阿部「Departureから」

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http://set.bbspink.com/test/read.cgi/eromog2/1226313711/127 おやすみはし。
阿部さんの笑顔に宝物を自慢する子供を思い出した。
「ええ、本当に。ところで、上着とかは?」
三橋は革の短パンだった。女子が穿いてたらホットパンツって言うのかな。
すごい……形クッキリです……つーか、それだけと言っても過言で無い。
「ない!これだけだ」
宣言する阿部さんに俺はガックリと首を垂れる。
「そうですか……お似合い、ですよ」
パンツが下だけでなく上もミニ丈過ぎて色々はみ出そうなのはどうでもいい。
サスペンダーがしっかり乳首に当たる位置にセットされてるのもどうでもいい。
指開きの長手袋とか太腿丈のブーツとかに紐やボタンやバックルやらがいっぱい付いてるのがアクセントだとかもどうでもいい。
でも、全部揃うとどうでも良くない。
「これで完了だ」
阿部さんが三橋に同じ材質の首輪を装着する。三橋が嬉しそうにその首輪を撫でた。
ああ、普段だったら心温まる光景だ。だがしかし、この愛玩人はけっして普段の格好ではない。
「あのう、この格好で帰るんですか?」
「何か問題でも?」
俺は首を縦に振る。
「その格好で帰られると、ちょっと店の評判が……」
「ここがそういう店だって分かってるだろ、周りの店も」
そりゃあ店の中で如何わしい事をしてるって近所の人達は分かってるだろうけど、実際にやられるのは別問題なんだよ。
俺はその旨をオブラートに包んで説明した。
どんどん、阿部さんの表情が険しくなる。
「じゃあどうしろって言うんだ?俺の三橋に裸で帰れって言うのか?」
いや、全裸で帰られるのも、うちの店の評判としては大問題です。
「まあここで立ち話もなんですから、応接間でお茶でも飲みながら」
阿部さんがフンと鼻を鳴らして、ベッドの脇に掛けてある服を手に取った。
「ごゆっくり」
俺は二人を残して、部屋を出た。
まあその後、阿部さんが服を着るだけで何故か30分も掛かったのは、もう俺知らん。

ツヤツヤした顔の阿部さんが応接間に入ってきた。