メタボ「ちわー。阿部メンテナンスでーす」

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http://set.bbspink.com/test/read.cgi/eromog2/1234191407/436 これだけ。
親方がこちらを見る。
俺が頷くと、親方は渋々と、しばらく自分が店番をすると言った。
「どもっす」
小さく頭を下げて、食堂から出る。
肩を貸したレンの体はむっちりと締まって重い。
自分でも歩こうとしているのだが、力が抜けてどうしようもなく、結局は俺が引き摺るように自分の部屋へ入れた。
ようやくベッドに辿り付いて、レンを座らせると、俺は伸びをした。
「すずきの、部屋」
ふひひっとレンが笑顔を浮かべた。
その頭がぐらぐら揺れている。
俺はレンを寝かす。今度はレンも抵抗せず、布団の中に入った。
「すずきの、匂い」
レンが俺の布団に顔を埋めた。
俺はレンに背を向けた。レンガ泡てた様に小さな声で呼び掛ける。
「す、すずき?」
「あ〜ダイジョブ、ダイジョブ」
勉強机の所へ行き、椅子と本を取ってベッドの横に戻る。
椅子に腰掛けてレンの頭を撫でた。
ウトウトとしだすレンに俺は寝るよう促した。
「どこにも行かないよ」
「ん」
レンの口元が少し上がって目を閉じた。


途中でマリアが差し入れを持ってきてくれたりしつつ、時間がゆっくりと進んでいく。
時々目を覚ましたレンにお茶を飲ませたり、少し話し相手になったりする。
そして、レンはまた眠る。
愛玩人の終わりは緩やかな物だ。
睡眠時間が増えていき、そのうち眠ったまま最期を迎える。
あふ。あくびをする。
ちょっと本を読むのに根を詰め過ぎた。