http://set.bbspink.com/test/read.cgi/eromog2/1231188976/799 おやすみはし。
ゆったりと言っても気持ちだけだ。
一人ならともかく、二人で浸かるにはこの風呂桶は少々狭い。俺の太腿の上にレンが座って、俺の体を預けてくる。
二人で言葉もなく、湯の中に体を沈める。
湯の中に今日の疲れが解けていくようで、我知らず俺は溜め息を吐いていた。
「ふうぅー」
計ったようにレンも溜め息を吐く。
「いい気持ち、だねー」
「ホントになー」
レンの体がグッと重くなる。
今まで遠慮があったのが、その遠慮も湯の中に解けちまったのか。
「重いぞ」
俺はレンの体に手を回すと、レンがくすぐったげに身を捩った。
「ふひひ、す、ずき、こちょばいって!」
「おーら」
こちょばすとレンは笑いながら、俺の腕の中で体を丸める。しばらくそんな風にじゃれあってると、レンがこちらを見た。
「す、すずき、する?」
あー確かに、普段ならこの雰囲気ならそのまま突入するが、流石に回復してない。
その事を言うと、レンは少し残念そうに頷いた。
そのあとは何の問題もなく体を乾かし、レンの体のあちこちのうっ血した箇所にモル湿布をしてやった。
時計を見るとまだまだ一寝入りどころじゃなく眠れる時間だ。
「じゃあ寝るか」
「うんっ」
俺の部屋に戻って中を覗くと、泉が全裸で熟睡していた。
俺が肩を竦めている間に、レンが中に入って泉が蹴り落としていた毛布を掛け直す。
「流石にここじゃ寝れないな」
「どこで、寝る?試用室?」
「いんや、お前の部屋でいーわ」
「俺の、部屋!」
レンがぴょこんと飛び上がって、キラキラした目でこちらを見た。確かに俺があの部屋で寝るなんて珍しいもんな。
ちなみにレンの部屋と言いつつも、愛玩人全員が同じ部屋で寝起きしているから、マリアとルリも寝ているのだろう。