夏休みが近づいた某日、俺、北園仁は照りつける日差しの中を、暑さにへこたれ
ながら、てれてれと歩いている。どれくらいへこたれているかと言うと、道すがら
立小便をしているおっさんを発見し、煙る小水を見て
「ああ、エルニー尿現象だ・・・」
などと、くだらない事を考えてしまうほどに、へこたれている。なにせ、今年の
夏は暑いのだ。おかげで体力だけが自慢の俺も、少々バテ気味である。
「アイスでも食いたいが、金は無いし・・・」
俺は帰路の途中にある駄菓子屋、『金玉堂』を見て、そんな事を思う。ちなみに
この店は『きんぎょくどう』と読む。これは将棋の好きな店主が、駒の名前から
命名したものなのだが、誰も彼もが『きんたまどう』と呼んでいる。年頃の女性
には、赤面もののネーミングだ。
「暑い・・・」
余計な思案をしたためか、俺のへこたれ度は限界に達した。足がもつれ、道の端
へよろけて行く。が、その時
「仁!しっかりしなさい!」
と、いう声と共に、誰かが俺の体をがっちりと抱きかかえた。こ、この声は・・・
「ああ、お姉ちゃんか・・・」
「お姉ちゃんか、じゃ、ないでしょ!しっかりして!」
声の主は我が姉、北園遼(はるか)。俺より三つ年上の高校一年生で、母さんの
美しさと強さを受け継いだ女(ひと)である。俺は姉ちゃんに抱きつきながら、
「お姉ちゃん、俺、アイス食いたい」
と、さりげにおねだり。すると姉ちゃんは
「今、買ってくるから!あッ、ちょうど『きんたま堂』があるわ!待ってなさい」
そう言って、『きんぎょく堂』へ走っていった。俺は道の縁で座って待つ。やはり、
姉ちゃんもきんたま堂と呼んでいるのか、などと思いながら・・・
「はい、仁。ガリガリ君よ!さあ、元気を出して」
姉ちゃんは『金玉堂』で買ってきたガリガリ君を差し出しながら、心配そうに
俺を見据える。ガリガリ君を食いつつ、俺は言う。
「ありがとう、お姉ちゃん。おかげで生き返ったよ」
「全く、この子は、お姉ちゃんに心配させて・・・」
姉ちゃんは、心底心配そうにそう答えた。ご覧の通り、我が姉は弟にちょっと
甘い。俺はそこにつけ込んで、日頃から姉ちゃんに甘えっぱなしなのだ。
「立てる?仁」
「うん」
姉ちゃんはそう言いながら、俺の手を取った。この時、しゃがんだ姉ちゃんの
スカートの中が見えて、ちょっと萌え。白パンツなり。
「よし、じゃあ、帰ろう。お姉ちゃんの肩につかまりなさい」
「えっ!いいよ、恥ずかしいよ」
「バカね。何が恥ずかしいっていうのよ。姉弟じゃないの。さあ・・・」
姉ちゃんは、恥ずかしがる俺をひょいと担ぎ上げ、しっかりとした足運びで
歩き出す。実は姉ちゃん、中国拳法を良くとし、恐ろしい程の功夫を積んで
いる。それは、映画『少林寺』でもお馴染みの震脚(足を高く上げ、地面を
踏み鳴らす基礎練習)で、コンクリートの床を踏み抜く力を持っているのだ。
ある時などは、姉ちゃんの震脚を近所の人が地震と勘違いをして、大騒ぎに
なったほど。しかし、母さんはそんな姉ちゃんを見て、
「あの子なら、ライオンとも戦えるわね」
と、目を細めていた。世界中どこをさがしても、我が娘がライオンと戦える
事を喜ぶ母親など、我が家だけであろう。そんな母娘関係に、ちょっと萎え。
「ねえ、仁。ここ・・・誰か引っ越して来たんだね」
家まであと少し、という所で、姉ちゃんが俺に問い掛ける。それは、つい先日
まで空き家だった場所。
「そうらしいね。でも、なんか妙な雰囲気だなあ・・・」
俺は姉ちゃんに相槌を打ちつつ、その家を観察した。真新しい表札には『蚊藤』
とある。『かとう』って読むのかな?
「・・・仁。お姉ちゃん、この家から何かただならぬ気を感じるわ。いい?絶対
ここに入っちゃ駄目よ」
「うん」
姉ちゃんは気を読むことも出来るので、きっとこの家には何かある。君子危うき
に近寄らずの言葉もあるので、この言いつけは守ろう。
「いい子ね。うふふ、仁はお姉ちゃんの言うことは、何でも聞く子だもんね。
もしかして、お姉ちゃん子かしら?」
「違うよ!」
「あら、お顔が真っ赤よ」
姉ちゃんは何故か満足げに頬を緩め、俺を見遣る。そして何か恥ずかしい姉弟は
再び歩き始めたのだが、俺はここで気づくべきであった。『蚊藤』という家の窓
から、俺たちに注がれる熱い視線を・・・・・
「仁、小麦粉を買ってきて頂戴。コンビニまで行かなくても、『きんたま堂』さん
にあるはずだから、ひとっ走り行って来て」
「うん」
その夜、俺は母さんにそう言われ家を出た。やはり、母さんもきんたま堂と呼んで
いるのか、などと思いつつ・・・
「♪母さんも、姉ちゃんも、きんたま、きんたま〜♪・・・ん?」
即興で俺ソングを口ずさみながら、金玉堂へ向かう途中、件の家の前に差し掛か
った俺は、そこで一人の少女を発見する。
「・・・・・」
年齢は俺と同じくらいか、そう変わらないって感じ。目鼻立ちはくっきりとして
おり、何か外人モデルさんのような雰囲気である。
「・・・・・」
彼女は何か言いたげな表情で俺を見ている。もしかして、一目惚れってやつかな?
・・・・・いや、まずそんな物好きは、いないよな・・・。
「こんばんは。君、新しく引っ越して来た人?」
「・・・うん」
俺が問い掛けると、彼女はそれこそ蚊の鳴くような声で答える。なるほど、それで
『蚊藤』さん、か!などと思う。
「そう。俺、北園仁っていうんだ。すぐ近所だよ。実は昼間ここを通ったんだけど」
「・・・うん、知ってる。見てたから。女の人と一緒にいた・・・」
自己紹介をすると、意外な答えが返ってきた。どうやら彼女は、俺と姉ちゃんの姿
を家のどこかから見ていたらしい。
「そうか。あれは俺の姉ちゃんなんだ。今度、紹介するよ」
「・・・うん」
俺はなるべくにこやかに振舞ったのだが、彼女の反応はイマイチである。照れ屋
さんと見た。
「仁君って言ったよね。あたし、ソアラっていうの。・・・ねえ、お友達になって
くれる?」
彼女は俯きながら、そう呟いた。少し寂しげな横顔に、ちょっと萌え。
「ソアラちゃん?いい名前だね。ようし、今から俺たちは友達だ」
「本当?」
「ああ、よろしく」
俺がそう言うと、彼女の顔がぱあっと明るくなった。うん、可愛い。
「じゃあ、うちに遊びに来て!今すぐ!」
「ええ?あ、う、うん・・・」
彼女は言いながら俺の手を取る。母さんのおつかいが気になったが、美少女の
お誘いも拒みにくい。
「さあ!仁君」
ぐい、と俺の手を引っ張るソアラちゃん。彼女の手には意外にも力が込められて
いて、拒否を許さないといった加減である。
「ああ、引っ張らなくてもいいよ。それじゃあ、お邪魔します」
ソアラちゃんに誘われ、玄関へ向かう俺。その時、誰が触れる訳でもないのに、
ドアがすうっと音も無く開いた。
「!!」
俺はここで昼間に姉ちゃんから聞いた言葉を思い出し、身震いする。
「この家から、ただならぬ雰囲気を感じるわ。近づいては駄目」
しかし、時すでに遅し。俺は蚊藤さん宅の玄関へ、無抵抗のまま吸い込まれて
行ったのである・・・・・。
おうえん。
553 :
名無しさん@ピンキー:03/07/19 15:07 ID:x7snlOJB
続きキボンヌ
あぼーん
俺たちが玄関を抜けると、これまた誰が触れるわけでもないのに、すうっと
ドアが閉まった。奇怪なり。家の中を見回すと、調度の取れた家具が見える。
何か、中世のヨーロピア〜ンって感じだ。すると、俺の背後から
「ソアラ、お客さんかね?」
と、いう言葉とともに、身の丈が二メートルはあろうかという、細身のおっさん
が現れた。
「ええ、パパ。こちらは仁君っていうの。お友達になったの!」
「それは、良かった。よろしく、仁君」
ソアラちゃんとおっさんの会話から、二人が親子である事に疑いは無い。が、
問題はこのおっさんの出で立ちである。顔つきはどこか外人っぽく、目つきが
鋭い。そして、夜とはいえ、くそ暑い真夏の今にマントを羽織っているのだ。
しかもそんな服装であっても、顔には汗ひとつかいていない。更には・・・
(何時の間に俺たちの背後へ?しかも、まったく気配を感じなかった!)
そんな疑問が、俺の脳裏を掠める。
「仁君、あたしのお部屋へ来て。一緒に遊びましょう」
「う・・・うん」
おっさんを怪しむ俺から何かを感じ取ったのか、ソアラちゃんが急かしつける。
すると、おっさんは、
「仁君・・・ソアラと仲良くしてやってくれたまえよ。ははは・・・」
そう言って乾いた笑いを俺に向かって浴びせた。何か危険な予感・・・・・。
あぼーん
「待ってて、今、お茶を淹れてくるから」
俺を部屋に案内したソアラちゃんは、そう言いながら廊下へと消えていく。
それを好機とばかりに、彼女の部屋の中を見回す俺。
「あっ!あれは・・・」
ついっと視線を窓に向けると、そこには可愛らしい下着が干してある・・・。
なんだか、子供用のパンツとキャミって感じの下着だ。当然、手にとって
見る。勿論、臭いも嗅ぐ!
「くんくん・・・なんか、血の匂い・・・?」
お子ちゃまパンツとはいえ、ソアラちゃんが穿いたとなれば、萌え度は高い。
血の匂いは、女の子の日によるものだろうか、などとトンチンカンな事を
考えつつ、俺は机の上にある日記帳と思しき物に目を遣った。ぺらっと表紙を
めくり、ちょっと拝見。ページはちょうど昨日の日付けの所。
「きれいな字だな」
人さまのプライバシーを勝手に盗み知る、などという事はいけないと思いつつも、
美少女の日記を読みたいという好奇心が俺の背中を押す。どれどれ・・・
O月X日
今日、初潮が始まった。あたしもとうとう、吸血鬼になってしまう。
ああ、男の人の精が欲しい!どうしたら、いいの・・・
えーと・・・この文章から察すると、ソアラちゃんは電波系の女の子?
ではなく・・・きゅ、吸血鬼?何かのギャグでしょうか・・・?と、その時
俺の背後から、凄まじい怒気が沸き起こった。
558 :
名無しさん@ピンキー:03/07/19 17:19 ID:F9yWSBvP
「!?」
部屋の中であるにも関わらず、何故か恐ろしいほどの風が吹き始める。そして、
その中心にはティーポットを手にしたソアラちゃんがいた。
「見たんだね、仁君・・・」
彼女の髪は逆立ち、少女とは思えない迫力を醸し出す。その姿はまさに吸血鬼。
「ソアラちゃん、君は・・・」
俺は後ずさりしながら、脱出口を探した。隙あらばトンズラを決め込もうと
いう訳だ。が、しかし。
「どこへ行こうとしているのかね?仁君」
うわあ!と、思わず叫びそうになった俺。何時、どうやってかは分からないが、
玄関で会ったおっさん、すなわちソアラちゃんのパパが、俺の背後に回って
おり、行く手を阻んでいたのである。
「お、お前たちは・・・もしかして、吸血鬼の方々ですか・・・?」
「ご名答。仁君。勘がいいね」
俺の問いにおっさんはにこやかに答える。その時、笑みのこぼれた口元から
二本のキバを発見し、背中に冷たい汗が流れる。そして、対面に立つソアラ
ちゃんんがティーポットを床に置き、
「仁君、ごめんなさい。でも、どうしようもないの・・・」
と、言いつつ、着ている物を脱ぎ始めた。
「!!!」
ぱさっ、とソアラちゃんが着ている服が床に落ちる。ブラジャーなどは
着けておらず、いきなり生乳がお目見えした。微乳ではあるが、真っ白い
肌の上にこんもりと小山を作っている。更には、乳房の頂点にあるピンクの
イチゴちゃんが完全勃起中!萌え!そして、おへそ近くまであるお子ちゃま
パンツの股布部分を凝視すると、なんと!そこには大きなシミが!激萌え!
ソアラちゃんは足をもじもじとさせ、目もうつろ。どうやら女性としての官能に
目覚め始めているらしく、しきりに指をお股の辺りへ這わせている。
「ああ・・・パパ、あたしどうすればいいの・・・?」
「仁君のおちんちんを吸いなさい。それで渇きは癒される」
吸血鬼親子の間に流れる珍妙な会話。お、俺のポコチン君を吸う?待ってました!
ではなく・・・何のつもりだ!
「すまんな、仁君。ちょっと協力して頂くよ」
吸血鬼のおっさんがそう言うと、突然、俺の服が破れ飛んだ。ああ!ユニOロで
980円で買ったポロシャツが!
「ごめんね、仁君。おちんちん、ちょっとだけ、吸わせて・・・」
ソアラちゃんが俺の前に跪き、ポコチン君を手に取った。そして、
「あむ・・・」
と、舌を絡ませながら、ちゅうちゅうとMY・ポコチンを吸い出し始める。
「ううっ!」
ソアラちゃんにポコチン君を吸われた途端、俺の腰に強烈な快感が走った。何か
理性を丸ごと持っていかれそうな、そんな快感。うう、気持ち良い!
「ソアラ、美味しいかい?」
「うん!最高!ああ、仁君のおちんちん、美味しいよう・・・」
おっさんが問い掛けると、ソアラちゃんは口の周りを唾液でべとつかせながら、
にこやかに答える。それは、長らく砂漠を歩いた旅人がオアシスを発見し、芳醇
な純水にありついたような表情だった。
「んん〜・・・んっ、んっ・・・」
俺のポコチン君を掴み、一心不乱に唇でしごくソアラちゃん。萌え。
「ああ、ソアラちゃん・・・そんなに強く吸っちゃあ・・・駄目だ・・・」
愛らしい少女の唇によるご奉仕に、俺は腰砕け気味。
「ゆっくり味わうんだよ、ソアラ。なに、仁君は逃げやしないさ」
おっさんは愛娘にそう囁き、ソアラちゃんはこくこくと頭を上下させる。その
動きがポコチン君のカリ首を刺激して、これが何とも・・・イイ!
「仁君。ソアラの食事が終わるまで、私が訳を話そう。実は私たち親子は吸血鬼
なのだ。ヨーロッパのある地方で迫害から逃れて、この日本に来た。もう、百年
近くになるか」
食事?おっさんは確かに、食事、と言った。俺のポコチン君が、ソアラちゃんの
ご飯なんですか?あっ!ソアラちゃん、やんわりと玉を掴んだ!いいぞ!
「私は日本へ来てから、日本人女性との間にソアラをもうけた。可愛い一粒種だ。
ちなみにその女性は、私が吸血鬼と知って、ソアラを置いて逃げてしまったがね」
この時、ソアラちゃんの顔が一瞬、曇った。しかし、ポコチン君は咥えたまま。
「通常、吸血鬼といえば、血を吸うものだが、私は女性からちょいと精気を吸う
だけで、命を永らえる事が出来るようになった。それは、ソアラも同様だ。勿論、
精気を吸う相手は、異性と決まっているがね」
ここでソアラちゃんが、上目遣いに俺を見る。気持ちいい?とでも聞いている様
だ。そして、再び唇で俺のポコチン君をしごく。きゅっ、きゅっと。
「ソアラも先日、初潮を迎えて、一人前の吸血鬼になった。そこで、どうしても
異性の精気を欲してしまう。そこで、君の出番だ」
そうなんですか、と俺は心の中で答えた。いや、なにせ、ソアラちゃんのおフェラ
があまりにも気持ち良くて、思考能力が欠落しかけてるんで・・・。ああ、ソアラ
ちゃん、夢中で俺のポコチン君を吸ってる・・・。
「そこで、君にも吸血鬼になって貰おうと思ってね。なあに、ちょっと太陽の日差
しには弱くなるが、吸血鬼の生活も悪くはないよ。ちょっと夜型の生活になるけど、
夜は墓場で運動会。そして、試験もなんにもな〜い♪・・・」
この、古今東西に及ぶ、吸血鬼映画の設定をパクリにパクッた様なおっさんの存在
が腹立たしいものの、精気を吸われているせいか、俺に抗いの気持ちは無い・・・。
ああ、俺もとうとう、吸血鬼の仲間入りか・・・などと思っていると・・・
ガシャン!
という、ガラスの割れる音が室内に響き、どこかで見たようなお人が現れた。
「仁!」
その人は俺の名を呼び、ぷるぷるとおっぱいを揺らしながら、こっちへやって
来る。あ、あれは!姉ちゃん!いや、姉ちゃんは高校生でありながら、Hカップ
のスーパー爆乳を持つ、グラマラス・レディ!それを見た俺は、当然、激萌え!
「ファ、ファイヤーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーッ!」
俺はソアラちゃんの唇からポコチン君を抜き、姉ちゃんに向かって射精!しかし、
「キャーーーーーーーーーーーッ!仁、お姉ちゃんにナニを向けてるの!バカ!」
姉ちゃんは、俺の子種をスウェイで避けた。うーん、やはり母さんより素早い。
「仁から、離れろ!」
姉ちゃんはそう言って、吸血鬼親子を睨み付ける。すると、おっさんが、
「処女・・・処女の匂いがする」
と、姉ちゃんを、いやらしい視線で見据えた。途端、姉ちゃんの頬が紅に染まる。
「下衆なやつね・・・許せないわ・・・」
それは、おっさんの言葉を肯定した怒りの反駁。そんな緊張した場面という
のに、俺といえば姉が処女だと聞いて萌えていた。もう、馬鹿かと!阿呆かと!
「ふふふ、飛んで火にいるなんとやらだ。処女の精気・・・吸わせてもらおうか」
おっさんが姉ちゃんのほうへ向き直った。あ、危ない!俺は直感的に叫ぶ。
「お姉ちゃん!俺に構わず、逃げてくれ!」
しかし、姉ちゃんは不敵にも微笑みを返し、
「この化け物たちに、武術(うーしゅう)の真髄を見せてあげるわ」
と、静かに構えを取った。あれは、武檀の最高技、八卦掌!
「姉ちゃん、こいつらは吸血鬼なんだ!姉ちゃんも、精気を吸われちゃうよう!
俺に構わずに、逃げてくれ〜!」
俺はポコチン君を丸出しにしたまま、半泣き。いくら拳法の達人でも、妖怪
相手では敵う訳が無いと思ったのだ。しかし!
「しゃッ!」
吸血鬼のおっさんが姉ちゃんに飛び掛る。そこで我が姉は身を翻し、拳を突き
出した。
「せいッ!」
その一瞬の攻防の中で、俺は見た。姉ちゃんの体から螺旋状に立ち上る気の
流れを!あ、あれは発剄!
「うおおおおおおおおおーーーーーーーーーーーーーーッ!」
姉ちゃんの打撃を食らったおっさんは、五メートルくらい吹き飛んで壁に
張り付いた。その姿はまるで破れたコウモリ傘のよう。
「見たか!化け物め!」
姉ちゃんは拳を引いて、気を静める動作をしつつ、そう叫んだ。ふと見ると、
姉ちゃんの足元から、煙がくすぶっている。これは、踏む込みの強さを表す
ものだ。しかも、床を踏み抜く事無く、瞬拳力を全ておっさんに叩き込んで
いる。この時、俺は助けてもらって何だが、どっちが化け物か分からない、
などと思っていた。
「パパ!」
父親を心配したソアラちゃんが、泣きながらおっさんに近寄って行く。その涙
はどう見ても、普通の人間と変わらない。同じ涙がキラリ。
「・・・・・仁、帰るわよ。この化け物も、しばらくは動く事も出来ないから」
姉ちゃんがそう言って、俺をこの家から連れ出そうとする。姉ちゃん!俺、裸
なんだよ!何か着る物を!
「・・・・・ごめんなさい、仁君」
俺と姉ちゃんがソアラちゃんの脇を抜け、部屋を出る時、彼女は小さく呟いた。
「あたし、お友達が欲しかったの・・・本当よ・・・」
ソアラちゃんは背中を向けていたが、肩の震えで泣いてる事が分かる。俺は
彼女に何か言葉を掛けてやりたかったが、
「仁!」
と、いう姉ちゃんの声に一喝され、無言で部屋を出たのであった・・・・・。
帰り道、俺は蚊藤さん宅の庭に咲いていた蓮の花をちょいと失敬して、お股に
装着。うん、なんかセクシー。そして、姉ちゃんの手に引かれ、とぼとぼと歩き
出す。なんか、惨め。
「お姉ちゃん、助けてくれてありがとう。でも、よく俺があそこにいるって、
分かったね」
ようやく冷静になり、姉ちゃんに俺を見つけた経緯を問う。すると、
「姉ちゃんはね、仁の気を追ってきたの。うふふ、姉ちゃんからは逃げられない
ぞ!仁」
と、頬を緩める妙な姉ちゃん。ちょっと、ブラコンの気があるな、この人。
「仁、『きんたま堂』で、母さんのお使いを済まそう。ホームランバーも買って
あげるね」
「うん。お姉ちゃん」
「うふふ。お返事だけはいいんだから、仁ったら!」
そうして、俺たちはそんな会話を交わしつつ、買い物を済ませ、家路についたの
であった・・・・・。
翌朝、蚊藤さん宅の前を通った俺は、ふとソアラちゃんの部屋を見た。すると、
カーテンがちょっとだけ開いており、そこから少女の顔が見えた。ソアラちゃんだ。
やっぱり吸血鬼だけあって、太陽光の下には出られないらしい。彼女は何か
言いたげな表情をしている。そこで俺はおどけたように手を振り、
「今度、日傘をプレゼントするから、どこかに遊びに行こう!友達だろう?
俺たち!」
と、叫んだ。途端、何か泣いたような笑顔を見せるソアラちゃん。彼女にして
みれば、好き好んで吸血鬼になった訳ではないのだ。男、北園仁、些細な事は
気にしないのである。
「それに、ちょっとだけ、あの濃厚なおフェラが名残惜しい」
などと、本音もポロリ。すると、背後から恐ろしいほどのオーラが・・・
「ひ〜と〜し〜・・・・・」
俺は振り向かない。いや、振り向いてはいけない。こんなオーラを身に纏う事が
出来るのは、この町おいてはただ一人。そう、我が姉、北園遼。その人である。
「ダッシュ!」
俺は振り向きもせず、走り出した。そして、姉ちゃんの叫び声が響く。
「こら!仁!あんたって子は、お姉ちゃんが命がけで戦ったというのにも関わらず、
あの吸血鬼と、またデレデレして・・・許さないわよ!」
逃げ足自慢の俺と、五間の間合いを一瞬で詰める姉ちゃんとの追いかけっこ。
これも、姉弟のコミュニケーションのひとつ。・・・と思いたい。
「ごめんよう!お姉ちゃん!」
「こら、待ちなさい!仁!」
走る俺たちの前に小さな陽炎が沸き、夏本番を知らせてくれた。そして、塀の
上にいる猫があざ笑うかのように、あくびをしている。ああ、平和だなっと・・・。
おちまい。
姉ちゃん萌え。
というか姉ちゃんのキス前ファーストフェラ奪っちゃってください。
え・・・おもしれえ
569 :
名無しさん@ピンキー:03/07/20 19:20 ID:ra7AbWe1
やべーーーー
面白い・・・
キノコもいい!!
大名さんのもイイ!!
皆イイ!
あぼーん
あぼーん
あぼーん
573 :
名無しさん@ピンキー:03/07/22 23:54 ID:T/wMw7mE
ゴイスー!ゴイスー!
575 :
名無しさん@ピンキー:03/07/28 00:59 ID:pp1LU+Z3
あぼーん
あぼーん
>566
キタ━━(゚∀゚)━━( ゚∀)━━( ゚)━━( )━━(゚ )━━(∀゚ )━━(゚∀゚)━━━ !!!
ブリーフ大名の小説のすごいところは、ただエロいだけではなく
ラブコメ的なおもしろさも詰め込まれてるのがすごい!!
ありがとうごぜえます!!
580 :
名無しさん@ピンキー:03/08/01 13:41 ID:KhSSOlok
ヨカタ
あぼーん
あぼーん
∧_∧ ∧_∧
ピュ.ー ( ・3・) ( ^^ ) <これからも僕たちを応援して下さいね(^^)。
=〔~∪ ̄ ̄ ̄∪ ̄ ̄〕
= ◎――――――◎ 山崎渉&ぼるじょあ
585 :
:03/08/03 04:43 ID:VkkS8UKr
age
捕手
588 :
名無しさん@ピンキー:03/08/06 11:37 ID:gZTct+40
保守
ほっしゅ
590 :
名無しさん@ピンキー:03/08/07 20:44 ID:E4zU8BJf
591 :
名無しさん@ピンキー:03/08/12 17:27 ID:IUVlklNW
ここであえて保守を入れてみる
あぼーん
しかし正直な話「ふぁあすときす」なんて物に何の価値も無い!
処女喪失と違って物理的になんら変化が無いからな。
594 :
名無しさん@ピンキー:03/08/13 08:17 ID:FI1sWYW/
ここ(心)の問題だ
596 :
aaa:03/08/13 15:00 ID:P99M370K
597 :
山崎 渉:03/08/15 16:37 ID:4fmQeeOf
(⌒V⌒)
│ ^ ^ │<これからも僕を応援して下さいね(^^)。
⊂| |つ
(_)(_) 山崎パン
>593
165氏のSSを読め。考え方が変わるやもしれん。
あげ
あぼーん
>>600 (゚听)イラネ
メアド何ぞただで手に入る。
わざわざ買うか!
これで終わり、かな
603 :
名無しさん@ピンキー:03/08/25 16:44 ID:Sa7Y4Wg5
604 :
名無しさん@ピンキー:03/08/25 16:53 ID:U5xYM961
605 :
名無しさん@ピンキー:03/08/25 16:59 ID:0Ms9e2nY
sdf
このスレタイで「悪夢」の話題が全く出てないのは如何なものか
ああ、あの糞げー。
やっててウザクなったよ。
何でいちいち全選択子選らばにゃーならんのだ?
絶望でもそれは変わってなかったし。
タルイだけのソフトだったな。
おまけにフルボイスとか書いてあるくせにビデオモードでは声入ってねーじゃん。
屑だな。
き、きのこは・・・
もう、来ないのでは?
あの日々はどこに・・・
611 :
:03/09/15 02:29 ID:tczD055S
あげとく
612 :
:03/09/21 18:32 ID:eyjfRhtY
漏れら極悪非道のageブラザーズ!
今日もネタもないのにageてやるからな!
 ̄ ̄∨ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
∧_∧ ∧_∧ age
(・∀・∩)(∩・∀・) age
(つ 丿 ( ⊂) age
( ヽノ ヽ/ ) age
し(_) (_)J
613 :
名無しさん@ピンキー:03/09/21 18:44 ID:mhGsgoRP
保守
616 :
名無しさん@ピンキー:03/09/24 15:57 ID:RocJLR9K
オニイチャンマッテー オニゴッコ
∧_∧ ∧_∧
( *・∀) (・∀・*)
(○) O( つつ O( つつ
ヽ|〃 し (⌒) o し (⌒)
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
アッ
コテン! ∧_∧
O)) Σ (∀・*)
(○) ミ⊂⌒ヾ∧_∧ ( つ つ
ヽ|〃 o し つ*・∀) (⌒ (⌒)
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
イタイヨ ナカナイデ・・・
∧_∧ ∧_∧
。(∩∀∩(・∀・*)
(○) 。 / ##ノ⊂⊂ )O
ヽ|〃 o ((⌒) (⌒) ( )
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
モウ ヘイキ ヨカッタネ マターリ♪
∧_∧ ∧_∧ O O
(*・∀∩(・∀・*) λλ
(○) / つ # ノ ( ⊂ )O (ー ⌒
ヽ|〃 o ((⌒)(⌒)( ( ) \
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
妹のお口で…
619 :
名無しさん@ピンキー:03/09/24 20:23 ID:qH3CdPKG
620 :
名無しさん@ピンキー:03/09/25 09:34 ID:6W9pL3YW
今日はブリーフはいてくか
621 :
名無しさん@ピンキー:03/09/25 15:33 ID:iWeg5k9w
622 :
名無しさん@ピンキー:03/09/29 20:28 ID:ONbbnaBh
デケデケ | |
ドコドコ < 神降臨マダー? >
☆ ドムドム |_ _ _ _ _ _ _ _ _ _|
☆ ダダダダ! ∨ ∨ ∨ ∨ ∨ ∨ ∨ ∨ ∨
ドシャーン! ヽ オラオラッ!! マチクタビレター♪
=≡= ∧_∧ ☆
♪ / 〃(・∀・ ) / シャンシャン
♪ 〆 ┌\と\と.ヾ∈≡∋ゞ
|| γ ⌒ヽヽコ ノ ||
|| ΣΣ .|:::|∪〓 || ♪
./|\人 _.ノノ _||_. /|\
―――――――――――――‐┬┘ =≡=
| __ 〆
____.____ | ─── \
| | ∧_∧ | |まだみたいだね・・・ . \_ =二 ∧_∧
| |. (´・ω・`)| | _ |ヽ \ (; ・∀・)/
| |⌒ て) 人 _ ―――‐ γ ⌒ヽヽ ⊂ つ ∈≡∋
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保守
age
誰かあの、きのこ編の話を完結できる神はいないのか?
カッテージチーズがきも過ぎて全部読めなかった
628 :
名無しさん@ピンキー:03/10/14 12:43 ID:qiL92Dqw
捕手
ホシュ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!
630 :
求む、賛同者:03/10/24 12:16 ID:SSq5Ymmw
『ブリーフ大名』をなんとか世に知ってほしい。
このまま、このスレの訪問者しか知らないのでは勿体ない。
マンガ化小説化あるいはゲーム化できないものか。
桜壱バーゲン(別名、桜井トシフミ)あたりが
マンガにしたら、良い感じのバカマンガになるのではないかな。
どこか出版社の編集さん見てくれんかな、このスレ。
>>630 それは言いすぎだと思うけど、
仮にブリーフ大名が自分のHPを開設して自作SSを公開したら
それなりのアクセス数は望めそうだよね。
失礼します。
当方の保管庫に、このスレに投下されたSSを収蔵しても宜しいでしょうか?
http://a dult.csx.jp/~database/index.html (スペースを抜いてください)
了承を貰おうにも職人さん達は去ってしまわれた様ですが…
633 :
165:03/10/30 21:14 ID:TZyhKfxz
>>632 管理人様、ご苦労様です。
ですが、申し訳ありませんが、私のSSの収録はお断りさせていただきます。
なぜかっちゅーと、自分でページを作るときに改訂して載せるつもりだからです。
ミスもあるし、このままで収録されると、こっ恥ずかしくて悶死してしまいます。
でも、こんなSS保管庫なんてあったんだ。知らないスレもあって勉強になりました。
しかしここも枯れてしまったなー。
ブリーフ大名はどこへ行ってしまったのか。きのこお嬢様も放置されっぱなし。
新作でも投下……って余裕も無いし。
保守していれば、誰か新しい人がSSを投下してくれると期待します〜。
ブリーフ大名とポキールってどこか共通しているところがあるなあ、と独り言。
保守きのこ
636 :
:03/11/13 05:24 ID:+Uzlncek
あが
637 :
名無しさん@ピンキー:03/11/13 20:35 ID:Wn4rO7yt
aga
「……ふぅー」
学校帰りに突然もよおしてしまった俺は、通学路である土手を降りて、川沿いの草むらで安堵の溜息をつきながらチャックを下ろした。
幸い、夕方だけあって辺りに人気はなく誰に見咎められることもない。
安心して用を足しだしたとき。
「おーい!そんなところでなにやってんだ?」
突然、後ろから聞きなれた声がした。
ぎょっとして首を動かすと、後ろからクラスメイトの大山美冬がジャージ姿で草むらを掻き分けてこちらにやって来るのが見えた。
美冬は空手部のエースで、インターハイでも常に優勝争いに絡む強豪選手だ。
そんな風に聞くとゴリラみたいな女を想像するが、実際は真逆で、ショートカットの美人と言って良い、整った顔立ちをしている。
男勝りで、言葉遣いが多少乱暴なのが欠点と言えば欠点だが、そんなところもファンにとっては魅力らしい。
そう、この空手女は生意気にもファンがいるのだ。
格闘技をやっている女でここまでの美人と言うのはそうはいないらしく、初出場のインターハイで美人空手家としてTVで話題になってからというもの、男女問わず人気がある。
特に年下の女生徒から人気があるらしく、わざわざ他校からもファンの女の子が学校の道場にやって来る光景を良く見かける。
そのくせ、男関係の浮ついた話はまったく聞かない。
だからレズなんじゃないかって噂もあるぐらいだ。
俺とは男友達のような感じで、よく一緒に騒いでいる。
が、いくら男友達のようだと言っても相手は女だ。
立ちションしているところを見られるわけにはいかない。
俺はあせりながらも、どうすることもできない。
「ばっ、バカ!こっち来んな」
出し始めてしまったものを途中で止めることもできず、俺は必死で美冬を制止する。
しかし、美冬はニヤニヤと笑いながら、俺の言葉を無視して近づいてくる。
「なんだ?エロ本でも見つけたか?このスケベめ」
「ち、違う!もうすぐ終わるから、ちょっとだけでいいからそこで止まれ!」
「なにを隠してるんだよ?お姉さんにも見せてみなさい」
「やかましい!同い年だろうが!!」
上半身を動かしてなんとか美冬の気を逸らそうとするがあまり効果がない。
そんなことをしていたせいで、いつもより小便に時間がかかってしまう。
俺は自分の膀胱の大きさを呪った。
そうこうしている間に、美冬が俺のすぐ後ろにまでやって来た。
そこまで近づけば音で俺が何をしているかわかりそうなものだが、川の音で気づかないらしい。
ちくしょう!
一流の格闘家なら気配で察するぐらいのことしやがれ!
筋肉ばっか鍛えてるからそんな風になるんだよ!
心の中で悪態をついていると、人の気も知らず呑気な顔をして、肩越しに覗きこんできた。
どうとでもなれ、この空手バカが悪いんだ。
俺はあきらめた。
「どれどれ。なにを隠してるん、だーーーーー!!」
どうやら美冬は俺のものを直視したらしい。
耳元で叫び声をあげた。
「なっ、な、な、なにしてるんだよ!!はっ、早くしまえ!」
うろたえながら俺をがくがくと揺さぶる。
「立ちションだよ!だから来るなって言っただろ!このバカ!」
「わっ、わかったから、早くしまえ、へ、変態!」
「しまいたくても小便が終わらないとしまえねぇよ」
美冬にこれでもかと言うぐらいうろたえられて俺は、妙に落ち着いてしまった。
「じゃ、じゃあ早く……早く終われっ!」
「終わりたくても終われるもんじゃねえよ」
「あーー!」
美冬は頭を抱えて叫んでいる。
顔中を真っ赤にして、どうしていいかわからないようだ。
オロオロしている美冬を尻目にようやく立ちションを終えた俺は、首を後ろに向けながら言った。
「今、終わったから、ちょっと待って……」
ろ、を言おうとした俺の目に美冬の正拳突きが飛びこんでくる。
まさか、あの女、混乱のあまり目先の俺に攻撃を?
スローモーションで迫り来る拳を見ながら、俺は考えた。
やばい、まだ、しまって、ねぇ、よ。
そう思った瞬間、俺の意識は消えた。
なんだか、顔が痛い。
そうだ。
俺は美冬にぶん殴られて気を失って……。
くそっ!あの空手女ときたら。
いくら混乱したからっていきなりパンチはないだろ。
なんだ?何故か股間が妙にすうすうする。
そういえばしまおうとしたところで殴られたんだっけ。
俺はようやく、はっきりと状況を思い出した。
とりあえず、しまわなくては。
俺は痛みを我慢してゆっくりと目を開けた。
自分のものを確認するとやっぱり出しっぱなしだ。
ちくしょう。
この歳になってこんな格好でいたら通報されてしまう。
誰にも見つからないで良かった。
不幸中の幸いに感謝していると、誰かの視線を感じる。
あたりを見まわすと俺の横にしゃがみこんだ美冬が頬を染めながら俺のものを見ている。
チラチラと視線を逸らしたり、向けたり、興味津々と言った様子だ。
俺がそのまま観察していると、なんと美冬はゆっくりと俺のものに手を伸ばしだした。
そして、あと数センチと言うところまでくると引っ込めてしまう。
「だめだ!やっぱり触るなんてできない。……でも、出しっぱなしにしとくのも……」
どうやら俺のものをズボンにしまおうとしては、断念しているらしい。
一応、この間抜けな事態の責任が自分にあると思っているようだ。
出しっぱなしの股間に意識が向いているらしく、美冬は俺が起きていることにはまだ気づいていないようだ。
美冬は再び、ぶつぶつと呟きながら手を出したり引っ込めたりしだした。
俺はその光景を黙って見ていたが、自分のものを、空手バカとは言え、綺麗な同級生に見られて、なんだか妙な気分になってくる。
俺のものがむくむくと大きくなって勃ち出した。
「!」
突然の変化に冬香はびっくりして、目を逸らすこともせずに俺の股間に釘付けになった。
「うぁ……すごい。ほんとに男の……アレって大きくなるんだ……」
ぽかんとした顔をしてじっと俺のものを見つめている。
俺はいたずら心をおこして、力を込め、ぴくぴくと動かしてみた。
「わっ!」
小さく悲鳴を上げて、後ずさったものの、再び近づいてくる。
「今……動いたよね?」
自分に確認するような調子で呟くと俺のものに顔を近づけてきた。
「これって動くんだ……」
あまりに無防備なので俺は呆れかえった。
美冬はまじまじと俺の股間を観察している。
とてもじゃないが、年頃の女の行動とは思えない。
挙句の果てに、くんくんと鼻をひくつかせて匂いを嗅ぎだした。
「……変な匂い。でも、そんなに嫌な匂いじゃないな。こいつのだからかな?」
酔ったようにとろんとした表情で匂いを嗅ぎ続けている。
なんだか、ものすごくエロい気がする。
大きく匂いを吸いこみ首を傾げると、しばらく俺のものを見ていたが、美冬は意を決した顔をすると、舌を突き出して俺のものに徐々に近づけてきた。
その刺激的な行動に俺はとうとう耐えきれなくなった。
「そろそろしまいてぇんだけど」
俺は上半身を起こしながら美冬に声をかけた。
「えっ!」
美冬は妙な声を出しながらこちらを向いて硬直した。
もちろん舌は突き出したままだ。
そして、きっかり五秒後、飛び上がって距離をとった。
そのままの勢いで後ろを向くと直立不動の姿勢で固まってしまった。
「あの、その。違う、見たくて見てたわけじゃなくて、その、アレをしまってやろうとして……」
しどろもどろになって美冬がいいわけを始めた。
俺は立ち上がると、長い間出しっぱなしだったものをしまった。
大きくなってしまっていたので多少しまいにくかったが。
「おい。もうこっちむいてもいいぞ」
声をかけてやると、耳まで赤くなっている美冬が、ギギギと音がしそうなぐらいぎこちない動きで振りかえった。
「だから、な、なんて言うか。そのアレだよ、な!」
美冬はとりあえず勢いで喋ってごまかそうとしたらしいが、なんの役にも立たっていない。
「とりあえず落ち着け」
俺の言葉に美冬はようやく口を閉じた。
そして俺の顔を気まずそうに見ている。
しばらく二人でその場に突っ立っていたが、黙っていると美冬が消えそうな声で話しかけてきた。
「あの……いつから目が覚めてた?」
「触るなんてできない、のあたり」
「そんな前から!?なんでもっと早く声かけてくれなかったんだよ!」
「かけようとしたらお前が顔近づけたりしたから、かけにくかったんだよ。匂いまで嗅ぎ出すしな」
俺の言葉に美冬はさらに顔を朱に染めた。
もう首筋までピンクに染まっている。
「そ、それは……」
呟くと美冬は泣きそうな顔でうつむいてしまう。
そして、そのままの格好で俺に尋ねる。
「じゃ、じゃあ……、最後の私がしようとしてたことも見てた?」
「舌出したのが見えた」
あっさりした俺の返事を聞くと美冬はその場にへたり込んでしまった。
「……っ。うっ、うっ、うっ」
「なんだって?」
おれが顔を覗きこむと、美冬はぽろぽろと大粒の涙を流して泣いていた。
男勝りのこいつがこんなことでなくなんて。
いつもは強気一辺倒の顔が泣き顔になるなんて。
可愛らしい女の子を見ているみたいに心臓がどきどきする。
俺は静かに泣いている美冬を見て呆然としていたが、なんとか慰めよう、と思い口を開いた。
「えっと……その。泣くなよ。俺、今あったこと誰にも言わないし、忘れるから。な?」
「……そんなの意味ない」
俺の言葉はあまり効果がなかったようだ。
美冬はぐずりながら俺を見上げた。
「なんで?本当に俺約束するぜ」
「だって……」
「なんだよ」
「だって……好きな人にあんなことしてるとこ見られたらもう……生きていけない」
「誰も見てねぇよ。俺達二人しか知らないから、な」
俺は慰めの言葉を口にしながら美冬の肩に手をやった。
申し訳ないです
導入が長くなってしまって肝心のシーンにたどり着けず
次回はフェラ入るのでお見逃しを
野に打ち捨てられ、腐り朽ち果てた死体
今、神の奇跡を受け黄泉帰る。
ずっと、まちまつ。
>>645 kitai siteru desuyo.
ちょっと待てよ?
今なにかひっかかるような?
「今……なんて言った?」
今度は俺がぎこちなくなった。
「……好きな人に見られた」
美冬が潤んだ瞳で俺を見上げる。
「まさか……好きな人って、俺か?」
美冬はこくりと頷いた。
「えっ!?なんだ!?これ。だってお前そんな素振り全然見せなかったじゃねぇか」
気が動転して、俺は自分でも何を言っているかわからない。
「お前がただの友達としか見てないってわかってたけど、一緒に入れるだけでいいやって思って。本当はお前の彼女になりたかったけど……私、小さい頃から空手しかやってこなかったから、なにすれば男が喜ぶとかわからなくて」
喋っているうちに少しは落ち着いてきたのか、美冬は泣き笑いの顔になっている。
「最悪の告白だ。へへ……」
美冬が涙の跡が残った顔で無理やり笑顔を作る。
「ごめん。なんか変なこと言っちゃって。もう相手してくれなくていいから。まぁ、あんなことしようとした女なんか相手にする気にならないか」
ゆっくりと立ちあがると美冬は、ばいばい、と哀しそうに呟いて、立ち去ろうとした。
「ちょっと待てよ」
俺は自分の言葉に自分で驚いた。
なにも喋る気はなかったのに勝手に口が動いたのだから。
美冬がぴたりと動きを止める。
「俺の返事も聞いていけよ。俺……お前の、美冬のこと好きだ」
驚いた顔をして美冬が振りかえった。
「告白して、振られて仲のいい友達でいられなくなったらどうしようかって思ってさ。まさか美冬が俺のこと好きとは思わねぇからな」
「ほんとに?」
信じられないと言った表情で美冬が問いかけてくる。
「本当だ」
美冬が飛びついてくる。
俺はしっかりと美冬を抱きとめると耳元でささやいた。
「美冬、好きだ」
「あのさ、お願いがあるんだけど」
美冬が俺の体に顔を埋めながら言った。
「なんだよ?」
俺は今ならどんな願いでも聞き入れてやれる気がした。
「その、付き合えることになったら……キスして欲かったんだ」
「キス?」
「ファーストキス、もらって欲しい」
聞き返した俺に美冬が頬を染めながら言う。
なんて可愛らしいお願いだろう。
俺は感激した。
しかしその直後、俺はそのファーストキスと言う言葉に驚いた。
「お前……キスしたこともないのに俺のを舐めようとしたのか?」
「ち、違う!いや、その、違わないけど。あれは気の迷いと言うか、なんと言うか」
さっきの自分の行動を思い出したのかオロオロと落ち着きをなくす美冬。
「よし、わかった。そのお願い叶えてやるよ」
「ほんと!?」
俺の言葉に満面の笑みを浮かべると、美冬は目を閉じた。
だが、俺はキスをしようとせず、美冬の顔を眺めている。
いつまでたってもキスをしてこない俺に不安になったのか、美冬はおそるおそる目を開けた。
「なんで?」
「美冬の望みを叶えるから、俺の望みも叶えて欲しい」
「わかった、私なんでもするよ。」
美冬は泣きそうな顔で決心を語った。
「じゃあさ、さっきの続きしてくれたらキスしてやる」
「さっきの続き?」
美冬はきょとんとした顔で俺を見ている。
俺はにっこりと笑い返すと言った。
「さっき俺の舐めようとしただろ。その続き」
俺の言葉に美冬は目に見えて動揺した。
「え!?そ、そんなことできるか!」
「じゃあキスしてやらない」
スッと離れようとした俺の動きに気づいて美冬が俺にしがみついてくる。
「わ、わっ、わかった。……お前の舐めるから……キスして」
先程の自分の姿を見られているからか、意外にあっさりと美冬は交換条件を飲んだ。
もっとも、この交換条件を断られたら、俺は大慌てで美冬に謝ってキスをしただろう。
俺だって美冬に嫌われたくない。
それに、好きな女にキスできるのだから、こちらの方が相手のお願いを聞かなければいけないぐらいだ。
そんな俺の心など知らずに美冬は緊張した面持ちで俺を見た。
「えっと……どうすればいい?私、空手意外のことほとんどわからないから教えて……」
「じゃあ、とりあえず俺の前にしゃがんで」
美冬が俺の前にしゃがみこむのを確認してから、俺はおもむろにジッパーを降ろして自分のものを出した。
俺のいきなりの行動に美冬は両手で顔を覆った。
「美冬、目を隠すなよ」
「で、でもそんなの見れない」
「さっきは見てたくせに」
その言葉に観念したのか美冬はためらいながら、俺の股間を見た。
「これがお前の……」
惚けたように呟くと真剣な表情で俺のものを見つめる。
約束を取り付けた時点で興奮していた俺のものは、すでに大きく勃っている。
「ほら、見てないで舐めてくれよ。匂いはさっき嗅いだだろ?」
先程のことを持ち出すと、美冬はとたんにおとなしくなる。
「……うん」
先程のように舌を出すと美冬はゆっくりと俺のものに顔を近づけてきた。
ぴと。
かすかな音をたてて美冬の舌の先端が俺のものに触れる。
「う……」
思わず声が漏れてしまった。
それを聞いて美冬が心配そうに見上げてくる。
「大丈夫。気持ち良くて声が出ただけだから」
そう言ってやると、美冬は嬉しそうな顔をして、もう一度舌を動かしてぺろりと舐めた。
「これでいいだろ?」
にこにこと嬉しそうに笑って言う。
「まだダメだ。もっと」
「そんな……まだするのか?もう恥ずかしいよ」
「はやく」
いつもの強気はどこかに消え失せたのか、妙にしおらしくなった美冬は、俺の言葉に少し哀しそうな顔をしたが、再度舌を動かしだす。
美冬はちろちろと先っぽを掠めるように舐めている。
顔をなるべく近づけないでいたいのか、舌だけを思いきり突き出して舐めているので、ひどくいやらしく見える。
「匂いは嫌じゃなかったんだろ?味はどうだ?」
「えと、その……いやな味じゃない……と思う」
羞恥で泣きそうになりながらなんとか感想を言う美冬。
「あんなちょっとじゃ味なんてわかんないだろ。もっとちゃんと舐めてくれよ」
俺の言葉に舌の動きを早める美冬。
亀頭の部分を突つくようにして舌を動かしている。
舌から伝わる刺激は気持ちいいというよりもくすぐったい。
触れるか触れないかの微妙な舐め方のせいだ。
美冬は相変わらず舌を突き出した体勢のまま跪いている。
「んっ、んっ」
その格好がつらいのかときどき声が洩れている。
「そんな先だけじゃなくて舌全部つかって舐めてくれよ」
じれったい刺激に耐えかねて俺が美冬に指示を出す。
「全部?」
「そう全部」
言うと俺はあかんべぇをするときのようにべろりと舌を出した。
俺の意図がわかったのだろう、美冬は目を見開いてびっくりしている。
「これを?」
言うとそのまま俺のものをじっと見つめた。
「そう」
俺がにんまりと笑うと、断ることはできないと思ったのか、美冬は舌を大きく突き出して、今度は舌だけでなく、顔全体を近づけてきた。
しかし、その動きは後僅かで俺のものに触れるというところで止まってしまう。
最後の一歩が踏み出せないらしい。
見かねた俺はぐいっと腰を突き出した。
自分から美冬の舌に俺のものを押しつけてやったのだ。
ぺとり、という音と共に唾液で濡れた美冬の舌に亀頭が触れる。
「ひゃっ!」
俺は驚いて頭を引っ込めようとした美冬の頭を押さえつけて動けなくした。
美冬は律儀にも舌を突き出したまま、なんとか離れようと頭を動かすが、俺がしっかりと上から押さえつけているので、結果的に俺のものに舌を擦りつけるような形になる。
「んんー」
しばらくその動きを繰り返していたが、ようやく舌を引っ込めればよいことに気づいたのか、美冬は舌を口の中に戻した。
そして涙を浮かべながら俺を見上げる。
えーーーー!!!?
続きは?
>>654 まあまあマターリと待つのじゃ!
今も頑張って執筆中と思って耐えるのじゃ!
いっけん気が強そうな子がしおらしくなるとたいへんに萌えるものがありますなあ。
ホッシュホッシュ!!!!ヽ(`Д´)ノ
このスレって人いるのか?
とりあえず点呼1
658 :
名無しさん@ピンキー:03/11/21 17:19 ID:1AQaIFTv
点呼2ティンコ1
典故3
引田天功
ティンコ5
ティンコー6
ノシ7
♂~8
665 :
名無しさん@ピンキー:03/11/22 19:09 ID:+2Wi3dPQ
9ティンコ
10男根
「なにするんだよ!」
「あの調子じゃいつになるかわからなかったからな。俺からやってやったんだよ。一回舐めたんだ、これでやりやすくなっただろ」
「……うん」
不満げな顔をして頷く美冬。
「さあ続きやってくれ」
美冬は俺に促されて今度は舌全体を使ってぺろぺろと舐めだした。
ピチャピチャという音をさせ、ぎこちないながらも一生懸命舌を動かしている。
しかし、いろんな部分を責めるということを思いつかないのか、同じとことばかり舐めている。
「なあ、先っぽばかり舐めてないで他の部分も舐めれくれよ」
「恥ずかしい命令ばっかりするなよ」
「キスして欲しくないのか?」
「……して欲しい」
「だったらわかるだろ」
俺の無茶苦茶な取引にのってしまった美冬は、黙って顔を動かしながら、先っぽから幹の部分に下を動かしていく。
そして裏筋、の辺りをちろちろとくすぐるように刺激してくる。
俺の表情を見て、どこが気持ちいいのか研究しながら舐めているらしい。
時々、目が会うと真っ赤になって照れ臭そうに目を逸らしながら、一生懸命舐めてくれている。
その健気な姿が俺の興奮をより高める。
「ん?なんだこれ?なんかでてきてる」
動きを止めた美冬が俺のものをじっと見ている。
先の割れ目から先走りが出てきているのに気づいたようだ。
「これなんだ?おしっこじゃないよな?」
不安そうに尋ねてくる。
「違うって。小便じゃねぇよ、気持ち良くなると出てくるもんだよ」
「ってことは今、気持ちいいんだ。私が気持ち良くしてるんだ」
美冬は顔をほころばせて喜んでいる。
その笑顔が、やっていることとギャップがありすぎて、なんだか美冬を騙しているような気分になってしまう。
「なんか嬉しいな」
無邪気に言う美冬の笑顔を見て胸が締め付けられる気がした。
俺が美冬に見とれていると、別に汚いものではないとわかった美冬が、先走りに舌を伸ばしてペロリと掬い取るように舐める。
そして、そのままむぐむぐと口を動かして味わっている。
美冬がそんな大胆な行動に出るとは思わなかった俺は、びっくりしてしまった。
「なんか変な味。……でもお前のだと思うと嫌じゃないや、どきどきする味」
ぼんやりと、どこか酔ったような目で感想を言う美冬を俺がせかした。
「じゃ、じゃあ次は咥えてくれよ」
「これを!?……お前が気持ち良くなるんだったら頑張る」
俺がお願いをするたびに驚いた顔をする美冬だが、少しためらった後は必ず聞き入れてくれる。
内心で感謝していると、美冬が勢い良くぱくりと俺のものを咥えた。
突然、温かい粘膜に包まれた俺は思わず腰が引けてしまう。
「う」
声が洩れた俺を美冬が気遣う。
「……ん、ぷはっ。どうした?もしかして噛んじゃったか?」
慌てて口を離すと心配そうに尋ねてくる。
「いや、いきなり咥えられたからびっくりしてな。きもちよかったから続けてくれよ」
へへ、気持ち良かったんだ、嬉しそうにそう呟くと美冬は再び口を大きく開けて俺のものを咥え込む。
「そのまま中で舌を動かして舐めるんだ」
俺が指示をすると、なんとか言う通りにしようと、ぎこちないながら美冬が舌を動かし出した。
先程までのようにちろちろと舐められるのではなく、口の中で舌全体が絡みついてくるようだ。
快感の度合いは比べ物にならない。
「上手いぞ美冬」
俺が誉めると美冬は、ふぅん、と鼻から抜けるような声を出すと、目だけで嬉しさをあらわした。
徐々に唾液が溜まってきたのか、美冬が舌を動かすたびにクチュクチュといやらしい音がする。
ねろねろと暖かい舌が口の中で俺のものにそって這いまわっている。
カリの段差が自分の舌に引っかかる感触が気になるのか、美冬の舌は特にその辺りを重点的にうごめく。
ピンク色の吐息と共に。
「……むぐぅ、んっ。はむん」
不慣れなせいか、時折歯が当たるが、痛いというほどではなく、舌とは違う刺激となって俺に快感を与えてくれる。
夢中になって俺のものを咥えている美冬は口の端からよだれが零れ落ちるのも気にならないようだ。
口元を伝ってあごに流れ、そのままポタポタと地面にしみをつくる。
「よし、じゃあ次はそのまま頭を動かすんだ」
美冬の舌遣いがこなれてきたのに合わせて俺が再び指示を出す。
美冬はクエスチョンマークを浮かべた顔をして俺を見つめている。
その間も舌は絶えず動いている。
俺の言ったことを守ろうと必死のようだ。
「こう、するんだよ」
言うが早いか、俺は美冬の頭をがっしりと掴むと前後に動かし始めた。
ぐいぐいと力を込めて揺するようにすると、最初のうちは驚いて止まっていた舌が、次第に動き出す。
ときどき聞こえるズズッという、口内に溜まった唾液を啜り込む音が、俺の興奮を煽る。
「しかし、キスもしたことねぇのにフェラしてるってすげぇよな」
あらためて俺は感動した。
「むぐ?」
俺のものを咥えたまま、なにか言おうとして美冬はもごもごと口を動かした。
それが一風変わった刺激となって俺に快感を与える。
「ぷはっ。フェラってなんだよ?」
大きく息を吐くと、綺麗なピンク色の唇の周りをよだれまみれにした美冬が口を休めて問いかけてくる。
「なに?そんなことも知らずにしてたのかよ?」
美冬は自分があまりセックスに関して詳しくないことが恥ずかしいのか、口篭もりながら返事をする。
「だって、その……そういう……エッチなこと全然知らないから」
美冬は顔の正面に俺のものがあるのが気になるのだろう、やたらともじもじしている。
かといって俺の顔を見るのも恥ずかしいらしく、視線がうろうろと落ち着かない。
さっきまでそれを咥えていたくせに。
確かに、美冬は空手以外のいわゆる娯楽に関しては、練習漬けの毎日のせいでほとんど知らない。
ましてや高校空手界のエースに下ネタを振るやつはいないだろうから、きっと美冬の性知識は保健体育で習ったことがすべてなんだろう。
学校ではフェラなんて教えない。
「お前が今してるエロイことをフェラチオって言うんだよ。俺のを口に咥えて舐めてるだろ。よだれこぼしながら」
美冬の反応が楽しみで、俺はわざとニヤニヤ笑いながら教えてやった。
「うわっ!なんでもっと早く教えてくんないんだよ!」
慌てて美冬が口元に手をやり、よだれを確認するやいなや、ものすごい勢いでジャージの袖を使って拭いだした。
その作業を終えて少し落ち着くと、美冬は意外にも、嬉しそうな顔で俺の言葉を反復した。
「フェラ……チオって言うんだ……。へへっ」
はにかみながらも、今にも俺のものに頬擦りしかねない勢いだ。
そして、残念ながら頬擦りはしなかったが、パクリと自分から口を開けて咥えてくれた。
慣れないせいかときどき歯が俺のものに当たる。
そのうち噛みつかれるのではないかと、わけのわからない心配をしている俺のことなど知らずに、幸せそうに俺のものに奉仕している。
普段の態度からはわからなかったが、意外にもこいつは尽くすタイプなのかもしれない。
「んっ、んっ、んっ……」
俺の腕の動きに合わせて美冬からかすかに声が洩れる。
その規則正しいリズムを聞いていた俺は、それを崩してやりたくなって、のどの奥深くに無理矢理自分のものを押しこんだ。
「んっ、んえっ!」
えづくようにして俺のものを吐き出すと、ごほごほと咳き込んでいる。
「ばっ、ばか!いきなりなにするんだよ!」
涙を目に浮かべて俺を責める。
「ごめん、悪かったって。あんまり一生懸命だからちょっといたずらしたくなったんだ」
「お前がしてくれって言ったのになんで邪魔するんだよ」
当然のことだが、美冬は不満顔で俺に文句を言ってくる。
「なんか普段の美冬と違って素直に言うこと聞くし、可愛いから本物かなと思ってな」
可愛いの部分でピクリと体を動かすという、わかりやすい反応を美冬は見せてくれた。
「可愛いなんて言われたの初めてだ」
予想外の誉め言葉を聞いて照れ臭そうにしている美冬を見て、俺は驚いた。
そんな誉め言葉は聞き飽きていると思っていたからだ。
しかし、よくよく考えてみると、美冬は綺麗といわれるタイプではあっても、あまり可愛いというタイプではないかもしれない。
「綺麗って言ったほうが良かったか?」
「ううん。綺麗って言われるよりも嬉しかった」
照れ臭そうに頬を染めて幸せそうな笑顔を向けてくる。
俺はどきどきしてしまって、それを隠すためにぶっきらぼうに続きをせかした。
美冬もまだ誉められた余韻が残っているのか、ぎこちなく俺のものを咥える。
中途半端になってしまいもうしわけないです
できるだけ早く続き書きます
とりあえず、11
美冬たんがイイ!
マイペースで頑張って下さい。
ついでに12
GJ!
イイ!期待してます。
とりあえず13(14か?)
14か
古人曰く
「口淫、矢の如し」
ボッキヽ(`Д´)ノage!!
ageてなかったw
けど、ageないでおこう…。
15人めもいますぞ!
がんばってくだされぃ!!
ママァー!!
__ ハァハァ
γ ____ヽlllllllllllll / ブッ
(!_l__))‐@=ll ⌒:⌒ヽ /
人i!;´0`ノlι) ∴|) 丿
〔〕)llつ゜ ゚;∈ヽ:/l⌒/" /⌒ヽ
と (i) ⊃~⊆m )(_/、)
ペロ ペロ
lllllllllllllll はひぃ!最高なのだ
l@‐@=l /
lι ∴゜ |)/ /
∈; 。 / /
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γ ____ヽl |
(!_l__)) l ))ジュポ ジュプ
人ノ; ;゚(二;;_:' )_
〔〕)ll つ ;ヽ/ /__⌒ヽ
<_:l_ゝ。:(_____⌒ヽ
し'ノ ⊂⊃ ~ ̄
再び、ちゅぱちゅぱと俺のものを熱心に口で愛撫する音が聞こえだした。
俺がそんなに美味しいのか、まるで甘いキャンディを舐めているようだ、と思うほどに。
先程の誉め言葉を思い出しているのか、美冬はときどき、にへーと頬が緩む。
美冬は飲み込みが早いらしく、最初は口の中を使っていただけだったのが、次第に吸い込みが深くなり、先っぽが喉まで届くほどになった。
それにしたがって音にぐぽっ、というなにかを引き抜くような音が混じり出す。
引き抜くときに食道の入り口に引っかかるのか、少し苦しそうな顔をするのがなんともいえない。
ついさっきまで、俺に喉を突かれてむせていたのを思うと、素晴らしい進歩だ。
熱心に頭と舌を動かしているせいで、次第に美冬の息が荒くなってきた。
「んんっ、ふー、ふー、んむぅ。あむぅ、ん」
夢中で舐めているせいで、色気たっぷりの声が漏れているのにも気づいていないようだ。
どこか箍が緩んでしまったような、とろんとした目で俺を見ながらぐちゅぐちゅと音をたてている。
ぷちゅ、むちゅという音をたてて、柔らかい唇が俺のものに触れるのを見ていると、まるでキスしているみたいに見える。
俺はその顔を見ているだけで思わずイッてしまいそうになって、慌てて気を引き締める。
あまりに一生懸命に俺のものをしゃぶっている姿を見て俺は尋ねた。
「なぁフェラ好きか?」
「ひゅきぃ」
喋りながらも俺のものを離そうとしないのではっきりと聞き取れないが、その表情からなんと言ったかは想像できる。
美冬はよだれで口の周りをぐちょぐちょにしながら、今にも蕩けてしまいそうな、うっとりとした表情で答えているのだから。
「じゃ、次は袋だ」
「ふぇ?」
美冬はとろんとした表情のまま俺を見つめ返す。
俺は吸いついたままの美冬の唇からずるりと抜きとると、美冬の綺麗な顔にぐにぐにと押しつけた。
美しい顔と、赤黒い俺のものとの対比がひどくそそる。
美冬の顔が自身の唾液と、俺の先走り汁でベトベトになった。
それにかまわずに美冬は為されるままになっている。
時折、鼻をひくひく動かして匂いを嗅いでいるようだ。
「んむ、ふぁ……エッチな、匂いだ……」
陶酔しきった表情で頬を俺のものに擦りつけながら艶然と笑う。
俺は自分がゴクリとつばを飲み込む音がやけに大きく聞こえた。
とてもじゃないがキスもしたことのない処女のする顔とは思えない。
「ほら、ここを舐めるんだ」
俺は柔らかい美冬の頬を、むにむにと己のもので突くのをやめ、袋の部分を唇に押しつけた。
「ここって痛いんじゃないの?」
急所でしょ?と美冬は恥ずかしがりながらも心配してくれる。
「優しくしてくれれば大丈夫だから」
俺の言葉を聞いても不安が残ったのか、美冬が恐る恐る舌を伸ばす。
俺の顔が気持ち良さそうになっていくのがわかるのか、ゆっくりと舌に力を込めていく。
「……ふにふにしててなんか可愛い」
面白そうに笑うと、巧みに舌を操り、袋を刺激してくる。
「舐めるだけじゃなく、さっきみたいに口でもしてくれ」
「わかった。痛かったらすぐに言って」
はむ。
唇で甘噛みするようにして、やわやわと揉みしだく。
俺が舌も使ってくれ、と言おうとした瞬間、その心を読み取ったように舌がうねうねと動き出した。
「すげぇ……上手いぞ美冬」
俺が誉めると嬉しそうに笑う美冬が、抱きしめたくなるほど可愛い。
鼻先で棒の部分に触れながら大きく息を吸いこんでいる。
どうやら美冬は俺の匂いがお気に入りらしい。
息をするたびに愛おしそうに、うっとりした顔になる。
「ん……あむぅ」
胴着を着ているときは気合の声を発している口が、こんな淫らに使われている場面を、他のやつは想像したこともないだろう、そう思うとふつふつと優越感がわいてくる。
美冬が袋を吸いこみながら舐めている。
そこから伝わる快感のせいでどんどん先走り汁が出て、美冬の顔がぬるぬるの粘液で汚されていく。
「ベトベトして気持ち悪くないのか?」
「へ?ベトベト?なんかぬるぬるで気持ちいい。マッサージされてるみたい」
ドキリとするほど、さらりとエロいことを言ってのける。
俺が棒の部分でぬるぬるの顔を擦ると嬉しそうに目を細めた。
初めてなのにここまで受け入れられるとはすごいやつだ。
もしかして、こいつ真面目な顔して空手やってるが、かなりの淫乱なんじゃないか?
俺の疑問を肯定するように、美冬は夢中で俺のものに縋り付いて奉仕している。
「もう袋はいいから、また咥えてくれよ」
気持ちは良いものの、刺激不足を感じた俺はもう一度、あの暖かく柔らかい粘膜に包まれたくなった。
「んむ……ちゅっ」
先っぽに軽くキスをするように唇を触れさせてから、少しずつ、味わうように口に入れていく美冬。
唇がぬらぬらと光っている。
口内の粘膜がうごめいて俺のものを迎え入れた。
「あん、むぐぅ……んちゅ、くちゅ」
粘膜同士が触れ合ってひどくいやらしい音をたてている。
頭が動くたびに、唇の端からぬちゅぬちゅという音が零れ落ちる。
美冬の唇が俺のものを覆い隠したり、露出させたりするたびに、俺はじわじわと昇りつめていく。
最後の刺激を求めて、俺は美冬の頭を掴むと、相手のことなどお構いなしに、腰を動かした。
「んぐっ!?んん!?あっ、あっん」
いきなり俺の動きが荒々しくなったせいで、美冬が悲鳴を上げる。
「美冬!もうすぐイクぞ」
「ふぅん、むっ」
例えでもなんでもなく、俺は美冬の口を犯していた。
ぐちゅぐちょとよだれが口からこぼれるのもお構いなしに、俺は美冬の舌に自分のものを押し付け、思う存分、口内を蹂躙し尽くした。
美冬は諦めたのか俺の為すがままになっている。
「うっ!イクぞっ!」
俺はうめき声を上げると、美冬の喉に己のものを突き入れた。
そのまま、腰を震わせながら美冬の口に発射する。
「うぇっ!?んむっ、んっ、うぅ」
喉に粘液を流し込まれている美冬は苦しそうに咳き込むが、俺の射精は止まらない。
ドクドクと口の中に出し続ける。
美冬がじたばた暴れているが関係なかった。
いつもの倍は出ただろうか、俺は大きく息を吐きながら、美冬の口から自分のものを取り出した。
「うぇっ、けほっ、けほっ」
解放された美冬は大きく咳き込み、喉に絡まった精液を口からだらだらとこぼしている。
「ごめん、大丈夫か美冬?」
俺が心配して声をかけると、美冬はぼんやりした表情のまま自分の吐き出したものを見ている。
「……これが……精液なんだ。ごめん、ほとんど吐き出しちゃった」
謝らなければいけないのはこちらのほうだというのに、美冬は申し訳なさそうに謝った。
「そんなこと気にすんなよ。それより口の周りに、俺のがいっぱいついてるから拭けよ」
俺はカバンをあさって、ウエットティッシュを差し出した。
美冬はそれを受け取らずに、指で口の周りの精液を掬い取るとちゅうちゅう舐め始めた。
呆然と見守る俺をほって、美冬はぺろぺろと自分の指をしゃぶっている。
顔についている精液を全部掬い取って舐めてしまうと、ようやくウエットティッシュを受け取り、顔を拭きだした。
「お前、なんでわざわざ舐めたんだよ?不味いって聞くけど?」
俺は自分のものをしまいながら美冬に尋ねた。
「確かにあんまり美味しくないかな。匂いはエッチなんだけどなぁ」
顔を拭きながら、美冬は感想を述べた。
「だったらなんでわざわざ舐めたんだよ」
「ん?なんでだろ?」
美冬は頭をひねっている。
「うーん……、なんかせっかくお前が気持ち良くなった証拠なのに、もったいないような気がしたからかなぁ……」
俺は感動したあと、なにかしてやりたくなって、美冬の顔をウエットティッシュで拭いてやる。
最初は遠慮したものの、俺がいいから、と言うと目を細めて為すがままになった。
「よし!綺麗になった」
「へへっ。ありがと」
美冬はにこにこしながら俺を見ている。
「じゃあ、約束のキス……しようか」
俺の言葉に美冬は驚いて、目を大きく見開いた。
「あっ!そうだ。そのためだったんだ」
「忘れてた……。なんか気持ち良くなってくれてるのが嬉しくて」
「バカかお前は」
言葉とは裏腹に自分の顔がにやけているのが自分でもわかる。
「バカとはなんだよ」
美冬はわざとらしく頬を膨らませた、それでも目だけは笑っている。
「それじゃあ、キスするか?」
俺が言うと美冬は悩んだ顔をして頭を軽く振った。
「え?しないのか?」
「だって……なんか汚れちゃったから。今は悪い気がする」
美冬は少し残念そうな顔をして言った。
「汚れたって言っても自分の出したもんだし……」
そりゃ自分のものを味わいたくはないが、綺麗に拭いたあとだし、なにより俺がキスしたかった。
「それに、もっとなんて言うか……その……、こんな感じじゃなくて……」
口篭もり、次第に声が小さくなっていく美冬を、俺はじっと見続けた。
俺がなにも言わないので諦めたのか、かすかに、なんとか聞き取れるぐらいの小さな声で美冬は呟いた。
「もっと、ロマンチックにしたい……」
必死の思いで呟いた美冬の言葉を聞いた俺は、馬鹿みたいに口を開けて、馬鹿みたいに美冬の顔を見つめた。
「なんか言えよっ!」
よほど恥ずかしかったのだろう、耳まで赤くした美冬が沈黙に耐えかねて大声で叫んだ。
「っ、はははははは!ロマンチック!?あっはっは!」
それが引き金になって、俺は爆笑した。
目から涙に涙がにじんだ。
俺は腹を折って笑い続けた。
しばらくの間、顔を赤く染めたまま、黙って俺を見ていた美冬は、我慢の限界に達したらしい。
気合と共に俺のみぞおちに綺麗な正拳突きを極めてくれた。
「ぐぇっ!」
「なんだよバカっ!人が真剣に言ったのに!!」
うめいて崩れ落ちる俺を見下ろして、美冬が怒っている。
「げっ、ほ。ん、ごほっ。……悪かったって。そんなに怒るなよ、俺が悪かった」
「ほんとにそう思ってんのか?」
俺がせっかく謝っているのに、疑いの目で見られて、もう一発食らっては堪らない。
「思ってる。思ってるから、許してくれって。そのうち美冬が涙流して喜ぶほどロマンチックなキスをしてやるから」
俺が全面降伏の証に両手を上げて美冬に言った。
フェラチオしといてロマンチックなファーストキスを望んでいる。
そのギャップがひどく大事なもののような気がした。
そして、俺は今度はふざけた表情を消し、真剣に約束した。
「約束だ」
「……約束だな?」
なおも疑いのまなざしを向けてくる美冬。
「約束するから。許してくれよ。いい加減暗くなってきたからそろそろ帰ろうぜ」
言いながら、地面に落ちているカバンを拾い上げる。
「わかった!許してやるから……その、あれだ」
「なんだよ?」
近づいてくる美冬に俺は、もう一発殴らせろ、とでもくるのかと身を固くした。
「……手、つないで帰っていい?」
不安そうに俺に問い掛けてくるジャージ姿の空手女を見て、練習で走ってたんじゃねぇのかよ、ぼやきながら俺は、暖かく柔らかいその手を取った。
とりあえず、俺視点は終わりです
フェラオンリーなので同じような表現ばっかりになってしまい悩みました
ダメだしあったら書いて下さい
次は美冬視点で書いてみたいと思うのですが
キスはまだですけど
もう一回フェラしてしまったからスレ的にダメですかね?
>>688 SSキテタ━━━(゚∀゚)━( ゚∀)━( ゚)━( )━(゚ )━(∀゚ )━(゚∀゚)━━━!!!!
GJ!
美冬視点もおながいします
最高ッス。
もう俺感動デス。
693 :
名無しさん@ピンキー:03/11/25 22:22 ID:ofG1Sa2n
期待age
694 :
名無しさん@ピンキー:03/11/25 22:23 ID:ofG1Sa2n
上の書きこみ誤爆です
すいません
もう最高っす
美冬かわいすぎっ!
697 :
名無しさん@ピンキー:03/11/25 23:44 ID:rehSSSbj
698 :
美冬視点:03/11/29 04:11 ID:JKTyNdQI
あの、結果オーライの恥ずかしい最悪の告白の後、アイツと一緒に家に帰った。家の前までずっと手をつないで、恥ずかしくて、嬉しくてほとんどなにも喋れなかった。
家に入るとき手を離すのが名残惜しかったけど仕方ない。明日になったらまた会える。そう諦めて別れた。
その夜、私は弟の部屋からエッチな本をこっそり持ってきた。隠し場所は前から知っていたから簡単だった。
アイツの言葉を聞いていて、どうやら私にはそういう方面の知識が全然ないということに気付いて、少し勉強しようと思ったのだ。……その、いつ、そういうことになるかわからないから。
そして今、私はベッドの上で取ってきた本とにらめっこしている。勉強しようと思ったのはいいが、恥ずかしくて見る勇気が出ないのだ。
私は表紙を見ただけで赤面してしまいその本を読むことができない。だって、おっぱいを出した女の人が大きく足を開いている。
「……このままじゃだめだっ! 勇気を出せ美冬!!」
勢いに任せて本を手に取り、表紙をめくっていく。
「うわぁ……。凄い……こんなことするんだ……」
知識としては知っていたが、写真でもろに目の前にあると違う。私は初めて見た他人の行為にショックを受け、声を洩らしていた。
それと同時に体の奥が熱くなるのを感じた。空手をやっているときの熱さとは違う熱さだ。
ぺらぺらとページを捲っていくうちに、ある写真が目に飛び込んでくる。
「……フェラ……チオしてるとこだ」
写真の女の人みたいに自分がアレを舐めていたなんて、信じられなかった。こんなにいやらしく見えることをしてたなんて!
どきどきしながらその写真を眺めていた私は、いつのまにか指を口元に持ってきていた。
気がついて、慌てて自分に言い聞かせる。
「うわっ! ちょっ、と。私なにしようとしてんだ」
699 :
美冬視点:03/11/29 04:12 ID:JKTyNdQI
指が勝手に迫ってくる。自分の体なのにいうことを聞かない。あの草むらでのことが思い出されて、頭がボーっとしている。
ぺろり。人差し指を一舐めしてしまったのがきっかけだった。そのまま咥えて舌を動かす。私は指がベトベトになるのもお構いなしに、しゃぶり続けた。
「んむぅ。……あむ」
頭がじんじんして、なにも考えられない。
しばらくして私は我に返って、情けなさで一杯になった。いくら興奮したからと言って自分の指をうっとり舐めるはめになるとは思わなかった。
自分がそれほど自制の効かない人間だと言うことをはじめて知った。空手で身も心も鍛えられていると思っていたのに。
結局その夜は、引出しの中に本をしまい、いつのまにか濡れていた下着を替えると、むりやりふとんに潜り込んだ。
数日後、私は道場の更衣室前でドアノブを握ったまま固まっていた。
「最近なんか美冬先輩おかしくない?」
「やっぱりあんたもそう思う?」
「じゃあ、早苗もそう思ってたんだー」
「だってなんか練習中もボーっとしてるしさぁ。この前の組手のときなんか、いきなり嬉しそうに思い出し笑いしてんのよ。私びっくりしちゃってなにもできなかったって」
「え! マジで。あの美冬先輩がそんな風なのって見たことないよね」
「それに朝練終わりにみんなでバナナ食べんじゃない?」
700 :
美冬視点:03/11/29 04:14 ID:JKTyNdQI
「ああ。監督の授業前に朝練で使った分の栄養補給をするんだー。とか言ってるやつ?私らがバナナ食ってんの見たいだけなんじゃないのって思うんだけど。あのエロオヤジ」
「そう、それそれ。そんときさ、美冬先輩すごいエッチなんだって」
「なにが?」
「バナナの食べ方」
「えー!? 本当にマジで!?」
「なんかさ、すごいエロイ顔して、舐めるみたいに食べてんの。あれ絶対に口の中で舌動かしてるって。つーかフェラのこと想像してるよ。絶対そうだって」
「なに言ってんのよ早苗!美冬先輩はそんなことしません!!」
「ちょっ、叩かないでよ。もう、あんたの美冬先輩好きはわかったから。ちょっとあんたレズっけあるんじゃない?」
「失礼なこと言わないでよ。私は純粋に尊敬してるんです!」
「ほんとにぃー? でもさぁ、絶対に先輩男ができたよね」
「美冬先輩は男なんかに興味ありません!」
「うわっ! あんたやっぱレズなんじゃん!!」
私はドアの向こう、更衣室から漏れ聞こえてくる後輩達のかしましい会話を聞いていのだ。
盗み聞きをする気は全然なかったけど、後輩の会話に自分の名前が聞こえてきたら、どんな話をしているか、気になるのは仕方ないと思う。
ついつい聞いてしまったことには悪いと思うが、聞いてよかった。心の底からそう思った。
練習に臨む前の気合が消え失せて、変わりに妙な汗が浮かんでくる。そして、顔がものすごい勢いで赤くなっていくのが自分でもわかった。
701 :
美冬視点:03/11/29 04:15 ID:JKTyNdQI
自分がそんなことをしていたなんて、全然気付かなかった。しかも後輩に見られていたなんて。
確かに初めてアレを舐めてから、エッチな本を見てからというもの、なんだか棒状の口に入れるものがアレに見えて仕方ない。ぼんやりしているとつい、あのときのことが思い浮かんでしまう。
監督にも最近、注意力散漫だ。と怒られた。
あのバカのせいだ。いきなりあんなエッチなことさせるから、私はおかしくなってしまった。
あのうっとりする独特の匂いと、口に咥えたときの熱さのことを思うと、体が蕩けそうになる。
ガンッ。
口を半開きにして立っていた私は、いきなりおでこに衝撃を感じた。
「痛っ」
「あっ、美冬先輩! すいません、ドアの向こうにいるなんて気付かなくて。大丈夫ですか?」
後輩がドアの影から顔を出して謝っているのが見える。どうやら、ぼけっと立っていた私にドアが当たったらしい。
「謝らなくてもいいから、私がぼんやりしてたのが悪いんだし」
少し赤くなっているおでこをさすりながら私は言う。
「ほんとすいませんでした」
後輩達はぺこぺこ頭を下げながら道場の方に小走りで駆けて行った。
あんたが悪いのよ。なんでよ。二人が責任を押し付けあっている声が聞こえてくる。
しっかりしなきゃ。反省しながら開いたままのドアから、更衣室に入る。
702 :
美冬視点:03/11/29 04:20 ID:JKTyNdQI
私は自分のロッカーの前に立つといつものように制服から胴着に着替えだした。もう何回も繰り返した、体に染み付いた動きだから勝手に体が動く。そのせいで余計な考えが頭に浮かんでくる。
あれから今日まで、学校で喋ったり、一緒に下校したりするものの、アイツは手を握るぐらいでなにもしてこない。
ロマンチックなファーストキスと、それから……。
そんな期待を抱いていた私は肩透かしを食ってしまい、やっぱりこんな空手ばっかりやっている女なんかに、魅力を感じなくなってしまったのだろうか。と不安になっていた。
そして今日の昼休み。たった数日でおかしくなりそうだった私にアイツは言った。
「今日の放課後、道場で待っていてくれ」
私は訳がわからなかったが、うん、わかった。と返事をした。
すると、アイツは嬉しそうに笑いながら食堂に行ってしまった。後姿を見送りながら、今度アイツにお弁当作ってあげたいな。そう思う私を残して。
そのことを思い出して、どんなお弁当にしようか考えていると気分が明るく、楽しくなった。いきなり持って行って脅かしてやろう。そう思うと、なんだかわくわくしてきた。
「空手すんのがそんなに楽しいのかよ」
女子更衣室に響いた男の声に、私はぎょっとして振り向いた。すかさず構えを取り辺りを警戒する。
私は不埒な侵入者を探したがどこにもいない。きょろきょろと室内を見まわす。
「こっち、こっち」
声のした方に振り向くと、くもりガラスの窓があった。少し開いた部分からひらひらと動く手が見える。
ゆっくりと、隙間からのぞいてみると、呑気な顔をしてアイツが立っていた。
「な、な、なにしてんだよっ!」
「なにって美冬、約束しただろ。今日の放課後に道場でって」
「したけど! とっ、とりあえず中入って。そんなとこにいたら覗き扱いされる」
私は窓を開けると慌てて、中に入るように促した。
とりあえず今回は導入なのでほぼエロ無しです
すいません
∧_∧
⊂(`・ω・´)つ-、
/// /_/:::::/ GUJJOBU! Your novel is the highest!!
|:::|/⊂ヽノ|:::| /」 I want to read a continuation early.
/ ̄ ̄旦 ̄ ̄ ̄/|
/______/ | |
| |-----------| |
期して待つ。
うぉぉぉぉーーーーー、
久しぶりにこのスレに来てみれば、
すごい事になっていた。
美冬萌え。
もっと美冬をフェラで感じさせてやって下さい。
視点が変わりながらも、物語は進んでるんだねー
やるねー・・・ってそろそろコテハンになってくれないか
708 :
美冬視点:03/12/02 00:42 ID:edwqx0Nq
「なんのつもり?こんなとこに忍びこんで」
腰に手をやり、少しでも、怒った態度を見せようとしたけれど、予想もしなかったときにアイツに会えたので、つい顔がほころんでしまう。
「だから、約束しただろって」
窓から体を入れながらぶつくさ言っている。
「約束もなにも、放課後はまだだろ。私は今から練習なんだぞ」
この胴着姿が目に入らぬか。とばかりに私は胸を反らせた。
「普通は授業が終われば放課後なんだよ。美冬が特別なんだよ。まぁ、でも会えたから良かった。しかし……」
途中で話すのをやめると、ジロジロと不躾な視線を私の体に投げ掛けてきた。
こんなにも露骨に人に見られたことがなかったので、私はおろおろしてしまった。しかもこいつに見られていると思うと、なんだかどきどきして、胸が高鳴る。
「しかし、なんだよ。男らしいとか言ったら殴るぞ」
アイツはぶるぶると首を振り、ニヤニヤ笑いながら言った。
「まさか、そんなこと言うわけねぇだろ。胴着着てる美冬ってなんかエロいなぁ、と思ってさ」
「なっ……」
思わず胸を両手で覆い、予想外の発言に私はうろたえてしまった。しかしよく考えてみると、胴着の下にはシャツを着ているし、さらにその下にはきちんとスポーツブラをつけている。それでも視線が気になってしょうがない。
「み、見るなっ!」
「別にいつも見てんだからいいだろ」
「そうだけど目がなんかいやらしいじゃないか」
「だって仕方ないって」
「……なにが仕方ないんだよ?」
警戒しながらも、気になってしまった私はつい尋ねてしまった。
「言っていいの?」
「早く言えってば!」
「……だってさぁ。この前、フェラされたばっかりだろ。思い浮かんできちゃうんだよ、エロいお前が」
709 :
美冬視点:03/12/02 00:44 ID:edwqx0Nq
「こっ……このばかっ! 変態!!」
アイツは腕を振りまわす私から逃げ回っている。
「お前が言えって言ったんだろ。怒るなって」
「そんなこと考えてるって知らなかったからだ! スケベ!!」
「いいだろ考えても、お前は少しも考えないのかよ」
その言葉は効果覿面だった。私の動きがぴたりと止まる。
それは、その……考えないどころか、ずっと頭から離れなくて困っているぐらいだ。とはいえ、そんなことを口にできるわけもない。
黙っている私を見て、なにかを察したのかあいつが近づいて来た。
「ふぅん。どうやら考えないってことはないんだな?」
「……それは、その。あれだよ、な?」
私はしどろもどろでごまかそうとしたが、通じるわけもなく。
「へぇ。考えるんだ?そうだろ美冬?」
「……」
「み・ふ・ゆ?」
黙りこんでいる私に、ずいっと身を乗り出し、完全に勝ち誇った笑みでこちらの顔を覗きこんで迫って来る。仕方なく、私はできるだけ聞こえないように小さな声で言った。
「……お前みたいに、ずっと考えてるわけじゃない……」
言ってしまって私は恥ずかしくてたまらなかった。なんてことを言わせるんだこのバカは。もう相手の顔を見ていられない。
ところがこの私の恋人はさらにとんでもないことを言い出した。
「ていうことは、考えてたってことだよな。どんなこと想像してたんだよ。俺に教えてくれ」
「にゃっ!?」
驚きのあまり私は、変な悲鳴を上げてしまった。
ただでさえ羞恥を覚えるようなことを言わせておいて、さらに私を追い詰めようとしている。私は泣きたくなってきた。
710 :
美冬視点:03/12/02 00:46 ID:edwqx0Nq
「早く教えてくれよ。あっ! 先に言うのが嫌だったら俺から言ってやるよ」
「そんなの」
言わなくていいから。という部分を私が言い始める前に、勝手に話し出してしまった。
「俺の場合は、美冬が恥ずかしそうに舌で舐めてくれたのが一番印象に残ってて頭から離れないんだよ。で、次が俺の匂いを嗅いでる美冬の顔のエロさ! 昨日なんか夢に出てきちゃったよ」
興奮気味に捲くし立ててくる、とてもじゃないがまともに聞いていられない。顔が熱くなって、湯気が出そうになっている。
夢に私が出たという言葉は凄く嬉しい。でも、それ意外の部分が聞いていられないほど恥ずかし過ぎる。コイツは絶対に私を恥ずかしがらせて喜んでる。
「バカっ! 変態! やめろ! もうなにも言うなっ!」
私は大慌てで、目の前で人の恥ずかしい思い出を語り続ける口をふさいだ。
「お願いだから。これ以上この前の事は言わないで」
「むがった」
恋人が口を押さえられたまま喋ろうとして変な声を出している。
「ひゃっ!」
私は指先に刺激を感じて思わず声を出した。いつまでたっても手を離さない私への抵抗か、舌で私の指先をぺろりと舐められのだ。
「なっ、なななにするんだ!」
思わず声が上ずってしまう。舐められた部分から電気が走ったような気がする。なんだか指先が熱い。
「お前が手どかさねぇんだもん。仕方ないだろ」
「ほ、他にもやり方あるだろ!」
「いいだろ。彼女の指を舐めたって」
彼女。その言葉に今の幸せを実感し、頬が緩んでしまう。
そんな私の隙をついて、話を元に戻されてしまった。
「俺の話したから、次は美冬の番だぞ」
711 :
美冬視点:03/12/02 00:48 ID:edwqx0Nq
私は猛烈な勢いで首を左右に振る。
「そ、そっ、そんな恥ずかしい話できるわけないだろ!」
「人の話は聞いたくせに」
「お前が勝手に話したんじゃないか!」
「わかったよ」
思いがけずあっさり引き下がられて、私は拍子抜けしてしまった。
「いいの?」
「ああ、お前がそんなに嫌ならいいよ」
さらに、ごめん。と謝られてしまった。がっかりした顔でこっちを見ている。こいつは私がそんな風に言われて、そんな顔をされて、断らない、いや、断れないのを知っていてやっているのだろうか。
「……別に言ってもいい」
ポツリと私は呟いた。
私の言葉にコイツは驚いた顔をして、なんで。と突然の変わりようを疑っている。
どんな願いでも、コイツの頼みなら引き受けてしまう。好きな男に頼まれては断ることはできない。最初は嫌と言っても、結局私にはそれをかなえることしかできないのだ。
惚れた弱みという、甘く、苦い気持ちを噛み締めていると、うきうきとした顔で
「じゃあ、気が変わらないうちに早くしよう」
手近にあったパイプ椅子を二つ動かして向かい合わせに並べると、片方に座った。
どうやら私にも座れということらしい。
「さ、腰も落ち着けたところで。お願いします」
「……」
「早く」
そうあらたまられるとよけいに恥ずかしい。私は最後の抵抗を試みた。
「……その、やっぱりなしってのは?」
「いまさらダメ」
あっさりと拒否されて、私はこれから処刑される罪人のような気持ちになった。
「早く、美冬」
712 :
美冬視点:03/12/02 00:50 ID:edwqx0Nq
「私の場合は……」
仕方なく口を開くと、アイツが満面の笑みで私を見詰めている。ただでさえ恥ずかしい告白をしようとしているのに、さらに羞恥心を煽られてしまう。
「私は、その……こ、この前の夜……」
「夜?」
「弟の部屋から」
「部屋から?」
「いちいち私の言ったこと繰り返すなっ!」
パイプ椅子を揺らして立ちあがると、私は照れ隠しもあって、怒鳴った。
「だって美冬、お前が悪いんだぜ。いちいち間を開けるからさ、ついつい相槌を入れちゃうんだって」
私は肩を押さえられ、宥められながら再び、椅子に座らされた。
「もう繰り返さないから。続き、続き」
こいつの顔に正拳突きを入れてこの場から逃げ出したい気持ちをなんとかこらえ、再び口を開く。
「弟の部屋から、その、なんていうか……な本を取って来て」
「え?なんて言う本?ちょっと聞こえなかった」
聞こえないように言ったんだバカ! 叫びたいのを我慢して、私は同じ言葉を繰り返した。
「……な本」
「だから……聞こえないって」
絶対にコイツは私が何を言いたいかわかってる! それをわかって私をいじめて喜んでるんだ!
「エッチな本持ってきたの!」
やけくそになって、とうとう私は爆発した。
「これでいいだろっ! なんで私を苛めるんだよ! 私はこんなにお前のことが好きなのに、お前は全然じゃないか! 嫌いならそう言ってくれればもうなにもしない、お願いだから……」
最後の方は悲しくなってしまって、涙がこぼれて、鼻声になってしまった。
713 :
美冬視点:03/12/02 00:52 ID:edwqx0Nq
アイツはなにも言わずに私を黙って見ている。
短い付き合いだったなぁ。家に帰ったら思いきり泣いて、終わりにしよう。そう思っていると突然、手を力いっぱい引っ張られた。そのままあいつの腕の中で抱きしめられてしまう。
呆然としてそのままになっている私を、ぎゅぅ、と抱きしめながら優しく語り掛けてきた。
「なんでそうなるんだよ」
「……?」
「俺もお前のことが好きだって、この前言っただろ」
「でも、でも私を苛めて喜んでるじゃないか」
気を抜くとまた涙が零れそうなので、私は必死で我慢しながら言った。
「ごめん。顔真っ赤にして照れてる美冬が可愛すぎて、ついつい苛めちゃったんだ。ほんと悪かった。そういえば……この前もこんなことあったよな。ようするに、可愛過ぎる美冬がいけないんだ」
「バカ」
悪態をついたものの、私は恋人の温もりを感じながら、幸せに包まれていた。一言一言で一喜一憂して、ほんとにバカみたいなのは私だ。
少しでも私の気持ちを伝えようと、優しく抱きしめてくれている腕に頬擦りをした。
「少しも、嫌ってなんかいない。俺は美冬が大好きだ」
「……私も」
私の目が潤んでいるけれど、今度は悲しみの涙ではない。
「よし! 誤解が解けたところで続きだ」
「えっ?」
事態に対応できない私をほうって、笑いながらアイツが言う。
「続きだよ、続き。エッチな本を取って来てからの続き」
「なんで? もういいだろ!?」
「それとこれとは話が別だからな。早く」
「じゃ、じゃあ離してよ」
714 :
美冬視点:03/12/02 00:54 ID:edwqx0Nq
「ダメだ。逃げられるかもしれないし、なにより俺が美冬を抱っこしていたい」
さっきまでは、いつでも席を立って逃げられたけど、今からは自由に動くこともできない。私は柔らかい檻に捕えられてしまった。
「さ、続き」
「……本を取って来てから、ベッドの上でそれを読み始めた」
有無を言わさぬその口調に、諦めて話を続ける。相手の顔を見ながらでないだけ、少しはましだと諦めて。
「それから?」
「それから、パラパラと眺めているうちに、あの……フェラチオのページになって。なんだか変な気分になってきて」
「どんな気分?」
「あの、だから、この前のことを思い出しちゃって……」
「で、どうした?」
「……頭がボーっとしてきて……いろいろ想像しながら指を。……自分の指を舐めたんだ」
とうとう言ってしまった。全身が熱くてたまらない。
「そのときはどんな気分だった?」
「わからない。なんだかぼんやりしてたから」
普段なら口篭もってしまうような質問にも、なぜか答えてしまう。アイツの声が耳から入って私をおかしくさせる。
「よし、じゃあ……もう一回やってみよう。今度は俺の指で」
荒く息をして、だらしなく開いていた私の唇に、後ろからまわされた指が触れた。そこから体中に私を溶かす熱が広がっていく。
「舐めて」
715 :
足軽:03/12/02 01:04 ID:edwqx0Nq
話があんまり進みませんがエロシーンの入り口にたどり着きました
次回から本格的にエロくなるはずです
今後は足軽と名乗ることにします
よろしくお願いします
>715
∧_∧
⊂(´・ω・`)つ-、
/// /_/:::::/ GUJJOBU! Common foot soldier!!
|:::|/⊂ヽノ|:::| /」 I want to read a continuation early.
/ ̄ ̄旦 ̄ ̄ ̄/|
/______/ | |
| |-----------| |
期して待つ。
718 :
美冬視点:03/12/04 03:45 ID:4QOj1sun
命じられるままに、舌を伸ばし、指に触れた。体温が舌先から伝わってくる。自分の指を舐めたときとは全然違う。あのときより私は遥かに興奮している。
「それだけ? ちょっと舐めてみただけなんだ?」
問い掛けられて、私は返事をしようと思ったけれど、私の口はすでに私のものではなかった。
勝手に舌が動いてピチャピチャと音をたてる。私は自分をこんなエッチなことができる人間だとは思っていなかったけれど、私の口を犯している指がいけないのだ。
こんなに甘く、切ない味は今まで感じたことがない。
いや、一つだけあった。指ではなく……。
「お前って、普段は空手命って感じでこんなことしそうにないけど、スイッチ入ると凄えよな」
アイツがごくりとつばを飲み込む音が聞こえる。いや、私が飲み込んだのだろうか?
「で、舐めただけなのか?」
質問なのか、命令なのか。私はもう、どうでもよくなってしまった。舌が指を這いまわるたびに体の奥から熱くなってくる。
先ほど想像したように、あの夜想像したように、私は指を咥えた。固い爪と、皮膚の舌触りの違いが交互に襲ってきて、私を酔わせる。爪の先が頬の内側を引っ掻いたと思ったら、指の腹で優しく撫でられる。
口の中の空気を洩らし、くぷくぷ音を立てながら、頭を振り、指を唇で締め付ける。続けて、できるだけ深く咥えこむと、ちゅうちゅう吸いついた。
「んふー、ふぅー」
私は指を片時も離そうとしないので、どうしても口で息ができない。そのせいで、ふーふーと情けない鼻息を洩らすはめになる。下品なことだとわかっているが、それでも口を離して息をするなんて考えられない。
舐めているのか、舐めさせられているのか。最初は仕方なく始めたはずなのに。
いつのまにかアイツの手首にまで私のよだれが流れ、垂れてしまっている。しかし、それにかまわず私は舌を動かし続けた。舌を指に絡ませて、できるだけ離隙間ができないように密着しながら、ずるずると舐めしゃぶる。
719 :
美冬視点:03/12/04 03:49 ID:4QOj1sun
愛撫しているのは私のほうなのに、その私が感じてしまっている。うっとりしていると舌を指で摘ままれてしまった。
「んんっ!」
「美冬さぁ、なんか俺の指舐めて気持ち良くなってないか?」
なぁ。と言いながら、私の舌先をくにくにと揉んでくる。本来なら苦しいはずなのに、その苦痛さえも微かな快感と共にやってくる。
「んんん……んあんん」
私は舌を引っ張られているので、口を閉じることもできずに、たらたらとよだれを零してしまう。
「ま、いいか。俺も気持ちいいからお互い様ってことで」
舌を挟みこんだまま、指を口の中へ押しこんでくる。私は口腔で解放された舌を使って、つい今まで私を苛めていた舌を愛撫する。
「こんな風に咥えたんだ」
「ふぁい」
指が邪魔をして、気の抜けた返事しかできない。そのことが私をさらに興奮させる。
私は咥えこんだ指に舌を絡ませていく。
「一人でこんなことしてたんだ。なにを想像して?」
「……色々」
「色々ってなに?」
優しい、期待に満ちた声がためらう私の背を押す。
「お前のを、想像して」
「俺の? 俺のなにを想像してたんだよ?」
「……お前のアレ」
答えた私の口から指が引き抜かれてしまった。私はぬらぬらと濡れて光っているそれが欲しくて、はしたなく舌を突き出した。けれど、後少しというところで届かない。
「アレじゃわからないんだけど。名前、知ってるだろ?」
「……」
720 :
美冬視点:03/12/04 03:52 ID:4QOj1sun
わかっているくせに、私に言わせたいのだコイツは。腹が立つ。けれど、もう私は逆らえない。きっと私がそれを言わないと、もう指を、私を蕩かしていく指を舐めることができないだろう。
それは嫌だ。
「……お、おちんちん、だ」
言ってしまった。けれど恥ずかしさよりも、与えられるであろうご褒美への期待のほうが大きい。
「そうなんだ。美冬ってエッチだよな。キスもしたことないのにフェラのこと想像してたんだ」
あらためて指摘されて、忘れかけていた恥ずかしさが蘇る。
羞恥で顔が熱くなった。それでも、私は唇を開き、舌を伸ばした。これではエッチと言われてもしょうがない。
が、いつまでたっても私の舌に指が触れない。
焦れた私が、情けないおねだりをする。
「なぁ、言ったんだから……指、指舐めさせて」
自分で口にした言葉に煽られて、私はさらに淫らな気持ちになった。一度口にしてしまえばもう歯止めはきかない。
「お願いだから、私にお前の指を……」
はしたないおねだりは想像以上の効果があった。
「そろそろ、指じゃなくて、また俺の舐めてくれよ。もうお前のお尻の下でたまんないんだ」
腰を動かしてぐりぐりとお尻に押しつけてくる。
そのとき初めて気付いたが、私のお尻の下に硬いものが当たっている。なんだろう、そう思った瞬間、私はそれがなにか気付いた。
「それとも指の方がいいのか?」
「……アレの方がいい」
「美冬はエッチを通り越して淫乱だよな」
「お前のせいだ変態」
私の返事はにやにや笑いで返された。
721 :
美冬視点:03/12/04 03:53 ID:4QOj1sun
「それじゃあ、まずは変態のひざからどかないとな」
アイツは言いながら、私を持ち上げ床に降ろす。
私はぺたりと床に座りこんだ。目の前にベルトが見える。
そのまま、次を待ったがなにも起こらない。怪訝に思って見上げると、私が今まで乗っていたひざをじっと見ている。
「どうしたんだ?」
私の問い掛けを無視して、これは。とか、へぇ。とか言っている。
「なぁ」
「いやいや、俺のことを変態って言ったけど、そしたら美冬はなんなんだろうと思ってさ」
「なにがだよ」
アイツが笑いながら自分のひざを指差した。
その動きにつられて、視線を動かすと、ズボンの一部が濡れて、色が濃くなっているのが見えた。
「これなんだろうな?」
その問い掛けに、私はなんの返事もできなかった。どう考えても私の……。慌てて自分の胴着の股部分に手をやる。
そこは私の恥ずかしい部分から出た、あのエッチな露で濡れそぼっていた。しかも、あの分厚い胴着の生地から染み出るほどに溢れている。
「これなんだろうな?」
同じ問いが繰り返される。
さっき、もうこれ以上恥ずかしいことはないと思ったのに、こんなことがあるなんて。私は相手の顔を見ることができずに、俯いてしまった。このまま消えて無くなってしまいたい。
「どう考えても、俺の指を舐めて感じちゃった美冬の……」
「ばかっ! もうなにも言うなっ!」
私は私を苛めることを楽しみにしているとしか思えない男に飛びついて、なんとか口をふさごうとした。けれど、その行動は空しく終わってしまう。
722 :
美冬視点:03/12/04 03:56 ID:4QOj1sun
「愛液だよな」
「!!」
あまりに直接的な言葉で指摘されて、私はずるずると力無くへたり込んでしまった。
「俺が変態だったら、美冬も十分変態だよな」
声に反応して、のろのろと顔を上げた私は、恋人の目を見詰めた。
「……こんな女はダメ、だよな?」
「まさか! もう可愛くて、可愛くて仕方ないに決まってるだろ!」
心底嬉しそうに言うと、ベルトに手をかけ、ジッパーを降ろす。
「エッチな恋人にプレゼントをあげよう」
そうして、固くそそり勃ったアレを、私の目の前に取り出して見せる。
「これを想像してたんだろ?」
「……うん」
私は二回目に目にした男のモノに釘付けになった。もう見るのは初めてではない、けれどもドキドキと心臓が音をたてる。
「見てるだけでいいのか?」
「よく……ない」
挑発するように言われて、私は待ち望んでいたそれに恐る恐る顔を近づけた。あの独特の匂いが鼻を刺激する。
「あぁ……」
知らず、声が洩れてしまった。大きく息を吸い込み、匂いを堪能する。それだけで私の体の奥が、アソコが熱くなる。
口を開け、ゆっくりと、舌を伸ばす。
「ん」
舌の先端がアレの先に触れる。その行為が私のどこかのスイッチを押した。恥も外聞も無く、私は舌を大きく動かして、ぺろぺろと舐めだした。
先っぽを、亀頭を、弟のエッチな本を読んだときに名前を知ったのだ。できるだけゆっくりと舐める。我慢しないと、私は自分でもどうなってしまうかわからなかったから。
ちろちろと小刻みに舌を動かしてみる。私の舌が這いまわるたびにぴくぴくとアレが動く。なんだか可愛く思えてしまう。
723 :
美冬視点:03/12/04 03:57 ID:4QOj1sun
「はぁ、ん、ぴちゃ……れろ」
舌を激しく動かすと、自然と甘い声がでる。普段の私なら、恥ずかしくて、舐めるのを止めてしまっているだろう。でも、今は気にならない。
「ひゃん!」
なんの前触れも無く、耳に触れられて、私は甲高い声を出し、顔を跳ね上げてしまった。
「お前の耳可愛いよな。耳たぶ柔らかいし」
くにくにと耳たぶを弄られて、アイツの指が動くたびに身をよじって耐える。
「あっ、そ、んっなこと……されたら、舐められな、いっ、んっ」
耳から伝わるむず痒いような快感に、私は翻弄されて、顔がアレから離れてしまう。もっと愛したいのに。
「俺だけ舐めてもらうのも悪いなと思って。ヒマだったし、ちょうどいいとこにあったからさ。気にしないで舐めてくれよ」
人の悪い笑みを浮かべながら、その表情どおりの意地悪を言う。
「ひ、んっ、ひどい」
「お前敏感だな……」
呆れた声を出すものの、私の耳を弄ぶのを止めようとしない。私はなんとか続きをしようと必死に顔を下ろしていった。
後少しで舌先が届くというところで、耳朶を巧みに刺激され、そのたびに体が仰け反る。
「はぁぁん。届かないよぉ」
泣き声をあげながら、口を開け舌を突き出している自分が、浅ましい。
何度目かのチャレンジの末に、ようやく舌に熱い肌が触れた。
「あぁ」
喜びに溜息をついて私は思う存分、それを味わった。痺れるような熱を感じながら、ぴちゃぴちゃと音をたてて舐めしゃぶる。
724 :
足軽:03/12/04 04:03 ID:4QOj1sun
今回はここまでです
ようやくスレ本来のシーンに突入できました
前振りの長いこと長いこと
読みにくい等の指摘があればお願いします
できる限り努力しますので
キタァァァ(゚∀゚)ァァ( ゚∀)ァァ( ゚)ァァ( )ァァ(` )ハァ(Д`)ハァ(;´Д`)ハァハァ/ヽァ/ヽァ
…(;´Д`)ウッ!
勃起待
神!!
もう私のツボにはまりまくりでつ。
個人的に羞恥系が入ってたのはよかったです。
728 :
美冬視点:03/12/07 22:03 ID:l6p3/paT
「美冬はほんとに美味しそうに舐めるよな。そんなに美味しいのか?」
「ふぁん……幸せな味がする」
「これが?」
「これが」
私が頷くと、アイツがいたずらを思いついたような顔になった。
「おい、美冬。さっきはきちんと名前で言えただろ? これじゃなくて、なんて言うんだ」
私が口篭もると、頭をグッと鷲掴みにしてニヤリと笑った。それから私の顔をゆっくりとアレから引き離す。
「ちゃんと言うまで、あげないからな」
いまやそれの虜になっている私はあっさりと白旗を揚げた。頭ではそんな言葉口にしてはいけないと思っているのに、唇が、舌が勝手に動いてしまう。
「……おちんちん」
「よし」
私は頭から手をどけられるとそれに、……おちんちんに頬擦りし、胸いっぱいにその匂いを吸いこんだ。
「はふぅぅん。……幸せ」
「すげぇな」
小さな感嘆の声が頭上から降ってくる。
顔中をおちんちんに擦り付けて、その熱を感じる。触れた部分からじんじんと熱い刺激が伝わる。
先の部分から出ている、透明の粘液で顔がベトベトになるが、まったく気にならない。むしろ、心地良い。
そのまま、先から、下の柔らかい袋の方に顔を下ろしていく。ふにふにと柔らかくて、触り心地がいい。おちんちんの根元から生えている毛が鼻先をくすぐってくる。その感触に、なぜか嬉しくなってしまう。
「……はむ」
吸い込むようにして、口に含む。よだれが溢れそうになっている私の穴の中で、その皺の一筋一筋に丁寧に舌を這わせる。
「ふぁ……ん。お前の、おひんひん」
顔に、棒の部分をぐにぐに押し付けながら、上目遣いにアイツの様子を窺うと、気持ち良さそうな顔をしてこちらを見詰め返してくれた。頭に手が置かれると、優しく撫でてくれた。どうやら私に対するお礼のようだ。
729 :
美冬視点:03/12/07 22:06 ID:l6p3/paT
私は嬉しくなって、もっと大きく口を開けて、もごもごと袋を口の中に入れる。そうすると、柔らかいはずの袋の中に固い、しこりのようなものを舌で感じた。
これはもしかして、あの、キン……タマというやつではないか? 非日常の行為の中で、練習中に男子部員が股間を押さえうずくまっているときに、周りの男子部員が顔を歪めて呟いている言葉が出てきて、私はうろたえた。
「おい、どうかしたのか?」
私の動きが止まったのを不審に思ったのか、頭を撫でていた手が、するすると頬に降りてきた。心配してくれているのがわかって、嬉しくなる。
けれど、まさかキンタマに驚いたとは言えない。おちんちんはなんとか口にしたけれど、それを言うよりも遥かに恥ずかしいことのような気がする
「らんでもなひ」
なんでもない。そう言おうとしたのに、口の中がいっぱいで上手く喋れない。が、言いたいことは通じたのか、アイツが安心した顔になる。
その顔を見て私も安心して、欲張って頬張りすぎた口のモノを解放する。口の周りが滴り落ちたよだれまみれになってしまった。けれど、今はそんなことはまったく気にならなくなっている。むしろ、もっとコイツにぐちょぐちょに私を汚してもらいたい。
もう一度、袋を口に含み、ちゅうちゅうと吸いついた。そのまま引っ張りながら、口の力を緩めていくと、ちゅぽんという淫靡な行為に似つかわしくない明るい音がした。それがおもしろくて幾度か繰り返す。
私は思う存分袋を堪能すると、今度は舌を突き出して、下から上へ、輪郭をなぞるようにして触れていった。
微妙な刺激にアイツの眉がしかめられるのが見える。
「おい、美冬そろそろ咥えてくれよ」
私がいつまでたってもゆっくりと刺激を与えていくので、焦れたのか、次の指示がきた。
「あ……ん」
待ちに待ったご馳走を前にして私は親に、はしたない。と怒られそうなほど大きく口を開いて、ゆっくりと、顔を近づけていく。
口腔内に迎え入れたものの、内側のどこにも触れないようにして、自分自身を焦らす。
「はぁん、むっ……」
730 :
美冬視点:03/12/07 22:09 ID:l6p3/paT
唇を閉じ、今か今かと待ち構えていた粘膜でおちんちんを包み込む。火傷しそうなぐらい熱い塊が口の中で暴れまわっている。ぐにぐにと頬の内側に擦り付けるようにして先っぽを刺激する。
「ふぅ……むぐぅ、ん」
「ああ、やっぱ美冬の口って最高だ」
褒められた私は、それを励みにさらにフェラチオを続ける。
こんなことの練習なんかしたことないのに、私の口は、舌はアイツを気持ち良くする方法を知っている。おちんちんを咥えているとき、私が口を操っているのではなく、口が私を操っているような気持ちになる。
歯を立てないように細心の注意を払いながら、口をすぼめ、唇でおちんちんを咥えると頭を動かし始めた。
「はぐ、う……むぅ」
うめき声を出しながら頭を動かし、亀頭の張り出した部分に舌を擦りつける。
私の動きに合わせて、アイツも腰を動かしてくる。喉の一番奥までおちんちんを突き入れられると、苦しさでえづきそうになるが、相手が気持ち良くなっている証拠だと思うと気にならなくなってしまう。
それに、深いところまで迎え入れると、今まさに私達は繋がっているのだという気がして嬉しい。
「ぅえっ、んっむんっんっ。じゅぷ、じゅぷ」
溜まったよだれがおちんちんに掻き回されて口の端で卑猥な音を立てる。それが恥ずかしいので溜まった液体を苦労して飲み込むのだが、その液体が私をダメにしてしまう。
男は先走り液というものが出ると前のときに教わったが、それが混ざっているせいなのか全身に甘く染み渡る。最初は音を立てないようにしていたのだが、だんだんわざと喉を鳴らし、飲み下しすようになっている。
「すげぇな美冬。美味しいか」
「んぁむ……んぃ、おいひいよぉ」
舌先でおちんちんの先っぽの割れ目にちょっかいをだす。あぁ、と快感のうめき声が頭上に落ちてくる。
731 :
美冬視点:03/12/07 22:15 ID:l6p3/paT
アイツの声が切羽詰ってきたので、私はアレを試すことにした。
あの夜、本で見たように口でおちんちんを咥えながら、手を袋の方に伸ばす。手のひらで包み込むと、なるべく力を抜いてマッサージするように揉みしだいた。
「うわっ。美冬が自分からこんなことやってくれるとは思わなかったな」
「喜んでもあおうと思っれ、本れ勉強しらの」
質問に答えながらも、舌で浮き上がっている血管を舐める。ドクドクと脈打って力強い。
「そうか、偉いぞ美冬」
頭を撫でるその手の暖かさのせいで心の底から喜びがこみ上げてくる。褒めてもらって嬉しいなんてまるでペットだ。でも、このご褒美のためならなんでもできる気がする。
「もっろ撫でて。わらひ頑張るから」
全身に痺れが走ってまともに言葉にならない。
「なんか、こうまでフェラ好きだともう完全に変態だな」
「それれもいいから」
アイツが快感を露わにした表情で言うので、変態という言葉も褒め言葉に聞こえてしまう。
今なら何を言われても構わない。私は精一杯心をこめて奉仕する。
がぽがぽ、じゅぷじゅぷ、淫らな音を奏で、顔中をベトベトにしながら私の頭が動く。
「そろそろ、イキそうだ」
その言葉を聞いて私はさらに深く、喉で擦るほどおちんちんを飲み込む。苦しみなのか、快感なのか、どちらを感じているのか混乱しながら愛撫を続けた。
「んむ、あっ……むぅっ。えぅっ、んっんっ」
今まで以上によだれが唇から溢れ、零れる。濃くなっているのだろうか、すぐには垂れずに糸を引いて落ちる。胴着の襟元はもうとっくの昔にぐちょぐちょになっているので、どれほどよだれが零れても気にならない。
「美冬、イクぞ!」
押さえた叫びとほぼ同時に、私は今までで一番深くまで喉の奥までおちんちんを迎え入れた。びくびくと激しく私の中で暴れまわって、一段と大きく膨れたかと思うと、勢い良く射精し始めた。
「美冬っ!」
私の名前を呼びながら、間断無くびゅくびゅくと喉に直接粘液が放出される。洩らさないように耐えていたが、とうとう我慢しきれなくなった。
732 :
美冬視点:03/12/07 22:22 ID:l6p3/paT
私の口から、熱い粘液を噴き出しながらおちんちんが飛び出してしまう。
「……ぅえっ! けほっ! うっ、くぁ……」
咳き込む私の顔に、燃えるように熱い白濁した粘液が降りかかる。その瞬間、私の頭のてっぺんから爪先までを、激しい稲妻のような快感が貫いた。
「ひあっ! ひやぁん! はぁぁぁぁ。んぅ、あぁん……」
放心し、だらしない声で喘ぎながら、がくがく痙攣する。その間も次々と精液を浴びせ掛けられる。
私の顔だけでなく、胴着までベトベトにしてようやくそれは治まった。
まだ、ふわふわとした感覚のまま、ぼんやりと目の前のおちんちんを私は見詰める。それはまだ、発射したりないのか、時々ぴくんと大きく跳ねている。
なんだか、いとおしくなった私はそれを咥え、まだ先っぽに残っている雫をちゅうちゅう吸い出した。
私の口の中で徐々に小さく、柔らかくなっていく感触が不思議だった。あれほど固く私の喉を突いていたのに。
おちんちんに舌を絡めると、舌に痺れるような快感が走る。舌が先っぽに触れるたびに、口の中をぴくぴく跳ねまわる。
「おい、美冬っ! もういいから、出したばっかりでそんなに吸いつくなって。敏感になってるんだよ」
身をよじりながら懇願されて、私は渋々口を離した。
「……はぁ」
溜息が精液まみれの口から洩れた。私を襲った快感は、いまだに体のいたるところで燻っている。
大きく息を吸い、自分に降り掛かった粘液の匂いを吸いこむ。すると、優しい快感が私を刺激した。
コイツの匂い。そう思うだけで幸福感に満たされる。これは私が恋人を気持ち良くしたという証拠であり、私がコイツの彼女だという証拠だ。マーキングされた。そんな考えが頭をよぎる。
ぺろりと舌で口の周りの精液を舐め取る。前のときも思ったが、変な味だ。でも幸せな味。
「なんだ? また顔についた精液まで舐めるのか?」
「ふぁん。らってもったいない。せっかく出してくれたんだし」
ぺろぺろ舌を動かして舐め取っていく。口の中はもうドロドロだ。
「んむっ、ふぅぅ」
顔についた分を全部掬い、舐め取ると私は深く息を吐いた。
733 :
美冬視点:03/12/07 22:25 ID:l6p3/paT
「しかし、今回は凄かったな。顔射された途端悲鳴を上げて……あれイッてたよな」
「顔射ってなんだよ?」
「……美冬ってほんとエロイのに、自分のしたことがなにかって全然知らないんだよな」
「エロイって言うなっ!」
否定したものの、我ながらこれほど説得力のない発言は初めてだ。
「顔射っていうのは、今みたいに顔に精液をかけること」
「そうなんだ。……私はイッたのかな? なんだかわけがわからなくなって……気持ち良すぎておかしくなりそうだったけど」
「イクってことの意味は知ってるんだ」
「うるさいっ!」
赤面しながらニヤニヤ私を見下ろしている恋人に怒鳴った。
「フェラしただけであんなに気持ち良さそうになるなんて、俺初めて見たぜ」
「そうなんだ」
呟いた私は、急に恥ずかしくなった。コイツにはみっともないところばかり見せている気がしたのだ。
突然もじもじし始めた私を見て目を細めていたアイツが、私のあごに手を掛けて自分を見詰めさせた。
「な、なんだよ」
珍しく真面目な顔をしているので、緊張してしまう。
「なぁ、美冬」
「……」
「キス、しようぜ」
「きゅ、急にそんなこと言われても」
いきなりの提案に声が裏返ってしまう。
「嫌か?」
わたわたとうろたえる私を気にせずに、真剣な表情だ。
「嫌じゃないけど、顔ベトベトだし。前もそれでしなかったし」
「ベトベトでも別にいいよ。俺はすぐにしたい」
そこまで言われて私は覚悟を決めた。おちんちんを舐めておいて、こんな風になるのはおかしいのだろうか。もの凄く緊張する。
「……うん。わかった」
734 :
美冬視点:03/12/07 22:27 ID:l6p3/paT
耳まで赤くなっているのが自分でわかる。私は驚くほど小さな声しかだせなかった。
手をぎゅっと握り締めて、ゆっくりと目を閉じた。
少しだけ唇を開いて、じっと待つ。
私の背中に手が回された。
見えなくても、アイツの顔が近づいてくるのがわかる。
がちゃん! ばん!
鋭い音と共に、誰かが更衣室に入ってきた。
「先輩ー? いますかー? もうすぐ一回目の休憩になっちゃいますよー、先生怒ってますよー」
お互いにびくりとして体が離れてしまう。
「せんぱーい!?」
すっかり忘れていた!
私は練習の準備として着替えるために更衣室にやって来ていたのだ。決して、いやらしいことをするためではない。
幸い、この部屋はロッカーが並んで、区切られるようになっているので、入り口からは今いる場所は見えない。
どうしよう、そんな目でアイツを見ると同じように焦ってうろたえていた。
「と、とりあえず、追い返せって」
小声で私に指示を出してくる。
確かに、この有様を見られてはいいわけのしようがない。
「ご、ごめん! ちょちょっと貧血起こしちゃって」
「大丈夫ですか!すぐ行きます」
私のいいわけは思いっきり逆効果になってしまった。
「ばっ、ばか! 何てこと言うんだよ。追い返すんだろ!」
アイツががくがくと私を揺さぶった。
「いい! 来なくていいから! 私大丈夫だから。先生に今日はもう帰るって伝えてくれればいいから!」
必死で追い返そうと言葉の限りを尽くす。
こちらの気迫が伝わったのか、納得した気配は無いものの、わかりました。という返事が帰ってくる。
私達は顔を見合わせると、胸を撫で下ろした。
「じゃあ、伝えときます。ところで先輩?」
安心したのも束の間だった。まだなにかあるのか
735 :
美冬視点:03/12/08 00:52 ID:jALJOoBa
「な、なに?」
喉が引き攣って妙に甲高い声になってしまった。
「なんか変な匂いしません?」
私は心臓の音が相手に聞こえるのでは無いかというほど驚いた。間違い無く、先ほどまで私を虜にしていた精液の匂いに違いない。多少は舐め取ったものの、胴着に染み込んでしまっている。
「さささぁ? べっ、別にそんな、匂いなんかしないと思うけど」
私のうろたえぶりに、横にいる恋人が顔を真っ青にしている。
「そうですか? なんか匂うとおもうけど……。先輩? なんかおかしいですよ、やっぱり私そっちに行った方が……」
「だめだっ! 来るなっ!」
「わ、わかりました。それじゃ体、気をつけてください」
焦った声の後、ドアが閉まる音が聞こえ、室内に二人きりになった。
「は、早くここから出ていかないと、もう休憩って言ってたから、人が来る!」
「おう。でもお前どうすんだよ。そんな格好じゃどうにもならないだろ?」
そう言うと、私の格好を見下ろした。確かに精液まみれの胴着を着ている今の私では心配されるのは当たり前だ。
「大丈夫、シャワー室あるから。更衣室の奥にあるんだ。だから早く出ていかないと」
「わかった、じゃあな。フェラしてる美冬すげぇ可愛かったぜ」
アイツは私を恥ずかしがらせる捨てゼリフを残して、やって来たときと同じように窓から出て行ってしまった。
736 :
美冬視点:03/12/08 00:55 ID:jALJOoBa
一人になった私は、制服を抱えて全速力ででシャワー室に飛びこんだ。
私がドアを閉めるのと同時に、休憩になった部員達が更衣室に入ってきた。
「はぁー。危なかった」
私は冷たいシャワーで体の火照りを冷ましていた。
まだ、胸がどきどきしている。フェラチオをして感じてしまったこともあるが、それよりも、キスを迫られたせいだ。
夢にまで見たファーストキス。
せっかくファーストキスができそうだったのに。私は、どうして鍵を閉めなかったのか。あんなに真剣でかっこいいアイツなんて初めて見たのに。
後悔しながらも、恋人の顔を思い出して頬が緩む。キスしていいか。なんて言わなくても私が断るわけないのに。そんなことを考えていると一人で有頂天になってしまう。
そんな幸せを感じるからこそ、せめて、今回こそは。
「キスしたかったー!」
私はシャワーに打たれながらやけくそ気味に叫んだ。
一方、彼氏は彼女のそんな思いを知らずに、フェラチオの感触を思い出して元気に勃起しながら家路についていた。
737 :
足軽:03/12/08 00:59 ID:jALJOoBa
734レスめの最後、クエスチョンマークが抜けてます
すいません
ラスト長くなってしまって連投になってしまいました
とりあえず美冬視点終了です
感想、批判あったらお願いします
ふぇらさいこう。
キスはないまま続編無し?
キスの方に気持ちが行って終わってるから
これ以上書くとスレの趣旨から外れていきそうな気もする。
これで完結させるのも手ではあるのかも。
足軽さんお疲れ様。可愛いキャラでしたね。
あ り が と う
742 :
足軽:03/12/09 00:39 ID:8EVO16Il
感想ありがとうございます
キスして終わりでも良かったんですけど
ロマンチックにって書いた手前精液まみれではあんまりかなと思いまして
続きはもうないです
これ以上キスしないままってのはいくらなんでも不自然ですし
しちゃったらその後はスレ違いになってしまうので
>>741さん
しおらしくなっちゃった後ですから
そのスレで書いて良いのかなと思うので止めときます
すいません
でも、そのスレめちゃめちゃ良いですね。
もろ好みのシチュエーションです
>>742 うーむ残念です。
そちらのスレでも気が向いたらSSを投下して欲しいです。
体育教師に弱みを握られて、泣きながら奉仕する美冬たんが見たいでつ(*′д`)
結局ファーストキスが結婚式の誓いのキスだった美冬たんというのもイケますね
>746
それだ!
ケコーン式で「それでは誓いのフェラを…」の方が・・・うへ。
・・・いやいや、アカンアカン
なんか舞城さんみたいな感じ(スピリットとか(?))
2chでは最高傑作かもしれん(あんまりこないけど)
>>751 舞城ってだれ?
ミステリ作家の舞城王太郎のこと?
753 :
名無しさん@ピンキー:03/12/15 13:38 ID:vsPi6StE
下がりすぎなのでアゲ
足軽さんが件のスレで投下中
>>752 舞城王太郎「熊の居場所」の「ピコーン!」って話です。
(多分ね)。不良な彼氏を更正させる為にヨナヨナフェラチオしまくる話で、
千本抜きとか書いてあったなw面白いよ(ヌケナイと思うけど)
>754
ヒロインの名前が「美春」なのだが、
時々「美冬」になってしまっているところがオチャメ(死語)だね。
>>758 700番台からのレスを読んでみましょう。
書き込みが無くなったーーーーー・・・・?
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ヽ、 __,,..t―'''フ :::ノ ` ''´、 /;;;;;;;く:::::||::r'´::乃 ::ヽ=…-、/...:::::::: .... ヽ,
,.‐ '´ _,,,..⊥_/ヽ ;;;f {ク _,,,;;;ヽ(;;;;レ'´ :::::::: .....:::::. ::::::::::::::}
「美冬エライっ!でも、そんなことわざわざ聞きに来るなんて子供ねー」
休み時間で騒がしい教室によく通る女の声が響いた。一瞬、教室中の視線が声のした方に集まる。
髪の毛をほとんど金色に近い茶色に染めた、可愛らしい、しかし、軽薄そうな女生徒が机の上に座っている。ただでさえ短いスカートなのに、足を組んでいるせいで下着が正面からだとまともに見えてしまいそうだ。
彼女の近くにいる数人の男子生徒は、今にもよだれをたらしそうな顔で彼女のふとももに釘付けになっている。
「ばっ、ばか!こ、声が大きいっ」
慌てて美冬と呼ばれた女生徒が、茶髪の女性の口を塞ごうと飛びかかった。こちらの生徒は対照的に真面目そうな雰囲気の女の子である。
「そりゃ明日香はその……経験豊富かもしれないけど」
「そうね。誰かみたいに空手ばっかりやってたわけじゃないからね」
周りの男子生徒に色気を振りまくように、明日香と呼ばれた女の子が、髪をかきあげて見せた。大人びた仕草と可愛らしいショートカットというアンバランスさが、少女のコケティッシュな魅力を引き出していた。
「確かにそうだけど。でも仕方ないじゃないか、そういう相手がいなかったんだから」
「で、相手ができたから私に聞きに来たんだ」
明日香の言葉に美冬は頬を桜色に染めてうつむいてしまう。
「けなげだよねー。初体験について友達に聞きに来るなんて。よっ! 女の鏡!」
周りの生徒がぎょっとした顔で美冬を見た。注目を集めて美冬がますます縮こまる。
「こ、声が大きい!」
「ごめん、ごめん。もうすぐ休み時間終わっちゃうし、続きは放課後ね」
「わ、わかった」
顔を隠すようにして美冬が自分の席に戻るのを見ながら、明日香は内心、焦っていた。
「どうしよ……」
まさか美冬のほうが自分より先に経験してしまいそうになるとは思ってもいなかったからである。
その今風の女子高生といった格好と言動、メリハリの利いたスタイルのせいで明日香は周囲からはかなりの遊び人であると思われていたし、自分でもそれを肯定してきた。
が、事実はまったく違う。
実は明日香はセックスはおろか、キスもしたことがないのだ。せいぜいボーイフレンドと手をつないだことがあるぐらいである。
人から聞いたことをさも自分の経験のように語っていたのだ。ようするに明日香は耳年増だった。
最初につまらない見栄から経験豊富で遊んでいるふりをしてしまったため、嘘は嘘を呼び、誤解は誤解を呼んで、とうとう学校一の遊び人という称号を頂戴してしまった。
起立、礼、着席。クラス委員の声にあわせて体に染み込んでいる動作をこなす。
普段なら教科書を開くところだが、今は授業よりも美冬のことをどうするかだ。
教師が黒板になにか書き出したが、ちらりとも見ずに明日香は手にしたペンを器用にくるくる回しながら考える。
いままでは美冬に経験者ぶって色々と言ってきたが、それではごまかせなくなるだろう。
しょせんは頭の中の知識だけだ。実際に経験してしまえば明日香の言葉など実体験ではないと美冬に気づかれてしまう。
どうしよ……。
ノートに落書きを増やしながら明日香は頭を抱えた。
自業自得とはいえ、いまさらどうしようもない。
いっそ実は今まで言ったことは全部嘘だった。と、白状して謝ってしまおうか。
いや、そんなことはできない。明日香のプライドが許さない。
けれどまさか美冬がフェラチオなんかしていたとは。明日香は先程の美冬の相談を思い出す。
「実は、その……セックスはまだなんだ。けど……フェラ……チオはしちゃって。そのうちセックスも、あの……すると思うから、どんな感じなのか明日香に聞きたくて」
ものすごくか細い声で、途切れ途切れに言われたため、何度も聞き返すはめになったが、そのような内容だった。
空手一筋だった友人からセックスなんて言葉が出てきたことにまず驚いたが、さらに驚いたことにフェラチオはすでに済ませているという。
くそー、まさか美冬に先を越されるなんて。あらためて思い出して、なんだか悔しくなってしまう。
とはいえ、どうすれば嘘がばれずにすむのか。
明日香は考えれば考えるほど状況が絶望的に思えてきた。
解決法が浮かばないまま時間が過ぎていき、チャイムが鳴って授業が終わってしまった。次の授業が終わればもう放課後になってしまう。
始まったときと同じようにクラス委員が号令をかける。機械的に礼をした瞬間、明日香に素晴らしい解決法が閃いた。
悩み苦しんでいた自分が馬鹿みたいだ。明日香は途端に晴れやかな気分になった。
休み時間になり、不安そうに自分を見詰める美冬にひらひらと手を振って、明日香はトイレに行った。実際に自分が経験するまでは美冬と話をしてぼろを出したくなかったからだ。
しばらく鏡の前で時間を潰し、チャイムと共に教室に戻る。
挨拶も終わり、教師の声が教室に響き始めた。
五分ほど経った頃、明日香はいきなり手を上げた。
「すいません」
「どうした?」
明日香は額に手をやり、頭が痛いというアピールをする。
「ちょっと体調が悪いみたいで……。保健室に行ってもいいですか?」
「そうか、わかった。おい、このクラスの保険委員は誰だ。連れていってやれ」
あっさりと教師の許可を得ると、クラス委員に付き添われて明日香は教室を出ていく。
予想以上に上手くいった。もっと先生になにか言われると思っていたがあっさりとしたものだった。
廊下に出て、自分に付き添っている保険委員を密かに観察する。
高校生というには少し幼い感じのする少年で、男らしいというよりは可愛らしいというタイプだ。
この保険委員、山田は実は過去に明日香に告白したことのある男子生徒である。
明日香はよく男子生徒から付き合ってくれと言われるのだが、そのほとんどはこの女なら簡単にやらせてくれるだろうという下心が透けて見えるものだった。
しかし山田はそうではない、真剣な気持ちを持っていた数少ない男の一人だった。
山田に告白されたときに、付き合ってもいいかな。と、思ったのだが、当時の明日香は恋愛というものに恐れを感じてしまったため、つい断ってしまったのだ。
それでも山田は一途に明日香のことを想い続けているらしく、いまだに目が合うと恥ずかしそうに頬を染めて目をそらしてしまう。
「ねぇ山田」
「な、なに?」
名前を呼ばれて、少し嬉しそうな顔で山田は明日香を見た。
「つらいんだったら肩貸すよ」
「あんたさぁ、今も私のこと好き?」
「えっ?」
突然の質問に山田は目を白黒させている。保健室に連れていかなければならない病人からそんなことを尋ねられるとは夢にも思っていなかったのだろう。
「えっと……その」
「好きなの、嫌いなの? はっきりしなよ」
正面から明日香に見詰められて山田の顔が真っ赤になる。
「すっ、好き……です」
山田は精一杯の勇気を出して答えた。
それを見た明日香の顔に安堵の表情が浮かぶ。そうだろうとは思っていたが実際に確認するまではやはり不安だった。なにより、ここで嫌いなどと言われては計画がすべておじゃんになってしまう。
明日香のほっとした顔の見て山田は少し嬉しくなった。どうやら自分は振られたけれど嫌われているわけではなさそうだ。と、思ったのだ。
「ふぅん……。じゃあさ……」
山田が今度はなにを言われるのか。と、緊張した面持ちで明日香の言葉を待つ。
もしかして、もしかするかも。思春期の少年らしい淡い期待が山田の胸に膨らんでいく。握った手が汗ばんでいくのがわかる。
「私にフェラチオしてもらいたい?」
山田はぽかんと口を大きく開け、間抜けな顔を明日香に晒した。
766 :
足軽:03/12/31 04:26 ID:0Q869HKU
お久しぶりです。
別のスレで書いてたもので、けっこう間があいてしまいました
亀レスですが、ファーストキスが結婚式での誓いのキスって萌えますね
767 :
足軽:03/12/31 04:27 ID:0Q869HKU
すいません
途中で送信してしまいました
スレの皆さん
またよろしくお願いします
>>766-767 やほーい明日香編開始ッスね!
どこに行ってたのか教えて下さいッス
そっちも読んでみたいッス!
明日香たん萌え。
770 :
名無しさん@ピンキー:04/01/01 00:02 ID:3F+iXjTg
おめでとーーー!
まってましたー
さすがに保守・・・
おおう、いつの間にか続きが。グッジョブです。
その調子でがんがんわき道にそれてください(ぉ
774 :
名無しさん@ピンキー:04/01/09 01:05 ID:R47qwmvi
か、神降臨・・・・・・
応援してます!!
山田は予想もしていなかった単語の登場に一瞬、意識がどこかへ飛んで行ってしまった。
もしかして付き合えるのだろうか。そんな夢は見たけれど、目の前のクラスメートがなにを言っているか理解できない。自分はからかわれているのか。
山田はあからさまに肩を落とした。
「早く……保健室行こうよ。具合良くないんでしょ」
明日香を促し、山田はとぼとぼと廊下を歩いていく。
「ちょ、ちょっと。どこ行くのよ」
「保健室だよ。言ったじゃないか」
「なんで? あたしの話聞いてないの? なんとか言えってば」
明日香が山田の腕を掴み、引き止める。
足を止めた山田は振りかえると、強ばった顔を明日香に向けた。
「僕の気持ちで遊ばないで欲しい。遊んでるらしいってことは聞いてるけど、こんなふうに人をからかって楽しいの? 自分が振った男を馬鹿にするのはそんなに楽しいの?」
悔しそうに唇を噛み締めて明日香を睨んでいる。
明日香は自分の言葉が誤解を招いたことを悟った。どうやら馬鹿にされていると山田は思ったらしい。
「ち、違うって。冗談なんかじゃなくて」
焦って山田に声をかけるが、山田は一人でどんどん歩いていってしまう。
「て言うか、待てって言ってんでしょ、人の話聞けってば。勝手に勘違いしないでよ」
走って山田に追いつくと、そのまま止まらずに正面に回り込んだ。
「なにが? そんないきなり好きかって聞いて、好きって答えたらフェラチオして欲しいかなんて。僕を馬鹿にしてるとしか思えないじゃないか」
「違うって、私馬鹿だから上手く言えないけど、ふざけてんじゃないって」
「だったらどうして急にそんなこと言い出したの?」
「それは……ちょっと説明しにくいんだけど、私にも色々わけがあんの」
「わけ?」
山田が怪訝な顔をした。
それはそうだ。一体どんな理由があればフェラチオをしなければならないのか。
「もしかして……誰かに脅されてるとか?」
しばらく考えた末に山田が出した結論を口にする。自分で言ってみたものの納得がいかないのだろう。妙な顔をする。確かに、脅迫者が自分に奉仕を命じるならともかく、他人の山田に奉仕をさせる意味がない。
776 :
明日香編:04/01/09 02:28 ID:V+7m8MFX
「そんなんじゃないって。ほんとに自分からやってることだから」
明日香がぱたぱたと手を振って山田の言葉を否定する。
いきなりフェラチオしてやると言うのは少々急ぎすぎたかもしれない。しかし、フェラチオしたことがないから、経験しておきたかった。などと言えばよけいに相手を混乱させるだけだろうし。明日香は頭を悩ませた。
「だから、ようするに、私はあんたが嫌いじゃないからフェラしてあげるって言ってんの。文句ある!」
小難しいことを考えるのが苦手な明日香は結局、開き直った。
偉そうな明日香の態度にもともと余り気の強くない山田はたじたじとなる。
「いや、別に、文句なんてないけど……でも」
「でもなに!」
「なんでもないです」
「だったら今からしてあげるから」
「はい……」
腰に手をやり、踏ん反りかえって迫ってくる明日香の迫力に押され、山田はつい頷いてしまった。
その途端、明日香の顔に底抜けに明るい笑みが広がった。つられて山田も笑い返してしまう。
明日香が山田の腕を取って歩き出す。まるでスキップでもしそうな勢いだ。
「よし、じゃあ行こう」
「どっ、どこに?」
好きな女の子に触れられて慌てる山田。
しかし明日香はそんなことに構わず、ぐいぐいと山田を引っ張って行く。
「フェラできるとこに決まってんでしょ。あんた、こんな廊下で咥えさせる気?」
咥える。という直接的な言葉がこれから行なうことを想像させて、山田は赤くなった。
「で、でもそんなとこあるの?」
「あるって……ここ!」
明日香が自信満々に立ち止まったのは女子トイレの前だった。
「……ここ?」
丸と三角が組み合わされた女性を表すマークが赤で記されている表示を見上げながら、山田が不安げな顔をした。
それとは対照的に明日香が自身たっぷりの顔で山田を見る。
「そ。ここなら誰も来ないから大丈夫だって。授業中だしさ」
にっこりと笑いかけられて山田に逆らうことはできなかった。
非常に勇気を要したがなんとか女子トイレの個室に侵入する。ただでさえ男の山田にとっては女子トイレに入ることは緊張するのに、好きな女の子と一緒ということで、心臓が口から出てしまいそうだった。
少年と向き合ったまま、明日香は後ろ手でドアの鍵をかけようとした。が、手が震えて上手く錠をおろすことができない。何度かの失敗のあと、音をたててドアがロックされた。
実際にはそれほど大きな音ではなかったのだが、明日香にはそれがひどく大きく聞こえた。
山田も同様だったらしく、目をきょろきょろと動かし辺りをうかがった。二人の他に誰かがいるはずもないのだが。
「どっ、ど、どうするの?」
そんなのこっちが聞きたいわよ。明日香が心の中で悪態をついた。
明日香は明日香で緊張していたのだ。心臓がバクバク音をたてて明日香の心を煽りたてている。
やっぱり止めようかとも思ったが、いまさら引き下がるのはなんとなく悔しい。ここまできたらやるしかない。
明日香は覚悟を決めるとゆっくりと口を開いた。
「とりあえず……そこに座って」
視線で便器を指し、山田を座らせる。
おずおずと、まるで檻に入れられた小動物のように山田が便器に腰掛けた。
「こっ、これでいい?」
山田の言葉が届かなかったのか、明日香は緊張した面持ちでドアの前に立っているだけでなんの反応も返さない。
「……吉崎さん?」
おそるおそる手を伸ばし、山田が明日香に触れようとする。
山田の指が触れたか、触れないかというところで、明日香はびくりと体を震わせた。がたり、とドアが揺れる。
「なっ、なに? 急に名前呼ぶなってば」
「ご、ごめん。座ったけど」
「そ、そう……。じゃあ、今からフェラしたげる」
「う、うん」
できるだけゆっくりと明日香はしゃがみこんだ。視線の先にはちょうど山田の股間がある。
妙な沈黙があたりを包み、緊張と興奮に満ちた山田の吐息だけが聞こえた。
そろそろと明日香の手が山田のズボンに伸ばされる。
うわー、うわー。私、今からほんとにフェラするんだ……。
なんでこんなことになってんのかもうわかんなくなっちゃったけど、フェラだったらセックスと違って初めてが痛いなんてことないから大丈夫だよね。
別に減るもんじゃないし……。
細く綺麗な指がジッパーにかかった。ちりちりと音をたてて、ジッパーが降ろされていく。
ぱっくりと開かれたチャックからは、カラフルなトランクスがこんもり盛り上がって覗いていた。
「山田ってトランクス派なんだー。なんか以外」
「そ、そうかな」
「なんかブリーフ履いてそうなイメージだったのになー」
自分の緊張を誤魔化そうと、明日香はわざと軽口を叩いて見せる。もっともそんなことをせずとも、山田はそれ以上に緊張していたので気づかれることはなかっただろう。
再び、どちらもしゃべらなくなってしまった。黙って、慎重な面持ちで明日香はトランクスに触れた。
熱い。というのが明日香の最初の感想だった。
うっわー。もう勃っちゃってるんだー。
明日香は場違いなぐらい呑気なことを思う。そのまま優しく、盛り上がりに沿って撫でてみる。
「う……あ……」
無邪気な明日香の行動で山田はうめき声を洩らした。
耳聡く快感の声に気付いた明日香は、それに気を良くして、こんもりと盛り上がった丘に掌を沿わせるとニ、三度揉んでみた。
山田がせつない顔をするのが目線を上げた明日香に見えた。
山田のやつ、気持ち良さそうな顔してる。おちんちん触られるのってほんとに気持ちいいんだ。
げっ、なんか手の中でどんどん膨らんで固くなってる。すごい!
ほんとはこんなのアソコに入れちゃうんだぁ。そりゃ痛いよねー。
驚きをできるだけ顔に出さないようにして、手馴れたふうを装う明日香。
さわさわと敏感な部分を弄繰り回されて山田の興奮はどんどん増していく。しかし、トランクス越しのため、その快感は頂点を極めることはない。もどかしい思いが山田の胸に湧きあがる。
しかし、引っ込み思案な性格が災いして直に触ってくれとも言えず、山田は甘美な拷問を受けているような気持ちになった。
別に明日香も意地悪をしていたわけではない。単純に踏ん切りがつかなかったのだ。勢いでここまで来てしまったものの、土壇場になって怖くなったのだ。
「こ、このままじゃしにくいし……やっぱ立って。それと……ズボン脱いでよ」
少しでもそのときを遅らせようと、明日香はそれらしいことを言って時間を稼ごうとした。
「う、うん」
山田がギクシャクと立ちあがり、ごそごそとズボンを下ろして、トランクス姿になった。
数十秒の時間しか稼げなかったが、明日香にとっては十分だった。もともとのあっけらかんとした軽い性格もあってか、半ばやけくその決心を固める。
ここまできたらやるしかないって!
別に死ぬわけじゃないし。
私も山田のこと嫌いじゃないし、ていうか結構好きな方だし。
よし!
覚悟を決めて、トランクスに手を掛ける。明日香の動きに合わせて山田が腰を僅かに浮かせる。明日香は、ぐっ。と顔を近づけると、
「いっせーので」
その場にそぐわない掛け声と共に、一気にトランクスを引き摺り下ろした。
ふるん。と、大きく揺れて、山田のペニスが飛び出した。そのまま勢い余って明日香の顔を叩く。
「ぅわっ! 痛っ!」
鼻先に衝撃を感じて、明日香がドアにぶつかるようにして飛びのいた。
実際には驚くほどの痛みではなかったのだが、ペニスに叩かれるなど予想外の出来事だったのだから明日香を責めるのはかわいそうと言うものだろう。
「ちょっ、なに?」
「ご、ごめん」
鼻に手をやっている明日香を見て、山田が申し訳なさそうな声を出した。
本当は顔を近づけすぎた明日香が悪いのだが、そんなことは二人には関係ない。
「もー、勘弁してよねー……」
明日香が言葉を途切らせた。初めて生で見る男のものに目を奪われてしまったのだ。
頭では目を逸らしたいと思っているのだが、目は釘付けになって離すことができない。
今まで無修正のビデオなどで見たことがあるので平気かと思っていたが、先ほど感じた熱が掌に残っていて、それが明日香をおかしくさせている。
一方、山田もとても平常心ではいられなかった。トイレにきた時点でわけがわからなくなっていたのだが、自分のペニスを好きな女の子に見られていることで、いような羞恥を感じていた。
ジロジロと遠慮のない視線で見つめられて背筋がぞくぞくするような気分になってくる。明日香の視線が自分のものを這いまわるたびに、ペニスがぴくんと勝手に動いてしまう。
うわ、うわー。動いてるよ。
でも、なんかビデオで見たのと違う。
ビデオのやつはもっといかめしい感じだったけど……。
「ねぇねぇ。山田のって普通と形が違わない?」
「え? ……あの、僕、仮性包茎だからだと思う……」
明日香の遠慮ない言葉に少々傷つきながら山田が答える。
「あー。これがカセーホーケーか。じゃあ、剥いたらいいんだよね」
そそり立ってはいるものの、いまだ皮を被っているそれに、明日香は無造作に手を伸ばした。
山田は慌てて明日香を止めようとしたが、間に合わなかった。
ちょうど亀頭のあたりを掴むと、ずるんと、余っている皮を剥いてしまった。
「あっ!」
異様なシチュエーションに興奮しきっていた山田にとって、敏感な亀頭に加えられた刺激は強すぎた。
普段は包皮で守られているせいで敏感になっている部分が急に外気に触れる。それと共に、明日香の指が亀頭を掠めた。
「っ! あぁ……!」
情けない声を上げて、山田は射精してしまった。かくかくと空腰を使って明日香の顔に白いシャワーを浴びせかける。
「えっ!? え? うわっ」
慌ててペニスから指を離すが、もう遅い。突然のことに明日香は気が動転してただ悲鳴をあげることしかできない。
騒ぐ明日香の顔がどんどん汚されていく。
熱いっ! なにこれ? うわっ、キツイ匂い。
あー、でもおちんちんがあんなに熱いんだから、精液も熱いよね。
違うって、そんなこと考えてる場合じゃ……あ! これ顔射だ。
ちょっと、私初体験の前に顔射しちゃったよ。
冷静なのか混乱しているのか、明日香の頭で様々な思考が渦を巻く。
「ちょっ、山田! とめろってば。うわっ!」
明日香の言葉が耳に入らないのか山田は惚けた顔をして、快感に震えている。
悲鳴をあげたせいで開いた明日香の口に精液が飛びこんできた。どろりとした塊が明日香の舌の上に乗る。
反射的に舌を動かしてしまったので、その気もないのに精液を味わうはめになってしまう。
うえっ、凄く不味い。美味しいとか全然嘘じゃん。
彼氏ができたらこれ舐めなきゃいけないの?
顔をしかめながら、なんとか飲み下す。その直後、吐き出せば良かったと後悔するが後の祭である。
「もー! なにこれっ! マジ最悪! うえぇ!」
顔中をベトベトにして明日香が悪態をついていると、ようやく山田が射精を終えた。
膨れっ面の明日香を見て、自分の行動に気付いたのか山田が青褪めた。
「ごめん! あの、大丈夫? ほんとにごめん!!」
泣きそうな顔で謝っている山田を見て、明日香の怒りも収まってきた。必死で謝っている山田がなんだか可愛く思えてくる。
「こっ、これ使って!」
山田はからからとトイレットペーパーを巻き取ると、あたふた明日香に手渡した。
明日香は黙ったまま、顔の汚れを拭っていった。
783 :
足軽:04/01/09 02:49 ID:V+7m8MFX
前から時間が空きましたがようやくかきこめました
今年もおつきあいお願いします
>>768さん
気の強い娘がしおらしくなる瞬間に・・・というスレです
よかったら読んでください
スレ違いになるのでこのへんで
夜更かしててよかった
GJすぎですっ!!!
すてき〜
ずっとこの時を待ってました!!
これってまだ続くんですか?
きっと唾液でろでろに舐めるまでやってくれるさ。
良作だ〜〜!!
学校→トイレ(しかも女子)ハァハァしまくりでした。
漏れ変態かも…鬱
よし、これでブリーフ大名を印刷して一気読みできる
>>789 乙っす
保守
明日香が乱暴に手を動かすと、わしゃわしゃと渇いた音をトイレットペーパーがたてる。
その様子を山田が恐る恐る見守っている。山田の胸の中は、情けなさと恥ずかしさでいっぱいだった。
「ほんとにごめん。まさか急にあんなことになるなんて思わなくて」
「もういいよ。別に気にしてないからそんなに謝んなくてもいいってば。でも……出ちゃったから、もうフェラチオはできなくなっちゃったね」
残念そうに明日香が山田のペニスを見ると、一回出したというのにその硬さを失わず、元気なままでいる。
それどころか、明日香の目には皮を剥いたせいで亀頭が露出して、いかつさを増したように見えた。もっとも皮が剥けたといっても、かりの部分に引っかかって半分ぐらいだけで完全に剥けきったわけではないのだが。
「なんで? 男って一回イッちゃうとしばらく待たないといけないんじゃないの?」
興味津々といったふうに明日香はそろそろ手を伸ばしたが、先程の惨事を思い出して慌てて引っ込める。
「普通はそうなんだけど……。あの、すごく興奮してるからだと思う……」
恥ずかしそうな顔をして山田が自分のものを見た。とてもじゃないが明日香の顔を見ることなどできない。主の思いとは関係なく自分のものが自己主張しているのが情けなかった。
明日香はというと、感心した様子で、ふーん。だとか、へー。だとか声を出して頷いている。
「あっ! つーことはさぁ、山田は私で凄く興奮してるってことだよね? なんか嬉しいかも」
にっこりと無邪気に笑う明日香。
その場にそぐわない爽やかな笑顔とあけすけな言葉が山田の興奮を煽った。自分でしごいて静めてしまいたいが、そんなもったいないことはできない。目の前の美少女が口でしてくれると自分から言ってきているのだから。
「こんだけ勃ってたら咥えられるよね? あー……」
自分がどれだけはしたないことをしているかにまるで気付かずに、明日香は大きく口を開けて、精液の残滓がこびりついている肉棒に顔を近づけた。
「……むっ」
まるでアイスキャンデーを食べるような気軽さでぱくりと口に含む。
明日香の口中に生臭い匂いが広がった。
あんまり美味しくないな、それになんか変な匂いがする。
でも、すごく熱い……。触ったときも思ったけど、やっぱり熱い。
うえっ! 苦いっ! なにこれ? あっ! 残ってた精液だ。きちんと拭いてから舐めれば良かったー。
明日香がどこか呑気な感想を抱いていたころ、山田は初めての快感に感激していた。
気持ちいい、暖かくて、凄い……。
あっ、またイッちゃいそうだ。まずい……。
山田が明日香に唇を離すように言おうとしたちょうどそのとき、明日香が口内に溜まった唾液を飲み込もうと口をもごもご動かした。
柔らかく暖かい舌がペニスを這いまわる。明日香にその気はなかったが、山田にとってはじゅうぶん愛撫として感じられた。
「は……っう」
うめき声を上げたものの、なんとか射精を我慢して安心した山田を更なる刺激が襲った。
「ひょっと、いひひょうりらっららいっれよ」
ちょっと、イキそうになったら言ってよ。明日香がペニスを咥えたまま喋り出した。
当然、なにを言っているのか山田には皆目見当もつかなかったが、舌がうねうね動き回り、唇が閉じたり開いたりして硬い肉を締めつけ、山田の我慢は限界に達しそうになる。
「ひいれるの?」
明日香が返事がない山田を上目づかいで見上げたそのとき、歯がピンクの先端をを引っ掻いた。
「う、あぁっ!」
イッたばかりの敏感な亀頭にこの刺激は強すぎた。山田の我慢はあっさりと崩壊してしまう。
「でっ、出る」
「ふむぅ! んんっ!? んー」
異変を感じて口を離そうとする明日香の頭をむりやり抑えつけ、山田は喉の奥まで自分のものを突っ込んだ。
なんとか逃れようと暴れる明日香の動きは山田にとって心地良い刺激でしかなかった。
明日香の口の中で熱い塊が暴れまわったかと思うと、先端が膨らんで、勢いよく白い欲望を吐き出し始めた。
山田は恍惚の表情で腰を明日香の顔に押し付けている。
陰毛に顔をくすぐられながら、明日香は山田の豹変に驚いていた。普段はどこか頼りない感じの山田がこんなふうに明日香の意思を無視するような行動に出るとは思わなかったからだ。
喉を突かれ、涙目になって苦しむ明日香の口が青臭い粘液で溢れかえった。
抑えつける手をなんとか振りほどいて、口から肉棒を吐き出す。同時にどろりと白いゼリーも口の端から零れ落ちた。
「ぅえっ! けへっ、けほっ……ちょっと山田! あんたなに考えてんのよ」
「はぁー……。凄く……よかった……」
力無く、山田は便器にへたりこんだ。
「あんたが気持ちよくてもこっちは最悪だっつーの!」
陶然としている山田を睨みつけ、口元を拭いながら明日香がまくしたてた。
「むりやり飲ませるし、やめろっ言ってたでしょ。この馬鹿! こっちは苦しいのに一人で気持ちよくなるな!」
口の周りをベトベトにしたまま、明日香が顔を山田に寄せる。
「つーか、こんなにすぐイカれちゃったらなんの経験にも、練習にもなんないじゃん!」
「え?」
腑抜けた顔で聞き返してきた山田を見て、明日香がしまった。と、口を抑えたが手遅れだった。
「いや、違うって。別にそんな、フェラしたことないとかじゃなくって。その、あれよ、ね。わかるでしょ? だからね、まだセックスしたことないから……」
焦って、喋る端からぼろが出ていく。最初の言葉だけならまだごまかしもきいただろうが、動転した明日香はぺらぺらと自分の秘密を喋り続けてしまった。
数分後。
頭を抱え込みしゃがんでいる明日香の姿があった。
「あー、もー……私の馬鹿……」
「てことは、吉崎さんって……こういうことしたことないの?」
「え? ああ、そうよ。悪い」
明日香はふてくされた態度で立ちあがると、座っている山田を威圧するように見下ろした。
「別に悪くないよ。それどころかなんか嬉しいかも」
「なんでよ。まさかこんなことで私の弱みを握ったとか思ってんじゃないでしょうね。言っとくけど、別にこんなのなんでもないんだから」
「い、いや、そんなんじゃなくて。やっぱり吉崎さんがいい人だって思って」
「どーやったらこの状況で私がいい人になれんのよ」
明日香が呆れた顔をする。
「だって、友達のためにこんなことまでできるんだし……」
上目づかいで見上げられて明日香は驚いた。自分の嘘をつきとおすためにやったことなのに褒められるとは思ってもいなかったのだ。しかも自分に好意を抱いているのを知って、利用しようとした相手から。
「いや、違うって。自分のためだって」
「そんなことないよ」
にっこりと笑いかけられて、明日香は呆れかえった。どこをどう曲解すれば自分がいい人だという結論が出るのだろうか。凄いお人よしだ……。しかし、そう思うのと同時に、なんだかこの底抜けのお人よしが可愛くなった。
「ま、細かいことはいいって。とにかく今日はもう二回もイッちゃって無理だろうし、解散!」
勢いよく言ったものの、明日香は困り果てた。結局ほとんどなにもしないまま美冬に会うことになりそうだ。
どうしよう。とぶつぶつ呟く明日香の目に驚くべきものが飛びこんできた。萎えることなく上を向いている山田のものである。
「うわっ! ちょっと凄くない? なんでこんなに元気なの!? でも、これでちゃんとフェラできるじゃん」
嬉々として山田の前に座りこもうとした明日香を山田が無言で制止した。
「なに?」
「あの、いまさらだけどやっぱりだめだよ。こういうことはやっぱり好きな人としないといけないと思う」
こんなこといえる立場じゃ無いと思うけど。と、山田は苦笑いしながら言った。
そのままズボンを履きなおし、立ちあがろうとしたそのとき。
「だめっ!」
明日香が山田の肩を抑え、そのままの勢いでのしかかった。ちょうど山田のひざの上に明日香がちょこんと座る形になる。
「私が嫌いな人にフェラしたいと思う?」
「でも……嫌いじゃないだけなんでしょ」
うっすらと化粧の施された綺麗な顔を間近にして、山田が赤面した。お互いの息遣いがわかるほどの距離で異性と接するのは初めてだった。
山田の鼻先をうっとりするような良い香りが掠めた。明日香がつけている香水の匂いだろうか。いや、明日香自身の香りに違いないと、山田はなぜか確信できた。
明日香も、線の細い割に、がっしりした感触を感じて、自分が迫っているのは男だということを実感する。なにより、直接は見えないが、股間の盛り上がりの中身が雄であるということを主張していた。
「最初はそうだったけど、なんか山田って可愛いし」
「か、可愛いって……」
山田が女の子に可愛いといわれて思わず憮然とした表情になる。男としてちょっと情けないと思ったのだ。
「凄いイイやつだしさぁ。好きになっちゃった」
あっさりと告白されて山田はうろたえた。夢にまで見た瞬間だが、こんな状況で、とは夢にさえ見なかった。
「そ、そんな軽くていいの?」
「いいって。あ! もしかして山田がいや?」
想い人に哀しい目で見つめられて山田は白旗を振るしかなかった。
「い、いや、そっんなことないけど」
変なアクセントになってしまったが、山田がなんとか返事をする。
明日香が抱きついてきた。あまりの笑顔に先程の泣きそうな顔は嘘だったかと山田は思った。が、それでも好きな人と想いが通じ合ったのだから、騙されてもなんら問題無い。
「よし! じゃ、両想いになったところで続きしよっか」
彼女の体温を感じて山田が陶然としていると、明日香はあっさり身を離し、山田のズボンを降ろしにかかった。
798 :
足軽:04/01/21 01:01 ID:lRdPDsIb
>>789 SS保管人さん、ご苦労様です
前からだいぶ間があきましたがようやく続きを書けました
前回中途半端な終わりだったせいで
あれで終わりだと思った人もいたみたいですけど
まだしばらく続きますのでお相手よろしくお願いします
リアルタイムでキター!! GJ!
フェラ本番も楽しみにしてます。
明日香たん∩゚∀゚∩明日香たん
(;´Д`)ハァハァ素晴らしい
保全
神スレだ。保守しとこう。
とりあえず足軽は家老に取り立てるべきだ。
まだかーーーーーーーーーーーーーーーーーー!
神待ち保全
いいなぁ、エロいなぁ…光景を想像すると萌えまつ
保全
>>797続き
「ちょっ、ちょっと吉崎さん!」
「なに?」
あっというまにトランクスに手を掛けていた明日香が山田を見上げる。
「そ、そんな急に。もっと時間をかけてというか」
「なんで? 彼女がフェラしたこと無くて恥かいてもいいの?」
無茶苦茶な理由にならない理由を盾にして、明日香は再び手を動かし始めた。一度しかやっていないというのに滑らかにトランクスを脱がしてしまう。
「で、でも……」
下半身裸という間抜けな格好で彼女に逆らおうとした彼氏は、大きく口を開けて今まさに自分のものを口にいれようとしている明日香の姿に逆らうことを止めてしまった。先程の甘美な記憶が蘇ってしまったのだ。
山田が期待に震えながら、暖かく濡れた口内に包まれるのを待っていたが、いつまで立っても明日香はペニスを咥えようとしない。
「なんで動かないの?」
焦れた山田が思わず声に出す。
「だって、嫌がってるのに舐めちゃダメだよね」
意地の悪い笑みが明日香の顔に浮かんだ。
「さっき凄くよさそうだったから、私も初めてできた彼氏を気持ち良くしてあげたいんだけどなー」
濡れた吐息をぴくぴく動く亀頭に拭きかけている明日香の様子は、とても男性経験がないとは思えない。まさに小悪魔のそのものだった。
「やっぱりこういうのってお互いの気持ちが大事だもんね」
明日香がちろちろ舌を動かして見せた。言葉とは裏腹に、その瞳は濡れて輝き、山田を魅了する光を放っていた。
じゃ、教室もどろっか。明日香が呟いて立ちあがると山田が情けない悲鳴を上げた。
「ごめん、吉崎さん! して欲しい、フェラチオして欲しい。そんなことされたら我慢できないよ」
「おっけー。これでお互いの気持ちも確かめ合ったし。いただきまーす」
してやったりとばかりに明日香が笑った。ほっと一息ついた山田を確認すると、明日香はしゃがみこんだ。
「じゃあさ、さっきみたいに立ってよ。……よしフェラするぞー。あ! イキそうだからってさっきみたいに無茶しないでよ」
釘を指されて山田が照れ笑いを浮かべる。先程の我を忘れた自分勝手な姿が思い出されて恥ずかしくなったのだ。
「う、うん!」
意気込んで返事をした山田を満足げに見上げると、明日香は目の前の欲望の塊に目をやった。
よし。こんどはちゃんとフェラチオしなきゃ。なんの経験にもならないしね。
えーっと……すぐイカれちゃったらだめだから……さっきはどうなったっけ。
確か皮を剥いたらイッちゃったから、そのままの方がいいのかな。
前二回の射精を振り返りながら明日香は考えた。少々失礼な考えも混じってはいたが。
「あむ」
なんの前触れもなく、自身のものが柔らかく熱を持った粘膜に包まれ、山田は深く息を吐き出した。
「はぁ……あ、あったかい……」
歓喜に震える少年の声を聞きながら、口中の肉棒の熱を確かめるように明日香はじっと動かない。
青臭い独特の匂いが、明日香の腔内にじわじわ広がっていった。最初は思わずえづいた匂いも次第に慣れて、気にならなくなっていく。しかし、ときおり舌に触れる精液の味には慣れることはできそうにないと思った。
咥えているだけではいけないと考えて、明日香は自分の性知識をフルスピードで思い出す。
確か……口でしごきながら舌で舐めるんだよね。
頭の中で確認すると、舌を動かし出す。
明日香が包皮の感触を楽しむように舌を熱い塊に這わせる。
たまらないのは山田である。やっと舐めてもらえたと思ったのに、皮の上からではぼんやりとした快感しか伝わってこない。まさに生殺しだった。
なんか、ちょっとぷにぷにしてグミみたいな感じかも。
舌先で押すようにしてペニスを突つきながら明日香が弾力を確かめる。頭を動かし、舌に触れる位置を少しづつずらしていく。そうすると艶やかな唇から唾液で濡れた血管の浮いた肉棒がずるずると姿を現してくる。
口の中に残っているのは亀頭の部分だけという状態になると、明日香は動きを止めた。
緊張と興奮で息が荒くなっていく。ふぅふぅ言いながら呼吸するのだが、口が熱い塊で塞がれてしまっているので非常に息がしにくい。それでも明日香はペニスを離そうとしない。
眼前のとてつもなく淫靡な光景に山田の興奮はどんどん高まっていく。自分のものがはちきれんばかりに漲って痛いぐらいである。
再び明日香がそそり勃ったものを口の中に収めていく。しっかりと味わうように舌をねっとり絡みつかせ、亀頭の盛り上がりを皮越しに感じながら動かす。
なんかさっきより硬くなってない?
男って出せば出すほど柔らかくなるんじゃないの?
自分の知識と眼前の山田とのギャップに驚きながらも、明日香は懸命に頭を動かした。
慣れない使い方をしているからだろうか、顎がすぐにだるくなる。それでもときおり洩れる山田の快感の呻き声を糧に、明日香はぷるぷると柔らかい唇で肉棒をしごき続けた。
初めのうちは歯がたまに亀頭を引っ掻いてしまっていたが、口の中に唾液と先走り液が溜まり始めると、それが潤滑液の役割を果たして滑らかな動きの手助けになった。
明日香の口内でぐぽぐぽと空気を含んだ粘液が攪拌される。
「気持ちいい?」
口の周りを濡らしながら明日香が彼氏を見上げた。
「気持ちいい、すごく……」
山田の心からの感想だった。短い感想だが、その表情が言葉以上に快感を物語っている。
自分の上達ぶりに満足した明日香は次のステップに進むことにした。さらに積極的に舌を使おうというのだ。
「ふむぅ……ん、んっぁ」
意識して舌を熱い幹に這わせる。
露出した亀頭と皮部分の感触の違いがなんだかおもしろい。明日香は円形の皮の縁を舌先でなぞり出した。
「あうぅ……」
繊細な刺激に山田がくぐもった声をあげた。口を一文字に結び、必死で快感を堪えている。
その様子を明日香が上目づかいで確認し、嬉しそうに目を細めた。
しばらくの間、明日香はふよふよした皮付きペニスを味わっていたが、咥えたときと同じように、口を大きくゆっくりと開けるとペニスを吐き出した。
「んむぁ……」
ピンクの唇と、赤黒い肉棒の隙間に幾筋もよだれが糸を引いた。混ざっている先走り液がよほど濃いのか、なかなか切れない。
「むぅっ……あんむぅ」
唇を動かしてなんとかベトベトする感触を取り払おうとするが、にちゃにちゃと音を立てるばかりで一向に粘液がなくなる気配はない。明日香は口元を指で拭うと、艶々光っている指先をじっと見つめしばらく考える素振りを見せたが、なにを思ったのかパクリと咥えてしまった。
「別に不味くはないよね」
その光景を見下ろしていた山田のペニスがひくひく動いて持ち主の興奮を代弁した。
ちゅぱちゅぱとはしたない音をたてて綺麗に手入れされた指先をしゃぶっていた明日香だったが、自分を凝視している山田に気付いた。
「ん? そんなに見ないでよ、なんか照れるじゃん」
「ご、ごめん。でも……すごくいやらしかったからつい」
「なにが?」
「その指を舐める仕草が凄くエッチに見えて……」
「マジで? 山田って結構エロいんだぁ。真面目そうなフリして、そんなことばっか考えてんでしょー」
山田に顔を近づけると、明日香はからかうようにゆっくりと指を口に含んだ。
ごくりと山田の喉が鳴った。
「やっぱり興奮してる……むっつり、は・っ・け・ん」
耳元で囁かれて、山田は再度つばを飲み込んだ。
明日香が息をするたびに、愛らしい口元にはつかわしくないイカ臭い匂いが微かに漂ってくる。
間違いなく自分の出した精液の匂いだ。その淫臭が、今の状況を夢ではなく現実だと確信させる。
山田は自分のものが本当に長い間想っていた同級生の口を犯したのだと思うと世界のすべてに感謝したくなった。そして、さらに自分の股間に血液が集まるのを感じた。
ひくひくと動いている山田の鼻に気付いた明日香は焦って口元を覆った。
「えっ、もしかして匂う!? うわっ! 最悪ぅー」
狭い個室でできる限り距離をとった明日香は、山田から顔をそむけた。
「ちょっとだけ。で、でも僕の出したやつの匂いだし……そんなに気にしなくても」
口元で掌を広げ、自分の息の匂いを確かめている明日香を見ながら、山田がおずおずと言った。
「そういう問題じゃないって」
泣き笑いの複雑な表情で乙女心を覗かせながら明日香が言った。
やはり彼氏の前ではできる限り可愛らしくいたい。それなのにまさか精液まみれの口臭を嗅がれてしまうとは。
明日香がくるりと山田に向き直る。
「あのさ……」
上目づかいで見つめられ、山田はどぎまぎした。金髪の女子高生に媚びるような視線を向けられるというめったにないシチュエーションは、ただでさえ異性慣れしていない少年にはきつすぎる。
山田は生唾を飲み込んだ。
「……普段は私絶対にこんな匂いしないから。ほんと、ちゃんと歯も磨いてるし、マジきれいにしてるから、だから……だから嫌いになんないでね」
今風の見た目に反した中身の持ち主だということを山田は先ほど知ったばかりだが、ここまで殊勝なことを言うタイプとは思わなかった。
見た目とのギャップのせいか、無性に胸が締めつけられるような気がする。
山田が感激して言葉にならないのを明日香は不安げに見ている。
「嫌いになった?」
ぶるぶると山田が勢いよく頭を振る。
「まさか! ますます好きになったよ。僕、吉崎さんを好きで良かった」
明日香が山田に抱きついた。喜びを全身で表現し、懸命に恋人に伝えようとしている。
「うわっ、吉崎さん!」
「やっぱり山田っていいやつだよね」
山田にぴったりと密着した明日香は、さらに言葉を続けようとしたが、自分の股間に当たっている熱く、硬いものの感触に言葉を変更した。
「つーか、いませっかくの感動のシーンなのにずっと山田のおちんちんが当たってて台無しなんだけど」
「ご、ごめん」
「でもフェラの途中だったから仕方ないか」
背中に回していた手をするするとおろし、優しくペニスを包み込んだ。鈴口から溢れている粘液が綺麗に手入れされた指を汚す。
「……っ」
小さな呻き声を聞きながら、明日香はしゃがみこんで自分の手の中で自己主張しているものをじっくりと観察する。
「……ほんと、山田のおちんちんって元気だよね」
照れ臭そうに笑う山田の顔には気付かずに、明日香は再び口を大きく開け、ペニスをしゃぶりだした。
ニ、三度頭を動かすと、剥き出しの亀頭部分のみを口内に残し、ちゅうちゅうと吸いつく。
痛いぐらいの快感に山田の顔がしかめられる。
最初は生臭い香りが鼻についていたが、次第に明日香はそれが気にならなくなっていた。慣れないだろうと思っていたのに、むしろ良い匂いだと感じさえする。
「ふむぅ、ん……んふ」
舌先を尖らせて亀頭の割れ目を刺激する。
その刺激に反応して、思わず山田の腰が跳ね上がり、明日香の喉を突いた。
「んぐっ!? んあっん……うー」
恨めしそうな顔で見上げてくる明日香に謝罪の言葉を口にすると、山田は明日香の髪を優しく撫でた。
明日香の目が細められ、先ほどまでとは逆に恍惚とした表情に変化する。
ほっ、として手を止めると、明日香がいやいやをするようにペニスを咥えたまま頭を振った。
「もっろ撫れて」
その言葉に、山田は再び手を動かしだした。前後に揺れる頭に触れていると、愛しさがこみ上げてくる。金髪にしているせいだろうか、少しぱさついている気がするが、それでもその手触りは十分に山田を楽しませた。
さらさらとした感触に山田が気を取られている間にも、明日香は必死で口をすぼめ、硬い肉棒をしごきたてていた。
しかし、次第に中途半端に皮越しにされる愛撫が山田には物足りなくなってきた。山田のものはさらなる快感を欲している。
少し躊躇ったものの、意を決して山田が口にした。
「よ、吉崎さん……。もう、そんなにすぐにイッちゃわないと思うから……皮越しじゃなくて直に舐めて欲しいんだけど」
もともと内気な山田にとって、それはまさに清水の舞台から飛び降りるような心境でのお願いだった。
816 :
足軽:04/02/08 02:17 ID:D+NFuDPP
お久しぶりです
前回に続き今回も間が空きましたが
忘れられてないでしょうか
最近忙しくてなかなか時間が取れなかったんですが
ようやく書き込めました
次回はもう少し早くできると思います
たぶん
待ってて良かった…
これからもがんがってください。
家老は無理でも、せめて足軽大将に就任して下さい! おながいします!
美冬タン編といい明日香タンといい設定良すぎでお世話になりっぱなしです(´д`;)
うっはぁ、明日香可愛すぎだ……。
ヤバイ。マジヤバイ。ハァハァ。
ヤバイ、思わず仕事中に読んでタッチャッタ
なんか精神的にはモロに高校生の純愛なのにやってることは生々しくてイイ
(・∀・)イイヨイイヨー
(;´Д`)ハァハァスバラスィ 次回も楽しみにしてます
825 :
名無しさん@ピンキー:04/02/12 01:41 ID:6Z+iVuhl
神ですね。応援してます。
826 :
名無しさん@ピンキー:04/02/12 16:12 ID:gJA6JJ+3
足軽さんすばらしい作品ありがとうございます(^人^)感謝♪
めちゃくちゃ興奮しました(;´Д`)
続きたのしみにまってます(・∀・)。
ブリーフ大名さんはもう見てないのかなあ?
見てますよ。今は他スレでバカタレなお話をたまに書きます。
最近では、乳電波・カスタムという名前を使ってます。
乳首いじりでイッちゃう小説というスレです。
>>828 何というか、毎度毎度コテハンネーミングのセンスからして
ぶっ飛んでいることに感動すますた。
もしかしたら、元・ポキールさんでしょうか。
もしも理想の女性に生まれ変わったら・・・というスレで
その名前使ってました。ポキールとは言わずもがな、
けつめど君に貼るお尻のワッペンの事です。
小学生の時、あれをケツに張ったまま学校に来た友達がいて、
「落とさずに来るの大変だったよ」などと、マンガ顔負けの
ギャグをやるので、気が抜けない少年時代を送っていました。
そうだったのか・・・
ブリーフ大名=ポキール だったのね。
どおりではっちゃけぶりが似てると思ったw
また気が向いたらこのスレにも投下して下さい。
ポキたんにはお世話になったな。
いやまったく、さんざん笑わせてもらいました。
エロパロ板でも、あれほど面白エロおかしいネタはなかった。
乳首いじりスレは落ちちゃったのかな?
エロと笑いは親和性がいいからな。今後も活躍を期待。
836 :
名無しさん@ピンキー:04/02/21 08:19 ID:/pv7/oMJ
a
837 :
名無しさん@ピンキー:04/02/21 19:09 ID:/tndLRrW
あげ
838 :
名無しさん@ピンキー:04/02/24 23:22 ID:8f0ZlGyy
あげあげ
「いひの?」
先程の山田の情けない姿を思い出しているのだろうか、明日香が驚いた顔で尋ねた。
喋ったせいでピンクの舌先が亀頭を撫でる。
軽い刺激にも敏感に反応しているくせに、これ以上弱みを見せたくないと思ったのか、山田は強がりを言った。
「あっ……うん。だんだん慣れてきたからたぶん大丈夫だと思う」
「わかっら」
ペニスを口にしたまま短く返事をすると、明日香は自分の口からにょっきり出ている肉棒に目を向けた。
山田はいったん口を離して手で剥くのだろうと思っていたが、明日香は唇を離す素振りを見せない。
自分の発言を疑っているのかと、山田がもう一度、大丈夫だから。と口にしようとしたとき、明日香の舌がうごめいた。
明日香は包皮と、それが引っかかっている雁の隙間へ、にゅるりと舌を滑りこませた。
以外に伸びるんだ、この皮。
あ……!
そっか、勃っちゃったとき伸びなかったら困るもんね。
自分の考えに赤面しながら、明日香は皮をしばし弄ぶようにいじくりまわした。
それに飽きると、そのまま舌で丁寧に皮を押しのけて、じわじわ亀頭を露出させていく。明日香は器用に舌を動かし、皮の代わりに自らの舌で山田のものを包むように舐める。
「らいひょうぶ?」
心配そうに、明日香が山田の様子を窺う。
山田は眉を寄せて新たな刺激に堪えていた。それを見た明日香が淫らに動く舌から山田のものを解放する。
「あのさ、気持ち良かったら声我慢しないでだしていいよ。……そのほうが私も嬉しいし」
実際のところ、山田は返事どころではなかった。剥き出しになった先端から受ける刺激は痛いぐらいの快楽を山田に与えていたからだ。
「凄く、気持ち、いいよ……」
気を抜くと、またあっという間にイッてしまいそうで一語一語にむやみに力が入る。
褒められるのって嬉しいなぁ。
明日香は充足感を味わいながら、目の前の完全に亀頭が露出したペニスをまじまじと見た。
あー、ほんとに亀みたいなんだぁ。皮があってもなくても結構可愛いな。色もピンクだし。
山田のおちんちん。そう思った途端、愛しさがこみ上げてきて明日香は軽く先端にキスをした。
そうだ! あれやってみようかな。
アダルトビデオのワンシーンを思い出した明日香は天に向かってそそり立っているペニスの上に頭を持ってくる。
真上から男のものを見下ろす明日香。
「吉崎さん?」
「見てて」
くちゅくちゅと口を動かしている明日香を、これからなにをしてもらえるのだろうかと、山田が期待に胸を膨らませながら見守る。
「んぁ……ぁ」
明日香の唇が僅かに開かれ、隙間から濡れた舌が突き出された。
ひくひく動いている山田のものに、明日香の舌からとろとろ流れ落ちる唾液がシロップのように降りかかっていく。
糸を引いて落ちていく唾液が山田自身を濡らしていった。
この上なくいやらしい光景を目の当たりにして、山田は指一つ触れられていないはずなのに、濡れた場所から快感を感じてしまう。
「す……ごい」
「どう? エロかった?」
顎に垂れたよだれを拭いながら、明日香が自慢気に問いかけてきた。自分の思いつきを早く褒めて欲しくてたまらないようだ。
「だめ?」
ぽかんと口をあけたまま、間抜けな顔を晒している山田を見て、明日香は失敗だったかと、内心後悔した。
「全然だめじゃない、とってもエッチだったけど……。そんなのも本とかで見たことなの?」
山田にはとてもではないが明日香がセックス未経験とは思えない。
「うん。やっぱ色々知ってないとさぁ、したことないのばれちゃうと思って」
あっけらかんと応える明日香を見て、山田は頭がくらくらした。
「なんかして欲しいことあったら言ってね。できるだけやったげるから」
舌をちろちろ動かして明日香はペニスにしゃぶりついた。
今日何度目かの暖かい粘膜の感触に山田が、こちらは数え切れないほどになる呻き声をあげる。
ぷちゅぷちゅと明日香の口腔で唾液が泡立ち、音をたてた。手を山田の腰に回し、まるですがりつくようにしてペニスを咥えこんでいる。
「ふむぅ、ふぅ、んっ……うっ、ん」
静かな女子トイレに、明日香の吐息だけが響く。
まるで別の生き物のように、舌が熱い幹を這いまわる。明日香の口の中はまるでそれが女性器であるように、ペニスを締めつけ、包み込んだ。
自分の頭に触れる掌を感じながら、明日香は懸命に頭を動かした。
敏感な亀頭に舌を擦りつけ、頬の内側で撫でる。まだ時折歯が幹を引っ掻いてしまうのは御愛嬌というものだろうか。
「あ、あの吉崎さん」
「はに?」
根元まで熱い塊を飲み込みながら明日香が返事をする。
「そ、その……やっぱりいいよ」
ちゅぽんと小気味いい音をたてて山田のものが明日香の口から飛び出した。
「できることならなんでもしたげるって言ったじゃん」
「……で、できたらでいいんだけど。あの、胸……見せて欲しいんだけど……」
申し訳なさそうに、おずおずと言った山田を明日香はたっぷり三十秒凝視した。ちょうど山田のペニスが納まりそうなぐあいに口をぽかんと開けて。
そして、思わず手直にあったものを握り締めた。
「いっ! 痛い!!」
顔を歪めて山田が叫んだ。それはそうだろう、なにせ急所を攻撃されたのだから。
明日香が慌て手を放し、お手上げをするように頭の上にやった。
「ご、ごめん! だけど山田が悪いんだからね、いきなり胸見せろとか言ったらびっくりするって」
わたわたと手を振って焦る明日香。
それを山田は痛みを堪えつつ涙目で見つめた。
「それにこんなところじゃヤだって」
その言葉に二人して辺りを見まわす。まぎれもなく女子トイレである。
「もっとちゃんとしたとこで見せたいし」
「えっ!」
山田が大きく目を見開いた。
「トイレはヤだって言ってんの」
もじもじと照れ臭そうに明日香は言った。これも乙女心の為せる業だろう。
「トイレは……?」
「全部言わせないでよ。恥ずいんだから」
頬を染めた明日香を見て、山田のペニスから先走り汁がぴゅくっ、と音をたてて噴き出した。
「う、うん……」
緊張した面持ちで山田が頷く。少々間抜けだが、握りつぶされそうになった自分のものをさすりながら。
「そんなに痛いの?」
明日香がペニスを指差した。相変わらず硬くそそり勃っていて、明日香には非常に元気に見える。
「もうそんなに痛くないよ。なんとなく気になって」
「ごめんね。マジびっくりしちゃってさ」
ゆっくり手を伸ばし、明日香は優しくそれを撫でた。いたわりの気持ちからなのだろうが、山田には快感として伝わってくる。
「できるだけ優しく、痛くないようにしたげるから」
目を閉じ、スローな動きでペニスに顔を近づけていく。柔らかい唇が触れた。それがじわじわと開いていき、山田のものを飲み込んでいく。
ゆっくりと舌を這わせ、頭を動かす。その触れるか触れないかの繊細な感覚が山田のものをじわじわと責める。
「ん……むっ。ふぅ、むぅ」
明日香の呼吸が山田の陰毛を揺らしている。
「吉崎さん、もう痛くないからもう少し強くお願い」
欲望に正直なお願いを快く受け入れ、明日香は少しづつ、唇の締めつけを強め、頭を動かすスピードを早めていく。
口の中に溜まった唾液のせいでぐちゅぐちゅと卑猥な音がして、それが二人の興奮をいっそう煽った。
様々な性知識をつたない技巧に反映させ、明日香は懸命に奉仕をする。
わざとちゅうちゅう恋人に吸いつく音をたててペニスをしゃぶり、おそるおそる指を袋に伸ばし、初めて触れるそれを揉みしだいた。
新たな刺激に、山田の腰が浮きかける。が、ぐっと腰に力を入れてなんとか堪えた。
明日香の舌が裏筋をくすぐるように撫でたかと思うと、次の瞬間には尖らせた舌で雁を突ついている。
ぎこちない動きだったが、心のこもった愛撫に山田の快感が高まっていく。
「あっ、いい……」
まるで女のような声をだして山田が己の快感を明日香に伝えた。
それに気を良くしたのか、明日香は掌で包み込んでいた袋を、今度は口に含んだ。もぐもぐと口を動かして、歯が当たらないように気を付けながらマッサージする。
あー、この感触けっこーやみつきになるかも。
でも急所なのに気持ちいいって男も大変な体してるよねぇ。
手をペニスに絡ませてシゴキながら、明日香が舌で袋の中の玉を転がした。
絶妙のコンビネーションに思わず山田の手が明日香の頭をがっしり掴んでしまう。
いきなりの衝撃に、明日香は噛んでしまわないように気を使いながら袋に吸いついた。自分の唾液でベトベトになった幹の部分が顔に当たってしまうが、それを気にせず明日香は舌を動かす。
時折てちてちと舌で叩くように刺激を与えながら、キャンディを舐めるようにぺろぺろとペニスをしゃぶる。
妙な高揚感に包まれているせいか、いつしか明日香の顔は上気してうっすらとピンクに染まっていた。
唇の締め付けをしだいにきつくして肉棒を締めつけ、頬をすぼめて激しく頭を振り立てる
ときどき、愛しさと興奮が高まりすぎて、口腔を犯しているそれを思いきり噛み締め、むちゃくちゃにしたい誘惑にかられる。
しかし、そのたびに先程の山田の痛がりようが思いだされて、恋人を傷付けるようなことはやめようと思いとどまる。
危険な欲望を抑えながら、その想いがあるからだろうか。明日香の愛撫はますます丁寧に、いやらしいものになっていく。
「ぐぷ……くちゅっ、ぐちゅっ」
唇の端に泡立った唾液が溜まって明日香の口元を汚す。
「吉崎さん……そろそろ、イキそう……」
「うむぅ」
ついうっかりして、山田のものを咥えたまま頷いた明日香だったが、それさえも山田には精液の発射を早める技に思えた。
今まで以上に舌が激しく動き、尿道口を中心に亀頭を撫でまわす。
「ふぅ、ふぅ、ん……んっむ」
明日香が荒い息を洩らしながらペニスにむしゃぶりついていると、徐々に山田の息も荒くなってくる。
口内に溜まった唾液と先走り汁を明日香がすする。頬をすぼめていたせいか、ずずっ。という下品な音が個室に響いた。
すべすべした手で柔らかい袋を揉みしだき、明日香は無我夢中で愛撫をおこなった。
今の明日香には山田のすべてが愛しく感じられた。
やさしそうな顔も、あの人の良さも、気の弱いところも、真面目なところも、以外にエッチだったことも、今自分の喉を貫いている欲望も、少し余り気味の包皮も、独特の感触で一気に気に入ってしまった柔らかい陰嚢も、これから自分の口内に溢れかえるであろう精液もすべて。
「あっ! あっ、よ……吉崎さん! イクぅっ!」
山田の腰が跳ねあがり、明日香の歯に引っ掻かれるのも気にせずに暖かい口内で欲望の塊が暴れまわる。
「ん! ぐぅ……!」
明日香がくぐもった悲鳴をあげるが、おかまいなしに山田のものは大きく膨れあがり、白い粘液を噴き出した。
びゅくびゅくと喉の奥に吐き出される精液を、明日香はむりやり飲み込まされた。
山田にその気はなくとも口内を占領している肉の塊が吐き出すことを許してくれない。
明日香の喉が動き、ねっとりと跡をひきながら精液が食道を流れ落ちていく。
「っぷはっ!」
必死の思いでペニスを吐き出した明日香の顔に、ぴたん。と肉棒が押し付けられた。頬に擦りつけられたそれは、まだ出し足りないのか、震えながらぷにぷにしたほっぺたを白く汚していく。
「熱い……」
ぼんやりと明日香が呟く。最後に数回痙攣して明日香のおでこにまで粘液を飛ばし、ようやく山田は射精を終えた。
「ご、ごめん。できるだけ気をつけたんだけど、また顔にかけちゃって」
最初の射精後のように、トイレットペーパーを大量に巻き取りながらオロオロする山田。
「山田って……出しすぎ」
ぼそりと聞こえた一言に山田はますます恐縮する。
「でも、まぁいいよ」
「へ?」
「これだけ私が山田を気持ち良くしたげたって証拠だもんね」
口元、頬、額と、顔中にこびりついている粘液を指ですくい取りながら明日香が言った。
萎えた分身を挑発するような光景を見ながら、山田がトイレットペーパーの塊を手に突っ立っていると、明日香がぺろりと舌先の白濁を舐め取った。
「……っあ! まずーい」
目をつむり、ぎゅっと眉をしかめながら口を動かす明日香。
苦いだの、べとべとするだの言いながらも精液を舐め続けている。
「そんなに無理して舐めなくてもいいよ。これで拭いてあげるから」
自分の出したものを拭き取ろうと山田が、明日香の顔に手を伸ばす。
「えー。でもあれでしょ? 男の人って自分の飲んでもらうと嬉しいんじゃないの?」
「そ、そりゃ吐き出されるよりは嬉しいけど……不味いんでしょ?」
「すごくね」
明日香は軽く溜息をついた。
「だったらいいよ。はい、顔上げて」
「ん」
明日香が言われたとおりにすると、山田が手にした山盛りのトイレットペーパーでわしわしと自分が汚した顔を拭き始めた。
うにうにとほっぺたを拭かれながら明日香は目を閉じてされるがままになっている。
人にこんなことやってもらうの久しぶりだなぁ。
叶姉妹とか毎日こんななんだろうな。
なんか私もセレブになったみたい。ちょっとお姫様気分でいいかも。
まさか顔射されているお姫様もいないだろうに。明日香が少しばかり間の抜けた想像をめぐらしている間に、顔はすっかり綺麗になっていた。
大量のトイレットペーパーを便器に捨てると、山田がようやく手を止めた。
「はい。終わったよ。手は自分で洗った方がいいよね」
「だめ、手も」
甘えた声を出して綺麗に手入れされた爪を山田に向ける明日香。
「うん」
素直に頷く山田。からから音をさせて紙を巻き取ると丁寧に手を拭きだした。
「ね、私の指って綺麗だと思わない?」
明日香が細い指を目で示した。
「え、う、うん。綺麗だと思う」
「やっぱり。私の一番自信あるとこなんだ」
満足気な笑みを浮かべた明日香は拭き終えたばかりの右手を持ち上げた。
「そうなんだ。でも吉崎さんは指だけじゃなくて全部が可愛くて綺麗だと思うよ、僕」
「あ……ありがと」
「うん」
ぎこちなく礼を言う明日香に、微笑む山田。
「言うときは言うタイプなんだ」
「なにが?」
「……別にいいけどさ」
「よし、おしまい。一応自分でも洗った方が良いと思うよ」
「わかった、そうする」
明日香は素直に洗い場に向かった。
蛇口を捻り、流れ落ちる水でまず手を丁寧に洗い、次に濡らしたハンカチで顔をゆっくりと拭う。これも山田にやってもらえば良かったかな。そう思いながら。
山田も横に来たが、こちらは手を洗うだけなのですぐに済んでしまった。
「僕、外で待ってるね」
明日香はすっかり忘れていたが、女子トイレは男には非常に居づらいものだ。
興奮が冷め、頭が冷えた今となっては常識人の山田にとって一刻も早く立ち去りたい場所だった。
そそくさと出ていく恋人の背を見ながら、明日香が口をすすぐ。
精液が混じっているせいか、なんとなくどろっとしている気がした。
実際には普通の水と何ら変わらないのだが。
「最初は美冬への見栄だけだったんだけどなぁ。……ま、いっか。彼氏ができたんだし」
唇が綺麗な曲線を描き、明日香の美貌に笑顔を添えた。
一応の作業をすべて終え、鏡でじっくりチェックした明日香は、後できちんとメイクをしなおすことを誓って、トイレから出た。
「お待たせ」
「う、うん」
「じゃ、教室にもどろっか」
「うん」
「とりあえずさぁ、お互いに初めてだったってことで今日の顔射は許したげる」
「ご、ごめん」
突然飛び出た顔射発言に思わず赤面した山田は辺りを慌てて見まわした。
幸い授業中ということもあって廊下には二人しかいない。
「ま、私のテクが凄かったってことで」
「……ありがとう」
山田はどこと無く釈然としないものを感じながら、一応礼を言った。
「だからって調子に乗んのは無しね。エ・ロ・い・山田に言っとくけど、顔にかけんのは私がいいって言ったとき以外これから無しね。髪の毛についたらすっごい取れにくいんだから」
前髪をいじる明日香。
「気をつけるよ」
くだらない会話をかわしながら、教室に戻ろうとすると授業の終わりを告げるチャイムが鳴った。
「あ、終わっちゃった」
「僕授業サボったの初めてだ」
「いやぁ、今日は初体験尽くしですなぁ」
にやにやと笑いながらオッサンのようなセリフを吐かれて山田の頬が紅潮する。
「なっ!」
「またさぁ、サボって一緒になんかしようよ」
「……うん」
「だからってエッチなことじゃないよ」
「わかってるよ!」
二人は教室から出てくる大勢の生徒の流れとは逆に、騒ぎながら廊下を歩いて教室へ向かった。
その日、最後の授業が終わり、これからクラブ活動をする者、家に帰る者、どこかへ遊びに行く者、それぞれがそれぞれの準備でざわつく教室の中、明日香は教卓へ向かった。
黒板を背にすると、明日香は机をバシバシ叩きながら大きな声をあげた。
「はいはーい! 注目ー!」
また明日香がなにかしでかすのかと、教室中の目が教卓の方を向いた。
もちろん山田も何事かと明日香の方を見る。すると、明日香と目が合った。妙に楽しそうな笑顔に山田は嫌な予感がした。
「本日からー、私、吉崎明日香は山田と付き合うことになりましたー! 今まで私に色々言ってくれた人ごめんねー」
山田は椅子から大きな音をたてて転げ落ちた。
能天気な笑顔がやけに輝いて見える。
いきなりの交際宣言からきっちり十秒後、明日香への注目が一斉に山田に移る。
ざざっ。と、視線の動く音が確かに山田には聞こえた。
真面目でどちらかといえばおとなしい山田と、遊び人の明日香が付き合うなんてどういうことだ? 全員の好奇心に満ちた目がそう言っている。
中には憎しみと嫉妬のこもった視線もあったが。
ここから消えて無くなることができたらどんなに楽だろう。くらくらする頭でそう思ったが悲しいかな、山田はただの人間だった。
そこで山田はカバンを掴むと脱兎の如く駆けだし、教室を飛び出した。耳まで赤い顔となって。
背中に、どこ行くのよー。という明日香の声を聞きながら。
明日は初めてのずる休みをすることになりそうだった。
851 :
足軽:04/02/27 00:20 ID:7clH3omu
最後は一気に大量投稿となってしまいました
すいません
前回もっと早く書き込むといっていたんですが
結局たいしてかわりませんでした
感想くれた人ごめんなさい
これにて明日香編おしまいです
だめだし、感想よろしくお願いします
おつきあいどうもでした
とても面白かったです>足軽様
フェラで止まってしまうのは、このスレの宿命とはいえ、
ちょっと、歯がゆいとさえ思いました。
今後の、山田と明日香がどうなるのか、とても興味深いです。
次スレは、「フェラ=>キス=>その後」というのも、
ありにして欲しいものだなあ、
などと思ってしまいました。
素晴らしい・・・
ともだちに得意気にテクを伝授する明日香が目に浮かぶようだ。
両腕骨折の入院患者が
手淫ができないのを知って
新人看護学生、看護婦、妹、姉、母親が手伝うっ感じのを
書いてくれる神はいませんか?
>>851 乙彼GJ
明日香タン(・∀・)イイ!!ね
>>851 GJです、いいもの読ませていただきました。
明日香の心理描写なんか、かなりよかったんじゃないでしょうか。
エロくしたいなら、もうちょっと具体的な描写をしていくといいのかも
しれません。触覚とか視覚とか。あと、音についても、祇園表現も
悪くはないと思うのですが、登場人物の耳にどう聞こえたのかって
のも重要です。
例えば>>.839あたりなら、明日香の感じた皮の感触とか、あるいは
山田の感じた感触とか。
>>840なら、たれていく唾液の描写とか。
>>841なら、明日香の吐息を聞いた山田はどんな気持ちになったのか
とか。
いやらしいって書いてしまえばそれで終わりなんですが、それでは
エンタテインメントというかエロとして成立しませんので、単語で書けば
終わってしまうところを、いかにわかりやすく興奮できるような比喩で
描くかが、エロさを醸し出すポイントじゃないかと。
ただそういうのばっかり書いてると必要以上に長くなってしまうことも
あるので、バランスも重要ですけどね。
山田って字見ると無双の山田思い出しちゃうんですが。
明日香、知識に経験が追い付いて向かうところ敵なしですなぁ……エロ可愛すぎ。GJ。
翌日のズル休みはもう、このスレの先を行ってしまうんでしょうが、誰か「本番が迎えられないスレの話を
最後まで行かせてしまうスレ」とか立てんかねぇ、と七割くらいマジで思いますた。
860 :
足軽:04/03/03 01:29 ID:H+dj+OXQ
皆さん感想ありがとうございます
励みになります
>>857さん
詳しい批評すごく参考になりました
ありがとうございます
色々考えるんですが、まだまだ技術が追いつかなくて
様々な面からの描写は確かに自分の文章に足りない感じですね
精進します
>>859、852さん
が言っておられるようにフェラまでっていうスレなので
確かに、あと少し後日の話なんかを書きたいなっていう
ってところはありますね
後日の話も含めてひとつの作品と考えたらOKな気もするのだが。
一応確認を取ってみようか?
後日談の本番の話をここに書いて貰いたい人は挙手しる!
で私が1人目ノシ
ノシ
|∀・)ノシ
|д`)ノ
866 :
859:04/03/03 09:22 ID:XuBO5u9+
あくまでもフェラメインで、本番は後日談的扱い……ならOKだと思う。
>>861氏の意見に全面的に同意。
ノシ<というわけで6人目ー
後日談にもスキルアップした濃厚なフェラがあればいいんじゃね?
もちろん最後はおくちで受け止めてくれるよな?な?
(・з・)ノシ
足軽先生、是非!
(=゚ω゚)ノシ
ぜひともお願いします、続きが見てみたいです。
ノシ
(´▽`) ノシ 10ニンメ
(´3`) ノシ
10ト1ニンメ
ノシ 足軽先生是非続編を。
頑張って!足軽大将!
ノシ
ノシ
ホシュがてらにノシ
877 :
足軽:04/03/10 23:55 ID:+YHKF9+N
このスレけっこう人いるんですね
もっと少ないかと思ってました
予想外でしたが、希望される方が多いので続き書きたいと思います
できるだけ早く書きこめるよう頑張ります
スレ違いだと思う方は言ってくだされば
すぐに書きこみ止めます
>>877 スレ違いだ!
などと煽る奴は必ず出てくるでしょう(w
でも、待ち望んでいる者は沢山いるので気にしないで書き続けて下さいね。
遅くなったが俺も ノシ
マターリ松
1 名無しさん@ピンキー New! 02/02/26 21:02 ID:iR9uV+eI
ファーストキスもまだな女性にフェラされたいという欲情わかる方いませんか?
ファーストキスよりファーストフェラが先なんて素敵すぎる!!
二年も続くとわ・・・
ほしゅー
保守
期待
明日香と付き合うことになった翌日。
山田は一時限目の授業が始まる九時になっても自宅のリビングにいた。寝坊して慌てているという様子もなく、パジャマがわりのジャージとシャツ姿のままで、いつもより遅い朝食をとりながらぼんやりテレビを見ている。
両親は共働きのため、家にいるのは山田一人である。
そう、山田は学校を休んでいた。それも小・中・高、通して初めてのずる休みである。
普段から真面目な息子の、風邪をひいたみたいだから学校を休む。という言葉を信じて、
「ひどいようだったらきちんと病院に行きなさい」
「こんな時期に珍しいわね。暖かくしてゆっくり休むのよ」
と心配する言葉をかけて、両親は既に出かけてしまっている。
後ろめたい気分で、もそもそとトーストを口にしながら山田は溜息をついた。
いまさらどうしようもないこととはわかっていたが、それでも憂鬱な気分になる。
昨日の明日香のクラスメートへの交際宣言。それがずる休みと、現在の憂鬱の原因である。
どちらかと言えば、おとなしく、目立たない山田にとって自分が注目の的になるということは予想外のことであり、どのように対処して良いのかさっぱりわからないことであった。
軽く笑って流せばみんなの興味は他に移っていくとわかってはいたが、なまじ真面目なばかりに真剣に悩むこととなり、結果、時間稼ぎのずる休みとなった。
でも……本当に吉崎さんと付き合えるなんて昨日までは思ってもみなかった。
一晩たった今でも、どこか夢ではないかという気がする。
そうだ。夢じゃないんだよな。凄く嬉しい。
頬が緩み、思わず笑みが零れた。
それに、吉崎さんが思ったとおりにやさしい娘だったし。
幸せな勘違をしたままコーヒーを一口。
あんな娘と僕が付き合えるなんて、生きてて良かったなぁ……。
ぼんやりと幸せに浸る山田の脳裏に女子トイレでの出来事が甦った。
あの快感が思い起こされて、顔の緩みがさらに悪化し、だらしない顔になる。
山田はその場に家族がいなかったことを感謝すべきだろう。
とりあえず、今日一日で覚悟を決めて、明日学校に行こう。
そう決心しすると、山田は愛用のマグカップのコーヒーを飲み干し、食器をキッチンに持っていった。
「これからどうしようかな」
食器を洗い終えた山田が呟いた。
学校のある平日の午前中に家にいたことなど、病気で学校を休んだときぐらいしかない。
病気のときはずっと寝ていたら時間が過ぎたが、今自分は健康そのものだ。
外に遊びに行くことなど思いつきもせずに山田は悩んだ。
ちらりと時計に目をやるともう十時だった。
とりあえず着替えよう。そう考えて自分の部屋に戻ろうとしたとき。
ピンポーン。
玄関でチャイムが鳴った。
山田家のインターホンが押される一時間と少し前。
「おはよー」
いつもより五割増しの元気で朝の挨拶をしながら教室に入る明日香。
クラスメートに声をかけながら自分の席に向かった。
席につくと、待ちかねたように友人が集まってくる。
当然、友人からは山田とのことを聞かれるわけだが、思わせぶりなことだけ言ってお茶を濁す。
席に座って友人とたわいもない会話を続けながら、頭では別のことを考える。
昨日は逃げられてしまったが、今日は逃がさない。
みんなに二人のラブラブぶりを見せつけねば。
とりあえず教室に入ってきたところに飛びついて、思いきりひっつこう。
山田が知れば、再び教室から全力で駆け出してしまうようなことを考えながら、明日香がにやにやしていると、背後から怒ったような声がした。
「昨日の約束忘れてただろう」
振りかえると美冬が立っている。
「約束?」
「したことも忘れたのか」
「あぁ! あの初めてのセ……」
爽やかな朝にあまりふさわしくない単語を口にしようとした明日香の口を、美冬が素早く塞いだ。
「声が大きい!」
美冬が真っ赤な顔で怒鳴った。
「ごっめーん。昨日は色々あったからつい忘れちゃって」
笑う明日香を見て美冬の脳裏に、満面の笑みを浮かべて山田との交際宣言をしていた昨日の明日香の姿が浮かんだ。
「確かにそのとおりだから仕方ないかもしれないけど……。今日はちゃんと相談に乗ってよ」
「うん。今日は忘れないから安心して」
「でも、明日香と山田が付き合うなんて予想もしなかったから、驚いた」
「まぁねぇ。私も驚いたもん」
「そんな他人事みたいな」
「いろいろあるんだって」
能天気な明日香に美冬が呆れかえっていると、担任教師が教室に入ってきた。
友人と談笑していたクラスメートがばらばらと席につく。
「はい、おはよう。よーし、それじゃあまず出席とるぞ」
教壇に出席簿を開き、生徒の名前を呼んでいく。
「よし。今日の休みは山田だけだな」
「えっ? 先生!」
明日香が椅子を鳴らして立ちあがった。
「どうした吉崎」
「山田、今日休みなの」
「ああ、電話で連絡があった。風邪だそうだ。そういえば吉崎、お前昨日山田を巻き込んで騒ぎを起こしたらしいな。
お前と違って山田は真面目なんだからあんまり悪い道に引き込むんじゃないぞ。今日の風邪もそのせいなんじゃないのか」
どうやら明日香の人騒がせな交際宣言はすでに教師の間にも伝わっているらしかった。
しかし、冗談めかした担任の話は、ほとんど明日香の耳に入っていなかった。
なぜなら明日香は山田が風邪で休みだということで頭が一杯だったからだ。
これは……看病のチャンス!
風邪で寝こんでいるカレシの看病なんて、いきなりラブラブなことができる!
こんなのお見舞いに行くしかないじゃない!!
おかゆをすくって山田の口元に運んでいる自分を想像して明日香が上機嫌になる。
「先生!」
勢い良く手を上げた明日香。
「どうした」
「急にすごく頭が痛くなって、絶対にこれ風邪だから私早退します!!」
その言葉が真実ならば、世の中の人間すべてが病人になってしまうようなことを言いながら、明日香がカバンを持って立ちあがった。
「お、おう」
勢いに押されてつい返事をしてしまった担任が、しまった。と後悔する間もなく、明日香は教室を飛び出してしまった。
自称病人が走り去る後姿を見送りながら、生徒・教師の隔てなく、教室にいた全員が同じことを考えた。絶対に山田に会いに行くつもりだ、と。
美冬がこっそり溜息をついた。
「いつになったら私の相談に乗ってくれるんだろう」
「はい、なんの御用で……しょう……か」
ドアを開けた山田は絶句した。
満面の笑みを浮かべて明日香が立っていたからだ。
「あれ? けっこう元気そうじゃん」
口をぱくぱくさせるだけで、山田はなにも言うことができない。
「せっかくお見舞いに来たのに。まいっか、死にそうになってるよりはいいよね」
「な、なんで吉崎さんがいるの!」
ようやく我に返った山田が驚きの声をあげた。
「山田が風邪で休みって聞いたからさぁ、お見舞いに来たの。彼女として」
彼女の部分を強調して、嬉しそうにしている明日香を見て、追い返すことなどできるはずもなく、山田は明日香を自宅に招き入れた。
「……とりあえず、あがる?」
「おじゃましまーす」
「とりあえずそこ座って待っててよ。飲み物持ってくるから。コーヒーでいい?」
リビングにやってくると、ソファを目で示しながら山田が言った。
「あ、私がやるよ。お見舞いに来たのに病人にそんなことさせらんないって」
「大丈夫だって、僕元気だから。それにうちの台所わからないでしょ。コーヒーでいい? 紅茶もあるけど」
「じゃ、コーヒー」
キッチンに入る山田の背を見送ると、明日香はソファに腰を下ろした。
初めての彼氏の家ということで緊張しているせいか、背筋をピンと伸ばしてしまう。
落ち着かない明日香はきょろきょろと室内を見渡しながら考えた。
どうも想像と違う。
当初の予定では、山田は明日香がいないとなにもできないぐらい苦しんでいて、看病する自分を見て、ますます好きになる。というはずだったのに、以外にぴんぴんしている。
これでは看病できない。
おかゆをふーふーしてあげることもできない。
「はい、熱いから気をつけてね」
テーブルにコーヒーカップを置いて、山田が正面のソファに腰掛けた。
挙句の果てには逆にコーヒーまで出してもらっている。
明日香はカップに口をつけながら、ちらりと山田に目をやった。
視線に気付いたのか、山田が口を開いた。
「学校はどうしたの?」
「山田が病気だって聞いたから早退してきた」
無邪気に笑いながらの明日香の言葉を聞いて、山田を深い自己嫌悪が襲った。
吉崎さんを心配させてまで、僕はズル休みしたんだ。
しかも、その理由が、みんなに冷やかされるのが嫌だからなんていうつまらない理由で!
そのうえ、彼女まで学校を休ませて。
僕は最低だ。
明日香本人はどちらかというと、心配よりもカレシのお見舞いができるということが恋人同士のイベントのようで嬉しくてやって来たわけだが、そんなことが山田にわかるはずもなく、山田はただただ良心を痛めた。
山田は沈痛な面持ちのまま、コーヒーに口もつけない。
その様子を見ていた明日香もまた、勘違いしていた。
うわ、どうしよー。
山田黙っちゃったよ。
やっぱ急にきちゃったのがいけなかったのかな。
そうだよね、昨日付き合うことになったばっかの相手が病気の時に家に来たらふつーヒクよね。
帰ったほうがいいのかな。
「あの……」
「な、なに!」
おずおずとかけた声に不自然な反応を返す山田を見て、明日香は自分の考えの正しさを確信した。
やっぱり! なんかすごい変なリアクションだし。
サイアクだ!
泣きそうになった明日香は、口早に謝罪の言葉を述べる。
「なんかいきなり来ちゃってごめん。私がいたら落ち着かないだろうし、すぐ帰るから。早く治って学校来てね」
そそくさと立ち去ろうと明日香がソファから腰を浮かせた。
「ちょ、ちょっと待って」
このままなにも言えないまま帰られては困る。焦った気持ちからか、山田は思わず明日香の手を取った。
びっくりしてしまって振り払うこともせずに、明日香は山田の顔を見つめた。自分でも驚いているのか、山田の目が見開かれている。
「山田?」
「ご、ごめん!」
山田が慌てて手を離す。
ぎこちない雰囲気のまま、再び二人はソファに腰掛けた。
「邪魔なんかじゃないから。来てくれてすごい嬉しいよ」
「でも、なんかさっきからずっと黙ってるし……」
「え!? それは、色々理由があって」
「どんな」
「その……実は今日休んだのって仮病なんだ」
「マジで! じゃあ病気じゃなかったんだー。よかった。でもなんでズル休みなんかしたの? 山田って学校とかサボるタイプじゃないでしょ。なんか用事あった? だったら私早く帰ったほうがいいよね」
恋人が病気でないとわかって安心したのか、明日香の口数がどんどん増える。そうして一人でどんどん話を進めてしまう。
また腰を浮かしかねない明日香の言葉をなんとか山田がさえぎる。
「いや、その、別に用事はないけど」
「だったらなんで?」
あくまで無邪気に質問してくる明日香に、山田の良心はキリキリ痛んだ。
「実は、その、言いにくいんだけど……」
「うん」
「みんなに冷やかされるのが嫌で……。ごめん!」
山田が勢いよく頭を下げた。
それを見た明日香の頭の上にハテナマークが浮かぶ。
「なんで?」
「なんでって」
「もしかして……私と付き合うのやっぱりイヤ?」
明るかった明日香の表情が一気に曇った。
予想もしなかった反応に山田が焦る。
「そんなことない! とっても嬉しいよ」
「じゃあなんで?」
「吉崎さんはからかわれるのイヤじゃないの?」
「別にいいじゃんそんなの。ひがんでるんだって、みんな」
「頭ではわかってるんだけど」
情けない顔をして山田が言った。
突然、明日香が身を乗り出し、山田に顔を近づける。
「私のこと好き?」
会話の流れを無視した問い掛けと、明日香の急な接近に、山田はどぎまぎしてなにも答えられない。
明日香の唇がゆっくり動いてもう一度同じ言葉をつむぐ。
「好き?」
「す、好きです」
少し頬を染めながら山田が自分の気持ちを語る。視線が柔らかそうな唇に吸い寄せられて動かすことができない。
明日香が満足いく答えが返ってきたことを無邪気に喜んだ。
「だったらいいでしょ、からかわれたって。自慢の彼女なんだから」
「……」
「私は自慢の彼女じゃないの?」
明日香が怒ったふりをすると、
「もちろん自慢の彼女だよ!」
勢い良く山田が応えた。
「えへへ。なんかそんなの言われると照れるよね」
もじもじとからだを動かす明日香。自分で言わせておいて一人で照れていれば世話はない。
「誰かにひやかされたら、羨ましいだろ。って言えばいいんだって」
「う、うん」
とてもそんなことを言えそうにないが、明日香の得意げな表情を見ているうちに、山田は自分に冷やかされても構わない覚悟ができていくのがわかった。
「ごめんね」
今度は明日香が謝罪の言葉を口にした。
「なにが?」
「だってさ、私が昨日余計なこと言ったから今日休んだんでしょ」
「い、いや僕が勝手に休んだだけだから」
「カレシができて嬉しくてさ。調子に乗っちゃった。私バカだから山田のことなんか全然考えてなくて」
「いやそんなことないよ。僕のほうこそ、情けないこと言ってごめん」
二人はしばらくお互いの顔を見つめていたが、明日香が先に目を逸らした。真剣な山田の目を見ていたらどきどきしてしまったのだ。
そして、少し照れながら明日香が言う。
「お互い様ってことでいいよね?」
「でも……すごく申し訳なくて」
「あ! じゃあさ、お詫びがわりってことで今から二人で遊ぼうよ。いまさら学校行くのもアレだしさ」
今からでも充分、午後からの授業には間に合うのだが、それは選択肢にないらしい。
「そんなことでいいなら」
快い返事に明日香が手を叩く。
「やった! 初デートだよ。なにしよっか」
894 :
足軽:04/03/19 01:39 ID:MQoQ9aw2
スレタイ通りとはいきませんが
できるだけ離れないような感じで考えてますので
よろしくお願いします。
それではもうしばらくお付き合いお願いします。
足軽氏
キタ━━(゚∀゚)━━( ゚∀)━━( ゚)━━( )━━(゚ )━━(∀゚ )━━(゚∀゚)━━━ !!!
ずる休み編、期待してます!
素晴らしい!イイ!!
すごく上手いですね。雰囲気がもう、たまらんですよ。続編を熱烈に希望しますです。
うは!足軽氏キテター
明日香かわえぇ・・
スレ住人一同(でいいよなw)更新たのしみにしております。
神キターーーーーーーーーーー!
相変わらずな明日香の萌えっぷりがたまらん……
>>894 感激です。いい仕事してますなぁ。
展開に無理が無い(時間や思考が飛んでない)のが大変良いと
思います。地の文の働き(ヘンな言い方をすれば読者の誘導)が
見事ですね。あと突っ込みもw
ごく短い一言でさえ誰が発言したのかはっきりと分かるのは、
キャラクタの方向付けにぶれがない(キャラがよく掴めている)
からなんでしょう。マジ羨ましい。人間描けるっていいなぁ…
必死こいて突っ込みどころ探したんですがみつかりませんw
強いて言えば、地の文が過去形表現に偏りがちかな?
この調子でがんばってください。続きお待ちしております。
足軽さん続き楽しみに待ってます
ワクワクq(≧∇≦*)(*≧∇≦)p ドキドキ
>>901 エロパロ板のあちこちで批評しているようだが、そんな暇があったら君もなんか書きなさい。
>>903 あちこちって、漏れはこことEver17スレ以外身に覚えはないが。
まぁ考えとくよ…
\ _n /
\ ( l _、_ グッジョブ /
.\ \ \ ( <_,` ) /
\ ヽ___ ̄ ̄ ) /
_、_ グッジョブ \ / / / _、_ グッジョブ
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ヽ | / \(uu / uu)/ \
新作キテター!!
やっぱり足軽氏の作品は(・∀・)イイッ!!っす。
続き期待してますぞ〜!
保守しとく。
俺も期待保守
期待 期待
お話を読ませて頂きました、いいですなーこういう純愛話は
続きを期待しながら保守です。
子供のように明日香がソファの上で飛び跳ねる。腰が浮くたびに、元から足を隠す機能をほとんど果たしていなかった短いスカートがひらひらと波打って、むっちりしたふとももが露わになる。
その律儀さからか、魅力溢れる光景にできるだけ目を向けないようにして、山田が明日香に尋ねた。
「なにかしたいことあるの?」
「えー? したいこと?」
視線を宙にさまよわせて明日香が考え込む。
「行きたいところとかでもいいけど」
「ちょっと待ってよ、考えるから」
コーヒーをすすり、山田は考え込んでいる明日香の様子を窺った。
ついつい艶やかな唇に目が吸いつけられる。考え込むときの癖なのかわずかに尖らせているのが、まるで自分の唇を誘っているようだ。
間にテーブルがなければ。とも思うが、なかったところで不埒なまねに及ぶほどの度胸はない。
今は見つめるているだけで充分幸せだ。
「ちょっと、そんなにじっと見られたら恥ずかしいって」
山田の視線に気付いた明日香が、はにかみながら言った。
「ご、ごめん」
ごまかすように山田がコーヒーを飲み干す。
「ちょっとぐらいだったらいいけど、あんまりジロジロだとなんかエロいって」
明日香がにやにやと人の悪い笑みを浮かべる。
「そんなつもりじゃ……」
「山田はむっつりだって昨日わかったから、エロいのは仕方ないけどさ」
「そ、それより、結局なにがしたいか決まった?」
旗色が悪いと思ったのか、山田が強引に話題を元に戻した。
「いざ言われると思いつかないもんなのよねー。時間はあるからゆっくり考えてもいいんだけど。ところでさぁ、山田のお母さんとかはどっか行ってんの?」
「うちは共働きだから。姉さんもいるけど、もう働いてるし」
「へぇー、そうなんだ」
明日香は自分から聞いておきながら、気のない返事を返し、へぇー、へぇー、とありもしない手元のボタンを叩く。
「あ! 補足トリビア」
明日香が声を張り上げた。
突然なにを言い出すのか、と山田がいぶかしむ。
どちらかといえば補足するのは自分のほうではないのか。
明日香の様子を窺うと、いたずらを思いついた。と言わんばかりの妖しい表情をしている。
聞きたくは無かったが、やむなく山田は明日香を促した。
「補足ってどんな?」
「実は……」
思わせぶりに明日香が間を取る。
山田がごくりと喉を鳴らした。
「今、この家には、若い恋人同士が二人っきりなんでーす」
元気良く立ちあがり、両手を広げ、明日香が全身で補足トリビアを発表した。
次の瞬間、山田はずるずるとソファに沈みこんだ。
これ以上ない、ばかばかしい雰囲気がリビングを支配する。
「どうしたの?」
明日香が呆然としている山田を見下ろした。
「いや……別になんでもないよ」
「あー、二人っきりって聞いて興奮したんでしょ。うっふーん」
明日香が頭の後ろで手を組んで、腰を曲げた、ベタなセクシーポーズをとってみせる。
「毎度おなじみちり紙交換でございます。ご家庭で……」
タイミング良く窓の外から、ちり紙交換の声が聞こえた。
「……」
「……」
「カレシだったら彼女がすべったときのフォローぐらいしろって」
明日香がテーブルを飛び越えて、山田にのしかかってきた。
「ちょっ、うわっ! 吉崎さん!」
柔らかい明日香の体にどぎまぎしながら、山田も必死の抵抗をする。
自分の魅力的な肢体に気付いていないのか、明日香が無邪気に山田に纏わりついていく。
二人で暴れているせいで、テーブルの上のカップがカタカタと音をたてた。
気を使いながら、山田が明日香の体をなんとか押しのけようとしていると、むにむにした感触に気付いた。目をやると、明日香の胸が山田の手にすっぽりと納まっている。
知らないうちは、まるで気にならなかったのだが、いったん気づいてしまうとどうしようもない。
山田の顔が真っ赤に染まる。動きまでぎこちなくなった。
今まで一緒になって暴れていた恋人が、急におとなしくなったので、明日香も動きを止める。
「なに? どうかした?」
「いや、あの……む、胸が」
額に汗までかいて山田がようやくのことで口にする。
「……」
「……」
「……むっつり山田。せっかく彼女がスキンシップを取ろうとしてんのに、すぐそうやって」
「こ、これは、その偶然」
どもる山田を見て、明日香が声をあげて笑った。
「あははは、大丈夫、わかってるって」
がばりと身を起こすと、向かいのソファには向かわず、固まったままの山田の隣に腰を下ろした。
あらためて密着されて山田は動くことができない。顔は正面を向いているが、神経は服越しに伝わる明日香の体温に集中している。
「したいこと思いついた」
「な、なに?」
あいかわらず誰もいないソファを見つめながら山田。
「あのね、昨日の夜、考えたんだけど……私のファーストキスって山田のおちんちんになっちゃうんだよね」
眉をひそめながら明日香。
「いっ!?」
山田が思わず横を向いた。が、すぐ近くに明日香の顔があったために、またすぐに首を捻る。
ばね仕掛けのおもちゃのようになっている山田に気付かずに、明日香が言葉を続ける。
「普通はキスしたあとにセックスするんだから、初キスがおちんちんなんてありえないんだけど、そうなっちゃたからさぁ。
そんで、やっぱりたぶん唇に最初に触れたのが初キスの相手になるとおもうの。だから私のファーストキスの相手は山田のおちんちん。そこらへんどう思う?」
過激な発言にはらはらしていた山田だが、突然の問いに背筋が伸びた。
からかわれているのかと思ったが、横目で見る明日香の表情は真剣そのものだ。
はたから聞いていれば冗談のように思えるかもしれない。しかし、明日香は大真面目だった。
昨日、恋人ができた嬉しさから、こみ上げてくる笑いと共に湯船に使っているときに、ふと今の考えが頭をよぎったのだ。
ショックから、思わず風呂場で仁王立ちになってしまったほどである。
想像していたようなファーストキスとは縁遠い事実に、すっかりテンションを下げて、部屋に戻った明日香だった。
ベッドに入る頃には、気持ちが切り替わって、嬉しさが心の大半を占めていたのだが。
さて、困ったのは山田である。
「……む、難しいところだとは思うけど、僕の一部だし……」
自分でもなにを言っているのかわからない。
質問というかたちだったが、ほとんど独り言だったのだろう。明日香が天を仰いだ。
「そうなっちゃったものは仕方ないから、諦めるとして」
「うん」
「もうファーストキスって言わないかもしれないけど」
「うん」
「ちゃんと、唇にチューして欲しいの。それがしたいこと」
そう言うと、明日香は真横にいる山田をじっと見つめた。
事態についていけず、山田はぱくぱくと金魚のように口を動かした。
「初デートはまた今度ってことで。それか、チューしてくれたらまた考える。あ! キスだったらすぐ済むから、このあとどっか行こう。ねっ?」
明日香は能天気な調子で思いついたままを口にしているように見える。
「えっと……」
同意を求める明日香を見ることもできず、山田がかしこまったままでいると、
「こっち向く!」
明日香が山田の頬を両手で挟んで、むりやり自分の方を向かせた。
掌から伝わってくる、以外に暖かい山田の体温を感じながら、明日香は静かに息を吸った。
異性とこれほど接近した経験のない山田は、恥ずかしさから顔をそむけようとした。
けれど、どこか追い詰められたような明日香の表情に、山田は目を逸らすことができない。
黙って、互いの瞳を見つめあう。
「キスして。……お願い」
明日香が消え入るような声で呟いた。そして、ゆっくりまぶたを下ろす。
それが耳に入ると、山田の体からすっと力が抜けた。
静かに明日香の肩に手を伸ばす。体に触れると、暖かさと共に小さな震えが伝わってきた。
明るく振舞ってはいたが、緊張していたのだろう。そう思うと、山田の胸は一杯になった。
事実、明日香は緊張していた。もしかすると山田以上に。
二人の言葉が途切れるたびに、自分の心臓の音が相手に聞こえるのではないかというほど。
山田と同じく、異性と二人きり、という状況をほとんど経験したことのなかった明日香ではあるが、知識だけはあるために、様々な想像が渦巻いて、逆にどうすればよいのかわからなくなっていたのだ。
その動揺を振り払おうとして明るくふるまっていたのだが、ブレーキが壊れてしまっていたらしく、自分の口が、体が、勝手に動いて現在の状況になってしまった。
体が震え出しそうになるのを必死で堪えている。
山田の手が触れたときには思わず声がでそうになった。
明日香のピンクの唇が、艶やかに濡れている。力が入って体が強ばっているせいか、山田を迎え入れるために開かれることなく、その口元は固く結ばれている。
自分でも全身が緊張しきっているのが明日香にはわかった。
「キスするよ」
山田が囁いた。
「……うん」
明日香が、少し間を置いて応えた。
918 :
足軽:04/03/26 02:00 ID:41pEnL3I
たくさんの感想ありがとうございます
皆さんスレ違いの作品を暖かく迎えてくれてありがとうございます
それに応えるためにもできるだけ早く続きを書き込めるようにします
>>901さん
セリフでどちらの言葉かわかるようにしようと努力したので
そう言っていただけると報われます。
文体表現は気をつけてるんですが
くせというか、感覚で書いてしまうのでよりいっそう精進します
おおおおおおぉぉっ!?
久々にきたらネ申キテルー!!
GJ!!
最高です。
今回はこれまでにもまして明日香が可愛くて参りました。
この後は本番に行くのかな? ほのぼのデート編も読みたいけど。
ところで、スレ容量が478kbです。
480を越えると丸1日レスが付かないだけでdat逝きになってしまいますのでご注意を。
そろそろ次スレの用意をした方が良いかと。
うは……明日香がヤベエくらい可愛い……。毎度毎度、GJお疲れ様です!
>>923 新スレ乙!
神を待ちつつ保守しましょう
新たなる神の降臨もお願いします。
保守
しかしこのスレも、まさかレス数の限界より容量の限界が先に来るとは思わなかったなあ。
ましてや次スレが必要になるなんて。
キスもまだなのにフェラ。
この素晴らしい萌え設定をすれば、当然の結末ですよ。
当然、足軽たんの功績は見逃すことはできない。
ブリーフ大名にも帰ってきて欲しい
もう足軽氏に2ショットチャットで明日香になりきってもらって(´д`;)
新スレに神降臨!
即死も回避したようなのでこのスレは終了です。
ゞ:ヾゞ゛;ヾ;ゞ ,',;:ゞヾゞ;ゞヾ.: ヾ:ヾゞヾ., .ゞヾゞ;ゞ ヾ;ゞゞ;ゞ ` ``
,,ゞ.ヾ\\ ゞヾ:ゞヾ ノノ ゞヾ . ゞヾ ゞヾ .ゞ;ゞヾ;ゞゞ;ゞ ヾ;ゞゞ;ゞ `
ゞヾ ,,.ゞヾ::ゞヾゞ:ヾ ゞ:.y.ノヾゞ..ヾ .ゞ,'ヾ ゞヾゞ ;ゞヽ,.ゞ:,,ヾゞヾ;ゞゞ;ゞゞヾゞ; `
ゞヾゞ;ゞゞヾゞ;ゞiiiiii;;;;::::: イ.ヾゞ, .,; ゞヾゞ___// ;ゞ ゞヾゞ;ゞ ヾ;ゞゞ;ゞ `
ゞヾ ゞ;ゞ iiiiii;;;;;::::: :)_/ヽ,.ゞ:,,ヾゞヾゞ__;::/ ゞヾゞ;ゞヾ;ゞゞ;ゞ
ゞヾゞ;ゞ iiiiii;;;;::::: :|;:/ ヾ;ゞゞ;ゞ ヾゞ , `
ヾ;ゞゞヾ;ゞゞ |iiiiii;;;;::: : |:/ ヾゞ ` ` ` ,
ヾ |iiiii;;;;;::::: ::| ` ` ` ` ` `
` |iiiiiiii;;;;;;::: :| ` ` このスレは無事終了しました。
` ,|i;iiiiiii;;;;;;::: :| ` ` `
` |ii,iiiiiii;;;;;;::: ::| ` ,
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` |iiiiiii;;;;;;((,,,)::.::| ` フゥ ` ,
` |iiiiiiii;;ii;;;;;;~~~:|` ∧ ∧ ∧_∧ ♪ `
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` |iii;;iiiii;::;:;;;;::: :::| ` /つ目 ~旦⊂|
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>>938 作風が全然違うw
それにブリーフ大名さんは別の名前で別の場所で活動中。
梅
>932
禿同
新スレに光臨してるぞ
梅
ちゃんと使い切ってから移行しようよ。
なんかいくつもスレ落ちてるし……。
>>945 何も書き込まなかったら1週間で落ちるんだけどねえ…
それに倉庫格納依頼は出してるから放置して置いてくださいな。