http://set.bbspink.com/test/read.cgi/eromog2/1235915485/764,766 「あーそういや、電話番号分かるか?」
「わかんねー」
「何それ、マジ受けるー」
「つか、そこに家の人いるんだから聞きゃいいじゃん」
俺の右隣の人が気持ち悪い笑顔で俺の猿轡を外す。
「ねえねえお嬢ちゃん、おうちの電話番号、教えてくれるかな?」
オレは目を瞑って、一気に言った。
「オ、オレ、ルリ、じゃ、ないですっ。
……男、です。か、帰して、家に」
カラカラに渇いた喉に唾を飲み込む。
ケホケホと咳をする。
無言。
恐る恐る目を開けると、男達はオレを見ていた。
無言。
目を見開いて、オレを見ている。
ど、どうしよう。どう、なってん、だろう。
「い、家、帰して」
言わなきゃ。
「マジかよ」
ようやく、男達が口を開いた。
「誰だよ、こいつがお嬢さんだって言ったやつ」
「しゃーねーだろ、こんな格好して、男なんて思うか、普通?」
「つーか、フカシこいてんじゃね?」
「確かめろ、確かめろ」
運転してる男の言葉にオレの隣に座った男が襟に手を掛ける。
「うあっ」
避けようと身を捩ったせいで、肩がモロ出しになる。
そのまま、もう片方も肩まで下ろす。
「うわー胸板」
「まっ平」
「ビーチクピンクー」