1 :
男子柔道部員:
YAWARA(猪熊柔)のエロ小説どこかにないかな〜
誰か教えて
∩ __∩ ∩__
Λ_Λ (。Д。⊂
>>998`つ ⊂
>>994⊃。Д。)⊃
ミ⊂(∀’ ) ======' ' '' ''' '''' ' ' ' ' ,,.,,.,.,..,___ ' '' ' ' '' '' ' ' ∩ _∩ _
(( > ⊂l:;:;:;;⊂>
>>996⊃ (。Д。⊂
>>992`つ
(_\ \ === '' '' ' ' '' ' '' '' '_∩_ ∩ ' ' '' ''' ''' ' ' ' ' ' '
(__) ======== ⊂
>>993⊃。Д。)
∩_ '' ' ' ' '' ''' '' ''''
⊂
>>999⊃。Д。)⊃ ,,.,,.,.,,__
'''' ' '' ' '' ' ' ' '' ∩ _∩ _ ⊂l:;:;:;;つ
>>995⊃
(。Д。⊂
>>997`⊃ '' '' ' ' '' ' '' '' '
3 :
名無しさん@ピンキー:02/04/29 02:37 ID:olhljFq8
書き込みできるなら
リアルタイムでやってみたいのですが、
5 :
4:02/04/29 12:49 ID:XDG1tT4E
書き込みできたんで、出だしだけ。
「編集長!これ、見てくださいよ!」
「なんだ、松田。また期待の選手か?
密着取材して、結局ものにならなくて、
おまえ何回紙面に穴あけたら気が済むんだ?」
「ちがいますよ、それよりこれ見てください。」
「なんだこれ。スカート姿で巴投げ、、
おまえこんなの撮る暇があったらもっとまじめに、、、
、、、、
おい、これパンツをはいてないじゃないか。」
「えっ」
「会社のコンピュータを使ってこんなことしてるのか?
こんなの記事になるわけないだろ。
今度こういうものを作ったら、、、
そっと俺のとこにもってこい、いいな?」
気づかなかったが、
この娘は下着をつけていない、確かに。
目の前で見たあまりの技の切れ味に興奮して、
編集長に指摘されるまで分からなかった。
ぼんやりとはしているが、あそこの形が写っている。
まちがえようもなく。女のあそこだ。
なんでこの娘は下着を、、。
6 :
4:02/04/29 12:52 ID:XDG1tT4E
いやだ、、、濡れてる。
前に友達から聞いたことあるけど、
女は興奮するとあそこが濡れるって。
こんなに、、、光るぐらいになるなんて、
私淫乱な女?ちがう絶対。そんなことないもん。
もとはと言えば、おじいちゃんがいけないんだ。
精神修養のため下着をつけるな、なんて。
意味ないでしょ、って、文句言ったら、
「柔の道は一日にしてならずぢゃ」ばっかり。
今日だって、とっさに巴投げが出ちゃって。
これって、普通の女の子がとっさにやることじゃないし、、、
気づいたらショーツなしのあそこ、人前で見せちゃってて、、
あわてて走ってその場から逃げたけど、
思い出すたびに、なんかあそこが熱くなって、
なんか変だなって感じしてた。いつもと何か違う。
家に戻って、確認したら、、、濡れてた。
ティッシュできれいにして、なんとなく鏡で眺めてみた。
今までよく見たことなかったんだけど、
変な形してるんだ、あそこって。
ここが、、
あっ、、
なんなの、今の感覚。
触っただけで体中に電気が走ったみたいで。
なんか怖い。でもちょっと気持ちいい。
もう一度。、、ああっ、、、
いい。すごく。またあそこが熱くなってきた。
指に熱い液がまとわりついてる。また濡れてきてる、、、
7 :
男子柔道部員:02/04/29 21:54 ID:isY7TlQT
(^O^) ありがとうございます
8 :
新任デスク:02/05/06 10:56 ID:zL1/SfD+
松田と鴨田は抵抗するが、絶対に秘蔵写真集を発売してやるぞ。
イイ!
10 :
男子柔道部員:02/05/06 14:57 ID:eogrXS3J
4の方ぜひ続きを!
11 :
4:02/05/07 15:59 ID:CVxvOImU
「柔〜ァ! もう稽古の時間ぢゃ、何しておる〜。」
あ、おじいちゃんの声だ。あわてて下着をつけた。
カチャッ、ドアが開く。危なかった。セーフ。
「なにボケッとしておる。
どうせチャラチャラした男の歌手のことでも、、」
「おじいちゃん! 部屋に入るときはノックして!
それに私がだれを好きでも、おじいちゃんには関係ないでしょ!!」
「うんにゃ、おまえはオリンピックで金メダルを取り、」
「国民栄養章をもらうんでしょ、いつだっておんなじなんだから。
でも、私は普通の女の子になりたいの!」
そう、かわいい服を着て、人を好きになって、恋して、それから、、、
ベッドの上であんなことや、、車の中でこんなことや、、
やだ、恥ずかしい、、。
「なに一人で赤くなってるんぢゃ、柔。稽古始めるぞ。」
「もういい!わかりました!着替えるから早く出て行って!」
12 :
4:02/05/07 16:04 ID:CVxvOImU
私の青春なんだから、私の自由にするんだ。
今日は、友達と渋谷で待ち合わせ。バーゲンでいろんな服、、。
のはずだったのに、なんで私、柔道場にいるの?
おじいちゃんの策略に引っかかって、
これじゃ間に合わないじゃない、待ち合わせの時間に。
主将の花園君、何とかするって言ってたけどあっけなく負けちゃうし。
もう嫌ッ、どうしてくれるの!!
怒ってるうちに3人は足元に倒れてた。あとは大将だけ。
結構強かったけど、なんとか上四方固めに持ち込んだ。
動いても無駄だから、早く終わってよ〜
なに、これ。
私の胸の下で、口がパクパクしてるけど、
ちょうど私の胸の先のところで、くわえたみたいになってて、、
あっ、
体がピクッてしちゃった。背中にビリッて電気が走る。
また口が動いた、、あっ、、だめ。
なんか、、変な感じだけど、、これって、気持ちいい、、。
前を見たら、対戦相手のはかまのまんなかが盛り上がってて、、
やだ、この人興奮してるんだ。だってあの下は、あれ、、でしょ?
なんとなく見てたら、なんか道着がさがってる。
私の押さえ込みを逃げようとしてるうちに、紐がほどけたみたいで、
はかまがさがって変なものが顔を出してる。
これはいくらなんでもと思って、あせって下手のばして、探って、
引っ張ろうとしたんだけど、間違って下げちゃって。
いけない。なんとかしなくちゃ。
手を伸ばして、、手探りではかまの端っこ探して、、、
13 :
4:02/05/07 16:09 ID:CVxvOImU
つかんだら、なんかグニュってする感触。
え?なに?これ? つい確かめようと、手を上下に動かした。
なんか固くて、、、周りが弾力あって、、これって、もしかして、、
よく見ようと、手を伸ばしたときに下げてた顔、向けたら、
つい、握ってるものを強くつかんじゃったみたい。
胸の下で「うっ!」って言う声がして、
顔に向かって「ビュッ、ビュッ」ってなにかが飛んできた。
何回も続けて。ベチャって髪や顔に。
生あたたかくて、変なにおいがするし。
よく見たら、私の手があそこを握ってて、、やだ、
飛んできたものはあそこから出てきたみたい。
え〜っ これって、精、、液、、ってこと
やだ〜〜〜〜〜〜、こーゆーの、
好きな人に最初にやって欲しかったのに〜〜〜
「それまで」声がかかった。
「タオル」続けて審判から副審たちに指示が飛ぶ。
すぐさま対戦相手の下半身にタオルがかけられ、
私の顔にも濡れタオルがかけられた。会場の声が聞こえる。
「きれいな一本勝ちだ。」
「そうだな。生まれて初めてだ、こんな刺激的な一本勝ちは。」
「あの押さえ込みから逃げられる奴はいないな。」「同感だ」
礼をしてすぐ更衣室で着替えた。見たら、はかまのまんなかに大きなしみ、、
やだ、わたし感じちゃってる。ショーツもぐちょぐちょ。
そして、、その奥は、、、ひどい、、。
なんでこんな目にあわなきゃいけないの!?
私、普通の女の子になりたいのに、、、
14 :
4:02/05/07 16:11 ID:CVxvOImU
と、いうことで、、
15 :
マサオ:02/05/07 18:11 ID:yKLGwUh4
>4
お前才能ねえよ。
16 :
4:02/05/07 19:24 ID:CVxvOImU
>15
そうか、やっぱり
じゃーね
17 :
名無しさん@ピンキー:02/05/07 21:05 ID:Wp0JU8LF
>>15 ジャア オマエ カケルカ? ヘタレ!
>>4 キニスルナ タノシマセテ モラッテイル!
18 :
男子柔道部員:02/05/07 23:14 ID:HWj8s1Iw
>>4の方続きを待っていたので早速ありがとうございます!!
19 :
4:02/05/08 02:25 ID:A7n6qdCz
「松田さん、なに悩んでるんですか?」
「鴨田、ちょっと見てくれ。」
「あ、これ、このあいだ僕が撮った写真じゃないですか。」
「この娘がいったい何者か知りたいんだ。手掛かりはこの写真だけ。」
「この制服ですか、、。うんうん、こうきて、、、、これ武蔵山高校ですよ。」
「えっ、何で分かるんだ?」
「ほらこのスカートのプリーツ、箱ヒダでしょ。胸元のスカーフの3本線。
指定ブラウスの鋭いカットライン、、
まちがいなく武蔵山高校の夏服ですよ。」
「そうか!いや〜助かるよ、、、って、、鴨田、おまえ、詳し過ぎないか?」
「いや、あの、、、ちょっと」
さっそく高校に行って、名刺を見せて普通の取材として頼み込んだ。
それから、学籍簿の名前をなんとなく眺めていた。
石井、、稲取、、、猪熊、、猪熊?
あの猪熊滋悟郎の娘なのか、もしかして、、
校門で帰宅する生徒を張ってると、、、いた!あの子だ!
尾行すると、入っていった家は確かに猪熊の表札。当たりだ。
しかし柔道場は埃をかぶり、使われてない。
確かに全日本選手権五連覇の猪熊七段はいたが、すでに好々爺と化していた。
しかし俺の手元にあるこの写真。そして記憶。
あの娘は、日本を背負う柔道家にまちがいはないはず。
とりあえず、俺は猪熊家をあとにした。
20 :
4:02/05/08 02:28 ID:A7n6qdCz
数日後、取材で俺は都心にいた。運悪くにわか雨。
傘持ってなくて、しょうがなくそばの電話ボックスに飛び込んだ。
驚いたことに女の子がすでにそこにいた。
先客がいると気づかずに飛び込んでしまったわけだ。
狭い電話ボックスに女の子と二人。
「あ、ごめんなさい、先客がいらしたんですね。」
見ると、、
「猪熊柔さんじゃないか!」
「あ、私をつけまわしてた週刊誌の人!」
「ちがう、ちゃんとした新聞!それに松田って名前もある。」
「どっちでもいいです、私、柔道なんかしませんから。」
沈黙。
「わかった、今、取材はしない。
でも、カメラ濡らすと高いから、雨が小降りになったら出て行くよ。」
こうして俺は、しばらく雨がやむのを待っていた。
なんとなく外を見ていたが、ふと、、
なんか胸に圧迫が、、、これ、彼女の胸の感触だ、、、
狭いボックスの中で、密着してるもんだから、
やわらかく俺の体をおしかえす弾力が、、ふたつ。
それに女の子の匂いが、鼻をくすぐる。いい香りだ。
あっ、やめろ、、
おれの息子が場所をわきまえず起き上がろうとしてる。
ばか、ちがう、勘違いするな。
あせってもがいた。でも彼女の腰の柔らかさで逆効果。
21 :
4:02/05/08 02:31 ID:A7n6qdCz
「松田さん?」
「、、え、、」
「なんか固いものがあたってるんですけど」
「そ、、それは、、、」
「カメラのバッグ、どかしてくれません?」
彼女の手が伸びる。
や、やめろ〜。その言葉は間に合わなかった。
ギュッ。しっかり握られた。
空白の時間。
あわてて彼女の手が離れる。わかったようだ。
カメラのバッグじゃなかったことを。
まずいよこれは、俺、まるで痴漢じゃないか。
やばいよ、これはやばいよ〜
カメラ、まだローンも済んでない。編集長、前借りOKするかな。
でも、今すぐ出て行くしかない。このままじゃまずい。
そのとき、あそこに柔らかい感触。
えっ?。
彼女は恥ずかしそうに下を向いてる。その先で彼女の手が、、
ズボンのあそこをなでるように上下に動いてる。まちがいなく。
彼女が、どうして?
「あ゛っ!!!」
驚きの声をあげながら、彼女が目を大きく見開いた。
「私、なんでこんなこと、、ごめんなさい。」
扉を開けて走っていく彼女。雨の中。
いったい、なんだったんだろう。
私のそこには、彼女の手の感覚が残っている。夢じゃない。
22 :
4:02/05/08 02:33 ID:A7n6qdCz
走っていって、通りかかった公園のトイレに入った。
ハンカチで髪についた雨を払いながら、さっきのこと考えてた。
私、なんであんなことしたんだろ。
顔しか知らない、好きでもない男の人のあそこ、なでるなんて。
胸があの松田とか言う人に密着しちゃって、
男くさい体臭を感じたら、すこしずつ乳首が立ってきちゃった。
あの人の呼吸のたびに位置が上下して刺激されて、
なんかそのうちに気持ちよくなって、
そして硬いものが私の腰にあたって、、、、
気づいたら、またあそこが濡れてた。
そのあと間違ってあそこにさわったとき、じゅっ、って、もっと。
あわてて手を離したけど、
もし、この固いのが私のあそこに入ったら、、
すごく気持ちいいかもしれない。たぶん。
あそこのうずき、止まるかも。なんて考えてて。
思い出すとあのとき、私のあそこ、確かにうずいていた。
私、何にも考えずに手を伸ばしてた、、、、
そんなことあるわけない。
なのに、好きでもない人のあそこさわるなんて。
どうかしてたんだ。絶対。なんかの間違いだよ
個室に入って濡れてしまったあそこを拭いた。
あの硬いものの感触が指に残ってる。
もし、、、もし、、いれたら、、どんな感じだろう?
その誘惑に私、勝てなかった。うずきはまだ止まっていない。
そっと指を入り口に当てた。すごく敏感に指の感触がわかる。
少し奥に入れてみた。
「うっ」
え?誰の声、今の、、私、、? うそ。
23 :
4:02/05/08 02:35 ID:A7n6qdCz
あれが入ってくるような気がして、なんか、、
そして奥までゆっくり、、、
「ああっ」
声を出さないようにしようと思っても、つい出てしまう。
奥まで簡単に入ってしまう。指をつつむように私の中が動いてる。
指が締めつけらる。ギュッギュッって。
私って、、変態なの?
こんどはちょっと動かしてみた、さっきよりすごい刺激。
あそこから全身に、快感?が走ってく、、
うわっすごいこれ。
でも快感の強さが怖くなってきた、こんなのだめ。指をぬいた。
出した指はぬるぬる。粘りつく液体にまみれてる。
なんか私、変だ、おかしい。
友達に聞いてたこと思い出した。
上のほうのクリトリスとか言うとこのこと。
熱におかされた病人みたいに、勝手に私の手が探りに行く。
じかに触った。あっ、痛い。そうなんだ。
皮の上からそーっと、、ううぅ、、いい!
さっきとちがうけどこれもすごくいい。
ゆっくりゆっくり、ときどき入り口もなでて。
ああっ、気持ちいい、気持ちいいよ、、
最後はクリトリスだけを指で激しく。
私、あたまのなか半分白くなっちゃって、
そして、、、、、いっちゃった。
何も分からなくなって。私が私じゃないみたいで。
これ、初めての体験。私、いっちゃったんだ。
24 :
4:02/05/08 02:36 ID:A7n6qdCz
続く、
松田×柔が見たひ
ii!!
27 :
4:02/05/08 13:56 ID:ZvfjScNk
「いつかまた、大きな試合で会おうネ、ヤワラ。」
一緒にいたおじいちゃんと松田さんにも手を振りながら
ジョディは、出発ゲートに消えていった。
カナダから、私と試合したくてやってきたジョディ。
とっともいい人だった。それにとてもいろんな事知ってた。
「ヤワラ、あなた男知らないでしょ?」
おじいちゃんの特訓がやっと終わって、
二人とも畳の上で大の字になって、荒い息をしていた時だった。
「ええ、一応、、まだ。」
さわった事があるとか、
顔面シャワーの経験くらいじゃ、違うよね、意味が。たぶん。
突然ジョディがこっちに来た。
「ヤワラ、男はとってもいいよ、、本当に。」
そんなに強調しなくても、、
「わかってないね、、そうネ、ちょっと特訓しようか」
言葉と一緒に、ジョディの大きな手が私の胸を覆った。
「ちっちゃくって、かわいいネ〜、ヤワラのおっぱい。」
「やめてよ、ジョディ。」
「私のダーリンやさしいから、それと同じにするよ。
だから大丈夫。」
なんか私、興味湧いてきて、、
「こうやってまわりをゆっくり揉んで。」
なんか変。手がとても柔らかくて、気持ちいい。
そのうち乳首のところスッってかすめて。
体が思わずビクンって動いちゃう。
「こんどは反対側ネ。」
やっぱりビクンってなっちゃう。
28 :
4:02/05/08 13:57 ID:ZvfjScNk
「両方だとこうなるよ。」
あっ、これ、すごい。乳首からの刺激がとぎれなく。
なんか、、、下のほうに向かって電気が走ってる。
あそこ、濡れてる、まちがいなく。
「そろそろいいかな?」
「え?なにが?」
ジョディの手が私のはかまの中に入ってくる。
思わず手でとめようとした。
「大丈夫だヨ、ヤワラ。まかせナサーイ。」
ショーツの下にもぐりこんでクリトリスの上のほう、指が止まる。
「ここが一番感じるところね。」
ゆっくりと、直接触らないで、おだやかに刺激される。
最初はそんなでもないんだけど、ずーっと続くうちに、
じわじわって私の体が熱くなって。
そのうち声が出ちゃう。
「あっ、、あっ、、」
「感じるでしょ、ヤワラ。」
ジョディ、とってもうまい。そこ、、いい、、。
あそこの中が、たぶん、、びちょびちょ。
突然指が離れて、入り口の所に触れる。
「ああっ、、だめ〜っ、、いい。」
すごく大きな声が出て、自分でもびっくり。
だってすごく気持ちいいんだもん、そこ。
「ほら、入れて欲しくなっちゃうでしょ?」
うん、たしかにそう。
29 :
4:02/05/08 13:57 ID:ZvfjScNk
少しずつ指が入ってくる。
ジョディの指って太くて、
ずいぶん前に自分の指でした時と全然感じが違う。
たぶん男の人のあれに近いんじゃないかな、、
「あっ」
気持ちよくて、反射的に私のあそこが指を締め付けた。
それでひだで指の感触がわかっちゃって、また興奮しちゃう。
あっ、ジワーッって奥から流れ出るものがわかる。
それが恥ずかしくて、またキュッってなっちゃう、あそこが。
急に指が抜かれる。
腰が、私の腰が追いかけるように動いちゃう。
抜かないで!!はやく中に入れて〜!!
「あせっちゃダメね」
ジョディ、いじわるなんだから、結構。
こんどはクリトリスに刺激。
その前のと、、、何かがちがう。
さっきは、クリトリスから全身に刺激が回ったたのに、
今度は、あそこのほうに同時に伝わっちゃう。
そのたび、キュッ、そして、ジワーッって。
そのうち、クリトリスの刺激で私気持ちよくなって。
どんどん気持ちよくなって。すごいよ、これ。
ああっ、、もうだめっ、だめっ、、いい、、、
やだ、、いっちゃう、、いっちゃう〜
30 :
4:02/05/08 13:59 ID:ZvfjScNk
なんだかふわふわして、どれぐらい経ったのかわからない。
気づくと指が入り口のところにあたってる。
ものすごく、、ものすごく、、いれて欲しい。
奥まで、、、はやく、、いれて、、いれて、、、
でも、ゆっくりじらすように入ってくる。
待ちきれない。早く奥まで入れたくて腰が動いちゃう。
でも、私の希望を無視して指はゆっくりと私をうずめていく。
強烈な刺激が絶え間なく私を襲う。あそこの中はヒクヒクしたまま。
息ができない。刺激のたびに吸い込んで、
吐き出そうとするところに次の快感がおしよせて。苦しい。
奥まで入った。そして、、ぐりぐりって奥のほうの何かにあたる、、
「だめ〜っ、、いや〜〜」
頭まで突き抜ける衝撃に、私自分がわかんなくなって、絶叫してた。
指が出たり入ったりし始める。
出て行くときに腰が追っかけちゃう。
入ってくるととってもうれしくて。
そうしてるうちに、のべつまくなしに
腰も体もくねっちゃって。止まらなくなって。
「もう、、だめ、、いや、、すごい、、いい、、」
ジョディは情け容赦なく責めつづけてる。
「だめっ、、もう、、ああっ、、いい、、いいっ」
そのとき、ジョディの手が私の胸をギュッってつかんだ。
痛い!!
その瞬間、下半身の刺激と、痛さの中で、
私、、、、いっちゃった。
31 :
4:02/05/08 14:01 ID:ZvfjScNk
「どんな気分ネ、ヤワラ。」答えたくない、恥ずかしいから。
「あの記者の松田さん? に、今度ちゃんとやってもらうといいね。」
「ちがいます!あの人はボーイフレンドでもなんでもありません。」
あんな、無神経な人じゃなくて、私、風祭さんがいい。
私のはじめてのひとは、優しい笑顔のあの人しかいない。
「ちがうのですか。私は松田さんがてっきりヤワラのステディかと、、」
ジョディは不思議な顔してた。
ジョディを見送った後、なんか下の到着ロビーが騒がしいのに気づいた。
なんかマスコミの人がたくさんいて、すごい混雑。
見たら、人ごみの真中に居るのは本阿弥さやかさんだった。
私を宿命のライバルだと思ってる財閥のお嬢さん。
そして、そばにいるのは、、風祭さん、、、。
取材に答えていたさやかさんが、上のほうを見て私を見つけたみたい。
レポーターのマイクを奪い取って私をにらみつけて、
「猪熊柔。私は今すぐあなたと戦いたい。
そのためにこうして特訓をしてきたのだから。
いまのうち、せいぜいそのようにゆっくりしてらっしゃい。
オーホッホッホッホ−。」
いつものように舞台がかったせりふで。恥ずかしいな、この人はいつも。
それより、風祭さん、さやかさんとずっと一緒だったんだ。
それに気づいて、私、悲しい気持ちになった。
「柔、こっちもゆっくりはしてられんな。」
おじいちゃんがとんでもないことを言いだした。
それは、三ヶ月間に十試合と言う過密スケジュール。
んもう、受験もあるのにそんなの無理!
やだ、柔道だらけの青春なんて。
32 :
4:02/05/08 14:03 ID:ZvfjScNk
今回はここまで
33 :
名無しさん@ピンキー:02/05/08 14:53 ID:t4ELSBU5
まさかじょで−でくると。。。。
35 :
4:02/05/11 08:47 ID:tC/vvJuP
「柔さん、何か悩み事でもあるんですか?」
ちょっときれいな喫茶店。テーブルには紅茶がふたつ。
そして、私のことを心配してくれる風祭さんが、目の前にいる。
「あの、、受験のことが今、心配で、、。毎日忙しくて、
勉強も進まなくて、三つ葉女子短大、このままじゃ無理かなって。」
「あはっ、な〜んだ。そーゆーことだったんですか。」
「あ、失敬。柔さんにはとても大事なことですよね。もちろん。
じゃ〜〜〜、僕が勉強を見てあげましょうか。」
「え、いいんですか?」
「滋悟郎先生の目が気になるなら、僕のマンションでやればいいですね。」
「すると、この場合はどうなるのかな?」
「経験をあらわす現在完了形だから、、have been ですか?」
風祭さんのマンションで、英語の勉強中。二人だけで。
「すばらしい。もう受かったも当然ですね。じゃ、つぎは?」
私、考え込む振りして、ちょっと体を前に傾けた。
さっき、ブラウスのボタン一個はずしておいたし。
そばの風祭さんから、ちょうど私の胸、じかに見えるはず。
ブラしてないんだもん、今日。だから乳首まで見えたかも。
息を呑むのがわかった。そのまま気づかないフリで。しばらく。
「ちょっと休憩しましょうか?」って立ち上がる風祭さん。
ここが勝負どころ、私の感が教える。
「あの、、、さやかさんって、風祭さんの恋人、、なんですか?」
「えっ、いや、そういうわけではないんですが、、」
「じゃ、私、風祭さんのこと、、、好きになってもいいんですね?」
返事待たないで、思いっきり抱きついちゃった。
「柔さん、、」しばらくそのまま。
そのうち風祭さんの両手が私の背中を抱きしめた。やった!
36 :
4:02/05/11 08:48 ID:tC/vvJuP
お姫様抱っこされて、ベッドにおろされた。
いよいよなんだ。あんなことや、こんなことや、それから、、、
ジョディとの特訓が役に立つ日が来たんだ。
あ、風祭さんの顔が近づいてる。期待して目つぶったら、、。
甘いキス。唇から来る刺激、頭の中をうずめちゃう。
何にも考えられない。気持ちいい、、
なんか違和感。え、素早い、、。ブラスのボタンがいつのまにか全部。
で、フロントホックも。私の乳房両方ともむきだし。
恥ずかしくて目をつぶったら、風祭さんの手が触れた。
「あっ。」恥ずかしくて、でも気持ちいい。
全体をもむようなソフトな動き。
あの繊細な指が、今、私の乳房の上でたわむれてる。
しばらくそれが続いて。じわーって、体中が熱くなってくる。
風祭さんの顔が離れた。えっ、どうするの?
突然、唇で乳首つままれた。
びくっ。からだがこわばっちゃう。そこ、すごく感じる。
こんどは唇で引っ張ってぱっと離されて。だめっ、そんな。
背中そらしてた、おっぱいを突き上げるように。
休むまもなく、、、乳首をはさんで唇が左右に互い違いに動いてる。
乳首の上と下が、別々の刺激を敏感に、、。ああっ、もう。
太ももの奥が、なんか、変。思わず、ももをすりあわせてた。
「そうか、もう気持ちイイんだね、あそこも、ね。柔さん。」
あ〜っ、やだ〜、気づかれちゃってる。恥ずかしい。
とってもスムーズに、スカートとショーツ脱がされちゃった。
私、今、何も着てない。風祭さんに全部見られてる、、
「素敵ですよ、柔さん。まるでギリシャ神話の女神のようだ。」
両方のももの上にてのひらが置かれた。やわらかく動いてる。
外側、内側、かすかに触れるぐらいで、ずっと。
37 :
4:02/05/11 08:51 ID:tC/vvJuP
手が触れたあちこちの場所から、たくさんの刺激がわきおこって、
私の体中に伝わっていく。
その興奮で、私の全身はこわばったまま。
そして、、あそこは、、、もう、、ぬるぬる。
風祭さんの唇が脇腹から下がっていって、しげみのところに。
だめっ、それ、はずかしい。体をよじろうとした。
でもしっかりと腰をつかまれてて、体も少ししびれてるみたいで。
でも、、本当は、、好きなようにして欲しいのもあって。
腿が開かれて、覗き込まれてる。指で開かれた。
「、、、びちょびちょだ、、、」
「いやっ。」
ことばで余計に興奮しちゃう。
合わせ目の上のほう、かぶってるのが剥かれて、、
あ、吐息がわかる。
「ほら、ここ、こんなに尖ってる、、舐めて欲しいのかな?」
言葉が終わらないうちに、ぺろっ。
「うっ」全身を突き抜ける衝撃。
考えるまもなく、また次の刺激。ああっ、駄目になりそう、私。
体が痙攣したみたいにビクンビクンって。なんどもなんども。
いつのまにか、風祭さん、体の向き、かえてた。
で、私の前には、あれが。触って欲しいんだろうな〜、やっぱり。
ピンクで黒くて、なんて言えばいいのかわかんない。
ぴくっぴくって、脈打つみたいに動いてる。
そっと触ってみた。そして握った。
あ、つけねの太股がぎゅってなった。気持ちいいんだ。
思い切って、握った手を上下させてみた。
「うっ」声が聞こえた。やっぱり。じゃ、こうしちゃおうか。
唇ですっぽりくわえてみた。一瞬、私への愛撫が止まった。
38 :
4:02/05/11 08:54 ID:tC/vvJuP
でも、すぐにクリへの刺激が始まった。けど、、、
こんどは、指があそこの入り口にいて。まわりをかきまわしてる〜。
「だめっ、それ、いい、、、ああっ」
いつのまにか唇から離れてたもの、もう一度咥えた。
こんどは、ずーっと奥まで入れてみる。くちのなか、ぜんぶあれで一杯!
行き場をなくした手で、根元のふくろのとこ優しくもんであげた。
「うわっ」すごい声が聞こえる。
同時に、口の中のあれがすごく固くなって暴れて。
そんなこと、ずっと続けて。
あたしのあそこ、もう、言えないくらいひどい状態。
風祭さんも荒い息になっちゃって、
口の中のものも、カチカチのまま大暴れしっぱなし。
でも、私、もうだめ。気持ちよすぎて。
息が苦しくてくわえてられない。
腰に抱きついて、下半身からの刺激だけ追っかけてた。
「いい、、いい、、、いいの、、すごく、、」
「いっちゃう、、だめっ、、あっ、、あっ、、だめ〜っ!」
ぎゅーって抱きしめて、、、いっちゃった。
風祭さん、私の体から降りて向きを変えた。
いよいよ、そう、入れるんだ、あれ。
私のあそこ、うずいてる。はやくいれて欲しい。
全部うずめて欲しい。はやく、おねがい、はやく。
私の太股を開いて、風祭さんの腰が割って入ってくる。
あそこに固いものの先っぽがあたってる。入るんだ、今。
39 :
4:02/05/11 08:55 ID:tC/vvJuP
「ガチャ」
何の音だろ? 玄関の、鍵?
「がたっ」ドアの開く音。
「なにこれ〜!!!」
女の声、、 なんか聞き覚えがある。この声は、、、
見たら、やっぱり、、、さやかさんだ。怖い顔してる。
「なにしてんの?風祭さん!!」
「いや、ちょっと勉強を教えてて、、」
「ベッドの上で裸で?それにその娘、、あなた!、猪熊柔!」
「あなた、どういうつもりで私のフィアンセを、、、、。
他人のものに手を出すなんて、最低な女ね!」
何も言えなかった。その通りだったし。
「高校卒業するまでは、って思ってたけど。いい、もう。
風祭さん。今ここで私を抱いて!」
「は?」
「私とあなたの結びつきの強さを見せてあげるのよ、彼女に。」
「そうね〜、この女にちゃんと見てもらいたいから、、、」
考え込んでるさやかさんの表情、悪魔みたいに意地悪くて。
「風祭さん、この女をいすに縛り付けて!!」
「そ、それは、、」
「できないの?こんな女のほうが大事なの?私より」
私はいすに縛られてしまった。
風祭さんを窮地に追い込んだのは私だったし。
乱暴な事されないみたいだったから。
「柔さん、ごめん」小さな声で言ってくれた。
40 :
4:02/05/11 08:57 ID:tC/vvJuP
さやかさんと風祭さんのセックスが始まろうとしてた。
私は、ベッドのそばのいすに縛り付けられてる。
手も足もしっかりくくりつけられてて、身動きできない状態。
ベッドの上では、二人が絡んでる。
さやかさん、やっぱり初めてらしくて、ぎごちない感じ。
痛いのか気持ちいいのかなんかわかんないんだよね、最初。
だって初めてだから、触れられることに慣れてなくて、
気持ちいいって感覚つかめなくて。
胸の愛撫から始まって、そのうち、さやかさんが喘ぎだす。
女って、あの時こんな声だすんだ。
聞いてると、とっても切ないんだけど、すごく卑猥だ。
自分じゃよくわからなかったけど。
そして太股のところに風祭さんが座って、唇で「あれ」始めたとき、
さやかさんの出す大きな声を聞いてたら、
私のあそこが、ヒクヒクって。
だって、あの唇と舌が、私のあそこを舐めてるみたいで。
ついさっきのこと思い出しちゃう、、、
うっ、、はあっ、、、うっ。
気づくとさやかさんが私を見てた。
私が一人でもだえているの見てたんだ、きっと。
とぎれとぎれの息を苦しそうに吐きながら、こちらを見て、
うすら笑いを浮かべ、勝ち誇ったような表情。
口が動いた。声はしないけど。口の形で分かる。
ど、ろ、ぼ、う、ね、こ、、、
41 :
4:02/05/11 08:58 ID:tC/vvJuP
風祭さん、あそこに挿入しようとしてた。
さやかさんの膝、両方とも曲げられて開かれてて、
男を迎え入れる体制だ。見てるほうが恥ずかしくなる光景。
「肩の力を抜いて、さやかさん。」
腰がグッっておしつけられると、さやかさんの悲鳴があがった。
「痛い!、いたいの、、だめ〜っ、、やめて、、お願い、、」
あ〜っ、私もいれて欲しい。あの硬いのが欲しい、、、痛くてもいい。
目をベッドの上に向けたら、いつのまにか、奥まで入ったらしい。
そして、風祭さん、動き始めた。
さやかさん、痛がってるけど、少し気持ちよくなってるんだ。
喘ぎ声が悲鳴の中に混じってるもん。
いいな、、私も、、あんなふうに、、ああっ、、
だめっ。もう、お尻の下、あそこからあふれたもので、ヌルヌル。
欲しいよ〜、あれが欲しい。いれて欲しい。
かわりに自分の指でもよかった。でも縛られてて使えなくて。
なすすべもなくもだえてた。私。ずーっと。
終わったみたい。余韻を楽しむように、二人抱き合ってる。
耳元に口寄せて、私のほうをチラッと見て、さやかさん、何か言ってる。
風祭さんが起き上がってこっちに来る。いやっ見ないで、こんな格好。
風祭さんの手で、私のいましめが解かれた。
お尻の下のいす、見たら、おもらししたみたいになってる。
いたたまれなくて手早く服を着た。
「ごめんなさい」って叫ぶように言って、
走って部屋を出た。
なんでこんな目に会わなきゃいけないんだろう。
私、いけない女なのかな、、
42 :
4:02/05/11 09:10 ID:tC/vvJuP
今日はここまで。
なんかエロパロっぽくないですね、読み返すと。
まちがいなく、エロ小説ではあるんですが。
15の方のつっこみ、半分はあたってる気がします。
このまま続けていいですか?ご覧の皆様?
----------------------自信のない書き手より。
>4
乙〜
>35でブラをしていないと言っとりますが、
では>36のフロントホックは何のでしょう?
細かいツッコミスマソ……
でもイイよ、続けて!!(;´Д`)ハァハァ
44 :
4:02/05/11 09:41 ID:tC/vvJuP
>43
えーい、おもいっきりとちった〜〜〜〜
くやしい〜、いまさら書き直せない、、
でも読んでくれて、感謝感謝
45 :
楽しみ:02/05/11 16:09 ID:IChVRwt1
>>4 漏れ的には 柔と松田のラブラブ和姦(藁 が好きなのだが、
こういうのもありかなと思う
関係ないが やはり袴と呼ぶのか・・・ あれは
46 :
名無しさん@ピンキー:02/05/12 10:29 ID:ILo2QEU8
∩∩
( ゚Д゚) <期待上げ
>45
www.ex.sakura.ne.jp/~hatakazu/tadao/tadaoy-1.html
www.ex.sakura.ne.jp/~hatakazu/tadao/tadaoy-2.html
www.ex.sakura.ne.jp/~hatakazu/tadao/tadaoy-3.html
48 :
45:02/05/14 12:23 ID:7F5LhEUZ
49 :
4:02/05/14 19:21 ID:oIn4gSh+
私、右手に巻かれたバンダナを見てた。
三つ葉女子短大の入学試験。もう最後の科目が終わるとこ。
午後になって、手が痛くて鉛筆も持てない私を見かねて、
松田さん、自分のしてたバンダナで固定してくれた。
そのおかげで何とか試験を終えることができた。
あの人、取材の為に私のそばにいるとばっかり思ってたけど。
優しいとこあるんだ。どう考えたらいいんだろう、あの人のこと。
試合で手を痛めたって、松田さん思ってたみたい。
でも、、、ほんとは、ちがう。
前の日、椅子に座って、床に落っこったときなんだ。
体がいうこときかなくて、受身とれなかった。
だって、、自分でさわってて、
気持ちよくなった瞬間だったから。
あそこに指を入れたまま、まともに体重かけちゃった。
で、手首を痛めちゃったというわけ。
答えも書いたし、見直しも終わった。終わりの合図を待つだけ。
あらためて、手を縛ってるバンダナ見てたら、
このあいだのこと思い出してしまった。
風祭さんのマンションで、後ろ手に縛られた時のこと。
身動きできなくて、二人のベッドシーン見せ付けられたあの時。
テスト中なのに、思い出して、あそこが、濡れてきちゃう、、。
ヒクヒク、、勝手に動いて、ショーツの内側にこすれてる。
ああっ、もうだめ、がまんできない、私。
50 :
4:02/05/14 19:22 ID:oIn4gSh+
スカート、すこしたぐりよせた。
左手、中に入れて、ショーツの上からスーッ、って。
「ううっ」、、声が、、、でちゃう。
試験会場とても静かだから、大変。
突然、全然違う松田さんの手を思い出してた。
あのごつごつした手が無理やりスカートの奥に、って、、
あっ、考えただけであそこの奥が熱くなった。
あれ、松田さんの顔思い出しても嫌な感じがない。
なんかさっき、とっても優しかったし。そのせい?
前に、電話ボックスの中で素敵なものもさわってるし。
それに、あの大きなものでグーッってあそこを押し広げて、、
だめーっ! 考えただけで入り口も中もギューッってなっちゃう。
ぬるぬるになっちゃった、もう。
クリトリス、ショーツの上からでもはっきりわかるぐらい大きい。
こんどは横から指もぐりこんでて、ひだのとこ、ぐにゅ、って。
思わずビクンって体が震えた。敏感になってて。
「がたっ」 いすが音を立てる。
みんながこっちを見る。あわててスカート下ろして。
しばらくしてまた、あそこに指を。
くっついてるひだを開いたら、あふれてきた粘液が指に絡んだ。
入り口をさわったら、、、快感が奥に向かってひびく。
三回ぐらいさわったら、欲しくなっちゃって、
あっ、松田さんの指が、からみつくひだをおしわけて奥に。
いい、それ、、、もっと、、、もっと奥に、、、入れて!
どんどん奥にはいって、刺激が次々襲ってきて、
息ができない。く、苦しい。
そして、、奥まではいった瞬間、、私、いっちゃった。
松田さんの顔、思い出しながら。
51 :
4:02/05/14 19:25 ID:oIn4gSh+
窓の外にダウンタウンの街並みが見えてきた。
いよいよなんだ。そう、いろいろなことがあった。
松田さんと初めて会ってから、もう何年も経っているんだ。
三つ葉女子短大には柔道部がなくて、
合コンとかアルバイトとか、
ディスコで一本背負いとか、ドライバーで300ヤードとか、
普通のような普通じゃないような、いろんなことがあって。
伊東富士子さんとも出会った。
できたての柔道部で一緒だった、
きょんきょん・まりりん・南田さん・四品川さん。
やっぱり、柔道から離れられなかったけどネ。
今、あの頃のこと思い出すと、とってもなつかしい。
全日本選手権のさやかさんとか、
ジョディと戦ったバルセロナの無差別級決勝とか、
なんか全部、夢みたい。
でも私は現実の中にいる。
着陸に向けて高度を下げていく飛行機。
昔のこと思い出すと、
全部の場面に、松田さんの顔がいっしょにあった。
心配そうな顔、怒った顔。そしてやさしい顔。
いつだって私を見守ってくれていた、松田さん。
成田を出発する時、やっと言ってくれた。
私のこと「好き」だって。
でも、その前に、バルセロナで私、気づいてたんだ。
いつも、あなたがいたから頑張ってこられたんだって。
52 :
4:02/05/14 19:28 ID:oIn4gSh+
「よ、、よぉ、、久しぶり。」
「松田さん、、、、」
Arrival で待ってた松田さん、真っ黒に日焼けして元気そう。
メジャーリーグ、キャンプから追っかけてたらしい。
でも、その顔見たとたん、私の足、動かなくなった、
急に、ボロボロって涙が出てきた。
こんなところで、って思ったけど、どうしても止まらない。
会える日だけを楽しみにしてて、今日まで仕事してたのに。
笑顔で、いろんなこと話そうと思ってたのに。
やっと会えたら胸の中が一杯になっちゃって。
手から荷物がすべり落ちる。もう、自分が自分じゃなかった。
私、走っていって抱きついた。力いっぱい。
とまどってたけど、すぐに強く抱きしめてくれた。
そしてキス。体が溶けてしまうぐらいの熱いキス。
しばらくして、落ち着いてから私たち体を離した。
あっ、周りの人がみんなこっちを見てる。
松田さんもそれに気づいた。はずかしい、、、、
「で、さあ」
松田さんの運転する車の中。
Free Way の看板がすごい勢いで後ろに飛び去っていく。
「泊まるのどこにしたの?」
「あっ、それ、予約してません。」
「えっ。じゃ。」
「松田さんの部屋で、いいかな、、って。」
「でも、、、うん、そのほうがいいな。」
53 :
4:02/05/14 19:31 ID:oIn4gSh+
続きます。
54 :
4:02/05/15 12:19 ID:/xGuajzD
え゛〜っ。カキコが全然、、
誰からも反応ありませんが。
いきます。一気あげ〜
55 :
4:02/05/15 12:20 ID:/xGuajzD
ダウンタウンのはずれ、
わりと見た目ランク上のアパートメントにたどりついた。
でも、部屋に入ったら、、、
「なんですか、これ〜〜、松田さん、、、」
「いや、その、取材に飛び回ってて整理するひまなくて、、」
スポーツ関係の雑誌が散らばって、服もぬいだままで、
のみかけのドリンクとか、ホットドッグの包み紙とか、
ピザの残骸とか、、、、もう、男って。
「なに、、、腕まくりしてるの柔さん?」
「よーしやるぞ〜、松田さんちょっと外に出てて」
だって、初めての夜がゴミの中じゃ、やだもん。
かたづけて、掃除機かけて、拭いて、、、、。
大体かたづいたとこで、ちょっとベッドの上見たら、、
あの写真が貼ってあった。
松田さんと出会ったきっかけ、私の巴投げの。
まだ持ってたんだ、これ。
ベッドに座ってじっくり見てしまった。
もしかして、これで、松田さん、夜、?
「もういいかい?」
え? 「カチャ」
「いいよ、だいたいで、、そんなに、、」
私が写真を見てるの気づいて、走ってくる。
「これは、、」
あわててはがそうとする。
「別にいいですよ。」
「いや、そうはいかない、、」
「いいんです。今日は本物が目の前にいるんですよ?」
松田さん、私をじっと見つめてる。
時がゆっくりと二人の間を流れる。ゆっくりと。
56 :
4:02/05/15 12:21 ID:/xGuajzD
ベッドに押し倒されて、上から抱きしめられた。
お互い見つめあう。瞳の奥に見たいものがあるように。
うれしい。やっと会えた。会えたんだ。この人に。
大好き、、、、
二人とも同じ思いで、強く抱きしめあった。
「柔さん、、、」
「、、抱いて、、、、」
私のことばをきっかけにするように、
胸のボタンがはずされていく。ブラもいっしょに。
手がおっぱいの上にのせられた。
なんかごつい感じの皮膚の感触。
突然おっぱいがわしづかみされる。両方とも。
痛い!体が強すぎる刺激から逃げようと動く。
そんな強くつかまれても、気持ちよくないけど。
けど、うれしい。あなたが私にしてくれることはなんでも。
初めての人が、大好きな人なんだから。
手が離れ、乳首を吸われる。やさしく。そっと。
わかったんだ、痛かったの。
ああぅ、とってもいい、、いいの、それ、、。
その刺激が私をとりこにする。
手が下に向かった。
そして、ストッキング越しに、
膝、ももの外、そして内側へと動き回る。
最後に、てのひらが腿の奥で止まり、
すっぽりとあそこを覆った。
生き物のようにうねって圧迫される。
あそこが熱くなる。手のひらの動きにあわせて。
57 :
4:02/05/15 12:22 ID:/xGuajzD
「ね、お願い、、電気消して、、、」
「あ、悪い、気づかなかった。」
全部、着てるもの脱がされた。体が離れる。
恥ずかしいから、ベッドの中にもぐりこんだ。
ズボン脱いでる音。足に引っかかって、バランス崩す音。
笑っちゃう。だいじょうぶですよ、もう逃げないから。
裸になった松田さん、ベッドに入ってきた。
私の上になって、キスされた。
あ、、あたってる、、あれ。
ふともものあいだに、、ちょうど、、あたってる。
これが、私の中に、、入るんだ。もうじき。
すごく硬くて、、ああっ、はやく欲しい、、これ。
首筋にキスされた。背中に伝わる快感。
胸から脇腹そしてお尻。柔らかい唇が体の上で踊ってる。
触れられたとこから、全身に電気みたいに快感が伝わって。
そして、すこしずつあそこが湿ってくるのがわかる。
あそこのそばまで唇が来たときには、もう洪水状態。
あ、シャワー浴びてない。思い出した。
「あの、シャワー、、」
「無理、俺、もう止まらないから」
私もほんとは、、、がまんできない。
唇が私のひだをなめる。そっと引っぱる。
だめ〜っ、そんなことしたら。だって、、、
思ったとおり、、ひだの奥からヌルヌルって出てきた。
あぁ、恥ずかしいよ、、
58 :
4:02/05/15 12:23 ID:/xGuajzD
出てきたもの、ペロッって舌がすくいとってしまった。
やだ、そんなこと。
その動きにまた感じちゃって、奥からもっとあふれてきた。
そしたらまたペロッって。
ああっ、だめ〜、気持ちよすぎる。
気づくと、舌がちがうところに、、クリトリスの、上?
そこ、今、、動かれたら、私、たぶん駄目、、
考えた瞬間、下に向かってすーって。
「うっ。」息が詰まる。衝撃。背中がしなっちゃう。
舌の動き、とまらない。
今度は下から上に向かって、、ゆっくり、焦らすように、、、
もうすぐ、、すぐそこ、、ああっ、、もう、、
舌の感触が急になくなっていく。離れてしまう。
どうして、、、もっと、、さわって、、お願い、、
突然、シュッってクリトリスを舐めあげられた。
「ああっ、、」
思わず大きな声が出ちゃう。
そしてもういちど、シュッって。
「だめーっ!」
あまりの快感に、両手で頭おさえちゃった。
そうでもしないと、自分がどこかに飛んで行っちゃいそうで、
怖くて。
59 :
4:02/05/15 12:24 ID:/xGuajzD
いつのまにか、あそこの入り口と、お尻の穴に指が。
両方とも、ぐるぐる、小さな円を描いてる。
クリトリスからの刺激も続いてて、、、
「だめっ、、あっ、、うっ、、うっ」
「いい、、いいの、、すごく、、いい、、ああっ」
ぐぐっ、って、体の中から大きなものが飛び出したみたいに、
それで、目の前が真っ白になって。
体おもいっきりこわばって。
私、いっちゃった。
しばらくして、やっと息ができるようになったとき、
髪を撫でられてるのに気づいた。
目を開けると、松田さんの顔があった。
ちゃーんと書いてある。大好きだ、って。顔に。
私もおんなじ顔してると思うし、
おんなじように伝わってるんだろうな、たぶん。
「ちょっと」
「え?」
体が離れていく。なんだろう。
「お待たせ。つけるものつけないとね。」
えっ。そうか、あれだ。
気にはなってたけど、言い出せなくて。
うれしいな。私のこと考えてくれてるんだ。
そう思ったら、思いっきり抱きしめてた。
私の足、松田さんのふとももで真上に上げられた。
両方とも。
わっ、この格好、やっぱり恥ずかしい。
目つぶっちゃった。
60 :
名無しさん@ピンキー:02/05/15 12:25 ID:tJH4XQBb
ii!!
61 :
4:02/05/15 12:26 ID:/xGuajzD
あそこの入り口に、、あたってる。
ピクンピクンって脈打ってるの、わかる。
腰の密着が強くなって、かきわけるように、、中に、、
「痛い!」
動きが止まった。そのまま、じっとしてくれてる。
激痛はおさまってきたけど、ジンジンする痛みはかわらない。
少し奥へ。
私、絶叫してたと思う。言葉にならないぐらい痛くて。
さっきより強い痛さに、体が逃げようとしたんだけど、
腰つかまれてて、できなくて。
「あと少しだよ。もうちょっと。」
「うん、だいじょうぶ。」
ちっとも大丈夫じゃなかったけど、
早くひとつになりたかった。
この人と。ひとつに。
もういちど、グッ、っと。
ミシミシという音がしたんじゃないかと思うぐらい、
私のあそこ壊れちゃう、って感じるほどの衝撃。
奥まで入ったんだ。
「はぁはぁはぁ」
息をするたびに痛みが走る。
あそこの中、とても硬いものが、情け容赦なく私を貫いてる。
でも、、、やっと、こういうふうになれたんだ。
とっても幸せ、今、私。
62 :
4:02/05/15 12:26 ID:/xGuajzD
「うれしい、、」
「え?」
「大好き」
そのまま、抱きしめてキスした。
痛みは減りはしなかったけど、うれしさのほうが大きかった。
「じゃ、早く終わらせるからね」
「うん」
私の言葉と同時に動きが始まる。
最初はゆっくり、そして徐々に早く。
痛さはあったけど、愛されてるんだと思うと我慢できた。
そして、彼の動きが突然止まる。
さっきから続いてる痛さの中で、
硬いものが大きくなって、そしてビクンビクンて動いたの、
わかった。
あっ、気持ちよくなってくれたんだ。
後始末してくれて、すぐに私のそばに来て、
腕枕してくれた。
二人で毛布にくるまってると、こんなにぬくもりがあたたかい。
厚くて硬い胸に顔を埋めると、髪なでられてた。
そばに吐息があって、とっても落ち着く。
私、いつのまにか眠ってしまった。
63 :
4:02/05/15 12:27 ID:/xGuajzD
トントントントン。
え、何の音だ、いったい。俺の眠りを妨げる奴は誰だ。
まだ眠いんだから、ほっておいてくれ、もう少し。
トントントントン。ん?いいにおい。味噌汁のかおり?
音のするほうを見ると、キッチンに誰かがいる、、、
目に映ったのは、白くてきれいな足。
女の子が、男のシャツを着て立ってる。俺のシャツだ。
包丁の音らしい。さっきのは。
あの後ろ姿、、、、そうだ、柔さんだ。
そう、ゆうべ、、、この部屋で、、、彼女と、、
そーっと音を立てずにキッチンに近づく。
気づかずに包丁の音が続いてる。
わきの下からふたつの乳房をつかむと同時に、首筋にキス。
「ひゃっ」
後ろを振り向く彼女。目が怒ってる。
「んもう〜、あぶないでしょ。そんなことしたら。
こんなすけべな人だって知らなかった。私、もっと、」
おしゃべりな唇は、唇でふさいだ。
両手で乳首をつまんでしまう。
「ぅぅ、、ぅぅ、、」
ふさがれた唇から抗議の声がしてる。
乳房をつかんでた手の片方をおろした。
シャツの正面をまくって手をもっていった。
ショーツはつけてない。シャツだけだ。
64 :
4:02/05/15 12:28 ID:/xGuajzD
クリトリスを上から下に指を走らせた。
「うぅっ」
ひときわ高いうめき声。彼女のひざが折れそうになる。
片手で支えて、右手の包丁をカウンターに置いた。
確かに、こんなものを持ってると危ない。
唇を離す。
「やだ、、やめて、、、」
かまわず、指を入り口のところに当てる。
「ああっ、、だめだってば、、」
説得力のない、でもとっても色っぽい抗議の言葉に、
俺の息子は、、あ、俺ゆうべのまま素っ裸だったから、
いきりたってきて、彼女のお尻に固くなってぶつかった。
「あっ」
少しして、その硬いものの正体に彼女が気づいた。
俺は、右手をつかんで、後ろにまわして握らせた。
最初、おずおずとしてたけど、そのうち、
ぎゅって握ってきた。そして確かめるように動かしてる。
入り口の指を少し入れてみる。痛がったらやめようと思って。
でも、、
「あはっ、、だめ、、、そこ、、やめて」
全然痛そうじゃない。だいじょうぶだ。
喘ぎ声と一緒に、俺の固いものを握る手がギュってなる。
「気持ちいいんだ、柔さん。」
「そんな、、、」
みじろぎして恥ずかしがる彼女。
でも、俺の指はもう、彼女のあそこからあふれるもので、
べとべとに濡れてる。
素早くあれをつけた。世界記録かもしれない。
65 :
4:02/05/15 12:29 ID:/xGuajzD
シャツをまくって。手を添えて、後ろから。
彼女、何が起きるか分かったみたいで、
両手前にして上半身を向こうに傾けてくれた。
ゆっくりと入れる。
「痛い?」
「少し、でも、昨日ほどじゃ、、」
奥まで入れた。
痛み、あるみたい。でも、それとちがうものが同時に。
かすかに喘ぎ声が聞こえる。
すごく小さい声だけど、たしかに、、感じてる。
腰を押し付けるようにした。
「ああっ」
間違えようもない声。
その声に促されて、俺もう我慢できなくて。
一気にトップスピードに入っていった。
そしてあっという間に終わりが来た。
力なく柔らかくなったものが抜け落ちる。
しばらくして、彼女が身を起こす。
俺の腕の中を180度回転して、
こちらに向き直った。
「もう〜〜〜、ばか!」
「フ〜ン。そのバカを好きなのは誰なんだろうね?」
「しらない!」
66 :
4:02/05/15 12:30 ID:/xGuajzD
「あ〜あ」
ダイニングテーブルの上には朝飯。
かって一度も並んだことのないメニュー。
そして彼女の嘆く声。
「なんだよ、いったい。朝から。」
「ほら、かぼちゃ、ぐずぐずになっちゃったじゃない。
あんなことするから、、煮すぎちゃった。」
たしかに、ちょっとやわらかすぎるかも。
分が悪いんで話題を変えた。
「今日は12時に、」
「シアトル行きの便ですよね。
念のため、予約確認しました、さっき。
あの航空会社、予約関係ずさんで、有名だったから。」
「そうか、旅行会社の社員だもんな。柔さん。」
「それと、、、シートもひとつ追加しました。」
「え゛っ!」
「だって、試合の後、帰ってこられないんでしょ?」
「ああ、、」
「あの、、こっちにいるあいだ離れたくないから、、
いけませんでした?」
心配そうに聞く彼女。かわいい。
「いや、OKだよ。、、でも宿が、、」
「大丈夫です。それもダブルに、、、替えてあります。」
「ふーん。」
67 :
4:02/05/15 13:29 ID:/xGuajzD
「、、、なんですか、その顔。」
「今夜も、、、かわいがってやるよ、お嬢ちゃん。
そんなにお望みならね。ゲシシシシ。」
思いっきりオヤジモードでからかってみた。
「んもう〜 松田さん、ムード全然ないんだから。」
「ごめん。でもね、ムードが無いのは君だよ。」
「えっ?」
「『松田さん』はないんじゃない?もう。」
沈黙。目を伏せる彼女。
「、、いや、いい。あとでね。急がなくていいから。」
今夜でいいか。ベッドの上で呼んでもらおう、最初は。
「こうさく〜っ、、そこ、いいっ!」って色っぽく、、
あるいは「こうちゃん!もう、私、、だめ〜っ」かな?
「なに考えてるんですか?」
「は?」
いけない、妄想してしまった。
「すけべなこと考えてたんでしょ。わかります。」
「そうか、わかるんだ。じゃ、どんなことだ?」
「そんなこと、、、言えません。」
「じゃ教えてあげるよ。」
テーブルをまわって、椅子に座った彼女を抱きしめ、
キスをする。そのまま抱きかかえて、
ベッドの前の床に押し倒そうとしたら、、、、、、
68 :
4:02/05/15 13:30 ID:/xGuajzD
俺の体が、、、体がふぁ〜っと、、、飛んだ。
そしてベッドの上にあおむけに着地。
何だ、、いったい何が起きたんだ?
遠くから柔さんの声が聞こえる。
「シアトル便間に合わないでしょ、こんなことしてたら。
いい加減にしてください!!」
あ、巴投げ、くらったんだ。俺。
FIN.
69 :
4:02/05/15 13:33 ID:/xGuajzD
ふーっ、やっとエンディングまでたどり着きました。
スレ1の男子柔道部員様、長い間お邪魔しました。
気に入っていただけたら幸いです。
皆様ありがとうございました。感謝。
51〜読めばなかなか良いかも知れない。
50迄は要らなかったと思う。俺的には。
71 :
ワンワン:02/05/15 16:48 ID:7KtibVV2
良かったです〜〜〜!
読みながら、一人でしてしまいました。
>4
乙〜良かったっすよ。
「ウラ柔ちゃん史」ってかんじっすかね。
あ、でも70氏の意見、納得かも…
73 :
4:02/05/16 08:28 ID:+gby72EF
>70、72
「51〜があるなら、50まではいらない」
賛成!(←ぉぃぉぃ)
5−50 裏ストーリー YAWARA!(淫乱編)
51− エピローグ in USA
二つの別な作品ということで、、
原作のイメージ大切な方は前半パスで。
前半パスさせていただきます(藁
>二つの別な作品ということで、、
俺もその意見に賛成!
76 :
4:02/05/17 18:03 ID:axqTDVMf
77 :
男子柔道部員:02/05/17 20:15 ID:RSMai5tO
久々に来たら4の方感謝!
>76
なぜか、フリーズします。
79 :
4:02/05/19 18:28 ID:hph42qJA
80 :
78:02/05/26 07:14 ID:V+QVjBQu
>4
さんきゅ
YAWARAものってあんまし需要ないの?
81 :
SE3:02/05/27 08:32 ID:2Rpidyjn
木漏れ日。
髪をなでていく風。
はしゃぎまわる女の子。
それから、お父さん……。
あたしには、公園でこうしてお父さんと遊んだ記憶って、ない。
あるのは、投げ飛ばした記憶だけ。
最低……。
こんな女の子、どこにもいないよね。
柔道なんて……もう……。
ザッザッザッ。
公園の砂を踏みしめる音が、どんどんあたしに近づいてくる。
見上げると息を切らせてあたしを見下ろす、見慣れた顔があった。
「松田さん……」
そんなに悲そうな顔、しないで。
「今……何時だ?」
「10時50分です」
「くっそー!間に合わなかったか!!」
松田さんは、ヘルメットを地面に叩きつけた。
まるで自分の体ごと叩きつけるみたいに。
82 :
SE3:02/05/27 08:33 ID:2Rpidyjn
あたしの全日本女子体重別選手権不戦敗。
悔しかったのかな……。
いつも試合をすっぽかしそうになるあたしを迎えに来てくれたよね。
でも、とうとう実現しちゃった。
憧れていた普通の女の子への第一歩。
でも。
もう……取材対象ですらなくなっちゃったかな。
「知ってしまったんだな……親父さんのこと……」
まるで自分のことのようにうなだれてる松田さんがぽつりと、つぶやいた。
ようやく再会できたお父さんは、
さやかさんを鍛えることであたしの敵として現れた。
あたしを倒すために……!!
それを……それを、松田さんは、知っていたのね?
私に柔道を辞めてほしくなくて隠してたのね……きっと。
「柔道を……やめちまうのか?」
そう……それからあたしは……
「でもって、普通の女の子に……か?」
そういえば、松田さんには何度も言ってたっけ。
普通でいいのって……。
あたしは、こっくり頷いた。
83 :
SE3:02/05/27 08:37 ID:2Rpidyjn
「そうか」
少し強くそう言ったかと思うと、松田さんは勢いよく立ち上がって
あたしの腕をつかんだ。
「じゃあ、行こうか」
「え?」
行くといっても代々木第二体育館にはもう行ってもしょうがないし……
「君くらいの年の『普通の女の子』なら当然行ったことのある所だよ」
薄暗い照明と、少し古いソファ。
思っていたより狭い室内に、おおきなベッドがひとつ。
入り口のやたらギラギラしたネオンを見て、もしかして、とは思ったけど。
「ここって、やっぱり……」
「そ。そういうトコ」
え、えっと……つまり、ラブホテルってことよね。
あたしだって、もちろん知識としては知ってる。
マリリンとかによく聞いたもの。
でも実際入った事はないし、もちろん『そういう』ことの経験だって……。
あ……顔が火照ってきちゃったかも。
その時突然、背後から抱きすくめられた。
84 :
男子柔道部員 :02/05/27 14:15 ID:wF6u8hp4
SE3の方有り難うございます続きをお待ちしています!
大変面白いです。
書き手の皆様、ガムバッテ下さい。
いいなあ、YAWARAちゃん。
漫画から素直に続いてる感じで。
期待!
87 :
SE3:02/05/29 08:14 ID:uZ0EVtdc
「きゃっ!」
あたしの体は、自分で考えるより早く、体を沈めて松田さんの腕を取っていた。
イヤというほど体に染みついている、一本背負いの体勢。
……あれ?
あとは跳ね上げるだけ、というところでとどまっちゃった。
だって松田さん、ぜんぜん力入ってないんだもん。
まるで、投げられるのを待ってるみたい。
「どうした?な…投げないのか?」
「やっぱり……」
「へ?」
あたしは、くるっと体を翻して、松田さんに向き直った。
「そうやってあたしに柔道を思い出させようとしてるんでしょ?」
「あ、ははは……」
松田さんは、目に見えてうろたえてる。
図星だったみたい。
もう!!いつも柔道、柔道なんだから!
……でも不思議といやな気持ちはしなかった。
「ごめん、やっぱダメだったか」
照れくさそうに頭を掻いてる松田さんを見ていると、
不意に抱きしめられた感覚がよみがえって、あたしの胸の奥が、とくん、と脈打った。
88 :
SE3:02/05/29 08:15 ID:uZ0EVtdc
ますます火照った顔を隠したくて、うつむいた。
「帰ろうか」
優しい声。この声に何度も励まされたっけ。
試合中は落ち着く声なのに、今はあたしをドキドキさせてる。
「あの……」
「ん?」
「あたしを……」
あたし、何を言おうとしてるんだろ……
「……普通の女の子にしてもらえますか?」
「へ?!……それって、どういう……」
「……だから、普通の女の子にするようなコトを…して………」
何言ってんの、あたし!?
「つ、つ、つ、つまり……あー」
松田さんの声だって、すごく焦ってる。
どうしよう……変なこと言っちゃった!
あたしが内心あわてていると、松田さんはさっきより力を込めて抱きしめてくれた。
松田さんの鼓動が聞こえる。
「しらねーぞ」
見上げたら、真っ赤になった松田さんの顔がすぐそばにあった。
少し困ったような目に、あたしが写ってる。
89 :
SE3:02/05/29 08:16 ID:uZ0EVtdc
それがだんだん大きくなって……気付いたら、唇が触れ合ってた。
あたし、今、松田さんとキスしてる……。
そう考えはじめると、なんだか息苦しくなってきちゃった。
「……ぁふ……」
薄く口を開いて、そぉっと息を吐き出したら、その隙間から舌が入ってきた。
あたしの舌に、舌が強引に絡まってくる。
少しびっくりしたけど、あたしの舌は自然と応えるように動いてた。
あたしを抱く腕にますます力が入って、舌の動きもどんどん大胆になる。
「んく……」
唇の角度をかえる度に、口の端からあたしと松田さんの吐息が漏れた。
熱い……。とっても熱い。
吐息も、あたしの体も、頭の中も……。
唇を離した時にはうっとりして、松田さんにしがみついてた。
松田さんは、あたしの首筋に顔をうずめた。
「あっ……」
不意に落とされた唇の感触に、思わず声が出ちゃう。
背中にまわっていた松田さんの手が、ワンピースのファスナーを下した。
そのまま服を引き下ろされる。
恥ずかしいという気持ちは、あらわになった肩から胸元にかけてキスをされると
たちまち飛んでいっちゃった。
90 :
SE3:02/05/29 08:18 ID:uZ0EVtdc
皆様レスありがとうございます。
小出しの上、前フリ長くて申し訳ない……
91 :
4:02/05/29 11:05 ID:wfVL66Pr
いいなあ〜
途中で、
A:エロにしてくれ B:スレタイトル無視してこのまま普通にしてくれ
二つの思いが私の中でけんかしてました(w
どっちもいいんだよな〜
口数多くてごめんね、男子柔道部員さん。
書き手の方、ガムバッテ!
続き楽しみ!
新作も楽しみ!
94 :
SE3:02/06/01 07:33 ID:HpoCwACj
ワンピースをウェストで締めている布の結び目を、不器用な手つきでほどこうとして、
松田さんが、あ、とつぶやいた。
上手くほどけないみたい。
少し体を離してあたしは自分でほどいた。
「あの……電気、消して……」
今更だけど、明かりの下であたしの体を見られることが恥ずかしくなって、
ずりおちそうになるワンピースを押さえながらお願いした。
「あ、あぁ……」
松田さんは少し考えてから、照明をちょっとだけ落とした。
「これくらいで、がまんしてくれ」
「どうして?」
「だってさ、柔さんをちゃんと見ていたいから……」
そう言って、松田さんは照れくさそうに笑った。
何も言い返せない。
意を決して、おさえていた手を離した。
ワンピースがすとん、と床に滑り落ちた。
残るのは下着だけ。
やっぱり……恥ずかしい。
松田さんはごくっと喉を鳴らしたきり何も言わなかった。
少しの沈黙が怖い……だってお世辞にもグラマーとは言えないもん。
95 :
SE3:02/06/01 07:34 ID:HpoCwACj
「かわいいよ……」
邦子さんを見慣れてる松田さんには、あたしの体ってやっぱり魅力ないよね。
「ごめんなさい……あんまり、胸無くて……」
恥ずかしさで声が消え入りそう。
やっぱり辞めておけばよかったかな。
「だ〜〜〜!!そうじゃなくてっ!!」
馬鹿か俺は、とかいろいろ訳のわからないことをぶつぶつ言いながら
松田さんは頭を抱えた。
「?」
「だから、その……ああ、もうっ!」
言うが早いか、あたしの体はベッドに押し倒されてた。
「え!?」
「ちょうどいいんだよ!!」
ブラ越しに両胸を鷲掴みされる。
「い、痛い!」
「あ、ごめん……つい……」
今度はやさしく掌で包まれた。
ゆっくり、こねるように揉まれると、なんだか不思議。
ぼーっとしちゃう……。
松田さんが手をあたしの背中に差し入れた。
96 :
SE3:02/06/01 07:35 ID:HpoCwACj
探りながらホックを外すと、ブラを取られる。
あ……胸の先が尖ってる……。
あらわになった胸を、松田さんの手が覆う。
恥ずかしいんだけど、松田さんが直にふれてるんだ、と思うと、
もっと別の気持ちが強くなって、どきどきする。
たぶんあたしの顔、今までにないくらい真っ赤なんだろうな。
やわやわと揉みながら、松田さんは指で尖った部分をくりくりと転がした。
「あっ……」
あたしの体の芯に、なんだかわからない甘い感覚が走った。
「な。ちょうどいいだろ、こーするのに」
「ん……もうっ……ばっ……ぁ!」
バカってほんとは言いたかったんだけど、できなかった。
恥ずかしくって気持ちよくって、甘い痺れがどんどん大きくなるから。
そうしているうちに、指とは違う感触がした。
口に含まれてる。
全身がカーっと火照って、指先まで熱く感じる。
「……ぁ……ん」
どうしてだろう。息が上がっちゃう。
一生懸命息を吐き出したら、吐息と一緒に喉の奥から声がでちゃった。
やだ……あたしの声、エッチ……。
97 :
SE3:02/06/01 07:40 ID:HpoCwACj
あと1回ぐらいかな?続きます。
>4
サンクスです。
A:エ ロ く し ま す!!(w
と言ってもラブラブ甘甘エロにしかなりそうもありませんね……。
>93
は〜い、がんばります。ありがとう。
98 :
新任デスク:02/06/02 08:31 ID:b/TCBUTT
>>92 どーせなら柔そっくりにせい。乳も異常にでかすぎ。よって却下。
>>SE3氏
このスレを復活させましたね。乙。
ラブラブ甘甘エロこそがYAWARAらしくて良いと思います。
>>4氏
むずむずしてきたのでは?
99 :
SE3:02/06/05 16:03 ID:44v/H+Gu
「……ん?どうした?」
松田さんが不安そうに尋ねてきた。
無意識のうちに、やだって言っちゃったみたい。
「はぁ…はぁ……松田さん……あたしの事、いやらしい子だって思わない?」
「え?どうして?」
「だって、なんか……声が……」
「……え、あぁ……俺は嬉しいけどな」
よく見たら松田さんの顔も真っ赤。
「気持ち……いいんだろ?」
「うん……たぶん……」
松田さん、嬉しそう……と思っていたら、がばっと体を起こしてあたしの足もとに移動した。
下着を一気に剥ぎ取られる。
「やっ…ぁ………!」
あたしの足の間に割って入って、あそこを撫でられる。
ぬるって感触がする……あたし、濡れてたんだ……。
あたしを濡らすおつゆの温度は、あたしの体温とおんなじ。
だからこうされるまで気付かなかった。
でもあたしの小さな突起をいじられた時に、はっきりわかった。
「あんっ……!」
思わず叫んじゃった声と一緒に、とぷ、と溢れ出した事が。
100 :
SE3:02/06/05 16:05 ID:44v/H+Gu
体中の神経が一気にそこに集中する。
松田さんはぬるぬると塗りたくるように手を動かした。
「……ぁふ……んっ……」
どうしたんだろう……体の中が疼く。
もっと触ってほしいって。中まで……。
そう思っていたら、思いが伝わったように指があたしの中に入ってきた。
ゆっくりかき混ぜるように動く指。
くちゅくちゅという水音がやけに大きく聞こえる。
「……あんっ……うぅ……ん」
どうしよう……気持ちいい……。でも。
あたしが望んだとおりにさわってくれてるハズなのに、満たされた気がしないのは、どうして?
そう思った時。松田さんの指が急にあたしから離れていった。
「柔さん……そろそろいい?」
「うん……」
あらためて聞かれると緊張しちゃって、少ししか頷けない。
けど松田さんは気にする様子もなく、もどかしげに自分の服を脱ぎ捨てた。
その……男の人の部分て……やっぱりちょっと怖い。
あんなに大きいのが、あたしの中に入るとはとてもじゃないけど思えないもの。
ぎゅっと目をつぶったら、あそこにつんと当たる感触がした。
「んっ…………」
101 :
SE3:02/06/05 16:06 ID:44v/H+Gu
それは、ゆっくり、ゆっくり入ってきた。
痛い、って言葉を必死で飲み込む。
言ったら最後、松田さんはきっとやめちゃう。その方が怖いから。
ものすごく熱いものがあたしを満たしていくのは、痛くても嬉しいもん。
「入った…よ……大丈夫か?」
松田さんの息も荒い。
あたしは頷くことしかできない。
口を開いたらきっと「痛い」って言っちゃう。
松田さんはそんなあたしを抱きしめてくれた。
肌が密着するのって、すごく落ち着いて気持ちいい。
あたしの首元に顔をうずめて、松田さんが大きく深呼吸した。
「あぁ……すごくいいよ、柔さん。もう少しでイっちゃうところだった」
あたしで気持ちよくなってくれてるんだ、松田さん。
なぜか嬉しい気持ちでいっぱいになる。
この感覚が「普通の女の子」なのかな……なんて考えてたら、少しずつ痛みが楽になってきた。
「松田さ…ん。んっ……もう……大丈夫……」
「……じゃ、動くよ。痛かったら言うんだぞ」
松田さんはゆっくり抜き差しを始めた。
一往復ごとに、熱かったあそこがとろけるような気がする。
「……ぁっ……ん」
102 :
SE3:02/06/05 16:06 ID:44v/H+Gu
徐々に痛みは、もっと別のものにとってかわる。
なんだろう……このかんじ。
「あぁ……ん…はんっ!」
松田さんの動きが少しずつ早くなる。
その度にあたしの中に甘い痺れが溜まっていく。
「ふぁ……んっ……ぁあ!」
朦朧としちゃう。お酒に酔った時みたい。
ぐちゅっ、ぐちゅってすごくいやらしい音がどこかで聞こえる……
きっと松田さんとあたしが立ててる音なんだ……。
そう思ったら、お腹の奥とあそこがますます熱くなった。
「あっ…あっ…あっ…あっ…」
今まで味わったことのない感覚。
気持ちよすぎて、麻痺してしまったような感覚。
このまま、あたしの中に溜まった痺れを解放しちゃうと、どうにかなってしまいそうで怖い。
それでも、松田さんのものはあたしを突き上げ続ける。
それどころか、あたしの中でさらに大きくなってる……。
もう……だめ……
「やわ…らさんっ…い、イクよっ……」
意識のどこかで、松田さんの声が聞こえた。
103 :
SE3:02/06/05 16:07 ID:44v/H+Gu
***
ぴくっ、ぴくっ、ぴくっ
あたしの中のものが脈打ってる。
ぼうっとしたあたしの頭の中。
『普通の女の子』とか『おとうさんのこと』とか、
今までこだわってたいろんなコトが全部バカみたいに思えるほどのしあわせ。
あ……今、あたし泣いてる。
涙がこぼれたのを感じて、初めて気付いた。
「痛かったか?」
本当にすまなそうに私の顔をのぞき込んで言う松田さん。
違うの……松田さんを心配させたくなかったけど、何て言っていいのかわかんない。
涙はあとから、あとから流れて、松田さんの顔をますます曇らせる。
「しあわせ……なの」
ようやくそれだけ言って、笑ってみた。たぶん、ぎこちなかっただろうけど……。
そして、笑いながら思った。
----柔道、続けてみようかな。
***
おわりです〜。4氏がむずむずしてくれることを祈りつつ……(w
ヨカタ!
松田×柔はやっぱり甘いやつが一番ですねぇ
ま、この組み合わせで陵辱系のネタなんて全然思い付かないけど(w
柔はなんとなくしまりが良さそう・・・勝手な想像ですが
105 :
4:02/06/06 08:23 ID:8Hf/PIi1
むずむずなんかしてません、あたし。
ひとのこと勝手に決めつけないで下さい。
いつもこうなんだから、もぅ。
はい、ここは、なりきりスレではありませんね(w
>104
陵辱系書き始めたら、おそらく自分で嫌になって、
途中でやめちゃうの、みえみえです。
106 :
58:02/06/07 11:34 ID:pBtJUNQL
>4
び、びっくりした〜。もう
>>79にうpされている!
ありがとうございました。なんか嬉しいですね。
ああやって形に残してもらえるのって。タイトルはあれでOKっす!
hoshu
108 :
名無しさん@ピンキー:02/06/10 23:29 ID:RPdICBvv
YAWARA×松田のラブラブH(・∀・)イイ!!
109 :
:02/06/13 01:02 ID:XsXYHBzf
他のシチュエーションでもきぼん。
例えば、「最高のプレゼント」のとき
柔がバスを降りたとしたら…とか。
110 :
4:02/06/13 13:42 ID:6A3tGAga
SE3 さ〜ん、見てる〜?
お客さん来たよ〜!
こっちは土日にやろうかと思うけど、
過激にするわけも行かなくて、手間どりそうな感じ。
そっち、どぅ?
例の別スレの仕事削って、やってよ。
あ、そうだ、ここ見てるあなた、あなたが書けばいいじゃん。
大丈夫だよ。なんかあったら、
男子柔道部員さんが、「腕ひしぎ十字固め」掛けてくれるから。
ね。そうしよ。
111 :
SE3:02/06/13 14:55 ID:fukhIL0c
……今頃自分のミスに鬱氏……
はい、>106は私です。訂正遅いっちゅーねん……
しかも4氏にバレバレやん。自分の常駐スレ。
>4
え?え?いやだなぁ、「腕ひしぎ十字固め」は……痛そうだし(w
ど、どうしようかなぁ。
おとなしく4氏の次作を待ってるよ〜〜楽しみ、楽しみ〜
あ、過激なやつにしてくれても、私的にはOKっすよ。
過激なのは嫌だなァ・・・ブツブツ・・・
>>108 禿同!!
113 :
名無しさん@ピンキー:02/06/14 01:55 ID:ScRyN4h4
>>108 >>112 ハゲドゥ。
松田と柔には過激なのは似合わんよね。
読んでいて恥ずかしくなるような純なエチきぼー。
114 :
4:02/06/17 15:56 ID:y/gxf6hb
【 最高のプレゼント 】
part.1
「松田さん、記者やめないでください!!」
「やめるわけないだろ!!」
「あたし、柔道やりますから!!」
バスの窓から、あたし思わず叫んでた。
そのとき、乗ってるバスがスピードを上げた。
松田さん、バスを追いかけるように走ってる。
転びそうになりながら。ずっと。雪の中を。
なんか、大きな口をあけて叫んでるけど、聞こえない。
松田さん、、、。
「ちょっと!!寒いんだけど。」
「あ!!すみません。」
あわてて窓を閉めた。
窓越しに見たら、松田さんの姿が見えなくなっていた。
「運転手さん、止めてください!」
気がついたら、運転席のそばに、あたし立ってた。
「停留所じゃないからだめだよ、そんな事言ったって。」
「お願いですから、止めてください。」
渋々と止まったバスを急いで降りて、走った。
あきらめて帰っちゃったかもしれない、って思いながら、
街灯のある交差点まで来た。
115 :
4:02/06/17 15:58 ID:y/gxf6hb
角を曲がったところに、、、いた、松田さんだ。
両手を膝につけて、下を向いてる。
ハァハァと苦しそうな息。
「松田さん!」
あたしの言葉に、驚いた顔で見あげる。
「柔、、さん、、」
松田さんの顔を見たとたん、
いろんな思いがいっぺんにあふれてきて、言葉にならない。
急に視界がぼやける。
涙があふれてる。、、、、なんでだろ、、、。
それに、この気持ちって?
切なくて、苦しくて、、、
街の音が、すべて消えうせて。
今、聞こえるのは、ふたりの息遣いだけ。
「柔さん、、フゥ、フゥ、」
「なんですか?」
気づかれないように涙をぬぐった。
「うそじゃ、ハァハァ、、ないよな!?、、、さっきのことば。」
「柔道、、のことですか?」
「そうだ!」
「はい、あたし柔道やめません!」
「そ、そうか、、、よかった、、、」
116 :
4:02/06/17 15:59 ID:y/gxf6hb
「松田さん、おでこ、、」
「え?」
「血が、、、」
ハンカチで押さえてあげた。
けど、なんか出血が止まらないみたい。
「そっか。さっき盛大に転んじまったからな。」
傷の手当て、しなくちゃ。
「ここから松田さんのアパート近いですよね?」
「あぁ、けっこう。」
あたしタクシーを止めた。
驚いてる松田さんを無理やり乗せて、走り出した。
「いいよ、これぐらいのケガ、たいしたことないから。
それより女の子がこんな時間に外にいちゃ、、、
運転手さん!世田谷に、」
「いえだめです、家は遠いから。早く手当てしないと。
それにあたしのせいで怪我したんだから。」
「そんなことないよ、柔さん。俺が不注意だったからだよ。」
「でも。」
「だから、、!」
「すみませんが、早く決めてもらえませんか?
雪道なんで、運転に集中したいんだけど!!」
「はぃ、、」
「ハィ、、」
117 :
4:02/06/17 16:03 ID:y/gxf6hb
「、、柔さんが強情だから怒られたんだぞ。」
「違います!松田さんが、」
「シーィッ」
とりあえずアパートに向かった。
あたしの頑固さに負けたみたい。
118 :
4:02/06/17 16:10 ID:y/gxf6hb
part.2
「はい1280円。確かに。
いいねえ若いもんは。ゆっくり楽しみなヨ、お二人さん。
夜は長いから。」
松田さんがあわてて抗議しようとしたけど、
タクシーは、タイヤのきしむ音を立てて、行ってしまう。
振り上げたこぶしの行き所が無くなった松田さん。
こっちは、とっても恥ずかしくて、うつむいたままで。
「、、柔さん。こんなとこにいたら風邪をひいちまう。
とりあえず部屋に行こう。家まで送っていくから。あとで」
「はい。」
部屋に入って、、、
その状態は、一言ではいえない状態。
松田さんがおこたをつけてる間、とりあえず見ないふりした。
おじいちゃんが、怪我した子供の応急処置なんかもしてたから、
見よう見真似で覚えたやり方で、なんとか止血もできた。
119 :
4:02/06/17 16:12 ID:y/gxf6hb
「あっそうだ。柔さんコレ。」
額にバンソウコウを貼った松田さん、あたしに紙袋をくれた。
雪に濡れてクシャクシャになってる。
「なんですか?」
「プレゼント。」
「え?」
「今日はクリスマスイブだろ?
柔さんに会うのに、手ぶらも変だなって思って。」
「開けていいですか?」
手袋だった。
毛糸の手袋。
手にはめてみた。あったかい。
松田さんの気持ちが伝わってくるようで。
頬に当てたら、なんだかとっても気持ちいい。
「ごめんな、いいもんじゃなくて。」
「いえ、そんなことありません。
ありがとうございます。とっても嬉しい。」
「いや、なに、、コホ、、俺、コーヒー入れるわ、、」
「結構冷えちゃったし、あったまってから送っていくから。」
部屋の中をコーヒーの香りが満たし始める。
「でもなぁ、、、」
「え?」
「行ったらすぐ、滋五郎先生に『送り襟締め』されそうだな、、
この三流スポーツ記者がウチの娘になにをする、って。
ま、いいか。柔さんが柔道続けてくれるんだから。
それぐらいは。ハハ。」
120 :
4:02/06/17 16:27 ID:y/gxf6hb
目の前に置いた手袋見ていたら、
やっとわかった。あたし。
なんでこんな事が分からなかったんだろ、今まで。
あたしの気持ち、松田さんに伝えたい。って、思った。
「おじいちゃんが持ってたスクラップブック、、」
「ん?なに?」
松田さん、聞いてる。
ポットから二つのカップにコーヒーを注ぎながら。
「おじいちゃんが集めてた新聞記事。
さっき、それ見てて、
突然、試合会場の歓声がよみがえってきたんです。
記事の一つ一つから。まるで会場にいるみたいに。
私の耳元で。」
カップの片方が、こちらに押しやられる。
「ずっと見ててくれてたんだって、わかったんです。
だって、聞こえてきた歓声、
私が覚えているのとおんなじだったから。」
ゆっくりとカップが口元へ移動する。
121 :
4:02/06/17 16:31 ID:y/gxf6hb
「あたしが柔道やめたら、松田さん悲しむだろうなって思ったら、
急に、続けなきゃって、、、」
動きが止まる。
「でも、、、虎次郎さんのことは?」
「もう、いいんです。」
「もういいって?」
「あたし、今の気持ちを大切にすることにしたんです。」
「??」
カップはテーブルの上に。
「今、こうして、ここにいることがとっても大事だって。
やっとわかったんです。松田さんのそばにいたいんだって。」
「、、、、?」
松田さん、きょとんとしてる。
122 :
4:02/06/17 16:40 ID:y/gxf6hb
あっ!!
松田さんもおんなじ気持ちなのか、考えてもみなかった。
なんか、勝手に期待してて。でも、たぶん迷惑なことで。
どうして、こんなこと言っちゃったんだろ。
後悔しても、もう遅い。嫌われちゃうかもしれない。
いたたまれなくて、あたし、立ち上がっていた。
「ごめんなさい、あたし変なコト言いました。
今言ったこと忘れてください。」
ドアのところで、手袋のことを思い出した。
「あと、プレゼントありがとうございます。
とっても嬉しかった。大切にします。」
それだけ言って、ドアを開けた。
腕をつかまれた。
「帰るな!!」
「えっ?」
「帰っちゃダメだ、柔さん。」
「でも、あたしの事、松田さん、記者として、、」
「ちがうよ。」
「?」
「今、わかったんだよ。俺も、やっと今。」
「、、、、、、、」
123 :
4:02/06/17 16:41 ID:y/gxf6hb
「あ、、あの、、俺、、、」
息苦しくて、胸がはりさけそう。
「柔さん、、ずっと、、、」
どうしたらいいんだろう。どんな顔すればいいんだろう。
「君のことが、、、」
そんな、そんなことって、、
「ずっと、、、好きだった!!」
、、、うれしい、、とても、、
力ずくで振り向かされた。
両肩をつかまれて。そして。
気づいたら、松田さんと、キスしてた。
びっくりしたけど、、
でもあたし、次の瞬間、
松田さんの体、思いっきり抱きしめてた。
そうなんだ。
ずっと、ずっと前から、
こうしたかったんだ。
松田さんと。こんなふうに。
124 :
4:02/06/17 16:49 ID:y/gxf6hb
114-123
10記事分、導入に費やすエロ小説なんて、いらんだろ!!
って、今、自分につっこんでます〜
え〜、それと、
書いてるうちにエロパワーが低下して、現在レベル0なんで、
続きは、しばらくしてからということで、許して、、m(__)m
>>114-123 いえ、かわゆくて いーです、とっても。
続き、お待ちしとります。
と、プレッシャー。
>4
続きを期待してます。
>>122の最後のセリフ、萌えました(w
127 :
名無しさん@ピンキー:02/06/18 17:02 ID:Fx7hG4/y
>4さん(・∀・)イイ!!
128 :
4:02/06/20 00:47 ID:/UCY4fHr
part.3
どれぐらい経ったんだろう。
重なっていた唇がゆっくりと離れた。
背中にあった松田さんの両手は、今、あたしの肩をつかんでる。
恥ずかしくて、さっき閉じた目があけられない。
キスしてたの、とても長い時間だったような気がするけど、
ほんとうは、ほんの何秒かだったんだろうな。
そんなことぼんやり考えてた。
頭がしびれるみたいにボーッとしてて。なんか。
「柔さん。ごめん。」
なんだろう?と思って目を開けた。
松田さんがすまなそうな顔をしてる。
「いや、あの、突然キスしちゃったこと、、
なんか、、急に、、あの、、たまらなくなって、、、」
「、、、あたし、、謝って欲しくない。」
「えっ?」
「だって、、、それじゃ、、、」
松田さん、その言葉の意味を考えてる。
でも、あたしの目を見てるうちに気づいたみたい。
「、、そうだよな、、、そうだよ、、
柔さんの気持ちわかってないんだよな、俺って。
ごめ、、、
いけない。ん〜と。どうも、むずかしいな。」
129 :
4:02/06/20 00:48 ID:/UCY4fHr
「わかった!!」
言葉が終わらないうちに、突然強く抱きしめられた。
苦しい。強すぎます、松田さん。
でも、そんなこと言えないぐらい、切羽詰った思いが伝わってきて。
そして、キス。
唇がとっても熱くなって、なんか体の芯まで溶けちゃいそう。
もう離れない。ずっとこのままで。ずっと。
あたしの頭の中は、もう真っ白になってた。
唇が離れて、耳元で松田さんの声がした。
「柔さん。遅くなるから、送っていくよ。」
体を離そうとするのを、逆にしがみついた。
「、、イヤ、、」
「いや、って、、そ、そんな訳にはいかないよ。」
「あたし、、、帰りたくない!!」
松田さん、驚いてる。
でも、すぐに表情が変わった。
「、、俺も、、きみを帰したくない。」
すっと抱っこされた。子供みたいに。松田さんの両腕で。
ベッドの上にそっとおろされて、上から抱きしめられた。
なんか、松田さんの体の下で、
あたたかさと重さで、不思議に落ち着いた気持ちになっていく。
いつでもそばにいて、守ってくれる人。
もう、なんにも考える必要なんて無い。ここにいればいいんだ。
やっと出会えたんだから。大好きな人に。
130 :
4:02/06/20 00:52 ID:/UCY4fHr
胸のふくらみの上に手が乗ってる。
松田さんの手がもみほぐすみたいに動いて。
なんか、とってもえっちなことしてるんだ、今。
セーターがまくりあげられた。ブラウスのボタンがはずされて。
ブラが上に押し上げられて、松田さんに、、見られてる。
胸も、その先の乳首も、、
「おねがい、、電気、、」
「あ、あぁ」
戻ってきた松田さんに、胸を隠していた両方の腕が解かれる。
はずかしくて目を閉じた。
乳首に、、、
キスされてる。
あっ、この感じ。なんていったら、、
なんか、とっても、変。
つぎつぎと服を脱がされた。
でも、ブラとスカートはすごく手間取っちゃって。
スカート、危なく破かれそうだった。
恥ずかしかったけど、自分で脱いだ。
身に付けてるの、ショーツだけ。
落ち着かない、こんな状態じゃ。
松田さんがベッドから降りて服を脱いでるその隙に、
そっと、ベッドの中にもぐりこんだ。
131 :
4:02/06/20 00:53 ID:/UCY4fHr
裸になった松田さんがベッドのそばに立っている。
毛布がめくられる。
「きれいだ。柔さん。」
うれしいけど、恥ずかしい。目なんか開けてられない。
すぐに隣にもぐりこんできた。肌がふれあう。
ベッドの中って、二人でいるとすごくあったかい。
片方の腕で腕枕されて、
もう片方の手があたしのおっぱいを包んでる。
男の人の手って大きいな。
あたしの胸だとすっぽり入っちゃう。
手が胸から下に向かってる。
行く先は、あそこ?
そう思ったら、体がカアッって熱くなった。
たどりついた手がショーツのなかにもぐりこんでくる。
「ダメ!!」
考えるより先に言葉が出て、その手をつかんで止めてしまう。
少しの間、手の動きは止まった。
でもすぐに再開されて、少し奥に。また少し奥に。
ドクンドクン。私の心臓が大きな音を立てる。
押さえてたあたしの手は、とっくに力をなくしてしまってる。
そしてあそこにたどりついた。
132 :
4:02/06/20 00:54 ID:/UCY4fHr
恥ずかしくて、体がほてるように熱くて、
これから始まることが怖くて、、息が苦しくて、、
でも、大好きな人とこうしていることが嬉しくて、、
もう、わけが分かんなくなってた。
あそこのひだを触られてる。
恥ずかしい、、松田さん、、そんなこと、、
そして、入り口のとこ触れられたとき、
「あっ!」
大きな声が出ちゃった。
だって、体の中を電気が走ったみたいに、すごかったんだもん。
松田さんの指があそこを散歩してる間ずっと、
息が出来なくて、苦しかった。
指が離れた。やっと落ち着いて息が出来た。
でもそれもほんのつかの間。
下のほうに松田さんの体がずれていく。
ショーツに手をかけられた。
足元まで降ろされて、そして両足から抜かれた。
松田さんが私の体の上にいる。裸の体が触れ合ってる。
髪をなでられながら、首筋にキスされてる。
とっても気持ちいい。幸せな気分。今。
太ももをつかまれた。両方とも。
そして持ち上げられて、私の足の間に松田さんの腰が入った。
これって、、、そうか、始まるんだ。
松田さんとひとつになるんだ、今から。
133 :
4:02/06/20 00:55 ID:/UCY4fHr
なんか硬いものが私のももの内側にあたってる。
ぴくんぴくんってしてる、、
これがあたしの中に入ってくるんだ。もうすぐ。
ヒダの上のほうにあたって、少しずつ下に降りてくる。
緊張で体が固くなっちゃう。
そして、、、
あれ?通り過ぎたみたい。
もういちど同じ場所から。
こんどはグッって、、、
今度もだめ。
「あ〜、わかんないよ、柔さん。どこなんだろ?」
「あたしにも、、、わかりません、、」
もう一度試してみたけど、、やっぱりダメ。
はやく一つになりたいのに、、、どうして?
なんか角度が違うみたいだけど、
あそこがどうなってるか、あたしもよく知らないし。
「そうだ、こうしよう」
毛布を跳ね除けた松田さん、大の字になってる。
「こっちにおいで、柔さん。」
「いやそうじゃなく、俺の腰をまたぐように。」
とてもじゃないけど、恥ずかしすぎる。
でも、恥ずかしさより、松田さんとはやくひとつになりたくて、
言われるとおりにする。
134 :
4:02/06/20 00:59 ID:/UCY4fHr
腰をおろしていくと、硬いものが入り口にあたった。
これが、、あたしの中に、、これから。
そして、ゆっくりと、、
「痛い!!」
思わず痛みから逃げようとした。
でも、松田さんの両手がしっかりと腰をつかんでいて、逃げられない。
「もう少しの辛抱だ。」
「はい。」
痛みの中で何とか返事した。
さらにに奥へ。すこしずつ。
よかったことに、さっき以上に痛むことはなかった。
「はいったよ、柔さん。」
松田さんの言葉に、
あたし、うれしくて、そのまま体を倒してキスしてた。
いつのまにか、あたし松田さんの下にいた。
そしてこんどは、ちゃんとできた。
そのまましばらくじっとしていて。
体中が満たされて、とっても幸せな気分。
松田さんが動き始めた。
「柔さん、大好きだよ」
「あたしも」
動きが加速していく。
そしてすぐに終わりが来た。
二人の呼吸が普通に戻った時、お互いの顔見つめ合ってた。
すぐ目の前の笑顔がとても素敵だったから。ずっと見つめてた。
そのまま、髪をなでられて、キスをされて。
いつか、あたし寝ちゃってた。
135 :
4:02/06/20 01:09 ID:/UCY4fHr
part.4 は3ブロックぐらいです。明日にはUP予定。
駅売りのスポーツ紙ならこんな作家ごみだな、、
エロ比率30%切っちまってる。
しかしこの主人公で書くと、萌えキャラで、高い清純度が必要になる。
ちょっと書き手を選ぶので、それでWEBにあまり残ってないのかも。
>4
うわぉ、乙です。
ラブラブのアマアマだ〜、でも柔にピターリ。
>
間違って送信してしまった。
>4さん再び(・∀・)イイ!!
やっぱ松田×柔は甘々がいいっすね。
リクエストとして、コジロー×さやかで調教物ってダメっすかね?
139 :
4:02/06/20 03:30 ID:NCR5dd5b
ええっと、
今回のリクエストは、得意な方がいらっしゃいますので、その方に。
ほら、そこの人。私じゃないも〜ん、なんて顔してるあなたです。
書きたくてうずうずしてるの、誰が見たって分かりますよ。
だってほら、調教物ですよ??
じゃ、あっためといてくださいね。よろしく!
>4
続きを期待しています。
柔はアマアマが一番ですな。ゴカーンものって……柔に薬を使うとか脅迫するとか
のネタになるのかな?
いや、私は書きませんが(藁
141 :
4:02/06/20 08:26 ID:DDgzCj2G
part.4
「すっげー!!」
遠くから声が聞こえる。
「柔さん、起きてる?」
眠りから引き戻され、自分がベッドの中にいることに気づいた。
えっと、、ここは、、松田さんのアパートだ。
そしてあたし、今、裸だ。何も着てない!!
そうだった、夕べ、この部屋で。松田さんと。
「こっちに来るといいよ。柔さん。」
窓のそばに立った松田さん、パジャマのズボンだけ。
そっか、もう他人じゃないんだ。あたしたち。
毛布で体をくるんで、そばに行った。
私の肩に松田さんの手が、さりげなく乗せられた。
松田さんの胸にもたれる。なんか、ごく自然に。
寒さで曇った窓ガラス、一部分だけ向こうが見えてる。
二人で見る景色。
あたり一面の雪。街は、白い絵の具におおわれていた。
その上に、また雪が降り積もっていく。
街は、夢の続きを見せている。
「きれい、、、とっても。」
「だろ。」
肩の上の手はとてもあったかくて。
夢じゃないんだ、本当の今なんだ。うそみたい。
こちらから抱きついて、キスをせがんじゃった、あたし。
142 :
4:02/06/20 08:27 ID:DDgzCj2G
私の肩に毛布が掛けられる。
キスに夢中で、あたし、、、裸で?
やだ。こんなに明るいところで、、
「柔さんに、、、柔道を習って置けばよかったな。」
「えっ」
自分を取り戻すのに時間がかかった。
「どうしてですか?」
「いや、君の家に行ったら、まちがいなく滋五郎先生に
『送り襟締め』とか『腕ひしぎ十字固め』とか、くらうから。」
「あっ、それ大丈夫だと思います。
夕べ、富士子さんのところに電話して、
泊まった事にしてもらったから、、多分。」
「コホッ、、いや、そ、そうじゃなくてさ。
ご両親と滋五郎先生にお願いしなきゃいけないから。
なにを?って。そりゃ、、ほら、、
君をお嫁さんに下さい、って。」
えっ、そんな、、、、心の準備が、、
「ごめん、順番が違うな。こーきてこーきて、、、よし!!」
ベッドの上に座らされた。正座で。
松田さんも真正面に。律儀に。
143 :
4:02/06/20 08:28 ID:DDgzCj2G
「柔さん!!」
「ハィ?」
「僕と結婚してください!!」
「、、、ハイ!!」
松田さん、ほっとした顔してる。
緊張が解けたら、あたし笑い出してしまった。
「、、松田さん、、なんか変ですよ、この格好って。」
あたしは毛布を体に巻きつけて、
松田さん、パジャマのズボンだけで上半身裸。
「そう、、だなぁ、プロポーズにはいまいちだったか。」
「でも、いいんです、とってもうれかったし、、」
「そうだ。松田さんが怪我したらいやだから、
先にお母さんに電話いれて話して、、」
「いや、自分で何とかする。きみは気にしなくていいよ。
そうじゃないと、、、」
「そうじゃないと?」
「結婚してからのこともあるだろ。
なんせ、俺の奥さんになる人、世界一の柔道家だから。
一本背負いをくらったときの練習、今からしておかないと。」
- The best present -
144 :
4:02/06/20 08:30 ID:DDgzCj2G
以上です。
激甘ラブラブ、お楽しみいただけましたでしょうか?
激甘マンセー!!!
漏れも激甘マンセー!!!
>4さん乙。
松田×柔の甘はシチュエーションが限られてるから大変だよね。
しかしさらなる甘々を期待しております。(w
147 :
4:02/06/20 11:25 ID:DDgzCj2G
>147
え?
ここって上のほうに貼ってなかった?
149 :
4:02/06/20 17:30 ID:DDgzCj2G
>148
見逃してた、、、スマソ
150 :
新任デスク:02/06/20 19:43 ID:bHOuwoye
やらしくなくて、きれいな挿絵がほしいな〜。
脳内ではちゃんと描けるのだが・・・
>150
いいね〜。
>4
オツカレ〜
面白かったです。プロポーズしている所とかエロじゃない部分で
萌えてしまいました(藁
>152
同じく(藁
154 :
4:02/06/21 08:05 ID:eMc7eDbk
>150,151
同じく。欲しいっす、やらしくなくてきれいなの。
誰か、お願い。通りがかりの名無しさんでもOK。
アップしにくい人はメールでも。
[email protected]
「不敗神話」編きぼーん。
156 :
名無しさん@ピンキー:02/06/24 02:51 ID:krbiqxpp
>4さんのHP(と言ってもいいのか?)いいじゃないすかー。
ぼやかしたイラストも良い!
激甘マンセー
158 :
4:02/06/27 12:35 ID:X8wNSZkz
>>158 YAWARA!!系サイトではいちばん有名(だった)サイトですね。
管理人さんが忙しくて縮小した模様。
そこはどっちかというと長編が多いっすよね。
ただ、2ch小説に慣れてるといかんせん更新が遅く感じるw
160 :
:02/06/30 12:49 ID:fRn8ya9h
保全
162 :
名無しさん@ピンキー:02/07/08 01:30 ID:T/s0MIwG
age
>160
イタチガイ=キチガイ
hoz
165 :
pink:02/07/14 10:09 ID:6u7XhxHF
19巻「とまっていくか」のアナザーストーリー
ピンポーン・・・・
松田の顔が胸に当たる。
松田ががんばって起きようとするがまたまた倒れてしまう。
お互い赤くなって
「ごめん」
何とか起き上がって柔が松田の家に入ると柔は勇気を振り書ぼって
「松田さん,続きをお願いします・・・・・・」
松田は何のことかわからず
「は?」
という。そこで柔は
「あのー,さっきの続きを・・・・」
を言う。松田が怪我をしているのを思いやって,柔が松田をベッドに導く。
柔にベッドに導かれている間にやっと意味がわかった松田は瞬時に股間が硬
くなる。
そして,松田も興奮し
「いくぞ」
といいながら服を脱がす。処女のためか松田には柔の体が非常に美しく見え
る。まず,シャツ,スカート,そしてブラジャーをはずす。胸が見えた瞬間
柔も手で隠そうとしてしまうが
「松田さんと・・二人で・・・」
と思い,松田の思うままにされる。一方で松田は胸が見え自己制御が利かな
くなり胸をもみにもみまくる。柔はちょっと乱暴にも感じたが,その乱暴さ
に興奮し
「もっと,もっと激しく」
と無意識にいってしまう。松田は胸だけでは満足できず,ついにパンテーを
脱がす。パンテーを脱がされたときに柔には恥ずかしさはなかった。松田に
胸をいじくられて快感を覚えていたため,下半身も早くいじってほしいと思っ
ていたからだ。今度は松田の手が,舌が柔の股間に届く
「もっと,いやん,あはん,もっと,もっとはげしく」
柔も自己制御能力を失い大きな声を出す。もちろん,心のそこから気持ち言い
と感じて。松田が
「いくぞ」
という。2度目の「いくぞ」である。松田と柔の陰部が衝突した。柔が松田の
怪我を思いやって,自ら腰を激しく振る。何度腰を振ったであろうか,ついに
「ドピュ――――」
柔の顔に白い液体がかかった。柔は
「休憩したら・・・もう一度」
といってシャワーを浴びにいった。
こんな所あったんだ・・知らなかった。
おめーら、俺の柔ちゃんをあんまり汚すんじゃんーぞ!
167 :
4:02/07/14 16:50 ID:kUPV4Eta
見逃してくれ〜
168 :
ダメ人間:02/07/15 00:40 ID:G94lN+fJ
ここ楽しく読ませて貰ってます。
4さん、頑張れ〜
とりあえず応援age
>166
50迄はそうだが、51からは汚されてはいない。俺はそう感じる。
>167
途中で心を入れ替えたようだからヨシ。
171 :
名無しさん@ピンキー:02/07/15 23:05 ID:czzqlbnK
保全エロage
縮刷版のほう、AAに変わった(・_・o)ン? かな。
扉が・・・
どなたかエロ小説
キボーン
なりきりスレで柔ちゃんが言ってた、「お酒に酔ったちょっと激しい松田さん」密かにキボーン
175 :
SE3:02/07/19 10:18 ID:SHE26rNP
>166
許してくだせえ。
>174
なにっ!松田柔さんの方かな? そんなコトを……!!ぶひょ〜っ!
「うお〜い、かえったぞぉ〜っ」
「おかえりなさ〜いvv んっ!!お酒くさいっ」
「悪いかぁ〜?」
「……よその女の人と飲んでたんじゃないでしょーねっ!」
「ま、まぁ、女性社員もいたかな〜」
「あ〜〜〜〜っ!!!もしかしてその挙げ句に浮気したりとかしてな……っ、きゃっ」
「確かめてみたらいいだろ〜♪」
「ちょ、ちょっと!!あんっ…そんなトコ……ココ、玄関じゃないっ」
「どこでしたって、いーじゃねーか……ひっく……」
「あっ、いやっ……待って!」
「待ったな〜し♪」
萌萌萌……
176 :
4:02/07/19 11:18 ID:hee5YPZQ
帰ってくる早々、玄関であたし抱きしめられた。
お酒くさい。なんか目が焦点あってないし。
「お酒くさい耕作さん、嫌いです。やさしくないんだもん。」
体を離そうとした。
「へぇ〜。じゃ、、こういう事するすけべな男はどうかな?」
指があそこをショーツ越しに突然。あっ、だめ。そこは。
「やだ、、、やめて、、、」
「ふんふん、なるほど。こ〜すると?」
ショーツの横からズブって。
「うっ」
思わず声が出ちゃうし、反射的に抱きついちゃって。
「そうかそうか、そんなに俺のことが好きか。」
気づいたら玄関のところに横にされてて、
ショーツが脱がされてて。
「待ってろ、今行くからな」
----------------------------
うんうん、いいな〜
と言っておいてSE3さんの妄想をあおって逃げようとする4(w
受験バージョンきぼん。
受験後に柔と松田がばったり出会うパターンか
風祭が来なくて邦ちゃんが邪魔しない合格発表パターンで。
178 :
名無しさん@ピンキー:02/07/20 17:16 ID:a9wNv2Lz
ageよう
画像ないの?
180 :
4:02/07/22 19:17 ID:G+s78Kak
181 :
4:02/07/22 19:20 ID:G+s78Kak
あげ
>174
なりきりスレを知ってるだけでも驚きだが、相当昔のネタだぞ其れ。
調べたら今年の1月13日だったよ。
>175
SE3氏もご存じとは・・・
>なにっ!松田柔さんの方かな?
いや、そっちの方じゃなかったです。
183 :
名無しさん@ピンキー:02/07/23 23:15 ID:7bQbcPze
エロ期待age
184 :
名無しさん@ピンキー:02/07/24 00:59 ID:Styt5VKV
185 :
4:02/07/24 02:26 ID:cOpCw0KT
>184
こいつはエロパロじゃなくてグロパロ?
画像が半分出たとこでやめた。
精神的ダメージ受けそうな、まだらな色してた。
trauma って書いてあるんだからあけるなって→自分
えろあげ
188 :
名無しさん@ピンキー:02/07/26 00:46 ID:XnYsCnGz
ここよく読ませてもらってます。
キャラが崩れてないのが凄いですね。
4さん、SEさんは、神♪
もう書いてくれないんですか?
189 :
名無しさん@ピンキー:02/07/26 00:52 ID:SLwTadzl
>>188 >キャラが崩れてないのが凄いですね。
正にその通り。そこが重要。
191 :
SE3:02/07/29 10:14 ID:wateejG0
コソーリ
>>176の続き……
============================
「はぁ…っ…耕作さんっ……。ちょっと待ってって言ってるのに……」
「だ〜め」
『待て』してくれたっていいじゃない……。
せめて……
「お部屋に…行きたい……」
「だめ」
あたしの最後の抵抗。
耕作さんはそれを聞こうともしないで、あたしの足を押し広げた。
あたしまで酔っちゃったみたい。
力が入らないし、顔が熱い。
「い…や……」
こんなところで、しかも、電気がおもいっきり点いてて。
恥ずかしいのに……。
「イヤ、じゃないだろ」
「あぁっ……」
熱いものがあたしを貫いた。
それもいきなり一番奥まで。
いつもなら、もっとゆっくりなのに……。
「これ、浮気してるようなモノだと思う?」
「そ、そんなの……分かりませんっ」
「あれ、まだ足りない?」
耕作さんの腰が、あたしを揺さぶった。
============================
私も煽り逃げ〜〜よろしく、4タンorどなたか。
そういえば、「玄関開けたら2分でなんとか」ってありましたね。
192 :
名無しさん@ピンキー:02/07/30 03:04 ID:5ESbjI14
誰か小説作ってよ。
と他人任せなage
193 :
SE3:02/07/30 19:56 ID:vv/ShxaT
>4
縮刷版に
>>176は入れないのですか?と言ってみるテスト
勝手に191の続き。
外に声が聞こえないように、奥歯を噛みしめてた。
恥ずかしさに耐えられなくなっちゃって、涙がどんどん出てきて止まらなかった。
彼は、動きを止めてあたしの涙を拭うと、あたしから離れて乱れた服を直し始めた。
「ごめんな。」
そういうと、抱え起こされて、頭をなでられた。
よかった、いつもの彼だ・・・。
「お風呂、もう入ったか?」
「ううん、まだ・・・。」
「よしっ!わかった。」
「きゃっ!」
彼があたしをお姫様抱っこしていきなり立ち上がったから、バランス崩しそうになって、あわててしがみついた。
「今日は一緒に風呂に入ろう!」
・・・やっぱり、まだ酔ってるみたい。
196 :
195:02/07/31 03:05 ID:F6hgqidN
どなたか、続きよろしく〜〜〜。
197 :
4:02/07/31 09:09 ID:LOPesFh7
195様、ありがとうございます。(^_^)
不在の男子柔道部員さんになりかわり、御礼申し上げます。
リレーのほう、縮刷版では176を一部修正して「挿れ」ちゃいました。
続けて!誰でもOKだから。
198 :
名無しさん@ピンキー:02/08/01 04:34 ID:DynzSugb
漏れは文章書くの苦手なんで
小説は書けないけど
その分抜かせてもらってます
柔「松田さん・・・
記者やめちゃってください。
あたし、柔道やりませんから・・・」
199 :
名無しさん@ピンキー:02/08/01 19:18 ID:j1Ekqg0a
松田、イイ男だよなァ。童貞っぽいし。
>198
君、ホントに21歳以上?
エロパロでエロ無しなんてやっぱりだめですよね?
>>201 自分はイイと思いまふ。だめって人います?
203 :
201:02/08/04 20:40 ID:Zky/tYH4
>>202 レスありがとうございました。
他の方の意見聞けなかったですが
とりあえず駄文を垂れ流してみます。
何日かにわけてのアップになりますが
良ければ皆さんお付き合いよろしくお願いします。
204 :
201:02/08/04 20:43 ID:Zky/tYH4
「・・・・今更 会ってどうしようっていうのよ。」
昨日、会社帰りに松田から渡された喫茶店のマッチ箱を見ながら柔は呟いた。
今日はイブなんだから。風祭さんともう約束だってしてるんだし。
そう自分自身に言い聞かせながらも、マッチ箱に松田の真剣な顔が浮かんでくる。
なんで・・・?
なんで、松田さんはあんなにも私が柔道を続けることにこだわるの?
私なんてただの取材対象なんでしょう?
加賀さんと結婚して記者やめちゃうんでしょう?
もう、私なんて関係ないじゃない・・・。
柔は沈んだ面持ちで 部屋にある時計を確認した。時刻はそろそろ8時を回ろうとしているところだった。
風祭とは彼の仕事の関係で夜の9時に待ち合わせしている。
まだ時間はあるが、イブのうえに雪も降っているため早めに家を出ていたほうがいいかもしれないと思い立ち上がった。
そして、ずっと握り締めていたマッチ箱をドレッサーに置こうとしてもう一度眺めた。
そのとき、同僚の言葉が頭をよぎった。
『やっぱ、イブの日は本命と過ごさないとねー。猪熊さんにもいるんでしょ?そういう人』
柔は俯いた顔を上げるとクローゼットの中からコートを出し既に用意してあったバッグを掴んで急いで階段を駆け下りた。
靴をはく側でわめく滋悟郎を無視して柔は風祭と約束をしているレストランへと急いだ
205 :
201:02/08/04 20:44 ID:Zky/tYH4
喫茶店「チチカカ」では、柔が来るのを待ち続ける松田の姿があった。
雪の振る通りを眺めてもう何時間が経っただろうか。
カランというドアの開いたことを告げる鐘の音が鳴るたびにハッとして顔を上げるが
待てど暮らせど柔は一向にやってくる気配がない。
何組のカップルを見送っただろう。コーヒーカップを口元に運ぶが既に冷めてぬるくなっている。
これ自体既に5杯目以上になっている。
ウェイトレスを呼び止めるために手を上げようとしたが思い直して腕を降ろした。
腕を上げようとした時に裾から除いた腕時計が9時を指し示していることに気がついたからだ。
後、10分。待ってこなければもう柔さんは来ないだろう。
時期が悪すぎたかもしれないな。
頭を掻きながら松田は苦笑した。
イブに約束のない女の子なんていない、って柔さんの同僚の子も言ってたしなぁ。
約束の相手は・・・・・・・風祭、か。
そう考えると嫉妬で胸がピリピリした。
俺って本当情けねぇよな。
ため息をついて、松田は後10分を待つためにもう一度 雪の降る通りに視線を戻した。
206 :
201:02/08/04 20:47 ID:Zky/tYH4
「ふぅ、寒ぃ。」
腕組みをする格好でわずかでも暖をとろうとしながらアパートへの道をトボトボと、白い息を吐きながら一人寂しく松田は歩いていた。
あれから結局 後10分と思いながらも閉店時間まで柔がくるのを待ち続けていた。
もしかしたら・・・、という期待も完全に掻き消されてしまった。
「どうすっかな、これ」
手には柔にあげるはずだったプレゼントが残っている。
持っていてもしかたがないし誰か別の人にあげることもできない。
ハァ・・・・・。深い深いため息をつく。
今夜は思い切り飲み明かしたい気分だが財布の中身がそれすらも許してはくれない。
侘しい気持ちのまま既にアパートの前に来ていた。
冷え切っているだろう部屋のことを考えるとその中に入るのも嫌になる。
鴨田の部屋に寄せてもらおうか、などと考えながら階段を上がると部屋の前にうずくまった人影を見つけた。
不審に思いながら目をこらして見るとずっと待ち続けていた柔の姿がそこにあった。
「柔さん!!!こんなところで何を・・・!!」
何故彼女がこの場所に居るのかというと
風祭と待ち合わせてしていたレストランに向かい直接風祭に他に用事が出来たことを謝ると一旦は松田と約束した喫茶店に向かおうとした。
しかし、もうさすがに部屋に戻っているだろうと思い直し
喫茶店には向かわずに直接松田の部屋に向かったのだった。
そんなことは全く知らない松田が柔を待ち続けたために また柔も松田を待ち続けることになったのだった。
207 :
201:02/08/04 20:50 ID:Zky/tYH4
松田は驚きながらもうずくまっている柔を立ち上がらせようと手を取った。そしてその手のあまりの冷たさにもう一度驚かされた。
「どのくらいここで・・。いや、それよりもこのままじゃ風邪ひいちまう。とりあえず部屋に・・」
松田は急いで鍵を取り出して部屋の扉を開ける。
「私、頑丈だから大丈夫ですよ」
松田に気を使わせまいとするのか柔は微笑んで答えた。
「そう言う問題じゃないだろ!」
怒りながらも柔の手を引いて部屋に上げたのはいいが相変わらずの惨状に二人とも言葉を失ってしまった。
「あ・・・、スマン。柔さんが来るって知ってたら片付けておいたんだが・・」
言い訳をしながら松田は急いで部屋に散らかっているゴミを片付け始めた。
「いつものことだから、もう慣れちゃいました」
クスクスと笑いながら一緒になって柔も片付けを手伝い始めた。
「いや・・、いいよ!柔さんは座っててくれたら!」
手伝い始めた柔を見て慌てて松田は彼女が座れるだけの場所を確保した。
「じっと座ってるだけよりも、動いたほうが少しでも暖かくなるし。」
笑いながら柔は部屋の片付けを続けていたが、何か思い出したように顔を上げた。
208 :
201:02/08/04 20:53 ID:Zky/tYH4
「松田さん食事されました?もし良かったら何か作りますけど。」
「いや、そこまで気を使ってもらわなくても・・」
そう言ったにも関わらず柔の言葉に反応したのか腹の虫がグゥと音を立てた。
恥ずかしさをごまかすためにハハ、と笑ってみせたが何とも格好のつかない姿だった。
噴出すのをこらえるために柔は真っ赤な顔で肩を震わせている。
「いや、もういっそ思い切り笑ってくれ。そのほうがすっきりするよ」
脱力した感じの松田の姿を見て柔は堪らず噴きだした。
ひとしきり笑うと目にたまった涙を拭いながら松田を見上げる。
「笑っちゃってごめんなさい。でも、本当言うと私も何も食べてなくてお腹ペコペコだったんです」
白い歯を除かせながら微笑む柔の姿にほんの十数分前まで冷え切っていた自分の心が温まっているのを松田は感じずにはいられなかった。
呆けている松田の姿を不思議に思った柔は近づき彼の顔の前でクスクスと笑いながら
手の平をヒラヒラさせる。
何をしてても笑顔になってしまう。
柔もこんなたわいもないやり取りに心の底から幸せを感じていた。
209 :
201:02/08/04 21:05 ID:Zky/tYH4
エラーとかでてくるので2重カキコにならないうちに
一旦 止めます。
しかも、よくよく読んでみればリレー続いてたんですよね。
完全に流れ無視してしまってすみませんでした。
210 :
:02/08/05 18:36 ID:vI/Dkpeg
>201さん
メッチャ(・∀・)イイ!
続き期待してます!
211 :
201:02/08/05 21:42 ID:lBfQX9iZ
>>210 少しでも喜んでいただけたみたいで嬉しいです。
他の方と比べるとどうしてもアラが目立っちゃって
恥ずかしいんですが。
とりあえず続き。
212 :
201:02/08/05 21:43 ID:lBfQX9iZ
「え・・あ・・じゃあ、お言葉に甘えて何か作ってもらおうか」
気を取り戻した松田はそういいながら冷蔵庫を開けた。
しかし、そこにはいつ買ったのかもわからなくなっている卵やチーズ。
ちゃんとしてるものは酒類くらいしかなかった。
「これじゃあ、どうしようもねぇな。」
冷蔵庫の中を覗いてみたもののそれ以上、何もみつかりそうになかった。
「松田さん、いつも何食べてるんですか?」
柔が呆れたように言った。
「まぁ、大抵外で食うか給料日前はカップメンだなぁ」
流しの周りに転がっているカップメンの空き容器を見ながら松田は答えた。
「そんなんじゃ いつか身体壊しちゃいますよ」
「そうは言っても、俺なんかに飯作ってくれるような奇特な人間もなかなかいないしな」
目に付いたカップメンの空き容器をゴミ袋に捨てる松田の後姿を柔は複雑な表情で見つめていた。
「こさん・・・。」
「え?何か言ったか?」
ゴミを拾うためにしゃがんだまま松田は聞き返した。
「邦子さんがいるんじゃないですか!?」
不自然じゃないように訊ねるつもりが却って大きな声を出してしまい慌てて口を抑えた。
それを取り繕うように柔は言葉を続けた。
「それに、松田さん記者辞めちゃうんだったら食事の心配も もういらないんですよね」
「なんで、柔さんそのこと・・・・」
驚いて振り返った松田の言葉と表情を見て柔はいたたまれなくなった。
本当だったんだ。松田さん本当に邦子さんと結婚して記者辞めちゃうんだ。
白だったオセロがパタパタと色を変えるように弾んでいた柔の心も
一気に暗く沈んでいった。
「だったら・・・だったら、関係ないじゃないですか!」
驚きと悲しみと苛立ちと焦りと不安と・・・・負の感情がドロドロと胸の中に渦巻いている。
泣き出すのを堪えるのがやっとで、この感情を止めることができなかった。
「取材対象でもなくなった私なんて松田さんにとって少しも必要のない人間なんじゃないですか!?
私、やっぱり柔道なんて続けるつもりありませんから!!
柔道やってたって少しもいいことないもの!!」
213 :
201:02/08/05 21:43 ID:lBfQX9iZ
叫んだ瞬間に松田の手の平が柔の頬をピシャリと音を立てた。
驚いて顔を上げると怒った松田の顔が目に入った。
加減したのだろう。勢いの無い手が当たった頬は全く痛くは無かったが
頬に触れられた手が暖かったことと、その暖かさが二度と自分には向かないことの寂しさと
あれ以上の醜い言葉を吐き出さなくて済んだ安堵感から堪えていた涙が堰を切ったように溢れ出した。
それまでいかめつらしい顔をしていた松田も柔の涙を見て慌てふためいた。
「あ・・・いや・・、痛くするつもりはなかったんだが、痛かったんならゴメン」
そう言って松田は頭を下げた。
でも・・、と いつまでも泣き止まない柔に困り果ててそっと抱きしめ小さな子供をあやすように背中を撫でながら言葉を続けた。
「柔さんが、柔道してても何もいいことないみたいに言うからさ・・。
確かに、俺なんかに見つかっちまったのは柔さんにとっては不幸だったのかもしれないけど」
松田の言葉を否定しようとするが嗚咽のせいで言葉が上手くでてこない。
「柔道やってなかったら、富士子さんにも会えなかっただろうし三つ葉女子の連中とも会わなかっただろう?
さやかお嬢さんだってそうだし、ジュディともだ!
試合する時の楽しさだって味わえなかったんじゃないか?
虎滋郎さんのことは、確かに辛い悲しいことだったろうし俺なんかに柔さんの苦しみがどれほどのものなのか想像もつかない。
けど、ただひとつ言える事は柔さんの親父さん、虎滋郎さんは今でも柔さんに投げられたことを根に持って
柔さんを倒そうと考えているような器の小さな人間じゃない ってことだ。」
それは、自信持って言えるよ。そう言いながら抱きしめた柔の髪を松田は優しく撫でていた。
214 :
201:02/08/05 21:44 ID:lBfQX9iZ
彼の腕の中はとても暖かく安心することが出来た。
そして、言葉の一つ一つがじんわりと胸の中に幸福感となって広がっていく。
ようやく気持ちも落ち着き流れていた涙も 止まっていた。
それでも、腕の中から離れたくなくてそのまま胸に身体を預けたままにしていた。
邦子への罪悪感はあった。
彼女の婚約者である松田の部屋に上がりこみあまつさえこうやって抱き合っている。
このことを知られたらどれだけ罵倒されても仕方が無い。
それでも良いと思ってしまった。この一時を大事にしたいと。
こんなんにも自分がエゴイストであったことに気づいて柔は驚いていた
215 :
201:02/08/05 21:45 ID:lBfQX9iZ
柔の涙が止まっていることに気づいた松田は一瞬きつく抱きしめると腕を離した。
身体が離れるともう十分に暖まっているはずの部屋なのにすごく寒く感じられた。
二人は黙ったままお互い言葉を発しなかった。思い空気が部屋の中を流れていた。
その空気を打ち破るために柔は口を開いた。
「松田さん・・・。ごめんなさい・・。」
「いや、俺のほうこそごめん。ずっと部屋の外で待たしたりいきなり殴ったり あと、その・・抱き、しめたり、して」
松田の言葉に柔はかぶりを振った。
「松田さんは何も悪くないです。私が勝手に待ちたくて待ってたんだし、殴ったっていっても全然痛くなかったし、松田さん怒らせるようなこと言った私もいけなかったんだし・・。それから、その、さっきのおかげで、その、だいぶ、落ち着けました・・・。」
「そう言ってもらえると俺としては気が楽になるけどな。立ちっぱなしもなんだし、まだ汚いけど柔さんのおかげでだいぶマシになったから座ろっか」
そう言って松田がこたつのなかに潜りこむと柔も続いてこたつの中に脚を入れた。
沈んだ面持ちのままの柔にどういう言葉をかけようか悩んだが何も声をかけられないまま時間だけが流れていった。
216 :
201:02/08/05 21:45 ID:lBfQX9iZ
「柔さん、コーヒーでもいれようか?」
考えあぐねた結果出た言葉がこれである。
こういう時に気の利いた言葉一つかけることのできない自分の野暮ったさに舌打ちをしたくなる気持ちだった。
松田がコーヒーを入れるべく立ち上がると柔も慌てて立ち上がった。
「それなら私が・・・・キャッ!」
立ち上がろうとした瞬間に側に置いてあった大量のスクラップブックに柔はつまづいてしまった。
怪我が無かったかどうか気遣いながら松田がスクラップブックを片付けようとすると一枚の記事が柔の足元にヒラリと落ちた。
拾い上げて読んでみるとそれは、昨年の全日本選手権大会の時の柔の記事だった。
その記事を読んでいると部屋の中に大歓声が聞こえてくるような錯覚に捕らわれ思わず辺りを見回していた。
記者の名前の欄には<松田耕作>とあった。
「松田さん、これ!」
柔の声に松田は振り返り柔の手許に自分の書いた記事があるのを見て照れくさそうに受け取った。
「ハハ、柔さんの記事は全部これにまとめてたんだ。滋悟郎さんにやらされてさ」
「それ読ませて下さい」
柔は松田の手から奪うようにスクラップブックを取り上げると始めから読み進めた。
そして、記事の中から会場の熱気、興奮、緊張感、大歓声が聞こえてくる記事の後ろにはかならず
松田の名前があるのを見つけることが出来た。
読み終わるころにはまるで今から試合が始まるような昂揚感に柔は包まれていた。
217 :
201:02/08/05 21:54 ID:lBfQX9iZ
自分の記事を真剣に読みふけっている柔を不思議に思いながら松田は横で座って自分でいれたコーヒーをすすっていた。
念のために小さく柔に声をかけてみたが彼女は全く気づく様子がない。
記事を読み終わると柔はしばらく呆けている感じだったが松田に向き直り厳しい表情で睨んだ。
睨みつけていたかと思うと一転哀しい表情でポツリと呟いた。
「記者、辞めないで下さい」
「・・・・へ?」
柔の意図するところが掴めずに松田はポカンとしていた。
「私、もう一度柔道やります!だから、松田さん記者辞めないで下さい!!」
「・・・柔さん、今 もう一度柔道始めるって・・。そう言ったよな?」
コクリと柔は悲壮な表情で小さく頷いた。
すると、松田は満面の笑みになると両手をあげ柔に抱きついた。
「ありがとう!ありがとう、柔さん」
突然松田に抱きすくめられた柔は真っ赤になって動揺してしまった。
その柔の様子に気づいた松田は焦って身体を離すとしどろもどろになりながらも喜びを隠せずにいた。
218 :
201:02/08/05 21:54 ID:lBfQX9iZ
あまりに無邪気に喜ぶ松田の姿に柔は心配になってきた。
彼の記事を読んで試合に臨んだ時の興奮がよみがえりその時実際に自分が柔道を楽しんでいたことを改めて思い出したのだ。
そんな記事の書く事のできるこの人に記者を辞めさせるわけにはいかない。
そんな悲壮な決意でもう一度柔道を始めることを告げたというのに松田は記者を続けるということに関して何も言ってくれない。
「あの、松田さん 記者・・・・」
柔がそこまで言うと松田は後を続けた。
「さっきから、柔さん俺が記者辞めるみたいなこと言ってるけど 俺、記者辞める気なんてちっともないんだけど」
「え・・・・?」
松田の言葉に今度は柔が驚かされる番だった。
「でも、さっき・・・」
そう、さっき柔がそのことを訊ねたときに松田は辞めてしまうような返答をした。
それなのに、全く考えていないなんて・・・・。
「あぁ、さっきのか。いや、確かに実家に帰ったときに一瞬だけ記者辞めようかな。って考えたこともあった。
けど、本当に一瞬だけだったし、そのこと知ってるのお袋くらいのはずだから 何で柔さんがそんなこと知ってるのかとビックリしただけだよ」
両親には自分の柔への恋心を知られているために柔と両親に全くの接点が無いとはわかってはいてもなんだか気恥ずかしくなりそれを誤魔化すために首筋を撫でながら苦笑いをした。
219 :
201:02/08/05 21:55 ID:lBfQX9iZ
「でも、邦子さんと結婚して邦子さんの家を継ぐんじゃ・・・・」
柔はあまりにも気が動転していたために松田の言葉をすぐには信じることが出来なかった。
「へ?何で俺が加賀君と結婚してしかも家を継ぐとかそういうことになっちゃってるんだ?」
「だって・・・」
邦子さんが・・・・。という言葉を呑みこみ救いを求めるように松田を見つめた。
「んー、よくわからんけど柔さん加賀君にからかわれたんじゃないか?
それにしても、それで怒ってたってことはもしかして柔さん焼きもち焼いてたんじゃあ」
冗談で軽く流されると思っていた自分の言葉に泣きそうなほどに真っ赤になっている
柔に松田は言葉を失った。
もしかして、本当に柔さん焼きもちを・・・?
いや、そんなことあるはずがない。
松田は自分の考えをすぐさま否定した。
柔が柔道を続けると言ってくれた その上で柔も自分に惚れているなどという
都合のいいことがあるはずない。そう、自分に言い聞かせた。
しかし・・・・。
チラリと柔を盗み見るとまだ泣きそうな顔で真っ赤になっていた。
女心に疎い松田としてはこういう時にどう対処すればいいのかが全くわからなかった。
下手に声をかければまた柔を怒らせてしまうんじゃないか、泣かせてしまうんじゃないか。
そう考えると何も言葉をかけることができない。
本当に俺って情けないな。
天上を仰ぐと意を決して柔に向き直った。
「柔さん。俺、記者を辞める気は全く無いから。
柔さんがまた柔道始めてくれるっていうのに その記事を俺が書かないで
誰が書く?柔さんは最高の試合を見せてくれ。そしたら俺が最高の記事を書くから」
220 :
201:02/08/05 22:10 ID:lBfQX9iZ
松田の言葉にようやく安堵したのか笑顔を見せてコヒーカップを口に運んだ。
松田も柔の笑顔を見れてほっと胸を撫で下ろした。
クリスマス・イブか。本当にサンタクロースはいるのかもな。
などと、ロマンチックなことを考えながら浮き立った気持ちで何時なのかを
確認しようと腕時計を見た。
「なにーー!!?」
まだ11時になるかならないかだと思っていた時間が既に1時を過ぎていたことを知り
松田は慌てふためいた。
「柔さん!もうこんな時間だ!急いで帰らないと!」
必死の形相の松田に柔は安心感からイタズラ心がむくむくと湧きあがってきた。
少し意地悪しちゃえ。
心の中でチラリと赤い舌を覗かせた。
「本当。大変。こんな時間じゃもう家に入れてもらえないです」
さも困った風な顔をして柔はわざとらしく時計を確認した。
実際は家の鍵は持っているし入ろうと思えばいくらでも家に入ることはできる。
でも、今夜は松田と一緒に過ごしたかった。
その先のことはあまり深く考えずに成り行きに身を任せようと考えていた。
ただ、一緒にいたかった。離れたくなかった。
慌てふためく松田を尻目に柔は悠々とコーヒーを飲んでいた。
「今からどこかのホテルとか・・・」
「今日はクリスマスですよ?」
「じゃあ、俺が鴨田の家に・・・・」
「こんな時間に?」
「じゃあ、どうしろと・・・・」
221 :
201:02/08/05 22:10 ID:lBfQX9iZ
困り果てている松田に対して申し訳無いという気持ちと共に
二人きりじゃなくなろうと必死になっていることに少し
拗ねた気持ちになった。
「なんか、私がいるのすごくご迷惑をかけてるみたいなので
私 帰ります」
立ち上がろうとした柔の腕を松田が掴む。
「帰るったって どこに帰るんだよ。家には入れないんだろう?」
「適当に時間潰します。だって、松田さん私にいて欲しくないみたいなんだもん」
言いながら哀しい気持ちになってきた。邦子と何も無いとわかったとはいえ
松田にとっての自分が特別な存在であるなんてどうして勘違いをしてしまったんだろう。
彼も自分と同じように一緒に時間を過ごしたい と思っているんじゃないかと。
彼の優しさが自分にだけに向いてるんじゃないかと思い込んでいた。
勝手に嫉妬して勝手に怒って勝手に期待して。私ってバカみたい。
「別にいてほしくないというわけじゃ・・・」
頭を抱えて溜息をつく松田を見ると今までの自分の思い上がりが恥ずかしくなった。
「いいんです。気を遣っていただかなくても。こんなことでまた柔道やめるとか
言い出しませんから」
そうか。そうよね。最高の記事を書くには誰かが最高の試合をしてみせなきゃいけない。
私に最高の試合ができるかどうかはわからないけど松田さんはそう思ってくれている。
だから、私のこと大事にしてくれてるんだ。
昔の私ならここで利用されてるって怒ってたかもしれない。
でも、今は仕事の大変さもなんとなくだけどわかってきた。
松田さんにとっては記事を書くことが仕事なんだもんね。
恋愛感情じゃないことくらいなんで気がつかなかったんだろう。
222 :
201:02/08/05 22:11 ID:lBfQX9iZ
「わがまま言ってたくさんご迷惑かけちゃってすみませんでした。
私・・・私・・・」
笑顔を作らなきゃ。また松田さん困らせちゃう。
頭ではわかっていても感情をコントロールすることはできなかった。
次から次へと瞳から涙が零れ始める。
松田さんの前で私どうしてこんなにすぐに泣いちゃうんだろう。
甘えてるから?甘えさせてくれるから?
私いつからこんなにも松田さんのこと好きになっちゃってたんだろう・・・。
223 :
201:02/08/05 22:15 ID:lBfQX9iZ
今日はここまでにしておきます。
あと、もうしばらく私の駄文にお付き合いお願いします。
最終的にはどうにかして初エチーに持っていきたいのですが・・・。
224 :
:02/08/05 22:37 ID:VNLeE3+3
201さんイイイイイイイイイイイ(・∀・)イイ!
泣いてシマタ。。。
いくらでも付き合うので早くアプしてくださいね!!
>>223 君のやりたいようにやってくれ!
俺も何処までも付き合うで〜!!
226 :
201:02/08/06 21:22 ID:Z5jk0Lpz
>>224 >>225 ありがとうございます!!
そんなこと言っていただけるなんて思ってもいなかったので
すごく嬉しいです。
あともう少しだけお付き合いお願い致します。
突然帰ると言い出しまた突然泣き始めた柔の気持ちがわからない松田は途方に暮れていた。
松田としてもできることならば二人での時間を過ごしたいという気持ちは充分にあった。
しかし、夜に二人きり というシチュエーションに何もしないという自信が正直無かった。
先ほど何度も柔を抱き締めその温もりを感じてしまっていただけに余計に。
だからといって、行く当ての無い柔をここから追い出すわけにもいくはずもない。
それならば自分がどこかに出かければいいのだと思ったのだが。
「柔さん。君がいいのなら今晩ここに泊まっていくか?
さすがに今日は前みたいに外で寝ることもできない。
つまり・・その・・、恋人でも何でもない俺みたいな男と一晩過ごすことになっちまう。
勿論 君に何かしようなんて考えてはいない。」
真面目な顔で松田は話しつづける。
柔も松田の言おうとしていることを汲み取ろうと耳を傾けていた。
228 :
201:02/08/06 21:23 ID:Z5jk0Lpz
すると突然松田が頭を抱え込んだ。
「だー!!さっきの嘘になっちまう!
正直に白状するよ。今夜 君とここで二人きりになって何もしないなんて事
約束できそうにもないんだ。いや!勿論、無理やり捻じ伏せて、とかそういうつもりもないんだが」
なんていうか、その・・・・。
と、言葉に困っている松田を見て柔はおかしくなった。
さっきまでの刺々しかった気持ちが穏やかになっていく。
「そう簡単に捻じ伏せられたりしませんよ」
クスクスと笑いながら立ち上がったままだった柔はもう一度座りなおした。
「そりゃま、そうだよな」
「そうですよ」
二人は顔を見合わせると笑いあった。
「でも、松田さん さっきみたいなこと色んな人に言ってると誤解されちゃいますよ?」
柔は冗談めかして言ったつもりだった。
「な!柔さんだから俺は・・・」
言ってしまってから松田は急いで柔に背を向けた。
229 :
201:02/08/06 21:24 ID:Z5jk0Lpz
「松田さん・・・今の言葉・・・どういう・・・?」
どういう意味ですか?松田さん。
私だから・・・・?
柔は心の中で問い掛けていた。
沈黙が部屋を駆け抜ける。柔に背を向けた松田はむっつりとした顔のまま
飲みかけだったコーヒーカップを流しに持って行くために立ち上がった。
「松田さん!」
立ち上がると柔は松田を追いかけた。
松田は何も答えない。
230 :
201:02/08/06 21:24 ID:Z5jk0Lpz
二人は立ち尽くしたまま無言で下を向いていた。
柔は次の言葉を期待していた。
もしかしたら松田も自分と同じ思いだったのかもしれない。
ただの取材対象というだけではなく一人の女として自分をみてくれていたのかもしれない
という期待で胸が高鳴っていた。
「君が迷惑するんじゃないかと思ってたんだ・・・・」
松田の言葉に柔は顔を上げた。
「迷惑なんてそんな・・・。私・・・・」
柔の言葉を遮ると松田は言葉を続けた。
「俺の気持ちを伝えたところで君の前から俺が消えるわけにもいかないだろ?
目の前をウロチョロする度に君に嫌な思いをさせてしまうんじゃないかって。
でも、知られてしまったからもうどうすることもできない。」
深呼吸をすると松田は柔の前に立った。
「ずっと 君のことが好きだった!」
231 :
201:02/08/06 21:26 ID:Z5jk0Lpz
柔の瞳から涙が零れ始めた。
今までとは違う喜びのための涙が。
ずっと、ずっと待ち続けていた言葉をようやく聞くことが出来た嬉しさに
柔は涙を拭うことも忘れて松田の胸に飛び込んだ。
「嬉しい・・・。私も、ずっと・・・・」
自分の胸の中で肩を震わせながら泣いている柔を松田はきつく抱き締めた。
さっきのように遠慮しながらではなくきつくきつく抱き締めた。
「言ってみるもんだな」
「え?」
松田の呟きを聞き取ろうと見上げた柔に松田は微笑みながら唇をそっと重ね合わせた。
唇を重ね合わせたまま松田は柔の身体を支えるようにして床に倒れこんだ。
「どうなってもしらないからな」
耳元で囁かれた言葉に柔はこれから起こることを考えると
羞恥で身体が熱くなったが小さく頷いた。
232 :
201:02/08/06 21:27 ID:Z5jk0Lpz
遠回りしつづけてきたこの恋がようやく実ろうとしていた。
本当はずっと思いつづけていたのに必死になって否定していた。
お互いが相手を思いやりすぎてなかなか口に出すことの出来なかった想い。
言えなかった一言。
柔は今の自分の思いをなんとかして松田に伝えようとした。
しかし、それをうまく表す言葉が思いつかない。
考えた結果一つの結論に思い当たった。
私たちきっと難しく考えすぎてたんだ・・・。
答えはこんなに単純なのに。
「松田さん」
「ん?」
「好きです。ずっと・・・。これからも・・・・」
233 :
224:02/08/06 21:38 ID:utm5APOz
また神キタ−ーー!!
連続投稿規制にひっかからないようにカキコ。
ずーっとチェックしててヨカタ(w
今日はここで寸止め?(;´Д`)
234 :
201:02/08/06 21:38 ID:Z5jk0Lpz
こんな感じで終わりです。
初エチー書こうと頑張ってみたんですが私には無理みたいでした・・・。
エロパロでエロ無し、ダメかなって思ってたんですが声援もいただけて凄く嬉しかったです。
ここの住人さん良い方ばかりで勇気を振り絞ってアプしてみて良かったです。
お付き合いしていただいてありがとうございました。
235 :
201:02/08/06 21:40 ID:Z5jk0Lpz
>>224 すみませんー。なんか尻切れっぽい感じですがこれで終わりです。
私なんかの書いたので涙してもらえるなんて本当に思っていなかったので
すごくすごく嬉しかったです。ありがとうございました。
乙カレー!ずっとROMってたけど面白かったよ。
なんか本編のダイジェスト版みたいだけど、
よく考えたらそれだけ本編が遠回りし過ぎたんだよね(藁
誰か他の職人さん、この続き(エロ)引き継いで〜!
>201
おー、ホントだ。
なんか本編読んでるようだわさ。
おもろかったー。
ちょっとだけ注文。
「、」の使い方を考えると、もっと読みやすくなりまする。
どこに「、」打ったら良いかは、頭ン中で読んでみたらイイ。
または原稿を音読すること。
あと1レスは、40文字×20行前後を目安とすること。
内容はグッドジョブっす、がんがってくれたまへー!!!
238 :
名無しさん@ピンキー:02/08/07 01:33 ID:cJJoYm1G
応援age
239 :
名無しさん@ピンキー:02/08/07 02:17 ID:RqLY+uJc
良かったぞよ。>201
特に柔たんの心理描写が可愛い。
240 :
名無しさん@ピンキー:02/08/07 02:19 ID:0EDVITtj
omosiroi
241 :
4:02/08/07 03:31 ID:23EfJ2sQ
>201
柔ちゃんが可愛くて、切なくて、、イイ!!
こちらの住人の方は、
彼女が可愛く書けてれば、エロなしでもOKです。(キッパリ!)
しかし、こういうエロパロスレも珍しい、、、
242 :
名無しさん@ピンキー:02/08/07 10:01 ID:nF1xiXpn
>201
すごい良かったです
(他の方のもですけど)
ここはまったりしてますね
もし松田さんが柔さんをひっぱ叩いたら
ブン投げられそうだなあ
243 :
210:02/08/07 17:13 ID:PG4mzDGL
>201さん
お疲れ〜!すごく良かったよーー!
感動した・・・。
4さんも新作(続きも)期待してます!
244 :
201:02/08/07 20:30 ID:N0woyFKn
レスありがとうございます。
懐かしの漫画のスレでもし柔が喫茶店に間に合ったらっていうネタを見て
どうだったんだろう?と思って勢いだけで書いてみたので
もっとお叱りの言葉とか受けるんじゃないかとドキドキしてたんですが
なんとか楽しんでいただけたみたいで良かったです。
>>237 今まで頭で妄想(w とかしたことはあっても文章にしてみるのって
初めてだったので読んでくれる人の読みやすさとか
全然頭にいれてなかったです。
ご指摘ありがとうございます。
こうやって応援されたりって考えてなかったので味をしめちゃいそうです(w
文章にするのは初めてかぁ。
文才のある人って羨ましいよ。
247 :
名無しさん@ピンキー:02/08/08 09:02 ID:hB6l0nfR
エロパロで泣いちまったよ。
でもYAWARA好きの人なら
この気持ち分かってもらえるかも・・・
応援age
249 :
名無しさん@ピンキー:02/08/09 01:57 ID:lC1R7lRd
age
>>247 ええ、分かりますとも。
このスレはいい人ばかりですね。
251 :
4:02/08/10 12:11 ID:phNxIjUT
バスルームの前、着替えるとこで、やっと下に降ろされた。
ここまで来るのだってふらふらしてて、こっちが怖かったんだから…………
でもその途端、ガシッって両肩つかまれて向こうむきにされた。
洗面所の鏡に写ってる。あたしと、あたしのうしろに酔っ払いがひとり。
手が、後ろからの手がセーターを捲り上げてる。
ブラが見えて。
やだ…………
「やめて……」
「だ〜〜〜めっ!」
「だって……」
「お風呂に入る前には…………、フゥ、ちゃんと洋服を脱がなきゃ…ダメだろ?」
「それはそうだけど」
「こうやって服を脱げば、俺も君も、サ・イ・コ・ー・に、ハッピー!!」
「んもぅ〜」
「だって、玉緒さんだって、好きにしてくださいって言ってたよ?」
「お母さんがそんなこと言うわけありません!!」
「そう。嘘ぴょーん」
いつのまにかブラのホックが外されて、二つの手が私の胸にじかに。
「もう、いいかげんに……ウゥッ」
乳首を同時につままれて、声が出ちゃった。
「こらこら。ガマンするのは体に良くありませ〜ん!ハハ」
ふもとからなで上げるようにして、乳首をかすめるぐらいでスッって。
「ウッ」
スカートがはずされて床に落ちる。
もうショーツもはいてないから、鏡には。
淫らな……格好で……あたしが……
252 :
4:02/08/10 12:12 ID:phNxIjUT
鏡の奥で、耕作さんの指がわたしのあそこに向かってる。
ふとももをなでて、くるくる回りながら。
そして…
もうすこしで……
「ダメ…アハ…そんな…こと」
「アッ……アッ…アーッ!!」
「見てごらん」
「えっ?」
閉じてた目あけちゃった。
片手で乳房つかまれて、もう片手はあそこ。
あたし潤んだ目をしてて…………
首筋に耕作さんがキスしてて………
見てられないもん……こんな…アタシ。
あそこを動き回る指で、もう、拒絶することも出来なくて。
だって……気持ちいいから……
「ちょっと、痛いんだけど」
「えっ?」
「右手」
見たらあそこに伸びてる耕作さんの右手を、
わたしぎゅっとつかんでて。
「気持ちいいのは分かったから、もうちょっとゆるめなさ〜ぃ」
やだ、アタシ……知らない間に。
253 :
名無しさん@ピンキー:02/08/10 12:13 ID:XKC3wuP/
254 :
名無しさん@ピンキー:02/08/10 12:18 ID:0YsE8qqR
>>4さん
頑張って下さい〜
楽しく読ませてもらってます
255 :
名無しさん@ピンキー:02/08/10 13:34 ID:XKC3wuP/
256 :
201:02/08/12 21:24 ID:WDSeuRHk
4さんの続き期待しております。書いていただけるのでしょうか?待ってます。
激遅レスすみません。
>>245 次回作・・・。上の続きと全く違う話を今書いている最中なんですが
途中で完全に止まってしまって書き上げることができるかどうか
わからない状態なんです。上のは本当に勢いだけで書いたので
今は勢いすらない状態なので難しいかもしれないです。
すみません。
>>246 私のことでしょうか?(勘違いだったらハズカスィ)
文才なんてありません!!
読んでいただいたらわかると思いますが説明的な文章が
ダラダラと続いてるだけの文章ですから。
一度何か書かれてみてはどうでしょうか?
そしたら、本当に私に文才なんてものは皆無だとわかっていただけると思います。
257 :
201:02/08/12 22:00 ID:WDSeuRHk
改めて読み返すと256に書いた内容なんかすごい偉そうですね。
反省。
調子乗らないように気をつけます。
258 :
4:02/08/12 22:30 ID:dI0fcbOq
はい、続き書きます。SE3さん忙しそうですから。
あ、誰か書いてるんだったら、待ちます。そう言って下さい。
人の書いたもののほうが当然いいんで。(なにが?)
あの、実はこのスレ、1の男子柔道部員さんがたてたまま、
3までで下のほうに行っちゃってたんですね。
「これなら、書いて思いっきりはずしちゃってもいいかな?」
なんて考えで、私、初のエロパロやっちゃったわけで。
気にせず道場のように使っていただけたらと。
>>201 ほら、柔さんが、とっておきの笑顔で、あなたに向かって言ってますよ。
「いいんです。あたし、ずっと待ってます。あなたの小説が好きですから。」
259 :
201:02/08/12 22:55 ID:WDSeuRHk
4さ〜ん!待ってました。
続きお願いします。
あ、もしかしたら 私誤解させてしまうような書き方だったかもしれないですが
「上の続き」とは、私の書いたやつの続きです。
もんどりうちながら初エチー書こうとしています。
未だに受身もできなくて(;´Д`)
柔ちゃんにそこまで言われたら私もがんばらなきゃ!
260 :
201:02/08/13 00:04 ID:GkojEzJ2
ちゃんとした形にはできそうにないですが
とりあえず最後まで書けそうなので
ちょっとずつですがアプしていきます。
>>232の続き
4さんの途中なのに邪魔しちゃってすみません。
261 :
201:02/08/13 00:05 ID:GkojEzJ2
唇を離すと目があった二人は、照れながら微笑みあった。
「あの・・、シャワー借りてもいいですか?」
「あ、あぁ・・。そうだな。うん」
ぎこちない返事をして立ち上がると松田はバスタオルを柔に手渡した。
「台所の横に風呂があるから。」
風呂の位置を教えると柔の着替えを邪魔しないように松田は扉を閉めた。
脱衣所などが無いために柔は台所で衣服を脱がなければならなかった。
空間が妙に広く感じられ落ち着かない柔は辺りを見渡した。
すると、向こうの部屋にいる松田の姿が扉のすりガラス越しに確認できた。
逆に言うと松田からも柔の姿がシルエットとしてだが見られてしまうということだ。
松田さん、こっち見てないよね?
松田の様子を窺いながら柔は服に手をかける。
しかし、見られているかもしれないと思うと下着姿になることさえ躊躇われた。
でも・・・この後、直接松田さんに・・・・。
そう思うと余計に恥ずかしさが込み上げてくる。
だめだめ!
もう、難しく考えないようにするんだから!
自分を奮い立たせると服を脱ぎ始めた。
262 :
201:02/08/13 00:05 ID:GkojEzJ2
一方、部屋にいた松田は柔に気を使い扉に背を向けていた。
見まいとすればするほど背中に意識が集中してしまい
落ち着くことが出来なかった。
今時の中学生だってもっと上手くやってるよな。
舌打ちをして立ち上がり冷蔵庫の中からビールを取り出した。
緊張のせいで喉がカラカラだったのだろう、一気に一缶空けてしまった。
長年思い続けていた柔と今夜結ばれようとしている。
緊張するなというほうが無理な話であった。
それでもビールを飲み干すと、少し落ち着きを取り戻した。
一息ついた松田は、腕を枕にして横になり
天上を見上げながらこれまでのことを思い返していた。
引ったくり犯を背負い投げた柔を見つけてから5年の月日が流れた。
高校生だった柔も今や立派に社会人として働いている。
その間に様々な出来事があった。
三葉女子短大の受験では柔道部などない三葉女子に進学するよりも
設備の整った西海大に入学したほうがいいのではないか。
そう思いながらも柔の気持ちに負け、手を負傷した柔を助け
柔は見事三葉女子の合格を果たした。
263 :
201:02/08/13 00:06 ID:GkojEzJ2
ソウルオリンピックでは無差別級でテレシコワを下し金メダルに輝いた。
一度は虎滋郎のことで柔道をやめそうになった柔だが
富士子の友情により引き止めることができた。
そして鶴亀トラベル入社後には、北海道旅行の添乗員として付いて行った柔の
全日本の出場が間に合わなくなりそうなこともあった。
あの時は羽衣と松田の努力の甲斐あってなんとか間に合わせることが出来た。
柔道を止めようとする柔をなんとかして引きとめる。その繰り返しだった。
しかし、今年の夏の体重別では虎滋郎がさやかのコーチを務めていることを
知った柔がとうとう試合に出場することを拒否してしまった。
あれから半年。
ようやく柔の口からもう一度柔道を始めるということを聞くことが出来た。
そして、柔の気持ちも。
5年か・・・。
長いようでいて過ぎてしまえば短く感じる。
思い出を反芻しながら、松田は柔への想いを募らせていた。
264 :
201:02/08/13 00:08 ID:GkojEzJ2
「あの、お先でした・・・・」
おずおずとしながら部屋に戻ってきた柔に松田は現実に戻された。
柔のほうを見るとどう振舞えばよいのかわからないようで戸惑いながら
部屋の隅で小さくなって座り込んでいた。
「柔さん、そこじゃ寒いだろう?」
松田は手招きしてこたつに入ることを勧めた。
何か飲むものでも と、立ち上がり冷蔵庫を開けてみるが
やはり酒しか見当たらない。
「ビールくらしか無いんだけど、どうする?」
「飲めないことは無いんですけど 全部飲み切れそうにないから」
「余ったら放っておいてくれていいから。」
遠慮する柔の目の前にビールの缶を置くと自分もシャワーを
浴びるために部屋の扉に手をかけた。
「俺も、その、ちょっとシャワー浴びてくるから 待っててくれ」
柔が小さな声で はい、と答えるのを聞くと松田は部屋を後にした。
265 :
201:02/08/13 00:11 ID:GkojEzJ2
とりあえず今日はここまでです。
またしばらく駄文の垂れ流しにお付き合い願います。
266 :
4:02/08/13 01:08 ID:UTSZHEnQ
すげぇ初々しくて、、うわぁ〜〜〜いいよなこの柔ちゃんさー。
といいつつ、やや乱れ気味の耕作と柔のほう、続きいっちゃいます!
267 :
4:02/08/13 01:10 ID:UTSZHEnQ
「お〜、痛ェわけだ」
手を離して見たら、腕に爪の跡がくっきり。はずかしい。
だって…… つい… 力が入っちゃったんだし、
それは耕作さんが変なことをしたから…………
「スキあり〜!!!」
セーターとブラと全部一緒に脱がされちゃった。
「ほら、たっちまっちひっつじは、丸裸♪」
わけのわかんない唄を歌ってる。
もう相手してられない。無視してお風呂場に入った。
バスタブにつかってても、向こうから声が聞こえる。
「逃げるのか?!」
「わしはこんな柔道を教えた覚えはない!!」
「判定で勝つなんてことば、わしの柔道にはないんぢゃ!わかっとるのか!」
一人で洋服脱ぎながら、おじいちゃんの口癖の真似してる。
すぐにお風呂場のドアがバーンって開いて、
耕作さんが裸で入ってきた。
でも、洋服着てたらもっと変だけど………
「柔さん!今、どんな状況なのかわかってるのか?」
「君は、玄関で技ありを、すぐそこで有効と効果を取られてる。」
「わかるか?あとがないんだ!柔さん!」
「そこで、今、君に残されたのは…………」
268 :
4:02/08/13 01:12 ID:UTSZHEnQ
「一本とることだ!!」
言葉と同時に、あたしの目の前にあれが突き出された。
すごく元気のいいあれが。
ピクンピクンって……跳ねるように上下してて……
あたし……これって……、別に初めてじゃないけど。
耕作さんと何度か、今までにね。一応、ずっと一緒ですから。
でも、こんなに明るいところでは、ちょっと……………
「柔さん!おねがいだ。僕のために一本とってくれ!
お願いだから……………たのむ!!」
耕作さん、涙声になってる………
お酒のせいで、ユーゴでの決勝戦の記憶と、変にクロスしちゃってるみたい。
でも、あたしもなんか、
あの時の嬉しかった気持ち、思い出してた。
目の前には、フラッシュバックのように、
フェンスの向こうにこの人の姿が見えた時のことが。
「耕作さんがそうして欲しいなら、あたし、やります!」
「そうか……柔さん……やってくれるか」
固くなったものの先のほうを唇でくわえた。
「うっ!」って耕作さんの声がした。
うれしい。こうして喜んでくれてる。耕作さんが。
少しずつ奥に、入れて行く。
そのたびに、口の中のものは細かい動きを一瞬やめて、
あたしの上あごを持ち上げるみたいに、もっと固くなる。
唇の動きを止めると、またピクンピクンって………………。
269 :
4:02/08/13 01:15 ID:UTSZHEnQ
耕作さんの手があたしの髪を優しくなでる。
「いいよ、とってもいいよ、柔さん………」
もうほとんどが私の口の中にはいってしまった。
ゆっくりと抜いて、そしてまた奥まで吸い込んで………、
出したり入れたりするたびに、チュパッって音がして、
あたしがこんな音立ててるんだと思ったら、
ももの奥のほうが、ジワッて、、濡れてきちゃった。
空いた手で下の袋のところをなでた。
もう片方の手で太ももを優しくなでて、、、
だって、、耕作さんの全部が、、、大好きだから。
喜んでくれるのが、とてもうれしくて。
あっ、耕作さんの手があたしの胸をさわってる。
だめっ、あぁ… そんな………
乳首をひねるようにつままれて、あたしの体全体が、ビクンビクンって、
電気ショック受けたみたいになって。
「柔さん……… 俺… もう……… 」
あたしスパートをかけた。前後に大きく頭を動かして。
そうしたら、口の中で突然今までよりもっと大きくなって、
すごい勢いで、ピュッピュッ…って………
「うぅ」松田さんが太ももを固くしてうめいてる。
ノドめがけて飛んでくるもので、あたし息が詰まりそうになった。
けど、なんとか我慢できた。
だって… 耕作さんのだから… ね?!
270 :
4:02/08/13 01:19 ID:UTSZHEnQ
今回はここまで。
なんか、メモリースレから刺客が来そうな内容になってきた。
やばいな。
271 :
名無しさん@ピンキー:02/08/13 02:10 ID:JB3UxXl8
>4
(・∀・)イイ!!
おじーちゃんの真似をする所とか、1本取ってくれとか
(そりゃ1本抜いてくれだろ、松田!!)
ツボに入りまくり。
シアワセいっぱい酔っぱらい夫婦ってかんじがよく出てて(・∀・)イイ!!
273 :
224:02/08/13 17:11 ID:GTDboifA
201さんも4さんもスバラシ(・∀・)イイ!
274 :
201:02/08/13 22:39 ID:GkojEzJ2
4さん
松田さん酔っ払いすぎ(w
でも、すごい幸せな感じでイイ!
4さんのテンション下げちゃわないか心配ですが
私も続けちゃいます。
>>264続き
275 :
201:02/08/13 22:40 ID:GkojEzJ2
シャワーを浴びえ終えた松田が戻ってくると部屋の明かりを消し
柔の濡れた髪を撫でた。
「風邪、ひいちゃわないかな」
心配そうな松田に柔は目を伏せながら頬を赤らめ消え入るような声で呟いた。
「じゃあ、暖めて下さい・・・」
柔にとってそれが精一杯だったし松田にはそれで充分だった。
二人は目があうと、どちらからというわけでもなく近づき唇を重ねた。
松田の舌が柔の口の中に侵入して柔のそれを絡めとる。
最初は松田に弄ばれるままだった柔も徐々に松田の動きにこたえ始めた。
松田の手が柔の服の中にのびる。肌を直に触れられ柔の身体がピクリと反応する。
手の平が肌を撫でながら這い上がり下着の上からであるが柔の乳房を捕らえた。
口付けを交わしている柔の唇が震えているのを松田は感じていた。
276 :
201:02/08/13 22:40 ID:GkojEzJ2
柔さんは初めて・・なんだよな。
ここで俺も一緒になって緊張してたら余計に柔さんを緊張させちまう。
なんとか柔さんを安心させてやらなきゃ。
そうは思っても松田とて女性経験豊富というわけではない。
ただ、精一杯の愛情を込めて柔を抱きたいと思った。
松田の指が柔のブラウスのボタンを外していく。
ブラウスがはだけると柔の白い肌がカーテンの隙間から零れる雪明りに照らされて
艶やかな輝きを放った。
松田は息を呑んで見惚れていた。
「・・・あんまり・・見られると・・恥ずかしくて・・・」
松田の視線を感じた柔は腕で自分の身体を抱き締めるようにして隠した。
「・・・私・・女の子らしくないから・・・身体つきも・・」
普通の女の子ではない。それが柔の最大のコンプレックスで
いつまでも払拭することが出来なかった。
柔道によって鍛えられた身体もこういう場面ではコンプレックスとなってしまう。
277 :
201:02/08/13 22:41 ID:GkojEzJ2
「柔さんはそろそろ自分の魅力に気がつかないとな」
柔の前髪をかきあげながら松田は顔を近づけた。
「柔さんは充分魅力的だよ」
松田の言葉に柔は「でも・・・」と反論する。
「俺の言うことが信じられない?」
すぐ目の前に松田の顔が迫っていることに柔は心臓が壊れてしまうのでは
ないかと思うほどに高鳴り深く考えることができなくなり頷くしかなかった。
「よし!」
満足そうに松田は微笑むと柔を抱き締め柔のブラジャーのホックに手をかけた。
ボリュームがあるとはいえないがツンと上を向いた形の良い二つの膨らみが
露になった。
柔は慌てて両手で胸を隠そうとしたが、その間に松田の手は柔の
スカートに伸びていた。
下着1枚だけという格好になった柔は恥ずかしさで身体中の体温が上昇するのを感じた。
278 :
201:02/08/13 22:41 ID:GkojEzJ2
固くなっている柔の身体中に松田はキスの雨を降らした。
少しずつ緊張のほぐれてきた柔の腕を外すと膨らみの先端に口付けた。
薄いピンク色をしたそれは松田の愛撫に段々と存在を強調し始める。
強弱をつけ柔への愛撫を続ける松田は柔の反応を探りながら
手を下へと伸ばした。
「・・・・!・・や・ぁ・・」
下着の上から既に固くなっている部分に触れると
柔は恥ずかしさに身をよじった。
松田から逃れようとする柔の動きを封じるために
愛撫を続けたまま松田は柔に口付けをした。
松田の愛撫に身を固くしていた柔も少しずつ力を抜いていく。
「・・・・はぁぅ・・ん・・!」
今まで味わったことのない刺激に柔の口から甘い溜息がもれる。
快楽に身を委ね始めた柔を見てとり松田の指が動きを速める。
クチュクチュという卑猥な音が部屋に響く。
それがより一層 柔の羞恥心を煽る。
「・・・んっ!・・ぁ・・」漏れそうになる声を必死に唇を噛みしめて柔はこらえる。
気持ちいい・・・けど、それが 恥ずかしい。
松田に自分がどう映っているか、そんなことを考える余裕も
押し寄せる快楽の波に徐々に薄れていく。
279 :
201:02/08/13 22:49 ID:GkojEzJ2
今日はここまでです。
あまりの下手糞っぷりが恥ずかしい限りですが
道場のように使ってもいいという4さんの暖かい言葉を
いただけたのであと少しだけ続きますが
お許し下さい。
280 :
名無しさん@ピンキー:02/08/14 00:41 ID:Hkchu5AK
イイ!
勃起age
ここいいですね
4さんや201さんやSEさん
マジでいいです!!
漏れは二人のHは、松田さんも柔たんも奥手だから
けっこうぎこちない感じを想像してます。
一応、松田さんが年上ということでリード
するんだろうけど、相手が国民栄誉賞の女性じゃ
萎縮するだろうし、松田さんも経験少なそうで
何よりそういうの苦手そうだから・・・
かといって、柔たんもどんどん
リードしていくタイプじゃなさそうだし。
でもそんな二人のまったりムードに萌え萌えです。
長文スマソ
283 :
4:02/08/14 10:03 ID:1DMX6RRD
05/27 以来、スレ主の男子柔道部員さん来てないですね。
体育の日が出産予定日で、急遽社会人になったとか?(w
201さん。そろそろ、書き終えたときにageてもいいんじゃない?
スレ主代理人として、呼び込み作戦としても、お願いします。m(__)m
ほら、282さんのスレからも遊びにいらしてますし。
284 :
コギャルとHな出会い:02/08/14 10:06 ID:LP4VRcP/
http://kado7.ug.to/net/ 朝までから騒ぎ!!
小中高生
コギャル〜熟女まで
メル友
i/j/PC/対応
女性の子もたくさん来てね
小中高生大歓迎です
全国デ−トスポット情報も有ります。
全国エステ&ネイル情報あります。
激安携帯情報あります。
285 :
名無しさん@ピンキー:02/08/14 10:36 ID:8I/6GQi5
kojinntekini yawaraが好きなんで
定期エロage
288 :
男子柔道部員:02/08/14 20:02 ID:FY/cBEmE
4の方201方SE方いつも有り難うございます
これからもよろしくお願いします!
289 :
男子柔道部員:02/08/14 20:03 ID:FY/cBEmE
4の方201方SE方いつも有り難うございます
これからもよろしくお願いします!
290 :
201:02/08/15 23:04 ID:Xi1KDXmW
男子柔道部員さん初めまして。
私も楽しませていただいています。
有難うございます!
こちらこそこれからもよろしくお願いします。
なんとか最後まで書けたので
>>278の続きです。
ちょっと長くなりそうな感じなんですがお許しくださいませ。
291 :
201:02/08/15 23:05 ID:Xi1KDXmW
松田の指が止まり確認を求めるように柔にキスをした。
頷くことも出来ずに柔は固く目を閉じた。
松田自身が柔の身体の中に侵入を試みる。
「・・・・痛っ!」
あまりの激痛に柔は思わず叫んだ。
「柔さん 大丈夫か? もう少し力を抜いてくれたら
楽になると思うから」
少しでも柔を楽にしてやりたいと思うが
彼女に苦痛をもたらせているのが自分自身であるために
松田はどうすることもできないことを歯痒く思った。
「・・・大丈夫・・です」
苦痛に顔を歪めながらも松田に心配をかけたくない柔は
精一杯強がってみせた。
柔のいじらしさに愛しさが込み上げてくる。
少しでも、ほんの少しでも痛みを和らげようと
思い切り貫きたい衝動を理性で必死に抑え
ゆっくりと柔の身体の中に侵入していった。
292 :
201:02/08/15 23:05 ID:Xi1KDXmW
痛みを堪えながらも、松田と一つになっている
その現実に柔は胸が一杯だった。
大切にされているということはこれまでも感じていた。
好きだ と、言葉で聞かされて松田の気持ちがわかった。
そしてこうして抱き合うことによって
どれだけ松田に愛されているのかということが実感できた。
松田さんを好きになって良かった。
心の底からそう思うことができた。
「・・・松田さん・・・好きです・・」
柔が呟くのと松田が果てるのとはほぼ同時だった。
293 :
201:02/08/15 23:06 ID:Xi1KDXmW
「本当に風邪ひいちまわないかな」
乱れていた呼吸がようやく整ってきた松田はかけ布団をたぐりよせた。
狭い布団の中で二人は抱き合うような格好で横になった。
松田の胸の中で今まで足りなかった何かを手に入れることができたような
満ち足りた思いだった。
ふと松田を見上げてみるとぼんやりと何か思いを馳せているようだった。
「松田さん 今、何考えてるんですか?」
彼が今どんな思いなのかを知りたくて柔は訊ねてみた。
「え?今?」
柔の突然の質問を受けた時松田はユーゴラスラビアの世界選手権に
行く前に母親に言われた言葉を思い出していた。
「世界チャンピオンだろうが、一番強い娘だろうが
普通の女の子に変わりはねぇ」
「え?」
松田の口から出た言葉に柔は顔を上げた。
「あ、いや、ユーゴスラビアに行く前にお袋に言われたんだよ」
照れを隠すように松田は笑って頭を掻きながら答えた。
「・・・それって、私のことですか?」
普通の女の子。その響きが嬉しかった。
幼い頃から柔道三昧で普通の女の子のようにお洒落をして
恋をして・・、そういう生活に憧れていた柔にとって
柔道をしていても普通の女の子に変わりが無いという言葉は
とても嬉しかった。
でも、なんで松田さんのお母さんはそんなこと言ったんだろう?
素朴な疑問を松田に投げかけてみた。
どういうやり取りからその言葉が生まれたのかを知りたかった。
294 :
201:02/08/15 23:06 ID:Xi1KDXmW
「え・・、う〜ん・・・」
柔の質問にどういう風に答えればいいのか松田は言葉につまった。
しかし、柔とお互いの気持ちが通じ合った今
無理に言い訳をする必要も無いことを悟りそれまでの
経緯を話し始めた。
「随分前の話になるんだけど、両親に見合いをすすめられたんだ。
いつまでも独り身でフラフラしてんじゃないって。
でも、俺にはそんな気は無かったし断ったんだ。
好きな娘がいるからって」
二人の目が合う。
もしかして、その好きな娘って・・・。
柔の胸の中で湧いた疑問を察知した松田は無言で頷いた。
295 :
201:02/08/15 23:07 ID:Xi1KDXmW
「そう。それでその話はとりあえず流れた。
けど、世界選手権の始まる直前に親父が脳溢血で倒れちまったんだ。
急いで実家にかけつけた。幸いに命に別状はなかったけど
その時に親父に言われたんだ。
諦めろって。三流新聞の三流記者じゃ差がありすぎる、ってな。
俺も一瞬考えた。柔さんにとって俺は所詮うるさく
ついてまわる記者の一人にすぎないだろうし
憧れてるって気持ちと好きだって気持ちを混同してるんじゃないか。
悩んだけどテレビから流れてくる世界選手権の映像を見て
いてもたってもいられなくなってきたんだ。
直接会場に行って柔さんの試合を見届けたかった。
記者として柔さんの記事を書きたいと思う気持ちは
間違ってはいないって思ったからだ。
それで俺はユーゴスラビアに行くことを決めた。
でも、先立つものがなかったからお袋に借りに行った時に言われたんだ。
世界チャンピオンだろうが、一番強い娘だろうが
普通の女の子には変わりはない、って。
肩書きに惚れたわけじゃなかったから。
無理に諦める必要も無いんじゃないかって思って
そのまま諦めきれずに今に至る・・・と。
ハハ、面白くもなんともない話で・・」
照れを笑って誤魔化しながら柔を見ると俯いて涙を流していた。
「俺 また何か気に障るようなこと・・」
焦る松田に涙を拭いながら柔は微笑んで答えた。
296 :
名無しさん@ピンキー:02/08/15 23:07 ID:cE/Be7DU
いつも楽しく読ませてもらってます。
自分も初チャレンジしてみます。
ここの皆様のようには書けないと
思いますが、頑張ってみます。
短編です。
297 :
201:02/08/15 23:07 ID:Xi1KDXmW
「ごめんなさい。私 松田さんの前だと泣き虫に
なっちゃうみたいなんです。
元からそうなんだけど余計に・・・。
だから私が泣いててもあんまり気にしないで下さい。
それに今はすごく嬉しくて泣けてきちゃったから」
潤んだ瞳のままで柔は松田を見上げた。
「全然知りませんでした。松田さんの気持ち。
知ってたら世界選手権ももっとまともな試合できたかも
しれないです」
「ん?あぁ、後から聞いたけど決勝戦以外
柔さんあんまり調子良くなかったみたいだな。
けど、決勝戦の一本背負いは凄かったよなぁ」
その時のことを思い出しながら松田は
柔の一本背負いがどれだけキレが良くどれだけスピードが
あったかを熱く語った。
柔はそんな松田の話を微笑みながら聞いていた。
「けど、なんで決勝戦になったら調子取り戻したんだ?」
決勝戦を見た限りでは体調を崩していたようにも
思えない松田は不思議に思って柔に訊ねてみた。
「なんでだと思います?」
いたずらっぽく松田を見上げながら柔は逆に質問をする。
答えが思いつきそうにない松田を見て柔はヒントを出した。
「決勝戦には居て、それまで居なかった人は?」
「え?俺?」
驚きながら松田は自分を指差した。
柔は頷いて言葉を続ける。
298 :
201:02/08/15 23:08 ID:Xi1KDXmW
「松田さんがいないって聞いてから不安な気持ちになって
試合するのがすごく怖いって思ったんです。
前の晩からすごく緊張してきて怖くて眠れなかった。
そんなこと初めてで自分でもどうしていいのかわからなくて。
畳の上に立っても震えは止まらないし頭が真っ白になっちゃって
相手のスキなんて全然見えてこないんです。
ポイントでなんとか勝ち上がっていっても
怖いって気持ちは大きくなるばかりで消えてくれなかった。
それまでは、自分の力で勝ってきたんだと思ってたんですけど
そうじゃないって気付いたんです。
私一人の力なんかじゃなかったんです。
松田さんがいてくれなかったらきっと私
すぐに誰かに負けちゃってたと思います。
だから、松田さんのおかげなんです」
クスリと笑った柔の顔はとても晴れ晴れとしていた。
299 :
201:02/08/15 23:08 ID:Xi1KDXmW
「柔道やってて良かったって思います。
柔道やってなかったら、ひったくり犯を背負い投げすることも
なかっただろうし。それに松田さんに会えなかっただろうから」
柔は自分の気持ちを松田に伝えてから視線を宙に漂わせた。
柔道がいやでいやで仕方が無かった。
家族がばらばらになるのも普通の女の子の生活ができないのも
すべては柔道のせいだと思っていた。
柔道という呪縛から逃れられれば幸せな生活が待っていると
信じ込んでいた。
しかしそれは、自分の思い違いだったのかもしれないと思った。
柔道を通じて知り合うことのできたかけがえの無い人たち。
この恋だって柔道をしていなければ生まれることすらなかった。
今 幸福感を味わえるのは柔道のおかげなのだから。
ふと、松田のほうに視線を戻すと目が合った。
出会ってから今日までずっと見守ってきてくれていた。
私が困らせるようなことを言う度に真剣に頭を悩ませて考えてくれていた。
どれくらい私は松田さんに支えられてきたんだろう。
そんな思いで柔は松田を見つめた。
300 :
201:02/08/15 23:09 ID:Xi1KDXmW
「私 次の試合の時は精一杯自分のできる限りでやってみます。
どこまでできるかわからないけど、もう柔道から逃げたりしません」
これまで何度柔道を止めようとする柔を説得しただろう。
素晴らしい才能を持ちながらもそれを持て余す柔を
引きとめるためにずっと必死になってきた。
その柔からもう柔道から逃げないという言葉を聞くことができた。
今度は松田が男泣きしそうになった。
「ありがとう。柔さん」
松田は柔を抱き締めた。松田の腕の中で柔は自分のことで
本気で怒って本気で悲しんで本気で喜んでくれるこの人を
絶対に失いたくないと思っていた。
301 :
201:02/08/15 23:09 ID:Xi1KDXmW
突然松田は気が付いたように柔から身体を離すと布団から這い出した。
ごそごそと何かを探している。
何かを見つけた松田は急いで柔のもとに戻ってきた。
「柔さんこれ。遅くなったけどメリークリスマス」
そう言って手渡されたのは紙袋だった。
「私にですか?すごい嬉しい!
あ・・、ごめんなさい。私 何も用意してないです」
「いや、安物だからあんまり気にしないでくれ。
もっといい物用意したかったんだけど」
「すごくすごく嬉しいです。開けてみてもいいですか?」
「あぁ」
中を開けてみてみるとストライプの柄の手袋だった。
柔はそれをはめてみると、とても暖かくまるで松田に包まれているように
感じた。
「これからトレーニングする時とかに使わせてもらいます」
手袋をはめた手を抱き締めるように胸にあて柔はこたえた。
「気に入ってもらえたみたいで良かった」
満足そうに松田は微笑んだ。柔も嬉しくて微笑む。
二人にとって今日はまぎれもなく最高のクリスマスになった。
302 :
201:02/08/15 23:12 ID:Xi1KDXmW
>>296さん ごめんなさい!
気付かずに続けてしまってました。
とりあえず私は
>>301で終わったので
是非アプして下さい。
お願いします。
303 :
201:02/08/15 23:14 ID:Xi1KDXmW
期待age
304 :
296:02/08/15 23:45 ID:SuUFEXg+
>>201さん
いえ、こちらこそ邪魔してしまって
すいません。
ちなみに自分はやはり書くの辞めましたw
ここの人たちはレベルが高すぎるので…
201さんのROMさせてもらってますが
マジで泣きそうなんですけど…
やっぱり原作の松田さんと柔たんの
絡むシーンは名シーンが多いですね。
305 :
224:02/08/15 23:50 ID:x9NVyRv3
306 :
4:02/08/15 23:51 ID:kz494Ila
書くのやめるんだったら、
俺、記者辞めて田舎に帰って民宿継ぐよ。
と296に言ってみるテスト。
307 :
4:02/08/16 00:12 ID:97axlBqN
おーい見てる〜? 296さ〜ん
明日あたり下にさがったとこで、
E-mail (省略可) に sage って入れたら人目につかないから、
こそっと書いてみなよ。ね?
>201さん
また感動しちゃったよー!
ええ話や・・・。
ところで余計な事かもしれないけど
4さんと201さん、コテハンにしてもらえると嬉しいかも・・・ダメ?
309 :
296:02/08/16 01:24 ID:QWQanH4H
>>306 バカこくでねえ!!
おめえ、東京さ行くとき(以下略・・・)
310 :
201:02/08/16 20:24 ID:woUwrD1B
296さん 昨日は即レスできませんでしたが
どうか書いてください。
他の方のレベルが高いのはわかりますが
私は決して高くありませんので。
それにここの住人さんは皆いい方ばかりで
私も勇気をだしてアプしてみて良かったって思っています。
頑張ってみてください!応援してます。
311 :
201:02/08/16 20:31 ID:woUwrD1B
>>308 喜んでいただけたみたいで嬉しいです。
エチシーンのヘタレっぷりが情けないですが(w
コテハンですか・・。う〜ん、なににしよう。
半人前以下ということで「ぷち」にでもしてみます。
次からはそう呼んでください。
312 :
男子柔道部員:02/08/16 22:36 ID:16KjjJjS
296さんお待ちしていますよ
315 :
296:02/08/18 23:26 ID:uOiVldMk
201さん、その他の方、レス
どうもありがとうございます。
自分もYAWARAが好きな気持ち(オタク?)は
負けない自信があるのですが、
いざ二人のHを書こうとなると
イメージが沸かないんですよね。
ちなみに281は自分なんで、この二人の場合
どうしてもまったりムードの想像になっちゃうので…
ここの皆さんはほんとに上手だと思いますよ。
もし出来そうならばやってみますので
期待せずに待ってて下さい。
ここは定期的に読ませてもらいますよ。
応援age
317 :
名無しさん@ピンキー:02/08/19 05:46 ID:FGQPa+wq
パンチラage
318 :
松田のプロポーズ:02/08/20 08:14 ID:WeVKG2dc
松田「や、柔さん、俺とその・・・」
柔「はい?」
松田「俺と一生、いっしょに寝技の稽古やってくれるか?」
柔「・・・」
319 :
名無しさん@ピンキー:02/08/21 22:49 ID:voNKWrg6
age
320 :
名無しさん@ピンキー:02/08/22 22:54 ID:KqeT8T9w
よみたいage
321 :
:02/08/23 01:22 ID:VM2a8WhV
>SE3さん
こっちにも来ておくれ〜!
他の作家さんもよろしく〜!
322 :
名無しさん@ピンキー:02/08/24 00:20 ID:iMMPTSj7
>>4、SE,201さん
勝手な願望ですけど
どうか新作キボーン
皆さん、熱しやすくて冷めやすい・・・?
といってみるテスト
323 :
名無しさん@ピンキー:02/08/25 04:27 ID:Kk4LRvE+
age
324 :
名無しさん@ピンキー:02/08/26 16:26 ID:F7YhtCMC
松田は柔で童貞を捨て
柔は松田で処女を捨てたんですか?
325 :
X:02/08/26 16:29 ID:nj0Qhht0
http://www.doteiban.com/x.html 「どていばん.コム アダルト編」
お前等の為に作ってやった、ほとんどボランティアみたいな
「エロリンク集」だ。広告も禿げしく少なく、もちろん騙し広告、
ポップアップバナーなんかも無い。掲載サイトはむちゃくちゃ
多いが、綺麗に構成させた。まぁ信用して一度踏んでみろ。後悔
はさせない。更新もマメにする。お気に入りにでも入れておけ。
326 :
名無しさん@ピンキー:02/08/26 22:06 ID:XaBmVtCi
327 :
これは:02/08/26 22:08 ID:zss4rf4B
328 :
名無しさん@ピンキー:02/08/27 15:25 ID:WXHh+vaJ
柔タンage
>>315 激遅レスですが296さんの気持ちすごいわかります。
二人のHって難しいですよね。
だから、かわいく書ける4さんとSE3さんが羨ましい。
期待する、と言い過ぎるとプレッシャーになってしまうかもしれないので
気が向いた時にアプしてみて下さい。気長に待っています。
>>322 えっと、松田さんがプロポーズする みたいな話を
途中まで書いたんですが(
>>256で言ってたのです。)
完全に止まってしまってます。
無理かもしれないですが何か希望とかネタとか
言ってくれたら勢いで書けるかもしれないです。
330 :
名無しさん@ピンキー:02/08/27 23:52 ID:X1cabBTI
201さん降臨!!
個人的には”泊まっていくか”の回で
邦ちゃんが来なかったら?
っていうのをやって欲しいです
ありがちな設定だけど難しいですかね
201さん、気が向いたらお願いします
332 :
:02/08/28 01:15 ID:9jjj6Xgw
>ぷち@201さん
結婚式の夜とか新婚旅行をお願いしてもイイ?
完全オリジナル(って当たり前か)でいいから・・・。
>>332 あ、俺もそっち系(原作後のオリジナル)が見たい。
334 :
名無しさん@ピンキー:02/08/28 20:27 ID:LW1XOtRh
moremo mitaidesu
>>332に同意。
やはり原作は尊重したほうがよいと思う。
結婚式とか新婚旅行を書いてる人、他にいないみたいだし。
336 :
ぷち@201:02/08/28 22:30 ID:b0NsXnIL
結婚式 新婚旅行のほうが需要多そうですね。
では、今書いている途中のプロポーズから
結婚式 新婚旅行に繋げたいと思います。
でも、難しそう・・。しかも長くなりそう・・。
>330
意見ありがとうございます。
あのシーンは邦ちゃんが来なければ!って思ってしまいますよね。
でも今回は原作後のほうが需要が多そうなのでそちらを書いていきたいと思います。
また意見がありましたらお願いします。
337 :
296:02/08/29 00:32 ID:ouLZaby3
>201さん
楽しみに待ってます
応援age
338 :
名無しさん@ピンキー:02/08/29 22:47 ID:0yopV5G/
同じく応援age>201
339 :
:02/08/29 23:59 ID:H1S2KEFY
>ぷち@201さん
わーーーーーーーーーーーい!
嬉しい・・・・。
気長に待ってまーす!
>296さん
頑張って書いてみて!
340 :
318:02/08/30 05:51 ID:4QsIXlSH
柔のプロポーズ
柔「松田さん、あたし・・・」
松田「えっ、なんだい柔さん?」
柔「松田さん、あたしといっしょに
ビーフストロガロフ食べてください」
松田「・・・」
341 :
名無しさん@ピンキー:02/08/30 05:54 ID:cuJ1V1wk
342 :
名無しさん@ピンキー:02/08/30 12:47 ID:LjupaDT6
ビーフストロガロフって……
作家が執筆中とわかってると、マターリしてて、
どこぞのメモリースレと区別ない気がする(w
344 :
318:02/09/02 23:50 ID:tz1RKOf/
ageとくね
345 :
名無しさん@ピンキー:02/09/03 04:24 ID:sP7r5Ke3
高校時代の柔たんと松田の絡みきぼん
風祭×さやかのいちゃいちゃ(藁)はないものかのう…
347 :
柔とセックスする夢見て夢精しますた:02/09/04 00:03 ID:4yomV9bJ
柔と松田がケンカしちゃう話なんか
どうですか?
だって怒ってる柔もいいんだもん。
かわいいんだもん。
俺が松田ならワザと怒らせちゃうね。
で、最終的に仲直りみたいな。
ワガママいってスマソ
俺が書きたいがストーリーが思い浮かばんのです。
348 :
名無しさん@ピンキー:02/09/04 01:53 ID:S2ZYXCUq
>>347 痴話喧嘩禿しく萌え。
新婚旅行編書いてるけど、導入長すぎ&濡れ場なさ過ぎで書き直し(藁
つかどーやってもほのぼのしたシーンしかかけないしなぁ(w
349 :
名無しさん@ピンキー:02/09/04 02:06 ID:dffVg0Kr
「股固め」とか言って電気按摩掛けられるヤワラちゃんきぼんぬ
何か21歳未満のヤシがいるな
351 :
名無しさん@ピンキー:02/09/04 20:04 ID:mD/iCkl2
>>348 分かります、それ
でもあの2人はほのぼのしてた
ほうがいいかも
352 :
名無しさん@ピンキー:02/09/05 03:00 ID:Y6bX6+/m
"柔と松田の新婚旅行”
「飛行機の座席のシートにAとかBとかって
アルファベットがあるよね?
あれって、Iが無いっていうの知ってた?
なんでかというと数字の1とまぎらわしいからなんですって。
知ってた?猪熊さん?」
「ううん。あっ、松田さん帰ってきたから
1回切るね」
今、二人は新婚の同棲生活中である。
柔は結婚後柔道を引退して普通の主婦へ。
そしてハワイへの新婚旅行の飛行機の切符の
手配がすんだところである。
ところが・・・
353 :
352:02/09/05 03:07 ID:Y6bX6+/m
「ちょっとそれどういうことですか!!
二人で隣同士に座りたかったのに、
二人の席がHとJの席っていうのは、
どいうことですか!!」
松田が、飛行機の切符のことで珍しく
怒っていた。
無理もないだろう。
新婚夫婦が離れ離れに座るなんて。
旅行会社の係員
「いいえ、そんなことありませんよ。
お二人の間には愛があるじゃないですか?」
ーーーーーー終わりーーーーーー
>352
座布団いちまい!(って違うだろー
でもなんだか、ホントにそんな事で揉めそう。w
355 :
352:02/09/05 18:35 ID:gKYOG8OQ
hozennage
356 :
名無しさん@ピンキー:02/09/05 18:35 ID:9mc+d0C+
>>352 旅行会社に勤めてた柔がそのことを知らないということは考えにくいが。
松田はおそらく知らないだろう。漏れも知らなかった。
360 :
ぷち@201:02/09/05 23:42 ID:dxsEyDPD
>>352 うまい!!面白いですねー。
飛行機あんまり乗ったことないから知りませんでした。
えっと、皆さんに質問です。
いつ終わるともわからないものを小出しにだしていくのと
私が書く と言ったことすら忘れるくらいに時間は
経ってもまとめてアプするのと どっちが良いでしょう?
早く書けたらそれが一番いいんですけど・・・。
すみませんヘボくて。
362 :
sage:02/09/06 00:10 ID:rKXhdAdn
>360
小出しでいいからうpきぼんぬ。
>361>362
即レスありがとうございます。
では小出しにしていきたいと思います。
鶴亀トラベルの事務所の中で柔はキーボードを叩きながら
ウトウトと遠ざかりそうになる意識と戦っていた。
完全に意識を手放しそうになるところでハッとして目を覚ます。
慌ててモニターを見てみると意味を為していない英数字の羅列が踊っている。
「あー!またやっちゃった!」
ため息をつくと首を振って眠気を取ろうとするがモニターに向かうとまたウトウトとしてしまう。
強情な眠気はなかなか抜けてくれそうに無く
気分を変えるために席を立ち上がった。
「つめたーい」
水道水を手に当てるとひんやりとした心地よさが
寝ぼけていた頭をスッキリとさせてくれた。
ここのところずっと稽古厳しかったからな・・。
ふぅ、と小さく溜息をつく。
朝は5時に起床して早朝稽古が始まり、終わったらすぐに会社へと向かう。
鶴亀での仕事もこなさなければならないし家に帰っても稽古が待っている。
ゆっくりする暇もなく部屋に戻り、少しでもながく睡眠をとるために
すぐにベッドに潜り込む。
そして翌日はまた5時に起床しての早朝稽古。
そんなハードな稽古をこなし続け
柔はここのところ疲れの蓄積が目立ってきていた。
松田さんとのこと認めてもらうためっていってもちょっとしんどいな・・。
ため息をついて壁に寄りかかると、窓の外には目にしみいるほどの青い空が広がっている。
白い雲の線を描きながらジェット機が飛んでいるのが見えた。
「松田さん 何してるのかな・・・」
遠い空の向こうにいる松田を思い出しながら青く広がる空を眺めていた。
松田さんもきっと頑張ってるんだろうな。
異国の地で一人で頑張っている松田のことを思うと
自分も頑張らなくては という気持ちにさせられる。
ピシャリと両頬を手の平で叩いて自分自身に渇をいれる。
「私も頑張らなきゃ!松田さんに笑われちゃう!」
気合を入れて席に戻り、再びモニターに向かうと同僚から声をかけられた。
「猪熊さん さっき男の人から電話あったわよ」
こんな時間に会社に電話をしてくる人物に心当たりがなく柔は首を傾げた。
「名前とか名乗ってくれましたか?」
「うぅん。あなたが席をはずしてるって言ったら
わかりました って電話切っちゃったから」
同僚の話を聞きながら 何かあればまたかけてきてくれるか
そう考え、もう一度モニターに向き直ったが
そういえば と、同僚が思い出したように付け加えた一言に
柔は心臓が止まりそうになった。
「そういえば、国際電話みたいだったけど?」
「!」
驚いて立ち上がると柔は同僚に詰め寄った。
「あの、あの、何か伝言とかありませんでしたか?もう一度かけ直すとか、かけ直して欲しいとか」
「別に何も言ってなかったわよ?」
松田さんだ!!
こんな時間に、しかも会社に電話をかけてくるなんて
きっとよっぽどなことがあったんだ。
それなのに私ったら・・・・。
自分のタイミングの悪さに、柔は泣きだしそうになった。
なんで・・・?いつもいつも私たちすれ違ってばっかり。
ようやくお互いの気持ちを伝え合い
本来ならば恋人同士として甘い時間を過ごしているはずが
松田はアメリカに飛び立っていった。
それまでにも何度も何度もすれ違ってばかりいた。
「もうやだ・・・」
肩を落とし、やる気は先程以上に削がれてしまったが
仕事をさぼるわけにもいかない。
涙目になりながら柔はカタカタと音を鳴らしてキーボートを打ち始めた。
一言でいい・・・。松田さんの声が聞きたい。
涙のせいでモニターの文字が滲んで見えた。
柔は暗い気持ちを引き摺ったまま帰途についた。
あれからまた松田から連絡がないか、と期待して待っていたが
結局終業時間を過ぎても松田からの電話は無かった。
柔のほうから松田に電話をかけようとも考えたが
時差を考えると向こうは真夜中になってしまう。
松田の休息の時間を柔はどうしても邪魔することは出来なかった。
「・・・ただいま」
扉を開けると玄関で滋悟郎が柔道着姿で腕組をして待っていた。
「遅い!!どこで道草を食っておったんぢゃ!
早う着替えて道場に行かんか!」
怒鳴る滋悟郎を無視して横を通り過ぎると柔は部屋へと向かった。
「何なんぢゃ!!その覇気のない顔は!!
そんなこっちゃ2週間後の全日本選手権でさやか嬢に
投げ飛ばされるのがオチぢゃぞ!」
階段を上がる柔の後ろから付いてきながら滋悟郎は尚もがなり続ける。
「・・・もうクタクタなの。明日からはまたちゃんと稽古するから。
今日だけは放っておいて」
自室のドアノブを握り締め俯いて滋悟郎にそう告げると柔は
部屋の中に入っていった。
扉の向こう側から滋悟郎の怒鳴り声が聞こえてきたが
柔は聞こえないように耳を塞いだ。
少しだけでも仮眠を取ろうとフラフラとしながらベッドに向かい横になった。
しかし身体の疲れ以上に心が疲れきっていて、眠ることも出来そうに無かった。
柔は立ち上がるとクローゼットの奥にしまっている手紙を取り出した。
アメリカにいる松田から届いた手紙である。
『柔さん 元気にしてるか?
俺のほうはというとホームシックになんてかかっている暇もないほどに
忙しく駆け回っている。
ようやくアパートも決まったので住所を書いておくよ。
電話番号も一応書いておく。
けど、ほとんど部屋には帰って来れそうにない。
本当に人使いの荒い会社だ。
それはそうと、もうすぐ体重別だな!
調整はうまいこといってるんだろうか?
柔さんのことだから問題はないだろうけどバルセロナからこっち
本阿弥さやかが更に調子を上げてきているって話だから
心してかかってくれ。
しばらくは柔さんの記事を書くことはできそうにないけど
こっちでも何とかして試合は見るようにするから。
頑張ってくれよ!』
体重別選手権、全日本選手権・・・試合のある時は
必ず手紙を送ってくれていた。
しかし今回は、全日本選手権大会が後2週間後にせまっているというのに
まだ松田からの手紙は届かない。
忙しいからしかたがない。
そう言い聞かせてみるがやはり寂しさは誤魔化しようが無かった。
手紙を抱き締めるように胸に当て松田のことを想うと涙が頬を伝った。
寂しさに胸が押し潰されそうだった。
辛いことがあった時 気がつけば側に松田の姿があった。
いつも助けてくれていた。
そんなことに気付こうともせずに柔道の話ばかりする松田に
腹を立てていた。
近くにいてくれることが当たり前だと思っていた。
なんて我侭だったんだろう。
会いたい・・・。
松田さんに会いたい。
せめて声だけでも聞かせて欲しい。
「松田さん・・・。会いたいです・・・」
口に出して呟くと寂しさが一層募る。
嗚咽が漏れないように柔は口に手を当て声を押し殺して泣きじゃくった。
372 :
ぷち@201:02/09/06 00:31 ID:El438oOP
とりあえずここまでです。
次はいつアプできるかわからないですが
あんまり間をあけないようにはしたいと思います。
結婚式、新婚旅行まで道のりは遠そうです・・。
またまたジンワリ〜〜。(ウルウル
乙です〜。w >ぷちサン
374 :
:02/09/06 01:01 ID:F5RujmoN
>ぷち@201さん
わーい新作だ!
長くなっても全然構わないから頑張って!
375 :
4:02/09/06 09:30 ID:i/aHss3S
>>375 すげーーーッ!30巻だ!拍手w(パチパチ
幻の30巻!?
うむ、ぷち氏にならこの大任、任せられよう。
378 :
296:02/09/06 15:27 ID:bYLtIWHD
>プチさん
いよいよできたんですね
あとの展開が楽しみです
とりあえず応援age
379 :
ぷち@201:02/09/06 22:46 ID:El438oOP
4さん
幻の30巻すごーい!!って思ったら私!?
そんな大役・・・。途中で逃げ出さないように
頑張ります(w
それからホムペに載せてくださってありがとうございます。
改めて読んでみるとかなり恥ずかしい・・。
「転機は突然!!」で、松田がまだアパートを引き払ってなかったら
っていう話書いていたりするんですが、載せてみていいですか?
小出しになりそうだけど……
>>380 うぉ!神がイパーイ。
もっちろん、よろしくおながいします。m(__)m
松田の渡米と柔の活躍話に鴨田と邦子や同僚らに強引に付き合わされ、飲まされた松田。
出発前日の夕方になってもまとめるべき荷物が片づかない。
これじゃ徹夜だな、とつぶやき松田は段ボールに荷物を積み込んだ。
同時刻。喫茶店で話す富士子と柔。
本人は疲れたとは言うが、柔の底知れぬ体力を知る富士子は取材による疲れではなく、松田に会えず寂しいのだと察する。
「松田さんにあってるの?」
「え?……ううん。」
「ダメよ! 柔さんには松田さんが必要なのよ!意地はってちゃダメよ、素直にならくちゃ!」
「連絡……とろうとしたんだけど……何度も……でも忙しいみたいで……」
「何もたもたやってんのよ!柔道はあんなに素早いのに!」立ち上がり日刊エブリーに連絡を入れる富士子。
「今、松田さんアパートにいるって!」「!!」
「行ってらっしゃい! 思いっきり胸にとびこんでやっしゃい! ファイトーーーー!」
――富士子さんは強いなぁ……。見習わなきゃダメよね。ありがとう。
喫茶店を出て富士子と別れた柔は松田のアパートに向かう。
カン、カン、カン、カン。松田の部屋の前で止まる柔。胸が高まる。
コンコン。
返事がない。もう一度ノックする柔。「開いてる……?」そーっと開けてのぞき込む。
「松田さん……」
扉を開くとそこには、もくもくと荷造りをしている松田の姿があった。
「あ、柔さん!」
「ど、どうしたんですか」と驚き部屋に入ろうとした柔の姿を見つけ、側に来る松田。
「明日、アメリカに行くことになったんだ――。
米駐在の徳田さんて人がフライングボディアタックくらって完全なムチ打ちとぎっくり腰でさ!
大リーグのワールドシリーズが始まるからすぐに飛んでいかなくちゃならないんだ」
汗を拭き、一息つく松田。その顔には少年のような笑顔を浮かんでいた。
――松田さんが……アメリカへ……松田さんが……行っちゃう……。
松田に促され、部屋の中に入り座る柔。
――日本に居てもこんなに会えないのに……。
柔の心を知らず、松田は続ける。
「行ったらしばらく帰ってこれないんだ。あっちは年がら年中スポーツでドッカンドッカン盛り上がっててさ。
一人で全米飛び回れるんだぜ!スポーツの本場で仕事出来るなんて夢みたいだ」
――どうしよう……。松田さんが……。でもこんなに喜んでいる松田に行かないで欲しいなんて言えない。
松田さんの夢が叶うんだ。笑顔で送らなきゃ……。
「でも終わるんですか、荷造りこんなに残ってますよ。私手伝います」
「いや、いいよ。すぐ終わるから。それに国民栄誉賞のスターにそんな事……」
ずきんと痛む心。松田との距離がどんどん遠くなる。
「一人じゃ間に合いませんよ。手伝いますっ!」
「あ、ああ……ありがとう。でも資料や鴨田のものは俺がやらないと……」
ぐぅぅ
松田の大きな腹の音に二人は顔を見合わせる。照れる松田。
「ずーっと片づけてたから晩飯食ってないんだ……」
「じゃあ私がご飯作りますよ。コンビニで材料買ってきます。松田さんは片づけ続けていてください」「ごめん」
――このままここにいたらまた泣いちゃう。でももう少し松田さんの側にいたい……。
「……いつの間にこんなに泣き虫になっちゃったの……?」
部屋から出た柔は小さくつぶやいた。
段ボールにハンカチを敷いてテーブル代わりに食事をする松田と柔。
「ごちそうさん。やっぱり柔さんの作る料理は旨いよな」と満足そうに笑う松田。
「前にもありましたね。こういうの」
「え? ああ。柔さんが高校の時、だ。取材に追われてて泊まったんだったな」
「元々はと言えば、松田さんが悪いんですよ。こんな写真とるから……」
そう言い柔は未だに壁に貼られているポスターをにらんだ。
「ははは、す、すまない」と焦りながらポスターに松田は手をかけた。
バリバリバリ。壁にはすっかり跡がついてしまっていた。6年も貼られていたのだから。
「……二回目は、松田さんが骨折していた時でしたよね……」
「ん、ああ。あのときは大変だったなぁ……。北海道へ行ってたなんて。あのバカ社長……」
「でも松田さんのおかげで間に合いました。羽衣係長もほめてたんですよ。すごい記者だって」
そ、そうかと照れる松田。
――そう。自分も彼の記事で柔道を取り戻せたんだ。松田さんの記事から歓声が聞こた。
そんな記事を書ける人を私なんかが止めちゃいけない……。
だが、そう思いつつ、あふれ出る言葉は止まらなかった。
「でも、お見舞いにきて廊下で抱きつかれるなんて思いませんでしたけど……」
あ、あれは足が……とあわてる松田を見て精一杯意地悪そうに微笑む柔。
『ちゃんとしなさいよ!』と心の中で邦子が元気付ける。そう。ちゃんと伝えなきゃ…。
「邦子さんと同棲してるのに、抱きつくなんて!」
「あ、あれは違うっ、たまたま見舞いにきてくれただけで……。それに彼女はただの同僚だよ!
加賀君、人の言うこと聞かずあることないこと言うから――」
と必死になる松田を見てふふっと笑う柔。
「あのとき……邦子さん来てなかったらどうなってたでしょうね……」柔がつぶやいた。
「え……どうって……」
松田はあのとき柔が言った言葉を思い出した。
水を打ったような静けさの中、心音だけが聞こえてくるようだった。
「じゃあ今日、と…泊まっていくか?」
380です。つたない文章ですみません。
201さんや4さんが執筆中の暇つぶしにどうぞ。
(って硬い文章で読みにくくてすみません)
>>380 いやいや。(・∀・)イイ!!よ。(・∀・)イイ!!!!
続き待ってまっせー。
387 :
296:02/09/09 00:40 ID:54Xj+/QN
>380
楽しみにしてます♪
388 :
bloom:02/09/09 00:49 ID:LQR4W8AX
某スレで4氏にお世話になっているので
恩返しでもしようかと、こちらで書こうかと思いましたが
ネタが思い付かず断念。
4氏スマソです。
っていうか、こっちの神もすごい(;´Д`)
ぷち@201氏、380氏、続きカナーリ楽しみにしています。
そして、何気にSE3氏と296氏にも期待(w
390 :
380:02/09/09 04:26 ID:NX9YQ3RU
部屋の中は静まり返ったままだった。
「あ、ご、ごめん。明日授与式だもんな。変な事いってすまん!」
ごまかそうとする松田に柔は静かに言った。
「……泊まって……いいですか……」
「え、冗談だって。荷物で柔さん寝るところないし! 布団もこれしか……」
柔はただ首を振る。
「え、え、え、え、え、え。じゃ、じゃ、じゃ、じゃじゃあ、俺また外で寝るよ!柔さんその布団つかいなっ」
そう言い松田はテーブル代わりの段ボールをどかして柔の前に布団を敷き始めた。
「そんな駄目ですよ! 明日旅立つのにそんなのダメですよ。風邪引いちゃいます!」
「し、しかし……」
――明日いなくなるんですよ。もう会えないんですよ。いいんですか……?
涙ぐむ柔。慌てて松田が側によって肩を抱く。
「や、やわらさん……どうしたんだ一体……わ、わかったよ。ちょっと待った。
残しといたコーヒー煎れてくるから。お、落ち着いて……」
「あ、いえ、私がいれます。ごめんなさ――きゃっ!」
立ち上がろうとした柔は布団の下にあった雑誌の束に足を取られ、勢いよく松田にもたれかかった。
そのままの体勢で敷かれた布団の上に倒れる二人。
「あっ、……大丈夫か? 柔さん」
「ご、ごめんなさい……」
391 :
380:02/09/09 04:29 ID:NX9YQ3RU
柔の赤くなった顔を見る松田の脳裏に、巴投げをする柔の姿が浮かんだ。
初めて柔を見た瞬間だった。
あの時から柔は松田にとって、頭の中に歓声が響いて止まないスーパースターだった。
二人でいたシーンが次々と思い出が浮かんでくる。
ジェットコースターに一緒に乗った。受験前に痛めた手をハンカチでしばった。
武蔵山高校男子柔道部の試合場に連れていった。ソウル五輪中電話ボックスで雨宿りした。
柔道をやるから記者をやめないでと言ってくれた。
そして、ソウル五輪後の独占インタビュー――。
あの時の自分のセリフ。そして背中を押す声が聞こえてくる……。
『そうじゃなくて耕作個人の問題よ! いいの?このままでアメリカいっちゃって!!』
『このままズルズル行っちゃったらナンのためにあたし身を引いたか……。それとこれとは話が別でしょ!』
『いいんですか、松田さん。邦ちゃん怒ってましたよ。松田さん、柔さんほったらかしでいっちゃうって』
『それとこれとは関係ないと思いますけど……。も少し素直になった方がいいと思いますけど――』
『猪熊柔の記事見てりゃあわかる、あんなにいきいき仕事してるじゃねえかおまえ。世界チャンピオンだろうが、
一番強い娘だろうが、普通の女の子にかわりはねえ。まっ、やるだけやってみるだな。なにごとも若いうちだで』
『バカこくでねぇ! 何言ってんだァ!このぬけ作が!! だいたいあの世界一強い女の子追いかけるのは
どうすんだい!! 中途でやめかい!! そんなもん途中で投げ出すような奴に、ウチの民宿まかせられねえ!』
――いいのか。俺は本当にこのままアメリカに行ってしまって。
392 :
380:02/09/09 04:32 ID:NX9YQ3RU
「や、柔さん!!」
「はい」
松田は心を決め、柔の肩をつかみ声をかける。だが、緊張で続きが出てこない。
柔はただ黙って続きを待っていた。
まっすぐに見つめる瞳に、頬を赤らめその場を取り繕う松田。
肩をつかんでいた手が離れる。
「あ―。い、いや。――俺、アメリカ行っちゃうけど、柔さんも四年後アトランタ行くよな」
「――は…い。」
場違いな松田の言葉に寂しげにうなずく柔。
視界が涙でぼやけるのをこらえながら、笑顔を作って答える。
「絶対だぞ」
「絶対に」
「…………」
柔が耐えきれずにうつむきそうになったその時。松田が大声を上げた。
「だーっ! そうじゃないっ!」
――そうじゃねぇ。俺が伝えたいのはそんな事じゃないだろ。ソウルの時を思い出せ!
顔を上げる柔。
柔の目の前には真っ赤な顔、そして真剣な松田の顔があった。
「俺…………俺……君が好きだ」
我慢していた涙があふれ、柔の頬を伝っていく。
「私も……」
柔はそのまま松田の胸に顔を埋めた。
「ずっと好きだった!」
えー380です。読んでもらえて恐縮です。
アプした分読み返すと、誤字やらミスやらでマジ恥ずかしいですね……。
とりあえず、続きはまた今晩か明日にアプ予定です。
380さん、こんな夜更けにお疲れ様です。
続き楽しみに待ってます。
395 :
4:02/09/09 15:23 ID:ShNvqwba
復活です。
396 :
名無しさん@ピンキー:02/09/09 16:56 ID:DgCp8lFb
復活age
397 :
4:02/09/09 18:28 ID:ShNvqwba
偽男子柔道部員さん、
緊急退避スレのスレ立て、お疲れさんでした。
最初に気づいた人がやるって、いい感じです。
もしなかったら、偽管理人の私とか、他の人が立ててます。
そういうことで。あやまられちゃったら、次が困りますから。
398 :
ぷち@201:02/09/09 22:42 ID:8j0IJMYQ
>380さん イイ!
続きが気になる!期待しております。
やっぱりこういう展開はドキドキして良いですね。
自分が煮詰まってるぶん他の方の書いたものを
読ませていただくと癒されます。
私も頑張ろう!
>296さん>348さんも気が向いたら是非ともアプして下さい。
気を長くして待っております。
>4さん 何かあったんですか?イマイチ状況を理解してなくて・・。
質問する前に自分で調べろって感じですね。
ちょっと調べてみたらなんかスレが一気にdat落ちしてたみたいで
ここも落ちちゃったので偽男子柔道部員さんが
新スレ立ててくれてたんですね。
偽男子柔道部員さんお疲れ様でした。
素早い判断で私もいいと思います。
このスレ大好きだし。
400 :
ぷち@201:02/09/09 23:06 ID:8j0IJMYQ
というわけで(?)、スレもめでたく復旧したみたいだし
盛り上がってくれたら・・という願いも込めて
続きアプしていきます。
「・・・わら!!柔ァ!!!」
泣き疲れたのか、柔はほんの数分ほど眠りに落ちていたようだった。
滋悟郎の怒鳴り声で目を覚ました。
「柔!何しておる。さっさと降りてこんか!!」
滋悟郎は遠慮もなく柔の部屋に入り込んできた。
「もう!!今日だけは放っておいてって言ったじゃない!」
眠りを妨げられた柔は声を荒げて言った。
「ほぅ。放っておいて欲しいのか。よぅくわかった」
あまりに聞き分けの良すぎる滋悟郎に柔はまだぼんやりしたままの
頭で不思議に思った。
「松田から電話がかかっておるんぢゃが 柔は放っておいて欲しいと
言っておると伝えておこう」
滋悟郎は勝ち誇ったような顔で柔に告げると部屋から出て行こうとした。
「待って!!おじいちゃん 松田さんから電話って本当?」
「わしが何でそんな嘘をつかんといかんのぢゃ」
顔を輝かせてベッドから起き上がった柔は部屋から飛び出して階段を駆け下りた。
途中、ピタリと足を止めると振り返って滋悟郎に礼を言った。
「おじいちゃん ありがとう!」
「フン!早う行け」
シッシッと追い払うような手つきをして滋悟郎は柔を急がせた。
「まったく、いつまで経っても世話のかかる奴ぢゃ」
そう呟く滋悟郎は、松田からの電話に笑顔を取り戻した柔の姿に嬉しそうでもあり
どこか寂しげでもあった。
受話器を握り締めた柔は深く息を吸い込んだ。
心を落ち着かせてから受話器を耳に当てた。
「・・・もしもし」
たったこれだけの言葉なのに声が震えている。
「もしもし!柔さんか?
調子はどうだ?あんまり無理しすぎて身体壊したりしてないだろうな?」
明るい笑い声の混じる松田の声を聞くと重く心にのしかかっていた
しこりがスーッと消えていくのを感じた。
「・・・大丈夫、です」
胸がいっぱいで、そう一言答えるのがやっとだった。
「そうか?それならいいけど。
なんかいつもと声の調子が違うみたいだったからさ」
「ちょっとだけ疲れがたまってたからかもしれないです。
でも、松田さんの声が聞けて元気がでました」
柔は意地をはることもなく素直な気持ちを松田に伝えた。
電話越しの松田は照れたように笑っていた。
「あの、松田さん 今日会社のほうに電話くれました?」
「そうそう!伝言を頼んでも良かったんだけど
どうしても直接柔さんに話したくてね」
心なしか松田の声が弾んでいるようだった。
「編集長の命令でさ、一時的なんだけど日本に
帰れることになったんだよ」
すぐに言葉がでてこなかった。
「・・・嘘・・じゃないですよね・・?」
思わず確認してしまう。つい先ほど会いたいと
泣いて願っていたことが現実になる。
にわかには信じられなかった。
「編集長が嘘ついてたらわからないけどな。
そしたら俺 会社に殴りこむよ」
冗談とも本気ともつかない声色で松田は答えた。
そんな松田に柔はクスリと笑い声を漏らした。
「その時は私も一緒に連れてってくださいね」
「お!柔さんが来てくれるならかなり心強いな」
お互いに笑いあう。
何気ない会話が心地よかった。
「いつ頃こっちに戻ってこれるんですか?」
「詳しい日にちはまだ決まってないんだけど
できるだけ早く戻ってこいって感じだったから
今週中には戻れるんじゃないかな」
あと数日で会える。
柔の胸が高鳴る。
松田が日本に帰ってくることをようやく実感することができた。
「日にち決まったら教えて下さい。
空港まで迎えに行きますから」
「いや、それは悪いよ。柔さん仕事に稽古に
忙しいだろ?」
「私がそうしたいんです。だから、気にしないで下さい」
躊躇う松田に押し切るかたちで柔は迎えに行くことを承諾させた。
「おっと、悪いけど今から大リーグの取材に行かないと
だめなんだ。時間あんまり無くてごめんな」
「少しでも松田さんの声が聞けて嬉しかったから」
柔の言葉に照れながらも時間が無いことを
何度も謝ると松田は電話を切った。
受話器を戻すと晴れやかな気持ちになった柔は
背伸びをしながら深呼吸をした。
さっきまで泣いていたことが嘘みたいだ。
まさか本当に会えることになるなんて思ってもみなかった。
先ほどは思い足取りで登った階段を
軽やかに駆け上がっていった。
その次の日からの柔は滋悟郎も目を見張るほどの
気合の入った姿を見せていた。
とりあえずここまで。続きはもう暫く待って下さい。
キリのいいところまで書きあがったらアプしていきます。
406 :
296:02/09/09 23:32 ID:zAQWLHeN
とりあえず復旧してたみたいで
良かったす。
ぷちさんと380さんの
ストーリーをごっちゃにしないように
気を付けながら読んでますw
407 :
380:02/09/10 01:05 ID:EqQu/QX/
それじゃごっちゃにさせましょう(ぉぃ
続きです(w
408 :
380:02/09/10 01:07 ID:EqQu/QX/
柔から静かに離れると、松田は立ち上がり電気を消した。
その意味に気付いた柔は頬を赤く染めながらも、ゆっくり上着を脱ぎ始めた。
――……ど、どうしよう。て、手が奮えてボタンがうまくはずれない。
そんな柔を松田が後ろから抱きしめてきた。
――あったかい……。松田さん……。
『しっかりしろっ! 柔さん!』
試合中気を失っていたとき聞こえた松田の声が蘇ってくる。
目を閉じる。先ほどまでの緊張感は次第に溶けていった。
身体を松田の手に抱えられたまま、自分でゆっくりとボタンを外す。
「やっと……」「え?」
「やっと普通の女の子になれるんですね。……柔道やってる限り絶対ダメだと思ってた……」
「柔さん……」
柔の目には涙が浮かんでいた。松田が側に寄せ、指先で頬を伝う涙を拭く。
そうして唇を重ねる二人。
ゆっくりと二人の身体が倒れていった。
409 :
380:02/09/10 01:11 ID:EqQu/QX/
――そういや、キスもはじめてだったんだっけ……。
長いけれどもぎこちなく浅いキスの後、唇を離した松田はそのことに思い当たった。
急に顔が熱くなる。
鳴りやまない心臓に落ち着けと言い聞かせ、松田は左手で柔の指先を握った。
小さな柔の手が握り返す。ゆっくりと目を閉じる柔にもう一度キスをする。
今度は柔の小さな舌に自分のそれを絡ませながら。
ブラのホックを外し、両手で柔の胸をゆっくりと包み込む。
んっ……。松田にふさがれる柔の口から思わず小さく声が出た。
松田の片腕が柔の身体と布団の間に潜り込み、小さな身体を少し浮かせる。
密着する身体と身体。
静かに唇を離す二人。唾液が柔の唇から垂れる。柔は潤んだ目で松田を見ていた。
「……まつだ…さん……」
――大丈夫。何も心配するな。
微笑みながら目で語りかけ、松田はそのまま柔の首筋に口づけた。
410 :
380:02/09/10 01:17 ID:EqQu/QX/
微笑みながら目で語りかけ、松田はそのまま柔の首筋に口づけた。
軽く吸いながら胸元まで伝う。盛り上がる胸部に手を添え、突起を指先で摘んだ。
「んっ…あっ」柔の口から漏れる。
指先で転がす度に身体がぴくりと奮える。息づかいが荒くなってくる。
松田は手のひらで上気する柔の胸を覆うと、舌を下部に向かって這わせた。
きゃっと小さな悲鳴があがる。
松田の舌が向かおうとしているところに思い当たった柔の顔が火のついたように赤らんだ。
「……あっ。……そ、そんな。んっ。や、や……は……はずか……し……で……や、やぁっ……」
松田はゆっくりと柔の腹部に満遍なくキスを繰り返し、だんだんと舌が近づけていく。
同時に胸から松田の手が離れ、舌が通った道を優しく辿る。そのまま柔の腰を両手で包み込んだ。
羞恥心で柔は思いっきり目をつぶった。再び胸が高鳴ってくる。
心拍音がそのまま聞こえるようだった。そして。
「……ひぁっ!」松田の身体をぎゅっと抱きしめた。
本日はここまで。(ぉぃっ
普通そこで切るかってところですが次回に続きます。
あぁ蹴られそう殴られそう。
412 :
:02/09/10 01:43 ID:/wmicnpo
あーーーーーーーーーーーん
続きがめっちゃ気になるーーーーーーーー!
ぷちさん、380さん頑張ってね!
296さんもお・ね・が・い!
413 :
名無しさん@ピンキー:02/09/10 04:11 ID:BaJeBVi5
保全age
空港で抱き合った後は
そのままラブホに直行!?
ぷちさん、380さん、296さん
期待age
416 :
380:02/09/10 22:31 ID:QQ3XK3Gi
今回はちょい長い(それより眠い)ので早めに上げてときます。
つーか引っ張りすぎ?なので、とっとと片づけましょう。
柔を追いかけた数年。寝ても醒めてもずっと彼女だけを追いかけてきた。
当然、女性を抱いたこともない。目を閉じても柔の姿が浮かんで来たのだから。
それだけの長い間女性の身体に触れずにいた自分が、いきなり柔の相手を出来るか
不安で不安で仕方がなかった。
はじめ、上手くしようと思っても、途中で手が止まった。かーっとなって目を閉じた。
――ど、どうしよう。ででもここで止める訳には……。
恐る恐る目を開け、のぞきこんだ視線の先には瞳を潤わせた柔の顔があった。
『……まつだ…さん……』
柔のその一言で松田の心が据わった。
小柄な柔の身体を引き寄せてへその周りから腰まわりへと口づける。
手のひらで松田はふっくらした臀部を抱いて軽く浮かせた。
柔の腰を抱いていた松田の手が下着に伸び、ゆっくりと下ろしていく。
『……ひぁっ!』
下腹部を覆う布が下げられる感覚に、柔は身悶えした。頭が真っ白になりそうだった。
じわっと痺れる秘部に松田の息が吹きかかる。
びくっ。松田の大きな手が太股にかかり、ゆっくりと開いていく。
肩をすくめ息を止める。
「……っくっ……」
柔は奥からじわっとしみ出してくるのが分かった。体中が火照っている。
恥ずかしくて松田の顔が見られない。
柔にはもう自分の心音しか聞こえていなかった。
417 :
380:02/09/10 22:32 ID:QQ3XK3Gi
松田が両の太股を開きその奥をつーっと辿ると透明な液体が舌にからみついてくる。
――柔さん、感じてるのか……。
ひくりひくりと震えながらも充分に滴っている秘部に舌を這わせて、松田は少し安堵していた。
小刻みに舌を動かすたびに柔の身体が小さく跳ね、そしてまた蜜のような液体もにじみ出てくる。
松田はあふれ出る部分をつぅっと一舐めすると、唇をあて、蜜をすすり始めた。
「!……は……っ。いやっ……んくっ……んっ、んっ……」
そしてじわりじわりと舌先が内部に侵入しはじめる。
初めて味わう心地よさに柔は意識を失いそうになっていた。
柔道の稽古でも悲鳴を上げたことのない腰ががくがくと震え始めている。
「だ……だめ……」
柔のつぶやきに、松田の唇が離れた。
「…………ぇ……?」
うっすらと目をあけ、心配げに松田を見る柔。
「……ま……つだ……さん……?」
上体を起こして声を掛けたその時、松田が柔の唇を塞いだ。
「!」
松田に力強く抱きしめられ、突然の事に柔の頬がそまる。
柔は安堵感に目を閉じ、松田の背中に手を回した。
418 :
380:02/09/10 22:36 ID:QQ3XK3Gi
――こんなに小さい身体なのに……。
こんな時だと言うのに、松田の脳裏にバルセロナでの柔の姿が浮かんだ。
柔道を嫌がり、普通の女の子としての人生に憧れていた柔。
普通に恋をし、普通に生活して、普通に結婚する。そんな夢を抱いていた彼女を、
猛者のうごめく柔道の道に引っ張ってきたのは他ならぬ自分である。
悲しみに柔道を止めようとしても、その度に連れ戻してきた。――自分の夢のために。
男の自分でも無差別級の選手達を見ると尻込みするのだ。
いくら素質があったとしても自惚れがない限り、自分の何倍もの大きさの人間を相手にするのが怖くないはずはない。
どれほど心細かっただろう。
松田はずっと追いかけてきたのにまったく思いつきもしなかった事が情けなかった。
――ごめん。今度は俺が君を――君の夢を守る番だよな。
腕に力を入れ、ぎゅっと抱きしめる松田。柔の鼓動が伝わってくる。そっと唇を離した。
抱きながら耳元で問いかける。
「……柔さん…………もう……大丈夫……かな?」
「……は……い」
もう一度キスをすると、柔の舌が弱々しく松田の唇の中に入り込んできた。決心を表すように。
松田は今まで柔の太股に密着し体温を感じて脈打たせていたそれを手に取り、滴っている柔の付け根に向けた。
割れ目にそえるとぬるり…と滑る。傷付けないように傷つけないようにと松田はそっと動かした。
強張りながらも柔がビクンと反応する。
「……つっ!……んぁぁっ」
激痛に歯を食いしばり、松田を抱きしめる手に力が入る。松田の腕には爪痕がついていた。
侵入がゆっくりと止まると、少しずつ腕をつかむ柔の指先から力が抜けていく。
松田は柔の顔をのぞき込んだ。
「……柔さんっ、大丈夫か?」
腕を震えさせながら、少し痛いですけど、とうなずく柔。
涙を浮かべながら微笑んでいる。
419 :
380:02/09/10 22:38 ID:QQ3XK3Gi
滴を舌で優しく舐めて、松田は下半身を動かすのを中断した。
指先全体で胸をすくい上げリズミカルに揉み上げる。舌先が鎖骨の上を移動する。
首筋に這わせると、耳たぶをかんだ。
松田の愛撫に乳首の先や下腹部が熱くなるのを感じる柔。
「……。んくっ……」
まだ快感の中に痛さを感じていたが、隆起してた乳首をなぞられ、思わず艶やかな喘ぎ声が漏れる。
その様子を見て松田は柔の太股を抱えながら再び下半身を動かす。
松田は結合している部分の上方に指を這わせた。「やっ……」
構わずに腰をゆっくりと動かしながら、その突起をさすり続ける松田。「いっ…はぁっ…!」と柔の声が荒くなる。
松田が少しずつ前後を早める。動かす指先も小刻みになっていく。
痛みよりも心地よい痺れが大きくなっていった。
「……ん……や、……きもち……い……ぃ……。あっ……いやっ……くぁっ」
柔は我慢できず目を閉じた。経験したことのない快楽に意識が遠のいていく。
その時、松田の手が痙攣しかかった柔の足を持ち真っ直ぐに伸ばした。
姿勢が楽になったが今度は、胎内のものがそれまでとは違う角度で責め入ってくる。
「…………も、もうだ……だめ……ま、ま……」
身体の奥からしびれが広がり、脚ががくがくと震える。
「お、俺も……気持ちいい……。あ、柔さん……い……くっ……っ!」
ぎりぎりで引き抜かれた松田の頭から勢いよく飛び出した白い体液が柔の薄い茂みと太股にかかった。
「……ハァ……ハァ……松田さ……ん……」
布団に柔を追うように倒れる松田。二人の荒い息遣い。
柔は幸せそうに目を閉じ、そうっと松田の身体に手を触れる。
手を伸ばせば届く距離にいる――。
そのことが柔は何よりも一番うれしかった。
420 :
296:02/09/10 23:30 ID:XaFZsPJ3
いやー、いいっすね。
ぷちさんや380さんは松田や柔の
キャラが崩れてないのがすごいっす。
(これは相当難しいと思います。
偉そうでスイマセン。)
個人的には、エロも勿論いいんですが
何気ない松田と柔のやり取りとかに
萌え萌えっす。
>415さん
すいません、俺にはとても無理です。
自分の場合は、もっと
原作を読み込まないとダメっすね。
421 :
4:02/09/11 10:31 ID:ROfgVvu7
男子柔道部員さん、見てる?
あなたのまいた種に私が水をやったら、
今じゃこんなに立派になっちまったよ、このスレ。
ネット上ではあんまり見つかんなかったけど、十分だよね?
でもさ、困るんだよな、こんなに多いと。
全部ヌイてたら、体が持たない‥‥‥‥
422 :
380:02/09/11 16:31 ID:GHQs59a7
萌え萌え和姦(;´Д`)ハァハァ
でも418の前半後半は逆の方がイイ!かも
なんちて。
423 :
名無しさん@ピンキー:02/09/11 16:34 ID:GHQs59a7
↑上ミス・・・380さんごめ。
ジサクジエンカコワルイ
426 :
名無しさん@ピンキー:02/09/11 23:43 ID:Qbh0fHY7
tp://red.sakura.ne.jp/~ribbon/page13/257.html
>426
●チガイ
428 :
名無しさん@ピンキー:02/09/12 03:48 ID:ovVzYAIt
リョウスレageとくね
429 :
名無しさん@ピンキー:02/09/12 12:27 ID:om+rxIWe
>>427 エロには変わりねーだろが。チュ-ボ-。
まったりしましょうage
419で完結?
>>404の続きから。
柔は辺りを見回しながら空港のロビーの立っていた。
今日は松田がアメリカから帰国する日だ。
時計を確認すると11時を少し過ぎたところだった。
松田が乗る飛行機が到着するのは13:38。
ちょっと早すぎたかな・・。
まだ2時間以上も時間がある。
家でじっと待っていても浮き立つ気持ちを抑えきれず
早すぎるとは思ったが柔は空港にやってきた。
時間を潰すために柔は目に付いた喫茶店へと足を運んだ。
コーヒーを口に運びながら店に置いてあった雑誌のページを
パラパラと捲る。
待っていることはまったく苦にはならなかった。
会えなかった時間を考えると2時間なんてあっという間に感じる。
空港で松田に告白をされてから2年。
その間に柔は2度松田に会うためにアメリカに訪れた。
1度目は富士子とジョディの協力を得て
2度目は単身でアメリカに訪れた。
その時のことをぼんやりと思い出していると
ふいに名前を呼ばれ思わず身体をすくめた。
顔を上げるとそこには風祭の姿があった。
「柔さん。お久しぶりですね」
「風祭さん!お久しぶりです」
ペコリと頭を下げる。
風祭がさやかと結婚して以来、顔を合わせることがあっても
試合会場くらいだった。
それもさやかの試合に参加する頻度はそれほど多くはなかったので
滅多に会うことは無かった。
会ってもお互いに挨拶を交わす程度で話をすることなど
皆無に等しかった。
「なんだか、とても長い間あなたに会ってないような気がしますね。
ここ いいですか?」
柔に同席する許可を取ると風祭は席についた。
風祭はフランスで柔道のコーチをしている虎滋郎のもとに
さやかと訪れ仕事があるために一足先に日本に戻ってきたのだと
説明した。
どうということもない会話を交わした後
かけていたサングラスを外した風祭は眩しそうに目を細めて
柔を見つめている。
風祭の視線に戸惑いながら柔は俯いていた。
「なんだか僕と居ると居心地が悪いみたいだ」
「そんなこと!」
風祭の言葉を柔は急いで否定した。
しかし、その言葉は半分当たっていた。
バルセロナオリンピックでの48kg以下級の試合前に
風祭にプロポーズされてから初めて二人きりで
顔を合わすことになるので、居心地が悪いというよりも
どう接していいのかわからなかった。
柔の中ではずっと罪悪感として心の中に
引っかかっていた。
プロポーズをされた時も柔の心の中を占めていたのは松田だった。
本当は、言われたその時に断るつもりだった。
しかし、風祭が
『もしOKなら、48kg以下級の試合が終わったあと
モンジュイックの丘の港の見える公園に来てください!!』
そう言ったために柔は行かなかった。
しかし、せめて断るとしても本人に直接会ってから
断るべきだったのでは・・・。
試合が終わった後、柔は松田のもとに向かった。
風祭の存在を忘れて。
自分でもとても酷いことをしたと思っている。
これまでも何度か謝ろうとした。
しかし風祭のいるところには常にさやかがいた。
さやかの目の前でそんな話をできるはずもなかった。
もう、2年も前の話だから風祭さんも気にしてないよね。
風祭さんもさやかさんと結婚してるんだし。
自分に言い聞かせた。
「あの日・・・あなたは来てくれませんでしたね」
柔から視線を外し、遠くを見つめたまま風祭はポツリと呟いた。
「・・・すみませんでした」
俯いたまま柔は答えた。
「いや、いいんです。あなたは来なかった。それが答えだったのだから。
それでもあなたが忘れられないでいる。女々しいですね」
風祭は自嘲を含んだ笑みを浮べていた。
「すみません・・・」
柔はただ謝るしかなかった。それ以外に言葉が見当たらなかった。
「誤解しないでいただきたい。柔さんを責めているわけではないんですから。
責めるとしたらあなたにふられ、自棄になってさやかさんと結婚してしまった
自分を責めているんです」
風祭の言葉に柔は顔を上げた。
「そんな・・・さやかさんとは・・」
「さやかさんとは親同士の決めた政略結婚。
僕の気持ちなんて少しも入っていませんよ」
胸が痛んだ。自分の心無い仕打ちに一人の人間を
深く傷つけてしまったことに。
もし、きちんと返事をしていれば風祭も自棄を起こすことはなかったかもしれない。
あの時は自分のことしか考えていなかった。
私って本当に最低・・。
柔が自分のことを責めていると
風祭は腕時計を確認し、社に戻らなければならないから、と言って立ち上がった。
「すみません、嫌な話ばかりしてしまって。
僕が今言ったことは忘れて下さい」
風祭は微笑んでいた。しかし、その表情はどこか曇っていた。
柔は立ち上がると深く頭を下げた。
謝罪の言葉を口に出すこともできなかった。
何を言ってももう取り返しはつかないのだから。
「頭を上げてください」
そう言って風祭は柔の肩に軽く手を置いた。
「あなたは何も悪くありません。だから頭を上げてください。
柔さんにそんな顔をされると余計に辛くなってしまう」
風祭に言葉をかけられても今の柔に笑みを浮べることはできなかった。
「こんなこと言うべきではなかったですね。
あなたを困らせるだけなのに」
寂しげに微笑むと風祭は、あなたには幸せになって欲しい、と
付け加えてその場を立ち去っていった。
438 :
ぷち@201:02/09/12 23:18 ID:ekCKIvnM
今日はここまでです。
最高のプレゼントの分は松田さんと柔ちゃんしかいなかったけど
今回は色んな人が出てきて 話し言葉の雰囲気が
違ってそうで不安になってきます。
風祭さんてこんなんだったっけ?
ぷち氏ナイスタイミングだ・・・
正直このスレのスタレっぷりにどうなるかと思たよ。
続き早く木棒!
380も気にせずはよ続きうpしる!
>>439 スタレ スタレ スタレ ぽそ
スタレ スタレ スタレ ぽそ
って感じの、気長でマターリなスレだったんで、
作家来るまでは、ややズレの書き込みもOKっぽい気がする。
ひまなんで違う話してるみたいで。
441 :
296:02/09/13 01:35 ID:JIEKXpsg
風祭age
暇つぶしクイズ
(エロじゃないんでスレ違いスマソ)
次の柔た〜んのセリフはどこで
言ったか知ってる?
1…一生懸命やるのっていいね
2…あったま来ちゃった
3…あたしと松田さんなんて全然関係ないもん
4…どーせあたしは胸が小さいですよ
個人的には4のセリフが好き♪
殺伐とさせてしまった張本人の自爆馬鹿380です……。
添削も兼ねて422書き込もうとして、クッキー確認画面で止めとこっと戻ったら
何故か書き込みされてしまいました(号泣
と言うか、その後パニクって書き込んだ423が駄目押しでもうだめぽ。
で、やけ酒かっくらってました…。
こんな良いスレを素で汚してしまってマジでホントにすみません。
一応、
>>419のエピみたいなのはあるんですが、どうしましょう……。
いらんから二度とくんなって感じですね。逝ってきます(鬱氏
446 :
445:02/09/13 08:09 ID:suGyUzIX
言葉が不十分だった。やってくれ、のつもり。
>442
1.武蔵山の試合後?
2.わからん。資料捨てられた後?
3.ユーゴ
4.初めて邦子みた時?
>443
イキロ!
448 :
380:02/09/13 22:50 ID:YV6AkKPy
一夜明け、授与式当日。
「だーっ! 運転手さん、急いでくれー!」
一度猪熊家に寄った後、タクシーで首相官邸を目指す松田と柔。
授与式は11時からだが、時間はすでに10時を回っていた。
「柔さん、すまん。荷造りにこんなにかかるなんて……」
「いえ、私の方こそ。夕べ、遅くにお邪魔しちゃったから……」
そう言ったっきり真っ赤になる柔。
そんな柔の様子に昨晩のことを思い出し、松田は同じく赤面した。
「い、い、い、いや。柔さんのおかげで、資料もさっぱり収まったし。お、俺だけじゃ徹夜しても終わらなかったかも……
それより、運転手さん。授与式11時だよ。大丈夫なのか!」
「天下の柔ちゃんの為だからね。いざとなったら、ターボかけますよ」とニヤケ顔の運転手。
一方、首相官邸では。
一足先に花園夫妻と共に到着した慈悟郎は不機嫌そのものだった。
周囲に集まる記者達。「柔さん、行方をくらましたってホントですか?」と慈悟郎に問いつめていた。
「まったく! あの不良娘のスットコドッコイがっ!、夕べはとうとう帰ってこなんだ。浮かれおってからに。 鍛え直しぢゃ!」
慈悟郎の口から出た言葉の意味に、一瞬止まる記者達。
「あ」
慌てて「せ、先生!」と慈悟郎の口を塞ぐ富士子。だがすでに遅かった。
「昨日はパーティーも出演予定も何もなかったですよね。花園もここにいるし、
高校や短大の友人達もスタジオにもうスタンバってるって事は……。
えー!! 柔さん、朝帰りですかーーー! しかもこんな日に!? こ、こりゃ大変だ!! おいデスクに連絡しろっ!猪熊を探せー」
大騒動になる首相官邸。
「一体なんなんですの?」と居合わせたさやかの背後では旦那が乾いていた――。
449 :
380:02/09/13 22:55 ID:YV6AkKPy
「松田さん、アメリカ行きの飛行機、何時出発ですか」「え、ああ、2時発」
「大変、急がないと……」あわてる柔に松田が、
「こっちはいいから!今は自分の心配をするんだ。そら、見えたぞっ」と前方を指す。
官邸前には報道陣が殺到していた。
授与式を撮影するために駆けつけた連中だろうなと松田はその中に自分がもういないことが少し寂しかった。
運転手に言って少し離れた所に止めてもらう。
「さぁ、柔さん。晴れ舞台だ。時間があるから俺もいくから」
そうして松田は反対側のドアを開ける。
笑顔でうなずき、車から柔が降りたそのとき。無数のフラッシュとシャッターの音が降り注いだ。
「柔さん! 授与式の前に朝帰りってホントですか!」
「あっ!」「げっ!」
「受賞者として軽率だったと思いませんか!」「相手はどちらの方で……」
そこで記者達が降りようとしていた松田の姿に気付いた。
「あー日刊エヴリー! 貴様、また抜け駆けかー!なんで柔さんと一緒にいるんだー」
なんでって……と赤面し口ごもる二人をよそに、記者に柔がどこにいたのか追求されていた運転手が口を開く。
「この人のアパートから飛ばして来たんですけど……」
そして松田を指さした瞬間、その場にいた全員が硬直した。
「なにーーーー!!!」
「柔さん、大変な事態になりましたが、一言――!」「たまにはインタビュー答えてくださいよっ!」
二人の上を怒号が飛び交う。記者やレポーターに囲まれ身動きが取れなくなってしまった。
無数のマイクを突きつけられ、顔を赤らめる柔。胸ぐらを捕まれ、もみくちゃになる松田。
「柔ちゃーん!」
少し離れたところから、覚えのある声が聞こえてきた。邦子がこっちこっちと手を振っている。
二人は互いの手を取り強引に引っ張ると記者の群をかき分け声の先に走った。
「待て、この日刊エヴリー!」
邦子の側には鴨田が車を用意していた。慌てて乗り込む三人。
「ナニやったんですか、松田さぁん?」と鴨田。
「ナニって……ちっ違っ! ……ハァハァ。えらいことしちまった!! 国民栄誉賞の晴れの舞台をメチャクチャにしちまって……」
頭を抱える松田に柔は「大丈夫だと……思います。おじいちゃんがいるから……」とつぶやいた。
450 :
380:02/09/13 22:58 ID:YV6AkKPy
一方の受賞者の失踪に再び騒然とする官邸。
「あのバカ娘めっ! なんたる醜態じゃ。松田も松田じゃ! 嫁入り前の孫娘に……。
とっ捕まえて送り襟締めに腕ひしぎ十字に三角締めを食らわせてやる。ええいっ、離せ!」
押さえる富士子と花園を振り解こうとする慈悟郎。
「まぁまぁ。皆、先生の講演を待ってるんですから。それに、男子禁制は金メダルとって栄誉賞とるまでって……」
「ん? そうじゃなどれ……って誤魔化すでないわっ。あんな不抜けて遊び呆けとっては、四年後のアトランタで金メダルなぞ、夢のまた夢ぢゃ!」
富士子が金メダルの一言に思わず手を離した。
勢い余って花園にぶつかる慈悟郎。すかさず花園が慈悟郎を押さえつける。
笑みを浮かべながら富士子が言う。
「だいじょーぶですよ。猪熊さん、松田さんが側にいれば百人力なんだから。ぽんぽんっと金メダルとっちゃいますよ!」
「なんぢゃと?」
「ユーゴスラビアでだって、松田さんが到着した途端に、調子よくなったじゃないですか」
「……」富士子に言われて当時の様子を思い出す慈悟郎。重症だった原因にようやく気付く。
「それに、何年も何年も猪熊さんの事追いかけ回して、猪熊さんが柔道やめるって言い出す度に、
柔道に連れ戻してくれたのは松田さんじゃないですか。松田さんがいれば、猪熊さん、ずーーーっと柔道しますよ」
松田さんを猪熊さんから離しちゃ駄目です!と説得する富士子に、慈悟郎は「ふむ……」と頷くと何やら考え事を始めた。
「よしっ。そこまで言うならわしも鬼ではない。目をつぶろう」
「ホントですか?」と目を輝かせる富士子と花園。
「柔道家に二言はないわい。ぢゃが、一つ条件がある。お前達もついてこい」
そう言うと、慈悟郎は総理と記者達のいる方へ向かった。
「どれ、国民栄誉賞はわしがいただいとく!!」
賞状を手に取ると、今度は記者達を向き声をかける。
「うむ。さーて記者ども!! 記者会見場に移動ぢゃー!!」
「えーーーー!? でも柔さんがいませんよォ」
「バカタレ!! 柔なんぞおらんでも、滅法おもしろい記者会見になるわい、わしさえおればな!!」
451 :
380:02/09/13 23:04 ID:YV6AkKPy
とりあえず、気を取り直して書きました。
おそらく、次のアプがラストです。
げんなりした方、もう少しおつきあい下さい……。
面白いからどんどん続き書いてください!
皆380さんのこと応援してますから!
だって、こんないっぱい応援カキコあるんですよ?
頑張ってくださいね。
私も勿論応援してます。
453 :
442:02/09/14 00:12 ID:09x1pTs7
>447
俺もあいまいだけど1,2,4は
合ってたと思いますよん。
3は自分の記憶だと喫茶店で
富士子とハナしてた時の会話だった気が。
でも、ユーゴ中もあってるかも。
あいまいな解答でゴメン
454 :
442:02/09/14 00:13 ID:09x1pTs7
>380
ガンガレ♪
柔た〜んも見守ってくれてるよん。
応援あげ
455 :
296:02/09/14 18:28 ID:uz0QdMZR
380さん いいっすね
結局、原作と同じ展開に
なるわけですか
今後の展開に期待age
456 :
380:02/09/14 21:30 ID:TsK84lym
>>296さん
そうですね。『転機は突然!!』の回に会えていたら、というifストーリーなので、
その前後は原作通りにしました。と言うか全体的にそうしてます。
書き忘れましたが↑は『授与式の日』。↓は『ずっと』になります。
457 :
380:02/09/14 21:32 ID:TsK84lym
一方成田空港に到着した四人。
「早く荷物を!! パスポート出してください!!」
「ここに車停めとくとまたおこられちゃうから、俺駐車場に行きます!! ――それじゃ松田さん!! 元気で!!」
鴨田、お前も元気でな!と返す松田。
先に行った柔を追って、松田と邦子が走る。
「はい! これが搭乗券と、あずけたスーツケースの半券!」
「ありがとう、さすが旅行代理店勤務だ。素早いや!!」
「そんなことより早くっ!! 32番ゲートです」
お……おお、と柔を見つめながら松田は頷く。
それじゃ、とゲートに向かう松田に邦子が声をかけた。
「ちょっと待ちなさいよ、耕作。柔ちゃん、どーするつもりよ。男なら責任とりなさいよォ!」
え、と立ち止まり振り返る松田。
邦子は松田には構わず、たたずむ柔の元に寄り、そして手を取った。
「邦子さん……。――え? これ……」
柔の手に邦子が握らせたそれは、一枚の搭乗券だった。
458 :
380:02/09/14 21:39 ID:TwCQCeEI
これは一体……と柔が邦子を見る。
「今日、さやかさんが式場に来ていたの。このこと言ったら、無理矢理手配してくれたのよ! これでしばらく雲隠れしなさいって」
「さやかさんが……」
「耕作に任せてたらにっちもさっちも行かないんだから! 私がどんな思いで引き下がったと思ってるのよ。私の身にもなってよね!」
「邦子さん……」
そう言うと、邦子はいっちゃえっ!! と笑いながら柔の背中を押し、戻ってきた松田の元に向かわせる。
「松田さん……」
私も……一緒に……と、か細くつぶやく柔を松田が止めた。
「――いや、駄目だ。柔さん」
どうして、と松田を見る二人。
邦子が「何モタモタやってんのよ!」と声を荒げる。
「向こうに行ったら、全米を飛び回って何年かは戻ってこれない。連れていけない。世界選手権までだってあっという間だ。――君は残って稽古をするんだ」
それに黙って連れて行ったら慈悟郎さんに殺されちまうよ、と困った顔で続ける松田。
「このバカー!そんなに勇気のないヘナチョコ馬鹿とは思わなかったわ!」
そんな邦子の声が聞こえていないかのように松田は続ける。
459 :
380:02/09/14 21:41 ID:Lv6+qk/3
「ジョディとまた最高に楽しい試合をするんだろ? 大舞台でまた大歓声があがるぞ! ――君を初めて見た時から、
俺の頭の中で大歓声が鳴り響いていたんだ。バルセロナでその夢が本物になったけど、君はまだまだこんなもんじゃない!」
「……」
「世界中の人が君に魅了されたんだ。……そして、誰よりも俺自身が。……君の世界一の姿を俺は記事に書きたい」
まだまだもっと良い記事が書ける気がするんだ――。と柔の肩を力強く抱く。
邦子が近くに寄り、怒鳴った。
「もー金メダリストでも世界で一番強くても普通の女の子なのよ! 関係ないじゃない!」
振り返り邦子を真剣な目で見る松田。
「ああ。俺にとって世界で最高の女の子だ!」「……耕作……」
松田に肩を抱かれながら、柔は松田の記事を思い出した。
ただの記事ではない、暖かさを感じる記事を。そしてわき上がった歓声を。
自分や羽衣が感動したように、世界中の人を感動させるに違いない。
そして自分が柔道をすれば、必ず松田は記事を書いてくれる。
何よりも一番身近に感じる、とっておきの記事を――。きっとこれからも。ずっと……。
460 :
380:02/09/14 21:44 ID:Lv6+qk/3
柔の胸のうちに、いつかの言葉が胸のうちに蘇る。
『私、金メダルが欲しくて柔道やってる訳じゃない……』
「……松田さんは私にとって、もう世界一の男の人です」
涙を溢れさせながらそう呟いたとき、柔は気がついた。
最高のスターとではなく最高の『女の子』と松田がそう言ったことに。
それまで二人の間にそびえていた、選手という、記者という壁が消え去っていたことに。
そして――いつの間にか大切な絆の一部になっていたことに。
目尻に浮かぶ涙を拭き、柔はゲートに向かう松田に言う。
「松田さん!……私、四年後、必ずアトランタ行きます! 松田さんも行きますよね!」
松田はそれが昨晩の自分の問いだと思い出し笑みを浮かべた。
「ああ!」
力強く頷き、柔を真っ直ぐに見つめる。
「絶対ですよ!」
「絶対だ!」
Vサインをしながら降りていく松田。指先が柔の視界から消えていく。
461 :
380:02/09/14 21:47 ID:Lv6+qk/3
「柔ちゃん、いいの?」と心配そうに邦子が聞く。
「……ホントは四年間も待てないの。すぐにでもいきたいの。……けど」
このままじゃ松田さん、おじいちゃんに殺されちゃうもの。何とか説得しなくちゃ、と柔は苦笑いする。
「さ、戻りましょ。邦子さん」
柔は納得できずにいる邦子を促した。
授与式や松田の話をしながら二人がロビーまで戻ると、テレビの前に人だかりがあった。
近づき、のぞき込む二人。
どうしたの、と邦子が側にいた老夫婦に聞いた。
「はぁ。なんでも婚約発表だそうですよ」
ざわつく中、テレビを見るとそこには慈悟郎の姿があった。
「……これで四年後のアトランタは夫婦で力合わせて金メダルぢゃ! わしとカネコが若い頃なんぞはぁ! あれは思い起こせば――」
「おじいちゃん……!」驚きで口を覆う柔。
邦子が「きゃー! よかったじゃない! 柔ちゃーん!!」と大声をあげて抱きついた。
何、猪熊柔? と周囲がざわめき始めるのを見て、慌てて玄関に向かう二人。
息を荒くしながら、立ち止まり笑いあう。
二人の間にわだかまりはもうない。
「邦子さん……私――」
再びゆっくりと歩き出しながら柔が言う。
「なーに、柔ちゃん?」
「――私、柔道やってて本当に良かった――!」
振り返った柔の顔にはそれまで邦子が見たことがない、会心の笑みが浮かんでいた。
462 :
380:02/09/14 22:10 ID:Lv6+qk/3
てにをはの乱れや誤字脱字、改行ミス、等が目立ちますね……。
もう少し推敲してからアプするんだったなぁ、と反省しきりです。
色んな意味で水さしちゃって、重ね重ねごめんなさい。
ヘタレ自爆後のぷちさん、296さん、442さん他の皆のレスは
マジで救いになりまつた(つД`)ウワァァァァン
ではここらで逝ってきますわ。
ぷちさん(&職人さんALL)楽しみにしてます!
463 :
296:02/09/15 00:04 ID:P54t82L5
>>380 お疲れ様です。
マジでイイっす!!
作品を描くのは本当に
大変だと思いますが
また気が向いたらお願いします
464 :
:02/09/15 15:54 ID:Ho7De/w9
>380さん
いいですねー!
お疲れ様でした。
またよろしくお願いしまーす。
465 :
名無しさん@ピンキー:02/09/16 08:58 ID:F4vORmj+
期待age
466 :
名無しさん@ピンキー:02/09/16 10:52 ID:ZlzJwps1
467 :
bloom:02/09/16 10:57 ID:9NNrtrMu
468 :
名無しさん@ピンキー:02/09/16 21:20 ID:1+wWNwQo
age
469 :
名無しさん@ピンキー:02/09/17 01:39 ID:CwZ6Gz0m
柔マンコあげ
松田チンコさげ・・・
471 :
442:02/09/17 02:14 ID:CwZ6Gz0m
期待age
誘拐された邦ちゃんと外人の絡みキボンヌ
>380さん
遅くなってしまいましたがお疲れ様です。
ウルウルきちゃいました。
「最高の女の子」イイ!ですね。
また、気が向いたら次回作もお願いします。
474 :
名無しさん@ピンキー:02/09/18 15:10 ID:VzcNJq4r
保全あげ
475 :
名無しさん@ピンキー:02/09/19 01:41 ID:9Jc29FgE
380さん イ・イーーーーー!!!
最高!
4さんはもう裏YAWARA!史かかんの?
477 :
名無しさん@ピンキー:02/09/19 23:30 ID:F+k3a0pL
うおおおおーーー
YAWARAが読みてえーーーー
何気に4さんの269の続き、待ってます。
>477
漫画喫茶で読むつもりだったのに、買っちマタダーヨ!
479 :
名無しさん@ピンキー:02/09/20 02:13 ID:ZiLPiVW5
スパーキン!
>476
あれの評判は今一。
>>480 えー?!イイと思うけどな。あたしゃ好きだ。
つかここ、エロパロなんですけど…。
ちがいます。
ここは、【柔×松田のメモリースレ】 です。
ワラタ。確かに客層被ってそうだし(藁
484 :
名無しさん@ピンキー:02/09/20 18:35 ID:l15hcx5N
違います
ここは”世田谷の天使 猪熊柔”スレです
ぷちさん、続編キボーン
かわんねーよ(藁
486 :
柔:02/09/20 23:23 ID:wKrhGZFA
あたしも普通の女の子みたいに
恋をしたりおしゃれをしたり
してみたいなあ
あるわよね
柔道よりもっと素敵なことが・・・
487 :
あぼーん:02/09/20 23:27 ID:D9P89/s2
488 :
bloom:02/09/20 23:28 ID:2hTQ6t3M
489 :
296:02/09/21 02:13 ID:TOxer0Mf
保全age
490 :
4:02/09/21 16:03 ID:U+pv1Cpx
そういえば269の続き、
誰か書いてくれないかな〜と思ってて、忘れてました。
ベッドシーンかな、次は。 今からでもいいよ、誰かいません?
どうせこっち時間かかるから。
巨大な抵抗勢力「激甘派閥」の妨害をかいくぐり、
裏YAWARA、構想に入ります。
ただいまコミックスを読み返してネタを物色中です。
ユーゴのドライバーのおじさんと柔のゆきずりの恋、とか?
おじさん10年前に最愛の奥さん無くしてて、
一人娘の写真を見せるんだね、今は遠く離れた大学に行ってて会えない。
柔ちゃん、涙しちゃったりして。
お礼もかねて彼のアパートメントで食事を作って、
そして‥‥‥‥
「パッパラッパー♪」 ズン! 「キャッ!」
ズンズン!! 「アーッ! もぅ‥‥ あたし‥‥ ダメ〜ッ!」
うん、こういのもいいな。少数派閥の皆さんもう少し待っててね。
>>490 はいッ!嬉しいですッ、押忍!
少数派閥、首をなが〜くして待っております。
492 :
名無しさん@ピンキー:02/09/21 21:12 ID:aX8DLY9a
>490
個人的には柔X松田が見たいけど
それも面白そうですね。
ていうか書いて頂けるなら
何でもいいです。
えー、初めてなんですが。
高校生の柔と松田のお話を書いてみました。
初めての松田宅訪問の時のアナザーストーリーなんですけれども。
もしよろしかったらお読みください・・・。
494 :
493:02/09/22 03:42 ID:5UpGYtDZ
柔は何も言わず受話器を置いた。
その不安げな横顔に、松田は心配になって聞いた。
「どうした・・・?」
震えた声で柔が返した。
「こんな時間なのに・・・、おじいちゃん・・・家にいないみたい。」
「えっ、でも、急に用事ができることもあるだろう?」
「そんなこと、今までなかったし、・・・それに私の帰りが遅いときは絶対に家
で待ってて、帰ったら怒鳴るような人だもん。どうしよう・・・。どこにいっち
ゃったの・・・?」
ぐずりそうになる柔を松田は必死になだめた。
「あ〜・・・、あ、あのさぁ、今日はもう遅いし、俺、外で寝るから、うちにい
なよ。おじいちゃんは、明日になったら探そうぜ。もしかして帰ってきてるかも
しれないしな。な?」
「うん・・・。」
柔は元気なくうなづいた。
495 :
493:02/09/22 03:43 ID:5UpGYtDZ
「明日はちょっと急用ができて、出社できないかもしれないんだ。なんかあった
ら電話くれ。家にいるときはなるべく出るようにするから。・・・すまん。」
鴨田に電話すると、不審そうな声でたずねられた。
『えー、仕事の虫の松田さんが休むなんて〜。なんですか、やっぱりいい人でも
できちゃったんですか?』
「ばっ、ばか!そんなんじゃないよ!」
そこに、後ろから風呂から出たばかりの柔が声をかけた。
「シャワー使わせてもらって、どうもありがとうございました。それでは、私は
もう寝ます。おやすみなさい。」
松田は慌てて受話器をふさいだが、手遅れだったらしい。
『誰ですか、今の声〜。松田さんったら、隅に置けないなぁ。』
「だーかーらー、そんなんじゃないって言ってるだろ!」
『いいんですよ。隠さなくってもー。ま、今日のところは聞かないでおいてあげ
るから、またたっぷり教えてくださいね〜。それじゃ。』
「あ、ちょっと待てよ!」
『(ガチャン!ツーツーツー・・・・)』
「はぁ・・・。」
正直頭を抱えたい気持ちで、受話器をおいた。柔のほうを振り返ると、すでに頭
まで布団に包まっている状態だった。
「猪熊さん、俺も風呂入ったら寝るよ。明日の朝ドアたたいたら鍵開けてくれ。
あと、冷蔵庫の中のもんは勝手に食べていいから。・・・聞いてる?」
柔は微動だにしなかった。
寝てしまったのか。と思い、松田はまたため息をつくと風呂場に向かった。
どしどしよろしくー
497 :
493:02/09/22 03:44 ID:5UpGYtDZ
成り行きとはいえ女の子を一人を家に泊めてしまうことになるなんて。松田の考
えがついあらぬ方に行ってしまう。
(いかん!あの子は取材対象だぞ!しかも7つも年下じゃないか!それ
に・・・、未来のスーパースターを・・・その・・・俺が・・・食っちまうわけ
にはいかないじゃないか。)
考えを振り切るようにシャワーの勢いを強くした。
498 :
493:02/09/22 03:45 ID:5UpGYtDZ
風呂から出てまだ湿った体でシャツを着ると、布が体にへばりついた。
(あーあ、これで外で寝たら、風邪引くの決定かも・・・。)
松田は情けない気持ちで台所に出た。
すると、冷蔵庫の前に顔を真っ赤にした女の子が、ワイシャツに下は下着だけと
いうなんとも乱れた格好で座っていた。
「お、おい・・・。」
どうしたんだ、と柔に近づき肩をゆすると、焦点の合ってない目で松田を見返
し、にやっと笑った。足元には酒のカンが転がっていた。
「冷蔵庫のもの、勝手に食べていいって言ってたでしょ。」
「だからってなぁ!未成年だろ!?」
ふふっ、と笑うだけで柔は何も答えない。柔の脚が視界に入った。
(しっかし、高校生って言ってもなかなか・・・ってそうじゃねぇだろ!)
「あーっ、もー、そんなカッコじゃ風邪引くぞ!とりあえず布団の中入れ!」
やれやれといった感じで柔は立ち上がろうとしたが、足に力が入らないのかその
まままたへたり込んでしまった。
(世話の焼ける子だなぁ・・・。)
松田は柔を抱きかかえると、なるべく体のほうを見ないようにして、布団の上ま
で持って行き、そこで下ろした。
「じゃ、また明日!」
そのままきびすを返し立ち去ろうとする松田だったが、後ろからウエストのあた
り、抱きつかれて動けなくなった。
「行かないで・・・。」
松田の胸がドクンと高鳴る。
(落ち着け、俺!この子は酔っぱらってるんだ、本気じゃないんだ!)
「何言ってるんだよ、今日はもう寝ろ・・・」
言いながら柔のほうに向き直ると、彼女は目を涙でいっぱいにして、今にも泣き
出しそうだった。
「一緒にいて・・・。一人にしないで・・・。」
一気に感情が溢れ出す。
松田は柔を胸にきつく抱きしめた。
「わかった・・・。一人じゃないよ・・・。今日は俺がいるから・・・。」
499 :
493:02/09/22 03:46 ID:5UpGYtDZ
今日はここまでです・・・。
激甘派閥、勢力拡大?(w
4さんがんばれ!(笑
501 :
493:02/09/23 00:48 ID:1lZMDvp4
柔は松田の背中にゆっくりと手を回すと、小さな嗚咽をもらし始めた。
何と言っているのかはわからないが、どうも家族を呼んでいるらしい。
(・・・そうだ、この子は寂しかったんだ。)
片方の手で柔の頭をなで、もう片方の手で背中をなでつづけた。
それでも泣き止む気配はない。
(この子をこんな風に追い込んじゃったのって・・・、俺にも原因があるんだよ
な。)
「ごめん・・・、でもきっと大丈夫だよ・・・。」
(君にはものすごい輝きで、人を魅了する素質があるじゃないか・・・。)
しかしそんな素質がある人が、いま自分の腕の中で、どうしようもないほど落ち
込んでいることにますます罪悪感を覚えるのだった。
502 :
493:02/09/23 00:50 ID:1lZMDvp4
どれほどそうしていただろうか、やっと落ち着いてきて、涙も止まってきたよう
だ。
柔を抱きしめていた腕をはずすと、少し体を離して話し掛けた。
「もう、平気?」
「うん。いっぱい泣いて、スッキリしちゃった。」
「そうか、そりゃよかった。」
松田が安心して柔に笑いかけた。
「あの・・・、」
「うん?」
柔は困ったように目をそらし、言いにくそうに口ごもりながら訊ねた。
「その・・・なんていうんでしたっけ・・・名前・・・。」
(俺、名前も覚えられてないのかよ・・・。)
松田は少なからずがっかりして、念を押すように答えた。
「松田、だよ。松田耕作。」
「あ・・・、松田さん。」
「あ?」
柔は松田の目をしっかりと見つめ、笑いながらこう言った。
「ありがとう・・・。」
503 :
493:02/09/23 00:50 ID:1lZMDvp4
その瞬間、松田の胸がまた騒ぎ始めた。
(ほんとに、どうしちゃったんだよ、俺・・・。)
目の前の少女を自分のものにしてしまいたい衝動に駆られる。
柔の頬を両手で包み、顔を近づけ、あともう少しで鼻先が触れ合う距離のところ
で止まった。
「まつだ・・・さん?」
柔の声で我に返った。ちがう、こんな事しちゃいけないんだ・・・。
手を離し顔をそむけた。
「いや・・・、それじゃ、もう寝ようぜ。」
うん、と言い掛け布団をかぶると、松田の腕をぎゅっとつかみ中に引き寄せた。
「今日は一緒にいてくれる・・・んでしょ?」なんの疑問もなさそうに柔は言っ
た。
柔のその無邪気さが、松田には恨めしかった。
(トホホ・・・、これじゃ生殺しだよ・・・。)
昼間柔にコンクリートにたたきつけられた背中が、まだ少し痛むようだった。
504 :
296:02/09/23 02:15 ID:J2gATzH7
>>493 おおっ新しい方ですね♪
今後の展開が気になりますよ。
ぷちさん、4さんと共に
期待age
505 :
名無しさん@ピンキー:02/09/23 02:39 ID:jjCFmfB4
メモリースレの誘導で見てみたけどなんだかエロパロ板っぽくない
スレだな(笑)ビミョーに浮いてないかい?嫌いじゃないけど。
>380
短いながらも作内で伏線はってちゃんと処理してるのが良いね。
その為に展開が読める部分もあるけど、王道って感じで。
四年後行くってやりとりを被らせてるのはおそらく演出なんだろう
けどそれまでに無駄に被ってるシーンがあってそれほど上手く機能
してない。Hシーンの松田の心理描写の部分とかは省くか別の所に
した方がよいと思われ。
誤字脱字についてもそうだけど、体言止めが多いよね。語彙が少な
い人がテンポを良くしようとして陥る罠。
読む方は脚本を読んでいる感覚になって感情移入しにくくなるので
注意した方がいいかも。それと、人称視点の問題。―を使ってる部
分はおそらく、心理描写だと思うけれど、一般には()が使われる
と思う。―は間をあける、間を持たせるのに使う。両方の用途で使
うと読者が混乱するので注意されたし。
更に、―の前後には主語がない為、その人物(最初は猪熊柔)の視
点で話が進むように見えるのに、途中で松田の視点(心理描写)に
変わっているのが非常に気になった。
他は良いレベルだと思うので、今後に期待してる。
506 :
名無しさん@ピンキー:02/09/23 02:41 ID:jjCFmfB4
>201&493
文末の終わり方がワンパターンだと、読者が疲れるので形を変えた
方が良くなる。「〜た。」「〜た。」が続くと単調になる。
傍点に「・」を3つ使っているけれど、一般には「…」を二つ並べ
て使う。その方が見栄えが良い。また、「」内の最後は句読点は使
わない。内容や構成についてはまだ終わっていないので保留。
同じ内容でも字面やテンポなど読ませ方によって全然違ってくるの
で気を遣って見て。もっと良くなるから。
書き方に関してはSE4のが簡潔だが一番しっかりしてると思う。
重箱をつつくようだが期待を込めてage。
>jjCFmfB4
アンタ一体何者なんだ(w
いや、別にいーんだけどね。
508 :
4:02/09/24 03:31 ID:2IbukjiQ
この雰囲気は創作文芸板から来た人かな? よく知ってる感じ。
ここで初めて文章書いた人が、全部いっぺんにやろうとすると、
書けなくなっちゃうから、気をつけて。
ひとつずつ自分の感性に合わせて採用するのが吉。
>505
>ビミョーに浮いてないかい?
いえ、とっても浮いてます(w
509 :
296:02/09/24 17:34 ID:v8l3orWI
>505,506
自分は、ここの人たちの文章
うまいと思いますよ。
なによりYAWARA!を読み込んでるっていうのが
伝わってきますよ。
というわけで、作家さん応援age
エロSSを書くには、なにより「萌え〜!」の精神が
必要なので、その点で508-509に同意。
505-506は いわゆる 「書き方・作法」 の問題。
もっと読まれ易く、キレイになるよって指摘だから。
オトナになると、耳の痛いコトを言ってくれる人も少なくなる。
親切な通りすがりのオサーンと思って(w
>>506 つっつくようですまんがSE4ではなく、SE3です。
SE3氏は……まだ降臨してないんですね……。
512 :
442:02/09/25 17:55 ID:cp2S0Hmz
ぷちさんはどうしたのかな?
といってみるテスト
513 :
□□絶対に覗いてはいけません□□:02/09/25 17:58 ID:TtBMbYIz
514 :
bloom:02/09/25 18:06 ID:jorc+vBR
493さんも気にせずに続きを・・・おながいしまつ
516 :
442:02/09/27 02:35 ID:svTny5e5
493さん、ぷちさん、4さーん
誰か〜いないのか〜〜
517 :
4:02/09/27 17:25 ID:YyQSRNUZ
誰もいないよ〜
閑散。。。
>506
ご指摘ありがとうございます。
気持ちとか勢いだけで書いてしまっていて技術面みたいなものが
全くないので具体的な指摘をいただけて嬉しいです。
ただ、まだまだ未熟なので仰るとおりに出来ないのも現実で・・・。
少しずつ直せるように頑張っていきたいと思っております。
最近少し私生活のほうが忙しくてパソコンに迎えない日が続いて
全然続きがアプできていませんが、なんとか続きを書いている最中ですので
もう暫くだけお待ちください。
493さん、続きが出来上がっているならばアプお願いします。
書けていない私が言うのもドーヨって感じなんですが。
待ってます。
520 :
493:02/09/28 02:06 ID:/+h80Ifr
おおっ、みなさまご指摘&応援有難うございます。
やはり何かしら反応があると嬉しいです。
こちらもぷち@201さんと同じように、書く時間がなかなかなくて。
もうオチは決まっているのですが。
楽しみにしている方、すみませんです。
少しだけアプします。
521 :
493:02/09/28 02:07 ID:/+h80Ifr
布団の中で松田が二回続けて鼻をすすった。柔が少し心配そうに訊ねる。
「松田さん、そのシャツ…濡れてて冷たくないですか?」
大丈夫、と言おうとしたが、確かにシャツは先ほどの柔の涙を吸ってびちょびち
ょになってしまっていた。
「ああ…、はは、じゃ、ちょっと脱がせてもらうよ。」
すこし恥ずかしそうにそう言うと、柔に背を向けてを脱いだ。
柔は松田の背中に手を伸ばすと、全体をなで始めた。
「さっきは、投げちゃって…ごめんなさい。体、まだ痛んだりしない?」
(おいおい、そんな簡単に男の体さわっちゃダメだろ!)
とは思いつつ、もっとさわってほしい気持ちもどこかにあって、
「い、いや、大丈夫だよ。」答える声も動揺のため、上ずる。
「でも…、ここんとこあざになってますよ。」
「えっ、うそだろ!?」
びっくりして松田が振り返る。
すると、いたずらっぽく笑って言った。
「うそ。」
「はぁ…、からかうなよ。」
そのまま松田はうつぶせになった。
柔は自分の顔の前にある方の松田の手に自分の手を重ね、指をいじり始めた。
なんだか楽しそうである。
松田はうつぶせのままそんな柔の表情を顔だけ起こして見て取ると、フッと笑っ
た。
「何…?」
「え…と、なんだか不思議だなって思ってさ。」
522 :
493:02/09/28 02:08 ID:/+h80Ifr
「不思議?」
松田が柔の手を弱く握る。
「いや、君とこんな風にしてるのが。俺、てっきり君に嫌われてると思ってたか
ら。」
すこし怒ったように柔は言った。
「それは最初は…、あんなに追いまわすような人は誰だって嫌い!」
「そ、そりゃそうか…。はは…。」
(まだ許してくれたわけじゃないんだ…。何期待してんだろ。)
松田は突っ伏して顔を敷き布団にうずめた。
自分の言葉に落胆したような様子に、慌てて柔は手を握り返して言った。
「で、でも今は」
「えっ?」
その言葉に思わずすばやく再び首をひねって柔のほうを見る。
そんな反応に驚いたのか、柔はなかなか次の言葉を発してくれない。
(でも今は、どう思ってくれてるんだ?)
松田は柔のほうに体の向きを変えると、その両手で、指をいじっていた柔の手を
つつみこんだ。
「柔さん…。」
ますます赤くなって下を向いた柔の顔に額を寄せた。
「き、嫌いじゃないよ…。」
そう言うと柔は顔を上げ、松田の唇に短いキスをした。
松田は苦笑いすると、首に手を回し、もう一度唇を重ねた。
「俺も…、嫌いじゃない……、君のこと…。」
523 :
296:02/09/28 09:25 ID:6O8gzV8g
>ぷちさん
ゆっくりでいいので楽しみに
してます
>>493さん
高校生バージョンですね。
展開がすごく楽しみっす。
とりあえず応援age
sage
保守しとくよ
526 :
名無しさん@ピンキー:02/09/30 23:19 ID:z4GG3A1B
ガスパチョ
柔さんはどんなあえぎ声なのかな?
Hは上手なのかな?
小説じゃないがキッズステで第1話今ヤッテルヨー
529 :
名無しさん@ピンキー:02/10/01 23:09 ID:B7AipB3o
530 :
493:02/10/02 00:03 ID:JK9Dtkai
(「嫌いじゃない」…か。)
もちろんその言葉が何を言わんとしているかなど、十分にわかってはいたが。
先ほどのシャワーを浴びながら心に決めた事が、まだわずかながら引っかかって
いた。
柔は松田の胸に、再び顔をうずめた。
「ドキドキしてるね。」
「えっ?」
「さっきも、こうやって心臓の音、聞いてたの。」
柔は笑っている。
「こうすると、すごく不思議で幸せな気分になるから…。」
松田は一瞬息を止めると、またいっそう鼓動を早めながら言った。
「じゃあ…、その…、俺にも聞かせてくれよ。」
「うん…。」
柔が応えると、松田はおそるおそる彼女の胸に耳をあてた。
早鐘を打っている彼女の心音を聞いていると、何か大きなあたたかい感情にのま
れていくようだった。
(―本当だ。なんか、今、幸せかも…。)
何かに祈るように、強く思った。
(ああ、もう、今日だけは、この子を普通の女の子として、俺と一緒にいさせて
くれ!)
531 :
493:02/10/02 00:04 ID:JK9Dtkai
しばらくすると、柔が口を開いた。
「あの…、私」
「うん?」
「胸、やっぱり、小さいかなぁ…。」
密かなコンプレックスだったらしい。
「そうか?まだ高校生だしこれからも大きくなるだろ。」
そう言うと、ワイシャツの上から左手で乳首をつまんだ。
「あっ…。」思わず、吐息交じりの声が漏れる。
「いや?」松田は手を止めて、聞いた。
柔は恥ずかしそうに目をつぶったまま、小さく首を振り、松田の首に腕を回し
た。
今度は左手をワイシャツの下から入れ、肌に直接触れる。
柔の体がビクッとなる。が、回した腕をほどこうとはしなかった。
(本当にいいんだな…。)
左手をシャツの中にいれたまま、右手でボタンをはずし始めた。
顔を見上げると、横を向いてしまっている。
きっと、恥ずかしさと快感の間で葛藤しているのだろう。
はだけた前から、胸元から臍までが見え隠れする。
胸の先があらわにならないように必死に体をくねらせているようだ。
片方の乳首を口で咥え舌先で転がし、もう片方の胸を手で覆うとゆっくりと揉み
しだいた。
(確かに大きくはないけど、ぶよぶよしてないし、弾力があっていい。)
吸って噛んで揺らして…。
「んっ…、はぁっ…。」
だんだんと先が固くなる。
口を離すと、ニヤニヤしながら訊ねた。
「さっきより、大きくなったんじゃねーの?」
「…えっち。」
昨夜、リアルタイムで見つけてて、続き待ってるんですけど?
みんな同じで、かけない(書けない? カケない?)
状態と思われます(w
533 :
493:02/10/02 23:20 ID:8aRkHXLA
すみません。昨日は531まででした。
続きは週末に出せたら、と思っております。
感想おまちしてます。
534 :
名無しさん@ピンキー:02/10/02 23:25 ID:+DXn5ElY
493殿
続きをキボーン
535 :
296:02/10/03 23:28 ID:nOGgiLBn
期待age
保守sage
537 :
名無しさん@ピンキー:02/10/05 19:05 ID:J0tZjxVf
あげ
538 :
493:02/10/06 00:09 ID:ycQqKcPq
ふふん、と鼻で笑うと、舌を彼女のと絡め濃厚なキスをした。
唇から頬、顎、首と移動していく。首筋のあたりで止まり肌に吸い付く。
「待って!」制止するように言った。
「ん?」
「痕、そんなところにつけないで…。おじいちゃんにばれちゃう。」
確かにそうだ、と考えると、松田はもっと下のほうに行った。
「ここだったら見えないだろ。」
と言うと、膝を押し広げ、太腿の内側に口づけた。
「あっ…。」
局部に近いところを刺激され、声を漏らした。
甘い声。その声をもっと聞きたくなって、さらにきわどい所を突く。
「ああ…、あっ…!」
柔は小さく叫ぶととっさに股間をおさえた。ゆっくりと手をはずしてみると、濡
れていた。
下着に手をかけ、そのまま脱がした。
「いっ…。」反射的に柔が言った。
「い?」
(いやだったかな…。どうしよう…。)
困惑気味の松田に、顔を手で隠しながら言った。
「…い、いいの。…その……っ。」
最後の方は声がかすれてしまっていたが、彼の耳には「もっと」と言ったように
届いた。
柔の腕に手を伸ばして引き寄せ、手を取ると、一回強く握った。
539 :
493:02/10/06 00:09 ID:ycQqKcPq
脚の間の繁みに顔をうずめ、溢れ出る液をすする。
(これだけ濡れてたら、もし初めてでも平気かな…。)
彼女とひとつになりたいという思いは、もはや隠しようがなかった。
「あのさ…、いい?」
「うん?…、うん…。」
なにが「いい」のか解っているのか、わからないような生返事だったが、ともか
く、柔の了承を得たことにはなった。
(ゴム、一年前に買ったやつだけどまだ使えるか。)
松田は全部脱ぐと、柔に覆いかぶさった。
これから起こることを予感してか、柔の体が一瞬大きく跳ねた。
頭をなでて落ち着かせると、モノを入り口にあてた。
一息ついてから先のほうを少しだけ入れる。
「いたっ…!」
(やっぱり痛いか…。)
さらにもう少しだけ進もうとした。
「や…、やめてぇッ!」
その叫びに松田は我にかえる。柔の目には涙が浮かんでいた。
(俺…、俺、今何やってたんだろ…。また、泣かせて…。)
「ごめん…。」
「あ…、」あまりの激痛に、ほとんど無意識に「やめて」と言ってしまったらし
い。
柔からゆっくりと離れていく体に追いすがった。
「いや…、止めないで。」
松田は首を振ると言った。
「いや、もう、今日は止めといたほうがいい。俺もどうかしてた。」
「え…。」
柔は松田をじっと見つめる、が、松田のほうは見つめ返すことができない。
(ダメだ!今顔みたら…、もう、取材対象としては見れなくなっちまう。)
「いいから、脱いだもん着てくれ。」
松田が背を向けると、柔も服をようやく着始めた。
540 :
493:02/10/06 00:10 ID:ycQqKcPq
一緒に布団の中で横になりながら、柔はまだ泣いているようだ。
「ごめんなさい…。」
「何で君が謝るんだ?」いぶかしげに松田が問う。
「…最後まで、してあげられなくて…。」
うーん、とうなると、必死に慰めの言葉をひねり出した。
「いや、君、その、初めてだろ?やっぱ、そういうのは、本当に好きな人のため
にとっておくべきだよ。」
「本当に好きな人…。」
柔がつぶやいた。
(俺は「嫌いじゃない」だけだもんな…。)
それきり、そのままお互い何も言わなくなった。
「松田さん…。」
名前を呼ばれたような気がして振り返ると、柔はすでに寝ていた。
(寝言か。)
柔の唇が声を出さずに「好き」と、動いたときには、すでに松田は柔のほうを見
ていなかった。
そして、松田も意識を手放した。
541 :
493:02/10/06 00:11 ID:ycQqKcPq
朝、大きな振動と音で目が覚めると、松田は自宅のアパートの前で寝ていた。
夕べ、猪熊柔を家に泊めたためだ。この騒音もその柔が朝稽古をしているからら
しい。
やはり外で寝たせいか、体がだるく、風邪を引いてしまったようだ。
何か甘美で切ない夢を見た気がするが、頭がぼーっとしてよく思い出せない。
昨日、柔が片付けをした松田の家には、台所に酒の空き缶だけが転がっていた。
(おわり。)
542 :
493:02/10/06 00:15 ID:ycQqKcPq
これで終わりです。
自分としては「寸止め」がテーマだったので…。
濃厚エロを期待してた方、すみません。
それではぷちさんをはじめ、他の方の小説、楽しみにしています。
493さんお疲れ様でした!
いい感じにもどかしいです。つうか続編キボン。
うぉ、そうきたか。
493タン、乙です。イイ仕事しますなー。
ほんま もどかしさがイイっす!!!
545 :
296:02/10/07 07:17 ID:V0qOFQSC
493さん
おつかれ〜
また気が向いたら
お願いします
546 :
名無しさん@ピンキー:02/10/08 12:24 ID:Oifg0ANQ
ほしゃage
547 :
296:02/10/10 00:16 ID:bW6DWDl1
ageときます
548 :
名無しさん@ピンキー:02/10/11 00:10 ID:QWeBmEA4
柔さん、いいかな?
うん。
(つずく)
549 :
名無しさん@ピンキー:02/10/13 00:14 ID:9fesTNhD
あげ
550 :
296:02/10/15 09:17 ID:kigg6Bgm
保守age
551 :
名無しさん@ピンキー:02/10/15 11:30 ID:sdmdshzl
552 :
名無しさん@ピンキー:02/10/17 02:14 ID:pr8d1uVJ
age
そろそろぷち氏の続きが読みたい今日この頃
忙しいんでしょうかねぇ。
4さんもその後どうなってるんでしょ。ひじょーに気になる
555 :
296:02/10/18 13:06 ID:PVutP2j5
ぷちさん、4さん、SEさん〜
いたら返事してくれ〜
556 :
名無しさん@ピンキー:02/10/19 23:54 ID:27efJ8YY
保全age
557 :
名無しさん@ピンキー:02/10/20 00:23 ID:LMA/ubBf
558 :
発見!:02/10/20 09:24 ID:UMu0TZp3
559 :
名無しさん@ピンキー:02/10/20 11:15 ID:K9Zw5rR2
質問〜
松田が柔に贈った手袋の色を教えてくだちい……
白を投げ付けますた
562 :
エッチ女の子:02/10/21 14:23 ID:yPxmYDdP
563 :
SE3:02/10/22 08:44 ID:b0oPBhxb
564 :
:02/10/22 17:55 ID:eQrvW6/p
>>563 わーーーーーーーーーーーい!
やっと来てくれたー!
新作楽しみにしてまーす!
さっそくトビラ変わってますねー。
カワイイーーー!w
保守ing
567 :
296:02/10/25 00:50 ID:Le17INYY
>>SEさん
いいっすね♪
あとついでに保守age
568 :
名無しさん@ピンキー:02/10/25 00:56 ID:o1yD5/Dp
569 :
名無しさん@ピンキー:02/10/26 17:53 ID:mN/NBEeF
age
570 :
名無しさん:02/10/26 18:04 ID:+Kg5F9ly
571 :
oni:02/10/26 18:13 ID:T++wF+JQ
572 :
名無しさん@ピンキー:02/10/27 17:21 ID:10V9jQF6
そして、さやかは柔に飛びかかった。
あまりにも唐突。柔は抵抗する間もなく、畳の上に叩きつけられた。
さやかはそのまま柔の上に馬乗りになり、柔の胸元を乱暴に掴み上げる。
さやかの平手打ち。咄嗟に柔は両手で顔を覆ったため、腕に平手が当たってしまった。
チッ、とさやかは舌打ちすると、柔の胸襟を激しく掴み、引っ張った。
あまりの乱暴さに柔の道着ははだけ、Tシャツの胸元が少しだがビリビリと裂ける。
573 :
名無しさん@ピンキー:02/10/27 17:32 ID:10V9jQF6
基本的に道着は黒帯で締めただけなので、緩めてしまえば簡単にはだけてしまう。
さやかはさらに柔の道着の胸元を乱暴に押し広げる。
大きな引き裂かれる音がした。
柔は声を上げた。引き裂かれたことで、丸見えということではなかったが、
胸元の肌だけでなく、スポーツタイプのブラの端までチラッと見えてしまった。
「やめて!」
「弁償してあげてよ。それともなに? 恥ずかしいの、柔さん?」
574 :
名無しさん@ピンキー:02/10/27 17:34 ID:10V9jQF6
576 :
名無しさん@ピンキー:02/10/27 17:39 ID:10V9jQF6
>>575 あるけど・・・ 続きも・・・ ここに・・・
お前ら御存知かと思ってますた・・・
577 :
名無しさん@ピンキー:02/10/27 17:40 ID:Rvcw+uqG
578 :
:02/10/27 18:08 ID:Wo5odidO
579 :
少数派:02/10/27 22:35 ID:9m+hRQRl
あの、4さんの続きをですね…辛抱強く待っているのでつ。
「、、、」を再び読んで萌えたいのでつが(w
……だめ、、、かな?
580 :
名無しさん@ピンキー:02/10/28 12:24 ID:H2bkeYcR
572氏のコピペ継続に1ピョ-ウ
581 :
4:02/10/28 14:30 ID:onLgTA7y
>>296 の続き
ゴクッ、て口の中のものを飲んじゃった。あたし。
それは特別おいしいわけじゃないけど、
口から出しちゃうのはイヤだ、そんな気がしたから。
耕作さんのものは、ぜ〜んぶ好きなんだもん!
「柔さん‥‥‥ 俺‥‥ 俺‥‥‥」
なんか言葉が途切れ途切れに聞こえてきた。
見上げたら、耕作さんたら泣き出してる。
見ててわかったみたい。私の気持ちもすべて。
うれしい、 こんなに喜んでくれて‥‥
うれしくてうれしくて、どうしようもなくなって、
まだ先っぽのほうに白い液がついてるの、
なめて綺麗にしてあげる。上も下も、根元のほうも。
それはさっきまでとは違って、かなり柔らかくなってた。
ちょっと、
うん、ちょっとだけ残念だった‥‥‥‥
だって‥‥‥
あたしのあそこ、今気づいたら、
すごくヌルヌルしてて、
見られたら恥ずかしいぐらいになってて‥
いますぐに、耕作さんに、
さっきまでの固いのでうめつくして欲しいな、って
そういうふうに思ってたんだけど。
582 :
4:02/10/28 14:33 ID:onLgTA7y
しばらくあたし、そうしていた。
でも、なんか視線を感じて、そのままのカッコで上を見あげた。
「柔さん。また欲しくなっちゃったのかな? あそこに?」
耕作さんが笑ってる。
えっ、どうして? どうしてわかるんですか?
ずーっと何年も、あたしの気持ちに気づかなかった人なのに、
どうして 今 急に?
「誰でも分るよ。
そんなに、もの欲しそうに、いつまでもなめてたら」
あっ、さっきからずっとあたし、
耕作さんのあそこ、くわえたままだった‥‥‥‥
「それに、ももをすりあわせてばっかりいるんだもん、
もうさ、あそこがたっぷり濡れちゃってるんだろ?」
見られてたんだ‥
そのまま手が伸びてきて、胸を掴まれた。
同時に、口の中のものが急に暴れ始める。
ビクンビクンってしながら、どんどん大きく、
あっというまに、口の中ですごく固くなって、
肩を強くつかまれて、バスタブの中に立たされた。
見たら、口から離れたそれは、私のお腹のほうをさしてる。
怒ったようにゆれながら。
583 :
4:02/10/28 14:39 ID:onLgTA7y
後ろ向きにされる。
お尻を突き出すような形にうながされて。
お風呂場の壁に手をついて。足を開いて。
とっても、ひどい格好で。
胸が後ろからわしづかみにされた。
背中にキスの雨が降る。
キスされるたびに、体がピクって動いちゃう。
気持ちいい‥
あっ、おしりのところに、
あれ‥ が‥ 当たってる‥
すごく固くなった‥ あれが‥‥‥
もう少しで入ってくるんだ。あそこに。これ。
そう思ったら、また、あそこがジュンって濡れた。
あふれちゃって、太ももに垂れてくるのが分った。
もぅ、ダメ。とまらない!
はやく、はやく、 おねがい早く来て!
奥まで‥‥ お願い‥‥ うずめて‥‥欲しいの‥‥
584 :
4:02/10/28 15:04 ID:onLgTA7y
今日子は、セーヌ湖畔のCafeで虎次郎を待っていた。
つかのまの陽射しを求める人々で、オープンテラスは賑わっている。
ほんの数日前のあの夜を、今日子は思い出していた。
ブリュッセルで出会い、その日のうちに抱かれてしまったこと。
恋人がありながら、虎次郎の腕の中で何度も絶頂を迎えたこと。
後悔はしていなかったが、
もう一度会いたいという気持ちを抑えきれない自分に、ただ驚いていた。
多分来ないだろうと思う。旅先でのつかの間の戯れ。おそらく。
しかし、もしここに虎次郎が現れたなら、また抱かれてしまうのだろう。
そしてその厚い胸に抱かれて、おだやかに眠るのだろう。
今日子はとりとめもなくそんなことを考えていた。
男の声がそれを中断するまでは‥
「待たせたな」
----------------
なんてのも、いいな〜
585 :
4:02/10/28 15:10 ID:onLgTA7y
586 :
名無しさん@ピンキー:02/10/28 15:32 ID:NPfKkwuT
キタ━━━━━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━━━━━!!
587 :
4:02/10/28 17:48 ID:onLgTA7y
しかし、よくとちるな〜
セーヌ湖畔はないだろ、セーヌ湖畔は! ボケ突っ込み
588 :
少数派:02/10/28 20:56 ID:ul5KUiMd
やったーー! (言ってみるもんだ…
>ぜ〜んぶ好きなんだもん!
か、かわいいよ、柔タン……(w
続きキボンヌ。
>>584もいーかも。
589 :
4:02/10/28 23:46 ID:0Iu0LtDW
ブリュッセルでは二泊する予定だった。
ツァーは、パリ周辺やライン川沿いの名所ではなく、
少し雰囲気の違うところに連泊するタイプ。
鶴亀トラベルに勤める友人、猪熊柔に選んでもらったものだ。
結婚の前に最後の一人旅を、ヨーロッパの落ち着いた街並みを見て。
この旅行はその思いを100%かなえてくれている。
さすがに本当の一人旅ではつらいので、ツァーにアレンジしてもらったけど。
夕食は、港近くのオープンレストランで団体予約。
お客は地元の人ばかりで、
新鮮な魚介類をアットホームに提供してくれる店だった。
さすがに北のほうとはいえ、漁港に変わりはなく、
魚、いか、たこ等々、メニューは日本とおなじようなもの。
テーブルの上の景色に、妙に落ち着きを覚える。
途中で化粧室に立ったとき、すれ違った男性に見覚えがあった。
地味なジャンパーにハンチング帽。
がっしりした体と四角い顔。
数歩歩いたところで思い出した。ふりかえる。
「猪熊‥‥‥ さん?」
振り返る男。
「猪熊虎次郎さん‥‥ ですよね?」
「?? 私には、あなたのような可愛い女性の知り合いは
無いと思ったが?」
無骨な表情から出てきた言葉に、
社交辞令と分っていても、顔が赤くなってしまう自分がいた。
590 :
4:02/10/28 23:54 ID:0Iu0LtDW
「私、あの‥‥ 日蔭今日子と申します。
三つ葉女子短大の柔道部で‥ 柔さんと一緒に‥」
「あぁ、思い出した。たしか、送り足払いの名手だ」
知ってたんだ。
「いえ、とんでもありません。名手だなんて。
在学中は柔さんにご迷惑かけっぱなしで
きょうは‥」
「なにしてんの〜 日蔭さ〜ん! もうそろそろ行くわよ〜」
同行のツアコンから声が飛んできた。
「すみません、ツァー旅行なもので。これで失礼します」
「あぁ。じゃ、また」
「お待たせしました」
「別に待ってはいなかったんだけど、
ナンパされてたみたいだから、声かけてみたのよ」
「え?」
「さっきのおじさんよ!」
「? あっ、あの人はちがいます。お友達のお父様なんです」
「な〜んだつまんない。
日蔭さんて、なんか断れないタイプに見えたから」
「気を使ってもらって有難うございます」
振り返ってみたがその姿はもうなかった。
「よくあるのよね、ツアコンしてると。ナンパって。
ま、気をつけてね。旅行って、つい大胆になっちゃうから」
そんなことはないだろう。私に限って。
591 :
4:02/10/28 23:59 ID:0Iu0LtDW
チェックインしたのが7時。
すぐに部屋に電話がかかってきた。何人かはツアコンと街に出るようだ。
私は出かけないことにした。少しのんびりしたかった。
それにしても寝るには早い時間。
ホテルの中を散歩してみることにした。
いろいろなお店がある。
書いてある文字がフランス語ベースで
細かいニュアンスがわからないけど。
日本では見かけないものがいろいろあって、けっこう飽きない。
喉が渇いて、Cafeと書いてある店に入った。
カウンターに座る。アルコールが中心のようだ。
ついこの間、彼に教わったマティーニを見つける。
これなら飲める。カウンターの中の人に注文した。
なんとか私の発音で伝わった。ひと安心。
小さなお店なので、テーブル席は既に一杯になっていた。
私の席から一つ置いた隣に、お客さんが来た。
男の人。
流暢なフランス語で何かを頼んでいる‥
こちらを見た。そしてすぐに気づく。
「また会ったな」
猪熊さんだった。
「このホテルに泊まってるのか?」
「えぇ」
なんとか答えた。ほんの偶然。2回目の。
592 :
4:02/10/29 00:21 ID:jwCl7j+V
「たしかパリで柔道を教えていらっしゃるとか?」
「あぁ」
「大会か何かでこちらに?」
「まぁ、そんなところだ?」
「私は‥ これが最後の一人旅なんです。
あ、別に深刻な話じゃなくて、
あの、日本に戻ったら結婚する予定なので‥‥」
「そうか。それはおめでとう」
「ありがとうございます」
言葉が途切れる。
繋ぐ話題もなく、そのまま。
突然、こちらを見ることもなく、
グラスを抱えたまま話し出す。
「それなら、もっと楽しく過ごしたほうがいい」
「えっ?」
「私と話すより、他にもっと楽しいことがあるだろう」
「ここに‥ いては‥ いけませんか?」
「‥‥そんなことはないが‥‥」
「ここにいたいんです、今」
「ごまかすのは‥ やめたほうがいい」
何を言われたのか分らなかった。
「それは、どういう意味ですか?」
「いや、君はこの旅行を楽しんでるように見えない。それだけだ」
593 :
4:02/10/29 00:24 ID:jwCl7j+V
私が楽しんでない?
そんなはずはない。そう思って口を開きかける、
「人は悩み事があるときに明るく振舞う。
本当につらいときは、それを忘れるために。余計に」
「‥‥‥‥‥‥‥‥‥」
言われるまでもなく、本当はわかっていた。
結婚することに、今になって迷ってる自分がいることに。
それをこの人は気づいてしまった。ほんの一瞬で。
いつのまにか、私は自分の胸の思いをすべて打ち明けていた。
この人を相手にして。
何も口をはさまず、ずっと話を聞いてくれた。
「気が済んだか?」
言葉が途切れたところで初めて口にする。
気が済んだ? そう。誰かに話したかっただけ。
そうかも知れない。もしかしたら。
「あとは自分の気持ちに素直になったほうがいい」
その言葉と同時に、ルームキーを持って立ち上がる。
早口でバーテンと話して、支払いを済ませていた。
「その分まで払っておいた。早く部屋に戻って寝なさい。
今夜は何も考えないほうがいい。
明日起きれば、どうするのが一番いいのか、
自分で決められるはずだ」
そう言って、足早に消えていった。
594 :
4:02/10/29 00:29 ID:jwCl7j+V
部屋に戻り、シャワーを浴びてテレビをつける。
なにかのバラエティーのようなものをやっていた。
客席が大笑いしているのがアップになる。
濡れた髪をタオルで拭きながら、さっきのことを思い出していた。
言葉少なく、ぶっきらぼうであっても、
あの場面で、私のことを気遣ってくれていたことは
間違いのない事実だった。
あっ、私、お礼も、ごちそうさまも言ってなかった。
幸い、先ほどカウンターに置きっぱなしだったルームキーで、
部屋番号は覚えてた。
服を着て、エレベーターに乗り、その部屋に向かう。
そう、御礼を言いに行くんだから。
ドアをノックする。フランス語で何か言ってる。
ドアが開く。私だと分かる。
「どうした?」
「あっ、あの‥‥」
「忘れ物でもしたか、あの店に?」
「ち、ちがいます。さっき、お礼を言わなかったので」
「別に。マティーニ一杯ぐらいのことで」
「いえ。私の愚痴を聞いて頂きましたし。
有難うございました」
「わかった。もう忘れたから。気にしなくていい」
595 :
4:02/10/29 00:31 ID:jwCl7j+V
あまりにもプライベートなことを話したのを気にして‥‥
そう取られたのかも知れない。
しかし、私への言葉はあくまで優しかった。
少なくとも、負担をかけまいとする応対だった。
「あの‥‥」
「まだなにかあるのか?」
自分でもどうしてそうしたのか分からない。
ただ、とても寂しかったのは確かだった。
そして目の前に、暖かく私を迎えてくれるものがあったのも。
私は虎次郎さんの胸の中にとびこんでいた。
そしてその体にしがみついて。
「どういうつもりだ?」
言葉の調子は何もかわらない。まるで普通に話すように。
「意味のないことだ。わかってるのか?」
私を引き離そうとした。
本気になれば、それはとても簡単なはず。
でも、そうはしなかった。
「困ったお嬢さんだ」
本当に困ったような言い方。
でも‥ 気づいてた‥ さっきから。
押し当てた胸の奥で、とても早い鼓動が打たれてたのを。
私の頬を強く押し返すように。ドクドクドクって。
596 :
4:02/10/29 00:37 ID:jwCl7j+V
廊下ではらちがあかないと思ったようだ。
部屋の中に入れられ、応接用の椅子に座らされた。
テーブルをはさんで虎次郎さんがいる。
でも、
私はすぐに立ち上がり、むかいがわの席に近寄った。
ひざの上にすわって首に手をかけ、抱きついた。
しばらくそのまま時が過ぎた。
ぎゅっと両肩をつかまれ胸から離される。
目の前に虎次郎さんの顔がある。
じっと見つめてる。
私も目をそらすことなく見つめ返した。
そして‥‥ キスされた。私の背中に手が回される。
最初は触れる程度だったものが、少しずつ力が加えられる。
唇を割って舌が入り込む。私の舌に絡めとるような動きをくりかえす。
二人の唇が立てる淫靡なその音が、静かな部屋の中を満たす。
抱き上げられた。とても軽々と。
ベッドの上に降ろされる。
覆い被さって来た。髪がなでられる。そしてキス。
何かを求め合うように、唇を重ねたまま顔を二人して動かす。
私の太ももの間に足が入り込む。
ちょうどあそこのあたりに太ももがあたってる。
ぐるぐると動かされる。
中途半端な刺激がもどかしい。
もっと強い刺激を求めて、足を開いて押し付けるようにしてしまう。
597 :
4:02/10/29 00:43 ID:EcmwWa/l
私の服が性急に剥ぎ取られる。
ベッドの中に入れられた。電気が暗くなる。
次の瞬間には、その太い腕の中に私はいた。
子供のように抱きしめられていた。
あまりにも大きな安らぎの中で、私は泣いていた。
気づいたのだろう。体が離される。
そして無言で、大きな指が私の涙をぬぐう。
両手で顔をはさまれ、キスをされた。
もう十分だった。心が欲しがっていたものはすべて与えられていた。
ただあと必要なのは、私の体の隙間を満たしてくれるもの。
両足が私の足の上に来た。
同じ思いだと、気づく。
足を徐々に開いた。そのすきまに両足が入ってくる。
そしてももまで。
足を上げて、腰に絡めた。
お願い、 ハ・ヤ・ク・・・
あそこに‥ あたってる。
虎次郎さんのが。
そしてすこしずつ‥ 私の‥ なかに‥
ひだを押し分けるように、やさしく、少しずつ。
598 :
4:02/10/29 00:45 ID:EcmwWa/l
奥まで収まった瞬間、私の奥で何かがはじけた。
勝手にそこがうねり始める。私の意思とは無関係に。
虎次郎さんの固いものをつかむように、ギュって。
「ウゥッ」
声が聞こえた。
中のものが一層固くなって、大きくなった。
それがもたらす強烈な快感の中で、私は絶頂を迎えた。
でもすぐに、次の刺激で覚醒する。
中のものが、ゆっくりと出て行く感覚があったから。
だめ! やだ! 出て行かないで!
心の中で思わず叫ぶ。
恥ずかしくて言葉は出せない。
そのかわり、両足で腰をはさんで引きとめようとした。
その瞬間、グッ、って逆に押し込まれた。
おもわず声が出てしまう。とても大きな声が。
ゆっくりと引かれるたびに、腰が追いかけてしまい、
押し込まれると、自分のものとは思えない声が出てしまう。
何度も繰り返されるうちに、私は奴隷のように、
男のものの動きに快感を求める女になっていた。
ただ官能の奴隷に。
いくどとなく絶頂を迎えた。
今までにないほど、淫乱な私がいた。
599 :
4:02/10/29 00:47 ID:EcmwWa/l
虎次郎さんの動きがはやくなった。
そして突然止まる。
中のものが大きくなる。そしてピクンピクンって‥
私の中、一番奥のところに、
たてつづけに熱い精液が注ぎ込まれるのが、わかった。
それと同時に、私は再び達してしまった。
目覚めたときに、ここがどこなのか、わからなかった。
でも隣で聞こえる大きなイビキで、思い出す。
虎次郎さんと、一夜を過ごしてしまったんだ、私。
ごめん、柔さん。そして玉緒さん。
なんて事をしてしまったんだろ。
いくら寂しかったとしても、許されることではなかった。
そっとベッドを抜け出し、服を着る。
靴を履き、ドアを開けて出て行こうとした。
「忘れろ、このことは」
振り向かなかった。ドアに向いたまま、ただうなずいた。
「そう、それでいい」
廊下に出て、後ろ手でドアを閉めたとき、
わけもわからず涙があふれた。
そのままズルズルと、ドアにもたれたまま、床まで滑り落ちる。
廊下に座り込んだまま泣いた。声も出さずに。
600 :
4:02/10/29 00:51 ID:EcmwWa/l
涙が出尽くした後、気を取り直して部屋に戻る。
椅子に座って、港が夜明けを迎えるのをずっと見ていた。
眠れる気分ではなかった。
朝食の後、部屋番号に内線をかけた。誰も出ない。
念のためフロントで聞いてみた。
既にチェックアウトした後だった。
翌日は定番のゴディバの店に行ったり、
しゃれた宝石を見たりして、一日を過ごした。
忘れようとする試みは、次の日パリについたときに意味を無くしていた。
この街に、居るはずだから。どうしても‥‥ 会いたかった‥‥
「えー? キョンキョン!? 今どこなの?」
「パリです。とっても楽しい旅行、してます」
「うらやましいな〜」
「あの、おとといお父さんに会ったんです、ブリュッセルで‥」
「へー、すごい偶然だね。そうか会ったんだ。レストランで?
うん、なんかそっちで大会があるって言ってた、この前」
「でも時間がなくて、ちゃんとお話できなかったんです。
だから‥ パリでの住所と電話番号教えてもらえます?
今日は午後から、フリータイムだから」
教えてもらった電話番号にかけた。すぐに出た。
よかった‥‥‥
もう一度会えるかもしれないという期待の前に、
親友を裏切っている後ろめたさは希薄になっていた。
601 :
4:02/10/29 00:53 ID:EcmwWa/l
「日蔭です」
「‥‥忘れろといったはずだ」
「でも‥」
「二度と電話するんじゃない」
「お願いです、聞いてください。
今日の午後4時、Batobus 船着場の前の
Cafe Pont Lui で待ってます」
電話が切れた。何も言わずに。
私は、今ここで待っている。あの人が来るのを信じて。
そして‥‥‥‥‥
602 :
4:02/10/29 00:56 ID:EcmwWa/l
虎次郎さんは、ギャルソンと談笑しながら注文をしている。
「フランス語、御上手なんですね」
「いや、食い物がらみの話題だけだ。得意なのは」
表情を変えずに話す。
すぐにストロングコーヒーと、小さな小皿が届く。
中には‥‥ 柿の種?
「これって?」
「そうだ。柿の種だ」
「でも‥」
「いや実は」
この店の主人と仲がよくて、特別に置いてもらってるらしい。
最近では仕入れてオリジナルメニューに加えてるようだ。
結構日本人観光客の多いこの場所では、喜ばれてるらしい。
「なんで柔道なんか始めたんだ?」
「私、小さな頃から体弱くて。
そんな自分を変えたいなって思ったところに、
伊東富士子さんが柔道部員の募集をしてて」
「そうか。それで今は、体は?」
「ええ、とっても丈夫になりました」
「どうやって技を習得したか、覚えてるか?」
ぽりぽりと柿の種を食べ、ズルズルってコーヒーをすすりながら。
「柔さんと滋悟郎先生に、1・2・3のタイミングを教えられて。
毎日ず〜っとそのタイミングを口ずさんでいました」
「なるほど」
603 :
4:02/10/29 01:48 ID:EcmwWa/l
「それで試合では?」
「さやかさんの学校の柔道部の人に一本勝ちしました。
私と同じように始めて間もない人でしたけど。
それからバリバリの柔道部の人から、有効を‥‥」
そこまで言って気がついた。虎次郎さんが何を言いたかったのかを。
「結婚する相手のことを大切に思っていた。だから迷った。
それならその気持ちを信じたほうがいい。自分の気持ちを。
逃げるな! 立ち向かうんだ。わかるか?
今日はそれを伝えたくてここに来た。」
セーヌ川を見つめながらその言葉を反芻する。なんども。
少しずつ、少しずつ、迷いがふっきれていく。
顔を上げたとき、虎次郎さんの姿はそこになかった。
ギャルソンに身振り手振りで聞いてみる。
だまって川沿いの道を指差す。遠くに虎次郎さんの後姿が見えた。
私の視線を感じたのだろうか。
むこう向きのまま、片手を挙げて振っている。
そして、夕陽の河がきらめく中に見えなくなっていた。
テーブルの上の小皿に、ひとつだけ柿の種が残っている。
つまみあげて食べる。辛さが口の中に広がる。
私の一人旅は、そのとき終わっていた。
ひとつの素敵な思い出を、わたしの記憶に刻みつけて。
"La fin d'un voyage"
604 :
4:02/10/29 01:51 ID:EcmwWa/l
じゃ、そ〜ゆ〜ことで、、、
題名は「ひとつの旅の終わり」ということで。
非難が集中する前に逃げる4でした。
605 :
少数派:02/10/29 08:12 ID:0e9n0zpF
キタ━━━━━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━━━━━!!
わぁい、虎次郎タンだーーー!
昨夜 読んでて気づいた、虎次タンが自分の萌えツボだったことに。
松田の何倍も好みだった…。
で、
>>583の続きはどうなるのでしょう?
606 :
296:02/10/29 08:57 ID:Qrfrx5/L
4さん 降臨
応援age
607 :
ご案内:02/10/29 09:37 ID:vYVjvIa2
コピペは? もうないの?
一応保守
610 :
名無しさん@ピンキー:02/10/31 08:29 ID:swsSf6gb
hosyu
俺は柔さんと買い物に行くところだった。
「オリンピック」というスーパーマーケット。
週末になれば二人で買い物するのが習慣になっている。
しかしさっきから、彼女の様子がおかしい。
時々立ち止まっては、腿をきつく合わせるように…
「どうしたんだよ、柔さん?」
「…………」
立ち止まる。俺のほうを向き直る。
ギュッとズボン越しに俺のあそこがつかまれる。
「急に… 欲しくなっちゃった… これが… 」
「だ、だめだよ、これから買い物なんだから」
「あたし… 待てないの… オリンピックまで。
いますぐに 逝きたいの!」
チャンチャン♪
「甘い…」
「ほ〜っ、そうか、それはわしにもわからんな」
30分後。
「しょっぱい…」
「疲れ気味かもしれんぞ。おまえさんさっきからくわえっぱなしだろうが?
これで何度目なんぢゃ! このいたいけな老人を… ケホッケホッ」
「ウ… スマナイ… つい」
「冗談だ、気にするな。
それより、その角刈りヘアースタイル、今度違うのにせんか?
ここまでやってもらっていて悪いんじゃが…
誤解するな。その引き締まった体も、わしは好きだし。
じゃが、なんちゅうたらいいのか、おまえにそうしてもらってると、
どうにも、前に見たオカマビデオを思い出してしまうんぢゃ」
チャンチャン♪
613 :
名無しさん@ピンキー:02/10/31 21:53 ID:sm4a8yQz
4さん、fufufuさん イイ
書くの大変でしょうけど
また気が向いたら書いてくだされ!
614 :
4:02/10/31 22:10 ID:aIFk1fou
613さん
すみません。同一人物です〜 fufufu...
ぷちさん待ちsage
617 :
名無しさん@ピンキー:02/11/02 16:00 ID:pjyvuV+X
じゃあ俺はage
やっぱりここに画像をうpするのはマズイ?
619 :
4:02/11/02 21:37 ID:RY3ndFMn
男子柔道部員さんが忙しいみたいなんで、代理人として。
可愛ければOKでしょう。ですよね? みなさん。
620 :
名無しさん@ピンキー:02/11/02 23:27 ID:24Yji5QS
>619
そのとおり!
621 :
あはん:02/11/02 23:59 ID:tQYZiJjC
622 :
名無しさん@ピンキー:02/11/03 03:04 ID:5RJNL+Ov
んじゃ、今晩10時にでもうpしまふ。
さやかは大胆に、柔の乳房を掴み込んだ。
小さめだが、柔らかい肉付き。やはり鍛えているだけあって、上向きに形作られていた。
さやかは、それを集めて上に押し上げるようにもみあげた。
屈辱だった。
柔はこの痛々しい感触に、ただ黙って耐えるしかなかった。
さやかは、柔の陥没した乳首を盛んに指でこすった。
乱暴でもなく、そっとこする感じだったが、くすぐったさを通り越して、痛く感じた。
今度は大切なピンク色の乳首を指で強くつまみ上げた。
くりくりと回す。前後にしごくように動かす。
さやかの視線は、乳房と柔の顔を何度も行ったり来たりした。
もちろん、彼女の視線を真っ正面から受け止められるほど余裕はなかった柔は、
頬を紅く染め、顔を横に背けているしかなかった。
>>624 すみません、いろいろ忙しくてうpできませんでした。
今日の10時にうpします。
サバエラで見れない……
630 :
保守:02/11/08 02:36 ID:wcshikSG
error hoshu
631 :
名無しさん@ピンキー:02/11/10 13:08 ID:Nydhhz/d
保守
なおった?
633 :
296:02/11/12 21:24 ID:U1OLVXeH
保守age
なんかパソの調子が
悪くて見れなかったです
634 :
296:02/11/12 22:09 ID:U1OLVXeH
保守age
なんかパソの調子が
悪くて見れなかったです
635 :
名無しさん@ピンキー:02/11/13 09:21 ID:IJVjCrqb
dareka syousetu
kibo-nn
636 :
aa:02/11/13 09:49 ID:dm2/jhKx
637 :
名無しさん@ピンキー:02/11/14 00:53 ID:wwGiVo7B
age
638 :
名無しさん@ピンキー:02/11/14 01:09 ID:BB9BxrS2
見れた
639 :
名無しさん@ピンキー:02/11/14 22:16 ID:aV1jVAl3
久々に来たら皆さん有り難うございます
>636>638( ´,_ゝ`)プッ
正直、俺はニナ・フォルトナーに萌える。
保守リング
643 :
名無しさん@ピンキー:02/11/24 07:47 ID:UOMYpo8D
保守
6日ぐらいで他板じゃ落ちてた。よって保守sage
645 :
リン:02/11/26 18:44 ID:vva/iCdQ
age
646 :
名無しさん@ピンキー:02/11/26 18:46 ID:FbU7LPR+
647 :
bloom: