http://set.bbspink.com/test/read.cgi/eromog2/1231372544/293 おやすみはし。
愛玩人達の部屋は三階の屋根裏部屋だ。
いつでもピチピチ16歳の愛玩人なら楽々と上がる階段も、俺は少々息が切れていた。
前にいるレンに気付かれないように息を整える。
ここは、扉を開けたら1フロア一部屋だ。
寝てる娘達を起こさないようソッと部屋に入った。
場所が面倒だって以外は、愛玩人達が暇を見つけては各々掃除してちょっと飾りを置いたりしてるので、乙女チックな雰囲気でまとめられている。
豆電球の灯りの下、レンのコーナーに少しだけ置かれた野球道具がなんか侘しい気もした。
片隅に人数分並べられた布団で雑魚寝をしているのは、予想通りマリアとチヨの二人だけだった。
他の部屋はベッドだが、こいつらの人数は適宜増減するんで、布団を使っている。
俺はマリアの眠る横の布団に潜り込んだ。
すぐにレンも隣に潜り込む。
レンの顔が俺の至近距離に出てきた。
「あ、あのっ」
レンが小声で話しかけてきた。
薄暗い中、レンの白目と歯の白さが目に付く。
無言で促すとレンが少し躊躇った後、殊更小さな声で言った。
「すずき、う、腕枕、してくんない?」
「阿呆か」
ばっさりと断る。
「なんで俺が男に対して、あんな腕が痺れるもんをサービスせにゃならんのだ。
どーせなら、お前がやれ」
俺の言葉にレンは口をパクパクさせた。すぐに少し照れ臭そうに言った。
「オ、オレが、オレ、すずきに、腕枕、して、いいの?」
え?
一瞬、言葉に詰まる。しかし、自分が言い出したことだ。
これを断ったら、舌の根が乾かないうちにって言われてしまうだろう。
まあいい。別に俺にデメリットは無いしな。
俺の承諾に、レンは布団の中から左手を引っ張り出して、こっちに送り出す。
訂正。デメリット、何か精神的ダメージがありそうだ。
しかし、一度言い出したことを断るのも悔しい。
俺はレンの二の腕にゆっくり頭を乗せた。