三橋「暑い・・・もう夏か・・・」

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32fusianasan
よくやったきつみは!!
油揚げの自作はな、まずは豆腐を作らなきゃいけないんだよ
そのには大豆を水につけてすりつぶして豆乳にしてにがりを入れてだな・・・
ん?話が難しいだと?やっぱり油揚げは店で買おうな

【桃尻太郎】
ttp://pele.bbspink.com/test/read.cgi/eromog2/1337045541/994
桃尻太郎とこと廉はお供の二匹と旅を続けました
鬼が島までは廉のいた村から人の足だと一ヶ月近くかかります
「まあ、焦ることはないさ」
「そうそう、楽しく行こうぜ!!」
お供の二匹、犬の「阿部」と猿の「田島」は実に気楽そうですが、廉は心休まる事ができません
道中では何度か廉の桃尻を狙う輩に襲撃され、そのつど撃退してきましたがまだまだ道中は長く
これから先もいつ襲撃を受けるかわかりません
そして目的地の鬼が島では鬼たちが廉は待ち構えています
どんな酷い目にあわされるか、それを考えただけでもう廉は怖くてたまりません
それにお供の二匹も・・・隙あらば廉に今で言うところのセクハラを仕掛けてくるので
廉はもう村に帰りたくて仕方がありませんでした
「あれ?廉、なんでそんな悲しそうな顔してんだ?」
「また村のことでも思い出してたんだろ まったく・・・」
「気持ちいいことでもすれば気分も晴れるぞ なら俺が」
猿の田島が廉の背中に張り付いてその自慢の桃尻を揉み始めました
「や・・・ひゃああ・・・ん・・・」
「ん?感じてんの?ならもっとしちゃおうかな〜」
その時です
晴天の空に大きな鳥の影が見えたと思ったら、廉たちに向かって何かを落しました
ゴツッ!!
「ぐふっ!?・・・いってえ・・・何しやがるっ!!」
「このアホが!何のためのお供だ!」
33fusianasan:2012/06/22(金) 13:31:22.27
大きな鳥は廉たちいる場所に下りてきました それはとても大きな雄の雉でした
「なんだ、お前か・・・」
「ちょっ、たんこぶ出来たじゃねえかよ・・・」
「お前が馬鹿な事してるからバチが当たったんだろ」
犬と猿と雉はどうやら顔見知りのようでした
「あの・・・」
「ああ、お前が廉だな・・・久しぶりだな・・・」
「で、何しにしきたんだ、泉?」
「鎮守様に頼まれてお前らの忘れ物を届けにきたんだよ ほら、それ」
泉と呼ばれた雉は田島の頭に落した袋に入った長細い者を指差しました
「これは・・・確かに必要だな すまなかったな、泉」
「それともう一つ、お前らが廉に好き勝手しないように俺も一緒にお供をすることになったからよろしくな」
「えっ?泉も一緒かよ・・・」
「あの・・・泉、くん?久しぶりって、前にどこかで?」
「・・・覚えて、はいないか まあいいや、これからよろしくな、廉」
その夜は野宿でした
小さな神社の境内で廉と三匹は旅の疲れを癒すべく眠りにつきました

大きな街が、燃えています それを遠くから見ている少年がいました
「よくやったな、御館様もお喜びだぞ、レン」
レンは表情を何一つ変えることなく、燃える街を見つめています
あれは全て自分がしたこと・・・生きるために選んだ結果だ・・・
燃え落ちる城を見てレンは踵を返してその場を後にしました
レンを助けたのは、その国でも重要な立場の人間でした
御館様と呼ばれているその彼を主と思い、レンは彼とその配下の者から
諸々の地理、歴史などの一般教養から諜報術、暗殺術などの教育を受け、間諜として他国へと遣わされました
ただ、レンの場合は一般的な間諜ではなく、その国の王族や統治者に愛玩用の奴隷として贈られたのです
そこで権力者の相手をし、信頼を得て情報を聞き出し、それをもとにその国を崩壊に導くために暗躍する
これがレンの仕事でした あの燃えていた街も城も、レンの仕事の結果でした
「よし、帰るぞ」
レンは迎えにきた男たちに促されて滅亡へと落ちていく国を後にするのでした
続く