三橋「オレの中にチンチン・・・」

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381君そば
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 ◇


翌日は、不自然なくらいいつもと変わらなかった。
朝起きて、歯を磨いて顔を洗って、着替えて朝食をとって学校へ行く。
琉の態度もただ遊びに来ているだけの従兄弟そのものだったし、お母さん達の態度も普通だった。
部屋でこっそり干しているシーツさえなければ、昨日のことなんてまるで嘘のようだ。
このまま何もかもなかったことにできないか。
そんな淡い期待を抱いて見ては、電源を切ったままの携帯電話を思い出し、かぶりを振る。
覚悟を、決めないと。
いつだって思いつく限りの最悪を予想していれば、体は無理だとしても心のダメージを軽くすることはできる。
それがここ数日で学んだ精一杯の自己防衛法だった。
今日を乗り越えればきっとなんとかなる。いや、そうであって欲しい。
そんな根拠のない気休めに希望を託して、オレは解けかけた靴ひもをギュっと締めた。

「いってきまーす!」