三橋「オ オレ おかしく なる」

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994fusianasan
きつみはモフモフふもふもふもふ
大豆が欲しいときつみはが珍しくおねだりしてきたから理由を聞くと
自分で油揚げを作って食べたい 自作すれば安上がりでしょ、といいやがった
手間を考えると買ったほうがいいぞ、とは言っておいたがさて・・・

>>962
桃尻太郎が旅立つ日が来ました
廉は両親が用意してくれた旅用の衣服を纏います
村の皆が廉の為に路銀を都合してくれました
犬の背には旅に必要な荷物を詰めた小さな入れ物が括りつけられています
「じゃあ、行って来ます」
廉が見送りの村人たちに一礼して、旅の一歩を踏み出しました
「廉、気をつけて行っておいで・・・」
「うう・・・桃尻太郎・・・元気でね」
「鎮守様がお前を守って下さるからな何も心配することはないぞ」
皆、鬼が島に旅立った廉との別れに涙しました
「大丈夫だっての 俺がついているんだからな」
自信満々に犬が言いました
「で、でも・・・鬼だ、よ・・・」
「俺が大丈夫だといえば大丈夫なんだよ!」
実に強気な犬です
でも、廉は旅の共がいることで少しだけ安心しました
「ところでだ、まだ村から出ていないよな?」
「う、うん・・・もう少しすると大きな松の木が二本生えている所があって、そこから先は村の外だよ」
「ふむ・・・少し警戒しなきゃいけないな お前の桃尻目当ての奴らが待ち構えているかもしれない・・・」
「えっ?」
「お代官様は桃尻目当てでの入村は禁じていたが村の外ではそれは適用されない・・・この意味がわかるな?」
廉はそれが何を意味するかを理解して思わず息を呑みました
「うん・・・わかった・・・」
「よし、用心して進むとしよう」