瓊から降りて隣にうつ伏せに寝転んだ。
「止めておこう」
何をしてしまうか分からない自分が恐い。二度と触れられなくなるような事はしたくない。
なにせ四月だ。我慢しながら抱くこと自体、無理がある。
「――いい。」
桓たいの髪に祥瓊の指が絡む。
「いいの。」
唇を重ねる。顔が近くて、熱い吐息が感じられる
「それでもいいの。――めちゃくちゃにして欲しい…」
耳に優しく手が添えられた
「恐いんじゃなかったのか?」
「もう、恐くない。…我慢しないで…ね?」
見つめる瞳は艶めいて、許しを与える唇からは紅い舌が覗いている
見つめられ、求められて…桓たいの箍は完全に外れた
578名無しさん@ピンキー:03/05/04 07:11 ID:k9CCRsbu
(577続き)
「知らないぞ」
のしかかり、腕を回す
「知らないからなっ」
「いい…のぅ」
答えを待たずに舌を滑り込ませる。強引に絡めとり、きつく吸い上げた。胸を揉み、先端を尖らせる。
「くっんっ…桓…た…」
脚を割って秘所に指を絡ませる。濡れているとはいえ、自分のそれを受け入れるにはまだ準備が足りない。
――まだ早い
分かってはいたが、止められなかった。強引に脚を押し広げて興奮した男を差し入れる
「ひぅっ…あぁっああ…早っ…いぃっ」
一度では入りきらない。引き抜いて、勢いをつけて再度押し入る
「くんっ!!…はんっんっんぁうっ」
「大丈夫か?」
涙を舐め取る。唇を噛んで耐えなければならない程の衝撃を、自分は与えている。
「…ん…すご…い 桓たいの、おっき…いいっっ」
のけぞる首を甘噛みし、きつくきつく痕を残す
「あぅっ…駄目っまだ動いちゃ…あああっひっんん!」
「恥ずかしいことを…言うんじゃ…ないっ」
半獣故か大きいそれを湿りの足りない内部がぎちぎちと締め付ける
「ふ…はっんっんっあっあっ…んっあんっ」
最初は苦しげな声に甘い声が混じり始め、繋がった箇所に余裕がうまれる。ピタ、と桓たいの動きが止まって、体内に熱い流れを感じた。
579名無しさん@ピンキー:03/05/04 07:12 ID:k9CCRsbu
(578続き)
「桓た…」
「まだだ」
終わりかと、緊張のとれていた体に再度甘い電流が流れ出す。
動きに合わせてフルフルと揺れる乳房を口に含む。口付けでは我慢できず、それはもう殆ど噛み付いているのと同じ…
食っている。熊が…姫を…
――半獣だな、やっぱり。
桓たいは苦笑した。何度達しても満足が得られない。何度も何度も欲望を内に解き放っては、角度を変えて押し入る。
「あっ桓た…ひぅっ…そこっあっ…いいっ!」
熱くとろける中が大きく波打って、祥瓊が達したことを悟る。気遣ってやりたいが、桓たいにはその余裕がなかった。何度欲望を吐き出しても終わりが見えない
「祥瓊っ…しょうけ…いっ」
汗を飛び散らせて激しく腰を打ち付ける。互いの愛液が混ざり合い、何度も達したその証拠が卑猥な音をたて続ける
「ん…熱…い…桓…い…溶けるっ…んっ…溶けちゃうっんっ」
自分から求めたとはいえ、それまでとはうって変わった激しい愛撫と襲いくる快感の波。腰の動きとは対照的に、握る手だけは包み込むように優い。桓たいの手に、すがるように指を絡めて祥瓊が強く握り返す
「んンっあっあっはぁ…桓っ……たいっもうっ…もぅっぁっ」
「…足りん」
短く答えて桓たいは更に腰を揺り動かした。指を絡めあい、汗を飛び散らせて求め合うように腰を振る。
動きに合わせてジュフジュフと淫らな水音が室内に響く
「凄い…音だな」
「そっそれは桓たいのが…ひうっ!!」
体を持ち上げられて、下から強く突き上げられる。太ももを伝って逆流した精液が桓たいを濡らし、熱く反りかえった男を飲み込むのには何の障害もなかった
「桓…たっ……すっ…あぅっんんっ…もう…ン…っ!!!」
何度達したのだろう。それでも受け入れてしまう自分は、なんて淫乱な…
油汗の滲んだ桓たいの顔を真直に見たのが最後、体を完全に桓たいに任せ、祥瓊は薄れる意識を手放した―――

580名無しさん@ピンキー:03/05/04 07:13 ID:k9CCRsbu
(579続き・ラスト)
――抱きすぎたか…
祥瓊の汗をふき取りながら、幾分落ち着いた気持ちで祥瓊の体を改めて見直した。
「こんなにいっぱい痕つけて…」
髪を整えながら祥瓊がつぶやく
「何を着ても全部は隠れないわね」
「…すまん」
自分のつけた痕を擦りながら桓たいは何度目かの詫びの言葉を口にした
謝らないでよ…祥瓊が振り向いて桓たいの体を拭き始める
「次はもっと気をつけるから」
「次?」
クスクス笑う
「次はもっと覚悟してこなきゃね」
首から肩を拭いて、胸まで降りる。ほてった体が冷やされて気持ちが良い。体中を撫で回されて、納まったはずの熱が再びよみがえる
「…すまん」
「もう、謝らないでったらっ…?」
言った祥瓊の手から布巾を奪う
「…もう一度…いいか?」
呆れたように祥瓊は笑った
「日付が変わってもう五月だけど?」
軽く組み伏せて
「そんなに簡単に治まるわけがないだろ」
許しの印か、祥瓊のキスを受けて桓たいは薄っすら微笑んだ
「覚悟はできたか?」
――桓たいの春は、まだまだ続く

               <了>
581名無しさん@ピンキー:03/05/04 07:19 ID:k9CCRsbu
長々お目汚しすみません。やっぱエロって難しい…もっと修行します。。ばいなら
582名無しさん@ピンキー:03/05/04 11:12 ID:pcn3MuX+
ああ、大変良かったッス。・・・夜になってからまたゆっくり見よっと。

ところで、祥瓊が発情期の事を知ってたのは、
峯麟が乱れる様を鷹隼宮で見てたからでしょうか?
あ、いや、別にそういう話をキボンヌと言うわけでは・・・・・・
583名無しさん@ピンキー:03/05/04 11:56 ID:/hmeE/6D
続きキタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!
激しくてイイです〜。

>582
ただ単に祥瓊が耳年増なだけでは(藁

584名無しさん@ピンキー:03/05/04 13:24 ID:4BjUt5qa
良かったです!お疲れさま!

ここで発情期ついでにもう一つ、らくちゅん×陽子も
書いてくれませんか?
585名無しさん@ピンキー:03/05/04 13:44 ID:ifJLqdD2

――楽俊だって、例外ではないだろう・・・

( ;´Д`)ハァハァ
586名無しさん@ピンキー:03/05/04 15:00 ID:k9CCRsbu
554
どうも私としては楽俊におちん○んがあるように思えなくて…。
考えてみますが期待せずに気長に待ってください。。
587名無しさん@ピンキー:03/05/04 18:36 ID:ltntQj4j
すみません、
流れにさからうようですが、尚隆×陽子、書いちゃったんで投下させて下さい。
うまくいくだろうか(ドキドキ)


玄英宮の夜。
くぐもったうめき声が奥の院の尚隆の私室から漏れてくる。
月光の届かない牀榻の奥に、なにやら蠢くかげがあった。
襦裙をまとったままで寝台に横たえられた陽子、その上には同じく夜着をつけたままの尚隆が覆い被さっていた。

陽子の胸は大きくはだけられ、つかみ出された小ぶりの乳房が尚隆の執拗な愛撫を受けていた。
「やはりな・・・」
「・・・・?」
「随分敏感になってきたようだ」
いいながら尚隆は堅くふくらんだ陽子の乳首に舌を絡めた。
「三日前の夜は、こんな風に大きくはならなかったぞ。覚えているか?」
「はい・・・」
陽子の乳首を交互に吸い上げ舌でねぶると、それはさらに大きく堅くしこる。
「どうだ?」
「・・・気持ち・いい・・・」
あがった息の隙間からようよう言葉を紡ぎ出す。
「ぅふっ・・・は・はぁ・・・・」
陽子の反応を確かめながら、尚隆は口で吸い、舌を絡め、歯で優しく甘噛みをする。そうして陽子の左の乳首を責めながら、右の乳首を指の腹で擦り挙げた。
588名無しさん@ピンキー:03/05/04 18:39 ID:ltntQj4j
「見るがいい」
尚隆の声に導かれて、陽子は自分の胸を見た。
「あ・・・・」
尚隆の唾液にまみれた左の乳首が、大きくふくらんでいる。そのうずきが股間に直接伝わってくる。右のそれも、明らかにくりくりと立ち上がってきていた。
「自分でやってご覧、どうすれば気持ちがいいのか」
女の身体で愛撫に最も反応しやすいのは乳首だ。それ以外の快感を覚えるのはもっと後の話。それを尚隆は良く知っている。
尚隆の言葉に操られるように、陽子は両手で自分の乳房をもみしだいた。
乳首をいじる。ころころと転がすようにつまみ、指の腹でその頂点をさわっとこする。弄っているのは胸なのに、何故か下半身が熱を持ってくる。夢中になってこね上げていると、尚隆の指が陽子の下腹部に伸びた。長く器用な指が陽子の花芽を探り当て、ゆっくりとしごき出す。
「は・・・あぁ・ん・・・」
知らず知らずのうちに、尚隆の手を挟むように両の太股をこすりあわせていた。
その股を割って尚隆が脚を入れてきた。陽子は同じ動きのまま股間を男の太股にこすりつける。その部分が熱くとろけてきている。
尚隆がもみ上げるように脚を動かすと、二人の接点がにちゃにちゃと粘つく音を立てた。
「良く濡れるようにもなった」
尚隆は陽子の滴らせた露を指ですくった。
その指をひと舐めしたあと陽子の口にふくませる。陽子は従順にそれをしゃぶっている。
「おまえの味だ」
いいながら指ごと陽子の口を吸った。
指を抜きざま舌を押し入れる。そのまま陽子の口をむさぼりながら、手は忙しく陽子の襦裙を肩から引き下ろして胸全体をなで回す。自分の夜着の前をはだけ、陽子の胸に肌を合わせる。乳首のこりこりとした感触を自分の皮膚で直に感じ取っている。
589名無しさん@ピンキー:03/05/04 18:43 ID:ltntQj4j
尚隆の手はさらに陽子の帯を解く。襦裙をはだけながら口は首筋から胸に伝い、乳首を弄び、腹に向かう。臍に舌を差し入れ、さらに下へ。脚を大きく広げさせ、淡い茂みを舌でかき分けてとうとう目的の場所へとたどり着く。
「あ・・・、そこは・・・」
陽子の手が弱々しく尚隆の頭を押そうとする。しかし構わず陽子の花芽をさぐりあて、じゅっと音を立てて吸うと、陽子の奥からは更にあまやかな露が湧きだしてきた。

事の初めは3日前の夜。陽子が初めて玄英宮に迎えられたその晩。
尚隆は密かに一人で陽子の部屋を尋ねたのだ。
寝付かれずにいた陽子は夜着の上から慌てて薄物を羽織って延王を迎えた。
延王・小松尚隆。胎果であり、自分の後ろ盾になってくれようという男だ。
「どうだ。王になる決心は付いたか」
椅子に座った延王は、真正面に立つ陽子の顔を見据えた。
「いいえ、私はどうしても自分が王だとは思えません。ただ・・・」
「ただ?」
「景麒を助け出さねばならないということはわかりました。そうしないと何も前には進めません」
陽子もしっかりと尚隆の目を見つめ返す。
その瞳の強さに決心がついた。
「よし。今の内にもう一つ、おまえに教えておかなければならないことがある」
「はい?」
「おまえが受けるか受けないかはさておき、おまえは景麒と契約を済ませている。つまり、おまえは王だ。するとどうしても狙われることになる、他国の者に」
陽子の顔には、とまどいと不安の陰が交差した。
「そんな・・・」
「ただ剣をとって戦うことならまだたやすい。しかし他にも狙われる手だてがある」
不安と好奇心の影。
「それは?」
この娘は強い。これなら大丈夫だろう、きっと戦える。
「快楽だ。普通は搦め手からの情報収集に使われる手で直接王がおそわれることはなかなかないが、いざというとき王が一番の弱点になってしまってはいけない」
「・・・どういうことでしょう」
尚隆は立ち上がった。
「例えば、こういう事だ」
590名無しさん@ピンキー:03/05/04 18:44 ID:ltntQj4j
こんなんですけど、少しお休みした後、続けてもいいでしょうか。
591名無しさん@ピンキー:03/05/04 19:16 ID:CemMRU3z
続けてくだせぇ!
592名無しさん@ピンキー:03/05/04 23:27 ID:j02448H8
超都市から帰ったら小説が大量投下されてる(´∀`)
続きが楽しみでつ
593名無しさん@ピンキー:03/05/05 00:02 ID:AnDC0Ujj
554続きキタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!
横槍にも負けず、よく頑張った!!感動した!!w

590も続きガンガレ。職人さんのおかげで楽しいGWになりそうだ(´∀`)
594名無しさん@ピンキー:03/05/05 00:21 ID:5LCO46wB
ありがとうございます。長いんでまた途中でお休み頂くと思いますが、行きます。
(589の続き)

言うなり尚隆は陽子の頭を無造作に引き寄せ、唇を重ねた。
「ぐっ・・・」
ファーストキス、そんな言葉が陽子の頭をかすめたが、それよりも驚きと恩人に対するためらいが先に立ち反応が遅れた。
腰をも引き寄せ、しっかりと密着させながら、強引に舌が唇を割る。陽子の口中は尚隆によって蹂躙されてゆく。
そしてその夜、陽子は尚隆に純潔を奪われた。
しかしそれはそんな甘やかなものではない。尚隆が陽子に教えようとしたのは王として快楽と闘う方法。むしろ積極的に武器として扱えるほどに。
次の夜も尚隆は陽子の部屋を訪れ、陽子の全身をくまなく愛撫して、女の肉にはどんな快楽があるかを教え込んだ。
そして今日、三日目。
陽子は初めて自分から尚隆の部屋を訪れ、教えを求めた。その身体は男が与える快楽に敏感に反応するようになってきている。そして尚隆もまた今までよりも更に激しく執拗な愛撫を与えて陽子を試そうとしているようだ。
595名無しさん@ピンキー:03/05/05 00:22 ID:5LCO46wB
「・・・教えて・・・」
陽子は自分の股間に顔を埋める尚隆の髪を掴んだ。
「何をだ?」
舌を陽子の秘壺に差し入れている尚隆の声はくぐもっている。
「いつか、私が王になっても・・・、ん・・・また貴方に・・・こうして手ほどきを・・・。して・・はぁっん・・・もらえるのだろうか」
じゅぷっ。舌の動きに誘われて、更に多くの蜜が体奥からわき出す。
「教えて欲しいか」
「まだ、もっと・・ふうっ・・・奥がありそうだもの」
本当にこの娘は強い。
「それをおまえに教える相手は、慶国の麒麟になる」
蜜を啜り上げ、舐め回す尚隆。
「景麒に・・・」
自分から秘所を男の口に押しあてながら、陽子は蓬莱で一度会っただけの金髪の青年を思い出そうとした。
一度だけのその出会いが、自分をこんな境遇に陥れた。そして今、自分はその相手を救い出すことを全てに優先させようとしている。会いたい。彼に会わねば何事も進められない。
「麒麟はその国の王に最も忠実な生き物だ。他のどんな忠臣といえども王を裏切る可能性があるが、麒麟だけは決してそんなことはしない。だから、おまえは景麒には安心して身を委ねることが出来る」
尚隆は顔を上げた。口の周りが陽子の蜜にまみれてべとついている。
596名無しさん@ピンキー:03/05/05 00:24 ID:5LCO46wB
言いながら尚隆の胸にちりりと痛みが走った。
何回か会ったことのある、殆ど白に近い金色の鬣を持った麒麟。あの無表情で冷たい印象の若者が、この生命力にあふれた娘とまぐわい乳繰り合うのか。
「では、予王とも・・・?」
いつか自分を抱くことになる男を助けるために、自分はこんな事をしているのか。陽子の胸に、一度たりともまみえることのあり得ない、先代の女王への微かな嫉妬が芽生えた。
「おそらくはな。麒麟は絶倫の生き物だし、蓬山で女仙たちに閨房の技を教え込まれて育つ。生娘だった予王が景麒の身体におぼれ、他の女への嫉妬に身を焦がしても不思議はあるまい。
しかし景麒は、台輔としての役目としてしか王の夜伽を考えてはいなかったはずだ」
本当の中に少し嘘が混じる。
麒麟にとっては王と共にあること以上の喜びはない。ましてや麒と妙齢の女王の組み合わせなれば、夜の営みが役目としてだけで終わるはずはなかった。それは予王が本来の役目を忘れ、景麒に恋着したことからも明らかだ。
だが、それを今、この娘には言いたくない。この娘とあの麒麟が、これ以上ないほどの結びつきをするようになるだろうなどとは。


この続きはまたあとで。
597名無しさん@ピンキー:03/05/05 00:40 ID:/2cQYYJi
長編小説の予感…!
598名無しさん@ピンキー:03/05/05 00:58 ID:AnDC0Ujj
>麒麟は絶倫の生き物
「仁」の生き物だけじゃなかったのかw 続き楽しみにしてまつ!
599名無しさん@ピンキー:03/05/05 09:25 ID:5LCO46wB
つづき、一気にいきます。
(596のつづき)

尚隆は陽子の体を起こすと全ての着物をはぎ取った。自分も全裸になり仰向けに横たわる。陽子の腰を引き寄せて自分の顔の上に花芯が来るようにした。そして反対に陽子への欲望でがちがちに堅くなっているおのが肉棒を、娘の口にあてがう。
「おまえの口で慰めてくれ」
わずか三日前には考えられもしなかったことだが、陽子は何のためらいもなくその猛々しいものに舌を這わせた。
舌にたっぷりと唾を乗せ、その表面を舐めあげる。口を大きく開けて反り返った太いものをほおばり、吸い込む。両の手で男の肉棒と玉袋をなでさする。
尚隆は陽子の舌使いが激しくなってきたのを知ると、自分も陽子の股間に口を付けた。
暗い部屋の中には、互いの荒い息づかいとびちゃびちゃという淫靡な音だけが聞こえている。

ひとしきり互いをむさぼり合った後、
「麒麟を相手にするなら・・・」と尚隆が言う。
「こういう事も知っておいた方がよかろう」
一旦陽子から離れるとその身体をうつぶせに返した。四つんばいに手と膝をつかせる。
「腰をあげて、身体を支えろ」
素直に言うとおりにする陽子の腰を掴むと、尚隆は後ろからのしかかり、十分に濡れた陽子の中にゆっくりとおのがものを突き入れた。
「ひぃいゃあっ、あ、イヤっ」
「麒麟は本性が獣。獣はこういう繋がり方をしたがる」
その夜初めての結合だった。
浅黒くなめらかな肌。陽子の背中は筋肉質で腰に向かってぎゅっと絞るようにくびれている。その腰をがっしりとつかみ、尚隆がゆっくりと動きを送るたびに陽子ののどから声とも息ともつかないものが漏れる。男の突きに誘われて下に垂れた乳房が揺れる。
600名無しさん@ピンキー:03/05/05 09:27 ID:5LCO46wB
「どうだ?」
「いぬ・・・犬みたい・・・」
陽子の脳裏には、山を逃げ回っていたときに見た野犬の交合が浮かんでいる。
牡犬が牝犬にのしかかり、口からは泡をはきながら激しく腰を振っていた様が。そして白目をむき、這いつくばりながらも牡犬を受け入れていた牝犬の姿が今の自分に重なる。
しかし、考えを深める間もなく尚隆の肉棒が今まで当たったところのない場所をえぐった。
「あっ、そこ・・・。そこ、なんだか違うの、ほかのところとちがうのぉ〜」
自分も獣だ。日本にいるときにはこんなこと考えもしなかった。会ったばかりの男と、恋愛もしていない男とこんな事をするなんて・・・。

快感の波に襲われて身体を支えきれず、陽子は肩から寝台に落ちた。
尚隆が身体をあわせて倒れ込み、陽子のあごを掴んで顔を仰向けると口を吸って来る。
陽子も自分から上半身をひねり、激しく舌を絡め合う。尚隆の手は娘の股間に当てられ、指で花芽を揉みしだいている。
「吸って・・・! お乳を吸って・・・・・。いっぱい滅茶苦茶にしてっ」
「おまえの望むとおりに」
陽子の脚をあげて腰を繋げたまま素早く身体を回転させると、向かい合わせに抱き合う。小ぶりだが形の良い乳房を乱暴に揉みしだき、両の乳首を交互にきつく吸い上げる。
陽子の両足は尚隆の腰に絡みつき、手は男の頭を抱え込んでいる。
「ああ、いい・・・もっと・・・・・よくして・・・もっと!」
601名無しさん@ピンキー:03/05/05 09:32 ID:5LCO46wB
陽子の中に別の生き物が生まれようとしていた。
じわりと締め付けられる快感に頭の芯がしびれそうになりながら、尚隆はなおも冷静に観察を続けている。
この娘の強さは本物だ。僅か三日で、尚隆と互角とは言えないまでも退かないだけのものを身につけようとしている。まさに王に相応しい。

同時に・・・尚隆の中には微かなためらいがある。
すでに何度もこの娘と交合いながら、まだ一度も身体の奥に精を放っていないのがその証だ。
一番の理由は陽子が怖がったから。
いくら胎果で王だとはいえ、蓬莱から来たばかりの身とすれば、男女の交わりが子を孕む不安につながってしまうのは無理もない。
しかし・・・、その不安は陽子ひとりのものではなかった。
それはこの娘が胎果だから。この国で五百年の治世を敷きながら、尚隆は未だかつて胎果でしかも仙でもある女と交わったことはなかった。
蓬莱の国で女の腹から生まれた娘と、同じ生まれ方をした男とがこの世界で交わったら・・・なにか思いも及ばぬことが起きてしまいそうな気がする。

・・・世迷い言だ。
602名無しさん@ピンキー:03/05/05 09:32 ID:5LCO46wB
「もう・・・いい・・のか・・・? 覚悟がついた・・・のかっ」
尚隆の動きにもそろそろ余裕がなくなってきていた。
「もう、いいっ。私は・・・わたしは、この世界で・・・」
陽子の脚はしっかりと尚隆の腰を挟み込み、尚隆にぴたりと合わせて腰を振っている。その吸い付くような淫らな動き。
片手で尚隆の背中にしがみつき、もう片方の手が何かを掴もうとするように虚空にさしのべられていた。
尚隆はその手を捉えた。二人の指がしっかりと絡み合う。
「な・・・なお、尚隆ぁ・・・・!!」
突然耳に届いた蓬莱での呼び方に男はためらいを捨てた。
「ようこ!」
この女に自分の全てを注ぎ込みたい。尚隆の腰の動きは激しさを増し、相手を壊しても構わないというほどに深く深く貫いてゆく。
陽子の啼き声は糸を引くように高く細くなり、それがますます男の理性を吹き飛ばす。
もう、これ以上は・・・・。
互いに激しく唇をむさぼり舌を絡め合う、指をしっかりと組合わせたふたりは、二匹の獣となって繋がったまま闇の中へと墜ちていった。

          〈 了 〉
603名無しさん@ピンキー:03/05/05 09:34 ID:5LCO46wB
こんな長いもんをお目汚しで失礼しました。
まだまだ修行あるのみです。
ども。
604名無しさん@ピンキー:03/05/05 12:36 ID:AV4rAeJj
>蓬山で女仙たちに閨房の技を教え込まれて育つ
た、泰麒は・・・といろいろ妄想。
605名無しさん@ピンキー:03/05/05 22:17 ID:5LCO46wB
590です。
604さん
>蓬山で女仙たちに閨房の技を教え込まれて育つ
というのは、前スレで泰麒×蓉可バージョンがあったことから流用させてもらいました。
わたしは蓬山ではあまりイメージが浮かばないので、どなたかお願いします。
606名無しさん@ピンキー:03/05/06 18:15 ID:mNmZJDqx
桓祥、良〜!
607名無しさん@ピンキー:03/05/06 21:36 ID:Vblwj+nX
580氏まじファンでつ。桓祥も廉も凄く良かった!甘い雰囲気とセリフが最高(´∀`)
608名無しさん@ピンキー:03/05/06 23:05 ID:QuKQkfH+
>>587
尚隆×陽子

楽しませてもらいますたわ!
このお話、面白くて好きです。
続きはないのでしょうか?
609名無しさん@ピンキー:03/05/06 23:47 ID:fb5PY2A1
ケイキとの本番もよみたい…!
610名無しさん@ピンキー:03/05/07 00:25 ID:S2tL6YfP
>587
乙です。ゴチ。
恋愛感情ないようで微妙に情が移ってるところが(・∀・)イイ!でつ。
また来てくだされ〜

恋愛感情ありで漢前同士な尚隆×陽子 (どんなんや…)も
読んでみたいとつぶやいておこう…。
611名無しさん@ピンキー:03/05/07 22:30 ID:4o1ahYCU
投下ラッシュも一段落の様子。
612名無しさん@ピンキー:03/05/07 23:17 ID:By8Bzzzg
次は以前から噂の
翠微君×鈴を落してくれる猛者はいないのかハァハァ
613名無しさん@ピンキー:03/05/08 00:13 ID:vOkjsDpj
しばらくぶりにネット繋いだら、すごいことになってた!
青将軍×祥瓊、尚隆×陽子、萌えさせていただきました。
乙です。
614名無しさん@ピンキー:03/05/08 00:51 ID:4XNMxs3e
夕暉×鈴キボンヌ…
615587:03/05/08 00:59 ID:aT1qv3Q4
感想いただけると嬉しいものです。

>>608さま >>609さま
話の流れとしての景×陽も考えてるんですけど、
なんだか前振りがものすごく長くて、全然先に進まないんです。
それで気分転換に尚隆×文姫なんて考えてたら、あんまりエロくなくてこれも保留中です。
>>610さんのつぶやきも含めまして
そのうち機会があればってことで。
616名無しさん@ピンキー:03/05/08 01:13 ID:xgaJdLrB
利広と珠晶の話が読みたいよー
617名無しさん@ピンキー:03/05/08 01:43 ID:0JXEnC9g
泰王×梨斎・・・切望。
618名無しさん@ピンキー:03/05/08 01:53 ID:LA3SbuCG
>>617
禿同。続きが気になるぅ
619名無しさん@ピンキー:03/05/08 02:16 ID:S5oF8CFR
>>615
久々に景×陽も見たい感じも。
まったり待ってます。
620名無しさん@ピンキー:03/05/08 16:02 ID:mq730rQt
>>614
一瞬『夕暉』が誰か思い出せずに清秀と混同した。
621名無しさん@ピンキー:03/05/08 16:22 ID:+ITPB5fm
けっこう探すと小説ページに裏あるね。どこぞに泰王×梨斎もあった気が…。
でもやっぱりここが最高(・∀・)ハァハァ激しさが違う
622名無しさん@ピンキー:03/05/08 16:29 ID:mq730rQt
個人作成のHPだと面が割れちゃう場合があるからねぇ。
あんましハードなのは自主規制掛けちゃうかも。
その点此処は名無しだし、結構逝ける所まで…(ムグムグ)
623名無しさん@ピンキー:03/05/10 12:05 ID:6zl0r6Yi
「私は正真正銘処女だからな。やれば血が流れる。だから麒麟の景麒には無理だ。
しようったって、途中で駄目になるに決まってる。いくら何でもそれは興醒めだろ?百年の恋も一遍に冷めるってやつだ」
と、恋する気もないくせに云う。
「…私にはそういうことを平気で話す陽子の神経の方が興醒めだわ」

         ――某サイトより
624名無しさん@ピンキー:03/05/10 14:16 ID:oYAsordm
>623
ああ、ここの文章って萎えるの多いよね・・・
625名無しさん@ピンキー:03/05/10 14:51 ID:wv9sjTlp
>>623
どっかで見た気もするが・・・ヒントプリーズ
626名無しさん@ピンキー:03/05/10 17:38 ID:0iy8KaLM
てか、個人サイトの文章晒すのってどうよ。しかも前のときと違って、
意図が見えなくて悪意っぽいし。
私怨か?>623。何考えるんだ。
627名無しさん@ピンキー:03/05/10 22:13 ID:8S9UvodD
うーん。しっかり萌えられるサイトもあるけどね。ってか623は違反でしょ
628名無しさん@ピンキー:03/05/11 01:13 ID:VPd3uI4W
>623->625
私怨の自作自演ぽい。
ま、ヴァカは放っとけってこった。
629その1:03/05/11 03:08 ID:nzlm9dhc
「主上。」
幻英宮の一角、すでに一日の政務も終わり、遠甫や浩瀚と立ち話をしていた時、ふいに聞きなれた声に呼ばれ、陽子は振り向いた。
目の前には彼女の下僕である金髪の青年が、相変わらずの仏頂面で立っていた。

この顔は・・・あまりいい話題じゃなさそうだな・・・。

「・・・・どうかしたか、景麒。」
「先日頼んでいた例の書類、もう目をお通しになりましたか?」
「どれだっけ。」
例の書類、などと言われても、なんせ毎日山のように書類を処理しているので、何の書類の事だかわからない。
「一週間ほど前にお渡しした、地水についての書類です。」
「・・・ああ、あれか・・・。」
「一週間以内に片付けるとのお言葉でしたので、今日までお待ちしていました。」
いかにも今の今まで忘れていた、といわんばかりの陽子の反応に、景麒は不機嫌そうに答える。
「悪い、忘れていたよ。あれ急いでいんの?」
「・・・急いでいます。」
遠甫と浩瀚が、そんな二人のやりとりをおかしそうに眺めている。
「じゃあ今夜中に片付けるよ。後で景麒の所に届に行くから。」
なるべく怒らせないように、と陽子は珍しく腰を低くしてそう言った。
景麒のお小言はネチネチとしつこい。(それになんといっても今回は全面的に自分が悪い。)
しかしそう言われた途端、それまで仏頂面で陽子を見据えていた景麒が、わずかに動揺した。
「主上にそこまでしていただくわけにはいきません・・・。」
「?そう?じゃあ景麒がとりに来てよ。」
「そ、そのような・・・夜更けに主上の部屋へ行くような無礼な真似はできません・・・。」
「?大丈夫だよ、私なら起きているから。」
「い・・・いえ・・その・・そうじゃなくて、・・・。」
突然へどもどしはじめた自国の麒麟に驚いた陽子は、思わず景麒の顔をまじまじと覗き込んだ。それに気づいた景麒は困ったように視線をそらす。
「書・・・書類は明日で構いません。今日はもう遅いのでこの辺にて失礼いたします。」
苦しげにそれだけ言い残すと、景麒は足早に去っていった。
「・・・何なんだアイツは・・・。」
陽子がそう呟くのと、浩瀚と遠甫が意味ありげに視線を合わせた。
630その2:03/05/11 03:45 ID:nzlm9dhc
陽子から一通りの事情をきいた二人の反応は、極めて対照的だった。

「何なのかしら、不思議ねえ。」
「そりゃ台補の反応は当たり前でしょう。」

ここは陽子の私室、陽子の向かいに座ってお茶を飲みながらお菓子をつまんでいるのは、気心の知れた鈴と祥瓊だ。
陽子と、鈴は驚いたように祥瓊を見上げた。

「二人とも何をカマトトぶっているのよ。常識の話じゃない。」

二人に見上げられ、祥瓊はやや怯みながら答えた。

「え、じゃあ何、それは若い男の元へ若い娘が夜中に通うのは危険、とかそういう事?」

鈴が目を見開いてそう尋ねると、祥瓊は渋い顔して頷いた。

「そんな阿呆な・・・。何を考えているんだあいつは・・・。」

陽子が頭を押さえる。今まで景麒を男とみなした事などなかったので、思っても見なかった理屈だ。

「景麒って陽子の事好きなのかな。」
「・・・鈴・・。」
「だってそんなに意識するなんておかしいじゃない。陽子と夜中に二人きりになったら。自分を押さえる自信がない、とかそういう事じゃないの?」

大きな黒い瞳を爛々と輝かせ、頬を桃色に上気させながら、鈴は勢い込んで主張した。

「あいつの事だから、外聞が悪いとか、嗜みが足りない、とかそういう世間体を気にしての事じゃないかな。」
「随分色気のない結論ねえ。そんなのつまんないわ。」
「つまんなくていいんだよ。私と景麒が面白くなってどうするんだ・・・。」
631名無しさん@ピンキー:03/05/11 04:02 ID:Ot2eOnHS
采麟とマッシュルームのホワイトクリーム煮込み
氾麟の頬肉とフォアグラのテリーヌ
廉麟の胸肉の蒸焼き
景麒のレバーベルリン風
供麒フィレ肉のステーキ、オレンジソース
泰麒のあばら肉のロース、茸入りクリームソース、ジャガイモのスライス添え

誰か峯麟と塙麟の料理キボンヌ!
632名無しさん@ピンキー:03/05/11 06:47 ID:Es8W/MhR
629続きキボン
633名無しさん@ピンキー:03/05/11 11:01 ID:aume2dOw
>>631
供麒が食べたい・・・。
ところで六太は?
634名無しさん@ピンキー:03/05/11 13:28 ID:4oYK2gK7
>>629
初々しくていいです。
続きに期待
635その3:03/05/11 16:43 ID:89LzmmLo
陽子だって、相手が浩瀚なら、夜中に部屋に行ったり招いたりしたりはしない。しかしなんせ相手は景麒だ。そんな普通の男女のような遠慮は無用ではないだろうか。

「全く馬鹿馬鹿しい。アイツ麒麟の癖に何を色気づいているんだ。」
「うーん、でも、世間体を気にするっていうのはわからなくはないけど。」

憤然と呟く洋子に、祥瓊が、白く美しい指で菓子をつまみながら、のんびりと答えた。
怪訝そうな顔の陽子と鈴に、祥瓊はお菓子を噛み砕きながら重ねて説明する。

「だからさ、陽子も台補もお互いそんな気持ちがみじんもなくても、周囲がそう思うとは限らないでしょ?なんといっても前例があるんだから。」
「あっ・・・。」
「そっか、確か前の王様と・・・。」

思っても見なかったところを突かれて、鈴と陽子は顔を見合わせた。
先の慶女王は、景気に恋着して、確か国を傾けたのではなかったか。

「只でさえ同じ歳頃の女王って事で不安に思っている人も多いんだしさ、こういっちゃ何だけど、朝廷の中にはまだ陽子を信用していない人だって多いし、台補がそこまで気をまわすのも、別におかしくないと思うけどね。」

そう言って優雅な手つきでお茶をすする祥瓊を眺めながら、陽子は先ほどの遠甫と浩瀚の態度を思い出した。何やら複雑な表情で目配せしあっていたが、そういう事だったのか。

「なんか麒麟ってそういう事と無縁な気がしていたけど、よく考えれば景台補は、そういう経験がおありな方なのよねえ。」
「鈴ったら。ついさっき景台補は陽子の事好きなのかも〜なんて言っていた癖に。」
「あれはどうなだったら面白いなあと思って言っただけよ。」

鈴の無邪気で無責任な言葉に、陽子と祥瓊は吹き出した。
しかし、笑いながらも、その事実は陽子にとって少なからず衝撃的だった。今まで景麒を男として認識した事がなかったが、過去に彼を男として見なした女性があり、彼もそれに応えた時間があったのだ。なんだかそれはひどく不思議な事のように思えた。

そうか・・・。あんな朴念仁にも、そういう経験があったんだ・・・・。
636名無しさん@ピンキー:03/05/11 16:50 ID:gnd6p6Bt
>>633
六太の洗い
637bloom:03/05/11 16:50 ID:JpBwf0M7
638名無しさん@ピンキー:03/05/11 20:46 ID:Es8W/MhR
広告入るから上げちゃ駄目ですよ〜
639名無しさん@ピンキー:03/05/11 21:39 ID:NJmyeYZ5
>>636
微妙だな・・・。
六太の麒刺しなんてどう?
640名無しさん@ピンキー:03/05/11 21:45 ID:Es8W/MhR
きもい
641名無しさん@ピンキー:03/05/11 22:04 ID:8LgSx5Sj
ageてる人は確信犯って事で・・・。
つーか全部同じ人?
642639:03/05/11 22:19 ID:NJmyeYZ5
さっきsage忘れたからsageておこう。
643名無しさん@ピンキー:03/05/11 22:52 ID:SbtBrQMe
浩瀚×陽子きぼんぬ
644名無しさん@ピンキー:03/05/12 10:06 ID:5p4IGMps
楽俊×陽子リクエストされたんですけど、妄想がとまらなくて陽子×浩瀚がはじまってます。が、私の文章力では浩瀚様は無理が…どなたか浩瀚×陽子お願いします
645名無しさん@ピンキー:03/05/12 12:10 ID:f+JKcojI
>644
とりあえず自分で頑張って書いてみれ。
646名無しさん@ピンキー:03/05/12 13:37 ID:5p4IGMps
じゃあ気長に待っててん
647587:03/05/12 14:37 ID:P79u7f77
おお! しこしこ陽×景を書いていたら、いつの間にか始まってる!!
>>629さん、がんがって下さい。
やっぱり陽子と景麒の話にウラをつけようと思うと、
予王の話題って絡ませたくなりますよね。
648名無しさん@ピンキー:03/05/12 21:05 ID:GmtDPpP5
CDドラマの「姉妹王」はオフィシャル扱いしますですか?
649361:03/05/12 21:09 ID:s7ob5d2Z
どうも。一月くらい前に景×陽投下した者です。
そこはかとなく思いついたんで、前作の続編を書いとるんですが、
なんだか景陽ラッシュみたいなんでどーしようかな、と。
しかも矢鱈と長くて重苦しい…(汗。
ま、まだ途中なんで、出来上がったら時期をずらして投下いたしまふ。
とりあえず629氏の続きキボンヌ。
そして587氏の尚×陽が面白かったんで、陽×景に期待。
650その4:03/05/12 22:30 ID:Dq0tbNrm
よくよく考えてみると、景麒を一人の男として認識していなかった、というより、
景麒をヒトとして扱っていなかったのだ、という事に今更ながら陽子は気がついた。
勿論、景麒は麒麟であるから、それは反面正しい。
世界に12頭しかいない、尊い神獣。その性はどちらかというとヒトより神のほうに近いだろう。
だがしかし、麒麟と言えど、ヒト同様感情があり(慈悲に偏っているとはいえ)、食事もするし、睡眠もとるわけだ。
食欲や睡眠欲があるのなら、性欲があってもおかしくないし、感情があるのなら恋愛をしても不思議ではない。

うーん・・・確かに理屈ではそうなるが・・・・・。

陽子は自室の卓の上、書類を前にして腕を組んだ。

ダメだ・・・想像できん・・・。

問題は景麒が麒麟である、という事よりも、景麒の性格にあるのかもしれない。
あの極端に表情が乏しくて、潔癖症で、愛想のカケラもない景麒が、かつて女性と愛し合ったというのはどうもピンとこなかった。
陽子はため息をついて書類をおいた。鈴と祥瓊が自室へ引き上げ、書類とにらめっこしはじめてからかなりの時間がたつ。
それにも関わらず未だ処理できずにいるのは、ひとえに陽子の集中力の問題だ。

予王は・・・何故景麒を好きになったのだろう・・・。

人の趣味嗜好は人それぞれだ。陽子が疑問にもつことではない。
しかし、余計なお世話ながら、誰か他にいなかったのか、と思わずにはいられない。
あれはどう考えても、恋愛向きに出来ている男ではないではないか。

景麒は予王が好きだったのかな・・・。

あの景麒に惚れる女性がいると言うのも不思議だが、その謎はひとまずおいておくとして、
景麒自身はどうだったのだろうか。景麒の方も、予王が好きだったのだろうか。

それとも王の命令だから、応えていたのだろうか。
651名無しさん@ピンキー:03/05/12 22:38 ID:diismPbj
629氏光臨!!
楽しみにしています。マターリと頑張って下さい。
652名無しさん@ピンキー:03/05/12 23:49 ID:u1Q1yHjj
>649
361氏続きマターリ期待して待ってます。
>650氏のも盛り上がってきとりますし投下ラッシュで楽しみです。
653名無しさん@ピンキー:03/05/14 09:24 ID:3cgnBhfP
期待してます!頑張って下さい!
654名無しさん@ピンキー:03/05/14 16:48 ID:YJOP4Vb4
655名無しさん@ピンキー:03/05/14 16:49 ID:7mY0hcj0
いい店みつけました!

http://www.dvd-yuis.com/
656bloom:03/05/14 16:50 ID:X91gNDqx
657名無しさん@ピンキー:03/05/14 19:40 ID:Dvmuk6y/
楽俊(人)×陽子
誰か書いてくださいな!!
658587:03/05/14 20:49 ID:DbWduXvZ
余計なお世話かも知れないけど
629さんのマターリぶりにキレてきた香具師もいるみたいだし
エロっぽくなくて短い尚隆×文姫でも場所ふさぎに投下してみる?
659361:03/05/14 22:00 ID:5/Y6qylI
景×陽、出来たけど、如何しようか…。
660名無しさん@ピンキー:03/05/14 22:04 ID:JcYLr2TM
>659=361
ぜひとも投下してくださいまし。
661その5:03/05/14 22:15 ID:dK2F7342
「ど・・・どうなさったのですか。」

翌朝、陽子の顔を見るなり、開口一番、景麒はぎょっとした様子で尋ねた。
陽子は目に見えて憔悴した面持ちで朝議に現れ、無言で書類を手渡す。
赤く充血した目と土気色の顔色が痛々しい。目の下の隈がまた、陽子の憔悴振りを強調していた。

「どこか身体に御不調が・・・・。」
「いや・・・大したことではない、ちょっと寝不足で・・・。」

お前と予王の事を考えてるうちに夜が明けたんだ、ともいえず、陽子は言葉を濁した。

「もしや・・この書類の為に無理をなさったのですか?」
「いや・・・そういうわけじゃ・・まあでもそうだな・・・そういう所もなきにしもあらず・・だな・・。」

実際、考え事に没頭したせいで書類の事をド忘れして、慌てて徹夜で処理したのだから、無関係ともいえなかった。
陽子がゴニョゴニョと口ごもっていると、その様子を不審気に眺めていた景麒がお得意のため息をついた。

「主上・・・御身をもう少し大事にしてください。主上あっての慶なのですよ。」
「・・・・すまん。」

お前が急げ、と言ったんだろ、と一瞬思ったが、頼まれた書類をほっといたのも自分ならそれを今夜中に仕上げると請け負ったのも自分.
そして余計な考えに気をとられて中々処理できなかったのも自分。全て自分の責任だった。景麒のこれみよがしなため息は癇に障るが、今回は景麒の方に分がある。そう思い直して大人しく謝ると、景麒は怪訝な顔をした。

「妙に素直ですね・・・。」

気味悪そうに言う。あんまりな言われようだ、とむっとしないでもなかったが、
そう言って怒鳴りつける元気も今の陽子にはなかった。

「以後気をつける。・・・もういいだろう、皆揃ったようだから朝議をはじめるぞ。」
662629:03/05/14 22:16 ID:dK2F7342
すみません、当方ご覧のように亀の歩みですので、
皆さん遠慮なくどんどん作品を披露してください。
楽しみにしています。
663名無しさん@ピンキー:03/05/14 23:14 ID:Yr5k7UoT
664587:03/05/14 23:34 ID:DbWduXvZ
>>659
>>662
おお、361さん、629さん。

それじゃ私の陽×景はお二人の後ってことで
とりあえず尚隆×文姫、3回くらいにわけて出します。
よろしく。
665尚隆×文姫 1−1:03/05/14 23:36 ID:DbWduXvZ
その鳥が飛んできたとき、下官はそれを捕らえて丁重に銀の籠に入れた。
籠は次々と上位の官に手渡され、宮殿の奥深くへと運ばれる。そして最後の女官が鳥籠を携え主の私室に運び込む。
「公主、雁からの青鳥でございます」


柳の芝草は美しい町だった。その中でもとりわけ緑の豊かな美しい街角。
しかし緑の柱が妓楼だというのは、どこの国でも共通の印だ。
芝草の妓楼の中でも最高級と言われ、政府の高官もお忍びで利用すると噂される店の最奥の豪華な一室。
露台に続く大窓から、贅を凝らした造りの中庭を眺めている娘がいる。

呂の生地を重ねた意匠の襦裙は、質素に見えるが実は非常に上質な作りだ。
同じく髪もつややかに編みあげ、華美でこそないが、技の粋を凝らした象牙の櫛をさり気なくあしらってある。
娘の目に入る中庭の木々は若葉に覆われている。池には陽光がきらめき、所々に置かれた花鉢には、季節よりも少し早めの初夏の花々が咲き乱れている。
部屋のあちこちにも、豪華に花を生けた紫檀の台が置かれている。
娘はその場所に、かれこれ1時間あまり佇んでいた。

666尚隆×文姫 1−2:03/05/14 23:37 ID:DbWduXvZ
「こんなところでいつまで待っているのかしら・・・」
そう娘がひとりごちた時、
「お待たせしたか」
背後から男の低い声がした。
びくっとして振り向くと、光の差し込む明るい部屋の中で、ごく普通の服装(なり)をした男が、くつろいだ様子で卓子についていた。
何の断りもなく、玻璃の瓶から揃いの杯に果実酒を注いで飲んでいる。
漆黒の豊かな長髪を後ろで高く無造作に結んだ、見たところ30くらいの、見目の良い、何処か人なつっこい雰囲気の男だった。

男の自然体な物腰に、自分がどれほど身繕いに時間をかけたかを思って、娘の頬は一気に紅潮した。
「いつの間に・・・」
「酒を一杯飲む間。
物思う風情の後ろ姿が美しくてな、声をかけるのをためらった」
娘は精いっぱい威儀を繕い、態勢を立て直そうとする。
「声も掛けずに後ろから人を見ているとは、礼儀を弁えないとお見受けする」
非難がましい言葉をさらりと受け流し、その声の美しさを楽しむ。
「美しいものを見ながら酒を飲むのは楽しいからな」
そう言って杯を日にかざしてみせる。
玻璃の切り子面がきらきらと輝いた。
「・・・っ!! (無礼な!)」

667尚隆×文姫 1−3:03/05/14 23:39 ID:DbWduXvZ
気を取り直して、娘は「青鳥を飛ばしたのは・・・?」と問うた。
青鳥は官府の使う通信手段、この男が只の使いであればと願っての問いだったが、
「俺だ」と男はあっさりと答えた。
やはり、この声はそうだったか。
「では・・・、貴方が?」
「風漢。年上の女性(にょしょう)を希望した男だ」

仕切り直さねば・・・
娘はあでやかに微笑む。
「風漢どの。なかなかにうがったお好みとお見受けします」
「年下の男はお好みではないか、奏国公主・文姫どの」
「貴方様ほどの年の差でしたら、気にはいたしませんわ。雁国国主・尚隆殿」
互いの位置を推し量る微妙なやり取り。
風漢、いや尚隆は不適な笑みをこぼすと、つと立ち上がって娘の前に来た。
背の高い、たくましい体躯の男だとあらためて見上げる。。
「双方合意だな」
(つづく)

668361:03/05/15 00:05 ID:S87YNn3g
>663 おおーマターリと盛り上がっている感じ。続き期待。
>665 尚×文て初めて見た。先がとても楽しみ。
629さん587さん、作中に御邪魔致す。
予想以上に物凄く長くなってしまったものを晒す暗愚を御許し願いたい。

669361:景×陽2-1:03/05/15 00:09 ID:S87YNn3g
深夜に近い刻限の事だった。
景麒は自室で何をするでもなく時間を費やしている。其の時、廊屋の方からある気配を感じて、景麒は入り口に目を向けた。
「…景麒、居るか」
部屋の外から掛かる声は、紛う事無き主人のもの。
「はい」
「――話がある。入ってもいいか」
「…どうぞ」
言いらえの後に空気が動いて、其れと同時に主人が姿を現わした。就寝前らしく、夜着に薄物、と云う軽装。しかし、衣装に反して表情は沈んだように重く厳しい。――切羽詰った何かを感じさせるほどに。
「…如何なさいましたか」
険呑な陽子の表情を不審がりながらも、主人相手に立ち話をさせる訳にも行かないので、景麒は声を掛けながら椅子を示す。陽子は真っ直ぐ景麒に近付いて、すぐ済むから、と首を横に振って其れに従わなかった。
二人きりの室内で距離が狭まり、景麒は少し居心地の悪そうな貌をする。其の微妙な表情の変化を見取って、陽子は険しい貌を益々険しくした。
陽子は鋭いほどの目線で景麒を見詰めながら、無言で足を一歩踏み出し、更に距離を打ち消す。しかし景麒は、其の刺すような視線に耐えかねて、軽く目を逸らしてから、足を一歩後ろに下がらせた。景麒が後退した瞬間、陽子は軽く唇を噛んだ。
「何故逃げる」
視線と同じ、刺すような声。
「…――此処最近、わたしの事を避けているだろう…?」
低い声色で、陽子は言う。
「…そんな事は」
「ある」
否定しかけた景麒の言葉を、陽子は打ち消す。じり、と陽子がまた一歩足を踏み出した。――距離が詰まる度に、景麒の中で鼓動が速まっていく。
余り不用意に近付かないで欲しい、と頭では思うものの足は既に凍りついたように動かなくなっていた。
「何で急に避け始めたか――その理由を訊いてもいいか」
「…避けてなどおりません」
「嘘を吐くな」
鋭い切り返しが言葉を封じる。景麒が言葉を選び損ねて硬直している様を見ながら、陽子は静かに手を伸ばした。真っ直ぐに伸ばされた左手が、景麒の白い貌に触れる。其の瞬間、景麒は僅かに身体をびくつかせた。
拒絶するような反応を感じて、陽子は表情に苦いものを混ぜる――が、すぐに自嘲気味の表情を浮かべて手を引いた。
「…なるほど。それほどわたしが疎ましいか」
670361:景×陽2-2:03/05/15 00:11 ID:S87YNn3g
吐き出すような言葉に、景麒は瞠目して主人を見詰める。視点の先で小柄な主人が、歪んだ微笑で笑っていた。
「拒絶したくなるほどわたしが嫌か?――では如何して抱いたりしたんだ?気紛れか?」
陽子は吐き棄てるように呟いた。
――主従を超えた関係で契りを結んだのが一月前のこと。
禁忌に値する関わりをもつ事――これは二人だけの秘め事だった。
しかし密約を交わしてから――景麒は一度も主人に触れようとしなかった。
其れどころか最近は用が無ければ、陽子に近付く事さえない。
主人と離別する事を厭うと云われる麒麟に、距離を置かれる。――陽子には其の理由が、如何しても解らなかった。
理由を思うほど、焦燥感に胸を灼かれる。行き場の無い苛立ちが、影となって始終付き纏う。――はっきりしない事は嫌いだったから、決着を付けようと思った。
そして今、陽子は彼に近付いてみて、其の訳が解った気がした。
――何の事は無い。ただ、疎ましいだけ…。
震え出しそうになる身体を必死で抑えながら、陽子は言った。
「失望した?容易く許しを与えた事で、誰とでも関係を持てる、身持ちの緩い女だとでも思ったか…!?」
軋むような胸の痛みが苛立ちを湧き出させるから、自然と語尾がきつくなる。
――嬉しかったのに。
特別に大事だと思う相手が、慕って愛してくれると云う事が途方も無く嬉しかった。――だから許したのに。
裏切られたような――絶望的な気分で、陽子は景麒を見詰めた。凍えた翡翠と無機質な紫が交差する。
「慕っていた、と云う言葉は嘘か?それともそれは、わたしがお前の主だから?」
「主上」
誰でも良いんだろう、と陽子は景麒の呼び掛けを遮って叫んだ。
「主人であれば、わたしでなくても――何でも良かったんだろう…ッ!!」
「主上!!」
景麒は心を乱されて喚く主人に手を伸ばす。陽子は其の手を力任せに振り払った。
「触るな!!」
手を弾かれて、景麒は表情を凍らせた。
671361:景×陽2-3:03/05/15 00:16 ID:S87YNn3g
「…無かった事にしよう」
息を震わせて、陽子は景麒を見据える。――本当は今にでも泣き出しそうだった。
「…この間の事は、全部忘れる。なに、大した事じゃない。夢を見ていたと思えばすぐに忘れてしまう。『わたし達の間には、何も無かった』。…それでいいだろう…?」
切り詰められた言葉の隙間から、傷んだ想いが零れてしまいそうだった。其れ以上を口にすると涙になる気がして、陽子は口を噤む。
「――…話はそれだけだ」
俯き視線を逸らして、邪魔をした、と言うと、陽子は返事を待たず、景麒に背を向けた。景麒は主人の後ろ姿を無表情に見詰める。
陽子が足を踏み出そうとした、其の瞬間、景麒は後ろから陽子を抱き上げた。
「―――な?!」
あまりにも突飛な行動に、陽子は声を失った。陽子が呆然として抵抗を忘れている間に、景麒は陽子を抱えたまま無言で自分の牀榻に押し入る。そして柔らかな褥の上に、どさ、と乱暴に放り出した。
景麒は主人が慌てて身体を起こそうとした処を、封じるように圧し掛かる。細い両手首を臥台に押し当て、自由を奪った。
状況に錯乱しながら陽子が顔を上げる。――其の先に、表情の乏しい彼の、怒ったような貌。
無言のまま、景麒は羽交い絞めた主人の首筋に唇をつけた。
「や、やだッ!!」
冷たい唇に項を吸われながら、陽子は拘束から逃れようと必死で身を捩る。しかし引き剥がそうともがけばもがくほど、圧迫する景麒の掌に力が篭る。
「嫌だ!!離せ!!言う事を聴かないかっ!!」
暴れて動いた分、生まれた綻びから夜着の合わせ目を崩される。崩れ落ちた襟の隙間が、新たな侵入を許す。ざらついた舌の感触が鎖骨を滑った。
抵抗も空しく、緊縛が濃くなる。突き立てた脚の間を強引に膝で割られて襦袢の裾が捲れ、露わになった太腿が夜の冷気に晒される。
「――――ぃやぁぁ…っ!!」
――同情のつもりか。惑う姿が憐れだったか。何の言葉も無しに身体を重ねようとしている。
嫌を叫びながら陽子は思った。
――酷い。その気もないくせに、こんな事――――。
悔しさと哀しさと。抉られるような胸の痛みに、堪えていた涙が溢れて頬を伝った。
672361:景×陽2-4:03/05/15 00:25 ID:S87YNn3g
吐息を詰めて落涙する様子を感じて、景麒の背に躊躇いが生じた。封じた手首はそのままに、そっと唇を離して暫し逡巡する。
「――自分の主人、ただそれだけで愛せるというなら、苦労なんてしなかったでしょう…」
沈黙を破って、陽子の耳元に、静かに声が落とされる。行動と相反する切なげな声色に、陽子の身体が一瞬怯んだ。
「気紛れや義務感で容易に誰かを抱けるほど、わたしは自分を割り切れません。『如何して抱いた』?…それは、貴女が貴女だった所為です。他の誰でも無い、貴女だから愛しかった。貴女だから欲しかった。…貴女だから、抱いてしまいたいと、ずっと思っていたんです」
「―――うそだ…」
なら、如何して――――。
強張ったまま、茫然と陽子は呟く。ゆるゆると涙の滑る翠の瞳に、傷付いたような表情が霞んで映った。
「近付き方が解らなかった、と言ったら、貴女は御笑いになりますか――?」
呟いて、景麒は苦しそうに息を吐いた。
――最初は嫌悪感すら抱いた新しい主に心奪われる時が来るなど、予想もしていなかった。
前の主人とよく似た少女。しかし卑屈に怯えていた娘は大きく変わって、しなやかな強さを身に付ける。
景麒が、頑固で無鉄砲でだけど誠実な主人を、いつの間にか愛してしまっている事に気付いたのは、そう遠い過去ではない。
そして忠誠以上の想いを抱いてしまってから、想いと折り合いを付けるのに精一杯だった。
未来の不安定な政権に君する彼女は、王としてはまだ拙い。
私的な事で煩わせるわけには行かない。まして、主人を狂わせた過去を持つ者が、この国で女王とわりない仲を望む事など。
――それでも、想いを叶えてしまいたい衝動に駆られた。
不図した瞬間に垣間見せる、無防備に微笑う顔を見るたびに、いっそ身体ごと愛してしまいたい、と何度思った事だろう。
だからその夢が叶った時、罪悪感に拉がれながらも、歓びで胸が一杯だった。
しかし、限りなく近付けるように成った分、手加減の仕方が判らなくなった。――心はいつでも其の身体を欲している事に、気付いてしまったから。
「放って置けば委細構わず手を伸ばしてしまいそうだった。何をするか見当も付かない――そんな自分が恐かったんです」
抑えきれない想いを通えてしまったら、今度は失う事が恐くなった。
673361:景×陽2-5:03/05/15 00:30 ID:S87YNn3g
愛しむ以上に欲する想い――其れが露見して嫌われたくなかったから、自分を遠ざけるしかなかった。――そうやって欲情に蓋をしてきた。
だが其の抑制は、目が合えば揺るぎ、近付かれれば緩み、触れられれば簡単に崩れるほど脆いもの。
想いに相反する行動は、無理が祟って破綻を来たした。
当の本人に誤解されて拒絶された上、『大したことじゃなかった』と言われて逆上し、理性が吹き飛んだ。――其の結果が、今の有様。
――情けを下賜される身でありながら立場を忘れ、強姦しかけといて嫌われたくないなどとは、とんだ御笑い種だ。
景麒は自嘲すると、臥台に縛り付けた主人の手首を離した。
「失望したのは主上の方でしょう。――御不興を許してくれ、とは勿論言いません。御心のままに、罰して下さって結構です」
申し訳御座居ませんでした、と言うと景麒は主人の上から身を引いた。
微かに震えながら、陽子はのろのろと起き上がる。涙で濡れる瞳で景麒を睨み付け、「―――勝手だな」と呟いた。
「近付いたり、遠ざかったり。お前の身勝手さには、呆れて言葉が出ない」
返す言葉も無い、と云う風に景麒は目を閉じる。陽子は無抵抗な彼の胸倉を掴み、「この、大馬鹿者…っ」と吐き棄てると、思い切り引き寄せて彼の唇に自分の其れを押し付けた。
景麒は自分のされている事が解らず、思わず目を見開いた。陽子は硬直した下僕の態度を無視して更に強く唇を重ね、息を詰めさせる。飽きれるほど長い間キスした後、漸く唇を離すと、息を弾ませながら、陽子は言った。
「お前の行動からじゃ、何考えてるか全然解らない。自分一人で勝手に決めて勝手に行動して。全部お前次第って訳か?じゃあ何だ?わたしの気持ちは如何でも良いのか?!巫山戯るな!!」
正面から景麒を見据え、また泣き出しそうな貌で、「苦しかったんだからな」と陽子は呟く。――其の切なげで危うい表情は、抑えを切り崩すには充分なもの。
「嫌われてるかも知れないって…、何に失望させたんだろうって、幾等考えても解らなくて。ずっとずっと苦しかっ…」
情欲をそそる表情に理性の箍を外され、景麒は終わりを聴かずに陽子の唇を封じて言葉を遮った。勢いに任せて再び臥台に押し倒し、貪るように何度も何度も口付ける。
674361:03/05/15 00:32 ID:S87YNn3g
…で、小休止。
675名無しさん@ピンキー:03/05/15 00:59 ID:V0e9bEvs
尚隆×文姫の職人様、景麒×陽子の職人様、いいもん見させていただきました。
乙です。
続きを楽しみにしてまーす。
676名無しさん@ピンキー:03/05/15 02:17 ID:cHGJrwRN
尚隆×文姫と景麒×陽子の職人様方、最高でした。
萌えさせていただきました。続き期待です。
677楽俊:03/05/15 11:42 ID:h4uEySCR
春の風が吹き始めてきたこのごろ・・・
楽俊は一人、人の姿で大学の自室で本を広げていた。
すでに春の休みに入っているのでみな故郷へと戻り、友人たちはおろか建物の中には数えるほどしか人が残っていない。
楽俊は故郷が遠いのと勉強していたいと理由をつけ、大学に残ることにしたのだが・・・
実は本当の理由は別にあった。
春である。
ネズミの半獣である楽俊には発情期だからと言って激しい衝動に駆られることはないが、それでもやはり、春になると気もそぞろになってしまう。
こんな気持ちで人の多いところにいるわけにもいかないので、この次期逆に人の少ない大学内に残ることにしたのだ。
人型で過ごしているのも、獣の性から少しでも遠ざかっていたい為である。
しかし、気を引き締めて本に没頭しようとしていても、なにかの折に悶々としたものが体の奥底でうごめき、思考は本の内容から今は遠くはなれた友人へと移っていく。
意志の強い瞳、気性をそのまま映した燃えるような赤い髪、滑らかな肌・・・
普段なら考えない淫らな思いに思考が進みかけたとき、開け放しの窓から青い小鳥が舞い込んできた。
小鳥は机の上に降りたち、催促するように黒い瞳で楽俊を見上げる。
自分の心を見透かされたような気がして苦笑いをかみ殺しながら、銀の粒を取り出し小鳥の喉を軽くなで上げる。
「楽俊・・・元気かな?」
懐かしい声は季節の挨拶に始まり、近況など楽しげに語られる。
苦労も多いだろうにそれを微塵も感じさせぬ明るい声に安堵し、目を閉じて聞き入る。
まるで赤毛の少女が傍らで微笑み語りかけてくれているように感じる。
最初のほうは聞き入っていた楽俊だったが、だんだんそれらの言葉は意味をなさず、次第に声は楽俊の芯を揺るがす旋律と化していた。
心地よい抑揚に、知らず楽俊は中心を硬くし手を添えていた。
678楽俊:03/05/15 11:45 ID:h4uEySCR
脳裏に浮かぶ声の主の姿がいつもの男物の着物から、薄物へと変わっていく。
わずかな罪悪感を覚えるも止まらぬ衝動に身を任せ、楽俊は欲望を手の中に吐き出した。
人型でいることが裏目に出たか・・・と、苦笑しながら布でまだ収まりのつかないそれを拭きはじめる。
小鳥のひとり言はまだ続いていて、楽俊を欲望に駆り立てた旋律はやっと言葉として楽俊の耳に届くようになった。
「・・・で、行事もひと段落ついたし、少しだけど休みがもらえたんだよ。といっても、ほんの数日なんだけどね」
着物を整えながらぼんやりと言葉の意味を反芻する。
もうしばらく大学も休みだし、たしか蓬莱には春に花を愛でる習慣があると言ってたっけ、お菓子でも持ってのんびりと花を見に行くのもいいだろう。
「実はね。この鳥を送り出したら、私も支度してすぐ発つんだ。この鳥とどちらが早く着くかな。鳥より早く着いたら窓の外にでも隠れて、私からの話を聞き終わるまで見てようかな・・・」
くすくすといたずらっ子のような言葉に、楽俊の思考は真っ白になった。
卓のすぐ脇は窓。首をひねれば窓の外がすぐ窺える。
しかし、楽俊は固まったまま小鳥を凝視するしかなかった。
「いつもどんな顔して聞いてるのか楽しみだな」
開け放しの窓からは相変わらず心地よい春の風が吹いている・・・。


発情期ネタで思いついたんだけど、あまりにもヘタレでした・・・(泣
お目汚しスマソ(・ω・;
679名無しさん@ピンキー:03/05/15 17:31 ID:lQVJ76G6
へたれ楽俊イイ!
よ、陽子は窓の外にいたんですか?
そして楽俊のピーを見ていたのですか・・・!?
680名無しさん@ピンキー:03/05/15 18:24 ID:FnZLV48u
楽俊オチ笑いました。
もちろん続きを期待!
681尚隆×文姫 2−1:03/05/15 20:14 ID:gQBklD95
(667の続き)

手にした杯から酒を口に含むと、空いた手で娘の頸を捕まえて唇を吸う。
文姫がかすかに喘ぐのをとらえて、酒を口移しに飲ませ、そのまま舌を滑り込ませた。
尚隆の巧みな舌遣いに誘われるように、娘の喘ぎが深くなる。のどを滑り落ちた酒が身体の隅々にしみ通ってゆく。
「こんな場所では、外から見られます」
唇の合わせ目からようやく言葉を吐くと
「構わんさ。ここはそういう店だ」

文姫のつややかな髪をまさぐっていた尚隆の手が美しい櫛を抜き取り、大窓の脇にある花台に置いた。次いで髪を結い上げている紐をほどいて外す。
「せっかく結ったのに・・・」
不満を伝えるその言葉は、誘っているようにしか聞こえない。
「解かれるため、だろう?」
のんびりとした口調で言うと、尚隆は娘を軽々と抱き上げた。
切り子の玻璃の杯が、厚く敷き詰められた段通(じゅうたん)の上に転がった。

次の間にある榻の、豪華な刺繍を施した上掛けの上に、尚隆はいささか無造作に文姫を放り出した。
その部屋の窓には模様を織りこんだ薄い紗の布が二重に掛けられていて、先の起居よりは幾分薄暗い。
そこに置かれたどの調度も贅を凝らし、同時に空間をゆったりと取った配置になっている。
傾き掛けているとはいえ、繁栄した柳の最高級の妓楼なだけのことはある。
とはいえ、どんなに豪華なしつらえでも、永く安定した治世を布いた国の王であり公主である二人にとっては驚くようなものではない。
しかしそこにある精一杯のもてなしの心をくみ取れるからこそ、永い治世を過ごしてきたとも言えるのだ。

半分解けた髪を扇のように広げ、背もたれに身を預けながらもきっと見返す文姫を品定めするように見下ろした尚隆はにやりと笑った。
「気が合いそうだ」
そのまま床に跪き、帯をとかずに文姫の胸のあわせをぐいっとくつろげる
「着付けにも時間をかけたのに・・・」
「脱がされるためだろう? それに・・・」
声がくぐもったのは、娘の首筋から鎖骨へと舌を這わせているためだ。
「俺のために着飾ってくれたものを、俺が脱がせる。男冥利につきるというものだ」
682尚隆×文姫 2−2:03/05/15 20:15 ID:gQBklD95
尚隆は手早かった。
帯をゆるめ、襦の袷を大きく引き広げ、肩までむき出しにする。その肌は白絹のようなぬめりを帯びた光沢を放っていた。
こぼれ出た右の乳房を掌で包み込み、頂点の桃色の果実を口に含んだ。巧みな舌使いでたちまち固くなるそれを、わざと乱暴に嘗め回し吸い上げる。
快感に負けて、崩れるように長椅子に横たわる文姫。いまだ少女の名残を宿した乳房をむさぼりながら共に身体を倒し、その間にももう一方の手は裙の裾を割り、敏感な部分をまさぐってゆく。
そこは、すでに熱く潤いをたたえていた。

「あ・・・、そんなに・・・」
(・・・指で混ぜないで・・・)
「準備はいいか」
耳元に熱い息を吹きかけてささやくと、袍衫の脇を割って己の怒張を取り出す。片足を床に、片膝で文姫の腰をまたぐと、構えることなく女の熱い部分にあてがい、ぐっと腰を沈める。
「くっ・・・」
文姫の眉間に薄くしわが刻まれ、唇を食いしばって堪えている表情にそそられる。

尚隆の怒張はきつい隧道を押し開きながら、少しずつ奥に飲み込まれていった。
思っていたとおり生娘ではなかった。しかし使い込まれたという風情でもない。
「一つになったよ、貴女と」
そう囁くと、ゆっくりと口づけをする。顔を離し、文姫のむき出しの肩に手を置いて、尚隆は優しく腰を使った。
娘の表情を読み、秘壺の熱さを確かめるように少しずつ動きを早める。
「あっく、あぅっ・・・・く・・・、はっ、はぁ・・・」
公主は何とか声を上げまいとしているが、身体の反応は抑えようがない。
自分の表情やむき出しの乳房をいいように見られているという思いもほてりを煽る。
頃はよしと見て取った尚隆は最後の一突きをくれて、娘の体内に白濁した熱いものを放った。
(つづく)
683名無しさん@ピンキー:03/05/15 20:47 ID:h4uEySCR
尚×文イイ(・∀・)!!
描写が細かくて美しい!!
尚隆が羨ましくて殺意を覚えたのは漏れだけですか(;;´д`)ハァハァ
684名無しさん@ピンキー:03/05/15 21:15 ID:JUqXbfyX
楽俊のやつ最高です〜。
楽俊も、やっぱ男なのね・・・。
685名無しさん@ピンキー:03/05/15 21:22 ID:QwyadgrV
楽俊のオナニー、ほほえましく読みました。
小生も続きを期待しております。

尚隆×文姫のほうは、程よい読み手への焦らしが、かえって萌えをそそります。
そして文姫の初体験のお相手が、かなり気になっております。
686名無しさん@ピンキー:03/05/15 22:10 ID:kUer23bK
>>677-678
 すんげえ萌えを頂きました。
 ご馳走様っす。
687361:景×陽2-6:03/05/16 00:24 ID:UF5JJ6Pm
「――ずる…い。…そうやって、いいたい事も言わせてくれない…」
「…徴発されて何もせずに居られるほど、わたしは気が長くないんです。…貴女が愛しげだから、いけない。―――今日はもう、このまま…」
長い間抑圧していた想いが急速に解き放たれて、言葉が行動に追い着かない。景麒は何かに追い立てられるように、陽子を愛し始めた。
「あ…っ」
途中だった首筋のキスから滑るように繋いで胸元を広げ、艶やかな肌を慈しんで紅い華を咲かせていく。
一輪花が咲くと、其処が火が燈ったように熱を持つ。痛いくらいのキスは、背徳の烙印。息吐く間も無く幾つも幾つも、刻み込まれる。
景麒は、陽子の夜着を括る腰紐に手を掛け、微かな衣擦れを立てながら一気に奪い去った。身体を隔つ衣も乱して剥ぎ取り、初めて愛した時には残せなかった痕を、今度は惜しげもなく付けていく。――これは、ちゃんと愛した証としての置き土産。
夢じゃないという事を、この華の烙印が証明してくれる。項、鎖骨、胸元に沢山振り撒き、首の裏にも捲いておく。
「あ…馬鹿っ!なんて処に…」
「…高襟に隠されて見えませんよ…」
景麒が熱い息を吹きかけ、耳朶を甘噛みすると陽子の吐息が乱れた。
触れられて熱を帯びてきた肌は、敷布の絹が擦れるだけでも身体を昂ぶらせる。一月前に愛されたきり放置された身体に眠る、忘れかけていた感覚が、細胞の奥から蘇る。
「ぁう…っ」
景麒が柔らかな陽子の乳房を擽り揉みしだき、最後に蕾を揶揄うと、涙声にも似た悩ましげな声が、陽子の咽喉元から零れる。
其の甘い響きが景麒の欲情を掻き立てる。抑え込まれた想いが暴走しそうに景麒の身体を突き動かした。
景麒は陽子の胸元に顔を埋め、転がすように舌で乳房を弄ぶ。其の一方で緩やかに開かれた脚に指を這わせ、震える肢体を攻め立てた。
「はぁ…あっ…ぁあ…」
景麒が動く度に、細い髪が陽子の肌を浚う。陽子の身体は、其の微かな感触にすら、反応してしまう。
躯の奥から突き上げるような熱が込み上げる。堪えていた何かが一気に溶かされて、溢れていく。
――これほど自分に堪え性が無いとは思わなかった。
羞恥に頬を染めながらも、陽子は求めるように縋り付いて景麒の素肌を抱き締めた。
見掛けより細い景麒の首に手を廻し、愛しそうに頭を抱える。
688361:景×陽2-7:03/05/16 00:29 ID:UF5JJ6Pm
其の重さや輪郭、体温や吐息――総てが間近に感じられる。
――忘れられない。忘れられる訳がない。だってこんなにも、身体が欲している。
「――せて…」
陽子は吐息混じりの甘い声で、景麒の耳元に小さく囁く。景麒は其の微かな呟きに顔を上げた。
「大した事じゃない、なんて嘘だ。この一月、忘れた事なんて一度も無かった…」
震える声で揺蕩うように呟いて、腕に抱いた景麒を引き寄せる。耳元に顔を寄せ、陽子は哀願するように囁いた。
「だから感じたい。夢じゃないって、信じさせて…」
口を吐いて出た先刻の暴言は、本心を偽る為の目眩まし。
一月前から関係が変わって、其の日を境に景麒から遠ざけられるようになった。
極端過ぎる態度も最初の内は辛抱出来たが、時間の経過と共に苛立ちに代わる。気が付くと妄執が湧き出て、思考を侵されていた。
厭われているかも知れないと云う疑心に息を奪われ、謀られたかも知れないと云う猜疑に胸を焦がされる。
必死で見ない振りをしていたが、当の本人とは嫌でも顔を付き合わせるから、懐疑が深まるばかりで離れてくれない。
いっそ自分の方から近付いてみる事も出来なくはなかった。でも、自分の立場で抱いてと言ったら命令に成る気がして、気が引ける。
――そんな心無い関係なんか持ちたくもない。だけど、心が執着を覚え始めている。
このまま放っておけば想いが砕けて、先の女王の二の舞になると思った。――彼の為にも自分の為にも、何より国の為に同じ轍は決して踏みたくない。今なら、まだ引き返せる処に居る。
そう考えたから、何もなかった事にしようと決めた。あれは白昼夢。幻想だった事にすれば、きっといつか忘れてしまえる。そうしたら、他愛も無いことだと微笑える日が来るだろう。――そう、自分に言い聞かせなければ遣って行けなかった。
でも遅い。知らぬ内に、引き返せない処まで足を踏み入れていた。
――――離れたくない。手放したくない――――。
愛されたいと、身体が叫んでいる。
「主上…っ」
囁きに応えるように、景麒は陽子に口付ける。唇の隙間から舌を忍ばせ、浮ついた舌に激しく絡ませた。
景麒の首筋を支える陽子の指先に力が篭る。口内を犯し合う毎に、景麒の白い肌にうっすらと赤い線が付いていく。――これは愛された証。想いを交えたと云う、確かな標。
689361:景×陽2-8:03/05/16 00:30 ID:UF5JJ6Pm
証を付け合いながら、景麒は陽子の下腹に指を滑らせる。薄く夜露を湛えた花弁を指の腹で擦れば、花芯が戦慄いた。
「はぅあ…!」
細い指が静かに沈み込み、絡め取るように中を掻き回す。次第に溢れてくる微かな水音が、深夜の帳を引いていく。
乳房を吸う景麒の唇が、ゆっくりと這うように下肢に降りる。なだらかな女体の曲線を追う舌が下腹に辿り着くと、景麒は陽子の脚を肩に担ぎ上げた。
「やだっ、そんなとこ…」
恥部を覗かれる恥ずかしさに陽子は顔を真っ赤にして腰を引きかけるが、景麒の指がしっかりと脚を捕えている為、逃げられない。
「本当の貴女をもっと知りたい…」
景麒は囁き、濡れた花の隙間に舌を忍ばせた。指とはまた違う感触に、躯が波打つ。
「あぅんッ!!」
尖った舌先が花の芽を愛でてとろけさせる。宥め透かし、という其の愛撫に陽子は嘶いた。
「ぅく、あ、ぁぁ…」
しどけなく舌が彷徨う度に、臥台に投げ出された陽子の足の指先が痙攣する。あらゆる感触に昂ぶりを覚える身体には、過ぎた刺激だった。揺れ惑う陽子の緑瞳から涙が零れる。
「んんっあ、やぁぁんッ!!」
執拗な追駆に耐え切れなくて、陽子は逃れるような素振りを見せる。だが、景麒が其れを許してくれない。
「駄目、景麒…っもう、――あ、ああぁぁ!!」
退路を断たれた身体は一心不乱に愛撫を受容する。無理矢理焚き付けられる快楽が理性を蹴散らし、思考力を低下させていった。
景麒が火照った花弁に口付け優しく吸うと、陽子は切なくも妖しい涙声とも溜め息ともつかない喘ぎを零す。
其の、色香に艶めく主人の様子が他の何より愛しくて、狂おしいほどの激情を煽られる。
――これ以上は、もう待てない。
景麒は顔を上げて起き上がり、ゆっくりと主人の上に詰め寄った。
「近付いても、宜しいか…?」
いつもは平坦な景麒の声が、今は乱れて掠れている。陽子は震える吐息の下で途切れ途切れに答えた。
「…それ、は…許しが、要ること…なのか?」
濡れた睫毛が瞬いて、はらりと静かに涙が滑る。泣き笑いに微笑み、陽子は首を廻らせて景麒にキスした。
「―――お前には、もう、全てを許した…から…。…だからお前の、好きにして、いい…」
受諾の言葉と儚く揺れる笑顔に触れた瞬間、景麒の頭の中で、何かがブツリと音を立てて弾け飛んだ。
690361:景×陽2-9:03/05/16 00:32 ID:UF5JJ6Pm
景麒は返す言葉も惜しんで、力の抜けた陽子の脚を押し広げ、強引に内部に入り込む。豹変とも言える其の荒々しさに、陽子は声にならない悲鳴を上げた。
「―――っぁ…っ…」
驚いて竦む陽子の躯を他所に、景麒は自身を奥深くまで貫き通す。主人の華奢な身体に覆い被さり、昂ぶる心其のままに細腰を突き上げた。
「んぅッ…!待ってっ…景…っ、はげし…!あ、ひあぁぁっ!!」
がくがくと揺さぶりを掛けながら、必要以上に煽り立てる。其の容赦無い侵入に、ギリギリまで塞ぎ込まれていた陽子の悦楽が抉じ開けられる。
「っあああああ――!!!」
宙空に放り出された陽子の容の良い脚が大きく戦慄き、小指を反り返らせる。其の夜、初めての昂ぶりに達した。
景麒は一度目の昂揚に脱力した主人の身体を抱き直し、暇無くとろけた躯を捲くし立てる。
「あう…ッ…!!」
解き放たれた官能が新たな刺激に目覚め、途切れた快楽が再び膨れ上がった。
「んっ…あぁっふぁああ…」
急かすような動きが内壁を摩擦して爛れるような熱さを生み出す。攻められて攻められて、多感な躯は容易く高みを超えてしまう。
絞り出すような嬌声が灯りの絶えた部屋に響き渡った。
――足りない。
景麒は極みに達して痙攣する陽子をうつ伏せにし、脚を開かせて激しく昂ぶる自身を深みに忍び込ませる。
「んくッ…!」
ビクッと、褥に押し付けられた陽子の肩が強く震えた。
景麒は浮かせた腰を引き寄せ、奥深くを探るように陽子の躯を掻き乱す。陽子の意志に関わらず、初めての姿勢でくびれた内部が捲き付くように彼を受け容れる。其のまま褥に沈められるように激しく打たれて、きつく結び付いた躯は否応無しに息衝かされた。
「はぁぁぁぁあん!!ああ、んあぁ…っ!!」
達しても達しても無理矢理急き立てられれば、何度でも昂ぶりが蘇る。次第に声が掠れて音にもならなくなった。
――自分が自分じゃないみたいだ。
陶然とした瞳で陽子はぼんやりと思う。
空かずに何度も愛され続けて、とうとう動く事すらまま成らなくなった。
狂ったような愛撫に意識を跳ばされ、四肢に力が入れられない。其れなのに、追い込まれる其処の感覚だけは妙に鮮明で。
もう何度快楽に飲み込まれてしまったか判らない。其れでも、堕ちる度に景麒が引き上げて離してくれない。
――もう、何も考えられない――。
691361:景×陽2-10:03/05/16 00:34 ID:UF5JJ6Pm
虚ろな瞳で褥に埋もれ、為すがままにされる陽子を、景麒は愁眉を寄せて悲愴に見詰めた。
繰り返し繰り返し攻め続けた主人はまるで何かが切れてしまったかのように動けずにいる。
其処まで彼女を追い込んだのは自分なのに、身体を突き動かす衝動は枯れる兆しを見せようとしない。
其れどころか、身を沈めれば沈める分、欲望が深くなる。
――足りない。どんなに愛しても、愛し足りない。
まるで陵辱するように押し入り、引き裂くように腰を突き上げる。臥台に押し付けられた主人の脚が強く引き攣った。
一つ動く度に臥台が軋みを上げる。景麒は息を詰めて動きを早め、時を置かずして積み重なった欲望を吐き出した。其れでも、吐き出した傍から、新たな昂騰が湧き出る。
――もっと欲しい…。
抑制していた分が何倍にも膨らんで、怒涛のように押し寄せる。猛り狂って暴走した本心が言う事を利かない。
――欲しい。もっともっと、壊れるまで愛したい。
絶え間無い劣情が僅かな理性を押し切る。餓えた獣が得物を屠るように、景麒は無抵抗な主人の身体を乱して侵した。
「っ…ぁ、ぁぁ…っ…」
組み伏した身体が景麒の下で喘ぐように息を吐く。其の愁うような貌を瞳に映すと、締め付けられるように胸が痛んだ。
――初めて抱いた時とは比べ物にならないほど無理をさせている。
頭では解っているのに、欲情に負けた気持ちが急いて、世界で一番愛しい人なのに気遣う事が出来ない。可哀想と思うのは心だけで、身体は肢体をいたぶり続ける。
――嗚呼、だから抑えてきたのに。
浅ましい本性を晒して嫌われたくなかったから、自ら触れる事を禁じた。行き過ぎた真似をして棄てられる事が恐かったから、抑えられるのであればと、必死で自我を封じ続けた。
でも遅い。本当は気付いていた。押さえ込めるような処には居ないと。
――――離れたくない。手放されたくない――――。
全身全霊が、愛していたいと求めている。
景麒は陽子の細い身体を抱き上げると、しな垂れた肩を支えて首筋に顔を埋め、背中に烙印を彫り込んだ。背筋を啄ばめば、惑うように其の身体が靡く。
悦楽を詠う甘美な啼き声が夜の空気に流れて闇に虚ろう。其の響きが哀しいほどに恋しくて無性に顔が見たくなり、景麒は陽子の背を抱えて身体の向きを変えさせた。
692361:03/05/16 00:42 ID:UF5JJ6Pm
もうちょっと続く。
693 :03/05/16 00:58 ID:9XFrMNvk
>>361
グジョブ
いい作品でつ。堪能させてもらいます。

>>尚隆×文姫
続きキボーン.ガンガレ

>>楽俊
ヘタレじゃないでつ。いいでつよーこの調子でガンガレー
694名無しさん@ピンキー:03/05/16 01:05 ID:Egl2jify
>>692
361氏、ご乱心景麒萌えさせていただきました。
景麒一度吹っ切れるといい感じに
695名無しさん@ピンキー:03/05/16 08:00 ID:weCadayw
361氏
吹っ切れちゃった景麒、タマリマセーン。
陽子のぐったり感もヨシ。
続きが楽しみです。
696名無しさん@ピンキー:03/05/16 11:00 ID:x8zlO7fe
自家発電(笑)楽俊書いたものでつ。
ヘタレにコメントありがとうございます。
この良質大量投下の嵐の中、消え逝ってしまいたい心境なのですが(つд⊂)

その後どうなったかは皆様のご想像に・・・のつもりだったんですけど(´д`;;
続きあったほうがいいですか?(;;´д`
697名無しさん@ピンキー:03/05/16 11:47 ID:w9vVGpOX
>696
すんごく良かったですyo!
特に自家発電(w終わったあと陽子の発言聞いた楽俊がもうかわいい。
続き書いて欲しいです!
698名無しさん@ピンキー:03/05/16 12:05 ID:4HbSV+X/
>696
これはこれで終わらせた方がいいのでは。
続編は蛇足になると思いますよ。

とにかく楽しませて頂きました。
699名無しさん@ピンキー:03/05/16 12:54 ID:10B7Hqkc
>696
自分は続編あったら嬉しいです。
とてもとても。
700名無しさん@ピンキー:03/05/16 16:00 ID:mqT1tET3
>696
ぜ、ぜひ続きをお願いします!
701名無しさん@ピンキー:03/05/16 18:27 ID:zUjVWlRK
>696
久しぶりの楽陽、良かったですよ〜。
終わっても、続きとしてどちらでもいいから
読みたいというのが本音だったり^^;

あの鳥で思いついたのですが、
間違って陽子が一人Hしてるのを気付かないで
そのまま楽俊が聞いてしまうというのも面白いかも。
で、彼も思い余って(?)一人H……
ちと虚しい気がしますが(ノд`)
702名無しさん@ピンキー:03/05/16 19:13 ID:OxjyqJ3t
ちゃんと絡ませてあげようよ(><。
703名無しさん@ピンキー:03/05/16 19:34 ID:lfzoRVWo
 すぐに絡ませるより段階を踏んで溜めを作った方がいいと思うな。
 楽俊に触発されて一人Hの陽子って、いいかも。
704尚隆×文姫 3−1:03/05/16 19:34 ID:weCadayw
(682の続き)

息ひとつ乱さず、尚隆は文姫の上に覆い被さった。
「早かったかな?」
娘の頭を胸に抱いて話しかける。
「お目にかかってから、まだ半刻とたっておりませんのに・・・」
どこか投げやりに答える文姫の頭の天辺に、男は笑って口づけた。
「貴女のためだ」
「え・・・?」
尚隆は柔らかな口づけを間断なく女の上に降らせている。
「時間をかけていたら、貴女の中にあったためらいが大きくなって、気が変わってしまっていたかも知れん」
「・・あ・・・・」

言われてみれば、確かに。
青鳥の誘いを受け取ってから後のことは、何もかもが夢の続きのような気がしている。
本来ならばあってはならない遭遇なのに、糸に引かれるようにしてここまで来てしまった。
今この部屋で起こったことはひと流れの水の動きにも似て、どこにも滞らず、自然にあるがままに運んだような・・・。
そして今、文姫の中には未だ固さを失っていない男のものが深々とくわえ込まれて、上に乗った男の大きさと重さを全身で感じている。
秘所は軽く突かれただけなのに熱く潤い、自分の蜜と男の精が壺の中で混じりあっている。
甘い攻撃を受けた乳房は張りつめ、男の袍に擦られる乳首が痛いほどに立っている。

そして何よりも男の口づけがおいしい。
軽くふれあわせる唇の強さ。じらすように舐める舌の熱さ。唇を甘噛みする白い歯の優しさ。
「もっと・・・」という気持ちが身体の奥底からわき上がってくるのだ。
705尚隆×文姫 3−2(ラスト):03/05/16 19:35 ID:weCadayw
男は文姫の身体から離れて立ち上がった。
「ぃゃ・・・」
思わずそんな言葉が唇をついて出る。
なめらかな太股をつたって、白濁した蜜が零れ出す。
「夜はこれからだ。時間はたっぷりとある。おつきあい願おうか」
しどけなく横たわる文姫を、獲物を視野に捕らえた鷹のように見つめながら、身につけたものを悠然と床に落としてゆく尚隆。
もう逃げられない。後には退けない。止められない。
ーーー止めて欲しくないーーーー

尚隆は褐色に日焼けした鍛え上げられた体と、今し方精を放ったばかりだというのに腹につくほどに長く反り返りテラつくものを、隠すことなく見せつけた。
とろけたような文姫の表情が答えだった。

楽しそうに笑い、再び文姫を抱き上げる。
文姫ののびやかな腕が、優しく尚隆の首にからまった。
奥の臥室には大きな寝台がしつらえてある。
互いについばむように口づけを交わしながら、尚隆は牀榻へと歩く。
これから公主の身体を覆い隠すものすべてを取り去って、その身体を味わい尽くすのだ。
互いの悦ぶ行為を探り出し、二人で高みへ上り詰めるのだ。
夜はまだ長いのだから。
〈 了 〉
706587:03/05/16 19:41 ID:weCadayw
尚隆×文姫 終わりました。
エロくない・・・。
覚悟はしてたけどエロくない。
それと常世に象(象牙)はいるのかって突っ込みはナシでよろしくですm(_ _)m
707名無しさん@ピンキー:03/05/16 21:53 ID:3c1QMYPd
587さん、グッジョブ!!
いや、十分エロ(・∀・)!!
抜いた後の二人が...ハアハア( ;´Д`)
尚隆×陽子もよかったです!!
いやあ、このところ職人さんが多くて嬉しい限りでつな。
象牙...きっと象牙の卵果もあるのだとw(野木ぽ...)。

漏れは629さんの景×陽も楽しみにしてるんだが。
708名無しさん@ピンキー:03/05/16 22:17 ID:1nTZXw93
本当に最近は腕の良い職人さんが多くて嬉しい(・∀・)!!
709361:景×陽2-11:03/05/17 00:35 ID:Pic29jNR
正面から臨むと、脱力して陶然とした主人の貌が無法に重ね続けた罪悪を浮き彫りにする。瞬間、罪の意識に駆られて、息が詰まった。吹き出る衝動を僅かに残った良心で封じ、景麒は小さく許しを乞いながら、慈しむように陽子に口付ける。
何度も繰り返されるうちに、其の恋情と憐情が、止まった陽子の思考に息を吹き返させる風に変わった。ゆっくりと、陽子は断片化した自分を取り戻していく。浮上すると陽子は瞳に光を湛え、震える指先を伸ばして景麒の頬を優しく捕えると、慰めるようにキスを返した。
「――…いい…よ。何したって、いい…。――だって……」
贖いの言葉に応えた儚げな声が、途切れ途切れに景麒の耳に届く。景麒が伏せ目を上げて主人を見詰めると、陽子は躊躇いがちに囁いた。
「…欲しかっから…。…ほんとは、ずっと…」
玉座に就いて以来、初めて耳にする脆弱な声。景麒が驚愕に言葉を失えば、陽子は消え入るように呟いた。
「……でも、口に出したら、軽蔑されそうで恐くて…。何かが壊れてしまう気がして、言えなかった…」
「――軽蔑なんて如何して出来ましょう。…いいえ、欲しがっていたのは、わたしの方です」
本当は知られたくなかった、と景麒は呟き、差し延べられた指先を取って唇にあてがった。
「こんな貪欲な本性など。…こうやって疵付けるようにしか愛せない…。――こうなる事が解っていたから、自分を誤魔化してきたのに…」
苦しげな本音を耳にして、鮮やかな翡翠が潤んで光を雫に変える。
――仮想に怯えて二の足を踏んでいたから擦れ違った。真正面から向き合えば、恐れる事なんて無かったはずなのに。
陽子は面映げに微笑んだ。
「―――もう、抱いてくれないって、思ってた……」
「無理です、そんな事。耐えられる訳がない」
「…本当?」
「嘘など吐きません」
其の憮然とした口調が如何にも彼らしい。陽子は、今の彼と平素の彼の姿とに差異を感じて、少しだけ微笑う。
「…貴女以外何も欲しくない…」
弱々しい笑顔に思慕を揺さぶられ、独白して景麒は主人を引き寄せ、額に口付けた。
――せめて。
これ以上の我儘は望まないから。だがせめて、あとほんの僅かな間は、自分だけの彼女でいて欲しい。
710361:景×陽2-12:03/05/17 00:36 ID:Pic29jNR
止まれるだろうか、と景麒は思った。
今は再生した抑制で何とか自我を抑えている。しかし、これがいつまで保つだろう。
――次に動き出したら、今度は壊れるまで止まれないかも知れない――。
何処か痛々しいキスを降らされて、陽子は首を廻らせた。見上げる先に、何かを堪えるような、哀情の詰まった瞳が待っている。其れは、陽子が今まで見てきた彼の表情の中の、どれにも当て嵌まらないものだった。
――こんな貌も、するのか。
見慣れた彼の、見知らぬ表情をぼんやりと眺めながら、陽子は思った。
同じ空間で息をし、共に過して来たといっても、互いを理解しきるほど永い時間傍に居たわけではない。寧ろ、まだまだ知らない事の方が多い。
――知りたい。
奥深くに隠された猛々しい本性や、その一方で相反する悲哀に満ちた側面を、もっと見たい。
「…足りないんだったら、いいよ」
陽子は景麒の胸に預けた頭を少しだけ反らせ、上目遣いに呟いた。
「これが現実で、先刻の言葉が真実なら、もう、何だっていい。…だから、欲しかったら、幾等でも求めて」
「…主上…」
心を読まれて、景麒は僅かに虚たえた。焦る下僕を無視して、陽子は続ける。
「…その代わり、もっと感じさせて?…お前の本心や確かな想いを、激しさで感じさせて欲しい…」
幾許も余力の無い腕を必死に伸ばし、陽子は景麒に縋った。そして彼だけに届くように、短く囁く。
「―――御願い…」
せがむ吐息に煽られ、景麒は最後の抑圧と躊躇を棄てた。
「主上!!」
弾かれたように動いて汗ばむ肌を掻き抱き、震える乳房に歯を立てる。
「ひぁ……ッッ!!」
千切れるような刺激に、暇に慣れて油断していた陽子のたおやかな背が大きく撓って揺らいだ。
瞼を閉じた陽子の瞳から透明な雫が幾つも零れて光の筋を作る。
抑えても溢れる喘声と疼きに苛まれる淫音は熱情を奏でる深夜の即興二重奏曲。終局に向かって、旋律が荒ぶる。
――嗚呼、いっそ、このまま絶えてしまいたい。
「景麒っ…!」
「主上、主上しゅじょうっ!!」
711361:景×陽2-13:03/05/17 00:38 ID:Pic29jNR
呼び合って口唇を重ね、舌を吸い合って吐息を交える。擦れ違って隔った時間を取り返すかのように、二人は長い間、深く深い口付けを交した。
接吻を繰り返しながら、身体が軋むほど抱き合い、濡れながら悶える。激しく求めて絡み合うと、擦れる下肢が卑猥な音を立てて甘蜜を垂れ流した。
溢れて混ざり合い、吐き出された欲情が零れ落ちては敷布を汚す。灼け付くような焦燥と煮え滾るような激情の蒼白い焔が、淫楽に塗れた躯を焦がして爛れさせた。
――心は刹那に切なく、身体は妄りに淫らに互いを求めている。
これ以上に無い勢いで、二人は快楽の頂点に昇り詰める。其のまま加速度を増して駆け上がり、真っ白に燃え尽きながら極限点を振り切った。
慟哭のような嬌声が暗闇を斬り裂いて、二人の躯は繋がったまま折り重なるように臥台に倒れ込む。遠のく思考に感覚が散らばり、意識が絶えても、互いに伸ばした手だけは、決して離しはしなかった。


水中から浮き上がるように陽子は意識を取り戻した。目を開けると其処には見慣れた下僕の顔がある。疾うに目覚めていたらしい彼に、陽子はそっと微笑んだ。
其の貌には、この部屋に来た時にあった翳りは微塵も無い。何処か艶めいた其の微笑を、景麒はうっとりと眺めていた。
712361:景×陽2-14:03/05/17 00:38 ID:Pic29jNR
「…夢じゃないんだ」
身体に残った痕を見て陽子は嬉しそうに呟いた。景麒は返事をする代わりに、無邪気に微笑う顔に近付いて、唇で軽く触れる。擽ったそうに微笑うと、陽子は「お返し」と呟いてキスを返した。
そして其のまま、何度も軽く触れ合う。其れを幾度か繰り返した時、「主上」と遠慮がちに景麒が言った。表情の薄い彼にしては珍しい、少し照れたような面持ち。陽子は瞬くと、
「…したい?」
と訊いた。景麒は気拙そうな貌で、はい、と答えた。其の、あまりにも素直な反応に、陽子はクスっと微笑う。景麒は返事を待たずにそっと項に口付けた。
陽子は、放っておけば其のまま下に降りそうな彼の手を軽く押し留めて「だめ」と言った。
「今日はもうおしまい。寝坊して朝議に遅刻、なんて厭だから」
公務の事を口にされると二の句が接げない。景麒は息を吐くと、少しだけ未練を残した目をして主人から手を離した。そんな彼を、陽子はもう一度微笑う。
「…この続きは明日な」
主人の囁きに、景麒は軽く目を瞬かせる。
「明日の晩、人目に付かないように、わたしの部屋においで。そしたら続きをしよう?」
暫し考えるような間を置いて、景麒は頬を薄く紅潮させると「御意」と呟いた。
――細い想いを幾つも編み上げて、鎖のように繋げて行きたい。積み重なった明日への想いが、途切れる事無い強固な絆に変わるまで。
二人は幸福そうに微笑み合って目を閉じる。すると幾許もせず内に、僅かの間に見られる、夢の隙間に墜ちていった。
                                             〈了〉
713 :03/05/17 00:44 ID:v4CUZu5b
>>361
お疲れ、グッジョブ
今までの中でもかなりハァハァ度が高い作品でつ
これからも期待してます
714361:03/05/17 00:49 ID:Pic29jNR
終りました。
御目通し頂いた方、長いばかりの駄作に最後まで御付き合い頂き、
有難う&御疲れ様です。
ごめんなさい。あんまエロく出来てないし、最終的にもーよく解んないッす。
中途半端に心理描写入れるもんじゃないなぁ。
表現描写も含めて勉強しなおしてきます。
それでは!!
715名無しさん@ピンキー:03/05/17 01:03 ID:s+t/Rws/
>>361
お疲れ様でつ。
しつこいくらいの激しさが良。これを待っていた〜!
716名無しさん@ピンキー:03/05/17 01:53 ID:ozdKPyd9
>361
描写が実に上手いですね(即興二重奏曲とか)。お見事でした!
つか景麒、外見ひ弱そうなのに体力あるね…(w
717名無しさん@ピンキー:03/05/17 03:26 ID:ZIQmCbS0
>361
かなりの萌えでした。お疲れです。
景麒さすが獣だけあってすごいですね。
これが合意の上でないゴカーンものだったらえらい事に・・・
でもそれも萌えかも
718名無しさん@ピンキー:03/05/17 05:50 ID:0mLkdpOx
>>361
乙です。はー、萌えました。
景麒の為すがままの陽子(・∀・)イイ!!
361さん、前のSSの時も思ったけど文章がすごく好みでつ。ツボだ…
719名無しさん@ピンキー:03/05/18 02:13 ID:lcjXdNSl
読み心地の良いSSでつた。
萌えをありがとん…(´∀`)
720名無しさん@ピンキー:03/05/18 16:44 ID:tJRVkFLC
楽俊×陽子を書いてみたくて頑張ってるのですが
エロに突入するまでが異様に長く
しかもエロで行き詰まってます。
投下&放置プレイをしたら、ここで神が続きを仕上げて
下さいますか?
721名無しさん@ピンキー:03/05/18 19:23 ID:69Y0Ta5/
ちょっと質問なんだけど、
鈴ってさ、誰か普通に男とくっつくとしたら
相手誰になると思う?
ちょっと皆さんの御意見を聞かせていただきたいのですが‥。
722名無しさん@ピンキー:03/05/18 19:53 ID:J2lZKgZh
う〜〜ん・・・・夕輝かな
723名無しさん@ピンキー:03/05/18 20:13 ID:z+hYI29K
>721
男は、知らんが
漢だったら我らが景王陽子以外考えられないと思う。
724 :03/05/18 20:31 ID:y9jmbVoq
>>721
私はかけれませんがうpしてみては?
暫く時間を置いたらまた書けるし、皆でリレーカキコは余所のスレでもやってまつね。
725名無しさん@ピンキー:03/05/18 22:17 ID:dBGDxDE8
>>721
鈴なら夕暉
祥瓊と桓たい
梨斎と虎しょう ってカンジかな。
726名無しさん@ピンキー:03/05/18 22:31 ID:69Y0Ta5/
鈴と虎嘯とかはどう?アリだと思う?
727名無しさん@ピンキー:03/05/18 22:40 ID:qgYSeGtW
最初から鈴の相手は虎嘯だと思ってた俺は逝ってもヨシでつか?
728名無しさん@ピンキー:03/05/18 23:55 ID:7a6D+GfB
鈴なら夕暉でも桓たいでもどっちでもイイ!と思う。
でもここは希少価値を考慮して夕暉をキボンヌ。

729名無しさん@ピンキー:03/05/19 00:22 ID:YRbHIa7B
>727
萌えるのは萌えるが…なんかやばい感じしない?
ごつい男が小柄な女の子を抱くって、壊しそうな感じ。
あっちのサイズ的にも…ゲフゲフ
730名無しさん@ピンキー:03/05/19 00:38 ID:w2/+Isww
>729
いや、ごつい男はあっちのサイズが小さいって言うし…ゴホゴホ
731名無しさん@ピンキー:03/05/19 00:43 ID:2UpPw38b
>730
萎〜え〜るぅ〜(ノд`)。・゜・。

いや、珠晶が大人とイケるんなら、鈴もダイジョブ…て駄目?
732名無しさん@ピンキー:03/05/19 01:36 ID:+g1UYK2G
>> 721
やっぱ、夕暉。
夕暉って大学に行ってる間はまだ仙籍に入ってないんじゃなかったっけ?
卒業する頃には適度な年齢、体格差になってると思われ。

などといいながら、いつまでも持ってるのイヤなんで、陽子×景麒、投下します。
733587 陽子×景麒 1:03/05/19 01:37 ID:+g1UYK2G
まただ。またここに来ている。
誰もいない荒野。暗く重い空。地平線の果ては泡立つ虚海。
そばにいない誰かを捜し求めて広い荒れ野を走り回る。
突然、足下の地面が溶ける。
落ちる・・・落ちる・・・落ちる・・・
いつか見た映画のように、暗灰色の大きな雲がものすごいスピードで渦を巻いて追ってくる。
雲の中心が黒い口をあけて自分を飲み込もうとしている。
逃げろ、逃げろ、逃げろ!
追いつかれる、誰か、助けて、誰か・・・

「景麒!」

陽子は自分の声に驚いて飛び起きた。
汗をかいている。
何の夢かは覚えてはいない。が・・・。
「イヤな夢だった・・・・」

初勅からひと月。慶の朝廷は次第に整ってきている。
陽子自身、信頼のおける仲間が身近に出来たことで気持ちに余裕が生まれ、政務にも勉強にも意欲的に取り組んでいた。
その疲れがたまっているのだろうか。
「頑張りすぎてるのかな・・・・」つぶやいた刹那、
不思議な気配を感じて身構えた。臥室の片隅にぼんやりと光る白い影があった。
目を離さずに、傍らの水禺刀に手を伸ばす。
王の私室にとがめられずに入ってくることは誰にも出来ないはずだが、その影は確かにそこに佇んでいる。
夜目にも白いその影は・・・・。
それは、麒麟だった。
734587 ?z?q?~?ie^i?@?Q:03/05/19 01:40 ID:+g1UYK2G
ほっとひとつ息をついた。
「景麒、か」
「主上。お呼びになりましたか」
美しい獣の姿から聞こえる声は、紛れもなく陽子の下僕(しもべ)だ。
「呼んだ?」
「あまりにせっぱ詰まったご様子でしたので思わず転変して参りましたが、何事かございましたか?」
どこか叱りつけるような口調。見慣れない麒麟の形をしていても、中身はやっぱり景麒だ。

「ああ・・・。あれは、おまえを呼んだのか・・・」
「は?」
「夢を見ていて、自分の声に驚いて目が覚めた」
「夢、ですか?」
拍子抜けした様子の麒麟は、それでもどこか心配そうだ。
「うん、同じ夢を何度も見ている気がするんだけど、よく覚えていないんだ」
「同じ夢を何度も・・・。
それは気がかりですが、内容を覚えてはいらっしゃらないのですね?」
「うん。ごめん」
たかが夢にうなされたくらいで景麒が心配するので、ついあやまってしまう。
「本当に大丈夫ならよろしいのですが」
輝く雌黄の姿を見やって答える。
「大丈夫だ。心配させて済まなかった」
「それでしたら、私はこれで・・・」
そそくさと辞去しようとする台輔を見て、陽子はこれがまたとない機会であることに気がついた。

735587 陽子×景麒 3:03/05/19 01:42 ID:+g1UYK2G

「そうだ待って、景麒。聞きたいことがある」
牀榻の上から声を掛ける。
「何でしょうか」
「おまえ、最近私を避けていないか」
「は・・・?」
何を・・・と言いたげな、不安そうな口調。
「朝廷に於いて王を補い、助けるのが台輔の役目じゃないのか」
「果たしているつもりですが」
そんなことじゃないのは、おまえが一番判っているはずだ、と内心思う。
「初勅以来、お前は政務の事以外では私に近づこうとしない。
他の用事があってお前を呼んでも、理由をつけて3回に1回は来ない。
かと思うと祥瓊や鈴と一緒にいたり、桓たいと稽古する私を遠くから見ている。
何故なんだ?」

主(あるじ)からの詰問に、麒麟の姿をした台輔は押し黙っている。
「質問しているんだ。答えて、景麒」
「お答えしかねます」
仁の生き物として嘘はつけない、だから沈黙を選ぶ。そういうことだろう。
「主(あるじ)に隠し事をするのか」
麒麟は明らかにたじろいでいる。
「私は・・・・」言い淀み、思い直して言葉を続けた。
「二人の王に仕えました。そして先代の予王・舒覚さまを補佐し遂げることが叶いませんでした」
「?」
そんな名前が出るとは思っていなかった陽子は、我知らず身震いをした。

736587 陽子×景麒 4:03/05/19 01:44 ID:+g1UYK2G
「主上はご存じですが、舒覚さまは私のせいで政道を誤られ、最後には私を救うために禅譲の道を選ばれたのです」
それは・・・。
「違う、景麒。何もかもがお前のせいだった訳じゃない」
常世の生まれで、王気を持ちながらその責を全うしようと務めなかった予王について、蓬莱からやってきた陽子の点数は辛い。
「しかし、私のせいでもあったことは真実です」
ぴしゃりと麒麟は返した。
「二度と再び、慶が私のせいで王を失うことになってはなりません。
王を選定した以上、麒麟の仕事の一番大事な部分は終わりました。
主上は短い間に朝廷を整えられましたし、ご学友もおられます。
こうなれば、あとはうまく流れに乗せてゆくだけ。
これ以上宰輔が出しゃばる必要はございません」
景麒の言い方にむらっとした。
この麒麟め。私が、宰輔(おまえ)に頼り切った揚げ句に道を失う王だというつもりか。
したり顔で、何もかもを決めつけたような物言いに腹が立つ。

「それが・・・、理由か」
陽子の怒気を含んだ声音に、麒麟は一瞬すくんだ様子を見せた。
「お前の自己憐憫と、もういない前王のために、私はこんなにひとりぼっちで、こんなに淋しくて、こんなに辛い思いをしなければならないのか」
いいながら自分の言葉に驚いていた。
こんなことを言うつもりではなかった。
景麒の心得違いを正し、宰輔としてもっとそばに仕えるように言うつもりではなかったのか。
私は何を言いたかったんだ。
(つづく)
737587 :03/05/19 01:46 ID:+g1UYK2G
>> 734のタイトルが変だ。
「陽子×景麒 2」ね。
738名無しさん@ピンキー:03/05/19 01:50 ID:96ojEQ2E
>>737
陽子×景麒も萌えです。
続き期待
陽子攻めでつか
739名無しさん@ピンキー:03/05/19 14:31 ID:E5I2uBt2
>>587
陽×景でつね。
続きが気になるドキドキ(・∀・)ワクワク。
740名無しさん@ピンキー:03/05/19 17:50 ID:J2Ku4kTc
楽俊×陽子、エロがなんとかなりそうなので投下します。
ものすごく無駄な描写が多いんですが
他のメンツのエロにも挑戦しようと想ってるので
お許しください。

自分でもどうなるかワカランほど長いのでボチボチ行きます。
ウザかったら投下中止しますので、教えてくだされ。
今日はエロまで行かないかもです。
741楽×陽1:03/05/19 17:52 ID:J2Ku4kTc
(はぁ…こう暑くては眠れない…)
陽子は閨から這い出し、薄暗い房室から月明かりの零れる回廊に
出た。じっとりと汗ばんだ肌に張り付く衣も気持ちが悪い。
故国の夏も暑かったが、クーラーを使えば眠りに落ちるのは容易かった。
普段、思い出すことも無く、ふとした拍子に思い出したとしても、
朧気にしか脳裏に像を結ばない故国であるのに、何故かクーラーの
リモコンだけがまざまざと蘇り、苦笑いが零れてしまう。

暑さで眠りを妨げられ、疲れがとれない最近の陽子を気遣った鈴と
祥瓊に、不調の理由を尋ねられて「暑さのせいだ」と答えたら、
二人はキョトンとした。
「そりゃ〜夏だもの、暑いのは当たり前よ。それでも才の暑さに比べれば
過ごし易いわ」
「才は南国ですものね」
「祥瓊は?芳国はこれほど暑くは無かっただろう?辛くないのか?」
「そうねぇ、確かに暑いけれど眠れないと言うほどではないわ。芳も
短い間とはいえ寝苦しいほど暑い夜もあったから…蓬莱の夏は暑く
ないの?」
「いや…蓬莱の夏はこちらよりも暑いんだ、湿気が多くて…もっと
不快なんだ。でも…」
クーラーがあったから、と言いかけて陽子は口を噤む。
こちらには無いもの。こちらの誰も解らないもの。
そしてそれが無くとも皆がこの暑さの中で別段、不便を感じず暮らして
いる。いや、この慶の至る所で民が、陽子の感じている暑さ以上の中で
働いているのだ。
742楽×陽1:03/05/19 17:54 ID:J2Ku4kTc
ふいに言葉を切った陽子の目を覗き込んだ後、鈴は立ち上がる。
「あたしは、暑さに弱い陽子の為に食べ易くて精のつくものを考えるわ。
陽子の元気がないと皆が心配するもの」
にこりと笑って厨房に歩いていく鈴を見送った祥瓊はよし、と頷く。
「陽子、暫く休みなさい。寝不足で体力が落ちているままでは、朝廷で
障りが出るわ。台補と浩瀚様にはわたしから話しておくから」
「祥瓊、そんな急に休みなど…」
「いいから。そうね、二〜三日気ままに…何も考えずに過ごしてご覧なさい。
それだけでも多少元気にはなるでしょう?その間にわたしは陽子が過ごし
やすくなるように考えておくから」
「祥瓊…」
「陽子、あなた…本当に疲れている顔をしているわ。友達にあまり心配を
させるものではないわ…ね、そうでしょう?」
友達…言われて陽子は楽俊を思い出す。この暑い中、ほわほわとした毛に
覆われた楽俊はどうしているだろう?陽子以上に暑さの為にばてている
のではないだろうか?
考え込むように黙り込んだ陽子の思考を読んだように祥瓊は密やかに
笑みを浮かべて班渠を呼ぶ。
743楽×陽3:03/05/19 17:57 ID:J2Ku4kTc
「聞いていたでしょう?班渠。このまま陽子を雁へ連れて行ってちょうだい。
三日後まで連れて帰ってこないで。台補にはわたしから話しておきます
いいわね?!」
「え?今すぐ?!」
驚く陽子の声を聞きながら、班渠は一瞬考える。
台補に仕え、ひいては主上に仕える身の班渠ではあるが、祥瓊の命令を
聞く謂れは無い。このまま放っておくか…しかし、道理も無理も知ったうえで
主上を諭し、押さえ込む祥瓊に掛かっては、台補も…いや、金波宮の誰も
反論できはしまい。
「…かしこまりまして」
渋々といった体で現れた班渠の背中に、事の運びの速さに驚く陽子を
押し上げた祥瓊は、追い払うように陽が落ちようとしている空へと送り出した。
「さて、堅物を宥めたら、わたしも月渓にお願いに参らなければね」

無理やり班渠に載せられ、陽が沈んだばかりの薄紫の空中、金波宮を
送り出された陽子は嘆息をつきながらも笑みが口元に浮かぶのを止められない。
鈴の優しさ、祥瓊の強引な気遣いが嬉しい。そして久しぶりに会える
初めての友達、楽俊。
「雁のどちらへ参りますか?」
班渠に問われ、迷わず「学寮へ」と答える。
班渠の返事が一瞬遅れたことに陽子は気づき、そして返事が遅れた理由を
知って紅くなる。
「玄英宮には遣いを遣ってからでないと…ほ、ほら、急のことでは迷惑だろう?」
陽子は焦って言いながら、何を今更と思う。雁の主従はいつも急に金波宮に
訪れる為、仕返しとばかりに陽子も先触れ無しに玄英宮に訪問するのが常だ。
当然、景麒には眉を顰められる事になるのだが。
くつくつと笑う班渠の首を叩くが、もう其処に見える関弓の灯を見た陽子は
驚く楽俊を想像して自然に笑みが浮かんでしまう。
744楽×陽4:03/05/19 18:00 ID:J2Ku4kTc
楽俊の房室の窓辺に浮かび、中を見やると書卓に向かう楽俊の背が
見えた。
「ここから入るから…もういいよ」
「では、三日後に玄英宮にお迎えに参ります」
「…」
開けはなられた窓から陽子が枠に体を移すまで留まっていた班渠は
敢えて陽子にそう伝え、闇に溶け込んだ。

陽子は窓から体を滑り込ませるが、一向に楽俊は気がつかない。
息を殺して楽俊の背後に近づき、後からでも見えるピクリと動く鬚を
摘んでみようと触れ合うほどに体を寄せ、手を伸ばした時に静かな寝息が
耳に届いた。
うたた寝?
すーすーと規則正しい呼吸音と時折ピクリと動く鬚。
書卓の横に回り、楽俊を見る。書付の途中で眠ってしまったのか、
小さな指で筆を握ったままコクリコクリと船をこいでいる。
か、かわいい…。可愛いすぎる!
あまりの可愛いさに詰めていた息をほぅと吐き出してしまい、そのせいで
鬚がそよぐが、起きる気配はない。
初めて見る楽俊の寝顔。
745楽×陽5:03/05/19 18:02 ID:J2Ku4kTc
そぅっと手を伸ばし、楽俊の頭を撫でる。毛並みに沿うように撫でるとツルリと
していて、見た目のほわほわ感はない。毛並みに逆らうようにして撫で上げると
毛が立ち上がる。
意味も無く何度も繰り返してから立ち上がった毛を指先で触るとツンとした後
へにゃりとよれ、地肌に指先が辿り着く。
陽子は自分の体温よりも少し温いような気がして、暑くないのだろうか?と
不思議に思う。
暑さでばてていると思ったけれど、こんな風にうたた寝をしているなんて…。
あぁ、確か毛がある動物は汗をかかない代わりに口で体温調節しているのだったか?
見れば、楽俊の口は薄く開いていた。
やっぱり、暑いか。
思いついて陽子はするりと自分の帯を解く。
ふわりと緩やかになった腰元の衣が動いて一瞬涼しく感じ、帯を解いたことが
自分にも気持ちが良いことに気づいて、そのまま足をひょいひょいと動かし、
袴を脱ぎ捨て上衣だけになる。
こうすると裾の長い上衣が膝辺りまで覆い、ワンピースを着ているようだ
と思いながら、手にした幅広の帯を肩幅ほどの長さに折り、両手で掴むと
手首を上下に振り、楽俊に風を送る。
クーラーのように冷たい風ではないが、楽俊の眠りが少しでも長く、
安らかであるように柔らかな風を送りながら、幸せな気分で楽俊を見つめる。
746名無しさん@ピンキー:03/05/19 18:04 ID:J2Ku4kTc
明日には最初のエロ投下する予定です。
御眼汚し、失礼致しました。
747名無しさん@ピンキー:03/05/19 19:19 ID:xn2nTTPk
楽×陽キターーーー
748名無しさん@ピンキー:03/05/19 19:52 ID:+g1UYK2G
楽ちゅん、かわいーーー
749名無しさん@ピンキー:03/05/19 20:56 ID:PWqn85CD
お待ち申し上げまするー!
750名無しさん@ピンキー:03/05/19 21:28 ID:YKonzKSO
待っております・・・
751名無しさん@ピンキー:03/05/19 23:21 ID:qhNl48kK
楽チュンに毛の抜け変わる時期はあるんだろうか…
752名無しさん@ピンキー:03/05/20 06:02 ID:22aUzHXb
陽子にブラッシングされてハァハァしてしまう楽俊を想像してしまった。
753名無しさん@ピンキー:03/05/20 06:06 ID:+WXxgsZl
雁はどっちかというと寒い国だから、今ごろ冬毛が抜けていたりして。
それで陽子がマフラーなんか編んだりして(つまらん…)。
754582 陽子×景麒 5:03/05/20 08:52 ID:KFP7/s17
(587の後の話で736のつづき)

半分は八つ当たりだとは陽子も解っている。
蓬莱から渡ってきてからこちら、息つく間もなく精いっぱいに切り抜けてきた。
ここに来て少しほっとする時間がもてるようになった。
そのせいで、今まで無意識のうちに押さえ込んできたいろいろなことが、急に表に出はじめている。
一人では抱えきれないそれを誰かにこぼして、少し楽になりたい。
そんな甘えがどこかに出てきたんだろう。

それに生真面目な景麒が予王のことで我が身を責めているのは十分に考えられる話だった。
景麒の身になって考えてみれば判りそうなものを気づいてやれず、自分のことでせいいっぱいだった。
そして頑固者の台輔は、自分にはそんな態度をおくびにも見せなかった。
そのことも腹立たしい。
ーーーだけど、だけど今は。

「私は何もかも自分一人で処理しなければならないのか。
国の仕事さえこなしていれば王は事足りるのか。
辛いことがあっても悩んだり泣き言を言ったりしちゃいけないのか。
王である私がそんな話をできるのは、この世界で景麒、お前しかいないんじゃないのか!」
一気に言いつのって堰を切ったように涙があふれた。

言ってしまった。とうとう景麒に吐き出してしまった。自分をこの国の王として選んだ麒麟に弱みを見せてしまった。
やはり、とため息をつく様子が目に浮かぶ。蓬莱まで行って胎果の女王など選ぶのではなかったと、暗い顔をする下僕(しもべ)を思い浮かべると憤ろしい。あんなに辛い思いをして自分を慶に連れてきた麒麟も、ここまで頑張ってきた自分自身も、失望させたくなんかないのに。
ため息をつくならついてみせるがいい。麒麟をにらみつけ、嗚咽をかみ殺そうとするが止まらない。
思えばもう長いこと、陽子は自分のための涙を流さずにきたのだった。
なんて子供じみた・・・。そうは思うがもう止められない。
抱え込んだ膝に顔を埋め、陽子はしゃくり上げた。
755587 陽子×景麒 6:03/05/20 08:53 ID:KFP7/s17
不意に衾褥の上掛けがはぎ取られた。布の舞う気配がして、陽子の隣に誰かが座る。
涙で腫れた目をあげると、人型になった景麒が、首からすっぽりと上掛けにくるまって陽子の横にいた。
動きにくそうに手を出して、枕元の箱に積んである薄紙を取って渡してくれたので、派手な音をたてて鼻をかみ、涙を拭く。
景麒がそっと背中をさすっている。
そのままぼんやりしていると
「主上・・・・」
景麒がぽつりと言った。
「私は、自分が二度と同じ過ちを繰り返さぬようにと身構えるあまり、主上のお気持ちを蔑ろにしていたのだと思います。
それこそ同じ過ちの轍を踏むところでしたのに・・・。
申し訳ございません」

こんな醜態をさらして見せても変わらない、落ち着いた声。
「・・・うん・・」
肩を抱いてくれたので、そのまま景麒に寄りかかる。
「お許しくださいますか?」
「私の方こそごめん。言い過ぎた。
おまえだって辛い思いをしていたのに・・・」
そのまま二人で静かに寄り添い、夜の時間が過ぎてゆくのをじっと見ている。
穏やかに流れていたその時間が妙に意識されるようになってきた、その時。

静かに景麒の手が頬にかかって、そっとおとがいをもちあげた。かぶせるように顔を傾けてくる。
暖かく柔らかなものが陽子の口をふさいだ。
何も言わずにそれを受ける。目を閉じ、相手の肩に頭をもたせかける。
陽子が欲していたのは、こんな風に優しいぬくもりを感じる瞬間だった。
ただ唇を合わせているだけで他には何もしない。それがこんなに気持ちを落ち着かせる。
主従の息づかいがぴたりとあって、次第に深まって行く。
不意に陽子を離し、景麒が立ち上がった。
「夜分に失礼いたしました。主上も落ち着かれたようですし、部屋に戻らせて頂きます」
756587 陽子×景麒 7:03/05/20 08:55 ID:KFP7/s17
「待って、景麒」
つられるように牀榻から下りる。
まだ、そばにいて欲しかった。
景麒は立ち止まったが、陽子に背中を向けたままだ。

「私は、ずっと怯えておりました」
「え?」
淡々と話はじめる景麒。
「予王・舒覚さまはよく、私に同衾せよとお命じになりました」
そんな話は、・・・尚隆から聞いたことがある。でも、今この場で景麒からは聞きたくはない。
「主(あるじ)の命には私も精いっぱいお仕えしましたが、仕えれば仕えるほど予王は私が他の女性に気持ちを移すのではないかと疑われ、私を独占するために国から女を排除しようとまでなされた。
麒麟なれば、決して主の命には背けませんのに」
その話については、陽子もおおよそのことは知っている。
予王の恋着が景麒の失道を招き、恋しい景麒を救う唯一の手だてとして前王は禅譲の道を選んだのだ。

「私は麒麟です。王を補佐し、お助けするように教えられて育ちます。
自分の選んだ王のお側にお仕えするのが、麒麟の一番の喜びでもあります。
けれど舒覚さまのふるまいは、私の教えられてきた王の姿とはあまりにもかけ離れていました」
心なしか景麒の肩が震えているように見える。
「私は予王のお気持ちを受け止めることができず、かといってかわす術も持たず、いたずらに混乱させてしまいました」
「景麒・・・」
陽子の下僕の心は、思った以上に深い傷を負っている。
「ですから新しい王が女王だと判ったときから、その方には必要以上に近づくまいと心に誓っておりました」
新しい王。慶国のための別の王。景麒が選んだ、二人目の、女王。
またも女だと判ったときの、景麒の絶望の深さを思う。
757587 陽子×景麒 8:03/05/20 08:56 ID:KFP7/s17
そんな陽子の気持ちを知ってか知らずか、またひとつ大きく息を吸って、景麒が向き直った。
「そんな風に誓っていても、あなたにお会いして、おそば近くに仕えていると、時々自分でもどうしようもなくなるときがあるのです。
夜遅くまで政務に就かれていたり、昼餉のあとにふと疲れた様子をお見せになったりするのを見るたびに、あなたを抱きしめたい、肌に触れたい、命じられなくとも一番近くでお慰めしたいと願う気持ちに負けそうになる。
それが麒麟の本能なのだとしたら、私はあなたから遠ざかるようにする他に、どうすれば良かったというのですか」
一気に語って、正面から陽子を見据える。
「景麒・・・」
紫と翡翠。二組の視線が真っ向から絡み合う。

「でも、それが・・・、王と麒麟というものなんじゃないのか?」
考えのまとまらないままに陽子は話し出す。
今ここで、景麒を説得しなければならないような気がしているーーー 
「麒麟と王はそれぞれを補い合って、ようやく一つのものだと言われたことがある」
何をどう言いたいのか判らないが、言葉を懸命に紡ぎ出す。
「麒麟が王のそばにいるのが嬉しいのと同じように、王も自分の麒麟と一緒にいることが嬉しい。
お互いに求め合うのが王と麒麟なのだと」
景麒がふらりとたたらを踏んだ。
「なのに、二人目だからという理由で自分の麒に避けられる女王なんてーー」
「主上!」
陽子の言葉を押しとどめようと景麒が鋭く口を挟む。
けれど間に合わない。それは陽子自身にも思いがけないほどに、するりと口から出てしまった。
「抱いて・・・」
(つづく)
758587:03/05/20 09:36 ID:KFP7/s17
>>754のタイトルの582は587のことでつ。
スマソ
759楽×陽6(陽子の夏休み):03/05/20 12:27 ID:UbKyOic4
そよそよと鬚が揺れるのを感じる。
ああ、いい風が窓から入っているなぁと夢見心地で思って、
不意に楽俊は目を開ける。
なんで横から風が?!
「うわぁぁぁ!陽子っ?!」
「おはよう、楽俊。よく眠れた?」
慌てて体を起こしたせいで、勢いづいた体が床に転がり落ちる。
目覚めたばかりに加えて思いもしなかった人物の来訪に、あわわわと
慌てる楽俊の前に脱ぎ捨てられた袴が飛び込み、さらに楽俊は
度を失ってしまう。
な、なんで陽子がここにいて、なんで見たことも無い上等な絹が床に
落ちてんだ?
「大丈夫か?楽俊。びっくりするじゃないか」
「びっくりしたのは、おいらだ。なんだって陽子がこんな所にいるんだ?」
笑いながら身を屈めた陽子が楽俊を引き起こそうと腕を伸ばし、その手に
縋ろうとした楽俊はまた驚いて手を引っ込めてしまう。
「よ、陽子ぉ…」
床に膝をつき、所在をなくした手に帯を握りこんだ陽子は、ん?と頸を
傾げて、尻尾も鬚もへたりと下がった楽俊を見る。
膝をつき上体を傾けているせいで上衣の裾は上がり、太もも辺りまでしか
隠しておらず、そこから伸びたほっそりとした形の良い脚は素肌。
「な、なんでそんな格好でここにいんだよぉ?」
「あぁ、暑くて脱いだ、それは。夏ばてしたと言ったら祥瓊に放り出されて、
楽俊もばてているだろうと思って来たんだが…暑いのに眠っているから
少しでも涼しいかと扇いでみた。……こんなに暑いのに・・・。
楽俊、それじゃぁ大変だろう?人になった方が涼しいと思うんだが?」
翡翠を見るには恥かしく、視線を下に移せば上衣から覗く褐色の肌が
目に毒で、どうしていいかわからず、しきりと小さな両手で、
胸の辺りの毛並みを整えている楽俊を面白そうに見つめて答える
陽子からは、羞恥心の片鱗も無い。
760楽×陽7(陽子の夏休み):03/05/20 12:31 ID:UbKyOic4
陽子は王になった。民を背負って必死で頑張っているみたいだ、と
延台補から聞いた。けれど、目の前の陽子は自分と一緒に旅をした時と
なんら変わっていないように見える。
楽俊の手は届かないが関弓ではよく見かける程度の絹衣は到底、王が
身に付ける衣装ではない――何より男物である――し、身を飾る玉は
ただの一つも無く、彼女を飾っているのは緋色の髪に翠の瞳、そして、
なによりも…慎みを覚えたようには見えない。
「おいらは正丁だって何度も言ったよな。そんな格好の陽子を見て人になったら…どうすんだ?」
「どうする?」
男女の関係に疎く、うかつな所も以前と変わらない。
頸を傾げ覗き込んでくる陽子と瞳が合うと鼠の時には意識しない部分が
疼いた――忘れようとし、抑え込んでいた想いと共に。

楽俊は立ち上がって椅子に飛び乗り、書卓の灯を吹き消して、人になる。
突然の暗闇に戸惑い、小さく声を上げた陽子を抱え上げ、寝台へと運ぶ。
「ら、楽俊、なに?」
「陽子が人になれと言ったんだぞ、おいらは小さく見えても正丁だってのに」
「そ、そうだけ…んっ」
楽俊は言い募る陽子の唇を唇で塞ぐ。
話すために開かれた唇は楽俊の舌を拒むのが遅い。互いの舌が触れたとき
陽子は初めて身を硬くし、遠ざかろうと両手で楽俊の体を押す。
しかし、正面から腰周りを左手で抱き寄せられ、右手で陽子の両手を
掴んだ楽俊はびくともしない。深く口中に舌を絡ませられ、陽子の全身を
大量の血液が駆ける。
誰に教えられた訳でもないのに、自然と陽子の舌も楽俊のそれを追う。
舌が絡まり、空気を求めるように大きく口を開ける陽子に楽俊が吐息を
落とす。
掴んだ両手を自由にした楽俊は陽子のしなやかな手を取り、
指を絡め、愛おしさに溢れた視線で翡翠を見つめたが・・・
陽子の瞳には生気が感じられなかった。
761楽×陽8(陽子の夏休み):03/05/20 12:35 ID:UbKyOic4
陽子の瞳に映る自身の姿は歪んで、人には到底見えない…。
――これじゃぁ、ただの獣だ――なんの言葉も交わさず、陽子の自由を
奪って突然、欲求のままに動いたおいらは…陽子を襲っていた妖獣と
同じだ。昂ぶりが引き、冷静さが戻ってくる。

「…おいら…陽子が…愛しい。陽子は王で、おいらは…ただの半獣だけど。
陽子は神籍に入って、これからも今のままで、年齢だけでも、おいらとは
もっと離れていく。…こっちへ来て、闇に囚われていた陽子が立ち上がって、
己の闇を認めて、民を背負って国を創っていく。それを見るだけでいいと思った。
それに陽子はおいらを友達だと言ってくれた。
それだけでおいらは良かったんだけど。大学にも、学寮にも入れた。
延王も良くしてくれる。これ以上、何も望んじゃいけねぇって…だけど、
陽子は変わらずにおいらを訪ねてくれる。楽俊と字を呼んでくれる。
もしかしたら…と期待した。
欲が出ちまった…すまねぇな、無体な事しちまった…」
ゆっくりと体を起こして許しを請うような楽俊を映す翠の瞳に生気が戻る。
「楽俊。…謝らなくていい、少し驚いただけ…楽俊にも、自分にも」
穏やかな笑みを口元に浮かべて陽子も身を起こし、楽俊の大きな手を握る。
「わたしは…恥かしいけれど…女として…誰かに愛しく大事に想われたことも、
誰かを想ったことも無かったと思う。
父は女らしくと言い、母は従順であることを教えた。
女子高だったし――あぁ、女ばかりで学ぶんだ――そういう感情に憧れたことは
あったけれど、結局、解らなかった。だけど今、楽俊と…うん、楽俊の言葉を
聞いて嬉しい。そして…わたしも同じだと感じた」
驚きで唖然とした楽俊に近づいて頬を合わせ、肩に寄りかかって陽子は続ける。
「祥瓊に休みを取るように言われて、すぐに楽俊が浮かんだ。
班渠に何処に行くか聞かれて、学寮と答えた。班渠は玄英宮に行くと思ってた
みたいだった。班渠に笑われるまで、楽俊のことしか考えてなかった自分に
気がついて、少し…驚いて…恥かしかった」
聞きながら、楽俊は繋いだ手を解いて陽子を抱きしめる。
陽子の耳に聞いている、というように吐息を送る。
762楽×陽9(陽子の夏休み):03/05/20 12:38 ID:UbKyOic4
「…ここに来て、初めて寝顔を見て…可愛くて、嬉しくて…楽俊の眠りを
守りたかった。初めてのことだからよく解らないんだが…これが愛しいと
いうことなんだろう。…だから、突然で驚いたけど、楽俊の気持ちが解って
嬉しい。わたしも同じだ、楽俊」
顔を上げ、視線を合わす。
ゆっくりと顔を寄せる楽俊を見て、陽子は瞳を閉じる。
唇を重ね、舌で互いを誘い合い、体を倒す。
重ねられた部分の全てが熱を帯び、密着した肌は汗を滲ませる。
闇に慣れた楽俊の目に映る陽子は切なげに眉を顰め、薄く開いた
紅く濡れた唇は、声にならない吐息で楽俊を呼ぶ。
その顔は扇情的で、旅を共にしていた頃の印象のままで陽子を想っていた
楽俊にとっては自身を熱く疼かせるのに充分すぎた。
今では何の役にも立たない乱れた上衣から零れる体、ほのかに薫る香と
それに混じる甘い体臭に誘われる。
もう一度口付けながら、陽子の上衣を滑らせて床に落とす。
両手で乳房を包み込み、柔らかい感触を味わい、主張し始める乳首を
指で押したり、爪で軽く引っかくと、陽子から嬌声が上がる。
763楽×陽10(陽子の夏休み):03/05/20 12:40 ID:UbKyOic4
絡まる脚、くねらせる腰の動きに楽俊自身が擦られ、煽られて、
長く保て無いことに気付いた楽俊は、身を引いて移動する。
乳首を咥え、舌で転がし、音を立てて吸い上げると、陽子は、んっ!と
声をあげた。
閉じる事が出来ないように陽子の両脚の間に、体を割り込ませ、
隙間から右手を滑り込ませ、そっと秘所に触れる。
「あぁっ・・・んっ・・・」
陽子は歓びと哀しみとが交じり合ったような一際高い声をあげる。
恥じ入ったのか、唇を噛締め 楽俊の手から逃れようと必死に脚に力を
込めて、閉じようとする。
しかし、陽子の気持ちとは関係なく、秘所周辺は汗ではない液体でじっとりと
湿り、触れた指が離れるのを惜しむように、粘り気を帯びて動かす指に
合わせて淫らな音を立てる。
くちゅくちゅと音を立てながら、楽俊の指は蠢いて陽子を翻弄する。
ぷっくりと膨れた芽に指先が触れたとき
「い、いやぁっ!…あっ」
経験の無い楽俊は、いやと言う拒絶の言葉で動きが止まる。
酷いこと、痛いことをしてしまったのかも知れない、そう思うと一所に
集中していた血液も分散してしまう。
「よ、陽子?だいじょぶか?」
動きを止め、問いかけた楽俊に陽子は返事を返すことが出来ない
――初めて知る体の疼きと、快楽による痙攣の為に――
腰の…体の中心から湧き上がる痙攣が間隔をあけて暫くして初めて、
陽子は髪を撫で、頬を摺り寄せながら落ち着きを無くした楽俊を
意識に留めることが出来た。
764楽×陽11(陽子の夏休み):03/05/20 12:43 ID:UbKyOic4
「…らくしゅん?」
はぁ、と熱い息を吐いて陽子は、名を呼ぶ。潤んだ瞳に戸惑う楽俊を映して。
「おいら、わかんなくて…。ごめん陽子、辛いのか?…あ!痛いんだな?」
破瓜は痛みを伴うということだけは知っている。
しかし、どの行為をもってして破瓜であるのか…知らぬ楽俊は、先ほどの
陽子が体を跳ね上げたのは痛みのせいだと早合点し、眉を顰めて、頭を下げる。
「…痛くなんか…ない、楽俊。…多分…とてもいいんだ…自分が解らなくなって、
抑えられなくて…怖いくらいに」
故国の同年代の男の子相手ならば、口にすることすらない言葉を綴って
陽子の肌は紅さと熱さを増す。そして翡翠に射ぬかれて動けない楽俊にさらに続ける。
「初めてで…恥ずかしくて…少し、怖い。だから…どうしていいのか解らないんだ。
でも、楽俊の気持ちが嬉しくて、楽俊のことを全て知りたいと思う。
そして…わたしのことも知って貰いたい…楽俊に任せるから…」
苦痛を与えたか?と思い慌てていた楽俊は、思いも寄らなかった
陽子の言葉で胸の奥が熱くなるのを感じる。
「おいら…陽子が本当に大事だ。愛しくて…離れられない」
言い終わらないうちに、楽俊は陽子に口付けを落としていく。
額に、瞼に、頬に、そして愛しい言葉を紡いだ唇に。
765楽×陽12(陽子の夏休み):03/05/20 12:44 ID:UbKyOic4
「…ん……ふっ……」
息継ぎすら許されない激しさに、初めて知る楽俊の激情。
抵抗をしたわけでもないのに、両手を封じられた陽子は、
切なく湧き上がる気持ちを抑えられない。視線と四肢を絡め、
吐息で想いを伝える。首筋、乳房、二の腕、脇腹、臍…楽俊が触れる
総ての箇所から、中心に向かって電流が走る。
「……はっ……」
灯の無い房室であっても慣れた目には、陽子の体で見えない場所など
ないであろう。
そう考えただけで恥ずかしさに身の竦む思いがし、同時にそれと同じだけ
の快感が走り抜けた。
内腿の付け根辺り、敏感で薄い皮膚を強く吸い上げられて、大きく反応して
しまう。
「あぁっ…楽俊っ!いやっ!」
力が入って痛いほど伸ばした両脚を撫で上げられ、辿り着いた指先が
快感を呼び起こす。
「ひっ…」
花開く直前まで膨らんだ蕾に触れられ、陽子はくぐもった悲鳴を上げる。
あげた声に合わせるかのように、蕾が摘まれ、弾かれ、押さえられて
細い鳴き声は止められない。
続いてゆっくりと指が進入してきて、頭から突っ張った脚の指先まで、
緊張が入り混じった快感が走る。
766楽×陽13(陽子の夏休み):03/05/20 12:46 ID:UbKyOic4
内を傷つけないように慎重に指を二本に増やして慣らし、親指で
蕾を捏ねる。ビクンと跳ね上がり大きく反ったせいで、誘うように揺れる
乳房に楽俊は顔を埋め、乳首を口に含む。
「もっいや!楽しゅんっ…いやだぁ!ああっ…」
違和感なのか、堪えきれない快感なのか、陽子は悲鳴を上げる。
二本目の指も受け入れられ奥に誘い込むように締め付け、溢れる粘液が
手のひら全てを濡らす。秘所から聞こえる艶かしい水音、むせ返るほどの
淫らな女の匂い、苦しげに喘ぐ陽子の表情全てが楽俊を熱くたぎらせ、
我慢の限界が近いことを知る。
「陽子、力を抜いてくれ」
出来ない、という風に頸を振って緊張で硬くなる陽子をあやすように、
宥めるように何度も口付けを落とす。
「……んっ……」
軽く舌先を吸い上げ、陽子の意識が逸れた瞬間を見逃さず、
強く抱きしめ、屹立した自身をあてがって一息に挿入させる。
767楽×陽14(陽子の夏休み):03/05/20 12:47 ID:UbKyOic4
「っ……!」
眉を顰め、歯を食いしばって堪える陽子を見て、収まりきらない自身の
挿入を止める。
「はっ……あぁ…」
吐息を吐き出す唇から吐き出される吐息を吸い取り、瞳から零れる涙を
舌で拭う。辛い痛みで苦しい筈なのに、瞳を合わせて少し微笑む陽子を
もう一度強く抱く。
「我慢できねぇ?痛い?」
ふるふると頸を振り、握り締めていた手を楽俊の背に回して細い声で
陽子は囁く。
「大丈夫…楽俊。大丈夫だから…」
「痛いだけかも知れねぇぞ」
「うん」
湧き上がる愛しさを送り込むように、今度はゆっくりと腰を進める。
自身が収まりきる寸前に内部で緩い抵抗に遭って一瞬躊躇するが、
圧迫感で幾らも保ちそうにない自身は理性で止められず、そのまま進んだ。
「ううっ…」
必死にしがみついてくる陽子を抱え、そろそろと腰を動かし、
受け入れられた歓びに奮える自身に更なる快楽を与える。
翻弄しているのは楽俊であるのに、絡みつき、引き込む動きを感じさせる
陽子の中を味わって、意識が狂乱し
――忘我の一瞬――
必死に繋ぎとめていた何かが離れ、楽俊は陽子の内に熱い迸りを放った。
768楽×陽15(陽子の夏休み):03/05/20 12:49 ID:UbKyOic4
我を忘れた一瞬が過ぎれば、気恥ずかしさだけが残る。
「すまねぇ…おいら…」
繋がったまま、情けない気持ちで言葉を捜すが、なにも思いつかず
ため息が出る。
「いいんだ、楽俊。嬉しいから…とても幸せだなと思ってる」
「でも…痛いだけだったろ?」
「うん。でも、そういうものだと思ってたから…初めは痛いだけだって…
皆、言ってた。だから…別に…気にしないで欲しい。大切なのは
気持ちだから…楽俊。…楽俊が想ってくれて…大切に…
愛しく想ってくれてるのが伝わって、嬉しくて…すごく良かった…」
恥かしそうに頬を染めて優しい言葉を紡ぐ唇から、
まだ繋がっている内から、最初に惹きつけられた翡翠から、
陽子の心が伝わってくる。
「ありがとな、陽子…おいら…陽子が大事だ…愛してる…」
通じ合ったことで湧き上がる歓びと更なる愛しさで、胸がいっぱいの楽俊は
伝えたい気持ちの半分すら言葉に出来なくて、微笑む陽子を抱きしめて
ゆっくり何度も唇を合わせる。
――楽俊の全てが陽子に向かっているということが伝わるように――

開け放たれた窓から、刻を告げる鶏の鳴き声が二人の短い夏休みの始まりを知らせる。
769名無しさん@ピンキー:03/05/20 12:52 ID:UbKyOic4
楽×陽 終了です。
無駄に長く、エロも中途半端で申し訳ない。
重ね重ねのカキコ、ウザかった方、お許しください。
鈴と祥瓊の夏休みも書こうと思いましたが・・・
自分であまりの長さに呆れてしまって断念です。
>>747>>750
ありがとうございます、お気に召したら幸いです。
770名無しさん@ピンキー:03/05/20 17:31 ID:sId5s2P3
あああ、陽子と楽俊が、真面目な二人が可愛いです〜。
いいもん見せてもらいました。ありがとう。
771名無しさん@ピンキー:03/05/20 21:31 ID:KXBjsR0y
初々しいラクヨウ。
良いです。
セクースは愛が一番!
鈴と祥瓊の夏休みも希望
772名無しさん@ピンキー:03/05/20 23:08 ID:roaZO/7O
ネズミの姿でヤってるの?
773名無しさん@ピンキー:03/05/20 23:23 ID:nIiaJFSU
ちゃんと嫁>>772
774587 陽子×景麒 9:03/05/20 23:38 ID:KFP7/s17
ごめんね。楽陽の余韻を味わってるところで、陽景の続き、投下します。
陽子ちゃん半獣シリーズかも。

(757の続き)

景麒は背中からそっと抱きしめてきた。
陽子の体は下僕(しもべ)の腕と胸の中にすっぽりと包み込まれてしまう。
泣きすぎたせいもあって、物憂い気分でそのまま後ろにもたれかかると、景麒の形の良い手が胸をまさぐる。被衫の上から胸全体をやわやわとほぐすように揉みあげる。
それだけで布にこすられた乳首が勃ちあがってきてしまう。
「ぁ・・・」
吐息混じりに声をもらす。

景麒は愛撫を続けながら、片手で帯をほどく。
被衫を肩から落とし、うなじから背中にかけて唇を這わせる。温かくて柔らかくてなめらかな肌を丁寧に味わってゆく。
肩の先端に熱い吐息を感じて、陽子はぞくりと身を震わせた。
こんなところも感じてしまうのか・・・。

口づけが欲しくて肩越しに振り向く。
「景麒・・・」
低く名を呼ぶと、唇を重ねてきた。
ついばむように何度も何度も口づけを重ねる。
その間にも景麒の手はとまらず、陽子の乳房を捏ねあげ、平らに引き締まった腹をさする。
「あぁ・・・」
向き直って景麒のまとっていた上掛けをはぎ取り、背中に手を回した。
転変した姿で来たが故に、景麒は全裸だった。
775587 陽子×景麒 10:03/05/20 23:40 ID:KFP7/s17
口づけは続いている。繰り返しくりかえし、お互いを唇で確かめる。
景麒の手が背筋を辿って下り、陽子の尻の二つの丘をそっと握った。
互いの身体を確かめるように撫でさすり、ようやく巡り会えた旅人同士ででもあるかのように何度も抱きしめ合う。
そのまま景麒は軽々と陽子を抱き上げた。ほっそりした体躯の下僕(しもべ)は何の苦もなく主(あるじ)を牀榻に運ぶ。
二人で横たわると四肢を絡み合わせ、尚もそれぞれの身体を大切にまさぐり合った。
自分の下僕と素肌を合わせ、互いのぬくもりを分かち合う。それがこんなに心地よく安心できる。
景麒の体中に手を滑らせながら、陽子は満たされるものを感じていた。

褥(しとね)の暖かみとは対照的にひんやりとした景麒の掌が、陽子の全身を形作るように愛撫する。そして頬を両手で夾むと、改めて唇を求めてきた。
陽子もそれに応え、互いの舌を絡ませ、唾液を送り合う。
陽子の額や鼻の頭にも優しい口づけが降ってくる。
景麒の唇が離れるたびにちゅっと小さな音がするのは、ひとつひとつ丁寧に吸っているから。
さらに唇で肩先や鎖骨を辿り、手はわき腹や背すじを味わい尽くすようにまさぐっている。
「景麒」
「主上・・・」
口づけの隙間から互いをつぶやくように呼び交わす。
776587 陽子×景麒 11:03/05/20 23:42 ID:KFP7/s17
景麒は陽子の身体を抱き直すと、かぶせるように手のひらを陽子の乳房にあてがった。
すでに尖りかけている乳首を避けて、乳房の脇を4本の指先でやわやわと揉みあげる。輪郭のくっきりした乳輪のわずかに外側を、爪の先がつつっとなぞる。
「はぁ・・・・んっ・・」
じらされている・・・。そう感じる。
景麒が自分の顔を見つめているのも判っている。でもそのために表情を取り繕うなんて出来ない。
景麒の長い指が与える感触が陽子の知らない新たな快感を呼び覚まし、無意識のうちに両脚を擦り合わせている。
陽子の反応が深まるのを見て、景麒は親指の背で乳首を擦り上げた。
「はぅっ」
待ちかねていた刺激に、それは即座に反応する。
「これが、お好きなのですねーーー」
いいながら乳首をつまんでころころと揉んだ。
愛撫に唆された乳首は充血し、硬くしこってくる。先端を軽く指の腹で擦りあげると、その力加減の絶妙さが陽子から恥じらいをはぎとってゆく。
777587 陽子×景麒 12:03/05/20 23:43 ID:KFP7/s17
もっと景麒が欲しくて、自ら乳房を持ち上げその口にあてがった。
堪えていたらしい景麒は待ちかねたように吸いつき、乳首をくわえ込む。乳房全体を大きく吸い上げ、ついで口に含んだまま舌先で先端を転がす。
「ぁあ・・・ん」
陽子の口から甘い声が漏れた。堪らずに景麒の頭を抱え込む。幼子を抱くようにかき抱き、絹糸のような鬣に指を絡ませる。
熱い下僕(しもべ)の口が乳首を責め立てている。
これが欲しかった、こうして乳首を弄ってくれる口が・・・。
巧みに乳首を吸い転がされる快感は、そのまま陽子の腰の奥へと直結して伝わってゆく。
舌で舐り、きつく吸い上げ、指先でやわやわと揉みしだいてくる景麒に
「こっちもして・・・」
かすれかけた声で囁き、もう一方の乳房を与えた。

陽子の体を抱き、口では乳房を思うがままに愛撫しながら、景麒のもう一方の手は陽子の脚の間に伸ばされる。
ふっくらと柔らかい丘を手のひらで包み、ひんやりとした指先が花芽を探り出す。優しく花芽の両脇をさすり、更に手を伸ばして花びらをそっとかきわけてくる。
「んっ・・・けい、き・・・」
上手い。いつもの生真面目な下僕のイメージからは想像もつかないほどに巧みな愛撫。心の中でつい、初めての男、尚隆と比べてしまう。そして、予王もこの快感におぼれたのかと思う。
関係ない、今は。景麒と自分と二人だけ・・・。
更に愛撫を施されるうちに陽子は軽く達して、秘所からはとくりと密やかな音を立てて甘い蜜が湧きだしていた。
(つづく)
778名無しさん@ピンキー:03/05/20 23:55 ID:aXLM1FyI
>>777
陽×景キタ――――(・∀・)――――――!!
ちっくしょ〜いつもイイ処で止めやがって(w
続きガンガレ!!!!
779名無しさん@ピンキー:03/05/21 01:03 ID:5ux1VzRR
浩瀚ネタが微妙にある。…陽子×浩瀚で。
…だけどそれを遣ると、陽子が結構イヤな女になってしまう。
…ど、どうしよう…。
780名無しさん@ピンキー:03/05/21 01:55 ID:AkUXE8mM
>>779
イヤな女、陽子! 見てみたいじゃないですか。
そゆわけで書き込み希望。
781名無しさん@ピンキー:03/05/21 02:00 ID:PGDN2bbb
楽陽、お疲れ様でした! 初々しい二人が良。

>>779
陽子攻!? しかも浩瀚っ。読みたいですー!
激しくお願いしたい。
782名無しさん@ピンキー:03/05/21 04:16 ID:lP4LC3Cu
>>781に賛成!
783名無しさん@ピンキー:03/05/21 04:22 ID:ZQ7RbkML
浩瀚ネタ少ないので、是非!!
784名無しさん@ピンキー:03/05/21 18:28 ID:TJb94Eul
楽×陽がもっと見たいです
785587 陽子×景麒 13:03/05/21 19:09 ID:W/otlJ9z
(777げっと! とか言ってみる)

景麒がしきりに腰を擦り立てている。陽子の乳房をむさぼりながら、腰の中心を陽子の太股に押しつけてくる。
無理矢理に乳房を離させると景麒の顔を手で挟み、熱に浮かされたような紫の瞳を見つめた。
乳房を責めたてたせいで涎にまみれた口の周りを舐め取ってやり、両のまぶたに唇を押し当て、とがらせた舌先で紫色の瞳を舐める。

されるがままになっている景麒の肩を押しやって仰向けにさせ、腹の上に乗った。
唇から顎の先へ、首筋を舐め、鎖骨のくぼみから肩先へと景麒がしてくれたように舌で辿る。
「しゅ、主上?」
うろたえた声を上げる景麒に構わず、体をずらしてピンクがかった褐色の乳輪に舌を這わせた。思い切り吸いあげ舌の先で細かく刺激すると、すぐに小さな乳首が勃ち上がってくる。
「ふふ・・。景麒のこれも可愛い・・・」
からかうように言いながら、左右交互に何度も甘噛みを繰り返す。
息づかいの乱れた景麒の手が陽子の肩を押さえている。陽子の下腹には熱く固いものがあたっている。それを二人の腹の間に強くはさみこんだ。

景麒が低いうめき声をもらした。
気になって体を起こし、自分の下にある顔を見下ろす。
紫の瞳が気だるげに陽子を見上げた。整った白い顔は欲情でうすくけぶっている。
その表情にそそられて、唇で景麒の口をふさいだ。
自分から深く舌を差し入れる。
景麒がそれをしゃぶってくるのをしばらく自由にさせた後、一転して景麒の下腹部におりた。
786587 陽子×景麒 14:03/05/21 19:18 ID:W/otlJ9z
陽子は初めて、下僕(しもべ)の隠すもののない全身を見た。
透き通るような色白のなめらかな肌。その体を愛撫する自分の小麦色の手との対比を楽しむ。
白に近い金の鬣の色は、体毛にも共通している。
「きれいな身体をしている」
そう言うと陽子は目的の場所に口を付けた。
景麒の肉棒。色白な体の中でそこだけが赤黒く染まっている。その先端を口に含む。

「くっ、主上っ・・・・」
蓬莱で見つけたときには確かに処女(おとめ)の気配をまとっていた主(あるじ)が、自分の知らない内にこんな事をする女になっている・・・。こんな快感を与える術をどこで(誰と)どうやって身につけたのか。
しかし、今は他のことを考えられない。全身の感覚が股間に集中してしまっている。
掠れた声を漏らしながら愛撫を受けやすいように脚を広げると、その間に身体を伏せて、陽子は舌全体を使ってその棒の裏側を下から上へと舐めあげた。
くびれた部分の形をなぞるようになめ、口に含んでしごき上げる。その動きに促されるように、それは長さと太さを増した。
眉をひそめ歯を食いしばり、陽子の与える感覚をただ受け止めている。あくまでも控えめなその表情が美しい。
景麒の反応を見ながら、長くて口に収めきれない部分を掌で包み込むようになでさする。
根本に唇を寄せ、玉を一つずつ吸い込んでは舌で転がし、先端に戻って、先走りの露をとがらせた舌でえぐり取るように舐める。
787587 陽子×景麒 15:03/05/21 19:23 ID:W/otlJ9z

「しゅ、しゅじょう・・・。もうおやめ下さい・・・」
景麒に頭を押され、頬ばっていたものから離れた陽子は
「嫌か?」と聞いた。
涎にまみれた口元からのぞく舌先、眦(まなじり)を上気させ興奮で輝く翡翠の瞳の淫らなまでの美しさ。
「いいえ・・・。
でもこんなにされては、このままでは主上のお口に・・・」
「私は構わないよ」
本当に構わないと思った。自分の口で自分の下僕(しもべ)をいかせたかった。
「私が構います」
言うと景麒は、体を入れ替えて陽子の上にのしかかってくる。
思いがけないほどに強い力。
今し方まで己のものを銜えていた口を強く吸ってくる。
私たちは二人ともキスが好きなんだ・・・頭の隅にちらっとよぎらせ、景麒の舌を受け入れた。

景麒の舌が陽子の唇の裏側をさざ波のように愛撫している。
歯茎を舐め、歯列を割って更に奥に進入してくる。
生き物のようなそれは陽子の舌を絡め取り、筒のように巻き込んで強く吸った。
その刺激で陽子の蜜が更にあふれ出す。
陽子の口中を思うがままにしながら、手は乳首を揉み転がし、わき腹から腰に向かってなで下ろす。陽子がふるえるのを全身で感じ取る。
「主上、もう・・・」
返事の代わりに陽子は膝を立てて脚を開いた。
その間に身体を滑り込ませた景麒の細く器用な指が、陽子の濡れそぼった秘所をさぐり、溢れた蜜を周囲に塗り広げてゆく。
熱く濡れた花びらをかき分け、開かれたそこに先端をあてがうと、景麒は深く腰を沈めた。
(もう少しつづく)
788587 陽子×景麒 16:03/05/21 20:39 ID:W/otlJ9z
最後まで一気にいきまつ
(787のつづき)

初めてではないとはいえ久しぶりに開かれるそこはきつく、景麒はうめき声を漏らした。一方の陽子も、景麒の長さにのど元まで貫かれるような感覚を味わわされている。
ようやく一つになれた。そこで初めてこんなにも求め合っていたことに気づいた。安堵のあまり二人ともに大きな声をあげる。手足を絡めてしっかりと抱き合い、互いの身体の存在を確かめ合う。
「あ、景麒が・・・、私の中にいっぱい・・・」
「主上も・・・。とてもきつくて温かい」
それだけで、とてもとても安心できる。
それだけでは、満足できなくなってくる。

「よろしいですか」
陽子の耳元で囁くと返事は待たず、景麒は自分のくびれのぎりぎりまでゆっくりと引き、その腰をずいっと送り込んだ。
脳天まで突き抜ける衝撃。
「あんっ」
思わずあがる嬌声に
「しっ・・・」
いいながら陽子の口を手でふさぐ。
その指の一本ずつに舌を這わせる陽子。
789587 陽子×景麒 17:03/05/21 20:40 ID:W/otlJ9z
景麒のしなやかな腰の動きが陽子を体内(なか)から愛撫する。
大きくうねらせる腰、体中に降らせるくちづけに身悶える。
擦り上げられ、捏ねまわされる。体を波に委ねるような、初めて味わう快感。
何度も体位を変え角度を変えるそれを、どこまでも受け入れる。
獣はこういう繋がり方をしたがる、そんなことを聞いたような気もする。

けれど最後に二人が選んだのは、お互いに向かい合うこの形。
少しでも深く打ち込んで欲しくて、陽子は脚を大きく開いた。
何かに触れずにはいられなくて、景麒の腰に手を添える。
きゅっと締まった尻を掴んで快感に耐える。
景麒はその手をとって、陽子の頭の両脇に縫い止めるように押さえ込んだ。
目の前が霞むような感覚。今、自分の下にいて自分を包み込む主(あるじ)のことしか考えられない。
肘を伸ばして上半身を支える。腰の動きが加速してゆく。

陽子は声を抑えようと必死だった。
総ての中心が景麒と自分とを繋ぐ一点にある。
「・んぁっ・・ひはっ・くぅ・・・っ・ん。
景麒、けい・き・・・、一緒に・・」
激しく奥を突き上げる動き、それになりふり構わずしがみつく。
「あっ・はっ・あひっ・はっ・あんっ・あんっ・あんっ・あっ・・・・」
「ーーーーーーーーーーーーー主上、ーーーーーーしゅ・じょおっ」
景麒の動きが頂点で止まるのにぴたりと重なって、陽子の腰も突き上げられた。
放出の長い痙攣が続く間、一体の彫刻と化して凍り付く。

「けい・・・き・・・・」
総てを注ぎ終えた下僕(しもべ)が陽子の上にくずおれるように身体を伏せた。それを全身でうけとめながら、陽子も意識を手放した。
二人の荒く上下する息づかいだけが、夜の闇を乱していた。
790587 陽子×景麒 18:03/05/21 20:42 ID:W/otlJ9z

陽子が目を開けると、心配そうな景麒が顔をのぞき込んでいた。
「どうしたんだ? 私は・・・」
「ほんの少しだけ、気を失っておいででした」
いかにもほっとした声音で答える。
不安な夢から解放されて、一瞬の眠りに落ち込んでいた。こんなにも安心して意識を手放せたのは、いつ以来だろう。
「だってあんなに・・・」
甘い声音で言いかけてぴくんとする動きを腹の中に感じ、お互いの腰が繋がったままなことに気づく。
「景麒、これーーー」
「主上、今はまだ・・・」
言葉を封じ込めるように、景麒が甘く唇を重ねた。
791587 陽子×景麒 19:03/05/21 20:43 ID:W/otlJ9z
その夜何度目かもうわからなくなった口づけを交わす。
互いの舌を相手の口に差し入れ、絡め合う。
それは激しさを増し、互いの口唇をむさぼり合い淫らな音を立て合う口づけになる。
着やせするらしい景麒の、思いの外厚みのある胸板が、ふくらんだ乳首と形のいい乳房を押しつぶした。
何回口づけを交わしても、どんなにきつく吸い合っても飽きないお互いの唇。
ようやく顔を離したとき、二人の口は光る透明の液体で結ばれていた。

収めたままのものが、身体の奥に向かって勢いを取り戻している。
「主上・・・今一度、よろしいでしょうか?」
拒否されるかも知れないなどとは、疑いもしないその口調。
麒麟は絶倫の生き物・・・・、いつか尚隆に聞いた言葉がよみがえる。
陽子の心も体も、それを求めている。
「景麒の望む通りにして。
それが私にも嬉しいことだから・・・・」


恋愛、という関係ではあり得ない。
感情だけの結びつきは、いつか色あせ移ろって行く。
陽子と景麒との繋がりは一蓮托生。半獣のそれぞれ半分ずつ。
だとしても、どちらが人でどちらが獣なのだろうか。
混ざり合って二度と再びわけることのできない熱い液体のように、繰り返しとろけてゆくのだ。これからも。
〈 了 〉
792587:03/05/21 20:49 ID:W/otlJ9z
こんなに長くなるとは思ってなかった・・・
途中で声援を下さった方ありがとうございまつ

自分では361さんのみたいなのが好きだ
でもとてもあれは書けないから、新しいお話が楽しみです
793名無しさん@ピンキー:03/05/21 23:06 ID:5C9CC0og
>>792
陽×景乙でした〜。
こりゃまたかんなりハァハァ度の高いお話でしたな。
おいらはこんなすんばらしーもの書けんです。
御馳走様でした。
794名無しさん@ピンキー:03/05/21 23:29 ID:S9USoj1g
>>792
文章ウメー!!
自分もガムバッて見ようかと思わせる、スバラスィー陽×景ですね。
乙でした〜。
795名無しさん@ピンキー:03/05/22 03:00 ID:WeN7dfbg
739乙でした〜。
ところで524氏はその後筆進んでまつか?気長に待ってるんですが…好きなんですよ
796名無しさん@ピンキー:03/05/22 06:06 ID:nUAzjrvf
陽×景、お疲れまでしたっ!
陽子攻め、良!
陽子の「きれいな身体をしている」にワロタ。上手っ!
神ー! 再度の降臨をお待ち申し上げますっ!
797名無しさん@ピンキー:03/05/22 06:13 ID:hokdgIMD
フハーーー・・・ゴチです。

587サンの文章、めちゃくちゃ壺でつっっ。
3人の心情の描写と実況解説が巧みで、
思わず感情メロメロ移入してしまった。
次作がありましたら、是非また読ませて下さい。乙華麗ですた!
798名無しさん@ピンキー:03/05/22 07:29 ID:gO3KqytC
下がりすぎなんでage
799名無しさん@ピンキー:03/05/22 09:57 ID:+52iJ/eF
>798
上げるなボケ
ウザイ広告が入るだろうが
800名無しさん@ピンキー:03/05/22 12:35 ID:K2PmOpVD
>798
気にスンナ。
ただ、どの辺りまで下がってたかはわからんけど、
舌のほうにスレ落ちてても間を開けずにカキコがあるかぎり
そうそう落ちないから大丈夫。
801798:03/05/22 22:03 ID:nd/fgu6a
下から6番目くらいまで落ちてた
さすがにヤバイと思いますた
802名無しさん@ピンキー:03/05/22 22:10 ID:i3lyupzT
>801殿
>>517を見てこの板以外に落ちにくいよ
それにレスが続く限りログ落ちは、ありえない。

しかし下から六番目とは、ずいぶん下がっていた物だな(w

803名無しさん@ピンキー:03/05/22 22:58 ID:1VyOs9Jm
山崎が来てたからね。
↑スクリプトのage荒らし
804名無しさん@ピンキー:03/05/23 04:27 ID:k/e8whib
陽×浩っぽいやつ、冒頭を書きますた。
書きながら、キャラクタが「お前、誰?!」状態になっていくのがよう判る。
一応書いた分だけ下ろしますんで、つまらんかったら流してけれ。
805陽×浩(仮):03/05/23 04:28 ID:k/e8whib
――気が付くと眸で追っている。

「…何だ?」
書簡を繰りながら、陽子は書物の文字から目を上げずに呼び掛けた。
一瞬言葉の意味が解らず思考が停止してしまい、呼び掛けられた浩瀚はすぐに返事をする事が出来なかった。
無言で書卓に対座する冢宰に向かって、陽子は重ねて問い掛ける。
「先刻からチラチラと…。何か言いたい事でもあるのか?」
言って陽子は書簡から顔を上げた。その翡翠と視線がぶつかって、浩瀚は漸く自我を取り戻した。
「…いえ。特には」
平静な回答「なら、いい」と陽子は興味なさそうに呟き、再び視線を書簡に投じる。仕事に没頭する若輩の女王を視界の端で見遣り、浩瀚は内心息を吐いた。
――言いたい事があったわけではない。ただ、見詰めていただけだ。
浩瀚は独白しながら、再び視線を対面に向ける。
何故だろう。此処最近、無意識の内に、この女王ばかりを視野に収めようとしてしまう。
網膜に像を結ぶのは鮮やかな紅。その色彩を現(うつつ)に眺めながら、浩瀚は自分の行動を、まるで他人事のように冷静に内省していた。
――胸の中に奇妙な蟠りがある。
それは不安定で多忙な国政を重荷に思うからではなく、油断の成らない人事に神経が磨り減らされているからでもなく。――ただ、いつの間にか、この国の女王に目を惹かれていると云う事にある。
可変しな話だ、と浩瀚は思い、思考に浮かんだ理由を誤魔化すように、手元にあった処理済の書簡に手を伸ばした。二、三度軽く指で弄び、思い付いたように書を広げる。文字の羅列を目で追いながら、その一方で自分の事を考えていた。
――老婆心だろうか。
浩瀚と卓を挟んで相対するこの国の主は、まだ若く頼りない。その割に何処か無鉄砲な処があるので、思い切った事を平気で遣って退けてしまう。だから、本音を言うとあまり目が離せない。
それが理由だろうか、と浩瀚は頭の中で独りごちる。しかし直ぐ様、違和感を襟中に捕らえた。
――否。心配、と云う言葉は相応しくない。
そんな警戒的な心持ちではない。案じや憂いとはまた少し違う何かが、瞳を惹き寄せているのだ。
806陽×浩(仮)2:03/05/23 04:30 ID:k/e8whib
不確定な理由を探り当てるべく浩瀚が懐疑に思案していると、意中の人物から「浩瀚」と静かに呼び声が掛かった。
「はい」
「…悪いが、この書類に印璽するには今少し時間が掛かる。出来れば、一刻後までには纏めておくから。…だから、此処はもういい」
自分の仕事が残っているだろう、と陽子は言う。
確かに、冢宰府に片付けなくてはならない仕事を幾つか残して来ている。浩瀚は暫し考え、そうですね、と呟いて陽子に顔を向けた。
「主上が宜しいのであれば、此処は一度退がらせて頂きましょうか。…夕方、もう一度御伺いしますから、その時に印璽されたものを頂きたいと思います」
言いながら席を立ち、椅子を卓の下に戻す。陽子は浩瀚を見上げ、
「ああ。その頃まで此処に居るだろうから、そうしてくれ」
と言った。浩瀚はその言葉に軽く頷くと、陽子に一礼して書房を出ていく。
陽子は、その後ろ姿を無表情に見送った。

東国の陽が西の空に傾き、山間に半身を隠す頃、浩瀚は告げた通りに、女王の書房にもう一度足を向けた。
解放式の廊屋には茜が満ちて、肌や髪をを黄昏に染め上げる。人気の少ない私殿を抜け、書房の前まで辿り着くと、浩瀚は入り口から中に向かって声を掛けた。
「主上、いらっしゃいますか。先のお言葉通り、書簡を頂きに上がりました」
普段なら直ぐ様、凛とした声から応答が掛かるのに、何故か今は返答する気配が無い。
――席を外してしまったのだろうか。
浩瀚は少し不審がりながらも念の為、「失礼します」と言って堂室に足を踏み入れた。
中に入ると、硝子越しの夕闇が書房を浸して、室内は心許無い橙色をしている。調度品の落とす影が何処か空々しい。
この部屋の主が使う卓に目を向けると、奥の席に俯き加減の紅い人影があった。其処は、女王が午過ぎに座したままの場所。
ちゃんと居るではないか、と浩瀚は軽く溜め息を吐いた。――しかし、人影は先からぴくりとも動かない。
「…主上…?」
浩瀚は怪訝そうに呼び掛けながら、書卓の方まで歩いていく。そして近付いてみて、漸く彼女が寝入っている事に気付いた。
椅子に浅く腰掛け、代わりに背凭れに大きく背を預けて俯いているので、夕日の陰影に踊らされてただ思案しているだけのように見える。
紛らわしい寝方をする、と浩瀚は薄く微苦笑し、起こそうと思って国主の肩に手を掛けかけた。
807陽×浩(仮)3:03/05/23 04:31 ID:k/e8whib
しかし掌が官服に触れる寸前、彼女の寝顔を見るのは初めてなのではないか、と不図思い付いた。
そう思うと、このまま起こすのが何となく惜しい気になる。
惜気に思い至る理由が解らない。だが、あと僅かだけその珍しい様子を眺めておきたくて、浩瀚は今一度その寝姿を見詰めた。
陽傾の金色に染めらながら俯く目下の人影は、軽く足を組み交し、胸下で腕組みをして顎を引いている。その姿勢が、宵闇に翳る紅い花を髣髴とさせる。
着丈に誤魔化されて解りづらいが、絹の官服にくるまれた肩や背は少女らしく、薄い。その身体に支えられる小さな頭に、思わず人目を奪う容貌が眠っている。――人の外見を美醜で判断する癖は無いが、それでもよくよく見ると、矢張り綺麗な娘だと思わされる。
通った高い鼻筋に、意志の強そうな口元。心根の強さが全体的な印象に現れて、出来の良い貌を少年顔に映えさせている。――今は眠りの所為で、それがあまり強調されてはいないが。
しかしその御蔭で、本当は意外と幼い顔をしていると云う事が解る。
眺めるだけだったはずだが、いつの間にか囚われたように瞳を奪われている。
浩瀚は眠る少女の面影に、何かを追いかけるように視線を滑らせた。
視線は綺麗に弧を引く眉を下り、その下にある、今は閉じられて隠された宝玉のような翡翠を縁取る長い睫毛に流れる。それを通って瑞々しい頬に落ちると、ふっくりと艶やかな口唇に辿り着いた。
――触れたらとろけそうな。
瞳は終着点の唇に留まったまま。如何してか目が離せずに、惚っと見蕩れていた。意識が口唇に集中し、世界に気を留められなくなった。
美味そうだ、と浩瀚は思った。
熟れた果実を思い出させる、柔らかそうな唇。
――触れてみたい。
急にその唇が味わってみたくなって、浩瀚は吸い寄せられるように近付いた。静かに屈み込んで吐息を詰める。
808陽×浩(仮)4:03/05/23 04:32 ID:k/e8whib
唇と唇が出逢う――目を閉じて刹那に忍び寄った時、窓の外に羽音が疾った。
ばさばさばさ、と鳥の羽ばたく気配で、分断された世界が蘇る。瞬間、浩瀚は自分の行動の意図に気が付いた。
弾かれたように身を引き、人形の様に静止した娘と距離を取る。
距離を置いて離れた事で漸く平静を取り戻した浩瀚は、こくりと生唾を飲み込み、危なかった、と微かに冷や汗を滲ませて独白した。
――不覚にも、危うく手が出る処だった。
浩瀚は所在無げに浮ついた掌で額を掻き、深く息を吐く。
夕暮れは降魔が刻、と云うが、その一瞬の魔力に引かれたようだ。
真逆、国家の最高権威に手を伸ばすとは。
――これ以上この場に居たら、次は何をするか解らない。
書簡の事は明日に廻し、眠り姫は女官にでも任せよう――そう判断し、決めるや否や、浩瀚は足音を殺して堂室を後にする。
夕闇の濃くなった書房には、の残された一人分の息遣いだけが細く揺蕩っている。その呼気が一瞬深くなり、次の間に長く流れた。
陽子は薄目を開けて、昏くなった室内を一瞥する。人の気が絶えた空気を見取ると完全に目を開け、組んだ腕を崩して細い指を口先に運んだ。
そして二、三度弄ぶように爪先で唇に触れる。触れながら、何処か侮蔑の入り雑じった目線で書房の入り口を凝視した。陽子は、憤りも羞恥も感じさせない表情でポツリと呟く。
「…腑抜けめ」
低い声で吐き捨てられた声が、宵の空気に落ちて転がった。
809名無しさん@ピンキー:03/05/23 04:41 ID:k/e8whib
うーわぁ、重複と脱字発見!!
どーしてこうも迂闊なのか…。
810名無しさん@ピンキー:03/05/23 12:47 ID:shJohQ0q
>804-809
いや、素で気づきませんでしたよ<重複・誤字
グッジョブです。陽子攻! 陽子漢らしい……!(w
続くんですか? 腑抜け(藁)相手に陽子がどういう手筈で攻略するのか楽しみです……!
811名無しさん@ピンキー:03/05/23 13:32 ID:QJLEr5hY
>>809
キニシナイ!
いいっすよー。ガンガレ!
812名無しさん@ピンキー:03/05/23 13:54 ID:rbKys9Dt
待ってました!
浩瀚の心情がいいですね。
先が楽しみですっ
どんどん続けてほしい
813名無しさん@ピンキー:03/05/24 02:03 ID:QeMrhR2D
試しに訊くだけだけど
珠晶×利広って需要あり?
814名無しさん@ピンキー:03/05/24 03:48 ID:lmpRCdz0
>813
 是非、 見たいでつ〜 利広×珠晶でも萌えでつ〜
815名無しさん@ピンキー:03/05/24 04:15 ID:5KmQChr1
>>813
 ありでつ。ぜひ!
816805:03/05/24 05:01 ID:ZN+N3F3p
御声援感謝でつ。夜中に始めて出来れば朝に投下するので、
寝惚けてミスが多いんです…。ごめんなさい。
一応続きを書きましたので、追加。
…多分、すっごく長くなる予感………。

817陽×浩5:03/05/24 05:02 ID:ZN+N3F3p
不遜を働きかけた翌日、浩瀚はやや睡眠不足の貌をして朝議に臨んだ。
朝議は景王の一声で始まり、滞りなく進んでいく。奏上を受ける玉座の王をなるべく視界に入れないようにしながら、浩瀚は密かに溜め息を吐いた。
昨日の行動で、彼女に視線を奪われている理由が判った。それは、思い当たるに至極単純な理由だった。
――欲情していた。この、年端も行かない女王に。
言葉にすると思い掛けないほど胸に突き刺さる。
襟中では密かに、華奢な肩や首筋、そして紅鮮やかな唇に触れたがっていた。――その事実に少なからず翻弄され、昨夜はあまりよく眠れなかった。
「――それでは、朝議を終る」
瓏とした声が響き、朝が開ける。解散を宣言して玉座を辞する女王の紅が、僅かに目を上げた浩瀚の視野に翻った。しかし居心地の悪さ故、相手の顔を視る事は出来なかった。
――これ以上私情に掻き乱されてはいけない。
冢宰としての国務を担うべく浩瀚は、ともすれば乱れがちの思考を振り切った。国主が部屋を出て行った後、下官に処務を振り分ける。
所用を承った下官達が散じて堂室に人が居なくなってから、浩瀚は一人で部屋を出た。
回廊を巡り、仕事場に向かう。急くような足取りで日陰の角を曲がった時、「――浩瀚」と柱の影から声が掛かった。
浩瀚は突如投げられた声に身を縮ませ、反射的に振り返る。視線の先に、白塗りの壁に背を凭せ掛けた官服の娘が立っていた。
「――主上…」
虚を突かれて少し浮ついた声で呟きを漏らす。――とっくに書房に戻っていると思っていたので、油断していた。
待ち伏せていた陽子は腕組みを解き、茫然としている冢宰に近付く。あと一歩の距離まで近付いて、陽子は口を開いた。
「…昨日。書簡を取りに来なかったろう?」
浩瀚は必要以上の距離の近さに焦りを覚えていたが、間近で呟かれる声色の低さに抗議を感じ取り、この段になって漸く、彼女が昨日の約束不履行に立腹しているらしい事に気付いた。
「――…申し訳ありません。…処務が長引きまして…」
後ろめたさから思わず出任せを呟いて、語尾を濁す。陽子はそれを聞いて軽く肩を聳びやかすと、
「…ならそうと人伝にでも言ってくれれば良かったのに。――正直、待ちくたびれた」
と言った。その言葉から、浩瀚はうたた寝をする陽子の姿を思い出し、微笑に似た表情を浮かべた。
818陽×浩6:03/05/24 05:04 ID:ZN+N3F3p
「そのようで。眠り込まれるほど御待たせしてしまいましたね」
応答を聴き、陽子はチラリと浩瀚を見遣る。
「――…ふぅん。わたしが居眠りしていた事は知っていたのか…」
微かな呟きを耳にし、浩瀚は微かに表情を固まらせた。
動揺と寝不足に足元を掬われて、つい余計な言葉を口にした。――これではまるで、『それ』を見ていたと同義の発言をしている。
何とか上手く誤魔化さなくては――。はぐらかすのに適当な言葉を探りあてようと、浩瀚は黙り込んだ。
陽子は無言で逡巡する冢宰に一瞥をくれて「まぁ、そんな事はどうでもいいけど」と呟く。失言に追及しないような素振りを見止めて、急き立った浩瀚は胸中で安堵した。
表立っては中々崩れない浩瀚の表情の裏側に、明白に浮上したような顔色を見付けて、陽子は薄く笑む。
「…しかし、余計な処まで目が届くのも困りものだな…」
浩瀚は、意味深長な陽子の呟きに図らずも顔を上げてしまった。出会い頭、心成しか妖しい光を放つ翡翠に瞳を奪われる。射竦める碧色が平静さを奪い、身体を不安定に傾けさせた。浩瀚は、急に脈波が乱れ、体温が下がっていく感覚を察した。
「――…如何した?」
陽子は硬直した浩瀚を見据えながら声掛けた。
「何だか顔色が悪い…」
呟きながら、残り一歩分をぐっと近付く。不用意に迫られて、動揺した浩瀚の心拍が跳ね上がった。
「そんな、事は――」
冷静の破綻しかけた思考では、上手く言葉を繋ぐ事が出来ない。崩れがちに、ぐずぐずと言葉の欠片が口端から零れた。
「悪い」
きっぱりと否定する短い響きと共に、陽子の細い指先が浩瀚の顎先を捕らえた。陽子は浩瀚の首から上を拘束し、そのまま強く引き寄せる。
「寝不足なのか?目も赫いし――」
少し首を傾ければ、昨夜し損ねた事が苦も無く遂げられるほど近くまで連れて来られた。浩瀚の中で、心中を掻き乱す動揺が肥大する。
819陽×浩7:03/05/24 05:04 ID:ZN+N3F3p
「眠れなくなるほど考える事が、あるのか…?」
囁きに零れた陽子の吐息が頬の表皮を擽った。
「め、滅相も無い…!」
浩瀚は意志の力を振り絞って、陽子の指先から逃れた。空中に残った指が支えを失って宙を掻く。
「…そうか…?」
陽子は思案深げに呟き、「ま、あまり無理するなよ」と言って手を戻すと身を引いた。
やっと均衡の取れる距離まで離れて、浩瀚の中で追い遣られていた平静さが立ち直り始める。とは言っても、未だ脈拍は早く、呼吸も崩れがちだが。
陽子は普段の平静さの欠ける浩瀚を他所に、「あ、そうだ」と独りごちた。
「本題を忘れる所だった。兎も角、昨日の書簡には目を通して印璽したから、後で取りに来てくれるか?」
軽く息を吸い込み、浩瀚は「分かりました」と答える。陽子は浩瀚をまじまじと眺め、今日は忘れるなよ、と付け加えた。
浩瀚は引かない汗を首の裏に残し、「畏まりまして」と言った。
「――では、後で」
応じたのを見遣り、陽子は切り上げ口上を言い捨てると、浩瀚から背を向けて歩き始めた。浩瀚はその背を落ち着かない目で追い掛けていたが、暫くして、軽く首を横に振って歪んだ思考を打ち払い、自分の仕事場に足を伸ばした。
陽の当たる廊屋を歩きながら、陽子は後ろの気配に目を向ける。極小さな声で「…案外…」と口の中だけで呟き、うっすらと唇の端を上げた。
820名無しさん@ピンキー:03/05/24 12:00 ID:YSmg4is+
陽子焦らすね〜!
く〜!カッコ(・∀・)イイ!
821陽×浩8:03/05/24 16:10 ID:1yIPKfFR
午前の公務をこなして昼餉を摂った後、浩瀚は女王の書房に向かった。
別に例の書簡は急を要するものではないから、取りに行くのはいつでも良かったのだが、妙な時刻に行くと昨日の二の足を踏みそうな気がしたので、さっさと片づけようと思ったのだ。
普段のように部屋の外から声を掛けて堂室に入る。しかし、生憎部屋の持ち主は不在だった。
何処に行ったのだろう、と浩瀚が思っていると、「如何なさいましたか?」と後ろから声を掛けられた。振り向くと、書物を両手に塞いだ女史が戸口に立っている。
丁度良かった、と浩瀚は「主上が何処に居られるか知らぬか」と問うた。「ああ、それでしたら」と祥瓊は微笑む。
「主上でしたら、書庫に」
そうか、と呟いて謝辞を述べると、浩瀚は書庫に向かって歩き始めた。祥瓊は冢宰を見送って、書物を書房に運び入れる。そして書卓に荷を置いてから、あ、と微かに声を漏らした。
「――確か、なるべく人を寄せるなって言われてたんだっけ…」
祥瓊は慌てて廊屋に出たが、其処には既に何の人影も見られなかった。

浩瀚は人気の無い廊屋を抜けて書庫に入る。中に足を踏み入れると、途端に書物独特の匂いが鼻腔を突いた。
室内は不自然なほどの静けさに包まれているので、踏み出す一歩が予想以上に大きく響く。
何となく、静謐に音を立てるのに気が引けて、無意味に足音を殺しながら、浩瀚は人影を探した。
冴え渡る紅を見付けようと、書棚の間隔に視線を滑らせるが中々見当る事が出来ない。
自然と足は、どんどん薄暗い部屋の奥に向かって歩みを進める。そうやって暫く機械的な動作を繰り返していると、突如、無音に慣れた耳が微かな音を拾った。
歩みを止めて耳をそばだてると、静寂(しじま)に囁きが流れる。音質の違う二種の声と布地の擦れる音を捉えて、浩瀚は眉根を寄せる。
「――駄目だってば…」
くすくす、と転がすような笑声をはっきりと耳にした。その甘やかな響きに、咽喉元からじわじわと何かが高まっていく。焦燥にも似た感覚を抑えながら、浩瀚は書架の隙間に目を忍ばせた。
重ねた書高の向こう側、仄昏い空間に、闇色を被った赤と薄金の像が蠢いている。衣擦れの合間に、「…主上」と求めるような声が重なった。
浩瀚は、日陰に映える白い指先が紅を掻き乱すのを視た。同じく白い顔が娘の襟の隙間に鼻先を埋めているのが、その肩越しに判る。
822陽×浩9:03/05/24 16:13 ID:1yIPKfFR
「――少しは後の事も考えろよ、景麒…。乱れ髪を元に戻すのは、一苦労なんだから…」
言葉とは裏腹の、揶揄うような口調。その耳慣れた声は、確かにこの国を統べる者のものだった。
「主上…ッ」
制止を振り切るように、呼び声と衣擦れが響く。声の主は、宰補のもののようだったが、こんな乱れた声は初めて耳にする。
眼前に全ての意識を奪われ、直立して静止したまま、浩瀚は双眸を広げて目前の光景を視ていた。身体の表面は固まっているのに、内部が急速に息衝いていく。――知らぬうちに呼吸が速まっていった。
「…耐性が無いな、お前は…」
重ねて可笑しそうな揶揄が零れる。さらさらと髪を梳く褐色の肌が、色の薄い金色と混ざった。
「何度言っても聴かぬのだから…。抑制と云うものを知らないのか?それとも、そんなものは初めから存在しない…?――まさに、獣そのものだな……」
「――っ…酷い物言いを、なさる…」
「事実だろう?しかし一応、羞恥は残していると見える。――ならば、止すか…?構わんのだぞ、わたしは…」
「そ、それだけは……」
哀願に対峙して、ふふ、と鼻に掛かった甘い声が暗がりを伝う。下僕の髪を撫でながら、陽子は言った。
「往生際の悪い奴…。いい加減自分が淫奔だと云う事を、認めるんだな…」
「主上ぉ…っ」
嗜虐的に攻め立てる言葉と、それに相対した慰撫に興奮したのか、主人の肌を貪る月色の影に加速が掛かった。
景麒は書棚に身を凭せ、自分より随分と小さい主(あるじ)を懐中に抱え込む。体勢が入れ替わった所為で、先刻まで見えなかった少女の顔が、浩瀚の目にも映るようになった。
陽子は口元に笑みを湛えて下僕の背に腕を廻し、彼の愛撫を受け容れる。
昏中でも鮮やかな碧が、周囲に配られる。ゆっくりとその目が、黙視する浩瀚の処まで来て止まった。
――勘付かれた――?
見透かすような視線とぶつかって、噴出した冷や汗がこめかみを伝う。凍り付いて息を詰めると、翡翠の注視が外れて宙(そら)に流れた。――時間にすればほんの一瞬の事だったが、それが何時間にも感じられた。
解き放たれた心拍が、早鐘のように鳴り響く。ともすれば聞こえそうなほど激しい鼓動に、浩瀚は焦りを覚えた。
823名無しさん@ピンキー:03/05/24 17:29 ID:CwF/UeoO
>>822
のわっ! 男を手玉に取る陽子! カッコイイ!
(あ、いかん、男でお手玉する陽子が浮かんできてしまった…)
824名無しさん@ピンキー:03/05/24 21:03 ID:OhesKwDQ
>>822
浩瀚を翻弄する陽子も萌えだが、
景麒言葉責めにするくだりにも萌えでした。
今度そのネタでみたいです
825名無しさん@ピンキー:03/05/24 21:03 ID:N09oMQ7Z
805さん!!素晴らしい〜〜
漢主上とヘタレw冢宰!! 続き続き続き〜ハァハァハァ
826名無しさん@ピンキー:03/05/25 00:09 ID:mNo4AhrT
続きを早くお願いしまつ。
827陽×浩10:03/05/25 06:14 ID:3dgUYj8S
書棚二つ分隔った先で、主従達が肌を交えていく。衣を剥がされて露わになった女王の肩の線が、仄かな光に照らされて、艶やかな光沢を放った。急くように解かれた彼女の腰紐が、景麒の手を離れて大理石の床に落ちる。持ち主の髪と同じ朱色の細帯が、妙に色鮮やかだった。
陽子は下僕の唇が肌に触れる度に、擽ったそうに嗤う。そして時折、浩瀚の耳には届かない小さな囁きで下僕を辱めて甚振(いたぶ)った。蔑まれる度に、景麒が忍辱に昂揚して息を吐く。
――あの宰補が。
瞬きすら忘れて注視しながら、浩瀚は思った。
朴念仁そうなあの無表情な麒麟が、主人からの被虐に打ち震えて悦んでいる。
平素とは似ても似付かぬ、あられもない景麒の姿を、浩瀚は呆然と見詰めていた。
くつくつ、と娘が愉快そうな声を漏らす。その緑瞳は、明らかに加虐を愉しんでいた。陽子は淫靡に艶めいた嘲笑で下僕を見下している。――不意にその視線が、下僕から逸れて弧を描いた。
翠の視線が虚空を流れ、或る一点――浩瀚の隠れた書棚――に辿り着く。看破の可能性に、浩瀚はぎくり、と身を竦ませる。外せない視線の先で、翡翠が嗤った―――気がした。
失われていた瞬きを取り返すように、浩瀚は幾度か瞬(しばた)く。視野が途切れて再び開けた次の間に、もう陽子の目は下僕に戻っていた。
「―――愚かだな…」
はっきりそう囁くと、陽子は首を逸らせて景麒を引き寄せ、唇を許す。景麒は与えられた主の慰労を得ようと、触れられた唇を何度も何度も貪った。
――自分は、『それ』すら、叶えられなかった。
娘の唇をせがむ景麒の仕草に息苦しさを覚え、浩瀚は顔を背けて、足を一歩後ろに引いた。そしてそのまま、勢いをつけて姿勢を変える。来た時以上に足音を殺して歩き出し、逃げるように書庫を脱した。

書庫から自分の書房に、如何遣って戻ったか覚えていない。気が付いた時には、浩瀚は自分の書卓に着いて虚脱していた。
――あの二人が、『そう云う』関係だったとは。
弛緩して惚けたまま、浩瀚は茫然と絡み合う肢体を思い出す。
特殊な契約によって結ばれたこの世界独特の主従が、ただの主従関係から一線を超える事は珍しくない。
しかし、今現在の、この国の主従において、そんな事は起こりえない、と浩瀚は思っていた。
828陽×浩11:03/05/25 06:15 ID:3dgUYj8S
何しろ一方は、王の冠を取れば、女気の無い小娘。もう一方は超がつく堅物の麒麟。その、色香の馨らない組み合わせから、その手の事には染まりようがないと、勝手に考えていた。
だが、先刻まで目前にあった光景から、二人が同衾の関係である、と云う事実は偽りようが無い。
妖艶に嗤う女王と恥辱に悶える下僕――。
網膜に灼き付けられた生々しい残像が、瞬く度に脳内にチラつく。
艶めく木目細かい肌と、思った通りの薄い肩。乱された紅い雲髪に、色付いた口唇――。
肌を隠す女王の衣が完全に抜け落ちていなかった分、行為の猥褻さが強調されて思い出される。
回想が歪曲して、いつしか彼女に絡む男が自分になっている妄想が、浩瀚の思考を侵した。
『―――愚かだな』
娘の嘲りが、鼓膜で空回りする。
――そう。愚かだ。女王を欲すなど。――しかし触れてしまいたい。…触れる事が出来れば――。
理性と欲情を天秤に架け、葛藤に想いを翳らせた浩瀚の瞳が、卓上を注視し続けていた。

陽の影が夕に背を伸ばす頃、陽子は自分の書房に戻った。中では祥瓊が書物を整理している。部屋主の帰室に、祥瓊は顔を上げた。
「お帰りなさい。遅かったのね」
「ああ。…雑事に少し、手間取ったからな」
そう、と祥瓊は答え、手にした書を区分する。陽子はそれを眺めながら、「…なあ。浩瀚が、来なかったか?」と問い掛けた。
祥瓊は振り分けの手を止めて、不思議そうに陽子を見る。
「ええ、昼間来られたけど、でも、その時貴女居なくて…。だけど、ちゃんとお教えしたのよ?『書庫に居る』って。…会わなかったの?」
陽子は祥瓊の言葉に、暫し奇妙な間を空け、「―――いいや。会わなかったな」と答えた。
それを聴いて祥瓊は、変ねえ、と首を傾げる。それから思い付いたように、「ああ、御免なさいね」と謝った。
「確か、人払いを掛けていたのよね。あたしったら、それを忘れちゃってて――」
「…いや?全然、構わないよ…」
すまなさそうな貌をする祥瓊を、陽子は軽く微笑う。そして微笑を仕舞い、一括りの書簡を手に取った。
「――野暮用しに、出てくる。帰りが少し遅くなるかも知れないから、終ったら先に戻ってて」
そう言って戸口に足を向ける。
「分かったわ。行ってらっしゃい」
祥瓊は部屋を出て行く友人を見送り、書物の整理を再開した。
829陽×浩12:03/05/25 06:17 ID:3dgUYj8S
妄想に拍車が掛かって使い物にならない自分を自嘲しながら、それでも浩瀚は脱力して動けなかった。
本来なら目を通さなくてはならない書簡が数通ある。そしてその内の幾つかは、国氏の印が要る。
だが、今あの顔と対峙して、平静に振舞えるかどうか――。
情欲を抑えた上で、先刻覗き見た事を隠し通せる自信が、浩瀚には無かった。
――取敢えず今は、冷静に成らなくてはならない。
その為に相手から思考を遠ざける事にし、気分転換に外の空気でも吸うか、と浩瀚は間延びした仕草で席を立った。
入り口に向かって足を踏み出す――その時、「浩瀚、居るか?」と外から声が掛かった。
唐突な出来事に、頭の中が真っ白になった。浩瀚が返答を選び損ねている間に声が続く。
「入るぞ」
数瞬後、空気の流動と共に、官服の女王が入ってくる。歩きながら、陽子は浩瀚の顔を直視して言った。
「昼間、書簡を取りに来てくれたんだって?だが、その頃、丁度席を外していて――」
悪かったな、と言い、陽子は微笑む。
「二度手間になると面倒だから、持って来た。――確認してくれるか?」
ぱらぱらと、書簡を開いて示す。しかし浩瀚は、今最も避けたい人物を目の当たりにして、直立不動に凍り付いていた。陽子は、不自然に立ち尽くす冢宰を見遣って薄く嗤う。
「如何した?そんな遠くからでは確認出来ないだろう?――それとも、お前の目は、そんなに何でも見えるのかな…?」
含みのある言葉を吐いて、陽子は躊躇無く浩瀚に詰め寄った。反射的に逃げかけた浩瀚の足が、書卓にぶつかってこれ以上の逃げ場がない事を教える。
距離が縮む分、内心の平静も減ってゆく。錯乱した神経が暴走して、体内の器官が軋みを上げた。破れるほどの拍動で、血液が波打つ。
「ほら、これでいいんだな?」
横並びに詰めて、陽子は浩瀚に書簡を見せた。とん、と細い肩が浩瀚の胸に当たる。浩瀚はそれだけで、ぐらりと意識が揺らぐのを感じた。
定まらない視点が縦横無尽に娘の姿を映す。――不図、首筋の一点に、瞳が吸い寄せられた。
通常の目線では見付けずらい襟首の裏――朱髪の生え際に残された、小さな紅い痕。――それはきっと、彼女の下僕が残した求愛の印(しるし)だ。
そう思った瞬間、先刻の妄想が弾けて理性を押し流した。
830陽×浩13:03/05/25 07:43 ID:uLxSF1+I
浩瀚は陽子の肩を掴んで、広い書卓の上に押し倒す。卓上の書物や文箱が床に落ちて、派手な音を立てた。
堰を切ったように何かが溢れて、行動を突き動かす。浩瀚は勢いに任せて、触れられずに居た娘の紅い唇に、強く口付けた。
「―――…っ」
息詰まる気配を感じて、浩瀚は唇を離した。目を開くと、下方から鮮やかな翡翠が刺すような視線で浩瀚を見ている――と、不意に、その紅い唇が歪んだ。
「――――やっと本性を出したな…」
低い呟きに虚を突かれ、浩瀚は微かにうろたえる。その油断に乗じて、陽子は手を伸ばして浩瀚の襟首を掴み、仰向けから足を使って体重を乗せて乱暴に体勢を入れ替えた。
無茶苦茶な行動に、浩瀚は驚愕の表情を浮かべる。それを見るや、にい、と陽子は口の端を持ち上げた。
「此処最近、ずっとわたしの事を見ていたろう…?」
そう言って陽子は嗤う。光の少ない書庫で浮かべていたのと同じ微笑みを向けられて、浩瀚は漸く彼女の真意に気付いた。
「――ぜ、全部、気付いて――」
「…ふふ。余計な処まで目が届く、と言うのは、本当に困りものだな」
明白に嘲る口調に、浩瀚は胸に憤りが昇るのを感じた。対して陽子は、くすり、と嘲笑を漏らす。
「――一度くらいはね、お前を出し抜いてみたい、と思っていたんだよ」
罠だ、と浩瀚は思った。
全て見透かされていた。人が翻弄されているのを、解って行動していたのだ。
――なんて女に、捕まってしまったのだ――。
悪魔の手管と自分の浅はかさに、浩瀚が息を震わせると、陽子は再び笑んだ。
「私情に憤る貌も、悪くはない…」
その嘲笑がぞっとするほど美しくて、屈辱を与えられていると解っているのに、身体を押し戻す事が出来ない。
831陽×浩14:03/05/25 07:45 ID:uLxSF1+I
恐慌になりつつある浩瀚の心を知ってか知らずか、陽子は嗤って浩瀚に近付いた。
ふっくりとした唇が押し当てられ、唇の隙間から舌が送り込まれる。忍び込んできた柔らかな舌が、誘うように歯列を舐めて、戸惑う舌を絡め取った。
素人娘とは思えない鮮やかな技量に翻弄されて、思考が霧散する。
嗤いながら、誘(いざな)う視線で陽子は言った。
「―――わたしが欲しくはないか…?」
「…た、台補を出し抜けと…?」
矜持を守るための、せめてもの抵抗に、クスクス、と咽喉で転がすような娘の笑声が対する。
「あれ、はわたしの下僕(しもべ)。自分の下僕(もの)に操を立ててやる謂れは無い。――そんな事より、わたしはお前の本音が聴きたいな…」
わたしが欲しいか、と陽子は同じ問を繰り返した。
――相手は男を虚仮にして虐げるような女だ。此処で頷けば、辿る末路は目に見えているだろう。…しかし。
「―――下賜(くだ)さい…」
目前の魔力に、理性が負けた。
「――いいだろう」
ふふ、と甘い声が浩瀚の鼓膜を擽る。陽子は加虐的な微笑を浮かべて言った。
「…お前のその、理知的な貌が崩れる様を、ずっと見てみたかった…」
832805:03/05/25 07:46 ID:uLxSF1+I
うう、次から漸く本題へ…。
無駄に長くてごめんなさいです。
833名無しさん@ピンキー:03/05/25 09:30 ID:1cIB/4aU
>805さん
陽×浩、すばらしく萌えでつ!
次から本題…ハアハアしながらお待ちしてます。

陽子が魔性の女ぽくて(・∀・)イイ!!
そしてまた虐げられる景麒だけの話もまた読みたいかも・・・w
834名無しさん@ピンキー:03/05/25 11:43 ID:elDq8+kQ
>>805
ツボにはまりました。魔性の陽子(・∀・)イイ!!
しかし祥瓊はどこまで知っているんだろう…?
835名無しさん@ピンキー:03/05/25 12:13 ID:0ua4i9t5
最近投下が多いですね。読むだけで大変。
嬉しい悲鳴です。
836名無しさん@ピンキー:03/05/25 12:49 ID:8oBwKazf
>>805さん
情念を感じる。
陽子も浩瀚も景麒も…たまんねっす。

>>834さん
あの祥瓊が知ってて言ってるのかボケ倒してるのかも気になりまつよね。
837名無しさん@ピンキー:03/05/25 14:08 ID:Qkft72CK
>835
同意!5月はそういう月なのか…
838名無しさん@ピンキー:03/05/25 17:56 ID:8oBwKazf
SS書庫管理人・司書様
今、書庫にある浩瀚×陽子を読んでたら、冒頭の部分が二重に収録されてました。
そういうの気になるんですけど、ここに書いておくとそのうち直して頂けるんでしょうか。
お忙しいと思いますが、どうぞよろしくお願いします。
839名無しさん@ピンキー:03/05/25 19:22 ID:2uvZ6Xb6
>838
すみません、以前私が投下したとき、書きかけで放置して時間が経ちすぎたので、
もう一度投下し直したのが原因だと思います。
SS書庫管理人・司書様にはお手数をおかけする事になり、申し訳なく思っています。
重ねてお詫び申し上げます。

ここ最近、萌え萌えなお話投下ばかりでうれスィ〜。
職人様、がんがってくだちい。
840名無しさん@ピンキー:03/05/25 19:23 ID:2uvZ6Xb6
すみません、あげてしまいました。
逝ってきまつ・・・
841陽×浩15:03/05/26 05:12 ID:WySrr0JR
脚で浩瀚の身体を抑えたまま、陽子は頭に手を遣り、髪を括る黒檀の簪を引き抜いた。
蕾んだ紅がふわりと散り拡がって、下に流れる。その様を下から眺めながら、浩瀚は夜明けに目醒める花を思い出した。
――高嶺の開花だ。
尊き頂きに在りながら、美麗な姿で人目を惹き付け、中毒性のある馨しい芳香で心を魅了する。――そんな、魔性の華。
自分もその一人だ、と浩瀚は思った。
――隠された魔性に惹かれて、いつの間にか虜(とりこ)にされていた。
コトリ、と音を立てて簪を置くと、陽子はその指で浩瀚の襟首を崩した。そして衣服の前を開けながら、妖艶な微笑を湛えて浩瀚の首筋に甘く口付ける。
陽子は指先と唇で、しなやかに男の服を乱していく。覆いの取れた首筋や胸、脇腹に、触れるか触れないかの微妙な撫和を施しながら、陽子は右手を浩瀚の下肢に辿り着かせた。
するりと器用に忍び込まされた冷たい指先が、直接浩瀚に触れてくる。
「しゅじょう…!」
浩瀚は慌てて起き上がり掛けるも、身体を塞がれている為に、逃避を阻害される。陽子は踏み敷いた男が逃げられずにいるのをいい事に、翻弄するような仕草で浩瀚を掻き乱した。
「――っ…!」
無理矢理与えられる刺激に、情欲がそそり立つ。さわさわと根本から組んでは解されるような動きに、浩瀚は眉根を寄せて息を乱した。
「如何した?息が荒いぞ…。まだ、大した事もしていないというのに…」
笑みを含んだ声が、浩瀚の腹下から響く。与辱しながら、陽子は掌で浩瀚を締め付けた。
「ぅっ…」
きつすぎる刺激に、驚いた浩瀚の咽喉がくぐもった声を零す。牡の意識が興奮してきている――その反応を愉しみながら、陽子は更なる負荷を与えた。
淫らに蠢く指先が、肉の茎をしごき上げる。強弱を付けながら転がすように擦ると、みるみる熱と重みが膨らんでいった。
暇(いとま)無く送り込まれる快楽に抗うように、浩瀚小刻みに身体を震わせるのを見て、陽子は嗤う。
842陽×浩16:03/05/26 05:13 ID:WySrr0JR
「耐(こら)えなくてもいいんだぞ?無理はするな、と言ったろう…」
「無理など…っ」
出任せに吐いた浩瀚の言葉を聴いて、陽子は「ふぅん…?」と揶揄うように呟く。そして前触れも無く、舌先を尖らせて手の中のものを舐め上げた。
「ふぁ…!!」
指とは明らかに違う感触に、浩瀚は思わず声を上げた。
「――ん、いい声…」
聴きなれない悲鳴にも似た声を捕らえて、陽子は妖しく瞳を光らせる。
この刺激には強くないらしい――陽子は相手の弱点を見付けると、躊躇無く動いた。陰部の生え際から焦らすように舌を捲きつけ、ゆるゆると舐め下す。先端まで昇り詰めると、登頂から覆うようにして口内に男を咥え込んだ。
含みきれない部分を指で揉み解しながら、口に含んだ肉隗を裏から舌で捲き上げる。ひとつ舌がざわめく度に、浩瀚は息を上げていく。陽子は指先以上の執拗さで浩瀚を攻め立てた。
「ぁ…っ」
重ねた刺激の仕上げとばかりに、陽子が音を立てて強く吸い上げると、限界を超えた浩瀚は、その中にはち切れた欲情を吐き出した。独特の粘度を持つそれを、陽子は幾許かの余りを残して飲み下す。
そして徐(おもむろ)に伸び上がって浩瀚の顎を両手で覆うと、口移しに中のものを送り込んだ。もがきながらも、こくり、と音を立てて、浩瀚はそれを飲み込む。
「――自分の出したモノくらい、自分で片すんだな…」
陽子は囁き、続けて舌を与えて絡ませた。
「…こ、このような事を、一体誰から、学ばれたのです…?――っまさか、台補から――…?」
快楽に逝かされた後遺症で上手く纏まらない言葉を、浩瀚は途切れ途切れに口に出す。
「…さぁね。黙秘だ」
はぐらかすように答えると、陽子は再びくつくつと嗤った。
「そんな事より、お前は如何なんだ…?――もしかして、これで仕舞いか…?」
「――…っ御冗談を…!」
843陽×浩17:03/05/26 05:47 ID:lt/cakzn

徴発的な囁きに、浩瀚は淫行に薄められた自我を取り戻す。浩瀚は、陽子に腕を伸ばして身体を引き寄せ、傾れ入る力でその支えを折ると、堕ちてきた薄い背を掻き抱いた。身体を重ねると同時に回り込んで入れ替わり、陽子を書卓に押し付ける。
紅く長い髪が濃茶書卓の上に、花弁状に広がった。目下の華を組み伏して、浩瀚は吐き捨てる。
「わたしはまだ、貴女自身を頂いていない…!」
憤りの疾る言葉に、陽子は薄い笑みを零した。
「…続けられるならいい。ならば与えよう。…その代わり、もっと好い貌してくれよ?」
組み敷かれる事に臆する事無く、陽子は流し目に浩瀚を見詰める。
「――さぁ、感じさせてくれ」
その翡翠には、淫靡な欲望の火が燈っていた。
浩瀚は吸い寄せられるように陽子に近付く。しっとりと濡れた唇に唇を重ねながら、未だ乱れきっていない陽子の官服に手を掛けると、前合わせを乱暴に押し広げた。身体を覆う絹を一気に肩口まで引き下げ、艶めく素肌を露わにする。
陽の目に晒すと、その肌の上に点々と紅い痕が付いているのが判る。鎖骨の下から始まって、胸や肩に、うっすらと刻まれている。
――宰補の残り香だ。
これは先刻、彼女の下僕が置いていったもの。この身体と、身体を交えた証拠。――それを意識した瞬間、浩瀚の胸に、はっきりと嫉妬が湧き上がった。
浩瀚は紅い点に口付けると、肌を強く吸った。吸い上げて唇を離すと、鮮やかな華が現れる。華が咲いたのを確かめると、次にまた、薄紅の疵に唇を押し当てた。
ひとつ、また一つ、薄紅をなぞって新たに色を付けて行く。そうやって古い華を潰しながら、新しい華を植えていった。
「――あまり妙な所に痕を残すな…」
嗤いながら陽子は咎める。
「…痕が残ると、お困りになる事でも…?」
肌から離れずに浩瀚が問うと、陽子はまた軽く息を吐く。
「ある。隠すのが面倒なんだよ」
その塵とも動じない口調に、浩瀚は少し苛立ちを覚えた。
844名無しさん@ピンキー:03/05/26 21:11 ID:UMauCoU0
神〜!!
浩瀚も攻め陽子もすごくいいでつ!

ここのところ、連続してハイレベルな投稿が続いてうれしいでつ。
845名無しさん@ピンキー:03/05/26 23:33 ID:eQALG/N/
連主従からはじまった嬉しい大量投下!いつまで続くやら…ドキドキ(´∀`)
846名無しさん@ピンキー:03/05/27 00:03 ID:Hq7TUTj0
攻め陽子いいねえ。漢らスィ口調がツボでつ。
847名無しさん@ピンキー:03/05/27 00:46 ID:uZn3sTMY
つまんねー
848名無しさん@ピンキー:03/05/27 00:48 ID:dK8YF/Yo
漢っていうか、文字通り女王様だな、この陽子。
カコ(・∀・)イイ!! 続き楽しみ。
849名無しさん@ピンキー:03/05/27 01:11 ID:1UdnhE8x
つ、続きを早く...っ ハァハァハァハァ
850名無しさん@ピンキー:03/05/27 03:04 ID:U76/uR5T
>>839
浩瀚×陽子の作者様でしょうか?
正直、かなりあなたの筆のファンです。
色々とご都合がおありだと思いますので、急かしたり強要したりする
つもりは全くありませんが、いつかまた>>839様の作品が読めることを
のんびりとお待ちしております。
851陽×浩18:03/05/27 04:46 ID:/U9zB+oe
浩瀚は荒ぶる心のままに、陽子を包む衣を掻き乱した。帯を崩し、その下で下肢を締める朱色の腰紐を解いて、幾重にも重なった袍を割く。
高価な布地を剥ぎ取ると、その下から艶(あで)やかな肢体が現れた。纏う物を失うと、丸みを帯びたその躰は、思いの外(ほか)肉付きよく褐色の柔肌に彩られている。
上肢に盛り上がる、容の良い二つの膨らみ。その頂きが、綺麗な薄桃に色付く。引き締まった腹の下には、なだらかな線を描く細腰が続いている。
均衡の取れた若々しい肢体に妖しく誘われ、浩瀚は箍が外れたように急き込んで、その身体に手を付けた。
細指で乳房を捏ね上げ、確かな弾力を味わう。眼前で揺れる登頂の突起を、むしゃぶるように口に含んだ。
「…ンっ…焦るなよ…せっかちな奴だな…」
愛撫を受けながら、陽子は揶揄うように囁く。浩瀚は陽子の胸元から微かに顔を上げた。
「――随分と余裕で在られる…。誰ぞが来遣ったら、如何する御積りで…?」
「さあ…?その時は、取り込み中だ、とでも言うさ…」
ふふ、と陽子は擽ったそうに笑って、浩瀚の頭を引き寄せた。
「ま、誰も来やしないさ…」
ポツリと落とした言葉が一瞬引っ掛かったが、緩やかな圧迫に意識を揺さぶられ、浩瀚の中で、言葉は意味を生じる前に、思考回路から滑り落ちた。
誰かに見付かる危険性がちらりと頭を掠めたが、そんな事より目前の好機を逃す事のほうが忍びない。
首筋に掛かる甘く熱い息に性感を刺激され、浩瀚は陽子の身体にのめり込んだ。
張りのある乳房に舌を伸ばし、舐め上げて転がせば、蕾みが硬さを増していきり立った。
「…ゥン…舌遣いは…悪くない…」
婀娜っぽい声で呟き、陽子は浩瀚の背を焦らすような仕草で撫で付ける。つつ、と優しく撫でたと思うと、突如甘く爪を立てて肌に赫い線を刻んだ。
微かな痛みに、浩瀚は眉を顰めて陽子を見遣る。視線がぶつかると、色鮮やかな唇が歪んだ。
明白に誘うようなその表情に、欲情が溢れ出す。止め処無い欲情が、強固な理性を沈めて溺れさせた。
滑らかな肌を求めた浩瀚の指が、緩く開かれた陽子の脚の間に滑り込む。蜜壺は容易にその侵入を許した。
「んん…っ」
852陽×浩19:03/05/27 04:48 ID:/U9zB+oe
既に潤みを湛えたその中は、温かく息衝いている。中で指を泳がせると、陽子は微かに頬を上気させて甘い吐息を漏らした。
浩瀚の頭の中に、チラリと寡黙な麒麟の横顔が蘇る。
――あの麒麟が、先刻までこの中に居た。
若く美しいこの主に嗜虐されながら繋がって、昂ぶっていた――そう思った瞬間、如何しようも無い妄執が咽喉を灼くほど突き上げてきた。
「主上…ッ!!」
叫んで抱え込んだ脚を大きく押し広げ、浩瀚は前触れ無く陽子に押し入った。陽子は眉間に皺を寄せて、綺麗な貌を顰めさせる。
「馬鹿…っまだ早い…」
悪態を吐きながらも、陽子は下半身に意識を凝らして急き込む浩瀚を中に受け容れた。
書卓をはみ出した陽子の足から、履が脱げて床に落ちる。浩瀚は、それがコトン、と落ちる軽やかな音を、遠くの方で聴いた気がした。
下肢は完全に一つに繋がって、血の巡りを直に伝える。娘の胎が絡みつくだけで、蕩けてしまいそうな感覚に陥った。
「…っく、主上…」
陽子はうねるような刺激に身を窶す浩瀚の首筋に、褐色の腕を回して緩く縋り付いた。花酔いに暮れるような顔を引き寄せ、陶然とする彼の瞳を覗き込む。
「――ふふ、乱れたお前も素敵だよ…」
浩瀚に口付けながら、陽子は掌を忍ばせてその鬢を乱した。
しどけなく肌を彷徨う指先に触れられて、ぞくぞくするような刺激が浩瀚の背筋を駆け抜ける。
奥の奥まで繋がる快感が欲しくなって、浩瀚は陽子に覆い被さった。
桃のように丸く柔らかな臀部を捕らえて突き上げる。動きを速めると、熱に溶かされた内壁が生き物のように浩瀚に吸い付いた。
「んっ…はぁ…っ」
うっすらと汗をかいた陽子の額に、細い紅が張り付く。顰み顔に揺れる碧の宝玉がこの上なく美しい。
微かに漏れる甲高い声をもっと聴きたくなって、浩瀚は圧迫に耐えながら秘肉を漁った。
戦慄く内部を捏ね繰り回して奥を探る。煽りながら、揺れ立つ乳房を咥えて強く吸った。
「――っあぁ…!!」
陽子の首筋が仰け反って、愁うような表情に変わった。浩瀚を捕らえた内部が波打ち、つぶさに震える。
「…これが、よろしいか…?」
揺れ惑うような身体の動きに、彼女の弱みを見た気がして、浩瀚は先刻与えられた分を送り返した。
853陽×浩20:03/05/27 04:50 ID:/U9zB+oe
「はぁぁん…ッ」
押さえ気味に嬌声が零れる。浮き立つような声に昂揚を覚えて、浩瀚は腰の動きを速めた。動く分だけ内部の高まりが熱くなる。
引いては勢いを増して押し寄せる収縮に捲かれて、浩瀚は息を詰めた。するとその瞬間、強打を受けるのみだった陽子の脚が浩瀚の下肢に絡んで締め上げ、浩瀚は腰元を強く押さえ込まれた。
「っああ!!主上っ…」
突然の動きに虚を突かれた上、自身をぎりぎりに締め付けられて、浩瀚は激しく息を漏らした。瞳を振り仰がせると、身体の下で魔性が嗤っていた。
「…その顔の崩れる様が、見たい、と言ったろう…っ?」
弾んだ息で陽子は言う。ぐっと下半身に力を入れると、浩瀚は苦痛に歪むような貌をした。
――これも、わざと。
悦楽に溺れる振りをして、油断させていたのか――。
掻き乱れる意識で浩瀚は思った。
くねるような陽子の腰の動きと容赦ない追捕に、浩瀚は息を上げる。
「――っぅう!!しゅじょおぉ!!」
音源の少ない書房に犇(ひしめ)くのは、薄い嘲笑と興奮に爆(は)ぜる吐息。淫らに吸い付く刺激に耐えかねて、浩瀚は熱く滾ったものを解き放った。
くらりと眩む視界の中で、甘美な娘の微笑が揺れる。脱力して堕ち込んできた男を受け留めながら、陽子は荒れた呼吸を抑えて言った。
「――中々好かったぞ?その表情と、腰遣い…」
その言葉が浩瀚に届いたかどうかは定かでない。
854陽×浩21:03/05/27 04:50 ID:/U9zB+oe
僅かの間堕ちていた浩瀚が不図、我に返ると、身体に服を引っ掛けて書卓の上に腰掛けた女王が、愉快そうな目で自分を見下げている事に気付いた。
緩慢な仕草で窓の外に目を向けると、空はすっかり宵の色に塗り潰されている事が判る。
「――今は」
惚けた口調で呟くと、陽子は「日没からそんなに経ってないよ」と言って笑う。
浩瀚は起き上がって書卓から降りると、乱れた服を引っ張って身を取り繕った。背中越しに、女王の視線を感じる。嗤いながら、陽子は浩瀚に声掛けた。
「――そんなに急くことも無いだろう」
「何を悠長な…。今まで誰も来なかった事自体、不思議な事ですよ」
「不思議なんかじゃないさ」
揶揄の篭った口調で言われて、浩瀚は怪訝な貌をしながら、陽子に振り向いた。陽子はその目を受けて平然と言い放つ。
「人払いを掛けてたからな」
浩瀚は陽子の言葉に、ぽかんとした表情を浮かべた。
「――『誰も来やしない』と言ったろう?」
吹き上げる笑いを堪えるように、陽子は言う。
――それでは、初めから『このつもり』で――。
浩瀚は驚愕に目を見開き、茫然とした様子で暫く陽子を見詰めていた。しかし、思いついたように深く息を吐くと、自嘲めいた笑いを浮かべた。
「貴女には負けました」
言いながら浩瀚は、床に落ちた陽子の履を拾った。
「そうか?お前の口からそんな言葉が出るとはね…」
魔性の艶めく貌で、陽子は可笑しそうに笑った。浩瀚は膝を折り、無造作にぶら下がった陽子の脚を取る。そして履を履かせながらながら、
「――本当に、仕え甲斐のある方だ…」
と薄く呟き、自ら傾城の主である女王の脚に口付けた。その小さな囁きを聴いたか聴いていないのか、陽子は浩瀚を見詰めてただ微笑っていた。
                                                  <了>
855805:03/05/27 05:00 ID:/U9zB+oe
陽×浩終了です。
御疲れ様で御座居ます。
こんな長くなる予定じゃなかったんだけど、調子こいて書いてたら20以上もレス使っちゃいました。
ウザかった人、ごめんなさい。
不肖のヘタレ作品に付き合っていただき、有難う御座居ます。
一応見直してはいるんですが、誤字脱字重複不可思議表現があるやも。
笑って許してやって下さい。
声援下さった方々、感謝、感激、雨あられ。
書き手の原動力で御座居ます。本当に有難う御座居ました。
856名無しさん@ピンキー:03/05/27 05:27 ID:XHzLB1ZG
◎お待たせしました◎
http://www.yahoo2003.com/betu/linkvp2/linkvp.html
857_:03/05/27 05:47 ID:jzz/NEAw
858名無しさん@ピンキー:03/05/27 06:07 ID:smiOuSrq
sage
859bloom:03/05/27 07:00 ID:Id/oa8uK
860名無しさん@ピンキー:03/05/27 19:07 ID:IjTR4REe
>805>855
乙でした!
良かったです〜!
ハァハァさせていただきました。
今後も期待してます!がんがってください。

>850
ありがとうございまつ。今はチョト忙しいので、落ち着いたらがんがりまつ。
861名無しさん@ピンキー:03/05/27 19:32 ID:uBksYPTt
>>805
乙彼さま!
こんなハァハァしたの久し振りです。
いいものをありがとう!!
862名無しさん@ピンキー:03/05/27 22:49 ID:jigUG20S
>>805さん乙です。
すばらしく萌えでした。
いいようにやられる浩瀚いいです。
この後これをネタに景麒も虐められるのでしょうかw
863名無しさん@ピンキー:03/05/27 23:56 ID:dcMwqhl7
>>805さん、乙彼!!最高にハァハァさせていただきますた。
個人サイトの浩瀚×陽子で、ここまで主上上位のものはないので、凄く新鮮で下!
この後、冢宰との関係を知る下僕の話も見たいでつな。

漏れも>>850さんにドゥーイ。楽しみにしてまつ、>>839さん。
864名無しさん@ピンキー:03/05/27 23:58 ID:Hq7TUTj0
>805
グッジョブ!
ゴチになりますた〜。
865名無しさん@ピンキー:03/05/28 00:41 ID:did8jJZd
>805
乙華麗です。
この陽子、すごい言葉責めですね。萌えますた!!

そして今自分の中では、この後二人の関係を知って翻弄されて苦しむ景麒の
メロドラマが脳内上映されてます…
866名無しさん@ピンキー:03/05/28 05:36 ID:Yb03CQhF
>805
乙!次回も楽しみにしてる!
867_:03/05/28 05:38 ID:kLCya6dE
868山崎 渉:03/05/28 13:08 ID:3MGJJ1xD
     ∧_∧
ピュ.ー (  ^^ ) <これからも僕を応援して下さいね(^^)。
  =〔~∪ ̄ ̄〕
  = ◎――◎                      山崎渉
869名無しさん@ピンキー:03/05/28 13:41 ID:Yxo69P6k
>>865さんの脳内上映、漏れも見テエw
870805:03/05/28 23:39 ID:8LhVjokj
御感想どうも有難うです。完全S型陽子、「こんな女でええん?」とか思っていたので、御気に召して頂けて幸いです。
俺の妄想では陽子がかなりのSキャラなんで、真性女王様楽しかったでつ(w。
ご意見を通じて、一応これに絡めた景麒虐め(ほとんどSM)を構想中ですが、中々上手く行かんです。
出来たらコソーリと投下しますんで、その時は広いお心で御付き合い下さい。
871名無しさん@ピンキー:03/05/28 23:52 ID:GMqdsh5C
ここでは少ないが、延×陽また誰か投下してくれないかな。
攻め陽子でも乙女でもへたれ延王でも何でも来いです。
872名無しさん@ピンキー:03/05/28 23:55 ID:sI1GuJKy
下がり過ぎにつきage保守
873名無しさん@ピンキー:03/05/28 23:59 ID:366qb2Qh
874あわび:03/05/29 01:08 ID:qGRIcAOz
875名無しさん@ピンキー:03/05/29 01:29 ID:suhs5vKJ
陽浩グッジョブ
乙華麗でした。
次も期待。かなり期待。果てしなく期待。
876名無しさん@ピンキー:03/05/29 01:43 ID:hUiqsLj3
密かに延×陽を思案中

ラブラブを考えてはいるのですが・・・・
途中でどうも六太×陽子の妄想に変わって鬱
877名無しさん@ピンキー:03/05/29 11:28 ID:H+ZT5G5H
漏れ的には六×陽も観たいが。
878眞鍋かをりタン ハァハァ ムラムラ:03/05/29 19:31 ID:H8NKZh/y
879名無しさん@ピンキー:03/05/29 20:27 ID:NMLIrfQV
>>876
欝じゃない!延陽・六陽、ひとつぶで二度おいしいじゃないですか。
期待してまつ
880名無しさん@ピンキー:03/05/29 23:48 ID:WLigppVJ
801板のコピペだが、ここで聞きたい!
これで検索かけると良いぜ!な、お勧めワード募集(´Д`)
881名無しさん@ピンキー:03/05/30 00:11 ID:x2FHkQ39
目当てキャラ名 喘 ってのはどうよ?

でもエロパロや801に限らず最近はどこも検索よけ入ってること多いから
なかなかヒットしないと思うよ。
十二国専門18禁サーチとか誰か作ってくれたらいいんだけどね。
882名無しさん@ピンキー:03/05/30 00:30 ID:jkY3ivuD
880は18禁を探してるの?
「獣煮国旗 同人 エロ」とでも入れてみたらどう?
それで隠しがストレートに引っかかるとはおもえんけどさ、
それで引っかかったところが「隠し」を作ってる可能性はなきにしもあらず(?)
883876:03/05/30 01:44 ID:qEEnUtVM
陽子→延王気になる→延王勘違いして六太との仲を仲介→六太その気に
→陽子六太に色々されてしまう→泣きながら延王に告白→延王とらぶらぶ?に
って感じに仕事中に考えてしまって鬱

これを文章に組み立てるのがまた大変で・・・・
884名無しさん@ピンキー:03/05/30 01:54 ID:nYDOn1uP
>>883
(・∀・)ガンガレ!!
885名無しさん@ピンキー:03/05/30 02:00 ID:1nlNIrjp
>883
イイヨイイヨー!気長に待ってまつ。
886名無しさん@ピンキー:03/05/30 22:57 ID:vzKRXPih
利広と宗麟とかどうか。
887名無しさん@ピンキー:03/05/30 23:02 ID:h4q22ZCR
獣煮国旗アダルトRINGとか作ってくれんかのう
他のジャンルで見るたびにいいなと思う
888名無しさん@ピンキー:03/05/30 23:14 ID:h4q22ZCR
>>883
面白そう!がんばってくださいっ
889名無しさん@ピンキー:03/05/31 11:22 ID:OT05Oz+3
>887
こういうのは言いだしっぺが作るものだw
がんがれ887(;´Д`)ハァハァ
890虎嘯と鈴で 1:03/05/31 20:08 ID:k+FdRyRA
その日は酷く暑かった。
それでも、やっと涼しくなった夜風は頸筋に心地よく滑り込み、
先程まで就いていた職務の緊張もほぐれていく。
何といっても大僕といえば王の身を預かっているも同然。
常に緊張の糸が張っていて、気を抜く暇もない。
やっと一日の仕事を終えて、邸へ戻る最中だった。
夏の夜は明るい。
青白い月明かりに照らされて、
隣には鈴が虎嘯を追い掛けるように、早足気味に歩いていた。
「ねぇ、虎嘯?」
鈴がその細い頸を上げて、虎嘯を見上げる。
鈴は年齢からすれば、虎嘯なんかよりずっと年上のはずなのに、その肢体は細く幼い。
こちらを見つめる目も、まるで少女のもので、くるくると良く動いた。
大きな瞳が、虎嘯の顔をまっすぐとらえている。
「邸に戻ったら何食べる?今日は暑いから冷たいものがいいよね?」
邸に戻ってから軽食を食べるのは習慣だった。
891虎嘯と鈴で 2:03/05/31 20:11 ID:k+FdRyRA
大僕と側女。ふたりは同じ邸に住まう人間達の中で、一番帰りが遅い。
陽子が休んでから、いつもふたりで帰って来た。
そしていつもふたりで、軽い食事を摂る。
鈴の真っ黒な髪が月明かりに照らされて仄青く艶めいていた。
頼り無げな細い頸に、漆黒の髪が絡み付くように揺れている。
それは鈴の歩みに合わせて、時に肩に滑り落ちた。
「うん、そうだなぁ……」
鈴から目を逸らし、月を見上げながら虎嘯は考えた。
最近食欲がない。
暑さに参っているのだろうか。それとも職務に緊張し過ぎて疲れているのか。
「今日はもう疲れたから、茶だけでいいかな。あとは胡桃でもあればそれでいい」
「……あら、そう……」
鈴は少し首を傾けて、そんなふうに応えた。
892虎嘯と鈴で 3:03/05/31 20:18 ID:k+FdRyRA
「食欲がないなんて良くないな。明日だって明後日だって、仕事はあるのに」
「そうだな」
生返事をしつつ、ふたたび鈴を見る。
ぴたりと視線があった。
鈴が微笑む。
「なんなら、あたしのこと食べてみる?」
「……あ?」
一瞬、ふたりの歩みが停まる。
でも、それは本当に一瞬だけ。
「嘘。冗談。」
鈴は小走りで虎嘯の前に廻り込んだ。
「早く帰ろ。疲れてるんでしょ?」
「ああ…そうだな」
「先に帰ってる!お茶いれて待ってるから!」
言うが早いか、鈴が走り出す。
「あ、おい、待てって」
虎嘯は鈴を追って走ろうとして、やめた。
今追い掛けて腕でも掴んだ日には。
本当に、鈴を食べてみたくなるような気がしたから。
「肝心なところで度胸がないんだよな……」
ぼそりとそれだけ呟いて、虎嘯はゆっくりと、再びのろのろと歩き出した。


お終いです。どっちが受けとも攻めともつかないので、カップリング表記がありませんがお許しを……。
893名無しさん@ピンキー:03/05/31 21:10 ID:T3Ey9gC6
えーーーー!!ここでお終いーー!??いけ!虎嘯!!勇気を出せ!
894名無しさん@ピンキー:03/05/31 22:39 ID:DoGgZLWL
俺ならその場で頂きます(w

つーわけで続きキボンヌ。
行け、虎嘯。上げ膳食わぬは男の恥だぞえ。
895名無しさん@ピンキー:03/06/01 00:17 ID:KT9LOXQ+
続きを書くがよろし。
夜に思い出してムラムラするにちがいない
虎嘯、男になれ!
896名無しさん@ピンキー:03/06/01 00:41 ID:j35EHGsf
>895
つまり夜這いかーーー!!!!
行くしかねえ!!
897805:03/06/01 03:01 ID:j35EHGsf
一応、その後を書いたでつ。
景麒虐めをメインにしたため、エロくはないでつ。
長文癖が付いている為、無駄にレス使いますが許して下さい。
ほな、ドウゾ↓。
898その後(景麒虐め)1:03/06/01 03:03 ID:j35EHGsf
陽子が公務の合間に友人達と茶を喫いていると、「失礼します」と云う男の声と共に微かな音を立てて堂室の戸が開いた。
姿を表した景麒に女史女御は頭を下げる。景麒は娘らをちらりと一瞥すると、卓子の中心に座る陽子に向かって、「御話が御座居ます」と忙しない口調で言った。
「何だ?」
陽子は先を促す。しかし景麒は女官らに気を掛けながら、「主上の御耳にだけ御伝えしたい事なのです」と言った。
「…それは今でなくては駄目か?」
「……出来るならば…」
何処か切羽詰まった景麒の様子を、陽子は無表情に眺めた。錯綜する紫と沈着な碧が宙空で暫し絡み合う。――と、陽子の翡翠が色濃くなった。
陽子は軽く息を吐き、隣り合う友人らに目を向ける。
「――鈴、祥瓊。悪いが席を外してくれるか?」
陽子が言うと、「分かったわ」と二人は席を立った。
「悪いな」
「全然」
友人の謝辞に、鈴達は微笑んで答え、退室に卓の準備を始める。
「あ、いい」
陽子は茶器を片す鈴を制して微笑んだ。
「喉が乾くから。置いていって」
「あら、そう?」
制止を受けて鈴は手にした盆を置いた。
「――祥瓊」
陽子は部屋を出掛けた祥瓊に呼び掛ける。祥瓊が振り向くと、目配せしながら言った。
「…後をよろしく」
祥瓊は微笑む。
「解ってるわ」
二人の娘は景麒に一礼すると共に部屋を出た。鈴は曇り硝子の戸を閉め、廊屋に出ると、隣に歩く祥瓊に言った。
「陽子も大変ね」
「…そうね」
くすくすと笑いながら祥瓊は頷いた。
899その後(景麒虐め)2:03/06/01 03:04 ID:j35EHGsf
友人達が去ると、陽子は堂室の中で立ち尽くす景麒に無表情な眸を向けた。
「…で、話とは何だ?」
景麒は少し躊躇った後、陽子の前まで足を運んで両膝を折った。下から眺める角度で、景麒は口を開く。
「……如何して最近、―――御相手して下さらないのですか…?」
言い難い事を言うように、景麒はごにょごにょと呟く。陽子が「は?」と眉を顰めると、景麒は、
「…その、近頃、……夜を共にして頂けないので…」
とその先を口にした。陽子は上目遣いの下僕をほんの少しだけ見詰め、徐(おもむろ)に、フっと息を吐いた。
「――…切羽詰った様をするから、何の話かと思えば…。そう云う事は時と場合を考えて言えよ。…全く、お前の頭の中には、それしか無いのか?」
軽く辱められて、景麒は薄く頬を上気させる。
「そ、そんな事は…」
「見っとも無い真似をしてくれるなよ」
弁解を聴く間も無く、陽子は鋭く言い捨てると、床に両膝を突いた景麒の下肢――身体の中心――をいきなり右脚で踏み締めた。
「ッ!!」
突然の衝撃に、景麒は身体を強張らせる。
「少し相手をしなかっただけでこのザマだ。本当に、忍耐の欠片も無いな。性欲の塊か、お前は?」
言いながら、陽子は踵で踏みつけるように足を動かした。
「しゅ、主上…ッ!」
擦れる重圧に、景麒は狼狽した風に声を上げる。その間も陽子の右脚は、鬱積された抑圧を解き放つ引き金になるほどの圧迫感で、的確に景麒を刺激した。
陽子は足の裏に押し上げてくる感覚を感じ取って、一瞬侮蔑の表情を浮かべる。しかし直ぐに薄く嗤って景麒に詰め寄った。
「――発情しろ、と言ったつもりは無いが?」
「ち、ちが…っ」
景麒は反射的に否定するも、圧し付けられる重さに押さえ込まれた欲情を刺激される。抉るように与えられる刺激に、息を乱した。
「何処が違うんだ。――身体は正直だよなあ…?」
吐息の崩れる様を視ながら、陽子は景麒を辱める。
「そ、そんな事…ぁあッ!!」
ぐにゃりと圧迫されて、景麒は思わず昂ぶった声を上げた。
「雌猫のような声で喚くなッ」
陽子は恥辱を与えながら叱咤した。
900その後(景麒虐め)3:03/06/01 03:10 ID:j35EHGsf
「本当に如何しようも無いな。――お前、今がどんな状況か判っているのか?自分を踏み付けにされて、興奮しているんだぞ」
「…これは、主上がっ」
「人の所為にするなよ。自分の性質の話だろう」
「あぅ…っ!!」
強く練り込められて、景麒は昂揚を高める。白い貌が薄く色付くのを見て、陽子はまた嗤った。
「ふ。淫蕩の上に被虐欲がある、と。困った性癖の持ち主だな。――神獣が聴いて呆れる。寧ろ、唯の淫獣と云う方が相応しいか」
「しゅ、しゅじょお…」
景麒の声に甘い霞みが掛かってきたのを聴いて、陽子は攻撃の強度を上げた。
「折角諌めてやっているのに、一向に治まらないようだ。…それどころか増長している。――…ふふ。普段の禁欲的な姿と、今の煩悩に塗れた貌とは、天と地ほど掛け離れている。
――皆がこれを知ったらさぞ驚くだろうなぁ。『この国の宰補は卑猥な被虐嗜好者なのだ』と。…そんなに甚振られるのが好きなら、いっそ放言してしまったら如何だ?」
「はぅ…っ…そ、それだけは、御勘弁をぉ…ッ」
弱い反論に、陽子が景麒をぐいっと思い切り踵で踏み下すと、更なる昂揚が陽子の足から直に伝わってきた。
「秘密を暴露される処を想像して昂揚したか?なまじ矜持が高い分、反動が強いと見える。…お前の一部は益々勢い付いているぞ。言ってる事と態度が、随分違うようだな…?」
「ぅ…っく…しゅじょ…も、もう、やめ…っ」
紫の瞳が熱に浮かされたように揺蕩う。
景麒は小刻みに熱い呼吸を繰り返しながら、陵辱の快感に悶える身体を耐えさせていた。痴情に打ち震える己が下僕の切願を聴いて、陽子は嘲笑を強める。
「は?『やめろ』と?可変しな事を。お前は馬鹿か?厭ならさっさと逃げればよかろう。
なのに何故、未だこうして此処に居る?わたしは『逃げるな』とは一言も言っていないぞ。選択肢はちゃんと残してあるんだからな」
「ぅう…っ、そ、それ、は…」
乱れた吐息で、景麒は必死に言葉を探す。しかし、極度の興奮に思考を支配され、何も考えられなくなっていた。
陽子は、完全に自分を見失って快楽に溺れる景麒に追い討ちを掛ける。
901その後(景麒虐め)4:03/06/01 03:14 ID:j35EHGsf
「答えられない?なら、代わりに言ってやろうか?…それはな、お前の本心が屈辱を受けたがっているからだよ。虐められて弄ばれる事が快感で、身体の深くでそうされる事を望んでいる。…だから、この場から逃げずに居るんだ」
違うか、と陽子は景麒の耳元に顔を寄せて囁いた。
「――本当は嬉しいんだろう?辱められるのが気持ち好くて、動きたくないだけだろう…?」
「あぁ…っ」
囁きに乗じて陽子が吐息で景麒の耳朶を擽ると、景麒が自分自身で身体を支える力が、がくりと抜け落ちる。紅潮して弛緩した貌で、景麒は主人を見詰めた。自己嫌悪と悦楽の狭間で揺れる紫の瞳が、必死に何かを求めている。
「…不埒な獣め」
語尾を言い切ると同時に、陽子は爪先から踵を使って、扱き切るように大きく足を擦り動かした。
「――…っうはぁ…っ…!!」
留めの刺激に、景麒は身体をびくりと痙攣させて動きを止めた。
凍りついたように目を開く景麒を見遣って、陽子は薄笑いを浮かべる。
「とうとう達してしまったか。…やれやれ、本当に仕方の無い奴…」
陽子は、快楽の峠を越えて脱力した景麒の顔に手を掛け、上を向かせると、悪戯的な表情で、
「逝かしてやったんだから、もう、欲求不満は解消されたな…?」
と言った。景麒は快感の余韻に浸って淫らに歪む貌で主人を見上げる。その貌を見下げながら、陽子は言った。
「これでまた暫くは耐えられるだろう」
「――っ!!そ、そんな…!それはあんまりです…」
「何が?望み通り、お前の相手をしてやったんだぞ?――それでもまだ足りないと言うのか?」
剣もほろろなその返答に、景麒は息を詰めた。そしてキリリと歯を噛み締める。
「…――浩瀚に与えるものは在っても、わたしには無い、と…?」
陽子は少し目を瞬いて景麒を見詰める。景麒は息を微かに震えさせながら言った。
「…気付いていないとでも、御思いでしたか…?貴女は偶に深夜、床を抜けて御出でになる。――主上の居場所くらい、いつでも判ると申し上げたじゃありませんか…っ」
早口に言って言葉を切ると、沈黙が堂室を満たした。取り乱す下僕の貌を、陽子は相変わらず無表情に眺めている。その視線に厭いて、景麒は静かに口を開いた。
「…関係を、御持ちなのでしょう?」
902その後(景麒虐め)5:03/06/01 03:16 ID:j35EHGsf
「―――だったら…?」
陽子は冷めた目を向けた。
「判っているんなら訊くなよ。…それが事実だったら、如何なんだ?」
「ど、如何して…っ?!」
吐息を乱す景麒を、陽子は無表情に見詰める。数瞬後、陽子は嗤って、
「…夫婦恋人じゃあるまいし、貞操義務は無いだろう?」
と軽く言った。
「――っそれは…」
景麒が口篭もると、陽子は興味無さそうに言った。
「大体、『人の行動に干渉しない』。――最初からそう云う関係と約束しただろう?…それを忘れて他人(ひと)を所有物扱いしてくれるなよ」
言い切った言葉に応答が無いのを見遣って、陽子は景麒から手と目線を外して身体を逸らした。
「それが理解出来たら、この話題は終いだ」
視線を合わす事すら叶わなくなって、景麒は哀慕の積もる貌をする。そして暫く躊躇ったあと、ポツリと言った。
「――わたしに厭かれましたか…?」
小さな呟きに、陽子は再び顔を上げる。
「…何故、浩瀚にばかり温情を割かれるのです。…浩瀚は良くて、わたしは駄目だと?――それほどわたしを御厭いですか…?」
主人だけの前で殊勝な一面を見せる景麒を、陽子は黙視した。冷静な碧が苦悩に揺れる紫を射竦める。微かに笑むと、陽子は景麒に身体を向き直した。
「厭う?如何して?愛しているよ」
言いながら近付いて、景麒の首筋に手を伸ばす。辛苦に駆られる景麒に上を向かせながら、陽子は言った。
「莫迦真面目な処も、偶にしか優しさを見せられない処も。――総じて不器用なお前を、お前の愚かさ拙さ、浅墓さや卑猥さ全て纏めて愛している」
「…ほ、本当に…?」
「――わたしを疑う?」
いいえ、と景麒は首を振り、陽子の膝に縋り付いた。
「主上の御言葉なれば、疑うなぞとんでもない。…しかし、ならばその証を、一欠片でも与えて下さっても良いではありませんか…」
903その後(景麒虐め)6:03/06/01 03:17 ID:j35EHGsf
陽子は膝に頭を寄せる景麒の髪を撫でながら、しおらしくも強(したた)かな、その言葉を聴いていた。
――この下僕がこんな姿を見せるのは、自分の前だけだと云う事をよく知っている。
陽子は優越に微笑み、景麒に囁いた。
「欲しい?なら、与えてやっても好いんだぞ?だが、言い方と云うものがあるだろう。――…人にものを頼む時は、何て言うんだっけ…?」
景麒はやや顔を上げ、眼前の主人を臨む。妖しく艶めく翡翠に魅入られながら、陶然と呟いた。
「―――お、御願いします…。御情けを、下賜(くだ)さいませ…」
「口下手で語彙の乏しいお前にしては上出来か。――まぁ、いいだろう…」
陽子は微笑んで、浮ついた下僕の唇に口付け、許しを与えた。景麒はその慰安に必死で手を伸ばし、赤い髪を引き寄せて焦がれたように唇を吸う。
接吻を繰り返しながら、景麒は今まで触れられなかった分を取り返すように、主人の身体を抱き締めた。
勢い付いたまま、急いた手つきで主人を椅子から引き摺り下ろすと、景麒は、陽子を磨き抜かれた大理石の床に押し倒す。そして転がる身体の上に乗りかかって服を乱し始めた。
景麒は、羅列の良い白い歯で、陽子の官服の襟首を口開き、その下に隠された褐色の肌を露わにしていく。
「本当に、獣そのものだ…」
些(いささ)か乱暴とも言える荒々しさで素肌を明かされながら、陽子は呟いた。
「清らな貌をした、淫らで卑しいケダモノ…。――これがわたしの半身か…」
聴こえるか聴こえないかの小さな囁きで、陽子は景麒を蔑む。薄く聞こえる恥辱の断片が、景麒の欲情を煽り立てた。
「主上…っ」
景麒は色欲に眩んだ熱っぽい瞳で、切なげに主人を見詰める。放置された情欲と蔑(ないがし)ろにされた思慕に窶されたその貌を見返し、少し微笑って、陽子は景麒の瞳に口付けた。
「哀しいほどに馬鹿で稚拙。――全く、愛いな、お前は…」
「――しゅじょう!!」
哀情に愛情を上乗せして痴情を駆り立て、景麒は陽子に覆い被さる。陽子はその性急な愛撫を受けながら、満足そうに微笑んで己の下僕を抱き締めた。

情事を為した下僕を仕事場に放した後、陽子は乱れた服を繕いながら、卓の上に置かれた茶器に手を伸ばした。
すっかり冷めた茶で咽喉を潤している処に、足音が忍び込む。
「御邪魔致します」
904その後(景麒虐め)7:03/06/01 03:20 ID:j35EHGsf
「――人払いを掛けておいた筈だが?」
陽子は突然現れた自国の冢宰に、皮肉った嗤いを向けながら言った。
「頃合を計ったような御出ましだな。――さては、隣の部屋に潜んで様子を窺っていたな…?」
「人聞きの悪い事を。単に、美しいものに目を惹かれて動けずにいただけです」
「ほぉう?」
嘲笑に似た微笑を受けながら、浩瀚は陽子に近付く。そして未だ崩れた陽子の襟首を整えながら言った。
「御存知ありませんか?主上は、台補の御相手をなさる時に、最も御美しい貌をなさるのですよ…」
「――自分の美醜には興味が無い」
言いながら、陽子は乱れ髪を掻き揚げる。無関心そうなその態度を見遣り、浩瀚は「然様ですか」と言って少し微笑った。しかし不図真面目な貌をして、陽子に問い掛けた。
「……最初からこのつもりでしたね…?」
「――何が」
「わたしと関係を持ったのも、敢えてそれが台補に勘付かれるように振舞ったのも、全てはあの方に悋気を起こさせて焦がれさせる為。――貴女はわたしを利用なさったのでしょう」
言葉の割に、咎めるでもなく、責め立てる訳でも無い浩瀚の口調に、陽子は窺い知れない貌をする。
「…さてね」
「はぐらかされますか。…まあいいでしょう。素直に御答え頂けるとは、毛頭思っておりませんので。――しかし、利用して下さって構わないのですよ、わたしは」
髪を手櫛で梳いて整えながら、陽子は無表情に浩瀚を見詰めている。浩瀚はその目を正面で受け留め、先を続けた。
「そうする事で美しさを増されるというなら、幾等でも利用なさるがいい。此方は此方で、それを糧に愉しみますから」
905その後(景麒虐め)8・ラスト:03/06/01 03:22 ID:j35EHGsf
綽綽と言い放つ怜悧な男と暫し見詰め合った後、陽子はくつくつと嗤い始めた。
「…流石は慶国随一の理知と詠われる人物だけはある。――ふふ、お前のそう云う聡明さも好きだよ」
「御褒めに預かり、光栄の至り…」
囁いて、浩瀚は陽子の唇に近付く。しかし陽子は、それを寸前で手で制した。浩瀚の目前で、小悪魔的な微笑が揺れる。
「――…矢張り簡単には頂けない、と。…それでこそ、崇高なる高嶺の華。追い掛け甲斐もあるというものです…」
少し苦笑気味に微笑うと、浩瀚は塞き止められた手を取って口付けた。くすくす、と陽子は鈴を転がすように笑い、手を引っ込める。浩瀚の掌から、娘の指先が逃げた。
陽子は微笑いながら、浩瀚に告げる。
「――さて、休憩は終いだ。仕事を始めよう。――その為に来たのだろう?」
「仰る通り。…いくつか御相談したい事が御座居ます」
「ならば、用件を聴こうか――」
何事も無かったかのように、二人は処務をこなし始めた。
                    <了>
906805:03/06/01 03:26 ID:j35EHGsf
駄作、御目汚しスマソ。
陽子がもう別人だな。
景麒もだけど。
もうちょっと脳内整理しに、逝ってきます。

あ、あと>890さん、まじで続きキボンヌでつ。
>876さんも、頑張って「一粒で二度美味しい雁主従×陽子」書いて下さい…。
907名無しさん@ピンキー:03/06/01 13:46 ID:+PxIPWCf
>>906

 激 萌 え し ま す た (*´Д`)

女王というより女王様、女帝の陽子すげーイイヨーイイヨー
景麒いじめは読んでて気持ちよくなってきちまうし、
浩瀚との大人なやり取りに興奮しますた。
よかった…また是非書いてくださいませ
908名無しさん@ピンキー:03/06/01 17:42 ID:0HNwcCGy
>>906
805さん、激しく萌えでした
景麒虐めにここまで萌えられるとは・・・
女王様とやられっ放しの下僕良かったです
909名無しさん@ピンキー:03/06/02 05:23 ID:cI1B7YSZ
>>906
最高でつ
ありがとうございます!
805さん、ぜひ次も女王様攻めでお願いしまつ!
910名無しさん@ピンキー:03/06/02 16:21 ID:BrUHcIHr
誰か、純朴な楽俊をめちゃくちゃにしてください・・・。
911名無しさん@ピンキー:03/06/02 18:44 ID:v4rMmfO1
>>906
女王様最強で最高ですた!
景麒虐めフルコースでぜひ見たいでつ
912名無しさん@ピンキー:03/06/02 19:13 ID:WYlMRsB9
>>910
では女王様な陽子にでも・・・。

「なっ!何するんだよ!陽子」
「会った時から思っていたんだ。
這いつくばって淫らに乞う楽俊が見てみたいってね……」
913名無しさん@ピンキー:03/06/02 20:27 ID:LODm5qWw
>910

陽子のことを想い悶々として試験勉強がはかどらない真面目な楽俊。
それを心配した祥瓊が「あなたは一度思いっきり解放しないとダメよ」と激しく誘う…。
最初は理性で抵抗する楽俊だったが、祥瓊の宮廷テクで大変なことに(どんなんや)

実は祥瓊もあまり夜の相手をしてくれない桓たいに悶々としていて
そのすとれす解消(獣つながり)でした、とか。
914名無しさん@ピンキー:03/06/02 20:42 ID:pwY3r1HY
宮廷テク ワラタw
915名無しさん@ピンキー:03/06/02 22:33 ID:cI1B7YSZ
>>913
それいい! 読みたいでつ
916名無しさん@ピンキー:03/06/02 22:44 ID:IPEkCDe0
あ、そーいや、楽俊×祥瓊(むしろ祥瓊×楽俊)て見たことないなあ。
祥瓊&楽俊て悪くないと思うんだけど(俺的にはむしろ萌え)。
でも、どっちでやんの?人型?鼠型?
触り心地はネズミの方が良さそうだ(´д`;)ハァハァ
917名無しさん@ピンキー:03/06/02 23:34 ID:w3ASqvY1
>916
前にあった
「ウホッ、いいネズミ…」
で、毛皮ふかふかしてるうちに祥瓊寝てしまい一向にコトが進まない罠
918名無しさん@ピンキー:03/06/02 23:34 ID:K2lsyfDv
>880
どこぞの裏に縛られて吊るされる陽×浩ものがあったぜよ。ガンがって探しなw
919名無しさん@ピンキー:03/06/02 23:46 ID:IPEkCDe0
祥瓊:「ウホッ、いいネズミ…」
  (ふかふかすりすりふかふかすりすり)
楽俊:「ちょ…祥瓊!!しょうけいっ…!!」
祥瓊:「このお腹の辺りがたまんない…っ」
  (ふかふかふかふかすりすりすりすり)
楽俊: 「わぁっ!祥瓊!!其処は違うっ!そ、そそそソコは駄目だってぇぇぇ!!」

…てな具合に性感帯を刺激され、獣モード入る楽俊…。
(下ッらないもん書いちまった。スマソ)
920名無しさん@ピンキー:03/06/02 23:49 ID:OduABZJw
>919
五行目までだけでも充分ハァハァできますが何か?(;´Д`)ハァハァ
921ももえ:03/06/03 00:52 ID:HW3/lRsE
★オススメだよーん★
http://www.yahoo2003.com/betu/linkvp2/linkvp.html
922名無しさん@ピンキー:03/06/03 14:24 ID:H9jb6Zq/
いっそのことアレだな。
祥瓊と楽俊と陽子の3P。タイプの違う美少女二人に
陵辱されるねずみさん・・・。

「陽子、違うわ。そこはこうするの。ほら見てて。」
「あっ!ああっ!!」
923名無しさん@ピンキー:03/06/03 14:31 ID:XLWzSZDF
珠晶と利広を書いたんだけど、
「はじめてのえっち・ロリータ篇」みたくなっちった。
どうしよう。
924名無しさん@ピンキー:03/06/03 16:12 ID:7LztSAHa
↑見たいーーーーー!!
925名無しさん@ピンキー:03/06/03 16:12 ID:+rEf7kdi
>>923
好いじゃないすか。ロリ萌え〜。好いじゃないすか。
是非読みたいでつ。
926名無しさん@ピンキー:03/06/03 16:23 ID:+rEf7kdi
>>920
漏れもですが、何か?(;´Д`)ハァハァ
927名無しさん@ピンキー:03/06/03 18:07 ID:4RhrJrxx
3Pなら、景麒浩瀚陽子で見たいでつ(;´Д`)ハァハァ
805さんのセテーイ展開させて一人で妄想してますたハァハァ

「二人で私を満足させろ」ハァハァハァハァ

延王浩瀚陽子でも可だが(ありえんかw)
928名無しさん@ピンキー:03/06/03 18:28 ID:NQWWTzSe
>922のネタ、いいなぁw

大胆な祥瓊に、ちと気後れの陽子とかいいな〜。

「いいの? 陽子。楽俊、私がもらちっちゃおうかな」
とか挑発されて、頑張る陽子とか…。

でも結局、真ん中で楽俊は流されるままですか……。
929名無しさん@ピンキー:03/06/03 18:34 ID:x7heiFzH
>928
いいですねぇ〜w  てかむしろ陽子×祥瓊(逆でもイイが)が読みたい・・
930名無しさん@ピンキー:03/06/03 19:33 ID:Tt7/VCjD
>>927
その設定かなり萌えです
景麒と浩瀚まとめて虐める陽子タン萌え
どなたか形に・・・
931名無しさん@ピンキー:03/06/03 19:59 ID:XLWzSZDF
珠晶×利広
とりあえず投下しまつ。
3回くらいに分けて出すことになると思われ。
932珠晶×利広 1:03/06/03 20:00 ID:XLWzSZDF
恭国に新王が践祚して5年。
僅か12歳の少女の登極は、その本国はもとより、近隣の諸国にも驚きを以て受け止められたが、その後ろ盾に大国の奏がついているらしいことが知れ渡るにつれ、国は急速に落ち着きを取り戻してきていた。
奏王ご自身は姿を見せずとも、王太子・卓朗君が頻繁に恭の王宮を訪れ、新王の後見役を務めているのは、宮廷内では知らぬ者のない事実。
何よりも27年の長きに渡って国を支えてきた仮朝の諸官が、誰であろうと王がいることの安寧を求めていたことからも、恭国がこのまま最初の十年を乗り切るのは確かなことに思われた。
そういうある日。

この日も卓朗君はお気に入りの出入り口、王宮の王の私室の露台に面した窓に直接騎獣で乗り付け、のほほんとした様子で女王のご機嫌を伺いに来ていた。
「やあ珠晶。久しぶりだね。
私に、今日、尋ねて欲しいと知らせがきたけれど、どうかした?」
「あら、利広! 来て下さったのね。嬉しいわ」
気のせいかいつもよりも着飾った風情の少女王は、晴れやかに微笑んで王太子を出迎える。
「なにかあるの?」
そう利広が問うたのは、珠晶の部屋にいつもよりも多くの花が飾られ、居室の卓子には簡単な祝いの膳が並べられていたからだ。
「ええ、今日は私の17歳の誕生日なの」
嬉しそうに答える珠晶を見下ろし、利広は一瞬言葉を失った。
ああ、この少女はまだ現世(うつしよ)の時を生きているのだ。
利広は痛ましい思いで少女の幼い顔を見やる。
933珠晶×利広 2:03/06/03 20:02 ID:XLWzSZDF
王になる、とは神仙にとりたてられるということだ。
その日その時を境に王は不老長寿への扉をくぐり、肉体上の加齢は一切なくなる。
12歳で王になった少女は、それ故に永遠の幼さと稚(わか)さを生きることになった。
しかし、人がそんな立場に慣れるには長い年月を必要とする。
利広自身、自分が現世の時間にいないことを諦観したのは、かれこれ百の年月を数えてからのことだった。神籍に入ったときにはすでに青年だった彼にしてからがそうなのだ。
まだ成長期のまっただ中にあった珠晶が、自分のあるべき成長の年月を現世に合わせて数えてしまうのは無理もない。
それに外見は12歳の少女のままだが、この5年でその内面が大きく成長したことも真実だ。

「ああ、それはおめでとう、珠晶」
そこで祝いの言葉をさらりと言ってしまうのが、利広の優しさではある。
「しかし贈り物を用意してこなかったよ。君の誕生日のお祝いなんて初めてだし」
「いいの。私のおねだりを聞いてくれれば」
そこでイヤな予感がする。珠晶のおねだりというのはいつも曲者なのだ。
「私にできることなら、なんなりと」
用心しいしい言ってみる。
「利広にだからできること」
「そんなことがあるのかな?」
「そうよ」
ここで何故か微妙な間が空いた。
「私を女にして欲しいの」
早口の一言。
「ーーー珠晶!?」
これは、こんな事は想像の埒外だった。
「あら、そういう言い方じゃないのかしら。えーと、利広の・・・」
「珠晶! やめなさい」
「私ふざけている訳じゃないのよ」
「当たり前だ。ふざけてそんなことを言うのなら、私は君を見損なったことになる・・・って、いや、珠晶!」
年甲斐(?)もなく慌てふためく利広。
「利広、もしかしてそういうことをしたことがないの?」
「珠晶、いい加減にしなさい!」
934珠晶×利広 3:03/06/03 20:03 ID:XLWzSZDF
しかし珠晶は大まじめだった。
「利広、聞いて。
私はまだ17年しかこの世に生きていないの。この国の王になったけど、自分がまだまだ人として未熟だって事は解ってる。
私はもっともっと長い治世を布いてこの国を立て直すつもりだけど、人間としての人生を生きて、経験を積む必要があるのよ」
「けいけん、て、だからってそんなことを・・・」
既に利広は守勢に回っている。
「どんなことにも適齢期ってあるでしょ?」
「しかし珠晶、こういうことは無理にすることじゃなくて」
「こういうところで、こういう年格好のまま時を重ねて行く人間には、無理矢理にしなくちゃ経験できないことが山ほどあるの」
なんだか妙に噛み合わない会話が続く。
「だからって」
「城の書庫にはその手の書物や絵を蒐めた場所もあるのよ。私ちゃんと勉強したわ」
やれやれ、本で得た知識を実地に試すためのお相手に、光栄にも選んでもらったという訳か。
「男の人を知りたいの。18や19のおばさんになってからじゃなくて、17歳の今だから、それを知る必要があるのよ。お願い」

このお願いに弱いのだ。
解った。珠晶が思い詰めているのはとても良く解った。利広はとりあえず事を収めるために提案した。
「じゃあ、こうしよう。
こういうことはお願いされて『はいそうですか』とできることじゃない。
君も私に言ったことで少し気持ちが落ち着いただろうし、どちらにしろ真っ昼間からする訳にもいかない。
今夜月が昇る頃にまた来るから、君もそれまでに良く考え直してご覧」
少し不満そうだったが、珠晶もここはおとなしく折れた。
「わかったわ。今夜月の昇る頃に、ここで、ね。
で、あのう・・・」
心なしか、珠晶の顔が赤らむ。
「なんだい?」
「じゅ、準備って・・・なにか、あの・・・」
「なにもしなくていい。普通にしておいで」
なんとか微笑を作ってみせ、利広は窓から逃げ出した。
935珠晶×利広 4:03/06/03 20:05 ID:XLWzSZDF
利広は城下町の手頃な舎館に宿を取り、食堂におりた。
(こんな時にあんたがいてくれたらな)
珠晶のしでかすことを共感をもって語り合える朱氏の友人は、今、黄海に入っている。
おそらく珠晶のための騎獣を狩っているのだろう。
しかし、利広は心の中で友人に問いかけてみる。
(あんたなら、どうやってあきらめさせる?)
〔珠晶のことだ。行きずりの男を拾ってでも思いを遂げようとするぞ〕
友の声が頭の中でする。
確かにあのお嬢さんならやりかねない。
〔そうなった時、お前は後悔しないと言い切れるのか? あいつの身体を、どこの馬の骨とも知れない男に開かせてしまったとしたら〕
どこの馬の骨であろうと、よしんば大国のやんごとない身分の者であろうと、その成長を大切に見守ってきた珠晶が、自分の知らない男の下に組み敷かれている様を思い浮かべることは、利広には愉快なことではなかった。
いや、知っている男なら尚更気に入らないことに気がついた。例え黄朱の民でも、本来その役を果たすべき麒麟であったとしても。
しかし珠晶も王として君臨するつもりなら、いずれ閨房術を身につける必要があるだろう。
だが、あんなに小さな子供だ。どこの国が色仕掛けで落とそうなどと考えるだろうか。
しかしそういう例が皆無とは言えないことを、経験上利広は知っている。
そういえば、黄海を一緒に旅していたときには平気で抱き上げたり、(妖魔から護るためとはいえ)上から覆い被さったりしていた珠晶とは、しょっちゅう会っているにも関わらず、このところ手を繋ぐこともなくなっていた。
936珠晶×利広 5:03/06/03 20:06 ID:XLWzSZDF
考えがまとまらないままに、軽い昼食をしたためたあと、利広は早々に部屋に引き上げた。
牀榻に寝転がって天井を眺める。
さっきうっかり思い浮かべてしまった、珠晶と見知らぬ男との濡れ場が不意に脳裏によみがえった。
ややあって、利広の手がゆっくりと股間に忍び込む。
珠晶が12歳の少女の肉体に捕らわれているのと同じように、淡白な方ではあるが、利広は二十歳の肉体の性欲に捕らわれている。王族としての修行故に自分で制御するすべを学んだとはいえ、こればかりは例え何百年の時を旅してこようと、どうしても逃れられない檻だった。
一度始めた手淫を止めることが出来ず、利広の息が荒くなる。
珠晶を思い浮かべながら始めたそれを、その姿態を思い浮かべたままに手巾の中に吐き出して、利広は己を嫌悪した。
まあいい、今夜月が昇るのは夜半過ぎ。うまく珠晶が眠ってしまってくれていたら、今日のところは切り抜けられるだろう。時間を稼げればなにかいい手を思いつくかも知れない。
利広はため息をつき、長旅の汗を流すべく宿の者に湯の仕度を頼んだ。
(つづく)
937名無しさん@ピンキー:03/06/03 21:06 ID:/ntZzaIw
うひゃー!
スレ終盤にまたもやSSが。
続き楽しみにしてます。
938名無しさん@ピンキー:03/06/03 22:11 ID:hzuLRykR
(・∀・)イイ!
939名無しさん@ピンキー:03/06/03 22:22 ID:2LHbx2jr
>918
見ーつけた!ありがとうございました(・∀・)
940名無しさん@ピンキー:03/06/03 23:53 ID:nmTgehpS
>>936
続きキボン。兎に角キボン。ひたすらキボン。


>>927
陽子×浩瀚・景麒を見て、3Pっつーか、
『景麒を後ろ手に縛り上げて猿ぐつわ噛まして目隠しして暗所に押し込め、その目前で陽子は情け容赦無く冢宰とまぐわう。
精神虐待かけながらさんざん興奮させた後、女王様は欲情した下僕を責め立て、踏み躙った上で、拘束を解く事無く只管攻めを展開』
っつー妄想を…。
941876:03/06/04 01:20 ID:lAvvcjE4
壁|Д`) ダレモイナイ・・・カキカケUPスルナライマノウチ?
942876:03/06/04 01:21 ID:lAvvcjE4
たまに会っては酒を酌み交わす仲であった。
酒を酌み交わしながら(呑むのは相手が多いが)
国の事、普段あった事など、他愛も無いことをただ話す。
単なる友人だと思っていた。

目の前で今日もまた普通に会話をする相手を見やる。
杯をかたむけ、丸みを帯びた月を眺める男。
その横顔をただ見ているだけで胸が仄かに熱くなる。

”気付かれてはならない”
”自分も相手も立場がお互いあるのだから”
”気付かせてはいけない”

この、僅かな、ほんの僅かな想い。

男がふと、こちらに目をやった。

”気付かれてしまっただろうか”

思わず目を逸らしてしまった。
943876:03/06/04 01:29 ID:lAvvcjE4
壁|Д`)六太は断念して尚隆だけでなら書けそうなんで今回延王×陽子で・・・

かけたら最初考えてたの書いてみます(TдT)
944名無しさん@ピンキー:03/06/04 03:24 ID:bvrszmPC
>876
壁|∀・)カモンカモンカモーン
945名無しさん@ピンキー:03/06/04 03:49 ID:gNSDAGpj
>>940
ぜひ書いてくれ!!
946927:03/06/04 04:11 ID:fjnYPjXy
>>940
ひー!鬼畜女王!!(;´Д`)ハァハァ

ぜ、ぜひ、それで一発!!
947名無しさん@ピンキー:03/06/04 07:49 ID:N0EAw/A/
ピョコ|д`))あのぅ… 杉本×六太ってどうかな? 誰かキボン…
948珠晶×利広 6:03/06/04 10:14 ID:Pm5OGJWC
(936のつづき。でもって書き忘れてましたが587です)

その夜。
満月の光が斜めに窓から差し込み、居室の中は灯りがなくとも気にならないほどに明るかった。。
昼間と同じ窓から入って、その場で利広は足を止めた。
珠晶が昼の服装のまま卓子に頭を乗せて眠っていた。
並んでいた祝いの膳は取り片付けられている。
月光の中、長く濃いまつげが産毛の生えたバラ色の頬に影を落としている。
その頬にはいく筋かの涙のあとがあった。
一人で祝ったのだろうか。ちりりと胸が痛む。
まだこんなに幼い・・・。
その愛くるしくあどけない寝顔を見て、利広は昼間、この少女が男に抱かれる様を妄想したことを恥じたが、その寝姿から視線を外すことは出来ず、しばしその場に立ちつくしていた。

と、頬に落ちた影がゆらりと動いた、そう察する間もなく、音がしたかと思うほどにぱっちりと開いた珠晶の瞳が利広を真っ直ぐに捕らえた。
その瞳が雄弁に物語るもの。
愛くるしい少女の身体に捕らわれているのは、確かに芳紀17歳の、今まさに開こうとする大輪の花のような娘なのだった。
深淵の闇をたたえた、身内に牝を棲まわせた瞳に、なすすべもなく利広は絡め取られた。
その刹那、利広は理解した。
どうしてこの娘を言いくるめることが出来るなどと考えたのだろう。
利広自身がこんなに珠晶を欲していたというのに。
949珠晶×利広 7:03/06/04 10:17 ID:Pm5OGJWC
(うっかりあげちった。スマソ)

いつの間にか口の中が乾いていた。
珠晶は半ば微睡みに身を浸したままで、逆光の中の利広を見つめている。
「待たせたかな?」
我ながら間の抜けた言葉だとは思うが、なけなしの理性を振り絞って尋ねた。
「私、眠ってしまったのね」
まだぼんやりとしているらしい少女の声。
「君も考える時間があったとは思うけど、止める気になった?」
情けないが、ここは珠晶から気を変えてくれるのが一番だと思う。
「私の気持ちは変わらないわ。利広は私がいやなの?」
「いや・・・そういうことではなくて」
どうしても珠晶のペースに巻き込まれてしまう。
「その、ええ、君が私を選んだ理由を聞かせてもらいたいのだが」
「私があなたを? 当ててみて」
少女の声音はねっとりと甘い。
「その、王宮の中で適当な相手を捜すのが難しかったからかな?」
「それはあるかも」
「かといって平民を相手にするには、君の身体は幼すぎて怪しまれる。連檣ではまだ、君の顔を覚えている者もあるだろうし」
「そうね」
「それでもどうしても、17の内に経験しておきたいことなんだね?」
「そうよ、それから?」
「私なら君のおねだりを断ったりしないだろうと踏んだのかい?」
「そうよ」
何をどう尋ねても、自分を追いつめるだけだ。
「わかった」
と利広は内心の葛藤を押し隠して言う。
「全部わかったの? 他に訊くことはないの?」
虚をつかれた。
950珠晶×利広 8:03/06/04 10:19 ID:Pm5OGJWC
実はあと一つだけ訊きたいことがある。しかしその問いに「そうよ」と答えられるのが怖かった。そうと答えられるくらいなら、訊かない方がましだ。
完全に目覚めた珠晶がじっとこちらを見ているのを、利広は全身で感じていた。
「あとひとつ」
「なに?」
応答が早すぎはしないか。
「私でなくても、良かったんだろう・・・? 他に、適当な者が、いれば」
何でこんなみじめた事を訊かなければならないのか。
珠晶の瞳の闇が濃さを増した。



「あなたって・・・」
声が震えてはいないか。
「ばかね。ばかみたいだわ」
吐き捨てるように言って立ち上がった。
「私があなたにお願いするのに、どんなに勇気を振り絞ったと思っているの?
こんな身体で誰かに抱かれたいなんてお笑いぐさなのは判ってるのよ。
でもどうしても男の人を知りたい。
理由がなくちゃ動けなくて、17の誕生日にはと思い詰めて。
初めてなのよ。誰でもいいなんて思うはずないじゃないの。
がっかりだわ、そんなこと考えるなんて。
私が誰でも同じだと思って声をかけたですって?
私がどんな思いであなたにあんな事を言ったのか、ちっとも解ってない。
私はね、あなたじゃなきゃイヤなの。
あなたに奪われたかったの、あなたに初めての人になって欲しかったのよ!」
一言ごとに、のっぴきならないところへ追いつめられてゆく。
「珠晶、珠晶わかったから、わかったからもう・・・」
「わかってない!!」
951珠晶×利広 9:03/06/04 10:20 ID:Pm5OGJWC
理性が消し飛んだ。
2歩で駆け寄り、利広は珠晶を掴んで思い切り抱きしめた。
自分の胸までしかない少女の顎を強引に仰向かせ、有無を言わさずその唇を奪った。
我に返った珠晶が激しくもがいた。簪が落ちて髪が乱れる。
それに構わず小さな身体を抱きすくめ、珠晶の唇を割り強引に舌を入れる。
男との口づけなど初めてであろう少女にこんな事をする自分を恥じたが、一旦火のついた性急さには歯止めが利かない。
舌を噛まれるかと思ったが、珠晶はすくんだようにされるがままになっている。
少女の強ばって硬い舌を強引に絡め取り、ほぐしてゆく。
同時に襦裙の上から胸を手で包み、やんわりともみしだく。
利広の手にすっぽりと収まる小さな乳房は、しかし確かにふくらんでいた。その感覚を確かめるように、利広は手のひらを押しつけた。
我慢できずに襦の袷から手をさしこむ。直に触れた乳房は、最上級の絹よりもなめらかなえもいわれぬ感触だった。
もっとさわりたい。
手早く胸をはだけさせ、肩から剥き出しにする。
未熟な身体の上に、はじらうようなふくらみが双つならんでいた。

「私も、君が欲しかった」
からからに乾いた口から出た声は、欲望にかすれている。
軽々と珠晶を抱き上げて、奥の臥室に運んだ。
牀榻の上に座ると珠晶のからだを自分にもたれかけさせる。
「ためらいがあったけれど、珠晶・・・。君が欲しい」
仰向いた小さな顔に口づけを降らせながら、手はすでに乳房への愛撫を開始している。
珠晶の口から小さな喘ぎが漏れた。
「気持ちがいい?」
「ん・・・」
それぞれの頂点にはこりこりとした桜色の突起がある。
それを指先で転がすとはっきりと勃ち上がってきた。
たまらずに口に含む。
「ひぁっ!?」
今まで他人の口が触れることなどなかっただろう。珠晶の身体がぴくんと震えた。
そんな反応を楽しみながら、両手で乳房を支えて思うがままに乳首を舐め転がす。
小さな乳房の輪郭をなぞるように舐め、鎖骨もうなじも肩も、ところ構わず口づけを降らせる。
952珠晶×利広 10:03/06/04 10:21 ID:Pm5OGJWC
口での愛撫を続けながら、手は気ぜわしく下へ下りて、襦裙の裾を割った。
迷わずに少女の股間へと指を伸ばす。
すべすべとしたそこに指を這わせると、珠晶の太股がぴたりと合わされた。
「いやがらないで・・・」
「勝手に、閉じちゃうの」
「力を抜いて・・・」
珠晶が懸命に努力しているのが解るが、なかなか身体はほぐれない。
利広は珠晶の身体を放して牀榻に突き転ばすと、自分は床に跪き、有無を言わさずその両脚を抱え上げた。
「り、利広!?」
怯えた声をあげる少女に構わず、左右の足を自分の肩に担ぎ上げ、むき出しになった股間に顔を埋め、口をつける。
「やっ、利広、汚い!」
いやがる少女に構わず、舌で小さな花芽をさぐり、その下の花びらを探す。
利広もこんな幼い身体を抱くのは初めてなのでとまどいがあった。
無毛のつるりとした丘、未発達の花芽は秘所のあわいにしっかりとしまわれている。そして花びらもまだ花弁の様相をなさず、小さくぴたりと合わさっている。菊座すら小さく、色が薄い。
そのどれもが曙の空の様なうす紅色で、未だかつてどんな男のものも受け入れたことが無いことを示していた。
こんな身体で自分を受け入れられるのだろうか。しかし、後戻りをする気はない。
953珠晶×利広 11:03/06/04 10:22 ID:Pm5OGJWC
舌先で丁寧にかき分けるように舐めてゆくと、珠晶が甘い喘ぎを漏らした。
花芽を剥きあげる、えぐるように秘所の裂け目を探る。舌先をとがらせ、何度も何度もなぞるように舐めあげてゆく内に、珠晶の腰がうねった。
勢いを得て更に舌を押しつけてゆく。
「熱い・・・」
珠晶が吐息を漏らした。
舌を平らに使って珠晶の大切な場所総てを包むように舐めあげる。
なにかすべすべした感触があってあらためると、花芽の中心が剥けて、小さな珊瑚玉のような突起が顔を出していた。
ためらわずに口を押し当てて吸い上げる。
「あっ、利広! 利広! あんっ」
指でさぐると、秘所の合わせ目が潤みを帯びていた。
指先でそれを掬って擦り合わせてみる。
糸を引いて粘つくそれを珠晶に見せた。
「利広?」
「これが珠晶の蜜だよ。君が私を受け入れる準備ができたという徴になるんだ」
いいながら舌を伸ばして舐め取ってみせる。
「おいしいよ、珠晶・・・」
「そんな・・・」
そんなことが少女の官能を呼び覚ましてゆく。
珠晶の襦裙はすっかり乱され、帯で括られた腰以外は、胸から上も、臍から下も、総て剥き出しになっている。それが却って淫らに見えて、利広は静かに欲情した。
再び少女の股間に顔を埋めながら、指では小さな乳房の頂点を責め立てる。
やがて身体が大きく跳ね上がったかと思うと、少女は生まれて初めての絶頂に達していた。
(つづく)
954名無しさん@ピンキー:03/06/04 18:15 ID:XkGZCuU4
>>947
デムパ×ロリ!
キボンキボぉーン

>953
(・∀・)イイ!
955名無しさん@ピンキー:03/06/04 19:12 ID:ROEEsXst
956940:03/06/04 22:39 ID:Shcqlv0n
>>953
ロリ萌え初体験キタ――――(゚∀゚)―――――!!!!!
理性が吹っ飛んだ利広(´Д`;)ハァハァ

ところで質問。
鬼畜女王って需要あるのか…?

浩瀚:「主上は、台補の事をどう思われてるのです?」
陽子:「ふふ。愚問だな。決まってるだろ。――可愛い愛玩奴隷(ペット)さ」

――なんて台詞を吐かせて好いのか?
957名無しさん@ピンキー:03/06/04 22:50 ID:97+R3krf
>>956
愛玩奴隷イイ!
ますます景麒虐めに拍車がかかる鬼畜女王様
需要ありです、ぜひ
958名無しさん@ピンキー:03/06/05 00:04 ID:VOYazc0p
>>956

 鬼 畜 女 王 …(*´Д`)ハァハァ/lァ/lァ/ヽァ/ヽァノ \アノ \ア

ぜひおながいします
959876:03/06/05 01:31 ID:cZab0plX
壁|ω・`)純情女王ですがちょっと続き貼ります・・・

あ、女王だけでなく延王まで純情路線になっててちょっと変かもしれません。
960876:03/06/05 01:32 ID:cZab0plX
>>942の続き

「陽子、今日はあまり呑まないんだな、調子悪いのか?」
目を逸らした事を咎めるでも無く聞いてくる男。
「ちょっと酔ったかな、平気だ、心配しないで」
にっこりと笑い返して自分も盃を傾ける。

「誰か好きな男でも出来たのか?」

いきなりの一言に、思わず手の内の盃を握り締める。

『なぜ?』
「最近、俺ですら一瞬胸が騒ぐ位色気が出てきたからな」
『胸が騒いでいるようには見えませんが』
「それはそうだ、下手に言葉に出せば・・・・・」
言いながら手を伸ばしてくる男。
「こうしてふれたくなってしまうからな」
自分の頬に当たる指。
『・・・ふれるだけならば問題ないと思いますが』
そう返すと男は可笑しそうに笑う。
「質問の答えを返してもらっていないな、好きな奴ができたか?」
『別にそういうことは無い、と返したら?』

”言えば気付かれてしまう”
”気付かれたらもう二人だけでいられないだろう”

「なら、俺が横に行っても平気だな」
どうぞ、と返す間もなくすぐに横に座る男。
961876:03/06/05 01:32 ID:cZab0plX
横に座ると、自分の顔をずっと見るので居心地が悪くなる。
『顔をそんなに見ないでほしいのだけど・・・』
「すまん」
そう言いながらも自分を見る。
意識してしまうせいか余計に鼓動が速くなる。
聞こえてしまうのではないか、顔が火照ってしまっていないか。
そればかり気になってしまう。
「やはり見ていると余計たまらぬな」
『え?』
呟き声にそちらを見ると同時に顔に手がまたふれた。

そっと、そっと、大事に頬を撫でる指先。
『あの・・・・・?』
困惑して問おうとすると人差し指で唇をおさえられてしまった。
「このままふれさせていてくれるか?」
別に顔だけなら、と思いうなづく。
嬉しそうに笑う相手を見て、また胸が熱くなる。

大事な物をなでる様に指先が動いていく。
軽くふれられるのが心地良いので目を閉じてみる。
もう片方の手が髪を撫でるのを感じる。
自分でも顔が緩んでいくのを感じるが、どうする事も出来ない。

ふと。

唇にあたたかい何かがふれた。
962876:03/06/05 01:33 ID:cZab0plX

目を開けると間近に男の顔。
『今なにを?』
「すまん、あまりにもいい顔だったので唇を奪ってしまった」
あっさりと言い放つ相手。
あぁ、キスをされたのかと思い当たるまで間があった。
『今のじゃ何をされたか分からないな・・・・・』
自分の口から出た台詞に驚く。
男はふ、と笑う。
「怒りはしないのか?そういう事を言うとまたするぞ」
『どうぞ、私はどうやら怒る気がしないようだ』
言いつつ目をまた閉じる。

軽くふれる唇の感触。
”あたたかい。やさしい、これが、あの人の感触なんだな”
一瞬ふれて離れたあとまたふれてくる。

そのままだと物足りない気がして唇を少し動かしてみる。
また唇が離れていく、と急に唇を啄ばまれる。
体に電撃が走るような感覚。

『ぁ』

唇の隙間から声にならぬ声が漏れる。
その隙間から咥内に男の舌が入り込む。

為す術も無く不思議な波に翻弄されていくような。
ただ、自分のされている事に厭だとは思わなかった。
963876:03/06/05 01:35 ID:cZab0plX
まだ書きかけなのですが、延王も純情はおかしいでしょうか・・・

おかしいならもう少し書き直そうかなとか考えているのですが
どうしたらいいんでしょうか、初めて書くもので悩みすぎてしまって。
964名無しさん@ピンキー:03/06/05 01:47 ID:VBZkEKgi
>>963
純情路線、ヨロしかろ。マターリ感がGOOD(≧∇≦)!!
自分の思う通りに書かれれば良い。
続きキボンヌ。ガンガレ〜
965名無しさん@ピンキー:03/06/05 01:56 ID:cJexSGSd
>876
そのまま続きキボンヌ。
純情なわりに無自覚に誘ってる陽子ハァハァ
966珠晶×利広 12:03/06/05 22:52 ID:QltYPjcu
(953のつづき)

牀榻の前に立って、目を閉じて息を荒げている少女にみとれる。
雪花石膏を思わせるきめ細かい肌がしっとりと汗ばみ、体の中から輝くように紅潮していた。もっと、全てを、見たい。
「私に珠晶を見せておくれ」
囁くように口にしてみると、己の欲望が剥き出しに聞こえて、利広の中心が更に熱を帯びた。

返事も待たずに帯を解き、珠晶の身体にまといついた襦裙をはぎとると、そこにのびやかな若枝のような少女の肢体が現れた。
華奢な作りだが均整のとれた身体だった。
既に手と口で感触を味わっているが、こうして全身を見るとその初々しさがたまらず、初めて愛撫と絶頂を教えたのが自分だという満足感が湧いてくる。
ふくらみ始めたばかりの乳房は未熟で、横たわると殆ど平らになってしまう。まだくびれのはっきりしない腰、無毛の股間はみずみずしい果物を思わせた。そしてその中心に、縦に一筋入った線。
白い身体の中で、両の乳房の頂点と股間の合わせ目の色が、ひと刷毛の薄紅をさしたように鮮やかに目を楽しませる。
珠晶は恥じらいの表情を見せたが、思い切りよく利広の前に全身をさらして、隠そうとはしなかった。
「きれいだ・・・」
心からそう言うと、ようやく自分の袍衫を脱ぎ捨てる。
「私を見ておくれ」
利広の身体にちらりと目をやったものの、これには反射的に顔を覆い隠してしまう珠晶。指の隙間から見える顔が、耳まで紅潮している。
そんな仕草が愛らしい。
珠晶の手を取って、既に立ち上がっている自分の物にさわらせた。
「!」
その感触にぎょっとして思わずそれを直視した珠晶は、もう目が離せなくなっている。

967珠晶×利広 13:03/06/05 22:54 ID:QltYPjcu
「ご覧、これが君のここに入る。そして一つになるんだ」
「こんなに大きくて熱いのが・・・?」
その声には不審と恐怖と、そして隠しようのない好奇心が感じられる。珍しい動物を愛でるかのように利広のものに触れた。
「・・・っ、利広! 動いたわ、これ」
その反応が新鮮で可愛い。
「もっと熱く太くなるんだよ」
「そんな・・・」
信じられないとばかりにまじまじと見ている。
「勉強したんだろう?」
「本じゃ判らないことばかりよ。意地悪ね」
「ほら、珠晶おいで。私はもっと君をかわいがりたい」


牀榻の上にあぐらをかいて座ると、珠晶の身体を抱き起こして太股の上に跨らせた。ちょうど顔の前に来る乳房の頂点をさっそく口に含む。
逃げないように身体を支え、何度も吸い上げ、舌で円を描くように転がす。
愛撫に夢中になっている利広の顔を頬を赤らめて見下ろしていた珠晶が小さく喘いだ。
たまりかねて自分の乳房にしゃぶりついている男の頭を抱きしめる。
利広の頭は珠晶のそれより一回り大きい。
「ぁあ・・・。私・は、気持ちがいいけど、利広は、何が、楽しい・の?」
「珠晶が私の愛撫で感じているのが楽しい。それにとてもおいしい」
「お・おいしい?」
尋ねる声は欲情に潤んでいる。
「ああ、とても。ほら」
968珠晶×利広 14:03/06/05 22:55 ID:QltYPjcu
いいざまに珠晶を抱き寄せ、その口を吸う。乳首をねぶり回して湧いた唾液を、珠晶の中に注ぎ込んだ。そのまま舌をねじ込み、珠晶の口中を蹂躙する。珠晶の小さな舌を絡め取って、思うさましゃぶった。そうしながらも口で勃たせた乳首を、指でさらにもみ上げる。
そして珠晶を跨らせた脚で秘裂をも揺すり上げた。
「あんっ」
三カ所を一斉に攻められ、一度達している珠晶は、すぐに感じて利広の首にしがみつく。
「きもちいい、きもちいいの、利広。とてもいいのぅ」
幼い少女の声に、得も言われぬ淫靡さが潜む。
初めて人と素肌を合わせる。腕も胸も腹も脚も、こんな風に誰かと直にふれあうことなど無かった。背中にまわされた利広の手の温かさに、何故か背筋がぞくぞくする。
相手が利広だというのが嬉しい。その暖かさと大きさにおぼれて息がつまりそうになる。
そして利広の太股に擦られる部分からは、粘つく水音が漏れていた。
「利広・・・、私、なんだか変・・・に・・」
「わかるよ、珠晶」
答えながら先走りの露を己のものの先端に塗り広げる。これ以上待つつもりはなかった。


衾褥をめくり、ひやりとする敷布の上に珠晶を仰向けに横たえる。脚を思い切り広げさせてその間に座った。
体重をかけないように気をつけながら、珠晶の顔の脇に手をついて上半身を支え、潤んだ秘裂に肉棒の先端をあてがった。
「ひとつになろう」
不安そうな珠晶を宥めるために口づけを降らせながら囁く。
969珠晶×利広 15:03/06/05 22:58 ID:QltYPjcu
肩を抱くとぐっと腰を押し込んだ。しかし入らない。珠晶の身体はそのまま上へとずり上がってしまう。
もう一度。
珠晶の身体は肉棒に押されてそのまま押し上げられる。
「り、利広・・・。やっぱりあんなに大きいの、入るはずない」
すっかり不安になってしまったようだ。
「珠晶、大丈夫。息を止めないで力を抜いて。そのことばかりを考えないで、私に任せて」
気を変えられては堪らないと、せわしく言葉を紡いだ。
珠晶の入り口は十分に濡れている。
そっと指でそこを撫でた。ぴくんと珠晶がはねる。
構わず指を使う。珠晶の割れ目をくつろげ、ゆっくり指を入れてゆく。指一本ですらきついが、くちゅくちゅと音を立てて擦りたてる。
「珠晶、君の蜜でこんなに濡れているよ。聴こえる?」
ゆっくりと耳元で囁いた。
「利広、利広、そこ・・・感じる。何か感じる。気持ち・・いい・みたい・・・」
最後の冷静さを振り絞り、珠晶の腰の下に自分の脱ぎ捨てた衫を敷いた。
「もう一度、行くよ・・・珠晶」
「こわいわ」
「大丈夫だよ、ゆっくり息を吐いて・・・」

再び珠晶の小さな秘裂に肉棒をあてがい、肩を押さえて腰を送りこむ。
珠晶は少しずつずり上がりながらも徐々に利広を受け入れていった。
「ぁあ利広、すごく熱い、おっきい」
「珠晶、もっと、奥に、くっ、珠晶」
あまりにきつくて、ぎち、と音がしそうな気がした。だが止められない。もっともっとと先を求める気持ちがはやる。珠晶の初めて開かれるそこを容赦なく押し広げてゆく。
何が何でも珠晶の中に収めたい。収めて一つになりたい。
その希いが利広を突き動かす。
しかし何かに引っかかる感触があって、そこで進入がせきとめられた。
「私にしがみついて」
声がかすれて言葉になっていたかどうか。
珠晶が反応する間もなく、利広の腰が一気に押し込まれた。
970珠晶×利広 16:03/06/05 22:59 ID:QltYPjcu
「!!!!!」
更に押し込み、そのまま珠晶の身体をかい込むように抱きかかえ、利広は動きを止めた。
珠晶は声をあげなかった。しかし利広の背中に食い込む珠晶の爪が、破瓜の痛みを物語っている。
すらりと細い足が、こんな苦痛を与えた男の腰に、必死にからみついている。
愛おしさにたまらず、利広は珠晶の唇を貪った。何度も、何度も、何度も。
さらに珠晶の目尻にふくれあがった涙を吸い取る。
「これ・・・なの? こんなことのために男と女は・・・」
声が震えていた。

判ってはいた。性急にことを運びすぎた自覚はある。ただでさえ未熟な珠晶の秘所を、力任せに開いてしまった。
だが、自覚があっても自分を抑えるつもりはなかった。そんな余裕はなかった。
「いいや、この先がある」
そう伝えると、これ以上痛い思いをするのかと、珠晶が身を固くする。
「大丈夫だよ珠晶、今は休もう。
ゆっくり教えてあげるから、どうして男と女が求め合うのか」
その言葉に、珠晶の身体の緊張が解けてきた。
「とても奥が深くて、一人だけじゃ入れない世界のことを、君に教えたい」
優しくささやいて少女の身体を抱きしめ、頭の天辺に口づける。
「私が君を、どんなに愛しいと思っているかを、教えたい」
971珠晶×利広 17:03/06/05 23:00 ID:QltYPjcu
珠晶の中はとてもきつくて、利広と珠晶の隙間には毛一筋ほどの隙間すらなかった。
しかし珠晶の中が微妙に変化してきている。
利広を包み込むように、優しく、柔らかく。
指で探るとつなぎ目が濡れていた。紅いものがついた指先を舐め取る。
破瓜のしるしは下にも滴っているのだろうが、それを見越して自分の衫を敷き延べてある。下手に衾褥を汚して女官に見破られて、処女王の評判をなくすことはない。
こんな場合でもそんな計算が働いてしまうのが我ながらおかしく、利広はひそやかに苦笑した。
それに珠晶の身体の負担を思うと、今夜はこれ以上のことは出来ないだろう。

利広には一夜限りで終わらせるつもりはなくなっていた。
これからも機会はある。自分の思うとおりに少女の身体を開き、好みの色に染め上げる娯しみを、利広は見いだしたのだ。

そのまま二人で抱き合っていた。静かで穏やかな時が流れる。
やがて、くるみ込むように抱かれていた珠晶が身じろぎした。
初めて自分から利広の身体に唇を触れてくる。温かいしめった感触がして、珠晶が舌を使っているのが判った。
「なんだか・・・、痛くなくなってきたみたい・・」
これは・・・誘いの言葉だろうか?
「今、この先を知りたい?」
逸る気持ちを抑えて静かに聞き返すが、利広のものは期待に疼いている。
「知りたい。あなたに教えて欲しい」
その声音で、珠晶の中の何かが永遠に変わってしまったのがわかった。
二人とも、もう二度と後戻りの出来ないところに来てしまった。
「それじゃあ、力を抜いて。考えすぎないで、ただ感じるんだ・・・」
利広はゆっくりと動き始めた。

それは、この先数え切れないほどに交わることになる青年と少女との、初めての夜だった。
      〈 了 〉
972名無しさん@ピンキー:03/06/05 23:06 ID:VYkwYZSi
数えきれないほどの交わり・・・・・(;´Д`)ハァハァ
973名無しさん@ピンキー:03/06/06 00:02 ID:xSZEdHy+
>>972
乙華麗!!
光源氏な利広(´Д`)ハァハァ
974名無しさん@ピンキー:03/06/06 00:03 ID:TBd2Atw+
並み居る職人さんガンガレ。
ここ最近のこのスレの伸びはすごいなあ。もう次スレの季節か(w
975名無しさん@ピンキー:03/06/06 01:31 ID:h7UOQ0WY
萌えますた!
利広と珠晶って大好きだけど
なんだか今回は最高に萌えた…!
976名無しさん@ピンキー:03/06/06 08:43 ID:ruORJmzN
次スレ立て、ここの決まりってどうなってるの?…990くらいまで待つの?
950くらいで立てるとこしか知らんので。
977名無しさん@ピンキー:03/06/06 08:58 ID:2DOqWImt
>>976
スレ立てのお約束って、ここじゃ特に決まってないんじゃないかな。
最近長編が多いからレス消費も早いよね。
尚隆と陽子の新作もあるみたいだし、
そろそろ引っ越し先を決めても良いかと思われ。
978名無しさん@ピンキー:03/06/06 09:37 ID:/U2e1vNR
利広×珠晶、早くも続編キボンヌ。
すごくよかったです
萌え〜
急がない優しさや配慮が良い
979名無しさん@ピンキー:03/06/06 12:18 ID:yyGT3hmO
じゃ、980が立てるつーことで。
980名無しさん@ピンキー:03/06/06 19:37 ID:ER3fb9Oq
勃ててきたなり

http://www2.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1054895757/

後はヨロピコ
981587:03/06/06 20:14 ID:2DOqWImt
>>972さん
数え切れないとこ、気に入って頂けました?
自分は3つ以上はもう数えないことにしてるんで。
>>973さん
光源氏な利広・・・言われてみて初めて気がついたっす。
>>975さん
そういって頂けると嬉しいもんでつね。
>>978さん
そうかぁ、急がない優しさや配慮がよし、と。
続編のことは考えないで書いてたんで、そのうち切り口が見つかったらまたトライしてみます。

感想を下さった皆さん、ありがとうございました。
982587:03/06/06 20:15 ID:2DOqWImt
おおっと
>>980さん、乙でつ。
983名無しさん@ピンキー:03/06/07 07:28 ID:n37jpqwj
       へヘ
      // ⌒丶
 ,,、,、,,, ( 从ハ从)  / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
      )§´∀`リ∩<  1000取り合戦開始!!       ,,、,、,,,
     /三/| ゚U゚| /  \____________  ,,、,、,,,
 ,,、,、 ,,, U (:::::::::::)
      //三/|三|   ,,、,、,,,  \オーーーーーーーッ!!/
       ∪  ∪  ∧_∧ ∧_∧∧_∧∧_∧∧_∧
         ,,、,、,,, (     )   (    )    (    )
 ,,、,、,,,       ,,、,、,,,  ∧_∧∧_∧∧_∧ ∧_∧∧_∧ Ω_Ω
      ,,、,、,,,       (    )    (    )    (     ( ´(エ)`)
984名無しさん@ピンキー:03/06/07 23:17 ID:eBiQ+3p8
        やっぱ面倒くさいから
        後は任せたぞ、景麒。
         ̄ ̄ ̄ ̄V ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
            へヘ
           // ⌒丶 オヤスミー
          ( 从ハ从)
       | ̄ ̄)§´∀`リ ̄|  
       |\⌒⌒⌒⌒⌒⌒\
       | ..\           \
       .\  |⌒⌒⌒⌒⌒⌒|
         \.|______ |
985名無しさん@ピンキー:03/06/07 23:18 ID:eBiQ+3p8
                   ヽ、 l         / ,/´
                `ヽ'⌒iヽ!   _.-、_ト、 、/_/ /      
                  | \l',_j-` ̄:..:..:..:.`/:./冫´、  _,,. -‐:.'´- ̄ヽ
                 /i'ヽ }ヽl!:..:..:..:..:..:..:..l|:.l!:':..:..:..:.`'´:..:./ ` ヽ   }
                 ,' ヽ,r'j}:..:..:..:..:..:..:..:..:..:..,.-‐:、:..:..:..:..:,ヘ   二'‐  {
                   { r{llllリ:..:..:..:..:..:..:..:..:.,イ0lllli.}ヾ :..:..:!、 ヽ.  〈`   !
                 ヽ. ^'^ ,r〃''イ:..:..:.. 'ヾllllllllァ;ノ  :..:..:冫/   ヽ  }  陽子ぉ。
                イ´ , (    、     `~´´    :..:ヽ.'  ,. -' /  ミッキーマウスの中の人も
                /_,,./   ヽ '´     ',      .:..:.l__:.ヽ-_.,/    大変だよなー
              ,,.-'i´_,l     |      ''-!、,    :..:.l:.「`~´
            ,. '´ ,,;ベ j.    人.   ヾ:、ヾ:}、 `ヽ、 :..:i;..l
          /  ,.r'  /ヘ.ヽ-イ   `ヽ、   ヽノ ヽ、   `ヽ:.ノ:..l
          , '  ,/   /   `ゝ、ヽ、,,_   `~´  ヽ  \..;.‐'^ヽ:.l       
        ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄○ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
              .。 O
            へヘ
           // ⌒丶 Zzz
          ( 从ハ从)
       | ̄ ̄)§ -_- リ ̄|  中の人など…ムニャムニャ
       |\⌒⌒⌒⌒⌒⌒\
       | ..\           \
       .\  |⌒⌒⌒⌒⌒⌒|
         \.|______ |
986名無しさん@ピンキー:03/06/07 23:18 ID:eBiQ+3p8
        景麒ー、そろそろ1000? 
         ̄ ̄ ̄ ̄V ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
              へヘ
             〃⌒丶\
            (从ハ从 )
            .リ´∀⊂ヽ゛)
            /    _ノ⌒⌒ヽ.
         ( ̄⊂人  //⌒   ノ
        ⊂ニニニニニニニニニニニニニ⊃
987名無しさん@ピンキー:03/06/08 01:11 ID:9AClqStP
    へヘ
   // ⌒丶
   ( 从ハ从) まあ、さすがにもう1000は取れただろうな♪
   )§^ヮ^リ  
  ( ( つ旦O 
    と_)_)

    へヘ
   // ⌒丶
   ( 从ハ从) ズズッ
   )§∩◎∩  
  ( ( ノ  ソ
    と_)_)

    へヘ
   // ⌒丶   ハァ?
   ( 从ハ从)  まだ取れない?本当、使えない麒麟だな
 Σ )lll ゚ Д ゚リ    
  ( ( つ O  __     ガシャ
    と_)_) (__()、;.o:。
             ゚*・:.。
988名無しさん@ピンキー:03/06/08 03:24 ID:9AClqStP
景麒、やっぱり私が1000を取るよ

             / ⌒ \
     へヘ      丿 人从  ゝ 主上…
   // ⌒ヾ    | (´<_` 人  ゝ そんなことより仕事しろよ
   ( 从ハ从)   | /y  | ⌒i |
   )§´∀`リ∩  .レ| ||  レ| | |  
  ( ( つ _ || ̄ ̄ ̄ ̄|  | | |
   __|\.|| 蓬莱製 |___|....|__|___
        \,,|========|  (u ⊃
989名無しさん@ピンキー:03/06/08 03:24 ID:9AClqStP
        へヘ   
      〃⌒丶\ ウワーン
     (从ハ从 ) 
     .リ ´Д⊂ヽ(  景麒が怒ったー
   ⊂    ノ  )
     人  Y
    し (_)
990名無しさん@ピンキー:03/06/08 06:02 ID:qJANayR9
         ∩   天.'  , ..
       ⊂、⌒ヽ/ \   .∴ '
   へヘ     ⊂( ゚ ∀ ゚ )つ
  // ⌒丶    ,;'゙,・
 (从ハ从));,;'".'
  )§´∀i⌒)∵、゚<私が主役よ
 ⊂[†/ /つ
   ヽ_ノ ノ
___(_ノ________
991名無しさん@ピンキー:03/06/08 07:30 ID:qJANayR9
  〃⌒ヽ、
  〃ノ人ヽヽ  / ̄ ̄ ̄
 ノ(´<_` 从リ< フゥ
 }/  Y ハ {{  \___
 ∪ │ ∪リ
   |___|_|
    U ...U
992名無しさん@ピンキー:03/06/08 07:41 ID:qJANayR9
   へヘ     〃⌒ヽ、  
  // ⌒丶   〃ノ人ヽヽ 
 (从ハ从)  ノ(´<_` 从リ 
  )§´∀`リ. }/  Y ハ { 
 ( ハ† _ ハ  ∪|  | ∪リ 
  U|_____|U    |___|_|  
  ∪ ∪     U ...U   
993名無しさん@ピンキー:03/06/08 10:07 ID:e/vZeOhe
             _/.::::l´:::::::::/-‐:':::::::.\
            /、::(:::::l::::::::/.:::/:::::::::::::::::\
            /.:::/´/:`'"´´:l ̄:.\:::::::::::::..`、
           /./  l :   :l  :.::ll、:::.\:::::l
          //::/l   `    '   :.:.||`、:::::.\l
          // l/l-‐三ニ丶  ‐ニ三||:.:.:〉:::.\l
         .:/ /l:|-'´};;;c`   '´};;;c|'´|:/`,::/ 
         ll  l (,', ´ ̄  ,    ̄ノ:.:.リ/レ,/
         :|  l  ll,    <.:     .:./l,-'´ 
          l    l '、   ‐..-   .:/シ,l  <993
              l  丶、    /|:彡'、
           ,. --‐‐,.'´/l` - ´,.-‐'"´lフ,:`、 
          /: : : : : /:::::l '、:.:./  /´:::`、:::',
          /: : : :l: :/::::::::l ./  /.:::::::::/゙`‐、
          ',: : : /:./:::::::::::l´  /.::::::::::/: : : : : \
          l|: /: :/:::::::::::::l/.::::::::::::/: : : : : : : : : \
          〈/: : l:::::::::::/.::::::::::::/: : : : : : / : : : : : :`、
          ,イ: : :l:::::/.::::::::::::/: : : : : : : :/: : : : : : : : :',
          / |: : l/.:::::::::::::/. : : : : :/ : :/: : : ,.'^`‐‐--l〉
         lく´l/.:::::::::::::/. : : : : : :/ : :/: : /:::::::   l',
        /`、\::::::::::::/. : : : : : : : l: : /:./:::      l:::、
      /   ', \/. : : : : : : : : : 、\'´.::::    `、 l::::::`、
     / .::::::: /;;;;、__`‐‐-- 、: : : : : : : : l:::::       ', l::::::::::',
  ノ"/  .:::::/;::::::((;;(`、:::::::::  ̄ ̄ ̄ ̄ l        `、:::::::::::、
994名無しさん@ピンキー:03/06/08 10:08 ID:e/vZeOhe
          ヽ、    l           / ,/´
          `ヽ'⌒iヽ!   _.-、_ト、 、/_/ /      
            | \l',_j-` ̄:..:..:..:.`/:./冫´、  _,,. -‐:.'´- ̄ヽ
           /i'ヽ }ヽl!:..:..:..:..:..:..:..l|:.l!:':..:..:..:.`'´:..:./ ` ヽ   }
           ,' ヽ,r'j}:..:..:..:..:..:..:..:..:..:..,.-‐:、:..:..:..:..:,ヘ   二'‐  {
             { r{llllリ:..:..:..:..:..:..:..:..:.,イ0lllli.}ヾ :..:..:!、 ヽ.  〈`   !
           ヽ. ^'^ ,r〃''イ:..:..:.. 'ヾllllllllァ;ノ  :..:..:冫/   ヽ  }
          イ´ , (    、     `~´´    :..:ヽ.'  ,. -' /
          /_,,./   ヽ '´     ',      .:..:.l__:.ヽ-_.,/
        ,,.-'i´_,l     |      ''-!、,    :..:.l:.「`~´
      ,. '´ ,,;ベ j.    人.   ヾ:、ヾ:}、 `ヽ、 :..:i;..l
    /  ,.r'  /ヘ.ヽ-イ   `ヽ、   ヽノ ヽ、   `ヽ:.ノ:..l <993
    , '  ,/   /   `ゝ、ヽ、,,_   `~´  ヽ  \..;.‐'^ヽ:.l
  /   /  /    /           -< ̄ ヽ:..:..:..:..\
  /   /  /    /             ',  :.:.ヽ:..:..:..:..!ヽ
 i    ,'  ,'    /               ', :..:..:ヽ:..:..:..i, ヽ
    i   l   /                    i .:..:..:..:.ヽ:..:..:l ヽ
      !  `  /                 l:..:..:..:..:..:.ヽ:..:l
995名無しさん@ピンキー:03/06/08 10:09 ID:e/vZeOhe
    /;;;;;;;;;;;    /  /                       .ヽ, \
   /;;;;;;;;;;;    /  /        /∧               ヽ, ヽ,
   /;;;;;;;;;;;    /  /        / / ヽ/l               ヽ ヽ,
  /;;;;;;;;;;    /          ./ ./    i       ヽ        i  i
  i;;;;;;;;;;    i          //     i        ヽ       i  i
  i;;;;;;;;    .i          /,       i          i       i   i
  i;;;;;;;            ./=、ヽ,      i         i        i   i
   i     i       /   ヽ,ヽ,    i i   i    i         i   i
 .  i  il  i     i /,, ==;;、、, ヾ ;;   ヽ iヽ   i   iヽ       i   i
   i  il  i     ヽ《´¨ ,;−;;、 ヾ,, `ヾ__   ヽ iヾ,   iヽ i i      ノ   i
   .i      i   iヽ ゝ,、( ○ ゚)  ヽ,`::    ヾi ヽ, iV_-=.i     /   /
    丶  i       i ヽ,ゝ,~゙−-':、,,,       i  __-==-、i    /    /
     \ ヽ      \ ヽ,ゝ,             /O゚ )  ';; i  /i   /
     ヽ\   ヾ   ヽ, ヽゝ_             `';;_ノ_..;;   i / i  /
      ヽ \   ヾ   ヽ, ` ゝ         l       /V/ i/
       ヾ ヽ,   丶  __>          l     /  /
        ゞl~l,` ̄''─--ゝ   、__      ´ _」    ∠___//
        /  ヽ,        `、`ー-、,,__ __,,,.  <二/-/
        /     ヽ,        ヽ,,,   ,,,/  _,:''~
      /       ヽ,       -- ̄  _,-''´  995
     ./           ヽ,       ,.: '´
   ./               ヽ ,___,,,;ィ´
  ./                 /
996名無しさん@ピンキー:03/06/08 10:10 ID:e/vZeOhe
               ,...--‐‐‐‐‐-....、
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          〉-‐'.:::::/ll´ ̄`\ノ;:-‐‐-、:::\:::.、
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          /:/:::::|::l,,,||,,,,,,__     ,,,,,, |::::l`‐-l
         /./:::::::l:l、/==、`   ",.==、`、::|:::::.l
         /:::l::::::::l:l/,.ワ;;;ノ `    ' ワ;;;ノ``〉l::::::l
        /.::::l::::::::|:l ´ ̄       ̄´`/=/::::::l
        /::::::/.:::::/:::、     .,..;::    /ィ/.::::l::',
        l.::::/.::::::l::/|:\   ,.. .、    /´/.:|::::l:::〉996
        `l//.:::::l:::::l:::l::l 、  ‐   /.:l/.::::l::::∨
      ,.-‐l/.:::::::::\`、ヽ| :.:.:.、 ,. 'l´::/.:〈::::::::l::::::lニ=、
     ,.-‐‐'´`、::::::::::::::\二=、 :.:.:.:.:..:.l/;〉、,.-'´ ̄二´_`,
    \l . :/\:::::::::::::::〉--‐‐‐---´、/ /´__ ´__〉
     〈/-‐\/::::::::、::/-=ニ、 ̄`'´ ̄ ̄ ̄/ /:::|-、
    ,.‐'´ ̄l\ 〈::::::::::::\--、  `‐、,.'´ ̄ / / .::::::/´、
   /    \: :.`‐-、::::::::\二`‐-、,.-‐‐'´,./  ::::/::::::::',
  /   、.... `‐-  /:::::::::::::〉 --‐‐‐ /  .::::::/.:::   l
  l    \::::::::::::::/.::::::::/´   ,.-‐'´   .::::/\:::::...  l
997名無しさん@ピンキー:03/06/08 10:11 ID:e/vZeOhe
                ,. - ─‐ - 、
             / , , '"´    `ヽ、
           /  i l l{        ヽ
          /   _,. _ゞヽ   ,. - 、.  ',
         ,'  / / ``ー--‐ '"´`ヽ   ',
         l l  /          i   i
         | i   |   _     _ _ .|   l !
          ! l _ l'"こ.,_`   ´_,. ,.`| i  l |
         l il i{ l ,「i。;lノ    ヘi。;j.| l  il |
.        l il  ヾ.',  ̄          ̄| l  l li|
        | i  li `',    ,. .    | l  il| il|
          | li  l  liヽ、 ー ‐   ,.イ| i  l li| 997
          | ! i lir、‐「ヽゝ.,_ _ ,.イ-i,ィ| l  l ii li!
          ! l il 「ヽ\  ヽ  /´ /, | i il l il |
        ゞ l/´`ヽヽヽ.  V / //`ヽ l iレ'
        /     ヽヽ. V / //    \
.       /        i l | l //.         ヽ
     /        /⌒ヽー/⌒ヽ        ヽ
    /          ゞ.,_ツ、|_ゞ,_ツ    i    ヽ
  , '         i      | i l l i |      l     ヽ
. /          l      | l l l l |        !      ヽ
/       !  .l      | l l l i |      l         ヽ

998名無しさん@ピンキー:03/06/08 10:11 ID:e/vZeOhe
               ,、----、,_
            _,-''~ /'′ ,、-`ヽ、
          // / /  / ̄   \
        / 〈  !/  /        ヽ
       /     ヽ  !  ,-- ヽ    ヽ
       /   /,、-‐─-、{∠--、,ヽ!     !
      ,'    /          ヽ     |
      !  | |             |       !
     |   | |            |       |
     !  │ |' ̄ ゙̄''    --- 、|     !
     ,′  | |_ --、     ___   !     │
    ,′   ! | '⌒ヽ     ,-─-、!     |
    ,′   │ i⊂⊃       ___|       │
   ,′    ! !     、 _    `ー|      |
   !    | ,ヘ     r‐‐-ァ     !       / 998
   ,′    /.| | ゙ヽ、  二´  _,、‐'"!    /
  i    / /   厂!、`ー‐ '",、┴‐! |   /
  |   //,、- '′  ̄ヽ/    ヽ!   /
  `ヽ、_/-‐'       /       \/
999名無しさん@ピンキー:03/06/08 10:12 ID:e/vZeOhe
999
1000名無しさん@ピンキー:03/06/08 10:13 ID:e/vZeOhe
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