http://set.bbspink.com/test/read.cgi/eromog2/1228142246/785 泉のファッションセンスに時代が追い付いたって入れるの忘れてた…。うっかりな自分に絶望した!
同人と一口に言っても、ポエム、漫画、小説、論評、音楽等等、色々な種類がある。
泉が作っているのは、RPS用データだ。
ロールプレイングセックス、イメージプレイとも言うそれは、いつもの相手がとても新鮮だ。
RPSは、プログラムを封入したナノマシンを注射して、既存の人格、記憶をコーティングし、プログラムされた人格、記憶を上書きする。
ナノマシンは予定された時間になるとプログラムを終了し、体外に排出される。
その上書きされてる間の行動のシナリオ作りが腕の見せ所。
愛玩人の最大の課題、それはマンネリだろう。
最長で10年の時間を年齢固定タイプなんかは内面、外見とも全く変わらない。
更に選びようによっては欠点が無い事もあって、それがいいと言う人が大半だが、中には飽きが来るのが早いと言う人もいる。
俺から言わせりゃ、マスターの創意工夫次第なんだがな。
そんなわけで隙間産業の仮面を被りながら、愛玩人が飽きない為のアレコレがそこそこの市場を持っている。
ただ、やっぱり隙間産業。企業が最大公約数的なお客に対してできるものじゃない。
ここで、個人の作家が腕を振るう余地が存在する。
アレコレの一つに先程言ったRPSがあり、その世界では泉はそこそこの顔だった。
「また琵琶湖物か?」
俺の問い掛けに泉は首を振った。
「ここに男子型いるうちにやっときたいネタがあんだ」
泉がレンを見つめる。
「球児の監禁レイプ物」
レンは分かったような分からないような顔でつまみのスルメを齧っている。
「給仕?」
レンがメイド服来てレイプされてる姿が脳裏を過ぎったのが分かったんだろう、泉はや、きゅ、う、ぶと区切って言った。
「野球ッ」
色白気弱な顔をしながら、野球好きのレンは顔を輝かせる。
あー運動部員ね、うん、分かりました。そういやコイツ、野球部入ってたっけ。
親方がなんだか情け無い顔をする。まったく男色の気の無い親方には嬉しくないネタだもんな。
それをよく知っている泉は親方に向かって親指を立てた。
「女子用にソフト部員物も作ってきました」
親方が親指を立てて良い笑顔をする。俺、親方のこういうとこ、好きだなあ。